1 :
藤林杏:
2 :
名無しさんだよもん:04/07/17 20:20 ID:G9bZBxpP
d
鉄の掟、というものがあるわ。ぶっちゃけ言うとルールね。
ちなみに守らなかったら辞書投げるわよ?
・選択権は一番早かった選択優先。まあ当然ね。
・とんでもないことやらかしたら「リコール」が来るわよ? その辺よく考えるべきね。
・選んだ後は本人でも修正効かないわよ? 恨むのならルールじゃなくて自分を恨みなさいよね。
・被ったりすると見辛いから書き手は書き込みボタンを押す前に一回更新ボタンを押すこと。常識よ?
・一応このスレはsage進行だから。
他にもあるわ。面倒と思わずに守りなさい。朋也や春原でさえも出来ることなのよ?
一つ、喧嘩なんてやめなさいよね。見苦しいから。
一つ、書き手は「早さ」と「技術」の両方を競い合うこと。
一つ、選択肢は何選んでも大丈夫よ?
一つ、今の展開に文句があるならむしろ自分で好きな方向に持っていったほうがいいんじゃない?
一つ、自分が自分がなんて考えやってると失敗するわよ? 他の人のことも少しは考えなさい。
一つ、明らかに場を乱そうとしないこと。空気は十分読んで書き込んでよね。
一つ、まあ、それでもギスギスしないでたっぷり楽しんでね。
一つ、誰でも参加できるんだから気軽に参加していいわよ。
杏「はい、これで完了〜」
秋生「……ったく、何で先生が
>>1なんだよ」
杏「文句言わない。選択肢で決まったことなんだから」
聖「そうは言っても、藤林君は活躍と言う意味では今ひとつだったがな」
醍醐「目立ったプレーはなかった、他の外野に見せ場を持っていかれた感がある」
杏「う゛」
勝平「外野はボクも江美さんも頑張ってたけど、明らかに一人だけ影薄かったよね」
アルルゥ「ん。肩が強くてもファインプレーが出来なくちゃ見せ場ない」
杏「な、なによ! だいたい何度もファインプレーできるほうがおかしいわよ!」
はるか「確かにリアリティはないけど、活躍できないよりは十分マシだよね」
江美「まあ、私のファインプレーも選択されたから出来たことだ。ある意味運の要素が強いから気にする問題じゃない」
芳野「俺と影の薄さでどっちが上回るか……という所だな」
杏「ぜ、絶対に芳野さんよりも目立ってないなんてことはないわよ! 絶対に!!」
前スレの続き
950 名前:名無しさんだよもん[sage] 投稿日:04/07/17 18:30 ID:NRBfMSsH
詠美のスペースは壁際に他のところよりも大きく取られていた。曰く「じょていの証なんだから」だそうだ。
長い行列がスペースの前にでき、俺は忙しくその行列を捌いて同人誌を売った。
詠美の言うとおり、同人誌は昼前には完売した。それを報告しようと俺は詠美を探したが
なにやら詠美は眼鏡をかけた背の低い貧乳の女と喧嘩の真っ最中だ。
「なんやねん、この同人誌は!!ろくにペン入れもしていない鉛筆描きのままやないか…
こんなもんで客から金とっとるんか!!!」
「ふ〜んだ、みんなちゃんと買ってくれるんだから文句ないでしょ、
少なくともパンダのどーじんしなんかよりはず〜っと売れているんだから」
「なんやて〜!!!」
関西弁のその女は悔しそうな顔をしながらその場を去っていった。
どうやら詠美に知り合いみたいだが仲は良くなさそうだ。
「おい、同人誌が全部売れたぞ」
「あっ、そう、ありがと、そうだ、お駄賃あげる、この詠美ちゃん様に感謝しなさいよ」
そういうと詠美は五千円札を俺に渡した、二枚目の新渡戸稲造ゲットだぜ。
「あんたこれからどうするの?」
さてどうしようか、会場のどこかで人形劇をしようかとも思ったのだが
詠美の話ではここでは大道芸で勝手に金を稼ごうとすれば怖いこみパスタッフが飛んで来るそうだ。
それにどうもここの人間は可愛い女の子の本にばかり夢中になっていて人形劇にはまったく興味がない。
ここで大道芸をするのは得策ではない。
A 詠美はどうするのか聞いてみる
B とりあえず昼飯を詠美と一緒に食べる
C その時、詠美に誰か男が話しかけてきた…言い争いの結果同人勝負をするようだ
951 名前:名無しさんだよもん[sage] 投稿日:04/07/17 18:36 ID:rj/wmhOq
B
はちみつげっと
B とりあえず昼飯と詠美を一緒に食べる
「詠美たんハァハァ…」
A:正常位で犯す
B:バックで犯す
C:金のしゃちほこで犯す
10 :
これまでのあらすじ:04/07/17 22:02 ID:ghz8eeGx
主人公国崎往人は大道芸人。
今日も今日とて人形劇で金を稼ぐ。……が、あまりの不漁っぷりに嫌気が差し、
今までいた町をボートで離れることに。たどり着いたのはまじアンの海岸。
そこで結花と親しくなり、HANEYBEE(←間違いではない)に訪れることを約束しその場は別れた。
次に入ったパチンコ店、そこで法術を使ったイカサマを試みるが、隣人の目を気にして失敗。
その隣人松原葵に厄介になることになり、
葵の家でパチンコ店の店長来栖川綾香、その執事のセバスを加えての謎な一夜をすごす。
それから翌日金を稼ぎに出て行くことにしたが、
佐祐理をカモにした後何の因果かちゃん様に遭遇しこみパに行くことに。
果たして国崎は結花・葵・詠美から一人を選べるのか!?←大嘘
短杉B
……いや、
>>9は流石に無効だろ。
あれ、通すのか?
A:支離滅裂流れ無視でも、これぞ鉄の掟!つーか、ぶっちゃけエロがあればいいんじゃー!通せー!!
B:馬鹿な事を言ってるんじゃない!あれは明らかに冗談の類だろう!?あんなモノを通したらこの話はメチャクチャだ!リコールだよ!!
B
既に選択は決定してるがB同意。夏だねえ…
「うらぁっ!」
蹴りを一発。俺は詠美に近づいてきた変質者をブッ飛ばした。
「へー、あんた見かけ通りちょっとは腕が立つのね」
まあな。一応虎殺し(?)なわけだし。
「ところでこれからあたしお昼食べるんだけど、アンタも一緒に来てもいいわよ。というか来るわよね」
タダ飯!?
「もちろんだ」
「まあ当たり前よね。さて、どこにしよっかな〜……」
A くいーんは昼間から高級レストラン
B まあファミレスで勘弁してあげる
C 早いし吉野家でいいや
D なんと寿司を出前
B
俺と詠美はさっさとこみパ会場を出てファミレスで昼食をとることにした。
詠美のおごりなので遠慮なく食べよう。
「ご注文をどうぞ」
ウェイトレスが注文を取りに来た。
A スパゲッティ
B ホットケーキ
C 田舎雑炊
ってこれはまんま原作の選択肢じゃねえか。
早く本当の選択肢を出せよ。
A 俺たちの後ろにウェイトレスをじろじろと眺める2人組の男がいる、一人はサングラスまでかけてて見るからに怪しい。
B 食べながら詠美は「千堂和樹」という男について愚痴をいい始めた。
C 「サ、サインをください」女の子がどもりながらが詠美にサインをお願いした
c
「ご注文は?」
「あたしはシナモンティーと…スペシャルパフェね」
「俺はこのステーキセットを二人前、ライスは大盛りだ」
「あんたねえ、少しは遠慮しなさいよ!でりかしーってのがないの?」
「おごってくれると言ったのはお前だろうが。」
「だからって一番高いのを二つも頼むふつう!?」
「お前だってパフェなんてやけにぶりっ娘な物を食うじゃないか」
「あ、あたしがあたしの金で何食べようとあたしの勝手でしょ!!」
等と他愛ない口喧嘩をしていると
「あ、あの〜…」
「ん?」
俺達のテーブルの側に眼鏡をかけた
いかにもどん臭そうな女が立っていた。
「サ、サインをい、いた、頂けないでしょうか…」
「はあ!?」
A 詠美激怒。その場で説教開始。
B 「いいわよ」心良くサインを書いてあげた
C それよりもだ、俺の人形劇を見ていけ
D 料理が運ばれてきた。とりあえず飯を食ってからだ。
B
C
いつでもどこでもC、それが最高イズム
「いきなりで驚いたけど、いいわよ。あたしに感謝しなさいよね!」
さらさらさらっと。
詠美は慣れたペンさばきで、女の子が持っていた色紙にペンを走らせた。
手馴れているのだろう。もしかするとかなりの有名人か?
「はい、これでいい?」
すると眼鏡の女の子は…
A 「あ、ありがとうございますっ!」 満面の笑みを浮かべた
B 「セ、センセが、あたしにサインを…」 感動していきなり泣き始めた
C 「あ、あの、あなたじゃなくて、そこの男の人の…」 なんと、彼女が欲しかったのは俺のサインだった!
25 :
名無しさんだよもん:04/07/17 23:24 ID:ghz8eeGx
B
C
「う、えぐっ、ふえぇ…」
なんと詠美のサインを受け取った瞬間
彼女は感極まって泣き出してしまった。
「おいおい、泣くほどの事かよ」
「まあ、とーぜんよとーぜん。
あたしのサインなのよ?じょていのぬきろくって奴ね」
「ぬきろく?貫禄の事か?」
「そ、そーとも言うわね」
いやそんな事言ってる場合じゃないぞ。
こんなファミレスの一角で女が立ったまま泣いてる…、
これは目立って仕方ない。
A とりあえず泣き止むようになだめる
B ここで人形劇だ。俺の人形劇なら一発で泣きやむ
C お、料理が来た。泣かせたのは詠美だから俺は飯に集中
D まずい、もう人が集まってきやがった!!
D
「おい、あそこで女の子が泣いてるぞ」
「む、その側におられるのは詠美殿ではござらぬか」
「そ、それにあの泣いてる子もどっかで見た事あるんだな」
騒ぎを聞き付けて回りの客が騒ぎ出した。
「ど、どーするのよあんた!」
「泣かせたのはお前だろうが!」
「ううっ、ひっくひっく」
こりゃあとても食事どころじゃなくなっちまったな…
その時、涙で泣いてる子の眼鏡がずり落ちた。
「ああーっ!!あさひちゃんなんだな!!」
「なにぃ!?本当でござるか?」
なんだかしらんがこの女の子も有名人らしい。
人だかりはさらに増えてきた。さてどうする?
A 詠美が機転を効かせてこの場を切り抜ける
B 黙れ!そして聞け!!「さあ、人形劇の始まりだ」
C オタク達が何故か俺に興味を示してきた
D とりあえず叫ぼう。いやっほーーーーーう!国崎最高ーーー!!
C
なんでそこで親分なんだと突っ込みつつBw
「ああもう〜!!おい!もう泣くな、なんか人が集まってるぞ!」
そう女の子に言うと今度はオタクたちは俺のほうに興味を向けてきた。
「なんだか聞いたことがある声なんだな、スレイヤーズを見ていたときに聞いたような…」
「いや、拙者はガンダムWを見たときに聞いたような声でござる」
どうやら俺の声がアニメのキャラクターの声に似ているらしい。
だがそのせいで余計に人が集まってきてしまった。
「『お前を殺す』って言ってください〜い」なんてリクエストする女まで出てきた。
どうしよう。
A 店員が騒いでいた連中をひとり残らず追い出した。
B とにかく強行突破して店を出る。
C 人形劇を始める。
Aいってみよー
どんな店員さんが来るのやら。
板違いだがねこのうんこふんでほしいな
「お客様方、当店でそのような振る舞いはご遠慮願えるか」
俺たちが困っていると、騒ぎを聞きつけた店員がやってきた。
なんだか妙にゴツくてウェイターの服がはちきれそうだ。
「そ、そんなことを言われてもあさひちゃんに会える機会なんてそうないんだな」
「そうでござる、おとなしく引っこんでいるでござる」
オタクたちは店員が注意してもまったく聞く耳を持っていなかった。
「そうですか…分かりました、では実力でお引取り願おう」
そう言うと店員はストレートを太ったオタクに放った。
だが、オタクの腹は店員のストレートの威力を吸収している。
「?」
「ぼ、僕のお腹は幾人もの拳法使いを倒してきたんだな」
だが、店員はまったく取り乱さない。
「…無駄だ、北斗神拳の前ではお前は脂肪の塊に過ぎない」
「はぁぁ〜〜〜〜〜!!!」
そう店員が気合を入れると上半身の服が破れて筋肉が隆起し、体に七つの傷が見えた。
「あーたたたたたたたたたっ、あたっ!!!北斗柔破斬」
店員は蹴りのラッシュを太ったオタクの腹にお見舞いし、脂肪の形を強引に変えてしまった。
「…お前はもう死んでいる」
「ひーでーぶー」
そう店員が言うと見る間に太ったオタクの体が膨らみ何と肉塊となって弾け飛んでしまった。
「申し訳ないが、よければ他のお客様方は出てもらえるか…それとも?」
突然の暴行にうろたえるオタクに対して落ち着き払って店員が告げる。
「わ、分かったでござる、出るでござる」
オタクたちは店員に恐れをなして店から出て行った。
「申し訳ありません、どうぞごゆっくりお食事を続けてください」
「あ、はい、ありがとうございました」
「あ、あの、す、す、すみません」
「あんた、ちょー強いのね」
「よかったら名前を…」
興味本位で俺は聞いてみた
「立川雄蔵だ…」
その立川という店員のおかげで俺たちは食事ができた。
食べながら国崎は…
A サインの女の子に自己紹介をしてもらう
B とりあえず二人に人形劇を見せた
C 詠美が先ほど喧嘩をしていた女の子について愚痴を言い出した
b
ここはBでw
ああ、しまった、またやってしまった……
「ふぅ…」
とりあえず1枚ステーキを平らげた。
これでまだあと一皿あるっていうんだから、気分はパラダイスだ。
すべてはこの目の前にいるクイーン詠美のお陰か。
…あれ、そういえば俺はなんで詠美と行動を共にしてたんだったか。
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
「しまった!人形劇で稼ぐつもりだったんじゃねえか!」
売り子のバイト代が良かった上に飯オゴリですっかり忘れていた。
「ちょ、ちょっと何いきなり叫んでるのよ!?おどろいてしんぞーまひ起こしたらどーするのよ!?」
「そんなヤワな心臓なら即座に入院しろ」
「ふみゅ〜ん」
「そんなことより、詠美と……アンタ誰だっけ?」
「え、あ、あたしは…も、モモです」
「じゃあ、詠美とモモ、俺様の華麗なる人形劇に酔うがいい!!」
なんとなく高飛車に始めてみた。
A.今日は絶好調だ。2人ともおひねりをくれた。
B.食事とお喋りに夢中な二人は俺の人形劇なんてアウトオブ眼中だった。
C.俺の人形劇を見た立川雄蔵氏が妹に見せてやって欲しいと言ってきた。
D.同じ芸を見たことがあると言われた。(言ったキャラを詠美・モモ(あさひ)・雄蔵から選択)
E.とそこへ何故かつい最近知り合った奴が来た。(結花・葵・綾香・セバス・佐祐理から選択)
E 結花
「さぁ、楽しい人形劇の始まりだ」
俺はそういって人形を動かしていた、その時。
「あれ〜、あんた浜辺で人形劇してた…国崎往人じゃない」
後ろから声をかけられた、そう、「HONEY BEE」の江藤結花だった。
「ここのデザートがおいしいって聞いたから来たんだけど、ご飯ならうちに来てくれればいいのに」
「いや、おごりで食べさせてもらってるんでそんなわけにはいかないんだ」
「相変わらず貧乏してるのね」
「悪い、今度は食べに行くから」
俺と結花がとりとめもない会話をしていると、モモちゃんが結花の持っている人形を見つめた。
「あ、あの、それは?」
「あ、これ、可愛いでしょ、さっきUFOキャッチャーで取った『カードマスターピーチ』の『モモ』よ」
「あ、あの、ありがとうございます!」
「?何であなたがお礼を言うの?」
「え?ええと、それは、その…」
「そうだ、あんたそのピーチ人形で人形劇やってみてよ、そしたらおひねりあげるわ」
「よし、見せてやるぜ、楽しい人形劇第二部だ」
そして俺は結花のピーチ人形を動かして3人に人形劇を見せた。
「うわーこっちの人形でも動いているよ」
「へぇ、人形にタネがあるわけじゃないんだ」
「す、すごいです、感動しちゃいます」
特にモモちゃんが喜んでくれた。人形と同じ名前だからだろうか?
「それではっ!楽しい人形劇のはじま…!」
俺は目を疑った。
一人の女が店の中に入ってきたからだ。
あの髪型、スラッとした長身。間違いない。
俺が旅に出て最初に出会い、
店に食事へ行くと約束まで取りつけたあの女だ。
江藤結花。確かそういう名前だった。
「悪い、ちょっと待っててくれ」
俺は席を立ち結花が座っている席に向かった。
「結花」
「あら、あんたは…っていきなり呼び捨てとは大胆ね」
「気ぃ悪くしちまったか?」
「ううん。私もその方が気楽でいいわ」
「すまんな、飯を食いに行くのはもう少し遅れそうだ」
「いいわよ、こっちもそんな焦ってないし」
「そういや、今日は何の用でこんな所に来たんだ?」
ここはお台場ビッグサイト付近。
この近くにはビッグサイト以外めぼしい建物はない。
「ああ、その事。実はね…」
A 法術を使える人を探しに来たの。 なんだと?
B この付近にハニービィ二号店を立てる予定でね。敵情視察よ
C ビッグサイト別館で古物商の祭りがあってね、知り合いが店出してるの
D 当然同人誌を買いに来たのよ。 お前もオタクかい!!
E この店に立川という店員がいるでしょう。彼と勝負しに来たのよ
「あーいいもの見せてもらった、ありがとう、はいおひねり」
「なかなかすごいじゃない、あたしもちょっと感心したかな」
「す、すごかったです、す、少ないけどこれを…」
店を出て俺は3人から1千円ずつおひねりを受け取った。
こんなに金を手に入れたのは久しぶりだ。
「じゃあね〜、今度はうちに食べに来てよ」
「そ、それじゃあ、さよならです」
「ふぅ、あれ、詠美は?」
俺がちょっと目を放していると、詠美が見当たらない。
「…居た、?誰だあれは」
A 見ると同人誌を持った男と言い争いをして「部数勝負よ!」と詠美が叫んでいる。
B 見るとおとなしそうな黒髪の女の子に何かお願いされて「いいわ、売れるどーじんしの描き方を教えたあげる」と詠美が言ってる。
ちくしょう…気にせずどうぞorz
二つに分けて書き込んでる最中に割り込まれてしまった
Il||li _| ̄|○ il||li
いやいやここは
>>44を通すべきです
漏れの事は気にせずに
Bいってみよう
俺は詠美を見つけた、詠美の傍には黒髪で大人しそうな女の子がいて、詠美に何かお願いをしている。
「いいわ、売れるどーじんしの描き方を教えてあげるわ」
話し合いがまとまったのか2人でこっちに来る。
「紹介するわ、この子は長谷部彩、あたしのしたぼく2号よ」
「……1号は?」
「もちろんあんたよ」
いつの間にか下僕扱いされてしまった。
「……長谷部…彩です」
女の子…彩は俺に向かって丁寧にお辞儀をした。
「ああ、俺は国崎往人だ」
「じゃあ、立ち話もなんだからあたしの家に来なさいよ」
「……なるほどね、事情はよーく分かったわ」
俺達は詠美の家に行き彩ちゃんが詠美に協力してほしい事情を聞いた。
彩には一緒に同人誌を描いている人がいるのだが
最近彩の指導に力を入れていてその人自身の同人誌が疎かになってしまった。
だから一人で売れる同人誌を描けるようになってその人の負担にならないようになりたいという事だ。
「とりあえず彩の同人誌を見せなさい」
「…はい、どうぞ……」
彩は自分の同人誌を詠美に渡す、俺も詠美の後ろから読んでみた。
「こ、これは」
A 何とそれは『翼人伝』を漫画化したものだった
B 二次大戦時に日本軍が謎の「強化兵」を作り戦わせる話だった
C 骨董屋を営む老人の元に魔女の老婆が押しかける話だった
C
骨董屋の店主の元に訪れた老婆。
彼女は魔女を自称し、不思議な力を操り店を助けていく。
店は繁盛しウッハウハとなるが、そのことよりも魔女がいてくれることに嬉しさを感じるようになる。
だが、現実は非情だ。老人は不治の病を患ってしまう。
魔女の老婆があらゆる手を尽くしたが、それも及ばなかった。
最後に老人が自分を看取る魔女に告げた。
「死に逝く者が告げるのは残酷だが、死に逝くからこそ伝えたい。貴女を、愛している」と。
俺はそこまで読んで不覚にも涙を流してしまった。
キャラクター、心情、景色…すべてにおいての緻密な描写。
その描写を活かすリアルで繊細な絵柄。
こんな薄い本にこめられた壮大な世界。
何故この本が売れないのか、俺にはちっともわからなかった。
詠美は…
A.「こんな本じゃ売れなくて当たり前よ」鼻で笑った。
B.俺同様、涙を流していた。
C.「…字が難しすぎて読めない」それ以前の問題だった。
D.その場に現れた同人誌を持った男と口げんかになった。
Cで
「…に…く…が…げるのは……だが、…に…くからこそ…えたい……字が難しすぎて読めない」
それ以前の問題だった。
豪快に漢字を読み飛ばした結果、肉料理のテキストみたいになっている。
「……なぁ、幾らなんでも冗談だろ?小学校で習う漢字とかも読めてないぞ」
「う、うるさいわね!ぶんしょーに使われる日本語はむずかしいっていうじゃない!」
ムキになる詠美の姿に、呆れて顔を見合わせる俺と彩。
「そりゃ、確かに日本語を習う外国人はそう言うが、なぁ……」
「……母国語にしているなら、言語感覚は生来身につけている類のものです……」
「ぼこくご?げんごかんかく?せーらい?……ふ、ふみゅー」
かなりの重症だった。
A 見てられないので、この国崎様の指導で国語力をつけてやろう
B 落ち込んでる詠美はそっとして、彩の描いた本について話していよう
C ……ふみゅふみゅ言ってる詠美を見ている俺の胸に滾る思い、こ、これが萌え!?
Aで
へたすりゃ義務教育終えてないかもと言われる国崎の指導か……
「ちっ、見ちゃいられねえな。 よし、この俺様の指導で最高の国語力を身に着けさせてやるぜ!」
「…そうですね。 いくら何でも漢字が読めないのでは正確な評価をしてもらえませんから」
「え?ちょ、ちょっとなんでそうなる訳? あたしには次のイベントに備えて──」
「……また赤点(ボソ」
詠美と本人にしか聞こえないように、彩が耳元で囁く。最高の俺様には聞こえたがな。
「そ…そうね。 むかしの人も『いそがば周れ』、って言っていたしね」
強がっているが、かなり顔色が悪い。どうやらテストに関しては相当悪いようだ。
「…『急がば回れ』です」
「ふ、ふみゅ〜〜〜〜!!」
と、言うわけで俺たちは詠美に正しい国語能力を身に着けてもらう為に特訓をする事になった。
楽しい国語── いや〜〜〜っほうぅ!最高編
問い:”うってかわって〜” を使って短文を作りなさい
川は違うって!河って書くんだよ
\___ __________
V
∧_∧∩
( ´∀`)/
_ / / /
\⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄\
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
「せんどーかずきは、きんたまをつよくうってかわってしまった」
「・・・・・・・・・・・・・」
「和樹、今オカマバーに居るんだ……」
「そうか、殴っていいか?」
「・・・・・・・・・・・・・」
沈黙が続いていく、あの空をどこまでも……
A やり直し、もう一回答えよ
B 気を取り直して「物理」の時間だ
C 「算数」の時間……決して「数学」ではありません
あ〜、リロし忘れた、無視してくれ、スマソ
B
このちゃん様は下手をするとやばくなり始めた真琴並じゃないか?
A:川は違うって!河って書くんだよ
俺たちは詠美の解答を見て絶句した。
「……ある意味、これは才能ですね」
「……ああ。 こんなアクロバティックな解答が来るとは思わなかったよ」
「ふん、どーよ。 これが詠美ちゃんさまの実力よ!」
俺たちの驚きの表情を見て何やら勘違いをしているようだ。
「……なぁ、これは一筋縄じゃいかんぞ、どうする?」
「……手が無いわけではありません?」
「と、言うと?」
A スパルタ教育。それこそ洗脳するつもりで
B 改造手術※改造手術をする人を選択
C 根気よく基礎から学ばせる
D いい加減、諦める
B 彩
Cで。
「………改造手術をします」
突然彩が物騒な事を言い出した。
「そんなことできるのか?」
「…はい」
「ちょっと、あたしを無視して勝手に話を進めないでよ」
「……大丈夫です、100%成功しますし痛くもないですよ…………多分(ぼそっ)」
「待ちなさいよ!、今小さく最後に『多分』って言ったでしょ」
「ああもううるさい、詠美、大人しく手術を受けろ!」
俺は騒ぐ詠美を押さえつける。
彩は画材を入れているトランクのそこからなにやら見慣れない薬品や医療道具らしいものを出した。
「……すぐ済みますから」
「い〜〜〜や〜〜〜」
さて、改造手術の結果は…
A 成功、倉田佐祐理や一ノ瀬ことみに負けない学年トップの頭脳を得た
B 何故か法術に目覚めた
C 何故か魔法に目覚めた
D 大失敗、壊れてしまい「セックスセックスセックス…」と連呼しながら服を脱ぎ始めた
C
2時間後…「集中の邪魔ですから、ちょっと…」
ということで部屋を追い出されてから漸く彩が入室許可を出した。
部屋に入ると先程と変わらない格好の二人がいた。詠美はベッドで眠っていたが。
「終わったのか?知力アップは」
「…恐らく。間も無く目覚めるはずです」
そう彩が言ったとき、ムクリと詠美は起き上がった。
こちらを見てわずかに眉をひそめた。
「ん…なんであんたらここに…あ、そうかあたし、かいぞーしゅじゅつを…って!」
バッ!とかけられていたタオルケットを跳ね除け、机の彩の対面にバン!と手を着いた。
「ちょっ…あんたなにしてくれっちゃってんのよ!!
この偉大なあたしの脳みそになにかあったら人類のそんしつなんだからね!!」
「それより詠美…どうなんだよ、肝心の学力は」
「え…ふ、ふん!何言ってんのよ、あたしは昔からパーフェクトに決まってるじゃない!」
「ふむ…じゃあ天才の詠美様に問題だ。人形をあやつる、の「あやつる」を漢字で書いてみろ」
「え、え……」
困惑する詠美。そして…
A 突然、いずこへかテレポートしてしまった
B 爆発!問題集もノートも黒焦げに
C 「あんたなんか、どっか行っちゃえ!」 …バシル○ーラ!?
D な!突然オレの人形が動き始めた!詠美が…イメージしたままに!?
Bでわかりやすく
「あやつる、あやつる、あやつる……ああっ、もう、何で出てこないのよぉ!!!」
駄目だ、頭の中は改善されていない。手術は失敗に終わったと国崎がそう思ったとき。
「むきぃー!こんな問題集なんか吹っ飛べばいいのよ!」
「……え?」
「何?!」
ビシャァァーー!!
詠美が逆ギレしてなにやら呪文らしきものを唱えると、突然電撃が生じ目の前の問題集が黒こげになってしまった。
「え、え、なによこれは、どうなってるのよ?」
「……どうやら魔法に目覚めてしまったようですね」
「そんなことが起きるのか?」
自分の法術もたいがいだが、国崎はあまりに非現実的な出来事に眩暈を覚えそうだった。
「……詠美さん、あの時何を唱えたのですか?」
「え、えーとね、漫画かアニメでやってたやつなんだけど」
A 轟雷(テスラ)
B ギガデイン
C サンダガ
D まじかるサンダー
D
分かりやすく
Bで
「そう、『まじかるサンダー』って唱えたのよ、『お子様は魔女』に出てたあれよ」
どうやら何かアニメの魔法少女が唱えた呪文と同じらしい。
そういえば海辺の田舎町で「魔法が使えたらって、思ったことないかなぁ?」とぼやいていた娘がいたよな。
今ならあの娘の願いを叶えられるかもしれないな…どうでも良いけど。
「……問題集もノートも黒焦げです、どうしましょう?」
そうだった、もともと彩の同人誌を理解できるよう学力アップさせるために
勉強をさせ改造手術までしたのにオツムのほうはからっきしのままだ。
さて、どうするかな。
A 改めて問題集を買いなおして勉強のし直し。
B めんどくさいので口で話を説明して評価してもらう。
C その時、詠美のパソコンにメールが届いた。
D 「ちわ〜宅配便です」その時何か荷物が届けられた。
A
いくら魔法が使えるようになっても頭が悪いのでは話にならない。
本屋に行って問題集を買ってもう一度勉強のし直しだ。
「詠美・彩、本屋を探したいから付き合ってくれ」
「………はい」
「ちょっとぉ、まだべんきょうさせる気?あたしの頭はぱーへくとなんだから
そんなの必要ないんだからね」
「……でも『操る』が書けませんでした(ぼそっ)」
「ふみゅ〜〜ん」
「ほら、行くぞ、詠美もさっさと用意しろ」
問題集を買いに出かけた俺達は…
A 駅前で骨董屋のビラを配っている小さな女の子と若い店主に会った。
B 問題集を買った帰りに「HONEY BEE」に寄った。
C 問題集を買った帰りに立ち寄った「げるまんず」で何故か爆弾テロに巻き込まれた。
b
「ふみゅ〜ん、何でちゅうがくせい用の問題集を買わないといけないわけ〜」
「………流石に台形の面積の求め方が分からないのは」
「帰ったら勉強だぞ、まあその前にちょっと喫茶店にでも寄るか」
「なんかいい店知ってるの?」
「ああ、浜辺で人形劇をしたときに知り合った女の店だ」
「確かこの店だったはずだが……あった」
からんから〜ん
俺達は詠美の問題集を買った帰りにHONEY BEEに寄った。
しかし、そういえば…
A 「HANNY BEE」が結花の店だった、「HONEY BEE」は全然関係のない店だった。(w
B いや、あれは単なる誤字だ、普通に結花がいた。
C 結花だけでなく山盛りのホットケーキを食べているピンク髪の小さな女の子もいた。
D 結花だけでなく結花と中良さそうに話をしている男がいた。
B まぁ、普通に
「いらっしゃいませ……あら、あんた最近良く逢うわね」
店に入るとカウンターに結花が立っていた。
「おい、客にいきなりあなた呼ばわりはないだろ」
「ごめんごめん、うち、常連の人が多いからつい砕けちゃうのよね」
テーブル席に座り、メニューを眺める。
「よし、今日の俺はリッチだから奢ってやろう!」
「まー、おおぶぶんはあたしのお金なんだけどねー」
「……おおぶぶん、ではなくて、だいぶぶんではないですか?」
「そ、そーとも言うわね。アイスカフェオレ!」
「……ホットケーキでお願いします」
「俺は渋くブラックコーヒーとしゃれこむかな」
結花はさっとレシートにメモしている。なかなか手慣れた様子だ。
「かしこまりました。リアン、ちょっとカウンター頼むわね」
メニューを持って奥に引っ込む結花。どうやら自分で料理を作るようだ。
入れ替わりに奥から青髪で眼鏡をかけた中学生くらいの
いかにも人の良さそうな女の子がカウンターに立つ。どうやら彼女がリアンらしい。
さて、注文したメニューが揃うまでの間に
A 当然楽しい人形劇の時間だ
B さっき買った参考書を眺めてみよう
C リアンに話しかけてみようか
C
リアンと呼ばれた少女は、こちらを向いてにっこりと微笑む。そして、
「いらっしゃいませ」
と、手馴れた感じで挨拶をした。
「はぁ、日本語上手いな」
思わず感嘆の声を漏らす。発音も綺麗で自分達と遜色がない。慣れているのか、リアンは再び微笑んで言った。
「ありがとうございます」
そして、コーヒーカップを磨き始める。慣れた手つきだ。ちょっと興味を誘われ、話しかけてみる。
「こっちで暮らし始めて長いのか?」
そう言うと、リアンと呼ばれた少女はちょっと考えるような素振りを見せて、言った。
「そうですね、大体3ヶ月になります」
「3ヶ月? たったそれだけで日本語って上手くなるものなのか?」
驚きを隠せずに言った。すると、リアンはちょっと困ったような顔を見せて、コーヒーカップをカウンターに置いた。
「えぇ、こっちにくる前に日本語は学んでいたので」
「はぁ…。…詠美、お前も見習えよ」
隣で、さっき買った参考書を見ながら唸っている詠美に言った。すると、参考書から顔を上げて、口を尖らせる。
「むー! あたしは日本語喋れるもん!」
当たり前だ、と言おうとしてやめる。そして、無言で彩に目配せする。すると、ポケットからメモ帳を取り出してさらさらと何かを書いた。そして、それを掲げた。
84 :
名無しさんだよもん:04/07/20 15:13 ID:3/c12ZEd
「……これはなんと読むでしょう?」
それには「吃驚」と書かれている。そのメモ帳を、リアンと詠美に見せる。
「えっと……きつきょう?」
「びっくり……ですか?」
声がハモる。そして、お互いに顔を見合わせた。
「……リアンさん正解です。びっくりです」
「……外国人より日本語が出来ないのか、お前は」
ちょっと呆れながら、水を一口飲む。実は俺も読めなかったのは秘密だ。
「ふっ…ふみゅ〜ん」
「だいたい、相手は年下だぞ。お前は高校生だって言うのに…」
「あの…」
すると、唐突にリアンが口を挟んできた。全員がそちらを向く。
「あの、私19歳なんですけど…」
気まずい沈黙が流れる。
「えっと…中学生じゃなくて?」
思わず、口に出してしまう。
「19歳です」
ピシリ、と空気が凍る。気まずい沈黙が流れる。
マズイ、明らかに怒っている。どうする?
A ここで人形劇だ
B 土下座
C ゆきとはにげだした
D ナイスタイミングで結花が料理を運んでくる。
スマソ
む、Aニダ!
「さ、さあ。楽しい人形劇のはじまりだ」
そう言って俺は相棒の人形を動かし始める。
こういう時には人形劇でごまかすに限る。何しろ俺の人形劇ときたら最高だからな。どんな怒った奴も笑い顔になること間違いなしだ。
「そしてここで、三回転ジャンプ」
きまった! いつにない会心のできだ。これならさっきの怒った顔も.....
さらに厳しくなってる!!
なんでだ? さっきは目以外は笑っていたが今度は表情自体が険しくなっている。くそ、俺がなにをしたって言うんだ。
「魔法...?でも、私達のとは体系が全然違う......」
「でも、この世界に魔法使いはいないはず。だったら彼はいったい....」
おまけになんだかぶつぶついってるし。
これ以上はまずいか? もし、何か気分をがいすることをしたのなら素直に謝った方がいいだろう。
「えーと、気に入らなかったかな?」
「あっ、すみません。少しおどろいてしまったもので。まさか、この世界にも魔法があるとは思いませんでした。国崎さん、」
そして、その次の彼女の言葉は....
A.お願いです。わたしを弟子にしてください。
B.姉さんを助けてください。
C.あなたを殺します。
D.コーヒーとセットでほっとケーキはいかがですか?
D
「あっ、すみません。少しおどろいてしまったもので。まさか、この世界にも魔法があるとは思いませんでした。
国崎さん、コーヒーとセットでホットケーキはいかがですか?」
「ホットケーキ?」
「はい、当店の人気メニューで、山のように注文される方もいるんですよ」
渋いブラックコーヒーと甘いホットケーキ、悪くない取り合わせかもしれない。
そういえば、彩も頼んでいたな。
懐は暖かい、とりあえず料金の心配はしていないが…
A.いや、そんなに腹も減ってないしな。やっぱりコーヒーだけで。
B.じゃあ、もらうとするかな。ホットケーキをさっきのに追加で。
C.詠美だけ仲間はずれも無いだろう。ホットケーキ、2人分追加で。
D.そういえば葵ちゃんやついでに綾香へのみやげが無いな。それってテイクアウトにできるか?
E.そんなことより、さっき魔法がどうとか言ってなかったか?
E
コーヒー単品か、ホットケーキセットか、そんなことよりも大事な事を聞き逃した気がした。
「おい、リアン。今、魔法がどうとか言ってなかったか?」
「え、ええっと…」
明らかに動揺の色を見せるリアン。
ダメ押しとばかりに彩が呟く。
「この世界…とも言ってましたよね」
「ううっ、姉さんのようなミスを…」
なんだか頭を抱えて悩んでいる。
が、なにやら決心した顔で告げた。
「私、実はグエンディーナという異世界から来た魔女なんです」
「へぇ〜」
「驚かれないんですね…というより、こんなお話を信じられるのですか?」
「まぁ、色々あったしな」
「…」
彩はおもむろに店の備え付けの紙に手をやると、ペンで何やら書いた。
書いた文字は『懺悔』。
書きにくいあの紙によく書いたものだ。
ちなみに、俺は読めない。
「詠美さん、これを読んでください」
「ふみゅ〜ん、また難しい漢字…こんなの嫌いだって言ってるじゃないのぉ!!」
詠美の感情の爆発を察知した彩は、紙を手放す。
紙が空中で爆発。
リアンの目は点になっていた。
「詠美のこれは正真正銘の(?)魔法。俺のは法術って呼んでいる」
「また魔法…似ているけど、やはり私たちとは体系が違う…」
「で、だ、リアン。驚いてるところ悪いが」
A.リアン、お前の魔法を見せてくれないか?
B.グエンディーナってところについて聞かせてくれ。
C.お前の世界に『翼を持った少女』はいないか?
D.ホットケーキ、やっぱり追加させてもらう。
E.結花はお前が魔女だって知ってるのか?
F.さっき爆発した紙で髪の毛が燃えてるぞ、熱くないのか?
G.お前の姉さんってのも魔女なのか?
H.詠美の家庭教師になってくれないか?
H リアンがもっと活躍しますように。
H
この子は賢いから詠美の家庭教師になってもらえないだろうか。
「なぁ、もしよかったら詠美の家庭教師をしてくれないか」
「えっ、家庭教師ですか?」
「もう気づいていると思うが詠美は重度のバカだ
まともに漢字も読めず同人誌の内容を理解する事すらできない。
だから、誰か家庭教師が必要だと思うんだ」
「そうですか…でも私はここに居候させてもらっている身ですし、勝手に決めるわけにはいきません」
「そうか…、結花、あんたの意見はどうだ?」
「え、あたし?」
「あんたさえよければリアンに家庭教師になってもらえるんだが…」
「う〜ん」
A 「ごめん、リアンはもう店の看板娘の一人だし、ちょっと無理ね」
B 「まぁ、リアンが良いって言うならいいけど」
C 「ちょっと待ちなさいよ、かてーきょーしなんて必要ないんだから」詠美が割り込んできた。
D 「またホットケーキ食べに来たよ〜」その時スフィーが店に来た。
E 「あの、『同人誌』って何ですか?」リアンが同人誌に興味を示した。
E
同人戦乙女リアンを思い出す……
話に結論が出ないうちにどんどん話題が切り替わっていく……もう訳わかめ
というわけで、95のうち関係ない展開になるDとEを除いたABCから選び直してください
C
「あの、『同人誌』ってなんですか?」
リアンの興味は意外なところに向いた。魔法云々より同人誌という言葉に惹かれたらしい。
「同人誌……って何ですかと言われてもな。俺自身まだ触れてから日が浅いし……なんなんだ?」
この手の話は詠美や彩の方が適任だろう。
「この詠美ちゃん様の偉大さを世に知らしめるための道具よ!」
「出版社や一般書店を通すことなく、個人が制作・販売する本です。
同好の士が複数、あるいは一人ででも作ることができるため多種多様なテーマが表現できます。
一般的には媒体は漫画が多いですがそれだけではなく、評論、小説、論文など多岐に渡ります」
……ものすごく局地的な意見と公的な意見、両方が出た。ある意味バランスはいいのかもしれない。
「はぁなるほど……面白そうですね」
「それでちょうどあたしたちは」
「同人誌作っている者ですので」
「まあ何はともあれ」
「これをご覧になってください」
と、同時に2人が己の同人誌をリアンに差し出す。
「あ……」
ちょっと面くらいつつリアンは
A 詠美の本を手に取った。
B 彩の本を手に取った。
前は彩の本だったのでAに
「それじゃあ、とりあえずこちらの本を読ませてください」
そういうとリアンは詠美の差し出した本を受け取った。
「ふっふ〜ん、このクイーンの詠美ちゃん様のどーじんしが読めるなんてこーえーに思いなさいよ」
「は、はぁ」
高飛車な物言いに困惑しつつもリアンはページを捲り読み始める。
「そういえば詠美、お前はどちらかと言うと流行をつかんで描くって聞いたんだが
あれは何の同人誌なんだ?」
「ああ、あれはね…」
A 「CLANNAD本よ、アフターストーリーで汐が死ななかったらどうなるかを描いたの」
B 「天いな本よ、しのぶルートのED後を描いてみたのよ」
C 「LeafやKeyのゲームのキャラクターが一つの島で殺し合いをする話よ」
流行ならAか。
839 名前を選択して下さい 2004/07/21(Wed) 03:19
それじゃ96の選択にリコール出すか?
それとも無駄な話題転換の可能性を入れた95の文章にリコール出すか?
あーあ、夏休みが終わるまで無難な2択しか書けないや、こりゃ。
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840 名前を選択して下さい 2004/07/21(Wed) 04:04
夏休み前は夏を危惧してる人あんまいなかったけど
夏休み始まってから夏〜を言う人が増える不思議。
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841 名前を選択して下さい 2004/07/21(Wed) 04:20
夏とか休日は関係ないのにねえ。
本気でケチ付けてくるクレーマーは
平日でも朝方でも深夜でもいつでも暴れる。
リアンはすでに十分活躍していると思うが…
俺は蔵等未プレイ者だけど
詠美の描いた本でCってのも感慨深いがまぁいいや
「……汐、すまなかったな、こんな父親で」
「ううん、パパだいすき」
渚を亡くし俺は5年間父親として汐に接してこなかった。
だが、東北で祖母に会い親父が母を亡くした後も俺を育ててくれた事を教えてくれ
俺は今からでは遅いかもしれないが汐の父親になろうとした。
そして、渚のことを忘れたわけではないが俺は新しい妻を持った。
「ねぇ、いつかあたしの事も『ママ』って読んでくれるかな?」
「ああ、大丈夫だ、俺だって父親になれたんだから…杏」
俺達は新しい生活を送ってゆく。
「どぉ、オタクってばこーいう泣きゲーに弱いんだから、ちょーらくしょうよね」
詠美は得意顔だがリアンは困惑して苦笑している。
「あのう、何と言えばいいのですか、私これの元になったゲームを知らないんですけど」
まぁ普通は日本に来て3ヶ月の魔法の国の人が知っているゲームじゃないだろうしな。
(俺も知らないが)
「リアン、店の方は夜になればお客さんは少なくなるからそれくらいなら大丈夫だけど」
「結花のほうは大丈夫だけどリアンは本当に家庭教師をしてくれるのか?」
「そうですね、それなら…条件としてこのゲームをプレイさせてください」
「………そんなことで良いのですか?」
「はい、ちょっとどんなゲームなのか興味ありますし」
「それなら詠美の勉強を見る合間にでもできるだろうし、大丈夫だな」
「……それでは早速詠美さんの家に戻りましょうか」
「そうだな、善は急げだ」
「それでは結花さん、行って来ます」
「あんまり遅くならないでね」
俺達は「HONEY BEE」を出てリアンを連れて詠美の家に帰った。
「ほら、お前は問題集とにらめっこだ」
「ふみゅ〜ん」
「今は詠美に基礎の問題集をさせているからその間にプレイしてみろよ」
「それじゃあちょっとプレイしてみますね」
勉強を再開し、とりあえず問題集をさせている間リアンは詠美のパソコンでクラナドをプレイする。
しばらくプレイしてリアンの感想は…
A 「すごい感動するお話です!!」ボロ泣きした
B 「なんだか電波全開のお話ですね」
C 「ちょっとヒロインの目の大きさがおかしいですね」
A
A
「すごく感動するお話です!!」
リアンはボロ泣きし始めた。
そうなるとこの感動を誰かと共有したいようで、彩に話しかける。
彩も同人誌を製作していた手を止めて、随分と盛り上がって話題に乗る。
少し話すと、リアンも彩もそれぞれの作業に戻った。
詠美は、無言で問題集に向かっている。
真面目に取り組んでいるのか、盛り上がってる2人に怒っているのか、寝てるのかは一見ではわからない。
ん?俺は何をしているかだって?
俺は…
A.リアンのプレイしている様子を見ていた。
B.詠美の勉強を見ていた。
C.彩の同人誌製作を見ていた。
D.手持ち無沙汰だったので、詠美の家の外で人形劇をしていた。
E.HANNY BEEに行くことにした。
F.葵の家に帰ることにした。
今日は充分遊んだ。F。
俺は、葵の家に帰ることにした。
今日は充分に稼いだし、充分に遊んだ。
彩の同人誌製作手伝いは、詠美の仕事だし、
詠美の家庭教師はリアンに任せた。
俺は帰っても問題ないだろう。
3人にあまり遅くまで男がいるものでもないから、と断って帰った。
駅の近くで、適当なケーキを見繕って、俺は葵の家に戻った。
A.エピローグ・旅編へ
B.エピローグ・葵編へ
C.エピローグ・詠美編へ
D.まだまだ続くぜ。そして、その夜…
E.まだまだ続くぜ。そして、次の日…
D
「あ、おかえりなさい、国崎さん」
「あ、ああ、ただいま」
昨日泊まっただけの男(よく考えればすごいことしてるな)を、葵は笑顔で迎えてくれた。
俺も、なんとなく返事をしてしまう。
「あれ?国崎さん、それは?」
葵の視線が注がれたその先、俺の左手には白い袋。
外見では、何かわからない。
「ああ、土産だ」
「ご家族の方にですか?」
「…俺は独り身なんだが」
というか、葵の中で俺はどういう人物に設定されているんだ?
…想像するのはやめよう。
俺が積み重ねまくった嘘がどこに到達したのかは知りたくない。
「じゃあ、綾香さんにですか?今日はいらっしゃってませんけど」
「いや、葵にだが」
「わ、私ですか!?」
A.嬉しいです!と抱きついてきた。
B.そ、そんなお気遣い頂かなくても…と困った顔だ。
C.と、そこへ話を聞いていたかのように綾香が来た。
D.と、そこでベルが鳴り、何故か結花が来た。
E.と、そこでベルが鳴り、葵の知り合いが訪ねてきた。(綾香・結花以外で人物指定)
E 浩之
「こんばんは、葵ちゃん…って誰だあんた?」
ベルが鳴り葵ちゃんが玄関に出て迎えた人物は高校生ぐらいの男だった。
「こちらはエクストリーム部の藤田先輩です」
「ああ、どうも、国崎往人だ」
俺が挨拶すると藤田という男はひどく胡散臭そうな顔で俺を見た。
「今日は綾香がいないって聞いたんだけど…あんた何者だ?」
「俺か、……俺は単なる居候だ」
「葵ちゃん、何でこいつはここにいるの?」
「え?そ、それはこの人は『虎殺し』でその話を聞いてつい…」
それを聞くと藤田は「あっちゃ〜」というような顔で葵ちゃんに話しかけた。
「葵ちゃん、俺は葵ちゃんのそういう素直な所が好きになったんだけど…騙されてるよ」
「え、ええ、そんな!」
「…俺も人の彼女の家にこんな男が居候になってるなんて耐えられるほど独占欲弱くねーんだ」
そういうと藤田は敵意を持って俺をにらみつけてきた。
どうやらこの藤田という男は葵ちゃんの彼氏で
今晩はいろいろとお楽しみで来たのに俺がいることがとても邪魔のようだ。
俺も居候させてくれた葵ちゃんの立場があらぬ誤解でこれ以上悪くなるのは申し訳なかった。
「いや、すまない、分かった、俺は出るよ」
「え、でも、泊まる所とか大丈夫なんですか?」
「心配するな、こう見えても人脈は広いんだ」
葵ちゃんの家を出た俺は…
A 詠美の家に行った
B HONEY BEEに行った
C 彩の家に行った
B
「藤田。ここを出る前に2つだけ忠告してやろう」
玄関を出つつ言う俺。
葵ちゃんは、ケーキを冷やしに台所へ行ってしまった。
藤田に言うだけなので好都合だが。
「ケーキの賞味期限なら、すぐに食うから心配しなくていい」
「誰がそんな心配するかっ!」
睨めつけながら言うあたり、どうやら、藤田はとっとと俺を追い払いたいらしい。当然だが。
「まあいい…綾香と冷凍庫には気をつけろ」
「は?ぜんっぜん話が見えねえ」
「綾香は随分と昨晩はお楽しみだったようだ」
「…」
心当たりがあるらしい。
「冷凍庫は…開けないに限るな。特に深夜は」
「普通そんな時間に開けないと思うが、まあわかった」
「言いたいことはそれだけだ。じゃあな。葵ちゃんに礼を言っておいてくれ」
「わかった。二度と来るなよ」
「おう。今度は歓迎しろ」
かみ合わない会話を最後に、俺は松原家を後にした。
向かう先は、結花の店。
何と言って泊めてもらうかを考えているうちに着いてしまった。
閉店はしているが明かりはついている。
まあ、家を兼ねているとすれば当然か。
A.中に入ると、結花だけがいた。
B.中に入ると、結花と帰ってきたリアンがいた。
C.中に入ると、結花とイケメン風なんとなく骨董屋っぽい男がいた。
D.中に入ると、結花と綾香が戦っていた。
E.中に入ると、結花とこみパで見た関西弁の女がいた。
F.それ以前に鍵がかかってるじゃねえか!とりあえずベルを鳴らすことにした。
E
カランカラ〜ン
俺が「HONEY BEE」のドアを開けるともう客はほとんどおらず
一人眼鏡をかけた女がいるだけだった。
「すみませんもう閉店なんです…って国崎じゃない、どうしたのよ?」
「いや、泊めてもらっていた家を出なきゃならなくてな…一晩宿を貸してもらえないか?」
「う〜ん、あたしの家はお父さんもいるし間違いは起きないと思うけど…」
おお、どうも脈ありだ、今晩も屋根の下で寝る事ができるかもしれない。
「なんや、あんた…あんたもしかして詠美の所で売り子をしていたにーちゃんやないか?」
「あんたは、確か詠美と喧嘩してた人か?」
結花と話している最中に俺は話しかけてきたその眼鏡の女の客に見覚えがあった。
確か即売会で「こんな手抜きの同人誌で!…」とか何とか言って詠美と喧嘩をしていた女だ。
「そっか…それならあんたにも教えておいたほうがいいかもしれんな
実はうちと和樹が組んで詠美達と部数勝負をする事を」
「何だ、それは?」
由宇は国崎が帰った後に起きたことを順番に説明した。
国崎が帰った後、由宇は「千堂和樹」という同人作家と詠美の昔の同人誌を持って
今の売れ線だけを狙ったいい加減な同人誌を作るのは
やめるべきだと詠美の家に説得しに行った。
だが、頑なに詠美は言う事を聞かず、怒って
「どーじんしは売れてなんぼなのよ、売れない同人はゴミだもん
そんなにあたしに言う事を聞かせたいのならあたし達と部数勝負をしなさい」
と提案してきた。
和樹は一緒に同人誌を描いていて恋人でもある彩が自分の負担にならないように
詠美のところで売れ線の同人誌の描き方を教わっていた事にショックを受けつつも勝負を受け入れて
さっきまで由宇と一緒に「HONEY BEE」で今後の事を打ち合わせしていた。
「どや、簡単に説明するとこういうことなんやけど」
「そうか…俺が詠美の家を出た後そんなことがあったのか…」
「なぁ、あんたは詠美の事をどう思ってるんや?」
「何?俺は…」
A 詠美は放っておけないところがある…そこに惹かれているかな
B 俺も人形劇で食ってきた人間だからな、売れ線を狙うのは間違っていないと思う
C いくら売れるためといっても「描きたいもの」でなく「売れるもの」しか描かないのはどうかなと思う
BかCか………Cだ!