スレ名/葉鍵ファンタジーVIII +感想スレッド

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1名無しの語り部
レフキー、という都市がある。
人々の夢を奪いつつ、また同時に与え続ける都市。
夢を抱いた若者なら、必ず一度は訪れる都市。
この街を、昔から住んでる人々はこう表現する。
「全てが有り、そして全てが無い街」(ALL AND NOTHING)
皆に伝えたい物語・伝説も数え切れないほどあるのだが、
今回は、『これから』物語を作る(であろう)人々の話を語るとしよう………。


過去ログや関連リンク、お約束は>>2-5参照。
2名無しの語り部:03/10/13 23:02 ID:hrCBZX3j
【過去ログ】
葉鍵ファンタジー
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1009/10093/1009367766.html
葉鍵ファンタジーU
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1010/10103/1010300239.html
葉鍵ファンタジーV
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1012/10128/1012897623.html
葉鍵ファンタジーIV
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1017/10177/1017757170.html
葉鍵ファンタジー感想&討論スレ
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1011/10111/1011115518.html
葉鍵ファンタジー感想&討論スレU
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1018/10188/1018840183.html
葉鍵ファンタジーV+ 感想スレッド
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1028/10286/1028662667.html
葉鍵ファンタジーVI +感想スレッド
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1031/10318/1031836142.html
葉鍵ファンタジーVII +感想スレッド
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1055/10555/1055520979.html
過去ログ編集サイト(いつもありがとうございます)
http://isweb45.infoseek.co.jp/play/lefkey/

【関連リンク】
葉鍵リレー小説総合スレッド 第7巻
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1065811195/
3名無しの語り部:03/10/13 23:04 ID:hrCBZX3j
【書き手さんのお約束】

○書き手さん、絵師さん、新規参加募集中!
○ただ、新規参加の方は過去ログには目を通すようにお願います。
 最低限、一話前の話には目を通すようにお願いします。
○余りにも卑屈な態度は取らない方がいいかも知れないです。
○SSを投稿する際には、どこのパートからのリレーなのかリンクを張っておくと
 読み手さんにもわかりやすくなります。
○後書き、後レスなど、文章中以外での補足説明は避けましょう。
 SS書きはSSで物事を表現することが肝要です。
○作品の最後に書く補足説明は、作品内の纏め程度に考えてください。
 補足説明とは、作品内で書いていない設定を述べる場所ではありません。
○新キャラを登場させる際は、強さのインフレも念頭に置きましょう。
○昼か夜かだけでもさりげなく描写してもらえるとわかりやすくなります。
○「リレー小説」です。
4名無しの語り部:03/10/13 23:05 ID:hrCBZX3j
【読み手さんのお約束】

○感想は常時募集中です。気軽にどうぞ。反応がないのは凹みます。
○書き手叩きは控えましょう。叱咤激励は構わない気がします。
○指摘や意見は、詳しいほど書き手さんのためになります。
 逆に、ただケチを付けるだけでは、書き手さんのためにも、
 また他の読み手さんのためにもなりません。
○時には厳しい意見も必要かも知れません。
○読んでる内に、新たに書き手さんになりたくなった方は、
 【書き手さんのお約束】を参考にして下さい。
○絵師さんも随時募集しております。
○読み手さんも立派な参加者です。

〇感想は書き手の教科書であり、燃料です。
 活発な感想頂けると嬉しい限り。
5名無しの語り部:03/10/13 23:06 ID:hrCBZX3j
【魔法・銃・世界観について簡単に】
〇ファンタジーな世界です。
〇魔法は大別して、黒・白魔法が主流ですが、
 他の独立した系統の魔法の創造も認められています。
 バランスを著しく壊すようなトンデモ魔法はご遠慮ください。
〇白魔法(の回復魔法)は難しい部類とされています。
〇あくまでも銃は高価で貴重…そして異端なものと認識しておきましょう
〇単発式の銃がこの世界の基本です。
〇レフキーという都市以外にも国やその他の都市があります。
〇既存の魔法設定を詳しく知りたい方は、
 葉鍵ファンタジーVI +感想スレッドの722-725辺りを参照する事をお勧めします。
〇各キャラの設定を簡潔に知りたい方は、
 葉鍵ファンタジーVI +感想スレッドの576-598辺りを参照する事をお勧めします。
〇近隣都市や、各名所(?)の概要については、
 編集サイトの世界編(仮)を参照する事をお勧めします。
6名無しさんだよもん:03/10/13 23:08 ID:LOhJfd7G
落合げっと。
7名無しさんだよもん:03/10/13 23:11 ID:ap08R5rO
新スレおめ。当座の目標は即死回避か。
8名無しさんだよもん:03/10/13 23:15 ID:hrCBZX3j
ミスった……マジごめん……
こうなると即死してやり直したい気分に(ぉぃ
できれば脳内で消去してもらえると。
9名無しさんだよもん:03/10/13 23:33 ID:4Zrz3AVB
容量オーバーですぐに次スレに移行するからいいよ



と強がっておけ
嘘でも
10名無しさんだよもん:03/10/13 23:39 ID:A5eeSdoG
こういう時は、下手な慰めよりも、思いきり嘲笑ってやるのが忘れる近道。


ヽ(゚∀゚)ノ ア━━(゚∀゚)ヒャ━( ゚∀)━(  )━(∀。 )━(゚∀。)━( ゚∀)━(  )━(∀゚ )━(。∀゚)━( 。∀)━(  )━(A。 )━
━(。A。)━( 。A)━(  )━(A゚ )━(。A゚)━( 。A)━(  )━(∀゚ )━ヽ(゚∀゚)ノ ━━━━ヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スレ立て乙悦。
11名無しさんだよもん:03/10/13 23:58 ID:hrCBZX3j
おっけーっす。失敗をいつまでも嘆いていても仕方ないしね……(つД`)
即死回避を念頭に活動していくことにするよ。
それじゃ、早速これから書いてみる。
12名無しさんだよもん:03/10/14 02:10 ID:vrAHj3kJ
てゆーかさ、次回のテンプレの際には、編集サイトのアドレスを
もう少し見やすくしたらどうだ? 過去ログに紛れて見失いそう。
13血の誓い・魂の枷:03/10/14 21:11 ID:hIgsYj6n

 硬い靴底が、敷き詰められたタイルの上を踏みしめる度に、澄んだ音を立てる。
 英二が弥生との会談を終えた、との報告が、たった今入ってきたばかりだ。
 レフキーを訪れてからの日々は、そのまま復讐への筋道と同等だった。
 そして同時に、喪われたものを取り帰す為の布石でもある。

 折原浩平の足が、巨大な扉の前で止まった。

 扉の縁にはびっしりと魔術文字が描かれ、正面に立つだけで、封印を施した術の強大さが威圧となって押し寄せる。
 最高位の術者と能力者の手によって、この扉は封印されている。
 浩平はゆっくりと扉に向かうと、ぼんやりと淡い蒼に光る板に、そっと手を触れさせた。
 その瞬間、扉の表面に描かれた文字が、ぱっと光を放つ。
「開門」
 掠れたささやき声が、浩平の口から漏れた。
 その声に応えるように、扉が音もなく開かれる。

 中から零れ落ちた光の粒子が、浩平の周囲を舞い、虚空に溶けた。

「…………長森」


 そこにいたのは、長森瑞佳だった。
14血の誓い・魂の枷:03/10/14 21:13 ID:hIgsYj6n

 岩肌をくり貫いて造られたその部屋じゅうを、鈍い光を放つ水晶が覆い尽している。
 その水晶は微かに明滅しながら、ゆるゆると周囲に粒子を撒き散らしていた。
 浩平がその部屋に足を踏み入れると、床に降り積もった光が舞いあがる。

 その部屋の中央に、水晶の柱に包み込まれた、長森瑞佳の姿があった。

 あの日……あの時と寸分変わらない。
 目を閉じ、まるで誰かをそっと抱き止めようとするかのように、優しげに両手を開いて。
 風に巻き上げられたかのように大きく揺らいだまま固まっている髪は、一糸纏わぬ長森の肢体をそっと包み込んでいる。
 時間が永遠と成り果てたその刻のまま。
 その身体も。
 髪も。
 その閉ざされた瞳から零れ落ちる、ひと雫の涙さえも。

 浩平の手が、自然と強く握り締められる。
「長森……もうすぐだ」
 掠れた声の中に、確かな意志を秘め、浩平は呟いた。

 本来なら、この水晶の中にいたのは、自分のはずだった。
 “永遠”がその手にかけようとしたのは、長森瑞佳ではなく、折原浩平のはずだった。
 けれども現実として、長森と浩平の立っている場所は、本来とは逆の位置。
「絶対にお前を、助け出してみせる」
 その瞳に暗い炎を宿して、浩平は長森を見上げた。
15血の誓い・魂の枷:03/10/14 21:16 ID:hIgsYj6n

 失って、初めてその大切さを知る。
 けれども、その大切さを知ったときは、すでに全てが手の平から零れ落ちた後だ。
 そんな事を、幾度となく繰り返してきた。
 けれども、その最も大切なものを……手から零れ落ちたものを取り戻せるなら、全てを犠牲にしても構わない。
 例え、この命を失ったとしても。

 これほど強大な術でもって、この部屋を包み込んでいても、水晶の消失はかなり進行していた。
 水晶から零れ落ちた粒子は床に降り積もり、再び水晶を形作ってから、ゆっくりと溶け、消える。
 もしこの水晶が全て虚空に溶けてしまったら。
 それは―――その時こそ、肉体ごと長森の全てが、永遠へと囚われる事を意味していた。
 今はまだ、肉体をこうして水晶に封じ、長森と“繋ぐ”事で、完全に永遠に奪われる事を阻止している。
 だがもし、この肉体が失われれば。
 長森が永遠に―――全ての人間の記憶からすら――消え去る。
 全てが手遅れになる前に、手段を嵩じる必要があった。
 浩平は部屋を出ると、深い溜息を漏らした。

 復讐。そして、長森の奪還。その両方を可能にする方法。
 腹心である緒方英二にすら、ひた隠しにしている手段。

「オボロ」
「………ここだ」
 闇の奥に、微かな揺らぎが発する。
 その名の通り、幻とすら見紛う気配の男が、石畳に膝を付いていた。
 目深に黒いフードを被っているせいで、表情はおろか、その顔立ちすら見分ける事は出来ない。
「奴に施した術の進行具合は、今度でどのくらいまで進んだ?」
16血の誓い・魂の枷:03/10/14 21:20 ID:hIgsYj6n

「7割」
 淡々とした顔で、オボロと呼ばれた男は応えを返す。
「残り3割……どのくらいでいける」
「オレは術の事はそれほど詳しくないが……処置自体は1日とかからないだろう」
 オボロの言葉に、浩平は小さく頷いた。予想範囲内だ。
「だが……緒方に打ち明けなくて、本当にいいのか?」
 珍しくそんな事を言うオボロに、浩平は僅かに目を見開いた。
「なんで今更になって、そんな事を言うんだ?」
「……」
 沈黙でもって返すオボロに、浩平は居心地悪そうに、わしゃわしゃと頭を掻いた。
「……まぁ……な。あまり分がいい賭けじゃないのはわかってるが」
「反対されるのが怖いのか?」
「怖くない……と言えば嘘になる。が、それよりも―――」
 一瞬、浩平の表情に、言い知れない複雑な感情が浮かんだ。
「長森を甦らせる為に、オレは今の地位を手に入れざるを得なかった。闇の王……盗賊ギルドの長。
正直、オレなんかには分不相応な代物だ……が、それもこれも、全て必要な事だった」
「……そうか。そう言うことか」
 浩平が言いたい事を察し、オボロは小さく唇の端を吊り上げた。
「あんたが怖いのは……“長森瑞佳”と“盗賊ギルドの長”を、英二に天秤に掛けられる事か。
あいつが、長森の復活よりも、お前の命と地位を優先するかもしれない……それを恐れてるんだな」
「オレの命はとっくの昔に捨て去った」
 僅かな迷いすらない声に、オボロは苦笑する。
「最後の最後で、英二が長森よりも、あんたの命を選ぶ事を心配してるという事か。どうりで、言いたがらない訳だ」
「英二だけじゃない……楓も、岩切も……誰も彼もだ!」
17血の誓い・魂の枷:03/10/14 21:25 ID:hIgsYj6n

 一瞬声を荒げ、浩平はこぶしを握り締める。
 だが、すぐに吐息をつくと、静かな目でオボロを見た。
「――――――が、お前だけは別だ。お前なら、金の為にオレの命令に従う」
「ああ。例え今この瞬間、あんたの喉笛を食い千切れ、という命令でもな」
 珍しく冗談を口にするオボロに、浩平も低い声で笑った。
 緒方英二が例えどれほど浩平に忠誠を誓っていたとしても――浩平自身の命を捨てさせるような真似は、絶対にさせないだろう。
 だからこそ、この男なのだ。
 素性の知れない、金の為ならどんな事でもするこの刺客が。
「長森の肉体をこっちの留めておく事ができるのも、そろそろ限界だ」
「早い所、永遠に囚われた長森瑞佳の精神を、こっち側に戻さないとだめなんだな」
「そしてその為には……生贄が必要だ」
「……できるのか、4年前の再現が」
 呟くようなオボロの声に、浩平は断固とした口調で言い放った。
「やる」
 永遠に囚われている魂を、永遠から弾き出す為にはどうすればいいのか。
 現世から呼びかけ続け、こちらに引き込むという手段もある。
 だが、それよりも遥かに可能性の高い手段があった。

 こちらから“永遠”に新しい魂を打ち込み、ビリヤードのように、長森の精神をこちら側に弾き出す。
 ちょうど4年前、長森瑞佳が永遠に囚われたのと同時に、“折原みさお”が永遠から飛び出したように。
 その為の生贄には、うってつけの人物がいた。
 長い長い時間をかけ、誰にも――英二にすら――気付かれ無いように、魔術処置を施してきた人物が。
 全ての元凶となった者が。

「もうすぐだ……長森。もうすぐ全てが終わる」
 何も知らない高槻の顔を思い浮かべ、折原浩平は喉の奥で笑い声をあげた。
 永遠への接触が、今度こそ折原浩平を逃がさないとわかっていても。
18血の誓い・魂の枷:03/10/14 21:29 ID:hIgsYj6n

【折原浩平 長森瑞佳を助ける為の計画、最終段階】
【オボロ 折原の懐刀。浩平の真の計画を知る数少ない人物。金の為ならどんな事でもするらしい】


総合スレで言った通り、折原組の話でした。
では誤字脱字修正ありましたら指摘よろ。
19夜陰:03/10/15 01:58 ID:i5qGwqEF

 血の臭いさえも霞むそこは、レフキーという名の都市の悪所だ。
 ほどんどの住人が見て見ぬ振り、関わり合いになる事を極力避けようとする――そんな連中が集まっているスラム街という名の掃き溜場所。
 共和国といっても、そんな闇を内包しつつ存在している。それが現実だ。
 そしてそのような無法地帯故に、確固としたWルール”が存在している。それは一般人に対する法律よりも徹底されている。そうしなげれば、生きていられないから、という単純明快な理由によって。
 亜人を中心としたその区画で騒ぎを起こせば、どんな時刻であろうとすぐに人は集まるのだろうが、今日は、違った。

「出血は止めました。ですが、無理をすれば傷口が開きますし、体力も回復した訳でもないので気を付けてください」
 そう言って、舞から離れ、これからどうします? と、少し離れた場所に突っ立っていた晴香に訊ねる。
「決まってるでしょ。保護するわよ」
 確認はしていないが、この少女があの『川澄舞』であると晴香は確信していた。例えデータの資料がどうであれ、秘宝の示した先にいた少女がターゲットである事はほぼ確実だったからだ。
「……私は、行かない。私は――」
「残念だけど、貴方に拒否権はないのよ、川澄舞」
 『保護』という言葉に直感的に拒絶が浮かび、初対面のハズなのにフルネームを知られている。その事実が舞に強い不信感を植え付けた。そもそも――この二人組みは、誰?
「私は……佐祐理を……」
 無意識にリボンを握り締める舞に、晴香は冷徹な言葉を投げ掛ける。
「彼女? はっきり言うけど彼女は助けられないわよ。その、ヒロユキ? くんにもね。帝国に連れて行かれたら、手出しなんてできない。誰にもね」
 だから、諦める――そんな選択肢は舞の中には存在しない。
 そんな舞の、無言の威圧が拒否を語っている。
「あのね。悪いようにはしないわよ。貴方の力は貴方が思っている以上に危険なモノなの。だから私達の、その、組織で保護しないと貴方も、貴方の周りにだって、いずれ悪影響が及ぶ可能性があるのよ」
 舞の脳裏に塔での出来事が浮かぶ。
20夜陰:03/10/15 02:02 ID:i5qGwqEF

「そういう事なんです、私達の組織でなら帝国にも多少は圧力を掛けれるでしょうし、貴方も自分の力の所為で他人に迷惑が掛かる嫌でしょう? それに危険がないって判ったら自由に行動できるから――私達と一緒にきてくれませんか?」
 迷惑という単語に胸が詰まる。この状況。結局、どうすることもできなかったのだ。舞には。
 今目の前にいるこの二人がこの場所にこなかったら、舞は死んでいた。
 己一人の力では何もできず、浩之達――数少ない、自分を受け入れてくれる友達に、今まで以上の迷惑を掛けることしか舞にはできない。剣は、今は何も応えない。

 ――だとしたら、私は。

               ◇

 汚らしい路地で、三人の女の子が話し込んでいる。普段なら絶対に見る事などできない風景だなあ――と、その様子を少し離れた場所で耕一は眺めていた。
 正直、話に加わりにくかったのだ。耕一は。初対面のレディたちが何やら深刻そうなことを話し込んでいる。そこに事情の知らぬ自分が無神経にも、水を差すような真似はできなかったのだ。
 他にも理由はある。ここはレフキーにおいても悪名高いスラム街のひとつだ。そんな中で警戒しない方がどうかしている。
 そう思っていた耕一だが、予想に反して誰かがくる気配どころか、其処は静かさに満ちていた。
 異常だ。
 不安になってくる程に人の気配が感じられない。ここに辿り着くまでにも誰にも会う事がなかったのも、今思えば不自然だった。
 これだけの騒ぎがあったにも関わらず。しかも、スラム街と云えども見るからに帝国の兵、という賊が入り込んでいたのだ。
 そこで耕一は改めて三人の娘達に視線を送る。
 黒髪の少女。おそらく、彼女が魔族の剣の正統な所持者にして魔族に縁のある者。
 そして連れさられていった倉田佐祐理という女性は、この街の有力議員の一人娘だろう。この街で議員の倉田家と云えば何を指しているかは子供でも知ってる。
 そして残る二人組。戦闘の細部は見ている余裕はなかったが、隙のない立ち振る舞いや帝国の精鋭相手に傷一つ負わず、圧勝という実力――敵対するには危険過ぎる相手だ。今のところは無視されているのだが……
21夜陰:03/10/15 02:05 ID:i5qGwqEF

 気の強そうな方が黒髪の少女に熱心に語っている。まるで宗教の勧誘のように熱烈だ。
 気の弱さそうな方は逆にあまり口出ししていない。治癒呪文とテレポートという高等呪文を立て続けに使っておいて顔色一つ変えていない。
 耕一の傷は今もじくじくと痛んでいるが半日で治る程度だった。人間よりも自然治癒力は高い。
 そんな三人だったが、話し込む程に雲行きが怪しくなってくる。舞と呼ばれていた少女が明らかに嫌がっている。
 そんな舞の態度に辟易したような溜息をつくと、晴香が突然耕一の方を向いてこう言った。
「ちょっと、そこの一般市民!」
 耕一は左右を見回したが、勿論誰もいない。
「丁度いいから彼女を安全に休める場所まで、送ってあげて」
 その言葉に驚いたように顔を上げた舞。真意を量りかねたのだろう。
「よく聞いて川澄舞。逡巡しているようだから特別に今日一日だけ、考える時間をあげる。その間に何をするかは貴方の自由。その、ヒロユキくんにも相談してもいいわよ。だたし、今から夜が明けて、日が沈み、月が上る頃に迎えに行くから」
 いいんですか、と琴音は以外そうに言う。
「だって……仕様がないじゃない。このまま帝国に特攻して死ぬのを黙ってみている訳にもいかないし、無理やり連れて行くってのは、趣味じゃない。だったら冷静に考えてもらって――それでも嫌だ、って言うならその時は、仕方が無いわね」
 第一、傷も完治した訳でもないんだし――最後にそう結んで晴香は踵を返した。
「判りました。それにこんな所に長居していたら、間違えられますよね」
 笑い話のような韻を残して、二人は夜の陰に消えていった。
22夜陰:03/10/15 02:08 ID:i5qGwqEF

 耕一は、二人が消えていくのを呆然と見送りながら呟いた。
「俺は了承した憶えは……」
 舞だって了承してない。
 そして耕一は預けられた少女を見てから、こう言った。
「とりあえずだな……俺の親戚の旅館に。来るかい?」
 舞は首を振る。横に。
 家だ。最後に舞が入ったのは浩之の家だった。その時浩之の家は何者かの襲撃を受けていた。何か、手掛かりあるかも知れない。
 それに、浩之に会うには浩之の家に行くしかない、という当然の帰結があった。
「……私は、浩之の家に行く」
「ひろゆき……ひょっとして、七瀬さんと一緒にいた浩之君?」
 言った本人さえも、偶然にしては出来過ぎだと苦笑するが、それはすぐに止んだ。
「その浩之は、今何処にいるの……?」
「泊まってるよ……俺の親戚の旅館に。来るかい?」
 舞は首を振る。縦に。



 汚らしい路地には、誰もいない。
 逼迫した状況にも関わらず証拠を残さない手際の良さ。
 残っているのは路上に散らばる血痕のみ。戦闘の余韻さえ、消えていた。
23名無しさんだよもん:03/10/15 02:15 ID:i5qGwqEF
【巳間晴香・姫川琴音/これからまた宿屋探し】
【柏木耕一・川澄舞/鶴来亭に向かう】


話としては、前スレの「帝国VS異能者」からです。
このパーティーが進まないと他のが書けなかったので……
指摘や意見があったらどうぞ。
24名無しさんだよもん:03/10/15 02:21 ID:i5qGwqEF
>>12
もうちょい早く言ってくれれば、対応できてたんだが……
まぁ、はやく新スレに移行しようって事だよなw
25名無しさんだよもん:03/10/15 04:33 ID:7vfgB8NS
25、と。取り敢えず確保。
26名無しさんだよもん:03/10/16 19:55 ID:dW8FlhVh
とりあえず、総合で書いたとおり少しずつ感想を落としていこうかと思います。
ろくな教養がないのでたいした事書けませんが、よろしくお願いします。
保守代わりのつもりも兼ねて、目標は一日一話(遅)。

001 棄てられた秘宝塔
 一番最初のシナリオとしては、順当な始まりだったと思います。原作のイメージも大事にされてて、ファンタジーの始まりに当時は結構期待しましたねw
 というか最後の与太話とか、『シナリオ』を上手にかけてますよね………。羨ましい。
27名無しさんだよもん:03/10/16 23:56 ID:qd0sIa1g
新スレ&新作乙
……ついさっきまで復活してたのに気付かなかった。 _| ̄|○

>> 血の誓い・魂の枷
長森の描写はありがちといえばありがちかも知れないけど、
儚げな美しさがあって自分としてはOK。

>> 夜陰
「そこの一般市民」にワラタ。ここの耕一、結構好きかも。
28名無しさんだよもん:03/10/17 02:39 ID:BAvzZ+1v
うわ……浩平、信頼関係0? それともそう思い込んでるだけとか?
長い時間をかけ、魔術処置を施してきた全ての元凶となった人物って一体誰だろう。
高槻じゃないよなあ、って考えて一人思い当たった。
うへえ、あんまりだ。まあ当人の思惑通りにはならないだろうし、させないだろうけど。
しかしこうなると島は保険なのかな? それとも秘宝入手が前提なのか。

晴香達は一旦別れたか。
でも舞を自由にしたら、絶対にそのまま佐祐理を助けに行ってしまいそう。
それにしても耕一はまた鶴来亭か、忙しい男だなあ。
29名無しさんだよもん:03/10/17 02:45 ID:BAvzZ+1v
あ、書き込めた。
最近やたらと規制が多くて感想もままならない。
感想が少ないのは同じような人が多いからなのか、それとも復活に気付いていないのか。
見向きもされていないなんてことはないと思いたい。
30名無しさんだよもん:03/10/17 04:07 ID:mxU5E++f
元凶となった人物全然わからん。
思い当たる人物が思い浮かばねぇyo!
というかその計画で浩平の命が危険になりそうな雰囲気。今後どうなるのか。
31名無しさんだよもん:03/10/17 20:36 ID:rzGan1pb
先が気になる………。元凶なんて全然わからないですよ………。
先読みできないから楽しみで仕方がない。これからまた少しでも活性化するといいのだけれど。

002 誤算だらけの始まり
 事実上の第一話。蝉丸はやっぱり軍人が似合うなぁ………。
 キャラと会話の都合上?ちょっと三点リーダが多い気がしたけれど、読みにくくはないしいいと思います。
 それより、最後の方に初任務って書いてあるけど………?特務部隊自体は昔からあるみたいだし、どういう意味なんだろうかと今更ながらに疑問が。
 読み返していけば何処かにのってたっけか?誰か知ってる人がいたら教えてください。
32名無しさんだよもん:03/10/18 03:19 ID:D/pt2Gwx
>それより、最後の方に初任務って書いてあるけど………?
それは蝉丸にとって初任務だった、ってことじゃない?

何はともあれ感想完走できるよう頑張ってくだせい。
33名無しさんだよもん:03/10/18 14:54 ID:LPoKarHH
>初任務
あ、本当だ………。よく見たらちゃんと文中にのってる………。
我ながらニアミス癖が治らないなぁ。ともあれ、当分は頑張りますよ。

003 神官と剣士
 実は、挽歌さん登場でひっそり喜んだコテ信者の一人ですw
 盲目の剣士は個人的に永遠の浪漫の一つですが、みさき先輩はおいしいですよね………w
 ところで。いいんちょの神官(戦士)は納得なのですが――――。
 板金鎧にあの胸は色々大変ではなかろうかという下世話な心配をした馬鹿は俺だけですか?w
34名無しさんだよもん:03/10/18 22:38 ID:xOfaqI60
蝉丸にとって隊員として初任務なら変でもないが、その後すぐにリーダー(隊長)となってるんだよなー。
これだといきなり隊長に抜擢されたことになるけど、後の展開だとそうでもなさげ。
だからまあ、その辺の初期にありがちな細かい点は、あえて無視すべきだろうな。
実際、初期はおかしな話も多くて、無かった事にされてる設定は結構ある。

代表的なところではセリオの悪人輸送とか。
雪見も初出では二刀になってるけど、その後の戦闘はどうみても一刀の描写だし。
もっともこれに関しては、みさきと被るから一刀の方が良いと思うが。
なんか取り止めの無い文でわかりにくくてすまぬ。

それはそうと全話感想がんばれー。
35名無しさんだよもん:03/10/18 23:50 ID:ov2chq9c
感想にまで応援つけるようになったか(苦藁
36名無しさんだよもん:03/10/19 13:28 ID:U7Q53qsK
それだけファンタ(というよりリレー全体)に感想が少ないのでは。<応援
実際どうだかは知らないけれど。とにかく、他の人も感想を付けやすいよう続けていきます。

004 旅立ちの縁
 とりあえず、スケッチブックで会話する澪を見て不思議な顔一つしない南明義萌え。
 そしてFFTな白魔導師姿しか思い浮かばないけど茜のローブ姿万歳。
 ロワのイメージがあるせいか茜と澪は一緒になりやすい気がする。元々仲が言いといわれればそれまでなのだが。
 澪がなー、念願の冒険で張り切ってるのが可愛くてなんかニヤニヤ。
 その分、後の事を考えるとなんか不憫に見えてくるのは先を知ってる人間のエゴだろうか。
37名無しさんだよもん:03/10/20 20:40 ID:s+YX2rQK
一日一レス保守運動。感想推進委員会。
何というか、我ながら感想というか一言というかという感じですよ。

005 酒場にて
 色々コメントしにくい典型的な一発話。流れ的には悪くないんですが。
 いつの間にか屋台の親父も店を持って、それでも鯛焼きは売っているのだから愛を感じますな。
 実は例によってあゆに食い逃げされて追いかけるのはライフワークなのではw
38名無しさんだよもん:03/10/21 17:36 ID:WSbfWB03
書き込みがなくなってから三日目。スレが建ってから一週間と少し。
ファンタはやはり需要が低いのか………。

006 Come With Me
 個人的なポイント。国崎に打算目的とはいえ人様に使わせられるほどの傷薬があったことw
 ………いやまあ、旅してるんだから当然だけど、素寒貧じゃない国崎なんて、みたいなイメージが。
 トラックを投げ飛ばす小娘もファンタジーでは中レベルですが、ロワでは出た瞬間死亡組だったので頑張って欲しいものです。
 それにしても、何処から来て何処へ行くのでしょうか、武者修行。東洋ってあるんかな、やっぱり………。
39名無しさんだよもん:03/10/21 22:37 ID:j7tScuyl
折角復活したのだから、書こうとは思っていますが
最近AAを描き始めたら、これが楽しくてつい(笑
40名無しさんだよもん:03/10/22 07:47 ID:A7M8dvOY
んなこたぁ聞いてねぇよ。
41名無しさんだよもん:03/10/22 21:04 ID:nvFQY60i
よく考えると、一日一話とすると普通に一年はかかるんですよね………w
まあ、無理だとは思うけど一日も欠かさずいれば一年は保守できる計算に。
あとは、それだけここに需要があるかどうかなのだけれどね………。

007 Eye and Arm
 斧が似合う乙女、七瀬登場の巻。何故乙女を目指しながら戦士なんぞやっているのか………。
 健太郎が戦士と言うのは意表を突かれた。これでなつみに「店長さん」と呼んで貰えなくなる訳ですね。
 そして高槻のタチの悪いことw なんでロードにもなって当たり屋なんてやってるんだかw
 ところで、七瀬は高槻の顔を知らないのであろうか?浩平と同郷だったような話があったはず。違うか?
 あの事件の発端な訳だし………?それどころじゃなかった可能性が高いけど。逃げ足は早そうだし。
42名無しさんだよもん:03/10/22 22:46 ID:dBJBy53r
読者は一応いるんだけどね。
しかし、なんか最初の方読み返したくなってきた。
43名無しさんだよもん:03/10/22 23:35 ID:kPTkiva2
>>41
よく考える前に気づけw
44名無しさんだよもん:03/10/23 03:26 ID:VKQpfxZv
今更で悪いが『剣聖』なんですけど、この話では、
手紙渡しに行く事になってるけれど、まだ猪名川は到着してないんじゃ?
昼ごろの岩切の発言では「数日中」だし、まだその日の夜中。
作者さんに修正案の検討を(ついでに『剣の主』のも)願います。
45名無しさんだよもん:03/10/23 17:55 ID:e94oyTTb
>>43
ごめん、行き当たりばったりで何も考えてなかったw
ちょっと焦った。まあ、このまま続けるけど。先行きは遠い………。
で、とりあえず感想初めて一週間突破です。

008 英雄候補(???)
 なんかみんなの台詞回しに微妙な違和感を感じるのは自分だけですか………?
 ともかく。秋子さんの扱いが割とそれらしいのでほっと一安心。
 だが、最大の疑問が一つ。北川は登場時にマントを頭から被っているのですが。
 あのアホ毛はマント如きで隠せるものなのでしょうかw
46名無しさんだよもん:03/10/24 20:55 ID:Fds1fB6I
訂正。初めて→始めて。
ともあれ。次の新作があがるのは何時のことになるのだろう………。
編集サイト管理人だった1は何処へ消えたんだ?

009 見入られし者
 超状況説明的。折角のあの面子で会話無しは寂しいよなぁ………。
 修羅場モードが出したかったんだろうか。ちょっと唐突で意味不明気味。
 そういや和樹、主人公キャラの割に次あたりで別れたその後の事、俺殆ど覚えてないw
 大志なんか大活躍してたのにね………。みずきちは戦闘、ようやく終わったんだっけか?
 改めて考えると、8スレ目の割に全然進んでないよな………。登場キャラの飽和のせいか。
47名無しさんだよもん:03/10/25 14:45 ID:XjsNV2tr
タイトルが読めない………。

010 莢の中。
 ホワイトアルバムは未プレイなのですが、彰、そんなに美人なのか………。
 ところで、義理の妹でも名前はしのさいかなのでしょうか。
 細かいことは気にするべきじゃないですか。そうですか。
 住井、中々面白いんだが結局北川と同タイプなんだよなw 酒場での台詞とかw

 住井君、ロワでは美咲さんでしたが今度は彰なんですね………(何)
48名無しさんだよもん:03/10/26 01:59 ID:mHyLVpvj
>タイトルが読めない………。
「あおいのなか」だと思ってたけど、確認してみたら「さやのなか」が正しいかも。

さてはて。>>44の件ですけど、作者さんの反応がありませんので、
勝手に決めさせてもらおうと思います。
誰も指摘しないようなどうでもいいミスっぽいですが、そのままだとちょっとアレなので。
提案としてはそのまま鶴来亭に泊まった、という形で脳内変換してもらおうかな、と。
編集サイトの方もそのような感じに改変してもらえると助かるのですが。
それでですね……Uスレの1さんは、家庭環境の方はその後どうですか?(ぉぃ
編集サイトの管理が無理っぽければ、レスしてもられると有難いのですが……
49名無しさんだよもん:03/10/26 11:14 ID:CaH1eerZ
読み方どうもサンクスです。ってか、自分で確認しろという話ですが。

011 剣士と盗賊
 みさき先輩、極悪人ですw 一瞬の内に食い尽くす貴方が素敵w
 いいんちょも複雑な気持ちだろうねぇ。先輩は強盗傷害になるんだろうか。
 いいように利用されるあゆも大概に不幸だけど、店主の幸せは何処に?w
 これこそ弱肉強食の掟なのか。………明らかに何かが間違ってるけど。
 ところで、たいやきって指にあんこがつくような食べ物だっただろうか。しかもあの先輩の指にw
50名無しさんだよもん:03/10/26 20:55 ID:fWsLr+kS
遅くなりました。今ようやく見たところです。

>>44
その記述は見落してますね、すみません。
すると隊商はレフキーに到着しているものの、その時間軸は他より数日遅れていたんですか。
同じ日の出来事だとばかり思っていましたよ。

>>48
該当個所を削ってせいぜい一文添えるだけでしょうし、それが一番楽だと思います。
その場合、剣聖は「ゆらさないでよ〜」より後をカット。
剣の主は「お姉ちゃん達なら出掛けたよ。何か用事が有るみたい」を
「もう自分達の部屋に行ったよ」に変更程度で済むかと。

他には隊商が予定より早く着いたことにしてしまうとかでしょうか。
物語的にはあの一団を早く旅立たせられるし、何より時間軸が統一出来るので、こちらの方が
良いような気がしますが、すぐには書けないので止めておいた方が良いでしょうね。
51名無しさんだよもん:03/10/27 01:28 ID:48mdcnGX
>>50
レスどもども。泊まったという形にしていただけて有難く思います。

>他には隊商が予定より早く着いたことにしてしまうとかでしょうか。
まぁ、リレーなのでそういう繋ぎ方もありでしたね。
ただ、夜中にわざわざ手紙を渡しに行くのはちょっと不自然だったかもしれませんが。
52名無しさんだよもん:03/10/27 20:11 ID:4juUxE1l
漸く50レス突破。dat落ちせずに次スレを迎えられるだろうか。

012 女王の憂鬱
 ちゃん様、絵描きで本当にくいーんになっちゃったんですかw したぼくが山のようにw
 よくもまあ女王なんて激務が勤まるものだと思うけど、議会制度やらがしっかりしてる、んだろうか………?
 側近たちの苦労が偲ばれますね………。
 それにしても、梓は摂政なんて出来てるんでしょうか?どんな仕事だかいまいち想像つかないんですが。
53名無しさんだよもん:03/10/27 23:33 ID:J9MxAHSa
>摂政
王(天皇)が幼かったり女帝の時、代わりに政を取り仕切る偉ーい人。
家事と政治を一緒に考えたりしなければ、到底梓に回すような役職じゃないっす。

まぁ言った者勝ちの初期とはいえ摂政兼衛兵隊長なんて欲張った厨設定よくもつけたものだなぁ(w
54名無しさんだよもん:03/10/27 23:41 ID:Cs1PVnjr
つーか、兼ねないよなそれは。常識的に。
55名無しさんだよもん:03/10/28 00:29 ID:P1TITeVJ
カリオストロの城でいうと摂政カリオストロ伯爵と衛士長グスタフ。
兼任させてどうするよw

というか武門が摂政兼ねちゃうと普通実権はそいつに移るわな。
日本でいうと関白秀吉か。
梓たんってば偉いのねw
56名無しさんだよもん:03/10/28 11:10 ID:Fr2hhrOe
カリオストロで例えるおまいに完敗だw
57名無しさんだよもん:03/10/28 13:30 ID:Jb7H3a54
衛兵隊長と将軍様じゃ軍事統帥権や人事権に差が有りすぎるが、秀吉は飽くまで例だろうし
摂政の時点で普通はかなりの強権には違いないから、あまり関係ないか(w

さらに言えば、レフキーの権力機構そのものがかなり変。
王制と議会制が並立していて、しかもその王(女王)が世襲ではなく招聘してる。

まあ何を言っても今更だが、書かれた当時に読んでいたら幾つかは絶対指摘してたな(w
58名無しさんだよもん:03/10/28 14:18 ID:FfflN0Xr
王様お飾りの議会が実権を握る立憲君主制ならそれほど問題ない……
と、高校の頃のうろ覚え知識で適当に言ってみる。
59名無しさんだよもん:03/10/28 17:37 ID:Kvvp7pGc
日本の例なら摂政が正一位で衛士長は衛門督だろうから従四位。
ホンと格が違いすぎだよな。

と言うか梓なんて衛兵隊長だけでよかろう。
摂政なら千鶴さんでも据えてた方が権謀術数に優れた良い仕事しそうなものだが(w
それこそ詠美に相応しい人物なら南さんとか他にも人材は幾らでもいるのにね。

そういえば摂政の妹は盗賊ギルドでも五指に入ろうかという幹部か。
何気にやばいぞ、レフキー共和国(w
60名無しさんだよもん:03/10/28 18:51 ID:KfjMlP1t
って言うか初めて読んでみたが初期に厨設定が多いな。
浩平とかもそうだ。
いきなり盗賊ギルドの長? ハア?って感じだった。
楓が耕一と同じくらいもしくはそれ以上に重きを置いてるので違和感バリバリだし。

いまさら言うのもなんだけど。
61名無しさんだよもん:03/10/28 19:26 ID:8sMEDaJ/
62名無しさんだよもん:03/10/28 19:32 ID:80XNzqTe
確か実権は議会にあったんじゃなかったっけ?
詠美はその特殊能力ゆえに議会から女王の座に据えられたお飾り&秘密兵器的なものだったような。

でも図書館なんかはともかく、軍組織たる騎士団までが何故か王立な不思議w
63名無しさんだよもん:03/10/28 20:21 ID:1ihVoNcJ
女性の摂政というのはそう珍しくは無いが、女帝の摂政がさらに女性というのはどうよ。

って、俺等なんで今更こんな話してるんだyo
64名無しさんだよもん:03/10/28 20:27 ID:/11jZZHK
ふとした疑問でスレが活性化、と言うより突然議論の場に。焦。
………む。とりあえず、質問に答えてくれた方、ありがとうございました。
なんか衛兵隊長って言われるとたいした事なさそうなイメージ。近衛隊長の方が好みだ。どうでもいいが。
後。個人的な意見ですが>>60の方。
浩平が盗賊ギルドの長であるのはそんなに不自然ですか?能力面についてはそれぞれだし、ブレインに緒方英二もついている訳でそこまで悪く言う必要はないんじゃないかな、と。
楓の考えについてもそうで、別に人間関係が原作どおりじゃないからっていきなり厨設定呼ばわりはフェアじゃないと思います。

013 少年とお嬢様
 先輩後輩、って何やってたんでしょうね、この人たち。同じ学校とかそういうレベルじゃないと思いますし。
 一人自堕落に暮らせる浩之が羨ましい………。何して暮らしてるんだか。
 佐祐理さんが冒険に出る動機がまだ良くわからないけど、コンビとしては中々面白そうな組み合わせだと思った記憶が。
 意外と現在でイベントが多い組。最初はこんなに軽い始まりだったのになぁ………。
65名無しさんだよもん:03/10/28 20:55 ID:5vgJ1M5t
>>64
元ゲーでの感情がニュートラルから始まるキャラならまだしも、よりによって耕一べったりの楓が、というあたりが問題なんだろう。
大体、楓は勿論ブレインである緒方英二、他大勢から心酔される盗賊ギルドの凄腕マスターというのが猪口才だ。
みさき先輩辺りを剣聖なんて名乗らせるのはまだ可愛げがあるが、そのキャラの凄さを出そうと他のキャラを添え物として設定している時点で
十二分に厨設定と呼ぶに相応しいもの出ないかと思う。

その点この間でたばかりのオボロはまだドライな関係っぽくて良い。
66名無しさんだよもん:03/10/28 21:02 ID:KfjMlP1t
>>64
いきなり厨設定よばわりはまずかったか。
ただ原作通りじゃないのは当然かもしれないが、原作を軽視されると困るんです。
それなら別名のオリキャラでやってくれた方がいい。
二次創作というのは好きなキャラが活躍するのを見たいのだから。
それで原作楓のキャラ付けは、鬼の力、無口、耕一命ってところであり、英二さんの設定は天才肌、人の下につかないって所だと思うので、
これを設定段階で変えられてしまうのは、原作軽視と言わざるを得ないと思います。

まあ、設定段階から耕一捨てて浩平に走ったように見える楓が気に食わないってのと、個人的には緒方さんのほうが大物と思っているのでその上に立つ浩平が気に食わないってだけの話ですが。
まあ言葉は悪いですが少しU○○に見えます。
67名無しさんだよもん:03/10/28 21:14 ID:WbmBppOG
梓は衛兵隊長だけなら何ら問題なかったよな。
浩平がギルド長なこと自体も、別におかしくないだろう。

これは盗賊ギルドなどに限らず配役全部に言えることだろうが、オリキャラを出すわけにはいかんから
話に出てくる役職があれば、似合う似合わないはあるとしても、当然誰かが割り当てられるわけだ。

個人的には英二を補佐役にして、若いギルド長を盛り立てる形にしたのは悪く無いと思う。
楓については確かに面食らわないでもなかった。
68名無しさんだよもん:03/10/28 21:18 ID:QXTLkTMH
>>64
でもな、祐一にメロメロな瑞佳とか出してたら確実に荒れたと思うぞー。
あと、浩平には瑞佳をキープしておきながら他に楓も、とかやるのはフェア?
69名無しさんだよもん:03/10/28 21:22 ID:WbmBppOG
書いてるうちに新しいカキコが。
オリキャラの方がましってとこから、どうやら根本的なところで考えが違うようだ。
原作無視に関しては確かに拙いが、この辺は人によるんだろうなあ。
でもまあ、>60はともかく>64で書いてることは概ね納得できる。
70名無しさんだよもん:03/10/28 21:25 ID:WbmBppOG
>64じゃない>66だ。
何やってんだか…
71名無しさんだよもん:03/10/28 21:30 ID:KfjMlP1t
いやオリキャラの方出せという訳でないです。
72名無しさんだよもん:03/10/28 21:31 ID:EqUo86bj
感想を最初から書くっていうのを聞いた時からこうなるだろうなぁ、とある程度予想はできたけどね。
ちょうどU-○って言葉も出てきたし。
73名無しさんだよもん:03/10/28 21:44 ID:t7tVu84D
わー、人がいっぱいだー*・゜・*:.:*・゜(´∀`)゚・*:。.:*・゚・*ウフフフー
74名無しさんだよもん:03/10/28 22:04 ID:WbmBppOG
>71
さすがにそんな受け取り方はしないって(w
改変するくらいならオリキャラの方がまだましって考えと、
オリキャラ出すくらいなら多少の改変の方がましって差のこと。
まあ、原作準拠でオリキャラが出ないのが一番良いんだが。

で英二の天才肌、人の下につかないって設定はその通りだと思うが、
才能あるものを見出して育てるのはありだと思ってる。
実際、彼の立場はほとんど後見人だから下についてるって感じじゃないし。
75名無しさんだよもん:03/10/28 22:19 ID:/11jZZHK
すいません、少し騒がしくなってしまいました………。
緒方英二が大物だと思うのに文句はありませんが、大物なら必ず上に立つわけでもない、と思います。
むしろ彼はプロデュースする側だし、むしろトップの横に立つスタンスは似合う方だと思っています。
見込んだ人を育て上げることを使命としているのかのようなイメージがあるので。ホワルバ未プレイなので強い事はいえませんが。
楓は………。そこまで設定が変わったと自分は思わないんですが、軽く見ているように聞こえたなら謝ります。すいません。
でも、そんな完全に鞍替えしたかのような話は出てましたっけ?まだ気に入らないなら充分軌道修正可能な範囲だと思っていましたが。

>>64
理由がしっかりしてれば自分としては文句ありませんが、今回のようなケースならきっと自分も不満に思うんでしょうね。
申し訳ありません。ただ、別に浩平は楓に手を出してるわけではないと思うのですが………?

>>72
議論の発端を作ってしまったようで、申し訳ありません。
76名無しさんだよもん:03/10/28 22:28 ID:qtCYQwJq
楓が猫の姿で浩平の膝の上に乗って背中を撫でられている、と言うのは……
どう考えても心を許している証拠であって、手を出しているとか関係なしに、
見る人が見ればむかつくでしょうな。

例えば俺とか。
77名無しさんだよもん:03/10/28 22:37 ID:HqQAf/9H
>>76
全くもって、激しく同意。
78最後にします:03/10/28 22:37 ID:KfjMlP1t
>>75
いや元々楓は血族以外はアウトオブ眼中っぽいところがあるんです。
しかしこのスレではその楓の最上に位置するはずの耕一のさらに上に浩平が食い込んでるように感じました。
例えばの話ですけど、長森が浩平以上に耕一を信頼してるような描写がされると、多くの人が納得できないと思います。
俺も納得できないですし。

どうもスレ汚しスンマセンでした。
79名無しさんだよもん:03/10/28 22:37 ID:h0axDWo2
結局何が言いたいのかよくわからんが
むかつくから変えろってことでいいのかな?
80ほんとに最後:03/10/28 22:50 ID:KfjMlP1t
もうどうしようもない事への愚痴>>60を説明しただけです。
特に希望はありません。
81名無しさんだよもん:03/10/28 23:20 ID:/yU6uXgo
まぁ、>>75も言うように修正はきくしな。
今後そういう描写を控えれば済む。
過去の描写が気に入らない人は、まぁ野良犬にかまれたとおもってSSで修正するなり、治療に専念してくれ。


で、梓だが実は摂政のほかに南さんという執政官がいることを、みんな覚えているだろうか。

執政官(consul)
王政時代の王に代わる、共和政ローマ最高位の官職で、任期1年、定員2名。
市民集会で選出され、元老院の承認を受けて就任する。

ぶっちゃけ摂政と被りまくりな職なのだ(w
これを機会に梓の方の摂政は無かった事にしてはどうかという提案。
どうせ死に設定なんだしね。
82名無しさんだよもん:03/10/28 23:50 ID:1kuLamMB
過去の設定でこれだけ盛り上がるのなら、
作品を書いたり感想を書いてくれよ、と思ってしまう。

それが出来ないから今の現状なんだろうなあ。
83名無しさんだよもん:03/10/28 23:57 ID:A9+tTLpQ
>>81
というか49話「剣と盾と」を見返してみるに、梓と南さんでふたりの執政官って話なんだろ。
武を司る梓と知を司る南、とか言ってるし。

・・・・・・武を司るのなら近衛騎士団長とかにすりゃ良かったのにな、衛兵隊長ってw

いっそ摂政兼衛兵隊長改め執政官とした方がすっきりしそうだ。
でも衛兵隊長の肩書きは、かおり回りを含めて生きてる設定なんだよな。

>>82
まぁ疑問は、でた時に解消しちまうに限る。
しかし、初期は多少の無理は目をつぶり、勢いだけで突っ走っていたんだなぁと…

いや、昔も銃だの何だので喧々諤々やっていたっけかw
84名無しさんだよもん:03/10/29 00:13 ID:8QgFwU/E
>82
ここはもともとこういう時だけレスが増えたり、IDが変わったりするスレなので、諦めろ。
85名無しさんだよもん:03/10/29 03:30 ID:LpOxoO/a
関心がないよりはマシじゃなかろうか。
86名無しさんだよもん:03/10/29 19:21 ID:3dD4oBVv
とりあえず議論は終了したようで、一応ほっとしています………。
でも実際、議論はともかく設定を煮詰めてみるのは楽しいので、色々話す分には(自分は)嬉しいかな。
意外と人がいるのもわかって多少得した気分ですしw
修正かけるなら効くうちにかけたいと思いますしね。思い出したように見つかるかもしれませんし。
リレーである以上、まあ愚痴りたくなる展開なんかもありますが、まったりいきましょう。

014 女王陛下との謁見
 良くこんなわかりやすい性格で被った猫がずり落ちませんね………。
 蝉丸、詠美ちゃんさまと同レベルw これが隊長と言うのも心配な部隊です。
 上で梓の役職の話が出てますけど(と言うか聞いたのは俺)、これはむしろ御守り役なのでは?と思ったり。
 衛兵隊長が軍事のトップって、なんか妙に迫力がなく感じるんだよな………w
87名無しさんだよもん:03/10/29 21:04 ID:x1YJh0rv
↑要するに過去の作品を吊るし上げしたいんだろうな。
今回の事は正に思惑通りってわけだ。
まぁ、この調子だと当分新作は落ちないだろう。
88名無しさんだよもん:03/10/29 22:05 ID:n054KB2R
>>87
そんな悪意にとらなくても……
でも問題作はかなり多いスレだし荒れる予想はしてたな.
浩平関連なんてまさしく予想通りのジャストミート.
まあ正直リレーの中でも最も完結から遠い作品なんで,べつにそれでもかまわんのだけどな.
一応新作上がったら読むことにしてるが,無理な延命はかるくらいなら落としてやっても良いのではないか?

しかし実は始まった当初の期待度は一番高かったリレーだ.あのころは若かった.
89名無しさんだよもん:03/10/29 22:46 ID:HR58pkBb
悪意というか、煽り目的だろ。ほうっときなさい。
全部の話を逐一叩いているわけでもないのに過剰反応するのは、なにか理由でもあるのだろう。
どうせ過去の作品を読み返せば、粗の1つや2つはどうしてもでてくるのだから。

90名無しさんだよもん:03/10/29 23:05 ID:WAYSrFNU
>>88
始まってすぐの勢いは凄かったね。
浩之の覚醒を境にマスタークラス大量生産が始まった時が、
運命の分かれ道だったか。
91名無しさんだよもん:03/10/29 23:40 ID:8QgFwU/E
とりあえず全部終わるまでは新作はおあずけか?
気の長い話だな。
92名無しさんだよもん:03/10/30 00:16 ID:DVhF9hm6
過去ログ読み返して、伏線思い出してって大変だからなー。
まぁ、一度パーティ編成、場所、時系列なんかをまとめると書きやすくなるだろうね。

とりあえず、レフキー、ホワール、レザミア、移動中(目的地)の面子でもまとめるかな。
93名無しさんだよもん:03/10/30 04:59 ID:DVhF9hm6
ざっと整理してみた。暇な人はミス修正よろ。

レフキー共和国
首都レフキー
U-354【神奈】
V-174【長谷部彩】
V-180【シンディ宮内】
V-245【城戸芳晴・コリン】
W-80 【神尾敬介】
W-152【遠野美凪・みちる】
W-283【清水なつき】
Y-151【吉井】
Y-273【柳川裕也】
Y-291【名倉友里】
Y-346【雛山理緒】【松本】
Y-422【(日吉かおり)】
Y-454【相田響子】
Y-477【牧部なつみ・(柳也)】【ぴろ】
Y-660【(水瀬名雪)】
Y-689【観月マナ】
Y-774【水瀬秋子】
Y-781【藤田浩之】
Y-846【保科智子・川名みさき・深山雪見】
Y-874【スフィー・セリオ・健太郎】
Y-874【芹香・あさひ・あかり】
Y-894【柏木千鶴・柏木初音】
Y-913【詠美・長瀬源之助・柏木梓】
Y-935【御堂・矢島・椎名繭・霧島佳乃・高瀬瑞希・広瀬真希・天野美汐】
94名無しさんだよもん:03/10/30 05:00 ID:DVhF9hm6
Z-17 【天沢郁未・月島瑠璃子・猪名川由宇】
Z-33 【緒方英二・岩切花枝・月宮あゆ・折原浩平・柏木楓・高槻】
Z-67 【久瀬】
Z-84 【光岡悟・松原葵・河島はるか・坂神蝉丸】
Z-98 【七瀬留美・伯斗龍二・長岡志保】
[-17 【折原浩平・オボロ】
[-22 【柏木耕一・川澄舞】【巳間晴香・姫川琴音】

フィルムーン
U-61 【ジョージ宮内・アヤメ宮内】
W-201【阿部貴之】【長瀬源五郎】
W-261【柚木詩子】
X-291【鹿沼葉子】 
Y-869【長瀬祐介・新城沙織・来栖川綾香・セバスチャン・国崎往人・御影すばる】

高槻領の村及びその近隣
U-159【(巳間良祐)】
Z-67 【(小阪由起子)】

ホワール
Y-603【七瀬彰】【イビル・澤倉美咲・佐藤雅史】【美坂栞・しのさいか】【住井護】

レザミア帝国
帝都
V-170【しのまいか・女性剣士】
W-344【ぽてと・立川雄蔵】
W-371【高倉宗純】
Y-831【ニウェ】【ハクオロ・アルルゥ】
95名無しさんだよもん:03/10/30 05:01 ID:DVhF9hm6
ニノディー
W-176【上月澪】
X-70 【太田香奈子・相原瑞穂・(橋本)】
Z-38 【岡田】

ニノディー近郊の村
Y-659【里村茜・南明義】
Y-860【ルミラ】【テオロ】

移動中
U-228【杜若きよみ(黒)・少年】レフキーへ
V-105【マルチ・月島拓也】レフキーへ
W-350【美坂香里・砧夕霧】レフキーへ
Y-311【藤井冬弥・神尾晴子】合流地点へ
Y-671【九品仏大志・北川潤】浮き島へ
Y-694【相沢祐一・沢渡真琴・神尾観鈴・坂下好恵・犬飼俊伐・(そら)】合流地点へ
Z-33 【篠塚弥生】高槻領の村へ

???
U-351【(森川由綺)】共和国領【(緒方理奈)】帝国領
V-14 【髭】
V-196【(霧島聖)】
W-85 【源一郎】
W-265【氷上シュン】【みさお】
Y-572【千堂和樹】【リアン】
Y-831【エルルゥ】
Z-46 【倉田佐祐理・帝国の女】既に帝国?
Z-67 【(長森瑞佳)】
96名無しさんだよもん:03/10/30 05:13 ID:DVhF9hm6
深夜アニメ実況やりながらとは言え、偉く時間がかかってしまった(w
しかし振り返ってみるとすっかり忘れられてる人、活躍目覚しい人、悲喜交々。
スレUやVあたりで出番が止まってる連中をかわいそうと思った人は、ここ辺らで
動かしてあげましょう。
城塞都市オネシズだの自由都市トゥエアだの使われて無い舞台は幾らでもあるので
レフキーの人口密度を下げてみるのもよさそうです。
無責任に新メンバーでクエストをはじめるのもCoolですね。
97名無しさんだよもん:03/10/30 18:04 ID:VLUGDbes
別に上がるなら新作、いくら落としてもらっても構わないのだけれど。
と言うか常識的に考えてそっちがメインの筈なので、書き手の方が邪魔だと言うなら感想止めてもいいんですが………。
>>88
無理な延命と言うか………確かに完結からは遠いですけど、今まで誰かが書き続けてくれた作品を無にするのは悲しいですよ。
鯖みたいに誰かが気がつくとまた建ててるなんて事、なさそうですし。次落ちたら多分終わりだと思うんで。
落ちてから懐古主義者がまた書きたいといった時、また建てるよりあるスレを活用したほうがいいと思います。
生きてるうちに誰も上げなければ落ちてから書き溜めがあるなんて言い出す人もいないでしょうし………。
>>92
お疲れ様です。Uスレで止まってる人が七人もまだいたんですね………。
リレーせずに『持ちキャラ』として無責任に作られたまま放置されてる組でしょうか。

015 歌姫と吸血鬼
 志保はやっぱり歌姫よりも『歩く東スポ』の方が似合うと思いますw
 貧乏貴族の割に小国の国家予算に匹敵、って気前いいね、ルミラ。それとも魔界では価値がそんなに下がるのか。
 この話を読んで何が驚いたって、こんな所に長瀬さんがいたんですね………。読み返して初めて気付きましたw
98名無しさんだよもん:03/10/30 18:51 ID:SWvCzvUh
面と向かって邪魔だって言える人はいないと思うけど…
その内、感想スレ立てた方が良いかもね。
99名無しさんだよもん:03/10/30 19:08 ID:Len8kX9x
そんなことしたら早々にこのスレは落ちるだろ。
100名無しさんだよもん:03/10/30 20:36 ID:Sal7+JfL
Uスレで止まってるうちの由綺、理奈、良祐は会話などで存在が確認されているだけで、
まだ作品にまともに登場してないから放置とはちょと違うのでは。
宮内一家や神奈は接触した相手側にスポットがいってしまってやや放置気味。
黒きよみ&少年は完全放置。
こんな状態かと思われ。

Vスレ以降だとマルチ&月島や美凪&みちるあたりが、放置されてる感が強い気がする。
敬介に限っては積極的に放置されてるような気がしないでもないけど。
それと彩は前々スレの最後くらいで蝉丸と一緒に出ていたので、Vってことはないかと。
101名無しさんだよもん:03/10/31 09:56 ID:RXFJS9q+
感想書かれるから作品を書きたいけれど遠慮している、ってな奴はいないだろ。
102名無しさんだよもん:03/10/31 13:42 ID:XyJWQUdO
むしろ流れがね・・・
103名無しさんだよもん:03/10/31 16:56 ID:LFhLPPtW
あげるあげない以前に、書き手はどれくらい生存してるのでしょう?
こうなってみると見当違いでも鯖の熱意は羨ましく感じますね………。

016 若者達
 普通こういう時って、希望の都市って言うんじゃあ、なんて思ったりw
 大志は見てる分には愉快ですが、あんなところでトモダチ扱いは悲惨ですな。
 みずきちのこういった話では珍しいベタベタな夢に乾杯。その割に特技が怪力ですがw
 可能性を求めて分岐したはいいけど、本当に和樹はこの後なにやってたか記憶にないですね………。
 大志はもうシナリオ一つこなしたのに、これもキャラの使いやすさでしょうか。
104名無しさんだよもん:03/10/31 17:43 ID:OfUqqcLG
むしろここまで設定ができちゃってると、新規住人は入りづらいので、
葉鍵ファンタジー話総合スレにして、各自好きな設定でファンタジー話を書いたりする方が、
進行としてはやりやすいかもなーと思う。
リレーじゃなくなるけど。
105名無しさんだよもん:03/11/01 02:28 ID:be5gExhf
もっと書き手が他の書き手の話を尊重してやれるようになればなあ……
106名無しさんだよもん:03/11/01 19:20 ID:TUIUpQGW
わかりきっていた事とはいえ、風呂敷が広すぎたんだろうな………。
レフキーとその周辺だけじゃ舞台が足りないにしても、遠い人間は居場所が遠すぎる。
たくさんある道が交差するタイプじゃなくて、分岐していくリレーとか、作れないかなぁ………。

017 闇の下。
 彰が可愛いなぁ………(馬鹿)
 いや、ロワイメージ(後半)ばかりが残っててどうも、ね。こっちの方が元に近いんだろうけど。
 聖が剣を持って飛び出すのは予想外とはいえ、神の域と豪語する貴方が素敵です。そういえば佳乃はどうしてたっけ………?
 栞はごく普通の街娘で、好感が持てる。本ばっか読んで色々憧れてるんだろうか。
 それにしても、ファンタジーというよりパラレルなこの感じもいいですよね………。ほのぼの。
107名無しさんだよもん:03/11/02 01:21 ID:x5yamGab
誰もいない……
新作投下するなら今のうち…
108国境の村へ:03/11/02 01:23 ID:x5yamGab

 ニノディーへ続く街道から外れる事半日。
 茜たち一行は、ようやく農夫の住む村へと辿り付いていた。
「ここが、そうなのね」
 長々と硬い荷台に揺られたせいで、痛む背筋を擦りながら、ルミラは村を見まわす。
 その横では、やはり茜が安堵の表情を浮かべ、馬車から下りる所だった。
 帝国とレフキーの国境沿いにある小さな村。
 位置的には帝国領に属するが、実際はニノディーよりもレフキー側に存在する。
「大したもてなしもできねーが、俺の家に泊まっててくれよ」
「サンキュー、おじさん」
 馬車を家の裏手に移動させる農夫に手を振ってから、明義は茜とルミラに目をやり、にやりと笑った。
「ふたりとも、随分ばててるな」
「そう言うあなたは、あの揺れが平気だったの?」
 強張ったお尻を撫でると、ルミラは溜息混じりに首を振った。
「荷台は硬いし、道はでこぼこしてるし、お尻は痛くなるし……」
「コツがいるんだよ。後は慣れかな」
 気楽に言う明義を、ルミラは恨めしそうに凝視する。
 標準的な冒険者として、貧乏暮らしの長い明義にとっては、硬い荷台とでこぼこ道はお馴染みのものだ。
 しかしながら、ルミラは財政が傾いているとはいえ魔界貴族であるし、茜は魔術アカデミーで人生の大半を修行に費やしている。
 つまり、荷台に乗り慣れるほどの貧乏暮らしとは縁がないのだった。
 それに加えて、街道沿いならともかく、田舎の村に通じる道は概ね未整備で、慣れない人間には辛いだろう。
「とにかく、今日一日休んでから、ニノディーに潜入する方法でも考えましょう」
 茜の言葉に、ふたりは頷く。
 そこにタイミングよく、農夫が戻ってきた。
「この村には宿なんてもんはないからな。あんたらさえ良ければ、俺の家に泊まっていくといい」
109国境の村へ:03/11/02 01:28 ID:x5yamGab

 農夫の言葉に甘え、茜たちは彼の家の一室を借り受ける事にした。
 部屋に荷物を置くや否や、明義は茜とルミラの方を振り返った。
「さて、これからどうする?」
 平屋の窓からのぞく、平和そうな村を背にして、明義は声をひそめる。
「実際の所、ニノディー城に潜入したからって言って、澪が必ずしもいるとは限らないだろ」
「ですが、手掛かりは今の所、あまりにも少ないですから」
 普段は物置代わりに使っているというこの部屋は、使う前に少し片付けたとはいえ、まだ空箱がいくつか置かれてある。
 そのひとつに腰掛け、茜はちらりとルミラに目をやった。
「……そうね、もう少し情報が欲しい所だわ。下手に動いて、人間の方に掴まったら事だから」
 ルミラは少し眉根を寄せると、ひとつしかないベッドにとん、と座り込んだ。
「出来ればこの村で、ニノディーの異変に対して、可能な限り情報収集をしておきたいのだけれど」
「そうだな、じゃあ俺が行こうか」
「いえ、3人で別れて調べた方が、効率はいいでしょ」
「………けどルミラ、あんたは魔族だろ?」
 紫色の髪に縦長の虹彩、見る者が見れば、ルミラが魔族だという事はすぐわかるだろう。
 レフキーのような都会なら、その美貌で人を惹きつけるだろうが、こんな田舎の村では、怯えの方が先に立って口は硬くなるのではないか。
 言外にそんなニュアンスを含める明義に、ルミラは悪戯っぽく笑みを浮かべる。
「あら、心配しなくても、こう見えて人の口を割らせるのは得意なのよ」
 そう言い、ルミラは呪文と共に、軽く指先で印を組んだ。
 明義と茜が目を見張る中、ルミラの姿が一瞬ぼやけ、次の瞬間には、人当たりの良さそうな人間の少女がそこに立っていた。
「どう。これなら、例えこの村の誰かが密告しても、こちらの手の内は明かさずにすむわ」
「なるほど、幻覚変身か。それなら心配ないな」
 今や茶色い髪の少女となったルミラは、茜と明義に目を向け、小さく頷く。
 そうしてから、ちらりとルミラはドアの方に視線を向けた。
 恐らくはあの農夫だろう、気配がさっと遠退くのを感じ、ルミラは少しだけ唇を歪めた。
110名無しさんだよもん:03/11/02 01:29 ID:x5yamGab

【茜・明義・ルミラ組:農夫の村まで到着】
【村で各自情報収集。ルミラは術で変装】


ええ、まぁなんと言いますか、繋ぎの話です。
111名無しさんだよもん:03/11/02 01:50 ID:6W6W2wk9
あれから大志は部屋に入るなりベッドの真中に潜りこみ、文句を言う間もなく眠り込んでしまった。
押しても引いても動きゃしねえ。叩こうがつねろうが目覚めやしねえ。結局のところ、痔についての心配は杞憂に終わった訳だが、
それは同時に、柔らかいベッドで眠る希望も夜露とともに流れて消えたことを意味する。
ひとしきり悪態をつき終えて、ゆらゆら揺れる硬い床によっこらしょっと横たわる。
目覚めればそこは新天地。ちょっとだけなら期待しても良いかもしれないと思いながら。
112名無しさんだよもん:03/11/02 01:54 ID:6W6W2wk9
「ふふ、ふははははははッ! ついに、ついに我輩はフィルムーンの土を踏んだ!
 潮の香り、行き交う人々! レフキーとはまた違う、だがすばらしい街だ! なあ同士よ!?」
ひとりテンションの高い大志。高質な睡眠のおかげで血色が良い。
「ソウデスネー」
いらつく俺。硬質な睡眠のおかげで目の下にクマがある。
良い街? そうか? なんだか、嫌な感じに騒がしいぞ。何か知らないけど、同じような成りした連中がやたらと目に付くし、
ガラスの割れた窓だの、建物の残骸だの、不吉極まりない。厄介なことが起きた直後か、やもすれば進行形って感じだ。
もしかしなくても、あんまり良くない時期にやって来てしまったらしい。
「一番高いところに旗でも立てて、我輩の名を刻み込みたいところだが、そうもしていられんしな。
 他の者に先を越される前に、何としてでも至宝を我が手に納めねばならん」
……この野郎はそんな周りの様子なんて全く気にかけず、嫌にうきうきしてやがる。
組合の定期連絡船で乗り付けといて侵略者気取りか。おめでたい野郎だ。恥ずかしいからでかい声でそう言う事を口走るな。
「で、その至宝とやらにはどうやって近づくんだ? あの島だろ、泳いで行くのか?」
かなりの距離があるはずなのに、この港からでもはっきりと見える浮島を指差す。相当に大きいのだろう。
あんなものが出たり消えたりするなんて世界は不思議に満ちている。
「何を言っておるのだお前は。船をチャーターするに決まっているだろう」
アホを見る目で見るなアホの癖に。
「チャーターねぇ……。どっか当てでもあんの?」
時間が掛かる当てだと嬉しいんだけど。少なくとも一日は。とにかく今日は陸で寝たい。
「はっはっは、そんなものある訳がないだろう」
朗らかに笑う。口を聞くのも億劫なので黙って言わせておく。今晩はベッドで眠れそうだと解っただけでめっけもんだ。
足の調達はこいつに任せればなんとでもなる、早く宿に行こう。ちゃんとしたところで寝直そう。

【大志・北川、フィルムーン到着】
113名無しさんだよもん:03/11/02 01:56 ID:6W6W2wk9
Y-671の続きで、タイトルはじゃあ、『疲れた』で。
まあ、何ね。久しぶりに書いてみた訳だけれど、成長はもちろん反省の影さえ見えない出来。本当酷いね。ごめん。

>110
新作お疲れ様ッス。この後に農夫の人がどう動くかが気になる引きッスね。
114名無しさんだよもん:03/11/02 13:21 ID:t6c4mrIu
おお、ついに新作が二つも!
>国境の村へ
地の文と会話のバランスが読みやすいですね。羨ましいです………。
ちなみに、「俺の家に泊まって〜」が重複してますよ。
それはともかく、繋ぎと言っても綺麗に繋がっていていいと思います。
リレー的にも後が気になる引きとか、ちゃんと話も進んでるし。これからも頑張って下さい。
>疲れた
なんか………北川が毒々しいですね(汗) 睡眠不足の所為ですか。
まあ大志は疲れたテンションには厳しい相手でしょうしね………。
自分からしてみればそんな酷く思うようなものではないと思います。
久しぶりにでも書いてくれるのは嬉しいです。これからも頑張って下さいな。

018 異能の一族
 たいやき屋(酒場)の親父、そういえば放置しっぱなし………w
 耕一達もやっぱりなんか目論見がありそうな会話だよな。鍛冶師に調理人の割に。
 そういえば、耕一にも心配されてますよ梓さんw やっぱり違和感かね。
 初音は白リス、楓は黒猫。耕一は熊だと言うことが判明しましたが、千鶴さんは何になるんでしょうね?
 色々話を繋ぎ合わせて綺麗に話を作ってあっていい感じ。といっても初めの頃と今じゃ設定の数も違うし、リレーした流れ自体は本人の書いた話なのだから比べては拙いのだけれど(苦笑)
115名無しさんだよもん:03/11/03 13:31 ID:WVrg+8AG
鯖はまた再開するんかね………。活気があって羨ましいな。

019 目指すは王都
 久瀬も広瀬も、『旅芸人』ってイメージじゃないよなぁ。いや、それが面白いんだけど。
 特に久瀬はあのツラで何を見せてくれるのだろうか………。
 メンバーもばらばらで、面白そうな面子だと思います。特に御堂がパシられてる辺りw
 それにしても、特務部隊って意外と知名度高いんですねぇ………。

ちなみに編集サイト、本文の最後三文字何故か青くなってますよ。
116名無しさんだよもん:03/11/04 01:05 ID:8Mjfp9qq
大志と北川ってなんで浮き島へ向かうのにわざわざフィルムーンへ向かったんだっけ。
レフキーから直接船出しても良さそうな物だが。
117名無しさんだよもん:03/11/04 02:26 ID:U8uQPaWe
過去作品の感想書くのは良いけど、浩平関連とかクラスチェンジとか荒れそうなのは避けて欲しいと思う今日この頃。
ってか、そんだけ感想書くなら新作書いてくれとか思ったり。
118破れた本:03/11/04 03:10 ID:X/YmrdOu
 図書館に秘宝関連の書籍、のコーナーを設けることはできない。
 秘宝だけを扱った書物の絶対量が少なすぎるせいだ。

 そもそも秘宝の情報は基本的に地方に残っている伝承にのみ残されているもので書物として残っているものなどほとんどない。
 かつて多くの人間がその伝承を纏め上げようとしたが、全てその途中で命を落としている。

 秘宝に近づき過ぎたものの末路、とでもいうのか。



 そんな理由もあり住井の情報集めは難航していた。
 学園内の図書館に来たのはいいが秘宝の出てくる本を見つけるだけで一苦労だ。やっと見つけたと思えば何の信憑性もない物語だったり、どこぞの偉い学者の書いた秘宝否定論だったりした。見ればその学者は医療関係者だった。
「秘宝を否定すんならその力無しでどんな病気でも治してみろってんだ」
 そう言って自嘲的な笑いをこぼした。
119破れた本:03/11/04 03:11 ID:X/YmrdOu
 次に、まったく期待してはいないが、医学書関連を調べることにした。
 だがやはり石橋医師の言うとおり、ライカントロピィの治療法はまったくなく、さらに最近書かれた医学書にはライカントロピィの『ら』の字も出ないようなものまであった。
 ふと本棚の中に一際住井の興味引いた本があった。
「なになに、『シェイプシフター 獣化の謎』だって?」
 気になって手を伸ばしてみる。けして厚い本ではないが妙に軽い感触だった。
「ってなんだこりゃ!? 表紙だけしかないじゃないか」
 たしかに軽いはずだ。しかし元々取り外せるように作られた本ではないのに表紙と背表紙と裏表紙しかない。中身は強い力で引きちぎられたようだ。
 不思議なことにシェイプシフター関連の本やページは全て同じように破られていた。
「誰かが持ち去ったのか?」
 まあ考えても仕方ないか、と自分を納得させると住井は図書館を後にした。結局収穫はなかった。
120破れた本:03/11/04 03:12 ID:X/YmrdOu
 帰り際に司書が、レフキーの王立図書館ならここに無い本があるかもしれないと教えてくれた。

「レフキー……確か彰先生が行くって言ってたな、もう出ているだろうな」
 今すぐ出発して鉢合わせすることは避けたかった。
 だが栞やさいかがまだこの街にいる可能性がある。こちらに会うことも避けたかった。喧嘩別れでも何でも、もう会わないほうがいいだろうし、会いたくなかった。
「どう、するかな……」
 日は暮れかけていた。


【住井護 レフキーへ行くことを検討中】
121名無しさんだよもん:03/11/04 03:33 ID:vvVDyCKI
>116
書いた奴ッスけど、あー、非常にまずい。こんなでかい歪みに今まで気付かなかった俺の脳が不憫でならない。
……と、慌てて読み返してみれば歪みどころか、ただの俺の認識間違いじゃねえか。益々もって可哀想な脳みそだ!
えっと、多分誤情報を掴まされたんです。一番初めっから「浮島はフィルムーンの沖にある」って言ってました。
……いや待て、>112で北川がフィルムーンの港から浮島指差してる。やっべえ、マジやべえ。
えっと、ほら。えーっと……。はは、ちょっと待って、えーっと……。そう、そうだ。
浮島は、「確かにレフキー領海にあるが、しかし距離としてはフィルムーンの方が近い」
なんて言うややこしい位置にあったんだよ! 絶望的に無理がある! どうしよう!
それにしたって遠回りなのは変わらないしその説明が出来てない!
えっと、えっと! つじつま合わせにチャレンジしてみるので時間を下さい!
けどもういっそのこと、NGの方がすっきりして良いかもしれません! NG!
122名無しさんだよもん:03/11/04 05:32 ID:VSpGrjXv
『おたくアンテナ感度良好』

「そ、そうなんだな。こ、このお宝を狙って、きょ、共和国の特殊部隊が動いてるって噂なんだな。
 も、もし本当に手に入れるつもりなら、め、め目をつ、つけられないようにするべきなんだな」
大志の脳裏に、とある人物からの忠告が蘇る。
首都からここまでで一日。そしてここから目的の場所まで、準備期間も合わせてもう一日。レフキーから直接向うルートと比べて半日の遅れ。
至宝を手にするのはただ一組、完全に早い者勝ち。この半日が致命的となるかもしれない。
だが、あの話を信じるならば用心するに越した事は無い。避けられる面倒事は避けるべきだ。
――しかし、この出遅れの為に至宝を逃したとあっては本末転倒ではないか? やはり、真っ直ぐのルートを取った方が良かったのでは?
それに移動手段の用意だって……ッ、ええい! この選択は、絶対に正しいのだ。これは、この我輩が選び取った道なのだから。
そうだとも、迷いなどない。ならば、相応の態度を取るべきだ。そうだな?
「同士よ、何をそんなに暗い顔をしているのだ!? 何の心配も無い、大船に乗ったつもりで、全て我輩に任せておくが良い!」

この街で一番の――安くてボロくて風呂がなくて飯もつかない――海が見える宿。
確かに部屋から臨める景色は中々のものだった。ただ残念なことに、今の北川にはそれを楽しむ余裕などこれっぽっちもなかったのだが。
着くなりばばばッと荷物と服を放りだし、ばたーんとベッドに倒れこむ。
「寝る」
そして、そのまま泥に沈みこむように眠り込み、動かなくなった。
静かに寝息を立て始めたのを見届けてから、すっくと立ち上がる。さあ、もう一仕事だ。

【やって見た】
【上手く誤魔化せてるかどうかは不明】
123名無しさんだよもん:03/11/04 20:44 ID:gPykQjHV
再び新作。このまま書き込まずに流れに任せたほうがいいのかなぁ………。
>>117
荒れそうなの、って言われましても、無視して進むのも………。言いたい事はわかるのですが。
荒れさせる位なら感想なんて止めちまえな感じですが。どうすればいいでしょうかね?
ちなみに、作品は書けないし、何も言わず保守だけってのも悪いから感想を書こうと思ったのです。申し訳ありません。
>破れた本
住井はそういえば病気なんですよね、忘れてました………。
少しずつでも動き始めるのは嬉しいですね。レフキー組が増えそうでアレですがw
柏木一族、何してるんでしょう。謎ばっかり深くなって全然解明されないよ、ファンタw
これからも頑張って下さい。
>修正
ご苦労様です。でも、そこまで悲観的にならなくても………。
NGは出さないで済めばそれに越したことはないですし。一応修正も出しましたし。
そこまで破綻がある展開でもないと自分は思いますし。挫けずこれからも頑張って下さい。

020 アウトローとクルスガワと
 ベタベタな展開ですが、こういうのがないと嘘ですよね。笑。
 そういえば、セリオさんサテライトサービスないからあの強さは元々ですか?
 佐祐理さん明らかに旅に向いてない行動だけど、こういう設定も悪くないですね。有利な話ばっかりじゃなくて。
 ただ、そのあとどうなったっけか………?w 浩之も不憫な。
124希望の欠片:03/11/04 23:17 ID:/QAIDciG

 茜、明義、ルミラの3人は、ニノディーの情報を集める為に、分散して訊き込みに当たっていた。
 ニノディー城には、ラルヴァに身体を乗っ取られた澪がいるかもしれない。
 そう逸る心を落ち付かせ、茜は一軒の農家を尋ねる。
 時刻はちょうど昼を少し回ったぐらいで、がらんとした屋内を眺めてから、茜は裏の畑に向かった。
「すみません、ちょっといいですか?」
「はい?」
 恐らく雑草を抜いていたのだろう、規則正しく並ぶ青葉の間で、しゃがみ込んでいた人影に声をかける。
 茜は植えられた野菜を踏まないように気を付けながら、彼の傍まで歩いていった。
 首に巻かれた布着れと、幅広の帽子でわかりにくいが、声からすると意外に若いようだ。
「僕に何の用でしょうか?」
「ええと、実は……」
 ここに来るまでに、頭の中で整理しておいた話を、ゆっくりと思い出す。
「ニノディー城に、私の妹が住み込みで働いている、って聞いたので……
実は、妹は10年前に人攫いにさらわれて……ようやくその場所に辿り付いた時には、すでに売られてしまった後だったんです。
けれど人づてに、妹によく似た女の子が、どこかのお城にメイドとして勤めていると聞いたもので……」

(いい、真っ正直に、ラルヴァに憑依された人間はいる?なんて訊いても、誰も答えてくれる筈ないわ。
逆に怪しまれるのが関の山。そうなったら、肝心の情報を訊く所じゃなくなる。
だからここはひとつ、情に訴えかける作り話で、相手の親切心を呼び起こすのよ。
澪は茜の妹って事にして、ついでに人攫いにさらわれたって事にすればいいわ。
人攫いにさらわれた妹を探してる、なんて、田舎の人が喜びそうなお涙話だと思わない?)

 ルミラのでっち上げたホラ話に、茜は最初は呆れ果てたものの、改めて口にしてみると、これがなかなか効果的だと思った。
 実際、目の前の彼も、茜の話に、すぐさま同情的な表情を浮べる。
125希望の欠片:03/11/04 23:19 ID:/QAIDciG

「どんな小さな事でもいいんです。ニノディーのお城で、何か変わった事があれば……」
 胸を打つような真剣な眼差しで、茜はじっと相手の瞳を覗き込む。
 話事体は真っ赤な嘘でも、澪を探す為に心血を注いでいるのは、紛れもない事実だ。
 それが、茜の言葉に真摯さと悲哀を馴染ませ、聞く者の心を揺り動かさせる。
「……そう、だなぁ」
 茜に真っ直ぐに見詰められ、彼は戸惑いながらも、真剣な顔で腕を組んだ。
 その目が、ちらちらと茜の整った顔と、膨らんだ胸元を行き来している所を見ると、話に同情したばかりとも言えないかもしれない。
「そう言えば、ここの所ニノディー城の警備が厳しくなってるって、オヤジが言ってたな」
「警備が?」
「ああ……えっと、なんだったかな。
三銃士って偉い騎士さまのひとりが帰ってきて、それからしばらくしてからだったと思う。
ニノディーに通じる街道を、兵士が行き来するようになって……って、こんな話は妹さんとは関係ないか」
 彼はちょっと慌てたように言うと、頭を掻こうとして、手にしていた雑草を思い出す。
「……ああ、そうだ。城の事ならオヤジが詳しいんだ。ちょっと待ってな、すぐ連れて来るから」
「いえ、案内してもらえれば、私から会いに行きますから」
 彼はそうか、その方が早いか、とひとりで納得したように頷いて、茜を手招きした。
「オヤジは今、馬小屋にいるんだ。うちの馬は結構評判よくて、城にも時々納めてるんだぜ」
「へぇ……」
 軍馬というわけにはいかないだろうから、荷車や雑役用の馬を飼っているのだろう。
 はたして、馬小屋の中には彼の父親が、馬の世話をしていた。
「おいコラ! おめぇ仕事サボって何娘っ子なんぞ連れ歩いてやがる!!」
「ご、誤解だよオヤジ! この人が、オヤジに訊きたい事があるっていうから……」
 オヤジは一瞬胡散臭そうに眉をひそめてから、少し驚いたように目をしばたいた。
 そんな彼に構わず、息子は茜の事情を切々と説明する。
126希望の欠片:03/11/04 23:21 ID:/QAIDciG

「……ってわけなんだよ」
「ふぅん」
 息子視点で脚色120%アップされた話を聞き、オヤジはじろじろと茜を上から下まで凝視する。
「どうしても、妹の手掛かりを知りたいんです。お願いします……」
 オヤジは軽く頷くと、不精髭のアゴをぞりぞりと撫でた。
「おう、倅の馬鹿話はともかく、アンタが真剣に妹を探してるってのはよくわかった」
「では……」
「つってもな、俺もあんまり詳しい事はシラネェんだ。
ここ最近、ニノディー城がきな臭いのは確かなんだがな。何でも、都から……なんつったかな……
軍師だったかな……いや、軍事顧問とかナンとか。
そういうお人が来てからだな。あの城の空気が、ずんと重くなったのが。
俺も一度、遠くから顔見たんだが、はっきり言ってゾッとしたぞ。めんたまがガラスみてぇだったんでな」
「そ、その軍事顧問は、紫がかった青い髪で、後ろに大きなリボンをした小さな女の子じゃなかったですか!?」
 思わず身を乗り出す茜に、オヤジはゆるゆると首を振る。
「いや、見た目あんたぐらいの年の、茶色い髪の女だ。もうひとり、眼鏡をかけた娘もいたが」
「そう………ですか」
 彼が見たのは、澪ではなかった。
 落胆しつつも、茜はすぐさま思い直す。
 オヤジの証言からすれば、十中八九、その軍事顧問はラルヴァ憑きだろう。
 思ったよりも、ラルヴァは――魔族は――帝国の内部に食い込んでいるのかもしれない。
 ならば、帝国を目指し続ければ、いつかは澪に辿り付く筈だ。
「……なぁ、ちょっと訊きたいんだが……」
「はい?」
 思考に沈んでいた茜は、オヤジのおずおずとした言葉に、はっと我に返った。
「あんたひょっとして……白魔術師さまじゃないか?」
127希望の欠片:03/11/04 23:22 ID:/QAIDciG

「はい、そうですけど……」
 邪魔になるので後ろに下げてはいたが、白いフード付きのローブと言えば、一般的な白魔術師の服装である。
 とはいえ、一般的に『白魔術師』と言えば思い浮かべられる、白いずるずるしたローブは、魔術アカデミーでの正装用のものだ。
 今茜が着ているローブは、白いとは言え、冒険に不自由しないようにかなり動きやすさ、機能を重視した造りになっている。
 だから、ぱっと見て白魔術師と気付いたオヤジには、茜は少し驚いていた。
「あんま役に立てなくて、こういう事言うのは厚かましいと思うんだが……診てもらいたい患者がいるんだ」
 妙にすまなさそうなオヤジに、茜は一呼吸置いて、こっくりと頷いた。
「構いませんよ。困っている方を助けるのは、白魔術師の務めですから」
 茜の言葉に、オヤジはほっとした顔になった。
 そして、白魔術師、と聞いてからずっと硬直していた息子の脇腹を、肘でどつく。
「実は診てもらいてぇのは、ウチの爺さんなんだ。この前足を捻っちまってから、身動き取れなくてなぁ」
 歩き出す彼の後ろを付いて行くうちに、茜は先ほどの家の中に案内される。
「こっち……って、爺さん!!」
 オヤジが土間に入ったとたん、顔色を変えて慌てて中に飛び込んだ。
 見れば、オヤジによく似た白髪頭の老人が、よろけながら立とうとし、それをオヤジが止めようとしていた。
「爺さん、あんた足捻ってるんだろうが! ちっとは安静にしとけよ!」
「バカ言うな! おめぇみたいなヒヨッコに任せられんわ!」
 揉みあっているふたりを、呆れながら見ていた茜の後ろで、息子が深刻な溜息をついた。
「似た者同士……」
「「なんだとぅ!?」」
 どういう耳をしているのか、息子の言葉を聞きとがめ、オヤジと老人が同時に振り返る。
 そこでようやく、老人が茜に気がついた。
「……なんだ、嫁でも貰うのか?」
「違うって、爺さん……この人は、白魔術師さまなんだ」
128希望の欠片:03/11/04 23:26 ID:/QAIDciG

 オヤジの説明を聞き、老人は半信半疑ながらも、治療を受けるべく大人しく椅子に腰掛ける。
 その足首を診療し、茜は顔をしかめた。
「これ、ひょっとしたら骨にヒビが入ってるかもしれませんよ」
 茜の言葉に、老人は顔をしかめ、オヤジはそれ見たことか、と大きく頷く。
「頼む、この辺にお医者さまはいねぇし、爺さんはごらんの通り頑固で、俺の言う事なんぞ聞きゃしねぇ」
「けっ…」
 老人はそっぽを向いたが、額に汗がびっしり浮んでいる所を見ると、決して痛くない訳ではないらしい。
 呆れたやせ我慢に苦笑しながら、茜は膝をつき、腫れ上がった足の上にそっと手を重ねた。
「少し……じっとしていて下さい」
 白魔術師、という言葉が効いたのか、老人も大人しくじっとしている。
 だが、茜の呪文と共に、痛みがすうっと退いていくのを感じ、目を丸くした。
「こりゃ……すごい」
 三者三様で驚いている彼らの前で、赤く腫れ上がっていた足首は、見る間に健康的な肌色を取り戻していった。
「はぁ、冷やっこくてええのぉ……こりゃ、大した魔術師さまじゃ」
 痛みが消え、弾んだ声で笑う老人に、茜は苦笑した。
「靭帯が傷付き、骨にヒビが入っていた所を無理に動かしてたせいで、水が溜まってたんです。
傷は治せても、溜まった水は時間を置かないと抜けませんよ。少なくとも、今日と明日は安静にしてなければ駄目です」
 “偉い”白魔術師にそう言われ、老人は神妙に頷いた。
「いやぁ……ホントに、ありがとうよ」
 息を詰めて見守っていたオヤジと息子は、ほっと胸を撫で下ろした。
 そのふたりを、茜はちょっと横目で睨む。
「言っておきますけど、魔術というものも万能ではないんです。
この方の場合も、あと数日無理を続けていたら、二度と歩けなくなっていたかもしれませんよ」
「……面目ねぇ」
129希望の欠片:03/11/04 23:31 ID:/QAIDciG

 恐縮するオヤジに苦笑して、茜は立ちあがった。
「それでは、私はこれで失礼させていただきますね」
「ちょ、ちょっと待ってくれ」
 出て行こうとする茜を、慌てて老人が引きとめる。
「怪我まで治してもらって、何の礼もせずに送り出せるものか。おいどら息子、何かなかったか!?」
 慌てて何がしかの“お礼”を探し出そうとする老人を、茜は押し留める。
「無理なさらないで下さい。下手に動き回ったら、せっかくくっつけた骨がまたずれてしまいます」
「くっ……し、しかしだなぁ」
 なおも何かお礼をしようとふんばる老人に、オヤジはちょっと困って言った。
「あー、実はな、このお人は、生き別れの妹を探してらっしゃるんだ」
 オヤジが老人に説明するのをぼんやり聞きながら、茜はあまり期待せずに頷いた。
 だが、老人は一瞬考え込むように首を傾げる。
「妹さんかどうかはわかんねぇが……紫っぽい青髪の娘なら、見たぞ」
『―――えっ!?』
 意外な言葉に、茜のみならず、オヤジと息子も驚きの声をあげる。
「近くで見た訳じゃないんだがな。ほれ、ニノディー城の近くの森に、馬を馴らしに行った時にな。
仰々しい塔のてっぺんに、その娘っ子が腰掛けとったのよ。
もうたまげてたまげて、その時にうっかり馬から落ちちまって、足を挫いたんだが。
それで慌ててもう一度見たら、もういなくなっとったんだ。
まさかそんな事はあるまいとおもっとったんだが、姉さんが魔術師っつーなら、不思議じゃなかろう、と思ったわけよ」
 半信半疑のオヤジと息子とは対照的に、茜は動揺で口の中がカラカラになるのを感じた。
 そう、塔の上に腰掛けるなど、簡単な事だ―――澪=ラルヴァにとっては。
「見付かるといいな、妹さん」
「―――はい」
 老人に頷き返しながらも、茜は体の震えを抑える事ができなかった。
130名無しさんだよもん:03/11/04 23:32 ID:/QAIDciG

【茜、明義、ルミラ:別行動で、情報収集】
【茜はついに、ニノディーで澪の消息を知る】


ニノディーの陰謀編、そろそろ中盤って所でしょうか。
131名無しさんだよもん:03/11/05 20:34 ID:1O85HSnx
新作ラッシュっぽくて嬉しい限り。
>希望の欠片
役職やキャラの立場が綺麗に使われてて上手ですね。
村の人たちも「……なんだ、嫁でも貰うのか?」とかw、会話がそれらしくていい感じ。
少しずつストーリーも進んで、漸く決定的なキーが入って。シナリオも転の終わりが見えてきたかな?
丁寧な出来で、羨ましい限りです。これからも頑張って下さい。

021 お金がない!!立場もない!!
 話の回し方が面白いですね。一人称としてもわかりやすいし。
 それにしても。宿代前払いは一か月分はどうかと思うが悪くはないし、格好いいマントを買うのも勝手だ。だが。
 ………筆下ろしって何してる北川w 商売道具もまともに手入れしてないくせにw
 しかも名雪はいつまで寝てるんだw 戦士のパジャマでも着てるのかw
 突っ込みどころが多くて楽しかったですw
132猫と依頼:03/11/05 23:17 ID:JoBHNLYK
「よう、そこの黒猫」


 路地裏を歩く岩切、あゆ、そして黒猫に対してかけられた声。
 黒猫、柏木楓には聞き覚えがあった。
「あんたに聞きたいことがあるんだ、ちょっと面貸してくれないか」
 じっと声のする暗がりを睨みつける岩切と対照的にびくびくしながら辺りを見渡すあゆ。
 楓は二人に、知り合いです、と告げて先に帰らせると声のほうに向かった
「ちょうどよかった。私もあなたに聞きたいことがあったんです」


 暗がりから出てきたもう一匹の猫、ピロとともに路地裏でも特に目立たない角に入った。ピロは酒場の前で出会った時よりも心なしか真剣な顔をしているようだ。
「じゃあ早速聞かせてもらうぜ」
「待ってください、わたしの質問のほうが先です」

「あんたはいったい何なんだ?」
「あなたはいったい何なんですか?」


 …………
 そして同時に黙ってしまった。
133猫と依頼:03/11/05 23:18 ID:JoBHNLYK
「……一度整理しましょう、私はシェイプシフターです。あなたもそうなんじゃないんですか?」
 そういって変身を解き、人間の姿に戻る楓。
「わぁお!それはちょっとサービス過剰なんじゃないかな」
 ふと自分の姿を見てみると一糸纏わぬ姿で立っていた。顔を真っ赤にし、あわてて猫に戻る。相手が猫だからか、少し油断していたようだ。
「コホン。そ、それであなたはシェイプシフターじゃ……」
「俺は正真正銘、ただのしゃべる変な猫だよ」
 そういうと両者とも肩を落として、猫が肩を落とすというと変に聞こえるが、落胆し溜息をついた。
「邪魔した……帰って寝る。おやすみ。」
「待ってください! 連れの藁の帽子の方は冒険者ですか?」
 そうだ。楓には聞きたいことが残っていた。本業の冒険者探しである。

134猫と依頼:03/11/05 23:19 ID:JoBHNLYK
 楓はピロにマルチ捜索、奪還についてかいつまんで話した
「裏の仕事ではありますが大金を出せます。ぜひ彼女に伝えてはくれませんか」
「へぇ、どう見てもかたぎじゃない女の人とタイヤキでも食い逃げしそうな子供と一緒にいたからもしやと思ったけど裏の仕事をしていたのか。人は見かけによらないね」
 そして少し考えるとそれなら、と続けた
「犬飼俊伐って人間を探してる。それと沢渡真琴だ。知らないか」
「それはなつみさんからの依頼ですか? でしたら返事を頂いた時にでも……」
 楓は情報で取引をしようとした。しかし、
「俺からの依頼だよ」
 ピロを見る。その顔は教えなけりゃなつみには伝えない、と言っているようであった。楓は観念した。
「英二さんなら知っているかもしれませんが……」
「ん、英二って緒方英二か?」
「? 知ってるんですか」
 ピロはへーとかふーんなどと言って勝手に納得した後、じゃ、と挨拶してさっさと闇に消えてしまった。

 楓は己の不調を呪った。


【ピロ 帰って寝る 依頼を受けるかはなつみしだい】
【柏木楓 交渉事 不調】
135名無しさんだよもん:03/11/05 23:44 ID:F1sxbSBO
おお新作ラッシュ。しかしなんでこう極端なのかな(w

大志達の遅れって半日程度で済むんだろうか。
確か例の鼠退治の後、数日かそれ以上皿洗いしていたような。
一日が長いだけに何日後とかは危険だなあ。特に時間的に先行しているグループ。
やっぱり事件が一つ終ったら、そのキャラはあまり動かさない方がよさげ。
塔に行った連中なんて忙しすぎる。

茜の情報収集。名も無い一般人とのやり取りが雰囲気出てて良いねえ。
澪の行方を掴んだものの、伏線から他の二人の様子が気になるところ。
ところで前足って獣かいな(w

あ、変身時には服が脱げ落ちるんだ。
てっきり魔法の有る世界だから、変身物よろしくマジックアイテムで自動装着かと思ってた。
けっこうほいほい変身してるから、ちょっと違和感あるかも。
136名無しさんだよもん:03/11/06 02:15 ID:zApNxqcV
初音は変身しても大丈夫だったな。イビルは素っ裸だったけれど……
137名無しさんだよもん:03/11/06 17:35 ID:nAFBgc2U
わ、本当にラッシュで素敵。職人さん頑張れ!
>猫と依頼
そういえば、喋る猫はもう一匹居たんだよな………。すっかり忘れてた。
頑張れ楓。なんか可愛くて良いぞ。
少しずつキャラ同士の絡みが太くなり始めて、うん、いい感じ。
>>135
読み返してた限り、最初に変身を書いた挽歌さん曰く「ご都合主義でどうぞ」との事だった記憶が。
多分、服は脱げないと思うなぁ………。でないと耕一、『夜陰』で女の子三人の前で、素っ裸で立ち尽くしてるというあまりに悲惨な構図に………w
イビルのは理屈が違う………と思う?

022 たき木を囲んで
 仄かな焚き火の穏やかさ。浩之がらしくていいですね。
 浩之自身はそういえば特に何の目的もなかったんだなぁ………。佐祐理さんの目的も微妙だけど。
 そして何はなくとも、セリオさん萌え。
138火事場泥棒:03/11/07 01:41 ID:mFO3XjNF
「なんですって!」
「お姉さん落ち着いて」
「これが落ち着いてられるもんですか!」


 杜若きよみと名無しの少年の一行はフィルムーンについた後、少年は酒場で情報集め、きよみは先に宿で休むことにした。その後酒場から戻った少年の話しを聞いてきよみが怒りだしたのだ。
 それもそのはず目当ての海賊団は少年の予想どおり確かにフィルムーンに来たが、すでに去った後だったからだ。ほとんどタッチの差で入れ違いになったわけである。

「いったいこの街にいるっていう自警団は何をやっていたのよ!」
「お姉さん落ち着いて」
「これが落ち着いてられるもんですか!」
 きよみは宿の枕をかきむしるようにして喚いている。
 このままだとそのうち暴れだしそうな勢いだったので、とりあえずこれでも噛んで、と少年はいつかのハーブのようなものを差し出した。
 今回は断らずに無理やり少年の手から数枚のハーブを奪い取って口に放り込んでまた恨み言を言いはじめた。
 少年はやれやれ、と肩をすくめるといい知らせもあるんだけど、と酒場で得たもう一つの情報を語った。
139火事場泥棒:03/11/07 01:49 ID:mFO3XjNF
「実は相沢一家の次に現われそうな所とそこまで行くための足を見つけたんだ」
「なんです……!ゴホッゴホッ」
 ハーブを咥えたままで大声を出そうとして咳き込んだきよみに、笑いながら今日何度目かの落ち着いてを言った。
「ポルトアビスって言う帝国の軍港なんだけどね」
「ちょっと待ちなさい、相沢一家は危険なヤマは踏まないんじゃないの? 帝国の軍港なんて……」
 合点のいかないきよみに対し少年はマイペースで続ける。
「ところがもうすぐポルトアビスから船がほとんどいなくなる不思議な現象が起こるんだ」
 なによ、それ、ときよみは不思議な顔をする。
 少年はその様子を見てくすくすと笑い、いつもの調子で言った。
「戦争さ」
 きよみのぎょっとした顔を見てまたくすくすと笑い、まああくまでも僕の推測だけど、と付け足した。
140火事場泥棒:03/11/07 01:51 ID:mFO3XjNF
「戦争っていうほど大きな争いにはならないにしても帝国の方はレフキーの海軍と一戦交える気だろうね。その間に相沢一家が火事場泥棒みたいな感じでポルトアビスを襲うんじゃないかな」
「言ってることはわかるけど……帝国はなんで戦争を仕掛ける必要があるわけ?」
 たしかに大戦時最強の海軍力を誇ったレフキー海軍に意味なく戦いを挑めば、必ず報復にあうことだろう。その危険を冒してでも戦争する必要などあるのか。ひとつ、あった。
「秘宝が眠ると言う伝説の浮島が共和国沖に出現した。帝国は自国領だと主張して先に調査団を送りたがっている」
 秘宝、という名前を出した時一瞬きよみの表情が曇った。そんなもののために、と小さな声でぼそりと言ったが、少年は聞こえないふりをした。
「そういえばそんな情報どこから手に入れてきたの? 帝国海軍の情報まで酒場に転がってるわけじゃないでしょう」
「親切だけどちょっと不幸な帝国の軍人さんが教えてくれたんだよ」
「? なにそれ」
 また不思議そうな顔をするきよみ。そんな風にころころと変わる表情を、少年は相変わらずのくすくす笑いで見つめていた。


【きよみ 少年 フィルムーンに到着、ポルトアビスへ】
【帝国軍人 ポルトアビスまでの足 ともに不明】
141戦争準備(1/6):03/11/07 08:48 ID:FWtGDICP
「困ったな……」
 レフキー海軍士官城島司は道に迷っていた。
 手元には地図、それも詳細に記された手書きの地図がある。
 しかしあまりにも詳細でかえって訳が判らない。
 この地図の制作者を恨みたい気持ちで一杯だった。
「はぁ」
 溜息と共にポケットへ紙切れを捻じ込んだ。
 周囲を見回してみるけれど、目標らしき建物は見当たらない。
 こうなっては仕方ない、人を頼ろう。
 そう決意した司はさっそく近くにいた者へと歩みを寄せた。
 それはポニーテールに髪を結って、羽のような形をした耳をしている。
 腰に刀を佩びていて、じっと景色の向こう、どこか一点を凝視しているように見えた。
 その纏う空気に、話し掛けるのをやや躊躇う。
 しかし他に人がいない。
 意を決し、司は息を吸い込んだ。
「すいません。道をお尋ねしたいのですが――」






 司がレフキーにある海軍軍令部に呼び出されたのは昨日の事だった。
 都市の中央からはやや離れて、港のすぐ傍に建設された煉瓦造りの建造物がそれだ。
 2階建てで、広大な敷地に簡素な佇まいを見せている。
 しばしその景観を眺めた後、司は赤茶色の建物へ足を踏み入れた。
 名前を告げると、すぐに軍令部長室へ案内された。
 司は緊張に心拍数を些か上昇させている。
 無理もない。
142戦争準備(2/6):03/11/07 08:51 ID:FWtGDICP
 司のような若手士官が軍令部長に呼び出される事などは滅多にないのだ。
 それだけに、呼び出された時には重大な任務、或いは人事が待っているのが相場である。
 扉の前で二、三の深呼吸を行った後、司はそれをノックした。
「城島司です。令状により参上しました」
「入れ」
 間髪おかず、室内から返答が寄越される。
 野太く低い声は、記憶の中にある海軍軍令部長オリカカンのそれと一致していた。
 失礼します、と言った時には司の緊張は幾分か解消されている。
 どうにか座ってくれた自分の肝に感謝を。
 扉を開けて、司は入室を果たした。

「帝国と一戦交える事になるかも知れん」
 出し抜けにそう言われて、司は面食らってしまった。
 何か返す言葉を、と慌てながら模索する。
「それは……浮島が引き金ですか」
「そうだ」
 取り敢えず思い浮かんだ言葉を口にした司に対し、オリカカンは表情を変えずに頷いた。
「レフキー沖に突如として現れた謎の島。それは誰の手にも落ちていない空白の場所だ。共和国領でもなければ帝国領でもない。浮島を帝国に奪われてしまえば、首都へ海上封鎖を掛ける事はまったく容易となる。
そうなれば共和国経済は混乱、帝国の本格的侵攻を招く事になってしまう」
「海上ルートを封鎖されただけで、そこまでの混乱が起こるのでしょうか? 我が国は陸上交易も盛んであったと記憶しておりますが」
「陸上交易については否定せん。しかしそれだけで経済は立ち行かん。陸からしか入らない物資があれば、海からしか入らない物資もある。不足物資の価格は高騰、物価は不安定化、その影響は確実に陸上交易にも及ぶ。共和国は、国民が思っているほど強固な国家ではないのだ」
 なるほど、と司は素直に軍令部長の言葉を受け入れた。
 彼は彼ほど経済に通じている訳ではなかったし、また彼ほどの経験を積んではいない。
「国家体制についても同様の事が言えるでしょうか」
 司は半ば問い掛けるような語調で言葉を発した。
 オリカカンは静かに首を縦に振った。
143戦争準備(3/6):03/11/07 08:56 ID:FWtGDICP
「建前は共和制、本音は立憲君主制。そしてその実態は各地に領主という者が存在する半封建制国家。誠に中途半端と言わざるを得ないな。
正直に言うと、わしはこの国家が安定して存続している事に甚だ疑問を抱かずにはいられないのだ」
「それで、領地を国へ差し出したのですか?」 今度ははっきりとした問い掛けだった。
 司の脳裏には、数年前に共和国を驚愕させた事件が蘇っていた。
 とある領主が自らの領地を国へ返す事を発表した事件である。
 その領地はクッチャ・ケッチャと呼ばれていて、時の領主はオリカカンという名だった。
 かつての領主は苦笑しながら口を開く。
「それは表向きの理由だな。本音は財政難だった。とてもではないが我が領で自前の軍備を維持するには生産力の足らない土地だったのだ。
破綻してからでは遅い。全てが崩壊してしまう前に手段を講じただけの事なのだ。責任逃れという名の、手段をな」
 オリカカンの苦笑は僅かに自嘲の色を混ぜ始めていた。
 残念ながら、司には適当な言葉が思い浮かばない。
 口を噤んでただ直立不動を続けている事しか出来なかった。
 小さな沈黙の時間が経過した後、オリカカンは笑みを消して表情を元の無へ戻した。
「さて、話が逸れたな。問題は浮島の確保だ。当然、帝国はそれを狙って来る。政治的にも、軍事的にも。前者については、既に浮島を帝国領だと言う主張が高らかに叫ばれている。
後者については――これは確定情報ではないのだが――帝国海軍が動き始めているという情報もあるのだ」
「さすが帝国軍。動きが速いですね」
「まったくだな。その点については敬意を払わねばなるまい。しかし我々としては敬意を払ってばかりもいられないというのが現状だ。こちらも早急に戦争態勢を作り上げて、必要とあらば迎撃せねばならん。
いろいろと噂が流れているようだが、秘宝を抜きにしても絶対に渡す訳には行かんのだ」
「しかし、噂によれば1000年に1度出現する島と聞いています。そのうちに沈んでしまうであろう場所に、そこまでの努力を費やす必要はあるのですか? 仮に帝国軍との抗争に勝利して浮島を確保したとしても、
その島がなくなってしまえばその労力も同時に沈んでしまうようなものと思いますが」
「その言葉はもっともだな。まったく悪夢と言っていい」
144戦争準備(4/6):03/11/07 08:58 ID:FWtGDICP
 乱暴な溜息と共に、オリカカンが言葉を吐き出した。
 目を閉ざして静かに首を横に振る。
 それから再び瞼を持ち上げると、
「しかし1000年に1度出現するものであるとしても、それが今回同じ現象が発生するとは限らん。帝国にあの島をくれてやったと仮定しよう。
浮島が沈んでしまえば、我々としては万々歳だ。だがそれが沈まなかったとしたらどうする。先に言った通り、共和国は滅亡への秒読みを開始するのだ。
努力が水泡に帰す悪夢と亡国への誘い、どちらがより最悪に近い事態かは言うまでもないな」
 返す言葉がなかった。
 言葉の代わりに、司は黙って頭を下げる。
 それ以外に軍令部長へ対する意思表示の手段を思いつかなかったのだ。
 軍人は常に最悪の事態を想定して行動せよ――まさにその通りだった。
「そこで、だ。貴官には陸戦隊へ飛んでもらう」
「……陸戦隊、ですか」
 まったく予想しなかった言葉に、司はただ鸚鵡返しに言葉を繰り返した。
 先の話からすると、てっきり艦隊勤務かと思ったのだが。
 拍子抜けしたような司の様子に、オリカカンが僅かに口元を歪めた。
 この軍令部長が普通の笑顔というものを持ち合わせていた事について、司は驚きを禁じえない。
「十中八九、浮島沖での海戦が発生する。帝国もそれが本命と思わせたいのだろう。それについてはこちらも同様だ」
「思わせたい、と言いますと。真の本命は他に?」
「ああ。それが陸戦隊だ。もっとも帝国が我らと同様の呼称を用いているかどうかは知らんがな。とにかく、浮島への揚陸作戦が焦点だ。
帝国が先に上陸して、奴らの国旗を掲げられては拙い。浮島を取られたと知れば、我が軍の士気はがたがたになる。逆に帝国軍の士気は上がる」
 たしかに、と司は頷いた。
 この件に関して言えば、戦争の重心は浮島だ。
 これを奪取した側が勝利を手にすると言っても過言ではない。
 オリカカンは続ける。
「戦闘において重要なのは精神力だ。もちろん精神力で勝てるとは思っておらんさ。ただ、精神力は戦力を覆しうる要因となる。
帝国の海軍力がどこまで成長しているかは実際に戦ってみない事には判らん。士気如何で我らが敗北を喫する程度の戦力を整えて来ている可能性は、否定できん」
145戦争準備(5/6):03/11/07 08:59 ID:FWtGDICP
「逆に、我が軍が浮島に国旗を掲げたならば。その逆の事が起こり、帝国軍は戦略目標を喪失して撤退せざるを得ない。
それを徹底的に追撃して撃滅せしめれば、我が国の海上覇権はより一層確実なものとなる。そんなところですか」
「ほう。なかなか判ってきたではないか」
「恐縮です」
 会釈程度に頭を下げた。

 城島司は陸戦隊司令副官という役職を辞令された。
 辞令と共に他に紙面を差し出された。
 陸戦隊司令本部への地図らしい。
 軍令部長曰く「わしの手書きだ」というらしい。
 それらを受け取りながら、司の頭にふと疑問が生じていた。
 胸ポケットにそれを仕舞い込むと、司はその思いを口にする。
「特務部隊の方はどうなっているのでしょうか。そちらの方が適任という気がしないではないのですが」
「知らん」
 実にあっさりとした回答だった。
 しばし、硬直してしまう。
 その様子を悟ってか、オリカカンは嘆息混じりに司へ告げる。
「任務の特殊性と機密性あっての特務部隊だ。この職にあっても、そうそう知り得る情報ではない。そもそもあの部隊は女王陛下の駒に過ぎん。海軍の作戦行動に協力体制を築けるとは限らんのだ」
「し、しかし。女王陛下が秘宝を求めるのならば、彼らは浮島へ渡らねばなりません。何らかの形で連絡を付けなくては、こちらの作戦行動に支障をきたす恐れがあります」
「ふむ。それはもっともだ」
 軍令部長は眼球運動を行って、視線を横へずらした。
 ごく短い時間を思考に費やすと、再び司へ視線を向ける。
「うむ。特務部隊とは連絡を取ってくれ。協力とは行かずとも協調くらいはあり得る。ただし表立ってやる事は不可能だ。特務部隊の機密性が損なわれる。陸戦隊の方で巧くやって欲しい。あくまで、内密にな」
「了解しました」
 それで会見は終了だった。
 翌日、陸戦隊司令副官は任地へ赴く事になる。






「――道をお尋ねしたいのですが、よろしいでしょうか?」
 司が声を掛けると、その人物が司を振り向いた。
 長い髪の毛がふわりと宙に舞って、その影から顔が覗く。
 その時司がおや、と意外に思ったのは、それが妙齢の女性だったからである。
「はい、構いませんが」
 はっと、我に返る。
 何故、はっとしたのだろうか、と内心首を傾げたくなる。
 その疑問には回答が出てこなくて、ひとまずそれは忘れる事にした。
「有り難うございます。陸戦隊司令本部へはどう行けばよいのでしょうか」
「……そちらへ、何のご用で?」
 女性の目つきが怪訝の色を宿す。
 明らかに軽快されている。
 関係者だろうか。
 それならば、自分の身分を明かす事が疑惑の解消に直結するだろう。
 別に機密を要する職務ではないだろう、と司は自らの職を告げる。
「私はレフキー海軍陸戦隊司令副官に任ぜられた者です」
 あ、と女性は小さく声を上げた。
 それからやや恥ずかしげに、
「それは申し訳ない事を。あらぬ疑いを掛けてしまった」
「いえ、構いません。まあ、疑って当然でしょう。関係者の方ですよね?」
「いかにも某は陸戦隊に連なる者、と申すよりは……」
147戦争準備(7/7):03/11/07 09:01 ID:FWtGDICP
 そこで一度言葉を区切る。
 一瞬目を閉ざして、すぐにまた瞳を司へ向けて来た。
 その双眸からは生き生きとしていて、どこか楽しげなものを感じさせた。
 居住まいを正して、彼女は口を開いた。
「某はレフキー海軍陸戦隊司令、トウカと申しまする。副官殿、以後よしなに」
「……」
 昨日軍令部長と会った時とはまた違った意味で、言葉が出なかった。
 目眩がして、思わず額に手を当てる。
 胸中はオリカカンへの苦情で一杯だった。

 副官に異性を当てるなってーの。
 ホントに何考えてんだか。
 まあ僕が間違いを起こさなきゃいいだけの話だけど。
 ああもう、この件については正当性を以って恨ませてもらおう。
 それと、地図の件も含めて。
 ……なんか、前途多難な気がしてきた。

 司の予感は当たるのか外れるのか。
 彼の仕事はまだ始まったばかり。



【城島司 レフキー海軍陸戦隊司令副官。任地到着】
【トウカ レフキー海軍陸戦隊司令。任地にて新任副官を伏撃】
【オリカカン レフキー海軍軍令部長。元領主】
148名無しさんだよもん:03/11/07 09:02 ID:FWtGDICP
無責任って言わないで、新キャラ投入しますた。
トウカの役所を南条センセにする予定ですたが、
司以上にオリキャラ色濃くなりそうで没にしますた。
何でトウカかってーと 萌 え キャラだからだっていう単純な理由だったり。

てーか司ってアリだったのかなあとか思ったり。
小説版ONEの茜編(何巻だったっけ?)読んでない人、ごめんなさい。
NGっぽかったら消しておくれ……。
ひとまず、腹は切っておく。

         .´   `v^)     __________
        〈(ハ从ノlハミi((.   /
         l人´д`l从 )) < 何故某が……?
      ザクッ/ y┃  ヽ(   \
       Σ(m)二:;⊂[_ノ      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         (ノノノ |ヽ゚・.゚・*: .。.:,...
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
149名無しさんだよもん:03/11/07 19:04 ID:mFjqFceR
ああ、思い出した。
CVが国崎と同じ人ね。
150名無しさんだよもん:03/11/07 20:42 ID:EDuvb0BQ
凄いスピードで新作が増えるのは嬉しいんですが、いったい何が起きているのやら………?
>火事場泥棒
懐かしい人達ですね………。
国同士の情勢がどんどん出揃ってきてどうなることやら。おもむろにファンタ大戦記が始まらなければ良いけどw
きよみ(黒)の雰囲気が出てたんじゃないかなー、と。これからも頑張って下さい。
>戦争準備
自分は書き手じゃないんで、城島司投入自体にはノーコメントで。
それはともかく。着々と軍略が進んできて、全く上に書いたとおりです。まさか無いとは思いますけどねw
ところで、妙に知られてるくせに機密性がどうとか言ってるんですか、特務部隊w
これからも頑張って下さいね。新キャラまで出したんだから暫くは面倒見てやって下さいねw

023 傭兵と荷物
 書いた本人も言ってますが、随分と戦力過多ですね………。まともな月島兄を見るのは久々な気分。
 お荷物マルチ、文字通りなのが愉快ですねw 可愛いからいいけどw
 そういえば、柳川も居たんだっけ。何に変身することやら。耕一が熊だから、虎とか?
151幻日/現実:03/11/08 07:48 ID:qUmNizDu

 起きると夜明けだった。お腹が空いた――まずそう思った。
 見回すとピロの姿が視界に入る。テーブルの上で何故か、仰向けで手足をご開帳、という有り様で眠っていた。
 その姿を目撃して、この家には危険はないようだ、と私は判断した。夜出掛けて行っても私が起きる頃には既に、こうして近くで眠っているのが常だった。
 軽い運動後、銃を分解して掃除、組み立て終わる頃には、外にもだいぶ人々の生活の気配が溢れてきていた。
 ベッドを整えてから、寝袋等の不必要な旅道具を纏め、軽装備の支度を準備する。厚いマントを羽織り、麦藁帽子を取ろうとすると、そこに白い羽が落ちているのを見つけた。……綺麗なのでもらっておくことにしよう。
 それからピロに話しかける。
「ピロ! そろそろ起きなきゃ。出掛けるよ?」
「……はにゃ?
「ピロ? ピロピロ?」
「ああ。隠密行動で動きながら行くんですね。了解」
「……何寝ぼけてるんだい。しかも明らかに重複表現だし」
「あ? う…………なんだ、よ。なつみか」
 ピロが欠伸しながら体を伸ばす。嘘みたいに伸びた。
「行くよ、ピロ。私はもう、耐えられそうにない」
 やれやれ……さいこーに料理の味を調えてくれそうだねー、そんな皮肉を言ってピロは私に乗ってきた。

 それからまず昨日目に入っていた料亭で朝食を取る。ピロは眠っていた。
 お腹に限界まで詰め込んでから、料亭を出た。タイヤキは夜でもいいだろう……
 とりあえず大通りに沿って歩いていくと大きい広場に出た。そこを適当に進むと立派な噴水があった。この都市の憩いの場のようだ。
 食後の休憩にと噴水の縁に腰掛ける。住人は流石首都という事か、活気に満ちており喧騒も絶えることがないように思えた。
 空を仰げば、色濃い蒼の中に鮮やかな白色が浮き、眩しき真円光輝たる――
152幻日/現実:03/11/08 07:50 ID:qUmNizDu

「ぼけーっとしてるところ申し訳無いんですがね――」
 と、ピロが尻尾で私の右肩をバシバシ叩きながら。
「――そろそろ昨夜の内に判った事を話しておきたいんですけど」
 ああ、ごめん。悪かったね、ちょっと今日は変な夢をみたんだ実は、と私は話した。
 するとピロが例の? と言ってきたので、いや違うよ、と私が否定すると、じゃ、どんなのさとピロが追及してきた。
「顔は見えないんだけれど、何人かの人達が何気ない日常、それを送っていた――それがとても」
「とても?」
「哀しく――いや、楽しそうにみえた」
 なんだいそりゃ、とピロが呆れたので、ただ私が――人が夢をみただけさ、と言うとピロは人は夢をみるものだよ、と返した。
「……どうでもいい話だったね、ピロ。それで昨夜の成果はどうだったの? 地理関係の把握が主だったんだろうけど……」
「成果ね。まずはだな、沖の方に昼頃、伝説の浮島が出たんだって。千年に一度現出する、曰く付きの浮島だってさ。結構有名だね。秘宝が眠っているという噂もあった」
 秘宝に良い印象は無い。争いの種だから。しかし、帝国もこの国も調査団を送るだろうから、冒険者は規制されてしまうのだろうか。
 なにせ相手は前人未到の地。危険過ぎる上に、国家レベルの話だろう。だからといって納得する冒険者もいないだろうから、国が正式に冒険者を募集するのかも知れない。こういうのは軍人よりも冒険者の方が適しているのは間違いないだろうし。推測だけれど。
「千年島、か。気になるのは帝国とこの国の動きだね。お互いの調査団には不介入か、共同探索でも持ちかけるか。それとも――」
「まぁ、今後の展開に乞う御期待! ってコトだな、なつみ」
「……その他に何か判った?」
「アトは、近い内に戦争になりそうだよ共和国と帝国は
「はい?」

 ピロが言うには――昨夜、二十人以上の見るからに帝国兵といった風貌の連中の襲撃があったらしい。スラムで。
 そして、女の子が一人拉致され、撃退したのが謎の女性三人と一人の男――シェイプシフター。
 その後女性二人と男女の二組に別れていったので、ピロは最後に残った男女の方を追って行った……らしい。
153幻日/現実:03/11/08 07:54 ID:qUmNizDu

「微弱な魔力の流れを辿ってみれば、御丁寧に街の一角全体が眠らされていた。しかも睡眠深度は昏睡域。殺されったって目覚めない。これ程の大魔法を使えるなんて、術者は本物の化け物だぜ」
 ピロの魔力感知能力は優秀だ。魔術による魔力の余波を人間とは違う感覚で感知している――らしい、本人曰く。
「それから二人の女は、変な能力を使ってた。アレは、超能力と呼ぶべきかな。白魔道師っぽい方はなんか魔力で自由にモノを動かせるらしい。キツ目の方はなんかモノを吹っ飛ばしてた」
 見たまんまの解説だった。
「見えない力……みたいな感じだったの?」
「見えない力、か。ひょっとしたらアレが不可視の力だったのかも知れない。聞いた限りでは教団――ああ、それで。まぁその宗主にしか使えないって話だったけど」
「けど?」
「宗主がこんなところで戦ってるハズがないから、違うかな」
 そう言って一人で納得している。そもそも私には教団の事すら判らなかったからコメントのしようがない。
「残りの女の子は判断できなかった。拉致された女の子の知り合いみたいだね。男の方はこの街の市民らしい。熊に変身できる」
「ふうん。それじゃ、帝国兵の目的は、その拉致された娘、一人だったの?」
「そうかも。なにせその娘はあの倉田議員の一人娘のようだったし」
「倉田? ……ああ、帝国に居たころにも耳に入ってきた戦争反対派の有力議員、だったね確か。そうか、それで戦争、か」
 それにしても、娘一人誘拐するのに街区全体を眠らすのは非効率に過ぎる。
 大体首都に奇襲している時点で宣戦布告と同義だろう。ピロの言う通りの広範囲魔法だとしたら街一角の住人を皆殺しにするのに小一時間と掛かるまい。そのまま攻め込まれて、放火されていたら手もつけられない。相当の打撃だ。
 それをしなかったと云うコトは、もしかして――今回の事件は帝国の総意ではなく、一部の過激派による独断?
 だとすれば目的は一体何なのだろう。倉田議員に圧力を掛けても、真っ向からの戦争が起きるだけだ。何にせよ、話に出てきた帝国兵のリーダーの女性とは個人的に話し合いをしてみたかった。残念だ。
154幻日/現実:03/11/08 07:57 ID:qUmNizDu

「――あれ? そういえば、ピロの話では衛兵は出てこなかったけれど、この街の守護兵は何をしていたの?」
「さあ? 少なくとも俺が離れるまでは来なかったよ。そのアトに現場に行っても真相は解らないだろうね」
「……だけど目撃者は? 確か帝国兵は消したがっていたみたいだけれど、結局四名残っていたね」
「『二十名以上の帝国兵が侵入してきて誘拐していきました』とでも言うってのか? 誰が認めるものか。民衆に知れてみろよ。この国は大パニックだ」
 この国の上層部に知り合いでもいれば話も違ってくるのだるうけど、そんな偶然は無いだろう。そういえば、最初から目撃者を消すつもりだったみたいだから、後日改めて倉田氏に使者でも送るつもりだったのだろうか。そうでなければ行方不明扱いになってしまう。
 それにしても、大集団にこう易々と領地に侵入されるだんてちょっと信じられない。千年島どころの話じゃないような気がする。

「……私が聞いた話では、レフキーには希代の女王がいるという事だったけれど……」
「私見を言わせてもらえば、場所が悪過ぎたってのもある。そもそもあの場所は多分管轄が違う――きっと闇の領域だったのさ」
 ところでだななつみ、そう言いながらピロが柔らかい肉球を私の左頬に押し付けてる。
「昨日会った、うぐぅ少女の事憶えてる?」
 鼠大量死の? と私が言うと、ピロはそっちじゃなくて元祖うぐぅの方だと尻尾を振り回してくる。
「? 憶えてるけど、ちょっとコワそうお姉さんに連れて行かれてた子、それが?」
「裏の――かなりヤバそうなギルドの組合員のようだぜ。単独で動いてる風じゃなかったらな。昼間なんて市街の雰囲気に完璧に溶け込んでた。相当の熟練者だ」
 裏の世界の人間にとって日常に溶け込み違和感を与えないというのは、思いの外難しいものだ。
 だとすると引き摺りながら歩いていたのも演技だったという事か。深い。
155幻日/現実:03/11/08 07:59 ID:qUmNizDu

「そういやなつみの調子はどうよ?」
「良い方……かな。他人にあの話をしても制御できたし」
 するとピロが動きを止めて、憶えていない、か。まぁいつものコトか、と呟く。私は質問の意図が解らないと応えた。
「気にするな。んじゃ、そろそろ行こうかなつみ」
 それ、私の台詞――と思うと同時に首に巻きついていたピロは転落するように地面に降りた。そして言った。
「緒方英二のところへ」
「……場所は?」
 ギルドに所属しているらしいという事は知っているけれど、その拠点が何処かはまだ判らないハズだ。
「“テンプル”だよ、なつみ。まずスラム地域に行く。それっぽい奴に御馳走を喰らわせて吐かせる。それを繰り返すと辿り着く、もしくはお迎えが丁重にもてなす為にやってくるから、こちらも歓迎してあげて、吐かせる。無礼は妹の知り合いというコトで兄に赦してもらう予定」
「……それはWシンプル”だね」
 そう言うとピロは黙った。
 ど忘れしていたけれどピロは裏のギルドの人達を毛嫌いしている。理由はよく解らない。
 もしかしたら、私と帝国領のギルド連中との揉め事の結末が原因かも知れない。
 『ギルドの長が緒方理奈大ファンだなんてオチがあるかyo!』と随分憤慨していたのだ。
「……暫くはゆっくり観光しながら情報収集しようと思ってたけれど、予定を早めるのもいいかもね……やけに積極的なのが、かなりアヤシイ……っていうか罠っぽいような気がする」
 だからヤバくなったら逃げるからね、そう言って立ち上がり、銃とナイフの感触を確かめた。
 ピロが跳び乗ってきて、こう言った。
「へたれー」

 そしてスラムの方へ歩きだす。公園に居た人には、猫と戯れる暇そうな少女――としか映らなかったに違いない。
156名無しさんだよもん:03/11/08 08:05 ID:qUmNizDu
【牧部なつみ・ピロ/スラムへ暴れに】


リレーとしては「レフキーの夜」、「猫と依頼」(>>132-134)の続きです。
突っ込みあれば遠慮なくどぞ。
157名無しさんだよもん:03/11/08 15:00 ID:+NDVaHTo
まだまだ続きます。もう八つも上がってるんですね………。
>幻日/現実
中々物騒な話してますね。最近の話の方向性がが纏まってきた感じ。
話の隙間を縫ってきた感じで、色々と情報通ですよ、ぴろ。真琴とは関係あるのだろうか。
この後はどう話が転ぶのか楽しみです。これからも頑張って下さい。

024 Blood Rabbit
 設定付け足しというか補強というか。
 舞の感情と、そして秘法塔の暗い(?)雰囲気が伝わってきて面白いと思いますね。
 なんか、寒々しい感じが。
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159名無しさんだよもん:03/11/09 10:56 ID:BcdTe0i9
新作が上がり続けるようになってもやっぱり感想はあんまり付かないんですね………。

025 優秀な特務部隊
 駄目な面子ですよ………w
 女王陛下の厳しい判断で選ばれた、って偏見と独断がすぎるような………w
 本人曰く細かい伏線を張りまくった形になったと言ってるけど、まだ全然進んでないしなぁ。
 行方不明の魔術部隊の隊長なんて、誰かやってたっけ? もしかして、スルー?w
160名無しさんだよもん:03/11/09 11:17 ID:3hkZXdZJ
祐一、夢と現実の間で迷子。
脱出には佐祐理の力が必要。が、佐祐理は拒否する。
祐一、美幼女真琴と遭遇。(彼女はキツネの愛で生まれた最初の存在)。
真琴は無事脱出。
あゆ・名雪・秋子は祐一を救出するため、舞と佐祐理の館に突入。
乱闘の末、佐祐理と舞を説得し、祐一救出。
祐一、変わり果てた、しかし面影の残る美汐と話す。
争いを終わらせるために美坂家へあゆと二人向かう。
魔物化した舞が襲う。撃退したものの、祐一失明。

一方市内は魔物達に攻め込まれ必死の応戦、攻防。
学校内では佐祐理が学生を乗っ取る。
美汐ら強力なキャラクターも乗っ取る。みんな乗っ取る。

祐一あゆ、美坂家へ到着するもあゆ死亡(泣)
香里と取引、佐祐理を倒せば市内は救われる。

祐一・佐祐理対決。佐祐理優勢。祐一、佐祐理に体をのっとられる。
しかし祐一を取り込んだことにより、
美汐が乗っ取られたと同時に埋め込んだアポトーシスが作動。
佐祐理爆発。佐祐理全滅。 市内では魔物が引き上げる。 祐一死亡。

夢の中では美汐と久弥が夜明けの公園で会話。
人類は解放された。
真琴が祐一のために美しい朝日をつくる。
真琴「また祐一に会える?」美汐「ええ、きっと」
朝日が世界を照らす。完。
161名無しさんだよもん:03/11/09 23:53 ID:66MEA6F5
ファンタジーを久しぶりに読んだが、楓が浩平になついてると駄目なのか?

最近、ハカロワの彰と初音も嫌だって人もいたが、そんなだから今のリレー
小説スレはどこも梗塞気味なんだよ。
しまいには、いまさら梓の肩書きを気にし始めたりな。

もっと肩の力を抜いて楽しめよ。
162名無しさんだよもん:03/11/09 23:54 ID:66MEA6F5
>>160のコピペは抜き過ぎだがな。
163名無しさんだよもん:03/11/10 01:08 ID:g0+jHds3
>>161
彰×初音はちゃんと過程があるからまだいい。
それでも悪感情がある程度出るのは仕方ないと思うけど。
このスレの浩平は初期設定から耕一以上に楓になつかれている上、さらに瑞佳キープ。
これで悪感情が出ない楓ファンは少ないだろう。

ちなみにリレーの梗塞はそれとは全然関係ない。
ただの板自体の過疎化。

自分の好きなキャラが納得いかない扱いを受けてさえいなければ肩の力抜いて楽しめるがな。
164名無しさんだよもん:03/11/10 01:48 ID:zbzT7hrz
俺が読んでた頃は、耕一以上に懐いてる感触はなかったが、最近は違うのか?
英二が同等評価をしていた気がする。

スレ住人の過疎が進むのは、マイナス意見だけ吐く奴が増えたからだろ。
あんな文句言う暇があったら希望通り楓を耕一側に向けるSSを書けばいい。

書けないなら、鯖スレに来た耕一復活希望の人と変わらんよ。
楓も情けないファンを持ったものだな。
165名無しさんだよもん:03/11/10 02:31 ID:4Gtz547K
>>164
このスレのそこらへんの流れ読んだのか?
166163:03/11/10 02:53 ID:g0+jHds3
>>164
俺はスレが過疎といったわけではなく板全体が過疎って言ったつもりだったんだが……
マイナス意見ばかり出てても進んでる時はあった。
ただ、>>161の言い方だとどんな設定も許容しろって言ってるように見えたからな。

あと書けない奴は文句言うなってのは違うと思う。
167163:03/11/10 03:02 ID:g0+jHds3
ああ、もう一つ。
> 楓も情けないファンを持ったものだな。
こういう言い方は荒れるからやめとけ。
瑞佳とかあかりが同じように変更されたらどっかで同じように文句が出たはずだ。
168名無しさんだよもん:03/11/10 03:23 ID:e7U9YW7y
読んだと思う>>165
英二の後見で浩平の首領格は納得したが、楓が懐くのは許さないと言う結果。
理由は「楓は血族以外はアウトオブ眼中っぽいところがあるんです>>78
「心を許してるのがむかつく>>76」と瑞佳がどうとか。むかつくは論外。
瑞佳を持ち出したら原作重視ではなく信者重視。

痕は血族以外まともに出てこないゲームなんだから血族重視は当然。
耕一は前世の記憶から別格だが、耕一の親父は似てても別物ながら懐いていた。
俺は楓を、相手の人格を見る目もない純血主義の馬鹿とは思わない。
耕一が駄目だった場合、そのまま片思いで一生終わらせるしか許さないのか?

ファンタジーでは千鶴か初音を選んだと考えるのが妥当だ。
梓も家を出ているようだし、楓も同じく家を留守にしがちとかな。
その可能性を考える場合、受入先は非人間を受け入れてくれる集団でなければ
ならないので盗賊ギルドに入った。
魔法に興味があるから魔法が習える所に入ったが魔術師学院の現体制は嫌い。
盗賊ギルド首領の側近になるまでの期間を過ごして馴染んでるから、恐らく盗賊
ギルドは相当気に入ってると思われる。
王国と盗賊ギルドの関係を見る限り、盗賊ギルドが柏木一族を斡旋し非人間の
レッテルを払拭した可能性もある。
その首領格の人間を気に入ってもおかしくない。
169名無しさんだよもん:03/11/10 03:38 ID:e7U9YW7y
こう考えた方が前向きだろ?
なんて言っても楓×耕一原理主義者には通じないか?

荒らしだと思ったらすまなかったな>>167
もう来ないから許せ。
170名無しさんだよもん:03/11/10 03:51 ID:Mi89fQaM
>>164
>耕一復活希望の人と変わらんよ

楓はどーでもいいが、これワロタw
171名無しさんだよもん:03/11/10 03:56 ID:8EK6UEeb
楓の感情は恋愛云々ではなく、憧れ・尊敬に近いもんだと思うんだが……
172名無しさんだよもん:03/11/10 04:01 ID:Mi89fQaM
>>171
それならみんな納得じゃんね。

 - 終 了 -
173名無しさんだよもん:03/11/10 06:11 ID:UIzJ414o
まーそーいう部分を設定からいじったら嫌悪感が出るのは解る。
大半の人はただこのスレを見なくなるくらいで済ますだろうけどな。
嫌SSスレもできた事だしそっちで告白すれば多少気分も楽になるんじゃね?
174名無しさんだよもん:03/11/10 08:01 ID:7w2B7sRC
改善できない愚痴は嫌SSスレに、
改善できるアドバイスはここで。

不満があったら、自分の不満がどっちなのか判断してから、
落とす場所を決めましょう。
175名無しさんだよもん:03/11/10 08:20 ID:DCe4ugAz
楓への思い入れが普通な漏れは、素で面白いと思ってたんだけど。

変?
176名無しさんだよもん:03/11/10 10:49 ID:u/O+UrwY
ハゲタカやハイエナになる前に、新作に感想なりアドバイスなりした方が良いと思うぞ。
177名無しさんだよもん:03/11/10 14:21 ID:IaBMdZDg
ま、今更そこに不満言われても非生産的な愚痴以上にはなり得ないからなぁ
作品が出た当初ならともかくすでにその設定を下地にして進んでる限りは
178名無しさんだよもん:03/11/10 19:29 ID:j3kR8SEq
他ゲーム間カップリング、特に攻略可能キャラのは個人の思い入れで、良し悪しの意見が分かれるし、一応叩く正当な理由もあるわけだからあんま好きじゃないが、楓程度でここまで言い争うこたあ無いと思うんだが・・・

しかもこれはロワとか鯖みたいに、ゲームの持ち越し設定じゃなくて、人間関係もある程度オリジナルのファンタジーだろ?
179名無しさんだよもん:03/11/10 19:49 ID:2ZwbAECs
なんか一騒ぎあったみたいですね………。
前の騒ぎは自分が古い話を掘り返した所為で起ったような物なので、一応決着がついたようで一安心です。
鎮静化を図ってくれた皆様に、深くお礼申し上げます。どうもありがとう。
ちなみに>>161様。梓の肩書きは少し不思議に思ったもので、ふと疑問を漏らしてしまいました。申し訳ありません。

026 彼女の憂鬱
 なんかルミラ、格好いいねぇ。原作の方は知らないんだが、こんないい奴なのか。
 七瀬と志保の組み合わせは結構似合ってて面白いかも。健太郎もいい具合に馴染んでるし。
 それにしても、志保は17にしてどれだけの職を転々としてきたんだかw 意外と少ないのかもしれんが。
 ………誰か絵板で猫耳志保、描いてくれてないだろうか(馬鹿)
180名無しさんだよもん:03/11/10 20:24 ID:kBdEV6cO
そのキャラに思い入れがあるからこそ、マイナス方面への改変は気になる、ってのはわかる気がするな。
自分の萌えキャラ以外のキャラを書く時は、いつも気を付けてるが、これがなかなか難しい。
葉鍵板は、ある意味全てのキャストに信者がいる、という物凄い特殊な環境だから。

納得いく説明(楓が浩平に拾われたとか、命の恩人である、とか)の下地があれば、ファンも気にならなかったと思うな。


こういう話は、よく非生産的な愚痴だ、と言う人も多いが、個人的書き手としては、実はそうでもないよ。
例えば今の楓の話なら、裏返せば『読み手が納得いく設定を演出できれば、作品間のカップルも受け入れられる』というわけだからね。

ここが嫌だ、と愚痴って、○○だからダメ、と理由まで言ってくれれば、次書く時は頭の中で注意点として入れられる。
一書き手としては、こういう議論も案外ありがたいもんだよ。
理由抜きで嫌いだ、嫌いだ、と言われると、ちょっと困るけど。
181名無しさんだよもん:03/11/10 21:43 ID:xtHanvKD
実際、楓にとってマイナスなのかなあ。そうでもなくない?
信者が浩平に嫉妬しているだけだったりして。

>>180
何書いた人なの?
182名無しさんだよもん:03/11/11 01:29 ID:c2rUrFsA
>>181
このスレでは茜&ルミラ&明義ルートっす。

楓にとってマイナスというより、楓ファンにとってマイナス、ってのが大きいですね。
読み手の言いなりになる、というよりは、そのキャラのファンはそういう考え方もあるのか、という発見みたいな。
嫉妬してるだけなら、それでもいいんですよ。
なんというか、書く時の思考の幅が広がるというか、自分の料理に一味加える工夫ができるみたいな。

ピーマン嫌いな子供の為に、臭みを無くす、肉に混ぜる、と色々なやり方を考えたら、料理のバリエーションも増えた、ってのが理想なんですが。
183名無しさんだよもん:03/11/11 02:25 ID:7sMZHN+E
七瀬のクッキー食べた広瀬のような意図の元の反応だから無理っぽそう。
初めっから気に入らないんだろうから。
184名無しさんだよもん:03/11/11 02:28 ID:dznXRiUB
>楓程度でここまで言い争うこたあ無いと思うんだが・・・
誰ならここまで言いあってもいいんだ? つーか「程度」って、煽りか?

>納得いく説明(楓が浩平に拾われたとか、命の恩人である、とか)の下地があれば、ファンも気にならなかったと思うな。
これはあるね。学園スレでも問題になったけど、
理屈なしでいきなりカップル(ハーレム)を作るって言うのは荒れを呼びやすいんだよな。
逆にその関係を最初から構築していくと、流れができて、ある程度市民権が得られる。
それでも嫌う奴はいる。まぁデリケートな問題だってこった。

今回のケースだと、容易には人に心を許さないキャラである楓が、
何の説明もなしに、浩平に心を許しているというのが、問題点だったと思われ。
もっと気さくなキャラとかなら、そんなに問題にならなかっただろうよ。
185名無しさんだよもん:03/11/11 07:06 ID:VtCFpHOn
>182
急に丁寧語になるなよ。うさんくせぇ。
186名無しさんだよもん:03/11/11 15:53 ID:D9QGVASw
意味不明な絡み方だなw

ま、楓のことはこれからリレーによってフォローしていこうぜ。
187名無しさんだよもん:03/11/11 17:58 ID:iLXdXH3+
信者で勝手にやってくれ。
188名無しさんだよもん:03/11/11 19:29 ID:rTwhFy+O
ここは本当に梗塞したスレだな。
糞詰まりだ。
>>183が真理とは言わないがこれだけ信者の強く出る楓は使いにくい
キャラになってしまった。
楓に愛着のない奴は五月蝿い信者のいる楓を使う気はしないだろう。

楓の活躍を期待する意味では最悪だよ。
黒猫ファンにはいい迷惑だ。
189名無しさんだよもん:03/11/11 19:45 ID:g/T64S5l
>184
あ〜やっぱそこかみつかれたか。
やっぱ訂正しとけばよかったかね。
浩平と恋愛してるわけでもない慕ってる程度fでそこまで問題視する必要ないだろって書いたつもりだったの。
190名無しさんだよもん:03/11/11 19:50 ID:Q6RkAm/w
そこが煽りでなかったにしても、
>>184の下三行の受け止め方とあんたのその考え方は相容れないだろうな。
それこそ「程度」の問題って奴だ。
191名無しさんだよもん:03/11/11 20:07 ID:ebUm6b5x
>190
いや、別に相容れなくても全然構わんし。
俺は単に一つの意見を書いただけで、それが煽りと勘違いされるのが嫌だっただけなんで。
192名無しさんだよもん:03/11/11 20:17 ID:Q6RkAm/w
勘違いされたくないなら、かみつかれた。なんて表現も使わない方がいいと思われる。
193名無しさんだよもん:03/11/11 20:30 ID:UBEgzVM8
どうも議論が落ち着かないなぁ………。
個人的な意見を言えば、結局どうしても許せない人と流せる人に分かれざるを得ないんだから、気に入らないのなら諦めるか自分で努力するかしかないのでは。
クロスオーバーである以上色んな関わりがあって。リレーだからクオリティは一定ではないし、方向性すら一致してないんだから、当然気に入る展開ばかりが出るわけでもない。
折角の作品ラッシュも途切れちゃったし、一度落ち着かない? ケリ、『一応は』ついてると思うのだけれど。
まだ決着がついてないというなら総合ででもちゃんと提議して、さ。
書き手さんが意見を必要としてるという話もあるわけだし、言いたい事があるのならちゃんと纏めて感想として提出してみればいいのに。否定でも肯定でも。

027 盗賊の王国
 結局みさきと浩平はどんな関係だったんだっけなぁ………?
 それは置いておくとして。この場合、いいんちょは貧乏籤でも引いたというべきなんだろうかw
 あゆがよくもまあ王宮までの道のりを知ってたもんだね。意外とただの下っ端じゃなかったのか。
 実は少し、戦闘シーンでも見れるだろうかと期待しましたw
194名無しさんだよもん:03/11/12 03:28 ID:C4xaUG0k
まあ、誰かが回想として過去話を書けば収まるわけで。
195名無しさんだよもん:03/11/12 08:30 ID:esoZbdX6
その余地があるのに文句だけ言ってるのが寒いよな。
痛い信者の典型だ。
196名無しさんだよもん:03/11/12 19:21 ID:n/6KTu31
過去話が出来たら笑顔で「信者乙!」と言ってやろう。
197名無しさんだよもん:03/11/12 22:10 ID:9OxMN+an
まあ、書けない(と言っている)人間は諦めるしかないのがリレーだからなぁ。
無理だと思っても文句があるなら書いてみるしかないんじゃないかな。
多分よっぽど自分勝手でなければいくらか拙い所があれば修正して貰える(もとい、させられるw)と思うし。
ま、議論ばっかりしてても仕方がないから。頑張って下さいね。

028 純白の鳥
 なんか葉子さん邪悪だ………。いくみんは相変わらずなんだけど。
 妹なんていないと言われていた栞にも二人目の姉が。結構意表を突かれましたね。最初読んだときも同じ事を思ったっけ。
 名倉じゃなくて良かったね、栞………w
 ところで、特務部隊って、また?w 三年前。
 ………こんな事ばっかり言ってるから吊るしてるだの言われるんだよなぁ。申し訳ないです。でも不思議に思うんです………。
198名無しさんだよもん:03/11/12 22:13 ID:mALHrxK5
過去の議論でこれだけ盛り上がるのに、
肝心の新作には感想一つという事実に俺は悲しくなった。
199名無しさんだよもん:03/11/12 22:58 ID:gQl5Bf3r
その新作書いてる人も議論だか煽り合いだかに参加してるんだから無問題だよ。
200それぞれの夜の過ごし方:03/11/12 23:29 ID:aAvIS084

 夜空に浮かぶ無数の星――のようにはいかないが、祐一率いる海賊団には幾つかの偽装された拠点がある。
 その一つ、共和国よりは帝国領に近く、小島が寄り集まっている海域の傍にミラクルカノン号は錨を下ろしていた。
 逃走から一夜明けてようやく辿り着いたその場所で、船員の半数が破損部分の修復、本格的な清掃及びエンジン周りの整備を続けている。
 残りの半数は休息と長らく使っていなかった拠点から保存食を漁っている。

「ふぅー。しかし、今回は相当ヤバかった」
 いい汗を流しながらそう言ったのがキャプテンその人である。それに応えたのが顔を真っ黒にして機関室から出てきた冬弥だった。
「そろそろ夕暮れ、かぁ。休憩の時間みたいだね」
 昼夜交代制と銘打って修復作業を指揮していた彼等にも交代する時間がきたようだ。

 小島の一つにある天然洞窟を利用したその拠点は、進むと幾つか枝分かれてしており、突き当たりまで行けばそこは部屋になっている。ベッドや簡単な内装も施してあり、快適とは言えないが不満が爆発する程でもない。
 今の船は騒がしいので真琴と観鈴はそこの一室に移されていた。
 船内で食事を取ってから祐一と冬弥は二人の様子を見る為にその洞窟を進んでいた。壁面で光る松明は眩しいくらいだ。
 途中で坂下とすれ違った。今までこの洞窟で休息していて、これから復旧作業を行なうのだろう。
 軽く挨拶を交わし、別れる。それから不意に冬弥が口を開いた。
「そういえば祐一君。手首の調子はどうだい? 無理はしてないだろうね」
「航海中の手当てが効いたみたいで腫れは引きましたよ。それにキャプテンの俺がへばっている訳にもいかないですしね」

 そう言って、祐一は笑ってみせた。
201それぞれの夜の過ごし方:03/11/12 23:31 ID:aAvIS084

 そのまま進もうとすると、緩やかにカーブを描く通路の奥から晴子が姿を見せた。
「夜這いにはまだ時間が早いんやないかー?」
「晴子さん! もう調子は良いんですか!?」
「大袈裟やな……初めっからピンピンしとったやないか。せやのにこんな辛気臭い場所に詰め込んで……」
「はは……それで二人の様子はどうでしたか?」
 その質問に眉根を寄せて苦々しく晴子は言った。
「観鈴は目覚めたんやけど……真琴の方や。今はウチの観鈴が看病しとるんやけど、一向に目覚めん。それにあの鈴がなぁ……」
 力を解放した真琴が暫く目覚めないのは珍しくはないが、鈴がないのは危ない。いつまた暴走するか、解らないからだ。
 暴走の原因は不明だが、魔力が無尽蔵でも無く、全て開放し切っても真琴に命の危険が無い事から、あのとてつもない魔力の源が真琴自身によるものだとは、考えにくかった。あくまで考えにくいだけだが。
 仮にそうだとすれば一体何処から大量の魔力が流れてくるのか、それが問題だった。過去に何かきっかけがあったのかも知れないが、もし今、暴走してしまったら、こんな洞窟など確実に――そう、真琴が困った時にあぅーと言うぐらいには確実に――崩れてしまう。
 尤も先日暴走したばかりなのでその可能性は低いのだろうし、万が一の為の観鈴なのだろう。そして件の鈴も真琴が暴走した上に、その建物で爆弾が弾けたのだから見つかる事は絶望的だ。実際には祐介が持っているのだが、そんな事は祐一達が知るわけもない。

 それから三人で真琴が眠る一室に行き、観鈴を労った。
 真琴は安らかに眠っていたし、甲斐甲斐しく看病する観鈴の頭を強引に――力任せともいうが――晴子がなでなでしようと奮戦していた。
 観鈴は苦笑気味に遠慮したが、それも空しく晴子のされるがままになった。本当に少しの間だけだったけれども。

――その時の晴子の表情は、勿論観鈴には見えなかった。

 それから三人は真琴を観鈴に任せ、別の部屋に続く道を進んだ。
「――さて、キャプテン。今回の目的はなんだったかね?」
 その部屋の主は三人が部屋に入るなりそう言った。テーブルとイスしか置いてない簡素な部屋。
 その問い掛けが、何処か揶揄した響きに感じるのは聞く者に不当な思いがある所為――なのかも知れない。
202それぞれの夜の過ごし方:03/11/12 23:33 ID:aAvIS084

「…………ライフル銃『ガーランド』の強奪ですよ」
「その結果がこれか。つまり、今回の目的の物は見逃し、逃げるのが精一杯だったわけだな」
 肩に止まっているカラス――そらが羽をバタつかせた。
「ぅ……すいません、俺が不甲斐無いばっかりに」
 祐一の肩には船員全員の命が乗っている。その責任は重く、無様の原因を誰かの所為にする事はできない。する気もないだろうが。
 そんな祐一の言葉に肩を竦めると、犬飼は言った。
「謝るのなら他の奴に言ってやれ。例えるなら、今も目覚めない奴とかだな」
「――まぁまぁその辺にしときや」
 晴子が堪らず、といった風にフォローを入れる。
「ふむ……ところで福キャプテンはあの柳川と戦ったらしいな。横やりが入ったとはいえ、よく五体満足で帰ってこれたものだ」
「まるで見てきたように言うんやなあ……」
 またそらが羽を一度バタつかせた。
「やっぱりあの柳川という男は相当の手練の傭兵なのですか?」
「……噂ではな」
 冬弥の問いに簡潔に答える。
「なかなかに漢気溢れるとる、いい男やったな」
「しかし、気分が乗らないという理由で獲物を逃がしたとあっては、依頼人に会わせる顔がないだろう。所詮、二流止まりか――」
 その犬飼の言葉に晴子は何か言おうとして――結局止めておいた。
「――そして自警団の建築物をあそこまで破壊しつつ、レフキー海軍まで虚仮にしたとなれば、そろそろ本腰で来るかも知れんな」
「海軍が……ですか?」
 犬飼は軽く頷いた。それから付け足すように言葉を続ける。
「可能性の話だ。尤も、他に興味があれば……そちらに行くだろう。千年に一度に浮上すると云われる伝説の島、とかな」
203それぞれの夜の過ごし方:03/11/12 23:34 ID:aAvIS084

「千年に一度の浮き島がっ!?」
 祐一が驚愕に満ちた声で聞き返す。海に住む者なら一度は聞いた事がある『おとぎ話』だ。
「ああ、今日の昼頃に浮上したらしい。実際には信じられん話だがな」
 またまたそらが羽をバタつかせる。
「それじゃぁ……次の標的はその島ですか? 伝説では秘宝が眠っていると云われていますし」
 冬弥のその問いに、犬飼は首を横に振る。
「レフキー沖に出現した島だ。手を出すにはあるゆる意味で危険だ」
「……レフキー沖、か。当然帝国も黙っちゃいないだろうな……ん?」
 祐一が何か閃いたような声を出す。それを聴いた犬飼は少し口の端を緩めた。
「もう、今日も遅い。そろそろ休んだらどうだ。今後どうするかはゆっくり考えろ――真琴の事も含めてな」
 そう言われては、そうするしかない。祐一と冬弥は部屋を出た。二人とも疲労は無視できない程溜まっている。
 晴子だけが、その部屋に残った。

 この天然洞窟は幾つか枝分かれしていて、その突き当たりは広い空間になっており、部屋の様相をしている。無論、岩肌は露出しており、所々凸凹しているが、それは洞窟全体がそうなので文句は言っていられない。
 勿論――と、言っていいのかはちょっと悩むが――冬弥の部屋も、用意されている。その冬弥は、
「僕は、船で休まないと落ち着かないんだ。祐一君、おやすみ」
 そんな事を言って出口へと向かって行った。別れた祐一は、洞窟を進んで行く。
 進んでいけばやがて、嫌でも部屋に辿り着く。出口は一つしかないのだから。
 そうして祐一は部屋の手前まで歩いてきた。そこからでは部屋の内部は見えない。
 祐一はその部屋に入るかどうかを長い間逡巡し――結局壁を拳で思いッ切りぶん殴ってから元来た道に駆け出した。

 走りながら祐一は――――。
204名無しさんだよもん:03/11/12 23:41 ID:aAvIS084
【拠点の一つでミラクルカノン号停泊中】


リレーとしては「奇跡と紙一重の不条理」からです。
問題点があれば突っ込みどうぞ。
205名無しさんだよもん:03/11/13 01:56 ID:Bye66uXu
ファンタじゃ浩平、祐一の二大鍵主人公がお山の大将だが、祐一は可愛げがあって良いのぅ。
206名無しさんだよもん:03/11/13 19:14 ID:RBO2uI7e
新作が増えるようになって、嬉しいですねぇ………。
>それぞれの夜の過ごし方
なんか懐かしい面子ですね。海賊なんだから拠点があって当然か。
それぞれ少しずつ、思惑というか感情が見え隠れして後が気になります。
どんどん色んな人が動き始めて、さて、次の騒動はいつが始まりなのかな。
真琴が困った時に〜のくだりが可愛くて好きですw これからも頑張って下さいね。

029 佐祐理と羽根飾りの剣
 光の剣、だなんてそんな話があったのかw
 ごく短い話ですが、浩之がなんかいい奴で嬉しいですよw
 過去話は出てもあんまり明かされてないから、ちゃんと決着がつくまでファンタが続いたらいいなぁ。
207名無しさんだよもん:03/11/13 22:30 ID:a0UFDiIi
そういや海賊って初登場の仕事でいきなり壊滅ギリギリまで追い詰められてたよなあ。
おいおいいきなり海賊無くなるのか?とはらはらさせておいての、あそこからの大逆転劇は見事だったし、凄くほっとした。

あの段階では祐一は完全なへタレだったなあ・・・
208名無しさんだよもん:03/11/14 20:57 ID:u53YgKT6
ヘタレヘタレ言われてる分、なんか祐一には愛着があります………。
多分ハカロワの死亡シーンの感動が未だ後を引いているのだと思われw

030 好奇。
 彰達のいた街はなんか住み心地が良さそうなイメージがあるよな………。
 それぞれのキャラが良いですね。聖、いい大人の癖に笑いたくなりますw
 みさき先輩も雪見もご贔屓のキャラなので、正直色々嬉しいですよ。
 今では街から皆旅立っちゃってるし、改めて思い返すとやっぱり色んな所で動いてるんだよなぁ………。
209名無しさんだよもん:03/11/15 00:13 ID:dxJrftHF
相沢一味も秘宝がらみで動き出していいかんじですな。
これで大志北川組とで二組目?
後は共和国チームと帝国チームがからんで四つ巴の争奪戦と言う展開かな。
210名無しさんだよもん:03/11/15 14:53 ID:CSgF35zk
話を見てるとまだ参加する人間がいてもおかしくない勢いだけどね………。<秘法島
島の内部でどんな騒ぎが起こるのかが楽しみです。

031 ロードの楽しみ
 数回くらいは殺しておいたほうがいいよなぁ、高槻w
 俺のようなゲス、って自分で言ってる辺りもう駄目駄目ですよ………。
 コスプレ酒場の名前が『一喝』、って玲子さんは何を考えたんだろうw
211名無しさんだよもん:03/11/16 10:18 ID:1aMio35B
すぐ落ちるとか言われてたファンタもちょっと遅れたけど200レスを数えてましたね………。
この調子でちゃんとスレを使い切りたいなぁ。

032 集中力
 これなら名雪も学校に遅刻しないで済みそうですね………w
 正直な話、370mの距離に当てる事の凄さがどれくらいなのかわからないけど、凄い奴だったんだなぁw
 北川の突っ込みが結構愉快でした。秋子さんは凄くなくていいからそのまま謎でいて欲しいよな。
 大志のわかりやすさが素敵。
212ギルドの依頼:03/11/17 03:08 ID:WDn9vJuv

 道が、あった。砂塵舞う埃高き道。
 その道の左右には、亀裂が無数に走る年季を漂わせた家屋や投げやりっぽい露店が連なり、頻繁に細い路地へと続く曲がり角があった。
 市街地とスラムの境界線に位置する故の活気溢れる通りだが、そこから少しでも奥に入れば其処は紛れもない危険地帯と言える。
 その人並みの中にも、酔い潰れたように寝てる者や昼間の所為なのかやる気なさそうに集まっている人達、またはやる気満々に如何に恵んでもらおうかと近寄ってくる物乞いや、無害ですよ〜なんて顔して擦り寄ってくるスリなどがいた。
 そんな人々に奇異の視線を投げ掛けられている少女がいる。厚いマントで身を包み、腰には大小の幾つかのポーチを付けていて、手首まで覆う長い袖の服、左側に見えるようにナイフがカバーによって吊られており、帽子を被っていた。
 彼女の帽子の上にピロ(注・ピロは喋れる変な生物。どんな場合でも猫っぽい形状している)が丸まっていた。
 金を持ってなさそうに見える所為かアレな人と思われてる所為か物乞いは敬遠しているようだった。
 それでもスリを本業にしている方は仕事の為に寄ってきたが、手酷い反撃を受けていた。

「なつみ。あの人なんてどう? 面白い顔してるけど」
 ピロが言った。なつみと呼ばれた少女は淡々と答える。
「あれは……オカマさんだ。確かにアヤシイけれど勘弁して欲しい。もっと奥に入って、絡んできた人に尋ねてみよう」
 路地の向こうは城壁を利用した入り組んだ地区で、道は狭く、高い建物も多い。そこになつみは入って行く。
 一見すると誰もいないようにもみえる細い路地。左右の端にはゴミやごみごみしたモノが積み上がっていたり、転がっていた。
 そこを無遠慮に暫く歩くと、音もなく黒い猫が脇道から現れた。
「予定より早い。まぁ、いっか。なつみは黙ってろよ」
 ピロがなつみにしか聞こえないように言った。
「ここに来たという事は依頼を受け――」
「あんたの親戚に会ったぜ」
 黒猫の済んだ声をピロが遮った。
213ギルドの依頼:03/11/17 03:09 ID:WDn9vJuv

 黒猫の瞳に警戒の色が灯る。
「まあ、あんたの一族がこのレフキーで何をやってるか、それは詮策しない。だから先に緒方英二に会わせてくれ」
「…………」
 ピロの要求している事は最高機密であり、その漏洩はやはり楓にとっても問題だ。見ず知らずの冒険者に教える訳にもいかない。
「いずれあんたの所属しているギルドの本部には俺達は辿り着く。緒方英二の知人から伝言があるんだ。それが終わったら依頼も話す」
「……仕方ありません。私も冒険者探しの方は急いでいますので。ですが秘密を漏らすような事があったら――」
「判ってるって。それじゃ行こうぜ」
 黒猫は背を向けて歩き出した。
「……どういう事なの、ピロ?」
「言った通り『お迎え』が来たのさ。それにしても情報網はかなり大きいらしいね」
 そう言ってピロは不満丸出しに尻尾をバシバシ振り回す。なつみは無視して黒猫を追った。

 一言で説明できないルートを経て、なつみは酒場の前に立っていた。
 その酒場は大きく古いが、汚さもかなりものでそれに負けない程に客層も悪い。そんな所に黒猫は入っていく。

「これはひどいや」
 扉をくぐって、開口一番ピロが言った。
 なつみとピロの視界に入ったのは、ゴミの山だった。酒場の中も通路も薄汚く、ろくに手がかかってないのが一目で分かる。客の何人かは、汚い格好で壁際で眠っていた。やけに太ったゴキブリが数匹、ゴミの中の残飯に群がっていた。そして酒場の中全体が臭かった。
「この酒場にして、このお客ありだね、なつみ。いや、逆かな」
 飲んでいる酔っ払いに何もかまうことなく、ピロが言い放った。なつみは黙ってピロを頭に乗せながら、黒猫のアトについていった。
214ギルドの依頼:03/11/17 03:12 ID:WDn9vJuv

 そのまんまな表現は住人を――無論この酒場の住民、という意だが――怒らせるだろう。どういう訳かほとんどの人がなつみとピロが主従関係にあると勘違いしてくる。つまりピロの後始末がなつみに回ってくる事も結構あるという事だ。このような時に。
 しかし、楓の客人であるという手前か、突っ掛かってくる者はいなかった。
 殺気は漲る程に強烈に、変な動きをしたら即座に切り掛かれるようにはしていたが。
「ふーん。どうやら躾だけはマシみたいだね」
 その言葉と共に倉庫の扉は閉じられた。

 地下への扉を通った先には果てしない道が続いていた。
「……いきなり、本部に通してもいいのですか?」
 夜空のように暗く、星のように散らされている殺気の中でなつみが黒猫に言った。
「英二さんはああ見えても――コホン。英二さんは忙しい人なんです。それに外で会うとなると色々と危険ですので」
「ははぁ、どうやらなつみさんは信用されてないみたいだネェ」
「…………はあ。ピロの御蔭だね、きっと」

 それから黒猫が立ち止まるまで歩いていき、注意深く見ても判らないような隠し扉の前に案内された。
「ここは英二さんの私室です。後の裁量は英二さんに任せますので……もしかしたら仕事の新しい情報が入ってるかも知れません」
 言外に含まれる内容に応える前に、黒猫は陰に溶けるように消えていった。
「仕事って結局、何なんだろう……」
「とにかく会おうぜ。こうして当初の目的を達成できるんだから」
 なつみは納得のいかないような顔をして隠し扉の中に入った。
 中には冴えない中年男性――という風采の男が羊皮紙の上でセンス溢れる羽ペンを動かしていた。
215ギルドの依頼:03/11/17 03:13 ID:WDn9vJuv

「――ん? 君は?」
 緒方英二は突然の訪問者に惚けた顔で対応した。
「えっと、私はなつみです。で、こっちがピロ」
「どうもね」
 なつみは頭の猫を指しながら言った。
「ほう……珍しい猫を連れているようだね」
 ポーチからアクセサリーを取り出し、なつみは英二に見せた。
「これは、勿論レプリカですが――見覚えがあると思います……」
「ほぉ……これはこれは。そういう事か。どうやら妹が世話になったみたいだね」
「いやいや、なつみの方が世話になりっぱなしだったよ」
 そう言って、ピロはなつみの頭から飛び降りた。

 それからなつみとピロは緒方理奈の事を話した。近況や伝言を伝え終わるとまず英二が苦笑した。
「……ここに浩平くんがいなくてよかったよ」
 普段から隙をみせない英二には珍しい、格好の笑いのネタになっていたのだろう。
「久しく会ってない妹からの兄への伝言とは思えないね『未だにあの彼とよろしくやってるの?』とか。他にも色々」
 英二が笑った。なつみもちょっと笑った。

「そうそう、実は犬飼俊伐って人間を探してる。それと沢渡真琴だ。何か知らないか? それによってはこのギルドからのマルチとかいう奴の捜索の依頼を受けるかどうかが決まりそうなんだけど」
 ピロが空気を読んでない発言をした。
 なつみがピロを横目で睨む。英二は少し考えてから口を開いた。
216ギルドの依頼:03/11/17 03:14 ID:WDn9vJuv

「楓ちゃんからの依頼かい? フッ、そうか。その二人には聞き憶えがあるよ。ただ、今現在何処に居るのかは、調べるのに少し掛かるかな。まあ、君達が仕事を終える頃には、こちらも調べがついてるだろうね」
「そりゃ凄い」
 ピロが棒読みで言った。続けてなつみに、
「ここまできて仕事の依頼を断る訳にはいかないよな、なつみ」
 と言った。
「はあ……誰かさんの御蔭でね。まあここで大金を稼いでおくってのもいいかも……それで仕事の内容とは?」
「……目標は、最初はこちらの予想外のルートを通って、フィルムーンまで到着した。護衛は二人だね」
「道に迷ってただけかも」
 ピロが茶化した。
「それで最近の報告書では――ほう。護衛の一人がフィルムーンに留まって、目標はこちら――レフキーに向かっているらしい」
 手元に置いてあった羊皮紙を見ながら英二が言った。
「その目標――マルチですか。それを捕らえろ、と?」
「手段は問わないさ。それと、一つ言い忘れていたんだが、護衛の一人、月島という男を一人の女性が追って――くるかも知れない」
「かも?」
「だれ?」
「ああ――瑠璃子ちゃんという子がいてね。彼女は月島くんに興味を持ってるんだ。連絡はこちらからしておくから、もし出会っても敵対はせずに、協力してほしい。尤も、彼女がレフキーに着くのは今日か明日だろうがね」
「そう、ですか。それでは私達はそろそろ行こうと思います。情報ありがとうございます」
 そう言ってから、なつみはピロを呼んだ。
「それじゃね『闇の声』さん」

「最後に忠告しておくよ。フィルムーンに留まってる傭兵ははっきり言ってなつみちゃんの手に負える相手とは思えない。彼が月島くん達に追いつく前に目的を果たした方がいい。逆に瑠璃子ちゃんと合流するのも手だ。こう言うのも変だが――死なない程度に、頑張ってくれ」
217名無しさんだよもん:03/11/17 03:21 ID:WDn9vJuv
【牧部なつみ・ピロ/マルチ捜索を引き受ける】


「幻日/現実」(>>151-156)の続きですね。続き書いてしまいました。

……も、もちろんあの部分はオマージュですよ?
218名無しさんだよもん:03/11/17 19:24 ID:zm9cK4Wi
新作お疲れ様です。このままのペースで進んでいったら良いんだけど、ねぇ。
>ギルドの依頼
キャラ同士の絡みが読み返してる最中でよく分からなくなってる………。
マルチの探索とか、探し人とか、なつみとか。
それはともかく、また少し進展して、絡みが増えましたね。漸く懐かしい顔に会えるかな。
なんかぴろの癖にむかつくんだよなぁw
丁度今日読んだ『闇の王』で瑠璃子さんと知り合いという話が出てるので、どうやら線が少しだけ繋がったみたいですね。いい感じです。
これからも頑張って下さいね。

033 闇の王
 中々とんでもない人達の相談にしては、やけに子供の悪戯っぽい雰囲気でいいですねw
 岩切の仕事がまんまで笑えますよw あんまり活躍してないけど。
 闇ギルドって名前の割には、意外とある意味真っ当な組織だよなぁ………。
219名無しさんだよもん:03/11/18 19:06 ID:nt6Bv09T
静かになったな………。良いのか悪いのか。

034 封印と力
 ホラーは苦手です。なんか凄い嫌な描写の塔だよ………。
 魔界貴族とか言ってるけど、意外とそんな変わってる訳じゃないのね。なんか………可愛い?なぁw
 ところで、経費で落ちるって事はそういう組織があるのかな。ルミラの上司ってなんか想像し難いんだけどw
220名無しさんだよもん:03/11/19 20:33 ID:r809hTkX
感想を書き始めて実はもう一ヶ月超えてた事に今日気付く。

035 秘宝塔の村
 排他的な村のイメージがよく出てますね。まあ、場所が場所だしなぁ………。
 それにしても、一般人っぽい雰囲気の二人がいいですよね。なんか普通でほっとします。
 関係ないけど、そういやセリオはどんな服着てるんだろ………?
221名無しさんだよもん:03/11/20 18:07 ID:Fohup6cC
茜スレから転載〜
こんな格好をしてるのだろうかねぇ

275 名前: 名無しさんだよもん [sage] 投稿日: 03/11/14 19:41 ID:0iwyEg2Q
茜導師
ttp://puipuipu2.s1.x-beat.com/rinji/uploader/stackbox/144.jpg
222名無しさんだよもん:03/11/20 19:41 ID:RVpTL/tv
>>221
サンクス。あまりにもまんまなので反応に困ります………w
白魔っていうと皆同じこと考えるんでしょうか。自分の中のイメージも編集サイトにある絵も一緒w
ただ、この絵はちょ………っと考えすぎだと思いますw
折角ファンタジーなのだからそれらしい格好の絵とかも見てみたいですよね。コスプレ臭いですがw

036 研ぎ澄まされる竜の牙
 正直、最初こいつら誰だっけと思いましたw 今でも時々悩みますw
 ともあれ、結構まともそうに思えるんですよね。随分苦労してるみたいだし。
 アホはやっぱり少なく無さそうですが、共和国の特務に比べて随分とまともに動いてそうですね………。
 下っ端は辛いですね………。面倒事も未だ終わりませんが、頑張って欲しいです。
223名無しさんだよもん:03/11/21 18:49 ID:ryY742KW
実際、書き手の人はどれだけ居るんだろうか。聞かないほうが幸せだろうかw

037 夜が来る
 えいえんの世界が絡んだのは結構面白い展開だと思います。
 ………でも、入っていく側としてはたまらないだろうなぁ、とw
 折原みさおに活躍の場があったことに驚きを隠せないですよw
 そういえばえいえん絡みの昔話もまだはっきりしてないんだよな。あと三百話位また進んだら明らかになるだろうかw
224島を取り巻く危険な事情:03/11/21 23:05 ID:NIiuQksK

 いつもと変わらないレフキーの街中を、ローブ姿の女が歩いていた。
 清水なつきである。
 白昼堂堂黒いローブ姿は露骨に怪しかったが、レフキーでは変人そのものが珍しくないせいか、誰も驚いた風は見せない。
「……平和ね」
 千年ぶりに、沖合いに魔島が現れたとは思えないほどに。
 しばらく大通りを歩いていくと、やがて巨大な港が目の前に開けた。
 レフキーの経済の一翼を担う、海路の玄関口である。
 浮島が沖合いに現れてから数日が経ったていたが、船着場を忙しそうに駆け回る水夫達や、荷物を運ぶ大型帆船にも、異変は見うけられなかった。
 一通り港を見て回ってから、どうやら商船ギルドか、あるいは政府による情報規制が行われているだろう、となつきは確信する。
「人の口に戸は立てられないとはいえ、彼らも自分の生活がかかっていれば、口は重くなる……
浮島が現れたからといって、下手な噂が流れて海路の閉鎖にでも繋がれば、それこそ経済は大打撃を受けるものね」
 吹き付ける潮風に髪をなびかせながら、なつきは沖を透かし見るように目を細める。
 爽やかな青空が広がり、視界もかなりいいにも関わらず、水平線の上には、浮島は影も形も見えなかった。
「おい嬢ちゃん、そんな所にいると邪魔だぞ」
「すみません」
 親方らしい中年の水夫のひとりに声をかけられ、なつきは小さく頭を下げ、彼の近くに移動する。
 しばらくその親方を観察し、どうやら年季の入った港の纏め役だと見て取ったなつきは、彼に声をかけた。
「ところで、少しお聞きしたいのですけど。最近変わった事はありませんか?」
「………へぇ? 俺は知らんけどなぁ」
 なつきの質問に、彼は少し警戒したように眉根を寄せた。
「アンタ、冒険者か何かかい」
「いえ。私は……そうですね、調査員です。国の異変を調べ、対策を立てるのが仕事です」
「ふぅん……」
 彼は少し考えるようなそぶりを見せてから、ちらりとなつきの顔を見詰める。
「魔術アカデミーか、それとも……」
「いえ、“ギルド”の方です」
225島を取り巻く危険な事情:03/11/21 23:10 ID:NIiuQksK

 なつきの言葉に、警戒に強張っていた親方の頬が、ふっと緩まる。
 ここレフキーにも、商工組合としてのギルドは数多い。
 だが、単なる“ギルド”という名称を言う時――それは、盗賊ギルドを指すことが多い。
「……なるほど、つまり若旦那が動いてるって事か」
「何せ“持ちつ持たれつ”ですから」
 なつきの言葉に、親方はにやりとして、くい、と倉庫横の路地を顎で示した。
 どうやら、話してくれる気になったらしい。

 闇の王、などと大層な名前を与えられているだけあって、レフキーでの盗賊ギルドの占める割合は大きい。
 経済は常に表と裏の部分を持つが、そのどちらかが欠けても発展は望めないのだ。
 実際、商工ギルドのほとんどが、盗賊ギルドと何らかの関係を持ち、その保護を受けている。
 それは海を牛耳る商船ギルドであっても、例外ではなかった。
 数年前にギルドの長が折原浩平に替わってから、商船ギルドとの関係は良好で、度々手を組んで仕事をしている。
 今回のように、一ギルド内で対処できないような問題が起こった時、盗賊ギルドが介入するのは、よくある事だった。

 ちなみに、なつきの口にした“持ちつ持たれつ”というのは、ギルド間の暗号で、盗賊ギルドの使いである事を意味する。

「それで、例の島の事なんですが」
「……ああ、その事か。正直言って、今の所それほど問題にはなってないな。気味は悪いが、航路からは外れてるんでね」
 親方の言葉に、なつきは考えるように腕を組む。
「航路から見えますか?」
「いや。元々あの辺は波が荒い上に、藻が集まりやすいんで、船は普通近付かん。
あの島を見付けたっつう奴は、漁に夢中になってて流されたと言ってたが……」
 そう言ってから、親方は僅かに眉根を寄せた。
「実際、例の島が現れてから、ちょいと海流が変わっちまった。一応上からは、いつもより遠回りに航路を取るように言われている」
226島を取り巻く危険な事情:03/11/21 23:12 ID:NIiuQksK

 荷物を運ぶ水夫が忙しく走り回るのを、親方は無表情に眺める。
 と思いきや、いきなり怒声を上げた。
「おいコラ新入り!! その荷物は3番倉庫だろが! そっちは5番倉庫だアホ!!」
「す、すいません〜」
 怒鳴られた若い水夫が、ふらふらと荷物を運ぶのを舌打ちしてから、親方はなつきに振りかえった。
「……どこまで話したっけか」
「海路を遠回りに取る所です」
「ああ、そうか……あの辺はゴツゴツした岩が多くて、海流が複雑だ。
大型船なぞぶちこんだら、下手こきゃ船底に岩をぶつける可能性もあるし、誰も好き好んで近付いたりしねぇ。
……が、危ねぇのはそれだけじゃない。……出るんだよ、あの海域には」
 ふと神妙な顔をした彼に、なつきはきょとんとした。 
「何がですか?」
「………」
 親方はごくりと唾を飲み込んでから、周囲を憚る様に恐ろしげに声を潜める。
「幽霊船だ」
「……幽霊船!?」
 船に乗っていて恐ろしいものと言えば、天気、海竜、そして幽霊船だ。
 特に船乗りは迷信深い者が多く、特に船の沈没の主因となっている幽霊船は、下手なモンスターよりよほど恐れられている。
「俺もまだ幸い見た事はねーが、エライ数のナッグルを連れてるらしいから、遠目でもわかる」
「……ナッグルとは?」
「ケルピー(水馬)の海版で、一回り小さいが、集団で人間を海に引きずり込もうとする化物だ。
水みたいな馬の姿で、切っても突いても効きやしねぇ。魔法ならまだ何とかなるんだが……」
「では、例の島に行くのは不可能だと?」
 なつきの言葉に、親方は険しい表情を浮べた。
227島を取り巻く危険な事情:03/11/21 23:17 ID:NIiuQksK

「無理とはいわねーが、かなり難しいのは確かだな。
大型船で行くとなると、怖いのは海底の岩だ。よほど腕のいい船乗りを使わないと、船底に大穴が開く。
小型船なら、あの海域に住むナッグルが怖い。
大型船ならまだ甲板に逃げ場があるが、小さい船だとよほど優秀な魔術師がいないと、なぶり殺しになるのがおちだ。
とはいえ、どちらにしろ、幽霊船に会っちまったら……」
 そう言って、親方は恐ろしげに顔をしかめた。
「悪い事は言わんから、あの島に行こうとするのだけは止めた方がいい」
「そうですね。港に実害が出てない以上、無理をする理由はありませんしね」
 なつきが簡単に引き下がったので、親方はほっと表情を緩める。
「まぁ、商船にとっちゃ実害はほとんど無いし、漁をする連中に言わせりゃ、島が来てからやたら魚が取れる、って喜んでるぐらいさ。
変な噂さえ流れなければ、俺達には関係ないな」
 浮島が現れて、その噂のせいで経済が滞る……そんな事体にさえならなければ、彼らにとってはそうかもしれない。
 親方に礼を言って立ち去りながら、なつきは渋い顔で水平線を見詰めた。
「けれど……あの島は、そんな甘いものではないのよ……」
 古の文献を紐解き、ようやく掴んだ“秘宝”の正体は、なつきの想像を超えていた。
 浮島に眠る“秘宝”―――それは、国ひとつを滅ぼす事すら、可能な代物だったのだ。
 なつきは首を振りながら、憂鬱に溜息を吐いた。
 親方に言われた、島への道筋の困難さが身に染みる。
 だが、行かねばならないだろう。

 秘宝“生命の石”
 伝承によれば、それを持つ者に不老不死を与え、死者を仮初めに甦らせすらできるらしい。
 かつてこの石の力によって産み出された、百万のアンデッドの軍団は、三つの都市と十七の町を滅ぼしたと言う。
「……帝国まで動いたとあっては……傍観もできそうにないわね」
 なつきの気分とは裏腹に、見上げた空は嫌になるほど晴れ渡っていた。
228名無しさんだよもん:03/11/21 23:18 ID:NIiuQksK

【レフキー沖“浮島”の周辺状況】
【幽霊船の出没、ナッグル(海馬)が生息、海流が複雑で、海底には突き出た岩が多く危険】
【秘宝“生命の石”が眠っているらしい】



帝国海軍すら動かす秘宝、って事で、生命の石を出してみました。
一応目的が何か、というのをわかってた方が動かしやすいかな、と思ったので。
とはいえ、これは確定情報ではなく、他にも秘宝が眠ってる&誤情報である可能性もあるので、
他に秘宝のアイディアがある方は気になさらず書いてくださいませ。
229名無しさんだよもん:03/11/22 02:25 ID:srHwvd7+
あれ、他の秘宝の可能性も何も、既にフィルスソード絡みって話出てなかったっけ?
なんか大志がそんな事言ってたような・・・
230名無しさんだよもん:03/11/22 03:16 ID:onn0RLiv
浩平が言うには神の雫だとか……

でもまぁ、皆、古の文献や言い伝えから何の秘宝があるか知ってるんだから、
地方によって伝承が違ってたり、その情報源自体間違って伝わっている可能性も否定できないと思うのですよ。
231名無しさんだよもん:03/11/22 03:19 ID:onn0RLiv
違ったw 神の雫と言ったのはなつきだった。
232名無しさんだよもん:03/11/22 17:00 ID:EEBdulnP
新作が増えるのを見つけるのは嬉しいですよね。
>島を取り巻く危険な事情
だんだん島の難易度が上がっていきますよね………w
色々と面倒そうですが、まだ入ってすらいないという事実。一番乗りは誰になるやら。
なつきとなつみを混同していた事に今回で気付きましたw なつきは何してるんだっけかな!
それぞれの求める秘宝が違うってのもまた面白いかもしれないですよね。皆求めてるのはどうせばらばらだし。
モンスターの話は実は相当久方、もしくは殆ど初めての様なものでは?サバの方がよっぽどファンタジーしてますしねw
これからも頑張って下さいね。

038 人生の曲がりかど
 結構こういう話は苦手ですよ………。高槻はつくづく殺しておくべきかなぁ。
 岩切と知りあいという事は耕一も裏の世界に少なからず関係があるんだろうなぁ。柏木一族は何をしてるのやら。
 緒方英二は上の『ギルドの依頼』で冴えない風采、とあるのですがこちらだと危険な香りを漂わせた怜悧な二枚目顔、とあります。
 文句を言うわけではないのですが、ホワルバ未プレイなのでどっちの方が正しいイメージに近いか誰か教えて下さい………。
 絵板を眺めて長いとは言えないけれど、英二はそういえば見たことないw
233名無しさんだよもん:03/11/22 19:01 ID:4c1UAfYt
英二が冴えない風采って想像つかないな。
234名無しさんだよもん:03/11/22 19:26 ID:LTnh0d1l
フィルスソード絡みで神の雫、生命の石等と呼ばれる様な品・・・・・・エ○ュードストーン?
しかし、英二を「冴えない風貌」なんて言いそうなのは、理奈くらいじゃなかろうか。
世間一般には十二分に二枚目顔であろう。
まぁ危険な香りを漂わせた怜悧な、と言う修辞はやや大げさかもしれないが、ファンタの
場合職業柄そんな空気を纏わせてもいいだろう。
235名無しさんだよもん:03/11/23 09:14 ID:wsMUHr/r
WA中でも冬弥視点で由綺狙いだと、危険で怜悧な香りはするな。

香りですまないのが弥生さん。
236名無しさんだよもん:03/11/23 15:23 ID:P7BObcYI
返答どうもです。成る程、結構良い男なのですね………。
未プレイのゲームの登場人物(特に脇役系)の顔って意外と知らなかったり。
公式サイトを素直に覗きに行けという話しですね。すいません。

039 秘宝塔の伝説
 それぞれの行動がシンプルでわかりやすいですね。
 突如山奥に出現した塔、なんて謎、自分も含めて誰も意識してなかったみたいですし。
 こういった伏線(?)って加減が難しいんですよね………。リレーである以上難しく考えてもたいした意味ないですし。
 今広がってる風呂敷は何枚位でしょうね。サバもそれで苦労してるみたいだし。リレーの辛い所ですね。
237名無しさんだよもん:03/11/24 02:56 ID:jwPw9O9t
WAで、冬弥が英二の事を『ただの汚いおっさん』とか思ってなかったけ?
翌日の回想では確か『いやらしい中年』とかなんとか思い出してたような気もするんだが……。
脳ある鷹は爪を隠すって感じで、無闇に鋭さを放出しない切れ者だろうと思ってた。
238名無しさんだよもん:03/11/24 08:10 ID:wZW0ZxHD
冬弥の場合、潜在的に敵意があるからじゃない?
239名無しさんだよもん:03/11/24 10:31 ID:1y5vsG3g
あ、更に意見が来てますね。どうもです。
うーん………冬弥の意見はなぁ。
由綺の外見に対する評価といい、どうも感情的な意見が混ざってそうで信用できないw

040 白魔術師の想い
 どうも、茜は思うところが多くて大変そうですね。一種のお偉いさんだし仕方ないのかも。
 澪と明義はどっちも楽しそうで嬉しくなります。まっすぐな澪に萌え。
 そういえば、最近城島司を出した人がいたけど、この辺関わりをどうするつもりなのかな。
 そもそも奴に対して誰もいいのか悪いのか言わないし………w この辺最近辛いですよね。リレー。
240名無しさんだよもん:03/11/24 12:08 ID:gqJN9/O5
潜在的な敵意って、理奈と一緒にいたからって事? それとも本能的にって事?
どちらにしても会話もしてない初見の相手に敵意からくる感情で悪いイメージを持ったって事か、冬弥は。
いや、俺も英二の事をただの汚いおっさんだなんて思ってはいないけど。まぁそういうギャップに燃えるんだが、仕方ない。
241名無しさんだよもん:03/11/24 16:39 ID:iS4cmWzd
 ほいよ。理奈&英二との出会いテキスト抜きだし。
 この時点では理奈もあくまで「アイドル」としてのそれで、友人ではない。
 英二に対しても敵意なんざ持つはずもない。冬弥の初見の印象が純粋に「汚いおっさん」。
 冬弥にはそう見えたし、そう見えるのだろう。
 鋭い印象は隠しているけど、直接対話しないとわかんないよ、この人は。昼行灯ぽい。

と、今日は割と年上の男の人と一緒だ。

友達かな…?
ただの汚いおっさんっぽいけど…って、そんな詮索はやっちゃいけないな。

真面目に仕事を…。
理奈「…だから、私に何度言わせるつもり…?」
え…?

落ち着いてるけど、明らかに冷ややかでいらついた口調で囁いたのは彼女だった。
TVとかで観てて、キツそうな娘ってイメージがなんとなくあったけど、その通りっぽいな。
「…俺だって何度も答えてるよ。おんなじことをさ…」

相手の男の人は、対極に、のらりくらりと答える。
よく見たら、このおっさんはよくこの店に来るお客さんだ。
芸能関係者なのかな…。
そうは見えないんだけど…。

 翌日、正体に気づいた後も、こんなことを言っている。

確かに、ゆうべ喫茶店で見たあの人は、ただのいやらしい中年にも見えなくもなかった。
ゆうべに限らず、店で俺は何度もあの人を見てたはずなのに、あの緒方英二だとはずっと気づかなかった。
242名無しさんだよもん:03/11/24 17:05 ID:VW+qsz0v
「あの緒方英二」って事は、TVなんかに出ているときは
キリっとしてて、店ではぼーっとしてるのかね。
243名無しさんだよもん:03/11/24 23:16 ID:tf3j1x89
昼行灯か。
244名無しさんだよもん:03/11/25 19:05 ID:KCjn8bG3
テキスト抜き出し、助かります。成る程、そういう見方もあるのか。
なればこそ、仕事中はきりっとしてるんじゃないのかなぁ、と思ったり?

041 傷。歪み。
 シーンだけ取れば友情で可愛いだけで済むと思うんだけど………。
 葉子さん、怖いね。どうも絵板の某マンガを読んでしまった後だと実感が全然わかないんですがw
 いくみんは純情っぽくてエロインと呼ぶのが可哀想ですねw
 そういえば、一応天沢未夜子も居たんだっけ。でも、誰か使えるのか………?
245名無しさんだよもん:03/11/26 17:39 ID:e/KaPu4i
一言言うネタすらなくなって来ましたw

042 過去と現在
 志保が随分含みのあるキャラになりましたな。歩く東スポがw
 浩平もつつくと暗いのが出てくるし。前代闇の王ってのは何だったんだか。
 それにしてもけんたろ、チョコボはいくらなんでもなぁ………w
246名無しさんだよもん:03/11/27 17:50 ID:XdEuv4hE
他のリレーも時々読んでるんだけど、最盛期の頃の勢いを眺めてると凄く懐かしくなります………。

043 狼少年浩之
 妙にテンションの高い二人。塔に突入もわくわくで楽しんでますねw
 一般人らしい無謀さが結構似合ってますね。でも、これで襲われてたら佐祐理さんはどうするつもりだったやら。
 それにしても、セリオには村まで連れて来て貰ったんだから、置いていかなくても良いだろうに………w
247名無しさんだよもん:03/11/27 21:36 ID:SxpD8qGn
しばらく来てなかったけど、思ったより進んでますな。
248名無しさんだよもん:03/11/27 22:03 ID:pJdQsz5O
感想が。
249名無しさんだよもん:03/11/28 16:25 ID:8S1hP1s5
すいません、本日の感想は休ませて頂きます。
今のテンションだと元々碌な事言えてないのに空回りしそうで。

これから、随分遅くなりましたが、葉鍵に関わる原因になった友人とひっそり追悼しに行ってきます。
自分がこんな場所で今更言うことではないかもしれませんが、超先生のご冥福をお祈りいたします。
250名無しさんだよもん:03/11/29 16:26 ID:7T8DpRZ+
昨日は失礼致しました………。感想、再開いたしますよ。
編集サイト、更新されるかな?なんか帰ってきたっぽいのだけれど。
>>247-248
書き手さんが頑張って下さっていますので。人数は………あんまり多くなさそうですけどw
感想が進んでるのは毎日書いてますからね………。これからも作品が来るまで一通り保守を続けますよ。

044 一座到着
 繭が可愛いですが、例によって御堂が………w
 広瀬は結構こういう立場は似合ってますよね。あたりがきついのも相変わらずですが。
 この一座の公演って一回見てみたいですよね。皆何できるんでしょうか………。
251名無しさんだよもん:03/11/30 08:26 ID:lB4J6VE8
作品数自体は少ない方だけれども、これだけ長々と続いてしまうと、過去ログ読むだけで一苦労。
新規書き手が入り難いのはやっぱりその辺の事情もあるのかな。
ほかのリレー系スレも過去ログ読むだけの時間が取れなくてなかなか現行まで辿り着けない。

045 捨てる女神あり、拾う女神あり
 凸の癖にえらい強いと思いきや、いきなり雑魚になるあたりが素敵ですw
 そういや、性格も随分歪みが出てるな。妙にクールになりおってからに。
 ところで、原作で眼鏡をかけてる連中はファンタの中でも眼鏡って使ってたっけ?えらいレアアイテムっぽい描写だが。
252名無しさんだよもん:03/11/30 13:30 ID:5DTYB/iz
雲隠れして申し訳ない……
過去ログ編集サイト……年内には更新します。
期限のない出張中なので、いつになるか確言できませぬが(涙
帰りましたら可及的速やかに……ノートPCと通信環境ほすぃ。
253我が家へ:03/11/30 17:05 ID:wXCyVbvB
――篠塚弥生は緒方英二との交渉を済ませた後、昼に一度訪れたはずの牧村邸に向かっていた。

 陽は既に落ちている。時刻は夜の八時をまわっているだろう。それでも、この辺りはまだ明るい。
 牧村家の周囲は富裕階層の住民が占めているからだと弥生は思った。
 それに対して、スラムの領域に視線を向けても、深い闇に包まれており何も見えなかった。
 数年間、辺鄙な田舎で暮らしていた弥生にとって、このギャップは印象的だった。
 しばらく歩くと牧村家に辿り着いた。
 門の前で立ち止まると、弥生の姿を見つけた馴染みのメイドが二階の窓を開ける。
 メイドは意味の無い口パクをしながら、身振り手振りによって玄関で待つよう指示を出してきた。
 声を出さないのは近所迷惑だからだろう。

――ギイイイッ
 玄関のドアが開けられ、中から一人の若い女性が出てくる。
(無用心な…)
 現れた女性は、執政官にして共和国の知を司る才媛、それでいて、傭兵風情の自分を親友と呼ぶ変わり者、牧村南女史であった。
「夜分失礼します…。お久しぶりですね、南さん」
 南は静かに微笑みで返した。


 ギルドの傭兵である篠塚弥生と共和国執政官の牧村南、本来接点など無さそうな二人が出会ったのは女王即位騒動の時だった。
 山奥に住んでいる大庭詠美の能力を確かめ王城に連れて行く、その役目を背負った南の護衛を弥生が務めたのだ。
 当時、戦役の傷痕があちらこちらに残っており、政情も共和国内部もガタガタになっていた。
 軍隊すら易々と信用できない状況の中、南は大胆にも身分を隠して傭兵を雇用した。
 隠密性も考え、南と弥生のみの二人旅。
 弥生は、道中慣れぬ足取りでも弱音一つ吐かなかった南に尊敬の念を抱き、
 身分の差に構わず誰でも隔てなく接する姿に親しみの感情を覚えた。
 そして、旅の終わりに再会を誓った。
 それから時を経て、仕事の都合で訪れたレフキー。約束を果たすために、弥生は牧村家を探した。
 まあ、昼に来た時は当の南本人が留守でしょんぼりしたが。
254我が家へ:03/11/30 17:08 ID:wXCyVbvB
 しばし、二人は歓談し近況を報告しあう。もちろん、ロード誘拐の件は伝えなかった。
「明日にも私はここを発ちます。最後に南さんに会えて良かったですよ」
「そう…、ゆっくりしてもらいたけど、お仕事ならしょうがないわね…」
 残念そうに、南は言う。弥生は小さく頭を下げた。
 ふと、弥生は盗賊ギルドのことを尋ねようとして、慌てて口を閉じる。誤魔化すように、お茶を飲む。
 南はこう見えて鋭いところがある。もし、誘拐の件がばれたら、正義感の強いこの人は黙っていないだろう。
 盗賊ギルドの感情を逆撫でするような真似はしたくない。
 自分はあくまで傭兵であり、ロードとの契約終了後、仕事を探さなければいけないのだ。
 別の話題を考えながら、お茶を飲み続ける弥生。
 沈黙してジッと弥生の顔を見つめる南。
 部屋は静寂に包まれている。
「ロードの居場所なら探りましょうか…?」
 危うく吹き出しそうになった。
 動揺を瞬時に抑える。感情コントロールは得意である。
 そして、弥生は南の顔を見た。笑顔だが、目は全然笑っていない。
「どこまで…ご存知なのですか…?」
 弥生はたどたどしく尋ねる。少々咳き込んだのだ。
「申し訳ないけれど、誘拐されたという事実ぐらいなの。諜報の人間は今ほとんど別件に出張っているから」
 南は、ペコリと頭を下げる。慌てて、弥生はそれをやめさせた。
「…」
「話してもらえないかしら?」
 弥生は少しの間、逡巡したが、やがて観念する。
 目の前の女性は共和国の誇る『知の盾』。隠し続けることは出来ない。
 英二との会話を思い出す。
 『秘密厳守』とも『誰にも喋るな』とも言われていない。
 いや、当たり前すぎて口に出すまでもなかったからかもしれないが。
 いざという時は、「言われなかったから」と白を切れば良い。
 弥生は英二との会話内容を南に告げた。
255我が家へ:03/11/30 17:11 ID:wXCyVbvB
「奇妙ね」
 話を聞き終えた南の第一声がこれだった。
 南の当初の予想では、盗賊ギルドの下端構成員の暴走だと考えていた。
 現在の“闇の王”は温和で思慮深いと評判である。ロード誘拐などという愚を犯さないはずだ。
 だが、弥生の話に出てきた名前、“緒方英二”には聞き覚えがあった。
 闇の王の腹心として恐れられ、同時に羨望の的となっている男。
 共和国では、こいつこそが闇の王ではないかという意見すら出ている。
 共和国の情報収集力はギルドや長瀬ネットワークにまるで及ばぬものも、決して無能というわけではない。
 とくに、盗賊ギルドほど巨大な組織ではどうしても綻びが生まれてしまう。つけこむ隙がないことはない。
 緒方英二は、幹部の中でも陣頭指揮を取ることの多い人物である。だからこそ、名前ぐらいは把握してあった。

 まあ、それでも盗賊ギルドの隠蔽工作は優秀なため、闇の王が誰かなどわかりはしなかった。
 岩切花枝の存在だけは個人的な繋がりから知っている。
 それに、共和国自体が盗賊ギルドの動きをあまり重要視していなかった。
 ギルドは、各勢力の間を上手く立ち回って、真っ向から衝突することを避けていた。
 共和国側も、ギルドを一種の必要悪と捉えているため積極的な干渉は抑えていた。

 …レフキーにおいて、“緒方英二”の名を騙るような命知らずな盗賊はいない。なら、緒方英二本人か、もしくは、盗賊ギルドを恐れぬ力を持った集団。
 まさか、帝国……?
 帝国の人間が街に侵入したという報告はある。でも、ロードを狙う理由は…?
 いや、帝国だと決め付けるのは早計かもしれない。
 帝国の人間ならわざわざ弥生さんと交渉するような面倒なことはしない。
 なら、緒方本人……?
 ギルドの幹部がこんな危ない橋を渡る理由なんてあるのかしら?
 
 南はもう弥生の顔すら見えない。思考に没頭してブツブツと小声で何ごとか呟いている。
 その光景を散々旅の合間に見てきた弥生は、止めることなくお茶を飲んでいた。
256我が家へ:03/11/30 17:16 ID:wXCyVbvB
 …現在、ギルドの財政面は決して大きな黒字というわけではない。
 前代以前の盗賊ギルドの徴収は激しく、かつ、残酷。だからこそ、反発も大きかったけれど、組織は潤っていた。
 今の盗賊ギルドはスラムでも特に下の階層に莫大な人気がある。
 けれど、組織内部の人間、主に中間職に位置する構成員は現状に不満を持っているものが多い。
 今の闇の王はおそらくそれを知っていながら、それでも方針を変えないでいる。
 なら、考えられるのは中間層に担ぎ出された緒方英二主導の反乱。
 共和国をあえて挑発し、ギルドとぶつからせる。
 その騒動の中、闇の王”を討って自分が後釜に座る……。だめ、現実的じゃないわね。
 情報が少なすぎるわ。
 かといって、有能な諜報員は皆、フィルムーンに向かっている。
 ここは大人しく要求に従うのが得策かしら。
 何より優先すべきものは…ロードの命。



「金貨二万枚はこちらで用意しましょうか?」
 南はそう提案した。弥生は首を振る。
「それは困ります。共和国の介入は相手を刺激するだけでしょう。万が一でも足がつくのを恐れてロードを殺されたら、元もこうもありません」
「しかし、金貨二万枚は大金ですし…」
 ロードの性格は南も知っている。解放された後、身代金分を民に吹っ掛けることぐらいはしそうだ。
「ここだけの話ですが、正直なところ今回の件はロードにとって良い薬だと思っているのです。それに、彼のわがままを享受するほど私も彼女も甘くありません」
「彼女…?」
「民の代表者である小坂真理子さん。孤児院を経営なさっている立派な方です。出来れば、静かに暮らしてもらいたいものですが。その点で、少々ギルドを恨んでしまいますね」
 弥生は軽く笑った。
 
 だが、その瞬間、南の頭に落雷が落ちるような衝撃が走る。
 南は思考の渦に飲み込まれていった。
「…小坂真理子…ロード…“初夜権”…長岡志保……長瀬ネットワーク……先代“闇の王”……」
「南さん…?」
「もしかして…事はもっと単純で……私怨…?」
 断片的に集められた情報がジクソーパズルのように一つの形を成していった。
257我が家へ:03/11/30 17:23 ID:wXCyVbvB
 …もともとの違和感は、前代闇の王の暗殺である。
 この暗殺事件に、“放浪の歌姫”長岡志保が関わっているという情報が入った。
 本来、歌姫は特定の組織に与せず中立を保っている。
 あの時は、頭を捻った程度で終えたけれど。
 
 南は別の情報を思い出す。
 ロードの悪行と、その犠牲になった人間。
 また、旅一座の団長であると同時に長瀬ネットワークの管理者でもある、長瀬源一郎。その養い子である長岡志保。
 この二つはある一点で結びつく。小坂真理子という女性だ。
 伝説の旅一座が何度も彼女の地を訪れている。理由は求婚。芸人の間では、有名な話である。
 南も知っていた。なにしろ、長瀬ネットワークから大庭詠美の存在を知ったのだから。
 “闇の王”が貧しい者、身寄りのない者に優しい理由。長岡志保と盗賊ギルドとロード。
「闇の王は…ロードを知っている…?」
 情報からではなく、直に。
 ロードに怨みを持つ人間が長岡志保の助力を借りて闇を統べた。復讐のためかどうかは知らない。
 だけど、ロードのお忍び旅行を知っての衝動的に手を出したとしたら。
 逆に考えると、ロードも闇の王を知っている可能性もある。
 それなら、口封じの意味も兼ねてロードは殺される。

 南は呟く。
「ロードは帰ってこないかもしれません」
 南の言葉にも、弥生の顔色は変わらなかった。誘拐された時点で可能性の一つとして考えている。
 もっとも、英二は顔すら晒したのだ。そのことは、奇妙な信頼感を弥生に植え付けていた。
 だから、可能性としては捉えても、こちらがルールを破らぬ限り大丈夫だろうという心の中で思っていた。
「弥生さん、この件は我々に任せて貰えませんか?」
 先ほどの言葉とは違い、弥生はさすがに動揺した。
 ここでいう“我々”とは共和国のことを指すのだろう。
 南の声でわかる。普段の彼女から想像できないほど、底冷えする声。
 おそらく、ギルドに圧力を加えるつもりなのだろう。有無も言わさず、ロードを奪い取る。
 そして、もし、歯向かえば……叩き潰す気だ。
「これは共和国の誇りに関わる問題です」
 …同時に汚点にも。
258我が家へ:03/11/30 17:30 ID:wXCyVbvB
「どうすれば、いいんだ…」
 柏木梓はそう呟きながら、机の上で頭を抱えていた。
 部下の目があるからと梓が引きこもっている所は、共和国の衛兵隊長に代々あてがわれる仕事部屋である。
 今は梓の好みに合わせて簡素な装飾と実用性重視の家具で占められており、
 女王詠美が手を施した王城の中では逆に庶民的で目立っている。
 この部屋で、梓は一人苦悩していた。執政官、牧村南から事の次第は聞いている。
 「状況次第では軍隊を動かすことも考慮してください」、と彼女はそこまで要求してきた。
 確かに言っていることは解る。領分を弁えぬ闇こそ、手に負えない存在はない。
 だが、生粋の貴族である南と違って、闇との関わりも深い柏木の者としては複雑な気分だ。
 ぶっちゃけ、ロードの自業自得な気もしないまでもない。さすがに口には出せないが。
 それに、現在、闇勢力は類を見ないほどに安定している。これを乱す行為にも抵抗がある。
 
 でも、それは建前だ。本当に躊躇っている理由はもっと単純である。
259我が家へ:03/11/30 17:31 ID:wXCyVbvB
 …確かに、自分は女王に、共和国に忠誠を誓う身。でも、そのために殺せるのか……?
「楓を…」 

 家族として心の底から愛している妹の顔が、脳裏に浮かぶ。
 思わず溜息を吐く。伴うように魔法ランプの炎が揺れた。
「仕方ねえな。耕一を頼るか」
 あまり気乗りはしない。身内を巻き込みたくはない。
 だが、王城の人間でもなく、ギルドの人間でもなく、どちらにもパイプがある耕一。
 あいつは信頼における上、この件にうってつけだ。口も堅いと思う。
 耕一経由で楓に警告。それで、大人しくロードを引き渡してくれるよう願う。
 一瞬、自分と楓の間で板ばさみに苦しむ耕一の顔を想像し、罪悪感で心が痛んだ。
 しかも、自分は公私混同どころか私情を第一に考えている。軍人失格だ。
「やっぱ、あたしに宮仕えは似合んないかもね。なあ? 初音、千鶴姉…」
 家を出る時、寂しそうに、けれど笑顔で送り出してくれた姉妹の顔を思い出した。


 …それでも、あたしはやめたくないんだよ。
 手の掛かる女王も、ボケボケしてる南さんも、
 年中頭の中がピンク色のかおりも、真面目一辺倒の蝉丸も、
 怠慢理由で減給のはるかも、たまにセクハラする長瀬の爺さんも、
 みんな根は良い奴ばかりだしな。
 それに、あたしはこの仕事に誇りを持っているから。
 
 
 梓は、立ち上がると部屋から廊下に出る。
 そして、久しぶりの我が家へと向かった。
260我が家へ:03/11/30 17:39 ID:wXCyVbvB
【柏木梓/鶴来亭に向かう(耕一の居場所を尋ねるため)】
【牧村南/独自の情報網で情報を集めている】
【篠塚弥生/困っている。とりあえず、牧村邸に滞在】

すみません、ボリューム大きすぎですね。
次に書くのなら縮めますので、今回だけは勘弁して下さい。
矛盾点などあったら指摘おねがいし
261名無しさんだよもん:03/11/30 17:48 ID:wXCyVbvB
>260
×矛盾点などあったら指摘おねがいし

○矛盾点などあったら指摘おねがいします。

焦りすぎだよ、自分。
初心者ということで勘弁……できるわけないか…。

大人しく逝ってきます……
   ||     ⊂⊃
   ||    ∧ ∧
   ||    (  ⌒ ヽ モウダメポ
 ∧||∧   ∪  ノ
(  ⌒ ヽ 彡  V
 ∪  ノ  フワーリ
  ∪∪
262名無しさんだよもん:03/11/30 22:45 ID:MNpFeohM
レス数から二作品投下されたかと思ったらゴミレスが多いな。
とりあえず初心者だとかなんだとか、吊りAAとかは今すぐやめろ。
これは忠告だ。感想はいつもの奴がつけてくれるだろう。
263名無しさんだよもん:03/11/30 23:10 ID:jJ4rjoFG
内容はよく纏めてあるんじゃない?
柏木家絡みは人間関係が入り組んでいて、書くのは大変
そうだが読む分には面白い。

柏木家が盗賊ギルドと王国の両方につかえている程度は、
王国の偉い衆なら知ってて良さそうな気もするけど。
知ってて梓にハッパかけてるなら、腹黒くて良し。
直接相談できない梓と楓の関係も、らしくて良し。
264名無しさんだよもん:03/11/30 23:46 ID:IyIPet2S
小坂由紀子じゃなかったっけか?
265名無しさんだよもん:03/12/01 02:04 ID:K1GOuRGG
っつーか、夜に虎の髭亭で英二と会ってる(その前に夜っぽい鶴来亭にいた)から
相当遅い時間じゃないか? 夜八時ってことはないと思うが。
266名無しさんだよもん:03/12/01 10:58 ID:Afmxprtp
>264
その通りです。
本当、すみません。

>265
現代と時間的感覚が違うため、八時ぐらいが妥当かなと思ったのです。
英二との会談もすぐに終わったぽいし。
267名無しさんだよもん:03/12/01 17:08 ID:Sx0sDQtQ
ファンタ、割ともう復活気味といえなくもないと思うのだけれど、どうだろう。
>我が家へ
新作、お疲れ様です。初心者なのに分量大目で大変ですね。
古い伏線と人間関係がまた繋がっていい感じです。騒乱の種ばっかり増えてどうしようって感じですがw
確かに、国の側とギルドの側じゃこの状況は対立を招きかねないよなぁ。柏木家も確かに難しい立場ですし。
『闇ギルド』の形も随分しっかりしてきて、ファンタジーっぽくて嬉しい限り。
あと、最後の梓の皆に対する評価も好きですw これからも頑張って下さいね。
>>252
可及的速やかに、って嫌われるお役所用語の一つですよ?w
あんまり愚痴らないで。きっと少し遅れたぐらいじゃ今更皆怒る気もないでしょうと思いますし。
やっぱり過去ログがしっかり整備されてると新作を書くのも楽になると思います。頑張って下さいね。
>>262
ちょっと言い方きついですけど、ごもっともです。でも、感想は人を当てにしちゃ駄目ですよw
確かに言われるまでもなくつけますけど、やっぱり感想は色んな人に付けて欲しい物だと思います。
自分は馬鹿だから大した事かけませんし。リレーが廃れるのもその辺の事情もあるんですから。
綺麗事ですけど、頑張りましょうよ。ね?

046 修羅の目覚め
 ………すいません。ここも、スルーさせて下さい。理由は言わなくても分かっていただけると思いますが。
 作者様には非常に申し訳ありませんが、上手にコメントできそうにないので。
268名無しさんだよもん:03/12/01 20:15 ID:5+UwWZJ1
現代と時間感覚が違うというのは初耳だな。知らないのは俺だけだったり?
できればどう違うのか説明がほしい。
269名無しさんだよもん:03/12/02 04:09 ID:4ohvvYgC
耕一って鍛冶屋やってるんだから普通其処にいると思わないのか……。
270名無しさんだよもん:03/12/02 09:03 ID:VdLw1Fb8
>268
すぐに暗くなるってことじゃないの?
271名無しさんだよもん:03/12/02 14:59 ID:ahQqSq/Z
>>268
世界観的に電灯は無いし、遅くまで明るいのは夜営業をする店かそれなりに裕福な家くらいじゃないかと思いますけど………。
確かに同じではないだろうけど。そういえばその辺は誰も触れてませんしね。実際どんな感じでしょうかね。

047 ふたりの荷物
 岩切も昔は王宮関係者だったのか。ってか、また特務部隊の歴史が分からなくなるし………w
 それはともかく。戦役、なんていうほどの戦いが近年あったんですね。
 また戦いが起きそうだけど、財政は持つのかな? 戦争には何かと金がかかるものだけど。
 耕一も浩平と知り合いなのか。まあ、柏木家の関係だろうけど、改めて見直していくと色んな所で関係ってあるもんですね。
 最後に、【月宮あゆ:うぐぅ】はお約束とはいえ笑わせてもらいましたw
272名無しさんだよもん:03/12/03 01:07 ID:m/IJP4uq
作中に四季があるかは不明だけど、夕方を過ぎれば現代でも暗くなる。
1900時でも2000時でも現代では夜と呼ぶと思うんだが、これでも作品の世界観となんか感覚が違うのかな?
ああ、それとも夜八時、九時ぐらいには大人でも寝る時間だって事? 陳腐な質問ですまないが。
273名無しさんだよもん:03/12/03 01:32 ID:imdWQNZa
>272
あう、時間的感覚っていう言葉が変というか、不適切だったです。申し訳ない。
歴史は詳しくないのですが、世界観が中世に近いので、明かりがあまり発達していないかなと思ったのです。
ぶっちゃけ、ランプがあるかどうかも怪しいので、魔法ランプと書いたのです。

おそらく、現代に比べて街の住民は寝つくのが早い。すると、必然的に食事するのも早い時刻かな、と。
一般街とスラムとの貧困の差も書きたかったのです。
274名無しさんだよもん:03/12/03 13:52 ID:2eMRDePC
ランプはイメージ的に技術力を見る限り無くも無いと思うけど、どうだろう。
でも、特に問題は無いと思いますよ。ファンタジーですし。
昔は簡単に設定が追加されてましたし、これくらいならむしろ良かったんじゃないですか?
一読み手の意見じゃ大して安心できないと思いますけどw

048 在処。
 さいかも栞も、可愛いんだけど。彰、大変だねぇ………。
 それぞれのモノローグがいい味してますよね。栞、腕枕なんてして貰ってたんですかw
 栞の母親が実に若々しいですねw 美味しいですよおばさん。
 この人じゃきっと栞が彰を追いかけてくのを止めたりしなかったんだろうなぁw
275名無しさんだよもん:03/12/04 14:02 ID:V9HYIVaD
最近妙に時間がなくなってきたなぁ………。

049 剣と盾と
 話蒸し返すみたいな感じですが結構まともにお偉いさんしてますね、梓。
 武名を轟かせた経験があるのなら戦争経験もある訳で。意外と話って繋がるもんですね。
 南さんは忙しいだろうにそんな図書館の深部にまで足を伸ばしてるとは、一体どんな本を探してるんだろう………。
 さりげなく梓の威圧に耐えられる理緒は実は凄いのではと思ったりw
276名無しさんだよもん:03/12/05 14:55 ID:TgX4c4b+
今日で編集サイト1ページ目終了。ところで最新話は何話目なんだっけね?

050 夢売り少女
 美凪の膝枕、いいなぁ………w
 密かにといいながら全然密かじゃないシャボンの練習をしているみちるが可愛いですよw
 ところで、子供から金を取って回って実際どれだけ稼げてるんだろう。国崎の人形劇くらいか?w
277名無しさんだよもん:03/12/06 00:11 ID:aQIJqnU8
ほう
278名無しさんだよもん:03/12/06 16:20 ID:KxiU7YAz
ほう、って………なんだろうw

051 三つ巴
 巴、というにはまだ絡んでいないけど、漸く複数の『パーティ』の遭遇が始まりましたね。
 まあ、一人、二人、三人という見事に少人数組ですがw
 ルミラ、全体的に卑怯だよなー。千里眼………。なんか一般的なイメージと違うっぽいけど。
 蝉丸の真っ向から勅令を読むその真面目さには脱帽です。でも、突撃は無謀ではないかと思ったり。
 あと。外見から心拍数、血圧までサーチできるセリオさん素敵w
279名無しさんだよもん:03/12/07 00:36 ID:N/I02+Yd
最下層…もなんだから上げてみる。
280名無しさんだよもん:03/12/07 06:54 ID:74hZoIiE
クソスレageんなボケカスー
281名無しさんだよもん:03/12/07 16:23 ID:l717BSRm
最下層ってまずかったのかなぁ………?
過疎スレだし荒らしとか広告とか来にくいだけ下の方が楽な気がする。

052 魔族との約束
 兎を吹っ飛ばしたのは蝉丸か、彩か。蝉丸だとしたら、衝撃波なんて実は想像以上に強い?
 ともあれ、セリオが無事に済んで一安心でしたw 数だけあって、素人チームには少し荷が重かったようで。
 寝そべる狼(石製)と美少女………うん、浪漫だねw 石狼の言葉はルミラの意思だったのかな?
282名無しさんだよもん:03/12/08 12:36 ID:lQGJvUuP
同じように過去ログ見返して気づいたんだけど、柏木賢治って前の大戦で戦死してるんだな。
しかも、大将軍って……なんで大将軍戦死後の共和国軍事トップが衛兵隊長なんだw

まぁ、今はお飾りみたいな大将軍が他にいるのかもしれんが。
283名無しさんだよもん:03/12/08 14:25 ID:/eb4gn+1
>梓周りの設定
以前も話題になっていたが、いい加減だなぁw
284名無しさんだよもん:03/12/08 22:03 ID:vU1+8KlV
リレー小説だけあってそれぞれの頭の中にある設定が見事にかみ合ってない好例ですかw<大将軍
これはこれで笑えて面白いですけど、やっぱり衛兵隊長の肩書きじゃ大将軍には敵いませんねw

053 長瀬祐介
 なんかアンニュイな祐介。結局鬱屈した人生を送ってきてそうですよね………。
 長瀬一族は随分強烈な一族ですね。例の馬面がいっぱい居たりするのだろうか(怖)
 電波が自力で使えるということは、瑠璃子さんとはどうなんだろね。
 ところで、電波で協力できる研究って何やってたんだろう………。生物実験?
285動き始めた歯車:03/12/08 23:56 ID:wGtXwlFn

 吹き付ける潮風は、想像していたものよりも、遥かにべっとりとしていて、身体にまとわりついてきた。
「もっと……気持ちいいものだと、思ってたのに」
 ぽつりと呟いた瞬間、湿った風が抗議するかのように、冷たい手で髪の毛を巻き上げる。
 突き抜けるような青空でさえ、今はどこか濁って見える。
 ……いや、と皮肉げにエルルゥは小さく笑った。
 濁っているのは、自分の心だ。
 濁った心で感じているからこそ、風も、空も、灰色がかって見えてしまうだけなんだろう。
 自嘲気味に、水平線を見詰めていたその時だった。
「エルルゥ様」
 唐突に背後から掛けられた声に、エルルゥはビクリと振り返る。
「艦長がお呼びです」
「……はい」
 小さく、気取られないぐらい微かに、エルルゥは溜息をついた。

 忙しく働く海兵達の間を、エルルゥはゆっくりと歩いていく。
 偽装してあるとはいえ、軍船なのだ。
 これからフィルムーンに停泊するのだから、気付かれないように偽装を念入りにチェックしているのだろう。
 武装を誤魔化し、兵士達にもカモフラージュとして普通の水夫としての姿をさせてはいるが、万一という事もある。
 だから、今この船の上で慌ただしく働いていないのは、エルルゥと、もうひとりを加えた二人だけなのだ。
 艦長室のドアをノックしたエルルゥは、奥から聞こえてきた声に、一瞬手を震わせる。
 けれども、それを勘付かれないよう、ぎゅっと拳を固め、胸元に押し付けた。
「エルルゥです―――失礼します」
 ドアを押し開けたとたん、中の重苦しい空気が、どっと外に溢れ出して来る。
 このまま逃げ出したくなる思いを、何とか押し殺し、エルルゥは部屋に足を踏み入れた。
286動き始めた歯車:03/12/08 23:59 ID:wGtXwlFn

「よぉエルルゥ。船旅はどうだった」
 漆塗りのテーブルの上に、行儀悪く片膝をついて座っている男が、にやりと笑みを浮かべる。
 荒んだ目つきに、皮肉げに吊り上がった口元は、どこかのチンピラと言っても通じるかもしれない。
 けれども、彼こそが紛れもない、今回浮島攻略を命じられた、帝国軍船の船団を預る艦長その人だった。
「……ヌワンギ……本当に、レフキーに入るの…?」
「おいおい、今更何言ってんだよ」
 ヌワンギと呼ばれた男は笑みを深くし、じっとエルルゥの顔を見詰める。
 帝国領には、獣人が多い。
 いや、元々獣人たちの自治区だった場所を、次々と飲み込んで拡大したのが帝国なのだから、当然と言えば当然なのだ。
 だからなのか、帝国軍人の中にも、獣人種の割合は大きい。
 目の前の男も、そして、エルルゥ自身もまた、獣人と呼ばれる種族の一員であった。
 獣人種の特徴である、エルルゥの三角形に突き出した耳が、神経質そうにピクピクと動く。
「そんな……伝説の千年の島になんて、何もないかもしれないでしょう」
「いいや、あるね」
 苛立つエルルゥとは対照的に、ヌワンギの表情にはどこか面白がる色が浮んでいる。
「ニウェのクソ野郎が、何の確信も無しに駒を動かすわけねーだろ。
秘宝はある。絶対にだ。
それこそ、共和国どもと一戦交えても惜しくないぐれーのシロモノがな」
 自らに命を下した帝国宰相をクソ呼ばわりし、ヌワンギはケタケタと笑った。
 息苦しさに、エルルゥは自分の服の胸元を、強く握り締める。
 そう、ヌワンギに言われるまでもなく、エルルゥもそれは確信していた。
 ただ、それを信じたくなかっただけで。
「慣れない船旅で疲れただろう。一度、フィルムーンを見てくりゃいい。
ま、とは言っても、これだけの大所帯だ。せいぜい半日もすりゃ、出発するがな」
287動き始めた歯車:03/12/09 00:00 ID:vbhlhcyj

 そう、ヌワンギが言ったとたん、艦長室のドアがノックされる。
「なんだ」
「艦長、フィルムーンが見えました。もう間もなく到着する予定です」
「わかった。偽装のチェックが済み次第、港に入れろ。物資の搬入についてはすでに話が付いてる」
「了解」
 足音が遠ざかるのに合わせて、エルルゥもヌワンギに背を向けた。
 だが、彼女の手がドアに触れた瞬間、ヌワンギの低い声が響く。
「エルルゥ――俺と来い」
「………」
「ニウェが共和国とやりあってまで欲しがる秘宝だ。
それが何であれ、手に入れた俺様の株が上がるのは間違いない。
――――あるいは、逆に俺様がニウェの――あるいは、もっと上の座を手に入れることも、可能となるものかもしれねぇ」
「……」
 今までの、どこかふざけた調子ではなかった。
 背中を向けていても、ヌワンギの熱い気迫に、首筋をちりちりと炙られるような錯覚に陥る。
 ――それが、エルルゥには耐えられなかった。
 がちゃり、と音をたて、エルルゥは艦長室を飛び出す。
「俺が幸せにしてやる――――」
 掻き口説くような声を、後ろ手に閉めたドアで断ち切る。
 そのまま、崩れ落ちそうになる身体を必死で支え、エルルゥは甲板を走った。
「なんで……っ」
 人気のない荷物の隙間に潜り込み、エルルゥはずるずると床に座り込む。
「なんで……っ!」
 泣きたくないのに、涙が滲んで止まらなかった。
288動き始めた歯車:03/12/09 00:04 ID:vbhlhcyj

 どろどろとしたものが胸を突いてしょうがなかった。
 ヌワンギが自分を求めている事はわかっている。
 けれども、違うのだ。
 エルルゥは、涙の滲んだ瞳で、自分の姿を見下ろす。
 高位の治癒術師が身に付ける白い法衣は、ヌワンギが用意したものだった。
 いや、それだけではない。
 身に付けることのない装飾品も、金も、地位も――全て。
(俺と来い――)
「違うの……違うのよ……私はそんなの、いらないのよ……!」
 ちっぽけな村の片隅で、ただ、平和に暮らしていきたかった。
 畑を耕し、薬草を摘み、囲炉裏を囲んで、質素な料理を口にする。
 そんな生活があれば、それさえあれば、他に何もいらなかったのに。
 どこで、間違ってしまったのだろう。
「おばあちゃん……アルルゥ…………」
 脳裏に浮ぶのは、祖母の姿。そして、妹の顔。
「ハクオロさん……」
 仮面を付けた男が脳裏を横切り、エルルゥは顔を押さえた。
 冷たいものが頬を流れて、止まらなかった。
 無性に、彼に会いたかった。

 ――船が揺れる。
 威勢のいい声と、錨が下ろされる金属音。
 エルルゥはのろのろと顔を上げ、小さく息を飲んだ。
「……フィルムーン」
 動き始めた歯車は、全てを飲み込もうとしていた。
289名無しさんだよもん:03/12/09 00:07 ID:vbhlhcyj
【ヌワンギ ニウェの命じた浮島攻略の軍船の指揮官】
【エルルゥ 治療術師】
【帝国船団は商船に偽装し、フィルムーンに寄港する】

新キャラ出してしまいました。
一応おかしい所はないと思いますけど、矛盾点とかがあったら指摘してください。
それにしても、帝国側の駒がぜんぜん足りない……
290名無しさんだよもん:03/12/09 09:56 ID:mpP9tVHc
ここにきてまた新キャララッシュかよ。
291名無しさんだよもん:03/12/09 10:13 ID:d5iVQKBG
どうも冒険譚というより戦記ものっぽくなるのが帝国絡みの難点だなぁ。
292名無しさんだよもん:03/12/09 19:03 ID:MmMruXUk
戦争したい香具師と冒険したい香具師に分かれてそうだな>書き手読み手
もう完璧ライトファンタジー路線だが、ロードスみたいなのを望むかフォーチュンクエスト(古っ)みたいなのが好みかで思惑のずれがありそう。

戦争したいなら駒足りないと思うだろしな(主に名前だけになりそうな悪寒だが)

そういえば、キャラ死にはどうするんだっけ?
昔も議論になったが、書き手読み手がかなり一新されてる状況じゃ再度のコンセンサスが必要な気がするが。
えちしーんも同様かな……
293名無しさんだよもん:03/12/09 20:11 ID:Bx6QeFgj
ん〜、このスレでは人死には必要ないんじゃと思われ、あってもいいけどそれが目的だったロワと違い、流れや表現としての必要に留めるのがいいんじゃないかな。
・・・ただ、リレーなんで終わりがどうなるかの方は重要ぽっい、どっかで方向性を作んないとズルズルいってネタが無くなり過疎化消滅って落ちになる。
戦争・宝玉・ラルバ等大ネタ・小ネタに・・・大局・局地・謎解きでそれぞれのキャラがそれぞれの分野別に活躍・決着で全体にまとまればいいと思う
・・・漏れはこの戦争を終わらせる・・・おまいは闇に蠢く香具師を葬れみたいな〜
294名無しさんだよもん:03/12/09 21:50 ID:0zgfwBS3
終わらせる為の方向を決めたいのは山々ですが、正直広げられた風呂敷が大きすぎて。決着付けようがなくなって終わる(落ちる)んだろうなぁ………。
実際結構前からそうで、自分が無理に延命措置をしてるっぽい気配も無きにしも非ずな気がします………。
ところで、うたわれ面子は強さがどうこうという話が昔あったような?パワーバランスとかどうするんでしょうね。素で凄い強いんですけど。
>動き始めた歯車
帝国側には確かに人が足りないけど、駒………。戦争起こす気満々ですか?
そうすると実際ロワの管理者側みたいな人も増えそうで少しアレですね………。
エルルゥ、暗い………。こういうのは逆に辛くて重い状況ですよね………。他の皆はどうしてるんでしょうか。
会話の動きとか綺麗ですね。それにしても、ぐっと雰囲気が変わりましたね。違うシリーズみたいだ………w
軍とか国とか、色々必要になる人も多いですけど、新キャラはどうしてもうたわれ・ルーツみたいな出てないところからしか出せない訳で。
増やすならちゃんと責任とって下さいね。という訳で、これからも頑張って下さいな。

054 なんでも屋
 この頃は浩平、割と高槻に普通の態度だったんだね。どこら辺から暗くなったんだっけ?
 盗賊ギルドなんて名前の割に内容は(あくまで割と)真っ当なんで面白いですよね。必要悪の一種?
 それにしても先輩はつくづく食えないなぁw 岩切と仲が良さげ(?)なのが微笑ましいw
295名無しさんだよもん:03/12/10 20:29 ID:81Phun2l
うたわれ組・・・原作を比較したら相手にならんだろけど(ぶっちゃけ民間人と軍人、おまけに遺伝子操作・改造つき)、このスレでは身体能力よりファンタ設定での実戦経験の方が重要っぽい、柏木一家が良い例
あえて身体能力を比較するなら主観ではあるが、男性:光岡=べナウィ・高槻=ヌワンギ 女性:あかり=エルルゥ・梓=カルラあたりか!?(あくまで力・スピード・体力のみで技量は別)
296名無しさんだよもん:03/12/10 21:02 ID:n6k9qPfO
それにしても、強さのインフレ起こりそうですよね、うたわれ勢。
ただでさえ妙にレベルの高いのが多くなり気味になってたのに。
いっそ原作で強かったキャラを弱めにしてみたら笑えるかもw(無責任)

055 守護者の石
 戦闘の決着がちゃんと決まってていいですよね。実質これがまともな戦闘の一回目なのですがw 塔の表のは………入るか?
 そういえばこの宝石獣?とやらを作った人物は誰だったかはっきりしてたっけ?これも広がった風呂敷の一端ですか?
 全く、何故浩之と佐祐理さんでウォッカなんぞ持ってたのかw 飲むのか?アレを?w
 魔力年代測定までこなせます、なんてセリオさん。全く、このオーパーツめw ………最高ですよw
297名無しさんだよもん:03/12/10 21:53 ID:4x8n6xtc
うはwwwwwww
おkwwwwwwwwwwww
298名無しさんだよもん:03/12/11 17:32 ID:wDZ5Sr/3
キャラ死には全くのNGじゃないけど出来る限り無し、位のノリだと思うのですが。
他の皆さんは意見とか無いんでしょうか………。

056 遭遇
 漫画があるのか、この世界w いや、いいけど。
 結果オーライとはいえ、酸欠で倒れると結構問題がおきやすいので、皆無事で何より。
 ところで舞、佐祐理さんに見つけられなかったらずっと隠れてたのか?w
299名無しさんだよもん:03/12/12 03:43 ID:T0JVuE2K
人死に……機会や状況で割とあっさり死ぬ話書く方かも。実際に三人一気に死んじゃう話、考えてしまったり。
でも無闇に死なすのはやっぱり控える方向でいいのでは?
大きい戦いでは一二人の重傷者くらいはだしたいと思ってるけど。
300名無しさんだよもん:03/12/12 07:08 ID:5jqK/7yn
>>299
一瞬だけ1ダース単位で怪我人出すのかとオモタw
301名無しさんだよもん:03/12/12 09:19 ID:eTrKCxt1
死者は止めれや。
まぁ、死者復活を目的としたクエストとかは有りかもしれんが。

ぶっちゃけ、瑞佳まわりは死≒永遠逝きとしたこの類の話なのだろう。
302名無しさんだよもん:03/12/12 09:36 ID:AUnM+E3y
死を考えるなら同時に白魔法の効力まで考えにゃならんよ
人によっては死者蘇生すら可能なのか
不可能にしてもどの程度までの怪我なら治せるのかとか
303名無しさんだよもん:03/12/12 11:33 ID:6WWlYpwW
あのさ、ぶっちゃけそんなの読み手が今ここで決める事じゃないだろ。
>>298は議論の提示のつもりなんだろうけど、勘違いしすぎ。
書き手もさ、書くかどうかもわからん先の予定を吐くな。
過剰反応する香具師が出てきて無意味に荒れるだけだぞ。
304名無しさんだよもん:03/12/12 17:56 ID:4D9jTc5K
いやぁ鉄砲とか忍者、マスタークラス濫造問題等など折々こうしてやってきたんだけどね。
305名無しさんだよもん:03/12/12 20:28 ID:xvuM5LJX
>>303
確かに出過ぎた真似だとは思います。
でも、いつまでも放置しておいていざ書かれた時にNGだとかどうとか揉める方が余程面倒だと思います。
リレー小説は相互の考えにどうしてもズレが出ますし、ある程度は考えは纏めておくべきではないかな、と。リレー自体のスタンスにも関わる事ですし。
必要な議論が盛り上がること自体は悪いことではないと思います。何事も過ぎたるはなお及ばざるが如し、ですが。
結局どうするかを決めるのは書き手さんですが、皆がどう思っているのか全く知らずに書くよりずっといいと思うのですが、如何でしょうか?
自分の言っている事は間違いで、スレが鬱陶しくなるだけだから黙ってろヴォケが、というのなら、自分は沈黙したいと思います。

057 父を求めて・・・
 よく見ると敬介、過去スレだと剣術技能あるのに無くなってる………。強すぎ認定が下りたんだっけ?
 噂の放置組ですが、こうしてみると以前見たときの記憶より普通に見えるんですよね。どうしてこんなほっとかれてるんだっけか。
 どんなときでもなんか美凪は崩れた佇まいをしないイメージがあるので、逆に貧相な身なりというのも見てみたいようなw
 それにしても敬介、食い詰めるほど難儀してるなんて十年の修行の成果は無かったのかw
306名無しさんだよもん:03/12/12 22:13 ID:6WWlYpwW
>305
日和見なあなたの事だ、どうせ続けても「場合によっては人死にもあり」程度の結論しか出ないのでは?
仮に「人死にはNG」という制約ができたとして、それがどれほど話に影響を与えるものか考えた事ある?
鉄砲とか忍者、マスタークラスやらの問題なんかとは比べものにならないと思われ。
それこそ自称リアル志向の古典ファンタジー派の人達はどこへ行ったって感じだろ。
ここに来て、先走った議論で大きな制約を作って、先の話の芽を潰す必要があるんですか?
307名無しさんだよもん:03/12/12 22:41 ID:4D9jTc5K
>>306
しかしなんだ、言いたい事はわかるのだが指針話してる位で「話の目をつぶす」なんて真っ先
に過剰反応しているのはチミではないかw

鉄砲にしてもマスタークラスにしても「駄目だよ?」と方針決めていても出す人は出した。
ここで話される制約は暴走へのブレーキであり安全弁。
この先、戦記モノ的展開が進みキャラ同士でガチやらせりゃ、そのうち人死にも出るだろうが
まぁその時はその時。
だが冒険モノとして考えると、死は無理な状況に対する冒険者の無茶無謀によりもたらされる
ケースが多いと思われる。
個人的のは、そういう状況を上手く切り抜けるキャラの知恵が光る話が見られるとうれしい。
308名無しさんだよもん:03/12/12 22:47 ID:spn1jTHj
>書き手もさ、書くかどうかもわからん先の予定を吐くな。
書き手がキャラ死にについてのスタンスを晒したくらいでいちいち騒ぐなよ。
309名無しさんだよもん:03/12/12 22:53 ID:6WWlYpwW
>>307
>まぁその時はその時
これでいいんだよ。これには漏れも全面的に同意。
そもそも投稿された話についてNGだとか有りだとか話合うのが面倒なんて考える人は向いてないよ。
310292:03/12/13 01:12 ID:0QV6ymy0
戦犯ですが何か?





すまん、ここまで騒ぎになるとは思わなかったよ……
っつーか、てめぇらどこから沸いてきたんだw
311名無しさんだよもん:03/12/13 02:19 ID:rjl/NQ4P
過剰反応する香具師が出てきて無意味に荒れるのが一応終わったみたいなので、
以後何事も無かったかのようにどうぞ。
312名無しさんだよもん:03/12/13 06:44 ID:WbBGmWog
感想くんキモイな
313名無しさんだよもん:03/12/13 21:51 ID:BtKtnCnd
>307
銃って確か牧部なつみと柳也の話ででたんだっけか。
なんともいえない違和感があったなそういえば。
314305:03/12/13 22:08 ID:E+/Ihnpv
了解しました。どうやら考えが足りなかったみたいなので、頭冷やして一から出直してきます。
>>306
制約を作りたいのではなく、方向性を聞きたかったのです。人死にくらいいいだろ的なムードだというならそう聞いてみたかった。
改めて落ち着いて考えればスレの主でもなく書き手ですらない自分が出す話ではありませんでした。
お叱りに無闇に反発してしまい申し訳ありませんでした。
人死に自体は悪だとは思っていないのですが、『場合によっては』では駄目なんですね………。
>>309
何も無いところから、「これはどうだろう」なんて話すよりある程度の指標があったほうが議論も簡潔に済むのではないかと思ったのです。
話について語り合うこと自体は自分は寧ろ好きです。内容の是非や悪いのか良いのか等でも頭の悪い自分とは違う意見を聞くのは楽しいです。
ですが、NG議論は個人的で申し訳ないのですがいい記憶が無くて。長引くとどうしても荒れを呼んでしまうので、短縮できる何かがあった方がとつい先走ってしまいました。
結局騒ぎになってしまったようで、本当に申し訳ありません。
その他この件で不愉快に感じた皆様にも、申し訳ありませんでした。
感想の方も、大した内容でもなし、少し控えた方が良いでしょうか………?それともいい加減消えた方が良いでしょうか?
315名無しさんだよもん:03/12/13 22:42 ID:X47qcPkH
>314
気にせんでいいと思うが。
てか、別に荒れちゃおらんし、不愉快を感じるほど皆熱くはなっていない。
316292:03/12/13 23:20 ID:aykB8huG
>>315
同意。
粘着が紛れ込んでるのは、今に始まったこっちゃないしなw
317名無しさんだよもん:03/12/14 00:06 ID:xn4+bpBk
いてもいなくてもどうでもいいんだが、雑談文字レスは勘弁な。
318名無しさんだよもん:03/12/14 02:19 ID:NGHnLveE
どうでもいいと捨て台詞を吐いておきながら注文をつける奴はへたれ。
319名無しさんだよもん:03/12/14 22:59 ID:xn4+bpBk
なんだろね、この閉鎖的な空間は。
別に普通の事を言ったつもりなのに。
320名無しさんだよもん:03/12/14 23:12 ID:P4XEqc6Y
拗ねるなよ。別に悪意があって言ってる訳じゃない。ただ、どうでもいいなら構わなきゃいいのに。
本当は目障りで仕方なくて我慢できなくて「勘弁な」と言ってるのに。
本当はどうでもよくないのに、どうでもいいと言って強がってるから。
321名無しさんだよもん:03/12/14 23:49 ID:ANoYeKYA
かくして、今日もまた議論だけ。
322名無しさんだよもん:03/12/15 20:31 ID:HAnt3Emh
頭を冷やすついでに一日ほど休ませて頂きました。すいません。
皆さん、書き手さんが書き込みにくくなるので、落ち着きましょう?
まあ、自分が居なくなれば多少はすっきりするとは思うんですけどね………w
>>315-316
ありがとうございます。少し安心しました。何も言われなかったらと思うと結構怖いものですね。
否定されてたらそれどころではなかったとは思いますけどw
書き手の方は反応が無いのをこんな風に感じてるのかなぁ………?
>>317
実際にどう思っているのかはっきりとしなくてちょっと怖いんですけど、申し訳ありません。
ただ、けじめ位はきっちりつけて置くべきだと思いまして。つけれたかどうかはわからないんですけどw
所詮は保守ついでですから気にしないでも構いません。雑談では終わらないようには頑張ります。

058 世界の異端者
 実際、えいえんの世界にいっちゃいそうな人、結構いそうだよな。葉鍵w
 クロスオーバーなだけに色んな設定が錯綜して、こんな話も出るのでちょっと嬉しかったですよ。
 それにしても、『怪しいものじゃない』って言ってくる人間は怪しいと相場が決まっているけど、凄い怪しさだね、シュンw
 祐介、ちょっと共感された位であっさり信用しちゃうくらい鬱屈してたんだなぁ………。
323名無しさんだよもん:03/12/17 20:37 ID:XBU3E6Gu
改めてこの場を借りて。色々、申し訳ありませんでした。

059 みさきの奇癖
 みさき先輩は楽しく生きてそうですよね………w
 ちょび髭を書きたくなる先輩もですが、それで凶暴化してしまううさぎはいい冗談ですよねw
 目が見えるようになる事に関してはよく分からないけど、皆の顔が見えるのは嬉しいんじゃないかな、なんて。
 ところで浩平、口振りからすると一緒に塔に行ったことがあるのか? 楽しい旅だったろうなぁw
324名無しさんだよもん:03/12/18 01:37 ID:vNn7zBJz
>>323
このスレ、SSはどうでもいいけど
君の行動が笑えるくらいに面白い! グッジョブ!
325名無しさんだよもん:03/12/18 01:57 ID:ca1pTUj/
なんだこの基地外
326名無しさんだよもん:03/12/18 19:16 ID:bfpwo1a2

060 潮風の都会
 シュンが怪しい預言者みたいで、なんか祐介が主人公に見えてきてしまいましたよw
 記憶には残らないのか、記憶が消せるのか。資料には残ってるみたいだけど、いったいどんな事してたのやら。
 それはそうと、詩子さんが自警団員って意外と似合ってそうですよね。神出鬼没だし結構便利かもw
 ネガティヴ思考の祐介といかにもポジティブっぽい詩子さんなら結構いいコンビになれるかも。今は確か沙織に捕まってた気がするけどwどうなることやら。
 ところで、あの発狂気味の大男はただのやられ役というには妙すぎたと思うけど、書いた人、何か考えがあったのかな………?
327名無しさんだよもん:03/12/19 19:06 ID:i2lwMU+q

061 宮内貿易公司
 あんまり堅苦しく無さそうな職場っぽくていいなぁ………w
 何処にでもこういう人間は居るんですよねw こんな世界じゃ銃なんて随分貴重品だろうに。
 あれ、そういやライフル好きとか書いた人は言ってたけど、そんな数あるものじゃないよね。北川のはどうだったっけ?
 もしもだけど、そういった物を集めてるとしたら、結構儲かってる、羽振りのいい会社なんでしょうね………。羨ましいw
 ちょっとせこくて、詰めが甘いあたり一般人らしくていいですよねw
328名無しさんだよもん:03/12/20 16:36 ID:M7unvArF

062 海の支配者
 この話を読んで、実はちゃんと祐一たちの海賊団にも名もない部下たちが居ることに気付きましたw
 まあ、普通に考えれば居ない訳ないのですが、小説における背景キャラの宿命でしょうかw
 祐一が船長で副船長が晴子さんだと、なんかいい加減そうな行動してそうなイメージです。
 補佐も冬弥だし、詰めが甘そうで苦労してそうなw 相沢一家、支配者には遠そうだなw
 でも、色んな所からキャラが集まってて、こういうのを見るのは楽しいですよね。
 ところで、もしファンタでも祐一と名雪がいとこなら、秋子さんも相沢一家の人間だった事になるんでしょうか………?w
329名無しさんだよもん:03/12/20 22:43 ID:41uAloRZ
感想に紛れて保守。
ログ整理、年を越します(;´Д`)
年末年始休暇、全部早出残業休日出勤に……言い訳ですが。

ご迷惑をおかけします……
330名無しさんだよもん:03/12/21 17:43 ID:HltRMQHc
どぞ、頑張って下さいな。当分は感想は追いつけそうにないですけどw

063 海の町の火花
 ただの酔っ払いでも困るのに、それが詩子さんじゃ大変だw
 それにしても貴之、いつのまにか隊長なんて出世して。柳川に護って貰わなくても割と大丈夫になったんじゃないか?
 祐介、押しに弱いなぁ。詩子さんの勢いに任せてたらあっという間ににっちもさっちも行かなくなると思うw 大丈夫なのか?
 ところで。安い玉を使ったへっぽこな銃をへたくそな奴が使うのは、むしろ周囲の人が困ると思うのは自分だけですか?w
331名無しさんだよもん:03/12/22 17:58 ID:EgP/b0F7

064 密命
 マナが忍者………。脛蹴られたら痛いじゃ済まなそうだw
 石原医師もこの世界じゃ普通の『人間』だと思うんだけど、全然イメージが浮かばないんだよな。
 あの人が下積みしてたとか想像できないw 無闇に強いイメージばっかり残ってるから………。
 ところで、忍者頭目の高倉宗純は登場できる余地があるんだろうか?w
332名無しさんだよもん:03/12/23 17:43 ID:hPEUdzCE

065 魔族の剣
 楓、実は魔法使いだった事に初めて気付きました。変身するイメージしか覚えてませんでしたw
 耕一も堂々と猫と話すのはいいのかw 一応、シェイプシフターって隠して生きてたのでは。
 柏木一家はそれぞればらばらなのに、ちゃんと繋がってる感じがして、話を追うのが楽しいです。
333名無しさんだよもん:03/12/23 22:59 ID:QCYxI9TX
感想君だけに延々保守書き込みさせとくのもなんだな。
ますます人がいないように感じちまう。

おいおまいら、っつーわけで恒例の点呼をやりたいと思いまつ。
読み手でも書き手でもどっちでもいいから応答しる。

では、番号……1!
334名無しさんだよもん:03/12/23 23:10 ID:t3YHIZLr
読み手2
335名無しさんだよもん:03/12/23 23:46 ID:gAos3wow
3
336名無しさんだよもん:03/12/24 03:28 ID:Li+VaQ2R
337名無しさんだよもん:03/12/24 05:33 ID:7FQaJLgA
読み手より書き手の方が多い気がする、5
338名無しさんだよもん:03/12/24 05:35 ID:Pl4d3IKX
6−。
339名無しさんだよもん:03/12/24 05:51 ID:O4t/OegY
9:1で読み手7−。
340名無しさんだよもん:03/12/24 06:40 ID:U5jazuRA
自作自演にしてももうちっと上手くやれよ・・・余計萎えた
341名無しさんだよもん:03/12/24 17:38 ID:rZcuQCbU
↑が8なら俺は9。
いちゃもん感想ばかりだがなー。
342名無しさんだよもん:03/12/24 19:01 ID:XpxGzLqW

066 ヴァルキューレの奇行
 疾走する馬に揺られて眠れる松本は大物ですね。結局落ちてるわけですがw
 帝国の方も、無茶する国ですね。まがりなりにも軍、下手すれば国同士の諍いに発展しかねないのに。
 いや、それも考えてたのかな、現状を見る限り。実際に戦争になったらファンタ、どうなるんでしょうね………。
 元々サブキャラの癖に妙な個性の付いた彼女達にも数少ない帝国側として、頑張って欲しいです。あんまり目立つのもどうかと思いますけどねw
343名無しさんだよもん:03/12/24 19:28 ID:QqLrOJI9
俺も感想君と同じ様なペースで読み返してるのだが
この辺までは本当に面白かったな・・・・。
344名無しさんだよもん:03/12/25 18:24 ID:Ruc6tpZr

067 "大変が変態さんなの"
 タイトルが美味しいよな………w
 何組も終結してきて、段々関わる人間が増えていくのが楽しみでした。
 増えすぎても困るけど、色んな話が絡んでいくのはやっぱりこういう小説の楽しみですよね。
 志保、一応歌姫なんだろうにw 真っ先に『取材』に駆け出すあたり、やっぱりいい性格ですよねw
 けんたろも不憫だよな。よりによって澪だもんなぁ………w
 関係ないけど、馬のジェスチャーってどんなだろw 澪のなら是非映像で見てみたかったw
345名無しさんだよもん:03/12/26 20:25 ID:2rukJwCQ

068 夕闇の中で
 呪歌が具体的に使われたのはこの時が最初ですけど、本当に阿呆な使い方ですねw
 呪歌の使い方としては正しいんでしょうが、メタ的発言(?はきっと賛否分かれますよね………。
 折角の見せ場を軽く潰された志保も割と悲惨ですけど、逆恨みされる方はそれどころじゃないですよねw
 ヴァンパイアってやっぱり流水に弱いんでしょうか。ぶっちゃけどうでもいい話だけどねw
346名無しさんだよもん:03/12/27 03:31 ID:YUI8qxuQ
(・∀・)チンコちゃんです。
347名無しさんだよもん:03/12/27 12:38 ID:obalxgYh

069 潜入作戦
 真琴は潜入向けとは言い難そうだけど、その様子を妄想すると微笑ましいなぁ。
 ぶつくさ言いながら汚れが落ちるのを見てつい夢中で掃除してそうな真琴萌えw
 まだ海上だというのに侵入者をそこまで警戒してる辺り、ジョージはそこまでライフル大事にしてのか………。
 それとも、実際は航海中は船倉に立ち入れないものなんだろうか。あ、一般人とかだったら普通駄目かw
 次のアルバイトの募集のこととか気にしてるのが普通の会社っぽくていいなぁw
348名無しさんだよもん:03/12/28 13:47 ID:NGyO/tfO
いつの日か
349名無しさんだよもん:03/12/28 16:52 ID:lmBcaZkX

070 自警団の作戦
 海賊退治の日に防犯強化週間なんて訓示を普通にしてしまう貴之は真面目だねw
 それにしても、柳川は傾向も分からない人間をいきなり攻撃しておいて『使えない』とは容赦ないねぇ。
 そっちも仕事放り出してるくせに、などと祐介をかばってみたりw そういえば、この辺結局流されたんだっけ?
 ちゃんと作戦考えたり、準備を整えてこれから戦い、って雰囲気がなんか好きです。
 詩子さんを捨てて、茜もどうしたかったんだろうね。消えた幼馴染こと司はちょっと前に出てきちゃったんだけれどw
350名無しさんだよもん:03/12/29 15:07 ID:KEc7BR+t

071 敬介の過去
 書いた人には悪いけど、正直、何がなんだか分からなかったよ………。
 陰陽術だとか、そういうのは嫌いじゃないけど、補足レスで詳しく語られても。
 格好よさげに話してるけど意味はあんまり理解できませんでした。すいません。
 知識を託す、とか悪く無さそうなんだけど、結局どうしたかったのか分からないまま消えちゃったからなぁ。
 他とは違うジャンルの能力なんだから生かせればと楽しみにしてたのだけれど。
351名無しさんだよもん:03/12/30 15:06 ID:PbiFlq+d
二スレ目突入。

072 未熟なる青。
 彰にも極悪人と呼ばれてしまうのはみさき先輩の影響か、本人の所為かw
 こういうノリ好きだなぁw 地獄の仏。南無阿弥陀仏w
 会話の流れが良くて、描写が綺麗だから読みやすくて。医者の癖に妙に意識しがちな彰とかw
 住井を脅す手口とか、冒険者のおじさんに対する冷静なツッコミ(wとか、レベル高いな、さいかw
 さいかは彰と一緒に寝てるのか………?羨ましい。どちらが、とは言わないw
352名無しさんだよもん:03/12/31 15:00 ID:4rMcZFZk

073 月明かりふんわり落ちてくる夜
 夜盗の癖に親切にも質問に答えてしまう辺り悪役じゃないよな、縦横w
 きよみも無茶だけど、はったりが効いてしまうのは夜盗としてどうかと。まあ、結構な美人だしなぁ。
 実際に押し倒せるチャンスがあれば、自分も乗ってしまいそうだし………w
 自分なら少年を井上トロと呼んでやりたいですw 猪木は流石に似合わなそうだけど。
 眺めてる位なら助けてやれよといいたいけど、普通はそんなもんなのかな………。義理もない訳で。
 結構読み易くて良かったなぁ………。
353名無しさんだよもん:04/01/01 15:25 ID:TnSHqn2m
あけましておめでたうございます。

074 塔の中の懲りない面々
 説明の回。割とありがちな話ですけど改めて説明されるとすっきりしますね。
 乙女を叫びながら戦斧を振り回す七瀬は明らかに目標を見誤ってますねw それが七瀬ですか?w
 大して強くないという割に、頑丈なお陰でけんたろも数相手に勝負になってるし、一つ秀でてると色々便利ですね………。
 むしろけんたろをけしかけておいて、自分の身を守れない志保の方が問題かw 相性の問題もあるんだろうけどね。
354名無しさんだよもん:04/01/02 15:12 ID:Pq893Jds

075 逃がした者と捕らえた者
 監禁とか、確かに好きそうだね高槻w 鉄格子を見ても自分が囲まれてることを考えない辺りが素敵w
 何でも叫ぶから会話が普通にギャグになるからある意味美味しいキャラですねw
 岩切も振り回されてるのが可愛いですw ここまで相手のペースを崩せるんだから高槻も大物ですね………。
 一方で弥生さんが逃げた高槻をちゃんと発見してたり、有能そうな所とかをちゃんと描写してあって凄いと思います。
355名無しさんだよもん:04/01/03 15:33 ID:kcv+oGBq

076 天使を拾った男
 大志、楽しんで生きてますね………w 何もしてなそうなんだけどw
 飴玉を嬉しそうに舐めてる大志は想像できない………。むしろ『お嬢ちゃんに飴をあげよう』とかw
 それより、石原麗子の気紛れ?マナが殺されなくて良かった、というか。ある意味『殺された』訳だけれど。
 危なげな大志だけど、ああ見えて結構紳士的な大志だから逆に拾われて良かったのかも。
 こうやって関係の無さそうなラインで話が繋がるのを見るのは嬉しいです。まあ、普通はそんなもんなんでしょうけど。
 出会いとか見てると、不思議と一度読んだはずなのに先が楽しみになるんですよね。
356名無しさんだよもん:04/01/04 03:21 ID:hWK4G8HH
あけましておめでとう。
最期の新作でてからほぼ一ヶ月か。
次が出るのは何時だろな?
期待しながら待ってる。
だが、書いてる香具師がいるなら答えてくれ……そろそろ漏れ的に精神的なリミット来てるわ。
357名無しさんだよもん:04/01/04 16:29 ID:dvzRORtU
書けるネタはとりあえず二つ確保してるんだけど……時間がね。積みゲ処理で手一杯ですよ。
ゆっくりしてても先に書かれる心配も少ないし。やる気のある書き手はどのくらい残っているんだろうか……
俺は帝国側と共和国の偉い人関係は全然書いてないから、そっち方面の人がいないと厳しい。
358名無しさんだよもん:04/01/04 16:40 ID:xlAc0GDc

077 前門の塔、後門の狼
 岡田も松本も肝心な時にいなそうだから、吉井も苦労してるんだろうな………。
 結構内心では色々文句もあるみたいだけどw 脇キャラだった筈が割としっかりキャラ立ちしちゃってますよね。
 一方で明義も定番とはいえ、阿呆なこと言ってるしw 相手が茜と澪じゃ後が怖いぞw
 軍の動向、一方で………という展開が燃えますね。これ位の引きだと後の話も色々違う展開が妄想できますしw
 状況の説明でもそれで終わらずに、違和感がなくて羨ましいですよ………。
359名無しさんだよもん:04/01/05 02:49 ID:GyiKvCQ6
酒飲んで寝正月してたら、もう三日過ぎてしまった。

今5レス分ぐらい書き終えてるから、もうちょっと待っておくれ。
360名無しさんだよもん:04/01/05 14:34 ID:Nazn3ANZ

078 月島拓也
 今回(のリレー)はまともな月島兄で少し嬉しいです。でも確かまだ、前回からすると電波使えそうな雰囲気だったんだよなぁ………。
 マルチの会話は相手が誰でも和むね。しっかり芋蔓で泥沼してますがw
 柳川関係もちゃんと話の中で補完されてるし。よく出来てると思います。
 それにしても、輸送の仕事なんて遅らすには一番悪い様な仕事を、それでも放って駆けつける柳川燃えw
 そして迷惑掛けられても仕方なしとはいえ、冷静に待っていられる月島兄もいい奴だなぁ。
361名無しさんだよもん:04/01/05 17:00 ID:R1Tt1Vy7
ω・)ノシ<12月半ばから今月末まで休みがありません。
ω・)ノシ<今日も24時間明けで、引き続き夜勤です。
ω;)ノシ<ログ整理、なんとか今月中には……
362名無しさんだよもん:04/01/06 18:11 ID:+UOAGCfP
>>356-357>>359>>361
一ヶ月前にも同じようなやり取りを見たw
363名無しさんだよもん:04/01/06 20:48 ID:7q/AK7lo

079 もう1つのテスト
 こういう舞台裏というか、同じ出来事の中の一方で、というのは舞台になった話が生きてる気がして好きです。
 鍛え上げられた筋肉とレイピア。格好としてはともかく、似合わない感じだw
 しかもあの外見で拳士じゃなくて剣士とは。まあ、あの装備で執事にはどうあがいても見えない訳だしw
 実はちゃん様が真面目に仕事してる事とか、秋子さんの店の評判とか、ちゃんと他の部分にも触れられてて良く出来てますよね。
 それにしても国崎、長瀬ネットワークに引っかかるような何かやってたのかな………?
364名無しさんだよもん:04/01/07 15:23 ID:2R7C8Jde

080 凶夢
 短いながらも中身がしっかり詰められてると思います。
 見えない魔物と魔力感知とか、無理すきない強敵っぽくて格好いいですよね。
 一般人組との反応の温度差がそれらしくていいですね。個人的には彩まで容赦なくてあうーですがw
 戦闘開始っぽい緊張感が素敵です。肝心な台詞が遮られちゃう辺りとかもw
365最下層民:04/01/08 07:07 ID:QvZKFJ95
最下層
366名無しさんだよもん:04/01/08 15:57 ID:5ndQMJFQ

081 社長室にて
 繋ぎとして一応ネタ振りもあったんだけど、肝心の警備員には誰か触れてたっけ?
 記憶が曖昧だけど、確か殆ど気にされてなかったよう、な………?不憫な話です………。
 これで自分が間違ってたらいい笑い者ですがw
 色々気を回してたけど、結局大騒ぎになったし。まあ、こういう割を食う人達も必ず居るんだよなぁ………。
367名無しさんだよもん:04/01/08 22:15 ID:7nErrr5n
test
368名無しさんだよもん:04/01/09 13:57 ID:lJhqlrha

082 MEMORY
 伝説とまで言われた一座か………。どれだけの素晴らしい演目を見せてくれたんでしょう。
 きっと惜しまれただろうなぁ、引退。今の久瀬もどんな演目をしてるのやら。
 農村の孤児院を営む由起子さんとか、色々夢が膨らみます………。
 絵を眺める久瀬とか、なんか色々優しい雰囲気の話ですね。それだけじゃなかったですけど。
 高槻の行動の波紋が色んな所で顔を見せていて、もし、これが全部収束することがあれば、きっとファンタも終わる頃なんでしょうかね………。
369名無しさんだよもん:04/01/10 15:05 ID:71GfwYo7

083 走り回る出会い
 とりあえず、詩子さんはいい根性してますよねw
 仕事をしてないとは言い切れないバランスとか、ずけずけ言いたい事を言う辺りとか。それが持ち味なんだろうけど。
 結構ちゃんと要点は説明されてる辺り、詩子さんというより作者さんがしっかりやってるんですね。
 月島兄が癒されてるのを見ると、本当にマルチは偉大だと思いますw
 ところで、この場合出会いが走り回る→色んな所で起こる、みたいな解釈でいいんでしょうか。
370名無しさんだよもん:04/01/11 15:57 ID:jQrUSn2M

084 御堂の憂鬱
 面倒事片っ端から押し付けられてそうな御堂が愉快だw
 ロワの影響がいつまでも抜けないのはそれだけ印象が強かった所為なのか。
 どう考えても子供に懐かれる面じゃないしw 甘くなってる方が確かに自分も好きですけどw
 この場合、矢島と謎の女性の方が伏線扱いだったんでしょうかね………?この後どうなったんだっけな………。
371名無しさんだよもん:04/01/12 17:42 ID:Ob5ytg9S

085 路傍でふたり
 ………丸一日、道端でごろごろしてたらどうしようかw 実際にやってそうで怖いノリですねw
 天気がよければ全て問題無さそうな二人に万歳w
 内容もですが、文章の間もなんか気の抜けるいい雰囲気を出してると思います。
 挿絵が例によって見れないのが残念です………。
372名無しさんだよもん:04/01/12 23:34 ID:VtsXZFgq
感想君よ、君の感想にはセンスがない。
まずお前が新作書けよ。感想なんか書くな。正直、邪魔。と言うより最早、不気味。
373名無しさんだよもん:04/01/13 05:48 ID:eAKUd17t
感想なんか書くな、か。すごい台詞。
とりあずこのスレは>>372たんの所有物ではないので、
感想君の感想すら許容できない程度の人間なら、普通に窘める程度にしよう。いきなり命令口調で絡んでくるような人よりは理性的に対応してくれるよ、きっと。
俺は「w」が多いのが前から気になってたんだが。人によっては嘲笑にも見える。

まあ、なんだ。保守だけが並び、気付かない内に落ちてるよりは余程有意義だと思うんだけど。
それとも>>372たんみたいな人が新作書いたり建設的な活動してくれるっていうのか? それならこの状況も払拭されるだろうに。
邪魔だと思う人間を排除する暇があるなら、やることやってくれよ。ただでさえ人少ないのに。
374名無しさんだよもん:04/01/13 07:21 ID:6GOGYE/Y
あー、荒れるならまとめて消えてくれ。
375名無しさんだよもん:04/01/14 00:00 ID:dAZvn8Mx
あー、ごめん。
ほんとリンクミス多いですな、漏れ……
ギャラリーからは見にいけるので……

吊ってきまつつД`)
376名無しさんだよもん:04/01/15 01:39 ID:BPIdP7A3
OK、なんでもいいけど、新作落とすぜ
          ∧_∧
    ∧_∧  (´<_`  )  空気読めて無いとはさすがだな、兄者
   ( ´_ゝ`) /   ⌒i   
   /   \     | |
  /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/  FMV  / .| .|____
    \/____/ (u ⊃
377狩人の追跡(1):04/01/15 01:40 ID:BPIdP7A3

「お帰りなさい」
 すでに暮れかけた日の中で、貴之は帰って来た柳川に片手を上げた。
 柳川は散らばった瓦礫を避けながら、貴之の前で立ち止まる。
「首尾のほどはどうでしたか?」
「ああ、それなら……」
 小さく笑みを浮かべ、言葉を続けようとした柳川を、だみ声が遮った。
「傭兵よ、手ぶらでお帰りとは、随分いい身分ではないかね」
 口をつぐみ、ちらり、と柳川はもの問いたげな視線を貴之に向ける。
 貴之はちょっと申し訳なさそうに、微苦笑を浮べていた。
「……フィルムーン商船組合の副組合長さんですよ。副組合長さん、こちらが先ほど言った、傭兵の柳川裕也」
「ふん、どれだけ腕がいいのか知らんが、気紛れで海賊を見逃すような輩など、信用できるか」
 でっぷりと太った腹に、顎を覆う濃い髭。若い頃は船乗りをしていたのだろうが、今は見る影もなかった。
 副組合長は舌打ちせんばかりに顔をしかめ、自警団本部のあった場所を睨む。
 大まかな瓦礫は取り除かれてあったが、本格的に整地しようとすれば、かなりの費用がかかるに違いない。
「まったく、貴之、今回の事は大変な失態だぞ」
「申し訳ありません。油断していました」
 腰を低くして謝る貴之に、柳川はわずかに眉根を寄せる。
 それを見て取って、貴之は苦笑混じりに囁いた。
「商船組合は、自警団の最大のスポンサーなんだよ。今回は派手に壊されたから、修理の費用の事とかで、視察に来てるんだ」
「……ふん」
 壊れた建物を見上げ、ぶつぶつと文句を言っていた副組合長は、ぎろりと貴之に目をやった。
「なんにしろ、お前はせっかく捕らえていた海賊一味を逃がし、船まで奪い返された。
かくなる上は、彼奴らのアジトを探し出せねば、貴之、お前の首が飛ぶ事になるぞ」
378狩人の追跡(2):04/01/15 01:41 ID:BPIdP7A3

「それなら、もう心配ありませんよ」
 副組合長の意地の悪い言葉にも、貴之は平然と笑って見せる。
「海賊達のアジトなら、もうすでに手掛かりを入手しています……ね?」
「ああ」
 無造作に頷く柳川に、副組合長は僅かに目を見開いた。
「捕虜を拷問でもして、場所を聞き出したのか? それとも……」
「副組合長、とにかく場所を移動しましょう。臨時本部で作戦会議をしたいですから」
 貴之に言われ、副組合長はむぅ、と一声うなって、頷いた。
 本部は壊滅していたが、フィルムーン内部にはいくつも支部が存在している。
 近場の急ごしらえの支部に、臨時本部を置き、自警団達は活動していた。
 日はとっぷりと暮れていたが、出入りする自警団員たちはおおむね、精力的に働いている。
 そんな中、幾人か、自警団の中枢のメンバーを集め、貴之は対策会議を開く。
「……詩子は?」
「怪我をしていたみたいだし、カレもいたんで早めに解散させました」
 見知った顔を見つけられず、問う貴之に、年かさの団員がにやりと笑う。
 貴之も苦笑して、それじゃあ仕方ないかな、と言いながらテーブルについた。
 決して狭くはないものの、本部と比べると手狭な会議室に、普段の倍近い面子が顔を並べる。
 とりあえず貴之は上座に座り、その脇に柳川が静かに立つ。
「……それじゃあ、対策会議を始める」
 貴之の一言で、場に集まっていた人々の目が、いっせいに貴之に向けられた。
 いずれも気心の知れたメンバーで、失態はともかくとして、それを挽回する為の計画を練るのだ。
「しかし、捕虜の一人もいないようだが……どうするつもりかね」
 眼光鋭い、白髪の古参の支部長に言われ、貴之は姿勢を正す。
「その為に、僕は柳川さんを呼んだんです。……柳川さん」
379狩人の追跡(3):04/01/15 01:42 ID:BPIdP7A3

 貴之の言葉に、誰もが柳川に視線を向けた。
 ただの傭兵……しかも、まんまと海賊を逃がした男。
 そう、誰もが思っていたのだが。
 柳川はにやりと笑うと、突然腰に差していた剣を抜いた。
「っ――――――!?」
「何を……!!」
 浮き足立つ一同の動きを止めたのは、貴之の鋭い一声だった。
「静かに!!」
 凍り付く彼らの前に、貴之は素早く海図を広げる。
 レフキー沖を表した、ごく一般的な海図だ。
 その上に、柳川は抜き身の刀身をゆっくりとかざす。
「………一体……!?」
 何が始まるのか、誰もが息を飲んで見守る中、刀身がゆっくりと振動を始めた。
 鈴のような空気を震わせる音が、会議室の張り詰めた空気をいっそう強張らせる。
 永遠とも思える、一瞬の後。
「な……!?」
 くぐもった呻き声が、誰かの喉から零れ落ちた。
 剣の刀身に、じんわりと赤い血が浮びあがっている。
 それは、ゆっくりと金属の肌を伝い、やがて、ある一点で雫となり……落ちた。
「ここだ」
 柳川の低い声に、張り詰めていた糸が切れ、誰もが大きな溜息をつく。
 海図の上には、一点、眩しいほどの血の雫が垂れていた。
「これは一体、どういう事だね?」
 不可思議な表情を浮べる面々に、貴之はちらりと柳川を見てから、口を開いた。
 その柳川は、さっさと剣を仕舞い、我関せずといった風に目を伏せている。
380狩人の追跡(4):04/01/15 01:44 ID:BPIdP7A3

「この剣の能力なんです。
一度、仕留めそこなった相手の存在を、この剣はいつまでも感知し続ける。
今回の場合、相手側の副将にかすり傷を負わせたんですが、それをこの剣が覚えているんです」
「すると……この点は」
 副組合長が指差す一点を見て、貴之は微笑んだ。
「ええ、今、副将がいる場所……つまり、海賊のアジトの可能性が高い、という事です」
「なんと……」
「それは凄い……」
 驚くべき能力に、誰もが興奮したように目を見張った。
「この能力は、この剣が彼女の血を充分に吸うまで続きます。
ですから、後はこの血の場所を頼りに、彼女を追い、海賊一味を一網打尽にできるでしょう」
「なるほど、だから海賊に止めを刺さず、あえて泳がしたというわけか!」
 先ほどとは態度を一変させ、副組合長はやたら感心したように頷いた。
「いや、先ほどはすまなかった! まさか、こんな隠し技を持っているとは!」
「……」
 調子のいい副組合長には構わず、柳川はコキコキと首を鳴らし、貴之に背を向ける。
「もう寝る。後は任せた」
「ええ、そうしてください。お疲れ様です」
 部屋を出て、廊下を静かに歩きながら、柳川はツ、と唇を歪めた。

 この血塗られた剣は、斬りそこねた相手の血の匂いを覚え、どこまでも追って殺す為に、作られた。
 そう逃がした獲物を追い詰め、存分に血をすする為に。
 愛しげに剣の柄を撫でながら、柳川は愉しげに笑う。
「さぁ、狩りの時間だ………お前は俺の剣から逃げられるかな、晴子!」
381名無しさんだよもん

【貴之 自警団を集めて海賊狩り】
【柳川の剣 切った相手の血の匂いを覚えて、追跡できる】
【柳川 狩る気満々】


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    ∧_∧  (´<_`  )  投稿してから探すなんて流石だな、兄者。
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