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796名無しさんだよもん:2006/03/14(火) 20:28:55 ID:XTxcqv5S0
Cで
797名無しさんだよもん:2006/03/14(火) 22:01:27 ID:ee05HLR60
脇差はすっぽ抜けて見学中の3人に向かって飛んでいった。

「うおおおおぉあおおっ!」
「はわわっ」
「痛っ、痛えじゃねえかあ!」
3人の叫び声が聞こえる。剣を合わせている七瀬さんからも疲れた声がかかった。
「取ってきて」
「はい、すいません」

冷たい眼差しの3人から目を伏せるようにして剣を取りに行く。物悲しいし、かっこ悪い。
まずい、このままじゃ僕のリーダーとしての威厳や主役としての意地が……

「そろそろ死んどけっ!」
大きな声が聞こえて振り向くと、そこにはカンホルダリを圧倒する七瀬さんの姿があった。
七瀬さんの剣が大きな円を描くような軌跡でカンホルダリを袈裟に切る。
そのまま下で刀を返すと別の円を描き、逆袈裟に切り上げた。
「ぐおおおおおっ! 糞蟲などにこの俺が!」
断末魔の声をあげるカンホルダリには、)( のような傷跡が体に残った。
「殺しの双曲線」
七瀬さんの声の最後は、カンホルダリの爆発音にまぎれていた。
僕は手元に脇差を抱えてその光景を眺めた。長谷田……長谷部さんに続き、
また召喚した人に怪人を倒されてしまった。これでいいんだろうか?

「じゃ、あたしは戻るわよ。次は『観鈴の空』か、『ONEのキャラ』からだからね」
ちゃっかりカンホルダリの剣を手にして七瀬さんは戻って行った。
何度も助けてもらったし、ありがたいんだけど、ちょっと複雑だなぁ。

さて、これからどうしよう。

A ブラックの情報も聞きたいし、いったんアロウンさんのところに戻ろうか。
B 「貴様ら、誰か忘れているだろう!」 聞きなれた怪人の声がする。
C この基地の中に情報がないか探ってみようか?
798名無しさんだよもん:2006/03/14(火) 22:08:29 ID:b2y8hsEh0
Aちゃっちゃと進めよう
799名無しさんだよもん:2006/03/15(水) 03:11:42 ID:SUC8KhrbO

「お帰りなさいませ、皆様。よく御無事で」

 ブラックを加え無事にアヴァロンに帰り着いた僕達を、オガムさんが出迎えてくれた。
「すまない。心配をかけた」
「いえいえ、大した事も無いようで何よりです」
 眉根を下げて謝罪するブラックの言葉に、オガムさんは全く咎める様子もなくそう答えた。
 だけど、次の瞬間には急に少し神妙な面持ちになり、少し間を置いてから再び口を開いた。
「先程からアロウン様が大事な話があるとお待ちかねです。傷の手当も並行いたしますので、
お疲れのところ済みませんが、まずは皆様ミーティングルームまでお越しくださいませ」

 オガムさんはそこまで言うと、最後に「ではお先にお待ちしております」と区切ってこの場を後にした。
「大事な話か…なんなんだろう」
「悪い知らせじゃないといいのだけれどね」
「そうだな…」
「そんなものは聴いてみれば判る事だ。さっさと行くぞぉ!」
 自身のダメージと反比例するかのように、1人ハイテンションなブルーに促され、僕達はミーティングルームへと向かった。
800名無しさんだよもん:2006/03/15(水) 03:14:24 ID:SUC8KhrbO

「みんな、ご苦労だった。早速だが良い報せと悪い報せがある」

 ミーティングルームに着いて円卓に腰を下ろした僕達に、アロウンさんが最初にかけた言葉はそれだった。

「まずは良い報せだが、※(1)の無事が確認された」

 そのアロウンさんの言葉に、場の空気が僅かながら弛緩し、僕も軽い空気を吐き出して表情を和らげた。
 取り敢えずは最後の仲間の無事が確認されて一安心ってところかな。

 でも次の話によっては…

「そして悪い報せだが…


A 既に敵幹部の1人が直々に(1)を追っているらしい」
B (1)は敵幹部の1人に「気に入られて」殺されないでいるだけのようだ」
C (1)のブレスレットに呼び掛けても返事が無い。…生命反応も微弱だ」


※(1)の色は?

a ピンク
b グリーン
c ホワイト
801名無しさんだよもん:2006/03/15(水) 03:15:16 ID:LUonyUoQ0
A-b
802名無しさんだよもん:2006/03/15(水) 12:35:25 ID:SUC8KhrbO
「既に敵幹部の1人が直々にグリーンを追っているらしい」
「ええっ!?」
 グリーンの無事が確認されたのは良かったけど、それはちょっとマズいね…。
「グリーンからの最後の通信によると、敵の隙を付いて基地からは逃げ出せたものの、その基地にいた幹部の1人に追跡を受けているらしい。
ポイントは西南西に30Kmの私有林。通信はほんの20分程前の事だ」
「解りました! よし、行こう、みん──
「待て、レッド。お前等、そんな体で幹部とやり合うつもりか?」
「うっ…」
「確かにそうだな。俺達は今少なからず消耗している。下手を打てばこちらもやばい」
「だがだからと言って、グリーンを見殺しになどできる訳がないじゃないかぁ!」
 …ブルーがそういう事を言うと凄い違和感があるなあ。
 ひょっとしてグリーンはブルー好みの女性とかなんだろうか。
「私は出撃(で)れます! 体力も能力も消耗していません!」
 イエローが胸に手を当てて高らかとアロウンさんに言う。確かにその通り、イエローは今みんなの中で一番充実状態にある。
「わかった。ならイエローは先行してグリーンと合流し、即座に退くかレッド達が到着するまで持ち堪えてくれ。
 だが、なるべくアヴァロンに敵を近付けないように、だ。いいな」
「はい!」

 イエローは単独でも出撃(で)るようだ。
 僕達はどうしようか。出撃(で)るべきか、回復を急ぐべきか…?


※レッド、ブルー、ブラックを先行組と回復組に分けてください。
 レッドを回復させるとBクラスの英霊までは召還可能になります。
803名無しさんだよもん:2006/03/15(水) 12:42:33 ID:LUonyUoQ0
蒼黒 先行
紅 回復
804名無しさんだよもん:2006/03/15(水) 14:20:45 ID:NgpR3l5k0
「……ブルー、ブラック、僕の分まで頼む」
 僕はグリーン救出をふたりに任せることにした。
 英霊召喚を連発したせいで消耗しているから、
 まずは少しでも回復しておきたいと考えたからだ。
「そうだな、レッドになったばかりだと言うのに頑張らせたからなぁ!」
「ここは俺たちだけでなんとかしてみよう」
「そのかわり、グリーンを救出した後のフォローはよろしく頼んだわよ」
「うん、分かってるよ」

 3人が出撃するのを見送っていると、アロウンさんが話しかけてきた。
「それにしても、少しの間に随分とリーダーらしくなってくれたな」
「司令官に見る目があったって事ですよ」
「はは、まあ伊達に長生きしていたわけではないってことだな」
「それでアロウンさん……お願いがあるんです。
 まだあるはずですよね、僕たちの切り札になるものが」
「……感付いていたか」
805名無しさんだよもん:2006/03/15(水) 14:21:24 ID:NgpR3l5k0
 そう、いわゆるスーパー戦隊にはお約束の切り札がある。
 5人が力を合わせればどんな怪人でも一撃で倒せる合体技や
 5人が乗り込むことで巨大化した怪人と互角に戦える合体ロボだ。

「グリーンと合流したら切り札が使えるようになるんですから、
 きっと向こうもそれを阻止するために全力でやってくると思うんです。
 それを打破するために、今のうちに5人が揃いしだい
 切り札が繰り出せるように準備をしておきたいんです」
「ああ、こちらも似たようなことを考えていた。
 オガム、悪いが急いで例の物の準備をしてくれないか」
「そう仰られると思いまして、すでに準備させて頂きました」
「やれやれ、相変わらず準備がいい」
 苦笑するアロウンさんに先導され、僕は基地の奥へと向かっていった。

A 切り札の準備をするレッド視点へ
B 私有林へと向かうブルー、ブラック、イエロー視点へ
C 逃走中のグリーン視点へ
806名無しさんだよもん:2006/03/15(水) 14:26:25 ID:L007rafY0
A で
あとそろそろ新スレを考えたいところだが
次スレの>>1
 a 藤田転生から選ぶ
 b 晴遊記から選ぶ
c現行から選ぶ
d即死組みから選ぶ
のどれにする?
807名無しさんだよもん:2006/03/15(水) 14:52:12 ID:Mk9ojEKG0
せめてD
808名無しさんだよもん:2006/03/15(水) 15:47:45 ID:SUC8KhrbO
即死組っていうとこんなトコか。


A 即死主人公全員
B クーヤ
C 観月マナ
D 杜若きよみ(黒)
E サクヤ
F 砧夕霧
G 三井寺月代
H その他
809名無しさんだよもん:2006/03/15(水) 15:52:44 ID:LUonyUoQ0
仲良くA
810名無しさんだよもん:2006/03/16(木) 09:49:51 ID:0xq9LUbc0
「五人組といえば合体技か、合体ロボ。古くからのお約束だな」
「水戸黄門の印籠と一緒ですね」
「連続攻撃なら最後。ロボなら頭。レッド、君の役割は重要だな」
「覚悟はしています」
というか、直接怪人と戦うと最近いい目を見てないんだよね。
僕は前を歩くアロウンさんに悩みをぶつけてみた。

「アロウンさん、やはり召喚役は戦闘には向かないんでしょうか」
「まぁ戦闘特化の能力じゃないからな。直接攻撃ならブルーイエローブラックには
 かなわんだろう。いいんじゃないか、リーダーなら的確な状況判断、果断迅速な決断が
 必要な能力だ。そして、それに適した人物を呼び出すことができる君の能力は最も適しているだろう」
「それはそうかもしれませんけど」
だけど概してそういう役割は目立たないんだよなぁ。
アロウンさんは剣も魔法もターンアンデッドも変身もなんでもできるからいいけど。

ぶちぶちと言っていると、目の前に空間があらわれた。広い。
きっとここがアヴァロンの最奥だろう。その先にある大きな扉を開けてアロウンさんが言った。

A 「これが合体ロボ、ウィツアルネミテアだ」
B 「サッカー部であるレッドにふさわしいだろう」 サッカーボールがあった。ゴ○ンジャーストーム?
C 「ショタ顔であるレッドにふさわしいだろう」 棒が一本のリモコンだ。鉄○28号?
D 「赤緑黒黄青。気づいただろ、オリンピックさ」 アロウンさんがイナバウアーをしていた。
811名無しさんだよもん:2006/03/16(木) 09:55:02 ID:GTKTIYWO0
無性にDを選びたい。
812名無しさんだよもん:2006/03/16(木) 10:43:05 ID:0xq9LUbc0
   _ ∩
⊂/  ノ )
 /  /ノV   
し'⌒∪    

「赤緑黒黄青。気づいただろ、オリンピックさ」
「……」
「顎が見えると減点だからな」
「……」

一息ついて意識を整えた。体力回復中なんだけど、疲れるな。
「で、オリンピックと必殺技やロボットになにか関係があるんですか」
「ああ、大有りだ」
その格好のまま声を出す。
こっちを向いて話してくれないかなぁ。

「5つの重なり合う輪は平和への発展を願ったものだ。
 戦隊ものとしてこれほどふさわしいものはない。
 どういうことができるかというと、

A 敵にオリンピック競技で勝つと倒すことができるのさ」
B 5人でカーリングだ。ストーンをぶつけて敵を倒す」
C 5人で同時に攻撃すると聖火が敵の体から火を噴く」
D 5人が5つの輪のようになって敵を切り裂く」
E ……というわけだ」(オリンピックに関連した必殺技やロボットを指定)
813名無しさんだよもん:2006/03/16(木) 11:13:53 ID:WppMZSOh0
C
814名無しさんだよもん:2006/03/16(木) 12:49:19 ID:TPQlUfi/0
「5人で同時に攻撃すると聖火が敵の体から火を噴く。
 炎は怪人の力を燃料として激しく燃え上がり、最後には爆散させるんだ」
 なるほど、相手の力を使って確実に大ダメージを与えるのか。
「仮にとどめをさせなくても、力を奪いながら弱らせる事が出来る。
 その時はそのエピソードの主役が個人技でとどめをさせば問題ないはずだ」
 脚本家にも優しい必殺技だね。
「分かったなら、お前に使い方を教えておこう。
 それほど難しいものでもないから、キーになるお前がきちんと把握しておけば
 あとの4人はいきなり本番でも問題なく使えるはずだ」
「はい、よろしくお願いします!」
 僕が答えるとアロウンさんは起き上がって身振り手振りを交えて説明し始めた。
 ……イナバウアーには何の意味があったんだろう。

A 合体ロボの説明も受ける
B ブルー・イエロー・ブラック視点に
C グリーン視点に
D グリーンを追う怪人たち視点に
815名無しさんだよもん:2006/03/16(木) 13:17:43 ID:OAjaLH2wO
A
816名無しさんだよもん:2006/03/16(木) 14:06:38 ID:TPQlUfi/0
「……というわけだ」
 アロウンさんに合体技の使い方をレクチャーされる。
「内容はだいたい分かりました、あとは試してみるだけですね」
「出来れば手本を見せてやりたいが、2人では無理なのでな。
 実際にどんな案配になるかは、本番のお楽しみとしておこうか」
「使わないで助けられれば一番いいんですけどね」
「それもそうだが、そうそう向こうも甘くはないだろうさ。
 ……念のために巨大ロボの事も説明しておこうか、ついてこい」

 アロウンさんに先導されるまま、僕は地下に降りる長い階段を歩いていた。
「10精霊は強大な力を持っている。
 やつらはその力を怪人という器に流し込むことで、
 数十mはあろうかという巨大怪人を生み出すことが出来るんだ」
 怪人はそのままでも僕らと互角に戦えるほど強い。
 そんなのが巨大化したら、瞬く間にやられてしまいそうだけど……
「まだ巨大怪人は現れてませんよね?」
「無理やり風船を膨らませるようなものだからな、すぐに持たなくなる。
 だから貴重な怪人をむやみやたらと巨大化させるわけにはいかないのさ」
「人手不足、経費不足で大変みたいですからね」
「だが、セレクターズ(仮)が揃ったら向こうも切り札を切ってくるだろう。
 怪人を巨大化させてでも、連中はお前たちを倒しにかかるはずだ。
 それに対抗するためには……こちらもとっておきの切り札を切ればいい」
 廊下の突き当たり、閉ざされた扉にアロウンさんが手を触れる。
「そう……これがお前たちの乗る巨大ロボだ」
 ゆっくりと扉が開き、まばゆい閃光の向こう側に見えたのは、巨大な――

A 自動車、電車、ヘリコプターなどの乗り物5点セット
B 鍋、釜、包丁などの台所用品5点セット
C ハムスター5匹
D (その他選択者が5点セット指定)
817名無しさんだよもん:2006/03/16(木) 14:26:42 ID:t15N606E0
D
赤 シャ○専用ザク
青 ドラ○もん
黄 ピカ○ュウ
黒 マジンガー○
緑 モリ○ー
818名無しさんだよもん:2006/03/16(木) 14:27:30 ID:t15N606E0
青と黄と緑はそれぞれの形したメカね
819名無しさんだよもん:2006/03/16(木) 20:30:25 ID:0xq9LUbc0
赤いシャ○専用ザク。
青いドラ○もん。
黄色いピカ○ュウ。
黒いマジンガー○。
緑色のモリ○ー。

「アロウンさん、著作権とか知ってます?」
「当サイトに記載されている各社名および各商品名は、各社の商標または登録商標です」
「……まぁいいです。で、どうやって呼んだり動かしたりすればいいんですか?」
「これについてはそれこそ今は使えないからな。ここで動き出されてもかなわん。
 必要なときになったら俺かオガムたちを呼び出せ」
「しょうがないですね。じゃあ5人揃ってから聞きます」
「うむ、これでお前らに渡せるものは全てだ。無事グリーンを連れて帰ることを祈ってるぞ」
「はい、この時間である程度は回復できたので、後を追います」
「ああ、頑張れ」

アロウンさんの励ましを背に僕は駆け出した。
必殺技を手に入れ、Bクラスの召喚ができるまでには回復したけど、先行組にはかなり
距離に開きが出てしまっているだろう。
敵は幹部が出てくるというし、気があせる。
さて、どうしようか。

A 高速移動に適した英霊を召喚だ。(ランクC:『観鈴の空』より飛翔のユンナ)
B 高速移動に適した英霊を召喚だ。(ランクC:『アメリカ横断ウルトラ電波』よりCrazy詩子)
C 普通に追いかけよう。
D 私有林へと向かうブルー、ブラック、イエロー視点へ
E 逃走中のグリーン視点へ
820名無しさんだよもん:2006/03/16(木) 20:31:28 ID:MS6O+h690
Bかな
821名無しさんだよもん:2006/03/16(木) 23:02:04 ID:0xq9LUbc0
「捲くるぞぉ〜」
クレイジータクシーが最短距離をすっ飛ばす。森の中も何のそのだ。
木が飛び込んできたり鳥が入ってきたりするけど気にしちゃいられない。
それにしても捲くるぞなんて競輪競馬用語を見ている子どもたちはわかると思って入れたのかな。
なんて思考に逃避していないと僕の神経が危ない。
何回死にかけたかなんて数えられないほどにぎりぎりのコースを走っている。

「たしか30kmって言ってたよね。メーターからだとそろそろだよ」
出発してわずか15分。時速120km。恐ろしい、恐ろしすぎる。
でも、アヴァロンで時間も取ったし、30kmよりは離れているだろう。もう少し先に行こう。
「詩子さん、このまま西南西で」
「りょうかーい!」
轟音が森の中を突き進む。僕は強化された視覚と聴覚を使って何か人らしきものがないかと探る。
こんなに揺れてちゃそう精度も高くないけどね。

「! 詩子さん、ストップ」
急制動をかけてタクシーが止まる。窓枠をつかんで吹っ飛ばされないようにするので精一杯だ。
「どしたの? 見つけた?」

あれは……

A ブルー達だ! 追いついたみたいだ。
B 怒声だ。ブルー達が怪人と戦ってるんだろうか?
C グリーンを追っている怪人だろうか。ブルー達はいないみたいだけど。 (怪人を指定)
D 緑色のスーツ…… あれ、ひょっとして追い抜いちゃったのかな。女の人?
E 緑色のスーツ…… あれ、ひょっとして追い抜いちゃったのかな。男の人?
822名無しさんだよもん:2006/03/16(木) 23:03:44 ID:S5yrgvUl0
D
823名無しさんだよもん:2006/03/16(木) 23:50:22 ID:M3KyDkp4O
 超高速で流れる新緑の景色の中、ふと視界の端に、背景にとけ込みかけてうずくまっている人影が見えた。
 タクシーを降りて近付いて見てみると、それは紛れもなく僕のと同じタイプの緑色のスーツを着た女の人……

 あれ? ひょっとしてブルー達追い抜いちゃったのかな?
 くるりと後ろを振り返っても、ブルー達の姿も声も確認できない。
 取り敢えず僕はその女の人──間違いなくグリーンだろう──に声をかける事にした。

「こんにちは…グリーン、だよね。大丈夫?」
「え? ……もしかしてレッド、ですか?」
「うん。僕は佐藤雅史。アロウンさんに見込まれた最後の適格者で…一応君達のリーダーって事になってる」
「そうで…痛ッ!」
「大丈夫!?」
「はい…少し疲れてて足を捻っただけですから」
「取り敢えず安全な所まで運ぶよ。もうすぐブルー達もやってくるから、そうしたらアヴァロンに戻ろう」
 僕はそう言ってグリーンに肩を貸すと、詩子さんの待つタクシーまで引き返し始めた。

「こちらレッド。グリーンを発見、保護しました。ポイントを探知して来てください」
『了解した』
 通信でブラックに連絡を取り、こちらの位置をサーチしてもらう。
 なんとか敵の幹部や怪人より先に合流できればいいんだけど…。
「あっ。まだ私の名前を言ってませんでしたね」
 僕にもたれ掛かったままの姿勢でグリーンが言った。
「私の名前は


A 向坂環と言います」(←注※ネコかぶりモードです)
B 伏見ゆかりって言います」
C 古河渚って言います」
D 牧村南と言います」
E エルルゥ……かつてあなた達と敵対関係にあった者です」
824名無しさんだよもん:2006/03/16(木) 23:51:59 ID:cjWK15rb0
E
825名無しさんだよもん:2006/03/17(金) 16:42:55 ID:RCJDnwgQ0
「私の名前はエルルゥ……かつてあなた達と敵対関係にあった者です」
「敵対関係って、君は獣人なのかい?」
「はい、この姿がなによりの証拠です」

 うなづく彼女の顔を見ると、耳が獣のようになっている。
 そういえば僕が倒したリアンも猫耳だったっけ……
 ヌワンギラスはじっくり観察する余裕がなかったし
 サユリンはじっくり観察する前に空気読まずに暗殺しちゃったから
 良く分からないけど、たぶん彼らも獣耳だったりするんだろう。

「獣人の君がどうしてセレクターズ(仮)に?」
「私を生み出した精霊は、アロウンさんと同じように内心では
 今の人類を滅ぼして世界を変える事は間違っていると考えていました。
 それで、私を密かにアロウンさんの元に派遣したんです」
「片や組織を飛び出して、片や疑問に思いつつも組織に留まる。
 しかしてその志が同じなれば、友情もまた不滅と。泣かせる話ね〜」
「そうだね、それに相手しなきゃいけない精霊が9体になったかも……」
 ……気がつくと詩子さんが座席の間から首を突っ込んでいた。
「詩子さん、前、前!というかせめてハンドル握って!」
「はいはい」
 詩子さんが鼻歌交じりにドライブを再開したところで
 タイミングよくタクシーの無線が鳴り出した。

A ブラックたちがこの先の広場で待っているらしい、さすがだね。
B ブラックたちが襲撃を受けている知らせだ、そっちに向かっていたか!
C 背後から高速で追跡する敵怪人からの不敵な宣戦布告だ!
D アヴァロンから獣耳の解析が終わったと報告があった、というか存在忘れてたよ
826名無しさんだよもん:2006/03/17(金) 16:51:50 ID:EEmI4bdc0
B
827名無しさんだよもん:2006/03/17(金) 16:57:19 ID:EEmI4bdc0
sage忘れたorz
828名無しさんだよもん:2006/03/17(金) 21:26:03 ID:pmYZCzpx0
「俺だ。聞こえるか?」
アロウンさんだ。タクシー無線につなげるなんてマニアックだな。
「はい、聞こえてます」
「ブラックたちが襲撃を受けているらしい。3人がかりでも苦戦しているそうだ」
「了解、場所は!?」
「お前の現在地が…… 南だ。5km」
「向かいます!」
「頼む」「いくよーっ!」
声が重なりながら車は白煙をあげてターン。
詩子さんなら3分とかからずにつくだろう。

♪バンバラバンバンバンバンバラバンバンバン
 誰が(オオー)付けたか あたしは
 クレイジー(ウウー)タクシー
 詩子さん(ウー)詩子さん ♪
 
アイキャッチに詩子さんの歌声が響く。どうせなら僕らの事を歌ってくれればいいのに。
グリーンは本気を出したこの速度と恐怖に耐えられずに冷や汗をかきながら目を閉じている。

「見えたっ!」
森の中の少し開けたところに3人と敵らしき姿がある。
いったん散開して距離を取っているみたいだ。
敵がこちらを振り向く。わずかに反応を示した。
その視線の先のターゲットは……グリーンか。

僕は、停止したその敵を観察した。

A 虎だろうか? 大きな獣にまたがった獣耳を持つ少女。
B 白く大きな翼を持った、黒髪に鈴をつけた少女。
C 長い槍を持ち、変な動物にまたがった美形の男。
D ピンクの髪の、何本か髪が跳ねている背の高い女性。どことなくリアンに似ている。
E あの耳は、メイドロボ? でも、マルチでもセリオでもないな。
829名無しさんだよもん:2006/03/17(金) 21:28:00 ID:rb4Oooab0
Cだ。
830名無しさんだよもん:2006/03/17(金) 22:23:29 ID:pmYZCzpx0
長い槍を持ち、変な動物にまたがった美形の男。
こっちを見る涼やかな視線は、怒りとも悲しみとも諦めとも、どう取ればいいのかわからない。
「ベナウィさん……」
グリーンがぽつりと声を落とす。古い知己へ向ける言葉のようだった。
二人には何かあったんだろうか。

「詩子さん、ここで待機していて。グリーンも」
「いいの? これ武装とかも積んでるよ」
「後で頼むかもしれないけど、今はいい」
足を捻っているグリーンは、その僕の言葉には何も返さなかった。

一人で車を降りて、ベナウィに向かっていく。
「レッド、気をつけて! 強敵よ」
イエロー達がベナウィを三方から取り巻くように位置を変え、僕は正面から向かった。
強いのはなんとなく分かった。きっと、カンホルダリよりも。

「選択戦隊セレクターズ(仮)のリーダー、レッドマサシです」
「私はベナウィといいます」
「あなたは怪人ですか?」
「あなたたちの言葉で言えば、そうなるでしょう」
打てば響くように答えが返ってきた。やっぱり、話ができそうだ。
とは言っても、槍は下ろしているけれど、伸ばせば今の僕の位置でも届くだろう。
油断せず、すぐに動き出せるようにはしておこう。

そして、僕は次の行動に移った。

A 「なぜグリーンを追ったんですか」 と僕は聞いてみた。
B 「あなた達の組織について教えてくれませんか」 少し情報が手に入れば……
C 「お喋りはおしまいですか?」 攻撃をしかけられた。
D 「待って!」 グリーンの声がかかった。
E ベナウィの乗っている動物が詩子さんの車を見て興奮し始めた。
831名無しさんだよもん:2006/03/17(金) 22:32:10 ID:Bvq3NpNT0
D
832名無しさんだよもん:2006/03/17(金) 22:36:10 ID:pmYZCzpx0
そろそろ容量がきついので、どうするか決めてください。

A ギリギリまで話を投下。
B 次スレに移行し、ここは埋めもしくは雑談。
833名無しさんだよもん:2006/03/17(金) 22:40:47 ID:QuhfqACrO
んじゃBで。
834名無しさんだよもん:2006/03/17(金) 22:46:08 ID:cHe5e10o0
まあ今回の話は堅調を保ってるわな。
最初は雅史ってことで少し不安だったけど。
835名無しさんだよもん:2006/03/17(金) 22:52:29 ID:pmYZCzpx0
つ 〜 選択形式で進めていくスレッドXXX 〜
つ http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1142603316/
836名無しさんだよもん:2006/03/18(土) 01:03:47 ID:ckuLG5hDO
黒きよみって実は初登場だったんだな……可哀想に(⊃д`)
837名無しさんだよもん:2006/03/18(土) 05:11:20 ID:penOYd95O
β
838名無しさんだよもん:2006/03/18(土) 11:47:01 ID:tYQSzD8HO
新スレのテンプレ見て思い出したけど、黒とマナはハカロワで組んでたことがあったな
あの黒はそれなりに味が出ていた
839名無しさんだよもん:2006/03/19(日) 10:54:57 ID:nXZuIr2r0
黒きよみはほんと時期が悪かったとしかいいようがないな。
840名無しさんだよもん:2006/03/21(火) 19:33:36 ID:YKxDEPzLO
誰彼百円
841名無しさんだよもん:2006/03/23(木) 19:24:35 ID:LhSAZFuZ0
埋めないか?
842名無しさんだよもん:2006/03/23(木) 21:38:15 ID:eqn1dnbd0
A 雅史に呼び出してみてほしい英霊を並べて埋める。
B 獣人化してみてほしい人々を並べて埋める。
C 呼び出された英霊の後日談で埋める。
D 埋めずに雑談をつづける。
E 別の埋めネタを出す。
843名無しさんだよもん:2006/03/23(木) 21:40:44 ID:Zyhs7uvA0
C
844名無しさんだよもん:2006/03/24(金) 01:01:30 ID:WOMYoYoA0
――某日

七瀬「あー疲れた。ただいま」
杏 「(TV見ながら)ああ、おかえり」
七瀬「…………」
杏 「煎餅が切れたわね。留美、ちょっと買ってきてくれる?」
七瀬「……同志が一仕事終えて帰ってきたのにそれだけ?」
杏 「あー? ああ、はいはいお疲れさま。つーわけで買ってきて」
七瀬「いい加減にもうちょっとずくを出しなさいって。
   あんただって英霊召喚される可能性あんだし、あんまだらけてると元黄薔薇の名が泣くわよ?」
杏 「あーはいはい英霊召喚ねぇ。楽しかった?」
七瀬「別に楽しかないけど、まあ久々に暴れられてスッキリしたかも。新しい得物も手に入ったし」
杏 「あなたもよくやるわねぇ」
七瀬「ちょっとの間とはいえ現世に戻れるのよ? 損な話じゃないと思うけど」
杏 「べーつーにー。今更呼び戻されたって観鈴に会えるわけじゃないしー。
   それにいるのは空手バカ一代に観鈴に自害しろとかぬかした貧乳だけよ? 興味ないわ。
   ねえねえ、それよりあれ見て見て」
七瀬「霊界テレビ? 地上波生放送ね。あれがどうかしたの?」
杏 「この間、観鈴がやっと腰を落ち着けたのよ。道場の居候だけど。
   いい加減ふらふらし続けるのも不安だったし、これで私も一安心よ」
七瀬「……居候はいいけど、要するに女との同居でしょ。いいの杏? もう五寸釘ほとんど無いわよ」
杏 「最近やっと私も割り切れたわ。相手があのクソ異人でさえなけりゃ観鈴が幸せなら我慢する。
   ああ、これが本当の愛ってやつなのね」
七瀬「……ちったあ実の妹のことも心配してやりなさいよ」
杏 「べーつーにー。維新も成功したし、藤林流も昇華してくれたし、あの子はもう巣立ったから私が心配することは無いしー」
七瀬「だからって事実上自分を殺した相手を四六時中ピーピングするよりは健康的だと思うけど」
杏 「もう死んだから健康も不健康もナニもないしー」
七瀬「あー、もういいわ。それじゃあたしは新しい剣仕舞ってくるから。
   あんたが望む望まざるに関わらず、呼び出される時は呼び出されるんだから。せいぜい剣の腕は鈍らせないようにしときなさいよ」
杏 「はいはい」

 地獄は今日も平和です。
845名無しさんだよもん
――某日

「ただーいま♪っと」
「あれ、お帰りみずか。どうしたの、そんなモ○タンみたいな台詞で。
 どこに行ってたの?」
「それは内緒だよもん。きっとあなたには一番遠い場所だよもん」
「僕の一番遠い場所? 現世のこと?」
「現世には違いないんだよもん。それにしても、はぁ……」
「いや、そんな帰ってくるなり遠い目をしなくたって」
「かっこよかったんだよもん……」
「む、なんだよ、目に星飛ばして。誰かに会ったの?」
「うん、会ったよ。別れ際にほっぺにキスもしたんだよもん」
「な、なにいっ!」
「こっちもいいけど、あっちはあっちで別の魅力があるんだよもん」
「だ、誰だ、誰なんだっ! 僕の育成計画が!」
「そうだ、現行TVでも作ってみよう。羊? 羊ーっ! ああ、来た来た。
 ガラクタのある場所まで行って欲しいんだよもん」
「浩平か! 浩平なのかっ? 二人きりなのにまだあいつのことが
 忘れられないのかっ」

二人きりのえいえんも今日も平和です。