1 :
1:03/05/02 22:44 ID:naXjyxjr
皆でクラナドを勝手に作るスレッド。
勝手にストーリー考え、面白かったやつを「本物」としよう。
各キャラ個別のシナリオが望ましいが、絡めても面白ければよしです。
CLANNAM1974
3 :
名無しさん:03/05/02 22:48 ID:VR8ZZY3Q
4 :
1:03/05/02 22:48 ID:naXjyxjr
5 :
1:03/05/02 22:49 ID:naXjyxjr
岡崎 朋也 おかざき ともや
*主人公
舞台となる町の進学校に通う3年生。
父親と二人暮らし。
毎日のように学校を遅刻しているため、校内では不良として
扱われている。
進学もすでに諦めていて、受験勉強に勤しむクラスメイトたちを
斜に見ている。
古河 渚 ふるかわ なぎさ
主人公と同じ学校の3年生。
長期休学から復学を果たした日、校門へと続く長い坂の下で
思い悩んでいるところ、主人公と出会う。
学校ではたくさんの困難が待ち受けていたけど、
主人公と共に頑張っていく。
6 :
1:03/05/02 22:50 ID:naXjyxjr
古河 秋生 ふるかわ あきお
渚の父。妻の早苗と共にパン屋を自営。
不良少年が更生しそこねて、そのまま大人になったような性格。
でも、近所の人たちには好かれているらしい。
暇を見つけては、近所の子供たちと野球をしている。
古河 早苗 ふるかわ さなえ
渚の母。娘の渚と同じくらい子供っぽい性格で、泣き虫。
パン屋の仕事を手伝う傍らで、小学生を集めて勉強を
教えたりしている。
春原 陽平 すのはら ようへい
主人公の悪友。
スポーツ推薦で入学してきたが、喧嘩をやらかして停学、
そのまま退部に追い込まれる。
それからは怠惰な学校生活を送ることに。
主人公とは不良コンビとして有名。
プロローグは妄想。
んで、場面一転して戦場へ。
中立の立場の渚達に元に一人の少年がやってくる。
それが朋也。
朋也は言う。
「地球は狙われている」
と。
んで、その戦場から脱出するべく朋也が乗ってきた起動兵器等を絡めてストーリー進んでく。
とかか。
9 :
1:03/05/02 22:52 ID:naXjyxjr
伊吹 風子 いぶき ふうこ
主人公の通う学校の1年生。
いつもひとりで、ナイフ片手に木片を彫っている大人しい印象の女の子。
出来上がった彫刻を、できるだけたくさんの人にプレゼントしたいと
思っている。
伊吹 公子 いぶき こうこ
風子の姉。三年前まで、同校で美術の教師をしていた。
どんな人に対しても優しく接することができ、
渚が学校で唯一慕っていた人物だった。
藤林 杏 ふじばやし きょう
主人公と同じ学校の3年生。
口が悪くおおざっぱな性格をしているけど、面倒見のいい女の子。
隣のクラスで委員長をしている。
2年の時は、主人公と同じクラスだった。
藤林 椋 ふじばやし りょう
主人公と同じクラスの女の子。藤林 杏とは双子の姉妹。
姉と違い、消極的で大人しいが、やっぱりクラス委員長をしている。
占いが好きだけど、絶対に当たらない。
・・・コピペに時間かけすぎだとおもう☆ミ
11 :
1:03/05/02 22:54 ID:naXjyxjr
( ・∀・)つ)Д`) ←10
12 :
1:03/05/02 22:56 ID:naXjyxjr
一ノ瀬 ことみ いちのせ ことみ
主人公の同級生で、学年トップの秀才。
でも、授業に出ずに図書室で本を読んでいることが多い。
ちょっと浮世離れしていて、会話が噛み合わないこともある。
坂上 智代 さかがみ ともよ
舞台となる学校に、この春から編入してきた2年生の女の子。
この学校では隠しおおせているが、実は、男が束になっても
かなわないぐらい喧嘩が強い。
主人公からすると年下だが、ぜんぜん年下らしくない。
芳野 祐介 よしの ゆうすけ
電気工の青年。
かつては音楽で飯を食っていたらしい。
その時の癖が残っているのか、たまにロックな魂を叫ぶ。やらないか。
13 :
1:03/05/02 22:58 ID:naXjyxjr
柊 勝平 ひいらぎ かっぺい
神出鬼没の少年。町の至る所に現れる。
本人曰く、人生の目標は「男らしく生きること」
相楽 美佐枝 さがら みさえ
春原が暮らしている学生寮の寮母。
元気な姉御肌で、寮生たちのよき相談相手。
学生時代は清楚な美少女だったらしい。
宮沢 有紀寧 みやざわ ゆきね
忘れられた資料室に籠もっている2年生。
学校のこと、町のことをよく知っている。
とても礼儀正しく、主人公のことを先輩と呼ぶ。
14 :
1:03/05/02 23:00 ID:naXjyxjr
春原 芽衣 すのはら めい
春原の妹(実妹)。
利口でちゃっかりものだけど、本当は兄想いの女の子。
田舎から兄の元を訪ねたため、新しいものを見ると
目を輝かせる。
15 :
名無しさん:03/05/02 23:01 ID:VR8ZZY3Q
16 :
名無しさんだよもん:03/05/02 23:01 ID:TFKC03+Q
17 :
1:03/05/02 23:07 ID:naXjyxjr
コピペを終えて気づく。
このスレがほぼ重複に近いことに。なんとなく予感はあったがな。
…まあ、いっか。
>>8 うん、そんな感じ。
無茶苦茶やっても、ようは面白ければいいと。
できる事なら、芽衣なら芽衣、風子なら風子で沢山のSS書きが競い合う形が望ましいんだが。
長編でなくとも、短編とか雰囲気がわかる程度の短めなSSでもいい。
29XX年、太陽系の2割が人類の支配下になったころ、ついにタイムマシンが開発された。
しかしまだ試作段階で今からその実験をするところだった。
テスト生の岡崎朋也がスイッチを押す。なんと教科書で見たとおりの2003年の風景だった。
岡崎朋也は成功した時の念のために陵辱アイテムを大量に持ってきていた。
朋也の陵辱伝説が幕を開く。
手ぬるいぞ 古河 渚
あのていどのザコに勝ちヤツらの技を得て 最強になったつもりだろうが‥‥
それは お前だけではない‥‥俺はヤツらにきっちりとさしてやったよ‥‥
とどめをな!
あまっちょろいガキの一ノ瀬 ことみ‥‥
カッコだけの宮沢 有紀寧。
関節技だけの伊吹 風子。
しょせんはウドの大木の坂上 智代に
道化にすぎん相楽 美佐枝‥‥
そしてとか早苗いうオバン‥‥
どいつも自らの弱さゆえ死んでいった。お前の名を残してな。
倒した者の命を絶てずして‥‥真の勝利はない!
‥‥
俺か‥‥?
俺こそが『最強』‥‥
春原 芽衣だ!!
20 :
1:03/05/02 23:30 ID:naXjyxjr
>>18 普通のエロゲっぽいですねー。
えちぃシーンに期待。
>>19 藁かすな!(w
このままスレが落ちたら、クラナド出るまであなたの芽衣が
頭に植え付けられちまう…なんとかせねば。
運命だと人は言う。
確かに、運命に従うことが一番幸せなのかもしれない。
なぜか、私はそれに逆らってみたくなった。
しかし、それは思ったことよりも難しいらしい。
舞台という 時代の中では
そこに同じように立ち尽くす女の子がいた。
同じ三年生。けど、見慣れない顔だった。
何で三年生とわかったのかがわからない…。
制服は一緒みたいだし。
と思ったが胸章の色かな?
芽衣のHシーン
新しい物につられて怪しい男にクロロホルムをかがされて拉致されます。
そして目隠しをされ処女喪失はもちろん、他にも三角木馬プレイ、バイブプレイ等
下の穴を攻めるプレイをされます。
実は怪しい男は兄の陽平なのです。
勝平強姦を朋也は計画するものの、いざという時に度胸が出ないという
そんな朋也に対して励ますように妹強姦を実行したのです。
これでやればできるということを朋也は実感してついに勝平に襲い掛かるのです。
バーカどいつもこいつも思い詰めてんじゃないわよって思うのよねいたるは。風子なんかスーパーバーカよ。も
う胸をワシづかみよ。風子の胸からミルクをチューチューしぼってやるわよ。十五歳と十一ヶ月ったらどうせあと一
月したらステーシーになるわけじゃない?十六でなるか十七でなるか十八でなるかはわかんないけどさ。もうじき
死ぬ事がわかってんのに自分で死んでどーすんのよバーカ。死ぬのが怖いのかステーシーになるのが嫌なのか
知んないけど、んなもんなるようにしかならないんだから仕方ないでしょ。オッパイでかいくせに何よ、このいたる様
が寄せてあげて無理矢理に谷間作ってメルメルのブラでおさえてるってのにさ。バスト85センチ以上の十五歳に自
殺する権利なんてないのよバーカ。しかも彼氏と心中ですって?十五歳でオッパイでかくて彼氏のいる女に自殺す
る権利なんて断じてないわっ!あ〜も〜クサクサする。で、セックスはしたの?遺書残すんだったらそれぐらい書い
ときなさいよバカ風子。「ハム子ちゃん、あんたと別れることだけが心残りです」とか書いてる暇あったら「冥土の土産
に一発やっちゃったわよ、ちょっと痛いけどステキよ」ぐらいのアドバイスを書いとけっての!だいたい何度言ったらわ
かるのアタシの名はいたる!い・た・る───ッ!!”ハム子ちゃん”じゃない!いたるも風子のことたった一人のマブ
ダチだと思ってたよ。でも自殺するよーな弱虫のためにいたるは泣かない。ちょっとだけウルウルきたけどさ、それは
いつだったかいたるがウルトラクサクサしていた時に抱きしめてくれた風子の髪の毛の野イチゴシャンプーの香りに
感謝してのことよ。イチゴ色の血の海で死んだアンタなんかにお別れの言葉なんか言ったげない。フン!いつかどこ
かでまた会ってやるわよ、そん時ゃオッパイワシづかみだからね覚悟しときなさいよ風子のバーカ!
アレレ?とか言ってたらもう着いちゃった。さすがニトロチャージャー装備のフェアレディ・ネオSR311は速いわね。
世田谷区ウエスト8-7……うん、ここだわ、でかい家ね。ドンドンドン!開けなさいよ来たわよ!開けなさい開けろってば
ドンドンドン!呼んどいて待たせやがってコノヤロー、キック入れてやるわエイッ!ガチャリ。キャー!オットットいきなり
開けんじゃないわよバカ!
「……IR屋さん……ですか?」
「ズバリそうよオジサン!違法IR請負人いたるよっ。本名は公子ってんだけどさぁアタシを『施設』に捨てた両親の付け
た名前なんて名乗るもんですか。その上たった一人のダチにゃー『公』の字を上と下に分けて『ハム子』なんて呼ばれちゃっ
てさ、カッチョ悪いから自分で名前付けたのよ。あんた樋上いたるって知ってる?今はもうバーさんだけれど、むっかしの
セクシー原画家よ。顎とか鼻とかデッサン凄いのよ。あの身体は女の理想ね、だからアタシはいたるに改名を……」
>>24 犯る順番逆にしてくれんか…。
いきなりメインデッシュじゃねえか。
26は何かのコピペか? えらい惹きつけられる物があるんだが
>>28 >25-26大槻ケンヂ著:ステーシー
の一節。
31 :
名無しさんだよもん:03/05/03 01:47 ID:G03dNrBw
もっと賑わってもいいと思うスレだけどな。
オリジナルが出た後じゃ、自分設定を付け加えたSSなんて厨呼ばわりされるし。
出来が良くても性格・設定が改変してあると違和感バリバリで萎えちゃう。
渚たんにはパンで勝負をして欲しいと思う。
じゃパン!とネタが被らないようにするのが大変だが。
こんな感じで。
公子「渚さん…あなたはよく頑張ったわ。
でも、今のあなたには早苗さんの秘伝『ふっくらトースト』を
継ぐことはできない…。
そう、胸の谷間で最適な温度を保ちイースト菌を育てるあの技は…」
渚「伊吹先生…お願いです、これを食べてみて下さい!」
公子「な…なに?…この味は…そうか!熱を閉じこめることができない
平らな胸を逆手にとって、時間をかけて発酵させたのね!」
早苗「渚ちゃん…お母さん嬉しい! もう、これは渚ちゃんだけの技だね。
そう、言うならばこれは『ふくらみかけトースト』!」
公子「…私の負けね…」
渚「先生…」
ことみ「古河さん。そんな技で満足していていいのですか?」
渚「一ノ瀬さん!?」
ことみ「今から本当のパンというものを見せてあげます。
本当のパン…その名も…『本パン(ブックブレッド)』」
渚「『本パン(ブックブレッド)』!?」
, -─ゝ `ヽr'´ `>
∠ -─- ミ 二 ´ ̄ > どうなさいました………?
, ' ニ-‐ r─ ミ -‐ 、\ SS職人様……
/ / | r;ニV三、 ヽ ヽ. l \ さあ さあ お気を確かに……!
. l / :| | l | ヾ`
│ / l | :|. トi | がっかりするには及ばない……!
│ / / ,1 L_ :!│l ト、ヾ | クラナドの発売日まで
. ! ! / / レ' `ヽ ゝ!´ヽ! \ 、| まだ 一年以上もある…!
. | | ノヾ、二raニ ('ra二フ"レ′
| _,、イ| `ー-; :| まだまだ……
| ヾニ|:| - / | あなたの厨設定が認められる可能性は残されている…!
| | | | ヽー----------‐ァ :|
| | | | ` ー-------‐´ ト どうぞ……
. | l/ヽ. ヽ ー一 / | 存分に夢を追い続けてください……!
_レ':::;;;;;;;;ト、 l.\ ,.イ , l
 ̄:::::::::::;;;;;;;;;;| ヽ. l l ヽ、..__.// |ル^::ー- 私は………
:::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;|. \! , ' :|;;;;;:::::::::: その姿を心から…
::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| \ / :|;;;;;;;;;::::::: 応援するものです…!
>>32 原作があのノリだから、違和感なく読めたぞ(w
全てがギャグとしてかたずけられるから、ネタなぞ湯水のように湧いてくるっしょ。
あははーっ!小一時間ほど1に付き合って差し上げます。
校門に着いた・・。・・とそこでチャイムが鳴った。
だがそれは始業のチャイムではない。2時間目が始まるチャイムだ。
春眠暁を覚えず。俺はまた寝過ごした。
・・・いや違う。俺はもともと時間に間に合うように来ようと思ってもいない。
時間に縛られるのが嫌だった。別に、学校側から睨まれていたって今更気にしてはいない。
考えてみればそうだ、良く授業中に『腹が痛くなった』などと嘘をついて早退する奴は何も言われないのに、何故遅刻ばかりがとやかく言われなきゃならないのか。まったく不条理と言うべきことなのだろう。
「・・・で?お前はどうなんだ?」
「え・・?何がです?」
長い坂道の前で出会った少女は首を傾げる。
「何でこんな時間まで遅刻したんだ?という意味。まっ、俺が言える立場じゃないってのはわかってんだけどさ。」
俺は珍しく他人に興味を持っていた。
「・・・朝、久しぶりに制服を着ました。」
「あ?」
「久しぶりに鞄に教科書を時間割どおりに入れました。・・・そして学校用の革靴に、本当に久しぶりに履いたんです。」
しきりに『久しぶり』と繰り返す少女。何かワケありのようだった。
「そして・・・学校に久しぶりに登校するんです・・。ひとつひとつの事をじっくりと実感したかった・・・。だからそのぶん時間がかかった・・。そんなところです・・。」
「・・・つまり今まで長く休んでいたってことか?学校。」
「ええ。ちょっとつまらない病気で。」
言って少女は顔を顰(しか)める。病気で学校を休むと言う理由が少女にとっては苦痛だったのか。
「そんなに休みたくなかったのか?この学校を。俺にはわからねえな。」
「そうですか・・・?学校は楽しいところだと思いますよ。」
「まったく『何処が?』って感じなんだが。俺は学校がつまらねえ。」
「・・・部活も、ですか?」
俺の顔を悲しい目で覗き込む。先ほど会ったばかりのコイツにそんな目で見られる義理はないので目障りだった。
「・・俺は部活なんかに入ってねぇよ。帰宅部だ。俺は部活もつまらねえからな!」
「・・何か部活で嫌なことでもあったんですか?」
「・・・別に。」
ただ、面倒に思えるだけのこと・・・。
「私は部活が楽しみで仕方ないんです。」
「へえ。何の部活だよ。」
「演劇部です。最高の部活です。」
「・・・それはお前にとってだろ?」
「そうです。あの舞台でわたしは最高に輝けるんです。」
両手を広げて演劇部の素晴らしさをアピールする。その時の少女の目は先ほどまでとは打って変わって輝きに満ちていた。
「そうか・・じゃあ今日から部活に戻れるってワケだ。」
「ハイ!舞台公演の時は見に来てくださいね!」
満点の笑顔。どうやら少女は部活に生きがいを感じているようだった。
そんな姿を見て・・・俺は何とも思わない。
「では、私はこれで!」
少女は足取りも軽やかに下駄箱から走り出した。
「教室、わかるのか?」
「学校からちゃあんと聞いていますから!」
「そうか・・・それじゃあな。」
「そうだ!今日の部活、見に来てくださいよ。」
そんな勝手なことを楽しそうに話す。
「残念だが俺は演劇に興味はないし、今日の放課後は忙しいんだ。」
後半はウソだ。
「そうですか・・がっくり。」
本当にうなだれている。
「じゃあ、いつか見に来てくださいよ!きっとですよ!?」
「あー、わかったわかった。」
「それじゃあ、今度は本当に失礼しますね、また会いましょう〜!」
少女は階段を走っていった。
「アイツの演劇・・・か。」
なんとなく見てみたい気がしてきた。アイツの「最高に輝ける」という言葉の響きが俺をそうさせたの知れない。
・・俺も階段を上る。足取りはさっきの少女と比べると異常に重い。
理由、あの少女が階段を上っていった時、少女は希望に満ちていた。
俺は・・・今、憂鬱に満ちている。
俺のクラスの教室の前に立つ。中からは聞き飽きた数学担当の声。
・・・凄く耳障りな・・声。
なるべくクラスの人間に目立たないよう後ろのドアから入る。
・・・これも、毎日の日課。
ガラッとドアを開けた。バッ!っとクラス中の目線が俺一点に集中する。
「・・・。」
数学の先生は俺を無視して授業に戻る。
クラスの奴等も同様だ。俺に何の声もかけてはこない。それはそうだ、コイツ等は今年から受験生という名札を付けた勉強馬鹿なのだから。
黙って俺も自分の席に向かう。
そう・・これも毎日繰り返される、つまらない学校生活。
授業をまったく聞きもしないで窓の外の桜を眺めるのも、それを敢えてセンセイ方は無視して授業が進んでいるのも、俺にはただつまらないだけだった。
では、さよーならー!(逃
って、前から別スレあったのか・・。
と言いつつも、ひっそりと連載してみる。
と、突然「ピンポーン」の呼び出し音が流れる。
「3年B組 岡崎君、3年C組、春原君、3年D組、坂上さん。至急、生徒指導室まで来てください。」
「まったく、来て早々に呼び出しかね?君も人気があるねえ。」
五月蝿い数学の教師を無視する。何故俺がさっきから『数学の教師』と呼んでいるかというと名前を忘れ去っていたからだ。いや、覚えようとしなかった、と言ったほうが正しいか?
そしてやはり、クラスの奴等は無反応だった。
・・・ハイハイ。忙しい受験勉強の邪魔をして悪うございました。
ガラッ!とドアを意味もなく勢い良く開けて、ガン!!と思いっきり五月蝿く閉めてやった。
「よっ!荒れてるねえ、岡崎ー。生理痛かい?」
廊下でこちらに歯を見せてニカッ!と笑う男一人。
「・・・そんなところだ。」
「アレは大変だよなー!腹がゴロゴロ言いやがって恥ずかしいったらありゃしねー!」
「・・お前、体験したことあるのか?」
「・・・そういうお前は?」
「ねぇよ。」
「じゃあ俺もそういうことにしとく。」
「・・・・。」
廊下でバッタリ会って突然馬鹿なジョークを噛ましてくるこの男は春原。春原陽平。俺がこの学校で唯一マトモに相手してる男だ。
「体験出来ない体で生まれてきて良かったよなー。俺さ、お袋から生理痛の話聞くたびに腹が痛くなってやんなった事あるからよ。」
「お前、聞くたびにって・・、お袋からそんな話良く聞くのか?」
「まぁ・・良くって程でもねぇな。流石に。」
「だよな。俺、そんな話良く聞きたがる奴と話したくはねえから。」
「俺も同感だ。」
俺と春原は生徒指導室に向かって歩き出す。
「二人同時にってのは珍しいよな。俺たちなんかやったか?」
「知らねえ。身に覚えがねえな。」
「じゃあなんだろーな?」
歩きながらうーん・・・と上を向いて考えこむ春原。
「考えたって心当たりが多すぎてわからねえんじゃねえの?」
「あー、そうだな。なら考えんの止め。どうせグタグタつまらねえ説教聞かされるって点じゃどれも同じだった。」
「そうだろ。こんな呼び出しの為なんかに無駄に頭働かすな。もっと他のことに頭を使ったほうが利口ってもんだぞ?」
「・・・ナンパのフレーズとか?」
「それでお前が納得出来たらいいんじゃねえのか?」
「じゃあまず岡崎から練習していいか?」
「やっぱ馬鹿だな、お前。」
ダハハハハ!とお互い笑う。
俺達はこの学校で不良扱いされていた。俺は遅刻の多さで。春原は喧嘩騒ぎで。
特に春原は過去に喧嘩で部活を退部させられたという馬鹿さ加減だ。
春原はスポーツ推薦。何を考えてるかわからねえって所は俺も一緒か。
だから俺達はよく気が合った。
だが呼び出されるのまで一緒ってのは勘弁してほしいのだが。
「生徒指導室に着いたぜ、そっちからお先にどうぞ。」
生徒指導室前でも俺達は怖気着かない。慣れていたからだ、実に嫌になるくらい。
「いや、そっちから先にどうだ?」
「いや、岡崎は生理痛なんだろ?だから早く済ませたらどうだ?」
「いや、病人はここでしばらく休んでいるからそっちが先でいいぞ?」
面倒なことはなるべく後回しにしたいのも、俺たちは一緒だ・・・。
「あのさー、アンタら入らないならどいてくんない?」
「え?」
「お?」
俺達は同時に後ろを振り返る。そこには腕組をしたいかにも強気そうな一人の少女。
「邪魔なんだよね、ていうか、ドアの前まで来てガタガタ言っての男らしくないよ。」
今時凄えヤンキー口調。どうやらコイツも問題児なんだろう。
と、突然目の前のドアがガラッ!と勢いよく開いた。
「おい!岡崎、春原、坂上!!来たのなら早く入ってこんかァ!!」
生徒生活指導担当兼体育担当の教師が怒鳴る。
「うぃーッス!」
「なんだ!春原!!その態度は!?」
だが、それに返事することなく春原はとっとと入っていってしまった。
「〜〜〜ッ!・・・さあお前達も入った入った!!」
「はいはい。」
「・・・・。」
坂上というらしい少女の返事がなかったので後ろを振り返ってみる。
坂上はさっきまでの威厳をなくしていた。しんみりしてそこら辺に居そうな普通の少女だった。
「・・おっ、春原。何だって?」
生徒指導室から出てきた春原に一足先に出てきていた俺が聞く。
「別に・・・学力調査テストに赤点が多すぎるだとさ。あの先行がさ、『成績に関係ないから適当にやったんだろ?』って聞かれたから正直に『はい、そうです。』って言ってやった。」
「そしたら?」
「散々と言われた。『このテストは学校別の成績が出るから、お前みたいなのがいると学校全体の評判が下がるんだぞ!』って。」
「散々と言われるくらいなら正直に言わなきゃ良かっただろ。」
「お前言っただろ?こんな呼び出しの為なんかに無駄に頭働かすなって。だから嘘付く為に頭動かすのも面倒になった。それだけのことだ。」
「・・・はぁ、やっぱ馬鹿だな。」
「オイオイ、岡崎の言うことを信じてやったのに失礼な奴だな。それより岡崎のほうはどうなんだ?」
「俺?ただ遅刻が多いって。それだけだ。」
「・・遅刻って岡崎まだ遅刻癖が治ってねえのか!うわー、やっぱ馬鹿は凝りねえな!」
「ウルセエ、それにそれを言うならお前もな。」
ガラッ!!と再びドアが開いた、坂上って少女だ。
「・・・・。」
随分早く終わったって割には落ち込んでいる。
「へえ?アンタは何をやったんだ?」
「・・・え?」
春原の問いかけに少し遅れてこちらを振り向く坂上。俺は心のなかで『相手にするなよ。』と言っているのだが、春原は好みの女なのか聞いてくれない。
「俺は赤点、コイツは遅刻。・・で君は?」
いつの間にかアンタから君に変わっている。やっぱ好みなのだろう。
「・・・別に・・。アンタたちに関係ないでしょ?」
それが当然のように言い払うと坂上はスタスタと廊下を歩き始めてしまった。
「オーイ!待てって!」
走って春原は追いかけていく。それを呆れながら俺も付いて行く。
「待てって。なあ俺たち一緒に呼び出された仲だろ?仲良くしようぜー。」
「・・・アンタ、本当にウルサイよ。」
マジで坂上は春原のことが鬱陶しいらしく、顔を背ける。
「・・・オイ、春原止めとけよ。人のことをとやかく聞いたってしょうがねえだろ。」
春原に対してキレそうな坂上を横目で見ながら、それにまったく気づいていない春原を止めようとするも。
「なぁなぁ!そうだ・・・、今度一緒に星を見ないか!屋上から見る星はキレイだぞ?それでお互い気分を晴らそうぜ・・・ッ!!!」
その瞬間空気が凍った、その原因は春原の目前にある坂上の拳。
「ひゅー、スゲエ寸止めだな。結構練習してたみたいだな。」
「ウルサイ!・・・ったく。」
俺は坂上を絶賛するも、怒鳴り返されてしまった。
坂上は拳を引っ込めると先ほどまでと同じようにスタスタと教室に戻っていった。
「・・・。」
春原は言葉がない。
「お前、大丈夫か?」
「・・・。チッ・・・。」
寸止めでブルった自分を悔しがる春原。
「・・・考えてやったのに・・・ナンパのフレーズ。」
「・・・もしかして『屋上で星を見ようぜ』って奴がか。」
「そうだ。」
春原が本当に悔しいのはそっちのほうだった。
「次からはもっと考えるんだな。」
「だけどよ、結局アイツなんで呼び出されたんだろうな?」
「あの寸止め見りゃ大体わかるだろ?」
「・・・そうか。」
俺達は憂鬱な授業に戻っていった。
この坂上ってオリキャラ?
智代じゃないよね。智代は2年生だし。