柏木四姉妹の生まれてくる順番が逆だったら 2.1

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1スレ建て代理人
痕のヒロイン四姉妹。
もし、彼女たちが逆の順番で生まれてきていたら、
どんな物語が展開されたのだろうか────



前前スレ:柏木四姉妹の生まれてくる順番が逆だったら
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1059025291/
前スレ:柏木四姉妹の生まれてくる順番が逆だったら
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1080916695/
2名無しさんだよもん:04/05/21 21:59 ID:+IpgLLGz
かわいそうに
3名無しさんだよもん:04/05/21 22:01 ID:aUpVPQ43
>>1

2chばっかやってると本当にダメになるぞ
「もうダメだからいいもん」とか言うヤツが出てくるだろうが
今よりさらにダメになるぞ

2chの有害性
@無気力になる
Aコミュニケーション能力の低下
B人の悪口を言いたくなる
C論理的思考の出来ない人間になってしまう
Dパソを長時間やることによっての肌荒れ視力低下
E中毒性があり一度はまる抜けられなくなる
これが一般的に言われている2chの害だ

おい!日常生活のときまで2chのこと考えてるそこのおまえ!
手遅れだ!
「週に1回ぐらいしか2chには来ないよ」って言うおまえ!
いつ中毒になるかわからんぞ
2chはタバコより有害です
4コテとトリップ:04/05/21 22:03 ID:xux3oGlH
>>1

悲惨だなあ
5名無しさんだよもん:04/05/21 22:29 ID:F91f0Wqx
初音「あら楓、何してるの?」
 楓 「・・・牛乳飲んでるの。」
 梓 「楓ねぇ、もう無理だってば。諦めなよ。」
千鶴「ょ・・・っと。楓お姉ちゃん、買ってきたよ。」
初音「えっ、えっ、何その容器?」
 楓 「・・・ガロン缶。」
 梓 「ちょっ、千鶴もお使いしてないで止めろよ。」
千鶴「まぁそうだよねぇ。誰が幾ら頑張っても耕一兄ちゃんは私の物だもんね☆」

気温が9℃下がった。
6名無しさんだよもん:04/05/21 22:30 ID:ILdqoEBP
使い道なさそうだから、オークスの予想でもしとくか・・・

┏━━━━━━━━━━━━━┓ ∧_∧  5/23 東京11R 芝・左 2400m
┃優駿牝馬(GI)(第65回オークス).┃(´∀` )<3歳牝(指)オープン 定量 発走15:40
┣━┯━┯━━━━━━━━━┻○━○━┯━━━┯━━━━━┯━━━━┓
┃1 │1 │スイープトウショウ    [牝3]│55│池  添│(西)鶴留明│桜花賞 5┃
┃1 │2 │(父)(地)セカンドノホシ . [牝3]│55│  梶  │(東)境征勝│フロ-ラS. 5┃
┃2 │3 │(父)ラグレスロマニー 、[牝3]│55│小  野│(東)清水利│3歳5百 6┃
┃2 │4 │ドルチェリモーネ      [牝3]│55│安藤勝│(西)松田博│忘れな、1┃
┃3 │5 │ダンスインザムード   .[牝3]│55│武  豊│(東)藤沢和│桜花賞 1┃
┃3 │6 │ヤマニンアラバスタ   .[牝3]│55│江田照│(東)星野忍│桜花賞 9┃
┃4 │7 │(父)ヤマニンシュクル ..[牝3]│55│四  位│(西)浅見秀│桜花賞 3┃
┃4 │8 │アズマサンダース    .[牝3]│55│蛯  名│(西)藤岡健│桜花賞 2┃
┃5 │9 │ギミーシェルター      [牝3]│55│柴田善│(東)鈴木康│スイートピ 2┃
┃5 │10│フレンチアイディア   .[牝3]│55│勝  浦│(西)瀬戸口│スイートピ 8┃
┃6 │11│(父)メイショウオスカル _[牝3]│55│後  藤│(西)安達昭│フロ-ラS. 1┃
┃6 │12│ウイングレット       [牝3]│55│田中勝│(東)宗像義│スイートピ 1┃
┃7 │13│ダイワエルシエーロ  ..[牝3]│55│福  永│(西)松田国│桜花賞 7┃
┃7 │14│マルカフローリアン   [牝3]│55│吉田豊│(西)北橋修│矢車賞 1┃
┃7 │15│レイナシンフォニー    [牝3]│55│石橋守│(西)瀬戸口│フロ-ラS. 4┃
┃8 │16│グローリアスデイズ   _ [牝3]│55│岡  部│(西)音無秀│フロ-ラS. 2┃
┃8 │17│レディインブラック     .[牝3]│55│北村宏│(東)高橋義│桜花賞10┃
┃8 │18│(父)シルキーフレンド ...[牝3]│55│菊沢徳│(東)大和田│未芝20 1┃
┗━┷━┷━━━━━━━━━━━━┷━┷━━━┷━━━━━┷━━━━┛
7名無しさんだよもん:04/05/21 22:46 ID:ILdqoEBP
予想のポイント

多分、馬場!!これから天候は回復しても明日の開催で恐らくインの芝は掘り起こされる。
素軽いスピード馬の一気の追い込みとかは決まらないとみた。

実績、血統、ローテ文句無し、ダンパの妹で1着は決まり!あとは紐な。

アズマサンダースはアローキャリー級、買うのは素人。
ギミーシェルター、話にならない。鞍上含めてG1で買えるわけない。
ヤマニンアラバスタ、重はこなしそう。速い時計に向かない。複勝いけるか?
ヤマニンシュクル、ジュベナイルはどう考えてもラッキー珍馬、年明け成績安定もテイオー産駒はマイルまでか?
ダイワルシエーロ、マニックサンデー級馬体が減らなければ末脚が伸びるかも、東京実績あり。

8名無しさんだよもん:04/05/21 22:48 ID:F1QeH3Ad
>>1乙
9名無しさんだよもん:04/05/22 00:27 ID:/4KOcuy/
           \\新スレおめでとうございます!//

       ◎\___◎\_________/|___/|
       |  ̄     | ̄                ̄      ̄|
       | 鶴来屋  |         鶴 来 屋    /    |
       |_____|____________l/___|
      ,// 二ヽ ヽ  //'´ M ヽ | |《> ´  ` く/| | | '´   ゙ヽ .| |
     ,/ 〈(从从i !i  //! ノ从 リ))〉| | ! ノ ノ) ))〉| | |∩ノノ) ))ヾ|
    _.,/   i、ロ ゚ li/  // .,|lゝ゚ ヮ゚ノ|l| |ノj.|」 ゚ -゚ノゝ.| |.| (ゝ*゚ヮ゚ノゝ| |
   |/,,,,,へ ミ二 ヽ//  ノ/゙ /^ヾ/ | | ⊂)liYi!つ | | | っliAi!つ | |
  ,/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄//| と/ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
  |~ ゜ ̄゜ ̄ ̄ ̄~~| ̄ ̄   =。|┃       |━━━━━....|
  |______: |,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,|,,,,,,,,,,,,,,,,,,鶴,,,来,,,屋,,,,,,,,,,,,,,,,,,,[| 〜
 ._|]:::::::::::::::::::[二二il:]    ,-―-、 |         |       . [| 
 |====== ;...........|  /,  ̄ヽ |  |.        |  /,  ̄ヽ | {|  〜〜 (´⌒ (´⌒
 ヽニ[_]ヾニニヽ''''''|―-|.(◎)|':|''''|.''''''''''''''''''''''''''''|''''''''|.(◎)|:|''/    (´⌒ (´⌒ (´⌒
     ゞゝ三ノ ̄ ̄ ̄ ゞゝ_ノ ̄ ̄ゞゝ三ノ ̄ ̄ ̄ ゞ_ノ   (´⌒(´⌒ (´⌒  (´⌒ 
10名無しさんだよもん:04/05/22 00:38 ID:/4KOcuy/
つーか、人来ないな。即死基準もきつくなったっつーに。
11名無しさんだよもん:04/05/22 01:04 ID:3L5r22N1
やっちゅー
12名無しさんだよもん:04/05/22 09:20 ID:7cumwuh0
>>1
乙。
とりあえず、職人さん二人が間に合うかどうかが生命線だな。
13347改め『如風』 :04/05/22 09:56 ID:3pnrFR80
>>1

ログの保管庫つくりました
暫定ではありますが

柏木四姉妹の生まれてくる順番が逆だったら
ttp://www.diana.dti.ne.jp/~jofuu/2ch401
柏木四姉妹の生まれてくる順番が逆だったら(2代目)
ttp://www.diana.dti.ne.jp/~jofuu/2ch402

それでは、自分の仕事をするとします………
14名無しさんだよもん:04/05/22 10:19 ID:RGzb6ZPU
>1
即死回避乙〜
15347改め『如風』 :04/05/22 11:08 ID:3pnrFR80
A まだ死にたくない!

 俺は、こんなところで死にたくない!
 まだやりたい事が、たくさんあるんだ!
 だが、初音さんの指は俺の首を握り潰さんと締め続ける。
 この細い腕に、どうしてこれほどの力が。
 ま、だ…死にたく……ない。
 意識が遠のいていく。
 死ぬのか。
 いや……だ、まだ……。
 誰か…。
 生きた……い………。
 …………。
 どくん。
 強く、心臓が脈打った。
 どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん。
 生きたいか?
 俺が俺に問いかける。
 生きたい。
 全身の血が熱く滾(たぎ)り出す。
 どんな事をしても?
 俺でない俺が、俺に問いかけ続ける。
 生きたい……どんな事になっても、俺は生きたい!
 初音さんの腕が、いとも簡単に俺の首から外れた。アレほど引き剥がせなかった指が、いとも簡単に。
 …………それでイイ。
 生きろ、生きればいい。
 初音さんが驚愕の表情で俺を見つめた。
 生きろ。
 いきろ。
 イキろ。
 本能の赴(おもむ)くままにっ!
 俺の中で、何かが弾けた。
16347改め『如風』 :04/05/22 11:09 ID:3pnrFR80
書け次第、順次投下していきます(;´Д`)
17347改め『如風』 :04/05/22 12:48 ID:3pnrFR80
 こういちさん。
 こういちさん……。
 名前を、呼んで……いる?
 頭が乳白色のスープのように濁り、はっきりとしない。
 何か体が、心地良いものに包まれている。
 温かくて、優しいものに。
 今、何時だっけ?
 ふと、前を見る。
 ひとりの少女がいた。
 なぜ、こんなところに女の子が?
 その子は俺の瞳を正面から見つめていた。
 口元が小さく動いた。
「こ……いち………さ……ん」
 俺の名前?
「こういち、さん」
 はっきりと、その少女は俺に『こういち』と呼んだ。
 俺は……誰だ?
 酒に酔った時のように酩酊する意識を、必死に叩き起こした。
「こういちさん」
 少女の声が泥沼に投げ込まれたロープのように、俺を覚醒に導く。
「こういちさんっ!」
 涙の滲む顔で、その子は叫んだ。
 その声が、霧で包まれた靄を、一気に吹き飛ばした。
「か、楓ちゃん?」
 俺は、目の前の女性……楓ちゃんに、寝ぼけたように問いかけた。
「やっと、気づいてくれた………」
 涙を両目から流しながら、楓ちゃんは嬉しそうに微笑んだ。
 鼻をグズっと啜る音が聞こえた。
18347改め『如風』 :04/05/22 12:49 ID:3pnrFR80
「耕一さん。私が、誰だか判りますか?」
 俺は首を縦に振った。
「俺、一体何を…」
 していたの、と言いかけて、舌が硬直した。
 楓ちゃんのピンク色の乳房が目に入った。
「なっ?!」
 あわてて全身を見回す。
 白い雪のような肌が、細くて折れてしまいそうなほど華奢な肢体が、視界に広がっていた。
 楓ちゃんは全裸だった。
 俺の体も。
 そして、先ほどから俺を包み込んでいる、温かいものの正体を知った。
 俺の男根が、楓ちゃんの大事な部分、奥深くに食い込んでいた。
「ご、ごめん」
 俺は咄嗟に謝りながら、自分のモノを引き抜いた。
 ドポ……。
 白い糊のような射精物が、コポコポと楓ちゃんの性器から溢れ出た。
 何をしたんだ。
 俺は何をしていたんだ?
 自分のしたことに、唖然として唾を飲み込んだ。
 モゾ……。
 何かが、俺の性器に触れた。
 背後から伸びた、一本の腕が俺の男根を握っていた。
「………耕ちゃん、次、わたしね………」
 初音さんだった。
 握ったモノを愛しそうに見つめると、俺の前に回り、精子と膣内の分泌液にまみれた男根を、
カプッと口に加えた。
19347改め『如風』 :04/05/22 12:50 ID:3pnrFR80
 チャプ、ぴちゃ。
 初音さんが舌を打つ度、大きな白いお尻も左右に揺れた。
 楓ちゃんと同じように、初音さんも布一枚身につけていなかった。
 俺は周りを見回した。
 柏木家の仏間。
 陽も落ちかけていた。
 部屋の中には楓ちゃんのセーラー服や初音さんの衣服が氾濫し、畳には俺の精子と思われる液体と
……赤い血が付着していた。
 俺は、楓ちゃんを襲ったのか?!
 楓ちゃんを犯したのか?!
 思考が混乱する。
 確か俺は朝起きて、ご飯を食べてここに来た。そして、初音さんに殺されかけて………。
 ダメだ。それ以降の事が、まったく思い出せない。
 俺はこの部屋で、親父や、伯父さん夫婦を祀る仏壇の前で、初音さんとまぐわい、楓ちゃんを犯したのか?
 自分の所行に、思わず身震いがした。
「耕一さん……」
 楓ちゃんが、俺の名を呼びながら、ゆっくりと身を起こした。
「ごめん楓ちゃん。本当にごめんっ! 俺はもしかして、君に、とても酷いことを………」
 ふるふると、おかっぱの髪が左右に揺れた。
「気に、しないでください。私は、平気ですから」
 楓ちゃんは、胎内から流れ出る、白濁の液を見つめながらそう呟いた。
「それよりも、耕一さん。大事な話が…」
 ガタンッ!
 廊下から聞こえた騒音に、楓ちゃんは舌を止めた。
20347改め『如風』 :04/05/22 12:51 ID:3pnrFR80
「楓、お姉ちゃん? 初音お姉ちゃん?」
 その声に、俺と楓ちゃんは、一瞬にして凍りついた。
 転がる学生鞄。
 千鶴ちゃんが、廊下に立っていた。
 信じられないという表情を、顔に浮かべながら。
21347改め『如風』 :04/05/22 12:52 ID:3pnrFR80
とりあえず、休憩(´ー`)y-~~
今日中には続きを書きたいと思います。
22名無しさんだよもん:04/05/22 17:00 ID:wsxQDQTC
>>7
先生、重賞レコードで勝ったぞ!!!
目黒記念だけど・・
23名無しさんだよもん:04/05/22 20:16 ID:4TREPg8g
前スレ落ちたのか…
24名無しさんだよもん:04/05/22 22:07 ID:JQZd8xZK
>>15-20
またなんか急転直下の展開というか、話飛びすぎというか…
でもGJ
早く続きが読みたい
25347改め『如風』 :04/05/22 22:47 ID:3pnrFR80
>>24
判りづらいですが、>>15>>17の間、行間が空いております……

今夜中に続きは、ちょっと無理かも(´・ω・`)
26名無しさんだよもん:04/05/22 22:48 ID:/4KOcuy/
またーりがんがんれ。
27名無しさんだよもん:04/05/23 12:01 ID:4OjDua0T
即死回避支援
28名無しさんだよもん:04/05/23 13:44 ID:+Q4x+FnG
>>如風氏
むう、何が起こったのかまだよくわからんですが、
とにかく続きキボンヌ
29名無しさんだよもん:04/05/23 18:47 ID:KBM4+CG3
通りすがりで支援致します。((((*´Д`)ノ
30名無しさんだよもん:04/05/23 22:37 ID:7g0vuxXd
前スレ読まないと、始めてきた人は訳わかめ

四姉妹の性格設定とか、貼ったほうがよいかなぁ
31名無しさんだよもん:04/05/24 01:45 ID:PqQJIM1j
私怨
32ななしだよもん:04/05/24 16:28 ID:dP4kbyFh
>30
でもまぁ、一行くらいで簡潔にまとめるとベターだね
33名無しさんだよもん:04/05/25 07:54 ID:erk0CvEL
>でもまぁ、一行くらいで簡潔にまとめるとベターだね

初音 巨乳
楓  貧乳
梓  美乳
千鶴 無乳
34名無しさんだよもん:04/05/25 09:49 ID:sSAA1Qoo
素晴らしい
乳の特徴(きわめて重要)を語り尽くしている


如風氏が保管庫を>>13に用意してくれているので
取り敢えずは何もしなくて良いのでは?

次スレ(あれば)のテンプレあたりから
もしかしたら何か貼ればよいのではないでしょうか


如風氏いつも乙です


そして保守
35名無しさんだよもん:04/05/26 03:21 ID:x2rdWhGM
同じ長女でも、オリジナルの千鶴さんより、初音さんのほうがエロいイメージがあるなぁ
ストレスを貯めているように見えるからか、それとも
「耕ちゃんに、女の体を教えてあげるね」
などと誘惑する姿が悩ましいからか
36名無しさんだよもん:04/05/27 10:22 ID:IZDWtiVn
胸が豊かだからでしょう。
37名無しさんだよもん:04/05/27 15:42 ID:KJUSBloC
凄い説得力だw
38名無しさんだよもん:04/05/28 08:37 ID:7rhRmjF9
 食事とセックルは、密接な関係があるという
 例えば、料理を作るという行為を取ってみても、作るのが好きで、食べてもらうのが嬉しいという
女性は、ベットの中でも相手を一生懸命喜ばせてあげたいという、イメージが浮かびやすい。
 初音さんの場合、好きな相手に尽くすタイプで、なおかつ年上なため『耕ちゃんの気持ちの良い事
なんでもしてあげる』というイメージに繋がるのではないだろうか。

 かたや、千鶴さんはというと………。
『キノコのリゾット』を思い出して欲しい。『キノコのリゾット』は最初はとても美味しかった。だが、しかし
後から酷い目に遭う。そして、千鶴さんのセックルシーンも、行為そのものは普通だが、終わった後、
千鶴さんに殺されそうになる(笑)。
 千鶴さんの場合、セックルをしてもらうのは好きだが、自分からするのは上手くない(不器用だから)
というイメージが、浮かぶのではなかろうか。食事とセックルは深い関係があるといえる。

 蛇足ながら、オリジナルの楓ちゃんは飯を食べるのが早かった。セックルシーンも一人だけ逝くのが
早かったなぁ(笑)。
39名無しさんだよもん:04/05/28 08:55 ID:sq0/ktGu
セックル、セックル。
40名無しさんだよもん:04/05/28 11:31 ID:Y53v7h/k
>>38
( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー
41名無しさんだよもん:04/05/28 20:54 ID:MZ+ADFkI
同じ天然系で偽善者(?)でも己を自虐する方法が異なるなあと。
42名無しさんだよもん:04/05/29 00:59 ID:u/4Qrtc4
>>38
 女性の脳の性欲を司る中枢は、食欲の中枢と繋がっていると聞いたことがあるな。

 ちなみに野郎の場合は闘争本能を司る部位と繋がってるとかで。
43名無しさんだよもん:04/05/30 03:34 ID:QABK2S/3
>>38
如風さん、キャラ解説している暇があったら、話の続きをかいてください。
千鶴ちゃんがどうなったのか気になって、夜も寝れません。
44347改め『如風』 :04/05/31 01:54 ID:Cs37O1BA
>>43

どうしてバレたんだろうil||li _i⌒i○ il||li

ごめん、もう少し待って・゚・(ノД`)・゚・。
45名無しさんだよもん:04/06/01 01:00 ID:Tq80YlRn
(´ー`)マターリとお待ちします
46名無しさんだよもん:04/06/02 04:28 ID:pnYcqEr3
保守
47347改め『如風』 :04/06/03 01:08 ID:QslIkFdN
仕事の都合で、来週までUP不可能になりますた。
ごみんなさい・゚・(ノД`)・゚・。

来週までスレが持ってくれるとうれすぃ……
48名無しさんだよもん:04/06/03 04:00 ID:VBDh2TF7
まかせろ!保守は得意だ!
49名無しさんだよもん:04/06/04 02:37 ID:0Fs2lNaZ
俺漏れも!
50名無しさんだよもん:04/06/05 10:13 ID:Z4tN8VRg
ほしゅ
51名無しさんだよもん:04/06/06 22:15 ID:k9nHXpH3
もうひとつ保守
52名無しさんだよもん:04/06/07 13:39 ID:WNFYbFl+
通りすがりに保守
53名無しさんだよもん:04/06/08 21:53 ID:fL2xDlLb
そろそろかなぁと、期待ほしゅ
54名無しさんだよもん:04/06/09 21:15 ID:SBllC+vB
hosyu
55名無しさんだよもん:04/06/10 01:49 ID:1Mgo2skD
初音さんて、やっぱり触覚ないと変かなぁ……
56347改め『如風』 :04/06/11 03:55 ID:KhjEkIKp
今日中には、投下出来ると思う……。
57 ◆kd.2f.1cKc :04/06/11 06:20 ID:qP1ywVvg
如風氏の予告があったところへ、お目汚しかもしれませんが、
ちょいと投下いたしますよ……
58おたうじく 9−1/6 ◆kd.2f.1cKc :04/06/11 06:21 ID:qP1ywVvg
「ふぅ……」
 喧騒の食卓がすぎた後、風呂を浴びる。やはりお客様扱いということで、い
つもの通り?一番風呂だ。
 余談だが、柏木家の浴室は、やはりと言うか、一軒家にしてはかなり大きい。
いつも、ワンルームのユニットバスでシャワーの身分としては、手足を伸ばし
て風呂には入れるというのは、かなりくつろぐものだ。
 熱っぽいのに大丈夫? と千鶴ちゃんに心配されてしまったが、返って、気
分も落ち着いて、頭も少しすっきりしたような気分になった。
 あまり深く考えるのも問題なのかもしれない、と思った。状況に適応できる
のなら、受け入れてしまった方が楽なのか、それに、今の状況だと……
「いや、そうじゃなくてだな」
 俺はまるで自分に言い聞かせるように、照れくさくなってつぶやいた。あの
楓ちゃんの、静かながらも積極的な態度に、妙にシアワセな気分になってしま
っていたのだ。
「…………」
 はた、と俺は自分の部屋の直前で、夕食時の楓ちゃんの、意味深な態度を思
い出した。
『後で……お部屋の方におうかがいしますから』
 梓の言う通り、逆夜這いなんて事はないだろう……それに、あの深刻そうな
表情。
 ひょっとして……俺の異変について、何か知ってる……?
「楓ちゃんが……?」
 俺はそう呟いて、しばらくその場に立ち尽くしていた。
「耕一さん……?」
「わっ!」
 突然、背後から声をかけられて、俺は心臓が飛び出しそうなくらいに驚いた。
「……すみません、驚かせてしまいましたか?」
 困ったように、目を伏して口元に指を添える仕種をする楓ちゃん。
59おたうじく 9−2/6 ◆kd.2f.1cKc :04/06/11 06:21 ID:qP1ywVvg
「あっ、いや、いいんだ、こんなところで突っ立ってた俺も悪いんだし」
 俺は返って決まりが悪く、頭をかいて誤魔化すようにそう言って、笑い声を
上げてから、
「ところで、話って何?」
「あ……はい、立ち話もなんですから……部屋の中で……」
「あ……そうだね」
 俺は苦笑して、障子をあけて……楓ちゃんを招きいれるようにして2人で入
っていく。
 俺はあぐらをかいて、畳に座った。楓ちゃんは正座だ。
 そして、俺をまっすぐに、少しきつい印象のあるつり目から視線を投げかけ
てくる。
「で……話ってなんだい?」
 楓ちゃんのまっすぐな視線に、俺は少し気おされ気味になってしまう。
「耕一さん……今朝、いいえ……このところ……なにか……身の回りに、異変
が起きていませんか?」
「異変って……」
 俺は少しどきりとしてしまったのを、必死に隠すように、平然を装った。
「どうして、そんなことを聞くんだい?」
 無理に笑顔を作ったら、引きつってしまった。
「…………あるんですね?」
 楓ちゃんが、俺の心を見透かしているかのように、言った。
「…………」
「正直に、言ってくださいませんか?」
「…………」
 言うべきか言わざるべきか、俺が考え込んでいると、楓ちゃんは、哀しそう
に俯いた。
「私には……言ってくださいませんか……やっぱり、初音姉さんの方が」
60おたうじく 9−3/6 ◆kd.2f.1cKc :04/06/11 06:23 ID:qP1ywVvg
「ちょっ、ちょっと待ってよ! そこで初音ちゃんの名前を出すのは反則だ
よ!」
「“初音ちゃん”!?」
 俺が慌てていってしまった言葉に、楓ちゃんが目を円くして身を乗り出した。
 慌てて口を、手で塞ぐ。だが、遅かった。
 楓ちゃんは少し緊張を解いた顔で、俺の顔をじっと見つめて。
「ひょっとして……記憶の混乱が起こっているんじゃないですか? 具体的に
言えば、そう……私たち姉妹が、逆の順番で生まれてきている……とか」
「えっ……」
 かなり、と言うか、まんま事実を、楓ちゃんの口から言われ、今度は俺のほ
うがきょとん、としてしまう。
「どうして……わかるの?」
「やっぱり、そうだったんですね……」
 楓ちゃんは軽くため息を吐き出してから、口元で微笑んだ。
「楓ちゃん……?」
「あ、すいません……なんでもないんです」
 そう言って、表情を戻してから、
「耕一さん。あなたの記憶の混乱は……私達の……前世の記憶が引き起こして
いるんです」
「へっ?」
 前世の記憶。
 あまりにも突拍子もないそのキーワードに、俺は呆気にとられてしまう。
 だが、俺を見つめる楓ちゃんの表情は、真剣そのものだ。
「耕一さん、貴方の記憶の混乱の原因は……今から500年前の野武士、次郎
衛門の記憶のせいなんです」
「え……」
61おたうじく 9−4/6 ◆kd.2f.1cKc :04/06/11 06:24 ID:qP1ywVvg
 次郎衛門、という名は知っている。500年前、隆山の近くに存在したとい
う──雨月山の“鬼”を、討伐した、という伝説の武人だ。今も隆山の伝説と
して伝えられている。
「そして私は、次郎衛門と恋仲にあった異星の皇女、エディフェル──」
62おたうじく 9−5/6 ◆kd.2f.1cKc :04/06/11 06:25 ID:qP1ywVvg

 楓ちゃんは時に淡々と、時に饒舌に話した。
 “鬼”と呼ばれた、地球人よりはるかに身体能力が高く、そして残虐な異星
人。隆山に不時着した彼らを討伐するために集められた武人、その中の1人、
次郎衛門。次郎衛門と、皇女エディフェルとの出会い。そして……敗北……エ
ディフェルに助けられ……思慕、裏切り、そして……許されなかった2人の恋
が行きついた悲劇。
 楓ちゃんはまるで自分がエディフェルであるかのように話した。いや、実際、
楓ちゃんにはエディフェルの記憶があり、自分がその生まれ変わりだと自覚し
ているのだ。
 それどころか、エディフェル達がやはり4人の姉妹であり、自分たち四姉妹
と対応しているのだという。
「ただ……ひとつ違うのは……」

「え?」
「エディフェルは、第三皇女だったんです。つまり、対応している対象が、そ
れぞれ逆順なんです」
「つまり……俺の頭の中で、次郎衛門が知っているエディフェルの記憶と、今
の楓ちゃんたちの記憶がオーバーラップして……?」
「多分、そうだと思います」
 楓ちゃんはこくんと頷いた。
 俺は釈然としない。だからといって、“千鶴さん”や“初音ちゃん”と接し
ていた記憶が、あそこまで鮮明に現れるものだろうか。だが、恐らく、この状
況を説明するとしたら、それしかないのだろう。
「でも、どうして楓ちゃんは、そのことを……俺に?」
 俺が聞き返すと、楓ちゃんは少し潤んだ感じの目で、俺を見た。
「エディフェル……彼女は……500年間……待ちつづけたんです、いつか、
次郎衛門の生まれ変わりと出会える日を」
63おたうじく 9−6/6 ◆kd.2f.1cKc :04/06/11 06:27 ID:qP1ywVvg
 そう言うと、脚を崩して、そして、身を乗り出してきた。
 まるで、俺に迫ってくるように。
「その記憶が……私を……急き立てるんです」
「ちょ、ちょっと待って!」
 俺は、右手のひらを楓ちゃんに向かって立てて、制した。
「楓ちゃんはそうかもしれないけど、俺は、次郎衛門としての自覚がないんだ。
だから……その気持ちには……」
 応えられない、そう言おうとした言葉の途中で、楓ちゃんはぶんぶんっと首
を横に振った。
「それでもいいんです!」
「け、けど……」
「きっかけは確かに……エディフェルとしての記憶と自我……でも、きっかけ
に過ぎないんです」
 そう言うと、楓ちゃんはとうとう、俺に抱きついてきた。過度に豊満な乳房
が、俺の胸板に押し付けられることに意識はしたが、それより、今は楓ちゃん
を抱きとめることが精一杯だった。
 そして、楓ちゃんは、俺の顔を見て、涙ぐみながら……堰が切れてしまった
かのように、言う。
「多分、本当はそれ以前から好きだったんです。ただ、異性として意識したの
はそれから……なんです。私は……柏木楓は……好きです、耕一お兄ちゃん…
…」
「楓ちゃん……」
 昔、楓ちゃんが俺のことをそう呼んでいたのは、記憶にある。
 ひしりと抱きついてくる楓ちゃんの、頭を優しく、ひと撫でした。
 すると、楓ちゃんはばっ、と顔を上げて、どこか深刻そうな表情で、俺を見
る。
「楓ちゃん……?」
「だから……私は、耕一さんを助けたいんです……っ!」
64∧||∧ 9−7/6 ◆kd.2f.1cKc :04/06/11 06:29 ID:qP1ywVvg
>>58-63

いよいよ楓ちゃん本気モードです他。
「こんなの楓ちゃんじゃないやい」と思われた方、激しくスンマソ……
65名無しさんだよもん:04/06/11 11:33 ID:CeD6QQoo
おたうじく(=ドリフ)、就職できたのか?
66347改め『如風』 :04/06/11 15:01 ID:KhjEkIKp
おたうじく氏、乙彼
 ヽ( ´ー)人(ー` )ノ

ようやく書き上がったので、今から投下します。
>>15-20 細切れになり、判りづらいように鳴っているので、Aルートを最初から投下しまつ。
67347改め『如風』 :04/06/11 15:03 ID:KhjEkIKp
A まだ死にたくない!

 俺は、こんなところで死にたくない!
 まだやりたい事が、たくさんあるんだ!
 だが、初音さんの指は俺の首を握り潰さんと締め続ける。
 この細い腕に、どうしてこれほどの力が。
 ま、だ…死にたく……ない。
 意識が遠のいていく。
 死ぬのか。
 いや……だ、まだ……。
 誰か…。
 生きた……い………。
 …………。
 どくん。
 強く、心臓が脈打った。
 どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん、どくん。
 ────生きたいか?
 誰かが俺に問いかける。
 生きたい。
 全身の血が熱く滾(たぎ)り出す。
 ────どんな事をしても?
 俺でない俺が、俺に問いかけ続ける。
 生きたい……どんな事になっても、俺は生きたい!
 どくん、どくん、どくん。
 そう強く思った瞬間、力が体中にみなぎり始めた。
 ギシ…。
 思いっきり、初音さんの腕を強く握る。
「え……?」
 ググググ…。
 俺の首を締めつけていた指を、強引に引き離す。
 アレほど引き剥がせなかった指が、いとも簡単に外れた。
68347改め『如風』 :04/06/11 15:04 ID:KhjEkIKp
 ────それでイイ。
 ────生きろ、生きればいい。
 初音さんが驚愕の表情で俺を見つめた。
 ────生きろ。
 ────いきろ。
 ────イキろ。
 ────本能の赴(おもむ)くままに生きろ!
 俺の中で、何かが弾けた。
 次の瞬間、頭が熱くなり真っ白になった。



 ………………………。
 ………………………。
 ………………………。
 ………………………。
 こういちさん………。
 ………………………。
 こういちさん………。
 ………………………。
 名前を、呼んで……いる?
 頭が乳白色のスープのように濁り、はっきりとしない。
 何か体が、心地良いものに包まれている。
 温かくて、優しいものに。
 今、何時だっけ?
 ふと、前を見る。
 ひとりの少女がいた。
 なぜ、こんなところに女の子が?
 その子は俺の瞳を正面から見つめていた。
 口元が小さく動いた。
「こ……いち………さ……ん」
69347改め『如風』 :04/06/11 15:05 ID:KhjEkIKp
 俺の名前?
「こういち、さん」
 はっきりと、その少女は俺に『こういち』と呼んだ。
 俺は……誰だ?
 酒に酔った時のように酩酊する意識を、必死に叩き起こした。
「こういちさん」
 少女の声が泥沼に投げ込まれたロープのように、俺を覚醒に導く。
「耕一さんっ!」
 涙の滲む顔で、その子は叫んだ。
 その声が、俺を包む靄を一気に吹き飛ばした。
「か、楓ちゃん?」
 俺は、目の前の女性……楓ちゃんに、寝ぼけたように問いかけた。
「やっと、気づいてくれた………」
 涙を両目から流しながら、楓ちゃんは嬉しそうに微笑んだ。
 鼻をグズっと啜る音が聞こえた。
「耕一さん。私が、誰だか判りますか?」
 俺は首を縦に振った。
「俺、一体何を…」
 していたの、と言いかけて、舌が硬直した。
 楓ちゃんのピンク色の乳房が目に入った。
「なっ?!」
 あわてて全身を見回す。
 白い雪のような肌が、細くて折れてしまいそうなほど華奢な肢体が、視界に広がっていた。
 楓ちゃんは全裸だった。
 俺の体も。
 そして、先ほどから俺を包み込んでいる、温かいものの正体を知った。
 俺の男根が、楓ちゃんの大事な部分、奥深くに食い込んでいた。
「ご、ごめん」
 俺は咄嗟に謝りながら、自分のモノを引き抜いた。
 ドポ……。
 白い糊のような射精物が、コポコポと楓ちゃんの性器から溢れ出た。
70347改め『如風』 :04/06/11 15:07 ID:KhjEkIKp
 何をしたんだ。
 俺は何をしていたんだ?
 自分のしたことに、唖然として唾を飲み込んだ。
 モゾ……。
 何かが、俺の性器に触れた。
 背後から伸びた、一本の腕が俺の男根を握っていた。
「………耕ちゃん、次、わたしね………」
 初音さんだった。
 握ったモノを愛しそうに見つめると、俺の前に回り、精子と膣内の分泌液にまみれた男根を、カプッと口に加えた。
 チャプ、ぴちゃ。
 初音さんが舌を打つ度、大きな白いお尻も左右に揺れた。
 楓ちゃんと同じように、初音さんも布一枚身につけていなかった。
 俺は周りを見回した。
 柏木家の仏間。
 開け放たれた障子から、陽も落ちかけた陽が部屋の中を赤く染め上げていた。
 部屋の中には楓ちゃんのセーラー服や初音さんの衣服が氾濫し、畳には俺の精子と思われる液体と……赤い血が付着していた。
 俺は、楓ちゃんを襲ったのか?!
 楓ちゃんを犯したのか?!
 思考が混乱する。
 確か俺は朝起きて、ご飯を食べてここに来た。そして、初音さんに殺されかけて………。
 ダメだ。それ以降の事が、まったく思い出せない。
 俺はこの部屋で、親父や、伯父さん夫婦を祀る仏壇の前で、初音さんとまぐわい、楓ちゃんを犯したのか?
 自分の所行に、思わず身震いがした。
「耕一さん……」
 楓ちゃんが、俺の名を呼びながら、ゆっくりと身を起こした。
「ごめん楓ちゃん。本当にごめんっ! 俺はもしかして、君に、とても酷いことを………」
 ふるふると、おかっぱの髪が左右に揺れた。
「気に、しないでください。私は、平気ですから」
 楓ちゃんは、胎内から流れ出る、白濁の液を見つめながらそう呟いた。
「それよりも、耕一さん。大事な話が…」
 ガタンッ!
 廊下から聞こえた騒音に、楓ちゃんは舌を止めた。
71347改め『如風』 :04/06/11 15:08 ID:KhjEkIKp
「楓、お姉ちゃん? 初音お姉ちゃん?」
 その声に、俺と楓ちゃんは、一瞬にして凍りついた。
 転がる学生鞄。
 千鶴ちゃんが、廊下に立っていた。
 信じられないという表情を、顔に浮かべながら。
「うそ、うそでしょ。こんな事って……」
 部屋の中には三人とも全裸、おまけに初音さんは俺のナニをしゃぶり続けている。
「千鶴、これには…」
「聞きたくないっ!」
 楓ちゃんの言葉を、千鶴ちゃんは両手で耳を塞いだ。
 どくん。
 どくん。
 再び、何かが脈打った。
 どくん、どくん、どくん、どくん。
 熱いものが俺の中でこみ上げてくる。
 ぐっ。
 右手で、俺の股間に埋まっている初音さんの頭を引きはがした。
 ちゃぽん。
 唇から俺の男根が解き放たれる。
 首を傾げながら、不思議そうな顔で俺を見つめる初音さん。
 次の瞬間、俺は千鶴ちゃんに向かって跳躍した。
 5メートル以上ある距離を、一瞬にして詰める。
「きゃっ!」
 不意を突かれた千鶴ちゃんが短い悲鳴を上げる。
 その細い手首を掴むと、俺は少女を部屋の中へと強引に引き込んだ。
「イタッ!」
 畳に転がる千鶴ちゃん。
 俺はその上に覆い被さった。
 ビリッ!
 俺の両手が、千鶴ちゃんのセーラー服を引き裂いた。
 まるで紙を破るように、意図も容易く。
72347改め『如風』 :04/06/11 15:09 ID:KhjEkIKp
「イヤーッ! 止めて、お兄ちゃん! こんなのイヤァァァッ!」
 手の中で、怯え震える千鶴ちゃん。
 どくん。
 どくん。
 動悸が更に強まる。
「耕一おにいちゃん、止めてぇーーーーーーーっ!」
 止まらなかった。
 まるで誰かに操られるように、無意識に手が動く。
 そして、恐怖に震える千鶴ちゃんの顔を見る度、その健気な少女の悲鳴を聞く度、どす黒い欲情と劣情が俺の
心を塗り潰していった。
 ────楽しいか?
 誰かが囁いた。
 ────楽しいだろ?
 一枚剥ぐことに現れる、女としてはまだ未成熟な肢体。
 青いリンゴのように、まだ固く熟れかけた少女の匂い。
 楽しい。
 麻薬的な快楽というのだろうか。
 衣服を一枚剥ぐことに、得も言われぬ快感の刺激が、ちりちりと脳内を駆けめぐり、体中が歓喜に震え出す。
 その、あまり強烈な刺激の前には、正義、常識、規則、優しさ、そんなものなど、どうでも良く思えて来る。
「千鶴、もっと力を抜きなさい」
 突然、初音さんが暴れる千鶴ちゃんの両腕を畳に押さえつけた。
「は、初音お姉ちゃん?!」
「何もかもを受け入れるのよ………。私たちは本来の姿へと戻るだけだから」
「わ、わかんない、私、何もいらな……ぅん、むぐっ!」
 末の妹に唇を重ね、舌をこじ入れる初音さん。
 うっとりと陶酔するような目で、嫌々をする千鶴ちゃんの気持ちなどお構いなしに、唇を美味しそうに吸い上げた。
 なんと淫靡な光景だろうか。
 俺は素直に感動を覚えた。
「……許して、千鶴……」
 小さなつぶやきが俺の耳に入る。
 辛そうな顔で、楓ちゃんがこちらを見ていた。
73347改め『如風』 :04/06/11 15:10 ID:KhjEkIKp
 しかし、別に俺達を止めるわけでもなく、無言で見守るだけだった。
 ビリッ。
 下腹部を覆っていた最後の布、小さなリボンのついたショーツが、俺の手によって千切られた。
 脚部を覆う白いソックスを除いて、千鶴ちゃんはその少女のような裸体を俺の前に晒した。
 少し丸みを帯びかけた体のライン。
 素直に美しいと思った。
 そして、今すぐ犯したいと。
 とても自然に、俺はその欲望を行動に移した。
 脈打つ男根を、まだ、ほんの少し茂みが生えかけた恥丘の下にあてがう。
 千鶴ちゃんの顔が、一瞬にしてこわばった。
 何が起きるのか、察したのだろう。
 俺は細い腰を両手で固定すると、一気に千鶴ちゃんの中へと進入した。
「痛い、痛い、イターィッ!!」
 暴れる千鶴ちゃんの事などお構いなしに、俺の息子が、ずぶり、ずぶりと膣内へと埋め込まれていく。
 細い穴を穿つように入り込む男根。
 前進を阻むように、異物を押し返すようにきつく締め付けてくる。
 気持ちが良かった。
 頭の中に、更なる強烈な快楽を帯びた電気の粒がちりちりと揺らぎ出す。
 ────孕ませろ。
 再び俺の中で、誰かが囁いた。
 そうだな。
 俺は頷いた。
 破瓜の傷みに、悶える千鶴ちゃん。
 まだ少女のような姿とはいえ、すでに初潮を迎えているだろう。
 この幼い子供に子種を植え付け、身籠もらせる。
 良い。
 いい。
 イイ。
 今すぐやろう。
 今すぐ、この少女の子宮に精子を注ぎ込んでやろう。
 そう決めると、俺は腰を深く、奥深くへと突き続けた。
74347改め『如風』 :04/06/11 15:11 ID:KhjEkIKp
「もう………やめ……て………おにい、ちゃん……………………」
 いま、注ぎ込んであげるよ、千鶴ちゃん。
 熱い精の濁流が、息子の中を駆け抜けた。
 ビク。
 ビク。
 ビク。
 射精の快感が背筋をゾクゾクと這い昇る。
 両脚をしっかり抱きかかえると、子種を最後の一滴まで膣内に送り込む。
「だ、め……赤ちゃんが、赤ちゃんが出来ちゃうよぉぉぉ………」
 小さな嗚咽が室内を満たし、廊下へと伝わっていった。
「誰が、泣いているの?」
 不意に誰かの声が、遠くから聞こえた。
「千鶴が、泣いているの?」
 小走りに廊下を進んでくる足音。
「梓お姉ちゃんっ!」
 ダンッ!
 千鶴ちゃんの声に、足音が加速した。
「千鶴っ!」
 梓が部屋の中に飛び込んできた。
「助けて、梓お姉ちゃん!」
 5人の視線が交錯した。
「な、な、な、なにやってんのよ、アンタら?!」
「お兄ちゃんが、耕一お兄ちゃんがっ!」
 部屋の中には、裸の女性が3人。
 まして、俺は千鶴ちゃんを組み敷いていた。
「耕一てめぇっ!」
 吹き上がる怒気。
 鬼のような形相。
 握りしめた拳。
 その全てが俺に向かって突進してきた。
「梓ダメェッ!」
75347改め『如風』 :04/06/11 15:12 ID:KhjEkIKp
 叫び声と共に、一人の女が俺と梓の間に立ちはだかった。
 楓ちゃんだった。
「なっ!?」
 二人の女が俺の前でぶつかりあう。
「楓姉ぇっ! どうして止めるの?!」
「ダメなの。今、耕一さんをこれ以上刺激したら、取り返しのつかないことにっ!」
「千鶴を見殺しにしろっていうの?」
「お願いだから……お願いだから私のいう事を聞いてっ!」
 楓ちゃんに前進を阻まれ、梓は俺を睨み付けた。
 怒りに満ちた眼。
 憤りに満ちた眼。
 相手を打ち倒したいという眼
 相手を殺したいと思う眼。
 いい眼だ。
 いい眼をしている。
 どくん。
 どくん。どくん。どくん。どくん。どくん。
 今までとは違う、更なる熱い滾(たぎ)りが沸き起こる。
 チュポ。
 俺は千鶴ちゃんから男根を引き抜くと、ゆっくり立ち上がった。
「梓。俺が殴りたいか?」
「当たり前だ!」
「いいだろう……」
 どくん。どくん。どくん。どくん。どくん。
 心臓が破裂しそうな勢いで、内側から強く打ちつける。
 全身が、火がついたように、熱い。
 熱い。
 熱い、熱い、熱い、熱い、熱い、熱い、熱い、熱いっ!!
「い、いけない! 耕一さん、落ち着いてっ! 冷静になって!」
 俺は、叫び声をあげる楓ちゃんの後ろ、梓に向かってスッと指を差した。
「戦いを、しよう」
76347改め『如風』 :04/06/11 15:12 ID:KhjEkIKp
 その言葉を合図に、俺の中のマグマが吹き出した。
 体がメキメキと音を立てる。
 腕が、肩が、胸が、みるみる太く厚くなっていく。
 ビリッ、ビリリィイッ!
 俺の膨張に耐えきれなくなった衣服が、断末魔を上げながら裂けた。
 細胞が活性化し、体が人間から別の姿へと組み替えられていく。
 増加する重量に畳がみしみしと音をたてる。
 足が丸太のように太くなり、指の先には人間など軽く引き裂く、鋭い爪が姿を見せた。
 そうだ。
 これだ。
 この力だ。
 なぜ、俺はこの偉大なる力を、この真なる姿を忘れていたのだろう。
 ほんの僅かの間に、俺は人間である耕一から、人間を超越した存在へと昇華した。
 戦いだ。
 闘いだ。
 俺の胸が沸き踊る。
 赤い血が飛びかい、命の炎が燃え上がる、この世で偉大でもっとも素晴らしい行為。
 やろう。
 早くやろう。
 俺は逸(はや)る鼓動を押さえつつ、梓を………………………………いない?
 どこだ?
 どこに行ったのだ?
 俺に周りを見回した。
「耕一さん、自分の意志を強く持って! 鬼の力に負けないで!!」
 先ほどから、俺に叫び続ける楓。
 その後ろに見える足は………まさか。
「キャッ」
 俺は強引に楓の体を押しのけた。
 梓。
 まさか、貴様……。
 畳の上で、無様に震える女がそこにいた。
77347改め『如風』 :04/06/11 15:18 ID:KhjEkIKp
「グルルゥ……」
 思わずうなり声を上げた。
 俺に喧嘩売った女。
 殴りあいをしたいと言った女。
 俺と戦いたいのではなかったのか?!
「グゥオオオオオオオゥッ!!」
 立て。
 立つんだ。
 俺と勝負をしろっ!!
「ひぃっ!」
 梓は立つどころか、その場に力なくへたりこんだ。
 しゅるしゅるしゅるしゅる……。
 水が漏れ出す音と共に、黄色い液体が制服のスカートから溢れだした。
 アンモニアの臭いが漂った。
 やり場のない失望感に俺は歯がみした。
 殺す。
 俺は梓の元に歩み寄った。
 神聖なる戦いを汚す者。
 それも自ら望んでおきなら、尻込みするとは許し難い。
「あ、あぁ…」
 腰が抜けたのか、梓は逃げることも出来ず震えていた。
 俺は腕をゆっくりと持ち上げた。
「耕一さん、ダメェッ!」
 意図を察した楓が俺に飛びかかる。
 俺は構わず、梓の頭めがけて爪を振り下ろした。
 ヒュッ!
 切っ先が空気を切り裂く。
 ガスッ!
 俺の爪が……梓の額、僅か手前で止まった。
 止めた覚えはない。
 俺の豪腕を、細い、だが人間よりは遙かに強い腕が、必殺の一撃を制止させた。
78347改め『如風』 :04/06/11 15:19 ID:KhjEkIKp
 初音だった。
 いや、初音だったものというべきか。
 俺と同じく、真の力に目覚めた気高き女がそこにいた。
 一方で俺の腕を押さえ、もう一方の腕で、すっと月が煌めく外界を指さした。
 そうか……。
 何をかいわんや、俺は理解した。
 外には獲物がたくさんいる。にもかかわらず、なぜ同族を狩るのかと。
 そうだ、忘れていた。
 我が同族は数が少ない。しかも、子を孕む女は貴重である。殺すには確かに惜しい。
 ならば、答えは一つだ。
 狩りに出かけよう。
 俺は梓を捨て置くと、開け放たれた障子の向こう、縁側へと歩き出した。
 手が後ろに引かれる。
 見ると、俺の左腕に初音が垂(しだ)れかかっていた。
 一緒に連れて行けといわんばかりに。
 いいだろう。
 来たければ、付いて来るがいい。
「耕一さんっ! 初音姉さんっ!」
 楓が、人間だった頃の、俺達の名前を呼ぶ。
 こいつも一緒に来たいのか?
 俺は腕は差し出した。
 すると、楓は困惑した表情を浮かべた後、首を左右に振った。
 まあ、いい。
 好きにしろ。
 外は既に日が落ち、満点の星空が銀色の光を放っていた。
 俺は身を屈ませると、一気に星々の中へと空高く跳躍した。
 爽快感。
 なんと素晴らしい爽快感だろう!
 俺は肺の中一杯に空気を吸い込むと、
「グゥオオオオオオオォォォォォォーーーーーーーーッ!」
 この夜空の端まで届けとばかりに、力一杯の雄叫びを上げた。
79347改め『如風』 :04/06/11 15:20 ID:KhjEkIKp
 俺を阻むものなど何もない。
 この世は狩り尽くせない程、豊富に獲物で満ちている。
 狩ろう。
 今すぐにでも。
 後ろ見ると、初音が俺の後を追いかけて来るのが見えた。
 どうやら、本気で付いて来るつもりらしい。
 俺はとりあえず、一番最初の獲物を探した。
 少し先に、警察官らしき男が二人歩いている。
 よし、まずは彼奴らだ。
 屋根を蹴りながら、獲物の背後へと移動する。
 こちらには気づいていない。
 まず、一人。
 着地しながら、腕を縦に振り下ろした。
 ぐしゅっ!
 トマトのように頭が赤く潰れた。
 華麗な命の炎が、一瞬にして燃え上がり、スッと消えた。
 間髪入れず、今度は横に腕を薙いだ。
 もう一人の首が宙を飛ぶ。
 再び、命の炎が瞬いた。
 とても、綺麗だった…………。
 
 
(終わり)
80347改め『如風』 :04/06/11 15:49 ID:KhjEkIKp
 やっと終わった_| ̄|○

 今回投下が遅れてしまい、誠に申し訳ございません。
 仕事が忙しくて……というのもありますが、それ以外にも下記の理由がありました。
・クライマックスの部分な為、細切れではなく、一気に投下したかった。
・鬼の覚醒など、原作の設定と摺り合わせをするのに手間どった。
・原作を重視しつつ、アレンジをあーだ、こーだと考えていたら際限がなくなった。

 そんなわけで、鬼の覚醒部分は、私の趣味でヘルシ○グっぽくなってしまいました。

 あと、梓についてちょっとだけ言い訳……。
 最初、話を考えついた時には、4姉妹全員仲良く、耕一に犯されてしまう予定でした。
 しかし、話を書き進めるウチに………アカン、こいつは縄でも縛らんかぎり、犯されるタマ
じゃないという結論に(笑 
 妹の千鶴をダシに使い『千鶴が痛い目見たくなければ、言うことを聞け』という話も考えま
したが、話のテンポが悪くなるので却下しました。
 すまぬ梓・゚・(ノД`)・゚・。
 なお、原作では、鬼と化した柳川に、健気にも立ち向かった梓ですが、コチラの梓は、
戦意喪失という結果にしました。理由として、原作の梓は、千鶴を支え妹達の面倒を見る
という、精神的な強さを持っていたのに対して、コチラの梓は、頼りになる二人の姉の下で
温々と育った為、内心がかなり弱いという漏れ設定に基づいているからです。

 それにても、今回時間かかり杉。
 満足がいく(?)ものが出来たからいいけど。

 さて……次は、Bルートやねぇ(´ー`)y-~~
 漏れは何時までこれを書き続ける事になるのやら………。
81名無しさんだよもん:04/06/11 15:51 ID:LM8j63nf
>>80
乙!GJ!
82名無しさんだよもん:04/06/11 16:41 ID:MPIP0dHO
長いだけの駄文ごくろうさん
女房子供泣かせんなや、おとうさん
こんなの書いてる余裕あるなら真面目に仕事しろよ
83名無しさんだよもん:04/06/11 16:45 ID:n6EZ+VmV
>>82=おたうじく=ドリフ
自分が引き立て役にしかならないからって惨めな真似すんな
84名無しさんだよもん:04/06/11 17:28 ID:rxJxYz74
スルーしなされ。
85347改め『如風』 :04/06/11 20:33 ID:KhjEkIKp
>>80
>満足がいく(?)ものが出来たからいいけど。

今すぐにでも訂正したい箇所を2,3ハケーン。
前文撤回 il||li _i⌒i○ il||li
86コテとトリップ:04/06/11 20:51 ID:zERphCkt
ドリフ叩いてる奴は結局何がしたいんだ?
保守するのにネタも振れない連中のやっかみにしか聞こえないぞ。
87 ◆kd.2f.1cKc :04/06/11 20:56 ID:SziWoPBb
如風氏乙。GJでしたよハァハァ……

ダークといいつつ柏木家は誰も死んでいないところに意表を突かれました。
こんな流れもありなんですね。
88名無しさんだよもん:04/06/12 00:53 ID:dXwURUXm
ち・・・千鶴タンの犯されるのを想像して一本抜いてしまいましたぁ・・・gj!・・・
89名無しさんだよもん:04/06/12 09:41 ID:KjqhvsLe
>>86のコテトリはドリフだな
わかりやすすぎw
90名無しさんだよもん:04/06/12 17:59 ID:cmBTj67c
ドリフもドリフをかばう香具師も死ねよ
おっと、おれは如風じゃないぜ?
91名無しさんだよもん:04/06/12 18:05 ID:ifsf0U96
>>90=如風
92名無しさんだよもん:04/06/12 20:10 ID:VeSqmlWH
>>91=ドリフ
死ね
93名無しさんだよもん:04/06/12 20:43 ID:rUDxoARK
>>92=コテトリ
94名無しさんだよもん:04/06/12 21:14 ID:JyyyfN/X
>>93=さわたし
95名無しさんだよもん:04/06/12 21:34 ID:ZYKZHYXw
>>1-94=漏れ
96名無しさんだよもん:04/06/12 21:37 ID:DFRkF80c
そうか、全部自作自演かw
97名無しさんだよもん:04/06/12 22:00 ID:5QNr0znq
そう、ぜーんぶ自作自演だ(画太郎AA略)
98名無しさんだよもん:04/06/13 09:33 ID:8Dk1r3Ab
生まれてくる順番だけが逆でシナリオがそのままだった場合…

仕事で忙しい合間をぬって耕一と花火を楽しむ初音さん。
亡霊達に操られた耕一に犯される初音さん。
BADENDでは初音さんの腹ボテ絵がついたりして。
99名無しさんだよもん:04/06/13 11:23 ID:GNbgYjvk
全部自作自演つーことは如風=おたうじくなのか
名前だけでなく文章レベルまで変えるとは手が込んでるな
低い方(おたうじく)はもういいから
高い方(如風)に専念してくだちぃ
100名無しさんだよもん:04/06/13 11:29 ID:IX23yhSJ
>>99=如風
長いだけの駄文野郎は死ね
101名無しさんだよもん:04/06/13 11:43 ID:NHWuvCYn
>>99-100=ドリフ=コテトリ=さわたし=漏れ
死ね
102名無しさんだよもん:04/06/13 20:32 ID:JGZPlrJG
>BADENDでは初音さんの腹ボテ絵がついたりして。

 オリジナルの場合でも全部中出汁しているので、どのシナリオに行こうが腹ボテ
になりそうな予感
103名無しさんだよもん:04/06/13 21:29 ID:vJhb5uTG
……ということは四姉妹ハーレムENDだと全員孕腹でぼにぅ三昧でつか?!( ;´Д`)ハアハア
104名無しさんだよもん:04/06/14 11:40 ID:0BV6vXVn
おたうじくはもう書くのを止めた方がいい
105名無しさんだよもん:04/06/14 11:47 ID:aN04PKoS
如風の作品は冗長なだけ
106名無しさんだよもん:04/06/14 11:53 ID:q/DS0h2H
如風>>>>>>>>>>>>>(越えられない壁)>>>>>>>>>>>>>>>>おたうじく
107名無しさんだよもん:04/06/14 13:25 ID:9tPOUuWc
>>104-106
(・∀・)ジサクジエーン!!
108名無しさんだよもん:04/06/14 13:39 ID:2MAkUWoq
>>103
( ;´Д`)ハアハア

しかし千鶴ちゃん孕ますのはソフ倫的にマズイかw
109名無しさんだよもん:04/06/14 22:27 ID:Nt9YiNoC
まあ、個人的に反転千鶴ちゃんを見たい気持ちでいっぱいなんですが。
110347改め『如風』 :04/06/15 01:37 ID:5xddC9qH
>>109
>まあ、個人的に反転千鶴ちゃんを見たい気持ちでいっぱいなんですが。

それはたんに、オリジナルの千鶴さんになるだk
111名無しさんだよもん:04/06/15 23:13 ID:dYNuRDDr
今朝ようやく「おたうじく」が何の意味かわかった漏れは負け組ですか?
112347改め『如風』 :04/06/15 23:23 ID:YDskzJQz
>今朝ようやく「おたうじく」が何の意味かわかった漏れは負け組ですか?

未だに意味が判らない漏れは、その斜め下を行く負け組でしょうか?
113名無しさんだよもん:04/06/15 23:28 ID:HZk2ID56
つーかどうでもいい
114名無しさんだよもん:04/06/16 23:44 ID:gJzrHRzz
おたうじくって作品名だったんだね。最初はコテ名かと思ってた。
115名無しさんだよもん:04/06/18 07:48 ID:vXptx+5q
作品名だと、普通思わない
116名無しさんだよもん:04/06/18 22:59 ID:kcAVf7YK
>>109
いつまで経っても耕一を殺せない初音さんに業を煮やし、
二人に襲い掛かる千鶴ちゃん

お姉ちゃんどいて!そいつ殺せな(ry
117名無しさんだよもん:04/06/19 23:18 ID:6m2IzN5z
 
118名無しさんだよもん:04/06/20 21:43 ID:R1Jm/Y6Z
年齢だけ逆転してて、抱えてる物が変わらなかったとする。
初音タンは・・・ヨークに操られての事とは言え、耕一への想いを遂げたんだな。
        年齢的にも十分成熟してるし、GJ!ヨーク!って感じ?
 楓 タンは・・・前世の記憶に年齢は関係ないね。
        むしろ、妹に対する優先権なわけだからちょっと平和かも。
 梓   は・・・問題なし。
千鶴さん ・・・ある意味ここが一番問題か?
        姉にまで配慮する秘密を抱えてて、幼い身体で耕一と性交を・・・

ヤベッ。千鶴タンが最萌になっちまうじゃねぇか。
・・・あれ?いいの?アレ?
119名無しさんだよもん:04/06/21 17:03 ID:u92WaI/6
h
120名無しさんだよもん:04/06/22 01:05 ID:QENX+sIQ
ヨークには操られてないんじゃ
121名無しさんだよもん:04/06/22 02:42 ID:h3XeMFtK
>>118
>千鶴さん ・・・ある意味ここが一番問題か?
>        姉にまで配慮する秘密を抱えてて、幼い身体で耕一と性交を・・・

耕一「千鶴ちゃん、やっぱりまだ無理なんじゃ……」
千鶴「私は、大丈夫だから。耕一お兄ちゃんの、私の中に、入れてちょうだい……」
耕一「いくよ」
千鶴「い、痛っ!」
耕一「痛い?」
千鶴「大丈夫、そのまま入れて………痛、イターィッ!」

(;´Д`)ハァハァ
122名無しさんだよもん:04/06/22 02:49 ID:wszdRtjd
(;´Д`)ハァハァ
123名無しさんだよもん:04/06/22 02:53 ID:wszdRtjd
そしてそのあと大好きな耕一お兄ちゃんを
その手にかけるわけだな

せつねぇな千鶴ちゃん
124名無しさんだよもん:04/06/22 03:18 ID:uBFHvxoo
耕一「 ぅゎ ょぅι゛ょ っょぃ 」
125名無しさんだよもん:04/06/22 19:29 ID:Gy2d0TxL
ある意味、パーフェクトょぅι゛ょだな。
126名無しさんだよもん:04/06/23 23:55 ID:KCugRnWj
ほしゅ
127名無しさんだよもん:04/06/24 14:21 ID:kG7o++ul
保志ゅ
128おたうじく 10−1/8 ◆kd.2f.1cKc :04/06/24 15:08 ID:Izb2isMC
「俺を……助ける……?」
 俺は楓ちゃんの言葉の真意がわからず、思わず聞き返していた。
「先ほど、雨月山の鬼のことについてはお話しましたね?」
「う、うん……それが?」
「私たち柏木家は、その次郎衛門の子孫なのです。つまり、私たちの中には、
鬼の血が流れているのです」
 楓ちゃんは深く低い、しかしはっきりとした口調で説明する。
「女性の場合、五感や身体能力が飛躍的に高まる……程度です。ところが、男
性の場合、鬼本来の姿ともいえる、もうひとつの姿、と言うか、存在、とでも
言うべきものを持っているのです」
「え……」
 男性。
 柏木家の男性。
 つまりそれは────
「そして、個体によって、それを制することが出来るかどうかが異なるのです」
「それってつまり──」
「出来なければ、その者は、殺戮と陵辱のみのために生きる、本当の鬼になっ
てしまうのです」
 もう、この時、俺の頭の中からは、記憶の混乱も、前世の悲恋も、掻き消え
てしまっていた。俺が、俺ではなくなるという恐怖。
 ──ドクン……
 今朝方の、不気味な夢が頭の中にフィードバックする。
「まさか……親父や、伯父さんたちも…………?」
 カラカラに乾いた喉から声を出し、俺は楓ちゃんに訊ねた。
 コクン、と楓ちゃんは、悲しげな顔で頷いた。
「…………」
「俺も…………いつかは?」
 そう聞き返すと楓ちゃんは、伏目がちに話す。
129おたうじく 10−2/8 ◆kd.2f.1cKc :04/06/24 15:09 ID:Izb2isMC
「耕一さんに、記憶の混乱が出ました。次郎衛門の意識と、柏木耕一とのそれ
が、混ざり合ったのです。それは、同時に、次郎衛門に、つまり、鬼としての
存在により近づいているということです」
「…………」
「正直、もう、あまり猶予はないと思います」
「そんな……」
 楓ちゃんの言葉に、俺は絶望の声を出してしまう。
 だが、楓ちゃんは顔を上げると、まっすぐな瞳を俺に向けてきた。
「ですが、耕一さん……あなたは、鬼の力を制する事が出来るはず」
「どうして……そう言えるんだい?」
 不安でガチガチの俺の身体を、楓ちゃんはぎゅっと抱きしめてきた。
 まずい……これじゃあ、どっちが年上なんだかわからない……
「耕一さんは、すでに一度、鬼を制した事があるんです」
「え!?」
 驚いて、思わず声が裏返ってしまった。
「憶えていませんか?」
 言いながら、楓ちゃんは、片手を離してそっ……と、俺の右の脛に触る。
「!?」
 そこには、古い痕(きずあと)があった。
「この傷は……?」
 俺にはそれがなにかすぐにはわからなかった。この深い傷は──
「高熱の影響で、記憶を失っているんですね……」
「高熱? 楓ちゃんはこの傷のことを覚えているの!?」
 思わず、大声で聞き返してしまった。
「はい……あの日、耕一さんは、私と、梓、千鶴をつれて……川の、水門へ釣
りに行っていました」
 そうだ……それは間違いない、そして、梓が靴を──
「梓が誤って、靴を落としたんです」
130おたうじく 10−3/8 ◆kd.2f.1cKc :04/06/24 15:09 ID:Izb2isMC
「それは憶えてる、でも、その後……」
 その後!?
 その後、どうしたんだ? 俺は……!?
 ──ドクン、ドクン、ドクン……ドクン……
 記憶が混乱する、頭が割れるように痛む、鼓動が痛い、強い……吐き気がす
る。
「うう……ぐぁ……っ!」
 楓ちゃんを押しのけるようにして、俺は床に突っ伏した。
「耕一さん、耕一さん!!」
 誰かが俺を呼ぶ声がする。激しく揺すられていた。
 そうダ、あレはオれノにばンめのイとこデ…………
131おたうじく 10−4/8 ◆kd.2f.1cKc :04/06/24 15:10 ID:Izb2isMC

「耕一さん、耕一さん!」
 何度も耕一さんの名を叫び、身体を揺する。
 耕一さんの中で人と鬼が混ざり合い、激しく混乱しているのが解った。
「…………」
 私は、ばっ、と障子戸を開けた。
「くくく……流石に気づいたか……」
 朱い月が照らす、庭の向こう──塀の上にそれは立っていた。
 決してありえるはずのない存在を見て、私は息を飲む。
「耕一さんじゃない……まったく別の……!!」
 エルクゥ。
 鬼。
 雨月山の鬼。
 なぜ。
 どうして?
 柏木家の男は耕一さんしか残っていないはず。
 なのに…………
「しかし同族の血もここまで落ちたか、女性とはいえ、ここまで矮小で脆弱な
存在になるとは」
「…………」
 私はなんの反応も返さず、ふぅーと息を抜いていく。
 ──鼓動が強くなる。
 全ての感覚が研ぎ澄まされる。
 普通の人間とは明らかに異なる、強大な存在へと自分が変わっていくのが解
る。
 或いは──私たちも、同じなのかもしれない。
「なぜ敵意を示す……交わり、同族の血を残したいとは思わないのか」
 まるで私をモノであるかのような態度で言う。私は、それを無視した。
132おたうじく 10−5/8 ◆kd.2f.1cKc :04/06/24 15:11 ID:Izb2isMC
 ──一瞬の沈黙。
 だんっ
 跳躍するのは、相手と同時だった。
 夜空に踊るかのように舞い上がる相手に対して、私は直線的な軌道で一気に
間合いを詰める。
 ギンッ、
 刃のような凶悪な爪同士が、まるで金属同士のような鈍い音を立てて交錯す
る。
「ふぅっ……!」
 軽く息を吐き出す。
「グァァァァァ……ッ!!」
 相手が咆哮した。
「おのれ……見た目では判断できぬということか……!」
 悔しそうな表情を見せたのも一瞬。ニヤリ、と口の端を釣り上げた。
「面白い、面白いぞ柏木楓、この俺を楽しませてくれるというのか!」
 私の名前を知っている。
 やはり、柏木の家と縁のある存在なんだろう。
 ギリィッ
 再び、刃の爪同士が交錯する。
 スピードでは負けていない、スタミナも充分……けれど。
 私の力では、彼を倒すことは出来ない。それがわかってしまう。
「ヴォォォォォ……ッ!!!!」
 半ば自然に、半ば自棄的に、私はまるで男のエルクゥのように咆哮を上げて
いた。
「抵抗は止めろ、柏木楓」
133おたうじく 10−6/8 ◆kd.2f.1cKc :04/06/24 15:11 ID:Izb2isMC

 誰かが、動かない俺をかき抱いて……涙を流していた。

 あたりが暗い……
 意識はゆらゆらと揺れる混濁の中にあった。
「楓ちゃんが……」
 泣いている。
 見えはしないが、そう解った。
 やがて混濁の中に、檻が見える。
 かつて自分自身を封印した檻。
 その鍵は今自分の手の中にある。
 そして────
 解き放つ。

 視界が戻る。
 開け放たれた障子戸から、妙に朱い月の光が差し込んでくる。
 その、開かれた視界の先へと出る。
「耕一さん……っ!?」
「男……!?」
 楓ちゃんはざぁぁっ、と俺の前に背中を向けてすべるように着地した。
 そっと、楓ちゃんの肩に手をかけて、その前に、出る。
「こ、耕一さん……?」
 正面に異形の存在を見据え、俺はその中から隠された力を全て解放した。
 肉体が一気に隆起する。通常の人間ではありえない、筋肉が全身を覆ってい
く。メリメリと音を立てて、衣服が裂けた。そして、その内側から、目の前の
ヤツと同じように、否。さらに隆々とした巨大な異形の肉体が現れた。
「グガアァァァァッ……!!」
 巨大な咆哮を上げる。周囲の獣たちを震え上がらせ、大地に轟く。
134おたうじく 10−7/8 ◆kd.2f.1cKc :04/06/24 15:12 ID:Izb2isMC
 まさに今、俺はこの大地で最強の生物であると理解できた。
「グァ……同族……っ」
 俺の咆哮に怯んだヤツに、俺は瞬時に飛び掛る。
 ヤツも、すぐに構えなおそうとした。
 だが、遅い。
 ガスゥッ!
 ヤツの後頭部を抑え、顔面に膝を叩きつける。
「グガァッ!」
 だがヤツも鬼。獣の肉体を軽々と操り、飛び上がった。
「ヴォォッ」
「耕一さん……」
 楓ちゃんのか細い声を背に、俺もヤツを追って跳躍する。
 互いに、重力の束縛の中での空中戦。後から飛び上がり、質量も大きい俺の
圧倒的優位だった。
 ガッ!
 思い切り腕を回して、大地に叩きつける。
 辺りを埋めていた砂利が舞い上がった。
 ヤツが立ち上がる。
 着地した俺も構える。
 ヤツは俺に向かって仕掛けてきた。
 ジャッ!!
 凶悪なほどの、鋭い爪が交錯する。
 ビッ、俺の肩口をヤツの爪が軽く切り裂いていた。それでも少し間違ったら、
やられていたかも知れない。だが、現に俺の爪は、ヤツの胸を深く抉っていた。
 ザッ……
 爪を抉り抜くと、ヤツの体はばしゃあんっ、と水音を立てて崩れ落ちた。い
つのまにか、河原まで来ていた。
「ふぅ…………」
135おたうじく 10−8/8 ◆kd.2f.1cKc :04/06/24 15:15 ID:Izb2isMC
 全身から吐き出すように息を抜く。すると、盛り上がった筋肉が見る見る萎
み、一部だけが老廃物として皮膚からこそげ落ちた。そして、気がつけば完全
にもとの姿に戻っている。
「…………」
 俺…………
 俺は…………
 灼熱の欲望が身体の底から湧き上がってくる。だが、それは……
「耕一さーん」
 そのまま立ち尽くしていると、楓ちゃんの声がした。
136∧||∧ 10−9/8 ◆kd.2f.1cKc :04/06/24 16:18 ID:Izb2isMC
>>128-135
とりあえず投下しますた。
137名無しさんだよもん:04/06/24 23:45 ID:NWaz5TNS
GJ ! (・A・)Ъ
138名無しさんだよもん:04/06/25 19:27 ID:eZn9m73D
>>137=ドリフ
反応ないからって名無しになって自画自賛か
みじめだね
139名無しさんだよもん:04/06/25 19:50 ID:eOjIcBAj
>>137-138=漏れ
ジエン乙
140名無しさんだよもん:04/06/26 23:34 ID:9NwmEI6u
◆kd.2f.1cKc氏 乙(´ー`)y-~~

明日の晩には、BルートをUPしたいな……_| ̄|○
141名無しさんだよもん:04/06/27 15:04 ID:j13vp/qY
おたうじく氏乙。GJ。

ちなみに私は>118。某板ではとある宗家分家スレに常駐する。
>121氏、もっとヤっちゃって下さい。(w
142名無しさんだよもん:04/06/27 15:35 ID:wez/g0U7
OTAUZIK
143347改め『如風』 :04/06/27 17:47 ID:cpI1FliF
>>141
>121氏、もっとヤっちゃって下さい。(w

今、書きかけの話が終わったらね……
144名無しさんだよもん:04/06/28 23:47 ID:C5kVmDM0
「耕ちゃんは、わたしのモノ。誰にもあげない。誰にも渡さないんだから」
 体を捻ろうにも、上に乗った初音さんが、俺よりも体重が軽いはずなのに、
重しのように体を押さえつけていた。
 そ、そうか。
 こ、これが、初音さんの、鬼の、ち、から。
「耕ちゃん。きっと、あなたも鬼に負けるのよ。叔父様も、わたしのお父さんも
ダメだったんだから」
 首の骨が軋みだす。
 声はすでに出なかった。
「どうせ、苦しむんだから、わたしが楽にしてあげる」
 お、俺は、死ぬのか?
 は、初音さんに殺されて、死ぬのか?
「もしかして、死ぬが怖い? 耕ちゃん」
 優しい顔で、初音さんが俺の顔をのぞき込む。
「安心して、すぐに、わたしも死ぬから」
 し、死ぬ?
 わたしも?!
「もう、疲れたちゃった。人に恨まれるのも、人に命令されるのも、人から陰口を叩かれるのも、
そして生きるのにも。いっしょに天国に行きましょう。二人でなら、怖くないでしょ」
 ダメだ。
 ダメだ、駄目だ、だめだ!
 初音さんが死んだら鶴来屋は?
 楓ちゃんは?
 梓は?
 千鶴ちゃんは?
 初音さん死んじゃダメだ!
「叔父様が、待っているわ」
 俺の首を締め上げる力が一層強くなる。
 もう既に意識が朦朧とし始めている。
145名無しさんだよもん:04/06/28 23:47 ID:C5kVmDM0
 俺は…………初音さんを死なせるわけにはいかない!
 初音さんは、幸せにならなきゃ……。
 死んだら、なれないじゃいか。
 初音さんだけじゃない、楓ちゃんも梓も千鶴ちゃんも、これ以上泣く必要なんて、ないんだ!
 首に絡む1本の親指を、5本の指で握る。
 5本すべては無理でも1本くらいなら、持ち上が………った!
 右手に続き左手もそれにならう。
 小指らしき指を握ると、腕力を振り絞って引き離しにかかる。
 ミキッ、ミシッ。
 指が持ち上がるに連れ、骨が軋む嫌な音が聞こえた。
 初音さんの顔が僅かに歪む。
 骨折させてしまうかもしれない。その時は土下座でもして謝まろう。
 生きていれば、何でも出来るのだから。
 ヒュオッ!
 ほんの少しだけ緩んだ隙間から、息を吸い込む。
 新鮮な空気を、随分久しぶりに吸い込んだような気がした。
 力では負けるかもしれない、でも初音さんは手が塞がり、下半身も俺の体に乗ったまま。
攻撃を仕掛けようにも手が出せない状態だ。
 もう少し指を引き離して声が出せれば、初音さんを説得する………ん?
 初音さんが、後頭部を背筋につけるように大きく伸びをした。
 何を?
 次の瞬間、俺の目の前に、初音さんの顔がっ!!
 ゴッチ〜ン!
 目から火花が散り、頭に鈍い衝撃が走る。
 両手が使えないと気づき、ヘッドバッド攻撃に切り替えるとは。
 見事な攻撃だ、初音さ……ぐはっ!
 頭突き戦法により怯(ひる)んだ隙を逃さず、いったん俺の手を振り解くと、再び首が
ギリギリと締め付けられた。
 ミシギシミシミシリ。
146名無しさんだよもん:04/06/28 23:52 ID:C5kVmDM0
 先ほどに比べて、更に容赦のない力で俺を締め付ける。
 首がもげそうだった。
 ダメなのか?
 もう、本当にダメなのか?
 頭の中に靄(もや)のようなもので、渦巻いていく。
 あきらめて、たま……る………か……。
 は、つね……さ………。
 ゴスッ!
 何か鈍い音が聞こえた。
 ズサッ。
 俺の体に、初音さんの体重がのし掛かる。
 それと同時に、首への圧迫が急に弱まった。
「ぐはぁ、ふぅはぁっ! ふぁふぅ」
 むせるように空気を吸い込む。
 本日、2回目の美味しい空気だった。
「耕一さん大丈夫ですかっ?!」
 俺を呼ぶ女性の声。
 振り向くと、楓ちゃんが息を切らせながら、こちらを心配そうに見つめていた。
147347改め『如風』 :04/06/28 23:57 ID:C5kVmDM0
 とりあえず、投下終了(´ー`)y-~~

 中途半端な展開でスマソ
 夏コミの原稿を優先的に書いているので→ttp://www.conohana.com/
暫く、コッチの更新が遅れがちになりそう………
148347改め『如風』 :04/06/29 00:00 ID:P24NfflU
>>141
こんな感じでよろしいでしょうか?(´ー`)y-~~

「早くしてよ、千鶴ちゃん」
「お兄ちゃん、ゴメンッ」
 ザシュッ!
 冷たい何かが俺の体を貫いた。
 言葉にし難い痛みと共に、胃から熱い物が込み上げる。
 口から溢れ出た血が、俺のシャツを紅く染め上げた。
「お兄ちゃん……」
 ダメだよ千鶴ちゃん。
 そんなに近づいたら…………服が俺の血で汚れるから。
「いやーっ! やっぱりこんなのイヤーッ!!」
 膝が地面つく、体を支えきれない。
 倒れそうになる俺の体を、千鶴ちゃんが抱きつくように俺を支えた。
「死なないで……千鶴を置いて逝かないで、お兄ちゃん!」
「これで…いいんだよ……千鶴ちゃん」
 傷口が燃えるように熱い。
 限界だった。
 母なる大地に抱かれるように、ゆっくりと地面の上に体を横たえた。
「お兄ちゃん、耕一お兄ちゃんっ!」
 頬の上に、熱い雫がポツリポツリと降り注いだ。
 俺は、既に重くなった腕を、なんとか上に持ち上げると、優しく千鶴ちゃんの頭を
撫でて上げた。
 意識が眠るように薄くなっていく。
 今度目覚めるのは、いつだろう……………。
149名無しさんだよもん:04/06/29 00:58 ID:ieBernMr
如風氏、BGJ!

でも・・・でも・・・(⊃Д`)ウアァァァ。ソッチカァァァ。
150名無しさんだよもん:04/06/29 01:02 ID:ieBernMr
>149=>141です。すんません。
今日のIDはブラウザにスイスの首都にミスターか・・・
151名無しさんだよもん:04/06/30 00:39 ID:6MYFHyHF
如風氏の名前って
黒田如水のもじりだったのかぁ
152名無しさんだよもん:04/07/01 00:22 ID:Pbz04Jnd
如風氏 乙

気長に続きを待つとします
153名無しさんだよもん:04/07/02 08:13 ID:h1PoOPAS
このスレでは、気が強くて、意志がはっきりとして、怒ると怖い楓ちん。
斗○子さんを連想してのは漏れだけでしょうか?
154名無しさんだよもん:04/07/03 00:58 ID:Bb2INz/z
>>153
すると、暴走した鬼を狩るため日本中を彷徨うのですか?
155名無しさんだよもん:04/07/04 07:57 ID:QdTNOb8p
ほしゅ
156347改め『如風』 :04/07/05 00:22 ID:k8SVlX9L
ようやく、書き上がった_| ̄|○
誤字脱字チェックしたら、投下します
>>146の続きです
157347改め『如風』 :04/07/05 00:50 ID:k8SVlX9L
「耕一さん大丈夫ですかっ?!」
 俺を呼ぶ女性の声。
 振り向くと、楓ちゃんが息を切らせながら、こちらを心配そうに見つめていた。
「な、なんとか」
 肺に酸素を送り込みながら、返事をする。
 初音さんは、俺の上で意識を失い、のびていた。
「あやうく…」
 死ぬかと思った…と、言いかけて、口を塞ぐ。
 それは、楓ちゃんに『初音さんが俺を殺そうとした』と、言うようなものだったから。
 もっとも、その現場を楓ちゃんは見てしまっているわけだが、口に出すのは何となく嫌だった。
自分がその事実を認めたくないからかもしれない。
「助かったよ、楓ちゃん」
 とりあえず俺は礼をのべた。
 その言葉に、おかっぱの髪がふるふると左右に揺れた。
 初音さんの体を俺の上から、畳の上にそっと下ろす。
 楓ちゃんも手を添えてくれた。
「嫌な、予感がしたんです」
 ぽつりと楓ちゃんは呟いた。
「朝の、姉の様子があまりにも気になって、戻って来たんです」
 そう言いながら室内にある座布団を手に取ると、枕代わりに初音さんの頭の下へそれを敷いた。
「耕一さん、お願いがあります」
 楓ちゃんは初音さんの横に正座すると、俺の顔を正面から見据えた。
「お願い? 俺に出来ることなら、なんでもするけど」
「……明日、帰ってください……」
 帰る?
 今、俺に帰れって?
 俺は目をパチクリとさせた。
「耕一さん。姉は……もう、駄目です………」
 楓ちゃんは、初音さんの髪を、いたわるようにスゥッと撫でた。
158347改め『如風』 :04/07/05 00:52 ID:k8SVlX9L
「叔父様が亡くなった時から、初音姉さんはずっと無理を重ねてきました。
少しでも負担を減らせるよう、私も助力してきたのですが」
 責任を感じているのか、楓ちゃんの表情はどこか暗かった。
「初音姉さんに、鶴来屋の会長は向いていなかったのだと思います。誰にでも優しく、
人一倍傷つきやすい人でしたから」
 俺もその言葉に、無言で頷いた。
 誰にでも優しい初音さん。どこか自己犠牲的な影をいつも何となく感じていた。
「会長という重責、積み重なるストレスを、姉は一人心の奥に溜め込み、そして、
それが………鬼の血を刺激させてしまったのでしょう」
「鬼の血?」
「はい。我が柏木家に伝わる、呪われた血です」
 楓ちゃんは、俺の瞳をじっと見つめた。
「私の父や叔父様を死に追いやった、鬼の血です」
 静かに、たんたんとした口調で俺に告げた。
「初音さんも、同じ事を言っていたよ」
「耕一さんはどこまで、姉からお聞きになったのですか?」
 俺は楓ちゃんに、初音さんから聞かされた事をそのまま話した。
 代々伝わる力の事。
 親父と伯父夫婦の死。
 すべて話すと、楓ちゃんは何か考えるように、拳を軽く握り、それを顎に当てた。
「………耕一さん。暴走するのは、男だけだと思いますか?」
「どういうこと?」
「時と場合によっては、女の人でも暴走が起こりうるという事です」
 楓ちゃんは横で寝ている初音さんを見つめた。
「耕一さん。私が助けに入った時、姉さんは鬼の力を使用していました。それが故意なのか、
それとも己の意志ではなく、鬼の血に負けた結果だとしたら……」
 スカートの上で小さな拳が震えた。
 首筋が奇妙に熱い。
 きっと鏡を見れば、初音さんの指の痕がくっきりと判るだろう。
159347改め『如風』 :04/07/05 00:52 ID:k8SVlX9L
 鬼となるのを恐れ自殺した親父。
 鬼になりかけた伯父と無理心中を謀った伯母。
 もし、初音さんの行動が鬼の覚醒によるものだとしたら、楓ちゃんどうするつもりなのだろう。
 俺は思わず唾を飲み込んだ。
「いずれにしろ、耕一さんは帰った方が良いと思います。ここにいたら、今度こそ本当に………どうなるか
判りませんから」
 帰らなければ、死ぬ。
 そう告げているようにしか聞こえなかった。
「私は、初音姉さんに会長職を辞めるよう説得します。それが、すべてではないと思いますが、
理由のひとつには違いありませんし」
 帰れ……か。楓ちゃんが俺の身を案じているのは痛い程判る。
 一つ溜息をつくと、俺は口を開いた。
「帰るわけには、いかない」
 静かに、だが、はっきりと宣言した。
「耕一さん……」
「もし俺が帰ったら、楓ちゃんはすべての責任を、ひとりで背負い込むつもりだろ」
「そ、それは……」
「それじゃ、初音さんと同じじゃないか」
 不幸になる理由なんて、何もない。
「このまま帰るなんて、出来るわけがないよ。それとも、俺がいたら迷惑なのかい?」
 俺の言葉に、楓ちゃんはハッと俺の顔を見たあと、力なく首を横に振った。
「う……ん………」
 初音さんの瞼が僅かに動いた。
 二人の視線が交錯する。
「耕一さん。しばらく席を外していただけませんか。隣の部屋にいてくれても構いませんから」
 俺は無言で頷いた。
 初音さんが目覚めた時、俺が目の前にいると何が起こるか判らない。
 とりあえず、廊下に身を隠すことにした。ここなら初音さんが起きても、ちょうど俺に背を向ける形になる。
 正直、初音さんが楓ちゃんに何かするかもしれないので、いつでも飛び出せる体勢をとる事にした。
160347改め『如風』 :04/07/05 00:54 ID:k8SVlX9L
「姉さん。初音姉さん」
 俺が姿を消すと同時に、楓ちゃんの声が聞こえた。
「ん……。あれ………楓?」
 寝覚めたばかりなのか、初音さんの声はどこかぼんやりとしていた。
「わたし、どうして……ここに?」
 寝ぼけているようだったが、身を隠しているので、その表情は伺うことが出来なかった。
「あ、もうこんな時間?!」
 突然、布の擦れる音がした。多分起きあがったのだろう。
「いけない、会社に遅刻しちゃう。楓、あなた学校は?」
 俺はそっと、中を覗いてみた。思った通り、初音さんはこちらに背中を向けていた。
「初音姉さん。もう、いいのよ」
 諭すように楓ちゃんは言った。
「え、いいって……何を」
「もう、会社に行かなくてもいいの」
 きょとんとする初音さん。
「大丈夫よ。わたし別に病気しているわけじゃないし……」
「初音姉さんに、鶴来屋の会長は無理だったのよ」
 冷酷な一言。
 初音さんの動きがぴたりと止まる。
「足立さんに、すべて任せましょう。例え働かなくても、お父さんとお母さんが残してくれた財産があるし」
「そ、そんなの出来るわけないじゃい」
 珍しく、初音さんが声を荒げた。
「今は、確かに足を引っ張ってばかりだけど、ちゃんとそのうち出来るようになるから」
「人の命と、どちらが大事なの」
「え?」
 しばしの沈黙。
 楓ちゃんの言葉に、初音さんがあっけにとられている。
「楓、人の命ってどういうこと。わたし、何かした?」
 短い溜息が聞こえた。
「姉さん。自分が、ついさっきまで何をしていたか、覚えてる?」
161347改め『如風』 :04/07/05 00:56 ID:k8SVlX9L
「楓に起こされたところ?」
「その前。朝ご飯を食べた後のこと」
「確か、食器を片づけて、耕一さんがここにいて」
「それから?」
「あなたが学校に行って………………………………」
 初音さんの言葉が途切れた。
「その後はどうしたの。初音姉さん」
「………思い、だせない」
「どうして?」
「判らない。わたし、何していんだろう…………」
「私が、思い出させてあげようか?」
 オロオロと狼狽(うろた)える初音さんに、探偵よろしく楓ちゃんが迫った。
「私がこの部屋から出るとき、姉さんは耕一さんと一緒だったわね」
「う、うん」
 おずおずと頷く初音さん。
「初音姉さんは、耕一さんと何を話したの?」
「そ、それは……」
「それは?」
「こ、耕ちゃんと、その、いろいろと………」
「いろいろと話をして、どうしたの?」
 少しドスの効いた低い声で、尋問のように楓ちゃんは語りかけた。
「その、話をしたら、耕ちゃんが怒って……」
「それで?」
「そ、それでわたしは、耕ちゃんを………耕ちゃんをっ!」
 ハッと飛び上がるように、初音さんは腰を上げた。
 まずい。
 中の様子を覗っていた俺は、さっと、咄嗟に身を引っ込めた。
「耕ちゃんは、耕ちゃんはどこ?!」
 半狂乱のような声で初音さんは叫んだ。
162347改め『如風』 :04/07/05 00:58 ID:k8SVlX9L
「私が、助けたわ」
 対照的に静かな声で楓ちゃんは答えた。
「耕ちゃんは、耕ちゃんは……」
「無事よ。もう少し遅かったら、手遅れになっていたけど」
「そ、そう」
「初音姉さん。どうしてあんな…」
「わたし、耕ちゃん嫌われたかな?!」
 楓ちゃんの言葉を遮って、初音さんは叫んだ。
「耕ちゃんに嫌われたかな? 耕ちゃん、わたしのこと嫌いになったかな?」
「ね、姉さん」
「嫌いになったかな? もう、わたしのこと嫌いになったかな? わたしにもう、逢ってくれないのかな?」
 子供がだだをこねるように、初音さんは同じ言葉を繰り返した。
「わたし、いやだ。耕ちゃんに嫌われるなんてやだ。嫌いになったらやだよぉ〜」
 泣きじゃくりながら悲痛な声で叫んだ。
「どうしたら、許してくれるかな。どう謝ったら、耕ちゃん許してくれるのかな」
 ヒックヒックと嗚咽が聞こた。
 そっと中を見てみると、初音さんが楓ちゃんの膝に顔を埋めて泣いていた。
「わたし、わたし……」
 幼児のように泣く姉の頭を、そっと楓ちゃんは撫でた。
「謝ればいいのよ」
「謝るの?」
「そう、謝るの。きっと優しい耕一さんの事だから、きっと許してくれると思う」
 母親が子供をあやすように、優しく語りかけた。
「本当に、本当に許してくれるかな……」
「きっと大丈夫よ。耕一さんだもの。私も、一緒に謝ってあげるから。後で、耕一さんのもとに二人で行きましょう。ねぇ」
 不意に、俺の目から涙がこぼれた。
 俺、どうして泣いているんだろう。
 涙がぽろぽろと溢れてきた。
 俺の事を殺そうとした初音さん。
 その事を咎めるつもりは最初からない。
163347改め『如風』 :04/07/05 01:00 ID:k8SVlX9L
 ただ、楓ちゃんが、俺の事を全面的に信頼しているのが嬉しかったのだろうか。
 再び初音さんと、いつものように会話し、日常を過ごすことが嬉しいのだろうか。
 いずれにしろ、胸をなで下ろし、ホッとする自分がいたのは確かだった。
 楓ちゃんに感謝しなきゃ。
 もし、彼女がいなければ、俺も初音さんも、あの世に旅立っていたかもしれない。
 5分くらい泣いていたのだろうか。
 初音さんは気分が収まったのか、目を擦りながら、ゆっくりと楓ちゃんのスカートから顔を上げた。
 楓ちゃんも目元に指を当てている。多分、一緒に泣いていたのだろう。
 グスッと鼻をすする音が聞こえた。
「こんな時間になっちゃった。もう、会社に間に合わないや」
 今まで妹の膝で泣いていたのが恥ずかしいのか、照れくさそうに微笑んだ。いつもの初音さんの笑顔だった。
「私も学校始まりました。初音姉さんのせいですよ、私、今まで皆勤賞だったんですから」
 責めるわけでもなく、淡々と楽しそうに楓ちゃんは言った。
「ごめんなさい……」
 再びシュンとなる初音さんを見て、楓ちゃんはクスッと笑うと、開かれた外の景色に目を向けた。
「姉さん。今日はピクニック日和ね」
 その声に、下を向いていた初音姉さんもスッと、顔を上げた。
 蝉がけたたましい音を立てて鳴いていた。
 チリンチリンと風鈴が風の音を響かせた。
「そうね。こんな日は、おむすびを作って、海を見に行けば楽しいかも」
「俺も連れて行ってよ」
 我慢しきれなくなり、俺は廊下から室内へと足を踏み入れた。
 驚き、目を丸くする初音さん。
「どうせなら、3人で行った方が賑やかだろ」
 そう言いつつ、二人の前に腰を下ろした。
「耕一さんの分も併せて、おにぎり作らなきゃ行けないわね。初音姉さん」
「耕ちゃん……」
 じっと俺を見つめる瞳。
 その水晶体に、もう狂気の炎は見あたらなかった。
「耕ちゃん、わたし、わたし……」
164347改め『如風』 :04/07/05 01:02 ID:k8SVlX9L
 俺は何も言わず両手広げた。
 初音さんがその中に飛び込んだ。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、本当にごめんなさい」
 胸の中で詫びる初音さんをぐっと強く抱きしめた。
 言葉なんて必要なかった。
 そうすれば、初音さんは俺の気持ちを判ってくれると思ったから。
「ごめんさい、ごめんなさい」
 俺のTシャツが、初音さんの涙により濡れていった。
 楓ちゃんがその様子を、ホッとした、そしてどこか寂しげな視線で俺達を見つめた。
『楓お姉ちゃんも耕一お兄ちゃんの事、好きだから』
 千鶴ちゃんの言葉が頭に浮かぶ。
 俺はそっと、左手を楓ちゃんの手の甲に重ねた。
 腕がピクッと震える。
 構わず俺は優しく握った。
 もう、誰にも寂しい思いはさせたくなかった。
 八方美人と人はいうかもしれない。それでも…………。
 楓ちゃんも俺の手を握り返した。照れくさそうに、気恥ずかしさを交えながら。
 そして、華が咲くように微笑んだ。
 生きていて良かった。
 大げさかもかもしれないが、そう思えるほど可憐な笑顔だった。
 じーーーーーっ。
 手の平に視線を感じる?
 その先を辿ってみると………初音さんだった。
 先ほどまで胸の中で泣いていた初音さんが、重ね合う手の平を見つめていた。
 楓ちゃんもそのことに気づいたらしい。しかし、楓ちゃんは手を離すどころか、逆に強く俺の手を握ってきた。
 まるで『手ぐらい、握ってもいいじゃない』と言わんばかりに。
165347改め『如風』 :04/07/05 01:08 ID:k8SVlX9L
 初音さんは、じっと楓ちゃんの顔を見つめた。
 視線を下に逸らす楓ちゃん。頬に少し赤みが差していた。
 次に、俺の顔をしばし見つめると、ニコッと笑い、いきなり俺にキスをした。
 そして返す刀で、今度は楓ちゃんに接吻をした。
「は、初音姉さん?!」
 予期せぬ出来事に取り乱す楓ちゃん。
 二人から唇を奪うと、初音さんは俺と楓ちゃんの頭を、両手で強引に引き寄せた。
 お互いの額がふれあう。
 コレって、キスしろってことなのかな。
「耕一さん……」
 楓ちゃんの瞼がゆっくりと閉じる。
 俺は楓ちゃんの唇を吸った。
 初音さんの見守る中で。

(続く)
 




 投下終了〜(´ー`)y-~~
 週に1回が限界かも。
 ただ最近、当初の見積もりより、文章が長くなるのよね(´・ω・`)
166名無しさんだよもん:04/07/05 01:17 ID:chWZTz0j
お、思わぬ展開になんというかその
ぬるぽですね

続きをハァハァしながら楽しみに待ってます
(;´Д`)ハァハァ

いつもおつかれさまです
167名無しさんだよもん:04/07/05 03:14 ID:DC/i0EBI
ナイスです。残り二人の参戦も待たれるところ。

>166
思わぬ展開にとりあえず ガッ しときますね。
168名無しさんだよもん:04/07/05 22:47 ID:X5COsR5A
うむ。うむうむうむ。
如風氏、次の早目の登板を期待しておる。
169347改め『如風』 :04/07/06 00:34 ID:LHumBxzp
 楓ちゃんの瞼がゆっくりと閉じる。
 俺は楓ちゃんの唇を吸った。
 初音さんの見守る中で。
 ちゃぷ。
 唇が離れた事を告げる音。二人の頬が火照る。
「私、着替えてきます」
 余韻が冷めないのか、楓ちゃんの声が少しうわずっていた。
「外に出かけるとしたら、制服だと問題有りますし」
「そうだね。学校さぼって遊びに行くんだから」
「耕一さん。こんな悪い娘は、お嫌いですか?」
 胸の黄色いスカーフに手を当てながら、クスリと楓ちゃんは笑った。
「まさか。俺だって人に文句を言えるほど、まじめに大学へ行っていないよ」
「それじゃ、着替えて……」
 立ち上がろうとして、楓ちゃんは腰を上げ損ねた。
 腕を捕まえられ、再びぺたんと畳の上に座った。
「初音姉さん?」
 楓ちゃんは自分の手首を握る姉に『どうかしたの?』と、首をかしげた。
「すぐに出かけなくても良いじゃない……」
 そう言いながら、初音さんは楓ちゃんの肩に手をまわした。
「もう少し、ここでゆっくりしましょうよ」
 どこか、しっとりした口調だった。
「耕ちゃんも、もう少し楓と仲良くなりたいでしょう」
「ね、姉さん?」
 姉の真意を測りかねるのか、困惑の表情を浮かべる楓ちゃん。
 初音さんの口元に、意味深げな笑みが浮かんでいた。 
170347改め『如風』 :04/07/06 00:35 ID:LHumBxzp
「は、初音姉さん。今日は暑くなりそうだから、早めに出かけた方がいいと思う」
 楓ちゃんは、姉の移り気に何かを感じ取ったらしい。
「耕ちゃんは、どっちがいいと思う?」
 二人の女性が、じっと俺の返答に耳を立てていた。
 もう少しここにいて、楓ちゃんや初音さんと話をするべきか。
 それとも、暑くなりそうだから、楓ちゃんの言うとおり今から出かけるべきか。
 俺は、



A 「もう少し、ここにいても良いけど」
B 「今すぐ、出かけようよ」
171347改め『如風』 :04/07/06 00:44 ID:LHumBxzp
久しぶりの分岐です(´ー`)y-~~

好きな選択しを選んで書き込んでください。
締め切りは24時間後でいいかな。

今回、筆が進んだのでとりあえず投下してみました。
楓ちんの話を書いてると、幸せな気分になるという自分を再発見した今日この頃。
なんだかなぁ(´・ω・`)
172名無しさんだよもん:04/07/06 00:50 ID:XwqrD1Ds
如風氏乙です。

エロキボンなのでAで
173名無しさんだよもん:04/07/06 02:29 ID:Aqo6QT9u
ピンコ起チしながら激しく同意。Aで。
174名無しさんだよもん:04/07/06 14:28 ID:L2EPhD5w
ここは、Aしきゃない。
そっ、それとも、Bなら青姦ルートなのか?
175名無しさんだよもん:04/07/06 17:11 ID:IFmIJEMU
>楓ちんの話を書いてると、幸せな気分になるという自分を再発見した今日この頃。

そりゃ、メインPCの名前にk(ry
…やっぱOSは2kっすか?

AかBか迷うけれど
作家さんの気が乗るほうでおながいします
176名無しさんだよもん:04/07/06 20:21 ID:qVQZpXVU
AはBADEND直行風味なので、Bを。
負けそうだが。
177名無しさんだよもん:04/07/06 23:29 ID:mBcuxzfR
欲望に負けてAを選ぶとBAD風味なので、Bを選択
178名無しさんだよもん:04/07/06 23:51 ID:+ucrV4PR
初音さん…なにかがおかしい…ってなわけでBで
179名無しさんだよもん:04/07/07 00:01 ID:DNkwPsqh
Bっとくか
180名無しさんだよもん:04/07/07 00:30 ID:T4XjJtcL
漏れはAでよろ

>そりゃ、メインPCの名前にk(ry

そんな記述あった?
181名無しさんだよもん:04/07/07 07:50 ID:TrtaMRLK
よーしおとうさんBに一票いれちゃうぞー
182名無しさんだよもん:04/07/07 15:51 ID:qW4LIMUt
がんばってる人発見記念でB!
183名無しさんだよもん:04/07/07 20:06 ID:owyPaCHs
>>180
いや、氏のサークルの制作日記に・・・
184∧||∧ ◆kd.2f.1cKc :04/07/07 22:14 ID:P0Jl3MoU
メインマシン(これ XP2600+) Serio_HMX13
エンコマシン(自作 XP1800+) Azusa_k
ファイル箱(PC-9821Ra20/N12) Chiduru_k
データ変換用(PM7600/200) Aoi_M

…………_| ̄|○
185名無しさんだよもん:04/07/07 22:19 ID:rLvlElG8
あははっ。仕方ないな〜浩之は〜。
186180:04/07/07 23:16 ID:T4XjJtcL
>>183
>いや、氏のサークルの制作日記に・・・

了解
見て来ます〜
187347改め『如風』 :04/07/08 01:22 ID:KL9tM42j
Aの投票数 4
Bの投票数 6

工エエェェェェエエ工Σ( ̄□ ̄|||)
てっきり、Aルートになると思って、原稿書き進めていました (;´Д`)

Bルートで続きを書くとします(´ー`)y-~~

>>184
…………_| ̄|○ il|!

千鶴 メイン・ノートPC ThinkPad2609 240Z
梓 サブ・ノートPC ThinkPad2609 240
楓 メインPC 自作PC AMD Athlon 1.0Ghz(DriveはALL SCSI構成)
初音 サブPC 自作PC AMD K6-2 350Mhz
188176:04/07/08 01:33 ID:nzG16w8X
まさか逆転するとは俺もびっくりさ。
189名無しさんだよもん:04/07/08 19:45 ID:ctigj0pz
Bの後「一つ前の選択肢に戻る」でAというのは?
190名無しさんだよもん:04/07/08 23:10 ID:6SRmSedk
>189
うまい。ナイス。それだ。(w
191名無しさんだよもん:04/07/09 22:54 ID:LBFTEZbK
「一つ前の選択肢に戻る」という事は、梓シナリオまで戻すのは無理ですか?_| ̄|○
192347改め『如風』 :04/07/10 09:36 ID:Zuoswd30
次の投下は週明けの予定(´ー`)y-~~
火曜日まで、ネットつなげないので、メンテよろ(=゚ω゚)ノ
193名無しさんだよもん:04/07/10 19:57 ID:S+EFLhtH
ノシ ご苦労様でメンテです。
194名無しさんだよもん:04/07/11 23:16 ID:4G8RV4gb
保守
195名無しさんだよもん:04/07/12 01:50 ID:2EC4YvFv
つまんね
196名無しさんだよもん:04/07/13 10:02 ID:pW1lXRjM
ほす!
197名無しさんだよもん:04/07/13 11:30 ID:DFuWxu7b
つまんね
198名無しさんだよもん:04/07/13 13:03 ID:hQswVRcH
HOS
199名無しさんだよもん:04/07/14 18:31 ID:NBQwwQUl
…暴走しても知らんぞ。
200名無しさんだよもん:04/07/16 17:52 ID:X4wj62lN
干す
201名無しさんだよもん:04/07/16 19:57 ID:QMz1GhPR
めんて
202347改め『如風』 :04/07/16 20:21 ID:U1W8g1Wk
「楓ちゃんの言うように、暑くなる前に出発したほうがいいよ」
「そう?」
 初音さんが少し残念そうに溜息をついた。
「耕一さん。私、着替えてきますね」
「ああ」
 立ち上がる楓ちゃんに、俺は頷いた。
「楓。学校には、わたしが電話しておくわ」
 そう言いつつ、初音さんは懐から携帯電話を取り出した。



 潮風が吹き抜ける。
 真っ青な空に白い雲。
 海の見える丘。
 風が通り過ぎる度、緑の草原がサラサラと音を立てて揺らぐ。
「ねぇ楓。空ってこんなに青かった?」
「そうよ初音姉さん。ずっと昔から変わらないわ。歌にもあるじゃない、藍より青し大空にって」
 大きな麦わら帽子の鍔先から、楓ちゃんは遠く高い空を見上げた。
「わたしここ最近、書類とパソコンの画面ばかり見ていたから」
 小さな白い日傘が、風の吹くたび左右に揺れた。
 高いヒールを気にしながら、石の階段を一歩一歩降りていく初音さん。
 どうぞと差し出す俺の手に、白いホッソリとした指が絡み合う。
 足にまとわりつく白いレースのスカートを、つんと持ち上げながら。
 さながら舞踏会のエスコートのように。
 遠慮がちに俺を見つめる茶褐色の瞳。
 口元に浮かぶ柔らかな微笑み。
 古城を吹き抜ける風が、栗色の髪をふわふわと弄(もてあそ)んだ。
「耕ちゃん。見て」
 差した指の先に舞う揚羽蝶。
 空気の上を滑るように羽ばたく黄色い羽を、初音さんはパタパタと追いかけた。
203347改め『如風』:04/07/16 20:22 ID:U1W8g1Wk
「初音姉さん、そんな靴で走ると危ないわよ」
 楓ちゃんの声が聞こえたかどうか、遠ざかる日傘は、すでに数メートル先で弾んでいた。
「耕一さん」
「ん、呼んだ?」
「ありがとうございます」
「なにがだい、楓ちゃん」
「いろんな事をです。耕一さんが来てくれた事、してくれた事、そして、ここにいてくれた事」
「そんな、いいよ。わざわざ言わなくても」
 正直、照れる。
「言わせてください。私、いま……」
 淡いブルーのサンダルが、動きを止めた。
「とても、幸せです」
 二つの目に映る、俺の姿。
 口に出す言葉が、咄嗟に浮かばなかった。
「ただ……」
 晴れた空に突然沸き上がる雨雲のように、楓ちゃんの表情が一転して暗くなる。
「どうしたの、楓ちゃん」
 じゃり。
 再び歩き出したサンダルに、靴底の小石が音をたてた。
 白いリボンを付けた麦わら帽子の鍔が、斜めに下を向いていた。
「私、不安なんです」
「不安って、初音さんの事が?」
 大きな帽子が左右に揺れた。
「もしかして、鬼の血について…」
 言葉を遮るように、再び帽子が揺れる。
「それじゃ、何が不安なの?」
 その声に、楓ちゃんはちらりと目をむけた。
「幸せすぎて、怖いんです」
「え?」
 俺は意味がすぐに判らなかった。
204347改め『如風』:04/07/16 20:23 ID:U1W8g1Wk
「幸せすぎて、怖い?」
 聞いた言葉を、そのまま復唱する。
 楓ちゃんは、帽子の鍔を上げると、遠い目で海を見やった。
「今が、幸せの絶頂期のような気がして。遠い未来に、今日という日を、懐かしく思い出す時が
来るんじゃないかって、さっきからそんな事ばかり考えながら、海を見ているんです」
「楓ちゃん…」
「馬鹿なことかもしれませんけどね」
 そういうと、どこか寂しげに笑った。

(続く)
205347改め『如風』:04/07/16 20:28 ID:U1W8g1Wk
 予想外のイベントが起こり、大幅に遅れますた_| ̄|○
 今週中にはもう一本、続きをUPする予定。

 保守してくれた方々に感謝ヽ(´∇`)/
206名無しさんだよもん:04/07/17 19:07 ID:1AhsrEBu
連休中ですけど保守です。見てますよー如風さん。
207名無しさんだよもん:04/07/18 23:02 ID:mvDuA+lY
>「そうよ初音姉さん。ずっと昔から変わらないわ。歌にもあるじゃない、藍より青し大空にって」

次女の楓ちんは、軍事マニアですか?
そ、それはそれで、萌えるかも(;´Д`)ハァハァ
208名無しさんだよもん:04/07/20 00:01 ID:U83jF75B
 めんて
209名無しさんだよもん:04/07/21 08:33 ID:OxQ207CS
エロイ初音さん、まだですか?
210名無しさんだよもん:04/07/21 14:47 ID:7asJH6X5
今日も暑いが、隆山ではどんな避暑をしてるのだろう。
211名無しさんだよもん:04/07/22 08:23 ID:Z8MOkVMh
>>210
こんな感じ?

「暑いよ〜」
 千鶴は紺色のスカートを掴み、バタバタと風を太ももに送り込んだ。
「千鶴。いくら家の中とはいえ、そんな、はしたない事やめなさい」
 眉間に皺をよせつつ、楓は妹に呟いた。
「だって、暑いだも〜ん」
「お願いだから、耕一さんの前ではしないでよ」
「そう? 耕一お兄ちゃんエッチだから、案外喜んだりして………」
 その言葉に楓は少し悩んだ後、自らもスカートをつまみ、無言でバタバタと
風を送り始めた。
212名無しさんだよもん:04/07/22 11:53 ID:Mu2QhDhm
>>211
(;´Д`)ハァハァ   物陰からコソーリ覗いている耕一。
213名無しさんだよもん:04/07/22 23:58 ID:SozuLg5q
じゃあ、俺はスカートの中からこっそり覗きますね
214名無しさんだよもん:04/07/23 03:23 ID:FAC5IdRD
 
215名無しさんだよもん:04/07/23 13:00 ID:YjbBMiVI
鶴来屋従業員ズメンテ
216名無しさんだよもん:04/07/24 11:50 ID:VS/V6jRC
スレンダーの幼い体に長い黒髪
千鶴たん(;´Д`)ハァハァ
217名無しさんだよもん:04/07/25 02:18 ID:idgPrfBE
初音さんとお酒を飲むと………すぐに酔って、簡単にお持ち帰りできそうな気がする。
218名無しさんだよもん:04/07/25 14:55 ID:bOrljgaV
>>217
ゲロ吐くから、無理。
219名無しさんだよもん:04/07/26 04:55 ID:j1nFdIwF
耕一「初音さん、気晴らしにお酒でも飲みにいきません?」
初音「いいけど。わたしあんまり飲めないよ」

1時間後

初音「梅酒サワー、オカワリ♪」
耕一「初音さん、結構イケるクチじゃないですか」

更に1時間後

初音「大体、わたしは………いつも一所懸命やっているのに……ヒック!」
耕一「そろそろ、やめにしたほうが…」
初音「耕ちゃんっ! わたしがお酒飲んで、悪いっていうの?!」
耕一「い、いや、そういうわけでは……」

もう1時間後

初音「zzzzzzzzzzzzzzz。zzzzzzzzzzzzzzzzzz」
楓 「耕一さん、お疲れ様です」
耕一「いや、別になんともないよ。これくらい」
楓 「すみませんね。姉がご迷惑おかけしま……」
初音「あたしの男に、手をだすなぁ〜( ゚Д゚)ゴルァ!」
耕一「へ!?」
楓 「ね、姉さん?」
初音「zzzzzzzzzzzzzzz」
耕一「寝言?」
楓 「た、多分……」
220名無しさんだよもん:04/07/27 08:15 ID:xnTt0gJq
お酒を飲むと、反転する初音たんですか……
221名無しさんだよもん:04/07/28 00:22 ID:y8e1Y5Ei
最近、SSが投下されないのは、夏コミが近いからか?
222347改め『如風』 :04/07/29 00:09 ID:03FNINNM
>>221

ご名答……。
ごめんさい。コミケ終わるまで、ちと無理かも_| ̄|○
223コテとトリップ:04/07/29 01:03 ID:YFlxy6iK
素朴な疑問なんだが、読んでる方っていらっしゃるのでしょうか?
224名無しさんだよもん:04/07/29 01:03 ID:rbbYdHvN
いますよ。
225コテとトリップ:04/07/29 01:05 ID:YFlxy6iK
そうか、いたんだ。邪魔したね、すまんかった
226名無しさんだよもん:04/07/29 01:32 ID:R5gr9w6x
しょぼ
227名無しさんだよもん:04/07/29 01:59 ID:CB92lbO4
此処にもいますよ ノ
228名無しさんだよもん:04/07/29 16:09 ID:gk5OuJin
あら、前の奴で終わったんだじゃなかったのね。
229名無しさんだよもん:04/07/30 01:30 ID:UqwhfWrZ
ageられてしまった……
230名無しさんだよもん:04/07/31 01:05 ID:w1N25NFZ
メンテのついでに、ネタでも振ってみる。

逆四姉妹の食事事情

初音 太るのを気にして好きな物が食べられない。
楓   初音とは逆に、食べないとすぐに胸から痩せてしまう。
    最近、ストレスにより異が痛くて食傷気味。
梓   良くて食べ、良く運動する。四姉妹中、一番量が多い。
千鶴 体重を気にして食べない………つもりが、ふと気が付くと手にチョコやアイスがw
231名無しさんだよもん:04/07/31 21:47 ID:uj7H57+C
飯作るのは楓と梓の役なんだっけ?
232名無しさんだよもん:04/08/01 09:25 ID:1/aP9aEw
>>231
オリジナルだと梓と初音なのだが
コッチの初音さんはお仕事に追われ
千鶴たんに作らせると冥界を彷徨うハメになるので
楓ちんが作らざるをえない罠
セーラ服にエプロン姿で黙々とフライパンを振るう楓ちん……(;´Д`)ハァハァ

千鶴「今日のお味噌汁、ちょっと味噌が薄い〜」
楓 「気に入らないなら、飲まなくてもいいわよ」
233名無しさんだよもん:04/08/02 03:03 ID:6VI2Ywax
楓ちんって、料理が下手そうには見えないけどね………。
いろいろと、こだわりがありそう。
234名無しさんだよもん:04/08/02 21:38 ID:mGCTKd4b
むしろ探究心豊かで珍妙な味を開発しそうな気がする。
味噌汁にコンソメとか…
235名無しさんだよもん:04/08/02 22:13 ID:MFZ66nxD
コンソメ=出汁
236名無しさんだよもん:04/08/02 22:59 ID:LEFl5Tn0
フォン・ド・ボーで味噌汁を……とか?
237名無しさんだよもん:04/08/03 08:32 ID:Rv4pFXKq
ニョクマムで味噌汁
238名無しさんだよもん:04/08/03 16:52 ID:SycUOkZa
しょっつるでポタージュスープ
239名無しさんだよもん:04/08/04 03:58 ID:EkZI0iqR
味噌でカレー
240名無しさんだよもん:04/08/04 14:39 ID:PDKIzACy
>>239
それはそれであったような気がする。
241名無しさんだよもん:04/08/06 01:31 ID:87eYUbLG
不味くはないが、へんな味と……
242名無しさんだよもん:04/08/07 06:19 ID:+OZTGdld
めんてしとくかな
243名無しさんだよもん:04/08/08 00:10 ID:E9c4zyjR
梓 「楓姉、味噌汁に何をいれた?」
楓 「わかめと味噌」
梓 「どんな味噌?」
楓 「夏だから、ちょっと辛めの味噌を」
梓 「………コチュジャンか」
千鶴「道理で変な味だと思った」
楓 「変わった味がして、面白いと思うけど……」
千鶴「美味しくな〜い。初音お姉ちゃんも何か言ってよ!」
初音「そうねぇ………。どうせコチュジャンを使うなら、具は豆腐にしたほうがいいと思うわ」
千鶴「そうじゃ、なくて〜っ!」
244名無しさんだよもん:04/08/08 01:01 ID:yozGzJRC
なんかおいしいキャラになってきてるな楓姉さんw
245名無しさんだよもん:04/08/09 08:17 ID:irBsUYbS
姉二人がボケ役で、下二人がツッコミ役ですか

コッチの千鶴たんで、ハキハキして楽しそうだなぁ
246名無しさんだよもん:04/08/09 19:33 ID:W+hLmQhq
甘詰留太の「年上ノ彼女」の揚羽が千鶴ちゃんってかんじか?
247名無しさんだよもん:04/08/10 00:10 ID:GRFXy0ZP
>>246
その例え、判りづらいw
248名無しさんだよもん:04/08/12 00:45 ID:weOkqcN8
もうちょい待ってね(´ー`)y-~~
249名無しさんだよもん:04/08/12 19:07 ID:siVzn4AB
ウェーイ
250347改め『如風』 :04/08/13 01:32 ID:r1bp7b05
コミケが終わり次第、一気に書き上げる予定……
251名無しさんだよもん:04/08/13 16:47 ID:XcjJUsy8
ガンガレ
252名無しさんだよもん:04/08/14 00:14 ID:t+xHwrPn
今日辺り、圧縮が来そうな予感
253名無しさんだよもん:04/08/14 01:49 ID:ueLg8pDo
800→700になったらしい
同じ鯖のネギ板がここより少し多いがまだ圧縮が来ていない
254名無しさんだよもん:04/08/15 03:03 ID:FgN0iKtH
めんて
255名無しさんだよもん:04/08/16 01:49 ID:PK+cBrvH
手動メンテナンス
256名無しさんだよもん:04/08/18 00:05 ID:Ws7RAMuB
最近、千鶴ちゃんと、女神様のスクルドがダブって見えるのは漏れだけだろうか
257名無しさんだよもん:04/08/18 04:04 ID:wqv9f1vn
>>256
安心しろ、俺もだ。容姿といい性格といい似てきた気がする。悪意無き破壊活動やら
珍妙なモノを作るところまで似ている。
258名無しさんだよもん:04/08/19 00:46 ID:Xgd7396n
最後にお仕置きされるところもな
259名無しさんだよもん:04/08/19 21:20 ID:TKfH/w2Q
ぶっちゃけ末っ子の方が萌えるような気がせんでもない。
260名無しさんだよもん:04/08/20 01:06 ID:Tp/7JxFA
一番性格が変わるしなぁ
261347改め『如風』 :04/08/20 08:26 ID:Tp/7JxFA
>>204からの続き

「タクシー、拾ってきますね」
 楓ちゃんが、国道に向けてパタパタと走っていく。
 田舎のバスの停留所。
 小さな小屋のような待合室。
 俺は時刻表にもう一度目を向けた。
 次のバスまで、約1時間。
 さすが田舎と言うべきか。
「ごめんなさい。耕ちゃん」
 ぽつりと初音さんは呟いた。
「別に、初音さんのせいじゃないよ」
 帽子の鍔が、少し上を向いた。
「都会みたいに、10分に1本走っているわけじゃないからね」
「いえ、そういう意味じゃなくて」
 麦藁帽子が左右に揺れた。
「わたしが、今まで耕ちゃんにしてきたこと………」
 わたしがしてきたこと………か。
 俺の唇を奪った事。
 俺の童貞を奪った事。
 俺を殺そうとした事。
「初音さん。もう、その話はよそうよ。済んだ事だし」
 その言葉に、再びフルフルと帽子が揺れた。
「耕ちゃん。わたしの中に、もう一人の『わたし』がいたとしたら……どうする?」
「もう一人の、わたし?」
 咄嗟に俺は、初音さんの言葉を反芻した。
「そう、もう一人の、わたし」
「それって、多重人格とか?」
「わたしも、詳しくは判らない…………」
262347改め『如風』 :04/08/20 08:26 ID:Tp/7JxFA
 初音さんは麦藁帽子を外し、膝の上にそっと置いた。
「わたし、ずっと自分の性格が嫌いだった」
「性格が嫌い?」
「耕ちゃんは、わたしの事、どんなふうに思っている?」
 どんなふうに………か。
「強いて言えば、明るくて、優しくて、妹思いで、責任感がある人ってところかな」
 俺は素直に思ったことを口にした。
「どうして?」
「へ?」
 俺は思わず面食らった。
「そう思った理由?」
「うん」
「そんなふうに見えるから……かな」
「それはわたしが、そう見えるように生きてきたからよ」
 悲しげに初音さんは呟いた。
「長女としてのわたし。会長としてのわたし。淑女としてのわたし。全部、本当の、
わたしじゃない。何時の頃からか思い出せないけど、わたしは、わたしでない
『わたし』を演技してきた」
 蜻蛉が目の前をスーっと泳ぐように通り過ぎた。
 俺はそれを追うこともせず、ベンチに座り、初音さんの言葉に耳を傾けた。
「終わりのない、お芝居。辛くても止める事が出来なかった。人に嫌われるのが、
人を失望させるのが怖くて。でも、それは、もう一人の『わたし』を生みだした」
「その、もう一人の『わたし』って、どういう性格なの?」
「…………わがままな『わたし』。独占欲が強くて、陰湿で、淫らで、攻撃的で、
自分の欲望に正直な『わたし』。ずっと心の奥底に隠し続けてきた、わたしの負の部分」
「それが、もう一人の初音さん」
 俺の言葉に初音さんはコクリと頷いた。
263347改め『如風』 :04/08/20 08:28 ID:Tp/7JxFA
「ずっと、閉じこめてきた………でも……………」
 栗色の髪をした頭が、俺の肩に垂れかかる。
「わたし、もう駄目。自分で、自分を抑制する事ができない。何をしでかすか判らない…………」
 掠れた、悲痛な声。
「耕ちゃん。わたし、会長辞める。これ以上、人に迷惑かけたくないから」
 両頬にそえられた掌の隙間から、涙がこぼれ落ちた。
「わたし、耕ちゃんの事好きよ。大好き。でも、耕ちゃんには、他に好きな人が
いるんだよね」
 俺は言葉に詰まった。
 一昨日の夜。確かに俺は初音さんに『好きな人がいる』と言った。でもそれは……………。
「俺が一番好きな人は、初音さんだよ」
 肩を抱き寄せ、耳元で囁く。
 しかし、俺がずっと想いを寄せていた愛しい人は、告白を拒否するかのように、
頭を左右に振った。
「いいよ。耕ちゃん、無理しなくても。本当に好きな人は、わたしじゃないんでしょ」
 指で涙を拭いつつ、初音さんは俺に精一杯の笑顔を向けた。
「耕ちゃん。わたし、本命でなくてもいい。2号さんでも浮気相手でもいいから、
耕ちゃんの事好きでいいかな…………。決して、お邪魔しないから。耕ちゃんの事、
好きでいてもいいかな…………」
 救いを乞うように、初音さんは俺の瞳を覗き込んだ。
 …………そんな目で、俺を見ないでよ。初音さん…………。
 俺に出来る事は、無言で首を縦に振ることだけだった。

(続く)
264347改め『如風』 :04/08/20 22:57 ID:Tp/7JxFA
>>263の続き

「外食なんて、久しぶりだね。楓姉」
「たまには、こういうのもいいでしょ」
 丸いテーブルに、いくつもの大きなお皿。
 東坡肉。
 青椒牛肉 。
 糖醋鯉魚。
 酢豚。
 棒棒鶏。
 水餃子。
 湯気と美味しそうな匂いが辺りの空気を支配する。
 胡弓の緩やかな音が、赤色に統一された部屋に良く似合っていた。
「好吃(ハオチー)、很好吃(ヘンハオチー)」
 千鶴ちゃんは、アレもコレもと忙しく箸を動かす。
「ねえ、千鶴ちゃん。ハオチーってどういう意味?」
「中国語で美味しいという意味だよ、耕一お兄ちゃん」
「良く知っているね」
「台湾に鶴来屋の支店が出来てね。足立のおじさんと一緒に行ってきたの」
「その時に覚えたんだ」
「うん。台湾はねぇ、とても食べ物が安くて美味しいんだよ、お兄ちゃん」
「……………そうね。千鶴、食い過ぎで倒れたもんね」
 梓さが、さらりと毒舌を吐く。
「え?」
 目をパチクリとさせる千鶴ちゃん。
「梓お姉ちゃん。どうして、その事知ってんのよ…………」
「そりゃぁ、鶴来屋にバイトに行けば、千鶴の武勇伝の一つや二つ、
いくらでも耳に入るわよ」
「…………武勇伝?」
265347改め『如風』 :04/08/20 22:58 ID:Tp/7JxFA
 俺はレンゲから口を離し、梓に問いかけた。
「耕一、聞きたい?」
「あ、梓お姉ちゃん、変なこと言わないでよ。せっかくの料理が美味しく
なくなっちゃうじゃないっ!」
 それを聞いた初音さんと楓ちゃんが、くすくすと笑い出した。
 1時間後。
 全てのお皿を綺麗に平らげ、食後のジャスミン茶をすする。
 初音さんは、皆が落ち着いたのを確認すると、口を開いた。
「あのね、今日は、みんなに相談したいことがあるの」
 その声に、思い思いの視線が交錯する。
 梓は不安なそうな目で、俺を見た。
 まあ、コイツは日吉さんの件といい、色々と思い当たる節があるだろうからな。
もっとも、今日の本題は別の件なのだが。
「初音お姉ちゃん、相談って何?」
 千鶴ちゃんが、話の続きを促す。
 初音さんはゆっくり一呼吸置いた後、話始めた。
「わたし、鶴来屋の会長を、辞めようと思うの」
 その声に、シンとテーブルが静まりかえる。
「どうして、辞めちゃうの?」
 おずおずと千鶴ちゃんが問いかけた。
「叔父様が亡くなってから、今まで頑張ってきたけど、もう………心身ともに限界なの。
胃が毎日のように痛くて、夜もも睡眠薬がないと眠れないし。それに、このまま続けると、
確実に迷惑をかける事になるから」
 とつとつと、初音さんは語り続けた。
「辞めると言っても、鶴来屋の株は半分以上、ウチが取得しているから、将来、
この中の誰かが鶴来屋を継ぐことも出来ると思う。幸い当座の生活費は十分にあるし、
わたしも体が癒えたら、別の場所で働くつもりよ」
266347改め『如風』 :04/08/20 22:59 ID:Tp/7JxFA
 話を聞く四人は、思い思いの表情で耳を傾けた。
「…………ただね。この事を、わたしの一存で決めるのは、どうかと思って、
みんなの意見を聞きたいの」
「あたしは、賛成だよ」
 初音さんの話が終わるや、間髪入れず梓が声を上げた。
「ここ最近、初音姉が酷く疲れていたのは目に見えていたし。倒れるくらいなら、
辞めた方が良いと思う」
 梓はたんたんと、簡潔に自分の意見を述べた。
「私も賛成よ」
 次に発言したのは、楓ちゃんだった。
「仕事とは、あくまでも生活をしていく為に、必要なお金を稼ぐ行為。その為に、
体を壊してしまうなんて、本末転倒だわ。仕事も大事だけど、それ以上に、
個人の健康のほうが大事よ」
 まるで、今初めて聞いたような口調で、楓ちゃんは自分の考えを主張した。
「耕一さんは、どう思っています?」
 まるでシナリオがあるように、楓ちゃんは俺に話を振った。
「俺は、初音さんが好きに決めればいいと思う。鶴来屋も大事だけど、それ以上に、
俺は初音さんの事が心配だから。睡眠薬を飲んでいるなんて、初めて聞いたし」
 自分の思った事を俺は素直に口にした。
「みんなの幸せの為に、誰かが犠牲になるなんて、あってはならないと思う。むしろ、
困っている事があれば、みんなで助け合えばいいことだし」
 梓は俺の意見に首を縦に振った。
 楓ちゃんも、目で『OK』とサインを送ってきた。
 後は千鶴ちゃんだけ。何とかなりそうだと俺は思った。
267347改め『如風』 :04/08/20 23:00 ID:Tp/7JxFA
 バンッ!!
 突然、穏和な雰囲気を打ち破る、テーブルを叩く音。
 見ると、千鶴ちゃんが血相を変えて、椅子から立ち上がっていた。
「私は、反対よ」
 静まり変える空間に、重い意見がのし掛かる。
「鶴来屋は、お爺ちゃんが、お父さんが、そして叔父ちゃんが必死で築き上げて来た
成果でしょ。それをみすみす他人の手に委ねるの?」
 弾劾の視線が、容赦なく初音さんに突き刺さる。
「千鶴。別に、鶴来屋を売り渡すわけじゃないのよ」
 慌ててフォローを入れる楓ちゃんに、焦りの色が見えた。
 どうやら、千鶴ちゃんがここまで強硬な態度に出ることを、予想していなかったらしい。
「一時的とはいえ、手放すことには違いないじゃないっ!」
 千鶴ちゃんの視線と非難に耐えきれず、目を伏せる初音さん。
「千鶴。初音姉さんは、もう限界なのよ。それは、あなたにも知っていることでしょ」
「もう少し、落ち着きなよ千鶴。まだ、決まったことじゃないんだし」
 二人の姉の言葉にも、四女の憤りは収まりそうになかった。
「……………裏切り者」
 深く、低く、重い声。
 場の空気が、凍り付く。
「初音お姉ちゃんは、一族の裏切り者よっ!!」
 ダンッ!
「千鶴っ!」
 ついに、楓ちゃんが耐えきれず、机を叩きつけながら立ち上がった。
268347改め『如風』 :04/08/20 23:02 ID:Tp/7JxFA
 ガタタッ!
 椅子を跳ねのけると、千鶴ちゃんはその場から飛び出した。
 室内から店外へ、あっという間に姿が見えなくなる。
「あのバカッ! 連れ戻して来る」
 梓も慌てて千鶴の後を追い、店から駆けだしていった。
 店内の他の客達も、何事かとコチラを見つめていた。
「…………裏切り者…………」
 呪詛の声。
 俺は慌てて、声のする方を見やった。
「………一族の、裏切り者…………」
 まるで呪いをかけられたように、初音さんは真っ青な顔で、同じ言葉を繰り返し呟いた。

(続く)


かなーり、投下が遅くなってしまいました(´ー`)y-~~
続きは、間を開けずに投下する…………つもり。
269名無しさんだよもん:04/08/21 00:07 ID:JcHiDlZV
お疲れさま。
無理に気負わず、マイペースでマターリどうぞ。
こちらも、マターリ待ってます( ・∀・)つ旦~~
270名無しさんだよもん:04/08/21 22:47 ID:tVCPLx86
初音が長女なら、
鬼vs蜘蛛の初音対決が見られたのにな。
271名無しさんだよもん:04/08/22 00:44 ID:WBeLTlNa
初音姉様には違いないが
272名無しさんだよもん:04/08/22 07:21 ID:Olhv5sO9
初音姉様たちのボケ合い(ツッコミ不在)とか?
273名無しさんだよもん:04/08/23 08:29 ID:bxUjJ4QN
千鶴たん(・∀・)オハヨ
274名無しさんだよもん:04/08/24 01:15 ID:FPF9gLDt
そういえば、◆kd.2f.1cKc氏は元気なのだろうか………
一応。
276名無しさんだよもん:04/08/25 01:02 ID:YT+yuRo5

  ☆ チン
                          
        ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・)<おたうじくの続きまだー? 
             \_/⊂ ⊂_)_ \_______
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
        |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
277名無しさんだよもん:04/08/25 20:58 ID:MoOePcGJ
111-112 142
278名無しさんだよもん:04/08/26 02:44 ID:QKE6JWs+
こんだけ千鶴ちゃんが強硬路線に転じたのは賢治や両親の犠牲が
頭にあるからだろうけど、そこまでして守る価値が鶴来屋にあったのかな?
まぁ原作の千鶴の意固地な一面が出てきてるみたいだけど。
279名無しさんだよもん:04/08/27 07:48 ID:rtC8od5t
オリジナルの千鶴も個人より全体を重んじていたからねぇ
280名無しさんだよもん:04/08/29 22:43 ID:ncswMBGy
つー事は千鶴たんも鬼化するのか?
281名無しさんだよもん:04/08/30 05:50 ID:bQP9S/gy
既に鬼化が始まってると見るのが正しいかと。
282名無しさんだよもん:04/09/01 08:32 ID:+rcHT7TW
初音さんは鬼化するのかなぁ?
283名無しさんだよもん:04/09/03 02:52 ID:GG4bWK0Y
ここって、どれくらいの人数が見ているんだ?
284名無しさんだよもん:04/09/05 00:59 ID:Kng3dbSt
最近はチト、ネタ切れ気味。
285おたうじく 11−1/9 ◆kd.2f.1cKc :04/09/05 05:29 ID:ZuB4bt96
「耕一さん!?」
 気がついたら、俺は楓ちゃんの一見華奢な身体を、ぎゅっと抱き
しめていた。
 当然、豊満な胸が押し付けられる。ぐにゅ、と柔らかい感覚が俺
の胸に押し付けられる。
「あの、耕一さん……?」
「楓ちゃん、俺……」
「え?」
 楓ちゃんの身体が、びく、と反応した。
「身体が熱い……我慢できないんだ……楓ちゃんを……」
「!? 耕一さん、まさか……!?」
 楓ちゃんが驚いたような声を上げる。
「そうかもしれないけど……ただ、その、楓ちゃんが欲しい。楓ち
ゃんじゃないとだめなんだ」
「…………」
 言ってしまってから、急に理性がよみがえってきて、顔から火が
出そうなほど気恥ずかしくなる。
「ええと……」
 当然、困惑したような様子の楓ちゃん。けれど、幾分もたたない
うちに、
「いいですよ……それで耕一さんが満たされるのなら」
 と、恥ずかしげに囁いた。
「か、楓ちゃん……」
「あ、ま、待ってください、流石に、こんなところ……じゃ」
「う」
 楓ちゃんに思ったより強い力で押し返され、俺ははっと我に返っ
た。屋外、それも辺りはゴツゴツとした岩場だ。
286おたうじく 11−2/9 ◆kd.2f.1cKc :04/09/05 05:30 ID:ZuB4bt96
 そういう趣味のある奴ならともかく、普通の女の子だったら引い
てしまうだろう。
「ご、ごめん……そ、その……」
「耕一さん」
 言いよどむ俺に対して、楓ちゃんはまっすぐに視線を向けて、見
つめてくる。少し、気恥ずかしい。
「帰り……ましょう」
「そう……だね」
287おたうじく 11−3/9 ◆kd.2f.1cKc :04/09/05 05:31 ID:ZuB4bt96

 柏木家の玄関をくぐり……1階の奥……俺が寝泊りしている和室
へと向かう。楓ちゃんも、俺に寄りそうように着いてきた。衣服が
避け、全裸の状態なので少し恥ずかしい。
「っとと……下着……とりあえず」
 俺は部屋の中に入り、着替えの荷物からトランクスを取り出そう
と、手を突っ込もうとする。
「あの、耕一さん……」
「えっ? 楓ちゃん?」
 俺が振り返ると、楓ちゃんは部屋の入り口に立っていた。背後の
障子戸は閉められていたが、それを透かして入り込んでくる月の光
が、楓ちゃんの小柄なシルエットを浮き上がらせる。
「抱いて……下さるんですよね?」
 そう言いながら、楓ちゃんはする、とブラウスを脱いだ。確かに
華奢だが、服の上から見るより、意外と肉付きのいい身体と、フロ
ントホックの、シンプルなブラに包まれた、小柄な身体つきには似
合わないほどの豊満な乳房が露わになる。
 ゴクリ、と俺の喉が鳴ったかと思ったとたん、楓ちゃんはそのブ
ラのホックも外してしまう。ふるん、と大きな乳房が揺れて、圧迫
から解放された。
「楓ちゃん……」
 俺は頭の中では、『本当にいいの?』とか、『大丈夫?』とか、
楓ちゃんのことを気遣う言葉が現れていたのに、実際に口を突いて
出た言葉は、それとは正反対のものだった。
「おいで、こっちに」
 あぐらをかいて座る。楓ちゃんはこくん、と頷くと、スカートも
脱いでしまってから、俺に近づいてくる。
288おたうじく 11−4/9 ◆kd.2f.1cKc :04/09/05 05:31 ID:ZuB4bt96
 俺は仕種で、膝に座って、と示したが、楓ちゃんは俺の思惑とは
違い、向き合うようにして俺の膝に腰をおろした。
 膝に下着越しに女性器の感覚が、間近に楓ちゃんの顔が迫ってく
る。ドキドキと鼓動が高まってくる。
「ん……」
「ちゅ……」
 軽く抱きしめて、唇を重ねた。楓ちゃんの程よく薄くて柔らかい
唇の感覚が、伝わってくる。
「ぷは……楓ちゃん」
「は…………んっ、あ……」
 豊満な乳房に優しく手をかけて、じわりと力をかけて揉む。
「ん……耕一さん……」
「あ……痛かった?」
 ふるふる、と楓ちゃんは首を横に振った。
「あの、大丈夫、です」
「じゃあ、これは?」
 きゅううーっ、とその乳房の乳首を強めに摘まむ。
「ひゃう! はぁ……あぁ…………」
 楓ちゃんは身体を跳ねさせて、顔を真っ赤にする。
「い、痛かった?」
 俺は慌てて、楓ちゃんの肩をつかんで顔を覗き込む。
「は、はい……あ、でも、気持ちよかったです……」
 真っ赤な顔で楓ちゃんはそう言うと、今度は楓ちゃんのほうから
口付けて来た。
「ちゅ……ん……」
 再度唇が離れる。
 俺は楓ちゃんの身体をそっと抱きかかえると、布団の上にそっと
横たわらせた。
289おたうじく 11−5/9 ◆kd.2f.1cKc :04/09/05 05:32 ID:ZuB4bt96
 そして、すっ、とショーツに手をかける。
「あ、耕一さん」
 楓ちゃんは小さく声を上げると、恥ずかしそうな声で俺のほうを
見てくる。
「楓ちゃん、もう濡れちゃってるね」
 じっとりと染みのできた楓ちゃんのショーツを見ながら、我なが
らいやらしい口調で言う。
「楓ちゃん……初めてじゃないの?」
 言ってしまったから、バカな質問をした……と思った。楓ちゃん
がバージンであろうとなかろうと、もう今の俺には関係ないのに。
「はい……その……」
「ごめん、言わなくていいよ、俺が悪かったんだ」
 言いよどむ楓ちゃんに対して、一端手を離し、土下座するように
して謝る。
「あっ、き、気にしないでください……あ、あの、私、今は、耕一
さんのことしか見えない……です」
「ありがとう、嬉しいよ」
 そう言って顔を上げる。
 一呼吸おいてから、ショーツ越しにその股間を撫でた。
「あっ……」
 ぴくん、と楓ちゃんの身体が反応する。またショーツの染みが広
がったが、その下の恥丘は綺麗な割れ目の形をしていた。
「んっ……んっ……」
 ジクジク、と愛液の湧き出す場所をしばらく弄くった後、改めて
ショーツの腰元に手をかける。
 するり……と、脱がしていく。楓ちゃんは腰を浮かせて、俺が脱
がせやすいように動いてくれた。
「耕一さん…………」
290おたうじく 11−6/9 ◆kd.2f.1cKc :04/09/05 05:32 ID:ZuB4bt96
「ああ……楓ちゃん、綺麗だよ……」
 身長こそ低いが、意外にくびれた腰、陶磁器のように白く、かと
いって冷たさを感じさせない肌の色。まるでつくりものの美を見て
いるようだった。
 けれども、楓ちゃんはここにいる。作り物なんかじゃなく、生き
てここにいるんだ。
 ぎゅっ、と抱きしめた。互いの肌が、直に触れ合う。
「耕一さん……」
 楓ちゃんも抱きつき返してきた。
 こんな可愛い娘なら、抱いてみたいって思う奴は当然、いるだろ
う。初めての時の相手にはちょっと妬けるけど……
 俺は楓ちゃんを抱きしめたまま、その背中を優しく撫でた。少し
の間経ってから、楓ちゃんをゆっくりと横に戻す。
「楓ちゃん、ココ……凄い濡れてるね」
「あっ、は、恥ずかしいです……あっ、はぁ……んっ……」
 指を浅く入れて、楓ちゃんの割れ目を開く。開かれると少しヒク
ヒクした。鮮やかなピンク色で、ひくつくのが可愛らしく感じる。
そしてとろとろと愛液があふれてくる。
 ひくつく花びらを指でこすると、楓ちゃんは鳴き声を上げて身を
捩った。
「楓ちゃん……俺もう……我慢できない」
「はい……耕一さん、どうぞ……きて、ください」
 俺が指を離し、そう言うと、楓ちゃんは俺を迎えるように、両腕
を広げた。
 楓ちゃんの無防備な割れ目に、あてがい、
「んぅっ、ああっ……」
 ぐちゅり、挿入していく。
「ふぅあ……ああっ……っ」
291おたうじく 11−7/9 ◆kd.2f.1cKc :04/09/05 05:40 ID:ZuB4bt96
 楓ちゃんは甘い悲鳴を上げる。
 俺は思わず、ぐっぐっ、と楓ちゃんの奥まで挿入してしまう。
「きつい……それに、とても熱いよ」
 楓ちゃんはふるふる……と震えている。
「痛い?」
 と、俺は楓ちゃんのきゅっ、とした表情に、そう訊いた。初めて
ではないが、かといって、それほど経験があるわけでもないようだ
った。
「はい、少し……でも……それ以上に気持ち良くて……」
 楓ちゃんははぁはぁ、と熱っぽい息をしながら、そう答え、俺を
見つめてくる。
 そんな楓ちゃんの唇に、また、口付けする。
 唇を離すと、俺はぐちゅ、ぐちゅ……と、ストロークを開始した。
「ふぁぁ……耕一さぁん……気持ち……いぃぃ……」
 楓ちゃんが、普段のイメージとはかけ離れて、上半身を捩って、
乱れる──そんな姿さえ、いとおしく見えた。
「楓ちゃん……俺も楓ちゃんのナカ、気持ちいいよ……」
「ん……ふぁ……ありが……と……ぅ……ございます……」
 こんなことで御礼を言われるのも変な気がしたが、身体はまっす
ぐに楓ちゃんを求めていく。
 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ…………
「くぅぅ……楓ちゃん……あぁ……好きだ、楓ちゃん、好きだ……
よ」
 もう、我慢することなんてできなかった。記憶の混乱でも、パラ
レルワールドでも、かまわない、目の前に居る楓ちゃんが、俺の身
を案じてくれた少女が、いとおしい、それだけだった。
「は、はい……耕一さん……私も……です、耕一さん、好きで……
すっ」
292おたうじく 11−8/9 ◆kd.2f.1cKc :04/09/05 05:41 ID:ZuB4bt96
 俺は楓ちゃんの胸に手を伸ばした。少し強めに揉む。
「んぁあっ、ふぁっ……」
 きゅ、と楓ちゃんの膣が締まる。
「くぅあ、か、楓ちゃん……ご、ごめん……」
 どくっ、どくっ、どくっ……どくっ……
 半ば自爆する形で、俺は楓ちゃんのナカに精液を放ってしまった。
「あ……ん……ぁ……ぁ……っ」
 ソレをきっかけにする感じで、楓ちゃんは背を思い切り反らせて、
ぴく……ぴく……と痙攣する。
「はぁ……はぁ……楓ちゃん、もしかして……イケた?」
「はぁ……はぁ……はぁ……ふぅ……はい……耕一さんと一緒……
でした……」
 妙に穏やかな表情で、楓ちゃんはそう答え、俺を見つめてきた。
俺は、妙に気恥ずかしくて、一瞬、視線を逸らしてしまった。
 俺はずるりと楓ちゃんのナカから引き抜く。
「んぅっ……」
 その瞬間、また声を上げた楓ちゃんの、ぐったりとした身体を、
両手腕でぎゅっ、と抱きしめる。
「楓ちゃん……」
「耕一さん……」
 楓ちゃんも、きゅっ、としっかり抱きつき返してきた。
293おたうじく 11−9/9 ◆kd.2f.1cKc :04/09/05 05:42 ID:ZuB4bt96

 ────ピピ、チチチ……
 障子戸越しに、鳥のさえずりと、晩夏の早くから強い日差しが差
し込んでくる。
 俺は思わず、布団をかぶりなおそうとして、気がついた。
 俺の身体は、ほとんど全裸の状態だった。そして、昨晩の出来事
を思い出す。
「楓ちゃん、は……!?」
 まさか……俺の脳裏をよぎる嫌な予感。だが、それは部屋の外か
ら響いてきた、声にかき消された。

「おはよー……って、なんだ、今日の朝メシは。ずいぶん気合入っ
てないか!?」
「あ、梓お姉ちゃん。これ? うん、なんだか、楓お姉ちゃんが朝
早くから準備していたみたい」
「楓姉が……ふーん……そういうことになっちまったのね」
「梓お姉ちゃん、顔がセクハラ親父みたいだよ」
「な、なんだとぅ────!?」

 別な意味で、昨日の出来事が別世界のように思えた。
 そう、俺が布団の中で苦笑していると、やがて障子戸が開いて、
小柄な人影が入ってくるのがわかった。
 そのひとは、初音さんとは違い、たどたどしく俺に声をかけてき
た。

「朝です……耕一さん……」
294名無しさんだよもん:04/09/05 05:49 ID:QWfTLHjW
朝一キターーーーーー(゜∀゜)ーーーーーーーーーー!
295ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/09/05 05:49 ID:ZuB4bt96
しかしいつもこぉ、尻切れトンボ感が否めないな、俺_| ̄|○

というわけで楓編フィニッシュでした。

しかし梓&千鶴ちゃんコンビは書く方としては書いていて楽しい。
読み手はひょっとしたら「ロクなことすんなコノヤロー」とか思っているかもしれませんが。
梓の方をよりガキっぽく書いてるつもりなんですが、ちょっと伝えるには出番が少なすぎたかな?

次は誰編を書きましょうか? もしリクエストありましたらー
296347改め『如風』 :04/09/07 00:24 ID:UKOJbIPV
◆kd.2f.1cKc氏 乙彼(´ー`)y-~~

 楓ちゃんの処女喪失(近親相姦)シーン、または、それを耕一に語る場面は無しですか?
 個人的には、それを禿しく期待していたのですが(;´Д`)ハァハァ

>次は誰編を書きましょうか? もしリクエストありましたらー

 千鶴たんの、ふた○○編希望ヽ(´ー`)ノ
297名無しさんだよもん:04/09/08 01:19 ID:Rw2l23zd
四女千鶴ふたまた編ですか。

言い寄ってくるクラスメイトの男子をのらりくらりとかわしながら耕一にアピールする千鶴。
ある日、いつものようにその男子をからかっているところを耕一に見られる。
夕飯でその事を話題に出す耕一。必死に否定する千鶴たん。からかう姉三人。
その夜、意を決した千鶴たんは、耕一の寝室へと忍び込む・・・
298ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/09/08 07:51 ID:Qrr9r0XN
…………それ面白そうだな。


しかし最近、フロントホックフェチであることを自覚した漏れ。
皆さんはフロントホック、嫌いですか?
299名無しさんだよもん:04/09/08 11:05 ID:B/ijApPk
外しやすくって好き。
慣れると片手で外せるしね。
しかもつけたままでもあんま邪魔にならないので、着衣シチュには必須かも。
300名無しさんだよもん:04/09/08 19:15 ID:kFDuyDB+
>>297
>四女千鶴ふたまた編ですか。

『ふたまた』ではなく『ふたなり』だと思われ……
301名無しさんだよもん:04/09/08 20:19 ID:TY/8lBcq
>>300
野暮だと思う。
302名無しさんだよもん:04/09/08 22:49 ID:N26EHDnQ
思いっきり背伸びして勝負下着にフロントホックブラをチョイスする千鶴たんハァハァ
303ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/09/09 00:19 ID:Yk1QXMAv
ロリっ子こそフロントホックブラ標準装備の漏れ……_| ̄|●

 巨乳娘で使うのはむしろ今回がイレギュラーだった……と思う。
304名無しさんだよもん:04/09/09 11:53 ID:e+l1zMht
>>302

確かに前スレで、そんなような事が書いてあった記憶があるねぇ
305304:04/09/09 20:46 ID:ZyL8z5xG
間違えた_| ̄|○

>>300
確かに前スレで、そんなような事が書いてあった記憶があるねぇ
306304:04/09/09 20:49 ID:ZyL8z5xG
>>303

ロリっ子こそスポーツブラだと思うなぁ(´・ω・`)
307347改め『如風』 :04/09/11 03:44:00 ID:yii8nZJM
 レヴォと別の原稿が重なってしまいました
 ちょっと、続きを投下するのに時間懸かりそう(´・ω・`)
308名無しさんだよもん:04/09/11 04:47:35 ID:PF+7Nsjj
マターリお持ちしております。
309名無しさんだよもん:04/09/15 00:21:31 ID:0MV/f8cl
そういや、このスレで由美子さん見てないな
310名無しさんだよもん:04/09/15 20:05:12 ID:KkR0jdSB
どうにもシナリオ的に絡みにくいキャラですからな。只の同級生だし。
311 ◆HoshuuRB/U :04/09/17 03:27:46 ID:5a8W/NjY

312名無しさんだよもん:04/09/17 07:36:47 ID:27Zrow7d
 
313名無しさんだよもん:04/09/19 19:26:50 ID:F0XEFfC4
>>309
逆姉妹でも、役どころはかわらんような気がする。
耕一以外に接点ないしなぁ。

あえて接点を作るとしたら………
二人の会話に割り込む千鶴たんとか
千鶴「ねぇねぇ、耕一お兄ちゃん。その人誰? 紹介してよ」
314名無しさんだよもん:04/09/19 20:00:57 ID:8YTsIOxe
響子さんの方は女子高生新聞部員だったっけ?
315名無しさんだよもん:04/09/19 20:17:20 ID:F0XEFfC4
>>314
 特に固定された設定はないんじゃない?

 最初のスレに、柳川が厨房で、初音さんや梓に筆卸されるという(;´Д`)ハァハァ
な設定もあったしw
A.商店街でもぶらぶらしてみる

 自宅で1人でぼうっと過ごすよりはいいと思い、俺は“初音さん”
に言われた通り、戸締りを確認して、出かけることにした。
 駅前商店街に出る。バブルの絶頂期に建てられたリゾート・マン
ションの類に近いため、立地的な条件の割には、意外と大きい。だ
が、旅館街とは離れているので、土産物屋の類が多少ある以外は、
いたって普通の、アーケード付の商店街だった。
 さて……とりあえず時間の潰せそうなものは、と。
 まず目に入ったのはパチンコ店。確かに、時間は潰れるだろうけ
ど、そのかわり、気をつけていないと、財布の中身も食いつぶされ
る。諸刃の剣だ。素人にはお勧めできない。
 なんて相手もいないのに心の中でおどけてみせた後、まだ迷って
いると、青いネオンの看板のゲームセンターを見つけた。
 昔ながらのどこか暗いイメージのそれではなく、メーカー直営系
の、派手で明るい店。アミューズメントショップとか名乗っている
類のそれだ。
 都市圏では見慣れたものだが、まさか隆山のような場所にも進出
していたとは、少し以外だった。
 その前を通り過ぎかけたとき、店の前にポスターが貼ってあった。
『EFZ Bad Moon Edition入荷〜2004冬筐体』
「なんですと?」
 思わず声に出していた。
 このゲーム……人気のあるシリーズなのだが、なぜか俺の地元で
は、導入しなかった。いや、シリーズ2作目までは入っていたんだ
が……
 もちろん、繁華街に出ればいくらでもあるのだが、電車代がかか
る。
 それが今目の前で出会ってしまった。
「むぅ……これは避けて通る道理はあるまいっ」
 無駄にエネルギーを燃やしつつ、俺は大仰な歩き方で店内に入っ
ていった。

 3時間半後。
 結論。
 パチンコ屋の方が安くついたと思われます。俺の馬鹿。ぐすん。

 腹が減っては戦はできぬ、と、ゲーセンを出た後、日本全国おな
じみな、アフロのピエロがマスコットという、よく考えると少し不
気味なファーストフード店で昼食にした。
 財布も頼りなくなったことだし、そろそろ帰ろうか……と思った
けれど、まだ、梓達が帰ってくるまでずいぶん時間があることに気
がついた。
 とは言え、今度はお金のかかる遊びをするわけにも行かないし。
こんなことなら、千鶴さん……いや、“初音さん”に、何か小説で
も借りて置けばよかったかな。
 そう思い、ふと、この商店街に古い割には大きめの本屋があるこ
とを思い出して、そこに向かう。漫画雑誌でも買えば、しばらく時
間を潰せそうだ。
 雑誌コーナーを一瞥する。ありきたりの漫画雑誌に決めてしまっ
て、すぐに決めてしまってもよかったけれど、せっかく来たので、
暇つぶしがてら、いろいろと、何か面白い本が無いかどうか見て回
った。
 …………。
 結局、買って出てきたのは、どういうわけか、18歳未満お断り系
のグラビア雑誌だった。
「なにやってんだかなぁ……」
 今更エロ本の1冊や2冊で恥ずかしがるような年齢ではなかった
が、そのかわり、背徳感を感じつつ恐る恐る手を伸ばしてこそこそ
とレジに持っていくような、スリル感のある初々しい気分にもなれ
ない。とは言え、暇つぶしと称してこう言うものを買ってしまう男
のサガに少し悲哀を感じる。
「帰ろう……」
 少し脱力気味に、俺は商店街を後にした。

 柏木家の前まで、歩いてくる……すると。
「!?」
 なぜか家の前を、門扉の中をうかがうようにして、1人の女の子が
ふらふらとうろついている。
 ショートカットの女の子。見た目は楓ちゃんより少し長身なよう
だが、だいたい同じ年恰好に見える。けど、服装は私服だった。
「どうしたのかな…………って!?」
 何を思ったのか、突然、門扉のすぐ隣の兵を、よじ登ろうとする。
「おいおい」
 俺は、慌てて彼女の背後にかけよった。
「ちょ、何やってんだ!?」
「!? きゃあぁぁっ!?」
 俺が背中を引っ張ろうとすると、女の子はバランスを崩した。そ
のまま、俺ごと重力にの法則に身を投げ出す結果になってしまう。
 どさっ!
「っつつ……って、あーっ、な、なによ、アンタ!?」
 と、先に大声を上げたのは、女の子の方だった。
「それはこっちのセリフだろ、人の家の門をよじ登って何してやが
る!?」
「なによ、アンタには関係ないでしょっ!?」
「あるに決まってんだろ、俺は、ここの家のモンだぞっ!」
 俺は真面目に言ったつもりだったのだが、彼女はふっ、と鼻で笑
った。
「ウソつきなさいよ、こないだ亡くなった叔父さん以外に、この家
に男はいないわよ」
「!? 何で知ってるんだ?」
 なぜか柏木家の事情を知っている彼女に、俺はおじろいて聞き返
した。
「楓先輩から聞いたんですっ」
「楓ちゃんに? ってか、君は誰だ? こんなところで何をしてい
る? 学校は?」
 訳がわからず、俺は疑問に思ったことを、矢継ぎ早に聞いてしま
う。
「そんなこと、アンタみたいな変質者に言う義理は無いっ」
 顔を少し紅潮させて、女の子は言い切った。
 つんけんと敵愾心剥き出しの彼女に対し、俺はやれやれと呆れな
がら、言い返す。
「あのなぁ、確かに俺は、今までこの家に住んでたわけじゃないけ
ど、一応、その叔父って人の息子なんだけど」
「えっ!? ってことはつまり、楓先輩の……」
「従兄弟なんだけど」
 俺は言い切ってから、はぁ、とため息をついた。
「ありゃ……ごめんなさい、そうとは知らなくて……」
 あまり反省した様子ではないが、気まずそうに苦笑している。
「それは別にいいけど、で、楓ちゃんがなに? と、その前に、君、
まだ学校があるんじゃないの?」
「うちの学校は8月1日から、9月15日まで夏休みなのっ!」
 ひょっとしたら聞かれなれているのか、彼女はやれやれといった
感じで少しぶっきらぼうに言う。
「へぇ、珍しい」
 別に彼女の言葉を疑ったわけではないのだが、意外そうに声が出
てしまう。
「本当なんだから。あ、私は相田響子。楓先輩の中学のときの1つ
後輩」
「なるほど、そうだったのか。でも、楓ちゃんはいないぞ」
 俺がそう言うと、彼女は驚いたように口元に手を当てて、目をぱ
ちくりさせた。
「え? だって、楓先輩、3年生は夏休み中は部活も朝連しかやら
ないし、昼間だったらいつきてもいいって言ってたのに」
「…………楓ちゃんたちの学校は、公立だからもう夏休み終わって
るけど」
「え?」
 やれやれ……と、俺が言うと、彼女はようやく気づいたのか、は
っ、として、ぽん、と手を叩いた。
「そう言えば、そうだっけ」
「おいおい……」
「あはは……ごめんなさいっ!」
 彼女は気まずそうに苦笑しながら立ち上がると、俺に向かって頭
を下げた。
「別にいいけどね……」
 俺は2度目の、やれやれといった感じのため息をついた。
「そ、それじゃ、私、出直しますね?」
「ああ……楓ちゃんが帰ってきたら伝えて置くよ」
「あ……はい、すいません、お願いします。……それじゃ」
 気まずそうな態度のまま、彼女はそう言うと、俺がもと来た方へ
と立ち去っていった。
322ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/09/23 04:40:38 ID:RYL34NeN
レス番ミス……_| ̄|○ >>318は3/6ですた。

というか、千鶴ルートのはずなのに千鶴たんどころか、柏木四姉妹の誰も出てこなかった……or2
323名無しさんだよもん:04/09/23 05:10:41 ID:dHBk1aET
乙彼様ヽ(´ー`)ノ
324名無しさんだよもん:04/09/23 18:46:48 ID:1llgU1go
  _、_ ∩
( ,_ノ` )彡 GJ!GJ! お疲れ様でしたー。
   ⊂彡       
325名無しさんだよもん:04/09/26 00:14:17 ID:hcTkxnqP
日本海側の雪深い地域や、冬の厳しい場所は、基本的に夏休みが一週間短く、冬休みが一週間長い。
などという、無粋なツッコミを入れてはいけないでしょうか?w
326ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/09/26 03:06:52 ID:OMYFyrdD
>>325
北海道や東北、新潟エリアではそうだって聞いたけど、
比較的緯度の低い南北陸でもそうなのかな?
327名無しさんだよもん:04/09/26 05:17:34 ID:syn1xip/
ついムラムラして今は反省して申し訳ないと思って
ttp://banaga.axisz.jp/cgi-bin/hakagi/img-box/img20040926051440.jpg
328名無しさんだよもん:04/09/26 12:35:21 ID:7jGI4aIq
GJ!
329名無しさんだよもん:04/09/26 13:29:21 ID:LYG36DXf
>325
この作品内では地理的なものも逆だってことでw
330ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/09/26 14:14:53 ID:oC4jeL5x
>>327
                ∩
                ( ⌒)      ∩_ _グッジョブ !!
               /,. ノ      i .,,E)
              ./ /"      / /"
   _n グッジョブ!!  ./ /_∧   / ノ'
  ( l    ∧_∧ ./ / ゚д゜ )/ / _∧   グッジョブ!!
   \ \ (・∀・ )(       /( ´∀`)      n
     ヽ___ ̄ ̄ ノ ヽ     |  ̄     \    ( E)
       /    /   \   ヽフ    / ヽ ヽ_//
331名無しさんだよもん:04/09/26 17:31:20 ID:+5ynRpL6
たゆんたゆん…
332名無しさんだよもん:04/09/26 18:28:45 ID:z91aQYPJ
ボインボイン
333名無しさんだよもん:04/09/26 20:53:30 ID:UhemmzQP
このスレにイラストなんて、沙悟浄氏以来やねぇ(´ー`)y-~~
334ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/09/26 21:30:30 ID:VpnuIWWC
個人的には楓ちゃんの胸元が(PAM! PAM! PAM!!)
335名無しさんだよもん:04/09/26 22:26:21 ID:7SdH0wxy
梓たんが一番顔が老けてる
336名無しさんだよもん:04/09/26 22:39:58 ID:UhemmzQP
>>335
漏れ的には、生意気だけど可愛い妹という感じで、梓(・∀・)イイ!!と思ったが
337名無しさんだよもん:04/09/28 03:02:24 ID:dieevE1F
絵師がいるということは良い事だ
338名無しさんだよもん:04/09/28 15:29:57 ID:VBkNsmtb
ボインボイン
339名無しさんだよもん:04/09/28 21:19:07 ID:aZa7asfq
>>327の絵を見て初めて『おたうじく』の意味がわかったよ
今までちっとも気が付かなかった……orz
340名無しさんだよもん:04/09/28 22:07:40 ID:FOCloQ6B
>277
341名無しさんだよもん:04/09/30 03:53:53 ID:Eo4y49G8
保守カキコ
342名無しさんだよもん:04/10/01 23:15:57 ID:zrVk5Ivi
そろそろ復活予定(´ー`)y-~~
343名無しさんだよもん:04/10/02 02:58:31 ID:HGb4YJAy
期待sage
344名無しさんだよもん:04/10/03 00:19:44 ID:TlzSiOI5
  ☆ チン
                          
        ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・)<続きはまだー? 
             \_/⊂ ⊂_)_ \_______
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
        |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
345名無しさんだよもん:04/10/04 23:04:35 ID:jg8wR38c
こっちの楓ちんは、スカートよりズボンが似合いそうだ
346名無しさんだよもん:04/10/05 00:03:01 ID:JmEq2YBy
梓は…やっぱりスカートは似合わん
347名無しさんだよもん:04/10/05 00:33:33 ID:4mII9IHv
>>346
スクール水着ならどうだ?
348名無しさんだよもん:04/10/06 00:35:46 ID:i4BEgNna
>>347
そ れ だ !!
349名無しさんだよもん:04/10/07 08:35:12 ID:MRycTLHV
千鶴たんは
『ミニスカート』と『半ズボン』
どちらが良いですか?
350名無しさんだよもん:04/10/07 09:32:28 ID:8cdnC98a
>>349
いやいや、『ワンピース』でしょ
351名無しさんだよもん:04/10/07 21:13:04 ID:hUXdxlMc
バンドエイド。
352名無しさんだよもん:04/10/09 10:50:14 ID:RGxZeL8I
スモッグ
353名無しさんだよもん:04/10/09 16:24:29 ID:iuqlQSea
サンタの袋入りマッパ
354名無しさんだよもん:04/10/10 09:51:43 ID:+FwMPRBQ
服ですらなくなってるなぁ……
355名無しさんだよもん:04/10/10 19:06:09 ID:2qUu3syz
血まみれの白いサマードレス
356名無しさんだよもん:04/10/10 20:46:04 ID:s+gHc32L
セーラー服と機関銃
357名無しさんだよもん:04/10/12 19:12:15 ID:1JNgsL46
割烹着(なんだか解らないシミ付き)
358名無しさんだよもん:04/10/12 21:51:25 ID:R/de9wuz
トマトジュースのふくと金のオノ
359名無しさんだよもん:04/10/14 08:31:39 ID:c/uQWSqz
裸にリボン
360名無しさんだよもん:04/10/14 20:04:33 ID:j8fjBtRb
>>359
ACが-10
361名無しさんだよもん:04/10/14 20:43:40 ID:fsw3bRm+
エレベーター使用可能
362名無しさんだよもん:04/10/14 21:08:04 ID:lkCs+9UA
┌──________________________──┐
│  \..  2CHバニラ  アイスたっぷり、うまさ大満足age!!.  /  │
│  /.                                .  \ .│
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│  /. 希望小売価格<税別>100円 種類別ラクトアイス     ..\ ..│
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└── ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄──┘
363名無しさんだよもん:04/10/16 09:54:59 ID:x2c7fq9a
>>360
今日になって意味が判った……
364名無しさんだよもん:04/10/17 00:15:08 ID:nn4HRzde
AC-10で、クリティカルで首が跳ぶ。
鬼化した、耕一の事か?
365347改め『如風』 :04/10/17 10:59:00 ID:nn4HRzde
>>268の続き

 ガタタッ!
 椅子を跳ねのけると、千鶴ちゃんはその場から飛び出した。
 室内から店外へ、あっという間に姿が見えなくなる。
「あのバカッ! 連れ戻して来る」
 梓も慌てて千鶴の後を追い、店から駆けだしていった。
 店内の他の客達も、何事かとコチラを見つめていた。
「…………裏切り者…………」
 呪詛の声。
 俺は慌てて、声のする方を見やった。
「………一族の、裏切り者…………」
 まるで呪いをかけられたように、初音さんは真っ青な顔で、同じ言葉を繰り返し呟いた。
「耕一さん。姉を頼みます」
 心なしか、顔が青ざめていた。
「私の責任です。私が考え、読みの甘さ、今日こうなったのも、すべて私が原因です」
 声の語尾が僅かに震えていた。
「千鶴は、私が何とかします。ですから、それまでの間。初音姉さんの側にいてあげてください」
「判った。俺は初音さんを連れて、先に家へ帰るよ」
「よろしくお願いします」
 ぺこりと楓ちゃんは頭を下げた。
「楓ちゃんも、無理しないでね」
「耕一さん」
「なんだい?」
「私はただ、みんな仲良く、暮らしたいだけなんです………」
 そう呟くと、楓ちゃんは梓の後を追うように店を出て行った。
 
 
 
 ニュース番組。バラエティ番組。
 コチコチと時を刻む時計。
 家で留守を預かる俺と初音さんは、交互にそれらを見やった。
366347改め『如風』 :04/10/17 10:59:46 ID:nn4HRzde
 特に会話もなく、テレビを視聴する二人。
 もうすぐ、1時間か。
 まだ、誰からも連絡が来ない。
「耕ちゃん。どうそ」
「ありがとう」
 俺は初音さんの煎れてくれたお茶に、口を付けた。
「耕ちゃん、ゴメンね」
「わたしが、弱気なばかりに」
「初音さんは、何も悪くないよ」
 そう、悪い人なんて、誰もいない。
『私はただ、みんな仲良く、暮らしたいだけなんです………』
 楓ちゃんの言葉が脳裏に過ぎる。
 自分には、何が出来るだろう。
 この四姉妹のために、自分は何をすればいいのだろう。
 本当は、俺も今すぐ千鶴ちゃんを捜しに行きたかった。
 しかし、初音さんを、一人にする訳にはいかない。
 正直、今の初音さんは、目を離すと、何をしでかすか判らなかった。
 千鶴ちゃんは、楓ちゃんを避けるだろう。
 梓にも、心を開かないような気がした。
 機嫌を取り直して、帰って来てくれれば、一番良いのだが…………。
 遠くで、玄関の開く音が聞こえた。
「ただいま」
 俺と初音さんが目を合わせる。
 暫くして、居間に顔を見せたのは梓だった。
「千鶴の奴、帰ってきた?」
 留守番組の俺達は、揃って首を横に振った。
「そっか。てっきり、コッチのほうに来たと思ったんだけど」
 ぽりぽりと梓は頭を掻いた。
「アソコで見失ったのは痛かったなぁ」
「見失った?」
 思わず、声をあげた。
367347改め『如風』 :04/10/17 11:00:08 ID:nn4HRzde
「あぁ。途中、裏山の方で見つけたんだ。だけど、アイツ走って逃げてさ」
 梓は首をすくめた。
「途中で大きな地震は起こるし」
「地震?」
 俺と初音さんの声がハモる。
「えっ?! さっき揺れただろう?」
 訪ねるように、初音さんは俺の瞳を覗った。
 無論、俺は首を左右に振った。
「全然気がつかなかった」
「え、そう? 変だな」
 狐にでも摘まれたような顔を、梓は浮かべた。
「今度は、俺が探しに行っても良いかな」
 俺は席を立った。
「あ、あたしも行く」
 初音さんも俺に続き、立ち上がる。
「初音姉も行くの?」
「うん」
 梓は首を傾けた。
「それは、止めたほうが………」
「どうして駄目なの?」
「千鶴は、初音姉を避けているんだよ。もし、見かけても、また逃げるかもしれない。
あたしですら、アイツは逃げたんだから」
「そ、そうかなぁ」
 しょんぼりとした顔を、初音さんは浮かべた。
「初音さんは、もう少し家にいてよ。見つけたらすぐに連絡するからさ」
「………そうする」
 そう呟くと、大人しく席についた。
「じゃ、行ってくるよ」
「耕ちゃん、気をつけてね」
「不審人物と間違えられるなよ」
 俺は軽く手を振ると、居間を後にして、玄関に向かった。
368347改め『如風』 :04/10/17 11:01:19 ID:nn4HRzde
久しぶりに投下(´ー`)y-~~
369名無しさんだよもん:04/10/18 08:33:35 ID:uTvAjIst
370名無しさんだよもん:04/10/19 00:07:47 ID:s+NP7Pwc
カレー。
371ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/10/19 01:35:20 ID:ztdDDlYP
如風氏乙。(◎ー◎)y- 裏山……続きが気になる伏線ですね。
372名無しさんだよもん:04/10/21 00:10:34 ID:AJU3JS8r
乙です〜
373名無しさんだよもん:04/10/22 07:34:40 ID:4kQ5VCrZ
コレは何シナリオになるのだろう
374名無しさんだよもん:04/10/24 11:04:55 ID:AfzjqoL2
千鶴たんシナリオかな?
375名無しさんだよもん:04/10/25 23:07:11 ID:99pAOvBP
>>374
もし、そうなら漏れは嬉しい。
漏れは逆四姉妹の中で、千鶴たんが最萌えだから。
376名無しさんだよもん:04/10/26 02:41:06 ID:UMM21kac
しかし千鶴シナリオだと耕一死亡フラグが容易に立つなぁ。
377葉田信鍵 ◆.T76NLtXTY :04/10/26 21:25:43 ID:iZCXaCmO
  ____ ____  __/_   ー | ヽ
  _|_    |、     /_l_   ̄ ̄| ̄
    人      | ヽ. / | . | 」  ├  |
  /  \    |         |    ⊥!ノ \_/
378名無しさんだよもん:04/10/27 00:39:40 ID:c6kFt52c
>>375
>漏れは逆四姉妹の中で、千鶴たんが最萌えだから。

ならば、俺は初音お姉様に、一票
379347改め『如風』 :04/10/28 00:01:18 ID:FDjkjvxl
じゃぁ漏れは、しっかり者の楓ちんに一票(´ー`)y-~~
380名無しさんだよもん:04/10/28 03:30:32 ID:/cmd/xUX
せっかくだから、俺は出番がない梓に一票するぜ。
381名無しさんだよもん:04/10/29 17:49:09 ID:UHby2hJJ
希望的観測で楓タソにいぴょーう
382名無しさんだよもん:04/10/29 19:38:00 ID:mbdgnf38
負けるか、千鶴たんに一票。
383名無しさんだよもん:04/10/29 23:56:41 ID:vWf93Fq9
胸を揺らしながら走る初音姉さんに1票
 ガラガラガラガラ……
「ただいま」
 玄関の扉を開き、誰もいないはずの屋内に向かって声をかける。返事は無い。
あったら困る。
 玄関を上がり、きょろきょろとあたりを見回しながら1階の奥の部屋に戻る。
「…………」
 障子戸を開けて、部屋の中もぐるりと見回した。
 間違いなく、昨日までと同じ柏木家の室内だった。
 見た目は俺の記憶と変わりない、世界──狂っているのはこの世界か、俺の
記憶なのか……
「はぁ……なんか疲れたな……」
 ぐったりと力が抜ける。少し横になろうか、と一度畳まれた布団を広げた。
 寝そべりつつ、買ってきたグラビアを紙袋から取り出し、適当に広げる。
 しばらく頁を操っていたが、性欲よりも眠気の方が勝ってきて、俺は本を閉
じ、布団に寝転んだ。

 …………
 ガラガラガラガラ
「ただいまー」
 玄関が開け閉めされる音と、それに続く元気のいい声。それを聞いて俺は、
目を覚ました。
 初音ちゃん……じゃない、“千鶴ちゃん”だ。
 ドタドタドタ……と、廊下を走ってくるのが聞こえる。
「とっとっとっ」
 部屋の前で、慌てたような感じで立ち止まるのがわかった。障子に、シルエ
ットが写っている。
「お兄ちゃん、入るよー」
「ああ、う、うん」
 俺は布団の上に、身を起こした。
 ぱんっ、と障子戸が開かれて、黒いつややかな長髪の、小柄な女の子が顔を
出した。にこにこと満面の笑みを浮かべているのが愛らしいが、意外に活発そ
うにも見える。
「お兄ちゃ……えっ」
 両手で勢いよく障子戸を開いた千鶴ちゃんは、途中で目を円くして言葉を詰
まらせた。
「? どうしたんだい?」
 その時俺は、その原因に気づかずに、千鶴ちゃんを見上げながら答えた。
「はっ、あ、うん、なんでもないよ? あはは……」
 千鶴ちゃんは誤魔化すように、苦笑したけど、その顔が妙に真っ赤だった。
「? …………あ!」
 ようやく、それに気づいた。枕元に放り出していた、きわどいコスチューム
を着た女性が、これまたきわどいポーズを取った写真が表紙の雑誌。
「いや……その……千鶴ちゃん、これは……」
「あ、う、うん、解ってる。お姉ちゃんたちには黙ってるから」
 俺が慌ててエロ雑誌を隠しつつ、気まずそうに声をかけると、千鶴ちゃんは
赤い顔で苦笑しながら、そう言った。
 畜生……いっそホントに夢であってくれ……。
「ただ、うん……あのね、耕一お兄ちゃん」
「ん? なんだい?」
 千鶴ちゃんは赤い顔のまま、もじもじとしながら、俺に聞いてきた。
「やっぱり、耕一お兄ちゃんもそういう、す、スタイルのいい女の人の方が好
きなのかなぁ」
「えっ?」
 俺はきょとん、としてしまった。
 目の前でもじもじとしながら、ちらちらと俺のほうをうかがっている千鶴ち
ゃん。
 これはどう答えたものか、俺は困った。俺も男だし、やっぱり出るべきとこ
ろは出て引っ込むべきところは引っ込んでいる女性を見れば、反射的に目を奪
われる。しかし必ずしもそれは必須というわけではないわけで……とは言った
ものの、またそれをどう千鶴ちゃんに伝えたものか悩みどころだ。
 言葉が選びにくい。“初音ちゃん”なら簡単に感情移入できるわけだけど、
目の前にいるこの子は……“初音ちゃん”のようにただ天使のような、どこか
おっとりした少女、とは少し異なり、少しやんちゃそうなイメージもある。そ
れは“千鶴さん”ともまた違った雰囲気で、とても可愛らしくて、うん、これ
はこれで……
「うーん、俺は、千鶴ちゃんみたいな可愛い女の子が好きだな」
「ホント!?」
 目を輝かせる千鶴ちゃん。
「ホントだよ」
「えへへ……嬉しいな」
 千鶴ちゃんは赤い顔のまま、満面の笑みを浮かべる。ああ、やっぱり、この
魅力には抗いがたいです……
「ところで、千鶴ちゃんは何の用事だったの?」
 なんだかどんどんドツボにはまっていくような気がして、俺は少し強引に話
を元に戻した。
「あっ、う、うん……耕一お兄ちゃんと、遊びたいかなーと思って来たんだけ
ど……」
「俺と? ああ……うん、いいよ。別にすることもないしね」
 本当は混乱したままの状態なのだが、だからといって何ができるわけでもな
い。それだったら、何かしていた方が、気がまぎれそうだ。
 それに、この“千鶴ちゃん”も、俺に好意的みたいだし……一緒にいてくれ
たら、やっぱり落ち着くんじゃないかなと思った。
「じゃあ、なにして遊ぶ?」
 好奇心旺盛そうな顔で、俺を覗き込んでくる。
「ううーん、そうだなー……何か遊べそうなもの、ある?」
 逆に、俺が千鶴ちゃんに聞き返した。
「うーん……プレステ2、はこの前梓お姉ちゃんが暴れて壊しちゃったし」
 ……余計なことせんな、あいつは。
「トランプぐらいなら用意できるけど……」
 千鶴ちゃんはしばらく、口元に指を当てて考え込んでいたが、やがて決まり
が悪そうに苦笑して言う。
「あ、じゃあ、それにしようか」
 俺も苦笑して、それを選ぶことにした。
「あ、うん、じゃあ、今取ってくるから待っててね」
 千鶴ちゃんはにこっ、とした笑みの戻ると、ぱたぱたと自室の方に駆けてい
った。
 俺はその間に、布団で覆ったグラビア雑誌を鞄の中に隠しなおす。
 しばらく待っていると、また、パタパタパタと廊下を駆けてくる音が聞こえ
た。
「お待たせー。ねぇねぇ、なにする? ポーカー? ブラックジャック? セ
ブンブリッジ? 何か賭けようか?」
「ブッ」
 思わず、俺は吹き出した。いきなり賭けトランプだなんて……いやそもそも、
今千鶴ちゃんが上げたゲームほとんど、ギャンブル向けのものじゃないか。
「どうでもいいけど千鶴ちゃん、もしかしてそれって、高校で流行ってたりす
るの?」
「ううん、叔父さんに教えてもらったんだよ!」
 あの糞オヤジ……

 ガラガラガラガラ……
「ただいま……」
 結局、千鶴ちゃんと特に賭けるわけでもなく遊んでいると、やがて再び玄関
が開け閉めされる音と、今度は落ち着いた挨拶が聞こえてきた。
 千鶴ちゃんがおもむろに立ち上がり、障子戸を開ける。俺もそれに続いた。
「おかえりー。楓お姉ちゃん」
 2人して玄関まで楓ちゃんを迎えに出る。
「お帰り、楓ちゃん」
 俺が声をかけると、なぜか楓ちゃんはほんのりと顔を赤くした。
「は、た、ただいま……です」
 そう言って玄関を上がる楓ちゃんの手には、スーパーの半透明ポリ袋が握ら
れていた。
「千鶴、梓は?」
 楓ちゃんは千鶴ちゃんに聞いた。そう言えば、“今は”千鶴ちゃんと梓は同
じ学校で、同じ部活だったはずだ。
「んー、同級の友達と買い物してくるって。晩ご飯までには帰って来るって」
「そう」
 と、いうやり取りが交わされている間、俺はその晩ご飯とやらになるであろ
うスーパーバッグの中身を、半透明のそれごしに見た。
 ざっとみただけで、
 ジャガイモ
 豆腐
 こんにゃく
 生イカ
 厚揚げ
 …………いったいなにをつくる気なのかまったく見えないんですけど……
389ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/10/30 00:06:47 ID:SsrLxEJf
というわけでちょっと短いけど投下しますた。

 自分の中で千鶴ちゃんって初音ちゃんよりも小悪魔ちっくなイメージがあるんですが、
 いかがでしょうか?
390名無しさんだよもん:04/10/30 00:31:03 ID:Igkkyv60
GJ。
>自分の中で千鶴ちゃんって初音ちゃんよりも小悪魔ちっくなイメージがあるんですが、
というか初音ちゃんには小悪魔イメージなんか欠片もないのでは…。
初音さんには少しあるかな。
391名無しさんだよもん:04/10/30 08:40:48 ID:eC3Fccoz
如風よ
こんなところで遊んでる余裕があるなら
早くゲームを完成させろ
このままでは仲間から見捨てられるぞ
392名無しさんだよもん:04/10/30 15:31:25 ID:myYYlc8F
香港さん
大人気ないですよ
393名無しさんだよもん:04/10/30 15:35:32 ID:giQpNQs4
>>390
反転時の初音ちゃんは小悪魔っぽい
てか、本当の悪魔になりきれてない悪魔って感じ?
394347改め『如風』 :04/10/30 23:06:15 ID:UNlo+Rk5
>◆kd.2f.1cKc 氏、乙彼さまヽ(´ー`)ノ

>>391
>このままでは仲間から見捨てられるぞ

ちょっとくらい、息抜きしてもいいじゃん……_| ̄|○
ゲームのシナリオが、書いても書いても終わらねぇ・゚・(ノД`)・゚・。
395名無しさんだよもん:04/11/02 00:20:44 ID:L9OemveN
>>394

マターリとお持ちしております
396名無しさんだよもん:04/11/04 01:36:54 ID:PDhDlORT
 初音姉って、理想の姉だと思う今日この頃。
397名無しさんだよもん:04/11/04 09:22:08 ID:dACJ2Kot
私は初音姉が初音義母だったらもっと萌えだと思う。
398名無しさんだよもん:04/11/05 22:38:40 ID:iCLpoiXP
>私は初音姉が初音義母だったらもっと萌えだと思う。

 どういう家族設定?(;´Д`)
399名無しさんだよもん:04/11/07 08:51:01 ID:Rr03v9k2
>どういう家族設定?(;´Д`)

 耕一の義母とか
 思いっきり近親相姦になりますがw
400397:04/11/08 08:16:14 ID:KdakyHVr
いやまぁ、初音母を筆頭に三姉妹というのも悪くないかと思ったわけだが。
(近親相姦?だから何よ。)
401ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/11/08 10:01:12 ID:uDNFwCPq
義母なら近親相姦には当たらないのでは。
402名無しさんだよもん:04/11/09 07:06:45 ID:ekJ8TTIw
>義母なら近親相姦には当たらないのでは。

 賢治パパが、四姉妹の長女、初音姉を手籠めにして、自分の妻代わりにして、
あんなことや、こんな(以下略)……てな、想像をしただけですw
403名無しさんだよもん:04/11/11 22:29:42 ID:IWen8Cvk
>>いやまぁ、初音母を筆頭に

初音母に筆卸し……にみえた
404ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/11/11 22:52:34 ID:NwnI8lk4
コミケ当選ー来週からしばらく本作りー♪

ごめんよぅ。

そのかわり収録作品の1つは逆順ネタにしようかと思ってます。
405名無しさんだよもん:04/11/12 02:00:50 ID:A8311acD
初音さんがおっぱいぷるんぷるん揺らしながら騎上位してるの?
406名無しさんだよもん:04/11/13 10:35:53 ID:RkIwi/oU
騎上位でプルンプルン揺れる胸を、ぐっと下から両手で持ち上げて………(;´Д`)ハァハァ
407名無しさんだよもん:04/11/13 18:10:05 ID:KR4Zik2F
ぼにゅうは実装済みですか?
騎乗位もよろしいが白くて大きなエロ尻を掴みながら後背位というのも(・∀・)イイ!!
408名無しさんだよもん:04/11/14 02:07:33 ID:9pnPKocj
たぷんたぷんのオパーイに顔嬲られながら対面座位とか。
上から初音さんの喘ぎ声が。
409名無しさんだよもん:04/11/15 23:09:02 ID:YlOgFn4P
「耕ちゃんのココ、とても立派よ」
「は、初音さん。俺、もう……」

 この場合、耕一は厨房のほうが萌えるかも(;´Д`)
410名無しさんだよもん:04/11/17 07:55:52 ID:EB71ocpk
>>404

買いに行きますので、サークルの配置場所教えてください(=゚ω゚)ノ 
411名無しさんだよもん:04/11/18 08:33:18 ID:wBAUeNDK
確か、もう一人の書き手もサークル参加だっけ?
どこのサークルだろう
412名無しさんだよもん:04/11/18 23:04:49 ID:upS4XL7p
如風氏のスコブルは覚醒夜にも出てるな。
413ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/11/19 03:42:52 ID:ynO8ZftF
>>410
2日目K-05aであります。
414名無しさんだよもん:04/11/19 08:17:46 ID:UQ1K7Wl1
>>405概出かもしれんが初音ちゃんはペッタンコだからこそ初音ちゃんで
コレじゃあ名前変えただけの別人だぞ。それに長女だからって胸が大きく
なる訳じゃないのは千鶴さん見れば
  | _
  | M ヽ
  |从 リ)〉
  |゚ ヮ゚ノ| ・・・・
  ⊂)} i !
  |_/ヽ|」

って、415が言ってましたーー!!
415名無しさんだよもん:04/11/19 09:37:56 ID:NWtgyzTC
エロゲ的基準によれば長女は通常普乳以上であり貧乳は極端に少数派であって、
初音さんが巨乳なのはなんら問題はない。問題があるとすればdfghjkぽおpふじこ
416名無しさんだよもん:04/11/19 20:26:32 ID:zxI8ebth
少なくとも初音ちゃんはあと5年もしたら長女のサイズを抜くのは確定だから問題ない。
417名無しさんだよもん:04/11/19 22:29:32 ID:8jwgkAi5
まあ初音ちゃんについては貧乳原理派と奇数貧偶数豊理論派が日夜激論を交わしてるわけで。

その点、このスレの千鶴ちゃんは大きくなっても胸のサイズが保証されてるわけで。
418名無しさんだよもん:04/11/19 23:57:19 ID:5eAZwEhu
そういや、初代スレから初音姉さんは、巨乳がデフォルトになっていたなぁ。
やはり、御大の影響だろうか↓
ttp://www.fx.sakura.ne.jp/~ser/cg/junk/hatsune_onesan.gif
ttp://www.fx.sakura.ne.jp/~ser/cg/junk/hatsune_nesan.png
419名無しさんだよもん:04/11/20 00:55:30 ID:M6ydLTyQ
初音姉さんに求めるのは母性。

後は言わずともわかろう。

オリジン千鶴さんに求めるもの?それはもちろんぎzghyせいgjぽふじこふhそあいjfぽあjk
420ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/11/20 06:05:36 ID:vAwU1djv
421347改め『如風』 :04/11/20 08:57:46 ID:pxOqhoiY
>>420
それだけは許さ〜んヽ(゚Д゚)ノ

初音姉さんの巨乳は萌えるが(爆

>>411
ウチのサークルは下記になります
12月30日西地区 “し”ブロック 19b
『痕』ではなく、同人ノベルゲーだけど
422410:04/11/21 23:25:51 ID:AD54x1JD
>>413
ありがd
当日買いにいきますぅ
423名無しさんだよもん:04/11/24 21:49:09 ID:I1SB/f46
めんて
424ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/11/25 01:26:32 ID:VlsZETe+
>>421
そう言われても……漏れの脳内では逆順の場合

長女=巨
次女=爆
三女=貧
四女=控+幼

だもんだでよ…………
425347改め『如風』 :04/11/27 21:07:46 ID:7FhzwAr6
>>424
ちょいと脊髄反射しただけでふ……
深い意味はないんで気にしないでください(;´Д`)
426ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/11/28 02:06:30 ID:DqDId+ry
>>425
いやむしろ、妄想して後悔したと見た。
427名無しさんだよもん:04/11/30 01:05:28 ID:78E64lqG
まぁ、大きけりゃいいってもんじゃないが小さければいいと云うモノでもないな。
428名無しさんだよもん:04/11/30 23:35:26 ID:f/WJUYpx
だが世の中には、そのどちらかだけで構わないという猛者もいるのだ。
バランスが大事だというのに。まったく。
429ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/12/01 02:11:17 ID:UzLCaGXZ
>>428
萌えキャラの胸なら何でも(・∀・)イイ!な俺よりマシじゃない。
430347改め『如風』 :04/12/02 00:00:33 ID:xajkHqld
>>429

最近、貧乳じゃないと萌えない漏れ(;´Д`)
431名無しさんだよもん:04/12/02 15:49:35 ID:EH0PlmON
一番末っ子になっちゃった千鶴ちゃんのおもらし。
432名無しさんだよもん:04/12/02 17:11:18 ID:WNr4K70t
ヽ(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)ノ
433名無しさんだよもん:04/12/02 19:23:47 ID:QMXr/8qw
ヽ(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)ノ
434名無しさんだよもん:04/12/04 18:53:53 ID:ntz4JZCG
ヽ(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(゚∀゚)ノ
435名無しさんだよもん:04/12/06 01:01:47 ID:zR7aCA9N
最近、千鶴さんよりも、千鶴たんの方が萌える今日この頃。
決して、年増が嫌いというわけじゃ、ありませんよ?
436ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/12/06 02:01:14 ID:4KQb4HWl
>>435
初音さんは笑って許してくれます。
でも、アナタの良心はそれに耐えられますか?
437名無しさんだよもん:04/12/06 23:13:58 ID:XmT45Uzo
>>436
聞くまでもなかろうよ。
438名無しさんだよもん:04/12/07 00:41:08 ID:XFVL3wbm
すみません初音さん。
俺は、初音さんを悲しませたくはない。

でも……
でも、俺は……



貧乳のほうが好きなんです!
439ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/12/07 01:13:07 ID:RBogZxcU
>>438
いやどっちかって言うと無礼なのは年増云々の方だと思うんですが……
440435:04/12/07 08:25:47 ID:aXKQw4MA
 初音に関して言えば、『初音たん』は当然として、『初音さん』も同じくらい萌えるんだが………。
 同じ年増なのに、どうして、ちg
441名無しさんだよもん:04/12/08 07:44:57 ID:wQsnzOR3
『初音さん』と『千鶴さん』の違いって何だろう?
胸の差は、おいといて。
442名無しさんだよもん:04/12/08 12:03:58 ID:HQTeHZ3A
料理の腕の差とか(初音さんの方が)床上手だとか、甘え上手だとか厳しさとか
色々なところで差異が見受けられるとおもう。ただ、それでどちらがよいと言うことではないな。
443ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/12/08 16:42:54 ID:II5iEWrh
>>442
本音をいえよ。
444名無しさんだよもん:04/12/08 17:27:28 ID:HQTeHZ3A
  _、_
( ,_ノ` )y━・~~~ ……ノーコメントだ………
445名無しさんだよもん:04/12/09 11:43:57 ID:GcLrqXJl
この本の作者がこのスレの住人の疑いがあるのだが、本人います?
ttp://www.mangaoh.co.jp/topic/tonagura.php
446名無しさんだよもん:04/12/09 12:45:21 ID:1ZGR2UZ7
>>445
実はオレも同じことを思った。
447名無しさんだよもん:04/12/10 03:29:09 ID:SVk9A+7a
>>445

表紙を見ただけで、中身がすげぇ気になる(;´Д`)ハァハァ
448名無しさんだよもん:04/12/10 16:59:01 ID:BZ89sdJS
>>447
ツンデレラブコメが好きなら『買い』だよ、お客さん。(購入者)
449(ノ>ヮ<)ノ☆:04/12/10 19:30:30 ID:tHnOGB6w
こんな所でとなグラを目にするなんて…
450名無しさんだよもん:04/12/12 09:42:11 ID:x4l2zZD0
>>441
 耕一を頃す事が、出来るか出来ないかの違いじゃない?
451名無しさんだよもん:04/12/12 16:03:44 ID:46/el6qx
個人的には、頃した後何食わぬ顔をして耕一の捜索を願い出るなどできるかどうかだと思う。
初音さんの場合は一緒に心中しちゃいそう。
お話的にはその方が綺麗なんだが、そうすると残された姉妹が困るわけで。
452名無しさんだよもん:04/12/12 22:06:21 ID:ZAx7F2PA
そこで妹達が寂しくならないようにと皆殺しにした後、
異様に澄み切った笑顔で耕一と心中する初音さん(完全壊れ)ですよ。

バッドエンドもいいところ。
453347改め『如風』 :04/12/13 02:03:46 ID:6/slpF4V
>>452
こんな感じでしょうか?(´ー`)y-~~

 …………アレ?
 いつの間にか俺は眠っていた。
 日は既に落ち、暗くなっている。
 お腹も空いていた。
 時計を見る。
 すでに8時を回っていた。
「変だな……」
 いつもなら、千鶴ちゃんが食事が出来た事を伝えに来てくれる筈なのに。
 俺が気持ちよく寝ていたから、起こさなかったのかな?
 とりあえず、居間に行ってみることにした。
 シンと静まりかえった廊下。
 明かりもついていない。
 ギシギシと俺の足音だけが家の中に響く。
 胸が不安に騒ぎ出す。
 居間。
 誰もいない。
 台所。
 ここも同じ。
 みんな揃って出かけたのだろうか。
 そんな話、聞いていないけど。
 一人くらい残っていないのかな。
 階段を登る。
 四姉妹部屋。
 ノックして回るも、回答無し。
 不安が俺の中で増大していく。
 もう一度、下の部屋を探してみようと思った時だった。
454347改め『如風』 :04/12/13 02:04:46 ID:6/slpF4V
 何か、聞こえた。
 悲鳴?
 判らない。
 唾を飲み込みつつ、階段を下りる。
 音が聞こえたのは、確か………。
 仏間。
 間違いなく、こちらの方から聞こえた。
 死んだ者が幽霊となって現れた?
 まさか………。
 実際、俺の親父といい、伯父さん夫婦といい、出て来てもおかしくないのだが。
 ゆっくりと、仏間に近づき、中を覗く。
 布団?
 何故か畳みの上に布団が敷かれていた。
 仏間とはいえ、結構部屋は広い。
 そこに、布団が五組。
 なぜ?
 どうして?
 心音が、高まってゆく。
 あまりにも不自然。
 しかも、そのうち、三組の布団は盛り上がっている。
 俺は、意を決して、中に足を踏み入れた。
455347改め『如風』 :04/12/13 02:05:22 ID:6/slpF4V
 千鶴ちゃん。
 梓。
 楓ちゃん。
 三人が仏壇の方に枕を並べて、寝入っている。
 とても、静かに。
 じゃぁ、残りの布団は、初音さんと俺の分?
 何かの風習とか?
 誰か起こして、聞いて…………。
 俺はハッと有ることに気がついた。
 布団にいる三人から、寝息が全く聞こえない。
 まるで、人形のように、動きもない。
 心臓が早鐘のように鳴り出す。
 唾を飲み込むのも辛い。
 一番近くの、うつぶせに寝ている楓ちゃんの体を起こそうと、身を屈めた。
「耕ちゃん………」
 突然呼ばれる、俺の名前。
 口から胃が飛び出さんばかりに驚く。
 慌てて、振り向く。
 そこには……………。
 闇夜に、目を光らせる初音さんが、微笑みながら俺を見つめていた。
456347改め『如風』 :04/12/13 02:08:10 ID:6/slpF4V
これ以上は、とりあえず勘弁(;´Д`)

この初音さん、千鶴さんよりも、こぇ〜な〜((;゚Д゚))ガクガクブルブル
457名無しさんだよもん:04/12/14 15:33:00 ID:C661hBf4
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルガクガクブルブルガクガクブルブル

聖女のような微笑みを浮かべながら両手を真っ赤に染めた初音さんが浮かんだじゃんかよ!
ヽ(`Д´)ノウワァァン
でも何故か両目は人間のままのイメージだな?完全に壊れたからか。
458名無しさんだよもん:04/12/15 01:50:39 ID:UXr9kZ4z
ふと思ったんだが、如風氏の初音姉さんって、ROD−TVの
ミシェールにイメージが被る気がするんだが、こんな感想持つの俺だけかな?
(ミー姉の方が遥かにダメ人間だが。)

巨乳でおっとりしてるけど、実は姉妹の事を一番気に掛けてて、
泣きたくなる様な状況でも無理やり「おっとりお姉さん」を演じ続けてるってとこが
結構似てると思うのだが。
459347改め『如風』 :04/12/15 07:48:59 ID:Gtcm5bE2
>>457

>でも何故か両目は人間のままのイメージだな?完全に壊れたからか。

 きっと、瑠璃子さんと同じ目に違いない。

 扉を開いてしまった目で、クスクスと笑いながら、耕一を待つ初音さん。
「ずっと。耕ちゃんのこと、待っていたんだよ…………」

((;゚Д゚))ガクガクブルブル

>>458
>ミシェールにイメージが被る気がするんだが、こんな感想持つの俺だけかな?

 漏れのの初音さんには、ミー姉ほどの強引さないです。
 ミシェールは天然と見せかけて、確信犯的な偽善者と思っていますので。
 かたや、漏れの初音さんは、天然で博愛主義の持ち主。それ故、自分を追いつめ狂信的な考えに
行き着くわけですが(^^;
 ちなみに千鶴たんは、油断するとアニタちゃんになっていますけどね(笑)
460347改め『如風』 :04/12/15 23:39:39 ID:Gtcm5bE2
>>459

>漏れのの初音さんには、ミー姉ほどの強引さないです。

 投下する前に、確認しろよ、漏れ………y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
461名無しさんだよもん:04/12/16 00:26:03 ID:7mqUuqY8
するとマギーは次女+三女か。
このスレ準拠だと梓が若いので乳が少し物足りないがw
462名無しさんだよもん:04/12/17 11:47:50 ID:XoOAxNZW
この流れならこのスレも参考になるか?
ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1091895199/
精神に異常をきたした女に萌え
463347改め『如風』 :04/12/19 09:19:24 ID:QVUdZTxU
>>445の「となグラ!」を読んでみました。

 萌え死にするかと思った_| ̄|○

 これって、梓の同人誌ですよね?(違う)

 冬コミ終わって、今書きかけのヤツが終わったら、こういうツンデレ書こうかなぁ。
464名無しさんだよもん:04/12/20 14:02:39 ID:A24C5wHF
>>463
「となグラ!」の作者さんは元々エロゲ出身らしいので、エロや萌えはお手のモンらしい。

冬コミには18禁verも期待したいがw)……
465名無しさんだよもん:04/12/23 08:59:11 ID:n//ygTJD
>>464
サークル名は何ぃ?ヽ(´ー`)ノ
466名無しさんだよもん:04/12/23 16:15:12 ID:kH23D+Lv
となグラ見つけたので読んでみた

…初音さんまんまじゃんw
467ポストマン ◆mGZfoq5fBY :04/12/24 16:31:30 ID:d6UR3vaT
1000スレ突破記念火気庫ヽ( ´∀`)ノ ボッ
468名無しさんだよもん:04/12/24 22:59:21 ID:It80bEmz
>>433

こっちの初音さんは、となグラの初音さんほど、作為的ではないと思うけどね。
469名無しさんだよもん:04/12/25 00:51:24 ID:yLkaMgte
ある意味、作為的でないだけに余計にタチが悪い。天然で可愛い仕草をされてみろ。
0.005秒で押し倒したくなるじゃないか。ファハハハハハハァーヽ(´∀`)ノ

まぁその後が怖いんだけどな。
470名無しさんだよもん:04/12/27 00:04:01 ID:zelE6woi
初音=巨乳。
471名無しさんだよもん:04/12/27 19:13:23 ID:QLGlqE5i
となグラ来た
…初音姉さん黒いよ(1話ラスト)
472名無しさんだよもん:04/12/28 12:06:06 ID:6ZgYuqVK
なんかバッドエンドの中には、
初音さんが柳川に犯され堕ちていく一部始終を見せつけられたあげく殺される耕一
なんてのがありそうだな。
473ドリフ大爆笑@ez ◆kd.2f.1cKc :04/12/29 11:28:13 ID:D8KKUksV
ホワイトコミケ
474名無しさんだよもん:04/12/29 20:06:08 ID:V+USpAK4
頭から被ったアンシリーコーツ
475347改め『如風』 :04/12/31 00:15:42 ID:eZjqkqCR
>>413

2時に訪れたら、誰もいない罠_| ̄|○

476ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :04/12/31 06:03:06 ID:uhS/HF2r
>>475
13:30頃に新刊完売で撤収していた……スマンクスコ。
477名無しさんだよもん:04/12/31 13:16:15 ID:sVjUpqa2
極寒の有明に散った>>475に敬礼 ('A`)>
478名無しさんだよもん:05/01/01 08:44:12 ID:DMkGfpYR
皆様あけましておめでとうございます。
479ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :05/01/01 18:00:00 ID:my7SzL0K
あけましておめでとうございます。
480347改め『如風』 :05/01/03 19:08:42 ID:cv1k7cRG
今年もよろしくお願い申し上げます
481名無しさんだよもん:05/01/05 12:03:07 ID:GxxUC8I6
仕事始めに明けましておめでとうございます。 orz
482ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :05/01/08 03:55:05 ID:jffJpV+w
あ、あと遅れましたが、

コミケでうちのサークルに訪れてくれた皆様、ありがとうございました。
483名無しさんだよもん:05/01/08 07:57:19 ID:Blp5Vcx+
20部完売か
おめでてぇな
484名無しさんだよもん:05/01/08 13:10:43 ID:8Z3C6VGN
如風が作ったゲーム買った
糞もいいとこ
これで金取ろうってのは犯罪だろ
485名無しさんだよもん:05/01/08 13:15:14 ID:TCp+yg1O
>>484=ドリフ
486名無しさんだよもん:05/01/11 01:46:50 ID:F1cDPIwL
正月の風景


千鶴「私、晴れ着なんて着たくない〜」
楓 「正月くらい、着なさい」
千鶴「だって、面倒くさいんだもん」
梓 「大丈夫だって。きっと、似合うよ」
千鶴「そ、そう?」
梓 「ほら、和服は胸が無い方が似合うって……………」
楓 「…………梓ちゃん。それは誰の事かしら?」
487名無しさんだよもん:05/01/11 02:30:12 ID:pQsXP5F9
>>486=如風

あと>>485は1時半にいなくなったドリフが如風のサークルまでいったんなら
何でわざわざ2時台に如風がドリフのサークルまで行ったのか、小一時間分の良いわけを考えておくように。
488名無しさんだよもん:05/01/12 00:38:44 ID:upVVAtBR
少なくともドリフ氏は如風氏と面識無いっぽかったぞ。
全然関係無いオレを、なぜか如風氏かと思って名前尋ねて来たし。
489ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :05/01/12 03:11:36 ID:KpWt3xLj
ごめん。このスレの住人って本気で俺と如風氏とあと2、3人しかいないように見えたからさ……
このスレと俺のこと知ってる?時点で如風氏かもとオモタ。
490名無しさんだよもん:05/01/12 07:32:31 ID:cCyBGY3c
結構いるはずだぞ。
点呼でも取るか?ノシ
491名無しさんだよもん:05/01/12 07:37:03 ID:AR73Wsta
そいや、ドリフのサークル行くの忘れてたな。
492名無しさんだよもん:05/01/12 09:08:15 ID:TT7NKUkR
>>488
如風と面識なくても如風の糞ゲーを買うことに何の問題もないわけだが
493名無しさんだよもん:05/01/12 19:55:48 ID:QwnCleLU
点呼取ったって、ROMのカウントは出来ないよ。
ROMは無視?
494名無しさんだよもん:05/01/13 12:21:33 ID:kpOrd0Tz
>>490
495名無しさんだよもん:05/01/14 08:41:01 ID:z+8fpYVn
>>487

 一瞬でバレてしまった_| ̄|○
 しかも、楓と千鶴さんを入れ替えても大差がないし。
 もうちょい、ひねれよ漏れ

>>484
>如風が作ったゲーム買った

 ほう…………。
 取り置き分を除き、1時間30分で完売したアレを購入したとは。
 しかも、わざわざ西館の端まで買いに来るとは。
 さらに、お金を出して、高額のゲームを買ったとは。
 もしかして、藻前は、漏れの熱心なファンですか?(´ー`)y-~~
496ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :05/01/14 10:01:52 ID:cNp7T6dz
>>495
いや、バレるも何も、俺だったら最後の2行が

梓 「そうそう、楓姉みたいに余計なフーセン2つついてないからさ……………」
楓 「…………梓、ゆっくりお話しなければならないことがあるみたいね?」

だからよ?
497名無しさんだよもん:05/01/14 11:51:01 ID:0ssvZQt8
正直、如風には失望した
いくら挑発されたからってこの反応は厨すぎるだろ
放置してればいいのに
しょせんはドリフと同レベルの目立ちたがり屋にすぎなかったんだな
498名無しさんだよもん:05/01/14 11:54:04 ID:5OIUgFqv
ドリフが書き込んだ後は必ずagaってるな
メール欄のsageに全角が混じってるんじゃね?
499名無しさんだよもん:05/01/14 11:57:32 ID:ylmfZoAC
つーかさ、そもそもこのスレに序風とドリフ以外に書き手っているの?
前はいたかもしれんけど、今は二人だけなんじゃね?
500名無しさんだよもん:05/01/14 12:03:19 ID:HLbH67CF
名無しで如風氏を叩いているのはドリフ
間違いない
501名無しさんだよもん:05/01/14 18:14:52 ID:G1pWFdyM
>>497
残念ながら同意
絵描きに逃げられるのも無理ないな
502ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :05/01/14 21:54:18 ID:jsDt8NA+
うるせぇなヴォケ。
おまいらみんな場長をみならってスキンヘッドにしろ。
503名無しさんだよもん:05/01/14 23:56:33 ID:O5C9m33W
如風氏はスタッフに逃げられたって、本当?
504名無しさんだよもん:05/01/15 11:35:00 ID:Csv74jJB
如風はどうでもいい
ドリフはきしょいからとりあえず死んどけ
505名無しさんだよもん:05/01/18 11:23:15 ID:hDRBknXa
如風サイコー!
ドリフ死ね!
506名無しさんだよもん:05/01/18 21:55:00 ID:Fsy1+L5U
>>504=ドリフ
>>505=如風
「ねえねえ、楓お姉ちゃんも一緒に遊ばない?」
 無邪気そうな顔で、千鶴ちゃんは楓ちゃんに声をかけていた。
「私も……?」
 楓ちゃんは一瞬きょとん、とすると、その表情のまま俺と千鶴ちゃんの顔を見比べた。
 そして、くすっと苦笑気味に笑う。
「ごめんなさい、私は夕食の支度があるから。2人で遊んでなさい」
「あ……そっか。ごめんね、楓おねえちゃん」
 楓ちゃんの言葉に、千鶴ちゃんはしまった、という感じで口元を押さえた。
「いいのよ、気にしないで」
 やさしげに微笑んだまま、楓ちゃんはそう言って、踵を返しかけたが、はっと思い出し
たように、振り返った。
「千鶴、耕一さんにあまり無理言っちゃだめよ?」
「う、うん……わかってるよぉ」
 千鶴ちゃんが決まり悪そうに言い、俺が苦笑すると、楓ちゃんは一度台所の方に歩いて
いった。
「耕一お兄ちゃん、続きしよう?」
「え、あ、う、うん……」
 千鶴ちゃんに生返事を返しつつ、俺は一緒に部屋に戻ろうとしながらも、立ち去り際の
楓ちゃんの、物悲しそうな後姿が妙に心に引っかかっていた。

「さてと、次は何をやろうか?」
 言いながら、俺は床に散らばったカードを集め、自分でも何でだろう、と思うほどの手
馴れた手つきで切っていく。
「何でもいいよ」
 千鶴ちゃんは微笑みながら言ったが、どうも、先ほどまでの勢いがない。
 楓ちゃんとの会話が原因なのだろうか?
 そう思うと、俺は少し気まずさを感じた。
「そ、そういえばさあ」
 そう言って、俺はシャッフルしながら話題を振った。
「うん、なに?」
 好奇心旺盛そうなくりっとした瞳が、俺を見る。
「今朝、変な夢を見ちゃったんだよ」
「変な、夢?」
 興味深そうに俺の顔をのぞいていた千鶴ちゃんは、急にきょとん、と口をすぼめた表情
になった。
「それがさ、千鶴ちゃんたちの順番が逆なんだよ」
「順番が逆、って?」
「だから、千鶴ちゃんが一番年上でさ、梓、楓ちゃん、初音ちゃんの順番になっているん
だ。それで、千鶴さんが鶴来屋の会長だったりするんだ…………」
 俺は軽いネタのつもりで話していたつもりだったが、ふと気がつくと千鶴ちゃんの顔が、
どこか険しさを感じさせるような表情になっていて、俺はぎょっとした。
「千鶴ちゃん、ど、どうかしたの?」
「え? あ、な、なんでもないよ?」
 はっとしたように、千鶴ちゃんは苦笑したが、どこか取り繕っている感じがしないでも
ない。
「でも、今……」
「あ、ほら、私ってあまりリーダーとか、向いてないから、会長は荷が重そうでいやだな
ぁ、とか思っちゃったんだよ。でも、それじゃ初音お姉ちゃんに悪いよね」
 そうかな……と、千鶴ちゃんの“向いてない”云々のくだりに、俺は少し考えてしまっ
た。
「2番目が梓お姉ちゃんじゃ、楓お姉ちゃんや初音お姉ちゃんが大変そうだね……」
 千鶴ちゃんは苦笑しながら、冗談交じりにそう言った。
「やっぱり千鶴さんとよく喧嘩していたよ」
「あー、ひどーい」
 俺も苦笑しながら言うと、千鶴ちゃんは今度はぷーっとむくれた。
 “千鶴さん”もこういった仕草の可愛い人だけど、小柄な千鶴ちゃんのこういった表情
はストレートに可愛くていいな。
 等と考えていると、ふっ、と千鶴ちゃんは笑顔に戻って、さらに俺に訊いてくる。
「ねえねえ、楓お姉ちゃんは?」
「楓ちゃん?」
 千鶴ちゃんの質問に、俺は少し、考え込んでしまう。
「……よ、よく覚えていないな。夢の中では、俺、楓ちゃんとあまり話さなかったから」
「えー」
 俺の答えに、千鶴ちゃんはあからさまに顔をしかめた。
「ありえない夢だね、それ」
「そうかな?」
「そうだよ。だって楓お姉ちゃんが耕一お兄ちゃんと話したがらないなんて、ありえない
もん」
 そうなのかな?
 そういえば、“こっちの”楓ちゃんは、俺を避けているような印象はないし、あまり饒
舌でもないけど、俺が話しかけると結構しゃべってくれたりする。
 確かに、それを見ている千鶴ちゃんからすれば、そう簡単には信じられないのかもしれ
ない。
 でも、だからといってこうストレートに否定するものかな。
 まぁ、ベース?は千鶴さんな訳だし、言い回しが下手なのはしょうがないのかもしれな
いな。
「ひょっとして、俺って楓ちゃんに好かれてる?」
「うん……? うん、楓お姉ちゃんは耕一お兄ちゃんのことが大好きだよ?」
「そうだと嬉しいね」
「絶対だって」
 冗談交じりに言うと、千鶴ちゃんも満面の笑みを浮かべて同意してくれた。
「ところで、そういう千鶴ちゃんはどうなの?」
「え?」
 俺は少し意地悪げに、千鶴ちゃんに訊いてみた。
 いや、冗談半分ではあるが、それだけではない。俺の憧れの“千鶴さん”……本人がど
う思っているのか、知りたい!
 俺がじっと千鶴ちゃんの瞳を覗き込むと、千鶴ちゃんはあせったような苦笑を浮かべる。
「え、えーと……」
「答えられないってことは、好きじゃないのかぁ……」
 俺は、わざと大仰に、がっかりしたようにため息をついて見せた。
 すると、千鶴ちゃんはぶんぶんっ、と首を横に振った。
「そ、そんなことないよっ!」
「いいんだよ、気を使わなくても」
 俺はすぐには態度に出さず、物悲しそうにつぶやいて見せた。
「本当だよっ、私だって、耕一お兄ちゃんのことが好きだよっ、楓おねえちゃんに負けな
いぐらい好きだよっ。本当は、耕一お兄ちゃんとずっと一緒にいたいよっ、耕一お兄ちゃ
んとなら、一緒にお風呂に入っても、キスしても、セックスしても大丈夫だよ」
「ぶ、ち、千鶴ちゃん……せ、セックスって……」
 千鶴ちゃんの熱が入ったような過激な発言に、俺は顔にかぁっと、顔に血液が集まるの
を感じた。
「え……あ、ご、ごめん、ちょ、ちよっと言い過ぎた、かな……」
 決まりが悪そうに千鶴ちゃんはしょぼん、と下を向いてしまう。
 しかし、すぐにちらり、と顔の向きはそのまま、目線を俺のほうに向ける。
「でも、嘘じゃないから」
「……嬉しいよ」
 俺はにこっと笑って、千鶴ちゃんにそう答えた。
 少々子供っぽいとはいえ、現役女子高生の美少女からここまで熱烈に好かれて嬉しくな
い男がいるものだろうか、いや、いないに決まっているっ。
 俺は心の中で、千鶴ちゃんの言葉に負けないほどの熱弁を振るっていた。
 その頃、居間では……


「千鶴……もう少し言葉は選びなさい……」
 千鶴の過激発言で包丁を滑らせた、楓が指の切り傷に応急絆創膏を貼っていた。
513ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :05/01/21 04:19:14 ID:7FbrX5ni
というわけで、年明け一発目の投下でした。
っつーか、間あけ過ぎや、俺……
514名無しさんだよもん:05/01/21 22:03:23 ID:gVZ7tz4M
千鶴ちゃん過激だな
515名無しさんだよもん:05/01/22 02:26:06 ID:Ny+WfvUI
さりげなく聞き耳を立てている楓さんナイスオチw
516ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :05/01/22 06:13:27 ID:hzNSz7XW
爆乳トランジスタグラマの楓さん誰か描いてくれんかのぅ……

絵板でもラフでもいいです。お願いします。
517名無しさんだよもん:05/01/22 08:02:23 ID:WsMIB+PC
それにはまず楓さんボインタッチ風な描写を文で表すべきかと。

……どんなんだ?
518ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :05/01/22 10:22:25 ID:hzNSz7XW
胸な描写が足りない?
519名無しさんだよもん:05/01/22 11:30:41 ID:m+H0a0lD
いあ別にちちしりふともも何でも良いが。
やはり柏木家次女としては長女にも劣らぬ性的魅力を垣間見せるですよ!
そりゃもう本人の意思とか了解とかに関係なく。

転んでたわわなオパーイに顔埋めちゃったりとかふとした拍子に
ふくよかなお尻に手が触れちゃったりとか風鈴の鳴る涼しげな
ひと時に柔らかい太股に頭乗せて耳掻きしてもらったりとか!
520ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :05/01/22 11:38:23 ID:hzNSz7XW
>>519
 そ  れ  か  !!


あいや、でもトランジスタなのでお尻はちまっとしてるのですよー。
ついでに陸上部部員なのできっと足は締まってるっス。

しかしそのシチュはいいかも知れん……番外でちょろちょろっと書いてみよう……
521名無しさんだよもん:05/01/22 12:56:04 ID:m+H0a0lD
OK。じゃ
「両手の平におさまる小ぶりで弾力のあるお尻」
「張りがありかつ滑らかですべすべな太股」

に訂正しといてくれ。
あとブルマスパッツどちらでも良いが、ジョギング及び柔軟体操描写は必須な。
当然暑い季節ということでジャージ等は不可だ。
522ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :05/01/22 13:04:17 ID:hzNSz7XW
半年後っつーことで冬にしようかと思ったんだが。
523名無しさんだよもん:05/01/22 13:23:12 ID:m+H0a0lD
冬で時間経過してるっつーと

・縁側に干した布団で仲良く昼寝
・炬燵に二人並んで入る
・温泉に競泳用水着で混浴

とかが軽めなシチュでしょうか。
いやいや別にハードなプレイでも無問題ですよ?むしろ推奨。
524名無しさんだよもん:05/01/26 23:31:06 ID:qEYAgx7B
千鶴たんと楓ちゃんは、炬燵つむりな印象があるなぁ
525名無しさんだよもん:05/01/31 00:11:27 ID:2eYLVWs7
着ぶくれ千鶴たん(;´Д`)ハァハァ
「あれ? 楓ちゃん?」
 冬の隆山。
 冬休みに入るなりこちらにやってきた俺は、その翌朝、たまたま早い時間に目が覚め
てしまった俺は、トイレに行こうと起きてきて、戻る途中に、玄関先で楓ちゃんと出会
った。
 楓ちゃんも冬休みの最中で、普段よりものんびりしていていいはずの時間帯だ。いや、
受験生だから、そうも言っていられないかもしれない。
 が、目の前の楓ちゃんは、なんと体操着姿というそのどちらからも想像できない格好
だった。
「あ、おはようございます」
 楓ちゃんは、柏木家の広い玄関の、土間で、体操をするのをいったん止めて、俺に挨
拶してきた。
 その行為ひとつひとつに伴って、白い体操着の中でゆさゆさと、あの爆乳が揺れる。
 実際その感触をもう何度かじかに味わっているとはいえ、妙に背徳的にエロティック
なその姿に、俺は思わず、鼻の下を伸ばしてしまう。
 って……いかんいかん。
「おはよう、随分早いんだね、それにそのカッコ」
「え、ああ……部活引退して、学校のある間はあまり体動かしていなかったものですか
ら、休みの間に少し取り戻しておきたいと思いまして」
そういいながら、楓ちゃんは、その場でウォーム・アップを始める。きつそうに体操
着に収まっている柔らかなふくらみが、楓ちゃんの動きにあわせてゆっさ、ゆっさと上
下動を繰り返して、いや、げふんげふん。
……もとい。そう言えば、“この”楓ちゃんは、高校で陸上部に所属していたんだっ
た。もっとも、時期的に、もう引退しているはずだけど。
似合わないな、と思ったし、楓ちゃん自身もそういっていたけれど、それがどうして。
インターハイの女子800mに、3年連続で出場して、しかも3年生のときは上位と僅差
で3位だったとか。
「でも、外、雪降ってるよ?」
「このぐらいの雪、どうってことありません」
 それまでニュートラルな表情で話していた楓ちゃんが、そう言うと、くすっと笑った。
「どうってことないって……」
 外はしんしんと雪が降っている。激しく、というほどでもないけれど、軽くもない。
あたりは完全に白化粧だ。
 もっとも、それは関東育ちの俺から見ての話で、隆山で育った楓ちゃんにとっては、
確かにたいしたことはないのかもしれない。
 とはいえ、その格好……白に赤い縁取りの体操着の下はブルマ、そう! いまや絶滅
危惧種として懸念されているブルマである! しかも赤! 赤ブルなんて、楓ちゃんの通
っている高校はなんて素晴らしいんだっ。サイドに白ストライプが入ってしまっている
のは減点対象だが、しかしいまやブルマというだけで許されるべきだろう! しかもそ
れが胸とは対照的に小さめの楓ちゃんのお尻を覆い、一見細めの、よく見るとしまって
いそうな白い太ももを隠すことなく見せ付けている! ハラーショー、オヴィエークト!!
 …………我ながら『お前馬鹿だろう?』と思いつつ、俺の意識は現世に帰還する。
 すると、目の前の楓ちゃんは、ビニール地のフードつきウィンドブレーカーを着込ん
でいた。
「……そりゃ、そうだよな」
「? なにがですか?」
 当然、楓ちゃんは理解ができず、きょとんとして俺を見上げている。
「いや、なんでもない、こっちの話……」
 俺は慌てて、苦笑しながら誤魔化した。
「じゃあ、ひとっ走りしてきますので」
 ウィンドブレーカーの前にストップウォッチを下げると、フードをかぶり、ガラガラ
と玄関を開けた。
 ストップウォッチが今時アナログなのが、妙に楓ちゃんらしいと思った。
「ふぁぁ……」
 閉められた玄関に向かってしばらくぼうとしていると、すぐに後ろに気配を感じた。
梓だった。
「んん、楓姉、張り切ってるなぁ……」
 目をこすりながら覚醒しつつ、梓は俺の傍まで来て、俺に向かってというわけでもな
くそう言った。
「学校ないって言っても、その分家事と……耕一のお守りで、大変だと思うのになー」
 にたぁと笑いながら、梓は言う。
「やかましっ」
 俺は苦笑しつつも、思わず声を荒げていた。
「でも、確かにそうだよな、それでなくても、受験勉強で大変なのに……」
 俺がしんみりとした表情で言うと、梓は一瞬きょとん、として、それから苦笑した。
「え? あ、ああ……楓姉は受験勉強しない人だから」
「へ?」
「だからさ、普段からきちんと授業受けて、軽く復習して頭に入れておく人だから。土
壇場になって騒いだりしないようにしてるの」
 なるほど……
「耳が痛い」
 俺はどっちかって言うと正反対、いつもテスト間際になって大騒ぎするタイプだ。
>>526-528
タイムアップ! 不完全燃焼でごめんなさい!

しかし、この耕一はっきり言って変態の域に達してるなぁ……orz
530名無しさんだよもん:05/02/01 03:08:11 ID:B/yZgwYD
T-72神は見ている
オブイェークト
531名無しさんだよもん:05/02/01 13:04:41 ID:gkRVnKY1
まるで自分を見ているかのような気分を味わった俺はど う す れ ば い い ん だ
532名無しさんだよもん:05/02/01 18:40:24 ID:bA7xyeoj
いやむしろ何故ちちが揺れたその瞬間に顔を埋めないのかと小一時間(ry
「♪」
 鼻歌を歌いながら、台所に立っているのは、楓ちゃんではなく、初音さんだった。
 仕事はオフらしい。
 エプロンをして、料理に向かっている姿は、すごく似合っている。長身で、プロポー
ションもはっきりしているし、その安産型の腰つきが、いや俺には楓ちゃんというもの
が……
「ただいま。ごめんなさい、姉さん」
「うわぁっ!」
 鼻の下を伸ばしていたところへ、背後の方から突然、楓ちゃんの声が聞こえてきて、
俺は追わず驚きの声を上げてしまった。心臓が飛び出るかと思った。
「!? ど、どうかしましたか、耕一さん!?」
 楓ちゃんが目を真ん丸くして、俺に訊いてくる。初音さんも驚いた顔で俺を覗き込ん
できた。
「大丈夫ですか?」
「え、いや……大丈夫、ホントびっくりしただけ……」
 まさか『初音さんのお尻に見とれていました』などといえるはずも無く、俺は苦笑し
てごまかした。
「このエロだ……ふぎっ!」
 これまた唐突に、居間の方で梓の悲鳴が聞こえた。俺たちは反射的にそちらの方を見
る。
「な、なにしやがる、千鶴っ!」
 一瞬、コタツに入っている梓が1人で怒鳴っているように見えた。
「別にー。ただ梓お姉ちゃんの脚が邪魔だっただけ」
「なんだとぉー」
 どうやら、こちらから見て反対側に、千鶴ちゃんがもぐっているらしい。
そのまま梓と千鶴ちゃんの口論が聞こえてくる。振り返ると、初音さんが『しょうがな
いなあ』という感じで苦笑し、楓ちゃんがふぅ、と諦めたようなため息をついた。
「あ……初音姉さん、ごめんなさい、せっかくの休みなのに……」
「いいのよ、たまには私にもやらせて、楓」
 楓ちゃんが改めて言うと、少し困ったような笑顔で初音さんは言い返した。
「じゃあ……言葉に甘えさせてもらうね」
「うん、そうしなさい」
 少し苦笑気味に笑いつつ言う楓ちゃんと、それを優しげな微笑で見る初音さん。あ、
なんかいいなぁ、こういうのって……
「耕一さん」
「ん、なんだい、楓ちゃん」
俺が聞き返すと、楓ちゃんは少し照れくさそうに、顔を赤くした。
「その、柔軟したいんですけど、手伝っていただけますか?」
「お、いいよ」
 俺はその時点では特に他意も無く、楓ちゃんの頼みに答えた。
 俺たちは広い場所を求めて、結局俺の部屋に移動してきた。
「それじゃあ、軽く曲げますので……」
「うん」
 楓ちゃんは畳の上にお尻を下ろす。
 先ほどの初音さんと比べると、腰のくびれもなだらかで、スレンダーというか、端的
に言ってしまうと、明らかにロリ体型。
“混乱した記憶”の中の“楓ちゃん”と、大差ない感じだ。
ただ、胸だけどーんと大きい。明らかに違和感があるのだが、それがまたなんともいえ
ない。ひとつひとつの行動のたびにゆさっゆさっと揺れるそのふくらみは魅惑的で……
いやその。
「……背中、押すね?」
「はい、お願いします」
 楓ちゃんは右脚にそって上体を倒す。俺は背中をゆっくりと押した。
 身体の硬そうなイメージとは裏腹に、少し押しただけでしなやかにぐいと倒れこみ、
あのおっきな乳房が脚につきそうだった。
「ん…………」
 乳房がぶら下がる感じをでれ〜っと見ていた俺だが、ふ、と気がつく。
「きゃっ」
「ごっ」
 楓ちゃんが驚いて上体を起こしたため、彼女の後頭部が俺のおでこに命中した。一瞬、
目の前に火花が飛ぶ。
「あ、だ、大丈夫ですか?」
「大丈夫大丈夫……」
 あわてて訊いてくる楓ちゃんに、俺は少しくらくらとしつつも、苦笑して答えた。
「こっちこそ、いきなり脚に触ったりしてごめん」
「あ、いえ……でも、どうしたんですか?」
 楓ちゃんはまだ俺のおでこを心配そうに見つつも、不思議そうに、小首をかしげるよ
うにして訊き返してきた。
「ううん、楓ちゃんて、色白でやわらかいイメージがあったからさ。意外と締まってる
んだなぁ、と思って」
「はぅ……」
 俺が正直に言うと、楓ちゃんは顔を真っ赤にして、うつむいてしまった。
「そ、それは、当然……ですし」
「でも、見た目どおりすべすべの触り心地だね」
「その……い、いつも触ってるじゃないですか」
 楓ちゃんは困りきったように、真っ赤な顔で抗議の声を上げる。
「そうなんだけど、こんな感じで脚を見るのってなかなか無いじゃない」
「は、恥ずかしいです……」
 声が蚊の鳴くような微かなものになってしまい、さらにうつむいてしまう。
 さすがにここまでくると、ちょっと罪悪感を覚える。
「ごめんごめん……さ、続き、しようか」
「はい……」
 今度は左脚に沿って上体を倒す。
 それにしても、この体勢って、良く見ると……お尻を突き出しているみたいだよな。
 お尻……あの初音さんの大き目のヒップラインに対して、楓ちゃんのお尻は当然、小
さめ。でも、これはこれで可愛い……。控えめだから今まであまり意識してなかった。
なんてもったいないことをしてきたんだ、俺! しかも、それを包んでいるのはブルマ、
赤ブルですよ、皆様。これで興奮しない男がいるだろうか、いやいない! ブルママン
セー、ブラボー、ハラショー、オブィェークト!!
「……楓ちゃん」
「はい?」
「今度は、お尻に触らせてもらっていい?」
 俺が聞くと、楓ちゃんは赤面しつつも、今度はいよいよ呆れてしまったようだ。
「柔軟終わってからにしてください」
「…………はい」
 いかん、これで楓ちゃんに愛想つかされたら元も子もないだろう、俺。ブルマは惜し
いけど、さすがにここは自重する。
 だが、楓ちゃんは続けて、どもりがちにこう言った。
「た、体操服に興奮しているのでしたら、そ、そういうのもさせてあげますから……」
!?
「私、耕一さんとでしたらそういうのはいやじゃない……してみたいですし」
 この世に神はいたのだよ、マイ同志。
 俺は思わずそう思いながら、思考の中をお花畑にしていた。
>>533-536
楓ちゃんの体つきはこんな具合ですが、どうですか皆様。
なんか原作とは近いようでかけはなれてもてるような。
炬燵むりじゃないし……

あと、初音さんのお尻も書いてしまった。
無意味に3P書きたくてしょうがない……
538名無しさんだよもん:05/02/02 18:51:53 ID:WvrP4dBu
煩悩全開乙
539名無しさんだよもん:05/02/02 19:50:04 ID:AZbxlEaJ
漢魂最強伝説 乙  このまま神を越え獣の領域へ突っ走れアニキ
540名無しさんだよもん:05/02/02 20:57:37 ID:8VkkNuo7
初音さん楓ちゃんとの3Pっつーと穏やかな雰囲気の中でも
さり気ない位置取り争いを姉妹間で繰り広げる感じなような。
弾力ある身体を物欲しげにすり寄せてくる楓ちゃんと
柔らかなちちしりふとももでプレスかけまくる初音さん。
汗に塗れて絡みう艶やかなる二人の肢体。


っつーか炬燵の中で?!
541ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :05/02/03 01:43:27 ID:II3navIC
てか、>>540氏の苗字は横島だったりしませんか?
542ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :05/02/03 10:00:35 ID:II3navIC
>>327氏はもう見ていないのでしょうか……
もう氏の初音さんのぷにぷに感と色っぽさの同居する絵を見ているだけでどきどきしてきますよ。
543名無しさんだよもん:05/02/03 20:01:52 ID:WugROs/N
トシマ千鶴
ゴリラ梓
オカッパ楓
ボウフラ初音
「千鶴ー、耕一ー」
 呼ぶ声がしたかと思うと、俺達が返事をするより早く、すらっ、と勢い良く障子戸が開
かれた。梓だった。
 身体の起伏が少なく、文字通り少年のような容姿の梓だ。
「こら耕一、今なんか余計なこと考えなかったか?」
 睨むような笑みで俺の顔を覗き込んでくる。妙に鋭い。
「別に……それより何の用だよ」
「ああ、楓姉がね、今夜は店屋物で済ますからなにか適当なもの選べってさ。
 そういって、梓は手に持っていた、蕎麦屋の薄っぺらなメニューを取り出した。
「えーっ? 楓お姉ちゃん、しっかり晩御飯の買い物してたよ?」
 千鶴ちゃんが驚いたような声を出す。俺も梓の差し出したメニューを受け取りつつ、肯
定のつもりで頷いてみせた。
「なんか、失敗して鍋まるごと無駄にしちまったんだって」
「楓お姉ちゃんが? 珍しいの」
 千鶴ちゃんはメニューを覗き込もうと俺の背後に近寄りつつ、意外そうな声を出す。
「ちょっと残念だなぁ……」
「そうか? まぁ、耕一はそりゃ楓姉が作ってくれた方が嬉しいよな」
 梓は意外そうに言ってから、にたぁーっと意地悪そうに笑う。
「どういう意味だよ」
「言ったままの意味だよ」
「はっ、そりゃーまぁ、お前みたいなガサツな奴の手料理よりは、あの可愛い楓ちゃんが
つくってくれた方が男としては嬉しいよなー」
 俺は梓から視線を話し、逆にあざ笑うような口調で言い放つ。
「な、なんだとぉー!!」
「言い返されて怒るんなら最初から言わなきゃいいのに……」
 はぁーっ、と傍らで千鶴ちゃんが呆れたような、少しわざとらしいため息をついた。
「千鶴、このやろーっ、てめぇの無残な料理の腕を手取り足取り矯正してやったのは誰だ
と思ってやがる!?」
「その代わりポンポンポンポン私の頭はたいたでしょー、1日80発もはたいといてえらそ
うな事言わないでよっ」
 千鶴ちゃんは頭を抑えながら、歯を剥いて言い返す。
「大体お前は身体に覚えこまさせなきゃまじめに料理できない性格だろうが」
「自分こそ女らしいことはそれぐらいしかできないくせに」
「へっ、自分だって皿洗いひとつ満足にできないぶきっちょのクセに」
「普段家事当番私に押し付けてる人間が言うことじゃないでしょ」
「いいかげんにしなさーっいぃ」
 ゴンッ、ゴンッ
「ぐぎぃっ」
「ぐはぁっ」
 楓ちゃんの鉄拳が脳天に命中し、その場で2人とも頭を抱えてうずくまる。
「すみません、耕一さん……」
「いや……それより、その指、どうしたの?」
 俺は千鶴ちゃんに制裁を入れた方の手に、特大サイズの絆創膏が貼られているのを見つ
けて、訊ねた。
「え、ええ、少し手が滑ってしまいまして」
「大丈夫?」
 包丁で切ったのだろうか、ひょっとしてそれで夕飯が駄目になってしまったのかもしれ
ない。だとすると、結構深い傷なんだろうか。
「大したことはありません……それよりすみません、夕食……」
 俺の気遣いの言葉に、かえって楓ちゃんは申し訳なさそうにうつむいてしまった。悪い
事したかな……
「あ、そ、そんなことは気にしなくていいよ。たまには蕎麦も食べたいし」
「いえ……その、また後で……」
 楓ちゃんはなぜか顔を赤くしながら、そそそ、と居間のほうに移動していった。
「ちぇっ、結局楓姉と良い雰囲気になりやがって」
 復活した梓が、その場で胡坐をかいて悪態をついていた。その隣でやはり身を起こした
千鶴ちゃんは、逆にニコニコ笑っている。
「耕一お兄ちゃん、がんばって」
「いや、がんばって、って言われても……」
 千鶴ちゃんの言葉に、俺はドキリ、とした。
 確かに楓ちゃんの態度も気になる……けれど、さっきの言葉を聞いてしまった後では…


「…………」
 結局、出前で夕食になる。
 俺の前には、揚げ玉の入ったたぬきうどん。
 大きくていびつな、本格的な揚げ玉だ。東京の立ち食い蕎麦ではなかなか味わえない。
 初音さんは、さっぱりとざる蕎麦をとっていた。まぁ、女性ならこんなものだろう。
 楓ちゃんは、きつねそば。ドンブリを手で寄せるが、なんだか胸がつかえそうで、食べ
にくそうに見える。いや、本人はそんなつもりないんだろうけど……
 梓は、1人だけカツ丼とご飯物をとっていた。がっつく姿が板につきすぎている。
 千鶴ちゃんは、俺と同じものと言って、やっぱりうどんを食べていた。
「…………」
 なんだろう、さっきから、この、胸のつかえるような感覚は。
 やっぱり俺は、おかしくなってしまっているのだろうか?
 或いは、昨日見た夢のせいか。
 それとも……
 入浴し、部屋に戻る。布団が整っていた。千鶴さん……いや、
 “千鶴さん”は存在しない。
 なのに、何故、俺は、そんなにその存在にこだわるのだろう。
 俺の意識は、ないはずの記憶を現実と比べようとするのだろう。
 俺は……
「大丈夫?」
「!?」
 驚き、俺は顔を上げた。
 そこに、もみ上げまで伸ばした長髪と、おっとりしたような顔つきの、女性が立ってい
た。
「千鶴……さん?」
 俺はすがるように、その優しげな顔の女性の名を呼んだ。
「“さん”?」
 きょとん、と、障子戸にかけた手をだらりと下ろし、その場に立ち尽くす。
「耕一お兄ちゃん……やっぱり、ただの夢じゃなかったんだね、それ……」
 悲しげな表情で、“千鶴ちゃん”はうつむくように、俺を見下ろす。
「え…………」
「ううん」
 千鶴ちゃんはふるふる、と首を横に振ると、部屋の中に入ってきた。
 ピンク色が基調の、女の子らしいパジャマ姿だった。
「耕一お兄ちゃん」
 近づいてきた千鶴ちゃんは、うずくまりかけた俺の身体をゆっくりと起こした。
 そして、千鶴ちゃんは、いきなりパジャマの上を、はだけた。
「ち、千鶴ちゃんっ!?」
 下着の類はつけておらず、そのままやわらかそうな肢体があらわになった。
 未成熟な、なだらかなカーブを描いている腰元。けれど、ブラに覆われていない乳房は、
ふくらみ、充分以上に丸みを帯びて出っ張っている。
「私みたいな可愛い子も、好きだって言ってくれたよね……?」
 顔を赤く染めながら、千鶴ちゃんはすっかり脱いでしまった上半身を、しかし見せ付け
るように背を軽くそらした。
「言ったけど……でも」
 こんな意味じゃない、そう言おうとした口は、途中でその言葉を飲み込んでしまった。
 千鶴ちゃんに、目の前で自分に肌をあらわにする女性に、今にもすがり付いてしまいそ
うな自分がいる。
「千鶴……さん」
「耕一お兄……ちゃん、今の私にも、魅力を感じてくれる?」
 目を伏せがちに、静かにいいつつ、ズボンも脱いでしまっていた。
 俺はただ黙って、こくん、と頷いた。
「そうなんだ……嬉しい」
 やさしげに微笑む。理屈じゃなく、俺の心を安堵させるような微笑だった。
「でも」
 その笑顔が、急に曇った。
「…………?」
「これでも、同じように言ってくれる?」
 する、と白い、ショーツを下ろした。
 俺の視線はそこに釘付けとなった。
 彼女の外性器は……いや、それは、男性の形をしていた。
「千鶴……千鶴ちゃんは、男の子だったの……か……!?」
 俺は目をなんども瞬かせ、それを凝視してしまう。
「ううん、基本は女の子だよ」
 首を横に振って、千鶴ちゃんは男性器を手でそっとずらす。すると、割れ目状の、女性
器が見えた。千鶴ちゃん自ら、その合わせ目を指で軽く開いてみせる。瑞々しそうなピン
ク色の花びらが見える。
 年相応に発達した女性器にたいして、男性器は未発達で、小さい。ペニスはまだ小学生
程度のそれに見える。陰嚢はそれよりもっと小さく感じられ、良く見ると、片側のみの存
在であることが見えた。
「やっぱり、こんな私じゃ嫌……?」
 はっ、と、千鶴ちゃん、そう、千鶴ちゃんの声で俺は我に帰った。
「そんなことはないよ。ただ、少し驚いただけ」
「そう……」
 俺は少し苦笑してしまいながら、応えた。しかし、千鶴ちゃんは悲しげに目を伏せたま
まだった。
「千鶴ちゃん……俺……」
 ぎゅ……と、全裸の千鶴ちゃんを抱きしめる。
 いや、俺の方が、千鶴ちゃんにすがるように抱きついたのだ。
「耕一お兄ちゃん……?」
 千鶴ちゃんは、驚いたように身を硬くしたが、抵抗はなく、すぐに緊張も緩んだ。
「俺……怖い……千鶴ちゃん……どんな千鶴ちゃんでも……いい、俺の前から、消えない
で欲しい……」
 俺が、今にも泣きそうな声で言うと、千鶴ちゃんはその細い腕で、きゅ、と俺を抱きし
めてくれた。
 手でそっと俺の頭を撫でる。やがてお互いの顔を少しずつずらして、
 ちゅ……
 彼女の方から、唇を重ねてきていた。
>>544-549
はい、ついにやってしまいました。
ちょっととりとめが無かったかもしれない……

っつか、本編と完全に立場が逆やんけ。
551名無しさんだよもん:05/02/04 00:12:28 ID:vgtMVSaI
よく絆創膏ってよめたね
いいよ
552名無しさんだよもん:05/02/08 01:35:38 ID:NDgCpKyM0
553ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :05/02/08 22:51:38 ID:QsNa+YKc0
ところで、ここに投下した自分の作品をまとめてサイト作っても大丈夫だろか。
554名無しさんだよもん:05/02/08 23:13:22 ID:WqyO1ELh0
>>553
自分の作品なら、誰も文句を言うまいて
是非作ることをお勧めする
555347改め『如風』 :05/02/09 22:15:45 ID:2+xfCWro0
ついでに漏れのもお願いしようかな
どうしようかな(´ー`)y-~~
556ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :05/02/10 22:26:53 ID:jqg4k35z0
ひとまず「おたうじく」専用のコンテンツつくってみた。
ttp://fellio.hp.infoseek.co.jp/OTAUZIK/index.html#otauzik

如風氏とか他のSS師の作品の収録も希望があればまた作り直すけれど、
自分の書いたSSのレス番を申請してくだされ。

ベタテキストに直して送ってくれると作業がらk……げふんげふん
557名無しさんだよもん:05/02/11 01:48:28 ID:zsSerw4y0
おっつー。ところで

初音さんの>B86(C)-W62-H93 ってもうちょっとオパーイあるんでない?

あとかおりんと響子さんのプロフ逆ですよ。

558ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :05/02/11 02:02:10 ID:WSsMdNdj0
>>557
書いた本人が言うのもなんだけど、

本文嫁。
559名無しさんだよもん:05/02/13 02:37:20 ID:F90dcljl0
なんつーか、「おたうじく」を見ると「しやうじや」を
思い出してしまう。
560347改め『如風』 :05/02/16 15:38:38 ID:S3JCDO7J0
遅レスすまそ

>>556
>ベタテキストに直して送ってくれると作業がらk……げふんげふん

 なんならhtmlの形式で、すぐにup出来る状態で送りまふ。

 ただ、冬コミに出した原稿の手直しで現在手一杯(;´Д`)
 SSの続きも含めて、2週間以上あとになりそう
 
561名無しさんだよもん:05/02/20 12:03:24 ID:p3TEh+a50
労災下りりゃいいやw
「耕一お兄ちゃん、お願い……」
 キスが離れると、千鶴ちゃんは俺の頭をかき抱いたまま、か細くささやいた。
「私を抱いて……セックスして」
 切なげな声で告げられる、あまりに唐突な要求。
「セックス……って……千鶴ちゃん、でも……」
 さすがに、躊躇いがある。
「それとも、やっぱりこんな身体の私じゃ、そこまでは出来ない……?」
 千鶴ちゃんは、自嘲しているかのような悲しげで、どこか不気味みな苦笑になる。い
くら普段からは目立たないとは言っても、
 俺は、即座に首を横に振った。
「そ、そんなことはないよ、俺は、千鶴……ちゃんのことが、好きだし……ただ、だから
こそ、千鶴ちゃんが心配になっちゃって……」
 そういいつつ、自分で、まだこの千鶴ちゃんと、“千鶴さん”をオーバーラップさせて
いることにも、抵抗があった。
「私は、大丈夫……だから、お願い」
「わかったよ……」
 ここまで来て、彼女を突き放すことも出来ないだろう、俺は覚悟を決め、千鶴ちゃん
の裸体に手を滑らせる。
「ん……」
 丸みを帯びた胸のふくらみに触れると、甘い鼻声が漏れている。
 見ると、彼女のその特異点は、すでに勃起していた。彼女自身、もう、興奮している
みたいだ。
 その状態でも、それは大した大きさではなく、色も白いところへ充血でピンク色にな
っている。自分が持つその逸物とは、別次元の存在のように思えた。
 恐る恐る、といった感じで、その可愛らしいものに触れる。
「あっ!」
 びくっ、と千鶴ちゃんの身体が震えた。
「あ、千鶴ちゃん、大丈夫?」
「う、うん、ちょっと驚いただけ……」
「こうされると、痛い?」
 俺は千鶴ちゃんのペニスをやさしくつかむと、しゅ、しゅっとこすり上げる。
「ふぁぁっ……い、痛くない……気持ちいいよぉ……」
 千鶴ちゃんは、背をのけぞらせ、上ずった声を上げた。
 俺はその言葉を聞いて、さらにすっ、すっと、千鶴ちゃんのペニスをこすり上げてい
く。
「っっ、お兄ちゃん、私、もぅっ……」
 足元がガクガクと震えている。たっているのが辛いのだろう。
 悟った俺は、ゆっくりと千鶴ちゃんを布団の上に横たえた。
「ちゅ……」
「ん……」
 俺が千鶴ちゃんの上に覆いかぶさり、キスをする。千鶴ちゃんはうっとりとした感じ
で、目を細めた。
 そのまま俺は、彼女の股間、男性器の下のスリットに、指を這わせる。
「ひゃんっ!」
  軽く押し込み、指先で花びらを撫でただけで、千鶴ちゃんはびっくりしたように悲鳴
を上げた。
「い、痛かった?」
「う、ううん、びっくりしただけ……」
「そっか……うん、千鶴ちゃんのここ、もうびしょびしょだね」
「うん……」
 顔を赤くしながらも、肯定してしまう千鶴ちゃん。
「ふぁ……あふぅ……」
 ちゅっちゅっ、と水音を立てながら、千鶴ちゃんの花びらを、指先で擦る。尿道口も、
クリトリスもない、シンプルな構造をしていた。
 ふるふる……と震えている千鶴ちゃんから、そっと指を離す。
「…………ぁ……」
「行くよ、千鶴ちゃん」
 俺自身も寝巻き代わりのシャツとトランクスを脱ぐ。千鶴ちゃんのモノと同じ機能の
器官でありながら、まったく見た目の印象も異なる、浅黒く、比較して遥かに大きいそ
れは硬く勃起して、露わになった。
 千鶴ちゃんは、ぽかん、と呆けたように見つめていたが、やがて、くすっと微笑んだ。
「お兄ちゃん、私の身体で、本当に興奮してくれたんだ……嬉しい」
 千鶴ちゃんにしてみれば、普通じゃない自分の身体に対し、男性が性的興奮を覚え
たこと自体、意外に思っているのだろう。
「何言ってるんだよ……逆に可愛いぐらいのモノだし、これぐらいだったら、千鶴ちゃん
の可愛らしさなら、構わないって男はいっぱいいると思うよ」
 俺は、そういいつつ、苦笑した。
「そうかなぁ……」
 少し怪訝そうな顔をした千鶴ちゃんを、押し倒すように抱きしめる。
「千鶴ちゃん、行くよ?」
「う、うん……」
 千鶴ちゃんがごくっ、とのどを鳴らす。多分、初めてなのだろう。
「もっと、力抜いてて……」
「う、うん……」
 こくこくと返事はするものの、ぜんぜん力が抜けていない。これは、多分どれだけ言
っても、無理だろう。
 くちゅっと水音を立ててあてがい、かえって長引くほうが辛いだろう、と思った俺は、
一気に奥のほうまで貫いてしまった。
「っ……い、痛ーいっ!!」
 顔をゆがませ、破瓜の苦痛にあえぐ千鶴ちゃん。あまりに痛々しく見える。
「ち、っ……千鶴ちゃん」
「ぁ……やだ、やめちゃだめっ」
 俺が反射的に身を引きかけると、千鶴ちゃんはそう言って、俺の肩に抱きついてき
た。はぁはぁと苦しそうな、荒い息をしながら、俺と身体を密着させようとする。俺の腹
の辺りに、千鶴ちゃんの固いモノが当たった。
「おねが……い、最後まで……っ」
「ん……わかったよ」
 俺は千鶴ちゃんの華奢な身体を抱きしめ返すと、しばらくその体勢のまま、落ち着
かせるように背中を撫でた。
 やがて千鶴ちゃんの膣内が、緊張の固さが消えて、ひくひくと俺のモノに絡みだす。
「ぁ……なんだか、痛い以外にも……感じて、きた」
 千鶴ちゃんの顔が、緩んでくる。
「まだ痛いけど……熱くて、ジンジンして……気持ちいい……」
「大丈夫そう?」
「うん、耕一お兄ちゃん……続き、して」
「わかった」
 千鶴ちゃんがまだ痛々しそうながらも、微笑むと、俺は彼女の身体をそっと布団に横
たえさせ、そして、ゆっくりと、ストロークを始めた。
「あ、熱いっ! 痛……いけど、はっ、あっ、き、気持ちいいよぉっ」
 少し恍惚とした表情から、俺を安心させるためだけではないことはわかる。
 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ……
 俺はしばらくゆっくりとした一定のペースで動いた後、徐々に突きこみを速く、強くし
ていく。
「あっ、はっ、あっ、ひっ……」
 まだ時折顔が苦痛にゆがむも、吐息に混じる声がだんだんと甘くなってくる。
「千鶴ちゃん、くっ……」
 駆け上ってくる感覚。絶頂が近い。
「耕一お兄ちゃん……はぁっ、お、お願い、中で……中で出して」
「え……いいの、千鶴ちゃん……」
 俺が聞き返そうとするが速いか、千鶴ちゃんの脚が俺を挟み込むように、くるぶしを
交差させた。所謂、カニバサミ状態だ。
「千鶴ちゃ……くぅっ……」
 どくっ、どくっ……どくっ……
 結局、否応なしに千鶴ちゃんの中に、大量の精液を放ってしまう。
「はぅ……! あっ、はんっ…………っ」
 千鶴ちゃんの身体もびくっびくっと跳ねる。そして、千鶴ちゃんのペニスが、自身のお
腹に向かってびゅっびゅっと射精していた。はぁぁっ、と千鶴ちゃんはとろけた顔になっ
ちゃっている。男と女の絶頂を、同時に味わわされているのだろう。
 千鶴ちゃんの精液は、色は白いが、粘り気がほとんどなく、匂いも薄かった。
「千鶴ちゃん……俺……」
 俺が困ったように言いかけると、千鶴ちゃんはまだ紅潮したままにこっ、と微笑んで、
肩につかまり、身を寄せる。自身の精液が俺に付かないように、気遣っているようだ。
そして、ちゅっ、と、千鶴ちゃんからキスをしてくれる。
「ありがとう、耕一お兄ちゃん……」
 俺は、千鶴ちゃんの気遣いを無駄にすると思いつつも、彼女の身体を強く抱きしめ
ずにはいられなかった。
とりあえずエロシーンはここまでです。( ´д`)y──┛~
でも、まだもうちょっと続きます。
568347改め『如風』 :05/02/22 07:19:09 ID:YRfW3sid0
乙彼(´ー`)y-~~
569名無しさんだよもん:05/02/22 18:42:26 ID:6o2X0kjZ0
GJ!
妹と耕一が一線越えちゃった事を知ったら、はたして初音さんはどんな反応するのやら
570ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :05/02/25 22:00:21 ID:HNlF7vgu0
571名無しさんだよもん:05/02/25 23:07:03 ID:Dni70J9u0
>570
こっそり鏡台のまえで妹コスをする偽善びぬー長女・・・・


 「JoJo、キサマ・・・観ているなッッッッ!!!」
572保守代わりにコピペでも ◆kd.2f.1cKc :05/03/04 03:40:40 ID:UicFZ+XK0
楓です。 よく中学生に間違われます。

楓です。 妹達が喧嘩していたので、夕飯にねこまんまを出しました。
けっこう美味しそうに食べていました。

今度はキャットフードを出してみようかと思っています。

楓です。 おかっぱの角で指を切りました。

楓です。 姉のブラを見てふと思い立ち、試しに付けてみました。
弁償する方法は考えていませんでした。。

楓です。 野良猫に餌をあげています。
お礼にノミを貰いました。

楓です。 ダイエットしたのに、胸のTU差だけが大きくなりました。

楓です。 自分はもう成長期は終わったと思っています。
でもここ数年、いまだに身体が大きくなります。

でも身長はぜんぜん伸びていません。

楓です。 家族には内緒ですが、ネコ耳帽子を持ってます。

楓です。 体育祭の短距離で一位になりました。
男子がグラウンドからいなくなっていました。。

楓です、楓です、楓です、楓です、楓です……
573名無しさんだよもん:05/03/05 01:32:44 ID:0gP7NZrQ0
>楓です。 姉のブラを見てふと思い立ち、試しに付けてみました。
>弁償する方法は考えていませんでした。。

止め具がはじけたのか…
574名無しさんだよもん:05/03/17 16:43:20 ID:piplda8W0
 えっと……。
 ドリフ氏の楓ちんは、胸があっては責任感が少し強くて………。
 スクランの八雲を思い浮かべたの漏れだけか?
575ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :05/03/17 22:43:14 ID:4i96Ggm40
漏れ的には「これじゃ(武装錬金の)斗貴子さんだなぁ……」と思っていた。
ちなみにスクランは自分、良く知りません。
576名無しさんだよもん:2005/03/26(土) 17:03:36 ID:6M1ld9u00
ほーしゅ!
577おたうじく 10(千鶴ルート)−1/7 ◆kd.2f.1cKc :2005/03/31(木) 03:36:41 ID:ESFys1ID0
「お兄ちゃん……」
「なに……千鶴ちゃん?」
 千鶴ちゃんは全裸のまま衣服を腕で抱えて、開いたままの障子戸から
覗く月の明かりを背後に、少し険しい顔で俺を見下ろしている。
「着替え終わったら……居間に来てくれる?」
「…………いいよ、わかった」
 千鶴ちゃんの険しい顔を訝しく感じながらも、俺は少し笑ってそう応え
た。
 千鶴ちゃんはにこりともせず、全裸のまま廊下に消えていった。
 俺は寝巻き代わりのジャージを、着直す。
 上はランニングシャツだけだったが、肌寒く感じる。
 汗をかいたから……というだけではなさそうだ。
 ジャージの上に袖を通しつつ、時計を見る。古いパタパタ数字の時計は
23:56を指していた。
「さて……」
 俺は立ち上がり、障子戸を後ろ手に閉めて、ゆっくりと居間に向かった。
 居間にたどり着いたとき、まだ千鶴ちゃんの姿はどこにもなかったが、2
分も立たないうちに、背後から声をかけられた。
「耕一お兄ちゃん……」
「千鶴ちゃん」
 彼女の顔は、険しいままだった。
 まるで────
「どうして、そんな怖い顔をしているんだい? 可愛い顔が台無しだよ?」
 俺は緊張感に耐えられず、苦笑しながらそんな言葉を発してしまう。
「耕一お兄ちゃん、さっき、私のこと、初音お姉ちゃんみたいな呼び方…
…してたよね?」
 千鶴ちゃんは幾分眉を下げつつ、そう聞いてきた。
「え……いや、それは……」
578おたうじく 10(千鶴ルート)−2/7 ◆kd.2f.1cKc :2005/03/31(木) 03:37:13 ID:ESFys1ID0
 どきりとして、一瞬言葉に詰まってしまう。
「耕一お兄ちゃん、今日、朝から変だったよね……? そう、まるで」
 千鶴ちゃんが淡々と言葉をつむぐたび、俺の心臓が高鳴りだす。
 ────ドクン、ドクン、ドクン、ドクン……
「起きたら、自分の知っている世界が消えてしまった、みたいに」
579おたうじく 10(千鶴ルート)−3/7 ◆kd.2f.1cKc :2005/03/31(木) 03:37:50 ID:ESFys1ID0

「外へ出よう」
 そう言う千鶴ちゃんの言葉に、俺達は淡い月明かりが照らす家の外へ
と出た。
 8月は過ぎたが、天気予報ではまだ20℃以上の熱帯夜だと言っていた。
にもかかわらず、都内と違って、ひんやりと感じるのは、傍を流れる川の
せいだろうか。
「耕一お兄ちゃんの記憶は、柏木の血の記憶……なんだよ」
「血の記憶……?」
 雑木林を縫う道の中、千鶴ちゃんは静かに歩みを進めながら、それを、
言う。
「そう……柏木家に伝わる……鬼の血の……」
「え…………」
 鬼。
 御伽噺や神話に出てくる人型の怪物。
 人を食らうともされる狩猟者。
 そう……狩猟者。
 何故……
「お兄ちゃんも聞いた事はあるはず、雨月山の鬼の伝説を」
 淡々と話す千鶴ちゃんの声。
 それは、俺を隆山に呼んだ、あの枯れ果てたような“千鶴さん”の声、そ
のものだった。
 ただひとつ、俺を呼ぶその二人称だけが異なる。
「ああ、もちろん」
 雨月山の鬼。
 この隆山に古くから伝わる、伝承だ。
 およそ500年前、この地方を鬼の集団が襲った。その鬼の討伐のため、
時の領主天城忠義は剣士を集めた。その中の1人に、次郎衛門と名乗る
剣士がいた。
580おたうじく 10(千鶴ルート)−4/7 ◆kd.2f.1cKc :2005/03/31(木) 03:38:26 ID:ESFys1ID0
 彼は一度目の討伐隊に参加し、他の剣士とともに返討ちにあった。しか
し、奇跡的に生還を果たした彼は、鬼の力を身につけていたという。
 次郎衛門は新たな討伐隊を率いて、見事鬼の退治に成功した──
「そして、次郎衛門は天城忠義の仕官となり、柏木姓を名乗るようになっ
た……」
「えっ!?」
 まるで俺の思考に続けるかのような、千鶴ちゃんの言葉。
 俺はそのタイミングと内容に、驚いた。
「そう、柏木家は次郎衛門の末裔なの。そして」
 ────ゴォッ
 突然風が、いやまるで周囲の空気が千鶴ちゃんに集まるように奔流と
なった。
 ────ドクン、ドクン、ドクン、ドクン……
 動悸が高まる。息をしているのが辛い。鈍い頭痛がする。
「鬼の末裔でもある──」
 ゴクリ、
 唾液を飲み込む音は聞こえるのに、喉はカラカラに感じる。
 なんだ、この感覚は……
 砂利道の上、河原を背後に立ち、険しい表情で俺を見る千鶴ちゃん。
 俺の痛い鼓動とともに、それに“千鶴さん”の像が被ってきては消えてい
く。
「次郎衛門に鬼の力を与えたのは、鬼の……皇族の三女だったの」
「そして、次郎衛門は、ううん、その2人は愛し合うようになった」
 渦巻く空気と、それ以外の静寂が包み込むあたりの中で、千鶴ちゃん、
が、人間から、それとは別の存在にかわっていくような、気配を感じる。
 俺の中で、それは危険な存在だと警鐘が鳴っていた。
 だが、俺は、逃げようとはしなかった。単に、足がすくんでいるだけでも
あった。
581おたうじく 10(千鶴ルート)−5/7 ◆kd.2f.1cKc :2005/03/31(木) 03:38:58 ID:ESFys1ID0
「でも、そうして残された柏木の血には、人間としてつづられていくには問
題があったの」
 ざ、そういいながら千鶴ちゃんは少し俺に近づく」
「個人差もあるけれど、ある程度の年齢に達すると、鬼としての力という
か、姿が、発露されるようになる。身体能力が常人より遥かに高くなり、攻
撃性が増す。でも、女性の場合はそこまでで、人間としての意識や、理性
を失うことはない。けれど、男性の場合、さらに自分の中に、鬼としての…
…人格が現れる。やがてその人格が大きくなり、人としての理性も人格も
失って……鬼になる」
「…………」
 張り詰めた空気の中、俺は言葉を返すことすら出来ない。
「例外的に鬼の力を制御できる人もいる。でも、圧倒的に少数なの」
「…………それじゃあ、親父や、伯父さんたちも……まさか」
 そうであってほしくはないという願望。だが、千鶴ちゃんは、こくん、とう
なずいた。
「叔父ちゃんは耕一お兄ちゃんの鬼が発露することを恐れて、耕一お兄
ちゃんと離れて暮らしたんだよ」
「…………」
 わずかな間をおいて、再び千鶴ちゃんが口を開いた。
「耕一お兄ちゃんは、ひょっとしたら、このまま鬼を目覚めさせないかもし
れないと思ってた」
「えっ……? どうして?」
 俺は目を円くして、顔を上げ、聞き返す。
 けれど千鶴ちゃんはただ、左右に首を振った。
「覚えていないようじゃどうしようもないの……」
「え……」
「それに、耕一お兄ちゃんの見た夢……ううん、ホントはそれ以外の記憶
がない、違う……?」
582おたうじく 10(千鶴ルート)−6/7 ◆kd.2f.1cKc :2005/03/31(木) 03:42:23 ID:Ht752aYZ0
 ドキリ。
 胸がぎゅっと締めつれけれるほどの緊張を感じた。
「それは、耕一お兄ちゃんの記憶が、鬼の血の記憶とすりかわりつつある
から」
「な……!!」
 さすがに、俺は驚愕した。俺の記憶が……すりかわりつつある?
 すると、千鶴ちゃんは幾分うつむく。
「次郎衛門は鬼の第三皇女と愛し合った。でも、第三皇女の──エディフ
ェルの血の記憶を持つのは、エディフェルの“生まれ変わり”は、楓お姉
ちゃんなんだ」
「…………」
 俺は阿呆のように口を半開きにしたまま、絶句してしまう。
「そして、私は第一皇女の記憶を継ぐ“生まれ変わり”」
「えっ!?」
 今度は逆に、驚きの声を上げた。
 ──それって、つまり……
「記憶の中の私達と、今の私達は、順番が逆……つまり、耕一お兄ちゃ
んの記憶は、鬼の記憶とすりかえられている過程の状態……」
 千鶴ちゃんはうつむいたまま、拳をぎゅっと握り締めて、ぶるぶると震え
ている。
「耕一お兄ちゃんが鬼と化すのも、時間の問題……」
「そんな……」
 ざり、
 俺は思わず、砂利をサンダルで鳴らし、わずかに後ずさりしていた。
 いつしか、風は止んでいた。
「このことを知ったら、楓お姉ちゃんは苦しむね」
 千鶴ちゃんは、自分に言い聞かせるようにつぶやき始めた。
583おたうじく 10(千鶴ルート)−7/7 ◆kd.2f.1cKc :2005/03/31(木) 03:44:01 ID:Ht752aYZ0
「でも、いつかは訪れる運命だった」
「結果的に、また、私を恨むのなら、それでもいい」
「前世で、私は……リズエルは、掟を破り人と交わったエディフェルを殺し
た」
「本当はリズエルも、それが正しいと信じていたわけじゃないのに」
「だから……」
「だから私は、楓お姉ちゃんを傷つけるすべて存在(もの)から、楓お姉ち
ゃんを守る」
「たとえそれが……耕一おにいちゃんであっても」
「ち、千鶴ちゃん」
 軽く、空気が震えるような感覚。
 千鶴ちゃんは、だらり、とそれまで力んでいた腕の力を抜き、ぶら下げ
た。
「耕一お兄ちゃん……」
 ゆっくりと、千鶴ちゃんの顔が上がる。
 それは、人間とは似て非なる、美しくも恐ろしい存在。
「あなたを、殺します」
584おたうじく 10(千鶴ルート)−8/7 ◆kd.2f.1cKc :2005/03/31(木) 03:46:47 ID:ESFys1ID0
なんか随分久々……スマソ。

>>577-583
うーむ、結局誰も教われないまま河原のシーンにたどり着いてしもた。
どーうすべー。

冬コミで本買ってくださった方は、ここから伏線が生きてくるのでおいしいかもしれません。
585347改め『如風』 :2005/03/31(木) 10:11:40 ID:HBEGJYGg0
乙彼(´ー`)y-~~

別の原稿が終わらなくて続きをアレの続きを書く暇がありませぬ(´・ω・`)
4月中には再会したいなぁ……
586名無しさんだよもん:2005/04/08(金) 19:26:09 ID:ja4632An0
>>585

マターリとお待ちしております
587名無しさんだよもん:2005/04/17(日) 21:45:04 ID:I2C7YwwS0
◆kd.2f.1cKc氏は、夏コミに出るのかな?
588名無しさんだよもん:2005/04/20(水) 19:03:46 ID:0x0ZIjb30
>>587

漏れ、冬コミで買い逃したから参加してたら嬉すぃ(´ー`)y-~~
589名無しさんだよもん:2005/04/25(月) 12:56:47 ID:iVtNBKRh0
今書いているので、とりあえず保守。
590347改め『如風』 :2005/04/25(月) 17:32:36 ID:iVtNBKRh0
 今までの簡単(大雑把)なあらすじ

 初音に絞殺されかけたところを楓に救われた耕一。
 楓は耕一を救ったあと、姉に仕事を辞めるよう説得する。
 初音は妹と耕一に自分が乱心したことを詫び、鶴来屋の会長を辞職すると告げる。
 みんなで食事に出かけ、梓や初音にもその事を告げる。
 梓は承諾したものの、千鶴はその話しに憤慨した。
「初音お姉ちゃんは、一族の裏切り者よっ!!」
 そう叫び店から飛び出した。
 後を追う楓と梓。
 耕一と初音は家に戻り、帰ってくるのを待つ。
 先に帰ってきた梓。途中で地震があった事を告げる。
 耕一は千鶴を捜しに行くことを決意。
 初音と梓に見送られながら部屋を出た。

>>367の続き

 真円の月。
 暗闇に包まれた町中を、ほんのりと淡い光が照らし出す。
 犬の遠吠え。
 虫の声。
 街頭と家の窓から漏れる光を頼りに、俺は薄暗いアスファルトを蹴り出した。
 息が苦しい。
 最近、走る事がなかったからなぁ。
 人影。
 千鶴ちゃん?
 走りよろうとして、俺は慌てて引き返した。
 警邏中の警官だ。
 目を合わせたら何を言われるか判ったもんじゃない。
 連続殺人犯が捕まっていない昨今。夜の一人歩きは俺ですら危険だった。犯人と間違えられそうで。
591347改め『如風』 :2005/04/25(月) 17:33:09 ID:iVtNBKRh0
 千鶴ちゃんの姿は一向に見えない。
 どこに行ってしまったのだろう。
 もともとこの街の地理に詳しくない俺。
 ヘタをすると道に迷ってしまいそうだった。
 喉が渇いた。
 ふと、目の前にコンビニが。
 中に入ると飲食するスペースがある。
 俺はスポーツドリンクを購入すると、バーのカウンターのような場所に腰掛けた。
 冷たい液体が喉を通過する。
 息を時々吐きつつ、一気に中身を飲み干した。
 もう一本買っときゃ良かったかな。
 そう思いつつ、ウインドウガラスから外を眺めていると、見慣れた人影が。
 楓ちゃんだ。
 俺は急ぎ手を振った。
 向こうも気がついたらしい。
 自動ドアをくぐり、俺の方に歩いて来た。
「耕一さんも、千鶴をお捜しに?」
「あぁ。梓が家に帰って来たから、代わりに出てきたよ」
「ご迷惑、おかけします………」
 しょんぼりとした顔。
「いいよ、気にしなくて。それより楓ちゃん、何か飲むかい?」
 俺の提案に、おかっぱの髪が左右に揺れた。
「私は先ほど飲みましたから」
「じゃぁ、一緒に探しに行こうか」
「はい」
 俺達は過剰なほど明るい、店内の照明を背に受けながら、再び闇の領域へと足を踏み入れた。
 並んで歩きながら今までの経過を互いに話す。
 梓が千鶴ちゃんを見かけた事。
 楓ちゃんは街の海側を中心に捜したらしい。
 とりあえず千鶴ちゃんがいたという山側を捜す事に決めた。
592347改め『如風』 :2005/04/25(月) 17:33:50 ID:iVtNBKRh0
「耕一さん、ひとつ、つまらない事を聞いても良いでしょうか?」
「つまらないこと?」
 楓ちゃんは頷きつつ口を開いた。
「耕一さんは、前世を信じますか?」
「前世って……生まれる前の記憶の事?」
 俺の問いに、楓ちゃんはコクリと頷いた。
「俺は………あまり興味がないなぁ」
「そうですか………」
「それが、千鶴ちゃんと何か関係あるのかい?」
「…………まだ、はっきりとした事は言えませんが」
 大通りを過ぎ、路地を歩く。
 二人の足音が静かに響く。
 空には満点の星々と白い月。
 じっと見つめる楓ちゃん。
 まるで何かを懐かしむように。
「耕一さん。私には、私ではない記憶があります」
 唐突に話を切り出した。
「私では無い記憶?」
「はい。楓ではなく、違う名前で呼ばれていた記憶が」
「それって、前世……の記憶なの?」
「わかりません」
 そう呟きながら楓ちゃんは溜息を漏らした。
「私には、確かにそういう記憶があります。でも、それが前世なのかどうか、
確かめる術(すべ)はありませんから」
「まぁ、確かに。確認のしようなんてないだろうな」
「もし仮に………。仮にその記憶が本当の事であったとしても、今の私には関係ありません」
 ハッキリとした口調で、
「未来が、過去の出来事によって縛られるなんて、あってはならいと思っています」
 楓ちゃんは断言した。
「何か気になることでもあるのかい?」
 真剣な目をした楓ちゃん。何か理由があると俺は思った。
593347改め『如風』 :2005/04/25(月) 17:34:33 ID:iVtNBKRh0
「耕一さん。千鶴が飛び出す前に言った言葉、憶えていますか?」
「えっと……」
 頭から、数時間前の記憶を掘り起こす。
「確か初音さんに向かって、一族の裏切り者……って言ったよね」
 俺の言葉に楓ちゃんが頷く。
「気のせいだと思いますが、気のせいだと良いのですが……」
 顔色が心なしか青く見えた。
「私の記憶と……重なるんです」
「え?」
 記憶と、重なる?
「それって、その………前世の記憶と?」
「核心はもてないのですが…」
 歯切れの悪い言葉。
 一体どんな記憶なのだろうか。
 詳しく聞いてみたい気もするけど………。
「あまり気にしない方が良いよ。きっと、千鶴ちゃんもそのうち帰ってくると思うし」
 今は目の前の事を優先する事にした。
 もし前世とやらが関係あったとしても、楓ちゃんの言ったとおり、
過去より今や未来の事が重要なのだから。
 二人足音がほぼ同時に止まった。
 目の前の道が二つに分かれた。
「耕一さん、私は右を捜してみます」
「じゃぁ、俺は左へ行くよ」
「では、お気をつけて」
 会釈をすると同時に、楓ちゃんは足を俺とは反対方向に向けた。
「あ、待って!」
 走り去ろうとする楓ちゃんを俺は呼び止めた。
「何でしょう?」
 首を傾げつつコチラに振り向いた。
「朝、俺に鬼の力について教えてくれたよね」
 ずっと気になっていた事があった。
594347改め『如風』 :2005/04/25(月) 20:57:07 ID:WGrEwJLU0
「千鶴ちゃんも、その力を使えるの?」
「え……」
 俺の質問に、楓ちゃんは困ったような表情を浮かべた。
「正直………判りません。力の覚醒は人により差がありますし、普段は皆、
その話題を故意に避けていますから」
「そうか、ありがとう」
 俺は礼を述べると、自分の進むべく道へと駆けだした。

(続く)
595347改め『如風』 :2005/04/29(金) 00:59:36 ID:G9pLLRCB0
 前に書いてから、半年も時間が経過してしまいました。
 
 今 こ こ に は 俺 し か い な い 予 感 。

 それでも。
 続きを書きます。
 書くと約束しましたから。
 
 しかし……5スレ縛り、まんどくせー(´・ω・`)
596名無しさんだよもん:2005/04/29(金) 01:14:45 ID:128eTXQx0

|∀゚)・・・
597名無しさんだよもん:2005/04/29(金) 01:29:51 ID:g+CBBKiB0
|∀゚)・・・
598名無しさんだよもん:2005/04/29(金) 06:41:06 ID:X6badgAj0
|∀゚)ノシ
599名無しさんだよもん:2005/04/29(金) 08:54:07 ID:YI+TchTg0
|∀・)ジー
600名無しさんだよもん:2005/04/29(金) 16:46:57 ID:M3FHHtRX0
|∀゚)・・・
601347改め『如風』 :2005/04/30(土) 07:59:39 ID:S03D070Q0
>>596-600
・゚・(ノД`)・゚・。
602名無しさんだよもん:2005/05/01(日) 00:14:09 ID:tqOHmKOA0
なんなんだろこの無言劇w

そういや例の「となグラ!」がアニメ化だそうで。6月にようやく2巻が出るって状況なのに。
最近のアニメ業界の無軌道無節操ぶりはどうにかならんもんか。



まあ動く初音さんは正直ちょっと見てみたかったり(CV:某女神さまの人だったりして・・・)
603名無しさんだよもん:2005/05/01(日) 01:20:48 ID:3CkwLE390
>>603
冗談だろ?
業界は一巻しか出てない漫画をアニメ化するくらいネタがないのか?

するなら京アニにお願いしたい
604名無しさんだよもん:2005/05/01(日) 01:21:54 ID:3CkwLE390
ミスった…

殺人料理食ってくる
605名無しさんだよもん:2005/05/01(日) 21:12:06 ID:1HzXlou90
初音さん=おねえちゃんはべただから、田中理恵とかかなとか思ったんだけど……

何が違うとか突っ込まない。
606347改め『如風』 :2005/05/02(月) 02:12:55 ID:qETwCxBL0
>>594の続き

 俺の進む道は山の方へと続いていた。
 確かこの先は………。
 見覚えのある道。
 俺は走り出した。
 そうだ、間違いない。
 人家を抜け、足場の悪い道を駆け上る。
 水の音。滝の音。
 パッと広がる視界。
 月夜の光が眩しくて。
 目を開けると、そこには小石ばかりの河原があって。
 月光に煌めく水が、さらさらと、さらさらと音を立てながら流れていた。
 上流にはコンクリートの壁から流れ落ちる滝。
 子供の頃に見た光景が目の前に広がっていた。
「こんなに近かったんだ……」
 子供頃は、もっと遠いように思えた。
 小学生の頃、みんなで一緒に遊んだ思いでの場所。
 花火をした。
 釣りをした。
 あと………。
 何か、あった。
 この場所で。
 なんだったかな
 喉に魚の骨が刺さるようなもどかしさ。
 忘れかけている大事なこと。
 なんだっけ…………。
 ジャリッ!
 背後から聞こえる突然の足音。
 誰だ?!
 うろたえつつ後ろを見た。
607347改め『如風』 :2005/05/02(月) 02:13:57 ID:qETwCxBL0
「こういち……」
 俺の名を呼ぶ声。
 紺のジーパン。青と白の縞模様のシャツ。頭のヘアバンド。
「こういち。あたしだよ」
「梓……」
 俺はホット胸をなで下ろした。
「心臓が止まるかと思ったよ」
「ごめん、驚かしちゃった?」
 川辺の砂利をシューズで踏みしめつつ、梓はひょこひょこと俺に近づいて来た。
「お前どうしてココに?」
「ココに走って行くのが見えたから」
 後を付けて来たのか。全然気が付かなかった。
「こんな所で、何をしてたの?」
「子供の頃を思い出していただけさ。ほら、昔はよく遊びに来ただろ?」
 静かに流れる川に振り返りながら、俺は呟いた。
「あの頃は毎日にように、お前とココに…………」
 背後から俺に巻き付く二本の腕。
 もたれかかる温もり。
「梓?」
 ギュッと後ろから抱き締められた。
「ど、どうしたんだ、いきなり」
 突然の展開に声が上擦る。
「もう、今はダメなの?」
「へ?」
「子供のころは良くて、大きくなったら………もうダメなの?」
 背中に押しつけられる胸の膨らみ。
 それを意識してか、胸の鼓動が早くなる。
 正直、俺は返答に困った。
 梓が何を考えているのか読めない。
「もうすぐ、東京に帰っちゃうんだよね」
「あぁ、まだしばらくコッチにいるけどな」
「あたしも連れて行ってよ」
608347改め『如風』 :2005/05/02(月) 02:14:53 ID:qETwCxBL0
 腕の力が強くなった。
「もう、こんな所、居たくないから」
「梓、お前…」
「あたし達ね、この町で子供頃からイジメられていたんだ」
「イジメ?」
「お前達は鬼の子だって。もちろん、あたしは片っ端から殴ってやったけど」
 とつとつと語る声。
 いつもの梓とは思えないほど細く小さな声だった。
「だけど仕方がないよね。だって………あたし達、本当に鬼の子なんだから」
 鼻をすする音。
 泣いているのだろうか。
 だが、俺の体は後ろから抱きすくめられたまま。
 梓の表情を覗い知る事は出来なかった。
「東京なら、あたし達の事、誰も知らないんだろ。白い目で見られる事も、
陰口をたたかれる事も………ないんだろう」
 俺達の周りで静かに鳴く秋の虫。
 まるで、人の心情を代弁するかのように、静かに甲高く一声鳴いた。
「でも、あたしが東京に行ったら、初音姉も、楓姉も、そして千鶴も、
みんな東京に来るかな………。それも良いよね。鶴来屋なんて売っちゃって、
新しく東京に家を買って、みんなで楽しく住めば……良いよね…………」
 俺は震える腕に、そっと自分の手を重ねた。
 気の利いたセリフが思い付かない。
 川のせせらぎに包まれながら、俺達は立ち続けた。
 最初に動いたのは梓だった。
 俺を拘束していた腕が名残惜しそうに解かれた。
 ついで温もりが背中から離れる。
 俺はゆっくりと振り返った。
 目を擦る指に、涙の雫が月光を受け煌めいていた。
「ごめんね………。つまらない事、話して」
 俺は左右に首を振った。
「気にすんなよ。俺とお前の仲だろう」
「本当に、ごめんね」
609347改め『如風』 :2005/05/02(月) 02:15:53 ID:qETwCxBL0
 同じ言葉を繰り返すと、梓は来た道を引き返した。
 俺も後に続いた。
「耕一。あんたが家から出た後にね、千鶴から連絡があったんだ」
「えっ?!」
「初音姉と二人で話しがしたいっていうから、初音姉は出かけ、
あたし一人で留守番していたんだけど、誰も帰って来ないから」
「それで、俺達を捜しに?」
「前にも言っただろう、あたし最近、ひとりでいるのが嫌だって」
 そういえば、そんな事を言っていたな。
「じゃぁ、楓ちゃんにも会ったのかい」
「いや、楓姉とはまだ………」
「多分、そのうち帰ってくると思うよ」
 俺は安堵の息をつきつつ暗い山道を下り続けた。
 夜の象徴である梟(ふくろう)が、俺達の背中で鳴いていた。
 外灯が所々に有るとはいえ、やはり暗い。
 二人の足音が、やたらと大きく聞こえた。
「こういち………」
 俺の腕がギュッと握られた。
「どうした?」
「な、なんでもない」
 暗い表情。
「もしかして、お前、怖いのか?」
 俺はわざとらしくニヤリと笑った。
「ちっ違う。何か、雰囲気が変なんだ………」
「へん?」
 俺は辺りを見回した。
 特に何も見あたらない。
 ただ、虫の音がいつの間にか止んでいた。
 風も何となく生ぬるい。
「別に変な所はないけど」
 返事がない。
 見ると、梓の体が小刻みに震えていた。
610347改め『如風』 :2005/05/02(月) 02:18:02 ID:qETwCxBL0
「どうした、寒いのか?」
 俺の言葉を否定するように、激しく振られる首。
「なにか、悪い予感がする。とても悪い事が起きそうな予感が………」
「予感ねぇ」
 適当に返事を返そうとして………思い止まった。
 ふと見た顔に、深刻な表情が浮かんでいた。
「待って」
 小さく警告を発しながら、梓は俺の腕を引いた。
「どうした?」
「誰か、いる」
 暗い夜道。俺は目を凝らした。
 俺達の向かう先、一本道の途中に人が立っていた。
 コチラを向いて。
 俺達の方をじっと見ているようだった。
 誰だ?
 夜の帳(とばり)に邪魔されて良く見えない。
 背はそれほど高くはなかった。
 突然、周りがパッと明るくなった。
 隠れていた月が雲の隙間から顔を見せた。
 月光が、ひとりの少女を照らし出した。
 長い黒髪。白い肌。整った顔立ち。
 俺をその子の名前を知っていた。
「千鶴……ちゃん?」
 俺の呼びかけに、千鶴ちゃんはクスリとほほえんだ。
 静かに、だが無邪気とは縁遠い笑みに、俺はどこか違和感を覚えた。
 
(続く)
611名無しさんだよもん:2005/05/02(月) 21:46:33 ID:IRy2q8UM0

|∀゚)ワクワクドキドキ
612名無しさんだよもん:2005/05/04(水) 10:56:10 ID:65EAZfYV0
|∀゚)ドクドクワキワキ
613347改め『如風』 :2005/05/08(日) 00:14:26 ID:ZUb9EJGR0
>>610の続き

「待っていたよ、耕一お兄ちゃん」
 静かに呟くと、千鶴ちゃんはクスリとほほえんだ。
「千鶴ちゃん?」
 俺は確かめるように同じ言葉を繰り返し問いかけた。
 いつもニコニコと笑っていた千鶴ちゃん。
 無邪気に飛び込んで来る千鶴ちゃん。
 すぐに拗ねて甘えた声を出す千鶴ちゃん。
 まるで太陽の化身のような千鶴ちゃん。
 それが………。
 今、俺の前にいる千鶴ちゃんは、その片鱗も見えなかった。
 人形のように落ち着いた面持ち。
 冷めた視線。
 湖の水面(みなも)を思わせるような低く穏やかな声。
 あたかも夜空に浮かぶ白い月を連想させた。
「ち、千鶴?」
 俺の背後からも、同様の質問だ飛ぶ。
 梓も俺と同じものを感じたらしい。
「千鶴。あんた初音姉と一緒じゃないのっ?!」
 そうだ。
 梓の声に俺もハッとした。
 初音さんは千鶴ちゃんに会うために家を出たと聞いた。
 しかし、目の前には千鶴ちゃん意外、人影は見えなかった。
「心配しなくても、ちゃんといるわよ。ただ、耕一お兄ちゃんとも一緒に話しがしたくて迎えに来たの」
「千鶴ちゃん、初音さんはどこにいるの?」
「こっちよ……」
 千鶴ちゃんは道から外れ、木陰に姿を消した。
614347改め『如風』 :2005/05/08(日) 00:15:10 ID:ZUb9EJGR0
 急いで追いかける俺と梓。
「こっちに来て、お兄ちゃん」
 手招きされるままに林の中を進み行く。
 どこに行くのだろう?
 足下を照らし出すのは、木陰から漏れるほのかな月光のみ。
 藪を掻き分ける音が一際大きく聞こえる。
「千鶴、いったいどこに行くのよ?」
「もうすぐよ」
 暫くして山の岩肌らしき場所に辿り着いた。
「耕一お兄ちゃん、こっちよ」
 中腹にぽっかりと空いた穴。
 大人がなんとか入れそうな大きさの横穴に、千鶴ちゃんは姿を消した。
「うそ………」
 唖然とする梓。
 俺は恐る恐る中をうかがう。
 何だろう。
 洞窟の中は僅かな青白い光で満ちていた。
 ヒカリゴケでも生えているのだろうか?
 その中で千鶴ちゃんが俺に、おいでおいでをしていた。
 この先に初音さんが?
 どうしてこんな所に?
 疑問符が幾つも浮かぶ。
「早く来てよ耕一お兄ちゃん。初音お姉ちゃんが待ってるよ」
 千鶴ちゃんの声が岩肌をこだまする。
 結構、奥行きが有りそうだった。
「なぁ、梓。こんな所、前から有ったか?」
 俺の問いに、勢い良く首を横に振る梓。
「はやく〜」
 せき立てる千鶴ちゃんの声。
 しょうがない。行くしかなさそうだ。
 俺は中に降りるべく、入口の縁に手をかけた。
615347改め『如風』 :2005/05/08(日) 00:15:43 ID:ZUb9EJGR0
「こ、こういち、中に入るの?」
 か細い声が俺を引き留めた。
「梓、お前も来るか?」
 再び、激しく首が横に振られた。
「あたし……、こういう狭くて暗いところは……苦手、なの」
 顔が引きつっていた。
「じゃぁ、俺だけ行って来るよ」
「き、気をつけてね」
「あぁ」
 頷くと同時に、俺は体を穴の中に滑り込ませた。

(続く)
616347改め『如風』 :2005/05/08(日) 00:17:09 ID:ZUb9EJGR0
ちょっと短めだけど投下(´ー`)y-~~

今回はなるべく間を空かさずに話しを書いて行きたいと思います。
617名無しさんだよもん:2005/05/08(日) 00:33:53 ID:qz/5Oltu0

|∀゚)ノ~ フレーフレー
618347改め『如風』 :2005/05/13(金) 15:58:34 ID:+A7ixCFO0
>>615の続き

「じゃぁ、俺だけ行って来るよ」
「き、気をつけてね」
「あぁ」
 頷くと同時に、俺は体を穴の中に滑り込ませた。
 少し狭い。
 ズボンが地面の上を滑る。
「ふぅ」
 無事、中に降り立ち膝を立てた。
 天井が低いとはいえ、立って歩くには支障はなかった。
「お兄ちゃん、こっちよ」
「今行く」
 先に進んでいる千鶴ちゃんを追いかけた。
「千鶴ちゃん、俺こんな洞窟があるなんて今まで知らなかったよ」
「私もよ」
「へ?」
「私も今日知ったの」
「そ、そうなんだ」
「うん」
 ずんずんと中に歩いて行く千鶴ちゃん。
 前から思い切った性格だとは思っていたけど、怖くないのだろうか。
 洞窟の奥からは生暖かい風が吹いてくる。
 一体、どこへと通じているのだろう。
 地面は下に向かって傾斜し、地中深くへと俺達を導いてるように思えた。
「ねぇ、耕一お兄ちゃん。昔、この辺りに鬼が住んでいたの知ってる?」
 千鶴ちゃんは、いきなり話しを切り出してきた。
「それって伝説の事?」
 ここに来た時に、そんな話を郷土資料のパンフレットで見たような気がする。
619347改め『如風』 :2005/05/13(金) 15:59:12 ID:+A7ixCFO0
「千鶴ちゃん、確か鬼退治をした、お伽噺の事だよね」
 そう答えつつ、俺は心に黒い雲が広がるのを感じた。
 なぜ、今その話を?
「耕一お兄ちゃん。ココに住んでいた鬼はねぇ、とても強かったんだよ」
 まるで見てきたような口ぶりで千鶴ちゃんは語った。
「でもねぇ、次郎衛門という、お侍が率いる人間達に皆殺しにされちゃったの」
 そういえば、そんな話だっけ。
「どうしてだと思う?」
「どうしてって……どういう意味?」
 突然、千鶴ちゃんは足を止めると、俺の方に振り向いた。
「鬼は人間よりも、うんと強かったんだよ。どうして負けちゃったのかな?」
 まるで、なぞなぞのような問いかけ。
「人間側の人数が多かったから?」
「それだけじゃないよ」
「次郎衛門っていう人の作戦が上手かったから?」
「それもあるけど、鬼が負けた一番の理由じゃないわ」
「じゃぁ…」
「もっと簡単な理由よ」
 薄暗い洞窟の中で千鶴ちゃんはクスクスと笑っていた。
 確たる理由はないのだが、心の中に広がっていた暗雲に雷鳴が轟き始めた。
「あのねぇ、耕一お兄ちゃん。鬼の中に裏切り者がいたの」
「裏切り者?」
「そう、鬼の一族を束ねていた長(おさ)、リネットが裏切ったの」
 俺は唾を飲み込んだ。
 リネット。
 その名に何故か、聞き覚えがあるような気がしたから。
「リネットの裏切りにより、鬼はほとんど死んでしまったの。でもねぇ………」
 千鶴ちゃんは声のトーンを低く落とした。
620347改め『如風』 :2005/05/13(金) 15:59:42 ID:+A7ixCFO0
「殺された鬼は、その事が無念で亡霊となり、今でもこの世を彷徨っているのよ」
 静かな囁き。
 その語りに、ゾクリと背筋を冷たいものが走った。
 こんな時に、こんな場所に怪談話とは、なんて千鶴ちゃんはセンスが………じゃなくて。
 俺は正直、千鶴ちゃんの真意を理解出来なかった。
「ほら、耕一お兄ちゃんの後ろ」
 スッと俺の背後に指をさした。
「ち、千鶴ちゃん、そういう冗談はやめようよ」
 情けない事に俺の声は震えていた。
「ほんとだよ。耕一お兄ちゃんの後ろにいるよ」
「そ、そんな、お化けなんているわけ…………」
 いた。
 俺の背後。
 振り返った先。
 俺の真後ろ。
 黒い影のような塊。
 それがいくつも。
 いくつも蠢いていた。
「…っ!!」
 悲鳴が声にならない。
 慌てて前を向く。
 目の前にも、いた。
 俺を覆うように襲いかかって来た。
「ぅわぁっ!!」
 ゾロリ…。
 冷たいものが俺の中に侵入した。
621347改め『如風』 :2005/05/13(金) 16:01:55 ID:+A7ixCFO0
 ゾロリ…。
 ゾロリ…。
「ぁあ、ぅあああぁっ!」
 俺の胸に。
 俺の腹に。
 俺の足に。
 俺の背中に。
 俺の頭の中に。
 ズロリと冷たく黒いものが潜り込んで来るっ!
 侵食されていくっ!
「や、やめろぉっ!」
 体が麻痺して、動かないっ!
 そうだ……。
「ち、千鶴ちゃんっ!」
 俺は千鶴ちゃんと一緒にいたんだ。
 助けなきゃ。
 混濁していく意識のなか、俺は声を張り上げた。
「千鶴ちゃんっ! ここから、逃げ……」
 笑っていた。
 千鶴ちゃんは、俺を見ながら笑っていた。
 俺の苦しむ様子を楽しむように。
 クスクスと笑っていた。
「千鶴…ちゃん……」
 どうして、笑って……い…る………ん………だ…い…………。
 問いかけは声にならず。
 俺の意識は黒い濁流の渦へと埋もれていった。
 
(続く)
622名無しさんだよもん:2005/05/13(金) 23:01:11 ID:9K49qTzl0
|д゚;))))
623名無しさんだよもん:2005/05/14(土) 00:44:31 ID:PabYFhBZ0
|∀゚)ドキドキ
624名無しさんだよもん:2005/05/15(日) 05:23:32 ID:HjkVMXnQO
快傑ゾロリ
625おたうじく 11(千鶴ルート)−1/9 ◆kd.2f.1cKc :2005/05/18(水) 20:22:33 ID:t7DphgVR0
「ちょ……そんな」
 じゃり、
 あとずさった俺の足元で、河原の砂利が音を立てる。
「冗談だよ……ね……千鶴ちゃん!?」
 俺はカラカラに渇いた喉から、ようやくその言葉を搾り出した。
 千鶴ちゃんは首を左右に振り、潤んだ瞳で俺を見つめながら、ゆっくりと迫ってくる。
 ビュッ
 千鶴ちゃんの手が、空を切り裂いて、俺めがけて突き出されていた。
 それは、刃物より剣呑な凶器。
 すんでのところで、俺はそれをかわしていた。
 ぞくり、背筋が冷たくなる。
「うわっ、うわぁぁっ……!!」
 千鶴ちゃんの長い髪が、舞い降りるのが見えた。
 俺はワンテンポ遅れる感じで、情けない声を上げ、転がるように逃げ出した。
 どうして。
 何故。
 千鶴ちゃん……
 千鶴ちゃんはゆっくりと、だが確実に俺に向かって迫ってくる。
 全身に殺意を漂わせながら。
 俺はじりじりと下がりつつ、千鶴ちゃんに向けて声をかけていた。
「そんな……さっきの俺への態度は嘘だったのかい……?」
 俺がそう言った時、千鶴ちゃんの表情がぴく、と動いた。
「俺を優しく包んでくれた千鶴ちゃんは、あれは全部、芝居だったのかい?」
「それ……は……」
 ぴた。
 千鶴ちゃんの動きに、迷いが生じた。
 チャンスだ、上手くこの方向にもって行けば、躊躇わせる事ができるかもしれない。
 俺だって自分が、自分じゃない存在になってしまうとしたら、それは怖い。
626おたうじく 11(千鶴ルート)−2/9 ◆kd.2f.1cKc :2005/05/18(水) 20:24:57 ID:t7DphgVR0
 だけど、まだ死にたくは無い! いくらかでも可能性があるのなら、ここで終わりには
したくないんだ!
「千鶴ちゃん、頼む、俺だって、他に可能性がないのなら、諦めるよ。でも、俺はまだ納
得できないんだ。それに……」
 興奮に、鼓動が高まってくる感じがする。俺は、わずかに言いよどんでから、しかし思
うままその言葉を口にした。
「それに、俺、千鶴ちゃんのことがす……き……!?」
 ドクン、ドクンドクン……
 興奮によって高まってきていたと思っていた鼓動が、急激に、俺の意図を越えて更に
強まってきた。
 息苦しい、呼吸が自由にできない。眩暈が……意識がまわる。
「……!? 耕一お兄ちゃん!?」
 俺の異変に気が付いた千鶴ちゃんは、反射的に、殺気を解いて声を上げてきた。
「千鶴ちゃん、よかっ……」
 ぐらり、と俺の身体はよろけた。
627おたうじく 11(千鶴ルート)−3/9 ◆kd.2f.1cKc :2005/05/18(水) 20:25:39 ID:t7DphgVR0

「あ……あ……」
 耕一お兄ちゃんはぐらりと身体をよろけさせて、その場にうずくまってしまった。
 耕一お兄ちゃんの中で、鬼が目覚めようとしている。
 背筋がぞくぞくっと寒くなった。耕一お兄ちゃんの鬼は私が予想していたよりずっと
大きく感じられた。私で敵うのだろうか。
 でも、逃げるわけには行かない。
 もし、耕一お兄ちゃんが完全に鬼に乗っ取られてしまったのなら、このまま……街に
出すわけには行かない。
 それでも、私は耕一お兄ちゃんが再び身を起こす前に、手にかけることにためらいを
感じた。
 私だって……耕一お兄ちゃんは好きだ……
 耕一お兄ちゃんの精液を貰う為だったとは言え、その気も無い相手と初エッチなんて
できない。
 たとえそうなる事は無いとわかっていても……
 私は、すぐに攻撃できる間合いにまで近寄った。
 苦しそうに息をする耕一お兄ちゃんに、声をかけて上げたかった。
 !?
「嘘────」
 私は、呆然とした。
 そこにいたのは……鬼。
 柏木家の……男。
「同族の気配に誘われてきてみれば、まさか……」
 男は呟く様に言う。
 なぜ。
 どうして?
 柏木家の男は、今はもう耕一お兄ちゃんしかいないはず……。
「はっ」
628おたうじく 11(千鶴ルート)−4/9 ◆kd.2f.1cKc :2005/05/18(水) 20:26:44 ID:t7DphgVR0
 私が呆然としている間に、その鬼は私の目前へと一気に迫ってきた。腕をつかまれ、
持ち上げられる。
「それに、この臭い……そうか、貴様……雌雄同体だな」
「うっ……」
 私は、女だ……自分では少なくともそう思っているし、事実、ちゃんと女性器も機能し
ている。生理だってあるし……ただ、排卵は無い月もあるけど……
 けれど、私の性器の一部は、はっきりとした男性になっている。クリトリスの変わりに、
ペニスが付いてる……本来2個1対の私の性腺は、片方は精巣になって、小さな陰嚢
に収まっている。
 私は、柏木の一族は、牡の遺伝子が劣化する。生殖機能自体はどうか解らないけれ
ど、正常に性行為をして、子孫を残していく理性を失ってしまうのだ。
 そうなると、もともと男性の出生率が極端に少ないこともあって、柏木家の血筋は絶え
てしまう……。
 その時、強い牡の遺伝子を残すために、私のように、女性の性器の一部が男性化し
た、つまり、女性の安定した肉体で精を供給するための、両性具有体が生まれる……
 ビリィッ
「ヒッ」
 ────鬼の手が、私の洋服の前を引き裂いていた。
 下着が露わにされるのが目にはいって、私は恥ずかしさにかぁーっと顔に熱が登っ
てくる思いをした。
「っ……このっ」
 私は反対の手で、私の腕をつかんでいる鬼の手に切りつけた。
「つっ……」
 思わぬ反撃だったのか、奴は私の腕を取りこぼした。
 私は奴の身体を強かに蹴って、間合いを取っていた。
「ぐぅっ……」
 すたん、と、岩の上に着地する。
「ああっ、お気に入りだったのにぃ……」
629おたうじく 11(千鶴ルート)−5/9 ◆kd.2f.1cKc :2005/05/18(水) 20:29:25 ID:t7DphgVR0
 こんな状況なのに、私が最初に思ったのは、ずたずたに切り裂かれたブラウスのこと
だった。
 けれどすぐに、それどころではない事実に気付いた。
「くぅ……く……」
 奴の足元に、耕一お兄ちゃんが。
「しまった」
「ぐぅっ……邪魔だ!!」
 奴は躊躇うことなく、耕一お兄ちゃんめがけて腕を振り下ろそうとした。
 私は、叫んだ────
630おたうじく 11(千鶴ルート)−6/9 ◆kd.2f.1cKc :2005/05/18(水) 20:34:03 ID:t7DphgVR0

 はっと見たとき、俺は千鶴ちゃんが、化け物に襲われかけるのを見た。

 低くとどろくような声、布を裂く音……千鶴ちゃんの悲鳴。
 助けないと……何とかしないと。
 だが、俺の身体は言うことを聞かない。胸の中で熱いカタマリが蠢く。気ばかりが焦る。
熱い、熱い、苦しい……
 …………!?
 俺は、その存在を記憶していることに、気が付いた。
 俺はかつて、この存在を呼び起こしかけたが、その力を御することができず、ここに押
し込め、封印した。
 千鶴ちゃんの言うことは正しかったんだ。
 けれど。
 今、この封印を解けば、この場を切り抜けるための力を手に入れられるかもしれな
い。
 だが、俺はその封印の檻の前で、その鍵を手にしたまま、一瞬、躊躇った。
 もし、今この封印を解いたとして、俺はそれを制御することができるのだろうか。
 その時、叫び声が聞こえてきた。
「耕一さーん……」
 俺は意を決し、鍵を差し、解き放つ────
631おたうじく 11(千鶴ルート)−7/9 ◆kd.2f.1cKc :2005/05/18(水) 20:35:23 ID:t7DphgVR0

 ガッ
 俺の腕は、俺めがけて振り下ろされようとしていた奴の腕をしっかりと支えた。
「なっ…………」
 奴が、面食らったのがわかった。
 そのまま、ビキビキと俺の肉体が一気に変化を始める。肉体は一気に強靭な筋肉に
よろわれ、体格が巨大化し……目の前にいる奴と同じ、否、それを更に上回る巨体に
変貌を遂げるまで、ものの1分とかからなかった。
「何……貴様も同族……そうか、貴様が柏木耕一……っ」
 奴が、反対の腕で反撃しようとしたのを、俺は、それより先に、奴の頭を片手で抱え、
ズダン!! と地面に叩きつけた。
 砂利が砕けるほどの衝撃が走り、土煙が舞う。
「グォォォォォォォーッ!!」
 周囲の小動物をひるませ、俺は空気が振動するほどの咆哮を上げた。
 間違いなく、俺は今、この大地で最強の生き物だった。
「ウォォォォォォォーッ!!」
 それに呼応するように、少しはなれたところで、咆哮というにはやや甲高くやわらかい、
しかしはっきりとした唸り声があがった。
 彼女の中の牡が、俺に共振しているのだろう。なんとなくだが、解った。
「グァァッ」
 その間にも奴は起き上がり、俺めがけて攻撃を放ってくる。
 俺は避けたが、わずかにわき腹を掠った。
 熱い感覚、鋭い痛みが一瞬、走ったが、すぐに、それが一種の快感に変わる。闘い
に臨む力の発露によって、アドレナリンか、あるいはそれに類する脳内麻薬が噴出して
いるのだろう。
 俺は一気に体勢を立て直すことはせず、そのまま力技で奴の肩をつかみ、反対側の
腕を、鋭く突き出した。
 ザシュ……ッ……
632おたうじく 11(千鶴ルート)−8/9 ◆kd.2f.1cKc :2005/05/18(水) 20:36:57 ID:t7DphgVR0
 明らかに、致命打と思える一撃を与えた。
「グ……そうだ……それで……いい……」
 倒れざま、俺は、奴の顔が、哀しげに笑っているのを見た。
 奴はそして、ザン……と、川の水の中に消えていった。
 そのまま、奴の身体が再び浮かび上がってくることは無かった……。
633おたうじく 11(千鶴ルート)−9/9 ◆kd.2f.1cKc :2005/05/18(水) 20:38:28 ID:t7DphgVR0

 ざ……
 俺は奴の身体が水面に沈んでいくのを見届けると、その身体の能力を解いた。
 俺の身体を覆っていた、鋼のような筋肉組織が、枯れた老廃物へと変わり、こそげ落
ちる。俺の身体は、もとの柏木耕一のそれに、戻っていた。
「……耕一、お兄ちゃん?」
 千鶴ちゃんが、背後から声をかけてきた。
 振り返ると、彼女は身構えていた。
「大丈夫だよ、千鶴ちゃん」
 俺は、そう言って、苦笑した。
「耕一お兄ちゃん……鬼の力、制御、できるんだ…………」
 ぱぁっ、と千鶴ちゃんの顔が、まだ幾分懐疑的ながらも、少しずつほころぶのが解っ
た。
「ああ、そうみたいだ」
「よかった……本当に……」
 千鶴ちゃんは俺に駆け寄り、その目前で大きく息を吐いた。
「千鶴ちゃんのおかげだよ……」
 俺は、千鶴ちゃんの頭に手を置き、優しく撫でた。
 すると、千鶴ちゃんはふるふる、と首を左右に振った。
「ううん……私は何もできなかった……ごめんね、耕一お兄ちゃん」
 泣き出しそうな、潤んだ瞳で、千鶴ちゃんは俺を見上げ、哀しそうな表情で見つめて
いた。
 どうして、そんな哀しそうに見るんだい、俺がそう感じたとき、千鶴ちゃんは更に言葉
を続けた。
「ごめんついでに……耕一おにいちゃん……さっきの、私との事……無かった、ことに
して」
「え?」
 俺は驚いて、千鶴ちゃんに聞き返していた。
「私を抱いたこと、もういいから……無かった、ことにして……」
634おたうじく 11(千鶴ルート)−10:2005/05/18(水) 20:39:29 ID:t7DphgVR0
>>625-633
or2……
なんだか千鶴ちゃんがロリなのにお色気担当に……何故だ!?
635名無しさんだよもん:2005/05/18(水) 21:54:10 ID:gPMQgGEl0
気のせいか原作よりお色k
636名無しさんだよもん:2005/05/18(水) 23:22:33 ID:pOdHyRnk0
板的に ょぅι゛ょ=お色気担当 お姉さん=おとぼけ担当 なので無問題
637名無しさんだよもん:2005/05/20(金) 22:35:01 ID:DpWxyiWu0
age
638名無しさんだよもん:2005/05/22(日) 20:35:51 ID:AzMH1XaN0
◆kd.2f.1cKc 氏、乙彼(´ー`)y-~~

よくよく考えたら、二人揃って千鶴たんシナリオなのね。
639名無しさんだよもん:2005/05/26(木) 19:25:08 ID:3FupTrNC0
|∀゚)
640347改め『如風』 :2005/05/30(月) 18:29:20 ID:ka7Njich0
>>621の続き

「本当に良いのか?」
 青い目をした娘はコクリと首を縦に振った。
「ツカッテ、クダサイ」
 娘から渡された宝飾を施された武具。
 一降りで風を呼び。
 一降りで雷を呼ぶという。
「お前は一族を滅亡に追いやる事になるやも知れぬぞ?」
 鬼の一族長……いや、すでにその座を追われたその娘は、悲しげな瞳で俺を見た。
「ダリエリ、モウ、ワタシノイウコトヲ、キキマセン。ハナシアイガ、ダメナトキハ………」
「斬っても良いんだな」
「…………」
 俺の声に、リネットは無言のまま首を縦に振った。
「ヒトツダケ、オネガイガ、アリマス」
「お願い?」
「イモウトノ、リズエルハ、タスケテアゲテ……」
「努力しよう」
641347改め『如風』 :2005/05/30(月) 18:30:22 ID:ka7Njich0
 俺は真っ赤な嘘をついた。
 他の鬼は逃がしたとしても…………。
 リズエル。
 俺のエディフェルだけではなく、アズエルまでも手をかけた、憎っくきリズエル!!
 彼奴は。
 彼奴だけは、必ず俺の手でっ!
 殺すっ!!
 拳を握りしめながら、俺は東屋(あずまや)から外に出た。
「リズエルヲ……タノミマス…」
 妹の身を案ずる姉の声。
 何も答えず、俺は虫の鳴く夜道を早足に歩き続けた。

(続く)
642ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2005/05/30(月) 22:02:58 ID:s2DzruQL0
|∀゚)ノ 如風氏 乙。


夏コミ受かりましたー
日曜日東ウ-36b「Brown Racoon Cat」

誰か表紙描いてくださ(何
643名無しさんだよもん:2005/06/03(金) 00:10:26 ID:N32wEUsg0
「表紙なんて飾りです。偉い人にはそれが判らんのです」
644名無しさんだよもん:2005/06/03(金) 22:22:08 ID:6c9QoDgF0
そうなんですわからんのです。
ですが世の中偉い人だらけなのです。

売れねぇSS作家の愚痴ですた。
645ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2005/06/04(土) 01:15:23 ID:2jqjROmr0
|´д`)ノ 長谷部彩じゃないがまず手にとってもらうことからはじめなければならんとです。

エロい人たちにはそれがわからんのですよ。
646ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2005/06/04(土) 01:17:07 ID:2jqjROmr0
|´д`) >327氏には見放されましたかね。
647名無しさんだよもん:2005/06/05(日) 14:29:58 ID:a329N3uw0
単純にエロなら売れるとは限らないからドジンは怖いわけで。
ジャンルにそぐわないと思うと、見向きもしない天邪鬼も少なからずいるしな。
648名無しさんだよもん:2005/06/05(日) 14:57:17 ID:Xs8EZqlf0
それは天邪鬼とは言わん( ´Д`)
649名無しさんだよもん:2005/06/08(水) 22:49:17 ID:MbIqOxOI0
痕PSP版でるらしぃ……
650名無しさんだよもん:2005/06/11(土) 23:05:22 ID:hMcNk1tD0
めんて
651名無しさんだよもん:2005/06/12(日) 14:02:56 ID:N1IbrR6u0
なんす
652名無しさんだよもん:2005/06/12(日) 18:35:43 ID:mysKKFiG0
ぷれぐ
653347改め『如風』 :2005/06/14(火) 16:08:23 ID:oAf9WZMx0
>>641の続き

 ……………。
 こ、ここは…………。
 頭がドロリとしたシチューの如く混濁し、はっきりしない。
 俺は何を……していたんだ?
 ……あれ、手が。
 目蓋を擦ろうとしたが、ぴくりとも動かない。
 いや、全身が動かない。
 俺は驚いて目を開けた。
「お兄ちゃん、気がついた?」
 千鶴ちゃんの声。
 暗い。
 暗い。
 僅かな薄明かり。
 壁が青白く、発光ダイオードのようにぼんやり発色していた。
「千鶴ちゃん?」
 自由にならない体。首だけは動いた。
 ふわりとしたスカート。
 顔を上げた目の前に千鶴ちゃんは立っていた。
 クスリとほほえんでいた。
「千鶴ちゃん、ここはどこ?」
 首を左右に振り、辺りを見回す。
 広い空間。
 高い天井。
 ちょっとしたホールのくらいの広さだった。
654347改め『如風』 :2005/06/14(火) 16:08:52 ID:oAf9WZMx0
 ふと、ベッドのようなものに目が止まる。
 そこに眠るように横たわる女性が一人。
 初音さんだ。
 寝ているのだろうか。
 近づこうとして……立てない。
 視線を体に這わした。
 椅子のようなものに座っていた。
 いや、椅子のようなものに固定されていた。
 腕が後ろに回されて、ロープのようなもので縛られている。
 足も同様だった。
 試しに力を入れてみるも、がっしりと拘束されていた。
「どうしたの、耕一お兄ちゃん?」
 困惑する俺を、千鶴ちゃんが涼しい顔で眺めている。
 まさか………。
「俺を縛ったのは…」
「私よ、お兄ちゃん」
 あっけらかんとした答え。
 なぜ?
 どうして俺を?
 なぜ俺はここに?
 一体ここで何をしているんだい?
 いくつもの疑問符が一斉に頭に沸き上がる。
「お兄ちゃん、大人しくそこに座っていていよ。今からしなきゃいけない事があるから」
「何を、するんだい?」
「裏切り者を、処刑するのよ」
 穏やかな声で千鶴ちゃんは宣言した。
 背筋にゾクリと悪寒が走った。
「しょ、処刑っ?!」
「そうよ。一族の裏切り者を始末するの」
 一族の裏切り者。
 夕食の発した言葉を、再び千鶴ちゃんは口にした。
655347改め『如風』 :2005/06/14(火) 16:09:36 ID:oAf9WZMx0
 まさか初音さんをっ?!
「千鶴ちゃん、馬鹿な事はやめるんだっ!! たかだか、鶴来屋の会長を辞めるからといって、
初音さんを殺す必要があるのかっ?!」
 俺は我を忘れて叫んだ。
「鶴来屋? 初音さん? 一体何の事?」
 くすくすと笑う声。
 口元に笑みをたたえながら、冷たい目で俺を見た。
「勘違いしないで耕一お兄ちゃん。もう私にとって鶴来屋なんてどうでも良いの」
「じゃぁ、なぜ初音さんをっ?!」
「初音さん? 今から処刑するのは、裏切り者のリネットよ。今から数百年前、
我が一族を滅亡に追いやった罪人よ」
 リネット?
 一族?
 何を言っているのか、さっぱり判らない。
「千鶴ちゃん、目を覚ませっ! 初音さんは君のお姉さんだろ、ずっと一緒に
過ごして来た大事な家族だろうがっ!!」
「違う、違うっ! ここにいるのは裏切り者のリネットよっ!!」 
 黒い影。
 千鶴ちゃんが叫ぶと同時に、黒い影が俺達の周りを取りまいた。
「……恨めしや……」
「恨めしや、リネット……」
「恨めしや次郎衛門」 
 怨嗟の声。
 その影はまるで人の影のように見えた。
 それが、低い声を立てながら俺達の周りを漂っている。
 幽霊。
 怨霊。
 それが何のなのか俺には判らない。しかし体は恐怖に震えていた。 
「リネットは裏切りもの……。処刑しなければ、いけないの」
 虚ろな視線で、千鶴ちゃんは蠢く影と同じ言葉を紡ぎ出した。
(続く)
656347改め『如風』 :2005/06/14(火) 18:41:15 ID:oAf9WZMx0
かなり時間が空いてスマソ(´・ω・`)

>>642
コミケ当選おめヽ(´ー`)ノ
今度はなるべく午前中に挨拶に行きますねw

ウチのサークルも何とか受かりました。
オリジナルのノベルゲームなんで、『痕』とは関係ありませんが(^^;
657ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2005/06/14(火) 18:52:29 ID:6LgvWgLJ0
ヽ(・ー・)ノ なんか千鶴たんの立場が180度くらい違うような気がしないかい?
658名無しさんだよもん:2005/06/15(水) 07:58:44 ID:mczEUDMt0
>>657

同じだと、つまんないでしょ(´ー`)y-~~
659名無しさんだよもん:2005/06/18(土) 21:48:26 ID:UhPzE4uE0
コミケまで後2ヶ月ないな…
660名無しさんだよもん:2005/06/19(日) 09:50:41 ID:FOvc/MMV0
ああそうなのか
もうコミケという文化をなんとも思わなくなってきた

今のコミケは(ry
661ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2005/06/20(月) 12:50:56 ID:DsA1fufE0
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ 今のコミケは……
 ∪  ノ 
  ∪∪
662名無しさんだよもん:2005/06/20(月) 13:32:58 ID:w/915XRZ0
>>660-661みたいなことをふとポツリ漏らして耕一を愕然とさせる初音さんとかw
663名無しさんだよもん:2005/06/20(月) 17:48:26 ID:s/PCD8aa0
>>662
訥々と有明の思い出話を銜え煙草で語り出す初音さん、という構図が頭に浮かびました。

「知ってかぁ耕一ぃ…ちょっと昔の有明よぉ…とてもへんちくりんで、馬鹿騒ぎが大好きなあいつらを…」
664347改め『如風』 :2005/06/20(月) 18:23:51 ID:xMLf8DZl0
 初音さんは苦労しても、楽しい記憶しか残らないような気がする。
 愚痴るのは楓ちんの役目でしょ。

楓「初音姉さんは、いつもいつも締め切りを破ってくれて、おかげで私が(ry」
665347改め『如風』 :2005/06/21(火) 18:20:30 ID:80BwoOS30
>>655の続き

「今から遠い昔………。私達は星の海を渡り歩いていた」
 星の……海?
「この星の近くに来た時、乗っていた船が動かなくなり、私達はこの地に降り立ったの」
 とりあえず俺は黙って千鶴ちゃんの言葉に耳を傾けた。
「この星には私達に良く似た生き物が住んでいた。劣る文明と肉体を持った人間という生き物が」
 一体何の話だろう。質問すると気を悪くしそうな気がした。
「でもね、裏切り者によって私達の一族は皆殺しにされたの。生き残った僅かな者は、
仕方なくこの地に留まり、人と交じり、子孫を残した」
 くるりと俺の方に千鶴ちゃんはむき直した。
「その子孫が私達なのよ、お兄ちゃん」
「へ?」
 まさか、話がそこに展開して来るとは予想外だった。
「お兄ちゃん、私達は他の人間よりも高等な種族なのよ」
「そんなわけ…」
 あるわけないと言いかけて、俺は口をつぐんだ。
 初音さんの常任離れしたあの力。親父や伯父夫婦の不審な死。
 たぐり寄せる糸のように思い当たる事柄が頭に浮かんだ。
666347改め『如風』 :2005/06/21(火) 18:20:45 ID:80BwoOS30
「私達の種族は滅び、力も弱まってしまったわ。でも、今こそ復活する時が来たのよっ!」
 高らかに宣言する千鶴ちゃん。その姿は邪教の教祖………というよりも、
生徒会選挙に立候補する女子中学生にしか見えないわけだが。
「この星に住む下等な種族を服従させ、再びあの輝かしい日々を私達の手で取り戻す日がっ!」
 その声に同調するかのように、俺達を取り囲む影が激しく動き出す。
「リズエルさまぁ」
「リズエルさまぁ〜」
 リズエルって、千鶴ちゃんの事なのか?
 まてよ。
 どこでその名前を聞いたような気がする。
 ………どこだっけ?
「みんなっ! 今こそ星翔る船、ヨークを復活させ、我々にあの栄光を再びっ!」
 突き上げる拳。
「おぉ〜リズエルさまぁ」
「われらがリズエルさまぁ〜」
 まるで興奮するように唸り声を上げる亡霊達。
 それらを相手にシュプレヒコールを上げる千鶴ちゃん。
 …………これは夢だ。たちの悪い夢に違いない。
 だが、確かめようにも腕は拘束されたまま。
 残念ながら頬をツネってみる事は出来なかった。
(続く)
667名無しさんだよもん:2005/06/26(日) 04:41:31 ID:uw6LWxUG0
|∀゚)
668ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2005/06/27(月) 02:04:53 ID:mQyu3WUu0
| ∀◎)なんかちゃん様になってきたな、千鶴たん……
669名無しさんだよもん:2005/06/27(月) 17:33:33 ID:ryi2qhyx0
だが、それもいい。
670蒸し暑い日々にちょっと一息 1/2 ◆kd.2f.1cKc :2005/06/28(火) 01:27:31 ID:fpR5R/bs0
「いいねえ楓ちゃん、その水着、似合ってるよ?」
 梅雨のジメジメした嫌な日の続く休日、ワインレッドのビキニに身を包んだ
楓ちゃんとともに、俺は屋内プールにいた。
 割合落ち着いた色合いの水着だが、それ以上に白い身体が、そしてその
布地に包まれてぱんっ、と張っている2つの膨らみがまぶしいっ!
 鼻血が出ていないか気になるところである。
「はぁ……高校の時に着ていた水着なんですけど……」
 楓ちゃんは少し困ったような顔をしている。
 そう、楓ちゃんもいまや大学生! しかも同じキャンパスに通う者同士!
もちろん朝出て夜帰りつく場所もひとつ同じ屋根の下! もう楓ちゃんもその
気だしもはや誰の目をもはばかることなくいちゃいちゃできると言うもの!
 …………突然千鶴ちゃんから送られてきたタオルセットに盗聴器が仕込
まれていたりとか、実は今年俺は楓ちゃんと同じ学年だとか、そーゆー実に
微笑ましいエピソードもありはしたが。
「高校のとき、かぁ……やっぱり学校ではスクール水着だったんだろ?」
 あまり他意も無く俺は聞き返し、楓ちゃんも少し困ったようにしつつもあっ
さり答える。。
「いえ、ですから……高校ではこの水着をつけていたんです」
「へ?」
 耳を疑うような言葉に、俺は思わず目が点になった。
「うちの学校、水着指定なかったんです。もっとも、私が原因なんですけれ
ど……」
「あ……もしかして」
 俺が聞き返すと、楓ちゃんは恥ずかしそうにもじもじとしつつ、こくん、とう
なずいた。
 胸のサイズが合わないのだ。
「どうも、叔父様が先に手を回していらしたようで……中学のとき、もう市販
のワンピースのサイズギリギリでしたから……」
671蒸し暑い日々にちょっと一息 2/2 ◆kd.2f.1cKc :2005/06/28(火) 01:27:47 ID:fpR5R/bs0
「でも、何でビキニ? ってか、ワンピースじゃなくても大丈夫だったの?」
 俺が聞き返すと、楓ちゃんはますます困ったように、小声で答えた。
「私、その、ほら……ワンピースですと、腰周りが……」
「あ……」
 自分の浅はかさに気付く。楓ちゃんは全体的には幼児体形、胸だけエク
ストラサイズ。水着以外でも、着るものにはいろいろと苦労しているのだ。
「ご、ごめん……」
「い、いえ…………大丈夫です」
 楓ちゃんは恥ずかしさを振り払うようにして顔を上げ、赤い顔のままくすっ、
と苦笑気味に笑った。
「そうすると、そのビキニも親父が?」
 我が父ながらいい趣味だな、と思いつつ、聞き返すと……
「いえ、その……叔父様が買っていただいた水着は白で薄地で……布地も
きわどくて……さすがに学校では……」
 …………前言撤回。貴様全部自分の趣味だろう、クソ親父。
672名無しさんだよもん:2005/06/28(火) 21:30:28 ID:JFiddTad0
そのオヤジさんが亡くなったことが純粋に惜しいなw
673覚書 ◆kd.2f.1cKc :2005/07/01(金) 02:37:58 ID:VNJsY2bj0
相田響子 身長159cm 80(A)-60-85
674名無しさんだよもん:2005/07/03(日) 14:40:41 ID:cObZEQiP0
| ゚ヮ゚)っ まとめサイトもあるよ
ttp://fellio.hp.infoseek.co.jp/OTAUZIK/index.html#otauzik
675347改め『如風』 :2005/07/04(月) 12:59:37 ID:2B1EWmtG0
>>674
漏れの設定とは、少し異なるんだよなぁ。
かといってHP作るのは、めんどいしなぁ。
676ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2005/07/04(月) 14:04:41 ID:lsiMlLfk0
併記? してもええのんけど、原稿上がってから〜とか言われてそれっきりでつが。
677ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2005/07/04(月) 14:14:17 ID:lsiMlLfk0
…………orz
678347改め『如風』 :2005/07/05(火) 19:08:52 ID:/VSBNuGV0
>併記? してもええのんけど、原稿上がってから〜とか言われてそれっきりでつが。

すっかり忘れてた……_| ̄|○
ついでに現在、夏コミの原稿中だったりする。
679名無しさんだよもん:2005/07/09(土) 13:46:42 ID:mzhBS8cv0
ドリフは夏コミ新刊でるの?
680347改め『如風』 :2005/07/14(木) 19:11:51 ID:VILMagyI0
今夜には続きをアップ出来る予定……
681347改め『如風』 :2005/07/15(金) 00:17:33 ID:fjMl6tYZ0
>>666の続き

 まるで興奮するように唸り声を上げる亡霊達。
 それらを相手にシュプレヒコールを上げる千鶴ちゃん。
 …………これは夢だ。たちの悪い夢に違いない。
 だが、確かめようにも腕は拘束されたまま。
 残念ながら頬をツネってみる事は出来なかった。
「………ねぇ、千鶴ちゃん」
「何かしら、耕一お兄ちゃん」
「ひとつ質問、良いかな」
「えぇ、なんでも聞いて頂戴」
 両手に腰を当て、胸を張る千鶴ちゃん。
 とても楽しそうに。
「星翔る船って、なに?」
 復活させると千鶴ちゃんは言った。栄光を取り戻すために。
 俺には何のことか判らなかった。
「それはね、お兄ちゃん」
 人差し指を立てながら、俺の顔を覗き込んだ。
「空を飛ぶ船の事よ」
 ………さっぱり判らん。
 もっと質問してみる事にした。
「えーっと、千鶴ちゃんは今からそれを復活させるんだよね」
「そうよ」
 さも、お弁当を作るような気軽さで答えた。
682347改め『如風』 :2005/07/15(金) 00:20:01 ID:fjMl6tYZ0
「どうやって復活させるの?」
「それはねぇ………」
 クスリと、千鶴ちゃんは笑った。
 意味ありげな表情で。
「星翔る船、ヨークはねぇ……。普通の方法だと修理出来ないの。特殊なパーツが必要なの」
「特殊なパーツ?」
「何だと思う? お兄ちゃん」
 クスクスと。
 不気味な笑い声。
 明るい千鶴ちゃんには似合わない、陰湿な笑み。
 思わず唾を飲み込んだ。
「お兄ちゃん。ヨークの復活にはねぇ、人間の胎児が必要なの」
 胎児って、まさかっ?!
「それもね、受精してからそれほど時間が経っていないのもの」
 ゆっくりと。
 初音さんの横たわるベッドへ近づく千鶴ちゃん。
 嫌な予感がした。
「今からねぇ、取り出すのよ」
「取り出すって、どっ、どこから?」
「どこだと思う?」
 縛られて意識のない初音さんの下腹部に、細い指が当てられた。
「初音お姉ちゃんの、子宮からよ」
 残酷な告知を、千鶴ちゃんはさらりと口にした。
683347改め『如風』 :2005/07/15(金) 00:22:46 ID:fjMl6tYZ0
「まって!」
 椅子から立ち上がろうとして……。
「くっ!!」
 俺は歯がみした。
 体はロープで椅子に拘束されたまま。
 思った以上にきつく結んであった。
「お兄ちゃん。リネットは裏切り者なの。だから……処刑しなければならいの」
 亡霊と同じ不吉な囁き。
「そこにいるのはリネットじゃないっ! それは初音さんだろうがっ!」
「そうよ。初音お姉ちゃんでもあり、リネットでもあるの」
 まずい。
 千鶴ちゃんの目は正気に見えない。
「目を覚ませ千鶴ちゃんっ! 君は人殺しが出来る子じゃないだろうっ?!」
「…………殺せるよ」
 ぼそりと呟いた。
「お姉ちゃんでも、殺せるよ」
 とても悲しげに。
「私、前世で殺したから。エディフェルをこの手で殺したから。今回も、きっと出来ると思う」
 悔いるような悲壮な表情で、千鶴ちゃんは呟いた。
「ねぇ、お兄ちゃん。知ってた?」
「何を?」
「初音お姉ちゃんのお腹に、赤ちゃんがいた事。お兄ちゃんは心当たり、ある?」
「そんなもの……」
684347改め『如風』 :2005/07/15(金) 00:24:31 ID:fjMl6tYZ0
 …………ん?
 ちょっと待て。
 初音さんのお腹に子供?
 お腹に胎児?
 まさか。
 まさか、まさか。
「心当たり、あるの?」
 ある。
 思いっきり。
 心当たり、ありまくり。
 そういや初音さんとした時、全部生出し、膣出しだっけ〜っ?!
「ちょっ、ちょっと待ってよ千鶴ちゃん」
 情けない事に声が裏がえった。 
「ど、どうして、初音さんが妊娠してると判ったんだよ」
「それはね、みんなが教えてくれたの」
「みんな?」
「そう、私の仲間が教えてくれたの」
 黒い影がフラフラと踊っていた。
「ねぇ、耕一お兄ちゃん」
 いぶかしげな視線。
「もしかして。お腹にいるのは、お兄ちゃんの子供なの?」
 絶句。
 つーか、何も言えない。
 多分そうだろう。
 俺以外の子供だったら、それはそれで考えたくは無かった。
685347改め『如風』 :2005/07/15(金) 00:24:53 ID:fjMl6tYZ0
「安心してよお兄ちゃん。私が初音お姉ちゃんの代わりに、たくさん子供を作ってあげるから」
「はい?」
 今のはもしかしてプロポーズ?
 いわゆる『お兄ちゃんのお嫁さんになってあげる』というヤツかっ?
 そんなこと急に言われても………とか、考えている場合じゃないっ!!
「千鶴ちゃん、その………ヨークとやらを復活させた後は、どうするんだよ」
 そうだ。
 普通に考えれば、空飛ぶ船なんてこの世にあるわけない。
「そ、それは……」
「空を飛んだあと、どうするんだい?」
「あの……ヨークはね。空を飛ぶほかにも、いろんな力が使えて…」
「その力で、千鶴ちゃんは何をするの?」
「何を……って言われても」
 腕を組んで考えだした。
「んー…………」
 真剣に悩んでいる。
 もしかして、そこまで考えていなかったのか?
 まぁ、千鶴ちゃんらしいといえば、それまでだけど。
「ヨークを復活させたら…」
「させたら?」
「やっぱり…………、世界征服?」
 簡潔なお答え。
 二の句がつけない俺。
 困ったことに、千鶴ちゃんの目はマジだった。
 マジボケだった。
 
(続く)
686347改め『如風』 :2005/07/15(金) 00:25:51 ID:fjMl6tYZ0
かなり時間が空いてしましました。
スマソ(´・ω・`)
687名無しさんだよもん:2005/07/15(金) 03:31:17 ID:vmrR0zeO0
じ、じーく千鶴ちゃん!?
688ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2005/07/15(金) 15:14:32 ID:UeTm5lQ10
楓「世界中どこへ行ってもセーラー服を着ているということで……」
梓「せいふく違いだって……」
689名無しさんだよもん:2005/07/16(土) 00:04:23 ID:vmrR0zeO0
田中楓…
690名無しさんだよもん:2005/07/17(日) 10:47:35 ID:rvObuBZ60
ご飯しか食べないのか
691名無しさんだよもん:2005/07/18(月) 15:24:42 ID:4hNR79nz0
大規模アク禁に巻き込まれた…勘弁してくれよ、いつスレが落ちるかとヒヤヒヤしてた。( つд`)
692名無しさんだよもん:2005/07/19(火) 23:27:55 ID:80dy5Bs+0
更新遅くてスマソ(´・ω・`)
693347改め『如風』 :2005/07/20(水) 17:36:11 ID:bVTiioM30
>>685から続き

「誰っ!」
 突然、千鶴ちゃんは振り向き叫んだ。
 ぽっかりと空いている出口に向かって。
「そこで笑ってる人。出てきなさいっ!」
 笑ってる人?
 あ………。
 耳を澄ますと、確かに押し殺した笑い声が俺の耳にも届いた。
「……むかし、むかし、この世を彷徨う可哀想な鬼達がいました」
 静かな女性の語り口。
「雨月山に住んだ鬼達は、そこに暮らす人間達と仲良く暮らすことを拒みました。
なぜなら、鬼達は人間よりも偉いと思っていたからです」
 暗い穴の向こうから、とつとつと聞こえてきた。
「鬼達は、人間達を襲い悪いことをたくさんしました。怒った人間達はお侍さんを
たくさん集め、悪い鬼達を退治したとさ………」
 ジャリ。
 足音。
 闇の中から一人の少女が姿を見せた。
 スカイブルーのリボンに半袖のポロシャツ。
 クリーム色の半ズボンからスラリと伸びた白い脚。
 おかっぱの髪。
「千鶴。あなたは昔から何も変わっていないのね」
 クスリと笑みを端正な顔に浮かべた。
 楓ちゃんだった。
「今は、リズエルと呼ぶべきかしら?」
694347改め『如風』 :2005/07/20(水) 17:38:21 ID:bVTiioM30
「ど、どうしてその名前を……」
「千鶴。過去の記憶をもっているのは、あなただけじゃないのよ」
「くっ…」
 歯ぎしりをしながら、千鶴ちゃんは一歩退いた。
「みんなっ!」
 千鶴ちゃんが声をあげ、侵入者に向かい指を差す。
 それを合図に黒い影が一斉に飛びかかった。
「楓ちゃんっ!」
 飲み込もうと襲いかかる亡霊達。
 だが楓ちゃんは、まるで人ごとのように迫り来るそれを見つめていた。
「逃げろ、楓ちゃんっ!」
 青い閃光が走った。俺が叫ぶと同時に。
 闇を切り裂くまばゆい光。
 思わず目閉じた。
 なんだ?
 何が起こったんだ?
 再び目開けると、楓ちゃんが先ほどと同じように、涼しい顔で立っていた。
 取り囲んでいた黒い亡霊は消えていた。
「無駄よ、千鶴。私には叔父様がついているから」
 楓ちゃんは胸元から、宝石らしきものを取り出した。それは暗い部屋の中で自ら
発光するが如く煌めいていた。
「そんな……」
 焦り色が千鶴ちゃんの顔に浮かんだ。
 ジャッ。
 シャリ。
 砂利を踏みしめながら、楓ちゃんが一歩一歩、俺達に向かって歩いて来る。
 いつもの無表情な顔で。
「千鶴。あなたは、まだ愚行を重ねるつもり?」
「ぐ…、愚行?」
「一族を扇動し、一人残らず地獄へと送り込みながら、なお己の欲望の為、亡者を
操つらんとする。まったく救いがたいお馬鹿さんね」
695347改め『如風』 :2005/07/20(水) 17:40:56 ID:bVTiioM30
「ふ、ふざけないでよ………」
 震える千鶴ちゃんの声。
「途中で逃げ出した裏切り者のクセにっ!」
「裏切り者? 勘違いしてもらっては困るわ。私は見限ったのよ。欲望とプライドを
抱えたまま、自滅の道を歩く、あなた達をね」
 白熱する二人。
 俺はそのやりとりを黙って聞いていた。
 つーか、さっきと同じく何の事かさっぱり判らなかった。ただ千鶴ちゃんにとって、
楓ちゃんは世界征服の障害であるらしい。
「千鶴。今すぐ耕一さんと初音お姉ちゃんを自由にしなさい。今なら、説教だけで
許してあげるから」
 低い静かな声に込められた殺気。
 一瞬、俺ですら背筋がゾクリと寒くなる。
 あの華奢な体のどこから、ヤクザ顔負けの迫力が生まれるのやら。
「………いやよ」
 震える拳を握りしめながら、千鶴ちゃんは答えた。
「イヤよ。嫌なの、昔から………」
 自分の姉を睨み付けた。
「昔から、その態度が嫌なのよっ!」
 絶叫が、洞窟に木霊した。
「いつも、いつも、私の事を見下してっ! 自分が絶対正しいと思っている、
その性格が嫌いなのよっ!!」
「……………言いたい事は、それだけ?」
696347改め『如風』 :2005/07/20(水) 17:42:39 ID:bVTiioM30
 冷たく妹を突き放す楓ちゃん。
 完全に怒り心頭の千鶴ちゃん。
 姉妹喧嘩はエスカレートするばかり。
 俺は溜息をつくばかり。
 とても仲裁なんて出来そうになかった。
 初音さんは?
 まだ意識を失ったまま。
 起きるにはまだ時間が掛かりそうだった。
「もう一度だけ、言うわ。千鶴、今すぐ二人を自由にしなさい」
「嫌よ………」
 千鶴ちゃんの体が震えた。
 小刻みに揺れだした。
 まるで体の中から、何かが湧き出すように。
「………千鶴。私とやり合うっていうの? 過去に、私を不意打ちでしか倒せなかったあなたが」
「問答無用っ!」
 叫ぶと同時に、千鶴ちゃんは地面を蹴り出した。

(続く)
697名無しさんだよもん:2005/07/20(水) 22:25:03 ID:ldITS2pa0
楓さん登場でコミカル編突入を確信した俺バカ
698名無しさんだよもん:2005/07/21(木) 02:14:18 ID:HcKbFeXW0
こっちの楓さんはスレンダーだっけ。
699347改め『如風』 :2005/07/21(木) 14:43:32 ID:FQR8luoj0
急いで書いたんで、雑な文書でスマソ(´・ω・`)
短い文章なのに『震える』という単語を3回も使ってるし……。

>>698
>こっちの楓さんはスレンダーだっけ。

ウチの楓ちんと梓の体型は、オリジナルとほぼ同じです。
700347改め『如風』 :2005/07/22(金) 23:08:56 ID:OCOtNQh50
あと、ウチの千鶴ちゃんのアソコは、普通の女の子と同じです(^^;
701名無しさんだよもん:2005/07/26(火) 21:50:20 ID:4LjxDKxd0
ドリフはフタナリだったなぁ
702名無しさんだよもん:2005/07/31(日) 22:08:43 ID:/ULE/hgh0
もうすぐコミケなわけだが
703ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2005/08/02(火) 09:31:03 ID:yB0jtQmb0
現状チケット余ってるんだけど、誰か午後売り子条件で欲しい人います?
704ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2005/08/02(火) 09:34:26 ID:yB0jtQmb0
余ってるチケットは3日目ね。
705名無しさんだよもん:2005/08/02(火) 14:56:09 ID:OmjreNB70
出張が、出張が、出張がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、入っちゃった…
,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,n。'^゚,
_no _no _no _no _no _no _no _no _no_no _no _no _no _no
_l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 _l⌒l0 
0l⌒l_0l⌒l_0l⌒l_0l⌒l_0l⌒l_0l⌒l_0l⌒l_0l⌒l_0l⌒l_0l⌒l_
_| ̄|○  _| ̄|○  _| ̄|○  _| ̄|○  _| ̄|○  _| ̄|○
○| ̄|_○| ̄|_○| ̄|_○| ̄|_○| ̄|_○| ̄|_○| ̄|_
  / /|)      / /|)       / /|)      / /|)
  | ̄|  _     | ̄|  _      | ̄|  _      | ̄|  _
/ / (|\ \ / / (|\ \  / / (|\ \  / / (|\ \ 
     |  | ̄|      |  | ̄|       |  | ̄|       |  | ̄|  
       \ \      \ \       \ \       \ \
706名無しさんだよもん:2005/08/03(水) 08:00:18 ID:l0Mu7QuK0
欲しいけど
廻るところも
多すぎる
707名無しさんだよもん:2005/08/04(木) 07:43:50 ID:CoJ0OZpMO
ノシ
売り子でも何でもやるよ。
708ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2005/08/04(木) 08:52:17 ID:4CeMzF4H0
>>707
サイト用のメアド[email protected]に連絡先plz
709名無しさんだよもん:2005/08/12(金) 02:12:46 ID:3nakS5Uq0
ノシ
 コミケ買いにいくよん
710ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2005/08/12(金) 09:47:12 ID:gXEp4zsl0
ギリギリまでかかったけど、新刊何とか無事完成しますた。
ちっと分厚くて高い本になってるけど許してくだつぁい。

念のため……東ウ36b「Brown Racoon Cat」です。

>>709
実は3日目チケもう1枚余ってる。
捨てアド書いてくれればそっちに携帯から連絡します。
ただ……だれぞカッタ行ってー(ノд`)
711709:2005/08/12(金) 15:36:40 ID:3nakS5Uq0
>>709
>実は3日目チケもう1枚余ってる。

漏れもサークル入場w

>ただ……だれぞカッタ行ってー(ノд`)

男屋いくんで無理
スマソ
712ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2005/08/12(金) 16:41:06 ID:3grUMTDlO
カッタ担当は会場でつかまえてチケットわたしました
713名無しさんだよもん:2005/08/18(木) 11:10:49 ID:ASbgvqJp0
コミケも終わったんで、そろそろ書く予定。
714名無しさんだよもん:2005/08/23(火) 08:07:17 ID:IOpE3Yyy0
|∀゚)
715名無しさんだよもん:2005/08/23(火) 08:58:19 ID:xM+/zyPV0
|∀・)ジー
716名無しさんだよもん:2005/08/24(水) 02:21:42 ID:L3MT9TAb0
|))=3
717347改め『如風』 :2005/08/24(水) 16:17:55 ID:SKBDW2150
>>698の続き

 叫ぶと同時に、千鶴ちゃんは地面を蹴り出した。
 一瞬だった。
 たった一蹴りで数メートルを跳躍した千鶴ちゃんは、あっという間に楓ちゃんの手前へ。
 人間離れした早さで、制止する暇(いとま)すらなかった。
 ヒュバッ!
 空気を切り裂く不気味な音がそれに続いた。
 だが………。
 振り下ろされた千鶴ちゃんの指先。
 無の空間を通過した。 
「なっ!」
 驚く千鶴ちゃんの声。
 俺も目を丸くした。
 楓ちゃんの姿が………消えた。
 まるで蒸発するかのように。
 目を疑った。 
 見失った姉の姿を賢明に捜す千鶴ちゃん。 
「どこを見ているの?」
 静かな声が響いた。
 いつの間にか、楓ちゃんが妹の背後に立っていた。 
「ちぃっ!」
 舌打をしながら振り向きざまに薙ぎ払う千鶴ちゃん。だが、その指先は宙を切り、
代わりに弧を描くように回された楓ちゃんのスニーカーが、妹の顔面を捉えた。
718347改め『如風』 :2005/08/24(水) 16:21:38 ID:SKBDW2150
 ズパンッ!
 鈍く、乾いた打撃音。
 衝撃に捻れる首。
 千鶴ちゃんを捉えた右足が再び円を描きながら急速に地面へ下りると、入れ違いに今度は
左脚がうなりを上げた。
 ドズッ!
 勢いよく千鶴ちゃんの腹部にめり込む踵。くの字に折り曲がったまま、細い肢体が後方に吹き飛んだ。
 ほんの僅かな時間の出来事。
 飲み込めなかった唾をようやく嚥下する。
 今までの常識を越えた世界が目の前で展開されていた。 
「…ぅぐっ!」
 千鶴ちゃんがお腹を抱えながら、地面へと嘔吐物を吐き出した。
「無様ね、千鶴。疾風のように跳べず、雷のような俊敏さや攻撃力もなく。地べたを這いずり反吐を吐く。
一族の恥さらしね」
 軽蔑の視線と、さげすみの言葉な投げかけながら。
 一歩一歩、近づいていく楓ちゃん。
「立ちなさい、千鶴。あなたに教育してあげるから」
「きょ……教育?」
 お腹を抱えつつ、苦痛に顔を夢ながら千鶴ちゃんは立ち上がった。
「ふ、ふざけないでよ、何を教えてくれるっていうのよっ!」
 楓ちゃんは、クスリと口元に笑みを浮かべた。 
「教えてあげるわ。私達一族の闘い方を………」
(続く)
719347改め『如風』 :2005/08/24(水) 16:32:04 ID:SKBDW2150
 随分久しぶりに投下。
 少しずつではありますが書いていく予定。

 しかし、こんなに短いSSでも誤字があるってどういうことよ……_| ̄|○
720名無しさんだよもん:2005/08/25(木) 02:30:40 ID:SZTrHiNR0
言われて探しちゃった。ゆめ→ゆがめ、だね?
721347改め『如風』 :2005/08/26(金) 16:55:55 ID:stTipK6h0
>>718の続き

 果敢に攻撃を挑む千鶴ちゃん。
 それを涼しい顔で受け流し逆撃をかける楓ちゃん。
 俺は何も言えず二人を見守った。
 はっきり言って、口を挟む余地がないうえ必要もなかった。
 二人を比べると、どう見ても楓ちゃんが一枚上手だった。さっきから無傷のまま。
 悲鳴を上げ、痣が増えるのは千鶴ちゃんばかり。
 千鶴ちゃんは…本当かどうかは別として…初音さんの殺害を口にした。
 つまり今回の戦い、俺としては楓ちゃんに勝ってもらい、初音さんを助け出して欲しいわけで。
 楓ちゃんが優位に事を進めている現在、何も言わず静観しているほかなかった。
 ただ………。
 もう少し、楓ちゃんも手加減して欲しいような………。
 生々しい打撲音が千鶴ちゃんに叩き込まれるたび、俺は眉をしかめた。
 もっとも自業自得といえば、それまでだけど。
 千鶴ちゃんが宙を浮くこと三回目。
 頭から地面へと叩き付けられた。
 とっても痛そうに。
「まだ、ヤル気?」
 息すら乱れていない楓ちゃん。
 かたや千鶴ちゃんは肩で息をするほど疲れ、ダメージを負っていた。
 勝負は決していた。
722347改め『如風』 :2005/08/26(金) 16:59:33 ID:stTipK6h0
「千鶴、今ならお説教だけで許してあげるわ。今すぐ耕一さんと初音姉さんを解放しなさい」
 無情な降伏勧告。 
「それとも。それほどまでに、ハラワタをぶちまけて死にたい?」
 楓ちゃんの声に俺の背筋までゾクリと寒くなった。
 あの細く華奢な身体で、どうしてヤクザ顔負けのドスが聞いた言葉を口に出せるのやら。
「……あは。あはは……」
 小さな笑い声。
「あは、あははは……」
 クスクスと、さも楽しそうに千鶴ちゃんは笑い出した。
「何がおかしいの? 千鶴」
「………何も、かわらないのね」
 姉の問いに、静かに千鶴ちゃんは返答した。
「昔からそうだった。一族の女性で、お姉ちゃんに勝てる相手は誰もいなかった」
 ゆっくりと背筋を伸ばし、俺と楓ちゃんを見やった。
「あくまで、女性……ではね」
 不適な笑みと共に、右腕をすっと天井に伸ばした。
「みんな、耕一お兄ちゃんをっ!」
 叫ぶと同時に、突然俺に向けられる指。
 周りに漂っていた思い空気が、一斉に俺目がけ襲いかかって来た。
(続く)
723名無しさんだよもん:2005/08/27(土) 20:46:13 ID:z1WhR2Pn0
やっちまいましたね>ぶちまける

俺はこういうの好きですが。
724名無しさんだよもん:2005/08/27(土) 21:46:37 ID:sD/F/vvU0
>やっちまいましたね>ぶちまける

前から一度言わせてみたくて(´ー`)y-~~
725名無しさんだよもん:2005/09/03(土) 23:17:59 ID:ldsSw51v0
|∀・)
726 ◆kd.2f.1cKc :2005/09/04(日) 11:17:05 ID:YDninQne0
 |∀◎)
727347改め『如風』 :2005/09/08(木) 16:51:13 ID:R7ANnbMz0
>>722の続き

「うわぁっ!!」
 まただ。
 俺の中に、コイツらが入り込んでくるっ!
「今、助けます耕一さんっ!」
 楓ちゃんの声。
「邪魔させないっ!」
 千鶴ちゃんの声。
 争う音。
 ダメだ。
 意識が………。
 朦朧として………
 ドクンッ!
 熱いたぎり。
 ドクンッ、ドクンッ!
 全身が脈打ち出す。
 ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!
 体が熱くて、破裂しそうで。
 ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!
 あつい、熱い、アツイ、あつい、熱い、アツイッ!!
728347改め『如風』 :2005/09/08(木) 16:56:10 ID:R7ANnbMz0
「うぁああああああっ!」
 膨張していく。
 力がみなぎっていく。
 腕が。
 足が。
 胸が。
 頭が。
「がはっ! グフッ!」
 なんだ?
 腕が動かない。
 拘束する物を引きちぎる。
 ブチブチと何かが弾け飛ぶ。
 マグマのように体中が燃えさかっている。
 立ち上がり、咆哮する。
 胸に空気を吸い込み、力いっぱい雄叫びを。
「グァオオオオオオオオオッ!!」
 辺りの空気が振動する。
 収まらない。
 こんなことではとても。
 俺のアツイものは収まらない。
「耕一さんっ! しっかりしてっ!」
 誰かが叫んだ。
 若い女だった。
 誰だ?
「耕一お兄ちゃん、気分はどう?」
 もう一人、少女がいた。
 ニコニコと笑いながら立っていた。
729347改め『如風』 :2005/09/08(木) 17:02:40 ID:R7ANnbMz0
「それが、お兄ちゃんの本来の力なのよ」
 本来の………力?
 コレが?
 俺は……誰なんだ?
 何を……していたんだ?
 首を捻った。
 そんな俺に、微笑みを浮かべたながら少女が近づいて来た。
「お兄ちゃんは今から、私、リズエルと共に生きるのよっ!」
 リスエル?
 ………………知っている。
 その名前を、俺は知っている。
 何故?
 考える。
 …………………思い出した。
 リズエルが何者か、はっきりと思い出した。
 俺は、鋭い爪と熊のように太くなった豪腕をゆっくり持ち上げ。
 リズエル目掛けて振り下ろした。
 爪の先が風を切った。
「えっ!?」
 逃げるリズエル。
 ステップを踏み。
 俺の攻撃は空振りに終わった。
730347改め『如風』 :2005/09/08(木) 17:07:12 ID:R7ANnbMz0
 ちっ!
 逃げたか。
 再び腕を振り上げる。
 ヒュバッ!
「ちょっと、お兄ちゃんっ!」
 む……。
 またも取り逃がす。
 思ったより猫のように動きが素早い。
「どうして? なんで? 何故、私を攻撃するの?」
 すっとんきょな声を上げるリズエル。
 …………………ふざけるな。
 俺の、エディフェルとアズエルを殺しておきながらっ!
 貴様だけは絶対に殺すと誓ったのだっ!
「ウォオオオオオオオッ!」
 踏み込み突進する。
 逃げようとするリズエル。
 追いつめる。
 だが………。
 俺の攻撃は宙を切るばかり。
 まだ、俺の体が思うように動かない為か。
「お兄ちゃん、止めて、ヤメテよっ!」
 今だシラを切るリズエル。
 幾ら姿を変えようとも、貴様の魂の波動は忘れないっ!
731347改め『如風』 :2005/09/08(木) 17:10:36 ID:R7ANnbMz0
「ヒッ! はぅぅっ。 ストップ、すっとぷぅ〜っ! お願いだからお兄ちゃ……
…………あ、楓お姉ちゃん、見捨てないでぇっ!!」
「千鶴の撒いた種でしょ、自分で何とかしなさい」
 もう一人の若い女は、リズエルを見捨てて…………ん、もう一人女がいるのか。
 まぁ良い。
 俺は、リズエルを殺すことが出来れば満足なのだ。
 幸いココは狭い空間。
 取り逃がすことはあるまい。
 一歩。
 また一歩と。
 俺は宿敵を追いつめていった。
 
(続く)
732名無しさんだよもん:2005/09/08(木) 20:37:54 ID:EqPOso1y0
(;・∀・)楓姉さんテラコワス こっちのジロウエモンはアズエルにも手を出していたのか…
733347改め『如風』 :2005/09/10(土) 12:49:03 ID:5fXH2XX20
>>732

アズエルに関しては、こんな話を考えていました(´ー`)y-~~


152 名前:347改め『如風』 投稿日:04/05/01 11:40 ID:DB4SmkG6
「アズエル、迷惑をかけて御免」
 誰かが謝っている。
「出来ない、私がエディフェルを殺すなんて、そんな事出来るわけがない」
 誰かが泣いている。
「姉さんは裏切り者よ。他の人に殺されるくらいなら、私達の手で………」
 誰かが怒っている。
「守ってあげる。なぜなら、あんたは姉さんが愛した男だから」
 あたしは、誰を守るんだろう。
「死ぬなアズエル!」
「口づけ……して。まだ、したことないから」
 そう、一度もしたこと、なかったっけ…………。
734名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 12:33:01 ID:sfPGVm9l0
やっぱり、こっちでも微妙に不幸な子(´Д⊂  どうあってもその頭上には死兆星が輝くのね。
735名無しさんだよもん:2005/09/16(金) 14:09:30 ID:DrWlQ3rC0
|∀・) メンテー
736名無しさんだよもん:2005/09/24(土) 16:23:23 ID:wDCPI2Hr0
|´・ω・)メンテナンス
737名無しさんだよもん:2005/09/29(木) 23:04:21 ID:y+1/5aiH0
|∀・) マダー?
738名無しさんだよもん:2005/10/05(水) 11:24:36 ID:UtIsCj170
| ゚ヮ゚) メンテナー
739名無しさんだよもん:2005/10/08(土) 12:58:10 ID:1wFeTA2A0
| ゚д゚) コンテナー
740347改め『如風』 :2005/10/12(水) 00:14:14 ID:7rPP6lYY0
もうちょい待ってね♪
741名無しさんだよもん:2005/10/12(水) 01:04:04 ID:wOdr1cB40
(0w0)∩ ウェーイ
742347改め『如風』 :2005/10/14(金) 13:48:09 ID:FcI9PpO40
>>731からの続き

 逃げるリズエル。
 追いかける。
 追いかける。
 狭い空間にもかかわらず、彼奴を捕まえることが出来ない。
 苛立ってくる。
「私、なんにもやってないよぉっ! お兄ちゃん目を覚ましてよぉっ!!」
 その言葉も聞き飽きた。
 ん?
 …………しめた。
 上手い具合に壁の隅へ。
 もう逃がさぬ。
「グゥルルルルルル」
 俺は両手を広げ、リズエルの逃亡を阻止しつつ。
 一歩一歩間合いを詰めていった。
 エディフェルとアズエルの仇、今こそ討たせてもらう。
 ゆっくりと腕を振り上げ、狙いを絞った。
「だめぇええっ!」
 一人の女が突然駆けてきた。
 栗色の長髪をたなびかせながら。
「耕一さん、お願いだから千鶴を許してあげてっ!」
 リズエルを庇うように俺の前に立った。
「は、初音お姉ちゃん………」
 女の背向こうから、リズエルの呟く声が聞こえた。
743347改め『如風』 :2005/10/14(金) 13:51:13 ID:FcI9PpO40
 コイツもリズエルの仲間か。
 ならば、まずこの女からだっ!
 俺は目前の女めがけて………。
 むっ!
 突風?
 違うっ!
 パッと散る赤い霧。
 激痛。
「グォオァッ!!」
 片腕がパックリと切れていた。
 くっ……。
 目の前に気を取られた。
 側面からの奇襲。
 もう一人の女かっ!
 反撃をしようにも、おかっぱ髪の女は既に遠くへ。
 素早い。
 コイツが一番の手練(でだれ)れか。
 俺と同じく、力を開花させた同族の女。
 細く折れそうな肢体の美しき女。
 同じ臭いのする女。
 面白い。
 面白いぞ。
 コイツは面白い。
「千鶴、初音姉さんっ! 今のウチにっ!」
744347改め『如風』 :2005/10/14(金) 13:55:36 ID:FcI9PpO40
 女は叫ぶと同時に壁を蹴る。
 天井を蹴る。
 来る。
 リズエルなぞ後回しだ。
 今は目の前のご馳走が先だっ!
「ウォオオオオオッ!」
 一撃で仕留める。
 女の着地点へと突進した。
 俺の中で闘争の炎が吹き上がる。
 赤く。
 朱く。
 紅く。
 吹き出すであろう鮮血に心が躍る。
 そこだっ!!
 ヒュバッ!
 虚しく宙を斬る刃(やいば)の爪。
 ちっ!
 また外したか。
 読まれていた。
 女は間一髪攻撃を避けると、俺の横を擦り抜けて背後へ。
 ……そこだっ!
 後ろからせまり来る気配目掛けて、振り向きざまに殴りつけた。
 バキャッ!
 砕け散る物体。
 木片。
 がらくたの破片。
745347改め『如風』 :2005/10/14(金) 13:59:13 ID:FcI9PpO40
 なにぃ?
 悔しさに奥歯が軋みをあげる。
 くそっ!
 しまった!
 見失ったっ!
 どこだ?
 どこだ?
 そこか?
 いないぞっ!?
 ………………殺気。
 下から。
 まさか。
 慌てて視線を落とす。
 いた。
 地面すれすれに、その身を屈ませて。
 おかっぱの女は。
 俺の顔を見て。
 微笑んだ。
 ダンッ!!
 女が俺の懐へ跳躍した。
 咄嗟に体を捻った。
 避けられぬことを直感した。
 ズバシュッ!
 胸に走る激痛。
 焼けた鉄棒を押し当てられるような熱さだった。
746347改め『如風』 :2005/10/14(金) 14:01:03 ID:FcI9PpO40
「グゥルルル……」
 溢れ出す鮮血。
 もう少し遅ければ、瀕死の重傷を負っていた。
 女は宙で一回転すると、事も無げにスタンと床に着地した。
「まだ、目を覚まさないのですか?」
 穏やかな問いかけ。
 優しげな声。
「ねぇ、次郎衛門」
 クスリと小さな花が咲くように笑った。
「ゥオォ……ォ……」
 次郎……衛……門………。
 ジロウ、エモン。
 …………。
 思い、出した。
 それは。
 俺の………。
 俺の名。
 なぜ、その名を………。
「私の名、憶えていますか?」
 月の湖面を思わせる穏やかな瞳。
 母親が赤子を優しく撫でるような優しげな眼差し。
 俺の荒ぶる心が少しずつなごんでゆく。
 まさか………。
 そんなまさかっ!
 こんな女は二人といない。
747347改め『如風』 :2005/10/14(金) 14:03:11 ID:FcI9PpO40
 俺には判る。
 姿、形は変われど。
 俺には、判る…………。
 エディフェル。
 お前…………なのか?
「私のこと、誰だか判りますか?」
 判るとも。
 あぁ、判るとも。
 俺はゆっくりと首を縦に振った。
「では、この人は誰だか判る?」
 エディフェルが指差す、栗毛の女性。
 ……………似ている。
 憂いを帯びた悲しげな瞳。
 まさか………。
 リネット………なのか?
 俺は、呆けたように目の前の二人を見続けた。
「楓。まさか耕一さんは………」
「今、耕一さんの中にいるのは、次郎衛門の意識よ。多分、覚醒のショックで、
前世と現世が混濁したんでしょうね」
「えぇっ! 耕一お兄ちゃんって次郎衛門だったのっ?!」
「千鶴………。もしかして気付いてなかったの?」
「うん、全然」
 俺はじっと目の前の三人を見続けた。
 リネット。
 エディフェル。
 リズエル。
 すると、アズエルもいるのか?
 まるで夢を見ているようだった。
748347改め『如風』 :2005/10/14(金) 14:08:57 ID:FcI9PpO40
「ねぇ次郎衛門。私は今、エディフェルではなく、楓と呼ばれているの」
 楓………。
「リネット姉さんは初音。リズエルは千鶴。今ここにはいないど、
アズエルは梓という名前があるの」
 初音。
 千鶴。
 梓。
「今、次郎衛門は何ていう名前で呼ばれているの?」
 俺の名前。
 俺の名。
 俺の名は確か…………。
 …………確か…………。
「……そうは、いかぬ……」
 突然の暗く重い声。
 黒い無数の影が再び俺の周りに。
「……うらめしや……」
「……憎しや裏切りもの……」
 かっ体がっ!
 再び、黒い影が俺の中へと侵食していく。
「グゥオオオオオオッ!」
 殺せ。
 薙ぎ倒せ。
 犯せ。
 子を孕ませろ。
「いけないっ!」
 慌てて、俺の元に走り来るエディフェル。
 だが……。
749347改め『如風』 :2005/10/14(金) 14:15:00 ID:FcI9PpO40
 ザシュッ!
「キャァッ!」
 腕が勝手に攻撃を開始した。
「楓っ!」
「私、何もしてないよぉっ!」
 俺の不意打ちにエディフェルの体が宙を舞う。
 なおかつ、トドメを刺すべく動く体。
 まるで操り人形のように意志に反して動き出した。
「くっ!」
 エディフェルは体勢を立て直すと、素早く後方へと退避した。
「もう少し、もう少しだったのに」
 悔しそうに呟いた。
「フォオオオオオオオオオオッ!」
 暴走する俺の体。
 三人を襲うべく駆け出す。
 駄目だ。
 ダメだ。
 だめだ。
 体が、いう事を聞かない。
 俺の意志に反して攻撃を開始した。
「初音姉さんっ! こうなったら最後の手段よ」
「判ったわ。三人でアレをやるのね、楓」
「あ、アレってなぁに?」
「三人でやると言ったら、アレしかないでしょうがっ! 
千鶴は前世の記憶があるんでしょっ!?」
「わ、判ったっ! 多分アレね」
750347改め『如風』 :2005/10/14(金) 14:17:45 ID:FcI9PpO40
 俺の攻撃を交わしていた三人が、出口をへと駆け出す。
 逃げるのか?
 違う、楓を先頭に三人が縦一列に並び、俺へと突進してきた。
 こ、この陣形はっ!
 ま、まさか……。
 ジェッ○スリームア○ックかっ?!
「柏木家、究極奥義っ!!」
 三人が俺を囲むように散った。
 な、何が起こるんだぁっ?
「鬼っ!」
「神っ!」
「楽っ!」
 三方からの一斉攻撃っ!
 凄まじいダメージが俺の体を切り刻む。
「グガァガガガガァァァッ!!」
 あまりの衝撃に意識が遠いていく。
 自分の体が地面に崩れていくのを感じながら。
 俺は思った。
 これではまるで………。
 戦隊ヒーローものの怪人役ではないかっ!
 ……み、みじめぇ………………。
 
(続く)
751347改め『如風』 :2005/10/14(金) 14:51:39 ID:FcI9PpO40
 アップが大幅に遅れ、誠に申し訳ございませんm(_ _)m

 次回で完結する予定です(´ー`)y-~~
752名無しさんだよもん:2005/10/14(金) 18:27:25 ID:7WB3mUNC0
鬼神楽ってJSAだったのか…(;・∀・)そりゃキュピーンでもなければ回避できないよなぁアレは。

柏木家がいつも三姉妹扱いされてる理由が明らかになって…ねーよw
753名無しさんだよもん:2005/10/25(火) 07:43:59 ID:yKQQP/TN0
◆kd.2f.1cKc氏は今何処?
754名無しさんだよもん:2005/10/31(月) 13:07:38 ID:A8Y8YRrF0
>>753
冬コミ前には戻ってくるんじゃない?
755347改め『如風』 :2005/11/01(火) 12:43:25 ID:VlWP0O9V0
>>750の続き

 ……………。
 ………う…い……さん。
 こういち……さん。
 誰だろう。
 誰かが呼んでいるような……。
「耕一さんっ!」
 え……。
 揺すられる体。
 ダム湖の水底のような深いところから。
 ゆっくりと意識が浮かんでくる。
「…………ん」
 目蓋を擦りつつ。
「ふぁ…」
 あくびを一つ。
「耕ちゃん」
「耕一さん」
「耕一お兄ちゃん」
「う、うん……」
 寝ぼけ眼で答えつつ、目を開く。
 初音さん。
 楓ちゃん。
 千鶴ちゃん。
 三人が心配そうに俺の顔色を覗っている。
「みんな、どうしたの?」
 俺がそう言うと一斉に安堵の息。
756347改め『如風』 :2005/11/01(火) 12:45:51 ID:VlWP0O9V0
「………良かった」
 初音さんが優しく微笑んだ。
「耕一さん、お体大丈夫ですか?」
 病人に様態を尋ねるように、楓ちゃんが俺の瞳をのぞき込む。
「今のところは………体が少し酷いくらい」
 まるでマラソンをした直後のようだった。
 ん………。
「俺、何をしていたんだっけ?」
 ここはどこだろう。
 周りを見回す。
 暗く部屋のように広い洞窟。
 ここで一体………。
「あっ!」
 思い出した。
 千鶴ちゃんとのやりとり。
 鬼の力の覚醒。
 そして、みんなと戦ったこと。
「ごめん」
 謝罪の言葉。
「本当に、みんな、ごめん」
 二度、同じことを口にして詫びた。
「別に、耕ちゃんが謝る必要なんて、何もないわ」
 初音さんがクスリと笑いながら、
「みんな無事なんですから」
 穏やかな瞳で俺に頷いた。
「そう、そう。とりあえず一件落着したんだから」
 千鶴ちゃんがいつもの明るい調子で相槌をうった。
757347改め『如風』 :2005/11/01(火) 12:50:52 ID:VlWP0O9V0
「千鶴……」
 スルリと楓ちゃんの手が伸びる。
「…がはっ!」
 背後から、千鶴ちゃんをあっという間に羽交い締めした。
「元はといえば、全部あなたの責任でしょうがっ!!」
「ひぃっ!」
 キラリと光る宝石が千鶴ちゃんの胸元に掲げられた。
「あなたも、さっさと正気に戻りなさいっ!」
 楓ちゃんの言葉に反応するかのように、宝石がまばゆい青白い光を放ち出す。
「いぁやあぁっ!!」
 上がる悲鳴。
 同時に千鶴ちゃんの体から抜け出す黒い煙。
 その煙は宙を舞った後、洞窟の奥へと去って行った。
「楓ちゃん、今のは?」
「千鶴に巣くっていた悪霊です。おそらく心の弱みにつけこまれたのでしょう」
「それじゃ、千鶴ちゃんはずっと操られていたのかい?」
 俺の問いに、楓ちゃんは戸惑いの表情を浮かべ、首を左右に振った。
「正確にいえば、そそのかされた、というべきでしょうか。心の奥底に眠っていた
記憶を利用されたわけですけど、この子にも責任がないわけではありません」
「そうか……」
 力なく姉の胸にもたれかかる千鶴ちゃん。
 目はつむったまま。
「千鶴、千鶴?」
 初音さんが揺すってみるものの反応はない。
「力を使った疲労もあるでしょうから、しばらく目覚めないと思います」
「その……力って、あの人間離れした力のことかい?」
 楓ちゃんはコクリと頷いた。
758347改め『如風』 :2005/11/01(火) 12:53:09 ID:VlWP0O9V0
「恐らく、千鶴があの力を使ったのは今日が初めてなのでしょう。力の出し方が
まるでいい加減でしたから」
「じゃぁ、俺の体が怠いのもそのせいかい?」
 再び首が縦に振られた。
「耕一さんも先ほどまで、意識が戻らないほど疲労困憊していました。それを私と
初音姉さんで癒やしたのです」
「そうだったのか………」
「幸いこの場所は、特殊な力が空間に満ちていますから」
「特殊な力?」
 コクリと三度目頷く楓ちゃん。
「耕一さん。ここの心臓部を、力の源を、見てみたいと思いませんか?」
 この洞窟。
 この場に満ちていた悪霊達。
 なぜ、ここにいるのか。
 なぜ、こんな場所があるのか。
「是非、見たい」
 危険な目にあったにもかかわらず、全ての謎を解き明かしたいという好奇心が
俺の心で沸き起こった。
「じゃぁ、その場所に今から行くのかい?」
 四度目の頷き。
「ただ……」
「ただ?」
 楓ちゃんの頬に少し赤みが。
「どうしたの楓ちゃん」
「その……」
 みるみる耳たぶまで真っ赤に。
「こ、耕一さん。その、何か身に纏って……ほ、欲しいんですけど……」
「へ?」
759347改め『如風』 :2005/11/01(火) 12:56:05 ID:VlWP0O9V0
 身に纏うって……。
 自分の体に目を映す。
「あっ!!」
 全裸だった。
 素っ裸だった。
 申し訳程度に股間にハンカチが敷いてあった。
「うわっ!」
 急いで股間を手で隠す。
「お、俺の服は?」
「耕ちゃんの服、探してみたんだけど……」
 初音さんも頬を赤らめながら、俺に布きれを差し出した。
「こ、これが俺の服?」
 服というか、布の残骸。
「あのね耕ちゃん。男の人が力を全開にすると体が大きくなっちゃうから、
服が破けたり……するの」
 ま、じ、で、す、か?
 目を点にしつつ、初音さんから服だった物を受け取る。
 とてもじゃないけど、身につけることなんて不可能。
 このあと、どうやって帰れと。
 頭を抱えた。
 初音さんや楓ちゃんに服を借りようにも、サイズはどう考えても合わない。
 ましてや、服を持って来て貰うまで、この場で待っている気にもなれなかった。
「耕ちゃん、良い方法があるわ」
 初音さんが羽織っていた上着を脱いだ。
 それをどうするんだろう。
 俺と楓ちゃんが初音さんの行動を注視する。
「あのね、これをね…………」
760347改め『如風』 :2005/11/01(火) 12:57:42 ID:VlWP0O9V0
 ………数分後………。
「耕ちゃん、これで大丈夫でしょ?」
 奇抜なアイディアというのだろうか。
 楓ちゃんが、クスクスと目に涙を浮かべながら笑いを押し殺している。
 ………オムツ………。
 上着の腕袖を腰の後ろで結んで、服の胸部分で股間を多い、服の下の部分を
結んだところに巻き付ける。
 見た目は、オムツ。もしくは褌。
 格好悪いが、拒否しようにも他に方法が思い浮かばなかった。
「ま、まぁ………。裸よりはマシだけど」
「でしょぅっ!」
「でも、良いのかい初音さん。この上着って高いんだろ?」
「後でクリーニングに出すから気にしないで」
「さ、さいですか……」
 とりあえず、初音さんに感謝した。
 帰り道、一般人に会わなきゃいいけどなぁ………。
「初音姉さん、行きます?」
「えぇ、行きましょう。ただ………」
 三人の視線が一斉に末っ子へ。
 いつの間にか、イビキをかいている千鶴ちゃん。
 揺すってみるも起きる気配なし。
「俺が背中におぶっていくよ」
「耕一さん。千鶴、けっこう重いですよ」
「ここに置いていくわけにはいかないだろう」
 二人の手を借りつつ、何とか背負うことが出来た。
 いたいけな美少女を背負う、オムツ男。
 他人がみたら、絶対に勘違いされること間違いなし。
761347改め『如風』 :2005/11/01(火) 12:58:43 ID:VlWP0O9V0
「初音姉さん。中心部はアッチね」
「えぇ、間違いないわ」
 楓ちゃんの指は………ただの岩壁を指していた。
「耕一さん、この場所を見た目で判断してはいけません」
 俺が言おうとしたことを、楓ちゃんが先に口にした。
「コッチです」
 先にテクテクと歩く楓ちゃん。
 その後ろを俺が、最後尾を初音さんが歩く。
 見れば見るほど、ただの岩壁。
 そこに向けて、楓ちゃんは足を踏み出した。
「あ……」
 思わず俺は声をあげた。
 楓ちゃんの体が岩肌にめり込んだ。
 いや、通り抜けたいうべきか。
 そしてスッポリと全身が壁の向こうへ消えて行った。
 理屈は判らない。
 だが、楓ちゃんが通れたということは…………。
 恐る恐る、足を岩へと踏み出す。
 足が壁に溶け込む。何も抵抗は感じない。
 心臓がドキドキ鳴っている。
 用心しつつ、全身を壁の中へと進めた。

(続く)
762347改め『如風』 :2005/11/01(火) 13:01:49 ID:VlWP0O9V0

 今回で完結させるつもりでしたが、予想外に文章量が多く、続いてしまいました(笑)
 次こそ完結………かな?

 それにしても………。
 耕一って、情けない姿がとても良く似合うと思いました(´ー`)y-~~
763名無しさんだよもん:2005/11/05(土) 08:15:36 ID:Rk+1XKmJ0
hosyu
764 ◆kd.2f.1cKc :2005/11/08(火) 06:06:59 ID:oabTGZqh0
冬コミ落ちたよーorz
765名無しさんだよもん:2005/11/08(火) 10:30:05 ID:A/SAooQD0
ざまあみろ!
766347改め『如風』 :2005/11/09(水) 15:32:14 ID:GVQ2W+st0
ウチは冬コミ受かっていました。
同人ソフトですけど。
委託を受けようにも、ジャンルが違いますからねぇ(^_^;)
767名無しさんだよもん:2005/11/15(火) 15:46:11 ID:a7FF6yr10
夏コミは受かるんじゃないw
768名無しさんだよもん:2005/11/21(月) 10:50:43 ID:h7JfZNMr0
|∀・)
769名無しさんだよもん:2005/11/24(木) 20:29:55 ID:yyZfWOTS0
770名無しさんだよもん:2005/11/30(水) 11:40:07 ID:NFuX2VB30
771名無しさんだよもん:2005/12/01(木) 00:07:49 ID:jPFnxXSv0
って、コラじゃなくてマジで放映されたネタなのかこりゃw
772名無しさんだよもん:2005/12/06(火) 00:28:10 ID:E8SUSyAP0
>>770
ようやく見た
あーいう場面に出てくるとは思わんかったw
773347改め『如風』 :2005/12/11(日) 10:04:50 ID:K/SzUGRQ0
 ごめん。
 コミケ進行で身動きとれねぇ……_| ̄|○
774名無しさんだよもん:2005/12/13(火) 18:20:39 ID:kqzcKRxE0
(0M0)ヨシ、ガンバレ!
775名無しさんだよもん:2005/12/18(日) 16:08:19 ID:hZqfQSIJ0
|∀・)
776名無しさんだよもん:2005/12/24(土) 14:35:47 ID:ZSNFfprJ0
|∀・) ……
777名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 08:30:08 ID:uOX0WMiH0
|∀・) …………
778名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 15:05:39 ID:OazptkLC0
|´・ω・) 大丈夫かな?
779名無しさんだよもん:2005/12/29(木) 22:21:56 ID:uOX0WMiH0
HP見てきた
冬コミで修羅場だそうな
780名無しさんだよもん:2006/01/05(木) 19:11:44 ID:pglFaUMo0
|∀・)ノ あけおめー
781347改め『如風』 :2006/01/06(金) 00:37:51 ID:cMLin68M0
あけおめー(´ー`)y-~~

明日には続きを投下出来ると……思う。
782名無しさんだよもん:2006/01/08(日) 20:15:40 ID:cYcs4mDO0
( ゚д゚ )
783347改め『如風』 :2006/01/09(月) 01:22:47 ID:tmZkEUCF0
もうちょい待って・゚・(ノД`)・゚・。
784名無しさんだよもん:2006/01/09(月) 17:02:04 ID:xNEW2Icf0
( ゚д゚ )
785347改め『如風』 :2006/01/09(月) 22:22:53 ID:tmZkEUCF0
>>761の続き


「こ、ここは………一体?」
 まるでSF映画を見ているようだった。
 目の前に広がる異質な部屋。
 内蔵のヒダを思わせるグロティスクな壁。
 さっきまでの岩肌とは明らかに一線を画していた。
 靴の爪先で床を蹴ってみる。
 硬い音。まるで軽い金属を叩くような音が跳ね返ってきた。
「まるで、エイリアンの宇宙船みたいだ」
 周りを見回しながら呟いた。
「そうですよ、耕一さん」
 楓ちゃんが当然のように答えた。
「へー、やっぱりそうだっ………たぁ?!」
 慌てて振り向く。
 答えた本人は、そっと壁を撫でていた。
 何かを懐かしむように。
「初音姉さん、何も………変わっていないのですね」
「そうね。まるでここは、時が止まったままみたい」
 何も変わらない?
 時が止まったまま?
 俺は首を捻るばかりだった。
「耕一さん。千鶴の言葉、憶えていますか」
「千鶴ちゃんの……」
 そういえば。
「星翔る船、だっけ」
 思い出した。
「確か、空を飛ぶ船があるって言っていたような」
「そうです。耕一さん、ここがその中心部なんです」
「へ?」
 目をパチクリ。
786347改め『如風』 :2006/01/09(月) 22:23:29 ID:tmZkEUCF0
「その、信じて貰えないかもしれませんが、千鶴の言っていたことは本当なんです」
「じゃぁ、ここが……」
「はい。祖先が宇宙を旅した船。ヨーク。その中心部に私達は居るのです」
「ヨーク、か……」
 信じろと言われても、ハイそうですかという気には流石になれない。
 しかし、初音さんと楓ちゃんは真っ直ぐな目で俺を見つめていた。
「…レダム、ギザレ。……ジローエモン……」
 突然、低い呻き声。
「何だっ!」
 叫びながら周りを見回す。
 俺達の背後に、一際大きな人影が煙のごとく沸き上がった。
「気をつけろっ!」
 急いで初音さんを背後にして対峙した。
 隣にいる楓ちゃんは、手にお守りを握り締めている。
 背中に背負っている千鶴ちゃんを起こすべきか、一瞬迷った。
「耕ちゃん……。戦う必要は、ないわ」
 初音さんが静かに言った。
「その子は、戦う気がない……みたいだから」
 その言葉に、楓ちゃんも警戒を解く。
 確かに、その鬼の霊は襲い来ることもなく、コチラの様子をただじっと覗っていた。
「ひさしぶり、だな………。ジロウエモン……」
 その影は、ハッキリと日本語を口にした。
 俺の方を向きながら。
 この声は。
 この気配は。
「ダリ…エリ…」
 口から、ヤツの名前が自然とつむぎ出た。
 なぜか判らない。
 なぜその名前を知っているのかも。
 ただ、記憶の遥か底の方から、沸き上がる水泡のように。
 俺は鬼の名を呼んだ。
「ほぅ…」
787347改め『如風』 :2006/01/09(月) 22:24:47 ID:tmZkEUCF0
 影がゆらりと動いた。
「オレの、名を、憶えていたか。我が、宿敵…よ」
 宿敵。
 そうとも。
 ああ、そうとも。
 体の中で、血が熱く滾り始める。
 判らない。
 誰なのか判らない筈なのに。
 俺の体はヤツに反応し。
 俺に戦う準備を促していた。
「……変わらぬ……。その吹き上がる炎の煌めき。貴様以外にありえん。貴様以外にな………」
 静かに。
 その鬼の霊は笑っていた。
 表情は見えなくとも、俺には笑っているように感じた。
「あなた、なんですね。ウチの千鶴をそそのかしたのは。アノ時と同じように」
 初音さんが一歩影に近づいた。
「…こころざしを、同じくする者を、誘って何が悪い…」
 クックック…と、苦笑する声が部屋の中に響いた。
「…アノ時と同じだ。なにもかも。オレは敗れ、また、次郎衛門、貴様が勝った」
 鬼の亡霊は、高らかに笑った。
「この五百余年、ヨークと融合し、真なるレザムに呼びかけた。懐かしき故郷に帰ることを夢見つつ。
だが、ヨークの寿命は今、尽きる。オレも共に消える………」
 寂しく。
 弱々しく。
 鬼が啼いていた。
「……だが、悲観するのは、もう止めだ。貴様らを見て、考えが変わった。オレは今一度死ぬ。
そして、再び貴様らと対峙するため、輪廻する……」
 ゆらゆらと。
 薄らいでいく影。
 まるで闇の中へ拡散していくように。
「…我が、宿敵よ。暫しの別れだ。また、いつの日か……貴様と………まみえる…こと……たの…し…
み…に………して……………る……………………ぞ…………」
788347改め『如風』 :2006/01/09(月) 22:25:23 ID:tmZkEUCF0
 声が消えると共に、気配も消えた。
「ダリエリ……」
 俺は、複雑な思いでヤツの名を呟いた。
 ………ドンッ!!
 足下から何かが突き上げた。
「きゃっ!」
「なんだ?」
 地面が低い地響きと共に震え出した。
「ヨーク………」
 ぺたりと座り込む初音さん。
「もう、あなたは………」
 両頬からこぼれ落ちる涙。
「………久しぶりにあなたと会えたのに。もう、お別れなのね………」
 ぽつり。
 ぽつりと、水滴が床を濡らした。
「まずいっ! 天井がっ!」
 亀裂が走る。
 壁も、足下も。
「初音姉さんっ!」
 楓ちゃんが叫ぶと同時に頭上から嫌な音が聞こえた。
「崩壊するっ!」
 だが、何処に逃げればっ!?
 狼狽えるなか。
 俺の耳もとに、優しい旋律が聞こえた。
「……レラ…セド……ダラ……ゼ……。ヨーク……」
 その瞬間。
 俺達の体は、真っ白い強烈な光に包み込まれた。
 床が消え。
 体が浮き上がる。
 眩しくて何も見えない。
 凄まじい轟音が鳴り響く。
789347改め『如風』 :2006/01/09(月) 22:26:19 ID:tmZkEUCF0
 空間が崩落していく断末魔の声。
 だがその音も、徐々に小さく。
「……エルゼテア……ヨーク……」
 初音さん囁きがだけが、耳に残った。
 …………………。
 …………。
 ………。
 ……。
 
 
 体が。
 地に降り立つ。
 光が消え。
 目の前にあるのは。
 洞窟の一本道だった。
 白く差し込む月の光。
 洞窟の入口が、すぐ目の前だった。
「どうして、ここに………」
 訳がわからぬまま、俺は周りを見回した。
「初音姉さんが、ヨークにお願いしたのです………。私達を、出口に導いて欲しいと」
 俯きながら、悲痛な声で楓ちゃんが答えた。
「多分、ヨークは最後の力を振り絞って…………。そうでしょ、初音姉さん」
 コクリと。
 初音さんは頷いた。
「耕ちゃん、楓、早く行きましょう。もうじき、ココも……崩れるかもしれないから」
「判った」
 俺は背中の千鶴ちゃんに気を配りながら、出口へと急いだ。
「初音…姉さん」
 その場から動かぬ姉を憂い、楓ちゃんが声をかける。
「…………さようなら、ヨーク」
 別れの声が、洞窟の奥へと告げられた。
790347改め『如風』 :2006/01/09(月) 22:26:55 ID:tmZkEUCF0
「こういちぃーっ!!」
 外に出て聞こえた第一声。
「大丈夫だった? みんな無事っ!?」
 外でずっと待っていたのだろう。
 梓が目に涙を浮かべながら、俺達を出迎えた。
「みんな無事よ、梓」
 楓ちゃんが初音さんの手を引いて外界へと姿を現す。
 その瞬間。
 ふっと、洞窟の出口が消えた。
 まるで、幻が消えるように。
 この世から切り離すように。
 鬼の隠れ家は、その入り口を消し去った。
「もう、ホントに本当に、ずっと心配していたんだからぁ〜っ!」
 溜め込んだストレスを吐き出すように梓は叫んだ。
「いろいろと、あったのよ………」
 楓ちゃんがなだめるも、梓の興奮はおさまりそうになかった。
「大体、少しくらい連絡を入れてくれて………も…………」
 スローモーションのように動きの鈍る口。
「ぷっ…」
 俺に指をさしながら、梓が吹き出した。
「耕一、何ぃ? その格好っ!!」
「……ぅ」
 オムツ姿。
 下半身に、初音さんの上着を巻いただけの。
「い、いろいろあったんだよっ!」
「そ、それ、メチャクチャ似合って…」
 ケタケタと息が出来ないほど笑う梓。
 最早、俺は言い訳する気にもなれなかった。
「ふ……ふぁあああぁぁっ!」
 大きなアクビ。
 俺の背後でモゾモゾと腕が動いた。
791347改め『如風』 :2006/01/09(月) 22:27:59 ID:tmZkEUCF0
「千鶴?」
「千鶴っ!」
「千鶴ちゃん」
「…………ようやく起きたのね」
 四人が思い思いを口にしながら、末っ子を見やった。
 俺は屈み、千鶴ちゃんを背から降ろした。
「ふぇ……」
 寝ぼけまなこを擦りつつ。
「みんな、どうしたの?」
 千鶴ちゃんは自分に向けられる視線に首を傾げた。
「なんで、私、ここに?」
 その言葉に、四人が顔を見合わせる。
「…………記憶が、跳んでいますね」
 楓ちゃんの渋い顔。
「なに? 何? おもしろいことでもあったの?」
 無邪気な笑顔からして、本当に憶えていないことは明白だった。
「千鶴っ!」
 梓が吼えた。
「へっ!?」
「あんたのせいで、どれだけあたし達が苦労したと…」
「待って」
 楓ちゃんがスッと腕を上げ、梓を制した。
「私が話すから」
「う、うん」
 その有無を言わせない迫力に、梓が一歩退く。ついでに千鶴ちゃんの頬も引きつった。
「記憶が無いからと言って、許せる問題じゃないわ」
 静かに、怒りの籠もった言葉。
「楓、千鶴に悪気は…」
「初音姉さんは黙っていて」
 長女の助け船も退け、末っ子の眼前に。
「ひぃ…」
792347改め『如風』 :2006/01/09(月) 22:28:35 ID:tmZkEUCF0
 千鶴ちゃんが救いの目で周りを見やる。
 だが、俺も梓も肩をすくめるしかなかった。
「千鶴。あなた自分が何をしたか、判っているの?」
「ご、ごめんな…さ……い」
 ガクガクと震えながら。
 目に涙を湛えながら。
 命乞いをする千鶴ちゃん。
「いいえ。今度ばかりは許せないわっ!」
 凛とした声が、闇夜の山中に木霊した。
「千鶴、あなた」
「ご…ごめ…」
「昨日トイレ掃除、さぼったでしょ」
「………へ?」
「今日の洗濯もやっていないし、あまつさえ夕食の最中に席を立って!」
 人差し指で糾弾しつつ、ズイッと一歩前へ。
「罰として、一週間トイレ掃除と洗濯当番よっ!」
「う、うん…」
 こくこくと千鶴ちゃんが頷く。
 見守っていた周囲から、ホッと安心するように失笑が漏れた。
「耕一さん」
 楓ちゃんが立ち上がりつつ振り向いた。
「私は、次郎衛門なんて人は知りません。エディフェルなんて娘のことも」
 クスリと意味ありげに微笑んだ。
「夢によって、現実が縛られるなんてこと。あってはならないと思いませんか?」
「………そうだね」
 頷く俺。
 初音さんも俺達を見つめながら、ゆっくり首を縦に振った。
「そんじゃぁ千鶴ちゃんも起きたことだし、帰ろうか。ココはヤブ蚊も酷いし」
「そうだよっ! あたし待っている間にイッパイ刺されたんだからぁっ!」
 梓の文句にドッと輪が盛り上がる。
「笑いごとじゃなぁーいっ!!」
「悪りぃ、わりぃ」
793347改め『如風』 :2006/01/09(月) 22:29:20 ID:tmZkEUCF0
 謝りつつ、口元を手で押さえた。
「それじゃぁ、帰りましょ」
 年長者の初音さんに促され、俺達は山を下りようと………ん?
 一人足りない。
 見ると、千鶴ちゃんが地面に腰を下ろしたまま。
「帰るよ千鶴。あんたいつまでそこに座っている気?」
「…その………」
 梓の呼びかけに、もぞもぞと何か言いたそうなまま動かない。
「千鶴ちゃん?」
 どうしたのかと思い慌てて近づくと、
「………腰が、ぬけちゃった………」
 涙目な顔で、あははは…と俺に笑いかけた。


 空にはポッカリお月様。
 鈴虫の鳴き声。
 通り過ぎていく秋の風。
 カサリ、カサリと靴の裏で静寂を破りつつ、俺達五人は山道を下った。
「ごめんね、お兄ちゃん……」
 背中に負ぶった千鶴ちゃんが、俺の耳元で囁いた。
「千鶴ちゃんは軽いから、なんともないよ」
 ………本当はちょっと重いけど。
 男の余裕でニコリと笑って見せた。
「あのね、お兄ちゃん」
「ん?」
「私、思い出しちゃった。洞窟の中で、あったこと」
「……そっか」
「ごめんね、本当にごめんね」
 首筋に、ポツリポツリと熱い滴がしたたり落ちた。
「謝ることなんて、何もないさ。みんな元気で無事なんだから」
「…………本当に、ごめんなさい」
 多分、みんなにも聞こえているのだろう。
794347改め『如風』 :2006/01/09(月) 22:30:00 ID:tmZkEUCF0
 俺に、そして迷惑をかけた姉達に対する謝罪。
 皆、それぞれの思いを胸にとどめつつ、家路へと足を進めた。
「ねぇ、お兄ちゃん」
「なんだい、千鶴ちゃん」
「一つだけ、お願いしてもいいかなぁ……」
 小さなか細い声。
「俺に出来ることだったら、してあげるけど」
「あのね……」
 しがみつく腕に、ギュッと力がこもった。
「私も……お兄ちゃんの、赤ちゃんが……ほしい」
 一瞬。
 石に躓いて、転びそうなった。
「ち、千鶴、あんた何言ってんのよっ!」
 後ろの梓が声を上げ。
 俺のすぐ前を行く初音さんは、顔を真っ赤にしながらコチラに振り向き。
 先頭の楓ちゃんは無言で前を向いたまま。
 ………そうだった。
 確か洞窟の中で、千鶴ちゃんが言っていた。
 初音さんが妊娠していると。
 亡霊達に教えてもらったと。
 もし、あの話が本当だとすれば………。
 今、流行りの。
 出来ちゃった結婚ですか?
「千鶴っ! 中学生のあんたが、そんなこと出来るわけないでしょうがっ!」
 一人事情を知らない梓が憤慨している。
「………私も欲しいんだもん………」
「あんたねぇっ!」
 俺の後ろで不毛な戦いが。
 沈黙した楓ちゃんの背中からは殺気のオーラが。
 俺。
 どうしたら良いんでしょうか?
795347改め『如風』 :2006/01/09(月) 22:30:34 ID:tmZkEUCF0
 柏木耕一、一世一代の大ピーンチッ!
 ………………。
 頭痛ぇーっ!
 亡霊と戦っている方が、まだ楽な気がした。
「…………それも、良いわねぇ」
 初音さんの、ノンビリとした発言。
 一斉にみんなの足が止まる。
 ようやく山道から、アスファルトの道路へ辿りついた時だった。
「は、はつね姉?」
 ぽかんと口を開ける梓。
「今、なんて…」
「千鶴は耕ちゃんの子供が欲しいんでしょ。別に良いじゃない」
 さも、当然のように答えた。
「でもその前に……」
 背中を俺達に向けている楓ちゃん。
 その肩に、初音さんは腕をかけた。
「歳の順なら、楓が先ね」
「…えっ!?」
 ビクリと硬直する背中。
「千鶴はまだ早いでけど、楓は来年高校卒業でしょ?」
「ね、姉さん、何を…いったひ」
 とぎまぎと、目を白黒させながら狼狽える楓ちゃん。
「楓は、耕ちゃんの赤ちゃん。欲しくないの?」
「そそ、そんな、こと………」
 銀色の月光下。
「きゅ、急に、い、いわれても………」
 白い頬が赤く火照り染まっていく。
「……千鶴」
 その様を唖然と眺めている梓。
「いったい、洞窟の中で、何があったのよ」
「そ、それはぁ……」
「それは?」
796347改め『如風』 :2006/01/09(月) 22:31:13 ID:tmZkEUCF0
「あ………流れ星っ!」
「誤魔化さないでよ」
「ほら、あそこ。本当に、流れ…ぼ…し……?」
 周りで鳴いていた虫達がピタリと合奏を止めた。
「アレ、なに?」
 梓も夜空に向かって指をさす。
 それにつられ、背中の千鶴ちゃんを一端降ろしつつ、頭上を見上げた。
「うわっ!」
「キャッ!!」
 目が眩むばかりの鮮烈な光。
 とても大きな発光体。
 それがゆっくりと、山の向こう側へと降りていった。
 同時に消えゆく光。
「星翔る船……」
 静寂と共に、再び鈴虫達が鳴き始めた。
「ダリエリの願いが……通じたのね」
「じゃぁ初音姉さん、アレは真なるレザムからの使い?」
 その問いに答えるように。
 楓ちゃんの首に掛かるお守りが、再び青白い光を放ち輝き始めた。
 戦いの幕開けを、俺達に伝えるように………。
 …………ん?
 まてよ。
 俺は大事なことに気が付いた。
 今ここにいるのは、俺を合わせてちょうど5人。
 しかも、全員常人にはない力を秘めている。
 ま、まさか。
 これはまるで。
 特撮戦隊○ーローのようではないかーっ!!
 するとアレか?
 ヨークは実は生きていて。
 巨大人型兵器に変形するのかっ?!
797347改め『如風』 :2006/01/09(月) 22:32:29 ID:tmZkEUCF0
「耕一お兄ちゃん、私はピンクがいい」
「わたしは、イエローにしようかなぁ」
「あたしは燃えるレッドね」
「それでは私はブルーで我慢します。耕一さんはブラックで良いしょうか?」
 へ…………。
 なぜ、俺の考えていることを?
「耕一さん、うちの家系には特殊なテレパシー能力があるんです」
「………納得」
 真なるレザムから使者。
 その真意は何か?
 迫り来る魔の手から、俺達は地球を守ることが出来るのか?
「決めのポーズは何が良いかしら」
「これで、しばらく部活はお預けかぁ」
「帰ったら家の地下室を整備しなくちゃ」
「足立さんに早速お休みの連絡を………」
 すでにみんなノリまくり。
 たくましいというか、臨機応変というのか。
「頼りにしているからね、リーダー」
「おう、任せろっ!」
 千鶴ちゃんに即答する俺。
 どうやら俺も人の事は言えないらしい。
 ただ…………。
 ひとつだけ気になることが。
「……どうしたのですか?」
 ブルー…もとい楓ちゃんが、俺の心情を読み取ったらしい。
「ちょっとね………」
「もしかして、敵の首領についてですか?」
「あぁ」
 俺は頷いた。
798347改め『如風』 :2006/01/09(月) 22:33:09 ID:tmZkEUCF0
 最近流行りからいけば。
 恐らく最後のボスは。

 親 父 に 違 い あ る ま い。

 これから始まる壮絶な戦い。
 俺は身震いせずにはいられなかった。

(終わり)
799名無しさんだよもん:2006/01/09(月) 22:39:21 ID:xNEW2Icf0
…いや何故に最後無理矢理な方向にw
とりあえずお疲れ様ー
800名無しさんだよもん:2006/01/09(月) 23:04:00 ID:p5SpvAO60
お疲れチャーン。面白かったッスよ。w
801347改め『如風』 :2006/01/09(月) 23:16:21 ID:tmZkEUCF0
 そんなわけで、ようやく完結しました(´ー`)y-~~

 当初の話は、下記の予定でした。

○千鶴・楓はヨークと共に埋もれる。
○初音は千鶴と楓を探しに戻ろうとして落石を受け意識不明の重体。
○その後、意識不明のまま子供を出産したあと、息を引き取る初音。
○耕一は赤ん坊を胸に抱き、楓、初音と生前に行った海の見える場所を、
梓と共に感慨深げに眺める。
 
 こんな感じで、思いっきりバットエンドにするつもりでした。
 しかし当時、自分のサークルで作っているゲームは、これより酷い鬱ゲーでして。
 どうせ書くなら、明るめの話しを作りてぇっ!(;´Д`)
 つーことで、最後のオチはコメディになりましたw


 一番最初に投下したのが2003年の9月。
 まさか、こんなに長丁場になるとは予想外でした。
 たんに私の遅筆が原因ですけども……_| ̄|○

 誰にでも甘えたい幼さと、女としての淫靡さを合わせもつ初音さん。
 胸を張って生きる建前に縛られ、本音を表に出せず苦悩する楓ちゃん。
 強気と見せかけて、実は臆病な梓。
 元気いっぱい、自分のワガママを笑顔と共に押し通す千鶴ちゃん。

 書いていて、とても楽しかったです。
802347改め『如風』 :2006/01/09(月) 23:23:16 ID:tmZkEUCF0
 今まで書いたのは『バットエンド』『千鶴エンド』の2本。
 これ以外にも『初音エンド』『梓エンド』『楓エンド』と話は考えてありますが、
さすがに書く時間がありませぬ(^_^;)
 元の『痕』と同じくらい、テキスト量がありますし。
 長々と書いてはきましたが、とりあえず打ち止めでございます。
 気が向けば再開するかもしれませんが、今は書かなければいけないシナリオが
貯まっていますゆえ。
 
 過去の話を見たい方は、下記の鯖へ。

柏木四姉妹の生まれてくる順番が逆だったら
ttp://www.diana.dti.ne.jp/~jofuu/2ch401
柏木四姉妹の生まれてくる順番が逆だったら(2代目)
ttp://www.diana.dti.ne.jp/~jofuu/2ch402

 HP内を『347』もしくは『347改め『如風』』で検索すれば見ることが出来ます。

 本当は『同人ノベルゲーム』として完成させたいんですけどねぇ。
 現在、スキルは有るのですが、時間の余裕がありませぬw

 それでは最後に。
 2年もの長らくの間ご愛好、ご声援戴き、篤く御礼申し上げます。
 縁がありましたら、いつの日かお会いしましょうヽ(´ー`)ノ

         347改め『黒田如風』 拝
803名無しさんだよもん:2006/01/10(火) 12:14:48 ID:ZNDwbibe0
完結乙彼様
804名無しさんだよもん:2006/01/11(水) 14:47:14 ID:a8/gcm6k0
オツカレサントス ノ
805名無しさんだよもん:2006/01/19(木) 11:10:15 ID:xCmm4ihl0
お疲れ様でした。
しかし、これから何のために保守をすればいいんだ
806名無しさんだよもん:2006/01/19(木) 18:06:35 ID:CnR0NrUX0
◆kd.2f.1cKc次第ジャマイカ?
807名無しさんだよもん:2006/01/19(木) 18:08:16 ID:CnR0NrUX0
ゴメン
ageちった……_| ̄|○
808名無しさんだよもん:2006/01/19(木) 23:01:50 ID:9iSDd9Ak0
state
809名無しさんだよもん:2006/01/26(木) 18:04:37 ID:AGvB/kte0
おつかれー
810名無しさんだよもん:2006/01/27(金) 04:18:06 ID:pYC8hMjN0
何か書いてみよっかな
811名無しさんだよもん:2006/01/27(金) 15:03:17 ID:TuRIo4y30
>>810

    ∧_∧
    (;・∀・)ワクワク
  oノ∧つ⊂)
  ( (;・∀・)ドキドキ
  ∪( ∪ ∪
    と__)__) 旦~
812名無しさんだよもん:2006/02/02(木) 03:49:42 ID:NgUIv0Do0
書いてみよっかな、と言ったはいいが。
さて、何を書くべきか。
何を書いたら許されるのか。うーん。
813名無しさんだよもん:2006/02/02(木) 08:01:46 ID:uzu7H22q0
初音さん。
ただし藻前が筧だったら千鶴タン。
814名無しさんだよもん:2006/02/03(金) 02:35:34 ID:eroQsIMC0
今日若おかみは小学生!という本を見かけて
社長の妹という特権を使い初音に内緒で鶴来屋で女将の真似事をしてドジの限りを尽くす千鶴タンが頭をよぎった
815名無しさんだよもん:2006/02/03(金) 04:19:52 ID:IScmaIfX0

 とりあえず家に帰っては来たが、さて、何をするか。
『出来る限りお父様の側にいてあげてください』
 という初音さんの言葉のおかげで俺はここに留まる事になった訳だが、
 現実問題として、暇で暇でしょうがないのだ。
 特にすることもなく、かといって無駄に過ごすにはこの空間はもったいなさすぎる。
 そんなことをうだうだと考えながら、仏間の前を通った時だった。
 中からかすかに人の気配を感じた。
 楓ちゃんと千鶴ちゃんはさっき学校に行ったから…初音さんかな?
 わずかな期待とともに障子を開くと、部屋の中には意外な先客がいた。

 梓だった。

 仏壇の前で瞳を閉じ正座している姿は、俺の記憶の中にいる梓のそれとはかけ離れていた。
 遠い記憶の中で、今でも俺たち二人は野山を駈け、川に入っては水を掛けてじゃれあっている。
 その梓が、神妙な顔つきで親父に線香をあげている。
 そんな梓を見た俺は、障子戸に手を掛けたまま、呆然とその場に立ち尽くしてしまった。
 梓が瞼を開けて、ゆっくりとこっちを見た。
816名無しさんだよもん:2006/02/03(金) 04:20:49 ID:IScmaIfX0

「よ、よう」
 俺は手をあげて、にこやかに笑った。
 …少なくとも、そのつもりで笑おうとはした。
 顔のほうがちゃんと動いてくれたかどうかは自信がなかった。
「梓も、親父に朝の挨拶?」
「…うん」
 梓は俺のことをじろりと睨みながら答えた。
 いや、本当は、ただ俺のことを見つめただけだ。
 久々に会った時に感じた印象に、梓の鋭い目つきが手伝って、そう思わせたに過ぎないんだ。
 そう言い聞かせて俺が部屋に踏み入ろうとすると、
「…じゃ、学校行くから」
 と梓はすっと視線を戻し、ひざを伸ばして立ち上がった。
 視線が一瞬だけすれ違い、そしてまた離れていった。
「あ、梓さ…」
 やりきれない思いに耐えかねて話し掛けた俺を梓は見ようともせず、
 脇に置いてあった学生鞄を取ってそのまま俺の横を通り過ぎて行こうとする。

817名無しさんだよもん:2006/02/03(金) 04:22:08 ID:IScmaIfX0

 どうしようもないのかな、なんて弱気な考えが頭をもたげていた。
 なぜそうなってしまったのか、理由がわからないのが残念だけど、
 彼女のほうが俺を拒絶している以上、俺から働きかけられることはない。
 失望にうずく心を抑えて、梓に道を譲ろうとした。

「!!…放してっ!!」
「…っ!?」

 何が起こったのか、理解できなかった。
 俺の手は無意識に伸びて、梓の手を握っていた。

 梓は整った顔つきを激しく焦りに歪めていた。
 見覚えのある顔だった。
 俺はこんな梓の表情を、どこかで一度見たことがあった。
 いつ、どこで――

 不意に、心臓が高鳴った。

818元 ◆380/XmLF7c :2006/02/03(金) 04:24:41 ID:IScmaIfX0
…ということで姉妹順番反転ネタで書いてみたわけなんですが…

梓です。
ええ、梓ですとも。

次があるかは分かりませんが、
とりあえず回線吊って首切ってきます。
819名無しさんだよもん:2006/02/03(金) 13:33:11 ID:aWuhCZQw0
ゴチ こちらのverだと無口で一途な梓になるわけですな。……あれ?ナニコノムネノタカナリハ?
820節分過ぎたらこの季節 1/5 ◆kd.2f.1cKc :2006/02/04(土) 13:18:55 ID:1Ac25M3+0
 ガララララ……

「うぉっ、誰だ!?」
 そう言って、ドタバタと足音を立てながら玄関先に出てきたのは
……
「え、耕一!?」
 俺の姿を見て目を白黒させる、ショートカットに“つるりぺたん”
な、少年のような少女。しかし俺ははぁとため息をついた。
「なんだ、梓かよ」
「ぶ」
 俺が素っ気無く言うと、梓は見る見る顔を高潮させて、眉をさら
に吊り上げ、怒りの形相で俺を見た。
「なんだよ、その言葉はっ」
「別に」
「……ムカツク」
 ぐぐ、と拳を握り締め、歯を向き食いしばる梓。
 しかし、そんなやり取りをしていても、他の姉妹が奥から出てく
る気配が無い。
「……なんだよ、初音さんや楓ちゃんは?」
 俺が言うと、それまで悔しそうな表情をしていた梓が一転、人を
馬鹿にしたような表情になった。
「ははーん、そうか、何で突然来たかと思ったら、そう言うことか
ー」
「な、なんだよ……」
 俺は心のやましい部分を突かれたような気がして、ドキリ、とし
た。
「初姉は今日は休日出勤。帰りも遅いよ」
「げ。マジかよ」
 すっかりとその可能性を忘れていた。立場上あっても全くおかし
くないはずなんだが。
821節分過ぎたらこの季節 2/5 ◆kd.2f.1cKc :2006/02/04(土) 13:19:25 ID:1Ac25M3+0
「こんなことでウソついてどうするんだよ」
「……で、楓ちゃんは?」
「泊りがけで勉強会。大体ウチにいたとして、この時期にヒマ大生
の相手なんかしてるヒマあるかよ。下手に触ったら殺されるぞ」
「う……」
 まさにその通り。高校3年生、受験の追い込みの時期。センター
試験は終わっているが、受験全体はむしろこれからが本番だ。
 オマケに梓の「殺されるぞ」発言。怒った時の楓ちゃんの薄ら恐
ろしさはよく知っている。梓や千鶴ちゃんが怒鳴られているときは
笑っているが、自分にあの表情が向けられると思うと、思わず喉が
ゴクリと鳴ってしまった。
「って、その千鶴ちゃんは?」
 はっ、と気がついたように言う。華はあるが騒がしさでは梓と大
差ない存在がいないのが、妙に周囲が静かに感じる原因だった。
「あいつは補習」
 あきれたような表情で、梓は言った。
「補習って、あ、そ……」
 がくり、と俺はうな垂れた。
「大体、いつも週末はバイトで忙しいって言ってるくせに、突然連
絡も無しに来たって誰も準備なんかしてるわけ無いだろ、まぁ、何
が目的でこの時期にきたんだかはわかってるけどよ」
 梓ははん、と鼻で笑いつつ、肩をすくめるポーズをした。ムチャ
クチャ悔しい。
「まぁ上がりなよ、お茶ぐらいあたしが淹れてやっからさ」
「へいへい……」
 まぁ……仕方ない。下手に演出を狙って突然来た俺も悪いのだ。
 渋々と玄関を上がり、居間へと歩みを進める。
 梓が台所でしばらく音を立てていたかと思うと、お盆に急須と湯
呑みを載せて持ってきた。
 その場で、湯気を立てたお茶を湯呑みに淹れてくれる。
822節分過ぎたらこの季節 3/5 ◆kd.2f.1cKc :2006/02/04(土) 13:20:32 ID:1Ac25M3+0
「ほれ」
「サンキュー、な」
 ずずっ……
 うむ、美味い。
「オマエって、こういうことは得意だよな」
「え……なんだよ、大げさだな、お茶ぐらいで」
 驚いたように言い返してくるが、顔は妙ににやついている。
 お、意外な反応。普段こう言うと、噛み付いてくるんだが。
「な、なぁ、耕一、その……」
 なんだか切り出しにくそうに、梓が何か言おうとしてくる。
「なんだよ、なんかあるのか?」
 俺が聞き返すが、梓はもじもじしてなかなか答えようとしない。
「気持ち悪いヤツだな……」
 と、言いかけた時。
「ただいまー」
「えっ?」
 玄関の方から、よく知った声が聞こえてきた。
「初姉?」
 梓も素っ頓狂な声を出す。ドタドタと玄関の方に駆けていった。
「初姉、今日は遅くなるって……」
「それが、雪で飛行機が欠航になっちゃって、団体キャンセルにな
っちゃったのよ」
 と、初音さんの声が聞こえてきた。
「あら、この靴……耕一さん? 来てるの?」
「え、ああ、うん、なんか突然来た。ったく、邪魔くさいったら」
 なんていい草だ、あの野郎……
 ぐ、と苦々しく思いつつ、俺が立ち上がろうとしたとき、再び玄
関の戸が開いた。
「ただいま……」
「あれ、楓姉!?」
823節分過ぎたらこの季節 4/5 ◆kd.2f.1cKc :2006/02/04(土) 13:21:40 ID:1Ac25M3+0
「あなた、今日泊りがけで勉強会って言ってなかった?」
「……それが、親戚の小さい子が遊びに来ちゃって、それどころじ
ゃなくなっちゃったの。それで姉さん、迷惑かもしれないと思った
んだけど……ウチなら広いと思って」
「おじゃましまーす」
 楓ちゃんの声に続いて、複数の聞き覚えの無い、女の子の声が聞
こえてきた。
 思わぬ展開に、俺はその場で立ち尽くし、おろおろと慌てる。
「私は構わないけど、あなたがそれで良いなら……あ、でも」
「でも……? あ……梓、耕一さん来てるの?」
「うん、居間にいるよ」
「私に連絡してくれなきゃ困るじゃない」
 楓ちゃんの口調が不機嫌そうなものに変わる。先ほどの梓の言葉
を思い出し、少し青くなる。
「あ、う、うん……そうだね。まぁあいつもいきなりだからさぁ」
「お布団とか、耕一さんの分も用意しなきゃ……」
 やがてバタバタと廊下を複数の足音が近寄ってきた。
「耕一さん!」
「耕一さん……」
「あ、こ、こんにちは、初音さん……その……楓ちゃん、ごめん」
 俺はその場に立ち尽くして、まずは気まずそうにそう言った。
「あ……い、いえ。耕一さんは別に気になさらなくて結構です……」
 楓ちゃんは困ったように、そう言い返してきた。
「あれ? 梓お姉ちゃんは?」
 千鶴ちゃんが言い、キョロキョロと2人が辺りを見回す仕種をし
たが、梓はいない。
「梓ちゃんなら、そのまま外に出て行ったわよ」
 2人背後から、廊下にいた、楓ちゃんの友達と思われる女の子たち
の1人がそう言った。
824節分過ぎたらこの季節 5/5 ◆kd.2f.1cKc :2006/02/04(土) 13:23:18 ID:1Ac25M3+0

「けっ、どーせ柄じゃありませんよーだっ」
 ブンッ、と、時間をかけて丁寧にラッピングした、四角い包みを
水門の下流側に向かって投げ捨てる。
 それは円弧を描いて、やがてザブン、と音を立てた。
 雪は降っているけど、傘はさしてこなかった。
「もう、素直じゃないなぁ」
 背後から、声が聞こえてきた。
「千鶴」
「ホラ」
 ぐい、と突き出されたそれは、蝙蝠傘だった。千鶴は、別の傘を
さしている。
「そんな格好で外にいたら、風邪引いちゃうよ。私、付きっ切りで
看病なんていやだからね」
「ふんっ」
 私は千鶴の手から、傘をひったくった。
「あー、でもムシャクシャする。このまま帰ったんじゃやってられ
るかぁ! 商店街に
出て憂さ晴らしじゃーい」
「梓お姉ちゃん!」
「うるさい、千鶴、オマエは付き合うんだよっ」
 そう言って、千鶴の横を通り過ぎ、のっしのっしと歩き出す。
 その背後を振り返って、千鶴はため息をついてから、小走りにそ
の後を追った。
「まってよ、梓お姉ちゃーん」
825節分過ぎたら申込書の季節 6/5 ◆kd.2f.1cKc :2006/02/04(土) 13:24:25 ID:1Ac25M3+0
>>820-824
リハビリ目的で書いてみたけど、イマイチ……

>>818
GJ。今後の展開が気になります。
826名無しさんだよもん:2006/02/04(土) 14:09:17 ID:LjlF1ehl0
あれ?
千鶴いつ帰ってきたんだ?
補習は?

>>825
イマイチ?
自分には十分ッスよ!
827名無しさんだよもん:2006/02/06(月) 00:46:53 ID:v19C1eCE0

 …なにをしているんだ、俺は。
 …冷静になれ、落ち着くんだ。
 とにかく何か言わなくては。
 しかし、何を言えば…
「…耕にぃ」
 唇を開いたのは俺が早かった。
 だが、声を出したのは彼女が先だった。
「…放して。痛い」
「あっ、わ、悪い!」
 俺は慌てて手を放した。
 その瞬間、俺の中にあったたくさんの思考が、様々な方向に飛び散っていった。
 俺の指が解かれると、梓は早足で部屋から去ろうとした。
「待ってくれ、梓!」
 言うと同時に、手が無意識のうちに伸び、梓の腕を掴んでいた。
 梓は身体をぴくりと震わせ、足を止めた。
 ゆっくりと、顔を向ける。
 まだあどけなさを残す少女の顔…その上に作られた氷のような冷たい表情、
 あなたの記憶なんて幻に過ぎないのよ、と嘲笑われているように見えた。
 俺は、僅かにたじろいだ。
 そして、つい先ほど、彼女が痛いと呟いたことを思い出し、慌てて手を放した。
828名無しさんだよもん:2006/02/06(月) 00:47:28 ID:v19C1eCE0

 梓はじっと俺の目を見つめたまま、
「…なに?」
 とだけ、短く、呟くように訊いてきた。
 この突き放すようなものの言いかたを、
 あなたのことが嫌いだという意志表示と取ることもできる。
 梓が築いた心の壁が、嫌でもお互いの距離を離れさせてしまう。
 昨日までは、そう考えることで自分を納得させて、それで引き下がっていた。
 でも今日はごく自然な微笑みを返すことができた気がした。
「もっと、話をしようぜ」
 言葉を交わしたい。心を交わしたい。
 ただ、それだけの意味だった。
「なあ、梓、もっと話そうぜ?
 こんなもんじゃないだろう?俺たちってそんなに薄っぺらな関係だったか?
 …少なくとも俺には、訊きたいことだって、話したいことだって、たくさんあるんだ」
「……あたしは別にない」
「…梓、俺のこと、嫌いか?」

829名無しさんだよもん:2006/02/06(月) 00:48:09 ID:v19C1eCE0

 唐突に、そう訊いた。
「えっ……あ……」
 その瞬間、梓は身体を硬くして、両目を見開いた。
 その表情を、俺はわずかな動揺ととらえた。
 不意に出た言葉だったが、それは大きな衝撃を梓に与えたらしかった。
『梓お姉ちゃんも耕一お兄ちゃんのこと好きなんだよ、たぶんね』
 千鶴ちゃんはそう言っていた。
 たとえ気休めで言ってくれたものだとしても、今はその言葉にすがりたい。
「俺が嫌いだから、話をするのが嫌なのか?」
 俺は、梓の目を真っ直ぐ見つめたまま、もう一度訊いた。
 これは賭けだ。
 嫌い…と返されても、じゃあ、しょうがないなと、笑って返すしかなかった。
 それなら本当に、もうどうしようもないのだから。
 …だが。
 …だが梓は。
「……違う」
 俯き、ゆっくりと首を左右に振った。
「違う…違う……」
 ヘアバンドで押さえつけられた前髪が右に、左に、はらはらと揺れた。

830名無しさんだよもん:2006/02/06(月) 00:49:28 ID:v19C1eCE0

 違う。
 違う、と梓は言った。
「…それって、別に俺のこと嫌いじゃないって考えていいか?」
「……うん…」
「そうか…うん、サンキュな、梓」
 俺は安堵の笑みを洩らした。
 …しかし、これで全てが解決したわけでもない。
 梓は俯いたまま、また黙りこくっていた。
「…梓。…お前、あの頃からなにも変わってないよな?
 ずっと、今も、あの頃の梓だよな?」
 わずかな沈黙があった。
 俺は、床の一点を見つめて動かない梓から、一瞬たりとも目を反らさなかった。
 数秒間が過ぎたとき、
「…耕にぃ」
 と、呼ぶ声があった。

 ふたりの視線が、重なった。
 梓の瞳のその奥に、歳相応の少女らしさを垣間見たような気がした。
 氷で作られた仮面の下で、それはわずかに輝いていた。
「あたし…」

「あたし……」

831名無しさんだよもん:2006/02/06(月) 00:50:17 ID:v19C1eCE0

「あら、梓。あなた、まだそんなところにいたの?」
 その時、間の悪いことに、初音さんが廊下の角から姿を見せた。
 初音さんの姿を確認した途端、梓はさっと身を引いて、俺から離れてしまった。
「初音さん…」
「二人で、なんのお話しですか?」
「い、いや、別に」
 小首を傾げて訊いた初音さんに、俺は言葉を濁して笑いかけた。
「…それじゃあたし、行くから」
「行ってらっしゃい。車には気をつけるんですよ」
 初音さんは、俺のすぐ側で立ち止まって言った。
「…行ってきます」
 梓は呟くようにそう言うと、玄関の戸に手を掛け、カラカラと横に開いた。
「梓」
 家から出ようとする彼女を俺は呼び止めた。
「…帰ったら、さっきの続き、話してくれよ」
「……」
 梓は何も応えなかった。
「…あの、なにか、大切なお話しでも?」
 初音さんが怪訝な顔で訊いてくる。
「いや、そんなわけじゃないんだけど…」
 あの時梓は、何を言いたかったんだ……。
 言いようのない思いがもやもやと胸の中で膨らんでいった。

832元 ◆380/XmLF7c :2006/02/06(月) 00:51:43 ID:v19C1eCE0
…ということで>>815-817の続きを書いてみたわけなんですが…

梓です。
とにかく梓です。

それでは回線吊って首切ってきます。
833名無しさんだよもん:2006/02/06(月) 07:39:00 ID:anAXaQB30
5/1にはここも大炎上するのかな・・・
834名無しさんだよもん:2006/02/06(月) 16:46:41 ID:F9bJwv6N0
>>832
ハラーショ!ハラーショ! 楓必殺奥義「ふるふる」を梓でやってのける!ソコニシビレルアコガレルゥ!
いや冗談抜きでこういうセンチメンタル梓は数少ないもので大変美味しゅうございました。
835名無しさんだよもん:2006/02/20(月) 15:56:22 ID:1iEygWzV0
ほしゅってみる
836名無しさんだよもん:2006/02/23(木) 00:48:17 ID:Xe70sB2n0
自分も保守ってみる。
冗長になりそうな部分は省略しちゃってもいいよねw?
837名無しさんだよもん:2006/02/23(木) 12:15:26 ID:aN/wuPe60
OK OK
838名無しさんだよもん:2006/02/25(土) 01:36:14 ID:EGinHlJe0

 じんわりと皮膚に伝わってくる熱を、軽く歯を食いしばって耐える。
 風呂に入ると、日本人に生まれてきた幸せを噛み締められる。
 これで何事もなく毎日が過ぎていけば、それに越したことはないのだが。
「……」

 家に帰ってきてからも、梓の態度には何の変化も見られなかった。
 ここ数日のつれない素振りが、今朝の一件による印象からか、
 いっそう際立って見て取れてしまう。
 待っているのがよくないのだろうか。
 いや、焦って自分から話を聞きに行くのも、梓を困らせるかもしれない。
 梓の顔が、湯気の向こうにかすかにちらついていた。
 
 ぼんやりと、換気扇に吸い込まれていく白い湯気を見ている。
 一条一条の煙柱が風呂桶から止め処なく湧き上がり、
 互いに絡み合い、寄り合いながら一つの大きなもやになって風呂場の中を漂う。
 そして、換気扇の中へと消えていく。

839名無しさんだよもん:2006/02/25(土) 01:36:46 ID:EGinHlJe0
 
 奇妙な夢を、よく見るようになった。
 不思議な少女と出会い、心を交わそうとする。
 そしてそれが叶わず、やりきれない思いだけが残る。
 …それだけの夢だ。
 その子の顔も思い出すことができない。
 …それだけの夢なのに。
 この夢のことを思い出すとき、柄にもなくセンチメンタルな気分に浸ってしまう。
 胸が締めつけられてしまうんだ、痛いくらいに。
 もう一度、逢えたら…

「耕にぃ…」

 脱衣所から声が聞こえた。
「梓!?」
「…うん」
 磨りガラスの向こうに、かすかに人影が見えた。
 向こうから話し掛けてくるのが意外で、少しうろたえてしまう。
 脈が速くなり、熱が頭に伝わる。
 扉一枚隔てて、梓と話ができた。
 そう思うだけで、身体が熱を帯び始めていた。

840名無しさんだよもん:2006/02/25(土) 01:37:52 ID:EGinHlJe0
 
「約束…したから」 
 今朝のことで話をしに来たという事だろうか、
 梓はいつものように言葉少なに言った。
「…忘れてた?」
「まさか!」
 汗が止まらないのは、風呂に入っているせいなのか。
 これじゃまるで、女性に免疫がないみたいじゃないか、恥ずかしい。
「…風呂上がったら、部屋に来て」
「分かった…」
 俺はやっとのことで頷く。
 梓はというと、磨りガラスの向こうでそれこそ人形のように固まっていた。
 影からしかその様子をうかがう事はできなかったが、
 少なくとも俺のことを嫌っているようには感じられなかったのが嬉しかった。
「梓…」
「…うん」
「どこにも、行かないでくれ」
「……えっ?」
「俺は逃げないから。だから、逃げないでくれ。頼む」
 梓はまた何も言わず、脱衣所を去っていった。
 どこにも行かないでくれ。どこにも行かないでくれ。どこにも行かないでくれ。
 俺は心の中で叫びつづけた。

 どこにも、行かないでくれ。
841名無しさんだよもん:2006/02/25(土) 01:38:47 ID:EGinHlJe0

 今、誰よりも梓に会いたい。
 そこまで思えるような人が、かつて俺にいただろうか?
 気持ちだけがどんどん逸っていくのをどうにか抑えて、ドアをノックする。
 しばらくしてドアが開き、俺は梓の部屋に通された。

 梓の部屋は一見雑然としていたが、
 本なら本、CDならCDとまとめて置かれていて、梓なりの整頓の仕方なのかと感心した。
 でも、今見たいのは梓の部屋じゃない。梓なんだ。
 俺は梓の顔をじっと見つめた。
 今までにこうしてしっかりと見たことはなかったが、
 改めて見るとやっぱりその整った顔立ちが魅力的だ。
 記憶の中にある梓と比べて少し色白になったけれど、
 それがまた彼女の存在を浮かび上がらせているのかもしれない。
「……なに?」
「梓の顔、ちゃんと見たことなかったな、って」
「…楓ねぇや初音ねぇみたいに、綺麗じゃない…」
「そんなことないって。梓はじゅうぶん綺麗だぞ」

842名無しさんだよもん:2006/02/25(土) 01:39:25 ID:EGinHlJe0

 自分でも不思議だが、梓とこうして話していることが普通のことのように思えた。
 それこそ、ほんの数時間前までのことが嘘のように。
 決して雄弁なほうではないし、言葉尻もぶっきらぼうで女らしさはあまり感じられない。
 でも、それが不思議と俺の心にぴたりとはまる。
 これが恋というものなのだろうか。
 …ただ、いつまでも恋愛ムードには浸っていられない。
「…梓、話ってなんだ?」
 梓は俺の顔を真っ直ぐに見つめた。
 その目に、俺は気圧されながらも、なぜかその感覚に暖かさを感じた。
「…耕にぃ」
 梓が俺を呼ぶ。
「ん?」
 しかし俺が視線を向けると、梓は今朝のように顔を伏せてそのまま押し黙ってしまった。
「何だよ、何でもいいから言ってみろって。言い辛いことか?」
「…明日、東京に帰って」
「えっ!?」
 顔を伏せたまま、梓は俺に言った。
 帰れ。
 そう言った。
 理解できなかった。
 したくなかった。

843元 ◆380/XmLF7c :2006/02/25(土) 01:43:31 ID:EGinHlJe0
…ということで>>827-831の続きを書いたわけなんですが…

梓です。
つまり、梓です。

それでは回線吊って首切ってきます。
(ところで、今これ読んでる人っているのかなw?
町内で盆踊りやってる最中に会場を抜け出す学生のカップルのように)
844名無しさんだよもん:2006/02/25(土) 15:18:02 ID:yVg4zG1o0
(・∀・)ノシ
祭りを眺めてはいますが参加はしてませんな。
ていうか例えファンの希望通りのシナリオだったとしても興味ないけど。
845名無しさんだよもん:2006/02/27(月) 11:19:08 ID:4mwXrAWg0
オレオレ、俺も読んでるよ|∀・)ジー
846347改め『如風』 :2006/02/28(火) 10:30:12 ID:bMmVRcsN0
元さんガンガレ|∀・)ジー
847名無しさんだよもん:2006/02/28(火) 23:39:39 ID:TNrLa1YD0
では、いただきますっ。
848名無しさんだよもん:2006/02/28(火) 23:53:46 ID:Zq9eSYSJ0

「…帰れ、って?」
 いきなりの展開に、頭の回転がついていかない。
 俺は、そこまで梓に嫌われていたのか?
「…まあ、切符も取ってあるし、土曜にはここを発つつもりで…」
「…!だめっ!」
 俺の言葉を遮って、梓が叫んだ。
 いつになく激しい声に思わず気圧される。
「だめ、だめ、だめ!」
「駄目って…何が駄目なんだ?」
「時間がないの!それじゃだめなの!」
 時間がない?何の?
 俺の疑問に答えることなく、梓は時間がない、早く帰って、と壊れたおもちゃのように繰り返した。
 夜中だということも忘れて取り乱す梓の姿を見て、俺は背中に冷たいものが走った。
 これは只事じゃあない。
「…さっきから、何の事を言ってるのか全然分かんねーよ。
 お願いだから分かるように説明してくれ、梓」
「でも…でも…」
 梓の心は依然として平衡を失っていた。
 さっきから視線が俺の顔と部屋の床とを行ったり来たりしている。
「梓!」
 俺はいきなり、両手で梓の肩を掴んだ。
 とにかく梓を落ち着かせなくては、まともに話もできそうにない。

849名無しさんだよもん:2006/02/28(火) 23:54:19 ID:Zq9eSYSJ0

「…っ!」
 逃げようとする梓の顔を無理やりにこちらに向かせて、ふらふらと泳ぐ目を見つめた。
「やっ…放して、耕にぃ…!」
「梓、俺を見ろ」
 本気で嫌がられているのかもしれない。
 だけど、それならせめて、最後に一つだけ聞かせて欲しい。
「俺といるのがそんなに嫌いなのか?…だから、そんなこと言うのか?」
 少し、苦笑いが混じってしまう。
 こういう時、どうしてもクールにはなれない。
「…それなら、明日にでもここを出る。これ以上おまえを困らせるの、嫌だしな」
 クールにはなれないが、嘘は一つも言ってない。
 そこまで梓に本気で嫌われているのなら、ここにいても辛いだけだ。
 いつのまにか俺は、梓に対してここまで本気に考えるようになっていた。
 悪い気はしなかった。
「……違う」
 梓は、そう答えた。
「…違うか?」
「……違う、絶対違う…!」

850名無しさんだよもん:2006/02/28(火) 23:55:08 ID:Zq9eSYSJ0

「……絶対、絶対、違う…」
「梓……」
 力なくさまよっていた梓の瞳が、俄かに光を取り戻す。
 涙の雫が、一滴、二滴、零れた。
「嫌いなんかじゃない…耕にぃ、好きだもん…!」
 梓の頬に、さっと赤味がかかった。
「好きだもん…初音ねぇより、楓ねぇより、千鶴より、誰よりも絶対好きだもん!
 絶対、絶対、あたしが一番好きなんだもん!」
「梓……」
「だから駄目なの…!」
 梓は俺の目を見つめて言った。
 蛍光灯の光に照らされて、梓の瞳がきらきらと輝いていた。
 綺麗だった。
「早く帰らなきゃだめなの!早く帰らないと耕にぃが…」
 そこまで言いかけて梓はあっ、と声を詰めた。
 言ってはいけないことを言ってしまった時のように。
「俺がなんだって?」
「耕にぃ…」
「梓!」
「耕にぃ、死んじゃう…」
 梓の涙はただ流れつづけている。
851名無しさんだよもん:2006/02/28(火) 23:59:06 ID:Zq9eSYSJ0
ということで>>838-842の続きを書いたわけなんですが…

梓です。
もう、梓です。

意外と読んでる人多くてビックリです。

>>847
いただかれましたっ。

向こうのスレでもそうなんですが、ふつーにえちぃシーン書くの苦手なんですよね…どうしようか。
1:飛ばす
2:ガチエロ

それでは回線吊って首切ってきます。今日は饒舌。
852名無しさんだよもん:2006/03/01(水) 01:29:07 ID:JLI4N7Fi0
そう選択肢提示されたら2番しか選べないじゃないか!w

いやま、無理は言いませんが。
853名無しさんだよもん:2006/03/01(水) 12:15:24 ID:EoGvuZ880
折角だから、俺は2を選ぶぜ!
854名無しさんだよもん:2006/03/01(水) 12:20:34 ID:tt/3Ri7u0
2!
855347改め『如風』 :2006/03/01(水) 16:43:30 ID:LTDOEjEZ0
2:ガチエロ

>ふつーにえちぃシーン書くの苦手なんですよね…どうしようか。

 がんばって精進しる(´ー`)y-~~
 つーか、漏れも苦手なんだけど(´・ω・`)
856名無しさんだよもん:2006/03/01(水) 22:12:42 ID:7W1jRq1U0
このスレこんなに人いたのかよw

2番で。
857名無しさんだよもん:2006/03/02(木) 23:16:54 ID:9R0V4/N/0
じゃあ俺も2番!
でも筆が進まなさ過ぎるんなら1番でいい。
858名無しさんだよもん:2006/03/09(木) 22:53:20 ID://qAOpZS0
期待待ち保守
859名無しさんだよもん:2006/03/10(金) 02:11:32 ID:SBgGY0EE0
そんなに期待しないでのんびり待ってください保守
860名無しさんだよもん:2006/03/13(月) 10:53:32 ID:VtgVMaX90
だがワクテカしながら待ち続ける捕手
861名無しさんだよもん:2006/03/13(月) 11:03:36 ID:VtgVMaX90
ワクテカしてるだけではガチエロはやってこない。
そんな風に思いネットの海から拾い上げたエロSS(オリジナル)を貼って参考にして貰おうとオモタ
ttp://www112.sakura.ne.jp/~aikawa/kitune1.htm
862名無しさんだよもん:2006/03/20(月) 13:45:40 ID:WzU0MtZW0
保守
863名無しさんだよもん:2006/03/23(木) 20:49:20 ID:hPiXl8O50
>>861
オリジナルかよw
864名無しさんだよもん:2006/03/29(水) 16:04:41 ID:mW1slLYR0
だって葉鍵ネタがないんだもん
865名無しさんだよもん:2006/03/31(金) 23:49:40 ID:0t0GvAnJ0
866名無しさんだよもん:2006/04/06(木) 00:59:04 ID:XfAfJTLM0
なんだか続きが書けそう…かも、です。
でも、書けなかったら怖いので、とりあえず忘れててください。
本当に。

とりあえず保守。…誰か書き始めないのかなぁw
867名無しさんだよもん:2006/04/11(火) 20:05:55 ID:/W2h0r0s0
ガンガレ
868名無しさんだよもん:2006/04/20(木) 15:45:29 ID:26WvxugD0
保守点検
869名無しさんだよもん:2006/04/28(金) 16:47:45 ID:zoqbsVuK0
こういうネタは本気になると反発を食らうんじゃない
870名無しさんだよもん:2006/04/30(日) 20:22:15 ID:hcuPxMZV0
本気でやるから、面白いんだろ?
871名無しさんだよもん:2006/05/01(月) 12:15:31 ID:UdfXPVaf0
んだんだ。溢れ出る情熱という名の煩悩を止めるなど誰も出来ねぇだべ。
ただ、それを形にするのが難しいんだ。これが
872名無しさんだよもん:2006/05/01(月) 23:41:08 ID:Ig4UOFZV0
今やってる最萌と同じ事か?
873名無しさんだよもん:2006/05/01(月) 23:45:26 ID:M28l8Ek+0

 ひとしきり涙を流しきると覚悟がついたのか、梓はようやく俺に向き直った。
 まだ目の端が赤く、腫れぼったい。
「大丈夫か、梓?」
「うん…」
 はっきり言って大丈夫そうにも見えなかったが、俺はそのまま梓の話を聴くことにした。


 梓の話は、俺の想像をはるかに越えたものだった。

 異性人の襲来。
 数百年前の時を越えた因縁。
 血族に引き継がれた能力と因果。
 そして、種族を超えた恋愛。
 子供の頃に読んだSF小説だって、ここまで都合よく話は進まない。
 あまつさえそれが自分の身に降りかかるなんて、
 そんな事を普通なら一体誰が信じられるのだろうか。


 普通なら。

874名無しさんだよもん:2006/05/01(月) 23:46:55 ID:M28l8Ek+0

 クーラーを点けているのに、俺は手のひらにじっとりとしたものを感じた。
 既にとっぷりと日は暮れ、家の周囲もひっそりと音を潜めている。
 それなのに、これは一体どうしたことか。
 わなわなと何かが胸の底から湧き上がってくるのが知れた。
 時間にすればほんの10分にも満たなかったかもしれない話に、
 この部屋の空気はすっかり支配されてしまっていた。
 
「……やっぱり、ヘン、だよね」
 静寂を破ったのは梓だった。
 話をしているうちに冷静さを取り戻したのだろうか、
 泣き腫らした時の取り乱し様はもう露と見られない。
「こんな話、信じないよね」
「梓…」
「いいよ、耕にぃ」
 俺の言葉を遮って、梓は笑う。綺麗に笑う。
 傍目にも無理しているのが分かるくらい綺麗に笑い、
「あたしだって信じられない、自分が言ってること。
 今の話だって全部嘘かもしれないし、だから…」
 喉の奥から、溜め込んできた想いを噛み砕くように、言葉を吐き出した。
「…信じてくれなくていい。今の話、全部忘れちゃっていいよ。
 だけど、耕にぃは東京に…」

「帰らない」
875名無しさんだよもん:2006/05/01(月) 23:48:01 ID:M28l8Ek+0

「耕にぃ?!」
「今の話、確かにヘンだった。咄嗟に言われても理解できないし、
 自分がその何とか言う侍だっていうのも」
 頬を赤く染め、じっと俺を見つめる梓。
「でも、分かったことがある」
 俺は梓の肩を引き寄せ、抱き締めた。
 小さな梓の身体が、俺の腕にすっぽりと納まった。
「!?」
「俺は、梓と離れたくない」
 梓の暖かさを感じながら、俺は言った。
「…なんだろう、さっきまでこんな気持ちにはならなかった。
 …突然なんだ。本当に突然…思い出したんだ。
 梓がここにいることがとても嬉しいってこと。
 梓がいなくなったらとても悲しいってこと…」
「耕にぃ…」
「嫌だったら、すぐに言ってくれ」
「…言わない」
「梓?」
「いやでも、言わない。
 耕にぃだったらなにされてもいい…」
 …この娘はどうして、こんなにも俺の胸を熱くしてくれるのだろう。

876元 ◆380/XmLF7c :2006/05/01(月) 23:52:36 ID:M28l8Ek+0
ということで>>848-850の続きを書いたわけなんですが…

梓です。
やっぱり、梓です。

いろいろあってこっちに書けませんでした。
もしかしたら待たせていたかもしれません。
待っていた人、ごめんなさい。

続きを書く気力が出てきました。
今週中に続き書くつもりでいます。
今週中に投稿されてなかったら…もう待たなくていいですよ?
ほんとに。

それでは回線吊って首切ってきます。
877名無しさんだよもん:2006/05/02(火) 06:32:10 ID:sXJBeqdS0
>>876
GJ!
今日の気力を補充しますた
878名無しさんだよもん:2006/05/03(水) 01:22:33 ID:voKbDsMM0
>>876
梓かわいいよ梓(*´Д`)
879名無しさんだよもん:2006/05/04(木) 01:29:29 ID:lD4v4+fC0
>>876
乙彼さま〜
880名無しさんだよもん:2006/05/05(金) 23:20:01 ID:5iTvoHxo0
梓キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
881名無しさんだよもん:2006/05/07(日) 23:48:53 ID:6FmkT2Yf0

「梓…」
「あ…」
 俺は梓にゆっくりと顔を寄せた。
 思わず目をつむる梓に、ふと、悪戯心が湧きあがる。
 緊張で軽く震えている梓の唇を、ソフトクリームを食べる時のようにぺろりと舐めた。
「ひゃぅっ!?」
 不意打ちを食らって飛び上がる梓。
「こ、耕にぃ!」
「悪い。緊張してる梓を見たら、悪戯したくなった」
「おこるよ!」
「――これで許してくれ」
 言いながら梓の身体を抱き寄せ、やや強引に唇と唇を重ね合わせた。
 また不意打ちを食らって梓の目が白黒していたが、
 構わず腕に力を軽く込めると、少し遅れて梓も俺の腰に腕を絡めてきた。
「ん………」
 梓の肩は、少し力を加えたら折れそうなほどに細く見えた。
 あの梓が、あのおてんばの梓の肩が、こんなにも細く、白く見える。
 俺は目の前で顔を赤らめて羞恥に震える少女を、より一層いとおしく感じた。
 梓の話にあった「過去」と、俺の中にある「記憶」がオーバーラップして、
 一つの答えが生まれようとしていた。
882名無しさんだよもん:2006/05/07(日) 23:49:31 ID:6FmkT2Yf0

 俺は梓を求めている。
 心も、身体も、その存在の全てを、きっと求めている。
 俺がなくした物を彼女が持っているのかもしれない。その逆なのかもしれない。
 わからない。
 だから、欲しい。
 梓の全てが、欲しい。

 唇を重ねたまま、俺は服の上から梓の胸に触れる。
「…んっ」
 くぐもった声が俺の頭に直接響いた。
 制服の生地越しに、別の生地の感触があった。ブラジャーだ。
 この年頃の女の子だから当たり前と言えば当たり前なんだが、
 梓がブラジャーを着けている、という事実が俺の心に響いた。
 …すっかり「女の子」になっちゃったんだな、梓。
 もうあの頃のように、何も考えずに河原で水遊びをやることはできない。
 泥まみれになって初音さんに怒られることもない。
 変わってしまったんだ。

 俺は抱きしめる両手に力を込めた。
「梓…」
「耕にぃ…」
 
883名無しさんだよもん:2006/05/07(日) 23:50:28 ID:6FmkT2Yf0

「…あたしね、不思議な夢をよく見るんだ」
「夢?」
 梓はこくん、と頷いた。
「子供の頃から…うん、耕にぃに初めて会った頃くらいから。
 その夢には一人の男が出てきて、そいつに会うと、なんていうのかな、その…
 苦しくなるんだ、胸が。切なくなっちゃうんだ」
 …俺の見た夢と同じだ!
 俺は梓の目をじっと覗き込む。
 いつになく饒舌な梓の話に、俺はがっしり引き込まれていた。
「…そいつが誰なのかずっとわからなくて、
 でも、ある時突然、それが耕にぃだって分かって、
 あたし、気付いたんだ…」
「梓?」
「あ…あたし、耕にぃが、好きなんだ、って…。
 あたしが好きだったのって、耕にぃだったんだ、って……」
 梓が恥ずかしそうに言ったのを聞いたとき、俺の中でなにかが弾けた。
 頭の中が白く、白く霞んでいく。
 もう、止められない。
 ごめん、初音さん。
 俺、梓を抱きます。
884元 ◆380/XmLF7c :2006/05/07(日) 23:53:40 ID:6FmkT2Yf0
…ということで>>873-875の続きを書いたわけなんですが…

梓です。
はい、梓です。

病気が治ったり治らなかったり…
適当に頑張りますので、暇だったらでいいので適当に読んで下さいな。
それでは回線吊って首切ってきます。
885名無しさんだよもん:2006/05/08(月) 15:32:54 ID:LFQnPVxC0
>俺、梓を抱きます。


    ∧_∧
    (;・∀・)ワクワク
  oノ∧つ⊂)
  ( (;・∀・)ドキドキ
  ∪( ∪ ∪
    と__)__) 旦~
886名無しさんだよもん:2006/05/08(月) 23:41:58 ID:DbBqXIfA0
俺の名は柏木耕一
長らく疎遠にしていた従姉妹の家に数日厄介になることになり数年振りにここ隆山にやって来た
それにしても梓ネエすぐ迎えに行くって言ってたけど
どろろろろろろろろ!!
いきなり耳を聾する大排気量のエンジン音
見ればやたらゴツイ四輪駆動車がこちらに向かって突進してくる
アレはUS ARMY御用達のHUMMERとか言う奴ではありますまいか?
クリーム色のハマーが俺の眼前で鮮やかなドリフトターンを決めると同時に
運転手側のドアが爆発するような勢いで開き
「こーいちー!」
彗星のように飛び出したあかいやじゅう
もとい真紅のビジネススーツを纏った赤毛の美女が
「ぶるあああ!!」
いきなりラリアットをかましてくれやがりました
887名無しさんだよもん:2006/05/15(月) 10:51:02 ID:cxwVUdFx0
888名無しさんだよもん:2006/05/18(木) 10:26:22 ID:QCIGWOyY0
889名無しさんだよもん:2006/05/19(金) 11:24:07 ID:yFpc5m1v0
890名無しさんだよもん:2006/05/20(土) 00:57:24 ID:q6PxbEpK0
891名無しさんだよもん:2006/05/20(土) 15:55:50 ID:+OUz4SFq0
892名無しさんだよもん:2006/05/20(土) 16:10:05 ID:S7+Az8+G0
893名無しさんだよもん:2006/05/23(火) 08:12:45 ID:mXsM2pPO0
894名無しさんだよもん:2006/05/26(金) 10:28:00 ID:zG2F8+1T0
895名無しさんだよもん:2006/05/26(金) 23:40:18 ID:WKoY3/3/0
896名無しさんだよもん:2006/05/27(土) 01:37:52 ID:E6PfEceK0
897名無しさんだよもん:2006/05/28(日) 15:41:33 ID:WhnrThPB0
898名無しさんだよもん:2006/05/29(月) 00:36:30 ID:LayzoqLa0
899名無しさんだよもん:2006/05/29(月) 10:48:22 ID:BhUn3HzM0


こんなスレで「第四話 星降る夜に美星降る」を知ってる奴にあうとは思わんかった
900名無しさんだよもん:2006/05/29(月) 12:17:22 ID:F4Yx82eI0
しかし
星降る夜に御仏降る
901名無しさんだよもん:2006/05/29(月) 23:01:47 ID:Nhcd3+/B0
さんじょ氏降臨か。それはそれで。
902梅雨の入り目は結果の季節 ◆kd.2f.1cKc :2006/06/01(木) 13:09:01 ID:qvKQ1zLD0
っつーことでC70落ちましたよあっはっは。
903名無しさんだよもん:2006/06/01(木) 14:36:34 ID:J+r17Mo70
ああ
904名無しさんだよもん:2006/06/03(土) 23:43:14 ID:weCExV6/0
強く生きて
905jo:2006/06/05(月) 02:05:36 ID:dCAHuPhk0
漏れも落ちたから安心しろ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
906名無しさんだよもん:2006/06/05(月) 17:23:56 ID:HC2Ttqgi0
イ`
907名無しさんだよもん:2006/06/14(水) 03:01:44 ID:1A1qTDnL0
908名無しさんだよもん:2006/06/22(木) 11:28:32 ID:07iyydFW0
で、スレが落ちるのはいつー?
909名無しさんだよもん:2006/06/23(金) 00:41:39 ID:neAXrSRv0
半年くらい経てば一度くらい圧縮あるかも。
910名無しさんだよもん:2006/06/23(金) 01:56:50 ID:d2yE9OAy0
980を越えると時限スイッチが入ってdat落ちしやすくはなるけどねぇ。
911名無しさんだよもん:2006/06/29(木) 02:15:01 ID:zKSGn+BS0
あそーれ保守
912名無しさんだよもん:2006/06/29(木) 11:29:03 ID:lAle8C840
もいっちょ保守
913名無しさんだよもん:2006/07/05(水) 11:37:32 ID:kCMaaPAI0
忘れたころに保守
914名無しさんだよもん:2006/07/09(日) 02:02:00 ID:WqfnNylk0
七夕過ぎたから保守
915名無しさんだよもん:2006/07/17(月) 21:23:02 ID:vaYXwK5m0
保守
916名無しさんだよもん:2006/07/26(水) 23:10:11 ID:V0oP3v/r0
グランマ
917名無しさんだよもん:2006/07/29(土) 22:52:25 ID:8AoHCJFa0
保守します
918名無しさんだよもん:2006/07/30(日) 17:27:40 ID:bNv3Wozu0
>899
天地の第1期が1992、第2期が1995、痕が1996
第1期を工房で見てるオタなら調度くらいじゃないか?
919名無しさんだよもん:2006/07/31(月) 22:03:21 ID:nJdiAxBg0
保守する
920名無しさんだよもん:2006/08/04(金) 00:38:07 ID:wPJ9HGUk0
余裕で2年過ぎているのか…
921名無しさんだよもん:2006/08/16(水) 21:53:30 ID:XvnBQTXvO
キタ----(゜∀゜)----!!!
922名無しさんだよもん:2006/08/25(金) 06:57:42 ID:xwP6YP8S0
ねえ
923名無しさんだよもん:2006/09/05(火) 22:00:51 ID:HebpNaa90
復活を信じて
924名無しさんだよもん:2006/09/07(木) 00:42:43 ID:59/BxJyY0
age
925名無しさんだよもん:2006/09/07(木) 15:41:06 ID:Fsp5zHQp0
長生きしてますよね保守
926名無しさんだよもん:2006/09/08(金) 00:47:15 ID:LYhfKMZ/0
 点呼取ってみる。

 マズ漏れ(=゚ω゚)ノ
927名無しさんだよもん:2006/09/08(金) 14:14:28 ID:Q1fbp+4x0
>>918 レスサンクス
あの頃は日テレ系で他系列アニメを流せてたんだよな
なつかしす
928名無しさんだよもん:2006/09/21(木) 22:41:57 ID:mg2kZD8L0
初音姉さん大活躍
929名無しさんだよもん:2006/09/22(金) 02:47:02 ID:BGX1b3mY0
>>926がカワイソスなので俺も挙手
930名無しさんだよもん:2006/09/29(金) 00:08:16 ID:zr4Tg9yH0
やっぱり初音姉さん一番人気か?
931名無しさんだよもん:2006/09/29(金) 00:48:04 ID:3uXQ5Ux90
他のキャラが長女だったらどうだろうな?
932名無しさんだよもん:2006/09/29(金) 13:19:39 ID:nU+iq4Yh0
以前のスレに「梓と千鶴が逆だったら」ってのはあったきがする。
933名無しさんだよもん:2006/10/13(金) 07:25:18 ID:wtRLEAzq0
私たち極悪非道のアストラルバスターズ。
ネタもないのに、メンテするわよ。    
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     _        _ ノ    >>¥<<
   ,, '´   ヽ      '´ `´ ヽ    . ´ ̄ ヽ
  〈 从リハ))〉   ! iノリノ)))〉   ! 从ノリ)〉
  . `(!(,!'゚),(!)  ((∩し^ヮ゚ノァ   ノli(! ゚ ‐゚ノ
 (( ⊂)水∩ ))   !ヽ)i水!つ))   ((つ水!つ))
    く」」_〉    ヽく/_|〉      くノ_ハ〉
     しヽ.)      (./し'       しヽ.)
934名無しさんだよもん:2006/10/13(金) 10:34:26 ID:EEYRcH2W0
おっさん好きの若い女って意外といるもんだなwwワロス
漏れ39歳だがこんなにモテたのは生まれてはじめてw
素人以外にならモテるが・・・
http://e-bonjour.com/k/believe/2c.html
おっさんにはおすすめ。若いヤツはくるな
935名無しさんだよもん:2006/10/13(金) 13:03:53 ID:zwBBiTBY0
"要望があったのでレポ
50通送って3人返信ありと返信率はボチボチ
人サクラ臭く無視し、2人とやり取り、1人当日会う。
子供っぽい顔からあどけない喘ぎ声◎
ベッドインまでにかかった費用1800円、ホテル代(休憩)3200円、時間は18時間と
非常に良い感じ。
現在直アドで関係は継続中
http://e-bonjour.com/k/kyosefure/2c.html
使ったらレポよろ
936名無しさんだよもん:2006/10/14(土) 09:16:30 ID:7DLjQGx90
>>933
久しぶりに見たな、それ。
937名無しさんだよもん:2006/10/15(日) 18:49:25 ID:H3JhbTGV0
初音さんはエロい。
938名無しさんだよもん:2006/10/23(月) 10:49:28 ID:bbjRe/CH0
なにこの過疎っぷり。初音さんがエロくないとでも言うつもり?
939名無しさんだよもん:2006/10/27(金) 08:23:11 ID:WwWtG+tI0
静かなのは、異論がないという意思表示ではw
940名無しさんだよもん:2006/10/27(金) 22:46:13 ID:nwt54tqe0
みんな股間抑えるAA状態でモジモジしちゃってんだよ。
941名無しさんだよもん:2006/10/28(土) 04:12:46 ID:6RU3djQP0
みんな初音さんに干からびてるんだよ
942名無しさんだよもん:2006/11/04(土) 08:16:33 ID:+vrr+l2Y0
となグラのアレはやっぱ別物

特にアニメ
943ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2006/11/11(土) 13:38:04 ID:eWfrT6qJ0
はーい、C71通りましたよと
944名無しさんだよもん:2006/11/11(土) 17:39:57 ID:h8jTUlCn0
                                                        /⌒ヽ
                                                       / ´_ゝ`)
                                                       |C71 /
                                                       | /| |
                                                       // | |
                                                    〜 U  .U
945名無しさんだよもん:2006/11/13(月) 22:48:51 ID:k/pTPYkh0
随分と懐かしいコテを見たような気がw
946名無しさんだよもん:2006/12/04(月) 09:55:24 ID:5/13ZMIv0
寂れたもんだな
ネタを振りたいところだが思いつかん
947名無しさんだよもん:2006/12/04(月) 11:33:10 ID:evvJnCid0
いっそのこと950まで加速しちゃったらどうだい?
948名無しさんだよもん:2006/12/04(月) 22:44:00 ID:jsE5ZM8e0
 次スレいるのか?

 オリジナルのパワーが落ちているから、如何ともしがたい。
 PSPでも出たら、変わってくるかもしれんが。


>ネタを振りたいところだが思いつかん

 ネタはあるんだが、長編になるからなぁ…………(´・ω・`)
949名無しさんだよもん:2006/12/11(月) 12:24:01 ID:A5KIFiNG0
あと1レス
950名無しさんだよもん:2006/12/11(月) 12:50:23 ID:tEQSZLTo0
950ゲット
で、次スレは要るんだろうか
951名無しさんだよもん:2006/12/12(火) 01:16:10 ID:3m0mGbi20
正直、現在の勢いだと…
952ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2006/12/14(木) 08:08:38 ID:V50g7G+e0
如風氏はいないのん?
953347改め『如風』 :2006/12/14(木) 23:21:31 ID:KIE2kvt10
(=゚ω゚)ノ

現在、オリジナルの長編シナリオを二本抱えている。
しかも同時進行。

来年の夏まで正直、書く暇がない。
ネタはあるんだけどねぇ。
954ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2006/12/15(金) 02:17:45 ID:SeeMGsFU0
そうか。ところで俺は今、シリーズで付き合ってくれる絵師さんを急募している。
報酬は本1冊につき晩飯1回がやっとです。
955名無しさんだよもん:2006/12/15(金) 02:34:29 ID:SLojDHxG0
本一冊で帝国ホテルの夜景を一緒に見れるのかw
オプションは夜明けのコーヒーだなw
956ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2006/12/15(金) 11:29:57 ID:jchIkPo00
ちょ……ま……帝国ホテル云々はともかく、夜明けのコーヒーってのは……マジですか?
957名無しさんだよもん:2006/12/16(土) 10:55:06 ID:mhXlsbTw0
焦るドリフ。
実は可愛い女子高生で、処女である彼女は…うわ何をするやめくぁwせdrftgy

958ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2006/12/16(土) 11:16:06 ID:n7itv2b/0
バリボリバリボリ……ガリガリ、プッ
ふん、たいした事のない味だ。
959ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2006/12/25(月) 13:08:36 ID:C6qAvCgD0
で、今回もまた、3日目チケで11:30から1時間程度店番してくれる方募集〜
960名無しさんだよもん:2006/12/25(月) 13:58:22 ID:xxiQDHeQO
場所によっては手伝える者がここに1名
961ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2006/12/25(月) 15:26:14 ID:C6qAvCgD0
場所は東ピ58a
962名無しさんだよもん:2006/12/25(月) 16:39:22 ID:xxiQDHeQO
場所確認しました
手伝えます
963ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2006/12/25(月) 20:33:39 ID:zNJ2Qg2CO
仕事場から書き込み。

[email protected]

このメアドにそれと分かるようなタイトルでメール下さい。
返信は日付変わってからになります。
964ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2006/12/26(火) 10:07:08 ID:7a7VubUQ0
連絡なし(´・ω・)ショボーン
965962:2006/12/26(火) 12:14:36 ID:RJFvi53L0
すいません。昨日は夜忙しかったもので……
今からメールします
966ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2006/12/31(日) 02:00:23 ID:BR+2OPskO
イラスト描いてくれる方、もし居るなら、報酬制じゃなくて売上折半もできますよ。
ただ、会場に来られる方か、
そうでない場合は、送金費用はそちら持ちでお願いしたく。
普段の売上は原価引く前でだいたい\2,000〜\10,000。
このシリーズは分厚いので、\5,000は期待できるかと。
ここから半分お渡しします。

どなたかよろしくお願いします。
967 【大吉】 【1105円】 ◆kd.2f.1cKc :2007/01/01(月) 16:34:46 ID:t8fkLGQn0
さて、今年の運勢はどうかな
968名無しさんだよ全員集合 ◆kd.2f.1cKc :2007/01/01(月) 17:08:52 ID:t8fkLGQn0
(*´∀`)
969名無しさんだよもん:2007/01/01(月) 22:33:51 ID:29ZM1HayO
ちーづる〜 ちーづる〜 た〜っぷり ちーづる〜♪

「……0は何倍しても0ってこと知ってますか(ボソ)」

ちーづる〜 ちづる〜たっぷり ちーづるがや〜ってくる♪

「え?」
振り替えるとそこには、なんと大量の千鶴さんが!?



(ジェノサイドされました。続きを見たい場合はry)
970名無しさんだよもん:2007/01/02(火) 19:26:22 ID:l7WyJPRwO
しかし、ここで>>969が見たのは、千鶴ではなく梓だった!
971名無しさんだよもん:2007/01/10(水) 18:42:19 ID:h90qPlpz0
梓「もっとやtt」
972名無しさんだよ全員集合 ◆kd.2f.1cKc :2007/01/11(木) 01:55:44 ID:uz6UqPPY0
な、なんて言おうとしたんだろう。
973ドリフ大爆笑'78 ◆kd.2f.1cKc :2007/01/18(木) 19:41:02 ID:I83d1Q1IO
廃墟にしてしまった……orz
974名無しさんだよもん:2007/01/18(木) 22:32:46 ID:/VEiQvfT0
ハイーキョ(・∀・)

スレの寿命という気もするが
975名無しさんだよ全員集合 ◆kd.2f.1cKc :2007/01/19(金) 00:24:20 ID:D9Dj+JZY0
重版のどさくさに一部を意識的に書き換え中。修正ではなくて。

具体的にいうとむn
976名無しさんだよもん:2007/01/19(金) 15:13:53 ID:TM4CKcin0
千鶴「お兄ちゃん、『むn』がどうしたの? まだなにか喋りたいの?」
977名無しさんだよ全員集合 ◆kd.2f.1cKc :2007/01/19(金) 15:37:15 ID:D9Dj+JZY0
あずさ
    \○/
      |
     ./\
978名無しさんだよもん:2007/01/19(金) 19:42:20 ID:pSwlKL/O0
次スレ?
979名無しさんだよもん:2007/01/25(木) 10:15:26 ID:m6isuf0f0
次スレ争奪チキンレースの開幕です
980名無しさんだよもん:2007/01/27(土) 01:34:46 ID:rh5klFok0
    \○/
      |
     ./\
981名無しさんだよ全員集合 ◆kd.2f.1cKc :2007/01/28(日) 00:51:41 ID:yPrcqxGW0
>>980
次スレよろ。
982名無しさんだよもん
よくコテ付けて煽りスレ建ててるんだから、ドリフが自分で立てればいいじゃんよw