〜 選択形式で進めていくスレッドXXV 〜

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1木田恵美梨
 ねえ、先輩。
 アタシ……ギター上手くなったんですよ? 聴いてくれますか?
 もうすぐだから。あともうちょっとで先輩は帰ってこれるから。
 直ぐに先輩を生き返らせてあげます。……邪魔な連中を血祭りにあげて。
 ひとりひとり順番に縊り殺して、その命の炎が先輩を彩るの。喜んでくれますよね? ねえ、先輩。

A 前スレ(スレッドω:http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1110714312/
B 支援サイト(まとめ:http://members.at.infoseek.co.jp/farem/sentaku/index.html wiki版:http://f44.aaacafe.ne.jp/~farem/sentaku/index.php
C 過去スレ・関連スレ及び諸注意(>>2-5
D ひぃぃぃぃっっっっ!!!
2名無しさんだよもん:2005/09/09(金) 18:29:50 ID:K+obK3JZ0
 これが、過去スレ。先輩を出すのに何年もかけてるなんて……ふざけてると思わない?
(1:α)葉鍵ゲーっぽく選択形式で進めていくスレッド
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1022/10223/1022339884.html
(2:β) 〜 選択形式で進めていくスレβ 〜
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1024/10244/1024415274.html
(3:γ) 〜 選択形式で進めていくスレ 〜 
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1026/10264/1026471373.html
(4:δ) 〜 選択形式で進めていくスレδ 〜 
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1028/10280/1028044958.html
(5:ε) 〜 選択形式で進めていくスレε 〜
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1029/10293/1029338142.html
(6:ζ) 〜 選択形式で進めていくスレッドζ 〜
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1031/10311/1031124139.html
(7:η) 〜 選択形式で進めていくスレッドη 〜
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(8:θ) 〜 選択形式で進めていくスレッドθ 〜
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(9:ι)選択形式で進めていくスレッドι
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1044/10445/1044541965.html
(10:κ)選択形式で進めていくスレッドκ
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1047/10474/1047448312.html
(11:λ)選択形式で進めていくスレッドλ
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1054/10549/1054982235.html
(12:μ)〜 選択形式で進めていくスレッドμ 〜
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1060/10603/1060399408.html
(13:ν)〜 選択形式で進めていくスレッドν 〜
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1073/10731/1073147053.html(以下HTML化待ち)
(14:ξ)〜 選択形式で進めていくスレッドξ 〜
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1074/10743/1074398816.html
3名無しさんだよもん:2005/09/09(金) 18:30:30 ID:K+obK3JZ0
(15:ο)〜 選択形式で進めていくスレッドο 〜
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1075/10756/1075609628.html
(16:π)〜 選択形式で進めていくスレッドπ 〜
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(17:ρ)〜 選択形式で進めていくスレッドρ 〜
http://pie.bbspink.com/leaf/kako/1084/10840/1084086608.html
(18:σ)〜 選択形式で進めていくスレッドσ 〜
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(19:τ)〜 選択形式で進めていくスレッドτ 〜
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(20:υ)〜 選択形式で進めていくスレッドυ 〜
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(21:φ)〜 選択形式で進めていくスレッドφ 〜
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(22:χ)〜 選択形式で進めていくスレッドχ 〜
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(23:ψ)〜 選択形式で進めていくスレッドψ 〜
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1103721785/
(関連)葉鍵リレー小説総合スレッド 第14巻
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1120684548/
4名無しさんだよもん:2005/09/09(金) 18:31:34 ID:K+obK3JZ0
 次は鉄の掟。アタシと、先輩のための、鉄の掟……くすくすくすくすくすくす

・選ぶことの出来るのは早い人だけなのよね
・アタシが気に入らないあんまりな展開になれば『リコール』させてもらうわ
・選択肢の修正なんてバカみたいな真似をしたら、殺すから
・死にたくなければ……書き込む前に『リロード』したら?
・ここはsageで書き込むの。邪魔者は入れたくないから

 それと、あと幾つか頼まれてよ。言うこと聞いてくれるわよね? ……アタシがこんなに『頼んで』るんだから。

一つ、言い合いは見苦しいから他所でやって
一つ、書き手は早さと技だけ競ってればいいのよ
一つ、選択肢ぐらいは好きなものを選ばせてあげるわ
一つ、お兄ぃのように口だけのクズになりたくなければ、文句を言うより自分で書くことね
一つ、他人の事を思いやれない連中なんて死ねば良いのに
一つ、『空気』ぐらい読んでから参加することね
一つ、少しぐらいは楽しんだらどう?
一つ、気軽に書いてけば?

 言いたいことはこれだけ。後は書き手と選択者が何とかしてね。
 ……皆で協力して、素敵な作品を作りましょうよ。そう、素敵な……ねぇ?
5名無しさんだよもん:2005/09/09(金) 18:32:06 ID:K+obK3JZ0
鬼_「これで、おしまい。もう何もかも元通り。
    アタシと先輩の、楽しい毎日がまた始まるの。
    ……あっ、お兄ぃはいらないかな。だからアタシが狩っておいてあげる。
    楽しみよねぇ。もうちょっと、もうちょっとで先輩が戻ってくるの。
    作中では失敗したけれどアタシにはスパイラルがあるから。
    何度でも何度でも繰り返せるから。……そう、アタシが気に入る結果になるまで。
    今度は失敗しない。春原さんを最初に殺しておく。
    るーこちゃんは登場する選択肢を選ばない。
    それだけでいいの。それだけやっておけばもう誰もアタシの邪魔をしない。
    待っててね先輩。あとほんのちょっとだけ、待っててね。くすくすくすくすくすくす」
春原「ひぃぃぃっっっ!!!」





エリア「ちなみに断っておきますけれど、いくらスパイラルの経験者とはいえ鬼_さんにそんな能力はないと思います」
木田「それにもしるーこがいなければ俺が鬼化してエミ公を倒すだけの話になってたと思うしな」
6名無しさんだよもん:2005/09/09(金) 19:27:38 ID:mdgbszkSO
>>1乙カトリーナ
7名無しさんだよもん:2005/09/09(金) 19:41:56 ID:U9xMwqng0
まだ鉄鍋の詩子が読み終わってない俺であった
8これまでのあらすじ:2005/09/09(金) 22:40:14 ID:aW1wF5Gr0
主人公夕菜は卒業旅行を計画し、柳川・梓・風子の三人を誘う。
目的地に着くまでの電車の中でぐっすり寝ている柳川を懐かしげな目で見る夕菜。
そんな夕菜に梓と風子が好奇心で柳川の学生時代の事を尋ねた。
少し躊躇った後、夕菜は話し出す。
8年前、隣人として引っ越してきた柳川との出会い、そして甘酸っぱい二人の関係を……。
9名無しさんだよもん:2005/09/09(金) 23:39:49 ID:7hTVoBh90
あらすじと内容がずれちゃってるけど

前スレ948の選択肢D「 学校で私は誰かに嫌がらせを受けるようになったの」から続きを


……ちょっと言いにくいけど言わないと話を続けられないよね。
「………学校で私は誰かに嫌がらせを受けるようになったの」
「い、嫌がらせですか?」
「最低です、いじめカッコ悪いです」


榊さんと先輩のキスを見た後にね、私も家に入って寝る準備をしたの。
でもね、私ベッドの中ですごく悩んだの。
このまま先輩と親しくしていて本当にいいのかなぁ……ってね。
普段は早寝早起きしてるんだけれどこの日は遅くまでずっと悩んでたのよ。
………次の日にね、私はどんよりと沈んだ気持ちで学校に行ったの。
なかなか眠れず寝不足って言うのもあったけれど。
先輩と距離を置くべきか、それともいつも通り接するべきか。
まだ結論を出せないでいたの。
………でもね、その日はいつもと違っていたの。
いつも通りに下駄箱を開けるとね、下駄箱の中にね。



A 「……画鋲が入った上履きと封筒が入っていたの」
B 「……カッターで切り裂かれた上履きと封筒が入っていたの」
C 「……上履きと私が着替えをしている写真と封筒が入っていたの」
10名無しさんだよもん:2005/09/09(金) 23:40:15 ID:mPpusABm0
C
11名無しさんだよもん:2005/09/10(土) 03:22:16 ID:o+ODjXc90
しーちゃんしーちゃん、そりゃヤバイよ犯罪だよ。
……まぁd子の携帯盗んで履歴を調べたりとかしてたから、奴ならやりかねないと言いたいが。
12名無しさんだよもん:2005/09/10(土) 06:26:39 ID:z9tKhME70
「……上履きと私が着替えをしている写真と封筒が入っていたの」
「……」
「ひどすぎますっ」


部屋の外からとったみたいで、制服の上を脱いでいる途中の写真だったよ。
そんなに露出が多いっていうわけでもなかったけど、それでも恥ずかしくて、
もうよくわからなくなってしまって、急いで鞄の奥にしまったの。
一緒にあった封筒もね。

周りを見回したけど、珍しく遅い時間に来たから、誰もいなかった。
その時チャイムが鳴ったから、急いで教室に向かったの。
「珍しいね夕菜ちゃん、遅刻ぎりぎりなんて。顔赤いよ、走ってきたの?」
クラスメイトのそんなふうな言葉に、私はうん、とか、きっと曖昧に返事したと思う。
詳しくは覚えていないから。

どうして、誰が、いつ、なんのために、私を──
一時間目の英語の時間は、まるで手につかなかったよ。
それで、とにかく封筒の中身を見てみようと思って、休み時間にトイレに行ったの。
どこにでもある封筒で、私はドキドキしながらその中身をあけたんだよ。
13名無しさんだよもん:2005/09/10(土) 06:28:47 ID:z9tKhME70
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
       |                    |
       |                    |
       /    ̄ ̄ ̄ ̄      /_____
       /              /ヽ__//
     /     貧  乳      /  /   /
     /              /  /   /
    /   ____     /  /   /
   /             /  /   /
 /             /    /   /
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   /   /

「……」
「……」
「ひどいよね。それは、その当時は豊かじゃなかったかもしれないけど。
 そんな風に書かなくたって。そう思うよね、ふぅちゃん」
「ゆ、夕菜さん、そんなちょっとだけ怖い笑顔であたしを見ないでよ」
「ふふふ」


(二人には言えないけど……その時の私はとても笑えなかった)
(貧乳ってわかるような写真が、他に撮られてるんじゃないかって)
(それが、明日下駄箱に入れられてるんじゃないかって考えたら)
(なんだか気持ちが悪くなって)
(朝食を戻してしまった)


それで、私は──

A 「その日はもう家に帰ったの」
B 「お昼休みに、屋上へ向かったの」
C 「誰がやったことなのか、考えたの」
14名無しさんだよもん:2005/09/10(土) 06:32:27 ID:iYQy02S90
15名無しさんだよもん:2005/09/10(土) 07:58:07 ID:ZTvJE2tC0
「……今日にはいつにも増して顔色が悪いな」
「そんなことは……ないです。はい」
「嘘だな」
 その日のお昼。
 考えがまとまらないけど、それでも先輩との約束を反故にするわけにはいかないと思って、私はいつものように屋上へと向かった。
 一応自分としてはいつものように振舞ったつもりだったけど……先輩には一目で見抜かれてしまった。
 無理もないよね。確かに顔色も相当悪かったと思うし、たぶん眼差しも普通じゃなかったと思う。
 それに、その日のお弁当は自分でも何を作ったのか覚えてないほどだったんだから。

「何があったのかは知らんが……俺でも相談に乗ることぐらいはできるぞ」
 それであんまり私が黙っていたからか、とうとう先輩がこんなことを言い出した。
 普段の先輩ならこういう風に他人のことに首を突っ込んでくることはないんだけど……
 それだけ私の様子がおかしかったのか、それともなければ先輩も私のことを大切に思っててくれたって思いたいな。

「それは……その……」
「……」

 私は、この時……

A やっぱり黙っていることにした。
B 榊さんとのキスシーンについてを話してみることにした。
C 下駄箱に入っていた写真についてを話してみることにした。
D 逆に、先輩にとって私はどういう存在ですか、と訊いてみることにした。
16名無しさんだよもん:2005/09/10(土) 08:25:01 ID:EnRGYq5+0
C
17名無しさんだよもん:2005/09/10(土) 12:37:02 ID:z9tKhME70
私は下駄箱に入っていた写真について話してみることにしたの。
封筒のことは隠して、朝きたら下駄箱に入っていたことだけを。
先輩はとても険しい顔で話を聞いていたの。
それで、聞き終わったらおもむろに言われたんだよ。
「梶原、その写真を見せてくれないか」
「え、ええっ!」
「大丈夫だ。けして邪な気持ちからじゃない。頼む」


「死がふさわしいですっ」
「梓ちゃん、果物ナイフなんて何に使うの?」


違うよ、だって、本当に先輩は真剣な顔で言ってたから。
私も、恥ずかしかったけど、おそるおそる出したの。
受け取った先輩は冷静な目でじっと写真を観察してた。
そう、まるで探偵か、刑事みたいに。それで、少しして、
「ありがとう。すまなかった」
先輩は頭をさげて、私に写真を返してくれたの。

「梶原、もしまた何かあったら、必ず俺に言え」
「でも、先輩に悪いです」
「何故」
「迷惑がかかるかも知れないし、自分のことだから」
「なにがあったかわからないと、お前を助けることも守ることもできないだろう」
「先輩に守ってもらうなんて、それは……」
恋人でもないのに、と思ったの。先輩は真剣な目のまま、こう言ったよ。
「俺がお前を守るのは、義務じゃないのか?」
18名無しさんだよもん:2005/09/10(土) 12:40:43 ID:z9tKhME70
「くさすぎますっ」
「梓ちゃん、先輩の首絞めたら駄目だよっ」


ま、まぁそんなことがあって、午後の授業はそれこそ朝と昼のことで頭がいっぱいで、
全然集中できなくて、先生にも怒られちゃった。
誰がやったのかを考えるとね、一人の名前が浮かんできちゃうんだよ。
でも、証拠もないのに疑うのはなんだかいやだったから。
それに、先輩のことだから、友達だから、後輩だから、バイト仲間だから、
お隣さんだから、とかの何気ない言葉なのかもしれないけど、昼のことも
思い出すたびに恥ずかしくてしょうがなかった。

そして、帰りのホームルームが終わったんだけど。

A 「下駄箱の中に、見たことのない男性用のお弁当箱が入っていたの」
B 「そのまま家に帰ったの」
C 「先輩が、教室の前で待っていたの」
19名無しさんだよもん:2005/09/10(土) 12:41:22 ID:YR6cUCeo0
C
20名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 19:44:47 ID:fRuO+M4h0
先輩が、教室の前で待っていたの、日本刀を持って。そして・・・

「ふはははは、ここが貴様の墓場だ、天誅!」
「ふごー。」
21名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 21:52:01 ID:6+SFPBIi0
「……終わったか」
「先輩?」
 その日、帰りのHRが終わってみんなに挨拶して、帰ろうと思ったら途中の廊下に先輩が立ってたの。
「どうしたんですかこんなところで?」
「お前を待っていた。一緒に帰るぞ」
「えっ!?」
 そりゃもう、びっくりしたよ。
 ずーっと昼間のことを考えてたところで、いきなりそれだもの。
「あ、あの、その、せ、先輩?」
「あのことがある。念のためだ、一緒に帰るぞ」
 ……まあ、冷静に考えてみればそれはそうなんだけどね。
「え? あ、はい。ありがとう……ございます」
「気にするな。どうせ帰り道は同じだしな」
「そうですね」

 ……というわけで、この日は初めて先輩と一緒に帰ったの。
 それまでも帰りが重なることとかはあったけど……お互いちゃんと一緒に帰ったのはこの日が初めて。
 でも、その帰りに……

A また下駄箱にいたずらされてたの
B 榊さんとばったり出くわしたの
C ふぇぇって感じの女の子に呼び止められたの
D ちょっと寄り道しちゃおうと思ったの
22名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 21:58:01 ID:sy3RjdNiO
Bで急転直下
23名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 00:38:52 ID:DYi3P8590
そういや姉さんそろそろ誕生日か。
24名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 03:20:20 ID:71qXeEru0
下駄箱までの廊下を先輩と並んで歩いたの。
二人とも気の利いたお喋りなんか出来なかったから。
ほとんど会話が無く、あっても二、三語で終わっちゃったの。
ただそれだけなんだけど、すごく心強かったわ。
……あんな写真を送られた後だったから、心細かったし。
先輩と並んで帰るなんて恥ずかしかったけど、とても嬉しかったの。
………下駄箱まで来て、怖かったけど開けて中を見たの。
今度は大丈夫だった、何も変わった物は無かったわ。
今朝写真を入れられた後だったから、下駄箱を開けるのも怖くて。
上履きのまま帰ろうかとも思ったのよ。
先輩が居てくれたから、開けられたと思うの。

………だけどね、私達、校門を出たところで榊さんに会っちゃったの
榊さんは、私のことを、冷たい、『どうしてあなたがそこに居るの?』って言う
『場違いなものがそこにある不快さ』を目にたたえて、視線を投げかけてくるの。
………そこで私も夕べの二人のキスを思い出しちゃったの。

「ゆう、今日はその子と一緒に帰るの?」
「……ああ」
「ふーん、そうなんだ………」
先輩も険しい顔で榊さんのことを見てたわ。



A 「榊、お前がやったのか?」先輩が榊さんに単刀直入に聞いたの?
B 「私も一緒に帰っていいかしら?」榊さんが意外な提案をしたの
C 「先輩、ありがとうございました、もう大丈夫ですから」私はその場から駆け出したの
25名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 03:23:55 ID:cTqKtMSp0
Cで急展開に
26名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 12:15:43 ID:JKPeCsNG0
「先輩、ありがとうございました、もう大丈夫ですから」
 自然と、その言葉が出てた。
 榊さんと顔を合わせるのが辛かったから。
 今になって思ってみれば……あれは、榊さんのことを避けてたのかなぁ。
 それで、私は先輩も榊さんも置いて一人で走り出したの。
「おい、待て梶原!」
「いいじゃない。あの子がああ言ってるんだから」
 後ろからそんな声が聞こえてきたと思う。詳しくは覚えてないけど。
 それから……何処をどうやって走ったんだろう。
 とにかく、何も考えたくなかったんだ。人を疑うなんて取っても嫌だったから。
 きっと榊さんと一緒にいれば私は榊さんを疑っちゃう。そんなのは嫌。
 だから……私は一人になろうとしたの。

 暫く走ると、やっと私も落ち着いてきたんだ。
 それで、また悩むの。ああ、どうしてあそこで逃げちゃったんだろうって。
 あんなことすれば先輩は怪しむに決まってるのに。
 もしかしたら、私はそれに期待していたの? って。
 ふと頭によぎった考えを、ブンブンッて頭を振って打ち消した。
 それから私はどうしようかと考えたの。今先輩には会いたくない。
 会ったら、きっと何か言われちゃうから。だから……

A 真っ直ぐ家に帰って居留守を使うことにしたの
B どこか別の場所で時間を潰すことにしたの
C その時、誰かが私の背中をぽんと叩いたんだ(人物指定・夕菜の知り合い限定)
27名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 12:17:12 ID:BOIIgUJr0
Bでいってみようか。
28名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 12:35:49 ID:3YlQvMAZ0
Cで満を持して宗一!!
29名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 12:43:08 ID:JKPeCsNG0
 私はそのままどこか別の場所で時間を潰すことにしたの。
 今帰ったら、お家の前で先輩が待ってくれていそうな気がしたから。
 だから私はそのまま、お家とは逆の方向に歩き出したの。
 途中公衆電話で、店長さんにバイトをお休みするって断ってから。
 だけどその時、店長さんがちょっとだけ怪しんでたな。
 それから私は……どう歩いたんだろう? もう8年も前のことだから良く覚えてないな。
 どこか目的があったわけじゃないし、ただ先輩に会いたくないだけだったから。

「凄いです! ドロドロの愛憎劇の前に風子ドキドキですっ」
「う〜ん……重い話しだねぇ」
「そうだよ。私は敢えて話してるけれど、二人にはこんなことになって欲しくないと思うな。
 やっぱり皆仲良くが一番いいことだから、きっと」

 それからね……いろいろなところを回ったら、すっかり暗くなっちゃってた。
 私はもう帰ろうかと思う一方、足は中々お家に向かわなくて。
 どうしてなんだろうね? なかなか帰ろうって思えなかったんだ。
 それから、気がついたら私は……

A 涙がこぼれてた
B お家の前にいたんだ
C バイト先に足を運んでたんだ
D 道に迷ってたんだ

>>28 多分そうちゃんは無理ですぜ。今篁のところでエージェントになる訓練の真っ最中。
次に姉さんと会えるのは研究所ぶっつぶして脱出する三年後以上のはず。しかも会おうとしなかったらしいし。
30名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 12:44:19 ID:71qXeEru0
Dです
31名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 16:27:32 ID:cTqKtMSp0
 気がついたら私は道に迷ってたの。
色々考えながら歩いていたら、あまり知らない街の住宅街に入っちゃってたの。
配達とかで来た事はあるけど数えるほどだし、何せ夜の街でしょ?印象とか全然違ってて…
そうしたら急に私、心細くなって…そんな時、後ろから急に声を掛けられたの。
「きゃぁ!!」
 そんな感じで思わず声を上げちゃったの。それで恐る恐る振り向いたら…
「おやおや、驚かせてしまったかな」
 振り向いたら、その人は店長さんのお父さんのミルディンさんだったの。
私が驚いたせいか、何だか申し訳なさそうな顔をしていたの。
「ご、ごめんなさい! 私ったら、つい…」
「いやいや、見知った人が歩いていたから、声を掛けてみたのだが…
 こんな時間に一体どうしたのかね? 息子の店はとうに店じまいのはずだが…」
「そ、それは…」
 私はそこで言葉に詰まっちゃったの。自分の都合でバイトをさぼってふらふら街を
歩いていた、何て言い辛かったから。
「ふむ…まぁ、言い辛い事なら言わなくて良い。 何だか思いつめているようだったからな」
「そ、それでは…」
 私はお辞儀をしてその場を立ち去ろうとしたの。けど…私は今道に迷っているのだと言うのを思い出して…
「ご、ごめんなさい…駅って…どちらですか?」
「…この道を曲がって…と説明するには少々複雑だな。 使いの者に道案内させるから、一旦私の家に来るといい」
「そ、そんな…悪いです…」
「気にする事は無い。 なに、すぐ近くだ。 お茶の一杯でも飲んで、落ち着いてから帰ったほうがいい
 それに…善意から来る親切は素直に受けるものだよ。 そうでないと、断られた者は悲しい」
 その言葉は私の胸にちくりと刺さったの。せっかく先輩が私の事を守ってくれるって言ってくれたのに。
「……はい」
32名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 16:28:57 ID:cTqKtMSp0
 それで、私はミルディンさんの家にご招待されたの。前にも来た事あるけどおっきなお家だったわ。
店長さんに聞いたけど、大きな企業の重役をやっているって言っていたわ。
「お帰りなさい、ミルディンさまー」
「お帰りなさいませ、旦那様。 あれ?そちらの方は?」
 家に入ると、本で見るようなメイドさんと、ちっちゃな女の子が出迎えてくれてたの。
「息子の店の店員だよ。 道に迷っていたようなので、わしが連れてきた。 後で駅まで送ってくれんか?
 ああ、それとお茶を一杯頼む」
「かしこまりました」
「たー」
 それで、お茶をご馳走になったんだけど…びっくりするような美味しいお茶だったの。
 今まで私が飲んだものとは比べ物にならないくらい。お茶を入れるのは結構自身あったんだけど…
 ちょっとショックだったわ。暫くお茶を飲みながらお話をしていたんだけど──

A ふと先輩から電話がかかってきたの
B 先輩の事を思い出しちゃって、思わず涙が出てきちゃったの
C そのままお手伝いさんたちに案内されて駅に向かったの
33名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 16:33:35 ID:kSq5Hcff0
B
34名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 19:34:33 ID:NfinKVE30
ミルディンさんと話したのは、店長の話や、お花のこと。
実はああ見えて店長は色んな女の人においかけられて大変だとか。
警察から、「重婚は犯罪です」という小冊子を送られてきたとか。
メイドのリムリスさんのおいしいお茶を飲みながら話すうちに、すこしづつ
笑顔も出るようになったの。

花を届けに行くからあたりまえだけど、話の中に先輩のこともでてくるよ。
小さい女の子、エルミンちゃんに店長と間違って抱きつかれて困ってたりとか。
ガーデニングの話でリムリスさんと対立したとか。
そんな、私も知らなかった先輩の話を聞いて、笑ってたんだ。
でも、そんな私の顔を見て、ミルディンさんも、リムリスさんも、エルミンちゃんも
ちょっと心配そうにしてた。

「リムリス、エルミン、少し下がっていなさい」
ミルディンさんの言葉に従いながら、二人は私を見ながら部屋を出て行ったの。
ミルディンさんは白いハンカチを出して、私の頬をぬぐってくれた。
でも、そんなハンカチじゃまるで足りないみたいで、私の頭を膝に乗せてくれた。

泣いたのは、いつ以来だったかな。
あんなに泣いたのに、それを忘れてしまうくらい、最近は楽しかったんだと思ったよ。

泣きながら思ったのは、先輩のこと、先輩のこと、そうちゃんのこと、そして、先輩のこと。
何日も何日もかけて泣いた涙を一度きりで越えてしまいそうだった。
そして、そんななかで、私はどうしてこんなに泣いているんだろうと考えたの。

A 「先輩が好きだから」
B 「もう大事な人と離れたくはなかったから」
C 「これからは、先輩の側を歩くことはできないんだと思ったから」
35名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 19:53:45 ID:71qXeEru0
ここはBで
36名無しさんだよもん:2005/09/12(月) 03:49:07 ID:pUEdzM4B0
「もう大事な人と離れたくはなかったから」
「夕菜さん……」
「榊さんに屋上で言ったことが正しかったんだね。
 わかっていたのに、それをくりかえすところだったんだ」
「だから、少なくとも先輩の言葉を聞こうと思った。
 先輩が、榊さんといたいのなら、それなら、納得できるから」


頭をずっと撫でられていた事にはじめて気づいたときに、優しい声をかけられたの。
「落ち着いたかい?」
「はい、ありがとうございます」
「なにか年寄りらしい言葉をかけてあげようと思ったんだが、もういらなそうだね。
 リムリス」
「はい、旦那様」
ドアの外から、まるで打てば響くように声が返ってきたよ。
「彼女を、駅まで案内してあげなさい」
「かしこまりました」

また来なさい、というミルディンさんと、お姉ちゃんまたねーというエルミンちゃんの
声に送られて、リムリスさんと駅へ向かったよ。
リムリスさんはミルディンさんと同じように何も聞かずに、お茶のこと、お料理のこと、
お洗濯のこと、いろいろと私に教えてくれた。
彼女の知識はそれはすごくて、そのうち教えてもらう約束をしながら、歩いたの。

駅の近くまで来て、そこでリムリスさんにお礼を言って帰ってもらったんだ。
それから私は、

A 「駅前で、先輩に会ったの」
B 「駅前で、榊さんに会ったの」
C 「そのまま、家に戻ったの」
37名無しさんだよもん:2005/09/12(月) 03:51:49 ID:oAG2G3a70
ここで対決だB
38名無しさんだよもん:2005/09/12(月) 20:15:06 ID:sMRD02xG0
しーちゃんの背景が気になる
39名無しさんだよもん:2005/09/12(月) 20:30:14 ID:oAG2G3a70
……私の心の中で結論は出たの、先輩とは離れない。
榊さんが先輩のことが好きで先輩が付き合うのは構わない。
だけど、私にとっても先輩は大切な人で。
無理矢理引き離されるなんて絶対にいけない、って思ったのよ。

「カッコいいです、風子尊敬しちゃいます」
「へぇ(外見からは想像もつかない決意だな……)」


駅の近くでリムリスさんと別れてね、家に帰ろうとしたの。
もう時間も遅かったし、早く帰ってまた先輩のために。
美味しいお弁当を作る下ごしらえをしようと思ったのよ。
だけどね、駅前で榊さんに会っちゃったの。
榊さんはね………


A 「こんばんは、梶原さん」ってなんだか怖い笑顔で挨拶してきたの
B 「……ごめんなさい」沈痛な表情でいきなり謝ってきたの
C 人相の悪そうな男の人達に絡まれて困っていたの
D ………先輩と腕を組んでいたの
40名無しさんだよもん:2005/09/12(月) 20:46:26 ID:S78PrXYD0
C
41名無しさんだよもん:2005/09/12(月) 20:47:09 ID:uqPwmDBc0
42名無しさんだよもん:2005/09/12(月) 20:49:56 ID:pUEdzM4B0
選択した人が続き書くのはいいんだっけ。
書いた人が選択するのがまずいだけで。
43名無しさんだよもん:2005/09/12(月) 20:53:12 ID:oAG2G3a70
悪い、半日以上止まっていてつい書いてしまった
今は反省している。ごめんなさい。
前に大騒ぎになったしリコールしてもらっても構いません。
44名無しさんだよもん:2005/09/12(月) 20:54:24 ID:IaKZ+5jlO
推奨される行為ではないが、半日以上空いてるし構わんだろ
45名無しさんだよもん:2005/09/12(月) 20:58:47 ID:S78PrXYD0
今はいがみ合うより続き見たいって気分かな。
グレーだからあまり素人にはおすすめできないけど、自分で書いた選択肢を選ぶよりはセーフ。
大きく状況を変える部分は選択を挟むとか、空気読むところに気をつければいいでそ。

問題は、CよりD選んどいた方が面白かったかもしれないと今更俺が悩み出していることだ。
46名無しさんだよもん:2005/09/12(月) 21:00:15 ID:BbqW2teV0
ルールに明文化する程の事ではないとは思うが、「自分で続けるならせめてIDが変わるまで待つ」くらいはしてほしいところ。
47名無しさんだよもん:2005/09/12(月) 21:08:24 ID:rmWUOLVp0
まあ構わないとは思うがこういう無用の混乱を避けるためにもIDぐらい変えようぜと思う
48名無しさんだよもん:2005/09/12(月) 21:09:17 ID:FSDfQ0HY0
停滞って言ってもたった半日だしな。

個人的には、書いて選ぶのも、選んで書くのも、どうかなあというか
ばれないようにやれよって思うけど、
ま、これ以上は支援板でってことで。
49名無しさんだよもん:2005/09/12(月) 22:15:30 ID:gx0HWn9sO
そんな話題が出るのも活気が戻ってきた証拠やね
ほんの一月前くらいまでは半日どころの話では有馬温泉でした
50名無しさんだよもん:2005/09/12(月) 23:51:35 ID:KiYexoe/0
まっすぐ帰ろうと思ってたんだけどね
駅の近くの人気のないビルの建設現場からだったわ
そこから聞き覚えのある女の人の声が聞こえてきたの
……私はね、恐る恐る入り口から覗いてみたのよ

「放してっ!人を呼ぶわよ」
「へへっ、こんなところに誰もこねーぜ」
「そうそう、俺達と楽しいことしにいこーよ」
「君綺麗だし胸もあるじゃん、結構遊んでるんだろ」
「嫌っ!触らないで、変態っ!」
「(*´Д`)ハァハァ…ツンデレ可愛いよツンデレ」
「やめてっ!髪に触らないでっ」
………そっと見るとね、榊さんが男の人達に絡まれていたの。
別にモヒカンとかスキンヘッドとか鋲付きの革ジャケットを着てたわけじゃないけれど。
私でもあの人達は「不良」って分かるような怖い顔をした人達だったわ。
榊さんも気丈に振舞ってるけど次第に声が弱くなってるみたいだったの。
「さ、榊さんっ!あ、あなた達何してるんですか?!」
怖かったけれどね、私は榊さんのそばに駆け寄って男の人達を止めようとしたの。
いろいろとあるけれど先輩の幼馴染が困っているのに放って置けなかったわ。

「凄いですっ、勇気百倍です!」
「でも夕菜さん大丈夫だったの?」
「うん、それでね………」


A 「嫌っ、やめて」「榊さん、きゃっ」私達は工事現場の奥に連れ込まれたの
B 「どうして助けに来てくれたの?」榊さんが涙声で
C 「こんなに上手くいくとは思わなかったわ」榊さんが恐ろしい言葉を呟いたの
51名無しさんだよもん:2005/09/12(月) 23:55:54 ID:fT207bHP0
A
52名無しさんだよもん:2005/09/12(月) 23:56:45 ID:Y5gZLDq4O
こうなったらとことんとんとん。C。
53名無しさんだよもん:2005/09/13(火) 03:24:10 ID:iAQNKjhK0
「さ、榊さんっ!あ、あなた達何してるんですか?!」
私は榊さんのそばに駆け寄って男の人達を止めようとしたの。
今から考えると、すぐに警察を呼べばよかったね。

「こりゃまた……まずいぜ、犯罪になりそうだ」
「おいおい、俺は○学生でもかまわず食っちまう人間なんだぜ」
その人たちは私を見てもなにも躊躇しないで、笑いながらこっちを見ていたの。
私はその頃は身軽だったから、急いで榊さんの手を引いて走って逃げようとしたんだ。
でも、その手は私がいつも握っていた手と違って、強く握り返して一緒に走り出しては
くれなかった。ひっぱられてよろよろとよろめいてしまったの。

「おっと、せっかく遊ぼうと思ってたのに、逃げちゃ駄目だぜ」
「そうだ、ギッコンバッタンするんだからな」
「じゃあ俺は棒倒しだ」
「嫌っ、やめて」
「榊さん、きゃっ」
私と榊さんは手を取られて、無理矢理工事現場の奥に連れ込まれたの。
榊さんは真っ青な顔で震えてた。

「榊さんから手を離してっ」
私は大声で榊さんの腕を握っていた男の人に言ったの。
その人はそれを聞いて笑って、手を離して、私の口をふさぐように顔を掴んだんだ。


「あ、あのっ」
「どうしたの、梓ちゃん。あ、ごめんね、怖かったよね? もうやめるね」
「違う、ゆ、夕菜さん、話しづらかったら……」
「ううん、私は大丈夫。そこでね──」

A 「……そこまでだ」先輩が現れたの。
B 「夕菜、バイトさぼって鬼ごっこか?」店長とリムリスさんが現れたの。
C 「ふふふ」後ろから乾いた笑い声が聞こえたの。
54名無しさんだよもん:2005/09/13(火) 03:36:14 ID:o1UopTDG0
ここでA
55名無しさんだよもん:2005/09/13(火) 04:39:38 ID:iAQNKjhK0
「……そこまでだ」
「えんあいっ」
私の視線の先に、まだ制服姿の先輩が見えたの。それは、初めて見る怒った表情。
不良の人たちが先輩の方を振り返ったときに、すごい大声で叫んだんだ。
「梶原から手を離せっ!」
全員が驚いて固まった瞬間に、先輩がこちらへ向かってかけだしたの。


「ちゃ〜ちゃちゃちゃちゃ〜らら〜ら〜 ちゃらら〜ら〜ららら ららら〜ら〜」
「ふ、ふぅちゃん大丈夫?」
「平気です。風子の頭の中で E Junk がかかっただけです」


そ、そう。でも、そのフレーズが流れる余裕はなかったかな。
まるで、あっというまだったよ。気づくと、私の口を抑えていた人も、
手をとっていた人も、そばで見ていた人もみんな床に倒れてた。
私に見えたのは、目の前に先輩の手があらわれて、口を押さえていた手を
どうやったのか開かせてから後ろへ放り投げるとこだけくらい。

そして、そのまま、顔を思い切り近づけてきたの。
「せ、先輩!?」
「動くな」
先輩はもう冷静な顔で、私の頬を丹念に眺めたの。
恥ずかしくてしょうがなくて、目をつぶっちゃったからあまり良く見ていないけどね。
「大丈夫だ、爪痕もついてない。あとで自分でも調べておけ」
そういって、やっと一呼吸した後に──

A 「先輩が私を抱きしめたの」
B 「榊さんが先輩に抱きついたの」
C 「先輩は榊さんの近くへ向かったの」
56名無しさんだよもん:2005/09/13(火) 05:17:03 ID:7GF/x1xh0
B
57名無しさんだよもん:2005/09/13(火) 05:54:09 ID:tBlJPh5/0
「ゆうっっっ!!」
その次の瞬間には榊さんが先輩に抱きついてたの。
私はその時何もできなかった…悔しいとかそういうのじゃなくて、
榊さんのあまりの素早さにあっけに取られてしまったの。
「そんなに早かったのですかっ?」
うん。さっきまでの榊さんとは別人みたいだった。
「ゆう…怖かった…」
「お、おい苦しいぞ榊」
でも私も呆けてはいられない。気になった事を聞いてみたの。
「先輩、どうしてここに私達がいると分かったんですか?」
「それはこちらが聞きたい。何故梶原達がここにいる?何故襲われていたんだ?」
「どういう事です?」
「家に電話がかかってきたんだ。すぐにこの工事現場に来い…と」
「ゆうも呼ばれてきたの…?」
「榊、お前もか?」
「ええ、放課後ゆうと別れて家に帰ったらこの時間にここに来いと電話が…」
「誰だ?一体誰が…」
その時、奥の建設途中のビルから一人の男の人が出てきたの。
「相変わらず強いね柳川くん」
その人は外見は普通の男の人だったけど雰囲気が明らかに他の男の人と違って、
この倒れている不良の人達ですら支配していそうな…、そんな雰囲気だった。
「やあ、榊さんに柳川くん。久しぶりだね」
「あ、あなた…!!」
「貴様…今更何の用だ?」
私はその人とは初対面だったけど、
先輩と榊さんは前にもその人と会った事があるような驚き方をしたの。
「またも恋敵登場ですかっ?」
「で、そいつは誰なんだ?」
「その人は…」
58名無しさんだよもん:2005/09/13(火) 05:55:05 ID:tBlJPh5/0
A 元祖集団レイプ犯、月島拓也
B 元祖強姦未遂ヘタレ男、橋本
C 元祖単独&精神レイプ犯、高槻
D 意外!ただのスーフリか?恋敵か?元祖ヘタレ、藤井冬弥
E さらに意外!元祖ホモだち阿部貴之
59名無しさんだよもん:2005/09/13(火) 06:11:02 ID:EzO/ILeCO
B
60名無しさんだよもん:2005/09/13(火) 16:50:44 ID:kQf2IbSe0
「橋本っ!!!」
先輩がそう呼んだ橋本さんは爬虫類が笑ったような不気味な顔をしてたの。
「あの人は?」
私は先輩から離れた榊さんに聞いてみたわ。
「橋本って一応3年の先輩、前に私に告白してきたかなり黒い噂もある人」
「何度断ってもしつこく言い寄ってきて以前ゆうにコテンパンにのされたのよ」
私が榊さんから橋本さんの事を聞いていると、私達の会話を聞いた橋本さんが口を開いたの。
「ああ、あの時は酷かったね。俺の告白を振るばかりかこんな乱暴者をけしかけてさぁ」
「一体どうして俺よりもそんなヤツを選ぶのか……全く理解できないねぇ」
やれやれ、って表情でアメリカ人のようなオーバーアクションをとる橋本さんに
榊さんも先輩も激怒してたわ。
「アンタなんかと由宇が比べられるわけ無いでしょ!!」
「………それで仕返しか?どこまでも腐ったやつだな」
「俺の告白を受け取ってもらうためさ、『あきらめたらそこで試合終了です』だよ」
「……だったら俺が今すぐ諦めさせてやるよ」
先輩が橋本さんを睨み付けて身構えたのよ。
…………でもね、誰も、先輩も予想できなかったの
私達の後ろの物陰から突然人が飛び出してきて先輩に向かっていったの。
「なっ」
バヂィ!!!!!!
後ろからだったし、注意が完全に橋本さんに向いていたから先輩も反応が遅れたの。
先輩はいきなり首筋にスタンガンを当てられてね、高圧電流を流し込まれたのよ。
「がっ……橋本……貴様……」
「俺が君達を呼び出したのにたかだか3・4人の不良だけが手駒の訳無いだろ」
「それに君はべらぼうに強いからね、マトモにやりあって
 何とかできるなんて考えてないし、こうして予め本命の伏兵を用意してた訳さ」
61名無しさんだよもん:2005/09/13(火) 16:51:58 ID:kQf2IbSe0
崩れ落ちる先輩に榊さんが駆け寄ったわ。
「ゆうっ!!しっかりして!!」
「榊……梶原……逃げろ……」
「はははっ、90万ボルトの電圧を受けたのにまだ意識があるんだ。おい、いつまで倒れてるんだ、そろそろ起きろよ」
橋本さんは先輩に倒された不良たちを小突いて起こしたの。
気絶していた人達も私達が話をしている間に意識を取り戻したみたい。
「やめてっ、放してっ」
「だめっ、嫌っ」
不良たちはまた私達を羽交い絞めにして捕まえたの。
「……止めろ……二人に手を出すな」
先輩はスタンガンを浴びせられた後手錠を後ろ手にはめられて側の柱に縛り付けられたの。
「そのリクエストには答えられないなぁ、折角君の前でしのぶだけじゃなくて
 最近出来た彼女まで捕まえられたんだしね、いやぁ偶然って怖いね」
「………………サイテー」
「………………先輩」



「((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル」
「((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル」
「…………それでね」



A …………橋本さんは先輩の目の前で榊さんの唇を無理矢理奪ったの
B …………橋本さんは先輩の目の前で私の唇を無理矢理奪ったの
C 「どうも梶原さん、写真は気に入ってもらえた?」って橋本さんに言われたの
D 「どうして…こんなことをするんですか?榊さんのことが好きじゃないんですか?」って私は橋本さんに怖いけど訴えかけたの
62名無しさんだよもん:2005/09/13(火) 17:06:42 ID:o1UopTDG0
主役は夕菜、君だ。D
63名無しさんだよもん:2005/09/13(火) 19:22:18 ID:in39A2CmO
今気が付いたけど
柳川裕也と猪名川由宇って似てるね
誰かが狙って名付けたのかな?
64名無しさんだよもん:2005/09/14(水) 10:57:51 ID:QcMt5GzJ0
「どうして…こんなことをするんですか?榊さんのことが好きじゃないんですか?」
「ああ、好きだよ。大好きさ。なのに彼女がこたえてくれないから、こうするんじゃないか。
 じゃないと俺はハッピーになれないのさ、しかたないだろ?」
「ふざけないでよっ!」
「……あなたの幸せがそこにあるのは、否定しません。
 でも、それなら榊さんの幸せはどこにあるんですか?
 好きな人が幸せでなくて、どうして……」
その先は、出てこなかった。

「なに言ってるんだよ。幸せに決まってるじゃないか。俺に愛されるんだからな。
 それでも幸せじゃないっていうのなら、徹底的に辱めて、嬲って、堕として、奴隷にしてやるよ。
 どんなことでも、するくらいにな。それを極上の幸せと感じるようになるさ」
榊さんは青ざめて、先輩はふらつきながらすごい視線でその人を見つめてたよ。

幸せのかたちは、その人にしかわからないけれど。
榊さんが、それを望んでいないことくらいは、私にはわかったよ。
先輩の前で……先輩を愛しているといった榊さんが辱められるのなら。
そのときは無我夢中だったけど。私はきっと、榊さんじゃなくて、先輩のことが
大事だったんだ。
「ごめんね……そうちゃん。あなたのためだけの、ハック・フィンでいられなくて」
「は? なんだよいきなり」
「手を離してください。逃げたりしません。
 そして、先輩と榊さんには、なにもしないって約束してください」
「なにそれ? ひょっとして柳川の彼女のアンタが相手してくれんの?」
誤解をとかずに、私は黙って、コクリとうなづいたの。そして、顔をそらしたの。
先輩と、榊さんから見えないように。

「へぇ、面白いね。わかったよ。本当にそうなら、二人は解放するよ。何もしないでね。
 ま、警察にチクったりしないよう、アンタの面白い写真をいろいろ撮ってからね」
「約束ですよ」
65名無しさんだよもん:2005/09/14(水) 10:59:30 ID:QcMt5GzJ0
そして私は……制服のボタンに手をかけたの。


「……」
「……」


「やめろ、やめろっ、梶原っ! 橋本ぉ!!」
「梶原さんっ、駄目っ!」
そのとき、

A 赤いマフラーをつけた店長とリムリスさんが助けに来てくれたの。
B 金属を引きちぎる音が先輩のほうからしたの。
C 私の胸に、その男の人の手がかかったの。
66名無しさんだよもん:2005/09/14(水) 11:03:03 ID:wjmsMFWe0
Aで。
マフラーの色が違うと偽者になるのか?
67名無しさんだよもん:2005/09/14(水) 11:40:31 ID:QcMt5GzJ0
「赤い〜マフリャ〜 今時売ってないぃぅぃ〜」
「アルサル様に怒られますよ」
「お前が黙ってればすむことだろ。
 さてと……よくも俺の仲間にいろいろとしてくれたな。
 ただで帰れるとは思うなよ?」

店長はそういうと、赤くて長い剣を抜いたの。
不良の人たちが驚いたところで、
「まぁ、殺すわけにもいかんだろうな。こっちでお相手だ」
そして木刀に持ち替えて、すごい速さでとびかかっていったの。
さっきの先輩のもすごいと思ったけど、店長もすごかった。
私のそばにいた人をあっというまに叩きのめしたかと思うと、
榊さんをはがいじめにしてた人も、どうやったのか一瞬金縛りみたいになって、
あっというまに引き離したの。
「夕菜さん、それと、榊さん? こっちへ逃げていましょう」
リムリスさんが引っ張って、離れたところに連れて行ってくれた。
店長はそれを見て、近づかせないように背にしてくれたの。

「リムリスさん……どうして」
「駅で別れた後に、アロウン様にお会いしたんです。そして、夕菜さんの
 お話をしたら、後をつけてみようって。私は、お止めしたんですよ?」
「リムリス、嘘は良くないぞ。
 お前がそもそも夕菜の後をつけてたんだろうが」
「ひゃっ!」
そこには、汗もかかずに涼しい顔をした店長がいたんだよ。
そっちを見ると、橋本っていう人も含めて全員が倒れてたの。
68名無しさんだよもん:2005/09/14(水) 11:41:49 ID:QcMt5GzJ0
「スタンガンごときじゃリーチが足りなかったな。さて……」
先輩のそばに近寄ると、いつのまに手にしたのか手錠の鍵を使って、解放したの。
先輩はすぐに膝をついてしまったけど。
「柳川、好きな女の一人や二人は守れないとかっこつけられないぞ」
そういって何かをくちずさんだら、先輩の顔色も良くなって、立ち上がったの。
「こ、これは……?」
「花の力だな。いつも世話しているお前を助けてくれたんだ。
 明日からルンルンて呼んでやる」
上機嫌な店長を見て、先輩は複雑な表情でお礼を言ったよ。
そして、

A 「橋本という人の側に近づいたの」
B 「私の側に近づいたの」
C 「榊さんの側に近づいたの」
69名無しさんだよもん:2005/09/14(水) 11:55:40 ID:wjmsMFWe0
Cで。
70名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 00:40:35 ID:Pmk57gIm0
店長はその場にへたり込んでいた榊さんに近づいたの。
……榊さんは真っ青な顔になって泣いていたわ。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ゆう、梶原さん、ごめんなさい……」
店長さんはしゃがんで榊さんの顔を正面に向けて言ったの。
「よく分からないが君のせいじゃないだろ、アイツが一方的に君に執着してただけだろ」
店長さんはそう榊さんに言ったのだけど榊さんの独白は止まらなかったわ。
「……でも、私、梶原さんが私をかばった時も、何も出来なくて」
「ゆうを盗られたくなくて、梶原さんに非道い事もたくさん言ったのに……」
「自業自得なのに、私はひどい目にあえばよかったのに……」
「あんな写真まで送ったりしたのに…それなのに梶原さんは、梶原さんは……」
冷静に考えればそんなこという必要はなかったはずなんだけれど。
あのときの榊さんはすごい罪悪感で言わずに入られなかったのだと思うのよ。
……やっぱりあの写真は榊さんが送ったものだったの。
「…………榊」
リムリスさんに手錠を外してもらった先輩が榊さんに近づいたの。
「ゆう………ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
先輩は厳しい顔で謝り続ける榊さんを見たわ。
「…………謝る相手が違うだろ」
先輩にそう言われた榊さんは泣きながら私のほうを向いたの。
「梶原さん………ごめんなさい………」
榊さんも…大切な人と離れたくないから、だからしてしまったことだと思ったの。
だからね。私は榊さんの側によって耳元で小さな声で言ったのよ。

「後2年もすれば榊さんに負けないぐらい大きくなります」

って。
71名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 00:41:24 ID:Pmk57gIm0
「その後橋本さんたちを警察に引き渡したりして…深夜近くになってようやくみんな家に帰れたのよ」
「いや〜一時はどうなるかと思ったよ」
「よかったです、一件落着です」
「ふふふ、ありがとう」
「でもその後夕菜さんと叔父さんと榊さんはどうなったの?」
「それはね………」


A 結局私は榊さんと先輩から身を引いたの
B 先輩と榊さんと私は先輩の卒業まで一緒にいたの
C 受験勉強が忙しくなってきて先輩は榊さんとも別れて勉強に専念して…そのまま卒業しちゃったの
72名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 00:43:12 ID:XQmDqVKn0
Bで。そろそろエピローグ?
73名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 03:24:12 ID:UN2UTez+0
先輩と榊さんと私は先輩の卒業まで一緒にいたの。
榊さんは、ええと、なんていうかとても私のことを気に入ってくれて、
登下校はもちろん、私の家に遊びにきた時は一緒にお風呂に入ろうとするし、
泊まるときも一緒の布団で寝て、夜目が覚めると、
「夕菜、夕菜 |*´Д`ノiハァハァ」
とかいう声が聞こえたりもしたんだけど。


「(それって……)」
「梓ちゃん、なんだか嫌そうな顔だね? 大丈夫だよ、けんかなんてしなかったよ」


それからね、榊さんはあれから先輩へ何かを求めることも無く、ゆったりと時間は流れたの。
先輩の無愛想さはかわらず、私の体もそんなに大きくなる前に、もう3月になってしまった。

そして、先輩の卒業式が終わったあと、私たちは屋上に集まったの。
あれから、3人でいつもお昼を食べていた屋上へ。
先輩は遠くの大学へ進学するために、もう部屋の後片付けをすませていて、
私たちや店長、ミルディンさん達にも挨拶は終えていたんだ。もう、後は発つだけ。
そんな最後の時間に、榊さんは、先輩に問いかけたの。

「ゆう、どうしてあなたが今まで誰も選ばなかったのはもう聞かない。
 でも、最後に一つだけ教えて。あなたは、誰かを好きだったの?」

そして、先輩は、

A 「俺は……」 先輩は、それでも何も言わなかったの。
B 「俺は……梶原が好きだ」
C 「俺は……榊が好きだ」
D 「俺は……店長が好きだ」
74名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 03:28:06 ID:Pmk57gIm0
Aが一番本編と繋がるかな
Aで

つーか店長ってw
75名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 04:23:51 ID:UN2UTez+0
「俺は……」
先輩は、それでも何も言わなかったの。
榊さんは少し待って、それからため息をついた。
「……わかった。もう聞かない。できれば、いつか、聞かせてね。
 あの時断られたキスの続きを、待っていられるくらいの間にね」

先輩は黙って、榊さんと私に向かって頭を下げたんだ。
それで、先輩との学生生活は、終わったの。


「終わり、なんですか」
「うん、そう」
「中途半端ですっ。最後くらいびしっと、
 『俺は……店長が好きだ。花屋に入ったのも店長の笑顔が見たかったからなんだ。
  それなのに、好きな漢に、柳川、好きな女の一人や二人は守れないとかっこつけられないぞ
  なんていわれたら複雑な表情でお礼を言うしかないだろうっ!』
 くらい熱い言葉を言って、二人に殴られるくらいのことはして欲しいです」
「結局、叔父さんは誰も選ばなかったんだね」
「そうだね、あれから榊さんに会いに行ったとも聞かないし」
「スルーされましたっ!」
「でも、今は好きな人がいるんだよね? 良かった」
「うん…… それはきっと……」
「そろそろ着くみたいだね」


見慣れない景色の中、私と先輩の前を、ふぅちゃんと梓ちゃんが並んで歩く。
「……梶原、おまえ、あそこまで喋ることはないだろう」
「じゃあどうして止めなかったんですか」
私と先輩の間は、数cmと数年という距離が開いていた。
見かけだけは、ずいぶんと成長した気がする。
76名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 04:28:06 ID:UN2UTez+0
「懐かしかったからな。
 もしあの頃、おまえにも、俺にも、何も無かったならどうなっていたんだろうな」
「何も無かったなら、きっと会うこともなかったと思いますよ。
 何年もたって、今でも友達でいられることが私は幸せだと思います」
先輩は、何も答えずに歩く。

すこしづつ前の2人が離れていく。
そういえば、ちょうど、あの2人と同じ頃だったんだな。
「じゃあ、もし、何も無かったとして、1分だけあの頃に戻ったらどうなるんでしょうね」
「そういう魔法がかかっていられるのは夜12時までじゃないのか?」
「それはきっと、長すぎますよ」
「……そうかもな」
「じゃあ、あの2人が角を曲がったところから」
「強引だな。3」
「2」
「1」


「好きだ」
「好きです」
そして私たちは──

A エンド1 58秒間のキスを交わした。
B エンド2 58秒を越えて、キスを交わした。
C エンド3 笑いながら、手をつないで角を曲がった。
77名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 04:41:08 ID:pv2SqZtZ0
C ここら辺が妥当かと
78名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 12:33:33 ID:UN2UTez+0
「好きだ」
「好きです」
そう言って、私たちは笑いながら、手をつないで角を曲がった。
きっとそれが、キスやそれ以上のことよりもふさわしいんだろうと思ったから。

角を曲がると、その先にきれいな海が見える。海沿いのホテルまで、もう少し。
先にいるふぅちゃんと梓ちゃんは、手をつないでいる私たちを見て固まっている。
慌てて私たちに駆け寄ると、

「だめだめ、だめですっ!」
「だめだめ、だめだってば!」

ふぅちゃんが私を、梓ちゃんが先輩を引っ張って、つないだ手は離れてしまった。
抵抗せずにそのまま、ふぅちゃんと私、梓ちゃんと先輩で歩いてく。

「夕菜さん、危険です、あの男からは離れてください」
「叔父さん、やけぼっくいに火がついたなんていいわけは、通用しないよ」
二人のお説教に、笑って答えた。

やっとできた、先輩の好きな人とうまくいってほしいと思う。
女たらしみたいだから、その人は大変だろうけど。

熱い陽射しが、つないでいた手の暖かさを越えるように、肌を焼く。
この旅行に最初に誘ったそうちゃんは来てくれなかったけれど。
私も学生時代最後の思い出の、卒業旅行を楽しもうと、思った。

<END>
79名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 12:43:22 ID:1ST0DYZ/O
乙、書き込み時間カコイイ

いくらなんでも、女たらしはないだろ夕菜さん
80名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 12:48:49 ID:UN2UTez+0
それで、次回の話の主役を。
前回抜けていたplanetarianを追加。

A Filsnown
B 雫
C 痕
D To Heart
E White Album
F こみっくパーティー
G ナイトライター(with 雀鬼's)
H まじかる☆アンティーク
I 誰彼
J うたわれるもの
K Tears to Tiara
L テネレッツァ
M Routes
N 天使のいない12月
O MOON.
P ONE
Q Kanon
R AIR
S CLANNAD
T ToHeart2
U Planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜
81名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 12:52:37 ID:dbDThRr70
u
82名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 12:58:14 ID:cnDcdMOV0
またタイトル付け忘れてるー
83名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 12:59:14 ID:1ST0DYZ/O
H
84名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 13:12:04 ID:UN2UTez+0
主人公を選択してください。

A  ほしのゆめみ
B  『屑屋』の男(主人公)
85名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 13:13:43 ID:4vX/qrhL0
わからんが……ままよ。A。
86名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 13:26:30 ID:dbDThRr70
こんにちは、ほしのゆめみです。

実は今私は、

A アップデートしに来栖川研究所に来てるんです。
B 一人で皆さんを待っています。
87名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 13:27:24 ID:r2yd68ruO
B
88名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 13:28:20 ID:UN2UTez+0
前作のタイトルを決めてください。

A 「卒業旅行」
B 「店長は見た!凄惨!三角関係」
C 「ヒンニュー・ユウナの冒険」
D 「しのぶれどわが恋は」
E 俺が決める!
89名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 13:37:38 ID:r2yd68ruO
A
90名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 13:39:37 ID:4vX/qrhL0
E
電車の中で初恋を語る元少女YU-NA
91名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 13:40:10 ID:4vX/qrhL0
考えすぎたか……orz でもAならいいや
92名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 13:40:43 ID:VcAmO3kq0
E 潮風のラプソディ
93名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 13:53:54 ID:dbDThRr70
プラネタリウムはいかがでしょう?
 どんな時も、決して、消えることの無い、無窮のきらめき
 満天の星星が、みなさまを、お待ちしています。

私はプラネタリウムでアルバイトをしています。

でも最近お客さんが来なくなってしまって。
首になりそうです。

でも大丈夫。
私はロボットですから。
ソフトさえあれば、どんな仕事も出来ます。

勇者にだって、賢者にだって、なんでもなれるのです。

・・・

もうだめです。

誰も来ないところなんて、やめます。
私はもっと人間の役に立ちたいのです。

私は街に飛び出しました。

A 新しい仕事を探しに酒場にでも
B 食事でも
C あそぼ。
94名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 13:55:07 ID:r2yd68ruO
C
95名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 15:32:40 ID:Pmk57gIm0
あそびます。
いくら人間のために働きたくてもやっぱりあそびも必要です。
『人間は遊ぶ生き物である』
ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)と昔の人も唱えました。



わたしはロボットですけど。

さて、どこに行きましょう

A ゲームセンター
B カラオケ
C ボーリング場
D 温水プール場
96名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 15:34:11 ID:742L5rKJ0
C
97名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 15:34:46 ID:r2yd68ruO
B
98名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 16:02:51 ID:Pmk57gIm0
パコーン!!!
「やったぁ、またストライクです」
わたしは近くのボーリング場で一人でゲームを開始しました。
スカートを大きくはためかせ、勢いよく…とはいきませんがコントロールのついた玉は
ピンをたくさん倒していきます。

パシャ!パシャ!
いつの間にか周りにギャラリーまで出来てます。
それに携帯電話のカメラで写真まで撮ってくれてます。
わたしが玉を投げる瞬間にたくさんの人がわたしを後ろからカメラで……


ここでわたしは大切なことを思い出しました。
わたしのお父さん(絵師)は「こつえー」さん


ぱ ん つ は い て な い


わたし、ノーパンでボーリングをして写真に撮られてました……。


A 急いでその場を立ち去る
B ゲーム代がもったいないのでそのまま続ける
99名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 16:11:53 ID:fRVvKRVK0
B
100名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 16:53:43 ID:dbDThRr70
まぁ、大丈夫でしょう。
私のスカート長いですし。
えぇ、見えているはずがありません。

すとら〜いく

ぱしゃ、かしゃ、ぱしゃ

すとら〜いく

ぱしゃ、ぱしゃ、ぱしゃ




その時です。

誰かがギャラリーのカメラをすべて壊してしまいました。

いや、人形がと言った方がいいでしょうか。
101名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 16:54:14 ID:dbDThRr70
「お礼はラーメンセットでいいぞ」
その人が近づいてきて発した第一声がこれです。

「なんのことでしょう?」

「お前な。今撮られていたの分からなかったのか。」

「撮られていた?何をでしょうか?」

「ほら、何だ、お前のあれだ。」

「あれですか?」

「そう、あれだ。」


この人なんだかおもしろい人です。もう少しからかってみましょうか。

A で、あれって何ですか?
B あれはなにですか?
102名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 16:56:03 ID:4vX/qrhL0
よくわからんがA
103名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 17:04:17 ID:1ST0DYZ/O
カタカナにしてみるとわかるかも
104名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 22:30:42 ID:Pmk57gIm0
「『あれ』って何ですか?教えてくださいよ」
「いや…『あれ』はその…女性の…だから…」
困ってます困ってます、それにしてもボーリング場でこんなセリフを言わせようとするなんて。
わたしの言語プログラムがおかしくなったのでしょうか?
「つまり『あれ』というのは………ゲフッ!!!」
『あれ』の説明に困っていると後ろから男の人達が殴りかかってきました。
「よくも俺の携帯壊してくれたな!折角○○○○の写真を撮ったのに!」
「この間変えた最新機種だったんだぞ!弁償しやがれ!」
携帯を壊された人達は男の人に囲まれています。
「なっ!女の人の恥ずかしい写真を撮って逆恨みか!犯罪だぞ!」
「はぁ?どこに女の『人』がいるんだよ?ありゃコンパニオンロボットじゃねえか」
「ロボットの写真を撮ってどうして犯罪なのか説明してもらおうか?」
「ぐっ、そ、そんな……」
がっくりとうなだれる男の人を携帯を壊された人達が連れてゆきます。
遠くから『人形劇を見せるから許してくれ』という声が聞こえた後。
『こんなツマラン人形劇で気が済むか!』という声が聞こえてきました。

「………置いてけぼりです」
その場にわたしはなんとなく取り残されてしまいました。

A とりあえず男の人達を追いかけてみます。
B 人間のお役に立ちたいのでとりあえずお仕事を探します。
C 「ねぇねぁ、君僕と遊ばない?」そのときわたしは男子学生にナンパされました(人物指定)
105名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 22:31:59 ID:gUby/GxB0
106名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 22:32:41 ID:r2yd68ruO
B
107名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 23:02:00 ID:W7cVeLxg0
そう、私はもっと人間の役に立ちたいために。
プラネタリウムを出たのです。
早速お仕事を探しましょう。

………………

困りました、人ではなくロボットであり。
派遣のメイドロボでもなく身元の保証もありません。
なかなかお仕事が見つかりません…私、人間のお役に立ちたいのに……

………………

なかなか私のような条件でも雇う仕事が見つかりませんでしたが。
どうにか幾つかお仕事を見つけることが出来ました。
………内容はどれもアレですけど。
どの仕事をしましょう。


A 某お金持ちの屋敷のメイド
B 某新興宗教団体のお手伝いさん
C ソープ嬢
108名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 23:02:43 ID:dbDThRr70
A
109名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 23:02:44 ID:CIcFgmr10
C
110名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 23:11:03 ID:9JlUd78n0
なんか………こう。
111名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 23:11:15 ID:lI1JA9mBo
ソープ嬢なのに一人称俺かよ!!
112名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 23:14:30 ID:4vX/qrhL0
え?何が?
113名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 23:19:20 ID:W7cVeLxg0
「メイド募集、やる気があれば人でも何でも構いません」
これです、これならロボットの私でも雇ってもらえます。
…………やっと、私も人間のお役にたてるのですね。

「大きなお屋敷です……」
早速私はチラシに書かれている住所を頼りに。
メイドを募集しているお屋敷に行きました。
お屋敷は大きくて立派な門構えをしています。

ピンポーン
「すいません、『メイド募集』のチラシを見て来たのですけれど」
「はい分かりました、とりあえず中に入って下さい」
私はインターホンで家の人に用件を伝え、門をくぐり中に入ろうとします。
ちなみにお屋敷の表札に書かれていた苗字は…

A 向坂
B 来栖川
C 倉田
114名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 23:19:54 ID:gUby/GxB0
タマにはAでいこう。
115名無しさんだよもん:2005/09/15(木) 23:42:16 ID:R4Ce1GGw0
雄二が暴走する姿が、そしてアイアンクローをくらう姿が目に浮かぶ…
116名無しさんだよもん:2005/09/17(土) 03:44:39 ID:mmm2r3JE0
「向坂」と表札には書かれていました。
何でも昔から続く旧家で長年働いていた家政婦さんが
入院でしばらく働けないそうなのです。

「採用(一秒)」
私は謎ジャムの人もびっくりするぐらいの速さで採用されました。
「いや〜本当にメイドさんが見つかるとは思ってなかったぜ。
しかもこんな可愛い女の子のロボットなんて…最高じゃねえか」
私を採用したのは『向坂雄二』さんで、この家の長男だそうです。
両親は忙しく現在はお姉さんと二人暮しをしているとのこと。
「姉貴は『そんなチラシで誰が来ると思うの、ま、好きになさい』って
いってやがったけど、世の中捨てたものじゃないぜ」
とにかく私も人間のお役に立てそうです。
「それじゃ早速メイド服に着替えてもらおうかな」
雄二さん……いえ、『御主人様』が渡してくれたメイド服に私は着替えることにしました。
そのメイド服は……


A 黒いロングスカートのごく普通のメイド服
B 何故かネコミミとしっぽがついたメイド服
C 「こ○が私の御主人様」のようなきわどいミニスカメイド服
117名無しさんだよもん:2005/09/17(土) 03:48:01 ID:LUmHk9470
ここはCで
118名無しさんだよもん:2005/09/17(土) 10:22:59 ID:72yJst8M0
わたしは用意された服を着ました。この服は好きだったのですが、しかたありません。
インフォメーションリボンだけはつけたままにしました。
そういえば、わたしは一見ぱんつはいてないように見えることもありますが、
そんなことはないのです。実はインナースーツを着ています。
そのインナースーツですが、発注者の涼元さまという方が、
「これはスク水じゃないんですか?」
と質問したのに、
「いえ、インナースーツです」
と動じずデザイナーの駒都えーじさまが答えたとデータベースに記録されています。

さて、着替え終わりました。
かわいいとは思いますが、少し露出度が高い気がします。
データベースによると、普通ならここでご主人様が入ってきて、たちすくんだり
顔を赤くしたりするようですが、向坂雄二様は先ほどからわたしの目の前で体育座りで
恍惚としながら着替えをみつめているのでそのような固定アクションをとっていただけません。
京アニ好きの人が良く言っていた、ご主人様空気嫁と言う言葉をメモリの中で
向坂雄二様に送りましょう。

「それでは、まず何をいたしましょうか、ご主人様」

ご主人様は私の言葉に、やっと我を取り戻したようです。
そして、

A ルパンダイブをされてしまいました。
B 「まず、君の呼び方を決めるか」 (雄二→ゆめみの呼び名を指定)
C 「次はこの服を着てくれ」 (メイド服を指定)
D 「膝枕で耳掃除をしながら身の上話をして」
E 頭を鷲掴みにされて持ち上げられていました。
119名無しさんだよもん:2005/09/17(土) 10:26:46 ID:jXJBfzX00
ヽ(´ー`)ノゆめみたん
Bで
120名無しさんだよもん:2005/09/17(土) 16:00:04 ID:LUmHk9470
「まず、君の呼び方を決めるか」
そう言うと御主人様はしげしげと私を見てこうつぶやきました。
「……………ヽ(´ー`)ノゆめみたん」
はい?
「そう、これから俺は君の事を『ヽ(´ー`)ノゆめみたん』と呼ぶことにする」
不思議な呼び方です、館長さんや他の職員さんの呼び方
ともかなり異なる呼び名です。
なんとなくその呼び名だけで1スレが埋まっていきそうな響きがしますが。
気にすることもないでしょう。

「それじゃあ早速ヽ(´ー`)ノゆめみたんにして欲しいことがある」
やっとお仕事です、これで人間の役に立つことが出来ます。
私はデータベースからこのような時に最適の言葉を選びました。
「はい、何なりとお申し付けください、御主人様」


A 「夕飯の材料を買いに行ってきてくれ」
B 「俺の部屋の掃除をしてくれ」
C 「ちょっと勉強を見てくれ」
D 「……ハァハァ、俺のアレを口でご奉仕してくれ」
121名無しさんだよもん:2005/09/17(土) 16:01:55 ID:sDQ+fMPuO
D まずは軽いジャブから
122名無しさんだよもん:2005/09/17(土) 16:09:02 ID:GA+T8e380
顔文字まで呼び名の内に入ってるのかw
123名無しさんだよもん:2005/09/17(土) 17:07:30 ID:72yJst8M0
「ぁぷ……ちゅちゅぅぅ」
そもそもわたしの口は発声吸気排気給水用です。(排水は別の場所からです)
このようなものを舐めたところで何になるわけでもないのですが、
ご主人様が望まれるのならば仕方ありません。
このねばっこい液体は濾過して給水用として使用可能かあとで確認しましょう。

「んっんっ、ぴゅちゅっ、はっ、じゅ、ぢゅぅ」
「なるべく音を立てるように」
「ん、ぁい、ぉしゅぃんはま」
丸みをおびたそれを集中的に舐めあげます。
くびれからしたたるものをこぼさないように、吸いあげるのも忘れてはいけません。
人間の方たちと違ってロボットのわたしは口内に水分を出すことができず、
粘性が強いままで、大きな音を出せますが難しいのです。一滴も無駄にはできません。

「っ、んっ、ぉめでとうごじゃいます、はっ、こんな、ごほぉしをするのは、
 ちゅ、ごしゅじんしゃまでりょうろ、じゅう人目です」
「……そうなのか」
なぜか御主人様が悲しそうです。わたしはあわてていいました。
「いえっ、もうしわけありません、本当に、本当に、もうしわけありません」
「ヽ(´ー`)ノゆめみたん、口を休めずに」
「はい、ぅう、じゅ、ぉんろはちがうんれす。おしゅじんさまが、はりめてのお奉仕
 なんれす。きゅ、うにんもごまかしてしまひました、ふぅん」
御主人様とわたしはそんな会話をしながら、ご奉仕をつづけました。
124名無しさんだよもん:2005/09/17(土) 17:10:03 ID:72yJst8M0
「はい、御主人様、姫りんご飴の外側を舐めとりました」
「ああ、ありがとう、ヽ(´ー`)ノゆめみたん。このりんごだけ食べたかったんだ」
そういうと御主人様は持っていたデジタルビデオを置いて間接キス間接キスと小声で
つぶやきながらりんごをかじりはじめました。
まるで小動物のようです。
給水対象にできないようなので、あとで口内の砂糖をとりのぞかなければいけません。
御主人様には一度はだしのゲンの、アメ公の車を故障させるやり方を読ませて、
二度とこんなことはしないようにお願いすることにしましょう。


「さて、次のお仕事だ」
茎まで食べてしまった御主人様が素敵な笑顔で言いました。

A 「次はこの服を着てくれ」 (メイド服を指定)
B 「膝枕で耳掃除をしながら身の上話をして」
D 「夕飯の材料を買いに行ってきてくれ」
E 「俺の部屋の掃除をしてくれ」
F 「ちょっと勉強を見てくれ」
G 天の声が聞こえます(プレイを指定)
125名無しさんだよもん:2005/09/17(土) 17:12:43 ID:+dPr8h2H0
G 御主人様によるお仕置きプレイ
126名無しさんだよもん:2005/09/17(土) 18:17:43 ID:uDdHMCWk0
いつタマ姉が帰ってくるかワクワクしてる漏れがいる
127名無しさんだよもん:2005/09/17(土) 20:08:54 ID:+dPr8h2H0
「お仕置きプレイですか……」
私は基本データベースや蓄積データベースを検索しました。
………出てきた結果にオーバーヒートしてしまいそうです。
「駄目だよヽ(´―`)ノゆめみたん、御主人様の言うことはちゃんと聞かなきゃ」
「あの……さっきのような『思わせぶりだったけど実は別のものオチ』とかでは…」
「いや、今度は本当にお仕置きプレイだよ」
さわやかな笑顔で御主人様は断言します。



「申し訳ありませんっ!申し訳ありませんっ!本当に申し訳ありませんっ!」
目に涙を浮かべた私は何度も何度も御主人様に頭を下げました。
足元には割れたDVD−Rが転がっています。
「御主人様の大切にしていた秘蔵のDVDを誤って割ってしまいました」
「ゆめみはダメなメイドです…どうか、存分にゆめみにお仕置きをしてください」
「御主人様の秘蔵のDVDには及びませんが、御主人様の思うがままにゆめみの体をお使いください」
「どのようないやらしい命令にも、ゆめみは誠心誠意心を込めて従います」
「ゆめみの口も、胸も、その……大切な部分も、全て御主人様のものでございます」
そう言って私は両手でミニスカートの裾をつまみ、ゆっくりと持ち上げてゆきます……
128名無しさんだよもん:2005/09/17(土) 20:10:00 ID:+dPr8h2H0



「はいオッケー、演技派だねヽ(´―`)ノゆめみたんは」
「………恥ずかしいです、ご主人様」
「なかなかの導入部だよ、目薬で浮かべた涙もいい演出になってるぜ」
「あのDVD−Rはよろしいのでしょうか?」
「ああ、あれは焼くのに失敗したメディアだから問題ないよ。やっぱりちょっと高くても国産のメディアでないとね」
御主人様のいうとおりの演技をこなし、ほっと一安心しました。
「さてと、ではそろそろ………」


A 「俺の部屋で続きを撮ろうか」
B 「ここはマニアックに屋外で続きを撮ろうか」
C 「……何をしてるのかしら?」いつの間にか御主人様の後ろにお姉さんらしい人が立っています
129名無しさんだよもん:2005/09/17(土) 20:12:11 ID:WKjrgSjXO
A
130名無しさんだよもん:2005/09/17(土) 20:22:12 ID:SRLSQZ0t0
>>127
この間の「IDが変わるまでは選んだ人は自粛」って話を知らんのか?
いい加減リコール申請したくなるぞ
131名無しさんだよもん:2005/09/17(土) 20:57:52 ID:jXJBfzX00
鉄の掟に追加

一つ、自分で選択して自分で書くことや、自分で書いて自分で選択することはあまり褒められた行為じゃない、やるなら最低ID変えとけ

以後守るように。


でまぁ、俺からの言葉としては、書きたい気分だったら、選ばない。ってことで
132名無しさんだよもん:2005/09/18(日) 04:59:57 ID:t6hu3duI0
ほんとだ('A`)
頼むよ>127
133名無しさんだよもん:2005/09/18(日) 05:44:07 ID:MjVEN0y40
「俺の部屋で続きを撮ろうか」
「はい、御主人様」

御主人様に従って長い廊下を歩きます。
鼻唄をくちずさむ御主人様の部屋に入ったら何が起こるか、データベースから
ある程度類推ができます。
きっと御主人様の本棚には「いけないお姉さん」「姉DVD-R」「妹DVD」があるに
違いありません。
いつか何かに使えるかもしれないので読み取り専用属性にチェックをつけて
この情報は忘れないようにしましょう。

御主人様は興が乗ったのか、歌いだしてしまいました。
「ララ ほしのが今運命を描くよ 無数の光輝く」
今ひとつだけ気づいたことがあります。このままではまずいです。
御主人様のお役にたちたいのはやまやまですが、別の方法にしたいという要求が
強くあります。なんとかする方法を考えましょう。


A 考えている間に部屋の前まで来てしまいました。
B 何もない廊下で転んでみます。
C ご家族に連絡してみます。
D ……? 中庭に誰か人が潜んでいるようです。(人物指定)
134名無しさんだよもん:2005/09/18(日) 06:03:13 ID:JDqDl4hU0
D 国崎往人
135名無しさんだよもん:2005/09/18(日) 07:12:42 ID:MjVEN0y40
……? 中庭に誰か人が潜んでいるようです。
あれは、ボーリング場でしばきあげられていた人?
わたしを撮っていた人たちからまだ逃げているのでしょうか。

……そうですね。あの方なら、御主人様の行動を抑えてくれるかもしれません。
中庭に下りて、後ろに回りこみました。御主人様は気づいていません。
「あの……」
「うわぁっ! すまん、俺が悪かった。って、おまえ……?」
「はい、その節はありがとうございました」
「ああ、いや、ロボットだと思わなかったからな。人助けをして、そのあとあわよくば
 食い物をたかろうとしただけだ。
 それにしてもなんだ? 変なカッコだな」
ハンサムだけど怖そう、というカテゴリに属する風体だと確認されました。
ですが、わたしが避けたい行動を要求される可能性は少なそうです。

「ねぇ、ヽ(´―`)ノゆめみたん、どうしたの? 鬼ごっこはもう少し後がいいなぁ〜」
ハンサムだけど軽そう、というカテゴリに属する御主人様がやってきました。

「って、おい、なんだよあんた。人んちに勝手に入ってくるなよ」
一転して険しい表情でその方を見つめます。
怖そうな方なのに、すごいです。日ごろから慣れているのでしょうか。
「あぁ、今出て行く。ちょっと人から追われて隠れてただけだ」

と、ここで出て行ってしまわれると困ります。
「御主人様、──」

A 「この方に、たくさんの人から辱められているところを助けていただいたんです」
B 「わたしは、もうこの方の人形なんです」
C 「わたしは、もうこの方の肉人形なんです」
D 「この方の持っている人形が、わたしの兄なんです」
136名無しさんだよもん:2005/09/18(日) 07:31:11 ID:++YE+tfFO
C
137名無しさんだよもん:2005/09/18(日) 19:48:14 ID:zzVmB8Oz0
「はあっ!はあっ!国崎様ぁ!国崎様ぁ!もっと、もっとゆめみの体をかき回してください!」
……わたしは国崎様と10738回目の性交をかわしています。
わたしの膣内に国崎様の剛直が深々と突き刺さり、勢いよく突き上げます。
国崎様の剛直に膣内がかき回されるたびに
わたしのメモリの星座や星にまつわる神話が削除され、代わりに未知の快楽情報が書き込まれ
いつも天体の年周運動を演算していたCPUはいやらしい快楽情報以外何も演算しなくなってゆきます。
わたしはより快感を得ようとスペックの限界の速さで腰を振り、国崎様の剛直を締め付けます。
このままではいけない、わたしには多くの人にプラネタリウムを見てもらう使命がある…
そう思いつつも最早わたしのボディは国崎様の剛直によって直接入力された性感情報に支配され
国崎様の体なしでは正常な機能を果たさなくなってしまいました…
「はれぇ…国崎様…どうして止めてしまうのですか……」
でも国崎様は決してわたしをイかせようとしません、わたしがイきそうになると動きを止めてしまいます。
「く、国崎様ぁ…お願いです…」
「ゆめみ……欲しかったらいつものセリフを言えよ」
そうです、国崎様はいつものセリフを言わないとイかせてくれません。
「く、国崎様ぁ!、ゆめ、ゆめみは国崎様の淫らでいやらしい肉人形です!
 国崎様の体無しにはフリーズしてしまう哀れな肉人形です
 どうか、どうかゆめみをイかせて下さい!
 ゆめみの中に国崎様の精を注ぎ込んでください!」
「はははっ、よく言えたぞ、それじゃあたっぷり注ぎ込んでやるぜ!」
138名無しさんだよもん:2005/09/18(日) 19:49:24 ID:zzVmB8Oz0
「そんな、ヽ(´―`)ノゆめみたんがこいつの肉人形だなんて……」
『わたしは、もうこの方の肉人形なんです』と言うと、なにやら妄想に浸りながら御主人様が落ち込んでいます。
きっと妄想の中でわたしは18歳未満お断りの展開になってるのでしょう。
「そんなわけでわたしは、ええと、名前はなんて言うのですか?」
「国崎往人だ」
「国崎様の肉人形なのです、何とか逃げ出したのですが、こうして見つかってしまいました。
 やっぱりわたしは国崎様の体なしには生きてゆけません」
「……………」
御主人様は落ち込んだまま何も言いません、ショックが大きかったようです。
「…………待ちなよヽ(´―`)ノゆめみたん、今の御主人様は俺だろ」


A 「俺がヽ(´―`)ノゆめみたんを俺専用の肉人形にしてやるよ」
B 「国崎と仲良く三人でしよう、それなら問題ないだろ」
C 「事情は分からんが俺の人形劇を見ろ」国崎さんが空気の読めないことを言い出しました
D 「あなた達、庭で一体何をしているの?」いつの間にか御主人様のお姉さんらしい人が御主人様の後ろに立っていました
139名無しさんだよもん:2005/09/18(日) 19:52:57 ID:BNQKrmgJ0
Cだろ、国崎なら
140名無しさんだよもん:2005/09/18(日) 19:53:13 ID:XiRu0gxw0
C
141名無しさんだよもん:2005/09/18(日) 22:34:55 ID:MjVEN0y40
「事情は分からんが俺の人形劇を見ろ」
国崎さんが空気の読めない何かとちくるったことを言い出されました。
なんだか古い人形です。あれをどうするのでしょうか。
「なにっ、人形劇だとっ! まさか俺の前でその人形を使って
 ヽ(´―`)ノゆめみたんをっ…… くそっ、そんなことはさせないぜ」
といいながら御主人様はこちらをちらちらと見ながらなんのアクションも
とりません。わたしがどんなことをされるのか気になるようです。

国崎さんは意に介さずに人形を動かし始めました。そういえばボーリング場でも
ちょっと見た覚えがあります。
……うーん、すごいです。作用反作用慣性重力とかそういういろいろなものを
全部無視して動いています。カルチャーショックというか、なんだかロボットと
して認めてはいけないような気がします。

「馬鹿っ、そっちじゃない。そう、そうだ、もっとゆっくりと、あ、足を使うのかっ。
 いくら小さい人形だからってそんな。ま、マジかっ、頭はまずいだろ、頭は。
 ああ、いかん、た、貴明、俺、いけない子になりそうだ」
別に卑猥といわれる動作はしていないと思うのですが、御主人様の中では
どんな桃色人形遊戯が行われているのでしょうか。

「フィニィシュだ」
人形が高く飛び上がって、頂点でぱっと両手両足をひろげたかと思うと、
くるくると回転して着地しました。お見事です。
いやな予感がするので、わたしは嗅覚機能を遮断します。

「す、すげぇ技だ」
「ふん、感動したようだな。さあ、金を払え」
御主人様は前かがみ、国崎さんは反り返って手を出しました。

A 「次は俺の番だ」 ご主人様が対抗します。
B 「で、肉人形ってどういう意味なんだ? キン消しのことか?」 
C 御主人様の頭がどなたかによって強制的に持ち上げられました。
142名無しさんだよもん:2005/09/18(日) 22:37:29 ID:++YE+tfFO
B
143名無しさんだよもん:2005/09/18(日) 23:07:50 ID:MjVEN0y40
「で、肉人形ってどういう意味なんだ? キン消しのことか?」
チッ。聞こえないように舌打ちをします。何の意味もない行動なのですが。

「き、キン消し……」
御主人様は勝手になにか勘違いしたようです。怯えた目をしています。
これはなかなかいい兆候かもしれません。ここでうまく脅かしておけば、御主人様に
普通のメイドとして仕えることができるかもしれません。
御主人様のまったく役に立たなかった特技、七色の声を使ってみましょう。
国崎さんの声で音声再生します。
「俺はノンケでもかまわず食っちまうロボット……いや、人間なんだぜ」
「ヒッ……」
怖がっています。怖がっています。
プラネタリウムの時に停電になってしまい、お客様に落ち着いてもらうために
怪談を聞いていただいて以来の喜びです。

国崎さんは不思議な顔をしてあちこちを見まわしています。
「まぁ、いいか。ここいらでラーメンのうまいところはないか。
 しばらく食ってなかったんだ」
「ラ、ラーメン……」
腰を引くように後ろへさがりました。もうなんでもいいんでしょうか。
それにしても下品です。
わたしは普通に人間の役に立ちたいだけなのに。

さて、ここらへんで──


A わたしが頭をつかまれて持ち上げられました。
B 御主人様が頭をつかまれて持ち上げられました。
C 「大丈夫です、国崎様には御主人様にそんなことをしないようにしていただきますから」
D 「お、俺は怖さには慣れてるんだよ」震えながらも対抗しようとします。
144名無しさんだよもん:2005/09/18(日) 23:09:41 ID:BNQKrmgJ0
D
145名無しさんだよもん:2005/09/18(日) 23:44:17 ID:MjVEN0y40
「お、俺は怖さには慣れてるんだよ」
御主人様は震えながらもファイティングポーズをとりました。
もう一押しが足りなかったようです。

「……さっきからおまえらが何いってるか良く分からないけどな。
 話を戻すと、俺の人形劇を見たんだから金を払えって」
この人もなかなか自分の道を突き進む方です。

「か、金か? 所詮は金なのか。ヽ(´―`)ノゆめみたんを使って
 金を稼いでいるのかっ。なんだよ、ははっ、美人局ってやつか。
 ……くそっ、道理で話がうますぎると思ったんだ。
 こんなかわいいロボットがあんなチラシで家に来るなんて。
 だけどな、俺はヽ(´―`)ノゆめみたんをあきらめないぞ。
 御主人様って呼んでくれたんだ。今でも呼んでくれるんだ。
 美人局なんかもうしなくていいように、人形を脇の下にはさんだり
 しなくていいように、おまえを倒して、そしてこの家でずっと一緒に暮らすんだ」
二人とも話の聞かなさはいい勝負な気がしました。

さて、どうしましょう。さすがに、御主人様と国崎さんがけんかをされるのは
良くありません。とはいっても、御主人様と部屋でさっきの続きはいやです。
どこに何をはさませられるかわかったものではありません。
じゃあ、こうしてみましょう。

A 「身体は国崎様のものでも、心……メモリは今御主人様のものになりました。
   この手切れ金で帰ってください」
  私はボウリングのおつりを渡しました。
B わたしは二人の間に立ちふさがって、両手を広げました。
C 「ねぇ、もうそろそろいいんじゃないかしら」
  美人の女性が突然あらわれました。

146名無しさんだよもん:2005/09/18(日) 23:50:26 ID:qgBd1oGl0
B
147名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 00:46:55 ID:OuI468KO0
「ヽ(´ー`)ノは渡さないぞ、俺のメイドなんだからな」
「いいから金をよこせ、もしくはラーメンセットを食わせろ」
御主人様と国崎さんの間に不穏な空気が流れ始めました。
話が通じ合わないとはいえ互いの利害が一致しない以上
このままではケンカにもなりかねません。

「御主人様、国崎さん、止めて下さい!」
わたしは二人の間に立ち両手を広げました。
御主人様のえっちな命令も
国崎さんのラーメンへの飽くなき欲求も
わたしとしては如何なものかと思いますが。
人間の方がわたしを原因に傷つけあうのは
絶対に避けたいです。


A 「御主人様のお仕置きを受けてからラーメンセットを作ります
   これで納得してください」
B 「ラーメンセットを作ってから御主人様のお仕置きを受けます
   これで納得してください」
C 「御主人様のお仕置きを受けならがラーメンセットを作ります
   これで納得してください」
148名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 00:49:58 ID:JfsdfYiO0
A
149名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 00:51:45 ID:1kqhhZVh0
B
150名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 00:56:58 ID:lFt5kq7yO
Cで混沌と
151名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 00:58:03 ID:lFt5kq7yO
うわ、三者三様
152名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 01:32:31 ID:SRhfh+SJ0
「御主人様のお仕置きを受けてからラーメンセットを作ります、これで納得してください」
ああ、言ってしまいました。でも、いくら恥ずかしくてもロボットとして。
流石に人間の方々がケンカをするのを黙ってみている訳にはいきません。
「やっぱりヽ(´ー`)ノゆめみたんは俺のメイドだってことだね、俺嬉しいよ」
「ラーメンセットを後で食わしてくれるならいいぞ、ただし大盛りだからな」
お二人とも納得してくれました。とりあえず一安心です……。


ところ変わってここは御主人様の部屋。
わたし達はお仕置きのために御主人様の部屋に入りました。
「って何で国崎さんまでここにいるんですか?!」
「いや、ラーメンセットを作ってもらうまで暇だから」
「仕方ないから居てもいいけど俺とヽ(´ー`)ノゆめみたんのお仕置きを邪魔するなよ」
ああもう、あろうことか変な観客が増えてしまいました。
「それで御主人様、ゆめみは何をすればいいのでしょうか」
もうこうなったら早くお仕置きを終わらせたほうがいいのかもしれません。
「そうだね、ヽ(´ー`)ノゆめみたんは『御主人様の大切なDVDを割った』のだから…決まってるよね」
ああ、やっぱりそうですか。
早速先ほど検索したデータが役に立ちそうです。
「何をさせる気だ?」
「そうだ、国崎さん、アンタもこのセリフを言ってくれ」
「……よく分からんがこの単語をリズムに合わせて言えばいいんだな?」
153名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 01:34:58 ID:SRhfh+SJ0
「ヽ(´―`)ノゆめみたん、おっぱい見せろ!! 」
「えっ? 」
「おっぱいだよ 早く!!」
「は はい…」
「ご…御主人様、やっぱりやめましょう こんなこと…ね」
「ダメだ!!だったらこのDVDくっつけて見られるようにしてくれよ」
 

           ↓ゆめみ
       lヽ ノ l        l l l ヽ   ヽ
  )'ーーノ(  | |  | 、      / l| l ハヽ  |ー‐''"l
 / D  | | |/| ハ  / / ,/ /|ノ /l / l l l| l  D ヽ
 l   ・  i´ | ヽ、| |r|| | //--‐'"   `'メ、_lノ| /  ・  /
 |  V  l  トー-トヽ| |ノ ''"´`   rー-/// |  V |
 |  ・   |/     | l ||、 ''"""  j ""''/ | |ヽl  ・ |
 |  D   |       | l | ヽ,   ―   / | | l  D  |
 |   !!  |     / | | |   ` ー-‐ ' ´|| ,ノ| | |  !! |
ノー‐---、,|    / │l、l         |レ' ,ノノ ノハ、_ノヽ
 /        / ノ⌒ヾ、  ヽ    ノハ,      |
,/      ,イーf'´ /´  \ | ,/´ |ヽl      |
     /-ト、| ┼―- 、_ヽメr' , -=l''"ハ    |  l
   ,/   | ヽ  \  _,ノーf' ´  ノノ  ヽ   | |
、_    _ ‐''l  `ー‐―''" ⌒'ー--‐'´`ヽ、_   _,ノ ノ
  ̄ ̄    |           /       ̄



(注 上はイメージ映像です)
154名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 01:36:04 ID:SRhfh+SJ0
わたしは御主人様たちの掛け声に合わせてミニスカメイド服を脱ぎ、インナースーツに手をかけます。
(ニーソックスや手袋、カチューシャは脱ぎません、何でも『メイドらしさがなくなる』と御主人様に厳しく禁じられました)
「ハァハァヽ(´―`)ノゆめみたん可愛いよヽ(´―`)ノゆめみたんハァハァ」
「うっ、俺も少しドキドキしてきたぜ」


A ……そしてわたしはインナースーツを脱ぎ、お二人に素体ボディを見られてしまいました
B 「ヽ(´―`)ノゆめみたん我慢できないよぉー!!!」御主人様がわたしにルパンダイブをしてきました
C 「ただいまー、あら、雄二お客様?」玄関から女の人の声が聞こえてきました。
155名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 01:37:13 ID:t/4sjYE20
ついに出したか、そのAAをw

ここでお約束のC
156名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 02:56:06 ID:aOcnlV0V0
「ただいまー、あら、雄二お客様?」
その声が聞こえた瞬間、ご主人様は顔がみるみる内に蒼くなっていきました。
「終わりじゃ! この世の終わりじゃあ!!」
パニックになり、床の間をころげまわります。
これは危ない。非常に危険です。
「ご安心下さい、御主人様。メイドの名にかけても、私がなんとか致します」
「ヽ(´―`)ノゆ、ゆめみた〜ん」

その時でした。
「ふ、やはりお前は腑抜けだな。ラーメンセット2杯分の価値も無い」
国崎さんが自信たっぷりに言い切ります。
「く、国崎さんは怖さを知らないから、そんな事言えるんですよ……」

バキッ

目にも止まらぬスピードで左フックが御主人様の頬を捕らえました。
「馬鹿野郎!! だからって女にすがりつくお前はなんだ!
男ってのは女を守って初めて男になれるんだよ!」
「雄二〜いないの?」
声の主が私たちの入るドアを開けたその時、
国崎さんはそれに向かって

A 全裸になりタックルを打ち込みました
B 「お前の弟がDVD割りやがった!!」と逆ギレしました
C 強引に唇を奪いました。
157名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 03:07:44 ID:t/4sjYE20
B
158名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 03:08:10 ID:SRhfh+SJ0
Cにして〜
Bにすればタマ姉で姉DVDも…
だけどAでお願いしますw
159名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 08:51:10 ID:wofQLTui0
「お前の弟がDVD割りやがった!!」
と何故か国崎さんが逆ギレしました 。なんか自分でも何いってるか分かってないみたいです。
(たしか台詞はこれでよかったんだっけか…何はともあれラーメンセットだ。)
「…あの…っていうかアンタ誰?」
ご主人様のお姉さまも呆れ顔です。ご主人様は真っ青にガクブルしています。
「ふっ、俺は国崎往人。ラーメンセットをこよなく愛するはぐれ人形遣い純情派だ。」
「へ〜…そう………」
ご主人様のお姉さまは国崎さんに対し呆れています。
あんた少しは友達選びなさいよという嗜める視線をご主人様に向けながら。
「それでそのはぐれ人形遣い純情派さんが何のようかしら?」
「俺の用事か…そうだな……」

A お約束どおりおっぱい見せろ
B ラーメンセット食わせろ
C そこの人形を引き取りたい
160名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 09:02:38 ID:44iwJHQB0
c
161名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 11:29:31 ID:vq2MJ70X0
「そこの人形を引き取りたい」
わたしを見ました。どうしたんでしょう、国崎さんも染まってしまったのでしょうか。
「人形……ってあなたのこと? あぁ、あなたはメイドロボなのね。
 名前はなんというの? あぁ、私は向坂環。雄二の姉よ」
「はい、わたしの正式名称はSCR5000Si/FL CAPEL II、ほしのゆめみと申します」
あぁ、やっとまともな自己紹介ができました。

「そう、ゆめみちゃんね。ところで、ロボットとはいっても殿方の前でそんな
 かっこうをしてはダメよ」
そう言ってわたしにご自分の服をはおらせてくれました。いい人のようです。
「それで、国崎さん? 別に我が家ではメイドロボを雇ってはいないのだけど。
 雄二、あなたが雇ったの?」
「そ、そうだ。ヽ(´―`)ノゆめみたんは俺のものだ。引き取るなんて、ふざけるなよ」
「こっちこそふざけるな、姉にびびってこいつに泣きつこうなんてヤツには1000年早い。
 俺がいただいていく」
なんでしょう、この行動はデータベースから見ると、相手の心意気をみるなんてことを
する場合に敵役がすることのようです。
「だいたい、俺はとっととラーメンセットを作ってもらいたいだけだ」
こっちが本音のようですが。

背の高い国崎さんを下からにらめつけるように御主人様が対峙します。
でも環様には視線を向けないところがちょっとかっこ悪いです。
あぁ、それにしも、またさっきと同じようなことになってしまいました。
どうしようかと考えていると、手を打ち鳴らす音が聞こえます。

「はいはい、そこまで。なんだか経緯はよくわからないけれど、このゆめみちゃんを
 二人で争っているのね、それなら──」

A 「勝負をして勝ったほうがゆめみちゃんを手に入れるというのはどうかしら」
  と提案をされました。(勝負方法を指定)
B 「私も参戦させてもらうわ」 といってわたしを抱きしめました。
C 「外野が口を出すのも野暮というものね」 といって去ってしまいました。
162名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 11:36:28 ID:aAOkuN22O
4人いるしAで麻雀。無理ならりーぽん。
163名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 12:25:52 ID:lbIxVZk50
環さんは「ちょっと待ってなさい」と言うと部屋を出ていきました。
ゴソゴソと隣の部屋から何かを探す音がしたかと思うとすぐに戻ってきました。
「そうね……ちょうど4人いるし麻雀で決めましょ」
そう言って、ドンッと部屋の中央の机に麻雀牌を置きます。
「ちょうど四人って俺と国崎さんと……姉貴にヽ(´―`)ノゆめみたんもか?」
「そうよ、私が勝ったらゆめみちゃんは私のメイドさん。
 ゆめみちゃんが勝ったらこれからどうするかはゆめみちゃんに決めてもらうわ」
「俺は構わんぞ、早く決着をつけてラーメンセットを食わせてくれ」
この人は本当にラーメンセットが食べたいだけなのですね。
「ゆめみちゃんは大丈夫?麻雀のルールは解る?」
「はい、データベースに入っています。十三不塔から大車輪までカバーしています」
「そう、でもイカサマは駄目よ」
流石に私のカメラはそれほど高性能ではないので牌の細かい傷や指紋でガンパイはできませんし
すばやい動きができないので燕返しは無理ですが。サマなしのヒラなら普通に打てます。
「雄二、もちろんOKよね」
「断ったって聞きやしねえだろ、いつも負けっぱなしだけどヽ(´―`)ノゆめみたんのために今日は勝つぜ」


A 「ロンだ」「くっ、恥ずかしいけど仕方ないわね…」国崎さまにあがられた環様が服を一枚脱ぎ始めます
B 「ロンだよヽ(´―`)ノゆめみたん、さあ一枚脱いで」「ええっ、そんなぁ…」私は御主人様に上がられてしまいました
C 「ロンよ、雄二、さ、脱ぎなさい」「くそっ、仕方ねぇ」御主人様が環様にあがられました
D 「ロンです、国崎さん」「そうか…脱がないと駄目なのか」わたしは国崎さんからあがることができました。


「ってどうして脱衣麻雀になってるのですか?!」
「ははは、何を言ってるんだいヽ(´―`)ノゆめみたん。女の子が混ざった麻雀は脱衣麻雀に決まってるじゃないか
 ……いつもは姉貴に冗談半分で剥かれてるけど」
「やはりお前は情けないやつだな、ラーメンセットご飯大盛りにも劣るぞ」
「今回は負けねぇぜ、ヽ(´―`)ノゆめみたん力を貸してくれ」
(勘弁してください……)
164名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 12:28:13 ID:OB8WfBUN0
165名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 12:29:05 ID:eBrzJt5i0
A
166名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 12:44:42 ID:vq2MJ70X0
「ロンだ」
「くっ、恥ずかしいけど仕方ないわね…」
国崎さまにあがられた環様が服を一枚脱ぎ始めます。

           ↓環
       lヽ ノ l        l l l ヽ   ヽ
  )'ーーノ(  | |  | 、      / l| l ハヽ  |ー‐''"l
 / D  | | |/| ハ  / / ,/ /|ノ /l / l l l| l  D ヽ
 l   ・  i´ | ヽ、| |r|| | //--‐'"   `'メ、_lノ| /  ・  /
 |  V  l  トー-トヽ| |ノ ''"´`   rー-/// |  V |
 |  ・   |/     | l ||、 ''"""  j ""''/ | |ヽl  ・ |
 |  D   |       | l | ヽ,   ―   / | | l  D  |
 |   !!  |     / | | |   ` ー-‐ ' ´|| ,ノ| | |  !! |
ノー‐---、,|    / │l、l         |レ' ,ノノ ノハ、_ノヽ
 /        / ノ⌒ヾ、  ヽ    ノハ,      |
,/      ,イーf'´ /´  \ | ,/´ |ヽl      |
     /-ト、| ┼―- 、_ヽメr' , -=l''"ハ    |  l
   ,/   | ヽ  \  _,ノーf' ´  ノノ  ヽ   | |
、_    _ ‐''l  `ー‐―''" ⌒'ー--‐'´`ヽ、_   _,ノ ノ
  ̄ ̄    |           /       ̄

(注 現状と違う場合は現状を優先いたします)

御主人様と国崎さんは大盛り上がりです。失礼な言葉遣いですが、アホです。

ガッシャガッシャとパイをかき混ぜます。
「やるわね……国崎さん。私の親を一撃で飛ばすなんて」
「ふふん、だてに、旅打ちの銀烏と呼ばれてないからな。
 野上の健とも打ったことがあるぜ」
167名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 12:45:44 ID:vq2MJ70X0
かっこ悪い呼び名です。ですが、なかなかやりそうです。
敵は、国崎さんと環様ですね。


東二局 0本場
東 国崎(28900) 南 ゆめみ(25000) 西 雄二(25000) 北 環(21100)

A 国崎がゆめみからマンガン(12000)
B 環が雄二から5200
C ゆめみが環からマンガン(8000)
D 雄二がツモ(400・700)
168名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 12:46:56 ID:lbIxVZk50
169名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 13:14:23 ID:H8mjjotj0
ここで予想外の出来事が起きました。
「ツモ、400・700だぜ」
御主人様があがったのです、しかも安手のツモで。
「なっ、……やるようになったわね、雄二」
「脱衣麻雀の基本は早上がり、他が大きめの手を狙っていると見切りってか」
環様と国崎さんがうなっています。
「さぁ、姉貴もヽ(´―`)ノゆめみたんも気は進まないけど国崎さんも一枚脱いでもらおうか」
「ああっもう今日はなんてツいてないの」
「ラーメンセットが遠ざかるぜ」
わたしと国崎さまと環様は服を一枚脱ぎます。


環様は先ほどの一枚と合わせて、二枚目です。
さっきはニーソックスを脱ぎましたが今度は制服の上着を脱ぐしかありません。
純白のブラジャーに包まれた巨乳が露わになります。
「こらっ、雄二に国崎さんっ!ジロジロ見ないで!」
「お前のお姉さんすごい胸してるな、ブラからはちきれそうだぞ」
「姉貴は性格はアレだけどスタイルだけは最高だからなぁ…俺にはヽ(´―`)ノゆめみたんがいるけどね」
「あううっ、御主人様目が血走ってます」
わたしもインナースーツに逆戻りです。折角環様に着せてもらったのに。
ちなみに国崎さんも一枚脱ぎました、誰も何も言いませんけれど。
「今は油断したけれど今度はそうはいかないわ」
「そうです、勝負はこれからです」
確かに早く脱がせるには早あがりは必要ですが最期にものを言うのは得点。
点差は少ないです。まだまだチャンスはあります。
170名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 13:15:01 ID:H8mjjotj0
東三局 0本場
北 国崎(28200) 東 ゆめみ(24600) 南 雄二(26900) 西 環(20700)
(間違っていたら訂正してください)


A 国崎が雄二から3900
B 雄二が国崎から5800
C 環がゆめみから7700
D ゆめみが環からマンガン12000
171名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 13:16:34 ID:aAOkuN22O
D
172名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 14:43:37 ID:vq2MJ70X0
雄二が26500だから、その選択後、こうなる。

東三局 1本場
西 環(8700) 北 国崎(28200) 東 ゆめみ(36600) 南 雄二(26500)
173名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 14:51:45 ID:eBrzJt5i0
「あ…ロンです」
「うっそ!?」
私も負けるつもりはありませんでしたが、よもや親マンをいけてしまうとは。
しかも環様から。
「……なんてこと。タカ坊にも見せたことなかったのに……
 よりによって雄二とよくわかんない人に……ううっ」
目の端に光るものを見せながら、いやいや制服のスカートをおろす環様。
一見派手さはないながら、ブラジャーと揃えの綺麗で趣味のよいショーツが白日にさらされます。
屈辱のあまりか俯かれてしまった環様に、ご主人様が声をかけます。
「ふっ。そんなに悲しまないでくれ、姉貴。俺の相手はあんたじゃない。
 俺はヽ(´―`)ノゆめみたんに勝たなきゃあならないのさ」
「ああ、俺だってこのままじゃ終われん。女の裸じゃあ腹はふくれないからな」
自分があがったわけでもないのにお二人とも格好いいこと言われていますが、
視線は正直ですね。先程から環様の谷間とかお尻とか太ももとかおへその下の方とかちらちらと。
その時、先程から沈黙していた下着姿の環様が、
「ほんとに、もぉ、負けないんだからー☆」
とびっきりの痛々しい笑顔を作って、まるで一昔前のスーパーリアルでファイナルロマンス風味な
ファニーセンテンスを叫ばれました。無意味に舌出し&ガッツポーズのおまけ付きです。
何か、爆発二秒前といった感じのやけくそなテンションで逆に怖いんですが…。
実際、それを目にしたお二方とも戯言をぴたと止めて、無言で洗牌を始めました。
174名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 14:52:54 ID:eBrzJt5i0
さて、暫定トップに踊り出た私ですが、ピンチには変わりありません。
なにしろ私に残された砦はインナー一枚だけなのです。誰かにツモられても後がありません。
むしろ、皆さんに集中攻撃を受ける危険性がぐっと高まりました。
こうなったからには流れを逃さず、安上がりと流しで最後まで逃げ切りますか…?

東三局 一本場
東 ゆめみ(36600) 南 雄二(26500) 西 環(8700)  北 国崎(28200) 

A 流局。東四局、二本場に。
B 国崎がゆめみから8000
C 雄二が環から4200
D 環が雄二からハネマン12300
175名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 14:54:07 ID:5awJHB5W0
176174:2005/09/19(月) 15:00:28 ID:eBrzJt5i0
えーと……念のため確認。
Dは「環が」「雄二から」「12300点を上がった」、というつもりで書いたけどOK?
「環が」「雄二から」「12300点のハネマンを喰らった」(そしてブラを脱ぐ)じゃないんだけど…大丈夫だよね?
177名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 15:05:10 ID:5awJHB5W0
環がロンしたんでしょ。300ってなんかへんじゃない?
178名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 15:07:24 ID:vq2MJ70X0
一本場だから、8000(7700+300),4200(3900+300),12300(12000+300)ということじゃないかな。
179名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 15:10:51 ID:eBrzJt5i0
>>177
親が一回連チャンして一本場になると、皆さんの上がった得点に+300点。
親が上がり続けて連チャンし続ける限り二本場、三本場と増えていきます。
今回は親の連チャンが終わったので、次は東四局で0本場に戻ります。
180名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 15:12:35 ID:eBrzJt5i0
>>177
環がロンしたというつもりで選ばれたのなら大丈夫です。
ちょっと表現が紛らわしいかなと思ったので。ご迷惑おかけしました。
181名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 16:36:51 ID:vq2MJ70X0
「ロン。ハネたわ、12300」
「ちっ、通らなかったか」
御主人様はしぶしぶ12300点を払い、上着を脱ぎはじめます。
点数はともかく、はじめて脱ぐので余裕綽々のようです。どうせ男性ですし。
むしろ脱いでいる最中にわたしに視線をくれてきます。
全員スルーで洗牌を開始しました。

それに比べると環様の気合いはハンパじゃありません。
この局も爪も折れよとばかりに強烈に盲牌しています。
親は流されてしまいましたが、わたしはまだまだトップです。
危険牌を抑えるようにヤミで打ちまわしていきましょう。

東四局 0本場
東 雄二(14200) 南 環(21000) 西 国崎(28200) 北 ゆめみ(36600)

A 国崎が雄二から 3900
B ゆめみが国崎から 1300
C 雄二がゆめみから 2900
D 環がツモ 1300・2600
E 全員テンパイ。南一局へ。
182名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 16:38:09 ID:vq2MJ70X0
まちがえた、聴牌ならEは1本場。
183名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 16:40:25 ID:OwqCVEFv0
Eでいきましょう
184名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 17:06:12 ID:vq2MJ70X0
「テンパイ」×4

全員テンパイです。怖いです。
国崎さんはタンピンドラ1、わたしはタンヤオ、御主人様はイッツードラ1、
環様はサンショクです。対子にみな手を出そうともしません。
点数のやりとりも、服もそのまま、1本場を開始します。

黙りがちであった環様がしゃべりはじめました。ものすごく優しい声です。
「ところで、国崎さんはお腹が減っているんですか?」
「ん? あぁ、そうだ。早く勝って、ラーメンセットを食わないとな」
「大丈夫です、国崎さんはお客様なんですから、そんなことに関係なく
 夕食にご招待します。手作りのラーメンをご馳走しますよ」
「そうか? 悪いな」
「はい、楽しみにしていてください」
どうやら、食欲が第一欲求である国崎さんの戦闘意欲を失わせ、あわよくば
とりこむつもりのようです。恐ろしい人です。

それなら、わたしもそれに乗ってみましょう。
「国崎様、わたしもラーメンを作るのははじめてですが、きっとうまくできます。
 好みをおっしゃっていただければ、それにあわせてみせますから」
「ああ、楽しみにしてる。おまえのもちゃんと食わせてもらうからな」
なんだか色仕掛けみたいになってきました。

一人蚊帳の外の御主人様はキツイ視線で国崎さんを見ています。
これで、男性二人の攻撃が多少はやむでしょう。怖いのは、環様。

A 国崎が雄二から 2300
B ゆめみが国崎から 4200
C 雄二が国崎から 18300
D 環が国崎から 6700
E 全員ノーテン。南一局へ。
185名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 17:10:47 ID:aOcnlV0V0
C
186名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 17:30:56 ID:vq2MJ70X0
「ひゃっほーう! 親ッパネー!」
「な、何ぃっ」
御主人様がまだ6巡目でドラ4丁使いの18000点をものにしました。
よっぽど国崎さんが妬ましかったようです。

「ほら、脱げよー」
大喜びで煽っています。まぁ、ラスから一気にトップ近くですからね。
国崎さんが黒いシャツを脱いで上半身裸になりました。
これで後は、ズボンと下着のみ。

「ようし、トップが見えたぜ。ヽ(´―`)ノゆめみた〜ん、今いくよ〜」
「くそっ、上等だ、こんなヤツに負けてたまるか」
国崎さんもやる気を出してしまったようです。
環様もわたしも渋い顔を隠せません。
しかし、この点差で、しかも乗っている親は危険です。
ここで親を落とさないと。

東四局 2本場
東 雄二(32500) 南 環(21000) 西 国崎(9900) 北 ゆめみ(36600)

A 国崎が雄二から 5800
B ゆめみが雄二から 1900
C 雄二がツモ 4200オール
D 環が雄二から 8600
E 全員ノーテン。南一局へ。
187名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 17:32:56 ID:XqRW9xv80
本場が増え過ぎると点数計算面倒そうだからBで
188名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 17:49:34 ID:vq2MJ70X0
「タンヤオ、1300は1900」
「ちえっ、安いな」
御主人様から1900点を受け取ります。これで親を落として、
マンガン近くの点差をキープできました。
重い手作りをしそうな国崎さん環様を警戒して、南場も極力早い巡目で安く
あがっていきます。

御主人様が上着を脱いでいるところは誰も見向きもしませんでした。
「着ている枚数が違うからな」
「ええ、まったく卑怯極まりないわね」
「……」

南一局 0本場
東 環(21000) 南 国崎(9900) 西 ゆめみ(38500) 北 雄二(30600) 

A 国崎が雄二から 5200
B ゆめみが雄二から 2600
C 雄二が環から 1300
D 環がゆめみから 7700
E 全員ノーテン。南二局へ。(南場もノーテン親流れありとします)
189名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 17:55:04 ID:JpRH6kxU0
190名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 18:08:12 ID:eBrzJt5i0
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
     ⊂彡
191名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 18:43:10 ID:eBrzJt5i0
「わ・る・い・な、姉貴」
「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!」
環様がご主人様にやられました。
手こそ安手ですが、彼女の最後の牙城の一つを崩すにはそれで十分でした。
「うう……」
「ほら、どうした姉貴?元々この脱衣ルールで麻雀始めたのは姉貴だぜ?
 いつも俺のことはケツの毛まで剥くばかりかあんなことやそんな撮影までしといて、
 自分だけはやりませーんなんて、姉貴はそんな卑怯な女じゃあないよなあ?」
悔しがる環様に、心の底から嬉しそうな顔で、ご主人様がねちねちと言います。
普段、環様からどんな目に遭っているか想像が容易につきますね。
「…………………………
 …………わ…………かったわよ……」
武士が切腹をする時のような表情をして、切れ切れにつぶやくと
環様はえいっと背に両手をやりました。
少し時間をかけてホックを外し、
両の肩紐を横に下げ、
顔を真っ赤にしながらブラジャーを胸の前でぎゅっと抑えていた環様でしたが、
やがて目を瞑り……その手をのけました。
重力に捉えられたブラジャーはそのままはらり、と床に落ち、
形の良い、大きくて綺麗な環様の乳房が、軽く揺れました。

「〜〜〜〜っしゃあぁ〜〜〜〜!」
快哉が響き渡りました。
192名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 18:45:33 ID:eBrzJt5i0
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
     ⊂彡
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
     ⊂彡
喜びのあまりご主人様はおっぱいシュプレヒコールを大声で始めました。
国崎さんまでちゃっかり加わっています。
おっぱいおっぱい留まるところを知りません。誰か警察呼んでください。
「そして」
シュプレヒコールはそのままに、ご主人様はくるりと私の方にターンして
「次は君だぜ?ヽ(´―`)ノゆめみたん」
私の方に指を指してポーズをキメました。
そうなのです。
真っ赤になって胸を隠し、怒りに瞳を燃やす環様に同情している余裕はありません。
まさしく、明日はわが身です。
特に私は牙城を突破された場合、おっぱいだけでは済まないのです。

南二局 0本場
東 国崎(9900) 南 ゆめみ(38500)  西 雄二(31900) 北 環(19700)

A ゆめみが環から3900
B 雄二がゆめみから5200
C 国崎が雄二から11600
D 環が国崎から8000、ゆめみが国崎から2600。ダブルロン
193名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 18:46:20 ID:b8g9BFy10
追いつめてA
194名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 19:50:26 ID:vq2MJ70X0
「あ……ロン、です」
河に置いた牌から手を離した環様の顔がみるみる青ざめてゆきます。
がくりと手をついてしまいました。
同情どころか、とどめをさしたのは、誰あろうわたしとなってしまいました。

「いやっほーう、ゆめみ最高ー!」
「あら、わたしもう惚れちまってるぜぇ!」
大騒ぎです。環様の周りをブラやらニーソやらシャツやらが舞い踊ります。
二人も舞い踊っています。

「裏葉、みな、何を踊っておるのだ」
「あれは祈っておるのでございます」
「何に祈るのだ?」
「「観音様でございます」」
芸者遊び並みのセンスです。人形も草葉の陰で泣いてます。

環様はうつむいたまま動きません。
ううん、わたしはどうすればよいのでしょうか。さすがに忍びないものがあります。
あの二人が許すかどうかは微妙な気がします。
それに環様が認めるかどうか。勝負なんですよね、これ。
さて──

A わたしは後ろに回り、そっと環様の髪留めをはずしました。
B 現実は非情である。環様ぱんつはいてない。

(次局は)
南三局 0本場
東 国崎(9900) 南 ゆめみ(42400)  西 雄二(31900) 北 環(15800)
195名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 19:53:51 ID:aAOkuN22O
A
196名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 19:54:18 ID:vq2MJ70X0
風を間違えました。

南三局 0本場
東 ゆめみ(42400)  南 雄二(31900) 西 環(15800) 北 国崎(9900)
197名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 19:55:13 ID:H8mjjotj0
「う…ううっ……絶対に許さないんだから……」
最早泣きそうな顔で環様は卓に座り、麻雀を続け始めました。
「ほらほら、片手じゃ上手く洗牌できないだろ。ちゃんと両手を使えよ姉貴」
「牌を積み上げるのも片手では遅いぞ、両手で積めよ」
「うるさいわね、解ってるわよ!」
片腕で胸を隠しながら打っていた環様は諦めて両手で打ち始めました。
環様が洗牌に腕を動かすたびに、牌を手元に積むたびに。
環様の大きくて綺麗なおっぱいが、形よくぷるん、ぷるんと震えます。
   _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
     ⊂彡
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
     ⊂彡
御主人様も国崎さまも環様の揺れるおっぱいに夢中です。


そして。
ただ一人冷静なわたしが。
最も動揺している環様からあがることは。
必然だったのかもしれません。

198名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 19:55:48 ID:H8mjjotj0
書かれてた…orz
199名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 19:59:06 ID:5awJHB5W0
別に不自然ではないのだが。
(最後の4行以外)
200では少し改変して:2005/09/19(月) 20:07:14 ID:H8mjjotj0
わたしは環様の後ろに周り、そっと髪留めを外しました。
ふわっと環様のストレートが散らばります。
「ヽ(´―`)ノゆめみたんそりゃ無いよ」
「ああっ、なんてもどかしいんだぁ!」
「駄目です、あがったのは私なんですから従ってください」
御主人様と国崎さんはものすごく不満そうですがしぶしぶ従いました。

「う…ううっ……絶対に許さないんだから……」
最早泣きそうな顔で環様は卓に座り、麻雀を続け始めました。
「ほらほら、片手じゃ上手く洗牌できないだろ。ちゃんと両手を使えよ姉貴」
「牌を積み上げるのも片手では遅いぞ、両手で積めよ」
「うるさいわね、解ってるわよ!」
片腕で胸を隠しながら打っていた環様は諦めて両手で打ち始めました。
環様が洗牌に腕を動かすたびに、牌を手元に積むたびに。
環様の大きくて綺麗なおっぱいが、形よくぷるん、ぷるんと震えます。
   _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
     ⊂彡
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
     ⊂彡
御主人様も国崎さまも先ほどのショックを打ち消すために環様の揺れるおっぱいに夢中です。
本当にめげない方達です。

南三局 0本場
東 ゆめみ(42400)  南 雄二(31900) 西 環(15800) 北 国崎(9900)

A 国崎がゆめみからマンガン8000
B 雄二が環から5800
C ゆめみが国崎から3000
D 環が雄二から3900
201名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 20:09:08 ID:hYB0jDIf0
ヽ(´ー`)ノゆめみたんには悪いがB
202名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 20:09:42 ID:aAOkuN22O
D
203名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 20:23:32 ID:aOcnlV0V0
「ロン! リーチ一発! ドラ!」
「そ、そんなあ……」
開始3巡目で早くも、雄二さまがあがりました。
青ざめる環さまと、がっしりと握手をする御主人様と国崎様が対照的です。
「ほら、姉貴。次早く脱いでもらわないと」
「うむ。ルールは守らなければいけない」

二人が真面目な声で続きを促します。
とは言っても、脱げるのは最後の砦であるショーツ1枚。
これ以上は危険です。
「ううっ……」
環さまも真っ赤になって固まっています。
ここは一つ私の出番です。
私は二方に提案をしました。

A 体で払って頂きましょう。
B 私が脱がせて頂きます。
C 私も見たいので、やっぱりショーツを脱いでもらいましょう。 
204名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 20:24:49 ID:bDWDymhK0
敢えてC!
205名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 20:25:10 ID:aAOkuN22O
B
206よかった…書いたの無駄にならなかった:2005/09/19(月) 20:27:36 ID:8jPwfCZD0
「う…………そ………………」
「こ、これで禁断の花園がくぁwせdfrtgyhじゅきぉ」
もう国崎様は形容しがたい言葉で喜びを表現しています。
「さぁ姉貴、最後の一枚だぜ」
「ちょ、ちょっと雄二、本気で脱がせる気?実の姉なのよ」
雄二様は余裕の表情でチッチッと人差し指を振ります。
「何言ってるんだい、世の中には実の妹を放課後の教室でりーぽんで全裸に剥く兄がいるんだぜ」
気の毒な妹さんです、何処かで会ったら慰めたいです。
「そんな……弟と見ず知らずの男に裸を見られるなんて…………」
普段なら気が強そうな環様ですが今回ばかりは真剣に落ち込んでいます。
「だ、駄目だぜ姉貴そんな顔しても。早く脱げよ!」
「…………………………………」
環様は黙って俯いています。
「姉貴!」
「解った……わよ……脱げばいいんでしょ………脱げば………」
泣きそうになるのを堪えて環様は立ち上がりました。
最早胸を隠している余裕もありません。
「こんなの……一生に一度しか見られないんだからね!とくと拝みなさい!」
そういうと環様は一気にパンティに手をかけて引き下ろそうとしました。
……ですがパンティの両端に手をかけ、半分ぐらいまで降ろしたところで手が止まっています。
ちょうど女の人の大切な部分が見え始める箇所です。
「どうしたんだ、姉貴、手が止まってるぜ、半脱ぎじゃあ脱いだことにならねえぜ」
「ハァハァ、つ、続きはハァハァ」
「わかって………いるわよ………ちゃんと…………脱ぐわよ」
ぷるぷると手が震える環様、しかし、観念されたのかパンティを引き降ろし、足首から抜きます。
207名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 20:28:45 ID:5awJHB5W0
はやくはやく
208名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 20:28:50 ID:8jPwfCZD0


そこには。
完璧なプロポーションのもと
少し濃い目に生えた髪と同じ色の若草が茂り。
若草に隠されるように女の子の大切な部分……秘唇がありました。


泣きそうな顔で御主人様と国崎さんに生まれたままの姿を鑑賞される環様。
手で隠そうとしましたが。
「駄目だぜ、姉貴がいつも言ってたろ。手で隠すなんて敗者には許されないって」
「ああ、翼を持つ少女を探す旅は無駄じゃなかったぜ、こんないいものが見られるなんてなぁ」
そしてたっぷり5分は環様はお二人の見世物になってしまいました。
「うう……ぐすぅ………ひっく……」
ようやく開放されて、とうとう環様は堪えていた涙を流し始めました。
「俺は姉貴を超えた……次は君だよ、ヽ(´―`)ノゆめみたん」
わたしは絶対に負けるわけにはいきません。
環様は一応点数は残っていますので順位には関係ありませんが続行されます。
最早オーラス、国崎さまも御主人様もわたしを狙ってくるでしょう。
これが最後の勝負です。

南四局 0本場
東 雄二(31900) 南 環(15800) 西 国崎(9900)  北 ゆめみ(42400) 


A 国崎がゆめみからマンガン8000
B ゆめみが国崎からマンガン12000
C 雄二がゆめみから7700
D …覇気のない環が雄二から1000
209名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 20:29:18 ID:aOcnlV0V0
A
210名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 20:51:12 ID:qGuOL8e80
>>208
点数が間違ってるので訂正
南四局 0本場
東 雄二(37700) 南 環(10000) 西 国崎(9900)  北 ゆめみ(42400)
211名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 21:14:23 ID:aOcnlV0V0
あ、順位かわるんだ。
でも面白そうだから、このままでいいやw
212名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 21:21:57 ID:1a0DTEhOo
「さて、いい物も見れたしそろそろ終わらせるとするかな」
…パタン。
「ロン。8000だ。これで終局だな」
!?わたしの牌が勝手に…
(…あいつ左端に役牌を揃えとく癖があったからな、
イチバチで法術を使ってみたが読みが当たったか)
これで国崎さまが17900点
わたしが34400点
御主人様が37700点で
わたしが2位…

「国崎さま…今イカサマしましたね?」
「何の事だ?俺はしらんぞ」
「とぼけないでください!さっきわたしの前で見せた人形劇の力を使ったのでしょう!」
(ちっ…こんな時だけ鋭いな)
「わ、私も見たわよ!確かに触れてもいない牌が倒れたわ」
環さんも味方してくれています。
これだけ恥をかいた上に御主人様を1位にされては
たまらないので当然かもしれません。
「国崎さま、どうなのですか?」
A 雄二とグルになりさらに国崎がとぼける
B 国崎の誤ロンチョンボ扱いにして続行
C 国崎が正々堂々とイカサマを認める
213名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 21:23:01 ID:9jXO44pP0
A
214名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 21:32:42 ID:8jPwfCZD0
「おい雄二、俺が法術を使ったと思うか」
国崎様は御主人様に聞きます。
「いや〜、俺にはヽ(´―`)ノゆめみたんが間違えて牌を切ったようにしか見えなかったぜ」
やはり御主人様は国崎さんの味方です。当然だとは思いますが。
「さぁ、ゆめみには脱いでもらおうかな」
「これでヽ(´―`)ノゆめみたんは僕のメイドさんだね」
「駄目です、イカサマなんて卑怯です」
これでは水掛け論です。いつまでたっても決着はつきません。
……それにあの役牌は後一巡か二巡後には切るつもりだった牌です。
もし今手牌を見られたら「切るのに不自然な牌じゃないぞ」と言われかねません。


A 「何だ、やっぱり切るつもりの牌じゃないか」考えている間に雄二様に牌を見られてしまいました。
B 「……解りました、負けを認めます」どの道切る牌だったのです、潔く負けを認めましょう。
C 「そうね……国崎さんを部屋から出して二人で打つのはどう?」全裸の環様が提案してくれました。
215名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 21:33:22 ID:MR/Miwj60
216名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 21:50:09 ID:aOcnlV0V0
「そうね……国崎さんを部屋から出して二人で打つのはどう?
つまり、トップの二人で戦って決着をつけるの」全裸の環様が提案してくれました。
「はあ? なんだよ、それ! 卑怯だぞ!」
「そうだ。篠原が金メダルを奪われた時やW杯で韓国が3位になった時のような理不尽だ」
その提案に対して御主人様は猛反対し、国崎様も援護します。

ご主人様・国崎様VS環様・わたしの水掛け論は延々と続きましたが、
そこで御主人さまは一つの妥協案を出してきました。
「わかった…納得していないヽ(´―`)ノゆめみたんをメイドしても、後々遺恨が残りそうだからね」
私と環様の間で安堵の空気が流れます。
「ただし! 俺たちは大幅な譲歩をしたからには、そっちにも見返りを用意してもらうからね」
国崎様と御主人さまが目配せをします。
この二人、本当にテレパシー出来そうな感じです。
二人が出してきた提案は……


A ビリの姉貴が僕のメイドになってもらうかね
B 服を脱ぐ以上の事もありえる二人麻雀になるからね
C 僕の2万点リードで始めさせてもうらうからね
D 麻雀以外の勝負にするからね
217名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 21:50:55 ID:8jPwfCZD0
Aだ
218名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 22:01:20 ID:lFt5kq7yO
B 韓国は三位決定戦でトルコに負けて4位だ
219名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 22:46:03 ID:lbI67oqr0
「ビリの姉貴が僕のメイドになってもらうからね」
爽やかな……そう、とても爽やかな笑顔でご主人様が言い放ちました。
ダメダメぶりもここまでくるといっそ清々しく映るものなのですね、
メモリーにはそんな解説を添えておこうと思います。

「ちょっと、そ、それは何よ!?」
「ああ、メイド姉にメイドロボ、ダブルご奉仕を受ける甘美な堕落の味わいッ!」
「ああ、ひとりがラーメンを茹で、もうひとりがお米を炊けば
 通常の2倍の早さでラーメンセットが出来上がる!あるいは2倍の量が!」

動機は全然違っていたようです。
しかし何にせよ、これで男性陣の意見は統一されました。
環様は怒涛の展開に動揺しているようですから
ここはわたしがはっきり答えないといけないですね。

A 最後に勝てばいいんです、条件を呑んで決戦の二人麻雀です。
B 環様にまで迷惑はかけられません、負けを認めて成り行きに身を任せましょう。
C それよりも……こちらからも条件を提示してみましょう。(>>216から再選択)
220名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 22:49:28 ID:eBrzJt5i0
Bにしたいが話の盛り上がりも大切だ。Aで。
221名無しさんだよもん:2005/09/19(月) 22:49:28 ID:5awJHB5W0
・・・
222名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 00:02:25 ID:DmlX9Fip0
「わかりました。やりましょう」
「よく言ったヽ(´―`)ノゆめみたん!」
「ちょっ、な!?そんな勝手に…」
うろたえる全裸の環様に、私は笑ってサムズアップします。
大丈夫。
きっと勝ちます。環様のためにも。
「……ゆめみちゃん…」
「話はついたようだな。じゃ、後はよろしくやってくれ」
心配げな全裸の環様をよそに、国崎さんは約束通り退出しようとします。
そしてドアに手をかけながら、振り返り、卓についたご主人様をじっと見つめます。
ご主人様も、国崎さんの視線をしっかと受け止めます。
――言葉は交わさずとも、男たちの意思は一つでした。
ですが、私だって負けるわけには、いきません。
「さあ、決着をつけましょう。ご主人様」
私は改めて卓の前につき、真正面にいる相手に笑って、そう言いました。
「ああ、全力でかかってこいよ。ヽ(´―`)ノゆめみたん」
私の本気の眼に、ご主人様も勝負師の顔で、笑い返しました。
全裸の環様が見つめる中、いま、最後の宴が始まりました。



そして、雄二さんとの行き詰まる死闘の果て、私は……

A 勝ちました!
B ……負けました
223名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 00:03:12 ID:ljL0Act40
A
224名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 00:20:14 ID:iuUHy7Mw0
「ロン、12000です。勝ちました!」
「そんなぁ……ヽ(´―`)ノゆめみたん……」
「よくやったわ、ゆめみちゃん!」
そう、とうとう私は勝ちました。
御主人様との追加東風戦オーラスに大逆転の親っぱねです
「…そんな…そんな」
御主人様の目が死んでゆきます。ああ、申し訳ありません。
「雄二、今までの狼藉…覚悟してるわね」
御主人様は黙って卓を見ています
「ちょっと待ってよ、ヽ(´―`)ノゆめみたん」

A 「捨て牌と当たり牌がかぶってる、チョンボだよヽ(´―`)ノゆめみたん」
B 「ヽ(´―`)ノゆめみたんの牌が少ないよ、無効だよ」
C 「……今までありがとうヽ(´―`)ノゆめみたん」
225名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 00:21:08 ID:qBBCbYZR0
A
226名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 00:21:21 ID:8/ExT8nz0
C
227名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 00:37:43 ID:2PrOYiXp0
「えっ?そ、そんなことあるはず……あ………」
「ちょ、ちょっと雄二、言いがかりは……そんな……」
わたしと環様は目の前が真っ暗になりました。
わたしが御主人様からあがった牌、九萬は三順目にわたしが切っていた牌です。
つまり……フリテンでチョンポ。
8000点を取られて……私の負けですか?
「ふっふっふっ、やはり神様は俺の味方だったわけだな」
ひどいです神様、やっぱりロボットと人間は天国を分けてください。
「待ちなさいよ、雄二の牌は問題ないの?」
メイドにされる環様も必死です。何とか御主人様の牌から問題を探そうと必死です。
「………無いわ、どこにも、牌の種類も、枚数も問題は無いわ」
そんな……このまま終わるのでしょうか……

A 「御主人様、ゆめみがインナースーツを脱ぎますからもう一度チャンスを下さい」
B 「雄二…私がアンタの言うこと何でも聞いてあげるからもう一度チャンスをあげて」
(お願いを指定)
C 「りんご飴舐めてもらったし……仕方ないなぁ一度だけチャンスをあげるよ」
D 「だめだめ、僕の勝利さヽ(´―`)ノゆめみたん」
228名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 00:38:43 ID:HZ0eHV8b0
C
229名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 00:48:37 ID:Sfy7nxbN0

「りんご飴舐めてもらったし……仕方ないなぁ一度だけチャンスをあげるよ」
ああ、今ばかりはこのマニア道一直線の御主人様が素敵に見えます。
「ずっと麻雀してて僕もちょっと疲れてきたし、一旦休憩にしようか」
「そうですね、私も連続稼動で少し処理が重くなってましたから」
たぶんチョンボの原因もそのせいだと思います。
御主人様も疲労で後半は精彩を欠いていましたし
良い形で決着をつけるには確かに休憩が必要だと思います。
時計を見ながら御主人様が提案します。
「そうだな、国崎にラーメンセットを食わせるとして、30分ほど休憩したら……」

A 点数はそのままで南入りにしよう
B もう一度東風戦することにしよう
C サシウマをかけて4人打ちしよう
230名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 00:50:49 ID:YNhfUkx70
231名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 00:55:05 ID:7nwD9Y+I0
もちろん、今の服装をキープだよな?
232名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 00:57:39 ID:8/ExT8nz0
>>231
お前! 素っ裸で油とか熱湯がはねて火傷する危険のあるラーメンセットを作れと言うのか!?







……裸エプロンにしてやれ、せめて。
233名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 01:06:43 ID:IPO5k2tS0
薄着の男と上半身裸の男が待つ中ラーメンセットを作る素っ裸の女とインナー一枚の少女か……

……………………

いや、なんでもない。
234名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 01:09:46 ID:2PrOYiXp0
向坂家台所

わたしと環様は約束のラーメンセットのためにお料理の真っ最中です。
わたしがご飯を炊き、環様がラーメンを作っているのですが……
「裏葉、柳也、見ているか!俺は今最高だ!!!裸エプロンだ!!!」
「ハァハァスク水エプロン、スク水エプロン」
「恥ずかしいわ……もうお嫁にいけないわよ………」
「スク水ではなくてインナースーツです!御主人様」
そう、先ほどの勝負の続きという形式なのでわたし達の服装はそのままです。
流石に料理は危ないとエプロンの着用をお願いしたら。
「「もちろんオッケーさ、むしろお願いしたい」」
といわれました。
お二人とも居間で待っておらず台所でわたし達をずっと鑑賞しています。
特に環様への視線は粘っこく張り付くような視線です。
「すげえな、ぷりぷりと動いてるぜ」
「ああ、やっぱ姉貴の体だけは最高に理想の体なんだよな」
「あなた達ね…………」
環様がうなっています。
ちなみにお二人も先ほどの格好です、どうでもいいですけれど

A 「あれ?姉貴もしかして濡れてる?」
   御主人様が目ざとく環様の太股に流れる液体を見つけました。
B 「ねぇ…トイレにいってきてもいいかしら?」環様が御主人様にお願いします
C 「もうすぐできます、おとなしく待っていてください」
   わたし達はお二人に見守られながら料理を完成させようとします

235名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 01:10:13 ID:YjOjh8RH0
流石に一回全部着せてやりたい…。

いや、単に脱ぎフェチの自分にとってはそっちの方が都合g(ry

>>234
C
236名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 01:36:27 ID:2PrOYiXp0
「もうすぐできます、おとなしく待っていてください」
「ハァハァ、ヽ(´―`)ノゆめみたんエロいよヽ(´―`)ノゆめみたん」
「ハァハァ、環さんエロいよ環さん」
「ああ……もう死にたいわ……こんな仕打ち」
環様が天を仰いでいます。

お二人は確かにおとなしく待っていてくれました。
ただ、やっぱりわたし達を鑑賞しながらですが。
環様のむき出しのお尻がふるふると揺れるたびに。
横からエプロンでは隠しきれない環様の豊かで形のよいおっぱいが
チラチラと見え隠れし、時折頂点の蕾を露にするたびに。
「いやっほぅーーー!!!国崎最高!!!」
「姉貴エロい体してるよ姉貴ハァハァ」
というお二人の声が聞こえます。
環様は半泣きになりながら野菜を刻んでます。
それは恥ずかしさのあまりなのかタマネギを刻んでいるせいなのかはわかりませんが。

「「それではどうぞ召し上がれ」」
わたし達は三人でラーメンセットを食べました、国崎さんだけでもいいのですが
どうせならとみなで食べることにしました。
わたしはその間側で充電中です。
………食べている間もわたし達への視線は減りませんが
特に環様は熱い視線をそそがれて食べにくそうです。

A 「きゃっ」お約束通りに環様がラーメンをこぼしてしまいました
純白のエプロンがずぶ濡れです。
B 「ところで…『翼の生えた少女』を知らんか」と国崎さんが旅をしている理由を語り始めました
正直興味ありません、暇つぶしぐらいにはなりそうです
C 「ああ……こんなのタカ坊に知られたらおしまいよ……」タカ坊って誰でしょう?
D 「ラーメンセットも食べたし最終決戦だねヽ(´―`)ノゆめみたん」いよいよ始まりです
237名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 01:38:35 ID:H/1n3g6P0
D
238238:2005/09/20(火) 01:44:04 ID:2PrOYiXp0
すみません…もう限界です…後を…おっぱいをお願いします……
239名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 01:44:34 ID:2PrOYiXp0
あ、236でした。申し訳ありません。
240名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 02:01:32 ID:2Byvzhlo0

「いやっほー、ラーメンセット最高ゥ!」
「こら、食事中に叫ぶな、唾が飛ぶ」
「この状況で誉めてもらっても……ううっ」

賑やかな食卓を眺めながら、私はここまでの対局のデータを整理しています。
今までも余暇を過ごすために遊んだ経験はありましたが、動機こそ不純ですが
ここまで真剣に勝とうと麻雀をする人を相手にするのは初めての経験でした。
そのデータは予想以上に密度が濃く、終盤に処理ミスを起こしたのも納得出来ます。
整理され蓄積された最新のデータを元に、最後の勝負は絶対に勝ちたい。
そんな気持ちが心の奥底に湧いてきました。


「しかし熱々のラーメン食べると汗かくよなぁ」(チラリ)
「姉貴えろいよ姉貴」(チラリ)
「い、いいからラーメン食べるのに集中なさい……」


この調子では、負けたらどんな事をやらされるか分かりませんし――


充電とデータの整理が完了した頃、皆さんもラーメンを食べ終わりました。
「ラーメンセットも食べたし最終決戦だねヽ(´―`)ノゆめみたん」
いよいよ始まりです。

ところが、開始直前――

A 国崎さんが食べ過ぎて腹痛を起こしたので急遽サンマ(3人麻雀)へ変更になりました
B 御主人様が何やら妖しいネコ耳やら鈴やらのコスプレグッズを用意し始めました
C 環様が仕切り直すのだから服も仕切り直したいと言い出しました
241名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 02:02:05 ID:YjOjh8RH0
C
242名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 02:16:04 ID:qBBCbYZR0
「服を着てもいい? さっきから裸だから、風邪を引いちゃうし」
環様が仕切り直すのだから服も仕切り直したいと言い出しました。
確かにこの服装の4人が床の間でラーメンライスを食べている姿はシュールでした。
環様にしても最初から全裸は厳しいものがありますし、
私もインナースーツだけよりは新たに着替えなおしたいと思いました。
「どうします、国崎さん?」
「うむ。風邪を引かれては元も子も無いし……」
全裸でも気にしない+枚数に余裕があるお二人の間で作戦会議がなされます。
その姿は真剣そのもの。
100億の商談を語り合うビジネスマン以上の気迫です。
「俺としては恥じらいながら衣擦れの……」
「パンスト。ただしパンティ抜きで……」

内容は最低です。

「よし、服は着直していいよ。ただし、服装はこちらが決めさせてもらうから」
「うむ。最低条件だな」
環さんは呆れかえります。
「はあ……なんでもいいから早く着させてよ」

環とゆめみの服装を指定してください。
243名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 02:25:22 ID:YjOjh8RH0
ううっ、選びたいけどさっき選択しちゃったしな…。
↓に任せて寝ます。
244名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 02:31:41 ID:G8/IVhki0
環:セーラー一式
ゆめみ:現状+エプロン
245名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 02:37:43 ID:gb/UuOup0
環:ミニスカメイド服+パンスト。ただしブラ・パンティ抜き、メイド服に仕掛けあり
ゆめみ:インナー+環の制服上下

これで着衣は3枚同士のはず。
246名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 02:38:38 ID:gb/UuOup0
orn
247スマン、これぐらいは許してくれ:2005/09/20(火) 02:54:31 ID:CpyD66u90
「姉貴はこれ、『あとはご飯を食べて〜』で有名なキャラの服装だぜ」
そういって環様にセーラー一式である
上着とスカート、そして付属のパンティストッキングを渡しました。
「ちょっと、ショーツとブラは無いの?」
環様は不満です、パンストがあるとはいえ下着が無いのは抵抗があるのでしょう。
「御主人様、わたしの服は何になるのですか?」
わたしも服が欲しいです、インナースーツ一枚では厳しすぎます。
「ああ、ヽ(´ー`)ノゆめみたんにはハイこれ」
そう言って御主人様はわたしに先ほどのエプロンを渡しました。
「こ、これだけですか?」
「そうだよ、さっきのスク水エプロンハァハァなんだ、俺」
本当に変態です。
(それにそのセーラーとエプロンには…むふふ)
何か御主人様が不気味に笑っています



A お二人はわたし達…というより主に環様が服を着替える姿をじっくりねっとり
  ご覧になりました。
B わたし達は別室で着替え、いよいよ勝負再開です。
248名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 03:01:34 ID:58L/x2Ty0
249名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 06:03:44 ID:Sioyr9Zw0
わたし達は別室で着替え、いよいよ勝負再開です。
わたしはエプロンを着るだけでしたが、
環さんは最初から着替え直さなければいけないので時間がかかりました。
パンストを穿くときは
「うう……変な感じ」
と半泣きになっていましたが、セーラー一式に身を包んだその姿はロボットの私でも
「綺麗です」
と洩らしてしまう程でした。
「次は1枚も脱がないんだから! 頑張りましょうね!」
「はい」

卓を囲んだ私たちに御主人様と国崎様がルールの説明をします
「じゃあルールの説明をするよ。この戦いは俺とヽ(´―`)ノゆめみたんのサシウマ東風戦。
終了時点で点数が上の方の勝ち。姉貴と国崎さんの点数は勝敗に関係しない」
「しかし、4人の内だれかがハコテン。つまり持ち点が0点以下になったらその時点で終了だ」
特に逸脱した所は無い、基本的なルールのようです。
250名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 06:04:22 ID:Sioyr9Zw0
「脱衣の方だが……」
そうです。これがありました。
「これは前とルールを変えて、全裸になったから敗北とかは無い。
普通にそのまま打ち続けられる」
「全裸で普通じゃないわよ……」
環様が愚痴ります。
「ただし! 全裸の時に直撃を受けた場合は、直撃した相手のお願いを一つ聞かなければいけない!」
「ツモ上がりの場合はないけどね」

「な、なによそれ!」
環様とわたしは抗議しましたが、チョンボで負けな所を再戦してもらった分、
こちらの方が不利です。
結局、そのまま押し切られてしまいました。

そして、戦いが始まりました。
最初の親は

A 雄二
B 国崎
C 環
D ゆめみ
251名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 06:05:14 ID:qngtBpZso
D
252名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 06:39:01 ID:f7kGd7LH0
ちなみに場所は
ゆめみの対面が「A」
      上家が「B」
      下家が「C」

※A・B・Cをそれぞれ 「雄二・国崎・環」 から選んでください
253名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 06:46:47 ID:aJ5hDxJrO
A雄二 B環 C国崎
254名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 09:08:29 ID:w/H9h2zd0
『    _  ∩
   ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
   (  ⊂彡
    |   | 
    し ⌒J』
255名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 10:03:22 ID:TMHSyxs10
      /ヽ /ヽ    |l|  ギリギリギリ…
    .,'´r  ̄、ヽ   _っ_
    llミ.i((ハ)))/っ ⌒ ヽ >>254
    | .lゝ^ヮ゚ノ/ / ∪  ノ
.    ノl⊂)卯 ii /   ∪∪
   ( ヾ、く/_|lリ )
    `   し'ノ      プラーン…

脱衣よりもアイアンクロー
256間違っていたら訂正してください:2005/09/20(火) 15:40:59 ID:CpyD66u90
東一局 0本場
東 ゆめみ(25000) 南 国崎(25000) 西 雄二(25000) 北 環(25000)

場所は再び御主人様の部屋
わたし達は再び雌雄を決するために卓を囲みます。
サシウマにより実質はわたしと御主人様の一騎打ちですが
「ヽ(´―`)ノゆめみたん今度こそ君をメイドにするよ」
「申し訳ありませんがわたしも負けるわけにはいきません」
「ラーメンセットを食べた今、俺の力は全快だ。儀によって助太刀するぞ、雄二」
「あなた達……今度は覚悟しなさいよ」
サイコロを振り、牌を取り。いよいよ勝負再開です。


そして、最初の一局は…

A わたしが御主人様から2900をあがりました
B 国崎さんが環様から3900をあがりました
C 御主人様がわたしから1300をあがりました
D 環様が御主人様から2000をあがりました
257名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 15:43:42 ID:cQQQ5PGy0
たまには勝たせようタマ姉だけに

D
258名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 18:01:10 ID:V2xdq3Sy0
「ロン。2000」
「いいのかよ、姉貴。ヽ(´―`)ノゆめみたんの親を飛ばしちまったぜ」
「かまいません、環様。御主人様からあがっていただいただけで十分です」

東風戦という縛り、環様と国崎さんの点数は関係なし。
このルールならわたしは牌をしぼり絶対に放銃せず、環様は御主人様
からのロンだけに気をつけ、わたしがテンパイしたとみれば即危険牌を
放るという手が最善です。
本当ならば先ほど二人だけになったときに、わたしの当たり牌を伝える
通し(サイン)を決めておくべきだったのでしょうが、あの二人にサマで
勝つのは納得がいきません。
むしろ、先ほどのテレパシーばりなところから、あの二人が通しを
している可能性のほうが高いです。
あの二人の会話や動作には注意しなければいけませんが、それにあまり
注力するよりも早さが大事です。あと3局、なにがなんでも勝ちに行きます。

「ねぇ、ヽ(´―`)ノゆめみたん。せっかく俺セクシーに上半身裸に
 なってるんだから、考えこんでないでちょっとはこっち見てよ」

東ニ局 0本場
東 国崎(25000) 南 雄二(23000) 西 環(27000)北 ゆめみ(25000) 

A 国崎がゆめみから1500
B 雄二がツモ 2000・4000
C ゆめみが環から3900
D 環が雄二から1300
E 全員ノーテン。東三局へ。
259名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 18:04:54 ID:CpyD66u90
C
260名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 18:29:50 ID:0VzN82+w0
「(環様、よろしいのですか?)」
ここで環様は非情な決断をしました。
国崎さんの親を流し、わたしの得点を上げる方法…
つまり、わたしへの振込みです。
わたしがテンパイした気配を察知して本命牌を切ったのです。
「(……いいのよ、私も雄二のメイドになる訳にはいかないし)」
口にしたわけではないですが環様の目はそう語っているようでした。
「ちっ、俺の親が流れてしまうなんて……」
「やるなぁ姉貴…その勝負に徹する姿、さすが姉貴だぜ。だけどルールはルールだ」
そうです、環様は胸かパンティストッキングに包まれた大切な部分を見せなければなりません。
「解ってる……ちゃんと脱ぐわよ………」
そう言って環様は立ち上がり……スカートに手をかけたのです。
「た、環様!」
「いいのよゆめみちゃん、このパンスト黒いし、そう簡単に雄二たちのリクエストに答えて胸ばかり見せられないわ」
確かにそのとおりです……でもそれはおそらく御主人様たちの思うつぼです
「さぁ………見なさいよケダモノども」
そう言って環様はスカートを降ろします。

「「ノーパンパンスト!ノーパンパンスト!はぁはぁ最高〜〜〜!!!」」
お二人の声がハーモニーになります。
確かにパンティストッキングは黒いですが…やはり薄いもの
くっきりと環様の若草に包まれた大切な部分がお二人にさらけ出されます。
じっとりと汗ばんだ股間部に、お二人は狂喜乱舞です。
「「生きていてよかったぁ〜〜〜!」」
環様は悔しさと恥ずかしさを顔に浮かべています。
「と、とにかく脱いだんだからね。さっさと次に進むわよ」
そうです、この局で更にわたしの得点があがりました。
ここで御主人様の親を流せば勝利に近づきます。
261名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 18:31:14 ID:0VzN82+w0
しかし
まさか次の局にこんなことが起きるなんて
誰が予想したでしょうか

A 御主人様がわたしから12000の満貫をあがったのです
B 御主人様が環様から12000の満貫をあがったのです
C 御主人様が国崎さんから12000の満貫をあがったのです
D 御主人様が満貫をつもり16000を得たのです

東三局 0本場
北 国崎(25000) 東 雄二(23000) 南 環(23100)西 ゆめみ(28900) 
262名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 18:31:45 ID:z8b/jUGl0
もう一波乱 A
263名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 18:47:45 ID:0VzN82+w0
あ、一本場になるのか、スマソ
264名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 18:54:18 ID:5PUZuob10
東一局 0本場
東 ゆめみ(25000) 南 国崎(25000) 西 雄二(25000) 北 環(25000)

>環様が御主人様から2000をあがりました

東ニ局 0本場
東 国崎(25000) 南 雄二(23000) 西 環(27000) 北 ゆめみ(25000) 

>C ゆめみが環から3900

東三局 0本場
東 雄二(23000) 南 環(23100) 西 ゆめみ(28900) 北 国崎(25000)

書式を合わせるとこうなる。
262で雄二があがったから次は東三局1本場になるけど
256、258は両方とも子があがってるから本場は増えないね。
265名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 18:57:44 ID:V2xdq3Sy0
「ダブルリーチ」
「「なっ……」」
この状態で最悪です。曲げたのは北。なんの情報にもなりません。
「西」
「セーフ」
環様は通しますた。ああ、言葉遣いが編です。
わたしも配牌にあった南の暗刻を落とします。
これでなんとか3巡は回せるはずです。
「南」
「アウトォォ!
 ダブリー一発ドラ一だ。12000だよ、ヽ(´―`)ノゆめみたん」
わたしの手から牌がこぼれ落ちました。

「はいはーい、エプロン脱いでエプロン脱いで」
「駄目だよ、そこ、ちゃんと振り向いて困った顔しながらほどかなきゃ」
演技指導までされながらエプロンをはずします。
環様と目が合いましたが、絶望的な顔をしています。
きっとわたしもそうでしょう。
御主人様との点差は18100。しかもわたしの親はもうないのです。

わたしは思い返しました。局が始まる前です。
「さてと、俺の親だな」
「あぁ、お前の親だ」
二人はぎらついた目で両手を挙げ、
「「みんな、オラに元気を分けてくれ!」」
わたしと環様は理解できずにやばいものを見る目で黙って洗牌しました。
打っている最中ならともかく、この状態で通しでもないはずです。
何か意味があるのかよくわかりませんでしたが、きっとこの信じられない強運の
源になったのでしょう。

でも、わたしはそれにも負けるわけにはいかないのです。
266名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 18:59:00 ID:V2xdq3Sy0
東三局 1本場
東 雄二(35000) 南 環(23100)西 ゆめみ(16900)北 国崎(25000)

A 雄二が国崎から4200
B 環が雄二から 8300
C 雄二が環から 6100
D ゆめみが環から 12300
E 全員ノーテン。東四局へ。
267名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 19:11:24 ID:lBnvtzT90
268名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 20:16:15 ID:V2xdq3Sy0
「はあい、ロンですよー、お姉様ー」
「……くうぅ」
洒落になりません。神がかりな強さです。
通しも、国崎様の不可思議なあやつりも使っているわけではなさそうなのに。

「なにがでるかな、なにがでるかな」
「はあい、おっきなおっぱい。略して」
   _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
     ⊂彡
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
     ⊂彡

「略してないでしょ……それ」
観念して環様がセーラー服を脱ぎます。頭を通さないといけないため、ぶるんぶるんと
えらい揺れようです。
「くっ……小さくて首が抜けにくい」
「大変だ、国崎くん、ピンクいのに振り回されて目が回っちゃうよ!」
「ちくしょう、僕たちをどこへ連れて行く気なんだ!」
……もう言葉も出ません。
朱に交われば赤くなるというのが格言が良く分かりました。

ようやく落ち着いた二人は席に着きました。
これで、充分に時間が取れました。

──わたしは最後の手段に出ます。
269名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 20:17:26 ID:V2xdq3Sy0
サマに非常に近いですが、サマとはいいきれない技を使います。
この麻雀の洗牌は伏せ牌(一局ごとに牌を全て伏せてから洗牌すること)で
おこなってはいません。
わたしの牌、上がったご主人様の牌、河にでているもの、洗牌の最中に表になったものが
あります。
人間には無理ですが、わたしならその全てを記録し、洗牌した後にどの山のどこに
いったかのほとんどを一牌ごとに記録することができます。
人間でも麻雀職人でこれに近いことができる人がいたそうです。誰にも見破れない
技で、あまりにも強力です。それを防ぐため、伏せ牌が考え出されました。
全自動卓全盛の今となっては無意味ですが、今ここでは最高の技となります。
誰がなんの牌を持っているか、何をつもって何を捨てたか、それを6〜7割把握。
負けるわけがありません。

配牌をとります。あまり良くない手ですが、配牌なんて今のわたしには飾りに過ぎません。
国士無双。無理です。王牌に西が二枚。国崎様の手牌に1枚。後一枚が行方不明。確率が低いです。
小四喜。これも西が難しいです。
大三元。発2枚と中が1枚手にありますが、白2枚を御主人様が持っています。不可。
四槓子、清老頭、九蓮宝灯はリスクが高すぎます。
四暗刻も、配牌に対子が少なく、御主人様が早上がりにかけそうとなれば、厳しいです。
そうなると、わたしが狙うのは緑一色。幸い発が2枚ありますし、索子も多いです。
環様の発を鳴き、萬子筒子をばらばら切り出して、字一色系を狙っていると思わせましょう。
幸い王牌や山の後のほうに字牌が多く眠っているので、多少は字牌処理を遅らせて、
手を重くすることができそうです。
270名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 20:18:18 ID:V2xdq3Sy0
さあ、勝負です。
涙を流された環様のため、なによりわたしのために、負けるわけにはいきません。

東三局 2本場
東 雄二(41100) 南 環(17000)西 ゆめみ(16900)北 国崎(25000)

A ゆめみが雄二から 32000
B ゆめみが国崎から 32000
C 雄二がツモ 300・500
D 国崎が環から 1000
271名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 20:19:23 ID:0VzN82+w0
サマではないとはいえだめだよヽ(´ー`)ノゆめみたん
272名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 20:24:55 ID:0VzN82+w0
>「脱衣の方だが……」
>そうです。これがありました。
>「これは前とルールを変えて、全裸になったから敗北とかは無い。
>普通にそのまま打ち続けられる」
>「全裸で普通じゃないわよ……」
>環様が愚痴ります。
>「ただし! 全裸の時に直撃を受けた場合は、直撃した相手のお願いを一つ聞かなければいけない!」
>「ツモ上がりの場合はないけどね」

これって「誰かが全裸のときにツモってもお願いは聞かなくていい」ってこと?
それとも「ツモは全面的に脱衣なし」ってこと?
273名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 20:31:41 ID:V2xdq3Sy0
俺が書いたわけじゃないが、前者では?
274名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 20:32:43 ID:CcldDO4u0
さっきの試合ではツモでも脱いでいたから
「誰かが全裸のときにツモってもお願いは聞かなくていい」
じゃないのか

そうなるとタマ姉とヽ(´ー`)ノゆめみたんのダブルまっぱな訳だw
275名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 20:33:43 ID:V2xdq3Sy0
あと、ツミ棒の計算を忘れてた。以下でお願いします。
C 雄二がツモ 500・700
276名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 20:38:38 ID:RUGDlG1/0
雄二は親だから700ALLじゃないかな?
277名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 20:39:44 ID:V2xdq3Sy0
orz すいません。
278名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 20:51:11 ID:ob66Ln1e0
「ツモ、700オールだ」
わたしも環様も目の前が真っ暗になりました……わたし達はもう一枚しか服がありません……つまり……
「さぁ、脱いでもらおうかな、まずは姉貴からだ」
「空の少女……そいつに俺の幸せな記憶を贈りたいぜ……」
その『空の少女』もいい迷惑です。
部屋に熱気もこもり環様の体も汗ばんでいます。顔も、腕も、太股も
大切な部分も汗ばんで嗅覚ユニットが女性特有のフェロモンを感知しています。
それにしてもちょっと汗をかきすぎのような気がします。
(ふっふっふ、セーラー服もそのパンストもコスプレ用の生地が厚めのもの)
(だから汗ばむ姉貴の裸が見られるって寸法さ、ヽ(´―`)ノゆめみたんは汗かかないから失敗したけどね)
「………………いいわよ、脱ぐわよ、脱げばいいんでしょ、脱げば」
黙ってうつむいていた環様がお二人の前に立ち上がります。最早どうすることもできません。
「下着の無いパンストがこれほどの破壊力を持つとは……姉貴、恐ろしい娘」
「晴子、聖、みちる……俺は男になるぞ………」
先ほど見せた若草が生えた秘部をまた見せるために、環様はパンティストッキングを降ろそうとします。
「そう、完全に脱いじゃパンストの意味がない、半分ぐらいまで降ろして、そこでストップ」
「あああ、今なら、今なら全てが許せる……最高だ……」
「うううっ………もう……嫌ぁ………」
御主人様の注文でとうとう

「ノーパンパンストから膝までパンストを降ろし、膝立ちで半泣きに震える全裸の環様」

が完成しました。
フェチ溢れる環様を御主人様と国崎さんの視線がたっぷり五分は視姦します。

「「胸!アソコ!パンスト!汗!ハァハァハァハァハァ」」
「………やだぁ………やだぁ、見ないで……」
環様の瞳からは涙がこぼれています
279名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 20:52:41 ID:ob66Ln1e0
幼い少女のように泣きじゃくる環様を鑑賞した後、御主人様が告げます
「さぁ、君の番だよヽ(´―`)ノゆめみたん」
……とうとうわたしもインナースーツを脱ぐときが来てしまいました。
「あの……御主人様………」
「駄目だよヽ(´―`)ノゆめみたん、今度こそ脱いでもらうんだからね!」
「メイドロボの裸、裸、ハァハァ」
…………駄目です、もう逃げ道はありません。
「ごめんねゆめみちゃん、わたしがもっとサポートしていれば……」
環様が申し訳無さそうに慰めてくれます。
環様もお二人にじっくりたっぷりとおっぱいから若草茂る大切な部分まで鑑賞された身。
これからわたしが受ける受難を自分でも肌で知っているのです。


「さぁ、立ち上がってよヽ(´―`)ノゆめみたん」
「はい……解りました、御主人様」
わたしはゆっくりと立ち、お二人の前に歩いてゆきます。
お二人ともわたしの前で正座して目を爛々と輝かせています。
「ゆめみの裸を……どうぞご覧下さい」
わたしはインナースーツの肩紐の部分を抜き
ゆっくりと降ろして、先ほどの環様と同様に胸の前で
両手で押さえてしまいました。
しかし、わたしは環様とは大きく違います。
わたしはこの後インナースーツを降ろし………全裸にならないといけないという事です。
「ヽ(´―`)ノゆ・め・み・た〜ん、解ってるよね?」
「…………っ」
わたしは目を瞑り、決めました。少しずつインナースーツを持つ両腕を降ろします。


280名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 20:53:36 ID:ob66Ln1e0
そして
わたしの足元にパサリとインナースーツが落ち
わたしのボディを隠すものは何一つ無くなり
御主人様と国崎さまの前にわたしの裸がさらけ出されたのです。
環様には到底及ばない小振りのおっぱいと……女の子の大切な部分が
目を瞑っているのに、お二人の熱い視線がおっぱいと大切な部分に注がれているのが解ります。
「………………………………」
「……………………………ぱ」
「……………………………お」
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 ぱいぱん!おっぱい!
     ⊂彡
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!ぱいぱん!
     ⊂彡

そうです
人間の方と違ってわたしの体外排水ユニット……秘唇にはもちろん陰毛が生えていません。
「ツルツルのアソコが、アソコが、ああっ、もうっ、たまらんっ!」
「佳乃ぉ!観鈴ぅ!美凪ぃ!神奈ぁ!見ているかぁ!俺は最高だぁ!!!」
ああもうCPUは稼動率99パーセントです、熱暴走してしまいます。
「あ…………うう……御主人様…………もう…………よろしいでしょうか……」
「駄目だよヽ(´―`)ノゆめみたん、最低もう4分ぐらいは眺めないと」
「そうだぞ、環さんだってそれぐらい見られたんだから我慢しろ」
「うううっ…………」
御主人様と国崎さんの視線を一身に浴びる四分間
その四分間はまさに忘れられない四分間でした、何度データを消そうとしても
「システムの重大な記録につき消去されません」と何故か拒否されてしまいます。


「ヽ(´―`)ノゆめみたんの小振りのおっぱい……フルフルと震える可愛らしいおっぱい
 姉貴とはまた違った魅力だぜ……そして幼女のようなワレメ……感動だぜ」
「………きっと呪いも消えるぜ……千年の旅が終わる………」
………ようやくわたしの裸ボディ鑑賞タイムが終了しました。
御主人様も国崎さまも恍惚の表情で余韻を楽しんでいます。
「うっ、うっ、環様……………わたし、恥ずかしくて機能停止しそうです……」
「ゆめみちゃん………よく頑張ったわ」
こんなに涙を流せないことを悔しく思ったことはありません。

でも、勝負は続行です…今度あがられたら何をさせられるのか…

A 勝負は続行です、わたしが御主人様から8900とりました
B 勝負は続行です、環様が御主人様から8900とりました
C 現実は残酷です、国崎さまが環様から2400をとってしまいました
D 現実は残酷です、御主人様がわたしから4500をとってしまいました



東三局 3本場
東 雄二(42200) 南 環(16300)西 ゆめみ(16200)北 国崎(24300)
282名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 20:57:34 ID:S9KUpsUA0
A
283名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 20:57:55 ID:1ktpJbvr0
A
284名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 20:57:56 ID:RUGDlG1/0
Aでオーラスに向けて盛り上がっていこう
285名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 21:44:01 ID:V2xdq3Sy0
「ロン! 8000の8900!」
「なっ、姉貴が捨てたあと、ツモギリだったろヽ(´―`)ノゆめみたん!」
「山越しです!」
「ちょっとだけ揺れるところがいいよなぁ。なぁ、おまえ」
人形に話しかけてますこの人。

御主人様がズボンを脱ぎだしました。
いやいやのつもりでしょうが腰を振っているのが果てしなくむかつきます。
トランクスの柄がべジータの息子なのはギャグのつもりなんでしょうか。
かめはめ波でも出す気かちくしょう。

……いけません、興奮をしずめないと。KOOLになれ、KOOLになれ。
これでオーラス。
御主人様と国崎さんは欲望丸出しで安手でわたしか環様を狙うに決まってます。
環様に上がって連荘してもらうか、わたしが御主人様から5200を直撃か、
マンガンツモか、環様か国崎さんからハネマンをとらないといけません。

ラストは決めましょう。

東四局 0本場
東 環(16300)南 ゆめみ(25100)西 国崎(24300)北 雄二(33300) 

A 環が雄二から 7700
B ゆめみがツモ 2000・4000
C 国崎が環から 2600
D 雄二がゆめみから 1300
286名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 21:44:43 ID:pgIY752T0
Aで
287名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 22:29:56 ID:cQQQ5PGy0
ヽ(´―`)ノゆめみたん、KOOLじゃだめだよ。KOOLだと注射器とマジック見間違えちゃうからね。
288名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 22:56:37 ID:RUGDlG1/0
「やっと来た――ロン!」
「うわっ、ダマテンかよ!?」
「こうでもしないと直撃は無理でしょ。
 さあさあ、早く最後の一枚を脱ぎなさい!」
羞恥に晒され続けて吹っ切れたのか、直撃出来た事で普段の調子に戻ったのか
環様は3人目の全裸を生み出すべくそう急かします。
「ふふ……俺をいつものへタレ弟だと思うなよ!」
御主人様は頼まれてもいないのに椅子の上に立ち上がると
いきなりトランクスを勢い良く降ろしました。
「目には目を、歯には歯を、全裸には全裸を!」
「………………」
「………………」
「……………………………ぶ」
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 ブランボー!ブランボー!
     ⊂彡
289名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 22:58:02 ID:RUGDlG1/0
「俺だって健全な男子だ、この状況で奮い立たないわけがない!」

えっと、その、膨張率は平均的な日本人の数値の範囲内のようですが
御主人様はいろんな意味で自信満々に立ちながら断言しました。
完全にハイです。状況に呑まれて人格変わってますね。
環様はただ唖然と「雄二が壊れた……」と呟くばかりです。
国崎さんは何故かブランボー!ブランボー!と叫び続けています。

そんな無駄に長い5分が過ぎ、対局は再開です。
先ほどの環様の上がりで、全員がほぼ原点となりました。
恐らく次の対局で勝敗が決まります――


東四局 1本場
東 環(24000)南 ゆめみ(25100)西 国崎(24300)北 雄二(25600)
290改行制限出たんで切ったら変になったorz:2005/09/20(火) 22:58:58 ID:RUGDlG1/0
A 環がゆめみから 2600
B ゆめみがツモ 2100・4000
C 国崎が環から 3200
D 雄二がゆめみから 4200
E 環が雄二から 32000
291名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 22:59:07 ID:LL4KF2E40
E
292名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 22:59:15 ID:8/ExT8nz0
293名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 22:59:23 ID:CQAtdUDqo
D
294名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 22:59:26 ID:pgIY752T0
わけわからん展開だが
295名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 22:59:31 ID:Xl0Spbm/0
ブランボー!キター!!

主人公勝て

296名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:00:12 ID:S9KUpsUA0
一人だけ、エロがみたいらしいな
297名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:01:45 ID:8/ExT8nz0
>>291
我が魂の兄弟よ、gj(Godjob)
298名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:03:25 ID:LL4KF2E40
最後に負けるヘタレ、それが向坂雄二。

…と、思って選択しました。アイアンクローじゃ済まないだろうなぁ(w
299名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:08:05 ID:6sBqZ1GnO
乗り遅れた…

ところで>>287のIDがカコイイ
300名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:08:32 ID:S9KUpsUA0
それは役満の点数ミス?それとも三倍満の点数ミス?
301名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:14:27 ID:RUGDlG1/0
ごめん、三倍満だと36000だったorz
1本場足して36300になるんだったっけ
次の人直しておいてください。
302名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:29:06 ID:i+PuqdXr0
「ロン! 国士無双! 役満!!!」
環様の宣言が鳴り響いた瞬間、全てが終わりました。

最終成績
東 環(56300)南 ゆめみ(25100)西 国崎(24300)北 雄二(-6700)

「環様!」
「ゆめみちゃん!」
私たちは抱き合いながら喜びました。
「あーよかったぁ……もう駄目かと思ったぁ……」
「環様、涙が……」
ぼろぼろ流れてくる環様の涙の拭こうとすると、逆にそれを奪い取られてました。
「ふふ、何言ってるの。ゆめみちゃんも泣いてるじゃない」
あ、涙腺制御回路をOFFにしてしまいました。あわててONにします。
「申し訳有りません。今遮断致しました」
「え? でも、止まらないわよ」
あれ、おかしいです。何度ONにしても止まりません。
そうこうしている内に柔らかなおっぱいに抱きしめられてしまいました。
「……いいの。今はただ喜びましょ」
「……はい」
たまには故障をしてもいいかもしれません。
ただ
ただ
二人して抱き合いながら
泣きました
303名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:31:11 ID:i+PuqdXr0
「終わったな……」
「ええ……」
男二人は静かに微笑みあう。
そこに悔しさは一つもなかった。
「国崎さん、逃げて下さい。俺へのペナルティがそっちに及ぶ危険がある」
「いいのか?」
「ここまで、楽しんだんだ。アイアンクローの24時間耐久レースを食らってもお釣りが来ますよ」
また、静かに笑いあった
「そうか、じゃあ俺は行くとするか」
国崎がふすまを開けようとした時、
「旅、頑張って下さい!」
と声が聞こえた。
その声に振り返らず、国崎は答えた。
「今日は楽しかったぜ!」
最後に、二人は声を揃えて叫んだ。

「「いやっほーう、おっぱい最高ー!!! 」」

そうして、二人は、綺麗さっぱり、別れていった。



「さて、まず直撃時のペナルティね……」
環様が舌なめずりしながら考えてます。
はたして、どのようなお願いなんでしょうか。

※お願いを指定して下さい。
304名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:32:44 ID:S9KUpsUA0
ボクのこと忘れてください
305名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:33:10 ID:RDeqRXL20
思いつかない…次の人頼む
306名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:33:12 ID:cQQQ5PGy0
語尾に必ず『それと便座カバー』をつける
307名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:33:56 ID:6sBqZ1GnO
ふたりに見られながらオナニーする
308名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:33:58 ID:r09tlI4+0
>303
雄二が一日環にメイド奉仕
309名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:34:25 ID:FryNZYrc0
感動のラストを申し訳ないが

「ゆめみの型番では元から涙を流せないのが仕様」
なのでよろしくお願いします
ゆめみの次世代機は流せるらしい
310名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:35:59 ID:i+PuqdXr0
>>309
自動ダウンロードで麻雀の最中にバージョンアップした事にしてください。
311名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:40:55 ID:6sBqZ1GnO
ハードの仕様ならDLではどうこうならないのでは…
小難しい理屈は抜きにして「友情だよ…友情の為せる技だよ…!」でいいじゃん?
312名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:42:59 ID:FryNZYrc0
う、スマン。プラネタリアンのラストのゆめみの演出が良かったのでつい口を出してしまった。
申し訳ない。
313名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:46:14 ID:WMB5q6zq0
タマ姉とヽ(´―`)ノゆめみたんは素っ裸で抱き合ってますか?
314名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:56:29 ID:i2mtiYGi0
裸で抱き合うわたしたち。
そしてどこか遠い目で、しかし全てに満足した目の御主人様。
わたし達はひとしきり勝利の喜びを味わった後。
環様が御主人様の前に立ちました。
全裸の環様が同じく全裸の雄二様の前に仁王立ちする様子は。
なかなかシュールです。
「さ、私のお願いを聞いてもらうわよ」
「……ああ、何でもいいぜ」
そして環様が命令を出します。

「ボクのこと忘れてください」

?、言っているとことがよくわかりません。
御主人様も困っています。
「あ、姉貴、それはどういうことだ?」
「つまりね……」

A 「アンタの持ってる『kanon』のお気に入り『月宮あゆ』グッズを全部没収よ!」
B 「今日の私たちとの麻雀のことは忘れて他言無用ってことよ!」
C 「………アンタとは縁切りよ、もう弟とは思わないわ」環様怖いです
315名無しさんだよもん:2005/09/20(火) 23:57:13 ID:S9KUpsUA0
C
316名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 00:03:26 ID:c3DX8nkM0
ちょっとすまん。支援板より転載。

>親の三倍満上がったことになってるはずのタマ姉が役満上がってるぞ。しかも子計算。
>役満上がったのなら、正しくはこうなはず。

>最終成績
>東 環(72300)南 ゆめみ(25100)西 国崎(24300)北 雄二(-22700)

>まあ、結果自体には変わりないが。
317名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 00:19:12 ID:dy0nhmwK0
「………アンタとは縁切りよ、もう弟とは思わないわ」
え?ちょっと本気ですか環様。
「おいおい、冗談だろ姉貴」
ですが環様は冗談で済ましてくれる顔ではありません。
「いえ、冗談じゃないわ、雄二」
環様の顔はさっきまでとは違い真剣そのものです。
「私のことを姉以上で見ている……それが理由よ
 アンタにナンパされたこともあるけれどそれは冗談で済ませられたわ
 だけど今日は本気で私に欲情してたわ」
「あ……それは………」
それはその場のノリだと思いますよ………
「世の中には実の妹に欲情して無理矢理襲う兄なんてのもいるらしいし」
それはリニューアルで改悪されましたけれど。
「別にアンタのことなんていつでもあしらえるけど……やっぱり今は
 一緒に居ないほうがいい見たい……しばらく九条院に戻るわ」
「いいのかよ!貴明はどうするんだよ」
そこでふうぅっと諦めにも似たため息をついて環様は言いました。
「いいのよ、タカ坊ったらいつの間にかいい人見つけてるし……
 なんていったけ、アンタのクラスの委員長さん
 私の初恋も破れちゃったし……ちょうど戻ろうかなって思ってたのよ」
そこで環様は微笑みながら御主人様に言いました。
「そんなに心配しないの、ちゃんとアンタが私以外にいい人でも見つければ
 またお姉ちゃんになってあげるから」
「あ、姉貴……俺……」
「ま、また時々返ってくるわよ」
とりあえず本当に縁切りをする訳ではなさそうです、安心しました。
318名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 00:19:49 ID:dy0nhmwK0

「で、どうする、ゆめみちゃん」
わたしがほっとしていると今度は私に話しかけてきました。
「トップはゆめみちゃんだけれど…私は九条院に戻っちゃうし
 メイドさんのお仕事続けてもやめてもいいのよ」
あうう、どうしましょう。軽く落ち込んでいる御主人様を見ていると
御主人様の隣に居たいとも思います。
………またエッチなことされちゃうかもしれませんけれど。

「ゆめみちゃんが選択して、自分の進む道を」
私は……


A 「これからもよろしくお願いします、御主人様」
   エッチですけれど根は悪くないと思います、御主人様のメイドになります
B 「申し訳ありません、御主人様……」私はやはり解説員をしようと思います
C 「御主人様、一緒に雀荘を始めませんか?」私はとてつもない提案をしてしまいました

319名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 00:21:02 ID:AMMPcK88O
D
320名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 00:21:19 ID:Fekr3Sey0
B
321名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 00:22:01 ID:AMMPcK88O
スマン見間違えたC
322名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 00:25:05 ID:7bGe1xMW0
こういう場合はどうすればいいんだ。
323名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 00:27:06 ID:dy0nhmwK0
これは319が無効で320ということになるのか
それとも見間違いたのだからCになるのか

選択にしてもいいのか?

A 319のBが有効?
B 321のCにしてあげても良い?
C もうちょっと話し合う?
324名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 00:27:11 ID:S1mpGhie0
>>319が無効だから、単純にその次の>>320でいいんじゃないの?
325名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 00:28:39 ID:5mkgzgEc0
Dの選択肢は無いんだから次に選ばれた奴かと。
326名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 00:29:58 ID:Yuo4WGgL0
つー訳で
>>323 A
327326:2005/09/21(水) 00:35:12 ID:Yuo4WGgL0
>>323
つーか、その選択肢も間違ってる罠

正確には「>>320のB」だよな?
328名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 08:38:19 ID:NzRQwYua0
基本的に無効なのはスルーでいいっしょ
329いいんかな?こんなラストで:2005/09/21(水) 11:29:04 ID:R3hZXh0M0
「申し訳ありません、御主人様……ゆめみはやっぱりプラネタリウムの解説員に戻ろうと思います」
御主人様には申し訳ありませんが。外の世界は怖いです、御主人様も悪い人ではないと思いますが……
わたしには大勢の人々にプラネタリウムを見てもらうほうが合っていると思われます。
「そんな………ヽ(´―`)ノゆめみたん………」
「アンタ人徳ないわね…ま、当然といえば当然だけど」
傍から見ても気の毒になるぐらい御主人様が落ち込んでいます。どうにかしてあげたいのは山々ですが……
「御主人様……時々プラネタリウムを見に来てください。従業員一同心よりお待ちしています」
わたしは優しく微笑んでそう言いました。
「うん!俺絶対に見に行くよヽ(´―`)ノゆめみたん」
「わたしも御主人様たちとのこの勝負はずっと忘れません」
というより何故か記録媒体に焼きついて消去できないのですが………



一つの選択肢である遠い未来
戦争により自立型の戦闘機械が支配し人類が滅びつつある世界


屑屋である俺は防空施設と勘違いし、プラネタリウムでほしのゆめみというロボットと出合った。
プラネタリウムの電源が落ち、何の気まぐれかゆめみを連れ出し封印都市の外に出ようとしたが。
自動要撃砲台、通用『シオマネキ』の銃弾に狙われたところをゆめみに庇われ…
シオマネキは破壊したがゆめみは下半身部分を吹き飛ばされて、機能停止寸前だった………

「お客様……ゆめみはロボットです……ゆめみのメモリーカードを新しい筐体に移してください…」
………彼女を修理できる技術者も、彼女の望む新しい筐体も、彼女を必要とする人間さえもう居ないというのに………
「わたしはロボットです……覚えておくのは得意なのですよ…今から記録の一部を映します…」
両耳につけられたレンズが、わずかな光を帯びた。
それは彼女自慢のホログラフィック録画再生装置だった。
ぼろぼろな制服の胸元に、水晶玉のような球形のスクリーンが弱々しく灯っている。
着弾でレンズの光軸がずれてしまったのだろう、ぼやけた映像がちらちらと動いているのが見えた。
330名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 11:30:44 ID:R3hZXh0M0



『そこには。
完璧なプロポーションのもと
少し濃い目に生えた髪と同じ色の若草が茂り。
若草に隠されるように女の子の大切な部分……秘唇がありました。』



『「……………………………ぱ」
「……………………………お」
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 ぱいぱん!おっぱい!
     ⊂彡
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!ぱいぱん!
     ⊂彡              』



331名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 11:31:46 ID:R3hZXh0M0


「………………」
俺は彼女のイヤレシーバーの後ろのスロットから。
彼女のメモリーカードを受け取った後。
シオマネキに通報されて駆けつけた掃討戦車から辛くも逃げ切り。
生き残った人間達にこの映像を見せることができた。



その後
わずかに生き残った人間達が一人の屑屋がもってきた映像を観て何故か一致団結し。
圧倒的な物量と強さを持つ自動兵器達との長い長い戦争をはじめ。
その50年後には、遂に自動兵器を倒し、再び人間の世界を取り返すという
泣きシナリオを台無しにして物語のちゃぶ台をひッくり返す奇跡をやらかしたが。
彼らが真っ先に始めたのは何故か「労働力を補うためのメイドロボの生産」だった。
……後に機械との戦争に初期から参加していた一人の屑屋がこう言った。
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
     ⊂彡              

Fin



できれば題名は支援板あたりで一日ぐらい話し合っていただけると嬉しいです。
332名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 11:46:57 ID:5mkgzgEc0
>>331
お疲れ。

さあ、例によって例のごとく新シリーズ到来。
恒例となった最初の選択、今回の人柱は俺が務めよう。

A Filsnown
B 雫
C 痕
D To Heart
E White Album
F こみっくパーティー
G ナイトライター(with 雀鬼's)
H まじかる☆アンティーク
I 誰彼
J うたわれるもの
K Tears to Tiara
L テネレッツァ
M Routes
N 天使のいない12月
O MOON.
P ONE
Q Kanon
R AIR
S CLANNAD
T ToHeart2
U Planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜
333名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 11:47:26 ID:/wMme8E10
じゃあIで
334名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 11:50:37 ID:5mkgzgEc0
OK、作品は誰彼だな。

主人公を選んでください。

A 坂神 蝉丸
B 坂神 蝉丸(複製身)
C 三井寺月代
D 砧 夕霧
E 桑島 高子
F 石原 麗子 
G 御堂
H 岩切 花枝
I  杜若きよみ(白)
J 杜若きよみ(黒)
K 光岡悟
L 犬飼俊伐
M 杜若裕司
335名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 11:51:22 ID:AMMPcK88O
K
336名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 11:51:26 ID:NYo7RROg0
G
337名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 11:51:59 ID:dWEi7SojO
E
338名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 11:55:49 ID:dWEi7SojO
やっぱ携帯じゃ無謀か…小文字でsage入れるのにもロスなのに…
339名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 12:01:25 ID:dWEi7SojO
って>>335も携帯なんか…レス即確認、早打ち出来るのが羨ましい…。
おとなしくちゃんと帰ってから参加します…。
340名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 12:02:02 ID:c3DX8nkM0
>>338
だがその心意気やよし。あんたのような人、好きだぜ。
341名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 12:10:07 ID:UexAIwHO0

 俺の名は光岡悟。……元日本兵だ。
 先に言っておこう。俺の名は断じてセフィロスなどではない。
 FF7もジェノバも何の関係もないからそこのところを理解してくれ。
 それで、今の俺だが、俺は強化兵であること以外に少し普通の人間と変わっている部分がある。それは……

A 世界最強を目指している
B 四六時中追っ手に追われている
C 魔王を復活させようとしている
D 実はもうとっくに死んでいる
342名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 12:11:48 ID:5mkgzgEc0
Bか、Cか……
魔王だとあの人がまたでちゃいそうだからたまにはBで!
343名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 12:18:17 ID:UexAIwHO0
 そう、俺は何故か四六時中追っ手に追われているのだ。
 今もこうやってのんびり話しているように見えるが、
 常に全神経を張り巡らせて周りの気配を探っている。
 そして今のところ敵はまだ近くに来ていないようだ。それで安堵を覚える。
 ……ふぅ、もう三日目になる。
 俺に非があるとは思えないが奴らの追撃は尋常じゃない。
 一体俺が何をしたというのだ?

 ……ああスマン。追っ手の説明をしていなかったな。
 俺を追っている奴らは複数人だが、皆とある共通点がある。
 それは……

A 全員眼鏡を掛けている
B 全員髪型がツインテールだ
C 全員かつて軍で苦楽を共にした戦友だ
D 全員獣耳標準装備だ
344名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 12:19:07 ID:R3hZXh0M0
B
345名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 12:37:00 ID:UexAIwHO0
 奴らの共通点は……むっ。
 ふっ、どうやら説明する必要が省けたようだ。来ている、連中が近くに。
 俺はその場……休んでいた公園のベンチから跳躍した。
 刹那一つの影が俺の元いたベンチに突っ込んでベンチを完膚なきまでに爆破する。
 そして俺は一つの影を睨みつける。
 手榴弾を片手に憎々しげな笑み浮かべている……ツインテールの少女を。
「よく避けたわね、光岡悟」
「……随分と手荒な歓迎だな。確か……七瀬留美とかいったか?」
「あんたが三日も粘るからね。こっちだってこういう手を取らざるを得ないわ」
 どうやら相手も本気のようだ。
 今まではまだ人道的手段で俺を捕らえようとしていたが、
 今度ばかりは本当に俺を再起不能にさせるつもりらしい。
 それにしてもあんな兵器を何処で手に入れたんだろうか。
 民間人があのようなものを手に入れられる時代とは……この時代はなかなか恐ろしい時代だ。

 さて、どうする?
 相手は本気だ。俺も舐めて掛かると殺される。
 とはいえ……民間人に手を出すことはしたくない。俺はあくまで軍人だからな。
 ここは……

A やむを得ない。七瀬を気絶させる
B いや、無駄な闘争は避けたい。逃げる
C 一先ず七瀬に俺を追い詰める理由を聞く
346名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 12:37:47 ID:Fekr3Sey0
C
347名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 12:37:52 ID:AMMPcK88O
B
348名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 13:15:07 ID:5mkgzgEc0
 逃げるにせよ、手加減して一撃を加えるにせよ、この場をしのぐ一時的な手段に過ぎない。
 それではだめだ、再び平穏な日々へと戻るためにはまず、何故襲われるかという理由を知る必要がある。
「一つ聞きたい。どうして俺を付け狙うんだ?」
 相手の動きしだいですぐどちらの対応もとれるように注意を払いながら、尋ねてみる。
 慎重に間合いを計っていた七瀬という少女は俺の言葉に緊張の度合いを深めたようだった。
 表情に逡巡の色が垣間見える。巡らせている思考は返答の是非か、はたまた動揺を誘うための言葉を考えているのか。
 そのまましばらくにらみ合いが続き、そして少女の中で何らかの結論がでたようだ。
「まあ良いわ、教えてあげる。我らが偉大なる『星読み』のお告げにでたからよ。あんたが……」
 

A「セフィロス――ツインテールのヒロインに災いをなす呪われた子だって」
B「将来我らが野望に立ちふさがる最大の障壁になるって」
C「ツインテールでも無いくせに、いずれ我らを導く存在となるって」
349名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 13:16:42 ID:AMMPcK88O
A
350名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 13:44:47 ID:UexAIwHO0
「あんたはセフィロス――ツインテールのヒロインに災いをなす呪われた子なんだって。
 このまま放っておけばいずれあんたはあたし達に破滅をもたらす魔王となるのよ!」
「なんだと!?」
 理不尽だ。
 占いなどと言う不確かなもので命を狙われてはたまらない。
 だが……俺はそれを口に出すことはしなかった。
 これはもう一種の宗教だろう。狂信してるものに下手なことを言っても神経を逆なでするだけだ。
「ツインテールがメインヒロインに据えられてもないがしろにされるのはセフィロスのせい。
 ツインテールを主人公や別ヒロインに悪戯されるのもセフィロスのせい。
 ついでにあたしが打ち切られたのもセフィロスのせい!
 光岡悟! あんたを始末してあたし達『ツインテール友の会』が赤鉄の時代を築くのよ!」
 七瀬は手榴弾のピンを抜いた。
 ……来るっ! 俺はすかさず横っ飛びする。一歩遅れて体の側面が爆風に晒された。
 だがこの程度、距離があれば仙命樹を持つ俺にとっては何の苦でもない。直撃したら危険だが。
「逃がさないわ!」
 七瀬はそう言って今度は日本刀を構え俺に斬りかかって来る。
 ……素人の動きじゃない。この娘……剣道の心得があるな!?
「チッ!」
 生憎と俺の麒麟は一ヶ月前生活費が底を尽いて質入れしてしまった。
 だから上手く間合いを取るしかない……俺は相手との距離を取って下がる。
 七瀬の斬撃が俺の前髪を一寸ばかり切る。間合いの掴みは……大丈夫だ。
 しかしこのままではまずい。丸腰では少し厳しい。
 俺は欠陥を持とうが訓練されてきた。実力だけなら坂神にも劣らないと自負できる。
 本気でやりあえば武器はなくても女子相手に苦戦はしないだろう。
 だが目の前の少女を怪我を負わせないで倒すとなると……非常に難しくなる。
 岩切を除く女子にはあまり手は上げたくない。ここは……

A 一か八か、真剣白刃取りを試みる
B 強化兵の身体能力を駆使して道路を走る車に飛び移る
C とりあえずツインテールを貶してみる
D その時相手の増援が!(人物指定・ツインテールキャラ限定)
351名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 13:49:46 ID:a9jPI4I10
A
352名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 14:58:37 ID:73ZzSGcP0
一か八か、真剣白刃取りを試みる。
素手で刃を押さえるなどという酔狂な訓練はした事が無いが
強化された反応速度で刃の軌道は正確に見抜けるはずだ。
後はいかに躊躇することなく刃に両の掌を合わせられるか――
出来る限り集中力を高めて、七瀬の一撃を待つ。

「動きが止まったわね」
七瀬は間合いを取ると、ゆっくりと刀を上段に振りかぶる。
細かな技ではなく気合で一気に押し切るつもりのようだ。
竹刀や木刀を用いる剣道の技術は真剣の重さではそのまま通用しない、
そう考えると彼女の攻撃は理に適っている。
ただし、こちらとしては正面上段からの打ち込みにだけ
神経を集中すればいいので有難い話ではある。
「…………」
「いくわよーっ!!」
七瀬の体重がわずかに沈んだ、その刹那――

A 光岡は見事に七瀬の太刀筋を受け止めた
B セフィロスは無惨にも袈裟切りにされた
C 振りかぶり過ぎて七瀬の古傷再発、もんどりうって倒れこんだ 
353名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 15:11:58 ID:5mkgzgEc0
C
354名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 18:10:30 ID:UexAIwHO0
「くはぁっ!!」
 突然、七瀬が奇声を上げもんどりうって倒れる。
「こ、腰に……来た……」
 なるほど、その一言で全て理解した。
 剣道は腰を痛めやすいからな、七瀬は腰痛持ちだったと言うわけだ。
 相手にとっては不運だろうが、こちらからみればこれはまたとない好機。
「……痛むなら腰にサポーターでも巻いておけ」
 俺はそれだけ言い残し、この隙にここを離れることにした。
「あっ、ちょ、ちょっと待ちなさい!」
「悪いが……殺されてやるつもりなど毛頭ない。俺の命があと僅かだとしてもだ。
 その『星読み』とやらに言っておけ。
 俺はお前達の邪魔をするつもりなどないし、今後一切お前達に関わるつもりもない」
「くっ……あんたにそのつもりがなくても、あんたは必ず今後『ツインテール友の会』の邪魔になる!
 偉大なる『星読み』の予言は絶対。回避する方法は原因を取り除くしかないのよ!!」
 七瀬が凄んでいるが、まだ腰が痛むらしく動けないようだ。
 俺は七瀬の手から日本刀を奪い取ると鞘に収め、俺の腰に差した。
「あっ、何するのよ!?」
「悪いが借りておく。……どうせこれからもお前達は俺の命を狙うのだろう?」
「当然ね。あたしに勝ったぐらいで余裕ぶちかましてたら大間違いよ」
「別に余裕などは見せていないが……ならば逃げさせてもらうか」
「無駄ね! あたしたち『ツインテール友の会』は全国規模!
 偉大なる『星読み』の予言を回避すべくどこまでもあなたを追って見せるわ!!」
「そうか」
 付き合いきれずに俺はそれだけ言うと公園を出た。
 まだ七瀬が何か言っていたようだが俺は最後まで聞かなかった。
355名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 18:11:03 ID:UexAIwHO0
 さて、これからどうするか。
 俺は命を狙われている。しかも理不尽な理由でだ。
 七瀬の言うことが正しければ、刺客とも言える人物がまた俺の目の前に現れるだろう。
 撃退できる自信がないわけじゃないが……四六時中襲ってくるとなると話は別だ。
 休むことも寝ることすらも出来ない。精神力の限界が来る。
 この三日間はどうにか耐えてきたが……流石にいつも気を張っている訳には行かない。
 さて、どうするか……

A 依代を出る
B 戦友に助けを乞う
C こちらから奴らの情報を集めてみる
D 腹が減った。とりあえず腹ごしらえ
E その瞬間、また次の刺客が!(人物指定・ツインテールキャラ限定)
356名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 18:11:36 ID:iUUyrlMjo
B
357名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 18:41:05 ID:TGmZ6Z1I0
七瀬の言う事が本当ならば相手は組織だった集団になる。
個人の戦闘力ならば兎も角、数で負けている現状は厳しい。

出来るならば、このままこの世を去るまで私を知るものとは
誰にも逢わず静かに消え去りたいと願っていた所だが――
やはり強化兵の宿命は私に安らぎを与えてはくれないのだろうか。

両方の願いが叶わぬのならば、せめて片方でも叶えたい。
俺は静かな最期を手に入れるため、かつての戦友に助けを乞う事にした。
その名は――

A 天沢郁未
B 神尾晴子
C 七瀬彰
D ミルト
358名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 18:41:26 ID:xJldexyh0
D
359名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 19:06:26 ID:UexAIwHO0
――クルップ901RS2。世界唯一のRR・スーパースポーツ。
 脅威の加速を持つ化け物。……名はミルト。以前とある知り合いから借り受けたものだ。
 世界に6台しかない幻とも言える車。これまで様々な場面でよくお世話になったものだ。
 『逃げる』のにこれほど適した戦友もいないだろう、間違いなく。
 俺はミルトが停めてある場所まで足早に向かい、直ぐに車に乗り込む。
「光岡様、いかが致しました?」
「火急だ。直ぐにこの依代から出る、時は一刻を争う」
「了解しました」
 俺は車のキーを回す。
 ミルトの持ち主に言わせると俺の運転はいささか「乱暴」らしいが、まあそれは気にするところではない。
 キーを回してから一気にアクセルを踏み……スタート!
 轟音と共にミルトが発進する。こいつは速さにかけては間違いなく、世界一の車だろう。

「光岡様、目的地は?」
「今は細かい事を考えている余裕はない。とにかくこの場を離れることが先決だ」
 海沿いの道を走らせながら俺は考える。
 逃げるにしても……どこに逃げればいい?
 勢いに任せミルトに乗ったが、俺に安心できる逃げ場などない。
 ……まあ、奴らの目に付かないところまで向かって姿を隠せば済むことか。
「光岡様」
「どうした?」
「後方300メートルより明らかに私を追跡していると思われる不審車があります」
 早速追っ手か……面白い。
 俺の運転技術、久々に見せてやろう。
「撒くぞ。準備は良いか?」
「了解です」
 その言葉を聞くか聞かないかのうちに、俺はハンドルを切る。
 今までの道を外れ、別の道へと入る。引き離す作戦だが……

A 小道に入って相手を見失わせる
B 直線距離をミルトの加速力で突っ走りぶっちぎる
360名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 19:12:50 ID:PGqO1isW0
361名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 20:36:54 ID:q1ZKY9I90
最近ノリがいいなぁ
362名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 22:33:23 ID:Ca4JlhGZ0
「馬鹿な……200kmを越えているんだぞ」
「信じられません。それに、なんの車種なのかまったくわかりません。
 ただ、バイクのようです」
「だからって、お前についてくるなんてバイクがあるっていうのか」
「光岡様……こんな怪談を知っていますか」

名前ですか? ええ、功っていいます。
はい、あのときは、深夜の高速を手に入れたばかりのスポーツカーで飛ばしていたんですよ。
いえ、オービスなんて気の利いたものがある時代のことじゃありません。
ちょうど長距離トラックもとぎれて、いい気分で160kmを越えてた頃です。
助手席にいた彼女がね、いうんですよ。
一台ぐんぐんと近づいてくるヘッドライトがあるってね。
バックミラーをみると、たしかにヘッドライトがひとつついてる。
バイクかな、と思いましたね。いいバイクなら、そりゃこれくらいの速度は出ます。
でもね、変なんです。ちっとも音が聞こえない。
あの独特の音が聞こえてこないんです。
そのうちにどんどん近づいてきます。
「ねぇ……あれって出前持ちのカブじゃないですか?」
そういうんです。
馬鹿いっちゃいけない。そう思いましたね。メーターは180km。
いくらカブだってそんなことはありえない。
わたしもバックミラーを見たんです。
そうすると、たしかにカブっぽいんです。あの泥除け用のやつとか。
そして、なにより、半帽。高速であんなもんつけてるのは自殺志願者ですよ。
それにおかしいのは、ツインテールって言うんですかね。
髪の毛が後ろに流れているんです。じゃあ女の子ってことだ。
馬鹿げてると思うでしょう。わたしだってそう思ってた。

そうして、少しづつ、少しづつ車間をつめて、横を通り過ぎたんです。
ええ、そうです。カブですよ。蕎麦屋のカブ。
店名、もちろん覚えてますよ。そう。須磨寺……
363名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 22:34:28 ID:Ca4JlhGZ0
俺は見た。
真っ赤な血を流して、にたりと笑いながら追い越していく、
ツインテールの少女の姿を。

「おい……ミルト」
「……はい」
「見たか」
「……残念ながら」


A 気を落ち着けるために、パーキングに入った。
B 追いつかないことを祈りつつ、先に進もう。
364名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 22:36:30 ID:NYo7RROg0
A
365名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 23:07:26 ID:TKX+SKiWO
ツインテールのキャラってかなり数が限られちゃいねーか?
366名無しさんだよもん:2005/09/21(水) 23:11:42 ID:c3DX8nkM0
>>365
支援板の方を参照。意外といる。
367名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 00:01:53 ID:6fHLnP650
俺はひとまずパーキングエリアへ待避した。
ミルトもショックを受けているし、何より俺自身が態勢を立て直したかった。

ガソリンスタンドで給油を受けている間、俺は今の状況についてまとめてみた。
・ツインテール友の会は全国規模、しかも目的は俺の命ただ一つ
・全国規模である以上、幽霊カブ女以上の強者が多数いると考えられる
・敵方の情報は未知数。こちらの方は筒抜けで、気の休まる暇が無い

思わず、ため息をつく。
戦いでの鉄則である
“有利な条件・安定した補給路・十分な情報・統一された目的意識・敵より強く多数の兵”
を完全に相手に握られてしまっている。
これなら殺されるのも時間の問題であろう。
日本中。いや世界中に逃げても無意味かもしれない。

しかし、俺とて武人。
ただ易々と殺されるわけにはいかない。
せめて、静かな最後を手に入れるためにも、この戦いに負けるわけにはいかない。
368名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 00:03:11 ID:6fHLnP650
給油が済み、スタンドのアルバイトらしき店員が精算にやってきた。
「えーと。全部で100円になります」
「……ずいぶんと円高になったな」
「え、ええ。100円ありますか?」
俺は100円の代わりに
「フッ!!」
軽く手刀を首に当てた。
倒れ落ちる店員と共に、服の袖から予想通りに毒バリが落ちてくる。
「ツインテールはやっかいな髪型だな…どんな帽子をかぶっても隠せる事は出来ない」
それがこいつの命取りだったのだ。
ほとんど肩を触られた程度しか感じない手刀とはいえ、女に手を挙げるのは心が痛む。


……ツインテールだから敵だよな。これ、ただの待ち針じゃないよな。


こいつは連れて行くことにしよう。
とにかく今は情報がなさすぎるし……正直、金も足りない。
情けないが、起きたら飯をおごって貰おう。

未成年者略取という声がちらつく中、刺客をミルトのシートに入れると、
生徒手帳が落ちてきた。
名前は……

A 観月マナ
B 柚原このみ
C 一の瀬ことみ
D 春原芽衣
369名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 00:04:24 ID:7BAdMXTQ0
C
370名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 00:08:27 ID:7BAdMXTQ0
>>368をもう一度読み直して選択したことを激しく後悔_| ̄|○
371名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 00:24:26 ID:7jf7z5fl0
「名前は一ノ瀬ことみと言うのかふむふむ。」
生徒手帳を眺めながらひとりごちる。しかし捕まえてみたはいいものの
有効な情報を引き出すには中々骨だろう。
とりあえずは落ち着いた場所まで逃げることが優先されるとして
この少女からなんらかの情報を引き出すための方策を今のうちから考えておかねばなるまい。

A 少女とはいえ敵。情けは禁物。手荒な拷問を用いてでも吐かす
B 何事も力任せは良くない。懐柔を試みる。
C 自白剤でも試してみる

372名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 00:25:34 ID:dp3mZ+800
B
373名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 00:28:27 ID:NitrTBgs0
誰彼やったこと、ある?
374名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 00:51:00 ID:63rFjCwd0
「ん、んん……」
どうやら「一の瀬ことみ」とやらが気がついたようだ。
周りを見回すと自分の置かれた状況がつかめたようだ。
「捕まってしまったの、話し方まで変えたのに」
「その通りだ、君は今俺に捕まっている。手足を縛っているわけではないが脱出は無理だと考えたほうがいい」
今はミルトに自動で走らせている、不意打ちでなければいくらでも対処できる。
「………いじめる?いじめるの?」
「俺は手荒な真似は好まない、君が俺の質問に答えてくれればいじめはしないぞ」
「……………………」

とりあえず脱出は不可と悟ったのかおとなしくしている。
これからこの娘からいろいろと聞きたいのだがまず何から聞くべきか。


A 「君の組織の規模は具体的にどのようなもので君は組織の中ではどのような立場なのだ?」
B 「君達『ツインテール友の会』の目的は何だ?俺を始末するだけなのか?」
C 「……甘いなの」ことみは隠し持っていたナイフで俺を切りつけようとした。
375名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 00:51:34 ID:d8dPXmiY0
376名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 08:32:48 ID:ev/alkMdO
↑このエロリストめw
377名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 09:24:17 ID:jijIKVRN0
「……甘いなの」
ことみは隠し持っていたナイフで俺を切りつけようとした。
かわせたつもりだったが、不覚にもわずかに肩の辺りをかすめる。

「……狭い車内では、どうしても回避運動に制約が出るの。
 だからきちんと軌道を計算すれば、あなたでも避けきれないの。
 ひとつひとつはかすり傷でも、累積すれば充分な威力になるの」

仙命樹の力で切り傷自体は直ぐに塞がった。
しかし、滲んだ血は僅かに体外に流れ、修復のため身体の熱量も僅かに失われる。
十分な休息がとれていない事も相まって、この状態が続けば
体力面でかなり厳しい状況になりそうだ。
状況の変化に動じず、即座に的確な対応を弾き出す――
一ノ瀬ことみは見かけによらず頭が切れる刺客のようだ。

「光岡様、必要でしたら助手席のドアを開放致します。
 基礎体力の差を考えれば十分車外に放り出せるはずです」
「いや、そこまではしたくないが――」
反撃しようにも、ことみの攻撃が邪魔で思うように手が出ない。

A 薄皮を剥ぐようなことみの攻撃に体力を消耗し、意識が遠退いてゆく……
B 肉を切らせて骨を断つ、わざと直撃を受けて動きを止めてから取り押さえる
C ミルトがかく乱のために不規則な蛇行運転を始めた
378名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 09:29:27 ID:63rFjCwd0
「……甘いなの」
そう言うとことみは袖の下から隠しナイフを出し、俺を切りつけようとした。
「くっ!」
咄嗟にかわそうとするが狭い車内では思うように動きがとれず。
左腕を浅く切り裂かれた。
傷自体はたいしたことはないが少々派手に血飛沫が舞う。
「……これは……毒?」
まさか対仙命樹用の例の毒?
「残念だけどあの毒はまだ完璧に再現できないなの」
「これはその毒を真似して造られた試作品…
 でもあなたの動きをしばらく止めることぐらいはできるなの」
しまった…だがしかし………
「形勢逆転なの…おかしいの………体が熱いの……」
御堂や蝉丸と同様、俺の血にも仙命樹は宿っている。
当然先ほどの血飛沫はことみにもかかったわけで
「熱いの……誰か止めてなの……」
ことみが発情した瞳で俺を見つめてくる、毒で麻痺しているが全く動けない訳ではない
俺は……

A 「お前の感じている感情は精神疾患の一種だ、俺が治し方を知っている俺に任せろ」
B 「スマン、次の休憩所まで待ってくれ」ことみには悪いがしばらく放置プレイだ
C 「……我慢できないなの」そういうとことみは俺の肉棒をおしゃぶりしだした
379名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 09:29:45 ID:dp3mZ+800
B
380名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 09:30:29 ID:63rFjCwd0

まさかかぶるとは
381名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 09:45:16 ID:63rFjCwd0
確かに計算された攻撃を何度も受ければ俺とて体力を消耗する。
……ゆえに俺が取った行動は『肉を切らせて骨を絶つ』
次のことみの斬撃をかわそうとせずにわざと受け、ことみを押さえにかかる。
「せぃっ!!!」
左腕でことみのナイフを受け、右手でことみを押さえつけ、ナイフを奪う。
「っ?!きゃっ」
「ミルト!」
俺はミルトに命じ窓をドアを一瞬開けて奪ったナイフを捨てた。
今度こそおとなしくしてもらおう、俺は自分の傷を確認した。
決して浅い傷ではないが後で直るだろう、車内に少々派手に血飛沫が舞った。
「ミルト、済まないな、後で掃除する……さ、今度こそ大人しくしてもらおうか」
俺は押さえつけたことみを見たが…………
しまった……大切なことを忘れていた。
御堂や蝉丸と同様、俺の血にも仙命樹は宿っている。
そして仙命樹には異性に催淫作用があるのだ
当然先ほどの血飛沫はことみにもかかったわけで……………
「熱いの……誰か止めてなの……」
ことみが体をもじもじさせ仙命樹により発情した瞳で俺を見つめてくる
俺は……

A 「お前の感じている感情は精神疾患の一種だ、俺が治し方を知っている俺に任せろ」
B 「スマン、次の休憩所まで待ってくれ」ことみには悪いがしばらく放置プレイだ
C 「……我慢できないなの」そういうとことみは俺の肉棒をおしゃぶりしだした
382ローマの休日風に:2005/09/22(木) 09:48:55 ID:dp3mZ+800
いずこの選択肢もみなすばらしく・・・
383名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 10:11:05 ID:D5pupuEc0
ことみちゃんヒロイン確定?
ミルトがヤキモチ

シンプルにAでおながいしまつ
384名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 12:27:47 ID:+CdheEzI0
「……いいだろう。俺が何とかしてやる」
「本当?」
 俺の言葉にことみが少し安堵の表情を見せた。
「だがその前に、少しばかり聞いておきたいことがある」
 まず俺はそう言った。
 今の俺に足りないのは情報だ。
 幸か不幸か仙命樹の催淫作用は自分ひとりでは決して鎮めることは出来ない。
 だからことみは俺に助けを求めるしかない。こんな状況なら……いろいろと話してくれるだろう。
「お前達が俺を追っている理由は知っている。だが何故俺の位置をここまで正確に把握できた?
 お前の待ち伏せにしても、俺がこのガソリンスタンドを使わなければ徒労に終わると言うのに」
「……これぐらいなら話してもいいの。
 『星読み』様の予言は絶対なの。だからあなたが何処に向かうかも全部把握できてるの」
「予言だと?」
「もし『星読み』様が出鱈目な預言者なら誰もついてこないの。
 『予言』が『100%』『当たる』から皆必死であなたを追ってるの」
 俺は今までこいつら『ツインテール友の会』とやらをただの宗教団体の類だと思っていた。
 だが……どうやらそうでもないらしい。
 予言が実在するなどとは思えないが、敵が一筋縄ではいかない連中だということだけは分かった。
「……では、お前達の仲間は後どのぐらいいる? どれほどの連中が俺の事を追ってきている?」
「…………」
 ことみはこの質問には涙目でふるふると首を振った。
 答えたくない、ということか。
 暫く放置していても話す気配はない。……やれやれ、強情な奴だ。
「分かった。もういい」
 このまま黙っていてもこの娘は口を割ることはないだろう。
 それにこのままこの場に留まって新たな追っ手が来ると厄介だ。
「それじゃ……助けて、なの」
 ことみが頬を上気させて俺に擦り寄ってくる。
 さて……やるか。俺はことみの肩を掴む。
 ことみはビクッと震え、恐る恐る口を開いた。
385名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 12:28:25 ID:+CdheEzI0
「……いじめる? いじめる?」
 いじめる、か……。ある意味そうかも知れんな。
 俺はそんなことみにお決まりの前口上で言い返した。

「お前の感じている感情は精神的疾患の一種だ。鎮める方法は俺が知っている、俺に任せろ」

 一ノ瀬ことみ 感情を感じて再起不能(リタイヤ)

 俺はことみをどうにかしてから車を走らせ考えた。
 ちなみにことみは全て終わった後に放置してある。連れて行くわけには行かないしな。
 追っては後何人いるか、それが問題だ。
 七瀬やことみレベルの追っ手なら問題ない。
 不意をうたれても民間人相手だ、まだあしらう事が出来る。
 だが……もしも、もしもある程度以上の戦闘力を有しているものがくればどうなる?
 正々堂々の戦いとは違うのだ。四六時中付け狙われればこちらの体力が尽きてしまう。
 それに奴ら……やつらの言う『予言』とやらは、どういう仕組みか知らないが俺の動きを察知しているらしい。
 どうすればいい? 冷静に考えてみろ、俺のこれからの道を……。

A このまま地の果てまで逃げ続ける
B 街に下りて『ツインテール友の会』の情報を探る
C ……どうやら渋滞らしい。車がストップ
D ひとまずゆっくり考えたい。休憩所に寄る
386名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 12:31:52 ID:6eMN9fWw0
Aで
387名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 14:11:02 ID:+CdheEzI0
 無用な争いは避けたい。
 このまま俺が手を出さずに逃げ続ければ相手のほうも折れるかもしれない。
 坂神や御堂たちに助勢を求めたいところだが、おそらく協力はしてくれないだろう。
 ……当分は1人で逃げるしかない。いや、1人と1台か。
「ミルト。一先ず高速を降りるぞ、逃げ場がないからな」
「了解しました。目的地は?」
「とりあえず、北だ」
 俺は財布の中身を確かめながら答えた。
 ……ふぅ、中身が非常に心もとない。料金は足りるだろうか。

 俺は出口に車を向かわせ、料金所の連中の顔を遠くから確認する。
 よし、全員男だ。ツインテール友の会の連中ではないだろう。
「2400円になります」
「……ほら」
 高いな……高速料金。
 このまま逃亡生活を送るためには節約も考えねばならん。

 さて、逃げるに当たって何が必要か。
 安全な隠れ家、当面の生活のための金や食料、そして相手の情報。
 情報を得ることはおそらく無理だろう。
 それに金も残り少ない。……やれやれ、これで逃げ切ることが出来るだろうか。
 とにかく、俺は……

A 安心できる逃げ場を探す
B 食料を買いだしに行く
C ……こんなときにエンストか!
D 『ツインテール友の会』視点に行ってみる 
388名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 14:13:09 ID:d8dPXmiY0
D
389名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 14:54:00 ID:+CdheEzI0
「報告。一ノ瀬ことみ敗退しました」
 暗がりの中、沢山の人影が揺れる。
 その人影たちの共通点は……神を二つに縛ったツインテール。
「まったく駄目ね。足止めぐらいにはなるかと思ったのに」
「それで、セフィロスの動向は?」
「北へ北へ走ってます。……『星読み』様の予言どおりに」
「一刻も早く奴を抹殺しなければ。葉鍵からツインテール属性が消えてなくなってしまいます」
「さて……次は誰を送りましょうか?」
 暗がりの中の彼女達はくすくすと笑い出す。
 そう、彼女らには分かるのだ。予言で、次の光岡の行動が。
「それで『星読み』様。セフィロスは次にどうなるのです?」
「はい。それは……」
 『星読み』と呼ばれた女性が立ち上がる。
 ふぅっと息をつき、次の光岡の行動を予言する。
 が……その瞬間にカッと目を見開いた。
「こ、これは……!?」
「どうしたんです!?」
「い、一体何が!?」
 他の面々が『星読み』の驚きに動揺する。
「ふ……ふふ、まさかこんなことになるとは思いもしませんでした」
「セフィロスは……セフィロスはどうなるのです!?」
 周りの女性が言葉を促す。
 そんな他の面々に、『星読み』と呼ばれた女性ははっきりと次の言葉を口にした。

A セフィロスは間もなく我が同胞と接触します
B セフィロスは今いる場所で大切な友を失います
C ……この中に裏切り者がいます!(人物指定・ツインテールキャラ限定)
D 葉鍵・眼鏡キャラを守る会がセフィロスの保護に入るようです!
390名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 14:54:57 ID:CgD00j7g0
あえてD
391名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 15:31:16 ID:+CdheEzI0
「葉鍵・眼鏡キャラを守る会がセフィロスの保護に入るようです!
 目的までは読みきれませんでしたが……おそらく、我らの殲滅」
「何ですって!?」

 葉鍵・眼鏡キャラを守る会とは――――
 日ごろ何かと不遇の目に遭うことの多い眼鏡キャラを保護する事を目的に
 設立された団体で、その詳しい構成員数は不明。
 また、葉鍵にはツインテールと眼鏡を兼ねるキャラが殆どいないことから
 どちらかというとツインテール友の会とはあまり仲は良くないようである!
 ちなみに、逆襲の眼鏡で存在した団体とは名前が同じだけで関連性は全くない!

「あの連中……これを機に葉鍵からツインテールキャラを除外させるつもりだわ!」
「いつもいつもあそこの連中は私達の邪魔ばかり!」
「どうします、『星読み』様! 連中に保護されては……!!」
「落ち着いてください」
 うろたえる周りを尻目に、落ち着いた拍子で『星読み』の女性は答えた。
「お忘れですか?
 私の予言は絶対。ですが……手段さえあれば回避も出来ます。
 そして……ほら、須磨寺雪緒がもうセフィロスを追っていますでしょう?」
 その言葉に皆が水を打ったようにしんと静まり返る。
「……ふふふふふ。いくらセフィロスが実力者とはいえ、須磨寺雪緒の追跡をかわすことは不可能です。
 セフィロスが眼鏡っ子どもと接触する前に……始末すれば良いだけの話なんですよ」
 その『星読み』の言葉に異論を挟むものは誰もいなかった。
 『星読み』の静かな笑い声が辺りに木霊するばかりである。
392名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 15:31:47 ID:+CdheEzI0
 その時セフィロス……いやいや光岡悟はまだ車を走らせていた。
「さて……とりあえず北を目指してはいるが、どう動いたら良いものか」
「光岡様! 不審車が後方150メートルに!」
「なんだと!?」
 光岡はバックミラーで確認する。
 そこには先ほどの血を流している少女の姿。それもだんだん近づいてくる。
「くっ!」
 光岡の背筋に寒いものが走る。……尋常じゃない。
「ミルト、相手の速さはどれほどだ!?」
「予想時速90キロ。交通状況を考慮すると単純な引き離しは不可能です」
 分が悪い。素直な感想だ。
 今走っている道は一般道、しかも交通量は中々ある。こんな所でスピードは出せない。
 それに対し相手はバイク。車の隙間をぬってスイスイ追い抜いてくる。
「ちっ、不味いな……!」
「光岡様。手は三つあります」
「……言ってみろ」
「一つ、少し先の場所で停めて説得・もしくは戦闘すること。これが最も確実です。
 二つ、僅かな隙間を縫って撒くこと。相当なテクニックを要求されます。
 三つ、役に立たない女は捨てること……光岡様の身体能力ならバイクの通れない道に入れば簡単に振り切れます。
 光岡様、いかが致しますか?」
「…………」

A 車を停めて女と向き合う
B 一か八か振り切ってみる
C ミルトから降りる
393名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 15:36:45 ID:+CdheEzI0
あ……バイクじゃなくてカブか。似たようなものだけど
394名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 15:40:25 ID:dp3mZ+800
A 車を停めて女と抱き合う
395名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 16:52:52 ID:+CdheEzI0
「一度話し合ってみよう。見たところただの女、遅れを取ることはあるまい。
 それに……話せば分かってくれる可能性も捨て切れんからな。駄目なら駄目で傷つけずに倒すまでだ」
「分かりました」
 光岡はミルトを手近の空き地に停めた。
 相手のカブもこちらの誘いに乗って空き地に入ってくる。
 ミルトから降りて相手の顔をよく確認する。念のため七瀬から奪った日本刀を携帯して。
 紛れもなく先ほど高速で見かけた女。血を流しているのが不気味ことこの上ない。
「お前が……次の刺客か?」
「…………」
 少女は答えない。その沈黙がなお不気味さを引き立たせた。
「一言、言っておく。もう俺を追うのは止めろ。
 重ねて言うが俺はお前達の邪魔をするつもりなど毛頭ない。
 このまま帰るのなら良し、もしも帰らないのなら……」
 光岡は腰の刀に手をかける。
 その時……それまで黙っていた少女だったが、不意に口を開いた。
「……殺したいの?」
「なに?」
「私が帰らなかったら、その刀で私を殺すつもり?」
 初めて彼女は言葉を発したが、その声は澄んでいた。
 澄んでいたからこそ……その言葉が光岡には自然なように思えた。
「バカなことを。俺は軍人だ、民間人を守る義務がある。少しの間眠ってもらうだけだ」
「私も帰りたいけれど帰ることは出来ないわ。それにあなたには私を眠らせることなんて出来ない」
「……なにを言っている?」
「私はね。別にどっちでも良かったの。ツインテールが栄えても、滅んでも。
 でもね……『星読み』様があなたをどうにかしないと眠らせてくれないって言ったわ。
 だからあなたに恨みがあるわけじゃないけれど……ごめんなさいね」
「そうか。残念だ」
 光岡はそれだけ言うと消えた。
 いや、消えたのではない。常人には消えたように見えただろうが。
 ずっと走り続けてきたからか日はもう殆ど落ちている。
 光岡の中の仙命樹が日中の呪縛を逃れ活性化しているのだ。
 だから少女の死角を一瞬で捉えることが出来る。少女には本当に消えたように見えただろう。
396名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 16:53:55 ID:+CdheEzI0
「……終わりだ。悪く思うな、常人ならば1、2時間は起きられまい」
 光岡はそう言って背を向ける。
 だがその時……立ち上がる音がした。
 光岡がぎょっとして振り向くと、何事もなかったかのように少女が立っている。
「なに……!? バカな、タイミングは完璧だったはずだ!」
 光岡の驚愕した顔に、少女はくすりと笑った。
「私は須磨寺雪緒。私を倒すことは出来ないわ、だってとっくに倒されているから……」
「なんだと……」
「生憎だけど、私はもう死んでるの。再生の大釜で無理矢理起こされただけだから。
 悲しいわね。私自身はもう眠りたいのに、そうさせてくれないなんて」
「……思い出したぞ。
 どこかで見た覚えがある顔だと思えば、確かお前は俺が布団にしていた新聞に載っていた。
 学生の飛び降り自殺事件。そのときに自殺したのが……お前か」
「そういうことになるかしら」
 雪緒はまたくすりと笑った。
 光岡は考える。この場をどうするべきか。
 雪緒は死人。死人ゆえに光岡の攻撃が通用しない。
 見る限り相手は素人。だが素人と見ないほうが良いだろう。
 戦況はこちらが圧倒的に不利なことは確かだ。だから光岡は……

A まっしぐらに逃げた
B 説得してみることにした
C 本気で相手をすることにした
D ここで眼鏡キャラを守る会の乱入が!
397名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 16:54:25 ID:uXZcp7fn0
398名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 17:14:39 ID:+CdheEzI0
 光岡は剣を構える。
「悪いが、手を抜くことは出来ない。死人なら天へ帰ったほうがいい」
「出来ることなら私もそうしたいわ。
 あなたの命と引き換えにそうさせてもらえるから、大人しくやられてくれるかしら?」
「そんなつもりは毛頭ない」
 光岡は再び消えた。
 死角からの一撃。先ほどの峰ではなく白刃で攻める。
 相手は死人だ、斬る事はやむを得ない。
 先ほどと同じタイミングで光岡は雪緒の首を捉える。が……
 その時雪緒は光岡の方を振り向いてくすっと笑った。そのまま体を逸らして光岡の攻撃をいなす。
 咄嗟に光岡はそのままの勢いで雪緒から数メートル離れた。
「見切っただと……?」
「覚えておいたほうが良いわ。
 『ツインテールには一度見せた技は二度は通用しない』これはもう常識よ」
「そうか……ならばもう俺はお前を女と思わん」
 光岡は再び構えた。
 先ほどまでの手抜きではなく……影花藤幻流の構えを。
「あなたに私を殺しきれるの?」
「何事もやってみなければ分からんだろう」
 光岡はふっと笑う。
 対する雪緒は……

A ギターを取り出した!
B ナイフを取り出した!
C 拳を構えた!
D アサルトライフルを乱射してきた!
399名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 17:16:08 ID:uXZcp7fn0
A
400名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 22:47:50 ID:qp53ibvx0
 光岡が雪緒に突っ込んで行く。
 だが……その光岡の太刀を雪緒はあるもので受け止めた。
「これは……!?」
 光岡がその『あるもの』を見て驚く。
 そう、それは何の変哲もないギター。それで雪緒は光岡の太刀を受け止めていた。
「ギター、だと?」
「このギターは特別製。……本当はギターをこんな風に使ってはいけないのだけれど」
 危険を感じ光岡は後ろに跳んで下がる。
 その瞬間、ひゅっと空を切る音がした。雪緒がギターの柄で薙いだのある。
「……相当な切れ味だな。弾きにくいのではないか?」
「そうでもないわ。それに……こんなギターでもこういうことには結構役に立つものよ」
 雪緒はそう言ってからギターを奏で始める。
 物悲しげで、どこか寂しい音色。その音だけが場を支配する。
 随分と余裕だ。
 そんな中光岡は考える。
 どうやってこの須磨寺雪緒を撃退したらよいものか。
 生半可な技では通用しない。一撃で決めるほどの技を使わなければ……。
 光岡はにやりと笑って雪緒に突進する。
「……来るの?」
 雪緒は既に迎撃モードに入っている。だが光岡はそれをも意に返さない。
「行くぞ! 影花藤幻流奥義……」

A 「九頭龍閃!」
B 「牙突零式!」
C 「スパイラル!」
D 光岡の攻撃が決まる前に雪緒の反撃がクリーンヒット!
E その瞬間横から別の衝撃が伝わってきた!
401名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 22:48:49 ID:dp3mZ+800
A
402名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 23:17:00 ID:qp53ibvx0
「九頭龍閃!」
      壱 
   捌      弐

 漆   玖    参 
 
   陸      肆
      伍

 光岡は九つの攻撃を時計回りに雪緒に浴びせかけた。
 いくら一度死んでるとは言え雪緒は元々ただの学生。
 その九つの攻撃をモロに浴びて思いっきり吹き飛ばされ、その勢いで木に叩きつけられる。
 そしてそのまま起き上がる気配は全くない。
「悪く思うな。本気でやらねばやられ兼ねん雰囲気だったのでな。
 この技を破れるのは同じ影花藤幻流の奥義のみ……死人とはいえ耐えられるものではない」
 光岡がそれだけ言って背を向け、ミルトに向かって歩く。
 素人目に見ても勝敗は明らかだった。そんな中……

A 雪緒が立ち上がった
B 雪緒の体がボロボロと崩れていった
C 不意に拍手の音が聞こえてきた
403名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 23:19:21 ID:63rFjCwd0
A
404名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 23:43:38 ID:qp53ibvx0
 ゆらり……と影が動く。
 その動きに光岡は足を止めた。振り向いてみると……
「……この攻撃でも、まだ私を殺しきれていないわ」
「バカな……!?」
 雪緒が立ち上がっている。が……
「うぅっ……!」
 直ぐによろめく。どうやら効いていないわけじゃないらしい。
 足はおぼつかなく、ギターも取りこぼす。ボロボロなのは一目瞭然だった。
「惜しかったわ。実に……。
 この体を倒しきれるのはカンディドぐらいだと思ってたけれど、
 まさかただの剣術でここまでダメージを与えられるなんて……」
「その奥義も止めをさせないのなら役には立たん。いくらダメージを与えられようともな」
 光岡は自嘲気味にふっと笑う。
 自らの修行不足か、それとも……。
「確かにあなたは会にとっては危険な存在かもしれないわ。
 本来物理的攻撃を受け付けない不死の体にこんな傷をつけられるのだから。
 『星読み』様や他の人たちが躍起になるのも分かる気がするわ。このままあなたが敵に回るのは会にとって脅威ね」
「何度も言わせるな。俺はお前たちの敵にも味方にもなるつもりはない。
 ただ自らの最期まで静かに過ごしたかった、それだけだ」
「あなたは……何処となく私に似ている。そんな気がするわ」
「そうか。それで、お前はどうする? そんな体でもまだ俺を狙うか?」
「私は……」

A ……そうね。それ以外にまた眠りにつく方法なんて思いつかないし
B いえ、やめとくわ。この体じゃもう勝ち目はないから……
C とりあえず、蕎麦でも食べてみない?
405名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 23:46:04 ID:MOFzUx1L0
A
406名無しさんだよもん:2005/09/22(木) 23:56:24 ID:Ze2gkO1X0
アロウンは剣術、魔法、ターンアンデッドとなんでもできるんだな。
407名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 00:02:10 ID:r+I+kEBx0
「……そうね。それ以外にまた眠りにつく方法なんて思いつかないし」
「そうか……」
 雪緒はほとんど迷わずに答えた。
「ならば……」
 光岡の瞳の色が変わる。
 本気とはいえ相手は少女。最後まで残しておいた一抹の情がその瞬間、消えうせた。

「……え?」
 幾分か遅すぎた。雪緒がそれに気づいたのは。
 しかも気づいたのは直接的にではなく、間接的。
 光岡の姿が眼前から消えうせたこと。それと、自分の体が右側に倒れていることによってだった。
 そのまま重力に引っ張られドサリと体が地に倒れ付す。
 首をぎぎぎと曲げ、下と、後ろを見る。
 そこまで来てようやく、自分の体に何が起きたのかを理解した。
「ああ、あなた……とても強いのね」
「……哀れな。本当に死ねぬのか」
 後ろにいるのは刀にへばりついた肉片を振り払う光岡。
 下に見えたのは膝下から先が無くなった自分の右脚。
 切断面から綺麗な肉片は顔をのぞかせているが、血はほとんど出ない。
 もとより、生きてはいないのだ。
「けど……」
 改めて雪緒は立ち上がる。ギターを右手に持ち、杖代わりにして。
「やめろ」
 刀を構えつつも光岡はそれを制する。
「わかっているだろうがこれ以上は俺も容赦はしない。君が死なぬというならその身体を細切れにしてでも活動不能に追い込ませてもらう」
「素敵。バラバラになれば眠れるのかしら」
「……………………」
 片足で微妙なバランスを保ったまま、雪緒はギターを振りかぶる。
「頑張ってね光岡さん」
「……………………」
 相対する光岡は……
408名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 00:03:08 ID:r+I+kEBx0
A 容赦なく雪緒の身体を叩き切った。
B あえてその一撃を受けた。
409名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 00:04:12 ID:6Zv6Bb070
B
410名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 00:18:24 ID:nHroapiQ0
アンデッド相手でも仙命樹の催淫作用は有効なんだろか
411名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 00:24:05 ID:r+I+kEBx0
 ざくん、という感触。
 懐かしい感触。
 刃と化したギターの柄が、光岡の肩口に食い込んだ。

「…………!? どうして……」
「さあ……何故だろうな」
 片脚だったのが幸いした。
 振り下ろした雪緒の一撃にはほとんど体重は乗っておらず、ギターは光岡の胸元に達する寸前で止まった。
 そのまま雪緒は脱力氏、ペタリとその場にへたり込む。
「どうして? あなたも死にたいの?」
「いや、生きたいさ。泥水を啜ろうとも、必要なら誰を殺そうとも。生きたいさ、俺は」
「どうして? ならどうしてかわさなかったの? 反撃しなかったの?」
「そんな気分ではなかったからだ」
「どうして?」
「……………………」
 幾分かの沈黙。
「……なぜ、か」
「……………………」
「なぜだろうな。まああえて言えば、お前が俺に似ているから、かな」
「似ている……?」
「……細かい話は省くが、俺は少々特異体質でな。死ねないとまではいかんが、死ににくい身体なんだ」
「……………………」
「なら何故そんなに生きたがるのか、という顔だな。まあ無理もない。死ぬ方法を探してるお前にすれば理解できん話だろう。
 だが……な、その話にも続きがある。そういう体質を完全に自分のものにできたのは、俺の親友だけ……。
 俺と奴も同じような施術を受けたが、俺は失敗作だ。体質自体は強く顕在するが、ひとつだけ欠陥も付いてきてな……」
「……………………」
「俺には寿命が無い。今日明日という命でもなかろうが、持ってあと数年というところだろう」
「………!」
「だから、俺は生きたい。なんとしても、生きたい。
 あと俺の命が僅かというのなら、せめてその僅かな時間の間は俺は俺の人生を精一杯生きたいのだ」
「そんなの……」
「そうだな。まったく違うな。生きれるのに死にたいお前。死ぬのに生きたい俺。まったく正反対だな」
412名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 00:25:25 ID:r+I+kEBx0
「……………………」
「だが……なんでだろうな。なんでか知らんが、お前は俺と似たものを感じる」
「そんな理由で……」
「……うん?」
「そんな理由だけで?」
「そうだな。そんな理由だけだな。ついでにそんな理由だけで、もう一つ言いたいことがある」
「……なに?」
「……一緒に来い」
「え?」
「言った理由で俺は殺されるつもりはない。だがお前も生きるつもりもない。
 ならば、俺が探してやろう。お前が死ぬ方法を探してやる。その組織の連中が言う以外の方法をな」
「……どうして?」
「お前はそればかりだな。……まあいい。
 理由など特にはない。俺は生きたいと言ったが、現状それ以外の確たる目的があるわけでもないしな。
 死ぬことでお前が救われるというのなら人助けだ。一緒に探してやろう」
「……………………」
「生きたい不死者。死にたい死者。旅の道連れにはちょうどいいとは思わないか?」
 下手なジョークと共に無事な手を差し出す光岡。
 その光岡の申し出に、雪緒は……

A その手を取ることで答えた。
B 再度ギターを振りかざすことで答えた。
413名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 00:25:49 ID:z/XM54NU0
414名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 00:26:17 ID:lDjbBA+EO
A
415名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 00:41:14 ID:r+I+kEBx0
 雪緒は、その手を取ることで答えた。
「…………ありがとう。一応お礼は言ってみるわ。けど、本気?」
「本気も本気だ。元来俺はいい人でな、人助けは好きなんだ」
「……そのいい人光岡さんは、私を助けるために私を殺す方法を探してくれる……」
「そうだ。まあ字面は妙だが、状況自体が妙なのだ。問題あるまい」
「それもそうね」
 初めて。
 初めて雪緒が笑った。笑ったと言っても、ほんの僅か、唇の端が頬に寄っただけなのだが。
 そのまま光岡に手を引かれ、起き上がる。
「しかし……悪いことをしたな」
「なに?」
「いや、脚だ。お前の」
「ああ、これ。気にしなくていいわ」
 まるで他人事のように、雪緒は落ちている自分の右足を拾い上げると、そのまま無造作に草むらの方に投げ捨てた。
「お、おいおい……」
「私の身体はそんなに便利じゃないから。切れたものが繋がることなんてできない。
 ……いえ、私の身体自体もう傷を治す力も無い。新陳代謝を繰り返す力もない。
 これはあなただけに教えてあげるけど光岡さん、私が私でいられるのもそう長くはないの」
 クスリと、今度は明らかに微笑む。
「お前がお前でいられる間……?」
「見た目にはまだそれほどでもないけどね、私の身体、少しずつ腐ってきてるの。
 私は私であるうちに眠りたいからそんな終わり方は御免だけど…………
 けど光岡さん、もしあなたの寿命と私の終わりが重なったら……一緒に死んであげる。
 それなら光岡さんも、寂しくないでしょう?」
「あ、ああ……」
 まったく屈託のない笑顔でいう。
 一瞬、さすがの光岡の背筋にも冷たいものが走った。
「よろしく、光岡さん。死者と不死者のヴァージンロード。
 2人のハネムーン。楽しいものにしましょうね」
「……………………」
416名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 00:42:32 ID:r+I+kEBx0
「戻ったぞミルト」
 運転席に腰掛けながら最初の女に声をかける。
「はい。ご無事でなによりです」
「無事というわけでもないが……」
「よろしくミルトさん。しばらく私もご一緒させてもらうわ」
「……………………」
「…………おいミルト」
「……はい、よろしくお願いします」
「よろしく」
「やれやれ…………」

「……さしあたっては光岡様、如何しますか?」
「如何しますか、か……そうだな。とりあえず」

A まだ来るであろう追っ手を撒く。とにかく遠くへ。
B 腹が減ってきた。とりあえず飯を食う。
C とりあえず雪緒に服その他を買い与える。街へ
D 友の会視点へ
417名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 00:42:48 ID:ySunyHtO0
418名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 00:42:52 ID:lDjbBA+EO
D
419名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 01:10:52 ID:r+I+kEBx0
「とりあえず……身体はどうなんだ?」
「え?」
 流れる街灯に照らされながら、光岡は助手席の雪緒に訪ねた。
「傷を癒せないと言っていたが……その、俺の九頭龍閃で受けた傷……だ」
「ああ、そのこと。それなら……」
 しばし、雪緒は身体の各所に手を這わせ……
「……大丈夫。肋骨と腕の骨が折れて腰骨にヒビが入ってる程度だから。
 内臓が潰れてたりすると面倒だったけど……それはないみたい。
 なんだかんだで光岡さんも手加減してくれたのね。ありがとう」
「そうか……」
 そんなスプラッタなお礼をされても、素直に喜べるものではない。
「しかし……」
 眼前の道路を注視しながら、チラチラと雪緒の身体に目をやる光岡。
「どうしたの光岡さん。ひょっとして、私の身体が気になるの?
 まあ、こうなったんだし私は構わないけど……病気が心配ね」
「違う……」
 力なく光岡は否定した。
「……お前の格好だ。身体は仕方ないとしても服はボロボロで片脚は無い。
 そんな格好でウロウロするわけにもいかんだろう」
「そう言われてみれば、そうね。一応私たちは追われる身だし」
「そうだな……」
 考えながら前方に目をやる光岡。と、そんな彼の目にネオンの明るい光が入った。
420名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 01:11:36 ID:r+I+kEBx0
「量販店か……まあ、服の一着や二着はあるだろう。ついでに包帯でも買ってくるか」
 軽やかにミルトを操り、大型量販店の駐車場に滑り込む。
 光岡は財布を取り出すと、恐る恐るその中身を確認した。
「……まあ、安物ならなんとかならんこともあるまい。雪雄、ミルト、少し待っててくれ」
 そして車のドアを、バタンと閉じた。

「……さて」
 既に夜も遅くなっているが、最近の大型店はだいたいがかなり遅くまで営業しているので問題ない。
 客が少ないのもこれ幸いと光岡は店内を見回すのもそこそこに、服の売り場へと赴き婦人用を物色し始めた。
「とはいえ女物の服などまったくわからんしな…………どうしたものか…………」
 悩んだ光岡は

A とりあえず適当な安物を買った。
B ジャージ上下を買った。
C 店員がツインテールなことに気づいた。
D 一方その頃、車内に残された雪緒とミルトは(視点変更)
421名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 01:13:15 ID:HSHr0v5r0
c
422話の途中でスマン:2005/09/23(金) 01:17:08 ID:q1EQmnJD0
前作のタイトルを決めてください。

A Paiotutarian 〜ちいさなほしのむね〜
B 脱衣破戒録ユウジ
C おっぱいがいっぱい
D 姉MARJONG
E いやっほーう、おっぱい最高ー!
F ぜ ん ぶ は い て な い
G Paipanrian 〜はえてないほしのすじ〜
H ダメだダメだ、俺が考える!(新たなスレタイ案を提案してください)
423名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 01:17:42 ID:zhLqW0WM0
Aに一票
424名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 01:18:51 ID:q1EQmnJD0
オーライ。別に投票制ではないので、Aに決定ね
425名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 01:24:08 ID:4NnauS620
まだ追いつけてないが
なんだその楽しそうなタイトルは
426名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 01:43:31 ID:fhwRITZW0
(ちっ…あの店員は…)
 光岡は店員がツインテールなことに気がついた。
 店員も光岡に気づきこちらにやってくる。
(ここで事を構えるのは避けたいが……)
 ここはショッピングセンター。ここでやり合えば民間人にも被害でる。

「心配しないで下さい、セフィロスさん。私はやり合うつもりはないですから」
「何……だと」
「私は特使です。『星読み』様からの伝言をお預かりして参りました」
「そう見せかけてバッサリ、な事はないだろうな」
「もちろん、安心してくださいね。それでは伝えます」

『こんにちは、雪緒さんとのドライブはいかがですか? 楽しいですか〜
 いえいえ本来ならここで、雪緒さんに仕掛けた爆破装置をボンッといくのですが、
 あまりに無粋なんでやめときます。人体錬成の失敗作にしては良い出来でしょう?
 錬金術って難しいですね。
 そんなわけで光岡さん、あなたにはあの腐肉人形をプレゼントします。
 性欲処理の肉便器にするのも良し、どこかに売り飛ばすのも良し
 好きに使ってやって下さい』

「以上、確かに『星読み』様の伝言を伝えましたそれでは失礼します」
 そういって店員は去って行こうした。
「あっ自己紹介を忘れたました私は……」

A 春原芽衣
B 湯浅皐月
C 観月マナ
D 雛山理緒
427名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 01:44:20 ID:nHroapiQ0
バイトしてると見て、Dだ
428名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 01:44:55 ID:ySunyHtO0
Dだな。これは。
429名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 01:55:29 ID:HSHr0v5r0
こんなに怖いリアンノンは初めてや…
430名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 02:01:07 ID:TxBQoxok0
「雛山理緒といいます。ここでアルバイトしてます。よろしくお願いしますっ!」
手紙の内容とは180°変わって、特使の女の子は愛想100%だった。

「雪緒先輩には同じ貧乏仲間と言うことで、仲良くさせて頂いたんですよ」
雛山理緒と名乗った女の子は、女の服に疎い俺に変わって、服選びを代行してくれた。
「あ、ああ。それはいいが、こんな事してていいのか? 君もツインテー……」
余りにも呑気なその態度に、敵ながら心配になってしまい思わず忠告すると、
雛山は胸を張って、心配入りませんと言った顔をした。
「一時休戦です。それにお世話になった先輩が恋したお方ですし、失礼があったら女が廃ります」
その、根拠のわからない自信に、思わず苦笑する。
あいつもこの明るさの10分の1があったら、死ぬ事は無かったのではないだろうか。

「では、これでバイトの方に戻らせて頂きます」
雛山は服を選んでくれたばかりか、“限度額無限”のクレジットカードも貸してくれた。
「いたれりつくせりだな……」
「はい、請求は全部七瀬さんの方にいくようになっています」
後が怖くなってきたが、金が無いのは事実なので、ありがたく貰っておく。
「じゃあな、雛山。出来れば敵として会いたくはなかった」
「私もです。先輩の事、守ってくださいね」


光岡がいなくなってから、雛山はつぶやいた。
「少ない時間でもいいから、幸せに過ごしてくださいね。
“過激派”が動いたらおしまいですから」
431名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 02:01:51 ID:TxBQoxok0
ミルトに戻る途中、俺は紙袋の中の服をチェックしてみた。
服は

A 普通のワンピース
B ゴスロリ
C 漆黒の背広
D 純白のドレス
432名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 02:02:31 ID:nHroapiQ0
D!D!D!
433名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 02:02:52 ID:9dNRezh30
D
434名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 02:30:43 ID:zhLqW0WM0
「む……!」
 光岡は、気付いた。
 先ほどから目の前に立っている店員がツインテールであることに。
「いかが致しました、お客様?」
「……友の会の者か? 間髪いれずに刺客とは、俺を休める気はないようだな」
 光岡は敵意を剥き出しにする。
 そんな光岡に、その店員は無表情で答えた。

 服を確認してみる。
 …………ドレス? これは何かのイジメだろうか。
 一体俺がどの面さげてあいつにこれを渡してやれば良いのか。
 いや待て、現代ではこれぐらいの服が普通なのかもしれん。
 だが……どう考えてもこんなものを渡すのは俺の柄じゃない。
 適当にジャージや武道着辺りでも選んでおけばよかったか。
 さて……待たせるのも悪い。早々に戻るとするか。
 俺はそのままの足でミルトを停めた場所に戻った。

「どうも、遅かったですね」
 不意に投げかけれられた言葉に俺は警戒の色を見せた。
 ミルトまで戻ってきてみれば、見知らぬ人物が立っている。
 雪緒やミルトには手を出してはいないようだが……明らかに俺を待っていたようだ。
 ミルトの中では雪緒は別に警戒した風でもなくそのままの状態でいる。
 元々死ぬ気だから警戒しないのか、それとも相手が敵ではないのか。
 この人物……ツインテールではない。眼鏡をかけているだけで、見る限りは普通の人間だ。
435上七行はコピペミスなので気にしないように:2005/09/23(金) 02:31:19 ID:zhLqW0WM0
「光岡悟さん……ですよね?」
「だとしたら、どうする?」
「ああ、良かった! 実は貴方を保護しに来たんです、ツインテール友の会から……」
「……なんだと?」
 俺が興味を持ったことに気付くと、その人物は笑みを見せた。
「先に自己紹介をしておきますね。私は牧村南、葉鍵・眼鏡キャラを守る会から貴方をお迎えに上がりました」
「迎え?」
「ええ。貴方がツインテール友の会から狙われていることは承知しています。
 あの集団に付け狙われては苦労が絶えないでしょう? ですから私どもの側においでになられてはどうでしょうか?」
 その言葉に俺は何かが引っかかった。
 いや、俺以外の奴でも怪しいと思うだろう。
「何故そんなことをする? そんなことをして何かメリットでもあるのか?」
「敵の敵は味方。昔からそんな言葉があります。
 私どもとツインテール友の会とはちょっとだけ仲が良くないんです。
 ですから、彼女らが脅威とする人物は1人でも多く私達の仲間にしておきたい……そう言うわけです」
 なるほど、はっきり言う。
 要するに俺を駒として持っておきたい、そう言うわけか。ならば……

A 握手する
B 無言であしらう
C とりあえず更に話を聞く
436名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 02:32:06 ID:YUpysuM3o
C
437名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 02:32:55 ID:Jh2seOm7O
C
438名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 03:09:10 ID:8mmgd8/yo
眼鏡キャラを守る会。新たな組織からの突然の勧誘に
俺はとまどっていた。このまま連中の誘いに乗って良い物か?
「もう少し詳しく話を聞かせてもらおうか」
「いいでしょう」
「お前達とツインテールの会が対立しているのは解った」
「ええ」
「だが、対立した理由はなんだ?何故戦う必要がある?」
「それはですね…、あら?」
「どうした?」
「そうですね…その話は私より彼女にしてもらった方が良さそうです」
南と名乗る女が指を差した方向に俺は振りかえる。
439名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 03:11:15 ID:8mmgd8/yo
「!?」
ハリセンを持った一人の女性がこちらに歩いてくる。
だがその女性の髪型を見て俺は素早く剣を構えた。
何故なら、彼女もまたツインテールだったからだ。
「ありゃ〜南はんに先越されてもうたか」
「行列整理も勧誘も迅速が一番ですから。うふふ」
どうやらこの南という女とは知り合いのようだ。という事はやはりこいつも…!?

「ちょっと待ちや。ウチはここで戦うつもりはないで」
「何?どういう意味だ?」
「今日はあんさんを勧誘しに来ただけや。それにウチはちょっと事情が違ってなあ」
「さっきから何を言っている?その髪型である以上、お前も敵ではないのか?」
「だけど眼鏡もかけているやろ?」
「眼鏡だと?」
「そうや。ウチの顔をよう見てみい。眼鏡をかけているやろ」
「だが、お前の髪型は…」
「せやな、ウチの事から先に説明しとこか」
このハリセンを持った謎の眼鏡ツインテール女との出会いが、
俺をさらなる戦乱に導こうとしている…。
「ウチの名は猪名川由宇。ウチはな…」


A ウチはツインテールの会を抜け、眼鏡の会に所属した裏切り者なんや
B 眼鏡の会を抜けツインテールの会に倉換えしたんや
C ツインテールにも眼鏡にも属さない中立派や
440名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 03:11:39 ID:L5RfVDNno
C
441名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 03:11:56 ID:hfY23QLz0
C
442名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 03:15:48 ID:ci/Xn/L60
なんつーか、ヴァイザードとかアランカルとかソウルソサエティとかやってる某漫画を思い出したよ(w
443名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 12:37:14 ID:hd1jLgtH0
「ウチは……中立派や」
「中立派、どちらにも属さないと言う意味か」
「せや。友の会も守る会も喧嘩ばっかりしとる。
 でもな、ウチは二つの会に仲良うなって欲しいんや。ウチも二つの属性をもっとることやしな」
 それから女、猪名川由宇はふぅっと寂しげなため息をついた。
「本当、いつからああなってしもたんやろうな、友の会は」
「決まってるでしょう。2005年の4月28日からです」
 南がそれに答えるかのように言葉を漏らす。
 二つの会の間には俺の知らない事情があるのだろう。
「なあ、アンタ。光岡悟っちゅーたな」
「ああ」
「アンタが『ツインテール友の会』を救ってくれんか?」
「救うだと?」
「今の『ツインテール友の会』は狂っとる。
 予言を盲信し、『眼鏡キャラを守る会』に何かとつっかかり、
 自らの頭を救世主のように崇め自らの行動に何の疑問も持たん。
 このままやと……友の会と守る会の全面衝突は避けられへんのや」
「私達眼鏡キャラを守る会の中でもツインテール友の会と戦うと言う意見が出始めています。
 今は会長が争いを好まない上に穏健派の説得で何とか踏みとどまっていますが、そろそろ限界なんです。
 このまま連中の行いを黙ってみているわけには行きません。ですから、私達は……」
「俺を保護すると言う名目で協力を頼もうとしているわけか」
「はい。来るべき日の為に強者は1人でも多く必要ですから」
「……お前は何が目的だ?」
 俺は猪名川のほうに向き直った。
 猪名川はふぅっとまた息をつくと言葉を発しだした。
「ウチも、牧やんと大して変わりはないわ。
 せやけど、一つだけちゃうところがあるとすれば、せやな……全面対決だけは止めさせよ思っとるところかな」
444名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 12:37:51 ID:hd1jLgtH0
「止めさせる? ……どうやってだ、簡単に済む連中なら俺は今追われていないだろう」
「今までは説得を続けてきたんや。ウチが二つの会の間を取り持とうと右往左往したりもな。
 でもな……はっきり言って無駄やった。狂信者には何を言ってもこちらの誠意は伝わらんのや。
 言葉による説得は不可能。せやけど全面戦争だけはしとうない、そうなったら……方法は一つだけしかあらへん。
 会の信仰の対象、『星読み』を倒すことや。友の会の暴走は皆奴が元凶や。
 奴さえ居なくなれば予言の名の下に横暴が行われることもなくなる」
 猪名川は寂しそうに言った。
 これまでもいろいろな工作をしてきたのだろう。
 そしてそれが徒労に終わり最終手段を取ろうとしている自らへの自嘲だろうか、ため息を再びつく。
「『星読み』は決して人前に姿を現さへん。友の会でも会うたことのある人間は一握りや。
 そんな奴を倒そう言うんやから、血をみることになるかもしれへん。
 でも……守る会と友の会の全面戦争が始まるよりはよっぽどマシや。流れる血は少なくて済む。
 それに、友の会も元々の姿に戻ってくれるかもしれへん。そのために、ウチはあんたを勧誘に来たんや」
「由宇ちゃん、あなたたちは甘いわ。
 頭を潰しても会は動き続ける。もうああなっては……全てを潰すしかないのよ」
 それだけ言ってから2人は俺を見た。
 ……まるで、どちらに協力するか選べと言いたいばかりに。
 今の俺の状況を考えてみる。……このままの状態でいればまた『ツインテール友の会』に狙われる日々が続く。
 今は雪緒も仲間とはいえ、いつかは力尽きてしまうかもしれない。仲間は大いに越したことはない。
 俺は……

A 南の手を取る
B 由宇の手を取る
C その時、また新たな影が俺の前に現れた
445名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 12:39:03 ID:FaoNIGNB0
C
446名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 15:19:29 ID:9ELoyya5o
俺がどちらの陣営に付くか考えていた、その時。
さらにもう一人の女が姿を見せたのだった。
「…なんや?誰かと思えばスの字やんか」
「すばるちゃん?すばるちゃんなの?」
どうやらこの女も二人の知り合いらしい。だが…。
「すばるちゃん、いつヘアスタイルを変えたの?」
「イメチェンのつもりか?そうやったら…笑えんボケやで」
すばるという女の髪型は間違い無くツインテールだ。
眼鏡はかけていない。それはつまり…

「南さん…由宇さん…ごめんなさいですの」
「すばるちゃん、あなたもツインテール友の会に入ったって事?」
「なんでやスの字!アンタは元々眼鏡ともツインテールとも関係ない、ただの一般人だったはずや!」
「理由は言えませんの…あたしが受けた命令は『星読み』様の予言に基づき、
セフィロス及びセフィロスを勧誘する二名の元に向かいこの手紙を読みあげよ、との事ですの」
「…私達が光岡さんに会う事も予言していたようですね」
447名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 15:24:11 ID:9ELoyya5o
「なんでもかんでも『星読み』さんにゃお見通しっちゅー訳かい。けったくそ悪いやっちゃで」
「すばるも南さんや由宇さんがいるとは聞いていませんでしたの…」
手紙だと?先ほども理緒というツインテール側の人間から
伝言を受けたばかりだが…。まだ何か俺に伝えたい事があるのか?

「ところですばるちゃん…さっきから言いたかったんだけど…」
「その格好はなんや?そっちの方がもっと笑えんで。すべりまくりや」
「こ…これも『星読み』様の命令ですの!はずかしいけど…」
俺も最近の若者の風潮なのだろうと思い敢えて聞かなかったが、
このすばるという女性は何故か町中にも関わらず水着を着ている。
これも星読みとやらの命令なのか?何の意味があるのだろうか…
「と!とにかく手紙を読みますの!!」

すばるは顔を真っ赤にしながらも手紙を読みあげた。
「セフィロス、そして牧村南に猪名川由宇。貴方達が接触する事は解っています」
「やはり全て予言済みか…」
「ですが、我々もそれに対抗すべく対応策を取らせて頂きました」
「対応策だと?」
「セフィロス、そして牧村南に猪名川由宇。あなた達の親友である…!?」
そこまで読みあげた途端、赤かったすばるの顔がみるみる内に青ざめ
手紙を落としてしまう。俺はそれを拾い続きを読む。
「なんだと!?」
続きにはこう書いてあった。
「あなた達の親友である…」
448名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 15:25:30 ID:4uRZTgVu0
ツヅキマダー?( ・∀・)っ/▽-☆チンチン
449名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 15:25:45 ID:9ELoyya5o
A 蝉丸と
B 御堂と
C 岩切と
D 犬飼と

a 千堂和樹を
b 高瀬瑞樹を
c 大庭詠美を
d 九品仏大志を

1 勧誘し、仲間にしました
2 人質にしました
3 同志を向かわせ、始末する所です

大文字小文字の英字と数字を
それぞれ一つだけ選択してください
450名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 15:26:47 ID:aWzF1Tw2o
せかすなボケ
451名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 15:27:36 ID:aWzF1Tw2o
なんて書いてたら先に選ばれるよなやっぱorz
452名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 15:27:36 ID:ICxUBV8W0
aa1
453名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 15:29:45 ID:GbLh0QCz0
ツインテールの蝉丸と和樹か…。
454名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 15:29:48 ID:bCDePBgu0
キャラがガシガシ増えていきますね
455名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 15:36:17 ID:ICxUBV8W0
kazuki≒konomiだっけ?
456名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 16:04:49 ID:XzrUEquk0
「……坂神蝉丸と千堂和樹両名を勧誘し、仲間にしました……」
 すばるが読めなかった続きを、光岡が読み上げた。
「なんやて!?」
「和樹さんが……」
 驚愕する南と由宇。しかし対照的に光岡は静かなものだった。
「……ふん。坂神の奴が敵に回ったか……」
「な、何モンなんやその坂神……ってのは」
「俺の親友であり幼馴染でありライバルであり同僚でもある坂神蝉丸のことだ。
 剣の腕も含めすべて俺とは同等以上。これは少し厄介なことになったな」
「……その割にはずいぶんと落ち着いてますね」
「ふん、既に如何ともしがたい事実を目の前にして慌てたところで仕方がないからな。
 重要なのは次に何をするべきか、だ。おい小娘」
「は、はいっ!」
 律儀に返事するすばる。
「この情報は確かか? お前たちのハッタリということはないだろうな」
「そ、それはありませんの。星読みさまの仰ることで嘘は今までひとつもありませんでしたの」
「……………………」
 すばるの言葉を受け、視線を南と由宇に戻す。
「……間違い、ないやろな。確かに今まで星読みの言うことが間違うとることはなかった」
「これは……少々、弱りましたね」
「千堂とは何者だ?」
「簡単に言えば金のなる木やな」
「金?」
「ま、細かい話は省くが、ウチらの知り合いや。シバキ合いはからっきしやけど、その分ペンが強くてな。
 友の会に取られたとなると、とーぶんアッチは資金には苦労せんですむようになったな」
「やれやれ……補給線まで奪われたということか」
「これから、どうしたらいいのでしょう……」
 目を伏せる南。
 しばし押し黙る一同。
 そんな中、最初に沈黙を破ったのは……
457名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 16:06:25 ID:XzrUEquk0
A 光岡
B 雪緒
C ミルト
D 爆発音
458名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 16:12:52 ID:fhwRITZW0
C
459名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 17:07:16 ID:XzrUEquk0
『よろしいでしょうか光岡様』
「ミルトか。なんだ」
 沈黙を破ったのはミルトの声だった。
『エンジンは温まっています』
「……そうか。そうだな」
 光岡は呆然とする3人を尻目に、光岡はエンジンキーを差し込むとそれを回した。
 ミルト相手に意味はないが、まあ気分の問題だ。
「猪名川と、牧村と言ったな」
 ついでにハンドブレーキを下げながら
「な、なんでしょう?」
「返事は後日だ。何よりも今は星読みの正体を掴まないことには話にならない。
 俺が攻めに転じることがあるとすれば、その後だ。
 話の続きは星読みの正体がわかってからだ」
 アクセルを吹かす。
「け、けど光岡はん……そんなら光岡はんは、これから何するんや?」
「これから? そうだな」
 アクセルが乗ったところで、ギアをチェンジ。
「探し物を探す旅行にでも出かけるさ」
 黒煙吹き上げ、一気にミルトは駐車場を駆け抜けていった……

「……よかったの? 光岡さん」
「何がだ」
 突っ走ること数分。ミルトは街の郊外にまで出ていた。
「彼女たちの話、受けなくて。私のことは遠慮しなくていいよ。そのへんに捨てられても、今さら思うこともないし」
「馬鹿を言うな。そんなではない」
「なら、どうして?」
「話してみたが連中もほとんど何も掴めていないも同じだ。立場的には俺とほとんど変わらん。
 なら今手を組んだところでどうにもならない。連中が敵の正体を掴むまで俺たちは俺たちのことをやっていればいいさ」
 対向車はいない。ライトをハイビームに切り替える。
「私たちの、こと?」
「お前の死に方探しの旅さ。今の目的はそれだけだからな」
「……………………」
460名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 17:08:33 ID:XzrUEquk0
「それに、だ。坂神が敵に回った。が……ある意味俺たちにとっても幸運と言える」
「どうして? 光岡さんと同じくらい腕が立つんでしょう?」
「奴はひたすら固い性格だ。騙し討ちの類は最も嫌っている。十中八九俺たちの追っ手には奴が来るだろう。
 手強い相手ではあるが、逆に奇襲される可能性は大きく減った。しばらくは過ごしやすくなるだろう」
「…………信用、してるのね」
「信用か…………。いや、違うな。お互いお互いの手の内を知り尽くしている……それだけだ」
「…………」

「さてミルト」
『はい、光岡様』
「いい加減時分も遅い。このあたりに適当な宿場はないか?」
『ホテル……ですか。検索します。しばしお待ちを…………』

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

『……残念ですが光岡様。この付近はおろか、県下一円現在の光岡様の資金で泊まれる宿はありません』
「はっきり言うな……条件変更だ、ミルト。現在無期限クレジットカード所持で検索をかけろ」
『光岡様、盗難カードはすぐに使えなくなりますが?』
「主人を信用しろお前は。理解ある者からの篤志だ。自由に使える」
『信じ難いです』
「信じろ」
『わかりました……では再検索……』

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

『出ました。いくつかピックアップします。お選びください』
「さすがに早いな。さて……」

A 高級ホテルへ向かう
B ビジネスホテルへ向かう
C 温泉旅館へ向かう
D ファッションホテルへ向かう
461名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 17:11:57 ID:lDjbBA+EO
B
462名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 18:02:53 ID:awuVHTWV0
「普通のビジネスホテルでいい。あまり目立たないところでな」
「わかりました。ちゃんとした駐車場のあるところにしたいのですが、よろしいですか」
「好きにしてくれ」
「あとの問題は、まぁ、おまえの格好だな。それでは目立ちすぎる」
「そう? そういえば、服を持ってきてくれたのよね。見せてもらっていい?」
「ああ……」
なんとなく言ったところで、気が付いた。が、もう遅かった。

「……」
「……」
いや、別にミルトはさっきから喋っているわけではないのだが、
なんとなくそんな風にあきれているような気がした。

「光岡様」
「……なんだ、ミルト」
「行き先は海の見えるリゾートでなくてよろしいですか?」
「必要ない」
「では白樺の森の中のチャペル?」
「だから……」
「ああ、すいません、気が利かなくて。まずは光岡様のタキシードですね。
 空き缶も足りないので30本ほど仕入れないと」
「……」

そんなやり取りの中。
雪緒は坦々と血を拭い、右足に包帯を巻いていた。
スカートを下ろし、上着を脱ぎ、下着が見えるのもまったく気にしない。
窮屈そうにドレスに身を通し、どこから出したのか、ミラーを使って
アイラインやら唇まで整えだした。
そして、最後にツインテールを結んでいたリボンをはずし、
俺の右腕と、自分の左腕に結びつけた。
463名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 18:04:19 ID:awuVHTWV0
そのまま、シフトチェンジの邪魔にならない程度に、左腕をからめてくる。

「バンディット、行き先はテクサカナでいいですか」
「トランザム7000は逆だけどね」
「もう好きにしろ……」

A ビジネスホテルに着いた。
B 城のようなラブホテルにつけられた。
464名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 18:04:57 ID:IkW1erJwo
B
465名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 18:46:32 ID:oK7pFS610
「いらっしゃいませ、何名様でしょうか?」
「………2名だ」
俺達はミルトにつけられたラブホテルにチェックインした。
何度他のホテルを再検索させても
『ここしか見つけられませんでした』と答えるだけだった。
ちなみに片足がない雪緒は俺が……お姫様抱っこで運んでいる。
普通なら驚くのだが…さすがラブホテル、動揺を顔に出さないようにしている。
「そちらのお客様……よろしければ当ホテル内で車椅子をお貸ししましょうか?」
「………いいわ、明日には出て行くのだから」
ラブホテルにしてはサービスが良いが必要ないだろう。
どうせ部屋に入って明日まで寝るだけなのだから。

「ふぅ………」
俺は須磨寺雪緒をベッドに腰掛けさせ、自分も隣のベッドに座る。
部屋の中は……思ったほど露骨ではないがなにやら淫靡な雰囲気がしている。
俺は気まずかったのだが、雪緒は特に動揺を見せていない。
「さ、明日も早いから寝るか」
俺は気まずさを隠すためにわざと口にして寝ようとした。
いつまでも二人で起きているには……まず過ぎる。


A 「光岡さん……死体とセックスってしてみる?」
B 「………体を洗ってもいいかしら」
C そのときフロントから「お客様、一の瀬ことみという方から呼び出しがかかってるのですが」という内線が入った。
466名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 18:47:21 ID:xmIsgi6f0
Aしか!
467名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 19:24:37 ID:hd1jLgtH0
「……光岡さん、死体とセックスしてみる?」
「なに?」
 俺が聞き返すと、雪緒はくすくす笑っていた。
 冗談にしてはちっとも笑えない。
「バカな事を言うな。さっさと寝ろ」
「それって、一種の死姦にならないかしら?
 心があっても死体とセックスするわけだから、可笑しな話よね」
「俺は寝ろと言ったんだぞ」
「……ふふっ、連れないのね。
 私は寝なくても大丈夫。死体に睡眠欲なんてないんだから」
 最初、俺とこいつが似ていると感じた。
 だがそれが大きな間違いであったことに今更気付く。
 このようなタイプの女は苦手だ。あしらい方が分からない。
 俺はそれを誤魔化すかのように雪緒とは逆方向を向いて横になった。
 また笑われたような気もするがいちいち反応するもの面倒だ。
 そんな中、俺はこれからのことを考える。
 俺を襲う敵は十中八九坂神。
 坂神ならどのタイミングで襲ってくるだろうか?
 おそらく日中は襲ってくることはあるまい。
 俺たちの力は夜間に効果を発揮する。そして奴の性格なら……不意打ちはない。
 例えば必ず前もって勝負を挑んでくる。そんな奴だ。
 だからこそ俺は奴を永遠の宿敵と認めているし、決着もまたついていないのだ。
 さて……。これから一先ず……

A 見張りは雪緒に任せて寝るか
B 用心に越したことはない。辺りの安全を確かめる
C ふと気付くと雪緒が隣にくっついてきていた
D その時フロントから電話が掛かってきた
468名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 19:26:22 ID:Auo3by/H0
C
469名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 19:27:11 ID:ICxUBV8W0
cだー
470名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 19:57:56 ID:mIhEz9wXO
ラブホにベッドが二つもあるものかー!!
これは孔明の罠に違いないー!!
471名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 20:36:42 ID:rD1VA/pS0
>>465の行ったところは2つあったのだろう。
472名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 20:39:42 ID:ICxUBV8W0
>>465の行ったところは受付がいたのだろう。
473名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 20:51:45 ID:oK7pFS610
知る努力、知ろうとする努力を怠って適当なことを書いてしまいました
申し訳ありません
474名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 20:52:25 ID:awuVHTWV0
気づくと雪緒が隣にくっついてきていた。
「これからのことを考えなければいけないんだ、離れろ」
にべもなく言ったつもりだった。
それでも、聞く気もないように身体を動かさない。
かえってかりかりと首筋をかかれた。

俺は黙って身体を起こし、今まで雪緒のいたベッドに移った。
雪緒を見ると、とくに傷ついたそぶりもなく、微笑を浮かべている。
「……何がおかしいんだ」
「ごめんなさい、別に光岡さんを笑っていたわけじゃないわ。
 これで全部あてはまったな、って。でも、そんな女はたいして珍しくもないのかしら」
「全部あてはまったって、何のことだ。ちゃんと説明してもらわないとわからない」
「ええ、以前聞いたことのある詩。鎮静剤、だったかな」
「知らないな」
「こんな詩よ。大丈夫、深刻ぶってるわけじゃないから」
微笑は拭わずに、口ずさむ。
そして、俺を見たままに、ドレスを脱いでいく。座ったまま、ぎこちなく。
475名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 20:53:05 ID:2HI/zi1u0
ていうか、そろそろスレの空気を読むために
関連サイトや関連スレを覗いてみる努力をしろよな
>延々こっちで意見くっちゃべってる初心者ども
476名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 20:54:05 ID:awuVHTWV0
「退屈な女よりもっと哀れなのはかなしい女です」
髪を解いた下着姿で、俺を見る。表情を消し、髪をそのままさらした雪緒は
はじめてみる女のようだった。

「かなしい女よりもっと哀れなのは不幸な女です」
両手を背中に回し、ホックをさがす。俺への視線をはずさずに。

「不幸な女よりもっと哀れなのは病気の女です」
それほど大きくはないが、形の良い胸が姿を現す。先端の色は薄く、頂点は小さい。

「病気の女よりもっと哀れなのは捨てられた女です」
今は立つこともできない雪緒は、寝ころがりショーツを下ろす。
ほっそりとした臀部を持ち上げながら。

「捨てられた女よりもっと哀れなのはよるべない女です」
それは短い右脚から離れ、小さく丸まって左脚に残った。

「よるべない女よりもっと哀れなのは追われた女です」
俺の位置からも、髪と同じ色の和毛が淡く生えているのが見えた。
死者といいながら、鮮烈な肉の色がわずかにかすめ、俺の意識を奪わせる。

「追われた女よりもっと哀れなのは死んだ女です」
体を浮かせ、もう一度俺の方を向く。その瞳にもう先ほどのような嘲りの色は見えない。

「死んだ女よりもっと哀れなのは忘れられた女です」
最後にそういうと、唇と目を閉じた。

A 「……誰に、忘れられたんだ?」 そう尋ねてみた。
B 「追われた、というのは意味がちょっと違わないか」 そう突っ込んでみた。
C 「一緒に死ぬのなら、忘れる暇もないな」 そう言って、雪緒の口をふさいだ。
D 「一番悲しいのは、私なの」 そういう声が聞こえた。
477名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 20:55:04 ID:JQK/b8ak0
478名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 21:38:45 ID:d2JJaquX0
>>475
お前こそ空気嫁と
479名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 21:56:41 ID:KrcjQNJN0
「……誰に、忘れられたんだ?」
 ふと気になった俺は雪緒に尋ねてみた。彼女の顔には悲しみの色がかすかに浮かんでいた。
「…両親や知り合い、私を慕ってくれた後輩。ううん、多分みんな私の事は覚えていると思うの。
 だって、自分の命日に死んだ場所に行ったらお供え物とかがあったから。
 けど、それは記憶にあるだけで、心には残っていないと思うの。
 そうじゃないと皆、生きていけないから。 人間は忘却する生き物だから」
「そんな事はない…はずだ。 お前と言う存在が他の人々の人生に何の意味も無かったという事は無い。
 お前の為に心を痛めるものがいるのも、その証拠だ」
「けど、誰かを悲しませるのが嫌だった。 だから誰の心にも残らないように生きてきた。
 そして、ひっそりと消えればよかった…そのはずだったのに…結局、皆を悲しませ、
 いざ忘れられると、それを虚しく思う。 私って我侭な女ね」
「…いや、女は多少我侭の方が可愛げがあるというものだ。
 それに、俺はお前の事を忘れることは無い。 終わりの時が来るまで」
「それって、プロポーズかしら?」
「五月蝿い、もう寝るぞ」
 俺はそのまま雪緒に背を向け、布団の中へ潜り込む。
「死体とする趣味がないなら、口でしてあげる」
 彼女は布団の中に潜り込み、俺のズボンを下ろすと、むき出しになった俺の分身を掴んでそう囁いた。
「いや、そういう意味では…」
「女はそうでもないけど、男の人は出す物を出さないと体に悪いそうよ」
 そう、何だかんだでここ最近は追われ続けていたので、昨日の刺客の感情を鎮める行為を除けば
 あまりそういった行為に及んでいない。自慰も含めて。
「けど、下半身は正直ね」
 彼女は俺の逸物を上下に擦る。その絶妙な力加減に分身は正直に反応する。

A 続けて貰う
B やっぱり止め
C 刺客登場
480名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 22:00:20 ID:Jh2seOm7O
A
481名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 22:00:27 ID:HSHr0v5r0
Aだよちくしょう
482名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 22:10:59 ID:MrZuC14W0
 結局俺は雪緒の好きにさせることにした。
 死体相手というのあまりいい気分はしないが、それ以前に『雪緒』という存在が相手であると考えればそう悪い気分ではない。
 無論、多少は男としての情欲があったことは否定しない。
 しかし何より、今は雪緒の好きにさせてやること。
 ……それが彼女に対して一番いい気がしたからだ。

「ん……」
 俺の分身がなからの大きさに膨れたのを見ると、雪緒はおもむろにそれを口に含んだ。
 どうやらまだ口の中には湿り気が残っているようであり、まあコトを為すことも無理ではないだろう。
 雪緒はそのまま微妙にぎこちない、かといってまったくの初体験でもないような手つきと口つき(?)で俺の分身に奉仕していく。
 数分も経つ頃には最近の禁欲生活も手伝い、俺の分身も最大限に自分を主張していた。
「ぷは……」
 さらに数分間、たっぷりと慰めたところで雪緒が口を放す。
「なかなか立派なモノをお持ちね光岡さん」
「……うるさい。もう終わりにするか?」
「あら、私はそれほど野暮な女じゃないわよ」
 軽口を叩いたところで、雪緒は再開した。
 思ったより悪くはない。
 この調子でいけば、ほどなく俺も欲望を吐き出せるだろう。
「……………………」


A このまま出して終わらせる。
B 雪緒を押し倒し、最後までしてやる。
483名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 22:12:23 ID:HSHr0v5r0
BBBBBBBBBB!
484名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 22:44:10 ID:MrZuC14W0
「…………」
「きゃっ…!」
 俺はおもむろに雪緒の頭を掴み、下半身から引っぺがすとそのまま抱き上げ、ベッドに横たえた。
 裸の雪緒の上にのしかかり、一気に自分の上着を脱ぎ捨てる。
「……意外に情熱的なのね、光岡さん」
「黙れ」
 と命令する代わりにその唇を俺の唇で塞ぐ。
 自分の先走りを舐めることになるが、まあ構わん。
 そのままぐいっと顔を押し付け、しばし雪緒の口内を味わった。
 ……冷たい。
「無理もないわよ。今の私に体温はない。外気温と同じなんだから」
「……よくわかったな」
「だいたい、ね」
 そのまま下を雪緒の口元から滑らせ、頬、首筋、鎖骨、胸へと下げていく。
 控えめに自己主張をする頂点を口に含み、しばし弄ぶ。
 並の女なら多少は反応するところだろうが、上目に見た雪緒の顔は無表情そのものだった。
「……ごめんなさい。嘘でも、感じるフリした方がいいわよね」
「無理をする必要はない」
 あまりに常軌を逸した性交に思わず苦笑する。
 前戯の必要性がないならば、それほど時間をかける必要もないだろう。
 俺は胸への刺激もそこそこに、さらに舌を下へ滑らせ、雪緒の股へとたどり着いた。
「…………」
 死人にも多少の恥じらいがあるのか、ここまで来るとさすがの雪緒も無口になる。
 とはいえ抵抗する素振りはなく、俺の手が導くままに両の脚を広げ、俺の眼前に最も秘する処を開く。
485名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 22:46:52 ID:MrZuC14W0
「…………」
 一瞬、言葉を失う。
 理由は他でもない、美しかったからだ。
 おそらくほとんど使われていないであろうそこは、持ち主が生を失い、それに伴って血の気こそ失せていたが……
 その美しさは変わらず、凛としてその花弁を閉じて俺の眼前に迫っていた。
「…………」
 さすがに死人にここを濡らせというのも酷だろう。
 俺はしばしそのまま、口内に唾液を溜めると秘唇に舌を挿し込んだ。
 雪緒のソコは

A 甘い臭いがした
B 鼻を刺す臭いがした
C 腐った臭いがした
D 無臭だった
486名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 22:47:10 ID:d2JJaquX0
487名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 22:47:34 ID:oK7pFS610
Aで
488名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 22:48:09 ID:HSHr0v5r0
CやAといきたいがここは「D」で
489名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 22:49:25 ID:HSHr0v5r0
アホだな俺…
490名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 23:05:37 ID:awuVHTWV0
甘い匂いがした。
それを表すのに、どのような表現を使うのかは気にしない。
俺にとっては、甘い、良い匂いを感じたのだ。

充分に濡れそぼつまで唾液を出し、性感を高めようとする。
感じているのかいないのか、雪緒の表情はわずかに硬いままだった。
「……入れるぞ」
「……」
雪緒がうなづくのを見て、俺はそのまま両足をもちあげ、侵入した。
「あぅっ、うう」
わずかな呻きをもらし、それに応えた。

雪緒がセックスにこだわる理由はわからない。
死後に出会った光岡という男を相手にし、誰かと肌を重ねたその過去を
思い出しているだけなのかもしれない。
死体。腐肉人形。
そんな言葉が腰を振りながら脳裏に響く。
不死者と死者。
もっとも生という言葉の似合わないものたちのセックスを自嘲する声がある。
だが、光岡悟と須磨寺雪緒のセックスに意味はないとは肯んぜなかった。
子を為すという意味からはずれるだけならば、避妊具をつけたセックスと変わらない。
いつか失うかもしれない傍らの人とのつながりを求めるのと同じように、
もうすぐ消えると決まってしまったわずかな温度を求めて腰を打つ。
491名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 23:07:02 ID:awuVHTWV0
「ああっ、んんっ」
潤いを持ち始めたその声に導かれて、態勢を変える。
雪緒を側臥位にし、より強くねじこむ。
下肢のない右脚は軽く、身体を入れやすく、わずかに心が痛んだ。

ちかりと腰に響くものがあり、一回目の発射が行われた。
分身が膣を掻き分けて進む。誰も待っていないであろう、子宮の中へ。
雪緒の唇が、人の名前を形作った。

A 「光岡さん……」
B 「木田くん……」
C 「恵美梨ちゃん……」
492名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 23:07:56 ID:hd1jLgtH0
B
493名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 23:26:48 ID:orP8FoZj0
とうとう屍姦にまで手を出したかこのスレは。
494名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 23:28:59 ID:ICxUBV8W0
ソフ倫も解禁したしいいんだよ
495名無しさんだよもん:2005/09/23(金) 23:48:37 ID:mIhEz9wXO
その場所はハカロワが5年前(多分)に通過した場所だッッ!
だからいいよ
496名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 00:33:25 ID:LnEgAAci0
「木田くん……」
不意に雪緒の唇から声が漏れた。
それを聞いた俺は射精後ということもあって急激に萎えだした。

「ごめんなさい」
謝る雪緒。
「木田って奴が忘れられないのか?」
俺の声はどこかしら震えていた。
「・・・」
「それで、彼は今どうしているんだ?」

A 死んだわ
B 私と同じ仕事をしていたわ
C さぁ
497名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 00:34:08 ID:3WJSznIm0
A
498名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 00:34:46 ID:p73w7RZ0O
C
499名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 00:55:06 ID:LnEgAAci0
雪緒は小さな声でぽつりと答えた。
「死んだわ」
「そうか・・・」
「私はね、一人で死ぬのが怖かったの。だから彼を誘った。一緒に死にましょってね。
でも私は死ねなかった。いや、実際には死んでいるんだけどね。彼は死んだわ。
私をかばったの。最後になって。一緒に死のうって約束したのに・・・。生き残るなら彼の方だった。
生き残るのなら・・・」

俺は言葉を失った。
「忘れさせてやるよ、俺じゃだめか?」

彼女は何も答えずにほほえみそして彼女の膣内が大きく収縮した。
「うっ!」
俺の分身はにょきにょきと元気を取り戻しだした。
「ねぇ、もう一回しましょ」

A 何度でも相手になるぜ!
B あぁ、そういって俺はもう一度だけ抱いた。
C また明日かわいがってやるよ。
500名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 00:57:40 ID:rrnMAGZt0
C
501名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 01:10:01 ID:LnEgAAci0
「また明日かわいがってやるよ」
俺はそう告げた。
明日まで無事でいられるかも分からないが、その確率を少しでも増やすために
今は休むべきだ。
俺は雪緒に腕枕をしながら眠りについた。

その夜は久しぶりによく眠れた。
雪緒のおかげだろうか
俺は彼女を見た。
まだぐっすりと眠っている。
このまま彼女と行動をして良いのだろうか?
俺と一緒にいると危険ではないか?
俺は苦悩した。

このまま置いていくというのもありかもしれないな。彼女の安全を考えるのなら・・・

俺は

A 今はさよならだ
B
C
502名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 01:11:00 ID:LnEgAAci0
B つれていく
C さよなら
ごめん書き込みみすった。
503名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 01:11:06 ID:E9M8LENv0
C
504名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 01:11:51 ID:LnEgAAci0
>>503
ごめんもう一回選択して。
Cでいいの?
505名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 01:11:58 ID:E9M8LENv0
ぐあああああああああ
空白のC選んだつもりがいきなりさよなら選択付け足すなよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!
みんなスマン。orz
506名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 01:14:16 ID:LnEgAAci0
選択肢リコールでもう一回選択してくれ。
みんないいよね?
ごめんなさい。
507名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 01:15:55 ID:ApgjDnVG0
まがりなりにも選択掲示後に選択されたから無理
508名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 01:16:57 ID:Cnecj5Pdo
いいのかねえ…だったらA
509名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 01:29:25 ID:ApgjDnVG0
よくない
510名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 01:30:47 ID:rArY/TSj0
A 選択肢つけたしはこのスレの形式を成していない。>>500の続きから。
B 選ばれたものは仕方がねー。>>503から。
C 選択肢提示後からということで>>508から。
D 自覚不自覚はどうでもよくLnEgAAci0はほぼ荒らしである。彼の作品全部リコール。
511名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 01:31:25 ID:Ce0KIMUZ0
A
512名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 01:34:16 ID:ApgjDnVG0
>>511
……………
513名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 01:46:17 ID:6UYHYoMy0
「また明日……だ。今は、寝ろ」
「…………」
 俺は(戦死した戦友にそうするように)雪緒の両目に手を添えると、そのまま目を閉じさした。
「けど、私眠くないんだけどね」
「だが、寝ろ」
「命令?」
「ああ、命令だ」
「わかったわ……」
 こてんと雪緒は俺の胸に頭をうずめて、
「……けど、今夜はこのまま……でいい?」
「……構わんさ」

 そのまま、俺は雪緒と同じベッドで眠りに落ちた。
 くだらないことに、ほどよく体力を使ったせいか寝つきがいい。
 今夜は熟睡できそうだった……

 RRRRR……RRRRR……

 久々の心地よい眠り。
 しかしその至福の時は無粋な電話のコール音で叩き壊された。

「……光岡さん、電話……」
「わかってる……」
 半ば頭に来ながら、しかし雪緒の前の手前態度には表さずに受話器を取る。
「……もしもし、何のようだ……」

 受話器の向こうの存在は

A 星読みを名乗った
B 牧村を名乗った
C 猪名川を名乗った
D 坂神を名乗った
514名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 01:46:58 ID:ApgjDnVG0
………A
515名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 02:04:28 ID:6UYHYoMy0
『おはようございます朝ですよ! 『月読み』のモーニングコールです!』
「…………!」
 底抜けに明るい、幾分か機械で声を変えたのであろう、少女の声が聞こえた。
 黄色い声が起き抜けの頭に非常に痛い。
『昨夜はずいぶんとお楽しみでしたね! 腐肉でもリサイクルしようと思えばできるんですね!
 贈り主としてもうれしく思います!』
「…………」
 くだらん。
 無言のうちに、俺は受話器を切ろうとした、が……
『おおっとお待ちください光岡さん! いいんですか? 今この電話を切ると後悔しますよ!』
「……切られてほしくないならさっさと用件を言え」
『うーん、気が短いですね光岡さんは! そんなんじゃ女の子にモテませんよ!』
「……余計なお世話だ」
『それもそうですね! 今の光岡さんには立派な腐った死体が』
「いい加減にしろ!」
 ……思わず。
 思わず叫んでしまった。
 俺の脇で雪緒がびっくりした顔をしている。
「……すまん」
『いえいえ、私は気にしておりませんよ』
「お前にじゃない」
『おおっとこれは手厳しい! まぁーわかりました、仕方がありません。積もる話はありますが、早速本題に入らせていただきます!』
「…………」

A 『あなたの命日をお教えさしあげます!』
B 『人形を殺す方法を教えてさしあげます!』
C 『坂神さんの声を伝えてさしあげます!』
D 『今日の運勢を教えてさしあげます!』
516名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 02:06:10 ID:ApgjDnVG0
………B
517名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 02:45:46 ID:BCTvDZs20
『死体人形を殺す方法を教えてさしあげます!』
 その言葉に反応し、電話を切ろうとした腕が止まる。
「…本当か?」
『預言者が嘘を吐いたら商売になりませんよ〜』
「ふん、どうだか」
『腐った死体が動くだけなら、某ゲームみたいにミンチにすれば無問題なんですが、彼女の場合は死体を
 消滅させても、残った魂が悪霊化して手に負えなくなる可能性がありますから』
 つまり処理が面倒だから俺に押し付る腹らしい。
「お前が彼女を蘇らせたんじゃないのか?」
『ええ。 彼女はまだ会が小さかった頃、「ツインテールなら誰でもOK!」って感じで
 復活させたものですから、術法もいい加減で、見事に動く死体な具合で蘇ってしまったもので。
 私が施術した訳じゃないし。ああ、担当者なら粛清しましたよ。ツインテールじゃないし、
 むさい豚だったし。 それに死霊魔術(ネクロマンシー)は専門外ですし』
 なんと無責任な。それに”星読み”は気分屋のようだ。指導者には有るまじき態度だ。
 七瀬やことみのような下の者の苦労が伺われる。
『と、言う訳で死体処理は専門家の方に任せます。 連絡先を教えるのでメモって下さいね』
 俺は”星読み”が言う連絡先をメモに記した。それは──

A 不死の尖兵から神の戦車まで。死体で何でも作ります。白の精霊レクトール
B 西洋魔術のプロフェッショナル。来栖川芹香
C 神の力で万事解決。ハクオロ
D 葉鍵板のジョーカー。石原麗子
518名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 02:47:02 ID:p8GiFozD0
D
519名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 02:47:06 ID:ApgjDnVG0
………D
520名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 03:02:17 ID:wLQYdDbz0
『葉鍵最強生物、石原麗子女史ですー。あなたの場合安宅みやと言った方がわかりがいいでしょうかー?』
「安宅……!」
 思わず絶句する。
 確かに、俺は知っている。その名前を知っている、が……
『それじゃー確かにお任せしましたー。愛する腐肉のためせいぜい頑張ってくださいねー♪ バイチャ!』
 ツーッ・ツーッ・ツーッ・ツーッ……
「…………」
「……? どうしたの光岡さん……そんな怖い顔をして。電話、誰からだったの?」
「……『星読み』からだ」
「!」
「お前を殺す方法を教えてきた……いや、正確には殺す方法を知っているという人物を指定してきた……」
「誰……なの?」
「……古い、いや……古い『かもしれない』俺の知り合いだ」
「光岡さんの……知り合い?」
「ああ……明らかに出来すぎている。恐らく……俺が追われること、そしてお前が派遣されてきたこと……
 ここまで、すべて星読みの筋書き通りなんだろう……気に食わんが」
「…………それで、光岡さん……どうするの?」
「……………………」
 正直……あいつは、底が見えない、正体すらわからないあいつとは関わり合いにはなりたくない。
 まだ見ず知らずの他人の方が気楽に頭を下げれただろう。
 が……雪緒。
 雪緒のためだ……そうも言ってられないか……?

A 石原診療所を訪ねる。
B 訪ねない。
521名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 03:03:37 ID:BCTvDZs20
A
522名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 03:03:57 ID:ApgjDnVG0
………A
523名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 03:26:19 ID:1/Rx52+co
石原麗子も眼鏡かけてたよな?
524名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 03:57:17 ID:wLQYdDbz0
「あ、あの、すいません。初診の方は……」
「別に病気じゃない。もっとタチが悪いものだ」
 明朝。光岡は早速ミルトを駆り、結果的に自分の第二の故郷と化してしまった依代町に舞い戻った。
「あの、そのせめて保険証を……」
「戸籍すらない俺たちにそんなものはない」
 他には目もくれず石原診療所の前に乗りつけ、雪緒を抱きかかえて看護婦高子も押しのけ薄暗い廊下を突き進む。
「……光岡さんって、意外に熱血?」
「お前にそれだけ首っ丈ということだ」
「……ここは私、喜ぶところ?」
「そうだな」
「…………」
 ほんのわずか、雪緒が頬を赤らめたように見えないこともない。
「邪魔するぞ、安宅!」
「あ、あの……一応病院ですから、お静かに……」
 そして診療室の扉を、乱暴に開け放った。

「……ずいぶんと騒がしいわね。どこのどちらさま?」
 回転椅子に腰掛けたまま半回転。麗子は飄々とした態度のまま入り口に佇む光岡に声をかける。
「惚けるな。いや、惚けてもいいが俺の話を聞け」
「勝手に押し入ってきて勝手に話を聞け? 随分と都合のいい話ね」
「好きに言え。その前にこいつを見ろ。雪緒」
「はい……」
 ゆっくりと雪緒を降ろし、肩を貸しながら麗子の正面へと立たせる。
 それまでは微笑を浮かべていた麗子だったが、雪緒と目が合った瞬間……その表情が、強張った。
「……この子……」
「……さすがだな。見ただけでわかるか。話とはこいつのことだ」
「高子さん」
「は、はいっ!」
 それまで呆然と事の成り行きを眺めていた高子。麗子の声ではっと我に返る。
「悪いけど、私この子たちと話があるから。受付の方を頼めるかしら?
 患者さんが来たら少し待たせておいて」
525名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 03:57:48 ID:wLQYdDbz0
「は……はい。わかりました」
 素直に言うことを聞き、扉を閉めて廊下の向こうへ行く高子。
 改めて微笑を浮かべ、しかし目は冷徹に。麗子は光岡へと向き直る。
「さて、光岡くん。今の状況はわかったけど、その経緯を話してくれるかしら?」
「……大したことじゃない。が……」

 かいつまんで、光岡はことの経緯を説明した。

「ふぅん……ツインテール友の会の『星読み』、ね」
「ああそうだ。知ってるか?」
「風の噂程度にはね」
「そうか……だが、今はそのことはどうでもいい。単刀直入に言おう。雪緒を殺す方法、それを知りたい」
「……………………」
「知らんとは言わせんぞ。悔しいことに星読みの予言は現在まで100%だ。
 そして、その星読みがお前なら知っていると言った。是が非でも教えてもらう」
「ああ、ああ、ああ、わかったわかったわかったから。わかったからその今にも私を斬り殺しそうな勢いはやめてちょうだい」
「そうよ光岡さん。教えを請う態度じゃないわ」
 あまりに慌てた様子の光岡を雪緒が軽くたしなめる。
「む…………」
「あら、意外にいい子ね。死人にしておくのがもったいないくらい」
「どうも……」
「ま、そういうことならわかったわ」
 パタン、と手に持っていたカルテファイルを閉じながら。
「一応私も医者だしね……病で困っている人を見捨てるわけにもいかないでしょう。診察を開始します。
 というわけで光岡くん、出てって」
 びしっと部屋の出入り口を指差す。
「……あん?」
「出て行って、って言ってるの。今からこのお嬢さんの診察を始めるわ。あなた、乙女のプライバシーを侵害するつもり?」
「いや……だが……」
「父親でも兄でも恋人でも、何人たりとも女の子の秘密を知っちゃいけないのよ。ほら、出てった出てった!」
「むう……」
 明らかに不承不承という態度で、光岡は部屋を後にした。
526名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 04:00:08 ID:wLQYdDbz0
「……えと……」
 後に残されたのは、まだ今ひとつ状況についていけてない雪緒。
「さて、それじゃ雪緒さん」
「は、はいっ」
 麗子の眼光が鋭くなる。
「……問診を開始します」

 ―――十数分後
「……いいわよ、光岡君」
 診療室近くのベンチでイライラと時間をつぶしていた光岡。不意に部屋の中から彼を呼ぶ声が聞こえた。
「どうだった?」
 焦燥を顔には出さず、部屋に入った彼は勤めて冷静に訪ねる。
「大体の状態はわかったわ。次は光岡くん、あなたよ」
「ん?」
 真意をつかみかねる光岡。
「処方箋はあなたに渡すわ。というわけで須磨寺さん、しばらく部屋を出てってもらえる?」
「え……? あ、はい。わかりました……」
 両手と片脚で立とうとする雪緒。が、当然バランスを崩す。
「ほらほら光岡くん、肩を貸してあげなさい。男の子でしょう?」
「……………………」
 マイペースな麗子の態度に内心カチンと来つつも、雪緒を放っておくわけにはいかない。
 雪緒を抱き上げると、光岡はゆっくり、彼女を部屋から運び出し、先ほど自分が腰掛けていたベンチに座らせた。
「少し……待っていろ」
527名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 04:01:40 ID:wLQYdDbz0
「……で、安宅。処方箋は何だ。治療法……いや、殺害法はわかったのか?」
 改めて診療室へ戻った光岡。先ほどまで雪緒が座っていた椅子に座り、麗子と相対する。
「うーん……まあ方法はあるといえばあるけど、ね」
「もったいぶるな。教えろ」
「だから落ち着きなさいあなたは。ええっと……その前に、彼女について。どう説明したらいいのかしらね……」
 カルテを覗き込みながら、ポリポリと後頭部を掻く麗子。
「……?」
「まあ……治療に直結する部分だけ説明するわ。現在彼女は肉体的には死亡……霊的には魂が宿っている、まあ所謂アンデッド、グールな状態ね」
「……………………」
「それで彼女を殺す方法だけど……現状で肉体を木っ端微塵に破壊しても、それは肉を失うだけ。
 魂は解放されず、たぶんすっっっっっごいタチの悪い悪霊と化すだけで、本当の死には至らない。ここまではオーケー?」
「星読みの言うとおりだな」
「あら、聞いてたの。ならいいわ。
 まあそういうわけで、彼女に魂の死、つまり真の死(トゥルー・デス)を与える方法だけど……」

A 彼女が心から生きたいと願うようになること
B 彼女の死の原因を克服すること
528名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 04:02:02 ID:ZnnhiY8qo
B
529名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 04:19:56 ID:WRxGWztm0
「…………なんだと?」
「だから、彼女が自分の死、自分の自殺の原因。理由。それと真正面から向き合い、そして克服することが必要。
 それなしじゃ魂はいつまで経っても浄化されないのよ」
「だが……俺は奴が死んだ理由なぞ知らないぞ」
「私もよ」
「……さっきはそれを聞いていたんじゃないのか?」
「あら? 私はただちょっと今の気分とかを聞かせてもらっただけよ」
「……………………」
 しばし沈黙する光岡。
「なら……奴からその理由を聞き出すしかない、ということか?」
「本人がわかってればね」
「?」
「人の心って複雑なのよ。自分では『これ』って思ってることが裏側から見たら全然違う理由を自分で誤魔化してるだけだったりする。
 それも含めて、彼女は自分の意識の奥底と向き合わなきゃいけないのよ。
 彼女にそんなことができるのかしら? あなたにそれを手伝えるのかしら?」
「……やってみる、だけさ」
「そうね」
 パタン、とカルテを閉じる。
「診察は以上よ。結果をどう使うかはあなた次第。診療代は受付で払ってね」
「……………………」
 複雑な表情のまま、椅子から立ち部屋を後にする光岡。
 ドアを開いたところで、麗子がその背中に声をかける。
「ああそうそう、光岡くん」
 ひょい、と彼に何かを投げつける。
「? これは……」
「薬を処方しておいたわ。まあ、役に立たないこともないわよ」
 光岡が受け取ったのは……

A 義足と松葉杖
B 防腐剤
C 跋扈の剣
D ティアラ
530名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 04:26:14 ID:OdSKC34wo
C
531名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 05:08:16 ID:1MLmwp/Ko
跋扈の剣…だと?
「そうよ。これから先、そのツインテール友の会の追っ手や…
坂神くんとも戦うのは避けられないでしょう?」
「しかしこの剣は…」
「解っているわ。一度この剣を抜けば、貴方は人でなくなる」

そう。俺は跋扈の剣を敢えて封印したのだ。
大東亜戦争時、俺はこの剣で幾千幾万もの兵を斬り捨て、
何百もの戦車をただの鉄塊にした。
戦争が終わった後、この剣を使うのは蝉丸との戦いだけと決め、
俺自らが封印しておいたのだが…
「図らずも取りにいく手間が省けたでしょう?」
この女…やはり星読みより恐ろしい存在かもしれん。

「そうだ…安宅。一応聞いておきたい事がある」
「何かしら?」
「眼鏡キャラを守る会を知っているか?」
「……あら」
「知っているのか?」
「まあ、ね」
「念の為に聞いておくが…安宅も眼鏡派の一員なのか?」
「そうね…」

A 私も会員にはなっているけど…それだけよ
B 昔はね。今はもう抜けたわ
C 幹部という事になってるけど、名目だけね
D 知っているも何も、私が眼鏡キャラを守る会のボスよ
532名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 05:12:02 ID:BCU/eu550
B
533名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 06:26:16 ID:p8GiFozD0
「昔はね。今はもう抜けたわ。メンバーも様変わりしてると思うし、
今の状況について聞かれても、答えられないわよ。
まあ、聞かれても教えられないけどね」
「む、何故だ?」
「女にはね。色々秘密があるのよ」
あまりにも平然と言い放されたので、逆に力が抜けてしまった。

「まあ、良い。色々と世話になった。ありがとう」
俺が診療室のドアを開けようとすると、後ろから声が聞こえてきた。
「待って。サービスで二つ情報を提供してあげる」
「……どういう風の吹き回しだ」
「人の心は複雑なのよ」
ほんとに食えない女だ……
「取りあえず聞くだけは聞いてやる」
「ふふ……、まずツインテール友の会には内外から過激派と呼ばれる親衛隊がいるわ。
彼女達とは戦いをしない事」
「む? 何故だ」
俺の問いに麗子は真顔で返した。
「強いから。戦いかた次第ではあなたも負ける」
本気での忠告である事が雰囲気から感じ取れた。
だから、俺も素直に聞き入れる。
「わかった。善処しよう」
「星読みと過激派の存在が、強大な眼鏡の会と互角以上の戦いをしている要因と言われているわ。
あと一つはあなたもわかっている事だと思うけど……」
「なんだ?」
麗子は一呼吸おいてから答えた。
「死ぬのはともかく。彼女が生き返るとか、そういったハッピーエンドはないわよ」

「わかってる」
534名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 06:27:14 ID:p8GiFozD0
さて、死の原因を探る方法だが

A 雪緒に直接聞く
B 雪緒が生まれ育った故郷に向かう
C 仲が良かった雛山に聞いてみる
535名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 06:39:09 ID:knLVPAfw0
536名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 10:33:25 ID:Ic7U6ATH0
「………着いたぞ」
俺はごく普通の街の中の一つの学校の前にミルトを止めた。
「何の変哲もない街だな………」
雪緒の故郷でもあり通っていた学校。
俺達はそこに雪緒の死の理由があると考え、ミルトを走らせたのだ。
休日なので生徒はいない、教師もまばらにいるだけのようだ。
「そうね、私もごく普通の学生だった……表面上はね」
俺は雪緒を車から降ろし、相変わらずお姫様抱っこをする。
……周りの視線が痛いが、駄目だ、気にしてはいけない。
「ここで授業を受けて…木田君と出会って…一緒に死んだわ」
「………そうか」
さびしそうに、しかしどこか懐かしそうに語りだす雪緒。
俺が読んだ新聞記事によると雪緒はここの屋上から飛び降りたらしい。



A 「とりあえず屋上に行ってみるか」
B 「生前親しかった生徒なんかはいないのか?」
C 「……ようやく会えたなの」その時校門から俺が感情を鎮めた女…ことみが現れた
537名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 10:34:47 ID:PrayVhvV0
538名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 10:35:41 ID:YmpyXBPk0
539名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 11:22:46 ID:YmpyXBPk0
「………ようやく会えたなの」
俺達が雪緒が通っていた学校に入ろうとしたとき。
校門の影から一人の女の子が現れた。
「お前は…一の瀬ことみ」
そう、昨日俺の仙命樹のせいで発情してしまい。
感じている感情を鎮めた女の子……一の瀬ことみがいた。
「どうしてお前がここにいる?まさかまた俺を始末しに来たのか!」
だがことみの表情に敵意はなかった、ただ俺が抱っこをしている雪緒を見て
なにやら不機嫌そうな顔をしているようだが。
「違うの、もうツインテール友の会からは抜けたの」
「じゃあどうして『星読み』の予言も無しに俺の居場所がわかった?」
「……車の中で発信機を光岡さんに取り付けたの、ズボンの裾にこっそり付けたの」
そうか、だから居場所がわかったのか。
俺はしゃがんで確認してみた、確かに目立たないように盗聴器が仕掛けてある。
即座に俺は盗聴器をはずして踏み潰した。
「……それよりもひどいの、昨日あんなことをしておいて置き去りにするなんて」
うっ、それを言われると返す言葉がなかった。
「……男の人に裸を見られて……あんなに恥ずかしいことをされたのは初めてなの」
追っ手から逃れるためとはいえ、事を終えた後置き去りにされたのでは納得もいかなかったのだろう。
「……恥ずかしかったけど……すごく気持ちがよかったの……だから…光岡さんに協力したいと思ったの」
ことみは顔を赤らめて、俺に言ってきた。
「意外ともてるのね、光岡さん」
「……………よせやい」
おまけに雪緒に冷やかされてしまう。
「やめる前に新しい情報も持ってきたなの……一緒にいさせて欲しいなの……」
確かにことみは意外と戦力になるかもしれない、それに新しい情報も欲しい。


A 「……わかった、組織の情報をおしえてくれないか」
B 「……お前がまだ友の会を抜けたかどうかわからない」
C 「……ところでその子は誰なの?」ことみが雪緒を怪しそうな目で見た
540名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 11:23:51 ID:mviONdAIO
C
541名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 11:40:16 ID:/4Yh9NCd0
修羅場…
542名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 18:16:48 ID:ntVpMlz10
「ところで……その子は誰なの?」
 ことみがじろりと雪緒をみた。
 ……同じ会の者でも面識がない場合もあるものなのだな。
 俺がそんなことを考えてると、雪緒が今気付いたかのように自己紹介を始めた。
「私は須磨寺雪緒。死んでるけれど……仲良くしてね」
「ことみ。ひらがなみっつでことみ。呼ぶときはことみちゃん」
 ことみはそんな言葉をすらすらとつなげていく。何かの定型句だろうか?
「……そう、ことみちゃん。よろしくね」
「よろしくなの」
 軽い挨拶を終える。
 俺は……まあ改めて言う必要もあるまい。

「それで……情報というのを聞かせてもらおうか」
 俺は値踏みするようにことみを見た。
 ツインテール友の会を抜けたと言っているが、まだ信用に足るとは言えない。
 それに俺は一度こいつにだまし討ちをされかけたのだ。用心に越したことはない。
 星読みの奴はこいつの裏切りを予言できなかったのか? 疑問は尽きない。
 だが、ひとまずの判断はこいつの持ってきた情報とやらを聞いてからだ。
 その情報も、信頼できるかどうかはまだ分からないが。
 ことみはふぅっと息をつくと、こう言った。

A 「"過激派"が動き出したの」
B 「眼鏡キャラを守る会への攻撃が決定したの」
C 「『星読み』様が中立派を潰そうとしてるの」
D 「坂神蝉丸がここに向かってるの」
E 「七瀬さんが勝手にお金を使われてとっても怒ってるの」
543名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 18:21:39 ID:YmpyXBPk0
A
544名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 18:46:19 ID:zHlunoda0
「過激派が動き出したの……」
やつらめ、やはり雪緒の処理を任せただけで放っておいてくれる訳ではなかったか。
「その『過激派』について教えてくれないか?」
「わかったなの、『過激派』は組織に何人もいるけど主なメンバーは次の五人なの」

向坂環。
古くからの名門向坂家の長女。その政財界への人脈と財力はツインテール友の会の中核を担っているの
彼女自身も文武に優れて友の会の中でも『星読み』様をサポートして指導者としてのカリスマも持っている実質No2なの。

ほしのゆめみ。
どちらかというと人手の少ない『ツインテール友の会』の軍事力を
自律戦闘機械を率いて補っているの、彼女の指揮する掃討戦車や軽装対人戦車
要撃自動砲台は『ツインテール友の会』の主戦力。
向坂家の財力と千堂和樹の収入で最近大量に生産されているなの。

柚原このみ。
向坂環の妹分でもあるの、軍人を父親に持つ彼女は戦闘のプロフェッショナル
そして恐ろしいのは狂戦士モード『このみのなく頃に』。
目の色をひぐらしアイに変えた時の彼女は凶悪な殺戮戦士になるの。
以前テストで『このみのなく頃に』モードに入った時に
要撃自動砲台二台と掃討戦車五台、軽装対人戦車七台をたった10分で破壊したの。

湯浅皐月
ツインテール友の会の中でも主に諜報活動をメインにしてるの。
泥棒のような軽い身のこなしをしていて
今までに眼鏡の会に何度も忍び込んで重要情報を盗んだりしてきたの。
銃の腕前も立っていて愛銃『ちーちゃん』は百発百中の腕前なの。

545名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 18:47:48 ID:zHlunoda0
「この四人に指導者『星読み』を加えた五人がツインテール友の会の過激派にしてトップ
 『TMH5』(TwintailMainHeroines5)なの」
「メインヒロインなのに不遇な扱いを受けている彼女達の狂気はとまるところを知らないなの。」
「『星読み』以外の一人がこちらに向かっているなの」
「……………それが誰なのかはわかるのか?」
「……そこまではわからないなの」


「……おしゃべりはそこまでにしてもらえる?」
俺達がことみの話を聞いている間に、何者かが器用にも校門の上に立って俺達を見下ろしていた。
「こういう演出はお約束なのね」
胸元で雪緒がくすりと笑いながら言う。
俺達を見下ろす女の髪は……やはりツインテール



A 向坂環
B 柚原このみ
C ほしのゆめみ
D 湯浅皐月
E それ以外のツインテールを指定
546名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 18:48:00 ID:Aufzpn7h0
547名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 18:48:40 ID:p73w7RZ0O
B
548名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 20:32:38 ID:ntVpMlz10
 俺たちを1人の女が見下ろしていた。
 割と長身、そしてその表情からはかつてないほどの自信が窺える。
「……向坂環!」
「こんなところまでご苦労ね、セフィロスに裏切り者のお二方」
 先ほど安宅から言われた言葉を思い出す。
 戦い次第では俺でも後れを取ると言うほどの、過激派。
 それほどまでに恐ろしいものなのだろうか。
 安宅は得体が知れないが嘘を言うような女ではない。
 その、安宅に忠告すらさせるほどの連中が……こいつか。
「やはり……お前も俺の命を狙いに来たか?」
「なるべくならそうしたいわ。私がやれば直ぐに終わるし。
 でも……そうすると坂神さんが怒りそうなのよね。一応約束だからまだ様子見かな」
「安く見られたものだな、俺も」
「別に安くなんて見てないわよ。客観的事実を言っているだけ」
 相手はそんな調子だが、俺は警戒を怠ることはない。
 "過激派"という名である以上、どんな手を使ってくるかは分かったものではない。
「ただ、我慢は限界に近いかな。あんたの顔を直に見るとねぇ」
 向坂がふふふ……と笑みを見せる。
 素直にあれを恐ろしく感じた。狂信者の目。狂気の目だ。
 例え戦場でもあんなタイプの敵とは絶対に出会いたくない。
「今にも爆発寸前、と言ったところか」
「ええ。TMH5で一番優しいって言われてる私でも、
 やっぱり私達の怨敵を目の前にして黙っていられるほどじゃないのよ」
 その途端、背中にぞくっとしたものを感じた。
 殺気。恐ろしいほどの殺気だ。
 ……やる気満々といったところか、相手は。
 安宅は戦うなと忠告したが、どうする?
 退くとなると雪緒とことみを連れてミルトの所まで戻らねばならない。……出来るか?

A 戦うしか……ない
B なんとか2人を連れて退く
C その時「待て」と聞き慣れた声がした
549名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 20:39:20 ID:p0xps0k7o
550名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 21:20:10 ID:rkxJDaS80
「待て」
 その時、俺に耳に聞きなれた声が聞こえた。
 忘れたくとも忘れられない、奴の声だ。
「うっ……!」
 跳躍0.5秒前まで体勢を整えていた環も動きを止める。
 それだけ、その存在は圧倒的だった。
「……話が違うな。俺がお前たちに協力するのは光岡との決着を邪魔しないという条件の下。
 場所も、時間も、やり方も、すべて俺に任せるという約束のはず。
 それを違えるということは俺を敵に回すということだが……いいのか? 向坂」
「そ、そうよ環! これはあたしの仕事なんだから、あんたは引っ込んでなさいよ!」
「坂神……七瀬……!」
 そう。
 その場に現れたのは七瀬を付き従えた俺の親友にして宿敵の、坂神。
 完全躰・坂神蝉丸。まごうことなき、坂神本人だ。
「……久しぶりだな、光岡」
「お前こそ、精が出るようだな、坂神」
「ちっ……いいところで」
 睨みあう俺たちを眺めながら、環は校門の上から飛び降りる。
「まあ約束は約束だからね……この場は退いてあげるわ。
 さっさとこのセフィロスを倒しなさいよ……坂神さん?」
「お前に命令されることではない。さっさと退け」
「ちっ……」
 しかし坂神にはまるで相手にされず。
 そのまま尻尾を巻くように去っていった。
「さて……」
 幸い、過激派は消えたわけだが、その代わり、それ以上に厄介な男が登場してくれた。
 さて……どうしたものか。
「……なあ、さかが……ッ!」
 とりあえずと声をかけようとした、その瞬間。
「フッ!」
 坂神は問答無用と言わんばかりに腰の剣を抜き放ち、逆袈裟で俺に斬りつけてきた。
 考える以前の反射で俺も剣を納刀したままだが構え、その一撃を受け止める。
551名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 21:21:34 ID:rkxJDaS80

 ガキィィィィィィィ…………ン!!

 固い金属がぶつかり合う嫌な音があたりに響き渡る。
 そして、一瞬遅れて俺の腕から剣が零れ落ちた。
「……ッ!」
 不覚。あまりに大きな隙。
 俺は剣を取りこぼした体勢のまま、坂神の次の動きを待った、が……
「……………………」
 意外なことに、坂神はそのまま剣を鞘に納めた。
「……どういうつもりだ、坂神」
「……光岡、お前、肩に傷を負っているな」
「…………」
 言われてハッと気づき、自分の左肩に手を当てる。
 なるほど、確かに。雪緒にやられた傷がまだ完治していたなかった。
 見た目には一応傷はふさがっているが、まだ筋肉や筋が完全に復元されてはいない。
 だがそれを一度の交錯で見抜くとは……
「手傷を負ったお前を倒しても意味がない。光岡、お前との決着、しばらく預ける。構わんな、七瀬」
「あたしとしてはこの隙にさっさと倒してもらいたいんだけど……まあ約束だしね、仕方ないか」
「すまんな」
 と言うやいなや踵を返し、坂神はさっさとその場を去ってしまった。
 後に残された俺としては、何がなんだかわからない。
「久しぶりね、光岡悟」
 そして俺たちの前には七瀬留美が1人。なんとなく久しぶりな感じもする。
552名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 21:22:17 ID:rkxJDaS80
「……どういうことだ?」
「簡単なことよ。彼、坂神さんはあたしたちと協力する条件として、光岡悟、あなたの居場所をつねに知らせること。
 そして光岡悟との戦いに関しては他の連中には一切手を出させないこと。それを提示してきたのよ」
「…………奴らしい」
「で、星読みさまもそれを了解した。うるさい条件と言えば条件だけど、それ以上に彼の腕は魅力的だったってことだからね。
 とはいえ1人で動かすわけにもいかない。で、あたしは監視役兼連絡員として彼と行動をともにしている。
 ここまでオーケー?」
「…………大体わかった」
 どうやら、坂神の奴、俺に時間をくれたらしい。
 確かに、友の会と坂神の間にそんな約束があるなら、少なくとも奴がいる間は過激派も俺には近づけまい。
「……七瀬」
「なによ?」

A 坂神に礼を言っといてくれ。
B 過激派に喧嘩を売るようなマネをして大丈夫なのか?
C 感じている感情には気をつけろ。
D 月末までに金を貯めておけ。
553名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 21:22:55 ID:Hi7Bu0bB0
C
554名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 22:05:50 ID:QHQe3ixDo
「感じている感情には気を付けろ」
「…はぁ?」
七瀬が意味が分からないといった顔をしている。
「そのままの意味だ。お前が坂神に、何らかの感情を抱くかもしれぬのでな」
「ば、馬鹿言わないでよ!あいつと私はあんたを倒すって目的が一致してるから一緒にいるだけよ」
「だが、過ちは誰にでもある。…言っておくが、奴は色恋沙汰には全く興味はないぞ」
「勝手に人を片想いキャラにすなー!!」
「…まだか、七瀬」
坂神が戻ってきた。七瀬と話しすぎたようだな。
「坂神、お前も大変だな」
「…何がだ?」
「いや、何でもない」
555名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 22:08:45 ID:QHQe3ixDo
死体と共に行動している俺が人の事言えるべくもないしな。
それより俺が気になるのは…
「坂神…その髪はなんだ?いつ髪を伸ばした?」
そう、坂神の髪型は俺と同じ銀色の長髪になっている。
それを二つにまとめ上げ、耳の上で分けて束ね…いわゆるツインテールだ。

『男性』がツインテールにしている。
先ほどは突然の戦闘で言う暇がなかったが…。
はっきり言うが…全く似合っていない!!
「お前にそんな趣味は無いと信じていたが…」
「………」
「俺はお前のそんな情けない姿は見たくなかった」
「………」
「答えろ!坂神!!その髪型はなんだ?趣味か?忠誠の証か?」
「………これは」

A 「これは俺の趣味だ」坂神の意外な趣味が明らかに
B 「俺も好きでこんな髪型にした訳ではない」坂神は小さく漏らした
C 「これはカツラだ」坂神は目の前でカツラを脱いだ
D 「七瀬にやられたんだ」なんと七瀬の趣味で坂神はツインテールにさせられたのだった
556名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 22:09:19 ID:BCU/eu550
C
557名無しさんだよもん:2005/09/25(日) 02:34:32 ID:vVu+e1vJ0
「これはカツラだ。契約時に絶対条件として出されてな」
帽子を脱ぐかのような自然さで、坂神はカツラを脱いだ。
「坂上、お前も大変だな」
「言うな」
顔の表情は変わっていないが、長年の付き合いだ。
嫌々やっている事くらいわかる。

「まあ、いい。次に来るときまでには怪我を治しておけ」
「あ、待ってよ坂上さん!」
二人は嵐のように去っていった。
その後ろ姿を見て俺は、この戦いにおいて坂上が最大の難関になるであろう事と、
カードの事はもう黙っておいた方が良い事を確信した。

「よくわからないけど……これでしばらくは襲撃の心配は無いって事?」
二人が去った後、雪緒が少し安心した風に言い出したのを、俺は遮った。
「普通に考えればな。だが、俺はまったく信じてない」
「どうしてなの?」
「古今東西、過激派ってのは約束を守らない……」
その時、俺は気づいた。

A 校舎の窓からライフルを構えているツインテールが見えた
B 校庭の真ん中で、レーザーの発射準備をしているツインテールが見えた
C 「やめちゃ…やだぁ……」と上目づかいで泣きそうなツインテールが見えた
558名無しさんだよもん:2005/09/25(日) 02:35:48 ID:3pbeJsDq0
A
559名無しさんだよもん:2005/09/25(日) 04:17:53 ID:6gxLmUXX0
 火を噴かんとこちらを向いていた。いや、小銃より一回大きく、二脚と大きな箱型弾倉。あれは──
「分隊支援火器か! 隠れろ!!」
 俺の警告と同時に金切り音と共に弾雨が俺達の周囲に降り注ぐ。それと同時に俺は雪緒を抱き寄せ
 近くの物陰に飛び込むように隠れる。ことみも僅かに遅れて俺に続いた。
「頭を完全に抑えられた…か」
 物陰に隠れると弾雨は止んだが、周囲にはそこ以外に機関銃の射線から逃れる場所はなく、
 俺達はそこから完全に動けなくなった。
「どうやら完全に待ち伏せ(アンブッシュ)をされたようだな。 環や坂神が俺達の前に現れて
 校庭のど真ん中に釘付けさせられている内に、すかさず射点を確保。くっ、いい判断だ。
 戦時中にこれほどの射手がいれば、もう少しは楽に戦えただろうな…」
 俺は障害物の先にいる襲撃者に素直に賞賛を送った。

「へぇ、流石にすぐ反応したみたいだね」
 底抜け明るい口調とは裏腹に、このみ油断なくマシンガンを構える。
「タマお姉ちゃん、連中の頭は抑えたよ。 後はじっくりとお料理を」
『了解』

「で、軍人としてこの危機を解決する方法は?」
「順当に行くなら銃撃を回避しつつ、物陰伝いに接近し、手榴弾なりグレネードでも
 放り込んで沈黙させるか、支援砲撃の要請が妥当な所だが…」
 俺の手元にあるのは跋扈の剣と拳銃一丁。そして校舎の窓際に接近するまでには後200mはある。
 校庭のど真ん中だから身を隠す場所は無い。こんな見通しのいい所をノコノコ進んだら、
 あっという間に蜂の巣だろう。
「これ。 手榴弾ならあるの」
 といってことみは俺に手榴弾を手渡す。多少はマシだが、銃弾を多少浴びた所で死なない強化兵と言えども
 肉薄攻撃はかなりきつい。さて…どうする?
560名無しさんだよもん:2005/09/25(日) 04:18:37 ID:6gxLmUXX0
A 飛距離200mの手榴弾の大遠投
B 銃撃を回避しつつ肉薄攻撃
C 躊躇しているうちに環が急襲
D 支援砲撃をミルトに頼む
561名無しさんだよもん:2005/09/25(日) 04:24:28 ID:6gxLmUXX0
すまん、コピペミス。一番最初の行に

校舎の窓からライフルを構えている小柄なツインテールの少女が見えた。銃口はこちらを向き、今まさに

を追加してくれ。
562名無しさんだよもん:2005/09/25(日) 04:50:35 ID:V/YGbPuJ0
563名無しさんだよもん:2005/09/25(日) 07:55:01 ID:12a6bILB0
「ミルト! 支援砲撃だ。榴弾を打ち込んでやれ」
「……そんな危険な機能はありません」
携帯電話からにべもなく電子音声が返ってくる。
まぁ、それはそうだ。最速を求められた車にそんなのが付いているわけもない。

「さて、そうするとどうするか。
 手榴弾を投げ込むか、銃弾をよけて校舎へ駆け込むか……」
「200m近く離れた一つの窓へピンポイントで投げ込めるなんてすごいわね」
「ここには手榴弾はひとつしかないの」
「まぁ、難しいのは確かだな」
「銃弾をよけて駆け込むって、あの弾幕をよけながら?」
「発射速度は毎分500発以上だと想定されるの」
「そうだな」
あの射手では、かなりの危険度だ。
それに、さきほどの向坂環がまだ居るかもしれない。
この二人をおいていったら、今の雪緒とことみではまったく対処できずに
殺されるだろう。

かといってこのまま強襲されるのを待っているわけにもいかないが……
「光岡様」
「どうした、ミルト」
「ですが、こういった方法はとることができます」
「何をする気だ?」

A 「この学校に電話をして教員を敵の射点へ向かわせましょう。
   一時的に混乱させるくらいはできるはずです」
B 「そこまで迎えに行きます。飛び乗ってください」
C 「RPG7がトランクにあります。近くまでいって落とします」
564名無しさんだよもん:2005/09/25(日) 07:59:13 ID:mUp+CkLv0
ここは引こうB
565名無しさんだよもん:2005/09/25(日) 08:43:31 ID:12a6bILB0
「そこまで迎えに行きます。飛び乗ってください」
「おまえが? 大丈夫なのか」
「多少の装甲はあります。それに」
「それに?」
「主人公の愛車にはタイヤ以外に弾はあたらないものと相場が決まっています」

その声とともに、爆音が響いた。
2秒とかからず、校門のほうから聞きなれた高らかな排気音とともに
最高の車が姿をあらわ。ウィンクさながらに一発のパッシングを投げかけながら。
ミルトはいったん俺たちと違う方向へ向かう。
それに射手はわずかに迷い、銃身が動いた。
待っていたかのようにミルトはグリップの悪い砂の校庭でターンを決める。
その時巻いた砂が俺たちと射手の間にはいった。
砂塵の中、風よりも早く目の前に愛しい車体が近づく。

「GO!」
雪緒を右手、ことみを左手に抱き、走る。
弾幕が追うが、俺の速度には届かない。速度を落とし運転席のドアが開いた。
とびこんだ俺たちを乗せた瞬間エンジンが沸き立った。
猛烈な砂煙を巻き上げ、狂ったような速度で俺たちは校門から出た。


「……タマお姉ちゃん」
『見えていたわ、仕方ないわね。ここで倒せればと思っていたけど……』
「次は本気でやっていいよね?」
『そうね、楽しみになさい』
「わーい、やた〜」
566名無しさんだよもん:2005/09/25(日) 08:45:05 ID:12a6bILB0
「ミルト、やっぱり素晴らしいなおまえは」
「ありがとうございます」
「ああ、あいつが惚れこむのも無理はない。俺もおまえを手放したくなくなってきた」
「……光岡様、そういっていただけるのはうれしいですが、その前にまず
 お二方の胸を顔から離してから言ってはいただけませんでしょうか」
「そろそろ離してほしいの」


さて……これからどうするか。

A なしくずしになっていたことみの処遇を決める。
B 雪緒の自宅へ行ってみる。
C 雪緒の墓へ行ってみる。
D 情報を整理する。
567名無しさんだよもん:2005/09/25(日) 08:45:35 ID:bnQ9PFjmo
568名無しさんだよもん:2005/09/25(日) 17:56:25 ID:TUWLNs9G0
「さて……これからどうしたものかな」
 学校を離脱しミルトを走らせること約四半時。俺たちは道端の大衆食堂へと滑り込んだ。
 夕食時間が近づいているせいかそこそこ客の入りは多かったが、幸運なことにほとんど待つことなく、
 なんとか店の一番奥、店内全体を見渡せる席に落ち着くことができた。
「ファミリーレストランって言ってほしいの」
「……横文字は好かんのでな」
「変な性格よね」
 くだらない話題もそこそこに、運ばれてきたお冷を一息に飲み干す。
 ここまで来て、ようやく、一息つくことができた。
「ふぅ…………さすがに疲れたな」
「お疲れ様」
 雪緒は、すました様子で水の中の氷をくるくると回している。
「とりあえず、これからどうするの?」
「……そうだな」
 現在俺の周りの状況はそれこそ怒涛の勢いで変貌している。
 状況に流されるのは嫌いではないが、その状況自体が落ち着いてくれないと俺自身としても次の一手を考えることもままならない。
「……ひとまず、今俺たちが手にしている情報の整理をしてみるか」
「情報……か」

A 星読みについて考える
B 過激派について考える
C 坂神について考える
D 守る会について考える
E 中立派について考える
F 雪緒について考える
G ことみについて考える
H 俺自身について考える
I 何を注文しようか考える
569名無しさんだよもん:2005/09/25(日) 17:59:32 ID:fkvlv62x0
まずは己のH
570名無しさんだよもん:2005/09/25(日) 18:21:26 ID:TUWLNs9G0
「俺自身について……か」
 なるほどな……確かに俺自身の考えと、俺の中の優先順位。俺自身が何を望んでいるか。
 それを整理しておかねばいざという時に行動の決定が遅れかねない……
 まずは俺自身についてを考えるか。

 とりあえず、さし当たっての目標だ。
 雪緒を殺してやること。これに尽きる。これがすべきことだ。
 そしてそのため彼女の過去を克服すること。これがその方法、だ。
 その過程のひとつとして今回は学校まで来たのだが……結果はあの通り。
 友の会に邪魔をされ、おめおめと落ち延びてきた……と。

 そうだ。そもそも友の会も守る会も俺にとっては副次的なもの。
 雪緒と引き合うきっかけにはなったが、それでも俺の行動について回っているものにしかすぎず
 はっきり言えば俺に関わってくれなければそれで済むものなのだ。
 というか、そうなってくれれば俺にとっても一番いいのだが……連中の言を聞くに、そうはいくまい。

 坂神は……
 …………そうだ。
 そもそも俺にとって坂神とは、奴との決着とはなんだ?
 俺にとって、奴との決着は……

A いつかはつけねばならないものだ。
B 正直もうあまり拘る気はない。
571名無しさんだよもん:2005/09/25(日) 18:24:07 ID:uvBN+HwA0
572名無しさんだよもん:2005/09/25(日) 19:42:01 ID:HoTnMXYr0
正直もうあまり拘る気はない。

坂神とはこれまでも幾度か剣を交えた。
仙命樹の力が無ければ致命傷となったであろう一撃を
坂神に打ち込んだこともあるし、俺が打ち込まれたこともある。
――それでもこうして生き延びる事が出来てしまう
今の俺達が剣を交えることに何の意味があるのだろう?

剣術が相手の命を奪うために組み上げられる戦術だとするならば
俺達の身体はその過程で置かれる布石を全て無視してしまう。
牽制は超反応で回避。多少の手傷は時が過ぎれば回復。
唯一残された決着の方法は、結局大振りの一撃を先に叩き込むだけの
とても剣術とは呼べない単純な力押しだ。
これならばわざわざ剣を取らずとも、迫撃砲の撃ち合いで事足りるではないか。

「……いつからこうなってしまったのだろうな」
「何がですか?」
思わず口をついて出た自嘲めいた疑問に、雪緒が疑問で返す。
俺は……

A 「坂神との勝負の話だ」正直に心境を吐露した。
B 「『ツインテール友の会』との事だ」別の懸案を考える事にした。
C 「お前達との事だ」雪緒やことみと話す事にした。
573名無しさんだよもん:2005/09/25(日) 19:43:32 ID:ym8KZXiM0
a
574名無しさんだよもん:2005/09/25(日) 23:40:42 ID:ride8hHh0
「坂神との勝負の話だ。
 ――今の俺達の戦いは、とても剣術と呼べるものではないからな」
「死人すら殺せそうな勢いだったものね」
「茶化すな」

何気なく窓の外に目を向ける。
沈む太陽が西の空を黄金色に染め始めていた。

「――最早、奴と戦う理由の多くは失われている。
 かつて坂神と真剣に戦おうとした俺自身を裏切りたくない、
 それだけで勝負のための勝負を続けるには刻が流れすぎたか?」
「見て、綺麗な夕焼けね……黄昏時って呼ぶのだったかしら」
「懐かしいような、物悲しいような、不思議な感じがするの」
二人は俺の問いかけには答えようとしない、
きっと答える必要がない事が分かっているのだろう。

それに――確かに今日は夕焼けが綺麗だ。
俺の小さな感傷や賞味期限の過ぎた私闘よりも優先されても仕方がないだろう。


A もうしばらく大衆食堂で今後の方針を考えよう
B 暗くなれば坂神以外には有利、街を散策しよう
C 一所に留まるのも危険だ、今日の宿場を押さえよう
D その時新たなツインテールが襲撃してきた!
575名無しさんだよもん:2005/09/25(日) 23:44:46 ID:gf4QiP810
A
576名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 00:04:11 ID:tYveAeD20
 そんなことをしているうちに、注文した料理が運ばれてきた。
 俺は素うどん。ことみはスパゲッティ。雪緒は……サラダ?
「……どうしたの変な顔をして」
「いや……さすがにそれは少食だとしても少なくはないのか?」
 雪緒に運ばれてきたのは小皿に盛られたサラダがひとつだけだった。
 女だということを差し引いても、昨夜からロクに物を食べてない人間の量ではない。
「本来、私にはもう食事はいらないんだけどね。とは言っても何か食べ物を噛んでるとすこし気分がよくなるから。
 お肉を食べると身体が傷むのが早くなるし。これくらいでちょうどいいのよ」
「そうか……そうだったな」
 よく見れば顔色もだんだんと土気色になってきている。そう、雪緒はすでに生命活動を終えた存在なのだ。
「?」
 ことみが不思議な顔をしている。
「……後で説明する。食事中にする話でもないんでな」
 先手を打って話題を止めておく。正直、一応女子であることみにどこまで話していいかわからない部分もあるが。
「それより光岡さん……これからのことを考えなくてもいいの?」
「……そうだな」
 俺自身についてはある程度整理がついた。
 坂神のことについてはまだ迷っている部分もあるが、奴も今日の様子からすると当分は手出ししてこないだろう。
 その間に決めればいい。
 それより当面は……

A 星読みについて考える
B 過激派について考える
C 守る会について考える
D 中立派について考える
E 雪緒について考える
F ことみについて考える
G デザートを何にしようか考える
577名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 00:08:31 ID:x4Rydr6s0
目立ってないのでFだ
578名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 00:59:37 ID:qb9N0sZk0
ことみはスパゲッティをつつきながら時折俺の顔を見ていた。
「………そんなに見られると恥ずかしいなの」
俺がことみの方を向くとことみは赤い顔をしてうつむいてフォークに麺を絡める。
俺に感じている感情を鎮められたから必死に俺を探していた。
元ツインテール友の会『一の瀬ことみ』
『過激派』についての情報提供と、現れた友の会のメンバーの態度からすると。
ことみが友の会が俺に放った間諜という可能性は低いだろう。
……積極的に俺に協力してくれるのは味方が少ない俺にとっては有難い。
車内でのナイフの技術や、気づかないうちに盗聴器を仕掛けていたことなど。
俺や雪緒のような化け物じみた身体能力は無いようだが。
頭の切れる人間であり戦力としては十分だろう。


A 「……ことみは何が不満で『星読み』の言うことに従っていたんだ?」
B 「……ことみは何か雪緒を昇天させる方法を知らないか?」
C 「……光岡さん、もしよかったらまた『感じている感情』を鎮めて欲しいなの」
579名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 01:00:00 ID:Rr4obBBT0
A
580名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 01:23:57 ID:ppbm0t0F0
「ツインテール友の会の会員の行動原理は、みんな概ね一緒、
 『出番が少ない。 活躍させろ』なの。 多少我侭でもそれを無視しても”星読み”の予言には
 会を強大にし、従う者の望みを叶え、みんなに出番を与える可能性を与えたの。 
 だからみんな従うの。このみは光岡さんと一緒にいたかったら抜けたけど」
「ちょっと待て。 まさか出番が欲しかったから俺に付いてきたと?」
「主人公と共行動をするヒロインなら出番も活躍もバッチリなの」
 ことみは更に顔を赤くしてのろける。
「濡れ場だって期待できるの」
「…たしか、序盤に目一杯省略されなかったかしら。 私はあったけど。
 死体に負けているのにヒロインが務まるかしら」
 相変わらず冷静に突っ込みを入れる雪緒。しかし、何故ことみをむざむざ挑発するのか…
「………」
「………」
 彼女らの間に火花が散る。胃が痛い…

A 話題を変えて、ことみに何故、雪緒だけ魔法を使って復活させたのか聞く
B 取り合えず寝床を探そう
C 突然、窓を割って手榴弾が飛び込んできた。
581名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 01:26:33 ID:DWnsX0Ag0
A
582名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 02:30:15 ID:FJRy8NGx0
俺は話題を変える事にした。
逃げ? いや戦略的陽動だ。間違いない。

「ことみ。何故、雪緒だけ魔法を使って復活させた? 
星読みの奴はだれでも良かったと言っていたが、ツインテールの女など他にごまんといるだろうに」
ことみは気まずそうな顔をした。
「……条件が合致したからなの」
「条件?」
「そう。 魔法は誰にでも適用出来るわけではなく、3つの条件に当てはまって初めて発動できるの」
なるほど。乱発できる代物では無いという事か。
「して、条件とは?」
その言葉に対して、ことみは俺では無く雪緒を見つめた。
「…いいの?」
「私も知りたい……教えて」
雪緒の目を見て、ことみは観念したかのように条件を淡々と述べた。
「一つめは死んだ時の年齢が20歳以下であることなの。
二つめは女の子であることなの」
それを聞いて俺は違和感を覚えた。
20歳以下の女など、ツインテールの女に対しての排他的要因にはあまりならない。
そんな俺の疑問は次の条件で氷解した。

「そして三つ目が……自殺して残された人々を“ひどく”悲しませた人であること、なの」

それを聞いた雪緒は

A その場で泣き崩れた
B 無表情だった
C パニックになった 
583名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 02:34:31 ID:qb9N0sZk0
A
584名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 12:18:57 ID:TV9DkBix0
「お父さん……お母さん……恵美梨ちゃん………ごめんね……」
ことみの最後の条件を聞いた時、雪緒の瞳から涙がこぼれた。
「私……もう誰かと親しくなって別れる事に耐えられなかった……
 ……だから、もうこの世にいなくなれば良いと思った……
 ……でも、私自身がいなくなって誰かを悲しませるなんて……
 ごめんね……ごめんね……恵美梨ちゃん……木田君……」
「……………………」
「……………………」
涙を流す雪緒の前に、俺達の空気は重かった。
テーブルの誰も、何も話すことができず、しばらくは雪緒の謝罪の嗚咽だけが
ファミレスの隅を占領し続けた。


「………もう大丈夫か?」
「………ええ、ごめんなさい」
しばらく泣いた後、ようやく雪緒は落ち着きを取り戻した。
だが口ではそう言っているが雪緒の土気色の顔色は更に悪くなっている。
……彼女の死の原因、彼女は『親しい人との別れの悲しみから逃げたい』と
言っているが、昇天の鍵となる何か決定的な原因があったはずだ。
雪緒のためにも俺達はその原因を調べなければならない。
………だが、それをただ調べさせてくれるほど友の会の連中は甘くは無いだろう。
雪緒が片足を失い動けない以上俺が雪緒を抱っこして行動しなければならない。
それはあまりに不利だ、俺自身も行動が極端に制約されるし。
民間人を巻き込みたくは無いが、正直雪緒が戦力として必要になるかもしれない。
「これからどうするなの?」
ことみが俺のほうを見て尋ねる、俺は……


A 「……まず雪緒が動けるようにしたい」
B 「……『眼鏡の会』に協力を頼もうと思う」
C 「……とりあえず今日は泊まる所を探そう」
585名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 12:25:39 ID:PgaIGeEC0
586名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 19:18:38 ID:TV9DkBix0
俺達は食事を終え、今晩の宿を探すことにした。
今後の方針や雪緒の自殺の原因など考えなければならないことは。
山積みになっているが、さっきの雪緒の様子を見ると。
今日はもう休んだほうが良いだろう。

「………ここで良いだろう」
駅前にある高級ホテルに一室を借り、体を休めることにした。
カードの持ち主の七瀬には悪いが夜中に襲われる危険を考えると。
多少なりとも警備が行き届いている高級ホテルを借りざるをえない。
「三人だが……一部屋でお願いしたい」
雪緒をお姫様抱っこして、隣にことみを連れて部屋を一つ借りる俺の姿は。
さまざまな客に慣れているフロントからしても奇異だっただろう。
正直なところ女性二人と別々に二部屋借りたいところだったが。
奇襲を受けたときに分断されているという事態は避けたかったので。
止む無く三人で一部屋に泊まることとなった。
部屋の鍵を受け取るときに、フロントは一緒に一本のビデオテープを渡した。
「光岡様ですか……実は『ツインテール友の会』という方々から光岡様あてにビデオテープを預かっております」
………やはり『ツインテール友の会』は俺達の動きを予知していたのか。
「そうか……ありがとう」
気は進まないがビデオテープを見るしか無さそうだ。


『こんばんは光岡さん、ツインテール二人をはべらしてのハーレム逃避行はお楽しみいただけているでしょうか』
部屋に入りビデオテープを再生させると、真っ暗な画面に声だけが聞こえる。
『折角死体人形の始末の方法を教えてあげたのに不甲斐ないですねぇ』
刺客を放っておいて酷い言い草だ、こいつらにしてみれば上手く始末しようと。
離れた場所で腐って暴れても関係ないんだろう。
『ま、こちらが刺客を放ったせいですから仕方ないんですけれど……お詫びにいいものを見せてあげますね』
587名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 19:19:14 ID:TV9DkBix0


A 『題名は「眼鏡の会、殲滅処刑映像」です、ではどうぞ!』
B 『題名は「裏切者、坂神蝉丸処刑映像」です、ではどうぞ!』
C 『題名は「裏切者、猪名川由宇処刑映像」です、ではどうぞ!』
D 『題名は「宿敵、眼鏡の会凸の決死の着替え盗撮映像」です、ではどうぞ!』
588名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 19:30:34 ID:ppbm0t0F0
Dしか見えない
589名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 21:05:25 ID:jdfV45qA0
こ れ は ヤ バ い こ と に な る ぞ !!
590名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 22:36:42 ID:DRm11Nu10
『題名は「宿敵、眼鏡の会凸の決死の着替え盗撮映像」です、ではどうぞ!』
 そう言って次に画面に映ったものは……。
 まずはっきり言おう、あれは人の形をした『何か』だ。
 目で視る殺人兵器、一言で表すならそれであろう。
 俺が強化兵でよかった、まだある程度『耐える』ことが出来る。
 この映像は……昔テレビで球の中に怪物を捕まえて、その怪物で強敵と戦う動画があったが、
 その動画が引き起こした痙攣・ひきつけのあの事件に似ている。
 一言で言い表すなら、あまりの眩しさに目が馬鹿になりそうと言ったところだろうか。
「…………」
 俺の隣でことみが泡を吹いて倒れる。
 ああ、やはり。あれは人間の見るべきものじゃない。
「ああ、何だかもう逝けそうな気がしてきたわ……」
 そして逆隣では雪緒が今にも召されようとしている。
 それが本当ならめでたい限りだが、そうすると何か?
 この映像はカンディドクラスの破壊力があるとでも言うのか?
 かく言う俺も冷静に説明しているように見えるだろうが、

 は っ き り い っ て そ ろ そ ろ 限 界 だ 
591名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 22:37:13 ID:DRm11Nu10
「い、いかん……このままでは全滅だ、スイッチを……!!」
 俺は最後の力を振り絞ってリモコンをしようとした。
 その時、丁度良く画面が切り替わる。
『いかがでしたか? 楽しめましたか?』
 画面はノイズに変わり、そんな声だけが聞こえてくる。
 ノイズ画面が心地よく感じる。いや、本当に恐ろしい映像だった。
 ……恐ろしく用意周到な罠だった。これ以降こんな罠には気をつけねばならないだろう。
『実はもう一種類、「清水な略の濡れ場映像」をお送りしようと思っていたのですが、
 その映像を撮りに行ったに〜さまが帰らぬ人となったので残念ながら略させてもらいますね』
 いや、いい。
 そんなもの用意しなくていい。
 着替えだけであそこまでの破壊力だ、濡れ場など見たら一瞬で再起不能になる。
『さて、ご挨拶はこれだけにして、本題に入りますが……』
 相手の声のトーンが変わる。
 こんなテープを送りつけてきた理由が今分かると言うもの。
 俺は生唾を飲んだ。次に、テレビから聞こえてきた声は……

A 『あなたを、ツインテール友の会本部にご招待しようと思います』
B 『明日眼鏡キャラを守る会に総攻撃をかけるので、教えてあげようと思いまして』
C 『坂神さんから決闘の申し込みがあるそうです。そろそろ傷は癒えましたよね?』
D 『中立派をぶっ潰してあげたので、それを報告してあげようかなと思いまして』
E 『おならぷぅ』
592名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 22:38:04 ID:EQ/k+lUY0
D
593名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 23:04:33 ID:DRm11Nu10
『中立派をぶっ潰してあげたので、それを報告してあげようかなと思いまして』
「何だと!?」
 俺は思わず立ち上がる。
 まさか、猪名川由宇の所属する中立派が……潰されただと?
『信じられないですか? では証拠を見せてあげましょう』
 そんな言葉が聞こえてくる。
 それからドタバタと音がし、暫く何かが動いているような音が聞こえ続けた。
『あれ? どうしました? 何も映らないですよ?』
『何をしてるの、早く中立派殿を壁に立たせて差し上げなさい』
『星読み! 止め、止めてんかっ! 後生や!!』
『ゆめみちゃん全然映らないわよこれ』
 そんな声が画面から漏れると、次第に画面はくっきり映っていく。
 そしてその画面は人の形を映し出していった。
 その人に俺は見覚えがある。……向坂環、過激派のナンバー2とかいったか。
『ん、ああ映ったわ』
『星読み頼む助けてや!』
 画面に映った向坂は不敵な笑みを俺に見せる。
『どうもセフィロスさん。あなたさっさと死んでね。……こうなる前に』
 向坂はそう言って画面から出る。
 そうすると、それまでアップで移されていた画面がぐっと引いた。
 そして……そこに映っていたのは……

 ZumHenkerdefatist!!(私は敗北主義者です)

 首にそんなカードを掛けられた猪名川由宇の姿だった。
594名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 23:05:15 ID:DRm11Nu10
 それからテープは小一時間、ツインテール友の会のメンバーの笑い声で占められていた。
 それから何も聞こえなくなり、画面がノイズだけになっても、俺はテレビすら消さずに考えた。
 ……中立派が、潰された? これは一体何を意味しているのか。
 いや、そんなもの答えは一つしかないだろう。
 眼鏡キャラを守る会と、全面戦争に入るつもりだ。
 中立派まで潰すとは奴らはもう正気の沙汰じゃない。
 平和的に解決する最後の手段が潰えた。
 もしも、もしもあの時俺が直ぐに手を貸していればこんなことにはならなかっただろうか。
 そして……このことは、もう友の会の暴走を止める人物が消えた事を意味している。
 このまま友の会と守る会がぶつかれば、どうなるか……それは想像に難くない。
 それは恐ろしい地獄絵図が待っているだろう。

A ……それだけは、何とか防がねばなるまい
B ツインテール友の会の戦力が減る。このまま傍観が一番だ
C その時、丁度牧村南が俺の元へ現れた
D 流しっぱなしにしていたテープから再び声が聞こえてきた
595名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 23:07:14 ID:7DD69aC+o
ここはDで
596名無しさんだよもん:2005/09/26(月) 23:07:19 ID:DxehafRkO
B
597名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 00:00:25 ID:VeuznQPu0
 ザザザ……ザザ…………
「……ん?」
 テレビを点けたまま次の一手を考えていた俺。
 しばらくそうしていたが、ふとVTRの様子が変わってきていることに気づいた。
 ザザ……ザザザ……ザ……ザザ……
「…………」
 それまでずっとノイズ音と砂嵐だけが続いていた画面だが、不意にノイズが途切れるようになった。
 やがて……徐々にノイズが減っていき、最後は途切れる。
 そして無音の後……聞こえてきた声は

『……願わくば、連中がこのテープを使うことを祈る。ついでに光岡はんがテープ回しっぱなしにしとくことを祈る。
 もひとつオマケに録画があんま長い時間にならんことを祈る。神さん、ウチからの最後のお願いや。聞いたってや』

 猪名川の……声。
「これって……」
「……黙っていろ」
「むぐ…」
 何か漏らしかけた雪緒の口を手で塞ぐ。

『光岡はん、聞いとるか? ……聞いてるものとして、話させてもらうわ』

 それは、既に覚悟を決めた者の声。

『ウチはもう駄目や……。連中の狂気はもうウチの手には負えんことまでいっとった。
 たぶん、もうすぐウチも粛清されるやろ……。スマンなぁ、こんな面倒なことに撒きこんで。
 その詫びにもならんけど……一個だけ、託させてほしいんや。
 ウチが死ぬ気で掴んだ最後の情報……どう使うかは、光岡はん。アンタに任せる』
「猪名川…………」
『光岡はん……』
 猪名川の情報は、
598名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 00:01:04 ID:VeuznQPu0
A 星読みの本名
B 星読みの予言はイカサマであること
C 坂神が友の会に協力した本当の理由
D 過激派が次に一堂に会する時と場所
599名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 00:04:44 ID:AJZEiDnC0
A もうリアンノンでいいでしょ
600名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 00:18:44 ID:kwczM2lpo
もうってなんだよもうって
601名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 00:46:38 ID:kJDUdKce0
『ゲール族の星読みの巫女、リアンノンや。 いや、こっちが本題やな。 真の名を”プリムラ”と言うそうや。
 詳しくは知らへんが、こいつを知られると奴に取ってめっちゃ拙いことになるそうや。
 だから、こいつは奴を除く友の会の連中も、守る会の連中も知らん極秘情報や…まぁ、知っちゃいかん事を
 知ってもうたから、このザマなんやけどな…ああ、連中が来よった…ここまでやな…後は頼んだで、光岡はん…』
 そして、雑音も画面の砂嵐も消え、テレビの画面には停止の文字が。
「…しかと受け取ったぞ、猪名川」
「真の名…忌み名みたいなものかしら」
 雪緒が傍でポツリと漏らす。
「何だ、それは?」
「本人の現実社会で戸籍上に記されている名前ではなく、魂そのものに刻まれた名前。 
 これを知られると思うが侭に操られてしまうそうよ。 他にも呪詛を送る際に
 自らの忌み名を名乗る必要があるとか。 もっとも、然るべき術を持つ人が知らないと何の意味も無いけど」
 裏を返せば然るべき術を持つ者が知れば、知られた者にとっては何物にも勝る弱点となってしまう訳だ。
 今までやられっ放しだった俺達であるが、初めて反撃の糸口を掴んだとも言える。
「とは言え今日も色々有り過ぎて疲れた。 特にあのビデオ…」
 取り合えずあのビデオテープは処理をしておこう。忘れて見ず知らずの人間が視聴してしまって、
 二次災害を引き起こすと思うと気が重くなる。
「と、言う訳でそろそろ寝てしまおう。 今後のことは…まぁ、起きてから朝飯でも食べながら話そう」
「じゃあ、おやすみなさい。 私が見張りをしておくわ」
「おやすみなの」
 そして、俺は一日の積もりに積もった疲労に押し潰されるように眠りに落ちていった…

A そして、次の日
B …むぅ、何だか下半身が涼しいな…って、何をやっているんだ、ことみ&雪緒
C 天井裏から微かな気配が。敵か?
D その頃、ツインテールの会では※視点変更
E その頃、眼鏡キャラを守る会では※視点変更
602名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 00:47:53 ID:OUO8GeEv0
B
603名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 00:48:38 ID:c27OuwEbo
E
604名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 00:56:22 ID:oIizvxdn0
「うん……?」
 熟睡するとは言っても、一応俺も兵士だ。何が起きても目が覚めないほど深い眠りに落ちることはない。
 何か変わったことがあれば、すぐに起きれる体勢に……
 というか、こんなことをやられて起きない男もいまい。
「お前たち……何をしてる」
 ふと気づけば、ベッドの中でことみの手によって俺の下半身がひん剥かれていた。
 一応、まだ最後の一線は保持してあるが。
「ちゃんとした濡れ場ゲットのための行動なの」
「やめなさい……光岡さん疲れてるんだから」
「昨日やった人は黙っててほしいの」
「…………」
 だいたいわかった。
 要するにことみは俺と……その、いたしたいようだ。
 そしてそれを雪緒が止めている状況らしい。
 まあことみの行動はわからんでもないが……正直今日はいろいろあった。勘弁してもらいたい。

 さて、どうするかな。

A 仕方ない。ちゃんと相手してやる。
B 面倒くさい。省略して相手してやる。
C 妥協案。雪緒に相手させる。
605名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 00:59:33 ID:BLasHCnXO
C
606名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 01:10:46 ID:oIizvxdn0
「……わかった。そういうことなら相手してやろう」
「ほんとなの?」
「ああ。本当だとも」
 と言いながら俺は指先を浅く噛み裂くと、
「ただし、雪緒がな」
 血が滲んだ部分をことみの口に押し込んだ。
「むぐっ……」

 そして経つこと数十秒。
「ひどいのひどいの、ひど……っ」
 さすがに粘膜からの直接摂取。効果が現れるのも速い。
「あ、熱いの熱いの……また来ちゃったの……」
「よし、がんばれ雪緒」
 効果が出たのを確認して雪緒とセットで隣のベッドに運ぶ。
「私が?」
「うむ、お前は寝なくても平気なのだろう」
「まあ……そうだけど」
「よし、では熱くほてったことみを慰めてやれ」
「いいけど……光岡さんは?」
「俺は寝る」
 そして再び俺は布団の海に撤退していった。

「で……任されちゃったわけだけど」
 ことみは潤んだ瞳で私を見つめている。
「いじめる? いじめる?」
「って言われても……」

 どういう風にしようかな

A いじめる
B 優しく
C さて、朝になりました
607名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 01:12:04 ID:MU6t0yNG0
A
608名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 01:34:25 ID:oIizvxdn0
 PiPiPiPi PiPiPiPi PiPiPiPi PiPiPiPi ――――

「う……ん……?」
 耳障りな電子音。ふと目を覚ます。
「………」
 やや霞む頭のまま、そのまま起き上がり、あたりを見回す。
 高級ホテルらしい豪華な修飾のカーテンに覆われた窓の隙間から日の光が差し込んでいる。
 ――朝だ。
「……俺としたことが」
 どうやら昨日は想像以上に疲れていたらしい。目覚ましに起こされる朝など久々だ。
 そのままベッドから降りるとシャッと一気にカーテンを開く。
 東の空に上る太陽からの朝日が燦々と身体に降り注ぐ。
 仙命樹にはつらいだろうが、人間としての俺には心地よい。
 状況は悪いが、気分はいいあさ…………

「しくしくしくしくしくしく――――」

 でもなかった。

609名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 01:35:33 ID:oIizvxdn0
「ひどいのひどいの。光岡さんも雪緒ちゃんもひどいの。みんなでいじめるの」
「だから、ごめんなさいって……」
「……何事だ」
 隣のベッドからはことみの嗚咽。そして詫びを入れる雪緒の声。
 せっかくのいい気分が台無しだ。
「ひどいのひどいの。光岡さんが悪いの」
「……何があったんだ」
「う〜ん……。昨日、光岡さんにこの子任されて……しずめてあげたんだけど……
 その時のやり方がちょっといじわるすぎたかな……って」
「いじわる……」
「しくしくしく……」

 ううむ、いくら疲れていたとはいえ少し冷たかったか。
 
「わかったことみ。俺が悪かった。何か俺にできることなら聞いてやろう。
 だから機嫌を直せ。な?」
「……なんでも?」
「ああ、俺にできる範囲に限られるが」
「なら……」

A 朝ごはん好きなものを食べさせてほしい
B メインヒロイン格の扱いを要求しる!
C 一曲聴け
D 今度はちゃんと相手してほしい
610名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 01:42:05 ID:wbKe1uET0
C
611名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 02:08:47 ID:lQgDMj660
何の曲を出すのかによって展開に違いがあるのだろうか
612名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 02:36:59 ID:AJZEiDnC0
ことみはどこから用意したのかヴァイオリンを取り出し弦を構えた。
ふむ、構えは様になっている。どんな音色を出すのか興味がわいてきた。
「それじゃあ、引くの。曲は
『ベートーヴェン作曲ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61』なの」
そういって、ことみは演奏を始めた。

曲が始まった瞬間、いや、ことみが放つそれを『曲』と認識していいものか。
俺の脳裏にネコ型ロボットが出てくる漫画のヒロインが浮かび上がった。
とても朝のさわやかな目覚めを呼ぶようなものではない。
むしろ死神があちらの世界に呼びかけてくるようなものだ。

それは例えるなら学校の校舎のガラスを残らず同時に引っかいたような。

それは例えるなら100枚の黒板を500人で一斉に爪を立てたような。

それは例えるなら1000人の人間が一斉に油性ペンで字を書くような。

……夕べ「視覚兵器」という言葉が頭をよぎったがこちらは「音響兵器」だ。
のた打ち回って演奏を止めたかったが約束の手前聞くしかない。
隣の雪緒はまたも昇天しかかっている。
正直朝になり、仙命樹の効果が薄れ聴覚が鋭敏になっていないことが幸いした。
高級ホテルで防音が聞いているのも幸運だった。壁が薄ければ負傷者が溢れただろう。

永遠かと思われる時間が経ち、ことみは演奏を終えた。
「御静聴、ありがとうなの」
俺は「……良い曲だった。さ、朝食にしよう」というのが精一杯だった。
「アンコールはいかが?」という有難いお言葉は丁重に断った。
隣の雪緒を見た。間違いない、後5分聞けば雪緒の望みはかなっただろう……
613名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 02:37:59 ID:AJZEiDnC0
A 俺達が朝食を食べていると「猪名川由宇死亡」というニュースがテレビに流れていた
B 朝食の最中にことみが「今日はどうするの?」と聞いてきた
C 朝食の最中に俺は客席の一つからツインテールの女がこちらを見ているのに気づいた(リアンノン以外のツインテールの指定)
614名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 02:38:53 ID:aJrLAZlO0
615名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 03:26:32 ID:wuYuGjrc0
 正直朝っぱらからあんなものを聞かされて食欲があるはずもないが、食わないと体力も落ちる。
 俺たちはセルフサービスで食事を摂ることにした。
「それを言うならルームサービスなの」
 ……悪かったな。
 まあとにかく。フロントに連絡を入れて待つことしばし。
 運ばれてきた料理は俺は飯に納豆に味噌汁その他。ことみはトースト。雪緒はレタス。
 順当といえば順当なところだろう。一応調べてみたが飯に怪しいところはない。

「今日はこれからどうするの?」
 食事中、不意に美味そうに飯を食うことみが無理矢理胃に食い物を詰め込む俺に尋ねてきた。
 雪緒は1人もくもくとレタスの葉を小さくちぎって嚥下している。
「これから……か」
「あんまり後手後手になるのはよくないと思うの」
 そうだな……確かに。
 予言のせいか連中には先回りされっぱなしだが、今は俺たちにも一つだけ奴らの想定外であろう切り札がある。
 星読み。奴の本名『プリムラ』。
 これを知れたのは大きい。同時に、奴にとっても痛手だろう。
 猪名川の執念の勝利…………ん?
「…………」
「どうしたの?」
「いや……おかしいと思ってな」
「おかしい?」
「ああ。ここまで奴は、『星読み』……は、俺たちの行動をすべて見抜き、先々に罠を仕掛け翻弄してきた。
 なのになぜここに来て猪名川の、あの決死のメッセージを阻めなかった? 奴のあの行動は星読みですら読めなかったとでも言うのか?」
「それは……」
「まさかとは思うが……猪名川は偽の情報を掴まされたのか?
 いや……そんなことをしても星読みに利はあるまい。しかし、ならばなぜ……」
「それはきっと……」

A 一度にたくさんのことは予言できないの
B 『真の名』を知られた相手の行動は予言できないの
C それすら『星読み』は楽しんでるの
616名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 03:33:50 ID:aJrLAZlO0
617名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 06:58:53 ID:wjCdx7Xoo
「『星読み』はそれすらも楽しんでるの」
「楽しみだと?敵に塩を送る性格だとは思えないが」
「最終的には『星読み』の予言は絶対自分達に有利に運ぶ様になっているの」
「つまり過程で一部不都合が起きても………」
「最後に勝てばよかろうなのだぁーーーっ!!なの」
なるほど、確かに俺に名前を知られた所でツインテールの会に直接ダメージが入る訳ではない。
自分に都合の悪い予言が来たらすぐに元凶を絶つだろうしな。
では、名前がばれてしまう事自体はプリムラにとっては大した問題ではないのか?
だとすると………

その時、ドアをノックする音が聞こえた。
ドアを叩いた人物は

A ツインテール友の会の手の者
B 眼鏡キャラを守る会の手の者
618名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 07:00:12 ID:fi6+cpImo
a
619名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 07:40:59 ID:luXhqa/Po
「誰だ?」
このタイミングで人が来るとは。俺は敵襲を警戒し
ドアの穴から用心深く顔を見る。
こいつは…学校の窓から俺を狙撃した少女!
「誰なの?」
「いや、待て…」

妙だ。俺と戦った時には200m先からも感じ取れる気迫があった。
戦闘のプロなら誰でも身に纏うオーラのようなものがあった。
だが、ドアの向こうの少女からは闘志も殺気も感じられない。
「…入れ」
俺は慎重にドアを開け、その女を部屋に入れた。
「あら、あなた…」
「ゆ、柚原このみ!!…なの」

二人とも驚いている。当然だろう、ましてやことみにとっては。
だが問題の少女は既に両手を上げ、敵意は無い事を示している。
「ありがとう。扉を開けてもらえて助かったわ」
「助かっただと?」
彼女もツインテール友の会を裏切ったのだろうか?
「まずはこの格好を脱がないと始まらないよね」
そう言い出すやいなや、このみはいきなりスカートに手をかけた。
620名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 07:42:38 ID:luXhqa/Po
「まっ待て!」
正直俺ももう濡れ場はごめんだ!こうも連続で女に…
「何!?」
だが、スカートの下から覗いたのは男物のトランクス。
さらに頭に手をかけると、その髪がすっぽりと抜け落ちる。カツラだったようだ。

「ふ〜、丸一日この格好でいるのは辛かったよ」
カツラを取り、制服を脱ぎ捨てた後に残ったのは半裸のこのみ…ではなく男性!!
「ちょっと待ってくれ、入口に服と衣装置いてきちまった」
そう言って半裸の男はトランクを持ってくる。
「驚いたか?これが俺の能力なんだ」
自分の服を着ながら平然と男はのたまう。
「女装だと!?貴様、何者だ?」
「へ…変態さんなの」
「そ、それ以前に身長や声まで変わるなんて…」
とにかく、この謎の女装男から俺は詳しく話を聞く事にした。

彼の名は千堂和樹。その名前に俺は聞き覚えがあった。
確か、坂神と共にツインテール友の会に勧誘された…
「漫画家なの」
「そんな大層なもんじゃないさ。ただの同人絵描きだよ」
621名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 07:45:26 ID:luXhqa/Po
和樹の話によると
勧誘されたというのは真っ赤な嘘であり、騙されて漫画を描かされ続けていたらしい。
彼の漫画はアマチュアとはいえ「オタク」という人種には絶大な人気を誇り、
下手な出版社を凌駕するだけの資金源になるそうだ。

「…ツインテール萌えの漫画ばかり描かされていたというのか?」
「そうだ、こちらの要求や描きたい物は全て却下!来る日も来る日もツインテール…」
「みんな同じ髪型の漫画なんて気持ち悪いなの」
「だが、俺もただ言いなりになった訳じゃない」
「というと?」
「この力を使ったのさ!」

叫んだ途端、和樹はまた服を脱ぎ出しカツラを被り、
柚原このみそっくりに変装した。
「このチーム一喝直伝のコスプレのおかげなのよ」
「こすぷれ…何だそれは?変装を極めた者への称号か?」
それ以前に声色や身の丈まで変えるとは、軍の特殊工作兵でもなかなかいないぞ…。

「わたしはこの力を使い、ツインテールの会の様々な人物になって情報を聞き出したの」
「衣装はどうしたんだ?」
「漫画の資料に使うと言えばどんな服もカツラも貸してくれたからね。それを使ったのよ」
「どうでもいいが、俺達の前で喋り方まで女にする意味はあるのか?」
「気分よ気分。そして昨日、幹部全員が中立派を潰しに乗り出すと言い出したの」
「その隙に乗じて自らも脱出したという訳か?」
「そういう事」
622名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 07:49:05 ID:luXhqa/Po
「俺達がこのホテルにいる事は誰から聞いた?」
「脱出した後に南さんと連絡を取ったら教えてくれたのよ」
「南だと?眼鏡キャラを守る会も俺達の居場所をマークしていたのか?」
「そこまではわたしも知らない。ただ、南さんはわたしにまずあなた達に会えと言った」

眼鏡キャラを守る会…何を考えている?
そういえば俺は眼鏡キャラを守る会については
ほとんど何も知らない。
解っているのはツインテール友の会と敵対しているのと、
我々とは戦わないという事だけだ。
やはりもう一度コンタクトを取るべきか?

ところで、中立派が壊滅した事は和樹は知らないのか。
「由宇も強いからな…あんな連中には負けないさ」
「男言葉に戻ってるわよ」
まだ黙っていた方がいいだろうか…。
「それで、まずわたしは眼鏡キャラを守る会に行く前にあなた達に合流しようと思ったの」
「なるほど」
「この情報はツインテール友の会の地盤を揺るがす切り札になるわ」
千堂和樹がコスプレを繰り返して掴んだ情報とは?

A 星読みの弱点、及び弱点を付く効果的な方法について
B 星読みの予言方法、及びそれを防ぐ手段について
C 星読みの生い立ち、ツインテール友の会設立の本当の理由について
D ツインテール友の会本部の場所、及び到達手段について

※ちなみに和樹が柚原このみのコスプレをするのは
アニメのこみパRで本当にやったネタです
623名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 07:49:50 ID:OMhLgOoE0
こみパRのアニメネタか。
あれは衝撃的だった。

Cで
624名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 20:20:08 ID:AJZEiDnC0
「このみが知ったのは『星読み』の生い立ち、『ツインテール友の会』設立の本当の理由についてだよ、サトくん」
……「光岡悟」だから「サトくん」か
なりきっているとは言え男にそんな呼ばれ方をすると背中に悪寒が走る。
正直俺は目の前の千堂和樹を今すぐ跋扈の剣で首を切り落としたい気分になったが。
本人が必死に変装までして得た情報だ、我慢して聞こう。
「……『星読み』であるリアンノンはゲール族の巫女で目的は不遇なツインテール活躍じゃないのか?」
俺がそう尋ねると柚原このみのコスプレをした和樹は首を振った。
「サトくん、生い立ちについては不十分だし、確かにそれも目的のうちだけどまだ他に本当の目的があるの」
「………初耳なの」
「……一体何を考えているのかしら」
ことみも雪緒もやはり知らないらしい。
「このみが調べたところによるとリアンノンの生い立ちはね………」
千堂和樹はリアンノンの生い立ちについて語った。
……幼い頃に親を失い兄と支えあって生きていたこと。
……ゲール族の予言を成す巫女として美しく清らかに成長したこと。
……魔王と呼ばれる者と出会って妻となったこと。
……一族の起こした独立戦争に参加して魔術や予言がより成長したこと。
「なるほど、それで優れた魔術や予言ができるわけか……」
ゲール族というのは聞いたことがある。ニュースで独立国家を作ったと報道され。
現在は対外的にもおとなしくそれなりの国力を持ち平和にやっていると聞いた。
だが、それなら何故リアンノンは『ツインテール友の会』を設立してこんな不毛な闘争を行っているんだ?
「千堂和樹、一体リアンノンの目的は何なんだ?」


A 「…………夫が他に娶った妻を殺す戦力を探すことが目的なの、サトくん」
B 「…………『眼鏡の会』にいる『母国を滅ぼす者』を殺すことが目的なの、サトくん」
C 「…………リアンノンにとっては『闘争』そのものが目的なの、サトくん」
625名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 20:20:49 ID:UqRXsnR60
A
626名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 21:14:36 ID:0BdR1TiN0
「…………夫が他に娶った妻を殺す戦力を探すことが目的なの、サトくん」
「他に娶った妻を殺す……なんだそれは」
「魔王と呼ばれる彼女の夫はその名にふさわしく絶倫みたいで、8人の妻が
 いるらしいんだよ。それで、その寵を争っているみたい」
「寵を争うにしても、殺すとは穏やかじゃないだろう。だいたい、それこそ
 殺すなんてしたら夫の寵を失うんじゃないのか」
「うーん、そこらへんはわからないでありますよ。
 魔王と呼ばれるくらいだから、強い女の人が好きだとかじゃないかな」
「傍迷惑な話だな」
「魔王の妻は、リアンノンのほかに、モルガン、リムリス、エルミン、スィール、
 オクタヴィア、ラスティ、エポナの計8人。
 基本的には戦士や魔法使いだし、そうでない何人かもお店屋さんギルド、
 メイド同好会に属し、その庇護下にあるんだよ。
 その中でも眼鏡キャラを守る会に属すエルミンをもっとも憎んでいるみたい」
「なんで憎んでるんだ」
「さあ…… 嫉妬するイベントやおいしいシーンがたくさんあったとかじゃないかな」

「で、その迷惑の大本である夫はどうしてるんだ」
「リーフの塔とかいうのに傭兵たちと挑戦していて、ここしばらくはいないんだって。
 それで急に動き出したみたいだよ」
「じゃあ、俺がツインテール友の会の邪魔になるっていうのはなんだ。
 その妻の誰かに俺が肩入れするとか、そういうことを予知して、俺を
 倒すようにしたってことなのか」
「それは『星読み』に聞かないとわからないけど」

肝心なことまではわからないか。
それにしても、そんなくだらない理由で雪緒を生き返らせたのかと思うと腹が立つ。
当の雪緒は、冷めた顔をして、
「失うことを恐れるくらいなら、最初から欲しがらなければ良かったのに」
とぽつりとつぶやいていた。
627名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 21:15:33 ID:0BdR1TiN0
A 一度眼鏡キャラを守る会と接触してみる。
B 和樹をどうするか考える。
C 他に有益な情報がないか聞く。
628名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 21:16:07 ID:zQ5R53FK0
A 何やってんだよアロウンw
629名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 21:59:19 ID:0BdR1TiN0
一度眼鏡キャラを守る会と接触してみるか。
牧村やそのエルミンとやらに会って和樹の話を裏付けてから、
組むか組まないか考えればいいだろう。
いつまでもこの女装男を連れ歩くわけにもいかないからな。
猪名川の話も、牧村から話してもらったほうがいいだろう。

「よし、牧村と会おう。ただし、組むか組まないかは会ってからだ」
「うん、案内するよ」
「雪緒もことみもそれでいいな」
「毒をくらわば皿までなの」
雪緒は黙って頷いた。

「ミルト、おはよう」
「おはようございます、須磨寺様。昨夜はお楽しみでしたね」
「盗み聞きなんて品が良くないの」
「当てずっぽうです」
「……」
「うわぁ、車が喋ってる! すごいよサトくん!」
「わかった、わかったから早く乗ってくれ。見物客が増えてる」
ドレスを着た少女を抱き、両側にも侍らせたところはいい見物だ。

「光岡様、どちらへ向かいますか?」
「和樹」
「うん、場所はさっき電話で聞いたから」
行き先を俺とミルトに説明する。いつのまにやら4人に増えてしまった
メンバーを乗せて、ホテルを後にした。
630名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 22:01:18 ID:0BdR1TiN0
「しかし、いつまでその格好で居るんだ?」
「この格好でいるとなんだか気分がいいんだよ。
 それに、ツインテールに会ったときに混乱させられるしね」
そう言って笑う顔は本当に少女のようだ。

……まさか、この状態で催淫作用にかかると、その、どうなるんだ。

      | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ   
     /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ     '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !  
     ! ハ!|  ー─ '  i  !    `'   '' "   ||ヽ l |  

駄目だ、考えてはいけない。俺は全てを忘れて運転に没頭した。


A 牧村と落ち合う場所には、牧村と小さな女の子が待っていた。
B 牧村と落ち合う場所には、惨劇の跡だけが残っていた。
631名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 22:02:35 ID:FVHusdYJ0
Bで
632名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 22:03:02 ID:AJZEiDnC0
B
633名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 22:04:11 ID:OMhLgOoE0
ミルト、4シーターだったっけ?

まあ違っても改装版てことでいいとは思うが。
634名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 23:02:54 ID:0BdR1TiN0
俺たちがその場所に辿り着いたとき。
そこにはすでに惨劇の跡だけが残っていた。
誰かのものとおぼしき眼鏡、そして、血痕。
それは牧村のものか、ツインテール側のものか……
いずれにせよ、また俺たちは一手遅れたらしい。

「おそらく、おまえが脱出したのを予知するか見張っていたかして携帯を傍受し、
 アジトから出てきた牧村を襲撃させたんだろうな」
「くそっ、南さんは……」
「わからん、殺されたか、逃げ出したか」
「そうだ、携帯は……だめだ、通じない」
すでにこのみとやらの演技も忘れた和樹が荒々しく携帯を閉じる。

「これで完全に全面戦争なの」
「そうね、『星読み』も最初は回避したがっていたみたいだけど。
 勝つ算段でもできたのか、それとも目的を果たして、ツインテール友の会なんて
 どうなっても良いと思ったのかしら」
「どういうことですか? 須磨寺様」
「強力な味方を手に入れたか、他の全ての妻を殺したとか……」
「証拠がないの」
「ああ、まだ決め付けるべきじゃない」

いまだ悔やんでいる和樹に声をかけようとした。

A 「お探しのものは、これかしら」向坂環が見たことのない少女の首を捧げ持ち、
  「探してるのは、これかな?」和樹と同じ顔をした少女がを牧村の首を抱えていた。
B 血に塗れた手紙が落ちていたのを見つけた。
C 眼鏡キャラを守る会のアジトを知らないか和樹に尋ねた。
D 眼鏡キャラを守る会との接触はあきらめ、雪緒のことを調べに戻ることにした。
635名無しさんだよもん:2005/09/27(火) 23:05:06 ID:L37gqdnK0
b
636名無しさんだよもん:2005/09/28(水) 00:22:59 ID:Jpw6CLIu0
「ん? これは……」
 それは血に濡れた手紙だった。

『おはこんばんちは、光岡さん。
 今日も天気の良い日です。あなたがこの手紙を読んだ時には

 す で に 手 遅 れ 

 でした。あっははははは。……っと失礼。そうそう聞いて下さい。
 最近強そうな人を雇ったんです。自分の強さに絶対の自信を持ってたようですが
 まあその彼をここにけしかけてみたんですよ。
 結果は見ての通り、まずまずの出来です。
 でも、彼に誤算がありました。この世界には彼なんかでは相手に出来ない人間がいるんです
 彼? そこの雑居ビルの二階にいますよ』

「ちょ…サトくん、どこ行くの?」
 俺は導かれるように手紙の指し示すビルに入った。
 階段を上がる。
 廊下に男…いやビデオカメラをもった少年が倒れていた。
 彼はとてつもなく恐ろしい物を見たような……苦痛と絶望に顔を歪めて死んでいた

『あっそれが私の兄です。私の雇った人はその扉の向こうにいますよ』
 視線を移すと半開きになったドアがある。俺は恐る恐るドアを――。

 そこで俺の記憶は途絶えた。
637名無しさんだよもん:2005/09/28(水) 00:24:17 ID:Jpw6CLIu0
「サトくん? あのビルに何があったの?」
「いや、何もなかった」
 何もなかったのではない。
 何も覚えていないのだ。階段を上がり少年の死体を見たところまでは確かに記憶あるのだが……。

『ぷっ…くくっ…ひぐっ…あはっ…見ました光岡さん?
 あのSurprisePartyの様子を。
 でかいっ!! そして太いっ!!
 男根!! 恐ろしいほどに男根!! を露出してくたばってる彼を
 彼も相手が悪かったですね〜、なにせ清水な(略ですから
 それでは光岡さん、頑張って私の所にたどりついて下さい』
 そこで手紙は終わっていた。

「光岡さん……もしかして……」
「やめろ、アレは人間には知覚できん存在だ。確かにアレを見たらお前は昇天する
 しかし俺はそんな方法でお前を殺したくない」
「結局…ふり出しに戻るなの」
「さてどうするか……」

A 安宅なら何か知っているかもしれない。もう一度石原診療所に戻ってみる
B 和樹にここに来る前のことを聞いてみる
C 勇気を振り絞り雑居ビル内のビデオカメラを取りに行く
638名無しさんだよもん:2005/09/28(水) 00:25:09 ID:eR73bTZq0
A
639名無しさんだよもん:2005/09/28(水) 00:30:46 ID:KFItxcjF0
誰が倒れてたの?これからの選択肢次第?
640名無しさんだよもん:2005/09/28(水) 01:22:27 ID:eOBFg0pO0
なんか「わかる人にしかわからない展開」が続いてるなぁ。
641名無しさんだよもん:2005/09/28(水) 01:47:42 ID:rAS6y4AF0
俺達はミルトに乗って昨日あった安宅の下へ急いでいた。
眼鏡の会との接点となるはずだった牧村は
友の会が放った刺客(サプライズパーティーの)に始末され。
その刺客は戦略兵器清水(ryによって死んでいた。
ついでに昨日リアンノンが言っていたに〜さまとやらの死体も転がっていた。
何故あの雑居ビルに清水(ryがいたのか疑問だったが。
それを確かめる勇気は無かった。大方眼鏡の会でも持て余して謹慎状態だったのだろう。
「ごめんね、サトくん、眼鏡の会で連絡先がわかっているのは南さんだけなの
 せめてタイくん(九品仏大志)の連絡先がわかればよかったんだけど…」
申し訳無さそうに千堂和樹が俺に言った。
………八方塞がりとなった俺達はもう一度安宅に会うことにした。
一応彼女も元眼鏡の会、何か教えてくれるかもしれない。
だが、あの安宅が何か助けになってくれる期待は薄いのだが………。



「残念だけど私は協力できないわよ」
にべもなく安宅が俺達に言い放つ。
石原診療所を尋ねた俺達を迎えた言葉は予想通りのものだった。
こいつは例え眼鏡の会が壊滅することになっても「見届ける」役割を逸脱しない。
そして誰も彼女に無理強いをすることはできない。
落胆する俺達を見て安宅がやれやれといった顔で言った。
「まぁ……これぐらいならあなた達に手をかしてもいいけど」



A 「須磨寺さんの当分の防腐処理と義足を用意してあげるわ」
B 「………眼鏡の会『栗原透子』のケイタイの番号よ」
C 「………眼鏡の会『保科智子』の電話番号よ」
D 「………ツインテールの会『春原芽衣』の電話番号よ」
642名無しさんだよもん:2005/09/28(水) 01:48:55 ID:n0HzDGbb0
a
643名無しさんだよもん:2005/09/28(水) 01:50:03 ID:wy01WIEKO
A
644名無しさんだよもん:2005/09/28(水) 17:18:51 ID:c4K7Opnk0
「須磨寺さんの当分の防腐処理と義足を用意してあげるわ」
 安宅はいつもの人を見透かしたような笑みを見せる。
 おそらく見抜かれている。いつも俺が雪緒を抱っこして移動している事を。
 ……だからこの女は苦手だ。
「すまん、世話になる」
 一応礼は言っておく。
 それが有りがたいことに変わりはないのだから。
「それで?」
「……なに?」
「それで、あなた達はこれからどうするの?」
 安宅に言われて気付く。
 俺は元々雪緒を死なせてやるために手を尽くしていたのだが、
 友の会の連中に邪魔をされ、足がかりも奪われ途方にくれている状態だ。
「さんざん邪魔されてるから、逆にツインテール友の会を潰しに掛かるの?
 それとも……まだ深く関わらないスタンスを貫くつもり?」
「それは……」
「決断は早めにしたほうがいいわよ。
 統制の取れた集団の恐ろしさは軍人である貴方がよく知ってるでしょう?」
「……分かっている」
 友の会を潰す。そんな考えが最初からなかったわけじゃない。
 元々俺は狙われている立場だ、俺から潰しに掛かっても立派な正当防衛になろう。
 それに中立派も守る会も潰された。
 別に俺と大した縁があるわけじゃないが、大義名分がないわけでもない。
 だが……それでいいのか?
 奴らを潰すことが真の解決となりうるのか?
 俺は……

A ツインテール友の会と戦う覚悟がある
B いや……それよりも今は雪緒のことが気になる
645名無しさんだよもん:2005/09/28(水) 17:22:29 ID:4TqWn4Rk0
B……だな。
646名無しさんだよもん:2005/09/28(水) 17:47:54 ID:c4K7Opnk0
 いや……それよりも今は雪緒のことが気になる。
 そもそも俺と奴らとは元々何の関係もない。
 俺が命を狙われているから嫌々相手をしているだけだ。
 そして、今は奴らに対する敵意よりも、
 奴らの野望の犠牲となっている雪緒への意識のほうが勝っていた。
 これからも俺は奴らに関わるべきじゃない。
 そうだ、ツインテール友の会が眼鏡キャラを守る会を倒そうが、中立派を潰そうが、
 奴らの野望が成就しようが俺には大した問題ではないのだ。どうせ近い将来死ぬことだしな。

「終わったわよ」
 安宅の声で俺は顔を上げた。
 そこには義足をつけられ、まだ自由自在とまでは行かないが
 二本の足で地に立つ雪緒の姿があった。
「世話になったな」
 俺はそれだけ言うとことみと和樹に立つように促し、そのまま出口へ向かう。
「……答えは見つかった?」
「ああ、最初から決まっていた。俺は奴らとは関わるつもりはない」
 それだけ言い捨てて俺は診療所を出た。
 安宅がその答えをどう思ったかはもう知る由もない。
647名無しさんだよもん:2005/09/28(水) 17:48:25 ID:c4K7Opnk0
「それで、これからどうするの?」
 ミルトに戻ったところで、ことみが聞いてきた。
「ああ、予定通り……雪緒を死なせてやることにした」
「え……」
 その言葉に雪緒が反応する。
「光岡さん、私のことはもう気にしなくていいわ。事態は……もうそれどころじゃないでしょう?」
「いや、そう言う問題じゃない。
 元々俺は奴らが何をしようがどうでもよかった。俺に関わりさえしなければな。
 奴らとは関わらない。今までそれを貫いてきたのだ、これからも変えるつもりなどない。
 ……いいな? ことみ、和樹」
「わたしは構わないの」
「守る会があんなになっちゃった以上、サト君の決定に従うでありますですよ」
 2人は俺にそう言葉を返した。……すまんな。
 思い返してみれば、もう俺に味方はこの三人しか残っていない。
 やはり、最初に猪名川由宇か牧村南と手を組んでおくべきだったのだろうか。

 さて、雪緒を死なせてやると言ってもどうしたものだろうか。
 死の原因を探し、それを克服すればいいわけだが……「それ」は非常に難しいことだ。
 雪緒の生前よく行った場所に行ってみるのはどうだ? ……いや、それはもうやった。
 そうなると……やはり雪緒に直接聞くしかないだろう。
 それでどんな答えが返ってくるか。それを聞いてからまた具体的な行動を決定しても遅くはない。
「雪緒」
「……なに?」

A 「おまえは……どうして自殺を図った?」
B 「以前木田という男の名を口にしていたが、どんな関係だった?」
C 「おまえは生前何か辛いことがあったのか?」
648名無しさんだよもん:2005/09/28(水) 18:06:39 ID:iYgRcAcY0
選択どうぞ↓
649名無しさんだよもん:2005/09/28(水) 18:14:47 ID:P57PNSy50
いやいや他の方どうぞ↓
650名無しさんだよもん:2005/09/28(水) 18:50:04 ID:RGqNJ6hs0
いい加減にせんかい(w
で、B
651名無しさんだよもん:2005/09/28(水) 20:38:01 ID:rAS6y4AF0
「以前木田という男の名を口にしていたが、どんな関係だった?」
ミルトの中で俺は雪緒に聞いてみた。
そう、以前(といっても二日前だが)俺が雪緒を抱いたときに
雪緒が口にした男の名前「木田」
あの時雪緒は「木田」と一緒に自殺をして死んだと言った。
雪緒の「死の原因」についても何か関わりがあるのではないか。
「………席をはずしたほうがいいかもしれないなの」
「光岡様、何処かで止めてお二人になられたほうがよろしいのではないですか?」
「サトくんデリカシーがないでありますよ」
ことみとミルトと千堂和樹から非難の声が上がる。
……確かに、こう人(と車)がいる場所で聞くのは雪緒も言いにくいのかもしれない。

「…………いいわ、聞いて。………私と木田君は、屋上で出会ったの」
雪緒は静かに少しずつ話し始めた。

屋上で自殺しようとしていたときに木田に見つけられたこと。
この世に生きる意味を見出せない木田と体を重ねたこと。
木田の妹の恵美梨ちゃんが雪緒のことを好きで。
また親しくなった人と悲しい別れをするのではと取り乱したこと。
……そして、雪緒はこれ以上親しくなった人と別れる悲しみを味わいたくないために。
木田は最後まで生きる意味を見出せないために。
二人で学校の屋上から飛び降りたこと。

652名無しさんだよもん:2005/09/28(水) 20:38:36 ID:rAS6y4AF0


「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
雪緒の話が終わり、重い内容に車内を沈黙が支配した。
「……参考になったかしら?」
俺はこの話を聞いて………



A 生前の木田を知るものと会うべきだと思った。
B 何とか生前の木田の意志を知る日記か遺書などを探すべきだと思った。
C 鍵となる「木田」が死んでしまった以上、真っ当な方法で昇天させるのは難しいと思った。
D 何とかして死者の「木田」と話をするべきだと思った。
653名無しさんだよもん:2005/09/28(水) 20:43:45 ID:uXoJg/SO0
a
654名無しさんだよもん:2005/09/29(木) 20:13:52 ID:Fep0BdvI0
雪緒の話を聞いて重い沈黙が漂う中俺は考えた。
彼女の「死の原因」は。
『親しい人と別れを繰り返すことに耐えられない』というものだ。
そうなるとそれを克服させるためには。
『雪緒に人は別れの悲しみに耐えながら生きてゆくもの』
と認めさせることだろう。
そのためには……やはり雪緒や木田との死別に悲しむ人間を捜し。
会って今の雪緒と話をさせるべきだろう。
それはおそらく雪緒を酷く傷つけるだろうが……他に方法は無い。
雪緒の肉親では難しい、娘である雪緒を責めない可能性がある。
「……雪緒、生前木田と親しかった人間を知っているか?」
自らの独白を終え、黙って俯いていた雪緒に俺は聞いた。
「………………よ」
俺の考えを察したのだろうか、雪緒は言いにくそうにその人間の名前を呟く。
「ミルト、行き先が決まったぞ」

A 「木田恵美梨、木田の妹の家だ」
B 「栗原透子、木田と親しかった女の家だ」
655名無しさんだよもん:2005/09/29(木) 20:16:25 ID:PMGSxiG60
B
656名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 01:05:15 ID:GMjXFswm0

皆さんこんにちは、栗原透子です。
木田くんが突然あんな事になって、まだどうしていいか分からないけど
あたしの事を心配してしーちゃんが毎日うちまで来てくれて
いろいろと話し相手になってくれているので、だいぶ落ち着いてきました。
今日もついさっきまで3時間近くも話してました。

窓の外を見ると真っ赤な夕焼けです。もうこんばんは、だったかな。
……あれ、うちの前に知らないスポーツカーが止まっています。
中から降りてくるのは、白い髪の男の人と、ツインテールの女の人です。
女の人のほうはどこかで見たような……気が……

「ふえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」


俺は今、栗原宅にお邪魔している……少々強引に。
「映画みたいでかっこ良かったわよ、体当たりで扉を破るなんて」
「……中から悲鳴が聞こえれば、誰だって有事だと思うぞ」
扉を破った先では気弱そうな少女が顔面蒼白で立ち尽くしていたが
俺の後をついてきた雪緒の姿を見るなりその場に卒倒してしまった。
どうやら俺たちがこの家に来たのを窓から目撃してしまったらしい。
うかつだった……彼女が生前の木田と親しかった以上は
雪緒がどんな関係で、そしてどうなったかを知っていても不思議はない。
「死んだ人が突然現われたんだから、怖いに決まってるわよね」
「ああ、少し配慮が足らなかったかもしれないな」
ともかく今はことみと和樹に事情を説明してもらって
彼女の様子が落ち着くのを隣の部屋で待っているところだ。

A 程なくして、隣の部屋からおずおずと栗原透子が姿を現した。
B テーブルの上に置いてあった栗原透子の携帯電話が鳴り出した。
C 雪緒が不安そうに俺の手に指を絡めてきた。
D 栗原透子は眼鏡だった、ふと嫌な予感が脳裏をよぎった。
657名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 01:08:19 ID:tQU0QQ/D0
順当にA
658名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 01:08:19 ID:SFl8z7Dh0
A
659名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 02:02:11 ID:DuMIZikG0
「あ、あの。おまたせしました」
栗原透子がおずおずと姿を現した。
「ほんとはまだ信じられない事もあるけど……何か手伝える事があれば……」
顔中で半信半疑を表しているが、どうやら協力する気にはなってくれたようだ。
栗原の部屋で円形のテーブルを囲むようにして、俺たちは座った。

さて、何から聞いたものか。
と思っていたいたら、雪緒の方から先に口を開いた。
「……お葬式行ってくれたの?」
「う、うん」
「そう、ありがとう。あと、ごめんね」
それを聞いた栗原は少し黙り、意を決して言葉を続けた。

「……あ、あのね須磨寺さん。あ、あたしは別にいいの。木田くんがえらんだんだから」
何を選んだのか。それは不明だが、おおよその見当はついた。
その後、俺は3分ぐらい沈黙の時間が流れた気がした。

「で、でも。あたしよりもっと、あやまらなきゃいけない人がいると思うの」

それは

A 須磨寺の両親
B 木田の家族
660名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 02:15:42 ID:mPldc+8o0
Aで。
661名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 12:49:21 ID:eyqHv4ya0
「……ここで止めて」
俺達は栗原の家を出て雪緒の両親の家の近くに車を止めた。
『蕎麦屋 須磨寺』
「……今度は私一人で行かせて」
雪緒が俺達にそう言う、確かに相手が両親なら全くの部外者の俺達が。
出て行くのは避けたほうがいいだろう。
「……ああ、わかった」
「いいの?一人で大丈夫なの?」
ミルトから降り、ゆっくりと義足を動かして雪緒は自分が生まれ育った家に向かう。



小一時間ほど経っただろうか。
雪緒が両親と会っている間、俺達はミルトの中でただ雪緒の帰りを待つしかなかった。
「……上手くいくかな、サトくん」
「解らん、……雪緒次第としか言いようが無いな」
自殺した娘が突然返ってきたら両親はなんと思うだろうか。
泣いて一時の再開を喜ぶのだろうか?勝手に死んだことをなじって問い詰めるのだろうか?
なんにせよ雪緒には辛い仕打ちでしかないのだが……
「あっ、出てきたなの」
ことみに言われて視線を向けると、蕎麦屋の入り口から雪緒が。
丁寧にお辞儀をして出てきて、こちらに歩いてくる。
その足取りは義足ということを含めてもおぼつかないものだ。
俺達はミルトから降りて雪緒に駆け寄った。
「光岡さん………」
そう呟き、倒れかけそうになった雪緒を俺はしっかりと抱きしめた。


A 「ありがとう……光岡さん……」俺の胸元で雪緒が灰になってゆくのがわかった
B 「……雪緒……おい、雪緒!!」俺の胸元には魂の抜け殻……文字通り死体だけが残されていた
C 「……駄目なの……私、まだ死ねない……」俺の胸元で雪緒が泣きじゃくり始めた。
662名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 12:53:19 ID:+fW8Wak80
もうちょっとかな。
663名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 18:58:55 ID:3NH+1+dc0
雪緒が俺の胸で泣きじゃくり始めた。
「……駄目なの……私、まだ死ねない……どうして………どうしてなの………」
ことみも和樹も俺達に駆け寄る。
「本当なの、どこ変わっていないなの」
ことみの言う通り確かに雪緒に変化は見られない。
どういう事なのだろうか?リアンノンが嘘を教えたのだろうか?
それとも安宅が間違った殺人方法を教えたのだろうか?
……いや、リアンノンの予言は必ず当たるはずだし。
安宅が間違った診療をするとも思えない。
俺は安宅の言葉を思い返した。

>「それで彼女を殺す方法だけど……現状で肉体を木っ端微塵に破壊しても、それは肉を失うだけ。
> 魂は解放されず、たぶんすっっっっっごいタチの悪い悪霊と化すだけで、本当の死には至らない。ここまではオーケー?」
>「あら、聞いてたの。ならいいわ。 まあそういうわけで、彼女に魂の死、つまり真の死(トゥルー・デス)を与える方法だけど……」
>「彼女の死の原因を克服すること」
>「だから、彼女が自分の死、自分の自殺の原因。理由。それと真正面から向き合い、そして克服することが必要。
>それなしじゃ魂はいつまで経っても浄化されないのよ」


……つまり今の雪緒は魂が浄化されていて肉体を破壊すれば昇天できるということなのだろう。
俺は胸元の雪緒を見た、もう一度彼女の肉体を破壊しなければならないとは……
………映画や小説のように綺麗な終わり方はできないということか
「………安心しろ、今ならお前は死ねる」
「光岡さん………」
泣きじゃくる雪緒を諭すように頭をなで、俺は心を鬼にして残酷な質問をした。
「………どんな最期がいい?」


A 「………海に沈めて欲しいわ」
B 「………土に埋めて欲しいわ」
C 「………光岡さんに……最期を……お願いしてもいいかしら」
664名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 19:03:41 ID:m/+s7EW20
Cかな…
665名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 21:31:19 ID:Pr0po7tf0
「………光岡さんに……最期を……お願いしてもいいかしら」
 儚い笑みを浮かべたまま、雪緒はそう呟いた。
「そうか……」
 それは、この上なく光栄なことなのだろう。己が生の(いや、『死の』か?)終わりに俺を選んでくれるとは。
「わかった……」
「ごめん……なさい……」
「泣くな」
 嗚咽混じりの謝罪の言葉を俺は遮る。すでにその瞳から涙は流れない。
 しかし、雪緒は確かに泣いていた。
 俺は胸の中に雪緒を抱きしめる。
「泣くな……雪緒。お前に泣かれると……俺……まで……」
「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……ごめんなさい……」
「泣くな……! 謝るな……! 雪緒ッ……!」
「光岡さん……!」
 互いに、互いの身体に、涙を、染み込ませる。
 まるで互いに、互いの存在を刻み付けるかのように。


666名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 21:32:40 ID:Pr0po7tf0
「……ここでいいか」
「ええ」
 2人でひとしきり泣いた後、俺たちは街を見渡す小高い丘の頂上へと来ていた。
 ミルトと2人は麓に待たせてある。
 誰が希望するまでもなく、自然にそうなったからだ。
 おもむろに、雪緒が街の方向に振り向く。
「私、ずっと空っぽだった」
 地平の彼方まで見渡しながら、雪緒が呟く。
「ずっと自分の存在も、他人の存在も、そしてその繋がりも、価値のないものだと思っていた」
 吹き抜ける風をその身に浴びながら、雪緒が呟く。
「だから、こんな意味のない世界からは飛び立ってしまおうと、あの日、私は屋上から飛んだ」
 どこまでも広がる青い空を仰ぎながら、雪緒が呟く。
「けど……結局戻ってきたのは、この世界だった」
 心で泣きながら、雪緒が呟く。
「……皮肉なものね。死んでから、この街の素晴らしさに気づくなんて」
「失ってからその価値に気づく。人生にはよくあることだ」
「死んでから、ってのは珍しいんじゃないかしら?」
「そうだな」
 笑えない冗談を二人して鼻で笑う。
「だが、それは絶望ではない。たとえ遅くなったとしても、その価値に気づいたのだ。
 ならばそれは救いだ。気づいたのなら、己の心の中に残すことができる。
 ならばそれは希望だ。誰かに残すことができる」
「そうね……この街を知らないまま、あのまま死んでしまうよりはよかったのかもしれない。
 ひょっとしたら、私が蘇ったのは神さまがおまけの時間を私にくれたのかしら?
 この世界の、この街の、そしてそこで生きる人の価値、素晴らしさを認識させようと、
 神さまが一時の猶予を私に与えてくれたのかしら?」
「そうかも、しれないな」
667名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 21:33:34 ID:Pr0po7tf0
「だとしたら……うん。それこそ……神さまの下した、罰よね」
 不意に、そこで再び雪緒の声に涙が混じり始めた。
「残酷よね。酷いよね。死んでから、生きることの素晴らしさを教え込むなんて。
 今になって……この期に及んで、私に……今更になって……死んだ人間に……
 生きたいと願わせるなんて……
 本当、必罰ってよくできてる……神さまって、公平なのね……」
「雪緒……」
「ううん、いいの。覚悟はできてる。私はいてはいけない人間。
 もう、キャラメルのおまけは終わり。私の生きてきた短い時間、その短い時間のほんの小さなおまけ。
 おまけの時間は、もうおしまい」
 そしてぱっ、と振り返る。
 その顔には、満面の笑顔。
 おそらく、ここ数年誰にも見せたことないであろう、最高の。
「さあ、私を殺して光岡さん」
「正直言って、すごく苦しい。痛い。悲しい。けど、救いがないわけじゃない」
「それは光岡さん。この世界で、あなたに会えたこと。あなたと過ごせたこと。あなたに抱いてもらえたこと。あなたに守ってもらえたこと。……そして、あなたに殺してもらえること」
「幸せな人生じゃなかったと思う。不幸な人生だったかもしれない。くだらない生き方をしたかもしれない。馬鹿な死に方をしたかもしれない」
「けど、あなたと一緒にこの時この場所を過ごせることは私にとって救いだと思うから」
「だから…………さあ、光岡さん」


「私を…………殺して」



668名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 21:34:37 ID:Pr0po7tf0
「雪緒」
 俺はスラリと腰の跋扈を抜く。
「俺も幸せだった」
 最上段に構える。
「俺も間違った生を与えられた。馬鹿な人生を歩んできた。愚かな戦いを繰り返してきた」
「だが、俺も幸せだった。この数日、お前と会えたこと。お前と過ごせたこと。お前を抱けたこと。お前を守れたこと。……お前を、殺せること」
「雪緒」
「覚えていよう」
「俺はいつまでも」
「お前の苦しみ、痛み、悲しみ。俺が覚えていよう。この命の終わる、その時まで。否。お前の元に行く、その時まで」
「その苦しみ、痛み、悲しみ。分かち合おう。お前と俺で。わずかであろうと、俺が背負おう。肩を貸そう」
「違うわ、光岡さん」
「言ったでしょう? 私、今幸せよ」
「あなたに殺してもらえるなら、それはとてもとても幸せなことだから」
「だから光岡さん」
「苦しみ痛み悲しみだけじゃなく」
「幸せもちゃんと持っていってね」
「じゃないと私」
「またあなたと会えた時に」
「とてもとても悲しいから」
「だから光岡さん」
「ああそうだな雪緒」
「また、会いましょう」
「ああ、また会おう」

「旅立つ者には祝福を」
「送る人には幸せを」

「さようなら、光岡さん」
「さらばだ、雪緒」
669名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 21:35:39 ID:Pr0po7tf0


「誰彼時に、また逢おう」


 俺の人生最高の一刀が疾る。
 雪緒の唇が最期に、言葉を紡いだ。


A 「愛しているわ、光岡さん」
B  ……よく、聞こえなかった。
670名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 21:40:36 ID:tQU0QQ/D0
671名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 22:23:16 ID:Pr0po7tf0
 最期に、雪緒の唇は無意味な一言を呟いた。
 そう……あまりに無意味で、悲しい、最期の呟き。
 けして遂げることのない、遂げてはならない、雪緒が人として残した、最期の言葉……



「……降りてきたの」
「あっ……」
 丘の麓で待っていた2人と1台。降りてくる光岡の姿を最初に見つけたのはことみだった。
 もちろん、光岡1人だけを。
「……終わり……ましたか?」
 カツラを外したせいか男に戻っている和樹が駆け寄る。
 はっきりいって服だけ女な今は変態以外の何者でもないが、そんなことを気にする者はこの場にいない。
「ああ、終わった」
 肩を落とし、憔悴しきった様子で光岡は一言だけ答えた。
 そんな様子をみたことみはやや絶句する。今の光岡の姿は、丘を登る前より10個ほど歳をとったように見えたからだ。
 それほどまでに、だったということか。
「……お帰りなさいませ、光岡様」
「ああ。ただいまミルト」
 そのまま崩れ落ちるようにミルトのシートへ腰掛ける。
「あの、光岡さん」
 シートを倒し、大きな息を吐いたところでことみが遠慮がちに光岡に声をかけた。
「……なんだ」
「あの、これ……」
 続けたのは和樹。懐から一枚、二つ折りになった紙を差し出す。
「……なんだこれは」
 受け取る光岡。開いてみるとそこには白黒の地図が。一箇所印がつけてある。
「どこから説明したものだか……」
「待ってる間に、電話が来たの」
「電話?」
 ことみが携帯電話を取り出す。
672名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 22:24:45 ID:Pr0po7tf0
「誰からだ」
「石原先生からなの」
「安宅…………?」
 その名を聞いて光岡の目つきが変わる。
「なんと?」
「なんでも、前の診療分の薬を渡し忘れた…………と」
「ここの場所を教えたら、近くのコンビニにFAXで送ってきたの」
「それが、この紙です」
「紙……」
 もう一度紙を見る。地図に記されている場所はそう遠くない。
「……ここに何があるというんだ」
「なんでも、友の会本部の場所……だそうです」
「!」
 シートから飛び上がる。
「『須磨寺さんの病気は光岡くんが治すでしょうけど、その後の光岡くんの病気にはこれが必要でしょう……』って言ってたの」
「……………………そうか」
 光岡はもう一度地図を見ると、クシャッと丸めてポケットに突っ込み
「2人とも、こっちへ来い」
「?」
「?」
 不意に光岡に促され、和樹とことみは一歩、光岡に近寄る。
 そしていきなり、
 ぴしっ! びしっ!
「痛ッ!」
「いたいの……」
 一発ずつ、強烈なデコピンを2人にかました。
「な、何するんですかいきなり!?」
「いじめる? いじめる?」
 当然非難の声を挙げる2人だが、光岡はまるで無視。さらにことみから携帯電話を取り上げどこかにコールする。
 呼び出し音3回。相手が受話器を取った。
673名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 22:26:39 ID:Pr0po7tf0
『はい、こちら石原診療所』
「安宅か。俺だ。2人重傷者が出た。頭蓋骨陥没の重症だ。そっちで一晩面倒を見ろ」
『それが人にものを頼む態度?』
「俺は一市民として当然の義務を果たしているのみだ。お前も医者なら怪我人の面倒はしっかり看ろ」
『あーはいはいわかったわかったわ。どうせ何言ったって聞く耳持たないんでしょうし。その代わり代金はしっかり請求させてもらいますからね』
「ああ、よろしく頼むぞ」
 そして通話を切る。だが、その直前
『……死ぬんじゃないわよ』
 麗子の声が、漏れてきた。

 ピッ。

「ミルト」
『はい。準備完了しております光岡様』
 光岡が呼びかけるまでもなくミルトはエンジンに火を点けていた。
「付き合ってもらうぞ」
『何処へなりとも』
「というわけで2人とも、今すぐ石原診療所へ向かえ。なに、一日もあればカタはつく。
 いくら安宅といえど自分のところの患者ぐらいは守るだろう」
「ちょ、ちょっと待ってください光岡さん!」
「どうするつもりなの!?」
「どうもこうもない」
 バタンとドアを閉め、ギアチェンジ。エンジン全開でミルトが鬨の声を上げる。

「『星読み』! 落とし前はつけてもらうぞ!」

A エンディングへ。
B 特に何事もなく『本部前』に到着。
C ハイウェイ上で正体不明の機械群に囲まれた。
674名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 22:29:47 ID:tQU0QQ/D0
C。
675名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 22:57:03 ID:3NH+1+dc0
俺は友の会と決着をつけるために高速道路を走っていた。
ミルトのスピードは前方にいた車をすぐに後ろへ追いやり目的地を目指す。
「ミルト、後どれ位で着く?」
『順調に走ることができれば3時間後ですが……難しいようです』
ミルトはそう言うと、急ブレーキをかけて止まってしまった。
『前方に正体不明の機械郡が………合計10台占領しています』
「正体不明……何か役に立つデータは無いのか?」
『………少々待ってください……自律掃討戦車3台
 軽装対人戦車5台・Mk43L/e自動要撃砲台通称『シオマネキ』2台です』
『………ハッキング・その他ジャミングなどは受け付けません
 おそらく、専用の特殊な回線で連絡しあっているようです』
「そうか…………」

俺は跋扈の剣を掴んでミルトを降り、前方の道路を塞ぐ機械たちを見る。
後方に控えているシオマネキの上に、単装榴弾銃を構えた一人の少女が一人の少女が立っていた。
彼女は……やはりツインテールだった。


「ツインテールはいかがでしょう?」
「どんな時も決して消えることの無い美しい双髪のきらめき」
「たくさんのツインテールが皆様をお待ちしています」
歌うように口上を述べると、俺に向かって丁寧にお辞儀をした。
「こんばんは、光岡さん、私はSCR5000Si/FL CAPEL II、ほしのゆめみと申します」
そう言ってゆめみとやらは榴弾銃を俺に向ける、他の機械たちも俺に銃口を向けた。


A 「今から引き返せば見逃してあげますよ、もう眼鏡の会は潰しましたし」ゆめみが俺に提案した
B 『光岡様、このルートからは無謀です、別ルートを提案します』ミルトが俺に提案した
C 銃口が火を噴く瞬間、ミルトは銃弾を避けるためにバックし、俺は横に飛びのいた
676名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 22:58:24 ID:k59PORpk0
C
677名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 23:12:14 ID:Ga35qf8r0
銃口が火を噴く瞬間、ミルトは銃弾を避けるためにバックし、俺は横に飛びのいた。
「盛大な出迎えだな、ミルト」
「ああ、楽しくなってきやがった、ですね」
俺たちは大声で声を交わす。
ミルトはそのまま高速でバックを続けた。

「機械なのに、人間を置いて逃げるなんて、良くない子ですね」
そういってほしのゆめみとやらは改めて俺に銃口を向け、それは火を吹いた。
砲弾はガードレールや遮音壁をなぎ倒す。だが、そこに俺はもういない。
瞬間に俺はゆめみの立つひときわおおきいそのシオマネキ─いわば四足の自走戦車─
の足元を存分に斬った。
座るには安定の良くない四足の自走戦車が傾くと、ふわりとほしのゆめみはとびあがり、
もう一台のシオマネキにのりうつろうとした。

砲弾の音にまぎれて俺以外に聞こえなかったのが残念だ。
その最高のエキゾーストノートはミルト達の葬送曲だったろうに。
ミルトが走る。
ゆめみは笑っていただろう。遅すぎる、と。

「たしかに遅いな」
ミルトの後ろを走っていた、誰も乗るもののないカブ。
たしかに、それをさえぎるには、遅すぎた。
ミルトの速度を超え、ミルトの後部を踏み台にし、空へと飛ぶ。その先には。


破裂音を聞くまもなく、ミルトに飛び乗る。
制御を失って暴れだした自律掃討戦車や軽装対人戦車の間を縫うようにし、
俺たちは走り続けた。

A 本部前へ到着。
B 行く手に立ちふさがる影があった(環・このみ・皐月より選択)
678名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 23:14:29 ID:9+ell/fE0
679名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 23:35:21 ID:l2SwumuV0
 本部前、俺は遂にここまで来た。
「……ミルト、お前は先に石原診療所へ戻れ」
 それだけ言って俺はミルトから降りる。
 ここからは敵地。残る強敵は……星読みを入れて五人。
 他にもまだ構成員がいるかもしれないが、さしたる問題はない。
 そうだ。星読みを倒すだけなら俺にはさほど難しいことではない。
 たかが民間人の女1人殺せないようでは強化兵を名乗る資格はない。
 だが……そこまで辿り付けるか、それが問題だ。
 奴らは意外にもなかなかの兵器を有している。
 それらを駆使し、絶対的な人数差による人海戦術をされては……流石の俺も自信はない。
 それに坂神。残る五人のうち……最も警戒すべき相手であろう。
 だが……それらはさしたる問題ではない。
 今の俺には『進む』以外選択肢が残されていないのだからな。
「っくくく……」
 自然と笑っていた。
 元々奴らツインテール友の会は何故俺を狙った?
 そう、俺が奴らを潰すセフィロスになると予言したからだ。
 そして今の状況を見てみろ、正にそれじゃないか。
 愚かな奴らだ、奴らは予言に囚われるあまり……自分で予言を当ててしまったのだ。
「……なってやろうじゃないか。お前らの言う『セフィロス』とやらに!!」
 俺は突入する。後ろを振り向かずに。
 ……友の会よ、貴様等の命運も、今夜限りだ。
680名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 23:35:52 ID:l2SwumuV0
「……準備は出来たか、光岡」
 入って最初の部屋で待ち構えていたのは他でもない、俺の親友だった。
「最初がお前か、坂神」
「傷は癒えたようだな」
「お前ともあろう者が、よくも友の会の暴走を傍観したものだ」
「……優れた軍人は上からの命令を忠実にこなす。違うか?」
「違わんな……」
 お互いにやりと笑う。
 確かに俺はあまり坂神との勝負にこだわるつもりはない。
 だが……坂神を倒さねば先へ進めぬと言うのも事実だ。容赦はしない。……それ以前に出来る相手じゃないが。
 坂神が鳳凰を中段に、俺が麒麟を上段に構える。
「行くぞ!」
 この言葉はどっちか最初に言っただろうか。
 俺と坂神は同時に突っ込んで行った。最初に攻撃は仕掛けたのは……

A 俺のほうだった
B 坂神のほうだった
C 第三者が横槍を入れてきた
681名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 23:38:40 ID:tQU0QQ/D0
B
今光岡が持っているのは跋扈。麒麟は質入している。
682名無しさんだよもん:2005/09/30(金) 23:42:34 ID:Kq71yBVA0
「跋扈」は跋扈の剣の省略形だろう。
今持ってるのは先生から渡された亀か龍だろう。
683名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 00:20:21 ID:KEZcayZ00
 先に仕掛けてきたのは坂神のほうだった。
 中段の構えからの諸手突き。……なるほど、上段に構えた相手への攻撃としては定石だろう。
 だがそれを見抜けぬほど俺は馬鹿じゃない。そして相手もこの程度の攻撃が通用するとは思っていないだろう。
 俺は足を使って後ろに一歩引く。
 もう坂神とは何度剣を交えたか分からんほどに戦ってきた。
 間合いから癖まで全て知っている。それは相手も同じだがな。
 そしてそこから俺は片手で剣を振り下ろした。
 ……だがそこはやはり坂神、一筋縄ではいかない。
 坂神は俺の太刀筋を見切り、すっと頭を引く。
 その拍子に坂神が被っていたツインテールのかつらだけが二つに割れた。
 切らせてくれるのはそこまで……という意味だろうか。
 その瞬間、坂神の剣筋が俺の首を狙ってくる。
 反射的に身をよじり、薄皮一枚切らせながらも致命傷だけは避ける。
 俺はさらなる追撃に備え一度後ろへ跳躍した。坂神には追ってくる気配はない。
「ふ……」
「ふふ……」
 お互いに笑う。
 やはり、やはり俺の好敵手はこうでなくてはいけない。
 一つ誤れば死が俺の前にやってくる。それほどの相手こそが好敵手にふさわしい。
 勝負に拘る気はない。確かにそう考えていた。
 だがそんな気持ちもこの命のやりとりの前では軽く吹き飛ぶ。
 どうやら俺たちは戦い合うのが宿命らしい。
684名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 00:20:52 ID:KEZcayZ00
 坂神との戦いの第二幕、それは坂神の突進が開始の合図だった。
 さっきとは変わって八双に構えた坂神が、その姿勢を維持しながら俺に突進してくる。
 坂神の第一撃、それを俺は剣で受け止める。
 相手のほうが勢いに乗っている分こちらがやや圧され、体勢が崩される。
 そこにすかさず第二撃が来る。だがそれぐらいならかわせない訳ではない。
 坂神の胴を薙ぐ一撃を服の裾を切らせただけに留め身をかわす。
 そして来る第三撃。
 坂神の渾身の一撃だ。そう肌で感じる。
 ……さあ、どうする? 迎え撃つか、それとも避けるか……。

A 影花藤幻流奥義で迎え撃つ
B 攻撃を見切ったところでカウンター
C 今は体勢的に反撃は厳しい。一旦距離を置く
685名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 00:21:28 ID:7ya53OKp0
B
686名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 00:27:22 ID:7ya53OKp0
気合の篭った坂神の一振りが俺を襲う。
「はっ!!!」
だが、雪緒を弄んだ星読みへの怒りに燃える瞳は。
紙一重で坂神の一撃をかわし、逆に俺がカウンターで坂神を斬った。
「がはっ!!!」
俺の渾身の一太刀は坂神を一撃で絶命させる。
止まることが無い大量の出血、仙命樹がある坂神でもすぐに死ぬだろう。
「坂神……」
血まみれの親友を俺はしゃがんで看取る。
坂神は恨むでもなく俺を見た。
「光岡………気にするな、俺達はいずれどちらかがこうなるはずだった。」
「すまない、俺は今『星読み』を倒すためのセフィロスだ」
俺は立ち上がり、星読みを探すべく部屋を出た。



A 遂に『星読みの部屋』を見つけ、俺は中に入った。
B 『星読みの部屋』を探す俺を仕掛けられていた罠が襲った。
C 『星読みの部屋』を探しているが……迷ってしまった。
687名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 00:28:49 ID:OxEaRrgc0
688名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 00:58:15 ID:JIbV9djJO
「死体を探る」コマンドで鳳凰もらってきゃいいのに…
689名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 01:01:20 ID:D3eb3d+P0
言おうか言うまいか迷っていたが、一回だけ。
>>685-686
自分で選んで自分で書くのは基本的にやるな。しかもそんな短時間に。
(補足するなら、自分で書いて自分で選択するのは問題外)
もしわかってなくてやっちゃったなら次は気をつけてほしい。知っててやったなら二度とすんな。
690名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 01:41:11 ID:kwONO5BT0
『星読みの部屋』を探す俺を仕掛けられていた罠が襲った。
 古典的な槍が飛び出す仕掛け。
 子供の児戯だ。
「そんなモノで俺を止められると思うなぁぁぁぁああああ!!」
 俺は走る。走る。走る。
 ひたすら星読みの待つ部屋に向かい。
 そして――。
「さあ星読み、お前達の破壊神がやって来たぞ!」
「いらっしゃい、光岡さん」
 最後の部屋で俺は星読み――リアンノンと相対する。
 これで終わらせる。
 こんな虚しい戦いは終わらせるんだ。

「残りの過激派はどうした……?」
 俺はリアンノン以外誰もいないことに気が付いた。
「ああ…それですか、私の予言が成就しようとしてるのでクビです」
「何……?」
「もうツインテール友の会も解散、私の我侭につきあってもらう必要も無くなりました。
 私の生命はあと数分。結局……運命は変えられませんでしたか」

 空虚な笑みを浮かべ彼女は言う。
 それはどこまでも空っぽだった。
691名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 01:42:11 ID:kwONO5BT0
「最終的な予言は『光岡悟に私が殺される』だったんですよ。
 怖かった。なぜ自分が見ず知らずの人間に殺される? そんなの嫌です。
 だから運命に抗おうとした。どんなことをしてまで」
「だがお前のその行為のため何人の人間が犠牲になったんだっ……!」
「まあその結果こうなったわけです。今更許しを請うつもりはありませんが
 予言通り部下を失い、予言通り兄様を失い、予言通りあなたがここへ来た。
 皮肉ですね、予言を回避しようとした行為によって予言が成就される。
 よくあるパターンかもしれませんが」
「……」
「でも、一つだけ予言が外れたんです。何だと思います?」
「さあな」
「須磨寺雪緒の魂を救ったことですよ。予言が外れた。
 ならば私の最後の予言も外れるかもしれない、
 だから私はここにいる。予定調和なんて許さない。
 今まで私に見えるのは筋書き通りの未来だった。だけど――」

「これからは自分の意思で未来を切り開いてやる!」
 予言に囚われた哀れな少女リアンノン
 その叫びが最後の闘いのゴングだった。

A リアンノンが先に動いた
B 光岡が先に動いた
692名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 01:42:53 ID:DHuoq4LQ0
693名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:26:01 ID:qvYSShNG0
 2人の身体が交錯する。
 光岡の心を代弁するように、最強の跋扈剣『龍』が哀と怒りの咆哮を上げた。
 同時に刃が現世に煌きのみを残して陽炎と化し、空間を二つに叩き割った。
 その軌跡の上にいたのは、リアンノン。己が予言に踊らされた哀れな予言者。
 腰から反対側の肩にかけ、逆袈裟の形で必殺の一撃が決まった。
 身体がほぼ両分断され、誰がどう見ても致命傷だ。

「グブブ……グブ……」

 しかしそれでも直立不動の体勢のまま、その場に硬直している。

「みつ……オカ……さとル……」

 食道か気管支を猛烈な勢いで血が逆流しているのだろう。
 その言葉はほとんど言葉にならず、口からは血の泡を吐くのみ。

「きか……セテ、ほしイ……」

「なんだ」

「サいゴ……まデ……わタシの予ゲんはかンペきだった…………
 なゼ……ナぜ須マデラ雪オは……浄カさレた…………?
 あナたタチはいっタイ……なニをした?
 なゼワたしのヨ言を………くつガエせタ!?」

 上半身と下半身をズラしながら、くるりとこちらを振り向く。

 とても、醜かった。
 雪緒とは比べ物にならなかった。

A 答えてやる
B 無言で首を刎ねる。
694名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:27:44 ID:eBHtrdsD0
695名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:34:53 ID:qvYSShNG0
 もはやその醜態は見る気も起きなかった。
 俺はヒュッ、と軽く剣を振るい、リアンノンの細い首を断ち切った。
 まるでボール遊びか何かのように小さな頭はどこかへ飛んでいき、どこかへ落ち、どこかへ消えた。

 それはただ、それだけのことであり。

 それだけのことと同時に、すべては終わった。

「……………………」

 巨大な部屋は天窓から差し込む月光のみに照らし出され、その淡いスポットライトの中に首をなくした少女の身体が横たわっている。

「……………………」

 帰ろう。すべては終わったのだ。

 だがその前に…………
 この女はどうでもいいが、せめて坂神。
 最期まで死線を競った親友にして宿敵。
 弔ってやっても、罰は当たるまい。


 そして俺は借り物の跋扈の剣を鞘に納めると、出口へ向かい、歩き出した。


A エンディングへ。
B その瞬間、俺は血を吐き出した。
C 爆発音。そして腹部への鈍い衝撃。
696名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:36:08 ID:Mn49/UUr0
悩む…次の人どうぞ。
697名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:36:15 ID:eBHtrdsD0
悪いが連続で選ばせてもらう!
698名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:38:51 ID:KEZcayZ00
この話はこのままエピローグなしでここで終わったほうが美しいと思うからこれで終わりにしたいと思うんだがそれは俺だけか?

A それでいい
B そんなの駄目
699名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:41:23 ID:lBWvYN820
A
700名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:43:32 ID:qvYSShNG0
OKわかった。
一応エピ書いてはいたが、そういうことならそれはそれでオッケィ。
ではタイトル決めは支援板その他に任せるとして…………

次回作選定に行こか

A Filsnown
B 雫
C 痕
D To Heart
E White Album
F こみっくパーティー
G ナイトライター(with 雀鬼's)
H まじかる☆アンティーク
I 誰彼
J うたわれるもの
K Tears to Tiara
L テネレッツァ
M Routes
N 天使のいない12月
O MOON.
P ONE
Q Kanon
R AIR
S CLANNAD
T ToHeart2
U Planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜
V 鎖
701名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:44:12 ID:FHib4Y8Q0
K
702名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:44:28 ID:DHuoq4LQ0
703名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:46:11 ID:Js8I/QoN0
上で選んだ身なので任せます…ってTears to Tiaraか。

どうしよう。
704名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:46:18 ID:qvYSShNG0
では……次に主役選定。

A アロウン
B リアンノン
C アルサル
D モルガン
E オガム
F リムリス
G エルミン
H エポナ
I スィール
J ラスティ
K オクタヴィア
L タリエシン
M ドルウク
N ガイウス
O クレオン
P レクトール
Q ミルディン
R プィル
S プリムラ

次の人がんがってくれい。
705名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:46:27 ID:KEZcayZ00
A アロウン
B リアンノン
C アルサル
D モルガン
E オガム
F リムリス
G エルミン
H エポナ
I スィール
J ラスティ
K オクタヴィア
L タリエシン
M ドルウク
N ガイウス
O クレオン
P レクトール
Q ミルディン
R プィル
S プリムラ
706名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:46:30 ID:FHib4Y8Q0
L
707名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:53:26 ID:mZjfcJmu0
Tears to Tiaraまだやってねー・・・orz
このスレのために買いに行ってきまーす
708名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:56:29 ID:S3m6D/d60
やあ、選択スレのみんな、こんにちは
僕の名前はタリエシン、詩や歌をこよなく愛する吟遊詩人さ
そんな僕なんだけれど今はね………


A 教師をしているのさ
B 僕の全てを捧げる女性を見つけたのさ
C 無職でね……仕事を探している最中なのさ
D ぶらり一人旅をしているのさ
709名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:56:43 ID:eBHtrdsD0
やあ、初めて会うね。愛と自由の吟遊詩人。タリエシンだよ。
どこかの魔王と口調が似ているというけど気にしないで欲しいな。

さて、僕は。

A 愛を求めて流離っているのさ。
B よくわからんのに巻き込まれて気がついたらよくわからない所にいたのさ。
C スランプなんだ。
D 何度目かは解らないけど運命の出会いを果たしたのさ。
E 許嫁から身を隠しているのさ。
F 路銀が無くてどうしようかと思ってるのさ。

DとEは人物指定。性別種族登場作品問わず。
710名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:57:49 ID:Js8I/QoN0
D 長森
711名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:58:35 ID:FHib4Y8Q0
>708をAで
712名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 02:59:45 ID:Js8I/QoN0
>>708,711
あっ…orn
スマソ
713名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 03:02:31 ID:eBHtrdsD0
ギャース。書き負けてた。
>>710
俺の方を見て選んでくれたのはありがたいが、実際には>>708のDが選ばれたという扱いになる。
長森についてはこれからの展開でフォローされるかもしれないが、とりあえずはあーいう選択肢だから。
714名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 03:04:42 ID:Y9QDQDHIo
>>700は愚痴スレ見るように
715名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 03:17:49 ID:S3m6D/d60
「ながもりーながもりーお降りの方は………」

僕はぶらり一人旅の最中さ
路銀が足りなくなれば竪琴を奏でて稼ぐ当ての無い旅なんだよねぇ
そんなわけで今僕は岐阜県岐阜市長森駅を降りたんだけれど……

A この場所に僕の求める物は無い、関東へ行こう
B この場所に僕の求める物は無い、関西へ行こう
C この場所に僕の求める物は無い、北日本へ行こう
D この場所に僕の求める物は無い、外国へ行こう
E 折角だから岐阜県を見て回ろう
716名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 03:19:11 ID:qvYSShNG0
e
717名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 03:19:16 ID:tUG+2G4do
b
718名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 03:22:12 ID:Js8I/QoN0
>>713,715
正直スマナカッタ(AA略
719名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 03:24:35 ID:yJDEeWAa0
支援スレで上がったタイトル案。選んでくれ。

A 強化兵ミツオカ 〜くたばれ!星読み〜
B 逃亡者 〜DEAD OR UNDEAD〜
C 再殺兵士
D ユキオ―少女ゾンビ再殺談
E 殺×愛 ―きるらぶ MITUOKA―
F 天使のいない誰彼時
G 誰彼時に
720名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 03:26:51 ID:Mn49/UUr0
F
721名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 03:27:12 ID:Js8I/QoN0
救われない気がしたのでF
722名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 03:50:36 ID:S3m6D/d60
岐阜県
日本のほぼ中心に位置する県で。
御嶽山、乗鞍岳、奥穂高岳などの高い山々を持ち
木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)が流れる自然豊かな海に面していない内陸の県


確かに美しい自然と触れ合うのは吟遊詩人の僕にとって願っても無いことだけどねぇ
いざ見回るとなると何処を見ればいいのか……
イマイチ都道府県としては「マイナー」というべきか「知名度が不足している」というか
「話題が足りない」んだよねぇ

A とりあえずは腹ごなしかな
B ひとまず駅前で路銀を稼ごう
C ここは美しい女性に街を案内してもらおう(人物指定、女性)
723名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 03:52:42 ID:DHuoq4LQ0
Cで緒方理奈
724名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 04:16:56 ID:DHf4gMfW0
ぶらり一人旅だけど時には誰かと一緒に見回るのも楽しいだろう。
ここは誰かに案内をしてもらおうかな、できれば美しい女性に。
そう考えていた僕の前にツインテールの美しい少女が現れた。
僕は驚いたね、彼女こそ日本のトップアイドル『緒方理奈』その人じゃないか。
彼女の歌は僕も何度も聞いたことがある、いやぁいい歌声だったなぁ
僕が見かけた『緒方理奈』は………


A 全国ツアーの途中で大勢のファンに囲まれていたんだよ
B お忍びの休暇かな、簡単な変装をして男と腕を組んでいたんだよ
C ………変装をしている訳ではないけど……うらぶれた感じで寂しそうに一人で歩いていたんだよ
725名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 04:17:46 ID:QuH5baNa0
726名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 11:55:12 ID:4xE6WNzaO
……この理奈、まさか梓m(ry
727名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 12:12:17 ID:G5rWNWOI0

………変装をしている訳ではないけど、
……うらぶれた感じで寂しそうに一人で歩いていたんだよ。
そのせいで周りの人も、緒方理奈だと分かっても
声がかけられないみたいで、ただ見送るだけになっている。

これはファンのひとりとしてはちょっと気になるよね。
ちょっと事情を聞いてみよう。

「あの、もしかしてアイドルの緒方理奈さん?」
「……はい、そうだけど」

今ひとつ浮かない空気の彼女から事情を聞いたところによると

A いろいろあってアイドルを引退しないといけないから
B 兄さんが新しいアイドル候補を見つけたから(人物指定)
C 単にこんな空気で歩いてると変装しなくてもノビノビ歩けるから
D 嫌なストーカーに付きまとわれて迷惑してるから(人物指定)
E 森に帰ってしまった万博のマスコットを探し歩いてここまできたから
728名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 12:28:42 ID:yJDEeWAa0
BでHMX-17aイルファ
729名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 13:07:03 ID:DHf4gMfW0
「兄さんが新しいアイドル候補を見つけたの、HMX−17a『イルファ』っていう試験中の最新鋭のメイドロボよ。
 実験を兼ねてアイドルデビューさせるらしいんだけれど……そのお陰で私はお払い箱」
自嘲気味に笑いを浮かべながら彼女は言葉を続けた。
「メイドロボは疲れを感じずに歌い続けることができる。
 メイドロボは誰にでも素直で愛想がいい
 メイドロボは文句も我侭も言わない
 メイドロボはファンからいやらしい視線を浴びてもストレスを感じない
 …………まさに理想の『偶像』よね、ファンからしても、事務所からしても」
彼女の言葉に少しずつ熱が……怒りが篭ってくる。
「ほんと、やってられないわ。もう人間のアイドルは必要とされてないのよ」
………そんな彼女の言葉に僕はね


A どうにかしてもう一度アイドルになって欲しいと思った
B 彼女の気晴らしに一緒に旅行をしたいと思った。
C これ以上彼女に関わるのはよしておこうと思った。
730名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 13:18:24 ID:wBKgRcwz0
Aでいこう。
731名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 21:30:54 ID:rNEaXvGL0
やれやれ。これはほっとけないね。

「そんな事はないさ。映画でCGがいくら発達しても、生身の人間の渾身の演技にはかなわないように、
コンピューターから出てくる声と生身の声では比べものにならない程の差があるはずさ」
これは彼女を元気づける意味もあったが、僕の明らかな本音でもあった。
事実、僕がファンである要因はルックスでもトークでもなく、ただ単に彼女の歌が好きだからである。
歌唱力ももちろんであるが、何より人間味あふれるメッセージ性の強さが好きだった。

「ふふ。ありがとう。私もそうは思っている」
彼女は初めて笑顔を見せた。っと思ったら、すぐに暗くなってしまった。
「でもね、イルファはオリコンチャートを3週連続1位。それに比べ私の新作は初登場の30位が最高。
単純に私がもう衰えただけかもしれないわ……」
まいったな。彼女は自信を喪失してしまっている。
しかし、同じ音楽を志した物として。また1ファンとして。
このまま彼女を埋もれさすには余りにも惜しい。
「ねえ。理奈さん。歌を歌う事は嫌い?」
その言葉に彼女はとびっきり素晴らしい笑顔で返した。
「まさか! どんな事になったって、歌は大好きよ」
ああ、良い笑顔をする。
こうなったら僕も一肌脱がなきゃね。

A プロデューサーとなる
B 二人でコンビを組む
C 他のメンバーを集めてバンドを組む
732名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 21:33:04 ID:RJlMO2IJ0
C
733名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 22:40:02 ID:hmzmmL850
「確かに人気は落ちているのかもしれないね。
でも、そのまま落ち込んでいるだけだったら、30位にさせてくれたファンまで裏切っちゃうよ」
その言葉には真摯を頷く。まだ、プロ根性を捨てているわけではないらしいね。
「わたしもただ傍観してたわけじゃないわ。今までより必死に頑張った。
でも、全然思うようにいかなくて。兄さんも離れていって……」
恐らく僕はかなりつらい事を言わせているのだと思う。
「ファンクラブも全盛期の2%になったわ」
そこで、僕は初めて彼女の言葉に割り込んだ。
「でも、その2%を見捨てられる君じゃないだろう?」
そして彼女は僕の想像通りの答えを言った。
「……ええ。私の歌でつらい事を乗り越えたり、心の糧にしたりしてくれた人達。
どんな形だろうと、それは私の誇りであり、決して見捨ててはいけない事なの。
でも、歌えば歌うほど、実力は下がっていって……」
「そんな事はない。ただ単に調子を落としているだけさ。
だから、僕が手助けをしてあげるよ」

彼女はきょとんとした目になった。
あちゃあ、性急すぎたかなあ。
「え。どうやって……」
「そうだねバンドを組めば調子も直るんじゃないかな。
君がボーカルで僕がベース。あとはギターとドラムとキーボードを探せばできあがりさ」
まだきょとんとしてる。ああでもこの顔もかわいいなあ。
「……何故にバンド」
「面白そうだから」
734名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 22:40:38 ID:hmzmmL850
「……ぷぷ」
「あ、笑ったね」
また彼女は笑った。
ただ、それは今までの苦笑に近いものではなく、ステージの上の物に近かった。
「いいわ! それもロックね。どれから探すの?」

A ギター
B ドラム
C キーボード
735名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 22:42:05 ID:noXcAQbR0
タリエシンができそうなのもあるから
Cで
736名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 22:42:50 ID:noXcAQbR0
てごめん、ベースだったんか。
まあいずれにしてもCで
737名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 23:24:15 ID:msVS4vWe0
「まずはキーボードから行ってみよう」
「オーケー、まずはキーボードね!」
 そうと決まれば善は急げだ。
 僕達はさっそくキーボードを担当する人を探しに……
 探しに……
「探すって……どうやって?」
 しまった。そこまでは考えが回っていなかったよ。
 さあどうしようか。
 ここで手間取ってしまえば折角やる気になってくれている彼女が、また意気消沈してしまうかもしれない。
 ああ、それはいけないね。あの笑顔を曇らせてしまうのは酷く罪なことだ。
 ここは多少無理があっても、勢いに任せて方針を決定してしまおう。

A 僕が今までしてきた旅の中で、心あたりのある人物が何人かいるよ
B 魂は惹かれあうもの。志して全国を旅をすれば運命の出会いがきっと待ち受けている。
C オーディション。そう、オーディションだ。
D ???「話は聞かせてもらったぞ!」
738名無しさんだよもん:2005/10/01(土) 23:25:53 ID:Wekyrqk70
739名無しさんだよもん:2005/10/02(日) 00:00:10 ID:hmzmmL850
オーディション。そう、オーディションだ。
キーボードにはビックになりたいと野望を抱く者が相応しいからね。
「というわけで、オーディションを開きたいんだけど……」
「私は仕事も打ち切られているし、時間はあるからいいけど、どこで募集をかけるの?」
僕は自信満々に商店街を指さした。
「……まあ、それもいいかしら」
不安になり始めた彼女を半ば強引に引きずるような形で、僕らのメンバー探しは始まった。

そして、商店街中をアタックした結果。

「一人オーデションを受けても良いって男の人が見つかったわ! そっちは?」
「僕の方も一人見つかったよ。女の子だけど」
とりあえず、この二人でオーディションを開催する事にした。

男側の参加者を選んでください。
A 幸村俊夫
B 古河秋生
C 芳野祐介
D 氷上シュン

女側の参加者を選んでください。
A 坂上智代
B 十波由真
C 柏木楓
D イビル
740名無しさんだよもん:2005/10/02(日) 00:01:45 ID:Xkd0Vd2d0

D


B
741名無しさんだよもん:2005/10/02(日) 22:16:43 ID:1qfK7OIp0
「部活では軽音楽をやっていてね、キーボードは得意と言う訳ではないけど
 面白そうだからオーディションを受けようと思ったんだ。」
理奈ちゃんが連れてきたのは「氷上シュン」という男子高校生だ。
なんだか飄々としていて僕に雰囲気が少し似ている気がするねぇ。
「キーボードぐらい楽勝よ、貴明に勝負するためにゲーセンで
 『キーボードマニア』で練習したんだから」
僕が連れてきたのは「十波由真」という女子高生だ
青い髪のショートカットが可愛い元気いっぱいの少女だよ。
「……大丈夫かしら?一人は高校の部活レベルだし、もう一人は素人そのものよ」
「まぁまぁ、プロとして技量を求める事はわかるけど。今は『楽しむ』って要素も大切なんじゃないかな?
 それに見所があれば鍛えてものにすればいいんだし」
僕達は二人にそれぞれ得意な曲を弾いてもらうことにした。




二人の演奏が終わり、僕は理奈ちゃんとどちらを選ぶべきか話し合った。
「タリエシンさんはどう思う、二人の音楽」
僕は………


A 「氷上君をキーボードにするべきかな」
B 「由真ちゃんを鍛えてモノにするべきかな」
C 「……残念だけど他の人を探したほうがいいかな」
742名無しさんだよもん:2005/10/02(日) 22:18:35 ID:p7gN+WjB0
B
743名無しさんだよもん:2005/10/02(日) 22:44:02 ID:c/mnQdZu0
僕は即答した。
「由真ちゃんを鍛えてモノにするべきかな」
理奈ちゃんも即答した。
「そうね」
どうやら、理由の方は僕と彼女で一致してるぽかったが、あえて説明を続けた。
「個人的に言うと、氷上くんの方が好みだし、技術的に上だと思う。だけど……」
「全てを諦めてるかのような音を出す」
僕が言う前に答えが出てしまった。
そう。由真ちゃんは下手でも“楽しんでいる”音を出す。
それは音楽を志す者にとって、何よりも大切な事なのだ。
そして、今は未完成だが、光る物がある。鍛えれば、立派なキーボードになるだろう。
それに対し氷上くんは心に響く音を出すが、音に諦めが入っている以上、
上積みは望めないだろう。なにより、理奈ちゃんとは音楽の方向性が違った。

「じゃあ、結果を伝えに言ってくるよ」
「ああ、待ってタリエシンさん。これを氷上君に」
そう言うと、理奈ちゃんは二枚の封筒を手渡した。
「これは?」
「1枚は病院の紹介状。彼、病気を抱えているらしいんだけど、
私の知り合いの名医なら治せるかもしれない。
あと1枚はプロデューサーへの紹介状。病気が治ったら、きっと成長するから」
やれやれ。アーティストってのはどこまでも貪欲だね。
一人の才能を埋もれさせたくないらしい。

僕もだけどね。
744名無しさんだよもん:2005/10/02(日) 22:45:01 ID:c/mnQdZu0
さて、次はどうしようかな

A ドラムを探す
B ギターを探す
C 由真を育てる
745名無しさんだよもん:2005/10/02(日) 22:45:44 ID:mao7q18u0
B
746名無しさんだよもん:2005/10/03(月) 00:17:28 ID:7CoT2YNw0
「悪いけれど、君はちょっと方向性が違うので今回は我慢してもらえないかな」
氷上君は不合格を僕に告げられても残念とも意外とも思わなかったようだ。
ただありのままを受け入れていると言った感じだったよ。
「……そうですか、そんな気がしていました」
「後、これ理奈ちゃんから。君の体と才能を心配していたよ」
僕が封筒を渡すとこちらには驚いた顔を見せてくれた。
「すいません……緒方さんに『有難う御座いました』と伝えておいてもらえますか」
「うーん、僕が伝えてもいいんだけれど、
 できれば君が元気な体で理奈ちゃんに音楽を演奏してあげるのが一番のお礼になると思うよ」
僕がそういうと氷上君はクスッと笑ったんだよ。
「……そうですね、それが一番だと思います。それじゃ失礼します」
氷上君は丁寧にお辞儀をするとその場を去って行った。


「……それじゃ由真ちゃんにキーボードの方をお願いするよ。しっかり練習してもらうからね」
氷上君と別れた後、僕は由真ちゃんにオーディション合格を告げた。
「ふふん、まぁ見てなさいって。すぐに上手くなってみせるんだから」
根拠無く自信たっぷりだけれど頑張ってもらわないとねぇ。
さてと、キーボードは見つかったし次はドラムかギターか……
どちらからでも良いけれど、とりあえずギターを探してみようかな。
747名無しさんだよもん:2005/10/03(月) 00:17:55 ID:7CoT2YNw0


僕達は探し尽くした商店街から場所を移して駅前に出かけた。
さすが駅前だけあって賑やかだ、人も大勢いるよ。
「ここならギターになってくれる人の一人や二人簡単に見つかるわよ」
由真ちゃんが意気込んでる、ま、やる気があるのは有難いよね。
「それじゃ、また手分けしてオーディションを受けてくれる人を探しましょうか」
僕らは僕と理奈ちゃん・由真ちゃんに分かれて再び人材を探し始めた。



「僕は一人受けてもいいって人を見つけたよ」
「こっちも一人受けたいって人が見つかったわ」
待ち合わせの場所に、僕達はお互いに見つけた人材を連れてきた。



二人選んでください


A 宮内レミィ
B スフィー
C 阿部貴之
D 芳野祐介
E 折原浩平
F 水瀬名雪
748名無しさんだよもん:2005/10/03(月) 00:18:54 ID:d7I2W8Pj0
C,D
749名無しさんだよもん:2005/10/03(月) 00:50:33 ID:+vkRh+jV0
「よ、芳野先輩!」
「久しぶりだな。理奈」
そりゃあ驚くよねえ……連れて来た僕だって、未だに半信半疑なんだから。
「先輩はインディーズで悠々自適の創作活動を行っているとばかり……」
「なに、ただの気まぐれだ」
芳野さんはそれだけ言うと、控え室の方に行ってしまった。
「ちょっと! 何で芳野先輩を連れてきてるのよ!」
「いや、僕も洒落のつもりだったんだよ。
そしたら“あのステージ上の泣き虫がどれだけ成長したのか確かめてやるか”って」
「あー! ちょ、ちょっとストップ!! それ以上聞いたの?」
そこで僕はベースを鳴らし、答えた。
「ふふ。それは妖精さんのみ知ってるのさ〜」
「あ、あ、終った……」


もう一人は阿部貴之くん。
フリーターをしながらいつか大舞台に立つ事を夢見ている青年だ。
「阿部です。今フリーターやってますけど、薬も男も断ち切って気合十分です。頑張ります!」
……何か物凄い事言った気がしたけど、緊張してるからだよね。うん。
750名無しさんだよもん:2005/10/03(月) 00:51:18 ID:+vkRh+jV0
さて、これで全員かな。
「ちょっと。あたしを忘れないでよ!」
あれ、由真ちゃん。理奈ちゃんと行動してたんじゃなかったのかな?
「ふっふっふ。理奈さんにお願いして、別行動を取ってたの。心当たりがあってね」
「そうなのよ。結局ギターを弾ける人材は見つかったの?」
「はい。最高の人材ですよ。これでこの勝負はあたしの勝ちね!」


何時勝負になったのかな……
まあ、連れて来た人を見てみるとするかな

A プリムラ
B 姫百合珊瑚
C 長岡志保
D 椎名繭
E 伊吹公子
751名無しさんだよもん:2005/10/03(月) 00:52:22 ID:yDMHXMNa0
752名無しさんだよもん:2005/10/03(月) 00:52:44 ID:7CoT2YNw0
E
753名無しさんだよもん:2005/10/03(月) 01:54:21 ID:LiIte/LM0
一応弾ける人が集まったか
754名無しさんだよもん:2005/10/03(月) 23:45:20 ID:F8xFej680
どうやら>>698のせいで選択スレにとどめがさされたようですね
755名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 00:30:42 ID:J/4qJ5VS0
「やっほー、選択スレの皆さん久しぶり。外伝でムーミンを読んでくれた人も久しぶり。この志保ちゃんが久しぶりに登場よ!」
由真ちゃんに入ってきたのはボブカットの可愛い女の子だ。
よくわからない娘だけれど元気は良いねぇ。
でもちょっと喧しいかな、女の子はもう少しおしとやかなほうがいいと思うけれどね。
「ふふん、彼女こう見えて音感はいいのよ、ギターもちょっとかじってるみたいだし」
由真ちゃんが自信満々で紹介するよ。
「勝負は私の勝ちね、タリエシンさんがどんな人を選んできたのか知らないけど彼女ほどの腕前は無いでしょう」
「じゃ、控え室に行ってるから後で呼んでね」


その後控え室から。
『あ、あなたあの「芳野祐介」じゃない!ね、ね、サインもらえない?!』とか『何よ芳野さんに敵うわけないですよ』という声が聞こえてきて。
由真ちゃんが悔しそうな顔をしていたんだけれど、ま、追求するべきじゃないよね。


「それじゃ、三人に一人ずつギターを弾いてもらおうか」
「………私は帰りたいけどね」
「くっ、誤算だったわ、まさか芳野祐介なんて人を呼んでくるなんて……」
なんだか理奈ちゃんも由真ちゃんも別のところに意識がいってるけど審査はしなきゃね




三人の演奏を聞いて僕達は誰を選ぶかを話し始めた。
「やっぱり芳野さんのギターが光っていたね、情熱的で引き込まれるようだったよ」
「確かに芳野さんの腕は最高だけど、あの人にもバンドの都合があるし。阿部君もかなり腕があると思うわ」
「ち、ちょっと待ちなさいよ、私が選んだ志保さんも悪くないでしょ。他の二人に負けないくらいエネルギーがでてるじゃないの」
う〜ん、三者三様だね。さて、誰を選ぶべきかな。

A やっぱり芳野さんをギターにするべきかな
B ここは貴之くんを入れたほうがいいだろう
C 思い切って志保ちゃんを選んでみてはどうかな?
756名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 00:35:41 ID:3ZB7ULzb0
A
757名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 01:02:17 ID:CSbXYtMs0
「やっぱり芳野さんをギターにするべきかな」
「……まじで」
理奈ちゃんはげっそりしたが、ここは譲れないと思った。
やはり芳野さんの技術は素晴らしい物がある。
正直、ただの練習曲のギターソロにも関わらず、背筋が震えてしまった。
また、ギターはボーカルに次ぐバンドの花形であり中心。
キーボードは素人の由真ちゃんでGOサインを出したが、
重要なポジションであるここは素直に芳野さんに任せたい。
何より、一音楽ファンとして緒方理奈と芳野祐介の競演を見たかったのがあるけど、それはないしょ。
「はあ……まあいいわ。ここらで見返すチャンスと思って腹括るわ」
「はは、その意気だよ。しかし……」
「芳野さん。以前と比べて音が柔らかくなったわね」
また、僕が思ってたことを先に言われてしまった。
「そうだね。以前は暴力や皮肉が前面に出てたのにね」
まあ、だからこそ理奈ちゃんの方向性にマッチするようになったんだけどね。
758名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 01:02:49 ID:CSbXYtMs0
僕は結果発表を伝えに行った時、すでに芳野さんしかいなかった。
「あれ、他の二人は?」
せっかく、理奈ちゃんからの推薦状を二人に渡そうと思ったのになあ。
「ああ、阿部なら男が“貴之! 俺を捨てるのか!!”って乱入してきたと同時に逃げた」
「…志保ちゃんは?」
「それを見て“特ダネ!”と行って追いかけてった」
「……ギターよろしくお願いします」
「ああ」
由真ちゃんが「志保さ〜ん」と泣いているが、気にしないでおこう。

さて、後はドラムだけど、どこで探そうかな。

A 引き続き商店街
B どっかの学校
C 駅前のファッションスクール
D どっかのコンサートホール
759名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 01:04:21 ID:McJF1Cmp0
a
760名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 01:54:35 ID:m2Raybw10
>>747で商店街から駅前に移動してるんだけど……

A 「引き続き駅前」ってことで
B 「ふたたび商店街に戻る」ってことで
C >>758のB〜Dで選択し直すってことで
761名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 02:06:56 ID:URzqXBcoO
Bかな
762名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 03:54:55 ID:Lu+npHG90
「最後はドラムだね。時間も立ったし、もう一度商店街で探してみようか」
「いいわよ、今度こそ」
「今のところ理奈ちゃんには2勝0敗、由真ちゃんにも1勝0敗だけどね」
「じゃあ俺もがんばって探してくるか」
「もう、すごいのをつれて来るから」

さて、皆は散っていったかな。じゃあ、僕も探してこよう。
うーん、この学校に入ってみようか。


「みんな集まったね。じゃあ、連れてきた人を紹介してもらおうか」

A 「僕が推薦するのは深山雪見ちゃんだ。友人の食費をがばっと稼ぐために腕を振るうよ」
B 「折角だから私はこの人を選ぶわ。エディさんよ。
   水没したニューオーリンズまで響くような音を出すわよ」
C 「や、や、や、無理ですから。はい、すぐ帰ります。ちょ、ちょっと由真
   引っ張らないでぇ」「小牧愛佳よっ。腕は保障するから、あんたも腹くくんなさい!」
D 「俺が連れてきたのはこの人、不思議な術でスティックを同時にたくさん操れる
   国崎往人さんだ。声も似てるからな」
   
「いいのかい、あの子いやがってるみたいだヨ」
「まぁせっかく連れてきてくれたんだし、聞いてみようよ」
「ドラムセットのある貸しスタジオを予約しておいたわ。こっちよ」


ということで、4人の演奏を聞いたわけだけど。
「よし、じゃあ君に決定だ」
763名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 03:55:58 ID:PZyNs2ZZ0
C
764名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 04:31:05 ID:Lu+npHG90
「え、えええっ、あ、あたしですかぁ」
「うん、君だよ。小牧愛佳ちゃん。最初はどうかと思ったけど、演奏に集中してからは
 すごかったと思うよ」
プロ並みとはいかなくても、相当の実力だ。それに、まだまだ伸びそうだしね。

「お嬢ちゃん、オレッチたちの分まで頑張ってくれヨ」
「わたしもデビューしたら応援に行くわね」
「儲かったらラーメンセットを食わせてもらいに行くからな」
そう言って、3人は激励の言葉を残して出て行った。

「さてと……」
僕は残った4人を見回す。

ボーカル  緒方理奈。実力は折り紙つき。
ギター    芳野祐介。現役から一時離れていたとはいえ、さっきの演奏はすばらしかった。
ドラム    小牧愛佳。非力だけに豪快さはないけれど、かなりのものだね。
キーボード 十波由真。いいものはもっているけど、まだまだこれから。

「ねえ、タリエシンさん」
「なんだい、由真ちゃん」
「さっきからあたしの顔見て、なんとなく言いたいことが分かるような気がするんだけど」
「そうかい、君に見とれていただけだよ」
「嘘つかないでよ! あたしが一番ヘタだって言いたいんでしょ」
「わかってるじゃないか。まずは君の特訓からはじめないと」
「あのねぇ、その前に、あと一人テストする人が残ってるでしょ?」
「理奈ちゃんはテストする必要はないんじゃないかな」
「違うわよ! だから、あなたはどうなのよ。バンマスだっけ?
 リーダーになるのは別にいいけど、あなたの実力はどうなの?」
「そういえば、私もまだ聞いてなかった」
「ああ、吟遊詩人がどんな音を出すのかは気になる」
「あ、あたしもちょっと聞いてみたいです」
765名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 04:32:55 ID:Lu+npHG90
みんなの視線が熱い。ここらへんで実力を出しておくのもいいかな。
「そうかい、しょうがないな。じゃあ僕の音を聞かせてあげるよ」


「「「「こ、これは」」」」

A 神がかり
B 芳野なみ
C 愛佳なみ
D 由真なみ
E 一ノ瀬ことみのヴァイオリンなみ
766名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 06:04:50 ID:w+hKCs8HO
なんだこの空き時間w

Bで。
767名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 09:00:44 ID:Lu+npHG90
こんにちは。あなたの隣に十波由真よ。懐かしいフレーズね。
ツインテールの剣道っ子や同人誌のくいーんとは違うわよ。

ということで、今タリエシンさんのベースを聴いてるの。
まぁはっきり言うと、うまいわね。ここまでくると張り合う気にもならないわ。
理奈さんも芳野さんも愛佳もそれにあたしも、聞き惚れてる。
「どうだい?」
「うん、すごい。さすが言うだけのことはあるわね」
「ああ、これならプロになっても充分やっていけるな」
「いや、これで暮らしてるんだからもうプロといえばプロなんだけどね……
 で、どうかな、十波由真ちゃん?」
「……あたしが悪かった」
「うん、正直な子は好きだねぇ」

「ねぇねぇ」
中学からの友達の愛佳が耳を寄せて声をかけてきた。
「なんで十波なんて名乗ってるの?」
「おじいちゃんたちにばれたらまずいからに決まってるでしょ。
 だから、あたしの本当の名字は内緒にして」
「うーん、わかった」

タリエシンさんは楽器をしまうと、あたしたちに向き直った。
「さてと、じゃあこれからどうしようか。まずは練習だけどね」
「どこでやるかとかか?」
「それもあるけど、こういう時のお約束としては──」

A 「順当に合宿かなぁ」
B 「由真ちゃんの師をまず見つけるとか」
C 「唐突にラスボスに会ったりするよね」
768名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 09:02:42 ID:J/4qJ5VS0
A
769名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 16:55:40 ID:Lu+npHG90
「順当に合宿かなぁ」
「合宿?」
「ああ、僕たちはまだ出会ったばかりだから。みんなの結びつきを高めるためにも、
 集中して練習するためにもいいと思うよ」
「合宿か。まぁ俺は仕事も休み中だからなんとかなるな。家と会社には連絡しておくか」
「家? 芳野さん、ひょっとして……」
「ああ、俺はもう結婚してるぞ」
「ええっ、いつのまに!」
「どんな人ですか?」

たちまち芳野さんが質問攻めになってしまったな。
しかし、芳野さんは結婚しているのか。僕よりたいして年上でもないのにすごいね。
まぁ、僕の仲間で結婚しているのはアロウンだけだから、特殊すぎて参考にはならないけど。
僕もはやく素敵な妖精さんに出会いたいものだよ。

愛佳ちゃんが微妙に距離を取って僕に話しかけてきた。
さっきから見ていると、この子はあまり男性に免疫がないようだね。
「あの〜部屋は別々ですよね?」
「当たり前じゃないか。僕は紳士だからね」
「よかったぁ。あの、じゃああまり長くならないようなら大丈夫です。
 由真も一緒ですし」
「タリエシンさん、愛佳に変なことをしたら承知しないからね」
いつのまに戻ってきたのか、由真ちゃんが愛佳ちゃんを守るように立ちふさがられたよ。
「心外だなぁ。美しい女性に手を出さないなんて返って無粋だよ。
 ……あぁ、わかった。そんなに睨まないでくれたまえ」

「ところで、合宿といってもどこでやるんだ?」
「そうね、早めに移動したいところね」
「どうしようかな……アヴァロンは遠いから」
なにせここは岐阜だからね。近場を考えてみようか。
770名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 16:56:28 ID:Lu+npHG90
ということで、

A 「国崎さんが身を寄せてたという和歌山の海にしようか」
B 「エディさんが言っていた使ってない最高の防音設備とかいう大阪のマンションは?」
C 「私が昔行った有名な北陸の温泉はどう?」
D 「いや、もっといい場所がある」(場所を指定)
771名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 17:01:20 ID:mZ2C/Eyd0
C
772名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 17:33:07 ID:Lu+npHG90
「ということで、ここがその鶴来屋よ」
「意外と遠かったですね……」
「地図だとすぐみたいに見えたけど」
「まさか5時間もかかるとはな」
「ああ、アヴァロンやエリンに住んでいる人間がしらさぎ号とかサンダーバード号
 なんて電車はきっと2度と乗らないだろうね」
「ぶつぶつ言わない」

しかし、すごい由緒のありそうな旅館だね。町にも情緒があるし、
いい昔話でもあったら詩作できるかもしれない。
パーティー用に使うバンドセット一式も借りられたし、完全防音のスタジオまであるなんて。
至れり尽くせりだ。

「さて、人探しだの移動だのでもう夜だね。練習は明日からにして今日は休もうか」
みんな賛成してくれたので僕と芳野さん、女性たちは別の部屋に入ったよ。
食事も取ったし、さて、どうしようかな。

A 芳野さんとこれからについて話してみる。
B 女性陣の部屋に行ってみる。
C 詩のネタになりそうな昔話を誰かに聞いてみる。(人物指定)
D 黙って寝る。
773名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 17:37:28 ID:w+hKCs8HO
Cで芳野。
774名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 18:00:57 ID:Lu+npHG90
「昔話?」
浴衣姿で茶を飲みながら芳野さんに聞いてみた。

「そう。僕はこれでも吟遊詩人だから。英雄譚とか悲恋とか幽霊話とか、
 そういう話があったら聞いて回っているのさ。
 ま、それが僕たちのバンドに合えば、それ用に曲をつけてもいいし」
「さすがだな。疲れているというのに早速曲作りか。
 愛が溢れているな。そういうのは嫌いじゃない」
なんだか芳野さんから感心されてしまったよ。つまらない話だったら聞くだけで流すつもり
だから、あまり大仰にとらえられると困るんだけどね。

「しかし、昔話か。なかなか難しいな……」
「別に昔話じゃなくてもかまわないんだ。芳野さんの思い出話だって、
 誰かの話でもかまわない。
 それに、ないならないでも問題ないから、そんなに考え込む必要はないよ」
 
しばらく頭を捻った芳野さんは、やっと僕に声をかけてくれた。

A 「スパナで鼻を回される男という恐怖譚がある」
B 「たしかこの町にも雨月山の鬼とかいう話があったはずだ」
C 「つまらないロックミュージシャンが家族を持つまでの話なら」
D 「あまり面白い話はないな。すまないが」
775名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 18:10:59 ID:LNoXo45vO
C
776名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 21:20:36 ID:ao1F5Lo00
Bだったら鬼_再登場してたのかなw
777名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 22:10:05 ID:w+hKCs8HO
すのはらの泣く頃に〜詩謳い編〜ってトコかなw
778名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 22:22:34 ID:Lu+npHG90
「つまらないロックミュージシャンが家族を持つまでの話なら」
「つまらないロックミュージシャンが家族を持つ……うん、聞いてみたいね」

芳野さんの話はとても長かった。
何もない少年が、音楽というものを知り、愛する女性を知る。
登り続け、登りつめたあげくになにも動けなくなり、全てを失った。
それでも変わらずにいた一つのものを残して。

「彼は自分の町でラブソングを歌って生きている」
「そして、彼女─まあ今では妻だが─ともう一人の家族を手に入れた。
 ああ、子どもじゃないけどな。それはまだらしい」
「そして、別のラブソングを奏でていた二人のおかげで、また歌を
 取り戻すことができた」

「タリエシン。おまえの職業は吟遊詩人と言ったな」
「彼と違い、最初から誰かのために歌い続けることを考えている」
「きっと彼のような弱さを感じることはない」
「それは、見ず知らずの理奈を助けようとしているおまえの愛ゆえだ」
「タリエシン、おまえと理奈、そして俺たちのバンドのために」
「俺もそこに一掬の愛を重ねよう」
「そして、いつか、おまえの全ての愛を捧げる人ができた時は」
「きっとその人に伝えよう。おまえの果てしない愛の深さを」

はあ。
そう言って芳野さんは「フッ」とかいいながらポーズを取った。
いや、いい話だとは思うけど。
ここまで恥ずかしい話は僕にも歌えないね。
さすがは芳野祐介。

A 女性陣のところに遊びに行く。
B 他の人にも話を聞く。(理奈・由真・愛佳より選択)
C もう寝る。
779名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 22:25:08 ID:URzqXBcoO
C
780名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 23:21:12 ID:V1QDplLY0
「もう寝るぞ。明日からは急ピッチだからな。そういえばスケジュールは?」
「一応は立てましたよ」
これですと言って、僕はスケジュール表のコピーを芳野さんに渡した。
「……見事に飯と睡眠時間以外は練習だな」
「時間がないので」
思わず僕と芳野さんは互いに顔を見合わせて、苦笑してしまったよ。
「俺やお前や理奈はともかく、あの子達はついていけるのか? 特にキーボード」
「ついてきてもらわなくちゃいけないんです。僕と芳野さんは自分の練習もさることながら、
あの子達のサポートも重要な仕事です」

次の日の朝、僕達が最初にやった練習メニューは

A 10KMマラソン
B 5KM遠泳
C キーボードとドラムを徹底的にレッスン
D 温泉我慢大会 
E 筋トレ
781名無しさんだよもん:2005/10/04(火) 23:22:50 ID:Lu+npHG90
782名無しさんだよもん:2005/10/05(水) 00:22:32 ID:raU+GXtT0
ザバーン、ザバーン
打ち寄せる日本海の波を正面に、僕達は浜辺に並んでいた。
全員海の家で購入した水着姿だ、いやぁ、女性陣の水着姿は美しいねぇ。
「…って、ちょっと、どういうことなの?何であたしたちこんな所にいるのよ?」
由真ちゃんが僕に食って掛かる。黒のビキニなんて大胆だね。
白いセパレートの水着の理奈ちゃんに水色のワンピースの水着の愛佳ちゃんも困惑の表情を浮かべているよ。
「もちろん泳ぐためさ、5kmの遠泳。バンドをするためには体力も必要だしねぇ」
「そんなこといったって吹奏楽みたいに肺活量が必要でもないのに……」
「いや、単純に体力も鍛えたほうがいい。俺も昔は泳いで鍛えたものだ」
ネイビーブルーのトランクスの海パンを履いた芳野さんもフォローしてくれたよ。
「……仕方ないわね、泳ぐしか無さそうね」
「あ、あたし、あんまり泳ぐのとくいじゃないんですけど、頑張りますね」
理奈ちゃんも愛佳ちゃんもやる気になってくれたみたい。
「……解ったわよ、どっちが先に5キロ泳ぐか勝負よ!」
由真ちゃんも納得してくれたみたいだ、それどころか勝負まで仕掛けられちゃったな。
……とにかく僕達は遠泳を始めたんだけれど。


A いつの間にか沢山のカニに囲まれていたんだよ
B 途中で足がつった人が出たんだよ(泳いでいる人から一人指定)
C クラゲがいっぱいで泳げなかったんだよ
D 勝負に夢中の由真ちゃんの水着が流されちゃったんだよ
783名無しさんだよもん:2005/10/05(水) 00:23:18 ID:r3OZmILW0
Dしかみえない
784名無しさんだよもん:2005/10/05(水) 00:23:30 ID:7gIpSZUP0
ダメ! 北陸名物不審船が出る…!!

あとついでにクラゲが!
785名無しさんだよもん:2005/10/05(水) 00:46:22 ID:vNyIHXBj0
遠泳は2kmを終了した時点で、トップを理奈ちゃんと由真ちゃんが争い、
遅れて愛佳ちゃんという形になっていた。
ちなみに僕と芳野さんは何かあった時のために二人して最後尾を泳いで、
皆を監視していた。
「ふむ。理奈はさすがだな。10Km泳げと言われても問題無さそうだ」
「愛佳ちゃんもロスの無い動きをしていますよ。スピードは遅いですが、安定感があります」
「……で由真ちゃんは」
「ありゃばてるぞ。間違いなく」
そう、由真ちゃんはトップに張り付いているけど、その泳ぐ姿は往年のツインターボのような暴走。
少なくともあと、3Kmもつとは思えなかった。
「ちょっと二人を見てきますよ。芳野さんは愛佳ちゃんをお願いします」
「ああ、任せた」
そう言って僕は泳ぎのピッチを上げていった。
途中で愛佳ちゃんに声をかけようと思ったけど、その真剣な姿を見てやめてしまった。
何にでも一生懸命になる子なんだね。
鍛えたら化けるかもしれない。
786名無しさんだよもん:2005/10/05(水) 00:47:22 ID:vNyIHXBj0
先頭の二人に追いつこうとした、その時。僕の視界が黒い物に覆われた。
“クッ。タコのイカ墨攻撃か? 時代が変わったからと言って油断してしてしまった!”
そう思った僕だけど、次の攻撃は来ないし、目も染みない。
よく触ってみると、それは黒い水着だった。

黒のビキニ。
しかも上下。

はは。
どうしよう。

A 落し物は持ち主に返しに行く。
B このままにする。
C ああ! タコとイカとクラゲが由真ちゃんを襲い始めた!
D 芳野さんと処分について話し合う
787名無しさんだよもん:2005/10/05(水) 00:48:48 ID:7LNS61uL0
B
788名無しさんだよもん:2005/10/05(水) 11:44:35 ID:M9K0UhWW0
このままにしよう。
あえてここで大きな声で、脱げてるよ、なんて言ったら。
「きゃあああぁぁ!」
「駄目だ、あばれちゃいけない!」
「う、うん……」
「よかった、落ち着いたかい。じゃあ、僕にしっかりつかまって」
「うん、わかった(ふにゅ)」
なんていう少年誌的な展開になるからね。

「ちょっと彼女の様子を見てくるよ」
「ええ、お願い。スピードが落ちてきてるみたいだから」
理奈ちゃんに並びかけて、そのまま一気に由真ちゃんへ近づく。
ちらと振り返って、それに気づいたのかまた速度を上げてしまったよ。
うーん、あまり足を振り上げるとまずいんじゃないかな。
まぁ、もちろん、いい眺めだけど。意外とグラマーだな、彼女は。
海草と赤貝について詳しくは描写しないよ。紳士だけにね。

と、疲れたのかな。急に大人しくなってしまった。
溺れてるとまずいな。
「どうした、由真ちゃん大丈夫かい?」
「……それを渡して」
「ああ、これかい。はいどうぞ」
「……陸のほうを向いて」
「立ち泳ぎは苦手なんだけどね」
理奈ちゃんたちの視線をふさぐような形になって、陸を見る。

「もういいわよ」
その声に従って振り返ったところ。

A そのとたん往復ビンタ。
B 頬を染めて礼を言われましたよ。
789名無しさんだよもん:2005/10/05(水) 12:01:06 ID:7gIpSZUP0

タリエシンはこういうキャラだ
790名無しさんだよもん:2005/10/05(水) 13:16:26 ID:M9K0UhWW0
パアン、パアンと音がなったよ。いやあ、海上は良く音が響くねぇ。
「このスケベっ」
そういってまた先に行ってしまった。まぁ、スピードはずいぶん落ちてたけど。

「なにしたの? はでに叩かれてたけど」
「私、祐介くんと寝たの……って言っただけなんだけどね」
「なあに、それ? 一緒の部屋なんだからあたりまえでしょ。
 面白いからってあまりちょっかいかけると嫌われちゃうわよ」
そう言って優雅ながら力強く由真ちゃんを追ってしまったよ。
まぁ、後はほっておこうか。
僕は並んで泳ぐふたりからつかず離れず後を追った。


というわけで、これからは普通にレッスンだ。
あれから由真ちゃんは僕に近づいてきてくれなくて悲しいけど。
視線と言動だけはピリピリしてるよ。

「さて、そういうことで練習をしようか。
 で、まずは理奈ちゃん、芳野さん、本職以外になんの楽器ならできる?」
「私はピアノはできるけど」
「俺はベースとキーボードはなんとかなる。ドラムは小牧さんに教えるほどじゃないだろう」
「僕は竪琴とギターくらいかな……
 じゃあまずは理奈ちゃんが由真ちゃんのキーボードを見て、
 芳野さんは愛佳ちゃんへ助言できるようならしてもらおう。
 僕は曲でも考えながら、なにかあれば口を出させてもらうよ」
「楽な役回りね」
「バンマスの特権だね」

「練習するにも何か曲でも決めておいたほうがいいんじゃないか」
「そうだねぇ」
791名無しさんだよもん:2005/10/05(水) 13:17:00 ID:M9K0UhWW0
A メグメル  ロック調
B POWDER SNOW   ロック調
C Heart To Heart ロック調
D Tears to Tiara ロック調
E 別の楽曲を指定
792名無しさんだよもん:2005/10/05(水) 13:51:15 ID:TxeTZfiS0
C
793名無しさんだよもん:2005/10/05(水) 19:53:32 ID:raU+GXtT0
僕はこんなこともあろうかと予め用意してきた練習用の楽譜を皆に配った。
「これは?」
譜面を読んだ理奈ちゃんが僕に尋ねる。
「うん、『Heart To Heart』って曲をロック風にしたものだよ」
「用意がいいな、こんなものまで持っているなんて」
芳野さんに褒められちゃったよ。
「いやぁ、バンマスだしこれぐらいはしないとねぇ」
「でもいい曲だと思いますよ、全部の楽器がバランスよく配分されていて」
「ああ、やさしいパートと難しいパートが適度に入っていて技術を見るのには向いているな」
「ふ、ふん、なかなかやるじゃないの、アンタ」
「ふふっ、褒めてくれてありがとう、由真ちゃん」
僕がお礼を言うと、あらら、由真ちゃん顔を真っ赤にしちゃったよ。
「それじゃ私たちはしばらくこの曲で練習しているわ、あなたはどうするの?」
理奈ちゃんに言われて僕は今後の行動を考えた。



A ちょっと曲を作るために単独行動に出る
B 皆のお昼ご飯の手配でもしてくる
C とりあえず皆の練習風景を見てみる
794名無しさんだよもん:2005/10/05(水) 19:56:04 ID:CcEKo9Lf0
C
795名無しさんだよもん:2005/10/05(水) 23:51:58 ID:Xuk+ufkm0
「1、2、3……よし。基本はもう十分なようだな」
「あ、ありがとうございます」
芳野さんと愛佳ちゃんはワンツーマンのレッスンを行っていた。
やはり筋がいいのか、芳野さんも満足げな顔をしてるよ。

「よし、次も同じテンポでやってくれ……ただし、俺がギターで無秩序な音を掻き鳴らすからな」
「え、え? なんでですか」
芳野さんは少年のような顔をして笑った。
「それは悪いが秘密だ。とにかく俺の音は無いと思ってマイペースを保ってくれ」
「は、はい!」
イマイチ練習の趣旨を飲み込めていない愛佳ちゃんを尻目に、芳野さんは演奏に入った。

それは掻き鳴らすなんて音じゃなかった、無秩序で煩くて暴力的だが、
演奏になっているとんでもない代物だった。
「あ、わわわわわあわわ」
もはや、それに引っ張られるようにテンポが上がってしまう愛佳ちゃん。
終った時には目を回してしまった。
796名無しさんだよもん:2005/10/05(水) 23:53:49 ID:Xuk+ufkm0
「ふぎゅ〜」
「だ、大丈夫?」
僕は慌てて様子を見に駆け寄った。
「だ、だいじょうぶです〜」
「ははは。悪かった。しかし荒療治のお陰で弱点が見えたな。
利き腕とそうでない方の差だ。テンポを上げるとどうしても正確さに違いが出て雑になる」
……いや、僕でも雑になりそうな速さだったんだけどなあ。
「で、何か有効な対策はあるんですか?」
「俺の昔の仲間は左手だけで日常生活を過ごして、右手使ったら罰ゲームという形で矯正した」
それは面白そうだね。やってみる価値はあるかもしれない。
「で、その罰ゲームは?」
「ああ、それは……」

A 指定された服装に着替える
B NGワードを言う
C 腕立て、腹筋100回
D 自作の愛の詩を朗読する
E そのつど考える
797名無しさんだよもん:2005/10/05(水) 23:55:31 ID:73i9fL+p0
どれも面白そうだが…Dで。
798名無しさんだよもん:2005/10/05(水) 23:56:34 ID:raU+GXtT0
A バニーガール
799名無しさんだよもん:2005/10/06(木) 02:25:03 ID:/jZ98RTK0
「自作の愛の詩を朗読してしもらう」
「えー!!」
愛佳ちゃんは思わず非難の声をあげてしまった。
確かに僕と芳野さんでは罰ゲームにならない内容だね。
「何、下手だからと言って非難したりしないし、度胸つけるためにはこれ以上無い罰ゲームだぞ」
「うう。でも〜」
それでも不満げな愛佳ちゃん。
そりゃ年頃の女の子に愛の詩を朗読なんて、
ラブレターをクラス中に発表したりするのと同じだもんね。
「ま、一日騙されたと思ってやってみろ。束縛するのは練習以外でいいから」
「……あの」
納得しかけた愛佳ちゃんから質問が飛ぶ。
「ん。なんだ」

「……おトイレは」

「……任せる。俺の時は野郎だったんで……」
800名無しさんだよもん:2005/10/06(木) 02:26:10 ID:/jZ98RTK0
場所を変えて、僕は理奈ちゃんんと由真ちゃんの練習を見に行った。
「…うん。そうそう。上手い上手い」
「へへ……ありがとうございます」
へえ。理奈ちゃんがまるで優しいお姉さんのようにレッスンしてるよ。
てっきりスパルタかと思ってたのに。
「じゃあ、もう一度最初からやってみましょうか。次の小節までノーミス目標ね」
「はい!」
まるで仲の良い姉妹のように見えて、微笑ましかった。
「あ、しまった!」
「ん〜そこはミス連発ね。手の大きさから、物理的に無理なのかも……」
それは離れたドとシを同時に押す箇所だったが、由真ちゃんの手ではカバーしきれないようだ。
「タリエシンさん。何か良い方法は無い?」
それに対して僕は

A 牛乳飲めばOK
B みんなでバニーガールになれば直ると思うよ
C 手を手術すれば大丈夫だよ
D 確か、良いトレーニング方法が……
E 妖精さんに聞いてみよう
801名無しさんだよもん:2005/10/06(木) 03:04:52 ID:cG17CnNw0
D
802名無しさんだよもん:2005/10/06(木) 23:09:50 ID:aj0lkYMD0
「由真ちゃん、手を貸してみて」
そう言って、由真ちゃんの手をそっと握ってみた。
「ひゃっ」
「大丈夫、何もしないから、ね、ちょっとだけ」
「タリエシンさん、その言い方じゃかえっていやらしいわよ」
「ごめんごめん、可愛らしい女性にはついつい絡んでしまうね。
 まじめにいくから、ちょっと手を見せてみて」
僕を睨んでいた由真ちゃんだけど、しぶしぶながら両の手を出してくれた。
ふぅむ、ふん、ふん。
なるほど、たしかに小指が短いね。これじゃキーボードはちょっと厳しいか。

「由真ちゃん、シを薬指で抑えてごらん」
「え? あ……楽に届いた」
「手を広げてみるとわかるけど、君の指は小指は短いけど薬指はそこそこ長いんだ。
 だから、距離的には薬指のほうが遠くまで届くのさ。ま、慣れてる人なら厳しいけど、
 君くらいの初心者ならまだ矯正が効く。やってごらん」
「う、うん。わかった」
「へえ、さすがね」
「……ありがとう」
「ああ、真っ赤な顔でありがとうと言ってくれたね。
 ふふん、デレ期に入るのももうすぐかな?」
「なによデレ期って。さっきのを許したわけじゃないんだからね!」
「さっきの?」
「あ、ああっ、なんでもない。理奈さん、なんでもないから」

さて、後は任せようか。
愛佳ちゃんはどうなってるかな?

A 愛佳ちゃんが詩の朗読をしていた。
B なぜか芳野さんが詩の朗読をしていた。
C まだ練習中だった。
803名無しさんだよもん:2005/10/06(木) 23:12:35 ID:WDoPR7Bq0
a
804名無しさんだよもん:2005/10/07(金) 02:32:31 ID:GceY6Kd70
僕が愛佳ちゃんのほうを向くと……あらら、愛佳ちゃんは顔を真っ赤にして。
ノートを見ながら愛の詩を朗読しちゃっているよ。
「おやおや、早速右手を使っちゃたのかい?」
僕が尋ねると愛佳ちゃんの代わりに芳野さんが答えた。
「ああ、他の時は意識して左手だけしか使っていなかったんだがな……」
そこで芳野さんがクスリと笑いながら続けた。
「休憩のために茶菓子を用意したのだが……包装紙を開けるときについ使ったんだ」
「あ、あう〜〜〜恥ずかしいですよ」
思わず朗読を中断して恥ずかしがる愛佳ちゃん。
なるほど、女の子は甘いものが好きだからねぇ。
「………でも、詩の内容はなかなかのものだよ。愛佳ちゃん何かしてるの?」
「や、や、たいしたことないですよ、ただ文芸部に所属してるので……」
いいねぇ、今時珍しい文学少女か。道理でいいセンスをしているよ、本当に可愛いねぇ。
いけないなぁ、こんな愛佳ちゃんを見ているとどんどん好奇心が刺激されちゃうよ。
「それじゃ、その詩の中で愛を捧げている『クラスの男の子』って言うのは………」
「だ、駄目です、あんまり詳しく聞かれると恥ずかしいです」
流石にそこまでは教えてくれないかな………


A 歌を作る参考になるかもしれない、何とか聞いてみよう
B うーん、好奇心はそそられるけどこれ以上乙女の秘密を探るのは良くない。僕も作詞作曲を始めようかな。
C ふと見ると、理奈ちゃんに元気がない、どうしたのかな?
805名無しさんだよもん:2005/10/07(金) 02:37:28 ID:SbkNt1d30
806名無しさんだよもん:2005/10/07(金) 02:37:37 ID:rR+AjDLt0
Aで貴明ラヴィ!
807名無しさんだよもん:2005/10/07(金) 18:47:52 ID:GceY6Kd70
ふと、理奈ちゃんの方に視線を向けてみる。
……おや、なにやら理奈ちゃんに元気がないみたいだ。
「芳野さん、ちょっと理奈ちゃんの方を見てくるよ」
「ああ、こっちは任せておけ、ほら、愛の詩の続きを読でくれ、情熱的に」
「……はい」
恥ずかしがりながら愛佳ちゃんが朗読の続きを始めたみたいだね。


『望まれないのに、嘘をついちゃってるのに』
『あの「クラスの男の子」はいつも手伝ってくれる』
『私のこと、いつも見守ってくれる』
『だから言いたい、心の底から』
『ありがとう』

『……好きです』



理奈ちゃんは窓際に立ってなんだか虚ろな目で景色を見ている。
由真ちゃんは指使いの練習で愛佳ちゃんと芳野さんは詩の朗読。
確かに合わせての練習は無理だけど、ソロで練習もせずにどうしたんだろう?
「黄昏るには早くないかい?まだお昼前だよ、理奈ちゃん」
「………タリエシンさん」

A 「あの……お腹がすかない?」真っ赤な顔をして呟く、なるほど、元気がないわけだ
B 「ちょっと、『冬弥』って人のことを思い出していたの」
C 僕が理奈ちゃんのおでこを触ってみると熱を持っている「風邪を引いちゃってるよ、理奈ちゃん」
808名無しさんだよもん:2005/10/07(金) 19:16:04 ID:DQCr6Nrh0
A
809名無しさんだよもん:2005/10/07(金) 19:16:20 ID:JSg+mu0uo
B
810名無しさんだよもん:2005/10/08(土) 02:10:25 ID:rYBLkeLW0
「あの……お腹がすかない?」
理奈ちゃんは真っ赤な顔をして呟く。
「ちょっと体重が気になってたから、朝あんまり食べてないの……」
なるほど。それで身体を動かしたからお腹が空いて元気がないわけだ。
さっき海で見た水着姿からはそんな風には見えなかったけど、
やっぱり一流アイドルだけに目標を高いレベルに置いてるんだろうね。
「あんまりお腹が空くようなら、何か軽く食べてくれば?」
「うん、他の皆が練習してるのに自分だけ休んじゃうのも悪いから」
たしかに由真ちゃんも愛佳ちゃんも練習に夢中になってる。
でもいきなり夢中になり過ぎても腱鞘炎みたいな怪我が怖いし
集中していてお腹空いてないのに気がついてないのかもしれない。

僕は――

A 少し早いけどお昼休みにしようと皆に提案した。
B 理奈ちゃんには悪いけどもう少し待ってもらう事にした。
C 今後の打ち合わせも兼ねてふたりで先に昼食を済ませる事にした。
811名無しさんだよもん:2005/10/08(土) 02:14:39 ID:DLPzta1X0
A
812名無しさんだよもん:2005/10/09(日) 01:46:19 ID:YLi/UNAB0
どんなに集中していても人間の集中力には限界がある。
適度に休憩する事も物事を習得する上では大事なことだと思う。
僕は夢中になってキーボードと格闘している由真ちゃんと、
耳まで真っ赤になって詩を朗読する愛佳ちゃんたちに昼休みにしようと提案した。

「あれ、もうそんな時間?……そういえばお腹すいてるかな」
案の定、由真ちゃんは自分が空腹なのに気づかないぐらい集中してたみたいだ。
「ははは、それぐらい集中できれば立派だよ、よし、俺たちも一息入れようか?」
芳野さんも休憩することに異存はないみたいだ。
「……ハァハァハァ」
愛佳ちゃんはかなり息が上がっている。
まぁ、慣れない左手だけの練習の上に、自作の愛の詩を朗読してたから仕方ないよね。

息を整えて愛佳ちゃんが芳野さんに質問した。
「……あ、あの、芳野さん、お昼ご飯も左手だけで食べるんですか?」
「もちろん!」
なんだか芳野さんは楽しそうだな。

さて、肝心の昼食なんだけど・・・

A 部屋でカップラーメンを食べて手早く済ませる
B 近くのファミレスまで繰り出す
C せっかく北陸まで来たんだから、高級寿司屋で日本海の海の幸を食す
D 実は気になる店がある(店指定)







Z 時価!?女将の手料理
813名無しさんだよもん:2005/10/09(日) 01:54:23 ID:sb4W+e9f0
C
814名無しさんだよもん:2005/10/09(日) 13:01:43 ID:TX32awUJO
zしか見えない
815名無しさんだよもん:2005/10/09(日) 13:33:12 ID:iLUqVg2rO
しかし遅すぎるぞw
816名無しさんだよもん:2005/10/09(日) 17:15:28 ID:8PV0oH8P0
「へい、らっしゃい!」
威勢のいい職人さんの挨拶を受けながら僕達は地元の高級寿司屋「鮨 葉鍵」の暖簾をくぐった。
何でも日本海の新鮮な魚介類を豊富に使った寿司屋で「鳳○司」にも負けない名店だそうだ。
「いいの、理奈ちゃん?こんな高級そうな寿司屋で食べてお財布大丈夫?」
僕は「食事代は私が出すわ」といった理奈ちゃんに確認してみる。
「いいのよ、午後からも練習があるんだしみんなの英気を養わないとね」
太っ腹だね、さすが元トップアイドル。お財布の心配は無さそうだね。
「と、言う訳さ、みんな思う存分食べてよね」
「こんな高級店に入れるなんて、公子さんに悪い気がするぜ」
「ふん、アンタが金を払う訳でもないのにえらそうに言うんじゃないわよ」
おやおや、相変わらず由真ちゃんは手厳しいねぇ。
「い、いいんですか?ご馳走になります、理奈さん」
愛佳ちゃんは相変わらず礼儀正しいね、それにお寿司なら左手でも食べられるし。
僕達は並んでカウンターに座り、それぞれ注文を出し始めたんだけど……



A さすが名店と呼ばれる寿司屋だね、僕達は美味しい寿司に舌鼓を打ったんだ
B 「……ネタは最高、シャリも最高、だがオヤジ、肝心のお前の腕が最低だ」
  突然お寿司に文句を言い出した人が出たんだ(五人から指定)
C 人は見かけによらないよね、愛佳ちゃんがお店の全てのネタを食べ尽くしたんだよ。
817名無しさんだよもん:2005/10/09(日) 17:21:38 ID:I6OoRq/xO
C
818名無しさんだよもん:2005/10/10(月) 01:09:16 ID:NcSLdYmL0
“どうした黙って見てたんだ”“そんな事になる前に止めろよ”
うん。こうしたツッコミが現れそうな展開だってのは十分わかっている。
でもね、やってしまった事はもう戻らない。
テストで赤点を取って
「三流芸人の深夜番組見てる暇があったら、単語の一つをっ!!」
と嘆いても後の祭りだからね。
「あ、ん、た、は〜!!」
「ご、ごめん由真。おいしくて止まらなくって……い、いった〜い!」
由真ちゃんが愛佳ちゃんポカポカ叩くのを尻目に、
僕と芳野さんと理奈ちゃんは伝票を前に固まっていた。

「払えそうか」
「宿泊費に手を出していいなら」
「うわ。そこまで凄かったのかい」
三人で苦笑しあう。
“逃げるか?”
そうアイサインを交わした瞬間、戸口の方から声が聞こえてきた。

「私が払いましょう」
「あ、あなたは!」
理奈ちゃんが叫んだその相手は

A ライバルのイルファちゃん
B 緒方兄
C ライバルバンドのボーカル高槻
819名無しさんだよもん:2005/10/10(月) 01:18:14 ID:J3Co7n2y0
なんで高槻なんだよ
なにがどうライバルバンドなんだよ

でもCを選んでしまうこの魔力
820名無しさんだよもん:2005/10/10(月) 01:52:35 ID:NcSLdYmL0
「あ、あなたはガイキ○ーズの高槻!!」
「久しぶりだなあ、ええ? こんなところで寿司代も払えない程に落ちぶれたとはなあ」

ガイキ○ーズ。それは日本、いや世界の音楽史上の汚点とも言われるデスメタルバンド。
うたばんで中居に「まいったあ!! お前の歌は下手糞すぎるっっ!」
と日本の常識であり、TV業界のタブーを平然と叫び、
最後はメンバー全員の公開オナニーで幕を閉じ、視聴率60%を超えた日が、彼らの伝説の始まりだった。
“信者”とも評されるコアなファンの絶対的な支持を得て、時代が変わろうとも常に上位をキープしている。
そのメンバー内役は

ギター+ドラム+ボーカル:高槻
ベース:月島兄
キーボード:ハウエンクア

という構成である。

「……なんの用かしら」
「おっと。別に他意はない。新曲のインスパイヤのために訪れていたここで、お前らが騒いでいただけだ」
理奈ちゃんと高槻は睨みある。
オリコン1位を激しく争っていたライバルだけに、僕達には伺いしれない何かがあった。
「まあ、行為は受け取っておく事だあな。食い逃げアイドルなど3流ゴシップ誌でも書かんぞ」
「…くっ」
「はは。芳野までいたのか。インディーズのお前のシングルを聞いたが糞だ。昔の輝きが見えん」
「お前にとって糞なら、それは俺にとっての成功って事だな」
「なんだと……」
821名無しさんだよもん:2005/10/10(月) 01:53:44 ID:NcSLdYmL0
「ま、貴重な時間をお前らのために使うのはこれまでだ。寿司代は払ってやるが、
一つ願いを聞いてもらおうか」

A ロックの祭典“リーフストック”への参加要請
B 武道館ライブの前座の要請
C 事務所への移籍要請
822名無しさんだよもん:2005/10/10(月) 01:55:40 ID:4Eb3C25g0
A
823名無しさんだよもん:2005/10/10(月) 02:14:51 ID:vcIT4uijO
ギターとドラムの一人二役(+ボーカル)って可能なのか…?
良佑かいくみんあたりを(ツッコミ役も兼ねて)参加させたほうが良いのでは?
824名無しさんだよもん:2005/10/10(月) 02:35:38 ID:hDBgHHD50
ここは岸d…・・・
いえ、やっぱりなんでもないです。
825名無しさんだよもん:2005/10/10(月) 04:22:56 ID:DBy3U3NJ0
どうせならレクトール(TtT)とかでも…
826名無しさんだよもん:2005/10/10(月) 04:48:19 ID:w4eURCas0
「ロックの祭典"リーフストック"に参加してもらうぞぉ!ぐはぁっ、今度こそ貴様達を地獄に突き落としてやるわぁ!!」
この高槻さん、自信満々だねぇ?どうしようか、みんな。
「寿司代を肩代わりしてもらう以上仕方ないわね」
「………恨みはないがこいつ等に引導を渡して音楽界を綺麗にする事は大切だろう」
理奈ちゃんと芳野さんはOKみたいだね。
「ごめんなさい、私のせいで………」
「もう、いくら『私の食欲は後退のネジを外している』なんていっても限度があるでしょ」
愛佳ちゃんが申し訳なさそうな顔をしてるよ。
「ま、僕達は構わないよ、その"リーフストック"に参加するよ」
バンドを代表して僕が受けて経つことを宣言すると高槻さんは満足したようだね。
「いい度胸だな芳野たちぃ!!!わかったのならさっさと店から出て練習でもするんだなぁ!」
僕達は高槻さんとは入れ違いに寿司屋を出ることにしたんだ。

「さてと、俺様も寿司を食べるとするか。オヤジ!お任せで握ってくれ」
「………生憎と今日は店じまいです」
「何だと!どういうことだぁ!まだ昼すぎではないかぁ!」
「さっきのお客さんが今日のネタを全部食べたんでさぁ」
「そんな馬鹿なぁ!!!一軒の寿司屋の寿司ネタを食べきれるというのかぁ!化け物かぁ!!!」
「ちなみにアンタが払う伝票でさぁ、はいこれ」
「こ、これは………いかに落ちぶれたとはいえあの緒方理奈が払えない訳だぁ!!!
ぐはぁ!!!参ったぁ!!!俺は参ったぁ!!!これでは俺様もオケラになってしまうではないかぁ!!!」

そんなやり取りが寿司屋の店内から聞こえたけれど僕達は気にしてはいけないよねぇ。
「それにしても………一人でボーカルとドラムとギターなんて無理じゃない?」
由真ちゃんが真っ当な意見を言うよ、確かにねぇ。普通に考えたら無理だよねぇ。
「………いえ、無理じゃない」
高槻さんのことを知っている理奈ちゃんが口を開いた。
「高槻は………」

A 「研究の結果体に『触手』を生やして一人三役をこなせる様になったのよ」
B 「流石に一人三役は難しくて最近新しいギターの女の子とドラムの男を入れたのよ」(ギターの女の子とドラムの男を指定してください)
827名無しさんだよもん:2005/10/10(月) 04:49:06 ID:IywAN68Z0
↓おまいにまかせた
828名無しさんだよもん:2005/10/10(月) 04:50:56 ID:DgvgUmjC0
え、困るな…。
ちょっと待ってみて誰もいなかったら適当に選ぶか。
829名無しさんだよもん:2005/10/10(月) 05:00:37 ID:DgvgUmjC0
誰もいないのか?
うしまずは男から

爆弾魔:金森弥太郎で



女の子はもう少し待ってみる。
誰も来なかったらまた選ぶけど。
830名無しさんだよもん:2005/10/10(月) 05:02:37 ID:DBy3U3NJ0
んじゃ、Bで、太田。

↓男はまかせた。
831名無しさんだよもん:2005/10/10(月) 05:03:39 ID:DBy3U3NJ0
OK、慌てるな漏れ。orz
832名無しさんだよもん:2005/10/10(月) 05:09:07 ID:DgvgUmjC0
あ、そうか俺選択してねw
じゃ>>830に続いて弥太郎で。


これで
>>826
B
女の子:香奈子
男   :弥太郎
FA?
833名無しさんだよもん:2005/10/10(月) 06:31:26 ID:NcSLdYmL0
「高槻は今まで手でギター、足でドラム、口でボーカルの一人三役をこなしてきたわ。
でも、流石に難しくなってきたのか、最近新しいギターの女の子とドラムの男を入れたのよ」
足でドラムってのは見たい気がするけどねえ。
「ギターは太田香奈子。ベースの月島と共謀して、自らの高校で大乱交の卒業式を演出した女よ。
一度見た事があるけど、メイクか本当かわからない顔中の傷が不気味だった」
すごい子だなあ……
「ドラムは爆弾魔の金森弥太郎。ライブでもパフォーマンスギリギリの爆破をする男。
実際怪我人が0な時は無いらしいわ」
なんかデンジャラスな奴らが相手になっちゃったなあ。
もしかしてピンチなのかな?
「ピンチでもあるし、チャンスと言ったところね」
理奈ちゃんがプロの顔になって答える。
明らかな目標が出来た事は彼女の中でプラスになっているらしい。
なら、僕はサポートに回らなくてはいけないね。

A 特訓を急ピッチで進める
B 衣装を決める
C 本番用の歌を決める
D バンド名を決める
834名無しさんだよもん:2005/10/10(月) 07:00:24 ID:ZN7LJRAW0
D
835名無しさんだよもん:2005/10/10(月) 07:03:34 ID:9mUMfzAW0
D
836名無しさんだよもん:2005/10/11(火) 10:30:37 ID:6+ApaFSw0
「とりあえず仮称でもいいから僕たちのバンド名を決めておこうか」
「そうだな、いつまでも『俺達のバンド』では呼びにくいだろう」
芳野さんも賛成してくれた、隣で理奈ちゃんと愛佳ちゃんも頷く。
「じゃ、みんなでいくつか案を考えてみようか」
僕達は鶴来屋に戻る道中に、バンドの名前の候補を挙げていった。





ちょうど鶴来屋の前ぐらいまで来て、候補も出揃ってきたよ。
「感想スレの皆さんありがとう、そろそろ決めてみようと思うよ」
「アンタ誰に話してるのよ?」
「感想スレでも難しいって言われたからもっといい名前が出れば後で変更もありうるってことでお願いできないかな」
「だからアンタ誰に話してる訳?」
由真ちゃんが僕の不可解な発言に不思議がる。ま、当然だよね。



A 『ツンデレース』
B 『RINA』
C 『えびバーガー』
D 「メキシコに吹く熱風」という意味の「サンタナ」
E 『由真と愉快な仲間たち』
F 『Leafkey Magic Orchestra』略して『LMO』
G 『Tears to Tarieshin』
H 『5000万パワーズ』
I 『ブレーメンの音楽隊』
J 『ファイヤーガンズ』
837名無しさんだよもん:2005/10/11(火) 10:33:46 ID:NNzi8RisO
あえてD
838名無しさんだよもん:2005/10/11(火) 10:42:30 ID:f+/dy7VI0
そんなシュトロハイムな
839名無しさんだよもん:2005/10/11(火) 11:02:16 ID:qD5KFDNr0
「フフフフフ 名まえがほしいな 「俺達のバンド」じゃあ今いち呼びにくい!
このシュトロハイムが 名づけ親(ゴッドファーザー)になってやるッ!
そうだな……『メキシコに吹く熱風!』という意味の「サンタナ」というのはどうかな!」

僕達が鶴来屋の前でバンド名を議論していると。
何故か突然ナチスドイツの軍服を着たお兄さんが現れて。
僕たちのバンドに名前をつけちゃったんだ。

「我がドイツのネーミングセンスは世界一ィィィ! できんことはないイイィーーーーーーッ!!」

全員が唖然としている中で勇敢にも由真ちゃんがツッコミを入れたよ。
「あ、アンタは葉鍵キャラでもなんでもないでしょうが!どうしてここに居るのよ!」
僕達みんなが当然に思った疑問を由真ちゃんが代表して指摘したんだ。
「選択スレの不条理さは世界一チイイイイ!!
過去スレのパワーを基準にイイイイイイイ…
このシュトロハイムの出番は作られておるのだアアアア!!」

うーん、確かにその昔突然緋村剣心がでたりもしたけれど………
「心配するな、出番はこの1レスだけだ、シュトロハイムはクールに去るぜ」
それはスピードワゴンだと思うよ。


「さてと、バンド名も『サンタナ』決まったし」
「い、いいんですか?あんな決め方で?」
「ま、変な名前というわけじゃないし。別に構わないわ」
一応バンド名も決まったけど、それじゃ次は何をしようかな。


A そろそろ本腰を入れて作詞作曲をする
B 由真ちゃんの個人レッスン
C 衣装を考える
840名無しさんだよもん:2005/10/11(火) 11:20:44 ID:YEnoHcF00
A
841名無しさんだよもん:2005/10/11(火) 12:38:14 ID:rFVQCPjW0
839の母でございます。

この度は、またしても娘が葉鍵以外のキャラを出してしまい、
皆様には大変ご迷惑をおかけしております。
不快な思いをさせてしまった事を深くお詫び申し上げます。
娘は幼い頃に父親を亡くし、そのショックでか内気で
寡黙な子供になってしまいました。
そのせいか、小・中学校ではいじめにあっていたようです。
この年になるまで、恋人はおろか友達さえもいなかったようで、
今話す相手といえば少ない友人と学校の教師と恋敵だけ。
不憫に思い四天王の地位だけは与えてあげたのですが、
猿のようにリアンのかませになるありさまです。
将来を大変心配しておりましたが、この選択スレという
スレッドを知って以来、娘も少し明るくなったようです。
夕食の時には「今日の選択でね、初音がさあ首を切られて…」などと、
とても楽しそうに話してくれるのです。
少しは人間らしさを取り戻したかなと思っていたのですが…
確かに娘の主演作品は打ち切りで御座います。
幾つになっても分別をわきまえず過去に行きたいと泣き喚いたりして幼稚です。
人とコミュニケーションが上手く取れないことも十分承知しております。
でも、決して悪い子じゃないんです。
どうぞ皆様、娘を暖かく見守ってやってくださいまし。
本当は心優しい良い子なんです。
どうか温かい目、長い目で見てやってくださいまし。
よろしくお願い申し上げます。
842名無しさんだよもん:2005/10/11(火) 17:41:01 ID:W6OoFSrZ0
>>839
オリキャラ・他の版権は嫌われるので注意すべし。
843名無しさんだよもん:2005/10/11(火) 22:44:57 ID:qD5KFDNr0
ドイツ軍人さんが去った後、僕達は練習用スタジオに戻った。
バンドの名前も決まったし、そろそろ僕も本来の仕事をしようかな。
僕の本来の役割………そう、作詞作曲さ。
ボーカルの理奈ちゃんや演奏のみんなが本番の「リーフストック」までに。
十分に練習をこなせるように早く作らないといけないよね。

「みんな、僕は作詞作曲の作業に入らせてもらうけどいいかな?」
僕は練習用のスタジオで練習に入るみんなにそう告げた。
正直みんなが練習している間外れて作詞作曲の作業に入るなんて。
サボっているみたいで申し訳ないけど、こればかりは仕方ないんだよね。
流石にみんなでわいわい練習しているところじゃ新曲の発想が出てこないし。
「兄さんも作曲中は集中したいって言ってたし。タリエシンさんに任せるわ」
「ああ、構わないぞ、十波の指導は俺達に任せておけ。お前は存分に愛と情熱の歌を作ってくれ」
芳野さんが妙なポーズを取りながら僕に言った。うーん、芳野さんにそう言われるとプレッシャーだね。
「ふ、ふん、変な曲作ったら承知しないんだから」
「あ、あの、頑張ってくださいね」


さてと、作詞作曲をするのはいいけれどどうやって新曲のインスピレーションを感じようかな。



A とりあえず一人でその辺りを散策してみる。
B 練習中に申し訳ないけど一人連れ出して歌にできそうな話がないか聞いてみる(芳野以外の三人から指定)
844名無しさんだよもん:2005/10/11(火) 22:54:43 ID:R1fbImCjO
Bで由真
845名無しさんだよもん:2005/10/12(水) 21:44:04 ID:Difw/HhU0
「すいません芳野さん、その由真ちゃんなんですけど。借りていっていいですか?」
僕の申し出は意外なものだったのだろう、芳野さんだけではなく由真ちゃんも驚いているよ。
「ちょ、ちょっと、どうして私がアンタの作曲に付き合わなきゃならないのよ」
「いや、こう新しい曲のインスピレーションを得られるような何かエピソードが無いかなと思ってね」
「大体私が一番練習が必要なのにどうして私から話を聞こうとするわけ?!」
「う〜ん、多分詩人の勘かな、どの道曲が完成しなくちゃ本格的な練習はできないわけだし」
由真ちゃんの言い分ももっともなんだけれどここは早く曲を作らないといけないからねぇ。
「ま、確かに早く曲を作ってもらわないと困るわ、いつまでも発声練習だけしている訳にもいかないし」
ボーカルの理奈ちゃんは特に問題だしね、歌詞と曲ができないと全然練習ができないからねぇ。
「由真大丈夫だよ、由真の分まで私練習するから」
「それ全然関係ないし、愛佳ががんばっても私は上手くならないじゃん」
「十波、その代わり帰ってきたら地獄の特訓だぞ」
「あうぅ……………」
そんな訳で僕は由真ちゃんを借りてスタジオの外に出たんだ。




「…………ちょっと」
「なんだい、由真ちゃん」
「私を連れ出して何処に連れて行く気よ、何か話が聞きたいんなら何処でもいいでしょ」
「そんなに怒ると可愛い顔が台無しだよ、こういうのはムードが大切なのさ」
さて、由真ちゃんから何か話を聞くためにどうしようか。


A 二人で雨月山を散歩してみる
B 二人で駅前まで出てみる
C 二人で温泉に入ってみるとか
846名無しさんだよもん:2005/10/12(水) 21:49:56 ID:anjnS86HO
A
847名無しさんだよもん:2005/10/15(土) 00:08:51 ID:g2DBLTPfO
静かだなー……
848名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 00:30:33 ID:n6bruVNK0
新キャラ出したいからって配分や状況も考えずに選ぶと
新キャラばかりで知ってる奴がいなくてこうして書けなくなると。

今後に向けていい教訓になったと各自反省しながらリコールもやむなしかね?
849名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 00:41:16 ID:SH2GiTuu0
>>848
言いたいことはわかるが全部選び手の責任なのかよ…
850名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 01:17:20 ID:s58V7N6ZO
>>846
それなりに書き手はいるし、リコールにはまだ早いと思う。
俺も昔このスレで未プレイ作品のキャラを書いたが、それまでの書き手さんのおかげで、プレイ済みの今ではそれなりに違和感無く書けたと思ってる。
何度も停滞を乗り切ったスレだし、気長に見守ろうや。
851名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 01:18:46 ID:s58V7N6ZO
レス番ミスった…orz
>846じゃなくて>>848だ……。
852名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 01:19:46 ID:23bdYuJh0
僕と由真ちゃんは雨月山に散策に出かけた。
みんなのいる前じゃ話しにくくても二人きりになれば。
何か歌にできるようなエピソードを話してもらえるかと思ったからだ。
「こういうのってデートみたいだよね」
「うっさいわね、アンタの気まぐれに付き合ってあげてるんだから感謝しなさいよね」
おやおや、すぐに顔を赤くして反論してくる。こういうのを見るとアヴァロンの妖精さんを思い出しちゃうねぇ。




A 詳しい事情は都合により省くけど僕達は曲を作って練習スタジオに戻ってきたんだ。
B 詳しい事情は都合により省くけど僕達は曲を作って練習を重ね、遂に『リーフストック』前日になったんだよ
C 詳しい事情は省かれない、僕は由真ちゃんから曲に使えそうなエピソードがないか詳しく聞き始めたんだよ
853名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 01:20:31 ID:qIdj8zi70
c
854名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 01:21:36 ID:23bdYuJh0
リロードせずに書いたら気長に見守るという意見も…………orz
これで俺も空気読めない人間の仲間入りのようですorz
本当にごめんなさいorz
855名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 01:32:02 ID:3frphU580
山に入った途端、僕は身構えてしまった。
昔の戦闘経験からしみついてしまったのか、戦闘の残気につい反応してしまった。

「へえ……綺麗な山」
残気を読み取れない由真ちゃんは、素直に感想を漏らしてたりする。
「ふふ。素直っていい事だねえ」
「え、なんかよくわからないけど、ありがとう」
少し歩くと、気を発している原因が、今現在この山にはいない事がわかったので、
リラックスする。
「ところで、歌のエピソードなんだけど、何かアイデアはあるかな?」
「……無い。というか恥ずかしくて出来ない」
にべも無く断られてしまった。
困ったなあ……と思ったその時、後ろから声を掛けられてしまった。

A 高槻
B おかっぱの女の子
C 芳野
856名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 01:33:11 ID:qIdj8zi70
c
857名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 01:49:41 ID:s58V7N6ZO
>>854
いやいやいやいや!
俺は(安易にリコールせずに)気長に見守ろうと言いたかった訳で、
停滞状態を気長に見守りたい訳じゃないから。
寧ろ書いてくれたアンタには感謝したい。メゲるな。
858名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 19:13:35 ID:AtpdooP/0
保守
859名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 20:04:39 ID:6OQXtTh/0
「はかどっているか?」
 後ろから、急にそんな声がして振り向くと芳野さんがいた。
「いや、まだまだですね。小牧さんの方はどうなんですか?」
「まだまだだな」
 お互いふふっと笑いあう。
 いや、まったく。前途多難だよね。
「それで、芳野さん。どうしたんです?」
「俺の方も一時休憩だ。やはり音楽というのはのびのびやらないといけない」
「同感ですね。詩はやはり楽しく歌わないと」
「それなら、あたしの練習ももうちょっと楽しく……」
「「それはある程度技術の着いてからの話だ」」
「〜〜〜〜〜!!!」

 それから三人で雨月山を散策する。
 森とか水門とか、見るところは中々あるかな。
「詩のほうはどうだ? いいものが書けそうか?」
「う〜んどうでしょう? 創作意欲は沸いて来てるんですがね……」
 鼻をかきながら答える。
 うん、作りたいとは思う。この雨月山の自然をテーマに書けばいいものができそうな気がする。
 けど……何か足りない、そんな気がするんだ。
 所詮ガイキチーズは通過点。だが、だからといって軽んじることなんて出来ない。
 きっと油断すれば、こちらが食われるだろうね。
「そうか、なら……」
 芳野さんが明後日の方向を向きながら答える。
 そろそろこの人の特徴もつかめてきた、こういう時にこの人は何か自分世界に入って語りだす時だ。
 そして、芳野さんの次の言葉は……

A 「……俺の話をしよう」
B 「……俺には仕事場に一人後輩がいた」
C 「この雨月山には鬼の伝説があったらしい……」
860名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 20:10:33 ID:qIdj8zi70
B
861名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 20:11:45 ID:23bdYuJh0
B

つーか芳野さん夕べ自分の話しをしたよ
862名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 20:28:33 ID:6OQXtTh/0
「……俺には仕事場に一人後輩がいた」
 芳野さんが、まるで語り聞かせるように話し始める。
 僕も由真ちゃんも芳野さんの言葉を、話を黙って聞いた。
 ある日、普段どおりに仕事をしていた時にその後輩が急に現れたこと。
 なし崩し的に自分の仕事場にその後輩が就職したこと。
 それからの二人の仕事の日々。
 そして……その後輩の励ましで自分がまた音楽を始めようと思ったこと。
「そいつは……馬鹿だったかもしれない。
 だが、その馬鹿のおかげで俺は音楽の世界に戻る決心がついた。
 あいつは……いい後輩だ。自信を持ってそう言える。
 何より、そいつには愛があった。小さな家族を守ろうとする愛がな」
 吟遊詩人の僕ですらクッサイと思ってしまう台詞で最後を締めくくる。
 僕と由真ちゃんはお互い黙っていた。
 いや、感動したとかそんなんじゃなくて……ただ、返答に困ってただけなんだけど。
 まあでも、いい話だよね。うん。聞いて損したってことはないと思うな。
「……どうだ? 何かいい詩でも思いついたか?」
「え?」
 ……芳野さん、今までの話はそういうつもりで話してたのか。
 いや、参ったね。僕はそういわれて考えこむ。
 確かに、言われて見れば……

A 家族愛をテーマにした詩が書けそうな気がしてきた
B 友情をテーマにした詩が書けそうな気がしてきた
C 仕事をテーマにした詩が書けそうな気がしてきた
D って、こんな話で詩なんて書けるかぁっ!!
863名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 20:32:05 ID:s58V7N6ZO
Bならメンバー全員に共通してそうだ。
864名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 22:16:22 ID:6OQXtTh/0
 言われて見れば……何か感じた。
 びびっと感じたよ、もう。そこはかとなく感じた。
 良い、実に良い話だった。今なら……
 『友情』をテーマにした詩が書けそうな気がしてきたよ!
「芳野さん、ありがとうございます。おかげでいい詩が書けそうです」
「そうか。それなら良かった」
「え、今ので!?」
 満足そうな顔を浮かべる芳野さんに、驚愕する由真ちゃん。
「だが、覚えておいてくれ。お前は一人で作詞をしているんじゃない。
 周りにはいつも俺たちが……チームの皆がついてるんだ」
「分かってますって」
 クッサイ台詞で後押しする芳野さん。
 それに僕はグッと親指を立てて答えた。
「……あんた、妙な電波とか受信してないでしょーね?」
「ははは、そんなバカな。僕はいつだって正常だよ」
「そーゆーこと言う人に限って変だったりするのよね……」
「任せといてよ」
 僕はそれだけ言って踵を返す。
 今なら良い詩が書けそうだ……!!

 僕は部屋に篭る。
 これから夜も寝ないで昼寝して詩を仕上げなければ。
「ちょ、ちょっとタリエシンさんどうしちゃったの?」
「構うな。あいつはああやって作詞をするときは一人になりたいらしい」
 廊下の外からそんな話し声が漏れてくるが、集中した僕にとってそれは邪魔の要素にもなりえない。
 やってやる……やってやるぞ!!
 ブリガンテス族のぉ……作詞作曲はぁ……世界一ィィッ!!
865名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 22:17:16 ID:6OQXtTh/0
 曲は後で芳野さんたちと相談しながらつけるとして、まず作詞から始めよう。
 さて……歌を歌うに当たってまず重要な部分は出だしだ。
 この出だしでどれだけインパクトを与えるか、相手に僕らの世界に入ってもらえるかに掛かっている。
 いつもと作詞の勝手は違うけれど、引き受けたからにはなんとかやってみるしかない。
 さて……最初のフレーズはどうしよう? 友情だ、友情をイメージして……

A 「透き通る 夢を見てた」
B 「誰彼の 荒野に」
C 「消える 飛行機雲」
D 「When you feel you lost your way」
D []それ以外でなにか熱そうな文句を書き綴ってくれ!!
866名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 22:26:00 ID:a0+1Gl+W0
D 涙は心の汗だ!
867名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 22:48:15 ID:6OQXtTh/0
 ……閃いた。ピーンと閃いた。
 『涙は心の汗だ!』 から始めよう、それしかない!!
 素晴らしいじゃないか、友情を扱うのにこれ以上ない言葉だ。
 この言葉に観客は感涙するに違いない。きっとそうだ、そうに決まった!
 えっ、どこかの三流熱血学園ドラマに出てきそうな台詞だって? 聞こえんなぁ〜〜〜〜っ!!

 よし、決定……と。
 僕はサラサラと鉛筆を走らせノートに書き込んでいく。
 なかなか良い出だしだ。この調子で次にも熱い言葉をどんどん書き込んでいこう。
 僕のやる気がどんどん燃えてくる。
 次のメロはどうしようか。ここで最初の流れにつなげていく良い言葉を考えなくちゃね。
 やはりここは情景を想像しながら書いていくことにしよう。
 涙は心の汗だ、から始まるんだから……やはり皆で何かを努力している姿が目に浮かぶ。
 グラウンドでマラソンする僕ら、バックには夕日……そんな光景を思わせるような言葉だ。
 うん、絵になる。実に絵になるよ。
 ・
 ・
 ・
 閃いた。また閃いたぞ。
 このテーマは友情、今の僕の脳内には皆で手を取り合っている姿が浮かんでいる。
 それを踏まえて、思いついた言葉が……

A 「眩しくて逃げた いつだって弱くて あの日から 変わらず いつまでも変わらずに いられなかったこと 悔しくて指を離す」
B 「何も見えなくて 迷い立ち止まる 暖かい光が 背中押してくれる その先に待ってる 明日への扉が」
C 「ありがとう 言わないよ ずっとしまっておく さよならは 翳りない 夢のあと 静かに 降り立つ」
D 「ケツの穴に つららを突っ込まれた気分だ」
E [ ] それ以外で何かとってもナイスな文句を書き綴ってくれ!!
868名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 22:50:51 ID:2GnlB73x0
そういう事書くから俺みたいのがDを選ぶと言うのに。
869名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 22:54:58 ID:Zrwdh63ZO
E
私はあなたを信じている
あなたのすべてを信じている
870名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 23:12:18 ID:6OQXtTh/0
 『ケツの穴に つららを突っ込まれた気分だ』
 よし、これしかない。これ以上ナイスな文句を思いつけといわれても僕は思いつかないぞ!
 このフレーズの続きはもうこれしか思いつかない。
 『確実! そう、コーラを飲んだらゲップが出るというくらいに確実だ!!』
 ディ・モールト(よし)!!
 絶好調! 誰も僕を止めることは出来ない!!

 ……はーっ、はーっ。
 おっと、思わず熱くなっちゃったよ。僕としたことが。
 落ち着け、落ち着くんだ。
 昂ぶった精神じゃあアルサルレベルの詩しか思いつかないぞ。
 そうだ、別の事を考えて落ち着かせろ僕。
 例えば説明書には僕の説明は剣技に優れている、と書かれていながら専用装備が弓だった件についてとか……。
 素数を数えるとか……。
 ・
 ・
 ・
 ……さて、落ち着いたかな。
 次のフレーズを考えないと。盛り上がっていく調子を考えたいね。
 うまく、メインにつなげてくれるような良いフレーズを……

A 「ガラスを滑る雫は まるで妖精のようね」
B 「明日を感じても 諦めることさえできずに 心は焦げついてく」
C 「地球上の誰かがふと思った もし人間の数が半分になったら いくつの森が焼かれずに済むだろうか」
D 「左腕を関節ごと右回転!右腕をひじの関節ごと左回転!そのふたつの拳の間に生じる真空状態の圧倒的破壊空間はまさに歯車的砂嵐の小宇宙!!」
E [ ] それ以外で非常にグッドな文句を書き綴ってくれ!
871名無しさんだよもん:2005/10/16(日) 23:14:07 ID:f8NE7EK/0
D
872名無しさんだよもん:2005/10/17(月) 00:35:30 ID:2WLehPC60
どうした?早書けよ
873名無しさんだよもん:2005/10/17(月) 09:01:17 ID:p9LwRAEA0
874名無しさんだよもん:2005/10/17(月) 11:57:12 ID:GsGfdM8W0
『名称未設定』 作詞:タリエシン

涙は心の汗だ!
ケツの穴に つららを突っ込まれた気分だ!
確実! そう、コーラを飲んだらゲップが出るというくらい確実だ!
左腕を関節ごと右回転! 右腕をひじの関節ごと左回転! 
そのふたつの拳の間に生じる真空状態の圧倒的破壊空間はまさに歯車的砂嵐の小宇宙!!

(以下続く)
875名無しさんだよもん:2005/10/17(月) 14:42:39 ID:tDnACxS1O
こ…これがロック…!
876名無しさんだよもん
なんか対ガイキ○ーズの詩としてはこれ以上ない仕上がりに。
いいぞみんなもっとやれ