3 :
名無しさんだよもん:04/07/23 20:56 ID:cXyIu9lX
おまんこ女学院
前スレは無事即死判定を逃れた…と思って油断してたら、圧縮であっさりお亡くなりに。
某としたことがorz
気を取り直して再建です。
陽子タソマダー?(←はええよ
>>1 乙! って、こんな短期間にもう一度言う事になるとは…
実はもう更新しちゃっていたりします。あちこちと。
乙であります
とりあえず前スレ最後の方で張られた反転葉鍵名鑑もどきをペタリ
藤田浩子 (91-E)
1スレめより登場。
本編において攻略対象の女の子にしたことをされまっくている。
攻めのようで受けキャラ。
高校生組の中でトップクラスの巨乳。
藤井ふゆ (78-B以下らしい)
1スレ目より登場。
初登場時点で恋人以外の人物にりょうじょくされるという
衝撃的なデビューを果たす。
反転した後のストーリーは月曜9時のドラマばりである。
本編ではヘタレだが反転すると運命に翻弄される少女風なとこがミソか。
ある意味反転スレの看板娘であり、薄幸なとこが特徴。
胸も薄い。
ハクオロ
3スレ目より登場。
人妻で未亡人で爆乳。
仮面の処理はそのままタイプとティアラっぽくしたタイプがある。
基本的に受け。
ちなみに半生は反転すると、愛する夫を解剖されるわ、
お腹を痛めて生んだ我が子は連れ去られるわと凄まじいものになる。
それで世界を滅ぼしたわけだが鬼子母神という言葉がしっくりくる。
12 :
AIR:04/07/23 23:40 ID:4d/ZeXWo
国崎往穂(91-D)
1スレ目より登場。
さすらう女旅人。主に神尾家や霧島診療所に居候中。
ぶっきらぼうに見えて意外と純情派。
しかし、あまりおしゃれに気を使わないため
よく(主に晴彦の)視線を釘付けにする。
どうやら人形劇は相変わらずのようだ。
今度こそ保守
それじゃ俺も反転葉鍵名鑑もどきをば。
◆痕
柏木はじめ (93-E)
1スレ目より登場。
「双つの霊峰」と称される巨乳に加え、ラフな格好でいる事が多いという、
年頃の男にとっては極めて危険なボンクラ学生。
柏木四兄弟の独占欲を持ち前の優しさと愛で捌きつつ、逆ハーレムを形成している。
基本的に受け。事件後も梓とは縛りエッチするなど、ちょっとMの気があるらしい。
女耕一
4スレ目より登場。貧乳。
「耕一だけ反転させた話&百合ネタキボンヌ」という声から誕生。「父親が勝手に『耕一』という名で
出生届を出し、男として育てられた」という設定から「女耕一」で通じるようになった。
鬼の血を完全に受け入れており、その力は柳川(♂)をも圧倒する。
なお、覚醒時の性格は邪悪で淫乱かつサド。反転ヒロイン中でも数少ない攻めキャラとなる。
なんとなく便乗&即死回避
◆誰彼
坂神蝉枝(86-B)
2スレ目から登場。戦うお姉さん。
仙命樹の設定がそのままのため、戦闘後即濡れ場の危険性ありw
戦時中の軍人なので喋り方も時代がかっているが、
そこが(・∀・)イイ!という人も多いはず。
これを書いている現時点でSSが進行中。展開が楽しみである。
晴彦「なんやしらん、ワイの倅の誕生日にスレがイッてしもたんかいな・・・
死んだその日が誕生日〜やな、ガハハハハ」
鈴「わ、お父さん、一升瓶二本も飲んじゃってる」
貴女を嫁にもらう前に行っておきたい事があります
かなりきびしい話もするけど僕の本音を聴いてください
僕より後に寝てはいけない僕より先に起きてもいけない
パンは上手く作りますいつもきれいでいてくださいね、あ、今もきれいですよ
出来る範囲でがんばりますから
忘れないでください、あなたが仕事をしてくれるから
僕は家庭を守れるのだということを
貴女には貴女にしかできない事もあります
それ以外は口出ししません黙って貴女についていきます
子供が育って年をとったら僕より先に死なないでください
例えばわずか一日でもいい僕より早く逝ってはいけません
何もいらない僕の手を握り涙のしずくふたつ以上こぼしてもらえれば
貴女のお陰でいい人生だったと
僕は言います必ず言います
忘れないでください僕の愛する女(ひと)は
愛する女は生涯貴女ひとり
忘れないでください僕の愛する女(ひと)は
愛する女は生涯貴女ただ一人
ルルルルル・・・・・・・
ララララララ・・・・・・・
渚 「えっと以上です」
朋美「……」(顔真っ赤)
うむ、即死を避けようとがんばってみたけどダメっぽいぜ
>>19 逆関白宣言?いい奴すぎるぞ渚。
前々スレにあった(゚Д゚)ゴルァ!のやつ思い出しちゃったい(;´Д⊂)
基準って25だっけ?
◆Kanon
相沢ゆう(83-B)
1スレ目より登場。
反転前よりもいい性格になってるような気がするのは、
反転したヒロイン(♂)連中が本編以上にキワドイ性格だからだろうか。
彼女自身、ごくごく普通の女の子を地で行っている、このスレでは希少な存在。
……叔父の秋人との爛れた関係に、首までどっぷりと漬かっている点を別にすれば、だが。
24 :
雫:04/07/25 02:12 ID:2VCWNNz+
長瀬祐子(しめすへんに右) (80-B)
1スレ目より登場。
本編のネタがネタなためか基本的に
電波でぐちょぐちょになる子。
濃ゆいエッチシーンが多い。
天敵は月島拓美 (91-E)
電波でぐちょぐちょ、という表現に興奮したのは小生だけではあるまい
26 :
ONE:04/07/25 02:20 ID:2VCWNNz+
折原(86-C)
1スレ目より登場。
反転ヒロインの中でいい意味でヨゴレ。
裸で寝てそれを幼馴染に見せても元は浩平と考えると
違和感がない子(いいのかおなごとして
何気にバットエンド保有率が高い。
即死回避って30だっけ?
いくつで回避かは知らんが保守
◆まじかるアンティーク
宮田さつき(?)
1スレ目から登場。
実はまだサイズ設定が無いのだが、その古風で控えめな性格設定から
慎ましげなのではないかと予想される。
暴走気味のスフィーに振り回されたり大人のあきらさんにほだされたり、
とかく貧乳ヒロインとは健気である。
ふゆ愛してルーーーーーーーーーーーーーーーー!
まとめサイトに反転クラナド絵がうpされてますな。
管理人さん乙。
◆MOON.
天沢郁巳
6スレ目より登場。
高槻に比べて出番がやけに遅れたのは、
葉鍵唯一の女性主人公であった事と高槻の強烈さが原因か。
やや熱血系。
城戸 芳美って名鑑風にするとどんな子でしょう。
ナイト未プレイなためいまいち掴めないす。
たとえばこんな、ラブソング。
木曜の夜、11時半。
誰にも見つからないように私はそっと、
マンションのエントランスの影に隠れている。
冷房のせいで、指先がすこし冷たい。
私はいつものようにかじかんだ指先を口元に添え、
そして、舐めるように咥えた。
ほろ苦い塩気が舌に広がる。
この指は、彼の指。
この冷たさは、彼の疲れ。
この味は…私の想い。
誰よりも近くに居たいのに、
その誰とも同じ所にしか居られない。
すこし、爪を噛んだ。
マニキュアは着けてない。
ふと、外の気配に気付いた。
私は急いで物陰に隠れる。
郵便受けの側に身体をひっそりと潜めながら私は、
ライトアップされた表の様子を窺った。
車が一台、玄関のちょうど前に止まっていた。
見覚えのある黒い色。
私は高鳴り始めた胸の鼓動を抑えながら、
音を立てないようにエレベーターの中にすべり込む。
ボタンを押そうと伸ばした指がまだわずかに濡れていて、
…なんだか急に恥ずかしくなった。
慌ててハンカチを探したけれど、だけど見つからなくて、
仕方が無いからスカートの裾で拭った。
「開」のボタンを押しっぱなしにしたまま、
何を話そうかなんて考える。
答えなんて出てきた試しはないけれど。
そして、
一瞬だけ訪れる静寂と安らぎ。
「…おかえり、勇輝くん」
「…ふゆ」
ドアが閉まる。
いま、世界はひとつだけ。
38 :
元380:04/07/27 08:06 ID:VoA0eapR
…ということで勇輝とふゆのワンシーンを書いてみたわけなんですが…
久し振りにふゆを書いてみました。
少しだけでも彼女が幸せだったらいいなぁ、なんて思いました。
それでは回線吊って首切ってきます。
その2人である必要性がない。
あと、自分語りイラネ。
>元380氏
グッジョブ。外野の雑音は気せず生`。
ふゆ話は久しぶりだなぁ。反転誰彼の方も待ってるよ。
いじめられてないふゆは久々だなぁ…イイ!!
いぢめられてる冬もいいぞw
・・・雑な口調はともかく、39の言ってることはわりと正鵠を射てると思うが。
雑音とか言いだせば、挨拶がわりのGJも雑音じゃいw
ま、馴れ合いも悪くはないけどほどほどにね、ってことで。
職人も住人も自制して精進しないといけないですし。
ところでネタ振り。
まだ反転ネタが出てないキャラっていたっけ?
どうせなら、批判ついでにそれに絡めてネタ出してくれればなお良し。
だから、ふゆは弄られ上等キャラなんだって!
>35-37だって、二人がいい感じになったと思った次の瞬間、緒方英二脚本演出の
嬉し恥ずかしドッキリが炸裂しなきゃおかしいんだよ!
とかさw
>>44 たしか光岡はまだ出てない。文吾のおっさんも。
おやっさんを反転…
_, ,_
( ゚д゚) ………
_, ,_
( ゚д゚) ……
_, ,_
(;゚д゚) …
_, ,_
(;゚д゚) …The・ガッツ?
やーめーてー
反転してないねぇ……
汐とか?ショタ一直線になりそうだが。
49 :
名無しさんだよもん:04/07/29 19:56 ID:EdK/qlc0
ユズハの額に手を置く。・・・熱は無いようだ。
『・・・お姉さま・・・』
うっすらと瞳が開く。光の無い瞳が、私の姿を捉える事は、ない。
『姉』と呼ばせるのも二人きりの時だけだ。
・・・女の身体は、何かと不便が多い。
特に上に立つ者としては、常に威厳を持っていなければならない。
だから、私は男として振舞う。声色も変えて、胸も押さえて。(あまり大きくなくて良かったと思う。)
・・・一族の長として。常に私は、民達を導かなければならない。
『・・・お姉さま?』
ユズハの2度目の問いかけで、はっと我にかえった。
そうだこんな事・・・今になって気にする事じゃない。
『さぁ・・・今日は何の話をしようか?』
ユズハが、儚げに微笑む。
同い年の少年達のように、外の世界へ出たいだろうに。それさえもこの子の身体が許してくれない。
だから、私は今日も外の世界の話をする。
それをユズハが望むから。
〈ユズハ・・・外は汚くて、けがれている・・・この世界は病んでいる〉
けれど、ユズハは思いを馳せる。見る事の無い外の世界へ・・・
―だから ―
嘘をつく。
自分に。 ユズハに。
罪を重ねる。
〈これしか・・・私には護る方法が無いんだ・・・〉
『大丈夫。すぐに、外に出られるようになるからな。』
嘘を、重ねていく
50 :
名無しさんだよもん:04/07/29 19:57 ID:EdK/qlc0
オボロとユズハ兄妹を反転。場面的にはトゥスクルさんと出会う前って感じで・・・
>46
・実は見た目より若い
・全力で斧を振り回す
・飲んだくれ?
・立ち絵の露出度は作品中1,2を争う
辺りで上手く脳内保管してくれると嬉しい
必殺技はライセン(ママトト)を想像しる!
>49-50
よい感じ。ただ、
>外は汚くて、けがれている
RRの予感がしましたw
ムントの叔父様は反転したらムントたんになりますか?
>>49 他のキャラが未反転だった場合、ハクオロだけに自分が女である事を明かすオボロ…
つーのもなんかベタ過ぎて癪なので、偶然ベナウィに秘密を握られてしまったりとか
あと、今川ジャイアントロボの楊志さんでイメージしてみたり>女おやっさん
そしてオボロの秘密を知る付き人ドリコとグラコ。男らしく振舞うお姉さまにハァハァしまくり。
(でも個人的にはドリグラは男のままで十分美味しいと思いますがw)
オンカミヤムカイの女僧正ムントたん…
気苦労で見た目も性格も老成してるけど、実は20代だったりするんかね?
ウルトにちょっと似ているかも知れない。
事あるごとにカミュに振り回され、時には無邪気なセクハラに泣かされてたりする
のを想像したら萌え…かも。
あと、絶対に巨乳だ。ハクオロおかーさんとタメはれるぐらいw
57 :
49:04/08/01 14:26 ID:PaqBWS2+
52、53、54 さん
オボロのみ反転でw
姉上さま・・・イイなぁ
表裏の続編はないのか・・・アレを楽しみに、休み返上して頑張ってきたのにorz
表裏を期待されている中、ちょっと申し訳ありませんが、
失礼して投下いたします……
巨大タンカーの相次ぐ喪失。
それは単なる怪事件では済まされない。特に、エネルギーの大半
を輸入に頼っている、この国では。
頭にちょうちょが飛び交い自分の野心と保身にのみ興味を示すこ
の国の政治家も、ようやく事の重大さに気づいたらしく、おっとり
刀で行動を開始した。
その矢先に、浮かんできたのは、国家ではなかった。
否、その財力と行動力では小規模な国家をはるかに凌ぐ────
企業。
『篁エネルギー』
元々は天然ガス系の燃料商社だったが、いつの頃からか企業複合
体に成長し、今では戦前のごとく、バブルの立役者K、伝統の中堅
Sという2つの老舗企業体と日本を3分化していた。
エネルギー関連の企業体がその背景にあるとすれば、その動機は
自ずと見えてくる。
問題はその手段だ。
正真正銘、霧の中に巨大な存在をかき消してしまう方法。
いかな国家規模の企業体とは言え、如何様にしてあの不可思議な
現象を起こせる技術を手に入れたのか。
謎は深まるばかりで、ボクは机に突っ伏したまま何度目かのチャ
イムが鳴るのを迎えていた。
「こーら、居眠り女」
「うに?」
その姿勢のまま、顔を上げると、いつきが目の前に仁王立ちにな
っていた。
「うにじゃない、今日はオマエの番だろ」
「あ……もう昼休み?」
ボクはまだ寝ぼけた目を擦りながら、身を起こす。
「まさか忘れたなんて言うんじゃないだろうな?」
「まさか。ボクはいつきみたく忘れっぽくないもん」
言いながら、重箱の包みを取り出す。
「俺だって忘れっぽくなんかない!」
「はいはい」
ボクはそう軽くあしらって、包みを解いた。
それはボクといつきの出会いにさかのぼる。
そう、それはこの高校に入学してまだ間もない頃。
「オマエ、ちょっとこれを食ってみてくれよ」
突拍子もなく、差し出された鳥の唐揚げ。
「って、いきなり、なんだよ?」
「いいから、食べてみてくれって」
訝しげに思いながらも、摘まんでみる。
「あ、美味しい」
そう言ってしまったのがコイツとの腐れ縁の始まりだった。
「本当か?」
「うん、美味しいと思うけど。お母さん、料理がうまいんだね」
まだいつきの本性を知らなかったボクは、正直に感想を言ってし
まった。
「俺が作ったんだ」
「ふーん……って、えぇ!?」
意外だって思うのはしょうがないと思う。だって、目の前にいる
のは、それなりにがっちりした身体つきの、料理よりも運動や娯楽
に興味がありそうな男子高校生。それも、合衆国あたりだったらア
リなんだろうけど、ここはいろんな意味で男女同権(必ずしも男尊
女卑という意味ではない)とは程遠い日本の、多分ありふれた高校
だ。
「なんだよ、そんなに似合わないか?」
「あ……ごめん、悪かったよ」
ムッとしたようなその男子に、ボクは素直に謝った。
「まぁいいや、とりあえず、うまかったんだよな?」
「悔しいけど」
妙に真剣に聞いてくるその男子に、ボクは決まりが悪くて、苦笑
しながら答えてしまった。
「少なくとも、“甘い”って事はなかったよな?」
「……ハァ(゚д゚)?」
キョトン、とボクは一瞬呆けてしまった。
「……少なくともこれを“甘い”って表現することはないと思うけ
ど」
「それが、これをそう表現する剛の者がいる」
男子は脂汗をかきながら憮然としてそう言った。
「えー? すごく甘くて美味しいと思うけど?」
と、そこに現れたのは、ショートカットで長めのもみ上げを結っ
た女の子だった……
「わ、すごい、今日も気合ばっちり入ってるね、与代ちゃん」
そう、その女の子が、今目の前にいる伏見ゆかりその人だったの
だ。
とにかくゆかりの味覚はおかしいんだか、元々存在してないのや
ら、とにかく食べ物に関してはトンチンカンな感想ばかり言う。
まぁ、美味しいものは美味しい、不味いものは不味いとは言うん
だけど、ただ、ゆかり自身に味付けなんぞさせようものなら壊滅的
自体に陥る。
そういうわけで、その日から、ボクといつきでゆかりの味覚矯正
がはじまったんだけど……
現在のところ、改善の兆候はなし。と言うか、さらに酷くなった
気がする。
いつきが言うには、味付けの違うお弁当、つまりいつきとボクの
を交互に食べさせることで、ショック療法を与えようという意図だ
ったんだけど……
確かに、いつきは意外と手の込んだものが多くて、ボクはあっさ
りしたものが多い。んだけど……要は、今やボクといつきの弁当合
戦になってしまっていて、ゆかりの矯正はどこかに飛んでいってし
まったのだ。
そして、そんなボク達を連日、奈落の底に落とす天使のような悪
魔の笑顔。
「? どうしたの? 2人とも?」
ボク達にじっと顔を見られて、キョトン、とするゆかり。
ボクといつきは、無機的に顔を見合わせてから、
「はぁっ……」
同時に深くため息をついた。
ぐっすりと仕事での睡眠不足を補った後、ボクは放課後の校舎を
出た。
高校に通っているのも“年相応”の生活を装う為だし、高校生程
度の学は既にある。
体育なんかは逆に手を抜かないと不味いくらい。
まぁ、テストだけでどうにもならなくなったら、何人かの教師に、
金をつかませるなり、抱かれるなり、あんまし好きじゃないけど脅
すなりすればなんとかなる話で。
「さて、これからどうするかなぁ…………」
>>60-65 (*゚ー゚)選択肢先着一名さま……
A.フォスに連絡をとってみる
B.繁華街でもぶらつく
C.図書館辺りに資料を漁りに行ってみる
Dに進むしかアリエン
改行の仕方がよろしくないと思う。
それ以外は特に悪くないので、今後も頑張れ。
ちょっと応援してる。
>>68 改行は定文字数です。
お手数ですが固定ピッチフォントでご鑑賞くださいませ。
でわ。
∧||∧
( ⌒ ヽ ブラン
∪ ノ
∪∪
>>69 掲示板にSSを投下する際は、
一定文字数ではなく適当な文節で改行すると、
読みやすくなると思われます。 (↑こんなふうに)
あS縦
んS読
ま投み
り下で
いす
なる
い人
よっ
ねて
>>60-65 料理が上手でキップも運動神経もいい男前…
いつき、貴様完璧超人だな!
しかしこの調子だと、下手したらいつきとゆかりがくっ付くかも知れない罠。
>>71 あまりいないっつーか、見た事ないw
76 :
名無しさんだよもん:04/08/04 03:38 ID:j/Sx9myH
裏岡崎のおっぱい揉みたい
77 :
名無しさんだよもん:04/08/04 23:08 ID:uBK8X8ns
【ミスキャストー名雪の逆襲】
ぼく水無瀬名雪17歳男は、ついにこの街に帰ってきたんだよ。主人公として相沢祐宇
(ゆう)をゲットだい。
とりあえず駅前のベンチで名雪役を待つんだよ。祐宇が名雪だと一番いいんだけどね。
へへへ、一つ屋根の下、機会を見て押し倒してしまえばもうこっちのものだよ。
「雪積ってるよ」
おっと妄想していたら、祐宇がきちゃったよ。
って、顔を上げたら違うよ、何となく見覚えがあるけど知らない女の子だよ。まあそこ
そこは可愛い金髪のショートへアーの子。
よく見たら北川君だよ、アンテナがないから気が付かなかったよ。しかしあの顔のままで女の子になっても全然違和感がないよ。
まあいいや、北川君には用がないからちゃっちゃと家に行くよ。
「さあ行こうか潤」
「うん」
どうでもいいんだけど、名前は潤のままでよかったみたいだよ。
それで家に着いたらお母さんは石橋先生だったよ。先生は女性になるとあんな感じなん
だね。結構似合っているけど年相応のおばさんだったよ。
翌日目を覚ますともう昼過ぎだったよ、早く街に行ってあゆちゃんを見つけないと。祐宇があゆちゃんかもしれないからね。
別に北川君に案内なんかしてもわなくても、17年もすんでいたんだから平気だよ。
「そこの人どいてください」
早速来たねと思ったら、あゆちゃん役は知らない子だよ、じゃあ用はないからサッとよ
けて足を引っかけたんだよ。
それで追いかけてきたエプロン姿のおじさん、じゃなくてお兄さんだよ。すらりとした
長身で、長い黒髪を後ろでくくっている無表情な青年。とにかくその青年に女の子を引き
渡したんだよ。
あとで気が付いたけど、青年は川澄先輩、女の子は佐藤君だったよ。あれっ、ちょっと
違うような、伊藤君だったけ。まあそんなことどうでもいいんだよ。
とにかく祐宇は名雪役でもあゆちゃんお母さんでもなし、もしかすると香里って可能性
もあるよ。明日の朝は要チェックだね。
「うわー転校そうそう遅刻だよー」
潤の起こし方が悪いから遅刻しそうだよ。でもどうにか間に合ったよ、潤は途中でへば
って遅刻しそうだったけどね。
置いていこうかとも思ったけど、よく考えたら潤がいないと香里役の人に会えないから
無理矢理引っ張ってきたよ。もしかしたら祐宇が香里役かもしれないからね。
「おはよう潤」
そう声をかけた来たのはちょっと嫌みな感じの眼鏡の女の子、つまり久瀬君だよ。がっ
かり、祐宇でないならもうどうでもいいや。
ちなみに北川君役は倉田先輩だったよ。あの顔にアンテナは全然似合わないよ。
「あははー、君変なやつだろう」とか言っていたけど、絶対にそっちの方が変だよ。
つまらないあたりはスルーして、放課後になったよ。
商店街に着いたんだけど、本当はここで海藤君、それとも山藤くんだったけに会うはず
なんだけど、無視して栞役の人がいるはずの木の所に行くんだよ。
祐宇じゃなかったら無視するつもりで背後から近づいていったら、見覚えのあるツイン
テールが、もちろん真琴になんか用がないからそこで回れ右だよ。
祐宇がいないよ、もうこれで本来のあゆ・名雪・栞シナリオがつぶれちゃったから、あ
とは舞役か真琴役だね。ぼくとしては夜の学校に行くのは眠いから真琴役の方がいいんだ
けどね。同居になるから夜ばいをかけてもいいしね。
関係ないところは吹っ飛ばしてまた商店街に来たよ。さま真琴役の祐宇がいよいよ登場
のはずだよ。
「あなただけは絶対に許しません」
って天野さんだよ、確かに数が足りないから女性のままの人はいるんだけど、こんなの反則だよ。もちろん、大急ぎで逃げ出したよ。それで当然すぐに振り切ったよ、陸上部を
なめないで欲しいんだよ。
「わたしも、真琴もこんな扱い、こんな酷なことはないでしょう」
後ろからそんな声が聞こえたけど、台詞があるだけ真琴よりはましだと思うよ。
結局真琴役も祐宇じゃなかったから、もうあとは舞さん役しか考えられないよ。と言う
ことは夜間活動の必要があるからもう寝るよ。
「ふぁあよく寝たよ」
さすがに丸二日寝ると、頭がぼーっとするよ。夕ご飯を食べて夜の学校に出発だよ。楽
しみだよね、やっと祐宇にあえるんだから。
で校舎の中に入ったら剣をもった女生徒がいたんだけど。
「うぐぅ、良かったよようやく来てくれて。暗くてとっても怖かったんだよー」
まさか、あゆちゃんが舞さん役とはね、ミスキャストもいいとこだよ。
「さーて帰るかな」
「うぐぅ、置いていかないでよー」
無視して帰って寝るんだよー。
翌日のお昼だよ、よく考えたら祐宇は佐祐理さん役の可能性があるよね。気を取り直し
て御弁当を食べに行くんだよ。
「はじめまして、あゆさんとはどういうご関係ですか?」
って、まさか栞ちゃんとは盲点だったよ。栞ちゃんの御弁当なんか食べたら胃が破裂し
ちゃうよ。それよりいったい祐宇はどこにいるんだおー!
お母さんがちょっとだけ幼い顔で内藤君をやっていたのは知っているけど、他に誰が出
るんだかわからないよー。
さて一方、他のメンバーは……。
「どうしてぼくが生徒会長なんかしなければいけないのだ。まあ栞を生徒会に引き込んで
あーんなことや、こーんなことを……。ぼくには妹なんていないから法的には問題なし」
久瀬役=香里
「名前はなんて言うの?」
「はぅー、み、み美汐です」
「みみみしおちゃん、ちょっとくどいけど可愛い名前だね」
「ち、ちがいます。ただの美汐です」
「そう多田野美汐ちゃんだね」
天野役=祐宇。
「ガーン、それはないおー」
「水瀬、人間辛抱だ」
「なんで、たい焼き屋のオヤジが石橋先生なんだよー」
最終的配役&一言コメント
相沢祐一=水瀬名雪「くー、こんなの最悪だおー」
水瀬名雪=北川潤「わたしヒロインなのにほとんど出番なし」
水瀬秋子=石橋「特にコメントはありませんね」
月宮あゆ=斉藤「メインヒロインになっても目立てないわたしって一体?」
たい焼き屋おやじ=川澄舞「わたしは食逃げ犯を狩るものだから」
美坂香里=久瀬「コメントなんて無いわ」
北川潤=倉田佐祐理「あははー、目立てなかったね」
美坂栞=沢渡真琴「あぅー、台詞ぐらいはよこしなさいよー。作者だけは絶対に許さないんだからー」
沢渡真琴=天野美汐「こんな酷なことはないでしょう。でも最後に相沢さんと、ぽっ」
川澄舞=月宮あゆ「うぐぅ、本当に怖かったよー」
倉田佐祐理=美坂栞「こんな扱いする人嫌いですぅ。三流メロドラマみたいで素敵じゃありません」
斉藤=水瀬秋子「あらあら目立てませんでしたね。甘くないジャムはいかがですか」
久瀬=美坂香里「言葉通りだね」意味不明
天野美汐=相沢祐宇「こういう役は嫌いじゃないね」
石橋=たい焼き屋おやじ「みんな食逃げはいかんよ」
>>77-80 なにか思いつきで書いてしまった。うんそれだけ。
それと、うっかりあげてしまいすまんこってす。
>>77-80 楽屋オチネタを前面に押し立てた学芸会…?
マジでなんだかよくわからんが、とにかくよし!
他にも何か思いついたら書いてくれ。
>56
ムントたんいいなぁ。
居眠りしてる間にカミュとかアルルゥにいたずら
(もちろん性的なもの含む)されるんですよね!?
>>81さんのSSにはしょっちゅうkanonキャラに混ざって斉藤ってキャラが出てくるね。
で、斉藤って誰? kanonにそんなキャラ居たっけ?
>>84 クラスメイトにそんな脇男君が居た希ガス。
マジで? それって転校初日あたりのこと?
>>85 よーしパパ選択権行使しちゃうぞー。
Bでたのんます。
確か…
名雪「あそこで話してる香具師が北川と斉藤。ちゃんと記憶しる!」
って初日に言ってた。
90 :
名無しさんだよもん:04/08/05 23:04 ID:y5HQWKWa
>>89 ホントにそれだけなんだよな
立ち絵はおろか、性格も、一人称すらわからない。名前だけのキャラクター
91 :
87:04/08/05 23:39 ID:fAp9sW48
このスレの住人に感服しました。斉藤の文字が上がるたびに誰だコイツは、と突っ込んでたよ。
それに比べて栞の友達なんかTV版で絵まで用意されてたのに名前ないんだよねぇ。
92 :
ありがち:04/08/05 23:40 ID:C0FpfpLP
オッス、俺浩之。
一昨日、交通事故にあって、こりゃ死んだなと思ったんだが、
気づいたら俺がセリオでセリオが俺で状態に。
いやセリオは普通にいるがな。
そばに居た先輩に話を聞いてみたら
俺はパーフェクトに脳死状態だったので魂を引っ張って
セリオのボディーに押し込んだ状態らしい。
はぁ、一体これからどうすればいいんだ。
まずオナニー
次にオナニー
最期にマルチとツインオナニー
雅史とせっくすにきまってるだろ
95 :
名無しさんだよもん:04/08/06 01:42 ID:64sqpjgX
>83
もちろん、純粋なあの二人(?)にかかればムントたん(ハアハア
>>92 なにかするより先に綾香に見つかっておもちゃにされるに一票。
あと思考は浩之なんだけどボディにひかれて言葉遣いはセリオとか。
「なーにこれが浩之?随分可愛らしくなっちゃって。ひょっとしてもう自分の体を点検してみ
たりしたわけ?」
「冗談はやめて下さい綾香様」(綾香冗談はやめてくれー)
「なに、その言葉遣い?冗談のつもりなの。あなたが浩之だって知ってるんだから普通に
しゃべりなさいよ」
「別に冗談ではありません。こう言う風にしか話せないのです」
(冗談なんかじゃねえよ。こう言う風にしか話せねえんだ)
「うーん、設定のせいなのかなー?まあ来栖川の技術もたいしたものね。考えてみれば女
言葉を覚える必要がなくて都合がいいんじゃないの。あはは」
「綾香様、笑い事ではありません。何とかしていただけませんか?」
(綾香ー!笑い事じゃねえ、何とかしてくれー!)
「いいじゃん、いいじゃんこれから女の子のことをいろいろ教えてあげる。うふふ」
「なんなんですかその無気味な笑いは。困ります、やめて下さい」
(なんなんだよその無気味な笑いは。嫌だやめてくれー!)
>>97 萌えー!萌えー!!
意外と盲点かもしれないなこりゃ。
>>83 目を覚ますと、なにやら生臭くて白っぽい液体で顔や体がベトベトのムントたん。
でも僧侶だからそれの意味する所がいまいちわかってないムントたん。
二人の「いたずら」の真相を教えるべきか否かで頭を抱えるハクオロ。
つーか二人の次の獲物はあなたなんですが、おかーさん。
>>98 カミュはともかくウルトはそういう事やりそうにないんだが
あえて考えるとしたらアルルゥか。‥‥できるのか?
>99
こんな感じでしょうか
ムント「カミュ様……今日もちゃんとお話聞いてくれなかったな…」
ムント「あ…いい天気……。それに、あったかいな…」
ムント「誰もいませんよね…。――ちょっとだけ、横に…」
ムント「すー…すー……んにゃ……」
アルルゥ「かみゅちー、なにしてるの?」
カミュ「えっとね、カルラさんに教えてもらったんだよ。
女の人って、男の人にこうしてもらうとすっごく喜ぶんだって!」
アルルゥ「へー」
カミュ「んっ……アルルゥもやってみる?」
アルルゥ「んー…いい」
カミュ「それじゃ、ぼくだけで……はっ……ん…」
アルルゥ「かみゅちー、がんばれー」
カミュ「んっ……あ…ぁ……ぅあっ……!」
アルルゥ「お、いっぱいでた」
カミュ「はぁっ……これで…ムントさん、喜んでくれるかな…?」
アルルゥ「カルラが言ったなら、きっとへーき」
カルラ「あの子たち…大物になりますね」(物陰からこっそりと)
101 :
名無しさんだよもん:04/08/08 17:17 ID:IjTLLRPc
>101
これは失礼。
「浩平君、浩平君、しっかりして、大丈夫?」
知らない若い男の声で俺の意識は闇から引き戻された。どうやらその男が俺の両腕を掴
んで軽く揺すっているらしかった。
そうだ、俺はみさき先輩と屋上に競争している途中に、誰かと頭を激突させたのだ。まあ相手は十中八九みさき先輩だと思うのだが。
それからゆっくりと目を開くと、すぐ側に見覚えがないんだが、それでいてどこか懐か
しく安堵させるようなところがある優しげな少年の顔が迫っていた。
念のために言っておくが、俺はそっちの趣味はないぞ。
「あんた誰だ?」
「なにを言ってるの浩平君、わたしはみさきだよ」
みさき先輩?そう言われてみれば確かにみさき先輩の面影が無くはないが、こいつはう
ちの男子用制服を着た紛れもない男にしか見えない。誰かは知らないが、どうせ住井あた
りの差し金で俺をからかっているんだろう。
「ねえ浩平君、浩平君の腕ってこんなに細かったけ。それに声も甲高いような?まるで女
の子みたいだね」
そう言われれば、さっきから自分の声になにか違和感があったよな。念のために調べて
みるか。
まず下を見てみると、どうも俺はスカート、それもうちの女子用用制服を着ているらし
い。いや上半身も紛れもなく女子用制服である。くそー、住井のやつ手の込んだ悪戯をし
やがって。ただ手足が妙に華奢な気もするがそれは気のせいだろう。
まああくまで念のために胸を触ってみる。……膨らんでるよ、おい。柚木以上里村未満
って感じだが、間違いなく膨らんでる。いやこれは詰め物だな、胸の方にも触られている
ような感覚があるけど、絶対に気のせいだ。そうに決まっている。
最後に一縷の望みをかけて股間を触ってみると、今朝はいていたはずのトランクスとは
違うすべらかな感触が……これは女物の下着か?おい住井こだわりすぎだぞ。
いやそれより、俺の大事なものの感触がないんだが。
さらに恐る恐る指を尻の方まで回してみたが、ないないどこにもない。
「大変だー、俺のあれがねー!」
「浩平君、浩平君、しっかりしてよ」
「大変だー、俺女になっちまったよ」
「えっそうなの、どれどれ、そうだね小振りだけど確かに胸があるね。うん、顔の輪郭も
女の子みたいだよ」
自称みさき先輩は俺の胸と顔をなぞるとそんな感想を述べた。どうもこいつも目が見え
ないらしい。ってことはもしかして本当にみさき先輩なのか?だけどなんで男になってる
んだ?それに先輩落ち着きすぎだぞ。
ところでパニックになりかかった俺なんだが、どうも先輩の声を聞いていると落ち着く
んだよね。それで確信が持てたよ、この男は間違いなく先輩だってね。
さて多少は落ち着いたところで今の状況について考えてみると、すぐに思いついたのは
「転校生」、つまり俺とみさき先輩がぶつかったときに人格交換したってやつだが、自称
みさき先輩はどう見ても俺ではない。
俺の方も顔こそ見えないものの、どうも胸を含めてみさき先輩よりは小柄なようだ。第
一よく考えたら、俺の目が見えているんだからこの体はみさき先輩のものではあり得ない
な。一体どうなっているんだい?
それはともかく、とりあえず先輩にも状況認識を共有してもらう必要があるな。
「先輩落ち着いて聞いてほしんだが、まあ俺が女になってることはもうわかってると思う
けど、先輩の方は男になってるぞ」
「そうなの?どれどれ」
今度はみさき先輩は自分の体をぺたぺたと触ってみている。
「あれっ本当だ、胸がペッタンコだ。でもその分肩が軽いね。うにゃ、なんか変な物が付
いてる。浩平君、もしかしてこれがあれなの?」
「うっまあ、それだな」
「浩平君、もしかしてわたし達の体が入れ替わっちゃったのかな?」
「いや最初は俺もそう思ったけど、違うみたいだ。その体が俺のだったら先輩目が見える
はずだろう」
「そう言われればそうだね。それによく考えたら体の感触が違っていたよ」
「なあ先輩、先輩はどうしてそんなに落ち着いているんだ?ふつうならすげえショックだ
と思うんだが」
「それはね、浩平君が一緒だからだよ。浩平君が一緒ならきっとなにがあっても大丈夫な
んだよ」
なにか恥ずかしさと感動でなにも言えなくなっちまった。
それから2,3分後
「浩平君、これからどうしようか?」
「そうだな、いつまでここにいても仕方がないな。とりあえず鏡で俺の顔を確認したいんだけど」
「じゃあそうしようか」
二人して立ち上がると先輩が随分大きく見えた。実際には175までは行かないと思う
のだが、俺の方がどうも160にかなりたりないようで、そのせいか自分がすごく無力になったような気がして、無意識に先輩の腕にしがみ付いていた。
>>100 カミュとアルルゥがろくでもない事をおぼえてしまった…(w
覗いているカルラが笑っているのか、それとも呆れてるのかちょっと気になる。
>>103-105 新シリーズ登場?
気になる引きなので続きキボン。
>106
考えてみれば二人ともハクオロおかーさんのことが、大好きなわけで。
そうなると次のターゲットは、おかーさんなわけで。
おかーさんが目を覚ますと、なんだか仮面が白くてベタベタしてるわけで。
108 :
名無しさんだよもん:04/08/09 13:11 ID:sJe1qplY
>>107 それにはお姉ちゃん(あ、お兄ちゃんになってるのか)も参加w
「これが俺?」
お約束な台詞だけどこれがトイレの前の手洗い場にある鏡を見ての感想。確かに俺の面
影はあるけど完全な女の子の姿だ。正確に言うと俺に似ていると言うより、みさおに似て
いる。うん、みさおがあのまま成長して高校生になったらこんな感じかもしれない。全般に発育不良な気はするが……。
けどな、それはともかく一体どうしたことなんだろうな、頭をぶつけたくらいで性別が
変わるなんて信じられん。いやそもそも周囲の人間にどう説明すればいいんだ。正直に話
しても信じてもらえるとは思えないしな。
「ねえねえ、浩平君、浩平君って可愛いのかな?」
俺が考え事していたら、退屈したのか先輩がそんなことを聞いてきた。でそれに対する
俺の回答はと言うと……。
「いや、まあその、なんて言うか、普通じゃないの……」
いやまあ、本音は贔屓目抜きでも可愛い方だとは思うけど、自分でそう言うのはさすが
に気恥ずかしいわけだ。
「岬、やっと見つけたぞ。今日こそ掃除当番をきちんとしてもらうからな」
それから今後のことについて話し合おうとしたときに、突然現れた少年がそう言って先
輩の腕をとった。
「えっ、なに?ちょ、ちょっと待ってよ」
「問答無用、行くぞ」
俺も先輩も対応できないでいるうちに、少年はみさき先輩をどこかに引っ張って言って
しまった。
それで慌てて後を追おうとしたら、今度は俺の手が誰かに掴まれた。
「浩美、こんな所にいたんだ。さあ今日はきちんと掃除をするんだよ」
振り返ると何となく見覚えがないこともないんだが、でもやっぱり見たことがない少年
がいた。こいつ誰だ?
「お前、俺のことを知っているみたいだけど誰だ?」
「浩美、その冗談は笑えないよ。って言うかそんなことで誤魔化そうとしたって無駄だよ」
このどこか聞き覚えがあるような言い方、どうも誰かさんを思い出せる所があるよな。
幼なじみで世話焼きの誰かを。
「お前もしかして長森なのか?」
「まだとぼけるつもりなのかい。それともまさか幼なじみの顔を忘れたのかい。はー、ま
ったく浩美には良いお婿さんを見つけてあげないと心配だよ」
間違いないこのだよだよ星人、長森に違いない。それで思い当たったんだが、さっき先
輩を連れて行ったのは多分深山先輩だな。ってことはもしかして俺と先輩だけじゃなくて
みんなの性別が変わってしまっているのか?
しかも俺たち以外はこの状況に完全に適応しているようだ。まあ今のところ二人にしか
会っていないわけだから、まだそう決めつけるわけにも行かないが。
とりあえず、こいつからもう少し知識を引き出すとするか。
「なあ長森、里村や稲木も男なのか?住井は女か?それと浩美って俺の名前なのか?」
「浩美、今日はいつにもましておかしいよ。なにを分かり切ったことを聞いているのさ」 いつにもましておかしいとは随分失礼な言いぐさだが、まあとりあえずそんなことはど
うでもいい。どうも俺と先輩は頭をぶつけたはずみに、男女が逆になったパラレルワール
ドに意識だけが飛ばされたものらしい。
そう見当をつけた俺は更に知り合いの性別を片端から聞いてみた。幸いお人好しの長森
のこと、なんだかんだいいながらも答えてくれたんだが、それによるとクラスの連中をは
じめ知っている限りの同学年(中学の同級生で他校に行ったやつを含めて)と、知り合い
の3年生全員の性別が逆になっているようだ。まあクラスに沢口がいないとか、七瀬がこ
の世界でも男のままだとか言う一部の例外はあったが(笑)。
逆にそれより上の世代と下の世代の性別はどうやら前の世界と変わっていないようだ。
実際繭は女のままだし、髭と由起子さんもそのままだ。どうもその点はどういうわけでそ
うなっているのかよくわからないんだが。
とにかくこうなった原因はともかく、ここがパラレルワールドだということには確信が
持てたぞ。とりあえず、俺が俺だとわからずに宿無しになる心配はないようだ。その代わ
りに浩美として振る舞う必要があるかもしれないんだが。
さて、それがわかればとりあえずはだけど、長森に用はない。と言うより早く先輩を探
しに行きたいから、掃除当番などのために長森に捕まるわけにはいかんな。
「あっ、向こうで繭が猫を虐めているぞ」
「えっ、どこだ?繭、猫?……ってどこにいないよ。あれっ、浩美、浩美どこにいったん
だよ?くそー、また逃げたな。こらー、嘘をつくのは許せないんだよ」
素早く逃げ出した俺の耳に長森の憤慨する声がかすかに聞こえてくる。やれやれ、脱出
成功だな。じゃあ先輩を探しに行くか。とりあえずの行き先は先輩のクラスだな。
お、反転ONE。
地の文に違和感感じつつも続き期待。がんばれ。
今ふと思ったけれど、反転した繭ってあんまり出てきてないね。
地の文に違和感ってのもそうだけど、会話もちょっと説明的過ぎるかな……
面白そうなので続きに期待してます
そういや彼女たちはまだ出てなかったな…と葉鍵名鑑風ネタを。
◆ナイトライター
城戸芳美
2スレ目より登場。
エクソシストな血統が嫌で家を出たものの、結局ソレげな連中と戦うはめになる生真面目さん。
ロザリオを肌身離さず持ち歩く敬虔なプロテスタント。
しかし最近ではロクでもない『天使さま』のせいで信仰と精神的貞操がだぶるぴんちだったりする。
片思いの相手がよりにもよって実は悪魔だというのは、まさに知らぬが花。
やっぱり不幸だ。
◆こみっくパーティー
千堂かずき
初代スレより登場。
処女(推定)のくせにエロゲージャンルにまで手を出す同人女の鑑。いや未来の女神様。
不摂生極まりない日々を送っているわりにスタイルは維持できているという、
なんとも羨ましい体質をしている模様。
男瑞希よりも大志との絡みが多いのは心の通じ合った同志ゆえか?
このスレって、不幸属性のヒロイン多いよねw
まあそれがいいのですが。
「ひいいいいぃぃぃぃぃっ!」
「あ、その顔好き」
ぶちゅうぅぅ〜〜〜!
おぞましい効果音と共に唇に吸い付く感触、
そして汗臭い男の匂いと身体に触れる硬い男の肉体。
ともすれば逝きそうになるのを堪えて岡崎を引き剥がす。
不満そうに見つめる顔はものすごく気色悪かった。
「ぶえぇぇっ!ゲエエエェ〜!ぐふぅぅぅ・・・・・・」
「なんだ、新しい鳴き声の練習か?なかなかセクシーでソソルぞ」
「岡崎がとんでもない事をしてくれたせいだよっ!!」
「何言ってるんだ、俺とお前は立派な恋人同士だろうが。キスなんて日常茶飯事のことだろ?」
「一体何時恋人同士になったんですかねぇっ!というか僕はノーマルだ!岡崎と恋人になるくらいなら智代や杏のほうがましだよ!!」
「一体何がそんなに不満なんだよ。こんなにもお前の事を愛しているのに。」
「不満も何も、あんた男ですよねぇっ!」
僕がそういうと岡崎は暗い顔をしてぼそっと呟いた。
「・・・・・・そんなに男は嫌なのか?」
「そりゃ僕は女の子大好き人間だからね。美佐枝さんみたいなおっぱいがないのはちょっと。」
「胸があるほうがいいのか?」
「当然じゃん!ついでにアソコに余計な物がぶら下がってなければ最高だね!
それとかわいい顔なら言うことなしだよ!!」
「そうか・・・・・・」
「だから当然男は却下なわけ。わかる?リアリィ?」
「・・・わかった・・・・・・俺帰るな。」
そう言うと岡崎は肩を落としながら帰っていった。
しかし一時期はあいつの周りは女の子だらけだったのに、
何であんな風になってしまったのだろう。なんだかんだと言いつつも
僕と岡崎は親友同士だ。恋人になるなんて考えられないけど、
この学校を卒業しても友達付き合いをしたいと思わせるほど仲なのは確かだ。早く正気に戻ってくれると助かるんだけど。
とりあえずボンバヘッを聴きながらコーヒーを淹れることにした。
しかし、それから岡崎が僕の部屋を訪ねてくることはなかった。
それどころかあいつは学校にさえ来なくなった。
最初はいつものサボリかと思っていたが、
二日、三日と過ぎ、一週間たっても岡崎は現れない。
さすがにおかしいと思ったのか、杏や智代達が僕に問い詰めてきた。
原因は何となくわかっていたが、だからといって彼女達に話すわけにはいかない。
とりあえず僕が家まで様子を見に行くという結論になった。
また岡崎といつものようなバカをやりたい、でも恋人にはなりたくない・・・・・・
そう考えながら重い足取りであいつの家にむかう。
しばらくすると岡崎という表札がついた家にたどり着く・・・とうとう着いてしまった。意を決しチャイムを鳴らす。
ピンポーーン
音が鳴り終わっても誰かが動く気配すらしない。もう一度押してもやはり誰も出てこなかった。
最後のほうは意地になって連打してみたが、結果は同じだった。どこかに出かけているのだろうか?
しょうがないから出直そう、そう思ったが、ふとある考えが浮かびドアを開けてみた。
ガタンガタッ・・・・・・開くわけないか、帰ろっと。
その後、日を変え時間を変えあいつの家を尋ねたが、本人はおろか親父さんすらいる気配がない。
岡崎に会えないイライラが募ったのか、杏には辞書を投げられるわ、
智代には腹いせに足でお手玉にされるわで散々な目にあった。
岡崎、早く戻ってきてくれ・・・・・・でないと僕が死んでしまう。
しかし春が過ぎ、夏が訪れ、紅葉が舞い、冷たい風が吹き始めてもあいつは帰ってこなかった。
僕は岡崎と出会う前のように一人になってしまった。
他に親しい友達もなく、ただ卒業するためだけに学校に通う変わらない毎日。
雪がちらつき始めたその運命の日も、僕はいつものように一人で昼過ぎから登校し、
学食で一人昼食を食べ、授業は寝て過ごし、放課後になったらさっさと一人で帰路についていた。
寮に着くまでの間、僕はいつものようにあいつのことを考える。
正直岡崎がいないだけでこんなにも学校がつまらないものになるとは思わなかった。
「ね・・・平・・・・・・」こんな事になるくらいなら恋人になっても「ねぇ、陽・・・・・・」よかったかな、
などと一瞬考えすぐさまそれを頭から振り払「ねぇ!」うぉ!
耳元で聞こえる怒鳴り声に驚き、横を見ると見たこともない女の子が立っていた。
「ん?君ダレ?」
「なに?半年近く会わないだけでもう忘れたの?」
「うーん、そう言われても記憶にないんだけど。」
「バカだ、バカだと思ってたけど、痴呆まで進んでたとはね・・・」
「というかあんた初対面で失礼ですねぇっ!」
「本当に忘れちゃったの?初対面どころか切手も斬れない仲なのに・・・よよよ。」
そういって女の子は泣き崩れる真似をする。
・・・・・・なんか言葉がおかしかったような。しかし、切っても切れない仲?
はっきりいって僕には全く記憶がないのだが。
改めて僕は女の子を見てみる。背は僕と同じくらいか。
背中までとどくストレートな黒髪で、うちの学校の制服を着ている。
顔はかわいいというより綺麗なタイプだ。胸は美佐枝さんほどではないが、
かなりありそうだな。僕的にはかなり好みのタイプだ。これだけ美人なら
そうそう忘れないはずなのだが・・・そういえばどこか見覚えがあるような・・・・・・
ま、まさか・・・・・・
「お、お前、もしかして芽衣か!?」
「あ、アホかああああぁぁっ!!」
そういうと同時にその女の子はすさまじい勢いで僕を蹴り上げる。
「ぐえぇっ」
二度、三度と僕が宙を舞うたびに口からは僕の意思とは関係なくカエルが潰れたような声がでる。
「ぐへぇぇ・・・・・・」
懐かしの地面とご対面した僕に向かって、彼女はあきれた顔をしながらため息をつく。
「お前は実の妹と他人を見間違えるのか・・・・・・」
「いやあ、黒髪だし見覚えがあるから芽衣かなと・・・・・・ま、まさかさっきの蹴りの威力といいお前、智代か!?」
「・・・・・・」
「髪染めたのか!?というか顔がさらに女っぽくなってるぞ!いや、それよりおっぱいでかくなってる!
くそ、僕の体と心を弄んだ罰として揉ませろよっ!!」
「・・・・・・あいかわらずのバカっぷりね。まぁ、揉ませてあげてもいいんだけど。」
「えっ!?」
「揉んでもいいけど、その前に私が誰か当ててみてよ。」
「ま、まじで揉んでいいの!?むむむ・・・」
僕はそういって春原式コンピューターをフル活動する。一体誰なんだ、
見覚えがあるということはどこかであってるはずだ。考えろ、考えるんだ!
おっぱいもみもみがかかっているんだぞ!!プスプス頭から煙をだしつつ考える。
「・・・ううう、わ、わかりま・・・・・・いや、芳子だ、芳子だろ!そうだそうだ!いや−懐かしいねー。4年ぶりかな?
久しぶりー。というわけでおっぱいもま」
ドガァッ!!
その効果音とともに再び空の住人となる僕。
「はあぁぁぁ・・・・・・まぁ、さすがに判るわけないか。じゃぁ、ヒントね」
「おねがいじばず。」
なぜかうまくしゃべれない。心なしか景色が歪んでるのはなぜだろう。
「ヒント、出会ったのはここ二、三年。すでにキスもしました。というか恋人同士です。」
「はぁっ?」
恋人同士でキスもした?といっても僕に彼女なんて出来たことは一度もないし
第一キスだってあのおか・・・・・・ざ・・・・・・
「ま、ままま。」
「ママ?」
「まさ、か・・・・・・」
「ようやくわかったようね。」
「お、おかざきいいいいいぃぃぃ!?」
「ご名答ー。」
「え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ぇーーーーー!!」
「何、久々に会えてそんなに嬉しい?」
「お前なんでそんな格好してるんだよっ!というか今まで何やってたのさ!
というかなにそれ!!」
「見ればわかるでしょ。男は嫌いっていうから女の子になってみました。えへっ。」
「いやいやいや、男が女になれるわけないですよねぇっ!
・・・・・・ああ、わかった!女装して僕を驚かせようって魂胆か!いやー、よく化けたねぇ、
胸はパッド?髪はカツラかー、顔は特殊メイクで、声は今流行のボイスチェンジャーってわけか!
いやー、驚いたなー、一本とられたよ!というか準備期間長かったなー、親父さんまで巻き込んじゃって、
まったく、あ、でもおまえ半年近く休んでるから出席やばいぞ、もうサボれないんじゃないかなー、
あはははは「えへへ、切っちゃった。でも胸は天然物なんだよ?」え゛え゛え゛え゛っ!」
「あんたナニ言ってるんですかねぇぇっ!」
「信じられないなら触ってみればいいじゃない、ホラ。」
そういうなり岡崎は僕の手をとり自分の胸へと導いた。
ふよん
「え゛、え゛〜〜・・・・・・」
・・・ものすごく柔らかい。女の子の胸なんて今まで触ったことなかったけど、
これは・・・・・・イイ。思わず鷲掴みで揉んでしまう。
「アン・・・こんなところで大胆ね、陽平。」
「え゛・・・え゛、というかこれマジもの・・・?じゃ、じゃあ下は・・・まさか・・・・・・」
そういうと僕は忌まわしきナニがあるはずの場所へと手をのばす・・・のば・・・す・・・のば・・・・・・
「って、明らかに無いですよねえぇぇぇぇっっ!!」
「だ、駄目よ、さすがにその先はここじゃ、ね?」
「あんた、何しちゃったんですかねぇっ!!!」
「何って、ナニに決まってるじゃない。」
「何で、何でしちゃったんですかねえっ!」
「キョドってるわよ・・・だって男は嫌だってあの時言ったじゃない?だからモロッコにいってちょっと変身してこようかと思って。
そうしたらお父さんが、何も言わなくていんだ、朋也。お前がやりたいのなら俺は喜んで力になろう。
とかいってなぜか仲直りしちゃって。もろもろの費用はおろか、一緒に女の子になる修行まで手伝ってくれてね。
昨日やっと全部終わって帰ってきたわけ。」
「そ、そんなアホな・・・・・・」
「あ、ついでにムエタイも習ってきたから智代からも守ってあげられるわよ?」
「なんでモロッコでムエタイなんですかねぇっ!」
「いいじゃない、そんなこと。それより早く陽平の部屋に行こうよ。」
そういって彼女?は僕の腕にぶら下がるようにして自分の腕を絡ませる。
ぷにぷに
でかい、そして柔らかい。
「って、違うでしょっ!確かに女らしくなってるうえにかなり好みのタイプだけどあんたおと・・・」
「春原?」
岡崎がものすごい目で僕を睨む、というか怖すぎ。
「なんでもないです・・・」
しかし、岡崎がこんな姿になったのを杏や智代達が知ったら・・・
「ひいいいいぃぃぃぃぃっ!」
「あ、やっぱりその顔好き」
ちゅっ
効果音と共に唇に吸い付くやわらかい感触。
と同時に女の子特有のあの甘い匂いが鼻孔をくすぐる。
ついでに言うと唇以外に触れているところも柔らかい。
ともすれば逝きそうになるのを堪えて岡崎を引き剥がす。
不満そうに見つめる顔はものすごく可愛かった。
「・・・とりあえず僕の部屋に逝きますかね。」
「おー。」
なぜか流されてしまいそうで、とても怖い。僕はこれからどうなるのだろう。
ダラダラ書いてみたが、何が言いたいのかというと
変則的だがこんな感じのSS、誰か書いてくれんかねぇ。
ネタが浮かんだはいいが、文章にできない・・・
モロッコが駄目なら光の玉使って本物になるなりなんなりで(´A`)
できれば朋美の性格は子悪魔的でおながいします(´・ω・`)
尊師通達!尊師通達でやがる!!
『盆休みはサクラ大戦3でちんこ花火に萌えやがれ』
れいぱあず尊師から葉鍵板の屑共への命令でやがる!
>>123 こんな朝っぱらからあんた何やってんだーーー!!!
GJ GJ! GJJ!!!w
もういっそ杏や智代の前でいちゃつきまくって見せ付けちまえ!
ていうか…親父ー!!
>>116-122 …こういうネタって雅史とか北川とか(もちろん春原も)の専売特許だと
思ってたんだがなあw
よくよく見たらモロッコも苦しいですな・・・
しかもこの後繋げるのも大変そう(´・ω・`)
もうちょっと設定つけてみようorz
しかし初めて書いてみたけど、大変すぎ・・・
>>128 たまにはこういう変則的なのもいいかもと思ってね('A`)
CLANNADには他にはない真バッドエンドもあることだし・・・
微かな甘い香りが僕を包んでいる。そして腕から伝わる柔らかくあた
たかい感触。
その温もりを全身で感じたくて、両腕で抱きしめると一層強くなる甘
い匂い。
って、え?
普段とは違うその感覚に慌てて起き上がり横を見ると、目に付いたの
は視界いっぱいに広がった漆黒の海。
カーテンから洩れた僅かな光がそれに反射して光り輝いている。
時間はもう正午過ぎなのだろうか、窓の外を見ると冬と呼べる季節な
がらも陽はそれなりに照っている。
今日は暖かく過ごしやすそうだな、などと現実逃避してみる。
再び視界に映る黒い何かに注目すると、その先に見える穏やかな寝顔。
昨日見たときはかわいいというより綺麗だな、と思っていたのだが
寝顔を見る限りではとても愛らしく、ほほえましい感じだ。
・・・・・・(自称)岡崎ということに目をつぶれば、だ。
「・・・とりあえずおっぱい揉んでみよう。」
「それで?人が眠っている間に胸を揉みまくった感想は?」
「ずびばぜん。」
僕はベッドの上で正座をさせられ、ひたすら説教を食らっていた。
なぜか知らないが、やたらと喋りにくい。
なんとなく両の頬に手をやってみると、心なしか凹んでいる気がする。
「でもさ、岡崎、起きたら目の前におっぱいがあるんだぜ?男ならま
ず揉むよな?な?」
「否定はできないけど、普通はしないでしょうね。」
「というかさー、僕思うんだけど、ホントにお前岡崎?」
「何、まだ信じていなかったわけ?でも、その割には遠慮なく揉むの
ね。」
「だって、確かにお前が女(もしくは・・・)だっていう事はわかったけど、
岡崎本人だという証拠にはならないじゃん。」
「・・・言われてみればそうね。陽平のくせによくそんな事思いついたわ
ね。えらい、えらい。」
「思いっきり馬鹿にされた気がするんですけど。それにいつの間に僕
の呼び名が名前になったわけ?」
「恋人同士なんだから名前で呼ぶのがあたりまえじゃない。陽平も私
のこと名前で呼びなさいよ。」
「確か昨日は苗字で呼ばれたこともあったような・・・いや、そもそも僕
は岡崎のこと朋也って呼ばなきゃいけな「朋美」い、って、え?」
「だから朋美よ。」
「あなた確か朋也で「朋美」すよねえ」
「今度その名前を口にしたらどうなるかわかるよな?春原?」
「いえっさーー!」
脅しつけるときは素にもどるんですね・・・
「まあ、今はまだ岡崎でも許しましょう。それで何の話をしてたんだっけ?」
「えーと、何だっけ?」
「もう忘れたの?相変わらずの鳥頭ね。自分の発言したことくらい覚
えてなさいよ。」
「ちゃちゃ入れたのは誰ですかねぇっ!というかわかってるなら聞か
ないでほしいですねえっ!」
ぺらっ
「あはは、そうね」
「っていうか漫画読みながらさらっと流さないでほしいですねぇっ!」
「もういいところなのにうるさいわね・・・ま、それはおいといて、
証拠・・・ね、じゃあこんなのはどう?」
そう言うと岡崎は僕の隣までやってきて耳元でそっと呟いた。
あ、いい匂い。
ぼそぼそぼそ
「う・・・いやいや、岡崎がお前に喋ったともいいきれないしね。」
「そうくるわけね、じゃ、これは?」
ぼそぼそ
「な、なにっ!あいつ、そんなことまで喋ったのか!?で、でも
これはむこうにまでダメージがいくし、しかし・・・」
ぼそ
「ごめんなさい、岡崎様。」
「わかればよろしい。」
コーヒーを飲みつつ横目でちらりと岡崎を見てみる。
しかしモロッコいっただけで半年近くであそこまで変わるのだろうか。
「なぁ、お前本当にモロッコに行って切っちゃったわけ?」
「ああ、あれね、もちろん嘘よ。」
ぶふうぅぅぅーー。
思わず飲んでいたコーヒーを噴出す。
「さらっとネタばれしないで欲しいですねえっ!というか何で嘘ついてるんで
すかね、この人!」
「いや、だって本当のこといっても信じないだろうし
でもおそらく大丈夫だってあの子もいってたから平気なのかな?」
「なんのことやらさっぱりわからないんですがねぇ・・・」
「話せば長くなるし、到底信じられないだろうけど、聞く?」
光の玉方向へむりやりもっていってみますた・・・
こんな設定でどうでしょう(´・ω・`)
春原の一人称ムツカチイネ・・・
しかも改行がおかしくなってる・・・
プレビュー機能で確かめとけばよかったorz
>>134 ちと強引すぎる気がするが面白そうなので続きキボン。
首尾良く長森を振りきって廊下を歩いていたら、誰かが俺の上着を後ろからくいくいと
引っ張っている。で誰だろうと振り向いたらとってもよく知っているやつがいた。
そうこいつも性別は逆になっているようだが、あの小ささと可愛らしいという意外に表
現のしようがない顔は全く変わっていなかった。実際男子用制服と奇妙に似合っているく
りくり頭がなければ、絶対に女の子にしか見えないもんな。
『浩美お姉ちゃんなにをしているの?』
浩美お姉ちゃん?おいおいこっちの俺はそんな怪しげな名前で呼ばれているのか?
「その呼び方は心臓に悪いから止めてくれ」
『変なお姉ちゃんなの。前に自分でそう呼べと言ったの』
まったくもう一人の俺と来た日には……。本当に、我ながらいい性格してるぜ。
「俺は本当にそんなことを言ったのか」
『間違いないの。お姉様でもいいって言っていたの』
うげー、言うに事欠いてお姉様……。お姉様よりはお姉ちゃんの方がまだましだな。
「わかった、お前の好きに呼べばいい」
『なにか投げやりな口調なの』
「別にそんなことはないぞ」
『まあいいの、澪のこの姿似合っているの?ちゃんと男の子に見えているの?』
へっ、男の子に見えるって……もしかして澪は女なのか?
「澪、もしかしてお前女なのか?」
『今日の浩美お姉ちゃんはいつも以上に変なの。拾い食いでもしたの?澪は女の子に決ま
っているの』
かなり失礼なことをさらっとその可愛い顔のままで、しかも真顔で言うなよな。まった
く長森はともかく、澪のやつまで俺のことを変だと思っていたのか。ショックだ。
いや待て、こいつらが変だと思っているのはこっちの世界の折原だよな、うんやはり俺
はまともだ。うむ、当然のことだな。
さてそれはともかく、よく考えたら澪は変わっていないないことになるんだな。こんな
状態で知り合いに会えるとほっとするもんだ。
『お姉ちゃん、なに百面相してるの?』
「別に大したことはない、気にするな」
『じゃあ気にしないの』
随分あっさりしてるな、おい。
「ところで澪、なんで男の格好をしてるんだ。もしかして劇の練習なのか?」
『そのとおりなの。よくわかったの、お姉ちゃんすごいの』
「いや、普通わかると思うけど」
余り素直に感心されてもちょっと照れるんだけどな。
「そうだ、澪その頭はどうしたんだ、切ったのか?」
『違うの、カツラなの。それよりお姉ちゃん、さっきからすごく自然な男言葉なの。なに
をたくらんでいるのか知らないけど、完璧なの』
澪はやけに感心しているけど、まあ本当は男なんだから自然で当然だよな。むしろ女言
葉だとオカマみたいで気色が悪い、って待てよ、この容姿で男言葉ってのは違和感有りす
ぎかな?少なくとも「俺」はないよな。どうして今まで気が付かなかったんだろう?
『お姉ちゃん、なにを考えこんでいるの?』
「大したことじゃないさ」
『すごいの、言葉遣いだけじゃなくて、ちょっとした仕草も男っぽいの』
「いや、そう言うことを感心されてもなあ」
『そんなことないの、すごいの、お師匠様と呼ばせてもらうの。澪にコーチして欲しいの、
部室に行くの』
目をきらきらと輝かせた澪は一気にそう書き上げると俺の手を引いて走り出した。
「あっ、ちょっと待てー!」
慌ててそう叫んで澪をストップさせようとしたけど、澪は止まる気配もない。このちっ
こい体のどこにそんな力があるんだ、と言うより俺が力がないのか?これだから女の体は
いやだ。なにかさっきから何となく体調が悪いし。どことなく体が気怠いんだよな、女の
体ってこんなもんなのか?
それはともかく、いつになったら先輩と再会できるんだよー!
>>134 面白いが、気になったことが一つ。
朋美は処女だったのか?それとも非処女?
>>137-138 傍目から見ると、「ショタ少年に手を引っ張られるオレ女」の図…
いいかも。
>>140 一般ゲーっぽく「添い寝してただけだからワカンネ。いや本当なんだって!」とかw
「折原、なにしているの?」
そんな呼び声が耳に入って、ようやく澪が止まってくれた。ところで声をかけて来たの
は誰だ?って七瀬じゃないか。
「なんだ、七瀬?何か用か?」
「別に用なんて無いわよ。それよりあんたスカートで廊下をドタドタと走るな。はしたな
い、パンツが見えそうだったわよ」
「別に走りたくって走ってたわけじゃねえ、文句は俺を引っ張っている澪に言ってくれ」
「澪?あんた先輩だけで飽きたらず純情そうな1年生までたぶらかしているの。ねえ君、
こんな悪女に引っかかったら酷い目見るわよ。お姉さんの忠告を聞いて、早く別れなさい」
たぶらかすって……なんちゅう言いぐさだ。
『浩美お姉ちゃんを悪く言うのは許せないの』
バシバシ。澪のやつ相当腹が立ったみたいで、七瀬の頭をバタバタをスケッチブックで
叩いている。
「痛い、痛い。ちょっとあんた止めなさいよ。痛い、男のくせに女の子に手を挙げるなん
て最低よ。可愛い顔して乱暴なんだから」
「ちょっと待て、澪は女だぞ」
「えっ、そうなの?」
『えへへ、ちゃんと男の子に見えたの。嬉しいの』
澪のやつは単純に喜んでいるけど、さっきの行動はもろ女の子のものだぞ。
「まっ、そんなことはどうでもいいのよ。あんたも一応は天然の女なんだからもう少し女
らしくしなさいよね」
いやに突っかかってくるな。だいたい、はしたないとか女らしくとかうるさいんだよな。
「うるせえ、そんなこと俺の勝手だ」
「俺?あんた普段でも十分がさつだったけど、今日は格別酷いわね」
くそー、会うやつ会うやつ、人のことを変だのがさつだの言いたい放題言いやがって、
マジで腹が立ってきた。待てよ、俺妙に怒りっぽくないか?不安なせいか、先輩と引き離
されたせいか、体調が悪いせいか、それとも別の理由があるのか?
どころで、マジで体調が悪くなってきたような気がするぞ。
「あんた人の話を聞いているの?いい、あんたは大人しく座っていればロリ系美少女で通
るんだから(以下くどくどと説教が続く)」
誰がロリ系美少女だ、誰が。こいつどうしてここまでこだわるんだ?体調が悪いせいで
考えが上手くまとまらんのだが、どうもどこかがおかしい。なにか違和感がある。
って待てよ、こいつこんなに声が低かったか?どうも身長が高いような気がするし、体
つきも記憶よりごっついような。
こっちの体格が小さくなったせいでそう感じるのかもと思ったが、気のせいじゃないな
170まで行かないようだが、俺の知っている七瀬より明らかに5センチ以上は高い。
そう言えば顔も十分女に見えるとは言え、全体に微妙に精悍な感じがする。
って思い出した、長森の話だと七瀬は男だったはずだ。するとこっちの七瀬って……。
くっ、先入観のせいで今まで気がつかなかったぜ。
俺がそんな結論に到達して呆然としていると、澪がくいくいと俺の袖を引いている。
『お姉ちゃん、澪今気が付いたの。この人オカマさんなの。この澪様をここまで騙すとは
大したもんなの』
「うわーん!そうよ、どうせあたしの体は男よ。本名留美(とめよし)を無理矢理るみっ
て読んでるわ。でも、でも心は乙女なんだからー!。あんた達天然の女のくせに、それに
あぐらをかいて自分を磨こうとしないなんて怠慢よ。神様の、神様の馬鹿ー!」
その長い台詞を一気に叫ぶと、七瀬はどこかに走り去っていった。何故か突然出現した
夕日に向かってな。
やれやれ澪は俺にだけスケッチブック見せるつもりだったようだけど、位置的に七瀬に
も見えちゃったんだよな。不幸な事故だ。
それにしても気の毒に、同じ無理のある乙女志願でも、向こうの七瀬はそれでも生物学
的には女だったからな。こっちの七瀬よりはまだしも分がいいよな。合掌。
「邪魔者は消えたの。さっさと行くの」
澪、お前案外冷たいやつだな。もしかしてわざと見せたんじゃあ。
まっいいか、どうせ七瀬だし。それに部室に行けば先輩にも会えるだろう。時間的にも
もう掃除は終わっているだろうから、借金の形に深山先輩に部室に連れ込まれている可能
性は高いからな。
「じゃあ澪行こうか」
『うん、行くの』
次の角を回れば演技部の部室が見えるというあたりまで来たときだった、またもや俺を
呼び止める声が。
「おっりはっらくーん、明石を知らないかい?」
この場違いに脳天気な声、しかもうちのと違う制服、かてて加えて俺より気持ち低いチ
ビ、この三拍子そろえばこいつの正体は明白だ。とすると明石って里村のことだな。
従って俺は自信を持ってこう答える。
「なんだ柚木、勝手によその学校に進入するな」
「はーい正解。柚木の詩人(しいと)君ですよー。にしても、相変わらず折原君は冷たい
なあ。ぼくと君の仲じゃないか」
えーいとことん軽いやつめ。
「おまえとなぞ、どんな仲もない」
「つれないなあ」
『ちょっとだけ冷たいの』
「うんうん澪ちゃん折原君と違って相変わらず優しいねえ。可愛い」
そう言って柚木のやつは、澪の頭を撫でだした。さすがに男の柚木は抱きついたりはし
ないようだ。セクハラになるからか?
あほらしいので二人を放って部室に向かおうとしたら、いきなり柚木に後ろから抱きつ
かれた。しかも、その手がおれの胸に。
「うーん、折原君相変わらず育ってないね。これはきっと愛が足らないからだよ。さあぼ
くと愛と夢の世界に」
おぞわー!すげー気持ちが悪い。
「馬鹿やろー!人様の大事な胸に触っておいて何をほざくか、このセクハラ野郎。死ね
ー!必殺痴漢撲滅パーンチ!」
怒りの余り俺は柚木を吹っ飛ばした。
「はーはー、ものすごくおぞましかった」
『お姉ちゃん、乙女なの』
ガーン!だんだん女性化してきているのか?早く元に戻りてえよう。
なんかこの体になってから情緒不安定な気が……どうも環境の変化だけが原因でないよ
うな気もするんだよな。うっ、それに余計な運動したらますます体がだるくなってきた。
さて澪は横の方で床の上でピクピクと蠢く柚木をつんつんと突いている。
『生きてはいるみたいなの。まあ放置しておいても平気なの』
「あっそう、じゃあ行くか」
>>142-145 えー続きです。感想くれた皆さんありがとさんです。
やっちまいました、この世界の七瀬は乙女志願の少年です。ファンの人申し訳ない。
彼女好きなキャラだけどいじりたくなるんですよね。
詩子はちょっと性格変になったかな。
本じゃ今回はこれで消えます。多分また明日。
さすが
>>146!
おれたちにできないことを平然とやってのけるッ
そこにシビレる! あこがれるゥ!
>それにしても気の毒に、同じ無理のある乙女志願でも、向こうの七瀬はそれでも生物学
>的には女だったからな。こっちの七瀬よりはまだしも分がいいよな。合掌。
激しくワラタ
それにしても、詩人君が春原か北川にしか見えんのはどういうわけかw
大爆笑! アンタすげぇよw
紅い夕焼けが辺りを照らす中、俺は肩を落としながら歩いていた。
特に行くあてもなく、ただふらふらと。
古河とあの坂で出会ってから本当に色んなことがあった。
枠から外れた俺達に近づいてくる奴なんて杏くらいしかいなかったのに
あいつと出会ってから、たった二人きりだった俺と春原の周りは
ずいぶんと賑やかになっていった。
楽しかった。少なくともこの肩のことを忘れるくらいには。
でも駄目なんだ。俺がそばにいたいと思ったのはあいつらじゃなかっ
たんだ。
春原・・・・・・
ふと気がつくと俺は緑の中に立ち尽くしていた。
ここはどこなんだろうか。
人がいない方へと歩いていったせいか誰かがいる気配もない。
膝まで伸びた緑の草が風に吹かれ、微かに揺れている。
辺りには木々がそれに同調するかのように揺れ動き、
オレンジ色の光がそれらを優しく彩っている。
心の中のなにかが揺さぶりかけられるような景色。
柄にもなく感傷的になってしまうな・・・
「・・・帰るか。」
もう一度春原の部屋に行く気も起こらない。
さすがにあれだけ言われると少しは堪える。
かといってあきらめる気はさらさらないのだが。
「とりあえず女の方がいいということは入れられるよりは入れたいと
いうことか。」
がんばって拡張してみようと思った。
「 」
何かが聞こえた。耳を澄ましてみるが、何も聞こえない。
気のせいだったのか?
「ま、いいか。」
そのとき、強い風が吹いた。続いて巻き上がる光の粒子。目も開けられないほど
のまぶしい光。そして聞こえてくるどこか懐かしい知らない声。
「願いのかなう場所へお連れしましょう」
風がやんだ。
目を開けると見えるのはどこまでも広がる緑の景色。
遠くには山が連なっている。目の前には小さな小屋。
「・・・・・・どこだ、ここ。」
声が聞こえた後、辺りに光が飛び交い、ふと気がつくと緑の中に
立ち尽くす俺。なんだったんだ・・・
そのとき、ぎぃ、と音がして小屋の扉が開いた。
続けて出てきたのは小さな女の子。足元には・・・
「ろ、ロボ?」
膝下くらいの大きさの不細工なロボットが奇妙な音をたてながら
少女の後ろから歩いてくる。
「こんにちは、お兄ちゃん。」
自分に話しかけたのだと理解するのに少々時間がかかった。
どこまでも広がる青い空、草原、山、小屋、少女、ロボット。
なんなのだろう、うまく考えがまとまらない。
とりあえず返事をしなければ。
「よ、よう。」
少々ぎこちないのはしかたない。シュタっと片手も上げてみた。
少女はそんな俺を見てニコニコしている。後ろのロボがなぜか片手を
上げている。挨拶なのか?
「えーと・・・」
声に出してみたものの後が続かない。少女は黙ったままやっぱりニコ
ニコしている。
「ここ、どこなのかな?」
そういうと、少女の顔が曇った。なにかまずいこといったか?
「ここはね・・・寂しい場所なんだよ。」
「寂しい場所?」
「うん。」
意味がわからない。
「えーと、XXX商店街ってわかるか?どうやってそこまで行ったらいい
のか知ってたら教えてくれないか?」
「識ってるよ、でも、まだだめ。」
「はあ?」
何が駄目なんだろうか。
「それよりもお兄ちゃん、今何かに悩んでるよね?よかったら聞かせ
て欲しいな。」
「何を言って・・・いや、それよりなんで・・・」
「何でだろうね?でも、わかるんだよ。だから、ね?」
この少女は何を言ってるのだろう。何で俺が悩んでることがわかった
んだ?いや、なんでそれを聞きたがるのか、そもそもここは何処なんだ・・・
そのとき、オーバーヒートを起こしかけている俺の背後から、
じゃりっ、という音。続けて聞こえてきた、最も聞きたくない声。
「朋也君?」
続けてみました。残りは編集中です。
ネタはギャグ風味なのになぜかシリアスっぽくなってまつ。
このあと親父がハジケる予定
「親父・・・?」
背後には一番会いたくない人が立っていた。
顔にはやっぱりわけがわからないのだろうか、戸惑いの表情を浮かべ
ている。
「なんで・・・こ「えーーーーー!!なんでぇぇぇっ!!!」
俺の声が少女の馬鹿でかい声にかき消される。思わず親父と一瞬顔を
見合わせ、そして少女の方を向く。
「どうしたんだ?そんなでかい声を出して。」
「えーと、な、なんでもないよ!何かつもる話があるみたいだから、
私は小屋の中に入ってるね!じゃ、じゃあ、話が終わったら呼んでね
?」
そういうとロボの手をとって小屋の中へと入っていった。
わたしの心臓がばくばくいってる。いや、そもそも心臓なんてわたし
にあるのだろうか?いや、でも・・・
「ギギギ。」
「そ、そうだね。混乱してる場合じゃなかったね。でもなんでお爺ち
ゃんまで来ちゃったんだろう・・・」
呼んだのはパパだけだったのに。お爺ちゃんまでいたらきっとパパの
望みに反対しちゃう・・・・・・
「ギギ。」
私が悩んでいるとパパ初号機が何か動いている。
「う゛ーーん、ごめん、全然わからないよ。」
そういうとパパ初号機は何処から探してきたのであろうか、サングラスをかけ、椅子に登り、両腕で頬づえらしきポーズをとった。
「えーーと・・・・・・問題ないって言いたいの?」
「ギギギ。」
正解らしい。
「でもお爺ちゃんは一人で立派に育て上げるってお婆ちゃん?に誓ったらしいし・・・立派なMrレディになるのはさすがに反対するんじゃないかなぁ・・・」
「ぎぎぎぎ。」
耳を澄ますと、外でパパとお爺ちゃんが言い合いをしているのが聞こえる。
ほとんどパパが怒鳴っているけど。
俺の肩を壊して、今度は俺の恋を奪うのかよ!
いや、でもね、朋也君、切っちゃうのはちょっと・・・
このまま放っておいて大丈夫なんだろうか。
でも私が間にはいっても駄目だろうし、パパに押し通してもらうしかないのかな。
わたしが唸っていると、パパ初号機がまた奇妙なポーズをやり始めた。
「えーーーと、ゲッツ?ゲッツ?・・・・・・変なお兄ちゃんだけじゃなく未回収のお爺ちゃんの玉も集めちゃえってこと?」
「ギギギ。」
また当たったようだ。でもそんな都合よくいくものなんだろうか。
「とにかくお前に俺の恋愛をとやかくいわれる筋合いはない!話はもう終わりだ!」
そういうと俺はドアを乱暴に叩いた。
ドアから少し離れるとガチャっという音と共に少女とロボが出てきた。
顔が少々引き攣っているようだが、どうしたのだろうか。いや、そもそもこの少女は何者で、ここは何処なんだろうか。
ついでにそこの不細工なロボ。
ガツン
「いってえええぇぇ!」
思いっきり脛を蹴られた。こ、このクソロボット・・・
「だ、だめだよパ、お兄ちゃんを蹴っちゃ!」
「ギギギギギ。」
なにやら機嫌が悪そうに唸っているように聞こえる。オイルでもさしたほうがいいのではないだろうか。
というか分解してやろうか、こいつ。
「つう・・・ま、それはさておき話は終わったから、商店街の行き方を教えてくれ。」
「えっと、駄目だよ、まだ悩み事聞いてないもん。」
「悩み事つってもなあ・・・」
何でそんなにこだわるのだろうか。そもそもなぜ悩んでいることがわかったのか。
どちらにせよ、俺の悩みは余り一般的なものとは言い切れない。
こんな少女に言ってもどうしようもないし、どうにもならない。
「大丈夫だから、ね?」
何が大丈夫なのだろうか。とりあえず悩み事を話さないと帰り道を教えてくれそうにもない・・・適当にいけば知ってるところに出るだろう。というわけで
「話すつもりはない。どうせ町の何処かだろうから適当に行くわ、じゃあな。」
そういって後ろを向き歩き出す。
「あ、朋也君、僕もいくよ。」
そういってついてこようとする親父に向かって
「ついてくるなよ!」
怒鳴り散らし、駆け足で遠ざかる。
「朋也君・・・」
お爺ちゃんは遠ざかるパパをしばらく呆然と見ていたけど、
トボトボとパパが走っていった方角へと歩いていった。
ちょっとかわいそう。
「でもね、パパ、甘いよ?」
おかしい。なぜあの小屋が目の前に見えるのだろうか。
一直線に遠ざかったはずなのに。いつの間にかずれて戻ってきてしまったのだろうか。とりあえず来た道を引き返すことにした。
また目の前に小屋が見えてきた。なぜだ・・・
どういう理屈かは知らないが、どの方向にいってもあそこに戻ってきてしまう。
どうしてもあの少女に悩み事を話させたいようだな。
なんだかもう急にバカらしくなってきた。適当にでっちあげてさっさと帰り道を聞くとするか。
親父が見えないのが少し気にかかったが、どうせ小屋に戻ってきてしまうだろう、だから先に帰らせてもらう。
あの子に伝言しておけば帰り道も教えてもらえるだろうしな。
コンコン
再びドアをノックした。
「はーい。」
少女が小屋から出てくる。俺の顔を見てニコニコしながらドアの前に立つ。
「はぁー、わかった。色々と聞きたいことがあるが、まずは帰り道を教えてくれ。」
「話す気になった?」
「なったなった、だからさっさと教えてくれ。」
「ふふ、じゃあどうぞー。」
どうあっても先に聞きたいらしい。
「実はな、今ストーカーにつき「はい、うそー!」まとわれてって、聞けよ、最後まで!」
「だって、うそだもん。」
「いや、なんで嘘だってわかるんだよ。」
「わかるから、わかるの。」
「俺にはさっぱりわからんよ・・・」
「ホントのこと言って、ね?」
「わかったわかった、じゃあ言うぞ?実はも「はい、うそー!!」って、も、しかいってないじゃん!」
「うそついちゃ、だめだよ?」
どうやら、嘘をついてもわかるらしい。なんでだよ・・・しょうがない、話すか。
A.好きな人のために女になりたいと話す
B.好きな人が自分になびかないと話す
C.付き合うならノーマルな間柄がいいと言われたと話す
とりあえず編集がおわったここまで揚げておきます。
選択肢がついてるけど、板の趣旨とネタのつながり的にAにいきやす
ちなみにBだとホモホモエンドに、Cだと流行り?の女春原ルートになると
ノタマッテミル・・・
しかし改行がどうしてもうまくいかない・・・
メモ帳に書いてギコナビで投稿してるんだけど、プレビューではない
なぞの空行が入ってしまうorz
あとキャラの一人称があやふや・・・
どこかに表みたいな感じでまとまってるところないかなあ(´・ω・`)
ttp://www.geocities.com/Area51/Dungeon/6809/clannad-name.html あと
●変な改行 or 行間があくようになった#58
表示するスレッド中に**;(多い例:ܲ)の数値参照文字があると起きる。
NGwordに""を登録することによって回避してください。
バタ47以降を使っている場合は、オプションのあぼ〜んタブに
あるシリア語ブラクラにチェックを入れることによっても回避できます(2004/05/31追記)
【参考】
・ 「シリア語ブラクラ」って何ですか?
●「シリア語ブラクラ」って何ですか?#70
ある特殊な文字を表示すると事で、それ以降の表示に変な行間が空いたりする事があります。
その文字がシリア語で使用する文字に相当するので、一般に「シリア語ブラクラ」と呼ばれています。
対処方法は、メニューの [ツール]-[オプション] から「あぼ〜ん」タブをクリックして「[レ] シリア語ブラクラ対策をする」にチェックを入れてください。
>>161 スレ違い気味にも関わらず答えてくれて
ありがトン。さっそくチェックいれてみますた。
>A.好きな人のために女になりたいと話す
B.好きな人が自分になびかないと話す
C.付き合うならノーマルな間柄がいいと言われたと話す
「はぁぁ・・・・・・実はな、お兄ちゃん、好きな人がいるんだけど、その
人は困ったことに女の人が好きらしいんだ。
だから仕方なく、ほんとーーーに仕方なくその人のために女になって
あげたいなぁって悩んでたんだ。」
嘘は言ってないぞ。相手が男だとも言ってないが。
「・・・ふーん、まあいいでしょう。うふふ、わたしがお兄ちゃんの願い
をかなえてあげる。」
「はぁあ!?」
願いを叶える?女になりたいって願いをか?手術代でも出してくれる
のだろうか?
「疑ってるでしょ?でも、わたしにはそれができるんだよ。お兄ちゃ
んが望むなら、ね。」
「・・・ほほう、それじゃいっちょ叶えてもらおうかなー。」
どうせ無理だろうけどな。
でもホントにその願いでいいのね?後悔しない?」
「しないしない、ちゃっちゃとやってくれ、んで、さっさと帰らせて
くれ。」
あー、早く帰って風呂にでも入りたいなー。ああ、でも願いが叶うな
ら、春原を俺に惚れさせてくれ、とかあいつを女にしてくれ、の方が
良かったかな?
「あー、ちょっとま「えい!」
少女がそう言うと風がなびき、どこに潜んでいたのだろうか、無数の
光の粒子が俺を包み込んだ。
「うわ、わ!」
体が・・・熱い・・・・・・あつ・・・い・・・
どれだけ時がたったのだろうか、気がつくと熱が止み、俺は何事もな
かったように突っ立っていた。目の前ではあいかわらず少女がニコニコしている。
「な、なんだったんだ・・・ってなんだ、誰だ?」
俺と少女以外の声がする。女の声だ。
しかも俺の言いたかったことを代弁している。
「誰かいるのか?ってまただ。」
なんだ?他にも誰かいるのか?俺の頭の中を覗いているかのように
その女はしゃべっている。
「ふふ、そろそろ認めたらどうかな?ホントはわかってるんだよね?」
少女がそう俺に話しかける。
そう、本当はもうわかっている。その声が俺の口からでていることを
。ついでにいうと頭から何が黒いものが垂れ下がっている。
おーけー、これも本当はわかっている。髪の毛だ。何処まで続いてい
るのかと見てみることにする。見やすいように髪を掴んで正面にもっ
てくるとへその辺りまで伸びていることがわかった。
髪の長さを見るついでに胸辺りが膨らんでいるのに気がついた。
あー、これはわからなかったな、いやいや、うっかりうっかり。
「あはははは、ってなんでやねーーん!!!!」
ビシィッ!思わず目の前の少女のおでこに手の甲をぶつけてしまう。
「いたぁっ!」
「おい、これは一体なんなんだ!何でで俺が女になってるんだよ!!」
「ううぅ〜〜いたいよ〜・・・・・・なんでって言ってもお兄ちゃんが女に
なりたいっていったんじゃない。」
「いや、確かに言ったけど・・・マジかよ・・・・・・」
「うん、まじ、まじ。」
確かに女になりたいって言った、言ったけど・・・・・・
「何か大切なものが砕けてしまったような気がする・・・」
(あの変なお兄ちゃんを好きになった時点で粉々だと思うけど)
「何か言ったか?」
「ううん、何も?」
「はぁー、確かに女になりたいって言ったのは俺だし、実際に女にな
れたからまあいいとして・・・いや、本当は良くないが・・・」
「お兄ちゃん、とってもきれいだよ?あ、もうお姉ちゃんかな?
ふふ。」
そういや今の俺はどんな姿をしているんだろう。どうやら女になった
らしいが・・・
確かめるように体のあちこちを触ってみたが、以前より脂肪がついた
のだろうか、とても柔らかい。
ついでに言うとやっぱり無くなっていた。ぐっばい、まいJr・・・
しかし顔が気になるな。いくらアイツの要望通り女になったとしても
不細工だったら元も子もない。
「なぁ、鏡ってないのか?」
「あるよー、お姉ちゃんのすぐ右横に。」
横を向いてみると姿全体を写せるほど大きい鏡がおいてあった。
「いつのまに・・・」
「そんなことはいいから、今の姿、見てみたらどうかな?あっ、お約
束もおねがいね?」
お約束?なんだかわからないが、とりあえず鏡を見てみることにする。
「うおっ!」
そこにうつっていたのは、当然男だった俺ではなく、見たこともない、
でもどこか懐かしい感じのする少女の姿だった。
「これが・・・俺?」
どうやら髪の色は元の色と同じのようだ。
ただ以前より艶がでているような気がする。長さは杏と同じくらいか。
肌の色は以前より白くなっているようだ。そして肝心の顔は・・・
睫毛がえらい長くなっている。眉も以前より細く、目元を見る限りで
は元の俺の面影は余り見られない。顔全体はすこしふっくらとしてい
てより女性的になっている。唇は男だったときとは比べ物にならない
くらいピンク色になり、ふっくらとしていた。
かわいいというよりは綺麗というタイプか・・・なんというか自分で言う
のもなんだが、ものすごく美形だ。あいつらと張るくらいじゃないの
か?
しかし、どこかで見たような顔だ・・・思い出せない・・・
「まあいいか。これならあいつも一発だな。くくく。」
「よろこんでもらえたかな。」
「おう!原理はよくわからないが良くやった!・・・しかし、こまったこ
とがいくつかあるな。」
「なに?」
「戸籍や周りの人の反応、俺が岡崎朋也だという証明の方法、だな。」
「それなら、たぶん大丈夫だよ。お兄ちゃんがお姉ちゃんになった時
点で色々変わっているはずだから。」
「ほんとかよ・・・ってここまできたら今さらか・・・これ夢なのか?もし
かして。」
「ふふ、醒めてのお楽しみってところだね。」
「あ・・・・・・」
遠くからそんな声が聞こえた。少女と二人でそちらを見てみると、
「親父・・・」
親父が少し離れた場所から呆然とこちらを見ていた。結局最後まで俺
が女になることを反対していた親父。
俺を見て朋也だということがわかったのだろうか?身体は振るえ、目
にはすこし涙を湛えていた。
直ってない、直ってないよorz
チェック入れたはずなのに・・・
とりあえず次で一区切りつくのでご勘弁を・・・
「・・・子・・・」
「ん?」
なんて言ったのだろう。まだ距離があるのでよく聞こえない。
聞き返そうとした俺を遮るように親父はまたぽつりと呟いた。
「あ・・・つこ・・・?」
あつこ?・・・母さんのことか?
「あ、あ、あつこおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
おおおおおおおおお!!!!!!」
そう叫ぶと親父はものすごい勢いでこちらに走ってきた。
涙とよだれをだらだら流しながら。
「ひっ・・・」
となりで少女が短い悲鳴をあげた。顔がものすごい引き攣っている。
あ、そういやこの子の名前まだ聞いてなかったな〜あはは。
などと現実逃避してみる。再び親父のほうを見るとさっきよりは
近づいているようだ。血走った目、はぁはぁという荒い息が聞こえてきそ
うだ、ってこれは引くぞ・・・
「ああああつうううこおおおおおおおっ!!ごふうっ!!」
どうやら石につまずいたようだ。すさまじいスピードで顔面から
ダイブしている。そのまま数メートル滑り、やがて止まった。
い、いまのうちに逃げよう・・・・・・しかし足がすくんで動かない。
「ひいいいいいいっ!」
春原ばりの悲鳴をあげる少女の声で再び親父に目を向けると・・・
「あつこおおおおおおおおお!!!」
親父が高速でホフク前進をしつつ近づいてくる。
どうやら起き上がることさえももどかしかったらしい。
頭では冷静に考えつつも、耳につくのは
「ひいいいいいいいいいいいいいっ!」
という自分と少女の大合唱。きっと顔も同じように引き攣っているのだろう。
「おおおおおお!あつこおおおおおお!」
という声とともに親父の身体が跳ね上がり、俺に抱きついてきた。
「うわあああああああぁぁぁ!!」
叫ぶ俺の声が聞こえないのか、親父は俺の腰に手を廻し、
がっちりしがみつくと、顔を胸に埋めグリグリとほお擦りし始めた。
「敦子!敦こ!!あつこおおおおおおおおお!!」
ぐりぐり
「や・・・はぁ、やめろ!おや、やめ・・・あはぁ・・・やめろってば!!」
息も絶え絶えの俺にはお構いなしに、母さんの名前を連呼しながら
ほお擦りしつづける親父。
「お、おい!見てないで助けろ!」
藁をも掴む思いで隣にいる少女に助けを求めるも
「あわわわわわ・・・・・・」
という情けない答えばかり。俺はこのまま親父に食われてしまうのか・・・
そう思った俺に思わぬところから救世主が現れた。
「あつこおおおおお!!!!・・・おおお?ぐふううふふぅぅっ!!」
突然親父の身体が離れたかと思うと、くの字に曲がり俺の目の前まで
飛び跳ねた。そして親父の下には小さな物体。
「しょ、昇○拳・・・」
ロボットが地面に着地すると同時に、宙を舞っていた親父も地面へと
叩きつけられる。ぴくぴくしたまま起き上がる気配もない。
・・・とりあえず助かったのだろうか。
「ふううぅぅぅ。」
安堵をつくと同時に腰が抜ける俺。目の前には、どうよ?とばかりに
両手を挙げて存在を誇示するかのようなポーズをとるロボ。
「あ、ありがとう。助かったよ・・・」
俺がぎこちなく微笑みながら礼をすると、彼?は照れたのか
片手を上げたままどこかへ行ってしまった。
「しかし、親父がここまで豹変するとはな・・・そんなに母さんに似てる
のだろうか?」
となりでアワアワ言っていた少女もやっとこちら側に戻ってきたのか
ぎこちなく笑いながら話しかけてきた。
「す、すごかったですね、おじ・・・さん。(これがうわさのピクピク・・・)」
「とりあえず気絶してる間になんとかしないとな。」
親父をどう処分しようか考えていると、さきほどのロボが見たこともない
奇妙な生き物を一頭連れてきた。手には長いロープを持っている。
「なんだ?あの生き物。」
「あの動物はね、ここらへんに住んでいるんだよ。群れを成して移動
しながら生活しているの。」
心なし寂しそうな顔をしながら少女が答えた。
「ふーん、そうなのか。しかしあいつはその動物を連れてきてどうするつもりなんだ?」
「うーん、わからないよ。」
二人でじっと見ていると、ロボは動物を親父の近くまで誘導し始めた。
そして親父を担ぎ上げ、その生き物の背に乗せると
持っていたロープで親父と動物をぐるぐると縛り上げていった。
動物は心持ちいやそうな顔をしながら草を食んでいる。やがてロープ
を巻き終えると、ロボは動物の尻を叩いた・・・大体想像がついた。
親父は至福そうな顔をしたまま、その動物の背に揺られ、
だんだんと遠ざかっていった。
「ドナドナが似合いそうな場面だな。」
「・・・そうだね。」
目の前ではロボが手を振りながらその光景を見ている。
まあ、どうせある程度いったら戻ってくるんだし、
放っておいても大丈夫だろ・・・・・・
「達者でくらせよ、親父。」
すんまそん、もうちょっと続きますた。
親父暴走が一番書きたかったことので、大満足でござりまする。
>>173 乙。俺、直幸大好きだから大満足だよ。ありがとう。
あと恥ずかしながら
>>117-118あたりの
しょんぼり春原がかわいそうで、普通に泣きそうになっちまった。
>>173 本来シリアスな話の流れになる幻想世界でギャグ炸裂とは凄いw
センスありますな。
「さて、何の話をしていたんだっけ。」
「えーと、戸籍がどうとかじゃないかな?」
「ああ、そうそう、それだ。本当に大丈夫なんだろうな?」
「うん、大丈夫だと思うよ。(たぶん)」
「ふむ・・・まあそういうなら信じてみよう。それじゃ、元の場所に返して
もらおうか。どうせここは俺がいた世界じゃないんだろ?」
「ふふ、まあね。でも帰す前にまだひとつやることがあるよ。」
「やること?」
「そう、その話し方としぐさを直さないと・・・その姿で男言葉なんておかしいよ。」
「そうかぁ?別にこのままでもいいんだが。しゃべりやすいし、
このままでも春原堕ちそうだしなー。」
「で、でも女の子らしい話し方ならその人ももっとお姉ちゃんのことを好きになるよ!」
「うーん、そういわれてみるとそんな気もするな・・・しかしどうすればいいんだ?」
「それはもちろん特訓だよっ!」
握りこぶしを胸の辺りまで持ってきて力説する少女。
「特訓ねえ・・・」
あまり乗り気もしないが、これも愛する春原のためだ。いっちょやってみるか。
それからどれだけの時間がたったのだろうか。
私と少女+ロボはひたすら女らしいしぐさを身につけるための特訓をしていた。
おぞましい声が風に乗って時々聞こえてくるが、当然無視した。
お父さんを載せた動物が悲しい顔をしながら近づいてきたときは二人+一体
で石を投げてやると、スゴスゴと遠ざかっていった。
・・・ごめんね。
「お姉ちゃん、もう完璧じゃないかな?どこからどうみても女の人にしか見えないよ!」
「ふう、そうかしら。」
さすがに休憩もなしに長々とやっていると少し疲れる。私は乱れた髪を背中のほうに軽く流す。
「・・・そういうしぐさを見てると私から見てもため息がでちゃうくらいきれい・・・」
「そう?自分ではよくわからないけどね。」
「もう元の場所に戻っても大丈夫だね・・・名残惜しいけどそろそろお別れかな。」
「早く帰りたかったのは確かだけど、そういわれるとなんだか名残惜しいわね。」
「そうだ、お姉ちゃんにはもうひとつおまけをしてあげる。」
「おまけ?」
「うん、お姉ちゃんきれいだから、男の人が群がってくると思うんだ。
だからそうなっても大丈夫なように、格闘技の知識もつけとくね。」
「それはありがたいけど・・・そんなことできるの?」
怪訝そうな顔をしてそう少女に問いかけると、彼女はニコっと笑ってうなずいた。
「身体能力を超えることはできないけど、その範囲内では十分動けるとおもうよ。」
そういって少女は光のかけらを掌から出すと、
背伸びをして私のおでこあたりにくっつけた。
掌を通じて格闘技の知識が流れ込んでくる。
・・・なぜかジ○ー・東という名前が浮かび上がった。
「へえ、便利ね、これ。できれば勉強関連でも授けて欲しいくらいだわ。」
「さすがにそこまでは無理だよ。これも(色々)無理してつけたしたくらいだもん。」
「そう、残念。」
「あ、最後に言い忘れたことがあったよ。お姉ちゃんの名前は岡崎朋美ね。
向こうではそうなってるはずだから。」
「朋・・・美ね、了解。色々お世話になったわね、ありがとう。」
「ううん、私も楽しかったよ・・・できれば私のこと
忘れないでいてくれるとうれしいな。」
「もちろんよ・・・それと君にも色々助けてもらったね、ありがとう。」
かがんであのロボットと目線を合わせると、微笑みながら私はそう言った。
「ギ、ギギギ。」
照れているのだろうか、両手を前に突き出しあたふたと振っていた。
「それじゃ、そろそろいくよ。」
少女がそういうと、あの時と同じように私の周りを光の粒子が取り囲む。
・・・陽平、今帰るわよ・・・あ、忘れてた事があったわ。
「ねえ!あなたの名前はなんていうの?」
「わた・・・・・は、う・・だよ」
もうまぶしくて目を開けていられない。きいいいいいいんという音が
だんだんと強くなってきて、少女の呟きをかき消してしまう。
ばしゅうううん、という音が辺りに響き渡り
こうして岡崎朋美は再び元の世界へと帰っていった。
「・・・行っちゃったね。」
「ギギギ。」
「また二人きりに戻っちゃったね。」
「・・・ちょっと疲れたよ。いくら余った光のかけらをつかったとはいえ、
性別変えちゃうのはきつかったな。」
ロボが心配そうに少女を見上げる。
「大丈夫だよ、少なくともパパがどうなるかを確認するくらいは持つと思うよ。」
少女とガラクタのロボットはどこまでも広がる草原を見つめる。
「パパ、がんばってね・・・本当はあまりがんばってほしくないけど。」
「ギギギ。」
ロボが複雑そうに体を動かす。
「ママのためだもん・・・だからパパを女の子にしちゃったこと許してね、ママ・・・」
「ギギギ。」
「あああああああつうううううううこおおおおおお!!!」
風に乗ってそんなフレーズが聞こえてきた。
「あ、忘れてたよ・・・お爺ちゃんどうしよう・・・」
「ギ・・・・」
「という事があったのよ。」
話し終わると、陽平がすっごいうさんくさそうな顔で私を見つめている。
「そんなに見つめないでよ、照れちゃうじゃない。」
「なんというか、すっっっっごい胡散臭い話ですよねえ・・・」
「聞きたいというから話しただけで、信じてくれとは言ってないでしょ。
とりあえず私が女の姿をしてるのは確かなんだからいいじゃない。」
「いや、でもね・・・」
「何?恋人が念願の女性になったのがうれしくないわけ?」
「いつから僕とお前が恋人になったん「春原?」ですよねえ・・・」
うう、その目には逆らえる気がしない・・・
「しかし、話を聞いてると一日くらいしか経ってないはずなのに
なんで半年も行ったことになってるわけ?」
「さあ、こっちが知りたいわよ。まあ晴れて二人は真の恋人同士になったことだし
無問題よ。」
どこが無問題なのだろうか・・・
「とりあえず私達の仲を見せ付けるために学校へ行きましょうか。」
「え゛え゛え゛え゛え゛〜〜〜!!!」
「何か問題でも?」
「ありません、お嬢様!」
「ふふ、いよいよ、高校デビューね。」
それ使い方間違ってますよ・・・そもそも、もうすぐ高校生活も終わりそうです。
「僕の人生どうなってしまうんですかね・・・」
やっと一区切りつきました。なぞのスペースは結局投稿前に
IE側の方で修正すれば直りました。
春原がヤられたかはご想像にお任せします。
続けるとしたら次回は暴走生徒会長編か、突撃委員長編になりそうですわ。
結構無茶な設定使っていますが、記憶に関することで悩み中だったり・・・
A 親しい人のみ男だったという記憶が残っている。
B 戸籍も含め記憶がまるで修正されていない。
どちらがいいのだろうか・・・
>>181 A 親しい人のみ男だったという記憶が残っている。
こっちの方が無難では?
全く修正されてないと、学校にもいられなさそう…とは考えすぎかもしれませんが。
親しい人のみでも十分面白そうですし。
>>182 当初はBで行こうかと思ってたり・・・
お約束の校則に男子着用義務の欄がないことをいいことに女生徒服で登校という
パターンで周りを巻き込んでいく感じにしようかと思ったんですが、結構話として
苦しいんですよね。ギャグとしてはそういうのも十分ありかと思ってますが・・・
進学校ということでそこら辺は苦しいかと思ってAの選択肢もだしてみました。
Bでいく場合だと智代とある男に動いてもらわないと厳しそうです。
といってもAのほうでもいじらせてもらうつもりですが。
クラナドの登場人物の中で最も嫌われているであろうあの人を
気の済むまでイイ感じに弾けさせてもらおうかと思ってまふ。
なんだかんだいろいろと騒ぎはあって非常に疲れたが、どうにか部室に到着した。
「おじゃましまーす」
『おはようございますなの』
そう言えばここの演劇部はいつの時間でもおはようと挨拶するんだって、前に澪が言っ
ていたな。業界の真似か?
「澪ちゃん、折原さんおはよう。折原さんは入部希望?それとも澪ちゃんのお手伝い?」
ところでざっと中を見回したけど、今部室にはこいつしかいないな。さて、俺を迎えて
くれたこの少女は誰だ?
えーと本当に誰だろう、こいつもどこか見覚えがあるような……。あっ、わかった。
「よう沢口、お前演技部だったのか?」
「誰が沢口よ。わたしは南、南明美よ。いい加減に覚えなさい」
うむ、怒らせてしまった。
でまあしょうがなく沢口(南だって言ってるでしょう)を宥めていたら、ドアを開けて二人組の少年がなにか言い合いしながら部室に入ってきた。
「おはよう」
「雪ちゃん、人を捜さなきゃいけないんだよ。こんなことをしている暇はないんだよ」
「だから、まずこっちを手伝ってくれたら人捜しは手伝うって言ってるだろう」
「それじゃあ遅いんだよ」
「あっ先輩、俺ならここにいるよ」
「わっ、良かったよ浩平君、やっと会えたんだよ」
「なんだ岬が探していたのは折原君か。再会できて良かったじゃないか」
『なにかわからないけど良かったの』
「わたし置いてけぼり?」
感動の再会でホッとしたせいか、なにかますます調子が悪くなってきたな。どうも腹ま
で痛くなってきたぞ。
「深山先輩、ちょっとみさき先輩を借りてもいいですか?なんか気分が悪くなってきたか
ら保健室に行きたいし、先輩に話もあるんで」
深山先輩は一瞬だけ迷ったみたいだがすぐに承知してくれた。
「まあそう言うことなら仕方がないな。岬行っていいよ」
「ありがとう雪ちゃん」
「もうこの年になって雪ちゃんは止めてくれよ」
「だって雪ちゃんは雪ちゃんだよ」
「はー、全く岬にはかなわないよ」
おっと澪にも断りを入れないとな。
「後免澪、そう言うことだからコーチはまた今度な」
『わかったの。お姉ちゃん体には気をつけるの』
「じゃあ先輩行こうか。深山先輩、沢口、澪またな」
「雪ちゃん、澪ちゃん、南さんバイバイ」
「だからわたしは南なのよー」
「はい、気をつけて」
『さようならなの』
それで保健室に向かっていたんだけどドンドン気分が悪くなっていく、こんな気分はは
じめてだ。それで保健室のドアの前まで来たときに太股を液体が流れていく感触に気が付
いた。まさかこの年でお漏らし?それはみっともねえ。って違ーう、これは血だー!
さーと血がひく感覚とともに俺はみさき先輩の腕の中に倒れ込み、ああ先輩の腕の中っ
て安心できるよななんてことを思いつつ、俺の意識はそのまま闇の中へと沈んでいった。
で気が付いたときには俺は保健室のベッドに寝かされていたわけだ。
「あっ浩平君起きたんだね。調子はどう?大丈夫?」
みさき先輩が俺の顔を心配そうにのぞき込んでいる。それにしても、この顔を見ている
とホッとするんだよな。
「うん、気分悪いけどまあさっきよりはましだ。なあ先輩、えっと、これがいわゆる生理
ってやつなのか?」
「うんそうだよ。後免ね浩平君、保健の先生がいなかったからわたしが手当てしたんだよ」
うわー、先輩に触られちゃったのか滅茶苦茶恥ずかしいぞ。あっでも、先輩に迷惑かけ
たんだよな。
「こっちこそ迷惑かけて後免。しかしまさか女になった途端になるとはなフェイントだぜ」
「そうだね、いきなりだよね」
その後しばしの間少々気まずい沈黙が……。
で、その気まずい沈黙を破ったのは先輩の方だった。
「あのね浩平君、ちょっと手帳の今日の所とその前後を見てみて、なにか印が付いてない
かな?」
先輩が俺の生徒手帳、まあ正確には折原浩美のだが、とにかくそれを手渡してくれた。
「うんちょっと待って……どれどれ、うん明日の所になにか赤字でSの字が書いてある。
で、これがなにか?あっ、そうかこれがあれの予定か」
「多分そうだと思うよ、1日早まったんだね。多分教室の鞄の中にいろいろ準備してある
んだと思うよ」
なるほどね、俺にとっては不意打ちだけど、この体にとってはほぼ予定通りの日常的出
来事なわけね。
しかしまあ、やれやれ、男に生まれて17年何の因果でこんな話をしなけりゃならんの
だ。無茶苦茶情け無くなってきた。
その後、先輩にいろいろレクチャーしてもらっていたら、すっかり時間が遅くなってし
まった。もう帰らないといかんな。
幸い明日は休みだ。今後のことは明日話し合うことにして帰宅することに決定。
しかし、俺達本当に元に戻れるんだろうか。
先輩との絆も深まった気がするし、これで良かったんだよな。
などという心配は無用だった。靴を履き替えるときに、下半身の違和感からつまずいた
俺の頭がしゃがんでいた先輩の頭に激突、気が付いたら俺たちは元に戻っていた。
一体あの体験はなんだったんだ?夢かとも思ったが、翌々日長森が一昨日の浩平はオカ
マみたいで変だったとか言っていた。浩美のやつ人の評判落としやがって。
まあ女性の大変さがほんの少しだけわかった気がするから、神様か誰かがその為に与え
てくれた経験だと思うことにした。
先輩との絆も深まった気がするし、これで良かったんだよな。
そして今日も俺たちは屋上へ向かって競争している。って、わーまたぶつかるー!
『オマケ、脇役達のその後』
相変わらず廊下に倒れたままの詩人の横に立って、あきれたように見下ろす文学少年風
の眼鏡美少年里村明石が一言
「詩人、君が変なやつなのは前から知っていましたが、廊下で眠る趣味があるとは知りま
せんでした」
「違うよ明石、折原君にいいパンチもらっちゃって立てないんだよ」
それでも意識は戻り、とりあえず声だけは出せるようになった詩人。
「はー、相変わらずですね詩人は、いい加減に女の子に抱きつく癖を止めないとそのうち
捕まりますよ」
「明石ー、反省してるから背負ってくれよ、本気で立てないんだよー」
「嫌です」
にべもなくそう答えて立ち去る明石、あわれ柚木詩人翌々朝まで放置決定の瞬間。
泣きながら走り続ける七瀬、浩美を見失ってあてどもなく歩いていたいい人長森瑞樹(み
ずき)に激突。
「あいたー、って七瀬さんどうして泣いているんだよ?」
「うわーん、瑞樹。折原と1年生があたしを虐めるー。オーイオイオイ」
「うわー、七瀬さん頼むから泣きやんで、落ち着いて理由を話して欲しいんだよ」
「グスグス、それがね……(以下延々と愚痴が続く)」
人が良すぎる長森のことゆえ仕方なくそれに付き合うが、物陰からそれを見守る影が。
「ふむふむ、長森君と七瀬さん性別を超えた禁断の愛を成就、明後日のまりもちゃん情報
はこれで決まりね。うふっ」
彼女こそ校内CIAこと、学内一の情報通住井まりもその人であった。ああ勝手に既成
事実化されてしまった、長森・七瀬カップルに幸あれ。
『お姉ちゃんのコーチを受けられないのは残念だけど、代わりに雪也先輩と二人っきりな
の。ときめく愛の演技指導なの』
「澪、ぼくの指導は厳しいぞ、ついてこい」
『はいコーチなの』
実は恋人同士だった深山雪也と上月澪、もはや完全に二人の世界であった。
「あのー、わたしもいるんですけど……。でも美少年同士の先輩後輩の禁断の愛。ドキド
キ、素敵です」
女子高生はホモネタが好きであった。って澪は女だ、なにかが決定的に間違ってるぞ南
明美。
『オマケのオマケ、その後の二人、もとい四人』
その後入れ替わり癖が付いてしまい、何かある度に入れ替わってしまう4人。
初体験の痛みで入れ替わり、陣痛の痛みでまた入れ替わり、否応なく結構女性の気持ち
がわかるようになってしまった浩平&岬であった。
>>184-188 上手い人ならこのネタでもっと遊べるんでしょうが、自分の力量ではこんなものですので、
これて完結です。
なお
>>186最後の1行は
>>187、7行目とのダブりです、申し訳ありません。
七瀬、幼少の頃留美という名前が女みたいだとからかわれた為、男らしさにこだわると言う
のも考えたのですが、セクハラ詩人同様神の啓示ならぬ毒電波が……。
>>190 ご声援ありがとうございます。つたない作品で申し訳ないorz
最近このスレも過疎化してますな(´・ω・`)
裏春原の神はどこへ行ってしまわれたのだろうか・・・
それはそうとちょっとしたショート話なぞ書いてみましたが
見たい人なぞおりますでしょうか・・・
ネタ物とちょろっと関係してますが、話の主役は別の人です。
>>181 ふと思いついたってわりに大作なネタGJ。
個人的には「昭和仮面ラ○ダーもびっくりな全身改造」的展開も捨てがたかったけど、
親父さんのはっちゃけ具合がツボだったのでよし。
AかBかと言われたら、確かにAの方がやりやすいだろうな。
>>189 完結乙。
浩美と岬はしっかり向こうの体に移ってたのか…そっちの話も見てみたかったり。
オマケ群には笑わせてもらった。お前ら変過ぎw
>>189は「反転Kanon」又は「ニセKanon」を書いていた方ですか?
いや、なんとなく文が似ているような気がするので。
>>191 ここにいるよー。
ところで、うたわれ本編でのウルトリィのディーに対する態度から妄想するに、
男ウルトは女ディーに筆おろししてもらったんかね?
>>194 おお、神本人なんでしょうか!?
御降臨は御降臨は、まだなんでしょうか・・・
あの作品ものすごい好きです!
とりあえずスレの発展を祝って安燃料投下でもしまつ・・・
196 :
ネタ外伝:04/08/14 01:30 ID:0iD1FxCm
猫だけに
夕食の仕込みを終えると、あたしは軽く背伸びをした。
最近肩がやたらとこってしかたがない。
・・・もうあたしもいい年だもんなぁ。
「早く来ないとおばさんになっちゃうわよ・・・」
もうすぐ日が暮れて夜が訪れる。主のいないこの部屋は明かりも
ついておらず、静かで寂しくて暗い。早く帰ってこないかなあ、
僕はそう思いながらベッドの上に寝そべってあの人の帰りを待つ。
ふとなにげなく窓の外を見てみると、そこにはふわふわと漂う光の塊。
なんだろう、あれ。興味をそそられて注意を向けていると、
その光は突然方向を変え、僕の方めがけて飛んでくる。
それは慌てる僕を尻目に窓ガラスをすり抜けて・・・
夕飯の準備もひと段落つき、部屋で少し休もうと思っていたあたしの耳に
微かな悲鳴が飛び込んできた。なんだろう。まだ寮生達が帰ってくるには
少し早い。この寮にいるのはあたしくらい・・・あのアホも居そうだけど、
だというのに。悲鳴は断続的に続いている。声がする方向は・・・あたしの部屋?
また下着泥棒でも出たのだろうか?
念のために傍に立てかけてあったホウキを掴むとゆっくりと部屋に向かった。
197 :
ネタ外伝:04/08/14 01:33 ID:0iD1FxCm
段々と光が薄れてきた。目の前に迫った光の塊はそのまま一気に僕に
ぶつかってきたが、まぶしい以外はとくに害もなかったようだ。
思わず悲鳴をあげてしまったが、別段と身体に痛む箇所はない。
何だったのだろう。まあ特に異常もないならいいかな、そう思って
前を見ると視界の先にはこの部屋の主がいた。
やっと帰ってきた、そう思って声を上げようとしたそのとき
あの人がぽつりと僕の名前を漏らすのを聞いた。
「志摩・・・くん?」
「えっ?」
思わず声を出してしまう。そして自分が漏らした声にまた驚き、
えっ、と言ってしまう。
美佐枝さんはそんな僕を呆然と眺めていたが、突然目を潤ませて
もう一度僕の名前を呼んだ。
「志摩くん!」
ああ、そうか・・・僕は自分の手を見てみる。いつもの毛むくじゃらで
ちっちゃい手じゃない。この手はあの頃美佐枝さんの手を掴んでいた手だ。
美佐枝さんを見てみると目線がいつもより高い。彼女が屈まなくても
僕は彼女の目を見つめることができる。
僕は・・・彼女を抱きしめてもいいのだろうか?
つかの間の幸せだったあの頃。美佐枝さんやサキさん達との思い出が蘇る。
僕は・・・またあの輪に入れるのだろうか。
わからない。わからないけど、今は美佐枝さんを強く抱きしめたいと心から思った。
「美佐枝・・・さん。」
美佐枝さんの名前を呼ぶと、彼女は両手を広げながら僕のほうに向かって走ってきた。
198 :
ネタ外伝:04/08/14 01:35 ID:0iD1FxCm
扉を開けるとそこにはあの人がいた。最初は幻かと思った。
だから思わず彼の名を呼んでみた。
「志摩・・・くん?」
「えっ?」
声が聞こえる。幻じゃないの?でも、もうどちらでもいいと思った。
今すぐ彼の腕の中に飛び込んで抱きしめてもらいたい。
「志摩くん!」
もう一度呼ぶと、彼は自分の手を見た後、私の目をみて
「美佐枝・・・さん。」と呼んでくれた。
我慢の限界だった。両手を広げ彼の元へと私は走っていった。
走っていった・・・・・・けど、何かがおかしい。
そんな事どうでもいいじゃない!そう頭の中で叫ぶもう一人の私がいたけど、
一度浮かんだ小さな疑問はどんどん膨らんでいった。
この違和感はなんだろう。思わず立ち止まって彼をまじまじと見てしまう。
・・・ああ、これだったのか。
美佐枝さんは部屋の中央あたりまでくるとなぜか立ち止まり、
僕をまじまじと眺め始めた。そして足のつま先から頭の先までを眺めたあと、
ヒクっ!とした効果音がとても似合うような表情を浮かべた。
「美佐枝さん?」
思わず美佐枝さんの名前を呼んでしまう。
呼ばれた美佐枝さんはビクっとしたあと「えーと・・・」と洩らした。
どうしたんだろう。
「・・・ちょっと聞きたいんだけど、志摩くん。・・・その頭の上についてるものは何?」
199 :
ネタ外伝:04/08/14 01:36 ID:0iD1FxCm
「えっ?」
頭の上?何かついているのだろうか?
思わず両手を頭の上まで持っていってみる。
ふにゃ
「にゃ!?」
思わず変な声が洩れてしまう。なんだろう、これ・・・
両手で頭の何かに触ったまま固まった僕にたいして美佐枝さんはさらに言及を続けた。
「あと・・・後ろで何か細長いものが・・・その、揺れてるんだけど、それ何?」
「えっえっ!?」
振り返ってみるが、何もない。
そう思った瞬間、身体中になんともいえない感覚が走り回った。
「うにゃああああっ!」
後ろを振り返ってみると、視界の先で美佐枝さんが細長い何かを握り締めていた。
「なっ、なっ、なっ・・・」
訳がわからず思わず美佐枝さんと距離をとってしまう。
しかし美佐枝さんはその細長い何かを握り締めたまま離さなかった。
その結果・・・
しゅるるるる
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?」
細長い何かが彼女の手とこすれるたび、僕の身体は電撃が流れているかのように
ビクビクと反応する。僕は美佐枝さんと距離をとった後、
耐えられずその場にへたり込んでしまった。
200 :
ネタ外伝:04/08/14 01:39 ID:0iD1FxCm
「はああああぁぁ・・・」
荒い息をつく僕をなんともいえない表情で眺めた後、
彼女は部屋の電気をつけた。パチン
部屋に明かりがつく。この状況がいまいちわからないが、
これで美佐枝さんの顔がよく見える。
・・・なんだかさらに複雑な表情をしているのは気のせいだろうか?
ついでにいうと僕の視界が歪んで見えるのはなぜだろう・・・
電気をつけると志摩くんの姿がよりはっきりと見えた。
彼・・・いや、その人は私の一メートルほど離れたところで目を潤ませて
座り込んでいる・・・水色のフレアスカートを広げたまま。
さらに言うと水色のシャツのようなものの上に真っ白いエプロンも
身に着けている。そしてその胸には・・・
「志摩くん・・・ちょっとごめんね?」
あたしはそういって彼「女」の胸を鷲掴んだ。
むにむに
ああ・・・やっぱり「ある」んだ・・・
顔は確かに志摩くんだ・・・・・・志摩くんなんだけど・・・・・・
彼女は顔を真っ赤にして口をパクパクしたあと自分の胸とあたしの顔を
交互に見たあと固まった。そんな彼を見てあたしも固まった。
ただあたしの手だけが我が意志を裏切って志摩くんの胸を揉み続けている。
もみもみ
もみもみ・・・
「うーん、なんかさ・・・」
「ギギギ?」
「パパを女の人にしたときにね、光のかけらが洩れているような感じがしたんだけど・・・」
そうわたしが言うとパパ初号機がこちらを見上げて首を傾げた。
「うーん、なんでもない。あの程度じゃたいしたこと起きないだろうし。」
「ギギギ。」
「さて、パパの様子でも見てみようか?」
201 :
ネタ外伝:04/08/14 01:42 ID:0iD1FxCm
書き始めて間もないのに外伝なぞ書いてしまいますた。
クラナドは女装や女のようで実は男というおいしいキャラが
公式に出ているのでいじりやすいですね。
ターゲットは志摩さんちの賀津美ちゃん?
なんかもうすでに誰かこのネタやってそうで怖い・・・
かぶってるという方がいたらすいません。脳内から湧き出てきただけなんれす・・・
しかし、できれば美佐枝さんの友達一同を凹ませたという志摩くんの
女装絵図を見てみたかったなぁ。
神々の降臨お待ちしております。
>>196-201 ふと思いついた中の人ですか?
もしそうだったらこの短時間での書き上げ素晴らしいです。
>>194さんに続くネ申の予感です。
>>202 ええと、一応中の人です。適当に書いたので中身はすっからかんです。
SSって難しいですね。ネタを思いついて初めて書いてみましたが
こんなに大変なものとは・・・
外伝はもう一本書き上げてあるのですが、一人でぽんぽんあげるのも
どうかと思ってちょっと間をおいてる最中です・・・
>194
女ディーの誘惑に打ち負けて抱いてしまった男ウルト。
聖職に就く者としての自責の念とかそんなのがどーたらこーたら…
とか考えてみたんだけど、ディーが誘惑するというのもなにかおかしい気が。
「突き詰めて考えたらHも神聖な行為」なのかな?
しまくんハァハァ
206 :
194:04/08/14 08:34 ID:J4/F2TV8
申し訳ない。俺は裏春原の神じゃないんだ。
>それはそうとちょっとしたショート話なぞ書いてみましたが
>見たい人なぞおりますでしょうか・・・
これに反応したつもりだったんだが…言葉足らずで
致命的に誤解させてしまったかorz
精神衛生良くなってきたので久々に反転SSでも書こうと思うんすが、
リアライズってアリすか? 修二書きたい。
どこが謙遜でどこが言い訳なのかわからないんだが。
>>194 すいません、こちらの勘違いですたかorz
>>208 中身すっからかんがまずかったでしょうか?
とりあえず反転要素がすっからかんということにしておいてください(´・ω・`)
しかし作品投下がめっきり減ってますね・・・
外伝2も編集終わって準備ok状態なんですが
こんなにガンガン投下しまくってもいいものなんでしょうか?
おっけいだと思います。
ネタがあって困るわけじゃありませんし。
むしろ歓迎です。
【ミスキャスト2、酷いよわたしが出てないんだおー】
さてKanon乗っ取り作戦敢行の為送り込まれた最強の刺客として、Kanon登場人物に成り代わった俺、そう言わずと知れた美男子星の美男子星人折原浩平様である。
さあもうすぐオープニング、名雪役が俺を迎えに来るはずだが誰だろう?やはり長森
か?それともみさき先輩だろうか?
「雪積ってるよ」
おおこの声は長森、って待て、しゃべっているのは俺じゃん。しかも目の前のベンチに
沢口が座ってるし、一体どうなっているんだ?
『落ち着くんだよ浩平、浩平は今わたしの体の中に入っているんだよ』
げっ、どこからか長森の声が、なんだ何事が起こったんだ?だいたい俺は主人公の祐一
役のはずではなかったのか?
『あのねえ、浩平は個性的すぎて祐一のマトリクスにはねられちゃったんだよ。それで近
くにあった名雪のマトリクスに意識だけが飛び込んだんだよ』
なんじゃそりゃあ?まあ考えてみれば、俺様のすばらしい個性が祐一ごときの枠に収ま
りきるわけがなかったから、前段は理解できなくもない。
しかし、どうしてよりにもよって名雪なんだ?
『はー、浩平それ本気で言っているの?まあ浩平と議論しても疲れるだけだから無視して
説明するよ。つまり名雪のマトリクスとわたしや浩平は親和性があったんだよ』
親和性?どういうことだ?
『だから、わたしは猫好き、浩平は寝坊が名雪と共通の特徴なんだよ』
そんな単純なことでこうなるのか?
『所詮ゲームキャラの個性なんてそんなもんだよ』
身も蓋もないな。
『それはともかく、わたしの体に浩平が入っちゃったから、この体は浩平じゃないと動か
せないんだよ。わたしはこうやって頭の中でアドバイスするだけなんだ』
そうか、さっきから長森の台詞が「」じゃなくて『』だと思ったら、そう言うことだっ
たのか。それにしても長森、随分事情に詳しいな。
『どうも、今の状況にともなう副作用みたいなものらしいよ。まあ一緒なのが浩平でまだ
しも良かったよ』
そんなものなのか?俺が長森の立場なら男に体を使われるなんて嫌だと思うのだが。
『浩平は鈍感だよ』
どういう意味だ、失敬な。
まあそれはいいや。それで長森、とりあえず俺はどうすればいいんだ?
『とりあえずオープニングは勝手に進むからその間に説明するよ』
なるほど気が付いてみたらいつの間にか沢口が缶コーヒーを手にしているな。既にあの
あたりのシーンはすんだわけだ。
『とにかくゲームオーバーにならないと元に戻れないんだよ』
ゲームオーバーってことは、名雪、つまり俺が沢口を落とさないと駄目なのか?
『それはどうでもいいんだよ。他の誰かのエンドでもバッドエンドでもなんでもいいんだ
よ。それでね、これは全年齢版だからまだいいけど、それでもわたしの体で南君とエンデ
ィングなんて嫌だよ(浩平ならともかく)』
うん、なにか言ったか長森?最後が聞き取れなかったんだが。
『べ、別になんでもないんだよ』
まあそれならいいが、実際俺も沢口とエンディングなんかごめんだしな。
『だから、誰か他のヒロインとエンディングを迎えられるようにフォローすればいんだよ。
出ずっぱりの主人公と違って、ヒロインの方は出番が無いときはなにをしてもいいみたい
だからね。オリジナルの名雪さんなんか、出番がないときはずっと寝ているか、いちごサ
ンデーを食べていたそうだよ』
わかった。そう言えば沢口は里村のことが好きだったみたいだな、里村はどうせ天野と
か言うおばさん臭い女の役だろうから、多分真琴シナリオに入るように協力してやればい
いんだな。
「もうここにいるのも限界かもしれない。行くぞ長森さん」
「うん」
あれっ、いつの間にかオープニングが終わってた。まっ、いいか。
『浩平、浩平起きるんだよ。わたしの体なのにどうして起きないんだよ。これじゃあいつ
もと変わらないんだよ。まあどこにいるか探さなくていいだけは楽なんだけど』
うーん、もう少し寝かせてくれ。
『いい加減に起きるんだよ、もうお昼御飯の時間だよ。起きろー!浩平』
うるさいぞ長森。
『駄目だよ、いい加減に起きないとあゆシナリオが流れちゃうんだよ』
なに、それはやばいな。仕方がない起きるか。
『浩平が起きないから、朝のシーンが流れちゃったんだよ。もう、ちゃんと起きて欲しい
んだよ』
まあいいじゃないか長森、別に今から約束して商店街を案内しても大した問題じゃない
ぞ。どうせ忙しくて陸上部部長なんて出来ないんだし。
『まあそれもそうだね。じゃああゆ役の人に会いに行くんだよ』
昼食後沢口を案内して商店街にやって来た俺は、買物をする振りをして沢口の様子を店
の中から観察していた。
「うぐぅ、そこの人どいて欲しいんだよ」
恥ずかしそうにうぐぅといいながら走ってきたのは、あれはみさき先輩だよ。
あーあ、沢口を吹っ飛ばして、サッカーボールみたいに蹴りながら逃げていく、なんと
もパワフルで器用だなあ。しかし、これじゃああゆエンドはまずないな。
なお、先輩の後を追いかけていたのは、「C○C○壱」と書かれたエプロンをつけた一
団だった。あーあ多分留守番以外の店員全員なんだろうな。オリジナルのあゆならともか
く、先輩に食逃げされたら本気で店がつぶれかねないもんなあ。気の毒に。
『今のは。安直だけど食逃げ→大食い→川名先輩の連想なんだよ』
はいはい、解説ありがとさん。
翌日の朝はとんでもない大音響で目が覚めた。こんな中で眠れるなんて人間じゃねえ。
長森なんか気絶してたぞ。うっかり忘れていて何もしなかったら、ゲーム通り多量の目覚
ましがセットされていたわけで。今日帰ってきたら、これは全部捨ててやる。
『浩平が起きるんだから、すごいね。3個くらいは残して置いた方がよいと思うんだよ』
そうか。確かに起きられなくて沢口に長森の寝顔を見られるのはやばいな、ここは長森
のアドバイスのとおりにしてておくか。
とにかく目が覚めてしまったので、朝飯を食って普通に登校する。まあたまには歩くの
も悪くないな。
『はー、たまじゃなくて、いつもにして欲しいよ』
このように高尚で有意義な会話を交わしながら、そのまま何事もなく校門前に到着。
「おはよう長森さん、久しぶりね」
そうか香里役は深山先輩か。まあ妥当なところだな。
それから職員室に行く沢口と別れて、深山先輩と一緒に教室に入った。
席に着くと、斜め後ろに知らない女の子がいる。ここの席は北川役のはずなんだけどな。
でも、どことなく見覚えがあったりもする、うむ誰だろう?
「まりもちゃん情報新学期第1号、今日うちのクラスに転校生が来るわよ。しかも男の子」
長岡志保並みに役に立たない情報だな。などと考えていたら石橋先生役の髭が教室に入
ってきて、やる気無く転校生を紹介した。
それに続く沢口の転校の挨拶は、どういうつもりなのか南とか言う偽名を使った以外は
非常に平凡だった。
『南が本名だよ』
しかしまあ、転校生だというのにこのクラスは本気で盛り上がらないな。
ちなみに、本来七瀬が潜伏しているはずの席にはなぜか柚木が座っていた。頭が痛い。
その後、前の席に座った沢口との自己紹介で志保もどきの姓が判明した。こいつ住井だ
よ。なんで女になっているんだ?
『住井君はバグなんだよ。しかも長岡志保より質が悪いらしいんだよ』
ああさようですか。まあいいか、北川が女でも住井でもどうでもいいや。
放課後は部活に行く振りをして沢口を尾行。
物陰から見ていたら、感動の再会に失敗して樹に激突したみさき先輩と沢口は、なにか
言い合いをしながらそのまま商店街の方に帰っていった。
どうでもいいが沢口は祐一と違って方向音痴ではないらしい。
なお今日先輩を追跡していたのはバ○チックカレーの店員で、C○C○壱の方は閉店の
張り紙が出ていた。一日で一店食いつぶすとはおそるべし先輩。
まあそれはともかく、ここで沢口が栞役と接触するはずんなんだが。栞役はどこだ?
『浩平大変だよ。あの雪の中からスケッチブックが見えてるよ』
なに、スケッチブック!澪か。しまった、あいつ小さいし、声も出ないから気が付かれ
無かったんだな。
俺は大慌てで雪の中から澪を掘り出した。
「澪、大丈夫か?」
『えぐっ、えぐっ、怖かったの、ひいおばあちゃんが川向こうのお花畑で手招きしてたの』
どうもかなりやばかったらしい。
『それはともかく、どうして長森先輩が浩平さんみたいな口調なの?』
「それは長森の中身が俺だからだ」
『そうなの。それよりこれじゃあ栞シナリオがパーなの。えぐっ、えぐっ』
おいおいまた泣き出したよ。澪に泣かれるとどうも困ってしまうな。
「わかった澪、俺が何とかしてやるから、明日の4時限目のころに学校の中庭に来い」
『わかったの』
その後澪にコンビニで手巻き寿司を買ってやり、そのまま家まで送ってやった。名雪役
ってこんなに疲れるものだったのか?
翌日、目覚まし3個でちゃんと目が覚めた。俺だってやれば出来るんだ。見たか長森。
『それはわたしの体だからだと思うよ』
まあ何事もなく4時限目になった。
中庭を見たら、来てる来てる。澪はちゃんと来てるな。
さて本来はここで住井が澪の存在に気が付くはずなんだが、どうもここの住井は使えそ
うにないので自分で沢口に話しかける。
「おい沢口、あそこに女の子がいるぞ」
「俺は沢口じゃねえ!南だ!」
気が短いやつだな。なんでそこまで偽名にこだわるんだ。
「まあ、そう細かいことにこだわるな。それよりあの女の子を何とかしてやりたいと思わ
ないのか?」
「細かくねえ!それに知らない女などどうでもいい」
まったく主人公の自覚がないやつはこれだから困る。好奇心が足りないぞ。
「余裕のないやつだな。可哀想な女の子を見捨てるなんて人として不出来だな。極悪だぞ」
「うるせえ!そんなこと俺の勝手だ」
「じゃあお前の夕飯は全部紅生姜、山盛り紅生姜の御飯を紅生姜をおかずに食べて、飲み
物は紅生姜の絞り汁だな」
「ぐっ、わかった休み時間になったら見に行ってみるよ」
「おみやげに売店ですしを買っていけ。ここの売店には助六(稲荷と巻きずしのセット)
が置いてあるはずだ」
「なんでそこまで」
「なんならいちごサンデー3杯でもいいんだぞ」
「助六にしておきます」
「よろしい」
さて澪、これでお膳立てはしてやったぞ。後は自力で頑張ってくれ。
その日火の放課後、今日も今日とて沢口の様子を観察していたら、沢口の前に小さな人
影が飛びだした。ふむ、あれは繭じゃん。
「みゅー、みゅー」とだけ叫びながら沢口に襲いかかっていく。
おいおい、これで真琴(繭)シナリオにいけるのかよ。ものすごく不安になってきた。
結局繭は腹が減ったらしく倒れてしまい、沢口は仕方なく繭をおぶって帰るようだ。お
っとまずい、先回りして帰らないとな。
「大きなおでん種だな」
『浩平、ちょっと無理があるよ』
仕方がないだろう、お約束なんだから。
『そう言う変なところだけ律儀なんだね』
「お前は人食い人種か」
「冗談に決まっているぞ」
『浩平が言うと冗談に聞こえないよ。わたしのイメージが崩れるから勘弁して欲しいんだよ』
原作だとここで秋子さんが出てくるんだが、由起子さんは忙しいからそこはパス。
その後ちゃんと真琴(繭)シナリオに行くように、繭を追い出そうとする沢口を再び紅
生姜で脅して、繭を空き部屋に寝かせる。
ちなみに夜中に起き出して食い物を漁るはずの繭は起きてこなかった。まあ繭は本物の
お子ちゃまだから起きられなかったんだろう。
しかしこんなんでちゃんとエンドにいけるのか?先行き不安だ。
『浩平、ファイトだよ』
長森、それはキャラが違うぞ。
>>212-218 えっと、反則です。申し訳ない。
瑞佳が名雪役でしかも中身が浩平で、おまけに瑞佳本人も中にいる。
滅茶苦茶ですね。失礼しました。
悪さもできず
勝平の扱いが少々悪いです。あと椋がなにげに黒いので
二人のファンという方は読まないほうがいいかもしれません。
「うーん、なんかさ・・・」
「?」
「パパを女の人にしたときにね、光のかけらが洩れているような感じがしたんだけど・・・」
そうわたしが言うとパパ初号機がこちらを見上げて首を傾げた。
「うーん、なんでもない。あの程度じゃたいしたこと起きないだろうし」
「ギギギ」
「さて、パパの様子でも見てみようか?」
朋也がいなくなった。初めのうちはいつものサボリだと思って
特に気にしていなかったけど、一ヶ月経ち、二ヶ月が過ぎようとしても
一向に現れなかった。椋に朋也の事が好きだと告げられたとき、
あたしは身を引こうと思った。大好きな妹の椋。そして大好きな朋也。
二人が付き合って幸せになってくれるなら、そう思って我慢してきたのに・・・
「あたしはおろかこのまま椋にさえ気持ちを告げさせてくれないの?朋也・・・」
考え事をしていたせいか、あたしは目の前に人がいることにも気づかなかった。
あたしは遅刻気味のときには学校に内緒でスクーターを使って登校している。
今日もなかなか起きれなくて椋に愛想をつかれて先に行かれてしまった。
まあそれはいいとして、本日のお勤めも終わり今は下校途中。
朝使ったスクーターも当然使わない手もない。よって・・・
ベスンっ!!
慌ててブレーキをかけても遅かった。
その人はゴロゴロと転がりガードレールにゴツンとぶつかってやがて止まった。
やってしまった・・・・・・
・・・・・・人を・・・撥ねてしまった。
朋也には何回かぶつかっていたが、あれはちゃんとスピードを落としているし
怪我もしないように考慮もしている。
恋する乙女の好きな人に対する無邪気なふれあいというものだ。
しかし今のはブレーキをかけたとはいえ結構なスピードも出ていた。
威力も朋也にぶつかったときの三割り増しほどだろうか。
やばいかも・・・
と、とりあえずあの人の具合を見てみないと!
あたしは慌ててスクーターを降り、端に寄せると倒れている人に駆け寄った。
「だ、大丈夫ですか!?」
声をかけるも返事はない。辺りに赤いものが見当たらないので
どうやら出血はしてないみたいだ。とりあえずはほっとしたけれど
頭の打ち所が悪いと血も出ずに死んでしまうかもしれないという思いが
脳裏をかすめ、確かめるために急いで仰向けにしてみる。
どうしよう・・・女の人だ・・・
幸い顔には傷はないようだ。責任をとらずにすむ、なんとなしにそんな考えが
浮かび慌てて打ち消す。今はこの人が生きてるかを確認するのが先よ。
胸が上下しているかどうか見るが、よくわからない。
おやっ?そこにはあるはずの膨らみが見当たらない。貧乳なんだろうか。
とりあえず鼓動を確かめてみるために左胸に手を置いてみた。
・・・動いている。よかったーー。
思わずその場にへたり込んでしまう。しかしこの胸の感触。
どうやら女性だと思った人は男性だったようだ。だったら・・・・・・
なんとなく周りを見てみる・・・誰も居ない。そのとき、
うーーん、という声が下の方から聞こえてくる。見てみると
その男の人が変な顔をして唸っていた。まだ気がついてはいないようだ。
「・・・・・・・・・」
たったった
ブスン、ブルぶるブル
ぺっぺっぺっぺっぺっぺっぺっぺっぺっぺ・・・・・・
私は一部始終をみてしまった。お姉ちゃんが・・・人を撥ねた。
驚いた私はその場で固まってしまって、すぐに出て行くことができなかった。
頭の中がぐるぐる回って、自分が何を考えているのかがわからない。
強く想ったのは、お姉ちゃん、いかないで、だった。
人を撥ねたまま行かないで、なのか、それとも別の行かないで、
なのかはわからない。どちらにせよお姉ちゃんを犯罪者にするわけにもいかない。
だからあの人の様子をこの目で確かめなきゃ。私は自分の両手を見つめ
そう決意した。その時視界の端できらりと光るものが映った。なんだろう?
しかし顔を上げ、辺りを見渡してもどこにも光を放つものはなかった。
「?」
とにかくあの人の様子を見るのが先だ。
私はようやくその場に貼りついた足を動かし、倒れた人に近寄っていった。
っつう・・・い、痛い・・・。自分の身になにが起こったのかさっぱりわからない。
何か背中に硬いものが思いっきりぶつかって、ボクはごろごろと転がって、
また何かにぶつかって。気がついたら目の前に広がる眩いばかりの青い空。
なんだったんだろう。とりあえず起き上がるとしよう。
上半身を起き上がらせると同時に背中に感じる鈍い痛み。
いたた・・・と口から洩れるのと「大丈夫ですかっ!?」と
問いかける声が聞こえたのはほぼ同時だった。
「えっ?」
思わず声のしたほうに振り向いてしまう。そこにいたのは・・・
なんといっていいのだろうか。そこには天使がいた。その人の顔を見たとき、
自分の身にふりかかった事なんてすべて吹き飛んでしまった。彼女が
ボクの顔見て一生懸命になにかを言っている。ああ、でもその声も頭に入らない。
本当に夢中になるというのはこういうことを言うのだろう。ボクが今まで
夢中になったもの。それは走ること。でもボクは君のためなら
それさえも失ってもいい・・・彼女がボクの手をとって何か布を巻いている。
どうしたのだろうか。自分の事ながらもうどうでもいい感じだ。
彼女が手にそれを巻くたびに彼女の匂いがボクの鼻をくすぐる。
すごく・・・イイです。
終わった後も彼女は心配そうな目でボクのことを見ている。
そろそろボクも返事をしなければ・・・そう思ったら急に音が戻ってきた。
「本当に大丈夫ですかっ!?」
「えっと・・・はい、おかげさまで大丈夫です!」
「そうですか・・・よかった」
彼女はそういって自分の目元を擦った。
泣いているんですか?
・・・・・・ボクのため?
「救急車呼ばなくても大丈夫そうですか?」
「はい、おかげさまでピンピンしてます!」
私はそれを聞いて安堵した。どうやら大事にならずにすんだようだ。
救急車を呼べば理由も聞かれる・・・そうなったらお姉ちゃんが・・・
本人が大丈夫といっても頭を打ったのだ、本来ならばすぐ救急車を呼ぶのが
最良だろう。でもそうしたら・・・この人には悪いと思ったけど、
本人がいいというのだから私はこのまま立ち去ることにした。
「わかりました・・・えっとお身体に気をつけてくださいね」
「はい!」
そういうと私は一刻も早くこの場を立ち去ろうとした。
お姉ちゃん・・・この埋め合わせは絶対してもらうからね。ところが
「あの、ぜひあなたの名前を教えてください!」
ど、ど、ど、どうしようお姉ちゃん!
「な、名前・・・ですか?」
「はい!」
どうしよう・・・名前を教えたら・・・教えたら・・・お姉ちゃんが・・・
顔がどうしようもなく引き攣っているのが私にもわかる。
考えなきゃ!考えなきゃ!!と、ふと思ったのだが、私の姉が
この人を轢いたということは知らないはず・・・
お姉ちゃんはこの人には名乗らずに立ち去っていった。私が見た限り
他にこの惨事を見た人もいない。お姉ちゃんの身元特定になりそうな
スクーターの破片は・・・特に見当たらない。でもこういうのは
つぶさに探されたら出てくるもの。本当に教えても大丈夫だろうか・・・
かといって問われて教えないというのも不自然だよね。
幸いこの人が警察に駆け込むような気配はなさそうだし、
仮に打ち所が悪かったとしてもここから遠く離れた場所で倒れてくれれば・・・
そこまで考えると、私は顔に満面の笑みを浮かべこう答えた。
「えっと、私は椋といいます」
念のために苗字は名乗らないでおこう。だって名前は?って聞かれたんだし・・・
さて、この人には早くここから立ち去ってもらわないと。
ボクが名前を聞くと彼女はその顔に浮かべた微笑を満面の笑みにかえ
名前を教えてくれた。椋さん・・・ステキだ・・・
彼女はボクに軽くお辞儀をするとそのまま行ってしまおうとした。
だめだ!今ここで彼女を止めなければもうチャンスがなくなる!
そんな思いが湧き起こってきた。
「椋さん!」
このままこの場をやり過ごせる、そう思ってほっとした矢先、
突然名前を呼ばれる。
「は、はい!」
思わず力んで答えてしまう。
「あ、あの・・・よろしかったら手当てをしてくれた御礼をさせてください!」
この人は何を言ってるのだろう。実はすべて気づいているのでは・・・
そんな考えが頭に浮かぶ。いいえ、そんなことは決してないはず・・・
だとすると純粋にお礼をしたいということなのかな?
しかしこの人と私が一緒にいるところで倒れてしまったら・・・
でも申し出を一方的に撥ね付けるのも・・・悩んでいると、その人はいきなり
私の手をとって歩き始めた。
「御礼をさせてほしいんです!あ、この先の商店街で
良さそうな店みつけたんです!ぜひそこでご馳走させてください!」
私は観念することにした。とりあえずこの場から離れることが先決だし、いざとなったら・・・
「わかりました。ではお言葉に甘えてご馳走になります」
「は、はい、まかせてください!」
そういって私はこの人と一緒に歩き始めた。
「そういえばお名前はなんというのでしょうか?」
「ボクですか?ボクは柊、か、勝平といいます!」
「柊・・・さんですか・・・?」
「はい!」
あれ、勝平って聞こえたけど、この人・・・だよね。私は改めてこの人を見てみる。
・・・うん、間違いない。聞き間違えたのかな。か・・・か・・・勝美?
どのみち初対面の人を名前で呼ぶのも失礼だから、ここは。
「では、柊さんと呼ばせてもらいますね」
とりあえずこんなところだろう。あとは親しくなってボクが告白。
ゆくゆくは勝平さんとでも呼んでもらおうかな、うふふ。
それからは至福の時だった。彼女はボクの身体を気遣ってくれているのか
ことあるごとに、大丈夫ですか?吐き気とかしませんか?なんて聞いてくれた。
ああ、もうボクには椋さんしかいない・・・
それほどまでに椋さんのことが好きになっていた。そして・・・
「今日はありがとうございました。散々ご馳走になっちゃって」
「そんな事ないです!椋さんのやさしさにボクはとても感動しました!」
「とても楽しかったです・・・お体も大丈夫だったようですし、一安心です」
そこまで心配してくれるなんて・・・
「それでは、私そろそろ帰りますね。今日は本当にありがとうございました」
お辞儀をして帰ろうとする彼女をボクは慌てて引き止める。
「椋さん!」
「はい?」
そういって再びボクのほうに顔を向ける椋さんに、ボクは・・・
「椋さん!、貴女と出会って一日と経っていないけど、もうボクには
貴女しかいません!よかったら、もしよかったらボクと付き合ってください!!」
そういって上半身を曲げ右手を彼女のほうへと差し出す。
言った・・・とうとう言ったぞ!しかし、10秒ほどたっても彼女は返事を
することもボクの手をとってくれることもなかった。ボクは・・・振られたのか?
ほとんど泣きそうな顔で見上げると、そこには真っ赤になった彼女の顔。
これは・・・どうとらえればいいのだろうか。
「あ、あの、えっとこんなこと言われたの初めてで・・・その・・・柊さんはとても
良い人だと思います・・・でも・・・おんな・・・の方ですよね?私そういうのは・・・」
「・・・え?」
えーと、彼女はボクのことを女だと思ってる・・・ってことだよね?
そんなに女の子にみえるのかなぁ・・・って、まてまて!
じゃあ、ボクが男だって事を知ってもらえば・・・!
「り、椋さん!椋さんは誤解しています!ボクはれっきとした男ですよ!」
そう、ボクは男だ、だから椋さん・・・お願いです・・・・・・
椋さんはボクのつま先から頭までをじっと眺めると顔を赤らめてこういった。
えーっと・・・冗談ですよね?だってその胸・・・」
え・・・・・・・胸?
彼女に言われて慌てて胸を見るとそこには。
「な、なにこれええええええええええええええ!!!」
ボクの胸には本来あるはずのないなだらかな傾斜がついていた。
しかもこころなしかボクの声が普段とはちょっと違うような・・・
「ご、ごめんなさい、でもやっぱり女の人とは・・・それに私には・・・・・・」
そういうと彼女はそのまま走り去っていった。
「・・・・・・・・・むね・・・胸・・・・・・胸?」
ぷに
「あぅん」
このまちにきていいことがひとつありました。
ぼくのあしをむしばむやまいがうそのようにきえたんです。
ぼくはこれからもこのにほんのあしであるいていけるそうです。でも・・・
ダイジナダイジナマンナカノアシガナクナッテシマイマシタ
アハハ
・・・
・・
・
その頃の某姉
「ボタン、枕」
「ぷ・・・」
ボタンをベッドの上に置くと、あたしは引き出しから秘蔵の写真を取り出した。
そしてベッドに身体を投げ出し、ボタンの上に頭を乗せた。
「どこいっちゃったのよぉ・・・・・・はぁぁ、朋也・・・・・あぁ・・・ともやぁ・・・」
投下してみますた。外伝1以上に長いのに反転要素はさらに薄い・・・
>>229 またリアルで作品投下中にこのスレ覗いてました。ついてるな、俺。
勝平の扱いですが、足が治って逆に良いように感じました。
とても続きが気になります。
ただ、杏が轢いた時には男だったのに椋と会話中に突然反転したのには
何で反転してんの?と疑問を感じました。
>>230 えーとですね。とりあえずネタ本編とつながっている外伝1と同系列で
>>222の終わり辺りで椋が下向いて決意をかためているときに
こっそり変わっちゃった、という設定ですた。
椋がちらりと見た光がアレということで・・・
1のときは玉がぶつかった描写を書いたのですが、
もう一回繰り返すのもなんだったので2行で終わらせちゃいました。
椋自身は胸をみて最初から女扱いしていたのですが
本人は舞い上がってて気づいてないという事です・・・
わかりにくかったかな(´・ω・`)
リアライズマダー?(AA略
>>219 確かにやりたい放題だなおい(褒め言葉
浩平と長森が一心同体になった事で夫婦漫才に拍車がかかってるし。
ここまでやっちゃったからには全ヒロイン登場キボンヌ。
七瀬は舞役か?
>>229 反転勝平キター!!
中の人wは男のままだから今後も楽しい事になりそう。
続き期待してもいい?
ちょっと何かが降りてきたかのようにネタが沸いてきたので
思わず投下。本編より日数が進んでいる設定となってまつ。
どうやら智代も杏もあきらめてない模様。
「はあー、今日は疲れたわね」
「あなたものすごく元気ですねえ・・・」
空がオレンジ色に染まっている。もう時刻は五時を回ろうとしている。
部活はもう終わったのだろうか。さっきまではにぎやかな校庭もずいぶんと
静かだ。壊れたはずの肩がなぜか直っていた事がわかった私は
ちょくちょく陽平とバスケをするようになっていた。
「私がボールをしまってくるから、飲み物買っといてね」
「りょうかーい」
体育倉庫につくと私はドアに手をかけ扉を開いた。
「ふうー」
今日も陽平とあいつに逃げられた。本日の授業も終わり今は放課後。
あたしはため息をつきながら資料室の扉を開ける。
「いらっしゃいませー」
視界の先ではいつものように有紀寧がにこにこと笑いかけながら
出迎えてくれた。その近くで椅子に座って何かを飲んでいるのは・・・
どうやら先客がいたようね。
「なんであんたがここにいるのよ」
「私がここにいてはまずいのか?」
「べっつにー」
「春原と朋美はどうしたんだ?」
「・・・また逃げられたわ」
「こんなところで油をうっていていいのか?」
「あんたに言われたくないわね」
「私は生徒会の仕事がひと段落した休憩ついでに紅茶をご馳走になっている
だけだ」
「はいはい、さすが生徒会長さまはご多忙でございますね」
どかっと彼女の隣の椅子に座ると、横からスっとコーヒーが差し出される。
「杏さんはコーヒー派でしたよね。これをどうぞ」
「ありがとうー、有紀寧」
お礼を言ってコーヒーを受け取る。彼女のコーヒーはいつもの事ながら格別だ。
「ちょうど三時なのでクッキーも焼いてみました。よろしかったらお二人ともどうぞ」
この場所は本当に居心地がいい。彼女の雰囲気がなせる業だろうか?
朋美をヘタレから救い出す会の部室をここにして本当によかった。
「しっかし、ヘタレの分際で朋美に付きまとうなんていい度胸ね」
「かといって無理に春原を引き剥がすと朋美が怒るぞ」
「「はぁ」」
二人そろってため息をつく。
「なんとか朋美とあのバカをさりげなく引き剥がせないかしら・・・」
「そんな方法があったらとっくにやっている」
「だったらいいおまじないがありますよ」
「「えっ!?」」
「引き剥がすというより朋美さんと二人きりで閉じこもるという
ものになってしまいますけどね」
ふ、ふたりきりで閉じこもる!?
「やりかたは十円玉を縦に立てて、さらにその上に十円玉を縦に立てた後、
スピードノキアヌリーブスノゴトクという呪文を3回唱えるんです」
う、うさんくさい・・・けど・・・
「最後に閉じ込められたい相手を想い浮かべて十円玉が崩れれば成功です。
意中の相手と体育倉庫に閉じ込められるおまじないですね」
た、体育倉庫でふたりっきり・・・
暗くなってきたね
そうね
・・・ねえ杏、そっちにいってもいい?
何、朋美怖いの?
そ、そんなことないよ。でも・・・
でも?
でも・・・こんなときじゃないと二人きりなんてなれないし・・・
朋美・・・・・・いいわよ、いらっしゃい
あ・・・
ふふ、かわいいわね
だ、だめよ、杏、こんなところで
そんなこといっても、ここはもうこんなに
あぁ・・・はずかしいよぉ
大丈夫、やさしくするから
・・・・・・うん、やさしくして、ね?
うーん、開かないわね
開かないのか?・・・やっぱり蹴破るしかないか
駄目駄目、生徒会長がそんなことしてどうするの
し、しかし
それに女の子が足を上げて蹴破るなんてしちゃ駄目よ
あ・・・朋美
ほら、寒いでしょう?私が暖めてあげる
だ、大丈夫だ
無理しないでいいのよ、女の子なんだから・・・ふふ、ほら
はぁ・・・ともみぃ
違うでしょ?
は、はい・・・おねえさまぁ
((・・・・・・・・・・・イイ!))
「で、で、でも所詮占いでしょ?あたしはちょっと占いとか信じる
タイプでもないし・・・智代、あんたもそうよね?」
ちょろっと動揺しつつ智代のほうをみると・・・
「って、あんた何バリバリやる気になってるのよ!」
すでにチャレンジしていた。
「好きな人と少しでも一緒にいたいためにおまじないを試す・・・
ふふ、女の子らしいとは思わないか?」
「抜け駆けする気ね!?そうはいかないんだから!」
「おや、占いは信じないのではないのか?」
「ちょっと十円玉を積み上げたい気分になっただけよ!」
急いでサイフをだして中身を確かめる。積み上げるということは
ギザギザがついているアレが2枚あれば・・・あった!
「くっ!」
智代のほうをみていると、縁がつるつるの十円玉2枚。ふっ、もらったわ!
そして数分後。あたしの目の前には見事に積みあがった十円玉2枚。
これで朋美と・・・
「スピードノキアヌリーブスノゴトク!スピードノキアヌリーブスノゴトク!
スピードノキアヌリーブスノゴトク!・・・ふふふ、どうやらあたしの
勝ちのようね、智代!!これであたしととも「チャリーン」え?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・なんであんたと閉じ込められなければならないわけ?」
「・・・それはこちらのセリフだ」
「・・・あんた解呪の呪文唱えなさいよ」
「断る。なぜ私があんなことをしなければならない。むしろ
こうなった原因を作ったそっちがやるべきじゃないのか?」
「いやよ。嫁入り前の乙女がそんな恥ずかしいことできるわけないじゃない」
「それはこちらも同じだ」
「・・・そう。じゃあ、お姉さんが脱がせてあげるわ」
「・・・やる気か?」
そういうと二人同時に距離をとり、相手をにらみつける。
女の尊厳がかかっているこの一戦・・・手は抜けない!
あたしと智代が同時に相手の下着に手をかけ引き下ろす。
「ほら、準備してあげたわよ!さっさとやりなさいよ!」
「断る!そっちこそ試したらどうだ!解呪の条件を満たしているんだぞ!」
バランスが崩れマットの上に重なるように倒れてもお互い手は離さず、
相手をにらみつけたまま。それにしてもなんて頑固な子なんだろう!
あとは心のなかでノロイナンテヘノカッパ×3って念じるだけじゃない!
そう思った瞬間
ガラっ
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・ごめんなさい、どうやらお邪魔だったようね」
「ち、ちがうのよ、朋美!ご、誤解なのよ!」
「そ、そうだぞ、朋美!これには深いわけが!」
「いいのよ、二人とも。愛に性別なんて関係ないわ。だって私とお陽平も
元々は・・・大丈夫、二人のことは絶対誰にも言わないから!
でもそういうのは家でやったほうがいいわよ?」
そういって私はボールを中に転がし扉を閉める。
あの二人ってできていたのね・・・
なんとなく性格も見た目も似てるし気が合うのかしら?
そんなことを考えながら愛しの陽平のもとへと急いだ。
本編でも智代と杏が中心になって騒ぎを起こす予定です。
他の外伝で出した志摩くんと勝平は元々一発キャラとして
想定していたので出番はきびしいかも・・・
特に志摩くんは特徴がわからなくて動かしにくいから・・・
243 :
1:04/08/15 09:28 ID:++g5PmGa
反転リア投下。シリアス→エロと見せかけてギャグSSなんだけど、通じるかなあ?
黒笑強度は40万パワーくらい。ラスト(7,8)は繋ぎ用。ホントは6がトゥルーエンド。
予断だけど、このスレ今はエロ無いですな。クラナド発売に合わせて全年齢版にナタノカナ。
ちょと投下しづらい空気っす。
---------------------------
伏見修子はPKである。
サッカーの話で無ければ、ネットゲームの話でも無い。
この名前は、一部のゲーム感覚の奴等がつけた名前だ。
修子はプロクシユーザーと言う、超能力者の一人として戦いに身を投じている。
プロクシの力は、力を持たない一般人達を意のままに操る事が出来る。
その一方的な暴力に耐えかねた修子は、同じ力を持つ者達を狩る決意をした。
狩るのは、修子と、もう一人の協力者が、狩られるに値する危険人物だとみなした者。
修子自身、独善だと思っている。
自ら法を作り、自ら施行する。
PK(プレイヤーキラー)と称されて、忌み嫌われるのも仕方ない。
だが、一方ではやらねばならないとも思っていた。
だから、今日も夜の街に繰り出し、得物を狩る。
例え、それが焼け石に水でも。
それが彼女の役割(ロール)だった。
244 :
2:04/08/15 09:28 ID:++g5PmGa
「…うっ」
激しい戦いの後、修子は、傷ついていた。肉体で無く、心がだ。
基本的に、プロクシ同士の戦いでは、肉体は損傷しない。
傷つくのは精神。それも半端ではない、実際に肉体を刻まれるような苦痛だ。
「二人相手は…流石にキツかったかな…」
出来る限り、攻撃を受けないように、上手く立ち回った筈なのだが、それでも十分な傷を負ってしまったようだ。
フラフラと、倒れそうになる所を、気力で踏み止まる。
そこへ、男が話し掛けてきた。
「大丈夫? 顔色悪いよ?」
ナンパか、と修子思った。修子は美女であるから、珍しい事ではない。
単純に善意で話し掛けてきた可能性も無くは無いが、統計的には0パーセントなので、そう思わざるをえない。
「大丈夫です」
「ホント? 良かったらタクシー呼ぼうか?」
「いえ、結構ですから…」
「まぁまぁ、そう言わずに、俺とどっか遊びに行こうよ」
しつこい、と思った。そこで修子は強引に男を振り切る事にした。
「あの、急ぎますので」
言いながら、小走りに男からはなれようとする。
「良いの?」
男が言った。
「お前、PKだろ?」
245 :
3:04/08/15 09:28 ID:++g5PmGa
「どういうことでしょうか?」
極めて平静であるように努める。
「とぼけるなよ。さっきから見てたんだからな」
修子はこれ以上偽るのは不可能だと確信した。
「それで…私をどうするつもり?」
「一晩俺と付き合ってくれたらクラッシュは勘弁してやるよ」
クラッシュとは、プロクシの大半を破壊され、精神崩壊する事を意味する。
「キミが私に勝てるって言うの?」
言って、修子は自らのプロクシを出現させた。
銀色のギアが、小気味良い音をたてる。
男は一瞬ひるんだが、
「そんなボロボロで虚勢を張っても無駄だ。大人しく言う通りにしろ」
と返した。
全くの事実で、真っ向勝負ではとても敵いそうに無かった。
修子は唇を噛んだ。
「判った。ついてきて」
246 :
4:04/08/15 09:29 ID:++g5PmGa
修子は男を路地裏に案内した。
「なんだ? こんな所でやるって言うのか? 色気ねぇなぁ」
そう言いながらも、まんざらでは無い。
男は修子という法外の品に、すっかり興奮していた。
彼が修子の豊満な胸に手をあてがうと、彼女は顔を歪めた。
その嫌悪した表情を前にして、男の性器ははちきれんばかりになっていた。
その時、男の背中を激しい痛みが襲った。
「がっ!?」
それが修子のプロクシによる攻撃だと言う事に気付いた頃には、彼女は十メートル先を駆けていた。
「待ちやがれ!」
男は激昂しながら修子を追う。
男が取り乱したのを見越して、修子は再び罠を仕掛けた。
上空。
完全に男の死角になる上空から、撃つ。
三枚のギアを一息に発射した。
キィン!
「!?」
驚愕したのは修子。男のプロクシが、修子が放ったギアを弾き飛ばしたのだ。
「…俺を舐めるなよ、クソ女」
そう言うと、男のプロクシの尾が、修子のプロクシを切り裂いた。
激痛が走り、修子は倒れた。
247 :
5:04/08/15 09:29 ID:++g5PmGa
「く…うぅ…う」
立てない。プロクシの破壊に伴う苦痛に耐え切れず、地面を掻く。
「てこずらせやがって。たっぷり可愛がってやるからな」
修子の意識は朦朧としていたが、衣服が切り裂かれるのは判った。
そしてうつ伏せになっていた体をひっくり返す。
それから下着を剥ぎ取り、乳房をぴちゃぴちゃといやらしい音を立てながら舐めまわした。
「…ダメ」
修子は言葉で拒絶するが、未だ激痛に襲われており、か弱かった。
男は修子の秘所を乱暴に弄るが、一向に濡れては来ない。
業を煮やした男は、プロクシの尾をザックリと修子本体に突き刺した。
尾から謎の液体が流し込まれるのを、修子は感じた。
体が熱くなる。媚薬だった。男が再び乳房を口に含む。
「あっ、あんっ、んんっ」
今度は呻き声ではなく、艶めいた喘ぎ声だった。
修子の中に快楽と苦痛が同居している。
これまで乾ききっていた秘所からは、洪水のように愛液が湧いて出てきた。
修子は相反する二つの感覚に気を取られ、男がジッパーを降ろす音に気付かなかった。
男が股の間に入り、修二の肩を掴んだ事にも気付かない。
男が腰を突き入れる。
「ああああああああああああああっ!」
挿入の快楽と苦痛で、ようやく修子は自分が犯されたという事に気付いた。
248 :
6:04/08/15 09:29 ID:++g5PmGa
男は何度も修子の中で果てた。
修子は、媚薬の効果で、男が一度達するまでに幾度もの絶頂を味あわされていた。
修子が意識を失った所で、ようやく男は我に還り、衣服を整えた。
そうして彼女を放置して立ち去ろうとした所に、一人の少年が現れた。
年は修子と同程度。
狭い路地裏は、人二人がすれ違うには狭い。
「どけよ!」
強姦の現場を見られた事により男は苛立ち、プロクシで無理矢理追い払おうとした。
だが、男の思惑とは裏腹に、彼のプロクシは真一文にに切り裂かれた。
偶然通りすがった少年は、プロクシユーザーだった。
男は少年のプロクシ「シャープネス」の前に瞬殺されたのだ。
少年は、あられもない姿の修子に近づくと、顔をしかめた。
「…くさっ」
年頃の少女が裸で倒れている。
おまけに男の精液が容赦無くぶちまけられているのだ。
顔をしかめるのは当然なのだが…。
「ほっとこ」
少年は、修子を、放置、した。
反転リアライズ激動篇 完
だが、気絶している筈の修子に足首を捉まれたので仕方なく介抱する事にした。
249 :
7:04/08/15 09:33 ID:++g5PmGa
修子が目覚めたのは、見知らぬ部屋だった。ベッドの端には少年が座っている。
「ここは!?」
と、飛び起きる。
「ラブホテル。ちなみに何もしてない」
少年は素っ気無く答えた。
「信用すると思うの!?」
修子が激情に任せてプロクシを出現させる。
だが、即座に少年のプロクシが修子の喉元に突きつけられていた。
また負けた、と思った。
悔しさに押しつぶされそうになりながらも、プロクシを引っ込める。
「…ごめん」
と言う声は、泣き声だった。
「わけ判んないんだけど、助けたのに」
「ごめん。悪いけど、一人にしてくれる?」
少年が仕方なく外に出て行こうとすると修子は言った。
「あ…ホテル代、幾らだった?」
「七千」
「お釣りは、いいよ」
250 :
8:04/08/15 09:33 ID:++g5PmGa
修子は一人になった。
彼女はこれまで戦いで傷つく事への覚悟は出来ていると思っていた。
けど、今回の事で揺らいでいるかもしれないと思った。
プロクシでの戦いに勝ち残るには、強靭な精神が必要だ。
これまで、男達を相手に、幾度と無く勝ち残ってきたのだから、自分は強いと思っていた。
そして今日、負けた。
二人を相手にした後の戦いだから、実力では負けていないかもしれない。
そういう問題ではなかった。
問題は、一度体を弄ばれたというだけで、心が張り裂けそうに痛いという事だ。
事が起こるまでは、大した事では無いだろうと確信していたにもかかわらずだ。
自分が女であるという事を認識させられる。
いつまで戦いを続けられるのかと、思った。
以上。次は童貞戦士反転恵書くかも。エロ無しで。
【ミスキャスト2 第2話 うぐぅぼく不う遇?】
翌朝、沢口が繭の身元を尋問していたが、「みゅー、みゅー」だけで話にならない。
怒り狂った沢口が警察に連絡しようとしたから、またもや紅生姜で脅迫して止めさせる。
それにしても、これは極めて便利だ。名雪とこ○きは3日やったら止められないな。
『それはどこか違うと思うんだよ』
そうか?まあ相手が沢口だからいいじゃん。
『それは別にかまわないけど、名雪さんはそんなに脅迫してないよ。そのうちにファンの
人に刺されちゃうよ』
そうか、俺の印象だと結構寝坊助脅迫女なんだが。
『浩平』
わかった。脅迫に関してはお詫びして訂正する。ただ寝坊助の方はゆずれんぞ。
『浩平も人のことは言えないんだよ』
話は変わるが、沢口は結構まめなやつで、昨日のうちに荷物をかたづけていたらしい。
その為今日の先輩の出番はなかった。先輩に会えないのは少々残念かな。
それと繭は名雪なみに寝付きがいいから、当然沢口に対する夜の悪戯もなし。もっとも
幸いなことに名雪と違って朝に弱いわけではないようだ。
シナリオを原作に近づけるために、俺が繭の代わりにこんにゃくを沢口の顔に落として
やろうと思ったが、それでは全然意味がなさそうなので止めておく。
『浩平が全然意味のない無駄な努力をしないなんて驚きだよ』
長森、お前人をなんだと思っているんだ。
翌月曜日11日、別に何事も無く過ぎて夜になった。そう言えば今夜のイベントでよう
やく舞役が出てくるんだよな。
舞役はおそらく剣繋がりで七瀬だとは思うのだが、無口繋がりで里村の可能性もあるか
ら、一応は沢口に会いに行かせておく必要があるな。
「沢口ノートを返してくれ」
「何度言ったらわかるんだ俺は沢口じゃない。それにノートなんて借りてないぞ」
ほいしまった。そう言えば俺もノートなんか貸した覚えがないな。
『浩平間抜けだよ』
しかし、どうしても沢口を夜の校舎に行かせる必要があるわけで、結局また紅生姜で脅
迫した。犬の卒倒だが仕方がないな。
『浩平、犬の卒倒ってなんなんだよ?』
それはつまり、ワンパターンだ。
しばし冷たい沈黙が……。
「お前ら笑えー!」と叫びつつ、どこからともなく取り出した機関銃を乱射したのだが、
非常に寒かった。やらなきゃ良かったな。
『浩平、ダ・サイダーの真似は似合わないから止めるんだよ』
長森、お前も結構古いことを知ってるな。まあ俺のキャラだとどちらかというとラムネ
スの方か?俺はやつみたいな女たらしじゃないけどな。
『浩平って自覚がない分質が悪い気がするよ』
さて脱線は終了。沢口を送り出した後、いつものようにあとをつけていくわけだ。
それで校舎の中で剣を構えていたのは予想通り七瀬だった。
「あたしは乙女を目指すものだから」
意味もなくそう呟いていたが、乙女と言うものは、少なくとも夜の校舎で剣を振り回し
たりはしないと思うぞ。
それとどうでもいいけど、魔物の気配と言うやつが全然しないんだが。
『あのね浩平、魔物は七瀬さんに叩かれすぎて逃げ出したみたいだよ。「実家に帰らせて
もらいます」って書き置きがあったんだよ』
なんじゃそりゃあ。と、突然全身ミイラのように包帯に巻かれた痛々しい魔物が、泣き
ながら書き置きをしたためるシーンが目に浮かんできた。気の毒に。
これでは舞(七瀬)シナリオは不発のようだが、まあ七瀬だから問題なかろう。俺は出
来る限りのことをしたぞ、従ってあとは俺のせいじゃないので化けて出たりしないように。
『浩平、薄情だね』
翌火曜日12日、念のために昼休みに確認してみると、佐祐理役はよりにもよって広瀬
だった。やつはきっと陰険生徒会長の久瀬役だと思ってたんだが。
『久瀬役は佐織だよ。始業式の日に挨拶してたよ』
そう言われればそんな気も、そうか久瀬は稲木だったのか。可哀想にもう出番無いな。
沢口も広瀬は苦手なようで速攻で逃げてたもんな、これで舞ルートは終了だ。
振り返ると名雪シナリオへの道はもとより全然進行させてないし、あゆシナリオも今一
駄目っぽい。栞シナリオ……そう言えば澪はどうしているんだろうな?
肝心の真琴シナリオへの道も、繭があんなだからあんまり進んでないしなあ。
『このままだとバッドエンドまっしぐらだよ』
投げやりだな。まあ主役が沢口だからいいか。
『うん、南君だしね』
「あははー、はちみつくまさんだって、ださー」
なんだ唐突な今の台詞は?
『広瀬さんの退場の捨てぜりふみたいだよ。きっと台詞がないのが許せなかったんだよ』
まあ気持ちはわかるよ。沢口なんて脇役のくせに台詞多いしな。
『浩平、南君はここでは主役だよ』
そう言えばそうだった、あまりに影が薄いから忘れいたぞ。うん、ってことはヒロイン
は南君の恋人か?
『浩平、センスないね』
ほっとけ!
1月13日水曜日原作だとかなりやばい日なのだが、由起子さんの家だとあれがないか
ら安心だ。まあ本音を言うと沢口には食わせてみたかったのだが。
『浩平、極悪だよ』
だから長森、キャラが違うぞ。
本日の目標はとにかくみさき先輩(あゆ役)の忘れ物を探させないことだったのだが、
沢口はとにかくやる気がないようで妨害の必要はなかった。
みさき先輩の方もとっくにエンディングは諦めて、商店街中を食い荒らしているらしい。
「目標427店制覇だよ」
どうでもいいが、商店街にそんなに食い物屋があっただろうか?
追伸
「ってもしかして、あたしの出番これだけ?責任者でてこーい」と叫びながら剣でガラス
をたたき割っていた3年女子が、昨夜警察に捕まって、今日付けで退学になったそうだ。
全く物騒な世の中だぜ。
『そうだね』
1月14日木曜日登校途中で猫を見つけてついフラフラと付いて行ってしまい、当然の
ことだが遅刻した。俺の意志に反して体が勝手に動くのだ。これというのも長森の体のせ
いである。
『後免ね浩平。でもね、だって猫さんなんだよ』
だから、キャラが違うと言ってるんだが、最近長森が名雪に毒されている気がするぞ。そのうちに寝坊のいちごジャンキーになるんじゃないのか?
『それは嫌だよ。名雪化すると猫アレルギーになっちゃうもん』
それだけかい。
なお、もちろんのことだけど沢口は止めてくれなかったぞ。不幸中の幸いは、長森の体
が猫アレルギーで無かったことだけか。逆にその分歯止めが利かずに延々と猫と遊び続け
ていたりもしたわけだが。
1月15日金曜日(祭日)特に何もなし。真琴シナリオへの道進展せず。明日で真琴シ
ナリオの分枝だというのに、これではシナリオに入ってからが心配だ。
ところで今まで出てきていない以上、里村は当然天野役だと思うのだが、本当に大丈夫
なんだろうな?
『もしかすると天野役は華穂さんかみあちゃんかもしれないよ』
うーむ不安がひしひしと押し寄せてくるな。氷上や中崎等でないことを祈ろう。
>>252-255 懲りずに続きを投下。
サブタイトルに反して不遇は七瀬・広瀬コンビ
今日もみさき先輩は元気です。
次回いよいよ真琴シナリオか?
って本気で続くのかよ?
それと最近すごくにぎやかですね、楽しいです。
検索していてちょっと思いついたネタ。
おいどんが書いてる本編とは異なり
大人気の裏春原、裏岡崎をちょろっとかりますた。
「おかざきぃ、暇ーーー、暇だよーーーー」
「私は忙しいんだけど?」
そういってページをめくる。
「え〜〜、なんかしようよぉ・・・そうだ!家なき子ごっこしようよっ!」
「はぁ!?」
家なき子ごっこ?
「私が絵里花お嬢様であんたがすずね」
そういうと春原は片手を腰にあて、私にびしっと指をさし高圧的にこうのたまった。
「陽子たとえてあげる」
「陽子がお金持ちの家の池で優雅に泳ぐ錦鯉なら」
「あなたはその家の前の水溜りで浮かんでいるボウフラシ!」
・・・何をいってるんだ、こやつは。
「陽子がグラビアで大活躍中のDカップアイドルなら」
「あなたはそのアイドルを撮影しているカメラマン・・・の横の家に
住んでいる田中が飼っている雑種犬!」
誰よ、田中って。
そういうと春原は満足そうに喜んでいる。
なんだかわからないけど、ものすごい侮辱された気分だわ。
これはお返しをしないとね・・・
やだ、これ意外とおもしろーい、などとのたまう春原に近寄ると
右手でガシっと頭を鷲づかみにした。
「えっ?えっ?」
「満足そうね?じゃあ、今度は交代ね」
そういって右手に力を込める。
ミシミシ
「えっ?ちょ、ちょっと岡崎、なんかミシミシと頭がいってるんですけどぉ・・・」
「ともみ例えてあげる」
「ともみが清涼水CMにでている女優なら」
「あなたはその女優につぶされる空き缶!」
ミシミシミシ
「ともみが中学校で現役活躍中の工作室にある万力なら」
「あなたはその万力につぶされるあわれなリンゴ!」
「いたっ!いたたっ!ちょ、ちょっと、いたいよ、姉さん!!」
あらやだ、これ本当に面白いわね。
実に有意義なひとときだった。
こういうのって三次創作になるんかね? いい感じ。
二次の時点でキャラ立てがしっかりしてたってことだよなー。
なんか、すげぇ。
家なき子…懐かしいなあ。
当時最後まで死ななかった高飛車な女がムカついていたので、そんな奴をサンドバッグにできる作品(酷ェ)は好きですね。
ククククク…。
家なき子ってもう古いという部類に入るのねorz
絵里花お嬢様のあのシーンを見て以来、
もう家なき子の真のヒロインはこの人しかいないと・・・
性格激悪で金持ちで美人。でもちょっとぬけてる。
そのわりに案外好きな人には尽くしそうで、
なんかエロゲーキャラ設定に向いてそう。
お嬢様が登場すると安達祐実を完全に食ってるように見えますた。
とりあえずショートでサンドバックにあったのは春原だったようです。
263 :
名無しさんだよもん:04/08/15 20:11 ID:ux2MbsJ/
乙あげ
おいおい二、三日見ないだけで、なんですかこのスレの伸びっぷりは?
あなた達最高ですよ!
>>251 修子憐れ……w
>>以上。次は童貞戦士反転恵書くかも。エロ無しで。
反転恵もいいが反転亮も早く見てみたいな。
>>256 なんか沢口(南)すげーだめだめだな……。
このままじゃバットエンド確実。
いったい茜は何のキャラなんだろうか。続きが気になる。
>>262 ネタが面白いように浮かびますね。執筆も早い。
頭に浮かんだことをすぐに文章にできるのは才能だと思います。
……ていうかもまいらモチツケ!!皆が感想書く時間がないぞっ!!
最近なかったスレの伸びに混乱してる一住人。
個人的にもう少しマターリ反転したいのでつが……。
まとめてレスすれば無問題。
女体化した嘘の理由を杏に話したら、どんな妄想するか読んでみたいです。
誰もいない・・・貼るならいまのうち・・・
嵐の前の静けさ編
「お腹もすいたし、そろそろ学校にでも行くわよ」
「そうだね・・・って、その格好で行っても本当に大丈夫なのか?」
「さあね、とりあえず行ってみればわかるでしょ。
それにいざとなったら校則をだしてごねればなんとかなるかもしれないし」
「校則って?」
「まあ言ってもどうせわからないでしょうから、気にしないでいいわ。
それより早く行くわよ。」
そういうと岡崎は身を翻しドアの方へと向かっていった。
「僕が心配してるのは智代達が暴れないかどうかなんですけどねぇ・・・」
学校に着いた僕達はまずは腹ごしらえを、ということで
そのまま食堂へと直行した。
「岡崎、パンと学食どっちにする?」
「んー、今日は学食にしようかな?陽平のおごりでね」
「なんで僕がおごらないといけないんですかねえっ!」
「いいじゃない、かわいい彼女のためになけなしのお金を使う・・・感動する話ね」
僕はぜんぜん感動できませんけどねぇっ!」
「けち臭いわね・・・じゃあ、これならどう?」
岡崎は顔に笑みを浮かべながらこちらににじみ寄ると、
突然僕に抱きつき上目遣いで見上げてきた。
「ねえ・・・私もうがまんできないの・・・陽平のを使ってはやく私を満たしてぇ・・・・・・」
そう言い終わると岡崎は僕の首辺りに顔を埋めさらに密着してくる。
加えて両手が僕のお尻をまさぐっている。
「んなっ!」
こ、これはもしかして誘っているというヤツですか!岡崎の柔らかい体と
甘い匂いが僕を包み込んでいる。・・・思えば昨日は部屋についたとたん
岡崎が寝ちゃったもんだから、現在フラストレーション大爆発寸前。
イインデスカ?イインデスネ?
「よ、よろこんでえええええ!!」
そういって抱きしめようとすると、岡崎は僕の腕をするりと抜けて
食券販売機の前に立った。
「何アホみたいなポーズとって突っ立ってるのよ。さっさと選びましょ」
「・・・それはないんじゃないですかねぇ・・・」
「私は・・・そうね、うどんにしようかな。陽平は何にする?」
岡崎はお金を投入してうどんの券を購入すると僕のほうに振り向き
そう聞いてきた。どうやら自分の金で買うことにしたようだ。感心感心。
「僕はスパゲティにしようかな」
「了解」
岡崎はそう返答するとスパゲティの券を購入して僕に差し出してきた。
「えっ、何、くれるの?」
「ええ。なんか半年も待たせちゃったみたいだし、そのお詫びも兼ねて、ね」
「お、岡崎・・・」
微笑みながら僕に券を差し出す岡崎はどこぞの女神様のように見えた。
「その代わり、私の分まで交換してきてね。席確保しておくから」
「おーけー、おーけー、まかせとけ!」
二人分の券を受け取ると人がひしめく荒海へと飛び込んでいった。
「もってきたよ」
「ん、ご苦労」
岡崎にうどんが乗ったお盆を渡すと、向かい側の席に着いた。
「さて食べますか」
「そうね・・・ああ、その前にこれ返しとく」
そう言ってテーブルの上に何か黒いものを放り出した。
「って、これ僕のサイフですよねえええっ!!なんで岡崎が持ってるのさ!!」
「なんでって抜き取ったからに決まってるでしょ」
「どうして人のサイフを勝手に抜き取るんですかねぇっ!
・・・も、もしかしてこの昼飯も・・・」
「当然、陽平のお金で買ったに決まってるじゃない」
「なんで決まってるんですかね!!そもそもおごってくれたんじゃ
なかったのかよ!」
「おごるなんて一言も言ってないわよ。大体おごってくれるって言ったの
あんたじゃない」
「僕もそんなこと言った記憶ないんですがねえ!」
「さっき言ったこともう忘れたの?あきれるばかりの鳥頭ね。
まあそんな陽平も好きなんだけどね」
キャっといって顔を赤らめて照れる岡崎。
「本当に覚えてないんですが・・・」
「しかたないわねえ、思い出させてあげるわ」
「ねえ・・・私もう(お腹がすいて)がまんできないの・・・
陽平の(お金)を使ってはやく私(の食欲)を満たしてぇ・・・・・・」
「よ、よろこんでえええええ!!」
「ほら、言ってるじゃない」
「・・・そういうの詐欺って言うんですよね」
「そんなことより早く食べないと冷めるわよ」
岡崎はさっさとうどんを食べ始めた。もういいや・・・僕も食べるか・・・
髪をかき揚げながらうどんを食べる岡崎にドキっとしたのは内緒だ。
お腹の欲求も満たし、私と陽平は自分のクラスへと向かっていた。
「こんな格好してるわりに特に目立った反応もなかったわね」
ちらちらとは見られてはいたような気がするけど。
「岡崎とはわからなかっただけじゃない?面影はあるけど、
どこからどうみても女に見えるし」
そう言いつつ私の胸を凝視してはぁはぁと荒い息をつく陽平。
・・・ま、いいんだけどね。愛する人に見られるのはいやじゃないし。
しかし本当に私が元岡崎朋也だったとわからなかっただけなんだろうか?
私と陽平はこの学校では有名人だ・・・悪い意味で、だけど。食堂では
普段と同じやり取りをしていたし、そのさいに陽平に岡崎と何度か呼ばれている。
そもそもヘタレなうえにさっぱりもてない男がこんな美少女を連れているのだ。
その美少女の正体が岡崎朋也。騒ぎにならないわけがない。何もなかった
ということは、やっぱりあの子が言ったように心配する必要はないということね。
「おや・・・?」
私は廊下の先で懐かしい人物を見つけた。あの後ろ姿は確か・・・
「ねえ、陽平、先に教室にいっててくれないかしら」
「ん?どうしたのさ」
「乙女の野暮用ってやつよ」
「お、乙女の野暮用デスカ・・・わ、わかったよ、先に教室にいってるからな」
陽平は鼻息を荒くして教室へ向かっていった。
さてと。私は彼を見送った後、こちらに背を向けて立っているあの子の元へ
歩いていった。ちょっと試させてもらおうかしら。
次辺りで風子がでてきそうです。
たぶん誰もいない・・・貼るならいまのうち・・・
暑い、暑すぎる……このままでは干からびて死んでしまう。
額に手をあて、太陽の日差しを避けつつ影へと移動し、目を閉じて座り込む。
楽しそうにはしゃぐ生徒たちの声が聞こえる。
今は楽しい楽しい水泳の授業、私は諸事情により見学。
人間は陸の生き物、泳げようが泳げまいが私の日常生活に支障はない。
「そりゃーっ!」
聞き覚えのある声がして、そのすぐ後に大きな水音と悲鳴が聞こえた。
顔を上げてそちらに目をやる。 そこには予想通りの光景があった。
一人だけキャップをしていない金髪の少女が暴れている、春原だ。
彼女は取り押さえようとする他の女生徒を、次々にプールへと蹴り落とす。
全く話したことの無い相手まで遠慮なく攻撃している。
何やってんのよ…………あ、捕まった。
捕らえられた春原は教師に説教を受け、私の方にトボトボと歩いてくる。
「どうしたのよ?」
「いやー、ちょっとレッドカード貰っちゃった」
まいったね、と全く反省していない様子で春原が隣に座る。
彼女は犬のようにぶんぶんと頭を振って、髪の毛から水気を払い飛ばす。
その払い飛ばされた水がこっちに飛んでくる。
「ちょっと、髪を毟り取られたいの?」
「あ、ごめんごめん」
「……キャップ、どうしたのよ?」
私の記憶が正しければ、泳ぐ前はちゃんと装備していたはずだ。
「ん? 泳いでたらどっかいっちゃった」
適当に会話しながら二人でプールを泳ぐ生徒たちを眺める。
他の見学をしている生徒は、真面目にこのクソ暑い中突っ立っている。
「あーぁ、あの教師なんかムカつくね」
「暴れてたあんたが悪いんじゃない」
「む、そんなことありませんよっ」
春原の言葉を聞きながらボーっとプールを見つめる。
楽しそうに泳ぐ彼女たち、いったい何がそんなに楽しいのやら。
「ねねっ、今度海行こうよ、海」
「行けば?」
「一緒に行こうよ」
海なんて微塵も興味無い。 泳ぐのも無理だし、ね。
時計を見ると、まだ授業は終わりそうもない。
このまま見学していてもストレスが溜まるだけだ。
よっ、と立ち上がり、サボることを決定する。
「どうしたの?」
「サボる、じゃあね」
教師がこっちを見ていないことを確認して歩き出す。
「待って、私もサボるから」
「はあ? あんた人面魚になるんじゃなかったの?」
「人面魚じゃありません! 人魚ですよ、人魚っ!」
「ああ、それそれ。 燃えてたじゃない、サボっていいの?」
「だって退場くらったし、一人でいても暇じゃん」
自業自得でしょ、聞かなかったことにして再び歩き出す。
「だから待ってくださいよぉ」
情けない声を出しながら彼女が腕を掴んでくる。
「なによ…」
「すぐ着替えるからさ、ちょっとだけ待って」
面倒に思いながらも春原の頼みを聞き、更衣室へと向かう。
「絶対に待っててよ?」
「はいはい……あ、そういえばさ」
「ん? なに?」
「聞いた話なんだけど……この更衣室、でるらしいわよ…」
「な、なにが?」
「昔この更衣室でさ、将来を期待されてた、水泳部の子が…」
ごくり、と春原が喉を鳴らす。 少し顔が青ざめている。
「どうでもいいか。 ここで待ってるから、早くしてよね」
「すっごい気になるんですけどっ!」
春原を誤魔化して、早く着替えてくるように言う。
だが彼女は一向に更衣室に入ろうとしない。
「もしかして、怖いの?」
「そそそんなことありませんよっ」
「先に行っていい?」
「待ってよぉ、一緒に入ろうよ、ね? お願いっ」
やっぱり怖いのね、臆病者め。
「なんか、邪悪な気配を感じる…」
「なにびびってるのよ、私は何にも感じないけど?」
「びびってません! 岡崎はだって、アレじゃん」
「なに? アレってなに?」
春原は答えず、キョロキョロと薄暗い室内を見回す。
何かに怯え、全然着替えようとしない彼女にイライラする。
後ろから思いっきり飛び膝蹴りしたくなってきた。
「着替えないなら先に行っていい?」
「待ってよー、すぐ着替えるから」
いそいそと水着を脱ぎ始める。 その姿を見て、悪戯心がうずいてきた。
「さっきの話の続きなんだけど、その子、ここで首を…」
ピタっと、下着を取ろうとしていた彼女の動きが止まった。
「あ、気にしないで、ただの独り言だから」
「すっごい迷惑な独り言ですねっ!」
びくびくと周囲を警戒しながら着替える春原を見つめる。
どれだけ時間使ってんのよ、授業終わるじゃない。
「早くしなさいよ、遅いわね」
「あんたのせいなんですけどねっ!」
私のせいにするとは、聞き流せばいいのに。
「さっきから気になってたんだけど、あんたの背後に…」
「ひいぃっ!」
凄い勢いで後ろを振り返り、素早く制服を着て近寄ってくる。
「早く出ようよ、呪われるよっ」
「水着、忘れてるわよ」
慌てている春原が先ほどまでいた場所を指差す。
そこには彼女のタオル、水着、キャップが置かれたままだ。
私の指摘で気づき、早足で取りに行く。 あ、コケた。
おもしろすぎる、さすが春原。
音をたてぬようドアを開けて更衣室を出る、すぐ追いつくだろう。
「よし、早く……なんでいないんですかぁっ!」
更衣室の中から彼女の叫びが聞こえた。
「なんで先に行くの!?」
追いついてきた春原が、怒りながら聞いてくる。
「行きたかったから」
「もう、勘弁してくださいよぉ…」
「おーよしよし、もう大丈夫だからね」
涙目になっている彼女の頭を撫でてやる、少し濡れている髪の感触はいまいちだ。
「一つ聞いていい?」
「ん?」
「あんたが今持ってるキャップ、だれの?」
「へ? 私のだけど? ほら、名前書いてるし」
つんと尖った乳首を、薄いパジャマの生地の上から手のひらで擦る。
「ん……はぁ…」
パジャマのボタンを外し、手を中に入れてうっすらと汗ばんだ肌に直に触れる。
固くなった乳首を、指で挟んで擦る。
甘い痺れが全身に駆けめぐった、気持ちいい…。
脚を閉じて、太腿を摺り合わせる。
その奥は熱く火照って、潤いを増し、胸同様に刺激を求めていた。
右手を下着の中に滑らせ、熱い蜜を滲ませている割れ目の中に指をもぐり込ませる。
「あっ……んんっ……!」
ビクンと身体が跳ねて、背中がしなる。
中指を第二関節くらいまで入れて引き抜く、それを繰り返す。
「はぁ……あ、ん……くっ……ぅん」
懸命に声を押し殺そうとするが、呼吸は荒々しくなるばかりで、
小さく呻き声が漏れるのを堪えきれなかった。
「っ……あぁ……ダメ、なのにっ…」
片方の手で乳房を揉みしだきつつ、もう片方の手が股間に這う。
こんなこと、岡崎にバレたら軽蔑される、嫌われるかもしれないのに。
寝ている彼をチラリと横目で見る。
起きたらどうしよう、もしかしたら彼は今起きているかもしれない。
ダメ、こんなこともう止めないと。 けど…。
「止まら、ないよ……気持ちいいっ…!」
溢れ出した蜜が手を濡らして、ぐちゅぐちゅという湿った音が聞こえてくる。
寝ている岡崎を見つめながら行為を続ける。
その手で抱きしめて欲しい、その口で甘い言葉を囁いて欲しい。
いつの間にか、左手もショーツの中にもぐり込んでいた。
右手の中指で膣内をかき混ぜ、左手でクリトリスや割れ目の上を滑らせる。
快感が全身を突き抜ける、あまりの気持ち良さに狂ってしまいそうだ。
「あぁんっ! はぁっ、あぁ……んっ、おかざき―――っ!」
頭の中が真っ白になり、身体から力が抜けていく。
ぎゃー。一晩明けたら凄いことになってた!!
>>265じゃないけど、感想書ききれないよ!
とりあえずごちそうさまでした……。
仕事に行ってきます……。はぁ…はぁ…。
>>268-271 こんなハイペースで良作連発とは…GJです!
続きが気になります。
このスレの反転クラナド系の主役間違い無しです。
>>274-277 こっそり表裏の神降臨してるし!相変わらずハイレベルですね。
>>278 よ、陽子タン(;´Д`)ハァハァ
神が降臨してるうううううう!!
相変わらず裏春原がかわいすぎる!
裏岡崎編もあるんでしょうか・・・・・・
あの強気な朋美が(;´Д`)ハァハァ
>>280 もう一回本編やり直してきますλ…
【ミスキャスト2 第3話 あぅーまだ続きがあぅ−?】
1月16日土曜日いよいよ今日が運命の分かれ道、どう見てもみさき先輩(あゆ役)の
好感度はあがっていなさそうだし、沢口は落とし物もさがしていない。七瀬(舞役)にい
たっては、既に自爆で出番は終了している。
よって真琴シナリオに入ることは出来そうだが、あとの目処がなあ。
『このままだとほぼ間違いなくバッドエンド行きだよ』
繭は退行しちゃってどうしようもないみたいだから、なんとか沢口の尻を叩くか。
『そう言えば、今日は南君と繭が猫を拾うんだよ。楽しみだよ』
長森、まさかそれが狙いで真琴シナリオを押していたのか?
『そ、そんなことはないんだよもん』
こいつ明らかに動揺して語尾が変だぞ。まっ、いいけど。
その後、いつものように影で見ていると沢口と繭は猫を8匹も拾っていた。っておい、
あれは全部長森の飼い猫だぞ。するとこれはやはり長森の陰謀なのか?
『そんなことはないんだよ。あれは勝手に付いてきただけだもん。でも今まで一緒じゃな
くてとっても心配だったんだよ』
そう言えば、今まで誰が猫の面倒を見てたんだ?
『深山先輩だよ』
そうか、出番が少ないと思ったら、裏方でそんなことをしていたのか。あとで礼を言っ
ておこう。
『それがいいんだよ。それよりシナリオ通りだと繭が猫を投げ捨てるシーンが有るんだよ。
心配だよ、心配でたまらないんだよ』
幸い長森の願いが通じたのか猫を捨てるシーンは不発だった。ただ必然的に繭の家出も
無くなったわけで……。
うーんこれってどうなんだろう?豪快に原作とずれきてはいるけど、それでも一応は真
琴シナリオに入っているのだろうか?
その後もとにかくすぐに変な方に行こうとするシナリオを、沢口を脅かしつつどうにか
こうにか進行させていく。
とかく目が離せないのが疲れるところだ。アドバイザーの長森も最近は猫に夢中で当て
にならないしな。
一番の問題は繭が環境の変化せいかいつも以上に幼くなってしまって、ほとんど「みゅ
ー、みゅー」としか言えなことだな。沢口は沢口でやる気がないし。
ああ面倒くせえ、沢口に里村が天野役だって教えてやれれば楽なのにな。
『浩平、なにか勘違いしているみたいだけど、別にその事を教えてもかまわないんだよ』
なに、それを早く言え。全く今までの苦労はなんだったんだ。
『後免ね、うっかり忘れていたんだよ』
その後速攻で、沢口に天野役は里村の可能性が高いことを教えてやる。すると、今まで
のやる気のなさが嘘のように張り切りだしやがった。現金なやつというか、非常にわかり
やすいな。
それからは繭の状況にもかかわらずシナリオがまあ順調に流れ出したので、他の連中の
ことを気にかける余裕が出来た。
まず、退学になったはずの七瀬はしっかり通学している、やはりまりもちゃん情報は当
てにならんな。まあ広瀬がなにか画策して復学出来たとか言う噂もあるようだが、その点
は真偽不明だ。生徒会長の稲木は怯えたようになにも話そうとしないし。
みさき先輩は相変わらず元気に商店街を食い荒らしている。ああ言い忘れていたが、こ
この先輩は10センチほど背が低くなって、ちゃんとあゆの格好をしていてとても愛らし
い。でも胸はあのままなのがひどく凶悪だけどな。
『あの小さい体のどこに大量の食物がはいるのか不思議だよ』
確かにそうだが、それよりあれでどうして捕まらないんだ?そっちの方が謎だぞ。
『あれはあれでいいんだよ。商店街名物と言うか、観光名所になっていて。川名先輩を目
当てに見物客がたくさん来て商店街が潤っているんだよ』
それは知らなかった。しかし、えらい商店街だな。
澪は元気に学校に通い、演劇部で頑張っている。おい病気はどうなったんだ。
『大丈夫、次の誕生日まで4ヶ月以上あるの』
そう言われれば澪の誕生日は確かに6月だが、それでいいのか?
『どうせ、シナリオがぽしゃったから。病気の演技はもういいの』
まあ原作でも栞シナリオ以外での栞のその後はわからないんだしな。もしかすると北川
あたりが祐一の役目を果たしていて、助かっているのかもしれん。
実際よく考えてみたら、他のシナリオの時でも香里は取り乱したりしてないしな、どっ
ちにしても助かる運命だったのかもな。
『その解釈はありそうだけど、栞のシナリオの感動とあゆちゃんの自己犠牲的立場が台無
しだよ』
その後深山先輩に猫の世話の礼を言うついでに、澪のことを聞いてみた。
「深山せんぱ、じゃなかった深山さん(一応設定は同級生だからな)、妹さんの様子はど
うですか?」
「わたしには、役柄を全うできないような妹はいないわ」
なるほど、演劇部長らしい厳しいお言葉で……返す言葉がございません。
そんなある日クラスの男子生徒が突然話しかけてきた。ってこいつ氷上だよ、おいおい
こいつはいったい誰の役なんだよ。
「浩平君、君が女の子になったからぼく達の間にもうなんの障害もないね。もう17日を
過ぎたから名雪シナリオにも戻れないし、ぼくと付き合ってくれないかな」
「俺の正体を知っているとは、貴様いったい何者だ?」
「いやだなあ、ぼくはクラスの斉藤の役だよ。忘れるなんて薄情だよ」
そう言えば、確かにKanonにはそんな名前だけのキャラがいたな。
「ほら、斉藤が名雪を好きだってのは定説らしいから。祐一役の南君に振られた以上、ぼ
くと永遠の愛の世界を築こうよ」
こいつやばすぎないか?
『確かにこっちの永遠の世界は、むこうのよりやばい感じがするんだよ』
奇遇だな、俺も同感だ。従って……
「逃げる!」
その後はストーカーの本性を露わにした氷上から逃れるのに懸命で、シナリオの様子
をチェツクするどころではなかった。名雪役にこんな危険が有るとは盲点だったぜ。
それでもどうにか氷上の追及をかわしつつ、運命の19日がやってきた。さて物陰から
里村の登場を見守るとするか。
「あの子はお知り合いですか?」
って華穂さんだよ。華穂さんをおばさんと言っては可哀想だけど、さすがに高校生役だ
とおばさん臭いとしか言いようがないよな。だからある意味はまり役ではあるんだが……。
突然沢口がこっちを振り向いて俺をぎらりと睨み付けた。こ、怖ーっ!
そのまま射すくめられて動くこともできない俺に近づいてくる。
「おい、長森さん、いや折原、貴様天野役が里村さんだって言ってたな」
いつの間に俺の正体がばれたんだ。
『浩平、あんな男言葉でしゃべっていればばれない方がおかしいよ』
そうか?まあそれよりなんとか沢口をなだめんと、目がやばいよこいつ。
「落ち着け沢口、俺は多分里村が天野役だろうとは言ったが、断定はしてないぞ」
「そんな言訳がとおるかー!」
しかしさすがの沢口もここで事を起こすつもりはないようで、帰宅することになったの
だが、がっちりと俺と腕を組み、絶対にのがんさんぞと言う迫力で睨んでいる。全く生き
た心地がしないぞ。
『身の危険を感じるんだよ』
同感だ。
そして帰宅した途端、沢口が俺に飛びかかってきた。まずいことに今日も由起子さんは
仕事でいないんだよ。絶体絶命のピーンチ!
「こら、よくも騙してくれたな。もう貴様で我慢するから責任取れー!」
「わっ、止めろー!これは全年齢版だー!それやっちゃあまずいって」
頭に血が上った沢口は俺の言葉に耳を貸さず、俺の制服を引き裂いた。やばいこのまま
では長森の体と俺の心の貞操が沢口ごときに奪われてしまう。
しかし俺本来の体ならまだしも、女性である長森の体では力では勝てない。おまけに怒
り狂っている沢口はいつも以上の力を発揮しているから手も足も出ないぞ。
そのままブラもはぎ取られ、沢口が最後の下着に手をかけたときだった。
「ビー、第一級違反状況発生だおー、このゲームを強制終了するんだおー」
場違いにのんびりした名雪のねぼけ声とともに俺の意識は途切れていく。しかし同じ國
府田マリ子さんの声でも、せめてシャオリンのマジモードとかにすればいいのにな。
まあでも良かったぜ、やっと元に戻れるんだからな。
【エピローグ】
そして俺は元のONEの世界に戻ることが出来た。
だがしかし、どうして俺は未だに長森の体の中にいるんだ?ちゃんとゲームは終わった
はずだぞ。
『仕方がないんだよ浩平。強制終了はゲームオーバーじゃないんだもん』
そんなのありかよ。
『まあどうせ今は永遠の世界に言っているはずだから、浩平の体はここにはないんだよ』
だからってなあ。
『これでいいんだよ。浩平の体はみずかにあげるけど、心は誰にも渡さないんだもん。も
うずっと一緒だよ』
長森は嬉しそうだが、俺は納得行かないぞ。誰かなんとかしてくれー!
「ふっふっ、もう諦めてぼくとハッピーエンドに行こうよ」
「こんな終わりかた、嫌だー!」
『それはわたしも嫌だよ』
【エピローグ別バージョン】
気が付いたら、俺はまたベンチの前に立っていた。今度ベンチに座っているのは中崎だ。
一体これはどうしたことなんだ?
『それはね、南君は主役失格でデリートされたんだよ』
いや、俺が聞きたいのはそういうことじゃあない。なんでまた名雪役をやらねばならんのだ?
『後免ね、実はわたしは瑞佳じゃなくて、みずかなんだよ』
ってことはここは永遠の世界なのか?
『そうだよゲームの中の永遠』
「じゃあ行こうか長森さん」
「うん」
もう勘弁してくれー!
【オマケ】
「ところで結局里村は誰の役だったんだ?」
「はーい、ここでまりもちゃん情報でーす。実は里村さんは栞ルートを進んでいれば会え
たんだね」
「栞ルート?」
「そうだよ、澪ちゃんが中庭に来なかった日に南君が中庭で待っていれば会えたんだよ」
『思い出したよ、あれだよ栞のクラスメートの子だよ』
「なにー、あの美化委員でも風域委員でもない子か。うんなもんどうせえっちゅうんじゃ
あ!俺が真琴シナリオに行くためにした努力はいったいなんなんだ」
『無駄な努力だったね』
「ついでに言うと魔物は、中崎、南森、村田、御堂だよ」
「もうそんなことどうでもいいよ。だがまああいつらは、七瀬に吹っ飛ばされても文句は
言えないよな」
『浩平も同罪だよ』
【キャスト】
水瀬名雪=長森瑞佳(中身は折原浩平)「この件については話したくない『わたしも疲れたよ』」
相沢祐一=南明義、デリートされたためコメント不能
水瀬秋子=小坂由起子「あのわたしは、全然出てませんけど」
月宮あゆ=川名みさき「やっぱりカレーは一晩おいたのが一番だよ」
美坂香里=深山雪見「はー、みさきあんたねえ。それと、出来ればもう少し活躍したかったわね」
北川潤=住井まりも「まりもちゃん情報、わたしはバグのせいで女の子のままなんだって」
石橋先生=髭こと渡辺茂雄「んあー、どうもいつもの学校と違っておったな」
七瀬留美?=柚木詩子「わたし出番無かったよ」
美坂栞=上月澪『あのね、楽しかったの』
沢渡真琴=椎名繭「みゅー、面白かった」
川澄舞=七瀬留美「あたしの扱いはなんなのよー」
倉田佐祐理=広瀬真希「右に同じ、損害賠償を請求させてもらうからね」
久瀬=稲木佐織「わたしもう出たくない」
斉藤=氷上シュン「浩平君、もう逃さないよ」
天野美汐=椎名華穂「わたしあの後どうなったんですか?」
魔物=中崎勉、南森、村田、御堂「「「「断固出演拒否」」」」
相沢祐一(二巡目)=中崎勉「俺、降りたいんですけど」
>>284-290 酷い終わり方ですがこれで完結です。
最後に南君のご冥福をお祈りいたします。
「俺はちゃんと生きてるぞ、勝手に殺すな」
「毬もチャン情報、デリートされたのは沢口君で南君じゃあなかったんだね。良かったね南君」
「あんまり嬉しくない」
【キャスト追加】
栞のクラスメート=里村茜「台詞どころか出番もないなんて、嫌です。しかもキャスト表からも漏れてました」
「まりもちゃん情報最終版、実は里村さんは折原君が描写をはしょった学食や商店街の
シーンで、エキストラとして出演してタイヤキやはちみつ練乳ワッフルを食べていたんだよ」
>>291 笑わせてもらいました。グッジョブ。
華穂さんに女子高生役やらすのはさすがにあんまりだろw
風子参上編
その子は私が声をかける前にこちらの方を振り向いた。
「あっ」
そう呟くと私の前までパタパタと走ってきて、例の木彫りのヒトデを差し出してきた。
「あの、これをどうぞっ」
「ん?私にくれるのかな」
どうやら私が岡崎朋也だとわかっていないみたいね。
「はい、それでですね、風子、じつは最近復学したてで余り友達がいないんです」
「あら、そうなの」
それは初耳ね。
「それで、もしよろしければ、お友達になってくれませんか?」
ここらへんでちょっと探りを入れてみますか。
「その前にちょっと聞きたいことがあるんだけど、いいかな。
あなた岡崎朋也って人知ってる?」
それを聞くと風子はものすごく嫌そうな顔をしてこう続けた。
「岡崎さんですか。風子にいつもちょっかいだしてくるぷち最悪な人です。
いくら風子が魅力的だからといっても、風子の身体を嘗め回すように
見つめないで欲しいです」
あら、どうやら知っているようね。やっぱり記憶の改竄なんて不可能なこと
なのかしら。それにしてもずいぶんといってくれるじゃない・・・お仕置き決定。
「それで岡崎さんがどうかしたんでしょうか」
「その岡崎さんがどうかしちゃったのよ・・・実はね、ふふ、
私がその岡崎朋也なのよ。ほら、前にも話したでしょ?例のあれよ」
「えっ・・・」
「廊下を歩いてたらスポーンとね、取れちゃったのよ」
「取れちゃったって・・・何がですか!?」
「ナニがよ」
「わーっ!」
私がそう話すと風子はその場でおろおろとし始めた。
「わけがわからないですっ!いったい岡崎さんに何があったのでしょうかっ」
「だから取れちゃったのよ、ついでに脱皮もね、ちょろっと」
「まっ、待ってくださいっ!それは余りにも衝撃的な告白ですっ!
岡崎さんは・・・その、取れちゃったついでにちょろっと脱皮もするんですかっ」
「とりあえずね」
「とりあえずって、そんな適当にしてしまうんですかっ!
ああ、そんな人がいるなんて、風子しらなかったですっ!
それとも、風子が知らなかっただけでしょうか・・・人間のなかには
そうして脱皮して取れちゃう人もいるんですかっ」
「とりあえずね」
「いるんですかっ!」
いい感じね。
「風子は脱皮しないですっ、ていうか、したくないです!かなり不気味ですっ・・・はあっ、
風子かなり混乱してますっ!常識が覆されました!」
うふふふふ。
「これは悪い夢ではないでしょうか。それとも現実ですかっ」
「とりあえずね」
「とりあえず現実なんですかっ!よくわからないですがショックの大連荘です!」
相変わらず面白いわね。
「ショックですが、新しい岡崎さんを受け入れなければいけません・・・」
「そうそう、言い忘れてたけど、取れちゃった私のナニ、実はこの辺をうろついているのよね」
「えっ・・・」
「やっぱり一人だと寂しいみたいでね、ついてない人を探してさまよってるのよ」
「ちょ、ちょっと待ってくださいっ、さ迷い歩いてるのですかっ」
「ええ、くっつくためにね」
「わーーーっ!そ、それは余りにもスキャンダラスな告白ですっ!
岡崎さんのが誰かにくっつくために動き回っているのですかっ」
「とりあえずね」
「とりあえず動いちゃってるんですかっ!」
風子、貴女は最高だわ。
「それはついていなければ誰でもいいんですかっ・・・もしかして風子にもくっついちゃいますかっ」
「とりあえずね」
「風子にもくっついちゃうんですかっ!」
そろそろフィニッシュね。
「ああ、風子、男の人になんてなりたくないですっ、さすがにその事実は受け入れられませんっ!」
「さっきすれ違ったから、ここにももうすぐ来るんじゃないかしら?」
「・・・・・・風子、こうみえても忙しいんです。暇な岡崎さんにかまって上げられる
時間はありません。ご近所でも風子ちゃんのケツカッチンぶりは秒刻みね、
と評判なんです、というわけで風子は行きます」
風子は早口でそういうと両手で股間を押さえたまま、あたりを見渡しつつ
脱兎のごとく去っていった。
「・・・みんな、ああだと楽なのにね」
信じちゃったようです。
俺にはすごい秘密がある。そうこの頭のピョンとつき立った癖毛、口の悪いやつはアン
テナと呼ぶが、とにかくこの癖毛に秘密があるんだ。
実はこの癖毛と言うやつが着脱自由自在だったりするわけで、しかも取り外すと又すご
いことに……。
では論より証拠、一度外してみせるとするか。スポン!
はーいわたし北川潤17歳、ピッチピチ(死語)の女子高生ですよー。えへへ、もうお
わかりですよね、これがわたしの秘密、つまり癖毛を取ったら女の子に変身しちゃうんで
すよー。
しかも、こうなるとまわりの人達もわたしが元から女の子だったように記憶が変わっち
ゃうんですよ。と・っ・て・も・便・利。
これで女の子と二人っきりになるのも簡単ですよー。
そしておもむろに、癖毛を装着し直すと、シャキン!
元の俺に早変わり、この手を使ってこました女の数はもう無数だな。美坂も水瀬ももう
ズッコンバッコンにやっちまったぜ。今では二人とも俺様の肉棒の虜さ。
万が一やばくなった時は、また女になればいいんだからリスク0、こりゃあもう止めら
れませんな。ではまた、スッポン!
はいまた女の子になりましたですよ。潤ですよー。長作ですよー。南春男でございます
ですよー。
……誰も突っ込んでくれないですよ、一人ボケはむなしいですよね。って言うかですよ
ね、このギャグ古すぎて誰もわからないかもしれないですよ?
えっと、本題に戻りますですよ。実はもう一つすっごい秘密があるんですよ。それはー、
この癖毛をほかの人に装着すると、その人の性別が変わっちゃうんですよ。この時も周り
の人の記憶が変わってしまいますですよー。つくづく便利なアイテムですよね。
だから男の子を女の子にしてレズっちゃったりですよ、女の子を男の子にしてわたしが
やられちゃったりも自由自在ですよー。
ただ一つの欠点は、わたしが男のままで男の子を女の子に変えて、その子とやっちゃう
ことが出来ないことですよね。本当にそれだけは残念ですよ。
ちなみに、水瀬さんは男の子になると野獣でしたよ。女の子時は、赤い睡眠(ジャム色)
とか、人の三倍眠るとか称されているボケボケ少女なんですよ。だけど、男になるともう
すごいんですよ。精力絶倫で、腰が抜けるまでやられちゃいましたですよ。
さすがに懲りて、その後しばらくは水瀬さんを男の子にする気はなかったんですけど、なんか半月ほど立ったら水瀬さんのあれが恋しくなっちゃって……。
って無意識のうちに口に出していたらしく、水瀬さん(お母様)の方のアレを食べさせ
られちゃいましたですよ。
うーん、あの体験だけは二度と繰り返したくありませんですよ。
美坂さんの方はすっごいサディスト、荒縄で縛られて鞭で叩かれ、最後は蝋燭責めです。
もう体がバラバラになっちゃいそうでしやよ。
そうそう、わたしは簡単に縛られただけですけど、水瀬さんはすごくマニアックな縛ら
れ方をしてましたですよ。
「こういうムチムチの体には縄が似合うんだ」
美坂さんったらそんなことを言って、亀甲縛りとか、座禅ころがしとかいろいろやって
ましたですよ。本当にばりばりの変質者ですよね。
えっ、どうしてわたしが縛り方がマニアアックだとか、縛り方の名称をを知ってるかっ
てですか?だって、男の方の潤は多少はその辺に興味がありますものですよ。
その上、美坂さんは得意げに説明してくれるんですよ。時々もとに戻さないままで別れ
ると、家で妹さんにいろいろ実験しているみたいですよ。鬼畜ですよね。
でもね、ここだけの話し、女の子の美坂さんはマゾなんですよ。
さて、そんなわたしのクラスにこの間転校生がやってきましたですよ。それもまあまあ
格好いい男の子、どっちかって言うと女顔ですし、女の子にして百合の道に引き込んじゃ
ましょうかな。うふっ、これから毎日が楽しみですよね。
「香里、北川君とんでもない寝言を言ってるよ」
「まったく、ほかに誰もいなかったからいいようなものの、教室でなんて言う危ない寝言
を言うのよ。あとで絞めましょう」
「そうだね一度徹底的に絞めといた方がよいね。でも香里、この話本当なのかな?」
「馬鹿馬鹿しい、そんな訳のわからない話が本当にあるわけないでしょう。まあ見てなさ
い、このアンテナが抜けるなんてそんな馬鹿なことが」
スポン!
「見なさい、北川さんは女の子のままでしょう」
「そうだよね、なんにも変わってないよ、馬鹿馬鹿しいよね」
「そうそう、このアンテナを試しにわたしの頭に装着したりしても、別になんにも起こら
ないわよ」
シャキン!
「なっ、俺男のままだろう名雪。それより今日は部活休みなんだろう。おまけに秋子さん
は仕事で今夜は帰ってこない。たっぷりと責めてやるからな。エヘヘ」
「それはいいんだけど、今度は縄の跡が残らないようにしてね。後輩を誤魔化すのが大変
だったんだから」
「そんなこと言って、本当はばれそうなのが良かったんだろう。見て見て、わたしこんな
すごいことをしてるんだよ。って」
「美坂君意地悪だよ。それにお母さんはいなくても、うちには祐一や真琴もいるんだよ。
あゆちゃんは定期検診で病院に泊まるから今夜はいないけど」
「あっ、それは大丈夫だ。相沢は天野って1年生に招待されてたから、それに真琴もご一
緒にって言ってたぞ」
「じゃあ今夜は、や・さ・し・く・い・じ・め・て・ね。わたしの愛しい美坂君」
「ふむ、じゃあ今度は体操服の上から縛ってみようか。名雪の色っぽい体にブルマーと股
縄、きっとよく似合うぜ胸縄で胸を強調して、体操服をめくりあげて片乳出し。想像した
だけで涎が……」
「美坂君顔が変だよ。でも、あれは気持ちいいよね。後ろ手に縛られてるんだけど股縄が
結びつけてあって自分で手を蠢かせて擦りあげるの。ああもうわたし濡れちゃう、家まで
なんて我慢出来ない。ここで縛って」
「よし、じゃあ今すぐ全部脱げ名雪、裸でがっちり縛り上げて極太バイブの二本差しだ。
そしてその上にコートだけ羽織って帰るんだ」
「もちろんコートのボタンは留めないんだよね。あーあもうたまんないよ。風が吹いたり
したらわたしの全てが、ううん、それどころかものすごく恥ずかしい変態だってことがば
れちゃんだよ。想像しただけで逝っちゃいそう。アーン」
この人達筋金入りの変態さんですよ。わたしが寝ているうちになにがどうして、こんな
すごいことになっちゃったですか?潤ちゃん怖くて起きられないですよ。
>>298-301 突発的に北川のアンテナでの性転換ネタを思いついたのですが、
ちっともエロくなりません。反省。
>302
良い意味で異世界を見た。
つか、アンテナ付けかえても、気づかずに進行してたのワロタ。
「単なる改変」
最初に言っておくと、これは他の方々が書いてるような上等なものじゃありません。
タイトルどおり、とあるEDの単なる改変です。ほぼ原文のままです。
やたらと名前を間違って書かれるお二方を見ているうちに思いつきました。
同一人物の台詞も原文のまま「」と『』で細かく区切られてるので、読みづらかったりもします。
んじゃあ、お目汚しを。
春原はまだ戻ってきていない。
早く帰ってきてくれればいいのに……。
最後の時間はどう過ごそう……。
就職が決まってしまったふたりでも……馬鹿できるだろうか……。
できるだろう……私たちは、本当に馬鹿だったから。
いろんなことを考えながら、私は門を抜け、坂を下りる。
その先に……彼はいた。
「……」
『……』
「……久しぶりだね」
『ああ……』
懐かしい声。遠く聞こえる。
「その……元気だった?」
『ああ、元気だ』
「ん……それならよかった……」
私の言葉は合っているのだろうか。
こんな私だっただろうか。
「今日はどうしたの」
『……待ってたんだ、朋代を』
……朋代。
そう……呼ばれていたんだ、私は。
「どうして」
『おまえには報告したかったんだ……』
「何を?」
『終わったんだ……』
「……」
『やっと、終わったんだ……』
「……」
『長かった……』
「……」
『ここにある桜は、もう切られない。残るんだ』
「そっか……よかったね……」
『ああ、よかった』
「確か……あなたの、この学校での目標だったもんね」
『そうだ……譲れない目標だった。叶えたんだ』
「うん……」
『……』
「……」
話は……終わったのだろうか。
もう、私は立ち去ってもいいのだろうか。
『……でも』
話は、まだ続いた。
彼の口から真っ白な息が漏れた。
『その代わりに……失ったものもある…………わかるか?』
「……」
『……時間だ。長い時間……八ヶ月という時間……』
「……」
『それは幸せな時間だ』
『朋代と過ごせるはずだった、幸せな時間だ……』
『楽しいことがたくさんあったはずの時間だ……』
『ずっと、一緒にいて…… 昼休みも、いつものように一緒に食べて……
学校行事も、一緒に出て……一緒に登校して……一緒に帰って……ずっと、離れずにいられたはずの時間だ……』
「……」
『なのに、あの日、俺とおまえは……』
「……」
『別々の道を選んでしまった……なぁ、朋代』
『……俺は朋代のことが好きだった』
『付き合ってからも、付き合う前と同じくらい好きだった』
『いや……もっと好きだった』
『そして……今も、ずっと好きだ』
「……私はね……今の、あなたがよくわからない」
『……』
「ねえ……私はあなたとどんな話をしてた?」
「どんなふうに笑ってた?」
「どんなふうに……幸せを与えられていたんだろう……」
『俺は……朋代がそばに居てくれただけで幸せだった』
『怒っていたっていい。無視してくれてもいい……どんなふうにでもいい』
『居てくれるだけで、幸せだったんだ……』
「……」
雪が降り積もる。彼の広い肩にも。
「ねえ、智也……時間を戻したいね……」
『……それは無理だ。わかっているだろ……』
「もう、私はこの雪が解ければ……卒業。私は働き始める……」
「そうすれば、本当に、別々の道になるんだよ?」
「あなたは進学する。この町を遠く離れて……」
「そこでは、たくさんの出会いが待っていて……」
「どんどん、智也は変わっていく。期待されて、それに応えて……」
「自分じゃ気づかないうちに、とんでもなく遠い場所に辿り着いてるんだわ」
「私は隣町の片隅で、毎日雑用に追われるような仕事をして、電車に揺られて……」
「いつまでも、同じ場所にいる。居続ける……」
「そんなふたりが……一緒に居られるはずがないわ」
『……なら、朋代……俺がおまえの居る場所までいく』
『もう、何もいらない』
『生徒会なんて立場もいらない』
『いい成績も、いい内申もいらない』
『頭のいい友達もいらない』
『別の町で迎える春なんていらない』
『俺はおまえと一緒の春がいい』
『それだけでいい……』
「……」
私は思い出していた。
智也が好きだったことを。
別れた日、気づいた感情を。
そして、それは……今も。
「智也は、いつだって、先輩面するのね……私にも努力させてよ……」
『なにを言っているんだ……おまえは、これから努力するんだろ?』
『春になれば、毎日電車に揺られて、通勤するんだろ?』
『俺は、そばにいて応援するぐらいしかできないからな……』
『ああ、送り迎えは任せておけ。いずれ免許を取ったら、毎日でも』
「……めちゃくちゃ、束縛されそう」
『そんなことはしない。全部おまえが決めるんだからな』
「……」
『さぁ、決めてくれ……朋代』
目の前には、私のことを好きな男の子が立っている。
これから、一緒に居続けてくれるという。
「あのね……えーと……よろしく」
その手を取ると同時に、強く強く抱き竦められた。
『朋代……朋代っ……!』
智也の唇が、掠れたような声で私の名を呟く。
ずっと、苦しかったんだろう。
広い胸板に押し付けられた私の頬にも、涙が一筋。
私はずっと、いい加減な女だった。
でも、これからは違う。
この人と歩んでゆけるよう、ずっと二人が笑っていられるよう……私も頑張らないといけない。
それを誓うから……だから、どうか……いつまでも、一緒にいてください。
……智也。
はい、以上です。
こうするだけで智代はより男前に、いろいろ言われる朋也もそれなりに萌えヒロインになるのですね。
……ごめんなさいマジでもうしません。
>>302 なんかメタSFちっくでいいな。こういうノリ好きだ。
もちろん18禁部分含むw
他のキャラにくっ付けたらどんな事になるのやら。
>>310 投下する前から言い訳とは見苦しいぞ君ぃ。
性別反転ネタの王道ではないか。GJ!
しかし朋也って方向的には本当に正統派ヒロイン系なんだな。
あぁ、これなら智代シナリオも満足できただろうに・・・
ぶっちゃけ気づかなかったけど、これって男女が逆ならホントありえる話っぽいな。
それが面白いかはともかく。
何はともあれ新境地を切り開いた>310、gj
今更気付いたけど、朋也と智代って反転すると名前エクスチェンジャーなのか。
以下、反転リア。ちょと外れすぎたっぽ。
----------------------------------
「ええっ!? マジ!? マジでヤってねぇの!?」
「…う」
友人の敦(あつし)の絶叫が、教室内に響き渡る。
クラスメイト達はこちらに視線を向けようとはしない。
でも、ホントは見てるんだ。
ホラ、今見た。こっそり見た。哀(あわ)レーザー飛ばすな!
「それ、付き合ってるっていわねぇって! ただの友達じゃん」
「…うう」
「この童貞野郎」
「…ううう、って、お前も童貞だろ!」
「俺に松浦さんくらい可愛い彼女が居たらとっくに卒業してるっつーの!」
「居ないだろ!」
「何だと!? やるか!?」
「おおっ!」
「よし! 屋上行くぞ!」
俺達は、絶好のボクシングプレイス、屋上を目指して一気に教室を飛び出す。
そして屋上。
「俺も彼女が欲しいぞー!!」
敦が叫んだ。
俺達はチェリーボーイズ。
シンクロナイズドマスターベーションで日々の憂さを晴らす、童貞戦士だ。
俺には彼女が居る。
しかも、クラスで一二を争う美女。松浦亮子。
寡黙で、率直に言えば目立たない性格だが、補って余り有るルックスと、乳が彼女の人気を最大のモノにしていた。
友人連中は、俺が亮子とヤってる物だと妄想しているが、俺は童貞だ。
童貞神に誓って。
だが、決して俺は好きで童貞に甘んじているのでは無い。
俺も年頃の男ッスから、めちゃめちゃヤりたいッス。マジで。
実際自分達の年代だと、童貞イコール恥、非童貞イコールイェスズみたいな価値観が成り立っている。
俺も、一躍キリスト化して、
「俺、実は修行僧なんだ。だから、女子(おなご)との交わりは禁じられておる」
「俺、魔法使い目指してるから。実際高卒だと就職厳しいし、公務員が一番だよな」
とか言ってる、魔法使いを公務員だと思っているジュデッカ送りの罪人達によって十字架に張り付けられたいと思っている。
でも、亮子は常日頃から、超人的清純派オーラを発している。
無理に押し倒して嫌われでもしたら、きっと俺は立ち直れないだろう。
だから、俺達今日もマスターベーション。
オカズは…悪い。亮子。
地球が一度回るたびに、俺のマグマはホワイトペーパーリバーに激しく流れ込むんだ。
「敦、全て乳が悪いんだよな?」
「その通りだ」
ザッ、と、敦の右ストレートが激しく空を裂いた。
そして、敦とのファイナルバウトが始まった。
何故ファイナルかと言えば、俺の必殺ブローを喰らえば敦は死ぬ。
コンボゲージを四つ消費する荒業だ。
だが、敦もそれを警戒してか、中々俺を間合いに入らせない。
小競り合いが続くが、俺には最後の手段が有った。
「奥義! pleaze your grasses!」
「えっ!? 貴方の草原を圧縮して下さい!?」
ヤツが俺のインチキ臭い英語に気を取られた隙に、さっと眼鏡を掠め取る。
「あっ…メガネメガネ…」
「フン。目がのびた君になってるぜ!」
そして今こそ炸裂する。俺の必殺ブロー。
「フオオオオオオッ!」
コンボゲージが消費されていく様が、実感として感じられる。
「くらえ! 俺の俺奥義! 棒潰し!」
ガギイッ! 直撃。だが、俺の攻撃を喰らったにも関わらず、ヤツは未だにメガネを探していた。何故だ!?
「潰して痛いのは棒じゃねえ! 玉だ!」
「そういえばそうか。じゃあ、玉潰し!」
「墓穴を掘った!? くそおっ!」
「…恵太?」
ピタッ、と、脚を止める。
振り向くと、弁当包みを二つ掴んだ亮子がこちらを見ていた。
「お弁当、食べよう」
亮子は、陸上を止めて以来、毎日弁当を作って来てくれる。
嬉しいが、それがどこか逃避しているようで、少し切ない。
「浸ってないで! 眼鏡返してくれ!」
「喧嘩は良くないと思う」
亮子が言った。
「ご、ごめん」
先ほどまでの闘志は何処へやら、素直に謝っている自分が居る。
俺達は、屋上で弁当を喰っている。校則違反だけど。
それと、何故か敦も隣でママの弁当を食している。
もぐもぐもぐもぐ。
もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。
誰も、何も話さない。たまに話題を振っても、空回り。
普段も亮子は多弁では無いのだが、今日はさらに口数が少ない。
最近の俺達は、少しギクシャクしている。
これが付き合っている男女の、正しい姿なのかと、悲しくなる。
しばらくすると、珍しく亮子の方から口を開いた。
「実は…私も最近喧嘩したんだ。駄目だ。人の事、喧しく言えない」
そう言うと、亮子は目を伏せた。
「…亮子」
俺は、亮子の悲しげな横顔を、ずっと見つめ…。
「浸ってるとこ悪いが、ちょっとこっち来い! 松浦さん、ちょっとこいつ借りますんで」
「?」
疑問符を浮かべる亮子。
俺はフェンスの隅に、ズルズルと引きずられていった。
「何するんだよ!」
「お前の体たらくを見てられないんだよ。俺がいっちょガツンと言ってやる」
「待て、なんて言う気だ?」
「恵太のサクランボを、優しくもいでやって下さい」
「ふざけるな! 亮子に下品な事言うんじゃない!」
「お前がそんな甘い事ばっか言ってるから咲けねぇんだよ! 目潰し! アンドダッシュ!」
「ううっ。潰しシリーズ第三弾か」
敦を追いかけるが、どうもフラフラとして、スピードが出ない。
実はガツンと言って貰いたいという気も…無い、無い筈なんだけど…。
「松浦さん」
涙で良く見えないが二人の声が聞こえる距離までは近づいたようだ。
「待…」
「恵太のサクランボを、優しくもいでやって下さい!」
まるまる言いやがった。しかも大声で…。
顔をしかめながら、亮子が口を開く。
「恵太のサクランボって…? 何のこと?」
…は?
「あの、それはですねぇ…」
敦は何とか方向修正しようとするが、亮子の真っ直ぐな眼差しに押され、逃げ出した。
「恵太! 無垢な天使の乙女を賭けて、お前とはいつか必ず決着をつけよう!」
そして、俺達二人が取り残された。
「何だったんだろう…?」
「さ、さぁ?」
そして再び、弁当を食べはじめた。亮子が口を開く。
「恵太の家に、サクランボ、生えてた?」
「ゴホッ、ゴフッ! 生えてない! 生えてないよ!」
「…そう。じゃあ、どういう意味だったんだろう?」
「あいつ、夏だから、頭がやられてるんだろ?」
「そうかな? もしかすると、俗語なのかも。私、疎いから」
…その狙い撃ったような命中率はなんですか?
「私、最近インターネット始めたんだけど…」
「ふうん?」
「辞書にも載ってない言葉が、一杯有って、判らなかった」
「例えば、どんなの?」
「フェラチ…」
!? 一体どんなサイト見てたんだ!?
「待て! それは多分肩叩きの事だ! だから気持ち良いし、彼氏にしてあげると喜ぶんだ! 以上! 尺八も同義!」
「じゃあ、オナ…」
「ジョギング! ハァハァ言いながらスッキリ汗を流すんだ! いい年してやってると恥ずかしいぞ!」
「生で中だしす…」
「中田選手の応援! 生中継をテレビで見ながら皆で応援するんだ。 男のロマンだぞ! 簡単だから子供だって出来る!」
「シックスナ…」
「野球! 野球! 野球! 野球!」
「ちなみに、ネット用語だから、実際に使っちゃ駄目だぞ!」
「凄い。恵太は物知りなんだ」
…ああ、ぶちまけたい。全てをぶちまけて楽になりたい。
1 …真実(東日本最大級のエロパワー)をブチまけ、襲う 2 童貞戦士から童貞紳士にレベルアップ
3 せめて久々に上の口をコネクトする 4 二人の恋は大炎上! 愛を語る
319 :
番外:04/08/19 14:10 ID:dSfBn489
PN「クルス=サーティーン=ユダ」さんへ、私は昨日、恋人の恵太に○○○○○(意訳、肩叩き)してあげました。
そうしたら、くすぐったそうな顔をして、その表情がとても可愛かったです。
それから、最近また○○○○(意訳、ジョギング)に精を出しています。
少し前までは、すぐに息が上がっていたのですが、最近はそうでも有りません。
むしろ、どんどん気持ち良くなってきている気がします。
そういえば、クルスさんは、もうH・Hさんに告白しましたか?
H・Hさんはたしか、はサッカーが好きでしたよね?
勇気が出ないなら、まずは友人として○○○(意訳、中田選手の応援)にでも誘ってみたらいかがですか?
○○○○○○○(意訳、野球)でも良いかも知れません。
それでは、お返事楽しみにしています。
返信
…複雑です。危うく処理能力の限界を超えてしまう所でした。
返信
処理能力ってなんですか? それより、H・Hさんもきっと誘って頂けるのを待ってますよ?
返信
頑張ります。
>>313-319 good job!
亮子清純すぎるぜチキショー。むしろ、その年そこまで知らないのは問題ありな気が……
【被魔法少女来栖川浩香 プロローグ浩香誕生?】
わたしは来栖川浩香(ひろか)と言うんです。芹香お姉様の又従妹で高校1年生。今日
からメイドロボットのマルチちゃんと一緒に学校に通うんですけどもうドッキドキ。
って言うのが俺の今の状況なんだよな。オッス俺藤田浩之、一ヶ月前に芹香先輩の魔法
の実験に付き合っていた俺は、突然の爆発に巻き込まれて気が付いたら女の子になってい
たんだな。
しかも見たところ芹香先輩そっくりの姿、正確に言うと先輩を3歳くらい若返らせたよ
うな姿で、中学生の芹香先輩ってところだ。
身長も先輩より5,6センチは低いし、胸もふたまわりくらいは小さいわけ。実際には
先輩の若いクローンってわけでもなかったんだけど、見かけはそんな感じだな。
とりあえず風邪をこじらせたことにして1週間休みの診断書をとって、いろいろ検査を
してもらったり、先輩にいろいろ調べてもらったりしたわけだ。まあ来栖川の力をもって
すれば、その程度の診断書はいとも簡単に手にはいるわけで。
その検査の結果は14歳程度、つまりは中学3年生くらいの完全な女性、やろうと思え
ば子供も産めますってことらしい。それはちょっと勘弁してくれー。
もう一つわかったことはこの体は先輩と俺のDNAを半分づつ受け継いでいる、つまり
遺伝子的にはこの体は、先輩と俺の娘みたいなものらしい。そう言うことなら先輩に似て
いるはずだよな。
とにかく先輩の懸命の努力にもかかわらず、元に戻る方法がすくなくとも今のところは
わからない。それも最低でも1年以上はかかるらしいから、当面はこの状態で生活するし
かないよな。
こういう風に言うと結構落ち着いているように聞こえるだろうけど、実際はすごいショ
ックだったぜ。最初のうちは結構楽観的だったんだけど、簡単には元に戻れないとわかっ
たときは、さすがに足元の地面が突然無くなって無限に落下していくような気分になった
もんだ。
そんなわけで丸二日くらいは落ち込んでいてなにも出来ない状態だったけど、それでも
有る程度落ちつていてから、今後どうするか考えることになったんだ。
それが冒頭の設定で、俺は先輩の妹同然の又従妹来栖川浩香で、複雑な家庭の事情があって先輩の所に同居することになったって言うわけだ。なお年齢は15歳の高校1年生っ
てことになった。
見た目は中学生くらいだけど、先輩の目の届くところ、つまり同じ学校の方がいいだろ
うって言うことでもう一度1年生をやる羽目になったんだ。
何故本来の学年である2年でないかというと、体格のせいもあるけどそれより知り合い
が多いとばれやすいってことの方が大きな理由だな。
それからマルチは俺のサポート役、名目上は再試用ってことになるらしい。なお藤田浩
之の方は単なる失踪として処理された。なんか元に戻ったときが心配なんだが。
ところでなぜこういう身分が準備されたかって言うと、万が一元に戻らなかった場合に
罪滅ぼしとして一生来栖川一族の一員として面倒見てくれという趣旨らしい。
もしかすると元に戻れない方が幸せなのかもしれない?などと一瞬打算が働いたのも無
理はないだろう?なっ、そうだよな。
まあ実際今まで男だったから元に戻りたいっていう以外に、元に戻りたい理由もないし
な。うん恋人がいたわけでもなし。そう言ったら先輩がちょっと悲しそうに微笑んだんだ
けど、なんでだろう?
なお戸籍を含めたこのあたりの手続きごときは、来栖川の力をもってすれば雑作もない
ことなんだそうだ。やはり庶民にはうかがい知れない世界ってものがあるんだよな、この
場合は助かるわけだけど。
ちなみに最初のうちは先輩のお古を着ていたよ。もちろん下着類は新品だけどな。ただ
胸が余るのが何となく悔しい、先輩は中学の時でも発育が良かったみたいだな。
そんなこんなで設定が決まってからは、その設定に合わせた行動が出来るように徹底的
に特訓と言うか、教育訓練されたんだけど、はっきり言って調教という言葉が一番実態に
近いような気がするぞ。
それから一ヶ月、とりあえず女らしい言葉遣いに立ち居振る舞い、来栖川一族として必
要な基礎知識、更に女性として必要な基礎知識もたたき込まれました。
まあ特訓の成果があってお嬢様としてはともかく、女子高生としては付け焼き刃ながら
務まりそうな気がしてきました。少々楽観的すぎますでしょうか。
えっ、どうして急に言葉遣いが変化したかですか?これが調教、もとい特訓の成果です
よ。思考からしてこういう風に変わってしまったんですねこれが。
と言うのは冗談で、どうもやはりショックのせいで性格が変わっちゃったみたいです。
だって先週ついにアレも来ちゃいましたし、お赤飯が恥ずかしかったですね。
さあでも今からわたしは女子高生、先生の合図でマルチちゃんと一緒に教室にはいると、
そこに一人だけよく知っている女の子がいました。
えっ、琴音ちゃんと同じクラスなの。これって吉なのかしら、凶なのかしら?
【被魔法少女来栖川浩香 第1話初登校です】
転校初日です。挨拶は無難にしたつもりだったのですが、たちまちみんなに囲まれて質
問攻めです。頼みのマルチちゃんは人混みに巻き込まれて目を回しちゃいましたし、さあ
どうしましょう。
よく考えたら、わたしは傍系とは言え来栖川一族と言うことになってますし、自分で言
うのもなんですが容姿も先輩そっくりですから清楚な美少女に見えるようです。
だから、みんなの好奇心を過度に刺激して、こんな騒ぎになるのも当然なのですが、女
の子になってからちょっと引っ込み思案になったわたしは、こういうのは苦手です。
「3年の来栖川先輩とはどういう関係?妹さんなの?」
「趣味は?スリーサイズ教えて?」
「結婚を前提に付き合ってください」
「わたしのお姉様になって下さい」
「誕生日は、血液型は?」
「好みのタイプはどんな男なの?」
「今、彼氏いるの?」
「やっぱりあのお屋敷に住んでるの?」
「女王様になってくれー!」
「キャー!可愛い。連れて帰って神棚に飾っておきたい」
なにかまともな質問と、とんでも発言が入り交じってるみたいですねえ。でもどのみち
わたしは聖徳太子じゃありませんから、一度にこんなたくさんの質問には対応できません。
それに今は授業中ではないのでしょうか?こんなことしていて良いものでしょうか?
さて、しかし世の中何とかなるものです。こういう場合にお約束のように出てくる仕切
屋さん、はい大抵のクラスに一人いる人ですね。そのお方の登場です。
ピー!、突然笛の音が教室中に響き渡り、同じ方向から誰かの声が聞こえてきます。
「はーい、皆さん注目、静かにしない人はわたしが似顔絵書いちゃいますよ」
別に大声ではないのですが、彼女がそう言った途端に教室がシーンと静まりかえりまし
た。声の方を見ると少々小柄で胸も控えめ、なぜかストールを身に纏ったボブカットの色
白少女です。ところで「静かにしないと似顔絵」ってどういう意味でしょうか?
「はい、ではこの場はクラス委員のわたし、美坂栞が仕切らしていただきます」
なりは小さいけど結構押しが強いですね。それと、どうも誰かに似ているようです。
「あゆさん、真琴さん、琴音さん交通整理よろしく。澪さんはマルチさんを見てあげてく
ださい」
「あぅー、わかった」
「うぐぅ、了承だよ」
「承知しました」
『了解なの』
美坂さんの指示で、琴音ちゃんをはじめとした少女達がテキパキと野次馬さん達を誘導
していきます。それで一瞬目があったときに琴音ちゃんがウインクしてきました。あれっ、どう
もばれちゃったみたいですね。さすがは学園の超能力少女二代目です。
ちなみに初代は今年卒業された川澄先輩です。そしてその親友の倉田先輩が魔法少女
初代で芹香お姉様が二代目だったりします。結構世間は狭いです。
他の3人は、えっと一番小柄でリボンの子は、確か演劇部の期待のホープの上月さん、
スケッチブックで返事をした女の子です。さてあとの二人は誰でしょう?カチューシャの
方の女の子にはどこか見覚えがあるのですが……。最後のツインテールの子は全然みお
ぼえがないですね。
それと思い出しました、美坂さんが誰に似ているかを。そう、生徒会長で3年生の美坂
香里先輩です。そうか、彼女の妹さんですね。道理で押しの強さが似ているわけです。
「はい皆さん落ち着きましたね。質問は一人一つのみ、順番にお願いします。なお、不穏
当な質問はわたしの判断で却下しますし、ペナルティを与えます。では質問ある人手を挙
げてください」
ニッコリ笑った美坂さんがクラスの人達を見回すと、大騒ぎしていた男の子や一部暴走
女生徒もすっかり大人しくなったようで、主として比較的まともそうな女の子からパラパ
ラと手が挙がるだけのようです。
「はい、浅井さん」
「えっと、3年の来栖川先輩とはどういう関係ですか?」
「一般的に言うところの親類ですけど、お姉様には姉妹同然によくしていただいています」
「すげー、やっぱりお嬢様なんだ」
男の子の中からそんな声があがります。
「田中君、私語は慎んでくださいね」
「わっ、美坂さんすまん」
なんだか美坂さんに睨まれると男の子も蛇に睨まれて蛙みたいですね。彼女ってすごい。
その後も彼女の睨みが利いているのか、不穏当な質問はほとんどなくてまあ無難に質
問タイムを終えることが出来ました。感謝です。
一人だけお馬鹿な質問(下着の色を聞こうとした)した矢島君、どうも2年の矢島君の
弟らしいんですが、その彼はカチューシャの女の子、確かあゆさんに突撃されて壁にめり
込んでしまいました。あれは放っておいてもいいのでしょうか?
なお、マルチちゃんは質問タイムが終わるまでには回復していてホッとしましたね。
さてこんなことがきっかけでわたしは美坂さん達と親しくなることが出来ました。早速
友達が出来てやれやれです。
その後みんなに紹介してもらったのですが、美坂さん、上月さん、琴音ちゃんは絵を描
くという共通の趣味から仲良くなったのだそうです。
それからカチューシャの女の子月宮あゆさんは美坂さんの入院仲間、ツインテールの子
は沢渡真琴さんと言うそうです。
とにかく、こうしてわたしは1年A組内の有力グループ、通称2代目美坂グループに参
加することになったんです
>>321-326 えっと本来はプロローグのあたりを書き込むのがセオリーなんでしょうね。
「第2話美少女戦隊同好会ってなんですか?」に続く予定。
>321-326
相変わらず面白い改行をする人ですねあなたはw
どんどんクロスオーバー化が激しくなっていて、
このスレならではの混沌になるのもまたよし。頑張れー
やべぇ、激ツボ。>浩香
先輩とのあまあまシチュとか見てみてぇ…!
「ねえ、月弥くん。ちょっといいかな?」
「なに?」
次の日、僕と潔司さんは家のすぐ裏の松林に来ていた。
夕貴のカエルの餌をとりに…っていうのはただの言い訳で、
本当は潔司さんをひとり占めしたかったんだ。
ちなみに夕貴は浜辺で一人淋しく餌取り中。わはは。
蝉枝はああ言っていたけど、僕にはやっぱりこの人が悪い人には見えない。
「月弥くんは、蝉枝さんの秘密を知ってるかい?」
「え?なに、それ?」
歩いてきたそのままで、潔司さんは僕にバクダンのような言葉を投げつけた。
僕は少し慌てて、この人のことを見ていた。
「蝉枝さんの正体さ。知っているね?」
「え…………うん、少し…強化なんとかって」
「――強化兵、だね。身体の中に仙命樹を入れているのさ。
すると、その人はどうなるか知ってる?」
「歳を取らない…」
「うん、そうだね。正確には老化がストップするんだけどね。
他にも五感、集中力、危機処理能力に精神感応…まあ、いろいろな力が手に入ってしまうのさ」
僕は、潔司さんの顔をじっと見つめて言った。
「…潔司さん、どうして僕にそんなことを教えてくれるの?」
すると潔司さんは突然立ち止まって、僕のほうに向きなおした。
僕の胸が、よくわからないなにかでふさがっていく。
「教えてあげるよ、月弥くん。僕は君に伝えたいことがあって、君たちに近付いたんだ」
言いながら潔司さんはポケットから折りたたみ式のナイフを取り出した。
そしてそれを、自分の腕に突きたてた。
「潔司さんっ!」
だけど潔司さんは慌てて駆け寄る僕をナイフを持った手で制した。
「よく見ていて欲しいんだ。僕は今確かに腕を刺したね?覚えていてほしい」
腕をひゅっ、と振り払うと、ナイフが刺さった痕から血が勢いよく飛び散った。
「蝉枝さんから僕のことは聞いてる?」
「……少し。古い友だちだって…」
「――嘘だね。それは僕が月弥くんに言ったことさ。彼女、まだ僕を疑っているんでしょう?」
「……うん」
「だろうね。じゃ、僕が君に信じてもらえるように、僕の正体を教えてあげるよ」
「正体?」
潔司さんの長い髪が風でかるく揺れた。
「僕はね、蝉枝さんの恋人のクローンなんだよ」
「え……!?」
「だから、本物の杜若潔司なのさ。少なくとも自分ではそう思っているよ。
認めてくれない人もいるけれどね」
「それって蝉枝のこと?」
「…ごめん、これはこっちの話」
「…それで、どうしてそんな話を僕にしてくれたの?」
「そう、それが本題さ」
潔司さんは人差し指を立てて振り上げ、ポーズを決めた。
「…ひょっとして、あんまり格好よくなかったかな?」
「うーん…あんまり」
「…まあ、いいや。ああ、それよりほら、腕を…」
潔司さんの腕の傷はもうそこにはなく、血は止まっていた。
「ま、そういうことさ。…ところで月弥くん、自分が人とは違うと思ったことはない?」
「違う……って、成績とか趣味とか?」
「それはただの個性だよ」
「じゃあ、どんな?」
急にそんなことを言われても、僕にはなんのことだかわからない。
なにより、いきなりすごい話を聞いて、僕の頭は混乱しているんだ。
「…君は自分が化け物だって思ったことはある?」
「バケモノ?あのエイリアンとかゴジラみたいなやつ?」
「……そうか、君はよほどいい暮らしをしてきたんだね…」
潔司さんはがっかりしたみたいに視線を落として、首を横に振った。
僕はもう何がなんだか分からなくて、必死で叫んだ。
「わかんないよ!僕がどうしたの!?はっきり教えてよ!」
「なら、はっきりと教えてあげるよ。よく聞いて」
「三井寺月弥、君は杜若潔司のクローンだ。つまり君は、僕の双子にあたる」
「…うそ……」
「だが、そんなのは些細な事だ。もっと大事な事がある。
月弥くん、君の血にも仙命樹が生きているんだ」
「…!?」
「…気持ちはわかるさ。自分はただの作り物で、身体の中に化け物を飼っているなんてね」
「……うそ、だよね。きよしさん、ぼくのことをこわがらせるつもりなんでしょ?
きよしさんはいいひとだから、だからあとで、きっと…」
「笑う気はないさ。むしろ同情するよ、僕と同じ身体に生まれてしまった事実にね」
「そんな…そんな…そんなの…」
「今すぐ納得しなくてもいいよ。少し考えたほうがいい。僕はこれで帰るから。
――ああ、今日ここでした話は誰にも言わないほうがいいね、今はまだ」
僕は小さくなっていく潔司さんの背中を見ている。
僕の背中はいつかあの人みたいになるんだろうか。
僕の顔はいつかあの人みたいになるんだろうか。
ぱた、ぱた、ぱた。
のんびりとした夕貴の足音が、後ろの方から聞こえてくる。
「ねえ、夕貴、僕はクローンなんだって。潔司さんの双子で、不死身なんだよ。すごいでしょ」
なんて、言えるわけない…!
ぱた、ぱた、ぱた。
どうして僕は夕貴の足音が聞こえてきたんだ?
『まだ夕貴の姿なんて見えてさえいないのに!?』
「うそだ…こんなの…そんな……やだ…」
ぱた、ぱた、ぱた。
「いやだぁぁぁぁぁぁっ!」
ぱた、ぱた、ぱた。
335 :
元380:04/08/20 01:03 ID:WUBbzi5m
いつぞやの続きです。
それでは回線吊って首切ってきます。
>>313-319 亮子萌え〜。
陸上やってたときは、走るとその巨乳がブルンブルン揺れるわけですか?
なぜ自分が走ってるときにこんなにも注目を集めるのだろうと
一人首をかしげる亮子タン。
うわやっちまった。
元380さんあてつけるような形になってスマソ。
あいかわらずのGJで。続き待ってますよ。
誰彼やったことないんだけどやりたくなってきますた
中古でさがしてきますか…
椋&突撃委員長編
教室の入り口につくと、私は意を決しドアを開いた。
「あ!岡崎さんひさしぶりね、今までどうしたの?」
「朋美さん、おはようー」
「よう、岡崎。えらい長い休暇だったなー」
近くにいたクラスメイトから口々にそう告げられる。
どうやら朋也=女という修正が効いてるようね。そのわりには風子は
私が男だったことを知ってたみたいだけど。どういうことかしらね・・・
「おはよう、ちょっと冬眠したい気分だったのよ」
とりあえずそうごまかして陽平の隣の席に向かう。
「あ、岡崎。やっと来たんだ」
「ええ・・・どうやらすんなりと受け入れられたみたい」
「岡崎が来る前にそれとなく聞いてみたんだけど、やっぱり女ってことになってるみたいだよ」
「へえ、それは好都合ね」
これで公然と陽平といちゃつくことができるし。
ど、どういうことなの!?見知らぬ女の人が教室に入ってくると、
周りに居た友達がその人にむかって当たり前のように挨拶しはじめた。
岡崎さん、と。彼女は迷いもなく岡崎くんの席にすわると隣の春原くんと楽しそうに談笑し始めた。
「あ、あの、あの人・・・誰でしょうか!?」
「えっ・・・なに言ってるのよ藤林さん、岡崎さんじゃない。ひさしぶりだったから忘れちゃった?」
ええええーーーーーーーー!
「ででで、でも、岡崎くんって男の人でしたよね!?」
「やだぁ、それなにかのギャグなの?あんまり面白くないわよ?」
「でも、相変わらず綺麗よね、岡崎さん。それがなんで春原くんなんかと一緒にいるのかしら」
お、お姉ちゃーーーーーん!!!
陽平と話をしていると、藤林がものすごい勢いでこちらへとやってきた。
「あれ、委員長」
「あああああ、あの、もしかして岡崎くんって岡崎くんなんですか!!」
ん?彼女はなにをいってるのかしら・・・あれ、今くんって言った?
「もしかして・・・藤林、岡崎朋也って名前知ってる?」
「もちろんです!岡崎くんですよね!もちろん知ってます!!」
「あー・・・知ってるんだ・・・実はね、なんと私が岡崎朋也でーす、エヘっ」
「・・・・・・」
「エ、エヘっ・・・」
「・・・・・・・・・・・・ふぅ・・・」
お、おい、委員長が倒れたぞ!
キャーー、椋大丈夫!?
保健委員だれだーー!?
「あー、席につけ。そろそろ授業始めるぞー、って藤林どうした!
・・・あ、岡崎!お前半年近くも何やってたんだ!?」
・・・一気に騒がしくなったわね。
私がその報告を聞いたのは、ホームルームも終わり掃除の時間に入ろうとした時のことだった。
「杏、大変よ!あなたの妹さん、倒れたんだって!」
椋が・・・倒れた?
「椋!大丈夫!?」
「あっ・・・お姉ちゃん」
あたしが保健室のドアを開けると、そこには帰り支度をしている椋の姿があった。
「椋、あなたもう大丈夫なの!?」
「う、うん、ちょっと立ちくらみで倒れただけだし」
そういってぎこちなく微笑む椋。
「はぁ・・・もう本当にびっくりしたんだから。でもたいしたことなくてよかった・・・」
「ごめんね、お姉ちゃん。心配かけちゃって」
「いいのいいの、椋が無事だったんだから。じゃあ、帰りましょうか」
そういって椋の手をとり廊下に出ようとした。
「うん・・・・・・ってちがうの!お姉ちゃん!大変なの!!」
「ど、どうしたのよ」
「陽平、そろそろかえろっか?」
「そうだね、ってまた僕の部屋に泊まるつもり?」
「当然じゃない。というかあそこに住むわよ、私」
「僕に拒否権はないのかよっ」
「あるわけないじゃない、そんなもの。それにこんな美少女と同棲できるのよ?
もっとうれしそうにしなさい」
私と陽平が恋人同士のじゃれあいをしていると、遠くのほうからかすかに何か聞こえてきた。
ドドドドドドドドドドドドドドドド
ガララっ!
「朋也!朋也はどこ!!」
あれ、杏じゃない。あんなに慌ててどうしたのかしら・・・って朋也?
「ちょっと陽平っ!朋也はどこにるのよっ!!」
「えーーと・・・」
そういって陽平は私の方を指差した。
「はぁい」
杏に向かって手を振ってみた。
「ぜんぜん違うじゃない、このヘタレ馬鹿!朋也はどこよ!というかこの女誰よ!!」
忙しいわね、杏。
「私が岡崎です。性別が変わりました」
「・・・はあ!?そんなわけないじゃない!くだらない冗談はいいからさっさと朋也をだしなさいっ!!」
「だから、私が岡崎本人だってば。そんなに疑うなら周りに聞いてみたら?」
杏はそれを聞くと、帰り支度を始めているクラスメートに詰め寄って
問い詰め始めた。三、四人に同じ事を繰り返すと、
不気味なオーラを纏いながら私のほうへと戻ってきた。
「・・・どういうことかしら?」
「話せば長くなるんだけど」
「説明してくれるわよね?」
「とりあえずここじゃなんだし、人がいないところに行きましょうか」
廊下でへたり込んでいた藤林も回収すると四人でひと気のないところへと移動した。
「・・・というわけ」
「・・・辞書投げてもいい?」
「といわれても私が女になったのは確かだし、現にあなた達以外私を女として受け入れてたじゃない」
「う・・・そういわれると」
半年ぶりにあった朋也は女の子になってました、まる
「って、んなわけあるかーーー!男が女になっちゃうなんて信じられないわよ!!」
「そ、そうだね、岡崎くんが岡崎さんになっちゃったなんて・・・あ、そうだ、私、岡崎くん本人かどうか占ってみようか?」
「へっ?」
「ちょっと待っててね」
そういって椋がトランプを取り出す。占いか・・・確かに椋の占いは「当たる」
・・・解釈を反転させるとだけど。
「うーん・・・・・・どうやらこの人は岡崎くんとはまったく関係ない赤の他人みたい。
よかったね、お姉ちゃん!」
「ごめん、疑って悪かったわ」
「わかればいいのよ」
「ん、岡崎、どういうこと?」
「えっ?えっ?」
しかし朋也が女の子になるとこうなるんだ。・・・女の子になっちゃったら
椋はおろかあたしと付き合うこともできなくなっちゃうじゃない・・・ひどいよ。
あたしは改めて朋也を眺めてみた。ふ、ふーん、あたしには劣るけどなかなか美人じゃない。
もしこのまま戻らなかったら・・・
・・・あたしとこの女朋也が付き合うことになったら・・・?
ねえ、杏・・・
うん?なあに、朋也
やっぱり・・・私、男のほうがいい?
そうね、やっぱり男の朋也のほうがかっこよかったかな
そう・・・そうよね、やっぱり今の私じゃ・・・ぐす
朋也・・・ほら、なに泣いてるのよ
あ
今のあなたは十分かわいいわ・・・食べちゃいたいくらい
あ、だめ・・・杏、駄目だよ、こんなところで
ふふ、そんなこといっても、ここは・・・
ああ・・・杏・・・きょぉ・・・
・・・・・・・・・
「とりあえず女になったことはおいといて、なんでなりたいなんて願ったの?」
「それはね・・・」
そういうと朋也は横でぼーっと突っ立っていた陽平の腕を取って両手で抱え込んだ。
「ふふ、こういうことよ」
「えっ、何なに、どうしたの?」
陽平は朋也に腕をとられて訳がわからないといった顔をしている。
「・・・どういうことかしら?」
「だから・・・陽平のために、女になったのよ」
そういって顔を赤らめて陽平の腕に顔を埋める朋也。
「つまり・・・そうなったのも?」
「そうよ、陽平のためよ」
椋の方をみると口をぱくぱくさせたまま硬直している。
陽平をみてみると・・・デレデレと鼻の下を伸ばしている。
「・・・えの」
「ん?」
「おまえのせいかああああああああ!このへたれえええええええええ!!」
あたしは手に持っていたエンサイクロペディアを陽平めがけてブン投げた。
放たれた辞書は陽平の下半身にロックオン。
ドゴオオオオオオッ!!!!!
「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
ヘタレ虫はあたしの辞書を下半身に食らうと朋也の腕からすっぽ抜け、
ものすごい勢いで吹っ飛び、数メートルバウンドしたのち着地した。
「な、なんてことするの、杏!陽平をいじめていいのは私だけよ!!」
「朋也っ!!!」
「は、はいっ!」
ごめんなさい、陽平。ふがいない彼女を許してね・・・
「認めないから・・・あたし、絶対認めないからね!!」
そういうと杏は走り出していった。
「あ、お姉ちゃん、待って!」
藤林も姉のあとを追って走り去っていった。
「・・・なんだったのかしら」
とりあえず陽平の様子を見ないと。
「お、お姉ちゃん、待ってよ」
「朋也が・・・朋也が、あの陽平のことを好きだなんて・・・絶対に認めない!!」
岡崎くんが女の人になっちゃったことは別にいいんだね、お姉ちゃん・・・
「・・・椋、あんたはいいわけ?あなた朋也のことが好きだったんでしょ?」
「うーん・・・」
やっと立ち止まった姉の横に並び、私は荒い息を整えながら答えた。
「確かに、私も最初はショックだったけど・・・なんていうんだろう、
あまりがっかりしなかったというか・・・」
「・・・椋、あなたそっちの気があったわけ?」
「ち、ち、ちがうよ、お姉ちゃんっ!」
それはむしろお姉ちゃんの方なんじゃ・・・
「たぶんね、私は岡崎さんのことが好きだったんじゃなくて、
ブラウン管に映るアイドルみたいにただ憧れていただけなんだと思う」
「憧れ?」
「うん、それに今の岡崎くんとても綺麗だから、そういう意味では前よりも・・・なんてね。だからね、お姉ちゃん、私に遠慮しないでいいんだよ?」
「なっ、なにいってるのよ、椋!」
「私、お姉ちゃんが岡崎くんが好きだったこと、知ってた・・・知ってて甘えてた」
「・・・」
「私は今回のことでこの感情がただの憧れだったということに気づいたけど、
お姉ちゃんは違うよね?」
そこまで言ってお姉ちゃんの顔をみる。
「もたもたしてると春原くんに取られちゃうよ?それならお姉ちゃんが岡崎くんと付き合って欲しい」
「椋・・・うん、あたし、朋也の事が好き・・・大好き。だから・・・だから陽平なんかには絶対渡さない!」
「うん、お姉ちゃんがんばって!」
よかった、元気になってくれて・・・
「そうと決まったら家で作戦会議よ!陽平と朋也をいかにして引き剥がすか!椋っ、急いで帰るわよ!」
そう言って姉は元気よく走っていった。
これでいいんだよね・・・
私じゃきっと岡崎くんを振り向かせることなんてできない。
だから・・・お姉ちゃん、がんばってね。
「でも女の子になったことは重要じゃないんだね・・・」
お姉ちゃんって・・・
長々とすんまそん・・・
とりあえず杏と椋をだしてみました。
しかしこのシリーズ需要あるのかな・・・?
∧||∧
( ⌒ ヽ そろそろ逝くべきか
∪ ノ
∪∪
>>347 何をおっしゃいます、反転クラナドの代表じゃないですかー
最後まで見届けさせてもらいますよ。
ということで個人的に杏×朋美の百合描写詳しくキボンヌ。
>>347 良い仕事してます
ただ、視点を切り替えまくるのはやめたほうが良い希ガス
>>348 ありがとうございます。見てくれる人がいるようなので、
つたない文章ですが他の神々の前座代わりでがんばります(`・ω・´)
エロは描写がむつかしいのであまり期待せんといてください・・・
>>349 確かに視点が切り替えすぎなんですよね。
もうちょいなんとかしてみます_| ̄|○
これだけだとアレなので、おまけ
「岡崎ーーーーーー!!すきだあああああああ!!」
「ひ、ひいいいっ!」
「まずいわ、朋美のピンチよっ!」
「くっ、今からだと間に合わないっ!?」
そのとき、朋美をかばうようにして割り込む影が。
「「ことみ!?」」
「朋美ちゃんには指一本触れさせないの」
- 究極奥義 -
「ここ曲がるぅっ!!!!!」
どぐしっ!!!!!
ことみの拳がみぞおちに突き刺さり、奴の身体がくの字に曲がる。
「曲がったの」
「ナイスボケよ、ことみ!」
どっかでネタかぶってそう・・・シチュエーションはきにせんといてください
>338
もう買ってしまったかもしれんが
超先生の作品をコレクションしている奇特なマニアとか
金と暇がトイレに流すほど余ってる人以外にはあまり薦められない
――なんというか、もう、限界だったのだろう。
私こと相沢祐一が、『相沢』でいることが。
五年前に事故に合い、その時に女性仮性半陰陽が発覚し私が『祐一』という
定義から外れてしまったときから。
そうして精神的に限りなく女性に近くなったときから。
こうやって捨てられた後でも思う。
良く持った方なのではないだろうか、と。
私を捨てた両親には感謝の念すら覚える。
あの人達にとって時が経つたび最愛の息子の面影をなくす娘に耐え切れなかったはずだから。
実際、息子としての『祐一』は非常に愛されていた。
それは私が一番知っていること。
だから私は、今までもはや似もしない『祐一』の振りをしていたのだから。
それがどれだけあの人達の心を傷つけ、私の心が悲鳴をあげても。
そしてすべてに限界が訪れたとき、私が最後に
「ありがとう」
と言ったときでさえ、
私は『相沢祐一』であろうとした。
最後まで、似る事はなかったけれど。
私にとって感傷に浸る時間は短かった。
これからの私自身の身の振りを考えねばならなかったから。
体を売ってしまおうと考えた。
私自身、この体の価値を十分に理解していたし、『相沢祐一』であることに比べたら
一般男性の好む、理想の女性像であることはひどくたやすいことだったから。
けれどそれは最後の手段。
私には一つだけ、たった一つだけ当てがあった。
それは『相沢祐一』の親戚。
ここよりずっと北。そこに、水瀬、という叔母の家がある。
まだ私が『相沢祐一』であったころ、毎年冬になるとそこへいっていた。
もう、七年間、行くことはなかったけれど。
そこはあたたかった。
なぜか鮮明に思い出すことができないけれど、
気候は寒くて嫌になりそうだったけれど、心が。
こんな『相沢祐一』でない私、ただの名も無き私を住ませてくれそうなほどに。
それほどまでにあたたかったから。優しかったから。
そして、私は私が生きていくうえで、他の人がどれだけ迷惑をこうむろうと
躊躇しないことを決めた。生きていこうと決めた。
私は汚く、したたかになった。
けれど一つイレギュラーが発生してしまった。
いや、あれをイレギュラーといっていいものかどうか。
――思えばあれは分岐だったのだろう。
私の人生における、一つの。とても大事な。
一つの運命だったのだろう――
すぐさまなけなしのお金で北の街に向かい、
私が七年ぶりとなるこの町に着き『相沢祐一』であったころの記憶をたどりながら
水瀬宅までの道のりを歩いていると、
ここまで来た身体的疲労もあった。
これから先の未来に対する精神的疲労もあった。
そうして。
私はふらりと倒れてしまったのだ。
「おいっ、君っ!?」
薄れ行く意識の中、通行人のそんな言葉を聴きながら。
暗く、深い闇に囚われながら。
――夢を見ている。
まだ自分が幸せであったころの。
……なぜだか泣きたくなった。
目を開ければ知らない天井が広がっていた。
嗅ぎ慣れない匂いがした。
触ったことのないような柔らかい毛布があった。
聞き慣れた沈黙という名の音が耳に伝わった。
周りを見渡す。
高く広い部屋に、数々の調度品が並んでいる。
いかにも清潔で、品格のあふれる部屋だった。
(ここは……?)
雪降る町で私は倒れたはずなのに、どうしてここにいるのだろうか。
あの後私は……?
疑問が尽きず、結局私はきょろきょろと辺りを見渡し、状況を整理していくほかはなかった。
しばらくそうやって、辺りを観察していると。
ガチャ。
突如、無音だった部屋に音が混じり、空気が揺れた。
ドアが開かれたのだ。
私は反射的に肩を震わせた。
ドアから現れたのは一人の中年紳士だった。
その人から発せられる威厳、風格、その身なり、何より全てを見通すような深い瞳が、
この人がこの家の主であることを私に悟らせた。
「起きたかね」
その外見から予想される通りの声でその人は言った。
私は答えられなかった。
「気分はどうだね」
何も答えない私をそのままに言葉を続ける。
一歩二歩と、ベットにいる私に近づいた。
そして一定の距離をとる。
「答えてほしいのだが、そんなに私の顔が怖いかな?」
懐かしい、もう見ることはないだろうと思っていた、苦笑とも取れる笑顔が、
幸せであったころの、『相沢祐一』の父を連想させた。
気が付けば私は自然と声を発していた。
「あの……」
「ん?」
苦笑もそのままに彼は返した。
「ここは……どこですか?それに、あなたは?」
「相手に名を尋ねるときはまず自分から名乗るものだが……。まあいい。
私の名は光彦、久瀬光彦だ。ここは久瀬の屋敷で、私はその当主にあたる」
よくはわからなかったが、どうやら私はとんでもないところにいるらしいことだけは理解できた。
「私は君の質問に答えた。では、今度は私の番だな」
深く、すべてを見通す瞳が私を捉えた。
「まず聞こうか、君の名前は?」
反射的に『相沢祐一』と答えようとし、あわててやめた。
もはや『相沢』でない、『祐一』でもない私が、『相沢祐一』と名乗ること自体禁忌であったから。
だから私は……。
「ありません」
そう答えるしかなかった。
久瀬光彦の瞳が揺らいだ気がした。
「ないということはありえない。どんな形であれ、人は、ものはみな、名を持つのだから」
瞳に感情という波が混ざった、気がした。
「ですが、ないのです。捨てたのだから、あるはずないのです」
驚くほど冷たく、冷静に私は言った。
「そうか……。では君の前の名前は?」
「言えません。言ってはいけないのです」
気が付けば、久瀬光彦はひどく優しい目をしていた。
私にはそれが気に入らなかった。
「質問を変えよう。名もなき君はこれからどうするつもりだ?」
「答える義務はありません」
「確かにそうだろう。だが君は私に二度質問をした。ならば私が君に同じ数だけ
質問をしてもいいはずだ。それに君の命の恩人の親にあたるんだがな、私は」
「命の恩人……の親……?」
私はオウム返し的につぶやいた。
「これで君から受けた質問は三つになるな。いいだろう、答えよう。君が倒れたとき、
君を病院まで連れて行ったのは私の息子だ。一通りの検査を受け安定した君に
身分を証明するものが何一つないとわかったとき、身元引受人となったのは私だ。
そうして君は今ここにいる」
そういうと命の恩人の親である久瀬光彦は、顔の彫りを深くして笑った。
「では答えてもらおうか。これから君はどうするつもりだ」
強制力のかけらもない表情だったけれど、なぜか私は言葉を発していた。
「元親戚の家まで……。こんな私でも……住ませてくれそうだったので。
そこから先は……考えてません。考えられません……」
絞るように、俯きながら、それでも聞こえるように。
「……」
久瀬光彦は何かを考えていたようだったけれど、やがて意を決したように言った。
「最後の質問になるな。聞こう。君はここに住む気はないか?」
「………………………えっ?」
本当に唐突の言葉。理解するのに、多少の時間を要した。
しばらく間が空いた。
「――っ、それは同情ですか?」
そして悲しかった。惨めだった。こうやって初対面の人に情けをかけられた自分が。
「質問を質問で返すのはよくないな」
この言葉に私はこの人に初めて感情を露にした。
「いいから答えてくださいっ!?」
だが次の言葉を聞いた瞬間、甘いのは私のほうだということがわかった。
「……同情だ。そして、そうでなければ生きられないのは君だ。その
情けを得るための自分を創る術を知っているのも、他ならない君自身だ」
「あっ……」
見破られていた。この人に、何もかも。
「話を戻そう。君はこれから、親戚の家のお荷物となる。しかもそれも確実ではない。
だが『久瀬』には、君を荷物と思わないほどの君を養う財力がある。
近くの学校に通わすことすらできる。いい話だとは思わないか?」
私は迷った。こんなことがあるのかと。
「……貴方は、貴方達は私になにを求めるのですか?私にはお金がありません。
名を捨てた私には家柄すらありません。とはいってもそれもたいしたものではありませんが。
持っているものは体一つといっていいでしょう。その体さえ……私は処女であり、
男性の方を満足させる術も知りません。貴方達にとっていい話だとは到底思えませんが?」
一気にそこまで言うと私はじっと久瀬光彦の瞳を見つめた。
すべてを見通すように。
けれどそんな私の思惑とはまったく気づかないように。
いや、それさえも包み込むような優しさで。
彼は笑った。
「所詮金持ちの道楽と思ってくれていい。だがそれ以上に、私は君のような瞳をする人を
放っては置けない。助けたいとさえ思ってしまう。たまたまその機会がきただけのことだ。
そして君は一つ勘違いをしている」
「……?」
「私にも愛すべき妻がいて、私は生涯その人だけを愛する。そしてなにより君は
家族なるんだ。家族にそのようなことを強要するものは『久瀬』にはいない」
「まあ、君がそれを望むのだったらまた別だがね。ただ、純潔は大切にしたほうがいい」
彼はその後、冗談交じりでそういったけれど、その言葉は余り私の耳には入ってこなかった。
私は呆然としていたから。
私を家族に?私に名を?
『相沢祐一』でない私を定義付ける何かを?
それはとても魅力的なことだった。
けれど、やっぱり私は私だから。名もない『私』が私だから。
「……やっぱり、私には無理です。『私』にとっての家族とは『私』でないときの家族ですから。
必要とされなかったことは寂しかったですけど、大切な思い出をくれた人たちですので」
そっとベットから降りる。
体にベットの柔らかかった感触が消え、足にカーペットの柔らかさが増えた。
「……私は卑怯者です。何かを与えないと私自身が必要だと思えなくなってしまいます。
ですから、私はこれから貴方にそれを強要させようとしている。貴方に甘えながら」
一歩ずつ久瀬光明に近づく。
「お願いします。貴方が、私を必要だという定義付けをしてください。家族以外の何かで。
私が私であること、その意味を私にください」
目の前まで来た。
「――貴方が」
ゆっくり手を伸ばす。
久瀬光明は苦々しい顔を浮かべていた。
それもそうだろう。
私は家族であることを拒んだのだから。
けれどどう思われようが私は必要とされたかった。
家族という形はとることはできないけれど、他のどんな形でもいいから。
そして。
「……君を助けた私の息子、貴明と言うのだが、息子の付き人になってほしい」
私は、私が私であること、その意味をもらった。
「承知いたしました。ありがとうございます、『光明様』」
光明様の手をとり、私の額にそっと当てる。
「今から私は貴明様付きのメイドです」
光明様は、苦笑していた。
――思えばあれは分岐だったのだろう。
私の人生における、一つの。とても大事な。
一つの運命だったのだろう――
そんな言葉がよみがえる、
例えばこんなKANON。とか。
……すいません。
こんな反転KANONでもいいのか?
久瀬家のメイドになった祐一。はたしてこれからどうなるのか。
いや、別に、ふと思いついた中の人がこれからがんばってくれそうなので
続きは書きませんがw
これで完結ということで。
反応が怖いのでさっさと吊ってきます。
>>362 続きがすげぇ気になるのですが。
といいつつ、自分も全然筆が進んでいません……スマヌ。
>>362 これ某HPの贖いみたいだ。
ものすごい続きが気になる・・・
貴重なkanonのSS、ぜひ続けて欲しい一品です。
>>364 確かに似てるな。
あそこは1年以上更新止まってるけど。
それはともかくとして、これで完結は勿体ないと思う。
GJなんで是非続いてほしい。
このスレが最近ネ申になっている
久瀬家じゃなくて久弥家だったら神だったのに…
【被魔法少女来栖川浩香 第2話美少女戦隊同好会ってなんですか?】
とりあえず、午前中の授業は無事に終了して昼休みになりました。
今日のわたしは御弁当持参(特訓の成果によるお手製)ですが、栞さんにお昼御飯をゆ
っくり食べられるところがあると誘われました。それで、マルチちゃんと一緒に栞さん達
に付いて歩いているのですが、結構遠いです。この体は余り体力がないようで、少し疲れ
ましたね。
さて着いた先は第17視聴覚室です。うーんこの学校やたらに広いから、今までこんな
場所があるなんて全然知りませんでした。それと理由はよくわかりませんが、どうも栞さ
ん達が自由に使える部屋のようです。
ああ呼び方が変わっていますけど、ご本人のご希望で名前で呼ぶことになったんです。
「美坂だとお姉ちゃんと紛らわしいですから名前で呼んでください」だそうです。でまあ、
自然他の皆さんも名前で呼ぶことになりました。
「浩香さん、マルチさん、わたし達のクラブに入りませんか?実はわたし達5人は同じク
ラブに入っているんです」
御弁当を突きだしたら、唐突に栞さんからお誘いです。
「えっと、申し訳ないのですが、わたし達はもう入るクラブを決めているですが」
そう、お姉様のオカルト研究部に入る、元に戻る方法を調べるためと、わたしの体って
未知の部分が多い為にモニターの必要がありますから、これは既定の方針です。従って
残念ですけど、このお誘いは丁重にお断りしておきました。
「それは心配いりません。わたし達のクラブは正規の部活動でなく単なる同好会ですし、
会員の多くが掛け持ちなんです。例えば澪さんは演劇部、あゆさんは料理クラブですよ」
栞さんはそう言われますけど、こればっかりは簡単には譲れませんね。
「でも、向こうのの活動って結構忙しいと思うんです」
「うーん、それは困りましたね」
それにしても、どうして栞さんはこんなに熱心にわたしを勧誘されるんでしょう?
「栞ちゃん、ぼく思うんだけど、浩香さんの入るクラブって」
「あっ、わかった!あそこなら大丈夫だよ」
あゆさんがなにか言われようとした途端、それを遮るように真琴さんが横から口を挟ん
できました。
「あっそうですね。あそこなら問題なしです」
栞さんもウンウンと頷いていますけど、置いてきぼりで意味がよくわかりません。思わ
ずマルチちゃんと顔を見合わせて首を傾げてしまいました。
「すいません、これじゃあわけがわからないですよね。わたしが説明しますね。浩香さん
達が入ろうと思っておられるのはオカルト研究会ですよね」
どうやら琴音ちゃんが説明役を務めてくれるようです。
「ええそうですけど、それがなにか?」
「だったら問題ありません。実はわたしを含めてクラブの数人が、名義上オカルト研究会
の部員なんです。そもそも会長からしてもそうですから」
「えっと、それってどういうことでしょう?」
「それは、わたしがお答えします。簡単に言うとギブアンドテイクですね。わたし達は研
究会の看板を使えるし、来栖川先輩は正規クラブに必要な部員数を確保できるってこと
ですね」
なるほど今の栞さんのお話で、かねてからの疑問が解けました。
お姉様と幽霊の部員だけでは規則上人数が足らないのに、どうしてちゃんと正規クラブ
として認められているんだろうかって、前から疑問だったんですよね。
「栞さん、それはわかりましたけど、一つ大事な質問があります」
「なんでしょう?」
「そもそも、あなた達のクラブってなんですか?それと、どうしてわたしをそんなに熱心
に誘って下さるんですか?」
「はいっ?」
一瞬栞さん鳩が豆鉄砲を食らったような表情になりました。
「あはは、御免なさい。わたしとしたことが失敗です。肝心なことを説明し忘れるなんて、
ちょっと先走りすぎましたね」
「栞ちゃんの悪い癖だよ」
「あゆあゆは人のことは言えないけどね」
「うぐぅ、ぼくはあゆあゆじゃないし、真琴ちゃんだけには言われたくないよ」
「なによー、あゆあゆのくせに生意気よ」
なんだか、真琴さんとあゆさんの喧嘩になっちゃいました。どうしましょう?
「はわわー、困りました。喧嘩は止めてください」
マルチちゃんは困惑気味です。
うーんでも落ち着いて観察してみると、これってどうもじゃれ合いみたいで深刻なもの
ではなさそうです。でもちょっと今は止まりそうにありません。話が進まなくて困るんで
すけど。
バシ、バシ!いつの間にか二人に横に回った澪さんがスケッチブックで二人の頭を
直撃。
「うぐぅ、痛いよ澪ちゃん」
「あぅー、澪いきなりなにすんのよー」
『大事な話の最中なの。喧嘩は止めるの』
「うぐぅ、そうだったね、わかったよ」
「あぅー。確かに今はそれどころじゃないわね」
どうやら、これで収まったようです。ホッとしました。
「じゃあ話を元に戻しますよ。わたし達のクラブは」
栞さんはそこまで言うと、芝居っけたっぷりの動作で、右手で澪さんが得意そうに掲げ
るスケッチッブックを指さします。で、わたしとマルチちゃんの視線が向いたの確認した
澪さんは、ページを一枚めくりました。
『ジャーン!美少女戦隊同好会なの』
なんですかそれは?驚きのあまりわたしは椅子から滑り落ちて、その弾みでスカート
が捲れてしまいました。周囲が女の子だけなのが不幸中の幸いですね。
「あの、見えました?」
恥ずかしいですが、否定してくれることを期待して一応はこう聞いてみます。
「パンツは見えなかったけど、ガーターベルトが見えたよ。浩香って古風なんだね」
真琴さん、ここは否定してくださいよ。真琴さんがそんなものを知っていたことは驚き
ですけどね。
『色っぽいの』
「うぐぅ、あれが女の色香ってやつなの?」
あゆさん、それは違います。
「そう言う趣味なんですか?うちのお姉ちゃんは勝負用だって言って隠し持ってますけど」
ああ美坂生徒会長ならさぞかし似合うでしょうね。美坂先輩は大人の色香の総合商社
みたいな方ですから。でもまあとりあえず、誤解は解いておきましょう。
「これは、その、お姉様に、その、来栖川の娘は、生足を見せては駄目だって、そう言わ
れて、その」
「あぅー、お姉ちゃんや美汐と同じ事を言ってる。二人ともそれで愛用してるんだ」
なるほどそれでご存じなんですね。それとそのお二人とは気が合うかもしれませんね。
「でも、わたし思い出したんですけど、来栖川先輩って生足の時もありましたよ」
栞さんにそう言われて気が付いたのですが、確かにそう言うときもありました。わたし
お姉様に騙されてるのでしょうか?
「あぅー、浩香って、「あさきゆめみし」の紫の上扱い」
『マイフェア・レディなの』
「うぐぅ、二人ともなにを言っているのかよくわからないよ」
そう言われれば、なにか着せ替え人形扱いだったような気も、わたしはお姉様の理想
の女の子に育成されているのでしょうか?
「あのー、皆さん。とりあえず話を本筋に戻しませんか」
ちょっと顔を赤くした琴音ちゃんの提案で、脱線しかけた事態が再び進展しそうです。
「そうでした、美坂栞今日3度目の不覚」
「栞ちゃん、それはもういいよ」
「えっと、いいですか?そのクラブって何をするんですか?」
ああやっと疑問を口に出せました。やれやれ。
「そのことについては私から説明いたします」
わたしの質問が終わると同時に隣の準備室に通じるドアが開き、真琴さんによく似た
少々年かさでポニーテールの少女が現れました。
「初めまして、来栖川浩香さん、マルチさん。私が沢渡真琴の姉で美少女戦隊同好会
会長、2年の沢渡祐です」
「初めまして、同じく2年で当会の経理担当の天野美汐と申します」
後ろからももう一人登場、どうやらこのお二人が真琴さんのお話の人物のようです。
「あっどうもご丁寧に、一年の来栖川浩香です。いろいろとよろしくお願いします先輩」
「はわわー、マ、マルチです。その、よろしくお願いします」
「はいこちらこそよろしく。で昼休みも残り少ないから簡単に説明します。名前が多少変
なので警戒しているみたいですけど、これは卒業した前会長・副会長の趣味で、深い
意味はないんですよ」
「はー、そうですか」
前会長と副会長ってどんな人なんでしょう?
「まあ一言で言いますと、校内おもしろ探検隊ってところでしょうか」
「へっぽこ校内探偵ごっこクラブと呼ぶ方もおられますね」
「あのー、今一歩イメージがわかないのですが」
「あぅー、なんでわかんないのよー」
「真琴、かんしゃくを起こしてはいけませんよ」
「あっ御免、美汐」
真琴さんって、天野先輩には従順みたいですね。
くいくい、振り向いたら澪さんがわたしの袖を引いています。
『あのね、とにかく面白いことするの』
「だからね、面白そうなことならなんでも顔を突っ込むんだよ。やっぱり事件はできたて
が一番だからね」
「あゆさん、たい焼きじゃないんですから。その言い方はちょっと」
「うぐぅ、そうかなあ」
なんだか変な人達ですね。
「これでだいたいわかってもらえたと思いますけど、まあ別に変なことをしているわけで
はないんですよ。変なのは所属人物くらいですから」
「祐さん、その言い方はあんまりですよ。他の人はともかくわたしはまともですからね」
「美汐さん、一人だけ逃げるのは卑怯ですよ」
「わたしにこの子達と同じレベルになれと言うのですか、そんな酷なことはないでしょう。
わたしはあの子達の仲間にはなりません。これ以上わたしを巻き込まないでください。」
『もう手遅れなの』
「澪さん!」
「あなた達は少々にぎやかすぎますね。しばらく私と来栖川さんと二人だけでお話ししま
す。しばらく誰も準備室に入らないでくださいね。では生きましょう来栖川さん」
沢渡先輩はそう言ってわたしの手を取ると、準備室へとわたしを誘うのでした。
「御免なさい、変と言うのは私の表現がよくありませんでしたね。私が言いたかったのは
つまり、うちの会員に必要な資質が変わった体験の経験に有ると言うことです」
沢渡先輩がドアを閉めての最初の一言がこれだったんですが、どういう意味でしょう?
「変わった体験、ですか?」
「そうです、あなたには重大な秘密がありますね?来栖川さん、いえ藤田さんとお呼びす
べきですか?」
ギクッ、なんで沢渡先輩がその名を知っているんでしょう?でも、かまをかけているだ
けかもしれませんね?ここは否定しておきましょう。
「藤田って誰でしょう?とんとお覚えがないのですが」
「隠さなくてもいいのですよ、藤田さん。この部屋には結界を張ってありますから。あな
たは私とある意味似た体験をされた方ですね」
「沢渡先輩、それはどういう意味なのでしょうか?」
「そうですね、では先に私の素性を証しましょう。私実はほんの2,3ヶ月前まで男だっ
たんです。と言っても精神だけで、この体は最初から女なんですけどね」
通常なら信じがたい話ですが、わたしという実例が有りますし、沢渡先輩はどうも嘘や
冗談を言うような人には見えません。さあ、どういうことなんでしょう?
【被魔法少女来栖川浩香 外伝半妖狐少女沢渡祐】
「信じがたいでしょうが、これは私の身に本当に起こった出来事です」
そう言って沢渡先輩が話し始めたとのは本当に信じがたい出来事でした。
両親の海外赴任の為にこの街にやってきた俺相沢祐一は、数人の少女と知り合ったり
再会したりした。それ自体は良いことなのだが、そのうちに彼女たちのうちの何人かが大
変な問題を抱えていることに気が付いてしまった。
妹のように思っていた天の邪鬼で悪戯者でそして甘えん坊な少女沢渡真琴、実は妖狐
だった彼女は、俺に再会するため人間になり、そして力つきて消えてしまった。
偶然知り合った美坂栞、不治の病で余命がほとんど無い彼女は、姉にその存在を否定さ
れ絶望の淵に沈んでいた。俺はどうにか姉である香里と栞の仲を取り持ち、栞に生きる気
力を取り戻させることはできた。だが、それで病気が治るほど世の中甘くはない、このまま
では彼女の命は長くないだろう。俺はそれをどうすることもできない。
昔一緒に遊んだ無邪気な月宮あゆ、彼女がずっと眠り続けていたなんて、栞の見舞いに
行って偶然病室を見つけるまで知らなかった。あの元気に走り回っていた少女が生霊だっ
たなんて。彼女もこのままでは、遠からず目覚めることなくこの世を去ってしまうだろう。
俺には彼女たちを救ってやることは出来ない。
絶望した俺は、無意識のうちにものみの丘で座り込んでいた。もう立ち上がる気力もな
いが、このまま死ぬのもいいよな。などという思いすら浮かんできていた。
ふと気が付いたら、俺の前にまるで昔の姫君のような衣装を着た真琴によく似た少女が
立っていた。
「相沢祐一さんですね。私は沢渡真琴と名乗っていた者の姉に当たる、真呼(まこ)と申
します」
「真琴の姉?真琴の姉が俺になんのようなんだ?」
「相沢さんは、真琴を蘇らせたいですか?」
「そんなこと、当然そうに決まってるだろう」
「そうですか、その気持ちはわたしも同じです。でも相沢さんの望みはそれだけではあり
ませんね」
この真琴の姉だという少女は、一体どこまで俺の事情を知っているんだろう?だが、まあ
そんなことはどうでもいい、彼女はもしかして俺の問題を解決する手段を知っているの
ではないだろうか?
「真呼さん、あんたの口振りだと真琴を、そしてあゆや栞を助ける方法があるんだな。も
しそうなら、もったいぶらずに俺に教えてくれ。俺はあいつらを助けたいんだ」
彼女はしばし躊躇うように口を開かず俺の目を見つめていたが、やがてなにかを決心し
たようだ。
「わかりました、たった一つだけ彼女達全員を救う方法が有ります。でも、その方法を使
うと、相沢さん、あなたの存在がこの世から消えてしまうんです」
俺は本当にに一瞬だけ躊躇ったが、すぐに返事をした。
「それでもかまわない。方法を教えてくれ」
「あなたは奇跡の力を持っているのです、そしてその力で一人だけなら救うことが出来ま
す。更に一人を救ってなお残る力と私の妖力を合わせれば、真琴を蘇らせることが出来
るのです」
「そうか、それで真琴を助けることは出来るんだな。だがあゆと栞、どちらかは助けられ
ない」
「そうです、それが限界です。でも、あなたは一人を見捨てることが出来ない」
しばらくの間重い沈黙が続いた。
「あなたは本来なら彼女たちのうちの一人だけを救うはずだったのです。他の二人の問
題には気が付かずに。でもあなたは知ってしました。そしてその中から一人を選ぶことが
出来なくなってしまった」
「そうだ3人とも同じように大切な妹達だ。事情を知ってしまった以上、誰か一人を見捨
てるなんて出来ない」
「そうですね。あなたはそう言う人です。では全員を救う方法をお教えしましょう。それ
は私とあなたの力を完全に同調させることです」
「なるほど、その為に俺の存在が消えてしまうんだな……。かまわないやってくれ」
「ではいきますよ」
彼女の言葉が終わると同時に、俺と彼女は裸になっていた。着やせするたちなんだ、
真琴よりいくらかはスタイルいいよな。じゃなくって、
「これはなんなんだ」
「落ち着いてください。これは私達が同調する為の儀式、わたしのリードに従って」
そう言うと彼女は俺に抱きつき、唇を合わせてきた。
その後は何がどうなったのかよくわからない。ただとても暖かで懐かしいものにつつま
れたような、そんな感覚だけを覚えている。
そして気が付くと、私はものみの丘で横たわっていました。はて、今の夢だったのでし
ょうか?いえ、そんなはずはありません。なぜなら、私の横に真琴が横たわっているの
ですから。
そして、真琴は息がありますね、ちゃんと生きているようです。
「真琴、真琴起きなさい」
「うーん、まだ眠いわよ」
「いいから起きてください」
「うーん、まだ眠いのに……あれっ、お姉ちゃんがいる」
「お姉ちゃん?真琴まだ寝惚けてるんですね。私は祐一ですよ」
「うそっ、祐一は男だもん、お姉ちゃんは女だよ」
「はい、私が女?」
「そうだよ」
真琴の言葉に驚いて下を見下ろすと、確かにうちの学校の女子用制服を着ていますね。
「真琴、あなた鏡なんか……持っているわけないですよね」
「うん、持ってない」
仕方がありません、少しはしたないですが体を触ってみましょう。
有るべきものが無くて、無いはずのものがあります。どうも真琴の言うとおり私は女の
ようです。これは一体どうしたことでしょう?
「あっ、お姉ちゃん胸元になにか挟んであるよ」
「えっ、どれどれ。うーん、これは手紙のようですね」
「なんて書いてあるの」
「今読んでみますから。ちょっと待って下さい」
手紙は、先ほどの少女真呼からのもので、それによると次のように様々な事態が起こっ
たのだそうです。
まず、私(つまり相沢祐一と真呼)は一つの存在になり、祐一の肉体と真呼の意識が消
滅してしまったのだそうです。すると私の今の状態は、真呼に肉体に祐一の意識が入って
いると言うことなのでしょうか。確かに私には祐一としての記憶しかありませんが。
そして、私の今の名は沢渡祐、相沢祐一は最初からどこにも存在していなかったことに
なるようです。これがつまり真呼が言っていた、相沢祐一の消滅なのでしょう。
さらに、妖狐一族には人化した存在は少なくなく、そのネットワークで私と真琴の新た
な身分が準備されているのだそうです。戸籍・学校から家や有る程度の財産まで。
至れり尽くせりのことですが、私はもう相沢祐一であったことは忘れて、真琴の姉、沢渡
祐として生きていくしかないようです。
最後にもう一つ重大なことが、私は妊娠しているのだそうです。そう今の私が生まれる
ための儀式で、祐一と真呼の子供を身ごもっているのです。
これは大変なことなのですが、幸いにも妖狐の妊娠はコントロール可能で、普通に十月
十日で産むこともできれば、例えば十年後に産むこともできるのだそうです。
そう言う事なら、まあ少なくとも高校を卒業するまでは産まない方が良さそうですね。
その後、手紙に書いてあった地図に従って新しい家で私達は暮らし始めたのでした。
それから、いろいろと調べてみると、あゆさんと栞さんは助かっていました。そして祐一の
ことを覚えているのはこの二人と真琴、後は天野さんだけだったのです。
これは直接奇跡の影響を受けた三人と、実は妖狐一族(それも霊格の高い天狐)の子孫
である天野さんだけに、記憶の改変が及んでいないと言うことなのだそうです。
ちなみに、天野は人化した天狐一族の姓、沢渡はその他の妖狐の姓です。沢は妖狐の
世界を示す隠語、そこから渡ってきたから沢渡なのだそうです。
つまり、実は子供のころにあこがれた沢渡真琴さんも妖狐の子孫なのです。もう何世代
も前に人化した一族で、ご本人には自覚がないそうなのですが。
それと、水瀬家はこの街に無かったのです。秋子さんと名雪はどこに行ってしまったの
でしょう?もしかして最初から存在しないことになっているのでしょうか?
もう向こうは私のことを覚えていないはずですし、親類でも知り合いでもなんでもない
のですが、やはり心配ですね。
その疑問はある日家でテレビを見ていたらとけました。某市民マラソンに参加した名雪
が、なんと二時間十分を切ると言う驚異的世界記録を出していたのでした。
「わたし走るの好きなんですよ。なんだか走っていたら知らない間にゴールに着いちゃい
ました。もう一回くらい走りたいくらいですよ」
いつもの笑顔で、そんなとぼけたコメントを言う名雪。そうか元気でやっているんです
ね。どうも彼女は陸上の有名校にいるようですが、とっても輝いていました。
どうやら、彼女は私と出会わない方が幸せなように思えます。名雪にとって私の存在は
無用、いえむしろ有害なものだったのでしょう。
「これが私の経験したことですよ。だからこういう事件には敏感なんです。まだいくらか
は妖力が残っていますしね。私はもうもとには戻れないのですが、あなたはまだ可能性が
ありますね。人生の先輩としていろいろお手伝いさせて下さいね」
こんなお話を聞いてしまっては、わたしも正直に自分の事情を話すしかないですね。
「と言うことなんです。それであの、とりあえず仮入会と言うことではどうでしょうか?」
「ええそれでかまいませんよ。歓迎しますよ浩香さん」
「ところで、精神が男性にしては随分仕草や口調が女性らしいですね」
「ああそれはですね」
そう言うと沢渡先輩は、悪戯っぽくニヤリと笑いを浮かべました。
「いやまあ、俺も本当はこんな風になら話せなくはないんだけどさ。この大人しそうな容
姿と全然そぐわないだろう。これと、あの話し方の二者択一だとどうしてもあっちになる
だろ。それにな、体がああ言う馬鹿丁寧なのに馴染んでて、あの方が楽なんだよ」
「はあ、そうですか」
「と言うことなんですよ。私は本当は相沢祐一の記憶を持っているだけで、本当は記憶を
無くした真呼なのかも知れませんね。あっ、もうこんな時間ですね。では放課後にまたお
会いしましょう。その時は他の会員を紹介しますし、来栖川先輩もお呼びしておきますね」
こうして、わたしの最初の昼休みはとてつもない体験を持って終了しました。
>>368-379 第2話&いきなりの外伝で、長々とすいません。
なにか名作の後に投下するのは気が重いのですが。
なお本作の主役はあくまで浩香で沢渡祐は脇役です。
ちなみに制服は個人的で好みでONEのものと自分の脳内では想定。
祐は一応真琴ソナリオを基本に、あゆ、栞にも手をかけた状態と想定しています。
なお舞にはこの段階では会ってさえおらず、名雪とは単なる従兄弟です。
次回「第3話暗闇司令って誰ですか?」、書けたらいいな。
>>368-379 美少女戦隊同好会に勧誘&沢渡祐(反転祐一)キター!
浩香たんはガーターベルト着用ですか。またピンポイントで萌えさせてくれる。
「校内おもしろ探検隊」だとか「へっぽこ校内探偵ごっこクラブ」とか…
前会長・副会長って雫ヒロインズだったりして。
(って、あれはアストラルバスターズか)
暴走生徒会長編
雨が静かに振り始めたある日の午後、私は生徒会室へと向かっていた。
あの桜並木を残すという願いが叶ったというのに、なぜこんな所にいるのだろう。
昨日も会議、今日も会議。私の居場所はもはやあそこではないはずだ。
生徒会長に就任したその日から私と朋也は別々の道を歩んでいった。
俺達にかまっている暇はないだろ、お前にはやることがあるはずだ、
そう背中を押された。励ましてくれたんだと思う。やさしいからな、あいつは。
でも、励ましだとわかっていても、まるで拒絶されたように私は感じてしまった。
つらかった。全てを諦めて朋也の傍にいたい、そう思った。
だけど、そんなことをしたら私はきっと駄目な人間になる。
堕落した私はきっと彼の重荷になってしまうだろう。
それに夢を投げ出した私を朋也が受け入れてくれるはずがない。
だから・・・だから、両方を手に入れることにした。片方を少しの間だけ犠牲にして。
昔の夢はこの手に掴むことができた。あとは今の私の願いを叶えるだけだ。
そしてそれは少し手を伸ばせばすぐ届く、はずだった。
「手を伸ばす相手がいなくなるなんて反則だぞ、朋也・・・」
考え事をしていたせいか、目の前にいる人物に私は気がつかなかった。
「あら、智代じゃない。なんか辛気臭い顔してるわね」
「・・・藤林か、こんな天気だというのに元気なものだな」
「あたしはね、やることがたくさんあるのよ。いちいち天気なんて気にしていられないわ」
「うらやましいものだ・・・目標があるということは」
「あんたにはないわけ?とも・・・っとと」
「ところでさ、岡崎朋也って名前に聞き覚えがある?」
「朋也がどうかしたのか?・・・まさか見つかったというのかっ!!」
「いたっ、そんなに腕を強くにぎらないでよっ!・・・どうやら覚えてるみたいだし、
教えてあげるわ・・・同志は多いに越したことはないしね」
全力で朋也の教室に向かっていると、ドアを開けて出てくる人物が二名。
春原ともう一人、どこか懐かしい感じがする女生徒がそこに立っていた。
藤林の話が本当だとするとあれが・・・
「朋也っ!」
「あれ、智代じゃない・・・ってまた朋也って言われたような気が・・・」
「ひいいいっ、智代ちゃん!?・・・あー、岡崎、ぼ、僕ちょっとトイレいってくる」
そういって春原はさっさと行ってしまった。気を使ってくれたのだろうか。
初めて春原に感謝した。
「あなたは・・・あなたは本当に岡崎朋也なのかっ!?」
「あら、智代もどうやら覚えているようね。ホント、なんなのかしら・・・
そうよ、私は元・岡崎朋也、現・岡崎朋美よ。ともぴょんって呼んでもいいわよ?」
ああ、帰ってきてくれたんだ。私は感極まって朋也に抱きつく。
「と、智代、どうしたのよっ!?」
「バカ・・・勝手に居なくなるなんて反則だぞ・・・せっかく夢を叶えたのにお前はいない。
誰よりもまず朋也に報告したかったというのに・・・」
「智代・・・」
「守ったんだ、弟と一緒に見たいと思った桜並木を。叶えたんだ、私の夢を・・・
だから、だから私はもう・・・」
「会長っ!」
そのとき、いけ好かない男がいけ好かない名称で私を呼んだ。
生徒会室へと向かっている最中、僕は会長をみつけた。
「おや、会長。もうすぐ会議が始まるというのに何処へ行く気ですか。
・・・それに生徒の見本となるあなたが廊下を走るのはどうかと思いますがね」
「そんなことを言っている場合じゃないっ!朋也が、朋也がっ!」
立ち止まりもせずに会長は走り去っていった。
朋也?どこかで聞き覚えがある名前だ。朋也・・・朋也・・・くっ、なんだ・・・
頭が割れるように痛む!・・・・・・思い出した、一時期、会長と一緒にいたあの女のことか。
岡崎朋美。あの人が高みへといくのに障害となる人物。別に彼女自身に恨みは
ない・・・つもりだ。しかし、会長の足かせとなりうる恐れがあった。
だから僕は余計なことと思いながらも、付き合うのをやめるように忠告した。
彼女はこんなところで終わるような人物ではない。そう、何処までも続く
空の高みまで僕たちを連れて行ってくれる人だ。
・・・お前もそれがわかったからこそ身を引いたんじゃなかったのか。
「なぜ今になって再び姿を現した、岡崎・・・朋美」
あの女の姿を思い出そうとするが、現れたのは見覚えのない男子生徒。
まあいい、会長の後を追わなければ。とにかくあの女と会長を逢わせてはならない、
僕はなぜだかそう思った。どんな女だっただろうか、しかし頭に浮かぶのは見知らぬ男。
くそっ、岡崎朋美の姿はどうしたんだ。どうしても思い出せない。
苛立ちながら後を追っていると、廊下の先で会長が見知らぬ女に抱きついているのが見えた。
「会長っ!」
遅かったか!?僕が呼びかけた声に振り向く会長と岡崎朋美らしき女生徒。
・・・・・・・・・っ!!!
私と朋也が話しているとあの男が息を切らせながら私達の所へとやってきた。
「・・・なんだ、お前か」
「智代、この人は?」
「ああ、彼は副会長だ。もうすぐ会議が始まるから呼びにきたのだろう。
・・・今はそれよりも朋也と一緒にいたいのだがな」
「あー、どこかで見たことあると思ったら、あの男か」
「朋也はこの男を知っているのか?」
「ちょっとね」
(確か女になる前に智代にちょっかいを出すなとか言ってきた奴ね。本当は聞く
義理もなかったけど、智代と陽平が一緒に居るとなぜかイライラし始めていたから、
ちょうどいい機会だったし智代にご退散いただいたんだったわ)
「それにしてもさっきからまったく動かないんだけど、この人」
「どうした、副会長」
「・・・しい」
「何?聞こえないんだけど」
「う」
「「う?」」
「う、うつくしいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!なんて美しいんだ
君は僕は今までこんなに美しい人をみたことがない確かに会長はとても綺麗だと
思っていたしこんな人と一緒に高みをのぼれるなんて夢のようだと思っていた
しかし今君と逢って僕は初めて美しいということがどういうことかわかった気が
するああ貴女は女神なんだろうか僕は幻を見ているのかいや幻でもいいこの時が
とわに続いてほしいいやでももしかしたらこれは現実かもしれないそうだこの手で
その白魚のような手を触ってみようそうしよう!!」
マシンガンのように一気にしゃべると副会長は私を押しのけ朋也の手をとって頬擦りし始めた。
「んなっ!?」
「あああああこの感触は本物だこれは現実なんだもう僕は止まらない止められない
聞いてください朋美さん僕は今まで高みを目指すことしか頭にありませんでした
でも貴女に出会って気づいたんです僕の足元には何処までも広がる大地が続いている
ことをそう空の高みは会長で何処までも広がる大地は貴女だ僕は貴女という大地を
見るために高みを目指したんだそうだそうにきまってるだってこんなにも大地が美しい
ということに気づいたのだから貴女にくらべれば会長なんて貴女を眺めるために使うだけの
ただのスペースシャトルいや貴女という美しい緑の大地から切り離され遠くで寂しく漂う
スペースデブリだ朋美さん僕は貴女とともにいつまでも歩いていきたい二人で手を取り
この二本の足でいつまでもいつまでもさあ一緒に歩きましょうさあさあさあさあさあ!!!!!!」
「ひ、ひいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃっ!!!」
私が固まっているその横で副会長は朋也の手を握り締め、目をギラギラさせて見つめている。
「た、たすけてぇーーー!陽平ーーーーーーーーっ!!」
「あ、やばい、本当に腹が痛くなってきた。い、いた、いたた。お腹の中で
明智光秀が謀反をおこしてるうっ!な、なにをこざかしいひねり出してくれるわ!」
「と、朋也に、朋也にさわるなああああああっ!!」
ズガアァッ!!!
渾身の蹴りがおぞましい生き物にヒットすると、それは廊下を十数メートル滑空し、
やがて見えなくなった。
「た、助かったぁ・・・」
恐怖が腰にきたのか、朋也はその場にへたり込んでしまった。
「朋也、無事かっ?」
「おかげさまでね・・・ありがとう、智代、助かったわ」
「朋也が無事ならそれでいいんだ」
「ふふ、智代ったらうれしいこといってくれるわね」
「朋也・・・私が言う事をよく聞いて欲しい。私は朋也が男でも女でもどちらでも
かまわない。ただ、もう私の前からいなくならないで欲しいんだ・・・朋也と出会って
私はとても楽しかった。でも、もう失うことには耐えられそうにない・・・だから
・・・だからこれからは一緒にいてもいいだろうか・・・・・・」
「智代・・・そんなにまで私のことを・・・もちろんよ。智代がいたら私も楽しいし、
また陽平と三人で馬鹿をやりましょう」
「・・・朋也、もうひとつ言っておきたいことがあるんだが・・・確かに男でも女でもかまわない、
しかし春原との仲を認めたわけではないからな」
「えっ!?」
「ふふ、春原には破滅の道が待っているだろうが、私と朋也は二人で何処までも
一緒に歩いていこう・・・さて、そろそろ会議が始まるので私は行くぞ」
そういい終わると智代はすっきりした顔で颯爽と歩いていった。
「なんなの・・・?」
「謀反があああ、謀反がとまらないいいい!ををををををを!!」
「ああああああああああああああああああああああ朋美さん・・・」
開き直った智代と、まっさかさまに地獄に堕ちていった男の話ですた。
今回の春原はトイレいって戦をしているだけだったもよう。
新作が立て続けにでてるし、最近のスレは活気があっていいですね。
>>388 ああ、智代かっこいい(ぇ
何か朋美と智代の関係いい感じに進行しそう。
ただ春原の存在が弱いような…
もっと出番出してやって欲しいと思う一人です。
>「でも女の子になったことは重要じゃないんだね・・・」
>私は朋也が男でも女でもどちらでもかまわない。
朋也は男でも女でもモテモテですね。 てゆーか、この場合好いてる方に問題がある気がしますがw
部活発足
コンコン
「失礼します」
「なんだ、副会長か。どうした」
「部活発足申請の届けが出ていましたので持ってまいりました。すでに学園長の
許可もでています。」
「ふむ、あとは私が許可をだして受理するだけということか」
「はい」
そういって差し出された用紙を受け取る。
「しかしこんな時期に部活発足とはめずらし・・・い・・・・・・な・・・なんだこれはっ!」
「なんだとは?」
「これだっ!この部活は一体なんだと聞いているんだっ!」
「ヴィーナス朋美を愛でる会のことですか?」
「そうだっ!なんだ、そのふざけた部は!そもそもこれは部ではなく
ファンクラブと言うものだろう!そんなものが認められると思っているのかっ!
というかこれお前が発案者だろうっ!!」
「・・・お言葉ですが、先ほども申した通り学園長からの許可はでているのですよ。
それが意味することはおわかりですね?」
「くっ」
用紙を改めて見てみると確かに学園長の判子が押してある・・・おまけに
部費まででているではないか!一体何をしたんだ、この男・・・
「し、しかしだな、同好会ならともかくこのような個人的な部をさすがに認めるわけには・・・」
「会長・・・許可が出ている以上、これは公に認められているということなのですよ。
個人の感情が出ているのは会長のほうではないのですか?」
「うっ・・・」
明らかにこの男の個人的暴走によるものなのに反論できないのはなぜだ・・・
しかし、このような部を認めてしまったら朋美に魔の手が・・・
考えろ、考えるんだ!何かいい方法は・・・そうだ!
「ふう、わかった。受理しよう。ただその前にひとつ条件がある」
「条件ですか?なんでしょうか」
「正式に許可はとったとは言っても、どうせこの部はお前の手によるもの
だろう?どうやったのかは知らないがな。だから私をこの部に入れて欲しい」
「ほほう、会長も部にはいりたいと・・・まあいいでしょう、
では会長も部員として「部長だ」・・・は?」
「私を部長にして欲しい」
「し、しかしですね、部長は僕がやる予定でして・・・」
「そうでなければ認めるわけにはいかない」
「・・・いいでしょう。まがいなりにも貴女は僕が一度は共に高みに立ちたいと
思った人だ・・・信じてますよ」
「ありがとう、悪いようにはしない」
あくまでも朋美に対してだけだがな。
私は部長の欄に自分の名前を書き込んだ。
「ところでこの部には顧問がいないようだが、どうなっている」
「この部に限り顧問=部長なのですよ。よって部長の権力はより強いものと
なっています・・・使いどころを間違えないで、よく考えて執行してくださいよ、会長」
それは好都合だ。
「わかった。受理しよう。では、今からこの部を正式に発足する。
部長は私、坂上智代だ。よろしく頼む」
「はい、よろしくお願いします、会長。これからは共に朋美さんを
愛でて「では、部長として最初の指示をだす」は、はあ」
そこで私は一息つくとにやりと笑いこう言った。
「お前は退部だ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「ちなみに再入部は認められないからな」
「・・・・・・」
「オ・・・・・・」
「オンドゥルルラギッタンディスカー!!」
どぐしっ!!
さて、これはありがたく有効活用させてもらおう。不本意だが藤林にでも相談して
みるか。私は用紙を持って彼女がいるであろうあの部屋へと歩き出した。
外伝4ですた。朋美がまるっきりでてないので
反転要素が皆無です_| ̄|○
>>389 春原の存在は故意的に抑えてますた。
とりあえず主要人物が朋美とどう絡むかを最初に書きたかったので。
これから春原が(別次元で)大活躍しますのでご期待ください。
ついでにありえない角度からのアプローチも・・・
>>390 基本的に積極的にアプローチをしてくるのはあの二人くらいの予定です。
個人的に智代と杏はそっち系も結構似合いそうで、いじりやすいです。
396 :
名無しさんだよもん:04/08/25 22:06 ID:uQUI0/0o
あげ
【被魔法少女来栖川浩香 外伝叔母様?襲来】
さて無事学校に通えるようになって半月経ちました。そろそろ学校にも慣れてきた休日
の午後、わたしとお姉様はお姉様の私室のテラスで優雅にお茶など楽しんでいました。
広い室内にいるのはわたしとお姉様の他、マルチちゃんとお姉様付きのメイドさんの花
右京マリエルさんと早乙女メイさんだけです。
お二人ともまだ10代で素敵な女の子なんですが、実はミセスなんです。もう一人のお
姉様付きの美里まほろさん、彼女は今日はお休みなんですけど、彼女もやはり10代のミ
セスさんです。
実はこの3人がわたし女性修行のお師匠様、そんなわけでちょっと頭が上がらなかった
りもします。
マリエルさんお手製のスコーンなど摘みながらのおしゃべりで過ぎてゆく平和な午後、
ああ平和って本当にいいですねえ。
そう天気もいいし気温も程良く、メイさんの入れてくれたロイヤル・ミルクティーも美
味しいです。
いろいろお話ししているうちに、一つ思い出したことがあります。ちょっとお姉様に聞
いてみましょう。
「お姉様、一つ質問があるのですけど」
「…………(なんでしょう)」
「お姉様って、妹さんがおられるのですよね。どんな方なんですか?」
「……………………(綾香ちゃんはとっても元気が良くてわたしの自慢の妹です)………
……………(わたしには出来ないことをしてしまうのが羨ましいです)」
「素敵な方なんですね」
「……………………(そうですね、浩香ちゃんの素敵な叔母様です)」
えっ、今お姉様が変なことを言われましたよ。
「はいっ、叔母様ですか?」
コクコク。
「……………………(遺伝的には浩香ちゃんの叔母になりますよ)」
それは確かにそうですけど、高校2年生をつかまえて叔母様はちょっと気の毒では?
「でも、それだとお姉様は、お母様ですよ」
フルフル。
「……………………(それはそれ、これはこれ、わたしは又従姉妹で姉代りです)」
お姉様、それはちょっとどうかと思います。でもお姉様には口答えできないんですよね。
バーン、突然部屋のドアが開いて誰かが駆け込んできました。
「姉さん、元気ー?」
姉さんと言うことは、この方が綾香さんなのでしょうか?
「……………………(綾香ちゃん、突然帰ってきたから驚きました)」
「うんまあ気分よ、ってあれ、その子は誰?なんか余り見覚えがない子だけど」
「……………………(この子は、わたし達の又従姉妹の浩香ちゃんですよ)。……………
…(わたしの学校の1年生になります)」
「えっと、そんな親戚いたっけ?」
綾香さんは疑問に思っているみたいですね。大丈夫でしょうか?
「……………………(浩香ちゃん、綾香ちゃんにご挨拶しなさい)」
「わかりましたお姉様。綾香叔母様、又従姉妹の来栖川浩香です。これからよろしくお願
いします」
「叔母様?ちょっと今聞き捨てならないことを聞いたんだけど」
あっ、思わずぽろりと、綾香さん睨むと怖いです。
「綾香様落ち着いてください、この方が綾香様の姪である可能性は約99.99987%
です」
はっ、この人誰でしょう?
「セリオ、そんなことどうやって調べたのよ」
「先ほどこの方の髪の毛をいただきDNAを解析しました。その結果この方が芹香様の娘
である確率が先ほどお話しした確率です」
「まあ姉さんの娘ならわたしの姪になるけど……。でもこの子、高1にしては幼いけど、
いくらなんでも小学生には見えないわよ。まさか姉さんが幼稚園の時に産んだ子だって言
うの?」
「それはわたしにもわかりませんが、確率的にはほぼ間違いあいません。それと、父親と
思われる方の遺伝情報も検索可能です」
まずいです。誰だか知りませんがこのセリオさんという方はそんなことまでわかってし
まうんですか。どういう風に説明しましょうか。
「……………………」
「えっ、この子は未来から来たわたしの娘です。魔法の実験で間違って召還されてしまい
ました。ですって、じゃあ父親は誰なのよ」
お姉様そういう設定にするんですかー?じゃあわたしもなにか言わないと。でもえっと
えっとどうしましょう?なにか言わないと不審に思われます。でもそんな未来の記憶なん
かあるわけないし……。
えーい、しょうがないもうやけです。
「綾香叔母様、わたしはその時代の記憶がないんです。だからお父さんも覚えてません」
「………………。……………………………」
「多分召還の影響だと思います。それとも未来をかえさせないための安全装置でしょうか。
って、まあそういうものかしら。ただねえ浩香ちゃーん、叔母様は止めてよね。綾香姉さ
んとか、綾香お姉様でも良いわよー」
綾香さん、その目つき怖いです。もうわたしとしては、ただコクコクと頷くしかないじ
ゃないですか。
「綾香様、この方の父親は約99.99976%の確率で芹香様の学校の2年生藤田浩之
という方だと思われます。ただこの方は現在失踪中です」
わー、まずいです。名前がばれちゃいました。
「なに、姉さんと子供を捨てて消えちゃったの?随分無責任な男ねえ」
うっ、うっ、胸に堪える言葉です。わたしが悪いんじゃないのにー。
「…………………………」
「あっそうか、まあ確かに姉さんの言うとおりね。まだ浩香は生まれてないわけよね」
そうです、そのとおりです。わたしお姉様とやったりなんかしてません。逆におもちゃ
にはされてますけど。
「ふっ、まあいいわ。その藤田とか言う男、帰ってきたら徹底的に鍛えてやるわ」
怖いです。それじゃあわたし元に戻れません。
「それはそうと、浩香のその服装は姉さんの趣味なの?可愛いんだけど、ちょっと地味よ
ね。いいわ、今日は休みだからわたしがコーディネイトしてあげる。来なさい浩香」
「あっ、綾香姉様、待って下さい。あーれー」
その後、わたしは夕食まで綾香姉様の着せ替え人形にされてしまいました。夜は夜でお
風呂でおもちゃに……。
「うっうっ、わたし汚されてしまいました。もうお嫁にいけません。グスグス」
「浩香は大げさねえ。こんなの単なるスキンシップよ。姉さんに似て純情なんだから」
「綾香様、おふざけは大概にされないと、素人にはきつすぎますよ」
「………………………(綾香ちゃんは女好きの度が過ぎます)………………(浩香ちゃん
可哀想に、よしよし)」
「お姉さまー、グシュグシュ」
お姉様の胸で泣くのはとっても気持ちがいいです。お母さんみたいです。
「ちょっと姉さん、セリオ、その言い方はあんまりじゃない。それとわたしが叔母様だっ
たのに姉さんがお姉様ってのはどうも納得いかないわね」
綾香姉様はどうもご機嫌な斜めのようです。
【ミスキャスト3 今度は東鳩?】
俺神岸明(あきら)高校2年生、海外転勤になった両親と別れて今日からこの北の街の
叔母さんの家でにお世話になる予定。
それで今は待ち合わせ場所であるこの駅前のベンチで、迎えに来るはずの従姉を待って
るんだけど、予定を2時間も過ぎたのにまだ来ないんだな。
「やあ明、遅れて後免。雪が積ってるぞ」
俺の目の前に立っているのは身長170センチ以上はありそうな、やけにひょろりとし
た少女だ。長身だけど全然女らしくない体つきで、おまけに今は男物のコートにジーンズ
だから後ろから見たら男と間違えるかもな。
ただし前から見て間違えるやつはよほどの近眼だろう。はっきり言ってわが従姉ながら
相当な美人だからな。
それにしても7年前も俺より幾分背が高かったけど、その差が縮まるどころか余計に開
いてるぞ。こっちは公称160センチ、実は159センチこそこしかないって言うのに。
「おーい、どうした?君明だろう?あたしだよ従姉の藤田浩子。それとも怒っちゃってる?
ごめん、あたし寝坊でさあ。ほら、これあげるから機嫌なおしてよ」
まあ多少は怒っていたんだが、こんな風にあけすけに出られるとどうも怒りが失せてし
まうんだな。ただしもう少しくらいは無視したい気分なわけで。
「ねっ、ほら明が大好きなくまさんの縫いぐるみだよ。遅れたお詫びと7年ぶりの再会の
お祝い。ねっ、ほら明くーん」
くっ、確かに俺はくまが好きだ。だがしかしこんなところで縫いぐるみを渡されたらま
るで子供みたいじゃないか。身長の差もあってまるでお姉さんと弟だぜ。
「もう反応悪いな。これとるのにわざわざ片道10分かかる商店街のゲーセンに行って、
さらにこれゲットに20分近くかかったのに」
「あのなー、遅れてるんだったらそんな寄り道せずにとっとと来いよな」
「よかった。やっと口を聞いてくれて。じゃあ行こうか明」
だめだ、人の話を全然聞いてない。こういう所は前と全然変わってないな。
「はいはい、わかったよ浩子」
結局いつもこいつのペースにはめられるんだよな。仕方なく熊の縫いぐるみを受け取る
と、俺は浩子について歩き出した。
しばらく歩くと藤田家に到着、まあごく普通の民家だ。
「おじゃまします」
「明、他人行儀だね。今日から一緒に暮らすんだからね」
「って言っても、まあ最初の挨拶はこれだろう」
「そうかなー?」
「あらいらっしゃい、明ちゃん。おかえり浩子」
玄関が開いて俺を迎えてくれたのは、浩子よりむしろ俺によく似た小柄な女の子だ。
「えっと、お世話になります。で、浩子に妹っていましたっけ?」
「あらあらまあまあ」
「あのねえ、人の母親をつかまえて妹ってなによ」
心底楽しそうにニコニコと笑うその少女の横で、浩子が幾分不機嫌な声でそう答える。
なんで不機嫌なんだ?
って、ちょっと待って下さい、今不思議な言葉を聞いたような……。
「えーっ!もしかしてひかりさん?うそだよ7年前より若返ってないか?」
「あらあら、明君お上手ね」
ひかりさんはとっても嬉しそうだ。一方浩子の方は……。
「あんた随分お世辞が上手くなったわね。あんたは可愛いし小さいからきっとお姉様方に
随分可愛がられたんでしょうね?」
こいつどうしてそんな皮肉っぽい言い方をするんだ?
「うるせー!背のことは言うな!このがりがり背高女、洗濯板の電信柱!」
「むっかー!チビのくせに生意気」
ゴン、ゴン。
「いってー!」
「痛い!」
「はいはい、喧嘩止めてね。仲良くしない子は夕食抜きよ」
「ぐっ、わかりました」
「ああもうわかったわよー」
ひかりさんにお玉で頭を叩かれてとりあえず再会早々の喧嘩は終了。なんか小学生に戻
ったような気分だな。
翌日は誰かが廊下を走り回音で目が覚めた。それで廊下に顔を出してみると、案の定浩
子だったわけで。
「おい浩子、朝から何を騒いでいるんだ?」
「ああ明、時間と制服がないんだよ」
「制服?ああ昨日着ていたたやけに派手で変な服のことか」
「そう、あの嫌になるほど派手で、とんでもなく奇妙な服よ」
「あれなら、ひかりさんが洗濯するって言ってなかったか?」
「ああそう言えばそうだね。ありがとう明」
「どういたしまして。それとな浩子、朝はおはようだぞ」
「うん、おはよう。けど明は細かいよ」
浩子のせいで目が覚めてしまったので食堂に降りて座っていたんだけど、しばらくする
と浩子が制服を持って駆け込んできた。
「制服ちゃんとあったよ、明の言うとおりだったよ」
そう言って俺の目の前で制服をヒラヒラとさせる。
「それは良かったな。だけどその制服まだ湿ってるんじゃないのか?」
「来ているうちに乾くから大丈夫だよ。ってもう時間がないよー」
そう言って浩子は外の駆け出していった。まあ○○は風邪ひかないって言うから大丈夫
だろう。ところで今気が付いたんだけど、今日はまだ休みのはずなのに浩子はなんで制服
を着て学校に行くんだ?
「あの子は今日も補修なんですよ」
ってひかりさん、俺今なにも言ってなかったと思うんだけど。
「それは主婦の秘密です」
そうですか。どうもこの人には全てを見透かされている気がする。
浩子は補修で夕方まで帰ってこないそうだから、暇つぶしがてら街へ出かけてみると、
食逃げを敢行する頭に二本の触覚を装備した貧相な少女を見かけた。こうしてみると、日
本も結構貧富の差が大きいんだよなと実感させられる出来事だった。
その後は散歩がてら学校の位置を確認してから藤田家に帰宅。
翌朝、昨夜夜更かししたせいで起きてこない浩子を起こして、一緒に通学する。校門前
で後から浩子に抱きついてきた可愛らしい少女がいた。
「ひーろこ、お久」
「なんだ、雅美か。お久って、昨日電話で話したじゃない」
「だって、合ったのは三日前でしょう。毎日浩子の顔を見ないとさびしくって」
なんだこの女、俺を無視して、しかも俺の浩子になれなれしくしやがって。可愛い顔し
て結構性格悪いかも。
「浩子昨日は濡れた制服を着て登校したんだって、本当にしょうがないわね浩子は」
「雅美、早耳。一体どこから聞いてきたのよ?」
「うふふ、わたしは浩子のことならなーんでも知っているのよ」
あっ、こいつ今浩子に見えないように俺にアカンベーしたぞ。根性曲がり。
「あっそうだ、紹介しておくよ。雅美、これがわたしの従兄弟の神岸明。で明、この子は
わたしの幼なじみで親友の佐藤雅美」
やれやれ、やっと俺のことを思いだしてくれたか。
「雅美よ、よろしく神岸君」
「明だ、まあよろしくな佐藤さん」
お互いに表面上はにこやかだが、敵意を隠した遣り取り。間違いない、この子も浩子を
狙ってるんだな。これは油断できないよ。
実際別れ際におりにだけ聞こえるように小声でこう言い残していったからな。
「浩子はずっと前からわたしの物って決まってるのよ。可愛い浩子は、あなたなんかに絶
対に渡さないわ」
適当に転校の挨拶をすまして浩子の隣の席に座る。斜め後ろの佐藤の視線が痛い。
「おいあんた」
うん、後ろの席のやつが声をかけてきたな。
「君は誰だ?」
「長岡保(たもつ)だ」
「そうか俺は神岸明、ってさっき挨拶したから知ってるよな」
「いや、俺は前から知ってたよ。なんせ校内一の情報通だからな。でさあ、校内お得情報
を買わないか?今なら転校紀年出血大サービスでお安くしとくぜ」
「君変なやつだろう?」
「そうか?」
どうも疲れるけど、面白そうなやつだ。佐藤はともかくこいつとなら仲良くやれそうだ。
放課後商店街をうろついていたら再び食逃げ少女に遭遇、市民の当然の義務として追跡
する。壮絶な追跡劇の後、ついに街路樹の側で追いついてタックルしたら、少女は街路樹
に頭を激突させて気絶した。
それはかまわないのだが、その弾みで雪が落ちて別の女の子が下敷きになったらしい。
可愛らしい悲鳴でそのことに気が付いて、雪から出ている紫の髪を頼りに女の子を掘り出
す。食逃げ少女の方は、その間に意識を取り戻して逃げたらしいが、まあそれはどうでも
いいよな。
気絶している女の子がなかなか意識を取り戻さないので途方に暮れていたら、佐藤が通
りかかった。
「おっ、丁度良かった。この子のことを知らないか?」
「わたしには妹なんていないわー!」
聞いてもいないのそんなことを叫んで佐藤は逃げ去ってしまった。滅茶苦茶不自然な態
度だけど、いったい何だったんだ。結局その後通りがかった浩子に手伝ってもらって、女
の子を交番に運び込んだ。なにか寝言を言っていたけど。
「うーん、わたしにレズのお姉ちゃんなんていません。私に近づくと危険ですよ。でも浩
子さんの背中は素敵ですね」
その後その女の子には会っていない。あとで交番で聞いてみたら、病気で入院している
んだそうだ。気の毒にな。
翌日、ひかりさんに頼まれて買物をした帰り、俺の前に立ちはだかる影が。
「あんただけは絶対にむかつくのよー!」
そう叫んで俺に襲いかかってきたのは、髪をツインテールにしたちょっとつり目の意地
悪そうな女の子だった。
「こらっ、いきなり襲いかかるな!せめて名前くらい名乗れ」
「あぅー、岡田、岡田彰布よー」
「そりゃあ、男の名前だー!」
「あぅー、だってその名前しか覚えてないんだもん」
そう言えば、なんか昔罠から助けた小熊に阪神の岡田のファンだって言ったことがあっ
たな。なんてことを唐突に思い出したりした。
その後自称岡田彰布は藤田家に住み着いてしまった。以来毎日、ノートに落書きする等
の実にくだらない嫌がらせの連続だ、なんでだよー。
数日後のある日のこと、浩子が忘れたノートをとりに夜の学校にやって来た俺の目の前
に、金髪で弓を構えた女の子が姿を現わした。
「わたしは魔物を狩るものね。覚悟!」
そう叫ぶとその女の子は俺に向かっていきなり弓を射てきた。
「わっ、危ないじゃないか。いきなり何するんだ」
慌ててよけると、そう怒鳴り返す。
「ふっ、わたしの一の矢を避けるとはさすがね。でも、次は外さない。今度こそ、狩るね」
人の話を聞いてねえ。なんだよこいつ危ないやつだぞ。駆られるのはごめんな以上、俺
としてはひたすら逃げるしかないな。
「待てー!魔物逃げるなー!」
「だいたい魔物ってなんなんだよー?」
「知れたことね。わたしの浩子に手を出す不埒な魔物は、絶対に狩るね」
「わー、お前は女だろうが。それに俺は魔物なんかじゃねえ」
「ふっ、愛に性別も国境も関係ないね。細かいことは気にしないね」
まったく、こいつも百合女かい。
「気にしろ!それととにかく、止めてくれー!」
その後どうやってその場から逃れたのか、全然覚えていない。ああ酷い目にあった。
翌日の昼休み、廊下を歩いていたら金髪を見つけたので速攻で回れ右をして退散した。
ところで、なにか横の方に黒髪のお嬢様っぽい人がいたな。
「………………(せめて台詞くらいは言わせてください)」
幸い、その後その二人には会っていない。なお保君情報によると校内で弓を射たせいで
退学になったという話だ。まあ考えてみれば当然だよな。
「はわわー、校内で乱暴する人は生徒会長命令で退学ですぅ」
それにしてもメイドロボットが生徒会長だなんて、つくづく変な学校だ。ひょっとして、
誰もやりたがらなくて押しつけられたのだろうか?
ある日の放課後、岡田のやつが校門前で俺を待っているようだ。あいつは今日はどんな
嫌がらせをする気だろうと、憂鬱な気分で岡田を見ていたら、俺に話しかけてきた三つ編
みで眼鏡の妙に発育のいい少女がいた。
「あの子、あんたの知り合い?」
おやこいつ、アクセントが関西弁だな。
「まあ、そんなとこだ」
「そうかー、あいつ目茶むかつくやろう」
なんだこいつ、確かにそうだが普通そんなこと初対面の人間に言うか?もしかして、危
ない関西人なのか?ちょっとからかってみるか。
「君、あの子の友達にならないか?」
「うちに、あの子の友達になれ言うんか。そんな酷なことはないでえ」
言下の元に否定しやがった。まあ気持ちはわかるけど。
その後何がむかついたのかは知らないが、三つ編み女が岡田を睨み付けたら、岡田は
なにかを感じたのか怯えるように体を震わせて周囲を見回すと、突然逃走した。その後、
岡田を見たことはない。
岡田が逃げたのを見て、三つ編み女は急に振り向いて俺を眼光鋭く睨み付けた
「そや、そう言えばあんた藤田さんに近づいとるようやな。うちも藤田さんを狙っとるん
や。あんたなんかに渡さへんでー」
っておい、まさかこいつも百合なのかよ。
こうして、俺はこの後も浩子を狙う百合女どもと日夜戦いつつ、浩子ゲットを目指すの
だった。ところで、Kanonってこんな話だったけ。
「違うと思います。って最後にやっとしゃべれた、琴音さんのクラスメートの葵でした」
>>397-399 第3話が進まないので思いついた話を書いてみました。
メイド3人集、マルチに会わせてMdeそろえてみましたが、正体わかりますでしょうか。
>>400-408 また珍妙なものを書いてしまいました。
しかしこれって、KanonSS?東鳩SS?
>>409 ×Mdeそろえてみました
○Mでそろえてみました
名前から想像すると花右京メイド隊とハンドメイドメイとまほろまてぃっく?
正直その辺のキャラいらないような
>>409 東鳩キャラ(しかも反転・未反転ごっちゃ)によるKANONってあんた…
捻りすぎにもほどがあるぞコラァ!(w
相変わらず力任せな笑わせ方グッジョブ!
>>412 まあ本人も思いつきだって言ってるし。
ちょっとしたネタとしてならありかと。
ふと思いついたネタの別ルート物で
>>116 →
>>149-158ときて
>>159からの分岐です。
四番目の選択肢がもしあったなら・・・
第一話:四番目の選択肢
>D.春原に言われたことを(一部を除いて)そのまま話す
「・・・というわけなんだ」
「つまり、お兄ちゃんが好きなのは男の人だけど、胸があって股間に余計なものがぶら下がってなくて
かわいい顔がいいってこと?」
「さらに言うと男というものが嫌になっているそうだ」
「ということは女の子になりたいってことかな?」
「本人はノーマル希望らしいし、俺と付きあってるから・・・あとはわかるよな?」
嘘はいってないぞ・・・・・・ただ伝えていない部分があるだけだ。
「うん、わかった。それじゃ、わたしがお兄ちゃんの願いを叶えてあげる」
「はぁ!?」
「あー、疑ってるでしょ?でも、わたしにはそれができるんだよ。お兄ちゃんが望むなら、ね」
「ほほう、それじゃいっちょ叶えてもらおうか」
どうせ無理だろうけどな。
「でもホントにその願いでいいのね?後悔しない?」
「しないしない、ちゃっちゃとやってくれ、んで、さっさと帰らせてくれ」
ああ、早く帰って風呂にでも入りたい。
「それじゃ・・・」
少女の合図と共に風がなびき、どこに潜んでいたのだろうか、無数の 光の粒子が俺達を囲むように
浮かび上がってきた。そしてそれは一箇所に集まると大きなひとつの光の塊となり、
空に浮かび上がったかと思うとそのまま消えさった。
「はい、おしま「バチバチバチイイィッ!!」いっ!?」
「なんだ、今の音?」
「うーん、なんだろう、後で調べておくよ。とにかくこれでお兄ちゃんの望むようになったはずだよ」
「よくわからないがありがとな」
「ふふ、サービスで戸籍から何から変えておいたから、おーるおーけーだよっ!」
「至れり尽くせりだな」
「それじゃ、さっきからお兄ちゃん帰りたがっているようだから、そろそろ・・・」
少女がそういうと俺の周りを光の粒子が取り囲んだ。 続けて耳鳴りに似た音が聞こえたかと思うと
「・・・ここは」
気がついたら自分の部屋の中で突っ立っていた。立ちながら夢でもみたのだろうか。
「まあ、いいか」
とりあえず風呂にでも入るとしよう。
がんばってね、パパ
あれから三日経ち、尻の拡張も順調に進んでいたが、そのあいだ春原が学校に来ることはなかった。
一日くらいならともかく三日続けて来ないのは少しおかしい。さすがに心配になったので
春原の部屋へ様子を見に行くことにした。
ガチャガチャ
「ありゃ」
いつもなら鍵がかかっていないはずのドアはしっかりとロックされていた。
「おーい、春原ー、いないのかー」
扉を叩きつつ呼んでみるが返事はない。
「お前の恋人の岡崎朋也がきてやったぞー」
「誰が恋人ですかぁーー!」
いつものツッコミが返ってきた。
「なんだ、いるんじゃないか。さっさとドアを開けてくれ」
「あ、やばっ・・・えーと、実は今取り込み中でして」
「なんだ、自家発電でもしてるのか?それなら拡張済みの俺の尻を貸してやらんでもないぞ」
「ち、ちがうって、そうじゃなくて・・・って拡張済みって一体何よっ!」
「ふふ、お前のためにだな・・・ってあれ、お前声おかしくないか?」
「えっ・・・いやっ、じ、じつは風邪ひいちゃってね・・・アハハ」
「風邪かよ。夜中に素っ裸でひげダンスなんてしてるからだぞ」
「そんな事してませんよっ!」
「とりあえず看病してやるからここ開けろよ」
「い、いや、いいですよっ、一人で大丈夫だからぁっ!」
「開けないと蹴破るぞ」
「わーーー、そんなことしないでよ!それこそ大騒ぎになっちゃう!」
ぶつくさと言いながら春原が鍵を開けた。
「どうでもいいが、お前、口調が微妙にきもちわ・・・る・・・ってお前誰だ!?」
「・・・こっちが聞きたいですよぉ」
どこか見覚えのある少女が泣きべそをかきながら目の前に立っていた。
「それで、気がついたら女になってたわけ」
「ほうほう、なるほどな・・・って、んなわけあるかっ!男がいきなり女になって
たまるかっ!!」
「そんなこといわれてもぉ・・・」
「というか、その口調は何だ」
「意識的に変えないと勝手にこういう口調になっちゃうのっ」
「しかし、にわかには信じられないな」
男が女になるなんてありえな・・・あ。
「いやー、すまんすまん。それ俺のせいだわ」
「はぁぁっ!?」
「実はな・・・」
「というわけだ」
「あなたナニ勝手なことしちゃってるんですかっ!!」
「何だ、もっと喜べよ。お前、胸があって股間に余計なものがぶら下がってなくて、
かわいい顔がいいって言ってたじゃないか」
「それは付き合う相手の事だよぉっ!」
「付き合うならノーマルな間柄がいいんだろ?俺とお前は付き合ってて、
どちらかというと俺は男のままがいいんだからお前が変わるしかないじゃないか」
「私の意見はどこにいっちゃったのかな・・・」
「大丈夫だ、俺は春原陽平が好きなのであって、男が好きというわけじゃない。
お前が女になっても俺の愛は変わらないぞ?」
「あなたむちゃくちゃですね・・・」
「ああ、そういや戸籍とかはどうなった?」
「へっ?」
訳がわからないといった顔でこっちを見ている。
「戸籍だよ、こ せ き。話によると根本的に変わってるらしいぞ」
「えええええーーーー!」
そういって引き出しをごそごそと漁ったかと思うと、何かを持って戻ってきた。
「それ保険証か?」
「うん・・・・・・って、ホントに変わってるよぉ」
「どれどれ」
保険証を見てみると性別欄は確かに女性になっていた。そして名前の所は・・・
「春原・・・陽子?」
「んっ?」
「いや、お前の名前だよ」
「・・・むむ、陽子になってる」
「よかったな。春原ヘタレとかいう名前じゃなくて」
「それって人の名前じゃないですよね・・・」
しかし女にねえ。俺は改めて春原の全身を見てみることにした。背は以前より
縮んでいて全体的にふっくらとした感じになっている。胸は・・・あまりないようだ。
髪は前より伸びてはいるがショートヘアーの域は脱していない。肝心の顔は
以前の造形を残してはいるものの、かなり女性らしく変わっているようだ。
総合的にいうと結構な美少女になっていると言えるだろう。そんな春原が目に
少し涙を湛えた状態で肩を落としている。ごくっ・・・
「しかし実際にその目で確かめてみないことには信じられないな・・・というわけで」
「えっ、えっ、ってそのワキワキした手はなに、ナニっ!?」
「大丈夫だ、痛くしないから」
「痛くしないってなにがよっ!!」
ドンっ!
うるせえぞーーーー!
「ひいぃぃっ」
「ほら、あんまでかい声だしてるとラグビー部のやつらがここに乗り込んでくるぞ」
「そ、それは困るよ・・・」
「こんな姿を見られたらあいつらお前にナニするだろうなぁ」
何だお前、女になったのかぁ?
うう・・・こないでぇ
そんなこというなよお・・・俺達の仲じゃないか
いやぁ・・・いやぁ・・・
おいっ、お前手を押さえてろ。お前は足だ
やだぁっ!やめてよっ!
暴れるなって・・・くくく
びりりっ
いやぁぁぁぁぁっ・・・・・・
「ううううう・・・」
「大丈夫だ、ちょっと確かめるだけだから」
「いやぁ・・・」
「あいつらよりはいいだろ?俺を信用しろって」
春原は非常に美味でした。
ご希望に答えて春原の出番を増やしてみました(ぉ
思いついた本編のネタが切れたので、しばらくこっちを視点固定の練習を兼ねて進めようと思います。
実はこの一話と二話の間にいわゆるエロがあるんですが、見たいという奇特な人いますかね・・・?
初めてエロ書いたので、先神達に比べるとアレなものですが・・・
>419
書いてくれ。
何よりも、まずはレス数を伸ばすこと。それだけで読者が増える。
それにここの板、21禁だしw
どうか、どうか、エロを!
そういや昔いた人たちはもうあんまりいないのかなぁ。
昔と比べて結構人の入れ替わりがあったみたいだけど、
できればまた書いて欲しいところ。
じゃあ、今いる住人がいつからいるのか確認するか?
ちなみに俺は1から。
今じゃもう他にいないかな?
>>419 誰にだって初めてというものはある。期待してるぞー。
>>423 2代目の終わりごろからっす。古参といえば古参?
ところでどうでもいい話だけど、
「下級生2」のヒロイン(主人公の幼馴染み)が非処女(しかも相手は主人公じゃない)
だったことから当該スレが現在進行形で大荒れになってるんだが、
ここは非処女反転ヒロインに優しい(つーか積極的に受け入れてる?)ネタスレですね。
そういう俺は蝉枝がツボだったりする。
カッコよくて頼れるお姉さんは好きですかー? 私は大好きでーす。
とりあえずエロがんばって書いてきます(`・ω・´)
しかし肝心の春原反転はセーフなのか気になる_| ̄|○
>>424 現実的に見るとむしろ普通なんだけど、あの設定とうたい文句の純愛路線っぽい
ネームバリューでやっちゃったから祭りになってるんじゃないかなぁ。
主人公に自分を投影してる人ほど荒れてそう。何しろメインヒロインだし。
逆にここの住人は普通に一歩引いて物語みてるから、平気なんじゃないかと。
PSOスレみてたら張られてたから、何事かと思ってつい調べてもうたヨ。
【ミスキャストリベンジ 香里の復讐】
僕は美坂薫、前回名雪君が失敗した主人公役を見事務めてみせるぜ。まあなんというか、
名雪君は目先のことしか見えていなかったのが敗因だね。祐宇君が天野さん役や栞のク
ラスメート役なの可能性を考えずに失敗していたが、僕は彼の様な間抜けとは違うよ
とりあえずは、雪の降るベンチで2時間も待つのはいやなので、上野駅の構内で時間を
つぶして2時間遅い電車で到着。
えっと待ち合わせのベンチはここだよな。ってなんだこの塩の柱は?
げっ、僕が近づいたら塩の柱が動いた。
「えぅー、お姉ちゃん2時間も待たせるなんて酷すぎます。10メートルの雪だるまを作
る前に、危うくわたしが雪だるまになるところでした」
塩じゃなくて雪の柱か。しかしこの状態でなんで平気なんだ?
「悪かったよ栞。ところで従兄なのになんでお兄ちゃんなんだ?」
「それは同級生だけど誕生日が離れているから兄妹同然だっていう設定なんです。だから
お兄ちゃんの誕生日は4月2日に変更です」
「ふーんそうなの。まあいいか、行くぞ栞」
「はい」
しかし栞が名雪役かあ、まあ佐祐理さん役よりはいいか、あの巨大重箱弁当を食わされ
るのは後免だからな。確か名雪役は「御弁当を作ってあげようか」と言う台詞はあっても、
実際に作ったことはないはずだからな。
美坂家に到着すると、おばさんがお出迎え、知らない人だが食事がたい焼きだけだから
おそらく正体はたい焼き屋のおやじさんなのだろう。
「栞、お前は食事がたい焼きだけで平気なのか?」
「辛くなから平気ですぅ。それにデザートはたい焼きアイスですし」
幸せそうな顔だよ、おい。これだから偏食君は困るぜ。
まあそんなことはどうでもいいとして、翌朝栞が廊下をドタドタと走ってないぞ。
「わたしは運動部じゃないから、休みの日に学校に行ったりはしませんよ」
「ふーん、じゃあ何部なんだ?」
「わたし美術部の部長さんですよ」
そ、それは元祖名雪の陸上部部長以上に信じられん。まあ口には出さないけどね。
「まあそれはどうでもいいとして、昼から街を案内してくれ」
「さらりとながす人嫌いですぅ。でも、案内はしてあげます」
しかし、いつもながらこのふくれっ面は可愛いよな。
「何笑ってるんですか、お兄ちゃん」
「な、なんでもない」
やばい、やばい、危うく他のヒロインの登場を待つまでもなく、いきなり名雪(栞)エ
ンドに行きそうになったぜ。
「なにか、身の危険を感じます」
「気のせいだ」
さて買物にやってきたぞ、そろそろあゆ役が登場のはず。
「うぐぅ、そこの君どきなさい」
なんだ、偉そうな物言いだな。って久瀬かよ。あゆ役(この場合久瀬)攻略の意志がな
い以上あゆシナリオは切り捨てても問題なし。よって、久瀬はたい焼き屋のおやじないし
警察に突き出すとの結論が出た。
ああ僕は奇跡なんて当てにしてないから、あゆ自体を攻略する気がなければあゆは
不要なわけだね。
バキ!愛用のカイザーナックルで走り寄ってきた久瀬の後頭部を一撃、久瀬を追ってき
たたい焼き屋の兄ちゃんに引き渡す。
「そら、食逃げ犯を捕まえてやったぞ」
「こら、放せ。ボクは食べてから逃げたわけじゃないから、食逃げ犯じゃないわよ。謝罪
と賠償を請求します」
こいつ、まだ偉そうにしてやがる。
「うるさい、犯罪者には違いないんだから威張るな」
「あっ、どうもすみません。お礼にこれをどうぞ」
えらく気の弱そうな兄ちゃんで、久瀬に言い負かされないか心配だな。まあともかく、
貰えるものは貰っておくか。
「お兄ちゃんどうしたんですか?」
騒ぎを聞きつけたのか、店の中から栞が出てきた。
「あっ、あなたはわたしが一度だけ話しかけたクラスメートの人ですね」
そうかたい焼き屋の兄ちゃんに見覚えがないと思ったらその子か、男になっても地味な
役だな。その後その兄ちゃんがあまりに頼りなさそうだから、警察に着いていってやった。
はいこれで邪魔なあゆ役の久瀬は無事排除完了。ただひとつの誤算は、お礼がたい焼
きだったことだな。正直もうたい焼きは見たくもないよ。
翌日、栞は名雪みたいに寝坊ではないから余裕を持って登校できる。普通に歩いて校門
前に着いたが香里役がいないぞ。
「栞、お前の親友はいないのか?」
「お兄ちゃん、名雪さんがこんな早い時間に来るわけないでしょう」
「なるほどそれもそうだな。って、名雪なのか?」
あのボケボケ娘に微妙な感情を要求される僕の役が出来るのかよ?素で「わたしに妹な
んていないよ」とかかましそうで怖いな。
結局名雪は僕の自己紹介が終わった後に教室に駆け込んできたので、話をする機会が
なかった。実のところその後もずっと寝てるし、こいつやる気0だな。
「くー、香里役じゃあ祐宇とラブラブになれないからやる気なんか全然ないんだおー。わ
たしは最後まで寝たおすおー」
自分の欲求に正直なやつ、でもこの調子だと栞役は祐宇じゃなさそうだね。栞シナリオ
はグチャグチャになると思うけど、起きていて天然で引っ掻き回されるよりましだから放
っておくか。
「あぅー、教科書みないか?」
後ろから声をかけてきたのは誰だ?って狐耳の少年?
「君、なんで狐耳が?」
「あぅー、これっ、これはアンテナの代わりなんだって」
「そ、そうなか?トレードマークさえ有れば北川で通用するのか?」
「お兄ちゃん、北川さん役なんてその程度の存在ですよ」
「あぅー。なんか扱い酷すぎ。台詞があるだけ前回よりはましだけど」
結構落ち込んでいるみたいだけど、多分これで出番は終了だよ。ご苦労さん。
放課後、さーてあゆ役はもう退場したし、栞役も別に会う必要なさそうだけどな。第一
あゆ役がいない状態でどうやって栞役に会うんだ?
「お兄ちゃん、祐宇さんはわたしのクラスメートかもしれませんよ、せめて共通シナリオ
くらいは消化してください」
「それもそうか、このへタレ作者の今までの例から言って祐宇が普通にヒロインやってる
とは考えにくいもんな」
「そうですよ、とにかく街路樹のところまで行ってみましょう」
栞のやつ、本来の自分のシナリオのせいかやけに熱心だな。
「ところで栞、お前部活はいいのか部長なんだろう」
「うーん、何故か皆さんがわたしは何もしなくていいって言って、仕事を全部してくださ
るんです」
なるほど、体のいい厄介払いだな。
ちなみに名雪は依然として寝たままだ。
「くー、このままここに止まるんだおー。これで明日は遅刻は回避だおー」
普通真冬にそんなことしたら死なないか?まあ名雪なら平気だろうけど。
方針は決まっていないけどこうしていてもしょうがないので、とにかく栞の記憶を頼り
に例の街路樹の所に来てみたんだ。そうしたら確かにそこに女の子がいたよ、金髪のな。
「あれは北川だな」
「北川さんですね」
「どうしようか、一応は声をかけておくべきかな」
「そんなことわたしに言われても知りませんよ。お兄ちゃんが自分で決めて下さい」
などと栞と話をしていたら、女の子がこちらを振り向いた。間違いないあれは北川君だ
よ。体型は女の子になってるけど、顔はほぼそのままでアンテナもちゃんと装備してるな。
「あのー、わたしになにか御用ですか」
うっまずい、まだどうするか考えてないぞ。
「すいません、わたし達迷っちゃって、ここから商店街へはどう行ったらいいんですか?」
ナイスだ栞、さりげなく知り合うきっかけが出来たぞ。
その後適当に話をして仲良くなった。まあ北川はいいやつだからな、所詮はそれ止まり
だけど。
ところで名雪が帰宅しないのは、北川と一つ屋根の下がいやなのか?今は女同士だから
襲われる心配はないと思うのだが。
>>426-430 浩香を待っている人がいたらすいません。どうも進まないので、ミスキャスト名雪編の
直後に対として思いついたものを書いてしまいました。
>>411 正解です。
>>412、
>>413 確かにいらないんですが、やってみたかったんです。すいません。
GJ。続きが気になる。
次は浩香になるのかミスキャストになるのか……。
>>424よ。
非処女反転が許されているのは、もともとが主人公だったりするから。
つまり男だったから。攻略キャラではない。
元を知っているから一歩下がってみることもできる。
非処女受け入れがスムーズなのも、そういうことがあるからこそ。
スレ違いになるが(もはや板違い?)下級生2のたまきルートを反転するとこうなる↓
主人公(女)とたまき(男)は小さいころからいつも一緒。(幼馴染ね)
そんなある日、たまきに医大生(女)の恋人ができた。
それでもいつもどおりの関係を続ける二人。
だが主人公(女)はたまき(男)に対する思いに気づいてしまう。
そしてたまきは……って面倒だからHシーンな。↓
結果的に医大生(女)にふられたたまき(男)は今度は主人公(女)と付き合い始める。
セックルのため二人はベットへ。
医大生とのセックル経験もあるたまき(男)はその経験を生かし主人公(女)にご奉仕。
セックルの最中にも「彼女のことは本当に好きだった」や「彼女よりも……」といった話をしつつ
(これは主人公(女)が気にしてもいたからだが)主人公(女)の処女ゲッツ!!食われる。
そうして二人はともに生きていくことを決めちゃいました。めでたしめでたし。
――つまりたまき(男)にとって主人公(女)はキープちゃんだったわけです。
彼女とセックルした次の日に主人公(女)を起こしにくるんです。一緒に朝食食うわけです。
さあお前は主人公(女)だ。
ど う 思 い ま す か こ の 男 ( た ま き ) ?
長文板違いスレ違いスマソ。別に424は何も悪くないよね。どうでもいい話に突っ込んでごめんなさい。
何事もなかったかのように↓
>>432 おまえはよくやった
是非その内容を活かせそう且つ、明確なエロの出ていない反転こみパに流用してくれ
どこいってもこの話題だな…
なにも聞きたくなかった。誰とも話したくなかった。誰とも会いたくなかった。
夕貴にも、おばあちゃんにも、高史さんにも会いたくなかった。
僕は部屋の中でひとり、ベッドの上でうつ伏せにふせっていた。
『三井寺月弥、君は杜若潔司のクローンだ。つまり君は、僕の双子にあたる』
「じゃあどうすればいいの!?わかんないよ!僕はなんなの!?
僕は人間じゃないの!?化け物なの!?…僕はなんなんだよっ!!」
抱えていた枕をベッドに叩きつけた。
軽い音がしただけで、僕のこのわからない気持ちは治らなかった。
その夜、僕は蝉枝の部屋に行った。
蝉枝なら、僕の話を聞いてくれると思ったんだ。
「月弥か…」
僕がドアの前に立っただけで、蝉枝は僕のことが分かったみたいだ。
でも今は、すこし怖い。
「……入ってもいい?」
「ああ」
蝉枝はライトの消えた部屋の中で、椅子に座っていた。
「蝉枝…」
「どうした、こんな時間に」
「蝉枝とお話がしたい…」
「いいだろう、何でも聞くぞ」
「うん……」
「本当の潔司さんって…どんな人だったの?」
「何故それを聞く?」
「教えてほしいんだ…」
「……いいだろう、話そう」
潔司さんは偉い役人さんのひとり息子だったんだけど、
生まれつき身体が弱かったせいで満足に外に出ることもできなかったらしい。
「そうだったんだ…。……もうひとりの潔司さんとは似てたの?」
「いや、冷静な男子だった。あのような軽薄な男ではなかった」
「あはは、それじゃ僕と全然逆だね。…僕もそうならなきゃいけないかな?」
「どういう意味だ?」
「ねえ、蝉枝は僕のこと好き?どう思う?ヘンだとか、普通じゃないとか、そう思ってるよね?」
「なぜ、そう思う?」
「だって僕、普通の人間じゃないんだって」
「なんだと!?」
「僕、潔司さんのクローンなんだって…。
ううん、それだけじゃないんだ。僕の身体には、仙命樹が流れているんだって……」
突然、蝉枝は僕につかみかかって、両手で僕の頭をわしづかみにした。
「蝉枝!?」
蝉枝が僕のことを殴ったりするんじゃないかと思った。
そうなっても僕のせいだから、それは仕方ないと思った。
でも蝉枝は何もしなくて、じっと僕の目を見ていた。
「蝉枝…?」
「莫迦な…!何の為に!?」
「やっぱり本当だったんだね…潔司さんが言ってたこと」
僕はもう、人間じゃないんだ。
クラスのみんなとも、この街のみんなとも、誰とも違うひとなんだ。
…ひとでさえないんだ。
「…恐らくは」
「潔司さんも本物の潔司さんのクローンで、僕の兄弟になるんだって…」
「あの潔司が!?」
「…僕ってなんなの!?もう、人間じゃないの!?」
「落ち着け、月弥。悲観することはない」
「無理だよっ!」
僕は頭をつかんでいた蝉枝の手を叩いた。
ばちん、と音がした。
「だって僕、見えないものが見えるし聞こえないものが聞こえるんだよ!?
そんなのヤだよ…嫌だよ……」
「私は今まで、そうして生きてきた」
「……蝉枝?」
「その私を、お前は誹ったか?化け物と嘲ったか?」
「…ううん、してない」
「その私より何百倍も仙命樹の薄いお前を、どうして私が詰れる?
一体誰がそんなお前に気付いた?誰がお前を非難した?」
「蝉枝…」
蝉枝は頭をつかんでいた腕を離し、僕の体を抱きしめた。
「月弥、お前は人間だ!私よりも立派な人間だ!」
「蝉枝…」
「それでは駄目か、月弥…」
汗で少し湿った蝉枝の服と匂いが、僕を包んでくれたような気がした。
熱くなっていた頭がすっ、と冷めていくのがわかった。
「私に言った言葉は嘘なのか?」
「…そうだったね、僕は蝉枝と同じだったんだね……
僕…ごめんね、蝉枝。僕、自分のことも、蝉枝のことも悪く言ってたんだね……」
「気にするな、月弥。過ちは二度繰り返さなければいい」
「…ありがとう、蝉枝。すこし、…うん、少しだけだけど、勇気が出てきたみたいだよ」
「そうだ、悩むことはない。私がついている」
「ありがとう……本当に」
次の日、いつものように蝉枝は高史さんを診療所まで送っていった。
TRRRR、TRRRR…
「はい、坂神です」
『…僕です』
「潔司、さん…」
『気持ちの整理はつきましたか?』
「――つきました」
『そうですか…。それじゃあ、この間のお話の続きをしましょう。出てこられますか?』
「うん……」
僕は、頑張るしかないんだから、頑張るんだ。
行こう。
439 :
元380:04/08/29 23:05 ID:pDuIf8hS
ということで>331−334の続きを書いたわけなんですが…
>423
自分は1スレが立った日から一応ROMってました。
書き始めたのは…まあ、葵くんより前ってことでw
それでは回線吊って首切ってきます。
>>435-438 月弥君、そんなよさ気なムードになっていながら、どうして蝉枝を押し倒さないんだ(ヲイ
まあ優しく押し倒される方でもいいんだが(死
折角のグッジョブな話なのに、まずこういうネタが思い浮かぶ俺orz
>>433 432じゃないけどちょっと考えてみる。
いつもいつもこみパと漫画の事しか頭にない幼馴染みに本気で愛想つかし、
ほかにカノジョ作って付き合い始める高瀬瑞樹。
すわ失恋かと慰めに集まったこみパ仲間たちに、「そもそもあいつとはただの幼馴染みだし。
カノジョ作ろうとなんだろうと、私には関係ないよ」と平然とした顔で答える千堂かずき。
しかし、何故かそれから次第に彼女の作品から生彩が欠けていき、
ついには創作意欲すら湧かない大スランプに陥ってしまう。
そして、
心身ともにボロボロになったかずきの前に現れたのは、疎遠になっていたはずの瑞樹だった…。
…なんか違う。
むしろぼろぼろになりそうなのはみず(ry
【ミスキャストリベンジ 香里の復讐第2話】
さて翌1月9日土曜日である、名雪役が栞だから毎朝が楽で助かるな。それでまあ、と
りあえずは真面目に授業を受けている。
担任で年齢不詳の美青年水瀬先生は、なぜか全授業を一人で担当している。ここは小
学校なのか?
授業は非常にわかりやすくていいのだが、答えられなかったり態度が悪いとアレが出現
するので大変だ。最もお陰でうちのクラスは全校一の優秀クラスらしい。
そりゃあそうだよな、アレのことを思えば予習復習をちゃんとした方がよっぽどいいも
んな。はーあ。
というわけなので、授業中によそ見して中庭を覗いてみたり、近くの生徒に話しかける
無謀者など皆無で、中庭で待ち続けていた北川は哀れにも雪だるまになっていた。
まあもしかしたら真琴なら北川役をちゃんとはたして自爆してくれるかとも思ったが、
さすがにそこまでは馬鹿ではなかったようだ。
なお、その後彼女は肺炎で緊急入院したとも聞いたな。
「くー、わたしにはそんなお馬鹿な妹はいないおー」
ひでー言いぐさ。それよりなんで名雪はジャムの洗礼を食らわないんだ。
「寝ているときは食べても平気らしいですから、お仕置きになりません。その代わり、起
きてからたっぷり味わって貰いますよ」
水瀬先生の氷の微笑み、一気に教室が氷河期になったような……。
ところで、俺なにも言ってないんだけどな。
「くー、企業秘密だおー」
お前が言うな!
「人のせりふをとる人はジャム追加ですね」
「くー、なんだか、嫌な予感がするんだおー」
名雪って寝てるときの方が性能高くないか?と言っても、実は今まで起きてるところ見
たことないんだけどさあ。
まあ名雪の運命はともかく、授業も無事に終了して栞と帰宅した。
ところで今気が付いたけど、仮に祐宇が栞のクラスメート役だった場合、どうやって攻
略すればいいんだ?見当もつかんな。たらしの相沢君なら簡単なんだろうけど、僕は頭脳
明晰とは言え、恋愛関係は疎いからなあ。
その後、いつもの通りのたい焼きの昼食を食べて、栞を教えがてら予習復習などしてい
るうちに夕方になった。おばさんに夕食のおかずの買物を頼まれて内心狂喜乱舞、やった
ついにたい焼き以外の者が喰えるぞ。
意気揚々と買物を済ませて帰宅する途中、僕の行く手を遮る影が。
「お前だけは絶対に許さないからなー!」
誰だこいつ?って、やった来たよ!待望の祐宇だよ。首からしたは真琴の体型みたいだ
けど、顔はしっかり相沢君の面影があるよ。しかも真琴役だから同居だよ。万歳!
やはり名雪と違って行いが正しい僕を、天は見捨てなかったよ。
「おお神よ、僕はあなたに感謝いたします。ハーレルヤ」
「コラッ!人を無視するな。あんたのそう言うところがむかつくのよー」
いやはや、可愛いもんじゃありませんか。生意気そうなところがまたそそられますすな
あ。ジュルッ。いかん、これじゃあ中年おやじだ。
「ふみゅう、なんか気味悪い、不気味。声かけたのって失敗?」
いかん、祐宇は明らかに怯えた表情で後ずさりしてるぞ。あのままだと回れ右して遁走
しそうだ。それになんか周囲の視線も痛くなってきたし。
「ふみゅう、な、なんか人違いだったみたい、怒鳴って後免ね。じゃあサイナラ」
祐宇のやつダッシュで逃げ出そうとしてやがる。ふっ、だけど逃がしはしないよ。
あっという間に追いつき、ギャラリーに気が付かれないように祐宇の急所を一撃。
「ぐっ、ふみゅう」
「おーい、君、急に倒れてどうしたんだい?大丈夫か?仕方ない病院に連れて行ってあげ
るからな、気を確かに持つんだ」
などと野次馬達を誤魔化し、気絶した祐宇を担いでその場から逃走した。
「ふふっ、もう逃がさないよ、僕の子猫ちゃん」
美坂家に着くと栞が開口一番。
「お兄ちゃん、大きなアイスクリームですね」
「お前はなんでもアイスに見えるんかい?」
「だって、お土産だと思ったんですぅ」
元祖名雪以上のおおぼけ、正直頭が痛い。
「おばさん、こんなの拾ってきたんだけどどうしようか?」
「薫さん、見事なたい焼きざあますわね」
今まで台詞がないから気がつかなかったけど、おばさんってざあます言葉だったのか。
って、そうじゃなくて、簡潔に事情を説明する。
「承知ざあます。この子が気が付くまで空き部屋に寝かせておくざあます」
一応シナリオどおりだけど、なんか違うぞ。
さて、もうこれで後は真琴シナリオを進めばいいんだよな。退場したあゆ役の久瀬に、
入院した栞役の北川はこれ以降出番なし。誰かは知らないが舞役に会う必要もなし、実
にシンプルだなあ。
翌1月10日日曜日には祐宇はちゃんと名前を思い出してこれでもう万全。のはずなん
だけど、祐宇は悪戯を仕掛けてこないなあ。
「祐宇、復讐はどうしたんだ?」
「ふみゅう、だってあんたが相手では、返り討ちにあった上に10倍返しが目に見えてる
じゃない。あたしは真琴と違って勝算のない戦いなんかしないわよ」
「それじゃあシナリオが進行しないだろう。第一そのふみゅうってのはなんなんだ?」
「ふみゅう、だってKanonのヒロインって、変な擬音が必要なんでしょう?これがあ
たしの擬音なんだけど」
「どこからそんな変な知識を拾ってくるかなあ、この子は?少しひねくれすぎだぞ」
「きっとお兄ちゃんに似たんですぅ」
「栞、あとでよーく話し合おうな」
「えぅー、怖いです」
「ほら、すぐこれだもん、あたしは痛い目は後免なんだ」
「そうです、お兄ちゃんは乱暴です」
「わ、わかったよ。もう好きにしろ」
まったく、言いたい放題いやがって、これだから女は面倒だ。
「お兄ちゃんノートを返してください」
11日月曜日、いきなり栞がそんなことを言ってきた。しかし、備えあれば憂いなしだ。
「はい、これだよな。どうもありがとうな」
「はい確かに、どういたしまして。って待って下さい、これじゃあ舞シナリオに進めませ
んよ」
「別にいいよ。もう舞シナリオに進む気全然無いし」
「ふみゅう、態度が露骨だね」
「極悪ですね」
なんとでも言ってくれ、僕は用もないのにわざわざ夜の学校に行って危ない目を見るほ
ど酔狂でもマゾでもないぞ。
その後ピロを拾うぐらいは消化したが真琴シナリオは余り進展しないな。
「栞、どうしたらいいと思う?」
「そんなこと相談する人嫌いですぅ。わたしはアドバイザーなんですか?」
相変わらず不満げに膨れたほっぺが可愛いのう。つんつん突きたくなるぜ。
「お兄ちゃん、目つきが危ないですよ」
なに危ない、待てよ一つ屋根の下隙を見て祐宇をものにしてしまえばいいのだ。うん、
それに決めた。夜ばい決行だ。
都合によりあっという間に夜になったぞ。抜き足差し足忍び足っと。
「えへへ祐宇ちゃん、あなたの薫君が参りましたよ。さあ可愛い寝顔を見せてねえ」
「完全に中年おやじです」
「うるさいなあ、人の趣味にけちをつけるな。しかし祐宇君は本当に可愛いねえ。この雪
だるま柄のパジャマのボタンを外して可愛い胸をチェックだ」
「随分手慣れてますね」
「そりゃあ、名雪で練習したからな。あいつ全然起きないから、練習台にもってこいだぜ。
まあスリルが足りなかったりもしたけどな」
「まったく、よそのお嬢さんにも手を出すとは困った甥ざあます」
「従妹として恥ずかしいですぅ」
「さっきから、独り言に突っ込んでうるさいやつだなあ……って……今、俺誰かと会話し
てたぞ」
ゆっくりと振り向くと。
「お兄ちゃん鬼畜です、外道です、変態さんです、卑劣ですぅ」
「こういう性犯罪者は面倒見切れないざあます。追放ざあます」
「ひえー!なんでこうなるんだー!」
ゲームオーバー
【エピローグ】
「その後、わたしと祐宇さんは熱愛です。結局最後に笑う者が勝ちなんですよ」
「栞、お前は女だろうが、不毛な愛は止めろー!」
「残念でした、わたしほんとは男です。女だなんて一言も言っていませんよ」
「ふみゅう、油断してたら種付けされてしまったわよー」
「どうも、狐さんは表現が直截ですね」
「了承ざあます」
「そんなの有りかー!」
【オマケ お気の毒に出番がなかった方々】
「ぽんぽこたぬきさん、美汐役なのに、真琴シナリオなのに、全然出番がなかった」
「あははー、悪徳生徒会長役を楽しみにしてたのに、つまらないですね」
「舞役は出番カット。いいんですよどうせ台詞も立ち絵もなんにもない斉藤ですから」
「いくらなんでも、栞のクラスメート役は無理じゃないかと自問するばかりの石橋です」
「物腰が上品な天野です。斉藤役ってずっと教室にいたんですけど、もう本当に出番がな
いですね。まさに、こんな酷な役はないでしょう」
秋子さんがあのジャムを自分で「お仕置き」と称しているのはちと首をひねる。
外伝1.5話:勢いあまって
「あいつらよりはいいだろ?俺を信用しろって」
春原の肩に手を乗せると、もう片方の手を背中に添えてやさしく後ろへと押し倒した。
「あっ…」
「さて、確かめさせてもらおうかな」
「だ、駄目だって、おかざ…んっ…」
言葉を遮るように春原の口を塞ぎ、舌を捻じ込む。初めは背中を叩いて
抵抗していたが、両手で頬を包み、さらに深く口付けをするとだんだんと大人しくなり、
ついにはその手を俺の背中に添えた。
「んっ…んんっ…」
しばらくキスを交わしながら春原の香りと味を堪能する。
「ぷはっ……はぁ」
顔を離すと口から伸びる透明の糸。それは顔を赤くして息をつく春原の口へと繋がっていて、
透明の橋を作っていた。
「お前自分で確かめた?」
「ぁっ…た、確かめるって?」
「だから、こうやってだよ」
そういって春原の胸に手を伸ばした。
「だっ、ちょ、駄目だってばっ」
抗議の声を無視して胸を触り、手を擦るように動かした。
「はあぁっ…」
「なあ、自分で触って確かめたのか?これ」
「あっ、んは…あっ」
「答えないともっと激しくなるぞ?」
手の動きをさらに激しくする。
「んっ、くふぅ…あっ、い、言うからぁ……た、確かめましたぁ、だからもう…ぁあっ!」
「ふふ、そうか、確かめたのか。えっちだなお前」
「だ、だって…はぁ……も、もう言ったんだからやめてよぉ」
「やめるとは言ってないぞ…さて」
そういうと左手で乳房を揉みつつ、もう片方の手でシャツのボタンを外して前を開いた。
「みないでよぉ…」
目の前には白い肌と小ぶりだが形のいい胸。
「ブラつけてないのか?」
「そ、そんなのもってるわけないじゃない…」
「それもそうか。しかし胸はそんなに大きくないみたいだな」
胸を包み込むように両手を添えて揉みしだきながら、親指をそのツンと尖った桜色に押し付けると
ゆっくりと動かした。
「くふぅっ…はあ…あぁぁ……」
「…だが感度は良いみたいだ、それにとても綺麗だしな」
口付けをその胸に落とし、先端を舌で転がすとそれに合わせて跳ねる春原。
それに気をよくして刺激を強くすると、比例して増す彼女の反応。
首筋や胸、そして顔中にキスの雨を降らしながら、俺は右手を胸から下へ滑らすように落とした。
「あ、だ、だめぇっ!!」
「ここも触らないと確認にならないだろ?」
ベルトを外してジーンズの前を開け、腹部を越えたさらにその下に手を進めると
「あれっ、もしかして下も穿いてないのか?」
「はぁ…はぁ…だって…ぁぁ…普段のだとずり落ちちゃうから…」
「今度買いに行かないと駄目だな」
とうとう春原の秘所に手が到達する。そこはすでに湿っていて微かに熱かった。
縦すじに沿って指を動かすと、クチュクチュという音とともに愛液がまとわりついてくる。
「きゃふっ!ああああんっ!!」
「なんだ、もうビショビショじゃないか」
激しく動かすたびに湧き出るそれを指ですくい、光にかざしてみる。
「こんなにも指に纏わりついてる…ほら見てみろ」
「いやぁ、そんなの見せないで…」
指についたのを春原に見せ付けるように舐める。
「えっちな味だな…お前も舐めてみろよ」
「や、やだよ、汚いよっ…」
そういいながらも指を口の中に押し込んでやると、大人しく舌を絡ませ舐め始めた。
「ふふ、さてそろそろ…いくぞ」
春原のジーンズを脱がせ、片手で取り出したそれを春原の秘所に擦り合わせた。
「はぁ…はぁ……ぇ…!そ、それだけはだめぇ!そんなの入らないよぉっ!」
「大丈夫だって……はぁっ、わかったよ。じゃあ、これならいいだろ?」
身体を震わせ本気で怯えだした春原を安心させるように抱きしめ、耳元で囁いた。
続けて怒張したモノを入れずに擦り合わせたまま腰を振る。
「あああうぅ!ぁんっ、くふっ!!」
「気持ちいいか?」
二人の唾液でべたべたになった唇で貪るようにキスを交わしながら段々と腰の動きを
早くしていった。そのたびに春原がしがみつく力が強くなっていく。
もっと快感を得ようとしているのか、彼女は両の足で俺の腰を挟み込み、
お互いの股間をさらに密着させた。強く抱きしめあいながら相手の名を連呼する。
「あっ!はぁっ、ああっ!お、おかざきっ、おかざきぃっ!!」
「くっ、春原、春原っ!!」
抉るように擦り付けると同時に、俺は堪らずに果てた。
「あああああああああああんっ!!」
同時に春原も限界を越えたようだ。お互い荒い息を吐きながら
そのまましばらくの間抱きあった。
「はぁ…はぁ……ふぅ、春原よかったろ?」
顔をあげて見てみると
「すぅ…すぅ…」
「…寝ちゃったか」
春原は両腕を背中に回したまま俺の胸に顔を押し付け、あどけない表情をして眠っていた。
その手をやさしく引き剥がし、そばにあったティッシュを掴むとお互いの身体に飛び散った
体液を拭った。そして服の残骸からTシャツを見つけると、起こさないようにそれを着せて
ベッドへと運び、毛布を掛けて電気を消した。
「お休み」
春原反転ルートの外伝1.5話です。エロは初めて書いてみたけどものすごく難しかった…
こんなもんでいいのでしょうか?
素晴らしいですね。程よく短いし。
久し振りにエロい。
よくやった!
>>453 初めてでこれなら十分たいしたもんだ。グッジョブ!
そしてこの経験を生かして、今度は朋美に押し倒される春原キボンヌw
ふと思ったのだが。
誰彼のれーこ先生って反転したらどうなるのだろう。
MOON.の少年とかONEの氷上とか、あんな感じになるのかな。
第二話:親父の逆襲
「ふうっ」
外に出てみると、視界に飛び込んでくるオレンジ色のカーテン。
理由もなく心が締め付けられる光景を目にしながら歩き出した。
しかし春原を一人残してきて大丈夫だったのだろうか。あのラグビー部が住まう
魔窟に一人でおいておくにはどうにも心もとない…俺もあそこに住むべきか。
今後のことを考えつつ、すでに見飽きた曲がり角に足を進める。しかしあの春原が女にねぇ。
頭に浮かぶのは息も絶え絶えといった感じでぐったりとした姿。色々いじってやった
からしばらく足腰が立たないだろう…やっぱり今日は泊まって続きを…
どうせ家には親父しか…ってあれ、親父って何処行ったんだっけ?
そんなことを考えながら玄関をくぐると
「朋也くん?」
俺に問いかける声がした。親父、なのか?しかし声が甲高いような…
って、ああ、なにかすごく嫌な予感がするのはなぜだ。
「あ、帰ってきたんだね」
そういって玄関までやってきたのは…
前を見るとセーターを着て裾の長いフレアスカートを穿いた女性が立っていた。背は俺より低く、
腰辺りまで伸ばした髪を後ろで一つにまとめ、前髪を横に流している。透き通った白い肌、
それなりに大きい胸、あどけない感じもするが母性を感じる顔。見た目は二十台前半といったところか。
見覚えがないはずなのにどこかで見たことがあるような気がする…
「おかえり、朋也くん」
そういって俺に微笑んできた。
「って、あんた誰だよっ!!」
「?」
その女性は訳がわからないといった顔をしながら首をかしげた。
あっ、かわいい…じゃなくて!
「いやいやっ、だからあんた誰なんだよっ!」
「朋也くん、それ何かの冗談かな。あっ!もしかしてわたしが布団に潜り込んだ事まだ怒ってるの!?」
顔色を変えてこちらに近寄ってくると、俺の両手をその手で包み、心配そうな顔で見つめてきた。
「あんですとっ!?!?」
「仕方なかったのよっ!一人で寝ていると寂しくて…それに朋也くん、敦さんに似てるから…きゃっ」
そういうと手を放し自分の両頬に手をあててイヤンイヤンと首を振っている。
ナニがどうなっていますか!?
「あっ、お腹すいたでしょう?もうすぐできるから着替えてきてね」
そういうとパタパタと奥に引っ込んでいった。
「だから誰なんだよ…」
あれは不法侵入者というのだろうか。そのわりにやけに堂々としているような…
とりあえず着替えるために部屋に戻ることにした。頭をひねりながらドアを開けると
「あー、おかえりー」
あの少女が煎餅をかじりながらベッドに寝転がってマンガを読んでいた。
「おいコラ、なんでお前がここにいる!」
「ちょっとお兄ちゃんに伝えたいことがあってね、待ってたの」
「伝えたいこと?」
「うん…下の女の人にはもう会った?」
「ああ、どこかで見たような気がするんだが思い出せん。一体あれは誰だ?」
「わたしがお兄ちゃんを呼び寄せたときに、ついてきちゃったおじさんいたでしょ?
あの人がね……実は下にいる女の人なんだよね」
「なっ、なにいいいいい!!あれ親父かよっ!!」
早苗さん並みに若く見えるのだが。
「…どういうことかなあ」
「いた、いたいよ、ちょっ、アイアンクローはやめてーーー」
「つまり、あのときのバチバチでああなったと?」
「うん」
「まあ親父が変化したのは置いといて、なんで本人は平然としてるんだ?」
「それが…どうも性別が変わったときに記憶も改竄されてたみたいで、
初めから女性だと思ってるみたい」
「んなバカな…」
「ついでにいうと、おじさんを取り巻く環境すべてに修正が入っているから
周りを問い詰めても無理だよ」
「…とりあえず、元にもどるんだろうな?」
「えーっとね」
そういうと少女は顔を引き攣らせながらドアの方へとにじり寄っていくと
「ごめん、無理っ!じゃあ、そういうことでがんばってねーー!!」
逃げた。
「あ、まてっ!」
慌ててドアを開けて追いかけようとするが
「いないし…」
どうやら逃げられてしまったようだ。
「朋也くーーん、ご飯だよーーー」
「……どうしよう」
「……」
「どうしたのかな、おいしくない?」
「いや、美味いんだが…」
「そう、よかった」
そう言うと俺を見て微笑んでいる。これがあの親父なのか……信じられん。
そもそも俺とこの人はどういう位置関係なんだろうか。
「…ねえ朋也くん、学校楽しい?」
「えっ…ああ、それなりにね」
いきなり何を言い出すんだ、この人は。
「そう、よかった…わたしを庇ったせいで肩を壊しちゃって、バスケットが
続けられないとわかったときは本当に落ち込んでいたから…」
「か、かばった!?」
「やっぱり朋也くんも男の子なのよね。バイクから守ってくれたとき、わたし…」
そういってうっとりと俺を見る母(?)というか俺、むちゃくちゃ母親思いの
息子になってますよっ!?
「でも、もうあんな無茶なことをするのはやめてね?あなたまでいなくなっちゃったら…」
そういって目元を拭う母さん(仮)
「親…母さん……」
「でも、朋也くんが元気になってくれてよかった」
「まあ、バスケ以外にも色々面白いことあったしな」
その答えに満足したのか、再びニコニコと笑って俺が食べる様子を見ている。
「…ご馳走様」
以前とは別の意味で居辛い。
「あらもういいの?それじゃ、お風呂沸いてるから入ってね。あとからわたしも行くから」
「ああ、わかっ…って入ってくるなよ!」
「せっかく背中流してあげようかと思ったのにぃ」
「いい、いいからっ!絶対入ってくるなよ!」
一体何を考えているんだ(元)親父は…
結局その日は風呂に侵入されるわ、布団には潜り込まれるわで散々な目にあった。
やってしまいました。
さすがにこのネタはかぶっていないはず…
新生パパの外見は某月下の居合い少女風らしいです(謎
ワロタ
いいんでないですか〜
近親ネタは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大好きです。もっとやってクレロ!w
>>462 センス有りすぎw
まさかああくるとはおもわんだ。
で、親父?の名前は無難に直子か直美あたり?
外伝二・五話:母と息子
渋る(暫定)母さんをなんとか追い出しベッドに入ると、やっと一息ついた。
あの暴走っぷりは一体どうしたというのだろうか。春原の事といい、明日から忙しくなりそうだな。
……
…
「あっ!」
そうだ、親父が女ならあれもあるはずだ。
俺はそのまま眠らずに時が過ぎるのをひたすら待った。しかし親父が女になるなんて
思いもよらなかった…余りの衝撃度に今までの確執がすべて吹っ飛んでしまった気分だ。
だが、これを利用しない手はない。みたところ親父のほうが春原よりも胸のサイズは圧倒的に
でかい様だが、ないよりはマシだろう。気は進まないが、本人の下着を買い揃えるまで
借りることにしよう。
三時頃になると俺は音をたてないように気をつけながら、ゆっくりと親父の部屋に忍び寄る。
そーっと戸を開け、中の様子を見てみると…どうやら眠っているようだ。
本来であれば親父が居ない隙を見計らって失敬するのがベストだが、明日渡してやらないと
あいつはノーブラ、ノーパンになってしまう。明日買いにいくにしても、学校に行くにしても
下着を身に着けてないと何かと不便だろう。さらに変化した親父がどのような仕事に
ついているかわからない以上、今やるしかない。
……決してどんなのを穿いているか気になっているわけではないぞ。
誰かに言い訳をしているかのような考えを打ち消しつつ移動を再開した。
寝ている親父の横を忍び足で通り過ぎるとタンスの引き出しをそっと開けた。
(うおっ!!!)
そこには下着の山、山、山。
(すっ、すごい、こんなにたくさんあるのか…なにっ!こんなのまで!
こんなのいつ穿くんだよっ、というか実用度0じゃないか!!)
鼻の奥に熱いものがこみ上げた。
(い、いかんいかん、これは春原のためなんだ!そしてこれは親父のもの、
親父のもの、親父のもの……)
鼻から何か垂れ下がるのを感じながら適当に下着を抜き取っていく。
…これでよし、あとは退散するだけだ。後ろを向いて部屋に戻ろうとするとそこには
「あれっ、朋也くん?何してるのっ?」
続けてパチンという音とともに明るくなる室内。
「……」
「……」
「い、いや、これはだな」
「朋也くん…言ってくれれば喜んで貸したのに…あ、で、でも下着より中身のほうが…
その、なんならわたしが手伝ってあげても…あ、でも本番はだめだからっ!親子なんだし!
…あっ、とっ朋也くん、駄目だよ、親子でそんな…でもそんなに望むのならわたしっ!」
「おーい、還ってきてくれー…」
結局そのまま眠らずに弁解することになった。
セットで載せるつもりだったのを忘れてますた。
親父の名前が今後でてくるかわかりませんが、敦子の子が移って直子となっとります。
乙。
直子、ヤル気満々だなw
>>469 で、今後は陽子と直子と杏と朋也で四角関係に発展ですか?
というかそうなってほすぃ。
…直子最高です。
朋也が春原化しとるw
バカに勝てるのはより大きなバカ、か…w
第三話:変化
渋る春原を説得し、とりあえず学校へと連れて行くことにした。彼女が来ている制服は
もちろん女生徒用だ。当然抵抗されたが、ゴールドフィンガーで黙らせてから無理やり着せた。
下着は母さんのを拝借。だいぶサイズが違うようだが、ないよりはましだろう。
…あの時のことは思い出したくない。しかし制服はあるのに、なぜ下着と服は元のままなんだ。
「ぐすっ、また汚された」
「お前が渋るからだろ・・・大体まだ膜はとっといてやってるんだからありがたく思え」
「この変態…」
「なにかいったかなぁ〜?」
「ぅぅ…」
「しかし今日はやけにしおらしいんだな」
「だ、だって、昨日…」
そういうと顔を赤らめてモジモジし始めた。
「んーー?もしかして照れてるのか?」
「そ、そ、そんなことないですよぉーーー!」
春原をからかいながら、のんびりと学校を目指した。
学校に着いてみると、別段春原の姿をみて騒ぎ出す輩はいないようだ。保険証の性別欄が
しっかりと女性になっていたように、他のやつらの記憶もどうやら改竄されているようだな。
…数名をのぞいて。
「あんた本当に陽平なの?」
「…たぶん」
「にわかには信じがたいな…これがあの春原だというのは」
放課後に智代と杏が訪ねてきたが、この二人にはこいつが男だったという記憶があったようで
えらい剣幕で俺達に詰め寄ってきた。ちなみに藤林にはしっかりと忘れられてる。
「でも見た目やヘタレた行動なんかはあいつによく似てるのよねえ」
「誰がヘタレですかぁっ!」
「確かにそうだな…いや、むしろ本当に女なのかどうかを疑うべきではないのか?」
「それもそうね…というわけで」
ガシッ
「わっ、なに、なに、なんなんですかーっ」
「お、おい、お前ら春原をどうするつもりだっ」
「ちょっと身体検査をするだけよ」
「すぐに終わるからな。朋也はすまないがそこで待っててくれ」
杏と智代はお互いの顔をみて頷いた後、春原の手を取り空き教室へと入っていった。
「身体検査か…」
だ、だめだって、そんなとこ…ああっ
なによ、ちょっと触っただけじゃない
ふふ、もうこんなにびしょびしょになってるぞ…だらしがない奴だな
ちょっ、あふぅ、そんなところをコリコリしないでぇ…
あら、すのはらぁ、もうこんなにしちゃって
さて、次は指を入れてみようか
だ、だめぇっ!そんなの入らないよぅ…っぁああんっ!!
「や、やべ、お父さんもうハッスルハッスルですよっ!!」
……
「覗くか」
気づかれないようにそっと下の小さな扉をスライドさせると
ヒュッ、ガンッ!!
「朋也くーん?覗かないようにねー」
イ○ダスが顔のすぐ傍に突き刺さっていた。
「ふっ、これくらいでかんべんしてやろう」
いい加減待っているのに飽きてきたところへ古河が走ってやってきた。
「あ、岡崎さん、やっと見つけましたっ」
「古河か。どうしたんだ」
「実はお父さんが新作パンを作ったというので試食会を開きたいと言ってるのですが…」
「おっさんの新しいパンか」
早苗さんのと違っておっさんのパンは美味いからな。
「それで、あっ、あの…わたし、岡崎さんに…」
「んっ、もしかして俺も招待してくれるのか?」
「えっ、岡崎さん、来てくれるのですかっ!」
「まあ、おっさんのパンは美味いし、ただで新作を食わせてくれるっていうのなら行くぞ」
「よかったです…岡崎さんが来てくれるなら、お父さんきっと喜びますっ」
「おっさんがねえ」
いつの間にそんなに好かれていたのだろうか。
「ちょっと待ってろ」
恐る恐る中を覗いてみると…身体検査は終わっているようだが、今度はなにやら
尋問を始めている。まだ納得がいかないようだ。これはまた長くなりそうだな。
「それじゃ、さっそく古河の家に行こうか」
「はいっ」
膜は破られていないようだし、良しとしよう。というわけで放置決定。
他愛のない話をしながら二人で歩いていると古河の家が見えてきた。
「ただいまですっ」
「お、帰ったか、我が愛しの娘よ」
「お母さん、ただいまです」
「早苗さん、こんにち…ってなにいいいい!!」
「なんだ、短小早漏野郎じゃないか。そんなところに突っ立ってると客が入れないだろうが」
「あんた誰だよっ!っていうかおっさんか!?その格好はなんだっ!!」
「なに、一人で興奮してるんだコイツは。どこからどう見ても古河家の秋江様が
店番をしているところだろう」
「岡崎さん、お母さんがどうかしましたか?」
「……うっそーん」
おっさん(?)はいつものようにエプロンをつけ、仕事中にも関わらずタバコを
銜えているという御馴染みのスタイルで立っている。しかしその髪は早苗さんのように
長く、さらにポニーテールになっていた。目つきは相変わらず悪いのだが、睫毛は伸び
以前のそれとはかなり印象が違って見える。顔全体は以前よりふっくらとしていて
唇は紅く、化粧っけはないが瑞々しい肌、そしてその爆乳。
なんというか非常に女性らしくなっている。というかかなりの美女っぷりだ。
「小僧、そんなに見つめてどうした……はっはーん、さては惚れたか?
でも残念ながらあたしには早生という愛しのマイダーリンがいるんだ。悪いが諦めてくれ」
一体どういうことだ!?何でおっさんが女になっている!?
というか、なぜ古河は平然としているんだ!!……まてよ、これと同じようなことが昨日…
「あ、岡崎さん、こんにちは。来てくれたんですねっ」
考え事をしていると早苗さん?がいつの間にかやってきて俺に話しかけていた。
見た目は・・・全体的にはあまり変わっていない。髪が以前のおっさんのように
短めになっているくらいか。背が少し伸びているように見えるが、おっさん?よりは小さい。
おっさんが女だとすると早苗さんは男のはずだよな…しかし男性にはまったく見えない。
「こいつ早生のパンを早く食いたい食いたいって駄々こねてたぞ」
「んなにっ!」
「そうですか、とてもうれしいですっ。それでは早速持ってきますね」
そういって早苗さんらしき人はいそいそと奥に戻っていった。
「おい古河っ!どういうことだよっ!?」
「えっとどういう事といわれても…わたし岡崎さんにちゃんと試食会だって言いましたっ」
「ああ、それは聞いたが、おっさんのだって・・・ああああああっ!」
古河はあの時なんて言ってた!?
実はお父さんが新作パンを作ったというので試食会を開きたいと言ってるのですが…
!?!?!?!?!?
「あっ、俺用事があったの思い出したんで」
そういって逃げようとするが
ガシっ!
「おおっとぉー。小僧、何処へ行くつもりだ?まさか逃げるなんて言わないよなぁ」
「は、離せ、離してくれっ!」
(元)おっさんが俺の襟首を掴むとそのままヘッドロックを掛けてきた。
タバコの臭いと共に甘い匂いと柔らかい感触が俺を包む。ああ、やめてくれおっさん…
いけない気分になってきそうだ。
「今回の早生のパンはすごいぞぉ〜。さっきちょっと食べてみたが…あとからクルんだ。
アレはまさに時限式だな。ドカンとなっ、ハッハッハッハ」
「あ、お父さん」
「なにっ!?」
振り向くと(旧)早苗さんが涙目になりながら背後に立っていた。
「ボクのパンは…」
「は、早生…?」
「ボクのパンは……時限爆弾だったんですねーーーーーーっ!」
いつものセリフをいうと外に向かって走っていった。
「あ、くそっ」
そういってパンを掴むと
「あたしのハートも大爆発よーーーーーーーーーっ!!」
いつものように追いかけていった。
「…とりあえず助かったのか?」
「お父さんとお母さん、いつも仲良しですっ」
しかし、親父に続いておっさんまでも…
親父女体化第二段、ショタ夫と美女
春原とは違い修正は完璧です。
状況がどんどんグチャグチャになってってる…w
「あたしのハートも大爆発」で笑った。
すごく らしい と思う。いいなー。
収拾つくんでしょうかこれw
【魔女っ子戦隊パステルカノン】
わたしは神聖魔法国ナゾジャム将軍I・ザーワ、敬愛する皇帝S・ユーリ陛下のために
地球侵略にいそしむけなげ少女、花も恥じらう17歳でーす。
「I・ザーワまだ、17だからー、エイエイエイエイ♪(松本いよの声でお願いね)」
「あぅー、自分で言うなー!横で聞いてる方が恥ずかしいわよー」
この五月蠅いのは、わたしの部下の三下駄狐「狐一号」、まあ見てのとおりなんの役に
も立たないやつで、特技は肉まん大食いだけ。
「あぅー、真琴にはちゃんと真琴って名前があるの。何度言えばわかるのよー」
ああ五月蠅い、こーんな頼りない部下しかいないんだから地球侵攻がはかどらないのも
当然ってものよね。
他の部下って言っても下級戦闘員サイトーが1ダースと、弱っちいアンテナ怪人キタガー
くらいだもん、もう嫌になっちゃうわ。
「地球侵攻がはかどらないのはI・ザーワが無能で、パスルカノンに負けてばかりいるせ
いじゃない、真琴のせいにしないでよー」
うっ、嫌な名前を思い出しちゃった。そうわたしと陛下のラブラブな未来を邪魔する、
憎き怨敵パステルカノン。
まずはリーダーで、元気がいいだけが取り柄のちっこい小学生がカノンレッド月宮あゆ。
頭の中身も小学生だけど、こいつの肉弾攻撃は侮れないわね。
「うぐぅ、ぼくI・ザーワと同い年」
その親友で病弱だけど薬使いで侮れないのがカノンホワイト美坂栞。特にあらゆる攻撃
を防ぐ無敵防御ストールと、なんでも出てくる四次元ポケットは要注意ね。
「えぅー、わたしは四次元ポケットなんか持ってません」
最後に一番腹立つのがしょっちゅう寝ているくせに、大抵美味しいところを持っていく
パステルブルー水瀬名雪。こいつの持っているユキウサギブレードは、この世に切れない
物はなしの無茶苦茶な武器だからたまらないわよね。
「くー、わたしちゃんと起きてるおー」
やかましい、今のも寝言だろうがー!
とにかくー、こいつらを倒さないと陛下とのラブラブ生活はやってこないし、陰険で嫌
みでけちで根性曲がりで、足が臭い上に一二歳までおねしょしてたと言う、家柄以外にい
いとこなしのスケベ大司教K・ゼー様に、エッチで陰険なお仕置きされちゃうの。
お尻ペンペンは嫌ー!胸タッチは嫌ー!お小遣いカットも嫌ー!
「それは真琴も嫌よー!」
そんなわたしに最近ちょっかいかけてくるのが街の発明お兄さん、住所不定年齢不明、
本名不肖の通称アキトさん。
「わたしは不幸な少女の味方だ」って、わたしにつきまとってるんだけどー、どっちかって言
うとー、疫病神みたいなー。足手まといって感じー。
「I・ザーワ、そのコギャル言葉は無理がありまくりなのよー。それに今時そんなの誰も
使わないわよー」
いいじゃない、ただ言ってみたかっただけよ。
今回こそは邪魔な貧乳パステルカノンどもを吹っ飛ばし、タイトルを【魔法少女将軍I
・ザーワ、陛下とラブラブ大作戦】に変更よ。
「あははー、I・ザーワ期待してるよ」
「失敗したら、スカートめくりの刑だね」
「ネーミングにセンスがないし、どうせ今回も駄目に決まってるわよー」
真琴、五月蠅い!K・ゼー様って本当に陰険セクハラ野郎。
まあ、そんな連中のことなど一瞬の間に忘れて……ああI・ザーワは陛下のために頑張
りますわ。
「こんなお間抜けな将軍で地球制服が出来たりしたら、そんな酷なことはないでしょう」
「そうね、これで成功してたらお笑い種ね」
「はちみつくまさん、I・ザーワは無能」
「くっ、でたわね意地悪三人衆、おばあちゃんの知恵袋参謀M・シーオ、オミズ冷血司令
官K・オーリ、乳はでかいけど語彙が貧困な寡黙親衛隊長M・アーイ」
「わたしの形容が変です、そんな酷な説明はないでしょう」
「あんたそんなにわたしのナックルを食らいたいの」
「S・ユーリを悲しませる者は切る」
「M・アーイ、あんたのは意味わかんないわよ」
ただでさえはかどってないのに、こんなに邪魔者がたくさん。でもI・ザーワくじけな
い。陛下のためにも一生懸命尽す所存であります。
でもまた負けちゃった、悔しいよー!
どーん
>>482-484 保守的小ネタ、って自分で書いておいてなんですが、これなんだろう?
元ネタわかる人いるのかなあ?
パッパラ隊の人の作品?
【帰ってきた七瀬留美(とめよし)】
あたし折原浩美、ごくごく平凡な性格の良い美人女子高生。
「浩美、そんな天をも恐れない大嘘はいけないよ。浩美の場合は性格が良いんじゃなくて、
いい性格って言うのが正しい表現だよ」
長森、うるさい。モノローグに突っ込むな。
えっと、まあ邪魔は無視してっと、今あたしはかなり困った状況に置かれているんだな。
いつものように遅刻を回避すべく長森を後ろに従えて学校への路程をひた走っていたあ
たしは、同じく遅刻しそうで走っていた七瀬と曲がり角で正面衝突、長森も巻き込んでの
三重衝突事故の当事者になってしまったわけ。
「その言い方だと、浩美は加害者じゃないように聞こえるよ」
だから、モノローグに突っ込むなって。
まあ、これ自体は単なるよくある不幸な事故ってことでいいとして。
「全然良くないよ」
不幸な事故でよいとして(無視無視)、その後がいかんわけよ。
あたしって、以前愛しのダーリン岬先輩と今回同様に頭をぶつけたことがあるんだけど、
その時にあたしが男で、先輩が女って言う妙ちきりんな世界に意識だけ飛ばされたちゃっ
たことがあるんだよね。
あたしの意識がその世界の男の体(浩平って名前だった)に入って、浩平があたしの体
に入って、先輩も同様、つまりは意識交換なわけ。
その時はいろいろあったけど、結局わりとすぐに元に戻れたんだけど、ただそれ以来ち
ょっとしたショックで入れ替わっちゃうという、実に困った体質になっているんだね。
この前先輩に初めてしてもらったときも、痛さで一瞬意識が飛んで、気が付いたら男の
体で先輩に挿入してたしね。でもあの時は気持ちよかったなあ、先輩の中って暖かくって
もう最高、それに痛みに表情をゆがめる先輩がまたいい。
って、ゴホン!今の発言はなし、絶対に忘れないさいね。じゃないと、よそに転校して
いった友人からもらった、恐るべきジャムをプレゼントするわよ。
ええと話を元に戻して、そう言うわけでまた意識交換が起こったんだけど、困ったこと
に今回はあたしだけじゃなかった。そう長森と七瀬も一緒なんだ。
それで今の現状はこんな感じなんだけどね。
「うーん、あいたたた。七瀬さん大丈夫?後免ね、浩美が前方不注意で」
「うーん、瑞樹が悪いんじゃないよ。がさつな折原が悪いだけ……ってあんた誰?」
「何言ってるんだよ、七瀬さん。ぼくだよ長森瑞樹だよ」
「えっ、長森さんは男だよ。あんたはどう見ても女だって」
しばらく衝撃で頭を抱えていたあたしだけど、今の会話でだいたい状況を把握できたわ
ね。まずいなあ、この二人もこっちの世界に来ちゃったわけ。どう説明するかなー、それ
にこの後どうしよう?
「えっ、ぼくが女だって?……うぎゃー!ほんとだ、ぼくが女になってるよー!浩美、っ
て浩美がいないよ。代わりに知らない子がいるよ」
まあ当然の反応だけど、長森のやつはパニックになってるわね。
「長森落ち着いて、あたしが浩美だってば」
「そ、そんなことを言っても浩美は女の子だもん、き、君は男じゃない」
うーん、さっきの七瀬と同じ反応だわね。しょうがない。
「………………」
「って、わー!なんでそんなこと知っているんだよ。それはぼくと浩美しか知らないはず
だよ」
長森の恥ずかしい過去をそっと耳打ち、まあ幼なじみやってれば互いにこの程度の情報
は握り合っているわけで……。
「あれを知っているってことは、君はやっぱり浩美なのかな?」
「そう、あたしは浩美なの。でね、今こういう状況になっているわけね…………」
とにかく今までのことを説明、もちろん先輩とのムフフとかの他人に話せないところは
はねてるけどね。
「へー、そうか。それであの時の浩美は男みたいな口調だったんだね」
「まあ、そう言うこと」
ふー、長森は本当に単純、もとい素直で助かるよ。これが広瀬あたりだとなかなか納得
してくれなかっただろうな。
「こらっ、勝手に二人で話し合って納得するな。あたしは何がなんだかわからないわよ」
ちっ、もう一人難物が残っていたとわね。こいつ猪突猛進で思いこみが激しいタイプだ
から、説明しにくいんだよね。って言うか、本音は説明するのが面倒くさい。
「あのさあ、横で聞いていたのならわかってよ。あれ以上説明することなんてないわよ」
「うっさい、あんなもんで納得できるかー!」
本当に面倒くさいやつだね。こうなりゃあ実力行使だね。
と言うわけで、掴みかからんばかりの七瀬の腕をとって、やつの胸の所に押しつける。
「アン。って何今の感触?ひょっとしてあたしに胸があるの?」
「ひょっとしても何も、あるの。下の方も触ってごらん」
「あんたあたしをからかってるんじゃないでしょうね?」
半信半疑の表情ながら股間を触ってみた七瀬の表情が劇的に変化した。
「ない、ない、ない!あのじゃまくさい物がない。あたしほんとの女の子になってるー!
やった、やったわー!これであたしも真の乙女にー。神様ありがとーおー、あたしーに女
体をくれーてー。いらない物盗ってーくれて、いらない物盗ってーくれて。ありがとう、
あたしの体、ちゃあんと女になーれーてー」
あーあ、興奮したせいなのか、後半は再放送で聞いたあらいぐまラス○ルのメロディに
なってるわね。多少音程が外れているみたいだけどね
結局論より証拠を突きつけたのが功を奏して、七瀬もやうやくあたしの話を聞く気にな
ったようだ。その後の説明はかなり楽になったよ。
でまあ七瀬は、念願の乙女になれて喜んでいるようだからいいとして、長森の方は困惑
してるんだよね。普通こっちの反応の方が正常だとは思うけど。
「浩美、ぼく女の子なんて嫌だよ。すごい違和感があるよ」
本人はそう言ってるけど、はっきり言って長森の場合男でも女でも大して変わらない気
がする。一人称をわたしに変えれば多分のこの世界の連中にもばれないと思うね。
本人にそう言ってやったら、随分複雑な表情になったけど。
えっとまあ、そうやって話をしていたら当然だけど遅刻確定。それでどうせだからと善
後策を検討することにしたわけ。
でまあ、あたしと長森は元に戻りたい、七瀬はせっかく念願の女になれたんだから、当
分は今のままの方がいいというのが、現状での結論なんだね。
しかし、七瀬もこっちの七瀬の本性を知ったら、乙女になれて感動、なんてやってられ
ないと思うけどね。まあ、知らぬが仏の顔も三度ってやつ?なんか違うか。
そう言う意見の対立はあるけど、とりあえずは元に戻るかどうか棚上げして、こっちで
ちゃんと生活しなければ駄目だと二人を説得。
実は前に入れ替わったときに、どうせ元に戻るんだからと適当なことをしてたら、元の
世界で浩平のやつも同じことを考えていて、あとで酷い目にあったからね。これは本当の
ところ自分のためなんだね。
それでとりあえずは、ぶつかったはずみで長森が気絶したせいで遅れたと説明すること
に決定。それと、事情を知っていて頼りに出来るただ一人の人物、こちらの世界の先輩と
昼休みに接触することも決めたんだ。
さてよく考えてみたら、今回は先輩は入れ替わっていないはずだから、こちらの世界の
本来の先輩、女性であるところの先輩に初めて会うんだよね。ちょっと不安なような、楽
しみなような。
「浩美、なににやけてるんだよ?」
「本当、折原不気味」
「五月蠅い!」
>>488-491 前に要望のあった浩美視点、そっくりひっくり返してもなんとなく面白くなったので、
続編でやってみました
493 :
名無しさんだよもん:04/09/04 17:33 ID:Xs+f0Ih7
乙。アンド上げ
>486
パステリオンかー、懐かしいなぁ。ブルーや親世代が大好きでした。
あの設定だとブルーの名雪は…XY…
第四話:愛の逃避行
「はぁはぁ…」
「ふうっ…春原、大丈夫かっ」
「ふう…ふぅ…んっ、な、なんとか…」
まったくしつこい奴らだな…俺達が一体何をしたというんだ。
「春原、ポッキー欲しいか?」
「えっ、くれるの?ほしい、ほしいっ」
「よし…ほら、食べていいぞ」
ポッキーを咥えて春原に突き出した。
「岡崎、何してるのかなー」
一度ポッキーを放し
「何って見ればわかるだろ、恋人同士のお約束のアレだよ。ほら…もう一回いくぞ?」
そういってまた咥える。
「……」
昼休み中、そんなことをして俺と春原がいちゃいちゃしていると、
杏と智代が怒気を纏いながら俺達の休息を邪魔しにやってきた。
ガララっ
「ともやぁーー!」
「邪魔するぞ!」
「あれ、智代と杏じゃん、めずらしい組み合わせだな」
「ホントだねっ。実は二人ってアツアツ?ヒューヒュー」
ギロリ×2
「ひぃぃいっ」
「おいおい、俺のハニーを威嚇するなよ」
「「それよ(だ)っ!」」
「なにがだよ」
「昨日、陽平に」
「陽子」
「えっ?」
「だから今そいつは陽平じゃなくて陽子なんだって」
「そ、そんなのどうでもいいじゃない!」
「全然よくないって。人の恋人を男みたいな名前で呼ぶなよ」
「くっ…」
「藤林、ここは妥協しておけ。きりがないぞ」
「そ、そうね…その陽子に聞いたけど、あんたそいつの事が好きってどういうことよっ!!」
「どうって…ふっ、言葉どおりよ」
そういって髪を掻き揚げる真似をする。
「正気かっ、朋也!それは…それは、あの春原なんだぞっ!」
「智代ちゃん…なにげなくひどい事言ってますよね?」
「あんたは黙ってなさいっ!」
「ひいぃぃぃっ」
杏が一喝すると春原は目に涙を湛え、縮こまった。むう、その表情もありだな。
「「朋也っ!!」」
「は、はいっ!」
「周りにはいくらでも女の子がいるのに、なんだってそれを選ぶのよっ!」
「そうだぞっ、朋也が他の女らしい人を選ぶならまだしも、よりにもよってなぜそれなんだっ!」
「私はそれ扱いですかぁ…」
「んなこといっても…まあ蓼食う虫も好き好きってやつか?」
春原の髪を撫でてやりながら二人にそう返事をした。
「岡崎、もしかしてバカにしてない?」
「生粋の女の子よりその似非モノ選ぶなんて何考えてるのよっ!あんたの周りには
たくさんかわいい子がいるじゃないっ!例えば、りょ……あ、あた、あたしとかっ!!!
そ、そうよっ!そのへたれを選ぶくらいならあたしにしなさいよっ、ねっ!!」
「「はぁあ〜?」」
思わず春原とシンクロした返事をしてしまう。
「な、なにっ、ずるいぞ、藤林っ!…朋也、こう見えても私は料理はもちろん
家事全般が得意なんだ。意外と女の子らしいと思わないか?だから…わ、私なんてどうだ?
春原よりも朋也の恋人に相応しいと思うぞっ!!」
「あんた何ドサクサにまぎれて告白してるのよっ!」
「先に抜け駆けをしたのはそっちだろうっ!」
俺達そっちのけでいきなりもめ始めた。
「何がしたいんだ、こいつらは…」
「……(二人が岡崎にアプローチしてるってことは、どちらかとくっつけば
私は解放されるってこと!?よ、よーし)あー岡崎、私あなたの事が好きだったけど、
二人がこんなにも岡崎の事を思っているなら身を引こうかなーなんて」
「俺もお前のことが大好きだ…よし、逃げるぞ」
「へっ?」
言い争いをしている二人を尻目に、春原の手を取って安全な場所に退散することにした。
「ちょ、ちょっとひっぱらないでよっ…どうしてこうなるのぉ」
「ふぅ、ふぅ、き、きりがないわね」
「はぁ、はぁ、そうだな」
「こうなったら朋也に決めてもらおうじゃないっ!」
「望むところだっ!」
「「朋也はどっちを選ぶのよ(だ)!」」
「「……」」
「って、いない…」
「逃げられたようだな…追うぞ」
そして今に至る。
「とりあえずここに入るぞ」
「そ、そうだね」
息も絶え絶えにそのドアを開けると
「いらっしゃいませー」
そこは宮沢が居る資料室だった。
「おっす」
「ゆ、有紀寧ちゃん?」
「朋也さん、春原さん、こんにちは」
「悪い、少しの間ここに居させてもらうぞ」
「ゆ、有紀寧ちゃん、お水ちょうだぁい…」
「なんだかお疲れのようですね」
宮沢は春原のへたれた姿を見て苦笑いを浮かべながら彼女にコップを手渡していた。
「それで一体どうしたんですか?」
「それが凶悪なストーカーに追われててな」
「ストーカー…ですか」
「岡崎も私のストーカーだよね」
「だからしばらく匿ってくれ」
「はい、それは構いませんが、お二人とも大丈夫なんですか?」
「どちらかというと捕まったら血祭りになりそうだな」
「そ、それは一大事ですね」
顔を引き攣らせながら笑みをうかべている。
「「「だったら俺達にまかせなっ!!」」」
「んっ、誰だっ」
「ふぁしょくほはっ…ぶふっ」
「とりあえず口の中のものを飲み込んでから話せ」
こいつ、何時の間にクッキーなんて食ってたんだ。
「話は聞かせてもらったぜぇ」
「お、お前は…」
誰だったかな。
「ゆきねぇのダチなら俺達にとってもダチだ!」
「ストーカーなんぞというちぃせえ事やりやがる奴らは許せねぇ」
「それにストーカーがここに着たらゆきねぇにも被害が及ぶ…」
「「「俺らが守ってやんぜっ!!」」」
「皆さん…」
宮沢はその心意気に感動したのか涙ぐんでいる。
「すまない…よろしく頼む」
ありがとう、見知らぬ不良達よ。
「ふほしくふぅっ!」
「だから食い終わってから話せって」
「それでストーカーの特徴はどんなもんだ?」
「うーん、二人組みなんだが一人は本を武器に使ってくる恐ろしい女だ」
「それって特徴なのかな……」
「おいおい、俺らにはそんなもん通じないぜっ」
長距離からの狙撃や壁に突き刺さる辞書も跳ね返すのだろうか、こいつら。
「残りの一人はどんな奴だ」
「残りはねぇー、坂上智代という髪が長くてカチューシャ着けた、ちょっと喧嘩が得意なだけの
生意気な女なんですよぉ」
「「「……」」」
「あれっ?」
「皆さん、どこにいったのでしょうか」
「…お前、智代の名前だすなよ」
せっかくの時間稼ぎが…
「やばいな、いつまでもここにいるとあいつらに見つかりそうだ」
「このまま窓から外に出ちゃう?」
「いや、鞄を教室に置いたままだから帰るのはまずい」
「かばんくらい、いいじゃない」
「財布が入ってるんだよ」
「有紀寧ちゃん、このクッキー美味しいねっ」
「ありがとうございます。それ手作りなんですよー」
バコっ
「いったーーい」
「人の話を聞け!」
ぶーぶー文句をいう春原を尻目にため息をつきながら椅子に座る。
「なあ宮沢、ストーカーから身を守れて、恋人と一緒にいちゃいちゃできるお呪いなんて
…ないよなぁ」
「ありますよ」
「あるんかいっ!」
「はい、朋也さんが前に試したあのおまじないを使えば」
「前に試した?…そうか、あれなら、って財布がないんだった…」
岡崎朋也一生の不覚!
「春原、ギザ十持ってないか?」
「んーー…あ、一個あったよ」
「一個じゃなぁ」
「あ、私も一枚ありました」
「おお、貸してくれっ!」
「はい、どうぞー」
これなら…よし!
「岡崎器用だねぇ」
「お上手です」
「スピードノキアヌリーブスノゴトク、スピードノキアヌリー「あああっ!!」ってなんだよ…」
「もしかしてこれ、成功すると岡崎と私が閉じ込められるってやつ?」
「当然だろ」
「だ、だめだめーーーー!そんなことになったらまたえっちなこと…あっ」
「お、お二人とも仲がいいんですねー…」
宮沢がこちらを見てうちわで顔を煽っている。
「ううう…」
「春原、今度邪魔したら教室でべろちゅーな」
「べろちゅーってなんですか?」
「まあ、宮沢は気にしないでいい」
さて、急がないと。
「スピードノキアヌリーブスノゴトク、スピードノキアヌリーブスノゴトク、
スピードノキアヌリーブスノゴトク!よしっ」
「「朋也ーーー!どこだーーー!!」」
「げ、智代と杏の声が「チャリーン」なぬうううーーー」
「……」
「あーあ…」
「とうとう観念したようね」
「さて、聞かせてもらうか」
阿鼻叫喚でした。
こっちでも朋也に迫る二人でした
乙。朝からテンション高いなぁ。面白かったです。
しかし、本当、岡崎はなんで春原がいいんだ……。
一緒に同じ時を長く過ごしている分、愛も深まる…か?
>>505 陽子タンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>505
さすが元はいたる絵だ髪を変えただけで男女が入れ替わったぜ
>>505 え…普通に萌えそうなんだけど…俺、病院逝った方がいいのか?ハアハア…。
欲を言うと、もうちょっと他の女キャラのように睫毛があれば・・・
お持ち帰りしますた
うわっ。あっちに晒されたよ……。
つーか皆さん、ここは軽く笑って
ナイスなツッコミを入れて欲しかったんですが。
春原、マジ、ごめん。
【アユパンマン】
『第1話始まりだよ』
わたし波田野ゆう、普通はこの苗字って「はたの」って読むと思うんだけど、なぜか「ば
たの」って読むんだ。多分ご先祖が変わり者だったせいだと思うんだけど。
まあそれはともかく、今日から叔母さんである麝霧秋子(じゃむあきこ)さんの家でお世話
になるわけだね。
東北新幹線に乗ってやって来たはずなんだけど、なぜか降りるときはSLになっていた
りして、不思議だけどここがおとぎの国だからなのかな?
そうここはおとぎの国だから、ここに住んでいる人は年をとらないわけ。だから秋子さ
んは永遠の24歳なんだよ、羨ましいね。
さて列車から降りて改札を出ると駅前のベンチに向かうんだ。ここが待ち合わせの場所
だけど、迎えの人はどんな人だろうね?
ベンチに座ってしばらく待っていたら、いつの間にか誰かが目の前に立っていた。って
言うかこの人、今空から舞い降りてこなかった?
「こんにちわ、ぼくアユパンマン。君がジャムお姉さんの姪のバタ子さんだね」
声をかけてきたのは小学生くらいの男の子だけど、背中に鳥の羽が付いているし、顔は
たい焼きかなにかのようだ。
ふむさすがはおとぎの国、って感心している場合じゃないね。
「ジャムお姉さんって秋子さんのこと?それとわたしは波田野ゆう、バタ子じゃないわ」
「うん秋子さんのことだよ、でもみんなジャムお姉さんって呼んでるんだよ。じゃあ行こ
うかバタ子さん」
アユパンマンって人の話を聞かない子だね。
「だからバタ子じゃないわよ。人の名前を勝手に約さないで」
「後免よバタ子さん、今度から気をつけるよ。でなにを怒っているの?」
「はー、もういいよ。アユパンマンこれからよろしくね」
なにかいきなり脱力感。
「こっちこそよろしくお願いするよ」
とにかくアユパンマンの案内で秋子さんの住むパン工場に到着。
「ここがぼくの居候先で、今日からバタ子さんの住む家だよ」
アユパンマンが玄関を指さしてそう言ったのとほぼ同時にドアが開いて、優しそうなお
姉さんが顔を出してきた。この人がわたしの叔母さんのジャムお姉さんこと秋子さんだ。
おとぎの国の出身だけど外の世界で暮らしているから普通に年をとるわたしの母と違っ
て、秋子さんは昔と変わらず若いまま。わたしが生まれる前から年をとってないんだって。
「おかえりなさいバタ子」
「はい、ただいま秋子さん」
「あらあら、わたしのことはジャムお姉さんと呼んでくださいね」
「了承です」
だめだ、秋子さん、もといジャムお姉さんがバタ子って呼んでるんじゃあ、逆らっても
無駄。わたしはここにいる限りバタ子なのね、とほほ。
「バタ子お姉しゃんおかえりなしゃいだよ」
この子はジャムお姉さんの子供でわたしの従弟のユキイチゴちゃん、永遠の4歳。
「あぅー、この子がジャムお姉さんの姪なの?」
なんだか中華まんみたいにふっくらした顔の女の子が出てきた。この子は誰?
「中華マンナちゃん、ちゃんと挨拶しないと駄目だよ」
アユパンマンがそう促す。この子は少々人見知りなのかな?
「わかったわよー。中華マンナの名前は中華マンナ、ここにお世話になっているの。これ
からよろしくねバタ子さん」
「はいよろしく」
「うなー」
おやおあや中華マンナちゃんの足下から、猫?の鳴き声がしたわね。この子も挨拶して
くれているのかな?
「この子は名猫ピロ、中華マンナのお友達なの」
「ゆきちゃんもだいしゅきだよー」
「ピロちゃん、よろしくね」
「これで家族は全員ですね、あとこの男の子は中華マンナちゃんのお友達でミシ男君」
「ミシ男(みしお)です、これからよろしくお願いします。ここにはよく遊びに来させて
いただいているんです」
「はいジャムお姉さんの姪のバタ子です、こちらこそよろしく」
ミシ男君は結構礼儀正しい子で好感が持てるね。
その後はジャムお姉さん主催の歓迎パーティで美味しいパンとジャムを一杯ごちそうに
なって満足満足。これから楽しく暮らしていけそうだね。
そのころ、パン工場を観察する怪しい影が。
「ネユキンマン、パン工場なんか見ていてもつまらないわ。わたしもう帰るわよ」
「わー、ちょっと待つんだおカオリンちゃん。俺様の世界征服の前に立ちはだかるアユパ
ンマンとパン工場、そこに新たなる戦力が加わったんだから、情報収集しないと駄目なん
だおー」
「そんな面倒くさいことはネユキンマンに任せるわ。わたしは帰ってサユリンマン様の為
にプレゼントを作るの。じゃあねネユキンマン、ばいばーい」
あっさりそう言い残すと、カオリンちゃんはUFOに乗って飛び去っていきました。
「わっ、カオリンちゃん待つんだおー。ってもう帰っちゃったんだおー。カオリンちゃん
薄情だおー。だいたいあの優男のサユリンマンのどこがいいんだおー。この男らしさ全開
のネユキンマン様が世界一なんだおー」
「世間は認めていないけろ」
「そうだけろぴ。自己認識に重大な欠陥があるけろぴ」
横でぼっそりとそう呟いたのはネユキンマンの一の子分にして、配下のケロルンルン部
隊の隊長でもあるケロピーと副隊長のケロピールンです。
どちらもその姿は一見カエルの縫いぐるみですが、我が儘なネユキンマンに真摯に仕え
る苦労の絶えない忠臣達です。
そしてその配下には、カエルの縫いぐるみの顔に直接細い手足が生えたようなケロルン
ルンの大群が。こっちは知能も身体能力さほど高くなく「ケロケロ」としか話せませんが、
とにかく数で勝負するタイプですね。
「二匹とも五月蠅いんだおー。俺様は世界一格好良いモテモテキングなんだおー。文句を
言うとお仕置きなんだおー」
さすがはネユキンマン、悪役のお約束通り横暴ですね。
「まあよいんだおー。とにかく、観察を続けるんだおー」
気まぐれなネユキンマンは怒りも持続しないようで、再び双眼鏡を構えなおしました。
「ふー、助かったけろ」
「ほんと、良かったけろぴ」
ホッと無でをなで下ろす2匹です。
「って、あの子が新戦力か。顔はよく見えないけど、別にごく普通の女の子だおー。どう
もスタイルはあんまり良くないみたいだおー」
「まあ確かにカオリン様みたいなナイスバディではないけろ」
「うんうん、ジャムお姉さんと血のつながりがあるとは思えない貧乳けろぴ」
「おまえらちょっと黙るんだおー。あっ、こっちを向いた……」
突然黙り込むネユキンマン。
「ネユキンマン様どうしたけろ?」
「また、ジャムパンでも拾い食いしたけろぴか?」
「お腹が痛いけろ?だからいちごサンデーは1日3杯までにするように言ったけろ」
心配そうにネユキマンを見上げる2匹、と、突然ネユキンマンが顔を上げました。
「いい、いい、いい、すごくいいんだおー。新しく来た子は滅茶苦茶可愛いおー。俺様の
好みにピッタリだおー」
「またネユキンマン様の一目惚れが始まったけろ」
「どうせ今度も相手にしてもらえないのに、悪い癖けろぴ」
「いい加減に自分の身の程を理解するけろ。女の子に好かれるようなタイプじゃないけろ」
「学習能力0けろぴ、困ったもんけろぴ」
ネユキンマン、人望がないのか部下に言いたい放題に言われてますね。
「黙って聞いてれば言いたい放題、おまいら死刑決定だおー」
「「け、けろ(ぴ)ー!」」
もの凄い形相で2匹を睨み付けるネユキンマン。まあ、こうなるのも道理で、ネユキン
マンのことをさんざんに言っていた割には、この2匹も学習能力に欠けるようです。まず
は似合いの主従でしょうか。
3分後、そこには首と手足をバラバラにもぎ取られ、胴体からは綿たを抜かれた哀れな
2匹の蛙の縫いぐるみの残骸が……。
「ネユキンマン様は乱暴すぎるけろ」
「ちょっと短気けろぴ」
どうやら、この状態でもしゃべれるというか、命に別状はないようです。
「五月蠅いおー、それ以上なにか言ったら燃やすんだおー」
「それは勘弁けろ。もう許可があるまで話さないけろ」
「さすがに灰からは復活できないけろぴ。これからは一言もしゃべらないけろぴ」
「それでいいんだおー」
「あっ、アユパンマンのやつあの子と親しげに話してやがるおー。許せないおー」
ネユキンマン、なんだか嫉妬に身を焦がして怒ってますねー。
「ケロピー、ケロピールン、アユパンマンをぶっ飛ばしてあの子をさらってくるんだおー」
しかし、バラバラにされた2匹が動けるわけはありません。
「お前ら返事がないんだおー。って、それよりなんで動かないんだおー」
そんなことを言っても、さっき自分でしゃべるなって言ったばっかりですよ。燃やされ
るのが嫌な2匹が答えるわけはありません。
2,3分の間ただひたすらに怒り狂っていたネユキンマンですが、そのうちにさすがに
そのことを思い出したようです。
「お前ら、俺様が話しかけたときだけは返事をしてもいいんだおー」
「了解けろ」
「返事だけはするけろぴ」
そう答えつつ、二匹の視線はネユキンマンを飛び越えてその背後に向いています。
「うん、どうかしたんだおー?」
ネユキンマンが不審に思って振り返ると。
「アユパーンチ!」
「バイバイキーン!こらー!お前らなんでアユパンマンが来ていることを言わないんだお
ー?それとどうしてばれたんだおー」
哀れネユキンマンは、いつの間にか背後に迫っていたアユパンマンに吹っ飛ばされてし
まいました。しかし、吹っ飛ばされながらもきっちり疑問を発するあたり、まさに悪役の
鏡ですね。無駄な努力ですが。
「そんなこと言っても、返事しかするなと言ったのはネユキンマン様けろ」
「俺らは命令に従っただけけろぴ。だいたいあれだけ騒げば、アユパンマンにばれないわ
けないけろぴ」
「君達も大変だね」
アユパンマンの同情に、いつの間にか復活していた二匹は笑って答えます。
「いつものことけろ」
「まあ、これも試練けろぴ」
「ところで、良かったら新しく来た女の子の名前を教えて欲しいけろ」
別に隠す理由もないので、アユパンマンはケロピーの質問に笑って答えました。
「ああ、あの子はジャムお姉さんの姪のバタ子さんだよ」
「ありがとうけろ、これでネユキンマン様も少しは慰めになるけろ」
「本当に大変だね。じゃあ君達気をつけて帰るんだよ」
「「蛙が帰る、上手く落ちたけろ(ぴ)」」
「うぐぅ、べつにしゃれのつもりじゃなかったんだよ」
>>511 ドンマイ。
しかしツッコミ入れようにもあまりに似合いすぎてたからw
向こうの連中まで普通に萌えてたしw
>>512-517 またなんかワケわかんない(褒め言葉)な作品が。
「中華マンナ」なんて、本家に普通に出てきそう。
>そうここはおとぎの国だから、ここに住んでいる人は年をとらないわけ。だから秋子さ
>んは永遠の24歳なんだよ、羨ましいね。
>わたしが生まれる前から年をとってないんだって。
…ということは秋子さんの実年齢はうわなにをするやめqあwせdrftgyふじこlp
第五話:滑空する勝平
「と…や……」
「んっ?」
「あれ、岡崎、どうしたの?」
「いや、誰かに呼ばれたような」
春原と二人で下校途中、どこからともなく俺を呼ぶ声が聞こえてきた。
「朋也クーーーン」
「あ、ホントだ、誰かに呼ばれてるね」
前方から手を振りながらこちらに走ってくる人影が見える。あれは……勝平か?
「はぅあっ!!!!」
そのとき、突然脳裏に何かが走った。
「岡崎、どうしたの?」
まずい……まずいぞ。根拠はないが、勝平とこいつを逢わせてはいけない気がした。
勝平の姿がドンドン鮮明になるにつれてそのわけがわからない不安は増大していく。
「…春原、俺が合図をするまで後ろを向いて耳を塞いでいろ」
「えっ、そんなこと言って、またえっちなことする気でしょー。その手には乗りませんよぉー」
「従わないと、クラスメイトの前でアレやるぞ」
「いえっさーーーーー!!」
そういって耳を塞ぎ、後ろを向いて縮こまった。お兄さん素直な子は好きだぞ?
「さて…」
前を見据えると勝平に向かって走り出す。俺が走ってくるのが見えたのか、彼は笑みを浮かべて
ブンブンと手を振りはじめた。そのうれしそうな表情に一瞬立ち止まりそうになったが心を鬼にして
スピードを落とさずにさらに加速した。スマン、許してくれ勝平…
「おーい、朋也クーン、ボクねぇ、やっと次のバイ…」
「だっっっっっっっしゃああああああああぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」
スピードに体重を乗せた渾身の跳び蹴りが勝平のみぞおちにヒットすると
彼は声もだせずに十数メートル吹っ飛び、草むらに突っ込んで見えなくなった。
さてと。
「おい、もういいぞ」
肩を叩きながら合図した。
「えっ、もういいの?」
「ああ、もうOKだ。変なことしなかったろ?」
「うん、岡崎にしてはめずらしいねっ」
「なんだ、がっかりしたような顔してるぞ。実は期待してたのか?」
「ばっ、ばかっ、へんな事言わないでくださいよぉ」
そう言うと春原は顔を赤らめてモジモジし始めた。かわいいやつめ。
「それじゃご期待に答えて部屋でたっぷりシてやろう」
「…えっち」
今日も平和だった。
夜中にコソーリ貼ってみる…
>>521 部屋に戻ってからの出来事が抜けてますよ
きっとまた5.5話を用意してくれているに違いない!!w
【帰ってきた七瀬留美(とめよし)第2話】
とりあえず2時間目が始まるまでに無事教室に到着。いくらかは怒られたけど、幸いこ
っちの長森も向こう同様に教師陣に信用があるみたいで、例の言訳を信じてもらえて比較
的早く解放された。やれやれだね。
その後午前中の授業は普通に終了。何故か授業の進行速度までもとの世界と同じだか
らそれが原因で授業に付いていけないとか言うことはないわけ。当然ながら、元々わから
ないところは、やっぱりわからないんだけどね。
それとどうも成績や授業を受ける態度も、こっちと向こうで変わらないらしいので、言
葉遣いだけ気をつければ特に演技する必要はないんだよね。
つまりはどっちの世界でも、長森は先生受けの良いいわゆるいい子だし、あたしはまあ
劣等生なわけ。
実は七瀬が舞い上がってるのが不安だったんだけど、都合のいいことにあいつは普段か
ら女言葉だったから、ぼろは出ていないようだ。
ただ里村だけは時折不審そうにあたし達を見てたから、なにか気が付いたのかも?
さてそうしているうちに昼休みになったので、先輩を探しに行くんだけど、多分学食に
行けば会えるわよね。今までの入れ替わりで、こっちの先輩も学食の主なのは既に把握
済みだから。
学食について中を見回すと、大混雑の中一つだけ相手テーブルがある。あそこだね、先
輩と同じテーブルで食べたがるやつなんてほとんどいないからすぐわかるんだ。
人並みをかき分けて近づいていくと、先輩はカツカレー7杯目を食べている最中のよう
だ。空の皿が6枚テーブルに積んであるから。
なおその横にはあと3皿が控えているから、今日は10杯食べる予定のようだね。
「先輩、こんにちわ。相変わらずすごい食べっぷりですね」
そうは言ったけど、さすがに男女の差はあって、こっちの先輩はあたしの先輩よりは気
持ち小食だ。まあ、せいぜい皿1枚程度の差だけど。
「こんにちわ浩平君、腹八分目だよ……ってあれー、浩平君の声だけど、なにか違うよ。
もしかして、君は浩美ちゃんかな?」
さすがに先輩も話をするときくらいは、顔を上げてスプーンを握る手を止めてくれた。
「さすが先輩、すぐにわかってくれたよ。これが愛の力?」
「浩美、こんなところでのおのろけは恥ずかしいよ」
長森、いらないこと言わないでよ。あれっ、だけどよく考えてみたらあたしとこの先輩
は初対面だよ。するとあたしが愛を感じちゃうのは少々変かな?
「あのさあ、どうでもいいけどまずは腹ごしらえして、それから先輩に事情を説明した方
が良くはない?」
「なるほど、七瀬もたまには建設的な意見を言うんだね」
「浩美、たまにはは余計だよ」
「そうよ瑞樹の言うとおり、あたしはいつだって建設的よ」
「うん、今の会話で何となく事情はわかったよ。結構楽しそうだね。じゃあこれを片づけ
ちゃうからちょっと待ってね」
ニッコリ笑った先輩は、そう言って先輩は再びカレーをかき込み始めたのよね。
えっと、じゃああたし達もお昼を食べるとしますか。
食べ終わって4人で屋上に向かう途中、なにか裾を引かれたような気がしたけど、気の
せいだと思って無視していたら、いきなり後頭部をなにか板みたいなもので叩かれた。
振り向いたら涙目の澪が上目遣いにあたしを睨んでいる。
『無視しちゃ駄目なの』
「浩平君、澪ちゃんを無視するのは極悪だよ」
「浩美はだいたい薄情だよ」
「所詮折原はそう言うやつなのよ」
なんであたしが集中砲火を浴びるわけ?あたしが悪いって言うの?今は澪に関わってる
場合じゃないと思うんだけど。
なんか澪のご機嫌をとっていたら、昼休みが終わっちゃって、しょうがないから放課後
また話し合うってことでこの場は解散。いきなり前途多難よね。
で教室に戻ったら、げっ、柚木がいる。こっちの柚木には男であるあたしはセクハラさ
れる心配はないけど、それ以外の性格はそのままだからとにかく厄介なのよね。
だって今の状態がばれたらあいつ何するかわからないもの、面白ければなんでもいいっ
てやつだから。
なお今まで観察してみた感じだと、こっちの柚木も女の子にまとわりつくが好きらしい
よ。特に澪あたりがその主なターゲットなんだ。それもどっちかって言うと、百合と言う
よりは自分より小さい子が単純に好きらしい。でもそれって、もしかしてロリコン?
それにしても他校生が簡単に出入りできるなんて、まったくもって警備がなってないわ。
学校当局の完全な怠慢ね。
放課後、そんな場合じゃあないと思うんだけど、長森が律儀に掃除をする気らしく、あ
たしも捕まってしまった。
今のあたしは男だから力では簡単に振り切れるんだけど、かえってそれがやりにくいわ
け、外見上は女の子(長森)に乱暴する男(あたし)に見えちゃうからね。
でまあ仕方なく真面目に掃除をして、その後先輩を待たせているから大慌てで走ってい
たら、また先輩に激突しちゃった。
どうやら、先輩も雪見先輩に捕まって遅れたせいで走っていたらしいのよね。
それで気が付いたらあたしは元に戻っていたんだけど、今度は先輩が入れ替わっちゃっ
た。つまりあたしは、これから先輩と長森、七瀬の3人の面倒を見なきゃいけないわけね。
うーん、これから一体どうしよう?
頭悪い上、おねやってないオレには難しすぎるorz
「悪いね、こんな所に呼び出して」
「ううん…しょうがないよ。内緒のお話だし」
僕は電話で言いつけられた、堤防のそばで潔司さんに会っていた。
「それじゃ、さっそく始めようか――」
潔司さんは僕の肩に手を掛けながら話を始めた。
「自分の身体のことは、もう納得出来たかな?」
「うん…納得っていうか、悩んでもしょうがないかなって」
と、僕が言うと潔司さんは優しく微笑みながら、
「ふうん…それでみんなは納得してくれるかな?」
「…どうしてそんなこと言うの?」
「気を悪くしたなら謝るよ。でも、僕が言っているのは現実的な問題さ。
永久に歳を取らないイキモノを、人はなんと呼ぶだろうね?」
「僕はそんなこと…」
「君がどう考えているかは関係ないんだ。判断するのは周りの連中さ。
僕たちの事を理解しようとすらしない、善良な市民様なんだよ」
「そんな……ひどいよ…」
肩に置かれた潔司さんの手がやけに重く感じた。
「酷くなんかない。僕も君も、蝉枝さんも『化け物』だ。
この先どうやって生きていくつもりなんだい?歳は取らない。殺しても生き返る。
核爆弾で蒸発させてもらうのもいいかもね。
雨になって生き返られるかもしれないしね。あははははははははは…」
「そんなのひどいよ…そんなこと考えてもいいことないよ」
「いい事なんかどこにある!」
潔司さんの顔がぶるぶると震え、瞳は大きく開かれていた。
握りしめられている肩が少し痛かった。
「僕はこれでも三十年生きている。その間にどんないいことがあった?
両手の指で数え切れる程度だ!
永遠に生きられるのがそんなにいいことか?
そんなの最初の十年だけだったね。
たったの三十年で永久に生きる辛さを知ってしまったんだ、僕は!
永遠の命?そんな物、欲しけりゃ今すぐくれてやるさ!
僕の心臓を抉り取ってみろ!首を掻き切ってみろ!殺してみろ!」
「……」
潔司さんは全部を言い終わると、荒く息をついていた。
折れそうに白く細い肩を上下させていたのは、きっと息が苦しいんだろう。
「…感謝して欲しいね、僕は君がこの先気付くであろう事を先取って教えてあげたんだから」
「そんな…そんな言いかたはひどいよ…」
「甘えないでくれ。君のように愛され、恵まれ、満たされた暮らしの中で
ぬくぬくと暮らしているなんで反吐が出るね」
「潔司さん…」
「僕はそれを君に早く伝えたくて仕方がなかったんだよ」
膝ががたがた鳴ってる。あと少しで僕は転んでしまいそうだ。
汗が止まらない。でも、それよりなにより、僕は泣いていた。
涙が止まらなかった。止めたいのに。
「今日言いたかったのはそれだけだよ。じゃあ、僕はこれで帰るね」
潔司さんはまたいつのまにか笑顔に戻っていたけれど、
最初に会った時よりも顔色が悪く、蒼ざめているのが分かる。
それじゃあね、と立ち去っていく潔司さんの後姿は、にじんでいてはっきりとしなかった。
僕は、あの岩場に行った。
あの日、蝉枝に逢った、「僕の場所」だ。
空を見ると太陽がもう沈みかけていて、水平線が真っ赤に染まっていた。
ここに来ると、いろんなことを思い出す。蝉枝に逢うまでのこと。あの日のこと。
みんなで泳ぎに来た時のこと。カエルのえさを捕りに来た時のこと。
潔司さんのこと。
僕はなにをしたの?
僕はいけないことをしたの?
ねえ、蝉枝。そんなことはないって言ってよ。
…みんなが歳をとっても、僕だけが若いまま…。夕も、おばあちゃんも、クラスのみんなも…
蝉枝はそんなことないって言ってくれるけど、みんなとも一緒にいたい…
でも…
「へ…へへへ…」
「!?」
いきなり聞こえた人の声に振り返った僕が見たのは、
蝉枝が最初に着ていたような昔の服を着た人だった。
…白髪をぼさぼさに生やして、長い前髪を下ろしているせいで、目のところは隠れて見えない。
服のあっちこっちがぼろぼろに破れていて、猫背で。
すこしだけ、蝉枝に似ているような気がした。
「どうしたんだい坊や、こんな誰彼時にさ。お家に帰らねえのかい?」
「うん……」
声を聞いて初めて、その人が女の人だって分かった。
なんだか、おばあちゃんみたいでおばあちゃんみたいじゃないような、ヘンなしゃべり方をする。
「帰りたくないのかい?」
「…………」
「へへへ…お家は嫌かい、坊や?」
「違う……でも、嫌われたくない…」
女の人の顔がくくっ、と笑った。
「そいつあ気の毒だねえ。どうだい、アタシと一緒に来るかい」
「え…?」
僕が女の人の顔をのぞき込むと、その人は恥ずかしそうに手をしっしっ、と払った。
「へへ…こんなみすぼらしい女とじゃ気が乗らねえか?」
「え、ううん、そんなんじゃ…」
「じゃ、来なよ。何も取って食やあしねえさ」
女の人はいきなり僕に詰め寄ると、僕の右腕をつかんだ。
突然のことに僕がびっくりしていると、そのまま女の人は腕をひねりながら僕の後ろに回った。
――殺される!?
「アタシは御堂。名前は無え。短い間だがよろしくな」
「うわっ…わ、わっ…!」
「黙んな」
女の人が腕を振り上げて、僕を……殴り…………
533 :
元380:04/09/09 08:31 ID:uei2+yU8
…ということで>435‐438の続きを書いたわけなんですが…
こんな時間で申し訳ありません。
御堂さんの登場です。
それでは回線吊って首切ってきます。
【ハイパーゆうな】
わたし相沢ゆうな、ごくごく普通の女子高生。背はちょっとちっちゃくって(158a)、
胸もちょっとだけ小さいけど(78a)、あくまで普通の平凡な高校2年生よ。本当に普
通なんだからー!
「ゆうなー」
「あっ、浩美ちゃん」
「ねえ、きょうあたしゆうなの家に遊びに行ってもいい?折角お友達になれたのに、あた
しゆうなの家にいっぺんも行ったことがないでしょう。」
この子は折原浩美ちゃん、転校してきて最初に出来たお友達。容姿端麗・スタイル抜群
(身長165a、上から86−56−83)、成績優秀でスポーツ万能、しかも性格まで
良いという非の打ち所のない女の子。
こんな素敵な子とお友達になれてとっても嬉しいな。絶対に嫌われたくないもの。だか
ら……うちの家族のことは絶対に内緒にしないと。
「ねえゆうな、何を考えているの?ボーっとしちゃって」
「ううん、浩美ちゃん、別になんでもないよ」
こまったなあ、うちの家族変だから浩美ちゃんに会わせたくないなあ。でも断わって浩
美ちゃんが気を悪くするのも嫌だし、どうやって断わろう。
「それならいいけど。で、ゆうな、お返事は?」
「そ、それは、あっ、そうや、うちはまだ引っ越してきたばっかりで、家の中がグチャグ
チャなんどすえ。まだ人は入れる状態やおへんのや。ほな、浩美ちゃんさいなら」
「あっ、ゆうな待ってー!ちっ、逃げられちゃった。けどゆうなって慌てると京都弁もど
きになるんだね。あの子関西出身じゃなかったはずだけど……」
まったく、折角ゆうなの家に上がり込んで、あわよくば隙を見てゆうなを押し倒しちゃ
おうと思ったのに。残念だわ。
「あーあ、どうしよう。今日は逃げられたけどいつまでもこの手も使えないし……。全く
うちの家族さえまともなら、お友達を家に呼ぶのってあこがれなのに。これって、とって
も普通の女の子らしいことだもんね」
こうして物思いにふけっているゆうなは、先ほどから自分をつけてくる人影があること
に、全く全然かけらもつゆほども、気が付いていなかった。
「だいたいが妹が狐の耳と尻尾が出せるなんて普通じゃないし。お姉ちゃんは小学生にし
か見えない上に幽体離脱できて、しかも食逃げが趣味だし。お父さんがお母さんでもあっ
て、しかも謎ジャムマスターってのもまずいわね。お兄ちゃんは一日20時間睡眠しちゃ
ういちごジャンキーだし、ほーんとうちの家族ってまともじゃないわね」
「なるほど相沢さんは独り言を言うくせがあると、早速メモメモなんだよ」
ゆうなの後をつけながらしきりにメモを取っている、気弱そうな少年。
「うーんなにか誰かに悪口を言われた様な気がするんだよ」
おい、ナレーションを聞いているのか君は?
「って、危ない危ない、危うく肝心の相沢さんを見失うところだったよ。おっ、今家の中
に入ったよ」
早速近づいて表札を確認する少年であった。
「えっと、相沢秋人、直雪、あゆ、ゆうな、真琴っと、ここで間違いないんだよ。早速、
浩美に報告するんだよ」
さて少年は携帯を取りだして誰かに連絡しているようである。
「あっ、浩美。ぼくだよ、瑞樹だよ。うん、頼まれたとうりに見つけたんだよ。もちろん
間違いなんてないよ。うん、場所は3丁目のコンビニの二つ先の角を右に曲がって、しば
らく行くと自動販売機がるんだよ。そう、そこから3件目。……うん、じゃあぼくはこの
まま監視を。……うんうん、わかったよ。ではまた」
少年は携帯を切って相沢家の監視を続けるようだ。
「これで浩美の役に立ったんだよ。感激だね。しかも、これですばらしいご褒美も……」
おーい目が逝っちゃってるぞ、とりあえず彼(瑞樹)は折原浩美にぞっこんのようだ。
5分後、相沢家の前に浩美が到着。
「長森、よくやったわ。ご褒美は帰ったあとでね。とりあえずはお駄賃の牛乳」
「わっ、浩美ありがとう」
「じゃあ今日はこれで帰っていいよ」
「ゴクゴク、うんわかったよ。じゃあまたあとでね」
結構素直に引き上げる少年長森瑞樹。おい、それでいいのか?
「さーて、ここがゆうなの家ね」
ピンポーン
「はーいお待たせしました。どなたですかって?……って浩美ちゃん、どうしてここにお
るんおすえ?」
「いやあ、偶然この前を通りかかったら相沢って表札が見えて、多分ゆうなの家だと思っ
たから……でも、本当にゆうなの家だったんだ。わー、すごい偶然」
「おほほほ、ほんまににえらい偶然どすなあ」
ただもう同様のあまり乾いた笑いを浮かべるしかないゆうなであった。
あーあ仕方が無いなあ。こうなったら家に上げるしかないじゃない。でもまあ、幸い誰
も帰ってきてないんだよね。
お父さんは仕事として、お兄ちゃんは陸上部、お姉ちゃんはどうせ食逃げの真っ最中、
真琴もどこかで寄り道して遊んでいるみたいだから、ここは適当に浩美ちゃんの相手をし
て、家族が帰ってこないうちに早めにご帰宅願うしかないわね。
「ねえ、ゆうなどうしたの?またボーっとしちゃって。まあ、そう言うところがゆうなの
可愛い所なんだけどね」
「いややわー浩美ちゃん、可愛いだなんて、うち恥ずかしおすえ」
「ねえ、前から聞こうと思ってたんだけど、ゆうなってどうして時々京都弁みたいなしゃ
べり方になるの?」
「そ、そうどすか。うちはそんな自覚あらしまへんえ」
「もういいわよ」
「まあ、浩美ちゃん玄関で立ち話もなんだから、あがって頂戴。お茶とお菓子くらいは出
せるから」
「じゃあ遠慮無く」
ふふふっ、いよいよゆうなの家に上がり込めたわ。どうやら他の家族は居なくて二人っ
きり。絶好のチャーンス!ジュルル
「浩美ちゃん、今この近くでなにか生唾を飲み込むような音がしなかった?」
「そ、そんなことはないある。全然なんにも音など聞かなかったあるよ」
「浩美ちゃん、なんでインチキ中国人みたいな話し方なの」
「そ、そうあるか?わたしも自覚はないあるよ」
「はー、わたし達って一体……」
とりあえずリビングに通され、勧められるままにソファに腰掛ける浩美である。
「浩美ちゃん、チョコクッキーは嫌いじゃないよね。紅茶でいいかな」
「ゆうなの出してくれるものならなんでも大歓迎よ」
「浩美ちゃん上手いなあ、じゃあしばらくその辺の雑誌でも見ててね」
ゆうながキッチン消えた後、浩美が所在なく漫画雑誌など広げて見ていると、突然玄関
が開いて誰かが駆け込んできた。
「たっだいまー、おやつなんかあるー。って、あぅー、知らない人がいる。あぅー」
元気な声で中に飛び込んできた少女だが、浩美を見つけた途端、それまでの元気はどこ
に行ったのか、怯えたようにドアの陰に隠れ半分だけ顔を覗かせて、おそるおそると言っ
た感じで中をのぞき込んでいる。
一方少女の声を聞きつけたゆうながキッチンから顔を出して少女を一喝。
「こらっ真琴!今日はお友達が来てるんだから、少し静にしなさい」
「あぅー、ゆう姉後免」
浩美の方に向き直り
「後免ね、浩美礼儀のない妹で。この子は二つ下の妹の真琴なの。真琴、この人はわたし
のお友達の折原浩美ちゃん。ちゃんと挨拶してね」
「あぅー、真琴は、お姉ちゃんの妹の真琴なの」
「わたしは折原浩美、よろしくね、真琴ちゃん」
「あぅー、よろしく」
それだけ言い残すと、真琴はパタパタと走って自室に逃げ込んでしまったようだ。
「後免あの子人見知りなんだ、でも慣れたら今度はなれなれしすぎるくらいだけどね」
「可愛い妹さんじゃない。うちの生意気な弟と交換して欲しいくらいだわ」
「へー、浩美ちゃん弟さんが居たんだどんな感じ」
ティーカップとお手製らしいクッキーを乗せた盆を持って現れたゆうなが、浩美に給仕しな
がら話を続ける。
「いやー、まあ生意気盛りでね。あれでも小さい頃は病弱で一時はかなり危なかったんだ
けど、治ってからは元気すぎて困るくらいよ」
「ふーん、わたしは弟はいないからそういう感覚はよくわからないな」
「ゆうなって真琴ちゃんと二人姉妹なの」
何気ない浩美の質問だが、実のところゆうなとしてはあまり答えたくなかったりする。
「そ、それは、えーと、うちにはあと、兄と姉一人ずつおりますんえ」
「えっ、そうなの。わたしは一番上だからそういうのってあこがれね。ねえねえ、どんな
人なの?」
咄嗟のこと故思わず正直に答えてしまい、更に聞かれたくない質問を引き出す結果とな
って、ほとんど頭はパニック状態に近いゆうなである。
「え、えっと、別に普通どすえ。なんの変哲もおへん平凡な兄姉なんどすえ」
単なる雑談のつもりが、思いもかけず動揺するゆうな。浩美としてはこれはもう興味津
々であろう。
「別に平凡でいいから聞かせてよ。その平凡ってのが知りたいんだから」
「うっ、うー、そないなこと言われても。なんと答えたらいいのやらようわかりませんえ」
その時またもや玄関を乱暴に開ける音がして、もの凄い勢いで小柄な人影が走り込んで
きた。
「うぐぅー!こ、怖かったよー。今日はすごく危なかったんだよ」
どうも目の前のゆうなや浩美は視界に入っていないようだ。
「お、お姉ちゃん!危なかったって……あっー!その紙袋!またやったのね」
「う、うぐぅ、びっくりしたー。あれー、ゆうな居たんだ」
「居たんだじゃないわよ!お姉ちゃんまた食逃げをやったのね」
「うぐぅ、仕方がなかったんだよ。焼きたてのたい焼きがぼくを誘惑するんだ」
「なに言ってんの、今時小学生でもそんな理屈は通らないわよー!」
事態の進展についていけず、それまでただただ無言でゆうなと小学生、その二人の遣り
取りを見守るしかなかった浩美ではあるが、ようやく口を挟む機会を捉えたようである。
「えっと、ゆうな、この子は?妹さん?えっと、でも確かさっきお姉ちゃんって……えっ
と、小学生?食逃げ?たい焼き????」
残念ながら未だに事態を完全に把握はしておらず、発言自体あまり意味が通ってはいな
いようだったが。
「後免浩美ちゃん、恥ずかしながらこの盗人小学生もどきがわたしの姉のあゆ。ちょっと
事情があって学校には行ってないけど。本当はわたし達と同学年なんだ」
「似てないけど双子なの?」
「違うよ、お姉ちゃんが4月6日生まれ、わたしは3月19日生まれだからね。誕生日は
ほとんど1年違うけど、学年は同じだったんだ」
「って、えー!この小学生があたしより半年以上も年上ー!」
「うぐぅ、二人とも酷いよ」
「そんなことよりお姉ちゃん、その戦利品のたい焼き今すぐ返してきなさい」
「うぐぅ、折角盗ってきたのに」
「折角じゃない!」
端で見ているとほとんど小学生を説教する中学生の姉といった雰囲気である。もっとも
少々小柄なゆうなの体がこの時ばかりは幾分大きく見えるから、それなりの威圧感はある
ようだ。
「うぐぅ、返してきます」
とぼとぼと玄関に向かうあゆだが、ドアを閉めると同時に一声叫んでそのままダッシュ
で逃げだした。
「ゆうなの意地悪!お前の母ちゃん出臍」
「お姉ちゃん……わたし達のお母さんは同じ人なんだけど」
脱力感漂うゆうなの嘆きであった。
「あはは、面白いお姉さんだね」
「面白すぎるわよ」
「この分だとお兄さんも楽しい人みたいね」
「浩美ちゃん、頼むからそれ以上聞かないで」
「あはは、いやまあわたしも今日の分の変はもう十分だと思うから、お兄さんのことは又
の機会にするわ」
「そうしてくれる?」
「うん」
「ありがとう」
「ところでこのクッキーゆうなが焼いたの?美味しいねえ」
とりあえず話題を変えることにしたらしい。
「あっそう、うれしいなあ。わたしお菓子作るの好きなんだ」
「うん、ゆう姉のクッキーは美味しいよ。あゆ姉のは碁石だけど」
「へーそう、あたしはそう言うの全然駄目でね、ゆうなは料理とかも得意なの?」
「えっへん、実はわたしはカップ焼きそばをお湯なしで作ったことがあるんだな」
「なによそれ?そんなことどうやったら出来るのよ?」
「そこはそれ、乙女の秘密よ」
「あはは、なーにそれ。今のじゃあ得意かどうかはわからないわね」
「焼きそばのことは真琴もよくわかんない。でもゆう姉は結構料理得意だよ、お父さんほど
じゃないないけどね」
いつの間にかクッキーに吊られて出来たらしい真琴も加わって、ようやく和気あいあい
となったところだが、実は次なる刺客がゆうなに迫っていたのだった。
「くー、ただいまだおー。もう部活で走っておなかがぺこぺこだおー。ゆうな、今日のお
やつはなんだおー?」
浩美の本日の変は、どうやらまだ打ち止めにならないようであった。
>>534-541 「パシテリオン(パステルイエロー)」と中川亜紀子さんつながりで「あんな(高槻あんな)」。
ハイパーあんなとはめちゃ懐かしいな
>>527 えーと、浩美だけ元に戻ってかわりにみさきが入れ替わったんだから…。
今度は男の体の中に入ってしまった女性陣の世話しなきゃいけないってことか?
オカマの体になってしまった七瀬はどんな反応するのやらw
>>533 腹黒潔司&女御堂キター!!
月弥君、アイデンティティとか命とか貞操とか、色々なものが大ピンチだ。
>>542 懐かしい元ネタだなおい。
瑞樹のキャラが凄い事になっていてワロタ。
『ハイパーゆうな第2話 さすらい少女往子登場』
とある休日、映画化の前でちょっと苛ついた表情で誰かを待っているゆうな。
「ゆうなー、お待たせ」
「もう、遅いよ浩美ちゃん。時間30分も過ぎてるよ。まあお兄ちゃんのせいで待たされ
るのは慣れてるんだけどね」
ちょっと不満そうなゆうなだが、浩美の方はなにやら興奮していてほとんど気に留めて
いないようだ。
「そんなことよりゆうな、今駅前ですごいもの見ちゃったんだ。180aはあろうかとい
う女の人が人形の芸をしてたんだけどね、そのうちに不良どもがそれに絡んできたんだよ。
でも、その女の人すごくってさ、5,6人はいた不良どもを叩きのめしちゃったの。あの
子、絶対ただもんじゃないわね」
「それで、浩美ちゃんはそれをずっと見ていたの」
「うん」
罪悪感のかけらもなくさわやかに答える浩美。
「それで、映画の時間過ぎちゃったの?」
「うん」
じと目で睨むゆうなに、相変わらずさわやかに答える浩美。
「はー、もういいよ。時間がないから映画見よう、浩美ちゃん」
結局ゆうなでは浩美に太刀打ちできないようだ。
ゆうなと浩美が映画を見終わって喫茶店のテラスでクリームソーダーなど飲んでいたと
き、その横を大柄な女性が通りがかった。ゆうなの方は何も気が付かなかったが、浩美の
方はその女性に見覚えがあったらしい。
「あっー!ゆうな、あれよ、あの人がさっき話した女の人」
「えっ、あの人って、あー、往子ちゃん!」
「誰だ、うちのことを呼ぶやつは?……って、お前ゆうなー!ここであったが百年目、
今日こそ決着をつけたるでー」
「わー、往子ちゃん止めてよー」
ゆうなに詰め寄ってきた往子だが、さすがにここで騒ぎを起こすのはまずいと思い直し
たようで、ゆうなの向かいに腰を下ろした。
「まあええわ、とりあえずは旧交を温めようか。で、そっちから声かけてきたんやから、
当然ゆうなの奢りやろうな。うちが貧乏なんは、ゆうなはよう知っとるはずやさかいな」
「まあ、飲み物ぐらいならね。でも、本当は今月お小遣い厳しいのにー」
「なんか言うたか?ほんまはラーメンセット食いたいところやけど、こないなこじゃれた
店ではそんなもん置いてないわなー。ならまあホットでええわー。お姉さんホッと一つお
願いな」
「初めまして、あたしゆうなの友達の折原浩美。あなたもゆうなの友達なの?」
「浩美ちゃん言うたなー、あんた、うちのこと怖くないんか?」
「えっ、どうして?格好いいとは思うけど」
「浩美ちゃん、あんたいい人やなー。うちは国崎往子(ゆきこ)、わけあって全国を旅し
とるんやけど、一人どうしても倒さないけん相手がおるんよ」
感極まったようにそうまくし立てる往子。どうも体格(181a91−61−89)とややぶっき
らぼうな性格のせいで、今まであまり女性から好意的な反応を受けたことがな
いようだ。
「なるほど、その相手がゆうなってわけね」
「そや、百回目の正直や」
「ってことは、今99連敗中か」
誰にも聞こえないように小さく呟く浩美。
「別にわたしは勝負なんかしたくないもん」
一方半分蚊帳の外に置かれて、横からぼそっとそう呟くゆうなであった。
「とにかくゆうな、これ飲み終わったら勝負してもらうでー」
その時突然あたりが暗くなった。でゆうな達が振り向くと、そこには身長2mはあろう
かという大男が日差しを遮るように立っていた。その背後には傷だらけの不良が5,6人。
どうやら先ほど浩美が目撃した連中が、後ろ盾を呼んでお礼参りに来たらしい。
「姉ちゃん、その前に俺と勝負してもらおうか」
「おっさん邪魔や、どきな。今うちは忙しうて、あんたの相手などしとれんのや」
「なんだとー」
全く相手にもされず怒り狂った大男はいきなり往子に殴りかかってきたが、次の瞬間
大男の体がふわりと宙に浮き、瞬時のうちに歩道に叩きつけられてピクリとも動かなくな
った。
一瞬何が起こったのか理解できず立ちつくしていた不良達だが、そのあと全員で大男を
担いで転がるように逃げ出した。
「わー、兄貴ー!」
「ちくしょー!このやろー!」
「お、覚えてろー!」
「ふん、そんな汚い面いつまでも覚えとれるか」
「ほんと、ああいう連中ってどうして似たような台詞しか言えないんだろうね」
「往子ちゃん、喧嘩っ早過ぎ」
「さてゆうな、邪魔も片づいたところで、勝負に行こうか」
「本当にやるのー?」
「やる言うたらやる、女に二言なしや」
ゆうなははーと溜息をつくと、観念したように頷いた。
「もうしょうがないな。じゃあちゃっちゃとやろうか」
「ちょっと待ってゆうな、こんなところで喧嘩するつもり?」
さすがに慌てて止めようとする浩美だが。
「あのねえ、浩美ちゃん、なにか誤解してるよ」
「えっ、でも」
混乱している浩美の前で、ゆうなはポシェットからなにかを取り出して軽く上に向かっ
て放り投げた。
「はい、往子ちゃん。表か裏か」
「表や」
ゆうなが左手の甲から右手をどけると
「残念でした、また裏でしたー」
「くっそー、どうしてもゆうなだけには勝てへん。どうしてうちの方術はゆうなにだけは
通用せんのやろう?」
「えへへ、それがわたしの奇跡の力だよ。大した役には立たないんだけどね」
「後免、なんだかわかんない。説明してくれる」
状況が飲み込めず途方に暮れた表情の浩美は、二人に説明を求めるしかない。
「えっとさあ、だから浩美ちゃんも知ってるとおり、わたしは奇跡の力を使えるでしょう。
その無意識の影響だと思うんだけど、わたしが投げたコインは必ず裏が上になるんだ」
「うちは方術の力で。空中のコインを思い通りに動かすことができるんや。だからゆうな
に会うまで百発百中やったんやけどな。ゆうなだけにはどうしても勝てんのや」
「なるほどね」
「ゆうな、今日は負けたけど、うちはまだ諦めんでー。いつか必ず勝ったるさかい、覚悟
しいやー」
決意を表明するかのように拳を振り上げる往子。
「往子ちゃん、もう止めようよー」
「いいや、うちは諦めんでー」
別に勝負自体はしてもいいのだが、往子のしつこさにはいい加減げんなりしているゆう
なであった。
その後どうやってか往子がゆうなのクラスに転校してきたのは、これはもうお約束とい
うものだろう。
『オマケ』
ゆうなの学校が共学だったのだが、結構うかつものの往子は教室にはいるまでそれに気
が付かず。休み時間にゆうなに向かって開口一番。
「ゆうなー、お前男の子と一緒の教室で、あまつさえ雑談するなんて不純異性交遊やー!
うちなんか、同年輩の男の子と口聞いたこともないのにー!」
「わたし、不純異性交遊なんかしてないもん。人聞きが悪いよ」
「あたしと不純同姓交遊する予定だけどね。もちろん往子ちゃんもね」
ゆうなには聞こえないようにぼっそりと呟く浩美。
「い、今、なにか強烈な悪寒が……」
「なんかうちも同感やな」
保守的小ネタ、笑って許してね。
「わたしの名前まだ覚えてる」
「花子」
「違うよ」
「太郎」
「わたし女の子」
「ああお気の毒に太郎様、名前どころか自分の性別さえ忘れてしまわれたのですね」
「えっ、どういうこと?」
「あなたは花右京家ご嫡男花右京太郎様、暗殺者から逃れるために整形し、偽りの記憶を
与えられここで暮らしておられたのです」
「えっ、そんなこと急に言われても信じられないよ」
「とにかくもう時間がありません。詳しい話はまた後で、行きますよ」
「わー、ちょっと待って、祐一ー!お母さーん!」
「って、わー」
「どうされました太郎様」
「ああマリエル、昔の夢を見ただけだよ」
「そうですか」
「でも倉田先輩がマリエルで、川澄先輩がコノエさんだったとは、前々気がつかなかったよ」
「女の子の太郎様もなかなか可愛かったですよ」
「うー、恥ずかしいよう」
ちなみに、久瀬はリュウカの北川は八島の変装でした。
祐一はどうしたかって、あゆでも栞でも真琴でも読者諸兄のお好きにどうぞ。
【愛天使ウエディングカノン】
わたし相沢ゆう、ついこの間まで普通の女の子だったんだけど、ある日突然天使界の女
王アキコディーテ様が現れて、わたしはこの世界を悪魔から守るウエディングカノンだっ
て言われちゃってもうびっくり。
それで、それからは次から次へと襲いかかってくる悪魔との戦いでもう大変だったわ。
でも、実は親友の北川ひなぎくと久瀬ゆりも、仲間の愛天使カノンデイジーとカノンリ
リーだったの。3人力を合わせれば、悪魔なんてちょろいちょろい。
この世界の平和のために、一生懸命頑張るわ。
「あぅー、ひなぎくとゆりだけでなくてマコピーもちゃんと紹介しなさいよー」
「あーマコピー後免、後免。今マコピーを紹介するところだったのよー」
「あぅー、それならいいわ」
はい、この子はわたしの大切なパートナー、オジャマ族のマコピー。元々は敵だったん
だけど、わたし達の戦いの中で愛に目覚めて仲間になったの。
ちょっと天の邪鬼だけど、いろいろサポートしてくれて、とっても役に立ってくれてい
るのよ。それに可愛いマスコット役でもあるわけね。
「あぅー、マコピーはブドウなの?」
「いや、それはマスカット。マスコットとは全然違うんだけど」
こう言う風に、ちょっとだけ人間界の知識が欠けている所もあるわね。
「おいおいゆう、お前パートナーって言えば。もう一人、もっと大事な大事な人生のパー
トナーがいるんじゃないのか?」
「そうですわ。ちゃんと紹介してあげないと彼が拗ねてしまいますわよ」
「もうー、ひなぎくもゆりもからかわないでよー」
うんまあその、なんと言うか、あの、わたしの大切な人、月宮歩。一緒のクラスになっ
たときはなぜか反発しあっていたんだけど、今はもう歩なしでは生きていけないってくら
い本当に重要な存在ね。
「うぐぅ、そこまで言ってもらうとちょっと気恥ずかしいよう。でも、この愛に応えるの
は男の義務、ぼくも愛してるよ」
「はぅー、ぽっ」
「あー熱い熱い、まったく熱すぎて聞いてられないぜ」
「ほんとうに、この上なく熱いですわ」
「なによー、そんなことを言うひなぎくとゆりだって、ちゃんとお熱い相手がいるじゃな
いの。わたしちゃんと知ってるんだから」
「あ、あたしと薫はただの幼なじみ、そんな関係じゃねえよ」
「わたくしと倉田様だって、そんな大層な関係では」
「ふーん薫君と倉田先輩。わたし、別に誰のこととは言ってなかったんだけどな」
「ゆう、お前!」
「ゆう、あなた計りましたわね」
へへ、さっきからかわれた分の仕返し成功。あれで結構二人とも純情なのよね。
じゃあ二人のパートナーを紹介するね。まずはひなぎくの幼なじみの美坂薫君、ちょっ
と暗いとか言われるけど学年主席の秀才なんだ。
なぜか一時はわたしにストーカーしたりもしたけど、今はいいお友達よ。
そしてゆりのお相手は1年上の倉田佐祐(さすけ)先輩、容姿端麗スポーツ万能成績優
秀で全校女生徒のあこがれの的ね。
わたしもひなぎくも実は最初は倉田先輩一筋だったんだけど、それは単なるあこがれ、
今は歩が一番よ。それに、ちょっぴり悔しいけどゆりと倉田先輩って美男美女って雰囲気
でとってもお似合いだもんね。
「もう、ゆうったらそんな本当のことを……恥ずかしいですわ」
「あーあ、ゆりもこれさえなきゃあなあ」
「あらっひなぎく、なにか言いましたかしら」
「いーや別に何も」
えっと、この二人はとりあえず放っておいて、実は倉田先輩ってわたし達の上司、上級
天使のサユリン様だったりもしたのよね。
あっ、これは最高機密、絶対に内緒よ。
それと、長年行方不明だったわたしのママが実は天使だったって、最近ママが帰ってき
てわかったの。つまりわたしは天使と人間のハーフってわけね。
悪魔との戦いで傷つき記憶を無くしたママは、偶然通りがかったパパに助けられて、し
ばらく一緒に暮らしているうちに二人の間に愛が芽生え、そしてわたしが誕生したの。
でも、やがてふとしたことから記憶を取り戻したママは、天使と悪魔の戦いにわたしと
パパを巻き込むことを恐れて、わたし達の前から姿を消していたわけね。
最後に4人目の仲間カノンサルビア川澄舞。わたし達異なり純粋な天使である彼女は、
10年間ずっと一人で悪魔と戦い続けていたの。
その孤独な戦いが孤高で妥協を許さない彼女の性格を形作ってしまったんだけど。
「わたしは悪魔を撃つものだから」
ほら、無口だからこのくらいしか言わないのよ。
仲間とか味方はこのくらいで、今度は敵である悪魔族を紹介するね。
最初は、悪魔族の前線指揮官一番手としてやって来たミッシー。やけに口調が丁寧で、
マコピーの上司でもあったのよね。
「わたしにあの子(マコピー)のフォローをしろというのですか。わたしはあの子のフォ
ローはしませせん」
「ちょっとだけ、その気持ちはわかるかも」
「あぅー、ゆう酷い」
彼は愛を否定してサユリン様を敵視していたんだけど、最後にはサユリン様を庇う形
で異界へ消えていったの。結局は愛に目覚めたってことなのかしら?
「わたしだけ死んだも同然ですか。こんな酷なことはないでしょう」
その後は魔女ブッシュ・サイトーとか、剣士ナナピーとかの前線指揮官が出たけど、こ
の辺は大したこと無いから説明は省略。
「酷いわ、いくら存在感がないからってあんまりよ」
「なめないで欲しいね、わたしは悪魔族一の剣の使い手ナナピーだぞ」
まあ次に語る価値があるのは、周囲の人間の記憶を操作して薫君の妹として潜り込んで
きた、美坂栞こと悪魔シオリンね。
この子ったら歩に横恋慕して、わたし達の仲をさんざん引っかき回してくれたのよね。
最初は単なる好奇心だったみたいだけど、いつしか本気になって、歩を自分の作り出し
た四次元ポケット魔界に引き込もうとするほどの執着心を見せたの。
でも最後は本当の愛に目覚めて、歩のことはすっぱり諦めてくれたんだよ。それで今は
普通の人間として、人間界で大好物になったバニラアイスの食べ歩きをしているみたいね。
「歩君のことは本当は諦めたわけじゃありませんけど、でもあの二人を見ているのはドラ
マみたいで素敵ですから、今はバニラアイスで我慢しておきます。そして、いつかは歩君
以上に素敵な人と、わたしが主役になって見せます」
その後学園の教師に化けて乗り込んできた自称最強の女悪魔イ・シバシは、まあ見かけ
倒しだったとだけ言っておくわ。
教師の権限を悪用して、男女七歳にして席を同じゅうせず、不純異性交遊禁止とか、時
代錯誤なくっだらないことをほざいて、わたし達の清い交際を邪魔してくれたのだけは厄
介だったけどね。
「五月蠅いです、あたくしが学生の頃は男子生徒と手も握れなかったざあます」
「あんたは、いつの生まれだー!」
「きっと、明治時代のお生まれですわ」
「まあ、悪魔は長生きだからあり得るかも」
「あぅー、本当は元禄年間だけど」
そして、ついにその姿を現わした最後にして最大の敵、悪魔の総帥ナユキ・デビラ。
「ちょっと待つんだおー!なんでわたしが悪役なんだおー?」
実は昔は可愛らしい悪魔少女だったナユキは、ある時天使界に迷い込んでしまって、そ
の時にたまたま見かけた天使ユウイチに恋してしまったのね。
でも、その時は既にユウイチは天使マイとの結婚が目前に迫っていたの。
ああこのユウイチとマイがわたしとサルビアのひいおじちゃんとひいおばあちゃん、つ
まりわたし達ははとこなわけね。
それはともかく、とにかく一週間後にプレゼントの雪兎を持って再び天使界を訪れたナ
ユキが目撃したのは、二人の結婚式だったの。
ナユキはその光景にショックを受けたうえに、二人の愛のウェーブに吹き飛ばされ、雪
兎をも壊されてしまったわ。
その為にナユキは強い憎しみに捕らわれて、その憎しみの強さ故に最強の悪魔となって、
独裁者として悪魔界に君臨しているのよ。
「うっう、実はそう言う秘話があったとはね。ナユキちゃん可哀想なんだおー。くー」
「って、寝てるやん!」
まあその後歩君のお父さんが実は悪魔族最強の戦士だとかわかったりして、とっても大
変だったんだけど、今は平和になって、ママも帰ってきてとっても幸せ。
まあママとパパが熱々すぎて目の毒なのだけが悩みかな。
ああそうそう、ナユキ・でビラともちゃんと和解できて、今彼女は安らかに眠っている
よ。なも、もちろん死んでるわけじゃなくて、惰眠をむさぼってるって意味だから、そこ
のところ誤解がないようにね。
「くー、ユウイチとラブラブの夢を見て幸せなんだおー」
>>552-556 連続投稿、しかも元ネタ誰も知らないかもしれないわけのわからないものですいません。
なんか1年ぶりくらいに来たけど、
スレの方向性がずいぶんと変わったね。
最近はクロスオーバー中心なの?
最近、何だかよくわかりませんw
これはいい意味にも悪い意味にも。
昔からいる人もいれば新しく来た人もいるし、
完全新作もあれば原作準拠のものもあるし、
面白いのがあれば微妙なのもあるし、
ま、要するに「なんでもあり」なんじゃないでしょうか。
それは昔から変わってないことだろうし。
>>557 確かに元ネタワカンネw
しかも551はメイド隊って…ついてこられる奴何人いるんだかw
しかし、ここまで独り我が道を突っ走るあんたの作風は嫌いじゃなかったり。
元ネタってウェディングピーチじゃないの?
学校から帰ったらやってたのをチラッと1,2回見たことがあるくらいだから断言できないけど・・・・
もしかして全然違う?
個人的にはKANON系はたくさんありすぎてお腹一杯って感があるけど、
ギャルゲーを少しでもやった事ある人間ならKANONは知らぬ者はいないほどの
良作、人気作だからその辺はしょうがないか・・・・。
SSは書き手の趣味の世界だから俺が文句いう資格もないしな。
ただもう少しエアーとクラナドを増やしてほしい。
クレクレ言ってるだけじゃ物事は動かないんでいっそ自分で書いてみては?
ちょっとした小ネタでもそれが呼び水になって作品が増えるかもしれん
第六話:母襲撃
「あ、やべーな」
「岡崎どうしたの?」
「いや、弁当忘れちゃってな」
「そういや最近ずっと弁当だね」
親父が母親にクラスチェンジして以来、俺の昼飯は弁当になっていた。最初は恥ずかしくて
断っていたがそのたびに泣き憑かれるので、仕方なく作ってもらう羽目になってしまった。
「まあ、金はあるから買いに行くとするか」
飲みかけのペットボトルに口をつけつつ、二人で食堂に向かおうとすると俺達の元へ委員長がやってきた。
「あ、あの、岡崎くんを呼んで欲しいという人が…」
ん?誰だろうか。
「朋也くーーん、お弁当届けにきたよーーーっ」
「ぶふぅぅぅぅぅぅーーーっ!」
「キャーーーーーー!」
「あ、委員長、わ、悪いっ!……春原、ちょっとここで待ってろっ!」
急いで委員長にかかった飲料をテッシュでふき取り、さらにハンカチを手渡すと
その来客をひっぱって廊下まで連れ出した。
「あ、あんたこんな所で何やってんだよーーーーーっ!」
「えっ、何って、朋也くんのお弁当を届けに」
「あのな…小学校じゃないんだし、ましてや金もあるんだから、わざわざ届けに
こなくてもいいんだよ!!」
「だ、だって朋也くんに食べてもらいたくて一生懸命作ったから…」
そういうと目をうるうるとさせ、上目遣いで見上げてきた。
「うっ…」
やだぁ岡崎くん女の子泣かせてるー
ホントだ、私、岡崎君ってそういう事はしない人だと思ってたのにぃ
おいおい、弁当くらい受け取ってやれよ
あの子かわいいなぁ…
「とりあえず、こっちだっ」
「あっ」
「まったく…」
「と、朋也くん、こんな空き教室に連れ込んで何する気なのっ!?」
「なんもしないって…というか何かを期待した顔で見るなっ!」
この壊れっぷりはどうなっているんだ。
俺にわざわざ弁当を届けてくれたのは、現在悩みの種である母親(仮)
「…それはそうと、その格好はなんだよ」
「えっ、似合わないかな?」
そういってその場でターンをしてみせる。いや、似合ってはいるんだが…
学校に侵入するためなのか、指定のブレザーを着て、いつもは横に流している前髪を
まっすぐに垂らし、さらに後ろで纏めていた髪を解いてストレートにしていた。
それが普段より幼い雰囲気を醸し出し、着ている服の効果もあってか、
そこらの女子生徒となんら違和感を感じない仕上がりになっている。
点数をつけるとすると、十点満点中
「十点」
「えっ、何が?」
「いや、気にしないでいい」
「?」
だからその首を傾げるしぐさもやめてくれ…心臓に悪い。
「あー、とりあえず弁当は助かったから、もう家に戻っとけ」
「そんなこと言わないで一緒に食べましょっ、ね?」
「いや、食べるっていっても…」
「じゃーーん、おそろいのお弁当ーっ」
「……」
ここで食べることは確定済みですか。
「それじゃ、食べようね?」
「…はい」
「ねぇ、美味しい?」
「ああ、美味いよ」
「そっ、よかった」
相変わらず笑みを浮かべて俺が食べる様をみている母さん(もどき)
「見てないで早く食っちゃえよ」
「そうだね」
やっと自分の弁当をモキュモキュと食べ始めた…なんだか小動物チックだな。
「それ食ったら家にもど、ぐふっ」
「ね、ね、これ美味しい?」
口の中に何かを突っ込まれた。歯を動かしてみると、柔らかい肉の感触と
固い棒の歯ごたえ……から揚げと箸?
「これ自信作なんだー」
「ふまいへど、ははふはひをふいへくへ」
「あ、ごめんね」
そういって口の中の箸を抜くと、ぱくっと自分の口で咥える母さん。
「…おい」
「?」
「いや、いい…」
昼飯を食うだけでなぜここまで疲れるのだろうか。
「ところで仕事はどうしたんだよ」
「今日はお休みー」
「そうですか…」
いや、そもそも何の仕事についているんだろう……ちょっと聞いてみるか。
「母さんって一体何の…」
「ねぇ、今度はわたしに食べさせてよ〜」
「はぁっ!?」
顔を俺のほうに突き出し、口を開けてはじめた。さながら親に餌をもらう雛鳥のようだ。
「あーーーーん」
「何の真似だ、それは」
「食べさせてくれないと、わたし帰らないからっ」
そういって目をつぶり再び口を開いた。
……はあ、しかたない。こうなってしまったら意地でもやめないだろう。
幸い誰もいないようだし、一回やれば納得するだろうからさっさと終わらせるとするか。
から揚げを箸で掴み、手を添えて口の中に入れようとしたそのとき
ガララッ
「だんごっ、だんごっ、だん……」
「……」
「……」
「朋也くん、まだぁ?」
ガガラッ、ピシャッ
ごっ、だんごっ、だんごっ
ここ部室かよ……
その頃、教室では
「岡崎…私のこと忘れてる?」
「あーら陽子、とうとう朋也に愛想を尽かされたようね」
「ふふ、朋也の事は私に任せておけっ」
小姑にいびられていた。
「…(お、岡崎くんにかけられたものをティッシュでフキフキされちゃったーーー)」
忘れ去られたところに流れを読まずに投下
微妙な作品ですんまそ(’A`
ラスト一行に爆笑
真琴が帰ってきた後のある日の一こま(天野実は軍オタ)
「相沢さん、相沢さん第1次世界大戦で敗北したドイツ海軍が、連合国側の接収を避ける
ためにイギリス海軍根拠地のスカパフローで自沈したことをご存じですか?」
「ううん、知らないわ。あんまりそう言うこと興味ないから」
「あぅー、ドイツ海軍?真琴知ってるよ。戦艦ビスマルクとか恰好いいよね。戦記漫画で
読んだよ」
「ビスマルクは第二次大戦の方ですが、まあ真琴には言うだけ無駄ですね」
「あぅー、美男酷い」
「まあ真琴のことはどうでもいいわ。天野君続きを言ってみて」
「実はその時のドイツ艦隊司令官ロイター提督の生まれ変わりが雪兎さんなんです。そし
て歩さんは提督の副官の生まれ変わりです」
「えー、まさか。あのボケボケ大王が提督?そんなの信じられないよ」
「いえ、間違いありません。そして、実は彼が司令官だったために自沈は行われたんです」
「どう言うこと?天野君」
「なんかおもしろそうだから真琴も聞きたいよ」
「実はこんなことがあったんです」
「提督、ナユーキ・ロイター提督、起きてください。もう引き渡し期限が目前ですよ。自
沈するんですか?しないんですか?」
「くー、わしはちゃんと起きてるおー」
「うぐぅ、提督、寝言はいいから起きてください」
「先生、ぼくはにんじんちゃんと食べれるおー」
「うぐぅ、駄目だよ、子供の頃の夢を見てて起きないよ。仕方がない揺すってみるか」
「くー、じしん(地震)だおー」
「えっ、自沈ですか」
「そうだおー、震度3だおー」
「はい、御命令を確認しました。全艦隊自沈します」
「それって、つまり」
「はい、おっちょこちょいの副官は地震と自沈を聞き間違えたんです。まあ寝惚けた提督
の「ち」と「し」の発音が曖昧だったとか、震度以下は聞き取れなかったとかでで、責め
られない面もあるんですが」
「けどそんなこと記録に残ってないんでしょう」
「それはそうですよ。査問会議で真相を知った英国側もあまりのばからしさに記録を抹消
したんですから」
「あぅー、美男一つだけ聞いていい」
「なんですか真琴?」
「なんでそんなこと知ってるの?まさか現場にいたとか」
「天野君ってやっぱり」
ただ思いついただけの単なる駄洒落ネタ。
あまり反転している意味がないですね。
前の作品みたいなのを書ける人は尊敬します。
久し振りにふゆと勇輝をくっつける話を書こうと思ったんですが、
ふゆがまわりの面子に振り回される姿しか想像できない_| ̄|○|||
【転校】
なにやら異常に興奮している水瀬雪兎君が、親友である薫君に愉しげになにかを報告し
てるようですね。早速なにを話しているか聞いてみましょう。
「薫、さっきお母さんに聞いたんだけど、今度ぼくの従妹の子が来るんだよ。両親が海外
に転勤になったから転校してきて家に住むんだよ。もう楽しみだよ」
「雪兎、お前興奮しすぎ。それ別に大したことじゃないじゃん」
「えー、だって同居だよ、年頃の男女が一つ屋根の下のだよ。これが興奮しないでいられ
るわけがないよ」
「そう言うもんなのか、って言うかその認識は問題有りだと思うんだけど」
「そう言うもんだよ。それに親類だから全然問題ないよ」
「いや、俺が言いたいにはそういうことじゃないんだけどな」
はっきり言って喜びのあまり舞い上がっている雪兎君は、薫君の話などろくに聞いてい
ないようです。
「とにかく楽しみだよね。一緒のクラスになれるといいよね」
「いや、それは絶対に無理だぞ」
「なんで、そんな意地悪を言うんだよ。そんなことどうなるかわからないじゃない」
雪兎君はかなり不満そうです。
「いや絶対に無理、って言うか、お前一つ大事なことを忘れてるぞ。従妹って言ったら当
然女だよな」
「あったりまえじゃない、男が来ても嬉しくなんかないよ」
「そうだろうな、お前がもーほーでもない限りそうだよな。でさあ、もう一つ聞くけどこ
こはどこだ?」
「薫、いくら学年主席でも人をバカにしすぎだよ。ぼくだってそこまでぼけてないよ。こ
こは私立華音男子高校学生寮…………あっ…………」
「やっとわかったか」
「だ、だおー!ぼくとゆうのラブラブ新生活がー!」
「だめだこりゃ」
絶叫する雪兎君をあきれたように眺める同室で親友の斉藤薫君でした。
それから数日後、県立華音北高校2年C組に転校してきた一人の少女がおりました。
「今度転校してきた相沢ゆうです。これからよろしくお願いします」
「おい、委員長ちょっと立ってくれ」
「はい先生」
「相沢、今立ったのが委員長の美坂薫だ。美坂、相沢の面倒を見てやってくれ」
「はい、わかりました」
「美坂君よろしく」
「こっちこそよろしく相沢さん」
これが、雪兎君の中学時代の親友の美坂薫君と相沢ゆうさんのなれそめでした。
その後春休みになって実家に帰ってきた雪兎君は、友人と従妹から恋人を紹介されるし、
居候の少年が二人も増えているしで、ショックのあまりいちごサンデーをやけ食いするし
かなかったのだった。
麗子先生が高子さんといちゃいちゃしているのを反転させて考えてみた。
_| ̄|○|||
>>565-568 俺的に直子ママン(仮)は秋子さんを超えたかもw
小姑化してる二人にワロタ。
>>580 そこのサイト俺の好きな絵師の一人だ。
絵はもちろん保存しますた。(;´Д`)
さて、450kbを超えたわけだが。
もう新スレの時期ですか。早いですね。
漏れのレスも早いですかそうですか_| ̄|○|||
前スレはまだいけるだろうと思ってたらいつのまにか
いっぱいいっぱいだったから、600くらいで立てて後は
埋めてくというのはどうだろう?
585 :
名無しさんだよもん:04/09/17 07:24:45 ID:NOizFFyE
いいねいいね
久し振りに埋め立て企画でもやりたいね。
ところでまとめサイトの更新止まってるんだけど休止しちゃったのかなぁ?
じゃ人気投票やる?
その前にテンプレ案とか出して〜
>>590 すばらすぃです!
ちょうど読み返したかったところにナイスなタイミング!
って、その10ってコレだけしかなかったのか_| ̄|○
>>587 俺、まだいるよ…。
現行スレが生きている限り、これといって更新する事が無いんですよね…
まあ今はこのスレのまとめ作業に入っていますが。
何か要望があればできるだけ反映してみようと思います。
>>593 すんまそ…
10スレのが載ってなかったから、更新とまっちゃったのかとおもたよ
まさか即アポンしてたとは…
>>594 ふにゃふにゃふにゃ・・・・
ぐよーん!!
さて、新スレテンプレどうしようか。
早く建てとかないとネタ投稿もままならないだろうし。
こっ、ここに来てこのスレに一体何が起きたっ!?
まさか、本人ですかっ!
Fantastic4使わせて頂いております
うっはーーー、うますぎです……
朋美の巨乳と陽子の貧乳最高っ!!
まさか裏春原の神が描いてくださったのか、それとも参考にして描いてくださったのか今だ状況がつかめない次第でございますが
つまり我々が夢にまで描いていたCLANNAD反転本もこれまた夢じゃないわけでっ!?
つまり 神 光 臨 でFA!?
ていうかごめんマジで状況つかめないんだけどいったいこれからどうなってしまうんですかっ!??
わかんないやつはとりあえずgoogleで「あつあつむちむち」と検索するがいいさっ!!
>>597 どちらか選べといわれたら…小1時間は悩みます。
>>597 602が小1時間悩んでいる間に朋美をいただきますた
え?
両名とも私の脇にいますが
こっちが無い知恵絞って新スレ用テンプレ考えてるってのにあんたらときたら…w
いや、ありがたく頂戴しましたけどね>597
というわけでこんなん出来ましたけど。
「スレ住人」の妄想は、スレをつたって、キャラの性別を変化させ…
葉鍵ゲーを特殊な二次創作に変える!
主人公・ヒロイン・脇役に強力な萌えパワーをあたえるッ!
これがッ! これがッ!
これが『性別反転スレ』だッ。
そいつにふれることは、萌死を意味するッ! ハンテン・フェノメノンッ!
◆前スレ:葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その10.5
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1090583749/l50
>605-607
バオーですか、懐かしいですねw
それで問題ないと思われます。
>597
その節はありがとうございます。
>>607 >>改行多過ぎって言われてしまった…。
606-607のことを言ってるんならあと2行つめればいけるぞ多分。
まあそこまで詰め込む意味がないから、これで問題ないとは思うが。
もう新スレの季節か。
また新スレ建ったらなんか書こうかな。
すまぬ、一つ聞きたいのだが。
天使なんていない は11代目と12代目には出ていたのだろうか?
まとめサイトで読んでとんでもなく続きが気になってしょうがないのです。
一言で良いので誰か教えてくだされ〜
>611
11代目に13話が4レスほどある。
12代目はスレが圧縮で消えたので無い。
作者の人が書くのが辛くなったので止まってると言ってたような。
613 :
611:04/09/21 11:30:29 ID:kDOwQsnh
>>612 そうか。
いや、ありがとう。●を購入しようかどうか迷った位でした。
まとめサイトにある分で全部なんですな。
というか止まったままだとなお辛いっす。
あそこから少しは好転しそうな気配だったから尚更・・・。
朱鷺乃があそこまでされてもまだ堕ちてない風だったのが良いなぁというか。
まだ諦めてなさそうなトコが萌えというか。
本来の明日菜さんは過去にああいう仕打ちを受けていたのだろうかとか考えてしまったよ。
作者さん、頑張ってくだされ〜
なんとなくネタ振り。
反転ヒロインで簡単に堕とされそうなのは誰だろう?
さつきとか身持ちが固そうだけど、案外堕ちやすそう。
長瀬ちゃんも結構ねらい目っぽいかな。
しかし一歩間違えるとこっちが毒電波で壊される罠。素人には(ry
ところで新スレはいつ立てる?
ふゆではないか?
堕としたいならふゆ。
墜としたいなら往穂。
ただヤりたいだけなら耕一♀
ふゆは別格。初登場で堕とされてるし。
>617
堕とす、と墜とす、の違いの説明を希望しますw
>615
650までに容量が持つかどうかわからないから、
630くらいを踏んだ人に立ててもらうとか?
墜とすなら、浩子かはじめさんを……むしろ墜とされたい?(ぉ
堕とすは誰でもOKな穴奴隷で
墜とすはご主人さまぁ、な専属奴隷?
いや、本人でないので知らんが(マテ
>>619,621
性的なのが前者。
某28号のごとく社会不適合になるのが後者。
ん?
「堕とす」は性的快楽等による依存状態に追い込むことで
「墜とす」は狙いをつけた異性をモノにすることなんじゃ?
裕子さんに堕とされ……いや、堕とし……いやいや、えーとんーどちらにしようか。
裕子さんは普段は孤高のクールビューティーなくせに、
いったん心を許しちゃうと後はズルズル坂道を滑り落ちるように…なタイプだったりして。
鬼覚醒モードだと痴女入るけど。
基本的に漫画描くこと以外眼中に無い千堂かずきを堕とすのはちと面倒だな。
つうか逆にこっちがヲタ色に染められてしまうw
ハクオロおかーさんも押し倒して以下略自体は楽でも、完全に堕とすなると難しいかも。
>>624 裕子さんはセイカクハンテンダケを食べた初音くんに堕とされて、
翌日に性格の戻った初音くんの前でモジモジしてしまうに一票!(ダメ?)
つーことはアレか。
いつもはじめお姉ちゃんのからかい気な抱きつきやさりげない肌の露出や無防備な昼寝姿やらで
悶々としたものを抱えている初音くんが、反転時には目覚めたばかりにもかかわらず抑圧され続け
ていた牡としての猛々しい性衝動を、色々溜め込んでいる裕子さんの熟れつつある肉感的な身体に
鬼の体力とで年齢らしからぬ言葉責めでぶち撒ける訳ですか。
はじめの代わりとして弄ばれてもそのことに少しばかり悦びを感じてしまう裕子さんだったり。
翌朝は言葉少なげにそっと寄り添ってみたり。で、そんな裕子さんに劣情を抱いてしまう初音くんは(ry
>626
うわっ、凄え見てぇ。
久し振りに来たらSSがぜんぜんないや・・・。
他のキャラだと
往穂さん 聖にとっくに「堕と」されています
ゆう 秋人に「墜と」されている
ふゆ 弥生に以下略
さつき スフィーに堕とされるても墜とされてもいない(まだ)
郁巳 少女はどっちも無理か?
>628
今はスレッドが容量的にきつい状態だから、SS書きたい人も
ちょっと躊躇ってるのかも。新スレが立てば解消されるかも。
>629
高槻に堕とされるとかw
630超えたし、そろそろ次スレ立ててもいいんじゃない?
テンプレ案は
>>605-607 >>626 初音くんの力任せの責めに一度は屈してしまうが、その後は年上の意地を見せて
ベッドマナーとテクニックの何たるかをじっくりしっとりレクチャーしてあげる裕子さん
なんてのはアリですか?
>>630 むしろ不可視の力が要らん方向に目覚めまくって、少女・葉子さん・巳間姉・高槻(♀)と片っ端から
堕としまくるダーク郁巳とかw
10.5の次が1・・・・
まあ次のスレを13or14にすれば良いんじゃないかな。
新スレが即死回避したら、まったりこちらを埋めますか。
性格も反転してたらもっとイイと思った
設定が“突然に”性別反転だったらよかったのに・・・
>>636 雫の反転長瀬ちゃんの予感がそのまんまですぜ。
そういや元々はこのスレ、千鶴さんがいきなり男になったって一発ネタで開幕したんだよなw
>>636 東鳩のひろゆきちゃんシリーズとか、
ONEの『えいえんのせかい』からの解放とかはどう?
さて、こっちも埋め立てしますか。
何か企画でも行いますか?
埋め立てついでに質問、ONE総反転だと長森のクリスマスいべんとはどうなる?
1 おそらくはかわいい系だろう長森(男)なので年上のお姉様達におそってもらう。
2 ひろみは腐女子! 男に襲わせるに決まってる!
3 相手を傷つけるならやっぱりこれ、他の男とやってるところに呼ぶ。
4 そもそもそんなイベント自体起きねえよバカヤロウ!
5 その他
皆さんはどう思いますか?
>641
何人も刺客を送り込みとどめは自分で刺す
>>641 何を迷う事があろうか。
2
一番傷つくだろうさ。
>941
牛乳パックに入れた青汁を飲ませる
なんで未来レスやねん…>641な。
…というわけで、新スレのほうで
>>641の解答例が出されたわけですがw
反転Routesの場合、那須牟祢(純情たぶん処女エージェント)を堕とすのは簡単だけど、
那須宗子(女の武器を使うのも厭わないプロ)を堕とすのは困難だろうな。
こっちこのまま捨てるのも勿体ないから、
今のうちになにかしない?埋め立て企画的なものを。
また最萌やるのもいいし。
んじゃ、久々に最萌えいってみる?連投組織票なんでもありで。
とりあえずはじめさんに一票。
んじゃ、ひろみ。
書いた本人としてw
投票も久々だなぁ…ここんとこ落ちてばっかりで埋めることなかったから…
俺は朱鷺乃に一票
作者さん、なるべく助けてやってかださい…
(;´ノд`)ノ<ふ、ふゆ〜〜〜〜〜〜〜
しかし彼女の弥生さんシナリオは、男女が逆というだけで全然先が見えない…
ここに常駐するきっかけになったはじめさんに一票。
朱鷺乃さんの一票。
いや、ツンデレお嬢萌え、という事で。
最近めっきり見なくなった往穂さんに一票。
ひろみに一票。
行動が一番好きだ。
浩子に一票。
燈人とのその後で、ラブラブしている所が見たい。
(浩子がツンデレ状態)
今夜は蝉枝さんに一票。
そろそろ続き書きますよー。
裕子さんに一票。いや、オパーイに吊られたわけじゃ(ry
つうか次スレに次スレにぃヽ(`Д´)ノ
ところで、まだ32kbばかり残容量があるんだが、投票で埋まるんかのぅ?
浩子と葵、浩子と智のらぶらぶもみてみたいのだが。
大穴中の大穴(?)でリアン(男)とさつきでツンデレ、ってのをキボン。
影が薄すぎるハクオロさんに一票
なんだかこのままじゃ容量埋まりそうにないから、もう一個お題追加しようかな。
「このイベントの反転シナリオが見たい!」
ひょっとしたら瓢箪から駒が出るかも。
ハクオロおかーさんに一票っと。
>>658 まあ投票以外にも、最萌えSSやシチュを挙げてくってのもありだし。
>>659 そいつは大穴っつーか鉄板だな。
これもショタ×大人のおねーさんになるのか?
浩子と反転マルチの「綺麗な水ですから〜」見たい!いろんな意味で
>>663 なんつーか、怖いもの見たさになるんだろうかw
誰かこれを書く勇気ある職人さんはいないか?
春原陽子に一票
瑞希がデッサンのモデルになって脱ぐイベント、反転させるとどうなるんだ?
あと最萌えは蝉枝に入れとく。
>>665 もちろん反転瑞希がモデルになって
「なんで前かがみになってるの?」
「い、いや、その・・・」
「あ・・・おっきくなってる///」
「///」
「・・・責任、取らなきゃね・・・」
「え?」
という具合に、かずきのお口で御奉仕ですよ!
その後は暴走した瑞希に初めてを奪wうわなにをすr
りーぽんの脱衣イベントはどうだろう。
ハクオロお母さんと朱鷺乃が脱がされる訳ですか?
見てぇ。
朱鷺乃の場合、弟に脱がされる訳ですなぁ。
ヤバイくらいに倒錯的ですな。
>>667 アルルゥがハクオロおかーさんを脱がすが、子供ゆえにおっぱいタッチ以外何もせず、
悶々としたハクオロがエルルゥを誘惑して、ショタ×年上パラダイス!
というシチュエーションを試してみる
浩子(ハクオロ役)、燈人(エルルゥ役)、マルチ(アルルゥ役)
>>669 また凄い合わせ技だなw 見てみたいぞ。
そして裕子さんに一票。
うーむ、書き込みが止まっているw
とりあえず、書いた人間として浩子に一票。
次スレに書いた当人として、遅ればせながら裕子さんに一票。
しかし人気投票では、ほとんど葉キャラなのに、SSは鍵キャラが多いな……
まあ、最近は鍵と言ってもクロスオーバーやクラナドが多いんだが。
そろそろハクオロさん書くか…………エロで(ぼそっ
今現在作家が鍵作家ばかりだからだね。良作も凡作も。
個人的にはあの作家にコテハンにしてもらいたい。手間が省ける。
>>672 期待してますw
とかいいつつ投票は朱鷺乃にしとくわけだが。
その気持ちはわからないでもないが、あんまりしつこくいうのも荒れる元だからほどほどにな…
ハクオロさん少ないから希望〜
朱鷺乃に1票。
このままで埋まるだろうか……。
ほとんど新スレに流れてるし、さらにお題を。
1.「今まで投下された作品で、この作品が好きだ」
2.「未完結の作品で是非完結させてほしい、続きを書いてほしい作品」
1.感想書くより、こっちのほうが作家のやる気がアップするかもしれない。
2.もしかしたら再更新もありえるし。
678 :
元380:04/10/13 23:03:28 ID:Kx6Ez3vh
本当は数え切れませんが、敢えて一つ選ぶなら
1.「長瀬ちゃんシリーズ」
2.「長瀬ちゃんシリーズ」
です。あのエロスを是非見習いたいものです。
…というか、昔書いてた方々の再降臨を切に願います…
それでは回線吊って首切ってきます。
1. 裏春原&裏岡崎
2. ふゆ関連
終わってほしくはないけど、続きが読みたい…
未亡人古河朋美が見てみたい
北川をもう一度北川がみたい
1、2ともにふゆ関連と朱鷺乃かな…
683 :
名無しさんだよもん:04/10/14 20:39:41 ID:lkCs+9UA
┌──________________________──┐
│ \.. 2CHバニラ アイスたっぷり、うまさ大満足age!!. / │
│ /. . \ .│
│ \ ____ . _ ___ . . / │
│ /. ∧_∧ | | __| |_ | | \.....│
│ \. ( ´∀`)  ̄| | ̄ ̄ | |  ̄| | ̄ ./....│
│ /. ( ) | ̄  ̄ ̄|  ̄ ̄| | ̄ | ̄  ̄| \ │
│ \. | | |  ̄| | ̄ ̄ / /  ̄| | ̄ . ./. ..│
│ /. (__)_) |  ̄ ̄| / / | ̄  ̄ | \ │
│ \  ̄ ̄ ̄  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ./. .│
│ /. 希望小売価格<税別>100円 種類別ラクトアイス ..\ ..│
│ \.. /.. .│
└── ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄──┘
1、反転ヌワンギが兵士にまわされる奴
2、ロリカノン
しかし人気投票は長瀬ちゃんに入れる罠。
1. 北川(♀)×相沢(♂)
2. 北川(♀)×相沢(♂)
完結しているんだけど続きが読みたい。
単発ネタだったけど、反転ヒロイン随一の純朴娘・亮子たん再登場キボンヌ
なんだとー、それじゃまるで他のヒロイン達が純朴じゃないと…………
ごめんあなたが正しかった_| ̄|○
亮子なみに純朴(つーか物知らず)なのは、
現状ではガチガチの僧侶であるムントたんくらいしかいないか。
(芳美もシスターかつ純情派だけど、社会人なんだし知識そのものは持ってるはず)
そしてひろみに一票入れる俺。
相手が幼馴染みとはいえ、全裸でおはような不意打ちかますのはあんたくらいじゃw
郁巳くんに一票。
そろそろ続き書こうかな…
>>689 それって期待しちゃっていいのかな?カナ?
二度言うな
ひぐらしネタか・・・
こっちまだ生きてたのか・・・
しかし最近めっきり作品投下がへってますな。
>>681 そう言ってもらえて嬉しいよ……ありがとね。
嬉しさのあまりレスアン間違えた……
>>685さんへの感謝だった。
うたわれSS希望
>>696 そういう時こそ、「このイベントの反転シナリオが見たい!」@661ですよm9(・∀・)ビシッ!!
オリジナルシチュでキボンヌしてみるのもありだろう。
レズっ娘ドリグラと一緒に風呂に入った上に背中まで流させ、その夜の二人のオカズに使われること確定な
オボロ姐さん(ノンケなので全然気付いてない)とか。
698 :
葉田信鍵 ◆.T76NLtXTY :04/10/26 15:18:44 ID:iZCXaCmO
____ ____ __/_ ー | ヽ
_|_ |、 /_l_  ̄ ̄| ̄
人 | ヽ. / | . | 」 ├ |
/ \ | | ⊥!ノ \_/
反転ヒロインの中で天下を取りそうなのは誰だ?
かずきさんとか浩子か。
>697
ナイス!!
>>699 女耕一→その気になったら普通に天下取れる(まるで範馬勇次郎だ)
長瀬ちゃん→黒くなって毒電波撒き散らし
亮子→ある意味聖女になれそうw
>>697 きっとオボロは下着の洗濯とかもドリグラに任せっきりに違いないw
>>702 組み手後の治療とか、全身マッサージとか云々。。。
誰か書いて欲しい・・・
>702
当然のように呼び方は「「お姐さま〜♪」」だよな!?
「姐」か「姉」か
個人的には「姐」の方が雰囲気が出てていい感じ。
「姐御」って感じの。
しかしその呼び方だと微妙に女テオロとかぶりそうな…
あっちは「おかみさん」とかになるのか?
テオロさんは「ねーちゃん」希望。
おかみさんポイね。ハクオロとかが呼ぶんなら。
オボロがお姐さま、ベナは?
紅薔薇様
>>710 イメージ的には蓉子様と祥子様のどっちなんだかw
そして思い出したように折原ひろみに一票。
(一見あっけらかんとオープンだけど実はナイーブ、ってなんか聖様みたいだな)
いや、ベナ薔薇様の一発ネタだったんだけどw
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