>>721 ぐぐらないとわからんネタってのは、味付け程度にはいいだろうけど、
主流の流れに使うにはいかがなもんかと思うけどな。
スフィーの七鍵守護神や久瀬のFAアヴカムゥと同列に考えてくれい
>>728 あくまで個人的意見だが、「わかりづらい小ネタ」は「出てきたそのレス」で終わる限りは好き放題やっていいと思うんよ。
「次の選択肢に影響するネタ」は葉鍵ネタに限るべきだろう。まあ単なる個人的意見ではあるが。
長続きする感じじゃないし別にいいんでないの?
草壁優季です。
周りの人に守られっぱなしですが、一応これでも主人公です。
私への襲撃者をわざと逃して、一連の通り魔事件の黒幕を探る作戦。
ですが、どうやら情報は筒抜けで待ち伏せに遭ったようです。
警察官に見せかけて突如襲いかかってきた、岸田洋一さん。
さっきまでのチンピラさん達とは、実力は桁違いのようです。
しかも、どうやら柳川さん、観鈴さんも敵の攻撃を受けている様子。
当分救援は見込めません、特に私達の中で戦えるのは雪緒さんだけです。
何とかしなければいけません、いけないのですが――
A 雪緒さんと岸田さんの戦闘は続いています、今のところ五分と五分です。
B 雪緒さんと岸田さんの戦闘は続いていますが、○○さんの方が押しています(雪緒か岸田を指定)
C あろう事か私は捕らえられ――お二人の目の前で岸田さんに辱めを受けています……
D あろう事か雪緒さんが捕らえられ――私達の目の前で岸田さんに辱めを受けています……
C
あろう事か私は捕らえられ――お二人の目の前で岸田さんに辱めを受けています。
雪緒さんが私から僅かに離れた隙を、彼は見逃さず、一直線に私へと向かい、あっという間に捕まってしまいました。
そして、服を破かれ、前戯もなくいきなり挿入されました。まるで焼けた鉄棒を突っ込まれたような感じです。
「フハハ! さぁ、腰を振れ、雌豚が。 精々俺を気持ちよくさせろ」
私は彼の声を無視して、その腰の動きに抵抗するような動きをとります。
「ヘタ…クソ…です。 貴明さん…と…比べるにも…」
「はっ、いいぞ。 そうやって気丈に歯向かってくるやつをの心をヘシ折るのは男だろうが女だろうが、極上の娯楽だ」
私の抵抗は、岸田さんのかえってやる気を増してしまいました。行為に及んでいるとは言え、
岸田さんは周囲の警戒を怠りません。片手には武器を持ったままです。このままでは犯されて、惨殺されるのは目に見えています。
私が…足手まといだったばっかりに…
『それはそうでしょう。 草壁優季は戦いに向かない。 だからこれは当然の結果なんです』
岸田に貫かれ、痛みで意識が朦朧とする中、聞き覚えのある声が頭の中に響いてきました。
(リ…リアンノン…さん?)
その声が聞こえた途端、まるで時間が止まったような感覚になりました。
『戦いとなれば、草壁さんの出る幕はありません。 こうしたただ蹂躙されるのがオチです』
(なら…どうすれば…)
確かに私は足手まといです。こうしてあっさり捕まって、雪緒さんもるーこさんも手が出せなくなっています。
『戦うからいけないんです。 草壁優季に出来ること。それは──』
A 時間を跳躍することだけです
B 時間を操ることだけです
C 過去に干渉する事だけです
とりあえずB
『時間を操ることだけです』
止まった時間に手を伸ばす。
草壁は時空の力をつかんだ感触を感じた。
「これが? ……」
『そうですあなたの力です。
闘うことはできないけれど、何よりも強い力』
この力は――
『時間を操る力です。その力を使えば
A 過去の出来事を無かった事に出来ます』
B 時間の流れる速さを変える事が出来ます
C 未来を見る事が出来るようになります』
B
『時間の流れる速さを変える事が出来ます』
この言葉を聞いた瞬間、辺りの景色――真正面で喜々として私を蹂躙する岸田の動きが変貌ました。
僅かに動いてはいますが、全てが”遅く”なりました。それも止まってるかと思うほどに。
「これが…」
『そう、時の流れを変えた…という事です。
この場合は周り全てに対し草壁さんの速度を向上させた、という形になります』
「なるほど、クロック○ップみたいなものですか」
『?』
「いや、何でもありません」
脱出の手段はできました。この能力もいつまで持つか分かりませんし、
使えなくなったときにまた岸田の傍にいてしまってはチャンスを逃すことになります。
言われたとおり戦闘手段の無い人間にはこの能力の活用には限界があるでしょう。
…この速度差で頭をぶっ叩けばそれなりに痛そうではありますが。
とにかく陵辱は勘弁です。
A 戦術の基本。とっとと逃げる
B 逃げ際に岸田の玉袋に一発蹴りをぶち込んでおく
C ――と。私の頭上を雪緒さんの手が通過していきます。ここで追い付いたのでしょう。
D …岸田が突然離れて逃げる動作を始めました
B
D
エンターティナーは引き際もわきまえるのだ
時の流れが加速した私は、急いで岸田さんの戒めから逃れようとします。
「んっ……くぅっ……」
私を捕らえる腕を振りほどき、密着させられた身体から離れました。
深々と突き込まれた肉塊が抜けると、私の大切な場所から白濁の子種汁が零れ落ちます。
(こんな――こんな男の人に――私の体が汚された――)
岸田さんに注ぎ込まれた陵辱の証、粘質の液体がドロリと太股を伝います。
その感覚に私に悲しみと怒りが込み上げてきました。
(悔しい――許せない――)
本当ならすぐに雪緒さんの元に駆け込めば良いのでしょう、ですが私はそれだけでは納得がいきません。
「喰らいなさいっ! このっ!」
逃げ際、私は自分の貞操を蹂躙した肉棒、その根本目掛けて蹴りを放ちました。
生まれて初めて他人に振るう暴力、全く非力な私ですがせめてもの抵抗です。
A 「ゴキーン」という効果音の元、岸田さんは股間を押さえてうずくまりました
B ガシッと、岸田さんが普通の早さで私の蹴りを掴みました
C ツルリと、私は足を滑らして転んでしまいました
A
おいおい、岸田さんのちんこは女性との蹴りごときでダメージが与えられるほどやわじゃないぞw
ゴキーン
何だか物凄くベタな効果音と共に私の蹴りは岸田さんの股間に直撃しました。
もしかしたらこの人はレイプ慣れしていてこの手の攻撃への対応はできたのかもしれません。
しかし現在の私は加速状態。
非力な蹴りでも向こうから見ればとんでもない速度で放たれた蹴りになっている筈です。
急所に当たれば悶絶するほかありません。
ぐにゃりと岸田さんの下卑た顔が更に歪んでいきます。
この後悲鳴か悶絶して黙り込むかのどちらかになるでしょう。
ここまで確認して、後は全力で逃げます!
(加速解除…!)
景色が元の速度に戻ります。
上手く須磨寺さんとるーこさんの元に戻る事ができました。
二人が呆然と私を見ています…当然といえば当然ですが。
「〜〜〜〜〜〜〜ぶえlcfねうぃ。cんw4う!!!」
同時に岸田さんの言葉にならない悲鳴が上がります。
…多分潰れてはいないでしょう。素人の靴の上からの蹴りなので保障はできかねますが。
A 須磨寺さんが好奇心満々な喜々とした表情で「…これはどうした事でしょうか?」と聞いてきました。
B 「あら、あなた方はこの前の…」柳川さんの奥さんがその場に現れました。
C さて他の二人はどうしたんでしょうか。(観鈴or柳川選択)
Cで柳川
能力継続中なら効果はあると思われ。ものすごいスピードで蹴りあげる訳だし
岸田さん、イクの、早すぎ
だがそれでいい
正直岸田は勘弁して
観鈴がGUN道、優季がサプライズパーティーを相手にしているその時、
柳川は……
「……チッ、思ったよりやる」
「それはこちらの台詞だ。だがそうでなくては面白くない」
一人だけシリアスバトルを展開していた!
観鈴がギャグに走り、優季もトンデモネタに入門した以上、
もはやシリアスな剣劇はこの二人にしか期待できない。
「もう一度聞く。貴様らの黒幕は誰だ? 何故通り魔殺人など企てた?」
「クックック……それは俺を倒してから言え」
光岡が跳んだ。
柳川が一歩後ろに退き、光岡の繰り出す剣戟を受ける。
正面から打ち下ろされた光岡の剣を、自分の剣で受け止め、
そのまま鍔迫り合いの体勢に持って行ったかと思えば即座に相手を蹴って今度はこちらが突きに入る。
光岡がそれを外したかと思えばそのまま横に薙いで首を狙う。
息もつかせぬ連続技であったが、光岡もそのことごとくを刀で受け、退くことで凌いでいた。
「……流石は元新選組副長助勤といったところか? 武者震いが止まらん」
「お前は剣ではなく口で戦うつもりなのか?」
「言うじゃないか。なら、これはどうか……な!」
光岡の刀が柳川を襲う。
流れるように袈裟、切り上げ、打ち下ろしと連続で攻撃を仕掛ける。
この勝負、柳川がやや不利であった。
光岡の正宗……いやいや長い刀は柳川の刀と間合いが比較にならない。
まるで刀ではなく、槍を相手にしているような感覚にさえなりそうである。
そしてあの長い刀を軽々と振り回せる腕力、それもまた脅威であった。
自分の間合いで戦わせなくてはいけないのだが、光岡も中々それを許してはくれない。
(なら、かくなる上は……)
柳川が刀を構えなおす。
正眼より右上に腕を向けた、突きの後に首を狙うことの出来る構え方を。
「勝負を賭ける気か?」
「俺も貴様との戦いに心踊らないわけではないが、生憎今は忙しいんでな。
悪いが……一撃で決めさせてもらう」
柳川が怒号を上げて突進する。
その気迫に光岡はやや気圧された。本当に次の一撃で勝負を決めるつもりだ。ならば……。
光岡も刀を正眼に構え、迎撃の態勢を整える。
間合いの上では光岡のほうが圧倒的に有利。
柳川の刀が三尺にも満たないのに対し、光岡の刀は五尺に届く。
正面からのぶつかり合いでは勝負など目に見えていた。
だが、それでも柳川は退くことはなかった。
「行くぞっっ!!」
「……させんっっ!!」
光岡の刀が柳川の攻撃よりも先に、柳川を捉える。
柳川はそれを……
A 刀で払って次の一撃にすべてを賭けた
B 跳んでかわした!?
C 右腕を犠牲にして攻撃を封じた
A
光岡の刃が柳川の心臓に向かう。
柳川は腕を引いて剣線を下げ、剣の腹で光岡の剣を払う。
これは計算してやったことではなかった。柳川は相打ち覚悟で攻撃に臨んだのだ。
だが、光岡は突きで迎撃してきた。
突きならば、自分達の最も得意とする突きならば返し方も外し方もよく知っている。
だから咄嗟の判断で、柳川は光岡の突きを払ったのだ。
やっと生まれた絶好のチャンス。光岡の間合いの内に入り、やっと自分の間合いまで近づいた。
そのチャンスを逃す柳川では……ない。
「はあああっっっ!!!」
「チィィッッ!!」
お互いの刀が、お互いの体を貫く。
そして……倒れたのは、光岡だった。
光岡の刀は間合いの上では圧倒的に有利だった。
だが、それも一度間合いの中に入られてしまうと話は変わってくる。
その刀の長さゆえに、小回りの効いた行動は取れない。
それに初動も柳川と比べてどうしても遅くなってしまう。それが勝敗を分けたのだ。
咄嗟に切り上げに入った光岡の刀だが、柳川の脇腹に浅く入っただけで致命には至らなかった。
柳川が倒れた光岡から刀を抜く。
「急所は外してある。死ぬことはないだろう」
「……何故生かした?」
「貴様には黒幕の正体を吐いてもらわねばならん。
それに、貴様はただ俺との戦いを求めただけで悪ではない。悪でないものを殺す理由などない」
「流石だな……俺の完敗だ」
光岡が満足げにふっと笑った。
途端柳川の体に激痛が走り、思わず片膝をつく。
戦えないと言うほどではないだろうが、それほど浅い傷ではない。
自分の腕が落ちたのか、それとも光岡がそれほどの強者だったのか。……おそらくは後者であろう。
「……さあ、言え。貴様は誰の差し金で動いている? 何の為に罪のない女の命を狙うんだ?
貴様の死合に付き合ったんだ、今度はこちらの質問に答えてくれてもいいだろう? さもなければ……少し手荒になるがな」
「理由は俺も知らん。娘を殺す企てに参加もしていなければ、詳しく知らされてもいないからな。
そして、俺の雇い主についてだが……」
光岡が口を開く。
次に出た言葉は……
A お前も名前ぐらいは知っているだろう。政府高官の……(人物指定)
B お前も良く知っている人間だ。それ以上はお前で調べるんだな
C 悪いが、お前に話す事は出来ない
D ぐっ!! ……何か言う前に、光岡が倒れた。口封じ……!?
Bで
A 久瀬
「お前も良く知っている人間だ。それ以上はお前で調べるんだな」
「馬鹿か貴様。俺がそのような曖昧な答えを許すと思っているのか……?」
と、柳川がそう言いかけたときだ。
光岡が突如脇差を抜いて起き上がる。
抵抗するつもりか。なら止むを得ない。柳川はそう考え、刀を光岡の方に向け……
光岡は、自分自身の腹に脇差を突き刺した。
「……どういうつもりだ?」
「グフッ……俺も武士の誇りは忘れていない。
影花藤幻流に、敗北など許されんのだ……ましてやお前たちのような寄せ集めの新選組などにはな」
「武士の時代は終わったのだ。死に急ぐな。
それぐらいの傷ならまだ助かる、止血して俺の知人の医者に診せれば……」
光岡が柳川の言葉を遮り、静かに首を振った。
必要ない。そう言いたげに、柳川のことを見ていた。
「柳川、お前のように時代の波に乗れるものなど少ない。
もはや武士の誇りだけでは食って行けぬ時代になったことなど、とうの昔に分かっていた……」
「…………」
「仲間には慣れぬ商売に手を出して財を失い、元町人や農民にすら嘲られ自害した者もいる。
誇りだけは捨てなかった俺だが、政府は俺達から最後の誇りである刀すら捨てろとまで通達してきた。
もう、この明治には俺のような武士が生きていける場所などない……」
「……そうか」
柳川は何も言わなかった。
たかだか十数年で時代の遺物となったこの男に、かける言葉が見つからなかった。
「元より生を望んだ勝負ではなかった。満足のいく戦いが出来て、散ることが出来ればそれで良かった……」
「俺のような元寄せ集めの集団相手でもか?」
「まあな。お前は俺が今まで戦ってきた相手の中で、最高の強敵だった……」
光岡は薄く笑ってから、先ほどは失言だった。と非礼を詫びた。
それから光岡が後ろを向く。
割腹しようとしている男が背を向けたのだ。それの示す意味は……柳川もよく分かっている。
手には自分の刀が握られたままだ。
柳川は光岡の意に……
A 応えた
B 反した
A
「……分かった」
柳川はそう言ってから自嘲した。
大して吐かずに逝こうとしている男を見逃すなど、自分らしくもない。
だが光岡の行動の潔さには、合理主義者とも言われている柳川の心にも訴えるものがあった。
同情とはまた違った、共感めいたものがそこにはあったのだ。
皮肉な話である。一昔前は立場は違えど共に将軍守護を目的として奮闘していたはずだ。
それが時代が変わればこの通り、剣を交えることとなってしまう。
柳川が刀を鳴らした。
「句は詠まんのか?」
「……いらんよ。俺は句が苦手でな、要らぬ恥はかきたくない」
「そうか……」
もうこれ以上かける言葉はない。
柳川は大きく刀を振り上げ、そして……
光岡の意思に、応えた
A 落ちながら戦ってる二人の決着は?
B 運命的コンビはどうしてる?
A
闇夜に銃弾が飛ぶ。
その間を縫って駆ける影が一つ。
「にはははは!」
観鈴が御堂に向かって駆ける。
対して御堂は距離を取りつつも銃で応戦していた。
絶対に相手の間合いまで近づけさせてはいけない。奇しくも、柳川と光岡の戦いと同じような状況であった。
「テメェ、化け物か!? 弾を避けるなんて人間じゃねえ!!」
「止してよ。みすずちんは人間だよ。卑怯で弱い……ただの人間だからね」
「……そういう事を言う人間が一番危険だぜ。俺は決して手を休めねえぞ……」
御堂が再び銃弾を撃つ。
だが、そこにもう観鈴の姿はない。
「銃弾が当たらないって言っても、銃弾より早く動けるわけじゃないよ。
予め拳銃の向きから撃たれる場所を予想して、引き金を引かれる前にそこから逃げてるだけ」
「……十分化け物だぜ」
なお、別の場所では『本当に銃弾より早く動いて避けられる』一般人がいるが、
そこは気にしてはいけないところである。
「あなたと戦ったのがわたしでよかったよ。足の遅い柳川さんじゃ絶対こういう戦い方は無理だから。
……逆に、わたしがあの光岡さんって人と戦っても危なかっただろうけどね。
こう見えてもみすずちん、逃げ足だけは自信があるんだよ。それで今まで生き残って来れたんだし」
「謙遜は止せよ。知ってるぜ、一説ではテメェが新選組最強だとか……」
「にはは。そんなわけないそんなわけない。散っていった同志たちのほうが百倍強い」
観鈴が跳ぶ。
御堂が下がるが……背中に突然衝撃を受けた。
振り返ってみると、後ろには壁。
「地の利はこっちにあるよ!」
「チィッッ!!」
御堂の拳銃が火を吹く。
その銃弾は観鈴の肩口を掠め、夜の闇に吸い込まれていった。
次に御堂が見たものは、観鈴の凶刃。
観鈴は跳躍した勢いを利用したまま、一気に御堂を切り裂く。
「つ、つよい! こんな相手とたたかっていたのか!!」
観鈴の斬撃をその身に受け、御堂はそう言って倒れた。
最後までお約束を貫き通した男である。
「早く草壁さんの所へ戻らないと。……もしかしたら、手遅れかもしれないし」
観鈴が不安に駆られながらそう呟く。
実際その草壁さんが岸田相手に奮闘していることは想像できるはずもなかった。
観鈴は三人のいる場所へ走り……
A 岸田の金的を蹴り上げる優季を目撃した
B 「まだだ、まだ勝負はついてねえ!!」と後ろから御堂が立ち上がった
C 「中々やるな。だが御堂は我らの中で一番の小物!!」と合羽を着た女性が観鈴の前に立ち塞がった
A
「〜〜〜〜〜あdりんvぶfざqzヴぁpwdt!!!」
声にならない叫びで岸田さんは悶絶しています。
加速状態で急所に叩き込まれれば非力な私の一撃でも一応効果はあったようです。
「……優季さん?」
「うーき?」
須磨寺さんとるーこさんの二人は何が起こったのかも分からずきょとんとしています。
無理もありません。さっきまで岸田さんに組み伏せられて犯されていた私が
いつの間にか側に戻ってきて、私をレイプしていた岸田さんが悶絶しているのですから。
理解しろという方が無理です。
「……貴様ァ……やってくれたな……」
低く呻きながら岸田さんは立ち上がります。痛々しい表情ですが決定打とまではいかなかったようです。
丸出しの下半身を晒して武器を手に取りこちらを見据えてきます。
煮えたぎるような眼差し。先ほどまで私を貫いていた男根。恐ろしいまでの男根をいからせながら。
そうです。忘れていましたがこの人は須磨寺さんの一瞬の隙をついて私を襲い、瞬く間に犯したほどの手練なのです。
こんな人に、こんな男に……私は……
ふらっ
あれ?どうしたことでしょうか。急に眩暈が。身体のほうも何か金縛りにあったように重くて。
ひょっとするとこれが力を使った…反作用……?
「うーき!うーき!」
しきりにるーこさんが私にゆすり掛けますが駄目です。身体に力が入りません。
視線だけ泳がすと私たちを庇うように岸田さんと対峙する須磨寺さんの姿がありました。
岸田さんにも金的蹴りのダメージはあります。ですが私たち二人の足手まといを抱えているとなると
須磨寺さんも決して楽観はできないはずです。重い空気が張り詰めます。
その均衡を破ったのは――
ザシュ! ズバッ!
「…っ!?ぐぅぅぅぉぉっ!」
吹き出る鮮血とともに岸田さんの腕が飛びます。突如背後から浴びせられた斬撃に咄嗟に反応したようですが
腕ごともってかれます。あまりるーこさんのようなお子様には見せてくない光景です。
「にはは。首を狙ったんだけど、思ったよりいい反応するんだね」
「くっ……ぅぅ……」
身を引き距離をとりながら岸田さんは自分の片腕を切り落とした相手を苦々しく見据えます。
金色の髪を白い布で結ったその姿は――
「観鈴……さん」
「遅くなっちゃってごめんね草壁さん。もっと早くに来れていたら……」
朦朧と呟く私に観鈴さんは答えます。私の姿を見てどこか少し哀しげな表情を浮かべながら。
そして今度は岸田さんの方に向き直り冷徹な顔を見せていいます。
「いけないよね。欲望のままに女の子を襲ったりしちゃ。生きてちゃいけないよね。そういう人」
静かな口調ですが怒りが滲みだしているのがよく分かります。刀の切っ先を片腕の岸田さんに向けます。
「すぐに楽にしては駄目よ観鈴さん。楽にするのは何もかもを吐かせてから、そしてちゃんと報いを」
須磨寺さんもじわりと岸田さんに近づきます。表には出していませんが、内心で怒り心頭なのは分かります。
「うー……むぐっ!?」
私はなんとか腕を動かしてるーこさんの頭を私の胸の中に抱き寄せ、そのまま自分も目を瞑ります。
これから目の前で繰り広げられるであろう光景を見せたくありませんし。見たくもありません。
そして私が目を閉じてからしばらくして――
A 岸田さんの絶叫が延々と響き続けました。
B 「ガフッ!」何者かが観鈴さんたちより先に岸田さんを絶命させました
C 「その男はこちらに引き渡して貰おうか」 そんなことを言って誰かが現れました
C
岸田さん有利になる選択がひとつもないわけだが
敵さんの正体も明らかになってないうちから長々と続いても困るぜ
Cで現れるのが岸田の味方なら岸田に有利になるぞ
話は進まなくなるからgdgdになる危険性が高いがな
「ほ、本当に斬りやがった!!」
「腕の一本で済んでよかったね。それぐらい雪緒さんならくっ付けられるよ、させないししないだろうけど」
「変装を一瞬で見破られて、金的を蹴られて、
性欲しか頭になくて、更に後ろからの不意打ちに引っかかって……見事なまでのザコキャラフラグね。
もう少し登場の仕方と行動に気を配れば、あなたもライバルキャラとして生き残れたかもしれなかったのに」
身も蓋もない発言を須磨寺さんがしていますが、聞かなかったことにしましょう。
「ち、畜生! 悪に人権はねえのか!?」
「ないよ。特撮モノでもヒーローモノでも悪は滅びる、これ常識」
「何か言いたいことはあるかしら?」
「……サプライズパーティー!!」
岸田さんは精一杯の抵抗と言わんばかりにそう叫びました。
……もうちょっと言葉を選びましょうよ。捨て台詞がそれなんてカッコ悪すぎです。
観鈴さんが岸田さんから情報を得るべく近づいた時でした。
「その男はこちらに引き渡して貰おうか」
突如投げかけられた声。
途端辺りに緊張感が漂い、観鈴さんと須磨寺さんが声のしたほうを向きます。
無論、警戒は厳重です。このタイミングで来るのなら……新たな敵、でしょうか。
現れた人は……
A 警察の偉い人と思われる馬面の男性
B 浅葱色をした段だら模様の羽織を纏った仮面の男
C 晴れているのに雨合羽を着込んだ若い女性
B
ザッ
小石をかき分ける音を立てながらその人は現れました。
浅葱色をした段だら模様の羽織に顔の大部分を覆う仮面。
手には鉄製の扇を携えて、その男の人はこちらに語りかけてきます。
「悪いがその男も今は一応、同士なのでね。見殺しにするわけにはいかない」
やっぱりこの人も岸田さんの仲間でした。そしてこの人が身にまとう威圧感。
私のような素人目から見ても只者でないことはわかります。
その人の言葉に観鈴さんたちは――
「……嘘……どうして……」
どうしたことでしょう。固まっていました。信じられないものを見るような目つきで。
仮面の人を見つめながら観鈴さん達は困惑したかのように顔をひくひく震わせます。
そしてぽつりと呟きがもれます。
「局長!」
えっ!?その単語に私も戸惑います。局長。元新撰組の観鈴さんたちが局長と呼ぶ人物といえば。
「そんなはず……そんなはずないよ。だって局長は……」
「……生きて…いらしゃったのですか?」
二人が混乱するのも無理はありません。そこにいるのはかつての上司。それも死んだはずの人なのですから。
私はこの時代の歴史にはあまり詳しくはありませんが聞いた事はあります。
確か新撰組の局長は戊辰戦争の際に新政府軍に捕らえられて処刑されたのだと。
「知らんな。私はただのハクオロ。それ以上でもそれ以下でもない」
そして局長さん。ハクオロさんという名前だそうですが、そのハクオロさんはにべも無く切捨て
囲まれた岸田さんの方へと近づき――
ガキンッ
「随分とご挨拶だな」
「……だ…黙ってよ…この……局長の偽者ぉっ!!」
いつになく激昂した観鈴さんの一撃をハクオロさんは扇で受け止めます。
目にも止まらない高速の斬撃。その一つ一つが鉄扇で軽く受け流されていきます。
観鈴さんの額に汗が滲むのが見てとれます。
「岸田っ!」
そして攻撃をいなしながら岸田さんに声をかけます。即座に反応し猛烈なダッシュで離脱しようとする岸田さん。
それを逃がすまいと須磨寺さんも追いすがりますが。
パンッ パスッ パスッ
「っ!?」
須磨寺さんの行く手を遮るように足元に打ち込まれたのは銃弾でした。弾幕に遮られ追手がゆるみます。
その隙に岸田さんは安全圏へと逃れました。
「ゲーック!前金分は働いとくぜ」
打ち合いを続ける観鈴さんたちの後方、100mぐらいでしょうか。拳銃を構えた中年男性がそんな距離からの
精密射撃で岸田さんの離脱をアシストしたのです。
「さっきの人……っく……」
「余所見をしている場合かな」
カンッ カラカラ
ほんの一瞬でした。観鈴さんの意識が僅かに他にそれた隙に。ハクオロさんの扇は観鈴さんの刀を弾き飛ばして
刀は地面に転がりました。
「さて、これ以上は無意味だ。サラバだ」
岸田さんたちが逃げおせたのを見計らい、ハクオロさんも距離をとり、そのまま立ち去ろうとして
「待って!」
立ち去ろうとするハクオロさんに観鈴さんは声をかけます。
「局長。局長なんでしょ。どうして、こんなこと……」
それはいつもの観鈴さんからはあまり考えられない顔でした。泣き崩れそうに震えた顔。
まるで少女のように。剣を交えて観鈴さんも確信したのでしょう。
あのハクオロさんがまぎれもなく自分達の局長だということに。
「さっきも言ったが知らん。私はとうに過去を捨てた身だ。お前達に答えることなど何もない」
そしてそのままハクオロさんの姿は遠ざかっていきます。謎に包まれた一連の事件の黒幕。
突如、姿を現した死んだはずの局長のハクオロさん。
私たちの二回目のおとり作戦は糸口どころか新たな謎を生み出す結果に終わったのです。
A 遅れてきた柳川さんと合流しました。
B 緊張の糸の切れた私はそのまま倒れ眠ってしまいました。
B
Bでリアンノンにも出番を
イラネ…普通に寝かせてやれ
それからどれぐらい経ったのでしょう。
気づくと私は教会のベッドに寝かされていました。
「目が覚めた?」
「須磨寺さん……」
私が体を起こすと、そこには私を心配げに見つめるるーこさんと須磨寺さんの姿がありました。
「うーきは丸一日寝ていたのだぞ。あまりるーに心配をかけるな」
「す、すいません」
どうやら、あれから緊張の糸が切れた私は、泥のように眠ってしまったらしいです。
この状況で敵を追跡するのも不可能なので、須磨寺さんがここまで運んでくれたのだとか。
……また、迷惑をかけちゃったんでしょうか。
「気がついたようだな」
柳川さんが部屋に入ってきました。
ですが顔色はそれほど良くは見えません。……理由は、分かっています。
「柳川さん……あれは一体何だと思います?」
「局長のことか?」
その言葉に須磨寺さんがビクッと体を震わせました。
私が黙って頷くと、柳川さんは少し沈んだような表情で続けました。
「話は聞いている。にわかには信じがたい話だが、目の前に局長が現れた以上事実として認めねばなるまい。
……光岡の言っていた『俺の良く知った人間』とは、そういう意味だったか」
「私は信じられないわ。局長は……あんなことをする人じゃなかったのに」
「甘いな須磨寺。例え相手が局長だろうが悪は斬る、それが俺たちの信じた正義だったはずだ。
生憎俺は隊士の粛清も幾つかやってきた身でな、今更局長を斬るのに躊躇いはない」
「それは、分かっているけど……」
柳川さんの言葉に、迷ったように須磨寺さんが言いました。
恐ろしいまでの合理主義。本当に冷たい人です、柳川さんは。
……と、以前までの私ならそう思っていたでしょうが、柳川さん……声が上ずってますよ。
「局長と言うのは、それほど大きな人物だったんですか」
「当たり前だ。俺たち新選組の頭だぞ。……実務は副長が殆どやってたんだがな。
だが、局長がいたからこそ俺たちは着いてきた。皆、局長の人柄に惚れ込んでいたんだ」
「私のような平隊士にまで気さくに話してくれる、とても温かい人だった」
それがどうして……? とは聞いても無駄でしょう。
おそらく柳川さんも須磨寺さんも同じ気持ちでしょうから。
「俺たちはまだいい。一番ショックが大きいのは観鈴だろう。
何せ、一番局長と親しかったのだからな……滅多なことをしなければいいが」
柳川さんが観鈴さんを案じました。
観鈴さんは席を外しているみたいですが……やはり、相当ショックだったんでしょう。
「これからどうするのだ、やなうー?」
「注意はすべきだろう。連中は明らかに草壁を標的にしている」
「これまでの無差別な通り魔に比べて、明らかに私達を想定した戦法を取っていたことからもそれは事実」
二人が淡々とただそれだけを告げます。
……私が、一体何をしたと言うんでしょう。
私はどこにでもいるごく普通の高校生ですよ。ただ、ちょっと過去に飛ばされてるだけで。
「それに、局長さんが……」
「…………」
「局長さんは、亡くなったのではないんですか?」
「ああ。確実に死んだはずだ」
「なら、どうして……」
私はそう呟きました。
死んだはずの人が生きているなんて、普通ありえないはずです。
A 「……死なずに生きていた、そういうことではないか?」柳川さんがそれだけ言いました。
B 「影武者、の可能性もあるわね」須磨寺さんが希望的観測を述べました。
C 「一つ、心当たりがある」そう言って柳川さんが私を見ました。……まさか!?
D 「……世の中には、死者を蘇らせる術があると聞くわ」須磨寺さんが苦々しげにそう言いました。
うーん……C
「一つ、心当たりがある」
柳川さんがまるで睨むように、私を見ました。
……まさか。
一瞬頭によぎった仮説を否定するように、私はブンブンと首を振りました。
「二人とも、何か知っているのかしら?」
「……これはあくまでも仮説だ。
須磨寺達の前に現れたと言う局長が紛れもなく本物なのだとしたら、考えられる場合が、一つだけある」
また、柳川さんが私に確認を取るように視線を合わせてきました。
……やむをえません。
私が黙って頷くと、柳川さんも話を続けます。
「もしもあの局長が『生きていた時代から流れてきた』のだとしたら?」
「どういうことかしら?」
「つまりは、あの局長は過去の時代の人間ではないか、そういうことだ。
……もう少し分かりやすく説明してやる。丁度目の前に分かりやすい例もいることだしな」
「そこから先は私が説明します」
柳川さんの言葉を遮って、私が代わりに説明します。
るーこさんが驚いたように私を見ましたが、もう柳川さんにはバレてるんです。
今さら須磨寺さんに話したところで、大して変わりはしません。
私は最初から説明しました。
私が不慮の事故でこの時代に流れてきてしまったこと、そして元の時代に帰る方法を模索していること。
最初は須磨寺さんも怪訝な顔をしていましたが、最後には黙って頷いてくれました。
「もしも、局長が私の前に現れていなければ、私は柳川さん達に医者を紹介するところよ」
「医者はお前だろ」
「私は今は医者と言うよりも敬虔なシスターだから」
「……俺は最近耳が遠くなったようだ」
この時須磨寺さんが意味ありげな笑みを浮かべましたが私は見ていません。何も見ていません。
「つまりはあの局長は過去からこの時代に来たということなの?」
「まだそうと決まったわけではない。一つの可能性であるだけだ。
ただ我々の精神的動揺を誘うために局長を騙っただけ、という場合もあり得る」
柳川さんは冷静でした。
確かに可能性としてはあまりにも突飛過ぎます。
まだ影武者を用意されたとか、私達の見間違いだったとか、そういうケースのほうが考えられるでしょう。
ですけれど、この事件は私が深く関係しているということだから……だから、そういう連想に至ったのでしょうか。
私のようなただの小娘を狙う理由なんて、それ以外には考えられないですから。
「何にせよ、これで俺は尚更後に退けなくなった。
相手が局長ならば俺たちの手で粛清せねばならんし、偽物だとしても局長を騙る不逞の輩を生かしておくわけにはいかん」
柳川さんから怒りの炎が燃えているのが分かります。
やはり局長と言うのはそれほど、柳川さんたちにとって大切な人だったんでしょう。
……出来ることなら、普通にお会いしたかったですね。
「さて、これからどうするかだが……」
柳川さんがそう呟きます。
既に部下に新選組の羽織を身に纏った怪しい男がいないか探らせているようですが、
上の人たちからの目が厳しく、中々思うようにいかないのが現状と言うことらしいです。
私は……
A リアンノンという人について訊ねてみる
B ふとしたきっかけで目覚めた『時間を操る術』について打ち明ける
C 局長さんについてもっとよく考える
D というか、お腹が空きました
A
「リアンノン……という人を、知っていますか?」
「!!」
私がリアンノンさんの名前を出したら、
見る見るうちに柳川さんと須磨寺さんの顔が驚愕に染まりました。
「どこでその名を知った? いや……未来ではリアンノンはそれほど有名だと考えるべきか?」
「いえ、そうではないんです。ただ……」
私は一から語りました。
最初にリアンノンさんと話したのは銃弾をこの胸に受けた後。
それから未来へ連れて行って欲しいと頼まれたり、
絶体絶命のピンチに唐突に声が聞こえて、それのおかげで窮地を脱したことなど全てを。
「そう。あの人は未来へ行きたがってるの……なんとなく、らしいわね」
「その、リアンノンさんというのはどんな人なんです?」
「元預言者よ。昔は百発百中の腕で、大名すらお忍びで彼女に未来を訊きに来るほどだったんだけど、
今じゃ明日の天気を聞くのにも下駄に聞いた方がマシってぐらいに当たらなくなっちゃった人。
確かに未来を見て来たあの人なら、その未来に憧れるのも頷けるわ」
そんな凄い人だったんですか。
いえ、念話ができる辺り只者じゃないとは思ってましたけど。
「リアンノンさんが黒幕というのは、あり得る話でしょうか?」
「少し疑問だな。無差別に女を狙ったのはお前を特定するまでに至らなかったという解釈も出来るが、
話を聞く限りそれなら女を殺す理由が何処にも見当たらん」
「わざと草壁さんを窮地に追いやって、それで力を目覚めさせようとしたというのは?」
「だが無関係の女を殺すような奴ではない。それに局長についてはどうなる?」
リアンノンさんが今回の件の黒幕なのか、
それはまだ今の状態では決定できそうにもありませんでした。
「私……リアンノンさんと、直接会おうと思います」
「……本気か?」
「ええ。リアンノンさんに私を殺す意思なんてなさそうですし、
何より事件の真相を知っていそうな、そんな気がするんです」
「そうか……」
私の言葉を聞くと、柳川さんは何も言わずに頷いてくれました。
リアンノンさんは、確実に何か知っています。
もしかしたら……私が現代へ帰る鍵となってくれるかもしれませんし。
「うーき。そのうーとどうやって接触を図るつもりだ?」
「……考えてませんでした。というか何処にいるか知らないですし」
ずるっとそこで柳川さんがコケそうになりましたが、見なかったことにしましょう。
A 「俺が会えるように計らってやろう」と、柳川さんが助け舟を出してくれました
B 「お兄さんがここの教会にいつもお祈りに来てくれるから、頼んでみるわ」と須磨寺さんがフォローしてくれました
C 「話は全て聞かせてもらったよ!」と観鈴さんがガラリと扉を開けて入ってきました。何するつもりなんでしょう?
A
「……仕方ない。俺が会えるように計らってやろう」
「すいません、お願いします……」
結局、そこら辺のことは柳川さんに頼ることになりました。
何だかんだいって、柳川さんって結構世話好きですよね。本当に感謝してます。
柳川さんの談では遅くても明日には会えるとの事らしいですけど。
「……それで、観鈴さんの姿が見えないようですけど?」
「ああ。やはり相当ショックだったらしくてな……落ち込んでるよ」
やはり、まだ立ち直っていないんですね。
あの時の観鈴さんの取り乱しぶりは異常なほどでした。
後にまで尾を引かなければいいんですけど。
「まったくあの阿呆が。気持ちの切り替えも出来んのか」
「そういうことを言うものじゃないわ。つらい時に塞ぎ込むのは人として当然の防衛行動よ」
そう須磨寺さんが医者として発言しますけど、やはり少し元気付けてあげるべきでしょう。
さて、誰が観鈴さんのことを慰めればいいでしょうか……
A もちろん傷ついた仲間を救う役は主人公の私しかいないです
B 子どもの純真さが心を打つかも。るーこさんが適任
C 一番付き合い長いんでしょう? 柳川さんがいいですね
D 須磨寺さん。こういうときにこそ終末論の出番です
E いっそ全員で行って騒いで勢いで押し切っちゃいましょう
たまにはA
E
「私、ちょっと行ってきます」
「そう、お願い。私は柳川さんがついていかないよう引き止めておくから」
「行くわけないだろう。草壁が行くのは別に止めやしないが」
「うーき、優しくしてやれ」
るーこさんの声援に背を押されて、部屋を出ます。
そんなに広い教会というわけでもありません。
観鈴さんはすぐに見つかるとおもったのですが、影も形もありません。
「どこにいっちゃたんでしょう……」
あの観鈴さんがあれほど取り乱したり、姿を消すくらいなのですから
きっと局長という人と観鈴さんには強い絆があったんでしょう。
何もない私達に親切にしてくれた観鈴さん。こんな時くらいは私が
少しでも癒してあげるお手伝いができればいいんですが。
あっ、音が聞こえました。こっちかな?
A 剣の型をひたすら繰り返す観鈴さんがいました。
B 膝をかかえてちぢこまる観鈴さんがいました。
C 「局長、局長ぉ……」 自慰をしてました。
A
教会の庭で一人、剣を振っている観鈴さんがそこにいました。
動きは流れる水のように。静かですが毅然とした形で、
まるで何かの舞踊のように動きを重ねています。
おそらく稽古の一種なのだと思いますが、綺麗だとも思えるほどでした。
しばらく声をかけることも出来ずに見入っていた私でしたけれど、
私が声をかけるよりも先に観鈴さんが私に気づいたようでした。
「……草壁さん、そんなところでどうしたの?」
「あ、いえ! ただちょっと……綺麗だなって思って」
「にはは、ありがと」
「稽古ですか?」
「うん。これはね、形って言うの。
……実戦的じゃないから、わたし達はあまりやらなかったんだけどね。気持ちを落ち着けるのにはいいかなって思って」
さほど落ち込んでいるようには見えないですね。心配でしたけれど、これなら安心でしょうか。
「あれって、やっぱり本物の局長なんだよね?」
「……そう思いますか?」
「うん。なんとなくね」
観鈴さんが気持ちを振り払うかのように刀を振りました。
「柳川さんは何て言ってた?」
「……たとえ相手が局長でも偽物でも、悪は斬るって」
「そう……そうだよね」
観鈴さんが悲しそうに俯きました。
……いつもに比べて、その様子がとても頼りなくて。それが私の同情心を誘います。
「もしも相手が本物の局長なら、わたしは斬れないかもしれない」
「えっ?」
「考えちゃうの。局長には何か理由があるんじゃないかな……って」
だから甘いって言われるんだけどね、と観鈴さんが付け加えて笑いました。
……厳しい世界なんですね。かつてのお仲間も斬らなくちゃいけない、なんて。
「情けないよね。隊士の粛清もやってきたくせに、それが局長相手だと刀が鈍るなんて。
柳川さんや雪緒さんには言わないでね。何言われるか分からないから」
観鈴さんがそう呟いて刀を納めました。
やっぱり……まだ、引っ張ってるんですね。辛そうなのが本当に分かります。
私は―――
A 斬れないなら斬れないでも良いと思う
B 観鈴さんはもっとしっかりすべきだ、と強く励ます
C 何も言わずに彼女を抱きしめる
D 私の身の上話を始める
D
「観鈴さん、私の話を聞いてもらえますか。実は今までずっと誤魔化してきてましたけど」
「草壁さんとるーこちゃんが、未来から来たって話?」
「はい、そうです。 って、ええええ?」
「あ、当たってた? にはは」
観鈴さんが悲しそうな顔のまま笑います。
「そうかも、って思ったのはさっきの局長にあってからかな。それまでにも、
もとの時代とか言ってたし、聞いたことがない言葉を使うこともあったからね。
外国から来たのかなと思ってたんだけど」
「……」
「そっか。やっぱりあの局長は本物なんだね。
ごめん、話の腰を折っちゃって。続けてくれる?」
そして私は柳川さんと須磨寺さんに話したことと同じ事を観鈴さんに伝えます。
「……というわけです。今まで、観鈴さんに黙っていることになっていてごめんなさい」
「にはは、いいよ。突然そんなこと言われたらきっと信じてなかっただろうし。
うん、きっと帰れるよ。草壁さんも、るーこちゃんも」
そういって逆に元気付けようとしてくれる観鈴さん。あれは偽者だったという
逃げ道もなくなっているというのに。
でも、私達の前にはまたいつかあの局長という人がでてくるかもしれません。
そのときに観鈴さんは剣をとることができないかもしれない。
もしそのせいで私達、いえ、なにより観鈴さんが倒れるようなことがあったら。
受けてきた数々の好意を返すことさえできなくなります。
観鈴さんに、私はなんといえばいいんでしょう。
A 観鈴さんはもう私達の傍にいないでほしい。
B 観鈴さんは私達の傍にいてくれるか聞く。
C 局長さんが私達を斬ろうとしたらどうするか聞く。
D 観鈴さんをただ抱きしめる。
E 何もいえない。観鈴の判断に任せる。
F 観鈴さんの目から涙が流れ出した。
B
「観鈴さん、あなたは……」
「……大丈夫、わたしは一緒にいる」
私が全部言い終わる前に、言いたいことを察した観鈴さんが言葉を遮りました。
「逃げちゃ駄目だよね。
局長のことはわたし達の問題だもん。草壁さん一人の問題じゃないよ。
少なくとも、わたしには見届ける義務があると思うよ」
「……観鈴さん、それでいいんですか?」
「うん。わたしは大丈夫、大丈夫だから……」
まるで自分に言い聞かせるように、観鈴さんがそう言いました。
少し心配ではありますが、そんな姿を見せられると何も言えません。
……ただ、心を強く持ってください。今は、それだけしか言えないです……。
「……ところで、草壁さんは未来から来たんだよね?」
「はい。大体この時代から百何十年か先の未来ですよ」
「ね、ね、わたし達の名前は残ってるかな?」
話が一段落ついたところで、観鈴さんが子どもっぽくそんな事を聞いてきました。
「そりゃ勿論残ってますよ。新選組といえば有名ですから。
映画とかドラマとか沢山作られてますし……ちょっと私は時代劇あまり見ないんですけど」
「映画? ドラマ? ……よく分からないけど、お芝居のことかな?
とにかくわたし達の活躍は未来でも語り継がれてるんだね?」
満足したように観鈴さんが笑いました。
……いえ、私はよく知らないんですけどね。新選組マニアじゃないんから。
一般の人は近藤・土方・沖田だけでも知ってればいいほうでしょう。そうですよね?
何せ学校でもまだ幕末のほうまで歴史の授業進んでないですし。
もちろん観鈴さんや柳川さんの名前なんてこれっぽっちも知りませんでした。
「それで、未来ではわたしの名前は有名なのかな?」
「えぇっ!?」
いきなりそんなことを笑顔で聞いてくる観鈴さん。
そ、そんなこと言われても知らないですよ! 私は歴史マニアじゃないんですから!
お願いですからそういうことは聞かないでください。
本当に私は全然まったくこれっぽっちも観鈴さんことは知らなかったんですから。
でも『知らない』ってはっきり言うと傷つきそうですし……。と、とにかく……
A 肯定する
B 否定する
C 適当に言ってはぐらかす
D やっぱり正直に『知らない』の一言。これしかないです
D
「す、すいません。実は観鈴さん個人については全然ちっともまったく小指の先ほども知らなかったです」
「え゛っ!?」
私の言葉に、観鈴さんはまるで聞いてはならないことを聞いたかのように固まってしまいました。
……やっぱり正直に言うのはマズかったでしょうか。
「そ、そんなことないよね? ホラ、ええと……池田屋に乗り込んだ話とか残ってないかな?」
「あ、それなら私も知ってますよ!」
「みすずちん、そこで局長たちと一緒に切り込んだ」
「……そうなんですか?」
私の一言に、観鈴さんがまた固まりました。
いえ、どんなに言われても知らないものは知らないんです。
「お、おかしいな。みすずちん一杯活躍したはずなんだけど……」
「……ひょっとして、地味だったんじゃないんですか?」
「が、がお……!!」
それがトドメだったようでした。
完全に観鈴さんが真っ白になってます。白の精霊もかくやというほどに。
わ、悪気はなかったんですけどね……ゴメンなさい。
「そ、そんなはずは!!」
我に返ったかと思うと、観鈴さんがダッと走り出しました。
「ちょ、ちょっとどこ行くんですか!?」
私も慌てて追いかけます。
観鈴さんが走った先は、柳川さんたちのいる部屋でした。
部屋に入るなり、凄い剣幕で柳川さんに詰め寄ってます。
「柳川さん柳川さん! ちょっと聞くよ!!」
「ど、どうした観鈴……そんな血相変えて、何かあったのか?」
「……わたしって、幕末の頃地味だった? 未来でわたしの名前が全然出てこないらしいんだけど……」
「お前が……?」
何事か、と言わんばかりに柳川さんが観鈴さんを見てます。
そりゃそうでしょう。いきなり現れて『地味かどうか』なんて聞かれたら私だって焦りますし。
既に須磨寺さんは『何かかわいそうなもの』を見る目で観鈴さんを見てます。
状況を理解できてないるーこさんは疑問符を頭に浮かべながら様子を見てます。
ですが観鈴さんはそんな周りの目などお構いなしです。
観鈴さんの目は恐ろしいぐらいに真剣です。……そ、そんなに傷ついちゃってたんでしょうか。
柳川さんの返事は――――
A 「地味だったな」
B 「そうでもなかったな」
C 柳川さんは「地味」とは一言も言わなかった。しかし……人の眼はときとしてどんな辛辣な言葉より人を傷つけてしまうものである
A
じゃ、残りを埋めよう
A 一行レス
B 雑談
C 梅雨時の選択スレ
D その他指定
C
何だろうか?
ミルトの話?
新しいミルトのボディがメイドロボでなくてトランスフォーマーだったら…
闇鍋にはあんま関係ないか
こんにちは、梅雨時の選択にようこそ
哀れな打ち切りのヒロイン、ミルトです
メイドロボの体を得て、死体遺棄やらなにやらで捕まった私ですが
A 現在刑務所の中です
B お務めを経て、晴れて出所した後仕事を見つけました(仕事を指定)
C お務めを経て、新しい車にAIとして搭載されました(車を指定)
A
現在塀の中にいます。
普通は執行猶予がついたりそもそもロボットに刑法が適用されるのか疑問ですが。
とにかく今は刑務所の中にいます。
さて、囚人となった私ですが――
A 脱獄を計画しています
B 刑務所の中である看守に目をつけられてしまいました(人物指定)
C 刑務所の中である囚人と仲良くなりました(人物指定)
C
岩切
「超人機が民需転用され、しかも犯罪で捕まるか。時代も進んだものだ」
岩切花枝と名乗る女性が面白そうにこちらを見ています。
彼女が言うには、戦時中に軍の実験により特殊な体質にさせられた上で
現代までの数十年間を眠っていて、現代社会に適応出来ずにここに放り込まれたとか。
荒唐無稽ですが、エージェントの世界で起こりうる事件から考えれば
決してあり得ないとも言えないのが判断が難しいところです。
「ところで超人機とは何でしょうか?」
「旧日本軍が造った人型決戦兵器だ。真面目な奴だったが、いささか融通が利かなくてな。
まあ、私にとってお前たちメイドロボは旧友の娘みたいなものという事だ。
これから色々大変だと思うが、何かあったら遠慮なく声を掛けて欲しい」
随分強引な上に実に板違いな話ですが、本編ではないので問題はないでしょう。
「色々ですか、やはり刑務所となると大変でしょうか」
「いや、大きな声で言える話ではないが……この刑務所は少し特殊でな、
だから私やお前のような変わった素性のものが呼ばれる。具体的には」
A 賭け試合をやらされる。現在の超人機の性能を見せてもらおうか。
B 男どもの性欲処理をやらされる。手玉に取ってると思えば悪い気はしないぞ。
C 諜報員大作戦な事をやらされる。腕に覚えはあるのだろう。
D 映画撮影のスタッフをやらされる。河島監督の思い付きだそうだ。
BBB
支援板見れない?
見られるよ
メタルダーかよ!!
D
「私達は、男どもの性欲処理をさせられるのだ」
せ、性欲処理?
岩切さんの言葉に一瞬くらっと、思考回路がブラックアウトしそうになります。
何というエロゲー的展開でしょうか。あんまりです。
「是非もない、せめて相手を手玉にとるぐらいの前向きな考えで望むべきだ。
このような場所に私が求めるような強い男がいるとも思えないがな」
割り切った考えの岩切さん、ですが私は簡単に真似出来そうにありません。
これが罪の報いなのでしょうか、ううっ、悲しいです。
ああ、そうちゃん、そうちゃん以外の男の人達に慰み者にされる私を許してください。
A 早速、私は服を剥かれ後ろ手に手錠をかけられ、男の人達の前に連れられました。
B 某ソープランドのようにキャラとシチュを指定してください。
C そうちゃん以外の男の人達に辱められるなら――私は思い余って脱獄を試みます。
C 超人機の底力を見よ
(そうちゃん以外の男達に辱められるぐらいなら――私は――)
このような女性を弄ぶ刑務所など耐えられません、私は脱獄を決意しました。
大丈夫、岩切さんによれば私は超人機の末裔だそうです。
きっと、脱獄も上手くいくに違いありません。
「そうちゃん……どうか私を見守ってください」
早速その夜、私の大脱走が始まりました!
A 成功です、見事逃げ切って自由を手に入れました。
B 失敗です、捕らえられ連れ戻されそして――。
B
じゅぷっ じゅぷっ ぬちゅっ ずんずん ぱんぱん
卑猥な音が鳴り響きます。今、私は性処理の道具として男の人たちから輪姦を受けています。
詳細を述べるには容量が足りません。
それではみなさんご機嫌よう。
ごめんなさい そうちゃん……
雌奴隷となったミルトの運命やいかに
A 続く(どこで?)
B 続かない
B
∧_∧
< `ш´>
_φ___⊂)_ 以上、このスレッドは私が執筆した。
/旦/三/ /| 新しい新スレにも期待してくれたまえ。
l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l |
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