葉鍵で大長編ドラえもんを製作しないか?Vol.4

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1名無しさんだよもん
第二スレ、第三スレと揃ってあっという間にdat落ち・・・
それでもめげずに立てました。

そんなことより、聞いてくれよ>>1
3名無しさんだよもん:02/11/28 16:57 ID:v/3UqvmD
4名無しさんだよもん:02/11/28 17:53 ID:Lq0kH9iK
ドラえもん=マルチ
のび太=主人公
しずか=瑞希
スネオ=志保
ジャイアン=来栖川綾香
野良犬=理緒
先生=浩之
5名無しさんだよもん:02/11/28 17:54 ID:32O30lyZ
とりあえず、1乙。
でもなぁ・・・圧縮近くにスレを立てるのはどうかと・・・
2,3はそれで落ちたようなもんだし。


・・・第二スレを立てたのは俺なんだけどねw
6名無しさんだよもん:02/11/28 18:56 ID:P33tYK4h
保守ついでに、くだらない小咄を一つ。


のび太「ねえ。ドラえもん。クラナドって、いつ発売されるんだろうね?」
ドラ「さあねぇ・・・。」
のび太「そうだ!タイムマシンで未来に行って、いつ発売されるのか見てきてよ!」
ドラ「ぼくが行くの?メンドくさいなあ・・・。」
のび太「頼むよドラえもん。一生のお願い!このとおり!」
ドラ「・・・わかったよ。そこまで言うのなら見てきてあげるよ。」


・・・


のび太「・・・遅いなぁ。ドラえもんってば、いったいどこまで行ったんだろう?」
7名無しさんだよもん:02/11/28 20:07 ID:v/3UqvmD
保守
8名無しさんだよもん:02/11/28 20:10 ID:bMKJlbUP

清純そうな顔して好きもの!!
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9名無しさんだよもん:02/11/28 21:58 ID:cEhQWYA1
ageとこ
10名無しさんだよもん:02/11/28 23:00 ID:SQ472Tyk
作成中保守。
11名無しさんだよもん:02/11/29 00:28 ID:omCNSL6B
寝る前に保守
12名無しさんだよもん:02/11/29 00:35 ID:DeTDyF+e
…………なんとなく思ってたんだけどさ、
もしかしてこのスレ、需要ないんじゃないの…?
13名無しさんだよもん:02/11/29 00:53 ID:ia5JBMab
いや、需要は烈しくあるぞ、俺的には。

ただ、前スレが落ちて随分たってしまったので
職人さんたちが消えてしまったかモナー

1スレの神的SSを少し紹介したほうが新規参入が見込めるかも・・・
14名無しなのよ、あたし:02/11/29 00:55 ID:Uw4B6yDt
そんなことはないと思うんだが……
少なくとも初代スレは結構にぎわってたわけだし。

ちなみに、こっちでも何か書こうと思ったのだが、マジアン以降の葉ゲーに関する知
識が、ほぼ皆無なので断念中。
15名無しさんだよもん:02/11/29 00:55 ID:ia5JBMab
と、クレクレ君でいてもしかたないので、少し紹介をば

==========================
             【予告編】

「ぼくなんかそんな声優のサインじゃなくて、本物の月宮あゆのサインもらってくるから!」

    全てはのび太のそんな一言から始まった・・・。


    『劇場版ドラえもん のび太と葉鍵の国』
16【予告編】のび太と葉鍵の国:02/11/29 00:56 ID:ia5JBMab
「そ、その『ゲーム入りこみ靴さえあれば!」
「ぼくの最新のマシンにインストールしてあるゲーム世界に入り込めるって!?」
「国崎さんに会えるのかしら……」
「ドラえも〜ん!!」

    秘密道具、ゲーム入りこみ靴で

「狐とはなによぅ! タヌキのクセに!!」
「タヌキとはなんだタヌキとは!!」

    葉鍵ゲームの世界に旅立つドラたち

「スネ夫さん、本当にそれでみさきの目が治るのね……!」
「もちろんですよ深山先輩。23世紀の道具があれば、光をとりもどせるんです」

    新しい出会いと、冒険を楽しむ5人は

「おれを弟子にしてくれよ〜!!!」
「って、耕一もこいつになんとか言ってやってくれよ」
「あら梓、せっかくだしタケシさんの師匠になってあげればいいじゃないの」

    つかのまの楽しい時間を過ごす

「みてみてしずかちゃん、マシュマロみたいだよ」
「のび太さん、それは犬なんじゃないかしら?」
「ぴっこり」

    しかし……
17【予告編】のび太と葉鍵の国:02/11/29 00:56 ID:ia5JBMab
「スネ夫このやろう!! 何がウイルス対策は万全だ! お前のせいで栞が……ッ!!」
「タケシさん、今はスネ夫さんを責めてる場合じゃないわッ」

    この世界を消しさろうとするウイルス群

「……ドラえもん……さん……電波…届い………」
「瑠璃子さんッ!! 消えちゃだめだッ!!」

    次々と消去される、葉鍵キャラたち

「破損率83%……ウイルス除去…失敗……」
「セリオでも不可能となると、残された希望は……」

    世界を救えるのは、ドラえもんたちだけ

「ゲーック! 俺が助けられるのもここまでだ! 後は任せたぜ!!」

「冬弥のためなら……それでもいいよ」

「そんなのいらないッ!! そんなの新刊のネタに使えないッ!」


    いざゆけ、ドラたち!!
    葉鍵の世界を救うために立ち上がれ!!!


       『劇場版ドラえもん のび太と葉鍵の国』来春放映予定。
1813:02/11/29 00:57 ID:ia5JBMab
以上初代スレより転載

19名無しさんだよもん:02/11/29 01:49 ID:X3AkTT80
保守あげ
20名無しさんだよもん:02/11/29 04:06 ID:X3AkTT80
保守
21名無しさんだよもん:02/11/29 04:37 ID:NftvlA4+
桜の葉が、春風と共に一つの踊りを見せる。
心地よい風が今を春である事を自覚させる。
「はぁ」
ため息と共に空を仰ぐ。
その先に校門が見える。
距離にして約200メートル。
普通の道でなら大した距離ではないが、
問題なのは坂の上にあると言う事だ。
「はぁ」
思わず、もう一度ため息を発した。
「はぁ…」
三度目のため息。
…ではない。
別のため息。
俺のよりは小さく、短かった。
隣を見てみる。

そこには俺と同じように立ち尽くす女の子がいた。
同じ三年生、のようだ。
けど、見慣れない顔だった。
短い髪が、肩のすぐ上で風にそよいでいる。

〜〜〜

「…何これ?」
パソコンのモニタを見た、のび太の最初の発言であった。
ここは東京都練馬区月見台すすきヶ原にある骨川家。
いつものように骨川スネ夫が皆を集め、自慢をしたのであった。
だが、野比のび太はスネ夫に見せられたものが理解できなかったのである。
22名無しさんだよもん:02/11/29 04:38 ID:NftvlA4+
「はぁ、やっぱのび太にはこれの凄さがわからないか」
イヤミったらしく皮肉を言うスネ夫。
「…むー」
だが、のび太には言い返せなかった。
確かに何を見せられたのかがわからなかったからだ。
「スネ夫さん、私もこれが何なのかわからないんだけど…」
「そうだぜスネ夫、オレにもわかるよう説明しろよ」
源しずかと、ジャイアンこと郷田武にも
それが何なのかわからなかったようである。
「これはねぇ、パソコンのゲームのクラナドって言うの。
 あのKanonやAIRを出したKeyの新作。」
「えぇっ? これ、クラナドなの?」
「お、おい、クラナドって…まだ発売してないんゲームじゃんかよ!」
しずかとジャイアンは驚いた。
そりゃ発売もデモも出ていないゲームがあったら驚くだろう。
だが…。
「くら…など…?」
のび太には説明されてもわからなかったようだ。
クラナドと言われただけでわかる二人の方が異常なのだが。
「でもKanonって…。あのカノン?」
Kanonだけはのび太でも知っていた。
少し前、ドラえもんが居ない時。とあるゲーム機でいつものように遊ぼうとしたら
『あれ…、これセ○ガ○じゃないぞ?』
セットされていたソフトがセ○○ガではなく、Kanonであった。
おそらく、ドラえもんが自分でプレイしていたのであろう。
『…なんだかよくわからないけど…少し、遊んでみよっと』
のび太はKanonをプレイした。
そして例に漏れず、プレイして数分でハマリ。プレイ後…。
『あゆタンハァハァ』
となったのであった。
で、止せばいいモノを。その事をいつものメンバーに話した所。
今日のような出来事になったのであった…。
23名無しさんだよもん:02/11/29 04:38 ID:NftvlA4+
「実はボクのパパの知り合いにVAの社長さんがいてさ。
 知り合いのよしみで開発中なのを無理矢理完成させてくれたんだよ」
実はクラナドの開発が遅れているのが小学生一人のせいだとは誰にも言えまい。
「すっげぇなぁ…」
尊敬のまなざしでスネ夫を見つめるジャイアン。
こういう時のジャイアンはこういう事に弱い。
「あ、そうだ。クラナドもいいけどコレ見せるの忘れてたよ」
スネ夫は思い出したように机から何かを取り出す。
「…なんだいそれ?」
「ふふん、これはねぇサイン色紙だよ。
 さ・い・ん・し・き・し」
見せつけるようにサインが書かれた面を皆の方に向けるスネ夫。
「…ん? す、スネ夫…もしかしてそいつ、堀江由衣の色紙じゃないのか?」
色紙を見た途端、スネ夫に問い掛けるジャイアン。
「ピンポーン、さすがジャイアン」
そしてその質問は正解だったようだ。
よく解読できたものである。
「これもボクのパパの知り合いの声優プロダクションの社長さんが…」
ベラベラと自分の持っているコネを自慢するスネ夫。
「……」
だが、のび太はいい気になれなかった。
自分がもっとも萌えているキャラ、月宮あゆの声優のサイン色紙。
それをスネ夫が持っているのだから。
「ほーらのび太、お前の好きな月宮あゆのサインだぞー」
「……ッ!」
サインをのび太の目の前に持ってくるスネ夫。
のび太は思わず手を伸ばすが…。
「…はい、残念でした」
スネ夫は色紙を上に掲げ、思わずのび太は姿勢を崩した。
24名無しさんだよもん:02/11/29 04:40 ID:NftvlA4+
「スネ夫さん…さすがにのび太さんがかわいそうよ」
スネ夫を宥めるようにしずかが言葉をかける。
これも彼女なりの優しさだ。
「……くぅ」
けど、今ののび太にとってはその優しさが痛く辛かった。
「まあ、のび太でも少し触るぐらいなら…」
そう言ってスネ夫は再度のび太の前に色紙を差し出した。
だが…。
「……いいもん」
ほとんど聞こえないほどの小さな声でのび太はぼそりと呟いた。
そして立ちあがり。
「ぼく、なんかそんな声優のサインじゃなくて本物の月宮あゆのサインもらってくるから!」
皆の前でそう宣言した。
「へーぇ。どうやって?」
からかう様にのび太に問うスネ夫。
「ど、どうやってって…絵本入りこみ靴で…」
急に弱気になるのび太。
「ばっかだなぁ。Kanonは絵本じゃないんだぜ? どうやって入るんだよ」
「えっ…えっと…」
「手書きの絵本でも描いて入るんでちゅか、の・び・太ちゃん?」
「わははは、そりゃお似合いだ。ははははは」
「のび太さん…悔しいのはわかるけど。いくらドラちゃんでも…」
「どんな月宮あゆに会ってくるのか楽しみだな」
思い立って言ったもの、いつものように馬鹿にされ
「うぅっ…!」
のび太は思わずスネ夫の家を飛び出した。向かう先は自分の家、野比家。
唯一、自分のすがれる者にすがる為、のび太は叫んだ。

「ドラえも〜〜〜ん!!」
25名無しさんだよもん:02/11/29 07:24 ID:jIWhuRZJ
>>21-24
(・∀・)イイ!!
シーンが目に浮かぶようだ。


26名無しさんだよもん:02/11/29 08:37 ID:UnBAG+qo
おお・・・圧縮をのりきった。
27名無しさんだよもん:02/11/29 09:22 ID:fgmKSMKN
職人来るまで保守
28名無しさんだよもん:02/11/29 14:52 ID:PxuyKkdy
ホシュアゲ
29名無しさんだよもん:02/11/29 14:57 ID:eYxRgshG
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30名無しさんだよもん:02/11/29 18:24 ID:zviQTuil
ホシュホシュミ,,゚Д゚彡
31名無しさんだよもん:02/11/30 01:03 ID:FrHh+XiJ
>21-24
イイ!ゆっくりでもいいから連載きぼん。
32名無しさんだよもん:02/11/30 01:07 ID:FrHh+XiJ
んでもって、保守ついでにくだらない小咄・その2

           ___                _
       / ____ヽ           /  ̄   ̄ \
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    ヽ  ` ,.|     ̄  |  |         O===== |
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         |       (t  )       /    /      |

「やったね!ドラえもん。ついに僕らも葉鍵板に進出だ!」
                       
                       
                        l  |  /
        _              __
     /  _  ̄ \        /_ _ ̄_ ヽv
     /  _.//|/ニヽ ヽ       l, - 、, -、ヽ |  |
     |  /ニヽ ゚ノo<_ノヽキ  _   ,| (:)|(:) |-/   |
     | ├__⊥_つT(   ヽ  |`-c`- ´ 6)_/
      | l/___ / ノ/\ .ノ   l ε   _ノ
    /  ̄7 ̄O ̄ヽ    /    /` V  ̄7 \
    |   |┌──┐| | /     /| ̄  ̄ /   |

「のび太くん・・・ここは21歳未満立ち入り禁止だよ。」
                       「え〜!なんとかしてよ。ドラえもん!」
33名無しさんだよもん:02/11/30 01:08 ID:FrHh+XiJ
      ____
    /::::.,-、 ,-、::::::ヽ. 
  /:::, -i ・ii・ i- 、::::l  
  |::, 三 ー ●‐' 三ヽ::|  「んもう・・・しょうがないなあ・・・ハイ!」
  l:i 、_   |    , l::| 
  ヽ.(_)‐┴― '  !/   「”児ポ禁対策テロップ〜”」
   /:::::ノ____ /'    
    ::::ノ-(〒)―  
34名無しさんだよもん:02/11/30 01:13 ID:vLQ6VYYf
    ーーこの作品に登場する人物は全て21歳以上ですーー
   、⌒
  (    )          ´ ⌒
   し  ノ         (    `                       
    ||         /    )                    
                  /                       
    野野野野野野                             
 野野野野野野野野野野野                        
野野野野野野野野野野野野野                     
野野野  /, ― 、, ― \|                     
野野野 / /    .|  ∠  ||ヽ                    
   野―‐|      |  \ ||ノ                    
 ∂     \____人__ノヽ     / ヽ          
\  / ̄ ̄ ‐ _つ___)    γし/ ヽ         
 λ|  / ̄V ̄\   /    γ 、し/ ヽ          
  \\_______/      ヽ ノ |/  )           
   / ―――――――ヽ      /` _ し`ノ             
 /| \____人__/m_/    /                 
/  |             |      /                 
              「ほら!これを出しとけば大丈夫だよ。のび太くん。」
                「ドラえもん!設定に無理がありすぎるよ!」
35名無しさんだよもん:02/11/30 01:15 ID:Kv90pIJV
禿藁
36名無しさんだよもん:02/11/30 02:13 ID:QIkwTNJ/
いや、のび太くん、君は1964年生まれって説もあるんだ。

ふと思ったけど、法律上の年齢ってどこの時間で決まるのかな?
標準時?それとも現地時間?

たとえば浦島効果な宇宙船に乗ったとすると
法律上はいつの時点で成人したことになるのだろうか?
37名無しさんだよもん:02/11/30 02:35 ID:DKjQoz+7
>24
同日の同時刻。
「せっ、セーブデータが書きかえられてる…」
テレビに表示されているセーブ日付を見て、
ゲーム機のコントローラーを持つ手(?)を震わしているのは野比家の居候、ドラえもんである。
「ボク以外にこれをやるとしたら、のび太くんだなっ!」
短絡的思考だが正解だ。
ドラえもんのセーブデータで遊んでのび太はKanonにはまったのだった。
こういう所はいかにものび太らしい。
ちなみにルートは名雪ルートのつもりだったようだ。
「のび太くん…帰ってき…」
ドラえもんが言葉を言いかけた時…。
『うわぁ〜〜ん!』
と、泣き叫ぶ声とともにドタドタと階段を駆け上がる音。
ドラえもんにはわかっていた。こんな風に帰ってくるのはただ一人だと。
「ドラえむぉ〜〜〜ん!」
「のび太くんっ!」
やはりのび太であった。
大粒の涙をこぼしながらドラえもんに抱きつく。鼻水も出ているのはご愛嬌だ。
「キミはいつもいつも人のセーブデータで遊ぶなと何度いったら…」
「ドラえもん、月宮あゆ出してよう、サイン貰いたいんだよう…」
「この間だって、ボクのP○Oのデータ飛ばしておいて謝りもしないで…」
「うぐぅうぐぅ言ってるサインが欲しいんだよう、浜崎の方はどうでもいいからさぁ…」
怒り狂うドラえもんとそれに泣き縋るのび太。
二人の会話はちっともかみ合っていない。
「はぁ…、のび太くんわかったから少し落ちついて」
ドラえもんの方が先に折れたようだ。
今ののび太にドラえもんの説教など聞く耳も持たないように見えるからだ。
「…うぐっ…、実はね…」
のび太はどうにか泣きじゃくりながら今日の出来事をドラえもんに話し始めた…。
38名無しさんだよもん:02/11/30 02:43 ID:e31K4gWZ
続きがんば。
39名無しさんだよもん:02/11/30 03:49 ID:DKjQoz+7
「…というわけなんだよ」
どうにか今日の事を話し終えたのび太。
「ふぅん…」
なんだ、その程度かという顔でのび太を見るドラえもん。
「ねぇドラえもん、ゲームの中に入れる道具ってないの?」
「あるよ」
「そうだよね…ってあるのっ!?」
しれっと言い放ったのでのび太はそんな道具無いかと思ったが、どうやらあるようだ。
「えーっと…」
ゴソゴソと自分の腹についている四次元ポケットと漁るドラえもん。
『ゲーム入りこみ靴〜』
道具を取り出し、道具の名前を宣言する。
「…絵本入りこみ靴じゃないの、それ?」
のび太は思ったままにツッコミをいれた。
ドラえもんが出した道具はほとんど色や形が絵本入りこみ靴そのままであったからだ。
「これは絵本入りこみ靴の別タイプなんだよ。
 使い方は簡単、この靴をはいてゲームの…」
ドラえもんの説明を終える前に、靴を奪い取り、
早速とばかりに靴を履くのび太。
「よーし…」
そして、部屋にあるゲーム機にKanonがセットされているのを確かめ…
「月宮あゆのサイン♪ 月宮あゆのサイン♪」
「あっ! のび太くん、まだ説明が…」
ドラえもんが止める間もなく、のび太はテレビに勢いよく突撃し。
「月宮あゆのサ…」
画面に頭をぶつけたのであった…。
「だから言ったのに…。
 この靴はまだ試作品だからパソコンのゲームでないと入れないんだよ…」
「ハニャラララ…」
ドラえもんがブツブツ言ってる間、のび太は暫く目を廻していた。
40名無しさんだよもん:02/11/30 03:51 ID:DKjQoz+7
「そ、その『ゲーム入りこみ靴』さえあれば!」
「ぼくの最新のマシンにインストールしてあるゲーム世界に入り込めるって!?」
のび太が目を覚ました後、一行は再度スネ夫の家に集まった。こんな事になった理由は簡単だ。
『し〜ずかちゃん♪』
『あらのび太さん、どうしたの?』
『実はね、この靴で月宮あゆに会ってくるんだ』
『ええっ!? 本気なののび太さん?』
『これでスネ夫やジャイアンにギャフンと言わせる事ができるはずさ』
『だ〜れをギャフンと言わせるだって?』
『じゃ、ジャイアン!? それにスネ夫!』
『またドラえもんの道具か? 俺達に使い方を説明してもらおうじゃん』
『どうせならボクんちがいいんじゃないかな? ゲーム関係の道具だろうし』
…と、こんな出来事があったからだ。
それでのび太はスネ夫とジャイアンの二人に道具の説明をしたのだった。
「国崎さんに会えるのかしら……」
しずかちゃんは目を輝かせながら国崎住人の姿を思い浮かべる。
ちなみにBGMは国崎ボンバイエだ。
「ドラえも〜ん!!」
駆けつけてもらったドラえもんに泣き縋るのび太。
「全く、キミはいつもいつも…」
「ねえドラえもん、これってゲームとか起動しなくていいの?」
スネ夫がドラえもんに質問する。
「うん、インストールされていればいいんだよ。
 あとはゲーム入りこみ靴がゲームを合成してくれるから」
その質問にドラえもんはそう答える。
さすが未来の道具なだけに便利なものである。
「…うん、葉鍵のゲームだけは全部インストールされてるね。
 これなら皆の希望通りにいくはずだよ」
スネ夫のPCを弄り、呟くドラえもん。
小学生にして葉鍵ゲーを揃えている骨川スネ夫に幸あれ。
41名無しさんだよもん:02/11/30 03:53 ID:DKjQoz+7
「よーし、それじゃいっくぜー!」
早速とばかりにモニタへ飛びこむジャイアン。
「あ、ジャイアン待ってよぅ」
その後に続きスネ夫も飛びこむ。
「国崎さん、今行きますっ!」
憧れの思いを込めてしずかちゃんも飛び込んで行った。
「……」
「ほらのび太くん、ボクたちもいくよ?」
「う、うん…」
残された二人もモニタへと飛び込んだ。
それぞれの思いを胸にゲームの世界へと旅立った。
だが5人は知らなかった。スネ夫のマシンに少しばかり奇妙な常駐ソフトが稼動していたのを…。
〜〜〜〜
雪が降っていた。
重く曇った空、真っ白な雪がゆらゆらと舞い下りていた。
そして青い狸も一緒に降下してきた。
「って狸!?」
相沢祐一は思わず目を疑った。
それとも北国は青い狸が降下してくるものなのかと勝手に納得しようとしていた。
「ふぅ…やっとついた」
暫くして、青い狸ことドラえもんはのび太とともに着地した。
「うう、寒いよ…」
隣にいたのび太はガクガクと震えていた。
「どうやらここはKanonの舞台みたいだね」
「え? やったー! これでサインがもらえ…」
のび太は喜びの余りに手を挙げながらジャンプをし
「……うう、寒いぃ」
すぐにまた体を小さくして、震え始めた。
「もう、だらしないなぁのび太くんは…」
仕方が無いなぁと言わんばかりの顔でドラえもんはポケットに手を入れたのだった。
42名無しさんだよもん:02/11/30 09:25 ID:3rZW+WUq
>>37
続き期待あげ
43名無しさんだよもん:02/11/30 09:35 ID:Coub6CvU
      ____
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    ::::ノ-(〒)―  
44名無しさんだよもん:02/11/30 13:15 ID:hex7YcIu
>小学生にして葉鍵ゲーを揃えている骨川スネ夫に幸あれ
ワラタw
45名無しさんだよもん:02/11/30 14:42 ID:NeDqIXnM
新規住人勧誘アゲ。
46名無しさんだよもん:02/11/30 15:16 ID:ROcTLypW
おーー!葉鍵の国Kanon編が始まってる!

続編期待!
47名無しさんだよもん:02/11/30 17:27 ID:AL85SwYI
保守
48名無しさんだよもん:02/11/30 17:39 ID:e4vAAhs/
ドラえもんの手でマウスを操るのは大変そうだとふと思う。
49名無しさんだよもん:02/11/30 23:32 ID:ZdwWuOL5
スネヲとヂャイアンってたて男とよこ男みたい。
50名無しさんだよもん:02/12/01 00:10 ID:INEFPl0O
>49
そういや、最初のスレで

スネ夫   = ヌワンギ
ジャイアン = ササンテ

で描かれた絵があったな。
51のび太と葉鍵の国Kanon編:02/12/01 02:22 ID:WUKHgC4E
「はい、『ダッフルコート』〜!」
ポケットから出したコートを高高と掲げるドラえもん。
「このコートは…」
「説明はいいから早く着させてよっ」
寒さに凍えるのび太は、ドラえもんをそのコート早く渡せと言わんばかりに睨む。
「はいはい」
ドラえもんは掲げていたコートをのび太に手渡す。
「…あったか〜い」
コートを羽織り、思わず顔が綻ぶのび太。
「でもちょっと寒い…」
「のび太くん、ここは北国なんだよ。雪も降ってるし。
 寒いのは当たり前じゃないか」
手を空に挙げ、今の場所について説明をするドラえもん。
「だからってこんなに寒いとは思わなかったよ…」

「…なんだありゃ」
見知らぬ二人の行動を影から覗いていた相沢祐一だが、覗いていて余計にわけがわからなくなった。
「ポケットから道具を出す狸…まるで昔見たアニメじゃないか」
祐一の脳裏に目線が掛けられた猫型ロボットの姿が映る。
何故本物が目の前にいるのに目線がかかるのだろう。
「…しかし、遅い」
ちらりと時計を見ると3時…。
約束の時間から2時間は過ぎている。
「もう一度ベンチに…」
その場から立ち去り、約束の場所でもう少し待とうとしたその時…。
「ねこさん…」
どこかで聞いたような声が聞こえた気がした。
何だと思って、辺りを見渡すと…。
「ねこねこー」
7年ぶりだが見間違える事はない。待ち合わせていた幼馴染がさっきの青い狸を追いかけていた。
52名無しさんだよもん:02/12/01 03:28 ID:6w1a0t0G
>51
……猫だと認識してくれた人は初めてなんじゃないか?
53名無しさんだよもん:02/12/01 10:17 ID:DOlxtLnw
(・∀・)ホシュホシュ
54名無しさんだよもん:02/12/01 14:07 ID:vKqqpYvL
保守age
55名無しさんだよもん:02/12/01 16:56 ID:vKqqpYvL
コソーリと更新しました・・・

ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/9698/daichouhen.htm

SS職人の方、頑張ってくださいです。

ふと思ったんだけど、ドラえもん = 青い狸 → 舞の最初のセリフは(略
56名無しさんだよもん:02/12/01 18:40 ID:4vLTbL3L
>>55
GOOD JOB!!
57のび太と葉鍵の国Kanon編:02/12/01 19:00 ID:WUKHgC4E
「うわぁ〜〜っ!」
ドラえもんはパニックに陥っていた。
つい先ほどいきなり見知らぬ少女に後ろから抱きつかれ、
思わず逃げ出したら、何故か追いかけられているからだ。
「猫さーん、待ってよー」
ドラえもんを追いかける少女の姿はまさに暴走という言葉がお似合いだ。
かれこれ、十数分ほどこんな状態が続いている。
だが、その争いもすぐに終結した。
「うわ…わぁっ!?」
ドラえもんが石につまづき、転んだのだった。
「ねこーねこー♪」
転んだドラえもんに馬乗りになり、頬擦りをする少女。
その顔は満足している笑顔をしていた。
「…雪、積もるぞ」
祐一は幼馴染の元に近寄り、言葉をかけた。
「猫さーん」
だが、幼馴染はちっとも聞いていなかった。
雪が積もろうがなんだろうが、この青い狸を抱けることの方がいいのだろう。
「…大体寒くないのか?」
「うれしいよー」
「俺との約束はどうした」
「ねこーねこー」
「……」
祐一が何度言葉をかけても、やはり幼馴染は相変わらずだ。
「第一、そいつ猫じゃないだろ」
飽きれたように青狸を指差しながら言う祐一。
「そんなことないよ! ちゃんと猫さんだもん!」
返ってくる幼馴染の反論。
「……あっ…、雪、積もってる?」
「……」
58名無しさんだよもん:02/12/01 23:35 ID:k3ofnV4i
>>57
イイ!続きキボン

しかしこのスレ見てる人少ないのか・・・?
59名無しさんだよもん:02/12/01 23:43 ID:5Ef4UDki
>57
おお。今日は早いですね。いつも楽しく読まさせてもらってます。

>58
ROMってる人が多いのかも・・・
なんか、保守ばっかでちと悲しいな。
60名無しさんだよもん:02/12/02 00:28 ID:NVtgqDsq
葉鍵とドラって相性いいのかもな。とくに鍵。
SF(すこし、ふしぎ)な物語という点でさ。
61名無しさんだよもん:02/12/02 00:49 ID:0VnqdW8X
職人さんも、たまには雑談をしてくれると
このスレも少しは活性化するかも・・・

>60
ドラって何にでも相性がいいような気が・・・
子供向けじゃタブーっぽい戦記モノも藤子ワールドの中に入れば・・・
62名無しさんだよもん:02/12/02 00:57 ID:8xaqTPuA
真琴:動物変身恩返しグスリの強力版
あゆ:うらめしドロップの強力版

・・・・・・・・・なわけありませんね。汚してすんません。
63名無しさんだよもん:02/12/02 05:10 ID:cqUwl5GT
>>57
すごくいいですね!
作者さん難しいでしょうががんばってください。
自分もSS書ければいいんですけどまだ実力がないので
ROMしてるしかないんです・・・・・・

続きを期待してあげ

64のび太と葉鍵の国Kanon編:02/12/02 05:43 ID:1uMTJWCd
「あ……今、何時?」
少女は今までの事を忘れたかのように祐一に問い掛ける。
「…3時過ぎ」
呆れ気味に時計を見て答える祐一。
ここまでぼけっとしている幼馴染に反論する言葉を失ったのである。
「あのぉ〜…」
ふとどこからか困るような声。
「わ…」
「うわっ!?」
いきなりのどら声に驚く二人。
「失礼ですけど…降りてくれませんか?」
下の青い物体…ドラえもんが二人に声をかけたのだった。
今も少女に馬乗りにされている状態だ。
「…というわけだ、降りろ」
祐一はとっととこの場から離れるべく幼馴染の手を引っ張るが。
「嫌」
幼馴染の従姉妹はその一言で手を払い除けた。
「嫌って、お前は子供か」
「子供でもいいもん、猫さんと一緒なら」
「……」
何度呆れただろうか、祐一は頭を抱えた。
雪の中で…。雪に彩られた街の中で…。
7年間ぶりの出会いが一言でかき消されたように…。
「いい加減行くぞ…」
無理矢理に従姉妹の手を引っ張る祐一。
「そういえばこの猫さんの名前…」
だが少女は相変わらず猫(?)の事ばかり気にしていた。
「ほら行くぞ…」
「名前…」
65のび太と葉鍵の国Kanon編:02/12/02 05:54 ID:1uMTJWCd
7年ぶりの街で、7年ぶりの雪と従姉妹の我侭に呆れ、
「行くぞ、名雪!」
新しい生活が、冬の風にさらされて
「猫さんと一緒じゃないと嫌」
ゆっくりと崩れていく。
「……」

雪が降っていた。
思い出の中を、真っ白い結晶が埋め尽くしていた。
数年ぶりに訪れた白く霞む街で、
今も振り続ける雪の中で、
俺は青い狸に出会った…。

-Kanon-

「……」
祐一は再度頭を抱えた。
こんなののどこがいいんだとばかりにじろじろと見る。
だが、何度見ても青い狸にしか見えない。
「…起きれるか?」
名雪の下にいる"猫"に言葉をかける祐一。
さすがに馬乗り状態のままじゃ可哀相だとおもったのだろう。
「ど、どうにか…」
ゆっくりと起き上がるドラえもん。頭に名雪が抱きついたままでだ。
「…名雪」
どこかのテーマパークにいるぬいぐるみにするような真似をしている名雪に
またも祐一は頭を抱えた。
「重くないのか?」
「いえ、慣れてますから」
「…そうなのか」
66名無しさんだよもん:02/12/02 06:08 ID:qmIWfmT7
祐一とドラえもんの淡々としたやり取りが面白い。
67水鉄砲:02/12/02 06:57 ID:Tqy6CsQW
初めて読みました。
おもしろいですね〜。
話しも変じゃないし・・・
自分ではこんな話しはつくれない・・・
職人さんに感服!
68孫悟空 ◆yGAhoNiShI :02/12/02 14:10 ID:zDO7JRUn
ドラゴンボールZ
フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!

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と〜けたこおりのな〜かに〜♪恐竜がい〜たら〜たまのりし〜こ〜みたいね〜♪
69孫悟空 ◆yGAhoNiShI :02/12/02 14:56 ID:hDO/Odag
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と〜けたこおりのな〜かに〜♪恐竜がい〜たら〜たまのりし〜こ〜みたいね〜♪
70名無しさんだよもん:02/12/02 17:44 ID:7wpgweuh
多くの人がこのスレを見てくれるようにage
71名無しさんだよもん:02/12/02 18:46 ID:PB2JQlUZ
72のび太と葉鍵の国Kanon編:02/12/02 19:00 ID:1uMTJWCd
お互い苦労しそう(してるの)だなぁと共感している所に、
「ドラえも〜〜ん!」
と、声が近づいてきた。
誰かと思えばのび太であった。
「あ、のび太くん」
「ひどいよ…ぼくをほっぽっといて」
のび太は不満な事をわかりやすく顔に浮かべる。
「いやだって、この娘が…」
そう言って、ドラえもんはおぶさっている(?)少女…名雪を指す。
ちなみに名雪自身は「ねこーねこー」と言いながら幸せそうな顔をしている。
「そういや珍しいよね、ドラえもんが猫扱いされるなんてさ」
「のび太くん、それどういう意味?」
ジロリとのび太を睨むドラえもん。
「あ、いや、その…」
その目に慌てふためくのび太。
「…ところで、お前ら何者なんだ?」
そんな風に掛け合いをしている二人に疑問の言葉をかけるのは相沢祐一だ。
「えっと…ぼくは野比のび太」
「そして、ぼくドラえもん」
二人は祐一に自己紹介をした。
「……」
祐一はそれを聞き、まんま昔見たアニメの通りなのでどう反応すればいいのか迷った。
「…とりあえず俺は、相沢祐一」
で、迷った挙句、自分も自己紹介を始めた。
「あいざわ…なんか聞いた事あるような…」
「のび太くん、この人はKanonの主人公だよ…」
ぼそぼそとのび太に耳打ちをするドラえもん。
「えっ…、ということは月宮あゆに会うには…」
「多分、この人についていけばいいんじゃないかなぁ…」
ドラえもんはちらりと祐一の顔を見て呟いた。
73名無しさんだよもん:02/12/02 22:32 ID:rPxCOOzf
               ____
           ./, - 、, - 、   ̄ ヽ
          ./-┤ 。|。  |――-、 ヽ
           | ヽ`- ○- ´ /  ヽ  |
           | -   |     ―   |  |
           |  ´  |    `ヽ  . |  |ヽ
  ∩      人`、 _  |    _.- ´ | .|  \
  |  ⌒ヽ /  \  ̄ ̄ ̄     ノノ       \
  |      |´      | ̄―--―― ´ヽ     _  /⌒\
  \_   _/-―――.| ( T )      `l     Τ(      )
       ̄       |   ̄        }      | \_/
             | 、--―  ̄|    /
FUCK YOU ぶち殺すぞ…>>68-69…!
恐竜がいたら、たまのりしこみたい…?
できることかできないことかよく考えてからしゃべりやがれっ………!
74名無しさんだよもん:02/12/03 00:21 ID:sIBzLFhC
>>73
まあまあこんな荒らしなんか相手にせず、マターリイキマショウヨ(♪
75名無しさんだよもん:02/12/03 00:51 ID:GPGAYmTx
続きキボンヌ!!
面白いぞ、このスレ!
76名無しさんだよもん:02/12/03 01:19 ID:86NlVaRQ
面白い、激しくイイ!
>>65
>俺は青い狸に出会った…。
これで、むっちゃワロタよ。

これからに期待大。
77名無しさんだよもん:02/12/03 01:36 ID:VbAhXlwH
最近ここ見始めた香具師、
>>3の編集サイトで過去ログチェックおすすめ!
「のび太と星の記憶の伝承者」とか必見!(未完だけど)
78のび太と葉鍵の国Kanon編:02/12/03 05:04 ID:JLE42GXm
「で、そいつが水瀬名雪…」
ドラえもんの背中の方を指し、代わりに紹介をする祐一。
「ドラちゃん、だね…ふふ、ドラちゃん…」
当の名雪はまだしもドラえもんに抱きついたままだ。
「名雪、いい加減離れろ…」
「嫌だよ。猫さんと離れたくないもん」
祐一は力ずくで名雪をドラえもんから引っぺがそうとするが。
断固として離れようとはしない。
「確かドラえもんって言ったな…」
顔を傾け、ドラえもんに話しかける祐一。
「は、はい?」
「悪いが、一緒に来てくれないか?」
「いいですけど…」

「本当に悪いな」
「いえいえ」
名雪をおぶさりながら、祐一に案内されるがままに道を行くドラえもんとのび太。
「確かこの先、だったはず…」
少々不安げのある案内だが、とりあえず二人はついていくしかなかった。
「ああ、この辺で結構だ」
そう言って祐一が立ち止まる。
目の前にはゲームそのままに水瀬家がある。
「わぁ、本当にゲームのまんまだ…」
それを見て、関心するのび太。
「さて、と…。名雪、いい加減に…」
「くー」
名雪に声をかけようとしたら、祐一は名雪が寝ている事に気がついた。
「名雪! 起きろ!」
「くー…」
名雪の体を揺さぶるが、熟睡しているのかなかなか目を覚まさなかった。
79名無しさんだよもん:02/12/03 10:20 ID:/3lUVGS3
>74
メール欄に・・・

それにしても、職人さん書くの速い・・・
80のび太と葉鍵の国Kanon編:02/12/03 19:00 ID:F9CDyt63
「…全く」
はぁ…、とため息を発する祐一。その息は北国の気温から白くなる。
「あの、ぼくだったら構わないですから…」
とは、ドラえもんの言葉。
出会いが唐突だったものの、自分の萌えている(?)キャラをおぶさっている。
しかも、自分を猫扱いしてくれた。
つまりは、今ドラえもんは幸せを感じているわけである。
一方、のび太はと言うと…。
「ドラえもんだけいい思いして…」
口を尖らせ、ブツブツ文句を言っていた。
「二人とも、ちょっと待っててくれ」
そう言って、祐一は水瀬家の玄関の前に立ち、インターホンのボタンを押す。
電子音と共に僅かに家の中からの声が聞こえた。
少しの間を置いて玄関のドアが開いた。
中から出てきたのは、一人の女性…水瀬秋子であった。
「…どちらさま、ですか?」
どうやら祐一を見ても、誰なのかはわからなかったようだ。
「あ、祐一です、相沢祐一」
祐一のその言葉を聞き、安心した表情をする秋子。
「あら…」
だが秋子のその表情はすぐに崩れ、首を傾げていた。
「あの、なにか?」
「祐一さん…名雪はどうしたんですか?」
「ああ、名雪だったら…」
そう言った後に祐一は振り返り、ドラえもんの背中で寝ている名雪を指差す。
「…大きな猫さん?」
「……」
どこをどう見ればドラえもんが猫に見えるのだろうと祐一は思った。
それとも、この親子は目に特殊なフィルターでもあるのかと勝手に納得しようとしていた。
ドラえもんが空から降ってきた時のように。
81水鉄砲:02/12/03 19:29 ID:U2jg2rsN
>>80
質が悪いとは思えないですけどね・・・

それと
>どこをどう見ればドラえもんが猫に見えるのだろうと祐一は思った。
>それとも、この親子は目に特殊なフィルターでもあるのかと勝手に納得しようとしていた。
ここに激しく激藁
82名無しさんだよもん:02/12/03 20:51 ID:FFW4FZeC
>81
今頃になってSSのメール欄に
職人さんのコメントがあることに気づいた罠。
83名無しさんだよもん:02/12/03 21:59 ID:oPOzuH0v
ドラゴンボールZ
フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!
84名無しさんだよもん:02/12/03 23:06 ID:FFW4FZeC
危ねぇ・・・
いきなり圧縮が来るとは・・・油断してたな。
なんとか首の皮一枚はつながったが。
せっかくSS職人が降臨したっていうのに、また落ちたらシャレにならん。
85名無しさんだよもん:02/12/03 23:09 ID:eSUJkqPb
86名無しさんだよもん:02/12/04 01:55 ID:ETl3sgfP
あげ
87名無しさんだよもん:02/12/04 12:21 ID:SSGbwXKH
職人さん頑張れ〜。
88名無しさんだよもん:02/12/04 15:53 ID:ETl3sgfP
保守
89のび太と葉鍵の国Kanon編:02/12/04 19:00 ID:lIEzUqwT
「どうぞ」
秋子はコーヒーを三人の前に出した。
「あ、どうも…」
「いただきまーす」
一言頭を下げ、コーヒーを手元に寄せるドラえもんと、お茶請けのクッキーを軽くつまむのび太。
「ふぅ」
そしてどうにか一息ついたと落ちつく祐一。
三人はそれぞれの反応を返す。
「遅れ馳せながら、名雪がお世話になりました」
改まり、ペコリとドラえもんに頭を下げる秋子。
「いえ、むしろぼくの方こそ…」
思わず頭をかきながら照れるドラえもん。
ところで名雪はと言うと…。
「くー…」
ドラえもんの隣の席でぐっすりと寝ていた。
「名雪も本当に嬉しかったのね、こんなに幸せそうな顔をして…」
秋子は名雪の顔を見て、そう呟いた。
猫アレルギーの名雪にとって、ドラえもんの存在は神様からの贈り物のようなものだったのだろう。
どんな神様だか知ったことではないが。
「…ドラえもんさん、でしたよね?」
「はい」
「この辺では見かけませんが、どちらからいらっしゃったんですか?」
と、ドラえもんに質問をする秋子。
街中で青い狸を見かけるようだったらとっくにパニックになっているだろう。
「ええと、ぼく達は…」
いつのまにか寝ているのび太をちらりと見て、どう答えようか迷うドラえもん。
あまりヘタに物事を言っても、ゲームの通りに話が進んでくれないかもしれないからだ。
自分一人だけで入りこんでいるのならともかく、今回ではのび太がいるのが頭を抱える所である。
「すぴー…」
そんなのび太は夢の中で月宮あゆに出会い、目的通りサインを貰っていた…。
90名無しさんだよもん:02/12/04 19:24 ID:SM0aLZre
>>89
相変わらず更新早いですね。
のび太とあゆの出会いが楽しみです
応援してますがんばってください。
91名無しさんだよもん:02/12/04 22:00 ID:X7p2U/X2
職人さん応援してます。

頑張ってください
92名無しさんだよもん:02/12/04 23:40 ID:FByldqtL
>89
乙〜。

そろそろ挿絵を描いてくれる神が現れて欲しいな〜。
93名無しさんだよもん:02/12/04 23:51 ID:AY8qySW5
微妙にドラの口調に違和感を・・・

「いえ、むしろぼくの方こそ…」
        ↓
「いやいや、ぼくの方こそ…」
のほうがしっくりくる。
大山のぶ代で想像しながら書くとよし。
94名無しさんだよもん:02/12/05 00:23 ID:T1mqEYMw
俺的脳内変換では、

「あ、いえいえ・・・こちらこそ・・・」

がしっくりくるんだけどな。
まあ、ドラえもんの口調は人によって少しイメージが違うかもしれんが。
95名無しさんだよもん:02/12/05 03:00 ID:Pm81OuKD
4スレ目にして遂に復活してたのか。
96雅也 ◆Njc4/uXbuU :02/12/05 03:17 ID:gij0XxyY
俺はスコールよりかっこいい中3なんだけど、
うちの学校にすげーユウナに似てる女子がいるんだ。
うらやましいだろ?
http://game2.2ch.net/test/read.cgi/ff/1037430276/l50
97 ◆IKUMIjxbSg :02/12/05 03:48 ID:9e70NlWb

98名無しさんだよもん:02/12/05 09:03 ID:nIk8p5By
保守
99名無しさんだよもん:02/12/05 09:05 ID:Sjg3Ot78
結構勢いで書いてるから指摘はありがたいです。
口調はどうも違和感出ることあるんで、質が〜と…。
100名無しさんだよもん:02/12/05 09:06 ID:IhXyio10
復活しましたね♪
以前のスレッドが突如落ちてしまい、残念に思っていたのですが、
これで一安心(?)です。

職人さん方の活躍を期待しています。
特に星の記憶の伝承者の職人さんの再臨激しくきぼん・・・
101あっ、100ゲットしてた:02/12/05 09:15 ID:IhXyio10
『ドラミちゃん ロボット初恋物語』
  のび太の通う学校。チャイムが鳴り、放課後であることを伝えている。
のび太「し〜ずかちゃん! 今日一緒にあそばな〜い?」
しずか「ごめんなさい、のび太さん。今日は出来杉さんと一緒にお勉強を
 することになってるの」
のび太「ええ〜、そんな〜」
  出来杉が会話に入ってくる。
出来杉「よかったらのび太くんも一緒に来ないかい?」
のび太「・・・う、うん」
  下校中。しずかと出来杉が楽しそうに話している後ろから、
  一人つまらなそうについていくのび太。
しずか「すごいのね、出来杉さんて」
出来杉「いやぁ、そんなことないよ。のび太くんはアイザック・アシモフの
 『我はロボット』のロボット三原則をどう思うかな?」
のび太「なにそれ? 何の漫画?」
  きょとんとするのび太。急に笑い出すしずかと出来杉。
しずか「いやねぇ、のび太さんたら」
出来杉「のび太くんは冗談が上手だね」
  のび太、顔を真っ赤にして怒り出す。
のび太「う〜・・・ふんだ!」
  のび太、走り去ってしまう。
しずか「あっ、のび太さん!」
出来杉「のび太くん! ・・・どうしだんろう?」
しずか「さあ・・・」
  首をかしげるしずかと出来杉。
102あっ、100ゲットしてた:02/12/05 09:17 ID:IhXyio10
  のび太の部屋。駆け込んできたのび太がドラえもんに泣きつく。
ドラえもん「で、しずかちゃんと出来杉くんが仲良くしているのが、
 悔しいから二人の仲を引き裂くような道具を出して欲しいのかい?」
  のび太の顔がパァっと明るくなる。
のび太「そうだよ、ドラえもん。しずかちゃんは将来僕のお嫁さんに
 なるはずなのに出来杉とばっかり仲良くしてさ。ね、だから道具出して〜」
ドラえもん「この卑怯者! 自分でなにもしてないくせに、友達を
 妬んで道具で二人の仲を引き裂こうなんて、何を考えているんだ!」
のび太「なんだよ、怒鳴ることないじゃないか!」
ドラえもん「道具で人の心を操って自分の気持ちを押し付けるなんて
 最低だ! 人が人を想う気持ちをなんだと思っているんだ!
 そんな考えじゃ、本当にしずかちゃんに愛想をつかされちゃうぞ!」
のび太「なんだい、なんだい! 奇麗事ばっかり並べてさ!
 仲良くしている二人を見るたびに僕がどんな気持ちになるかなんて、
 心を持ってないロボットのドラえもんにはわかるもんか!」
ドラえもん「何を言うんだ! ロボットにだって心はあるんだ!
 のび太くんの嫉妬がどんなに醜いかってこともね!」
のび太「何を!」
ドラえもん「なんだよ!」
  にらみ合う二人。
二人「ふんだっ!」
のび太「ドラえもんに相談したのが間違いだったよ! 所詮、ロボットが
 心なんて持ってるはずないんだ! あるのは冷たいコンピューターの計算だけさ」
ドラえもん「のび太くんがそんなヤツだとは思わなかったよ。ロボットに
 だって、立派な心があって嬉しいことも哀しいこともあるんだ。
 僕はもう未来に帰られせてもらうよ! こんなロボットをただの機械と
 しか思えないような心の冷たい人間に使われるなんて真っ平だ!」
のび太「勝手にすれば! 怒っていたって騙されるもんか!
 コンピューターが怒ってるように見せてるだけじゃないか」
  ドラえもん、机の引き出しを開けてタイムマシンに乗り込む。
ドラえもん「この薄情者!」
  ドラえもんの捨て台詞とともに、乱暴に机の引き出しが閉められる。
103あっ、100ゲットしてた:02/12/05 09:19 ID:IhXyio10
  部屋でふてくされているのび太。だんだん後悔の念が強くなってくる。
  ガリガリ、と窓を引っかく音が聞こえる。そこには一匹の猫がいる。
のび太「やあ、ミーちゃんじゃないか。ドラえもんならいないよ」
ミーちゃん「みゃ〜」
  ミーちゃんが屋根をつたって去っていく。
のび太「ロボットが誰かを好きになる気持ちって、本物なのかな?」
ドラミ「本当よ。ロボットだって恋をするのよ」
  声がしたかと思うと、机の引き出しが開いてドラミちゃんが飛び出してくる。
のび太「ど、ドラミちゃん!」
ドラミ「お久しぶり、のび太さん」
のび太「どうしたんだい? 急にやってくるなんて」
ドラミ「のび太さん。お兄ちゃんと喧嘩したんですって? お兄ちゃん、だいぶ落ち込んでいたわよ。
 「ずっと親友だと思っていたのに、あんなこといわれるなんて」って泣いてるわ」
のび太「あれは・・・」
ドラミ「だから、二人に仲直りしてもらうために来たの。
 のび太さんにロボットの心のことをもっと知ってもらってね」
のび太「ロボットの心のこと」
ドラミ「そうよ。さあ、タイムマシンにのって、のび太さん」
のび太「タイムマシンで?」
ドラミ「そうよ、ここからほんのちょっとだけ未来。世界で一番最初に
 心を持ったロボットに会いにいきましょう。私達の大先輩でもある、
 HMX−12・マルチさんに」
104名無しさんだよもん:02/12/05 10:06 ID:09LJIsvU
>101-103
あえてドラミちゃんをもってきたところがイイ!


ふと思ったんだけど、舞台背景はこういうことかもw


来栖川エレクトロニクス、人型メイドロボを開発。
            ↓
HMX-12「マルチ」に淫らな行為をした男子学生がいたことが発覚。
            ↓
倫理上の問題点が指摘され、女性団体などからの抗議が相次ぐ。
            ↓
来栖川エレクトロニクス、人型メイドロボを回収し、開発を凍結。
動物型のメイドロボの開発を開始する。
            ↓
            ↓
22世紀、ネコ型ロボット、ドラえもんの誕生。
105名無しさんだよもん:02/12/05 10:46 ID:Qc3OlaOu
>101-103
どこが葉鍵なんだよ・・・
と思ったらそうくるか! イイね
106名無しさんだよもん:02/12/05 12:11 ID:rBKCR678
保守
107名無しさんだよもん:02/12/05 18:30 ID:ltT2QKgi
>>101-103
  *おおっと*
激しく続きが読みたい
108のび太と葉鍵の国Kanon編:02/12/05 19:00 ID:Sjg3Ot78
「その、実は旅行中でして…」
ドラえもんにはどうにか誤魔化すように適当な理由を秋子に述べた。
のび太の一言から旅立ち、今に至っている、と。
「今晩の宿は決まっているんですか?」
「まだですけど…」
どこで夜を明かすかをドラえもんは考えていなかった。
入ってみないとどういう世界なのかわからないし、
出鼻が名雪とのおっかけっこだ。考える暇がなかったと言うべきだろうか。
「…よろしかったら、今晩泊まっていきませんか?」
秋子のいきなりの申し出だった。
「い、いいですよ、ご迷惑でしょうから」
ドラえもんは僅かに声が上ずってはいたが、首を横に振った。
嬉恥かしいというものか、どうにも素直に首を縦になれなかった。
ちなみに振るほどの首がないという突っ込みは無しだ。
「遠慮なさらなくてもいいんですよ」
ニコリと笑う秋子。
「はい…」
思わず従って返事をしてしまうドラえもん。
やはり親子なだけあって名雪にどこかしら似ているのが影響しているようだ。
「くー…」
「すぴー…」
そんな水瀬家のリビングに名雪とのび太の二人の寝息がハーモニーを奏でる。
「もうのび太くんったら…」
どんな所でもすぐに眠れるのび太に思わず呆れるドラえもん。
「ふふ…」
「……」
ドラえもんを見て微笑む秋子の姿。
そんなドラえもんは頬が少し赤らむ。

こうしてドラえもんとのび太は水瀬家に一晩泊まる事になった…。
109あっ、100ゲットしてた:02/12/05 21:42 ID:Q5aktvRm
懺悔します。
私はマルチのシナリオをまだプレイしておりません。
101〜103のお話に期待してくださる方がいらっしゃるのは、
大変に光栄なことではありますが、
私にはこの続きを書くことができません。
本当に申し訳ないです。

私がTo Heartをコンプリートするか、
もしくはどなたかが私の跡を引き継いでくれるまで、
お待ち下さいまし。
110名無しさんだよもん:02/12/05 21:50 ID:rMCJU2WB
>>101-103
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
と思ったらやってねーのかよ!(w
めちゃめちゃ面白いぞ。続きが気になる。

できれば>>100ゲッターさんが東鳩コンプリートして続き書いてくれ。
111名無しさんだよもん:02/12/05 22:19 ID:G9angNDN
>ちなみに振るほどの首がないという突っ込みは無しだ。
芸が細かいねぇ・・・。

>109
東鳩コンプするまでお待ちしております。
112名無しさんだよもん:02/12/05 22:55 ID:rMCJU2WB
113名無しさんだよもん:02/12/06 00:10 ID:3qwPrpJe
>112
平行世界・・・?
114名無しさんだよもん:02/12/06 09:19 ID:kmIXGxQr
保守党
115のび太と葉鍵の国Kanon編:02/12/06 19:00 ID:Yd0ZHhze
水瀬家の朝は扉の閉まる音から始まった。
その直後に廊下を走る足音が祐一の目を覚ました。
「……」
ぼんやりとした頭が再度祐一の眠りを呼ぶ。これも夢だろうと思い布団にくるまる。
「……」
昨日は疲れたんだ、もう少し寝ていてもいいだろう、と。祐一は勝手に結論を出し、目を閉じるが…。
ドタドタと廊下を走る音が睡眠の邪魔をする。
「あっ…」
ふと少女の声が聞こえてくる。
「わたしまだパジャマだよっ…」
寝ぼけ気味の頭でそれを聴き取る祐一。
「うー…本当に時間ないのに…」
切羽詰まっている台詞ではあるが、口調はのんびりしたものだった。
その後、すぐに扉が閉まる音がした。
「……」
そして、部屋には静寂が戻った。
祐一はもう一度眠りにつこうかと思ったが。
部屋の寒さが眠気を奪う。
「…そうか」
少しづつ、頭がはっきりしてくる。
意識が完全に戻った所で祐一はカーテンを開けた。
光が射し込むとともに、殺風景な部屋が目に映る。
「夢じゃなかったんだな…」
やがて段々と昨日の記憶が浮かび上がる。
青い狸との出会い、従姉妹との再会、そして雪…。
せめて青い狸との出会いだけは夢であって欲しかった、と祐一は思った。
「さて…」
祐一はとりあえず段ボールから服を取りだし、手早く着替える。
そう言えばヤツらはもう起きているのだろうか、と思いながら祐一は部屋を後にした。
ヤツらとはドラえもんとのび太の事なのは言うまでもない。ここで説明しているが。
116名無しさんだよもん:02/12/06 22:43 ID:e6guOZqK
面白いです。
でもドラ抜きのしずかちゃんたちは大丈夫なんでしょうか?
保守
117名無しさんだよもん:02/12/06 23:24 ID:tl0zclTY
今まで生温かい目で見守ってきたが、3時間で1レスということでわかってるとは思うけど、あんまし面白くない。
>>93-94で指摘してる口調とかもそうだけど、ドラとのび太のキャラがしっかりたっていない。
いくらのび太でも人んち来ていきなり寝るとかありえないし、
ドラえもんは物事を結構ずばずば言うから言いよどむとか似合わない。
まぁ作者は葉鍵だけじゃなくドラえもんもしっかり勉強して来いってこった。
きついこと言ったけど糞スレ化して荒らされるよりはいいと思って。
>>101-103はすごくいいと思う。

一応今後に期待。
118名無しさんだよもん:02/12/06 23:27 ID:Yd0ZHhze
いやあんがとさん
…てーかごめん。つまらんの投稿して。

勉強してきまつ。
119名無しさんだよもん:02/12/06 23:53 ID:KfPCp/Qs
>117
なにもそこまで言わなくても… ここはSS採点するスレじゃないのに…
無礼にもほどがある。
面白くないとはなにごとか。
がんばって書いてくれてる人に対して言うべきことじゃないはず。
120名無しさんだよもん:02/12/07 00:06 ID:FRITydKz
うーむ、俺はこのマターリ感が心地いいなあ、と思ってたのだが。
特に祐一視点から見た青狸、名雪秋子母子のリアクションとか。

あと
>いくらのび太でも人んち来ていきなり寝るとかありえないし、
>ドラえもんは物事を結構ずばずば言うから言いよどむとか似合わない。
それは少し君の思い込みかと思う。
のび太とドラ、パラレルワールドやら宇宙やら過去やら未来やらの
旅先?で人に飯をおごってもらったり宿借りたりザラだし、
ドラえもんが言いよどむ、こともある。

確かにドラっぽくないところもあるかもしれんけど、
まあ長い目でみたいところ。

これからも適当に頑張ってください>>118

121名無しさんだよもん:02/12/07 00:10 ID:omp2XrCX
>>119
そういう職人マンセーばっかの書き込みしてると無意味な叩きがきたり荒らされたりすんだよ。
感想を言うのを咎めたら進展はなくなってしまうだろ?
>>118で職人さんも「勉強してきまつ」と言ってるんだから結局プラスになったと思えよ。

あと、別に謝る事はないよ。2chでSSやるならこれくらいの事でへこたれるなよ。
勉強して帰ってくるのを待ちます。
122名無しさんだよもん:02/12/07 00:13 ID:omp2XrCX
>>120
宿を借りたことじゃなくて、コーヒー出してもらって、クッキー出してもらって「どちらからきたんですか?」とか聞かれてる時に寝てることだよ。
話の流れでのび太がしゃべるのが邪魔だとしてもその扱いはいくらなんでも…
123名無しさんだよもん:02/12/07 00:19 ID:FRITydKz
あんまり議論しても仕方ないとは思うけど

>>122
別にそれほど違和感感じなかった。
のび太が疲れていて寝ちゃう、ってのも結構あるシーンだし。
(ドラえもんにおぶられてるシーンとか、あるよね)
それにここは名雪とのび太というエロゲ&マンガ界きっての
眠りの速さランキング一位同士があいまみえたシーン。
>そんな水瀬家のリビングに名雪とのび太の二人の寝息がハーモニーを奏でる。
というシチュが成り立つチャンスだったわけだ。

君が気に食わないと思っても
こういう見方をする人間もいるんだってことでよろしく

ちなみに、マンセーばかりのスレがネタと職人を殺す、という
意見には賛成。建設的な批評はあってよいでしょう。
124名無しさんだよもん:02/12/07 00:20 ID:vlQ0MmYo
>121
別に職人マンセーじゃない。基本的なことっしょ。
本人が感想求めてるなら別だけど、そうじゃないのに「面白くない」はヒドイ。
SS書きにはすごく痛いよ。
125名無しさんだよもん:02/12/07 00:25 ID:omp2XrCX
言われれば、確かにそういう見方もありかな、って思えますね。
結局、感じ方は人それぞれなので、俺の意見も一意見とだけ見てくれればいいです。



  ↓↓では、何事もなかったかのように続きをどうぞ↓↓
126名無しさんだよもん:02/12/07 00:25 ID:Iai0sjZh
>117
つーか、楽しんだもん勝ちでしょ。
口調は少し違うところもあるかもしれんけど、これといった定義もないし。

ニタニタとしまらないうすわらいはヤメレ。(w

あんまり書くと荒れるのでこれで。
127名無しさんだよもん:02/12/07 00:26 ID:Iai0sjZh
すまん。

↓↓では、何事もなかったかのように続きをどうぞ↓↓
128名無しさんだよもん:02/12/07 10:04 ID:IZ0mpQIQ
保全。

あと葉鍵の国は私は好きですよ。頑張ってくださいね♪
129名無しさんだよもん:02/12/07 12:14 ID:+vXEcxiE
職人さんもうこないと思うよ。
ID:omp2XrCXさん批評するにしても言葉選んでくれ。
荒らしよりはマシだけどね。
130名無しさんだよもん:02/12/07 12:46 ID:hmErYmS4
もしこれで本当に来なくなったら、荒らしより性質が悪かったことになるな。

俺も葉鍵の国好きだから頑張ってほしいよ。
131名無しさんだよもん:02/12/07 14:52 ID:pamVryVq
お前ら、もうちょっと職人を信じてやれよ。
一つの批評で完全撤退するほど弱いわけないだろ。
これぐらいで撤退するようだったら、どの道長くは続かん。
132名無しさんだよもん:02/12/07 15:31 ID:jRsLuzAb
職人がんば。
133名無しさんだよもん:02/12/07 17:49 ID:WHG32PLt
>131
職人さんにとってそんなことあんたに言われる筋合いはない。
なんにせよ来るか来ないかなんて職人さんの自由なんだから。

職人がんば。
134名無しさんだよもん:02/12/07 18:34 ID:IZ0mpQIQ
あげ
135名無しさんだよもん:02/12/07 18:46 ID:0fXDQ6R6
136名無しさんだよもん:02/12/07 18:48 ID:2N6SYEaH
137名無しさんだよもん:02/12/07 18:50 ID:JuuC2LdW
まぁ、マターリいこうぜ
138名無しさんだよもん:02/12/07 19:46 ID:+vXEcxiE
マターリいけるといいなあ
139名無しさんだよもん:02/12/07 22:05 ID:IZ0mpQIQ
保全
140名無しさんだよもん:02/12/07 22:10 ID:Nd9f360w
141名無しさんだよもん:02/12/08 01:21 ID:Jp/zu8dX
出来杉「きっと、圧縮のシステムを知らない人だよ、のび太くん」
のび太「う、うん。ぼくもそう思ってたんだよっ」
出来杉「でもね、そう決めつけてしまうのはまだ早いんだ。
     もしかしたら、ageる事でこのスレの宣伝をしてるのかもしれない。
     人目に付くようになったら、職人さんも増えるかもしれないし」
しずか「さすが出来杉さんね。もっと詳しく教えてくれないかしら?」
出来杉「いやぁ。じゃあ、続きは僕の家でしようか?」
しずか「そうね。あっ、のび太さんも一緒にどう?」
のび太「…ぼくは用事があるから」
しずか「そう、残念ね。じゃ行きましょ、出来杉さん」
出来杉「そうだね。じゃあね、のび太くん」
のび太「う、うん…」


ドラエモーン!!
142名無しさんだよもん:02/12/08 01:33 ID:RccJpryZ
荒れた直後に宣伝する意味とは?
出来杉くんの解説キボンニュ。
143名無しさんだよもん:02/12/08 02:02 ID:mpuSto0C
>101-103
最初、「なんだ、前に見た奴じゃないか」
と思ったが、第一スレすらまだhtml化してないのか…
最近のhtml化はどれだけ時間がかかるんだ?
144名無しさんだよもん:02/12/08 09:43 ID:VqczMC10
age
145水鉄砲:02/12/08 12:54 ID:tTJRAQWr
保守
146名無しさんだよもん:02/12/08 18:24 ID:qmXF7V9S
>141
最近までリアルでそう思ってました・・・鬱。
147あっ、100ゲットしてた:02/12/08 20:15 ID:VRbt8ML/
>143
そうなんですよ。第1スレの時にも投稿したのですが、
その直後に掲示板が逝ってしまったので、
その当時、どういうレスがあったのか、非常に気になります。
148名無しさんだよもん:02/12/08 23:08 ID:fP8ZCrpV
ttp://dora-world.com/yojigen/comic/comic0211.html

このスレのネタでこういうのができたらいいのに・・・
149名無しさんだよもん:02/12/08 23:55 ID:Ye+NHfQ3
挿絵を描いてくれる人が現れればいいんだけどね・・・
150名無しさんだよもん:02/12/09 02:59 ID:URiOGM00
アージュ
151孫悟空 ◆yGAhoNiShI :02/12/09 16:07 ID:46jvaZJK
ドラゴンボールZ
フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!

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と〜けたこおりのな〜かに〜♪恐竜がい〜たら〜たまのりし〜こ〜みたいね〜♪
152孫悟空 ◆yGAhoNiShI :02/12/09 16:51 ID:+SWQsxNA
ドラゴンボールZ
フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!

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153名無しさんだよもん:02/12/09 17:42 ID:hTspPXUG
やっぱり職人さん来なくなったね
楽しみにしてたのに・・・・
154名無しさん:02/12/09 17:46 ID:HETi7nLE
http://www.dd.iij4u.or.jp/~eros/juku/
人妻(;´Д`)ハァハァ
155クレヨンしんちゃん:02/12/09 19:21 ID:OibMwHnu
職人さんがいなくなってしまったので、保守ついでに。


  車での旅行中、休憩の為に海に近い町へ立ち寄った野原家。
シロ「キャン、キャン!」
しんのすけ「あっ、シロどこいくんだー!」
みさえ「ちょっと、しんのすけー!」
  車から飛び出したシロを追いかけて、しんのすけも飛び出していく。
  しかし、しんのすけはすぐにシロを見失ってしまう。
しんのすけ「んもー、シロのやついったいどこいったんだ」
  愚痴を言っていると、毛玉状の白い犬を発見する。
しんのすけ「まったくシロはしょーがないなー。ほら、帰るゾ、シロ」
犬(?)「ぴ、ぴこ!?」


 う〜ん、ここまで書いてみて修行不足を実感。
 しかし、クレヨンしんちゃんも葉鍵作品に絡めるのにマッチするよな〜。
 テレビ版でもそれなりに。
 劇場版なら大作として。
 スレ違い? 対象年齢とか放送時間帯とか近いから、あえてここにカキコしたのですが・・・。
156名無しさんだよもん:02/12/09 19:50 ID:/2/FjyUK
わかるかも(・д・)・・・
157名無しさんだよもん:02/12/09 23:15 ID:yQwHATb/
>155
そうきたかw
158名無しさんだよもん:02/12/10 03:03 ID:xK5BMx60
またいつか職人さんが沢山うpしてくれる日を待ちましょう。
159名無しさんだよもん:02/12/10 03:26 ID:Ozc5/v5U
自分で書こうという気概のあるやつはいないのか?
160名無しさんだよもん:02/12/10 10:09 ID:AAA0OK77
職人さん冬祭りのチェックで忙しかったり…
161名無しさんだよもん:02/12/10 10:13 ID:4WjIgtGh
これじゃあ職人さんこないな。
162名無しさんだよもん:02/12/10 11:45 ID:UVpQAcxh
>>160
 大丈夫。
 お前のIDは神だ。
163名無しさんだよもん:02/12/10 12:31 ID:DFh0K5W0
すげー トリプルAだ。
164名無しさんだよもん:02/12/10 18:58 ID:8QKFG0Q+
しかもOK
165クレヨンしんちゃん:02/12/10 21:48 ID:31YwvCUI
 保守をかねて。まあ、ドラえもんがCMで途切れて、たまたまクレヨンしんちゃん劇場版のCMがやってるようなもんだということで(いいすか?)

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ翼人伝説!』
  「特報」の大きな文字。
ナレーター(以下、N)「一枚の輝く羽根。それが伝説のはじまりだった」
  森の中の社。そこに安置されている一枚の羽根に手を伸ばすしんのすけ。
しんのすけ「おー!」
  タイトルロゴが表示される。
しんのすけの声「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ翼人伝説」
  野原家の居間にて。
ひろし「今度の夏休みは長く取れそうだから、自動車で長い旅行でも行くかー」
しんのすけ「おおー! とーちゃん、ふとももー♪」
ひまわり「うーおーもーもー!」
みさえ「それを言うなら、太っ腹でしょ。でも、いいわねー」
  高速道路を走る野原一家の車。シロを含めた野原一家の楽しそうなドライブ風景。
N「気ままなドライブ旅行を楽しむ野原一家に届けられた1000年前の願い」
  羽根を持って走ってくるしんのすけ。
しんのすけ「とーちゃん! かーちゃん! ひまわりー! 光る羽根を見つけたゾー!」
  しかし、ひろしやみさえが見ると、それはただの羽根でしかなかった。
ひろし「なんだ、ただの羽根じゃねーか」
しんのすけ「でも、ほんとに光ってたんだゾ。なあ、シロ」
シロ「キャン」
  夜。宿で眠っている野原一家。しんのすけが手に握っている羽根が輝きだす。
  夢の中。月明かりに逆光になっている翼を持つ少女のシルエット。
しんのすけ「お姉さん、誰?」
  真剣な顔のしんのすけ。
しんのすけ「とーちゃん、かーちゃん! あのオネーさんをお助けにいくゾ!」
ひまわり「あい!」
  車ごとタイムスリップしてしまう野原一家。
N「羽根の記憶に導かれて、野原一家、平安時代へ!!」
166名無しさんだよもん:02/12/10 22:00 ID:j293sOe9
このスレを初めて発見して、面白いと思って読み進めてみたんだが・・・。
・・・ひでえな。
マンセー一色のレスがスレと職人に緩慢な死を与えることになるというのは、
ある程度2chの経験を積んでる人間なら誰もが知っている事実だと思う。
そしてそれを阻止するためにあえてキツい意見を述べた奴がいたようだが、
どうやらやりすぎて完璧に裏目に出ちまったみたいだな。
結果論だが、>>117はこのスレの死期を早めただけだ。
小さな親切、大きなお世話。
いや、この場合は、過ぎたるは、なお及ばざるが如しと言うべきかな。
普段ならグライダーを押し上げる向かい風も、
強すぎて吹き飛ばしては元も子もない、といったところか。
残念ながら、な。
167名無しさんだよもん:02/12/10 22:00 ID:xK5BMx60
>>165
かなーり(・∀・)イイ!!
実際ありそうで良いです!続きが読みたいです!けどご自分のペースでどうぞ。
168名無しさんだよもん:02/12/10 22:04 ID:JUV0LtVj
169名無しさんだよもん:02/12/10 22:07 ID:0SP9TvLw
>>166
初代スレから読んでればそんな感想は抱かんと思うが・・・
多分このスレはまだ死んでないと思われる。
170名無しさんだよもん:02/12/10 22:07 ID:DzRFFpj5
>166=>117
171名無しさんだよもん:02/12/10 22:17 ID:0SP9TvLw
・・・というかメアド読めというやつですか。わかりにくいな。
172名無しさんだよもん:02/12/10 22:18 ID:vVjBBf3B
誰が悪かったとか言うの、やめようぜ。
173名無しさんだよもん:02/12/10 22:21 ID:j293sOe9
>>169
そうなのかい?
じゃあ待ってみるよ。
確かに、自分のレスを読み返してみても決を急ぎすぎた感はある。
今日から漏れも保守に加わるよ。

>>170
>166=>117って何だよ(w
頼むからそうゆうのは、お前らの脳内だけで勘弁。
174名無しさんだよもん:02/12/10 22:23 ID:YK6O+Xiz
わかりやす…

では次から何事もなかったように
  ↓    ↓
175名無しさんだよもん:02/12/10 22:27 ID:j293sOe9
>>174
わかりにくい文章でごめんね。
次からは御希望通り、わかりやすい文章を書くように努力するよ。

では引き続き、次から何事もなかったように
  ↓    ↓
176名無しさんだよもん:02/12/10 22:37 ID:gW/rgRlV
煽りには反応しない方がいいですよ・・・
177117ですが・・・ ◆gDkfZYrzbg :02/12/10 23:37 ID:1K6MpbQ/
煽られて、叩かれて、でも、自分はそんなに悪いことをしてないと思う。
だが、このスレが廃れるのは本意ではないので、ジャイ・スネ編を書かせてもらう。

もちろん、散々罵倒した俺だから、罵倒レス覚悟で。
職人さん呼び戻しのきっかけにでもなればいいかな〜。
178117ですが・・・ ◆gDkfZYrzbg :02/12/10 23:39 ID:1K6MpbQ/
ちなみにリアルタイムで執筆中。


「まったく、ドラえもんの道具はいつもこうだ」
「文句ばっかり言ってないでとりあえず降りれるところ見つけようよ、ジャイアン」

一足先に飛び出したジャイアンとスネ夫は…・・・道に迷っていた。

ジャイ「大体ここはお前のパソコンの中だぞ!どこにどのゲームがあるかぐらい管理しとけ!」
スネ夫「そんなぁ…。大体、実際にパソコンの中に入ったらそんなの関係ないよ」
ジャイ「なんだと、この野郎!」

ジャイアンはタケコプターで飛んだままスネ夫の襟をつかみ殴りかかろうとした。
しかしその時スネ夫の目にふと何かがよぎった。

スネ夫「わぁ、ジャイアン、タンマタンマ」
ジャイ「うるさい!ごまかそうったってそうはいかねーぞ!」
スネ夫「違うよ、ほら、あそこ見てよ」
ジャイ「ん、なんだ?」

遠くに見えるのは小高い丘のような森のような・・・
そしてその裏にはかすかだが学校のような建物が見える。
179のび太と葉鍵の国(ONE) ◆gDkfZYrzbg :02/12/10 23:40 ID:1K6MpbQ/
ジャイ「なんだありゃ?」
スネ夫「多分、ONEの世界に来たみたいだね」
ジャイ「ONE?ONEだと?」

スネ夫(う、…しまった。ジャイアンはWHITEALBUMに行きたかったんだっけ…)

ジャイ「って事は、み、澪がいるのか?!澪タン(;´Д`)ハァハァ」
スネ夫「あ、あれ?ジャイアンWHITEALBUMはいいの?」
ジャイ「うるせー!今はとりあえず澪タンに会いに行くぞ!スネ夫、お前も一緒に来い!」
スネ夫「えー?ぼくは早いとこマルチに…

ジャイアン、はーっとこぶしに息を吹きかける。

スネ夫「い、行きます。ぼくもみさき先輩に会いたいなぁ〜」
ジャイ「よーし。それでこそスネ夫だ。じゃあさっそくしゅっぱ〜つ」
スネ夫「じゃあ、とりあえずあそこの森の中に降りよう」
180クレヨンしんちゃん:02/12/10 23:41 ID:0ZN9eNkk
 保守ついでに。

>167
 すみません。やはりスレ違いですか。
 う〜ん、やはり新しいスレを立てるべきでしょうか?

 悪気はありませんでしたが、打算はありました。
 クレヨンしんちゃんだけで一つのスレを立てても
正直、維持できないと思ったので。
 とすれば、155でも書いたように比較的近い位置関係にある
このドラえもんスレに軒をお貸ししていただければ、と思ったのです。
 ドラえもんとクレヨンしんちゃん、それぞれ単独よりはそれぞれの
生存率も高くなるのではないかと。
 すみません、勝手なことばかり言って。

 最後に・・・
「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!益体もない翼人伝説」
181のび太と葉鍵の国(ONE) ◆gDkfZYrzbg :02/12/10 23:54 ID:1K6MpbQ/
森の中に降りる二人。
静寂に包まれ人の気配は無い。

ジャイ「おい、なんでこんなところに降りるんだよ」
スネ夫「だって急に街中に空から降りてきたら不自然でしょ」
ジャイ「それもそうだな。よし、じゃあ改めてしゅっぱ〜つ」
スネ夫「ところでジャイアン、澪がどこにいるか知ってるの?」
ジャイ「ん?そんなの知らねーよ。まぁ、なんとかなるだろ」
スネ夫「はぁ、そんなんじゃだめだよ。まず浩平を見つけて・・・」
ジャイ「おめーはごちゃごちゃうるせーんだっつーの!行かないんなら置いてくぞ!」

颯爽と歩き出そうとするジャイアン。
しかし、前に進まない。

スネ夫「はぁ、わかったよ。ぼくは本当はTOHEART行きたかったのに……ぶつぶつ……」
ジャイ「おい、スネ夫。俺の服の裾つかむのやめろ」
スネ夫「服?ぼく何も掴んでないよ?」
ジャイ「なに?じゃあ誰が・・・」

後ろを振り向く二人。

繭「みゅー」
182名無しさんだよもん:02/12/10 23:54 ID:cjHriajS
>>177
あなたに敬意を抱く。
183のび太と葉鍵の国(ONE) ◆gDkfZYrzbg :02/12/11 00:06 ID:myE7zfWN
二人 「うわあぁ!」

突然現れた繭に驚いて二人は後ずさる。

ジャイ「ま、繭か?」
スネ夫「繭みたいだね。どうやら」
繭  「みゅ?」

何が起こったかわからず不思議そうな顔をする繭。

ジャイ「とりあえずこうやってゲーム内のキャラに出会えたんだ。良かったなぁ、スネ夫」
スネ夫「うんうん、良かったねぇジャイアン」

感動して肩を叩き合う二人を繭はあいかわらずわけもわからず見ていた。
すると、遠くから声が聞こえてきた。

声「まゆー、どこだー?」
繭「!
  みゅー!!」

声に答えてるのか繭がみゅーみゅー言っている。
184名無しさんだよもん:02/12/11 00:08 ID:FcZBB/4+
>177
あんたは漢だ!

>180
いいんじゃないの?面白そうだし。
185名無しさんだよもん:02/12/11 00:09 ID:KUCi6VSl
>>177
前向き(・∀・)イイ!
台詞でない部分の状況描写に力を入れるともっと(・∀・)イイ!
186のび太と葉鍵の国(ONE) ◆gDkfZYrzbg :02/12/11 00:13 ID:myE7zfWN
浩平「はぁはぁ、やっと見つけたぞ、繭。ダメだろ勝手に学校抜け出して」
繭「みゅ〜」
浩平「あれ、そっちの二人は繭の友達か?」

どうやら浩平にはジャイアンとスネ夫は繭の同級生かなにかに思われたらしい。

スネ夫「あ、あの、僕たちは、その」
ジャイ「浩平・・・」
繭 「みゅー」

どう答えようかまよってるスネ夫と浩平に見とれてるジャイアンをよそに繭が一言で肯定する。
どうやらジャイアンは浩平にも惚れ込んでるようだ。

浩平「そうか、それで突然いなくなったりしたんだな」

一人で勝手に納得する浩平。
その間ジャイアンは浩平に見とれっぱなしだし、
スネ夫は否定して浩平とのコネクションを失うのは惜しいととりあえずだまっていた。

するとまた遠くから声が聞こえてきた。
187のび太と葉鍵の国(ONE) ◆gDkfZYrzbg :02/12/11 00:30 ID:myE7zfWN
少女「浩平〜、もう授業始まってるよ〜」

大声でこちらに叫びながら走ってくる少女。
結構早い速度で走ってるのになかなかたいしたものだ。

スネ夫&ジャイ(あれは・・・長森さん!?)

長森「浩平、ハァハァ、繭ちゃんは、ハァ、見つかったんだ、よかったね」
浩平「ばかだなぁ長森、なんでお前までくるんだよ」
長森「だって、もう授業始まってるし、浩平遅いから、心配で」

少しずつ息を整えながらゆっくりと言葉を紡ぐ。

浩平「そうか、もう授業始まったか。じゃあ、今更行くのもなんだから俺はサボる」
長森「えぇ〜!だめだよそれは。ちゃんと授業は出ないと」
浩平「いや、実はもう予定があるんだ」
長森「予定?」
浩平「そう。繭が久しぶりに同級生に会ったからこれからみんなで商店街に遊びに行くんだ。な、繭?」
繭 「みゅ〜♪」
188のび太と葉鍵の国(ONE) ◆gDkfZYrzbg :02/12/11 00:34 ID:myE7zfWN
遊びに行くということに異論はある筈もなく、繭はみゅ〜みゅ〜喜んでる。
ジャイアンとスネ夫ももちろん反論するつもりは無い。
というか、改めてゲームの世界の中を体感しているようだ。

長森「同級生?」
浩平「ああ。この二人がそうだ」

話を振られて、ハッと我に返る二人。

スネ夫「は、はい。そうです」
ジャイ「お、おう。俺たち同級生だよな、澪」
澪 「みゅー」

実際のところジャイアンとスネ夫はやはりどう見ても小学生にしか見えない。
長森も最初は半信半疑だったが本人たちが肯定してるのだから疑う余地は無い。
澪はみゅーしか言ってないが、わかる人にはわかるらしい。

長森「そうなんだ。良かったね澪、久しぶりに友達に会えて」
澪 「みゅ〜♪」
浩平「というわけだ。だから俺たちはもう行くぞ」

浩平と澪が商店街のほうに向かって歩いてゆく。
二人もそれについて行くように歩いていった。
そして、

長森「待ってよ〜、浩平〜」

案の定、長森も授業をサボって遊ぶ破目になった。
189117 ◆gDkfZYrzbg :02/12/11 00:40 ID:myE7zfWN
とりあえず今日はここまで。途中の感想ありがd。

>>182
そんなたいしたもんじゃないです。
>>184
負けず嫌いです。
>>185
読み返すとまるで台本のようです。SSじゃねぇ…

とりあえず俺がやったくらいの罵声は浴びせてもらっても結構です。
でも、具体性が無い「つまらない」の一言だけとかは萎えるので勘弁。
190名無しさんだよもん:02/12/11 00:45 ID:GVmeBwUd
澪が「みゅ〜♪」か・・・
191名無しさんだよもん:02/12/11 00:46 ID:n3me9F/K
>>117

話の途中で「繭」が「澪」に名前が変化しているんだが・・・。
これは合ってるのか?
192117 ◆gDkfZYrzbg :02/12/11 00:47 ID:myE7zfWN
うわぁ!!とんでもねぇ!
澪はまだ出てないので全部繭に脳内変換してください。
193名無しさんだよもん:02/12/11 01:03 ID:n3me9F/K
>>192
了解。
んでは、感想をば…。

全体的に良くまとめられていて、特に問題なところは見つけられない。
あえて一言なんだが、導入部は大切な場面だからもうちょっと詳しく書いても良いかもしれない。
地の文を細かく描写するとかして、読者にも分かり易くすると尚ベター。
ともあれこれから期待できる感じです。
194名無しさんだよもん:02/12/11 03:42 ID:L0i5z/cG
>>117
なかなか面白いし、言うだけのことはあるかと。
ただ一つ、揚げ足取りかもしれないけど、
117氏の115氏へのレスは、批評じゃなく罵声だったのかと。
117氏は、少なくともあのレスを批評として書いたはずでは?
しかし、今になって「罵倒した」とはどういう事なの?
それだと、117氏は荒らしと一緒だよ。115氏が救われない…
115氏を追い出した責任を取って、115氏の続きも書いてこそ漢かと。
195194:02/12/11 03:43 ID:L0i5z/cG
偉そうな事言っといてageちゃった。申し訳ない。
196名無しさんだよもん:02/12/11 05:01 ID:UrenNX5d
>>194
自分は批評として書いたけど周りが罵倒と評価したから
>>117の発言は便宜上罵倒であるって事にしたんじゃないかね。
つーか最後の一行無茶すぎ。まだ追い出したと決まったわけでも無いし。
197名無しさんだよもん:02/12/11 10:20 ID:84ZGAUB/
まあ、途中で途切れる作品が多いのは批評のためだけじゃないとは思うけどね。
最初の導入部や各キャラ登場あたりまでは思いつきを形にしやすいけど、その後それを面白い話にしていくのは難しいし。
俺は途中で力尽きたけど、他の職人さんたちは頑張ってねー。
198名無しさんだよもん:02/12/11 12:22 ID:/Kx4R4ww
199117 ◆gDkfZYrzbg :02/12/11 13:37 ID:myE7zfWN
196氏の言うとおり、俺は批評のつもりで書きました。
で、115氏は「勉強してきまつ」と一言残していってるので、必ず帰ってくると信じて待ちます。
伏線も残していってるし、これからどうなるのか、ジャイ&スネのほうで何か起きて、
ジャイ&スネ「ドラえもーん、大変だ!来てくれ!」
になるか、
のび「ジャイアーン、スネ夫ー、大変だー!」
になるのか、はたまたしずかちゃんが何かしでかすのか、その辺のからみが微妙なんで、俺は導入&ほのぼの程度しか書けません。
ONEを旅立って次のゲームに行くか、それともここで何か起こるか、ってくらいで俺の話はストップする予定です。

では、今夜は書けないので、今から再びリアルタイムで台本(苦笑)書きます。
200117 ◆gDkfZYrzbg :02/12/11 13:42 ID:myE7zfWN
書く前にいいわけ(汗

繭を最後にクリアしたのはずいぶん前で、今、俺の中に原作の繭の記憶がほとんどありません。
繭の一人称ってなんだっけ?ってゆーか、繭ってみゅー以外のセリフあったっけ?
ってな勢いです。

違和感感じたら指摘&修正お願いしますm(_ _)m
201117 ◆gDkfZYrzbg :02/12/11 13:51 ID:myE7zfWN
5人は商店街にやってきた。
お昼過ぎではあるが、やはり平日なので人はまばらである。

浩平「…ったく、なんでお前までついてくるんだよ」
長森「だって、心配だったんだよ。ところで、二人は名前なんていうの?」

一体何が心配なんだよ、と浩平は思ったが、お人よしの長森にしてみれば、まぁいつものことだ。と聞き流した。

ジャイ「俺は剛田たけしです」
スネ夫「ぼくはスネ夫です。でも、こいつ乱暴ものだからみんなにジャイアンって呼ばれてるんです」
ジャイ「なんだと、このやろう!」
スネ夫「ほ、ほら、そうやって」
ジャイ「う・・・」

振り上げた手を後ろに隠し、恥ずかしそうにするジャイアン。
はははは…と5人に談笑がおきた。

浩平「スネ夫にジャイアンか。俺は折原浩平だ、よろしくな」
長森「私は長森瑞佳だよ。よろしくね」
繭 「みゅ〜♪」
202のび太と葉鍵の国(ONE) ◆gDkfZYrzbg :02/12/11 14:02 ID:myE7zfWN
5人はしゃべりながら商店街の中を歩いていた。

長森「ねえ、ところで浩平はお昼食べた?」
浩平「いや、まだだ。昼休み中ずっと繭を探していたからな」
スネ夫「そういえばぼく達もまだ食べてなかったね、ジャイアン」
長森「じゃあ、私もまだだしどこかに食べに行こうか?」
浩平「それはいいな。繭もいいだろ?」
繭 「みゅー、はんばーがー」

例によって、繭はハンバーガーを勧めた。
またか、と浩平は他のを提案したが、繭が譲るはずもなく、近くのハンバーガーショップに向かった。
長森がジャイアンとスネ夫に気を使って聞いたが、二人とも繭がいる時点でこうなることは知っていたので素直に了承した。
203のび太と葉鍵の国(ONE) ◆gDkfZYrzbg :02/12/11 14:06 ID:myE7zfWN



       食事風景    割愛



スマソ。いい感じに書けなかった。誰か代わりに後で挿入部として書いてくれ。
204のび太と葉鍵の国(ONE) ◆gDkfZYrzbg :02/12/11 14:28 ID:myE7zfWN
ハンバーガーショップから出てきた5人。
ずいぶんとゆっくり食事をしていたのでそろそろ学校も終わっている頃だろう。
商店街も少しずつ賑わいの兆しが見え始めてきた。

浩平、長森、繭と少し離れてジャイアンがスネ夫に小声で話しかけた。

ジャイ「おい、スネ夫。いつになったら澪に会えるんだ?」
スネ夫「んー、そうだね。とりあえずこのまま浩平たちについていったらそのうち会えると思うよ」
ジャイ「本当か?のんびりしてると日が暮れっちまうぞ」
スネ夫「でも、他に方法もないでしょ。とりあえず一緒にいたほうが得策だよ」

長森「じゃあ、どこ行こっか?」
浩平「ゲーセン」
長森「え、ゲーセン?」
浩平「あぁ、今日はなんだかそこに真の漢が待っている気がする。長森はゲーセンはやっぱり嫌か?」

ちょっと困ったような顔をする長森に浩平は聞いてみた。

長森「ううん、嫌じゃないよ、ゲーセン。でも今日はちょっと服が見たいかなぁって…」
浩平「服?なんだ、演劇用のコスチュームでも買うのか?」
長森「はぁ、なんでそうなるんだよ…。私が欲しいのは普通の服。
   あ、でも今日は繭のお付き合いだから繭の行きたいところでいいよ」
浩平「それもそうだな。繭、お前はゲーセンと服屋どっちがいい?」
長森「なんで二者択一なんだよっ」

繭は少し考えたような表情をしてから答えた。
205のび太と葉鍵の国(ONE) ◆gDkfZYrzbg :02/12/11 14:39 ID:myE7zfWN
繭 「んー、ワッフル食べたい」

長森の突っ込みを繭はまったく聞いていなく、浩平にはさらりと流された。

浩平「ワッフル?山葉堂か?でも、さっきてりやきバーガーたくさん食べたばっかだろ」
繭 「でも食べたい…」
浩平「んー、どうしたものか」
長森「じゃあ、ジャイアンとスネ夫君に決めてもらおうよ」
浩平「それもそうだな。なあ、ジャイアン、スネ夫」

4人から少し離れていた二人に浩平は声をかけた。
二人は一瞬ドキッとしたが、自分たちの話が聞かれていたようではなかったのでとりあえずホッとした。

スネ夫「はい、なんでしょう?」
浩平 「実は今どこに行くかでもめててな。
    長森は演劇用の服を買いたいって言うし、
    繭は山葉堂で激甘ワッフル食べたいって言うし、
    俺は今日のゲーセンには真の漢が待っている気がしてならないんだ。
    スネ夫とジャイアンはどこがいいと思う?」
ジャイ「えーっとですね。俺たちは…」
スネ夫「ちょ、ちょっと待ってよ、ジャイアン」
206のび太と葉鍵の国(ONE) ◆gDkfZYrzbg :02/12/11 14:42 ID:myE7zfWN
慌ててジャイアンを止めて耳打ちするスネ夫。

ジャイ「お、なんだ?」
スネ夫「なんだ?じゃないよ!これはどう考えたって選択肢だよ。きっとこれでどこに行くかで誰に会えるか変わってくる筈だよ」
ジャイ「なに!?そうなのか?」
スネ夫「きっとそうだよ。だって僕たちは今ゲームの中にいるんだからね」
ジャイ「よし、じゃあスネ夫、お前が決めろ。間違っても変なこと言うなよ!」
スネ夫「任せてよ!伊達に葉鍵をやりつくしたわけじゃないよ」

そんな二人のやり取りを浩平は呆然と見ていた。

浩平「なんだ?どうかしたのか?」
ジャイ「あ、いやなんでもないです。ハハハハ・・・」
スネ夫「え、えっとですね。それで僕らが行きたいのは…」

A.ゲーセン
B.服屋
C.山葉堂
D.クレープ屋
207117 ◆gDkfZYrzbg :02/12/11 14:45 ID:myE7zfWN
スレ住人の皆さん、ここからはあなたが主人公です。
スネ夫とジャイアンの代わりに行く場所を選んでください。
くれぐれもBAD ENDには気をつけて・・・
208117 ◆gDkfZYrzbg :02/12/11 14:50 ID:myE7zfWN
↑↑↑↑↑↑↑今日はここまで↑↑↑↑↑↑↑

すまん、謝罪する。
115氏にドラ見直せと言う前に、俺がONEやり直せ、と。
というわけで、選択形式で進めていくスレッドでは無いですが、この続きを他の人が書いて下さっても結構です。

本気でONEやり直さないと…
あと、この台本張りのSSもどうにかしないと…
俺も勉強してきまつ。

ちなみに推敲とかするようにすればいいのかもしれんが、俺は勢いで書かないと書けなそう…
209名無しさんだよもん:02/12/11 18:29 ID:KibxnSlw
>117を罵倒レスだと思っていた自分が恥ずかしい… 正直スマンかった。

では少し批評を……
読んでみると会話文主体で進んでいるのだが、個人的にはもう少し情景描写・心理描写をはさむのがいいかと。
勿論会話文のみで読者を引き付けるのも不可能ではないのだが、ドラえもんとONEの世界観に拘っているため
か、会話が当り障りのないものとなってしまっている。ジャイアン・スネ夫がONEキャラと出くわす場面も
インパクトが薄い。「ほのぼの」というよりは寧ろ、「だらだら」してしまっている。
あと、推敲は大切。一度くらいは書いた後に自分で音読(声は出さなくていい)するのを薦める。
それによって、この部分はわかりにくいな、とか、この部分はもっと短くできるな、というのが見えてくるはず。
もうひとつ。 選択形式で読者に今後を決めてもらうのは、相当熟練したSS書きでないと難しい。
慌てず、自分のペースで、ゆっくりと。
あまり読者を意識しすぎることなく、書きたい事を書けばいいと思いますよ。
偉そうなことばっかすいませんでした。
頑張ってください。
210209:02/12/11 21:46 ID:NON20oep
補足です……
これは>>199に対するレスです。

葉鍵の国書いてた職人さんですが、帰ってこない可能性もあります。
ならばいっそ中途半端に終わらせずに、そのまま自分の設定に書き換えて話を進めていってはどうでしょうか?
誰かが続きを…といっても、リレーのような形式でないかぎり、人が決めた設定で物語を進めるのは難しい
と思います。
乗りかかった船、というわけでもないんですが、できればこのまま続けていってもらえたら嬉しいです。
211名無しさんだよもん:02/12/11 23:36 ID:uOtMnYJs
>206
選択形式ってのも面白いな。

>真の漢が待っている気がする
・・・というわけでAを希望w
212名無しさんだよもん:02/12/11 23:42 ID:FNPGGuyC
>A
あさひたんとか楓たんとかキボ・・・
いや、あせるな漏れ。まだ物語はリンクしていない。
213名無しさんだよもん:02/12/11 23:58 ID:3dDtpRJv
ここも選択スレ化…?
いや、これはSSの設定として組み込まれてるので
選択権は書き手にある?
いや、どの選択もしないというのもありか…
214名無しさんだよもん:02/12/12 00:34 ID:s2bvstV/
>選択肢
七瀬・栞・真琴に繋がることを期待してAでねがやす!
215名無しさんだよもん:02/12/12 12:13 ID:D2ogwiRa
一時はどうなるかと思ったが、なんだかんだで結構盛り上がってきたな。
216名無しさんだよもん:02/12/12 15:08 ID:Bof4Sm89
>>215
117氏が続きを書いてくれるようになってからですね。
彼の身の振り方には脱帽します。
217名無しさんだよもん:02/12/12 15:15 ID:HHnJpyIG
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1039534553/l50
こっちにも葉鍵ドラがあった(w
218名無しさんだよもん:02/12/12 15:22 ID:XyCHGP1m
キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
http://hkwr.com/
219117 ◆gDkfZYrzbg :02/12/13 00:30 ID:JAj3AecI
感想ありがとうございます。

>>209-210
だらだら感っすか…確かに萌えがあるわけでもないのでそんな感じになっちゃいました…
とりあえず次は推敲とかしてみます。途中で飽きないことを願って。

選択肢つけたのはドラたちがゲームの中にいるって事を如実に表そうかと思ったからです。
>スネ夫「なんだ?じゃないよ!これはどう考えたって選択肢だよ。きっとこれでどこに行くかで誰に会えるか変わってくる筈だよ」
>ジャイ「なに!?そうなのか?」
>スネ夫「きっとそうだよ。だって僕たちは今ゲームの中にいるんだからね」
>ジャイ「よし、じゃあスネ夫、お前が決めろ。間違っても変なこと言うなよ!」
>スネ夫「任せてよ!伊達に葉鍵をやりつくしたわけじゃないよ」
が書きたかったわけです。
原作にもよく別世界にいることの表現があったりするんで。
………………ジツハ ホカノ ヒトニ ユダネヨウカ トモ オモッタ…………
220117 ◆gDkfZYrzbg :02/12/13 00:35 ID:JAj3AecI
で、七瀬結構人気ですね。
正直、年末年始は実家帰ったり、旅行行ったりでほとんど書けないかもしれないんで本気で誰か続きを書いてください。
1月に来てみたらdat落ちとか嫌なんで。
というか、全部を俺に委ねるのは無理です。

だって、俺、ば鍵っ子ですから…
だから、無理やり二人をONEに連れてきたわけで…
このまま続けるとあさひたんとか楓たんとかはおろか、千鶴さんもマルチも出てこない…
221名無しさんだよもん:02/12/13 00:45 ID:eWg8ND7J
選択肢ごとにリレーってのも面白いかモナー
222名無しさんだよもん:02/12/13 00:54 ID:xQ6EBv1a
ここのSS書きはなんて謙虚な?人達なんだろう・・
もっと自信を持ってくれてもいいのに・・・
223名無しさんだよもん:02/12/13 01:46 ID:lUZboCgY
>221
リレー賛成。
もしこのまま前の職人さんが帰ってこず、>117氏も書けなくなったらdat落ちの可能性も
高い。
そんでリレーにこだわるわけでもなく、新しい職人さんがきたら、そっちは独自で進めて
いってもらうというのはどうだろう。
224117 ◆gDkfZYrzbg :02/12/13 09:45 ID:JAj3AecI
リレーでやるのはいいんだけど、というか希望するんだけど、長編である以上全体のプロットが無いとめちゃめちゃになりそう。
俺なりのプロットはできてるんだけど、それをここに書くと問題ありだから以前提唱されたシナリオ討論スレを裏スレあたりに立てたいな。
細かい修正とかシナリオ追加とかもそこでできればより話は広がるし。

で、リレーで続けてそのたすきを自分で受け取るというのもありにすれば順調にいきそうな予感。
225名無しさんだよもん:02/12/14 00:42 ID:JLoXANHh
応援アゲ
226名無しさんだよもん:02/12/14 00:43 ID:odq/uZbc


終わりまで見届けたいのである程度プロットを練るための場が
あるのは賛成

ただハカロワを知ってるものとしては円満になるかどうか
微妙だな・・・。まあ平穏なリレー小説もあるからなぁ。
227名無しさんだよもん:02/12/14 00:50 ID:Fxlo8vJ0
しかしわざわざスレ立てるのもなんだろ。
リレー小説総合スレを間借りしたらどうだ?
228名無しさんだよもん:02/12/14 00:53 ID:xp6ittb1
どうせならその辺転がってる糞スレ借りるのはどうだろう。
229名無しさんだよもん:02/12/14 01:10 ID:T2/B0R24
漏れはこの手のスレを見ていつも思う
職人批判はどうでも良いが
そのせいで職人が逃げたらスレがどうなるか責任とるのかと
どうでもいいがな
230名無しさんだよもん:02/12/14 01:31 ID:vVAcp+Ew
リレーと筋道だったストーリーを両立?さすがに無茶じゃないか?
231名無しさんだよもん:02/12/14 13:00 ID:jaG+k7eR
リレーっていうより合作になるね
232クロコダイン ◆yGAhoNiShI :02/12/14 16:38 ID:Xrh+endx
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    | \ ヽ\ミヽ    ̄ ̄"'  |/        /
    /  \ヽ、ヾ''''ヽ、_____//       /_
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233クロコダイン ◆yGAhoNiShI :02/12/14 16:58 ID:ehFGu2sZ
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234クロコダイン ◆yGAhoNiShI :02/12/14 17:04 ID:nNcr3A6f
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238クロコダイン ◆yGAhoNiShI :02/12/14 17:56 ID:mNdhIG6V
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239クロコダイン ◆yGAhoNiShI :02/12/14 18:06 ID:UNqw9BIr
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240名無しさんだよもん:02/12/15 01:04 ID:MCL8VH2z
今日は誰もいないね・・・
あげとこ。
241親切な人:02/12/15 01:06 ID:qUeyNRRx

ヤフーオークションで、凄い人気商品、発見!!!

プランテック製の「 RX-2000V 」を改造済み
にした、アイティーエス製の「 RX-2000V 」↓
http://user.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/neo_uuronntya

ヤフーオークション内では、現在、このオークション
の話題で、持ちきりです。

ヤフー ID の無い方は、下記のホームページから、
購入出来る様です↓
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242名無しさんだよもん:02/12/15 14:24 ID:1KYP4fTo
         
                        
            








243名無しさんだよもん:02/12/15 20:01 ID:7kzpvPqV
>117氏はもう書かないの?
244名無しさんだよもん:02/12/15 20:35 ID:5fGNa4u1
そういや、 あっ、100ゲットしてた 氏はどうしているんだろう・・・
東鳩はコンプしたのかな? 
245名無しさんだよもん:02/12/16 00:19 ID:6NfNoyrL
なんか、めっきりカキコが無くなったな・・・
>117氏や見てる人はいる?
246名無しさんだよもん:02/12/16 00:31 ID:78HgBKSG
見とります・・・
初代スレから見てるんで頑張ってほしいな・・・
247117 ◆gDkfZYrzbg :02/12/16 00:52 ID:LreMZl1r
サークルでスノボ行ってきました。
初めてだったんで筋肉痛でキーボード打つのも辛い・・・

「葉鍵の国」はここまで書く人がばらばらになっちゃったんで合作でいいかと。
とりあえず俺は書けるだけ書こうかと思います。
シナリオスレは俺以外にシナリオ案とかSS書く気がある人がいれば用意したいですけど、今のこのスレの状況じゃちょっと無理かな…
用意したら活用されますかね?

明日、筋肉痛が治ってれば続き書こうと思います・・・。

あと、編集さん、ごくろうさまです。
248名無しさんだよもん:02/12/16 01:09 ID:jIklI/tW
活性化のためなら俺も力及ばずながら書くよ。
249名無しさんだよもん:02/12/16 01:27 ID:aGOXnfKu
私も書きましょう。
見てるだけなのは良くない気がしますし。
それに第三スレとこの第四スレ立てたのも私ですから積極的に
参加しませんとね。
250117 ◆gDkfZYrzbg :02/12/16 02:50 ID:LreMZl1r
じゃあ、↓のスレでも再利用しますか?
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1038406386/l50
スクリプトだらけで誰も見てないだろうし…

んで、今日はもう寝ます。( ノ-Д-)おやすみ
251名無しさんだよもん:02/12/16 18:52 ID:JgMDrfQM
>247
SSが書けない私にとってはこれくらいしか・・・
時間があったらもう少し見栄えのいいようにするよ。
252249:02/12/17 16:31 ID:EISJjrlx
しずかちゃん編を書きたく思いましたのでAirをクリアしました。
現在クリアした葉鍵ゲーは雫、痕、ToHeart、ホワルバ、こみパ、
Kanon、AirだけでONEと誰彼はプレイ中です。
いろいろと考えてるんですがドラえもん達5人の中で一番常識的な
しずかちゃんだと個性が目立たず話が作りづらいんですよね。
しかもAirだと登場人物が葉鍵の中では比較的現実に近いので余計に
常識的なやり取りしか思い浮かばないし・・・
それにまだ葉のゲームが出てきてないから何かの要因で葉の世界に行って
しまった方がいいかな?とか考えてます。
皆様何かいい考えないでしょうか?
253名無しさんだよもん:02/12/17 20:23 ID:BfTsEfLI
>252
同意。
Airじゃ、やっぱ普通すぎると思うし・・・。
痕がいいんじゃないかと思う。


ウイルス?の影響かどうか知らんが、
ジャイアンとスネ夫は目的のゲームに行けなかったようだし。
Airじゃなくてもいいんでないの?
254名無しさんだよもん:02/12/17 23:43 ID:S7LiTWqu
仮定は任せるから少しでも早く本編を見せてくれ
255名無しさんだよもん:02/12/18 01:44 ID:ldvZRpcw
まさかあの初代の予告編がここまで大きくなってるとは思わなんだ……。
256名無しさんだよもん:02/12/18 01:54 ID:rLgRibsU
248だけど、そろそろ始めてもいいんじゃない?
まずは>117氏のプロットを見せてもらいたいんだが。
257249:02/12/18 02:16 ID:vOFjhcUk
248氏に同意。自分のプロットも考えているが部分的なもののみなので
(自分の書こうと思ったしずかちゃん編のみ)全体のプロットを考えている
なら117氏のプロットをまず見せてください。

http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1038406386/l50

ここで討論するのでいいんですよね?ところでここにドラの道具辞典の
リンクを貼ってくれたのは117氏ですか?
258117 ◆gDkfZYrzbg :02/12/18 10:22 ID:m588xu8L
>>257
俺じゃないっす。
貼ってくれた人感謝です。

んで、一応ポロッと書いておきました。
あくまで全体の流れですが。

もろネタばれなんでSSだけ読むだけって人は見ないほうがいいかも。
259251:02/12/18 12:28 ID:nssng9wo
>257
あっ、それ貼ったの私です。
この前テキトーに検索してて見つけました。

やっぱ道具がたくさん登場した方がドラえもんらしいし。
260249:02/12/18 21:34 ID:mM3ooREx
自分もプロットを書きました。とはいってもほとんど他の方二人のまとめ
だけですが。他の方のプロットを見ると最初の各作品世界の冒険はあるていど
自由に書いてもよさそうですね。それではしずかちゃん編の構想に戻ります。
261名無しさんだよもん:02/12/18 23:09 ID:ldvZRpcw
なんか向こう削除依頼でてるらしいし、プロットもこっちで考えたほうがいいんじゃないか?

>>260
>最初の各作品世界の冒険はあるていど自由に書いてもよさそう

宇宙開拓史で言えば、コーヤコーヤ星で遊んでいるシーン。
海底鬼岩城で言えば、海底にキャンプ張って遊んでるシーン。
ドラ映画は基本的に最初は遊んでるだけだったりするし、基本的には自由かと。

ただ、映画で言えば『宇宙開拓史のタイム風呂敷』『大魔境の先取り予約機』『海底鬼岩城のバギー』のように、なにげないシーンで最重要秘密道具を出しておくのがミソかと。
この場合はウイルス対策のくだりかな?
262名無しさんだよもん:02/12/18 23:14 ID:lC4Q5jz5
討論用のスレに削除依頼が出されてました。

こっちに移動する?
避難所
http://jbbs.shitaraba.com/computer/4152/
263117 ◆gDkfZYrzbg :02/12/19 00:01 ID:1K54bnEr
移動しましょう。スレ立てておきました。
これから今のところ出てるプロットを貼りまくります。


http://jbbs.shitaraba.com/computer/bbs/read.cgi?BBS=4152&KEY=1040223608
264249:02/12/19 00:41 ID:vwqQ4JCc
117さんご苦労様です
265248:02/12/19 04:51 ID:/3Fcozod
117氏乙。
一応コメント書いときました。
266名無しさんだよもん:02/12/19 11:43 ID:ACaZF97j
わざわざ他板でプロット考える理由がわからない。
267117 ◆gDkfZYrzbg :02/12/19 16:23 ID:1K54bnEr
>>266
ログを読まないから。
268のび太と葉鍵の国(Air?):02/12/19 18:16 ID:Z3apSGqJ
「国崎さん今行きます!」

そう叫んでモニターの中に飛び込んだしずかはAirの世界に向かっていた・・・
つもりだった。
雲を抜け町並みが見えてくる。しかし何か違和感を感じる。
『Airは真夏の設定のはずだけど・・・そんなに暑くは感じないわ』
人目にあまりつかないようにタケコプターを降下させると周りを見渡した。
『確かに田舎町といった感じだけど・・・聞いていた話とは少し違うような・・・』
そう。実はしずかはAirをプレイしたことがなかった。のび太やスネ夫に
見せてもらったゲーム雑誌で往人を見て一目ぼれをしストーリーやヒロイン等に
関しては説明を聞いただけだった。であるのでここが本当にAirの世界なのか
判断がつかない。
『困ったわ。とにかく国崎さんを探すには・・・海か駅ね』
もう一度タケコプターで上昇してあたりを見回そうかと思ったときこちらに
近づいてくる足音が聞こえた。そちらにふりむくと背丈はしずかと同じぐらいで
栗色の髪をした前髪が少し触覚のようにピンとはねた愛らしい少女が歩いていた。
「すみませーん」
「はい?なんでしょう?」
「この近くに海か駅はないでしょうか?」
「駅は近くにあるけど・・・海はこの近くにはありませんよ」
「え?そんなはずは・・・」
しずかは考え込む。やっぱり別のゲーム世界に来てしまったか?
と、そのとき
269のび太と葉鍵の国(Air?):02/12/19 18:17 ID:Z3apSGqJ
「あっお姉ちゃん」
道の向こうからもう一人少女がこちらに歩いてくるのが見えた。
その少女は綺麗な黒髪のボブカット、顔立ちは日本人形のように整い物静かな
印象があった。
「お友達?」
「ううん。ちょっと道を聞かれてただけ」
そんなやりとりを見つめていたしずかの脳裏にひらめくものがあった。
『この人たちはひょっとして・・・いえまちがいないわ』
じっくり二人の様子をもう一度観察する。
『のび太さんたちに聞いただけだけど、私と同い年ぐらいの子はみちるちゃん!
そしてお姉さんの方は美凪さんね!』
しずかはみちるは10才ぐらいの女の子、美凪は物静かで黒髪の風変わりな少女、
としか聞いていなかった。
『だとするとこの二人からなるべく離れないようにするべきかしら?』
しずかは少し考え込むと口を開いた。

A、みちる?に駅まで案内を頼む
B、美凪?に駅まで案内を頼む
C、二人に自己紹介をする
270249:02/12/19 18:24 ID:Z3apSGqJ
しずかちゃん編第一話を作りました。他の職人様方に比べて出来が悪いですが
何とかやってみました。ご意見、ご批判等お待ちしております。
でも荒らしだけはご勘弁ください。

他の方のように選択肢を設けましたのでできればレスをいただけるよう
お願いします。

後遅くなりましたが
>>253
ご声援ありがとうございます。
271名無しさんだよもん:02/12/19 20:13 ID:xz02yFwa
他板でプロットをたてる理由=117の独断

プロット内容もみたが結局は鍵っ子の自慰。
272名無しさんだよもん:02/12/20 01:40 ID:NlpCV4Fo
249さん乙です。
けっこう出来はいいと思いますよ。頑張ってください。

選択肢は普通に考えると・・・Aか。
273117 ◆gDkfZYrzbg :02/12/20 13:09 ID:hr+UA235
おつ〜
今後もがんばってください。
で、俺はみちる?は誰?って感じで…

>>271
とりあえず12/16くらいに言って欲しかったですね。

しかもいつのまにかage進行っすか?どっちでもいいけど。
274名無しさんだよもん:02/12/21 00:04 ID:jIS/UlOJ
職人来るまではsage?
275名無しさんだよもん:02/12/21 20:24 ID:Hvrz6xEi
ほっしゅ。
276名無しさんだよもん:02/12/22 23:35 ID:MxxVWuba
hosyu
277名無しさんだよもん:02/12/23 01:04 ID:6ruU2/xl
続きが読みたい・・・
278アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 06:58 ID:oteC4KgG
ドラゴンボールZ フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!
           | ]下ミ─-。、_|_, 。-―テ「 [ l
           ゝ_,. lミミi=´<_,.`=i=ヲ 、__ノ
                 ヽlミ| 「‐、=ラ7 |ヲ'´
と〜けたこおりのな〜かに〜♪恐竜がい〜たら〜たまのりし〜こ〜みたいね〜
279アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 07:14 ID:eI292REV
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280アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 08:44 ID:oteC4KgG
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281アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 09:27 ID:0qzQPh4U
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282アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 13:11 ID:tim4r+gd
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283アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 13:18 ID:0qzQPh4U
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284名無しさんだよもん:02/12/23 14:23 ID:b9UOvckj
保守
285アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 14:56 ID:0qzQPh4U
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286アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 17:04 ID:0qzQPh4U
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287名無しさんだよもん:02/12/23 20:02 ID:Jt+JBbii
このスクリプト荒しはなにを目的にしてやってるかわからんな・・・
288名無しさんだよもん:02/12/24 11:51 ID:zMuWjefy
うーむ。人がいない・・・
289名無しさんだよもん:02/12/24 22:33 ID:peYFFA2w
いきなり圧縮が来るとは・・・
こまめに保守ろう。
290名無しさんだよもん:02/12/24 22:47 ID:VlD0roYa
人ならプロットうんぬんの方にいるけどな。
こっちを放置しるくらいならこっちで話し合えばいいのに。
ここの統治者はなにを考えているのか小一時(略
291名無しさんだよもん:02/12/24 23:15 ID:dO6bFD4Q
統治者なんているの?
292名無しさんだよもん:02/12/24 23:44 ID:7gzl7gGh
話を書くにあたって117氏に「書いていいですか?」と聞かねばならないあたり、一応彼が代表と思われ。
まあどうでもいいけど。
293名無しさんだよもん:02/12/25 02:41 ID:hrMyIM8r
どっかで見切り発車しないと永遠にプロットを話し合うハメになると思うんだがな……
294名無しさんだよもん:02/12/25 04:28 ID:ekHsHakD
こういうのはプロット立ててる時が一番楽しいしな。
295名無しさんだよもん:02/12/25 17:16 ID:aCxbqOSo
だから俺はやめたんだ・・・
296名無しさんだよもん:02/12/25 17:42 ID:EnF7G2bE
そしてプロットを立てている内にやる気が尽きて自然消滅か。
話なんて書いたら変わってゆくものなのに。そしてそれが楽しいのに。
297名無しさんだよもん:02/12/25 23:46 ID:AmDy7OLy
職人さんは執筆中なのかは知らないけど、
大晦日だよ(お正月だよ)ドラえもんSPと題して、
大量にSS投稿して欲しいなぁ・・・。


と思う今日この頃。
298名無しさんだよもん:02/12/26 00:14 ID:3h8ZH5tF
他力本願( ・д・)イクナイ!
299名無しさんだよもん:02/12/26 02:34 ID:3I5KsEQ3
プロット立ててる連中がいるから、適当に書いて投下するわけにもいかない罠。
300名無しさんだよもん:02/12/26 12:53 ID:Ch8bu8yS
漏れが見たいのは単に「夢の競演」であって、
永遠の世界やら翼人の呪いとからめた鍵っ子の自慰創作じゃないんだが……。

いいや、こんなスレじゃなくて脳内で我慢しまつ。
301名無しさんだよもん:02/12/26 15:36 ID:t3DHvHYQ
>>300
俺も参加したかったんだけどプロットとかで仕切ろうとするやつが
いるから嫌気が差した。
本当は300さんの意見が一番多い意見じゃないか?

なあ皆別スレ立てないか?
俺とともに書いてくれたり感想言ってくれたりする人いないかな?
302名無しさんだよもん:02/12/26 15:44 ID:j8JNguqd
プロットスレ止まってるし。もうね、アホかと(略
303301:02/12/26 15:47 ID:t3DHvHYQ
>>302
君も俺と一緒にやらないか
304名無しさんだよもん:02/12/26 16:37 ID:MR4xgQKn
単発でいいなら俺も参加したいな。
けど、スレ立てても結局すぐ落ちる気がするな・・・

ここで書いちゃいけないんかね?
305名無しさんだよもん:02/12/26 17:11 ID:Om1iyMmC
愚痴と陰口はみんな一人前だな。
306名無しさんだよもん:02/12/26 17:44 ID:P3MSMXjE
本当だ。305たんも一人前だね!(゚∀゚)
307301:02/12/26 18:25 ID:t3DHvHYQ
俺としては単発をたくさん書きたいし読みたいと思ってる。
つまり第一スレの星の記憶の伝承者のような作品がたくさん連載されて
いるような状態が一番良いんじゃないかな。
つまり葉鍵一作品(複数でもいい)とドラえもんが現実世界に同時に
存在して競演するという感じ。

それと葉鍵作品て他の藤子作品も合いそうな気がする。
オバQ、パーマン、ハットリくん、キテレツ、プロゴルファー猿、
エスパー魔美とかとの競演はどうだろう。
例えば猿とホワルバなんかどちらも現実っぽいし競演するにも無理なく
できるんじゃないかな?
>>304
ここで書いても良いんだろうけどなんだか仕切ろうとする人がいてみんな
なんとなく引いてるんじゃないか?最近は小ネタすら無いし・・・
それにそもそも葉鍵の国kanon編を執筆している職人さんを否定して
一度はスレを衰退させたことがあるわけだし、自分が勝手に書いてもまた
きつく否定されるんじゃないか?と思っている人もいるでしょうし・・・
少なくとも俺はそうですしね。
だから別スレがいいかと思ったわけです。
>>305
>>306
君たちも一緒にやろうよ

スレの名は
【葉鍵】競演させよう!【藤子】
葉鍵で藤子作品を製作しないか?
などを考えてます。
他にいい案があればぜひ教えてください。
308名無しさんだよもん:02/12/26 21:28 ID:a8G7HdgM
新スレ立てたなくてもここで書けばいいんじゃないかな。
117氏は年明けまで来ないようだし。
プロットの討論してるやつは、一つの別の作品として・・・

新スレ立てても、クレしんのやつみたいになってしまうかも。
309名無しさんだよもん:02/12/27 23:29 ID:oQQ+lp5P
別に117なんてどうでもいいとおもうがね。
書きたきゃここで勝手に書いて、おもしろければまず受け入れられるよ。
117も職人呼び戻したいとか言ってるわけだし。

そんなこと当然なのに、嫌気がさしたとか、だからやめたとか、新スレとか言ってるやつらはアフォかと。
310名無しさんだよもん:02/12/28 12:12 ID:4rPEMbxb
まあ、理由は何であれ、早いとこ書いて欲しいんだが・・・
311名無しさんだよもん:02/12/29 10:40 ID:BF0UIHmp
hosyu
312名無しさんだよもん:02/12/29 14:45 ID:ySJXpKWO
このスレはいつ終わるんですか?邪魔なんですけど。
313名無しさんだよもん:02/12/29 15:13 ID:Yx9DN3Vv
このスレ邪魔だから上げるな、サル
314名無しさんだよもん:02/12/29 15:24 ID:nq81zsbi
雨月山の鬼が、しずかちゃんを狙ってくるというのはどうか。
そして柏木四姉妹とのび太の葛藤&交流。
315名無しさんだよもん:02/12/30 17:48 ID:CCQLyIbL
>>314
何の話だ?
316名無しさんだよもん:02/12/31 00:30 ID:MDReE4hV
サルサ
317名無しさんだよもん:02/12/31 21:43 ID:wJRn8N4J
サルサ2
318名無しさんだよもん:03/01/01 01:36 ID:QyAQPZfR
あけおめ保守
319名無しさんだよもん:03/01/01 21:01 ID:ny5N+EAb
サルサ3
320月宮あゆ:03/01/02 17:50 ID:cl3AlK5w
        _ _
      〃┏━━ 、
      |  ノノソハ))) / ̄ ̄ ̄ ̄
    Λ_リリ* ´ー`)リ < うぐぅ、age♪
   ( ⊂#~ ∞~~#⊃  \____
   ( つ/_∞__|~
   |(__)_)
   (__)_)
321名無しさんだよもん:03/01/03 13:07 ID:34toTZ0u
hosyu
322名無しさんだよもん:03/01/04 15:11 ID:sBybpsJr
人がいねぇ・・・
323名無しさんだよもん:03/01/05 14:46 ID:r88Mz/Uz
保守
324名無しさんだよもん:03/01/06 00:39 ID:m37vRJhu
久しぶりにドラえもんスレハケーン
と思ったらひとがいねぇヨ・・・
325名無しさんだよもん:03/01/06 11:22 ID:QBevXLlb
このスレは、もう終わってしまったんだよ・・・

初代書き手さん&描き手さんカムバック・・・=□○_
326名無しさんだよもん:03/01/06 16:13 ID:CexrwXiI
星の記憶の伝承者の続きでもみんなでリレーやるか?
でも勝手に進めるのもなんだかなぁ・・・
327名無しさんだよもん:03/01/06 17:02 ID:BkJNMDLQ
>326
このまま廃れていくよりは良いと思う。
328325:03/01/06 17:30 ID:QBevXLlb
>>326
>>327に賛同する。このままではマズイ・゚・(ノД`)・゚・
329名無しさんだよもん:03/01/06 17:51 ID:mBYrPp/t
終わるのも仕方のないことだが、
やってくれるなら生温かく見守ろうじゃないか。
330249:03/01/06 20:40 ID:9cZ9RyOx
久しぶりに地元に帰ってきたらめちゃくちゃ廃れてるなあ
「のび太と葉鍵の国・しずかちゃん編」一話だけ書いてネタが思い浮かばず
書けなかったんだけどなんとか続き書くよ。
でも星の記憶の伝承者の続きリレーの方が個人的にはやってみたかったりする。

誰か来ますようage
331名無しさんだよもん:03/01/07 01:40 ID:yJvOuDjP
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
がんがれ>>249氏!!

>>329(メール欄)
人はそれをマンセー厨と呼ぶ。マンセーばかりでは人は伸びない。
だが、伸びている竹を折るような荒い発言ばかりでも駄目だ。ここの初代については後者だな。
「良い所をマンセーし、悪い所も指摘し、次回に生かしてもらう」、これがファン・信者の取るべき対応ではないだろうか…

スレ違い御免。
332249:03/01/07 18:58 ID:Itc8i6mb
星の記憶の伝承者の続きを書いてみました。
偽者ではありますがご容赦ください。

http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1032/10323/1032368754.html
>>573  星の記憶の伝承者75よりの続きです。
333星の記憶の伝承者76:03/01/07 18:59 ID:Itc8i6mb
ドラ「観鈴さん、大丈夫?」
観鈴「にはは・・・大丈夫・・・」

ぶつかった鼻を赤くしながら観鈴が立ち上がる。

ドラ「ごめんね。よく前を見てなかったから・・・」
観鈴「ううん、私も悪いから。それに観鈴ちん頑丈。だから大丈夫」

ニコニコ笑う観鈴につられドラえもんもいつしか笑顔になる。

観鈴「あ、掃除用具片付けないと。ドラえもんさんちょっと待ってて」
ドラ「あ、ぼくも手伝うよ」
観鈴「にはは、ドラえもんさん親切」

二人は掃除道具を片付け始める。

観鈴「ごきごき〜♪ごきごき〜♪」
ドラ『い、嫌な鼻歌だなあ・・・』

二人は手早く片付けた。

観鈴「ふう、終わったね。そういえばドラえもんさんはこの街に何か用事があるの?」
ドラ「あ、忘れてた。のび太くんのことなんだけど・・・・・・」

ドラえもんは簡単にのび太が今日は来れないことを説明した。

観鈴「が、がお・・・のび太くん大変なんだ・・・残念」
そう言うと観鈴はとても寂しそうな顔になる。

ドラ「うん・・・」
ドラ『なんだかのび太くんみたいな感じがして放っておけないなあ・・・』
334星の記憶の伝承者77:03/01/07 19:00 ID:Itc8i6mb
ドラ「観鈴さん、これから遊びにいかない?」
観鈴「え?いいの?」
ドラ「ぼくは今日暇だからね。よかったらだけど」
観鈴「にはは、嬉しい。うん、遊びに行こう」

二人は海辺に向かって歩いていた。

観鈴「ドラえもんさん、どこへ行くの」
ドラ「この辺でいいかな・・・ハイ、タケコプター」

ポケットからタケコプターを二つ取り出すと一つを観鈴に渡す。

観鈴「たけとんぼで遊ぶの?」
ドラ「違う、違う、ほらぼくのように頭に付けて」
観鈴「こう?」

二人ともタケコプターを頭に付けるとドラえもんは両方のスイッチを入れる。
たちまち二人の身体が宙に浮かんだ。

観鈴「が、がお!!?」
ドラ「大丈夫だよ、観鈴さん。これはタケコプターといって空を飛ぶ道具なんだ」
観鈴「が、がお・・・ドラえもんさんってすごいんだ・・・」

観鈴「にはは、楽しい楽しい♪」
二人は空の旅を満喫している。
ドラ『楽しんでるみたいだ。良かった』
観鈴「ごきごき〜♪ごきごき〜♪」
ドラ『でもこの鼻歌だけはちょっと・・・』
335星の記憶の伝承者78:03/01/07 19:01 ID:Itc8i6mb
しばらくすると二人は雲の上にでる。

ドラ「観鈴さん、ちょっと待っててね」

そういうとドラえもんはポケットに手を入れた。

ドラ「雲固めガス〜。これを撒いてっと・・・」

撒き終わるとドラえもんは観鈴の手を引き雲の上に降りる。

観鈴「が、がお・・・ふかふか・・・」
ドラ「さ、今日はここで遊ぼう」
観鈴「うん!」

ドラ「観鈴さん、何を作ってるの?」

見ると観鈴が雲をこねて何か得体の知れないものを作っている。

観鈴「昨日の夜会った犬さんだよ。とってもかわいかったんだ」

そう言うと観鈴は笑顔で作ったものをこちらに見せる。
336星の記憶の伝承者79:03/01/07 19:02 ID:Itc8i6mb
ドラ「あ、さっきのぴこぴこ犬・・・」
観鈴「え?会ったの?」
ドラ「うん、さっきね」
観鈴「かわいいよねっ!」
ドラ『う〜ん、そうだろうか?でもさっきのバンダナを巻いてた女の子のことも
あるし・・・この街ではかわいいのかもしれない・・・』
観鈴「どうしたの?ドラえもんさん?」
ドラ「あ、いやなんでもないんだ。それよりお腹すかない?」
観鈴「え?うん、少し・・・」
ドラ「そろそろおやつの時間だしね」

そう言うとドラえもんは雲でテーブルを作り、ポケットに手を入れた。

ドラ「グルメテーブルかけ〜。これを敷いて」

雲のテーブルにグルメテーブルかけをかけるとドラえもんは観鈴に向き直る。

ドラ「観鈴さん、食べたいものを言ってみて」
観鈴「え?じゃあ・・・ショートケーキとどろり濃厚ピーチ味」
ドラ「ぼくはドラ焼き」

次の瞬間それらがテーブルかけの上に現れた。

ドラ「さ、食べよう」
観鈴「が、がお・・・今日は驚くことばかり・・・」
337星の記憶の伝承者80:03/01/07 19:04 ID:Itc8i6mb
観鈴「あれ?ドラえもんさんはジュース飲まないの?」
ドラ「え?」
観鈴「これおいしいんだよ〜」

そう言ってジュースのパックを示す観鈴

ドラ「そう?じゃぼくも同じものを」

ドラえもんもどろり濃厚ピーチ味を取り出す。

ドラ『なんか変な名前だな・・・』

そう思いつつストローを刺し飲もうとする。

ドラ「・・・!?・・・!・・・・!・・・・!!プハァッ!な、なんだこれ!?ジュースが吸えない?」
観鈴「あれ?ドラえもんさんどうしたの?」

ドラえもんが振り返ると観鈴が普通に飲んでいた。
ドクリ、ドクリ、ドクリ、
さわやかとは程遠い飲み込む音が聞こえてくる。

ドラ『・・・この街の女の子ってみんなおかしい気がする・・・』

ドラえもんの脳裏には観鈴だけでなくお米券の少女やバンダナの少女も浮かんでいた。


338249:03/01/07 19:06 ID:Itc8i6mb
今回はここまでです。
本物さんと比べてどうだったでしょうか?

できれば本物さん降臨期待してage
339名無しさんだよもん:03/01/07 21:13 ID:Tb5Qilg7
340名無しさんだよもん:03/01/07 23:01 ID:aIetgFYq
>249氏
ぐっじょぶです。

できればもう少し状況描写があったほうがいいかと思います。
341249:03/01/07 23:37 ID:Itc8i6mb
>>340
ありがとうございます。

>できればもう少し状況描写があったほうがいいかと思います。

次回の課題にします。今回はまるでシナリオでしたね。

今回好きに書きましたがここから続けようという方、75話から続けたいという方、
ぜひ参加してください。それとできれば見ている方も一言でいいので感想を下さると
ありがたいです。(自分が続けていいのかどうか判らなくなりますから)

さて次回は「葉鍵の国」か「星の記憶の伝承者のリレー」かどちらにしようかな。
342名無しさんだよもん:03/01/08 21:14 ID:QvqabJPK
>249氏 乙。

私はなんとなく冗長な感じを受けました。
読み進め辛い…ということかな、
面白さよりも、読みにくさが際立っている…というか。

具体的にこうしたほうが良いのじゃなかろうか、
という提案も出来ないので、捨ておいても構いません。

この調子で続いていくといいんだけどなぁ。
343249:03/01/09 01:27 ID:CLGL3qla
>>342
感想ありがとうございます。

>私はなんとなく冗長な感じを受けました。
>読み進め辛い…ということかな、
>面白さよりも、読みにくさが際立っている…というか。

ちょっと長ったらしい上に不必要な会話が多くテンポが悪かったってとこですね。
状況描写の課題もありますが自分の欠点が浮き彫りになって直し方がわかったような
気がします。今書いてる葉鍵の国はもう一回見直します。明日には投下しますので
また批評をお願いします。

自分が素人なのは百も承知してますから酷な批評も気にしませんのでどしどし感想や
批評をお願いします。欠点や弱点がわかって直すことができるでしょうから。

他の書き手も降臨期待age
344名無しさんだよもん:03/01/09 02:28 ID:5ZCXjgWw
345(ToT )( ToT):03/01/09 02:29 ID:+1azi0go

誰か私達とおしゃべりしてください。(ρ_;)

http://fuuzoku.s2.x-beat.com/live.html
219.112.119.136 , fe119136.fl.FreeBit.NE.JP ,
346名無しさんだよもん:03/01/09 02:58 ID:CmwVKGrs
347名無しさんだよもん:03/01/09 21:02 ID:CPjFn7R9
249氏頑張れ。
348名無しさんだよもん:03/01/10 20:34 ID:OgYnHA8H
hosyu
349ゾリンヴァ ◆i3srl4VmZs :03/01/10 22:44 ID:KWS1PLui

   ィエア!! ニッポン ァ ドラえもん・カカ!! カッ・・・カカッ!

   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       / ____ヽ           /  ̄   ̄ \
       |  | /, −、, -、l           /、          ヽ
       | _| -|  ・|< ||           |ヘ |―-、       |
   , ―-、 (6  _ー っ-´、}         q -´ 二 ヽ      |
   | -⊂) \ ヽ_  ̄ ̄ノノ          ノ_/ー  |     |
    | ̄ ̄|/ (_ ∧ ̄ / 、 \        \     |      /
    ヽ  ` ,.|     ̄  |  |         O===== |
      `− ´ |       | _|        /          |
         |       (t  )       /    /      |
           ィエオゥゥゥゥ!!! キィィィ ひひひひぃ ィエアッハッハッハ!!
 
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
     /            )
    |    ノノ_ノノ_ノノノ
    |  / /  ヽ/ ヽ |
    |i⌒ ─|   ・ | ・  | | ィエア!! コレ 見て クデサイ
 
●卍●ゾリンヴァデス●卍●
             
ワタシ コノ  コレ 衝撃 受けマスタ!!!
    | ∂   \__人__
350名無しさんだよもん:03/01/11 01:48 ID:HSrbF7GJ
横槍御免

2ch発ゲーム製作の今後をマターリ予想ダービー・9th
http://choco.2ch.net/test/read.cgi/event/1042198757/

新スレの報告よろ。
よろしければ次スレのテンプレにでもどうぞ。
壮絶なネタという噂は聞き及んでおります。
↓何事もなかったかのようにどうぞ↓
351名無しさんだよもん:03/01/11 15:05 ID:GdLv113b
>350
誤爆?
352名無しさんだよもん:03/01/12 20:48 ID:5bSZn85B
保守
353山崎渉:03/01/14 09:36 ID:uzUhoTci
(^^)
354名無しさんだよもん:03/01/14 16:38 ID:ytH2DIZ/
ほっしゅ
355名無しさんだよもん:03/01/15 05:14 ID:FyVXef0i
姉妹スレ?のクレヨンしんちゃんスレは落ちたようだ。
ここも時間の問題の気がしないでもないな〜。
もうこのスレを盛り返そうって香具師はいないのか?
356山崎渉:03/01/17 00:07 ID:PI7REEUl
(^^)
357ジャイ子:03/01/17 03:12 ID:JBYYH410
あたしがレギュラーだったら誰かあたしがこみパの世界へ行くSS書いて
くれたかも知れないのにね・・・・・・。
358名無しさんだよもん:03/01/17 19:56 ID:aCl8Xh0u
スレは・・・・死んだ。
359名無しさんだよもん:03/01/17 22:06 ID:B9Iq1IMB
少なくともこれぐらいのことはして欲しいな
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Cell/1041/mosimo.html
360名無しさんだよもん:03/01/18 04:03 ID:cJh8hn3v
かくして人類最後のセルバーサナーとして、ノビはクォウガッツを起動し
舞い踊るフォックナ・モーを量子レベルの灰燼に帰せしめた。

こうして、第七ランバン協定派委員会と、精神産業分離主義同盟の戦いは
新しいステージへ移行した。
すなわちノビを、賜与卯亂子…人類をヒデン・ザザ・ローンの階層に
導く者として、擁立すべきか否かを、ハイナ=ガラッザの手にゆだねる
こととなったのである。
それは、12歳の誕生日を迎えたばかりのノビにとっては、重すぎるサバ
が課されることを意味した。
しかし彼は、振り返らなかった。

太陽ネズミの巣は、もう二度と夏の陽射しに倦むことはないのだから…


361名無しさんだよもん:03/01/19 10:46 ID:U++xjoju
このスレもうだめぽ
362名無しさんだよもん:03/01/19 22:59 ID:yxCBTlWs
まだだ…まだ…終わらんよ…俺が…保守を…し続けるからな…!!!



俺に神の1/10でも文才があれば…・゚・(ノД`)・゚・
363名無しさんだよもん:03/01/19 23:27 ID:vg6BUzlF
それじゃあ点呼でも取るか。とりあえず1。
(´-`).。oO(このままじゃCD-R板のドラえもんスレみたいになっちまうぞ・・)
364名無しさんだよもん:03/01/19 23:57 ID:ymLXJp2Q
2。
俺、いつでもいるよ…
365名無しさんだよもん:03/01/20 00:02 ID:TRJ1+f1A
3 一応初代スレからいるんだがな・・・、落とすには惜しいスレだ
366名無しさんだよもん:03/01/20 17:52 ID:ynKCFKNY
4
毎日チェックしてるよ・・・
まとめページ作成した者です。
367名無しさんだよもん:03/01/20 20:12 ID:2KmMzD3J

一応途中書いたからいるけど・・・
368名無しさんだよもん:03/01/20 22:52 ID:uiqh0ymp
6
いちおう、見てるぞ。
369名無しさんだよもん:03/01/20 23:01 ID:t5s+vwCv

葉鍵にこれる日は毎回チェックしてる。
文才がないのでスレに貢献は出来ないが。
370名無しさんだよもん:03/01/20 23:34 ID:/SEQdNNo
8
ネタは微妙にあるのに、ちゃんと文章に起こす暇と才能が無いのが腹立たしい>自分に
371地獄車 ◆Xoa6WeBjxs :03/01/21 05:59 ID:p+ezqLve
9
一応まだチェックしてる。
372名無しさんだよもん:03/01/21 11:56 ID:e2wa5sgh
10
とりあえず巡回コース
373362:03/01/22 15:28 ID:/q21UjoS
11
求)文才or書き手様 出)保守


・゚・(ノД`)・゚・
374名無しなのよ、あたし:03/01/22 17:51 ID:By1NAwYg
12
ドラえもん好きとしては何か書きたいが、葉ゲーの知識がほぼ全滅なので様子見。
375名無しさんだよもん:03/01/23 05:04 ID:FqGJ9dH7
13
初代からROMってたり。
…まあ、少しはネタ出しとかしてみたこともありましたが。
376名無しさんだよもん:03/01/23 17:42 ID:bbrr2sZi
14
最近かこすれの画像を見て回ってきた
377名無しさんだよもん:03/01/23 18:41 ID:31zPPozI
:::::::::::/           ヽ::::::::::::
:::::::::::| 我が子よ……  i::::::::::::
:::::::::::.|            ノ::::::::::: 
:::::::::::/ よくお聞きなさい。イ:::::::::::::
:::::  |            i  ::::::
   \_        , ,-'
――--、..,ヽ__  _,,-''
:::::::,-‐、,‐、ヽ. )ノ      _,,...- 
:::::_|/ 。|。ヽ|-i、      ∠_:::::::::
/. ` ' ● ' ニ 、     ,-、ヽ|:::::::::
ニ __l___ノ     |・ | |, -、::
/ ̄ _  | i     ゚r ー'  6 |::
|( ̄`'  )/ / ,..    i     '-
`ー---―' / '(__ )   ヽ 、   
====( i)==::::/      ,/ニニニ
:/     ヽ:::i       /;;;;;;;;;;;;;;;;
378名無しさんだよもん:03/01/23 22:21 ID:b9g28x/h
>377
ワラタ
379ノーマット゛ ◆yGAhoNiShI :03/01/26 08:00 ID:jnRHDmmr
      l、、_     _,/'}
      |ヽ''~ ̄ ̄ ̄~`ヾ
     /_,,,..   ..,,,_.`v_'`、   
    /:  ━     ━  | ニ_}  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |::    ∈∋    ヽ  | < まったく糞の役にも立たない人たちですね(怒)
  //::    -=,=.ヮ.     |ヽ、|  \________
  /'../::    /∠.._     |、.ノ  この素晴らしき番組を見て
 /':::|:::      ̄ ̄      |./  少しは社会に貢献しなさい(怒)
 !-'L|::.             v' ===放送日程===
.   ヾ:::..           / 東京 テレビ東京 (日)9:30〜10:00
.    , ゞ、、;;;,,_,,,..._;;;;;__,,..ノ、 名古屋 テレビ愛知 (日)9:30〜10:00
    'ー┐,,..、_ ノ  l_,,,...、 _,,一`大阪 テレビ大阪 (日)9:30〜10:00
      ~  ~     ~   福岡 TVQ九州放送 (日)9:30〜10:00
実況:http://cha2.net/cgi-bin/test/read.cgi/choanitoku/1042918215/l50
380ノーマット゛ ◆yGAhoNiShI :03/01/26 08:08 ID:BVPV/QRE
      l、、_     _,/'}
      |ヽ''~ ̄ ̄ ̄~`ヾ
     /_,,,..   ..,,,_.`v_'`、   
    /:  ━     ━  | ニ_}  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |::    ∈∋    ヽ  | < まったく糞の役にも立たない人たちですね(怒)
  //::    -=,=.ヮ.     |ヽ、|  \________
  /'../::    /∠.._     |、.ノ  この素晴らしき番組を見て
 /':::|:::      ̄ ̄      |./  少しは社会に貢献しなさい(怒)
 !-'L|::.             v' ===放送日程===
.   ヾ:::..           / 東京 テレビ東京 (日)9:30〜10:00
.    , ゞ、、;;;,,_,,,..._;;;;;__,,..ノ、 名古屋 テレビ愛知 (日)9:30〜10:00
    'ー┐,,..、_ ノ  l_,,,...、 _,,一`大阪 テレビ大阪 (日)9:30〜10:00
      ~  ~     ~   福岡 TVQ九州放送 (日)9:30〜10:00
実況:http://cha2.net/cgi-bin/test/read.cgi/choanitoku/1042918215/l50
381ノーマット゛ ◆yGAhoNiShI :03/01/26 08:53 ID:BVPV/QRE
      l、、_     _,/'}
      |ヽ''~ ̄ ̄ ̄~`ヾ
     /_,,,..   ..,,,_.`v_'`、   
    /:  ━     ━  | ニ_}  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |::    ∈∋    ヽ  | < まったく糞の役にも立たない人たちですね(怒)
  //::    -=,=.ヮ.     |ヽ、|  \________
  /'../::    /∠.._     |、.ノ  この素晴らしき番組を見て
 /':::|:::      ̄ ̄      |./  少しは社会に貢献しなさい(怒)
 !-'L|::.             v' ===放送日程===
.   ヾ:::..           / 東京 テレビ東京 (日)9:30〜10:00
.    , ゞ、、;;;,,_,,,..._;;;;;__,,..ノ、 名古屋 テレビ愛知 (日)9:30〜10:00
    'ー┐,,..、_ ノ  l_,,,...、 _,,一`大阪 テレビ大阪 (日)9:30〜10:00
      ~  ~     ~   福岡 TVQ九州放送 (日)9:30〜10:00
実況:http://cha2.net/cgi-bin/test/read.cgi/choanitoku/1042918215/l50
382名無しさんだよもん:03/01/27 23:14 ID:3Bbk2qi8
hosyu
383名無しさんだよもん:03/01/29 23:34 ID:aoYQ16HF
保守。職人さん、頑張って。
384星の記憶の伝承者81:03/01/30 01:30 ID:JM3GpYgU
ズルルルルル!ズルルルルル!ズルルルルル!

目の前で三杯目のラーメンを貪るように啜る青年をのび太はポカンとして見ていた。
先ほどどこでもドアが開き、ドラえもんが帰ってきたのだと思ったのび太は昨日の
青年が入ってきたので驚いた。


青年「ここは・・・・・・ん、お前は昨日の・・・」
のび「あ!昨日のお兄さん!」

青年はドアより完全に中に入るとそのまま倒れた。

のび「わーーー!?お兄さん大丈夫!?」

慌てて駆け寄るのび太に青年は呻くように一言言った。

青年「・・・ラーメンセットひとつ・・・・・」


かくして青年はまたしても食事の世話になっているのである。今はちょうどママが
買い物に出かけていたためのび太が不器用ながらも苦労してインスタントラーメンを
作った。とてもうまそうとは言えないそれを青年は一心不乱に食べている。
385星の記憶の伝承者82:03/01/30 01:31 ID:JM3GpYgU
カタン、

青年「うまかったぞ」

青年はドンブリを置くと礼を言った。のび太は食べっぷりにしばし呆然としていたが
ようやく我に返る。

のび「はあ〜今日もおなかすいてたんだねえ」
青年「・・・全く稼げなかったからな・・・本当にあの街の連中は見る眼がない」
のび「あんなに面白いのに・・・」

満腹になった満足感に浸りウツラウツラしていた青年はふと思いついた。

青年『このガキは金持ってないが・・・こいつの仲間ならもしかして』

青年「おい、ここら辺で子供の集まるところはないか?」
のび「え?う〜ん、空き地なら皆いると思うよ」

青年の眼がキュピーンと光りのび太に詰め寄る。

青年「場所を教えてくれ!」
のび「う、うん。あ、ならボクも行くよ!ママはしばらく帰ってこないから!」

のび太は宿題から一時的な逃亡を図ることが出来、積極的に青年の手を引っ張る。

青年「お、おい!引っ張るな!」

386星の記憶の伝承者83:03/01/30 01:32 ID:JM3GpYgU
数分後、青年とのび太はいつもの空き地に並んで立っていた。目の前にはいつもの
メンバーであるジャイアン、スネ夫、しずかがいる。

ジャ「おい、のび太!翼の生えた少女はどうなったんだよ!?」
スネ「もう見つけてきたんだろうな?」
のび「今探してるよ!もうすぐ見つけてみせる!」

言い争う三人を眺めながら青年の顔が引き締まる。顔色も幾分悪い。

青年『翼の生えた少女だと・・・まさかな』

考えに沈む青年を心配するかのようにしずかが声をかけた。

しず「あの、大丈夫ですか?」
青年「あ・・・いや」

387星の記憶の伝承者83:03/01/30 01:32 ID:JM3GpYgU
青年は前にいるしずかをじっと見つめる。しずかは顔を赤らめ眼を伏せた。

青年『この女の子はまあまあ持ってそうだな。人も良さそうだから期待できそうだ。
あの太ってるのは期待薄だな。あのチビが一番持ってそうだがヒネてそうだな』

三人を手早く分析すると青年は声を上げる。

青年「さあ!こっちに注目だ!」

ジャ「え?」
スネ「何だ?」
しず「?」

ズボンの後ろポケットより人形を取り出し地面に置く。

青年「さあ!楽しい人形劇の始まりだ!」
388249:03/01/30 01:38 ID:JM3GpYgU
上のは84の間違いです。

お久しぶりです。私は神にはなれませんし、力も不足してます。
しかしなんとかネタを考えることはできます。私はドラえもんのことが・・・
本当に好きですから。

今のは名雪シナリオの真似です(w

面白くないとは思いますがこれからまた書き込みますのでよろしくお願いします。
389名無しさんだよもん:03/01/30 02:30 ID:zVeUVWrR
ついにキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
続き待ってますよ〜。

でも、面白くないと思うなんて、思っても言っちゃ駄目だよ?
390名無しさんだよもん:03/01/30 02:55 ID:lxOVg875
(・∀・)イイ!!
391名無しさんだよもん:03/01/30 05:32 ID:vEuBxpHi
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
我々はこの時を待っていた!
同志よ!景気付けに点呼でもしようではないか!!

まず、1!
392名無しさんだよもん:03/01/30 06:48 ID:T9WqC06O
2、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
393名無しさんだよもん:03/01/30 08:13 ID:anrJQHxF
3
待っていた甲斐があったよ(´Д⊂グスン
394星の記憶の伝承者85:03/01/30 18:04 ID:sTrttw1a
青年が手をかざすと人形がピョコリと立ち上がりトコトコ歩き出した。

青年「どうだ!?」

誇らしげにしている青年。だが、周囲の反応は・・・

ジャ「なんだ、またドラえもんの道具か」
スネ「これぐらいならボクのラジコンでもできるんじゃない?」
しず「あの・・・これがなにか?」

彼らはドラえもんの道具に慣れていたためこの程度のことはなんとも感じなかった。

青年「ぐあ・・・」

ふらつきしゃがみこむ青年。

青年「あのなあ・・・これは手品でもラジコンでもないんだぞ?法術っていうんだ」

青年はトリックではなく凄いことなんだと説明する。だが・・・

ジャ「ホウジュツ?」
スネ「超能力のことじゃない?」
しず「へぇ、めずらしいですね」

彼らは数多くの異世界の大冒険を経験していたためこの程度では驚きもしなかった。
395星の記憶の伝承者86:03/01/30 18:05 ID:sTrttw1a
青年「この街は最悪だ・・・」
ジャ「それよりこの人形でサッカーでもした方が面白そうだぜ!」
スネ「あ、それいいねジャイアン!」

ギロ!

人形を蹴り飛ばそうとしたジャイアンの動きが止まった。青年に鋭く睨みつけられ
そっぽを向いて口笛などを吹いている。

ジャ『ふ〜、おっかねえ』
スネ『なんか危なさそうな奴だなあ』
しず『ちょっと怖いけど・・・素敵・・・』

三者三様のことを考えている。青年は人形をポケットに入れ立ち去ろうとした。

のび「あ、お兄さん?どこ行くの?」
青年「どこか別の街に行く。稼げるところにな」

残念そうにしているのび太にジャイアンが声をかける。

ジャ「おい、のび太!翼の生えた少女はいつ見つかるんだよ?」
のび「だからもうすぐだって!手がかりのある街を見つけたんだ!そんなに疑うなら
一緒に来てみる!?」

その言葉を聴いた青年は立ち止まり振り返った。
396星の記憶の伝承者87:03/01/30 18:06 ID:sTrttw1a
青年「おい、それは俺が倒れていたあの街か?」
のび「え?うん、そうだよ」
青年「そうか・・・なら俺をそこに戻してくれ」
のび「うん、かまわないけど?」
ジャ「よ〜し、見にいってやろうじゃねえか」
スネ「ま、良くて白鳥の羽根かなんかがあるぐらいだろうけどね」
しず「あ、あたしも行くわ・・・」

青年は思いつめた表情を、ジャイアンとスネ夫はニヤニヤとした笑い顔をしている。
しずかは顔をほんのりと染めながらチラチラと青年の方をうかがっていた。

のび「え?みんなで来るの?別にいいけど・・・あ、そうだお兄さん?」
青年「何だ?」
のび「名前なんていうの?まだ聞いてなかった」

青年は少し考えるようにしていたが、しばらくして口を開いた。

青年「国崎・・・国崎往人だ」
397星の記憶の伝承者88:03/01/30 18:07 ID:sTrttw1a
どこでもドアを開けると汐の香りが広がる。目の前には防波堤と海、そして青空が
広がっていた。

のび「ドラえもんも来ているんだけど・・・何処だろ?ちゃんと観鈴さんに会えたかなあ」

のび太があたりを見回していると往人が声をかけた。

往人「おい、何処だ?」
のび「え?何が?」
往人「翼の生えた少女の手がかりのある場所だ」
のび「う〜んと、あ!あっち!」
398星の記憶の伝承者89:03/01/30 18:08 ID:sTrttw1a
のび太は神社のある山の方角を指差した。

往人「あっちか!」

そう言うと往人は走り出した。

しず「あっ!国崎さん!」

それを追ってしずかも走り出す。

のび「あっ!しずちゃん!?」

慌ててのび太も後を追う。

ジャ「お、おいのび太!?」
スネ「追いかけよう!」

ジャイアンとスネ夫も追いかける。

こうして五人は全員街に駆け込んでいった。
399星の記憶の伝承者90:03/01/30 18:08 ID:sTrttw1a
しず「いったあ・・・挫いちゃったかしら」

しずかは途中で転び、往人を見失ってしまった。痛そうに足首をさすっている。

?「ぴこ」
しず「え?」

気がつくとしずかの前に毛糸玉のような犬らしきものが座っていた。それはしずかを
心配するように足首を舐めはじめた。

しず「フフッくすぐったい・・・ありがとうね心配してくれて」

そう言うとしずかはポケットから飴玉を取り出して犬?に与えた。犬?はパクと咥えると
美味しそうに舐めはじめた。

犬?「ぴこぴこ♪」

?「ケガをしたのか?」

しずかが振り返ると髪の長い白衣を来た綺麗な、それでいて目つきの鋭い女性が立っていた。

しず「あなたは?」
女性「私はこの診療所の霧島聖というものだ」
400星の記憶の伝承者91:03/01/30 18:09 ID:sTrttw1a
目の前の建物を見ると「霧島診療所」と看板がかかっている。

聖「それよりケガをしてるのだろう。中に入るといい」
しず「え、でも・・・」
聖「安心しろ。ケガをして困っている少女から金は取らん。それにうちのポテトが君の事を
気に入ったみたいだしな」
しず「ポテト?」
聖「その犬のことだ」

やっぱりこれは犬だったのかとしずかはまじまじとポテトを見る。

ポテト「ぴっこり♪」
聖「さあ、中に入るといい」
しず「すみません」

しずかは聖とともに診療所の中に入っていった。
401星の記憶の伝承者92:03/01/30 18:10 ID:sTrttw1a
ジャ「のび太の奴どこ行った!?」
スネ「見失っちゃったね」

二人はのび太を見失いさまよっていた。しばらくするとちょっと大きめの建物が見えてきた。

ジャ「駅?」
スネ「廃線みたいだね・・・」

近くに行ってみると結構大きな広場になっていた。

女の子「フー、フー」

近くのベンチで髪をツインテールにまとめた活発そうな少女がシャボン玉を膨らませようと
している。年は10歳ぐらいだろうか。だがなかなかうまくいかない。何回目かにようやく
膨らませた。喜びの表情になる女の子。だが・・・

パンッ!

女の子「うにっ!?」

すぐにシャボン玉は割れ、シャボン液が女の子の顔に降り注いだ。
402星の記憶の伝承者93:03/01/30 18:11 ID:sTrttw1a
ジャ「ギャハハハハ!あいつシャボン玉も膨らませないでやんの!」
スネ「ジャイアン、笑っちゃ悪いよ。笑っちゃ・・・プッ、アハハハハ!」

笑い転げる二人にツカツカと女の子が歩み寄る。

ジャ「何だよ?」
女の子「笑うなぁーーーーーーーーー!」

ゲシッ!

ジャイアンの腹に女の子の蹴りが炸裂した。

ジャ「いってーーー!てめえ、なにしやがる!?」
女の子「みちるのこと笑うからだーーーー!」

睨みあう二人。そのとき遠くより声がかかった。

?「みちる、お友達?」
みちる「あ!美凪ぃーー!」

歩みよってくる少女に駆け寄るみちる。美凪と呼ばれる少女は学校の帰りらしく制服姿の
ままだった。まるでどこかのお嬢様のような容姿と可憐さを合わせ持っている。

スネ『うわあ、綺麗なひと・・・』

いつしかスネ夫は美凪より眼が離せなくなっていった。
403星の記憶の伝承者94:03/01/30 18:12 ID:sTrttw1a
のび「ゼーハー、ゼーハー」

のび太はとっくに往人もしずかも見失っていた。もともと体力もなく運動神経も
良くない彼は急に全力疾走をしたため意識も朦朧としている。フラフラしながら
車道に飛び出していったとき・・・

ブオォォォォォォォ!

のび「え?」

目の前には赤いバイクが迫っていた。

のび「うわぁぁぁぁ!?」

キキィィィィィィ!!

急ブレーキをかけぶつかるギリギリで停止するバイク。のび太は眼を回して気絶
していた。バイクから運転者が降りるとヘルメットを取る。後ろに束ねられた長髪、
やや吊り気味の眼、運転者は二十代後半ぐらいの女性であった。
404星の記憶の伝承者95:03/01/30 18:12 ID:sTrttw1a
女性「おい、ぼうず!急に飛び出してくるとは何事や!ウチを人殺しにする気かい!
何とか言うたったらどうや!」

だがのび太はピクリとも動かない。さすがに女性の顔が青くなる。

女性「お、おいぼうず?生きとるんやろ?まさか死んどらんよな?」

女性はしばし考えポツリと呟く。

女性「埋めるか・・・ってなに考えとるんやウチは!」

パニックに陥っていたがのび太の腕がピクリと動くのを見て安堵のため息をついた。

女性「生きとったか・・・とにかくこうしとるわけにはいかんで」

どこからともなく取り出したロープでのび太を自分の背に結びつけると女性はバイクに
またがった。

女性「病院はあかん。大事になってまうしな。幸い外傷はほとんど無いようやし家で
観鈴に手当てさせればええ」

女性はバイクを急発進させた。そのままバイクは猛スピードで走り去っていった。
405249:03/01/30 18:14 ID:sTrttw1a
時間が取れたので少し長めに書いてみました。どうだったでしょうか?
また書き込みます。
406名無しさんだよもん:03/01/30 18:37 ID:Q28j7HOP
407名無しさんだよもん:03/01/30 18:56 ID:OSZtHH21
249氏お疲れです。
まとめページの方も更新しておきました。

ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/9698/daichouhen.htm
408名無しさんだよもん:03/01/30 19:24 ID:Q28j7HOP
409名無しさんだよもん:03/01/31 00:11 ID:FOaKxlTs
いい感じにストーリー進んでるねぇ。都合よく全員登場してみんな絡んでるし。
ただ晴子の関西弁は微妙かも。関西弁慣れてない人には難しいんだろうけど。
410249:03/01/31 00:45 ID:XU9FH4fT
>>407
お疲れ様です。前の職人さんのイメージを壊さないようにがんばります。
>>409
関西弁わからないんです。なにか翻訳する方法がほしいですね。

さて今回でメインの登場人物は出揃いましたがこのままいくと国崎の役割が
思い切り薄くなりそうです。皆様何かいいアイディアないでしょうか?
411名無しさんだよもん:03/01/31 01:00 ID:UXfqPfvB
乙です!
自分、こんなことでしか参加できませんが…。

★関西弁翻訳機★
ttp://nanpa.internet.ne.jp/kansai/osakaben.htm
412名無しさんだよもん:03/01/31 01:27 ID:FOaKxlTs
自分の脳内晴子では
「こらー!なに急に飛び出しとんねん!うちを人殺しにする気かー!」
って感じかな?語尾をのばす感じがしっくりくる。俺は。
>>404はなんか脅しかけてるやくざっぽい。

国崎薄くなるのか・・・?
とりあえずドラと絡ましておけば大丈夫かと。
249氏に期待。
413名無しさんだよもん:03/01/31 01:38 ID:rNPL8VnH
>>412
うまい。晴子っぽい
414名無しさんだよもん:03/01/31 01:49 ID:UXfqPfvB
>>410
中盤から後半にかけて、何らかの理由で、
道具やポケットが使えなくなるor封印せざるを得ない状況になる…
というのはいかがでしょう?
後はその状況に方術の話を上手く絡ませれば、国崎を活躍させることができると思います。

もちろん、全て封印してしまうとドラえもんである意味が無くなってしまう(と思う)ので、一部の道具、
たとえば、クセが強すぎる道具とか、役に立たないように見える道具とか、etc...
なら使えるという感じにしてみるのがいいかと。

参考になるかどうか分かりませんが…。
このスレに触発されて昔のドラえもん映画を見直してみたんですが、
道具とかについての設定が、じつに上手くできていることに今更ながら驚きました。
さらに触発されて(w、今度はそれらのレビューや感想があるサイトに行ってみたんですが、皆さんよく見てらっしゃる!
結構面白いことを言ってたりするところもあったので、一度探してみると面白いかもしれません。

お目汚しかもしれませんが、とりあえず自分なりに考えてアイディア出してみました。
参考にしていただければ幸いです。
最後に、249さん頑張ってください!期待してます!
415名無しさんだよもん:03/01/31 02:37 ID:FOaKxlTs
ドラビアンナイトではポケットをなくしてしまっていますが?
416名無しさんだよもん:03/01/31 02:47 ID:rNPL8VnH
>>415
銀河のミステリートレインの話のときはポケット使用不可だしね。

高野山ののろいで道具が壊れた!とかいいかもな(w
417名無しさんだよもん:03/01/31 03:32 ID:TLkoA0TO
>>416
>高野山ののろいで道具が壊れた!とかいいかもな(w

どんな呪いだよw
418名無しさんだよもん:03/01/31 04:46 ID:UXfqPfvB
>>417
ドラがポケット無くして一部の道具しか残っていない…
という状況で、
ポケットを探している途中で運悪く高野山の僧兵の一団と遭遇してしまった…
という場面だと思ってお読みください。

僧兵『タヌキだ!タヌキの化け物が出たぞ!矢を放てぃ!!』
ドラ『わ!わ!ヒラリマント、ヒラリマント〜っ!』
僧兵『おのれ、あんな布きれ一枚で矢を防いでいるだと?!』
直後、急に効果が無くなってしまうヒラリマント。
次々とドラに矢が当たってゆく。
ドラ『痛てっ!痛てっっ!どうしてなの〜?!』
その僧兵はたまたま拾ったポケットから取り出したウソ800を飲んでいましたとさ。

こんな風にしたらどうだろう?
ドラ映画っぽいと思うんだけど…
セリフ回しがとかが無理矢理なのは勘弁してください。
自分、あんまり文上手くないんで。(;´Д`)

知らない人の為に解説。
ウソ800(エイトオーオー):飲んだ人間が言う言葉は全てウソになるという薬。
ヒラリマント:相手の攻撃をヒラリとかわすマント。相手の攻撃をそのまま相手に返すという荒ワザもできる。
419名無しさんだよもん:03/01/31 06:18 ID:TLkoA0TO
>>418
いっそそのウソ800の所為で神奈に呪いがかけられたなんて展開だと
パラドックスがかかって藤子Fっぽいな。
420星の記憶の伝承者96:03/01/31 18:56 ID:oZSSAVjh
ドラ「えーと、これ!」
観鈴「あ、ドラえもんさんまた当てた。すごいすごい」

ドラえもんと観鈴は雲の上で遊び、おやつを食べた後観鈴の家に来ていた。

最初ドラえもんは家に帰ろうとしたのだが

観鈴「うん、今日は楽しかった・・・ドラえもんさん、また一緒に遊べるよね?」

と言う観鈴の寂しそうな笑顔を見てもう少し遊んでいくことにしたのである。
こういうところはのび太同様お人よしのドラえもんの性格である。
そして現在二人は居間でトランプの神経衰弱をしている。

観鈴「面白かったね。あ、今麦茶持ってくるから」
ドラ「あ、おかまいなく」

観鈴は台所に入りしばらくするとお盆を手に戻ってきた。

観鈴「はいどうぞ」
ドラ「どうも」

二人は麦茶を飲みくつろいでいる。

421星の記憶の伝承者97:03/01/31 18:58 ID:oZSSAVjh
ドラ「そういえば観鈴さん・・・今日はお家の人はいないの?」
観鈴「あ、家にはお母さんしかいないんだ。お母さん今日はそろそろ帰ってくると
思うんだけど・・・」

ドガァァァァァン!ガラガッシャァァン!!

ドラ「な、なんだあ!?」
観鈴「あ・・・お母さん帰ってきた・・・」
ドラ「お、お母さん!?」
観鈴「うん・・・いつもああやって帰ってくるの・・・がお、また後始末大変・・・」

二人が庭に出ると半壊した納屋より女性が出てきた。

女性「う〜、余計なもん背負っとったおかげでえらい目におうたで。お、観鈴今帰ったで〜」

二人の眼は女性の背負っているものに釘付けになっていた。

ドラ「の、のび太くん!?」
観鈴「が、がお、のび太さんお母さんと知り合い?」
女性「なんや、観鈴の知り合いやったんか・・・ん?」

422星の記憶の伝承者98:03/01/31 18:59 ID:oZSSAVjh
女性の眼がドラえもんに止まり次に観鈴を咎めるように見る。

女性「観鈴・・・あれほど動物は拾ってくるなと言ったやろ!今度はタヌキかい!?」
観鈴「ううん、ドラえもんさんは観鈴ちんの友達。タヌキだけどトランプも強いんだよ」

完全にタヌキ扱いされたドラえもんが絶叫する。

ドラ「ボクはタヌキでもダルマでも地蔵でもないぞ!!猫型ロボットだ!!」

女性が眼を丸くしてドラえもんを凝視した後口を開いた。

女性「はあ〜最近のタヌキはトランプしたりしゃべったりするんか・・・時代が変わったんかなあ」

ドラえもんの願いも空しく認識は改まってなかった・・・
423249:03/01/31 19:14 ID:oZSSAVjh
少し書きました。もうすぐ中盤でしょうか。

ところで国崎が薄くなるということですが、本編の本来の役割(翼のある少女
を見つけてその魂を救うということ)はできると思うんです。しかしすでに
のび太やドラ達が国崎より先に観鈴に出会って友達になっているため唯一の
支えというほどにはならないかな、と思い書きました。本編ほど国崎に傾倒
していくことはこのままだとないと思いますがどうしたものでしょうか?
424名無しさんだよもん:03/01/31 19:19 ID:DsmilqWo
425五重塔:03/01/31 19:34 ID:8HuxuKjg
A. ゲーセン

「えーっと、そうだなー、ゲームセンターが良いんじゃないですか?」
暫く考えた後、スネ夫はそう切り出した。
「おお、分かってるじゃないかお前ら、よし、行くぞ者どもいざゲーセンに」
意気揚揚と歩き出す浩平。
「みゅーっ、わっふる…」
不満そうに頬を膨らませる繭。
「おい、スネ夫っ」
不意に、ジャイアンがスネ夫の頭を脇に抱えて小声を上げた。
「あれで大丈夫なのかよ! 本当に澪に会えるのか!?」
「げほっ、げほっ…お、おちついてよジャイアン」
ジャイアンの腕から開放されると、襟元を緩めて咳をつく。
「あのねぇ、考えても見てよ、澪は授業中だよ?」
そう。元はといえば、浩平、瑞佳、繭は授業をポイコットして商店街に来ているのだ。
「だったら、今はとりあえず他の人たちに会える可能性を辿っていこうよ」
「ゲーセンで誰かと会える根拠なんてあるのか?」
すると、スネ夫は肩をすくめて
「あのねぇ、浩平さんはONEの主人公だよ?
あの人を中心に、ONEのキャラは関わって来るんだよ?あの人に付いていけば、誰かしらに会えるよ」
「な、なるほど…」
ジャイアンは多少冷や汗を浮かべながら言う。
「おい、何やってんだ二人とも?」
浩平の声。
「あ、はい、今行きまーす」
一声返すと、ジャイアンとスネ夫は三人のいる方向へ進んで行った。
426五重塔:03/01/31 19:39 ID:8HuxuKjg
暫くして、ゲームセンターに辿り付く。
「おし、俺は真の漢を探すとするか」
意味不明な事を言いながら、浩平は拳と掌を合わせた。
おそらく、浩平が居ないとやることが無いのであろう繭と瑞佳も浩平の後につく。
「それじゃ、お前等はどうする?好きに遊んでても良いが…」
浩平がジャイアンとスネ夫に顔を向ける。
「えっと、それじゃ…」
と、応えかけたジャイアンを再び制止するスネ夫。
「なんだよ、もしかしてこれも…」
「そうだよ! 選択肢だよ!」
すると、ジャイアンは黙ってスネ夫に目配せした。
おそらく、先ほどと同じ様に『任せる』と言う意味なのだろう。」
「どうする?」
浩平が再び尋ねる。
ごほん。と、咳をつくスネ夫。
そして、数秒考えるそぶりを見せた後に応えた。
「えっと、僕達は…」

A. 三人といっしょに行動する
B. ゲーセン内を散策してみる
427五重塔:03/01/31 19:42 ID:8HuxuKjg
と、>>206を受け継いでみましたがどうでしょうか?
なんだかドラらしくない文章になってしまいましたが…
もしよければ、ちょくちょく書き込ませてもらおうかと思っております。
では。
428名無しさんだよもん:03/01/31 21:46 ID:UClbB4fU
>427
ガンガレー!!!
429249:03/02/01 13:20 ID:gi0urE+b
>>427
葉鍵の国復活しましたね。五重塔さんがんばってください。

選択肢はBです。
430名無しさんだよもん:03/02/01 15:56 ID:S/WuUo+p
431五重塔:03/02/01 18:49 ID:pfirRIpC
B.ゲーセン内を散策してみる

「ええっと、ぼくらはぼくらで、見て回ります」
「そうか、それじゃ、一時間くらいしたら此処でな。」
浩平は床を指差すと、そのまま二人を連れて奥へと入ってゆく。
「浩平さんと別れて大丈夫なのかよ?」
「だってジャイアン、きっと今の時間どのキャラも居ないよ、だったらONEの世界を堪能してみるのもいいでしょ」
再びスネ夫の理論を、頷いて通す。
「でもよー、ゲーム内でなんかあったか?このゲーセン関係のイベント」
ジャイアンが思い出すように言う。
「うーん…あんまり…」
「なんだよ!じゃあONEの世界なんて感じられないじゃねーか!」
いきり立ち、スネ夫の襟元を掴むジャイアン。
「ま、まってよジャイア―――」
ジャイアンがスネ夫に殴りかかろうとする瞬間だった。

じゃじゃじゃじゃーーーん!!

「やった――――!!アルジー人形(小)とった―――!!!」
二人が座っている椅子の隣に有る、クレーンゲーム台。
そこにいた少女が、歓喜の声を上げる。
景品の出口から、小さなぬいぐるみが取り出される。
と、二人はその少女の姿を見て心中で声を上げた。
((詩子さんだ!!))
同時に、二人があることを思い立った。
詩子がこの時間に此処に居ると言うことは、つまり…
「ほらほらー、みてみて茜―!!あんたが欲しがってた奴、とったよ―♪」
詩子が意気揚揚と振り返り、その背後に居た金髪の少女に語りかけた。
「…詩子…声が大きいです…」
茜だった。
432五重塔:03/02/01 19:01 ID:pfirRIpC
「お、おい見ろスネ夫!本物の茜さんだよ!ほら!」
「い、いてて…わ、分かってるってジャイアン…だから引っ張らないで…」
と、その時だった。
「あれ…?里村さん…?」
声に振り返るジャイアントスネ夫。
すると、丁度背後に瑞佳と繭の姿が合った。
つまり、二組は丁度ジャイアントスネ夫を挟む形に並んでいる。
「長森さん…こんにちは」
ぺこっと頭を下げる。
「どうしたんだだよもん星人、せっかく俺が雄姿を見せてやっていると言うのに…」
格闘ゲーム台の方向から、浩平が覗く。
そして…
「あ、やっほー折原くーん♪」
「えいえんはあるよ…ここにあるよ…と言うわけで行くぞ長森此処ではないどこかへ」
いきなり回れ右して走り出そうとする。
が、
「みゅ?」
「ええ、放せ椎名ぁぁ!!」
繭が浩平の袖をつかんでいるので逃げられない。
「浩平…逃げるなんて酷いです…」
「酷くない!普通逃げる!」
やり取りを呆然と見ているジャイアンとスネ夫。
「あ、二人とも会うのは始めてだよね?」
瑞佳がそれに気付いて、二人を紹介し始めた。
「こっちが私達のクラスメイトの里村茜さんで…」
「あたしは、茜の幼馴染の柚木詩子だよ♪」
茜が頭を下げ、詩子がコミカルに挨拶をしてみせる。
「里村さん、柚木さん、この子達は繭のクラスメイトで…」
「ごっ、剛田タケシです!ジャイアンて呼んでください!」
「ぼ、僕は骨川スネ夫です」
二人はどもりながらも挨拶をし、頭を下げた。
433五重塔:03/02/01 19:03 ID:pfirRIpC
「というか柚木!茜!何でお前らここに居る!?授業中だろう!」
「だって、茜と一緒に折原君で遊ぼうと思ったら今日は休みだって言うんだもん」
「まて!その折原君『で』っつーのは何だ!?」
無視して話を進める詩子。
「で、瑞佳ちゃんと繭ちゃんも居ないからきっとどっか行ったんだろうなーと思って…」
「それで!?何故おまえ達がここに居る!?」
先ほどと同じ質問。
「だからぁ、茜と一緒に、折原君で遊ぼうと思って♪」
「…代返は…沢口君に…頼んで有ります」
「ぐあ…」
浩平が項垂れた。
「ねえ瑞佳ちゃん、あたし達も付いてっていいでしょ?」
「え、うん、別にいいけど…」
「待て長森!俺はやだぞそんなの!」
大慌てで間に割って入る浩平。
「お前ら…というか、お前と一緒に居るとろくなことが無い!」
「茜―、折原君あんな事…」
「お前に言ってんだ――!!!」
二人が騒ぎあう中、スネ夫とジャイアンはその光景に魅入っていた。 なぜならば、詩子と浩平の掛け合いと言うのはONEの魅力の一つといえるからだ。
「ジャイアン…ぼくら、本当にONEの中に居るんだね…」
ポカーンと二人の言い合いを見つめる。
「…っと、こんなことしてる場合じゃないよジャイアン!これは選択肢だよ!」
スネ夫が急に気付いたように叫んだ。
「だから、此処でどっちの味方につくかによってこの先変わるんだよ!」
「あ、ああ、なるほど…よし!」
ジャイアンが意気込む。
「頼んだよ!ジャイアン!」
「おう!任せろ!」
A. 詩子の味方をする
B. 浩平の味方をする
434五重塔:03/02/01 19:04 ID:pfirRIpC
ぐぁ…改行が多かったりで削りまくってしまった(汗
雑文すいません…書かせていただきました。
435249:03/02/01 21:36 ID:gi0urE+b
がんばってますね。私も明日には書き込みます。
選択肢はAです。詩子好きなもんで・・・
436名無しさんだよもん:03/02/02 00:28 ID:CGENBETE
五重塔さん、ぐっじょぶです。
437ノ―マット゛ ◆yGAhoNiShI :03/02/02 03:03 ID:TUp5ije7
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実況:http://cha2.net/cgi-bin/test/read.cgi/choanitoku/1043539326/l50
438ノ―マット゛ ◆yGAhoNiShI :03/02/02 03:21 ID:TUp5ije7
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439ノ―マット゛ ◆yGAhoNiShI :03/02/02 06:11 ID:fkA3h0At
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440ノ―マット゛ ◆yGAhoNiShI :03/02/02 07:12 ID:YfqGKnut
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441ノ―マット゛ ◆yGAhoNiShI :03/02/02 08:40 ID:f040G5gB
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442ノ―マット゛ ◆yGAhoNiShI :03/02/02 10:01 ID:rNn0QPqi
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443ノ―マット゛ ◆yGAhoNiShI :03/02/02 10:35 ID:rmifZ8FH
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      ~  ~     ~   福岡 TVQ九州放送 (日)9:30〜10:00
実況:http://cha2.net/cgi-bin/test/read.cgi/choanitoku/1043539326/l50
444ノ―マット゛ ◆yGAhoNiShI :03/02/02 11:34 ID:f040G5gB
      l、、_     _,/'}
      |ヽ''~ ̄ ̄ ̄~`ヾ
     /_,,,..   ..,,,_.`v_'`、
    /:  ━     ━  | ニ_}  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |::    ∈∋    ヽ  | < ここは酷いhttpですね(苦笑)
  //::    -=,=.ヮ.     |ヽ、|  \________
  /'../::    /∠.._     |、.ノ  あなた達は愚行の数々を繰り広げる低脳で無知で強欲な生物です(激怒)
 /':::|:::      ̄ ̄      |./  しかしこの番組を見ればきっと神は御救いになられるでしょう(笑)
 !-'L|::.             v' ===放送日程===
.   ヾ:::..           / 東京 テレビ東京 (日)9:30〜10:00
.    , ゞ、、;;;,,_,,,..._;;;;;__,,..ノ、 名古屋 テレビ愛知 (日)9:30〜10:00
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445五重塔:03/02/02 13:17 ID:fxLh+P3S
B. 詩子の味方をする

「ま、まあまあ浩平さん、賑やかなほうが良いですよ」
意気込んだわりには滅茶苦茶下手に回り、ジャイアンが浩平に言った。
「そーそー♪わかってるねー剛田君♪」
「ぬう…ジャイアン、お前は分かる奴だと思っていたのに…」
浩平が冷や汗を流す。
「お前は柚木+aの恐ろしさを知らないからそんな事が言えるんだぁぁ…」
「浩平…+aってなんですか…」
見ると、茜が何時も通りの表情ながらも青筋を浮かべている。
「…せめて…柚木『たち』と言ってください…」
そう言って、数秒…
「…私たちは別に恐ろしくないです…」
「今ごろかよ!」
思わず浩平は裏拳で突っ込みを入れる。そして、再びそれに魅入ってしまう二人。
茜と浩平の、どこかずれた意味不明な漫才が目の前で繰り広げられているのだ。
「ご、ごめんね、この人たちいっつもこうなんだ」
長森が微妙に苦笑しながら二人に説明する。
「じゃあ、たすーけつ♪」
「たすーけつぅ?」
詩子が急に意味不明なことをのたまう。
「だからぁ、たすーけつ♪あたしと茜が、折原君たちについていくことに賛成なひと挙手ー♪」
言うと、詩子は自ら手を上げた。そして、茜を振り向く。ふぅ。と、ため息をつきながら手を上げる茜。
(ど、どうする?ジャイアン)
(と、とりあえず言ったんだから手挙げるぞ)
言うと二人は手を上げた。
「なにぃっ、お前らまで!?」
見ると瑞佳と繭も手を上げている。
「だって、賑やかなほうが良いし…」
「大体、あたし達だって今から教室戻るわけにも行かないしねっ♪」
「ぐあ…」
鍵ゲー主人公共通の口癖と共に、浩平が項垂れた。
446ノ―マット゛ ◆yGAhoNiShI :03/02/02 13:18 ID:YfqGKnut
      l、、_     _,/'}
      |ヽ''~ ̄ ̄ ̄~`ヾ
     /_,,,..   ..,,,_.`v_'`、
    /:  ━     ━  | ニ_}  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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447五重塔:03/02/02 13:34 ID:fxLh+P3S
「それじゃ、どこ行くの?」
詩子と茜を連れた一行が商店街を闊歩している。
「あ、じゃあ今度こそ服屋行こうよ」
「何だだよもん星人、そんなに衣装が欲しいのか」
浩平が面倒くさそうに言う。
「違うもん、普通の服だもん」
「衣装くらい俺のを貸してやるぞ、鈴付きメイド服でも顔が変わるうさぎの髪飾りのついた黒い天使服でも」
「わあっ、どんな演劇だよそれっ」
「…浩平…私たちも…洋服がみたいです…」
浩平と瑞佳の間に割り込む茜。
「ふむ…しょうがない、それじゃ俺は見立て役だな」
「浩平、センス無いもん」
「何を言う、俺はかつて赤い仮面ライダーの顔が写ったシャツと親父なタンクトップを重ね着した男だぞ」
ため息をつく長森。
「あ、それじゃ…ねえ、剛田君に骨川君、服見立ててくれない?」
「えっ、僕らがですかっ!?」
ジャイアンの全身が硬直する。緊張しているのだろうか。だが、逆にスネ夫は平然としていた。
「良いですよ、こう見えてもセンスは良いんです」
「宜しくねっ♪」
詩子は跳ねるように前に向き直った。
「スネ夫…お前大丈夫なのか?」
「大丈夫だよ、言ったとおりセンスには自信があるんだからね」
ふふんと、鼻を鳴らして見せる。 そんなうちに、たどり着いたのは澪ルートで立ち寄っていた店だった。 そして、皆が思い思い服を選んでいる。
「おい長森これなんかどうだ、お前にはぴったりだぞ」
「なにこれ…うわ、パジャマだよこれっ」
「いいじゃないか、なんかパジャマが似合うんだよお前」
「嬉しくないよっ」
「そうか?なあ、似合うよな?二人とも」
浩平がスネ夫とジャイアンに訊ねた。
A. 似合う
B. そんな事は無い
448五重塔:03/02/02 13:38 ID:fxLh+P3S
…です。(汗
なんか、あんまりドラである意味が無くなってきてて申し訳ありません(汗
もう少し話を進めないと駄目ですね…だらけそうで(汗
毎度毎度駄文ですみませんm(_ _)m
449五重塔:03/02/02 13:39 ID:fxLh+P3S
ミスを発見しました(汗
第一投稿の一行目
『A. 詩子の味方をする』
の間違いです。
重ね重ねすみません(汗
450名無しさんだよもん:03/02/03 16:32 ID:aOY0dU5Q
五重塔氏のを早速まとめページに追加しておきました。
頑張ってください。



B・・・かな?
451五重塔:03/02/04 18:29 ID:Qk2iN4rc
ちょっと一回分休みます(^^;
誰か一回繋いでくださいますか?

>>450
ありがdです。
452名無しさんだよもん:03/02/05 23:56 ID:UpKUFIyV
あげ
453名無しさんだよもん:03/02/07 14:21 ID:CgjZwQoC
じゃあ、保守
454名無しさんだよもん:03/02/09 00:46 ID:x1awXOZW
ならば保守
455名無しさんだよもん:03/02/10 01:47 ID:FlMd0c/I
私も大長編書きます。
「ドラえもん のび太のうたわれるもの」
公開日は4月1日。その時は新スレ立てるのでよろしく。
456名無しさんだよもん:03/02/10 02:18 ID:wdLc9V/m
>>455
禿げしく期待。
457五重塔:03/02/10 15:01 ID:zkv5Qr8x
頑張ってくださいね、応援してます>>455

…ちなみに、四月一日だから立てても書きませんは無しですよ?w
嗚呼、漏れもさっさと続きを書かねば(ーー;
458名無しさんだよもん:03/02/11 00:33 ID:hp168Qhe
>455
4/1・・・一応終わりまで書いてから公開?
459名無しさんだよもん:03/02/11 03:53 ID:W1zdYsQh
>423氏
今までの大長編ドラえもんで、サブキャラがどんな扱いだったか考えればおのずと決まるんじゃないかなーと思うけども。
ただ逝人とみすずちんの繋がりを薄くすると、何となく『Airっぽさ』が消える気がするんだけどなぁ。

つーわけでのび太が弟分になるような感じでキボンヌとか思う訳だが。
ポケットは、
「あー、あれポケットだったんか? 汚いからパンツかと思ったわ」
「パ、パンツ!?」
「あまりにも汚いから洗濯してもーたわ」
とかでしばらく使用不可能はどうか。
…枕下のスペアポケットは有名だけどどうしよう。

やっぱり過去編へは、
「これは、翼人についてもっと僕達は知らないといけないな」
で、タイムマシンに乗って過去へ。
ドラえもんなんだからある程度は道具を活躍させて欲しいなとは思うなぁ。
460455:03/02/11 15:15 ID:pIUm1WxU
四月一日ってのはある程度書き溜めておくのと、「うたわれ」を再プレイすることと自分が引越しする為です。
多少ネタバレになってしまうのですが、「うたわれ」ってクリアした後「SF」であることがわかるんですよね。
その「SF」の具合が「スコシフシギ」な感覚っぽいと思うのですがどうでしょう?

一枚、原稿描いてみました。下書きで一日潰れた・・・。
「星の記憶の伝承者 98話」
ttp://www.tekipaki.jp/~midaresetugekka/dorahosi98.htm
461名無しさんだよもん:03/02/12 00:31 ID:9hnrmOOQ
>455
もしかして小説じゃなくて漫画でやるんですか!?
だとしたらすげぇ・・・。
462名無しさんだよもん:03/02/12 00:57 ID:KBz7XX3U
ほんとだ…マジで凄いや…。
期待してます!
463名無しさんだよもん:03/02/12 02:35 ID:yceFeITU
うおおッ.......こりゃ凄い。
>455さん、頑張ってください。
464455:03/02/13 02:26 ID:isyHc6KJ
さすがに漫画じゃやりません。一生かかっても終わりませんから(笑
挿絵入れながらやっていきます。

ところでドラえもん関係は著作権関係うるさいそうですが、
「これはドラエモンではありません、ドラエモソです。」と言えばなんとかなるのだろうか?
「この女の子は?」「源 ツズカです。」てな感じで。

くだらない落書き一枚と、
適当に作ったムービー作りました。
ttp://www.tekipaki.jp/~midaresetugekka/doratop.htm
465名無しさんだよもん:03/02/13 02:42 ID:2zclhpGL
>>464
ディズ〓ーよりましだ(w
466名無しさんだよもん:03/02/13 20:47 ID:seOE5Q8o
>>464
激しく期待ヽ(´ー`)ノ
467五重塔:03/02/15 12:26 ID:mK3hC21R
B.そんな事は無い

「そんなことないですよ」
多少戸惑いながらもスネ夫はそう応える。
ハッキリ言って、返答に困る質問内容だった。確かに瑞佳にパジャマと言うコンボは相当来るのだ。
だがやはり本人がそう思っていないと言う時点で、それを謳歌するべきでないだろうとスネ夫は悟った。
「ほら、そんな風に思ってるの浩平だけだよっ」
「ぬおお、お前等は分かる奴だと思っていたと言うのに」
浩平が意味不明なことをのたまいながら二人に言う。
「いや、別に似合わないってわけじゃないんですよ」
スネ夫が慌てて弁解する。
「何やってんの?パジャマが誰に一番似合うかコンテスト?」
さらに意味不明なことをのたまうのは詩子。
「お、それいいかもな…」
浩平がさらに煽るようなことを言い出す。
「よし、皆の衆、そろそろ放課後だしやってみようではないか、そのコンテスト」
予想通りの発言。
「そんなのしたくもなんともないよっ」
「いいじゃないか、なあ茜?」
「…嫌です」
「優勝商品は三葉堂の…」
「やります」
茜は一瞬で落ちた。
「柚木は?」
「面白そうだからやろうやろう♪」
最初から堕ちたも同然の詩子。
468五重塔:03/02/15 12:26 ID:mK3hC21R
「どうする?長森」
「はふんっ…分かったよ…」
そして、最後の砦も堕ちる。
と、そこで浩平が思い立ったように言い出した。
「スネ夫、ジャイアン」
「はい?」
「と言うわけだから、お前らも自分の友達誰かつれて来ないか?」
「へ?」
ハニワ顔になる二人。
「一時間後に、ここにつれてきてくれ」
そう言って、一枚の紙を差し出す。
適当な地図で、その中心の辺りに『漢の中の漢の住処』と書かれている。
「じゃあな、待ってるぞー」
そう言って、そのまま歩き出してしまう浩平。
それに続いて、瑞佳達もその場を去った。
「どうする?ジャイアン」
スネ夫が情けない声を上げる。
「しずかちゃんはどこに行ったんだろう…往人さんに会いたいっていってたけど」
ジャイアンが腕を組み、ぶつぶつと考えている。
「とにかく、一度戻って探しに行ってみようよ」
スネ夫の言葉に、二人はタケコプターを頭に取り付けて舞い上がった。


「さて、どうする?ジャイアン」
スネ夫がパソコンを前に行った。
「俺らと同じ様に、AIRに入ってるとは限らないんだろ?」
「うん…」
「とにかく、俺は何でもいいぜ、探しに行こう」
「それじゃ…」

A. AIRに入る
B. KANONに入る
469五重塔:03/02/15 12:28 ID:mK3hC21R
…なんだか滅茶苦茶な話になりつつあります(汗
あいもかわらず駄文駄文で申し訳ありません…(涙
470名無しさんだよもん:03/02/15 12:35 ID:eIWnqce3
うーむ。重要な選択肢だな・・・。
471名無しさんだよもん:03/02/15 15:12 ID:mOlaQ1PC
472名無しさんだよもん:03/02/15 16:36 ID:MJbP9ubu
★やっと見つけた宝物★
http://bbs.1oku.com/bbs/bbs.phtml?id=rantyan
473名無しさんだよもん:03/02/15 16:46 ID:Ymf7wu8C
474名無しさんだよもん:03/02/15 21:33 ID:ZktNxNb8
Bでおねがい始末。
475名無しさんだよもん:03/02/15 21:39 ID:KTfCubuC
476久弥スレより:03/02/17 10:00 ID:FLdCv+k/
319 :名無しさんだよもん :03/02/17 06:58 ID:GoCltVaR
(一般例)
のび太「ドラえもん、助けてよ」
ドラえもん「どうしたの?のび太君…」
のび太「ジャイアンに苛められたよぉ」
ドラえもん「また苛められたの?」

(富野監督的例)
のび太「ドラえもん、助けてっていうの!」
ドラえもん「そう、ぼくはドラえもんだ!野比のび太君、どうしたっていうの?」
のび太「ジャイアンっていうのに苛められたのよね。こんなに消耗するなんて…」
ドラえもん「なんと!また苛められたっていうわけ!?君は出来損ないか?」
のび太「そうか…僕は…苛められたんだ…一年前もそうだった…」

(久弥的例)
のび太「ドラえもん、久弥の行方を知らんか?」
ドラえもん「マジレスすると、のび太君、今すぐこの発言を撤回しろ もしくは首吊ってこい」
のび太「ところでジャイアンってなんて読むの?」
ドラえもん「久姉だぞっっっっっっっっっ! ♯初心に戻って全て打ち込んでみました」
石切の姫「久世様…?」
477名無しさんだよもん:03/02/19 02:51 ID:kxt/22F+
478五重塔:03/02/20 14:26 ID:qrDX0qhv
えーっと、470さんの言う通り結構重要な選択肢なので
どちらが良いなどの要望をもう少し集めたいと思ってまつ
それと、『こっちのパートならおいに任せんしゃい!』っつー屈強な方居たら、そっちのパートは任すので名乗りでてくだたい(謎
479名無しさんだよもん:03/02/21 00:18 ID:d9Ki951B
というか書き手がやりたいほうでいいよん。

って人多いんでない?
480名無しさんだよもん:03/02/22 11:26 ID:ooCwgI3U
479に同意。
書きやすい方でいいと思う。
481五重塔:03/02/22 22:57 ID:BFezHJ1N
ふみゅ…書き安いと言うと…どっちも同じような感じなんですよねー
それじゃあ、とりあえずこのままAIRに言っても面白みが無いんでKANON編を書かせていただきます。
構想練ったら書き込みますので。
482名無しさんだよもん:03/02/24 23:28 ID:uoOyofmi
ほしゅ
483五重塔:03/02/25 14:57 ID:U0WLd0+B
B. KANONに入る

目の前が明るんで、二人は雪の舞う町に足をつけた。
「うわー、此処がKANONの世界かー…」
「な、ななあすすすすねおっ、さささっ、寒いぞッ!!」
確かに寒い。
雪が耐えずに降り続いていることも有って、あたりの気温は完璧に氷点下だ。
「えーっと、確かKANONには…のび太とドラえもんが来てるんだっけ?」
スネ夫が震えながら言う。
「だったらとりあえず、あの二人を探すしかないんじゃないか」
「ふふふ、きっとこうなると思ってスペアポケットを持って来たんだ」
スペアポケットと、ドラえもんのポケット。二つのポケットの内部は四次元によって繋がっているため、中に入ればドラえもんの居る場所に出られるのだ。
「でかしたスネ夫!早く入ろうぜ」
これならば、もしドラえもんが別の世界に言っていてもそちらにワープできる。
仮にドラえもん達が此方居る状態でしずかがKANONの世界に入っているとしたら、同時に入ったのだからあの二人とともに居るはずだ。
なんにせよ、彼らの要はドラえもんだ。
「よし、それじゃ早速入ろうぜ」
ジャイアンがスペアポケットの中に手を突っ込んだ。
「ま、まってよジャイアン」
「なんだよ?」
「いきなり入るんじゃなくって、もっと慎重にいこうよ」
スネ夫がなだめる。
「じゃあ、どうすんだよ?」
「そうだなぁ…それじゃとりあえず…」

A. ポケットの中に向かって大声で呼んでみよう
B. ポケットの中に手を入れて探ってみよう
484五重塔:03/02/25 14:59 ID:U0WLd0+B
久々なくせに1レスだけと言う愚かなことをしてしまいました(汗
えーっと、まとめ役の方に質問なのですが、以降それぞれのパートが交差することもあると思うのでONE編・KANON編と分けないほうがよいのでは無いでしょうか?
個人的に思っただけなのですがね
485名無しさんだよもん:03/02/25 16:12 ID:btHo/Cyw
>五重塔氏
ある程度進んだらまとめようかと思ってました。
話の流れを考慮したうえで、統合させようかと思ってます。
486名無しさんだよもん:03/02/27 16:04 ID:dGs3BEe0
あげ
487名無しさんだよもん:03/02/28 23:01 ID:a7/SbPZC
>>486
激ワロタw
で、本あげ
488名無しさんだよもん:03/02/28 23:03 ID:FH+2tkGa
>>486
俺も激藁
489486:03/03/01 11:03 ID:HW2tLrVH
キガツカナカターヨ!!?(゚Д゚;/)/
490名無しさんだよもん:03/03/02 16:53 ID:iTFZ6hjU
491イネガー三世:03/03/02 17:35 ID:LBYFdWiY
初めまして、私も激しく笑いました…
492455:03/03/05 03:17 ID:h4G7nJZr
久しぶりです。
YahooBB規制なんとか終わったようです。しかし、また規制が再開しそうで鬱。
493455:03/03/05 03:19 ID:h4G7nJZr
保守ついでに一部テスト公開。

「あーあ。親ッさんになんて言えばいいんだろう?」
打った鉄砲の弾を拾いながら途方にくれていると、後ろから「おお、そこにいたのかね。」と女性の声で声をかけられた。振り返ると白髪の老婆と・・・
「あー!さっきぼくの鉄砲持ってった子ー!!」
のび太は指差して叫ぶと、その子はビクッと怖気づいて老婆の影に身を潜めた。
「やっぱり、これはテオロのとこにいる子のものかね。テオロがお前さんにやったんだろう?」
「はい、そうですけど。」
「まったく、何を考えてるんだか・・・、こんな子供の、しかも村の客人に得物を渡すなんて・・・。」
「はあ・・・。」
「そうだ、この際自己紹介しようかね。私はトゥスクル。一応ここの村長なんかをやっておるよ。」
「え?ってことはエルルゥさんのおばあちゃんで、ぼくたちを看病してくれた人?」
「ああ・・・。まあハクオロと比べればお前さんたちの傷はたいしたことなかったがね。」
「それでも色々と苦労かけたようで・・・、本当にありがとうございました。」
「なあに、子供が気にすることじゃないよ。ただ薬師として当たり前のことをしただけじゃからな。何もないとこだが、ゆっくりしてくとええ。」
「でも・・・ぼく達なんかがこの村にいたら、色々と大変なんじゃないんですか?」
のび太が言ってるのは無論この村の貧しさのことである。さっきから気になっていたのだ、この村のよそ者であるぼくらが、ただですら貧しいこの村にお世話になるのは、それだけでかなりの負担になるんじゃないか?と。
「遠慮せんでええって・・・。村として、客人をもてなすだけの貯えくらいはちゃんとある。」
・・・しかし、あの食事に、あの畑。自分に気を使わせないつもりで言ってる嘘にしか聞こえない・・・。
494455:03/03/05 03:20 ID:h4G7nJZr
「それにテオロたちはお前さんたちを働かせようとしてるみたいだしねえ・・・。まあ。お前さんたちが働きたくないと言えば働なくてもええしな・・。」
「いえいえ、とんでもない。出来る限りがんばって働きます。いまいちダメかもしれないけど、みんながもっと幸せになれるように努力しますから!」
「そうかい・・・。なんかお前さんならそう言うと思ったよ。」
トゥスクルは微笑んで頷いた。
「そういうことならコレは返すべきだねえ・・。コラ、アルルゥ!」
「ん・・・。」
青い服を着てる物静かな女の子はアルルゥというらしい。この子もエルルゥと良く似た尻尾がある。
「エルルゥさんの妹さんですか?」
「ああ・・・。こう見えてもなにかと困るほど好奇心があって・・・。まあこの鉄砲のことは許してあげてくれんだろうかね?」
「ええ、いいですよ。」
嫌とはさすがに言えない。
「ホラ、アルルゥ。それをこの人に返しなさい。」
「・・・。ごめんなさい。」
アルルゥはそっと鉄砲をのび太に差し出した。
「どうしてこんな危ないもの打ったりしたの?」
「・・・・。楽しそうだったから。」
「・・・・楽しそう・・・か。」

・・・「ぼくも入れてよ」
・・・「なんで?」
・・・「えっと・・・楽しそうだから。」
・・・「あのね、のび太、お前に一体何が出来るんだ?このおれたちの研究に。」
495455:03/03/05 03:20 ID:h4G7nJZr
それにしてもよく打てたもんだなと思う。意外とこの子は力があるのかもしれない。いや、もしかして自分は女の子より力がないのか?
「いいよ、またいつでも貸してあげるよ。でも今度からは一言言ってよね。」
「ん!」
怒られると思っていたアルルゥは嬉しそうに微笑んだ。
・・・なんだこの子、無表情だと思ったら笑うと可愛いもんじゃない・・・。
「やれやれ、もうお友達どうしとは、なかなかお前さんも隅におけないねえ・・・。」
「ええっ!!」
「・・・・!」
顔を真っ赤にしてアルルゥはポカスカとトゥスクルの胸を叩き始めた。
「わかったわかった・・・。じゃあここでさよならだ。ええとお前さんは・・・ノビタだったかな。」
「はい!ノビタです。」
「じゃあノビタ、また明日だね。ホラ、アルルゥも。」
「ばいばい。ノビタ。」
「じゃあね、ばいばーい!!」
のび太はトゥスクルたちが見えなくなるまで手を振り続けた。
「さて、ぼくも帰るとするかな。」
その帰り道、のび太はトゥスクルが言った『隅に置けない』が頭の中でぐるぐる回って、顔が時折耳まで真っ赤になっていたことは、誰にも言えるわけがなかった。
496455:03/03/05 03:25 ID:h4G7nJZr
こんなところか・・・。いまいち見づらいですかね?

遅れましたがまとめページの方、私が作ったあんなヘタレで適当に作った映像載せていただいて有難うございました。
497名無しさんだよもん:03/03/08 12:29 ID:mBSO8a3B
hosyu
498455:03/03/09 01:21 ID:Spvuw/iY
保守(´Д`)
499名無しさんだよもん:03/03/09 22:42 ID:LYMt3xmh
hosyu
500名無しさんだよもん:03/03/11 07:39 ID:hiL37z5W
500
501名無しさんだよもん:03/03/13 00:57 ID:DDO9/n+B
めんて
502名無しさんだよもん:03/03/15 01:17 ID:jHG3QnhQ
ほしゅ
あぶね
503名無しさんだよもん:03/03/17 00:43 ID:zZ7qqBDU
ホシュ
504名無しさんだよもん:03/03/18 08:10 ID:ecwf++IJ
505名無しさんだよもん:03/03/18 10:37 ID:kSk2JYNM
( ´∀`)保守
506イネガー三世:03/03/18 16:32 ID:ITqfTf66
保守!
もうここ、やるきなかった?
507名無しさんだよもん:03/03/18 17:23 ID:yvb8otDx

                \ │ /
                 / ̄\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ─( ゚ ∀ ゚ )< http://www.media-0.com/www/dvd01/index1.htm
                 \_/   \_________
                / │ \
                    ∩ ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩ ∧ ∧ \( ゚∀゚)< http://www.media-0.com/www/dvd01/index1.htm
もろもろだ〜〜〜! >( ゚∀゚ )/ |    / \__________
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              / /\_」 / /\」
               ̄     / /
      http://www.media-0.com/www/dvd01/index1.htm
508名無しさんだよもん:03/03/20 23:27 ID:cek2hSWP
ホシュ
509455:03/03/22 13:59 ID:l8T5zVGK
突然ですが、「うたわれ」今日か明日あたりにはじめます。
510名無しさんだよもん:03/03/22 19:40 ID:vypeYOVH
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
頑張ってください(*´∀`)
511455:03/03/23 01:50 ID:+heMfEfO
これから「ドラえもん のび太とうたわれるもの」を連載しますが・・・。
その前に諸注意というかご案内をいくつか・・・。

その1.この話は完結しません。というか物語始めのほうで終わってしまいます。
「とりあえず応援してやるから続けろー」という声もあるかも知れませんが、
都合で来月上旬にはどうしても打ち切らせざる負えないので・・・・。
その時は「スイマセン。」と謝ります。突然消えるということはないと思います。

その2.この話は原作を忠実に再現されていません。
つまり「星の記憶の伝承者」などが完全に「ドラらしい」作品であったのですが、
なんか、あんまり「ドラ」っていう感じじゃないです。ゴメンナサイ。
また「うたわれるもの」も一部設定がメチャクチャになっています。
さらに未プレイの方は多少ネタバレになってしまいます。本当にゴメンナサイ。

・・・ボリュームで勘弁してください。「星の記憶の伝承者」の3倍くらいの容量にはなるはずなので。
512455:03/03/23 02:06 ID:+heMfEfO
その他

当初「挿絵も描きます」とか言ってましたがやっぱ無理ですた。
あとこの物語のはじめのほうは「うたわれ」の世界が全く出てきません。
が、しばらくするとそのうち出てきますんで、マターリと読んでください。
あと、ヒロインの扱いの比重が作者の趣味で決まっているんで文句ある人居ると思うけど勘弁してくだせえ。
特にエルルゥのファンの方(w
ただ本当に最初のほうで終わってしまうんですけどね。叛乱の途中か始めのほうあたりで。
それでも一応カミュとかカルラとかはほんのちょっと出てきます。トウカは微妙・・・。
とにかくやたらとアルルゥばっかです(w この話の正ヒロインアルルゥですからね!

あと、それと感想は受け付けます。「せいぜい頑張りや」の一言でもいいですんで。

あとの細かいことはこれからでもめいめい話していきます。 ではマターリとスタート!
513のび太とうたわれるもの:03/03/23 02:13 ID:+heMfEfO
=「大長編 ドラえもん のび太とうたわれるもの」=

原作 藤子・F・不二雄 
Leaf/AQUAPLUS

文 455
<PROLOGUE>


僕は森に恋をした。

そこは決して楽園ではなかったけれども
君がいれば、悲しみも苦しみも、全ては愛しく思えるだろう

君の為に僕は唄おう、泣こう、そして血を流して戦おう
それがほんの一時の、夢物語であったとしても
僕はその為に命を捧げよう

君は僕が探していた人・・・・
僕は君をずっとずっと追い求めていた者

僕の為に君はうたわれる、うたわれる運命を背負う。
それは君にとって哀れみの賛歌

君は うたわれるもの
!!緊急報告!!

「コチラ、超空間監視局ヨリ全T・P(タイムパトロール)幹部ニ緊急報告。
時空間ニ巨大ナ時空乱流発生。超空間監視局、コノ時空乱流ノ分析ニ失敗。失敗シタ理由ハ現在不明。
超空間監視局ハコノ時空乱流【コード000011234】ハ未確認型デアルト判断、直チニT・P本部、特一級扱特別作戦会議室ニテ時空乱流【コード000011234】ニ関シテノ緊急会議ヲ開ク。
詳細ハソノ会議ニオイテ説明スル。
尚、コノ一件ハT・P特一級扱トスル。各自ソノ旨、確認サレタシ。

T・P 超空間監視局 本部 」


=第1部 「時空乱『竜』」=

「ねえ〜、パパ〜ぁ、どっか連れてってよおー。」

地球 日本時間 8月1日 午後2時 東京 練馬区 野比家 居間

「・・・・・・・・。」
のび太のパパは新聞を読むことで我が子から目をそらすことにした。
「ねえねえ、7日は何の日か覚えてる?」
「・・・・・・・・。」
居間にはのび太とパパの他にドラえもんとのび太のママがいたが、その問いには答えようとしなかった。
「わかってるよ。のび太の誕生日だろ?」
「そう!わかってるじゃなーい。じゃあさ、今年の誕生日プレゼントは何にするつもり?」
「・・・・・・・・・・・・。そうだなあ・・・。」
「・・・・何?」
「世界名作劇場シリーズ文庫」
「うっ・・・。」
プレゼントの内容はあまり期待していなかったが、文庫とは・・・。
これは漫画ばかり読んでいるのび太にとっては非常に痛い。だが・・・。
「いいよ。文庫で。」
「ええっ!!」
パパとママは我が子の言葉が信じられなかった。無論、文庫と言ってしまった限りのび太から激しい非難が飛ぶと思われたから、上手い言い訳なんかを考えてしまっていた。それなのに・・・?
「安あがりだし、ぼくの為にもなるし、くだらないおもちゃなんかよりずぅーっとマシだよね。」
ますます訳がわからない。その言葉は何か恐ろしいものが秘められているような気さえした。
ドラえもんはさっきからのび太の怪行動に無反応だった。どらやきを右手にお茶を左手にむしゃむしゃと食べていた。それはもちろん、怪行動の理由がわかっていたからだ。
「のび太・・・。そうか、のび太も大人になったな・・・。」
パパは自分の言葉に自信がない。
「そうでしょう?だ・か・ら・・・・。」
ドラえもんは心のなかで「来た・・・!」と思った。
「だから今年の家族旅行は海外に行こう!!」
「ね?自分をまた一歩大人にすると言うか、かわいい子には旅をさせろと言うか・・・。」
「まっっ、待った!のび太!!いっ今、『海外』と言ったのか!?」
「うん!もうグアムでもハワイでもカナダでもどこだって・・・。」
「だめだめだめだめ!無理だ、とても海外なんか旅行で行けるわけがないだろ。」
『?』・・・ドラえもんは首を傾げた。何かさっきのパパの言い方にはひっかかる・・・。
「何でだよう・・・!?せっかく誕生日プレゼントは安上がりなものでいい・・って言ったのに!!」
「まさか『海外旅行』が代わりに出てくると思わなかったから!」
「私だって海外旅行なんて行ったことないわ・・・・。」
「だ・か・ら、この際みんなで海外旅行に行って野比家みんなで成長するんだよ・・・、いや進化するんだ、するべきなのです!!」
のび太は言ったあと「ちょっと行き過ぎたよなあ・・・・・。」と後悔した。野比家が進化するということは、なんか自分の家族は他の家族より退化してるような気がしてしまった。
・・・叩かないと上手く映らないテレビ、未だに野比家に存在しないエアコン・クーラー・・・・。
・・・そして『海外旅行』という言葉に必要以上に驚く両親・・・・。
「とにかく無理だ!だめ!!」
・・・必要以上に怖い顔をして断る父親・・・。
「じゃあさ、今年の夏休みどこに連れて行ってくれるのか、それだけでも教えてよ。」
「・・・・・。」
パパとママは無言で顔を見合わせた。その様子はものすごくのび太を不安にさせた。
「ねえ・・・?なんで黙ってるの・・?」
『はぁ〜。』とパパとママはため息をついた。そして少しのび太を哀れむような顔を二人は見せ、
パパが「実はな・・・。」と話を切り出した。
「カ・イ・ガ・イ・シュッキン!!!??」
のび太の叫び声が野比家に響いた。
「アメリカ・カナダに仕事で1週間行くことになったんだ・・・。」
「ななななな、そそそそ、そんなーーーーっ!!!」
今、先ほどまで自分はどれだけ海外へ旅行に行きたいかをアピールしていたのに、なんと相手は仕事で行くことになっていたとは・・・。
「じゃじゃじゃあ・・・ぼくもついていくよ!!」
「何を言ってるんだ、仕事で行くんだぞ。」
「そうよ。パパはあくまでお仕事で海外に出勤するのよ。」
・・・・もちろんのび太はこのママの説明に納得がいかない。
「仕事で行くんなら無理して行かなくてもいいじゃない!」
「無理して行きたくないけど、無理してでも行かなきゃいけないのが仕事なんだぞ。わかったか?のび太?」
「・・・・・!!」
ショックを受けている上にお説教とは・・・!だが、まだ負けるわけにはいかない。
「じゃあ仕事から帰ったら連れて行ってよ!アメリカ・カナダに!!」
「それがねえ・・・。」
ママがパパの助っ人として出てきた。
「その海外旅行、2週間後なの。あと2週間でその用意をしなくちゃいけないし・・・。・・・のびちゃん?海外に行くっていうのはとても手間隙かかるものなのよ?」
「だから・・・?」
「パパがその旅行から帰るのがさらに1週間後。その時のびちゃんの夏休みの残りは?」
「1週間・・・。」
「だからそれだけじゃ一家みんなで海外旅行する準備ができないの?わかる?」
「・・・・・。」
よくわかっている。いくら頭を働かすことが苦手なのび太でもよくわかっている。
・・・両親は(今年も)自分を旅行に連れて行かないようにしていることに・・・!!
「じゃあパパが帰ってきたら・・・!帰ってきたらもう海外じゃなくっていいから・・・!どっかに連れて行ってよう・・・!」
「・・・・・・。」
パパは黙った。
『イケる・・・!!』
「のびちゃん。」
嫌に冷静な声でママが言った。
「のびちゃんが夏休み1週間前から始めなくてはいけないことは?」
「?」
敵はこちらの予想外なことを質問してきた。ハテ・・・?
「夏休みの宿題。」
ドラえもんがボソッと呟いた。
「ハッ・・・・!!」
「そのとおりよ。ドラちゃん。」
「そ・そ・それはちゃあんとやっておいてあるから・・。」
「嘘をつくんじゃありません!!」
ピシャと言われた。
ちなみにこの日の朝、野比のび太は宿題をするのが面倒くさくなり、タイムマシンで未来に行って、自分の宿題を見せてもらおうと「脱獄」しかけたが、気づいたドラえもんがそれを見逃さず、タイムマシンのキーを抜いてしまっていた。
いつの間にかパパは安心しきった顔をしていた。
「1学期の成績を忘れたの!!あれは何かしら!?1と2しかないあの成績表は!!」
のび太はもう何も言えなかった。こうなったママに逆らえない。
「のびちゃん、あなたはさっき『進化するべき』と言ったわね。でもね『進化』というのは人並みの成績と取ってからできる技なのよ。」
『そうだったけ・・・?』スネ夫が持っているあの育てゲーのモンスターキャラ達は必死になって勉強していたのだろうか?
「夏休みの宿題はやって当たり前!夏休みは予習・復習・読書・スポーツ・規則正しい生活!!マンガ・テレビ・ゲーム・昼寝してる場合じゃないことは十分にわかっているわね!!」
「・・・・。」
「よって!のびちゃんは今年の夏は旅行に行く暇なんてないの。勉学に明け暮れる夏なのよ!!」
「はい・・・・って、ええっ!!」
「来年ね。のび太がオール5取ったら海外旅行も考えましょう。オール4なら飛行機で沖縄、オール3なら温泉ね。」
「なんだってぇ!!」
それはどれも、実現不可能に近い要求だった。
「ハハハ。そうだなのび太、来年の夏を目指して頑張れな。」
「うううううう・・・・。」
「そうね、さあのびちゃん、そうとなったら今から2階で勉強してらっしゃい。」
「うううううう・・・・。」
のび太は今までを整理してみた。要するに、今年の誕生日プレゼントは「世界名作劇場シリーズ文庫」そしてパパは一人で海外出勤、そして今年も海外旅行は愚か、家族旅行もなし。そして自分は笑い者。
「わああああああああああああああああ、きぃいいいいいっ!!!」
そして奇声を発した後、
「家出してやるうう!!!」
のび太は出て行った。

「やっぱり言い過ぎたかな・・・。」
「そうね・・・。」
「・・・。」
ドラえもんはわかっていた。今日一足早く家族旅行から帰ってきたスネ・ジャイ・静香がのび太に散々自慢話をしてのび太がとても悔しい思いをしたことを。
その為に今年こそ絶対にみんなに自慢できるような所へ行き、みんなに自慢できるような体験をしてきて、みんなに自慢話をしようと、自分の誕生日プレゼントを(ある意味)捨ててまで家族旅行に行きたかったそのことを・・・。
両親の言い訳は聞きなれている。だが海外出勤・・・。もちろんパパ・ママは悪くない・・・。
のび太の痛々しいほどの悔しさはドラえもんが一番よく知っていたつもりだった。
地球の衛星「月」メガロポリス

T・P(タイムパトロール)本部がそこにある。
この本部は周囲に時間時軸を無視する特殊バリアーが張られている。
つまり、いつ、どんな時代でもT・Pの本部は月に存在するわけだ。
無論、今の現在でも。
見えないのはバリアーのせいである。
T・Pは主に3つの組織から成り立っている。
「航時局」・・・(ドラえもん・単行本25巻「竜宮城の八日間」)
「時空警察」
「超空間監視局」の3つである。

「航時局」は時間旅行者の把握、誘導、監視などである。道路で例えるなら「交通整理」
「時空警察」は時間犯罪者の調査。追跡。逮捕。
「超空間監視局」とは「航時局」が時間旅行者を監視するものに対し、超空間そのものを監視するものである。
時間旅行時にT・M(タイムマシン)を使用する際は時空間(「超空間」とは「時空間」・「亜空間」・「4次元空間」など幅広い意味で使われる)と言われる次元を通るが、非常に不安定であり、未来の技術をもってさえ「不確定要素」を含む。
特に「時空乱流」の存在が大きい。時空間の乱れが引き起こす「嵐」は時間旅行者が引き込まれたら2度と戻れない。
ここからの説明は「のび太の日本誕生」から引用する。

「僕らの住んでる世界では、普通過去から未来に向かって時が流れている。みんなが同じ川の同じ流れに乗って進んでいるんだ。ところがこの流れが乱れることがある。大きく渦を巻いて人を飲み込んだりする。するとその人は僕らの世界から突然姿を消しちゃうんだ。」
「で、その・・・時空乱流に巻き込まれた人は、そのあとどうなるの?」
「永久に亜空間を漂うか・・・、運がよけりゃどこかに出口が開くこともあるらしい。」
本日、このT・P本部に幹部のメンバーが緊急招集をかけられたのも、この「時空乱流」の件についてだった。
「問題はその『時空乱流』そのものにあるのです。」
「どういうことかね?」
「これを見てください」
ヴォンと音を立て巨大モニターに気象予報図に似たようなものが映し出された。
「普通、時空乱流の動きというものは一定のパターンというものを持ちません。常に細かな・・・そして不規則な動きを見せるものです。例えば台風みたいなものです。ある程度の進路先はわかるが細かい動きは予測不可能・・・。」
「だから、今回は何がおかしいというのかね?」
別の男性が聞く。この会議室には10人近くのT・P幹部とそれぞれの分野のトップの科学者が集結していた。
「・・・これです。」
パッと新たな画面が出る。
「・・・・なんだね、こりゃあ・・・?」
「時空乱流の通過経路が綺麗な波線を描いている??」
「そのとおりです。つまり明らかに人工的な・・・あるいは生物的な動きをしています。ただ『機械的』レベルではありませんが。」
「生物的って何かね、君は?時空乱流は動物なのではないよ。」
一瞬会議室から笑いが漏れた。だが・・・。
「人工的だとするとかなりの問題ね。」
会議室の隅にいた女性科学者がつぶやくと静まり返ってしまった。
「新種の化学兵器かも知れない、ってことかね!?」
「そのとおりです。まだ超波動のみの観測で詳しいことは映像を見ない限り何とも言えませんが・・・。」
「・・・・・。緊急体制を取るべきだな。しかし・・・・。」
「一般の人間には知らせないほうがいいでしょう。パニックになり得る。」
「そうだな。よし超空間監視局は今すぐ超空間の巡回に行かせろ。状況により時空警察も応援に行く。」
「わかりました。」
男の一人が会議室から走って出て行く。

この時、誰もが、この時空間を荒らす『存在』が、「嵐」、または「兵器」であると確信していた。

実際はそのどちらでもなかったのだが。
地球 日本時間 午後8時 東京 練馬区

「・・・・はっ!」
のび太は目が覚めた。ところがここは自分の部屋ではない。それどころか外にいる。「自分はまだ夢を見てるのかなあ。」とか思ったが
・・・・・そうだった。自分は家出したのだった。
ここは学校の裏山の一本杉の根元。のび太はここでボヤーっとしていたらいつの間にか寝てしまっていたのだった。
・・・・・ああ、おなか減ったなぁ。
あたり一面に広がる東京の夜景、あの光の一つ一つにそれぞれの家庭の生活があるのだろう。今はみんなテレビなんか見ながらご飯でも食べているのだろう。
それに比べて自分は、真っ暗な場所でうるさいほどのセミの鳴き声につつまれて、蚊に刺されて・・・。おなかもすいて・・・。
・・・・・いや!今からノコノコとうちになんか帰れるかっ!情けないぞ野比のび太!ここは男としての意地を親に見せてやるんだ!!
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・だけどあんな分からず屋の親はいいとしても、ドラえもんくらい味方になってくれたってよかったのに・・・。
そんなこと考えているうちにまたおなかが減ってきた。
と、その時のび太の顔にピカッと光が照らされた。
「うわあっ。」
「ワッ!なんだ!誰かいんのか?」
どうやら懐中電灯の光らしい。いやそんなことより・・・。
「お。お前、のび太か?」
「ジャイアン!・・・スネ夫!・・・出来杉君まで・・・。」
「よお、のび太、お前こんなとこでなにやってんの?」
「ええっっっとおお・・・。」
「どうせ昼寝でもしてたら夜になってた・・・とかじゃねえの?」
「うわっ!どうしてわかったの!?」
「なんだよ、冗談で言ったのにマジかよ!」
「まったくのび太らしいといえばらしいけどー。」
・・・あーあ、もうなんでこいつらまでバカにされなきゃならないんだろ。
「のび太君、虫さされがひどいよ。ちょっと待ってて・・・。」
出来杉君は虫刺されの塗り薬を差し出してきた。
「ありがとうー。本当に助かるー。」
のび太は自分の体を見てみた。半そで短パンというスタイルで寝ていたため相当ひどく刺されていた。多分10箇所は行くだろう。
「あー、いい気持ちー。それよりみんなどうしたの?もうこんな夜なのに出来杉君まで夜遊び?」
「違うよ。僕たち虫取りに来たんだよ。」
「虫?こんな真っ暗なのに?」
「バーカ、真っ暗だからよく取れるんだぞ。」
「???」
「まっ、見てなって・・・よっこらしょ!」
スネ夫は今まで背負っていた大きなリュックサックを下ろした。
よく見るとみんなずいぶん大きなリュックサックを背負っていた。
スネ夫は自分のリュックサックから大きな白いシーツを取り出した。
「なんだ?なんだ?」
「まあ見てろって。あ!そうそう、大きな音立てんなよ!」
「?」
そうしていくうちにも虫取りの準備は着々と進んでいく。一本杉の枝と枝との間にシーツを大きめの洗濯バサミで止め、大きな白い「幕」を作る。それをリュックから取り出された大きめのライトで照らしていく。
ライトの光は1点に集中し、見てるほうがまぶしいくらいだった。ライトはスネ夫の従兄弟が趣味でやってるジオラマ用のやつだとわかった。
「ははぁ、なるほどねー。光で虫をおびき寄せて取るってわけなんだ。」
「カブトムシ、クワガタなんかも取れるかもしんねえぜ」
「ええっ!!!クワガタ!!」
「静かにしろって!」
「はーい・・・。」
しかし、クワガタ、カブトムシとは・・・。朝早く木の蜜に集まっているのを取るという方法は聞いたことがあるが、「寝ぼすけのび太」にはできるはずもなかった。しかしこれならライトさえあればそれほど遅い時間でなくてもできる。なるほど、なかなか画期的な方法だ。
最後に出来杉がシーツにまんべんなく蜂蜜を塗った。
「これでよし。このまましばらく待ってよう」

その間は勉強会&食事会となった。
聞けば最初にこれを考えたのはスネ夫だという。夏休みの宿題の自由研究と虫取りを同時に出来る方法がこれだった。
ある程度の時間ごとにどれだけ、なんの虫が集まってきたかを観察するのだ。だが虫の種類の分別はなかなか難しいので、知恵袋として出来杉をメンバーに入れた。
ところがこれをどこからか聞きつけたジャイアンが無理やり途中参加した・・・というのが大体のあらましだ。
それで。
「ぼくも入れてよ」
「なんで?」
とスネ夫。
「えっと・・・楽しそうだから。」
「あのね、のび太、お前に一体何が出来るんだ?このおれたちの研究に。」
それはジャイアンだって同じじゃないか!と言おうと思ったが止めた。ジャイアンが運んできた特に重いこの荷物・・・。自分に持てそうもない。
「むむむむむむ・・・・。」
考え込む・・・・が、情けないがまったく思いつかない。
「いや、人数は多ければ多いほどいいよ。」
「えっ!?」
ジャイアンとスネ夫を同時に声を上げてしまった。
「だってさ、この研究は夕方6時から朝7時まで観察しなくちゃいけない。今日はテストだけど・・・その時3人だけで交代ってのはちょっときついんじゃないかな。」
「むうううう・・・。」
今回の実験は2時間足らずで終わりらしい。本番は13時間体制だ。一人は外で観察、一人はちゃんと観察しているか家で携帯電話を使ってもう一人を見張る。もう一人は仮眠を取る、
これを3人だと1人4時間ちょっとでやるのだが・・・・。確かにただぼーっとシーツを見るのを4時間もやっているのはキツイと思われた。
「ま、出来杉君がそう言うのなら仕方ないか。」
「まあね。戦力になるか疑問だけど。」
「じゃ、じゃあ研究に参加していいの!?」
「もちろんだよ。」
「しょうがねえけどなー。」
「気が進まないけどね。」
「やったああああああ!!!」

虫が少し逃げた。
後、のび太はジャイアンのパンチを喰らったのは、言うまでもない。
527うたわれるもの 本日の反省:03/03/23 02:52 ID:+heMfEfO
調子に乗って長々と掲載してしまいました。まあ一日目だし景気よく・・・。
・・・荒らしみたいだ、私・・・。

それにしても「本文が長すぎます」やら「文が多すぎます」やらでめんどくさー。
あとタイトルの番号!結構ミスったな・・・。明日から気をつけよ。

それじゃ寝ます。
1・2・3・グゥ。
528名無しさんだよもん:03/03/23 02:58 ID:MwnZj1vm
お疲れ様〜('∀`)ノ リアルタイムサイコー

今回はうたわれキャラが出なくて(´・ω・`)だったけど日常文が原作らしくて(・∀・)イイ!
続き、期待してますわ
529名無しさんだよもん:03/03/23 08:27 ID:EHiPC9M5
お疲れ様です(*´∀`)
続き期待してます〜
530名無しさんだよもん:03/03/24 23:06 ID:FspE88u3
455さん乙ー。続きが気になりますね。
期待を込めて保守
531名無しさんだよもん:03/03/25 10:30 ID:2w9CIraV
続きがんばってください・・・ってことで保守。
532うたわれ 第2回:03/03/25 13:42 ID:4ph9vMll
ちょいとホームページいじってたら遅れました。
↓「ドラえもん のび太とうたわれるもの」公式ページ
ttp://www.tekipaki.jp/~midaresetugekka/doratop.htm

まとめぺーじの方もご苦労様です。そのうち「うたわれ」のバナーとかも作るのでその時はよろしく!

ここで前言撤回をいくつか・・・。
>その1.この話は完結しません。
>都合で来月上旬にはどうしても打ち切らせざる負えないので・・・・。
とありますが私がこの春に就職出来た場合はこれを撤回します(w
>当初「挿絵も描きます」とか言ってましたがやっぱ無理ですた。
やっぱ今自分暇なんで描いていきます。適当〜に。

細かい所はHP見といてください。随時更新予定。

うたわれキャラはあと2・3日後に出てきます。なるべく急いで掲載していきますね。
まあ、マターリと第2回開始。
T・P本部 特別任務指令室

「音声はリアルタイムでこちらに受信されますが、映像は時空の乱れの影響を受け、5分のタイムラグが生じます。」
「わかった。・・・こちら本部、0003号部隊応答せよ。」
「こちら0003号部隊、時空乱流接触まで残り30秒・・・・20秒・・・。」
「時空乱流の嵐はまだ目測できないか?」
「いえ・・・・ザ・・・ザザ・・・まだ・・・10秒前・・・ザ・・。」
「9・・・・・ザザー・・・6・・・・・・5・・アアウォオオオオオオオオォォォォンンンン!!!!」
「な!なんだね!!この鳴き声みたいなものは!!」
「・・・・ザ・・・『竜』です!・・・ザ・ピー・・・ピピピー・・・翼のない『竜』のような怪物が・・・・ザー・・・飛んでいます・・。」
「『竜』!?それはなんだ!ロボットかね!!」
「わかりません!データ解・・・・・ギ・ギ・・めます・・・ガー・・。」
「急いでくれ!目標を逃がすじゃないぞ!」
「ザザー・・・・・コードナンバー601・・・ザ・ザー・・解析不可能・・・・。」
「何だとォ!!」
ガッ!!ゴォオオオン!!!!ガー!キー!ガガガッガッガガッガッガッ!!!
「目標から物理攻撃を受けた模様!!破損29%!!」
「ガッガガー!!・・・・波動砲使用許可願います・・・・・!!」
「許可する!!」
「発射!!」
ドォォォオオオオオオンン!!!
・・・・・。
「目標ダ・メー・・・ジ・・・・受けていません・・・!!」
「何ぃ!!!」
「目標内部より高エネルギー反応!!」
「!?」
「収束してい・き・・・・ま・・・アアアアーッッッ!!!!!」
ザッ!プツッ!
・・・・。
「・・・・・0003号部隊からの受信が、完全に止まりました。0003号部隊・・・・壊滅した模様です。」
「・・・・なんたることだ・・・。」
「・・・0003号部隊の映像をキャッチ・・・・モニターに映します。」
ヴォン!
「・・・・・。『竜』・・。」
モニターに映し出される0003号部隊から送られる映像・・。
時空間を飛んでいるのは確かに翼なき青い『竜』だった。
「・・・・。非常事態宣言だ。時間旅行・運搬を一時的に完全にストップさせろ。」
「了解しました。」
「国連事務総長に連絡をいれろ。・・・・軍の力を借りたいと・・・。開発中の軍事用の新・タイムマシン・・・を。」
「了解しました。」
モニターには口から光線を放つ青い『竜』が・・・。
そこで0003号部隊からの映像は途絶えたのである。
地球 日本時間 午後9時35分 東京 練馬区

「おーおー!ついに来たぜカブトムシが!」
「やった・・・!」
「まだまだ!これからどんどん増えるよ!」
「こんな東京のなかでもやっぱりいるもんだねー。」
少年らが喜ぶのも無理はない。始めてから1時間弱、集まるのは蛾やら、珍しくもない昆虫やらで、お目当てのカブトムシ・クワガタは一向に飛んでこなかったのである。
「取るのはもう少し後にしたほうがいいね。」
「いや、いるうちに取っちまおうぜー!」
「そうだそうだ。」
「警戒されたらもともこもないよ。」
やれやれ・・・この考えなしたちは・・・といった感じでスネ夫は苦笑した。
「・・・そうだね。いるうちに取っちゃおうか。」
「ええっ!」
「もう夜遅い。今日はもうここまでにしていいんじゃないかな。」
「まあ、そうだね。蚊もひどいし・・・。」
彼らは虫除けスプレーをかけてこなかった。火をたいているわけでもなかったので、虫に刺され放題と言っても過言ではなかった。
「次はもっとちゃんとした装備をしてこよう。また明日作戦会議を立てようじゃないか。」
「よっしゃ!そうとなれば!」
ジャイアンは早速カブトムシを取りに行った。
「それにしても・・・いろんな虫が集まったねー。」
「そうだな・・・ちょっと気味悪いくらい。」
シーツにへばりついている虫は相当数が多かった。蛾だけでも20種類はいるのではないか。
「のび太君、昆虫の種類と人間を含むホ乳類の種類、どれだけ昆虫のほうが多いと思う?」
出来杉君はちょっと難しいクイズを出してきた。
「えっ?ええっとー、5倍くらいかな?」
「ぼくは10倍くらいだと思うよ。」
さすがのスネ夫もイマイチ答えがわからない様子だ。
「残念。ホ乳類は約5000種類、昆虫は約75万種類。およそ150倍違うね。」
「75万!150倍!!」
万と言う言葉で必要以上にのび太は驚いてしまう。
「ホ乳類とは数が違うってことだね。」
「そうだね。今人間は地球の支配者として君臨してるけど、それは地球の生物学的に見たら本当に小さな存在になるんだよね。」
「・・・?つまりにんげんは地球より断然小さいってこと?」
「まあ、のび太はそういうことにしておいてよろしい。」
「まあそうだね。人間は昆虫より遥かに小さい生物だ。・・・そう考えてもいいかもね。」
「ふーん・・・。」
 「それはつまり、今人間は地球に対して身勝手なことをしているけど、もしも地球が本気で怒ったら・・・人間は本当に小さい生物だと考え直されるということだよ。」
後ろを振り返るとそこにはドラえもんの姿があった。
「ドラえもん!いつからそこにいたの!?」
「今さっきからだよ。それよりひどいよその虫刺され・・・。」
「あー!こんなのへっちゃらだよ!」
ドラえもんは本当に楽しそうなのび太の笑顔を見て少し安心した。
「さあもう帰ろうよ。パパもママも心配してるよ。」
「・・・。うんそうだね。」
何故か昆虫採集と出来杉君の話を聞いてのび太は自分の心が広くなったような気がした。
・・・・また野比のび太は『進化』したんだ!
「おおい!こりゃなかなかのもんだぜ!」
嬉しそうにはしゃぐジャイアン。
「さあみんな帰ろう、明日朝10時ぼくんち集合。いいね!」
「おーっ!」
5人はそれぞれの家路へ歩き出した。
「ねえドラえもん?」
「なあに?」
「人間は昆虫より小さいんだよね?でもさ、昆虫より大きい生物もたくさんいるんだよね?」
「そりゃ、たーーーーくっさんいるね。」
「それでもってさ、また宇宙には地球より大きな星がたーーくさんあって、その大きな星が集まった銀河がまたたーーーーーくっさんあって・・・。ってどこまで続くんだろう・・・。」
「さあね?どこまでもどこまでも・・・。世界というのは人間なんかじゃ計り知れない不思議でいっぱいなんだよ。」
「へえー、どこまでも不思議でいっぱい・・・か。」
のび太は満天の星空を見上げながらつぶやいた。ドラえもんはそんなのび太を見て「また一歩『成長』したね。」と心の中で誉めていた。
地球 日本時間 8月2日 午前6時31分 東京 練馬区 野比家 のび太の部屋

この日、ドラえもんはガールフレンドの猫「ミイちゃん」とデートに行くために早起きした。
実はこれも「のび太をおいて旅行に行く」ことになるので、前から決まっていたことだったが、なかなかのび太に話を切り出せないでいた。
それが昨日の夜、恐る恐る事を話してみると、「いいよ。思いっきり楽しんでくればいいじゃない。」とのび太が言ってくれたので遠慮なく行くことになった。
のび太は「自由研究」に没頭してる間はご機嫌なのだろう。昨日はあんなにいがみ合っていたパパとママにもニコニコ顔で「おはよう」なんて言ったもんだから、パパとママはのび太のことが、本当に不安になってしまったのであった。

そんな朝、ドラえもんの所に1通のダイレクトメールが来た。
速達で、ドラえもん本人直接届いたのだった。
何事かと思い、中身を見てみると、「時間旅行・及び時間物資運搬の自由の規制」のお知らせであった。
今までは時間旅行者はT・Mでいつ、どんな時代に行っても航時法に引っかからない限りはその自由が保障されてきたのだが、今後の一定期間はいかなる理由であれ、時間旅行者は「航時局」に許可願いを出さなくてはいけなくなったというわけだ。
その理由はどうも超空間で発生した大規模な「時空乱流」であるらしい。
「フウン・・・。なんだか面倒くさくなったもんだなあ・・・。」
しかし、当分T・Mを使う予定はなく、のび太が使うとしても今タイムマシンのキーは自分のポケットの中にある。
まあ、それほど気にする問題ではないだろう。
「それじゃ行ってくるね、のび太君。」
まだ寝てるのび太に、ドラえもんがそうつぶやくと鼻歌交じりでデートの待ち合わせ場所に急ぐのであった。
同 午前9時32分 東京 練馬区 源家 玄関

「しーずかちゃーん!!」
「あら、のび太さん。」
「ねえ、静香ちゃん、夏休みの自由研究の宿題、終わった?」
「いえ、まだまだよ。」
「何の研究してるのー?」
「種子・・・植物の種についての研究よ。」
「タネ?」
「そうよ、自分で動けないタネはどうやって遠くに運ばれていくのか・・・。
例えばアメリカセンダングサ・イノコズチ・オナモミなんかは獣やヒトの体に着いて運ばれていくし、
サクラ、山葡萄・ビワ・アケビは動物に食べられて運ばれていくし、マツ・カエデはそれこそタケコプターのようなプロペラで風によって飛んでいくのよ。」
「はぁ・・・。」
「それらの運ばれ方とそれぞれの植物の分布地を比較すると面白いことがわかるのよ。例えば・・・。」
「あーあのさ、それ面倒くさくない?」
「えっ?」
「たった一晩で出来て、それこそなんとノーベル賞ものの研究!・・・どう?やってみたくなーい?」
「それは凄いけど・・・どういう研究なの?」
「ふふーん、それはだね・・・。」
当初、のび太の物凄く自信たっぷりな態度に、静香も期待してみたが、それがただの虫取りであることがわかると・・・。
「悪いけど遠慮しておくわ。」
「えーっ!なんでー?」
「虫は苦手だし、今私がやってる研究はもうずいぶん進んじゃったし・・・。」
正直言うとあまり面白そうな研究とは思えなかった。
「ははぁ・・・。なるほど・・・。んじゃわかった!気が変わったらいつでも言ってよね!」
「うん、わかったわ。」
「それじゃーねー。」
同 午前10時02分 東京 練馬区 骨川家 スネ夫の部屋

「やー、やー、ゴメンみんな!」
「遅いぞ、のび太!」
「やっぱり『寝ぼすけのび太』なんか入れるんじゃなかった・・・。」
「いやいや違うって・・・。」

「それにしてもノーベル賞とは大きく出たねー。」
出来杉君はお腹を抱えて笑った。一方ジャイアンは、
「こういうのは女じゃだめなんだよ、男の研究ってやつなんだぞ、わかってねえなあ、のび太は。」
「はぁ。」
「それにしても静香ちゃんも大掛かりな研究やってるなぁ・・・。」
スネ夫は関心したように言った。「自然に生えている植物の種子を集めるのも、植物の分布地を調べるのも結構大変だと思う」は出来杉談。
「静香ちゃんに負けちゃいられないぜ!おれたちも男の研究ってやつを見せてやろうぜ!」
「オオーッ!!」
勝算はある、何故ならこちらには「出来杉 英才」がいる。コイツに敵う小学生はいるはずがない。
それよりも問題は・・・
「ねえねえ、ちょっとトイレ借りていい?」
「あ・おれが借りる。」
「えーっ!僕が先ーっ。」
「おれに決まってるだろーが!」
「もれちゃうってばー!!」
・・・・この2人をどうするかなんだよなー・・・とスネ夫は一人で静かに頭を抱えていた。
T・P本部 特一級扱特別作戦会議室

非常事態宣言から13時間が経とうとしている。今現在の会議室は時空間を暴れる『竜』の対処が議論の的になっていた。
『竜』に接触し、無残に壊滅した0003号の『竜』の解析結果の詳しいデータが出たのだ。
わかったのはひとつだけ。

=これは未確認生命体である=

「捕獲!!時空間で生きる生物など今まで聞いたこともない!」
「捕殺!!超空間を行き来する生命体など危険極まりない!!」
「だからこそ研究の価値があるのだ!!」
「研究などの為にT・P隊の隊員達・・・いや人類全てを危険にさらす気か!!」
「静かにしたまえ!!」
ハッ!とざわついていた会議室がその一言で騒然となった。
一喝したのはT・P隊 総隊長である。
「0003号部隊のことを忘れたのか?奴は超空間巡視艇として十分な性能を持っていた艦隊10艘をわずか5分で壊滅させたんだぞ!!
わずか5分で相手になんの損傷も与えられず・・・、優秀な隊員達が殺された!!捕獲だの捕殺だのとやかく言ってる場合ではない!!これは異常事態なんだぞ!!」
「・・・・。」
本日T・P本部ロビーで急遽行われた追悼式。30名の尊い命があっけなく失われた。
「私は・・・私の部下を殺した奴を許すわけにはいかぬ!よって!捕殺を命ずる!反対者は立つがいい!!」
「・・・・。」
誰も立たなかった。否、立つことができなかった。
「奴に対抗できるのは軍事用の新タイムマシンのみ!今それは急ピッチで完成に近づきつつある!まずはそれを待つことだ!」
「・・・・。」
地球 日本時間 午前10時31分 東京 練馬区 骨川家 スネ夫の部屋

「イライライライラ・・・・・。」
「そわそわそわそわ・・・・。」
「・・・・・・・・。」
何やら落ち着きのないジャイアンにのび太・・・。
こうなることはスネ夫にも予想はしていた。だが・・・・。
「オイ!何か俺がやれること、ないのか!?」
「今はないよ。」
「イライライライラ・・・・。」
今現在彼らが進めている作業は、昆虫観察終了後に行う画用紙への編集作業を前もって出来る限りやっておくことになっていた。
そしてメンバー4人、集まったことには集まったのだが、
「イライライライラ・・・・・。」
「そわそわそわそわ・・・・。」
この二人・・・、本当にやることがないのだ。
出来杉は文章作成&レイアウト担当。
スネ夫はイラスト&写真などを担当していた。
・・・・・。

・・・・・。
「イライラ・ムカムカ・ギリギリ・ムシャクシャ・・・・!!!」
「ビクビク・ハラハラ・ドキドキ・ソワソワ・・・。」
「ヤレヤレ・アーアー・ガックリ・ヤバー・・・。」
ジャイアンの機嫌が時間が経つことにマズイものになっている・・・。

「うーん・・・。困ったなあ・・。」
「!?」
出来杉が困るとは!?これはかなりの非常事態だ!
「おれさまの出番だな!?よし!なにが困っているのかな?出来杉君。」
嫌にニコニコ顔のジャイアンが、スネオ・のび太にとって何故か怖いものに見えた。
「紙なんだよ・・。」
「紙?トイレか?おれが案内してやるぞ?」
「違うよ、この原稿用紙。」
「あー、なるほどね。」
「おれさまにわかりやすくやさしく説明しろ!!」
スネ夫の首根っこをつかんで、ジャイアンが絶叫する。
「わかった!わかりましたわかりました!!!」
少しスネ夫がむせてから説明する。
「要するに、あらかじめ買っといたこの原稿用紙が足りるかどうか微妙なところなんだよね。昨日の夜見たとおりこの研究で集まる虫は物凄い数だからさ、それをひとつひとつ写真に撮って原稿に貼っていくわけだけど・・・。」
「足りない分はその時にまた新しく買ってくればいいじゃん?」
「それでもいいんだけどさ。この紙のサイズって今結構人気あるんだよ、他の自由研究の人たちも買うからさ。紙が足りないって気づいたときに売り切れてる可能性が結構あるんだよ。」
のび太たちが、自由研究で使っている紙はかなり大きい特大の紙だった。この紙のサイズは都内で行われる「夏休み自由研究コンクール」の規定に合うものであり、
のび太のグループも含む野心に燃えるグループはこのサイズの紙を必死になって探しているという。
厄介なのはその紙の大きさと色で、のび太たちは「黄緑」を選択した。
ところが後になってわかったのだが、「黄緑」は他のグループにもかなりの人気があるという。大きさがゆえにこの紙を取り扱っている店は少ない。
なお且つ値段も結構張る。だが、今のうちに買いだめておくのも結局もとの数で足りるのならば、その紙とそれにかかったお金がもったいない。
さて、無駄になる可能性を含まれながらも、今のうちに紙を買っておくべきか?それとも今のまま進めてしまうか?
「紙が余ったら、他のグループに高く売ろうぜ!」
この意見は却下された。
「要するに、あとで紙が足りてるかどうかわかればいいわけなんだよね?」
「そうだけど、・・・どうするの?」
「わっはっは。」

「タイム・マシンで未来に行ってちょっと見てくるよ。」
「あーなるほど。未来に行けば何もかもわかるってことか!」
「うん!じゃあ今からひとっ走り行って来る。」
「待った!おれさまも行く。」
「え〜、いいよ〜。」
「うるせえ!!行くったら行くんだ!!文句あんのかよ!!」
「・・・ないです。ごめんなさい。」
「それじゃ、ゆっくり行ってらっしゃい。」
「面倒かけて悪いね。」
「いいってことよ。ホラ!行くぞ!!のび太!!!」
「あ〜ん。待ってよぉ〜。」

こうして二人は出て行った。

「戻ってきたら、ママのホットケーキ用意しとくよ。」

だが、のび太とジャイアンはこのホットケーキを食べることが出来なくなることになろうとは・・・今の彼らには知る由もなかった。

地球 日本時間 午前10時43分 東京 練馬区 野比家 のび太の部屋

「あっ、そうだ!ドラえもんのやつキーを抜いていったんだ。」
「なんだとお・・・!」
「でもなぁ・・・多分・・・。」
そう言いながら、のび太は押入れをゴソゴソ探り出した。
「あった!・・・「スペアポケット」!多分この中にキーがあるんじゃないかな!」
ゴソゴソとポケットの中に手を突っ込んで探してみた・・・。
「・・・・。」
「どうだ?」
「!・・・あった〜!」
「おー、よし早速行ってみようぜ!」
T・P本部 特別任務指令室

「新たな事実が判明しました。」
「何かね?」
「時空間の波動をさらに詳しく解析結果、『竜』の通過経路は『尾を引く』性質があるようです。」
「『尾を引く』?」
「目標が時空間を移動すると、理屈は不明ですが通過経路に強力な磁場断層が発生し、周辺の物体を引き寄せる現象が起きています。
引き寄せる力は目標に移動速度に比例。今現在の目標は低速なので時空間そのものに大きな影響は出ていません。」
「ふうむ・・・それで『尾を引く』か。」
「その現象のせいで我々は『竜』を『時空乱流』と誤認させられてしまったわけです。」
「出現ポイントから今までの『竜』の通過経路は?」
今までT・P隊 総隊長に解説していた科学者が助手にデータを目の前のモニターに映すよう、命令した。
ヴォン!と音を立ててモニターに映像が映し出される。
「突如20世紀後半に出現した『竜』は現在21世紀初頭に移動していますが、それほど大きな移動はしていません。
特に0003号部隊を攻撃した後はまるっきり動く気配を見せません。」
「0003号部隊が放った波動砲が、今になって効き始めたという線は?」
「100%と言えませんが・・・あり得ないと思われます。」
「ふーむ・・・。」
「・・・・総隊長!博士!」
慌てた様子で白衣の研究者が血相を変えてやってきた。
「見てください!『竜』の解析データに変化が!」
「何!?」
博士と呼ばれた男性が、やってきた研究者の書類を急いで目を通す。
「遺伝子情報の解析をリアルタイムで行っていたところ、時間が経つごとに遺伝子情報に変化がでているのがわかったんです。」
「『竜』の解析データはコードナンバー601で解析不可能と出たはずではなかったのかね?」
「いえ、詳しいことは、以前解析不可能のままなのですが、わかる範囲で調べてみた結果・・・。」
「・・・?どういうことだ?」
博士はつぶやく。
「なんだね!?何が起きているのかね!!」
「・・・『竜』の遺伝子情報が『人間』に近づいています・・・。それもかなりのスピードで。」
「なにい・・・!?」
「それと悪いニュースがひとつ・・・。」
「今度はなにかね・・・。」
「『竜』が0003号部隊を壊滅させた熱光線のその後の行方なのですが・・・。」
「奴が放った光線の行方?そんなことどうでもいいことじゃないのかね?時空間に果てがあるわけでもなかろうに・・・。」
「いえ、違います。『竜』が放った光線は以前勢いを衰えることを知らず、現在も時空間を飛び続けています。」
「そうなるとどういうことになるんだ?」
「時空間をいずれ突破し、果てにはどこかの時代へ巨大な超時空ホールを開けることになります・・・。」
超時空ホールとは時空間と3次元世界との壁に開いた穴のようなものである。
ドラえもんたちがタイム・マシンで過去・未来へ到着した際、出入り口用に一時的に開いている穴もその一種である。
「『竜』は未来時の方向へ光線を放ったんだろう?光線で我々の未来が破壊されるとでも・・言うのか?」
「いえ、少なくともその心配はないでしょう。光線そのものを化学分析した結果、せいぜい超時空ホールを開けるだけにとどまるはずです。」
「ならばたいした問題じゃないだろう?今現在我々が抱えている他の問題と比べれば。」
「問題はホールの場所です。」
「場所?」
「はい、先ほども申し上げたとおり、光線の勢いは発生時より衰えていません。未来時の方角に発射されたこともあり、光線のたどり着く先は超未来だと思われます。それも我々が認識できる領域を凌駕するレベルでの。」
「・・・人類の文明の・・・終わりの・・・さらに先か?」
「はい。」
T・Pも含む時間旅行者が行き来できる時間域は、だいたい動物が陸上に進出したあたりから、果ては人類の終末あたりまで行き来できる。それ以上の時間渡航は今現在の技術では不可能であった。
「そんな超未来にホールを開けられたとなると・・・。確か時空間において過去軸はそれほどでもないが、未来軸に行けば行くほど空間は不安定になるのではないかね。」
「ええ・・・。ですからそこに『問題』があるのです。」
時間旅行者は過去は恐竜がまだ生きている時代まで無許可でも行くことが出来るのだが、未来に関しては24世紀より未来に行くことは許されていない。事実ドラえもんたちも22世紀のさらに未来へは一度も行っていない。
「ホールが開いた直後・・・時空間全体の規模で何らかの事態が起きる可能性も・・・否定できません。」
「はぁ〜。」
総隊長はため息をついた。実は超空間の研究はまだまだ始めまったばかりであるとも言えるレベルなのだ・・・。
「それじゃ、いつ、何が起きるかわからないって言う状態なんだな。」
「はい・・・。」
「・・・・・・・。」
時空間 時間軸 21世紀初頭

「ええと・・とりあえず夏休み明けの9月1日に行ってほしいんだ。」
「・・・ビビ・・現在巨大ナ時空乱流ノ影響ヲ受ケ特定ノ時間軸ニ到達スルノハ困難ト思ワレマス・・・。」
「おい!そこをなんとかするのがお前の役目ってもんだろ!!」
「・・・前後48時間ノズレガ生ジマス。」
「えー?それって2日間ってことー?」
「じゃあとりあえず9月3日に行けばいいじゃん!」
「そうだね!じゃあ9月3日ぼくんちに!」
「現在時空乱流ノ影響デ徐行運転トナリマス・・・。到達ハ20分後・・・。」
「そんなにかかるのかー。」
「しょうがねえなあ・・。」

航時局

「大変です!無許可と思われる時間旅行者が現在『竜』が出現しているポイントに近づきつつあります!」
「なんだって!おい!今すぐ緊急警告メールをそのタイムマシンに送れ!!」

「・・・・暇だからおれさまの新曲を披露してやろう。」
「だめだめ!こんな狭い所でそんなことしたらタイムマシンが壊れちゃうよ!!」
「このポンコツタイムマシンにおれさまのパワーを入れてやるのだ!いくぞ!」
〔[おおおおおまえええのおおおかんじいいってえええええるううううかんじょおおおおっははっはは〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!!]〕

「駄目です!タイムマシンから妙な電波を発しているために電波障害が発生しています。」
「なんだと!こんな時に時間犯罪者か!?くそ!巡視艇緊急出動!!」
〔[せいしんんんんんてっきいいいいいいいしっかんのおおおおおおお!!]〕
「うぐぐぐぐ〜・・・。」
こんなことなら未来に行くなんて言わなきゃよかった・・・っとのび太は涙目で後悔した。

「相手側の規模は小さい。『竜』に気づかれるのも面倒だ。一艇だけでいいだろう。危険を察したらすぐに避難するんだ!」

〔[いっっっっっしゅだああああああああ!!!!]〕

「大変です!先ほどから突如発生した謎の怪電波による影響で『竜』の遺伝子情報に急速な変化が!!」
「なにいいいいいっ!!」

〔[しぃいいいいずめぇええかたっはあああああああ!!!!]〕

「さらに不安定な時空間のバランスを破壊してます!!」
「一体何がそんな電波を発しているんだ!!」

〔[おれがしっっっってるぅううううう!!!]〕

『こちら巡視艇7号・・・怪電波を発しているタイムマシンに接触するまで10秒・・・。』

〔[おれにっぃいいいいまかせろおおおおおお!!!]〕
「はいはいはい・・・。」
のび太はヤケになって歌に手拍子を合わせる・・・。
と、
「あれ?タイムパトロールじゃないかな!?」
「あん?」
なんやらでっかいタイムマシンがこちらにやってくる。
「おおい君たち!なにやってるんだー!!」
「・・・・・。」
どうやら時空間にまでジャイアンの歌は迷惑だったらしい。

「何?夏休みの宿題?そんなんで無許可で未来に?」
まったく呆れて言葉もでないようだった。そりゃそうだ、怪電波が子供の歌声でした・・・なんてヒドい話にもほどがある。
「とにかく今ここは非常に危険なんだ。とりあえずコレを着て!」
隊員から手渡されたのは二人分のジャンパーみたいなものだった。
「お!ちょっとかっこいいぞ!」
「ねえねえ、似合う?」
「・・・はぁ。いいかな、今すぐにT・Mごと君たちを回収するから待ってなさい。」
「はーい!」
とりあえずちょっとかっこいいT・のジャンパーを着れてのび太・ジャイアンは上機嫌だった。

「・・・!!大変です!ついに超空間ホールが開いた模様!!」
「!!」
「先ほどのバランス崩壊のせいで・・・ああっ!!」
「なんだね!?」
「時空間が・・・時空間が・・・」
「・・・!?」
「開いたホールの一点に・・・収斂されていきます!!」
「なにーっ!!」

・・・と小さく爆発音みたいな音が聞こえた・・・・と思った次の瞬間だった。
※前回ミスったので少し前から掲載
ドォオオオオオン・・・と小さく爆発音みたいな音が聞こえた・・・・と思った次の瞬間だった。

ゴォオオオオオオオオオオオオオオ・・・・!!!!

「うわわっ!!」
「うおっ!?」
いきなりのび太たちのタイムマシンが川の流れに流されるがごとく、凄まじい勢いで未来時軸の方向に引き寄せられ始めたのだ。
あまりの勢いにのび太とジャイアンはタイムマシンから投げ出されてしまった。
「ワーーーーッ!!!」
「グワーーーーーッ!!!」
のび太とジャイアンはもう巡視艇7号から見えなくなっていた。
巡視艇7号

「あの子たちが!!」
「いけません!!もう無理です!!」
「・・・・くっ!!」
「今すぐここから避難命令を!!でなければこっちも全滅です!!」
「・・・その前にあの子たちの時空間移動経路を今からデータに書き出せ!!あの子たちの漂流先がわかるように!!」
「了解!!・・・・準備完了!」
「ならば全速後退!!」
「・・・!だっ駄目です!!『竜』が発生させた磁場断層の影響で引力が障害となって動けません!!」
「くそ!!どういう手段を取ってもいい!!」
「・・・亜空間に避難可能です!!」
「チッ!仕方ない!!亜空間へワープせよ!!」
「了解・・・!!」

巡視艇7号は亜空間へワープした。
その為T・Pに発見されるのは相当な時間を要する結果となった。

その時の時空間は想像を絶する光景が広がっていた。
轟音の中、プラズマが走り、火柱が立ち、場所によっては爆発まで起きていた。

のび太は気絶する寸前に、
『竜』が『人間』になる瞬間を、見たような気がした。
とても・・変な・・・夢だった。
ピピピピッ・・・とポケットの中から聞こえる電子音にドラえもんは気づいた。
「・・・・ドラえもんさんですね?」
「ハイ、そうですが?」
「こちらT・P本部です。至急こちらに来てください。」

・・・貴方の友人が事故に遭われてしまったようです。

その時、目の前が真っ暗になった。
その瞬間、頭に雷が直撃したような気がした。
だがそれはドラえもんの気のせいであったことに、気づく余裕もなかったのであった。
554うたわれ 本日の反省:03/03/25 14:26 ID:4ph9vMll
ここの『竜』ってのはハクオロの変身後のアレなんですが、
「アレが竜?竜に見えねーだろよ」と思うかも知れませんが
じゃあアレなんやねん?巨大ザリガニですか?それともデジモンですか?なんやねんアレは!?
まあ竜ということにしといてください。よろしく。

ところで「超時空ホール」なんですが、あの穴の公式な名称ってなんだろ?

・・・ちなみにコレ見てる人でNU(藤子ファンサークル)の会員いたら挙手!(w
「T・Pぼん」とここが違うだろうが!!・・・などとビシバシ突っ込んでくれるとやりがいあるんですけど(w
555うたわれ 本日の反省 その2:03/03/25 14:32 ID:4ph9vMll
今回の「感感俺俺〜」と歌うジャイアンみたいなネタは今後も出てくると思います。
あと2chネタとか。

第一部はあと1回の掲載で終わります。
それからあとはもうちょっとゆっくり掲載していきます。
556名無しさんだよもん:03/03/25 19:10 ID:Fx5wwHdq
ジャイアンの歌は時空にまで影響を与えるのか。
さすがというか恐るべしと言うか……やるな、ジャイアン(w

これが本当の劇場版だったらタイムマシンから投げ出されたのび太が
「ドラえも〜〜ん!」と言ってオープニングかな? いや、もうちょっと前か?
何にせよ物語が動き始めた感じですな。
この2人とうたわれキャラの邂逅が楽しみです。頑張ってください。
557名無しさんだよもん:03/03/25 19:51 ID:kYwEBgGD
age
558名無しさんだよもん:03/03/25 19:53 ID:mDa6BD5F
感感俺俺ワロタヨ・・・_| ̄|○ハライテェ
559うたわれ 第3回:03/03/27 13:44 ID:APhxJTt0
OPに関してはどうしましょう?
「あんなこといいな、できたらいいな」でいいのかしら?

何はともあれ、スタートです。
T・P本部 待合室

「・・・説明は・・・以上です。」
「うわああああん!!ぼくのせいでえ、のび太が!ジャイアンがぁあああ!!」
「ううううー!ぼくたちの自由研究のせいだ・・・。」
「シクシクシク・・・。」

T・Pに呼び出されたのはドラえもん、スネ夫、静香の3人だった。
一見この事故にスネ夫・静香は関係ないように見えるが、T・Pはドラえもんたちの今までの大冒険のことを少しは知っていた。
今回の事故も『竜』のことも、またこの5人でなんかやらかしたのではないか、と事情徴収されたのである。

「あのタイムマシンの管理者は君だよ、ドラえもん君。君が管理をしっかりしていないからこんな事故が起きしまったんだ。」
「うわあああああんん!!なんてぼくは駄目なロボットなんだああああ!!」
ドラえもんは自分で自分の頭をポカスカ殴り始めた。スネ夫が慌てて止めようとするもドラえもんの異常な力に吹っ飛ばされてしまった。
「なんとかならないんですか!?あの二人を助ける方法は一つもないんですか!?」
「今、それを我々が探しているところだ。落ち着いて待つがいい。」
「うわあああん!!壊れてお詫びするうう!!」
「しっかりしなさい、お兄ちゃん!」
そこにやってきたのはドラミであった。
「ドラミ・・・。」
「のび太さんもタケシさんもまだ大丈夫よ!そう信じるの!のび太さんのことをお兄ちゃんが信じなくてどうするの!?」
「でも・・・・。」
「のび太さんも、タケシさんも、T・Pのユニホームを着てるはず。ユニホームにはバリアー効果があるから大丈夫!!いいわね!」
「うん・・・。今はのび太やジャイアンのことを信じるしかないんだよね。」
「ええ!そうよ!!」
「ぼくも信じるよ!あのジャイアンはどんなことがあったって絶対元気にしてるはずだって!」
「わたしもよ!のび太さんもタケシさんもイザとなったら絶対最後まで諦めない人たちだもの!!だからドラちゃんも・・・ね?」
「うんうん・・・ありがとう、スネ夫、静香ちゃん、ドラミ・・・。」

「時空間が終焉を迎えるのはいつなんだ・・・?」
総隊長は頭を抱えながら尋ねた。
「残り69時間で全てが一点に帰ります。」

・・・・。

「・・・・・・・・・・・。」
「ウィーン!」と、待合室のドアが開いた。
「次からの言葉は総司令官からだ。〔次に呼ばれるものに告ぐ。ドラえもん・骨川スネ夫・源 静香の3名、『時空乱竜討伐作戦』の作戦会議がある。ぜひ出席してもらいたい。〕」
「・・・・!」
「いってらっしゃい、みんな!この危機を救えるのはみんなだけなんだから!」
特一級扱特別作戦会議室

「ようこそ、諸君!君たちのことは私もよく耳にしている。」
「・・・・はぁ。」
なにやら威厳がある顔つきのひげを生やした老人がそう言ってきた。どうやらこの人物が総司令官らしい。
会議室にはこの総司令官一人しかいなかった。
「今回君たちの友人のことは本当に済まなかったなぁ。今回の事故は我々の責任でもあるのだ!」
「・・・・・。」
さっきとまったく逆のことを言われたドラえもんは目を丸くした。この事故は見る人によってずいぶん違って見えるのであろうか?
「・・・ところで・・・君たちはこれからどうしたいかね?」
「えっ?」3人はその意味がわからない。
「我々に謝罪を求めるか?地面に頭をつけて正座しろと言われたらそのとおりにする!謝罪金ならいくらでも用意する!・・・さらに・・。」
「そんなことより・・・!あの2人を早く助けてあげてください!!」
「そうだ!とにかく今は謝罪がどうなんて言ってる場合じゃないよ!」
「そうよ!私たちどんなことでもお手伝いしますから!!」
・・・・・・・・・・。
「フフフ・・・・。やはりな。」
「??」
総司令官は何故か笑い出した・・・何故だかさっぱりわからない。
「やはり君たちは大物みたいだな!やれやれ・・・あんな馬鹿どもなんかよりよっぽど期待できるわい!!」
「???」
「君たちが来るまで・・・ここでは非常にくだらない会議が行われていたのだ。それは『君たちに謝罪するべきか、否か?謝罪するなら謝罪金はいくらまで払うのか?事故は誰の責任になるのか?』
こんなくだらないことを2時間も話し合っていた!!一刻を争う事態にあの馬鹿どもは!!」
「・・・・はぁ。」総司令官の勢いに圧倒されて恨むものも恨めない。
「私はあんな阿呆どもに今回の『竜』なんか倒せぬ!そう思ったわけだ!そこで諸君!君たちに提案、否!頼みがある!」
「・・・。」
「君たちを臨時のT・Pに任命する!!是非とも『竜』を討伐してくるがいい!!」
「ええーっ!!」
「・・・なんですって!!こんな子供をT・Pに!・・」
「・・・しかも『時空乱竜討伐作戦』のアタッカーとしてだと・・・!!」
ざわざわと落ち着きがない作戦会議室。
T・P幹部のメンバーが出揃い会議が始まった矢先のことだった。
当然だろうなあ、とドラえもんは思った。
「一体なんの意味があるのですか!?こんな子供にこんな危険な作戦に参加させる理由は!!具体的説明を求む!!」
どこからか上がった声に「そうだそうだ・・!」と続く。
「ハイ、それは彼らの過去での実績、並びに彼らの行動力、判断力などの実戦能力によるものであります・・・。」
と、答えたのは総司令官。それが終わったと同時にヤジが飛びかう。
「ふざけてるのか!!」「こんな子供に何が出来る!?」「人道問題だ!!」
「質問!!」
「何かね?」
「その子達と我々が誇るT・Pの新鋭達、この2つを比べてもその子達のほうが実戦能力は上だと言うのか!!」
「無論。」
「何故!?」
「簡単な論理だ。今の新鋭は人間的に腐っている。以上。」
ざわっ・・・・・!!
「なっ!何を馬鹿な!ならば説明を願おう!!」
「金だ。」
「は?」
「特殊圧縮学習を使うためには多大な金が要ると聞いたが?」
「・・・・!!」
「特殊圧縮学習・・・今のT・Pの・・・特にキャリアで生きてる奴は違法とわかっていても使う奴が後を絶たないらしいな。『新鋭』なんてちやほやされてる連中なんぞアテにならんね。」
「ドラちゃん、何?特殊圧縮学習って?」
「圧縮学習ってのがある。脳に直接信号を送って、一時的にではあるんだけど一気に記憶できる方法があるんだ。T・Pを始め未来の特殊任務公務員によく使われてる。
でもこの特殊圧縮学習は一生記憶に残り続けるってわけ。つまり試験なんかで使うと楽して誰でも100点満点てなわけだよ。闇ルートで出回ってるって噂だけど・・・。」
「忘れたとでもいうのかね?この前の内部秘調査。さて・・・何人T・Pがクビになったことやら・・・。」
「それと実戦能力は関係ないだろう!?」
「まったく・・・最近のことをまったく知らない年寄りばかりだな。今の圧縮学習は運動能力まで学習できる・・・。ところで最近我がT・Pと国連との合同実戦訓練でT・Pの負け続けらしいな。
あちらさんが言ってたよ、『おたくの隊員達は我々が思ったとおりに動いてくださるのでとても助かります。』とね。どういう意味かは疎い君たちでもわかるだろう。」
「・・・・・・!!」
「学習しても応用しないと意味がない。そんなことは彼らでもわかる・・・。」
総司令官はドラえもんたちのほうをチラっと見て言った。
「よって、私はうちの新鋭なんてのを期待することができない。」
「・・・質問!彼らの過去の実績とは何か!?」
「恐竜ハンター、ドルマンスタンの逮捕に協力(のび太の恐竜)、歴史犯罪未遂、及び亜空間破壊未遂の『ギガゾンビ』事件の協力。(日本誕生)、改造生物兵器販売のキャッシュの逮捕(南海大冒険)
・・・いずれにしろ彼らはその度に知恵と勇気で敵に立ち向かい、そして勝って帰ってきている。問題なのはT・Pの方だな。簡単なバリアー程度で敵に欺かれるとは・・・、まったくもって見くびられてるな。」
「・・・・・・・・。」
「今回は彼らの『友人』がかかっているのだ。より一層の活躍が見込める。」
「・・・しかし・・・。何かあったらどうするつもりだ・・・。」
「何かあったら・・?今からそんな事を考えていたら、いつになっても始まらないだろう!!」
「・・・ぼくはどんな危険に出会っても、絶対のび太君たちを救い出してきて見せます!」
「ぼくも!その『竜』とやらも倒す自信があるんです!」
「私も・・・。何がなんでも最後まで諦めない自信があります!」
その言葉を聞いて会議室の幹部たちは目を丸くし、あいた口が塞がらなかった。
・・・こんなことが小学生に言えるのか?・・・・
「聞いたか諸君!?彼らはもう子供ではない!!立派な大人だ!!隊員になる資格も素質も十二分にある!!」
「・・・・・。」
「よって!彼らを『時空乱竜討伐作戦』のアタッカーとして臨時のT・Pとして認めようじゃないか!!」
「・・・・。」
「賛成者は拍手で示すがいい!!」
・・・。
パチ・・・。
パチパチパチ・・・・。
パチパチパチパチパチパチパチパチパチ・・・・・・・・!!
最後には会議室にいた幹部全員が総立ちになって拍手の嵐をドラえもんたちに送った・・・。

「満場一致!これより作戦会議を始める!」
一人の白衣を着た博士とその助手が、モニターの脇のマイクの前に立つ。
「現在、時空間は急速に勢いを早めながら、『竜』が発生させた光線によって発生した超空間ホールの一点に収斂しています。これに『竜』ものび太君も武君も、巻き込まれた模様。
時空間が完全に無に帰るのは残り67時間。この間に行方不明者の時間漂流者、野比 のび太君と剛田 武君を救出し、なお且つ『竜』の撃破が今回の作戦の目的です。」
「今からその作戦内容の推移を説明します。まずT・P総隊長 青村早紀氏、ドラえもん氏と骨川スネ夫君、源 静香さん。以上4名はたった今開発が終了した新軍事用タイムマシン『RR(リアルリアリティ)』に乗り込み、超空間ホールの一点を目指します。
操縦は全自動運転となります。そして『RR』に乗ったまま、まず『竜』を撃破。その後レーダーでのび太君と武君を探し出し救出します。彼らが着ているはずのユニホームからは常に特殊な電波を発しているため、発見できないということはないはずです。」
「質問していいかね?」
総隊長が手をあげる。
「どうぞ。」
「時空間は一点に収斂されるのはわかった。しかし時空間が無に帰るのなら、時空間で暴れ回る『竜』のほうも自由に動けないというものではないか?」
「それについて2つお話します。」
「一つ目は、今回時空間の収斂する様を観測していた際に超空間に支流があることを発見しました。(のび太の創世日記)」
「支流?」
「かなり簡単に言いますと、今まで我々は一般道を通っていた。しかし高速道路も実は存在していた・・・。そんなところです。」
(そんなところ・・・ねえ。)
(そんなところでいいのかなあ?)
「そこを通って『竜』は3次元空間に出現した・・・。のだと思われます。」
「のだと思われます?はっきりとはわからないってか?」
「済みません、何分支流を発見してすぐのことでしたので・・・。」
「とにかく時空間が消失しても、そこから再び『竜』が出現する可能性もあります。」
「それはもういい・・・。で、2つめは?」
「収斂を終えた時空間、この後に起こりうる現象の仮説の一つに『脈動空間説』があります。」
「終焉を迎えた後に開闢のビックバンが起こり時空間が再生されるというものです。これにより『竜』がまた我々の前に出現するという可能性も否定できません。」
「は!まったくもって机上の論理ばかりだな!」
「しかし、その論理が可能性として十分あり得る以上、我々は無視するべきではないと思いますが?」
「ったく!」
「ちょっと質問なんですが?」
スネ夫が手をあげる。
「どうぞ。」
「その『竜』、どんだけ強いんですか?」
「・・・・現在解析中ですが・・・・はっきりとした結果を出すことは・・できませんでした・・。」
「つまり、敵に勝てるかさっぱりわからない?」
「はい。」
「・・・・・・。」
「他には?」
「はい。」
静香が手を挙げる。
「どうぞ。」
「その軍事用タイムマシンが収斂される時空間に耐える構造になっているんですか?」
「はい。我々の最新データによる結果、間違いなく大丈夫です。」
「今までの君たちの説明からして、あまり過信できないな。」
「・・・・他には?」
「はい。」
ドラえもんの丸い手が挙がった。
「どうぞ。」
「のび太君たちは今、無事なんですか?」
「・・・・・。わかりません。」
「わっ、わからない・・・。」
少し呆然としてしまう・・・。
「我々も無事を祈るばかりです・・・。」
「・・・・。」
「他には・・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「では作戦実行日時はあと3時間後とします。作戦参加者はその時の10分前までに指定の位置に着いてください。」
待合室

「なんとかなるのかなあ・・・・・。」
思わずボヤいてしまう。あそこまで『わかりません』を言われるとさすがに自信をなくしてしまいそうになる。
「なんとかならなくなったって、絶対になんとかさせなきゃいけないんだよ。」
いつになく厳しい顔でドラえもんは言う。
「みんなで力を合わせれば出来ないことはないわ。大丈夫、落ち着きましょう・・・。」
静香はみんなをなだめるように言った。もちろん静香自身も不安でいっぱいだ。でも今は自分が落ち込んでいるわけにいられない。せめて今だけは気を張っていなければ・・・・。
「そうだな。私も先ほどはあんな口調で博士を責めたが、もちろんT・Pの科学技術を私は自分自身と同じように誇りに思っている・・・。ここでT・Pはひとつにならなくてはいけない。」
総隊長は3人の目を見て言った。
コク・・・。
3人は意を決したように力強くうなづいた。

対戦闘用軍艇発射口

「諸君!これが君たちが乗る『RR』だ!!」
弧を描くデザイン、漆黒の色で包まれたボディ、両側に巨大加粒子砲発生装置・・・。
乗員数4人のそれほど大きくない大きさだが、帰ってそれが戦闘機らしさを魅せている・・・。
「物凄い迫力だね・・・。」
「今まで乗ってたタイムマシンがおもちゃみたいに思えてきたよ。」
「どれだけのスピードが出るのかしら・・・。」
「そりゃー、とんでもないスピードだろうな!でも全自動操縦だからその辺は心配しなくていい。」
3人は想像しただけで眩暈がしたような気がした。
『只今をもって特別作戦開始時刻より10分前を切りました。作戦に参加する各隊員は各自最終チェックを行ってください。』

『RR』はベルトコンベアによりドーム型の建物内の専用の滑走路に移動する。
目の前に広がる滑走路。距離は200メートルというところか?遥か彼方に『03』と大きく描かれているシャッター。
「・・・・これってジェットコースターみたいでちょっとドキドキするね・・。」
真っ青な顔してスネ夫が言う。
『ピー・・・シートベルトを着用してください』
「指が震えるなあ・・・。」
『ピー・・・ご気分の優れない方は手すりの赤いボタンの押してください。』
「押すなよ。」
「・・はい。」
『残り1分となりました。シャッター開きます』
ガーと音を立ててシャッターは開かれた。
「うわ!」
「ひえっ!」
「わあ・・・。」
それは今まで見てきた時空間とは全然違うものだった。200メートル先でもそれはわかる。
火柱が吹き、プラズマが走り・・・普段真っ青な空間が血のように真っ赤に見えた。
「・・・・・。」
『残り30秒・・・20秒・・。』
スネ夫には、このカウントダウンが恐怖心のあまり地獄行きのカウントダウンに聞こえてきた。
『10!9・8・7・6・・・』
スネ夫は恐怖心に打ち勝つ為、恐怖心には恐怖心で打ち消そうとジャイアンに殴られることを思い出し、歯を食いしばっていた。
ドラえもんはまっすぐ前を見た。今、あの向こうがわにはのび太君とジャイアンが助けを求めて叫んでいる・・・。そう思ったら恐がっている場合じゃなかった。
静香はあの二人のことを思い出していた。今までの大冒険、彼らに何度も助けられて、そして一体いくつ彼らに学ばされたことだろう・・・。そんなことを考えていた。
総隊長はかなり緊張していた。失神寸前だった。
『5!・4!・3!・』
『2!』

『1』

『リアルリアリティ、発射!!』
ゴオッ!!
「!・・・・っ!・!!・!!!・・・・・ぁあ!!!!」
かなりのGがドラえもんたちに圧し掛かった。本当に凄まじいスピードだった。息もつく暇もなく時空間に突入し、今も時空間を超高速で移動しつづけている。

(待ってろ!・・・・のび太君!)

ドラえもんは意識が飛びそうになりながらも、のび太の顔を思い出していた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・「あー!こんなのへっちゃらだよ!」・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・「へえー、どこまでも不思議でいっぱい・・・か。」・・・・・・・・・・・・・・・

あの時の笑顔は・・・・・
ぼくたちが・・・
絶対守ってみせる!!

必ず・・・・

「必ず!!」

=第一部 「時空乱『竜』」=
完。
575名無しさんだよもん:03/03/27 14:07 ID:DHWlIEbp
|・∀・)イイヨー


|彡サッ
576うたわれ 本日の反省:03/03/27 14:09 ID:APhxJTt0
てな、ワケで一応終わりました。
藤子FのSF短編読破してる人には、「あー、コレの元ネタ、『旅人還る』だろー。」
とかわかってもらえると思うんですが・・・。

次回からのび・ジャイがうたわれ世界に突入するのですが・・・、
・・・当分ドラえもんの道具がでてこないのです。ま、いっか。

ちょいと次回からペース遅くなります。
577うたわれ 本日の反省 その2:03/03/27 14:14 ID:APhxJTt0
追記

>>575
うおっ!ビビッた!あんがとございます!

リンク集

「ドラえもん のび太とうたわれるもの」公式ページ
ttp://www.tekipaki.jp/~midaresetugekka/doratop.htm
葉鍵でドラえもんを製作しないか? のまとめぺーじ
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/9698/daichouhen.htm

さて、これから挿絵描こうっと。
578名無しさんだよもん:03/03/27 14:58 ID:lehDwAWP
3日で50話近く・・・。すげぇ速さだ。
息切れしない程度に頑張ってください。
579第4回 うたわれ 始めるです:03/03/28 14:16 ID:ITpk1obw
『ア』『エ』/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
『カ』『ウ』| やっぱし∠´×`)ユズハニャーンとかネタを振ったほうがいいのか?
『ハ』『ト』\__  ______________________
『カ』『ユ』    | /  /
『テ』『ソ』≡≡ ∨  | ヌワンギ18禁イベントとかな(藁
『ト』『オ』日 U ▽ \  ___________________
『ド』『グ』≡≡≡    | /    ∧ ∧  /
『ヌ』『サ』V [] 目  ∨     (゚Д゚,,) < 「感感俺俺」みたいなネタのほうが無難だと思いますけどね。
『イ』_____ ∧ ∧___∧ ∧|つ∽__| ところで∠´×`)ユズハニャーンってどういう意味なんですか?
          (   ,,)日  (   ,,)∇    \____________
―――――― /   つ――/   | ―――――
         \(__.ノ  \(__.ノ
           ━┳━   ━┳━   ━┳━
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ┻  ̄ ̄ ̄┻ ̄ ̄ ̄ ┻ ̄ ̄
=「ドラえもん のび太とうたわれるもの」= 

=第二部=

みーーん、みんみんみんみーーーー
みーーん、みんみんみんみーーーー

ふと、目を覚ます。
暗闇の中、セミやらなんやらの虫の鳴き声がうるさい。
遠くには光。ここは暗闇。
周りは木、草 そして名もなき花が茂る。背後には巨大な大木。

ここは学校の裏山。

遠くに見えるのは家の中から漏れる光。あの光の一つ一つにそれぞれの家庭の生活があるのだろう。今はみんなテレビなんか見ながらご飯でも食べているのだろう。

その光が突然、残らず消えた。

空には巨大な月が、周りは木が、草が、虫が・・・。
自分を囲むように・・・居る。

「ホ乳類とは数が違うってことだね。」

ありとあらゆる生物が自分の周りを囲む。ありとあらゆる鳴き声が包む。
「そうだね。今人間は地球の支配者として君臨してるけど、それは地球の生物学的に見たら本当に小さな存在になるんだよね。」

彼らは本当に大きな存在。ぼく等なんか目じゃないほどの存在。

「それはつまり、今人間は地球に対して身勝手なことをしているけど、もしも地球が本気で怒ったら・・・人間は本当に小さい生物だと考え直されるということだよ。」

怒る?誰に?
ぼくに怒ってる。

どうして?身勝手?何が?理由?自然?自然破壊?そういうこと?

違う。そういうことなんかじゃない。
自然は・・・。
違う、もっと大きなモノ?虫よりも大きいもの?

蟲の鳴き声が・・・鳥の鳴き声が・・・・、
ありとあらゆる泣き声が・・・止まる。
殺気による恐れで・・・黙る。

ぼく(人間)より大きい虫が、虫(70万種)より大きい生物が・・・
それを繰り返してやがて頂点に立つ生物。
それは地球。
地球は生物である。

・・・もしも地球が本気で怒ったら・・・人間は本当に小さい生物だと考え直されるということだよ。」

地球という生物は人間に殺されてはくれない。
殺される前に人間を殺す。

・・・もしも地球が本気で怒ったら・・・

それはどういう形をしているのだろう?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・『竜』。

(我は われは われが われこそが )

『竜』が人間に変身する夢を見た。

(うたわれるもの)

『竜』は地球。

『竜』はぼく達にうたわれるもの。

=第二部 「國と言う名の蜃気楼、友情と言う名の契約証。」=
=・・・・・・・・・・第1話「辺境の村」=
「うーっ・・・・。」
目を開ける。視界が霞がかかっているようにはっきりしない。
「いっ・・・!イテテテ・・・。」
起き上がろうとすると脇腹と右ひざに激痛が走る・・・。
「はぁ・・・。」
のび太は起き上がるのを諦めた。ここは・・・どこなのだろう?
目に映る天井に梁(はり)が見える。自分の家ではないことはわかる。
隣で寝てるのはジャイアンか。気持ちよさそうにイビキなんか掻いている。
・・・藁で編んだ壁。干し柿のようなものが干されている。囲炉裏、炉辺・・・・。
・・・旅館?それとも新しいキャンプ場だろうか?
「・・・おや、起きたようだね。」
声がした方を振り向くと、明るい黄土色の髪をした、緑の着物を着た女性がこっちにやってくる。
「あ・・・あの・・?」
「覚えているかい、あんた?昨日、カカエラユラの森の奥でぼろぼろになってその子と倒れてたのを、うちの宿六が見つけてさ・・・。」
「え?あ?・・・カカエ・・ユラユラ・・?」
「はぁー。まさか・・・あんたたちまであの珍男前と一緒ってことないだろうね?」
女性は頭を片手で抱えて、「やれやれ」という感じでため息まじりでつぶやいた。
頭・・・。
耳に・・・なんか・・・変な飾りつけがついている・・・。なんかの動物の耳のようだ・・・。
「??」
のび太はまったくわからない。
「あんた、名前は?」
「・・え?ぼく?」
「そう、あと、その子も。」
「ぼくは野比 のび太 。この人は剛田 武。」
「えーと?ノビタにタケシでいいのかしら?」
「そうですけど・・・。ここはどこなんですか?」
「ここ?ここはヤマユラの集落。・・辺境の村とも言われてる所。」
「や・やまゆら?」
聞いたことがない村の名前である。
「・・とりあえず、もう少し寝てたらどうだい?そんな寝ぼけた頭じゃ話にならないみたいだし。」
「はぁ・・・・おやすみなさい。」
3・2・1・・・グゥ。

「早いもんだねぇ・・・。よっぽど疲れてるのかしら?」

遠くでそんな声が聞こえた・・・。

・。
・・。
・・・。
・・・??!!
「イタタタタタタタターーーーぁ!!」
「早く起きろって、のび太!」
「ん・・・・あ。ジャイアン?」
「いいから起きろっつーの!」
どうやら耳を思いっきり引っ張られたらしい。
「ひどいなぁ・・・乱暴しないでよぉ・・・。」
「なにやっても起きねえんだから仕方ねえだろ・・・。って、そんなことよりここどこなんだよ?」
「イヤ、俺はそんなことよりお前ェらがどっから来たか聞きてェんだがよ。」
「・・ん?わっ!」
よく見るとジャイアンの後ろには髭を生やして筋肉質で、上半身裸の上にファーが付いた薄いベストを着た、いかにも豪快そうな男性がいた。この人も耳が変だ。
「ここはどこなんだ?この人たちは誰なんだ?一体何があったんだ?」
ジャイアンも慌てている。
「・・・イマイチぼくにもよくわからないよ・・・。」
「・・・・。」
ジャイアンはのび太がそういうのはわかっていた様子だった。
(何か・・・自分たちは、とんでもない『何か』に巻き込まれた・・・・!?)
「まぁ・・・とりあえずウチでメシでも食ってけよ。腹がいっぱいになったら落ち着くってモンだ!」
「それで酒飲んで、ベロンベロンになって全部吐いちまったら意味ないんじゃないかい?」
「うっっ・・・。まだカアちゃん、昨日のこと根に持ってんのか・・?」
「今日は子供の前なんだから、酒なんか飲むんじゃないよ。」
「ヘイヘイ・・・ったく、お前ェらも気をつけろよ。カアちゃんは怖いからな!」
「何か・・言ったかい?」
男性の後ろに仁王立ちしたさきほどのび太と会話を交わした女性・・・。
男性の顔がみるみる青ざめていく。
「・・・・・・・・。さ、メシにしよ、メシだ!」
辺りはもう暗かった。
「俺の名前はテオロってんだ、こっちはソポク。よろしくな!」
「ぼくはのび太。」
「俺は剛田 武。・・・ジャイアンって呼んでくれ。」
「応!ノビタ・ジャイアンな!・・・しかし、ニホン・・・トーキョー・・・聞いたことがないところだな・・。」
「あたしもないねえ・・・・。」
芋(モロロというらしい)を粥にしたものを食べながら会話が進む。目の前には、小魚の煮付け、炒めたほんの少しの野菜・・・。味は悪くないのだが、量が少なかった。
「しかしそんな遠いところから来たってェーと、帰るにしてもなかなか帰ェれねえだろ・・・。どうするんだ・・・?」
「・・・・・・・。」
のび太・ジャイアンは答えられない。と、言うよりどう答えたらいいのかわからない。
「とりあえず、当分ウチにいたらいいんじゃない?色々と村の事手伝ってもらってさ。ホラ、ハクオロだってそうしてるんだし・・・。」
「そうだな・・。って思い出した!お前ェら仮面を着けた男知ってるか?」
「え??仮面を着けた男??」
仮面・・・仮面・・・嘘つきな男という意味か?スネ夫?
「顔に付いた仮面が顔から剥がれない男がいてよ、そいつ昨日お前ェらと似たような所でボロボロ・・・いや、瀕死の状態で倒れてたんだ。今はここの村長のところにいるんだがな。」
「・・・・・?よくわかんねえけど・・・知らねえよ・・・な?のび太。」
「ウン・・・。ぼくも・・知らない。」
・・・あの『竜』が人間になったことは関係ないだろう・・。
「まっ!とにかくここにいろってこった!明日からビシバシ働いてもらうからな!ダハハハハ!!」
「・・・・・・・・。」
とりあえず、そういうことになったらしい。
夕食の後、ソポクは食器を洗い始め、テオロはもう寝てしまった。
窓の外を眺めるのび太とジャイアン。
広がるのは夜の山の景色、周りの家々もここと似たようなつくりになっている。
馬を飼い、鶏を家畜としている家もちらほらとある。
少なくとも東京ではない。
「のび太、・・・どうなってるんだ?」
「・・・パラレルワールド・・・?かな?『もしもボックス』を使ったときに聞いたことがあるけど・・・。」
自分たちが住む世界と似てるようで、どこか違う世界・・・・。
「で?おれたちはどうやったらそこから出られるんだ・・?」
「わかんない・・・。」
のび太は俯きながら答えた。自分自身本当に何が何だがわからない・・・。
「わかんない・・・だろうな。のび太だもんなぁ・・・・。」
「でも、きっとドラえもんが助けに来てくれるよ。」
そうだ、ぼくにはあのドラえもんがいる。いつもなんだかんだ言ったっていつも飛んできて助けに来てくれる・・・。
「・・・そうだよな。ドラえもんさえ来てくれれば・・・助かるよな。」
しまった・・・。そういえばタイムマシンのキーは黙って持ってきたものだった・・・。それに気づいたドラえもんが・・、
そもそもこんな世界に来たのはそれに怒ったドラえもんが意地悪して、こんな世界に飛ばしてきたんじゃないのだろうか?
「それに・・・、この人たちもそう悪いようには見えないしさ。」
「・・・しょうがねえなあ・・・。ちょっとした夏休みの旅行だと思って気長に待つっきゃないつーことか。」
旅行・・・。家族旅行・・・。
(今頃、パパとママ、心配してるのかな・・・。)
「まっ、おれ自身もこの世界に興味がないわけじゃねえしな。」
「そうだね、気軽にいこうよ。」
「こら!さっさと寝た寝た!悪いけど明日も早いんだよ!」
「は〜い。」
長い長い『旅行』の日々はこうして始まったのである。
588うたわれ 本日の反省 その4:03/03/28 14:35 ID:ITpk1obw
ハゲシクスレチガイ∠´×`)ユズハニャーン

ところで「星の記憶の伝承者」「葉鍵の国」・・・。
今までが全部鍵系なのはなんでだろ?
もしかしてこのスレ葉やってる人あんまりいない?

ジャア、「ウタワレ」ヲココデヒロメヨウ∠´×`)ユズハニャーン(しつこい)
589名無しさんだよもん:03/03/28 16:21 ID:XeJgc1kR
葉系はアクが強いから・・・




とか言ってみるテスト。
590名無しさんだよもん:03/03/28 19:53 ID:jHaMWgnc
      ,〜((((((((〜〜、
    ( _(((((((((_ ) http://www.media-0.com/www/dvd01/index1.htm
    |/ ~^^\)/^^~ヽ| _
     |  _ 《 _  |
     (|-(_//_)-(_//_)-|)    / やっぱもろでしょ
     |   厶、    |    <
     \ |||||||||||| /   \  http://www.media-0.com/www/dvd01/index1.htm
       \_______/ \
       /    \
    ⊂ )   ノ  つ
       (_⌒ヽ
        ノノ `Jhttp://www.media-0.com/www/dvd01/index1.htm
591名無しさんだよもん:03/03/29 18:35 ID:L9DzFIsF
一応保守
ここで落ちたら泣くに泣けん
592名無しさんだよもん:03/03/29 19:39 ID:epIsD59x
葉系でネタを考えてみた

雫の世界に行ってみる→ドラえもんが電波で壊れる→(+д+)マズー

痕の世界に行ってみる→のび太が千鶴さんをオバサンと言って狩られる→((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
593名無しさんだよもん:03/03/30 21:52 ID:4oCJBO0c
594名無しさんだよもん:03/03/31 06:29 ID:qxATQvhB
595名無しさんだよもん:03/03/31 07:59 ID:L/gB6eN+
596名無しさんだよもん:03/03/31 09:43 ID:DWos6HA9
597第5回 うたわれ:03/03/31 18:56 ID:AnpUN53S
「ほりいけ」ってなんスか?(´Д`)
それさておき
>ドラえもんが電波で壊れる→(+д+)マズー
弱ッ!
>のび太が千鶴さんをオバサンと言って狩られる→((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
怖ッ!!

そんなこんなでスタート。
「こーら!起きた起きた!!」
鍋のようなものを叩いて騒音を立てながらソポクが起こしに来た。客人に対して遠慮がないのはのび太たちが子供だからである。
「ううーーん。」
まだ日が昇るか、昇らないか・・・本当に早い時間だった。
「ホラ!冷たい水で顔を洗って、シャキッとしてらっしゃい!!」
「はーい。」
眠すぎて二人はまだ上手く頭が働いていないようである。ソポクが指差した方向に行くと、テオロが井戸から水を汲んでいた。
「おはよう・・・ございます・・。」
「応ッ!今日もすがすがしいいい朝だなぁ!」
「・・・・そうっすね。」
ジャイアンが死にそうな声で挨拶する。
「・・・・・ぐう。」
「おい、立ったまま寝るなよ、ノビタ!!」
ガッッ!!のび太の頭に衝撃が走る。
「!!・・・あたたたたぁ・・・。」
衝撃の原因はテオロのチョップだった。
「悪りぃな、井戸に落っこちたら危ねえところだったからな!」
「そうだぞ、のび太、テオロさんに感謝しろよ。」
「・・・・・うう・・。」
頭を抱えながらのび太は涙を堪える。
「ジャイアン、そのテオロさんってのは他人行儀っぽくて嫌なモンだな。」
「じゃあ、なんて呼んだらいいんすか?」
「そうだなぁ・・・うぅーん。」
「『親ッさん』でいいんだよ、親ッさんで。」
突然ソポクが会話に割り込んできた。
「『親ッさん』・・・。」
「またかよ!カアちゃん・・・俺はまだ若いんだぞ・・・。」
「いいの!お前さんがそれ以外の呼ばれ方されると、あたしには帰って不自然に聞こえるよ。」
「あー?・・・親ッさん・・・。」
のび太は叩かれたショックからようやく意識を取り戻しつつあるようだった。
「いい?ノビタも、コレは親ッさん!」
「親ッさん・・・。」
「親ッさん、親ッさん、親ッさん、親ッさん・・・。」
ソポクはまるで鳥に言葉を覚えさせるようにのび太に繰り返した。その異様な光景にテオロとジャイアンはただ立ち尽くすのみだった・・。
『森の神さま(ヤーナゥン・カミ)いつも恵みをありがとうございます 大神(オンカミ)ウィツァルネミテアに感謝を』
「ええと・・感謝を。」
「いただきます。」
「いただきます。」
本日の朝食は・・・。モロロになんかの野菜の汁物と・・。
「・・・虫?」
バッタだろうか・・・?火で焙られたと思われるそれっぽい虫が盛られている・・・。
「残さず食べないと力入らないよ。」
テオロとソポクはそれが当然のようにパクパク食べている・・・。ここはそれほどまでに貧相な場所なのか?しかしここで「いらない」等と抜かしたらさっきのように殴られるだけじゃ済まされない。
「そんじゃ食ってみる・・・。」
のび太より先にジャイアンが食べてみる・・・。
「おーっ。なかなかイケるぞ!なんか新鮮な味わいだ。」
「そう?どれどれ・・・。・・・うん。なかなか美味しいかもしれない。」
ちょっと苦いが食べられないほどではない。
「そうだ!お前ェらにちょっとやるモンがあるんだ。」
「え?」
ちょっと待ってろ、とテオロはその場から出て行く。向かったのは蔵のほうらしい。
「これなんだけどよ、まあ今日からお前ェらは辺境の村のモンだ。男なら得物(ぶき)くらい持っておきたいからな。キママゥもお前ェらみたいな子供を特に狙ってくるって話だし。」
持ってきたのはいくつか釘が打ち込まれてるバットと・・・木で作られた筒らしきもの?
「この棍棒はジャイアン、お前ェにやるぜ。」
「お・おう・・・。」
いつも野球でバットを振り回してるジャイアンだが、釘が打ち込まれたそれはかなり凄みがあるように見え、少し動揺してしまった。
「昔、俺が遊んでたモンだが・・・身を守るにはなんとかなんだろ。」
「・・・身を守る・・てなんかこの辺にヤバイもんでもいんのか?」
「まあな。野性のケモノは凶暴だから気をつけろよ。それと、ジャイアンは狩りにも出るかもしれないからな。」
「狩り・・・か。」
ジャイアンはバットを持った後、何かに納得したように力強く頷いた。
・・・あれがもし普通のバットなら、「のび太!まずお前から試させろ!」なんか言って振り回してくるだろうな・・・。
「そんで、ノビタはコレだ。なんか聞く所によるとお前ェ、射撃が得意なんだって?」
「え?まあ射撃には自信があるけど・・?」
「ふうん・・・そうには見えねえけどなァ・・。」
「いいです。よく言われます。」
「まっ、とにかくノビタにはコレだ。」
30センチくらいの木で作られた筒。それと先に小さい丸い板が付いた棒。丸い板は筒にぴったりはまる。ひょっとして・・、
「水鉄砲?」
ジャイアンとスネ夫が竹筒で作ったやつを見たことがあったのび太はそう聞いて見た。あの時はのび太が的にされ散々な目にあったのだが。
「ちょっと違ェな。この石を空気圧で飛ばすモンだ。」
と、よく磨かれた丸いビー玉くらいの石をのび太に見せた。数は20あるかないか。
「こうして筒にはめてだな・・・、」
テオロは筒に石をギュギュっとはめた。
「こうやって押し出す・・・。」
テオロは銃口を窓の外に向けた。狙うは木の上で鳴いている鳥か?距離はざっと10メートルはある。
「よしゃッ!」

バァン!!

「うわっ・・・!びっくりしたぁ・・・。」
乾いた音が朝の山々に響き渡った。鳥の姿はない。どうやら打ち落とされたのではなく、音に驚いて逃げてったようだ。
「ったく、朝っぱらからそんな五月蝿いもの・・・ご近所さまに迷惑でしょ!」
ソポクは呆れたように言う。
「悪りぃ悪りぃ・・。まっそんなところだ!まともに当たったことねエから、今まで畑から鳥を追い返すモンということで使ってたが、最近は鳥の奴も賢くなったモンだから、これぐれェじゃあ逃げなくなっちまったんで捨てちまおうかと思ってたんだが。」
銃口からは煙が出ている・・・。
「まァ、脅かすくらいなら出来んだろ。」
「うん、やってみるよ。」
「まあ、後で練習でもするってこった。さあさ、早くメシ食わねえと。」
「よし!食い終わったら出んぞ!さっさと着替えた!」
巨大な斧を腰にぶら下げ、大きな鍬を担ぐとテオロは準備万端といった感じだった。
「・・・・あのう・・・、ぼくたちの服は?」
今現在のび太たちが着てる服は真っ白い浴衣である。
「ああ、アンタたちが着てた服ならボロボロになっちまったんで、捨てようと思ってたんだけど・・。」
ソポクの指さした方向にそのボロボロの服はあった。
「よくまあコレで生きてこれたもんだよ。しかもあれだけの傷で済んだなんて・・。運がいいんだか悪いんだか・・・。」
服をよく見ると、燃えたような跡やら、ザックリえぐられたような跡やらでひどかった。
T・Pのユニホームのバリアー機能が二人を軽症で済ませたのだろう。
「まあその代わりにコレ用意したよ。お古だけどまあいいよね。」
ソポクは風呂敷に包まれたものを持ってきた。その結び目をソポクが解くと綺麗にたたまれた服が出てきた。
「そっちがジャイアンかな?それでこっちがノビタに合うと思うけど。」
二つの違いはジャイアンがズボンとジャンパーみたいなもので、のび太のはソポクが着ている服に近い。近いと言うより・・・?
「ノビタのはあたしのお古なんだ。」
「えー?」
「しょうがないだろ?これしかアテがないんだし。」
「うーん。」
確かに贅沢は言えない。
(いいさ、もうどうなったって知るもんかい)
「ありがとう、ソポクさん。」
「・・・そのソポクさんってのはなんかやだね。」
「え?」
「そうねえ・・ソポク姉さんでいいんじゃない?」
「姉さん・・・。」
「姉さんだァ?いいんだよカアちゃんで!」
テオロが突っ込んでくる。さっき「親ッさん」って呼ばされるハメになったのを少し根に持っているようだった。
「何、言ってんだい!アンタは親父顔だから『親ッさん』だけど、なんであたしが『カアちゃん』になんのさ!?」
「いいじゃねェかよ!そっちの方がカアちゃんには似合ってるって!」
「何だってえ!!」
「・・・ううっ。」
ソポクに怒鳴られてテオロは怖気づく。のび太とジャイアンはこの迫力ある夫婦喧嘩に口を挟めない・・。
「いい!?ノビタ?あたしのことは『ソポク姉さん』!わかった?それ以外の呼び方で呼んだら承知しないからね!!」
凄みのある睨みでのび太は硬直する。
「ソポク姉さん・・・。」
「そう。ソポク姉さん、ソポク姉さん、ソポク姉さん、ソポク姉さん・・・・。」
再びソポクによるのび太への洗脳が始まった。
「オイ!ジャイアン!お前ェだけは『カアちゃん』って呼べよな!カアちゃんになんかされそうになったら俺が守ってやっから!」
「『カアちゃん』でいいのか?」
「そうだ。カアちゃん、カアちゃん、カアちゃん・・・。」
「それはもういいっつーの!」
ソポクによるのび太への洗脳はまだ続いていた・・・。

女モノの服を着たのび太とジャンパーらしいものを着たジャイアンはそれぞれの得物を持って外に出た。

この辺境の村が山々に囲まれているせいか、まだ薄暗い。しかし周りの家々からは炊事のために出る煙が昇っている。鳥たちの大群は今までのび太たちが聞いたこともない鳴声を上げながら空を旋回している・・・。

(とんでもない所だなあ・・・。)
と、そこへ。
「おはようございます!テオロさん・・・あっ!もうその子達良くなったんですか?」
長い髪の毛を後ろで束ね、輪投げの輪のようなものを髪飾りとして付けた、赤い着物を身にまとった可愛らしい少女がこちらに挨拶してきた。年はのび太たちよりも年上だろう・・。
「・・・・・・・。」
その少女には尻尾があった。その尻尾がぶんぶん揺れている・・。
(もはや尻尾のひとつやふたつ・・・。どうだっていいや、もう・・・。)
「応よ!オイっ、挨拶しとけよ、この子はエルルゥってんだけど、この子のバアちゃん・・・つまり村長がお前たちを助けるために、色々と苦労してんだぜ。ハクオロの後だったから薬草も残り少なかったからな。」
「そうなんだ・・・。本当にどうもありがとう、ぼくはノビタ。」
「おれはジャイアン。なんかおれたちが知らない間で苦労かけて悪かったです。」
「ふふっ、とにかくその様子だと元気になったみたいで良かったですね!私はエルルゥ、おばあちゃんが薬師をやってるのを手伝ってます。エルルゥさん、でいいです。」
本当に優しそうな人みたいだ。
と、そこへ・・・、
「ウウ・・・ッ・・・・。」
「うわっ!」
不気味な声を上げながら、見るからに怪しい仮面を顔につけた男がやって来る・・。
背はテオロと同じくらいで、青と黒と基調とした着物を着ている・・。
「あっ・・大丈夫ですかハクオロさん・・・。」
「ああ・・まだ傷が痛むようだ・・・。」
「大変だなぁ・・アン(兄)ちゃんもよ。」
「ああ・・・ところでこの子達は・・・?」
「えーっと・・昨日言ったっけか?アンちゃんが倒れてた場所の近くでアンちゃんと同じように倒れてた奴らだ。アンちゃんほど傷が深くねェから連れてきてるんだが・・・。
アンちゃんは知らないのか?コイツら、多分アンちゃんと似たようなところから来たと思うんだがなぁ・・・。」
「さぁ・・・私には・・・。」
「いいか、お前ェら。聞いた通りこの人は一昨昨日森で倒れてて、瀕死の状態だったんだ。エルルゥのとこで看病されてなんとか命は助かったんだが、
目覚めたらなんと記憶がねェってんだ。それで自分の名前すら覚えてねェから仮に『ハクオロ』って呼んでんだが・・・。お前ェら本当にこの人に見覚えねェか?」
のび太とジャイアンは慌てて首を横に振る。こんな怪しい人と関わった覚えなんぞ微塵もない。
「そうか・・・。まぁ、そのうちなんとかなんだろ!アンちゃん、コイツがノビタ、そっちがジャイアンだ。」
「ノビタです。」
「ジャイアンだ。」
「そうか・・・、私はハクオロ・・、よろしくな。」
やはり不気味である。
畑にやってきた。
広大な畑が当たり一面に広がっている。だが、ちゃんと畑として機能しているのはほんの一部だった。あとはよく見ると荒地ばかりである。
「ここはモロロの畑だ。なかなかどうも上手く実ってもらえねェんでチト困ってんだが・・・。」
「なるほど・・・。」
ハクオロは土を少し手に持ってつぶやいた。・・・どうやら何かわかったらしい。
「上手くやってみたら、この畑はちゃんと収穫できるようになると思います。」
「え?マジか、アンちゃん!?」
「ええ、ただ少し人手が必要となりますが。」
「その時はぼくたちも手伝いますよ。」
のび太が口を挟む。今までのことからして、この村の人たちの食料情勢があまりにも気の毒に
思えたからだ。
「おれもだ、ハクオロさん。みんなでたらふく食っても余るくらい作ろうぜ!」
「ダハハハ!!夢のように景気がいい話だな!!」
テオロが笑い飛ばす。腹いっぱい食べることが夢のような話・・・。・・・今までの自分たちの生活が思い出される・・。
「・・・そうだな。その時は頼むぞ、ノビタ・ジャイアン君。」
「はい!」

ひとまず、今日の彼ら、のび太、ジャイアン、ハクオロにとっての仕事とは村に慣れることであった。
ここにはこういう家族が住んでいる、とか。ここに蔵がある、だとか・・・。
この森の奥は危ないから行くなとか、特にこの森の入り口にあるほこらには手を触れるなとか・・・。

「そうだなあ・・・とりあえず働くのは明日からだな。んじゃ、お前ェらは得物の扱いに慣れておけよ。特にノビタは練習あるのみだからな!」
「うん!わかった」
「それじゃァ、俺はちょっと狩りにでも行ってくらぁ。じゃあな!」
「いってらっしゃーい!!」
「・・・ねえジャイアン。狩りってまさか朝出たバッタじゃあないよね?」
「バカ、んなわけねえだろ、あんなでっけえ斧持ってバッタ取りはねえっつうの!熊とか鹿とか・・・普通はなんかの動物を捕まえるんだろ。」
「だよねえ・・、でもさ、なんでそれをこの人たちはそれを食べないのかな?」
のび太は別に今までの貧相な食事に不満があるわけではない。ただ、気が付いたことを言ってみただけだ。
「さあな・・・近く村祭りでもあって、それに備えてるんじゃねえの?」
「そうかなぁ・・・?」

バァン!!

「ゼーェゼーェ・・。はぁはぁ・・・。」
のび太は射撃の特訓を始めた。狙うは20メートルくらい先にある木に吊るした大きな葉っぱである。あれを打ち抜こうと努力してるのだが・・・。
「ゼェゼェ・・・つかれた〜ぁ。」
何分威力が威力なもんで一発打つのに相当力が要るのだ。打つのに力めばその分狙いを定めるのが難しくなる。死ぬ気で打っては外れ、打っては外れ・・・。これにはかなり参った。
「のび太には力がねえんだよ、これからは体を鍛えていかねえと村のみんなについて行けねえぞ。」
ジャイアンはさっきからソポクに借りたナイフでバットの持つところを削っていた。自分に合うよう調整してるという。そのせいか本当に野球のバットのように見えてきた。
「そりゃ!えい!どおっ!」
野球のフルスイングの形で素振りを始めた。釘バットを振り回すジャイアンはいつも以上に楽しそうだった。
「ホラホラ、のび太もサボんなよ!どりゃ!」
「うぅーん、わかったよお・・・。」

バァン!!
「ヒー、ヒー、もうだめだぁ・・。」
ようやく最後の一発だけ葉っぱに命中させたのだが、すでに体力の限界だった。ジャイアンは川に魚がいるかどうか見に行った。大物がいそうなら釣り竿を作るらしい。
「はぁ〜。」

・・・休みは予習・復習・読書・スポーツ・規則正しい生活!!マンガ・テレビ・ゲーム・昼寝してる場合じゃないことは十分にわかっているわね!!・・・

そっちのほうがマシだったのかなぁ・・・。
のび太は柔らかい草の絨毯(じゅうたん)の上で大の字になって寝転がる。
目に映る空はどこまでも青く澄み渡り、周りは鳥の鳴声がどこからか聞こえてくるほど静かで、空気が綺麗な山の風・・・。本当にここはいいところである。
今度静香ちゃんでも連れてこようかな・・・。ここにいるのはいい人たちばかりだもんな・・・・・。きっと気に入るだろう・・・。

「zzzzz・・・・。」

すっかり疲れ果てていたそのままのび太は寝てしまった。
・。
・・・。
・・・・・・。
バァン!!
「!!」
のび太はその音に驚いて目が覚めた。この音は確かに自分の鉄砲のもの。なのに何故?
慌てて辺りを見渡すとそこには・・・。
「・・・・!!」
目にも留まらぬスピードで、慌ててそれは逃げていった。どうやら後姿から見るに女の子らしい。・・・そんなことより。
「あー!ぼくの鉄砲返してよう!!」
のび太は慌ててその子を追いかけることにした。

・・・早い。早すぎる・・・。いやぼくが遅すぎるんだろうけど・・・。

結局、見失ってしまった。

「あーあ。親ッさんになんて言えばいいんだろう?」
打った鉄砲の弾を拾いながら途方にくれていると、後ろから「おお、そこにいたのかね。」と女性の声で声をかけられた。振り返ると白髪の老婆と・・・
「あー!さっきぼくの鉄砲持ってった子ー!!」
のび太は指差して叫ぶと、その子はビクッと怖気づいて老婆の影に身を潜めた。
「やっぱり、これはテオロのとこにいる子のものかね。テオロがお前さんにやったんだろう?」
「はい、そうですけど。」
「まったく、何を考えてるんだか・・・、こんな子供の、しかも村の客人に得物を渡すなんて・・・。」
「はあ・・・。」
「そうだ、この際自己紹介しようかね。私はトゥスクル。一応ここの村長なんかをやっておるよ。」
「え?ってことはエルルゥさんのおばあちゃんで、ぼくたちを看病してくれた人?」
「ああ・・・。まあハクオロと比べればお前さんたちの傷はたいしたことなかったがね。」
「それでも色々と苦労かけたようで・・・、本当にありがとうございました。」
「なあに、子供が気にすることじゃないよ。ただ薬師として当たり前のことをしただけじゃからな。何もないとこだが、ゆっくりしてくとええ。」
「でも・・・ぼく達なんかがこの村にいたら、色々と大変なんじゃないんですか?」
のび太が言ってるのは無論この村の貧しさのことである。さっきから気になっていたのだ、この村のよそ者であるぼくらが、ただですら貧しいこの村にお世話になるのは、それだけでかなりの負担になるんじゃないか?と。
「遠慮せんでええって・・・。村として、客人をもてなすだけの貯えくらいはちゃんとある。」
・・・しかし、あの食事に、あの畑。自分に気を使わせないつもりで言ってる嘘にしか聞こえない・・・。
「それにテオロたちはお前さんたちを働かせようとしてるみたいだしねえ・・・。まあ。お前さんたちが働きたくないと言えば働なくてもええしな・・。」
「いえいえ、とんでもない。出来る限りがんばって働きます。いまいちダメかもしれないけど、みんながもっと幸せになれるように努力しますから!」
「そうかい・・・。なんかお前さんならそう言うと思ったよ。」
トゥスクルは微笑んで頷いた。
「そういうことならコレは返すべきだねえ・・。コラ、アルルゥ!」
「ん・・・。」
青い服を着てる物静かな女の子はアルルゥというらしい。この子もエルルゥと良く似た尻尾がある。
「エルルゥさんの妹さんですか?」
「ああ・・・。こう見えてもなにかと困るほど好奇心があって・・・。まあこの鉄砲のことは許してあげてくれんだろうかね?」
「ええ、いいですよ。」
嫌とはさすがに言えない。
「ホラ、アルルゥ。それをこの人に返しなさい。」
「・・・。ごめんなさい。」
アルルゥはそっと鉄砲をのび太に差し出した。
「どうしてこんな危ないもの打ったりしたの?」
「・・・・。楽しそうだったから。」
「・・・・楽しそう・・・か。」

・・・「ぼくも入れてよ」
・・・「なんで?」
・・・「えっと・・・楽しそうだから。」
・・・「あのね、のび太、お前に一体何が出来るんだ?このおれたちの研究に。」

それにしてもよく打てたもんだなと思う。意外とこの子は力があるのかもしれない。いや、もしかして自分は女の子より力がないのか?
「いいよ、またいつでも貸してあげるよ。でも今度からは一言言ってよね。」
「ん!」
怒られると思っていたアルルゥは嬉しそうに微笑んだ。
・・・なんだこの子、無表情だと思ったら笑うと可愛いもんじゃない・・・。
「やれやれ、もうお友達どうしとは、なかなかお前さんも隅におけないねえ・・・。」
「ええっ!!」
「・・・・!」
顔を真っ赤にしてアルルゥはポカスカとトゥスクルの胸を叩き始めた。
「わかったわかった・・・。じゃあここでさよならだ。ええとお前さんは・・・ノビタだったかな。」
「はい!ノビタです。」
「じゃあノビタ、また明日だね。ホラ、アルルゥも。」
「ばいばい。ノビタ。」
「じゃあね、ばいばーい!!」
のび太はトゥスクルたちが見えなくなるまで手を振り続けた。
「さて、ぼくも帰るとするかな。」
その帰り道、のび太はトゥスクルが言った『隅に置けない』が頭の中でぐるぐる回って、顔が時折耳まで真っ赤になっていたことは、誰にも言えるわけがなかった。
翌日の畑を耕す作業にのび太たちも参加することになった。
ハクオロ曰く「石と砂利の除去は徹底的にやるべきだ。」とのことで畑の隅から隅まで文字通り徹底的に行われた。
ジャイアンはテオロたちの村の男たちに混じって鍬で振るって耕す作業。のび太は除去された石や岩を指定された場所に捨てに行く作業である。
「うりゃ!そりゃ!えいやっと!!」
ジャイアンは鍬というものがこんなにも重いものだということを始めて知った。
「まだ子供なんだから鍬なんて振り回すのはちょっと危ないんじゃないカニ?まったくテオロってやつは・・・」
と、一緒に畑を耕す老人ヤァプ(通称 ヤー)が言うと、
「子供子供って、俺が子供ンときゃあ鍬さえ持てれば大人だって言われたんだぜ?」
「そういうことじゃなくて・・・もともとこの子は客人ダニ・・・。」
「いいってことよ!おれも好きでやってることだし。」
ジャイアンはこうして村の者たちと一緒に働くことで、早く村の中に溶け込もうとしていた。
テオロも口に出さなかったが、同じ理由でのび太たちを働かせようとしてるに違いなかった。
「まっ・・・手伝ってくれるなら、それはそれでとてもありがたいダニ・・・。」
「へへへ・・・。」

「ふぅ〜。」
藁で編んだ重ーーーい籠を担ぐいで歩くこと10分。ようやく捨て場に到着した。
どさささーっ、と石が捨てられる。
「ゼーゼー・・・。また行かなきゃなんないのかー。」
「本当に悪いね・・・。君たちに手伝わせ・・ることが。」
と、タァナクン(通称 ター)が本当に申し訳なさそうに言う。なんとなくこのいつも怖気付いた感じがのび太と波長が合った。
「いいのいいの!大体ターくんの2分の1くらいしか持ってないんだし。・・・というか持てないんだし。
ウーくんなんか2籠も同時に運んでるんだし・・・。」
通称 ウー(ウゥハムタム)は先ほどから物静かに黙々と大荷物を運んでいた。
「がんばってー!ウーくん!もうちょっとだよー!」
のび太は自分の方に手招きする。ウーはそりゃそりゃといった感じで歩調を速めた。
どさささーっ。
「わあ・・すごいなあ、ウーくんは。なんか籠を背負うコツでもあるの?」
「こ・・・コツ?ははは・・・。」
のび太は、いつの間にか、この『なんとなくいじめられっ子』メンバーのなかに溶け込んでいた。

「昼メシだぞーォ!!」
「わーーーい!!」

畑の前で昼食となった。
「皆さん、ご苦労さまでーす。」と、やってくるのはエルルゥとソポク。
今日のお昼はモロロをふかしたものを細かく刻んだダンゴみたいなものだった。
「どうだ?アンちゃん・・・なんとかなりそうか?」
「ええ・・。皆さんのおかげでだいたいの基盤は出来始めていますよ。」
「しっかし、畑に石がねえと、畑って感じがしねえなあ・・。」
「何ワケのわかんないこと言ってんだい!?ハクオロに任せとけゃなんとかしてくれるんだから、言うとおりにしてりゃいいんだよ!」

「なあ・・・のび太、ここは石器時代かなあ・・・。」
「でも鉄の斧は親ッさんが持ってるじゃないか。」
「んじゃあ、鉄が出来始めたくらい・・か?」
「多分そんなところだろうね。」
と、そこへ。
「おと〜さん。」
「?」
アルルゥがこちらにやってくる。お父さんとはハクオロのことらしい。
「ん。」
持ってきたのは蜂の巣である。それをハクオロにプレゼントしてるようだ。
蜂の巣・・・。
「まさかハチ食うんじゃねえだろうな・・・。」
「さすがにそれは・・・?」
なかった。ハクオロが蜂の巣そのものをおずおずと口に入れると意外にもそれは旨いらしい。
「ん、ノビタも。」
「へ?ぼくにも?」
手に持つだけでも怖い蜂の巣・・。それをそのまま食べるのは実際やっていると想像以上に怖かった。だが・・・
「あー、でも意外とおいしい。コーンフレークって感じかな?うんうん・・これはいくらでも食べられるよ!」
のび太は絶賛した。異常においしく感じたのは、ここ数日甘いものに飢えていたからだ。
「ん!」
それを聞くとピューっとどっかへ行ってしまった。
「ヒット&アウェイか・・。」
蜂の巣を食べながらのび太はつぶやいた。
「ゼェゼェ・・ヒィヒィ・・・ハァハァ・・・。」
のび太はついに畑の前で倒れこんでしまった。
「よーし!今日はここまでにしておきましょう!!」
とハクオロの声が響いた。
「オイ、のび太しっかり立てって!」
「うん・・。」
ふらふらと足が落ち着かない。泣き言なんて許されないのでのび太は無理していたのだった。
「しかし随分とやったモンだなぁ・・・。」
あたり一面の畑のほとんどが既に耕されていた。村の男一同が力を合わせた結果である。
「ええ。明日には基盤が完成するでしょう。そこから、また肥料などを蒔いていくことになります。」
「はぁー。まっ、ややこしいこたァよくわかんねェからその辺はアンちゃんに任せた!」
「はい・・・任せておいてください。今日はみなさんご苦労様でした!!」
各地で「応ーっ」とか「お疲れー」とかの声が聞こえた。

やっとのことで家の前に着く。
「ふぅ〜。みんな働いてるんだ・・・。小さい子供からおじいちゃん・おばあちゃんまで。」
「ああ・・・。でも、逆かもな。おれたちは今まで働かなさすぎたのかもしれねえ・・・。」
「そうか・・・。働かなきゃ食べられないって本当だね・・・。」
今日本日のび太の銃の練習はなかった。
次の日は物凄い筋肉痛がのび太・ジャイアンに襲い掛かった。
しかもここ数日間の食事の貧しさ・・・かなり参るものがある。
・・ガマンガマン・・・みんな一生懸命やってるのに・・・ぼくだけ逃げるわけにいかないし・・・

今日の畑仕事はそれほど多くなかった。昨日のうちに大体は終わらせたからであった。
「これを畑に蒔けばいいんだね?」
「ハイなるべくまんべんなくお願いします。」
「ふーん。こんなんで本当にモロロが出来るのかしら・・・?」
「ええ、畑に必要な栄養素の大体はそれに含まれていますから。」
「まっ、いいか。あたしがぶつくさ言ってもしょうがないしね。」
肥料を蒔くのは女の仕事らしい。男たちはこれから狩りに出かける。
「ぼくはちょっと無理です、筋肉痛が・・・。」
「まあしょうがねェ。オイ!ジャイアン行くぞ!」
「オウ!!」
勇ましくジャイアンらは森へと入っていった。
「銃の練習しなくちゃ・・・一人だけ遊んでるわけにもいかないし・・・。」

バァン!!

「よし!」
大体、力を入れるコツがわかってきた。葉に当たる確立は3分の2ぐらいまで上昇した。
「あとは百発百中で打ち抜くことと・・・的を小さくしていくことと・・・
遠くまで飛ばすようにすることと・・・。」
ぶつぶつ言いながら弾を拾い集めていたその時、
「ノビタ〜。」
「ああ、アルルゥ、どうしたの?」
アルルゥが走ってこっちにやってくる。
「いい的見つけた。来る。」
「的って・・?わっわっ・・!!」
のび太はアルルゥに強引に腕を引っ張られて、カカエラユラの森の中へ連れて行かれた。
「・・いきなりなんだってのさ?」
「アレ。」
アルルゥが指差した方向には
「・・蜂の巣!!」
大木のかなり上の方の枝に巨大なハチの巣があった。
「ノビタ、落とす、アルルゥ、拾う。きゃっほう。」
「・・・・。いやいや、きゃっほうじゃないよ。そんなことしたらたくさんのハチがこっちに飛んできて、とんでもないことになるよ!」
「ノビタ、ハチに追われる。アルルゥ、追われない。そのうちに取る。きゃっほう。」
「・・・・・!!」
ヤバい、ぼくはアルルゥの為にハチに生贄にされてしまう。しかも蜂の巣のために。
「大丈夫、コレかぶる。」
手渡されたのは分厚い結構大き目の布。つまりこれを頭から被ればOKということか?
「・・・・大丈夫なの?これで。」
「大丈夫。」
断言された。さあどうするのび太・・・。
・・・・。・・・・・。・・・・・・・・・あーもう!
「じゃ、やるよ!やればいいんでしょ!!」
これがのび太のファイナルアンサーである。本当に最後の遺言になりそうだ・・。
「んーノビタえらい。」
ハチに刺されないように一切の隙間なく体を布で包んだ後、草陰に隠れながら徐々に目標の木へ近づいていく。
アルルゥはのび太の反対方向へ回り、準備体制が整った。
(なにやってるんだろ・・・蜂の巣の為に・・。)
弾を銃にセット、銃口を目標にスタンバイ完了。
一発勝負!
バァン!!
成功。ゴッと地面に巣が落ちた音がしたあと、
「ヒエーーーッ!!」
中から出てくる出てくる巨大なクマンバチが!!!
「わぁああああああ!!!」
逃げる逃げる逃げる逃げる逃げる!!!!
だが思いっきり逃げた為か布がほどけ始めた!!
「・・・・っ!もうだめぽ・・・・。」
頭の中が真っ白になりながらも全力疾走を忘れなかった。

・・・・・・・。
「ゼエエエッ・・・・アア・・・。」
刺されたか?意識が朦朧としてくる。
・・・・・・。
・・・うっ。
・・・意識がまだはっきりしない・・・。
だが・・まだ生きているようだ・・・。自分は寝かされているらしい・・・。
「まったくアルルゥは何を考えてたの・・・!」
「う・・・・・・。」
「ノビタくんにもしものことがあったらどうするの!?もう少し私が見つけるのが遅かったら危ないところだったのに・・・・!!」
エルルゥの涙交じりの声がのび太には少し嬉しい反面、痛かった。
「・・・・ごめんなさい・・・。」
そうか・・・エルルゥさんが見つけてくれたのか・・・。
「まったく、今度と言う今度は許されないねえ。アルルゥ!!」
「ん!・・・・。」
トゥスクルの怒鳴り声が響き渡る・・・。
・・・まずい。起きなきゃ・・。
「・・ちょっと待ってください。」
「ノビタ・・!」
「ノビタくん・・。」
3人は一斉にこっちに眼を向ける。ここはトゥスクルの家らしい。
「もういいですよ。こうしてぼくが大丈夫ならなんの問題もないでしょ?」
「でも・・・ノビタくんは・・・。」
「いいんです、こういうの慣れてます。」
ジャイアンに。
「ノビタ〜。ごめんさい〜。」
涙を流しながらアルルゥが抱きついてくる・・。抱きついてくる!?
「わーっ!!わわわっ!もういいよ!ごめんさいでも、ごめんくさいでも!!」
「・・・ノビタ、一言いいかね?」
トゥスクルがゴホン!と咳払いをして
「あまり女に優しすぎると馬鹿を見るよ。」
「・・・はぁ。」
「大丈夫なんですか?痛みませんか?」
「ええ、ぜんぜん平気です!」
「そう良かった・・・。」
「じゃあこれでぼく帰ります。もう暗いし。アルルゥももう離れてさあ・・・。」
「・・・送ってく。」
「え?」
「それがいいんじゃないかね?途中でまた毒が回ったら話にならんし、まだフラフラしてるみたいだし・・・。」
「じゃあさ、一緒に行こうか?アルルゥ・・。」
「・・・ん!」

「何をさっきから影で黙ーって見てるんだい、お前さんは?」
「あ?いや・・・アハハ・・。」
「ハクオロさん・・・まさかアルルゥをノビタくんに取られるとか思ってるんじゃないでしょうね?」
「アハハハハ・・・まあ私は『父親』だしね・・・。」
「・・・思ってたんですね?」
「アハ・・・アハハハ・・・ひィィイーーッ!?」
満天の星空の下、二人は並んで歩く、見事な月夜である。
「ノビタ・・。」
「なんだい?」
アルルゥはのび太に例の蜂の巣を見せつけ・・
「ぐっじょぶ!」
「・・・・・・・。」
さっそく馬鹿を見た・・・・。
「ちょっとあげる。はい。」
「あ・どうも・・・・あんがと・・・。」
命がけの戦利品を頂いた。そして自分の命がとても軽く感じさせた。
「・・・おいしい・・・。」
「ん!」
満足したような顔をアルルゥは見せた。なんだか納得がいかない・・。
「アルルゥ・・・これもおいしいんだけどね・・・。」
「ん?」
のび太は星空を見上げながらつぶやいた・・。
「これより美味しいものは世の中にはいっぱいあるんだ・・・、いや、ぼくはこれより美味しいものを食べてきた・・・んだ。」
「ほんとう!?」
「ああ・・・そうだよ。例えば・・・・・・・・・・・・例えば・・・ぼくのママが作ったホットケーキとか・・・ドラえもんが・・・
あのケチなドラえもんがたまに気まぐれでくれたりするどらやきとか・・・!」
「・・・・?」
「学校で毎日お昼に出てくる給食だって!・・・そうだよ・・そうだったんだよ!駄菓子屋で10円で売ってるガムだって、なんだってそうだ!・・・美味しかった、ただわからなかった!
静香ちゃんが焼いたクッキーなんて・・・ぼくは・・・ぼくは・・・なんて・・・。」
のび太は跪(ひざまず)いてしまった・・。
「・・シアワセだったんだろう・・・。うっ、うっ、うわぁああああああん!!」
のび太は耐えられなくなった、この村の人たちの温かみが。優しくしてくれれば優しくしてくれるほど、あの元のなんでもなかった毎日が愛しく思い出されてしまう。・・・ママは・・・今元気なのか・・?
パパは・・・あの一度も海外になど行ったことがないパパは・・海外出勤など行って大丈夫なのか?二人とも・・・ぼくのこと心配してるんじゃないか・・・?スネ夫は自由研究出来ているのか・・・?出来杉君は・・・?そして静香ちゃんは・・・・?
みんなみんなみんな・・・・本当に今どうしてるんだろう・・・!?
「ノビタ・・・・。」
そうだ・・・だからって村の人に寂しそうな顔なんか見せられない・・!ましてやこうやって泣くことなんかできっこない!!
だってそんなことしたら村のみんなが余計に気を使わせてしまう・・・余計に優しく接してくる・・・。みんないい人だから・・・。
でも、でもでも・・・その時ぼくは本当に耐えられなくなっちゃうじゃないか・・・!!
「ノビタ・・・・!!」
でも・・・恥ずかしいことかもしれないけど、こんなぶっきらぼうなアルルゥだから・・・ぼくはこうして目の前で泣くことができるのかもしれない・・。
男として恥ずかしいな・・・。女の子の目の前で泣いて安心してるぼくは・・・・。
ぼくは・・・・。
ぼくは・・・・・アルルゥが・・・・。
「のび太!!」
「ハッ・・・!」
目の前に自分のママが・・・、こんなぼくを叱ってくれるママが・・・!
「ノビタ!ノビタ!だいじょうぶ!?」
ち・・ち・・がう・・・ア・・アルルゥ・・・・・。
「・・う・う・うわあああああっ!!アルルゥうううっ!!」
のび太は思わずアルルゥに抱きついた。アルルゥはそれを拒むことはせず、ただ黙ってのび太の背に手を回してきた。
アルルゥの体温が・・・・・・ぼくの・・・こころを・・・とかしてくれた。

それは星が美しい月夜の晩のことだった。
それから数日後の畑。
「おおおッ!!ついにやったな!アンちゃん!」
「本当に芽が出てきちゃった・・・。」
エルルゥは目の前に広がる畑を見渡すと少し呆然としてしまった。
あの荒野はどこへやら。あたり一面に広がる緑色が眩しい生きている畑がそこにはあった。
「すげえ・・・ハクオロさんのおかげだぜ!!」
「そうだ!よくやったぜアンちゃん!」
ジャイアンとテオロは興奮した口調でハクオロの肩をバシバシ叩きながら誉めた。
「いや・・・村のみんなが、力を合わせたからだ・・・!みんな、あと少しだ!」
「おーっ!!」

バァン!!
相変わらずのび太は銃の練習に明け暮れていた。
「もう少しで・・・戦える・・・かもしれないな・・・。」
のび太は決めたのだ。アルルゥたちを・・・前のぼくたちのように・・・哀れになるくらい気づかない幸せな・・・宝物のような毎日を送ってもらうように、ぼくが導いていくことを。
そして大切な人たちを命がけで守っていくことを。そんな目標が出来たから、銃の練習は前よりさらに頑張れる。それに・・・。
「ん〜がんばれーノビタ〜!」
「うん!」
・・・ぼくの大切な人が見てくれているから・・・。
「おお、精が出るねえ。」
「ああ、トゥスクルさん!」
「おばあちゃん!」
「ほう・・・まだ練習してるのかね?」
「はい!だいぶ上手くなったような気がします!」
「ほほう・・・。どれ、ちょっとその腕前を見せてもらおうかね。」
「ええ、いいですよ。じゃあアルルゥ!」
「ん!」
アルルゥは木によじ登り、地面から3メートルくらいの細い枝にちょっと大きめの皿をバランスよく乗せ、その上に手のひらサイズの葉っぱを五枚重ねて置いたあと、木から下りた。皿は落としても割れない材質のものだった。
「一体何が始まるってんだい?」
「いーから、おばあちゃんは見てるのー。」
「ハイハイ。」
「よし!準備完了!いつでもいいよアルルゥ!」
「ん!」
のび太の右手は一発弾が込められた銃。左手の指と指との間には計4つの弾・・・。
木からの距離は20メートルあるかないか。
「えい!!」
アルルゥは思いっきり木を蹴っ飛ばした。その衝撃で木は揺れ葉より先に皿は地面に落っこちた。
ゆら、ゆら、ゆらと落ちる五枚の葉・・・。
「・・・はあっ!!」
ズババババァン!!
のび太はいつもの様子とは想像できないスピードで計5発打った。
「・・・・・。」
アルルゥは五枚の葉っぱを拾い集めると、トゥスクルの方に駆け寄った。
「全弾命中。」
「・・・・・・ほう!」
確かに全ての葉っぱはど真ん中を打ち抜いていた。言うまでもなく葉は風に乗って不規則に動くものである。
「こんなところです。」
「いや・・・これはたまげた!まさかお前さんがここまでやるとはの・・・!」
「ん!ノビタはすごい!」
「いや・・・まだまだです。これからは自分が移動しながら打つ練習に、上下から狙い打つ練習やら・・・まだまだですよ・・。」
えへへ・・・とのび太は頭を掻きながらトゥスクルに話す。
・・・トゥスクルは思った。この子は・・・強くなる・・・と。
「ノビタ・・・ひとつ弾を借りていいかね?」
「え?弾を、ですか?」
「ああ・・・あとでいいものあげるから・・・。」
「はあ・・・いっこだけなら全然いいですけど・・?」
いいものとは何ぞや?
「じゃあ、これからも頑張れよお前さん・・・ホッホッホ・・・。」
トゥスクルは弾を一個持って帰ってしまった。
「・・・・まあ、あとでなんかくれるなら、楽しみにしておこうっと・・・。」
「ノビタ、もらったらアルルゥにもちょっとわけて。」
「ハイハイ。」

翌日の朝、いつもどおり畑を見に行ったその時、
事件は起きた。
「なっ、なんだよ・・・・!!こりゃあ!!」
「こ・・・んなのって・・・。」
ジャイアンとのび太は今自分たちが見てる光景が信じられない様子だ・・。

柵が破壊され、畑の半分は無残に何者かに荒らされていたのだ。

「クソッタレが!!一体誰がこんなことしやがった!!」
テオロは怒りのあまり、残った少ない柵を蹴っ飛ばしてしまった。
「ひどい・・・みんなが・・・頑張った畑なのに・・・。」
エルルゥもショックを隠せない。
「・・・・!親ッさん見てください!」
「どうした?アンちゃん。」
「足跡です・・・これは人間のものではありません。何かの獣です!」
「・・・獣?」
「多分その獣の毛でしょう・・・あちらこちらに落ちています。」
ハクオロは一本ひょいと拾って見せた。
「ふーん、・・・もしかすっとこりゃあ・・・!」
「あっ!ねえ!あそこになんかいるよ!」
のび太が畑の真ん中を指差す。確かに人間ぐらいの大きさの『何か』がゴソゴソ動いている・・・。
「あっ!!クソ!やっぱりキママゥだ!!」
「キママゥ!?」
よく見ると猿より大きめの・・・チンパンジーぐらいの動物がバリバリ音を立てながらモロロを食べている!
「クソーッ!!ぶっ倒してやらぁ!!」
「おれも行くぞ!!うぉおおお!!」
テオロとジャイアンは皆が止めるのも聞かず、一目散にキママゥ目かげて走っていってしまった。
だが、キママゥは意外にすばしっこく、簡単に逃げられてしまう。それどころか余裕をかまして怒鳴り声を出しているテオロたちを尻目に、木の上で盗んできたモロロを味わいながら食べている。
「クソが!!降りてこいやァ!!」
「ギッタギタのメッタメタな目に会わしてやるぞ!!」
ところが、さっきからテオロがクソ、クソと騒いでるせいか・・・。
「あーあ。やっちまったダニ。」
顔面にそれがかかったテオロとジャイアンが戻ってきた。
「アンタ臭いよ!とっとと洗ってくる!!」
「のび太〜」
「うわぁ来ないでよ!!」
「クソーーーーーッ!!」
臭い二人は敗北者の雄叫びを上げるのだった。
「というわけで、キママゥをぶっ殺す会議を開く。」
「テオロ、もうちょっと言い方を変えるべきダニ。」
「うるせェ!!アイツらなんか俺たちが逆に食ってやらァ!!」
「そうだ!!あいつら絶対許せねえ!!」
「やれやれダニ。」
「ワナを仕掛けるというのは?」
気弱なターが提案する。
「アイツらはかなりの数の集団行動を取っている、1匹2匹引っかかるワナぐれェじゃ全然ダメだ。しかも奴らはちょっとばかし賢けェ。いつでも同じワナに引っかかってはくれねェな。」
「お前さんより賢いかもね。」
と、ソポク。
「・・・他ッ!!」
「柵をもっと頑丈なものにする。もしくは有刺鉄線でも付けるとか。」
「奴らは運動神経もいい。これからは柵なんかあまり意味をもたねェかもな!」
「じゃあどうするダニ?」
「それを話し合ってるんだ!」
「・・・・・・・・・・。」
「・・・・他ッ!!」
「・・・・・・・・。」
「ハァ〜、おし!こういうときはアンちゃんに任せよう!!」
「え!?」
「おおそうだ!ハクオロさん!奴らをギャフンと言わせるやつ、頼むぜ!!」
「フーム・・・・今までの話からして奴らを返り討ちにするというのは、あまり効果的ではないでしょう。」
「・・・てェ、なると?」
「こちらから出向いて一網打尽にします。相手の過半数を減らせば、以後からはそうたびたびはやっては来ないでしょう。」
「しかし・・・奴らは常に群れで移動してやがる・・・どうやって?」
「私に考えている策があります。」
「・・・・・むう・・。」
「いいんじゃないんかね?ハクオロが考えているその策とやらで。」
トゥスクルがようやくこの場に出てきた。
「村長!こんな緊急事態に今まで一体どこに行ってたんで!?」
「ちょっとな。その奴等に一泡吹かせてくれる新しい得物を作ってて遅れてしまっての。」
「おおッ新しい得物!そいつは一体?」
「秘密じゃ。」
「あ?」
「・・・文句あるかえ?」
「・・・あ〜、まあ村長の考えることだから、きっとなんかあんだろうからいいけどよ・・。」
「とりあえず、ワシはワシで準備しといた。あとは皆の衆!力を合わせ、ハクオロに従い、害獣キママゥに一泡食わせてくれようぞ!!!」
「おおーーーっ!!」
「・・・なんか一番いい所取っていったぜ・・・村長・・・。」
テオロの家へ帰る途中でのこと。
「ノビタ・・・ちょっと・・。」
「トゥスクルさん!?」
なにやらトゥスクルが手招きしている・・・。闇夜に浮かぶトゥスクルの笑顔はホラー映画のように不気味だった。
「・・・・なんでしょう?」
「ほら、弾じゃ。一個借りておっただろう・・?」
「ああそう言えば・・・。」
弾を受け取る。別に何も変わっていない。
「それと、これをノビタにやろうじゃないか。」
渡されたのは巾着袋。
「・・・?中身見ていいですか?」
「ああ・・・いいよ。」
「・・・・・ん?・・??」
中から出てきたのは先ほどの石と同じくらいの大きさの・・・?
「弾じゃ。」
「え?」
「だから今お前さんが持ってる鉄砲の弾じゃ。今回のキママゥ退治に役立つじゃろうて・・・・。」
「・・・・・。」

・・・「ちょっとな。その奴等に一泡吹かせてくれる新しい得物を作ってて遅れてしまっての。」

「これがその得物!?」
「そうじゃ、ノビタに授けよう。」
「しかし、これで打つとどうなるんですか?」
「打ったらわかることじゃ。ホッホッホ・・・。」
笑いながらトゥスクルがすぅーと闇夜へと消えた。闇夜からはトゥスクルの笑い声が今でも聞こえてくる・・・・。
怖い夜になりそうだ。
作戦はいたってシンプルなものだ。まず二班に分かれる。一方は『追い込み班』。もう一方は『始末班』。
まず『追い込み班』が隠れてキママゥを待ち伏せし、現れた所を大声を上げながら鉦を鳴らし包囲してゆく。
その時点で、わざと一ヵ所だけ人の手薄な場所を作っておく。
そのまま包囲網を縮めれば、奴等は間違いなくそこから逃げようとするだろう。
その先には幾重にも仕掛けられた罠があることも知らずに。
しかし、中にはそれから逃れるヤツもいる。
その残りを待ち構えて始末するのが『始末班』というわけだ。

始末班

「暇だなぁ・・・・。」
「そうですね・・・。」
「おれ眠くなってきた・・・。」
この作戦の欠点はキママゥが来るまで待ちぼうけになること。その間実に暇だった。
始末班メンバーはハクオロ・テオロ・ジャイアンである。
「よし、しりとりでもしよう。り・・・『臨死体験』。・・・・。」
「ダーハハハ!!アンちゃん弱いなー。じゃあ俺が『り』だ。えー『流産』!!」
「何で『流産』・・・しかもダメじゃねえか!ああもうおれに任せろ!『リアス式海岸』!!」
「・・・よく知ってるな・・・そんな言葉・・。」
「社会でやったばっかだったし。」
「おおッ!そうだ!『輪姦』!!」
「・・・・なんだ?『りんかん』て?」
「・・・ホラ、親ッさん・・・説明してくださいよ・・・。」
「いいじゃなねェか、どうせダメだし。」
「なんでみんな『りんご』とか『りす』って素直に言えねえんだ?」
「ダーハハハハ!そこが大人のしりとりってやつさ!!」
「・・・・・・・・。」
「暇だなぁ」
追い込み班

「その時、志摩子さんはきぜんとした態度で言ったんだ、『もしこのことで罰があるのなら、すべて私が引き受けましょう』って。」
「うわー、かっこいいなあ・・・。」
「でもその後、乃梨子が『いいえ、罰なら私に・・・!』・・・て駆け出そうとしてるんだけさ、それを止めたのは、なんと黄薔薇さま(ロサ・フェティダ)・・・つまり令さまだったんだよ!」
「なっ!なんてこっタイ!どうしてなんだい!?」
「・・そう!ここからが盛り上がるところなんだよ!」
のび太は以前静香ちゃんから借りた文庫本の内容をウー、ヤー、ターに聞かせていた。

ここも暇だった。

「ノビタは色んなこと・・知ってるね・・・。」
「そうかなぁ・・・今まであんまり言われたないけど・・・?」
「うん、ノビタは物知りですごいダニ。」
「漫画やらテレビやらの話題がそんなにすごいことなのかなあ・・・。」
そう言えば当たり前だがここには漫画など存在しない。本は一応存在するが、薬師トゥスクルの所しかないらしい。
「情報・・も財産ってことかな・・?」

・・・・。
「・・・・・・来る!」
アルルゥは風が運んでくる森の噂話を聞いていた。森は全てを知っているらしくこれから起きる事態も知っているらしい・・・。
・・・。・・・。・・・。
「・・・おと〜さんが!!」
血相を変えてアルルゥは走りだした。
始末班
エルルゥは始末班のほうへソポクが淹れたお茶を運んでいた。
そこはなんだか男3人が難しい顔して頭を抱えている。
「みっ皆さん!どうしたんですか!?なにか大変なことでもあったんですか!!」
「ああ!エルルゥ!!実はだな・・・。」
「ハイ・・・・。」
「『り』で始まる言葉で面白いのないか?」
「ハァ?」
「いまのところ1番はジャイアンの『リリーフピッチャー』2番目は私の『離婚届け』3番目は『リンパ球』なんだが・・・。」
「まったく、遊んでないでくださいよ!キママゥを駆除するチャンスは一度きり!これを逃したらみんなで作った畑がまたメチャクチャにされるんですよ!」
「・・・・・・。ああー。そう言えば。」
「忘れてたんですか!?・・・やれやれ・・。」

追い込み班
「さて、と、イザとなった時の為にもう一度だけ確認しよう。」
「うん!」「ウム!」「それがいいダニ!」
「キママゥが現れたら・・・」
「大声を・・・出し、鉦を・・・鳴らす!」
「その間はみんなで手を繋いで逃げさせないタイ!」
「一箇所だけ隙間を空ける!でもそこから逃げたら罠だらけの道になるんダニ!!」

始末班

「そこから逃げてきたキママゥは手負いだがよ、」
「手負いだからこそ容赦はない。」
「絶対に油断はできないっつーことか!」
「それだけのことです。・・・なのにどうしてしりとりの話になったのか聞きたいですね。」
「あれ?確かアレってアンちゃんが言い出したことじゃねェか?」
「ウグ・・・ッ!!」
「そうだ!ハクオロさんが悪い。」
「ひっひどいぞジャイアン君!!」
======カンカンカンカンカン!!!!!!======

「「うぉおおおおおおおおおお!!!」」

「おっっと!始まったようだぜ!!」
「さあ、エルルゥは追い込み班のところへ行け!怪我した人がいるはずだ!!」
「はい!!ハクオロさんも気をつけて!!」
ダッ!とエルルゥは走っていく。
「こっちにはどんくらいくるんだ・・?」
「さあ・・?」

キィィ!!キィィイ!!キャキャアア!!

キママゥは迫力ある人の波に押し出される。キママゥの数は30前後。予想以上の多さだ。
逃げるキママゥ、だがそこは、
「キャギャアアアアア!!!」
罠にはまり断末魔の声をあげるキママゥたち。だが数が多く、逃げた奴も多いはずだった。
「はぁ〜、なんとかなるのかなぁ、ジャイアンたち。」
とその瞬間、ザザッ!!っと草陰から動く音が!
「ノビタ!!」
「ワッ!なんだ、何かと思ったらアルルゥじゃないか・・・ビックリさせないでよ・・・。」
「いいから来る!おとーさんが!!」
「えっ!ハクオロさんがどうかしたの!?」
「ノビタの助けがいる!ノビタ、おとーさんたち助けて!」
「!!」
「こっち、近道!!急ぐ!!」
「うん!」
「あっ!?ノビタ!!」
「すぐ戻るよ!!」
「・・・あれ?今のアルルゥですか?どうしてこんな危ないところに・・・?」
「大変だ!エルルゥ!ハクオロさんたちが!!」
「!?」

始末班

ウキャーッ!!キイー!キィイイイイ!!
集まったのは15あるかないか・・・。
「クソ!!思ったより数が多いぞ!!」
「仕方ないですね・・・。二人とも一塊で行動するんだ!決してはぐれるな!!」
「応ッ!!」
ウキャアアアア!!
15のうち2つがこちらにやってきた!迎え撃つハクオロ・テオロ。
二人はキママゥの首目がけて仕込みが仕掛けられた鉄扇と巨大な斧を振り回した。
「ハアッ!!」
「ドリャア!!」
ドン!っという音がして吹っ飛ぶ2つのキママゥの首。そこから黄色い血液がピューっと飛んでいた。
「うッ・・・すげえ・・・。」
っと、
キィイイ!!
ジャイアンのほうにも一匹やってくる!
「手加減しねえぜ!!うりゃあああ!!」
ジャイアンはバットをまっすぐ上から頭を目がげて振り下ろした。
が?
バシ!っとキママゥは真剣白刃取りの如く、受け止めた!!
そこからおもむろにクルリと一回転したかと思うと
ドン!!
「ぐああああっ!!」
ジャイアンは顔面からドロップキックを食らわされ後ろに2メートルくらい吹っ飛ばされた。
「チッ!」
鼻血をぬぐいながら起き上がる。が、脳震盪でも起こしたか?イマイチ視点が定まらない・・・。
「ジャイアン!!」
残った二人はジャイアンを取り囲むように隊形を変える。
だがキママゥ側はその隙に3人を取り囲んでいた。
「親ッさん!コイツら弱いんじゃないんですか!?」
「ああッ!?そんなこと言った覚えねェぞ!?」
「えっ?じゃあ今まで退治したことは?」
「ねェよ!!こいつらすばしっこくて追いかけることもできねえかったんだよ!!」
「・・・・し・・・しまった・・・!!」
「く・・・そ・・・こいつ等・・!!」
キャアアアアア!!
計13匹のキママゥは一斉に歯をむき出しにして威嚇を始めたのだった・・・。

ザッ!ザッ!ザッ!ザッ!ザッ!

のび太はアルルゥと共に森の中を走り抜けていく。森の中はそこらじゅうに巨大な木の根が地面から浮き出ていて思わず転びそうになるのだが、アルルゥは慣れた動きで全力疾走を続ける。
「アルルゥ!!」
「!・・・お姉ちゃん!?」
「エルルゥさん!」
後ろからエルルゥがやってくる。
「・・・ハクオロさん達が危ないんですね!?」
「ん!」
「・・・・ノビタくん!どうか頼みますよ!!」
「そんなこと言ったって・・・!!」
「ノビタくん!君にはおばあちゃんから何かもらってるはずです!だっておばあちゃんその為に徹夜までしたんだから!!」
「・・・・!ウソ!あの弾の為に徹夜!?」
「ハイ・・・・!おばあちゃんはノビタくんに預けているんです!この作戦の勝利のカギを・・・!」
「・・・・・そんな!」
「・・ノビタさんを信じています!おばあちゃんも!私も!」
「アルルゥも!!」
「・・・・・わかった!やるしかないんだ!!」
今までだってなんとかしてきたんだ、今度だってやってやるんだ!
「・・・・・・。」
ハクオロ・テオロ・ジャイアンは蛇に睨まれた蛙の如く動けなかった。
3人の背面には断崖絶壁の岩壁。現在、相手のほうが圧倒的に有利。少しでもこちらが動けば隙が出来てしまう・・・。
相手は余裕なのか、一気に襲い掛かってしまえばそれで終わりなのに、じりじりと包囲網を縮めていく・・・。
ジャイアンは自分の不甲斐なさに腹を立てていた。今回、勝とうと思えば勝てる相手だった気がするのだ。それが自分のせいで負けることになるとは・・・。この場合『負け』は『死』に直結する。
自分は今まで様々な大冒険の中で絶体絶命のピンチに陥ったことは幾たびもある。ところがそれは敵方の勢力や力が余りに大きすぎたからで、自分らの実力がどうこうと言う問題ではない。
ところが今回の相手はただの猿。
・・・釣竿なんか作って遊んでいる場合ではなかった・・・のび太のほうがよっぽど練習してたじゃないか!
・・・相手は当初こちらを憎んでいたが、今はなんやら楽しそうだ・・・こちらに向けられる目は殺気ではなく好奇心・・・『こいつら人間は死ぬ間際にどんな断末魔の声をあげるんだろう?』
『巣に持ち帰って食ってやろうか?それともバラバラにしたあと、見世物としてこっそりと人間の畑に置いてやろうか?』・・・コイツらには仲間を殺されたということは、もうどうでもいい話らしい・・・。
やはりただの猿か?それにおれが負けるのか!?
「・・・・ふざけんな・・・ふざけんじゃねえっ!!!」
ジャイアンは飛び出していってしまった。
「ジャイアン!!」
キッィイイ!!
『殺っちまえ!!』と言う意味の合図の雄叫びが上がる!
・・・と、その瞬間!
チュドォドォドォオオオオオオオン!!!!

突如目の前に爆発が起きた。キママゥは爆発に20メートルは吹っ飛ばされた。ジャイアンたちは巻き込まれずに済んだ・・・。
「なんだァ!?」
「・・・・はっ!」
ジャイアンが背後の絶壁の上を見上げる。そこにいたのは!
「のび太!」
「エルルゥ!!」

のび太はしばし呆然としてしまった・・。まさかこんな大爆発が起きるとは・・。タチの悪いカンシャク玉みたいだった。
だから下にいる皆が止めるのを聞かずに、エルルゥが断崖絶壁を滑り降りていったのを止められることも出来なかった。
「私も簡単な手当てくらい出来ます!だから!」
「何を言ってるんだ!早く退け!」
「エルルゥ!悪りぃが頼まァ!!」
「親ッさん!?」
「アンちゃん・・・ここは『命に代えてもお前を守る』とか言っておくのが男ってモンだァ!!」
「・・・・!仕方ない!エルルゥ絶対傍から離れるな!!」
「・・・・!!ハイ!!」
「形勢逆転ってやつか!もういっちょやってやる!!」
「ノビタ君!!後方支援は任せたぞ!!」
「・・・・!!ハイ!」
キャァアアアア!!怒りを込めた雄叫びを上げて布陣はやってくる!
「やあっ!!」
ドォオオオン!!
だが、のび太の正確無比な早撃ちでその陣形をぶっ飛ばした!
「ドォリャアア!!」
「ハァアアアア!!」
「このやろううう!!!」
勢いをなくしたキママゥたちをハクオロたちが襲い掛かった!
「ドリャア!!」
テオロはキママゥの1匹をまず足を絶ち、
「ダァ!!」
すかさず首をぶっ飛ばした!ボッ!っと音を立てて飛ぶ首。
「ハァ!セィ!!」
ハクオロも3匹くらいまとめて相手をしているようだった。細かい攻撃で相手を弱らせた後・・・
「斬ッ!!」
やはり首を吹っ飛ばずのだ。
「相手の急所を狙うってわけか!!相手を『殺』すことを考える!!」
と、その時ジャイアン目掛けて2匹同時にドロップキックが迫ってくる!!
「同じ手を食うか!!ええぃ!バント!!」
ドン!と相手の攻撃を受け止め、宙に浮かせた後、
「ホームランだぁ!!」
ガキィイイイン!と音がした束の間、2匹のキママゥは顔面からフルスイングを食らって吹っ飛ばされ、岩肌に頭から激突し、絶命した。
キママゥは一息つく暇もない。動きを止めれば最後、のび太の標的とされるだけだった。
そんなこんなでキママゥは弱ってきた。そうなってしまえばもう勝負はついたようなものである。
「最後の一匹!!」
ドン!と最後のキママゥの上半身と下半身を分断したのはテオロだった・・・。

「勝った?」
「勝った。」
「勝った!!」

「うぉおおおおおおおおおお!!」

男たちは歓喜の雄叫びを上げる!勝ったのだ!
「やりましたね!皆さん!!」
「ああ!エルルゥが来なかったらマジでヤベェとこだったぜ!!あんがとな!!」
「ノビタ君もよくやった!」
「いやあ、それほどでも・・・。あれ?ジャイアン・・・?」
ジャイアンはぼうーっと立ち尽くしている?
「・・・・。あ・あ・うわぁああ!!怖かった、もう死ぬかと思ったぞ親父ぃいい!!」
ジャイアンはテオロに泣きついてきた。死の恐怖からたった今解放されたのだ。
「ダハハ!馬鹿!泣くんじゃねえよ!」
「うううう・・・だってよおお。」
「ノビタ〜!!」
アルルゥがやってくる。
「アルルゥ!やったよ、ぼく!」
「ん!ノビタ、ぐっじょぶ!」
「・・・・・・・。」
一番聞きたくない褒め言葉だった。
その晩、テオロの懇願どおり(?)キママゥを煮て焼いて食ってみることにした。
「・・・やっぱ美味いモンじゃないダニ。」
「まったく、ウチの宿六は・・・。まあ毛皮は使えそうだけどね。」
「ところで、ジャイアン君と親ッさんは?」
「ああ・・・あの二人は外ですよ。」
「?」

「親父・・・本当におれダメだ。もしあの時、のび太たちが来るのがもうちょっと遅かったら・・・!」
「『もし』も何も考えんなよ。おれ達は勝ったんだからよ!ダハハハハハハ!!」
「でも!でも!」
「ジャイアン・・・お前を息子だと思って言っておく。男だったら口で抜かす暇があったらます行動に移せ!!絶対に後で後悔しない選択肢を考えるんだ!!」
「・・・・無理だよ。おれにはそんな難しいこと。」
「いいか?俺もこの先何があるかわからねェ!だがな、自分の信じた道だけ進んでりゃ、後は別にそれが失敗であっても、そのことで人に笑われたって気にしねェ!!」
「!」
「『道』を進め!どうなるかは行けばわかるさァ!!」
「・・・親父ィ!・・・おおおッ!!おれは強く生きるぞ!!親父に負けないぐらいにな!!」
「へッ!100年早ェってんだ、ダハハハハハ!!」
「・・・とにかく、このキママゥの毛皮は暖かそうだねえ。ソポク姉さん、ぼくにこれで暖かい服作ってよ。そうじゃなくても毛皮のベルトとかさ!」
「・・・・・。」
その言葉に村人は黙ってしまう。
「どうしたの?みんな。ぼく、そんなに悪いこと言ったかな?」
「ノビタ・・・その毛皮は全部税に取られるんだよ。」
「ええっ!こんなにあるのに!?みんながあんなに苦労したのに!!」
「そう・・・・・あの馬鹿な領主にね。」

月が曇り空で見えなかった晩の事だった。
まだ・・・月は顔を見せてくれないらしい。

第2部 第1話 「辺境の村」終わり 
第2話 「宗教國家オンカミヤムカイ」に続く。
644うたわれ 本日の反省:03/03/31 19:59 ID:AnpUN53S
前回からちょっと間が開いたので一気に掲載。

・・・いや、「マリみて」以外のネタが思いつかなかったんですわ、アハハ。
他にも色々とネタがあるのですが、気にしないでください。

「ドラえもん のび太とうたわれるもの」公式ページ
ttp://www.tekipaki.jp/~midaresetugekka/doratop.htm
 1枚描いてみますた。
ttp://www.tekipaki.jp/~midaresetugekka/2-1-bb.gif
葉鍵でドラえもんを製作しないか? のまとめぺーじ
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/9698/daichouhen.htm

では、皆様ごきげんよう(板違い
645名無しさんだよもん:03/03/31 23:14 ID:mzxS8gE4
大量の投稿に正直、脱帽・・・。
お疲れ様でした。
646名無しさんだよもん:03/04/01 18:13 ID:oo+hkfE6
ちょうどハマッてたせいでツボに入りますた>マリみて
銃で戦うのび太は燃えるなあ…宇宙開拓史の漫画読み返そうか(映画は不可)
647名無しさんだよもん:03/04/01 22:16 ID:u/iv3qPK
うまいなぁ。
本当のドラえもんの大長編みたいだな
648名無しさんだよもん:03/04/02 06:31 ID:+sky4OW3
      ,.-, ‐- 、     
     / ノノハ))丶  
   ∠目*゚ -゚ )ヨゝ グッジョブ! 
  ∩へ_/彡ノノd
 ∈\ ヽヾノ」

キャラの絡みに違和感がほとんどないのが凄いです。
79−81ののび太とアルルゥとか100のジャイアン&テオロとか。
てかテオロは猪木ですか(w
649名無しさんだよもん:03/04/02 14:20 ID:n4kI+x9K
お疲れさまです。
うたわれやってないけどおもしろかったです。
この機会にうたわれをやり始めようかと思いました。
650うたわれ 第6回:03/04/03 03:50 ID:mPu04BFn
皆さん感想あんがとね!
>>645
こんな大量の投稿を読んでくれてあんがとさん。よく規制かからないなと思う。
>>646
元ネタ『チェリーブロッサム』。
『マリみて』って、静香ちゃんに借りてのび太が笑いながら読んでそう。。
公式ページにボツ版掲載します。藁って呉。
>>647
私、そう思えない(悲
>>648
AA有難うです。
のび太×アルルゥ
ジャイアン×テオロ(´Д`)
>>649
最高の褒め言葉有難〜。
この話、本家と比べると無茶苦茶いい加減で手抜きってことがわかります。

マタリと開始・・・。
=「ドラえもん のび太とうたわれるもの」= 

「・・・で?この前の地震で亡くなれた人は18人というわけですか・・・。おいたわしいことですな・・・。」
「地震により被害は並ならぬものです。至急対策本部を設置したほうがよろしいかと。」
「そうだな・・・、そうしてくれ。」
「はっ!」
「・・・地震か・・・。この地の地底が震源地とは・・・。」
「お父様・・・。」
「いや、済まない。そうだな、たかが地震で一体私は何を考えているというのだ・・・。」
「・・・・。」
「ん?あれはなんですかな?」
「あれ?」
「ほら、あの空に見える赤い火の玉のような・・・まるで・・・。」
「隕石!?」
―ゴォオオオオオッ!!

―ドォオオオオオオオオオオン!!!

=第二部 「國と言う名の蜃気楼、友情と言う名の契約証。」=
=・・・・・・・・・・第2話「宗教國家オンカミヤムカイ」=
「ハヒ〜まいったまいった。」
ドラえもんは目を回しながら呟く。
「まったく、時空間を超スピードで渡航できるのはいいが・・・、着地のことを考えていなかったとは・・・。」
T・P総隊長 が首を摩りながら言う。移動時の揺れで首を少し痛めたのだ。
「ねえ・・・?なんかピーピー鳴ってるよ!」
スネ夫が目の前にあるモニターを指差す。
「OVER REV・・・オーバーレブ?・・・なんのことかしら?」
静香ちゃんはモニターの赤いゴシック体の文字を読み上げる。こういう用語は静香ちゃんにとって弱い。
「車でいうエンスト。エンジンが焼けちゃってるってことかな。」
ドラえもんは『RR』のエンジンを切った
「しばらく冷やしてれば直ると思うけど。」
「ふーん。・・・それにしても気持ち悪いな・・ちょっと。」
「ああ、私もだ。外に出て見るか。」
「危険じゃないですか?何がいるのかわからないんですよ?」
「大丈夫だ。その為のバリアーだ!」
「取り合えず出よ。」
そう言ってスネ夫と総隊長は出て行った。
辺りは一面の森。そこをこのタイムマシンが木々をなぎ倒しながら着地したために、生々しく地面が削られたあとが一直線に300メートルほど続いている。まだ砂ぼこりは収まっていない。
「凄いことしちゃったな・・。」
ちょっとびびるスネ夫、あとで誰かに怒られないかな・・?
「それにしてもいい天気だなぁ!清清しいほどだ。」
大きく伸びをして大空を見上げる総隊長。
「ここは・・・日本だね。場所は・・・神奈川県と山梨県の県境ってところかな?」
ドラえもんは『RR』のコンピューターを操作して現在地を確かめた。
「じゃあ、このあたりに『竜』がいるのね?」
「うーん、そのはずなんだけど、レーダーは反応しない。」
「のび太さんたちは?」
「そっちもダメ。今からもっとレーダーの精度をあげてみる・・・。時間が少しかかるけどね。」
「そう・・・。」

「それにしても・・・見慣れない植物が多いな。」
「そりゃ未来ですからねー。」
「まったく・・・この世の未来を見れる機械など発明した人類は神から罰を受けるべきだな!」
「そうですか?面白いからいいと思うけど。」
「面白半分で未来を見てしまったら、きっと後悔すると思うがね。この人間の『面白半分』というのが人類の文明の破滅をもたらすようで・・・嫌なものだ。」
「はぁ・・・。」
「・・・・ん?」
何か・・・木の陰で動いたような・・・?
「・・・・おい!そこのお前ら何者だ!!」
「・・・・!」
外で聞きなれない声がしたので慌ててドラえもんと静香は外に出てみる。すると・・。
「・・・お前らこそ何者だと言うのだ!?そんな妙な耳やら羽やら付けて悪趣味なものだな!」
「なんだと!!」
言い争う総隊長とその総隊長が言うとおりに、獣のような耳を付けた剣士やら、
羽をつけた法衣を羽織っている賢者みたいな人やら・・・その数30名ほどが自分達を取り囲むようにいた。
「どいつもこいつも古臭い格好をしてやがって・・・我々に逆らうのだと数千年早いな!」
「なんだぁ?さっきから一々頭に来るようなこと言いやがって!」
「お待ちなさい!!」
そこに割り込んできたのは。これまた羽を生やした青年である。
「この者達が失礼いたした。我々はオンカミヤムカイの者だ。我々の森が突如荒らされたのでここへ来た。これはあなた方がやったことか?」
「ああ・・・まあそうだな、我々がしたことだ。」
「ならば聞こう。あなた方は何者なのか?」
「・・・説明はできぬな。恐らくこの世界と我々は何か次元が違う・・・。」
「・・・。では我々はあなた方を不審者として扱い、この場でその身を捕らえることになる。」
弓を持った兵士がこちらに向けて弓を放とうとしている。
「わわわ・・・っ!」
「うろたえないでいい・・・。我々はバリアーがある!」
「もう一度繰り返す。おとなしく投降するつもりはないか?」
「・・・ない。逆にそなた達の身、我々が捕らえてみせよう!!」
「剣奴(ナクァン)行け!!」
ウオオオオッ!!
剣を振り回しながら剣士達約20人が襲いかかってくる。
「『正義』ロープ・・・。」
総隊長は種らしきものをその場でばら撒いた。種はロープと化し、襲い来る兵士たちを全員羽交い絞めにした。
「ぐわぁあああっ!!」
ところどころで悲鳴が聞こえる。ある者は木に磔にされ、またある者は口までも塞がれどうすることも出来ずに苦しがっている。
「抵抗するな。抵抗すればするほどそれはヒドくなる。我々はお前達の命を取ろうなどとは考えていないつもりだがね」
「チッ・・・!!」
目の前にいる兵士達は怖気ついて5・6歩下がる。ただ先ほどの青年は下がらなかった。
「成程・・・。ではもう一度聞こう。そなた達は何者なのか?」
「何・・・!?」
「我々の命を取るともりはないと言った。では何故ここにいる?あなた達はなんの為にここにいるのだ?」
「・・・・説明不要。我々のことは構わなくていい。しばらくすればここを出る。」
「・・・悪いがそのような言い分は通すことは出来ない。」
「・・・ならば?」
「・・・弓衆隊、用意!」
ぎぃいい〜と耳を覆いたくなるほど嫌な音が響く。
「あれだけを狙え。後ろの子供は狙うな!」
「フン、勝手にしろ。」
「放て!!」
ドドドドドドドドドドドン!!
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・あ?」
20に及ぶ矢は総隊長の体を見事に射ていた。
「バ・・・・バカ・・な!?・・・私には・・・バリアーが・・。」
ガハッと血を吐き・・・総隊長はその場で倒れた
T・Pのバリアーというものは、次元の操作によって成り立つものである。使用者の体だけを別次元に移すのだ。ところが現在時空間のバランスが壊れ、ユニホーム付属の次元転送制御機能が使用できなかった。
とにかく、こうしてT・P総隊長 青村早紀は絶命した。
「あ・・・・・わああああっ!!!たっ・・!助けてぇええ!!」
怖くなって泣きながら、その場から逃げ出そうとするスネ夫、しかしその場一帯は全て囲まれており逃げようにも逃げられるわけがなかった。
「ド・・ドラえもん!!なんとかしてよ!」
泣きながら懇願するスネ夫、だが・・・。
「どっどうすることも・・できない・・・・よ。」
「そっ・・そんなあ・・・!!」
バリアーが使えない。次元転送が出来ない。どこでもドア使用不可。『RR』も使用不可。使えるとすれば空気砲、ショックガン、ヒラリマント・・・・こんなもので逃げられるワケがない。
「君達に聞きたい。」
先ほどまで総隊長と話をしていた青年が問いかける。
「君達は我々に抵抗するつもりはあるか?我々は君達に興味がある、悪いようにはしない。おとなしく投降することを勧める。」
「・・・・・・・・・。」
3人は顔を見合わせた。相手側は『悪いようにはしない』と発言しているが、総隊長を殺した相手など信用できるはずがない。
現に今目の前に鮮血が広がる総隊長の死体がある。だが、答えにNOと言う事は許されない。言ったら最後、殺されるのみだろう。
「・・・。」
3人はその場でうつ伏せに寝た、敵意がないことへの証明のつもりだった。
「・・・・・・、捕らえろ。」
こうして3人はロープで縛られたあと、馬車に乗せられ、連行されることになったのだ。
3人は不安と絶望感で全身の震えが止まらなかった。
「彼らを眠らせてあげなさい。」
誰かがそう言うと突然布で口と鼻を覆われた。
なんだか急に眠くなってきた。予想はしていたが、やはり薬でも嗅がされたのだろう。
(もうだめになったの?なさけないなあドラえもんは。)
そんなのび太の声が聞こえたような気がした。
気がつくと3人には新しい服が着せられており、手錠をかけられ、T・Pの支給品の一切と四次元ポケットを奪われていた。
そして3人は同時に取調べが行われた。
そこは全面なんかの大理石で作られた6畳ほどの小さな部屋、そこに全面幾何学的な模様が描かれている。明かりは3・4つのランプのため薄暗かった。
「・・・・・・。」
3人は俯いたままお互いに何もしゃべることが出来なかった。旅立ってからここまで本当にあっという間の出来事である。それがもう行き止まりになるとは。
「・・・どうだね?気分は。」
「・・・・。」
やってきた先ほどの青年と顔を合わせたくなかった。総隊長を殺された恨み、自分達がこれから殺されるかもしれないと言う恐れからだった。
「君達の代表者は誰かね?」
「・・・隊長ならもう死んじゃった。」
スネ夫がぼそっとつぶやく。
「・・・なら、君たちの3人の中では?」
「・・・・・。」
スネ夫と静香はドラえもんを方を向いた。
「では君だ。君、名前は?」
「ドラえもんです。」
「ドラエモンか・・。では、君たちはどこから来た。」
「・・・正直に言えばいいんですか?」
「ああ。」
「・・・・・・・・・。」

それからドラえもんはどこから来たのか、自分達は何者なのか、今ここに自分達がいる理由、などをなるべく詳しく話した。
「・・・。というわけなんですが。」
「・・・信じられないな・・。そんなことが君たちにあったなんて。」
「でしょうね。だから総隊長は話さなかったんだと思います。」
「・・・しかし、君たちが言っていることが嘘であると言う証拠もないのが事実だ。」
「・・・・。」
「君たちが乗ってきたという『タイム・マシン』とやらを動かすことは?」
「もう不可能です。」
「何故だね?」
「あのタイム・マシンは軍事用なので時間犯罪者などの他の人の手に渡らないよう、特殊な起動方法を取っているんです。通常はぼく達3人と隊長の声紋を確認させればいいんです。
ただ非常時の場合は隊長一人のみでいい。しかし現在その隊長が亡くなったのでそのどちらも不可能です。
T・P本部はバリアーが効かなくなる・・・またはT・Mがオーバーレブすることなど当然のように考えていませんでしたから。」
「じゃあこれから君達はどうするんだね?」
「・・・T・Pがここへやってきてくれればいいんですけど。こちらも今でも向こうに通常電波を飛ばしてはいるんですが、あちらに届くまで時空間の乱れの影響でかなりの時間がかかります。
このかなりの時間というのが問題で後291年11ヶ月9日かかる計算になってるんです。」
「なんだってえええ!!」
初耳だったスネ夫・静香は驚く。291年後というのは絶対に自分達がもう既に死んでいる。
「可能性があるとすればタキオン通信・・・。まずは超時空ホール・・その核の部分を再び開け、そして電波を飛ばせばわけないです。」
「その超時空ホールとやらはどこにあるのだね?」
「この世界での『竜』の出現ポイントがそうなるはずです。しかしレーダーは無反応。ぼく達は自力で『竜』を探し出し、さらに出現ポイントを見つけ、そこで核を開く方法を考え出し、開いて『RR』からタキオン通信を開始する・・・ことになるでしょう。」
「・・・できるのかね?」
「・・・99,999%不可能・・・です!」
うわああああん!!とドラえもんは泣き出す。それにつられてスネ夫・静香が泣き出す。
もう、自分達は絶対絶命なのだ・・・!
「・・・君達が言ってること何一つ信じられないが・・・、我々は君達の技術力を認める。君達から敵意を感じることもないからだ。」
「・・・・うう。」
「君達を客人と技術者として認めよう。君達の隊長の件は我々のところも非がないわけじゃない。
だがあれは我々にとって正当な行為だと思っている。君達の隊長が抵抗しなければ・・・こんなことにはならなかったんだ。」
「そんな!矢で撃ってくるなんて明らかに殺そうとして殺したんじゃないか!!」
スネ夫は叫ぶ。
「隊長は皆さんを殺すとなんて考えてませんでした!そう言ってたはずです!!」
静香も叫ぶ。
「・・・相手が抵抗する意志があった以上、いかなる理由であれ、不審者は罰せなければならない。今回は君達の隊長は謎めいた兵器を使っていた。そのため処罰の対象となってしまった。」
「そんな!!」
「ダメだ!!」
「!?」
スネ夫と静香はもう一度抗議しようと思ったが、ドラえもんはそれを制してきた。
「わかりました。そちらがそこまで言うのなら今回のことはお互いに水に流すことにしましょう。」
「・・・わかった。」
「これからよろしくお願いします。」
「こちらこそ、君達にはまだまだ聞きたいことが山のようにあるからな。」
「・・・。」
「ディーだ。」
「え?」
「私の名前だよ。それでは後で部屋に案内する。それまでここにいてほしい、では。」
音を立てて石で出来た重々しい扉が開けられ、そして閉められた。
多分鍵でもかけているであろう。自分達が開けようとしても開くまい。
「どういうことだよ、ドラえもん!あいつ等の言いなりになるなんてさ。」
スネ夫を怒りを込めてドラえもんを非難する。
「反発したところで相手に勝てないよ、それにここから逃げた所で行く当てもないし、なにより情報がない。
まずはここでこの世界に関する情報を集めること、行動を起こすのはその後でも遅くないよ。一応相手はぼく達を歓迎するって言ってたし・・。」
「でも・・・。」
「仕方ないよ、よくよく考えれば隊長も悪いと言えば悪かった。」
「人をひとり殺されて『仕方ない』って・・・!」
「・・・ぼく達には選択肢がないんだよ・・・。『仕方ない』って考えることしか・・・。」
「・・・・・。」
再び音を立てて石の扉が開く。
「お迎えにあがりました。どうそ。」
牡丹燈籠(ぼたんとうろう)を持った上品な着物を着た女官と思われる女性が笑顔でやってきた。
終始笑顔だったのは相手が子供であることと、このドラえもんのユーモラスな風貌のおかげだろう。
「しばらくお待ちくださいね。」
と言って、鍵を使って手錠を外す。これで少しは自由の身となったが何も出来ない。
「では行きましょうか。」
女官の後についていく。ここら一帯は牢獄のようだ。壁中にのいたるところに楔形文字でなんやら書かれている。
「さぞかしお辛かったでしょう、あそこは特別に大変でしたから。」
「・・・・?なんのことです?」
「いえ・・・みなさまが先ほどまでいた場所ですよ。あそこにはもう、それはそれは何重にも結界が張られておりましたから。」
「・・・?結界?」
「あら?聞いたところによると皆様は新種の術使いとお聞きしましたけど?あそこの結界は力を出せないようにって・・それはひどくて。
見習いの術者の方なんかたまに痙攣を起こしたかと思ったらそのままバッタリと死んじゃったなんて話よく聞きますが。」
「・・・術使い・・・。」
3人は顔を見合わせる。術使いってなんだ?
「えーと、ここを上がっていきます。」
ようやく狭い廊下を抜け出したと思うと、今度は階段である。
「足元に気をつけてください。」
薄暗い中、足元で蛍光に光る楔形文字は幻想的だった。
5階分上ったところで大きな広間が見え、さらに向こうに見える窓からは外の光が見える。

今まで薄暗かったところに居た反動からか、外の光の眩しさに思わず目を細める。
「わぁー。すっごいな・・。」
そこはまるでアンコールワットに近かった。石による彫刻も見事だし、なにより石そのものが馬鹿に大きいのだ。
地中から這い出たかと思わせる巨大な二等辺三角形の大理石ののオブジェの数々が、建物の背後にそびえ立っており、それは巨大な大砲が搭載された要塞のように思わせた。
「・・・初めて見るな、あんなの。」
「あそこは術の研究所です。今は術者の皆様があそこで研究と稽古の日々を送っていられます。」
「へえ〜。その術ってのは魔法みたいなものなんですか?」
「ええっと、そうですねー。我々オンカミヤリュー族の方が大変な学習をこなされ、厳しい稽古を耐え抜いた一部の方がさまざまな術を使いこなせます。
主に天候操作系統ですね。今現在最高の術者はカミュ様なんですよ。」
「カミュ様?」
「始祖様の力を最も強く受けづかれたここの『オンカミヤムカイ』の第二皇女です。」
「つまりお姫様ってことなんだ、それはそれは・・・。」
「皆さまとそれほど年は変わらないと思いますけど。」
「えっ?そうなんですか!いいなぁ、魔法を使えるお姫様なんてあたし羨ましいわ。」
静香ちゃんがうっとりとした口調で言う。
「・・・そうですね。会いなされたなら一言声をかけて差し上げてください。黒い・・・羽が目印となるはずです。」
「黒い羽か・・・・。」
「では、こちらにどうそ。」

案内されたのは、それほど大きくはないのだが、これまたずいぶん立派な石造りのドーム型の建物である。
全面眩しいほどの大理石が高級ホテルのロビーみたいだ。
「ここはこの國の大使館となっています。」
「大使館!」
「皆さまは当分こちらで過ごされていただきます。不自由なところがあればなんなりと仰ってください。」
唖然とするドラえもんたちをよそに女官はさっさと先へ行ってしまう。
「こちらがドラエモン様、向かってスネオ様、そちらがシズカ様のお部屋となっています。」
中を見てみる。そこに広がっているのは8畳の床と壁が藍色の大理石で作られたとんでもなく高級感あふれる部屋である。
「ヒェーッ!こりゃあすごいや!」
「では本日はゆるりとお休みなさってください。用があればいつでもそのへんの者に声をかけてください。では失礼いたします。」
ぺこりと頭を下げた後女官は行ってしまった。
「ちょっとみんな集合。」
ドラえもんはスネ夫と静香ちゃんを自分の部屋に入れる。
「さて、ここまでの流れ、二人にはどう思う?」
「おもてなしてくれるのはいいけどさ、なんかやりすぎって感じでウラがありそうだね。」
「それはあたしも思うわ。いくらなんでもこれはおかしいわよ。だってさっきまであたし達は殺されるかどうかっていう事態だったのに!」
「そうだね、でもそれは多分こういうことだよ。さっきのディーって人はぼく達を客人と『技術者』として認めるって言ったんだ。つまりぼく達はこの国の技術や文明の向上のために知恵を貸せって言ってるんだろうね。」
「でも・・・そんなにあたしたちって『技術』を持っているように見られたのかしら?」
「『RR』だろうね。あれがあの人たちにとって、とても凄いように見えたんでしょ。」
「それほどまでにぼく達・・・T・Pや秘密道具の技術が欲しいのかな。」
「多分ね。この国・・・いや世界はまだまだ科学による文明が進んでないと見た。」
「それじゃあの『術』ってのは?」
「それはよくわかんないね。どちらにしろ、ここはぼく達の認識してる領域を遥かに凌駕してる世界だから・・・。」
「・・・そうか。」
「のび太さんたち。こんな世界で二人きりで行って・・・今どうしてるのかしら・・・。」
「・・・・・・。」
その問いに答えられる者はいなかった。
664うたわれ 本日の反省:03/04/03 04:34 ID:mPu04BFn
ダメくさい俺設定開始。だめぽ。
665名無しさんだよもん:03/04/03 04:40 ID:3U6ZXr0w
まぁまぁそんなこと言わずに(・∀・)ノ旦チャノメ!
666うたわれ 本日の反省 番外編:03/04/03 05:17 ID:mPu04BFn
   ∧_∧
  < `ш´>
  ( つ旦O
  と_)_)
サンクス。
667名無しさんだよもん:03/04/03 05:42 ID:BzR10W4w
超先生死んじゃった.....



黙祷・・・。


やっぱりやめ
668名無しさんだよもん:03/04/04 15:03 ID:iTTV0BYe
さて、ここから物語がどう動いていくのか....。
669名無しさんだよもん:03/04/04 16:38 ID:DhAI9neS
公式ページにコラム追加されてた。

で、その中のOP(仮の曲指定は
かなり斬新ですなw。詞も曲に合ってるし。

OPというよりは大長編中の挿入歌?
670うたわれ 雑談:03/04/05 01:38 ID:KNUQCS34
超先生っていうのは名前だけ借りたものなんです。(最初は違う名前だった)
で、問題のOP。>>669さんあんがと!!FCの曲なんぞ誰もわからないと思ってた(w
大長編中の挿入歌のほうがいっか。「夢幻三剣士」っぽく戦闘中に流れるイメージのほうが。
詩はあの曲からイメージしたものです。一部意味不明(藁
それにしても「誰だ誰だ誰だ誰だ!」はなぁ。(´Д`)ウタイズレェ。
それと同じように、小説のほうのイメージなんかも曲に合わせることも多いです。
「このシーンはバックにこの曲が流れていそうな雰囲気にしよう」てな具合に。

今後とも意見よろしくです。
「ドラえもん のび太とうたわれるもの公式ページ」
ttp://www.tekipaki.jp/~midaresetugekka/doratop.htm
「葉鍵でドラえもんを製作しないか? のまとめぺーじ」
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/9698/daichouhen.htm
671名無しさんだよもん:03/04/06 01:55 ID:4OPAoyLy
われものは未プレイだが、やってみようかなと思った。
672名無しさんだよもん:03/04/06 23:47 ID:0woPVKHR
hosyu
673名無しさんだよもん:03/04/07 15:47 ID:L9QyKWO7



美少女が顔出しでウンチ、オシッコしてるのを公開してるサイト
http://www.prettyhips.net/yukari/
674名無しさんだよもん:03/04/08 15:37 ID:exk8SRtZ
続きが来ないなぁ…(´・ω・`)ショボーン
新年度に入って忙しいのか、それともマジ飽きしてしまったのか…
675名無しさんだよもん:03/04/08 21:34 ID:VllVAKzs
まぁ、気持ちはわからんでもないが気長に待て。
小説ってのは案外書くのに手間がかかるものだしな。
俺はたとえ半年以上間が開いても待つつもりだ。
676名無しさんだよもん:03/04/08 22:25 ID:jJ5i/Ijp
そうそう、俺だって半年以上も偽蔵等ヲ・・・・゚・(ノД`)・゚・
677名無しさんだよもん:03/04/08 22:46 ID:u2sXnx/o
マターリと待ちませう。
678うたわれ 第7回 :03/04/09 03:27 ID:yFP6BpMD
あー皆さんごめんなさい・゚・(ノД`)・゚・
最近ちょいと忙しくなってきたのですよー。
ココに一回投下するだけでも結構時間かかってしまうので、
なかなか時間取れないとキツイのですわ〜。
あ〜、でもあと1週間ぐらいしたら一旦打ち切らないとならんのですよ。
一ヶ月ぐらい間を開けさせていただきます。
その間、まとめさんのほうで書き溜めてる分委託していいでしょうか?
一気に公式ページで掲載してしまうよりも、ここで徐々に掲載していったほうが盛り上がるし。
とりあえずスタート・・・。
翌日。
予想通りの展開が3人を待っていた。
まず、昨日に引き続きさらに綿密な身体検査。伝染病、その他の健康上の問題の審査。
挙句の果てには体力測定、IQ判定テストらしきものまでやらされた。
「ハァ〜いつまで続くんだろ?」
「皆様がここに居る間はずっとかもしれませんよ。」
昨日からドラえもんたちの専属となった女官が言う。
「特にドラエモン様は我々が見たこともないような人ですし、見たこともない不思議な道具をたくさんお持ちになられているので、ディー様の興味が尽きないのでしょうね。」
「あのディーって人は何やってんの?」
「哲学者ですね。皆様方のいう『科学者』はこの國にはおりませんでしたので、これからは『哲学者』と『科学者』を掛け持つことになるでしょう。
ディー様の信用はそれはそれは高く、オンカミヤムカイ皇、同時に賢大僧正(オルヤンクル)でもあるワーベ様にも絶大な信頼を得ているのです。」
「はーん。あの人がねえ。」
「・・・ところで、調べておきましたよ。この國に『ノビ ノビタ』、『ゴウダ タケシ』もしくは『ジャイアン』という名前の方がいらっしゃるかどうか。」
「それで!?」
「残念ながら該当する方は一人もおりませんでした。」
「そうですか・・・。」
3人はがっかりした。
「さて・・・と、これから皆様には昼食となります。あちらの個室でお待ちください。」
「ハーイ。」
ここの食事は豪華だった。とにかく量が多いのだ。見たことがない新鮮な魚、野菜、地方の特産物は珍しくてさらに美味かった。
「でも、どらやきはないんだよねえ。」
当たり前のことを口にしてみる。
「しょうがない、『グルメテーブルかけ』!」
4次元ポケットは返してもらっていた。相手に「ポケットの中の道具は定期的にメンテナンスしないと、4次元化学反応を起こして大爆発するかも。」と嘘をついたら、恐れおののいて返してくれたのだ。
ただし定期的に30種ぐらいづつ向こうに貸し出さなければならないのだが。
「じゃ、どらやき〜。」
「ドラちゃん、今からそれ食べたらお昼ご飯食べられなくなるわよ。」
「そうだよ、今日はどんな食事が出るのかなぁ。」
スネ夫と静香はここの食事に大満足していた。
「ぼくはねえ、一日一個はどらやきを食べないと体が動けないんだ。」
それを聞いてスネ夫はジャイアンの言葉を思い出した。
『おれは、一日一回はのび太を殴らねえとメシがまずいんだ』
なんだか懐かしい言葉だった。
「うわっ!」

「・・・?誰かなんか言った?」
「ううん、別に。」

「しゃ、しゃべった!!」

「・・・ホラ、やっぱりどこからか声が聞こえるよ。」
「ホントだ、・・・でもどこにも誰もいないよ。」

「かっ・・・。」

「可愛い〜ぃ!!」
「うわわっ!!」
ドラえもんに突然謎の女の子が抱きついてきた。その女の子は10代中ごろあたりに見えた。
「ねえねえ、『これ』なあに?」
抱きついたままスネ夫と静香に聞く。
「あ〜、え〜とですね。なんなんでしょう?」
ここで『ロボット』という言葉は存在しないので困る。
「えー、オホン!」
ドラえもんはちょっとその女の子から離れて、
「こんにちわ、ぼくドラえもんです。」
・・・・。
「きゃーっ、可愛い〜!!」
ぎゅーーっと抱きしめられるドラえもん。
『・・・狙ったか?』
スネ夫は睨んだ。
「・・・羽が黒い・・・もしかしてカミュさんですか!?」
静香がその場から立ち上がって問う。
「あーそうだよ。私はカミュ。カミュっちって呼んでね!」
「カミュっち・・・。」
スネ夫と静香はしげしげとその女の子を見てみる。
背は自分達より頭ひとつ高めで青い目で銀髪。気さくでひとなつっこそうな顔に似合わず胸が大きい。
2人が考えていた一國の姫君というイメージとは少し違っていた。
「あれ?もしかしてあなた達ってディーが言ってた『なんとかベラベラー』の人?」
「もしかして『タイムトラベラー』のことですか?」
「そうそう!なんか時を越えてやってきた人とか聞いてたけど、まさかこんな子たちだったなんてね!うわぁ〜凄いなあ〜!」
「いやあ別にそうでもないです。」
帰れないタイムトラベラーだし。
「でもでも!カミュが知らない世界から来たんだよね!なんだか憧れちゃうなー。時を駆ける少年少女って。」
「・・・・・・・。」
「あれ?どうしたの?」
「あー、いえ、なんだか・・・ぼく達ってタイムトラベラーなのに、なんだか随分気さくに話しかけてくれるなぁと思って。もちろん悪くないんですけど。」
今までこのオンカミヤムカイで自分達に接してくる人たちは、あの女官を除いてはずいぶん警戒されてきたものだった。
特に「正体不明」のドラえもんは。
「別にー。そういうのカミュは嫌いだし。こだわらないほうだから。」
一瞬だがそれを話していたカミュの表情が曇ったような気がする・・・。
「それにこのドラエモンだってこんなに可愛いし〜。」
「いやあ。あはは・・・。」
「あっいたいた!姫様ぁ〜!!」
髭を生やした老人が入ってくる。どことなく高貴な格好をしていることから位が高い官職の官吏なのだろう。
「あ〜あ、見つかっちゃった。」
えへへと舌を出すカミュ。
「まったく、勉強を抜け出したと思ったらこんなところに・・・。おや、あなた達は・・・。」
「ほら、ディーが言ってた『時を駆ける少年少女』だよ!」
・・・少なくともディーはそういう風には言ってなかったと思う。
「ああ、あの隕石が落ちてきたかと思わせたあの・・・。そうですか、姫様がご迷惑をかけました。」
「いえいえ、とんでもない。」
「じゃあね!また会おうね、ドラち〜!」
「ドラち〜・・・。」
「ばいばい、またね〜。」
嵐のようにカミュは去っていった。
その翌日。
「今日はオンカミヤムカイ皇、ワーベ様とオンカミヤムカイ皇女のウルトリィ様との会談があります。」
「ウルトリィ様って、あのカミュ・・・さんのお姉さんですか?」
「はい。そのとおりです。」
「そんな人たちとあたしたち何を話しあえばいいのかしら?」
「まあ、一応ごあいさつということでしょうから、あまり気になさらなくてもいいでしょう。我々は皆様を国賓としてお招きしておりますので。」
「『こくひん』ねえ・・・。」
「確かに、我々は皆様方に少々ご無礼な振る舞いを見せておりましたが、それは皆様方の本質を知らなかったことでのこと。今更ながら私めから、お詫び申し上げます。」
「あーもーいいよ。そんなの。隊長が亡くなったのを一方的にそっちのせいにも出来ないと思うし。あれはもう事故と思うことにしたんだ。」
あれは事故・・・。仕方のないこと・・・。そうしておかないといつまで経っても前へ進めない・・・。
「いやになるけどね。」
「始めまして、時を超えてこちらにやってこられた皆様。私がこの國オンカミヤムカイの皇(オゥルォ)ワーベと申します。」
今までとはまた一段と派手になった部屋で会談が行われた。
「私はワーベの第一皇子、ウルトリィと申します。どうかお知りおきを。」
「あ・いえ、どうもぼくはドラえもんです、ハイ。」
今までまったく知らなかったとはいえ、一国の皇とそのお姫様の前で思わず緊張してしまう。
ワーベはとにかく威厳がある老人だ。身振りそぶりから本当に皇としての貫禄もある。
それとは対照的に眩しいくらいの存在感があるのは、ウルトリィである。
そのあまりに美しい金髪と、清楚であふれるほどの気品を兼ね備えた姿はまさに「姫君の中の姫君」にふさわしい。
「まずは詫びるべきですな。この度は我々の無知無礼から起きてしまった『事故』、本当に申し訳ありませぬ・・。」
「あーいえいえ。もうしょうがないことですし。」
最近謝られることが多いような気がする。
「さらにカミュのほうも皆様方のお世話になったようで、カミュも喜んでいました。本当に有難うございました。」
「いえいえ、そんなたいしたことしてませんよ。」
「今後も、もしご迷惑ではなかったらカミュの遊び相手になってやってくださいませんか?あの子は皆様方と年が近いですし。」
「はい。それは喜んで。」
「重ね重ね有難うございます。」
「いえいえいえ。こちらこそ。」
場慣れしていないドラえもんたちは2人の対応に少し困ってしまう。
「しかし時を越えてやってこられるとは本当に不思議なものですな。今までそういう話はおとぎ話ですら聞いたことがない。」
「お父様、この世界にはまだまだ私達には知らない世界があるみたいです。これからも私達は精進しなくてはならないみたいですね。」
「そのようだな。」
「でー、ぼくらはこれからこの国で何を?」
「いえ、皆様方はこの上ない国賓ですので、何をしなくてはいけないというものは特にございません。
敢えて言わせていただけるのなら、やはり皆様方の知恵をこの國に教授してもらいたいのです。」
「しかし、ぼくらももともとは普通に暮らしてた人間ですから、『RR』のしくみがどうだのと言われてもなかなか・・・。」
「いえ、構いません。皆様方の知る範疇で結構です。」
「はぁ。」
「わっ!ドラち〜だ!」
そこに割り込んでやってきたのは、
「カミュ、また貴女という人は勉強をさぼってきたのですか?」
「あー、そっ、そんなことないよ!アハハ・・・。」
「嘘だとわかっておる。白状せんか。」
「だってムントが今日ドラち〜たちがお父様達に会いに来るって言ってたからさ〜。ちょっと様子を・・・と思って。」
「はぁ、もうよい。」
「ねえねえ、ドラち〜たちと遊んできていい?」
「・・・。」
一斉に視線がドラえもんに集中する。
「あーいいですよ。ぼくたちは。」
「よーし!じゃあ行こう!」
カミュはドラえもんの手を引っ張って走っていってしまう。
「あっ待ってえ。」
それに続いてスネ夫と静香も後を追いかけていった。
「・・・ディー、もう一度聞くが本当にあの子たちは時を越えてやって来たと申すかね。私にはどうも普通の子供達にしか見えぬが・・・。」
物陰に隠れていたディーが姿を現す。今までの会談を監視していたのだ。
「時を越えたという確信はありません。しかし彼らが証言する、時を越えるために乗ってきた乗り物・・・『タイムマシン』と呼称されるものの材質は、木製でも鉄でも銅でもない、我々が未だ未確認の物体でした。
さらにあの『タイムマシン』には我々の未だ知らぬ領域の技術は山のように積み込まれております。」
「ふうむ・・・。もしもあの子たちがこの國にずっと協力してくれるなら、この上なく強力な後ろ盾になってくれるのだが・・・。」
「しかし、皆さんいい子そうで良かったですね。カミュも楽しそうで・・・。」
「ああ・・・。」
「さてさて、何して遊っぼか!?」
カミュはワクワクしている。
「そうだ!ドラえもんなんか出してよ。なんか遊べるもの!」
「よ〜しそれなら・・・・・・・・。」
「・・・・・・まだ?」
「『雲の粘土』!」
「なあにそれ?」
「いいかい・・。」
粘土というよりクリームが入っているような入れ物からふわふわとした雲のカタマリを取り出す。
こねこね・・・。
「ほうら、『おさかな』。」
魚の形をした雲ができた。
「うわあ・・・。」
カミュは感激して声も出せないようだった。
「でも、それじゃただの粘土と変わらないじゃない。」
「このねじを巻けば空に飛ばせることができるんだよ。」
ぎーこ・ぎーことねじを回す。すると魚の形をした雲はまるで生きているかのように動き出した。
「うわぁ!すごいすごい!!」
空へ飛んでいく魚のような雲・・・。
「さあ、みんなでやってみよう!」
「よーし!」
「ほんじゃぼくも。」
・・・。
「よし出来た!ぼくは船だ!」
スネ夫が作り上げたのは帆船だった。最初はこの遊びを馬鹿にしていたが、もともと物づくりが趣味のスネ夫は次第に楽しくなっていたようだった。
「あたしは白鳥!」
「カミュはドラち〜!!」
「えっ!?これが!?」
ドラえもんは疑問視する声を上げる。確かに顔はなんとなくそんな風に見える。ただ形が崩れていてしかも首しかないのは不気味だった。
「じゃあ飛ばしてみよう!」
大空へ羽ばたく静香の白鳥。勇ましく飛んでいくスネ夫の帆船。ふわ〜っと不気味にドラえもんの生首が飛んでいく・・・。
「ようし今度はドラち〜の・・!」
「もうやめてえ〜。」
「ふう〜まいったまいった。」
部屋に戻るなりドラえもんはため息をついた。
「いいじゃない、楽しかったんだしさ。」
「もちろん楽しかったんだけどさ・・・。でもいいのかな・・・。」
「何が?」
「この国にぼくたちが技術協力することがさ。」
「だって、そうしないでもしないと、ぼくたちはこの国にいられないんだよ?」
「・・・でもよくよく考えてみれば、まだこの世界は鉄の作り方すらまともに伝わっていない。それをぼくたちがいきなり文明の発展というものを無視して科学技術を教えていくことが、いけないことなんじゃないかなあ・・・って思ってね。」
いつになく神妙な面持ちでドラえもんが呟く。
「いいじゃない?ここはぼく達の世界より未来の世界なんでしょう?だったらぼく達の歴史が変わることもないでしょ?」
「まあ、そう言われてしまえばそうなんだけどね。」
「ならいいじゃない!ぼく達はみんなに感謝されているんだよ。ぼく達はみんなにうたわれているんだ、ぼく達はうたわれるものだ!」
「うたわれるもの・・・ねえ。」

窓の外を眺める・・・。
今夜はこんなにも月がきれいだ・・・。

第2部 第2話 「宗教國家オンカミヤムカイ」終わり 
第3話 「宵闇と森」に続く。
692うたわれ 反省会:03/04/09 04:00 ID:yFP6BpMD
敬語嫌い(w
雲粘土で遊ぶネタは私的にかなりイマイチで、
なんとか他のネタに変えられないかなと、考えては見たんですが・・・。

次回、ジャイアンが大活躍〜。
病弱のあのヒロインも登場(w
693名無しさんだよもん:03/04/10 00:20 ID:q+a9H31A
どらち〜って、何かドラキーみたいだw
694名無しさんだよもん:03/04/10 11:58 ID:JISI97WJ
これ、実際に映画化されたら祭りだな。うん。

(というか、元ネタ知らなくてもある程度成立してるしなぁ・・・)
695うたわれ 第8回:03/04/11 03:38 ID:W9nmKeiL
ギャルゲーとドラえもんの共通点とは何か?
それは「あんなこといいな、できたらいいな」の徹底した追求である。
最近のゲームも漫画も複雑&難解で
人間の欲望の根本である「願望の実現」をストレートに表現したものがないと嘆く。

・・・とか言ってみる。

第8回開始。
=「ドラえもん のび太とうたわれるもの」= 

「いいか、ジャイアン?確かに今お前ェはまだまだ背も低いし、力も大の大人に比べりゃまだまだッてトコだ!
だがな、戦い・・・いや殺し合いにおいて、そういった体力がどうだの力がどうだのってェのは二の次なんだ。
刃が心臓を貫けばどんなバカでっけェ奴だって結局は死ぬし、矢が頭に刺さればそれだけで倒れる。
・・・もしもお前ェが誰かと殺し合うのなら『殺す』よりも『人間を壊す』って考えたほうがいいかもな!
武として一流、超一流を分けるのは実の所、経験でも、力でも、得物でもねェ!!直感だ!!いかに自分がその場を生き残るかは直感で切り抜けるしかねェぞ!!
それが『死闘』ってモンだ!!」
「おおッ!!で?おれはどう戦えばいいんだ!?」
「それはお前ェで考えろ。」
「あ〜?」
=第二部 「國と言う名の蜃気楼、友情と言う名の契約証。」=
=・・・・・・・・・・第3話「宵闇と森」=

「だってよォ、今お前ェが『子供』ッてェだけで圧倒的に不利なんだからよ。
お前ェが持っている特性を100%フルに生かさねえと、話になんねェだろ?お前ェが持ってる特性なんかお前ェしかわかんねェんだから、そこんとこなんとかしとけ。
んで、もってから俺に稽古をつけに来い。わかったか?」
「ああ・・・。まあわかった・・。」

「で、どう思う?のび太?」
「えー?自分で考えるんじゃないのー?」
ジャイアンはひとまず銃の練習に勤しんでいたのび太に声をかけた。
「だっておれとお前は心の友だろう?お前おれさまのファンクラブの会長だろう!?」
「あー、なんか懐かしいね、それ。そんなのもあったねぇ。」
「だろ?だからお前はおれのことよくわかってると思ってさ。」
「む〜、ジャイアンの特性ねぇ?何か戦いにおいて得物になるようなもの・・・?」
しばらく考えたのび太が出した答えは・・・、
「・・・歌とか?」
「歌?」
「そーそー。あの物凄い歌を相手に聞かせればもうそれだけで、眩暈、頭痛、吐き気に失神・・・。」
「のび太?その『物凄い』ってのはどういう意味だ?」
「うっ・・!ビッ、ビックリするっていうことだよ!ジャイアンの物凄く響く澄んだ歌声が相手の脳に刺激を与えるんだ!」
のび太は意味不明な説明で切り抜けようと努力する。
「・・・むぅ・・・?しかしなぁ、やっぱ歌うまでに相当隙が出来るだろうし・・。」
「んー、じゃあひとまずアルルゥはどう思う?」
「・・・修行。」
「え?」
「修行あるのみ。」
「修行つったってどうしたらいいんだ?」
「・・・来る。」
ピューッ!とアルルゥは走っていってしまう。
「あ、おーいアルルゥ!?」
ジャイアンとのび太はアルルゥの後を追いかけた。

「アレ。」
アルルゥを追いかけた先にあったものは・・・。
「滝だ!!」
森の中に滝がある。高さは10メートル程度。それほど大きいものではない。
「あれに打たれる。」
「何?・・・なるほど、確かに修行にはなりそうだな・・・。」
「耐えていれば、きっと何かがわかる。」
「・・・つまり『自分』を知るためには絶好の場所ってこったな!よーーし!!」
ジャイアンは上半身裸になって泳いで滝へ向かう・・・。
「うわッ!冷てぇー!!」
「がんばれ!ジャイアン!!」
「よよーし・・・いいくぞおおおお・・・。」
恐る恐る滝に打たれに行くジャイアン。
「うぉおおおおお・・・・・。」
その瞬間から頭から思いっきり重圧がかかり、思わず気を失いそうになる・・。
「ぐわっ!!ぜえぜえ・・・。」
耐えられずにその場から逃げる・・・。
なんてこった・・・!立っているだけなのにそれがこんなに大変なことだったとは・・・!!
「・・・くっ!もう一回だぁ!!」
ヤケになってもう一度打たれてみる・・・。
「ぐぁあああ!!」
滝の流れに吹っ飛ばされ、泉に沈むジャイアン・・・。
「ジャイアン!!」
「ダメ!ノビタ!!」
「どうしてさ?ジャイアン死んじゃうかもしれないじゃない!!」
「転んでも泣かない。自分で立つ。」
「・・・・。」
ぶくぶくと沈むジャイアン・・・。

・・・「『道』を進め!どうなるかは行けばわかるさァ!!」・・・

「・・・!!うっぉおおおお!!」
ザブン!!と水面に顔を出したジャイアン。
「ホッ・・・。」
っと、のび太が胸を撫で下ろしたのもつかの間
「うぉおおお!!」
また滝に入っていくジャイアン。
「どっ・・どうして・・!?」
案の定また投げ出されて沈む・・・。
そしてまた水面から・・・。
「行こ。ノビタ。」
「え?・・・でも・・。」
「邪魔しない。」
「う・・・、ウン・・・。」

「ねぇ、大丈夫なの?ジャイアン置いてって」
「大丈夫。」
「なんでそんなこと言い切れるのさ!?危ないったらありゃしないじゃないか!!」
アルルゥに大声を出すのび太。のび太は最近ジャイアンのことが心配だったのだ。
前回の戦いで危ない目に会ったのは自分のせいだと思い詰めていたのだから。ああ見えてジャイアンはたまに物事を思い詰めるような繊細なところがあるのだ。
今回も思いっきり自分を責め続け、痛めつけるに違いない・・。いくら修行とはいえ滝に打たれるなどとは命に関わることである。
「・・・大丈夫、あそこは森の神様(ヤーナゥン・カミ)が集まる神聖な場所。森は正しい生き物を殺そうと思わない。」
「・・・?」
「森は正しい生き物を導く。ジャイアンは森に好かれてる。だから森はジャイアンを守り、そして導く。森は全てを知ってる。
森はジャイアンが知りたいことを教えてくれる。だから大丈夫。」
「・・・そうか。」
その説明はかなり不明確な所が多かったが、なんとなく説得力があった。森を知り抜いているアルルゥが言った事だったかも知れない。
「・・・ぼくも一回滝に打たれてみようかな・・・。」
「ノビタじゃ無理。」
・・・。

「ぶはっ!!」
ジャイアンはやっとのことで水面から顔を出した。頭がクラクラする・・・。酸素不足だろうか?
「うう・・・うわっ!」
岩に乗ろうとするも足を滑らせてしまった。
ザブゥン!とまた沈む・・・。
「・・・く・・そ・・もうダメだ・・・。」
力がもうどうにも入らない・・。
「・・・・・。」
薄れ行く意識・・・。それが何故か居心地が良かった・・。
そんな中、ジャイアンの脳裏に昔の光景が思い出されていた。

・・・「イヒヒ・・・今夜の肝試しでのび太を驚かせてやろうぜ!」
・・・「のび太のことだから、びっくりしておしっこもらしちゃうんじゃない!」
下らないイタズラでのび太をいじめようとする自分とスネ夫・・・
・・・「この布団のシーツ被ったら幽霊のように見えるよ!」
・・・「なるほど!よーし準備開始だ!!」
・・・・・。
・・・「うう・・怖いなぁ・・・・」
やってくるのび太・・・。
・・・「よし!3・2・1で飛び出せ!」
3・2・1・・・
・・・「ワッ!!」
・・・「キャーーーーーーーー!!出たーーー!!」
・・・のび太は驚きのあまり懐中電灯をこちらに投げてきた・・・。
・・・「うわっ!なんだよのび太!!あぶねえなぁ!!」
・・・「あー?なんだジャイアンとスネ夫?」
・・・「ったく当たらなかったからいいけどよ!」
「・・・・・。あ?」
ジャイアンは気がつくと水面に浮かんでいた。
「・・・?なんだったんだ?今の夢は。」
辺りはもう薄暗い。帰るべきだ。
「・・・・結局何もわかんねえな・・・。」
ジャイアンはぐーっと背を伸ばしてたあと、とぼとぼと家に帰ることにした。

「ただいま、カアちゃん!」
「おかえりジャイアン・・・ってどうしたんだい!?そんなにボロボロになって!?」
「あーちょっとな・・。」
「喧嘩でもしたのかい!?まったく男はやだね!単純だから。」
「そんなんじゃないよ、ソポク姉さん。」
と、奥からのび太が出てくる。どうやらソポクが工芸品を作るのを手伝っていたらしい。
「実はジャイアンはね・・・。」
「のび太は黙ってろ!!」
と一喝した後、トイレのほうに行ってしまった。
「・・・?なんだってんだい?」
「ジャイアンもああ見えて色々あるんだよ。」
「へえー。いろいろ・・ねえ?」
翌日の朝。
いつものようにまずは畑仕事から始めることになっているので、村のメンバーが集まっていた時の事である。
「うらッ!うらッ!」
何者かがこちらにウマ(ウォプタル)でやってくる。
「おおっと!?」
ドカ!と音を立てて落馬する。その人には怪我はないらしい。
「ったく!フン朝の目覚めが悪かったから調子が悪りィだけだ!クソが!!」
なんだか知らないが一人で騒ぎ、一人で怒っている。
「・・・おおっ!エルルゥ!!会いに来たぜ!!」
「・・・・ヌワンギ?」
エルルゥがその人物を見てつぶやく。知り合いらしい。
そのヌワンギという男はいかにも意地の悪そうな目つきをしており、藁で編んだハチマキが彼の粗野な感じを引き立てている。
「どうしたの?」
「おおっ!今度こそお前を連れに来たんだ!」
「え・・?」
「前に言っただろ!今度お前に会うときはお前を連れて行くってな!」
「・・・あれ本気だったの?」
「そうだ!さあ今から来い!!」
「わっ!待って・・!」
「なんだよ?」
「・・・・・行きたくない。」
「ああ?」
「行きたくない・・・この村でみんなと暮らしていたい・・・。」
「なっ!?何言ってやがる!?こんな貧しい村なんか捨てちまえばいいだろうが!!いいか?俺についてくればいくらでも贅沢できる生活を送れるんだぜ!!
なんせ俺は皇(オゥルォ)の弟の息子だからな!将来は皇って約束されたモンだ!!その時お前は皇后だぞ!派手な服着れて、高い宝石着けて、香水だってなんだって手に入る!
・・・どうだ?お前はその時、他の誰よりも幸せになれるんだぞ!!」
「・・・・。そんなの・・・幸せなんかじゃない・・。」
「は?」
今の説明はヌワンギにとって相当自信があったものらしく、それに反論されるとは思っていないようだった。
「・・・・私は・・・今のままでいい!・・・ここで・・・みんなと一緒に居られれば・・・それでいいの。」
「・・バッ!バカな!チッ!もういい!お前は贅沢することの楽しさを知らねえだけだ!そんなら無理やりにでも連れて行ってやらぁ!!」
ガッ!っとヌワンギがエルルゥの腕を掴み取る。
「いやっ!止めて!!」
「うるせぇ!!お前は俺と一緒になるのが一番いいんだ!!」
「やめろ!!」
と、そこで一喝したのはハクオロだった。
「なんだぁ?この妙な仮面つけた野郎は?」
「その人はハクオロさん。うちで看病してる人。」
「はぁ・・・なんだよ患者かよ!俺たちのことで口を挟むんじゃねえ!!」
「エルルゥは嫌がっているだろう!まだ自分の愚かさに気づかないのか?」
「んだと!この野郎!!」
ガン!!とヌワンギはハクオロを殴りつけた。が・・・?
「あ・・・・・?」
ハクオロには仮面のおかげで全くダメージがないらしい、それよりも・・?
「・・・ねえ?ヌワンギ・・・その手・・・。かつてない方向に曲がってるけど・・・?」
「・・・・。ヘヘヘ・・・。何言ってんだよ・・・よっと。」
ヌワンギは左手で右手首を元の位置に直す・・・が、ぷらーんと手は再びかつてない方向に曲がるのだった。
「・・・・ぶははは!アホなやつ!!ひゃひゃひゃ!!」
そこで爆笑したのはジャイアンである。
「・・くっクソ!このクソガキが!!」
ぶん!と左手で拳は飛んでくる。だが勢いがないそれは簡単に右に避けられる。
「・・うっ・・。」
気がつくとヌワンギは村の者達に囲まれていた。そして
「ほう?なんか騒がしいと思ったらヌワンギ・・・来てたのかね?」
「ゲッ・・・婆ァ・・・。」
出てきたのはトゥスクルである。
「どうだい?寝小便は治ったかい?まったく・・・来てたのなら声でもかけていったらどうだい・・・?」
「うっ・・・いや、今日はもう急ぐからな!それじゃまたな!エルルゥ!お前もこのガキも覚えてろ!!」
ヌワンギはウマに乗っていってしまった。
遠くで再び落馬したように見えるがどうでもいい。
「あいつは・・・?」
「ヌワンギはもともとこの村にいた奴だ。突如藩主の跡継ぎとして行っちまったんだが・・・。」
「昔は・・・。」
「?」
エルルゥはつぶやく。
「昔はあんな人じゃなかったのに・・・。」
とても悲しい顔をしてつぶやいた。

午後、再びジャイアンは滝へ向かう。
「うぉおおおおおお・・・!!」
少しは慣れたか?1分は耐えられるようになった。
・・・もしもお前ェが誰かと殺し合うのなら『殺す』よりも『壊す』って考えたほうがいいかもな!・・・
『いかにして壊すか?自分より大きくて、力のある相手を・・・・。』
しかし・・・この修行・・・意味があるのか?
『生き残るためには・・・・?』

・・ザブン!!
「ゼェーゼェー!!」
滝壺目指して泳ぐ・・・。
打たれる・・・沈む・・・・。
また・・・意識が・・・沈む・・・。
・・・「わかってねえなぁ!!のび太!いいかバットはな、腕で振るうもんじゃない!体全体で振るんだ!!」
・・・「えいっ!こんな感じ?」
・・・「はぁ〜なんてキレのないフォームなんだよ・・・。いいか!こう振るんだ!こう!!」
・・・「おお〜さすがはジャイアン!キレがあるねえ!やっぱり才能があるねえ!」
スネ夫がおだてる。
・・・「だろ?野球は腰とキレだキレ!!ベースランもキレ!滑り込みもキレ!腰が命だ!!いいか!こうだあ〜!!」
・・・くるくるとスケートのように回る。
・・・「おお〜!!キレがあるねえ」
・・・「だろ!よーしちょっと待ってろ!」
・・・・・・・。
・・・「どうだ?似合うか?」
カアちゃんのマフラーを二つ結んで腰に巻きつけた。マフラーは地面に着いてしまっているほど長い。
・・・「行くぞ!くるくるくる〜!!」
・・・コマのように回るとマフラーは遠心力でぶんぶん振れる。
・・・「わあ凄い凄い!」
おだてるのび太・スネ夫・・・。
・・・「そうか?くるくる〜!」
ボカ!殴られた。
・・・「馬鹿なことやってるんじゃないよタケシ!なんかよくわかんないのがクルクル回ってるから、よく近づいて見たらタケシじゃないか!!
まったく!こんなのぶんぶん振り回してたら近づくにも近づけないだろ!石でも投げてみても、タケシがフラフラして見えるからなかなか当たんないし!!
とにかく!マフラーをおもちゃにするんじゃないよ!!さっさと店番に戻りな!!」
・・・・またひどく下らない夢を見た。
辺りは夕暮れ。さて、もう帰ろう・・・。

その頃のび太はトゥスクルと話をしていた。
「てなワケで王国には平和が戻りました。でもまだ冒険の日々は終わらないのです。新たな仲間を加え再び旅に出て行ったとさ・・・。」
「ほう・・・。お前さんたちの世界ではこんな物語を子供に教えているのかい・・・・。よく出来た話じゃのう・・!」
「まあ面白い話だとは思うけど・・・。」
のび太が話しているのは現在も絶好調、大人気の少年漫画のあらすじである。しかし目の前の老人に関心を持たれるのは変な感じだった。
「よし!明日も頼んだぞ!ノビタ!」
「えー?またぁ〜?」
「ええじゃないか・・・。ワシだってお前さんの為に弾を作っとるんだし。アルルゥも続きが気になるじゃろ?」
「ん!気になる!」
「はいはい、わかりましたよ。ホントに二人とも・・・やれやれ。」

後に、この少年漫画をのび太がトゥスクルに紹介したことが、のび太たちの命を救うことになるなど、この時は夢にも思わなかった。
709うたわれ 反省会:03/04/11 04:37 ID:W9nmKeiL
最近連続投稿の規制によく引っかかるようになりました。
昔はあんまりなかったのに・・・ブラックリスト(?)にでも載ったか?(藁

どうでもいいけど708の「少年漫画」を考えてみてください。
答えわかっても言わないでください、いちおう(w
ヒント・この後出てくる敵の特徴。今でも大人気。
「王国」に平和→新たな仲間加え再び旅に出る。
710名無しさんだよもん:03/04/11 18:27 ID:upWhvjCK
あー、なんか今回のジャイアンを見てたら大魔境見たくなってきた。

>ああ見えてジャイアンはたまに物事を思い詰めるような繊細なところがある

この文見たからかな。大魔境にそんなシーンあるし。
こういう一面を見られるのが「大長編ドラ」の醍醐味だからなあ。よく掴んでますね。

少年漫画はアレで砂。前にのび太も狙撃手として活躍したし(w
711名無しさんだよもん:03/04/12 23:01 ID:k2e1SVoX
少年漫画が分からないな。ともかく保守
712のびわれ(代行人):03/04/13 11:58 ID:olvZf9PG
作者の方から原稿を託された者です。
これから一ヶ月程、毎日2つぐらいずつ投稿していきます。
(作者の方が出張から戻られるまで)


それではさっそく開始。
その日の晩、ジャイアンは夜中に目が覚めた。
「・・・トイレ・・・。」
ここのトイレは外にあり、無論ボットン便所である。
外はここは山奥だからか意外にも冷えるので、その度に着替えなくてはならない・・・。
「昼間・・溺れてたくさん水を飲んだからだよなあ・・。」

用を足した後、何か物音が聞こえた・・。どうやらウマの足音だ・・・・。
「まさかあのヌワンギって奴!寝込みを襲うつもりか!!」
考えてみたら音はエルルゥの家のほうから聞こえた!マズイ!ヌワンギは諦めきれずに夜に襲い掛かってきたのだ!!
「しまった・・・!油断してた!・・・今からのび太や親父を起こしている場合じゃない!!よおし!!」
ジャイアンは早速釘バットを持って単身エルルゥたちの家へ走った・・・。
「・・・・。し・しまった!遅かったか!!」
謎のウマに乗った集団はたった今ウマで走っていってしまった。間違いなくエルルゥの家から出てきたシルエットは女性だった。自分の足で走って追いかけても間に合うはずもない。
「チクショウ!何をやってたんだハクオロさんは!?」
「・・・・!そこにいるのは誰だ!!」
と、そこへ。
「ハクオロさん!?もう!何やってんだよ!アイツら行っちゃうだろーが!」
「・・・何?ジャイアン君はアイツらが連れ去るところを見ていたのか?」
「ああ!急いで後を追わなきゃ!」
「よし!ウマでアイツらを追おう!」
ハクオロがウマに跨り、ジャイアンはその後ろに乗る!
「しっかり?まってろよ!ハッ!!」
ハクオロがムチを叩くとウマは漆黒の森の中を走り出したのだ。
715名無しさんだよもん:03/04/13 12:36 ID:5O7OksQy
(・∀・)ゴクローサン!
「もうちょっとだ!まったくアイツら・・・連れ去るなんて許せねえな!ハクオロさん!!」
「ああ・・・。しかし、本当は誰かに連れ出されたんじゃなくて、自分から行ったんじゃないか?と思うのだが・・・。」
「何言ってんだよ!?そんなわけないだろーが!!」
「そうか・・・?確かに怪しい連中だったが・・・。」
「当たり前だろうよ!」

「ふう・・・。さてこっからがわかんねえ・・・。」
ウマは一度止まる。広がるのは月夜に照らされた山間・・・。
だが・・・。
ヒュッ!!バン!!
突然どこからか矢が飛んできた!
キュキュエエエエ〜!!と鳴声をあげながらウマは行ってしまう。
二人はウマから投げ出されてしまった。
「・・・ッ誰だ!?」
「動くな。」
「ウッ・・・!」
「動けば首と胴が分かれることになる。」
何者かがいつの間にか後ろに回りこんでいた・・。
喉元から伝わる冷たい感触・・・。
これは・・・刃・・!!
間違いなくコイツはヌワンギ達の一味だ!
「誰だ・・何のために我々の後をつけてきた!!」
「!?」
「もう1度聞く、お前らは何のためについてきた!!」
マズイ・・・恐らくハクオロさんも同じようなことになっているに違いない。
どうする?このままコイツに従うか?それとも・・・このまま殺されるか?
イチかバチか・・!やるしかない!!
「・・・・・!!」
あらぬ限りの力を振り絞って地面を蹴る。偶然かハクオロも同時に同じことをしていた・・だが!
「・・・馬鹿が。」
男は自分達の頭上をひらりと一回転しながら自分達の前に立ちふさがる!
一瞬その男の腰のあたりがキラッっと光った気がした。・・・・!
シュバッ!!
慌てて亀のように首を引っ込める!一瞬光の筋が頭上に見えた気がした。
・・・もう一歩遅れてたら・・・死んでた!?
「チッ!!」
男の外套(アペリュ)の留め金が飛びその下から男の姿が現れる。
「見たな・・・。」
そこから現れたのは痩せすぎな躰をした鋭い目をした男・・・。
と言ってもそこにあるのはまったく無駄のない筋肉質の躰。
その眼光は抜身の刀ようにギラギラしている・・・。
「これでこのままお前たちを帰すわけには行かなくなった。おとなしく投降するが良し。さもなくば・・・・」
『ぎぃいいい〜』とどこからか弓を引く音が聞こえる・・・。
(囲まれてる・・?)
「さもなくば死ぬことになる」
(くそ・・・!絶対絶命か・・・!?)
「待たんか!!」
「!?」
そこから現れたのは意外にもトゥスクルであった。
「その死ぬとはどういうことじゃ!?」
「トゥ・・トゥスクル様・・・。」
「トゥスクルさん?」
「・・・・・・・・!?」
(なんでこの男はトゥスクルさんを知っている!?)
「人様の命を奪うとはどういうことかと聞いてとるんじゃ!!」
「あ・・・あれはですね・・・その・・・」
「口答えするする気かえ!?」
「あ・・いえ・・済みません・・・。」
(なんだ?急にヘコヘコと頭を下げだして・・?)
「すまんねえ・・そこのお二人さん・・っておや?ハクオロにジャイアンかね!?こんなところで何をしてるのかね?」
「それはこっちの台詞ですよ。」
「そうだぞ!エルルゥさんはどうなっちまったんだ!?」
「ハァ?」
ハクオロ・男・トゥスクルは頭を傾げる。
「え?だって・・・ハクオロさんはエルルゥさんが連れ去られたからここまで追ってきたんじゃ・・?」
「何言っているんだ?私はエルルゥに頼まれて、トゥスクルさんを追いかけてきたんだぞ?」
「ハァ??」
「そうか・・・エルルゥがの・・・。」
「ったくなんだよ!おれはてっきりヌワンギが・・・って・・。」
ハクオロの話によると、真夜中にトゥスクルがエルルゥに黙って出かけていったのをエルルゥが心配したのでハクオロはその後を追いかけてきたということだった。
「で?そのトゥスクルさんはどこに?」
「ちょっと診察にじゃよ。少しばかり躰の弱い子がおっての・・・。」
「診察ですか?こんな夜遅くに?」
「ああ、夜遅くでないといけない事情があっての・・・。」
「?」
「さて・・・これからワシはこの者たちと一緒に行くことになるが・・・、そうだ、・・・お前さんたちも来るがええ。」
「なっ!?何を言い出すのです!!こんな素性の知れない男とワケのわからないままついてきたこの子供を連れて行けるわけがありません!!」
「・・・この男も子供も家族同然・・・それを疑うと?」
「クッ・・・わかりました。トゥスクルさんがそう仰るのなら・・・。」
「しかし、ワシはこのことを孫に伝えなければ・・・。そうじゃのう・・・。」
トゥスクルは懐から木管を取り出しサラサラと何か書いたようだ。
「これを孫に。」
「わかりました・・・ドリィ!」
「ハイ」
と、どこからか返事がしたかと思えば、いつの間にか額に大きな鉄の装甲を着けた身軽な軽装の上に胸当てをつけ、紺色の袴を着た少女が立っていた。
トゥスクルからその木管を受け取るとザッ!と地面を蹴る音がしたかと思うと、既に少女は消えていた。
「さてと、行くかえ・・。」
「・・・・・・・。」
「なんだよ?顔をジっと見てよお?」
「『オボロ』だ。お前達の名前は?」
「・・・ああ、『ハクオロ』だ。」
「おれは『ジャイアン』。」
「『ジャイアン』はいいとして『ハクオロ』と名乗ったお前・・・巫山戯(ふざけ)ているのか?」
「何もその男は巫山戯とりゃせんよ。それがその男の名前だ。さて行くかいの・・。」
「は・・・ハイ!グラァ!」
「ハイ、では失礼します。」
とまたまたどこからか現れた少女が現れた。先ほどのドリィとまったく同じような顔をしてまったく同じような服を着ている。間違いなく双子だろう・・・。違うとすれば袴の色だ。ドリィが紺色。グラァは赤だ。
「わっわっ!何をするんだよ!」
「済みません・・・場所を知られては困りますので。」
目隠しされてしまった。ハクオロのほうもされているに違いなかった。
「では、行きます。足元に注意してください。」

もうどれくらいの時間が経ったであろうか?同じ所をグルグル回ったりなんだったりと、目が回り始めた・・。
突如オボロが言う。
「開門!」
と言うとぎぃ〜と重々しい音がする。音から察するに随分大きな木製の門があって、その中の建物もそれ相当に大きいのだろう。
「ではトゥスクル様お願いします。」
「うむ・・・では、ハクオロ、ジャイアン・・入って来たらええ。」
「ちょ・・ちょっと待ってください!!いくらなんでもそれはトゥスクル様の頼みでも聞くわけには行きません!!」
「・・・・何を言うておるかね?まだこの者たちを疑うとでも?」
「・・・しかし!!」
「大体お前はあの子を過保護すぎる。一体いつまで自分の駕籠のなかに閉じ込めておくつもりかえ?」
「駕籠って俺はそんな・・・。」
「ならば文句はないね。」
「・・・・クッ!」
しばらくして目隠しを取られる。

「・・・・お兄さま・・・今帰られたのですか?」
「ああ・・・今帰ったユズハ・・・。」
そこにいたのはベットで寝ていた女の子だった。ベットに散らされたその長い黒髪は腰まで届くほど長く、顔は汚れを知らないかと思うほど『綺麗』と言うより『清らか』という言葉が似合った・・・美少女だった。
オボロのことを『お兄様』と言ったことからこの二人は兄妹か?あまり似ていない・・・。恐らく親違いなのかもしれない・・・。
そのユズハという子の黒髪がランプに照らされて茶に見えるせいなのか・・・?
とても・・・可憐で儚い感じがした。
「・・・・今日は他に誰かいらっしゃるのですか・・・?」
「・・・・え?」
この子、目が見えていない・・・・。
「ああ、そうじゃ。紹介しようかね。一人はハクオロ・・・。ワシのところで一緒に暮らしとる男でワシの患者でもあり、家族でもある。もう一人の子供はジャイアン。まあ同じ村に住む子供じゃ。」
・・・子供ってそれだけかよトゥスクルさん!・・・、まあ自分はトゥスクルさん達にとって、かなりワケのわからない存在なんだろうが。
「そうですか・・・。賑やかでユズハは嬉しいです・・・。」
笑う姿にもあまり生気が感じられない。・・・何かとんでもない難病なのだろうか。こんな可愛い子が病気で・・・難病で・・・近いうちに死んでしまうかもしれないような気がしてきた。
それがどんなに許されないことであるかはわかっていたが、それほどまでにこの子の笑顔はジャイアンの心を離さない。不安と言う鎖から。
「じゃあ診察を始めるから、お前さんたちは一回出て行っておくれ。」
722山崎渉:03/04/17 15:54 ID:POPg0HZN
(^^)
24.237.68.63 , 63-68-237-24.gci.net , ?
「・・・・あの子、どういう病気なんだ・・・?」
「・・・・俺にも詳しいことはわからないが・・・、『さまざまな神様が体内で争い合う』だそうだ・・・。」
「・・・・・・・。」
何か・・・その響きがひどく怖かった。そしてその神様とやらを憎んだ。いやユズハを苦しませる存在に『様』など付けたくなかった。
「それはいつからだ?」
「生まれたときから・・・だ!」
オボロは苦しそうな顔をした。それは何故か・・・ジャイアンはわかっていた。
兄がこうやって健康そのものであるのに、なんで何も悪くない妹が生まれたときから苦しまなきゃならないのか。出来ることなら代わってやりたい、でもそんなことはできない。悔しいが何も出来ない。
ユズハの存在はオボロにとって救い、安らぎ、生きがいであるのと同時に苦痛、重荷であるのだ。だがオボロにはそれ以上に愛があったのだ。
「・・・・・。」
・・・・。

「終わったぞえ。じゃあ・・・ワシはオボロとハクオロに話があるから・・・その間ジャイアン。お前がユズハの話し相手になってやるがええ。」
「なッ!こんな馬鹿なガキにユズハの相手が務まるわけがないでしょうに!!」
はっきりと馬鹿と言われたが・・・・歯向かってもこの男には敵うわけがないので、仕方なく黙っていた。ここには病人もいるわけだし。
「子供だからええんじゃ。ユズハも気兼ねがなく話せるし、第一あの子には話し相手・・・いやもっと広い世界を見せてやる必要があるじゃろう。ジャイアンにはその架け橋となってもらう。」
「えっ・・・しかしよお・・・。」
そんな重要なことおれに任せていいのか?
「・・・クッ!!わ・わかった、じゃあジャイアンとやら!ユズハに変なこと言ったりするんじゃないぞ!!その時は命がないものと思え!!」
「静かにせんか!お前はいいから早く出てけと言うとるのに!」
「わかったなーっ!」
こうして部屋にはそのユズハとジャイアンだけが残された。
「あ・・・ええとなんて言ったらいいだろ?ええっと・・・?」
ジャイアンは何をしゃべったらいいかさっぱりわからない、目の前に居るのは年上の美少女・・・緊張までしてしまう。
「ふふっ・・・・ジャイアンさまですよね・・?」
「はっはい!その通りでございます!!」
・・・さま?様なんかで呼ばれたから変な口調になってしまった。
「私のことユズハとお呼びください・・。」
「いえいえ滅相もない、おれ・・・あ、いや、そのぼくは『ユズハさま』と呼ばさてください。」
ジャイアンにとってユズハは、今まで彼のなかで一度も会ったこともないタイプの人間だった。
それ故何故か話すのすら緊張してしまう。
「そうですか・・・?今日は来て下さってありがとうございます・・・。」
「い!いえ!トンデモないことでございまして!」
ジャイアンはパニクっていた、本当に何を言えばよいのやら?考える考える・・・。
「・・・オボロお兄さまはユズハさまにとってもやさしいんですね。」
何故か敬語で会話することにした。当たり障りのなさそうなオボロの話題からスタートした。
「ええ・・・お兄さまはユズハにいろいろと尽くして下されます、本当に優しいお兄さまで・・・ユズハは本当に幸せです。でも・・・。」
「・・・・?」
何故かユズハは悲しい顔をした。
「でも・・・ユズハが病気であるそのことで・・・ユズハはお兄さまに本当に迷惑かけてしまっています。ユズハは・・・いけない娘です。」
がぁーーーーーん!!!しまったぁ!!おれとしたことが!!
「そそそそそそんなこと、ないですよ!ユズハさま!!そ・そうです!そうに決まっておられます!」
「そうですか?・・・・本当に。」
「ハイ!ええっと・・・そうですね、ぼくにも妹がいるんです。ジャイ子っていうぼくより2つばかり年下の・・・。」
「そうなのですか・・・。」
「はい!だからぼくめにはわかるのです!兄が妹のことで頑張るのことは決して苦になることではありません。」
「・・・・ユズハのお兄さまも・・・?」
「はい、もちろんそうでございます。そうですね・・・じゃあぼくの妹のことでも話しましょうか?」
「はい、お願いします。」

ジャイアンは「クリスチーネ・剛田」というペンネームで漫画を描いているジャイ子のことを話しだした。
何度新人賞に出しても落選続きで落ち込んでいた時に、自分が秘密道具でジャイ子の作品を雑誌に刷り込んだこと、
しかしその後ジャイ子は冷静に自分の作品を読み返した時、自分はまだまだだということに気づいて反省したこと。(29巻)
その後の自信作「愛・フォルテシモ」で当選は逃したが、雑誌社からは絶賛され(37巻)、その後同人誌「虹のビオレッタ」で
「この本はきっといまに値打ちが出る」と賞賛されたこと・・・・。(39巻)
「つまり、ジャイ子は順調に漫画の腕を上げていってるってわけなんですよ!」
もはや自分の妹の自慢話である。
「それはそれは・・・・一度見てみたいですね。そのジャイ子さまが描かれた絵を。」
「はいはい!もうそれは機会があればいつでも・・・・・。」
待てよ・・・?
「・・・・・・。・・・!!!」
がぁーーーーーん!!!しまったぁ!!おれとしたことが!!
「もう済みませんホントにおれ・・・あーそうじゃなくて!ぼくはもう本当に馬鹿といいますか・・・。」
「いえ・・・気にされてしまわれたのでしたら・・ごめんなさいね・・。」
「いえいえ。もう謝らなくてはならないのはこちらのほうです!すみません。」
「・・・・・。」
はぁ・・・。確かに今、目の前にいる年上の美少女と二人きりで話せるのは嬉しい。だがここまで疲れるものだったとは・・・。いや・・・というか、この人は何を自分に求めているのだろう?それがわからない・・・。
「・・素晴らしいことですね。努力して成長するしていくなんて・・・。」
「え?ジャイ子のことですか?」
「ええ。ユズハは寝たきりで・・・お兄さまに頼ってばかりで・・・。ユズハは努力も成長もできません・・。ユズハは寝たきりだから、何もしないし何もお兄さまにできないんです。本当に・・・何もできない・・・娘です。」
「・・・・・・・。それは違いますよ、ユズハさま。」
「えっ?」
ジャイアンは真顔だった。本当に物事を真剣に考えている証拠である。
「ぼくにはわかります。何故オボロお兄さまがユズハさまのために頑張っておられるか・・・。」
「・・・。」
「ユズハさまは何もしてないと言った。でもそうではないです。兄のためになにもしてない妹など兄はその人を自分の妹などとは思いません。これは自分が兄だからわかることです。」
「はい・・・でも・・。」
「しかし、オボロお兄さまはユズハさまのために頑張っていらっしゃる。・・・ユズハさまは今までも今でもそしてこれからも・・・オボロお兄さまのために色々と頑張っておられるのです!
それが直接目に見えないものではないのですが・・・ユズハさまはオボロお兄さまにとってなくてはならない存在になっているはずなのです!ゴふっ・・・。」
「・・・?どうかなされました・・・?」
「あ、ひえ、あんえもありまへん・・・うう・・・。」
普段使い慣れていない敬語を使用してたので舌を噛んだだけのことである。
「はーぁ・・・。よし!ええーと、とにかくそういうことで、ユズハさまは自分を責める必要はまったくありません!」
「・・ごめんなさい・・・。」
「え?」
「いえ・・本当に・・・、今までの話はユズハにとって、とてもとても有難いものです・・・。しかし、やはりユズハはお兄さまに迷惑をかけているという考えが拭えません・・・。
ユズハは生まれた時から・・・こんな躰の弱いユズハで・・・。・・・・本当にこれからも、お兄さまを苦しませてしまう・・・!」
「・・・!そ、んな・・・!」
「ユズハは・・・いけない娘です・・・。」
「ちがうんだよ!!そんな考えをしちゃだめなんだ!!」
「ジャイアンさま!?」
今のは敬語などを使っている場合ではない。本気で気持ちを伝えるのに飾りは邪魔だ。
「苦しませる!?そんなことを考えちゃいけないんだよ!!兄妹はな!支えあうもんなんだ!!
例え、支えようとして・・結果的に苦しませても・・・!あとで謝りゃ許してくれる!大事なのはその気持ちだよ!それが、本当に有難いもんなんだ!お互いにとって!!」
「・・・・。」
「躰が弱い!?ならば!強くしようと努力すればいいじゃんか!!強い躰になって・・・兄を超えるほど強くなって見せるとか言ってれば!それだけで・・十分すぎるよ・・・。」
「・・・ジャイアンさま・・。」
「だって・・・ユズハさまは・・・今のそれだけで凄く強いんだから・・・。おれとは比べ物になんねえくらいにさ・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・ジャイアンさま・・・ひとついいですか?」
「・・・・なんでしょう?」
「・・・ジャイ子さまに会ってよろしいでしょうか?」
・・・・っ!
「それは・・・出来ません。今は・・・おれでも会えない・・。」
「・・・・・。済みません、気に障る事言って・・・。」
「いえ、いいんです。とりあえず今、この瞬間は。」
「え・・・?」
「なんだか変なこと言うけど、おれ今ユズハさまと話してたらジャイ子と・・・いや、ジャイ子と言うより、
自分の妹と話してる気がしてきました。今、目の前に妹がいる、・・・これだけのことで兄は癒されて、元気がもらえるんです。これは、今ここにいるユズハさまにしか出来ないことですよ。」
「・・・・・ありがとうございます。」
「元気出して、おれにも、オボロのひとにも元気を分けてください。その為に病気なんかぶっ飛ばしましょう!」
いろいろあって、最後にはわけのわからない口調になった。なんだ?『オボロのひと』とは?
730名無しさんだよもん:03/04/19 23:44 ID:c4gMtsHA
お疲れさまです。
731名無しさんだよもん:03/04/20 00:32 ID:ekxxVXPC
>オボロのひと
にやや受け
732名無しさんだよもん:03/04/20 00:47 ID:9AItkoMB
期待sage
733名無しさんだよもん:03/04/20 08:30 ID:wBwc2DQb
おもろい。
続きが楽しみ
「オイ、こっちは終わったぞ。さあさあ帰れ。」
と、ドアからオボロとハクオロとトゥスクルが出てきた。
「・・・帰られてしまわれるのですか・・・。」
「ええ。また来ますよ。」
その言葉にちょっとオボロが反応する。来るな・・・。もう2度と来るな・・・。
「あの・・・帰られる前にふたつ・・・お願いしていいですか・・?」
「はい?」
「これ・・・。」
ユズハは自分の髪の毛を一本抜いた。
「ジャイアンさまも・・・。」
「ああ・・・。」
ジャイアンも一本抜く。どうでもいいが、もともと髪が短いのでちょっとばかし痛かった。
「これを・・・小指に結んでください・・・再会できるおまじないです。」
「えーと、これを・・・こうか・・・。」
自分の小指に女の人の髪の毛が結んであるのは、やってみるとかなり恥ずかしいものだった。
「それともうひとつ・・・。」
「はい。」
「これからはジャイアンさまのことをジャイアンお兄さまと呼んでいいですか?」
「ええっ!!」
「・ ・ ・ ・ ・ ・ ・。」
オボロは口を開けたまま白目を向いて気絶した。
「おい?お前さん?生きとるかね?」
とりあえず無視しておく。
「あ・・・ああ・・そう呼びたいのなら・・・いいですとも。」
「それと、ユズハのことは『ユズハ』とお呼びください。お願いします。」
「・・・わかりましたよ、ユズハ。」
「ありがとうございます。ジャイアンお兄さま。」
「やれやれ。なんとか日が昇る前に帰れたかね。」
「・・・・。」
「・・・物憂げしそうに小指を見てるね。まったくこれだからやだねぇ。」
「!いやいや!ユズハはおれの妹だし!」
「・・・もうそこまで話が進んでるのかい、ジャイアン君?」
「いやぁそういう意味じゃないっつーの!」
「じゃあどういう意味だかね?」
「ああもうそういう意味なんだっつーの!!」
「マジか!?」

翌日。

ジャイアンは朝から滝に打たれに行った。と言うのも・・・。
「あれえ、ジャイアンなんだかウキウキしてるね。なんかあった?」
「え?いや?なんでもねえよ。ふんふ〜ん♪」
「いや・・・なんでもないってことないよねえ・・・アルルゥ?」
「・・・ジャイアン修行不足。心の乱れ、隙が出来る。」
「ムッ!言われてみるとそうだ!よ〜しやっちゃうぞ〜!ふふ〜ん♪お前のぉ〜感じてるぅ〜感情はぁ〜♪」
「・・・ダメだ、こりゃ。」

ザザザザザーッ!!山の中に響く滝の音は絶えることはない。
「おーい!ジャイアンお昼ご飯だよお!」
「・・・・・・・・。」
「お〜い!」
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・ホントになくなっちゃうよいいの〜?」
「・・・・・・・・。」
「まさか立った寝てるんじゃないだろうね?」
「そんなわけない。邪魔になる。」
「ハイハイ。じゃあジャイアン残しとくから、いつでも来なよーっ!!」
「・・・・・・・・。」
・・・・・・・・・。
「・・素晴らしいことですね。努力して成長するしていくなんて・・・。」
・・・・・・・・・。
ユズハは生まれた時から・・・こんな躰の弱いユズハで・・・。・・・・本当にこれからも、お兄さまを苦しませてしまう・・・!
・・・・・・・・。

躰が弱いとか小さいとか・・・力が弱いとか・・・そういうことじゃない・・・・・・。
大事なことは・・・。そこから逃げないことだ!逃げずに戦う!しかしどうすればいい・・・?逃げないで相手に立ち向かう為には・・?
滝の流れ・・・、水は石を削る・・・がそれには時間がかかる・・・。
時間があればいいんだ・・・。相手を倒すための。

・・・「今日さ、あるテレビ番組見てたら興味深いことがわかったんだ。車に閉じ込められたまま海に落ちたら、スーパーなんかのビニール袋に小銭をいれて振り回せば窓ガラスが割れるんだよ!」
・・・「私、昨日テレビで源氏物語の特集してたの見たの!十二単って素敵だったわぁ〜。」
どうでもいい出来杉君と静香ちゃんの会話。
・・・「遠心力の力なんだ!遠心力の力はそれほど力を要れずに物凄く・・・」
・・・「服を何重にも重ねて着るの!裾がこーんなに広いの!」
・・・・・・。
・・・「力が一点に集中すると物凄い破壊力が・・・。」
・・・「でも物凄く重いのよね・・・。」
・・・・・・。
その時バカなのび太は言った。
・・・「そんなに分厚いんならジャイアンのキックに耐えられるね。いやそんなにバカ広い裾なら・・・」

「ぼくはその服の中に隠れるね。ジャイアンが襲い掛かってきてもわかんないでしょ?」

・・・・は?隠れる?服に?

・・・「ったく当たらなかったからいいけどよ!」
何故当たらなかった?
・・・石でも投げてみても、タケシがフラフラして見えるからなかなか当たんないし!!
何故よく見えない当たらない?

・・・「行くぞ!くるくるくる〜!!」
・・・「遠心力の力なんだ!
・・・「力が一点に集中すると物凄い破壊力が・・・。」
・・・「服を何重にも重ねて着るの!裾がこーんなに広いの!」
・・・「でも物凄く重いのよね・・・。」
・・・遠心力の力はそれほど力を要れずに物凄く・・・」

=刃が心臓を貫けばどんなバカでっけェ奴だって結局は死ぬし、矢が頭に刺さればそれだけで倒れる。
=つまり相手を倒すことそれ自体は大して難しい問題じゃない。
=なら逆に刃にも矢にも躰が当たらなければ・・・絶対に死ぬことはない・・・。

つまり、力も、背の高さも関係がない。戦闘にとって一番重要なこととは・・・?
(だが勢いがないそれは簡単に右に避けられる。)
(慌てて亀のように首を引っ込める!一瞬光の筋が頭上に見えた気がした。)
(・・・もう一歩遅れてたら・・・死んでた!?)

『敵の攻撃を避ける』こと

その為に必要なもの。
「十二単だ!!」

どどどどどどどどどーっと!!のんびり昼食を食べていたのび太とアルルゥに何者かがこちらに向かってくる!
「ジャイアンかな?」
「ジャイアン。」
「はぁ〜、まったく、食べるなら食べるとはっきり言ってくんなきゃだめじゃ・・・」
どどどどどどーっ!!
「ぐわぁ!!」
のび太は吹っ飛ばされた!
「アルルゥ!」
「ビクッ!!」
何事か!?とアルルゥは身構える。だが・・?
「このとおり一生のお願いだ!!」
ジャイアンは目の前で土下座している。
「・・・?」
「アルルゥは確か機織が出来るんだったな!?」
「・・・ん!」
「おれのために十二単を作ってくれえ!!」
「〜んぅ??」
「はぁ〜ぁ??」
その時、森の中ではヌワンギがウマで辺境の村を目指して走っていた。
「へっへっへ・・・今度こそエルルゥを・・・・。」
だが、ゴン!再び落馬してしまう。
「くそ!テメェ!!」
ヌワンギはウマ蹴り飛ばそうとしたら、逆に後ろ足で蹴り返されてしまった!
「♪〜」
晴れて自由の身となったウマはなんか歌いながら走り去っていった。

「あああ〜!!クソ!クソッ!!」
キレるヌワンギの目に映ったものは、村の人間が大事にしていた霊宿だった。
「クソ!こんなものなァ!!こうしてやらぁ!!クソ!クソがぁ!!」
ヌワンギは拳と持っていたナタで霊宿(タムヤ)をぶっ壊してしまった。
「ハハハ・・・・あ?」
ふと、あることに気づいた。
「ギャァアア!!手がぁ!かつてない方向にぃ!!」
ひとりで大騒ぎしながらヌワンギは帰っていった。

その夜のこと。

「さて、と準備完了!っとへへへ・・・。」
「ふぁああ〜ねむ・・・。」
ジャイアンとのび太は寝静まった夜の中起きていた。
「こんな夜中にどこ行くってのさ・・・。明日も早いんだよ!もう。」
最近のび太の口調がソポクに似てきたような気がする。
「いいからいいから!へへへ・・・。」

・・・「子供だからええんじゃ。ユズハも気兼ねがなく話せるし、第一あの子には話し相手・・・いやもっと広い世界を見せてやる必要があるじゃろう。ジャイアンにはその架け橋となってもらう。」

今度はのび太も連れて行くつもりだった。大勢のほうがユズハも喜ぶだろう。
「・・・・・・・?」
「・・・・・・・?」
靴を履いている2人は『何か』に気づいた。
「ねえ?なんか変じゃない?」
「ああ・・・おれもそう思う。なんか変だ。なんか。」

・・・・蟲の鳴声がしない・・?

ウォオオオオオオオオ!!!
静かな夜に獣の咆哮が轟く。
「!!」
「なんだぁ!?」
慌てて外に出る・・・すると・・・
「あ・・・・・。」
2人は開いた口が塞がらない・・・。
遠くで馬鹿でっかい『何か』が『何か』を食べている・・・。
・・・と、「ギャァアアアア!!助けてくれぇ!!」
と悲鳴が・・・。その後
「助け・・・ぐはっ・・・ァ・・・・。」
そして何も聞こえなくなった。

それを食べている『何か』がこちらを向いた。
白に黒の斑模様。巨大な虎のようにも見える。
その闇夜に光る眼は明らかに自分達を映し出している。
マズイ、マズすぎる・・・これは・・・。
「ど・・すればいいんだ・・。」
「逃げようよ・・・。逃げるしかないよ・・・。」
どこへ?逃げる・・?
「馬鹿やろォ!早く入れ!」
と誰かに引っ張られた。
「「主(ムティカパ)」に食われてェのかよ!!ぼやーっとしてんじゃねェ!!」
グォオオ!!とムティカパは吼えたあとこちらに猛スピードで走ってやってくる!
「わぁああ!!」

バン!!慌ててドアを閉め、滅多にかけることがない鍵をかける・・・。

ソポクは当然起きていた。4人は家の奥で一塊になる。
「奴が入ってきたら裏から出んぞ!!」
「それで逃げられるかな!?」
「無理だよ!どうするんだい!?お前さん!!」
「俺が食い止めるぜぃ!!」
「無茶だよ!・・・それよりもぼくにちょっと考えがある!!」
「え・・・!?なんだよのび太、それは!?」
「あんまり期待できるものじゃないけどね。でも時間ぐらいなら稼げるかもしれない。」
「・・・・・。」
「『アレ』が来た瞬間が勝負だ・・・・。」

イヤに静かな空気をムティカパのドスドスという足音が切り裂いている。
・・・・・・何も音がしなくなった・・・。
時間が止まったかと思った・・・。

バァン!!ドアは一撃でムティカパにぶっ壊された!
742名無しさんだよもん:03/04/23 23:14 ID:aDCUUFdx
なんだか、久しぶりにドキドキさせられている。
こりゃ、本当に初期の大長編ドラえもん、そのものだ。
「ウォオオオオォオオン!!」
耳を覆いたくなるほどの咆哮!
「それえっ!!」
のび太は巾着袋の中身・・・あのトゥスクル特製の弾15個近くを一気にムティカパ目掛けてぶちまけた!
「逃げろぉおお!!」
4人は必死で裏から出て行く!
猛烈な勢いで追うムティカパ・・・が!

チュドォドオオオオオオオン!!!

「うあああっ!!」
のび太たちは爆発の威力でその場から吹っ飛ばされたが怪我はなかった。
のび太がぶちまけた弾が、ムティカパが踏んだことで一気に家ごと爆破されたのだ。
壁がもともと藁で出来ていた家だからか、炎の激しさは闇夜を夕方かと思わせるほどだった。
もうもうと噴き上げる煙・・・・。空に星は見えない・・・。
「・・・やったか?」
やった・・・はずだ。あの爆発の中を生き延びることが出来るモノなどいない・・・。

はずだったのに。
「・・・・・あ・・ああ?」
炎の中、立っていた、そいつが・・・。そいつはこっちを向いているように見える。まさか・・まさか・・・!
ウォオオオオオオオオオンン!!!
そいつは再び吼えたのだ!自分たちに向かって!

「だっ・・・ダメだ・・・!どうすればいいんだ・・・!?」

一歩・・・また一歩と近づいている・・・・。
・・・死ぬしかないのか・・・・?

と、その時。ポツリ・・・ポツリと雨が降り出してきた・・。

「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・?」

どうした?何故やってこない・・?

「・・・・・・・・!」
ザッ!森の方へ走り去っていくムティカパ・・・。
「は・・?は?え?な・・・・どういうことだろ・・・・。」
「・・・と・・とりあえず助かったんじゃねえか?」
「そういう・・・ことにしとけ・・・!ダハハハハ!」
「・・・・・・・・はぁ、寿命が縮まったよ。ホントに・・・。」

雨は強くなり、炎が消えるのも時間の問題だった。
翌日・・。

「キリクリのところは全滅かえ?」
「ああ!子供はまだ赤ん坊だってェのによ!」
ムティカパ対策会議がエルルゥたちの家で開かれた。
「・・・・・でも、どうすればいいんだ!?あの爆発でも死なねえなんてよ!」
「柵でも作る・・・でも・・無駄だよね。」
「ったく誰が霊宿壊したんだよ!!」
「・・・なにもかも無駄だ・・・。ああなっちまった『主』はもう止められねえ・・・。」
「じゃあこのままアイツに食われろって言うのかよ!!ふざけんな!あんな奴ぶっ潰せばいいんだ!」
「その方法がねえんダニ・・・。」
ケンケンガクガクとはこのことだろう。誰も彼もまったく意見らしい意見も出せず、会議の進行は難航を極めた。
「なんかあんだろ!なんか!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
皆一斉に目を伏せ口を閉ざす。過去にも何かあったらしい、だがそんなことは構ってられない。
「・・・・まいったな。そうだ!ハクオロさん、なんかねえ?」
「・・・・・親ッさん、ジャイアン君、ちょっと見てください。」
ハクオロが持っているものは一本の糸だった。
「これを何でもいいですから切ってみてください。」
「え?この糸を切ればいいのか?」
「はい、どんな武器を使っても構いません。」
「よーし、行くぜェ!!」
糸は切り株の上に置かれた。
ドン!とその上にテオロの斧が振り落とされる。
ガキーーィン!!
「うおッっと!」
斧はその一本の糸のために弾き飛ばされてしまった。
「よし!おれがやる!」
斧はジャイアンに交代される。
「どりゃあああ!!!」
ガキィイイイインン!!
「うおっっと!?」
やはり弾き飛ばされる。
「よっしゃ!二人で持ってみるか!」
「よしきた!親父、全力で行くぞ!」
「おおッ!せーの!!」
ガキィイイイイン!!
「くそーーーーっ!!なんだこりゃあ!?」
「ムティカパの体毛です。現場に落ちていたのを拾いました。」
「なにぃ!?これが体毛!?じゃあこれに包まれたアイツは・・・。」
「・・・炎でも・・・刃でも・・・奴の体まで届かせることできないでしょう。」
「チッ・・・!なんて野郎だ!!」
「何故だ・・・。」
ハクオロは呟く。
「えっ・・?」
「何故ムティカパは突然森へ帰ったんでしょう?昨日ムティカパはダメージはないにしろ大爆発を受けています。つまり相当怒り狂ってたはずです。親ッさんたちを見逃すわけがない。・・それなのに?」
「俺達は無事か・・・。」
「何故・・・?」
「おと〜さん。」
と、お茶を持ってきたアルルゥ。だが切り株につまずいて転んでしまう。
「あちちッ!」
「あーあ。アンちゃんびしょ濡れじゃねえか。」
「・・・・・!」
ハクオロは先ほどの糸を拾い上げる。そして引っ張ってみる。すると・・・ぷちっと切れてしまった。
「お・おい・・・アンちゃん・・??」
「そうか・・・!ムティカパが森に帰ったのは雨だ!雨に濡れるのが嫌だったんだ!」
「ええーと?つまり・・・。」
「濡れたムティカパは弱い!!倒せる!!」
「よっしゃー!!準備開始だァ!!」
「オイオイ、親ッさん!相手は弱くなっていてもあのムティカパですよ!」
「いいってことよ!ダハハハハ!!」
「ダハハハと言われてもな・・・・。」

「おおそうだ!アルルゥ!例のアレは出来たか!?」
「ん!」
アルルゥはジャイアンに『服』を差し出す。
ごく普通の着物なのだが袖が異常に長い。袖だけで1メートルはある、当然着てしまうと袖が地面についてしまうだろう。
「なんかイメージと違うな・・・。それに3枚じゃないか?12枚じゃねえの?」
「そんなに材料ない。これでガマン。」
「それにジャイアンが十二単はないでしょ?そっちのほうが男らしくていいよ。」
ジャイアンが本当に十二単着たらハクオロの鉄扇借りて歌いだしそうだったので、とりあえずおだてておいた。
「まあいっか!よーーし!見てろよムティカパめ!まずはお前からぶっ倒してやるかんな!ダハハハ!!」
のび太は思った。ジャイアンの笑い方がテオロに似てきたなぁと・・・。
それにしても・・・ジャイアンは本当にこの服を着ただけで強くなって、しかもあのムティカパに勝てるのだろうか?
なんか無茶しそうで怖かった。そこらへんも似てきたような気がする。
作戦はこういうことになっている。
まず森の入り口付近でハクオロ・テオロは鉦をバンバン叩き騒ぐ。
出てきたムティカパを落とし穴まで誘導する。
落とし穴には溢れんばかりのたっぷりの水、これにドボン!ってな具合である。
その後、弱体化したムティカパをのび太・ジャイアン・エルルゥも加わって総攻撃を仕掛けるというわけだ。

「じゃあアンちゃん行くぜぇ!!」
=カンカンカン!!カンカンカン!!=
「しかし、こんなので本当に来るんでしょうか?」
「ああ、まず間違いねえ、奴は自分の住処をで騒がれるのを一番嫌うからな。」

ウォオオオオオオオオオン!!

「そーら来たぜェ!!逃げんぞ!アンちゃん!」

どどどどど・・・・!!

「なっ!クソ!こいつらァ!!」
目の前を数匹のキママゥが邪魔をする。
「親ッさん!そいつらは無視だ!!」
「わかってはいるがこうしつけえと離せねえェ!!」
「・・・ぼくに任せて!」
罠の近くで待機していたのび太が立ち上がる。
「親ッさん!伏せて!」
ドォン!
のび太が放った通常の弾はキママゥの眉間に命中し、頭から黄色い鮮血を噴出しながらキママゥは絶命した。
「早く!早く!」
「お〜ッ!!ハァハァ・・・。」
親ッさんは意外に足が遅い・・。後ろからはムティカパが追いかけてくる!
749のび太とうたわれるもの =第2部= 第3話「宵闇と森」 170:03/04/28 18:48 ID:yxpLtsFE
(どうする・・・!?)
「どりゃあああ!!」
「ジャイアン!!」
止める前にジャイアンが飛び出していってしまう。
キィイイ!!と一匹のキママゥがジャイアンに襲い掛かる。
バッ!右腕の袖を飛んでくるキママゥに振り回すジャイアン。
「ギィイイイッ!!」
ゴッ!という打撃音がした後、キママゥは腹になにか決まったらしく悶えている。
そこを間髪入れずに釘バットでぶっ飛ばした。
「あの袖・・・何か仕込んでいるんだ!」
「おい親父!!早く!」
「おおッ!」
キママゥの攻撃はジャイアンに集中されてきた。だがジャイアンはそれをコマのようにクルクル回ったり、袖を振り回したりするだけで全ての攻撃を回避出来ていた。
「そうか・・・わかってきたぞ・・・。ジャイアン君の考えていることが!」
「え?」
「ノビタ君、戦いにおいて常に動いているものを攻撃するというのは意外に難しいものなんだよ。」
ボクシングにおいてのスウェーのようなことを言っているのだ。
あのデンプシーロールという必殺技でわかると思う。
「それに・・服だ、派手に振り回している袖の流れが厄介だな。」
「確かになんか仕込んであるみたいですけど・・・『流れ』というのは?」
「目で追ってしまうんだよ、無意識にあの流れるような袖の動きを。目の前で派手に動くものだからね。」
「・・・しかし・・・だからといって攻撃を避けられるわけじゃ・・?」
「相手は袖に意識が少しでも集中してしまう。だが、その一瞬の隙に派手な袖の動きとは別にジャイアン君はあのダボダボの服の中で移動しているんだ。」
例えばブオッ!と相手の目の前で袖を上に振り上げる。相手は一瞬その袖に集中してしまう。
だがその間にすかさず地面スレスレまで伏せ(この時まだ服は元の位置にあるように見える)、相手はその服を目掛けて攻撃。無論、服は破けてしまうが意味をなさない行動である。
「『服』を攻撃されても躰そのものに当たらないのでは攻撃は意味がない。相手に一種の残像を見せながら攻撃していると言っていいだろう。」
「よっしゃァ!!」
親ッさんは罠の前に到着した。ジャイアンもそれに続いた。
「背が小さな子供にしか出来ない技だ。」
ムティカパは全速力でやってくる。
このままなら間違いなく罠にひっかかる、と誰もが思っていた。
この誰もが、というのは走ってきたハクオロ・テオロ、さきほどまで戦っていたジャイアン・罠の前で待ち構えていたのび太・エルルゥ、そして落とし穴担当係のウー・ヤー・ターの3人である。

しかし、彼らはひとつ重要なことを忘れていた。
それは野生動物のカンの恐ろしさである。
例えばこんな話がある。ある飲食店にたくさんネズミが出てくるようになった。そこで店のそこいらじゅう隙間もなく目立たない色の延着シートを置いておいた。
しかしまったくネズミは取れない。そこで専門の業者に頼んでネズミが通る通路を監視する。ネズミが出たらそいつらが出てきた通路をリモコン操作の仕掛けで封鎖。
逃げられる通路は一箇所しかなく、そこからの粘着シートは2メートルも続くのだ。ネズミが出てくるのを発見できれば100%確実に捕まえられるはずである。
作戦は彼らの思惑どおり行った。まずはネズミを発見、通路を封鎖。ネズミは慌ててその場から逃げ出す。無論向かった先は2メートルの粘着シート。
だが、思いもよらなかった驚くべき事態が発生した。飛び超えたのだ。ネズミは2メートルの粘着シートを。無論このネズミは一般的なごく普通のちいさいネズミである。

今相手は森の『主』であり、その落とし穴が仕掛けられている場所に人間が手を込んだことぐらいわかっていた。
さらに致命的なのは、ムティカパがイヌ同様鼻が利くことにより、水の匂いがわかったことだった。

つまり、先ほどのネズミの件と同じようなことが発生してしまった。
そいつは飛び越えてきた、落とし穴を。
「・・・・・・・なッ!!」
予想だにしなかった事態にしばし一同呆然としてしまう。だが・・・、
―ウォオオオン!!
周りの木々の枝が揺れるほどの咆哮で一同は我に帰った!
「ひぇえええええ〜っ!?」
こちらを睨むムティカパ・・・即攻撃しないことから罠の事を見破ったことを多少なりとも自信に持っているに違いない。
いや、罠ごときで倒せると思っていた人間達たちの馬鹿さ加減をしっかりと認識させる時間をくれてやる為か?
どちらにしろムティカパ側が圧倒的有利という事実は変わらない。再び『死』が目の前まで足音を立てながらのび太達に迫りつつあった。

「やれやれ、これだから最近の餓鬼めらは考えが甘いんじゃ・・・。」

・・!?どこからか声が聞こえる!?何処?

「ここじゃよ、『主』、お前さんたち・・・。」

上・・・細木のてっぺんのほうを見る・・・そこに立っていたのは・・!
「おばあちゃん!?」
「トゥスクルさん!?」
木のてっぺんで腕を組み、不適に笑うトゥスクル・・・。背には大きな樽・・・・・?
何故かのび太はその姿を見て嫌な予感がした。あの笑顔は何かが起こる前兆だ。
「っていうか全然気づかなかった・・・!」
「よッ・・・と!」
何を思ったかトゥスクルはその場からジャンプした!高さ15メートルはある!
「おっ!おばあちゃん!!」
エルルゥが悲鳴に近い声を上げる。
だがトゥスクルはひらりと華麗に着地。キッ!とムティカパを見据えて・・。
「さて・・・ワシも加勢するとするかね。」
なんなんだよ、アンタは・・・。その姿にムティカパさえ呆然としてしまった。
なんなんだよ、アンタは・・・。その姿にムティカパさえ呆然としてしまった。
「『主』よ・・・。ひとつ問いたい。もはや止まる気はないのかえ?」
「・・・・?」
のび太達はトゥスクルが言っている意味がよくわからない。
「止まらぬなら・・・成敗してくれるわい!!」
トゥスクルは樽と繋がっているホースを手に持った。

背に背負った水がはいった大きな樽。相手は雨で濡れることが弱点の強敵・・・。

「『アレ』かよっ!!」

どおおおおーっ!!とトゥスクルのホースから水が一斉に放射される。
「グォツ!?」
逃げるムティカパ、しかし遅かった。その姿はとうにずぶ濡れになっていた。
「ノビタ!一気にやっちまうのじゃあ!!」
「お・・おう!!」
何故かトゥスクルの指揮の下、火薬弾3発をムティカパめがげて打ち込む!
―ドドドォオオン!!!
「グォオアアアアアッ!!」
悶えるムティカパ・・・効いたみたいだ・・・。
「皆の衆、見たとおり今の『主』は恐れるに足りん!!全軍突撃じゃああ!!」
「オオオーーー!!」
とりあえず今はあまり細かいことを気にしている場合ではないのだ。
753のびわれ(代行人):03/04/29 23:02 ID:aXkt0G6g
やべ。ちょっとミスった。
このネタは・・・ワ(ry
754名無しさんだよもん:03/04/29 23:50 ID:lYEXWOVv
凄い量だね
で、誰かデジタルノベル化してるわけ?
―ゴオオオオオオオオオッ!!
怒り狂ったムティカパが襲い掛かる!
「ドリャアア!!」
「セイャーーァ!!」
テオロとハクオロは同時に攻撃を仕掛ける。
―ガキィイイン!!
「おッ?」
「あ?」
テオロの斧とハクオロの鉄扇が止められる。ムティカパの両手の爪で受け止められた!
ムティカパが腕で力任せに振るい、2人は左右に吹っ飛ばされる!
「ぐああああっ!!」
2人は地に受身を取りながら着地。幸いダメージは軽いようだ。
「なら、おれさまが相手になるぜ!!うらぁあああーっ!!」
一気に間を詰めるジャイアン。それに合わせてムティカパが出る!
―ウォオオオッ!!
爪を真上から振り下ろされる!
「甘いぜ!!」
くるりと回ってそれを避けるジャイアン。
「どんなもんでぇ!!」
確かに爪はジャイアンを貫いていない。だが・・。
「グッ!クッ・・・くそーっ!離せえっ!」
爪はジャイアンの袖から離しはしなかった。ジャイアンは地面に爪で磔にされてしまった。さらに!
―グォオオオオン!!
そこからムティカパがジャイアンを丸呑みにしようと大きな口を開けて迫ってきた!
「ジャイアン!!」
「・・・・・甘いぜっ!!」
ジャイアンはとっさに自分が着てる服を脱ぎ捨てた。といっても裸になったワケではない、・・・それでもフンドシ一丁なのだが。この服のメリットのひとつは脱ぎやすさもあったのだ。
「どりゃああ!!」
ジャイアンは釘バットをムティカパの開いた口めがけてフルスイングした。
―グォオオオオッ!!!!
口を血まみれにしながら後ずさるムティカパ。その隙を逃さず
「だあああああっ!!」
ガン!と顔面に釘バットを叩き込んだ。苦しそうな悲鳴を上げるムティカパ、そこを
「破ァアアアア!!」
「斬ッ!!」
テオロとハクオロがトドメを刺したのだった。

どさっと倒れるムティカパ、既に絶命しているだろう・・・。

「は・・・はは・・・ハハハハッハ!!いっっっっやっほうう!!!おれたちの勝ちだぜぇ!!」
飛び上がって喜ぶジャイアン。
「・・・ダーハハハハハ!!まったくよくやったぜ!ジャイアン!!」
「最高だよ!ナイスファイトだよ!!」
「フム・・・お主もなかなかやりおるの!」
各自、ジャイアンに称賛の声をあげる。この戦いは間違いなくジャイアンが最も活躍しただろう。
いや・・・別の意味でトゥスクルか?
先ほどの服を着るジャイアン。
「・・ボロボロになっちまったな・・・。一戦一戦で服を交換しなくちゃいけねえのか・・。」
「では、少なからず皆さん怪我をしてますから、今から簡単な手当てしますね。」
「お〜っ。頼むぜエルルゥさん!」
それから村に帰る途中でのこと。
「さぁ〜てェ!今夜はパァ〜っと宴会だ!今夜の酒の肴はムティカパの塩焼きだぜェ!」
「・・・あれ食うのか?」
アイツは村の人間を食べている。そいつを食うということは・・・・。
「・・止めとくか。」
「・・そうしたほうがええさね。」
「でもあの体毛はちょっとばかし使えるんじゃない?」
「そうさの。ジャイアンの服にちょいと補強の意味で編みこんでおけば、かなりのものになるかもしれんの。」
「おおっ!それはすげぇもんになりそうだな!」
「おい村長?あれを編みこむのか?」
「濡らせば何てことないただの糸になっちまうからの。・・・まあ敵の返り血を浴びないよう注意するんじゃな。」
「おうっ!」
「・・・おとーさん!ノビタ!」
向こうからアルルゥがやってくる。
「アルルゥ!やったぞ!」
「ん・・・・・・・・。」
「・・・・?」
ぐっじょぶ!とか言ってくれるのかなあと期待していたが、何も言ってくれない。
「おい?アルルゥ・・・お前ェ、腹どうした?」
「・・・・・・う。」
よく見るとアルルゥのお腹がぽっこりと膨らんでいる。
「・・・・赤ちゃん。」
「は?」
「アルルゥ、赤ちゃんできた。」
「へぇ〜、赤ちゃんねえ・・・・。・・・・・。」
「はぁぁぁ!?」
「アルルゥとノビタの赤ちゃん。」
「ぶっ!!」
「おいおい、ノビタ、お前ェ本当に連射が早ぇんだなァ!!」
それを言った直後、テオロはドカッ!とソポクに殴られる。
「あ〜いや別にそのう・・・あはは・・・。」
「『あはは』!?身に覚えあるのか!?」
「え?え?なんだか、よくわかんないけど、何、赤ちゃんが出来るってそんなに騒ぐことなの?」
「・・・・・・あーいや、そうだよな・・。ウン、気にするなよ・・・・。」
大人たちは誰に目を合わせることなく、遠い目をしている。
『キュイイイッ』
「?」
何か動物の鳴声がしたような気がする・・。よく見るとアルルゥのお腹は何かもぞもぞと蠢(うごめ)いている・・。
「アルルゥ!何隠してるの、見せなさーい!」
エルルゥはもごもごと動いている懐に手を突っ込む。そこから出てきたものはムティカパによく似た動物だった。イヤ、似ているというより・・?
「こいつァ、ムティカパの赤ん坊じゃねェか!?」
「え!?なんったってそんなモノをアルルゥが!?」
「う〜。」
「オイ、アルルゥ、ソイツをこっちに寄越すんだ。」
「・・・ヤ。」
「あのなァ、そいつはそのうちにコイツのように馬鹿みてェにでかくなってよ、また人を襲うようになる。そしたら取り返しのつかねェ事態になるんだ。わかるよな?」
「・・・・。」
首をふるふると振るアルルゥ。そしてエルルゥからムティカパの赤ちゃんを奪い取ると森の奥へと走っていってしまう。
「オイ!アルルゥ!!どこ行くんだ!!」
759名無しさんだよもん:03/05/03 00:50 ID:F7hd2WT4
保守
「さぁ・・・ソイツをこっちに寄越すんだ!」
「ヤ・・・!」
「いい加減にしねェか!?今回の一件だけで一体何人死人が出たかわかってんだろ!!」
「ヤ・・・!!・・・・約束・・・したから・・・。」
「約束・・・・・・・・?」
「約束した・・・・・・・。育てる。」
「育てるだァ!?そんなもん育てられるわけがねェだろ!!さぁ!!」
「ヤ・・!!」
見るとアルルゥは涙をぼろぼろ流している。こういうのはのび太にはダメだった。
「ぼくからもお願いします。この赤ちゃん助けてあげてください!」
「何言ってやが・・・。」
「私からもお願いします。」
「お姉ちゃん・・・ノビタ・・・。」
「いいんじゃないかぇ?ちゃんと育てると言うておるんだし。」
「村長・・・?」
「アルルゥ・・・『呼ばれた』のかぇ?」
「うん・・・。」
「呼ばれたってどういうことですか?トゥスクルさん。」
「わからん・・・。ただ姉様がそう言ってだけなんだがね・・。」
「・・・・・。」
「テオロ、もしこのムティカパの奴でなんかあったらワシの首をやろう。それでいいかね?」
「ウグッ・・・。首なんかはどうでもいいが・・・わかった。村長がそこまで言うならそれに従うまでだ・・。」
「ノビタ、アルルゥが母親なら、お前が父親じゃ。しっかり頼んだぞえ。」
「はいっ!」
「『はい』なんか言っちゃってるよ・・・。」
「・・・ハクオロさん、さっきから何を拗ねているんですか?」
「まあ、とにかくめでたしめでたしっつーことで!ダハハハハ!」
それから、このムティカパの赤ちゃんには「ムックル」と名前が付けられた。
「ムックル」・・・アイヌ語で「口琴」という意味である。


第2部 第3話 「宵闇と森」終わり 
第4話 「野盗襲撃!」に続く。
762のびわれ(代行人):03/05/03 15:08 ID:JGL3krdo
760と761を合わせて178ということで。

来週からは第4話となります。オリキャラも登場。
只今出張から帰ってまいりました。意外と早く帰れました。
何はともかくまとめページの方、お疲れ様です&本当に有難うございました。
しかし・・・反応が相変わらずないですねぇ。・・・いや余り笑えない。
でも公式ページのHPのほうは1000ヒット行ってるんですよねー。更新してないのに(w
あ〜、も〜、どうなんでしょう?皆さん流石に飽きたんかなー?
このスレ立ってから随分経つしなぁ。
普通にこの小説つまらないというのが原因なんでしょうけどね〜。

ちなみに今まで投下したのと未発表の2部5話の半分くらいで、私がどんくらい書いたかっていうと原稿用紙400枚分くらいです。
参考までに『星の記憶の伝承者』は180枚(作者2人合わせて)。『マリみて』なら一冊余裕でできるくらい・・・。それでもまだ序盤なんですが!!

一応カット出来る分はなるべくカットし、文章の表現もなるべく簡略化などしているのですが、それでもこのままだと完結までに2000枚を軽く超えそう・・。
流石にそこまで行ったらもうネタで済まされないレベルまで来てしまいます。・・・紙面化も考えましたけどね(w
そもそも『2ちゃんねる』という掲示板の中で一人でこんなに長々と小説書き続けてもいいものなのか?
あのハカロワのようにリレーならまだしも私一人ではサーバーにも負担かけるのちゃうかと・・。

それにしてもよく聞くのが「うたわれ」をやっていないという意見。
無論「うたわれ」をやってない人でも楽しめる作品にしようと努力してきたつもりです。
しかし、そもそもこの企画自体が「葉鍵のキャラクターとドラえもんキャラを組み合わせたらどうなるか?」と言う実験めいた物だと思うのですが
それは「皆が知ってる葉鍵のキャラ」という前提にあります。それなのに『やったことない』じゃあな・・・。

そもそも既にドラえもんとはかけ離れた作品です。我ながら致命的・・。

で・・・打ち切りも考えたことには考えましたが、どうしようかなー!?
選択肢 その1
ひとまず「ドラえもん のび太とうたわれるもの」を打ち切る。
それで、まとめページの方には私の都合でまたハタ迷惑かけると思いますが、あの5話の途中までをそちらで一気に掲載してもらう。
そして「星の記憶の伝承者」を私が完結させる。

あれならもう中盤入ってるし・・・。皆AIRなら知ってるだろうし・・。

そもそも今、このスレがあるのはあの最初の神の書き手がいる為だったし。
私が書き始めたきっかけだってあの書き手がいたからだし。

ただ致命的なのは私はDREAMはクリアしたがSUMMER以降からやってねぇ事(w
その2
「ドラえもん のび太とうたわれるもの」を続ける。
ただし今まで以上に書くペースが遅れる。
しかも完成する可能性は無に近い。
その3 その他。

さて・・・どうすっかな・・・。

公式ページ。(ちょっと更新)
ttp://www.tekipaki.jp/~midaresetugekka/doratop.htm
まとめさんページ(アタマアガラズ)
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/9698/daichouhen.htm
768名無しさんだよもん:03/05/04 02:48 ID:9++u4tsm
俺もうたわれやってません
なので、興味が無いのでここまで全部読んでません
ですが、毎日、物語が進んでいるか物凄く気になるのでチェックしてます
応援してますので頑張ってください
769名無しさんだよもん:03/05/04 07:33 ID:13/mbLHW
普段ROM専ですが、いつも楽しく読ませて頂いてます。
うたわれもドラえもんも好きですし、お世辞抜きで面白いので是非続けていただきたいです。
770名無しさんだよもん:03/05/04 08:00 ID:ReVseOww
「〜やってない」「〜未見」という意見は、たぶん不可避です。
某スレでそれぞれ別の作品を題材に、5本6作品連続で「○○は未プレイなので〜」と言われたことありますし。
(順にWA+まじアン、ONE、NW、TH、こみパ。
 自分の場合うたわれもAIRも未プレイだったりしますし)

それでも充分に楽しめる出来になっていると思いますので、
『のび太とうたわれるもの』の続きを是非お願いしたいところです。
771名無しさんだよもん:03/05/04 08:04 ID:iyb1TPDC
選択肢その2キボンヌ
772名無しさんだよもん:03/05/04 09:27 ID:uebkPNlo
初代スレからずっと見てるが禿げしく続きをキボンヌ
773名無しさんだよもん:03/05/04 11:41 ID:t1C8RX+T
是非2で。頑張って下さい。
ところで、葉鍵の国は何処へ消えたのだろうか。結構期待してたのだが。
774名無しさんだよもん:03/05/04 15:02 ID:6SmBHAXM
是非選択肢2を。
うたわれをやってみようか、という気にさせてくれたので。
775うたわれ作者ー。:03/05/04 18:25 ID:mNs1sjR/
皆さんマジっすか!?選択肢1じゃなくて2!?
『1』がたくさん来るものと思ってただけにちょっとびっくりしてます。
期待されているのか、いないのか・・・。

う〜む・・・。そんじゃー続けてみましょうか。
どうせ、完成してても未公開の分がまだまだあるんだし。
あとHPに来てくれた人、あんがとね。
776うたわれ作者ー。:03/05/04 18:34 ID:mNs1sjR/
<宣伝>
ゴメンなさい。ちょっとだけ浮気してた。(続けるかも)
ttp://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1051883096/l50
それと自分、同人ギャルゲーを製作してます。
タイトルは「Peter pan.」
頭の隅にでも置いておいてくれると幸いです。

まとめ様へ。物凄く馬鹿な話なのですが、そちらへメールでうたわれのワードパットを送ったあと、
私、間違えて自分のPCから削除しちゃったんですよー。
手間隙かけますが、私のメールアドレスに送り返して頂いてくれませんか?頼みます・・。
777名無しさんだよもん:03/05/04 18:39 ID:/kK1c98M
無類に面白いので続けて欲しいと思う今日この頃。

んで、一つ提案なんですが、作者さんが出張中代理の方が毎日UPしてましたが、あの位の量
が毎日続く方が個人的には嬉しい。
(新聞小説みたいなノリで)
778名無しさんだよもん:03/05/04 19:21 ID:sgBBriOb
ゴミ箱を空にしてもデータを復活できる有名なフリーソフトがあるよ。
「復元」っていうのが。デフラグとかやってたら駄目だけど。
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se192983.html
779名無しさんだよもん:03/05/04 22:37 ID:r4S9vZpv
>作者さん
すいません
なんか間に割り込んで感想を書くのは気が引けるので
控えてました。

ノビタのたくましさに、
普段情けな癖に大長編になるとカッコつけるのはズルイなぁと思っておりまする。
780うたわれ作者ー。:03/05/05 04:03 ID:Cw2MdhWZ
>んで、一つ提案なんですが、作者さんが出張中代理の方が毎日UPしてましたが、あの位の量
>が毎日続く方が個人的には嬉しい。
>(新聞小説みたいなノリで)
私も出来れば毎日載っけたいんですけどなかなか・・。
努力はしますね。
>「復元」
まとめさんから無事に届きました。皆さんすんません。
>なんか間に割り込んで感想を書くのは気が引けるので
割り込んでくれえ・・・マジで。

一応明後日あたりから再び開始予定です。
781名無しさんだよもん:03/05/06 23:35 ID:VSsgWmAt
hosyu
782うたわれ 今日の一言:03/05/07 12:43 ID:jkE+x8JO
なんでワンコインフィギュアにクーヤさんがいないのですか?
いや、マジで。
783うたわれ これまでのあらすじ:03/05/07 12:44 ID:jkE+x8JO
大長編ドラえもん VOL,2CH
「のび太のうたわれるもの」これまでのあらすじ。

夏休みの自由研究でタイムマシンを使用したことで
時空の嵐・・・怪物『時空乱竜』が放った光線に巻き込まれて、超未来に行ってしまったのび太とジャイアン。
ドラえもん、スネ夫、静香は臨時のT・P(タイムパトロール)になってそれを追う。

のび太とジャイアンは時空間を漂流。
そしてヤマユラの里・・・通称『辺境の村』と呼ばれる所に行き着いていた。
そこで出会う獣のような耳や尻尾が付いている人々。
彼等はのび太達を暖かく迎え入れ、そして打ち解けていく。

突如現れた辺境の村を襲う大型凶獣「ムティカパ」。
記憶喪失の青年、ハクオロの知恵と村のメンバーの力を総結集し、退治することに成功したのだった。

一方、時空間のバランスが崩れたことによって、帰れぬ身となってしまったドラえもん達は、
宗教國家オンカミヤムカイの哲学者、ディーの取り計らいで「技術者」として迎え入れられることになる。
皇女とは思えないほどの気さくさを持った美少女、カミュとも仲良くなり、それなりに楽しい日々を送っていたのだが!?
<ギャアー!!ギャアー!!>
森の朝は動物の鳴き声で騒がしい。
そこを目立たぬよう緑のコートで身を包んだ集団が、自分たちの行く手を邪魔する枝をナイフで切り落としながら進んでいく。
数はざっと30人程だ。
その中で一人だけ黒いコートの奴が居る。

集団はやがて関所に出くわした。
関所側は高台から集団の存在を確認すると、すぐにそこに居た全ての人間に召集をかけた。
関所側は今日こんな怪しげな集団が通る事など事前に聞かされていなかったからだ。

集団は物怖じすることなく関所を通り抜けようとする。
「待てぃ!!」
状況ががただ事ではないことを察した番人2人がそれを怒鳴り声で制した。
「ここからは我らオンカミヤムカイの領地!貴様等が今日通る事など、こちらは聞いていない!貴様等何者だ!!」
二人の番人は集団を相手に槍を構える。
朝の静謐な空気は突如、物々しい雰囲気に包まれることとなった。
「・・・。」
しかし集団は門番に対して何も答えようとしない。
「・・・代表者は名乗り出よ!!」
すると集団の中のある男が黒いコートの奴に合図を送った。
黒いコートの奴は門番の前へと出る。
「貴様か!?貴様等は何者だ!!答えよ!」
門番の槍の矛先は黒いコートの奴に向けられている。
「・・・。」
すると、黒いコートの奴はゆっくりと鞘から剣を引き抜いたのだ。
「!!貴様!何を考えている!?」
「・・・。」
黒いコートの奴は門番の声を聞く耳を持っていない。
「・・・5。」
「は?」
「4・・・3・・・2・・・。」
突如黒いコートの奴が始めたカウントダウンに合わせて後ろの集団はずるずると後ろに下がる。
「何だ!?質問に答えろ!」
「1・・・・!」

その瞬間2人の門番は見た。その黒いコートが自分達の目の前から一瞬のうちに消えたのを。
そして片方の門番は見た。いつの間にか遥か上空へと飛んだ黒いコートの奴が、門番のもう片方の首を剣で飛ばしているのを。
門番は慌てて矛先を相手に向けようとするも、相手と次元が違い過ぎた。

ドン!と音を立てて吹っ飛ぶ2人目の門番の首。
やがて関所から「敵襲ー!!」の声。
やってくる武装した数名の男達。
だがやはり彼等でも黒コートと次元が違っていた。

辺りに飛び散る関所側の人間の欠片。
関所の一人はこのことを伝えようとウマで逃げようとするも、ウマは既に集団の他の連中によって殺されていた。
「・・・ちっ!!最後に残ったのは俺かよ!!」
関所の最後の人間は黒コートに向かって剣を構える。
「俺は他の連中とは違ってそう簡単にはやられないぜ。お前にもな!!」
「・・・。」
「真剣勝負だ。お前名前は何て言う?答えろ!!」
「・・・『真剣勝負』ですか。面白いことですわね。」
「・・・・なッ!!お・・・お前まさかっ!!!」
「行きますわよ?準備はよろしくて?」
「くっ・・・行くぞ!!アァアアアアアアアアアッ!!!!」
最後に残った男は必死に立ち向かう。
「・・・。」
無言でそれに音速でそれに合わせる黒コート。
<<ズバッ!!>>
「・・・。」
その瞬間、関所側の男の胴は真っ二つに分かれていた。

「あらあら、口の割にはたいしたことなかったですわね。それとも・・・私が女だってわかったから遠慮なさってくれたとか?」
男の上半身の前で腕を組む黒コート。
「・・・そういうことにしておいて差し上げますわ。そのほうが私にとっても気分がよろしいことですし。」
黒コートは後ろを振り返って何事もなかったかのようにその場から立ち去ろうとする。
「・・・ああ。そうでしたわ。名前を聞かれてましたわね。」
黒コートは頭からフードを取る。さっきから邪魔だったのだ。

そこから現れる青髪の美しい顔。口は微笑を形取っていた。

「私はカルラ。貴方のことは忘れるまで忘れなくってよ。」

=第二部 「國と言う名の蜃気楼、友情と言う名の契約証。」=
=・・・・・・・・・・第4話「野盗襲撃!」=
787うたわれ 関連サイト:03/05/07 12:52 ID:jkE+x8JO
忘れてた。今日の一言に書くべきだった。
公式ページ
ttp://www.tekipaki.jp/~midaresetugekka/doratop.htm
まとめページ
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/9698/daichouhen.htm
788うたわれ 今日の一言:03/05/08 14:18 ID:vRO4euqE
_, ._
  ( ゚ Д゚)   ガッ・・ガシャ
  ( つ O. __
  と_)_) (__()、;.o:。
          ゚*・:.。


特に意味はない。
「魔女のお婆さんは魔法を『チチンプイ!』って唱えると、シンデレラのみすぼらしい格好は、すてきなすてきなドレスになったのです!」
「うわあ、素敵ね〜。」
「ふわぁあああ〜。」
静香ちゃんはカミュにシンデレラの話を聞かせてあげていた。ドラえもんとスネ夫はその間実に暇だった。
「ねえ、しずちぃ!それってどういうドレスかしら?」
いつの間にかカミュは静香のことを「しずちぃ」スネ夫のことを「スネラー」と呼んでいた。
「そうねえ・・・ドラちゃん紙と色鉛筆あるかしら?」
「あるよ。ハイ。」
静香ちゃんがサラサラと描いてみせる。
「こんなものかしら?」
フリルのついた本当に少女趣味のドレスである。
「へぇ〜、これはすごいわねぇ・・。見てみたいわぁ本物を。」
「それなら着させてあげるよ。」
「ええっ本当?ドラち〜!!」
「『着せ替えカメラ』〜!ハイチーズ!」
「わぁあああ〜こんなの初めて〜!!」
「とても似合うわよカミュっち!」
「ふぁあああ〜。ねむ・・。」


スネ夫は悩んでいた、それはこの国の人たちへの対応についてのことである。
今日はモールス信号の技術を教えた。相手は感謝感激大満足で聞いてくれた。
そして笑顔で「明日も頼みますぞ。」と言ってくるのだ。
果たして明日は何をネタに話せばいいのだろう?
ドラえもんはあの数限りない秘密道具の解説で日々を追われている。また静香ちゃんはこうしてカミュの話し相手となっているし、静香ちゃんは料理の調味料やら調理法などを教えていた。
自分にはプラモ、ラジコンなどが作れるがこの国では意味がない。やれやれ、こんなことなら学校に通っていた普段の生活の方がマシかもしれない。
「そうだ!見てよしずちぃ・・・コレ!」
「あら・・・可愛いお人形さんね、でもちょっと服が破れちゃってるわ。」
「だからそれでこの子にも服を着させてもらえないかしら?」
「もちろんいいよ。ハイ、チーズ。」
人形に合わせてシャッターを切るドラえもん。
「わぁ〜素敵っ、見違えちゃったわ!」
「そうだわ!カミュっち、お人形まだあるかしら?」
「うん、まだまだたくさんあるけど?」
「じゃあ、たくさんお人形を用意してみんなにドレスやタキシードを着せて、お城の舞踏会を再現してみましょうよ。」
「うわぁ!いいね、それ!やろう、やろうっ!!」
スネ夫は考えていた。それはこの世界についてのことである。
この人たちは何故、羽やら獣のような耳やら尻尾やらがついているのだろう?
飾りか?と最初は思っていたがそうでもないらしい。この世界はそれを違和感もなく受けれられている。一体どういうことなんだろう?
最初に考えられたのはパラレルワールド説。しかし、ドラえもん曰く、時空座標測定器が一応測定不能ながらも正常に働いている為それはあり得ないと言う。
ならば『現在』から『この世界』に至る期間で、人間に突発的集中的な突然変異の繰り返しがやってきてそれでもって羽やら尻尾やら生えてきたと言うのはどうだろう。
・・・あり得ることはあり得るかもしれない。だが現在より文明が遅れてるとはどういうことだ?
今の『ホモ・サピエンス』が核戦争かなんかで大半が滅びたとして、生き延びたごく一部が強い放射能を浴びたとか・・・。
白亜紀後期で急激な進化をし始めた哺乳類の先祖と言われるトリコノドンだってネズミそっくりな奴が最後には人間になるんだ。それなら・・・。
いや、そもそもぼくなんかにこんなややこしいことがわかるわけがないのだが。

「よーし、できたっ!」
「あとはこの人形が踊りだしたりすると楽しいんだけど・・。」
「よーし・・・じゃあハイ!『サイコントローラー』!この脳波制御装置を人形につけて・・・」
ドラえもんはギュギュっと人形の頭にマイクロチップを埋め込んだ。
「後は・・・スネ夫くん、これを握って。」
小さいコントローラーを渡される。
「え?ぼくが?」
「『動け』って、頭のなかで考えるだけでいい。この人形10人を同時に躍らせて欲しいんだ。」
「ええっ!こんなにあるのに!?」
「スネ夫くんなら出来るでしょ。」
「はいはいやってみせますよ・・・。・・・・。!」
わしゃわしゃと動き出す人形。
「よし、ぼくは音楽を担当しよう。」
ポケットからラジカセを取り出すドラえもん。
「スネ夫さん、あたしが手拍子するからワルツで躍らせてね。」
「えっワルツ・・・?まあ適当にやってみるけど。」
「じゃあミュージックスタート!」
〜♪〜〜♪〜〜〜#〜♪
「うわっ!うわっ!すごいすごい!!本当にすご〜いっ!!」
カミュは感激してもはや興奮状態だ。
「いい調子よスネ夫さん。」
「あっ、ちょっと話しかけないで。ややこしくなるから。ええっと・・・。」
実に頭がこんからがる作業である。
「すごいなぁー・・・みんなはいつもこんな風に遊んでるんだー。」
「あ。ぼくは違うからね!人形なんかで遊んでなんかないからねー。」
793名無しさんだよもん:03/05/08 19:34 ID:CABNTcjU
スネラー……スネ夫の格好を真似する人?
スネカミにするヌワンギとかインカラとか……
うわあ、想像したら凄いことになった(w
794名無しさんだよもん:03/05/08 21:59 ID:IkXW04YT
「ミュージックスタート!」で宇宙小戦争を思い出し
ニヤリとしちまったい。
795名無しさんだよもん:03/05/09 00:19 ID:dtoxiwLI
本家ドラよりも、スネ夫の出番(主に頭脳労働担当として)が多くて、巧いなぁと思う今日この頃。

796名無しさんだよもん:03/05/09 10:27 ID:EfQYRY9r
今日の一言のAAと「特に意味はない」というコメントが
物凄く気になる今日この頃。
797うたわれ 今日の一言:03/05/09 13:41 ID:7nSUhQMH
q∧ ∧
     (*゚ー゚)
     / ||y||ブ
    ノ_/'ノゞヽ

・・・酒。
798うたわれ 今日の返信:03/05/09 13:45 ID:7nSUhQMH
相変わらず1行目がずれるなぁ・・。
>>793
スネラーってやっぱ変だな。何人や?
>>794
流石だな。貴方。
>>795
奴は何もやってない気がします。
>>796
本当に意味はない。
公式ページ
ttp://www.tekipaki.jp/~midaresetugekka/doratop.htm
まとめページ
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/9698/daichouhen.htm
その翌日。皆で森へピクニックに行くことになっていたのだった。
「遠くへ行ってはなりませんぞ!姫様の身になにかあったら拙僧はなんとお詫びしてよいのやら・・・。」
「大丈夫だって!心配しなくたって私には術も使えるし、へいきだよっ!」
「ですから余計に心配なのですぞ!?皆様方どうかどうか・・・姫様をよろしくお願いいたしまする〜っ!!」
「はい、わかりました!」
「それじゃ行ってくるね〜!」
「ああ・・姫様・・・。」
「本当に心配してくれてるんだね、ムント様は。」
「いやや、あれはもう過保護というかなんというか・・・。いいの!カミュはもう大人だもん!」
「いいじゃない?心配してくれるひとがいるだけでさ、それだけでなんというか幸せだと思うけど。」
「ふふん、別にカミュだってムントのことが嫌いじゃないもん。ま、騒いでくれるのは楽しいけどね。」
「ふふっ・・・、あら?」
静香が突然足を止めて振り返る。
「どうしたの?静香ちゃん。・・・てスネ夫くん?」
スネ夫は先ほどから足を止めていた。
「ちょっとさ・・・。話があるんだけど・・・。」
「なあに〜?」
走り寄るドラえもん、静香、カミュ。
「僕さ・・・今日ものすっごく嫌な予感がするんだ・・・。」
「えー?どういうことだい?こんなにいいお天気、最高のピクニック日和じゃない。」
・・・と、ドラえもんが首を傾ける。
「ちがうよ、僕が言いたいのはこの森なんかに来たくなかったってこと!・・・この森は前にT・Pの総隊長が殺されてるじゃない・・・。」
「・・・あれは事故だよ、事故。そう思うことに決めたじゃない。」
「でも・・・。」
流石に目の前で人が殺されるのを見たスネ夫のショックは大きいようだった。
「なあに!スネラーのことはカミュが術でちゃあんと守ってあげるよっ!」
「・・・。」
スネ夫は美少女に『守ってあげる』と言われて嬉しい反面・・・カミュのことがいまいちアテにならないのを感じていた。
「・・・ドラえも〜ん、なんか身を守る道具出してよ。」
「う〜ん。・・・まあ一応各自、自分の身を守れるくらいの装備くらいはしといて正解かなぁ。」
「でしょ?だから僕を『完全無敵』にする道具出してよ。」
「完全無敵・・・か。じゃあ、『ジークフリート』!これで君は不死身になる!」
ドラえもんが出したのは液体の薬が入ったビン。
「おおっ!で?これ、どうやって使うの?飲むの?」
「これを一滴お風呂に入れる、そして肩まで浸かって一時間。これで完全無敵になれるんだ。」
「・・・え?ちょ・・ちょっと待って。お風呂?今何処にお風呂があるの?」
「・・・ないね。」
「じゃあ使えないじゃんか、他のはー?」
「・・・『バリヤーポイント』・・・はあのことで駄目だったし・・・。・・・うーん・・・。」
今現在、次元そのものが不安定で、ドラえもんの道具の一部は使えない状態にあった。
「じゃあ・・・これでどうだい?『ツキの月』(アニマル惑星)。ゴツゴーシュンギクって言う薬草が原料なんだ、これを食べればとんでもないくらい運がつきまくるんだ。」
「・・そんなんで大丈夫なの?」
「強運が味方になってくれるんだよ。ある意味完全無敵でしょ?」
「ウ〜ン。」
「・・・で静香ちゃんには・・・。『痛みはねかえりミラー』。」
「・・・普通のコンパクトミラーに見えるけど、これをどうするの?」
「何かが襲い掛かってきたら、そいつをこのミラーに映すんだ。そうしたら・・・。」
「『痛みが跳ね返る』ってわけね。」
「なんだよ〜、そっちのほうが『完全無敵』じゃないか・・・モグモグ。」
スネ夫は『ツキの月』を食べながら抗議する。それにしても中々美味しい。
「使い方に注意点があるとするなら一つ。鏡に映す人物を間違えないこと。もしもぼくやスネ夫くんが映っていたら・・・。」
「・・・!やだわ、ドラちゃん。私怖くて使えないわ。」
「静香ちゃんなら大丈夫だよ。何よりコレ以外に敵から身を守る方法がないんだ。」
「・・・わかったわ。」
「さらにT・Pの支給品、『タイムシーバー』の電源を入れっぱなしにしておこう。今は時間を飛び越えての通信は出来なくても、普通のトランシーバーとしての使い方は出来るからね。そして何かの理由ではぐれた場合でも居場所がわかる。小さいから襟元にでもつけておいて。」
『タイムシーバー』の大きさはギターのピックぐらいである。
「さらに何があった時の為のタケコプターを翼で飛べるカミュっち以外のみんなに配ろう。さらにテキオー灯を使う。」
懐中電灯型のテキオー灯は、照らされると24時間どんな状況下に置いても適応できる体になれる道具である。
「このくらいでどうだろう。あんまり派手に装備しちゃうと返って周りから目立っちゃうしね。」
「うう〜ん、わかった・・・ことにしとく。」
「とにかく、何もなく、無事に終わることを願おうじゃないの。」

4人は早朝の森を歩く。
静香とカミュは今まで静香が見たこともない珍しいきれいな花を見つけては少しずつ取っていく。聞くと後で花の髪飾りを作るとか。
ドラえもんはたまに害のなさそうな小動物を見つけては、『ほんやくコンニャク』で会話してみせたり、スネ夫がたまに『桃太郎印のきびだんご』でその動物や鳥を手懐けてみせたりととピクニックは大いに盛り上がっていた。

「この後にある関所を抜けると小さな村があるの。そこでちょっと休んでいこっか。」
「そうね。手も汚れたし。」
「足も疲れたし。」
やがて4人の前方の遥か先に関所が見え始めた。
803名無しさんだよもん:03/05/09 16:15 ID:KxSvQnbl
>>797
http://www.big.or.jp/~monadowa/sanka/sanka2.htm
AAコピペの方法です。これで多分ずれないと思います。
804名無しさんだよもん:03/05/11 00:05 ID:bvWuUeYz
>>799-802
ここまでドラえもんの道具に精通しているとは、驚き。
スネ夫が使い方が難しいキャラだと思いますが、キャラが生きていていい感じ。
凄いおもろいです
805名無しさんだよもん:03/05/11 23:28 ID:x4ws2Vo8
hosyu
806うたわれ 今日の一言:03/05/12 03:47 ID:Fui9IoYT

  ,__    
  iii■∧   /
 ミ*゚ー゚彡 /
   ミ   つ
   ミ  ミ
 〜ミ  ミ
   ∪∪

決まれッ!!(w
807うたわれ 今日の感動:03/05/12 03:58 ID:Fui9IoYT
決まったー!!
・・って皆さんスイマセン。サンクス>>803
ああ、しぃが可愛い・・・。
>>804
奴はどうなんでしょ?何をやればいいんだろー?
やっぱ最終的にはアヴ・カムゥに搭乗して戦うのか!
クーヤが乗っていた白いアレに。スネ夫が道具で直してさ。
「僕はクーヤの仇を取るんだーっ!!」つってハウエンクアとの一騎打ちに向かうとか!!
カコイイぞスネ夫!!
・・・いつの話になるんだろ・・・。

公式ページ
ttp://www.tekipaki.jp/~midaresetugekka/doratop.htm
まとめページ
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/9698/daichouhen.htm
「・・・・?おかしいわね。」
「え?カミュっち、何が?」
「門番がいないことが。」
「ねえ・・何か匂わない・・・?」
「言われてみれば・・・なんか・・・。」
・・・。何か嫌な予感がする。
関所の中は柵に囲まれて見えない。それが異常な不気味さを漂わせている。
「引き返すべきか・・・どうか・・・確認してから考えるべきね。」
「・・・。」
あたりの空気が緊張に包まれる。
「・・・ねえ・・・。」
スネ夫がゆっくりと口を開ける。
「これって、血の匂いじゃないかな・・・。」
「・・・。」
それに誰も答えることは出来なかった。
だってそれはとうにわかっていたことだったから。

・・・でも確認せずにはいられなかった。
あそこで異常な事態が起こっていることは容易に想像できる。
だが、これを放っておけば後にさらに事態が悪化するのは間違いない。

「行こう。」

各自、装備品を確認しながら関所を目指す。
森は相変わらず静まりかえっていながらも、関所から発している不気味なオーラは痛いくらいに感じ取れる。
だが、彼等は引き返そうとは思わなかった。

関所前。門は開きっぱなしになっている。
やはり・・・そこには人の破片が飛び散っていた。

「・・・。」

目を覆いたくなるも、その赤の色はどうしようもないくらい目立ってしまっている。

「・・・。」

ヒドく気持ちが悪くなる光景ながらも、なんとかそれに耐え切れていた。
彼等・・・ドラえもん、スネ夫、静香は今までの冒険で修羅場というものに少しは慣れていたのかもしれない。
今、一瞬でも自分の隙を見せてはならない。そういうことがわかっていた。

関所の隅にある、兵士が控えるために建てられた建物から男が一人・・・またひとり・・・と出てくる。
バッ!と振り返り囲まれた柵の上を見るとやはり男達が一人二人と剣を構えている。

男達は緑のフードにマント両手に曲刀、腰に大きな袋をつけた、そしていかにも悪人ヅラの男・・・。

ギィイイ!バタン!
その音に振り返ると先ほどの門は男達によって閉められていた。
「囲まれたってわけ・・・ね。」
カミュは呟いた。囲まれるのがわかっていたが、ここまで事態がマズイものになっていたとは思いもしなかった・・!

「アナタたち正式な軍隊じゃないわね!何処の国に雇われたの!?答えなさい!!」
しかし問いかけに答える者はもちろんいない。
そうしているうちにも男達はぞろぞろと増えていく。
「・・・・・。タケコプターで逃げようとしたって矢で狙い撃ちにされるだけだね。」
「・・・なら、どうするべきだろ?」
「逃げるほかないんじゃない?」
「どうやって・・?」
「・・・。」

「コイツ、羽が黒い・・・!?お前、オンカミヤムカイの皇子か!!」
男の一人がそう叫ぶと辺りはざわざわと騒ぎ出した。男達は自分達が“あの”オンカミヤムカイの皇子を取り囲んでいる事を今まで気づいていなかったのだ。
「・・・そう・・・、私はオンカミヤムカイ一の術師、カミュよ!カミュはアナタたちなんかに絶対負けないんだからっ!!」
カミュはその場の雰囲気に怖気づくことなく堂々と男達に向かって言い放った。
ドラえもん達は思った。カミュはやはり一国の皇女として育てられてきたのだ、と。

カミュの黒い羽がバッと広がる。
「オンカミヤムカイの代表の一人として、アナタたちに言うわ!カミュはアナタ達を捕らえなければならない・・・オンカミヤムカイ第二皇女カミュは大好きなオンカミヤムカイの関所のみんなを殺したアナタ達を絶対許さない!!」
その時のカミュの目には涙がこぼれていた。
811うたわれ 反省会:03/05/12 04:06 ID:Fui9IoYT
ああ・・グロいことになりそうだ。(w
「うたわれ」を題材にするとどうしてもなー。

191話の
ここまで事態がマズイものになっていたとは思いもしなかった・・!
は、
思ってもいなかった・・!
のほうが自然だったかしら?
812名無しさんだよもん:03/05/13 01:29 ID:nG43Hn90
思いもしなかった・・!  の方が
思ってもいなかった・・! より緊張感が出る(気がします)。

>ああ・・グロいことになりそうだ。(w

「ちきゅうはかいばくだん」できれいさっぱりと(ry
813名無しさんだよもん:03/05/13 23:30 ID:UDkPvvAv
独裁者スイッチなら(ry
814812:03/05/15 00:56 ID:3q3Jt1+2
保守。
正しくは「地球はかいばくだん」だったな。目でピーナッツを噛んでこよう。
815名無しさんだよもん:03/05/15 16:01 ID:X4TThPYA
次回最終回!
「のび多の人間爆弾」をお楽しみに!
816名無しさんだよもん:03/05/15 23:01 ID:Yu8j0TVm
hoshu
817bloom:03/05/15 23:05 ID:p/+qlMrs
818うたわれ今日の一言:03/05/16 12:57 ID:aV9DXL80
(゜д゜)<あらやだ!
819うたわれ今日の返信:03/05/16 13:02 ID:aV9DXL80
ちょっと行き詰ってた。

>>812
きれいさっぱりとしたいものです
>>813
え〜?(´Д`)
>>814
じゃあ私は鼻でスパゲッティを食べてきます。
>>815
ど う す れ ば い い ん だ

公式ページ
ttp://www.tekipaki.jp/~midaresetugekka/doratop.htm
まとめページ
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/9698/daichouhen.htm
男達は無言で近づいてくる。

「みんな!カミュの側から離れないで!!」
「えっ!?」
「ここにいる皆に見せてあげるっ!!これが・・・。」
突然、カミュを中心に輪を描くように黒い楔形文字の魔方陣が出現する。
「!」
男達はカミュが何かを仕掛けてくるのを察して飛び込んでくる!
「遅いっ!」
カミュは一回パンッ!と手を叩いた後天を仰ぐように右手を上げた。
「これが『火の術法』よっ!!」
―ドオン!!
「ぐぁあああ!!」
「ひぎぃいいいい!!」
襲い掛かろうとしていた男達が突然の大爆発に巻き込まれ火達磨になりながら弾き飛ばされる!
ドラえもん、スネ夫、静香は無事であった。
「これが・・・術!?」
「糞ッ・・・この餓鬼がァ!頭に乗りやがって!!」
再び先ほどと同じ格好をした新たな男達がが布陣を組んでやってきた。
「死ねやァアアアア!!」
男達は一斉に剣を構え、本気になって襲い掛かってきた。
慌てて呪文を唱え、印を切ろうとするカミュ・・・だが、
「・・・っ!間に合わない!!」
「ヒャホーーーッ!!!」
「『バショー扇』!!」
カミュの前で身構えるドラえもん。
「このタヌキが!邪魔するんじゃねェってんだよォ!!」
「タッ・・・タヌキだとっ!!ぶっとべええええっ!!」
ドラえもんはブォンとバショー扇でひと扇ぎするだけで、男たちははあっけなく星の彼方へと吹っ飛ばされてしまった。
「タヌキじゃないってのに!!ネコなんだぞーっ!」
「糞ォ!!ならば、弱そうな奴から狙え!!」
うぉおおおおっ!!新たな野盗達は静香ちゃんを目掛けてやってくる!
「きゃあああっ!!」
だが静香ちゃんは『痛みはねかえりミラー』を相手に向けることを忘れなかった。
「ギャアアアアアッ!!」
「・・・・・!?」
男達はその場で倒れていた。
「ドラえもん!あれ貸して!」
「ハァハァ・・・何!ぼくはタヌキじゃないぞ!!」
「何言ってんの!!『サイコントローラー』とマイクロチップ!」
「え?こんな時に何に使うの!?」
「いいから!」
「ハイ!」
ドラえもんはスネ夫の言うとおりに投げ渡す。
「・・・これをこうして・・・。」
「うぉおおおお!!」
男達はまだまだやってくる。ドラえもんはその度にバショー扇で吹っ飛ばして時間を稼ぎ、カミュはドラえもんが稼いだ時間で呪文を唱え、巨石を落としたり、爆発を起こしたりしてやり過ごしている。
静香は自分に攻撃されかかると『痛み跳ね返りミラー』を向け攻撃を跳ね返していた。
ちなみに何故かスネ夫は敵の攻撃対象となっていなかった。無論ツキの月のおかげである。
「・・・マズイ!ここは先生お願いしますよ!!」
「!!」
「やれやれ・・・こんな子供、女相手に何を梃子摺っていらっしゃるのかしら?」
男たちに先生と呼ばれたのはなんと若い女だった。その女は先ほどの奴らと同じようにフードとマントを羽織っているのだが、その色が真っ黒だった。
黒髪の腰まで届く青みがかった編んでいる長髪、瀕死の野盗達を嘲笑うかのような冷血な目、体は筋肉質ではなく返って細身に見える。
剣は今までの野盗が装備していた細身の曲刀ではなく、燃える炎のような波打った刀身を持っている分厚い大剣。今までのザコとは一味違う様子だ。
「さて・・・行きますわよ!!」
ドッ!女の足が地面を蹴ったと思った、次の瞬間にはドラえもんの目の前にいた!!
「早っ・・・・!!」
「ハァ!!」
ドォオオオンン!!と音を立てて破壊されるバショー扇!ドラえもんは10メートルほど吹っ飛び木に叩きつけられたが、それほどダメージはないようだ。
「ドラち〜っ!!」
カミュが後ろを向いたその瞬間、女はその隙を狙って走りだしていた!
「しまっ・・・!!」
「ごきげんよう。」
唸りを上げて振り落とされる大剣!
ガキィイイン!!!
「・・・・・・?」
「・・・・・・・!?」
大剣を受け止めた物、それは空中に『浮く』曲刀3本だった。
「あれは・・・・もしかして・・・・。」
よろよろしながらもドラえもんは立ち上がる。アレが出来る道具を貸した人物・・・それは・・。
「ぼくが相手だ!!」
スネ夫は女に向かって叫んだ。男達が持っていた剣をラジコン化させたのだ。剣は5本。3本はたった今大剣を受け止めた。残り2本は今スネ夫の左右に浮いている。
823うたわれ反省会:03/05/16 13:10 ID:aV9DXL80
この人野盗じゃねぇし。あらやだ!
824名無しさんだよもん:03/05/16 22:08 ID:pg34g1dk
これ、いつか同人誌にできないかなぁ…文庫本で。
そう言うことになったら…協力したい、すごく。
825名無しさんだよもん:03/05/16 23:31 ID:8rB7xUZp
またタヌキ呼ばわりされた、と勘違いするドラえもんに笑った。
あと剣をラジコンにして戦うというのは「なるほど!」と思ったよ。
そういう使い道もあるのか、とただただ感心。

826名無しさんだよもん:03/05/16 23:37 ID:8rB7xUZp
失礼をば。

× 戦うというのは → ○ 戦うというのには
× 使い道 → ○ 使い方

にしてもバショー扇って能力はシンプルだけど強力だな。
827名無しさんだよもん:03/05/17 00:14 ID:vIP/y4M2
ひみつどうぐの使い方が(・∀・)イイ!!
828星の記憶の伝承者:03/05/17 13:53 ID:Bk84UNjb
どうも皆さん、お久しぶりです。
覚えてくださっている方はまだいるかな……(・_・;
「星の記憶の伝承者」を書いていた者です。

卒業研究が忙しくなってからというもの、筆が遅くなっちゃいました。
それでも、無理して書いたら「面白く無い」とか言われたりして、
「あ〜、やっぱり文章にそういうのが表れるものなんだなぁ」
と思い、状況が落ち着くまで姿をくらましていることにしました。
書き出した時期がまずかったみたいです(・_・;

んで……その後の卒論原稿や新生活の準備、そしてスパロボ等の理由で
自分の書いていた話の存在そのものをすっかり忘れていました(汗

先日、ちょっとしたきっかけで自分が昔書いていた物があったことを思い出しました。
読み返していたら、あの話を書いていた頃の記憶や情熱が蘇ってきました。
ヘッポコな話であっても、ちゃんと最後まで完結させたい、という欲が出てきました。
そんなワケで、いまさらノコノコとお恥ずかしいのですが、近々星の記憶の伝承者を再開しようかと思います。

ここでは、既に続編を書かれている方がいたり、
「のび太とうたわれるもの」という大作を書かれている方がいますので、
自分でHPをこしらえてそこで再開する予定です。
また、続きを書いてくださった方には申し訳ないのですが、
私の力量では私の描く話の展開との都合うまくつけられそうにないので、
その続きからとはいきそうにありません…。
私の我が儘ではありますが、こちらはこちらで話の続きを書こうと思っています。

今度は、ちゃんと最後まで書いてお話を終わらせられるといいなぁ

それでは、HPが完成したら宣伝にやってきます。
スレ汚し申し訳ありません。お邪魔しました〜(・_・
829名無しさんだよもん :03/05/17 16:34 ID:xKlbyQ6V
是非お願いします
830名無しさんだよもん:03/05/17 20:17 ID:Uhodncrr
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
期待して待ってます。
(´-`).。oO(待ってた甲斐があったよ・・・)
831星の記憶の伝承者:03/05/18 02:40 ID:PN+8ukVB
ホームページのスペース借りてきました。
とりあえずURLだけでも

ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Bishop/3320/

それにしても・・・以前書いた文章の修正作業だけで結構かかりそうです(・_・;
続きはいつになったら書けるのやら
832名無しさんだよもん:03/05/19 22:00 ID:RtFCK09D
先が楽しみだなあ。保守。
833名無しさんだよもん:03/05/21 23:07 ID:mSlLw79H
ほしゅ
834名無しさんだよもん:03/05/22 21:41 ID:45Zq/I46
保守っても良いんじゃないカナ?良いんじゃないカナ?
835名無しさんだよもん:03/05/23 18:26 ID:4HTB9f80
とりあえず保守
836名無しさんだよもん:03/05/24 23:07 ID:qVF+DRxE
職人さんが帰ってこないから「葉鍵の国」をリレーSS化したほうが良いのでは?
他力本願で悪いのだが。
837名無しさんだよもん:03/05/25 23:27 ID:+7oVvKLW
保守
838836:03/05/27 00:09 ID:1118iW8/
思ったがリレーSS化ではなく、
自分が「葉鍵の国」の続き書いていいだろうか?
以前の書き手よりも拙い文になるだろうが。
839名無しさんだよもん:03/05/27 00:21 ID:jtHz/ogJ

OnoMaのメコスジ、
http://ono-mayumi.otona-no-jikan.net/iscoolnet/index.html
アコムCMの小●真弓、食い込み画像

840名無しさんだよもん:03/05/27 05:21 ID:4xprggY0
◎お待たせしました◎
http://www.yahoo2003.com/betu/linkvp2/linkvp.html
841_:03/05/27 05:39 ID:ZVGNDxi1
842名無しさんだよもん:03/05/27 18:38 ID:pGl0nXPM
>>838
いいよ、作者が戻ってきたら
作者は作者が書いてきた続きから書き始めればいいだけだし
843名無しさんだよもん:03/05/27 20:19 ID:dIrhz8LA
ついでに以前のように小ネタでも出してないか?
と言った自分がネタを持っていない罠w
 さわやかな日差しの中、水瀬家の朝はパンとジャムから始まる。
 昨日から月宮あゆのサインのために水瀬家に泊り込んでいるのび太とドラえもんもイチゴジャムをつけたパンをほおばっている。

「ところでドラえもん、月宮あゆに会うにはどうしたらいいんだろう?」
「う〜ん、この世界ではまだ祐一さんが引っ越してきたばかりなんだよね…。」

 テーブルの向こうで遅い朝食をとっている祐一に聞こえないように小声で会話するのび太とドラえもん。
 
 ドラえもんの言葉が指すもの、
 それは「今日の夕方までは会えない」である。
 そのことぐらいはKANONをあゆシナリオだけでも数十回クリアしているのび太には理解できた。

「えぇーっ!?ぼく早く会ってサインもらいたいよぅ!」
「しょうがないじゃない、シナリオが進んでいないんだから。」
「クリアデータないの?」
「これはスネ夫君のゲームだからスネ夫君に聞いてよ。」

 そのとき、ちょうどいい具合にポケットから声が聞こえてきた。

『お〜い、ドラえもん、のび太、静香ちゃーん!!』

「あっ、ジャイアンの声だ。」
「一体どうしたんだろう。 …よいしょっ!!」

 ドラえもんはポケットの中に手を突っ込むと力いっぱい引っ張り上げた。
 そしてポケットから顔を出すジャイアンとスネ夫。

「おーい、みんなちょっとONEの世界へ来てくれよ!…あれ、静香ちゃんは?」
「静香ちゃんなら別の世界だよ。 …でも、何でいきなり?」
「いやさ、浩平が『パジャマが誰に一番似合うかコンツェルト』を開くって言うからさ…。」
「ジャイアン、『コンテスト』。」
「そうそう、そのコンテストを開くから一緒に来てくれよ。」

 ジャイアンたちの誘いに、本来の目的が月宮あゆのサインであるのび太が乗るはずも無く、

「えぇーっ!?」

 という文句を発した。
 だがもちろん、ジャイアンにはそのような文句が通じるはずも無く、

「なんだよ、なんか文句あるのかよ!?」

 と返された。
 これにはのび太もたまったものではない。
 「逆らえば死刑」である。断るわけにはいかない。

「あ、ありません…。」

 結局のび太は力に屈するしかないのだった。
846836:03/05/27 22:02 ID:1118iW8/

少し書いてみました。
8行目ミスっている…。
×そのことぐらいは
○そのことは

自分は葉鍵で未プレイ作品がかなりあるのでそちらを誰か支援してほしい。
847117 ◆gDkfZYrzbg :03/05/28 06:42 ID:3iQLV/h+
ガンバ
848名無しさんだよもん:03/05/28 18:16 ID:5D6scVme
>>846
がんばれよー

ついでに保守。
849836:03/05/28 20:08 ID:C/OlS+Sp

えーと…、言い忘れたが自分の書き方では討論スレにあるような展開にならないかもしれない。
それと昨日言ったように、葉鍵の未プレイ作品が多々あるので、舞台となる世界は限定される。
幸いロワやサバなどでキャラについて大まかなことは知っているから大体の作品のキャラは出せるはずだが…。
というわけでもうすぐシナリオの本題に入ることになる。

それから付け加えると、自分は秋子さんは普通の主婦派なので、最強派の人はご容赦を。
850ドラえもんのび太と「葉鍵の国」:03/05/28 20:12 ID:C/OlS+Sp
「じゃあ、早く行こう!」
「あ、ちょっと待って。」

 ドラえもんがスネ夫を呼び止める。

「どうしたのドラえもん?」
「スネ夫君、KANONの記録は消しちゃったの?」
「え?消すわけないじゃない。CG見られなくなるし。」

 そんなにHシーン保持したいのか、骨川スネ夫よ。
 それでも彼は小学四年生だったりする。

「おかしいなあ。クリアデータがあるならALLエンド後の世界に着けるはずなんだけど…。」
「ま、そんな細かいことはどうでもいいじゃない。」

 スネ夫が楽天的に流す。
 それでもドラえもんは暫く考えていた。

「おい、早く行くぞ!それに静香ちゃんも探さないといけないじゃないか!!」

 結局ドラえもんの思考はジャイアンのこの一言により中断せざるを得なくなった。

「あの二人、何でポケットから…?それ以前にKANONの記録って一体何のことなんだよ…?」

 そして残るは祐一の些細な疑問だけだった。
851ドラえもんのび太と「葉鍵の国」:03/05/28 20:15 ID:C/OlS+Sp



 一方―――

「あれ、外が騒がしいようだけど?」

 ジュースを片手にセワシがドラミに話しかける。
 ここはトーキョーシティネリマブロックススキガハラストリートの野比家。
 ドラえもんの生まれた時代22世紀に存在しており、のび太の孫の孫セワシが住んでいる家である。

「セワシさん、また未来デパートが問題を起こしたみたいよ。」
「また?未来デパートも相変わらず杜撰だなあ。」
「新しく発売されるひみつ道具の試作品に欠陥があったんですって。」
「へえ…。それで、今業者が回収に回っているのか…。でもなんでこんなに騒がしいの?」
「それが…、その『ゲーム入り込み靴』には人命に関わる欠陥があるみたい…。」

852あとがき:03/05/28 20:20 ID:C/OlS+Sp
ああ…、またおかしいところが。指摘される前に直そう。
×静香ちゃんを探さないといけないじゃないか!!
○静香ちゃんを探す時間がなくなるじゃないか!

昨日に続き連続ミスだ…。
そんな自分にこの言葉を贈る。
「あわてるとだめなやつ。」byのび太の恐竜でののび太
853名無しさんだよもん:03/05/30 00:07 ID:m1/477i8
保守


「おいドラえもん、本当にここに静香ちゃんがいるのか?」

 ドラえもんたち四人は今温泉街隆山、つまり痕の世界にいる。
 もちろん秋子に出かけてくると一言言ってから来た訳だが。
 ちなみに秋子はジャイアンとスネ夫がいきなり上がりこんでいる事も一秒「了承」である。

「間違いないよ。静香ちゃんの履いている『ゲーム入り込み靴』は間違いなくこの世界にある。」

 ゲーム入り込み靴の位置を把握する機械を片手にドラえもんがその質問に答える。

「しかし暑いなあ。」
「しょうがないよジャイアン、さっきまでKANONの世界にいたんだから…。」
「でもドラえもん、どこに静香ちゃんがいるの?」
「のび太君、ここを何処だと思ってるの?痕の世界に来たのなら、行くところはひとつでしょ?」
「あ、そうか!」

 ここでスネ夫は理解する。
 痕未プレイのジャイアン、理解力の無いのび太はまだ分かっていないようだ。
 そして二人に答えを出すかのようにドラえもんが一声出した。

「そう、柏木家に行くんだよ!」
 駅。
 人が出入りの激しい場所であり、街の出入り口。
 その駅の前に静香は立っていた。

(おかしいわ。確か国崎さんのいる町の駅は廃駅だったはず…。まさか!)

 そう、通りすがりの遠野美凪・みちると思われる人物に案内され、
 駅まで来たはいいが、その駅はどうみてもまだ生きている。
 ここで静香は二つの確証を得た。
 ここはAirの世界ではなく、どこか別のゲームの世界だということ。
 そこにいる二人は遠野美凪・みちるではないということ。

「あの、すいません…。お二人のお名前は?」
「えっ?私は柏木初音ですけど?」
「柏木楓ですが…。」

 やっぱり…。
 これで分かった。
 自分は何処だか知らないが別のゲームの世界にいる。
 国崎に会いたい静香にとって、ここに留まることは無駄以外の何物でもなかった。

「あ、ありがとうございます。それじゃ、私はこ…。」
「お〜い、楓ちゃーん、初音ちゃーん!!」

 そういって静香が早々にこの世界から抜け出そうとしたその時、
 一人の青年が駅から足早にこちらへと向かってきた。

「耕一さん…!!」
「耕一お兄ちゃん!?」

 楓、初音が突然のことにびっくりして振り向く。
 静香はこの状況をすばやく分析した。

(な、何かしらあの人、かっこいい…。国崎さんと同じぐらい素敵だわ…。)

 否、分析ではなかった。
 ただ、国崎往人と青年(柏木耕一)を天秤にかけていただけであった。

「やあ、またしばらく厄介になるよ。 …あれ、そっちの人は知り合い?」
「え?ただ道案内を頼まれただけだけど…。」
「初めまして、源静香です。」
「ふ〜ん、静香ちゃんか…。俺は柏木耕一、楓ちゃんと初音ちゃんの従兄弟で何の変哲も無い大学生だ。」
「耕一さん、どうして一言連絡してくれなかったのですか?そうすれば歓迎の準備ぐらいは…。」
「いや、気を使わせちゃ悪いと思ってね。」

 耕一はそう明るく答える。
 ちなみに最後の一言に「千鶴さんに料理とかの」という言葉を付け加えたかったのは内緒だ。

「ところで…。」

 急に静香のほうを向く。

「君は小学生だよね?」
「ええ。四年生です。」
「あ、いや、なんでもない。それより、これから柏木家に行くんだけどよかったら君もどうだい?
 別にかまわないよね?楓ちゃん、初音ちゃん。」

 ちなみに口ごもった理由が「初音ちゃんのように幼児体系な高校生じゃないよね?」
 という言葉をつけ加えようとしたというのも内緒だ。

「うん。私は別に平気だよ。」
「私も、構いませんが…。」

 二人からはあっさりOKが通る。
 ここで静香は思った。
(この道で出会ったばかりの人を家に呼び込むという、現実では有りえないいかにも二流シナリオにありそうな展開…。
 これが、いわゆる分岐…。ということはここで「はい」を選べば耕一さんルートに…!)
 ついに国崎を裏切ったか源静香よ。

「じゃあ、無理にとは言わないけど来てみたらどうだい?」
「はい。じゃあ、ご一緒させていただきます。」
「そうか、じゃあ一緒に行こう。柏木家はここから歩いてすぐだから。」

 こうして、静香は柏木家へと向かうことになった。

「そういえば、静香さんは何のために駅に来たんだろう…?」

 初音の些細な疑問に答えるものは誰もいなかった。
858あとがき:03/05/30 20:22 ID:nLewa5CS
今回から痕編ということになります。
何せ最初のほうから痕キャラ出しておくと後々まで使いやすくなるし…。
例…痕キャラは敵にしやすい。四姉妹+耕一+柳川は強力な味方に出来る。

ところで>>268−269の249氏が書いた葉鍵の国Air?がまとめページに掲載されていないのは何故だろう…。
一応それにつながるように書いたが…。
859まとめの者:03/05/31 11:30 ID:DspfvfZx
もう少し量がたまってから痕編として掲載しようと思って・・・ずっと忘れていました。
指摘サンクスです。追加しておきました。
あと、いちおう「葉鍵の国」の話を統合しました。


「人命に関わる欠陥!?」

 セワシがドラミに聞き返す。
 ひみつ道具というのは安全性を最優先される。
 それが武器であっても、通常の使い方をしていれば命に関わることは無い。
 ただし、ジャンボガンや熱線銃等といった一部の例外はあるが。
 命に関わる問題が生じているということは、とんでもないことだ。
 楽に新聞の1面は飾る。

「とりあえず、ニュースを見てみましょうよ」

 そういってテレビをつけるドラミ。
 チャンネルを某国営放送のニュースに合わせる。
 ちょうどよくニュースは放送されていた。
 しかも『ゲーム入り込み靴』の特集を。
『えー、今回試作品として限定発売されたゲーム入り込み靴のバグ問題についてですが…』

 キャスターがそんなくだりでニュースを読み上げる。
 先ほどのドラミちゃんの説明とさほど変わらない。
 そして場面は変わり、開発スタッフらしき人がインタビューを受けているシーンになった。

『大体の回収は終了しました。未回収の機体は別時代に渡った物ぐらいです』
『一体どのようなバグなのですか?』
『それが、戻れなくなるんですよ』
『戻れなく? …と言いますとゲームからですか。それは確かに危険ですね…』
『はい。 …ただし、100年ほど前に開発された、あるゲーム以外ではそのようなことは無いんですがね』
『そのゲームとは?』
『うーん…。今のような小さい子供も見る可能性がある時間帯には大きい声ではいえないんですけどね…』

 開発スタッフは一枚のボードを出す。
 見出しには「バグ確認ゲーム」と書かれている。

『こ、これは確かに…』
『でしょう?』

 インタビュアーとスタッフが同時に苦笑する。
 そのボードには、ほぼ全ての葉鍵ゲーが名を連ねていた。
 そしてそのときセワシが思ったこと。
 大きな声で言えないと言っている割にはボードまで作っているじゃないか…。
862あとがき:03/05/31 15:58 ID:KyBcKTFc
この話は映画でいうならドラえもんたちが帰れなくなったことを視聴者に知らせる場面といったところ。

それから自分流葉鍵の国のそれぞれのプレイ済みゲームは下記の通り。
一応参考までに。


ドラえもん KANON,AIR,痕,まじあん,こみぱ,ルーツ 属性は天然

のび太   ONE,KANON(全年齢版・DC版・PS2版・アニメ版含む),AIR,MOON,痕,雫 属性は無し(あゆのみ)

スネ夫 全部 属性はメイド

ジャイアン ONE(DC版),AIR(PS2版),KANON(PS2版),こみパ(DC版),東鳩(PS版),WA(やりかけ) 属性は妹

静香 こみぱ(DC版),ONE(DC版) 属性は無し(ただし最高信者)

ジャイアンと静香が全年齢しかプレイ済みでないのは下の通り。
ジャイアン→親が厳しい。
静香→さすがに小学生の女の子が18禁やらないだろう…。
863あとがき:03/05/31 16:04 ID:KyBcKTFc
ジャイアンは親に殴られるのが頭に浮かぶ…。

「エロゲーに興味あるのは仕方がないとして、不正だけはするなと教えてきたはずだぞ!!」

親父に殴られやりかけのWAをスネ夫の前に投げ出しながら、

「エロゲーなんてこりごりだい。」

というジャイアンの姿が…。
864名無しさんだよもん:03/05/31 16:28 ID:EBWVcIye
>>863
スネオ経由からの割れ物で殴られている情景を想像した漏れは逝って良しですか?
「おやっ、痕の旧版。ドラえもんがしまい忘れたんだな。
 いっぺんひとりでゆっくりみたかった。
 アウターストーリーIN柏木を……」
「三つの選択肢は「おなかのボタンを押す」を選んで…」

プレイ後

「で、で、で、できすぎにそっくり!!」
866名無しさんだよもん:03/06/01 01:54 ID:qTPga65s
>>862
最高信者の静香ちゃんが何故AIRをプレイしていないのか、
ONEはDCに出ていたのか、またPS版はプレイしているのか、
東鳩のPSEとこみパのDCEはプレイしているのか、
すっごく気になるんだが………
静香ちゃんが惚れっぽすぎる・・。・゚・(ノД`)・゚・。
しかし各キャラクターがそれぞれバラバラの世界を行き来するってのは
ややこしい話になりそうですな。書くのも大変だと思いますががんばてください。

葉鍵ゲーのキャラや世界観だけでかなりの数になると思います。
私みたいに把握するのが面倒にならないようにw、
RPGみたく各ゲームから厳選されたメンバーだけを仲間にするといいかも。
最終的にロマカノのような感じになるんでしょうか?
楽しみにしてます。

のび太とうたわれるもの公式ページ
ttp://www.tekipaki.jp/~midaresetugekka/doratop.htm
まとめページ
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/9698/daichouhen.htm

「ごめんくださーい!」

 柏木家の前まで来たのび太たちは門の前でそう叫ぶ。

「あれ…。留守かなあ…?」

 ドラえもんが首を傾げる。
 ちなみに彼らにはインターホンを押すという考えは無いようだ。

「入ってみようぜ」

 ジャイアンがのび太たちを促す。

「でもいいのかな?」
「大丈夫だって。どうせ静香ちゃんも中にいるだろうし」

 ジャイアンとスネ夫は躊躇いもせず門を開けずかずかと中に入っていく。
 なお、これはもちろん不法侵入罪に当たる。

「入って行っちゃったよ…」
「しょうがないなあ…」

 そう言いつつものび太とドラえもんは二人を追って中に入っていく。
 重ねて言うがこれはもちろん不法侵入罪に当たる。
 柏木家の中はまるで庭園のようだった。
 スネ夫の家をはるかに越える広さの庭。
 ただしその隅に生えているキノコは気になるところだが。
 庭には大きな庭石が所々に飾られ、その下は小さな石で敷き詰められている。
 スネ夫の家が洋風なら、柏木家は純和風といったところだった。

「おーい、静香ちゃーん!!」

 四人はまず庭を散策するが、静香はおろか人っ子一人いない。

「おかしいなあ。痕といったらまずここのはずなんだけど…」
「もしかして家の中かな?」

 庭にいないのなら家の中にいるはず。
 のび太の頭脳はそう判断した。
 そして、今ドアを開けようとしたそのとき、

「誰だ!?あたしの家に入ろうなんていい度胸してるなこの泥棒!!」

 そのような声が飛んできた。
 門にはスーパーの袋を片手に持っていて、明らかに買い物帰りという姿をした女性が立っていた。
 その人は紛れもなく柏木梓。
 柏木家の次女であり、ガサツ…いや、男勝りな性格である。

「えっ、ぼ、僕たちは…!!」

 のび太があわてて否定しようとするが、遅い。
 鬼の力は伊達ではない。
 のび太が否定する前に一瞬にして距離を詰め、

「成敗!!」

 拳をのび太の顔にクリーンヒットさせた。梓の拳が容赦なくのび太の顔にめり込む。
 ドラえもん、スネ夫、ジャイアンの三人は声を出すことも出来なかった。
 もちろん眼鏡は後方に飛びヒビ一つ入っていない。お約束である。
>>866
すいません。書き間違えました…。
正しくはPS版ONEですね。あの清水な(略

>>867
いや、決してそんなつもりではなかったんですがね、最高信者という設定からついノリで…。
そして「のびわれ」更新してほしいと思う今日この頃。
自分はうたわれ未プレイだがそれでも面白いと感じるので。