そろそろ念のため保存しとくか(・ω・)
>>711 偉大なスレ立て人j94dS+7Hの作業が完了した!
SS逝ってヨシ! グッド・ラック!
とりあえず
>>565氏の作品に追いつくものを書いてみようと思ったが、
エロ描写はさくさく3レス分くらい出たものの、台詞回しや呼び名とかの整合監修のほうが
大変だなーと思った。
TH1のキャラは脳内にエミュレーターシナプスが結線済みだけど、TH2キャラは
もう何回か通しでプレイしないとあかんのう。
>>GJです
このみ最高
マターリ待ちます
さあ盛り上がってまいりますた!
な ぜ 由 真 タ ン の エ ロ が 無 い ? !
キ ャ ラ が う s ( r y
何故ゲーム中には名前が出たくらいのキャラが大活躍するのか?
愛だよ!愛!!
倉等SSスレが未だ3スレ目なのに対してこちらは既に3スレ目に突入したのは何故か?
2次創作しやすいからじゃない
結局、その後にお茶の時間を取った後、マルチは再び掃除を続けることになり、俺たちも勉強を続けた。
今度はさっきのように下の心配はすることはなかった。
まぁあれだけ綺麗になってればそう思っても不思議じゃないだろう。
そしてさらに二時間ほどたった。
「んーーー、あ。もうこんな時間か」
大きく伸びて時計を見た後に外を眺めると西の空がオレンジ色に染まり、大分暗くなってきていた。
もうすぐ夏休みに突入して夏真っ盛りになるが、このころになるといくら夏とはいってもやっぱり暗くなってくる。
「あ〜、本当だ。そろそろ夕御飯作り始めなきゃ」
このみがノートと参考書を片付ける。
「俺も手伝うよ」
正直、このみといっしょだから勉強するのにそのこのみがいなくなるんじゃな。
座っていたクッションを重ね、テーブルのガラス板をはずし、足をたたんで部屋の隅に立てかけてから下へと降りていく。
一階からはさっきまで聞こえていた掃除機の音が聞こえないんだからもう掃除も終わっているらしい。
「おーい、マルチ〜」
リビングをのぞいて名前を呼ぶが反応がない。
「あれ?」
どこいったんだろう?
あ、ソファーに座ってる。
「マルチ〜?」
まさか・・・また倒れたとか?!
確認するために前からのぞく。
「す〜・・・す〜・・・」
ほっ・・・なんだ、眠ってるだけか。
そりゃ疲れただろうからな。
その証拠にリビングはさっきより一層綺麗になっている。
「ありがとう、マルチ」
眠ったままのマルチの頭を撫でてやる。
「ん〜」
眠りながらもニコッと笑う。
きっといい夢を見ているんだろうな。
イルファさん曰く、メイドロボは眠っている間に記憶データの整理を行って必要なデータと不必要なデータを整理・削除等を行うらしい。
その時に整理されるデータがメモリーを通過するときに夢のようになるそうだ。
しかしこの顔を見る限り、マルチは今『いい夢』を見ているんだろうな。
今しばらく、ゆっくり寝かせてやろう。
ピンポー――ン。
「ん?」
手を離した瞬間、家の中にはインターホンの音が鳴り響いた。
いったい誰だろう?
ああ、同行人が夕方ころまでは来るっていってたよな。
時間的に考えてもそろそろだろうし、おそらくそう思って間違いないかな。
「このみ、マルチのこと頼むぞ〜」
「あ、はーい」
俺SSよりもあとがきや感想、お礼を書く方が苦手。。。
なんか自分で読んで変な感じがするの。
結果書き逃げみたいなことが増えそうなんだがこれいかに。
やっぱ社会協調能力に欠けてるのかなー。
>>727 自分のペースで書けばよいのだ。
作品で人を楽しませたのだから十分だ。
なおこの上に、気苦労背負い込んでまでいい子ちゃんにならんで良い。
お礼は、書きたくなれば勝手に体が動いて書いておるだろうから、
その気になるまで気楽にして、陵辱ものを書いておればよいのだ。
>727
いや、別にいいんじゃね?
つか私などはむしろ投下後にあーだこうだ言うべきじゃないと思ってるし。
感想貰ったからっつってそれにレス返すと、それにまたレスがついて……となって
結果、一部の人がスレ占有してるみたいになっちゃう。
(っつーか、もう既にそうなってるように感じる)
馴れ合いは嫌いじゃないんだけどね。
ところで同行人ってどんななんだろうな。
やっぱりこういうものを作る人なんだからアレげなぐるぐるメガネに白衣とか?
それとも若干12歳の天才美少女、とかってのもあるかも。
いやいや、まさかな。
でも珊瑚ちゃんの例もあるしな。
うーん、わからないぞ。
ピンポー―ン、ピンポー―ン。
・・・バカなこと考えてさっさと応対しよ。
こんなことで待たせてどうするんだよ。
「はいはい」
扉を開けてその先にいる人物を確認する。
そこにいたのは街中を探せばどこにでもいそうな男性と女性の二人。
男性の手には大きなキャビネットケースが引かれ、女性も肩にパンパンにふくれたスポーツバッグをかけている。
見た感じでは俺より少し年上のようではあるが。
「すみません、河野さんのお宅というのはここですか?」
「はい、そうですが」
女性は丁寧にお辞儀をすると写真を見せてきた。
「それじゃあここにHMX-12ことマルチちゃんが来ているはずなんですが」
「はい、今リビングにいますが」
どうやら今度は本当に同行人みたいだ。
「それではご両親をお願いできますか」
「すみません、今うちには両親がいないです」
「え?」
「二人して海外赴任しちゃってて現在は一人暮らしをしているもので」
「ひ、浩之ちゃん。どうしよう?こんなこと聞いてないよ」
女性は一人で慌てだして隣の男性にすがりついた。
珊瑚ちゃん、もしかして俺が一人暮らしだってこと伝えてないの?
「落ち着け、あかり」
男性は女性の肩にぽん、と手を置き、今度は男性から話し掛けてきた。
「とりあえず、あんたがマルチの面倒を見ていてくれたんだな」
「あ、はい・・・結果的にはこっちが世話になっちゃったんですが」
「こっちの話では確かにあんたんぽ家でテストが行うことになってるんだが、本当にそれであってるかい?」
「ええ、まあ・・・一応ですが」
そうではあるんだがこちらから進んで受けたわけじゃないからどうも歯切れが悪い返事というか・・・。
印象悪いよな、これじゃ。
だが男性そんなことはお構いなしにすっと手を差し出した。
「俺は藤田浩之。これからマルチといっしょにアンタん家で一ヶ月ほどお世話になるが、よろしく」
「あ・・・よろしくお願いします」
一瞬あっけにとられたが反射的にこちらも手を差し出して握手を交わした。
「こっちは俺の助手にあたる神岸あかり。こっちもたまに泊まることがあるからそのときはよろしくたのむ」
「神岸あかりです。このたびはご協力ありがとうございます」
ぺこぺこと深々と下げる。
「いえいえ、こちらこそ」
今度は相手の腰の低さにこちらも腰が低くなってしまう。
「立ち話もなんなので、それでは藤田さんに神岸さん、中へどうぞ」
「おう、お邪魔します」
「失礼しまーす」
732 :
7月文月:05/02/03 01:15:08 ID:Sh/03Kiv
重大な誤字発見!
730の8行目
バカなこと考えて〜〜 ⇒ バカなこと考えてないで〜〜
731の7行目
〜確かにあんたんぽ家でテストが行うことに〜 ⇒ 〜確かにあんたの家でテストを行うことになってるんだが〜
が本当です。
推敲したのに何で気づかなかったんだろう?
ただ単に注意不足か。
>>727 俺は作品がそこで終了したことを分かりやすくするために、
一行でもあとがきはいれるようにしてるけど、
お礼レスは基本的にしたことないよ。
気にすること無いさ〜。どんどん書こうぜ。
ごめんあんたんぽ家で吹いた
でもGJ!
まだ落ちてないの?
「俺は貴明っていいます。気軽に『貴明』って呼んでください」
そのまま招き入れた二人のことをリビングへと通す。
「あれ。タカ君、お客さん?」
後ろにいる藤田さんと神岸さんの姿に気がついたこのみがエプロン姿のままリビングのほうへとやってくる。
手が微妙に濡れているみたいだからエプロンを着て手を洗ったばかり、ってところかな。
「ほら、マルチの同行人の二人だよ。こちらは藤田浩之さん、それでこちらが神岸あかりさん」
「柚原このみです。一応・・・タカ君の恋人であります」
「へぇ〜」
うおっ。何いきなり爆弾発言してるんだよ、このみ!
「なかなかモテモテのようだな、『タカ君』は」
藤田さんも神岸さんもニヤニヤと俺の顔を見ている。
うう・・・恥ずかしい。
「えへ〜、モテモテだって」
「お・ま・えなぁ〜」
「うあ゙〜〜〜〜〜」
ぐりぐりと拳を頭の上で回す。
それから逃れようとじたばたと暴れまわる。
が、そうはさせまいと俺も粘る。
「ふふっ、面白い人達だね、浩之ちゃん」
「ああ、とりあえず退屈はしなさそうだな」
見守りながらくすくすと笑い続ける二人組。
「あ、そうそうマルチは・・・」
藤田さんはドタバタしている俺たちを尻目にソファーのマルチに近寄り、
持ってきたキャリーケースからノートパソコンと一本のケーブルを取り出す。
「なぁ、貴明。コンセントはどこにあるんだ?」
「あ、コンセントですか。ソファーの後ろです」
ようやくこのみのことを開放してやり、ソファーの後ろを指差す。
藤田さんはコンセントにアダプターを差し込んでノートパソコンを立ち上げる。
お、これって来栖川エレクトロニクスの最新型のノートパソコンだ。
その証拠に立ち上がる際に『KURUSUGAWA ELECTRONICS』とかっこいいロゴが画面上へと浮かび上がる。
うちのPC、親父が知らずに買ってきた『SATEC』のPCだからな。
そろそろPCも買い換えることも考えてみるかな。
と、そんなことを考えている間にも藤田さんは早々とキーボードをたたいてプログラムを開いていく。
そしてさっきのケーブルをPCに繋ぎ、もう片方をマルチの耳カバーに接続してEnterキーを押す。
するとピコピコと画面が変わって『接続中だよ』とクマの人形が吹き出しで喋っている画面が出てきた。
「これでよし、っと」
「これは?」
「マルチの簡易バックアップとデータ整理の手伝い、それに電源の補給さ。マルチは毎日一回、バックアップを取っておくことが実験中の義務になってるんだ。
それにマルチは水素電池で動いているけどそれも電源を長期間起動させられるレベルであるだけでまだ電源補給も必要なんだよ」
「は、はぁ」
何となくだがわかった。
「・・・いい顔をしてるな」
「うん、マルチちゃん、うれしそうだね」
二人は眠りつづけながらも浮かべている笑顔を遠い眼で眺めていた。
この三人・・・俺の知らないような大変なことがいっぱいあったんだろうな。
きっと・・・深く強い絆で結びつけるような大きな大きな出来事が。
「タカ君、二人の分も作るけどいいよね」
「ああ、もちろんだ。むしろ今日は豪勢にいってもいいぞ」
「ほんと?!やた〜。それじゃあ今日はカレーだ〜」
「あ、私も手伝うよ」
神岸さんは持ってきたスポーツバッグの中からエプロンを取り出してささっと身に付ける。
胸元のポケットにはクマのかわいい刺繍が入れられている。
「私、お料理得意だから、いろいろできることがあったら言ってね」
「はい。それじゃあ・・・野菜の皮むきをお願いできますか?」
「うん、いいよ」
神岸さんはこのみが冷蔵庫から出してきたジャガイモと人参をさっと洗うと皮むきをはじめる。
おお!早いし上手だ。
正直このみや俺なんかは相手にならないほど鮮やかだ。
もしかしたタマ姉といい勝負なんじゃないか?
「あかりの料理の腕は俺が保証するぜ」
「そんなにすごいんですか?」
「少なくても俺にとっては下手な料理店とかで出される料理なんかよりはうまいぜ」
太鼓判つきですか。
これはできる前からちょっと楽しみだ。
739 :
7月文月:05/02/06 00:51:10 ID:PxwbXa+S0
ここで訂正
前回浩之が持ってきたのが『キャビネット』ケースになってました。
これ、『キャリー』ケースの間違いです。
そこのところ、修正でお願いしますです
取り合えずGJ!
けど総鉄屑なんて買っていたら、さんちゃんだったらマジで怒っていたかも。
そしてさんちゃんはGAGABYTEとか勧めるのか。
「ところで藤田さん。さっき一ヶ月ほど世話になるって言いませんでしたか?」
そういえばさっきはいろいろ慌てたりしてたから気が付かなかったけどマルチも『ここで一ヶ月ほどお世話になります』って言ってたし。
「ああ。一ヶ月ほど世話になることになってるけど、それが何か問題でもあるのか」
「いえ・・・俺は一週間か二週間ほどって聞いてたんで」
う〜ん、もしかして間違えたのかな?
珊瑚ちゃん、結構ぽわわ〜んとしたところがあるからなぁ。
「でも一ヶ月間もテストを行うんですか?」
「ああ。本来は二週間ほどが普通なんだけどな。またマルチにあの学園に通わせたくてな」
「あの学園?」
「寺女はわかるよな」
そりゃ、このあたりに住んでて知らない人は普通いない。
寺女とは西園寺女学院の略称としてよく呼ばれている。
このみの友達のタヌキっ子とキツネっ子が通っているところでお嬢様学院として有名だ。
とはいってもこのみが曰く、全員がお嬢様ではないらしいが。
確かによくよく考えれば全員がお嬢様だとしたらこの町は一体どういう町になるんだよ。
――ちなみにその二人の名前は確か吉田チエと山田ミチルだった気がする。
タヌキっ子は普通の家の子らしいがキツネっ子は・・・まぁ・・・このあたりを裏で仕切っている家のお嬢様であるらしい。
「そこから東の山のふもとにある学園さ」
「あ、俺もこのみもそこの現役の生徒ですよ」
「へぇ〜。じゃあ貴明とこのみちゃんは俺とあかりの後輩にあるわけだな」
と、言うことは・・・。
「藤田さんと神岸さんもうちの学園の卒業生なんですか?」
「ああ。三年前の話だよ。マルチがテストということであそこにやってきたのは・・・」
最初に俺とマルチが会ったのは学園の階段だった。
当時、俺はまだ二年生でいつものようにカフェオレを買いにいくところだったんだ。
休み時間に渡り廊下の自販機でカフェオレを買うことは俺の日課みたいなもんでな。
買いに行く途中、階段に差し掛かったとき大きな荷物を重そうに持ちながら上に上がっていく小さな子がいたんだ。
その光景が気になってしばらく上を見てた。
なにせ一歩一歩上がっていくごとにグラグラって今にもバランスを崩しそうで不安で不安で。
案の定、後2、3歩でってところでバランスを崩して後ろに落ちてきた。
あぶねぇ!って思って必死になってその小さな背中を支えた。
ゴロンゴロンって持ってた荷物、確か印刷紙だったけ。
それが階段の下まで一気に落ちたけどその子はちゃんと俺の手の中に吸い込まれるように落ち着いた。
でもその子、『はわわわわわ〜〜〜〜。落ちるー。落ちるー』って腕をブンブンって振り回していつまでたっても落ちていることになってるらしくて、
『お〜い』って声をかけるとはっと気が付いたようでくるっと俺のことを見るんだよ。
で、ちょっと間を置いた後に体制を立て直してやると『はわ〜、すみません!すみません!』って何度も誤って来るんだ。
その時に初めてその子の耳がちょっと違うのに気が付いた。
話を聞いて、実はメイドロボとようやく分かったんだ。
でもその子はどこから見てもちょっと小さくてきゃしゃな女の子。
だから持っていくっていう荷物を持ってやげると『そんな、私がやります』って、あくまでも自分でやろうとする。
そんな頑張りに惹かれたのかな。
それからと言うもの、その子が試験テストが終わるまで毎日のように俺とあかりとその子と三人で過ごしたんだ。
「それが俺とマルチの出会いさ」
そんなことがあったんだ。
この三人にこんなエピソードがあるなんて思いも寄らなかった。
「だからその思い出の地でまた新しい思い出を作らせてやりたいんだ。あいつ、あれから俺たちの半分の時間も過ごしたか過ごしたかわからないんだ。
だからこそ、新しい時間を有意義な時間にさせてやりたいんだ」
・・・こういうのは親心っていうのかな。
とにかく、藤田さんは・・・いや、多分神岸さんもマルチのことを本当に大切に思ってるんだな。
きっと二人にとってマルチは『メイドロボ』って言う感覚じゃなくて『一人の人間』、そして『家族』として認識しているんだろう。
みんながみんなでそんな風に思えるようになればきっと心のあるメイドロボも世に出ることができるんだろうな。
いつの間にか続きが!
GJです。
やはりマルチは2年に入るのだろうか・・・
ここももうちょいで落ちるな〜
SS2もSS3も目が離せないな
そうこう藤田さんと話しているうちに一時間ほどの時が流れた。
いつのまにか俺は藤田さん・・・いや、浩之さんと打ち解けていた。
言葉では説明できないけど、なんかどこかで分かり合えるところがあったんだと思う。
「は〜い、あかりさんとの合作、『愛の必殺カレー』できました〜」
「結構上手にできたと思うよ」
う〜ん、確かにうまそうだ。
きちっと綺麗に一口サイズに切られた野菜にカレーの香ばしい匂い。
だけどもその中にはほのかなワインのいい香りも。
匂いだけでもよだれが出てきそうだ。
「こいつはうまそうだな」
「今お皿を出しますから。少し待っててください」
「あ、俺も手伝うよ。神岸さんも浩之さんいっしょに待っててくださいよ」
「え、でも悪いし」
「いえいえ。このみと一緒に夕飯をつくって頂いたんですから。それくらいは俺がやりますよ」
と、言いつつ、行動を起こす。
このままじっとしてたらおそらく勝手にやりはじめてしまいそうだし。
「タカ君、あかりさんってすごいよ。うちのお母さんみたいにお料理を作るんだよ」
「春夏さんみたいに?」
「うん。野菜の皮むきは上手だし、調味料も計ることないで目分量で入れてもちゃんといい具合に味がつくんだよ」
「へぇ・・・」
なるほど、浩之さんが誉めるのも何となくわかる。
春夏さんと同じってならかなりのレベルだし、このみが絶賛するのも納得できる。
あの人はパワフルだけど家事全般に関してはプロ級の腕前を持っている。
実際、春夏さんの料理は何度も食べてるがお世辞抜きでうまい。
「タカ君。ご飯はどれくらいがいい?」
「そうだなぁ」
正直、さっきまで一生懸命に勉強してたから今はかなり腹が減っている。
運動しないで勉強すると腹が減るなんておかしいじゃないかとは思うがそれにはちゃんとした理由がある。
人間がエネルギーとする『ブドウ糖』が一番消費されるのは体の筋肉とかじゃなくて実は脳なのだ。
脳は、安静にしていても1日120g、つまりは1時間に5gものブドウ糖を消費することになる。
それに脳がエネルギー源としてできるのはブドウ糖だけで不足するとひどい場合は昏睡状態や脳が使い物にならなくなってしまう。
マラソンみたいにエネルギー消費が多いスポーツで疲れきった選手が水のほかに飴とかの糖分の多いものをとるのはそのためだそうだ。
だから勉強するっていう脳を非常に使う行動をすると腹が減るのだ。
「よし、大盛でいっちょ頼むぞ、このみ曹長」
「わかりましたであります、隊長!」
しゃもじを軽く水でぬらして炊飯器の炊き立てこ飯を軽くほぐした後、しゃもじに目いっぱいの御飯を三回ほど器に盛った。
・・・・・・・・・やっぱり自分でやったほうがよかったかな。
そろそろピンチですな、ギリギリまでやって次スレ移行ですか
しかし長々と続く割には見せ場と盛り上げに欠けるSSですね。
こういうのもなんですが。
「うぃ〜、ご馳走さんでした」
「お粗末さまでした」
結局俺はそのカレーをご飯一粒残さず食べた。
「でも今日のは特にうまかったな。また腕を上げたな」
「えへ〜、でも今日はあかりさんも手伝ってくれたからだよ」
「そんなことないよ。このみちゃんの土台がいいんだよ。私はそれにちょっとお手伝いしただけ」
「そ、そんなことないですよ」
「ううん、そう思うよ。お料理は愛情が大事。このみちゃんが貴明くんのことを想っているからこそ、お料理はどんどんおいしくなるんだよ」
「え、えへ〜、そうですか」
少し恥ずかしそうにしながらも顔はふにゃりとしている。
「よ〜し、これから毎日タカ君のためにいっぱい愛情のこもったお料理をたくさん作ってあげるね」
そいつはうれしいんだけど・・・。
「せめて量は普通にしてくれよな」
パンパンにふくれた腹をさすりながらそう答えた。
このペースで続いたら完璧に幸せ太りしてしまう。
夕飯の後はゆったりとした時間が流れた。
テレビを見たり、トランプをしたり、たいしたことをしているわけじゃないのにのんびりとしてとても楽しい時間だった。
「あ、もうこんな時間だ」
時計に目を傾けるともうすぐ9時になる所でテレビではニュースと天気予報がやっている。
「そろそろ帰るね」
「ん、そうだな。送ってくぞ」
「いいよ。お隣さんだし」
「そうか。でも隣だからって気をつけるんだぞ。今は危ない人はどこにいるかわからないんだからな」
「はい!肝に銘じておくであります」
びしっと敬礼を行うこのみ。
「うん。よろしい」
それにこちらも敬礼で返す。
すると自然と笑いが起こる。
「ま、そこまでは行かなくても玄関口までは送ってくぞ」
「うん」
「それじゃあタカ君、おやすみ」
「おやすみ」
別れ際に軽く唇を合わせる。
さてと、このみも帰ったし、今夜のために三人用布団をの客間に敷かないと。
えっと、確か客用の布団が襖のなかにあったはずだよな。
ガラッ。
バサバサバサ!
「うわっ!!!」
襖を開けた途端に中から客用の布団が俺に向かって落ちてきた。
突然の出来事に対処できるはずもなく、そのまま下敷きになる羽目に。
(しまったなぁ。前にこのみのために出したのを片付けるときに無理やり押し込んだのを忘れてた)
ま、いまさら思い出そうが後悔しようが仕方がないが。
とりあえず崩れ出た布団の中から這い出て敷布団を引っ張り出して畳の上へと敷いた。
こんな風に乱暴に扱ってるのを母さんにばれたらきっとすごい剣幕で怒られそうだ。
母さん、寝具に関してはちょっとばっかりうるさいからな。
何でも昔にひどく寝つきの悪い期間があったらしくて布団や寝相を変えたらその前が嘘のように快眠できるようになったとか。
その後から眠ることに関しては結構凝るようになって布団なんかも専門店にオーダーメイドで作らせたり、
枕の中身がお茶とか檜なんかが入ってるものなんかも買ったりしている。
とはいってもマニアとかそんなほどのレベルではないみたいだからあくまでこれなら出せるという金額くらいのものではあるのだが。
布団って高いイメージがあるけど実際はそんなに高くはないらしくて高いのでも精々二万から三万くらいで買えるらしいし。
だからテレビショッピングなんかで羽毛布団が一万円で売ってたりするが実はそれほど安いというわけではないそうだ。
・・・・・・・・・しょうもないことなのになんか気になったら頭から離れないな。
寝る前にネットで確認しておこう。
753 :
7月文月:05/02/08 23:20:15 ID:e2NDER640
そろそろ容量もいっぱいなんで次回からは3スレ目に移りたいと思います。
>>750 厳しいご指摘、ありがとうございます。
こちらも頑張って書いてはいるものですが何せまだまだへっぽこなもので。
皆さんに満足できる文章を書ければそれに越したことはないのですがどうか期待にこたえられるよう長い目で見つづけてください。
それとここまででも長々と書いてますがあくまで今までの部分はまだまだ序盤に過ぎません。
おそらくこのペースでいくとかなり長くなりそうです。
今回目標は日常を書くことにしているために不要な描写等が多くなりがちかもしれませんけどそれでその場の情景を
想像していただければありがたいです。
また、つまらないかもしれませんがこの長編にお付き合いいただければまたうれしく思います。
がんがれ
今日は時間がなかったので今までのあらすじとちょっとだけです。
明日はちゃんと書きます。
〔今までのあらすじ〕
このみと晴れて恋人になった貴明。
そんな数月後、急に珊瑚によってメイドロボの実験テストの場として自らの家がその実験場所となってしまった。
そこにやってきたのは以前発売されたHMX-12『マルチ』と藤田浩之、神岸あかりの三人だった。
これからこの三人と貴明との一ヶ月に渡る生活が始まる。
「タカ君、タカ君」
ゆさゆさと揺らされる感覚で目が覚める。
「ん・・・このみか?」
「おはよ、タカ君」
「おはよう・・・」
ベッドの横でにっこりと笑うこのみを朝から見るとやっぱり安心するとともに今日一日が始まった気になる。
ここ最近はこのみに起こされるのが習慣化していて毎朝食事を作ってくれるがてら、いつも7時前に起こしてくれる。
これは頼んだわけでもなく、このみが自分で好きでやっている。
あの寝坊助でこっちが起こしに行ってようやく起き、ドタバタして制服を間違えるし、女の子なのパンをくわえながら登校はするし。
そんなこのみが今はほぼ真逆の位置にいるんだから信じがたい。
信じがたくてもこれは現実だ。
ためしに頬を軽くつねると痛みを感じる。
そうすると―――
「あ、もしかして眠いから目を覚まそうとしてるの?それなら私も手伝うよ」
あ、いや、そういうわけじゃな―――。
「せーの!」
うっ・・・・・・・・・ぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
教えて君で悪いが、スレ容量ってのはどうやったら分かる?
胸に手を当ててごらん
一番下を見てごらん。
760 :
757:05/02/13 20:51:04 ID:AOWDzXuI0
因みに専ブラ(ゾヌ2)使ってます
胸に手は取り合えず当ててみましたw
両手を上に挙げて
ζ /ヽ / |
/ ̄ ̄ ̄ ̄\ | | / /
,‐ヽ /"ノ / \ | ヽ‐'、/__,-‐つ
_ \ \ | / /\ \ /| ,,---、/二、 ヽ、,,-'"
\゙゙''ヽ‐-‐'"゙''| ___ _||||||| (・) (・) | ヽ‐-、 ヽ 二ニ⊃
゙゙''ゝ ,‐''''ヽ',,,,-ヽ ,-‐'''''''''''‐-;;.、 ^ (6-------◯⌒つ |''‐-、 |‐--,,,,、__/
/ヽ ヽ‐-/ ./::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;|--| _||||||||| |:;;;;;;ヽ、__ / ヽ‐''"ノ
レ'"ヽ、,,,,,/ \ ,,,,/-‐‐-、;;;;;;;;;;;;;;;;;;; \ / \_/ /、;;;;;;;;;;;;;| /'" '"|
|‐‐''" \‐''"""ヽ \;;;;;,,/ \ \___/ ゙''‐,-‐''''" " ''ヽ | .|
| |ヽ ゙゙"'-,,,,, \ / 、,,,--、 / ,,;; |、 /
| / | ヽ、‐ニ ^ ^ ‐'''''| // \ヽ─‐''"ノ
ヽ___/ / /"~ | /\,,,,, ヽ---‐' _/"
_ヽ、 ‐-、,,,,,,,,,/、 __|_ //  ̄""─''"
/ ゙'''''"ヽ、-‐---‐、/、 ゙゙''''‐‐‐、‐|;;;;;;;;;;;;;;;;;/─‐/