葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その6

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1名無しさんだよもん
いつも見慣れた葉鍵キャラの
しかしいつもとはちょっと違う世界。
数々の職人が織りなす彼女(彼)と彼(彼女)の物語を
お楽しみください。
(3代目テンプレより)

大波荒波乗り越えて、やってきました6スレ目。
dat落ちなんてへのかっぱ、広がり続ける反転ワールド。
既出の反転キャラに萌えるも良し、新たな反転キャラを創造するも良し…どっちにします?


前スレ 葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その5
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1035923181/

過去スレやその他細かい詳細は>>2-10をどうぞ
      '7/)
   , '´ ' ヽ    
    i /ノノノ))〉     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    !f!(l.゚ ー゚ノ!   <  2げっと
    ^'⊂丞つ     \_____
    く/_|l      
     し'ノ
...................
3名無しさんだよもん:02/12/04 02:35 ID:Vdk9N2Ec
初代  葉鍵のキャラを性転換させたらどんな感じ?
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1015/10153/1015395011.html

2代目 葉鍵キャラを性別反転させたらこんな感じ!
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1017/10178/1017826789.html

3代目 葉鍵キャラを性別反転させたらいい感じ!
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1025/10251/1025102249.html

4代目 葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その4
http://wow.bbspink.com//read.cgi/leaf/1030414461.html

5代目 葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その5
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1035923181/


まとめサイト 3代目スレの181 ”管理”者さんだよもむ ◆.JgAOy9cさん作成
ttp://isweb45.infoseek.co.jp/play/hanten/index.html
4名無しさんだよもん:02/12/04 02:36 ID:Vdk9N2Ec
◆ONE
 折原浩平  → ひろみ
 住井護   → 麻森
 長森瑞佳  → 佳瑞 瑞鶴(不確定)
 川名みさき → 御崎

◆Kanon
 相沢祐一  → ゆう
 水瀬名雪  → なゆき 雪弥 雪彦
 水瀬秋子  → 秋人
 沢渡真琴  → 誠
 倉田佐祐理 → 祐佐 祐理
 川澄舞   → 舞人
 天野美汐  → 汐(せき)
 北川潤   → 潤
 久瀬    → 奏(かなで)

◆AIR
 国崎往人  → 往穂
 神尾観鈴  → 鈴
 神尾晴子  → 晴彦
 みちる   → 満
 霧島聖   → 聖
 霧島佳乃  → 佳之
5名無しさんだよもん:02/12/04 02:36 ID:Vdk9N2Ec
◆雫
 長瀬祐介  → 祐子
 月島瑠璃子 → 瑠璃
 月島拓也  → 拓美
 藍原瑞穂 → 瑞樹

◆痕
 柏木耕一  → はじめ
 柏木千鶴  → 鶴丸
 柏木梓   → 梓
 柏木楓   → 楓
 柏木初音  → 初音
 柏木賢治  → 賢子
 柳川祐也  → 裕子
 阿部貴之  → 貴美
 日吉かおり → かおる
 次郎衛門  → 芙蓉
 エルクゥはそのまま
6名無しさんだよもん:02/12/04 02:37 ID:Vdk9N2Ec
◆To Heart
 藤田浩之   → 浩子
 神岸あかり  → 燈人
 長岡志保   → 保志
 佐藤雅史   → 雅美
 来栖川芹香  → 芹哉
 来栖川綾香  → 綾哉 綾彦
(芹香、綾香は合わせる必要あり?)
 宮内レミィ  → レナード
 保科智子   → 智
 松原葵    → 葵
 姫川琴音   → 琴音
 雛山理緒   → 理央
 HMX-12マルチ → HBX-12マルチ
HMX-13セリオ → HBX-13セリオ
 坂下好恵    → 恵
7名無しさんだよもん:02/12/04 02:38 ID:Vdk9N2Ec
◆WHITE ALBUM
 藤井冬弥  → ふゆ
 森川由綺  → 勇輝(芸名YUKI)
 緒方理奈  → 理玖 理雄(芸名RIN)
 緒方英二  → 英奈
 七瀬彰   → あきら
 河島はるか → 遥
 はるかの兄 → かなた(妹)
 澤倉美咲  → 岬
 観月マナ  → 真央

◆こみっくパ〜ティ〜
 千堂和樹  → かずき
 芳賀玲子  → 玲
 猪名川由宇 → 由太 悠 ゆう
 長谷部彩  → 綾(りょう)
 おたく縦、横 → 緒田久縦子、緒田久横子

◆まじかるアンティーク
 宮田健太郎 → さつき
 江藤結花 → 結一
 スフィー、リアンはそのまま

◆誰彼
 坂神蝉丸  →蝉枝
 岩切花枝  →華丸

8名無しさんだよもん:02/12/04 02:40 ID:Vdk9N2Ec
以上のリストはあくまで一つの案ですので、無視して自由に書いて良いです。

おまけw
◆胸の大きさについての考察(第3スレ400以降を参照)

ハクオロ……99(G)(108のHカップ説有)
裕子……95(F)
はじめ……93(E)
御堂……93(D)
浩子……91(E)
拓美……91(E)
往穂……91(D)
ひろみ……86(C)
蝉枝……86(B)
柳乃……84(C)
潤……83(B)
ゆう……83(B)
祐子……80(B)
芙蓉……80(B)
ふゆ……78(B)(もっと小さい説有)
奏……75(AA)

(第3スレ417、萌虚仮氏の発言から。変動制なのであまりとらわれずに書いて良いです)
9元380:02/12/04 02:43 ID:Vdk9N2Ec
…ということで新スレを急遽建てたわけなんですが…

住人の皆様、ごめんなさい。
いきなり下手糞この上ないテンプレを建ててしまいました。
弁解の余地もありません、本当にすいませんでした…
10前スレの1@仕事前:02/12/04 07:29 ID:J5c5vwyE
ぁぅ、dat落ちっすか…私が前スレに変なブツ叩き込んだ所為っすね…
でも前スレも約500レスで350KBくらいいってたし、頃合だったかも…とほざくヘタレな自分
ともあれ380さんおつです、今そちらに逝く…その前に

*まとめサイトのアドレスは変更されてます*
ttp://hanten.hp.infoseek.co.jp/

…ついでだし、ネタ投下してから逝こうかな…
11名無しさんだよもん:02/12/04 08:48 ID:n2xFacLM
>>1
乙です。
12名無しさんだよもん:02/12/04 08:53 ID:bE0vIM46
>>1
おつかれー。
某スレでもあったように、確かに色々と慌てすぎだったかも。
(名前リストは「まとめサイトを参照」でいいし)
まあ、鬱になるのはここまでにして、皆で新スレを盛り上げていきましょう。

>>10
いや、書き込みを怠っていた我々のミスです。今回の圧縮は完全に油断してましたよ…。

私も何か投下用のネタ考えようっと。
13一発目からこれかよ前スレの1:02/12/04 09:45 ID:J5c5vwyE
フィルスノーン一発ネタ。結局サラ、エリアの反転名が思いつかなかった…
デューク(ティリアの恋人)の反転名は語感だけで即決しました。センス無ぇ…

-------------------------------------------
テ:「待ってろよリューネ…必ず助けるからな」
サ:「魔王ガディムめ、貴様を倒してやる!」
エ:「………」
サ:「どうした?そんな低いテンションだとガディムに勝てないぞ?」
エ:「(勝てない…っていうか僕は死んじゃうんだし…)
   そういう2人は…どうしてそんなにテンション高いのさ?」

サ:「だって、お前の代わりに女が加わるんだぞ?」
テ:「シナリオの都合で男とヤらされてきた俺の気持ちがお前にわかるのかっ!」
エ:「(………その割に僕とアレしたときは楽しそうだった気がするよ、ティリス)」

彼の代わりに加わるメンバーがババァであることを3人はまだ知らない…

(終われ)
-----------------------------------------------------------------

フィルスをやったことのある皆様、ちと想像してみましょう
パーティメンバーは全員野郎のRPG、ちっとも萌えません
しかも反転ティリア(♂)は神の力を得るために♂とXXXをするわけで…


 ∧||∧  
(  ⌒ ヽ 白状します、大昔(2スレ目)にAIRの801ネタ載せた大馬鹿はこの私っす
 ∪  ノ  あの頃からROMを初めてもう6スレ目かぁ…ああ、何もかも皆懐かしい…
  ∪∪
14名無しさんだよもん:02/12/04 12:57 ID:Z2Ih/PIJ
>>1
乙でつ。
今回は迂闊だったね。落ちるとは思ってなかったし・・・
15旧69:02/12/04 21:49 ID:o3NWja7t
>>1
お疲れ様です。

うぅ、今回は完全に油断してました。
ネタ考えつつ吊ってきます(鬱
16天気屋@霧島診療所の夜(01/10):02/12/04 21:55 ID:OC4OCqca
子供の頃。
隣にはいつも母さんがいた。
人形の使い方が上手くて、綺麗で、優しくて。
私を育ててくれた母さん。
叱ってもくれた母さん。
寒い日は懐の中にも入れてくれた母さん。
時に野宿して、食べるものにも事欠くことすらある旅の生活も、母さんがいたから少しもつらくなかった。

いっぱいお金入ったね、かあさん。
「いっぱい人が見てくれたからね。これでしばらく食べるのに困ることはないわね。」
やっぱりかあさんの人形劇って楽しいなぁ。横で見ててすごく面白かったもん。
「そう?そういう往穂も、だいぶ上手くなったわよ。」
ホント?
「ホントホント。もうしばらくしたら、私より上手くなるかもね。」
そ、そう?えへへ……
「ふふふ……」
ねえ、次はどこに行くの?
「そうねぇ…もうそろそろ夏が来るから、北の方に行くのがいいかもね。」
北かぁ。
「夏の間は北の方を回って、秋になったら南へ……ね。」
うん、そうしよそうしよ!
「でもね、往穂。」
なに?
「行くのは……あなた一人よ……」
……かあさん?
17天気屋@霧島診療所の夜(02/10):02/12/04 21:56 ID:OC4OCqca
どこ……?
どこいったの……?
わたしひとりだけのこして…どこにいったの……?
かあさん……
かあさん……
さびしいよ……
どうして……?
どうしていなくなっちゃったの……?
わたしがわるいことしたから……?
かあさんのいうこときかなかったから……?
ねえ……かあさん……
おねがい……かえってきて……
いいこにするから……なんでもいうこときくから……
わたしを……ひとりにしないで……
かあ……さん……

「おい、どうした。大丈夫かっ。」

だれ……?
かあさんじゃない……
おとこのひとのこえ……

「往穂くんっ。どうしたっ。」
18天気屋@霧島診療所の夜(03/10):02/12/04 21:57 ID:OC4OCqca
私の視界に最初に飛び込んできたのは、心配そうな顔で私を覗きこんでいる聖の顔だった。
聖はしつこく私の肩を揺らしていたが、私が目を開けたのに気づくと、安堵したようにその手を止めた。
「ようやく起きたか……うなされてたから、何があったのかと思ったぞ。」
「うなされてた……?」
ぼんやりする意識を覚醒させて周囲を見渡すと、見慣れた待合室の風景。
天井には蛍光灯の明かり、窓には空に掛かっている月からの光。
私はソファーの上で横になって転がっている。
どうやら寝ている間に夢を見ていたらしい。
聖のハンカチが私の額を拭った。
気がつけば、シャツも素肌にぴったりと張りついてしまっている。
眠っている時にたっぷり汗をかいてしまったようだ。
「……悪い夢でも見たか?」
こくりと頷いた。
途端に、さっきの夢の内容が脳裏でリピートされる。
母さんと一緒にいてとても楽しかった日々。
それがいきなり突き放されて、一人ぼっちになってしまった時の事。
「うぅ……」
突然涙が溢れてきた。
私は聖の胸に抱きつく。
「ど、どうした……」
一瞬戸惑った聖だったが、私の様子に気付き、それから何も言わずに私の頭を撫で始めた。
私はただ、聖の胸の中で子供のように泣きじゃくっていた。
19天気屋@霧島診療所の夜(04/10):02/12/04 21:57 ID:OC4OCqca
しばらく泣いてある程度落ち着いた私は、ゆっくりと、夢の内容を聖に語って聞かせた。
「母さんが……いなくなったんだ……」
涙こそ出なくなっていたが、話してる間も無性に悲しくて仕方がなかった。
いきなり母さんがいなくなったのは、とても辛いことだった。
でも辛い辛いと泣いているだけじゃ生きていけない。
「もう……忘れたと思ってたのに……」
夢の原因は、なんとなくわかっている。
素性も知れない通りすがりの旅人だった私を、家族同然に扱ってくれた聖と佳之。
この診療所での居候生活は、私にとってあまりにも心地よいものだった。
母さんと過ごした日々を思い出してしまうほど。
そして、この生活を失うことを心から恐れてしまうほど。
「うぐっ……うぁぁぁ……」
胸の内を全て吐き出すと、再び涙がこぼれてきた。
聖はただ、黙って私の頭を撫でている。
聖は優しい。
意地悪で、融通が利かなくて、怖い所もあるけど、根は本当に優しい。
そんな人にこんな事を告白したら、どうなるか。
おそらく、二度と私に辛い思いをさせまいと思うだろう。
これからもずっとこの診療所に私を置いて、家族と同じように扱ってくれるだろう。
私は卑怯だ。
聖がそんな男だということをわかっていながら、ここを離れたくないがために、涙まで流して聖の優しさに縋り付こうとしている。
夢の内容以上に、そのことがたまらなく悲しかった。
そしてそんな私を黙って慰めてくれる聖に、この上なく胸が痛んだ。
20天気屋@霧島診療所の夜(05/10):02/12/04 21:58 ID:OC4OCqca
涙が止まってからも、彼女はずっと胸に抱きついたままだった。
でもずっとここにいるわけにはいかないし、かと言ってこのまま一人にするわけにもいかない。
「今夜は僕の部屋で寝ろ。」
僕はそう言うと、彼女の体を抱きかかえるようにして自分の部屋へと運んだ。
ベッドにその体を横たえ、布団をかけてやってから、枕元に椅子を置いてそこに座る。
母親に捨てられた過去を思い出し、今また僕に捨てられないかと不安におののいている。
元よりそのつもりなどないと言っても、おそらく聞き入れてはくれないだろう。
時間をかけてゆっくり少しずつ、ここにいてもいいんだという事をわかってもらうしかない。
僕のことをじっと見つめる目は、まるで怯えた子犬のそれのようだった。
あまりにも不憫だ。
「心配するな。キミが眠るまでずっとここにいてやる。」
頭に手を置いてそう言ってやると、彼女はふるふると首を振った。
「どうした?何か言いたいことでもあるのか?」
しばしの沈黙の後、
「……一緒に寝てくれ……」
呟くようにそう言った。
よほど不安が強いのだろう。
いつもの強気で男勝りな様子は、もはや微塵も見られなかった。
僕は頷いて、一緒の布団の中へと潜り込んだ。
彼女の頭を抱えて、ゆっくり頭を撫でてやる。
豊かな膨らみが僕の胸に当たり、息遣いの熱さも聞こえてくる。
でもこの状況下では、さすがに興奮する余裕などない…
そう思っていた次の瞬間だった。
「んむっ……!?」
往穂はいきなり、何の予告もなく唇を重ねてきた。
21天気屋@霧島診療所の夜(06/10):02/12/04 21:59 ID:OC4OCqca
何が起こったかを頭が完全に認識する前に、舌が口の中に差し入れられてきた。
ねっとりと絡みつくように、彼女の舌が僕の中を動き回る。
こんな事をされては、心が拒否したとしても体は勝手に反応してしまう。
股間が隆起してくるのが感じ取れた。
唇を離すと、唾液が糸を引くのが見てとれた。
それから間髪入れずに、今度は首に唇の感触。
慈しむようにキスをしたかと思うと、舌先で首筋を辿る。
熱い吐息が吹きかけられる度、背筋にぞくぞくしたものが走る。
もう、体は完全に昂ぶってしまっていた。
その気になればいつでも逆襲に転じることが出来る。
ただ、彼女はまだそれを許すつもりはない様子だった。
「っ……!」
不意に、股間を走る快感。
掌で亀頭を撫で始めたのだ。
かと思うと今度は、いきり立った竿を掴み、それをしごく。
布越しでも、いや、布越しであるが故に、その快感は絶大なものがあった。
思わずこのまま身を任せてしまいたいような衝動に駆られる。
「なあ、聖……」
黙って愛撫を続けていた彼女が口を開いた。
「気持ちいいだろ……?」
22天気屋@霧島診療所の夜(07/10):02/12/04 22:01 ID:OC4OCqca
確かに気持ちよかった。
何処でこんな男を悦ばせる技を覚えたというのだろう。
「本当にたくましいな、お前のコレ……」
愛しそうに亀頭を撫でながら、うっとりしたようにそう呟く。
「……したいなら、してもいいんだぞ……?」
まるで娼婦のような口ぶりだった。
男を誘う甘い囁き。
しかし到底そんな事をする気にはなれなかった。
さっきまで泣いていた彼女が、ここに至って理由もなくこんな事をするはずがない。
「してほしいなら、いくらでも気持ちよくしてやるし……」
ふっ、と彼女の目を見る。
視線を外したまま、俯くように下を向いていた。
泣き腫らした目が痛々しい。
「それが嫌なら、私にどんな事したっていいから……」
彼女の目が潤み、瞳が震え出した。
口調こそ平静そのものだったが、明らかに心が悲鳴をあげている。
「だから……な……?」
違う……
彼女はこんな事を望んでいない……
「私を……抱いて……」
やめろ……
そんな悲しい顔でそんな事を言うなっ……
「好きに……して……いいんだ……」
やめろ……
「やめろっ!」
23天気屋@霧島診療所の夜(08/10):02/12/04 22:01 ID:OC4OCqca
僕は肩を掴み、密着していた体を思いきり引き離した。
「え……?」
彼女は呆然としたように、僕の顔を見た。
何が起こったのか理解できないような様子だった。
「何を考えてる……おかしいぞ……」
「おかしい……?」
「いつものキミらしくない……」
「どうして……」
「それは僕が聞きたい……どうしてこんな娼婦みたいな真似をするんだっ……!」
「あ……あぁ……」
彼女の目から涙が溢れ出した。
「ごめんなさい……ごめんなさいぃ……」
きつい叱責を受けた子供のように、涙を流しながらただ謝る。
「え……?」
「言う事聞くからぁ……いい子にするからぁ……捨てないで……お願いぃ……」
悲痛な叫びをあげながら、彼女は再び泣き崩れた。
僕はようやく、彼女の行動の意味を理解した。
彼女は、この家から追い出される事を恐れている。それも極度に。
だから追い出されないために、色々と尽くそうと考えたのだろう。
自分の心を殺して媚を売り、売春婦の真似事までして僕の歓心を買おうとした。
そんな事をして生まれるものが、信頼であろうはずもないのに……
「……馬鹿……」
僕は泣きじゃくる彼女の頭を強く抱きしめた。
孤独や痛みにはこの上なく強いくせに、人との深い繋がりに心から飢えている彼女が、悲しくて、不憫で、そして愛しくてたまらなかった。
24天気屋@霧島診療所の夜(09/10):02/12/04 22:02 ID:OC4OCqca
……待合室の天井、知らない間に蛍光灯が変わってないか?
目を覚ました私が真っ先に考えたのはそれだった。
体を起こしてみて初めて、自分が聖の部屋で寝ていることに気がついた。
どうしてここで寝ているのだろうと考えて、昨日の夜の出来事を思い出す。
悲しい夜だった。
母さんと別れた時の夢を見て、聖に泣きついて。
その聖は部屋にはいない。
もう起きて朝飯でも作っているのだろうか。
起きあがって居間に下りようとして、足が止まる。
とんな顔をして聖に会えばいいのだろう。
あんな事をしておいて今更、涼しい顔でおはようなどと言うわけにもいかない。
起きて早々気が重かった。
「ようやく起きたか。」
突如ドアが開かれたかと思うと、向こう側には今一番会いたくない男。
「あ……」
私が目を背けたその瞬間、

すぱぁんっ!

「あいたっ!」
聖が手にしていたカルテで、私の頭を思いきりはたいた。
「なっ、何するんだいきなりっ!」
「何するんだじゃないだろう。今何時だと思ってる。」
そう言って聖が指差した先の時計は、既に十時を回っていた。
普段は七時前に起きているから、既に三時間以上寝坊したことになる。
25天気屋@霧島診療所の夜(10/10):02/12/04 22:03 ID:OC4OCqca
「あ……わ、悪い……」
「まあ、あれだけエネルギー使えば寝坊しても仕方はないかもしれないが。」
「う……」
昨日の情けない姿が思い出される。
聖は呆れたように溜息を一つついた。
「それはそれ、これはこれだ。朝御飯食べたら、寝坊した分キリキリ働け。借金の清算はまだ遠いぞ。」
何気ない会話に、耳慣れない単語が混じっているのに気付いた。
「ちょっと待て、借金ってなんだ。」
「キミが夏からここに住んでる分の家賃と生活費全般、その利子を合わせて締めて500万。」
「高っ!というかそんなもの初めて聞いたぞ……」
「当然だ、昨夜突然思いついたものだからな。」
「な、何だよそれ……」
「そういうわけで、キミはこれから借金返済のため、うちに住みこみで働く家政婦がわりだ。
 逃げ出さない限りたっぷりこき使ってやるからそう思え。」
「え……?」
「ほら、さっさと降りて飯を食え。」
私は背中を押されるようにして階下へと降りていった。
テーブルの上では、味噌汁と御飯が出来たてのように湯気を立てて置かれていた。
椅子に座って手にしたお椀が熱い。
「ま、いっか……」
そんな事を呟きながら私は、少し遅目の朝食を口にし始めた。

味噌汁の味はいつもと変わらない。美味い。
26天気屋:02/12/04 22:05 ID:OC4OCqca
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ  黙 っ て 吊 ら せ て お く ん な さ い
 ∪  ノ
  ∪∪
27天気屋:02/12/04 23:23 ID:OC4OCqca
>>23
訂正。
×孤独や痛みにはこの上なく強いくせに
○痛みにはこの上なく強いくせに
28航海長:02/12/04 23:43 ID:9i5FTAGK
元前スレ715でございます。いちいち書き換えるのがめんどくさいので別スレのコテハンを名乗ります。
まずは>>1さん、新スレ乙です。

>>天気屋さん
激しく萌えましたが何か?
とりあえず生`
29雅也 ◆Njc4/uXbuU :02/12/05 03:21 ID:xRsgRVnO
俺はスコールよりかっこいい中3なんだけど、
うちの学校にすげーユウナに似てる女子がいるんだ。
うらやましいだろ?
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1037430276/l50
30名無しさんだよもん:02/12/05 03:22 ID:UF3YpKwo
緊急保守。
31名無しさんだよもん:02/12/05 09:29 ID:VJQYOGib
昨日保守しとこうと思って寝ちまったんだよな…焦ったよ。
遅ればせながら新スレ&新作乙。
32天気屋@美坂兄妹(1/2):02/12/05 22:43 ID:Gsmslp7R
月明かりすら入らない閉め切った部屋。
その中でもつれ合う二つの影。
兄と妹。
「んむっ……んぐぅぅぅっ……」
薫は栞の口の中にいきり立った自分のモノを強引にねじこみ、乱暴に腰を振る。
その度にくぐもった悲鳴が唇の端から漏れるが、決してその動きは止められることはない。
やがて薫は腰の動きを更に早める。
そして放出の時が来ると腰を少し引き、喉の奥でなく口腔の中に生臭い粘液を残らず吐き出した。
「んぶぅぅっ!げほっ!げほっ!」
突然の射精に対処しきれなかった栞は思いきりむせこんだ。
拍子に口の中から精液が飛び散り、残りはだらだらと唇の端から流れ出した。

ぱぁんっ!

その瞬間、薫の掌が栞の頬を思いきり叩いた。
打たれた個所が真っ赤に腫れ上がる。
「栞……一滴残さず飲めと、何度言ったらわかる……」
ゴミでも見るような目で栞を見下す薫。
「おにいちゃん……もうやめ……」

ぱぁんっ!

「俺をお兄ちゃんと呼ぶなっ……!わかったらさっさと股を開け……」
「ご……ごめんなさい……御主人……様……」
栞は自分から脚を開くと、陰唇を指で広げて薫を迎え入れた。
その目には涙が溢れていた。
33天気屋@美坂兄妹(2/2):02/12/05 22:43 ID:Gsmslp7R
「栞は次の誕生日まで生きることが出来ない。」
この残酷な宣告は、二人の運命を完全に変えてしまった。
病弱な妹と、それを支える優しい兄。
兄は、それを正面から受け止めることが出来なかった。
妹がもうすぐ消えてしまうという事実に耐えられず、そして、壊れた。
俺に妹なんかいない。
ここにいるのは、自分のやりたいままに犯される、ただの恥知らずな女だ。
悲鳴をあげる自分の心にそう言い聞かせ、薫はただ栞を陵辱し続ける。
愛する妹がまだ生きているという証が欲しいから。
そして栞も、黙って薫に体を開く。
優しかった兄のぬくもりが欲しいから。

二人はもう止まることは出来ない……
行き着く先は地獄しかないと知りながら……
34天気屋:02/12/05 22:45 ID:Gsmslp7R
香里の方だけ反転という変化球をやってみたかったんですが、何がどう狂ったのかめちゃダークに。

吊 っ て き ま す
35さぼり屋”管理”者 ◆DY.JgAOy9c :02/12/05 23:39 ID:anPpTQvh
>>1
遅レスですが、スレ立て乙です。
Dat落ちとはいえ、ついに6スレ目ですか…息が長いものですな。

ところでこれから前スレの編集に入るんですが、
>>8は追加した方がいいですか?
36名無しさんだよもん:02/12/05 23:39 ID:wO4ucIYN
いや、これはこれで(・∀・)イイ!
37天気屋:02/12/05 23:40 ID:Gsmslp7R
>>管理者さん
参考資料という事で、反転名に添えておけばいいのでは。
 さて……
 梓達はもう登校したが、千鶴さんはまだ出勤前のはずだ。
 出かけるなら、一言かけてからの方がいいな。
 そう思って部屋を出たが、居間には既に人の気配がない。
 2階へ上がり、千鶴さんの部屋にいってみる。
 …………ここにも、いない。
「何処にいったのかな?」
 いくらこの家が広いといっても、千鶴さんも自宅でうろうろする趣味はある
まい。
 ……ん、待てよ……
 私は心当たりがあって、そこへ向かった。
 仏間。
「あっ、やっぱりいた」
 千鶴さんが、仏壇の前で手をあわせ黙祷していた。私が声を出すと、ゆっく
りと立ち上がりながらこちらを向いた。
「あ、耕一さん、なにか御用ですか?」
 千鶴さんが、ニコニコと微笑みながら私に聞いてくる。
「ん、あ、ちょっと出かけようと思って、一声かけておこうかなと」
「そうでしたか」
 千鶴さんは妙に嬉しそうにニコニコ笑っている。
「……なにかあったんですか?」
「あ…………いえ、叔父様に、耕一さんは立派に成長しましたよ、って言って
いたんです」
 へ? 立派に成長……ねぇ?
「私が? こんな男女が立派ですか?」
 むしろ見るも無惨といった方が正しいような。
 …………親父の自業自得だが。
3938:02/12/06 02:57 ID:4wGejQU/
「そんなことありませんよ」
 笑顔の千鶴さんだが、そこだけ少し影が入って、
「むしろ、私よりずっと…………」
 ぼそぼそ、と言った。
「そんな、千鶴さんだって充分立派です、私なんかとくらべられませんよ」
 私が慌ててそういうと、千鶴さんは顔を上げて、明るい笑顔に戻った。
「そうですか? 有り難うございます」

 ドォンッ
 千鶴さんがFDのエンジンをかけると、なんかこう、そこいらのフツーの車じ
ゃありませんみたいな音が聞こえてくる。
「手、入れてるんですか?」
「多少……ですけどね」
 私が聞くと、スーツ姿の千鶴さんが、ドアを開けたままの運転席で応えた。
 千鶴さんにFD……むぅ……似合ってないと言うか、どこかキ○ガイに刃物、
みたく見えてしまうのは、私の気のせいだろうか?
「耕一さん、駅前までお送りしましょうか?」
「ん〜、いいですよ、すぐですし、歩いて行きます」
「そうですか」
 私が断ると、千鶴さんはなぜか寂しそうな表情になった。
「それに、少しは身体動かしませんとね」
 私はそう言って、苦笑した。
「はい、ところで、家の鍵はお持ちになりましたか?」
「えっと…………」
 確か、腰につけてるウェストポーチに入れたはずだけど、念のため確認して
みる。
4038:02/12/06 02:58 ID:4wGejQU/
「あ、あったあった」
「大丈夫ですね、それじゃあ……あ、耕一さん、シャッターお願いしてもよろ
しいでしょうか?」
「ええ……」
 いいですよ、と言おうとすると……
「ああ、どうも騒がしいと思ったら、こちらにいらっしゃったんですか」
 と、どこか間の抜けたような男の声が聞こえてきた。
「あ、どうも」
 私と千鶴さんが、声のした方を振り向くと、そこにワイシャツ姿の中年男性
が立っていた。
 ……県警の長瀬とか言ったか?
「また、あんたですか」
 私は露骨に嫌な顔をして見せ、ため息をつくように言う。
「はぁ……なにぶん因果な商売なもので、すいません」
 長瀬刑事は悪びれもせず、飄々と言う。
「何度も言ったでしょう、親父は自殺、娘が言うんだから間違いないでしょう」
 私は、そう断言したが、刑事はニヤニヤと笑ったまま、タバコを取り出す。
「そうなんですけどねぇ〜、人死にとなるとそう簡単には行かないんですよ。
それに、実の娘さんと言っても、8年間も別居なさっていたんでしょう? 詳
しい事情は他にあるかも知れないじゃありませんか」
 う……確かに、私はあんまり、こっちに来てからの親父の事は知らない。
 むしろ千鶴さん達のことなら多少は知ろうとし……げふんげふん。
4138:02/12/06 02:58 ID:4wGejQU/
「長瀬さん、ちょっと言い過ぎなんじゃありませんか?」
 咳払いをしてから、そう言ったのは、長瀬の後ろに立っていた、すらっと長
身の男。こちらは初見だ。
 ちょっと可愛い系も入った色男。まぁ、セクフレぐらいだったらいってもい
いか、ってところか。
「えっと、そちらの方は……?」
 千鶴さんが尋ねる。すると、男は自分から、
「失礼、県警の柳川と申します」
 と、敬礼しながら言った。
 ん……今の、千鶴さんを見る目……何だろう、この妙な違和感は。……長瀬
のような、私や千鶴さんを疑ってかかる目つきとも違う。
 私は少し思考を走らせたが、漠然としたもの意外の理由をみつけられなかっ
た。

 ガラガラガラ……
 刑事達と二言三言話した後、千鶴さんはFDで豪快にかっとんで言った。……
暫くして豪快なドリフト音が聞こえたが、気にしないことにする。
 私はまず、シャッターを締める。
 それから……この近所に住んでいるのだとしたら……まず、人の集まる場所
からとりあえずうろついてみようと思い、駅前の方へ歩きはじめた。
4238 - 41:02/12/06 02:59 ID:4wGejQU/
久々に書きました。
 しかし場面的に萌えが少ない予感……
 申し訳ありません。
 つっときます。

 ∧||∧
(  ⌒ ヽ ブラン
 ∪  ノ
  ∪∪
43名無しさんだよもん:02/12/06 22:31 ID:Y+G+XKeH
>>42
吊るなー!
なんか本格的長編になりそうなヨカーン。頑張ってー。
44名無しさんだよもん:02/12/07 14:35 ID:hlzz1jvm
保守
45名無しさんだよもん:02/12/07 17:11 ID:doqp/s+1
ふぁいと
4638 - 41:02/12/07 17:52 ID:5cH3XkUV
>>44
俺のSSがつまらないのは認めるとしても、
SSから2レス目でイキナリ「保守」だけの書き込みはよせ。
 ほかの職人さんとかも、そんな書き込みされたらやる気なくすぞ。
47名無しさんだよもん:02/12/07 19:10 ID:iThZdIOV
>46
……ほかの職人さんも、とかいう言い方はやめような。出来れば。
48天気屋@聖と晴彦(1/4):02/12/07 19:49 ID:9xi/tGqb
けたたましい排気音と共に玄関先から聞こえてきたのは、品の無い関西弁。
「おーう!二代目ぇ、おるかーあ!?」
晴彦はそう叫ぶと、中からの返事も聞かず診療所にあがりこむ。
診察室では聖が一人でカルテの整理をしていた。
「おう、久々やの。元気しとったか?」
「医者が元気じゃないと信用に関わるだろう。それより二代目はやめろと何度言ったら……」
「あん?親の跡継いだ人間を二代目ぇ呼んで何が悪いんや?
 それとも何か、霧島家は某スーパードクターみたいに先祖代々医者の家系で、お前はその十何代目とでも言うんか?」
あまりにステレオタイプな関西人の屁理屈に呆れ返る聖。
「で、神尾さん、今日は何処か具合でも悪いんですか?」
「なんや冷たいのう。折角アンタの数少ない患者が様子見に来たったっちゅうのに。」
「医者の言う事を聞かない人間を患者に持ったつもりはない。」
「なんや、風邪予防にうがい手洗いはちゃんとしとるで。」
「去年の時点で既に肝機能が40代後半並だったくせに、その後も毎日酒飲んでバイク乗り回してる理由が聞きたい。」
「アホウ、酒とバイクは男のシンボルやで。そう簡単にやめてたまるか。」
聖は頭を抱えて首を振る。
「バカは死ななきゃ直らない……」
「何か言うたか?」
「別に何も。」
「まーええ。実は今日はな、年末やからアンタにお歳暮持ってきたんや。」
「お歳暮……?」
そう言うと晴彦は、背後から縦に長い箱を二つ出し、聖の目の前に置いた。
箱にはそれぞれ「純米酒」という文字と銘柄とが書かれている。
49天気屋@聖と晴彦(2/4):02/12/07 19:49 ID:9xi/tGqb
「これがお歳暮……」
「そや。こっちは紀州の『黒牛』、こっちは同じく紀州の『紀伊国屋文左衛門』や。」
「和歌山の地酒とはまた……」
「いやな、ホンマは灘から取り寄せた極上の逸品を送ろうか思うたんやけどな。」
「それがどういう経緯でこの二つに。」
「そんな高価なモン、人にくれてやるの勿体無いやろが。」
「……酔っ払いが……」
「そう言うなや。この二つかて結構イケるんやで?試しに飲んでみい。」
聖の承諾を得る前に「黒牛」を開け、机の上に置いてあった湯呑に酒を注ぐ晴彦。
それを手渡された聖は、一口含んでから酒を飲み下した。
割と辛口だが、嫌味な味ではない。
「美味いやろ?」
「……確かに。」
「そやろそやろ。」
嬉しそうに笑顔を作った晴彦は、聖が飲み残した酒を一気に煽った。
「神尾さん……さっきの注意をもう忘れたのか?」
「ん?おお、すまんすまん。アンタの酒勝手に飲んでもうた。堪忍してや。」
「そういう問題じゃないだろう……」
手の施しようのない患者というのはいるもんだな、と聖はつくづく思い知った。
と同時に、このダメ人間に酒をやめろと口を酸っぱくして注意してきた自分の父親が、妙に偉大に感じられた。
「ま、今夜はせいぜい、美人の居候に酌でもしてもらうこっちゃの。
 その後はシャクはシャクでも尺八の演奏会になるんやろうけどな?げはははは。」
全身の力が一気に抜けるのを感じた。
50天気屋@聖と晴彦(3/4):02/12/07 19:50 ID:9xi/tGqb
「で、あの居候とは何処までいったんや?もうヤる事ヤってもうたんか?」
「別に……」
「いやいや気持ちはわかるでぇ。ワシも何度襲ったろ思うたかわからんからなぁ。
 あんなエエ体した女が毎日目の前うろついてみい、そりゃ我慢せえ言うほうが無茶や。のう?」
「はあ……」
「で、どんな具合や?どんな声出して鳴くんや?ノロケでもええからたっぷり聞かしてんかぁ?」
「だから勘違いしてもらっては困る……」
「勘違い?」
「僕は彼女には指一本触れてない。彼女との関係はただの居候と家主、それだけだ。」
「……ふーん、へーえ、ほーう。」
「何が言いたい。」
「じゃあアレはワシの勘違いやったんかのう。」
「アレ?」
「さっきそこで居候に会うた時な、首筋に季節外れの虫刺されの痕があったように見えたんやが。」
「…………。」
「思い当たる節アリ、やな。」
「相変わらず目ざとい人だ……」
「ワシもここまで上手く誘導尋問に引っかかってくれるとは思わなんだ。いやあ、オモロイオモロイ。」
「……神尾さん……」
「そんな怖い顔しなや。一つ屋根の下に年頃の男と女がおって、何もない方がおかしいわ。
 アンタがもうちょっとうろたえるか思っとったのに、案外平然としとったのは拍子抜けやったけどな。」
「一応、人並みには人生経験積んでるので。」
「ほな、渡すモンも渡したし、ワシゃそろそろ帰るとするでえ。」
51天気屋@聖と晴彦(3/4):02/12/07 19:51 ID:9xi/tGqb
「往穂くんには会っていかないのか?」
「いやいや、まだ挨拶回りせなならんトコが残っとる。ここで油売っとったら時間なくなるわ。」
「妙な所で律儀な人だな……」
「仕事は信用が命や。せやろ?」
「それ以前に酒を控えろ。冗談でなく命取りになりかねんぞ。」
「へいへい。アンタ段々霧島センセに似てきたなぁ。酒やめぇ酒やめぇて。」
「その生活態度を見て忠告しない医者がいるか。」
「ま、そっちも居候とあんじょうやりや。何ならその手のオモチャをとか格安で流したるで?」
「……ほう。」
「じょ、冗談やがな冗談……わかったからその手にしたメス下ろしてや……」
「僕は下ネタは嫌いだ。」
「……ムッツリスケベ……」
「何か言ったか?」
「メス持ったまま詰め寄るなっ!」
「……ちっ。」
「アンタ……昔と性格変わっとらんか?」
「自分では変わってないつもりだが。」
「まあええ……死にとうないからワシゃいい加減帰るでぇ。居候によろしく言うといてや。」
「医者の言う事はちゃんと聞け。わかったな。」
「気が向いたら聞いたるわ。ほなな。」
そして診療所から遠ざかるバイクの排気音。
聖は呆れた顔でそれを聞きながら、再びカルテの整理に取り掛かった。
52天気屋:02/12/07 19:56 ID:9xi/tGqb
ヤマもオチもありませんが、たまにはこんなのを。
>>51はカウント修正し忘れて(4/4)のはずが(3/4)になってしまいますた。うぐぅ。

>>◆kd.2f.1cKc氏
そこまで書いてくれたなら是非続きをキボンヌ


何にせよ皆さん、レスの仕方は考えましょうってことで。
53前44:02/12/07 21:32 ID:d3F4K50i
……盲腸で入院の間に大変な事に……
新スレおめでとうございます。復活したので迷惑でしょうがしつこくどんどこ作成
します。

>>42
むしろ萌え萌えですが。

>>天気屋氏
聖&晴彦みたいな話大っ好きです。

……全く関係無いですが隣の病室のおじさんが鯛焼き屋さんでした。
ここ2、3年で食い逃げが出るようになったという話を聞きました。
短距離の選手だったそうで検挙率は100%、『うぐぅ』と言った輩が何人かいた
そうです……嗚呼恐ろしい。
54 ◆kd.2f.1cKc :02/12/07 21:39 ID:v5PyDqkc
>>52
 うぃ。リーサラなので週末にちまちま書いていきまつのでご了承下さい。
55前44……違うのにした方が?:02/12/07 22:27 ID:BDN3UMci
―――今度こそ、失敗する訳にはいかねぇんだよ。

痛む身体を擦りつつ、睡眠時間を1時間削る髪を手櫛で整えつつ、七瀬は走った。

今までの計算してる訳でもない無造作ヘアでなく、色を入れて、整髪料を使って
綺麗に仕上げて、今の七瀬は見るからに今風の少年だった。
今朝出会った無礼千万、傍若無人、ちょっと可愛かったかもしれない少女のせい
で、鬼のような形相になっているが、勿論人前に出れば死ぬ程練習した優しげな
笑顔で振舞う事も忘れていない。

とにもかくにも、粗野で乱暴、喧嘩っ早くガキっぽい短髪だった七瀬は、転校デ
ビューの為に並々ならぬ努力を続けていた。

―――誰もが振り向くような、王子様になる。

その目標を胸に転校初日を迎えたのに、ついさっき出会った少女―――ひろみに
よって、それはいきなり挫けそうになっていた。
お互いが全力疾走をして、曲がり角でぶつかる―――全力疾走でなければ恋が生
まれていたかもしれない―――否、たとえ全力疾走でも普通だったなら―――

―――あっの女、普通あんな事すっかよ……

とっさに危険を回避しようと身体を後ろに逸らせた七瀬。
そして、それに反してそのまま突っ込み、見事鳩尾に全体重を乗せた頭突きをか
ましたひろみ。
ろくに謝りもせず、うずくまり批難する七瀬を尻目に逃走、一緒にいた人の良さ
そうな少年―――佳瑞も平謝りにそのまま行ってしまった。

―――まぁ、もう会う事もねぇだろうしな……畜生、時間ねぇよ……

これから起こる不幸を知らず、七瀬は走るのだった―――
56前44:02/12/07 22:30 ID:BDN3UMci
なよっちい→かっこいい!を目指す七瀬が多かったのでなんとなく。
しかし物凄いバトル展開になるのが容易に想像出来る……
とにかく久し振りに吊って来ます……
57名無しさんだよもん:02/12/08 01:04 ID:w5pFhgRE
>前44さん
こっちの七瀬もよさげです。
喧嘩を繰り返すうちにいい雰囲気になる二人…。なんかラブコメの王道って感じ。



ところで反転うたわれの場合、
ウルトリィの赤ちゃんイベントは、やっぱハクオロおかーさんの出番?

マジ母乳が出たりして…(*´Д`)
58名無しさんだよもん:02/12/08 04:31 ID:N46j4+u5
いえ、すでに母乳出まくりで毎日乳が張って困っているので、
こっそりと自分で搾り出しておられるそうです……くけー!!
59名無しさんだよもん:02/12/08 05:30 ID:68HoMD3+
母乳がでるか出ないかと乳の大小とはほとんど無関係だ。
単に血中のプロラクチン濃度の多少によるのだ。
哺乳類ならな。鳥類には通用しないかも知れん。
60元380:02/12/09 01:33 ID:9OlLeeZm
いつか書いた浩子×燈人の続きです。拙文御容赦
61名無しさんだよもん:02/12/09 01:34 ID:9OlLeeZm
「浩子ちゃん」
 あれから数日後、ある日、ある休み時間。燈人が私の席までやってきた。
「な、なに?」
「…どうかしたの?」
 自然に微笑み返したつもりでも、燈人にはさすがに判ってしまうらしい。
「なんでもないけど…」
 なんでもないわけなかった。
 燈人が目の前に現れた瞬間、胸がドキッとした。
 …無理もないか。
 今までずっと距離を保ちあってきた二人が、ある時突然、大きく踏み出してしまったんだから。
 今まで通りに自然に付き合っていくなんて、きっともうできない。それを燈人に気付かれるのは何かイヤだけど。
「何か用?」
「最近、ちゃんとご飯食べてる?」
「ううん、ハンバーガーとかお弁当ばっか。最近飽きてきちゃって」
「じゃあさっ」
 なにやら満面の笑みを浮かべ、ずずっと踏み込んでくる燈人。
「今日、浩子ちゃんの家に行っていい?夕飯作ってあげるよ」
「夕飯?」
「うんっ」
 情けないとか言わないで下さい。こいつ私より料理上手いんです。男のくせに家庭科いっつも10なんです。
 この間だって久しぶりに作ってったお弁当を雅美のやつ「テリブルな味覚よね」とか言ったんですよ
「うん。じゃあ、今日の帰りに一緒にスーパー行こうね」
 そこまで聞いて、やっと、気が付いた。

 …今夜は燈人と二人。

 どうしよう。
 今までだって何度かそんな状況はあったけど、今日はワケが違う。
 だって、燈人と私は、この間…
「一緒に行かないの?」
「…え?…う、ううん。行くよ」
62名無しさんだよもん:02/12/09 01:35 ID:9OlLeeZm
 制服姿の男女がスーパーで買い物している、というのもなかなか異様と言うか何と言うか。
「どうしたの?あ、もっと安い大根あった?」
「…ううん、なんでもない」
 普通、逆よね…?やっぱり私たちは何かが間違っているのだろうか?

 家に着いたのは5時過ぎ、夕飯にはまだ早い時間。
「こんにちはー」
「うん、上がって上がって」
 スーパーの買い物袋を両手に下げたまま、燈人はぺこりと頭を下げて家に上がった。
「部屋で着替えてくるから、先に居間の方に行っててくれる?」
「うん。じゃあ、台所借りるね」

 制服を脱いでいつものようにラフな格好に着替えようとした時、
「……………?」
 かすかに、違和感があった。
 燈人がいる。
 ただそれだけのはずなのに、いつものように振る舞えない私がいて、もしかしたら燈人は…
 
 ぶんぶんぶん。
(そんなこと、ないない)
 つまらない考えは、今のショックで消えました。
 燈人は燈人、私は私。それだけの事。

 大き目のシャツを被って、カーディガンを羽織れば、そこにいるのはもういつもの私。
63名無しさんだよもん:02/12/09 01:36 ID:9OlLeeZm
 居間に下りると、早速燈人はキッチンで料理の下ごしらえを始めていた。
 野菜を切ったり洗ったり、一生私には馴染めそうにないルーチンワークだと思う。
「ねえ、まだ早いんじゃなーい?」
 テレビのリモコンを押しながら、奥にいる燈人に問い掛ける。
「うん。でも、取りあえず準備だけしとくよー」
「なんか手伝える事ってあるー?」
「自分で全部できるから大丈夫だよー」
 さすが燈人。

 しばらくテレビを見ながらぽけーっとしていると、燈人が帰ってきた。
「取りあえず準備は終わったよ。7時ぐらいでいい?」
「うん。それまではなんかして暇つぶそうよ」
「いいよ」
 引き出しの中から、一組のトランプを取り出した。
「神経衰弱でいい?」
「うっ…うん……」
 ぱらぱらぱらぱら…
 私の華麗なカード捌きの元、53枚の運命の使徒達が闘技場(居間のテーブル)に散りばめられた。
「まずは燈人からね」
「うん」
 そうして私たちの神経衰弱勝負は始まった。

 …のだが。
64名無しさんだよもん:02/12/09 01:37 ID:9OlLeeZm
「燈人」
「……」
「あんたって」
「……」
「超絶ウルトラスーパースペシャルデラックスハイパーミレニアムエディションダッシュターボ級に、弱いわね〜〜〜〜〜〜」
「…ううっ」
「記憶力ある?」
「――はっ、どうして僕はこんな所に?」
「…………」
「…………」
「『燈人ギャグ』?」
「うん」
「おもしろくない」
 ぽかぽか。
「あははっ…」
「……」
「ほら、早く脱いでよ」
「えっ!?」
「闇のゲームに負けた者は脱ぐのが掟よ?」
「そ、そんなの聞いてない…」
「――冗談よ」
「え」
「本気にしないでよ、まったくもー」
「『浩子ちゃんギャグ』だったんだね」
 ぽかぽかぽかぽかぽかぽかっ。
「――――あぅっ…」
65元380:02/12/09 01:40 ID:9OlLeeZm
…ということで久しぶりに燈人編を書いたわけなんですが…

ああ年内に燈人編が完結して某娼館スレで短編一本書いて
あまつさえバム本スレコンペで一本書いて反転瑞穂シナリオ書きたい…
…回線吊って首切ってきます…
66天気屋:02/12/09 08:50 ID:ECDTvTwE
浩子×燈人キタ────(゚∀゚)────!!
次は遂に一回目の濡れ場でつか?激しく期待。
67名無しさんだよもん:02/12/09 12:47 ID:CHGGJVxO
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68孫悟空 ◆yGAhoNiShI :02/12/09 16:59 ID:46jvaZJK
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  :;;;:::;::;: :::;:;;:::::::..::::::::::::::::;::::::::::::::::::::::::::::::::::::.  :; ..;::::::;::;: :::;:;;:;:::::;: :::;:;::
と〜けたこおりのな〜かに〜♪恐竜がい〜たら〜たまのりし〜こ〜みたいね〜♪
69名無しさんだよもん:02/12/09 23:56 ID:PySBfcGy
 そんなこんなで、とっぷりと陽も暮れ出した頃。
「じゃ、お料理始めるね」
「うん」
 母さんのエプロンを意気揚々と着けた燈人がキッチンに向かう。
 何度かこうして作りに来てもらった事があるので、どこに何があるかはすでに心得ているらしい。
 まるで通い夫?いやいや、家政夫ぐらいにしといてあげよう。
 …気のせいよ。私は悲しくなんかない、悲しくなんか…
「何か言ったー?」
「なんでもなーい」

 ほどなくして、完成した料理がテーブルに並べられた。
 焼き魚、お味噌汁、煮物、サラダ。
 どれをとっても悪くない。お金を払ってもいい位の出来に仕上がっている。
 こんな家庭的な料理ほどありがたいものは無い。
「神様仏様燈人様、誠にありがとうございます」
「どうしたのいきなり…」
 にっこりと微笑んで燈人は言った。
「たくさん食べてね。おかわりもあるから」
「いただきまーすっ」

「ふう、ごちそうさまでした」
 私はソファーの背もたれに体を預けた。このふかふかした感じがとても気に入っている。
 燈人はまだ夕飯の後片付けをしている。

 ………………
70名無しさんだよもん:02/12/09 23:57 ID:PySBfcGy
 その後、二人で一緒にテレビを見た。特別にする事もなく、何となく私たちは無口になっていた。
「「…………」」
 どこか、落ち着かない。ブラウン管の向こう側、ばかばかしい嬌声がその時、羨ましいと思った。
 
 この後、二人はどうするんだろう。

 そのことばっかり頭にあって、どうしても画面に集中できなかった。何回もお茶を飲んで、変に乾く喉を潤した。
 燈人も同じように、何回か繰り返し、お茶をおかわりしていた。
 もしかして、私とおんなじことを考えているんだろうか…

 8時を少し過ぎたあたり、ちらりと時計を見た燈人が、よしっ、と口にしてソファーから立ち上がった。
「帰るの?」
「…うん。だって、もうこんな時間だし…」
 そう言って、燈人はソファーの上に置いてあった鞄に手を伸ばした。

 ぱしっ

「「あっ…」」
 気がついたら、その手を掴んでいた。
「…浩子…ちゃん?」
 その声で私は燈人の手を離した。
 私…今、燈人に… 
71名無しさんだよもん:02/12/09 23:57 ID:PySBfcGy
「…な、なに?どうしたの?」
「え、うん…」
 燈人が帰ってしまう。
 …そう思った瞬間、つい手を掴んでしまっていた。
「…浩子ちゃん?」
「燈人…」
 私は落としていた視線を上げ、燈人の顔を見つめて、
「…私の……部屋に来ない?」
 そう言った。
「えっ…?」
「…私の部屋に来て」

 今までみたいな冗談半分じゃない。私なりの覚悟を込めた、とても真剣な告白のつもりだった。
 それを理解してくれたのか、燈人も答えを出すのをためらった。
 部屋に来て、という言葉の意味もわかったんだと思う。
「「…………」」
 短い沈黙が訪れた。
72名無しさんだよもん:02/12/09 23:58 ID:PySBfcGy
 ―――私と燈人。
 十数年間続いてきた、幼なじみという関係。果てしなく曖昧で、いい加減な二人の毎日。
 姉弟のように過ごしてきても、結局は他人。友達にも恋人にもなれなかった私達。
 手を伸ばせば届く距離にいたのに、すぐそばにいたのに、越えてはならない一線を強く意識して、今日まで上手くやってきた。
 なのに今、私のほうから手を差し出している。ラインを越えて、二人は触れ合おうとしている。
 あの日のキスが、二人の境界線を陽炎の向こうに追いやってしまっていた。
 ただ、それを決定的なものにしたがっているだけなんだ。

 …ほんのわずかな、…あるいは、とても長い時間が過ぎ去ったとき、やがて、燈人は、ゆっくりと私を見つめ返し、
「…うん。…わかった」
 そう呟いた。
「行くよ。だから、…浩子ちゃんの部屋に、連れてって」
 そう微笑む燈人の顔は、幽かに震えていた。
 …緊張してるの、バレバレだよ。
 それでも、それを表に出さないで笑顔で隠そうとするところは、燈人らしかった。
「…うん」
 私は立ち上がると、燈人の手を引いて、自分の部屋へと向かった。
73元380:02/12/10 00:01 ID:y5Yt2t3w
…ということで燈人編の続きを書いたわけなんですが…
この後、やっぱりあーなるんだろうなぁ…などと思いつつ。
どっちがいいでしょうか?燈人君が焦ってるのと浩子さんが泣いちゃうの。
個人的には後者かなぁ、なんて思ってるんですが。

それでは回線吊って首切ってきます。
74天気屋:02/12/10 00:29 ID:mrJjOQYi
>>元380氏
吊るな。生`

個人的には、燈人と早く結ばれてしまおうと考えていた自分の焦りに気付いてしまった浩子が、
寸前で燈人を拒否してしまうという展開を期待してたり。
燈人が焦るのってなんかイメージに合わないな、と。
75反転うたわれるもの:02/12/10 04:58 ID:GvyopBie
チュパチュパと、音を立てて、フミルィルが胸を吸う。
ある日、泣き止まぬこの子を見ていたら、
泣き止まない赤子は乳房を含ませると泣き止む、という知識が
頭の片隅から沸いてできたので試してみたら正解だった。

それにしても、こうしているとくすぐったい。

……だけど同時に、懐かしいような、切ないような気持ちになる。
この気持ちは私の失われた記憶に関係しているのだろうか。

そんなことをボンヤリ考えていたら、足音が近づいてきた。
そして部屋に入ってきたのは・・・

1、ウルトリィだった。
2、アルルゥだった。
3、なぜかヌワンギだった。
76旧69:02/12/10 05:27 ID:GvyopBie
えらい久々です。
セリフよう覚えておりませんが乳のシーンです。
無謀にも選択に挑戦。
さて誰で書こう(とりあえず吊りつつ考えるです

>天気屋さん
美坂兄妹、聖&晴彦、良かったです。
黒い自分は美坂兄妹がお気に入りです(ぉ

>前44氏
以外な展開ですね、つーか本来ならこっちが反転七瀬としては正しいのかも知れませんね。
このスレにいすぎると既存の価値観がどんどん崩れてきます。

元380さん
後者に1票、活きてください。
続き読みたいですし(マテ

長文、すみませんでした。
蛇足
ハクオロのことを頭の中で素でハクオロかあさんと呼んでる自分は相当このスレに毒されてるようです(鬱
77名無しさんだよもん:02/12/10 23:44 ID:2asUwdHh
「「…………」」
 部屋に入ってから、二人とも俯いたままで、一言も口を開かなかった。
 シンクロしたかのように、組んだ両手が小さく震えている。
 落ち着かない。
 燈人に何を話せばいいのか、何も思いつかない。
 ああ、いつまでもこうしたって始まらないのに。私たちは人形じゃない。
 取りあえず、一歩近付いて…
「…あっ」
 身を硬くする燈人。
「な、なによ」
「…ご、ごめん。なんでも…」
 そう言って、燈人はまた押し黙ってしまった。
 震えたいのは、燈人だけじゃないんだから……
 膝に置かれた燈人の手に、私の手を重ねて、顔を覗き込んだ。
「あっ…」
「そんなに固くなんないでよ。……やりにくいでしょ」
「…う、うん。…そうだよね。ごめん」
「そう、ごめんごめん、謝らないで。悪い事してないんだから」
「…うん」
78名無しさんだよもん:02/12/10 23:45 ID:2asUwdHh
 これから、どうすればいいのかな。
「………」
 さっきから、なんだか考えがまとまらない。頭の中がもやもやしてるみたいになってる。
 私と燈人。
 今までの二人と、これからの二人。
 何がどう変わっていくんだろう。明日見える世界はもう変わっているのだろうか。
 いつまで経っても変わらない、そんなものはあるのだろうか。
 変な事にばっかり気を取られて、集中できない。
 まず、服を脱いで…それから、キスして…あ、その前に何か言ったほうがいいのかな。とにかく電気を消して…
「…はぁっ」
 やるだけやってみよう。深く息を吐くと、部屋の電気を消した。
「浩子ちゃん…」
「……」
「……」
「…一緒だね」
「え…?」
 燈人の胸にそっと手を当てる。
「緊張してる…心臓が、どきどき、って……」
「…浩子ちゃん」
 私はそのまま燈人の胸に体を預けると、目を閉じて、キスをした。
79名無しさんだよもん:02/12/10 23:45 ID:2asUwdHh
 二つの唇は震えたまま、そっと触れ合った。
「ふぅ……」
「……」
 次は…
「服、脱ぐね」
「えっ…あ、うん…」
「脱がなきゃ、…できないでしょ……?」
「…そう…だよね」
「……」
「……」
「それとも、脱がせたいの?」
「…あっ、う、ううんっ、そんなじゃなくて、うん…」
 そこまで固くならなくてもいいのに、なんて思いながらおもむろにカーディガンをハンガーに掛け、シャツを脱ぎ捨てた。
 燈人も制服を脱ぎ、几帳面にそれを畳んでいる。
 それが終わると、床に体育座りをして靴下を脱ぎ始めた。

 私たち、何でこんなことしてるんだろう。

 ついさっきまで、二人は一緒に夕飯を食べ、居間でトランプをして、世間話で盛り上がってた。いつも通りだった。
 どうしてこうなってしまったんだろう…

80元380:02/12/10 23:48 ID:2asUwdHh
…ということで燈人編の続きを書いたわけなんですが…

何と言うか…某娼館スレの時と同じような症状に陥ってしまいそうです。
上手く書けるかどうか…頑張ります。

回線吊って首切ってきます。
81反転Clannad 初日・1:02/12/11 02:05 ID:A0sHiFyt
 学校の門をくぐったところに人だかりができている。その中に親友の姿を発見した。
「おはよう、陽子」
 わたしが声をかけると、こちらを振り返った。彼女は春原陽子(すのはら ようこ)。わたしの親友…
といっても、悪友という意味でだけど。

「ウソ……」
「え?何?」
 ウソ?なにかあったんだろうか。確かにこの人だかりは異様だし。
「と、ともみが遅刻しないなんてっ!これは夢よ! 早く起きるのよ陽子!夢から覚めるのよ!」
「…」
 ちょっとカチンときました。ええ。一体どうやって粛清しましょうか。
「…なーんてね。ともみ、今年から心入れ替えたのかな?いい方向だね。うんうん」
「なによ、わたしだってやる時はやるんだから。それより、この人だかりは何?」
「何言ってるの、ほら、アレよアレ」
 そう言って陽子は壁を指差す。そこには、デッカイ文字でこう書かれていた。

  『今年度クラス分け表』

 この学校には毎年クラス替えがある。なんでも今の校長が、『より多くの人と出会いを深めるため』
だと言ったそうだ。この歳になってそんな事言われてもねえ…。
「でも残念だよね、ともみとは別のクラスになっちゃったし」
「なによ、その割には嬉しそうな声をしているけど」
 ついでに、顔もわずかながら喜んでいるように見える。
「まあね、うちのクラスに藤林君が入ってくれたし」
「うそ!?」
 わたしは慌てて表を見上げる。…確かに陽子のクラスの中に『藤林 京』という名前がある。
82反転Clannad 初日・2:02/12/11 02:06 ID:A0sHiFyt

「藤林 京(ふじばやし きょう)、大雑把なところもあるけれど人望が厚く、率先してクラスメイトを
引っ張っていくリーダー的存在。彼のお陰で文化祭の出し物では常に全クラス中トップを飾ってきた、
イベントにおいて無くてはならない人…」

「ちょっと、誰に言ってるの?」
「社交辞令よ、社交辞令」
 わたしが頭上に?マークを浮かべていると、後ろからどっかで聞いたことのある声がした。
(…噂をすればなんとやら、ね)
「おはよう、ともみ、春原さん」
「あ、おはよう藤林君。また同じクラスになったね」
「そっか、またよろしくな。で、お隣さんは…」
「はいはい、どーせわたしは別のクラスですよ。良かったわ、お節介焼きの人と一緒じゃなくて」
 精一杯強がって見せるが、京はまったく動じない。
「そんな無理しなくていいって。替わりに弟がそっちのクラスに来るからさ」
 そういう問題ではないような気がする。が、それを口にする前に、京は聞いてきた。
「それより、俺の名前の真下にある『古河 渚』って人、知らないか?俺、初耳なんだけど…」
 確かに見たこと無い名前がそこにあった。というか、名前だけだと性別すら判断できない。
「さあ…。転入生とかじゃないかな?」
「もしくは、えいえんの世界から戻ってきた人とか」
(それ、世界観から間違ってる…)

 結局疑問は残ったままだったが、ここでずっと立っていても仕方ないので校舎に向かった。
 一日は、まだ始まったばかり。
83反転Clannad 初日:02/12/11 02:07 ID:A0sHiFyt
 前スレの>>429-431の続きで、反転Clannadでした。
 何と言うか、キャラが変わりすぎてますね…。
 ともみ、既にツッコミキャラ確定っぽいし。

 ∧||∧
(  ⌒ ヽ この後、渚ルートに行くか、藤林ルートに行くか…
 ∪  ノ
  ∪∪
84名無しさんだよもん:02/12/11 10:38 ID:EsMskUfX
……倉などのイメージがこれで固定されたらどーしてくれますか(笑)
85前々733:02/12/11 21:45 ID:wNovXIIe
管理者のホムペで自分の作品を見たが
タイトルのつけ方が正直「?」なので
近々作品ごとにタイトルをつけようと思う。
それと途中まで書いてたAIRのSSだが
今週末に投下予定。
と言うか早く書き終えて次の奴を書きたい。
86名無しさんだよもん:02/12/11 23:05 ID:U3f4JnIp
>>旧69氏
>3、なぜかヌワンギだった。

…フミルィルをエルルゥとハクオロとの間の子供と断定するヌワンギ。
「この乳なの!?このでかい乳でエルルゥをたぶらかしたのね!?」とばかりに、
ハクオロの乳責めを敢行するヌワンギ。悶絶するハクオロ。


…ゴメン。ふと思いついただけなので、忘れて。
87名無しさんだよもん:02/12/12 18:11 ID:QZT0V7N3
反転ナントカでいいからタイトルがあると読みやすいよな。


……クッキー食べ残すとチョト悲惨だがw
88名無しさんだよもん:02/12/12 20:10 ID:D5soNmRj
>86
ブラボー。
しかしその時点ではヌワたん逝ってるはず。幽霊!?
89天気屋@拓美の心(1/2):02/12/12 23:21 ID:z6u/RfI3
見渡す限り一面の闇だった。
光を発する物など何も無い。
何かが蠢く気配もない。
ただ、凍るような冷気と底知れない暗闇だけが一面を支配している。
見覚えのある光景だった。
瑠璃の心の中と同じ。
傷ついて心を閉ざしてしまった者の風景。

ふと目の前に、子供用のベッドが現れた。
その上に体育座りに座っている小さな女の子は、耳をふさぎ、膝に顔を伏せてただ黙っている。
月島さんだ。間違いない。
「どうしたの?」
私は優しく声をかけた。
呼びかけに気付いた月島さんは、ゆっくりと顔をあげる。
「どうして君は泣いてるの?」
彼女は目に溜まった涙を拭い、涙声で答える。
「るりが……おとうとがいなくなっちゃったの……」
その肩が震えているのは寒さのためか、それとも……
「どうしていなくなっちゃったの……ずっと……いっしょにいようっていったのに……」
そう呟いた瞬間だった。
「あぁん……あっ……あぁぁっ……」
どこからともなく喘ぎ声が聞こえてきた。
「ひっ……」
月島さんは表情をこわばらせ、怯えたように耳を塞ぐ。
よほどこの声が怖いのだ。
しばらくして喘ぎ声が聞こえなくなると、彼女は再び膝に顔を伏せた。
「るり……たすけて……たすけてよぉ……」
90天気屋@拓美の心(2/2):02/12/12 23:21 ID:z6u/RfI3
「その瑠璃がいなくなったのは……貴女が瑠璃を傷つけたからでしょう……」
私は冷たくそう言い放った。
再び、喘ぎ声が響き出す。
彼女は涙をボロボロ流し、耳を塞ぎながら必死に首を振っていた。
やがて再び静寂が訪れると、月島さんは泣き腫らした目を私に向けた。
「わたしだってしたくなかった……あんなことしたくなかったよぉ……」
「でも貴方が瑠璃を傷つけたことは変わらない……」
「だって……だって……ああすればずっとわたしのそばにいてくれるとおもったんだもん……」
「え……?」
「おばさんのへやに……いつもおなじおとこのひとがいるから……
 おばさんとおなじことをすれば……るりもずっといてくれるとおもったの……」
「月島……さん……」
「いたかったのに……くるしかったのに……るりはわらってくれないの……どうして……」

怯えた子犬のように、ただ小さな体を震わせて泣く月島さん。
瑠璃が月島さんに望まないセックスを強要されていたのと同様に、月島さんも本当は瑠璃に抱かれたくなかったのだ。
ただ一人だけの愛する弟を離したくないがために、こんなに自分を追い詰めてまで……

瑠璃の心を閉ざさせた彼女が憎かった。
自分勝手な欲望のためにみんなをメチャクチャにした彼女が許せなかった。
でも私には、月島さんの心を壊すことができなかった。
彼女は今、冷たい闇の中でただ一人寒さに震えている。
愛する弟を傷つけてしまったことが、彼女をここまで追いこんでしまったのだ。
胸が苦しかった。

私は知らず知らず、月島さんに手をさしのべていた。
91天気屋:02/12/12 23:24 ID:z6u/RfI3
雫の原作準拠をやってみましたが、なんとなく中途半端な感じが……
吊ります。吊らせて。
92(主に)雫書き:02/12/12 23:35 ID:OIJ/FnKS
ダンナ、反転雫(マイナスなアレ)を中途半端で止めているのは私も同じでごぜぇますだよ
貴方の代わりに吊ってきてもよろしいでげすか?
93元380:02/12/12 23:59 ID:3XobINAe
むしろ中途半端な原作準拠「しか」できない私が吊って切ってきます

…ごめんなさいごめんなさいマジ悩んでます書きたいのになかなか進みません
94名無しさんだよもん:02/12/13 00:09 ID:wGyu9CIO
職人さんがたがそんなこと言ったら、皆さんから一行のあきれたレスを頂いた、感感俺俺ネタ書いた漏れなぞどうしたら。

…蝉丸二人に上と下の口を塞いでもらってきますわ。
95名無しさんだよもん:02/12/13 13:05 ID:taUTvi5i
>88
いえいえその場合はむしろ女の執念で甦ったとしておきましょう(ぉ
96クロコダイン ◆yGAhoNiShI :02/12/14 16:46 ID:ehFGu2sZ
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97クロコダイン ◆yGAhoNiShI :02/12/14 16:50 ID:Xrh+endx
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98クロコダイン ◆yGAhoNiShI :02/12/14 17:14 ID:rrsUhJHd
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99クロコダイン ◆yGAhoNiShI :02/12/14 17:18 ID:mNdhIG6V
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100クロコダイン ◆yGAhoNiShI :02/12/14 17:43 ID:rrsUhJHd
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101クロコダイン ◆yGAhoNiShI :02/12/14 17:48 ID:Xrh+endx
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102名無しさんだよもん:02/12/14 20:08 ID:ICWbhbDI
反転版MOON.って、初代スレの高槻ネタだけ?反転しにくいのかな…?
103名無しさんだよもん:02/12/14 23:53 ID:Ftcu+9bW
プレイ人口が少ないからなのでは。
でも、葉鍵ゲーでは数少ない女主人公だし、動かしやすい気もするが…。

ふと思ったが、高槻を反転したらすずねえみたいな喋り方に(板違いにつき略&sage)
104 ◆kd.2f.1cKc :02/12/15 01:29 ID:oHXp6kTZ
>>102、103
 野郎ばっかりの作品になって、この板的に面白いだろうか?
105航海長:02/12/15 12:44 ID:B40bhcl8
>>104
部分的に反転させれば良いんじゃないか?郁未だけ男にするとか。
この場合は「少年」も「少女」にしないと大変な事になるが(笑)。
106名無しさんだよもん:02/12/15 13:06 ID:IoCztUKQ
>>105
逆に「少年」だけ反転させる手も……(悶
107名無しさんだよもん:02/12/15 17:34 ID:Z+viteN6
月を反転させると太陽に。
いくみん「熱っ!!」
108天気屋@本日ハ休診ナリ(1/6):02/12/15 17:42 ID:mFQLSmgZ
鬼の霍乱。
一番最初に往穂の頭に浮かんだのはその諺だった。
「……不覚だ……」
自室のベッドに臥せっている聖がそう呟く。
往穂は聖のくわえた体温計を取って目盛を見た。
38度6分。
高熱というほどではないかもしれないが、それでも平熱に比べれば十分高い。
二日前。
聖が突然、今年は風邪が大流行しそうだから予防接種をしておこうと言い出した。
それで一家揃って聖の注射を受けたところ、往穂と佳之は何ともないのに、何故か聖だけが副作用で風邪をこじらせてしまった。
予防接種をするとたまにこういうことがあるらしいが、とはいえ言い出しっぺの医者がこうなってしまうというのも何だか間の抜けた話だ。
「医者が風邪をひいて休診とは、何とも信用に関わるな……」
「この診療所に、信用が崩れては困るほどたくさんの患者がいたのか。」
往穂が茶化したようにそう返すと、聖はむっとしたような顔で私を睨む。
しかし次の瞬間、げほげほと思いきり咳きこみだした。
風邪ひいたのだから咳をして当たり前だといえばそうだが、口元を抑えて咳をする聖が、往穂には何だか妙に苦しそうに見えた。
「……で、キミはここで何をしてるんだ?」
咳がおさまると聖は、いつもの調子でそう言う。
「何って。」
「キミの仕事はこの家の家事全般のはずだろう。ここで油を売ってるヒマは少なくとも今はないはずだが。」
109天気屋@本日ハ休診ナリ(2/6):02/12/15 17:42 ID:mFQLSmgZ
「病人の面倒を見るのは家事のうちに入らないのか。」
「普通ならそうだが、この場合は事情が違うだろう……僕は医者だぞ。」
「それがどうした?」
「自分の体調の管理ぐらい自分でできる。」
「そもそも病気になった時点で説得力のない台詞だぞそれは。」
「仕方ないだろう、稀にこういうことが起こるんだ。別に不摂生がたたったわけじゃない。」
「で、結局、私にこう言いたいのか?病人ほっぽり出してさっさと掃除洗濯を済ませろと。」
「かいつまんで言えばそうだ。」
「かいつまんで言わない場合はどうなる。」
「掃除、洗濯、洗い物と買い物をさっさと終わらせろ。それが全部完璧に終わって気が向いたら病人の世話でもしておけ。」
「…………。」
「納得できないという顔だな。」
「当然だ。風邪ひいて臥せってる人間をほっといて家事ができるほど私は人間が出来てないぞ。」
「じゃあ納得できる理由を説明してやろう。」
「何だそれは。」
「風邪が伝染るから今日一杯は、必要な時以外はこの部屋に近づくな。」
「…………。」
「予防接種受けたそばから風邪を伝染されたら元も子もないだろう。」
「だからって……」
「わかったらさっさと出て行け。医者としての命令だ。」
「……はいはい、わかりましたよ。」
110天気屋@本日ハ休診ナリ(3/6):02/12/15 17:43 ID:mFQLSmgZ
「……で、何故キミが今ここにいるんだ。」
「氷枕と飲み水の替えを持ってきただけだ。」
「だったらさっさと降りればいいだろう。まだやることがあるはずだが。」
「心配無用だ。掃除洗濯その他諸々は全て済ませた。」
「さっきこの部屋を出て、それからたった15分でか。」
「……いくらなんでも15分で出来ると思うのか。」
「ばっ……げほっ!げほっ!」
「ほらほら、そんなにいきり立つな。」
「僕の言ったことを聞いてなかったのかキミはっ!」
「風邪が伝染るから近づくな、だっけ?そのための予防接種じゃなかったのか?」
「予防接種の効果が現れるまでには通常一週間前後かかるんだ……最初に説明しただろう。」
「忘れた。」
「……おい。」
「いいから病人は黙ってろ。」
「これが黙っていられるかっ!キミまで風邪になったら……げほっ!げほっ!」
「……私が風邪をひくのがそんなに心配か?」
「げほっ!……当然だろう……」
「……そうか……」
「だから、わかったらさっさと……んむっ!?」
往穂の突然のキス。
そのままにちゃにちゃと音を立てて舌を絡めあい、しばらくしてから唇を離す。
「なっ、何のつもりだ突然……」
「これで十分、お前からウイルスは伝染されたな?」
「……は?」
「これだけウイルスを貰っておいて今更、この部屋に近づこうと近づくまいと関係無い。そうだろう?」
「…………。」
「で、何か言いたいことはあるか?」
111天気屋@本日ハ休診ナリ(4/6):02/12/15 17:43 ID:mFQLSmgZ
「……これで風邪になっても、絶対に看病してやらんからそう思え……」
聖は寝返りを打って往穂に背を向けると、諦めたようにそう呟いた。
「心配するな。バカは風邪をひかないんだ。」
「言えてるな。」
「……普通そこで、『言うほどキミはバカじゃない』とかフォローを入れるもんだろ。」
「フォローが欲しかったのか?」
「ちょっとだけな。」
二人の間に和んだ空気が流れる。
「林檎でもむいてやろうか?」
「いや……今はちょっと食欲がない。」
「昼はどうする?お粥ぐらいにしておくか?」
「それで頼む。」
「だったらそれまで添い寝でもしてやろうか?」
「はは……勝手にしろ。」
「では、お言葉に甘えて……」
そう言って布団に潜りこもうとする往穂。
「っ!?ちょっ、ちょっと待てっ!」
「なんだ?」
「ほ、本気で添い寝するつもりかキミはっ!?」
「本気だぞ。それにお前だってしていいって言ったじゃないか。」
「あっ、あれは冗談のつもりで言ったと思ったからそのつもりで返答しただけで……」
「……私じゃイヤか?」
「い、嫌ということはないが……」
「じゃあ問題はないはずだな。」
112天気屋@本日ハ休診ナリ(5/6):02/12/15 17:44 ID:mFQLSmgZ
そう言うと往穂は、するりと聖の隣に入りこんだ。
手を伸ばさずとも十分届くほどの距離。
聖は往穂に背を向けている。
「ガラにもなく照れてるのか?」
「あ、当たり前だっ……これで余計に風邪が悪化したらどうしてくれるっ。」
「その時はまた看病してやるさ……」
「そ、それに、いくら風邪をひいているとはいえ、僕は男だぞ……」
「……別にいいぞ。」
「え……?」
「襲いたいなら襲っていいって言ったんだよ……それだけの元気があるならだけどな……」
往穂は聖の首に手を回し、そのまま頭を後ろから優しく抱きしめる。
聖は少しずつ力を抜いていき、やがてその腕に完全に体を預けた。
母親に抱かれているような錯覚を覚える聖。
「ひとつ……聞いていいか?」
「なんだ?」
「どうしてここまでしてくれるんだ……?風邪をひく危険まで冒して……」
「…………。」
「…………。」
「風邪ひいて動けない時に一人だと寂しいだろう……だから一緒にいてやろうと思っただけだ……」
「……それだけか?」
「………………それだけだ。」
それから二人は何も言わなかった。
ただ、時計の秒針が時を刻む音だけが部屋に響く。
113天気屋@本日ハ休診ナリ(6/6):02/12/15 17:45 ID:mFQLSmgZ
「……結局、僕の予想した通りの結果になったな。」
ベッドの上に横たわる往穂と、枕元の椅子に座ってそれを見下ろす聖。
あれから二日経ち、聖の風邪は完治したが、今度は往穂が熱を出して寝込んでしまった。
「これで私がバカじゃないってことがわかっただろ……」
「ひかなくて済む風邪をわざわざひいた人間を、バカと言わずして何と言う。」
呆れたように溜息をつく聖。
「調子に乗ってキスだけでなく添い寝までするからだ……全く何を考えている。」
「悪い……」
「言ったはずだな。キミがこれで風邪になろうと僕は放っておくと。」
「ま……まさか本当に看病なしか?」
「水と氷枕ぐらいは運んでやるから、せいぜい苦しんでろ。」
そう言って聖は、一人部屋から出ていった。
しかしすぐに戻ってくると、そのまま部屋に居座り続ける。

「……なあ、聞いていいか。」
「ん。」
「私のこと、看病しないんじゃなかったのか。」
「そうしたいのはやまやまなんだがな……相変わらず患者が全く来ないので、ヒマでたまらんのだ。」
「…………。」
「忠告を無視して病気になった人間など本当は放っておきたいんだが、仕方がないからここで時間を潰させてもらうぞ。」
「そういうことにしておいてやるよ……それで……」
「なんだ。」

「添い寝ぐらいしてくれても……バチは当たらないと思うんだけどな……」

114天気屋:02/12/15 17:47 ID:mFQLSmgZ
季節柄、風邪ネタを。
さーて、回線切る準備は出来たけど踏み台が見つからんな……

ちなみに私ゃMOON未プレイなんで、話についてけません。悪しからづ。
115元380:02/12/15 20:32 ID:o25jWWAo
相変わらずいいものを。

…マジで書けないです。暫く休んでいいでしょうか?本当にごめんなさい。
116楓くんとはじめさん:02/12/15 22:12 ID:s0BcW63a
はじめ「おーい、楓くーん」
楓「はじめ……さん? どうして、こんな所にいるんですか」
はじめ「こんな所って、楓くん。自分の学校を捕まえて、そんな」
楓「あ、い、いえ。そういう意味ではなくて、ですね。あの、どうしてはじめさんが、隆山にいるんですか」
はじめ「えー? だって、ほら、休みだし」
楓「世間一般では夏休みが終わったばかりでは」
はじめ「文系大学生の夏休みは長いのよ」
楓「だって、この前、帰ったじゃないですか。夏休みも終わるからって」

 ちらりと周囲を見てみれば、見慣れぬ美女と、学校一の美少年と名高き柏木楓が親しげに会話している姿に、周囲が注視している。

はじめ「ほら。なんていうのかな。んー。身体が疼くってやつ?」
楓「は、はじめさんっ!(真っ赤)」

 ぎゅーっと、腕を絡める。はじめの胸を押し潰すように、楓の腕が密着する。

はじめ「あと、売約済みだっていうのを、ちゃーんと公表しとかないとね」
楓「ば、ばいやく?」
はじめ「そ。んー。ほら、やっぱり、高校生の頃って、させてくれる子とさせてくれない子なら、させてくれる方に転んじゃいやすいしさ」
楓「な、なんの話ですかっ」
はじめ「だ、か、ら。やっぱり、私も人間なのですからして。独占欲とか、色々ある訳ですよ」
楓「は、はじめさん?」
はじめ「楓くんの学校ってさ。風紀には厳しい?」
楓「え?」
はじめ「たとえば……こんな事したら、怒られるかな?」(んちゅー)
楓「ん。んー」
117116:02/12/15 22:14 ID:s0BcW63a
ノリを取り戻せないなぁ。
とりあえず、樹海までの地図を用意して、と。
118前々733=並味:02/12/16 00:37 ID:nU2yQXvD
せっかくなのでコテハンつけてみたり。
119羽根のいたずら(1/7)@並味:02/12/16 00:39 ID:nU2yQXvD
目を覚ますと俺の視界には何度か見たことのある天井が現れた。
霧島診療所の診察室の天井である。起き上がると顔の上から1枚の布が滑り落ちた。
「つっ!」
突然額に激痛が走った。手を抑えるとわずかに腫れ上がっていた。
「気がついたか国崎君。」
と、横から女性の声。聖だった。そこで俺はすべてを思い出した。
「今日まで働いた分のバイト代をもらおうか。」
しかし聖はこう言い放った。
「悪いが給料日までまだ2週間ある、今日払うことはできない。」
「何を言ってる、俺はここを出て行くんだ、給料日は関係ないだろ。」
俺が言い返すと聖は診察室のドアの方を指差した。そこには佳乃がいた。
「佳乃、見せてやるんだ。」
聖がそう言うと、佳乃は服を脱ぎ始めた。
「バッ……バカ!何やってんだよ!何を見せようってんだよ!」
上の服を脱いだ時点で、俺はようやく聖の言動を理解できた。
「………下も見るか?」
「………いやいい………」
「とまあそういうことだ。君に出ていかれちゃ困るのでな。」
「わかった………」
とりあえず禁断の恋というのは回避できたがこの状況は何とかすべきだ。
「とりあえず解決策が出るまでこの体ですごすしかないな。」
聖が俺たちに言い放つ。俺たちはそれを1秒で了承した。
「というわけで佳乃の下着を買って来い。」
「は?」
「分からんか、佳乃の下着を買って来いと言っている。」
「だから何故?」
「今佳乃の体は男性化しているんだ!だから下着を買って来ーーーい!!!」
とてつもなくでかい声で聖が叫ぶ。
「俺の下着では駄目なのか?」
「それなんだがな、あまりにも体格差がありすぎてサイズが合わないんだ。」
「そうか………」
というわけで俺は佳乃の下着を買いにいくことになった。
120羽根のいたずら(2/7)@並味:02/12/16 00:40 ID:nU2yQXvD
「暑い………」
真夏の太陽が照りつける中俺は商店街の中を歩いていた。
「しかし苦しいな。」
今俺の胸は包帯をさらし代わりに締め付けている。
現在俺の胸は聖ぐらい大きく、黒いシャツの上でもそのふくらみは隠せなかった。
そのため、違和感がないように聖が包帯を巻いて胸を締め付けたということだ。
コンビニでSサイズの男性用下着を購入し、帰路に着く途中、遠野と出会った。
「ごきげんよう。」
「久しぶりだな、何してたんだ?」
「本屋に寄ってました。」
見ると遠野の手には本の入った紙袋があった。
「何を買ったんだ?」
「小説です。」
と言って遠野は紙袋から本を取り出して俺に見せた
『少年♀少女♂』本にはそう書かれていた。
「どういう小説なんだ?」
「ちょっとした恋愛小説です。……………ぽっ」
なぜ顔を赤らめる。俺はちょっとだけ小説の内容が気になった。
「読んでみますか?……………ぽっ」
「そうだな………」

→読ませてもらう
→悪いがそんな時間はない
121並味(なみみ):02/12/16 00:42 ID:nU2yQXvD
選択肢がありますがストーリーの進行上
下の選択肢を選ばせていただきます。
122羽根のいたずら(3/7)@並味:02/12/16 00:42 ID:nU2yQXvD
選択肢:悪いが時間がない

そういえば俺はお使いの途中だった。
「悪いが時間がない、また今度な。」
「がっくし………」
残念そうな表情の遠野と別れ、俺は診療所へと戻った。
「往人くんおかえりー。」
佳乃が出迎える。俺は下着の入った袋を佳乃に渡す。
「ほら、早く着替えて来い。」
そう言うと佳乃は袋を持って部屋の中へと消えた。
俺はこの胸に巻きつけている包帯を解いてもらうために診察室へ入った。
「ご苦労だった、お茶でも飲むか?」
そう言って聖はお茶を差し出す。俺はそれを受け取ると机の上においた。
「まずこの包帯を取ってくれないか、苦しくて仕方ない。」
「まあここにいる限りには外してもいいだろう。」
そう言って聖は俺の胸を締め付けている包帯を解いた。
「汗ばんでいるぞ、これで体を拭くといい。」
そう言って聖は俺にタオルを渡す。
「ああ、サンキュ。…………うっ」
俺の喉に強烈な痛みが走った。しかしすぐに痛みはひいた。
「どうした国崎君。」
「いや、何でもな………ハッ!」
「国崎君………声が………」
俺の声が俺の声でなかった。今自分の口から出た声は紛れもなく女性の声だった。
「くっ………どういうことだ、これじゃ町も歩けないじゃないか!」
「国崎君………」
そしてそのあと沈黙の時間がしばらくつづいた。
123羽根のいたずら(4/7)@並味:02/12/16 00:43 ID:nU2yQXvD
診察室を出た俺は待合室のソファーにもたれて呆然としていた。そこへ佳乃がやってきた。
「どうした、佳乃?」
「あっ、往人くん声が………」
「佳乃はまだ変わってねえんだな。」
「うん………それより往人くん、私の部屋へ来てくれる?」
「ああ、何の用だ?」
「それは部屋に来てから言うよ。」
俺は佳乃に連れられて佳乃の部屋へと向かった。佳乃の部屋に入ったのは
あの日以来だ。あの日が何なのかはあえて言うまい。
「で、どうしたんだ?」
「あの………その………」
佳乃は顔を赤くしながら口をもごもごさせている。
「何だ?もったいぶってないで早く言ってくれ。」
そう言うと佳乃はハーフパンツを脱いだ。
「さっきから………これが収まんなくって………」
何らかの刺激で勃ってしまったのだろう、さっき買ってきた下着がテントを張っていた。
「で、その………往人くん何とかしてくれないかな………」
なんとかしろと言われてもしぼむのを待つしかないが、この状況ではそれは望めなかった。
124羽根のいたずら(5/7)@並味:02/12/16 00:44 ID:nU2yQXvD
仕方がないので最後の手段をとることにした。
「佳乃、脱がすぞ。」
俺はそう言って佳乃の下着を下ろした。そこに見えるは1本の棒のようなものと
一つの袋のようなものだった。覚悟はしていたがちょっとショックだった。
「そこに仰向けになってくれるか。」
俺はベッドを指差す。佳乃はそれに応じてベッドで仰向けになる。
「要するに抜けばいいんだよな………」
俺はそうつぶやきながら佳乃のモノに手をやった。
「あっ………」
佳乃が反応する。さらに手を上下に動かしてみる。
「んっ……はぁっ……あっ……」
佳乃が声をあげる。俺は手を止めて佳乃に問い掛ける。
「どんな感じだ、佳乃。」
「はぁ……はぁ……よく分からないけど……ヘンな感じ………」
なんとなく感じている佳乃がかわいく思えてきた。
そこで俺はもう一つアクションを加えてみることにした。
俺は上のシャツを脱いで上半身裸になった。佳乃がうらやましそうな目でこっちを見る。
しかしそんなことは気にせず、佳乃の下半身へと近づく。
「ど、どうするの往人くん?」
「こうするんだよ。」
俺は左右の乳房で佳乃のモノをはさみ、上下に動かした。
「ふああっ」
佳乃がびくっと体を震わせる。さらに動きを早くしてみる。
「はぁうっ、んんっ」
佳乃の顔が紅潮する。なんだか自分も気持ちよくなってきた。
「ゆっ、往人くんっ、も、もうダメぇっ!」
「え、ちょ、ちょっと待てっ」
「はああぁぁぁぁぁぁんっ」
佳乃のモノがびくびく痙攣して先から白い液体がびゅっ、びゅっと飛び出した。
そしてその液体は俺の顔に直撃した。
125羽根のいたずら(6/7)@並味:02/12/16 00:45 ID:nU2yQXvD
「バッ、バカ!いきなり出す奴があるか!」
「だ、だってぇ〜」
ティッシュで顔をふきながら佳乃に怒鳴る。自業自得といえば仕方ないが
まさか顔に出されるとは思わなかった。あんなに出したのにもかかわらず、
佳乃のモノはまだ勃起したままだった。
「もう一度抜く必要があるな………」
とは言ったもののイッた直後のモノをもう1度こすっても痛いだけである。
初めて精通した佳乃ならなおさらだ。となれば手段は一つ。
俺は下の服も脱いで一糸纏わぬ姿になった。
「あの時とは立場が逆になるな。」
俺はそう言って佳乃と唇を重ねる。
「んむっ、んんんん…………ぷはぁ」
長いキスを終えると俺は佳乃の下半身をまたいで膝立ちした。
「いいか佳乃、入れるぞ。」
ちなみに俺の中に佳乃のモノを入れるぞと言う意味だ。
「うん………」
佳乃に確認を取ると俺は少しづつ腰をおろした。
「くぅっ」
体の中に何かが入ってくる感触におもわず声を出してしまう。
そして半分ぐらいが入ろうとしたとき、
ぶちっ………
俺の中で何かが裂ける音がした。
「痛ぅぅぅぅぅ!」
痛い、とてつもなく痛い。
「往人くん大丈夫!?」
しかし今の俺には返答できる余裕がなかった。ただ、この痛みを佳乃も耐えていたこと
を考えると、途中でやめざるをえなかった。
126羽根のいたずら(7/7)@並味:02/12/16 00:47 ID:nU2yQXvD
しばらく痛みが和らぐのを待ってからまた挿入作業を続け、
ようやく佳乃のモノがすべて中に入った。
「佳乃、動かすぞ。」
俺はそう言って腰を上下に動かした。
「くっ………うあっ」
「あっ、あんっ、あっ」
感じているのか佳乃が声をあげる。俺はと言うとまだ痛みのほうが強かった。
「「んむっ、んんんん………」」
痛みを紛らわしたい一心で佳乃に体をよせて唇を重ねる。
体中で佳乃の体温を感じる。だんだんと痛みから快感へと変わっていく。
さらに腰を動かす。
「うあっ、くっ」
「はっ、ああんっ」
顔が紅潮して体が熱い。俺は堪らず自分の胸を揉む。
「ゆっ、往人くんっ、き、気持ちいいよぉ。」
佳乃の口からは涎が溢れている。二人とももう限界だった。
「あっ、ダメっ、出ちゃうっ、また出ちゃうっ、ああぁぁぁ〜〜〜!!!」
「くっ………も、もうダメだ、う、うああぁぁぁぁぁぁっ!!」
二人の体がびくびくと痙攣し、体の中に熱い液体が注ぎ込まれた。
「はぁ……はぁ……中に出しちまったな………」
「はぁ……はぁ……でも往人くんアレ始まってないでしょ。」
「そうか………そうだな………」
俺たちは天井を見つめながら快感の余韻に浸っていた。
1271ヶ月ぐらい放置していた並味:02/12/16 00:52 ID:nU2yQXvD
今週末には投下するって書いたのに日付けが変わってしまった。
鬱だ、吊ってきます………。
128名無しさんだよもん:02/12/16 02:14 ID:axqn7lha
藤井ふゆは浮気者(1)
 へヘ    ニハハ
    /〃⌒⌒ヽ  
    〈〈 ノノノハ)))  カタ      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     |ヽ||´ ∀`||  __カタ ___< 浮気女はゴールして良し!
     リ ]つ╂リ]|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| \______________
         |\.|| SOTEC.  |  
         '\,,|==========|
129名無しさんだよもん:02/12/16 02:33 ID:U8sQnwR4
凄い誤爆だねおいw
130129:02/12/16 02:39 ID:KzXtiuLD
と思ったら誤爆じゃなかった・・・
 と言うわけで、駅前に来た。
 駅はこじんまりとしたものだが、商店街はアーケードもあり意外と大きい。
 この辺りは鶴来屋で働いている人のベッドタウンでもあるからだろう、……
多分。
 従って、結構人通りも多い。
 アタリを引く可能性は高いと言えるが……
 駅前ロータリーのベンチに腰を下ろす。
「ふぅ」
 と、一息ついてから、私はあたりを探るよう、ゆっくりと意識を研ぎすまし
た。
 それらしい気配は感じない。
 すぅ、と軽く息を吸い込んで、さらに神経を集中させる。
 それらしい気配……あった…………けどこれは……
「……楓ちゃんじゃないか」
 捜索失敗。
 どうやら、この能力は私にはうまく使いこなせないみたいだ。

「ん……まてよ……鶴来屋、か……」
 缶ジュースで一服してから、私はふとその考えに行き着く。
 この街で夜を過ごす男性であるなら、鶴来屋に勤めている可能性は大だ。
 私はそう考えると、ベンチから立ち上がった。
 券売機で切符を買って、電車に乗り込む。……5分ほど揺られると、終点。
 終端式になってるホームで、駅舎を出るともう、目の前が鶴来屋になってい
る。
132131:02/12/16 03:30 ID:MVZ+TIF+
そういや、千鶴さんに、
『鶴来屋に来られるのでしたら、電話でも下さいね』
 と言われていたけど……まぁ、しょうがない。千鶴さんに目的を知られてし
まったら、意味がないからな……
 そう思いつつ、自動ドアをくぐってロビーに入る。そこは洋風のつくりにな
っていて、広々とした空間に、豪華なソファが並べられ、大型のプロジェクシ
ョンテレビがNHKを流している。さらに噴水まで作られていた。
「いらっしゃいませ」
 はっぴを着た、男の人がはきはきとした挨拶をかけてくる。
 うーん、私はまだ特に就職先決めてるわけじゃないんだが……もし、鶴来屋
に就職したとしたら、私もあんなかっこでお客さんを迎えたりするようになる
のかな?
 …………
 …………
 ……しないって、私女だもん。
 自分でこんなツッコミを入れなきゃならないのははげしくアレだけど……多
分、和服来てお女中さん、みたいな感じになるのかな。
 あ、いや、でも男装で接客ってのも悪くないなぁ、千鶴さんに頼み込めば何
とかなるかな?
「さてと……」
「耕一さんっ!」
 げ。
 背後から聞き覚えのある声をかけられて、私は一瞬、硬直する。
 いきなり、千鶴さん出現……早すぎますよ……
133132:02/12/16 03:30 ID:MVZ+TIF+
「来るのでしたら、電話でも入れて下されば良かったのに……」
「え、いや、あ、その……仕事で、忙しいんじゃないかな、と思って……」
 困ったような顔の千鶴さんに、私は慌てて、もっともらしい言い訳をする。
「私が忙しいなんてことは……あ、いえ、大丈夫ですよ、気になさらなくても」
 千鶴さんは笑顔で言ったが、どことなく寂しそうだった。
 そう言えば、朝もぼやいてたっけ、自分は飾りだ、みたいに……
134131-133:02/12/16 03:35 ID:MVZ+TIF+
微妙に短くてスマソ。
 申し訳ないので、とりあえず吊ってきます……
135名無しさんだよもん:02/12/16 14:35 ID:ypMhxdhi
いつもわくわくしながら待ってます。
のんびり続き期待sage
136名無しさんだよもん:02/12/16 16:44 ID:cXoI2vb9
>>116
「はじめ」を適当な反転主人公の名前にして、「楓」をその相方の反転ヒロインの名前にしてみるといい。
俺の言いたいことがすぐわかるよ。
137116:02/12/16 22:14 ID:5T6HqFxn
>136
なるほど……。修行が足らないのですねー。
138並味(なみみ):02/12/17 23:23 ID:Ds7pgnFS
だいぶさびれてるな………
師走だから忙しいのか?俺もだが………

>>128-130
ゴールしていいかな………

>>131-133
当方バ鍵っ子(東鳩のみプレイ済み)の為よく分かりませんが
いい作品だと思います。

>>137
修行不足だろうがなんだろうが萌えたモン勝ちです。
より洗練された次回作を期待しています。
その日の仕事を終えた私は家へ続く道を足早に歩いていた。最寄の駅の改札を出てしばらく歩き、
途中にある公園に入る。すると、背後に気配を感じた。
いや、最初から気付いてはいたのだ。ただ、気配の主と二人きりで対峙できる場所が欲しかったのである。
気配の主は電車の中からずっと私を尾行してきていた。何者かはわからない。何しろ、刑事と言う職業柄、
恨まれる覚えは一山いくらで売るほどに持っている。麻薬取引を押さえたヤクザ、囮捜査で逮捕した
婦女暴行犯…まだ他にもいる。
「誰?出てきなさい。そこにいるのはわかっているのよ」
振り向きざまに声をかける。これで相手が動転して出てきてくれればもっけの幸い…
「いや〜ん、やっぱりみつかっちゃったぁ!さすがは裕子お姉さま!」
幸いではなかった。ずる、と言う感じで眼鏡がずり落ちるほどの強烈な脱力感を私は感じた。この声は…
「…日吉さんね」
「いや〜ん、かおり、って呼んでください」
握った両手をあごに当てたかわいらしいポーズで出てきたのは、この町の高校に通う日吉かおり(17)。
姪の柏木梓(18)の後輩だ。
140裕子さんとかおりちゃん(その2):02/12/18 23:15 ID:MqXwsPkV
「…こんな所でなにをしているの?もう遅いんだから家に帰りなさい」
厳しい声で私は言った。自分で言うのもなんだが、こういう声で相手を睨むときの私は、かなり威圧感がある…
と自負している。実際、チンピラごときは視線だけで退散していく事もあるのだ。しかし。
「だって…裕子お姉さまに会いたかったんですもの」
脱力感がひどくなった。まるで効いていない。ついでに言えば私の話も聞いていない。
「あのね、日吉さん」
「かおり」
「…かおりさん、貴女みたいな女の子が歩いていて良い時間じゃなくてよ。早く帰りなさい」
つい押し切られて名前で呼んでしまった。でも、これ以上は譲るものか。
「平気ですよ。裕子お姉さまが守ってくれるじゃないですか」
彼女と話していると、いつも自分の言葉は無力だと思う。
「…あのね、私は警察官よ。法的手段に訴えてでも貴女を捕まえて家に帰す事だってできるのよ?」
あまり褒められたやり方ではないが、脅しに掛かってみた。しかし。
「良いですよ。お姉さまにつかまるなら私は全然構いません。初めてのことじゃありませんし…」
そう言うと、かおりは「早く捕まえて」とでも言うように手を揃え、私に擦り寄ってきた。私は思わず天を仰いだ。
まったく、なんだってこんな娘を捕まえてしまったのかしら。

事の始まりは、今年の夏。その頃、私は自分の血に潜む一つの衝動に駆り立てられていた。
「鬼」と呼ぶ存在。この地元の町では伝説となっている、領主と戦った怪物。しかし、それは伝説ではなく、
れっきとした事実だ。そして、私はその鬼の血を微かに引いているのである。
その鬼の血が、夜毎に私をさいなんだのだ。狩れ、犯せ、と。耐え切れなくなった私は、ついに町に出ては
得物を漁った。
幸いと言うか、女性は鬼の衝動が比較的弱いらしく、人を殺したりすることは避けられた。代わりに、性欲が
異常に昂進した私は、一人の女の子を拉致し、ひたすら彼女を弄んだ。
その女の子が、このかおりである。普通の女の子なら、絶対にトラウマになると思うのだが、彼女は違った。
そう…その…つまりはアレだ。私と同じで、同性が好きだったのである。
そして、私は彼女に思い切り懐かれてしまった…と、まぁこういうわけであった(涙)。
141航海長:02/12/18 23:17 ID:MqXwsPkV
なんか寂れているので保守代わりに。
中途半端のお詫びに銃殺されてきます(パーン)
142名無しさんだよもん:02/12/18 23:57 ID:UP3SQt5z
>>141
かおりちゃんにしてみると、願ったり叶ったりな状況かも(w
こっちの梓は女のまま?…いっそのこと百合3ぴ(ZAP!ZAP!ZAP!
143名無しさんだよもん:02/12/19 00:53 ID:Jk+eeR4B
親族丼っつー言葉は……ないか。
つーか梓と裕子の巨乳・爆乳に挟まれてハァハァ(;´Д`)なかおり……

えいっオレと替われいやむしろ混ぜて下さい;y=ー( ゚д゚)・∴, ターン
144名無しさんだよもん:02/12/19 18:59 ID:sPmS9PTf
はじめも混ぜればまさにパ;y=ー( ゚д゚)・∴, ターン
145名無しさんだよもん:02/12/20 20:22 ID:24NrM6Ng
ONE2反転…微妙か。
146さぼり屋”管理”者 ◆DY.JgAOy9c :02/12/22 00:04 ID:ciN6ciy1
やっと更新したです…

ttp://hanten.hp.infoseek.co.jp/index.html
147元380:02/12/22 04:55 ID:Ek5BZtaH
お疲れ様です。

…来年まで待ってください……ごめんなさい
148名無しさんだよもん:02/12/23 00:51 ID:biyGQPLX
管理者さんへ
タイトルのことですが
「少年♀少女♂」詩子と浩平のやつ
「永遠の転校生」浩平と七瀬のやつ
「猫で行こう!」猫ミミ潤のやつ
でおながいします。
あとこのスレの>>119-126の奴は
「霧島診療所の異変」でまとめてください。
メル欄のはサブタイトルで。
前スレの奴のサブタイトルは「羽根、再び。」で。
149前々733=並味:02/12/23 00:52 ID:biyGQPLX
名前付け忘れた……
150アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 06:06 ID:tim4r+gd
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           | ]下ミ─-。、_|_, 。-―テ「 [ l
           ゝ_,. lミミi=´<_,.`=i=ヲ 、__ノ
                 ヽlミ| 「‐、=ラ7 |ヲ'´
と〜けたこおりのな〜かに〜♪恐竜がい〜たら〜たまのりし〜こ〜みたいね〜
151アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 06:07 ID:tim4r+gd
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152アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 09:01 ID:tim4r+gd
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153アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 09:15 ID:HUpnX5n4
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154アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 10:48 ID:0qzQPh4U
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155アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 11:28 ID:HUpnX5n4
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156アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 14:05 ID:oteC4KgG
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157アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 14:25 ID:eI292REV
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158名無しさんだよもん:02/12/23 15:48 ID:27L+69RH
>>146
乙。俺もなんか書きたいけど忙しくて…
159アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 15:52 ID:tim4r+gd
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160名無しさんだよもん:02/12/23 15:54 ID:4B89CQJl

もうちょっとでクリスマス。。★彡
パートナーは見つかりました?(o^.^o)

http://petitmomo.com/mm/
ここがちょっぴりエッチ系のめぐが運営している出会いサイトです。
もしよかったら使ってみて、、、
ヨロシクです。

めぐ(^o^)-☆
161名無しさんだよもん:02/12/23 16:15 ID:0ZBCrCxn
職人頑張れ保守めんて
162アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 16:36 ID:tim4r+gd
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163名無しさんだよもん:02/12/24 00:23 ID:/pZeCKau
保守ついでにネタ振り。

冬コミに性別反転物を出すところはある?
確か夏コミの時期に話題に上がっていた記憶があるんだが。

俺は逝けそうに無いんだけど。
164名無しさんだよもん:02/12/24 00:51 ID:TzMdxkUu
あ、それ俺も気になります。
夏の時に、「冬にやるかも」みたいな話があったような…
165名無しさんだよもん:02/12/24 20:03 ID:xa2ZtTbr
俺も知りたい。一応逝くつもりだが正直あの辺の事情詳しくないんで。
166反転Clannad 初日・3:02/12/25 01:22 ID:bADIHp1z
「じゃ、また後でね〜」
「初日からバックレるなよ」
「なによ、人の心配するより自分のことを心配すればいいじゃない」
 そんな他愛もない会話を済ませて新しい教室に入る。

 教室の中はまだ人がまばらだった。でも、その中に一人、見知った顔を発見した。
「やっほ、おはよう椋クン」
 わたしが声を掛けると、びくっと肩を震わせながら、恐る恐るこちらを向いた。
「あ…お、おはようございます、岡崎さん」
 彼は藤林 椋(ふじばやし りょう)。さっきのお調子者、京の双子の弟。でも、京とは違い
真面目でおとなしいので、あまり話す機会は無かった…が。
「……あの」
 珍しく彼の方から話し掛けてきた。
「? 何かな椋クン」
「えと、『出逢い期待するべからず』と出ています」
「…?」
 突然意味不明な事を言われ、わたしはきょとんとする。それでも椋クンは構わず続ける。
「それから、金運については『思わぬ収入が来たらん』と出ました」
 金運?そういえば椋クンは占いマニアだったっけ。でも、わたしは占ってくれとはこれっぽっちも
言っていない。
「あのさ、椋クン」
「あ、恋愛運ですね、『同僚・クラスメイトに恋する予感』と出て」
「そうじゃなくて、わたし占って欲しいって言ったっけ?」
「え?岡崎さんが知りたがっていたんじゃ…?」
167反転Clannad 初日・4:02/12/25 01:24 ID:bADIHp1z
 …どうも話が噛み合わない。もしかして、わたしが忘れてるのかな。
「『ともみの奴、どーしても占って欲しいってさ』って兄さんが言ってたんだけど…」
 はい、犯人確定。どうやら京が仕組んだ犯行らしい。しかも、これは余計なお節介と言える。
「ありがと、また後でね」
 最低限のお礼だけ言って、人気の無い教室を飛び出した。ターゲットはもちろん京。

「こらー、京ぉー!」
 わたしは派手な音を立てて扉を開ける。周囲が何事かとこちらを向くが、ひと睨みしたらみんな
視線をそらした。約2名を覗いては。
「ん?どしたの?」
 真犯人の京はこうなる事を最初から予想していたらしく、驚いた様子も無く聞きかえしてきた。
「もう…なんて不吉な事をさせるのよ!」
「あはは、いくら何でもその言い方は失礼だと思うよ?」
「なによ、椋クンの占いは絶対当たらないとか言っていたのは京の方でしょ!」
「だったら、椋が言った結果をひっくり返せばいいだけだろ?」
「そりゃそうだけど…」
 やや穏やかな声で陽子が京の援護射撃を放つ。
「ねえともみ、占いなんて気にする必要ないでしょ、そんな不必要に怒ると老化現象が早く来ちゃうよ」
「う…」
 確かに、椋クンには悪いが所詮占いは占い。何も恐れる必要は無い。それより、ここまで大人気ない行動に出た事が
少し恥ずかしかった。
「でも、変なお節介はよしてよね」
 一応、京に釘をさしておくにした。でも、京はあまり聞いている雰囲気じゃなかったのが気がかりだけど。
168反転Clannad 初日・5:02/12/25 01:25 ID:bADIHp1z
 やがて、担任の教師も現れ、ホームルームが滞りなく始まる、はずだった。
「…一ノ瀬、一ノ瀬はおらんのか。…じゃあ欠席ということにして」
 チャンスだ。わたしは直感的にそう思った。
 一ノ瀬とは、去年もクラスメイトだった一ノ瀬 ミコト(いちのせ みこと)君の事だ。彼は三度の飯より
図書室が大好きな読書少年で、よく授業をサボっていた。ここで彼を探すフリをしておけば先生からは感謝されるし、
わたしも堂々とサボる事が出来る。
「先生、わたし、ちょっと一ノ瀬君を探してきます。多分図書室にいると思うから」
「…岡崎、いつから慈善事業を進んで行なうようになったんだ?」
 うっ。さすがは不良少女岡崎ともみ。そう簡単に信用してくれない。でも、ここで切り返さないと、せっかく
『つまらないホームルームを抜け出す』という計画が遂行できない。
「先生、わたしだって人の子ですよ。知らない内に欠席扱いにしたら可哀想ですよ」
 思いつく限りいい人っぽい台詞を残して、わたしは早々に教室を飛び出した。

「さてと、まずは第一段階をクリアしたし、どうしようかな?」
 このまま直接図書室に行って一ノ瀬君を連れてくればそれで終わり。でも、せっかくだから寄り道してから
図書室行った方が有意義な気もするし…

・真面目に一直線にただひたすらに図書室に向かう。
・こんな機会は滅多に無い。校内を回って時間を潰す。



※選択肢は早い者勝ちでw
169孤高の反転Clannad書き:02/12/25 01:28 ID:bADIHp1z
久しぶりに書けた…
でも、全然話が進まないという罠。

次回は一ノ瀬(♂)が登場する予定でつ。選択肢によっては。
170名無しさんだよもん:02/12/25 10:26 ID:zKGQMHjO
>>169
なんだか、こっちが本編でもいいような気がしてきたw Good job!
個人的には、岡崎ともみの髪型はセミロングキボン。

選択肢は…ごめん、決められないんでパスさせてもらいますww
171名無しさんだよもん:02/12/25 11:05 ID:onj7F2PX
・こんな機会は滅多に無い。校内を回って時間を潰す。

…倉抔の情報殆ど集めてない香具師ですが、
選んでもいいモノでしょうか?ダメならスルーキボン。(;´Д`)
172名無しさんだよもん:02/12/26 20:26 ID:THbohmL7
集める情報自体、無いという罠
173名無しさんだよもん:02/12/27 17:01 ID:Hp72LVzA
>>172
鬱堕倉抔…おとい氏膿。
174名無しさんだよもん:02/12/28 01:31 ID:L7lfAMEI
>>169
「校内を回って時間を潰す」にした場合、誰を出すつもりなんだろ…?気になる。
続き待ってます。


それはそれとして、
オボロを反転させた場合、ドリグラはオボロを何と呼ぶのだろうか?
(「若様」は男にしか使わない呼び方みたいなので)
「姫様」「お嬢様」は…なんか似合わんな(w
ちょっと妙だけど、「姐様」あたりか?
175名無しさんだよもん:02/12/28 02:00 ID:LxNm8DZD
そらもちろん「御姉様〜♪」でしょうw
某兄ゲーのように12通り考えるのも楽しいけれど。
176名無しさんだよもん:02/12/29 00:44 ID:K3n/3qX7
MOON.の少年の反転が見たいわけですが
177反転MOON.:02/12/29 03:42 ID:hNSTSFkm
 トラックの中で出会った二人とも別れ、俺は自分がこれから暮らすと言う部屋に連れられていた。
 ふと、右手の甲に視線を落とす。

 『A-12』

 ただの記号だろうか。それとも何か異質な暗号?ロットリングナンバー…ってわけではないだろうが。
 あいつらもこうして烙印を押されたのだろうか。
 …何を。
 …何を気にしているんだ、俺は。
 ここまで来て他人の心配をする余裕など無いはずなのだ。俺がするべきことは、そんな友情ゲームを楽しむことではない。
 真実を知りに来た。それだけだ。
 ただそれだけの為に、わざわざこんな所まで乗り込んだんじゃないか。
 母さんを殺した、この教団に。

 しばらく歩いただろうか、扉の前で立ち止まらされる。この部屋が、というわけか。
 ここまで、誰ともすれ違わなかった。ということは、相当な管理体制が敷かれているか、あるいは隔離されているか。
 あの二人も、こうして隔離されているのだろうか。
 ……まあいい。心の余裕があると言う証拠だ。悪くない。
 ぎぃ、と重苦しい音を立てて扉が開く。
 言い渡された部屋、そこは無機質な部屋だった。
 打ちっぱなしの壁、床、簡素なベッドが一つ、シャワー。窓さえない閉塞した空間。

 そして、そいつはそのベッドの上に座っていた。
178反転MOON.:02/12/29 03:43 ID:hNSTSFkm
 少女だ。
 同い年か、少し下くらいの。
 染めたものではないらしい綺麗な銀髪と、それに対比するかのような金色の瞳。彫刻のような顔立ち。美しい、と思った。
 しかし、その美貌を飾るには、その長袖のシャツはあまりに無造作だ。身だしなみにそう気を使っていないようだ。
「あの、ここ、俺の部屋らしいんだ」
「うん、そう聞いてるよ」
 彼女が話すのを見て、そこでやっと彼女の首に巻きつかれた明らかに場違いなチョーカーの違和感に気付いた。
 その造形は首輪、それもアクセサリではなく例えば家畜を飼育するための物、を俺に連想させたのだ。
「じゃあ話が早い。悪いけど、疲れてるんだ」
「眠ればいいよ」
「そうさせてもらう」

「「………………」」

「どうしたの?寝ないの?」
 正気か…?
「俺はここで寝ようとしているんだ。わかるな?」
「うん」
 屈託の一切無い顔で、そいつは笑う。危機感が無いのか…?
「じゃあ、あんたがするべきことは?頼む、わかってくれ」
「何か手伝わないとだめなの?」
179反転MOON.:02/12/29 03:44 ID:hNSTSFkm
 もう駄目だ。こんな漫才を続ける気は俺には毛頭無い。
「出て行けばいいんだっ!」
「出てくの?私が?」
 きょとん。そう聞こえた。
「そうだっ!」
「で、いつ入ってきていいの?」
「何で入ってくる必要があるんだっ!?」
「私、廊下で寝たくない」
「ちょっと待ってくれ…」
「うん」
 わかった、俺が部屋を間違えていたんだ。そうに違いない。
「合ってるよ」
 …じゃ、やっぱりあんたが部屋を間違えたんだ。
「ううん、合ってる」
「うそだろ……」
「なんだか凄いショックを受けてるみたいなんだけど…」
 みたい、じゃねえ……
 そいつは俺の心を読んだように、こう言った。
「環境が変われば、精神は乱れる。だけどそれは一時の事」
「すぐに慣れて落ち着くよ。大丈夫」
 絶対に落ち着かない自信、ありだ。
180元380:02/12/29 03:47 ID:hNSTSFkm
…ということで反転少年との出会いなど書いてみたわけなんですが…

燈人 浩子 ごめん

君たちの物語を書いてあげられない自分がとても悔しい というか嫌いだ
だけど ちゃんと書きたいです 待ってる方もしいたら ごめんなさい 必ず書きます
181名無しさんだよもん:02/12/29 12:53 ID:0kjhabL5
「私、廊下で寝たくない」←萌え
 素敵すぎます
182名無しさんだよもん:02/12/29 13:10 ID:XDeVmUQk
先輩ホントでした!マジでぶったまげました。
200の作品が無料で見られました。とっても興奮しました。
思わず2発抜きました!とっても気持ち良かったです。
http://www.pinkonion.net
183名無しさんだよもん:02/12/30 00:13 ID:wWYUdmOm
>元380氏
反転少年、いい感じです。
長袖シャツ(ダボダボ?)+首輪チョーカー…妙な属性に目覚めそうだな、自分。

燈人&浩子の話も待ってますよ〜。
184名無しさんだよもん:02/12/31 10:31 ID:Y5nKPBzk
それはそれとして、反転だと不可視の力はどう宿るのか想像がつかん…
185名無しさんだよもん:02/12/31 11:18 ID:/2qWXvTs
少女の○○をいくみんの○○が吸収して逆流、、、

何か痛そうだな、、、
186元380:02/12/31 12:39 ID:ZWyW1SXs
むぅ…やっぱMOON.の反転は難しいなぁ。
「血が交わる」ってことで…駄目ですかそうですか。
187名無しさんだよもん:02/12/31 13:11 ID:tfsvuLDV
原作通り行くなら、少女はふたなりで郁未の尻(以下略) 
188耕一のみ反転・番外編 ◆kd.2f.1cKc :02/12/31 23:18 ID:vfw6YUOK
「うーん……」
 既に、居間のテレビの上を占領した、立派な鏡もちをしげしげと見つめる。
「なに、鏡もちなんか見ながら唸ってるんだよ」
 背後から、梓が声をかけてきた。
「いやー……こんな正月を迎えるのも、結構ひさしぶりでさ。一人暮らしだと、
せいぜい酒飲んでテレビ見て終わっちゃうもんなんだよな」
 私はそう言って、少しバツが悪そうに苦笑した。
「なんだよそれ、まるで男の一人暮らしみたいなだな」
 梓もぷっと吹き出すように、苦笑した。
「悪かったな。でも私も同性の友達がいないわけじゃないけど、女でも結構、
年越す瞬間ってのはそんなもんだぞ?」
「そうかね、他に友達とかと騒ぐ事はないの?」
 梓が、口元で笑ったまま聞き返してくる。
「高校の時はそう言う事もあったけど、でも、それって男友達ばっかりなんだ
よなー」
 それくらいの歳だと、女の子だと流石に、オールナイトでは遊ばせてもらえ
ないもんな。親にも周囲にも。
 私は一人暮らしだったから、そのあたりは自由だったけど。
「あー……まぁ、そうだろうね」
 梓も納得したようだ。
「大学に入ると、今度は、地方から来てる友達とか帰省しちまうから、なかな
か人が集まらないんだよ」
「なるほどー」
 と、梓は納得したような声を出した。
189188:02/12/31 23:21 ID:vfw6YUOK
「しかしまぁ、今回は悪かったね、客人をコキ使っちまって」
「なんのなんの」
 苦笑しながら言う梓に、私はガッツポーズをして答える。
 数日前にこっちに来て以来、今日の昼間までは大掃除の手伝いをしていたの
だ。この家は広いから、掃除するところが多いのである。
 オマケに千鶴さんには早々に戦力外通知が言い渡され、FDにワックス掛けな
がら1人で黄昏れてたし。
「私も多少は家事押し付けられた方が、『帰ってきた』って感じもするしな」
「そっか」
 梓はふっ、と息を吐いてそう言った。
「じゃあ、とりあえずこれでもやっててくれよ」
 と、梓が両手に持っていたのは……
「お、気が効いてるじゃないか!」
 缶ビールを取り上げ、私は一気にタブをあける。
 プシュッ、と小気味良い音がした。
「やれやれ、まるで野郎だね」
「放っとけ」
190189:02/12/31 23:24 ID:vfw6YUOK
 ゴ〜ン……
 除夜の鐘がなりはじめた頃。
 ブロロロ……ドドドドドッ
 ロータリーのエンジン音。
「あーやれやれ、やっと帰ってきた」
「ただいま〜」
 少し間延びした、千鶴さんの声が、玄関から聞こえてきた。
 その千鶴さんが、今に入ってくるなり、梓が声をかける。
「今年は、峠で年越さずに帰ってきたみたいだな」
 おいおい、いくら千鶴さんでもそんなこと……
「もう……2年も連続でそんなことしませんっ!」
 やってたんかい。
「それに、耕一さんほったらかしでそんな事できるわけないじゃない」
「ハイハイ」
 梓は、からかい半分にたしなめるようにしてそう言ってから、
「さっさと座りなよ、もうすぐ蕎麦の支度ができるから」
 そう言って、梓は台所に戻って行く。
「千鶴さん……」
「耕一さん」
 千鶴さんは、笑顔で私に視線を向けた。
「今年もいろいろ、お疲れ様でした」
「いえ、千鶴さん達こそ……来年も、よろしくお願いします」
 私が言うと、千鶴さんはニコッと笑った。
「ハイっ」
191188 - 190:02/12/31 23:29 ID:vfw6YUOK
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ 2003年もよろしくお願いします
 ∪  ノ
  ∪∪
192名無しさんだよもん:03/01/01 06:05 ID:160WRSna
「ごめん、遅れちゃった?」
「ううん、時間ぴったりだよ、雅美ちゃん」
「後は浩子だけか…まったく新年早々グータラ娘が」
「そんな言い方、ちょっとひどいよ〜」
「お、こっちは新年早々ノロケかよ。熱いねまったく。ひゅーひゅー」
「え……あ、や、やだな、そんなんじゃ…ないのに…(///)」
「ほらほら保志、あんまり虐めないの。燈人くんが困ってるよ」
「だってさー」
「ごめんごめーん!遅れたー!?」
「ほら、噂をすれば、よ」
「お〜い浩子〜、こっちだこっち〜」
「あ、浩子ちゃん…」
「はぁ…はぁ……やっぱさ…三度寝…はぁ…ってのはさ…踏み込んじゃいけない…ぜぇ…領域…ってやつよね…」
「元旦から何をしとるかお前は」
 すぱこーん
「いたい」
「何やってるのよ正月から…ほら、早くしないと初日の出に間に合わないよ?行こう?」
「ちょっと、少しぐらい…休ませてよぉっ…!」
「えっ…あー…っと、浩子ちゃん」
「何?」
「あの、明けましておめでとうっ」
「………」
「…?浩子ちゃん?」
「うん。明けましておめでとう」
「……うん、今年もよろしくね」
「「お〜い、早く来ないと置いてく『ぞ』『わよ』〜!」」
「「わわっ、ちょっと待ってよ〜!」」
193元380:03/01/01 06:08 ID:160WRSna
…ということで反転THで年始挨拶に変えさせて頂きます。
今年もよろしくお願いします。

…もしよかったら某娼館とかWAコンペとかもよろしくです。
それでは今年初めて回線吊って首切ってきます。
194名無しさんだよもん:03/01/01 12:43 ID:eeBrfWc5
Aboneでのスレ混じりでウケタ組み合わせがあるのでうpしてみる。


 トラックの中で出会った二人とも別れ、俺は自分がこれから暮らすと言う部屋に連れられていた。
 ふと、右手の甲に視線を落とす。

 『A-12』
にゃあ〜、正午ですよ、お兄さん。
195名無しさんだよもん:03/01/03 08:11 ID:Dx0yjhMW
チト遅いけれど、皆様明けましておめでとうございます。

今年はもうちょっとSS書く頻度を高く…したいなあ。
196萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/01/03 22:35 ID:bj3evS05
明けましておめでとうございます。
私のほうは、就職に修論にと試練の年を迎えてしまいました。
にもかかわらず、軍板の某スレにて仮想戦記小説なぞ連載していたりしますが(苦笑

とりあえず、実家からヤサに戻り次第、久々に何か描いてみようかとも思ってます。
197航海長 ◆qhPMSKklCQ :03/01/04 00:21 ID:mS2oO3tf
正月早々インフルエンザをもらって半死状態さ…
とりあえずあけおめ〜
198名無しさんだよもん:03/01/04 01:34 ID:SIul9uWz
葉鍵戦隊・ハンテンジャー とか考えてみるテスト

「という訳で、これに着替えるのよ長瀬さん。いえ、ハンテンレッド!」
「……で、これはなんですか、月島さん」
「はんてん」
「……はあ」
 まったく、正月早々何を考えているのだろうか、この人は。
「他にもハンテンホワイトがふゆさんとか、ブラックは柳川さんとか考えてるんだけど」
「……月島さんは何の役ですか?」
「私? そうね、司令長官かしら」

 悪の帝王とかじゃないのだろうか。

「長瀬さん。今、何か失礼なこと考えなかった?」
「いえ、なにも」
199191 ◆kd.2f.1cKc :03/01/04 01:43 ID:nmpzRcGe
>>196 萌虚仮氏
是非とも以前断念したと言う耕一×千鶴を…………!!


はい、ウザかったです。
ごめんなさい。自己主張せずにはいられなかったんです。

 ∧||∧  
(  ⌒ ヽ 正 直 、 ス マ ン か っ た
 ∪  ノ 
  ∪∪
200名無しさんだよもん:03/01/04 01:44 ID:K2PsBtBk
その頃、時を同じくして
「ふゆ、ちょっとこっち来て」
「ん?なになに?」
「とりゃ」
 ぱさっ
「きゃっ、何?…服?」
「はんてん」
「…何がしたいの?」
「行け行け、ハンテンジャー。たたかえぼくらのハンテンジャー」
「こういうのは遥がやった方がいいんじゃ…」
「んー、面倒」
 ちゃんちゃん

 …続くのか?
201名無しさんだよもん:03/01/04 22:25 ID:KxxFx5+4
hozen
202反転Clannad書き:03/01/05 03:28 ID:zBmSa1Jv
>>168の選択肢
・こんな機会は滅多に無い。校内を回って時間を潰す。
の続きです。コソーリと。
203反転Clannad 初日・6:03/01/05 03:29 ID:zBmSa1Jv
 堂々とサボれる事なんて機会は滅多に無い。わたしは校内を回ってみることにした。
 手始めに隣のクラスを覗いてみると、教壇に京が立って黒板にいろいろ書いていた。恐らく京は今年もクラス委員長を
務める事になったのだろう。わたしにしてみれば面倒な役回りとしか思えないけれど、京自身は楽しんでいるようだ。

 その教室を通り過ぎて、連絡通路を渡る。春の日差しは暑すぎず、心地よかった。わたしはうーんと、伸びをする。
「そういえば、ここもここに来るの久しぶりかも。今年の冬は寒くて嫌になっちゃったし」
 その寒さも今は消えている。むしろ、寝てくれと言っているような天気だ。ご丁寧に椅子も設置してある。もっとも、
これは昼にここで食べる人のため用にあるんだけれど、人気の無い今の時間はわたし専用。
「よし、せっかくだからここでちょっと春眠でもしようっと」
 わたしは椅子にもたれかかり寝ることにした。もちろん(敢えてどことは言わないけれど)中を覗かれないように
工夫はしている。まあ、覗いた奴がただで済んだ事は無いけれど。


(ガタッ!)

 わたしは妙な物音で目が覚めた。きょろきょろとあたりを見回していると、また変な物音がした。

(ガン!ドザザザ…)

 わたしはその物音のする方を見る。そこでわたしは「あっ」と小さな声をあげた。
 いつも暗幕がかけられていて中が見えない部屋の内部が見えたからだ。しかも、一瞬だったけれど人影もあった。わたしは
久しぶりに好奇心にかられて、その場所へと向かう事にした。
204反転Clannad 初日・7:03/01/05 03:30 ID:zBmSa1Jv
 わたしは物音のした付近に来てみた。さっきの騒がしい物音はせず、しんと静まり返っている。
「あれー?さっきの場所ってどこだろ?」
 外から見た時とは全然違い、物音のした部屋がわからなくなってしまった。
「…ま、いいか。このあたりだって事は間違いないんだし、片っ端から開けてみれば分かるよね、うん」
 わたしは早速横の部屋の扉を開けようとした。でも、その扉には錠前がしっかりと掛けられていて、開ける事は出来なかった。
わたしは仕方なく次の部屋の扉に手をかけた。今度は何の問題も無く開いた。
「うわあ…」
 思わず声をあげる。わたしの背丈を遥かに越えるようにそびえたつ本棚。廊下に書かれていた『資料室』の文字はさすがといった
ところだろうか。それにしても、人の気配がしない。ここの電気は点いているのに。
「誰もいないみたいね…」
 くるりとまわれ右をして資料室から出ようとしたときだった。目の前にわたしと同じぐらいの背丈の少年が立っていた。
「こんにちは」
「わわっ」
 予想外の出来事に驚き、後ずさりをした。
「あ、あの、怪しい人じゃないですから」
 その少年はそう言ってわたしに近づいた。オドオドした様子が、どことなく椋クンに似ている。
「…ちょっと聞いていい?」
「なんですか?」
「いつから後ろをつけていたの?」
 わたしは昔から人の気配に気づく事が多かったのだが、彼が後ろにいる事などまったくわからなかった。
 彼は、少し考えた後、こう答えた。
「いつと言われても…えーと、随分前からここにいたので…」
205反転Clannad 初日・8:03/01/05 03:31 ID:zBmSa1Jv
「ところでさ、不思議君」
「え?なんですかそれ」
「キミの名前」
「うわ、そんな変な名前じゃないですよ、僕は宮沢 有紀(みやざわ ゆうき)っていう…」
「それで、何でこんなところにいるの?」
「うう…無視するなんて、僕の立場は…」
 あ、あ、いじけちゃった。彼は部屋の隅っこで丸くなってぶつぶつ呟いている。
「ごめんね有紀君、ほら、謝ってあげたんだからもうウジウジしないで。男でしょ?」
 自分で言うのも変だけど、ものすごい偉そうな発言だった気がする。でも、彼は気付かなかったのか、こちらに戻ってきてくれた。
「そうですよね、先輩の言うとおりです。もう気にするのはやめます」
 彼の素直さに感謝すると同時に、ちょっぴり罪悪感に苛まれる。もっとも、この不良少女・岡崎ともみは時間が少し経てばすぽーんと
忘れちゃうけど。
「ねえ、有紀君はホームルームとかに出ないの?」
 他人事じゃないけれど、期待の意味もこめて聞いてみる。
「え?ホームルームなら今出ていますけど…」
「どういう事?」
「…ここが、僕の教室みたいなものですから。朝の挨拶から、ホームルーム、授業、昼食、掃除…。僕には、ここが全てなんです」
 有紀君の口調から考えると、冗談ではないだろう。たった一人、有紀君だけの世界。学校というありきたりの場所に、ぽつんと
取り残されたような、孤独な世界。そして、そんな雰囲気を微塵も感じさせない彼の表情。
206反転Clannad 初日・9:03/01/05 03:31 ID:zBmSa1Jv
「先輩、僕からも一つ聞きたい事があるんですけど」
「…えっ、あ、うん、何かな?」
「先輩は授業とか抜け出して大丈夫なんですか?」
「あ」
 そうだった。わたしの本来の目的は一ノ瀬君を連れてくることだった。いい加減呼んでこないと、次から同じ手が使えなくなる。
有紀君はわたしの好奇心を非常にそそるけれど、それはまた今度にしよう。
「そうね、大丈夫じゃないと思うけど」
「それなら、戻った方がいいんじゃないですか?」
「気を遣ってくれてありがと、それじゃあわたしは戻るね」
「はい、そうして下さい」

 わたしが資料室を出ようとした時、有紀君が声をかけた。
「あの、先輩。また来て下さい。僕はいつもここに居ますから」
「そう?じゃあ、また明日のお昼に来るね」
「はい、お待ちしています」
 有紀君の笑顔に送られて、資料室をあとにした。


 わたしが図書室に行った時、すでに一ノ瀬君の姿は無かった。仕方なく教室に戻ってみると、教壇に椋クンが立って係り決めを
やっていた。しかも一ノ瀬君も横に居る。わたしが事態を飲み込めないでいると、担任が言った。
「岡崎、やっぱり役に立たなかったな。待っていてもしょうがないと思って藤林に頼んだら、すぐに連れてきてくれたぞ」
 あのヘボ教師、人を挑発する特技でも持っているのか。こんな事なら終わるまでサボっていればよかった、と後悔した。
207反転Clannad書き:03/01/05 03:32 ID:zBmSa1Jv
というわけで、キャラ出しすぎたと後悔しきり。
しかも、まだ初日の半分くらいしか消化していないと言う有り様。

 ∧||∧
(  ⌒ ヽ そーれ、プラーン
 ∪  ノ
  ∪∪

 ※ ※

どうでもいい話ですが、『鶴丸』という家の表札を発見w
それを見て真っ先に反転柏木家を想像してしまったり。このスレにどっぷり漬かっているようです、自分。
208反転Clannad書き:03/01/05 03:34 ID:zBmSa1Jv
ぐはっ、よりにもよって荒らしとバッティングするとは…(鬱
209名無しさんだよもん:03/01/05 03:40 ID:a8vfJHLU
嫌な予感がするので保守。

…反転の方が先に楽しめるって何か間違ってるよな、俺達w
(まぁこっちのほうが萌える可能性高いからいいんだけど)
210航海長 ◆qhPMSKklCQ :03/01/05 14:52 ID:UXvPwbCg
ふむ…冬だな。
211名無しさんだよもん:03/01/06 17:48 ID:jRKA6GUU
保守。まぁ、のんびりと。
212名無しさんだよもん:03/01/06 19:40 ID:e07Sn+Em
すまん。正直ここまでくると、オリキャラ披露にしか思えんのだが…。
213名無しさんだよもん:03/01/06 23:46 ID:mc5ZUcD6
>>212
つーても、そもそもオリジナルの方が未発売である現状では…。仕方ないかと。

>>198,200
その手のノリのネタSSは嫌いじゃないんで、できれば続いてもらいたかったり。
214名無しさんだよもん:03/01/08 03:17 ID:EbDi7WOA
>>200
なんとなく続けてみたり。

「はじめさん…」
「あ、楓くん。どうしたの?」
「あ、あの…これ…」
「何これ?…あ、はんてんじゃない。どうしたの」
「あの…似合うかと思って」
「…私が?」
「こういうのは…嫌いですか?(うるうる)」
(うーん…せっかくのプレゼントだし…ま、いっか)
「いいよ。着させてもらうね」
「本当ですか?よかった――」
「へえ、サイズピッタリ。いいなぁこれ」
「徹夜した甲斐がありました」
(自作!?Σ(゚Д゚;)



「あ、はじめさんはイエローでお願いします」
「大食いで力持ちですか…」
215名無しさんだよもん:03/01/08 03:58 ID:tO0sVT29
実はハンテンジャーの元ネタは「それじゃあ吉田くん!」だったりするわけですが
続けてくれる人がいてかなり嬉しかったり
そんな198(長瀬ちゃんの筆が進まず苦戦中)でした
216名無しさんだよもん:03/01/08 04:22 ID:dWzmtg6/
実はその元ネタを知らないながら「なんとなく面白そうだから」ってわけで
書いてみたり某スレで書き始めてしまったり
>>198さんと行ってるスレ結構かぶってるんじゃないかなぁなんて思ってる
そんな元380(現在浩子の葛藤なんか書いてます)でした


>>215のパロでごめんなさい
217天気屋:03/01/08 21:51 ID:hCxKza5Z
遅れ馳せながら明けましておめでとうございます。
年末に4年選手のマイPCがHDDクラッシュという憂き目に遭い、
この度ようやくPCを新調し申した。
しかしSS書く気力を起こすにはもうちょっと時間が要りまする…
期待されてる方がおられるなら、誠に申し訳ないですがしばらくお待ちくだされ。

それでは皆々様、陰ながら応援しておりまする。
218名無しさんだよもん:03/01/10 02:36 ID:KcCeNIEt
「浩子ちゃん…次は……?」
 言葉を返す代わりに、スカートを脱ぎ下ろしてベッドの上に寝ころがる。
 それだけで、燈人はわかってくれたらしい。
 おずおずとベッドに登り、ひざ立ちで私の上に乗りかかる。伸ばした腕が小さく震えてベッドが揺れてる。
「…もっと、リラックスしてよ」
「ご、ごめん」
 ……しょうがないなぁ。

 外はもう暗くなっていた。雲間から射す月明かりだけを頼りに、私は燈人に抱かれる。そう、願う。
「…浩子ちゃん」
 燈人の手が、二つの膨らみを隠すブラに重なる。そっと手を触れるだけの淡いタッチ。
 私はその手を取って、布切れの内側に滑り込ませる。そして、ゆっくりとそれを上にずらした。
 青白い光の中で、私の胸が小さく揺れながらさらけ出された。

 自分で言うのもおかしいけれど、相当エッチな事をやってるんだなぁ、と思う。
 でも、それに気付いている自分がいる、っていうのもおかしいなぁ、と思う。
 だって、本当だったらそんな事に気付く余裕なんか無いはずだから。
 だけど、今それにさらに気付いている自分がいるって事だから、これはつまり――
 …何かおかしい。私がおかしい。
 ただ黙って燈人に体を預けて、すべてを感じるままにあればいいはずなのに、
 まるで誰か違う人が燈人に抱かれているのを見ているみたいで…
219名無しさんだよもん:03/01/10 02:37 ID:KcCeNIEt
「浩子ちゃん?」
 胸を触りながら、燈人が私の表情をうかがった。
「燈人…燈人……」
 月の明かりが悪戯をして、燈人の瞳に私が映らない。たったそれだけの事が、怖い。
 燈人が欲しい。燈人の物になりたい。
「…もっと、して」
 それを合図に、ゆっくりと燈人の手が私の胸を揉み始めた。
 男の人に触られるのは初めてだった。だからなのだろうか、とても胸がどきどきする。
 燈人の手の中で、二つの膨らみが形を変える。
「…あっ、あぅっ……」
「ご、ごめん、痛い!?」
 とっさに燈人が手を離そうとする。
「…あっ、だめぇ…」
 その手を覆うように自分の手のひらを重ねて、そのまま胸を握りしめた。
「んっ…!」
「ひ、浩子ちゃん…!?」
 燈人にこうして欲しかった。いや、きっと燈人はこうしたかったんだ。
 燈人の指を膨らみの中央、乳首に当てがった。それでもう、身体が痺れる。
「もっと……もっとして……」
 顔がとても熱くなって、くらくらと、倒れてしまいそうだった。

220名無しさんだよもん:03/01/10 02:38 ID:KcCeNIEt
 私は、今、燈人に抱かれてる。嬉しい。涙が出るほど嬉しい。
 揉まれているうちに、だんだん乳首が燈人の指を押し返していくのが分かった。
「どんどん、固く…なってる…」
「…あっ、燈人…あきと…」
 燈人の手が胸を離れて、首筋をさわりと撫でる。頭を撫でてくれた時は、いつもの仕返しかな、なんて思ったりも出来た。
 くすぐったくて、気持ちよくて、身体が震える。それを少しでも長く味わいたいから、目をぎゅっと閉じた。

 ――突然、なんだか変な感じがした。頭の中が真っ白になってくる。
 たしかに燈人に抱かれているはずなのに、その感覚があまりにも頼りなくて、夢の中を漂っているような気分だった。
 怖い。怖い。怖い。
 …早く、燈人の物になってしまいたい。
 そんな気持ちだけが体を追い越して先走っていた。

「…燈人、こっちも……」
 空いている手でパンティに手を伸ばし、薄い布地をそっと指で持ち上げる。
 少し目を逸らしながらも、燈人はうなずいて、それを下ろそうとした。お尻に引っかかって上手く下ろせない。
 腰を少し浮かせてあげると、パンティは意外なほどすんなりとスロープを下ってベッドの下に脱げ落ちた。
「浩子ちゃん…脚、開いて」
 燈人からの初めての指示。私はそれに従って、ゆっくり両脚を開いた。
 とても恥ずかしいけれど、それでもやっぱり、燈人に愛して欲しいから。
 目はもう瞑りたくない。
221元380:03/01/10 02:42 ID:KcCeNIEt
…ということで>>77-79の続きを書いたわけなんですが…
うん、人がいない時間にこっそり書いたぞ。
…本当に、お待たせしてすいませんでした。

>>217
のんびり行きましょう。自分が言うのもあれなんですが…
222名無しさんだよもん:03/01/10 11:14 ID:nr7b6Emb
いいところでお預けを喰ってしまった(泣
223名無しさんだよもん:03/01/10 12:27 ID:wHEMwBjD
燈人キター!!
224名無しさんだよもん:03/01/11 01:25 ID:K3OM5cMB
>元380氏
この後は、合体失敗→気まずい雰囲気→再挑戦→成功 って流れでしたっけ?
かなりの長編になりそうですね…じっくり待ってます。

でも、このままいくところまでいっちゃいそうな勢いの二人w

225元380:03/01/11 02:39 ID:tAxAP7pR
目標は今年度内に終わらせる事なんですが……
あぅぅ
226航海長 ◆qhPMSKklCQ :03/01/11 02:59 ID:x/aIgsFw
大丈夫、まだ11ヶ月以上ある!
227前スレの1:03/01/12 04:13 ID:sZbdU1sy
誰もいない…書き込むなら今のうち…かな?
葉鍵板の隅っこ〜の方に『性別反転スレ』が立ち上がり、すでに10ヶ月が過ぎようとしていた
スレ住人たちは男性キャラを(時には女性キャラも)性別反転させ、作品を育て、そして萌え尽きていった…


(―――たぶん、どっかの地下とか、第二の地球とか、そんなところ)
『…で…だよね…』
『そう………許せないんだよもんっ』
『みゅー』
さほど広くも無い空間に何十人もの女の子、あっ、『女の子』じゃない人もちらほグゲボハッ!!

 (now onigiring 〜そのままおにぎりでお待ちください)

…ええと、うら若き乙女たちが集まって、会話に華を咲かせているご様子でござあます(怯)

『反転しても私の扱いが惨いおー、なぜなんだおー?!』
……名雪だからさ、ついでにいうとここが葉鍵板だからさっ!(えー)
『うう、いくら原典が発売されてないからって…』
ちなみに自分は反転蔵等作者リスペクトですので…というか↑は誰だろう(w)←蔵はよく知らないんです…
『っていうか前スレの1、まこゆーとか反転あゆとかさっさと続き書けよゴラァ』
すいませんごめんなさい今年中にはなんとかしますんでどうかひとつ
『どうして…どうして反転した耕一さんがEカップなんですかっ?!』
まぁまぁそう怒らないのAAカップのちづr(ry)

『こうなったら…歪んだ萌えを生産している反転スレ住人全員、あなた方を殺します…』
『生贄♪(1秒)』
ぐぉ…ナレーター無視して勝手に話が進んでるよ……


――時は葉鍵世紀2003
原作の設定を継承する葉鍵女性キャラ陣は自らを萌えの『真祖』であると主張
異端な萌えの排除を狙う彼女たちは反転スレを最初のターゲットとし、宣戦布告を行ったのである!!
229戦え! ハンテンジャー(1/2):03/01/12 04:24 ID:sZbdU1sy
唐突に舞台は移り、ここは性別反転スレ
なんと! 園児を乗せたバスが何者かに襲われているではないかっ!
戦闘員を率いているリーダーは…真祖たちの第一の刺客『お米星人』と『妖怪ちるちる』だっ!

「ねーねー美凪ー。なんでみちるたちはこんなことしてるのー?」
「…この手のお話の第一話は幼稚園バスの襲撃が基本、だそうです
 …みちるなら怪しまれずにバスに入り込めます。ぱちぱちぱち」
「で、みちるが合図したところを美凪が攻めこむっ!かんぺきな作戦だぁっ!」
「完璧で賞、自分に進呈…エッヘン♪(ポ)」
大変だっ! 誰か、誰か彼女らを止めることのできるヒーローはいないのかっ?!

 『『『何を血迷う! お米星人っ!!(と、妖怪ちるちる)』』』

「うにーっ! だ、だれだーっ!!」
「……どちらさまでしょう」
と、声の方向を見てみると…採石場(?)のてっぺんにダッサイはんてんを着ている5人の乙女がっ!
そう、彼女たちこそ反転スレのヒーローもといヒロインっ!ハンテンジャーなのだっ!

『お聞きなさいませ、お米星人っ!……………(と妖怪ちるちる)』
「そ、そのおまけみたいなあつかいはなんだよーっ!この国崎往人もどきっ!」
「(こ……これが反転した国崎さん………ポッ♪)」
上から2人を睨み付けるのは往穂ブルー。さすがに明日の生活費がかかっているとやる気が違うぜっ!

『穢れの無い園児を誘拐し思想教育を施そうとは、たとえ文部科学省が許しても、このハンテンジャーが許しませんっ!』
「うにぃ…あの黒いおねーさん、むずかしいこといってるし、こわいよぉ…」
「(……どなたかは存じませんけど、素敵な御姉様です…ポッ♪)」
職業柄正義感がバリバリなのか、意外にノリノリの裕子ブラック。ムチとかハイヒールとかが似合いそうだぜっ!

『ハ…ハンテンジャー。シチュある限り戦いましょう。命、萌え尽きるまでぇっ!』
「…みなぎぃ…あのきいろのおねーさん、なんでないてるの?」
「…お仕事、大変なんですね…(ホロリ)」
…やけくそ気味のはじめイエローさん、敵にまで同情されたらおしまいですって…
230戦え! ハンテンジャー(2/2):03/01/12 04:28 ID:sZbdU1sy
『『とぉっ!』』
はんてんを纏った乙女が宙に舞う! まずはブラックが…華麗に着地を決めたっ!
そして宙返りを決めようとしてミスったイエローが地球に熱い接吻だっ!(w
…ってあれれ?さっきは5人いたはずだけど…あとの2人はどうしたのかな…?

『うう、勇輝くんたちじゃあるまいし…あんな台詞恥ずかしくて言えないよぉ…』
『ここから飛び降りたらどうなるだろう…肉片になるのかな、肉、肉、にく、にくにく…』
…だったら初めからでなきゃいいじゃん、ふゆホワイト&祐子レッド。というか祐子、カムバーック
『だぁぁっ!あんたらが頑張らないとわたしの夕食に響くんだから、さっさと飛びおりなさいっ!』
『わ、ちょ、ちょっと押さないでください往穂さ…キャ、キャーッ!』

(now onigiring again 〜そのままもう一度おにぎりでお待ちください)

「……美凪ぃ……黒い人以外みんな弱そうだね…」
『だ…黙れ妖怪ちるちる…グホッ! あ、脚が変な方向に曲がってるわ…』
…まぁ、登場の時点で既に4人死にかけてる以上、妥当な評価だと思うけど
しかも怪我の原因が着地失敗だし(1人は顔面強打、縺れて落ちた3人は全身複雑骨折)
「…どうやら私の御米神拳を使うまでも無さそうです………
 では、基本ということで…戦闘員さん登場の巻、ジャジャンッ♪」
『『『カシコマリマシタ、コレヨリハイジョイタシマス』』』
(ザサッ! と戦闘員(HM-13)たちが登場)
「って、いきなり強敵っすか!」

(…誰か続けて(汗)
---------------------------------------------------------------------------------------------
改行エラーに負けずなんとか乗せ終わり…っと
なんか3流ヒーローショーみたいなノリになっちったぞハンテンジャー(w
…ハイテンションな文章って難しいのね…神様かむばーっく(叫)

たったこれだけの文章を書くのに、宇宙刑事シリーズと不思議少女シリーズのHPを巡回してしまうアフォな自分に萌え(死ね
231名無しさんだよもん:03/01/12 10:42 ID:B8J5UIf0
>>228-230
笑いどころ満載でした。
しかし4人が重傷じゃ続きが考えづらいとおもうのだが………。

とりあえず自分も反転SSを書こうと思うが
二番煎じというかパクリというかそんなのしか思いつかない。
とりあえず近日中に投下予定。
232定番は巨大化なんだがなぁ…w:03/01/12 14:24 ID:pabwX6jr
>>230の続きを勝手に書いてみたり。

 と、その時であった!
『待ちなさ〜い!』
「にょわわっ!だ、だれ!?どこ!?」
「みちる……あそこです…」
 お米星人が指を差した崖の上にはっ!なんとっ!
『天呼ぶ地呼ぶ人が呼ぶ!反転しろと嵐を起こす!ハンテンジャー、けんっ!ざんっ!!!とうっ!』
 六人目のハンテンジャー、浩子グリーンだ!
「なぜ…一人だけ遅れていらしたんですか…?」
『ジャンケンでスタメン落ちたから…ってそんなのいいのよ!とにかくっ!よくもみんなをやってくれたわね!覚悟しなさい!』
「んに〜…みちるたちじゃないのに〜!みんな〜、やっちゃえ〜!」
「皆さん…がんばってください……」
 妖怪ちるちるの合図で戦闘員(HM-13)たちが一斉に彼女達を取り囲む!
 といっても実際に戦えるのは二人だけだが!
『ふんっ、狩猟者に比べればこのような物っ!』
 シュババッッ!!
 裕子ブラックの操る鞭が戦闘員たちを薙ぎ倒す!…っていうか本当に持ってたの鞭!?
『ダテに葵クンと一緒に稽古してたわけじゃないのよ!』
 ビシッ!ドカァッ!ミキィィッッ!
 その一方で浩子グリーンが襲い来る戦闘員を格闘術でバッタバッタと破砕する!

 数分後、辺りには戦闘員達の残骸、そして何人かのハンテンジャーが転がっていた。
「…強いで賞、進呈…ぱちぱち…」
「みなぎぃ〜、みんなやられちったよぉ」
『『さあ、あとはあなた達だけよ!』』
「…こんなこともあろうかと…」
 お米星人が手を振ると、そこには……!?
『『なっ…!なんてもの…!?』』

 誰か後は頼んだw
233名無しさんだよもん:03/01/12 14:27 ID:pabwX6jr
あと、
>>231
がんばれ
234名無しさんだよもん:03/01/12 23:53 ID:kVNZEXjR
>>232
>裕子ブラック
あかほりCDの「あぶらみぶらざあず 豹柄版」にあった
「おげれつ戦隊AV5」のSMブラックを連想してしまった。
235名無しさんだよもん:03/01/13 00:06 ID:dg/jmeOy
あんたもかw
236名無しさんだよもん:03/01/13 23:34 ID:X0rXpiqX
>>234-235
い……いかん、裕子の声が脳内で高木渉に変換されてしまう………
237山崎渉:03/01/14 10:00 ID:IuC9SMmn
(^^)
238名無しさんだよもん:03/01/14 20:40 ID:tEk/PF4n
とりあえず保守。
今現在、圧縮のボーダーってスレ数いくつなの?誰かおせーて。
239名無しさんだよもん:03/01/15 00:17 ID:ztjhRpQb

http://wow.bbspink.com/kakolog.html
ボーダーは500だな。

今460だから、まだ必要ないっぽ。
240元380:03/01/15 01:03 ID:gX61hbP/
…ということで燈人編の続きを投下するわけなんです。
待ってた方、ほんとごめんなさい。
241元380:03/01/15 01:03 ID:gX61hbP/
 生まれたままの姿になった私。とても恥ずかしい。顔が熱い。
「…もっと、開くよ」
 燈人が私の膝を掴んで、ぐっ、と左右に押し開いた。
 突然だったから、ほんの一瞬力を入れてしまったけれど、すぐにやめた。
「…これが…浩子ちゃんの…」
 燈人が顔を近づけた。熱い視線を、…恥ずかしいトコロに感じる。
「……じ、じろじろ見ないでよぉ…」
 それだけで、倒れてしまいそうなくらい頭がくらくらするから。
 燈人の指が、そこに触れた。
「…あっ…!」
 ちゅっ、と水っぽい音を立てて、先の方が少しだけあそこに埋まっていく。
 そのまま撫でるように上から下へ、指がついっ…と動かされる。
「…んっ、ううっ……」
 腰が震えた。一人でするときとこんなに違うなんて…知らなかった。
 下のほう、燈人に触られてる所から、イヤラシイ蜜が染み出していくのが分かる。
 燈人はそれを指先で掬って、小さな突起のまわりにくりくりと塗りつけた。
「…ああっ…」
 空いているほうの手が伸び、指で縦すじを開かれる。
 ちゅぱ…
「やっ…は、恥ずか…………!」
 あまりに恥ずかしくって、両手で顔を覆った。
 丸見えになってしまった恥ずかしいトコロからは、とろとろと蜜が溢れていた。
242名無しさんだよもん:03/01/15 01:04 ID:gX61hbP/
「…浩子ちゃん」
 そんな私のあそこに、燈人がそっと唇を寄せる。舌で蜜を舐め取る。
「…あっ」
 舌先が中に押し込まれたり、上下に動いたり。
 初めて受ける刺激に、身体が勝手に震える。天井が近付いたり遠くなったりする。
「…あぁっ…!」
 あんまり自分で触った事のないところ、皮に包まれた小さな突起。
 その皮を指でめくられて、敏感な部分が空気に触れた。
「…ふあぁっ…だ、だめぇ…」
 それだけでも身体がしびれるのに、燈人はそこに口づけをして、舌で舐めた。
 それに加えて指が花びらの奥へ、奥へとゆっくり押し進められていく。
「あっ、あっ、燈人、あきと…」
 頭の中がぼんやりとしてきた。身体が変でどうしようもなくなってる。
 はやくとどめを差して欲しい。欲しい。欲しい。欲しい。欲しい…
「浩子ちゃん…」
 それを感じてくれたのか、燈人は膝立ちになって、私に覆い被さった。
「…燈人」

 ついに、私たちは一つになる。燈人に抱かれる。
 そう思った瞬間、どうしてか、いろんな事が頭の中に浮かび始めた。

243名無しさんだよもん:03/01/15 01:05 ID:gX61hbP/

 小さい頃から、いつもそばにいた燈人。
 いつになっても、いくつになっても、ずっと私のそばにいた。
 だから、本当の弟のように思ってた。…そう思ってた。

 いま、燈人は私の目の前であられもない姿を晒してる。
 ずっと兄弟のように付き合ってた、あの燈人が。
 …本当に?本当に、これがいつもの燈人なの?
 燈人が、どうして、こんな格好で、私の目の前にいるの…?

「…浩子ちゃん?」
 はっと我に返ると、燈人が潤んだ目で私を見下ろしていた。
「う、うん?」
「僕、変な事した…?」
「う、ううん、なんでも…ない」
 私は答える。燈人は不思議がる。
「あの…痛くしたりしたら、言ってね」
「…うん」

 …私は何を考えているの…?
 目の前にいるのは燈人に決まってるじゃない。
 私の良く知ってる燈人。今日までずっと弟のように思ってきた、いつもの、燈人。
 そう、きっとまた明日になったら何も無かったみたいに「おはよう、浩子ちゃん」って…
 なんとなく一緒にお昼を食べて、なんとなく一緒に帰って、なんとなく夜に電話して…そんな燈人に…

244名無しさんだよもん:03/01/15 01:06 ID:gX61hbP/


 ――私は、どんな燈人に抱かれたいの……?


 何がなんだかわからなくなっていた。
 燈人に愛されたい身体と燈人を愛せない心がばらばらに揺らいでいて、
 私は今、何が起こっているのか、何も――何も、わからなくなっていた。
「浩子ちゃん…いくよ…」
 燈人がゆっくりと腰を沈める。それの先端が、花びらを押し広げて私の中に入ろうとする。


 その不意の、そしてあまりの痛みに、



「いやあああああああああああああああああっ!!!!!!」



 夢中で燈人を突き飛ばしていた。


245名無しさんだよもん:03/01/15 01:06 ID:gX61hbP/
「…浩子ちゃん」
「……」
「――あっ、あのさ、その…」
「……」
「……」
「――なによっ!?」
「…………ごめん」
「どうして謝るのよ!悪いのは私なのにっ!?」
「……」
「帰って」
「えっ?」
「お願いだから」
「…ひ、浩子ちゃん…」
「今日は…もう帰って!」
「…………ごめんね」
 燈人は鞄を拾うと、ドアを開けて部屋を出て行こうとする。
 そうして最後に、燈人は、いつものように優しく微笑んで、
「…じゃあ、また明日ね」
 と、そう言った。
 私は、何も言えなかった。
246名無しさんだよもん:03/01/15 01:07 ID:gX61hbP/

 しばらくしてから、色々な液体で汚れた体を洗いたくて、そのままの格好でバスルームに向かった。
 蛇口をひねると、勢いよくシャワーのノズルからお湯が流れ出してくる。
「………ふぅ…」
 頭から思いきりお湯を浴びながら、ついさっきまでの事が頭の中に投射されてくる。
 
 怖かった。
 あの時初めて感じた、私を「女」として抱く「男」としての燈人が怖かった。
 燈人が「男」になってしまうのが怖かった。
 私の知らない燈人になってしまうのが怖かった。
 私が「女」になってしまうのが怖かった。
 燈人の知らない私を見せるのが怖かった。
 何か目に見えないものに襲われているような感覚が怖かった。
 燈人を突き飛ばした自分が怖かった。
 燈人を傷つけるのが怖かった。
 燈人に愛されなくなってしまうのが怖かった。

 あのあと、燈人がなんとか私を慰めようとしてくれたけど、ダメだった。
 身体の寒気が止まらなくて、ずっとシーツを被って震えていた。
 燈人の顔さえまともに見られなかった。
 その顔を見ると、言葉が詰まって何も言えなくなってしまうから。
 ――でも、本当は、

247名無しさんだよもん:03/01/15 01:08 ID:gX61hbP/

「…うっ……ああぁっ…!」
 悲しくて、その行き場がなくて、タイルの床に崩れ落ちた。
 シャワーの水音に混じって、嗚咽がバスルームに響き渡る。
「あきと…ごめんね……ごめん…ね………あきとぉ……!」
 私のせいなのに、燈人を傷つけたのは私のほうなのに、
 それでもきっと明日になれば、燈人はいつものように私の前に現れる。
 全部自分が悪いんだ、って。だけど絶対言わない。態度にも出さない。何にもなかったように、私と接してくれる。
 燈人はそういう奴だから。
 だから、その優しさが痛い。それで罪が消えるなら、いっそ口汚く罵って欲しい。
「わたしなんか……わたし……なん…かっ……」
 さっきの出来事がすべて、水に溶けて流れてしまえばいいのに。
 顔を濡らしているのが、シャワーなのか、それとも涙なのか、私にはわからない。

 私って、最低だ。

 バスタオルで簡単に拭いただけの下着姿で、ベッドに仰向けになった。髪を乾かす気力もない。
「…………」
 ――やめておけばよかった。
 いつまでも変わらず、幼なじみの二人でいればよかったんだ。なのに……
 目を閉じれば、すぐに睡魔が襲ってくる。薄れゆく意識の中、一つだけ思った。

 …もう、燈人には会えない。
248元380:03/01/15 01:11 ID:gX61hbP/
…ということで燈人編の続きを書いたわけなんですが…
はあ、ついに書いてしまいました。一回目の山場を。
このシーン書くのに結局足掛け3ヶ月掛かってしまったんだよなぁ…文才ホスィ…

まぁ、幼なじみのくだりを呼んでいただければ、自分の最萌が誰か分かるとw
それでは回線吊って首切ってきます。む、今日は饒舌。
249天気屋:03/01/15 03:04 ID:4rq12vKa
待ちました。待ち疲れました。待ちくたびれました。
それで出したのがコレですかアンタ。

おかげで眠れない夜にますます眠れなくなったじゃねーかよ!

胸が痛てぇよダンナ。
250元380:03/01/16 08:14 ID:Vd7UW/XO
…スレの流れを止めてしまった…
本当にすいませんでした
251名無しさんだよもん:03/01/16 08:53 ID:0KraGDBU
>元380氏
いや、こっちこそ書き込みを怠っていて申し訳ない。
SS書いてもらってる上に恐縮までされちゃ、天罰が下るってもんです。


なんとも切なくも萌える展開、グッジョブです。
この後、二人の関係がどのようにして修復されるのか、楽しみにしてます。
252山崎渉:03/01/17 00:23 ID:PI7REEUl
(^^)
253名無しさんだよもん:03/01/17 01:30 ID:wQyQonFV
保守。人がいないなぁ
254名無しさんだよもん:03/01/18 22:17 ID:COujcemq
KITAIAGE
255名無しさんだよもん:03/01/19 18:32 ID:/3g3hm7j
もいっかい保守
256名無しさんだよもん:03/01/19 18:47 ID:mU4nRFv5
<元380様
最高。
それだけ言いに今日此処に来た気分です
257名無しさんだよもん:03/01/20 01:34 ID:J75dNQFK
age
258名無しさんだよもん:03/01/20 02:23 ID:uTACND1h
http://www6.ocn.ne.jp/~endou/index2.html
      ★こんなサイト見つけました★
259元380:03/01/21 01:30 ID:PnToJ/bK
燈人編の続き、書きます。
260名無しさんだよもん:03/01/21 01:30 ID:PnToJ/bK

「…………」
 ベッドの上で、ぼんやりと外を眺めた。窓に映る自分は、ほとんど全裸に近い。
 …ゆうべ、ここに、燈人がいた…
 …燈人の前で、こんな格好をしてた…
 それと同時に、黒いもやもやが胸にこみ上げる。あれが夢だったらどんなに嬉しいだろう。

 いつもより少し早く家を出た。
 今日さえ会わなければ明日から休み、その後は修学旅行。しばらく燈人に会わなくていい。
 今は、時間が欲しかった。

 HR前のざわめきの中、窓から外を眺めている時…
「浩子ちゃん」
 燈人が、やってきた。
「おはよう。いつもより早いんだね。僕、てっきり寝坊してるんだと思って――」
「燈人」
「な、なに?」
「……」
「…どうしたの?」
「ちょっと静かにしてくれないかな。外、見たいから」
「………ごめんね」
 燈人が去っていく。それを見て、私はまた視線を外に戻す。
 風景なんて、何も見えない。
261名無しさんだよもん:03/01/21 01:31 ID:PnToJ/bK

 授業が終わると、私は一直線に昇降口へ向かった。家に帰ってしまえばいい。燈人の顔を見なくて済む。……なのに。

「浩子ちゃん、あのね、明日……あ、あっ…」
 私は燈人を無視して靴をさっさと履き替え、校舎を出た。
「浩子ちゃん、待ってよー」
「…靴ぐらい履いてきなさいよ」
「だって」
 そしていつものように、
「浩子ちゃんが待ってくれないから」
 燈人は笑う。あまりにもいつもと同じように。
 それがたまらなく辛かった。だから…
「………っ!」
「あっ!?…ひ、浩子ちゃん!」
 私は駆け出していた。
 しばらくして、燈人が私を追いかけてくる。もう燈人には会えないのに、どうして分かってくれないんだろう…

 公園に差し掛かったあたりで、遂に燈人の手が私を捕まえる。
「ねえ…浩子ちゃん、」
「いい加減にしてよっ…!」
「…!……浩子、ちゃん…」
「……しばらく、会いたくないから」
「あっ――」

 夕暮れ時の冷え込んだ風が、二人の間を吹き抜けていく。
 輪郭のぼやけた赤銅色の夕日が、二人の影さえ遠ざけた。
262名無しさんだよもん:03/01/21 01:32 ID:PnToJ/bK

 その夜、どうしても寝付けなくて、私はただ天井をじっと見つめていた。
 思い浮かぶのは燈人の事ばかりだった。
 にこやかに微笑む燈人、心配そうに見つめる燈人、悲しげな顔を浮かべる燈人。
 目の前に燈人が現れるたびに、とても辛い気持ちになった。
 今日、学校で冷たく当たったこと。
 そして、昨日の夜、燈人を最後まで受け入れてあげられなかったことが胸を締め付けていた。
 ずっと昔から私の事を想い続けていてくれた燈人。その想いに応えてあげられなかったのが、……何よりも悲しかった。

 燈人の気持ち。
 私の事を好きだという気持ち。
 ずっと前から気付いてた。はっきりと言うことはしなかったけど、いつも態度で表してくれてた。
 なのに、私はあえてそれに気付かない振りをしていた。
 燈人は弟のような存在だったから。恋愛の対象にしたくなかったから。

 でも、燈人が髪を染め、眼鏡を外した時。
 そこにいるのが私の知っている燈人じゃない気がした。それと同時に、初めて、燈人を強く異性として感じた。
 次に、矢島さんが燈人を紹介して欲しいと頼んできた時。
 彼女と一緒にいる燈人の姿を想像した時、心の中に黒い苛立ちが膨らんだのを覚えている。
 そして燈人が彼女の交際を断った時、燈人の事を、「男の子」として好きになっているのに気付いた。

 そして、キスをした。
263名無しさんだよもん:03/01/21 01:33 ID:PnToJ/bK

 燈人の家で、初めてキスをした。
 それがきっかけで、二人はやっと恋人同士になれた…そう思う。
 あの時の燈人の笑顔を、私はきっと忘れない。このまま関係を深めて、置き忘れてきた時間に追い付こうと思った。

 なのに、昨日…
 私は、迷ってしまった。
 …燈人と最後までしてしまっていいの?
 …燈人は私の『弟』なんじゃなかったの?
 燈人を苦しめたくなかった。だから、迷った。
 なのに、その迷いが結局燈人を深く傷つけてしまった。
 幼なじみ、なんていう曖昧な関係が十数年も続いてしまったから。
 燈人をそういう対象として見る事があの時出来なかった。

 わからない。
 私は燈人が好き。でも、愛していないのかもしれない。
 あんな事をしてしまったということは、つまり燈人の事を愛していなかったからなのかもしれない。
 私は燈人を『弟』としてしか見ることが出来ないのだろうか。
 だったら、恋人になんかなれなくてもいい。
 いつの日か、ただの幼なじみに戻れるまで待ったほうがいい。
 その方がきっと、燈人のために……燈人の、ために…

 自分なりに答えが見つかるまで、燈人には会いたくない。
 ……ごめんね、燈人。
 悪いのは全部私なのにね。
 でも、もう少しだけ、一人にさせて。…………ごめんね。

 …あきと。
264元380:03/01/21 01:37 ID:PnToJ/bK
…ということで燈人編の続きを書いたわけなんですが…

あまり速い更新は出来なくなるかもしれませんが、
要望さえあれば最後まで書かせてもらうかもしれません。相変わらず駄文ですが…
あと、一人は寂しいです…誰かネタ振ってor書いてください…
回線吊って首切ってきます。
265名無しさんだよもん:03/01/21 16:03 ID:J43zC54A
one2……
266名無しさんだよもん:03/01/21 23:02 ID:K/Oe7oUR
>元380氏
生きろー!最後まで頼むぞー!

なんとなく思ったのだが、
カルラとトウカの性別が異なってた場合、それはそれで似合いのカップルになるかも。
…まあ、
どちらにしても、まずカルラがトウカを襲う構図が思い浮かぶんだけどw
267名無しさんだよもん:03/01/22 00:11 ID:6X3K6R0i
トウカ(女)を押し倒すカルラ(男)。
トウカ(男)に押し倒させるカルラ(女)。

…結局主導権はカルラにあるのなw
268名無しさんだよもん:03/01/22 03:24 ID:Ut+NaHzs
>>266
違和感無くカルラ(男)Xトウカ(男)のカップリングを想像した俺はもうだめなのだろう…

カチャ
  ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
  \/| y |)
269名無しさんだよもん:03/01/22 06:41 ID:yBkmqcbh
>267
トウカ(男)を押し倒すカルラ(女)ってのはダメなのか?
270さぼり屋”管理”者 ◆DY.JgAOy9c :03/01/23 00:19 ID:hdtmH1R3
>元380氏

 ∧||∧
(  ⌒ ヽ むしろ替わりに吊ります
 ∪  ノ
  ∪∪


flashなぞ作ってこっちが手つかずになり申し訳ない。
※まとめサイト、ちょっとだけ更新しました

>>269
それはそれで(・∀・)イイ!
というか、最初トウカは男だと思ってた…w
271元380:03/01/23 01:32 ID:1GUr0C4E
>>管理者氏
乙かれ様です

長期物を同時に抱えるのは良くないと最近分かりました(←遅すぎ)
…待っててください…もうすぐです…
ところで、もうすぐ反転スレッド一周年。
272名無しさんだよもん:03/01/23 17:00 ID:h0T5C1pm
DAT落ちやらなんやら乗り越えてなにげに一年か……思えば遠くへ来たものだ。
楽しませてもらっとります。>職人各位
273名無しさんだよもん:03/01/24 22:32 ID:SgHyo0lh
そっか…もう一年にもなるんだ。
274名無しさんだよもん:03/01/25 23:58 ID:rbuozqqI
いろいろあったなぁ
長瀬ちゃんとか他のSSの書きかけとかがHDと一緒にお亡くなりになられたりとか(一週間前)
ああ、涙で画面がみえねぇぜ……
275戦え!ハンテンジャー:03/01/26 01:36 ID:bMWkBygd
>>232の続きです。

お米星人の手にはストローが握られていた。
「なによそれは、シャボン玉でも出そうっての?」
「正解、お米拳獲得、ぱちぱちぱち………」
「あたしたちをなめるのもいいかげんにしなさいっ!」
お米星人に駆け寄る浩子グリーン、だがしかし
「ふぅ〜っ」
ストローでシャボン玉を膨らますお米星人、次第にシャボン玉が大きくなり
そのシャボン玉は浩子グリーンを包み込んだ!
「きゃあっ」
「必殺シャボンブラストです。」
「えいっ、このっ、何で、何で割れないのよっ!」
浩子グリーンがいくら動いてもシャボン玉は割れない。
「次はあなたです。」
お米星人が裕子ブラックの方を向いてシャボン玉を飛ばした!
「そう簡単にはいかないわよっ」
お米星人の放つシャボン玉を次々とよける裕子ブラック、
さすが女刑事、優れた運動神経だ!
「それならば………この子がどうなってもいいんですか?」
お米星人が浩子グリーンの方を指差す。
「な、何をする気?」
「武器を捨てなさい、さもなくば私のお米神拳でこの子を妹のもとへ……」
「くっ」
鞭を投げ捨てる裕子ブラック、絶体絶命のピンチ!
と、その時………
276あぼーん:あぼーん
あぼーん
277戦え!ハンテンジャー:03/01/26 02:02 ID:bMWkBygd
ブォーーーーンブォンブォンブォン………
突如響き渡るエンジン音。
「とうっ!」
その音の先から現れた白い影、そして何かが光り輝いた!
ザシュッ!
その物体は浩子グリーンを包み込んでいたシャボン玉を
切り裂いて地面につきたたった!
「これは………」
地面には4本のメス、ということは………
「何も反転しているのが男性キャラだけだと思うなっ!!」
そこに現れたのは聖(男)、反転スレ男性陣の中で最近の活躍が著しいキャラだ!
「ワシものことも忘れんなや!」
ハーレーとともに現れたのは同じく晴彦、以下同文だ!
「何でワシだけ省略されるんや!」
そんなことはおいといて何とか危機を逃れたハンテンジャー、さあ反撃開始だ!
「こうなったら………ちるちる、巨大化です。」
「みなぎぃ〜、みちるそんなことできないよ〜」
「じゃじゃん、巨大化ウイルスです。」
「え、そのビンに入ってるのって……」
ビンには星型の小さな粒が入っていた。
「一粒300メートルです。」
といってお米星人は妖怪ちるちるの口の中にそれを放り込んだ!
次第に大きくなる妖怪ちるちる、言葉どおりにはいかないものの
人間を簡単に踏み潰せるぐらいまで大きくなった!
「「な………なんてこと………」」
お約束どおりの展開に言葉を失うハンテンジャー、
果たして彼女らに勝機はあるのか………?
278あぼーん:あぼーん
あぼーん
279あぼーん:あぼーん
あぼーん
280あぼーん:あぼーん
あぼーん
281あぼーん:あぼーん
あぼーん
282名無しさんだよもん:03/01/26 11:24 ID:X+ovkJ9J
>274
ご愁傷様です…
HD死亡にもめげずに頑張ってください

>戦え!ハンテンジャー
聖や晴彦まで参戦して、ますます状況が混沌としてまいりました(笑
283名無しさんだよもん:03/01/26 21:30 ID:I/10X5ya
もうすぐ一周年ということで、初代スレを見なおしてみました。



( *゚Д゚)ふゆ萌えええええええええぇぇぇぇぇっ!!
284航海長:03/01/27 00:23 ID:a+f2IesM
そうか…もう1年にもなるのか。いろいろ有ったなぁ。
職人の皆さん、お疲れ様です。わたしも他人任せにしてないで何かやろうかな。
285元380:03/01/27 01:52 ID:NHrc5Cgm
…最初に書いた時、どうやって書けばいいか何も解らずに、
ただ元の文章の名前と人称替えただけのエセSS書いちゃったんだよなぁ…
まあ、それは今でもあんまり治ってないんですが。
でも、その時に叱って頂いた名も無い方がいたお陰で、こうして皆さんの前で
書かせて頂いている、と思うと感謝の言葉も上手く告げられません。
何処の誰だかも分からない、今このスレを見ていらっしゃるかどうかも分からない、あの時の名無し様。
本当に有難うございました。心よりお礼申し上げます。

ところで、一周年に何かします?SS・CGコンペとかw
286前スレの1@不安定:03/01/27 11:56 ID:D2G/jvXV
やた、ハンテンジャーが続いてくれた…
>>232>>275氏ぐっじょぶ、あと>>231氏もがんば


>元380氏、というか『今』スレの1氏(w
燈人シナリオぐっじょぶです
あと、寂しい思いさせてすまんです。こちとら接続状況がマジ不安定なんですわ…(汗)
来れる機会は少ないですけど、出来るだけネタ書き&フリしてみるのでヨロシクです
…書き手の偏った属性上、萌えなブツはあんま書けないけどナー(w


一周年…確かに何かしたいっすね
それよりも古参の復活&新規参加者を希望かな? また盛り上がるといいなぁ…
287275:03/01/27 21:21 ID:qIp2rl7O
>>ハンテンジャー
かってに聖とか晴彦とか男性キャラを出しましたが
補足しておくと聖と晴彦はハンテンジャーじゃないです。
正義のヒロイン系のアニメに出てくるようなピンポイントに
ヒロインのピンチを救ってくれるタキ○ード仮面のような立場です。

>>286
実は自分>>231なんですがハンテンジャーの方がネタが浮かびやすかったので
それまで考えてたSSを中断してハンテンジャー書きました。
288名無しさんだよもん:03/01/28 09:24 ID:O2tNpzsv
一応、保守。
289名無しさんだよもん:03/01/28 18:13 ID:M3vMHIPZ
書き出し。
290浩子ちゃんと雅史君(1):03/01/28 23:52 ID:GqK1AaJk
「ふわぁ…あ〜ぁっ…」
思わず大あくびをして、そして慌ててその姿を誰かに見られやしなかったかと辺りを見回す。幸い、誰もいない。
どうも、身体に疲れがたまっている感じ。このところ、いろんなことがありすぎて疲れた。志保を襲ってた橋本先輩
をぶっ飛ばしたり、突然のレミィの帰国騒ぎがあったり、智子のプチ家出騒動があったり…なぜかあたしがそれら
の事件にみんな関わることになったのだ。何かの呪いかもしれない。今度芹香先輩に相談してみよう。
「はぁ…せっかくの修学旅行なんだし、楽しまないとね」
あたしは意識を入れ替えるべく声に出してつぶやいた。そう、今日はこれから北海道への修学旅行に行くのだ。
クマ牧場に行こうってあかりが張り切ってたっけ…ちっ、何の悩みも無い裏切り者め。最近は学校の行き帰りも
一緒じゃないし。
そうこうしているうちに、あたしは学校に着いた。校庭には、あたしたちを空港まで運んでいくバスが何台も並んで
いる。その前であたしは見知った顔を見つけた。
「おはよう、雅史」
そいつ…幼なじみの佐藤雅史はどことなく元気の無い表情で振り返った。
「やぁ、おはよう…浩子ちゃん」
その気の無い声に、あたしはちょっと苛立って雅史を睨む。
「どうしたのよ?最近テンション低いじゃない」
そう、このところ雅史の様子がおかしい。いつもはニコニコ笑ってる雅史が、妙に沈んだ表情を見せるときがある
のだ。今朝もなんとなく暗い顔つきをしている。
「え?いや、なんでもないよ…本当に」
嘘だ。そんな事で付き合いの長いあたしをごまかせるとでも思っているんだろうか。雅史の事は、表情を見れば
一発でわかる。伊達に幼なじみはやっていない。
でも…雅史の方はどうなんだろう。あたしと同じなら、絶対にあたしの気持ちに気付かないはずが無いのに。
291浩子ちゃんと雅史君(2):03/01/28 23:53 ID:GqK1AaJk
そう…あたしは雅史のことが好きだ。いつからそうなったのかはわからないけど、グラウンドでボールを追い
かけている雅史を見ると、どうしようもなく胸が高鳴った。
その反面、それを認めるのが怖いと思う気持ちもあった。子供の時からずっと…ほとんどきょうだいみたいにして
過ごして来た雅史。あたしはその関係から一歩踏み出して、彼に自分の気持ちを伝える事ができるだろうか、と。
その時、背後から能天気な声が聞こえてきた。
「おはよう、浩子ちゃん、雅史ちゃん」
「おっす、佐藤、それに藤田さん」
もう一人の幼なじみ、神岸あかりと、クラスメイトの矢島君。
「おはよう、あかり。矢島君」
「おはよう、あかりちゃん。矢島…」
あたしと雅史も二人に挨拶を返す。この二人は、最近恋人同士の付き合いを始めた。と言うか、実は矢島君が
あかりに告白したがってたのを、あたしがお膳立てしたのだ。作戦は成功し、最近の二人はもうアホらしくて
見ていられないくらいのバカップルぶりである。自分でやっといてこういう事を言うのもなんだが、まさかあかりが
こんな風になるとは思わなかった。ずっとお下げにしていた髪も、矢島君の好みのヘアスタイル…リボンで括った
ストレートに変えたし。
志保と一緒にやっかみ半分で「裏切り者」なんて言っているが、実のところ、あたしに勇気をくれたのはあかりだ。
最近のあかりは本当に可愛くなった。恋をすると女の子は綺麗になる、って言うけど、あかりを見ている限り
それは本当のことだと思う。
それを見て…あたしも変わりたくなった。雅史に自分の気持ちを伝えるかどうか…それでうじうじと悩んでいた
自分が馬鹿馬鹿しくなった。そうだ。例えみんなにからかわれても良い。あたしは自分の気持ちを貫くのだ。
…問題は、どんなタイミングでそれをするか、なんだけど、幸い修学旅行という格好の機会があった。この旅の
中で、きっと最高にロマンチックで思い出に残る告白をする。
個人的なことで燃えていたあたしは、あかりと矢島君を見る時、雅史の表情が一番沈み込む、という事をすっかり
見逃していた。
292航海長:03/01/28 23:56 ID:GqK1AaJk
と言う事で、浩之=浩子だけ反転で雅史ラブなお話。このあと修学旅行編、
告白編…と書いて行く予定。
浩之(女)と雅史のカップリングは自分ところでやろうとしたら、周囲の人に反対
されているので、こっちでこっそりやります(w
さて、追手が掛かる前に…

カチャ
  ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
  \/| y |)

293萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/01/29 00:31 ID:SP3x3mve
>>291
矢島をあかりに取られたから沈んでるに一py(PAM!)

......=■●_
294名無しさんだよもん:03/01/29 00:51 ID:ShwqLj5T
やっぱいいなぁこのスレ…
295名無しさんだよもん:03/01/29 02:10 ID:aCGIBSMb
来た甲斐があったなぁ
296元380:03/01/29 03:46 ID:u+2Uxtoi
>>292
浩子だけ反転〜♪続き期待!

向こうのスレでも書きましたが、諸事情により暫く執筆に時間を割けなくなりました。
そのため、暫く休載させて頂きます。
待って頂いていらっしゃる方、(もしいらしたら)本当に申し訳ありません。

>>286
自分は>>1という柄では無いですw

それでは、回線吊って首切ってきます
297名無しさんだよもん:03/01/30 16:30 ID:soFNpu9t
( ゚д゚)クマー
298名無しさんだよもん:03/01/31 17:22 ID:F3Sj6EiA
仕様書の読み方はいかに自分に都合の良いように曲解できるかだと思われ。
299名無しさんだよもん:03/01/31 17:23 ID:F3Sj6EiA
 ∧||∧  
(  ⌒ ヽ  激 し く 誤 爆
 ∪  ノ  
  ∪∪
300萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/01/31 20:57 ID:8XENwcT8
>>298
ある意味このスレの萌え方に非常に近い理念ではなかろうかと愚考します(爆)
301戦え!ハンテンジャー@275:03/02/01 23:09 ID:qSFEJ/jk
ハンテンジャーの目の前にどーーんと立ちはだかる妖怪ちるちる。
「どうして……どうして服まで巨大化するのよっ!」
浩子グリーンの一言はそれまでのシリアスな雰囲気を一気にぶち壊す発言だった。
「児ポ法と言うものがあります。」
とお米星人。○学生とやるゲームもあるのに児ポ法の意味はあるのか?
それともこの作品の登場人物はすべて18歳以上ですと書けば服が破れるのか?
「そんなことはどうでもいいから死ねーーーーっ!」
突如迫り来る妖怪ちるちるの攻撃、かろうじてかわした2人だがちるちるの
攻撃は止まらない。このままでは防戦一方だ!と、そのとき
ブォーーーンブォンブォン…………
晴彦がハーレーを駆って妖怪ちるちるの足元を動き回る!
「ほ〜れ、オニさんこっちや〜」
妖怪ちるちるを挑発する晴彦、それにまともに反応する妖怪ちるちる。
「このっこのっ!」
地団駄を踏んで晴彦を攻撃するちるちる、しかし晴彦はちょこまかとそれをかわす。
次第にちるちるに疲れの色が見え始め、足取りがおぼつかなくなった。
「今や、お二人さん!」
晴彦の言葉とともに高くジャンプする裕子ブラックと浩子グリーン、そして………
「「チェストォーーーーー!」」
バキィィィーーーッ!!!
二人の正拳突きが妖怪ちるちるの脳天に見事にヒットした!
「にょめれっちょ」
断末魔の声をあげるようかいちるちる、そして
ズゥゥゥーーーーーン!!
そのまま後ろに倒れこんだ。
「ちるちる………こうなったら退却です。」
シュゥゥゥゥゥン………
どこかへと消えるお米星人と妖怪ちるちる、こうしてハンテンジャーの
緒戦は幕を閉じた。
302戦え!ハンテンジャー@275:03/02/01 23:21 ID:qSFEJ/jk
「それにしても何故ここが分かったの?」
裕子ブラックが聖と晴彦に聞く。
「そこの嬢ちゃんが教えてくれたんや、居候がピンチやて。」
晴彦が浩子グリーンを指差す。
「そうだったの………」
「へへー、がんばったでしょ、次はスタメンで出させてよね。」
「そうね、ケガ人もいることだし頼むわよ。」
「やったーっ」

一方「真祖」のアジトでは
「申し訳ありません御前様、ハンテンジャーの抹殺に失敗しました。」
片ひざをたててしゃべるお米星人、その正面には謎のベールに覆われた人物が!
「こちらとて初戦から倒せる相手とはおもっていません、顔をお上げなさい。」
「ありがたきお言葉………感謝いたします。」
「ハンテンジャー、いつか目にもの見せてくれますわ。」
303275:03/02/01 23:31 ID:qSFEJ/jk
一応第1話終了ってとこかな?
当方バ鍵っ子(東鳩のみプレイ済み)の為、性格等がつかめないキャラが
いるので、なんか違うと思ったらご指摘ください。
あと重傷のケガをおった4人をすっかり放置してました。
それでは回線切って吊ってきます。
304名無しさんだよもん:03/02/01 23:44 ID:U97mkRgN
ぐっじょぶ。
このスレはギャグ職人もレベル高いのでは無いだろうかw
305航海長:03/02/02 01:30 ID:8N+bYfD4
>275
いい仕事してますねぇ。
306あぼーん:あぼーん
あぼーん
307あぼーん:あぼーん
あぼーん
308あぼーん:あぼーん
あぼーん
309あぼーん:あぼーん
あぼーん
310あぼーん:あぼーん
あぼーん
311あぼーん:あぼーん
あぼーん
312あぼーん:あぼーん
あぼーん
313あぼーん:あぼーん
あぼーん
314名無しさんだよもん:03/02/02 11:02 ID:96fW6ZFC
>ハンテンジャー
 そう言えばゆうちゃんはどうしてるんでしょう?


 
315名無しさんだよもん:03/02/02 11:05 ID:SbauPVwn
>服まで巨大化
ワラタ。こういうお約束逆利用ネタ大好き。
316あぼーん:あぼーん
あぼーん
317あぼーん:あぼーん
あぼーん
ハンテンジャーはわずか1ミリ秒で創作着装を完了する
では照射プロセスをもう一度見てみよう
「創着!」(ビシッ! とポーズを決める)
「リョウショウ・バイオハンテン・デンソウ・シマス」
住人の萌えエネルギーが反転スレッドの創作システムにスパークする
増幅された萌えエネルギーは金色のショクニンメタルに転換され
ハンテンジャーに創作着装されるのだ!

「…秋人さん。やっぱり↑これは恥ずかしいです…」
「おやおやゆうさん、折角↑変身シーンを考えてあげましたのに…」
 バスジャック事件が起きていたその頃、ゆうは秋人と秘密特訓を受けていた
 何故か――そう、ゆうはまだ、変身ポーズを用意してなかったのだ!(爆
 変身シーンのない戦隊ものなんて中身の無い鯛焼きと同じさっ! 違うかね諸君?(えー
「せ、せめてもっと女の子っぽい変身というか…当り障りの無いもので一つ…」
「仕方がないですね、他ならぬゆうさんの頼みですから…
 あ、この辺はゆうさん達にピッタリですね…(にっこり)」
「―――達?どれどれ…」

    『お願い、私をドキドキさせて!』
 (↑参考資料(笑):ttp://www.alicesoft.co.jp/escalayer/story.html

「あ、あ、あ、ああああああきとしゃんこれはちょっとまずひのではないでsy
「眼鏡とアンテナが無いのは残念ですけど、久瀬さんと北川さんで補うとしましょう(ニヤソ」
「えーーーーーっ!!」

 どうなる、ゆうちゃんとそのお友達っ?!(平和は二の次かよっ)

----------------------------------------------------------------------
>>314
こんなんでましたけど…(汗
319275:03/02/02 23:19 ID:Z78T2BIm
>住人の萌えエネルギー
一瞬往人の萌えエネルギーにみえたw
しかし早く登場しないと色がなくなるぞーw
320名無しさんだよもん:03/02/03 15:41 ID:g/bHIPHr
ドキドキダイナモかよ!
俺はあれ見て逆転イッパツマン思い出した。

……板違いスマソ。∧||∧
321名無しさんだよもん:03/02/03 17:33 ID:T0nAggNg
先生!ドキドキダイナモ(DDD)を長瀬ちゃんあたりに付けてください!!
そして月島姉弟にエネルギー補給してもらったりでハァハァ

……いや、、、スマソ。∧||∧
322名無しさんだよもん:03/02/04 16:09 ID:WVAoLtw2
そういやエロゲだとイくとなんとかって設定あるけど、
反転ものでイくと反転とかって設定のものってどんなのあったっけ。
323名無しさんだよもん:03/02/04 22:05 ID:exuBc3L/
くわ〜!あたしが>>323ちゃん様よ!!あんたたち、あたしにひれ伏しなさい!くわ〜!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 ∧_∧
                 (`□ ´ )
                〈 .ノ从ハハ)
           /\/\ 从`□´ノフ
          / /\⊂エi=! lフ/ /
        ())ノ___    ⊂エ ノ/ /
       / /||(二二)-く/_|ん>―几
    Y ⌒ /|V||彡Vミニニ//二二ノl0
   l| (◎).|l |((||((゚ )|| (⌒ ) |三・) ||  (´⌒(´
__ ゝ__ノ     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ゝ__ノ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(´⌒(´⌒;;
あたしはかわいい! あたしは最高!   あたしが最高の絵描きよ!
I am cute!      I am great!    I can paint the most beautiful picture!

>>2ゆへ  あんたは所詮あたしの引き立て役なのよ、くわ〜!
>>4も川へ   あんたの指示は受けないよ、くわ〜!
>>6らへ   ちょっと、キモイから近寄らないでよね、くわ〜!
>>7かむらへ ふん、あたしはもうあんたを超えたのよ、くわ〜!
>>8たへ   キモイ絵描いてんじゃないわよ、くわ〜!
>>37月へ   あんた絵が下手糞になったんじゃないの、くわ〜!
>>43へ   精々あたしのご機嫌を取ってなさい、くわ〜!
>>84へ   粋がってブランド作ってんじゃないわよ、くわ〜!
324名無しさんだよもん:03/02/06 00:28 ID:vwGDjUs5
保守保守。
325名無しさんだよもん:03/02/06 18:25 ID:ZwKumoaU
>>318
「………ひっ!?」
「どしたの、奏ちゃん?」
「…風邪、かな? 寒気がします…」
「ん? そういえば、あたしも…くしゅっ!」
「潤さんも…早めに帰りましょうか、作業終わったら」
「いっそ、今すぐ帰っち───」
「ダメですっ」

と、妄想を脊髄反射させてみるテスロ。
どうなる、お友達!?平和が危ないぞ!(w
326ハンテンジャーの平穏な日々?:03/02/07 00:51 ID:oX/yCE53
ここは喫茶「エコーズ」。表向きは何の変哲も無いただの喫茶店である。
しかしこの「エコーズ」こそが彼女たちハンテンジャーの秘密基地だったのである!

からんからん…
「「ただいま〜〜!」」
戦闘を終えて私服に戻ったハンテンジャーがわらわらとエコーズにやって来る。
私服、といってもはんてんを脱いだだけだが。
「あ、お帰りなさい」
「…………」
彼女たちを迎えたのは二人の物静かな女性だった。
「あー、お腹減っちゃった。何かちょーだい」
「ゆ、往穂さん、行儀悪いですよ…で、あきら、何か変わった事あった?」
あきら、と呼ばれた少女がこれに答える。
「うーん…特になんにも。遥がそこで寝てるくらい」
「ふふっ、遥クンらしいわね。ああ、悪いけれどミルクティー一つ頂けるかしら」
「あ、裕子さん、私にも一つ…」
「私も私も!長瀬さーん、ミルクティー三つ下さーい」
カウンターでグラスを磨いていた女性がこくり、と頷いた。
彼女の名前はフランシス・長瀬。
先程の少女、七瀬あきらの叔母にあたる女性である。
実は彼女たちはハンテンジャーを影ながらサポートする心強い味方なのだ!
ハンテンジャーたちが安心して戦えるのも、フランシスさんの手料理とあきらの微笑みがあればこそである!

(――フランシスさん…なーんか、どっかで会った事があるような気がするのよね…)
注文しながらそんな事を思う浩子であった。


…すいませんフランシスさん書きたかっただけですw
327名無しさんだよもん:03/02/07 04:41 ID:GAi+PMjX
フランシスって男の名前じゃないか? 
と一瞬思ったが、フランス人だと男に女の名前を付けたりその逆やったり
平気でやるから何も問題ないな、と思い直した。
と言う事で、good job! もっとやってください。

ちなみに手元の英和辞典によるとフランクは省略名で、正式名がフランシス。
これに対応する英語の女性名はフラン「セ」スで省略形がフラニー。だそうだ。
と言ってもeとi一文字だけの違いだし、注意して発音しないと混同しちゃうだろね。
で、フランス語だと男性名がフランソワ、女性名がフランソワーズになるわけだ。
フランソワーズは雀鬼の自動人形だな。

以上、くだらん薀蓄を述べ立てる知ったか馬鹿の戯言ですのでスルーしてください。 Λ||Λ
328名無しさんだよもん:03/02/07 06:51 ID:emtsSexR
フランシスさん(・∀・)イイ!!
>327も吊るな生きろ
329名無しさんだよもん:03/02/07 11:08 ID:TLm17QyT
フランシスっつーと銀河の連合国コードネームだな。
 どうでもいいことだが。
330名無しさんだよもん:03/02/07 21:54 ID:sJg2+28A
フランシスとフラニーっつーとVガソ………
331航海長 ◆qhPMSKklCQ :03/02/07 22:00 ID:Wesus631
>329
確か爆撃機はコードネームが女性名だったはず。ベティ(一式陸攻)とか
サリー(九七重爆)とか。
だから、フランシスが女性名でも問題なしですな。
332名無しさんだよもん:03/02/08 13:54 ID:3NQ2KlT2
戦闘機も反転ですか。


……やりそうで恐いぞ、お前ら。
333SSBN:03/02/08 16:39 ID:30cRLqLQ
>>332
虹板で既に行われています。戦車も軍艦も。
334名無しさんだよもん:03/02/08 18:10 ID:CLgL7RqE
あれは反転っつーのか?
335名無しさんだよもん:03/02/08 18:25 ID:pfN7Idak
>>334
むしろ擬人化かと。漏れの好みな絵師様が
密かに参加してるので、たま〜にヲチしてたり。

で、戦車・軍艦もとい
セリオさんの戦闘形態ってどんなのだろうか?

と、強引に話を戻してみるテスト。
336名無しさんだよもん:03/02/08 18:26 ID:pfN7Idak
…病み上がりの所為か、
スレ内容が脳内で混ざりまくってた。
氏んできまつ。
337戦え!ハンテンジャー第二話@275:03/02/08 22:42 ID:oP72stOU
喫茶「エコーズ」の地下100メートル、ハンテンジャーの秘密基地内では
第2の刺客に対する対策会議が行われていた。
「今日、我々のもとに一通の果たし状が送られてきました。これを送ってきた
 人物は「怪傑乙女」、日時は明日明朝8時、場所は………」
「月島指令ーっ、ここは秘密基地なのになんでこんなものが送られてくるんですか?」
相変わらずお約束というものを理解しない浩子。
「………とにかく怪傑乙女は剣術に長けているということなので
 みんな気をつけるよう、今日はこれで解散っ!」
半ば強引な形で会議は終わった。
2日前にメンバー補充のためにゆうが到着、顔面を強打しただけのはじめが
戦線復帰したので、今回のメンバーは4人となった。
決戦前夜、浩子とゆうの寝室では二人が雑談をしていた。
「ところでゆうちゃんは色何にしたの?」
「私はピンク、月島指令からこの中から選んでっていわれたんですけど
 ピンク、パープル、グンジョーの3つしかなくて仕方なく。」
(グンジョーなんて色、指令にしか似合わないわよ)
などと浩子が考えていると
「朝はまだかぁぁぁ〜〜〜〜〜!!」
突然隣の部屋から雄たけびが聞こえてきた。
「きゃっ、びっくりした。今の裕子さん?」
「裕子さん、そんなに明日の戦いが楽しみなのかしら?」
そんなこんなで決戦前夜の夜はふけていった。

そして決戦の朝を迎えた。
338275:03/02/08 22:45 ID:oP72stOU
とりあえずつづき書いてみました。
現在色々と推敲中なので明日にでもまた続きを書こうと思います。
339名無しさんだよもん:03/02/09 09:20 ID:ocNrTraP
>>338
一発ネタかと思いきや、けっこう続いてますなw>ハンテンジャー
いいぞいいぞその調子〜。
340名無しさんだよもん:03/02/09 21:01 ID:xJAVVDun
ここらでアゲる!!
341275:03/02/09 22:06 ID:1gJuNogR
>ハンテンジャー
考えがうまくまとまりません。
申し訳ないですが次の休みまで待ってください。

それと葉鍵お絵かき板に強敵出現。
ttp://pulsate.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/35.png
ttp://pulsate.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/42.png
342名無しさんだよもん:03/02/09 22:24 ID:yW7RnQlj
343名無しさんだよもん:03/02/10 02:53 ID:SpfOihIP
よし、ここらで久しぶりにエロだ! エロを投入するんだ!!
344元380:03/02/10 02:58 ID:4EYIrPof
>>343
もうちょっとだけ待ってください…
345世直し一揆:03/02/10 18:20 ID:3EByN2Yw
<血液型A型の一般的な特徴>(見せかけの優しさ・もっともらしさ(偽善)に騙され
るな!)
●とにかく気が小さい(神経質、臆病、二言目には「世間」、了見が狭い)
●他人に異常に干渉し、しかも好戦的・ファイト満々(キモイ、自己中心)
●自尊心が異常に強く、自分が馬鹿にされると怒るくせに平気で他人を馬鹿にしようと
する(ただし、相手を表面的・形式的にしか判断できず(早合点・誤解の名人)、実際に
はたいてい、内面的・実質的に負けている)
●本音は、ものすごく幼稚で倫理意識が異常に低い(人にばれさえしなければOK!)
●「常識、常識」と口うるさいが、実はA型の常識はピントがズレまくっている(日本
の常識は世界の非常識)
●権力、強者(警察、暴走族…etc)に弱く、弱者には威張り散らす(強い者にはへつらい、弱い者に対してはいじめる)
●あら探しだけは名人級でウザイ(例え10の長所があってもほめることをせず、たった1つの短所を見つけてはけなす)
●基本的に悲観主義でマイナス思考に支配されているため性格がうっとうしい(根暗)
●単独では何もできない(群れでしか行動できないヘタレ)
●少数派の異質、異文化を排斥する(差別主義者、狭量)
●集団によるいじめのパイオニア&天才(陰湿&陰険)
●悪口、陰口が大好き(A型が3人寄れば他人の悪口、裏表が激しい)
●他人からどう見られているか、人の目を異常に気にする(「〜みたい」とよく言う、
世間体命)
●自分の感情をうまく表現できず、コミュニケーション能力に乏しい(同じことを何度
も言ってキモイ) 
●表面上意気投合しているようでも、腹は各自バラバラで融通が利かず、頑固(本当は
個性・アク強い)
●人を信じられず、疑い深い(自分自身裏表が激しいため、他人に対してもそう思う)
●自ら好んでストイックな生活をしストレスを溜めておきながら、他人に猛烈に嫉妬
する(不合理な馬鹿)
●執念深く、粘着でしつこい(「一生恨みます」タイプ)
●自分に甘く他人に厳しい(自分のことは棚に上げてまず他人を責める。しかも冷酷)
●男は、女々しいあるいは女の腐ったみたいな考えのやつが多い(例:「俺のほうが男
前やのに、なんでや!(あの野郎の足を引っ張ってやる!!)」)
346名無しさんだよもん:03/02/11 00:46 ID:UfCX5wAe
捕手ほしゅ
347耕一のみ反転・鬼神楽編:03/02/11 00:59 ID:h36vbwiY
「そう言えば耕一さん、お昼はお済みですか?」
 千鶴さんが思い出したように、胸の前で手を合わせてそう言った。
「いえ……」
 千鶴さんに言われて、その時はじめて空腹感に気付く。
 いろいろ考え事していたせいか、いままで気にならなかったみたいだ。
「よろしければ、御一緒しませんか?」
 千鶴さんが、妙に嬉しそうな顔でそう言う。
「いいんですか?」
「はい。……と言っても、折詰め弁当ですけど……」
 千鶴さんはさらに嬉しそうに言ってから、苦笑した。
「充分ですよ。でも大丈夫なんですか?」
 私も笑って言い、もう一度千鶴さんに確認する。
「ひとり分くらいでしたらどうって事はありませんよ」
「そうですか、じゃあ、お言葉に甘えようかな」
「それじゃあ、今準備してきますから、ロビーのどこかで座ってまってい
てください」
 そう言って、千鶴さんはフロントの奥の方に歩いて言った。
 私はソファの並んでいる場所に移動して、周りに人が座っていないあた
りを占領する。
 千鶴さんが戻って来るまでの間に、少し意識を集中してみる。
「お待たせしました、耕一さん」
 …………
 それらしい気配はない、アテが外れたか……それともやっぱり私じゃ無
理なのか?
「はぁっ……」
「あの、耕一さん?」
「うわっ!?」
 突然かけられた声に、私は思わず声を上げてしまう。
 飛び退いて、声のした方を見ると、いつのまにか千鶴さんが2人分の弁
当を持って、そこに座っていた。
348347:03/02/11 00:59 ID:h36vbwiY
「ち、千鶴さん、い、いつの間に!?」
 私が思わず大きな声で訪ねると、千鶴さんは気まずそうに苦笑した。
「さっきから声かけてましたけど……」
「あれ?」
 どうやら、意識を集中させすぎて気付かなかったらしい。
「大丈夫ですか? ずいぶん深刻そうでしたけど?」
 千鶴さんは心配そうに、私の顔を覗き込んでくる。
「え、ええ……ちょっと考えごとをしていて……すいません」
 私は、そうそう黙ってるわけにも行かないな、と思いつつも、その場は
苦笑して誤魔化した。
「そうですか……?」
 千鶴さんは真剣な表情のまま言ってから、口元を綻ばせて、
「はい、耕一さんの分です」
「ありがとう」
 千鶴さんが差し出した、折詰め弁当と、缶入りのお茶を受け取る。
「いただきます」
 私は、早速弁当のフタを開けた。
「おっ……」
 さすが鶴来屋、と言うべきか、折詰め1つとってもそこらへんとは違う。
ただ豪華と言うわけでもなく、盛り合わせにも気をつかってる。
 ……もっとも、あくまで素人目に、だが。
349347:03/02/11 01:00 ID:h36vbwiY
 …………
「ごちそうさま」
 私は結局、ほとんど残らず平らげて、箸を置いた。
 千鶴さんはと言うと、まだ弁当の中身は結構残っているものの、もう箸
をつける気配はない。
 朝のやり取りを思い出す。よっぽど気にしてるみたいだ。
 ただ摂取量を削るだけじゃある程度から痩せなくなるんだけどなぁ〜。
「耕一さん、このあと、御予定は?」
 千鶴さんが聞いてくる。
「ん……どうしようかな」
 私はそこではじめて、この後どうするか考えはじめた。
 鶴来屋、商店街……と来て、後は……住宅街、は調べるには広すぎるな。
 何にせよ、今のままだと情報が少なすぎる。無闇にブラついても、意味
がないような気がしてきた。
 ふと、思う所があって、千鶴さんに聞いてみる。
「千鶴さん、このあたりって、うちの親戚って他にいないんですか?」
 よく考えたら、私、父方の親戚については、親父の実家である千鶴さん
達の事以外、よく知らないのだった。
「親戚……ですか? そうですね……」
 千鶴さんは、少し考え込んでから、
「いない……ハズですよ? 遠縁と言う意味でしたら、隆山の中にはかな
りいるはずですが、面識まである家はありませんね……」
「そうですか……」
 だよなぁ、もし仮に近い男児がいたら、今頃とっくに騒ぎになってるハ
ズ……
「それが、どうかしたんですか?」
 千鶴さんが、不思議そうに私に聞いてくる。
「いや、あ、ほら、私って、いままで柏木の家の事よく知らなかったから、
何となくだけど……」
 慌てて誤魔化す。
350347:03/02/11 01:02 ID:h36vbwiY
「そうでしたか……多少は、叔父様の事許していただけましたか?」
「いや……まぁ、あはははは」
 あのネタ親父を許す気など毛頭ないが、とりあえずそう思い込んでもら
っていた方が楽なので、否定も肯定もしないでおく。
 さて、どうしようか……

 A.一度家に帰る
 B.もう少しうろついてみる
351347-350:03/02/11 01:03 ID:h36vbwiY
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ 選択肢先着順で……
 ∪  ノ
  ∪∪
352名無しさんだよもん:03/02/11 02:52 ID:hjEQW/oz
>>351
誤爆?
一人称が変わってる気はするけど、女で「耕一」なんて名前はありえないと思うし。
353名無しさんだよもん:03/02/11 03:04 ID:+Dnfhsjb
>>352
以前、出たと思うぞ。
はじめタソでない女耕一。
354347-350:03/02/11 03:12 ID:8WOBKe5t











   ∧||∧
 ・゚・(  ⌒ -=y ターン
   ∪  ノ ̄
    ∪∪
355名無しさんだよもん:03/02/11 03:28 ID:gW2uFW9u
>>354
逝くな。俺はお前が好きだ。
ここは…Aで!新キャラ登場ありか?
356耕一のみ反転・鬼神楽編:03/02/11 13:50 ID:JccRosqu
「それだったら……ひとまず帰りますよ」
 午前中は歩きづめで、結構疲れた。
 ちょっと無責任な気もするけど、1回しきり直そう。私はそう思って、
千鶴さんに言った。
「そうですか」
 千鶴さんは笑って、私の言葉に応えた。
「それじゃあ、もどりますね?」
「はい」
357356:03/02/11 13:51 ID:JccRosqu
 千鶴さんと分かれ、柏木家への帰り道を行く。
 やがて、その大きな屋敷の前まで戻ってくる。すると…………
「?」
 高い土壁の塀に、誰かがよじ登っている。
 明らかに内側に入るか、中をうかがおうとしている体勢だ。
「お、おい、こらっ」
 私はそいつの腰元に飛びついて、引きずり下ろそうとした。
「きゃっ、なにすんの……」
 ドカッ、ドタッ!
 掴んだ相手が思わず力を抜いたのか、私もろとも塀からずり落ちてもつ
れながら道路に転がった。
「ってぇ〜」
 頭を強かに打ち付けて、私は後頭部をおさえる。
「…………!?」
 その姿勢を見て、私は一瞬硬直する。
 どういう風にも連れ合ったのか、私のズボンが下ろされ、さっきの不法
侵入者がそこに顔を埋める姿勢になってしまっている。
「きゃあ?」
 と、私より先に相手が悲鳴を上げた。っておい……
 ざざっ、と私から逃げるように離れると、
「あ、あなた、オカマ?」
 いきなり失礼なことを言って来る。
「し、失礼な!」
 私も慌てて立ち上がって、ズボンを直す。
「で、でも、今の…………」
「人がどんな下着つけようと勝手だろ!」
 ただでさえ、触れられると傷付く所なんだぞ、それ。
358356:03/02/11 13:52 ID:JccRosqu
 あの馬鹿親父が私の人生に残していってくれた最大の恥辱。
 ショーツとかのぴたっと密着した下着を、長時間履いてる感覚がダメ。
 別に靴下とかは平気だし、同じ場所でもナプキンとかは平気なんだが…
… 私も頭ではわかっているが、とにかく履いているだけで気持ち悪い。
 つまり、私は、生まれてこの方、ずっとトランクスなんだった……

「第一、どっからどう見たって、アンタの方が不法侵入だろ……おまけに
人のズボンまで下しやがって、ストーカーかあんたは」
 私は目の前の犯人に向かって言ってやる。
 目線はちょっと鋭いが、それ以外はこれ見よがしにノースリーブ着てる
わ、胸は無闇にでかいわバカそうな女。
「し、失礼ねっ! 私はこう見えてもジャーナリストよ!?」
「どんな三流出版社だよ……」
 相手が半ばムキになって言い返すと、私は思いきりイヤそうに言ってや
る。
「三流じゃないわよ、『レディ・ジョイ』って雑誌、名前ぐらい知ってる
でしょ?」
「ほほぅ」
 名前ぐらい、以上は知ってる。たまに暇つぶしに買う程度だが。
 私は見せつけるようにして、腰元から携帯電話を取り出し、フリップを
開ける。
「出版元に抗議してやる」
「ちょっ、ちょっ、わかった、私が悪かったからっ! それは勘弁しなさ
いっ!」
 言い回しに凄まじく不満があるが、とりあえずやめてやることにする。
「って……そう言うアンタは何者よ?」
 目の前の女は、既に反省のカケラもない態度で聞いてくる。
「一応、この家のモンだけど」
 私は柏木家を指して、そう応えた。
 正確にはここに住んでいるわけではないが……まあまるっきりウソって
わけでもないだろ。
359356:03/02/11 13:52 ID:JccRosqu
「え? じゃ、じゃあ、鶴来屋の会長の身内?」
 驚いたように、聞き返してくる。
「従姉妹だけど?」
「あ……そ、そうだったの?」
 私が身内だと知ると、とたんに態度が変わる。もっとも、へりくだる感
じは全くないが。
「なんでウチの塀なんか登ってたんだよ」
 私が聞くと、女は多少は気まずそうに、苦笑して、
「いや……実は、今度ウチの雑誌で、柏木会長の特集をすることになった
の。それで、そのインタビューのアポを今日とっておいたんだけど……来
たら、人のいる気配がないでしょ?」
「だからってフツー、塀よじ登るか? 第一、千鶴さんならこの時間帯、
会社の方にいるよ?」
「えっ?」
 私が言うと、女の顔色が劇的に変わった。
「そ、そうなの?」
「ああ」
「だって、電話でこっちの住所に来てくれって、言われたのよ?」
 ……出た〜、千鶴さんの大ボケ。私は思わず、頭を抱える。
 一見、しっかりしてそうな千鶴さんなのに、どういうわけか、ここぞと
言う時にすっとぼけた行動をとる。
 しかし間に受けるコイツもコイツだが。
「会長職って言うから、てっきり自宅ででんっと構えてるモンだと思って
たわ」
 私は再度、顔を手で覆った。
「アンタの頭の中は80年代で止まってるのか」
「そ、そこまで言う?」
 まったく……今時、そんな悠々自適な会長、何処にいるんだか。
360356:03/02/11 13:52 ID:JccRosqu
「っとと、こうしちゃいられないわ、そう言うことなら鶴来屋の方に戻ら
ないと」
「くれぐれも客に変なマネするなよ?」
 私が釘を差すと、女は苦い顔をになった。
「だーかーらー、あれは不可抗力だってば!」
「塀をよじ登るのも?」
「ぐぅ……うう、悪かったわよ!」
 返答につまり、全然悪気のなさそうな謝罪を口にする。
 苦い顔のまま、ジュラルミンのカメラバッグを持ち上げると、私がさっ
き戻ってきた方へと歩きだそうとした。が、すぐに止まる。
「一応、名刺渡しておくわね。変な勘ぐりされちゃたまらないし」
「名刺だけで信用できるって物じゃないけどな」
 言いつつも、私は名刺を受け取り、それを見る。
 週刊レディジョイ編集部、相田響子。
 レイアウトもシンプルながらこった配置になっているし、とりあえずは
ホンモノっぽい。
「じゃあ、私は行くからね」
 そう行って、響子さん、は歩いていった。
「やれやれ……」
 私はため息をついて、肩をすくめた。
361356-360:03/02/11 13:54 ID:JccRosqu
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ 折角なので、立場を逆転させてみますた。
 ∪  ノ  新キャラってわけでもなくてスマソ……>355
  ∪∪
362名無しさんだよもん:03/02/11 19:18 ID:BoQ8o4B3
>>361
ぐっじょ。
いやいや、十分新キャラでしょ、この話的に>響子さん
続き期待
363戦え!ハンテンジャー第二話@275:03/02/11 21:27 ID:abVSZqvS
怪傑乙女との対決の為、またも採石場を訪れたハンテンジャー。
「ねえ、どーしていつも戦う時はこーゆーところなの?」
浩子が不思議そうな顔でいう。
「そんなことより早く変身なさい、いつ敵が攻めてくるか分からないんだから。」
「へ?じゃあ決めゼリフや決めポーズは?」
「なし!」
「え〜〜!?もぉ、仕方ないなぁ……、創着!」
シュゥゥゥン………(変身シーン省略)
「で、肝心の敵さんは?」
「こういうときは名乗り出てくるものだけどね。」
「よく来たわね、ハンテンジャー!!」
「ほら、やっぱり」
岩壁の上から声が聞こえる、その声の先にはツインテールの人物が!
「あなたたちの屈折した萌え……このあたしが叩き潰してあげ……」
「みゅーっ」(ぐいっ)
「って、ぎゃぁぁぁぁっ……ったくなんでついてきたのよ……」
「あのもう一人いるアレはなんですか?」
ゆうが浩子に聞く。
「よく分からないから怪人みゅーみゅーとでも呼びましょ。」
「とにかく、あなたたちはあたしに倒される運命なのよっ覚悟なさい、とうっ!」
勢いよく岩壁の頂上から飛び降りる怪傑乙女、がしかし、
「みゅーっ」(ぐいっ)
「って、ちょっと、待っ……きゃぁぁぁぁっ!!」

 (now onigiring 〜そのままおにぎりでお待ちください)

「しかしまあ、よく人の形に穴なんかできるわよね。」
浩子グリーンが怪傑乙女の落下した場所を見つめながら言う。
「フッ、私にかかればこんなとこかしら。」
突如まともにしゃべりだした怪人みゅーみゅー、そしてマントを
ひるがえして現れた人物とは………
364戦え!ハンテンジャー第二話@275:03/02/11 21:44 ID:abVSZqvS
ファサッ……
ようやくマントがおりてその姿の全貌が明らかになる。
「怪人みゅーみゅーは仮の姿、かくしてその実体は、
 ハンテンシャドウことひろみカーマイン!」
説明しよう!ハンテンシャドウとはハンテンジャーの影の部隊で主に
スパイ工作や隠密行動を旨とする特殊部隊である!
「それにしても久しぶりね、一年ぶりかしら。」
「まったく今までどこで何してたの?」
「雨の日に鏡の破片握り締めて消えた時はどうしようかと思っちゃったわよ。」
「え?皆さんこの人しってるんですか?」
自分ひとり状況が理解できないゆう。
「ええ、ハンテンジャーが結成された当時のメンバーですもの。」
裕子が答える。
「1年前にひろみちゃんがいなくなった代わりに入ったのが往穂さんなの。」
「なるほど、だから往穂さん以外オールドメンバーなんですね?」
ぴき………ゆう以外全員凍りつく。
「「「ゆうちゃん?あとで覚えてなさいよ。」」」
みんな口をそろえて言う。
「昔話はあとにしてもらえるかしらっ!」
さっきまで埋まっていたはずの怪傑乙女が起き上がり、呼びかける。
「どうやらあたしを怒らせたようね、この代償は高くつくわよ。」
365戦え!ハンテンジャー第二話@275:03/02/11 22:15 ID:abVSZqvS
かなりボルテージが上昇している怪傑乙女、その手には竹刀が握られている。
「いかに剣術に優れようと遠距離からの攻撃には……」
ゆうピンクが何かを投げる。すると怪傑乙女は竹刀を構え、
「せいっ!」
怪傑乙女が竹刀を一振りする。その竹刀から衝撃波が発生し、
ゆうの投げた物体を切り刻んだ!
ビタビタビタッと音を立てて落下した物体は………コンニャクだった。
「「「コンニャクなんか投げてどうすんのよっ!!」」」
メンバー全員に突っ込まれるゆうピンク、
「それにしても今のは………」
「心にて悪しき空間を断つ!乙女にしか為せない技よっ!!」
「なるほど、もしくらったらあたし達もこのコンニャクのように……か。」
「それともう一つ、あなたたちに絶望感を与えておくわ。」
「何ですって!?」
「このあたしは変身するたびにパワーが増す、しかもその変身を
 あと2回残している。これがどういうことが分かるかしら?」
「つまり竹刀が2本、3本と増えて二刀流、三刀流と………」
「なるかっ!」
またもや強敵の出現となったハンテンジャー、新しく登場した
ひろみカーマインと力をあわせてこのピンチを乗り超えられるか……?
366名無しさんだよもん:03/02/11 22:20 ID:2AsKVnMr
>>364-365
ぐっじょ。繭は出番あれだけかぁw

>心にて悪しき空間を断つ!
「やぁってやるぜぇ〜!」とか叫ぶんですか?
367275:03/02/11 22:20 ID:abVSZqvS
ここまで書いておいてなんなんだが、第2話を書き終えたら
誰か続き書いてください。ネタ的にもかなり限界来てるんで。

 ∧||∧
(  ⌒ ヽ それでは吊ってきます………
 ∪  ノ
  ∪∪
368耕一のみ反転・鬼神楽編:03/02/12 19:00 ID:wxdjvCJB
 ガラガラガラガラ……
「だだいま〜」
 言いながら家に入る。けど返事はない。まぁ、あったら困るわけだが。
「なんだか妙に疲れたな……」
 昨日はあの夢のせいでろくすっぽ寝てないし……ん、待てよ、夢か……
 私はあることに気がついた。ここでもう一度一寝入りすれば、偶然にで
もまた相手と私の思考が繋がるかも知れない。
 そう思うと私は、早速敷き布団を広げると、簡単に身軽な格好になる。
と言っても暑いから上は元々色物のタンクトップなんだが、寝てるときつ
いのでブラは外すことにする。ストラップレスのロングブラ。ホールド部
分が多いのは嫌だが、こうでもないとノースリーブなんか着れないから仕
方ない。普通のストラップレスだと胸小さすぎてあわないし。
 ……生まれてはじめて胸の小ささに鬱になってから、布団の上ににごろ
りと転がった。
 疲れと寝不足とで、私はすぐに眠りに誘われた。
 ………………
 …………
 ……
「むにゅ……」
 仰向けに寝たのに、うつ伏せでまくらに抱きつくような格好で目が覚め
た。
 結局、あの夢は見なかった。日中行動してる時のシーンが入ってくれば、
手がかりになったんだが……
「そう都合よくはいかないか……」
 そもそも、思考が繋がったのは、“あれ”が目覚めはじめたからで……
だとすると、昼間はそう簡単に繋がらないだろう。
「参ったな…………」
 私が布団の上であぐら、腕を組んで考え込んでいると……
 ガラガラガラガラ……
「ただいま〜」
 玄関をあける音と、初音ちゃんの声が聞こえてきた。
369368:03/02/12 19:01 ID:wxdjvCJB
「お帰り、初音ちゃん」
「あっ、耕一お兄……お姉ちゃん」
 私が声をかけると、初音ちゃんが返事をした。
 相変わらずいったん「お兄ちゃん」と言いかける。まぁしょうがないか。
「コーイチ」と来て「お姉ちゃん」とくるのは、少なくとも日本の中じゃ
私くらいだろうし。
 でも、それならそれで……
「無理して、お姉ちゃんって付けなくてもいいのに」
 と、苦笑しながら言う。
 すると、初音ちゃんも苦笑しながら、少しうつむいて、上目遣いで、
「う、うん……そうなんだけど……」
「千鶴さんも楓ちゃんも、『耕一さん』って呼んでるだろ?」
「うん……」
 私が言うと、なぜか初音ちゃんは顔を紅くしてうつむくばかり。
「梓なんか呼び捨てだぞ」
 ちなみに私が呼び捨てにしているのも、四姉妹の中じゃ梓だけだが。
「それはちょっと……流石に……」
 初音ちゃんはそう言って顔を真っ赤にした。そこまで恥ずかしいかな?
「まぁ、初音ちゃんの呼びたいように呼んでくれればいいんだけど」
「え、う、うん」
「なんなら、『お兄ちゃん』でも別に構わないよ? 男女だって事は自覚
してるし」
「え、それは悪いよ……」
 言いつつ、初音ちゃんはクスクス笑った。
370368:03/02/12 19:02 ID:wxdjvCJB
 とまぁ、すっかり玄関に近い廊下で話し込んでしまっていると、
 ガラガラガラガラ……
 もう一度玄関が開く音がしたかと思うと、
「ただいま……」
 梓にしては端切れの悪い声と、
「おじゃましまーっす」
 という、聞き覚えのない黄色い声。
「なんだぁ?」
 男言葉丸出しで、私は玄関を覗く。
「すっごーいっ、ここが梓先輩の家なんですね?」
「そんなに大きな声出さなくても……」
 そんなやり取りをしている、梓と、もう1人の見知らぬ女の子。梓と同
じ制服を着ている所を見ると、同じ学校の友達か何かか。そう言えば、先
輩、とか言っていたな。
 ハタ、とその女の子と目が合ってしまう。
「あ…………」
 女の子の方も一瞬、ぴたっと動きが止まる。
「えっと、こんにちわ」
 私は気まずそうにしながらも、女の子に挨拶をした。
「あ、は、はい、こんにちわ……ええと……」
 女の子は困ったような表情になると、梓に耳打ちするようにして、
「あの、この人は……?」
「ああ……私の従姉妹で……耕一って言うんだけど……」
 答える梓の言葉は、相変わらず端切れが悪い。
「へ?」
 女の子がキョトン、と私を見る。
「女の人…………ですよね?」
「そ、そうなんだけど……」
「まぁ、話すと長いって言うか、まぁ、事情があって」
 梓も私も、適当に言葉を濁す。まぁ、説明してもいいんだけど。
371368:03/02/12 19:02 ID:wxdjvCJB
「あ!」
 突然、女の子は思い出したように、
「私、日吉かおりって言います、よろしくお願いします」
「あ、えーと……よろしく」
「ありがとうございます!」
 私が返事すると、なぜかかおり……ちゃんは妙に嬉しそうに言った。
「ほ、ほ、ほら、わ、私の部屋行こ? ね?」
 自分の後輩なのに、なぜか梓はおずおず〜っと声をかけて来る。
「あっ……はいっ!」
 そしてかおりちゃんもさらに目を輝かせて、梓について……と言うより、
梓を引っ張るようにして階上へ上がっていった。
 その、階段を上がっていく途中……
「……従姉妹さん、梓先輩に似てかっこいいですね〜」
 ………………
 ふっと振り向き、まだそこに立っていた初音ちゃんに聞く。
「私って、梓と似てるわけ?」
「え、えーと……うん、結構似てると思うよ?」
 ガ――ン
「あ、じゃ、じゃ、あ、千鶴さんと梓だったら、どっちが私に似てる?」
「梓お姉ちゃんかな」
 ガガ――――ン
 そ、そりゃあ、男女って事は認めますよ、色気なんて全然ないし。でも
ね……変な話、私が昔“男”だった頃の憧れが千鶴さんだったから……そ
の千鶴さんに近い存在になったんだと思い込んでたから多少、現状を我慢
できた面もあったわけで。
 …………そうですか、千鶴さんより梓の方に似てますか、私。アハ、ア
ハハハハ……
372368-371:03/02/12 19:03 ID:wxdjvCJB
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ多少はらしくなってきますたでしょうか……?
 ∪  ノ
  ∪∪
373名無しさんだよもん:03/02/12 21:18 ID:n6Y8040d
吊るな吊るなw
374航海長 ◆qhPMSKklCQ :03/02/12 23:21 ID:+Xlw/yCv
>>368-371
耕一を女と認識できて、なおかつフレンドリーなかおりに激しくワラタ。
と言う事で吊るなー!続きぷりーづ。
375368-371:03/02/12 23:36 ID:Tjd5pxLi
しかし最近スレ住人が減った気がするのは漏れだけでしょうか?
376名無しさんだよもん:03/02/12 23:50 ID:6o1/9m55
>>375
と言うより、板住人がh(ry
377耕一のみ反転:03/02/13 03:00 ID:2iaHs5sz
とりあえず今のイメージを書いてみます。
 自分のイメージ壊したくない人はスルーしてください。

↓ ↓ ↓ ↓

身長170cm
スリーサイズ
 B83(AAよりやや大きめ←千鶴さんよりトップは大きい(笑))
 W62
 H86

梓程肉付きがよくない為、パッと見は同じ背格好に見える。
(並ぶと目線1つ以上高いのですぐわかる)
梓と似たような髪型で、もみあげだけ千鶴さん並みに伸ばしている。

性格、本人は自分の事を男女だとか、ものぐさだとか言っている(思って
いる)が、変に細かい一面もある。口調は男言葉。一人称は中学の時に矯
正した。父親の事を罵倒しはじめると30分は一方的にしゃべれる。
 なぜか女性用の下着(男性用のブリーフも)に強烈な嫌悪感、抵抗感があ
り、その為男性用下着を愛用。なのに水着は平気(=すぐ水に浸かってし
まう為不快感が下着程強烈じゃない)。ブラはする。
 無防備と言う程でもないが、見られたところで騒がないタイプ。
 ちなみに非処女。異性経験も同性経験(w)もあり。
378名無しさんだよもん:03/02/13 16:35 ID:IcGtXaoX
>>377
エロゲーキャラはジョジョじゃないと駄目だ、と逝ってみる
379耕一のみ反転:03/02/13 17:07 ID:aQ379/RH
>>378
 スマヌ、ネタわからん。
380名無しさんだよもん:03/02/13 17:54 ID:mCqIoiLJ
そういうスレがあるってだけでは。
381元380:03/02/13 20:21 ID:0ABdGpYF
突然ですが、燈人編の続き書きます。
382名無しさんだよもん:03/02/13 20:22 ID:0ABdGpYF


 …もーいーかーい。
 …まーだーだよー。

 …いつか見た夕日。
 …この世界の半分を、真っ赤に染める。
 …長く伸びた影は、そうと知らずに呼び合う。
 いつもの公園で、いつものようにかくれんぼ。他愛の無いイタズラ。

「もーいーかい?」
「まーだだよー!」
 鬼になった燈人だけを残して、みんな家に帰ってしまったのだ。
 言い出しっぺは、当然私。
 今も変わっていないけど、小さいころの燈人はいっつもおどおどしてばかりで、
 私はそんな燈人をからかって楽しがっていた。
 …好きだったんだと思う。
 燈人だけ残してみんなと別れた後、私は家に帰って好きだったアニメを見た。
 だけど、見終わった後で燈人のことが気になった。
383名無しさんだよもん:03/02/13 20:24 ID:4lkdEgAp

 あきとはいま、なにしてるんだろう。
 まだみんなのことさがしてるのかな。
 さびしくないかな。
 さびしかったらやだな。
 さびしかったらないちゃうから。
 あきとはないてるかな。
 あきとがないてるのはやだ。
 いやだ。ぜったいやだ。
 いかなきゃ。

 私はもう一度公園に行ってみた。
 燈人は、そこにはいなかった。

 どうしよう。
 あきとがいなくなっちゃった。
 わるいひとにつれていかれちゃったのかな。
 どうしよう。どうしよう。
 くるまにぶつかったりしてないかな。
 どうしよう。どうしよう。どうしよう。
 どうしていないんだろう。
 どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。どうしよう。
384名無しさんだよもん:03/02/13 20:25 ID:4lkdEgAp

 急に怖くなって、燈人の名前を呼びながら、同じところをぐるぐる歩いていた。
 それでも燈人は見つからない。
 気がついたら、ぼろぼろ涙がこぼれていた。
 私はその時、自分のした事を後悔した。
 くだらないイタズラのつもりだったのに。
 ちょっとだけ、燈人にいじわるしたかっただけだったのに。
 なのに…
 自分はとってもひどいやつだと思った。

「あーっ、ひろこちゃん!」
 そんな時だった。後ろの方から、燈人の呼ぶ声が聞こえた。
「ひろこちゃ〜〜ん!」
 恐る恐る振り向くと、燈人は泥だらけの服でこっちに向かって走ってきた。
 だけど、私は燈人の顔を見るのが怖かった。
 燈人にあんなひどい事をしてしまったから、怒られると思った。
 だからずっとうつむいたままだった。
「浩子ちゃん!」
 燈人が私のそばまで駆け寄って、手を握った。
 とっても強くぶたれると思って、目をつむった。
385名無しさんだよもん:03/02/13 20:25 ID:4lkdEgAp

「浩子ちゃん、み〜つけたっ!」
 燈人は、笑ってた。
「…ひ、浩子ちゃん、どうしたの?なんで泣いてるの!?どうしたの!?」
 ぼろぼろ泣いていた私に気付いて、燈人が驚いた声を上げた。
「な、なんでもないもん…」
「なんでもなくなんかないよ!どこかいたいの?ぶつけたの?ころんだの?」
「ぅっ……うっ……う……うわああぁぁぁぁんっ!!」
「うわっ、ひ、浩子ちゃん、ごめん!ごめん…!ごめん…ね…」
 訳も分からず、私は泣いた。
 そこにいてくれたのが嬉しかった。
 私の事を心配してくれたのが嬉しかった。
 そして、燈人は謝った。
 きっと、自分が私を泣かせてしまったんだろうと思って。
 燈人の親が迎えに来た時、私たちは一緒になって泣いてたっけ……


 眩しい陽射し。
 外には雲ひとつない青空が広がっていた。
 もう、昼過ぎだ。ベッドから身体を起こす。どうしてか、笑ってた。

…燈人。
…私たち、また同じことやってるね。

386元380:03/02/13 20:29 ID:4lkdEgAp
…ということで燈人編の続きを書いたわけなんですが…

まず、諸般の事情により書き込めなかったことをお詫び致します。
次に、内容が余りに薄く読むに耐えないものを書いてしまった事をお詫び致します。
最後に、WAオンリーで新作はるか本買いそびれた事を深く反省いたしております。

それでは、回線吊って首切ってきます。一周年までには完成見込み?
387名無しさんだよもん:03/02/13 22:56 ID:eYsNrq0i
>元380氏
吊るなー!
なんか知らんがおっそろしく萌えた…。
意地悪だけど純情派な浩子ちゃんが素敵。

>>377
ここまで具体的にイメージ設定されたのって、初めてでは?w
長身でスレンダーな女耕一萌え。
388裕子さんのバレンタインデー・1:03/02/14 01:38 ID:mYKEe3Vc
「裕子君、もうすぐバレンタインデーだねぇ」
 長瀬さんの何気ない呟きに、私は書類から目を上げた。
「はあ、そういえばそうですね」
「今年はいくつ貰えるだろう? ええと…」
 何やら真面目な顔をして指折り数え始めた彼を見て、私はくすりと笑った。
「ご心配なく。“義理”でよければ私が差し上げますよ」
 バレンタインデー…日本中が製菓会社に踊らされ、チョコレートの乱れ飛ぶ奇妙な日だ。
 もっとも、かくいう私、柳川裕子もこの日とは無縁ではいられない。
 同僚連中にチョコを配り、また、少なくない数のチョコを女子職員から貰っている。
 付き合いの一環でもあるし、別に本気でやり取りしているわけではない。気楽なものだ。
 …まあ、時折「本命」だとしか思えない代物を渡されたりするのも事実だが。
「それはありがたい。ところで…」
「何です?」
「君からのチョコは、普通のメーカー製品かい?」
「ええ。それが何か?」
 私には手作りにこだわる理由も熱意もないのだから、当然だ。
「いや、ね。たとえ“義理”でも、どうせなら手作りを欲しいってのが男心というものでね」
「…はあ」
「まあ、君の場合、『時間と労力の無駄です』の一言でお終いだったりするかな?」
「…」
 カチン、と来た。いつもならこの手の発言は軽く流せるはずなのだが。
「あ、いや、すまん。非難とかそういう意味のつもりじゃないから」
 確かにそうなのだろう。それはわかっている。だが、今日はその弁解にさえやけに腹が立った。

 私は材料を一揃いととのえ、チョコレートの制作を開始した。
 板チョコを細かく削り、湯煎で溶かし混ぜ合わせ、冷やして固める…。
 要はその程度だろうと高をくくっていたのだが、すぐにそう簡単にはいかない事がわかった。
 レシピがあったとしても、失敗する時はあっさり失敗する。まして私は菓子作りの経験など皆無だ。
389裕子さんのバレンタインデー・1:03/02/14 01:40 ID:mYKEe3Vc
 悪戦苦闘が続く中で、私はふと馬鹿馬鹿しい気分になった。
「全く、何やってるんだろうな…私は」
 今の自分の状況を顧みて、今更ながら憮然となる。
「頼まれたわけでもないのに…なんでわざわざこんな苦労をしているんだろう?」
 私が手作りに挑戦している事は秘密にしている。ここでやめたとしても、別に何の問題もない。
 だが、そう考えながらも、作業する手の動きは緩まない。
 馬鹿馬鹿しく思いながらも、一向にやめたいという気にはならない…何故だ?
「これは…いわゆる女の意地?」
 実に陳腐な解釈に、我ながら呆れる。
 私はフンと鼻を鳴らすと、考察を放棄した。いずれにせよ、そんな事に費やす余裕など無いのだから。
 私の闘いはまだまだ続く。

 2月14日。バレンタインデー。
「さあどうぞ、長瀬刑事殿」
 私の差し出した包みを、長瀬さんは珍しくも恐縮した面持ちで受け取った。
「いやはや、これは大したものだね。ありがとう」
 私は勝利の笑みを浮かべた。実に心地よい。
「時間やら費用やら、全員分作るのは大変だったんじゃないのか、裕子君?」
「そうでもないですよ。見ての通り小さいやつですから」
 私はつとめて平然と答えた。何も正直に答える必要は無い。
 納得したのか疑っているのかよくわからないが、彼は一つ頷くとチョコに噛り付いた。
「男って、実に変な生き物ですね。こんな物でみんな大喜びするんですから」
「そりゃそうだろう。我々自身だってよくわかってないんだから」
 ニコニコ笑いつつ彼はチョコを食べ終え、私に向き直った。
「御馳走様。じゃ、来年もよろしく頼むよ」
「え?」
「だってそうだろう? ここまでやってしまったんだ、皆だって期待してるはずだぞ?」
 私は自分が思いがけない落とし穴に嵌ったことに気付いた。それも、自分から飛び込んだも同然に。
 呆然となる私の顔を、長瀬さんはにこやかに眺めていた…。
 同日夜。
「…で、これどうするの? 鶴丸お兄ちゃん」
「まさか、毒とか入ってたりはしないよな…?」
「名誉毀損で訴えられますよ、梓。 とは言え…弱りましたね。誰か毒見役になる人はいませんか?」
「…僕は遠慮します」
「全くもう…。みんな裕子さんを信じてないわけ? え?私は嫌よ」
『親展。 柳川裕子』と記されたチョコの包みを前に、馬鹿な議論を続ける柏木家の面々であった。
391388−390:03/02/14 01:51 ID:mYKEe3Vc
389の題名変えてなかった…(鬱 「裕子さんのバレンタインデー・2」です。

思いっきり季節柄なネタでした。ま、先にやった者勝ちという事で。
本当ならもっと早くに書き上がるはずだったんだけどなー。かなり無理矢理な話だし。

 ∧||∧
(  ⌒ ヽ ではおさらばで御座います
 ∪  ノ
  ∪∪
392耕一のみ反転・特別編:03/02/14 02:07 ID:x61HwBg7
「あら!?」
「やっほー、千鶴さん」
 まだ2月もまっただ中だと言うのに、彼“女”、柏木耕一は突然、隆
山の柏木家に姿を見せた。
「どうしたんですか? いきなり」
 出迎えた千鶴は目をぱちくりさせながら、耕一に問いかける。
「まぁちょっと、野暮用があってね」
「野暮用?」
 悪戯っぽく笑いながら答える耕一に、千鶴は聞き返す。
「そ」
「それはいいですけど、耕一さん、大学の方は大丈夫なんですか?」
 千鶴が心配そうに尋ねると、耕一は少し困ったような顔になった。
「う……だ、大丈夫。多分。進級に必要な単位はとってあるし」
「なら……いいですけど」
 千鶴は少し引っ掛かりながらも、それ以上聞くのを止める。
「あ、そーだ」
 耕一は思い出したように言うと、手に持ったカバンをごそごそと探る。
「はい、これ」
 と言って、小さなセロハンの袋に入った、ブロックチョコの包みを渡
す。
「チョコレート……って、あ!」
 それを見て、千鶴は気がついて声を上げた。
「女同士でバレンタイン……って言うのも変だけど、まぁ大学のクレクレ共
にばらまくやつの残りだし、みんなで食べてよ」
 耕一がそう言うと、クスッ、と千鶴は笑った。
「ありがとうございます、耕一さん。でも、先に本命さんの方から上げ
た方がよかったんじゃないですか?」
「へ……?」
 千鶴の言葉に、耕一はキョトン、とする。
393耕一のみ反転・特別編:03/02/14 02:07 ID:x61HwBg7
「奥で、きっとお待ちになられてますよ」
「どーだか……でも、千鶴さんにはかなわないなぁ」
 耕一はそう言って苦笑した。

 仏間。
 仏壇の上に、2つのハート形のチョコレート。
「1つは母さん。もう1つは……私からだ。あんたの大切な“息子”は、
こんないい女になっちまいましたよ、と」
 悪態をつくように言ってから、どこか寂しげな笑顔になって、
「ホント馬鹿だよな……女の私があんたと一緒にいたぐらいで暴走なん
かするかよ。それなのに……私にも千鶴さん達にも迷惑かけるだけかけ
て、1人でさっさとくたばりやがって」
 そう言うと、台所からくすねてきた缶ビールを取り出し、タブを起こ
す。
「救い難い馬鹿なので、肴に呑んでやるから覚悟しろ!」
 そう言って、耕一はビールを煽った。
 そんな耕一の声を、ふすま越しに聞いていた千鶴が、クスクスと笑っ
ていた。
394392-393:03/02/14 02:09 ID:x61HwBg7
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ 本家の反転痕の方が書かれていたので
 ∪  ノ  思わず自分も書いてしまいますた。
  ∪∪

上手くオチなかったので
   ∧||∧
 ・゚・(  ⌒ -=y ターン
   ∪  ノ ̄
    ∪∪
395名無しさんだよもん:03/02/14 13:17 ID:jZYm7dvn
>>389
イイ!ね。久々に来た。

しかし、最近エロが無いなぁ、、、
柳川で誰か書いてくりー
396名無しさんだよもん:03/02/15 20:30 ID:csPpLMK5
>>394
「思わず書いてしまった」とかいいつつ、きっちりいい感じのSS書き上げる
そんなあなたが素敵。
397名無しさんだよもん:03/02/16 15:56 ID:tZ2Xu/yd
ふゆにはホワイトチョコレートが似合うなぁ……
などと今更つぶやく漏れ
398前置き@前スレの1:03/02/16 20:27 ID:3+g0ikkN
なんで連カキコしようと思った矢先にbbspink重くなるかな…(´・ω・`)
多分負荷もなくなった…と思うんで連カキコいきます、即興なので雑なのはご容赦を
あと、途中で鯖が重くなったら…途中で切るかもしれないですけどこればかりは勘弁してください…

――それぞれのバレンタイン(kanon)
3991.久瀬 奏さんのバレンタイン:03/02/16 20:29 ID:3+g0ikkN
「舞人、チョコレート食べませんか?」
「チョコレート…?」
「先ほど久瀬さんに頂いたんで「ぽんぽこたぬきさん」ふぇ…」
 祐佐の言葉を切った舞人は、あきれた顔で(一見ではわからない程度の変化だが)祐佐を睨む
「祐佐は鈍い。これは祐佐のもの、祐佐が食べないと駄目だ」
「あ、今日はバレンタインなんですね」
 さすがは倉田財閥の御曹司さま。庶民のお祭り騒ぎなどには興味を示さないご様子
「あはは…結局今日は久瀬さんからしか貰えませんでしたよ」

 校内でも人気の高い祐佐がチョコを貰えないのには理由がある――女子側が『渡せない』のである
 華音市(仮)内外でも名高い由緒ある『倉田』の苗字を背負う祐佐
 その側にいるのは、治まったとはいえ未だ校内の評判が宜しくない舞人
 これでは女子も腰が引けてしまう――尤も、当人たちは全く気にしていないのだが
「久瀬さん、沢山作ってきてくれたんですよ。舞人も食べようよ、美味しいよ」
 もちろん祐佐に悪気はないのだが、舞人には奏の思いを踏みにじっているように思われた
 それでも屈託のない笑顔でチョコを突きつける祐佐に、舞人は折れた
「……わかった。でも、久瀬には言うな」
 それは舞人なりの配慮だった。だが、2人は奏の真意に気づいていない
 ――かつて自分の前で『親友』と言った舞人、祐佐なら彼にチョコを分け与えるに違いない
 祐佐の友達思いな部分を理解した上で、奏はわざと多めに作ったのである

「じゃあ、来月には2人でお返しをしましょう。何を差し上げましょうか…」
「祐佐をあげる。久瀬も悦ぶ」
『よろこぶ』の漢字が微妙にずれているのは気のせいだろうか
「は、はぇー… でも、2人でお返しをするんですから、舞人も――」
「…わかった。じゃあ、祐佐と俺で久瀬を『みまみま』」
「あははー」

 どうやら奏が祐佐たちを完璧に理解するには、まだまだ時間がかかりそうである
4002.北川 潤さんのバレンタイン:03/02/16 20:32 ID:3+g0ikkN
「わぁぁぁっ! サーティンワンにハーゲンダッツ…美味しそうな」
「はいっ、モカにチョコチップにマーブル。あ、もちろんバニラも沢山あるよー♪」
「あっ、ホームランバーまであります〜。これ、全部食べていいんですかっ?」
「もちろんもちろん♪ 遠慮なんかしないで食べたいだけ食べていいんだよ〜
 食べきれない分は持ち帰ってもいいし、私のうちで預かってあげてもいいよ?」
「ありがとうございますっ、家だとお兄ちゃんがうるさいので助かりますっ」

 さて上の会話の主。女性は北川潤、男性は美坂栞という
 夏目どころか新渡戸・諭吉が消し飛ぶレベルの大量アイスを用意する女と、嬉々とする男
 この2人の間に恋愛感情は、無い――ならば北川女史のこの行動は何を示すのか?

『ふっふっふっ、将を射んと欲すればまず馬を射よ!』
 昔の偉い人ってなんて素晴らしい格言を残すのだろう――と北川女史は一人想う
『美坂くんとの関係を深める意味でも、まずは弟の栞くんと仲良くなる!
 クールな美坂くんも栞くんには弱いから、私たちの関係も一気に進展するわっ!』
 なんともセコい作戦で出たアンテナちゃんだが、その三段論法はなんか違うと思うが

『ああぁ……とっても美味しいです。北川さんってこんなに優しい人だったんですね…
 病み上がりの美少年に優しくしてくれるお姉さん。ドラマみたいで素敵です……』
 兄の同級生に親切にされたことで上機嫌のオカッパ少年は『お姉さん』を見つめる
 未来予想図設計中のお姉さんは全く気づかないが、彼の瞳はドライアイならぬウェットアイだった

 そして、その2人を遠くの木蔭から見守る――もとい『監視』している影が1つ
『……夕飯前にあんなにアイスを食って、家に帰ったら注意してやらないとな…
 北川さんも北川さんよ! うちの大事な弟に何してるんだ! 全く……』
 今まで弟の栞を無視していた反動か、彼のブラコン度数も当社比2倍になってる様子

 未来の妄想にふけるアンテナに夢心地のオカッパ、そして離れて見ているブラコンストーカー
 さてさて、お三方の恋は何処に転がってゆくのでしょう? 前か後ろか、はたまた横かな?
「なぁなぁ汐ー。バレンタインって女の子が男の子にチョコを渡すんだよね?」
「日本ではそうですけど。でも、それは大昔に菓子業界が行ったキャンペーンの名残ですよ」
「あぅ、よくわかんない。でもでも、男同士っていうのはやっぱり変だよっ!」
「…そうでしょうか?」

『百花屋』の窓際に陣取るのは学校帰りの汐と、同じく保育園の仕事が終わった誠
 汐の「たまには何か食べにいきませんか?」との誘いに一つ返事で承諾した誠だったが、
 女生徒ばかり喫茶店に野郎が2人だけというのははっきり言って浮きまくってしまう
 しかも世間一般では『女性が愛を伝える日』なものだから、なおさら注目されるわけで
『あぅぅ…たしかゆうの持ってた漫画でも、こういうのがあったような気がするよぉ…』
 自分と同じ居候である相沢ゆうから借りた漫画を思い出す、あの中の少年は確か――
『ま、まままさか汐は僕に一服もって、地下に鎖でつないで、いけないことをするんじゃぁ?!』
 どんな本を借りたのかはさておき、誠の頭は沸騰前のヤカンのごとく荒れ狂っていた
「誠?」
「ひゃぁぁっ!」
 そんな時に不意打ちで手を重ねられては、ヤカンの蓋が吹き飛んでしまうのも無理はない
「ど、ど、ど」
 一人道路工事を始める誠に対して、汐はいつものすまし顔を崩してこう言ったのだった

  ――そろそろ、肉まんの季節も終わりですね、と

「注文、しましょうか」
 そう言っていつものすまし顔に戻った汐を見て、誠の混乱もピタリと止まった
 そして汐の言葉をゆっくりと反芻して………意味を解した誠は「うんっ」と頷いた
 それは思い出を共有する2人にしか分からない、ちょっとした謎かけだった

 2人が待ち望んだ春のように柔らかく暖かい世界が、そこに広がっていた
 願わくば、これからの2人に幸多からんこと
「どうぜ売れないんだから、鯛焼きはあんこ一筋でいいんだよっ!」
「売れるかどうかはわかんねーだろっ! 商売の邪魔するんじゃねぇよ糞ガキ!」

 今日も今日とて商店街に、2つの怒鳴り声が響き渡る
 営業妨害甚だしい大騒音なのだが、何故か2人を止めようとする人が現れないのはこれ如何に?
「とにかくチョコ鯛焼きは駄目なんだよ! 売るんだったらカスタードとかにしてよっ!」
「何でだ?! さっきはすげぇ嬉しそうな顔をして食ってたじゃねぇかよ?」
「駄目なものは駄目なんだよっ!! 」「こっちも商売なんだよっ!」
 2人の言い合いどんどんエキサイトついに臨界点を――超えた

 「他の人に『チョコを売る』ようなお姉さんなんて、嫌いだよっ!」
 「だったらあたしのチョコは全部お前が『買い取れよなっ』!」

 しばらくの静寂
 互いの言葉の真意を理解完了するまであと三秒。 三、二、一
「あわわわわわっ!」「うぐぅぅぅぅっ!」
 双方、壮絶に自爆の模様

「……そんなにチョコが食べたいんかよ、鼻血出てもしらねーぞ?」
「違うよっ、お姉さんのチョコはとっても美味しかったから…他の人にあげたくないんだよ…」
 照れ隠しにぷいと顔を背ける歩を見て女は顔を綻ばすと、歩の正面に立ち
「だったら、盛大に鼻血吹かせてやる。覚悟しろ」
 そう言って唇を重ねた。重ねるだけでなく、味わうように唇を舌をなぞる
『だったら、こっちも負けないもんっ』
 一瞬驚いた歩も視線でそう言い放ち、腕を首にまわしてキスをより濃密なものにする
 2人の唾液で溶け広がるチョコよりも甘い世界が、商店街のど真ん中で展開される

 ――ほら、止める必要なかったでしょ?
 え、今の方が商売の邪魔になるって? まぁ、それはそれということで、一つなんとか(w
4035.相沢 ゆうさんのバレンタイン:03/02/16 20:38 ID:3+g0ikkN
 相沢ゆうはため息をつく
 どうしてこう、私は状況に流されやすいのだろうかと
 どうして私は、下着姿で男に抱かれているのだろうかと

「ゆうさん?」
「……あ、秋人さん」
 男――ゆうの叔父でもある水瀬秋人が、心配そうにゆうの顔を覗き込む
「嫌、でしたか?」
 秋人の問いかけに、ゆうは首をぶんぶんと振って答える
 だって、嫌だったら暴れてでも逃げるはずだから
「私、変な顔してましたか?」
「いえ、いつものように、素敵な顔ですよ」
 と、唇を重ねる。これが私たちの始まり方のパターン
 キスをして、舌を絡ませて、唾液を交換して
 そうこうしているうちに、秋人さんの手が私を弄って
 悩んでいたことも、嬌声と一緒に溶けていくようで
 体の昂ぶりと共に、秋人さんへの気持ちも膨らんでいくようで
 なのに最後の一線だけが、どうしても超えられなくて
 秋人さんは意地悪だから、最後まで『それ』をじらすわけで
 もどかしくて、我慢できなくて、気がふれてしまいそうで
 でも、私が狂いそうになる直前に、秋人さんは『それ』をしてくれる

 「大好きですよ、ゆうさん」

 ああ、やっと言ってくれた。私の緊張を溶く最後の魔法
 そう言ってもらえるだけで体中に震えが走って、もやもやも全部吹き飛んでしまうのだ
「…私も、大好きです、秋人さん」
 ゆうはそう言って、愛する人の前で、全てを、さらけ出した


 湯煎で溶かしたチョコのように甘くてぬるい、幸せな怠惰の中で
 目の前の温もりがいつまでも続くようにと、そう願いながら―――
404後書き@前スレの1:03/02/16 20:42 ID:3+g0ikkN
なんとか投下完了…あと遅ればせながら400げとズサー(AA略

ということで、kanonオールスターズでお送りしてみました
ほのらぶ、コメディ、あまらぶ、ちょいエロ、ついでにショタなんぞも入れてみますた(w
反転まこみしは対応する女子がいなかったのでああなりましたけど…絵的に綺麗なので容認で
あと、久しぶりに貴野お姉さんも書けたので個人的には満足でございます
(スペックはかなり前から練ってあるんですけどね…オリキャラに近いので出していいものやら…)
って、誰か1人忘れてるような気がしますけど…


「ひ、ひどいおーっ! また僕の扱いがぞんざいだおー」
 ああ雪弥か。その件は>>228で解決済みなのでとっとと諦めれ
「横暴だよっ!こうなったら紅――」
 ていうかパンツ履け、ついでに床に零したホワイトチョコも舐めるように掃除すれ(藁
「だ、だおおおおおーーーーっ!!モウコネェヨ!ウワァァァン!(`Д´)ノ」


 ということで、雪弥を救ってくれる親切な職人さん、だいぼしう(えー
405書き忘れ@前スレの1:03/02/16 20:59 ID:3+g0ikkN
>>398-404
書き忘れ。設定は『全シナリオがクリアされた後』ということになってます
ゆうは雪弥を捨てて秋人シナリオ(w)に行ってますので、他のシナリオは対応する女の子が解決しています
舞人は奏、美坂兄弟は潤、歩は貴野姉さん、誠は例外的に汐が解いたということで
なので>>402の歩は羽リュックじゃない『本体』の方です
「そんなに早く退院したのかよ!」という突っ込みは……勘弁して(´・ω・`)


 ∧||∧
(  ⌒ ヽ さて、久しぶりに吊ってみるか(w
 ∪  ノ  
  ∪∪
406航海長 ◆qhPMSKklCQ :03/02/16 21:54 ID:8v84kBeN
>>398-405
乙カレー。
一応メインヒロイン(?)であるべきゆうだけエロいのにワラタ。
407名無しさんだよもん:03/02/16 22:35 ID:QPheC6q5
おつかれさまですー
 やっぱり報われていないような気がする。潤ちゃんに萌えです。
408名無しさんだよもん:03/02/17 00:03 ID:KdIHdm52
>>398-405
貴野さん萌えー。だんだん公式(w)キャラになりつつあるかと。

雪弥ねえ…
スタンダードにゆうと絡むのか、それとも潤と?奏とは接点少ないしなぁ。
409198と便宜上名乗ろう:03/02/17 03:44 ID:tQcKhNg6
バレンタインいいなぁ……
漏れはバレンタインのネタを忘れていていまして、月島さん×長瀬ちゃんのえろを執筆中です
ああ、ラブラブとは程遠い路線……

つーか憂鬱シリーズはどうした、自分
410名無しさんだよもん:03/02/17 12:34 ID:cTWyV6FV
ふむ、反転和樹は誰にチョコをくれてやるのだろうかと小一時間(略
411名無しさんだよもん:03/02/17 15:41 ID:+QrtiWOW
>>410
大志(♂)かと
412名無しさんだよもん:03/02/17 16:44 ID:wgSnLvLO
なんか知らないけど、
魔女のとんがりぼうしをかぶっているひじりんの夢を見た
413412:03/02/17 16:56 ID:wgSnLvLO
誤爆スマソ
 さて…………
 どうしようか……動き回ってみたものの、あまりに手がかりが少なす
ぎる。
 ………………
 …………ひょっとして、あれは誰かの意識じゃなくて、やっぱりただ
の私の夢?
「あり得る」
 もともと私の場合、指向性のないアンテナみないなもんだし、血が近
い千鶴さん達に囲まれることで、意識が変な風に流れたのかも知れない。
「お……姉ちゃん、どうしたの?」
「はっ」
 初音ちゃんに話し掛けられて、はっと我に返る。
「な、ななななになになに?」
「随分……思いつめてたみたいだけど……」
 どうやら、初音ちゃんに心配をかけてしまったみたいだ。
「あはははは、そ、そう? い、いや、大学の単位の事でね?」
 私が苦し紛れに言うと、初音ちゃんが目を円くした。
「耕一お姉ちゃん、成績悪いの?」
「ん……まぁ、うん……良くはないよ」
 誤魔化す為の口実とは言え、あながち嘘ではないあたりが痛い。
「大丈夫?」
「まぁ……なんとかする」
 やば……本気で鬱になってきた。話題を変えよう。
「耕一ぃ〜」
 妙なタイミングの良さで、梓の情けない声が聞こえてきた。
「なんだよ。かおりちゃん、放っといていいのか?」
 私は梓の方を振り向き、ふぅ、と軽くため息をついた。
「そそそ、それなんだよぉ〜」
「なんだよ、さっきから変なやつだな。かおりちゃんがどうしたって言
うんだよ、あんなにお前のこと慕ってるのに」
 どっちかというとシャキシャキしたあたりが梓のいい所でもあるだけ
に、情けない声を出されていると、こっちまでなんか嫌になってくる。
415414:03/02/17 20:51 ID:5NZCKpVf
「だからー、それが問題なんだって!」
 梓は私にすがりつくように、ぎゅっと腕を掴んでくる。
「あのコ……ズーレーだって噂があるのよぉ〜」
「ハァ?」
 私は思いきり、露骨に顔をしかめて聞き返した。
「えっと、あの……ズーレーって?」
 傍らの初音ちゃんが、言葉の意味がわからず、キョトンとしながら聞
いてくる。
「レズのことだよ」
「え、レズって……」
 私が説明すると、初音ちゃんが目を円くした。
「つまり、女の子が女の子とを好きになることで……」
「こういちっ!!」
 私の言葉を遮るように、梓が大声を出した。
「初音にいらんこと教えるなっ!」
「そこまでギャーギャー言うほどのことじゃないと思うが?」
「あはは…………」
 私がめんどくさそうに言い返すと、初音ちゃんが引きつった笑顔にな
った。
「それより! 今はかおりの問題だろ!」
 話を元に戻す。
「だぁーいじょぶだって、それっくらいの年頃のハシカみたいなもんだ
よ。年上の同性に憧れるってーのは。私も経験あるし」
「ででででも、もしホントにズ…………だったらどうするんだよ!」
 梓はなおも、私に食い下がってくる。
「その時はその時だろ、どっちにしろ、結論を出すのは梓なんだし」
 私はさらっ、と言い返した。
「他人事だと思いやがって……」
 う゛ーっ、と言う感じで、涙目で私を見る梓。その顔は結構可愛いと
思うんだがな〜
416414:03/02/17 20:51 ID:5NZCKpVf
「とにかく、私、2人っきりだとヤバいんだよ〜、だから、な?」
 そう言って、口元に気まずそうな笑みを浮かべ、私の腕を引っ張る。
「はぁ? 私に一緒に来てくれって、お前それはないだろ?」
 私は呆れたような口調で、梓にそう言った。
「そう言わないで、助けると思って、な?」
「ふぅ……」
 本当は、ここで梓が態度をはっきりさせることの方が、今後の為のよ
うな気もするんだがな。
 まぁ梓はもうすぐ卒業だし、いらないもめ事は起こしたくないって気
持ちも解らないではない。
 結局、私は呆れながらも梓に引っ張られて、その部屋の前までやって
きた。
 ガチャ、ドアをあける。
「はぁぁ〜ん、梓せんぷぁ〜い……」
 …………
 私は、その場で2秒ほど処理が停止した。
 かおりちゃんは、梓のベッドの上に転がって、枕に顔を埋めていた。
「な、な、何やってるんだ!?」
 梓の方が先に我に返り、声を荒げる。
「あ、梓先輩、おかえりなさい〜。あ、従姉さんのほうも、一緒だった
んですか?」
 梓の声は聞こえていないのか、かおりちゃんはしれっと私達に笑顔を
向ける。
「それはいいから、何をやってるんだって言ってるの」
「だって、やっと憧れの梓先輩の部屋に入れたんですもの〜」
「だからってやり過ぎだろ」
「へ?」
 梓が言い返すより早く、私がかおりちゃんにきっぱりと言った。
「親しき中にも礼儀ありって言うだろ、やっていいことと悪いことの区
別ぐらいつけろよ。小学生じゃないんだからさ」
 私がそう言うと、キっ、とかおりちゃんは私を睨んできた。
417414:03/02/17 20:52 ID:5NZCKpVf
「それぐらいわかってます! でも、梓先輩と私は深い絆で結ばれてい
るんですから」
「だから“親しき仲にも〜”なんでしょうが。いくら好きです好きです
って言っても、相手のいやがることばっかりやってたら、絆も壊れちゃ
うよ?」
 私が言うと、かおりちゃんは険しい表情のまま、きっ、と梓の方を向
く。
「梓先輩……そんなに私のこと、迷惑に思ってたんですか?」
「え……? あ、いや……そんなことはないような…………」
 問いつめられて、梓は驚いたような表情になってから、気まずそうな
表情になって、言葉をつまらせる。
 私は、そんな梓の言葉を遮るようにして、さらに言う。
「だから、迷惑なのはかおりちゃん自身じゃなくて、かおりちゃんの行
動なんだよ。梓は優しいから、怒鳴るぐらいでもすむけど……」
 自分で「どこがやねん!」と、浜田雅功ばりのツッコミを入れながら、
言葉は続ける。
「私だったらもし、いくら私が好きだからって言っても、初めて上げた
自宅であんなことやってたら、その場でたたき出すよ」
「そ、そうなんですか……?」
 釣り上げた眉をようやく下ろして、かおりちゃんが梓に聞く。
「悪いけど……そんな感じ」
 さすがに梓も、自分が申し訳なさそうな表情ながら、ハッキリ聞こえ
るようにそう言った。
「相手のことが好きなんだったらこそ、相手がいやがることぐらいわき
まえようよ、な? せっかく部屋まできたんだろ?」
「は、はいっ……」
 私が言って、ようやくそこで笑顔を見せると、かおりちゃんは胸の前
で両手を組んで、返事をした。
418414:03/02/17 20:53 ID:5NZCKpVf
「おいおい、耕一、そんなこと言って、もし“ハシカ”で済まなかった
らどうするんだよ?」
 梓が、焦ったように私に耳打ちしてきた。私も小声でぼそぼそっと言
い返す。
「だぁら、そん時は梓がハッキリ言わなきゃだめだっつってるだろーが」
「そんな、だったら無責任な煽り入れるなよ」
「何言ってんだよ、嫌なことは嫌だってハッキリ言わないお前が悪いん
だろ」
「う……それはまぁ、そうなんだけど……」
 梓は再び、言葉に詰まる。意外と優柔不断なんだな、こういうのもた
まには勉強になるなぁ。
「まー、話してて、私にも脈あるみたいだし、梓がいらないってんなら
私が……」
「ちょっ! な、何言ってんだよ!」
 おや、アレだけ嫌がってた割には露骨に反応するな。
「なぁなぁ、かおりちゃん」
 私が、半ばふざけてかおりちゃんに声をかけようとすると、
「わーっ!!  わーっ!!」
「ぐあっ?」
 梓が私をつき押して、無理矢理立ち上がらせ、ドアに押し付ける。
「!? どうしたんですか?」
 かおりちゃんが驚く。まぁ無理もないけど……
419414:03/02/17 20:53 ID:5NZCKpVf
 梓はそのまま、私をドアの外へ押し出し、さらに階段の方へと、私を
後ろ向きに押して行く。
「ちょっ、梓! 冗談だ! 落ち着け!」
 そう言いつつ、私も押されるまま下がって行ってしまったが……
 ずり。
「わっ!?」
 そのまま階段のところへ来てしまったらしく、後ろ歩きだった私は階
段を踏み外してしまう。
「わーっ!!」
 ずだだだだだだだんっ!
 私は頭を下にして、階段から転げ落ちてしまった。
「ぐぅ…………」
 最後に、階下の床に頭を強かにぶつけた。衝撃で、気が遠くなる……
どうもキリが悪くて、一回にしてはずいぶん長くなってしまいました。

 なんか「痕」の人間関係とそぐわないかなと思ったのですが、あの性
格の設定で、異性の時と同性の時で同じ対応ではどうしてもおかしいな
と言うことになってしまい、こんな感じになってしまいました。

 申し訳ないので、回線吊って首切ってきまつ。
421航海長 ◆qhPMSKklCQ :03/02/18 00:29 ID:70Pmvubu
>>420
生`
422飛び入り:03/02/18 09:45 ID:Zhg+Hzg5
>>420
生きて
423名無しさんだよもん:03/02/18 10:19 ID:9emAobBc
>>422
さげてw
424名無しさんだよもん:03/02/18 10:54 ID:zAQOR9eh
逃げてー!!逃げてー!!
425名無しさんだよもん:03/02/18 12:50 ID:4tDCDXL4
おぢいちゃんが、おぢいちゃんがぁ〜!
426名無しさんだよもん:03/02/18 13:06 ID:Ne9BBkl+
///////////////////////////
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427名無しさんだよもん:03/02/18 13:13 ID:aM7YmKW5
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428水瀬雪弥補完計画(1/2):03/02/18 13:48 ID:ieoJCim1
「ショボーン(´・ω・`)」
 今日は2月14日。バレンタインということで浮かれる生徒が続出している校内の喧騒から
離れた陸上部部室において、部長である水瀬雪弥は一人しょぼくれていた。
「ううー。酷いよゆう…どうせ僕のことなんか忘れてるんだー」
 昨日楽しそうに台所に立っていた従姉妹のゆう、そのエプロン姿が頭から離れない。
彼女の頭には実父である秋人の姿しか移っていないだろう。今朝ゆうから雪弥に渡された
のチョコは手作りという名の『余りもの』だった。
「僕だってただの寝ぼすけじゃないのに…」
 学校では『万年寝太郎』と呼ばれる彼もやはり年頃の男の子。隣で毎夜行われるゆうと
秋人の情事から耳が離れないわけで、それに自分のナニを握りしめる右手も止められない
わけで、そんでもってティッシュの消費量も2人の行為の激しさと共に右肩上がりなわけで…
ちなみに水瀬家のティッシュは再生紙を材料としているので地球に優しい。どうでもいい事か。

「他の部員は収穫ありみたいなのに僕は誰からも貰えない…部長さんなのになんでだお…」
「仕方が無いんじゃないかな? 雪弥くんは相沢さんがいるんだから、ね」
 ドアの開く音と共に声がしたので振り向いてみると、顧問の石橋が立っていた
「今日の部活は中止って言ったよね? 男子も女子もそれどころじゃないみたいだし」
 聞けば、徹夜でチョコを作り寝不足だった女生徒が階段を踏み外して捻挫したとか。一方、
貰う方の男子も授業どころではないらしく、多くの教師が授業に手を焼いたとのこと。だから
今日は教師側も早々に授業を切り上げ、部活も休みにするなどの配慮をしていたのだ。
「他の部員にはちゃんと連絡してくれたみたいだけど…忘れ物かな?」
 部活の有無や諸注意などを部員に連絡をするのは部長の仕事。ならばこの件は当然部長の
雪弥に耳に届いているはずであった。
「家に帰ってもすることが無いし、教室だと居心地が悪いので…」
「それで逃げてきたのか。実は私もそうなんだよ」
 そう言って歯を見せて笑う石橋の姿は、ショートヘアも相まって男の子のように見えた。
 そんな姿もこの先生にすごく似合っているなぁと、雪弥は思った。
429水瀬雪弥補完計画(2/2):03/02/18 13:49 ID:ieoJCim1
「僕は別にゆうとは何にも無いんですけど…僕たち、只の従姉弟なんだし」
 尤も秋人とゆうは只ならぬ関係なんだけど、ゆうは心の中でそう付け足す。
「そうかもしれないけど…雪弥くんは相沢さんと一緒に住んでいるからね…だから他の生徒も
 妙な勘ぐりを入れちゃうんだと思うよ。チョコ、ゆうちゃんから貰えたんでしょ?」
「うー」
 確かに貰えた、父のお零れを。
「唸らない唸らない。そんな悩める部長さんに、石橋せんせからプレゼントです。はい」
「あ、チョコレート」
 差し出された箱の中には、所々に隙間があいているチョコレートの列。詳しくは分からないが、
確かテレビ番組でちょっと高級なチョコだったと雪弥は記憶していた。
「義理チョコでごめんね。職員室でも評判良かったから味は保証できるよ」
「ありがとうございますっ―――――ん、とっても美味しいですっ」
「うむ、それは結構♪ 先生も配りがいがあるというものだよ」
 石橋も雪弥にならってチョコを摘む、2人で同じ箱から菓子を摘む光景は、一見すると仲の
良い友達、あるいは恋人同士に見えなくも無かった。

(美味しいけどやっぱりゆうの手作りがいいよ…って贅沢な悩みだよね。石橋先生は厳しいけど
 とっても優しいし、格好良いもんね…でも、あんまり仲良くすると女子がうるさいんだよなぁ…)
(貴野ったら、何時の間にあんな若いツバメ(注:歩です)を手に入れたのかしら…
 教師はハズレばかりだし、生徒で手を打つのは…でも、父兄とマスコミがうるさいしなぁ…)

 部室に零れたため息2つ
 春の訪れが近づいている中、果たしてこの2人に春は訪れるのでしょうか。さてさて……
430言い訳@前スレの1:03/02/18 13:50 ID:ieoJCim1
『女教師』という言葉に皆様はどういうイメージを膨らませますか?
知性的で、スーツ姿で、眼鏡と指示棒が似合っている――聖や弥生のようなお姉さまタイプ
で、夜には『聖職者』が『性職者』になって違う棒を握る姿がとっても素敵、みたいな(ぉ
――ただ、『女「体育」教師』になってしまうと、↑とは全く違ってしまうんですよね


てなわけでまたしてもマイナーキャラ補完計画。教師石橋の反転でございます。
雪弥と絡ませて見ました。>>404で煽っておきながら自分でやってちゃ仕方が無いですわな…
以下、即興ですが簡易プロフ(スルーして構いませんので)

 石橋先生(♀、28歳、下の名前は決まってないので何方かお願いします)
  華音高校OGで大谷貴野の級友。現在は同高校の体育教師で、ゆう・雪弥たちの学級の担任
  陸上部の顧問を務めており、部長である雪弥とは師弟関係を超えて友達のように仲がいい
  性格はさっぱりしており礼儀正しい。体育大で鍛えられたので下ネタの免疫もバッチリ(w
  とてもいい人なのだが何故か男運がない。現在、貴野に(男関係で)先を越されたことでご機嫌ナナメ

  背は低いがボーイッシュで格好いいので、女子生徒からの人気が高い
  あとナイチチなのだが『速く走れる』との理由であまり気にしていない様子
  坂下好恵(ToHeart)の顔に松原葵(同左)のボディ、みたいなのをイメージしてもらえればいいかと(w


kanonで残ってるのは斉藤、七瀬もどき、沢渡真琴(きつねじゃない方)…くらいですかね?
431名無しさんだよもん:03/02/18 16:02 ID:zAQOR9eh
俺が今日暇なのを活かして書いたうんこSSを明日辺り貼り付けて良いですかね?
文なんて殆ど書いたこと無いんで皆さんの目が腐ってしまう恐れが満載なんですが。
つーか、皆のレベルが高いからなぁ。
432名無しさんだよもん:03/02/18 16:33 ID:wjoxOjm8
>>431
歓迎。
誰だって最初は素人っすよ、旦那。
433名無しさんだよもん:03/02/18 16:43 ID:yUR0iHQd
ついに石橋まで反転したか…w
しかし反転スレ住人諸氏に問う。この私の灰色の脳細胞をもってしても反転させられない奴が一人、居る。


 髭


誰かできる人頼むw
434航海長 ◆qhPMSKklCQ :03/02/18 20:38 ID:70Pmvubu
>>433
無茶を言いやがる(w
435名無しさんだよもん:03/02/18 21:03 ID:vh3Vk7S0
渡辺 紫乃(わたなべ しの)、26歳。

ひろみ達のクラスの担任。
大人の魅力とはかけ離れた、女性教師。

その理由は、極度の低血圧と趣味の昼寝のために
欠伸混じりに「んあ〜」と言う癖を備えている点にある。

なので、生徒達には尊敬される師と言うよりは
のんびりお姉さんという印象が定着している。

その姿には、もちろん教師の威厳は微塵もない。
但し、本人にもそれを気にする様子はない。



ダメか?
436名無しさんだよもん:03/02/18 21:05 ID:IWzakhc/
>>435
あんた神だw
437名無しさんだよもん:03/02/18 21:42 ID:lAJnITif
>>431
マジでうんこ(いわゆるスカ)でなければOK。
438長瀬ちゃんの憂鬱 番外編:03/02/18 22:42 ID:vaJHdrPR

「はいっとーとつですが今回は番外編なのですよみなさんっ!」
「……どうしたの、姉さん? それに、皆さんってだれ……」
「……月島さん、なんで屋根の上なんかに居るんですか」
「そこの二人、その憐れむような視線はやめて頂戴。ちょっとハイになっただけだから」
「はあ。で、今回のテンションの原因はなんです?」
「番外編、よ」
「番外編……何の? 何をするの?」
「くんずほぐれつ酒池肉林をするの」
「あ、あのー。私たちの意思は」
「却下。というか、すぐ反対する気なんてなくす予定よ」
「よ、予定って、そんな……」
「久しぶりなことだし、今夜はオールナイトゥ! でイカせてあげるわね」
「……久しぶりって、本編内の時間では、まだ一日もたってないと思うんだけど……」
「それは禁句よ、瑠璃」
「…………そうなんだ」

「というわけで、始まり始まり―っ」
「また、えっちぃの、なのかな……」
「長瀬さん……何だかんだで期待してない?」
「えっ……あ、えっと……、……すこし……」
「えっちめ」
「……あぅ」

「それと、瑠璃の出番は都合によりほとんどカットされたらしいわよ。残念だったわね」

 それを聞いて、安心したような、ちょっぴりガッカリしたような表情をする瑠璃くんでしたとさ。
 表情をする瑠璃くんでしたとさ。
 
4391:03/02/18 22:43 ID:vaJHdrPR
 
 突然だけど、ここは私の部屋の中。
 唐突だけど、現在、鏡の前にいる。
 当然のことだけど、鏡には私が映っている。
 しかし何故か、全裸で。

 そして何故か、私の腕の中には、真っ赤になっている長瀬さんが。
 当然のことだけど、鑑には長瀬さんも映っている。
 しかし何故か、下着姿で。

 いやまあ、何故かもなにも、すべて私が仕組んだことだけど。
 ちょっと嘘をついて、騙くらかして家に呼んだだけなのだけど。
 それから自分の部屋に招き入れて、飲み物に少し強めのアルコールを混ぜてから飲ませて。
 さらに、隙を見せたところで押し倒し、ちょっぴり強引に服を脱がせてみたりした。
 酔っているのか、意外と抵抗らしい抵抗もせず、大人しく脱がされてくれたので助かった。

 そんな長瀬さんは、顔を俯かせ大人しくしている。
 後ろ髪に顔を擦り付けると、さらさらと気持ちいい感触。
 それに、少女らしい、なんとも甘酸っぱいような、それでいて清々しい香り。
 素晴らしい。
 ハラショー。 
 おのれ、この私を誘惑しおってからに。
4402:03/02/18 22:44 ID:vaJHdrPR

「月島さん……」
 むう、どう料理してくれようか。
「月島さん……?」
「あ、あら、なにかしら長瀬さん」
 ちょっち行為に没頭してしまっていたようだ。
「髪の毛に顔を押し付けるの、楽しいですか?」
「とっても楽しいわね」
「……からだ、触ってくれないんですか」
 おや?
「触ってほしい?」
「……はい」
 なにやら予想外の反応。
 いつもの長瀬さんなら、この段階でおねだりなんてしないはずなのに。
「まあ、触ってあげるけど」
 ふにふに、と二の腕あたりを攻撃。
 下腹あたりのやわらかい場所も同様に。

 つんつん、ぷにぷに。

「あ、あの……そういうところじゃなくて、もっと別の場所も……」
「んー、たとえば?」
「そ、その……お、おっぱい、とか……」
 ……ますますおかしい。
 彼女は、自分からそういう言葉は滅多にいわない。
 何かあったのだろうか。
4413:03/02/18 22:45 ID:vaJHdrPR

「……どうかしたの? 今日のあなた、ちょっと変よ」
 熱でもあるのだろうか。
「変じゃ、ないです……」
 顔を覗き見ると、普段よりも赤い。
 照れているときとは違う赤さだ。
 といっても、風邪をひいてるときの色とも何か違う。

 ああ、もしかして。
「長瀬さんって、アルコールとか弱い?」
「……はい、ちょっと弱いですけど」
 やはりか。
 ということは、彼女は酔っ払うとこうなるわけか。
 普段は理性で抑えているっぽい、えっちな部分が表面に現れているようだ。
「ふ〜ん、なるほどねぇ」
「それが、どうかしましたか?」
「ちょっとね。長瀬さん、いつもより身体が熱いでしょ?」
「……はい」
「ジュースの中に、お酒が入っていたの気付いてた?」
「入ってたんですか?」
「ええ、それも結構強めなのが入ってたわ」
「……あう……」
「それじゃ、その熱い身体、慰めてあげるわね」
「……はい……おねがいします」
4424:03/02/18 22:46 ID:vaJHdrPR

 下着の上から胸を触る。
 両手で双丘を包み、布の手触りと弾力を十分に楽しんでから、ブラジャーをずらす。
 長瀬さんは俯いている。
「前の鏡を見なさい」
 この為だけに買った鏡である。
 全身が見えて、自分の身体がどうされているのかがよく見えて、やたら興奮する一品だ。
 ……だから、自慰するときとかにも使っている。
「今、自分がどんな顔してるかわかる?」
「は、はい……」
 左手をパンツの上に置き、撫であげる。
「ひぅっ……」
 円を書くように手を動かして、顔は相変わらず髪に押し付けながら。
「どんな顔をしてるか、言って御覧なさい……」
 乳首のまわりをトントン叩くが、触れるのはせいぜい乳輪だけ。
 股間の部分も、豆のちょっと上、ギリギリのところを撫でるだけ。
「……な、泣きそうです……」
「それだけ?」
 薄い胸の谷間を、指先でかすめる。
「は、恥ずかしそう、です……っ」
「本当に、それだけかしら?」
 舌を耳に入れ、ちょっと舐めてあげる。
「ひっ……」
「長瀬さん、こんなにえっちな顔してるのに」
 鏡の中の彼女は、襲わなきゃ嘘だろってくらい、素敵な顔をしている。
「ほら、言って御覧なさい」

「は、はい……え、えっちな、かお、してます……」
4435:03/02/18 22:46 ID:vaJHdrPR

 その言葉を発し、興奮したからなのか、長瀬さんの香りに、厭らしいのが混じってきた。
 甘酸っぱいのはそのままで、空気を吸うだけで身体が疼くような何かが。 
 そろそろ頃合いか。
「ね、長瀬さん」
 恥丘に置いていた手を、そっと下に向かわせる。
 割れ目の部分は、しっとりと濡れていた。

「どうして、ほしい?」

 くちゅり、と。
 指を埋め込むように、押した。

「して、してくださいっ……」
 それだけでは足りない。
「して、だけじゃ分からないわよ」
 普段なら次の言葉でしてあげるんだけど。
 今日はちょっと特殊な責めをするので、これは伏線。 
「あ、いじって……あそこを、いじってください……」
 まだまだ。
「あそこって、どこかしらね?」
 とんとん、と秘所をノック。
「そ、そこ、です……わたしの、ま……まんこ、です……」
 それを言えばいじってあげると思ったのだろう。
 ものすごく恥ずかしそうに、直接的な言葉をだす。

 だが、甘い。

 今日の私は、それだけでは満足しないのだ。
4446:03/02/18 22:47 ID:vaJHdrPR

 くすり、と笑って。
「いじるって言われても、どうすればいいの分からないわ」
 そして、手を離す。
「そ、そんなっ……!」
「私はね、具体的に、一から十まで、どうすればいいか言ってほしいのよ」
 両手を、彼女の脱力した手の上に添える。
「さ、もう一度、言って御覧なさい……?」
「……はい」
「視線は鏡から外さないようにね」
「……わかりました」
 これで、長瀬さんと二人羽折でオナニーという特殊なえっちができるのである。
 今回はこれがやりたかった。
 その為にわざわざ鏡を買って、長瀬さんを呼び寄せたのだから。
「……まず、月島さんが、おっぱいを揉むんです……」
「いじるんじゃないの? まあ、わかったわ」
 長瀬さんの両手で胸を包むように、腕をちょっと上げる。
 動かしているのは私だが、直接揉んでいるのは長瀬さんの手だ。
「あ、ん、ふぅ……は、ぁ……ん……」
 艶やかな声をだす。
「鏡の中のあなたは、どうなってるかしら?」
「あっ……おっぱいの、かたちが、ぐにぐにって、ふぁっ…かわって……」
 慎ましやかであるが、それでも無い訳ではない胸がはねる。
 何だか楽しくて、十分以上なまでに捏ねまわした。
4457:03/02/18 22:48 ID:vaJHdrPR

「それからどうするの?」
「ぎゅって、ぎゅっておっぱいを、にぎりつぶすんです……!」
 長瀬さんの視線は、熱に浮かれたように鏡に集中している。
 えらく興奮しているようだ。
「……いいの?」
「いいんですっ……ぎゅってしてくださいっ……!」
 そう言われては、やるしかあるまい。
 手のひらにちょうど納まるかそれよりちょっと小さいくらいの胸を、言う通りに。
 ぎゅっと、つぶした。
「うああっ! っひあ! うああああ!!」
 慌てて放した。
「……大丈夫?」
 彼女は荒い息をしながら、それでもしっかりした声で。
「やめないで、ください……!」
 ……彼女はMだったのだろうか?
 誤解があるかもしれないが、私は真性のSではない。
 そりゃあ少しはSではあろうが、痛いのとかはあまり好きではないのだ。
 ゆえに、こういう場合にはブレーキがかかってしまうのだが。
「本当にいいの?」
「いいんです! 月島さんは、わたしがやめてってお願いしても、気にせずに、力任せに揉みしだくんです……!」
「……承知したわ」
 こうまで言われては、手加減などする必要もなさそうだ。
4468:03/02/18 22:49 ID:vaJHdrPR

 両手にぐっと力を込め、再び握りつぶす。
「うあっ、ああ! いた、いたいいたいいたいっ!!!」
 悲鳴をあげるが、言われた通り、気にせずに揉む。
 胸の奥のしこりみたいなのを揉みつぶす。
 ……これ、かなり痛いんだけどね。
「ああぅ、あひぃっ! ひ、ひんっ、ひあああ!!」
 こころなしか、官能の声が混じってきた。
 気付かれない程度にだが、刺激を弱くしてあげる。
「ひあっ、ひんっ、う、ああ、い、いい、ですっ! うあんっ!」
「……それから?」
「あ、それからっ! か、かんで、噛んでくださいっ!!」
 ……噛む、ねえ。
「何処を?」
「どこでもっ、いいから、いいですからぁッ!」
 やはり、お約束として、首筋だろうか。
 とりあえず、優しく噛んでみた。
「んあッ!」
 なんとなく甘い。何故だろうか。
 噛みあとを舐めて、味を再確認。
 鏡を見ると、まるで吸血鬼となった私が長瀬さんを襲っているみたいだ。
 両手を胸から放し、腕を取り、そこにも噛んでみる。
「あ、ひぁっ! やぁっ、ひっ、うああっ……!」
 私が手を放しても、長瀬さんは自分の胸を潰すように握っている。
 慣れれば気持ちいいんだろうか。
4479:03/02/18 22:49 ID:vaJHdrPR

 次の標的は、その手のすぐ横。

 乳首を強めに、噛んだ。

 と、長瀬さんは一際高い声を上げた。

 そして、脱力し、私に寄りかかってきた。
 荒い息をあげる様子が痛々しい。
 握り潰された胸が赤くなっていて、それを助長している。
 流石の私も、これに追い討ちをかけるのは忍びない。

 介抱してあげよう、と思ったが、なにやら彼女は呟いている。
「……さわって……さい、……わた、わたしの……」
 よく聞いてみることにする。
「わたしの……あそこ、に……ゆび、いれて……ひらいて……」
「……まだ、欲しいのかしら?」
 ぐったりしていた彼女は、その言葉に反応するようにゆくり起きて。
「ほしい、ですっ、もっといっぱい、さわってください……!」
 聞いてるだけでくらくらするような言葉を吐いた。
44810:03/02/18 22:50 ID:vaJHdrPR

 私は再び長瀬さんの手を取った。
「で、どうしてほしいって?」
「わたしの、あそこを……」
「あそこじゃわからないって、さっき言ったでしょ?」
 やっぱり、こういう少女が直接的な言葉を口にするってのは興奮する。
 実に汚してる感じが実感できて。
「ま、まんこ、です……」
「いい子ね……ちょっとだけサービスしてあげる」
 指を股間に持っていき、下着の上からクリトリスを擦ってあげる。
 初めはゆっくり、次第に速く。
 最大限に感じるように。
「はぅっ、ひ、……っ!」
 うりゃうりゃうりゃ。
 こうすると、布が擦れて物凄く気持ちいいのだ。
「ひううっ……!」
 きゅっと彼女の身体が縮まるのを察知して、達する寸前にサービス終了。
「あ、ああ……ひどい、です……」
「言ったでしょ、ちょっとだけって。で、どうしてほしいんだっけ、えっちな長瀬さん?」
 割れ目に指を押し当てて。
「う……あうぅ……」
 嗜虐心が満たされることこの上ない。
 気を抜くと、我慢できなくなってメチャクチャにしてしまいそうだ。
44911:03/02/18 22:52 ID:vaJHdrPR

「ほら、言って」
 小刻みに指を動かしながら。
「い、今のをもう一度、最期までやってくださいっ……」
 最大限の自制心で、飛び掛るのを抑える。
 冷静でいるような喋り方は、必死の演技。
「駄目よ。ちゃんと順を追って、最初から言わなきゃね」
「わたしの、ク、クリトリスを、擦ってください……!」
 しかし、何処まで私の股間を濡らすような台詞を使うんだ、この娘は。
 ……いやまあ、言わせているのは私だけど。
「それも駄目。最初に言おうとしてたことと違うじゃない。どうしてほしいんだっけ?」
 よし、偉いぞ私。よくぞ耐えた。
 というか、抱きしめて情念をぶつけてしまいそう。
「そ、そんな……」
「ほら、指を入れてとか言ってたじゃないの」
 そのまま冷静に突っ切れ、頑張れ私。
「……よく、覚えて、いません」
 というと、ほとんど無意識で言ったのだろうか。
 放心状態だったみたいだし。
 仕方あるまい。
「何て言っていたか、教えてあげるわ……まず、指を入れて」
 ずぶ、と不意打ち気味に奥まで。
45012:03/02/18 22:52 ID:vaJHdrPR

 下着を横にずらし、中指を深く突き入れた。
「うあ……ッ!」
 ……相変わらず、綺麗な性器である。
 色も形も、私のものとは違い、実に少女らしい。
 思わず嫉妬心が湧きあがる。
「開いてって言ったのよ?」
 人差し指も入れる。
 親指と薬指で入り口を広げる。
「そ、そんな、うっ……」
「ほら、鏡から視線が離れてるわよ」
 私のほっぺで彼女のほっぺの方向を修正。
 やわらかく、ぷにっとしているのが素敵。
 鏡の中には、顔を並べた私達。
 長瀬さんの性器は指で開かれ、膣内に入っている指を締め付けている様子が見えた。
「……ここ、どうなってるか、言いなさい」
「い、いやですっ……こんなのっ」
 うん、まあ、それは嫌だろう。
 こんな厭らしい姿の自分を、自分の口で言えだなんて、私だって躊躇する。

 だけど、人に言わせるのは大好きだ。
 だから、手段は選ばない。
45113:03/02/18 22:53 ID:vaJHdrPR

「言いなさい」
「ひぎぃっ!」
 ぐりっと膣内をえぐるように、指を動かす。
 我ながらえげつない。
「言ったら今までみたいな意地悪しないで、思う存分イかせてあげる。さっきのサービスもしてあげる。でも、言わなかったら」
 ぐりぐり動かす。
 悶えながら、病み付きになりそうな可愛い悲鳴をあげる長瀬さん。
「あなた、何時間でも、このままよ」
「やっ、やぁ、やあっ……!」
 じゅぷじゅぷと、濡れるなんて表現では足りない程の愛液。
「どうするの、言う? それとも、おしっこもうんちも漏らしちゃうまでこのまま?」
 長瀬さんは首を横に振るだけで、答えない。
「自分で言うのが嫌だったら、瑠璃に言ってもらおっか」
 長瀬さんの顔色が変わった。
 ……ちなみに、今回の瑠璃は現在外出中である。
「このまま玄関にいって、瑠璃が帰ってくるまでこのままで。で、おかえりって言うの」
 考えてみたら、けっこう心惹かれるシチュエーションだった。
 それもいいかもしれない。
「で、どうするの? 私はこのままでもいいんだけど、こんな淫乱なあなたを見て瑠璃はどう思うかしら?」
「やぁ、やめっ、いやぁっ……!」
「もしかしたら、あなたのこと、嫌いになっちゃうかもしれないわよ?」
 まあ、実際にそれをしたら、瑠璃は間違いなく私を怒るだろう。
 でも、長瀬さんを嫌いになることはまずありえないのだけど。
45214:03/02/18 22:53 ID:vaJHdrPR

「言うの? 言わないの?」
「ひぅっ……わか、わかりました、い、いいますからぁ……!」
 それだけはしないで、と。
 たまにだが、彼女は、瑠璃がどれだけ彼女のことが好きか分かってないのではないか、と思う。
 恋愛とはそういう物なのかもしれないけど。
 だがまあ、今はとりあえず関係のない話だ。

 指の動きをゆっくりしたものに変える。
「……で、どうなってるのかしら?」
 秘所は、先ほどよりも遥かに厭らしくなり、愛液は糸をひくほどの粘性を帯びていた。
 もしかしたら、責めている最中に達していたのかもしれない。
「わ、わたしの、あそこは……」
「あそこじゃなくて、何だったかしら?」
 そう言ってあげると、顔を真っ赤にしながら。
「ま、まんこ……は…………ひろがって、いて……」
 卑猥な言葉。
 狂おしいほどのなにかが、私の身体全体に広がる。
「ひくひく、うご、うごいて……しめつけて……いて……」
 堪らず、腰を後ろから長瀬さんに擦り付ける。
「ひっ……つ、つきしま、さん……?」
「……そのまま、続けて……」
 下着にクリトリスが擦れて、気持ちいい。
「びしょびしょで……お、おしっこ、もらしちゃったみたいに……ぬれていて……」
 荒い息遣いは、二人のもの。
 ぐちぐちと湿った音は、二人の股間から聞こえている。
「……つ、つきしまさんの……ゆびが、うごいて……うごくたびに……ぎゅ、ぎゅって……」
45315:03/02/18 22:55 ID:vaJHdrPR

 私も鏡を見る。
 自分の顔がこれだけ厭らしいという事実に、あやうく達しそうになる。
「わたしの……かお、も……まんこ、と……おなじくらい……えっちで……」
 その言葉で、限界だ。
 次の言葉が出る前に、私は彼女の唇を奪っていた。
「んっ、んんっ! ……!!」
 向き合い、倒れこみ、身体を押し付け、唾液をすすり、飲ませ、動物のように交わる。
 手を相手の背に回し、胸を押しつぶすように抱きしめ、脚を絡めて股間を擦り付けあう。
「んっ、ぷぁっ! や、やあっ! や、んむぅ……!!」 
 止まらない。止められない。
 力任せに彼女の下着を取り外す。
 自分の股間に男性器がないのが不思議なくらい、彼女を求める。
 舌を絡め、ふとももで体重を掛けてお互いのクリトリスを潰し、無惨なまでに犯し尽くす。
「んーッ! んんッ!! ふあっ! や、やめ、やめて……っ!!! ん……!!」
 小柄な彼女を自分の上にし、身体をずらして膝を性器に当て、えぐるように突きあげ、一切の容赦なく壊す。
 気遣いもなく、ただただ自分の為に、少女の涙を無視して、徹底的に快楽を貪り尽くす。
 腕の中でもがいていた彼女も、やがて動くのを諦め、嗚咽とともに、されるがままになっていった。

 ――ああ、私は今、彼女を犯している。

 長瀬さんの表情が、泣き顔から次第に笑みに移るのを見ながら、そう思った。


 そして。
 結局、瑠璃が帰ってくるまでそうやって。
 帰ってきたら、二人で協力して瑠璃を押し倒し、三人で空が白むまで楽しんだのだった。
 ちなみに長瀬さんは、友達の家に泊まる、といって家を出てきたらしい。
 
 END
454198:03/02/18 22:57 ID:vaJHdrPR
なんかやたら長くなってしまいました憂鬱シリーズ番外編、やっと書き終えたですよ。
内容はえろえろです。久しぶりなので性格がちょっと変かも。
えろに至るまで何があったかは気にしないでください。月島姉さんですから。
微妙に無理矢理終わっているのは気にしないでください。作者がへたれですから。
およそ300レス程エロなしという、このスレにしては驚異的なほどの純愛路線を一撃でぶち壊しました。
これでみんなえろえろよー。

ではまた次回、今度こそは長瀬ちゃんの憂鬱本編でおあいしましょ〜

……しかし、髭(♀)いいなぁ。髭じゃない気がするのは気にならないくらいだ←支離滅裂
455名無しさんだよもん:03/02/18 23:38 ID:GsAtIsMC

きた

来た

キタ━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━!

長瀬さん月島さんお久しぶり
456名無しさんだよもん:03/02/19 01:44 ID:rKXRDBl+
も う 何 も で ま せ ん
>>454
書いてる奴がヘタレなのでなかなかエロに行けない……
いや、>457は俺がヘタレって意味ね。
失礼しました。>All
459元380:03/02/19 02:37 ID:kNjHd7Ow
>>458
どんまい。お互い頑張りましょう。

…ということで突然ですが>>382-385の続きです。
460名無しさんだよもん:03/02/19 02:37 ID:kNjHd7Ow

 今日は休みの日なのに、何もする気が起きない。
 こんな日は、テレビもたいていつまんない。
ソファーに寝ころがりながら、ゆっくりと眠りに落ちていった。

 プルルルルル…
 プルルルルル…
 プルルルルル…

 電話の音で中途半端に起こされた。
「…もー、わかったよー」
 プルル…
「あっ」
 起きようとしたその時に、電話は切れた。
 少し待ってみたけれど、結局それっきり電話は鳴らなかった。
 こういうのはすごく気になる。誰からだったんだろう。
 ――もしかして…………燈人?
「……考えすぎだよね」
 昨日、あれだけひどい事言ったんだし、燈人から電話なんか来るわけない。
 電話なんてしてくれるわけ……
 燈人…
461名無しさんだよもん:03/02/19 02:38 ID:kNjHd7Ow

 がばっ!
 やっぱり、燈人からだったような気がする。
 燈人が、私に会いたがっている。そんな気がした。燈人…!
 そう思い出したら、居ても経っても居られなかった。私は急いで靴を履いた。

 ピンポーン。
 ピンポーン。
「…………」
 燈人の家の呼び鈴が寂しく鳴り続ける。
 留守だった。
 ひょっとしたら、あれは燈人じゃなかったのかもしれない。ただのセールスか何かなのかもしれない。
 …でも、私はそう信じ続けていたかった。
 結局、まだ何の答えも見つかっていないから。
 ただ…。
 燈人に会いたい。会って、話がしたい。それだけだった。それだけの思いが私を突き動かしている。
 燈人の顔を見て、いつもの笑顔を見れば、何かがわかるような気がした。


 燈人…
 会いたいよ…
 燈人…
 どこにいるの…
 あきと…
 あきと……


 今朝見た夢のせいかも知れない…
 燈人を捜しながら、私はまた泣こうとしていた。
462名無しさんだよもん:03/02/19 02:39 ID:kNjHd7Ow

 いろいろな場所を探しているうち、辺りは夕暮れになった。
 ふっ…と、幼い日の思い出が意識を掠める。
 私の足は、あの場所に向かった。

 歪んだ夕陽に弾かれて、全ての影が寄り添う黄昏時の公園。遊んでいる子供たちもいない。
「……ふぅ…」
 辺りを見回したけれど、どこにも人影はなかった。
 思わずベンチに座り込んでしまう。
 …どこにも、燈人はいなかった。半日捜したけれど、燈人は見つからなかった。
「…そっ、か……そう、だよ…ね……」
 やっぱ私って最低だ。あれだけひどい事したのに、燈人の事を求めてた。
 燈人の気持ちなんか、これっぽっちも考えてなかったのに。
 きっと燈人に会っても、怒られて、それでおしまい。
 それだったら、会わなくて良かったんだ。燈人も私も、これ以上傷つけ合わなくてすむんだ。
 …それで、おしまい。
「…あ、あれ……?や、やだな……なんで、涙…泣いて……」
 そう思ったら、ここ何日かで起こった事が全部、目にきた。
 拭いても拭いても、目の前の景色全てがぼやける。
 もう、帰ろう。
 ベンチから立ち上がって、出入り口に向かって――


「浩子ちゃん、見ーつけた」

463名無しさんだよもん:03/02/19 02:40 ID:kNjHd7Ow

「あ……、あきと…」
「…なんてね。…ここにいるような気がしたんだ。…………ごめんね、ずっと待たせて」
 燈人が、そこにいた。
 それだけなのに、たったそれだけのことなのに。
 胸が、悲しみでも怒りでもない何かに締めつけられた。
 そして、それは心地良かった。
「燈人…」
「僕ね、…いつ頃から浩子ちゃんのことを好きになったのか、ずっと考えてたんだ」
「……」
 滲んだ視界の中に、それでもはっきりと燈人のはにかんだ笑顔が映る。
「小さい頃は、浩子ちゃんのこと、怖かったんだ。よくイジメられたし、いたずらもされたし」
「そ、そう…だっけ?」
 とぼけた振りをしてみせたけど、まだすこし声が鼻にかかってる。
「でも、…えっと、覚えてるかな?あるとき、みんなでこの公園でかくれんぼしてて…」
「燈人を置いてけぼりにした…でしょ?」
「うん。それを境に、浩子ちゃんのことが怖くなくなったんだ」
「…ご、ごめんね。あのときの言い出しっぺ、私」
「やっぱりね。そうだと思ったよ」
 燈人はにっこりと笑って言った。

 そうだ。
 私はきっと、この笑顔が一番見たかったんだ。

464名無しさんだよもん:03/02/19 02:41 ID:kNjHd7Ow

「みんな帰っちゃったあと、浩子ちゃんだけ見に来てくれたんだよね?」
「……燈人が一人ぼっちなのがイヤだったから」
「僕、嬉しかった。心配してきてくれたこともだけど、浩子ちゃんの優しい所が見られて」
「…あのとき、泣き止むまで一緒にいてくれたよね……泣きながら」
「うん……その日から、浩子ちゃんのことが嫌いじゃなくなったんだよ。
 相変わらず素気なくて、いたずらで、でも、じつは優しいって解っちゃったから」
「……」
「それから、前よりずっと一緒にいるようになったよね。遠足に行くときも、逆上がりを練習したときも…」
「……うん…」
「そのうち、だんだん浩子ちゃんのいろんなことが見えてきて…そして、僕、浩子ちゃんのことが――」
「燈人…」
 その言葉を遮って、燈人の胸元に身体を預ける。
「ひ、浩子ちゃん?」
 戸惑う燈人の耳元で、呟くように言った。
「ごめん」
「…えっ?」
「昨日まで、ずっと、悪かったね…」
「……」
「……」

465名無しさんだよもん:03/02/19 02:41 ID:kNjHd7Ow

「私、やっぱり、燈人のことが、好きみたい」
「…えっ!?」
 燈人が私の顔を大きな瞳で覗き込んだ。
「初めて…だよね。はっきり口に出したのって…」
 私は少し照れ臭くて、ちょっとだけ目を逸らした。
 ぎゅっ、と燈人のシャツを掴む手が強くなる。
「浩子ちゃん…」
「ホントはいつ言ってもよかったんだ、これ。…なのに、ずっと言えなくって、ごめんね」
 その手にそっと手を重ねて、燈人は微笑んだ。
「…うん、ありがとう。…だから、僕もおかえし」
「お返し…?」
 そう言うと、燈人は私の身体に腕を回して強く抱きしめた。


「僕は、浩子ちゃんのことが好きです。誰よりも、何よりも、好きです。
 今まで何回も言ったけれど、そのどれも本当だけれど、どれよりも本当に言います。
 …僕は、浩子ちゃんのことが、好きです」


「…うっ……あ、燈人…あきとっ……!」
 私は燈人に抱かれながら泣いた。夢なら醒めないでほしいと思った。
 燈人の胸は、おとといの夜と同じ暖かさがあった。

466元380:03/02/19 02:45 ID:kNjHd7Ow
…ということで燈人編のクライマックスを書いたわけなんですが…

はぁ…前スレ1氏にメール欄で大変なこと書かれちゃったからなぁ…
自分、そんなに濃いですか?w
まあ、そんなご期待には残念ながら応えざるを得ませんがw

それでは、回線吊って首切ってきます。
467名無しさんだよもん:03/02/19 11:05 ID:zysGxo0l
>>460-465
グッジョブ!
いよいよ次回はラブラブな濡れ場でありますか?期待。
468名無しさんだよもん:03/02/19 11:45 ID:N1W16Gsq
では、爆破予告の通り、投下しまふ。
469名無しさんだよもん:03/02/19 11:46 ID:N1W16Gsq
たった今、かおりちゃんが帰宅した。らしい。
梓は、身の危険を感じるから一緒に居てくれ、と頼んできたんだけど、ええと?
まず、私たち三人の会話は、驚くほど良く弾んだ。
話題は、最初至って健全な物であったのだけど、途中から、怪しげな内容へとクレッシェンドだった。
ような気がする。
気がする、と言うのは、どうも記憶がはっきりとしないのだ。
会話の途中で意識が途切れて、私の目が覚めたのがついさっき。
私は、梓の部屋で、気を失っていたらしい。
異常に着衣が乱れているのが、気になる。
梓の何処かよそよそしい、まるで、友達の雑誌を破ってしまったのを隠している、とか、そういった類のよそよそしさだ。
ナアニ、コノホンハサイショカラヤブレテイタンダカラワタシノセイジャナイヨネ、オホホ。
といった感じのオーラを放出している。
私に対して。
梓は、どうやら、私の「雑誌」を破いてしまったらしい。それは何?
私、妙に汗をかいているような気がする。けど、それはきっと思い過ごしだ。
そうだ、そうに決まっている。かおりちゃんのターゲットは、梓だったはずだ。きっと、間違い無く、
天に誓って(?)彼女の標的が私に移るなんて事は、無いはずだ。
ヤられたとすれば、それは梓の方のはずだ。私がヤラレル理由は無い。
例え、私がルックス、スタイル、性格のどれを取っても梓を上回っているとしてもだ!!<オイ
しかし、狙われていたはずの梓はピンピンしていて、私は気を失っていた。
思考がぐるぐると回る。しかし、おそらく結論だろうと思われる部分を理性が素通りしてしまうため、
思考は延々と回り続けた。
頭上をひよこが回っている。
こう見えても、私は処女なのだ!!初めてを女の子に、なんて、馬鹿な話があってたまるか。
「うううううぅ、うわーん」
子供みたいな泣き声を上げながら、私は家から飛び出した。
あああ、あああ、あああ、梓、そんな罪悪感に蝕まれたような目で、私を見ないで。
もう日は暗い、独りで泣くにはちょうどいいだろう。公園に向かって、駆け出した。

これから、どんな事件に巻き込まれるとも知らずに。
470名無しさんだよもん:03/02/19 11:46 ID:N1W16Gsq
それでは、逃亡します。
ほとぼりが冷めた頃にまたきます。
471名無しさんだよもん:03/02/19 12:13 ID:bnr0uynw
>>470
面白かったw
是非また来てね〜
472名無しさんだよもん:03/02/19 22:06 ID:zysGxo0l
>>470
(・∀・)b ナカナカイイカンジ!
473航海長 ◆qhPMSKklCQ :03/02/20 00:14 ID:TMVa4EUg
うを、数日目を離していたら職人だらけじゃないか…
みんなぐっどじょぶ!
474名無しさんだよもん:03/02/20 16:27 ID:GtluYBCh
「ふふふ」
日吉かおりはゴキゲンだった。理由はいわずもがな。にやにやと、頬が緩みまくっている。
柏木耕一、男みたいな名前の、絶世のお姉さま。その、柏木耕一は、私の前に陥落した、と。
「ああー可愛かったなぁ、耕一お姉さま、ふふふ」
ヤっていた、日吉かおりは、明らかにヤッテイタ、のだろう。
(何故か)意識が朦朧としている所を、48のウルテクで。
まるで、病人のように力を無くしていた耕一を、あますこと無くヤってしまったのだろう。そうに違いない!!
涙目になりながら、力無い声で拒絶する耕一に、嫌よ嫌よも好きの内、と。
好きの内じゃねーよ、でも、良し!!
梓は中途退室していた。生贄だ。鬼かアンタは?ああ、鬼だな。鬼万歳!!

と、怪しげなダンスを踊りながら、公園前に辿り着いた。
彼女がまともな精神状態であれば、付近一帯を包む、異様な雰囲気に気付いたはずだが、
彼女は進む。
前方に見える、二つの人影の、その片方の異常な体躯にも気付かずに、
不幸な事に、人影の正体を視認出来るほどまでに、近づいてしまった。
と、大きい方の影が、小さい影の頭を撫でた。いや、正確には、違う。
小さい影の持ち主は、影をさらに小さくし、倒れた。
頭が潰れ、血を流し、絶命したのだ。
砕いたのは、かつて彼女が見た事も無い、化け物、強いて言えば、鬼、だった。
体長は三メートルにも及び、異常に発達した筋肉、長い角、爪、牙。
余りに現実離れした状況に、理性がついていかずに、しばらく呆然と立ち尽くしていたが、
しかし、鬼が、こちらを凝視した時、本能が悲鳴を上げた。
絶叫が響いた。
475名無しさんだよもん:03/02/20 16:29 ID:GtluYBCh
チョーシに乗って続きをカキコしてみたけど、マジメな描写をすると化けの皮がはがれ、、、

ぐふっ
>>457
そんなことはないと思われ。
(´∀`)b グッジョブ!
477名無しさんだよもん:03/02/21 05:09 ID:5wyQ/3nK
新しい職人さん歓迎保守
478名無しさんだよもん:03/02/21 05:17 ID:kcp5NRxo
>476
???……あ、>475と>457を打ち間違えたのか。
なにトリップ付けたままジサクジエンしてるんだろうって思ってしまった(w
>>478
その通りです、失礼しました……
480名無しさんだよもん:03/02/21 22:37 ID:waQ6A8y/
それにしても、
相変わらず反転こみパ関係のネタが少ないのは何故?w
481名無しさんだよもん:03/02/22 00:38 ID:50ye7zb5
楓1/2
お湯をかけることで少女となってしまう楓くんストーリー
反転させたキャラを再び反転させるという倒錯的行為(盗作的にあらず)に
キミはついてこれるか!?

などと仕事中に思ったわけですが
482元ネタ何人分かるかな…:03/02/22 00:53 ID:qodEOyXp
>>481
あいやー、そこは四千年前に性別反転した娘が落ちた泉。
以来、そこに落ちた者皆水を被ると反転して女の子になるという悲劇的伝説あるのたよ(ガイド)
483航海長 ◆qhPMSKklCQ :03/02/22 04:19 ID:U1SykdVJ
>>482
ちょい違う。
「あいやー、反転娘溺泉に落ちてしまた!
 そこは、四千年前に性別反転した娘が溺れたと言う悲劇的伝説あるのだよ。
 以来、そこで溺れたもの皆性別反転した娘になてしまう呪い的泉!」
こうだったと思う。
でも、良くわからない泉だなぁ(w
484名無しさんだよもん:03/02/22 12:58 ID:fE+ZskOd
まさにRR。
485名無しさんだよもん:03/02/22 14:09 ID:tJyIuLyO
 ∧_∧
< ` 山 ´ゝ < アイヤー(ry
486名無しさんだよもん:03/02/22 16:52 ID:kqr7RJda
超先生シナリオだと全く違和感ないのは何でだ?(爆)
487名無しさんだよもん:03/02/22 18:52 ID:OKm3leH7
悲鳴がした。傷心の耕一の胸にも突き刺さるほどに、それは、鋭かった。
「何処!?」
彼女の心は素早く切り替わり、声の主を探して走る。
持ち前の強い正義感は、己よりも、他者を重んじる。
全力で走り、全力で視線を巡らせる。
「居た!」
公園に沿った道路の脇に、二つの影。
一つはかおりちゃん、腰を抜かしている。もう一つは、
「え?」
声にならない声を上げる、しかし、疑問と恐怖に揺らぎながらも、しっかりと足をつき、走る。
持ち前の強い正義感は、恐怖を超越する。
地面に落ちていた、石を拾い上げる。直径三十センチほど。女の細腕にはチョト辛い。これはもう岩、か。
「おりゃああー」
多少間抜けな叫び声、だが本人は至ってマジメ。
対象の背中に石を叩きつける。手が多少痛むが、気にしている場合ではない。叫ぶ。
「早く!逃げなさい!」
耕一の声で我に返ったのか、彼女はなんとか腰を上げ、駆け出した。
影がどんどん小さくなるが、目の前に居る物体は、動かない。
少しは攻撃が効いているのかな、と疑問を浮かべながら、自らも逃げ出そうと、少し後ずさった。
しかし、違う。耕一の攻撃はきいてなどいない。化け物は、かおりちゃんではなく、耕一を、選んだのだ。
その時、化け物の体がこちらに向き、
笑った。
それ、の目を見た。
耕一は、恐怖した。
488名無しさんだよもん:03/02/22 18:52 ID:OKm3leH7
「どうしよう、どうしよう、どうしよう」
かおりちゃんが逃げて、今まで感じなかった恐怖がこみ上げてくる。
足がガクガクと震えている。
石はとっくに取り落としていた。そんな物、何の役にも立たない。
足の上に落ちたような気もするが、痛みは感じない。
そのかわり、今まで目に入らなかった物ばかりが見えてしまう。
血、死体、化け物、化け物、化け物、眼光、笑み。
こっちを見ないでよ。
不気味な輝きが怖い。
どうして笑っているの?
不気味な笑みが怖い。
どうして?
笑わないでよ。
「やめて」
やめてよ。
やめて。

意識が、飛んだ。
489名無しさんだよもん:03/02/22 18:54 ID:OKm3leH7
つずきをうpしてみたけど、、ああ、吊りたい。
この後ヤナガワーにリョジョークされるコウイーチを書いてみたかったんだけど、
自分はエチシーンが書けない人なので、打ち止めっぽいです。
490名無しさんだよもん:03/02/22 18:57 ID:OKm3leH7
チズールさんが助けに来るって手もあるけど、チヅールさんが行動を始める時期、
この事件の後だったっけかな?
491秋子さん(♂)×祐一(♀):03/02/22 20:42 ID:2CrYkW6c
 いくら休日だからって、真昼間からセックスってどうよ?
 とか思いつつも、
 しかっり秋一さんに抱かれている私ですが何か?
「祐奈さんはここも可愛らしいですね」
「あ…そ、そんなとこ…だめぇ…」
 お尻の穴を舐められて感じてしまっている私は変態ですか?
 でも、でも、秋一さんに触られたり舐められたりすると、
 どこだって気持ちよくなっちゃうんだもん。
 全身性感帯状態。
 しょうがないじゃないよぉ、ホントに気持ちいいんだからぁ。
 うぅっ…私、ついこの間まで処女だったのに…。
「秋一さん…そこばっかり…いやぁ…」
「なら、次は前の方ですね」
「あっやっ…舌いれちゃ…あぁん」
 すっかり洪水状態の私のアソコ。
 秋一さんてばわざと音を立てて、おつゆ舐め取るんだもん。
 じゅる…ちゅばっ…じゅるるる
 私、もういっぱいいっぱいで、秋一さんのなすがまま。
492秋子さん(♂)×祐一(♀):03/02/22 20:43 ID:2CrYkW6c
「祐奈さん…そろそろいいですか?」
 私は声も出せなくって、小さく頷くのが精一杯。
「ではいきますね」
 ゆっくりと私の中に入ってくる秋一さんのおちんちん。
 熱くって、大きくって。
「いつもながら、気持ち良すぎますね祐奈さんの中は…」
「そんなこと…いわれ…てもぉ」
 秋一さんが言うには、私はいわゆる“名器”なのだそうだ。
 そんなこと言われても自分じゃよくわからない。
 そりゃ、秋一さんが悦んでくれるのは嬉しいけど。
「あっ…あっ…秋一さんっ…しゅういちさぁんっ」
 求めるように手を伸ばすと、秋一さんは手を繋いで指を絡めてくれる。
 そして顔中にキスの雨。
「あ…も、ダメ…ダメぇぇ」
「ダメになってもいいですよ」
 耳元で囁かれて、目の前が真っ白になる。
「――――――っ!!」
 声も出せないほどの強烈な快感。
 しばらく降りてこなかった。
 イキっぱなしってやつ?
「ふにゃ〜」
「大丈夫ですか?」
「うに〜ふに〜」
 まともに答えられないし。
「もう少しセーブしてあげられればいいんですが…祐奈さんの可愛い姿を見ているとつい…」
 そんな秋一さんの声を、まだぼんやりとする頭で聞きながら、
『ああ…私ってば愛されてるんだなぁ…』
 なぁんて思った。
493491:03/02/22 20:43 ID:2CrYkW6c
はじめまして
秋子さん(♂)×祐一(♀)を書いてみました
それではみなさんさようなら

 ∧||∧  
(  ⌒ ヽ 
 ∪  ノ
  ∪∪
494名無しさんだよもん:03/02/22 21:34 ID:QT9YEw7i
>493
だから吊るんじゃないっつーの(w
良かったyo!
495元380:03/02/23 02:40 ID:6L/3HBIm
最近、新しい職人さんが増えて喜ばしい限りです。
ところで、反転スレの皆様にはご迷惑ばかりお掛けし、申し訳無い思いで一杯なのですが、
月曜日より手術を受ける為、暫く休ませて頂きます。

願わくば、浩子と燈人の再び結ばれん事を。
それでは、回線吊って首切ってきます。ごきげんよう。
496前スレの1@巡回:03/02/23 10:11 ID:cO3PlNlx
久々に歩シナリオに手をつけている最中…
運が良ければ今日載せられるかも、と自分を追い込むテスト


>>438-453 >>454
はい、似非純愛路線筆頭です(w
当分自分の書くブツは非エロ非萌え路線なので、なにとぞフォローをばお願いします(ぉ
>>460-466 >>495
燈人シナリオクライマックスキタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━!
あと、お体の方お大事に…それまでdat落ちさせないよう頑張ってみる所存です

>>469>>474>>487-488
>>491-493
自分もやってる以上『吊るなーっ!』とは叫べませんが(w)グッジョブでしたよー
職人さんが増えてくれて自分も嬉しく思います

>>480
葉は初期はWA中心で、最近はVN3作に寄ってますね…
鍵に至ってはほとんどKanonだし…って、自分もKanon書きなんですけど
やっぱり書きやすい傾向ってあるんですかね?


で、そろそろ1周年なわけですが…どうします?
突発でできそうな企画といえば――アンケートくらいですかね?

【残り11日】
497名無しさんだよもん:03/02/23 15:03 ID:zMJZwlDL
ここは何処だろうか?
私は、地を蹴り、何十メートルもの高さを飛翔していた。
人の体ではない。鬼だ。
鬼、そういえば、私はどうなったんだろうか?
かおりちゃんを逃がして、それから、どうしたんだろう?
死んでしまったのだろうか?
それとも、あれは夢で、これは夢の続き?
あれが、夢だったとは思えない。あの、現実感は。
今もまた、然りだ。
あれ? 私は、肩の上に人を背負っている事に気づいた。
誰?
何処か見覚えがある、気がする。
惚れ惚れするような、容姿、体型。吹き寄せる突風によってはためく、
美しい髪。
うーん、誰だろう?
あれ? そのアクセサリー見覚えがある。私が愛用している物だ。
服装も、私そっくり。
ああ、あれは私だ。
私は私を担いで跳んでいた。
悪い夢だ。
498名無しさんだよもん:03/02/23 15:04 ID:zMJZwlDL
なんとか続きを搾り出してみました。
言わば絞り粕。
書けるようなら続きを書いてみたいんですが、マジにエティシーンは書き方がわからないので。

それでは、また。
処女耕一続きキタ━(゚∀゚)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(゚∀゚)━!!!!

 自分的にはこっちの方が「痕」らしい感じがします。
 続きが非常に気になりますが、濡れ場は得手不得手があるから苦手な
人にはなかなか難しいかも(自分のエロシーンもいいかげんヘタレですが)。

というわけでヘタレ非処女萌えは吊っておきます。

  ∧||∧
 (  ⌒ ヽ ブラン
  ∪  ノ
   ∪∪
500名無しさんだよもん:03/02/23 15:24 ID:/UCp7wDG
>>498
えちしーん丸々すっ飛ばして結果だけ書く(服が破れてるとか白濁がどうとか)という手もあるよー。
501491:03/02/23 16:56 ID:P15xTlzV
※月島兄×祐介(♀) 1/2


 女にだって性欲はある。
 体が、どうしようもなく欲しがってしまうこともある。
 でも、それを言葉で伝えるのはやっぱり恥ずかしいから、
 そっと電波を放つ。
『ください…ください…私をあなたでいっぱいにして…ください…』
 貪りあうキス。
 絡めあった舌から拓也さんの電波が流れ込んできて、
 私の体を変えていく。
 感度を高められ、昂められて、
 私は全身が性器になる。
「ふあぁぁぁっ…」
 指先でそっと肌を撫でられただけで、脳が蕩けちゃいそう。
 もう自分ではどうにもできなくなって、与えられる快感にただ喘ぎを漏らすだけ。
「ふぁっ…あっ…あぁっ…ひああああああぁぁぁぁぁっ…」
 指で、舌で、電波で、体の外側も内側も弄られて、
 狂ったように――狂って、
 イっちゃう。
 でも、組み替えられた性感はすぐに降りてくることを許してくれなくて、
 絶頂はずーっと続きっぱなしで、
 私はもう“女”じゃなくて、“雌”でもなくて、
 ただ快楽に反応するだけの“物”になる。
502491:03/02/23 16:58 ID:P15xTlzV
「祐梨ばかりずるいな。僕のことも気持ちよくしてくれなくちゃ」
 拓也さんの優しい声も、もう何を言ってるのかわからなくなって。
「それじゃあ入れるよ」
 熱くて硬いものを一気に奥まで捩じ込まれ、私はさらに高くに上り詰める。
 さっきこれ以上は無いと感じた絶頂の、何倍も何十倍も大きな波。
 もう私は“物”ですらなくて…。
「すごいね祐梨は。もう何がなんだかわからなくなってるはずなのに、それでも僕のものを締め付けてくる。
 本当に可愛いよ。僕だけの祐梨」
 クダサイ…クダサイ…ワタシヲアナタデイッパイニシテ…クダサイ…

 気が付くと、 私は拓也さんに抱っこされて優しく髪を撫でられていた。
「あ…拓也…さん?」
「やあ、気が付いたかい?」
「………ごめんなさい…私、またひとりだけで…」
 確かにおねだりしたのは私だけど、ひとりで気持ちよくなってしまったのはすごい罪悪感。
 だってセックスって、お互いに気持ちよくしあうものだと思うから。
「実はそうでもないんだよ」
「え?」
 拓也さんは左手に摘んだものを私の目の前にかざす。
 口を結んだコンドームの先には、拓也さんの精液がいっぱい。
「ちゃんと僕も気持ちよかったから」
 そう言って、優しくキスしてくれた。
 でもやっぱり、今日は私のほうがいっぱいいっぱい気持ちよくしてもらったから、
 次は私がいっぱいいっぱいサービスしますね。
 と、そっと電波で囁いた。
503491:03/02/23 16:58 ID:P15xTlzV
また来ました。
反転祐介を書いてみました。
前回以上のヘタレ文章ぶり、
逝ってお詫びをいたします。

;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
504491:03/02/23 17:02 ID:P15xTlzV
あ、>502は
※月島兄×祐介(♀) 2/2
です
コピペミスりました

それでは改めて

;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
505名無しさんだよもん:03/02/23 17:12 ID:fI3gBKSd
イ`!つか、えろえろよー!
506名無しさんだよもん:03/02/23 20:50 ID:M/N8aitX
(・∀・)イイ!!
良すぎる勢いでえろえろ、しかもラブラブとは恐れ入りました
507前スレの1:03/02/23 21:01 ID:LkpZWbq9
>>501-504
イイなぁ...506さんとダブるけど、勢いがあって(・∀・)イイ!!と思います


で、その勢いを明後日に捻じ曲げるブツを今から投下。7レス+?、非エロです。
よろしければ、前スレ>>397-399なんぞをお手元に、それでは…
508Beginning Of DayDream(alpha/6):03/02/23 21:03 ID:LkpZWbq9
 食欲とはつまり、生命維持に欠かせない栄養を摂取しようとする本能です。
 性欲とはつまり、種の根絶を防がんと生殖行為を行うようにしむける反射行動ですね?


 では、睡眠とは何でしょうか?
 単純に『生理機能のメンテナンス』と呼んでいいものなのでしょうか?

 質問を変えましょうか。
 それでは、夢とは何でしょうか?
 一言で『脳の記憶整理の副産物』と片していいものでしょうか


 本日の講義は『夢』に関しての私の考えを述べることにしましょう―――。
509Beginning Of DayDream(1/6):03/02/23 21:04 ID:LkpZWbq9
☆          ☆          ☆

 目覚めは最悪。
 しっかり8時間は睡眠をとったはずなのに、鏡にうつるのは真っ青な妖怪。
「わけわかんねぇ…なんだよ『りょうしりきがく』って??」
 そうだ、先ほどまでのあの光景は、どこかの大学の一教室。
 頭にこびり付いているのは、高卒のあたしでは理解できない呪文の羅列。
 どうやらあたしは、『眠りながら』寝不足に陥ってしまったらしい。


 夢に『輪郭』ができるようになった。
 この街に帰ることを考え始めた頃からか、あるいはそれ以前からだろうか。
 あまりにも現実味を帯びていて、目覚めるまで夢と気づかなくて。
 目覚めたあとも、夢の一部始終が実体験したかのように記憶にこびり付く、そんな夢。
 どうやら今回の舞台設定は『哲学の講義』らしい。殆ど理解できなかったが。


 7年ぶりにこの雪振る街に戻ってきて、初めて迎える朝。
 カーテンの向こうに広がるのは、久しぶりに見る雪化粧。
 変わった街並みを、そして変わらぬ街並みを眺めたあたしは
「っくしゅん!」
 ここが雪国であることを改めて実感した。さすがに下着姿では、寒さが身にしみる。
510Beginning Of DayDream(2/6):03/02/23 21:06 ID:LkpZWbq9
「おはよう貴。おやおやそんなに目が紅くなるまで頑張ってたのかえ、若いねぇー」
「グハゲフッ!」
 着替えを済ませて居間に着いたあたしを腰砕けさせたのは、ババアの問題発言だった


 居候先の家主である『ババア』は、あたしの遠縁の祖母にあたる。
 一代で『百花屋』を立ち上げて、今でも厨房と経営を切り盛りする人。
 結婚はしてないが、料理の腕とか人当たりのよさとか、輝くものを持っている人。
 親を無くしたあたしを引き取ってくれた、あたしの尊敬する人――
 ただ1つ、おん年80を越えてなお『お盛ん』なところを除けば。
「どうじゃ、昔を思い出して懐かしーい気持ちになったじゃろぅ?」
「いくら遠縁だからって、それが孫娘への朝の挨拶かよ、おい?」
 つか、そんな昔の思い出し方はイヤ過ぎるのでいいかげん直せよ。
「なんだ違うのかえ、『夢見が悪い』って言うからあたしゃてっきり―――。」
「『淫らな夢でも見てティッシュ一箱使いきったんじゃろう?』だろ?」
「で、で、お相手は誰じゃえ?秋ちゃんか?それとも雪坊かのぉ?」
「いやそれがさぁ――って何勝手に話進めてるんだゴラァ!」
 …頭が痛い。これだからこのご老体は手におえないのだ。
「うむ、ノリのよさは7年たっても変わっとらんようじゃな。安心したよ。」

 ふっ、と。こっちを見る目があたしを引き取った『里親』のそれに変わった。
 同時に刺すように沸いてくる、罪悪感。


 7年前の冬。この家を、この街を捨てて、あたしは逃げ出したのだ。
 その事実が、真綿のように首元に巻きつき、私を絞め殺そうとする。
511Beginning Of DayDream(3/6):03/02/23 21:06 ID:LkpZWbq9
―――身勝手な話なのだが。
 どうして逃げ出したのか、その理由でさえ、自分にも思い出せないのである。


 一つだけ判っているのは
 いきなり失踪かましたことで、ババアやその周辺にかなりの迷惑をかけたこと
 それにもかかわらず、突然舞い戻ってきたあたしを受け入れてくれる人がいたこと
 まぁ、その歪んだ嗜好に関してはこの際置いておく事にして。


「別に責めとらんよ。お前はただ、自分の考えのままに動いたんじゃろうて」
 あたしが黙り込んだのを見てババアがかけてくれた言葉が、胸に染みる。
「…そう言ってもらえると助かるよ」
「躊躇せんで戻ってきてよかったのに、秋ちゃんの手まで煩わせおって」
「それは偶々――しかしいきなりの再会だもんなぁ…逃げる暇もなかった」
 家に帰るか迷っていたあたしを見つけたのは、あたしと同時期、18年前ににこの街に
越してきた秋人さん。何の因果か、秋人さんの姪っ子がこの街にやってきたのも一昨日で、
駅前で姪子さんを迎えに来てた秋人さんとバッタリ出くわしたもんだからさぁ大変。結局、
秋人さんに手を引かれる形でこの家まで連れられて――現在に至るのである。
「昨日ゆうちゃんも挨拶に来てくれたけどいやいや、ベッピンさんになったねぇ」
「『あの』トロい雪弥の奴がもう高校生だもんな。陸上部だなんて信じらんねぇけど」
 幼い頃の2人を思い出す。長期休暇の際にこの街に遊びにきていた相沢ゆうちゃんに、どん
くさい印象の雪弥。あたしを『お姉ちゃん』と呼んで慕ってくれたっけ。
「雪坊も秋ちゃんに似てなかなかの脚線美でのぉ、眼福眼福。ホッホッホ」
 ああそういえば。ババアがこの店を立ち上げた理由をあたしは今更ながら思い出した。
 確か『若いウェイターさんに囲まれてウッハウハな生活をしたいから』だったっけか?
「…もう歳なんだから、若いツバメを追いまわすのもほどほどにしろよな…」
「そっちこそ、『また』エッチな妄想に耽って食い逃げかまされないように気を付けるこったね」
「『また』ってなんだよっ!ていうかんな妄想してねぇし」
 だからなんでそっち方面に結びつけるかな、このくたばりぞこないは。
512Beginning Of DayDream(4/6):03/02/23 21:09 ID:LkpZWbq9
 ☆          ☆          ☆

 ――ババアの所為だ。全部あのクソババアの所為だ
 商店街を全力疾走しながら、あたしは今朝余計なことを抜かしたババアを非難した。


 まぁ、昨日と同じように商店街の一角に店を置いて商売に励んでいたわけだ。でもそんなに
客が来る訳でもなく、変な夢を見たおかげで寝起きもいまいち、おかげで居眠りしたあたしは
まさにでもって朝ババアが抜かした問題発言まんまの夢を見ちったわけで。で、これからって
時にお客さんに起こされたもんだから恥ずかしくて顔をあわせられなくってそれでいざ焼きあ
がって会計ってときに顔をみたら昨日の食い逃げ羽少年で「ご、ごめんなさいっ」って言って
エスケープかまされたわけでああそうだよ悪いのは全部このあたしなんだよこん畜生!
「グォラ待てや食い逃げ野郎ぉぉっ!」
 で、あたしは昨日と同じく、商店街でやりたくもない追いかけっこに興じているのである。

「ああムカツクムカツクめっちゃムカツクッ! あの食い逃げ小僧どうしてくれようっ」
 所謂ひとつのランナーズハイというものらしい、あたしの脳内ではこの少年を捕まえた後に
どういう処置を下そうかという皮算用が行われていた。その中には追走劇の傍らで遊んでいる
小さいお子様方にはとても見せられないような内容も混じってはいたが、酸欠による思考能力
の低下、ならびにセクハラ色狂いの入れ知恵の所為だ、絶対そうに決まっている。
 そうこうしているうちに商店街を抜ける。アウトインアウトで確実にコーナーを突破し、前を
走る羽付き小僧との距離を一定に保つ。昨日は7年前の地図を使ったために取り逃がしたが、
既にこの辺の地理状況は最新版に更新済みだ。無理に距離を縮める必要はない。最新の地図に
よれば、あの角を曲がった先にあるのは確か――。
「うぐっ! こ、工事中…」
 逃げ道を失った、不幸な食い逃げ犯の姿だった。


「――今日から配管の工事なんだとよ。運のつきだな、少年」
 壁と工事の看板で道は三方とも塞がれている。逃げ道はあたしがいる側にしかない。
「まさか2日連続で犯行に及ぶとは大胆なやつだよ。さ、潔くお縄を頂戴しな?」
 視線はそのまま。あたしは一歩ずつ、ゆっくりと少年との距離を詰めた。
513Beginning Of DayDream(5/6):03/02/23 21:11 ID:LkpZWbq9
「――――の」
「あ?」
「さがしもの――みつけないといけないんだよ――」
 探し物って何だよ、と問い掛けるより先に少年の足が地を蹴った。
「ボ、ボクはまだ捕まれないんだよっ!大事なものを見つけないといけないんだよっ!」
「なっ―――!」
 なんとこの食い逃げ少年、腕をブンブン振り回しながらあたしに突っ込んでくるではないか。
相当混乱しているのか、意味不明な言葉をわめきながら強行突破せんと向かってきた。
「威勢がいいのは認めるが―――往生際が悪いっ!」
 冷静に、あたしは半歩だけ後ろに身を引いて少年の攻撃を難なくかわすと、
「うぐげぐふぁっ!」
 がら空きになった少年の頭に、ジョルトのカウンターをぶち込んでやった。


 ☆          ☆          ☆


「さて、どうしてくれようかねぇ。っておーい少年? 生きてっかー?」
「う…うぅ…うぐっ…えぐっ…!」
「み、見っともねぇから泣くなよ、おまえ男だろ男!」
 おそらくあたしが怖いのだろう。その証拠に何の拘束もされていないのに逃げ出す意思が
見受けられない。ま、さすがにテンプル直撃→2回転ダウン→失神のコンボは厳しすぎたか。
「ったく、言っとくけど被害者はこっちなんだぞ?! ああもうこっちが泣きてぇよ!」
 ポケットティッシュを投げつける。涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしている野郎の光景は
見ているこっちの方が居たたまれない気持ちになる。
 …念のため繰り返すが、被害者はあたしだあ・た・し。そこんとこ誤解無い様に。
514Beginning Of DayDream(6/6):03/02/23 21:13 ID:LkpZWbq9
(見たところ悪意があっての犯行じゃないし、さてどうしたもんかねぇー)
 1000円程度の被害で交番に突きつけるのも馬鹿らしいし、かといってこのまま無罪放免と
いうのも癪に障る。こっちは2日連続で追いかけっこさせられたのだから。

(いっそババアの店でタダ働きさせるのは――)
 ババアの店――百花屋で更生させることも考えたがすぐに棄却する。あの好色ババアに目を
付けられたら最後、ネッチネッチといぢくり遊ばれること請け合いである。
 百花屋に面接にきた奴(もちろん男しか採用しない、オーナーがアレだし)の大半は容姿を理由に
切られてしまう。逆にいえば面接クリア=ババア好みの若いツバメくんということて、採用後
色々ちょっかいを出されるわけである。うまく乗り切れる人には時給も相まっていい職場なのだが、
そうでない人は3日と持たずに逃げ出すことになる、心に深い傷痕を残して。
(食い逃げの少年、心的外傷後ストレス傷害(PTSD)により再起不能、To Be Continued…)
 さすがに、食い逃げ程度で一人の少年の未来を閉ざすのは酷というものである。そうなると…


「おい少年。名前はなんていうんだ?」
「歩…月宮 歩(つきみや あゆむ)」
 月宮、という苗字に何か少し引っかかるものがあったが、そのまま話を進める。
「お前には、体で払ってもらう」
「え、え、か、かか体っ?!ボ、ボボボボクはああああのあのあのあのっ!!」
 って何故自分で自分を抱きしめるようなポーズをとる?何故顔を赤らめるっ?!
「……………っ! ア、アホかっ! 何変な想像しているんだよ、このスケベッ!」
 少し遅れて歩の思考を理解した。ったく何考えてるんだかこのマセガキは…とか
考えながらも自分の中にも邪な妄想が伝染してしまい、思わず赤面してしまう。
「ウォッホンっ!」
 あたしは芽生えた妄想を咳払いで押しのけ、改めて歩と向かいあって、一言。


「お前、しばらくあたしの店で働けや。食い逃げ分はそれでチャラにしてやるからさ」
515Beginning Of DayDream(omega/6):03/02/23 21:14 ID:LkpZWbq9
 ☆          ☆          ☆

 さて、先ほど私は夢の話をしましたが。ここで皆さんに問い掛けてみようと思います
 『夢』の対義語はなんでしょう。――そうですね、『現実』『現(うつつ)』です

 では、この2つの境目の名称は何でしょう?――どなたも答えられませんか?

 質問を変えましょう。
 ある空間上にある任意の線分ABを思い描いてください。その中点Mを求めてください。
 これは簡単ですね?定規や、コンパスでもいいでしょう。すぐに求められる。

 では『任意の点C』の中点Mを求めろと言われたらどうしますか?これは少し難しいですね。
 答えは『点Cと同一』という説もありますが、『解なし』と唱える人もいるようですね。
 面白い考え方をする人もいますね…さてさて、一体どちらが正しいのでしょうか…

 話を戻しましょう。つまりは夢と現の境界、中間点の話でしたね?

 2つは相対する存在なのですから、その境界となるものは存在するはずですよね?
 それなのに境界は曖昧である…これは一体何を表すのでしょうか?



 ……おや、もうチャイムなりましたか?
 では、本日の講義はここまでにしましょう。
516釈明@前スレの1:03/02/23 21:16 ID:LkpZWbq9
 突込みどころ満載でお送りしますた、前スレ>>397-399の歩シナリオの続きです
 主要な部分は補完しつつ、EDまでフォローできればと思ってます。
 にしても…夢の部分なんざ書いてる自分でもわけわかめ、RR入ってるかもしれない…


 百花屋の婆ちゃんはオリキャラですね。反転世界の『百花屋』ってどうなるのかなぁ〜と考えたところ、
『ウェイターばかりの喫茶店』という図式ができあがったので(w) こういうキャラになりました。
貴野姉さんにとっての保護者的存在。ちょっとセクハラ入っているのはまぁ、ご愛嬌ということで(w

 あと秋人さんも絡んできます。このシナリオの中では…40歳前後になるでしょうか?
Kanonの出だしの祐一と名雪の再開シーンみたいな展開もあったんですけど今回はパスしました
>>に書いた2人の再会シーンも、機会があれば形にしようかと思います。


  ∧||∧
 (  ⌒ ヽ エチシーンを書けるのはまだまだ先かなぁ…
  ∪  ノ
   ∪∪
517名無しさんだよもん:03/02/23 21:21 ID:WXkmQv40
リアルタイムキタ━━━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━!
518 ◆DY.JgAOy9c :03/02/24 02:41 ID:QxmB682z
くそッ…卒業論文さえ終わらせれば反転スレ1周年記念Flash(仮)を作れるのに…。
とまあ個人的なことは置いといて。

>前スレの1氏
おお、だいぶ鯛焼き屋姉さんのキャラが固まってきましたな。
続編に期待。
519名無しさんだよもん:03/02/24 08:39 ID:1tXlUxk1
本来端役の連中まで反転させて、こうも書けるとは…職人さん達凄い。
520名無しさんだよもん:03/02/24 11:32 ID:GKKVpBim
(´ー`).。oO(反転先生とのシナリオって見てみたいなぁ。。。)
521名無しさんだよもん:03/02/24 11:49 ID:x5pWcFiv
目が覚めた。
いや、今までも自分の状況を知覚出来ていたのだから、起きていた、
と言っても良いのかもしれない。
鬼の視点で、だけど。
辺りを見回す。
どうやら、ここはアパートの一室らしい。
必要最低限の家具や生活用品はあるが、飾り気は無い、きっと男の部屋だ、
しかも独身の。
とか、探偵気分に浸っている場合ではなくて、どうしようか?
背に回された手には、手錠がかかっている。
足にも、物騒な重りがついている。まるで奴隷だ。首輪が無いだけマシか。
私をここまで攫ってきた犯人は、何処にいるのだろうか?
と、考えていると、男が入ってきた。
「あなたは!?」
男は、見覚えのある顔だった。
柳川とか言う刑事だ! 今朝家を訪ねてきたばかりの!
「目が覚めたようだな?」
「今すぐにでも、汚してやりたいが、少し面白い話を聞かせてやろう」
522名無しさんだよもん:03/02/24 11:54 ID:x5pWcFiv
なんか自分なんかの糞SSを応援してくれる人がいたので、昨日丸々使って続きを書いてみた。
一応完結まで書いたんだけど、Hシーンをふまえつつ真面目に完結させようとしたので、
かなり不自然な出来になってしまったような気がする。
エチシーン下手糞だし。小学生以下の文章。
それでもうpするべきかどうか? 思考中です。
どちらにせよ、推敲は必要。

これが終わったら、こみパで大志のみ反転せず、で書こうかな、と思ってます。
523名無しさんだよもん:03/02/24 12:18 ID:J9NePwKB
>>522
グッジョブ。面白いですよ、ほんとに。
漏れ個人としてはうpして欲しいけれど、出来に納得がいかないのなら
きっちり推敲してから出しても遅くは無い。
まあ、どっちにしろ続き読みたいんですがw
524祐一×北川(♀)@491:03/02/24 17:05 ID:7AwGlC+B
 好きだから。
 大好きだから。

 それなのに、なぜ痛みを与えてしまうのだろう?

「ん…くっ…」

 痛がっている顔を見せまいとして、かえって表情は歪む。
 瞳に溜まった涙が零れ、その頬を伝う。
 下唇を噛み必死に苦痛の声を押し殺そうとしている。

 そんな潤子の姿に、祐一の胸は罪悪感にも似た躊躇いでいっぱいになる。

「北川…やっぱり…」
「ダメ!」

 潤子の強い声が、祐一の言葉を遮る。

「いま止めたら…相沢のこと嫌いになっちゃうぞ」

 無理に笑って、両の脚を祐一の腰に巻きつけるように回す。

「相沢なら…相沢だからいいよ。私は…相沢のものだよ」

 こんな場面でなかったら『自分をものよばわりするんじゃない』と怒っていたかもしれない。
 けれどいまは、その言葉がなによりも救いに思えた。

「わかった…もう少しで全部入るから…だから…もう少し我慢してくれ…」
「ん…このくらい…ぜんぜん平気」
525祐一×北川(♀)@491:03/02/24 17:06 ID:7AwGlC+B
 ぜんぜん平気でないことは、零れる落ちる涙を見なくてもわかる。
 けれど祐一は、もう先に進むしかない。

 ゆっくりとゆっくりと、潤子の中に分け入るように埋めていく。

「全部…入ったぞ」
「ん…わかる…私のおなか…相沢でいっぱい…」
「北川の中…すごく熱いぞ」
「相沢のだって」

 ゴムの皮膜で隔てていても、それは防ぎようがない温度。
 想いの分だけの熱さ。

「相沢…ありがとう…」
「え?」
「私の“初めて”、貰ってくれてありがとう」
「莫迦っ。礼なんて言うなよっ」
「だって嬉しくて…すごく嬉しくて…」
「北川…」
「私みたいな変な女、好きになってくれて…」
「…北川が変なのは、半分は演技だし」
「…バレてた?」
「バレバレ」
「…そっか」
「いつもお前のことばかり見てるからな、俺は」
「……でも…もう半分は地だよ」
「それもわかってる」
526祐一×北川(♀)@491:03/02/24 17:06 ID:7AwGlC+B
 そう、わかっている。
 いま、ひとつになっている少女のことを、自分は世界中の誰よりもわかっている。
 それは自惚れなんかじゃない自信。
 なぜなら。

「俺は北川が好きだから。大好きだから」
「ん。私も相沢が好き。大好き」

 これ以上の理由なんていらない。


     ○


「もう大丈夫…動いていいよ」
「いや…じつは今でもかなり我慢してたり」
「え?」
「北川の中、気持ち良すぎ」
「え?そ、そう?」
「ああ、だから少しでも動いたら…」

 まあ、初めてにしてはよくもった方だろう。

「ん。いいよ、このままイっても。その為に着けてるんだし」
「でも、北川は…」
「女の子が初めてのときに気持ちよくなれるのは、快感よりも充足感なんだよ。たぶん」

 潤子の腕が祐一の背に回される。
527祐一×北川(♀)@491:03/02/24 17:06 ID:7AwGlC+B
「このまま相沢がイってくれたら、私きっとすごく満ち足りた気持ちになれると思う」
「わかった…それじゃ、動くな」
「ん」

 祐一は打ちつけるように腰を動かす。
 その動きはお世辞にも上手いと言えるものではなかった。
 けれどそれも仕方がない。
 祐一も潤子も初めてなのだから。
 初めてのふたりの、めいっぱいの“好き”。
 他にはもうこの想い伝える術なんて知らないから。

 そしてすぐ。
 祐一は果てた。
 潤子の中で。
 
 その迸りを受け止めることはできなかったかれど。
 それでもそれは、とてもとても満ち足りた気分だった。
528祐一×北川(♀)@491:03/02/24 17:06 ID:7AwGlC+B
     ○


「相沢のイくときの顔、ちょっと可愛かったかも」
「いきなりなんてこと言い出すかね。こいつは」
「相沢のあんな顔知ってるのは私だけだね」
「むぅ。俺だけが一方的に見せたってのは、なんだかすごく納得いかない」
「ん、大丈夫だよ」
「何が?」
「私のも見せてあげる。近いうちにね」

 潤子は人差し指を祐一の唇に押し当てる。

「だってこれからは毎晩してくれるんでしょ?」

 それは半分の演技のない、素の潤子の笑顔だった。
529491:03/02/24 17:10 ID:7AwGlC+B
またまたきました
今回のブツは自サイトで公開している反転北川です
ああしかし、かなりこっ恥ずかしいものをカキコしてしまったような気が…
これはもう逝くしか…

;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
    ◎===◎
   ‖     ∧||∧  
   ‖    (  ⌒ ヽ
   ‖     ∪  ノ  >>529 グッジョブ!!
   ‖      ∪∪
   ‖
__Ω__
| 不要品. |
531前スレの1:03/02/24 20:58 ID:Ew31bnGj
今回は保守カキコのみでごめんなさい

>>518
言ってしまいますたね?しかと聞きましたぞ(ニヤ<記念Flash(仮)作りたいどうのこうの

>>522
推敲も大事ですけど勢いもまた然りだと思いますよ
>>529さんとか、短期間でボンボンネタを投下できる人って凄いと思うのです



ところで…>>520って自分へのレス?
だとしたらちょっとばかし考えがあるのですが…明文化してないので気長におまちをば
532名無しさんだよもん:03/02/25 12:21 ID:p/b21anj
>>522ですが、ついにうpしようと思います。
ついに、って言っても、あまり時間たってないけど。
2chの仕組みに詳しくないから知らないけど、この量を一度にうpできるのか?

と、言うわけで、完結です。
無理に完結させたので、アラが目立って、グダグダですが、自分でも気に入っているシーンも多少あるので、
うpに踏み切りました。
ツッコミ所満載ですが、ご容赦の程を。(特に二人の性格とか
533名無しさんだよもん:03/02/25 12:21 ID:p/b21anj
私は全てを聞いた。
柏木家に伝わる忌まわしき血、そして、柳川と私の関係を。
私と柳川が親戚? 狩猟者? 
信じられない事ばかりだ。
「何故、お前が話を聞かされていないのかは気になるが、
 まあいい、存分に犯してやる」
そんな柳川の声も聞こえないほどに、私は混乱していたが、
柳川が私の服に手を掛けた時、やっと正気に戻った。
「えっ!?」
いきなり、シャツが引き千切られる。
高かったのに、と一瞬考えたが、
自分がブラジャーしか身に着けていない事に気付いて、赤面した。
手が後ろに回されているので、隠す事も出来ない。
「きゃあ! 馬鹿! 変態! 痴漢! ナス! かぼちゃ!」
少ない語彙で、しかし、出来る限り語威を強めて罵倒するが、
相手は薄ら笑いを浮かべるだけだ。
「気丈だな?」
わかっているのだ。私にはどうする事も出来ない。抵抗できない。
この手錠が無くったって、あの力の前に私が出来ることなど、無い。

私は陵辱された。
534名無しさんだよもん:03/02/25 12:22 ID:p/b21anj
私は犯され続けている。
床には、純潔の証だった物と混ざり合った精液。
前戯も無しに侵入され、私は激痛に悲鳴を上げたが、柳川は止めなかった。
涙を流し、止めるように懇願したが、無駄、だった。
だが、今まで私を苛んでいた激痛は、今は無い。
薬だ。
柳川の寄越した薬を飲むと、普通では考えられない程の快楽が私を襲った。
自分の意志なのかも判らぬまま、私はよがり狂った。
薬を飲まされてからも、犯され続け、もう殆どの感覚が無い。
夢よりも、現実感の無い現実。
やがて、私は気を失った。
535名無しさんだよもん:03/02/25 12:22 ID:p/b21anj
夢を見た。
夢の中にも柳川が居た。私をまだ汚し足りないのかとうんざりしたが、
どうやら違うらしい。
夢の中の柳川は、優しかった。そして、悲しかった。
タカユキと言う少年が居た。二人は見ていて微笑ましくなるような雰囲気を、
漂わせていた。
しかし、二人は、薬に依って壊されてしまった。
私を犯す時に飲ませたあの薬だった。
タカユキは廃人に、そして、柳川は狩猟者へと変貌した。
私は泣いたが、夢の中では涙は零れなかった。
536名無しさんだよもん:03/02/25 12:23 ID:p/b21anj
私の目が覚めた時には、もうカーテンの隙間から朝日が入り込んでいた。
部屋の隅に柳川が居る。寝ているようだ。
つい数時間前まで、酷い目に会わされ続けたと言うのに、
憎む気にはなれなかった。
この殺人者に同情する自分と、憤怒する自分の感情が重なって、
何とも言えない停滞を創り出していた。

しばらくすると彼は目覚め、私には一瞥をくれただけで、
仕事に出かけていった。

今夜、彼と話をしてみよう。私に何が出来るだろうか?
彼を救える?
どちらにせよ、人殺しは止めなくてはならない。
もし救えないなら、その時は。
537名無しさんだよもん:03/02/25 12:24 ID:p/b21anj
真剣に考えていた内は良かったが、落ち着いてくると、
妙に回りの状況が気になり始めた。
全裸で、汗と、その、いろんな液に塗れたこの状況が。
匂いがきつい。
お風呂に入りたい。
体の節々が痛む。
髪も痛む。
これから十時間以上このままで居なければならないのか、最悪だ。
夜まで私の正気は持つだろうか?
538名無しさんだよもん:03/02/25 12:31 ID:p/b21anj
夜、柳川が帰宅した。が、荷物を置いただけで、すぐに出て行こうとする。
「待って、柳川、さん」
耕一が呼び止めた。
「何だ?」
「私を好きにしても良い。だから、人を殺すのは止めて」
柳川は、一瞬、何を言っているのだこの馬鹿は?、と
顔を歪めたが、すぐに表情を戻し、言った。
「良いだろう」
「では、奉仕してもらおうか?」

耕一は、手錠と足枷を外して貰い、たどたどしい手つきで、
ズボンのジッパーを下ろした。
大きくそそり立った男根に、一瞬怯んだが、必死に手でしごき始めた。
「口も使え」
言われるままに、性器を口に含む。
必死に口を動かし続けると、耕一の口に、妙な味が広がった。
精液だ。
「ゴホッ」
むせる。
「飲め、全部だ」
耕一が、精液を言われるままに嚥下したのをみると、
先日のように、耕一を陵辱した。
539名無しさんだよもん:03/02/25 12:34 ID:p/b21anj
行為の後、柳川はアパートを出た。火照った体を冷ます為、ではない。
耕一との口約束など、守る気は毛頭無かった。
狩だ。
今まさに、飛び出そうと言う時に、後ろから肩を掴まれた。
耕一だ。
「どこに行くの」
その目は真剣だ。
「狩だ」
「約束は?」
「お前が、俺と約束を出来る立場だと思っていたのか?」
「そう」
耕一の眼が、冷たく変わった。
「あなたを、殺す」
銃弾にも匹敵する鋭い一撃が、柳川を貫いた
540名無しさんだよもん:03/02/25 12:35 ID:p/b21anj
「ガ、ハッ」
柳川は、瞬時に反応し、回避を試みたが、
至近距離からの渾身の一撃をかわしきることは出来なかったようだ。
致命傷では無いが。
「そ、そうか、お前も柏木の血をひく者なら、力を使えないはずが、
 無かった」
「ええ、力の使い方に気付かせてくれたのはあなた。子供の頃の事件の時、
 封じ込めてしまった力を、再び引き出したのはあなた」
「そのせいで、私の中の鬼までも目覚め始めている。
 私は昔、この鬼を支配する事が出来なかった。あなたと同じね?」
「きっと、今でも鬼は支配出来ない。手加減は出来ないと言う事よ」
「相討ちになると良いわね? もう誰かを殺さずに済むし、
 殺してもらう手間も省ける」
「私今、凄く攻撃的になってるわ。半分鬼に支配されかけてるのね」

「じゃあ、始めましょうか」
541名無しさんだよもん:03/02/25 12:35 ID:p/b21anj
戦闘が始まった。
両者、人間の形を保ったままでの攻防。
鬼の本能が、戦闘における最高の動きを選び出す。
知恵の入る余地など無い。
完全に、種としての強弱が勝敗を分ける。
が、不意打ちによって負傷している柳川の方が、若干押され気味であった。
形成を不利と見た柳川は、鬼の姿への変貌を開始。
そう、狩猟者の雄のみが、姿を変えることが出来る。
伝説の鬼の姿へと。
よって、男である柳川の方が、耕一よりも有利、なはずであった。
だが、驚くべきことに、耕一の体も、変化を開始したのだ。
柳川は、信じられないといった目で、耕一を見つめた。
耕一の口が動く。
「ええ、確かに私の体は女」
でも
「脳は男なの」
542名無しさんだよもん:03/02/25 12:36 ID:p/b21anj
そう、今思えば、これが私が真実を知らされなかった理由。
私の脳は、確かに男だったのだ。
そのせいで、こんな醜い姿になったわけだけど、
そのおかげで、奴と互角に戦える。
いや、私の強さは、奴をはるかに凌駕している。
最強。
今の私には、その言葉こそが相応しい。
変身を遂げた私の前では、柳川など、虫けらにも等しかった。
じわじわと、嬲り殺す。
狩猟者としての初の獲物だ。じっくりと愉しもう。
爪先の一本一本から、脳髄に至るまで、いたぶり尽くしてやろう。
同情なんて、ひとかけらも無い。
狩猟者が、獲物に同情することなんて、無い。
だと言うのに、私の赤く光る眼球からは、涙が迸った。
これで良いの?
消したはずの心が囁く。
ああ、柏木耕一の正義感は、狩猟者の本能にさえ、勝るというのか。
我ながら、大したバカだと思う。
「私」は「私」の意思で、柳川の止めを見舞った。

さようなら。
543名無しさんだよもん:03/02/25 12:36 ID:p/b21anj
私に胸を貫かれ、彼は致命傷を負った。
変身が解ける。
まだ、息があるようだ。だが、長くは無い。
「どうした? 止めを刺さないのか?」
聞かれた。
「放っておいても、あなたは死ぬわ」
「そう、か、お前は、克服、したんだな」
「うん」
「大したものだ。同じ狩猟者なのに、な」
「それに、お前は、美しい」
「知ってる。すくなくとも、かおりちゃんより美人だった。違う?」
「はっ、そうだな」
「頼みがある」
「タカユキ君の事ね?」
「ああ、そうだ。お前も、俺の心が見えていたんだな」
「あなたも?」
「ああ、日吉かおりとの痴態なんぞも見せてもらった」
「・・・・やっぱりヤられちゃってたのか・・・・」
「ふふっ」
「はははは」
笑ってるけど、涙が止まらない。
そうして、柳川は動かなくなった。
544名無しさんだよもん:03/02/25 12:39 ID:p/b21anj
あれから、十ヶ月ほどが過ぎた。
タカユキ君は、柏木家で保護したんだけど、柳川さんの後を追うように亡くなった。
私は今、病院のベッドの上に居る。
と、言っても、決して病気なんかにかかった訳じゃあない。
私の手の中には、二人の赤ん坊。
私と、柳川さんの子供だ。
「結局誰が父親なんだよ?」
と、言ってくるのは梓だ。
私が妊娠したとわかった時、皆は大騒ぎだった。
しかも父親は不明と来ているので、毎日のように質問攻めにされた物だった。
他の皆は諦めたようだけど、梓だけはまだしつこく聞いてくる。
父は誰か? と言う質問には、一生答えない事に決めている。
この子達以外には。
「・・・・私の耕一さんが・・・・」
楓ちゃんは、私が妊娠して以来、ますます塞ぎこんでしまった。何故?
私のって、どういうこと?
「おめでとう、耕一おに、じゃ無かった。おねいちゃん」
初音ちゃんだけは、素直に祝福してくれた。ありがとう。でも、おに、って?
「耕一さん、名前はどうするんですか?」
と、言ったのは千鶴さんだ。
名前は決まっている。
「ヤナガワとタカユキ」
と、答えた。

THE END
545名無しさんだよもん:03/02/25 12:42 ID:p/b21anj
うp完了。
なにやらうれし恥ずかしいような、変な気分です。
全国推定2名の応援者のみなさん。ありがとうございました。


オマケ

「って、この子達、女の子だろーが? ヤナガワに至っては苗字だし」
梓がすかさずツッコミを入れてきた。
確かに、ヤナガワに至っては苗字だ。
しかし、それにはやむをえない事情ってものがあるのだ。
他人には決して言えないが。

下の名前がわからない。なんて、言えるわけが、ないでしょ?

546とあるへっぽこ職人:03/02/25 13:09 ID:dukMxAKt
>>533-544
乙かれ様でした。興味深いものを読ませて頂いてありがとうございます。
まだここを御覧になっていたら、幾つかアドバイスできるかもしれない所があるのですが、
ご迷惑でしょうか?
547名無しさんだよもん:03/02/25 13:55 ID:p/b21anj
>>546
アドバイス、是非宜しくお願いします。
人の意見を聞かせていただくのは、大変ためになりますし。
今日はもうネットやってられないので、見に来るのは明日になりますが。
548とあるへっぽこ職人:03/02/25 14:21 ID:2HkIzUZY
>>547
適当にお聴き流しください。

・1レスあたりの文章量は同じくらいの方が読みやすいかも
 (だいたい二十数行は1レスに書けるっぽいです)
・視点が一定しているといいかも(例えば耕一の視点、或は第三者の視点に固定)
・句読点は文のアクセントになるので、乱用は避けた方がいいかも
 (そうすると、ここぞという時に効果を発揮するかも)

偉そうな事言ってごめんなさい。拙文御容赦。
549名無しさんだよもん:03/02/26 00:01 ID:v7+g421y
>>533-544
グッジョブ!
今度はこみパでしたっけ?期待してます。

…ただ、題名が名無しのままだと始めと終わりがわかりづらいので、
せめて番号を振っておいたらどうでしょうか? と老婆心ながら言ってみる。
550名無しさんだよもん:03/02/26 11:32 ID:0lhhj0N1
こんちはーす。
>>548 アドバイスどうも。
でも、一番上はちょっとしんどいかも。
本能のおもむくままに書いているので、行数を気にしている余裕がないっぽいです。
二番目は根性でカバー出来ると思いますが。
三番目なんかは、完全に熟練の問題のようですし。

>>549
自分なんかを応援してくれて有難うございます。
今後はちゃんと番号をつけるように心がけます。

で、質問なんですが、書きかけの物をどんどんうpしていくのと、
全部書いてから出し惜しみしつつうpするのと、
全部書いてから最高出力でうpするのと、どれが一番いいのでしょうか?
今回は書くのに時間がかかりそうでなんで、
今からうpすると、もし書くのが遅れた場合に遅れて続きを出しても、
「お前誰だよ? はぁ? 続き? 知らないね」
みたいな状況になってしまうような気がするのですが。
551名無しさんだよもん:03/02/26 11:42 ID:Y5X0d8/O
読む側としては全部書いて全力うpがサイコー。
じらされるのも良いものだけどやはり一気に読みたい。
552名無しさんだよもん:03/02/27 02:51 ID:zyRYAFld
まあどっちにしろ書いてくれるのが住人にとっては一番ありがたいと思われ。
というわけで(どんなわけだ)メンテ。
553名無しさんだよもん:03/02/28 07:52 ID:Th4soKf2
また急に静かになったけど、
来るべき反転スレ一周年記念日にむけて書き溜めてる最中なのか?
554元380:03/02/28 23:36 ID:aE/eNhbh
>>551の期待に答えるべく書き溜め中。
しばしお待ちくださいメンテ。
俺は高瀬瑞希。自己紹介をしなくても、第三視点の皆さんは御存知だろう。
え? 性格が全然違うって? それはまあ、気のせいだろう。反転してるし。
って、自分でも何を言ってるか分からんな。いかんいかん、錯乱しているようだ。
とにかく、俺は大志のアホに連れられて、同人誌即売会って所に辿り着いた。
そこは、会場と言うには余りにも汚すぎた。
暑く、臭く、騒がしく、そこはまさにゴミ溜だった。
とか、ベルセ○ク風に言ってみる。
お前漫画読まないんじゃなかったのかって? 作者の趣味だ。
それはともかく、やばい。
潔癖症の俺には、この空気は耐えられそうに無い。
でも、俺が和樹を守らなきゃ、誰が守るって言うんだ?
特に、あの大志の馬鹿は、この人ごみを利用して和樹にあんな事やこんな事をしようとしているに違いない!
許すまじ。もし和樹に手を出したらブッ殺してやるからな。
これは決して嫉妬なんかじゃあない。うん。親友としての義務だ。
最も、そのお礼として、和樹が俺に求婚してきたりなんかすると、
俺もやぶさかじゃあないんだけど。
とっ、とにかくだ、和樹、俺が守ってやるからな。と誓いつつ、和樹の方を見やる。
居ない。
居ないぞ?
かずきぃ何処行ったんだぁ?
この人ごみに流されて何処かに行ってしまったのだろうか?
それは大変だ。
今頃、和樹はオタク達に囲まれて泣いているに違いない。
「おい、大志」
大志の方を見るが、居ない。
つーか、ここ何処だよ?
どうやら、流されていたのは俺の方だったらしい。
いや、この迷子も大志の陰謀に違いない。
やはり最悪だ。同人誌即売会と言う奴は。
待っていろ! 和樹、今助けてやるから。
556:03/03/01 15:34 ID:VCh/1xI2
それから数時間が経った。
「ううう」
完敗だ。同人誌即売会の前では、俺はこんなにも無力だったのか。
オタク ストリームに流されて、俺の体力は限界に達しようとしていた。俺の視界は、未だに和樹を捕らえず。
なんか、すっげーむかつく。
どうして俺がこんな目に会わないと駄目なのか?
民主主義国家日本では、少数民族のオタクは交通弱者ではないのか?
っと、話がずれた。落ち着け、俺。
そういえば、何やらもよおしてきたな。頭を冷やすついでにお化粧直しに行くとしよう。
無論、俺は化粧などしていないが。俺はシャイなんだ。察してくれ。
557:03/03/01 15:37 ID:VCh/1xI2
手洗い場には、先客が居た。うん。
身長は180センチ越、男の癖に髪を伸ばしている。
顔は良く見えないが、こんな所に居るような奴だ。たかが知れているだろう。
さて、俺も用を足すとしますかね。
無事に事が済んだので、手を洗い、持参ハンカチで手を拭く。
最近の野郎どもは、手はズボンで拭いちまえば良いとか言う奴が多いが、俺は違う。
と、隣で手を洗っていた先客も、ハンカチを使用していた。やるな。
オタクにも、紳士は居るらしい。極一部、1%未満だが。
俺は、興味深い目で、彼を観察する。
手を拭き終わり、立ち去ろうとした彼のポケットから、ハンカチが落ちた。
俺はそれを速やかに拾い、声をかけた。
「おい、あんたハンカチ落としたぞ」
え?
彼が振り向いた瞬間、俺は激しい敗北感に包まれた。
美形だ。かなり美形だ。すごまじく美形だ。同人誌即売会、恐るべし。
俺が、呆然としていると、彼が口を開いた。
「・・・・」
何て言ってるのかわかんねーよ! パードン?
「ハンカチ」
そうだ、ハンカチを持ったままだった。
「ああ、悪い」
「いえ」
ハンカチを手渡そうとした時、俺は再び戦慄した。
「刺繍」
「はい」
「自分で?」
「はい」
そのハンカチには、A HASEBE、と刺繍がしてあった。玄人の技だ。
彼が立ち去った後も、俺は立ち尽くし続けていた。 
558:03/03/01 15:40 ID:VCh/1xI2
結局和樹に会えないまま、同人誌即売会とやらは終わってしまった。
会場の外に出てみると、和樹と大志が楽しげに話していた。
最初は意識が朦朧としていた為に、良く聞き取れなかったが、
ある、一つの言葉が、俺を覚醒させた。
「同士和樹よ! お前は同人誌を創るのだ!」
っておい、待て、このやろう。
「待ちやがれ! 大志!」
和樹がオタクの一員になるなんて、許すわけにはいかない。
和樹のような美人がこんな野獣達の巣窟に入ってしまったら、あっと言う間に毒牙にかけられてしまうに違いない。
特に、大志の奴は、和樹をマインドコントロールして手中に納める気に違いない。
和樹は俺が守る! 俺は、大志に掴みかかった。
「俺は絶対認めないからな! 和樹が同人をやるなんて!」
大志は眼鏡を光らせながら言う。
「まいぶらざー、悪いがお前の意見は関係ない。決めるのは同士和樹だ」
確かに俺には和樹を止める権利は無い。だが、俺には義務がある! あくまで親友としての。
「和樹! 同人なんかやらないよな?」
俺は強く同意を促す。だが、和樹の目には、迷いの色が。
「和樹?」
「あの、ちょっと、やってみたいかなって、同人」
そんな馬鹿な! あの、いつも絵に向かって一生懸命だった和樹が、漫画なんて幼稚な物を。
と、俺の下腹部に強い衝撃が走った。大志のボディーブローだ。
鈍痛、朦朧としていた意識が、トンと背中を押されてあっちの世界へと旅立って行く。
「さあ、同士和樹! 五月蝿い蝿は黙らせた。今こそ決断の時だ!」
「あの、それより瑞希君が」
「なあに、我輩が家まで持っていってやるから心配は無い。それよりも、良い返事を期待しているぞ」
「あ、あはは」
大志のむかつく駄声と、和樹の渇いた笑い声(ああ、それでも和樹は美声だ)を最後に、俺の意識は消えた。
559名無しさんだよもん:03/03/01 15:47 ID:VCh/1xI2
ちょっと気力が失せてきたので、気合増強する為に、うpしてみました。

とりあえず、序章と言う事で、和樹が始めて即売会に行った日を瑞希視点で書いてみました。
全体としては、長谷部+瑞希シナリオってな感じで行こうと思ってます。

瑞希視点と言う事で、瑞希の偏見的思考を前面に押し出そうとしたんですが、
格好良い瑞希、も書いてみたかったので、今回も後半に行けば行くほどキャラが一定せずに、
無茶苦茶な話になってしまいそうですが、まあ、見逃してください。
ちなみに、反転しても出来る限り名前は変えないで行こうと思っています。なんとなく。

それではまた来ます。
5601/4@491:03/03/01 17:36 ID:1uzr66fs
※性別のついでに性癖も反転させてみるテスト
※耕一×柳川(♀)




 ショーツを脱ぎ、大きく脚を開く。
 露になる牝の器官。
 注がれる熱い視線に子宮が疼く。

「ご主人様…私のおまんこはいかがですか?」
「とても…とても綺麗ですよ祐姫(ゆうき)さん」

 主人と奴隷という関係になってからも、ご主人様は私を「祐姫さん」と呼ぶ。
 私たちが“甥”と“叔母”であることを思い出させるように。
 決して公にできない関係。
 けれどその背徳感さえ、今の私には快感のスパイスになる。




 ご主人様と“敵”として対峙したとき、
 私は自分の加虐嗜好がその裏に隠れた正反対の性癖の仮面であったことに気が付いた。
 ご主人様の圧倒的な“力”を前にして、私は欲情したのだ。

 犯されたい。
 嬲られたい。
 この人に――この狩猟者に――身も心も支配されたいと。

 そして、ご主人様は私の望みを叶えてくれた。
5612/4@491:03/03/01 17:36 ID:1uzr66fs
「触ってもいいですか?」
「どうぞ、ご主人様のお好きなように…」

 ご主人様の指がそっと私のラビアを摘む。
 電流のようなビリビリとした快感が背筋を駆け上る。

「はぅんっ」

 ご主人様の指や舌ならばどの部分でも気持ちよくなれる――なってしまう、私の身体。
 そんな私の全てをを受け止め、包み込んでくれるご主人様。

「すごいですね…次から次から溢れてくる…」
「触ってくださっているのが…ご主人様…だからです…。
 ご主人様に…可愛がっていただけて…私…は…あふっ…」
「俺のことも気持ちよくしてもらえますか、祐姫さん?」
「も…もちろんで…す。喜んで…ご奉仕させていただき…ます…」

 ご主人様に気持ちよくしていただけるのも嫌いではないけれど、
 私の身体の全てを使いご主人様に気持ちよくなってもらうことは、
 奴隷である私にとって無上の悦び。
5623/4@491:03/03/01 17:40 ID:pneBRhtK
「失礼いたします」

 立ち上がったご主人様の前に膝立ちし、ベルトに手を掛ける。
 ジーンズを下ろし、テントのように張ったトランクスからペニスを取り出す。
 
「ああ…ご主人様のおちんちん…」

 ちゅっと鈴口に口付けて、そして根元まで咥えこむ。
 口の中いっぱいに広がるご主人様の味――雄の味。

「うぅ…」

 切なげなご主人様の声。
 わたしの口で感じてくださっている。
 それが快感となり、わたしは軽く気をヤってしまう。

「ん…んふぅ…んぐ…」

 ちゅば…ちゅば…じゅば…じゅるぅぅ…

 喉の奥まで咥え、吸い上げる。
 窄めた唇でカリ首の周りをなぞる。
 飴玉を舐めるように、亀頭に舌を絡める。

「あ、祐姫さん…俺、もう…」

 答える代わりにわたしは更に深く咥えこむ。
 それは、このまま出して欲しいという意思表示。
5634/4@491:03/03/01 17:40 ID:pneBRhtK
「祐姫さんっっ」

 びくんっと痙攣するようにペニスが震え、私の喉奥を大量の精液が叩きつける。
 びゅくんっびゅくんっと音がしそうな勢い。
 むせそうになるのを堪えながら、噴き出される精液を嚥下していく。

「んくっ…んくっ…んぐっ…」



「はぁあああっ」

 ようやく長い射精を終えたご主人様が大きく息をつく。
 私は一旦口を放し、尿道口に唇をつけストローのようにちゅぅぅっと吸い上げる。

「中に残っている分、勿体無いです…」
「祐姫さん…」

 ご主人様の手が私の頭に伸び、優しく髪を撫でてくれる。
 その指先から伝わる温もりで、私はとても満ち足りた気持ちになる。

「こんな素敵な奴隷に奉仕されて俺は幸せものです。
 これからもずっと俺に仕えてくれますか?」
「もちろんです、ご主人様。
 私はご主人様が望む限り、いえ、例えご主人様が望まなくとも、
 ご主人様にお仕えいたします」

 その言葉を誓うように、私はもう一度ご主人様のペニスに口付けた。
564491:03/03/01 17:41 ID:pneBRhtK
鬼同士の主従関係なのに
やってることが普通っぽくなってしまいました。
逝ってお詫びをいたします。

;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
565名無しさんだよもん:03/03/01 21:35 ID:9wP3hawH
相変わらずエロいねここはw
566おやすみなさい1:03/03/02 01:05 ID:l0QPIBCf
「うあ…」
痛い。
分かっていた。
知識としては。
「………っ」
入れられる前にしてもらった愛撫によって
もたらされた快感なんて全部吹っ飛んでしまった。
「ひろみ…」
ああ、そんな悲しそうな顔はしないで
私がムリに頼んだことなのだから…
そう言えばこの人はもっと悲しそうな顔をするだろう。
だから言う。
「…いいんです。私が頼んだことなんだから」
にっこりと、多少ひきつったような気がするけど
満面の笑顔も付ける。
やっぱり彼の顔はもっと悲しげになった。
ああ、この顔だ。
私はこの顔に魅せられたんだ。

初めて会ったとき弱そうな人だと思った。
そして…
父さんに似てると。
母さん失い、弟が病にかかった時の父に。
567おやすみなさい2:03/03/02 01:06 ID:l0QPIBCf
私がこの人に抱いた感情は何なのだろう。
恋?
愛?
それとも歪んだファザーコンプレックス?
どれかも分からない。

けど構わない。
全てに忘れられようとした私をあなたは覚えていてくれた。
それだけで十分。


「穂積さん、大丈夫です。動いていいですよ」
「ひろみさん、けど…」
「ん……いけないなぁ、言ったでしょ、今はひろみって呼ぶって」
「あ、すみません」
「くす、いいんですよ、だから穂積さん、お願い…」

……
………
それから何があったのか痛みとほんのちょこっとの快感を感じて
穂積さんとの逢瀬は終わった。
568おやすみなさい3:03/03/02 01:07 ID:l0QPIBCf
彼と一緒のシーツにくるまりながら私は夢を語る。
「ねぇ、穂積さん」
「何ですかひろみさん」
む、また元に戻ってる。
まぁいいか。
「今度、繭と一緒に公園にいきましょうよ」
「ああ、いいですね」
「で、そこで私繭のお母さん宣言するんですよ」
「え、ひ、ひろみさん」
「あー嫌なんですか?嫁入り前の貞淑な美少女のバージン奪っといて」
「そんな、そんなつもりはありませんよ」
「じゃあ…」
「ただ、その僕はひろみさんが卒業してから…」
最後の方は小さくなって良く聞こえなかったけど確かに言っていた。
「結婚を申し込みたいと」
嬉しさと悲しさと世界への憎しみ。
それらが同時に胸に溢れる。
「ふふ、まぁいいや。穂積さん」
「な、何ですか」
「朝まで寝よう」
「え、ええ、そうですね」
そうして彼と一緒に私は目を閉じた。
「穂積さん…」
「はい、何ですかひろみさん」

『おやすみさない』
「ええ、おやすみさなさい」
569おやすみなさい終:03/03/02 01:08 ID:l0QPIBCf
そしてさようなら。
朝あなたは一人で起きるでしょう。
そして何故か全裸でいることに慌てるんでしょうね。
穂積さん、繭とはもう大丈夫ですよね。
さようなら。

愛した人。
570旧69:03/03/02 01:11 ID:l0QPIBCf
書きかけほったらかしで何を書いてるのでしょう(汗
ひろみ(浩平)×穂積(華穂)ものでした。
571名無しさんだよもん:03/03/02 13:21 ID:M+NNQa8k
あまりキャラを弄ると葉鍵キャラの名前を借りた別人になってしまいがちですね。
自重しよう。

572名無しさんだよもん:03/03/02 15:44 ID:1dR0uDml
>>571
完全な別人って娘も、既に少なからずいるぞ。
でも萌える。即ち、それが真理。(w

とりあえず、>>570グッジョブ。
573名無しさんだよもん:03/03/03 13:06 ID:Dum/fZ2m
>>555-558
なかなかイイんでないの? 男瑞希のモノローグが飛ばしまくってるがw

>>560-563
ナイスエロエロ〜。グッジョブ。

>>566-569
えいえんに行っちゃったんですね、ひろみさん…( つд`;)
574:03/03/03 14:31 ID:JfEkhOV4
結局、和樹は同人誌を描く事になってしまった。くそ。和樹とはあれから余り会っていない。
なんか、会う度に小言を言ってばかりの自分に疲れたからだ。
アイツは、普段は大人しいが、一度決めるとテコでも動かない奴だ。
俺がブツブツ言ってても、意味が無い事くらい分かっている。
でも、何故か小言を止めることが出来ない。
俺は、これまで和樹が絵を書いてきたのを、ずっと見守って来た。
だから、本当は分かってるんだ。和樹は、一時の気の迷いなんかであんな決断をする奴じゃない。
アイツは何かを掴んだんだ。あの即売会会場で。だから、俺は本当は応援してやるべきなんだろう。
これが、もっと他の事、例えば小説家や音楽家みたいな、一般的に芸術として認められている分野だったら、
俺はここまで悩んだりはしなかっただろう。だが、和樹が目指すのはオタク。後ろ指指されてしまう連中のトップだ。
いくら頑張っても世間に誇れる事では無いだろう。
くそ。
どうすりゃ良いんだよ!
ああ、でも和樹に会いたいな。もう一週間も会っていない。一つの事に熱中すると、他が見えなくなる奴だから、
ちゃんとした生活をしているか心配だ。
(まあ、それが和樹の才能でもあるんだろうけど、オタクそのままの生活習慣を送られても困る)
そうだ! テニスに誘ってやろう。アイツの事だから、絶対運動なんかしてないはずだ。
「おい! 和樹! お前漫画ばっかり書いてて体鈍ってるだろ? 俺と一緒にテニスにでも行こうぜ」
これで完璧だ。パーフェクトゥ。仲直りして、二人は急接近!
よし、そうと決まれば善は急げ! 早速出かけるとしよう。
575:03/03/03 14:31 ID:JfEkhOV4
「あ、瑞希君、何の用?」
来客が俺だと分かった和樹は、少し戸惑った様な顔をした。
きっと、また俺に小言を言われると思ってるんだろう。しかし! 今日は違うぜ!
さあ、和樹をテニスに誘うんだ誘うんだ誘うんだ誘うんだ。
さあ、声に出して言うんだ。たった一言だ。言え。言え。言え。言っちまえ。デストローイ!
「せ、せっかくの休みだしさ、俺とどっか行こうぜ?」
そう、テニスに!
「・・・・・」
うっ、和樹は迷惑そうにこちらを見ている!
「嫌、なのか?」
「その、ほら、原稿忙しいし」
負けた。俺の存在価値は原稿にすら劣るってのか!?
むかついた。
「くだらない漫画ばっかり書いてないで! たまには外出しようぜ? なあ?
 漫画なんて書いても、周りから軽蔑されるだけだぜ! オタクなんかになってどうすんだよ!
 そんなの馬鹿のする事だ! 止めちまえ! 和樹!」
「え・・・?」
和樹は悲しそうにこちらを見ている。言っちまった。和樹の奴も、実は結構気にしてたんだ。
漫画書くなんて、一般人のやる事じゃないって事。いきなり、今までと違う世界に行くのに、平気な訳無いだろうが!
俺が傷つけてどうすんだ糞。俺が応援してやらないでどうすんだ。
「いや、和樹の書いた漫画が下らない訳が無いじゃないか。今のは言葉の綾って奴さ。ハハハ。
さあ、俺と一緒にレッツゴー!」
などと軽口を叩ければ、どれほど良いだろうか?
だが、俺の頭はすっかり混乱している。どうする? どうする? どうする? どうする?
「ごめん、今のは嘘だ!」
これだけ言うと、俺は飛び出した。
576:03/03/03 14:32 ID:JfEkhOV4
公園まで走ってくると、俺はベンチに座り込んだ。頭を抱える。
(くそ! やっちまった!)
俺が激しい後悔の念に駆られていると、頬に冷たい感触。見上げる。
「和樹・・・」
俺は呆然とした。和樹は両手に缶ジュースを持って立っていた。息が切れている。
「はぁ、はぁ、瑞希君、脚速いね。はい、ジュース」
「鍛えてるからな。お前と違って」
実は、お前を護る為に。
「うん、私とは違うね。ごめんなさい」
「何でお前が謝るんだよ?」
「だって、私が漫画ばっかり書いてたせいだよね? 今日もお誘い断っちゃったし、だから、怒っちゃったんだよね」
「違う、悪いのは俺だ。」
ただの八つ当たりだ。
「私だよ」
「俺だ」
「私」
「俺」
それを延々と繰り返した。俺も和樹も、気が付いたら笑っていた。
公園の時計が、十二時を指した。
「お昼、食べに行こうか?」
「ああ」
昼食後、俺はラケットを持って来ていない事に気付いた。でも、もう良いや。
こんなに楽しく過ごせるのなら。
俺達は、夜まで遊び通した。
577名無しさんだよもん:03/03/03 14:34 ID:NEBG4feR
>>573
そう言われると、確かにエイエソ逝きぽ…。
。・゚・(ノД`)・゚・。
578名無しさんだよもん:03/03/03 14:36 ID:JfEkhOV4
続きを三話ほどうpしてみました。
この話は自分でもあまり気に入ってないんですが、(瑞希のキャラとか感情の変遷とかが説明不足っぽい所とか)
でも、折角書いたんで、うpしてみました。

さーて、来週の瑞希さんは、接近遭遇、弁当バトル、の2本でお送りします。
それでは、全国推定2名の読者の皆さん、お楽しみに。
579名無しさんだよもん:03/03/03 14:37 ID:NEBG4feR
リアルタイムキタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜!!!

グッジョブ!そして割り込みスマソ。:y=-( ゚д゚)・∵;; ターン
580名無しさんだよもん:03/03/03 14:40 ID:JfEkhOV4
うっ、6が二つある、、、
欝だ死のう
581名無しさんだよもん:03/03/03 16:26 ID:/L09lJEm
>>578
推定2名なんていわないで、ここにも読者がいます
582元380:03/03/04 00:41 ID:qyixIo3N
また例のごとく、予告させてください。
「一周年記念日までに書き上げます」

…切羽詰ってる時は、これやらないと落ち着かないみたいですw
回線吊って首切ってきます。
583:03/03/04 10:51 ID:tRMn8V4Y
今日はこみパ当日、らしい。
何故「らしい」などと付けているのかと言えば、断言してしまうと、自分もすっかりオタクの仲間みたいに見られるからだ。
決して、和樹の初こみパが気になって眠れなくて、朝までずっと起きてたなんて事は無い。
それはそうと、今日は和樹の為に弁当を作ってみた。いざ行かん! 即売会へ!
と、会場に到達したのは良いんだけど、また、この長蛇の列に並ぶのか?
俺始発で来たんだぞ? なんでこんなに列が出来てんだ? おかしいだろ?
ああ、見栄張ってないで、入場証貰っとけば良かったかな?

やっと入場出来た。もう既に体力の限界千代の富士なのはきっと気のせいだ。
見ろ! オタク達はピンピンしているじゃないか。つまり、オタクよりも体力に優れる俺が疲れたなんて事は無いのである。
さて、和樹のサークルは何処かな。ああ、あそこだ。大志の馬鹿は居ない。つまり、今がチャンスだ。
俺お手製のスペシャルランチを喰らいな! と、意気込んで和樹に接近する。
あれ? 和樹の隣に居る奴は!
A HASEBE
俺の宿命のライバルとも言うべき漢が、何故ここに!
しかもしかも、和樹と会話中ではないか! 和樹が一方的に楽しそうに話し掛けてるし!
おい、ハセベさん? 何か顔赤らめてませんか? 自分の同人誌と思わしき物をプレゼントしている様ですが、
和樹に下心抱いてませんか? コノヤロウ。
こうしては居られない。和樹に速やかに接近遭遇し、敵機の作戦を阻止せねばならない。
いくぜ!
584:03/03/04 10:52 ID:tRMn8V4Y
「よお、和樹来てやったぞ」
自然を装って話し掛ける。
「来てくれたんだ」
「まあ、和樹がオタクに囲まれて泣いてないか心配だったんだよ。
 で、弁当作ってきたんだけど、食べるか?」
「うん、ありがと」
そんな俺達の様子を、A HASEBEは寂しそうに見つめている。確信した。こいつは和樹にホの字だ。
そんな奴を尻目に、俺達は昼食タイムに入る。
俺は、A HASEBEに対して言い知れぬ優越感を感じていた。
「うーん、これ、二人で食べるには少し多いね? 長谷部君もどう?」
「あ、長谷部君、この人は友達の高瀬瑞希君、で、瑞希君、この人は長谷部彩君って言うの」
「ああ、よろしく」
「・・・始めまして」
和樹が勝手に話を進行させてしまった、張り切って作って来たのが災いしたか。
「で、どうかな? 長谷部君」
「・・・・いえ、自分で、作って来てますから」
さすが俺のライバル! 嬉しいよ、君の心遣い! さあ瑞希、二人で昼食と洒落込もうじゃないか!
「じゃあ、オカズを交換しない? その方が楽しいよ」
ぐふっ、普段は結構人見知りするタイプに属するはずの和樹が、今日は積極的だ。
まさか、両想い? そんな馬鹿なそんな馬鹿な。そんなはずは無い。
飯を食って嫌な事は忘れてしまおう。
と、また敗北感。
長谷部の奴、料理の腕も完璧だ。
俺の作って来た弁当が、なんだか貧相に見えてしまう。
俺はこみパに敗北を味わいに来たんだろうか?
58510:03/03/04 10:53 ID:tRMn8V4Y
こうして、初のこみパは終わった。和樹の本はそこそこ売れたらしい。
50部完売だとかなんとか言っていたが、凄いのか凄くないのか、良く分からない。
一方、長谷部の方は、殆ど売れなかったらしく、和樹の奴が励ましていた。
初参加の和樹の本が50冊売れたのに、長谷部の本は売れなかったって、そんなにつまらんのかな?あいつの本。
っと、敵の漫画の内容なんか気にしてどうすんだ、あいつは敵。敵だ。
586名無しさんだよもん:03/03/04 10:57 ID:tRMn8V4Y
今日も張り切ってうpしてみました。
ちなみに作中の長谷部スンはマジで完璧超人と言う設定です。

さーて、来週の瑞希さんは、海に行く、稲妻サーブ、スイカクラッシャー、の三本でお送りします。
それでは、全国のべ四名の読者の皆さん、お楽しみに。
587名無しさんだよもん:03/03/04 16:41 ID:+itRygkP
瑞希くん、お主のモノローグかなりオタク的だぞ、
何て言ってみたりw
今回も面白かったです
588名無しさんだよもん:03/03/04 18:57 ID:s5DrjQhR
瑞希君は原作どうり朱に交わって赤くなってしまうのでしょうか?
そして和樹と幸せになれるのか?
楽しみにしています。
589名無しさんだよもん:03/03/04 19:59 ID:DYBDvuF2
590 :03/03/04 20:32 ID:1GdG/DmH
591名無しさんだよもん:03/03/04 22:11 ID:tRMn8V4Y
>さすが俺のライバル! 嬉しいよ、君の心遣い! さあ瑞希、二人で昼食と洒落込もうじゃないか!

名前間違えた、、、和樹だった。似てるから間違えやすい。
と、言う訳で吊ってきます
592元380:03/03/05 03:02 ID:y2ycRlxC
突然ですが>>460-465の続き、書きます。
593名無しさんだよもん:03/03/05 03:03 ID:y2ycRlxC

 その夜、燈人は私の家に遊びに来た。
 家の人には、保志の家に泊まりに行くと言って出てきたらしい。
「嘘ついて女の子の家に外泊なんて、燈人もなかなかプレイボーイね」
「や、やだな浩子ちゃんひどいよっ…」

 燈人のごはんは今日もおいしかった。
 そして、燈人が夕飯の後片付けをしている間に私が、その後に燈人がお風呂に入り、
 二人は今、私の部屋にいる。

 とてもゆったりとした時間だった。何もかも、おとといとは違ってた。
 ひとりよがりの頭が先走って、燈人を想うことを忘れてた。
 そして、燈人を深く傷つけた。
 でも、いまは違う。
 燈人の事を何よりも強く想い、だけど、心はとても落ち着いてた。
 燈人への、愛。
 なんだか、昨日までの自分が馬鹿みたいだった。
 会って、話をすれば、それでよかったんだ。
 どうでもいい事を話して、微笑み合って、それで自分の気持ちが分かったのに…

「燈人」
「うん?」
「…キス、しよっか」
「…うん」
 燈人は手を伸ばして私の肩を抱き、そのまま胸元に抱き寄せた。
594名無しさんだよもん:03/03/05 03:03 ID:y2ycRlxC

 燈人の唇が、私の頬にそっと触れる。
「浩子ちゃん…」
 同時に、燈人の指先が私の唇を軽くふさぐ。かあっ、と顔が熱くなった。
「燈人…」
「…うん」
「おとといの続き、して」
「……」
「燈人に…してほしい」
 私はまっすぐ燈人の目を見て言った。燈人に分かって欲しかったから。
「……うん」
「…燈人」
「浩子ちゃん…」
 燈人の背中に手を回して、目を閉じた。じっと待った。
 少しして、唇に柔らかいものが当たった。とても暖かくて、気持ちよかった。でもなんだかくすぐったい。
 目を開けて燈人の顔を覗いてみたら、燈人も私の顔を覗きこんでた。照れくさくって、一緒に笑った。
 燈人は、もう一度私の背中を抱くと、そっとベッドの上に寝かせてくれた。
「燈人…」
 …だけど、やっぱり不安だった。
 頭では分かってるつもりだけど、また燈人を傷つけてしまうかもしれない。
 そうしたらまた私は燈人に…
 そんなのやだ…
 やだ…
595名無しさんだよもん:03/03/05 03:04 ID:y2ycRlxC

 ふに。
 ほっぺたに柔らかい感触があった。
 燈人がキスをしてた。
「燈人…」
「『…もっとリラックスしてよ』…でしょ?」
 …そっか。
 …そうだよね。
「…燈人、触って…」
 燈人の手を取って、服の上から胸のふくらみに置いた。
「うわー…柔らかい…」
 そう言って、両手でこれをぷにぷにと揉んだ。
「…おとといはそんな事言わなかったよね?」
「き、緊張してたし…その……」
 燈人の顔が真っ赤になった。
 ぷにぷに。
「直接見ていい?」
「…あ、で、でも、まだ電気、ほら」
「明るいところで見たいんだ」
「……」
 今度は私の顔が真っ赤になる番だった。
 燈人は、肩にかかってたスカートのサスペンダーを探し出すと、それを滑り下ろして一気に上着をまくりあげた。
596名無しさんだよもん:03/03/05 03:05 ID:y2ycRlxC

 ブラジャーを上にずらすと、ぷるんと揺れたふくらみがライトの下に現れた。
「…可愛いよ、浩子ちゃん」
「燈人…」
 燈人の両手が、私の胸をそのまま掴んだ。指と指の間からはみでたふくらみの白い肌が、けっこうエッチに見えた。
 …ちょっとだけ人のより大きいって自信はあるけど、よけい恥ずかしいかも。
 ふにふに…
「…あ、あっ」
 声が思わず漏れる。
 燈人はゆっくり、優しく、私が痛くないように胸を揉んだ。くるくると円を描いてみたり、ゆさゆさ揺すってみたり。
 なんか、このままずっとこうしてもらってもいいかも、なんて思えるくらい気持ちいい。
 しばらくそうした後、思い出したように燈人の指が二つの乳首をつまんだ。
「…ひゃっ」
「い、痛かった?」
 だけど指はつまんだまま。先っぽの方がじんじんと痺れてくる。こういうのって、なんか、すごい。
 燈人が顔を覗き込んできた。
「…浩子ちゃん、ほら、こんなに硬く」
「言わないでよぉっ…」
 今のはすっごく恥ずかしかった。…おとといはあんなに平気だったのに…
「ひ、浩子ちゃん…」
 燈人の目つきが、熱に浮かされたみたいに私をじっとねめつけていた。
 そして、キス。だんだんたまらなくなってくる。その間も、指はくりくり乳首をいじる。
「…ふぅ……んっ…」
 頭がふらふらして、身体が震えた。
597名無しさんだよもん:03/03/05 03:06 ID:y2ycRlxC

「ん…っ…」
「ぷは……」
 息を止めてするキスは、頭がくらくらしてきたらやめる。こんどからそうしよう。
 離れた二人の唇には、名残りをおしむ糸がつながっていた。
 そして燈人の唇は、私の胸に吸いついてきた。
「…わ、ちょ、ちょっと」
 赤ちゃんがおっぱいを吸うみたく、でも明らかにそれよりいやらしく、ちゅぱちゅぱ音を立てて吸う。
「…あっ、あき、と…っ」
 舌先で転がしたり、軽く噛んだり、いろんなやり方で愛してくれる燈人。
 とても嬉しかった。燈人に愛されてるって分かるのが、嬉しかった。でも、気になる…

「…ど、どこでそんなの覚えたの…?」
「え…あ、あの…なんとなく、こうかなー、って」
 唇を離して燈人が答える。…なんとなく、力が抜けた。
 だけどやっぱり、嬉しかったりする。
「浩子ちゃん…」
「…あっ…」
 燈人が私のスカートに手をかけた。
「いいよね…?」
「……うん」
 太ももから膝、足首を抜けてスカートはフローリングの上に落ちた。
 燈人の手がお腹をさすり、ゆっくり下の方にずれて、そして白いパンティの中にすべり込む。
598名無しさんだよもん:03/03/05 03:06 ID:y2ycRlxC

「…あっ…!」
 指先が、恥ずかしいところに触れた。
 くちっ…と水っぽい音を立てながら、花びらがそっと押し広げられる。
 すでにそこは自分でも分かるくらい、熱い蜜で滾っていた。…だって、燈人、すごかったし。
「…浩子ちゃん、もうこんなになってる。…おとといより濡れてるよ」
「…だ、だってぇ…」
 そんなことを燈人に言われてると思うと、もっと身体がぞくぞくする…
 燈人は蜜を指にすくい取ると、パンにバターを塗るように花びらの入り口をなぞった。
 とても淫らな音が、身体の奥から恥ずかしい所を通って頭の中にびりびり響く。
 いま鏡を見たら、きっとどうしようもない位だらしない顔が映ると思う。
「…あぅ…あ、あきとぉ…私、わたし…」
「…これって、浩子ちゃんの気持ちなんだよね?」
「……え…?」
「…僕のことが好きって、身体が言ってるんだよね?」
「…燈人っ…」
 眼の奥が、じわっと熱くなった。
 くち…くちゅっ…にちゃ…
 奥から奥から、どんどん蜜が染みだしてくるのが分かる。
「浩子ちゃん、気持ちいい?」
「…ぁ、あぁうっ…」
「…いい?」
 フィルターがかかったみたいに、燈人の声がぼやけて聞こえる。
「…う、うん。……気持ちいい」
599名無しさんだよもん:03/03/05 03:08 ID:zIzj+gEo

 手の動きが、少し早くなった。
 小さな突起を中心に、花びら全体が包み込まれるように燈人の手が触れる。
「…あぅん…あ、…ぁ……」
 
「……いれ……?」
「…ふぇ……?」
 なんて言ったのか聞き取る間もなく、つぷりとあそこに突きぬけるような違和感。
「ひゃぅっ!?」
 とろとろになってる私の恥ずかしいところは、驚くほどあっさり指を受け入れた。
 身体が熱い。溶けてなくなってしまいそう。
「…う…っ、ん……」
 燈人の指が、私の中をかりかり引っ掻く、というか、くすぐる。
 その間も、ぴくぴく震えてる乳首をこりこり歯で甘噛みされたり、花びらをこすられたり、
 とにかくたくさんいやらしいことをされて、訳が分からないくらい気持ちよくなってしまっていた。
 …なのに、なんだか切ない。すごく感じるのに、なにか足りない。
 ……これって、やっぱり――

「浩子ちゃん…」
 中に入っていた指が、抜かれた。
「…んっ、…あき…と」
「そろそろ…いいかな…?…僕、もう…我慢できない」
 潤んだ目で、燈人が私の目を覗く。だから、私も燈人の目を覗く。
「うん、お願い、燈人。……私、もう平気だと思うから」
 燈人はうなずいて、トランクスを脱いだ。
600名無しさんだよもん:03/03/05 03:09 ID:zIzj+gEo

 それは、優しげな燈人のイメージとは結構かけ離れていたりした。
 上向きに、まさに「そそり立って」いるそれ。思わずまじまじと見入ってしまう。
「じ、じろじろ見ないでよ…」
「――あっ、ご……ごめん。…でも、燈人だって、その……私の…」
「…………」
「…………」
 二人とも、顔が真っ赤になった。
 そして、燈人は私に口づけて、耳元で囁いた。
「…じゃ、いくよ?」
「…うん」
 燈人のそれが、花びらに触れる。それだけなのに、もう熱くなってる。びしょびしょになってる。
 おととい、これだけ燈人のことを迎えられたら良かったのに…
 でも、いい。今から燈人に抱かれるのなら。
「浩子ちゃん、いくよ」
「…あっ」
 燈人が腰を前に突き出し、ゆっくり、それを挿入してきた。

 …ぐっ、…ぐぐっ。
「んっ!…んあぁっ!あああっ!」

 痛かった。ただそれだけしか感じられなかった。
 燈人の熱さがそれに重なって、あそこに溶けた鉄を流されたみたいに苦しかった。
 分かっていたから、少しでも声を出さないようにしたけれど、それでも無理だった。

601名無しさんだよもん:03/03/05 03:10 ID:zIzj+gEo

「浩子ちゃん…」
「…あ、燈人、私、平気だから、ほら、もっとしていいよ…」
「…そんなわけにはいかないよ」
 きっと私の痛がり方を見て、燈人の動きが止まってしまった。
 怖い。燈人が私を気遣ってしまうのが怖い。
 またおとといみたいになったら……そんなの…
「浩子ちゃん、これ、舐めて」
 燈人が指を唇に押し当ててきた。
「…えっ?」
「ちょっと、舐めてみて」
 なんでそんなことするのかわからないけど、燈人の言うことに従って人差し指を口にくわえた。
 アメを舐めるみたいに、唇と舌でしゃぶる。汗に混じって、なんか変な味がした。
 私の蜜だと気付いたとき、ものすごく恥ずかしくなって、エッチな気分になった。
 ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ…
 なんにも考えないでずっと、指を舐めつづけた。
 指に絡みついた舌から、唇から、よだれがだらだらこぼれてくる。
 だんだん、身体がまたおかしくなってきたみたいだった。
 ぬるま湯にずっと入っていたみたいに、感覚がゆっくりとぼやけていく。
 気持ちいいっていう感じが、どんどん膨らんでいく。

「…浩子ちゃん、ほら、わかる…?」
 それからしばらくした頃、燈人の声で初めてそれに気付いた。
 燈人のものが、私の奥まで届いてた。
602名無しさんだよもん:03/03/05 03:11 ID:zIzj+gEo

「…んふっ、んんんっ…」
 気付いてからやってくる、初めての痛み。指をくわえる力が、少しだけ強くなる。
 でも、それだけだった。
 蜜でぬるぬるになってるあそこに、燈人のそれが熱い刺激を加える。
 私の中に突き進んでくる。そして、こつん。
「…浩子ちゃん」
「んっ……ぷぁ…ぅ…」
 燈人が私の口から指を引き抜いた。てかてか光って白く泡立ったよだれが絡みついてて、いやらしかった。
「入ったよ、奥まで…痛い?」
「…う、ううん。大丈夫。…わかるよ、燈人の…おっきいの、入ってる」
 私の手を握って、じっと動かずにいてくれた燈人。痛くしないようにだと思う。とっても嬉しかった。
 でも、燈人に気持ちよくなって欲しい。優しくされた分を、お返ししたかった。
「…動いてもいいよ、燈人。…でも…」
「でも?」
「ゆっくり、ね…」
「うん、わかった」
 燈人は私の頬を撫でると、ゆっくり、ゆっくり、中に入ったものを引き戻した。
「…ふぁ…ああ…ぁ…っ」
 入り口くらいのところまで来てから、同じくらいの強さで入ってくる。
 ず…ぶ、ずぶずっ…
 また、引き戻す。
「ううっ…はぁ…、……ああぁぁっ…」
 ゆっくり動いてくれるおかげで、燈人のものがはっきりとわかる。だから、なんとなく思う。
 ああ、私たち、つながってるんだなぁって。

603名無しさんだよもん:03/03/05 03:12 ID:zIzj+gEo

「ご、ごめんね。痛かった?」
「…え……あ、ううん、違う…嬉しくて……」
 涙が出ていた。
 痛くなかったわけじゃない。でも、そうじゃない。嬉しかった。
 私は、嬉しかったんだ。燈人に抱かれて。燈人に愛されて。
「…よかった。痛くしないからね」
「あ…あの、ごめん、燈人………く、して…」
「えっ?」
「…っと、激しく、していいから…」
 
「…わかった」
 そう言うと、燈人は止まっていた動きを再開した。…いや、もう少し早く、強く。
 そのたびに中できゅっ、と燈人を締めつける。それが切なくてたまらない。
 燈人の手が、さっきみたいに花びらの上の突起に触れる。
「……あっ…!」
 そのまま敏感な部分を蜜にまぶして、指でくりくりっとした。
「…はあぁぁっ…!そ、そこぉ…」
「浩子ちゃん、気持ちいいの?」
「わ、わかん…ないぃっ…け、けど、けどっ」
 身体がびくびく震えた。燈人の刺激はずっと続いてる。その間もあれが出たり入ったりしてる。
 ……ずぶっ…、ずぶずぶずぶ。
 入り口のところでまた突き上げられるとき、花びらがちょっとめくれるみたいに中に巻き込まれて、
 それがとても気持ちよくて、身体がしびれて、
「はああっ、ひゃう、あぁぁっ…」
 声が止まんない。こんなにおかしくなっちゃったことは、今までなかった。
604名無しさんだよもん:03/03/05 03:12 ID:zIzj+gEo

「…浩子ちゃん、僕も気持ちいいよ。…浩子ちゃんの中、すごく気持ちいい」
「えっ………本当?」
「うん、本当に。すごくあったかくて、その、…いいんだ、だから……」
 燈人が私の身体で気持ちよくなってる。また泣いてしまいそうだった。
 本当に、本当に、嬉しい。
「もうちょっと、早くするね」
 …ずぶ、ずぶぶぶっ。
「…はあぁぁっ、燈人、燈人ぉっ…」
 燈人の名前を呼び続けた。そこに燈人がいることが嬉しくて。
「…う、んっ…ひ、浩子ちゃん…」
「…あ、あきとぉ。…わ、私、私っ、もう…」
 身体の奥からぞくぞくっとした何かが這い出てくるような感じがして、蜜がもっと出てきた。
 燈人の動きもだんだん早くなって、中の壁がぐりぐりされて、そのたびに声が出てしまう。
「…ひ、浩子ちゃん。…僕、も、もう、我慢できな…」
「燈人…」
 燈人の眼をじっと見つめて、ねだる。
「…あ、燈人、なかに……なかに出しても、いいよ」
「えっ?で、でも…」
「…きょ、今日はたぶん大丈夫、だから」
「……だけど、浩子ちゃんが…」
「…燈人のを…感じたい………だめ?」
「浩子ちゃん…」

605名無しさんだよもん:03/03/05 03:13 ID:zIzj+gEo

 燈人の喉が、唾を飲みこんだ。
「…浩子ちゃん!」
「…きゃっ!」
 燈人は私の両肩をベッドに押さえつけると、深く奥まで一気に突き上げた。
「んあぁぁっ!」
「浩子ちゃんっ、浩子ちゃんっ、浩子ちゃんっ!」
 そのままの勢いで、燈人のものが私の中をハイスピードで行き来する。 
 ずんずんと突かれるタイミングで、私の身体もがくがく震える。目の前が白いもやもやでなんにも分かんなくなる。
「……ひぅっ、あ、ああぁぁっ、燈人っ、あきとっ!」
 燈人が私にキスをした。
 その瞬間、一番強く燈人のものが私を突き刺した。
 目の前が真っ白になった。
 
「…んっ、んああああああぁぁぁぁぁぁぁっ……」

 あそこがぎゅっと燈人のものを締めつける。
「浩子ちゃん…浩子ちゃぁんっ!」
 同時に、一番深いところに、熱いものが打ち付けられるのを感じた。
「…んうっ…ふぁ……あつ…い」
 燈人は私の胸を両手でわしづかみながら、残ってたものを全部、私の中に出してくれた。
 出しきった後も、私たちはつながったまま、お互いに唇を奪い合った。

606元380:03/03/05 03:15 ID:zIzj+gEo
…ということで燈人編のえちしーんを書いたわけなんですが…

本当にお待たせしてすいませんでした。
手術があったり術後の経過が思わしくなかったりでなかなか書けませんでした。ごめんなさい。
>>前スレの1氏
濃ゆいえろが書けなくてごめんなさいw
最後に。あと2625分で全部書きますので、ご迷惑でしょうが今しばらくご辛抱の程よろしくお願い申し上げます。
回線吊って首切ってきます。
607名無しさんだよもん:03/03/05 11:00 ID:9VNcn1sn
>>593-606
妙に手馴れている反転あかりスン、、、

それはさておき、自分は反転こみパを執筆(と言うほど大層な物ではない)している者ですが、
同人誌即売会の知識がこみパで得た物だけなので、かなり難航しています。
そこで反転スレの皆さんの力を貸して欲しいのですが。(駄目?)

こみパ会場(は実在するんですよね?)に、人知れず性犯罪が行われてしまうような人気の無い場所はありますか?
その場所に火災報知機のボタンはありますか?

こんな生々しい質問をするのは非常識だとは思うのですが、これらの情報無しではどうしても続きが書けない状態です。
もし、執筆が不可能なら、とりあえず既に書かれている分をうpしてうたわれに行こうかな、と思ってます。

ちなみに、()が多いのは罪と罰を読んでたせいです。
608名無しさんだよもん:03/03/05 17:28 ID:0D8A4x4V
>>607
会場のモデルは実在する。当然東京ビッグサイト。(w

でも、開催日にビッグサイトで人気のない場所…
会議棟やスタッフオンリーの区画しかなさそうだけど
どうやれば忍び込めるんだろうか?(;´Д`)
609608:03/03/05 17:31 ID:0D8A4x4V
補足。

何も催し(&その準備)がない日は、掃除のおばちゃん位しかいない。
後は、漏れみたいな暇人がたまーに見学に入る程度か。
声はかなり響くけど、人口密度は激しく低いです。
610名無しさんだよもん:03/03/05 19:39 ID:9VNcn1sn
>>608-609

どうも、どうやら話のベクトルを62度程変更する必要が出てきたっぽいです。
(スタッフぐるみの犯行なんかされちゃうと話の黒さが大幅アップだし)

なんとか別の話を考えてみますが、期待しないで待っていて下さい。
(めんどいし未完で終わらせちゃおうかな、それもまたオツかも)
611名無しさんだよもん:03/03/06 01:13 ID:U0KlXJIQ
一周年なのに人がいないなぁw
612名無しさんだよもん:03/03/06 10:19 ID:Dffm6eZE
新参なんで一周年とかわかりませぬが、続きをうpしますです。
61311:03/03/06 10:21 ID:Dffm6eZE
 和樹の初こみパから、数ヶ月が過ぎた。もう夏も真っ盛りで、いわゆる海の季節だ。
まあ、夏場に海に出かけない阿呆は、余程のカナヅチか、オタクくらいのものだろう。
奴らは海で夏の陽射しを楽しむよりも、クーラーを浴びてモニターを睨みつけている方が幸せなのだ。
オタクは日光を浴びると死んでしまうと言う噂も無いことも無い。
とにかく、俺は和樹を誘って海に来ている。良い事だ。とてもとても良い事だ。太陽に感謝したいくらいに。
だがしかし、一つだけ問題がある。
「・・・・・・・」
そう、さっきから黙って一言も発しない、人間アンドロイド(意味不明)の長谷部だ。
俺が折角持てる勇気を振り絞って和樹を誘ったと言うのに、奴は何の犠牲を払う事も無く、のうのうと憑いて来た。
和樹に誘われて。しかも、最近では一緒に原稿を書いていると言う。しかも、下の名前で呼び合ってるし。
やはり両想いなのか? そうなのか! 和樹よ! だが、だがしかし!
自分から女に声を掛けられないようなオタクに、和樹をやれるか! 和樹は俺が守る。
61412:03/03/06 10:22 ID:Dffm6eZE
「折角海に来たのに、ぼうっとしてるのも何だよね? 彩君は泳げないし、どうする?」
と、言ったのは和樹だ。
「そうだな、ビーチバレーでもしようか?」
「・・・・・」
「うーん、でも、海と言ったらスイカ割りじゃないかな?」
「いや! 海と言えばビーチバレー! その法則は、神にも曲げる事は出来ん!」
別にスイカ割りでも良いんだけど、折角持参したボールを無駄にするのは悔しい。
つーか、スイカ割りセットなんか、この周囲一帯に存在しない。
あれ、長谷部の奴が、沈んだ顔で何か荷物を仕舞い込んでるな? あれはスイカ割りセット!?
そうか、長谷部の奴。スマン。
だが、一度言い出した意見を引っ込めるのも不自然だ。ビーチバレーをするしか無いだろう。
二人をさっさと立たせる。
「よし、じゃあ行くぞ!」
俺は必殺の稲妻サーブを長谷部に向かって放った。さすがに奥義を和樹に向かって放つのは、気が引ける。
つくづくすまんが、長谷部、お前には俺の引き立て役になって貰うぜ!
亜音速のサーブが空気の壁を突き破り、長谷部に向かって直進する。フッ、骨も残るまい。
バシイッ!
「」え?
長谷部は、顔色一つ変える事無く、俺の奥義をレシーブした。
くそ、こうなったら、俺のツイ○トサーブを! 喰らえ!
バシイッ!
ツイ○トも駄目か、奴の目が、まだまだだね、とかほざいている。
ならば! タイ○ーシュート!
バシイッ!
ドラ○ブシュート!
バシイッ!
ネオドラ○ブシュート!
バシイッ!
・・・・・・・か、完敗だ。こいつ完璧超人だ。
今、天才高校生ちよちゃんの時代は終わった。長谷部彩、恐るべし。
61513:03/03/06 10:23 ID:Dffm6eZE
 俺は、体力を完全に使い果たしてしまったので、今は長谷部と和樹が勝負している。
長谷部の奴、俺のサーブを尽く返す程の実力の持ち主の癖に、相手が和樹になってからは、まるで素人だ。
照れてやがるな? 照れまくってやがるな? なんて分かりやすい奴なんだ。

日が落ちてきた。
「ねえ、そろそろ帰ろうか?」
ああ、確かに遊びつかれた。そろそろ潮時だろう。でも、まだだ。
「いーや、まだだ。そうだろ? 長谷部」
「・・・え?」
「?」
長谷部の奴も和樹も、何の事だか分からないって顔してる。
おいおい、自分で持ってきて忘れちまったのか? ほら、楽しみにしてたんだろ?
だから、あんなに残念そうな顔してたんじゃねーか。
「海と言ったらスイカ割り、だろ?」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・はい」
笑った。長谷部の奴が俺に向かって笑ったのって、初めてじゃないだろうか?

スイカを割ったのは、和樹だった。
夕暮れの中で食べたスイカは美味かった。
61613:03/03/06 10:28 ID:Dffm6eZE
とりあえず三話うp
もう全部書けてるんだけど、量が膨大なので、分けてうpした方が良いかな?

さーて、来週の瑞希さんは、こすぷれいやーず ごうじゃす、邂逅、目指せ完売 男の意地、結果発表の四本です。
全国五名(くらい居たらいいなー)の読者の皆さん、お楽しみに。
617名無しさんだよもん:03/03/06 10:30 ID:Dffm6eZE
5本だった。
最近こういうボケが多いな、、、
618名無しさんだよもん:03/03/06 22:17 ID:IeOm87d6
いや、4本であってるよ。
619名無しさんだよもん:03/03/06 23:38 ID:e/rgREqq
祝!性別反転スレ一周年〜!
思えば、全てはこれ↓から始まった…

1 :名無しさんだよもん :02/03/06 15:10 ID:IeQIw5yi
梓 「あ、あたしの胸がぁ!」
千鶴「あらまっ平ねぇ、梓ちゃん」
梓 「じぃ〜」
千鶴「な、何?」
梓 「千鶴ねえも男になったの?」

その後、虐殺
620元380:03/03/06 23:51 ID:vqYVjvXQ
続き、書きます。
621名無しさんだよもん:03/03/06 23:52 ID:vqYVjvXQ

 ベッドの上に寝そべって、私たちはぼんやりとさっきの余韻に浸っていた。
 汗だくの燈人の胸に頬を寄せて、うっとりと息を整える。燈人の息づかいが伝わってきた。
 その時、なんとなく視線をずらしたら「それ」に気が付いた。
 …やってみちゃおうかな。
 心の中で人を何人か飲み込んで、ゆっくりと立ち上がる。
「…どうしたの?」
 燈人が不思議そうに訊ねる。
「ねえ、燈人」
「うん?」
「…私、すごく幸せだよ」
 私がそう言うと、燈人はどこかむこうを向いて、
「ど、どうしたの突然…」
 と照れてしまった。その間に私はベッドの下の方に身体をすべらせる。
 改めてじっと見つめてみると、やっぱり何だか変な形をしてた。
 私の蜜と燈人の蜜でべとべとになってて、先っぽの方から白いのがちょびっと漏れだしてた。
「…浩子ちゃん?」
 にぎっ。
 私は意を決して燈人のそれを握ってみた。
「ひゃうっ!?ひ、浩子ちゃん何してるのっ?」
「…燈人に、もっと気持ちよくなって欲しいの」
「き、気持ちよくって、えっと…」
「お願い。…させてよ……」
「……うん…」
622名無しさんだよもん:03/03/06 23:52 ID:vqYVjvXQ

 目を閉じて、そっとそれに唇を寄せる。唇にねっとりとした感触が絡みつく。
 表面に舌を這わせて、お団子のみたらしを舐めるみたいに蜜を舐め取った。
 口の中に、プールの塩素みたいなのと生臭いのが混じったような匂いが広がる。
 しょっぱくて苦い味が舌の上でごろごろ転がって、半分くらい私の蜜の味なんだって思ったら、
 またなんだか変な感じになった。胸がどきどきする。
 先っぽの方に舌を這わせる。
「…ひ、浩子ちゃんっ」
 ちょっと皮がめくれた所に舌が触れただけなのに、急にそれがびくっ!と震えた。
「ご、ごめん、燈人!痛かった!?」
 急いでそれから口を離した。…どうしよう、燈人に迷惑掛けちゃったかな…
「…う、ううん。あの…気持ち、よかったから、それで、声が」
「ほんと?痛くなかった?大丈夫だった?」
「う、うん。……その、続けて…ください……」
 ベッドに腰掛けたまま、真っ赤な顔をした燈人が言った。
「…うん、わかった」
 私は恐る恐る、また舌を這わせ始めた。
 つつつ…つっ…
 下から上になぞるように、燈人のそれを舐め続ける。
 変な味がするけど、ぎこちないのが悔しいけど、でも、燈人に気持ちよくなって欲しいから。
「…んっ」
 燈人の先っぽから、透明な蜜がじんわりと溢れ出してきた。
 感じてくれてた。なんか、嬉しかった。
623名無しさんだよもん:03/03/06 23:53 ID:vqYVjvXQ

 指先で先っぽのぬるぬるした部分を撫でまわした。
「…ぅわっ」
 燈人のものがびくっ、びくっ、と震える。
 反応がなんだかかわいくて、ついうっとり見とれてしまう。やっぱり、燈人は燈人だ。
「…ねえ、燈人、どの辺が気持ちいいの?」
「ちょうど、今触って…ぁっ……そ、そう、その……ひゃぅっ!」
「…もっといっぱい、してあげるね」
 ネコみたいに舌でぴちゃぴちゃ音を立てて舐める。
「…浩子ちゃん、なんか、えっちだね…」
「ふえっ!?」
 慌てて口を離した。
「…えっ、あ、う、だって、燈人に…」
「初めてなのにこんなことしてくれるなんて…」
「……だって…」
 どうしよう。
 こんなエッチな女の子は嫌いなのかもしれない。
「すごく嬉しいよ」
 本当に嬉しそうに、燈人は笑った。本当に嬉しそうに。
「…本当に?」
「うん」
 …そうと分かったら、なんだか無性に仕返ししたくなった。
「…でもさ」
「ん?」
624名無しさんだよもん:03/03/06 23:54 ID:vqYVjvXQ

「初めてであんなことしてくれる男の子なんてきっといないよね?」
 うっ、と燈人が言葉を詰まらせた。
「…なんだ。燈人は初めてじゃなかったんだ。そっかー」
「ち、違うよ浩子ちゃん!初めてだったんだって!」
 珍しくムキになって反論する燈人。こういうのって、なんか新鮮でいいかも。
「本当に?」
「本当の本当に!信じてよ…」
「…じゃあさ、なんであんなにすごかったの?」
「……誰にも言わないって約束してくれる?」
「うん、するする」
「…保志に教えてもらったんだ」

 しばらく笑いが止まらなかった。

 なんでもおとといの失敗を自分の力不足のせいだと思い込んだ燈人が、どうにかして
 私を良くしなければと思って、何を思ったか保志のところに駆け込んだのだそうで…
「保志なら、そういうことに詳しいかなって…」
 まあ、たぶん保志の情報なんて雑誌か何かの受け売りなんだけど。
「保志に知られたら全校生徒に知れ渡ったも同じでしょ…?なんでそんなことするかなー」
「で、でも、それなら浩子ちゃんだって初めてで」
「…だって、燈人を気持ちよくさせてあげたいんだもん…」
「………浩子ちゃん……」
「…………」
 何となく、言葉が出づらい空気が流れた。
「…つ、続けるよ」
 私は言って、またそれに舌を添えた。
625名無しさんだよもん:03/03/06 23:54 ID:vqYVjvXQ

 ぺろぺろぺろ…
「…浩子ちゃん、もっと、手とか…して…」
「う、うん。……これで、いいかな?」
 指先でもってそれをこしこし撫でてみる。燈人のものがぴくぴくっ、と跳ねた。
「…ううぅっ…」
「…うわ…、燈人のすごい…かちかち…」
 する前に見たときと同じくらい、それはがちがちに硬く、熱くなってた。
「そ…それだけ、気持ちいい…ってこと…」
 燈人が私の頭を撫でた。気持ちいいみたい。
 もっともっと良くしてあげようと思って、先っぽのあたりを口に含んでみた。
「…あぅっ」
 燈人が情けない声を上げた。でも、顔は嫌がってなかった。むしろ悦んでるように見えた。
 舌と唇で燈人のものを優しくはさんだら、口の中でさらに硬く、大きくなった。
 さっきの変な味と匂いが口の中にもっと広がって、頭の中がくらくらした。
 私、こんなにエッチだったんだ…
「ひ、浩子ちゃん、そろそろ出ちゃう…」
「…うん。出しても…いいよ」
 燈人の問い掛けに、口を離して答える。そしてまた続ける。
 ちゅぱっ…じゅっ…にちょっ…
 燈人のをしゃぶっているうちに、自分も変な感じがまた高まってきて、おかしくなってしまいそうだった。
 だけど燈人は、私の頭を撫でながらこう言った。
「ひ、浩子ちゃん。も、もういいから……もう一回、したい」
「え…」
「もう一回、浩子ちゃんとしたい。一緒に気持ちよくなりたい。…いい?」
 断る理由なんて、なかった。
626名無しさんだよもん:03/03/06 23:55 ID:vqYVjvXQ

「…じゃ、そこに、うわっ?」
 燈人をベッドに押し倒して、その上に覆い被さる。
 こういうのって、前に何かの映画で見たことがある。
「ひ、浩子ちゃんっ!?」
「私が、気持ちよくしてあげるんだから…」
 燈人の上におずおずとまたがる。
「んっ…」
 両脚を開いて、自分の手で花びらを開いて…
「…ひ、浩子ちゃん、垂れて…」
「…?」
 燈人の視線の先にあるのは、私の腰のあたり。
 花びらから伝った透明な雫が、ふとももに垂れてきらきら…
「……っ!!」
「………っ」
 顔から火が出るほど恥ずかしかった。燈人も一緒に黙りこくってしまう。
 燈人のものを口で愛しながら、私もすっかり興奮したらしかった。蜜があんなに垂れるほど。
「…あ、燈人、……いくよ」
 さっきまでくわえてたから、それは燈人の蜜とよだれでてらてら輝いて、また大きくなってた。
 手にとって、自分の入り口の所にぐっと導く。手のひらに燈人の熱さがそのまま伝わってきた。
 先っぽの方が刺さった時、水っぽい音がした。
「あ…」
「んっ…」
 覚悟を決めて、一気に腰を落とした。
627名無しさんだよもん:03/03/06 23:56 ID:vqYVjvXQ

 ずぶずぶずぶっ…
「…うっ…ん…うあぁぁっ!あ、あきとぉっ」
 最初の時よりはスムーズに、燈人のものが私の中に入り込んでくる。
 垂れてしまうほど濡れていたから、痛くなくはなかったけど、それでもこれくらいなら我慢できると思う。
「…んんっ…」
「…うっ…」
 腰に力を入れて、ゆっくり持ち上げる。
 刺さっていたものが花びらの奥をこすりあげながら出てくるのが、ものすごく気持ちいい。
 抜けそうになったら、また腰を沈める。
「…ふあっ、あっ、ああぁ…」
 痛いのと気持ちいいのが一緒にやってくるから、頭の中がパニックになってしまいそうだった。
 燈人を気持ちよくさせたいのに、身体が勝手に気持ちよくなろうとしてる。
「…うっ…ん…くぁっ……あ…あきと…」
「浩子ちゃん…」
「い…いい?……気持ち、いいっ…?」
「う、うん、すごいよ。…最高だよ」
「ふあああぁぁっ…」
 燈人が悦んでくれると思ったら、自然とためいきが出た。
「浩子ちゃんも…気持ちいい?」
「はあぁ…う、うん、うんっ…」
「…じゃあ、もっとよくしてあげるね」
628名無しさんだよもん:03/03/06 23:56 ID:vqYVjvXQ

 ずんっ、と腰に大きな衝撃がきた。
 私が動くより強く、燈人が腰を突き上げて、倍ぐらいの速さで動いた。
「あっ、やっ、ああっ、んあぁっ!」
 燈人に貫かれるたびに、喘ぎ声が喉をついて漏れる。
「あ、燈人っ!あきとっ!」
 そして、突き上げるリズムにあわせて、私の身体ががくがく踊る。胸がぶるぶる揺れる。
 燈人の手がふとももをさわったり、花びらの突起をくりくりいじったりする。
「あぅっ…あ、あっ、あっ、ああっ!」
「ひっ、浩子ちゃんっ、気持ちいいっ?」
「はぁっ、う、んっ、すごいっ…いいっ」
 ずんずんずんずん突き上げられて、頭の中がわけ分からなくなって、燈人の身体が暖かくて、
「イッちゃいそうっ?」
「あ、あきとっ、私、私っ……!」
「浩子ちゃんっ、好きだよ、大好きだよっ」
「燈人っ、燈人っ、あきとっ…!」
 最後の一突き。息が詰まるほどの刺激で、
「あきとっ…………!」
 私は堕ちた。燈人の胸にスローモーションで倒れ込んだ。それとほとんど同時くらいに、
 びゅっ…びゅっ…びゅっ…
 熱い蜜が私の中に注ぎ込まれた。
 私が最後の覚えているのは、燈人の幸せそうなためいきだった。
629元380:03/03/06 23:59 ID:vqYVjvXQ
ということで燈人編を書き終えたわけなんですが…

本当に、自分のわがままに長々と付き合っていただき、ありがとうございます。
何とか一周年に間に合ってよかった気分です。
それでは、今まで本当にありがとうございました。
新しい職人の皆様、これからもが頑張って反転ライフを満喫してくださいw
回線吊って首切ってきます。

ありがとうございました。
630名無しさんだよもん:03/03/07 00:01 ID:rOaEahbp
リアルタイムキタ─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜!!!
631名無しさんだよもん:03/03/07 09:17 ID:/rheow8X
>>613-615
男瑞希のキャラがいい感じに壊れていてオモロイ。
続き期待してます。

>元380氏
全キャラ反転制覇、お疲れ&ありがとう。
これで反転職人引退だそうだけど、
また気が向いたら小ネタでも書き込んでくださいw
632名無しさんだよもん:03/03/07 09:34 ID:pepu3w6C
>元380氏
ブラボー!朝から堪能させて頂きました。
63314:03/03/07 10:32 ID:Y+q2u+8r
季節は秋。
俺も、すっかり即売会に馴染んでしまった。数ヶ月前の俺が見たら驚くだろうな。
いや、驚かないか。和樹がこんなに一生懸命になっている事だ。こうなるのは必然だったのかもしれない。
ところで、今俺は信じられない格好をしている。
事の発端は、俺の何気ない一言。
「なあ、何であそこのスペースは売り子がコスプレしてるんだ?」
「やっぱり、目立つ格好をしてた方がお客さんがくるでしょ?
 同じ本でも、売り子さんの格好で売上が全然違うんだから」
「そんなもんなのか?」
「うんっ。ねぇ、瑞希君コスプレしてみたらどうかな? きっと似合うよ?」
「ばっ、バカ! 似合う訳無いだろう、あんな格好」
「そうかな? 私は似合うと思うんだけどなぁ?」
「いや、遠慮する。絶対嫌だ。断る。」
「えー、じゃあ、彩君はどう?」
「・・・・僕も、きっと似合わないです・・」
「二人とも謙遜しすぎだよ。彩君なんか背も高いし、きっともてるよぉ」
いや、そいつが好きなのはお前なんだし、もてても嬉しくないんじゃないか?
「と、に、か、く、私がコスチューム選んであげるから、一回着てみようよ、次のこみパでさ」
うっ、なんだ? その嬉しそうな眼は? そんな眼をしても無駄だぞ? 俺は絶対着ないからな!

「で、着てしまった訳だ」
ああ、自分が情けない。
63415:03/03/07 10:33 ID:Y+q2u+8r
「・・・・・・・」
長谷部の奴も勿論完全武装だ。こいつが和樹の頼みを断れるはずが無いしな。
俺は黒服にサングラス。コスプレと言うにはまともすぎる格好だ。身の丈ほどもある十字架を持っていること以外は。
和樹はパニッシャーとか言ってたが、何に使うんだ? これ? 大志の特注品とか言ってたけど?
一方、長谷部の方は、完全にRPGのキャラクター、こんな格好で街中を練り歩いたら逮捕されちまうって代物だ。
和樹の奴は
「彩君の性格に合ったキャラクターを選んでおいたね」
って言ってたけど、とてもそうは見えん。派手だ。こいつは美形だから、外見は悪くないが、
普段からこいつと接している俺としては、凄まじい違和感バリバリで、もう見てらんない。
性格の合ったキャラクター? ど ん な 性 格 だ ?
と、自分達の姿に戸惑っている所に、
「あの、写真一枚良いですか?」
唐突に話し掛けられた。しかも女の子に。
「え、俺?」
「はい、隣の方も良いですか?」
「・・・・・・・」
「ああ、良いよ」
変わりに俺が答えた。照れ症で無口のこいつを放って置いたら日が暮れちまうしな。
パシャ
シャッターが切られる。悪い気分じゃあ、無いな。なんか、嬉しいような恥ずかしいような、妙な感じだ。
長谷部の奴も同じだろう。
それからも、次々と写真を頼まれた。まあ、皆の目的は長谷部で、俺なんかじゃないんだろうけど。
ああ、ちょっと悔しいかも。
俺は、長谷部の所から離れて、独りでぶらつく事にした。
でも、独りになっても写真を撮らせてくれって奴は引切り無しに現れた。なんでだ?
63516:03/03/07 10:34 ID:Y+q2u+8r
 この格好のままで、俺は和樹のサークルに行ってみる事にした。
サークルには、和樹独り。長谷部の奴は、まだカメラを持った連中に追い回されてるんだろう。
あいつは気が弱いから、頼みを断るなんて出来ないに違いない。
どうすれば良いかわからずに困り果てているあいつの姿を想像すると、自然に顔が綻んだ。
「あっ、瑞希君、コスチューム似合ってるね。彩君は?」
「ああ、ファンに追っかけまわされてるよ」
「瑞希君はどうして?」
「ああ、俺は売り子を手伝ってやろうと思ってな」
「ありがと、一人で2サークル分売らなくちゃいけないから、大変だったよ」
「長谷部の方は売れてないんだろ?」
「まあ、それはそうなんだけど」
大変なのは、和樹の人気が上がってきたせいだ。
初参加の時の50部なんて、今の売上に比べたら、屁みたいなもんだ。
しかし、これが長谷部の本か。表紙を見る限りでは、結構しっかりした絵なんだけどな? 
「どうして売れないんだろう?」
と、本を開いてみる。
上手い。
俺は表紙だから絵が凝ってあったのかと思ったんだけど、全てのページをこの画質で仕上げているみたいだ。
話も面白い。
まだ漫画チックな描写に抵抗がある俺でも、自然に読める出来だ。
和樹には悪いが、この本の面白さは、和樹の本を凌駕している、と思う。
どうして?
どうしてこれが売れないんだ!?
63617:03/03/07 10:35 ID:Y+q2u+8r
「和樹!」
「な、なに? 瑞希君。急に大きな声出したりして?」
「なんでこれが売れないんだ?」
「それは・・・」
「なんでこんなに面白いのに売れないんだよ!?」
「・・・主な原因は、絵柄かな? あんまり劇画調すぎて、普通の人には受けないんだよ。
 キャラクターも、年配のキャラが多いし、どうしてもね」
そんな理由で売れないって言うのか? それはおかしい。面白い物は売れて当然のはずだ。
俺が売ってやる。
そうだ! あいつの接客が悪いから売れないんだ! あいつ無口だし! 俺が売り子をやって完売させてやる!
「そこの人! ちょっと見ていきませんか?」
「ちょっとで良いんです! 読んで見て下さい!」
「これ絶対面白いですから! お願いです! 読んでってください!」
俺は必死になって客寄せをした。端から見れば、かなり目立って見えるだろう。
羞恥心なんか知ったことか! 目立てば客が来る! 客が来れば読んで貰えるんだ!
63718:03/03/07 10:36 ID:Y+q2u+8r
・・・・・
「くそ」
あれだけ必死にやったのに、一時間で十冊しか売れなかった。和樹の本はそれくらい、手放しで売れていくのに。
ああ、カッコ悪い。こんな事ならやらなきゃ良かったかな? 馬鹿みたいだ。
俺が後悔の念に駆られていると、和樹が話し掛けてきた。
「すごいね瑞希君。十冊も売れるなんて」
和樹に慰められるなんて、恥ずかしい。全然凄く無いじゃないか、こんなの。
その時、俺の前に人影。客か。
「はい、なんでしょうか? って、長谷部」
「・・・・・ありがとう、ございます・・・・・」
「礼を言われるような事はしてないよ。本も十冊しか売れなかったし」
「・・・・一時間で、十冊も?」
ああ、そうだよ、十冊しか売れなかったんだよ! 悪かったな!
「ね、瑞希君凄いでしょ? 私も今度瑞希君に売り子頼もうかな?」
・・・・・・
止めてくれ。完売させるって意気込んで、その結果がこれじゃあ、ざまあ無い。
「このペースで行ったら、今日は完売出来るかもしれないね?」
「・・・・・はい」
ん? そうだ、まだ時間は残ってる。あと四時間。在庫は三十冊。
ギリギリまで頑張れば、完売まで行けるかもしれない。

まだこみパは終わっちゃいなかった。
完売させてやる。
63819:03/03/07 10:37 ID:Y+q2u+8r
こみパ終了の放送が流れた。
「完売出来なかったな」
「あと三冊、か」
悔しい。あと、たった三冊が売れなかったなんて。
「瑞希君、お疲れ様」
「ああ」
曖昧に返事をする。四時間ぶっ通しで働いたから、気が抜けた。喉が痛い。
「・・・・・和樹さん、渡すの忘れてました・・・」
俺が呆けている隣で、長谷部は和樹に本を渡していた。
「あと、二冊か・・・」
あーあ、俺が客だったら絶対に買ってやるのに。
俺が客だったら? そうだ! 
「俺にも一冊くれないか!?」
同情なんかじゃない。俺は、純粋に面白いと思った。だから、俺にはこれを買う権利があるはずだ。
長谷部はコクリと頷く。これで、あと一冊。
でも、俺は最後の一冊を買うなんて事は、しない。
あくまで、自分が読む為に買わなくてはならない。そうでなくては、ただの同情になってしまう。
変な意地かもしれないけど、漢にとっては、こんな意地こそが大切なのだ。
だから、最後の一冊は・・・・
「ごきげんよう、まいぶらざー、あーんどまいしすたー」
大志! これが最後だ。
「この本を読んでみてくれ!」
「む?」
大志は、真面目な顔つきで本を読み始める。こいつは漫画を見る眼だけは確かだ。
だから、これで無理なら俺も諦めがつく。
・・・・・・・・
固唾を飲んで見守る。
大志が口を開いた。
63920:03/03/07 10:41 ID:Y+q2u+8r
「完売、おめでとう」
俺と長谷部は、会場の外の通路に佇んでいた。和樹には、少し席を外して貰っている。
漢の語らいに、女は無用。
「・・・・ありがとう、ございます・・・・」
「・・・・・・あの・・・・・・」
「何だ?」
「・・・どうして、僕の本なんか・・」
「面白かったからに決まってるだろ?」
「・・・・ありがとう、ございます・・・・」
ガバッ
うっ! 長谷部の奴! いきなり抱きついてきやがった!
いや、漢同士の熱い抱擁だとわかってはいるんだが、こいつ、女みたいな顔してるし、照れる。
ええと、抱き返すべきか、否か?
いや、友の抱擁を返すのは漢として当然の義務であり、うむ、抱き返すべきだろう。
と、言う訳で、俺は長谷部を抱きしめた。
「クスクス、ずいぶん背の高い彼女ね?」
「いや、あれ男だよ、あいつらモーホー君だぜ」
「うっそー、やだー」
そこ、黙れ。そこのお前だ、九品仏大志!
お前のせいで長谷部の奴が頬を赤らめてるだろうが! オイ! コノヤロウ!
今から殴りに行ってやるからな!? ってオイ、そろそろ腕を放せ! 長谷部!
待ちやがれ大志! そこを動くな! 今殺す! すぐ殺す! 五分で殺してやる!
しかし、長谷部の奴が離してくれないので動けない。
そのうち、大志の姿は見えなくなった。
二人だけ残されて、反応に困る。長谷部の奴は硬直している。赤面して。
ええと、なんとか場の空気を変えないと。照れ隠しに、言った。
「あの、えーと、その、なんだ、お前の漫画は認めても、和樹をやる事を認めたわけじゃないからな」
「・・・・・負けません」
良し、俺達はノーマルだ。モーホー君じゃない。
だからとっとと離しやがれ。この野郎。
64021:03/03/07 10:41 ID:Y+q2u+8r
こうして、今回のこみパも無事に(?)終了した。
641名無しさんだよもん:03/03/07 10:48 ID:Y+q2u+8r
どうも皆さんこんにちは。
今回のは自分ではかなり気に入っているんですがどうでしょうか?
二人の関係が少しアレっぽくなっているのは、資料としてこみパ(彩シナリオ)をプレイしていた為に、
謎の力(悪の力萌パワー)が働き、自分の頭がマインドウォッシュされてしまったせいです。
(反転彩が男と思えなくなってきたのさー<病気)
作者は至ってノーマルなので、誤解の無きよう。

ちなみに、既に全話仕上げてあったのですが、(かなりおざなりに)
これを貼り付けているうちに闘志が湧いてきたので、もう少しまともな出来にすべく頑張ってみようと思います。

さーて、来週の瑞希さんは、耕一和樹さん、ヴァイオレント瑞希さんの2本でお送りするかもしれませんが、
予定が大幅に変更されるかもしれません。
642名無しさんだよもん:03/03/07 10:58 ID:Y+q2u+8r
ところで、話作っててラスト考えるのが一番難しくありません?
途中はスラスラ浮かぶんだけど、ラストっぽい終わり方を用意出来ないって言うか、
前回の反転痕も、書き終わってから、ああ、こういう話だったのか、と作者が気付く、
オモイデ教の大槻ケンヂ氏な心持ちでしたし。

ああ、今回のラストはビシッと決めたいなぁ
643名無しさんだよもん:03/03/07 11:22 ID:RbAJpcKL
元380さん、お疲れ様、そして数多くの萌えをありがとう。
644名無しさんだよもん:03/03/08 00:35 ID:0lF71o9R
>>642
私の場合、まずラスト(つーかオチ)を思いついてから書き出すタイプ。
で、途中の部分を詰めるのに飽きて、未完成で放り投げちゃったこともちょくちょくw
645名無しさんだよもん:03/03/08 12:24 ID:eQI4OgNV
こんちゃーす。
自らの文章力ではシリアスは無理だと悟りつつも暴走してしまう今日この頃。

なぜかバトロワ(非ハカロワ)に巻き込まれて彩たそに遭遇した夢を見ました。
病気ですね。
彩たそは俺が守る! とかマジで思ってた自分が怖いです。
何故かウルフ○ッドさんの衣装着てました。
君望のマナマナ(スタロワの323ちゃんさまみたいになってる)に出会った所で目覚めました。
凄く恐かったです。

それでは続きをドーゾ



64622:03/03/08 12:24 ID:eQI4OgNV
 何故俺はまた、この衣服に身を包んでいるのだろうか?
「ウルフ○ッドさーん、紅茶おかわり」
「はい、今行きます」
そう、俺は今、ニコラス・D・ウルフ○ッドと化している。(原作はこみパの翌日に読んだ)
どうしてこんな事になったのだろうか?
事の始めは、確か、大志にアルバイトの紹介を頼んだ事だったろうか?
確かに給料は良い。時間も好きなように取れるし、でも、これは違うだろ? これは。
前回のこみパで、そりゃあ少しはコスプレも楽しいかなぁ? とか思ったりもしたけどさ、俺はまだ一般人だぜ?
オタクじゃない。俺はまだ、悪魔に魂を売り渡してはいない、はずだ。
俺が利益と気恥ずかしさと一般常識と自尊心と、心の底から湧いてでるほのかな快感の板挟みに悩んでいると、
和樹が声をかけてきた。
「どうしたの? 瑞希君、変な顔して?」
そう、和樹もこの店でバイトをしている。俺が心配で付いて来てくれたのだ。
ああ、なんて心優しいんだ、和樹。
・・・ん?
「和樹、それお前、何のコスプレなんだ?」
和樹の服装は、まるで普段着と言っても良いような、平凡な服だった。むしろ、普段着そのものだ。
「ええとね、これは、反転痕って言うゲームの耕一って言うキャラだよ」
反転痕? 聞いた事の無いゲームだ。
「つーか、耕一って男の名前じゃん」
「あはは、そーだよね。この服も実はそこらの店で買ってきた普段着なんだって。
 何か、店長さんが、君は耕一に似ているから髪形を変えるだけでOKだよ、とか言って」
「・・・・アニメ絵に似てるって言われてもな」
「ふふっ、そうだね」
ゾクッ
俺たちが話しに華を咲かせていると、背後から視線を感じた。
「・・・・・・」
彩だ。あいつもここでバイトをしている。大志の陰謀だ。
前回のこみパ以来、なんかあいつの視線を感じる気がするが、きっと気のせい、で無いと困る。
気のせいでなければ、俺はあいつを殺さねばなるまい。
64723:03/03/08 12:25 ID:eQI4OgNV
 この世には当然、マナーの良い客と、悪い客がいる。
そのマナーの悪い客、その極めつけが、今、俺の眼前に居た。
デブと痩せの二人組み。
和樹の付き合いで同人に理解を持ち始めている俺でも嫌悪するような、糞オタクだ。
この店は写真撮影禁止。そんな事、ガキでも分かる。いや、分からんかもしれんが。
「お客様、当店では写真撮影は禁止となっておりますので」
俺は、今にも怒鳴りだしたくなる気持ちを必死で抑えて、努めて丁寧に言った。
「ちょ、ちょっとくらい良いんだな」
「そうでござる」
この馬鹿どもが。俺はさっきから見てたんだぞ? 
女性の、しかも和樹の、胸とか腰の辺りばっか撮りやがって。
本当なら半殺しの所を、フィルムさえ置いていけば命だけは助けてやるって言ってるんだよ。
「・・・当店では、写真撮影は禁止となっております」
もう一度言った。今度は殺意を抑えずに。
「ヒッ! な、なんなんだな! 客に向かってその態度は!」
拳を握り締める。足を一歩踏み出して、そして・・・
「瑞希君!」
・・・和樹
俺が繰り出した拳は、痩せの方の顔面一センチ程手前で停止した。
「・・・フィルムを渡してください」
「わっ、分かったでござる。だからここは穏便に」
俺は、フィルムを受け取ると、即座に感光させ、捨てた。
オタクどもが捨て台詞に何か言っていたようだが、耳に入らなかった。
64824:03/03/08 12:25 ID:eQI4OgNV
 帰り道、彩と和樹と、歩く。
「助かったよ、おかげでクビにならずに済んだ」
別に、あんな店、どうでも良かったけど。
「うん、いきなりお客さんに手を出そうとするんだもん、びっくりしたよ」
「・・・・・」
和樹も彩も、俺を心配そうな目で見つめてくる。
こいつらは、どっから見ても平和主義者だ。殴り合いの喧嘩なんか、した事が無いに違いない。
かく言う俺も、最近は喧嘩なんかした事が無かった。
最後に喧嘩したのは、高校の時、和樹に暴行しようとした不良グループをブチのめして以来か。
あの時は確か停学処分喰らって皆に白い目で見られたけど、和樹だけは一緒に居てくれたっけか。

「彩君の家はこっちだよね? じゃあ、私達はこっちだから」
「・・・・はい」
彩と別れて、再び俺達は歩きだす。
そして、和樹が口を開く。ある路地裏の前で。
「ねぇ、ここって確か近道だったよね? 行ってみようか?」
まるで、トゥハートな展開だなと思う、最近染まってる俺。
この道は、確かに距離は稼げるが、あまり清潔とは言い難く、
なにかと物騒なので滅多に通らないことになっていたのだが、まあ、俺が付いてるし大丈夫だろう。
ちょっとした探険気分。いつもと変わらない日常。
ずっと変わらないと思っていた。
649名無しさんだよもん:03/03/08 12:30 ID:eQI4OgNV
次回、怒りの鉄拳、お前に任せた、の2本です。

読者を完全に置き去りにしている展開に、皆さんついてきてくれているのでしょうか?
心配です。

それはさておき、またしても質問なんですが、こみパで人を全力で二三発殴ったりすると、
やっぱりなんらかの処分を受けてしまう物なのでしょか?
どのくらいの事をすると入場禁止とかになっちゃうんでしょうか?
自分の無知がハズかしい・・・
650名無しさんだよもん:03/03/08 12:46 ID:eQI4OgNV
こみパで、とか書くと、現と虚の区別がついていないひとみたいだ・・・

こみパみたいな即売会で、です。
651名無しさんだよもん:03/03/08 15:06 ID:bRoX3W3T
>>649
ぶっちゃけ、トラブル起こした香具師を“次回以降入場禁止”てのは不可能。
実際のコミケの人混みでは、指名手配犯がいても見分け着かない程の規模。

とは言え、問題サクールに対してペナルティを課す事なら可能だろうし、
最近は警備員や警官も多いから、殴った段階でタイーホ位なら余裕カモ。

“こみパ”ではどうだか知らないけどね。(w
>>651
コミケでは損害が発生したと判断されたら起訴するっつってたよ。
653名無しさんだよもん:03/03/09 02:08 ID:8TGslkTo
>>649
考証にこだわる人ですな、あなたw
置き去り結構。いずれ追いつきますから、そのまま突っ走って下さい。
654名無しさんだよもん:03/03/09 10:21 ID:i8IIT9cm
そろそろ全うpしようと思う今日この頃。皆さんはいかが御過ごしでしょうか?

一旦全てを書き終わってから、急激な修正を加えた為に、急に話が飛んでいたり、
ありえない矛盾が存在していたりしないか、心配です。もし、矛盾なんかを見つけても、見なかったことにしてください。

さあ、それでは完結です。無理矢理シリアスにしようとした為に、暴力キャラに変身した瑞希の運命は!?

そして、舞台裏に待ち受ける出鱈目なオチとは!?

出来ればお楽しみください。
65525:03/03/09 10:22 ID:i8IIT9cm
 どうしてこんな事になったのだろうか?
前々会のこみパで、彩と和樹のサークルが、隣同士になれなかった時から、
何かが少しづつ壊れていった。
前回のこみパで、彩と大庭って奴が会っていた事を、俺は特に気に止めなかった。
サークルが離れたって、俺達はずっと上手くやっていけるって、思ってた。
俺は、一生懸命売り子をやって、少しづつ売上も上がって、ファンも増えて、
そして、いつかは・・・
そう思っていたのに。
彩がどうして大庭のサークルで・・・
それに、この本は・・・
「ッ!」
和樹は、何も言えずに、走り去ってしまった。和樹の目には、涙が光っていた。
和樹が泣いた。それはどれだけ久しい事だったろうか?
俺は、和樹が泣かないように、ずっと守って来た。
お前は和樹を泣かせた。
「彩ッ!」
ガッ!
俺は叫びと共に、彩に殴りかかる。呆然としていた彩の頬に俺の拳が突き刺さり、地面に倒れ伏した。
足りない。俺の怒りを冷ますには、この程度では、足りない。
二発、三発と、殴りつける内に、周りの奴らに取り押さえられる。
俺は、唯一自由に動く口で、言った。
「彩! サークルが隣同士になれなくったって! 俺達はずっと仲間じゃ無かったのかよ!
 大志に何か言われたからって、それがどうした! 
 和樹はちっとも迷惑になんか感じちゃいない! それどころか、あいつは! あいつの気持ちはなぁ!」
和樹は今日、本気で泣いた。それがどういうことか、俺は理解した。
だから俺は・・・
「それに、何だこの本は! 俺が皆に読んで欲しいと思ったあの本は、こんなものじゃなかった!
 こんな本の売り子なんか、頼まれたってやらねーよ!」
俺は、叫んで叫んで、叫んだ。
最後の方では、自分でも何を言っているのかわからなかった。
65626:03/03/09 10:22 ID:i8IIT9cm
 俺は、会場の入り口で彩を待った。
彩が一歩一歩こちらに歩いてくる。そして、目の前に立った時、言った。
「すまん」
「・・・・ごめんなさい・・・・」
同時に言った。
胸が痛む。
俺は確かに、彩の行為に怒ったが、あの時、俺はもっと別の感情に支配されていた。
怒りではなく、嫉妬。
和樹はこいつの事を心底好きなのだと分かって、
こいつはその和樹を泣かせたのだと思うと、自制が効かなくなった。
本気で殺意を覚えた。
彩の整った顔に、醜い痣が出来てしまっている。
俺を襲ったどす黒い感情を思い出す。
寒気がした。
あの時、誰かが止めてくれなかったら、俺は・・・
「・・・・ごめんなさい、ごめんなさい・・・・ごめんなさい・・・・」
「馬鹿、謝る相手が違うだろ? 」
俺なんかに謝る必要はない。
「・・・・ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・・・」
「ほら、いいから、和樹に謝りに行くぞ。」
俺は強引に彩の手を取ると、歩き出した。
65727:03/03/09 10:23 ID:i8IIT9cm
 俺達は、和樹のアパートの前に立ち尽くしている。
ここで張っていれば、いつかは帰ってくるだろうと言う事だ。
だが、もう一時間以上待っているのに、和樹の奴は中々現れない。
俺達は無言で待ち続ける。
その時、ぽつりと、ひとすじの雨。
ぽつり、ぽつり、ぽつり
そして終には、ザーザーと。
俺達は雨に降られている。
近くのコンビニで傘でも買ってこようか? と、彩の方を見るが、真剣な顔をして、動かない。
しょうがないな。
和樹が帰ってくるまでとことん付き合ってやろう。

 それから数時間して、和樹が顔を見せた。
俺達の予想に反して、出てきたのはアパートからだったが、そんな事はどうでも良い。
「ほら、行ってこい」
俺はポンと彩の背中を押してやった。
一瞬こちらへ振り向いたが、彩は和樹の所へ、俺は背を向けて歩きだす。
この後二人がどうなるかなんて、大体の予想はついていた。
でも、お前に任せた。
悔しくないわけは無い。
でも、俺では彩の代わりにはなれない。
和樹を幸せに出来るのは、和樹を泣かせたお前だけだ。
目の辺りが熱く、涙が流れているような気もするが、雨のせいで良く分からない。

じゃあな。
65828:03/03/09 10:24 ID:i8IIT9cm
 あれからしばらくの間、俺は二人と会っていない。
二人の隣に、まだ自分の居場所があるか、わからないから。
バイトも辞めた。
大学でも、なるべく顔を会わさないように避けた。
カレンダーを見る。
今日はこみパの日か・・・
俺の居場所は、もう、きっと存在しない。
何より俺が以前のように振舞えるとは思えない。
だと言うのに、俺の頭の中は、楽しかった記憶で溢れかえっている。
長谷部との偶然の出会い。
次のこみパで長谷部と知り合うことになった時の驚き。
夏の海。熱い陽射し。ビーチバレー。スイカ割り。
秋のこみパ。コスプレスペース。
初めて読んだ長谷部の同人誌。その感動。
必死になって売り子をした事。馬鹿みたいに。
完売出来なかったと思った時の喪失感。完売出来た時の喜び。
再びコスプレをする事になった時の、気恥ずかしさと楽しさ。
そして、二人の笑顔。

 ここ数ヶ月開けなかったタンスを開ける。
そこには、黒服とシャツ、サングラス。
そして、大きな十字架が。

 俺は・・・
65929:03/03/09 10:25 ID:i8IIT9cm
「・・・・・・」
来てしまった。
俺は、こみパの会場前で、立ち尽くしている。
入念に変装(注:コスプレです)して来たから、見つかっても大丈夫だとは思う。
ちなみに、カタログによると、和樹と彩は、隣同士になれたらしい。
遠くから、二人の様子を見守るだけで良いだろう。
良し! 行くぞ!
「そこに居るのは同士瑞希か?」
ビクッ!
大志の奴、いつもいつも神業的なタイミングで現れやがる!
出番少ないけどな。
つーか、俺の完璧な変装がどうして見破られたんだ!?
とにかく誤魔化さないと・・・
「ええと、ああ、悪いけど人違いや、ワイは瑞希ちゅう名前とちゃうで
 ワイの名前はニコラス・D・ウルフ○ッドや」
「ふむ、キャラになりきっているのか・・・ 同士もしばらく見ない内に変わったものだ」
「そやから違うって・・・」
「ふむ、ではウルフ○ッドとやら、瑞希と言う名前の漢に会ったら、
 同士和樹が寂しがっていたと伝えてくれ」
・・・・・
「わかった、絶対に伝える」

 俺は会場の中へとその一歩を踏み出した。
66030:03/03/09 10:27 ID:i8IIT9cm
 遠くから二人を見守る。
二人の本は順調に売れているようだ。
彩も前回の騒ぎで知名度が上がって、大分ファンも増えたみたいだ。
切なくなる。
つい二ヶ月ほど前までは、俺も、あの輪の中にいたのだ。
俺の本じゃない、彩の本を必死に売っているだけだったのに、その楽しさは、日常とは比べ物にならずに、
俺は毎回、この状態がずっと続けば良いと思っていた。
でも、終わってしまった。
終わらせてしまった。
俺が、何食わぬ顔で二人の前に現れて、
「よお、大変だろ? 売り子手伝ってやるよ」
なんて言ったら、二人は何と答えるだろうか? 二人とも、笑顔で迎えてくれるかもしれない。
でも、そこに前と同じ空気はあるのだろうか? 気を遣って、ギクシャクしたりしないだろうか?
俺を邪魔に思ったりしないだろうか?
一歩歩みを進めると、二人との距離が三十センチ程短くなる。
もう一歩。これで六十センチ。三歩目。四歩目。五歩。あと十メートルもすれば、
和樹達に会える。
足が凍ったように動かない。まるで、俺の前に見えない壁があるみたいだ。
汗が流れる。心臓がバクバク言ってる。
一歩、たった一歩踏み出せば、こんな壁消えてなくなるのに。
66131:03/03/09 10:29 ID:i8IIT9cm
・・・・
それから一体どれだけ時間が流れただろうか? 数時間かもしれないし、数秒かもしれない。
「無理だ・・・」
俺は踵を返し、立ち去ろうとする。
ポンッ
そのとき、俺の肩に手が置かれた。和樹か!?
「・・・・なんだ、大志じゃねーか」
またかよ・・・
「なんだとはなんだ、同士瑞希よ、折角ブラザー2の仲間を迎えに来てやったと言うのに」
「仲間・・・俺はもう・・・」
「何を言う! 我々は産まれた時から運命のタングステンで結ばれているのだぞ?
 そうであろう? 同士和樹」
「何を馬鹿な・・・って、和樹!?」
大志に気を取られていて気が付かなかったが、大志の両隣には和樹と彩。
「え、ええと、ワイは旅の途中でここによった巡回牧師で、ええとその、アレで」
ダッ!
俺は慌てて逃げ出そうとする。だが、和樹に物凄い力で肩を掴まれた。
ゴキョォッ
首の骨が複雑な音をたてる。背けていた顔が、和樹の真正面に据えられる。
和樹は物凄い顔でこちらを睨んでいる。俺はその口から言葉が放たれるのをじっと待った。
和樹の口が開かれる。
「瑞希君!」
「は、はひ!」
「おかえりなさい」
そして微笑。いつもと変わらない笑顔。彩も、大志も、同じように笑っている。
しばらく、その言葉の意味がわからず、ぼうっとしていた。段々と、瞳の奥から熱い物が湧き上がってくる。
「・・たっ、ただいまっ、うっ、うっ」
俺は泣いた。俺の場所がある事が嬉しくて、泣いた。来月も、その来月も、ずっと俺はここに居て良いんだ。
俺は漫画は描けないけど、一生懸命彩と和樹の本を売って、笑って、泣いて、怒って、笑う。
こみパはまだ終わらない。
662名無しさんだよもん:03/03/09 10:31 ID:i8IIT9cm
THE END

と言いたい所ですが、まだオマケ↓があります。
むしろオマケのために本編が用意されていたのかもしれない・・・
苦情は一切受け付けません。
66332w:03/03/09 10:34 ID:i8IIT9cm
ある日、彩は唐突にこう言った。
「・・・・・実は、私、あなたのことが、好きです・・・」
「はぁ!?」
俺は素っ頓狂な声を上げた。男に告られた。人生初めての経験デス。
「いや、俺そっちの方の趣味は」
「・・・・・私、実は女、です・・・・」
「は?」
そんな馬鹿な。
「いや、お前俺が大分前のこみパで和樹はやらないとか言った時に、負けません、って言ったじゃないか」
「・・・・・あれは、私が和樹さんに負けないと言う意味、です・・・」
・・・・・・・
「一人称僕は?」
「・・・・皆さん私のことを男性だと思っていたので・・・・・
 ちょっとふざけてみました・・・」
キャラ変わってません?
「海で男物の水着着てなかった!?」
「・・・でも、上はシャツでしたし、・・・胸にはサラシを・・・」
・・・・・・・
「声は?」
「・・・・ヘリウムガス、もしくは幻聴です・・・」
・・・・・・・
66433w:03/03/09 10:34 ID:i8IIT9cm
「俺の必殺サーブを簡単に返したのは?」
「・・・・エスパー伊東直伝の、念動力です・・・」
・・・・・・・伊東はそんなもん使えねーだろ
「身長は?」
「・・・・・ロンドン人もびっくりの、シークレットロンドンブーツです・・・
 身長が、20センチ、アップします・・・・」
そんな馬鹿な。つーか俺、女を殴っちまったのか!?
おい、作者! お前これ何のつもりだ! コラ! 謀ったな!? 謀ったな!? 謀ったなぁあぁああ!?

注:謀りました

何だこの無茶苦茶な展開は! 俺が怒りに肩を震わせていると、ぴた、と長谷部の奴がくっついてきた。
「は、ははははは、ははは」
俺はただ、乾いた笑い声を上げるだけだった。

HAPPYEND?
66533w:03/03/09 10:35 ID:i8IIT9cm
では、景気良く暴走した所で吊ってきます。

アデュー
666名無しさんだよもん:03/03/10 00:46 ID:9IeinQSs
>>665
本編で素直に感動し、オマケでは笑って萌えた。グッジョブ!

和樹と瑞希だけ反転こみパなんてのもおもしろいかも。
妙に同人仲間達に気に入られてる男瑞希(本人困惑)の姿に心中穏やかではなく、
どうにも原稿に手がつかなくなってしまう女和樹とか…。
667名無しさんだよもん:03/03/10 12:55 ID:0y7kxOMm
>>666
応援有難う御座います。一言面白かったと言って貰えるだけで脳内麻薬がグビグビ出るから不思議ですね。

ところで、次はうたわれに行こうと思ってるんですが、ハクオロの石仮面が邪魔で困ってます。
自分は基本的に主人公のみ反転が好きで、その理由は、野郎が増えても嬉しくない、萌えない、
等なんですが、(彩で道を踏み外しそうになったけど)
どうせ反転させるなら、全ての人が目を奪われる絶世の美女って方向で行きたいのに、(ヌワンギも惚れるほど)
仮面を被っていては、容姿がワカラナイ。
アレって仮面の隅々から脳に向かって色々と伸びてるんですよね?
サークレットとか、額に宝石が埋まってるとかで代用出来ないものか・・・
表面積が狭いと無理ですかねぇ?

(読者に意見を求めまくるのって、書き手失格だろうか・・・?)



668名無しさんだよもん:03/03/10 17:46 ID:ArBIHu31
顔を隠している美女という設定もそれはそれで萌えるのでよいではないか。
とりあえずきょにぅならなおy(∧||∧
669名無しさんだよもん:03/03/10 23:09 ID:8oow9f3z
とりあえず口元にはたっぷりの色気と微笑を。
あと、仮面の形を変えたり、色、模様などつけてみては?
って漏れプレー中だからネタバレの詳細が分からんが…。

>663
えーと、初対面時確か男子便所に居たのでは…w
670名無しさんだよもん:03/03/10 23:36 ID:3sMSYPLB
ハクオロおかーさん(;´Д`)ハァハァ

とホシュついでに萌えてみる。
671名無しさんだよもん:03/03/11 02:29 ID:7o4mKtn8
>>667
ちょっと長めでだったので飛ばしていたけどふと思いついていきなり追いついてみた。
オチが少し強引で良かったw 

>>666みたいな続きが読みたいな。
つーかこみパのヒロイン達にモテるだろうな男瑞希は。
とりあえず反転みずきち・和樹と彩の3p(略


仮面の美貌ってのは有りだと思うなぁ。
目のところだけ隠す仮面とかなら良いのかな?
きりっとした眼とか魅惑的な唇とか……

あ、「ちちしりふとももーーっ!!」(by横島クン)は基本かと。
672名無しさんだよもん:03/03/11 07:44 ID:dfDNmCls
仮面の美女は十分にアリだと思いますが……
後は反転界最強の爆乳を武器にすればイイかと(w
673名無しさんだよもん:03/03/11 11:04 ID:ShC2j+mO
>えーと、初対面時確か男子便所に居たのでは…w
グフッ、このネタを考えたのが20話執筆中の一番壊れてる時期だったからなぁ・・・
まあ、細かい事は気にしないで下さい。

意外に仮面の美女オールオケーとか言ってる人が多いんですが、
例えば、漫画とかだと前髪を目が隠れるくらいに垂らしている人が居ますけど、
あれって、リアルでやると凄く気持ち悪いんですよね、素材がそこそこ良くても。
眉毛くらい見えた方がやはり魅力的に見えるのではないだろうかと、
まあ、小説だし、こんな事にこだわらなくても良いのかも知れませんが、でもやっぱり気になります。

さて、うたわれで書こうと意気込んでみたのは良いものの、痕、こみパに比べて圧倒的に書きにくい・・・
設定とかストーリーが一本道でガチガチに固まってるから原作通りの結末しか思い浮かばない・・・
自分はキャラの性別が反転する事によって生まれる歴史の歪みを妄想して悦に入るタイプなのできついです。
これは長編は無理かも。まあ、あきらめたわけではありませんが。
(長編を期待している人など居ないような?)
とりあえず、トウカで一本短編のネタを思いついたので、今週中にうpできると思います。
(短編も期待している人など居ないような?)
それでは期待して待っていて下さい。
(期待している人の中の人など居ない!)

それではまたー
674うたわれスレ住人:03/03/11 18:51 ID:VgS4i+ai
>>667
うたわれは全員反転させてもいいのでは?
病気の弟のために盗みに入る女盗賊オボロ
無能な君主と民の間で板挟みになる文武両道の女将軍ベナウィ
生き別れの兄を想いながらも御家復興を目指す女デリホウライ
一族のために望まない戦争を始めるクーヤ王子タマ
等々、美味しいネタがたくさんありまっせ。
675名無しさんだよもん:03/03/11 20:01 ID:ShC2j+mO
>>674
短編でやるならそれでも良いかもしれませんが、うたわれは全キャラフル出演なげいむだから、
長編書きの自分にしてみれば話を一から全て作り直すような手間がいるのですよですよ。
>書こうとして気がついた。
(元があるとはいえ、全キャラの性格を想像しなきゃいけない・・・)
主人公のみ反転くらいがちょうど良い歪み具合だと思いまつ。
過労死してしまいまつ。
676名無しさんだよもん:03/03/11 23:43 ID:nRpUWCAS
うたわれ話で盛り上がってる所失礼。過去ログ全部読んで萌えたおして来ました。

あえて言おう。

反 転 萌 。 と。

個人的モスト萌えは千堂さんと九品仏君と。

作家さん方がんばれ。続き楽しみにしてます。
677名無しさんだよもん:03/03/12 12:19 ID:NlzKxiHS
>>676
君も書かないかい?
678名無しさんだよもん:03/03/13 00:19 ID:eeFKW5YG
自分の手でこんな素晴らしい萌えを創れたらと思うが如何せん字書けんもんで;
過去何十度も挫折しとるよ(w
679名無しさんだよもん:03/03/13 12:00 ID:N13itaML
どうもこんちゃーす。
反転うたわれを書こうと悪戦苦闘しているものですが、
資料としてプレイすると、うたわれって凄く長く感じますね・・・
やっとトゥスクル建国まで行きましたが、
肝心のトウカはまだ出現すらしていない・・・
それで、挫折して長編の方に入ろうとしたんですが、
書けるには書けるんですが、弄り難くて原作と全く同じ台詞を使うなんて事もしばしば・・・
とりあえず五話程書いたのですが、まだ、オボロすら登場しない有様・・・
このまま続けたら全部で百話越えて過労死で著作権でLeafに逮捕される予感丸出しです。

・・・どうすればいいんだ
680名無しさんだよもん:03/03/13 12:02 ID:N13itaML
>Leafに逮捕

コンクリート詰めでしぇんむーに大s(PAN
681名無しさんだよもん:03/03/14 01:42 ID:8LtXVuB0
>>671
遅レスな上に板違いなのですが、
「ちちしりふとももーーっ!」は漫画史上に残る名言だと思われw
やっぱりここはハクオロおねーさんにちちしりふとももして欲しいところ。
682名無しさんだよもん:03/03/14 12:05 ID:QcDzzBud
こんちゃーす

反転うたわれの題名>うらがえるもの

さて、逝って来ます。


683名無しさんだよもん:03/03/14 19:23 ID:JgH9TXUO
ハジに気をつけろ!>うらがえるもの
684名無しさんだよもん:03/03/14 21:38 ID:SHrphU09
反転キャラで挟むと反転するのかYO!
685名無しさんだよもん:03/03/15 06:17 ID:bdY+oS89
いや、もうんネタじゃ…?
686名無しさんだよもん:03/03/15 10:35 ID:5AbZomCa
こんちゃーす
仮面否定派だった自分も、昨日ムスカの勇士を見ていたら、
仮面良いかも、
とか思えてきてしまいました。(関係ないじゃん)
つーか、昨日ハクオロさんでヌ(ry

近い内に、仮面は眼鏡っ娘に変わる新たな萌として君臨を・・・
するわけないな。ウン。

仮面は取り外し可能で良いような気がしてきた。
ラストまで仮面外れないから、こんな顔だったのかーってシーンが原作には無いし。
それこそ眼鏡の様に取り外しを・・・
いや、決して外れないからこそ存在する魅力って物も・・・

どうすればいいんだ
687名無しさんだよもん:03/03/15 10:43 ID:1tVboam9
グダグダ言うなら書かなきゃいいじゃん。
688名無しさんだよもん:03/03/15 13:22 ID:ClaYb3Oz
>>687
まあまあ。

>>686
とりあえず、カローシしない程度にがんがって下され。
689名無しさんだよもん:03/03/15 19:27 ID:NmNCTBk8
690“元” ◆380/XmLF7c :03/03/16 02:52 ID:jB63racH
>>686
迷ったら、とりあえず書いてみては如何でしょう。
書けば反応がきっと来るし、それから得られるものもあるはず。
そして何より、住人としてSSを読みたくない人はいないと思います。
…なので、書いてくださいw

偉そうな事言ってごめんなさい。回線吊って首切ってきます。
691名無しさんだよもん:03/03/16 09:30 ID:GtXe62B/
仮面の用途はクーヤタソと同じにしてみることにしました。
692前置き@前スレの1 ◆1atBw/KN1. :03/03/16 10:57 ID:wyaFu0wT
↑:なんとなくトリップ実験(w


みんなが思い描く反転キャラは千差万別
名前然り、正確然り、胸の大きさもまた然り(w
なので、自分が「これだ!」と思ったものでいいのではないかなぁと思うのですが…


では、自分のお仕事いきます。5+1レス、歩くん召還…と、
693memory dust(いち/3):03/03/16 10:58 ID:wyaFu0wT
 紅い、白い

 2色の花びらで敷き詰められたシーツの上に一輪

 所有者を待ち焦がれているかのように秘めやかな、薄いピンクの、薔薇のつぼみ

「綺麗…」

 吸い寄せられるように、それに手を伸ばして

 花の蜜を求める蝶のように、恍惚と、唇を寄せて――――



「ほぇ?」
 刹那、12時きっかりに魔法が解かれたシンデレラのように、霞がかかっていた視界が
はっきりとしてくる。まず目にしたのはここが小さな部屋、というかあたしの寝床である
ということ。それから2色の花びらと思っていたのは何かの拍子で飛び散った液体だと
いうこと。そして、よくよくシーツの上を見てみると…
「あ、歩ぅ?!!」
 歩――言わずと知れたあの食い逃げ少年なのだが、その顔つきが妙に幼い。おかしい
と思って視線を下に向けると、上半身が裸んぼうではないか。どうなってるんだと思い
さらに視線を下に向けると、そこにあるのはあたしの右手、だったん、だけ、ど…


 薔薇のつぼみと思って掴んでいたものは
 唇を寄せていた、薄いピンク色のその物体は――


「ぎ、ぎょえええええぇぇぇぇぇぇぇええええええええええっっっっ??!!!」
694memory dust(にぃ/3):03/03/16 10:59 ID:wyaFu0wT
「あ、あわ、あわわ、わーっわーっわーっわーっうきゃーっ!!」
 咄嗟に部屋から飛び出す。慌てていたために足を縺れさせて倒れそうになるも、両手を
地面に付けてクラウチングの体勢から再度スタート、ドアを突き破って逃げ出した。
 状況がわからない。大体なんであたしの部屋で、素っ裸の歩(お子様Ver)が眠っている
んだ?しかも意味深な紅白2色の体液まで付着させちゃって?それよりあそこは本当に
あたしの部屋だったか?さっきから突っ走っている割には階段もドアも窓も何も見えない
けど――などと混乱しているのか冷静なのか自分でもわからないまま、廊下らしき道を
右往左往しながら走る走る走る走る。それにしてもあたしって最近走ってばっかだよなぁ、
やになっちゃうよなぁ、ああもうくそぉ!
「あたしはやってないあたしはやってないあーたしーはーやってなーーーいっ!」
 そして曲がった目の前にあった部屋に、全力疾走の勢いそのままに飛び込んだ。


 ―――そこにいたのは
 年末恒例の第九コンサートのような大楽団に
 聖歌隊の愛らしいスタイルが決まっている沢山の少年天使たちに
 そんな彼らを舌なめずりしながら品定めするセクハラ魔女ことあたしんちのババア


「な、な、なななな―――」
 なんだよお前等わっ、と続く前にババアの手がサッと上がり
 勢いよく振り下ろされた刹那、オケの演奏が鏑矢となってあたしの鼓膜を突き破り
 前奏の後に放たれた天使たちの澄んだ歌声が、あたしを煉獄に突き落としたのである
695memory dust(1/3):03/03/16 11:00 ID:wyaFu0wT
☆          ☆          ☆

「……おーたにたかのはしょたこん……りっぱなへんたいー……」
「? お姉さん、『しょたこん』って、何?」
「…う、うるさいうるさいっ! んなことより声を出す!客引きっ!」
「うぐっ! あ、え、い、いらっしゃいませ…」
「声が小さいっ! お腹に力いれる!」
 出した自分が頭痛を起こすほどの大声を張り上げてしまうあたし。ああ、なんて判りやすい
八つ当たりの構図なんだろう。でもわかってくれ、自分でもいけないなとは思っていても発散
させずにはいられない気分なんだよ、少年。詫びに今日の給料弾むから許してくれ。


 少しばかし、状況を説明させていただく。
 あたしが食い逃げ少年こと月宮歩をとっ捕まえて、『警察に突きださないかわりにタダ働き〜』
と冗談めいてで提案をしたところ、『うん、いいよ』とあっさりと承諾されてしまったのだ。
 とはいえ、食い逃げ2回分計1000円(内税)程度の労働なんか2・3日で果たせてしまうわけで、
罪悪感があったのか『もうしばらく働きたい』と抜かしてきたのである。断ってもよかったのだが
折角の申し出なのでもうしばらく雇ってやろうということになったのである。調理の腕はさておき
見てくれはなかなかに可愛いから客引きとしては結構役に立つのだ、これが。

 で、現在雇用7日目。
 利益も上がっているので今では給料を払う余裕も出ているのだ。
(つか、現金より鯛焼きが欲しいって…こいつ本当に今時の17歳なのかねぇ…?)
 キレる若者やら携帯電話で月ン万やらな高校生が多い中でなんと稀な存在。現金で払うところ
を現物支給(もちろん鯛焼き)でいいだなんて、無欲というかなんというか…。
696memory dust(2/3):03/03/16 11:02 ID:wyaFu0wT
「まぁ、そこがこいつの可愛いところなんだけど――――。」

(……、って何考えてるんだあたしはっ!)
 ふと口をついて出てきた発言を、あたしは慌てて否定した。

 だ、だだ、大体だな、こいつはもともと犯罪者だぞ、ハンザイシャ!
 人様の店で食い逃げを、しかも2度もかますようなクソガキなんだぞあいつは!
 可愛い顔して…うん、まぁ確かに顔を可愛いよ。前髪を赤いカチューシャで纏めている
スタイルも、最初は変におもった羽付きリュックも、中性的なベビーフェイスに見事な程に
ハマっているし。時折袖の下から覗かせる白い二の腕なんかやーらかそうで思わずカプっと
したくなるし、多分その服の下も――――

  思い出されるのは、夢に出てきた素っ裸の歩少年

「ち、違う違うちがーうっ!!!」
 コブシをブンブン振り下ろして、頭の中の邪念を必死に打ち消す。
 いけねぇいけねぇ、あたしってば何トリップしてるんだよ。大体少年趣味はババアの領域
だっちゅーに。ああ、なんであんな夢を見ちゃったんだ?幼いころのあいつを妄想してるな
んて思いっきり変態さんじゃねーか?!第一、歩とは先週会ったばっかりで―――?


   ...オカア、サン...


(……えっ?)
(……今の…歩? これって、なんで、こんなの、あたし、知らないのに…?)


   ...ヤクソク、ダヨ...


(これ、記憶?…なんであたし、昔のあいつを、知ってる?)
697memory dust(3/3):03/03/16 11:03 ID:wyaFu0wT
  ソレハ、アナタガウシナッタ、キオクノクズホシナンダヨ――


 鼓動が、大きくなった。
 ガクリと、膝が砕けた。
 喩えでも何でもなく、世界が白一色で染まってゆく。

「あ、あれ…?」
 頭を手で抑えて思い切り踏ん張る。
 不意にある事を思い出して、あたしは算盤を弾き――自分の失策を悔いた。
(……くぁ、迂闊、だったか……)
 脚に込めた力が抜け落ちていく。『アレ』が原因の貧血は数回経験しているけど今回のは
かなりヘビーだった。抵抗しても、してるつもりなのに、意識が、零れ落ちて
(…何か、何かを思い出しそうな、気が、するのに…)
 何をしていいのか解らない。でも、何かをしていないと意識が壊れてしまいそうで
(……そう、いえば、最初に、歩と出会う、前に、見た、夢、あれ、たしか……)
 藁を掴む思いで、あたしは『何か』を引き出そうとするけど
(白くて…赤くて………何かが、染まってて……)
 その、紅くて赤くて朱いモノが、あたしの胎内で、ドロドロと渦巻いて
(や、やだよ。こわ、恐いよ…いやぁ、助け、たすけて…)
 その『何か』への恐怖が、闇となってあたしの意識を塗り潰さんとする中
「?! お姉さん?ねぇ、どうしたの!しっかりしてよ、お姉さんっ?!!」
 駆け寄った歩が呼びかける中、あたしが最後に思い出したのは
 

(……ハ*ヤのテーマで聖歌隊に罵られるなんて、カッコ悪ぃ…)
 よりによって、今朝あたしが見た取るに足らない夢のオチなのであった。
698(0:月宮歩シナリオ・序):03/03/16 11:05 ID:wyaFu0wT
☆          ☆          ☆


 後になって思う
 何故あの時気づかなかったのだろうか、と


 思えば今日、あたしははあらゆる点で精細を欠いていた
 鯛焼きを焼いているときも、一瞬意識が飛びそうになった
 今日はどうにも機嫌が悪かった、歩にやたら当り散らしていた
 食欲が沸かなかったからと朝と昼を抜いてしまったのが、致命的だった
 前回のから3週は経ってるし、そろそろ来るべきだと警戒しとくべきだったのに


 そんな、自分の体調管理もままならない調子だから、当然気付くはずもなかった
 『それすらも』大事の前のほんのささやかな小事に過ぎないことを


 気付かなければならない点、即ち
 ドウシテ、アタシハアンナ妙ナ夢ヲミテシマッタノカ?
 アノ日ノ朝ニ見タ『トルニタラナイ』夢ガ、本来暗喩スルモノガ何デアルカ?




 何か忘れ物をしてはいないかい、大谷貴野さん?
699後書き?@前スレの1 ◆1atBw/KN1. :03/03/16 11:08 ID:wyaFu0wT
壊れとしてもシリアスとしても中途半端な気が、妙な伏線も少々入れてるし。


ちなみに…自分の脳内での歩タン(生霊Ver)のスペック(あくまで『自分の』なんでスルー可)
・身長160前半。肥満ではないけど少しだけぽっちゃり…鯛焼きの食いすぎ?
・髪の長さは原典とほぼ同じ、前髪を後ろに流してカチューシャで抑えてる格好
(某パンがお題の漫画に出てくる主人公ないめぇじ)
・当然のごとく羽リュックは実装済み。中身は???
あ、貴野おねーさんはT176の97/64/93でケテーイですが何か?(ぉぃ

では、自分を追い込む意味でも予告です。原典のあのイベントの反転を書いてます。
秋人さん(反転秋子)がまだ不在なのでやや屈折したアレンジかかってますけど…



*大嘘次回予告*
 僕らのオネータン、貴野さんが倒れた?
 彼女を百花屋に連れて帰った歩くんに、セクハラ老婆の魔の手が迫る!
 そして必死に看護する少年は、ある一つの決断を迫られることに?!

 『…お姉さんを着替えさせる……うぐっ?!ボ、ボクが服を脱がせるのっ?!』

 次回、『貴野さんはフロントホックをご愛用♪』のまき


つか貴様ら!年上のおねーたんを献身的に介護する男の子の図には――萌えませんか?(TдT)
700名無しさんだよもん:03/03/16 18:07 ID:jqp0dSrf
その後までフォローされているなら超絶萌え。(w<介護ショタ
701名無しさんだよもん:03/03/17 13:44 ID:F3heSQOw
うらがえトウカ篇書きました。
自分はトウカスキーなので何の迷いも無く書いたのですが、需要があるかどうか心配です。
それでは、お楽しみください。
702:03/03/17 13:45 ID:F3heSQOw
 某の名はトウカ。
実は某は、主君に道ならぬ恋をしてしまっている。
事の始めは、そう、戦で敗れ、捕虜になった某を、聖上は寛大な心で許して下さって、
首を跳ねようとした某を止めようとした聖上の仮面を、誤って叩き落してしまった時、
私は主君に一目惚れをしたのだ。
鬼のような仮面の奥には、美しい素顔が・・・
ああ、聖上・・・
しかし、私と聖上では身分が違いすぎるゆえ、
聖上ファンクラブ会員No.00001番に甘んじているのだ。
(前の1番を倒して奪った。ちなみに会長はオボロ殿だ。
 百番以内の会員には色々と特典がつく。
 國一番の絵師が書いた聖上の肖像画とか、
 それを印刷したテレフォンカード(!?)とか・・・)
ああ、どうすれば聖上にもっと御近付きになれるだろうか・・・?
このようにして、悶々としている所をカルラ殿が話し掛けて来た。
「どうしたのかしら? 冴えない顔をして」
「実は・・・」
藁にも縋る気持ちで、カルラ殿に全てを打ち明けた。
それに、カルラ殿は経験豊富そうだから(何が?)、
色々と役に立つ助言を貰えるかもしれない。
「それならいい案がありましてよ」
「なんと!」
流石カルラ殿だ。
私はその案を早速実行に移すことにした。
703:03/03/17 13:46 ID:F3heSQOw
「聖上! 是非某に御側付の御役目を! 是非! 是非!」
「御側付? 補佐なら足りているけど?」
「補佐などではありませぬ! 御側付とは、聖上を御守りする剣! 盾!
 言わば一心同体のっ・・・ゲフンゲフン」
「・・・・遠慮するわ」
「何故ッ!?」
「何か、危険な香りがするもの」
ギクリ
いや、某は何も邪な考えなど抱いてはおりませぬ!
これも全て(愛しい)聖上を御守りするため!
「危険など一切ありません!」
「その口調からして既に危険よ!」
「お言葉ですが聖上、某がその気になれば聖上の首は既に百万回は飛んでおります!
 聖上は隙だらけです!」
「・・・でも・・・」
「でもも何もありません! 聖上がお亡くなりになれば、
 全国1万人のファンクラブ会員もっ・・・ゲフンゲフン」
「ファンクラブ?」
「いえ、何でもありません」
ヒラリ
「あら? 何か落ちたわよ? 聖上ファンクラブ会員NO.00001トウカ・・・これって・・・」
斬ッ!!
一瞬の内に会員証は百辺程の紙屑に分解された。無論分解したのは某だ。
「・・・・」
「さて、某に是非御側付の御役目を」
「は・・・はひ」
こうして、(多少強引ではあったが)私は御側付の立場を手に入れた。
704:03/03/17 13:48 ID:F3heSQOw
時は来た! 今こそカルラ殿に授けられた策を実行する時!
「せ、せせせせせ、聖上、その、あの、お背中を御流ししししましょう」
「え!? 今、何て言ったの?」
「で、でででで、ですから、お背中を」
「・・・・じょ、冗談よね?」
「冗談ではありません! 風呂場での御世話も立派な御側付の仕事の内! 
 この程度の仕事も果たせぬとあっては、故郷の母に会わす顔がありません!」
ああ、母上、某は悪い子です。どうか叱ってやって下さい。
「それでは聖上、お背中を」
「・・・わかったわ」
聖上は胸を隠すようにして腕を組み、少し前かがみになって丸まっている。
その美しい御体に、思わず見入ってしまう。
某の視線に気付いたのか、聖上の顔が赤く染まる。
その時はっと我に返った。某は何をしているのだ? 
仮にもエヴェンクルガの武士が、女性を辱めて!
「「さあ、何をしているの? さっさと押し倒してしまいなさい」」
脳内カルラ殿が誘惑してくる。
黙れ! 
「聖上!」
「な、何?」
「急用を思い出しましたので、これで失礼します」
705:03/03/17 13:50 ID:F3heSQOw
 自室に戻った。手には白刃。聖上、死んで償います。
某はその鋭く光る刃を腹部に向かって振り下ろ・・・・・
ガシイッ
某の手を止めたのは、聖上だった。
「聖上! 止めないで下さい! 武士の情けを!」
「だめっ! 背中を上手く流せなかったくらいで死ぬこと無いわ!」
・・・へ?
「聖上、それは誤解・・・」
「誰かっ! 来て! トウカを止めて頂戴!」
ザッ
「兄者! 呼んだか! って、その格好は」
「格好?」
見ると、聖上は薄物一枚纏っただけで、殆ど半裸と言っても良い状態だった。
場が凍る。
「トウカ、貴様その刀で兄者を・・・」
ズザザザザッ
「総大将!」
「聖上! 一体何が!」
ファンクラブ会員No.00002番! それに00003番!
「てめぇ・・・」
「覚悟は出来ているのでしょうね?」
「い、いや、これは誤解。そう、誤解でござるよ。ニンニン。って、ちょ、聖上、説明、説明を、
 ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
706:03/03/17 13:51 ID:F3heSQOw
某は最近しやわせだ。
あれ以来、某と聖上の間柄は特に変化してはいないが、
聖上は、某に大変親切に接して下さっている。
この間など、某の為にわざわざ高名な人形職人の方を招いて下さったし、
先日は、一緒に釣りにも行く事が出来た。
あの時は、気が動転して修繕途中の底が無い籠を持って行ってしまって、
釣った魚を全部逃がしてしまったが、聖上の笑顔を見られただけでも十分だった。
「フーンフンフンフーン♪」
「随分と上機嫌ですわね?」
「おわあっ! カルラ殿、いつからそこに?」
「何を言ってますの? もう随分前からここに居ますのに」
・・・・・・・・
「それで、あるじ様とはもう、男女の仲に?」
「いや、滅相も無い。某は聖上の側に居られるだけで十分だ」
「あら、そうですの? 実は昨日、オボロが夜中に禁裏の方から出てくるのを見かけたのだけど、
 あなたには関係の無い事でしたわね」
「え!?」
そんなまさか馬鹿な。いくらオボロ殿がファンクラブ会長であっても、
夜中に禁裏に忍び込むなんて馬鹿な事を・・・・・・
「見間違いでは?」
「見間違いなどではありませんわ。恐らくあるじ様とオボロはもう・・・(大嘘)」
「・・・・・・・・・・・・」
「トウカ?」
「クケーーーーーーーーーーーーーーーッ!」
707:03/03/17 13:52 ID:F3heSQOw
時は深夜。場所は禁裏。今こそカルラ殿に授け(略
「・・・・だれ?」
「聖上、お覚悟を」
「トウカ? 覚悟ってどういう・・・」
言い終わる前に、唇を塞いだ。そして衣服に手をかける。
「キャッ!」
先日徹夜で特訓した奥義により、聖上は一瞬にして一糸纏わぬ姿になった。
「聖上、某は聖上のことをずっとお慕いしておりました」
「え? え? え? ええーっ!?」
聖上は、驚きの余りおろおろあたふたしている。顔は真っ赤だ。
「(手をあわせてください)いただきます!」
「ちょっ、待っ・・・」
「問答無用!」
有無を言わさず挿入する。いや、しようとした。
「・・・入りませぬ・・・」
「・・・・・・」
「・・・ど、どうすれば・・・」
「・・・・・・」
気まずい。気まずすぎる。
「かくなるうえは腹を切ってお詫びを!」
「どーしてそうなるのよっ!」
「しかし、女性に恥をかかせて、おめおめと生きてはいられませぬ!」
「そんな事気にする人が夜這いなんかかけるなぁ!」
708:03/03/17 13:53 ID:F3heSQOw
「・・・・むぅ」
「・・・・うわぁ」
「・・・・ほぉ」
「・・・・なるほど」
紆余曲折あり、
我々は、(何故か)部屋の隅に置いてあった書物で初夜の作法を学習している。
・・・・・・
「ええと、それでは・・・」
「・・・ええ」
・・・・・・
「は、初めてだから優しくしてね」
「モ、モチロンサマイハニー(棒読み)」
・・・・・・
「縄? ロウソク?」
「わ、私、そういうのはちょっと・・・」
「も、勿論某もそのような趣味は・・・」
・・・・・・
「あっ、痛ッ・・・」
・・・・・・
夜は更けていった。
709:03/03/17 13:55 ID:F3heSQOw
数ヵ月後。今日は城内が何処か慌しい。
オボロ殿、クロウ殿、ベナウィ殿が、険しい顔をして何やら話し合っている。
「皆様、一体これは何の騒ぎですか?」
「ああ、兄者の妊娠が発覚した」
・・・・・・へ?
「今、なんと?」
「誰か兄者に夜這いをかけた奴がいるんだ。糞ッ、見つけたら血祭りに上げてやる」
「総大将の純潔が、何処の馬の骨とも知れない奴に・・・」
「・・・聖上」
三人は血の涙を流している。
「・・・トウカ、いえ、No.00001.随分と余裕ですね。まさか・・・」
「な、何を仰るのか・・・」
そこへ
「あら、トウカ、昨日は夜遅くに禁裏の方で何をしてましたの?」
カルラ殿!!!!!
三人の冷たい視線が突き刺さる。
こ、ここ、ころされる。このままでは死んでしまう! 逃げ・・・
「あっ、トウカ!」
抱きっ
「せ、聖上、離して下さい(このままでは某の命が!)」
「どうしたの? そんなに慌てて。そんな事より、良い報せがあるのよ」
「今はそれどころでは・・・」
「何言ってるの? それよりトウカ、パパになるんだから」
ああ、母上、先立つ不幸をお許し下さい。
グショオッ!
「キャアアアアアアア! トウカ! オボロ、止めなさい!」
「離してくれ兄者!」
「・・・・・死になさい」
「おらあっ!」
某の意識が闇に沈んでいく。次に目覚めるのは、天国か、地獄か・・・?
710名無しさんだよもん:03/03/17 14:03 ID:F3heSQOw
短編と言う事で、なんとか短くしようと頑張ってみたのですが、どうでしょうか?
4で止めておいた方が区切りが良いような気もしたのですが、暴走は止まりません。

さて、見所は、敢えて言語や文化を崩壊させている所、(テレカとか)
トウカとハクオロの性格、謎の組織聖上ファンクラブ、と言った所です。
原作のトウカは義務やらなんやらであまりラヴラヴ光線を発射していないので、
うらがえトウカは敢えてベタボレさんにしてみました。
ハクオロは他のキャラや非うらがえ時との画一化を計る為にあんな口調にしてみました。
不満点はやっぱり終わり方ですね。締めは難しい・・・


え? キャラが別人? いやだなぁ、気のせいですよ。
711名無しさんだよもん:03/03/17 14:12 ID:oalPzMDh
おーい、ハクオロおかーさん『兄者』ですか〜(w
712名無しさんだよもん:03/03/17 15:20 ID:F3heSQOw
>>711

わざとです。ちなみにアルルゥにもおとーさんと呼ばれています。
713名無しさんだよもん:03/03/17 15:26 ID:F3heSQOw
ハクオロが元々男の名前らしいし、服も男物(のはず)なので、
こう言うのもアリかな? と思ったんですが、
これ以上言うと後付けを必死で弁解してるみたいなんで止めときます。
714名無しさんだよもん:03/03/18 15:13 ID:lJnY+Ftm
>>702-709
色々ツッコミたい部分もあるけどw
でもグッジョブ!

やっぱり反転してもトウカはギャグ属性なのかw
715名無しさんだよもん:03/03/20 03:23 ID:GKXXBynS
乙かれ保守。
反転MOON.って需要あるかな…?
シナリオの矛盾考えて、郁未と少年だけ反転で。
716名無しさんだよもん:03/03/20 11:13 ID:pDk6EShR
シナリオの矛盾云々を見てて思ったんだけど、
毒電波を使えるようになるのって、瑠璃子スンとヤってしまわれた人だけなん?
月島にいやとヤってしまわれた皆様が電波を使えるようになったって記述は無いよね?
長瀬ちゃんだけ反転してしまわれたら電波使用不能?
717名無しさんだよもん:03/03/20 12:59 ID:p8cmdAMX
>>716
瑠璃子がどのようにして電波を身に付けたかは明らかになってないし、
いくらでもやりようはあるかと。
718名無しさんだよもん:03/03/21 11:39 ID:IW8z1414
>>715
俺、実はMOON.本編自体よく知らなかったり…。
でも読みたい。キボンしてもいい?
719名無しさんだよもん:03/03/21 12:33 ID:yRfzkHPn
>>715
郁未が反転すると、ELPODがすごいことに(w
720名無しさんだよもん:03/03/22 18:43 ID:lwcwmIle

721名無しさんだよもん:03/03/22 19:13 ID:EMJwu7b/
>>719
郁未、高槻化
722名無しさんだよもん:03/03/22 23:23 ID:LGhuyC5Y
じゃあ高槻は郁未化で。



……結局反転してもそのままな罠。
723名無しさんだよもん:03/03/23 05:24 ID:RHdUVQdZ
一応反転高槻はガイシュツではあるが……
http://hanten.hp.infoseek.co.jp/1-047.html

まあある意味>722とたいして変わりないな。
724名無しさんだよもん:03/03/23 09:38 ID:Sg9pI4PW
と言うか、ふぁーごって野郎お断りじゃ無かったかな? 記憶違い?
野郎お断りの組織にあの手この手で潜入するいくみん・・・かなり燃えるかも
是非書いてくださいね(ゴキョ)

それはそうと、実際今は何が需要あるんでしょうかね?
反転雫の構想を練ってたら爆弾の妄想をする長瀬ちゃんが恐くて挫折しますた
何を書けば良いのか夢想中
725名無しさんだよもん:03/03/23 10:05 ID:bpzSPITk
>>724
反転北川とか、反転久瀬(奏?)とか、反転ヒゲとか。



ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ。
726名無しさんだよもん:03/03/24 21:55 ID:vqLHkVH4
最近人がいないのは鬼ごっこが盛り上がってるからかな?

>>724
本編では男子禁制ではないけれど、敢えてそうしてみると面白いかもw
>>715
相田さんとのえちが実は強姦まがいだったことを知らされるいくみん(♂)。
放課後に好きな娘の机で自慰に耽ってたことを思い出されるいくみん(♂)。
そしてほぼ毎日のELPOD攻撃で崩壊寸前まで行ったいくみんの精神を
優しく(身体ごとw)癒す「少女」。
……ありですか?
727名無しさんだよもん:03/03/24 22:02 ID:nRvQRKBa
>>724
事実上、需要過多の状態だからね。
どの反転作品でも、好きなものを書いて全く問題無いかと。

まあ、
そろそろ反転Routesを書く猛者が出てこないかなと期待してたりもするけどw
728名無しさんだよもん:03/03/24 22:34 ID:tA4pm4DW
反転Routes…やってないからわかんないけど、
「お馬鹿でセクスィーな女エージェント(ブラコン)」でしょうかw
729名無しさんだよもん:03/03/24 23:11 ID:VkegnX3X
>>728
その下りだけ読むと、反転オースティンパワーズだな…。(w
730名無しさんだよもん:03/03/25 02:56 ID:esBzvItT
Routes書こうかと考えたけど、まだ基準となる設定がないんでつね
葉鍵板においてRoutesのキャラスレがあまり立たないから知名度的に
問題アリかと思ってしまうなぁ、マイナーキャラに萌えるのも良いんだけどね

一応聞いてみます、需要あります?
731名無しさんだよもん:03/03/25 09:23 ID:q/9qEDeq
書いてくれるなら今からRoutesを買いにいk(吊
732名無しさんだよもん:03/03/26 00:55 ID:2eT9N0pe
需要とか知名度とかはあんまり気にしなくてもいいのでは?
己の萌えを書く(or描く)のが一番いいと思うけど。
第一、まだ出ていないクラナドだってあるんだしさ。

   (((1)))
  { ゚w゚ } <まあ、ぶっちゃた話聞き流してくれていいんだけどね{w
 ノ[へ ]ノ
     >
733名無しさんだよもん:03/03/26 15:21 ID:Oj7S898c
 北川潤は不屈の女である。
 相沢ゆうは、そう思っていた。
「美坂くーん! お弁当つくってきたんだけど!」
「ごめん。弟が弁当持ってきてくれるから」
 毎日毎日、飽きもせずに美坂薫にモーションをかけ続ける潤は、実際へこたれない女だと思う。クラスメートによる評価も似たようなものだ。
「とはいえ……いい加減、見てるほうが不憫になってくるわっ」
 くっ、と涙を拭う素振りを見せるゆう。それを横目で見ながら、水瀬雪弥はさらに溜息。
「楽しんでるくせに……」
 そんな二人も、いそいそと教室を出て行く。
「今日も?」
 雪弥の問いにコクンと頷くと、ゆうは屋上への階段へと歩いていく。振り返れば、未だ取り付いている潤を引き剥がして薫が出てくるところだった。
「汐吏は?」
 尋ねられた言葉に雪弥は答える。
「まだだと思うよ」
 そうか、と頷くと、改めて薫は尋ねてくる。
「相沢さんは?」
「もう行った」
 そうか、と今度は少し複雑そうな表情で、頷いた。
734名無しさんだよもん:03/03/26 15:21 ID:Oj7S898c
「やほー。舞人ー、祐理さんー」
 屋上へと続く踊り場には、いつものように三年生の二人組がランチシートを敷いて待っていた。
「お待ちしてましたよ、ゆうさん」
「……ゆう。遅い」
 微笑みを浮かべた祐理と、無表情で憮然とした印象すら与える舞人。そんな舞人の言葉に、カチンと来たようにゆうが抗弁した。
「遅いて、あんたね。三年と違ってあたしは余計に階段上らないといけないんだよ?」
「ご苦労様でした」
 深々と頭を下げて祐理に労われ、ゆうの表情から毒気が抜ける。
「あ、い、いえ、そんな」
「あー! ゆうさん! もう来ていたんですかー!」
 踊り場の下から、突然明るい声が飛んでくる。
「汐吏?」
「……むむむ」
 階段の下で難しい表情をした汐吏に戸惑うように、ゆうが階段の端に近づく。
「どしたの。汐吏」
「いえ。その……む」
 難しい表情のまま立ち止まってしまった汐吏に首をかしげていると、汐吏の背後からさらに人影が階段を上ってくるのが見えた。
「相沢先輩。そこ、離れたほうがよろしいですよ」
「天野じゃないの。……離れろって、どうして?」
「いえ。その……」
 かすかに頬を赤らめながら、答えあぐねるように視線をさまよわせるのは天野汐。美坂汐吏と同じく一年生であり、ゆうにとっては後輩である。
735名無しさんだよもん:03/03/26 15:22 ID:Oj7S898c
「ゆう。パンツ見えてる」
 さらに、その背後から長身の青年が昇ってきた。しかも、無遠慮な言葉付きで。
「ゆ、雪弥!? え?」
 あわてたように数歩下がり、スカートの裾を押さえつける。
「み、見えてた!?」
「……俺達はともかく、こいつは多分、しっかりと」
 ガツン、と汐吏の後頭部を殴り付けたのは、雪弥と一緒に階段を上ってきた薫だった。
「に、兄さん、痛い」
「やかましい。軽犯罪でしょっぴくぞ」
 もう一度、ガツン、と殴ると薫は憮然とした表情のまま踊り場まで上ってくる。
「相沢さんも。もう少し気をつける。ただでさえうちの学校の制服は、スカート短いんだから」
 そりゃもう、犯罪的に。
 憮然とした表情のまま言われ、ゆうは真っ赤になったままで、頷いた。
736733-735:03/03/26 15:24 ID:Oj7S898c
とりあえず、ゆうハーレム状態(w
737名無しさんだよもん:03/03/26 19:49 ID:XpqLdpeI
……なんかえっれぇ萌えた。続きキボン。
738天野汐・帰り道:03/03/26 21:11 ID:9crTNdgZ
 帰り道。薫と雪弥は部活ということで、私は一人で帰り道を歩いていた。――と、ふと目に入った男の子の後姿。
 あの、どことなく日本男児的な、かつ、どこかおっさん臭い風情の後姿は。
「あーまのっ」
 とりあえず、背後から抱きついてみた。
「……相沢さん」
 立ち止まったまま、心底から疲れた声を上げた天野に、私は抱きついたまま尋ねる。
「なに。どしたの。世界の終わりみたいな声出して」
「道端で声をかけられるのはかまいません。ですが……その、いきなり抱きついてくるというのは止めていただけませんか。いえ、まず、離れていただけませんか」
「なんで」
「なんでって……」
 むぎゅう、とわざと抱きつく腕に力を込めてみる。
「天野。顔、真っ赤だよ」
「分かってるなら、離れてくださいっ!」
 そうは言っても力ずくで離そうとしない辺り。
「天野もオトコノコだねえ」
「失礼な感想を持たないで下さいっ!」
 しみじみとした私の声に、真っ赤になったまま、天野は押し殺した声で怒鳴り返してくる。
「ふふーん。でも、実際そうじゃーん」
 私は腕の力を込めて、さらに上半身を天野の背中に押し付けた。
739名無しさんだよもん:03/03/27 00:46 ID:pWzJMdLj
>>733-735
ほのぼの&ラブコメ風味&ちょっとエチい…Good!(・∀・)b
今一冷遇されがちな雪弥君にも光があたってるしw

>>738
なんかいいところで途切れてるし…。続き、ありませんか?
740名無しさんだよもん:03/03/27 10:44 ID:lkTk7saI
>>733-735

キャラが多いので名前に咄嗟に反応出来ず、誰が誰だか解かり辛かった。
741天野汐・帰り道2:03/03/27 23:51 ID:zrirP5n6
「……相沢さん」
 困った顔で俯いてしまった天野。耳が赤いのを見て、私は笑いがこみ上げてくる。
 どうもこう、こういう素直な反応には弱いのだ。
「よしっ」
「……?」
 急に上げた私の声に、不思議そうに天野が振り返ってきた。
「お姉さんが奢ったげよう」
「は?」
「いーからいーから。ほら、来なさい」
 抱きついていた体を離して、手を握ると引っ張った。
「ちょ、ちょっと!? 相沢さん!?」
 あわてた声をあげる天野。そんな声も出せるんじゃない、と思いながら私は笑う。
「後輩は黙って先輩に奢られなさい。――それとも、何か用事があるの?」
「い、いえ。別に、その、何もありませんが……」
「んーじゃー、いーじゃない。ほれ、来たんさい」
 手を握ったまま、引っ張るように歩き出す私に、抵抗を諦めたのか天野は売られた子牛のようについてくる。
「ドナドナ?」
「は?」
 キョトンとした天野に「なんでもない」と私は答えて笑った。
742741:03/03/28 00:02 ID:gApt2pe4
中途半端ー。どうもノリが悪い。

>739,740
キャラ数増えたのは、ハーレムをイメージするためなので。
あとは、個人的にゆうは秋人にベタぼれだったりしたら良いなぁ、という設定で書いてます(w

名前については、まとめサイトの対応表に準じましたのでご了承くださいませ。
743名無しさんだよもん:03/03/28 00:23 ID:8yRJ42X6
>>742
秋人さんにベタ惚れのくせにそうやって色んな男を惑わしてる小悪魔ゆう萌え。
744長岡保志×藤田浩子:03/03/29 00:30 ID:drOrwpAu
「よ、久しぶり」
 それは、とても懐かしい声。
 今ではもう聞けなくなっていた、とても懐かしい人の声。
 外国産の真っ赤で派手な高級車に、違和感なく収まっているその人。
 ずいぶん垢抜けて大人びた印象はあるけれど……私が知っていたころの面影を残した、長岡保志だった。
「保志……」
 驚きで、声が出ない。
 もう、一生見ることはないんだと思っていたのに。
 もう、一生声を聞くことはないんだと思っていたのに。
 ……嬉しい。
「そっちは、どうだ? 燈人と上手くやってるか?」
 嬉しい嬉しい嬉しい……。

 十年探した親の仇に出会ったみたいな気分。

「保志イイイィィィィッッッッ」
 絶叫。私は、体中のバネを使って、シートで偉そうにふんぞり返るその馬鹿に飛び掛った。
 パンチ。
「ぐぼあぁっ!?」
「何が、『よ、久しぶり』じゃスカしくさってこのアホんだらが、人の処女奪った挙句あっさり姿くらましやがって、
何が、『燈人とはどう?』じゃボケ、お前あんなんされてどないして燈人とくっつけとか抜かしよんねん、
このヤリ逃げ男がアアアアアァァァァァァァッッッッッ!!」
「ひいいいっっっっ! すんませんすんませんすんません! 違うんスよ思い出作りのつもりつーか
ふっきるためつーか!」
 ゴバン
「鼻! 鼻あああ!?」
「何が思い出作りじゃスカタンがああぁぁ!? お前大概にせえへんとホンマ道頓堀に沈めたんぞコラァッ!
勝手に思い出にされてふっきられたほうはタマらんのじゃくそったれがああああ!!」
「すま、すません、ほんとスンマセン!! 俺が間違ってましたああああぁぁぁぁ!!」
「スマンで済まんから警察おんねんぞコラ! おどれほんま沈めたんわ、この高そうな車ごと
海に沈めたんわ!」
「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」
745名無しさんだよもん:03/03/29 01:13 ID:80Chd7Zp
>>744
ディスプレイがミカン汁まみれになったじゃないかw
746名無しさんだよもん:03/03/29 02:35 ID:zWf9bMf3
>>744
こっちはお茶でした、どうしようw
747名無しさんだよもん:03/03/29 07:40 ID:uEsYz/Zn
>「保志イイイィィィィッッッッ」
>絶叫。私は、体中のバネを使って、シートで偉そうにふんぞり返るその馬鹿に飛び掛った。
>パンチ。

なんか保志総一郎を殴ってるみたいだ(w
748名無しさんだよもん:03/03/29 08:39 ID:+2SjSfay
つまり

長岡保志(CV:保志総一郎)

ということでつね?
749天野汐・帰り道3:03/03/29 10:13 ID:uEsYz/Zn
「ゆうさんじゃありませんか」
「ん?」
 不意に背中にかけられた声に、私は振り返った。そこには、良家の子弟といった風情の倉田祐理さんと、そのボディガードみたいな顔をした川澄舞人のマブダチコンビの姿。
「祐理さんに舞人じゃないですか。どうしたんですか?」
「それはこちらの質問ですよ」
 苦笑いを浮かべながら、祐理さん。「ちなみに僕達は帰り道です」と言いながら、視線が私の隣に移る。
「あ、ど、どうも」
 ペコリ、と頭を下げる天野。二人には毎日お昼に会ってるけれど、天野の性格では打ち解けるまでには至っていないようだ。
「へぇ……デートですか?」
 祐理さんが、不意にこちらを見て尋ねてくる。その視線、妙に強いんだけど。
 てゆーか、舞人の顔が妙に険しいんだけど。
「えへへ。実はそうなの」
「へぇ……そうなんですか」
 ビシッ、と祐理さんと舞人の表情が変わった。なんていうか、めちゃくちゃ悪い目付きで隣の天野を見てる。
 天野は、なんだか冷や汗をダラダラ流しながら、さながら蛇ににらまれた蛙?
「あはは。冗談よ。そこで偶然見つけてね。特に用事が無いっていうから、お姉さんがお茶に誘ったげたの」
「……へえ」
 あ、天野が安心したように息を吐いてる。
「二人は? これから用事あるの?」
「……残念なことに、あるんです。せっかくのお誘いですのに、残念です」
「……残念」
 じゃあ、と二人と別れて私達はまた歩き出す。
「……相沢さん」
「んー? なに?」
「そ、そろそろ手を離していただけませんか?」
 まだ握ったままの手。ちらり、と天野の顔を見てみる。真っ赤だ。完熟トマトもかくやって感じ。
「ヤダ」
 だから、ニンマリと笑いながら、私は天野の要求を却下した。
750天野汐・帰り道4:03/03/29 10:25 ID:uEsYz/Zn
「――ゆうさん」
「ほえ?」
 また背中にかけられた声。振り返ると、そこには。
「あ、ああああ、秋人さん!?」
 慈愛の微笑みを浮かべた年齢不詳の永遠の美青年。水瀬雪弥の実父、秋人さんがいた。
 ちなみにこのキャッチフレーズは私の案だ。
「寄り道……デートですか?」
 こんにちは、と天野に向けて会釈しながら、秋人さん。
「ち、ちちち、違いますっ! そんな、デートとかじゃなくって、その、特になんの用事も無いって言ってたから、その私、そう! お姉さんが奢ってあげようっていう話になったんですっ!」
 握っていた手を離して、ブンブンと両手を振って否定。
 秋人さんが、苦笑いを浮かべた。
「そうなんですか」
「そうなんですっ! あ、秋人さんはどうして?」
 クス、と笑うと秋人さんは手に持っていたビニール袋を見せてくれる。
「夕食の買い物です。じゃあ、あまりお夕飯に響くような物は食べないで下さいね」
「はいっ! そりゃもうっ!」
 ビシッ、と敬礼の真似事をする私に、秋人さんが目を細めて笑う。
 ううう。バカみたいに思われてるのかなぁ。
「初めまして……。ゆうさんの叔父の、水瀬秋人です」
「あ、初めまして。天野汐、と申します。相沢さんにはいつもお世話になっております」
 深々とお辞儀する天野。うーん。なんていうか、こういう挙措の一つ一つが、年寄り臭い。
「そうですか。天野さん、ですね。こちらこそよろしくお願いします」
「はい」
 天野はコクンと頷く。
 それを見て、秋人さんはこちらに視線を戻してきた。
「それじゃあ、私は買い物の続きに戻ります。あまり暗くならないうちに帰ってくるんですよ」
「はい。そりゃもう」
 会釈して、反対側に去っていく秋人さんの背中を見つめながら、私はふと隣からの視線に気付いた。
「なに? 天野」
「……いえ。……先ほどと違って、全力で否定されるんですね」
「?」
 複雑そうな顔をした天野は、「もういいです」と言って苦笑いを浮かべた。
751名無しさんだよもん:03/03/29 16:10 ID:IyfPdzGs
キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━━(  ゚)━━(   )━━(゚  )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!!!

ゆうもさる事ながら、天野もいい感じでつ。(w
752水瀬雪弥のちょっと違った放課後1:03/03/29 17:20 ID:3Dbnz1qo
「はぁ………ついてないおー………」
思わず大きなため息がでてしまう。
「何で僕が水球をしなきゃいけないんだおー!?」
今日のHRは来週の球技大会の参加種目を決めるのだが、
いつもの如く居眠りをこいた僕は誰も立候補しなかった水球にされたのだ。
「どうせならショットガンタッチとか足の速さを活かせる奴にしてほしいおー」
というかこんな種目を考えた奴を小一時間問い詰めたい。
「はぁ………」
ため息をつきながら靴を履き替えていると
「なーにため息ついてんのよっ。」
突然聞いたこともない女の子の声が聞こえた。振り向くと茶色っぽい
長い髪をした女の子が立っていた。
「君は………?」
思わず首をかしげる。女の子はあきれた顔をしながらこう言った。
「あのねぇ………クラスメートの顔ぐらい覚えときなさいよ。」
「クラスメート?」
「あたしは斉藤、斉藤一美。」
「斉藤………さん?」
ああ、そんな名前の生徒もいたっけか、僕はようやく思い出した。
「で、その斉藤さんがなにか?」
「はあ……せっかくこうやってストーリーに絡もうとしているっていうのに
 あなたって人は………」
ストーリー?訳がわからないのでとりあえずスルーした。
753水瀬雪弥のちょっと違った放課後2:03/03/29 17:36 ID:3Dbnz1qo
「そういえば水瀬君って水球に選ばれたんだよね?」
斉藤という名前の女の子が聞いてくる。
「大変よねー、あたしもビーチバレーに選ばれちゃってさー。」
「へー、しかし何でこんな種目があるんだろね。」
「何でもこの種目を決めた生徒会長がゲームにはまってるって話らしいよ。」
そういえば薫の種目は「ハンマー投げゴルフ」だった。
「全く迷惑な話だよな。」
「そうよねー、でも選ばれたからには頑張らないと、ね?」
そう言って彼女はにっこりと微笑んだ。
「う、うん………」
わずかだが僕の胸の鼓動が高鳴るのを感じた。
「あ、七瀬くーん!!」
彼女はそう言って僕と同じ青みを帯びた髪の男のもとへ駆け寄っていった。
「七瀬君はなんの種目にでるの?」
「えーと、バントでホームラン競走。」
「へーそうなんだー」
次第に小さくなる彼女らの姿を見つめながら僕は思った。

       ___r'⌒ヽ_
     /  l、__,/}::\  あいつらもかよ………
     (T´ | ゝ_ィ>};;_.l
       ! `''ァ、. \__}
     〈`^`¬ノ . :〔
 ,... -- |__イ-、_j|_: . ヽ、--.,,__
´     rニト,  フ ,ゝ__ 〉   `
    └-'´  '.-"
754752:03/03/29 17:47 ID:3Dbnz1qo
新キャラ開発してみました。
とりあえず各キャラのプロフィールは

斉藤
本名:斉藤一美(かずみ)
身長:160p前後
胸囲:83
髪型:茶色っぽい髪で、長さは肩ぐらいまである。
   毛先は少しハネ気味。

七瀬もどき
本名:七瀬基樹(もとき)
身長:175p前後
髪型:青みの掛かった色でオールバック、後ろで髪を束ねている。

斉藤の下の名前はるろ剣の斉藤から、七瀬もどきはもどきをもじった。

こんな感じです。
755752:03/03/29 17:50 ID:3Dbnz1qo
>彼女はそう言って僕と同じ青みを帯びた髪の男のもとへ駆け寄っていった。
                  ↓
突然彼女はそう言って僕と同じ青みを帯びた髪の男のもとへ駆け寄っていった。

に訂正。
756名無しさんだよもん:03/03/29 18:22 ID:RTiGlymF
>>755

すげぇ中途半端な所で切りますな・・・
続きが滅茶苦茶気になるじゃんかよぉ。
これで完結だったら泣きますぜ?
757752:03/03/29 18:33 ID:MW9meam+
>>753
>わずかだが僕の胸の鼓動が高鳴るのを感じた。
           ↓
わずかだが僕の胸の鼓動が高鳴るのを感じた。と、その時、

に訂正。

>>756
新キャラ開発+単なる思い付きの為、
続きを書くかは未定。
758前スレの1  ◆1atBw/KN1. :03/03/29 22:33 ID:MSOaqzIh
「私、一人で何をやっているんだろう」
 屋上で一人呟く声が、未だ寒気の残る三月の空気に溶けて、消える

 奏という名の少女の手には、その華奢な体型と不釣合いな、大きな風呂敷包み
 片手では支えきれない重さの包みを持って、よいしょよいしょと階段を上る
 その姿に、普段見せているやり手の生徒会長としての威厳は、微塵もない
 
     『いつか、久瀬さんが作ったお弁当を、3人で食べたいですね』
     『はちみつくまさん』

 自らの保身に囚われた果てに犯した、卑劣で冷たい、罪
 その被害者、2人が提示したものは、甘くて暖かい、罰
 すぐにでも償おうと思った少女の胸には、小さな、躊躇い
『いまさら、どんな顔をして2人に逢えばいいの?』
 そして時は流れ、約束は果たされることなく、離別の日は訪れた

「結局、川澄さんにも倉田さんにも、ちゃんと謝罪することができなかったわね…」
 わだかまりが解けた後、2人は彼女と親しくなろうと努力を重ねた
 しかし彼女は罪悪感から、2人が差し伸べた手を握ることを拒絶した
 そうして2人が卒業した後になって、奏は深く後悔することになったのである

「おべんと…もっと早く作ってあげれればよかったのに」
 そうしたら、ちゃんと仲直りができたと思うのに
 そうしたら、彼らのことを正しく理解できたと思うのに
 そうしたら――――?


「祐佐さん……祐佐、さぁん……」
 零れ落ちる、涙を、嗚咽を
 奏は、止めることが出来なかった
759前スレの1  ◆1atBw/KN1. :03/03/29 22:36 ID:MSOaqzIh
↑の(>>725)方でなんかリクがあったんでこんなものを書いてみました。卒業シーズンだし(遅い
北川さんネタもあったんだけど、先を越されたので見送りました

ところで現在450KBオーバー……次スレ、どうします?
760名無しさんだよもん:03/03/30 22:52 ID:vpOxhwR2
>>754
>斎藤一美
ダイエーファンなもので、名前でニヤリとしてしまいましたw

新スレかぁ…もうそんな時期なのね。
761名無しさんだよもん:03/03/31 01:06 ID:Zvxdi3YH
>>759
BADENDちっくだけど、切なくていい感じでつ。
奏タソが両手で顔覆って、泣いてそうで…。( つД`)
762きずあとりばーしぶる:03/03/31 01:22 ID:oazREf6s
「はい……はい……わかりました。あ、それは大丈夫。お仕事、頑張ってください。はい、それじゃお休みなさい」
 カチャ
 子機を、台座に置く。
 柏木はじめは、相貌に濃い影を落として、じっと電話機を見つめた。
 ため息のつき方すら忘れてしまって久しい。
 一年。愛し合う二人が結婚し、一番充実した時が過ごせるはずの新婦は、若干年かさの夫を仕事に奪われていた。
 鶴来屋。
 観光地として名高い鷹山にあって、誰からも文句の出ないトップ旅館。
 そのオーナー兼会長となれば、積み重なる業務に忙殺され、新婚などとうわついてはいられまい。
 それも、頭では理解している。全て納得づくで結婚したはずだった。
 だが、わずか23歳、普通ならばやっと社会の荒波を知る程度の若い心が、わかるものだろうか。
 一番大切な、一番愛しい人と、電話越しにしか話せない寂しさを。
 仕方のないこととして、飲めるものだろうか。
 はじめには、無理だった。
 二ヶ月もそんな生活を続けるころには、はっきりと自覚できるほどに、笑顔を失っていた。
 それでも、家族の前では……従兄弟たちの前では、どうにか笑ってみせている。
 だが、そんなものは作り物だ。
 きっと、従兄弟たちは気付いている。とっくの昔に、気付いている。
 長い付き合いなのだ。十数年越しの、従兄弟兼幼馴染。
 見抜かれていても、はじめは、笑わなくてはいけなかった。
 きっと作り笑いすら出来なくなったとき、この家庭は壊れてしまう。
 大切な夫……鶴丸から預かった、大事な大事な、義弟たち。
 それを守っていくことは、当然夫鶴丸の望みであるし、また、はじめ本人の希望でもある。
 だから今日も、はじめは笑って、こう言った。
763きずあとりばーしぶる:03/03/31 01:23 ID:oazREf6s
「楓くーん、初弥くーん、今日は何かリクエストあるー?」
「……なんでもいいですよ」
「僕もー」
「それが一番困るって言ってるでしょ? もうー……じゃあひき肉と野菜があまり気味だから、コロッケでいい?」
「すみません……それでいいです」
「楽しみー」
 楓が、微笑んだ。
 初弥が、屈託なく笑った。
 弟たちとの何気ない会話、笑顔の応酬。
 はじめの側のそれが、仮面であったとしても、この日常があるからこそ、まだはじめは平気な顔でいられる。
 楓はおかっぱ黒髪、無愛想な印象こそあれど、裏返しに聞き上手で、年に似合わず落ち着いた雰囲気を持つ少年。
 初弥はそれより一つ下、色素の明るい髪を、首まで長めに垂らして、額を出している。何事につけ無邪気で、よく笑う少年。
 感謝しようともしたりない、よく出来た兄弟だった。
「ただいまー」
「あ、あずさお兄ちゃん帰ってきた。おかえりー」
 初弥が足音軽く、玄関へと走った。
 間をおかず、いかにも頑健そうで男らしい体躯をした、明るい茶髪の青年が現れた。
764きずあとりばーしぶる:03/03/31 01:23 ID:oazREf6s
「ただいま、はじめ」
「おかえり。どうしたの? 今日は大学のサークルはいいの?」
「いやー、なんかメインの先輩がドタキャンでさー。集まり自体潰れちまった」
 頭をかきかき笑って、青年は手に提げていた買い物袋を、あげてみせた。
「で、時間空いたから、買い物してきた。久しぶりに料理でも作ろうかと思って」
「えー。そんなの、いいわよ。私これでもずいぶん上達したんだから」
 そう言って、はじめはちょっと胸を張るジェスチャーをしてみせた。
 はじめは、23歳。つい先年、大学を卒業して、すぐに年上の従兄弟と結婚した。
 ほんの少し、地毛でも茶がかった長髪が、クセもなくまっすぐに腰まで延びている。
 典型的なストレートロングの、一部を胸の前に垂らしていて、流された髪で流線を強調するかのような双乳は、こんもりとハイネックの

シャツを押し上げている。
 スカートにすける腰つきを見るまでもなく、最高のスタイルを持っていると言える。学内に居たときは、評判の美人だった。
 そんなはじめを軽く笑って、青年が言った。
「あはははは、まーだまだ。師匠の俺から言わせてもらえば、とても及第点はやれないね」
 青年の名前はあずさ。柏木の次男で、はじめが来る以前は、家のことを一切切り盛りする影の大黒柱だった。
 そして同時に、はじめが今一番感謝している相手、信頼を置いている人物でもある。
 はじめがこの家から逃げ出さないでいられるのは、あずさによる陰日なたのフォローがあったからだった。
「まあ、今日のところは俺に任せろよ。とびきり腕を振るうからさ」
 笑いながら、あずさははじめの背中を押して、食卓に押し戻してしまった。
「もう……」
 こうなったら仕方ない。はじめは、いまやキッチンを占領してしまった人物の背を軽く睨みながら、二人の待つテーブルへ向かった。
765きずあとりばーしぶる:03/03/31 01:24 ID:oazREf6s
「美味しいよお兄ちゃん!」
 初弥が元気に叫ぶ。
 里芋のひき肉あえと、里芋のから揚げ、それに細切れの野菜鍋。
 わずか一時間の作とは思えないくらい、それは確かに絶品だった。
「今日スーパー行ったら、ちょうど出物があってな」
 言いつつ、箸を動かし「うん、美味い」と自画自賛。
「はぁ……」
 その美味しい美味しい晩餐を口にしながら、はじめはわざとらしくため息をつく。
 たまにあずさが腕を振るえば、これだ。コロッケなんかで済まそうとしていた自分が、馬鹿みたい。
「まぁー、はじめも毎日料理作ってるんだから、これぐらいすぐさ」
 そうやって、ちょっと不遜なことを言うあずさに、しかしはじめは、
「ん……ありがと」
 と薄く笑って返した。
766きずあとりばーしぶる:03/03/31 01:25 ID:oazREf6s
 食卓に、沈黙が降り、食器の触れ合う音、咀嚼の音だけが響く。
 と、はじめは、あずさの箸だけが動いていないことに気付いた。
 どうしたのだろう。
 そう思い上げた視線が、あずさのそれとぶつかった。
 はじめをずっと見ていたらしい、けわしいその目。それははじめの記憶にないほど険があった。
「ど、どうしたの? あずさ」
 はじめの声に、他の二人もあずさを見やる。
「ん? いや、いつもみたいに突っかかってこないんだなと思ってさ」
 視線をさえぎるように、顔の前で手を振って笑うあずさに、楓はそっと微笑んで、初弥ははじめの方を見た。
「えー? なにそれ、私のことなんだと思ってるの?」
 ふくれっ面を作ってみせるはじめに、あずさは指差して言い放った。
「ぐうたら乱暴女」
「あのねぇ……そりゃ、あんたとはしょっちゅう喧嘩しますけどね! でも最近はてきぱき奥さんしてるわよ!?」
 はじめが拳を振り上げる真似をする。
 それに防御の構えを取りつつ、あずさは追い討ちをかけた。
「じゃあ、ぐうたらだけ取り消すよ、乱暴女」
 もう憮然として、黙々食事を取り続けるはじめ。
 他の三人はクスクスと笑って、そんなはじめを見つめる。
 それはいつもの、変わりない食事風景だった。
767きずあとりばーしぶる:03/03/31 01:26 ID:oazREf6s

 深夜。
 月明かりもない闇夜、光の消された鶴丸夫婦の寝室に、寝息を立てるはじめの姿。
 そして、ふすまの側で立ち尽くす人の影。
 あずさだった。
(……もう限界なんだろ?)
 小さく呟く。
 迷いを振り切るよう、頭を一振りしてから、あずさは布団に歩みよった。
 よく寝ている。よほどのことをしない限り、目は覚めないだろう。
 そのように仕向けたのは、あずさだった。
 同学部の、最近不眠で悩んでいた友人から譲り受けた、睡眠薬。
 それを、料理の味が変質しないよう、それぞれにわずかずつ混ぜ込んだ。
 今頃、楓と初弥は、白川夜船だろう。
 そして、はじめも。
 そっと、頬に触れる。
 鼻腔を通る息が、手の甲をすっと撫でる。
 安らかに、夢も見ないで寝入っていることを確認すると、あずさは、はじめを包む布団に手を移した。
 そのままはぎとる。
 はじめは、突然の寒気にほんの少し身もだえしたが、それだけだった。
 息をつき、はじめの口を軽く開く。そこに持参したタオルを、引き絞ってから噛ませた。そして後頭部に回し、結ぶ。
 これでもう、はじめは声が出せない。
 腰の下に手を差し入れ、パジャマの裾を握り、尻肉を越えるようにして引きおろす。同時にパンツも剥ぎ取った。
 次に、背中に腕を回して引き起こす。
768きずあとりばーしぶる:03/03/31 01:26 ID:oazREf6s
 膝を立てかけ代わりにしてその姿勢を保たせると、M字に開脚させ、両足とも正座のときのようにふくらはぎと下腿を密着させる。
 そして、これも持ってきたロープを使い、そのまま決して緩まないよう縛りあげる。その縄の余りでたわわな胸を絞り上げるようにした。
 さらに両手を後ろで交差させ、そこへ×字に十字を当てるように、縦横で縄を食い込ませる。
 これだけされる間、はじめの反応はといえばピクリとした身じろぎ程度のものであった。睡眠薬はよく効果を現している。
 あずさは、小さく息をつき、額にうっすら浮かんだ汗を拭うと、さっきはいでそのままになっていた掛け布団を、引き寄せた。
 丸めて、はじめの下へ差し入れる。そして改めて、横にした。
 これから、どんなに請おうとも許されるはずのないことをしようとしているのに、こんな気を使っている自分がくだらなくて、あずさは自嘲の笑みを浮かべた。
 すぐに表情を消し、はじめの耳元に唇を寄せ、ささやく。
「……好きだ。愛してる、はじめ」
 はじめが眠っていなければ、言えない言葉。
 口に出すことが許されない言葉。
 せめて最後に、まだはじめに憎まれていない今のうちに。
 あずさはもう一度吹っ切るように頭を振ると、はじめの双乳へと手を伸ばした。
 すべすべとした絹地のような触感を指先に感じつつ、手のひらで押し上げ、五指をその柔らかいかたまりへ埋没させる。
 乳輪を避けて、その部分へ触れるか触れないか、際どいラインで円を描き擦る。
 両の乳房を両手で押し合わせ、歪ませ刷り合わせた。
 右の胸へ顔を埋め、口に含む。
 唾液を刷り込むようにして、乳首の根元を舐めつける。
 あずさの口の中で、舌の動きに反応するように、蕾が揺れ震えた。
769きずあとりばーしぶる:03/03/31 01:29 ID:oazREf6s
「く……ふっ」
 目だけあげた。暗がりではあるが、はじめの表情が変わっていないことを確認する。
 残る方も同じように舌の愛撫を行いつつ、左手で、自身の唾液に濡れる乳首を撫でる。
 手全体で覆うよう、包み込むよう。
 親指のつけ根、盛り上がった部分で、頂をさする。指は折り曲げて、乳肉を揉み込む。
 そのタッチを維持したまま、手首から先を回転させる。
 手の内の蕾は擦れ、乳房全体は歪み様々に形を変えた。
 左の胸から口を離し、両手で双乳を愛撫する。
 首を伸ばして、鎖骨を舐めた。
 それをなぞるように、舌先を横滑りさせる。
 わずかに顔を移動させ、首根を唇で挟み込む。
 頚動脈を舐めながら、はじめの首とその匂いを味わった。
 そこからは、石鹸の香りに隠されてうっすら漂う、はじめ自身の体臭が香る。汗の匂い。
 香りを鼻で吸いながら、肩へと舌を移動させる。
「ふっふっ、ふっ……」
 はじめの呼吸が、荒くなり始める。肌が息づき、波打った。
770きずあとりばーしぶる:03/03/31 01:30 ID:oazREf6s
 あずさの内で、愛しさがこみ上げる。
 同時に、こんな方法でしか、忘れ得ない想い人と繋がれない情けなさも、沸く。
 それを無理に打ち消し、はじめの豊かな長髪へ、顔を埋めた。
 首の後ろや耳筋をしゃぶりながら、右手で折りたたまれた腿足を撫でさする。
 形を確認するように、上下に何度も往復させる。
 上腿をすべり、膝頭をなでつけ、ほんの少しの力で、爪を立てる。
「ふぁっ、……ふぅふぅ」
 はじめの反応が、一際大きなものを見せた。
 下肢への愛撫を早々に切り上げ、核心の部分へ、指を蠢かす。
 クチュ
 そこは……すでに、とうとうと蜜をたたえ、滴らせていた。
 尻肉へと筋を作る愛液の流れを、確かめつつ指でなぞるよう、すくい上げるようにして、花びらへすりつける。
 いまだひっそりと閉じられたそこを、二本の指でくつろげると、たまっていた愛液が、トロトロと溢れ出した。
 秘丘全体を掴むように手を被せ、軽くなぜたあと、クリトリスを親指でつぶす。
 そしてついに、指を膣口へと埋没させた。

で、こんなもん書いてみたわけだが、明日も肉体労働だ。おやすみ
771名無しさんだよもん:03/03/31 01:54 ID:54hrkTxJ
>>762-770
漏れの心は
(゚∀゚)→Σ(゜Д゜;)→。・゚・(ノД`)・゚・。→(・∀・)
な風に揺れ動きますた。続ききぼん

…しかし一体あずさに何が起こってしまったのだろう…
772きずあとりばーしぶる:03/03/31 21:10 ID:oazREf6s
 続きーっと。

 濡れそぼった肉襞が、舐めるようにあずさの指を包み込む。
 その一枚一枚を確かめるように、指を折り曲げ、柔壁を擦っていく。
 溢れだした愛液は瞬く間に指を濡らし、つけ根にまで滴って、淫らな匂いに包み込んだ。
 今自分の理不尽な蹂躙を受けるこの女が、性体験をさほどに持ち合わせていないことを、あずさは知っている。
 鶴丸の事情もあるが、それよりもはじめが、夫の身を案じて求めなかったのだろう。
 睦みあった男女が朝に持つ特徴を、二人が表に出すのは月に指折り数えるほどしかない。
 だからこそ、確信があった。
 はじめが結婚したあと、自暴自棄になりずいぶん遊びまわったあずさだからこそ、この処女同然の従姉妹を、少なくとも肉体的には篭絡できる。
 あずさにしてみれば技巧の一端に過ぎない愛撫で、眠っていながらのこの反応が、自信を深めさせた。
「だけど、もうちょいだな……」
 折り曲げた薬指と小指とで、花びらを挟み込んで擦る。
 出し入れを激しくする指は二本に増やし、親指で器用に包皮を剥き、裸の秘豆を揉みさする。
 そうしながら、一瞬の躊躇のあと、はじめの唇を唇でふさいだ。
 滴りを受け続けた布団は、もはや失禁でもしたかのように濡れそぼっている。
 口技までは必要なさそうであった。
「……いくぞ、はじめ」
 ベルトを解き、解放する。
 異常な状況、恋焦がれた相手は、あずさの怒張をかつてないほど漲らせていた。
 ついに繋がる。これをすれば、はじめは癒しようのない傷を心に負うだろう。
 だがもう迷いはない。
773きずあとりばーしぶる:03/03/31 21:10 ID:oazREf6s
 先端をはじめの秘唇と密着させる。
 ヌチャヌチャと愛液をすりつけ濡らす。
 肉茎を、淫裂に沿ってスロートさせる。
 まんべんなく男性をコーティングする作業が完了すると、あずさはゆっくり腰を突き出した。
 経験が浅いからこそまだこなれきれていない唇は、これほど濡れていても、巨大なあずさの亀頭に抵抗を示した。
 焦れることなく、時間をかけて押し込む。
 だんだんと広がっていく膣が、ついに亀頭を完全に埋没させた。
 そこで動きを止める。
「はっ……あ……」
 息の詰まっていたらしいはじめが、開放に呼気を荒くする。
 あずさはそれを見つめたあと、はじめの肩口へ顔を埋め、更なる挿入を開始した。
774きずあとりばーしぶる:03/03/31 21:11 ID:oazREf6s

 夢を見ていた。愛しい夫に愛される夢。
 夫は常にないほど優しく時間をかけた愛撫で、はじめの頑なな体を開いてくれた。
 そして、結合の瞬間。
 はじめはこれが、夢などではないらしいことを知った。
 薄っすらと目を開ければ、部屋は闇に包まれている。
 だが、確かに感じる、自分にかかる人の重さ。
(鶴丸さん……)
 結婚後は呼ぶことのなかった名前が、脳裏に浮かぶ。
 抽送は少々じれったいほどゆっくりで、もどかしさを感じたはじめは、自分の肩で息をする愛しい人をかき抱こうと、腕を伸ばそうとした。
 それが、できない。
「っん?」
 腕が動かせない。どころか、声も発せない。
 はじめは混乱して、身を揺すった。
「ん、んん、んー」
 自分にのしかかる男が、それを制するように、強くはじめの背を抱いた。
 同時に重く股間を貫いた感覚で、はじめは自分が男と繋がっていることを知った。
「ん!? ん、んんん」
 男の汗が香る。若い男性がそのまま持つ、牡の体臭。
 社用で人と会うため、香水を常用する鶴丸の匂いになれたはじめは、それで自分を犯す男が愛する夫ではないことを確信した。
775きずあとりばーしぶる:03/03/31 21:11 ID:oazREf6s
「んんー! んー!んーんー!」
 悪寒が背筋を走りぬけ、はじめは力の限り身もだえした。だが、ほんのわずかに身が揺れるだけで、男を跳ね除けることが出来ない。
 はじめはそれで、自分の四肢が完全に拘束されていることを悟り、絶望に青ざめた。
 ふいに。
 さきほどの悪寒とはまるで別の、恍惚とした電流が骨髄を駆け巡った。
(え? なにこれ!?)
 一度自覚するととめどがなかった。
 男の繰り出す抽送に合わせ、リズミカルに広がっていくような快感で、はじめは意識がボヤけていくのを感じた。
 いや、もしかすれば最初から、脳は快楽にのぼせていたのかもしれない。
 自分の肉体が、男自身を求めて蠢き、その長大な茎に絡みつくのが分かる。
 はじめはその事態に打つ手立てもなく、全身を焼き尽くす官能に翻弄されていった。
 男が、はじめの耳を噛んだ。
 本来性感帯などではないはずのその部分からも、燃え上がった肉体は快感の波を広げた。
 最初ゆっくりだったスロートは、今やはっきり激しさと速度を増し、はじめの柔襞を蹂躙している。
 こねまわすよう、かと思えば性急に奥底を突くよう、また、上壁をこそぐよう、蠢く。
「ん、ん、んっっ」
 きっと猿轡をされていなければ、はじめは今頃、応える声を出してしまっていたことだろう。
 思考がさらわれる。欲望に押し流される。
 一瞬、夫の顔が浮かんだ。
(あな……た)
 いけない。鶴丸のものであるこの肉体を、誰ともしれない人間に犯され、登りつめさせられてはいけない。
 消えかかった意識が、わずかに覚醒する。
 はじめは、それにすがるように、精神を集中させた。
 ザワ
 風もない部屋で、髪が舞う。
 鬼の力を解放させようとした、そのとき。
「鬼になるのはやめとけよ」
 それは聞きなれた声。
 この家に入ってからというものは、夫である鶴丸よりもよほど耳に馴染んだ声。
 だが。
 まさか。
 信じられないと目を見開くはじめに、声が追い討ちをかけた。
776きずあとりばーしぶる:03/03/31 21:13 ID:oazREf6s
「普通のレイプ魔ならそれで殺せば済むだろうが……。はじめが鬼の力を使うなら、俺も使うぜ。そんで押さえ込む。その間には波動を感じて楓たちが起きてくる」
 やっぱり。
 間違いはなかった。
 自分をこんな無惨に犯す、その男。
 それは、はじめがもっとも信頼する、義弟あずさだった。
 抽送は止んでいる。
「見られてもいいのか? お前がこうやって……ふっ」
 掛け声とともに、陵辱が再開された。
 瞬く間に、沈静化していた欲望が、焦れたように膨れ上がった。
「俺と、鶴丸にい以外のやつと、セックスしてるところをさ」
 そんなわけにはいかない。
 愛する従兄弟たちに、こんな姿を見せるわけにはいかない。
 こんなことに巻き込むことはできない。
 でも、どうして。
 どうしてあずさ。
 思考もそこまでだった。
 電流と化した快感が全身を嘗め尽くす。
「ん、んっんっん、んー!」
 猿轡に閉じ込められた嬌声が、はじめの口内で荒れ狂った。
 あずさの送る一突き一突きが、淫唇から広がる連続的な波紋となって、総身を埋めていく。
「んー、んー、んんんー!」
 もう何もわからなかった。
 快楽が脳を侵し尽くした。
 瞬間。
 はじめの体が、ビクンと跳ねた。
 意識が真っ白に染められ、爆ぜ。
 最後に感じたのは、自分を抱きしめる男の肌が、暖かいということだった。
777きずあとりばーしぶる:03/03/31 21:19 ID:oazREf6s
今回初めて書いたんだが、濡れ場って楽だなー……。
この分量一時間で書けちまいましたよ、おい。
>>771
その心の軌跡を追うかぎり、
はじめの苦悩でアヒャッって、団欒でガーンときて泣いて、レイプシーンでマターリしたのでつか。

隠すまでのモンでもないんで(完結まで書くかわかんねえし藁)言っちゃうと、
はじめたんを泣かせてる鶴丸兄さんに任せとくよりは、
おいらが汚して奪ったれー、な感じの暴走です。若干違うけど。
778名無しさんだよもん:03/03/31 22:51 ID:ZqD/K60D
>濡れ場って楽だなー……。
あんたすごいよ…
漏れなん初めて書いた時、たった一レス分のえち書くのに1時間ぐらい掛かったのに。

それは置いといて、イイ(・∀・)!
779名無しさんだよもん:03/03/31 23:18 ID:BiDawkp6
>>777
一応突っ込みを入れると

義弟→従弟な。
780名無しさんだよもん:03/03/31 23:24 ID:gmcUj9Cp
>>779
鶴丸(千鶴反転)と結婚したら梓は義弟でもよいのでは。
そのどっちを明記するかによって、はじめ内部の梓に対するウェイトの置かれ方や感覚が表現されていると推測してみるテスト。
781名無しさんだよもん:03/04/02 00:11 ID:HY6heax/
また随分と大作が…グッジョブ!>きずあとりばーしぶる
782きずあとりばーしぶる:03/04/02 21:20 ID:uJ92QFkI
>>778
ありがとーごぜーますだー
いや、いつも書く以前で止めてたから鬱憤がこう……
>>780
フォローサンクス
>>779
そういうわけです
>>781
どうもー。つか、ここ何日か忙しくて書けなかったけど、一応続きあるつもりだったり……。
でも、読み直すと、ここでキルとキレよく終わるなぁー。
474K…候補者がいないようなんで、また自分が立てることになりそうですかね…(・・;
23時ごろに立ててみます。立てられないことも想定してテンプレ晒しときやす

------------------------

 僕たちは限りない可能性を捨て去って唯一の今を選び取っていく。
 その先に、かけがえのない未来があることを信じて・・
                           (Routes)

 男として生まれるか、女として生まれるか。
 それは僕たちがこの世界に産み落とされる前に課せられる、
 最初の、そしてとても大きな意味を持つ、2択である。
 ここは、そのときに捨てられた可能性たちが集う、不思議な世界。






 ――――――なんつったりして(w

>前スレ:葉鍵キャラを性別反転させてみよう その6
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1038936645/l50
●過去ログとか●

>初代スレ:葉鍵のキャラを性転換させたらどんな感じ?
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1015/10153/1015395011.html

>2代目スレ:葉鍵キャラを性別反転させたらこんな感じ!
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1017/10178/1017826789.html

>3代目スレ:葉鍵キャラを性別反転させたらいい感じ!
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1025/10251/1025102249.html

>4代目スレ:葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その4
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1030/10304/1030414461.html

>5代目スレ:葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その5
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1035/10359/1035923181.html


・名前が思いつかない、このキャラの反転名はなんだろう?など、名前にお悩みの方は
 下のまとめサイトを参考にどうぞ。(※強制ではないので、あくまで"参考"程度にどぞ)

まとめサイト:性別反転スレッド@葉鍵板
ttp://hanten.hp.infoseek.co.jp/
785名無しさんだよもん:03/04/02 22:50 ID:gTIz/iMn
>>783
よろしくお願いします
786前スレと次スレの1  ◆1atBw/KN1. :03/04/02 23:03 ID:DeItn+Lu
無事に立ちましたー。予言は失敗しましたけどw

葉鍵キャラを性別反転させてみよう! その7
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1049292019/
787名無しさんだよもん:03/04/03 16:02 ID:XrsSRm2y
ところでどうやって埋め立てしようか。
788名無しさんだよもん:03/04/03 17:36 ID:yBz7h3n4
第3回埋め立て反転最萌投票をするべし
789名無しさんだよもん:03/04/03 23:58 ID:6zf4QcUJ
ノミネートは全キャラ、投票権は1人につき一日一回って感じか?<最萌
790名無しさんだよもん:03/04/04 11:04 ID:KUe5B8ow
とりあえづ<<はじめ>>さんにいっぴょ。きょにう〜
791名無しさんだよもん:03/04/04 15:57 ID:eRHTbopy
<<久瀬奏>>タソにイピョーウ。
>>758が、重く響いた…。( つД`)
792名無しさんだよもん:03/04/04 18:10 ID:S2XbmEdI
国崎往穂さんに一票
7931改◇1atBw/KN1:03/04/04 18:51 ID:AM836aeV
>>791さんサンクス
では自分も<<奏さん>>に一票、っと。ADSL

あ、コードも取らないと駄目ですか?(えー ←発行場所忘れた
794名無しさんだよもん:03/04/04 19:05 ID:MDNJhVUP
<<ふゆ>>
ああー、基本かねぇ
795名無しさんだよもん:03/04/04 20:55 ID:WKtrHLbA
往穂さんにイピョーウ
796名無しさんだよもん:03/04/04 22:59 ID:r4dwLhD2
やはりここは裕子さんに。
4スレ目の初音とのやりとりに萌えぇぇぇぇ!!
797名無しさんだよもん:03/04/04 23:32 ID:T51HBPpk
ふゆ。
書きたいんだけど、書けないんだよなぁ。
798“元” ◆380/XmLF7c :03/04/05 00:34 ID:y3bGfYXo
<<藤田浩子>>
書いた本人として責任を取って一票w
じゃまぁ、自分も<<反転耕一(貧乳)>>に1票。。
800名無しさんだよもん:03/04/05 00:46 ID:+E2g3S8m
<<千堂かずき>>に一票。

大志(未反転)との絡みがなかなか…。
反転スレの最初の頃はネタすらろくになかったのにな。
801名無しさんだよもん:03/04/05 19:11 ID:rEoSh3R6
んじゃ、俺は>>744の<<長岡保志×藤田浩子>>に一票。
はじめて見た時にコーヒー吹いた(w
802名無しさんだよもん:03/04/06 23:33 ID:DPawHZJI
<<月島姉さん>>に一票。
長瀬ちゃんと悩みつつも、こっちの方がえろいからという理由だったり
803名無しさんだよもん:03/04/07 00:05 ID:iV2Thm2I
<<少女>>。
首輪首輪首輪〜♪
804名無しさんだよもん:03/04/07 00:19 ID:Acl3Z7yl
では<<反転耕一(巨乳)>>で。いや、柳川姉さんと悩んだけどえろの多さでw
805名無しさんだよもん:03/04/07 01:04 ID:NILKaTKA
禿しくテケトーに途中集計してみるテスト。

 投 票 は 引 き 続 き 募 集 中 で す 。

<<藤井ふゆ>>:二票
<<藤田浩子>>:二票
<<国崎往穂>>:二票
<<久瀬奏>>:二票

<<柏木はじめ>>:一票
<<反転耕一(巨乳)>>:一票
<<反転耕一(貧乳)>>:一票
<<柳川裕子>>:一票
<<千堂かずき>>:一票
<<月島拓美>>:一票
<<少女(反転MOON.)>>:一票

反転耕一3人は、微妙だったんで独立させてみますた。
…統合した方がいいのだろうか?(;´Д`)
806名無しさんだよもん:03/04/07 18:47 ID:eulnSde7
<<柏木楓>>がいいなぁ。おとなしい少年萌え。
……なんだか趣旨と違う気もしますが、それは気にしない方向で。
807名無しさんだよもん:03/04/07 21:48 ID:F4IJCQ/X
<<ふゆが>>いいなぁ。
最初期のふゆ大攻勢以来このスレ常駐ですんで。
808名無しさんだよもん:03/04/07 22:18 ID:3y00MPol
state
809名無しさんだよもん:03/04/07 22:43 ID:dShreyf9
ひろゆきちゃん。
藤田浩子とは別な方向というか、書いた時は妙にノリノリになって書いたので。

持ちキャラ(笑)への投票は無効かな?
810名無しさんだよもん:03/04/07 22:55 ID:Jx5ZdI/2
>>809
いいんでないの?

で、漏れは持ちキャラじゃないけど<<奏>>さんに一票。イスドン。
811名無しさんだよもん:03/04/08 00:12 ID:zhH5L8D3
812名無しさんだよもん:03/04/08 11:15 ID:kCFX7JDo
そりゃ<<長瀬祐子>>でしょ。
内気、妄想癖、えろえろw
813名無しさんだよもん:03/04/08 20:04 ID:0YCLgjCP
危機一発の裕子さんも萌えたが
大志と良い感じにボケカプールになってたかずきタソに一票。
814名無しさんだよもん:03/04/08 21:45 ID:gM/gfSre
保守ついでに、<<瑠璃>>君に一票。



…ダメ?
815名無しさんだよもん:03/04/09 17:09 ID:OgYWRmSq
初代萌えキャラの<<ふゆ>>にイヨウ。
ふゆネタの話が、久々にまた見たいでつ…。
816名無しさんだよもん:03/04/09 18:53 ID:H9eViZGC
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      |    http://www.media-0.com/www/dvd01/index1.htm
       レヽ__ムラさん白石ひとみだね__________________
   ∧_∧        ∧_∧    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   (  ・∀) / ̄ヽ  (´Д`; ) < http://www.media-0.com/www/dvd01/index1.htm
   (   `つ 日 凸 ( つ つヽ  \___堤さやかもいいかも__________
   (_ ⌒./   凵ヽ | | | |ヽ.凸|   |
   「  (_/Y     ヽ _(__) | |\|   |
mnm
817名無しさんだよもん:03/04/10 04:12 ID:LButxhr+
<<七瀬あきら>>
反則ですか?w

しかし全然埋まらないなぁ
818名無しさんだよもん:03/04/10 09:00 ID:dm+e5lNQ
<<柳川裕子>>に一票、と。
819名無しさんだよもん:03/04/10 11:43 ID:IgVfIbX5
>>817
じゃあ、本スレで宣伝してくるか?

そして漏れは、<<楓>>に一票。(w
820名無しさんだよもん:03/04/10 13:16 ID:+wb6JaYR
なんか別の方向に目覚めてるヤシが居るな(笑)
821名無しさんだよもん:03/04/10 16:05 ID:fCkKyDVa
それなら漏れは<<聖>>に一票(w
822名無しさんだよもん:03/04/10 19:12 ID:4Dth9ieo
<<はじめ>>さんに一票。
職人さんの巨ニュウなイラストで、はまりました(w
823名無しさんだよもん:03/04/11 03:01 ID:TJvO2Peh
<<長瀬祐子>>にイピョーウ、首輪ー♪
824名無しさんだよもん:03/04/11 06:24 ID:nzGXsivV
再び、禿しくテケトーに途中集計してみるテスト。

 投 票 は 引 き 続 き 募 集 中 で す 。

<<藤井ふゆ>>:四票

<<久瀬奏>>:三票

<<国崎往穂>>:二票
<<千堂かずき>>:二票
<<藤田浩子>>:二票
<<柏木はじめ>>:二票
<<柏木楓(反転)>>:二票
<<柳川裕子>>:二票
<<長瀬祐子>>:二票

<<霧島聖(反転)>>:一票
<<少女(反転MOON.)>>:一票
<<七瀬あきら>>:一票
<<ひろゆきちゃん>>:一票
<<反転耕一(巨乳)>>:一票
<<反転耕一(貧乳)>>:一票
<<月島拓美>>:一票
<<月島瑠璃>>:一票

起き抜けに集計したんで、抜け有ったらスマソ。(;´Д`)
825名無しさんだよもん:03/04/11 09:13 ID:nTzSbx4b
<<ひろゆきちゃん>>に一票。
ひろゆきちゃん外伝が生まれて初めて書いたSSなんで。
826名無しさんだよもん:03/04/11 18:42 ID:lYdQMRCG
<<柳川裕子>>に一票。
しかしあと17KB……これは埋まるまでにたくさんの票が集まりそうだ(笑
827名無しさんだよもん:03/04/11 19:03 ID:yJQbtDrP
<<柏木はじめ>>に一票
828名無しさんだよもん:03/04/11 19:14 ID:e50pHWbY
<<ゆう>>かな。なにげにシチュがエロいし(笑
829名無しさんだよもん:03/04/11 22:50 ID:qzVC6kB2
<<ふゆ>>に一票!
830名無しさんだよもん:03/04/11 22:59 ID:iBcj9sRm
祐理×<<奏>>+舞人×ゆうのWカプール関係に萌え。4Pとk(ザシュ
831名無しさんだよもん:03/04/12 00:21 ID:ojZI9yIs
<<楓くん>>にイピョーウ
なんというか、ぐりぐり撫でまわしたい。
832萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/04/12 01:41 ID:5wQmZ6KF
支援画像付きで<<はじめさん>>に一票です。
ナントカ画像なしスレのまま終わらせずに済んだ……

http://www.kitanet.ne.jp/~cas-per/cgi-bin/img-box/img20030412013934.jpg
>>832
お帰りなさいー!
お帰りなさいー!!

(っд`)よかった、よかったよぉぉぉ
834名無しさんだよもん:03/04/12 15:55 ID:n4Zy4bID
キター!! なんかグラビア風でイイ!!
835名無しさんだよもん:03/04/12 16:51 ID:nFUBrjFa
ものすごく久々に見てみたら、こんなに伸びてたとは…。
初代で<<ふゆ>>に激萌えだったんで、懐かしさとともにいっぴょ。
836名無しさんだよもん:03/04/14 12:54 ID:GSJqJ71G
保守おか〜
837名無しさんだよもん:03/04/14 15:00 ID:Gg7tTpS8
物資の影響を受けて<<はじめ>>さんに。
838名無しさんだよもん:03/04/14 22:28 ID:IxPQ9Rbc
保守ついでに集計開始。
839名無しさんだよもん:03/04/14 22:34 ID:IxPQ9Rbc
というわけで、三度禿しくテケトーに途中集計してみるテスト。

 投 票 は D A T 落 ち ま で 募 集 中 で す 。


<<藤井ふゆ>>:六票

<<柏木はじめ>>:五票

<<久瀬奏>>:四票

<<柏木楓(反転)>>:三票
<<柳川裕子>>:三票

<<国崎往穂>>:二票
<<千堂かずき>>:二票
<<藤田浩子>>:二票
<<ひろゆきちゃん>>:二票
<<長瀬祐子>>:二票

<<相沢ゆう>>:一票
<<霧島聖(反転)>>:一票
<<七瀬あきら>>:一票
<<少女(反転MOON.)>>:一票
<<反転耕一(巨乳)>>:一票
<<反転耕一(貧乳)>>:一票
<<月島拓美>>:一票
<<月島瑠璃>>:一票


面白くなってまいりますた。ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
840名無しさんだよもん:03/04/14 22:49 ID:sqn9AW58
最初に描いた者としては
<<浩子>>に一票
841名無しさんだよもん:03/04/14 23:02 ID:rwwn7Ixm
<<ふゆ>>ハァハァ
842名無しさんだよもん:03/04/14 23:13 ID:2xauWrX9
<<貴野姉さん(鯛焼き屋さん)>>にいっぴょ。
843名無しさんだよもん:03/04/15 01:34 ID:rGg+ljdK
何故名前が挙がらない?
<<北川潤ちゃん>>に一票。
844名無しさんだよもん:03/04/15 08:02 ID:m5pVHdQ7
<<はじめ>>さぁぁぁん!
好っきやぁぁぁぁぁ!!
845名無しさんだよもん:03/04/15 19:46 ID:yYi+KuNS
<<相沢ゆう>>に一票。
846名無しさんだよもん:03/04/15 20:24 ID:SMU2HsoF
<<久瀬奏>>に
反転前の嫌われ者が、よくぞここまで…(;´Д`)ハァハァ
847名無しさんだよもん:03/04/16 13:37 ID:mdZ5fI2e
<<長瀬祐子>>ちゃんハァハァ、と言う訳で一票
848名無しさんだよもん:03/04/17 00:16 ID:KXmDLCK/
多様なニーズに答えるラインナップが見事ですな。
でももうふゆに一票入れたんで自粛。しかしはじめさん大人気アルね。
849名無しさんだよもん:03/04/17 13:40 ID:o/0++P4Y
>>848
投票の制限は「一日一票」だけじゃなかったっけ?
このままだといつまでたっても埋まらないし、こまめに入れといていいかと。

つうわけで<<相沢ゆう>>に一票。以前書いた縁もあるので。
850山崎渉:03/04/17 15:49 ID:ocEBuI9Z
(^^)
216.73.176.146 , ip-216-73-176-146.hqglobal.net , ?
851名無しさんだよもん:03/04/17 16:18 ID:FZLQnkTr
職人さんの絵を見て惚れた……
<<はじめ>>さんに一票。
852名無しさんだよもん:03/04/17 16:28 ID:r/sq0omi
>>849
んでは、<<奏>>さんに再度。(w
853萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/04/17 22:31 ID:FnQjo0oj
大学だの就職だので忙しくてなかなか支援物資も調達できませんが、
せめて<<はじめさん>>に一票投じさせて頂きます。
854名無しさんだよもん:03/04/18 03:13 ID:C8VxDDqf
<<潤>>タソに一票を投じつつ、
四度禿しくテケトーに途中集計してみるテスト。

 投 票 は D A T 落 ち ま で 募 集 中 で す 。


<<柏木はじめ>>:八票

<<藤井ふゆ>>:七票

<<久瀬奏>>:六票


改行警告出たので、以下は>>855
855854:03/04/18 03:14 ID:C8VxDDqf
で、三位以下の方々はこちら。


<<相沢ゆう>>:三票
<<藤田浩子>>:三票
<<柏木楓(反転)>>:三票
<<柳川裕子>>:三票
<<長瀬祐子>>:三票

<<国崎往穂>>:二票
<<北川潤(反転)>>:二票
<<千堂かずき>>:二票
<<ひろゆきちゃん>>:二票

<<霧島聖(反転)>>:一票
<<大谷貴野(鯛焼き屋@反転KANON)>>:一票
<<少女(反転MOON.)>>:一票
<<七瀬あきら>>:一票
<<反転耕一(巨乳)>>:一票
<<反転耕一(貧乳)>>:一票
<<月島拓美>>:一票
<<月島瑠璃>>:一票


ついに下克上か!?ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
856名無しさんだよもん:03/04/18 18:36 ID:uVIWrJr6
>854-855
集計乙。
ついでに<<はじめさん>>に一票。
857名無しさんだよもん:03/04/18 20:13 ID:LssSQ+jr
novelでkanon完全反転に挑戦中なので、<<相沢ゆう>>に一票。
858名無しさんだよもん:03/04/18 20:52 ID:FdRedWnu
<<ゆう>>に一票。
よくぞ……よくぞKanonにここまでのエロ萌えをもたらしてくれた。
859名無しさんだよもん:03/04/19 13:19 ID:vt3CI5AB
気さくでグータラでえろえろな<<はじめ>>さんに一票!
860名無しさんだよもん:03/04/19 14:18 ID:uhplpxE/
<<ひろゆきちゃん>>に一票。
これぞまさにTSキャラの鏡。
元々性別が反転しているのではなく、「性別が変化したキャラ」というのに萌えた。
861名無しさんだよもん:03/04/19 20:10 ID:Q2Y26Eqc
一日一票なら「往穂さん」に一票
 反転聖としあわせになってください
862名無しさんだよもん:03/04/19 20:16 ID:7asHpWHt
今度は<<ゆう>>に一票を投じつつ、
五度禿しくテケトーに途中集計してみるテスト。

 投 票 は D A T 落 ち ま で 募 集 中 で す 。

(集計済みの>>860までで、現在490KB)


<<柏木はじめ>>:十票

<<藤井ふゆ>>:七票

<<久瀬奏>>:六票
<<相沢ゆう>>:六票


改行警告回避の為、以下は>>862
863862:03/04/19 20:17 ID:7asHpWHt
で、三位以下の方々はこちら。
>>861も集計に加えますた。スマソ。


<<国崎往穂>>:三票
<<藤田浩子>>:三票
<<ひろゆきちゃん>>:三票
<<柏木楓(反転)>>:三票
<<柳川裕子>>:三票
<<長瀬祐子>>:三票

<<北川潤(反転)>>:二票
<<千堂かずき>>:二票

<<霧島聖(反転)>>:一票
<<大谷貴野(鯛焼き屋@反転KANON)>>:一票
<<少女(反転MOON.)>>:一票
<<七瀬あきら>>:一票
<<反転耕一(巨乳)>>:一票
<<反転耕一(貧乳)>>:一票
<<月島拓美>>:一票
<<月島瑠璃>>:一票


はじめさんの猛烈な追い上げに(;´Д`)ハァハァ
864863:03/04/19 20:19 ID:7asHpWHt
よく見たら>>861の往穂さん、<<>>で囲ってなかった…。
どうしませうか。(;´Д`)
865名無しさんだよもん:03/04/20 00:07 ID:kK1wEIuy
現行スレから誘導されますた

>>864
誰に投票するつもりなのかは明白だし、まあ今回はOKってことで。
>>861
と言う訳で、
投票する場合は名前を<<>>で囲うってことなので、次からは気をつけて下さいね。


ついでに<<藤田浩子>>に一票。全キャラ反転制覇にしびれた。
866名無しさんだよもん:03/04/20 23:26 ID:WpCtLIzI
はじめさんもいいが、あえて<<柏木楓(反転)>>にイピョーウ
頑張れ男の子。
867名無しさんだよもん:03/04/20 23:30 ID:OklnIBM1
<<奏>>に。反転前とのギャップが良い。(w
868名無しさんだよもん:03/04/21 02:35 ID:SM0FBYmc
<<千堂かずき>>に一票。もうあのシリーズ続かないのかなあ。
869名無しさんだよもん:03/04/21 19:13 ID:Yax/563g
>>868
続いて欲しいな…。
和樹が反転したらあそこまで萌えキャラになるとは思わんかった。
という訳で<<千堂かずき>>に一票。
870名無しさんだよもん:03/04/21 22:10 ID:Zn1qYznE
<<反転ハクオロ>>に一票。
やはりネタが充実しない事には、先人達の牙城は崩せないか。
871名無しさんだよもん:03/04/22 00:46 ID:QGPR0gcH
このスレを巡回に組みこんだのは彼女のおかげだし、
今だ葉鍵で一二を争うほどシナリオの好きなゲームだってのもある。

<<藤井ふゆ>>に一栗!
872862:03/04/23 04:27 ID:7r8N/xoo
集計しようとオモタけど、激烈な眠気に断念…。(;´Д`)
爆睡してから纏めてみます、スマソ。
873名無しさんだよもん:03/04/24 00:31 ID:TNAEuylx
<<長瀬祐子>>に一票。
しかしなかなか埋まらないなぁ。
874名無しさんだよもん:03/04/24 08:55 ID:t+fOtFxr
票入れてるだけだと、たいして容量くわないからなあ。
ヘタするとこのまま1000到達しちゃうかも?

それはともかく、<<北川潤(反転)>>に一票。
875名無しさんだよもん:03/04/24 16:47 ID:Sv2MIRdS
あまり長引くとdat落ちしないかな?
何はともあれ<<はじめさん>>に一票。
876862:03/04/24 23:51 ID:0X8Fisiu
何故か<<七瀬君>>に一票を投じつつ、
六度禿しくテケトーに途中集計してみるテスト…一日遅れでスマソ。

 投 票 は D A T 落 ち ま で 募 集 中 で す 。

(集計済みの>>875までで、現在494KB)


<<柏木はじめ>>:十一票

<<藤井ふゆ>>:八票

<<久瀬奏>>:七票


改行警告回避の為、以下は>>877
877876:03/04/24 23:52 ID:0X8Fisiu
で、三位以下の方々はこちら。

<<相沢ゆう>>:六票

<<千堂かずき>>:四票
<<藤田浩子>>:四票
<<柏木楓(反転)>>:四票
<<長瀬祐子>>:四票

<<国崎往穂>>:三票
<<北川潤(反転)>>:三票
<<ひろゆきちゃん>>:三票
<<柳川裕子>>:三票

<<七瀬あきら>>:二票

<<霧島聖(反転)>>:一票
<<大谷貴野(鯛焼き屋@反転KANON)>>:一票
<<少女(反転MOON.)>>:一票
<<ハクオロ(反転)>>:一票
<<反転耕一(巨乳)>>:一票
<<反転耕一(貧乳)>>:一票
<<月島拓美>>:一票
<<月島瑠璃>>:一票


今度は期日守ります…。ショボーン(´・ω・`)
878名無しさんだよもん:03/04/24 23:53 ID:pUFrrVah
<<ふゆ>>っちもえもえ
879名無しさんだよもん:03/04/25 00:15 ID:hD0Ugc74
<<反転耕一(貧乳)>>……あまりに少ないので……(TT)
880名無しさんだよもん:03/04/25 01:20 ID:wHSp9S4j
誰か忘れちゃいませんかって。
<<折原ひろみ>>に一票。
881名無しさんだよもん:03/04/25 18:44 ID:lzLtHk2L
執念深<<千堂かずき>>に一票。

(´-`)o○本スレのSS萌え萌えダターヨ…アリガトウショクニンサン
882名無しさんだよもん:03/04/25 23:31 ID:djTH4SzI
<<国崎往穂>>に一票
883名無しさんだよもん:03/04/26 12:33 ID:xcZIASTa
しかし、埋め立てに余裕があると投票も盛り上がりますな。
<<ゆう>>に一票。
884名無しさんだよもん:03/04/26 13:23 ID:ofgBN3HO
<<久瀬奏>>に一票〜!
885名無しさんだよもん:03/04/26 16:19 ID:ZjaVBpo0
<<反転耕一(貧乳)>>……イピョーウ……
886名無しさんだよもん:03/04/26 18:45 ID:P1ajTK5U
<<柏木はじめ>>にいぴょ。
887名無しさんだよもん:03/04/26 18:59 ID:QAMlXlsl
埋め立てに、よ<<ゆう>>があるからとはまた違うような…
888名無しさんだよもん:03/04/26 19:51 ID:0NixjI7k
これから書いてみようと思うんで、
<<さつき(健太郎@反転まじアン)>>に一票。
889名無しさんだよもん:03/04/27 04:45 ID:6Qvz7zQF
<<奏>>さんに一票。
890名無しさんだよもん:03/04/27 04:54 ID:NTrXu4wT
<<反転耕一(貧乳)>>に1票入れさせてください……カコワルイケド
891名無しさんだよもん:03/04/27 09:36 ID:0mE54Z/u
>>888
期待してますよー。

<<月島拓美>>に一票。
892名無しさんだよもん:03/04/27 09:57 ID:cWTVYJGD
<<はじめ>>ての書き込み…(嘘)

893名無しさんだよもん:03/04/27 12:41 ID:q/5lYqk8
<<柳川裕子>>さんに一票。
よいキャラだw
894萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/04/27 18:45 ID:9/37iqU2
今日の投票は<<ゆう>>に入れておきます。
895名無しさんだよもん:03/04/28 00:45 ID:Rpk9UzxE
<<千堂かずき>>に一票。
萌虚仮さん、ゆうに入れてないでかずきたんの続き書いてよ…。
もしくは描いてよ。
896名無しさんだよもん:03/04/28 00:59 ID:bU2XZ5Vw
<<反転耕一(貧乳)>>に1票でつ。。
897名無しさんだよもん:03/04/28 22:34 ID:HI1cDNiz
<<ふゆ>>に。
898名無しさんだよもん:03/04/30 01:12 ID:x0FxxF3+
まだいけるか?<<柳川裕子>>に一票。
899名無しさんだよもん:03/04/30 02:02 ID:SrACdM+d
<<反転耕一(貧乳)>>に1票。。
900名無しさんだよもん:03/04/30 09:45 ID:QAsxmVZo
頑張れ<<往穂>>さん
901名無しさんだよもん:03/04/30 18:51 ID:DIOPBHhj
<<千堂かずき>>萌により投票。
萌虚仮さん、かずきタソの続きキボ(ry
902名無しさんだよもん:03/04/30 20:35 ID:a9GtxREU
?
903名無しさんだよもん:03/04/30 21:38 ID:hjXCFKEk

偶像破壊のスキャンダル、
http://ono-mayumi.isCool.net
アコムCM--小野真弓のコア画像が流出、すごおお(^^)/

904萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/04/30 22:35 ID:WcdNlDDc
就活と修論で5月一杯身動き取れないでつ……つiヮiノつ
905名無しさんだよもん:03/04/30 22:45 ID:TWT9J35y
<<反転ハクオロさん>>に一票。
うーん春も良かったんだけどなぁ。
・・・凄い少数派だな。俺。
906名無しさんだよもん:03/05/01 00:25 ID:FhQqj+1G
<<ゆう>>
907名無しさんだよもん:03/05/01 00:35 ID:cZnnRORa
<<反転耕一(貧乳)>>に1票で。。
908萌虚仮 ◆VDVqNOfj.c :03/05/01 00:41 ID:hUjmIj/d
投票忘れてました。
<<はじめ>>さんに一票……
909名無しさんだよもん:03/05/01 08:43 ID:6bmxsPau
<<久瀬奏>>さんに一票です。
910新スレの157:03/05/01 15:29 ID:CkqWquVb
新参者ですが…
<<往穂>>さんにいぴょーう!!
911名無しさんだよもん:03/05/01 15:50 ID:odE26z9g
追い上げられてる…?
<<はじめ>>さんに一票。
912876
<<奏>>さんと>>888ガンガレ、等と言いつつ
七度禿しくテケトーに途中集計してみるテスト。
GW?食い物ですか?

 投 票 は D A T 落 ち ま で 募 集 中 で す 。

(集計済みの>>911までで、現在499KB)


<<柏木はじめ>>:十五票

<<久瀬奏>>:十一票

<<相沢ゆう>>:十票
<<藤井ふゆ>>:十票


改行警告回避の為、以下は>>913