この季節KANONの曲のオルゴール聞きたくね?

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1名無しさんだよもん
KANONってどういう意味?
2名無しさんだよもん:03/12/18 19:00 ID:IIrgN70z
ちんぴょろすぽーん
3名無しさんだよもん:03/12/18 19:04 ID:MJps1+mL
涙のKanonと釣られてみる
4名無しさんだよもん:03/12/18 19:08 ID:Dj+BAGnF
低弾道だが、射程距離の長い大砲。
5名無しさんだよもん:03/12/18 19:20 ID:xgiQTDyQ
弾が降っていた

想い出の中を真っ黒い大砲の弾が埋め尽くしていた

数年ぶりに訪れた白く霞む町で、今も降り続ける弾丸雨飛の真っ只中で

俺は一人の強敵に出会った


一心不乱の大戦争ビジュアルノベルCANNON

戦慄の「片足もげちゃっても前に進みますシステム」を搭載してそのうち発売

6名無しさんだよもん:03/12/18 19:38 ID:tw/sUxlo
やってみたいから>>5は製作よろしく
7名無しさんだよもん:03/12/19 02:35 ID:VqcdZp1n
「銃を手にする者は前に進めー。銃を持たない者は後に続けー。くー」
「突撃了承」

俺は武器も持たずに最前線に放り込まれた。

右で左で、一発の弾すら撃つことなく故郷の仲間達が散っていく。
やむを得ず後退しようとすると、後ろからも弾が飛んで来た。

「敵前逃亡は死刑だおー」
「射殺了承」
8名無しさんだよもん:03/12/20 01:12 ID:u0Xvuqyz
「私の名前、もう覚えてる?」
「えーと…」

パーン

甲高い音と共に馬鹿な兵士の頭に風邪穴が開いた。

足音が俺のほうに近付いてくる。

「二等兵、私の名前は?」
「はっ!水無瀬名雪であります!」

パーン

「あ、間違えた。御免ね」

俺は半分欠けた耳を押さえつつ、こんな所にやって来た己の不運を嘆いた。
9名無しさんだよもん:03/12/21 00:54 ID:TjN5ApHF
死守
10名無しさんだよもん:03/12/21 18:49 ID:wCBoy3Ok
良スレの予感
11 :03/12/21 18:53 ID:c99g8YZe
この季節KANONの曲のオルゴール聞きたくね?

1 :名無しさんだよもん :03/12/18 18:56 ID:+gGnH2iR
KANONってどういう意味?
12名無しさんだよもん:03/12/21 19:00 ID:gdKGWaa8
イワンだッ
13名無しさんだよもん:03/12/21 19:36 ID:U+LHsFiK
「それで、あたしたちは何を捜せばいいの?」
「地雷だ。それが、この草原のどこかに埋まってるんだ」
「どこかって…ぐぅッ!」
香里が北川の膝の裏を警棒で殴った。
「それは、絶対にどこかにあるのね」
「間違いない」

14名無しさんだよもん:03/12/22 01:01 ID:eT5vATMu
俺達は廃墟の壁を盾にとって敵の重機関銃からの猛攻に耐えていた。

「活路を切り開くにはどうすればいいのかなあ」

名雪大尉の言葉と同時に迫撃砲弾が近くに落ちた。
瓦礫が大尉の頬を掠め、一筋の血が流れる。
それを舌で舐めながら、彼女は言った。

「二等兵、足は速い方?」

俺の頬を冷や汗がつたう。

「いえ、自信は…」

言葉の途中で、こめかみに銃が突きつけられる。

「地元ではチーターと呼ばれていました」
「頼もしいね。それじゃあ、突っ込んで銃座を潰して来てくれると嬉しいな。これあげるから」

渡されたのは手榴弾一つきりだった。

「援護射撃はしてあげるね。止まったら背中に当たるかもしれないけど」

どうして俺がこんな所にいるのか、誰か教えてくれ。


15名無しさんだよもん:03/12/22 18:53 ID:eT5vATMu
「けろぴーはどこ!?」

怒り狂う大尉の声が野営地に響き渡る。

「二等兵!あれがないと私眠れないよ!」

インド象もびっくりの表情を露にしながら大尉は銃を引き抜いた。

「…ここ数日間で移動した戦場のどこかから人形一つを探し出せと言うのですね?」
「そこまでは言ってないよ」

確かに口では言っていないが、そんなことに何の意味があるのか。

「いえ、行かせて下さい。お願いします」

捜索願いは一秒で了承され、俺はけろぴー探索の任に就くこととなった。

16名無しさんだよもん:03/12/22 22:38 ID:hsnkkDJH
休むことも許されず〜♪

チュン!チュン!チュン!唸る銃弾。また少し耳が欠けた。

笑う事は止められて〜♪

いや、止められてはいないんだけどね。
この状況では、笑い声は天国へ通じる鍵のかかっていないドアだから。

はいつくばって はいつくばって〜♪

今の俺の気持ちは、イクチオステガにしか分かるまい。

いったい何を探しているのか〜♪

けろぴー。
17名無しさんだよもん:03/12/23 19:12 ID:HHGf/NxH
             「二ュ
            / ´_ゝ`)       /∧^∧〃
           │ I[二二i=━━━ <_ ^ >> 
            │ [└||‐┘ドガガガ \∨∨ ゝガガガガァ−
      ,.ィニニニニニニニニィ============ヽ__ /
    / | i‐―il|iー‐‐[]||   ||/´_ゝ`)||;[j \<すみません、ちょっと死守しますよ
   /__| |___|||__|||゙-r----''------゙ー-,、.. 
   |jー‐、| |:  |||:   :||゙^i、ィー-ヘjニlOlijijijijijijlOlニj
   ィ'"`ヽi|___|||__|| / ィ'"`ヾヽヘ;;ニニニニ;;/、ヽ
   i 〇 lヘニニニ二二二/__i  〇 ;lll,ィ'ン===ヽヘ) ;lll
   ヽ_.//         ヽ__//    ヽ_.//
18名無しさんだよもん:03/12/23 20:37 ID:h/y5I3UE
「帰ったら俺、告白するんだ」

写真を見せながら、北川ははにかんだ笑みを浮かべた。

「無理無理。お前には美人すぎるって。
つーか、その 『帰ったら』ってセリフは不吉すぎるからヤメロ」

「ひでぇ。まあ、たしかに」

ヘルメットの中の寝癖(?)を気にしつつ、言った。

「玉砕するには早すぎるな」
19名無しさんだよもん:03/12/23 23:35 ID:HHGf/NxH
あの空のどこかにもう一人の私がいる そんな気がして

金髪の少女は空を翔る。愛機「零」に全てを託して。

魔法が使えたらって おもったことないかなぁ

ショートカットのエースパイロット。人は彼女を魔法使いと呼んだ。

飛べない翼に意味はあるのでしょうか

整備士は黙々と作業を続ける。敵が来た時に飛べなければ、そこで終わりだ。


一心不乱の大戦争ビジュアルノベル第二弾! そのまんまAIR 

「見ろ人がまるでゴミのようだシステム」を搭載してそのうち発売
20名無しさんだよもん:03/12/24 19:58 ID:ogB5X9Dz
暴走した指揮官の元を離れた俺は紆余曲折を経てやや深めの傷を負い、野戦病院に収容されていた。
戦争は一向に終わる気配を見せないが、ここはまだ戦線の後方にあるので安全だ。
傷が治るまでの間はここでゆっくりできると思うと有り難かった。

そんな風に思っていた俺の元へストールを巻いた白衣の天使がやってくる。
彼女はにこにこしながら俺に笑いかけた。

「祐一さんはもうそろそろ退院ですね」
「…俺、入ってからまだ三日なんだけど」
「実はベッドが足りないんです」
「そう言われてもな、しばらくの間はここにいないと治りそうにない」
「はあ、それでは仕方が無いですね」

天使は笑顔を崩さずに指をパチンと鳴らした。
すろと、どこからともなく黒服の一団が現れ、隣のベッドに寝ていた重傷の男に手をかける。

「や、やめろ!やめてくれ!」

男は抵抗したが、あっさりとテントの外へ連れ出された。
21名無しさんだよもん:03/12/24 20:03 ID:ogB5X9Dz
待つことしばし。

パーン

聞きなれた音が遠くから響く。

「回復が遅い人、嫌いです」

無表情でぼそりと呟く死の天使。
彼女はすぐに笑顔を作って、こちらに向き直る。

「どうですか?祐一さんはあと二日ぐらいで退院できますか?」

俺はガクガクと頷くことしか出来ない。

「ならいいんです。お大事に」

白衣の死神は踵を返して立ち去った。体からどっと力が抜ける。


空けられたベッドには、また重傷の患者が入った。
奇跡でも起こらない限り、彼は退院できないだろう。
22名無しさんだよもん:03/12/25 19:19 ID:/qqC82EW
      ./_, ,_彡 ガガガガッ!!!
      /  ゚,_」゚|  \从/
      | つ[〔ロ=:(∈(二(@ >
      ( ヽノ ‖ /W'ヽ ヽ         /⌒ヽ
  ピュ.ー ノ>ノ ..‖  /  =゚ω゚)    ピュ.ー / ;´_ゝ`) すみません、死守しますよ
   =〔~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄U=[二フ〕     =〔~ ̄ ̄ ̄〕
   = ◎―――――――◎       = ◎――◎
23名無しさんだよもん:03/12/26 18:11 ID:o08sdgt7
観鈴は一人砂浜に立ち、昇る朝日を眺めていた。
あの太陽が中天を過ぎれば彼女は初陣に臨むことになる。
全力で戦えるだろうか、そして生きて帰れるだろうか。
不安になると、いつも故郷の光景が頭に浮かぶ。
厳しかった義理の母。いつも買っていた飲み物。堤防で遊んでいた子供達。
目の奥に熱いものが生じ、観鈴はごしごしと目を擦った。
しっかりしなければ、駄目だ。

「おーい、観鈴!」

名前を呼ばれて振り返ると、見知った顔が駆け寄ってくるところだった。

「にはは、どうしたの往人さん」
「教官と呼べ、教官と」

国崎は観鈴の頭に軽く拳骨を食らわした。

「が、がお」

頭を押さえて小さくなる観鈴。
24名無しさんだよもん:03/12/26 18:13 ID:o08sdgt7
「まあ、そんなことはどうでもいい。良い物を持ってきたので見せてやろう」

言いながら、国崎は脇に抱えていた碁盤のような物を砂浜において胡坐をかいた。
観鈴はしゃがみこんでそれを見てみる。
10×10の升目の中に「勝」という字が大量に書かれているだけの、ただの板だ。
ただ、中心の方に一つだけ「死」と書かれた枡があるのが気になった。

「往人さん、これ何?」
「だから教官と…まあいい。これはな、戦吉兆占針盤というものだ。
 これに向かって石つぶてを放り、落ちた所を見て戦の吉凶を占う。
 なんでも武田信玄が作ったものらしいぞ」
「でも、死が一つしかないよ?」
「馬鹿か、お前は。だから良いんだろうが」
「それに、随分新しいし」
「これは俺が自作したものだからな」
「…」

観鈴はじっと国崎の顔を見た。
25名無しさんだよもん:03/12/26 18:16 ID:o08sdgt7
「何だ、言いたいことがあるならはっきり言え」
「ありがとう、往人さん」

観鈴はにっこりと笑った。もう、涙の跡は残っていない。

「…」

無言で頭をかく国崎。

「まあいい。早速やってみろ」
「え、私がやるの?」
「出撃するのはお前だろうが。俺が占ってどうする」
「う、うん。それじゃあ」

近くに転がっていた小石を拾い、目を瞑って戦吉兆占針盤の上に放り投げる観鈴。
26名無しさんだよもん:03/12/26 18:18 ID:o08sdgt7
カッ!

やけに鋭い音が上がる。

観鈴が目を開けると、石は見事に「死」に突き刺さっていた。
揺すったぐらいでは、びくともしそうにない。

「が、がお。どうしてこんなことになるかなぁ…」

涙目になる観鈴。

「まあ、あれだ。世の中には色々なことがある」
「が、がお。そんなこと言われても」
「やかましい!占いごときでグダグダ言うな!こんな物に頼ろうとするんじゃねぇ!」
「が、がお…」

そのまんまAIR 戦吉兆占針盤編 完
27名無しさんだよもん:03/12/27 17:38 ID:GsWbTMDN
              /⌒ヽ 
        // ̄ヽ_/ ´_ゝ`)すいません、ちょっと死守しますよ・・・
       | ̄ ̄|_. |  / ̄ ̄ ̄(O|||||O)
 .⌒ヽ ,;;; | / ̄ヽ ||_と__|// ̄ヽ ̄| |||||/ヽ
 (";"':;.):;゙ |_| ◎ |___ | ◎ .| |=======
   ⌒;:ヽ;; ヽ_//     ヽ_// ヽ_//       
~~~~´゙`゙゙´´ ~~~~゙`゙´``´゙`゙゙´´ ~~゙゙´``´`´ ~~~~゙`゙´``´゙`゙゙´´ ~~゙゙´``´`
28名無しさんだよもん:03/12/31 16:30 ID:jPLsj9/L
保守
29名無しさんだよもん:04/01/01 04:04 ID:PkCP4Jbm
人類の天敵は、狐である。
彼らは銃を持ち、直立して人を襲う。
目的は誰にも分からない。

それは白く染まった町から始まった。
銀世界を血の色に染め上げて、彼らは人類に宣戦を布告する。

雲霞の如く現れる彼らの前に北の街の住人は成す術も無く敗走した。

それから七年。
故郷への帰還を目指す人間達による反攻が始まった。

やがて、彼らは狐達を最後の拠点へと追い詰める。
そこは金色に輝く丘だった。

一つの丘を舞台に、旧住民と狐達の最後の戦いが始まる。


「あの丘はボク達をあんこにしようとしている!」
30名無しさんだよもん:04/01/01 04:06 ID:PkCP4Jbm
そんな話を考えたが、考えただけで終わった方が無難だと思った。
もっとちゃんとしたネタを考えるとしよう。
31名無しさんだよもん:04/01/02 03:09 ID:snVkHDQA
 「はぁ、はぁ…」

鬱蒼と茂った密林、肌にまとわり付くような湿気
喉が熱い、それでも止まるわけにはいかった
あのペアがまだ追ってきているのからだ

 「舞ー、アリクイさんは〜」
 「・・・」
 「あははーっ、了解しました」

どこからか聞こえてきた声が辺りに響いた
相手は完璧なコミュニケーションを取っていた
俺達の恐怖心を煽る為にわざわざ聞かせているのだ
正確にはもう俺だけか…
もうどこへ逃げたらいいのかわからない・・・
32名無しさんだよもん:04/01/02 03:10 ID:snVkHDQA
突然、凄まじい音を立てて俺の横の木に風穴が開いた

 「ひッ!」

狙撃手が俺を見つけたようだ

 「あははーっ、またはずしちゃいました」

新型の兵器らしいがまるで音がしない
圧縮した水滴を高圧力で射出しているようだが、よくわからない
こんな水鉄砲もどきに4人やられた、まるで血が止まらないのだ

 「おかしいですね、わたし結構得意なんですけど」
 「・・・」
 「あははー、そうですね」

女の笑い声が密林に乾いたように響いた
もうやめてくれ・・・
33名無しさんだよもん:04/01/02 03:10 ID:snVkHDQA
はずして最後の獲物を楽しんでいるのだ
・・・もう逃げられやしない
絶望しかけた俺は周囲を見渡し森が開け始めていることに気が付いた

 「逃げ切れる・・・?、逃げ切れるっ!」

希望が見えてきた、ペアの気配も感じなかった
一縷の望みをかけて全力で走り始めた、が

 「舞ー、屋上ー」

突然の声に心臓が止まった

 「・・・はちみつくまさん」
 「待っててねー」

何なんだ・・・、何のことなんだ・・・!
希望すら抱き始めていた俺の思考はパニックに陥った
34名無しさんだよもん:04/01/02 03:12 ID:snVkHDQA
が、考える暇すら与えてはくれないのだ
俺の周りの木々には次々と風穴が開いていった

 「う・・・あ、死にたくない・・・」

逃げた、狙撃手の狙ってこない方向へ夢中で逃げ続けた
突然、正面の視界が開けた

 「・・・逃げ、切ったのか・・・?」

静寂の後、笑いが込み上げてきた
ハハ・・・ハハハ・・・

 「ははは・・・!」

涙すら浮かべて笑った、神に笑いかける様に空を見上げた

視界の端に黒髪長髪の女が月に重なり俺に向かって落ちてくるのが映った
停止した思考の中で気付く、あ・・・今夜は満月だ
それが俺の見る最後の光景となった
35名無しさんだよもん:04/01/05 22:18 ID:1fo3658a
なんか……良スレっぽい
36名無しさんだよもん:04/01/06 00:11 ID:J///LsE1
イイ(・∀・)!!
37名無しさんだよもん:04/01/06 17:19 ID:7j4+/P3d
保守のついでにツッコミ
>>8
耳を撃たれたら普通は脳震盪でぶっ倒れるぞ。
38名無しさんだよもん:04/01/06 17:41 ID:w3W3COPT
問題

雀が電線に止まっています。これを散弾銃で撃ちましたが雀は落ちませんでした。なぜでしょう。

答え

雀が根性で耐えたから。

問題

兵隊さんがラッパを持っています。これをライフルで狙撃しましたが、ラッパは地面に落ちませんでした。なぜでしょう。

答え

兵隊さんが根性で耐えたから。

問題

兵隊さんの耳を拳銃で撃ちましたが(ry

答え

ゴメン、俺の間違い。
39疾風の名無しさん:04/01/06 23:20 ID:7j4+/P3d
>>38
不覚にもワラてしまった

さて、すでにスレタイから全力で脱線してしまった訳だが・・・
書き込む香具師もいないし
これからどうする・・・?
40名無しさんだよもん:04/01/07 00:34 ID:hnKzWa1Z
神の降臨を待ちますか
41疾風の名無しさんだよもん:04/01/07 02:34 ID:hnKzWa1Z
DAT落ちの悪寒・・・

SSキボンヌ!
42名無しさんだよもん:04/01/07 10:23 ID:M+qkDxj0
夢。
夢を見ている。

「突撃!」
号令と共に遮蔽物から飛び出して、敵の陣地へ肉薄する。

毎日見る夢。
終わりのない夢。

銃弾が飛んできた。隣の兵士が何かを叫びながら倒れる。
積雪を赤く染めながら突撃は続く。

赤い雪。
流れる夕焼け。

前進と後退を繰り返しながら、戦線は少しずつ前進していた。
ボク達はついに、敵の塹壕へと辿り着く。
敵は次々に塹壕から飛び出した。
交錯する火線。

衝撃を受けて、ボクは倒れた。
43名無しさんだよもん:04/01/07 10:25 ID:M+qkDxj0
赤く染まった世界。

誰かの泣き声。
子供の泣き声。

激痛に目を開けると。
夕焼け空を覆うように、小さな子供が泣いていた。

衛生兵?
泣きながら、必至になって手当てをしてくれている。

「勝ったぞ!俺達は、勝ったんだ!クソ、こんな所でくたばるんじゃない!」

言葉を返したくても、もう体が動かない。
ボクはただ、夕焼けに染まるその子の頬を見ていることしかできなかった。

だから、せめて…。
流れる涙を拭いたかった。
44名無しさんだよもん:04/01/07 10:26 ID:M+qkDxj0
だけど、手は動かなくて…。
頬を伝う涙は雪に吸い込まれて…。
見ていることしかできなくて…。

悔しくて…。
悲しくて…。
大丈夫だから…。
だから、泣かないで…。

言葉にならない声。
届かない声。

「これは、戦争だから…」

それは誰の言葉だっただろう…。
夢が、雪が、血の色に染まっていく…。
45佐々木さんだよもん:04/01/07 23:01 ID:hnKzWa1Z
悲しいけど、コレ戦争なのよね

ですわっ♪
46名無しさんだよもん:04/01/08 14:52 ID:dc0oKNuQ
47名無しさんだよもん:04/01/08 15:17 ID:48Iukyyw
さよならは 言わないよ 
きっと生き また 来る

戦いは 限りない 夢の跡 静かに消し去る
頭上には 欲望という 悪魔が
ベトナムのように ハルビンのように 飛び交う

再会の 夢までも 消えてく
今 何処に―――――  
48名無しさんだよもん:04/01/08 15:33 ID:Xuhv0vxk
「見ろ人がまるでゴミのようだシステム」藁田w
49名無しさんだよもん:04/01/08 17:15 ID:ubf2M1TP
>>46のネタでだれか(略
50名無しさんだよもん:04/01/08 18:13 ID:59Xp54ov
ヴォルガまで残り200メートル。
そこで立ちつくす。
「はぁ」
ため息と共に空を仰ぐ
その先に敵の散兵線はあった。
誰が好んであんな場所に砲座を据えたのか。
友軍の死体が悪夢のように延びていた。
「はぁ・・・」
別のため息。俺のよりは小さく、短かった。
隣を見てみる。
そこに同じように立ち尽くす女の子がいた。
同じ戦闘工兵。けど見慣れない顔だった。
短い髪が肩のすぐ横で風にそよいでいる。
「この戦は好きですか」
「え…?」
いや、俺に聞いているのではなかった。
「私はとっても嫌です。でも何もかも変わらずにはいられないです。
機銃陣地とかラッチュ=バムとか、ぜんぶ。…ぜんぶ変わらずにはいられないんです」
たどたどしくひとり言を続ける。
「それでも、この戦が好きでいられますか」
51名無しさんだよもん:04/01/08 18:13 ID:59Xp54ov
「わたしは…」
「見つければいいだけだろ」
「えっ…?」
驚いて、俺の顔を見る。
「次の突破口か、敵の弱点を見つければいいだけだろう。
トーチカや、狙撃手の陣地はひとつだけなのか?違うだろ」
そう。
イワンが第6軍を包囲しているなんて知らなかった無垢な頃。
誰にでもある。
「ほら、いこうぜ」
俺たちは登り始める。
長い長い坂道を。

超戦術級飢餓アドベンチャー/シミュレーションゲーム「Kamerad!!」
「死ぬまで戦うモード」を搭載して開発進行中!!
52名無しさんだよもん:04/01/08 19:01 ID:48Iukyyw
その国には、動乱が訪れていた。

68式自動小銃を操るひとりの青年。
その周りには守衛がふたりだけ。
上層部の興味を引くには、青年の作戦は退屈すぎた。

守衛たちは興味を失い、その場を走り去った。


青年は西のひと。

彼の道連れはふたつ。
手で触れずとも火を噴く、古ぼけた小銃。
「力」を持つ者に課せられた、はるか遠い約束。

53名無しさんだよもん:04/01/08 19:02 ID:48Iukyyw
そんな彼に、銃口を向けるひとりの少女。    
狂気に満ちた目で、無邪気に笑う。

彼女との戦いをきっかけに、
この土地での戦乱が始まる。


戦争の狂気に包まれて、不毛の大地に流れる鮮血。
東の冷たい目の中で繰り返される、無益な戦い。

戦いはどこまでも続いてゆく。
黒く渦巻く思惑の下で。

WTO(ワールドトレードオーガニゼーションではない)が待つ、その大気の下で。



東西冷戦を舞台にした、本格戦略戦闘恋愛シミュレーション、ここに登場。

『俺たちは、政府や誰かの道具じゃない。』
54名無しさんだよもん:04/01/08 19:23 ID:6sNdevW1
>>46
秋子さんに一体何があったのかと小一時間(略
目がヤヴァイ(w
55名無しさんだよもん:04/01/08 23:58 ID:7W2MI2hA
age
56名無しさんだよもん:04/01/09 02:29 ID:iSO4fHlm
軍事は全く知らないがこのスレは好きな俺に
お薦めの軍事スレサイト本ゲームその他諸々ありますか?
57名無しさんだよもん:04/01/09 15:17 ID:/ViBscrK
>>52
68式って日本製では・・・
58名無しさんだよもん:04/01/10 00:08 ID:9wwAsr/S
オレも軍っぽいのはスーパー大戦略くらいしか知らないが
このスレは好きだ
59名無しさんだよもん:04/01/11 01:26 ID:azrFE4qG
>>56
雰囲気が知りたければ映画プライベート・ライアンがお勧めだ。
かなり容赦無いが。
60名無しさんだよもん:04/01/14 23:15 ID:7PBfsVII
どこまで続いているんだ、この坂は・・・

小高い丘に造られた要塞へ向けて突撃する戦士達。
彼らの行く手を阻むのは機関銃と有刺鉄線。

死に物狂いで戦場を駆け抜けた男の目に映ったのは砲台が自分に向けて回頭する姿だった。


ぎぎぎ



この戦場と兵士達に幸あれ

61名無しさんだよもん:04/01/16 01:54 ID:5x3nP6se
「天野二尉、もう気絶していますよ!」

俺は冷たい眼差しの上官に叫んだ

「・・・気が付きませんでした、仕方ないですね、起して下さい」

くっ、まだ続ける気か!
なんとかしてこいつを救い出さないと・・・!
必ず助けてやるからな、真琴・・・!
62名無しさんだよもん:04/01/16 01:55 ID:5x3nP6se
「もー、ここまで入るの大変だったんだから」
「ご苦労さん、これが頼まれてた物だ、ほらっ」
「わっ、投げるなっ!」

真琴は慌てながら俺の投げたメディアを受け取った
こんな姿を見ていると、とても幾十ものセキュリティを破ってここまで入り込んだ工作員とは思えない

「あうー、落とすところだった・・・」

受け取った手首にブレスレットが光る

「お前なー、こんな所にまでそんなものしてくるなよ」
「だ、だってこれは・・・、いいでしょー」

七年前、まだ俺と真琴が訓練兵だったころにやったものだ

「とにかく、これさえ渡せば長居は無用だろ 早く帰れよ」
「え、えっと、一緒に・・・、ううん、じゃ帰るね」
「ん?、ああ、気を付けて・・・」

突然、基地内にサイレンが鳴り渡る
63名無しさんだよもん:04/01/16 01:56 ID:5x3nP6se
「見つかったわね」
「見つかった!?」

くそっ、何をしくじったんだ!
俺は鳴り響くサイレンの中パニックに陥ったが真琴は冷静だった

「いい?私はなんとかして逃げるからあなたはこのメディアを処分して
 大丈夫、捕まっても喋らないから」
「そんなこと言ってないで早く逃げろっ!」

お互い走り出し、俺は物の処分に成功した
が、しばらくして真琴が罠にかかったという情報が入り捕まったという方向に急いだ
真琴は数人の武装警備兵と基地の警備主任である天野に拘束され足には痛々しい傷ができていた

「離せ、離して、離しなさいっ!」

真琴はまだ抵抗していたが既に体の自由は奪われていた

「・・・いい子そうですね。でもお話はお部屋でしましょうか」

天野が合図をすると真琴は聴取の為に地下へと連れて行かれた

「あなた・・・」

俺を見つけて天野が呟いた
数年かけて基地に入り込んだ俺は基地内でもかなりの地位にあった
ここでは天野の直属の部下になるため侵入の際の警備も色々とできたのだ

「ちょうどいいですね、これから彼女の聴取をするからあなたも一緒に来て下さい」
「はっ、俺もですか?」
「はい、では行きましょう」
64名無しさんだよもん:04/01/16 01:57 ID:5x3nP6se
階段を下りた突き当りの部屋に入った
天野と共に部屋に入るとすぐに真琴と目が合ったがお互い視線を戻した
部屋はガラス張りで中央に真琴が拘束されており天野は机の対面に座り質問を始めた

「私は、天野美汐、あなたのお名前は?」
「・・・」
「・・・お名前は?」
「・・・」

黙秘する真琴を前に天野は表情を変えずに言った

「こういうときは焦っては駄目なんですよ、怖がらなくていいからね・・・」

ガラスの向こう側に合図を送ると数名のスタッフが入ってきた

「天野二尉、この人達はっ?」
「ちょっとお薬を・・・、こうすると落ち着くんです」
「あ、あうー!」

いきなり薬漬けにする気かっ!
小さな抵抗も空しく薬を投与される姿を俺は見ていることしかできなかった
しだいに目の焦点を失っていく真琴を前に俺は何もしてやることができなかった・・・
65名無しさんだよもん:04/01/16 02:00 ID:5x3nP6se
「では、起して下さい」
命令に従いなるべく負担をかけないように揺り起こす
視界に俺を捕らえて一瞬だけ目に光が戻ったかの様に見えた
が、すぐにまた焦点を失って目は虚ろに天井を仰いだ

「ご苦労様、ではまた最初から始めましょうか」
「・・・あ、あう・・・」
「お名前は?」

天野はこのような姿になった真琴を前にしても最初からの笑顔を崩さない
終始穏やかなまま問い続けた

「ま・・・こ・・・と・・・」
「いい名前ね、真琴、何故ここに入り込んだの?」
「あ・・・あう・・・」

これだけの薬を打たれてもまだ話さない、俺のことですらだ
見ているこちらが喋り出したくなるような状況だ
「天野二尉、これ以上は・・・生命に関わります!」
「この娘には聞かなければならないことがあるんです、仕方ありません」
「しかし!、これでは・・・!」
「あなた・・・これ以上この娘に入れ込まないほうがいいですよ」
気付かれたかっ!?
視線を射抜かれ焦ったがそれがまだ部下に対する叱責だとわかり少なからず安心した
結局、その日はこれ以上の薬の投与に反対した担当医師の注進を聞き入れ尋問は終了した

「また明日、遊びましょうね さよなら」

これ以上は真琴が持たないことはわかりきっている
俺は真琴を連れて基地を脱出することを決意した
66名無しさんだよもん:04/01/16 02:01 ID:5x3nP6se
「くっ、さすがにツライな」

真琴を背負い闇の中を走り続けた
出掛けに俺の権限を使って基地の機能を麻痺させてきたので少しは時間が稼げるはずだ

「あうー」
「真琴、大丈夫か?、よくがんばったな」
「・・・そと?、帰るの?」

俺の目の前で腕を組む、手首のブレスレットが光った

「そういえば、よくこれ取り上げられなかったな・・・」

真琴が目の前でヒラヒラと手を動かす

「よし、そうだ、寝るなよ、真琴・・・もう少しだからな」

あの丘さえを越えれば俺達の軍の勢力圏だ
しかし、正面にいくつかの人影が現れた

「くっ!」
「あなたの・・・お知り合い・・・だったんですね」
「天野・・・二尉!、頼む先に行かせてくれ!」
「・・・これ以上、私を巻き込まないで下さい」

分かってはいたがどうやら丘は越えられそうにないようだ
67名無しさんだよもん
「おろして・・・」
「真琴・・・大丈夫か、お前だけでも帰らせてやりたかったんだがな」
「あ、り・・・がと」

真琴がブレスレットを操作している、何かを自分で組み込んであったようだ

「真琴・・・お前、何して・・・」
「あ、りがと・・・」
「!、真琴っ!」

叫んだ瞬間、真琴が先ほどからでは考えられないような身のこなしで丘に向かって行った
天野の隊は隙を付かれ後手に回っていた

「まさか・・・この娘、自らの命と引き替えにして・・・!」
「真琴!、やめろ、真琴っ!」

瞬間、丘の上が閃光に包まれ俺は爆風の中で消えていく真琴の名前を叫んでいた

俺はえぐれた丘を越えて帰還したが真琴の最後の姿を忘れることができなかった
真琴が最後に見せたのは束の間の奇跡・・・
命と引き替えにして見せた一瞬の煌きだったのだろうか・・・