前スレがdat落ちしたので、再建します。
また、前スレが見れない方の為に、
通りすがりの名無しさん の投稿された作品を転載しておきます。
9 名前:通りすがりの名無しさん 投稿日:02/11/08 21:33 ID:MUsDugpF
前スレの
898-900
の続きです
スランプ気味かな〜、短めですがどうぞ
4 :
名無しさんだよもん:02/11/09 08:17 ID:WABanTGu
おめ
10 名前:通りすがりの名無しさん 投稿日:02/11/08 21:35 ID:MUsDugpF
栞の言われるままに香里の乳首の先端を舌で触れる。
「はぁっ・・・んっ・・・あっ・・・」
香里の喘ぎ声と、固くなった乳首の感触が僕の劣情を増加させる。
「香里って結構エッチな体してるね、もう乳首が立ってる」
「ち,違うわよ,ただ緊張・・・あうっ!」
香里の体がぴくりと震え、舌から香里の体温を直に感じる。
「お姉ちゃんったらもう乳首立たせちゃったの?いけないんだ」
そう言って栞が香里の首筋を舐める
「しお・・・り,やめ・・・」
香里も口では嫌がっているがさしたる抵抗は見せない。
「嫌ならやめちゃうよ?お姉ちゃん?」
栞が香里の耳元で囁いて胸への愛撫を止める、それを聞いた香里は首を横に振って。
「ごめんなさい・・・栞・・・やめないで」
「素直なお姉ちゃんは大好きです」
栞は再び胸への愛撫をはじめる,心なしかさっきよりも強くしている気がする,香里はその愛撫に甘い息を洩らした。
「栞,上は任せていいかな?」
「はい,任せてください」
「じゃあ任せるね,僕はこっちを」
僕は香里の胸から下へ口付けを続けて・・・。
香里のパンツに手をかけた。
12 名前:通りすがりの名無しさん 投稿日:02/11/08 21:36 ID:MUsDugpF
僕はゆっくりとパンツを下ろす。
するりと音を立てて下ろされる下着、香里の綺麗な肌がすべて晒される。
「き・・・汚くない?」
「ん?何が?」
「そ・・・その・・・私の・・・」
「もしかしてここのこと?」
僕は香里の秘所を指で開いて見る。
陰唇、陰核、尿道、膣口に至るまで娼婦とは信じられないほど綺麗だった。
「汚くなんか無いよ,その証拠に・・・」
僕は奥まで見える秘所の陰唇を舐める。
「うっ!・・・はぁん・・・ああ・・・」
香里の甘い声が耳につく、その今までのクールな印象からうって変わった猫が甘えるような声を聞くと僕はちょっと意地悪をしてやろうかと考えた。
「・・・舌,止まってるわよ」
「ちょっと考え事」
香里の少し機嫌を損ねた声を上げる、そんな時僕の目に食いかけの雪見だい○くが目に付いた、僕はクリームの部分を付属していたちょっと大き目の楊枝で掬い取って・・・
香里の陰核に塗りつけた。
「つ,冷たいっ!」
香里が一際大きな声を上げた。
割り込まれた、しかもageで。
8 :
元174:02/11/09 23:07 ID:KBKyMc4K
・・・てゆーか…すいませんでした。
やっぱり……別館が生まれる定めだったのでしょうかw
保管所の方で、スレ丸ごとの保管も行うようにしました。
そちらでごらんいただくこともできます。
保管所のほう、1つのストーリーは一ページにまとめられないかな。
クリック面倒だYO
では早速対応してみました。
早やっ(w
もつカレーです。
ほしゅ
14 :
ぽえ:02/11/10 15:57 ID:zoaROc9p
新しい作家さんはもう現れないのかなぁ・・・
と言ってみるホシュ
公式サイトがForbiddenになってるんだけど
>15
本当だ。見れない。
ダイレクトに
>>1のURLクリックすると行けないね。
ショートカットコピーして張り付けていけば平気だ。
最後のスラッシュ消したらいけまつた。
>18-19
見れたわ
>17-19
見れました。
ほしゅ
来栖川姉妹なんか超高級な感じッスね
にゃあ〜、千紗とうとう売られちゃったですよ、お兄さん。
>>5>>6 の続きです、夜勤明けなのでこれから寝ます、続きは夜にでも上げる予定
>>1 新スレ&転載乙
香里の体が寒さで震える、その振動が僕の手にも伝わった。
「い・・・いきなり何するのよ,びっくりしたじゃない」
「甘い方がいいかな、って思ってね」
僕はクリームの混じった秘所を再び舐める,アイスの甘さと愛液の香りが混じって僕もみだらな気分になる。
「香里のここ,甘くて美味しいよ」
「あなたが・・・アイス塗ったからでしょ・・・うあっ!」
アイスは香里の体温であっという間に溶け,秘所から白い液体になって膣から垂れた。
「お姉ちゃん、セックスした後みたい,中から精液が垂れていやらしいです」
「栞・・・恥ずかしいじゃない・・・馬鹿・・・」
栞が香里の耳元で囁く、香里はそれを聞いて体を振るわせた。
今香里はどんな表情をしてるんだろう?そう思って僕は顔を上げると・・・
香里は今までにも増して綺麗だった。
潤んだ瞳。
耳まで真っ赤にして火照った体。
滲んだ汗。
その全てが僕の性欲をそそった。
「香里・・・」
僕は香里の秘所を指で一回なぞってから挿入する。
「あっ・・・」
香里は小さく息を吐いた。
ぴちゃ・・・ちゃく・・・くちゃ・・・
僕の指の動きに合わせて香里の秘所が音を立てる。
「はあっ・・・あっ・・・ああっ」
香里の息が僕の耳元まで達する、今までより体が密着した状態だから香里の息使いや、体温がより強く感じる。
「香里,気持ちいいかい?」
僕の問いに香里は何も言わずに何も言わず、ただ喘ぎ声を上げ続ける、そんな香里の反応に僕は、ちょっとリアクションに困ってしまった。
「ほ・らお姉ちゃん,ちゃんと答えてあげないと,困ってるじゃないですか」
栞が僕の指の上に添えるように指を置いて、香里の秘所に自分の指を挿入した。
「くうっ!」
香里が一瞬苦痛に顔をゆがめる。
香里の膣内は結構狭い。
僕の指1本だけでもきつく感じるのに細いとはいえ栞の指まで追加されたらもう限界だろう。
「栞,余りいじめちゃだめだろ」
「だってお姉ちゃんが意地っ張りだから・・・」
栞は指を抜いて愛液の付いた指で香里の体を腹から胸の間へとなぞる、なぞった部分が愛液と光の反射で光る。
香里はもじもじとしているかと思いきや、いきなり潤んだ瞳で僕を見つめて呟いた。
「・・・れて」
僕はその言葉がよく聞き取れなかった。
今回はここまで
すみません,いつも短くて
眠いのでこれから寝ます。
姉妹で丼
どん!どん!どん!!
age
32 :
827:02/11/13 16:08 ID:Pl32as8j
前スレ
>>915-917の続きです。遅くなって申し訳ない……(;´Д`)
しかし新しい書き手さんこないのぅ。未だに出てねー雫とか誰か書いてくれんかな。
33 :
827:02/11/13 16:08 ID:Pl32as8j
心臓が、壊れてしまったのかと思うくらい、早足で鼓動を打っていた。
快美と脱力と満足と喪失。それらが混ざって僕の体をめちゃくちゃにしているみたいだ。
エビルが僕から離れて、立ち上がった。荒い息をついている僕に背を向け、庭に向かって数歩歩く。
する、と衣擦れの音がして、帯が解かれはじめた。
幾重にも巻かれた長い帯が緩められ、畳の上に波打って重なる。
同時に半ばずり落ちていた着物も、内側の肌着も、するりと重力に引かれて落ちる。
月の光が裸体の向こう半分を青白く、灯火が残り半分を赤く照らす。
エビルが振り向き、その肢体の全てを余すことなく僕の目に晒した。
ほっそりした肩。形の良い胸。くびれた腰のライン。淡い翳り。肉づきの薄い太腿からつま先まで。
その全てが美しく、僕は身を起こして、感嘆のため息をついた。
「綺麗だね……」
「そうか……?」
「うん、綺麗だ……このままずっと見ていたいくらい」
舐め回すように全身を見られ、エビルが恥ずかしげに視線を逸らす。
だが、さっきと違って今度は隠そうとはしない。
僕の目は必然的に、胸や、秘所などの、普段は目にすることのない部分に惹きつけられる。
太腿の付け根の部分が、照り返しを受けて濡れ光っていた。
「濡れてるね……」
「!」
指摘すると、エビルはピクンと体を跳ねさせたが、観念したように手を下ろす。
淡い粘液に縁取られた割れ目は、薄い桃色に輝き、恐ろしく淫らに僕の目を引く。
エビルが身じろぎするたびに淫猥に形を変え、その度に新たな蜜を溢れさせる。
閉じ合わされた太腿の合間から、花蜜がゆっくりと伝い落ちる。
「……いつまで見ているんだ?」
「え?」
34 :
827:02/11/13 16:09 ID:Pl32as8j
エビルが落ち着かなさげに身体を揺らし、自分の腕で、体をぎゅっと抱きしめていた。
潤んだ瞳は責めるように僕を見ている。だけど僕は罪悪感に駆られるどころか、からかうように聞いた。
「――どうして欲しい?」
「意地が悪いぞ……」
確かに意地が悪い。だけど、困っているエビルは何とも可愛く、僕は無言のまま、エビルの言葉を待つ。
「……触って欲しい」
その誘惑は甘美な響きとなって僕の胸を打った。
「うん、おいで――」
エビルはおずおずと歩み寄り、僕の側で膝をついた。こらえきれないというように僕の首に腕を回し、深く口づける。
落ち着いていた鼓動が、また乱れはじめる。
「んっ、ふぅ――」
エビルらしからぬ激しい舌使い。身体を揺らしながら、僕に胸を押しつけてくる。
僕もその激しさに応えながら、挟まれて潰れている胸をすくいあげた。
「んんっ……」
すっかり張りつめた胸は、強い弾力で僕の指に抵抗する。それを押し潰して揉みしだくと、エビルの腕にいっそう力が籠もる。
情熱的なキスを続けながら、そろそろと空いている手を伸ばし、当たりを付けて、下から秘所を撫で上げた。
「んはあっ!」
たまらずエビルは仰け反る。3本の指を揃えて太腿のデルタ地帯に差し込み、前後に擦る。
きゅっと太腿を閉じてくるが、十分に濡れているせいで指はスムーズに動いた。
その部分は恐ろしく熱く、滑らかな感触に指が吸い付けられる。とろとろと絡んでくる蜜を、伸ばして擦り込むのを繰り返す。
「うっ、ふ……くぅっ、んぅっ……あっ、ああっ……」
柔らかい肉の割れ目がほころんでゆくにつれ、エビルの声が高くなってゆく。
耳に注ぎ込まれる喘ぎ声が、僕を甘く狂わせる。
35 :
827:02/11/13 16:10 ID:Pl32as8j
「むっ、胸……」
「え?」
「胸も……」
「一緒にいじって欲しい?」
エビルは子供みたいにこくこくと頷いた。
僕は掴んでいた胸を持ち上げ、先端を絞るようにして突き出させると、固く尖った乳首に吸い付いた。
「あっく……ぅんっ」
汗にまみれた胸は、塩味と強い弾力を舌の上に残した。
弾けて逃れようとする胸を、口一杯に頬張って捉え、思いっきり吸いながら、舌全体で乳首を舐め上げる。
舌に跳ね返ってくる感触と、エビルが体を震わせるのが楽しくて、僕は舌を動かし続ける。
「あっ、あっ、あっ……はぁっ!」
乳首を唇で挟み、舌でくじり、歯を軽く立てると、たまらなくなったのか、僕の頭をぎゅっと自分の胸に押しつけた。
柔らかい肉の感触に溺れそうになりながら、僕はエビルの胸を思うさま味わった。
唇を離すと汗を飛ばしながら弾み、艶めかしく濡れ光る。そこにもう一度吸い付き、思いっきり吸った。
「はぁっ、はぁっ……ああ、んっ」
エビルは胸とあそことを同時に責められ、狂ったように腰を振りながら、指に押しつけてくる。
と、肉の隙間から、固く尖った淫核が顔を出し、指に触れた。
「ひっ!」
エビルの身体が大きく跳ねた。
「ここ、気持ちいいの?」
分かっていて僕はそんなことを聞き、淫核に蜜を塗りたくる。
「あっ! だ、ダメだ、そこは……感じすぎ、くうっ!」
エビルは僕の肩にしがみつき、首筋に髪をこすりつけ、快感に耐える。
だけど淫核はますます硬くなり、感度をその分増してゆく。
淫核を覆っている包皮を剥き、蜜をまぶしてぬるりと撫で回した。
「うああああっ!」
軽くいってしまったのか、エビルは背中を仰け反らせ、大きく体を震わせた。
36 :
827:02/11/13 16:11 ID:Pl32as8j
「ちょっ、ちょっと待ってくれ……」
「だーめ」
「な、なんで……」
「僕はさっきしてもらったからね。お返しに、いかせてあげるよ」
「そっ、そんなこと……あっ、あっ、んんっ……だっ、ダメっ……」
エビルは全身を赤く染めて身悶える。瞳の縁から涙がこぼれ、頬を伝う。
その小さな宝石の軌跡を舐め上げ、目蓋に口づけた。お返しにエビルは僕の首筋にキスマークをつける。
たぶん、そうでもして気を散らしていないと、快楽で壊れそうになってしまうのだろう。
僕はエビルを引き剥がすと、布団の上に転がした。
「あ……」
しがみつく物がなくなったためか、潤んだ瞳に不安をよぎらせ、時折しゃくり上げる。
泣き声じみた喘ぎが、僕の中の獰猛な部分に火を点けた。
僕はエビルの太腿を掴んで大きく広げ、エビルを折り畳むように、前に押し倒す。
必然、腰は突き出され、蜜にまみれた淫裂が露わになる。
指でさんざん擦られたために、割れ目の上の真珠も、ぷっくりと膨らんでいる。
濡れた輝きと立ち上るエビルの匂いに惹きつけられ、僕はそこに顔を寄せた。
「やぁっ……」
普段の男の子のような言葉遣いからは想像できない、弱々しい恥じらいの声。
割れ目からは薄桜色の粘膜がはみ出し、身じろぎするたびに妖しく形を変えて、僕を誘う。
零れた蜜が割れ目に沿って滑り落ち、その下の窄まりまで濡らした。
「そんなに……見ないでくれ……」
その一言が、かえって僕を駆り立てる。
僕はエビルのその部分にむしゃぶりついた。
「ひゃあっ!」
37 :
827:02/11/13 16:11 ID:Pl32as8j
唇全体で頬張るように吸い付き、後ろの穴から淫核まで舐め上げ、割れ目の中に舌を差し入れ、細かくそよがせる。
エビルの割れ目は恐ろしく熱を孕んでいた。
襞が擦れ合いながら、きつく僕の舌を締め付けるが、それに反発するようにくねらせると、エビルは仰け反って嬌声を上げる。
淫核に吸い付き、舌で舐め回すと、逆に太腿で僕を挟み、手で頭をそこに押しつけてくる。
髪を引かれる痛みも、エビルの味と匂いとに狂わされた脳は、まったく気にしない。
ただひたすら、極上の美酒に酔うように、エビルのそこを味わい続けた。
「あっ、うあっ……、い……くうんっ! ふっ、はぁ……あっ、くうぅぅっ」
エビルが太腿を震わせながら、シーツをぎゅっと掴んだ。
多分絶頂が近いのだろう。僕はエビルをいかせようと、前にも増して激しく、舌と指とを総動員して責めたてる。
淫核を指で擦りながら、性交のように舌を秘裂に突き立てる。その度にしぶいた蜜が、ぴちゃ、くちゃっといやらしい音を立てた。
「あっ、あっ、あっ、あっ……」
エビルの声がだんだんと短く、早くなってゆく。
僕は舌で膣の上側をこそぎとるようにえぐり、親指で淫核をぐっと押し潰す。その瞬間、
「くっ……はあああああぁぁぁっ! 〜〜っ、…………ふはぁっ」
エビルが断続的に体を震わせながら、激しく愛液を迸らせた。差し入れた舌は震えるのたびにきつく挟まれる。
零れた蜜は飲みきることができず、口の端から溢れ、顎を伝って落ちる。
僕はエビルがぐったりと弛緩するまで、優しく愛液を啜り続けた。
38 :
827:02/11/13 16:12 ID:Pl32as8j
>>33-37 そういや前々スレの続きだった(汗
次のはもうちょっと早めに上げたいと思います。では。
リアルタイムキターって偶然覗いたらハァハァですた
なんで皆明るいうちからこんなにエロエロでいられるんだろ。
昼間の更新が多いですよね。
…‥と新館移転を阻止しようとしてみる。
保守がわりに妄想。
秋子さんが名雪に教えながらする親子丼〜
楓&長瀬ちゃんみたく、多人数プレイもキボンヌ、と言ってみる。
通された広い和室で一人、待つ。
柔らかい灯が部屋の中を照らし、微かに香が薫る。
どれくらい待っただろうか?
一時間かも知れない、一分も経ってないかも知れない。
湯呑みに手を伸ばし、茶に口をつけた瞬間、廊下から足音。
複数の人間がこちらに近付いてくる。
足音は俺の部屋の前で止まり、障子がするりと開いた。
智子「智子でーす!」
由宇「由宇でーす!」
晴子「ミナミハルオでございます」
智&由「晴子やろがっ!!」(ツッコミ)
気が付けば、俺は口の中の茶を全部吹き出していた。
……ダメだこりゃ。鬱駄屍悩。
爆笑。
>>42 新機軸、か。
「明るい葉鍵楼計画…ご利用は計画的に」
エビルは相変わらずかわいいし・・・。
うーん、ダブルハリセンのさぞかし強烈なツッコミが……w
こういう一レスネタはどう保管しよう、と悩んでみる。
46 :
42:02/11/15 01:36 ID:mFHIlWwq
>>◆MaKoP/qBSE氏
こんな下らん一発ネタを保存なんてされたら、恥ずかしくて
身の置き所がありません。
どうか藁って流してやって下さい。
つーかこのスレの職人さん、レベル高すぎ。
萌えと妄想と文章力のケタが違うわ…。
42には悪いが(w
「ネタレス」として1つにまとめとくのはどうでしょう。
通された広い和室で一人、待つ。
柔らかい灯が部屋の中を照らし、微かに香が薫る。
どれくらい待っただろうか?
一時間かも知れない、一分も経ってないかも知れない。
湯呑みに手を伸ばし、茶に口をつけた瞬間、廊下から足音。
ん?走ってきてるのか?
足音は障子に衝突し、そのまま突き抜ける。
あゆ「どいてどいてどいて〜!!」
ぐはっ!
気が付けば、俺は口の中の茶を全部吹き出していた。
>>48 バカ系の「弟切草」っぽくリレーしる。気軽で良い感じ。
>42〜
一発ネタにまで突っ込むのはどうかと思って放置していたが
シリーズ化には反対するぞ
ムードぶちこわしだし
高級娼館の設定、必要ないし
「超」高級、な。
ちゃんとその胡散臭い冠に相応しい内容じゃないと。
でもSSの合間にこういうネタが落ちてるのは、スレの活性化としては助かるような。
急に人が出てきたもんなw いたのか、おまいら。
とりあえず保管所には別枠で置いとくのがいいかと。
初代スレが伸びてるね
ヒロイン、誰だろ?
三つ編みってことは
委員長、茜あたりが有力候補か
対抗があかり(初期型)
大穴でティリア
本命はあの人で決まりだろうけどね
ほっしゅほっしゅ
56 :
水月:02/11/16 16:05 ID:iV9vp7fc
自分も書こうと思ってるんですがいいですかね?
ちなみに文才は・・・・・naikamo
ふと思ったけど、ここってやっぱ敷居高い?なんか
>>50-51のレスみて思ったり。
59 :
52:02/11/16 16:21 ID:NRxAv15s
>>58 そう思われるのもなんなので、フォロー入れといたんですがw
>>56 頼むよ、君ぃ(←えらそうな社長風味で)
いや、逆に一発ネタは全然OKだと思う。
まじめに書く場合にしても、ごく普通の娼館として描かれる方が興ざめする。
わざわざ「超」なんて付けてんだから。
61 :
水月:02/11/16 19:43 ID:iV9vp7fc
半分くらい書き上げたところでパソが落ちた・・・・。
また明日になると思います・・・あー鬱ダシノウ
>>61 い`
こまめなセーブが勝利の鍵だ……(遠い目)
64 :
忍:02/11/16 20:19 ID:qEbWn4BP
>>58 敷居の大部分ははスレッドじゃなくて、書き手の中にあるから
まわりが騒いでもあんまり意味無いと思う
>>60 対象を特定できない批判は無意味を通り越して有害だ
いまごろ執筆者全員怯えてるぞ
∧_∧
< `ш´> 「超」高級娼館、か……
_φ___⊂)_
/旦/三/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| できすぎ | |
えーと。
自分が心に思う「超高級な娼館」ってのを表せばいいんだと思います。
人によって「超高級」のとらえ方は違いますしね。
>>65 残念、1000レスほど前に既出です。
∧_∧
< `ш´> 繰り返しはRRの基本的基礎だからな。
_φ___⊂)_
/旦/三/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| できすぎ | |
てか、たぶん前スレの1は、深い意味も無く「超」をつけたと思われ。
ただの娼館だとヤるだけのSSになってしまうから、品のある娼館。
じゃあ、超高級娼館にしよう。みたいな。
ここはふたなりは禁止ですか?
>69
個人的にはOKだけど
それを望むのならば有りでしょう。
書き手以外がルールを決めだした瞬間、このスレは終わったと思われ
73 :
水月:02/11/17 14:17 ID:y4HMjOol
ただいま執筆中です、長々とお待ち下さい(失礼)
>73
がんがれ、期待してるぞ
75 :
忍:02/11/17 15:58 ID:zpuCerXB
>>72 おおむね同意なんだが
書き手の側にも受け入れられる保証を求める心理があり
「〜していいでしょうか?」系の質問をしたくなるものなのだ
で、読み手が質問に答えるとルールができあがっていくワナ
ログを見ればわかるが、ほとんどの執筆者が事前にお伺いを立てている
俺みたいに投下してから反応を見る奴もいるけどな、ときどき
76 :
827:02/11/17 20:05 ID:grsr3HiG
伺うどころか好き勝手に書いているヤツ→(=゚ω゚)ノエビル編の続きはもちっと待ってくれ(汗
俺の見解としては娼館が舞台であれば、よほど下品なものでない限りOKだと思う。
俺のなんざ高級っぽい雰囲気なんて、数行書いただけだしな。狭い日本、庭があれば十分高級(マテ
あとはエビルに和服を着せただけで、キャラクターの魅力に頼ってる。静かな美人は座ってるだけでも高級っぽい。
――これが全て計算尽くの確信犯と言うところが(以下自粛
実は初の洋館にしようと思っていたが――キャラクターがキャラクターだし――
唐突に和服のエビルが書きたくなってしまったがために、和風家屋に変更したのは秘密だ。
なんでネタを出す側がお伺いを立てる必要があるのかと
SS系で読み手ONLYほどいらないものはない
作品には作品、ネタにはネタで返すのが基本
読み手のいないSSスレなんてただのオナニーだけどな。
書き手は「読んでいただいている」、読み手は「読ませていただいている」という気持ちを
忘れないようにしたいものだ。
議論でこの良スレを潰すのは勿体無いよ、公式サイトでやりましょう。
80 :
忍:02/11/18 02:17 ID:2pBonBND
>>77 「本人はネタのつもりでも、まわりから見ると荒らしorスレ違い」
なんてことは、けっこうありがちなケースなので
ネタの提供は万能の免罪符にはならない
そもそも、名無しさん名義で書き込んでる時点で
77自身が本人の嫌いな「読み手ONLY」になってる点に注意
不要と思うなら吠えるな
「書き手」と認識されたいなら名をさらせ
俺のスタンスは「専業読者も歓迎」だ
たった一行の感想が、どれほどの励みになることか
まぁ、頼まれもしないのに評論はじめる奴とかは微妙だけど
たかが掲示板の1スレで、大げさな話ではあるが
そういうリスクを含めて考えても、より多くの人に読んでほしいと思う
>>78 >読み手のいない〜
俺か? 俺のことなのか?
いいもん、だれもよまないなら だれにもめいわくかけないもん
ひとりでもつづけるもん
81 :
元174:02/11/18 02:44 ID:r2KfrrrV
高雅いきいきましょう、
議論は雅じゃない。
初カキコでコテハンステハン付きな奴ばかり、ということ自体がすでに排他的
書き手に自己顕示欲ありすぎ
読み手もえらそうに批評か、萌えましたハァハァ、作品待ってますばかり
超高級というからには普通ならとてもお近づきになれないような
高めの女もお忍びでいるんだろうなあ、などと妄想
某アイドルとか・・・某お金持ちのお嬢さんとか・・・
>>批評か、萌えましたハァハァ、作品待ってます
それ以外の事をしてるのは、すでに読み手ではない気がします(w
コテがSSとかCG等の「芸」で自己顕示旺盛なのはいいと思うけどなあ。
それだけ適当なもの出せなくなるわけだし。
煽り専業の売名コテなんかと一緒くたにしたら失礼だと思ふ。
つーかステハンのどこが顕示欲なのかって微妙だが。
煽りくれるだけのヤツよりは批評なりハァハァなりの方が百倍役に立ってるし。
〜次から何事もなかったようにどうぞ〜
まだかな?
作品まだですか?
感想書いてあげるからおもしろいの読ませてください
なあ、なんでまだ前スレ使ってるんだ?
とっとと向こうを落として早くこっちに一本化した方が良くね?
ただでさえ圧縮厳しいんだし。
>89-90は最低限の礼儀を勉強してから、また来てください。
93 :
忍:02/11/19 12:02 ID:rbHRZl4G
>91
単純に俺のわがまま
スレの私物化といわれれば返す言葉もないが
遠からず完結させるので、それまで見逃してくれると嬉しい
「何か言った?香里?」
僕は香里への愛撫を休めず、香里の顔を見上げながら言った、しかし香里はそれっきり顔をうつむいたまま何も答えない。
「もっと聞こえるように言わないと困るんだけど・・・」
「に,2度も言いたくないわよ・・・」
香里が搾り出すような声で答え再びうつむいたまま無言になる、僕と目線を合わせようともしなかった。
「お・ね・え・ちゃん,『人と話すときは相手の目を見る』って習いませんでしたか?」
栞が香里のクリトリスを摘み上げる。
「痛っ!・・・ハァ・・・ハァ・・・」
香里はもう反論する気力も無いのか、ぐったりとしたまま呼吸の音と上下する胸だけがその存在を主張する。
「・・・つまんない」
栞が頬を膨らまして香里を一瞥して、それから僕のほうを見る。
「もうお姉ちゃんはほっといて私たちで楽しみませんか?」
栞が香里の前に出てきて、息使いが伝わるほど接近し僕の耳たぶを甘噛みする。
香里を放置する気は無いけど、ここは栞の挑発に乗っておこう。
そう思って僕は獣がする情愛の表現のように栞に頬ずりをする、その最中に香里の様子を見ると・・・。
すっかり顔を上気させて涙目で見つめる香里がいた、香里の姿にどきりとしながらも栞を猫を可愛がるように撫でながらその様子を見つめた。
「何か言いたそうだね、香里」
僕は香里の顔を見ながら問う、
「お願い・・・して」
「何を?」
「あたしの・・・中に・・・あなたのを・・・入れて・・・我慢できないわよ・・・お願い」
香里の目から涙が一筋こぼれる、僕は香里の頭を優しく撫でて。
「泣かせちゃったねごめん、栞,先にお姉ちゃんを満足させるから」
「はい,分かりました」
栞を離して香里の肩を優しく押してテーブルの上に寝かせ、香里の足をM字型に開き、僕の完全に復活したペニスの先端を香里の秘所にあてがった。
「入れるよ」
「うん」
香里は子供のような笑顔を浮かべながらこくりと頷く。
こんな風に微笑む香里はやはり栞と姉妹なんだなと納得できる、いままでの落ち着いたイメージとは違って年相応の可愛い笑顔だ。
そして・・・ペニスを香里の秘所にゆっくりと挿入した。
「あ・・・あああああああっ!」
香里が今までにない叫び声を上げる、だが苦痛と快楽が入り交ざった顔が僕の性欲をますますそそる。
「お姉ちゃん,私の・・・舐めて」
栞が香里の顔に秘所を押し付け、愛撫を求め・・・
香里の舌の音と、香里の秘所からの水音が部屋に響き渡った。
ここまでです
短い上にペースダウンしてますが、御容赦を。
98 :
忍:02/11/19 19:05 ID:G/4AarJz
おつかれさまでした
続編、期待してます
感想は、完結してからってことで
神キタ―――(゚∀゚)―――!!
続きも早くよろ
割り込みスマソ
>>93 そこまで言うなら止めないけど・・・
最近数回の圧縮で創作系スレが何本も保守し損ねて落ちてるから、
あんまり長引かせると
「最近保守もつらいのに、何で葉鍵楼だけで2本も取ってるんだ」って反感を買いかねない。
できればあんまり長引かせずに500KBまで使い切ってくれ。
ほしゅ
>93
そうか。
次の圧縮で俺の常駐スレが落ちたら,あんたのせいだと一生恨む事にするよ。
今日のおかずまだー?
漏れも感想書いてあげるから早くしてちょん
>102
「一生恨む」根気があるとは到底思えんな。その語り口からは。
というか、スレ落ちって人生においてどれほどの意味を持ってるんだ(w
>>104 本当は大した意味は無いはずなのに、
まるで自分の居場所が無くなったような錯覚に陥る。
それこそ、葉鍵楼に逝きたくなるような。
メンテナ
前スレ埋まったな。
109 :
忍:02/11/21 21:28 ID:XNOchCfx
初代スレをきれいに終わらせたかったんだけど、裏目に出てしまった
ごめんなさい > ALL
そして、何事もなかったかのように昨日のつづき
ひとしきり笑ってから、秋子さんは僕の首に手を回してきた。僕の体を引き寄せるよう
にして抱きついてくる。互いの息がかかる距離に、彼女の顔がある。
「こんなに笑わせてくれた口は、初めてですよ」
そう言って、彼女は唇を近づけてきた。
互いの唇が触れたと思ったら、僕はすでに彼女の舌に犯されていた。上下の歯茎をくす
ぐられ、思わず声を漏らしそうになる。無意識に開いた歯と歯の間から、彼女の舌は素早
く忍び込んできた。僕が逃げれば絡め取り、押し返そうとすれば素早く逆に回る。彼女の
舌に翻弄されながらも、僕は肉の触れあう快感に酔った。
「はあっ」
息が苦しくなって、仕方なく口を離した。舌と舌のに銀の糸が伸び、ふつと切れた。そ
の時になって初めて、僕は彼女を固く抱きしめていたことに気づいた。
僕の腕の中から、秋子さんは潤んだ瞳をこちらに向けていた。少し物足りなさそうな表
情を浮かべている。僕は酸欠寸前だったのに、彼女は息ひとつ乱していない。その余裕が
少し悔しくて、再び僕は彼女の唇を奪う。
今度はこちらから舌を差し込んでみた。先ほどやられたことを、そっくりそのまま返す
つもりだった。なのに、いつの間にか僕は、彼女の歯に囚われ、舌先でくすぐられ、なす
がままになっていた。
どちらからともなく、唇が離れた。やっぱり彼女は息を乱していない。けれど、見上げ
てくる彼女の瞳の中には満足の色があった、と思う。ささやかな達成感。
なんにせよ、釈尊の掌で踊る孫行者の気持ちがわかった。
111 :
忍:02/11/21 21:31 ID:XNOchCfx
今日はここまで
つづきはまた明日
112 :
827:02/11/22 04:04 ID:pyVpWAbM
>>33-37の続き行きます。
全然早めに上がってねぇよ、俺……(;´Д`)
113 :
827:02/11/22 04:05 ID:pyVpWAbM
「はぁっ……はぁっ……」
エビルが大きく息をつく度に、上下する胸が魅惑的に揺れる。
同時に秘裂も呼吸するかのように、微かな収縮を繰り返し、濃厚な女の匂いを放つ。
複雑な形をしたその部分は、ろうそくの炎が淫らな陰影を作り出していた。
濡れて張りついた赤い陰毛の先には、柔らかそうなお腹があり、可愛いおへそも見えている。
ふと、いたずら心が湧いて、おへそをちょんとつついてみた。
「ひっ!」
エビルの体が跳ねた。思いの外激しい反応だ。続けておへそをつついたり、指で軽く押したり、お腹全体を擦ったりしてみる。
「やっ、ちょ……ちょっと待てっ……ひぅっ」
「なんで?」
「バカっ……今、敏感になってるから、くすぐった……あふっ」
やめろと言われるとやりたくなるのが人情と言うもの。うろたえ、悶える身体に容赦なく、指を這わせ続ける。
すべすべな肌は手触りが極上で、つい調子に乗って撫で回す。
「やっ、いやっ……やめろといって……くあぁ……んっ、ひっ!」
僕の肩に乗った足が、ばたばたと暴れ回る。特に脇腹をくすぐると、一際抵抗が激しく――、
「あいたっ!」
手の甲を思いっきりつねられた。長いが綺麗に整えられた爪が食い込んで、かなり痛い。
「痛い痛い痛い、ごめん、悪かった!」
「もうやらないか……?」
「やらないやらない、やりません」
エビルは半眼で僕のことを睨みつけていたが、平謝りすると、ようやく手をつねるのを止めてくれた。
「それと……いいかげん、足を離してくれ」
足を離す――というか、僕の肩に乗って、身体を折り曲げられているため、足が外せない、という状況だ。
そんな体勢だから、エビルの恥ずかしい部分は全部さらけだされてしまっている。
そのいやらしい光景にももちろんそそられるが、むしろエビルの恥じ入る表情を見ていたくって、
「もうちょっとこのまま見ていたいような……」
と、素直な心境を吐露すると、硬く握られた拳がゆっくりと振り上げられた。
「ごめんなさい」
再び頭を下げる僕。
……どうせ拳を振り回しても、届きはしないんだけど。
114 :
827:02/11/22 04:06 ID:pyVpWAbM
お望み通り、エビルの足を僕の肩から外す。
「あっ……」
すると、足の間には僕の体があるわけで、必然的にエビルは大きく足を開く恰好になってしまう。
「……っ」
今さらのように恥じ入り、身を小さくするエビル。
身体の墨まで全部見られて、悲鳴じみた声まで上げたのに、それでも恥ずかしいという思いは消えないらしい。
よく分からない心理ではあるけど、うつむくエビルが愛らしいことに代わりはない。
僕はエビルの両肩の外に手をついて、覆い被さった。やや色の濃いエビルの肌に、僕の影が落ちる。
頬に優しく触れ、前髪に指をくぐらせ、頬や唇、額に軽くキスする。
涙の後を舌で舐め取ると、くすぐったそうに「ん……」と呻いて、目を細めた。なんだか猫を思わせる。
と思うと、それこそ猫のように、エビルが僕の顔を舐め返してきた。
互いにくすぐったさに笑いながら、舌での触れあいを繰り返す。
耳が弱いらしく、軽く噛んだり、耳たぶを揉んだりすると、エビルは体を細かく震わせて、快感とくすぐったさの狭間で耐える。
耳の奥まで舌を差し入れると、「や……あっ」と小さく叫んで、僕の首に手を回した。
引かれるままに、手で身体を支えるのを止めて、エビルの上に乗っかると、僕の身体の下で胸が潰れる感触があった。
頬を擦り合わせ、髪の柔らかさを感じて、肌の甘さを味わう。
そんなことをしているうちに、だんだんと身体の内側から衝動が高まる。
もうすっかり回復した僕のものを、エビルの柔らかい太腿に押しつけ、こねるように動かす。
それはもちろん、素晴らしい感触ではあるけれど、それだけで吐き出すのは、あまりにも惜しい。
腕の中で喘いでいるエビルに、愛おしさを募らせる半面、その身体の中に注ぎ込みたいという欲望も荒れ狂い始めた。
下半身の高ぶりが身を焦がし、熱い息となって吐き出される。
僕は、この娘を抱きたい。どうしようもなく。
こんな風に他人に執着するのは、生まれて初めてだった。
いつの間にか、この娘に魅せられていた――いや、魂を奪われていた、言葉通りに。
「エビル……」
「……なんだ?」
「あ……うん。いいかな?」
曖昧な問いに、なにを? なんて聞き返すこともなく。
静かに、彼女は頷いた。
115 :
827:02/11/22 04:06 ID:pyVpWAbM
身を起こして、エビルの位置を確認する。エビルのその部分は、十分な潤みを残していて、艶めかしく輝いている。
その中に突き込んだ瞬間を想像して……僕は唾を飲んだ。また一段と、あれが硬くなったような気がする。
エビルも濡れた視線で僕のものを見ていた。
「それじゃ……いくよ」
「ああ……」
エビルの片足を持ち上げて、挿入しやすいようにする。
彼女の身体が一瞬強ばり……すぐに息を吐いて、力を抜いた。
胸の上に置かれた手は、高ぶる鼓動を押さえているのだろうか。
僕自身も、まるで初めて女性を抱いたときのように、自分の耳に聞こえるほど、心臓が激しく鼓動を刻んでいた。
身体を傾けると、僕のものと、エビルのあそこと、濡れた粘膜が触れあう。その熱い感触だけでも、十分に気持ちいい。
割れ目を軽くえぐらせるように滑らせ、固く尖った花芽を擦る。
「んうっ……」
エビルはじれったい喘ぎをあげ、足を揺らし、シーツをきつく掴んだ。
すっかり潤みきった秘裂の中央に位置を合わせ、動きを止める。
「……入れるよ」
「ああ……」
僕は腰を押し進めた。
「あはぁっ……」
「くっ!」
柔らかい肉を押し割ると、灼けるように熱い感触が、僕のものを包み込む。
その部分は思った以上に狭く、僕をきつく挟みこむ。だけど十分に濡れているせいか、抵抗は感じない。
むしろ、まるで引き込むように襞が蠢いて僕を飲み込もうとしている。
熱く、複雑な形状の襞が僕のものを擦るたびに水音が立ち、痺れるような快感が腰全体を包む。
とろけそうなほどに柔らかいくせに、弾力のある肉はねっとりと僕のものを掴んで離さない。
ただ一突きしただけなのに、今にも果てそうなくらいに気持ちいい。
根元まで全部入れると、ちょうどエビルの最奥に、先端が触れた。
「はあ……」
エビルが陶然とした声を上げた。
(^^)
117 :
827:02/11/22 04:10 ID:pyVpWAbM
>>113-115 すいません、ここまでで。
長々とやってきて、やっと挿入w 続きは……いつでしょうなー(無責任)
今年中には完結すると思います(マテ
(^^)
(^^)
何やら板全体が大変な状況みたいですが、またーりと行きましょう。
>>117 ではあと一月は楽しめる、ということですね(w
期待ほしゅ
中田氏当たり前の娼館マンセー
寝台の上で、秋子さんが服を脱いでいる。肩の飾りボタンを外すと、締め付けられてい
た胸がこぼれるように揺れ、薄い布地を押し下げた。
肩、二の腕、腹、腰、太股、ふくらはぎ
白くなめらかな肌が、次第に露わになってゆく様子に、僕は思わず見とれてしまった。
惚けている僕を見て、彼女が身を寄せてきた。
「さっき着せたばかりなのに、もう脱がせるなんて、おかしいですね」
その言葉が終わったときには、僕はすでに裸にされていた。恐るべき早業。彼女のまわ
りだけ、時間の進み方が違っているように見えた。
シーツの上に横たわり、彼女は穏やかな微笑みを浮かべる。僕は無言で、彼女の胸に指
を伸ばした。指に吸い付くような肌の触感を楽しみながら、彼女の胸を撫でる。
彼女の呼気が、わずかに荒くなった。その反応に勢いづいて、僕は彼女の胸に口を近づ
けた。丘の麓から舌先を滑らせ、少しずつ頂上へと這い登っていく。期待の眼差しが降っ
てくるのを感じる。少しだけじらしてから、先端を口に含み、吸った。
「あ」
たった一言、彼女があえいだ。これは、耳から入る麻薬だ。一度聞いたら逃れられない、
もっと声を出させたくなる。
軽く歯を立て、しごく。埋め込むように舌で押し、直後に吸う。空いた手で彼女の下腹
部をさすりながら、その手を下へ下へと移動させる。
ぞくり
背筋が震えた。彼女が僕の首筋に手を回し、頭を抱えるようにして撫でてきたのだ。髪
の毛の間を指が通ってゆく感触。時折指が首筋に触れる。ただそれだけの刺激に、僕は必
死になってあえぎ声をかみ殺した。
彼女の愛撫に溺れそうになりながらも、がんばって手と舌を動かす。指先が彼女の茂み
をかき分け、秘芯にたどり着いた。手探りで軽くつまむ。
「はぁっ」
二言めの麻薬。彼女の腕がこわばって、僕の頭を胸に押しつけた。
124 :
忍:02/11/23 00:06 ID:wBUpchFq
時間切れ
半端なところで切れてしまった
無念
土曜はネットに繋げなさそうなので
つづきは日曜日に
明日明後日と繋げないから見れない…
期待保守
SS待ちだけしてるのも味気ないので、とりあえずネタ振り。
「どのキャラの、どんなシチュが読みたい?」
>>127 観月マナタンでマット→スマタ→ホンバン→フキフキ!!
ドリグラの3P(マテ
あかりをふきふき
>>130 客は男女どちらですかそれともふたn(ドキューン
瑞希の肛門調教ものがいいです。
最後はアナルプラグ常時つけなきゃいけないぐらいねっちょりした奴きぼん。
客×香里&北川の3Pプレイきぼんぬ
>>132 アリスのゲームにでてきそうなサディスティクなオヤジ(さらにマテ
カルラ姐さんと月見酒を楽しみながら…
熱くうねる彼女の中へ、指を差し入れる。中指、次いで人差し指。強い圧迫に抵抗しつ
つ、指を交互に上下させる。
「ふあぁ」
熱い吐息が僕の首筋をくすぐった。顔を上げると、秋子さんと目が合った。微笑を浮か
べながら、こちらを見ている。悪戯を見咎められたような気分になって、僕はすぐに顔を
伏せてしまう。
楽器を奏でるように、彼女の体を爪弾く。人差し指、中指を彼女の中で揺らしながら、
親指の腹で芯をこする。胸先を甘噛みしながら、背中や脇に指を滑らせる。
甘い彼女の声と、荒い僕の息づかい、指先から聞こえる液体のはじける音。官能的な三
重奏が僕の耳を楽しませる。
頃合いを見計らって、彼女に目線で尋ねる。嬉しそうに目を細め、彼女は軽く頷いた。
―― 了承 ――
彼女の瞳が、そう言った気がした。
手で位置を調整してから、一気に侵入する。 最奥まで入り込んでから、自分が絶望的
状況に陥ったことを知った。つまり、
少しでも動いたら、暴発する……
熱く溶けた彼女の中は、僕の形に合わせたようにぴったりと包み込んで、全方向から締
め付けてくる。互いの位置関係はまったく変わっていないのに、熱いうねりが僕を常に刺
激し続ける。
もはや一刻の猶予もならない。歯を食いしばりながら、僕は恐る恐る腰を引いていった。
彼女が催促するようにこちらを見た。同時に入り口が軽く締まる。
「くっ」
僕はあっけなく陥落した。二度、三度、震えるようにして、欲望の残滓を彼女の中に送
り込む。秋子さんは驚いたような顔でこちらを見ていた。申し訳ない気持ちで胸が潰れそ
うになった。
「あの……」
僕が謝ろうとすると、彼女は人差し指を僕の口に当て、言葉を遮った。秋子さんは身を
起こすと、僕を抱き寄せて、背中を優しくさすってくれた。しばらくそうしているうちに、
繋がったままの彼女の中で、僕自身が力を取り戻していくのがわかった。
138 :
忍:02/11/25 00:03 ID:1CK2Kyjt
今日はここまで
つづきはまた明日
投稿の間が空いても
執筆時間は増えていないワナ
>127〜
ネタを振られて、それが職人のツボにはまったとしても
熟成期間を置かずに書けるのは神だけなので
気長に待つのが吉かと
俺はスコールよりかっこいい中3なんだけど、
うちの学校にすげーユウナに似てる女子がいるんだ。
うらやましいだろ?
ドラゴンボールZ
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詠美ちゃんさまが
ちょーてくにっくで主人公を
トリコしようとする話なんてどうだろう
とりあえず。
香里&栞まだかな?
彼女の中で、僕が次第に固く、大きくなっていくのを感じたのだろう。秋子さんはわず
かに腰を浮かせると、僕の膝の上に座るように移動した。秋子さんの白い脚が、僕の腰に
からみつく。豊かな二つのふくらみが、僕の胸の上で押しつぶされる。
彼女の手が、僕の顔を上に向けた。艶やかな唇が近づいてくる。僕も首を伸ばしたが、
わずかに遠い。空中で、伸ばした舌同士が触れ、離れ、また触れる。
やがて、準備が整ったのを感じた僕は、軽く秋子さんを突き上げた。
「あん」
甘えるような嬌声で応えると、秋子さんは僕の首に手を回して上体を安定させた。僕も
彼女の腰に手を回し、本格的に律動をはじめた。
目の前で、秋子さんの胸が不規則に揺れる。噛み付くようにして、胸に舌を這わせた。
次第に高くなる彼女の声を楽しみながら、僕は一心に腰を使った。
肩の肉をつままれるような感触。横を見ると、指の腹で押さえるようにして、彼女が僕
にすがっていた。爪を立てない工夫か――妙なところで感心すると共に、彼女に対する愛
おしさがこみ上げてくる。自然、僕の動きも激しさを増す。秋子さんの声も、狂おしいば
かりの熱を込めて、より高く、断続的なものになっていく。
「あぁぁぁぁぁっ」
やがて、一際高い声と共に、秋子さんがきつく僕を締め付けた。限界に近かった僕も、
最後の一突きを彼女の中に突きこみ、自分を解放した。
荒い息をつきながら、秋子さんが僕の上に倒れ込んで来た。そのまま僕も横になる。彼
女の重みと、暖かさを感じながら、僕は心地よい微睡みの中に落ちていった。
あの日、僕と彼女は確かに繋がった。でも今、僕の隣には、彼女はいない。
あの日から、僕たちの蜜月ははじまった。僕が秋子さんにベタ惚れしていたのは疑いな
いが、彼女もそれを受け入れてくれた。名雪ちゃん――秋子さんの娘だと知ったときには、
本当に驚いた――とも仲良くなった。夢のような日々が、ずっと続くと思っていた。数ヶ
月後、突然彼女が姿を消すまでは。
狂ったように探した、涙がかれるまで泣いた。何ヶ月も待った。そして、諦めた。僕の
ことなんか、全部お見通しだった秋子さんのことだ、彼女が本気で身を隠したなら、僕が
探して見つかるような場所に、いるはずがない。
しばらくして、親の持ってきた見合い話に乗って、結婚した。妻は、いわゆる良家の子
女で、正直な話、僕には過ぎた女性だと思う。以来、夫婦仲はずっと円満だ。
先日、妻が結婚する前の話をしてくれた。僕の知らない間に、親同士で見合いの話が進
んでいたそうだ。ただ、僕の様子がおかしかったので、見合いの話は一度延期になったの
だという。最初の見合いの話が出た時期は、ちょうど秋子さんが姿を消した時期と重なる。
当時の僕がその話を知っていたら、親に逆らい、家を捨てたかもしれない。秋子さんは、
それを望まなかった。つまり、そういうことだ。
僕はまたしても彼女の掌の上で、彼女の思い通りに踊っていたわけだ。
―― 秋子さん 僕は今、幸せですよ ――
誰に聞かせるでもなく、僕は呟いた。それが、彼女に対する別れの挨拶だった。
久しぶりに訪ねてきた友が、一つの噂話を運んできた。街の外れに、風変わりな娼館が
出来たらしい。そこでは、身体ではなく夢を売っているらしい。そこには、美人の胡弓奏
者がいるらしい。
その娼館の名は『葉鍵楼』
あの日聞いた同名の曲が、鮮明に思い出された。女達の、悲しみと希望の曲。僕は結局、
彼女の希望になれなかった。彼女は今でも、自分のための夢を探しているんだろうか。
娼館の片隅で二胡を弾いている、彼女の姿が見えた気がした。きっと、今日も彼女は、
あの日と同じように、穏やかな微笑を浮かべ、客達を出迎えているのだろう。
悲しくも美しい、二胡の旋律と共に。
150 :
忍:02/11/25 22:12 ID:/wfXpxlg
やっと終了
読んでくださったみなさんに 感謝
作品に関する感想、意見、指摘、批評、ツッコミetc...
お待ちしてます
おつー。
綺麗な終り方でウマー
>>150 ぐっじょぶ!言葉遣いが上手くて引き込まれました。
また機会があったら投下してください、読みますから。
500ml氏は長森ネタ投下しないかな・・・
ぐちゃ・・・ぴちゃ・・・ぐちゅ・・・
「あ・・・ああっ・・・はうぁ・・・んあっ!」
ペニスと秘所の擦れ合う音と共に香里は理性も何も無くなったような声を上げる、しかし栞に対する愛撫は止めず栞の秘所を舐める音は相変わらず続いていた。
「ん・・・はあっ・・・あ・・・」
栞も香里の舌に感じているのか女性らしい艶のある声で喘ぐ。
「香里の中・・狭いね,千切れそうだよ」
僕のいった言葉はお世辞でもなんでもない。
香里の膣内は僕のペニスに吸い付くように絡みつき、今にも食いちぎられそうな錯覚に陥る。
「だって・・・気持ちいいからぁ」
香里も感情に快楽が勝ったか、舌の呂律が回っていない。
「うん,僕も気持ちいいよ」
少しだけだが中のしまりが緩くなり僕は腰のピストンを激しくする、するとペニスの先端に何かが当たったような感触を感じた。
「ん?何か当たった?」
「そ,それ・・・子宮に,子宮に当たって・・・ああん!」
ビクン!
香里の腰がいきなり跳ね上がり、同時に挿入直後の締め付けが復活する,だが僕は腰のスピードを落とさなかった、いや・・・止める事が出来なかった。
「私も・・・我慢できない」
今まで香里の舌技におぼれていた栞が体をそのままスライドしてきてちょうど香里の体と重なるような体制になる。
「お願いします,私の中にも・・・入れてください」
栞は僕の方を振り向いて懇願する、それを聞いて香里が首をふるふると横に振りながら。
「だめだめぇ!あたしとだけするの!」
香里が子供のような声で抗議する、それを僕は我侭を言う子供を諭すように言う。
「ちょっと我慢してくれよ香里,お姉ちゃんなんだからさ」
いったん香里の膣からペニスを抜いて栞の完全に濡れぼそった秘所にあてがう。
これだけ濡れてりゃ準備は要らないだろう。
そう思って僕は・・・栞の秘所に一気に挿入した。
「ふあ・・・ふああっ!」
栞が香里と同じぐらい大きな声を上げる、栞の中は狭いが僕のペニスは貪るように栞の中を侵略していく。
「ん・・・もう・・・奥まで入っちゃってます・・・ひゃあ・・・」
栞の歓喜の声と共に僕のペニスはもう限界に近づこうとしていた。
「2人とも、もう・・・出すよ」
「はい・・・出してください」
「あ・・・あたしの中にも・・・出してよね」
それを聞いて僕はペニスを抜いてから栞と香里の秘所を指で開いて。
どく・・・ぴゅ・・・びゅ・・・
栞と香里の秘所に大量の精を放った。
「は・・・はぁ・・・」
「ん・・・ふぅ・・・」
2人は満足気に息を吐いた。
ここまでです,次かその次で最後の予定です
>>146氏
お待たせしました、どうでしょうか?
>>忍氏
お疲れ様でした、描写の気配りなど非常にいい感じでした。
また機会があれば投下をお願いしたい・・・と言ってみるテスト
勃ちますた
159 :
忍:02/11/26 21:34 ID:eeTEiXRD
>151
オチは最初に決めてあったんですが
秋子さん的にアンハッピーエンドなので
途中書いててつらかったです
>152
言葉遣いは最重要注意ポイントなので
誉めていただけると嬉しいです
読み返すと未熟な点も多々あるので
これからも精進していくつもりです
>157
3Pは発射時の処理が悩みどころですよね
二人同時パターンで来ましたか
美坂姉妹編も大詰めですね、がんばってください
で、次回投下ネタ候補は以下の通り
ユンナ
霧島 聖
みちる
カルラ
上の方が熟成度高いので、順当にいけば次はユンナ
リクエストがあれば考慮します
160 :
忍:02/11/26 22:41 ID:eeTEiXRD
書いてから気づいたんですが
>159 には
別にネタの所有権を主張しようとか
そういった意図はないです
聖さんやカルラで構想中の職人さんは
気にせず投下してください
茜きぼんぬ。
162 :
146:02/11/26 23:57 ID:+Y5QUtlu
やっぱ、姉妹丼最高です。
香里スキーなだけかもしれんが。
by香里スレ住人
漏れも参加していいでつか?
>>163 君、前にも質問してたけど、やる気あるなら書きなよ。
ただ、書く前にスレの流れ読んで、雰囲気だけは掴んで欲しい。
単にエロシチュ、とかそういうスレじゃないから。
ふと思ったんだが。
M気質のある女性が葉鍵楼に迷い込んで、柳川や月島先輩を指名して陵辱されるのはアリなのか。
すでに娼館じゃないんだが。
柳川はへんたいゆうかいまなのでむしろ葉鍵楼からさらって陵辱の限りを尽くす役かも。
その女性がそういう夢を持っているのなら、葉鍵楼はそれに応えてくれる。
まあ現実世界にもSMクラブとか存在するからね。
170 :
忍:02/11/27 23:32 ID:HltABzXL
>161
茜は好きなんですが
茜+葉鍵楼でストーリーが思いつかないんです
こういうアイデアはきっかけ一つなので
そのうち思いついたら書くかもしれませんが
現状では期待薄です
で、早くも新作投下
かなり殺伐とした作品になりそうなので
大正浪漫とか「ほのぼの」とか「らぶらぶ」が好きな人は
読み飛ばすことをお勧めします
再開発予定区。初めて訪れた者は、その場所が、かつては国の中枢だったことなど、想
像することも出来ないだろう。
今やそこは混沌の中心。耐用年数を超えた雑居ビルが林立し、街は一種の迷宮と化した。
そこに住み着いた人間の数は、往時を超えるともいわれるが、正確な数字を知る者は誰も
いない。実兵器、電子兵器、薬、情報、そして人。そこには合法、非合法のあらゆる商品
が集まり、取り引きされているという。
ネオンサインと喧噪のあふれる表通りから、一歩入った路地。ビルの側面に取り付けら
れた階段を、登ってくる者がいた。
コツン、コツン
コンクリートを踏む音が、ビルの谷間に響く。
足音の主は、緑褐色のジャケットをだらしなく羽織り、だぼっとした黒いウールのパン
ツをブーツインして履いている。ありがちなストリートファッション。どこにでもいる不
良といった様子だ。だが、彼の顔に浮かぶ感情は『妄執』。顔の造作はそれなりに整って
いる。それだけに、彼の表情は見る者にいっそう凄烈な印象を与える。
青年の前に立ちふさがる、男の影一つ。
長身痩躯、夜目にも鮮やかな白のシャツに黒のネクタイ、暗褐色のベスト、黒のズボン。
場違いなほどフォーマルな服装。ただ、眼鏡の奥に光る鋭い眼光は、彼が単なる道化では
ないことを語っていた。
「小僧、道を間違えてるんじゃないか?」
腕を組み、青年を見下ろしながら、冷ややかな声で男が尋ねた。
「合ってるよ、ここで」
男の頭上にある真鍮製のプレート――「HAKAGIROU」の文字が透かし彫りにさ
れている――を見ながら、青年が答えた。男は呆れたようにため息をついた。
「どこで聞いてきたか知らないが、ここは『羽』の専門店だ。お前みたいなガキの来ると
ころじゃない」
「金ならある」
そういって青年は懐を探ろうとしたが、
「お前程度が小遣いかき集めても、たかが知れてるんだよ」
「ぁあ?」
青年の目がすっと細まり、右手が腰の後ろに回された。対する男は腕を組んだまま青年
を見下ろしている。しかし、その眼鏡の下では、男の目が赤い光を放ちはじめていた。
172 :
忍:02/11/27 23:51 ID:HltABzXL
今日はここまで
つづきはまた明日
セリフ回しとか、場面構成とか
思いっきり某作品から借りてます
気づいた人は、笑ってやってください
少し前にちょび髭装備で復活した某大帝ですか(w
誰やろう?
「どうしたんだい、祐也?」
「ルミラさん」
一触即発の雰囲気の中に、女の声が割って入った。男の背後にあったドアから、声の
主が姿を現した。
黒いレザー製の、ボディコンシャスなスーツ。同素材のタイトミニ。歩く度に、薄紫の
長い髪が波のように揺れる。東欧風の上品な顔立ちは、一見すると20代後半。だが、
その瞳の色は、たかが数十年の歴史しか持たぬこの街の夜より、遥かに暗く、深い。
張りつめた空気など意に介さぬように、ルミラと呼ばれた女は、彼女が祐也と呼んだ
男に事情を尋ねた。青年も緊張を解き、黙って様子を見ている。
祐也が手短に説明すると、ルミラは青年に声をかけた。
「あんた、いくら持ってきたんだい」
投げ渡された財布の中身を確認して、ルミラは口笛を吹いた。
「OK 入りな」
「ルミラさん、こんな素性の知れない……」
「裕也!」
ルミラの声が鞭のように飛び、祐也を黙らせる。
「お客様、どうぞこちらへ」
祐也は無表情で一礼し、先に立って歩き始めた。勝ち誇ったような表情で青年は後に
ついていった。
案内された部屋のソファーに、青年は乱暴に腰を下ろした。
「どの娘になさいますか? 何人でもご指名下さい」
祐也がファイルを差し出しながら尋ねる。しかし、青年はそれを受け取ろうともせずに
「ユンナがいるはずだ、出せ」
とだけ言った。祐也がわずかに眉をひそめる。
「ユンナ、でございますか? あれはまだ……」
「い る ん だ ろ ? 出せ」
「かしこまりました。少々準備に時間がかかります。こちらにてお待ち下さい」
「急げよ」
一礼して祐也が去った。一人のこされた青年は、テーブル上のドリンクにも手をつけず、
宙を見つめ、奇妙な形に唇をつり上げた。含み笑いが次第に大きくなり、やがて
狂気じみた哄笑に変わる。
「待ってろよ、ユンナぁ」
179 :
忍:02/11/28 20:11 ID:tC4kwmx+
今日はここまで
つづきはまた明日
>173
正解
10分でばれてるし……
めんて
181 :
827:02/11/29 01:13 ID:4B+585uz
>>113-115の続きです。一週間ぶりかよ俺。
しっかし忍氏ペース早いというか……コンスタントだな。
俺はテンション派だから、ああいう風に毎日は書けねー。
では、いきまつ。
182 :
827:02/11/29 01:14 ID:4B+585uz
そのまま動きを止めていても、エビルが呼吸するたび、身じろぎするたびに、襞も複雑に動いて擦り立てる。
むしろその快感から逃れるように、僕は動き出した。
腰を引くと、逃すまいときゅっと締め付けてくるイビルの媚肉。
それでも無理に引いてゆくと、絡みついていた肉が僕自身を擦りながら引き剥がれてゆく。
「ああっ……」
エビルが切ない声を上げて、空洞に怯える。
その声に引かれて、再度突き入れると埋まっていた肉が割れて、僕のものを深く受け入れる。
「んはあっ!」
深く浅く、腰を動かすたびに、エビルはいやらしい声を上げて、身をくねらせる。
水の跳ねるような音と、肉のぶつかり合う音が、荒い息づかいの中に混じる。
突き込み、引き出すたびに、2人が繋がった部分から淫臭が立ち上る。
それはけっして良い匂いではないのに、なぜか僕を惹きつけて止まない。
狂いそうになる。
「くぅっ……」
「あはあっ……うんっ」
僕が突き入れるたびに、エビルの胸が弾んで踊る。
突いた勢いに押されて上に弾み、すぐに自身の弾力で戻ってくる。帰ってくるタイミングに合わせてもう一度突く。
誘うように揺れる、その魅惑的な柔肉のかたまりを、両手で掴んだ。
「あっ!」
指の股に乳首を挟んで、左右の胸でタイミングをずらしながら、上下に揺さぶる。
指で乳首を押し潰すと、エビルは口元に拳を当て、こらえきれない呻きを上げる。
張りつめた胸は、適度な抵抗で指の動きに抗い、そのくせ力を込めると柔軟に変形する。
強く握っても、押し潰しても、手を離せば再び元の優美な曲線を描く。
これが女体の神秘ってヤツだろうか……と埒もないことを考えながら、乳首をつまんで擦り立てた。
「あくっ……やっ、やぁっ……」
下から突き上げてくる快感と、胸から与えられる快感。2つの快楽が混ざり合って、エビルを苛ませる。
「うわああ……っ」
狂ったように体を激しく振るたびに、全身を包む汗が飛び散る。
汗の粒一つ一つにろうそくの炎が封じ込まれ、エビルの裸体を赤く飾っていた。
183 :
827:02/11/29 01:14 ID:4B+585uz
エビルが救いを求めるように、両手を僕に伸ばした。
瞳の端から涙をこぼし、不安と快楽の狭間で怯えの表情を見せている。
胸の奥が切ない痛みに襲われる。
僕がその求めに応えて上体を倒すと、エビルは僕の首に腕を回して引き寄せ、口付けてきた。
抱きしめる力は強く、口づけは情熱的で、僕が求められている、と言うことがはっきりと感じられる。
それがたとえようもなく嬉しかった。
僕もエビルの細い身体を、力強く掻き抱く。
「ああっ……」
喜びの声が、心地良く耳に滑り込む。――僕は思った。
「ずっと……このままでいられたらいいのに……」
エビルが一瞬顔を上げた。はっとした表情はすぐにくしゃ、と歪み、ごまかすように、振り切るように、もう一度僕にキスをする。
そうだ……ここは所詮、一時の夢を得るための場所で、永遠なんて、望んでも手に入らない。
だけどせめて、夜が明けるまで。僕の手の中に彼女がいる間だけは――。
想いをどこかに飛ばしても、与えられる快感は確実に僕たちを追いつめてゆく。
上の口と下の口を、めちゃくちゃに絡まり合わせ、空いた手でエビルの耳たぶを揉みほぐす。
僕の背中に回されたエビルの手が、ぎりと爪を立てた。
微かに痛みが走るけど、それが気にならないくらいの、極上の感触。
抱きしめあっている分、腰は動かしづらくなっているけど、その分細かく、円を動くようにかき回す。
熱いゼリーに包まれて、下半身が溶け落ちそうになるのを、歯を食いしばって堪える。
この快楽に素直に溺れたいのに、もっと長く味わっていたいと、矛盾する思考が錯綜する。
だけど、エビルの肉は麻薬のように甘美で、容赦なく僕を追いつめてゆく。
僕はそれから逃れるように、エビルの身体を引き剥がした。
「あっ……」
片足を持ち上げ、深々と突き入れると、エビルはおとがいを逸らした。
激しく腰を前後させると、溢れる愛液が結合部から跳ねる。
柔肉に揉まれ、擦られ、包まれ、熱く溶かされる。互いの境界がなくなってゆく。
僕のものが入るたびに、巻き込まれた肉は内側に潜り込み、引くとめくり返って赤い粘膜を見せる。
「凄い……やらしいね、エビルのここ……、濡れて、飲み込んで、おかしくなりそうだ……」
184 :
827:02/11/29 01:15 ID:4B+585uz
息も絶え絶えに呟くと、エビルは泣きそうな顔で首をいやいやと振る。
「もっと……壊れてよ。僕みたいにさ……」
2人が繋がっている部分で、淫らに濡れ動く肉の宝石。
僕はそれをつまんだ。
「ひゃうっ!」
魚みたいにエビルが跳ねた。瞬間、エビルの中がきゅうっと僕のものをきつく絞る。
僕は愛液をまぶした指で、容赦なくエビルのそれをつまみ、こね回す。
「やっ、だめっ……おかしくなるっ……!」
エビルが狂ったように暴れるけど、僕が片足を抱えているから、逃げることはできない。
「気持ちいいよね、ここ……」
「ふひゃあああっ!」
くりくり、くりくりと、花芽を転がすたびにエビルは信じられないほどよがり狂う。
痛いほど僕のものを握りしめ、涙と涎とを流しながら、首を振り、仰け反る。
あの何事にも動じない、無表情で、無愛想なエビルが、こんなにも激しく乱れる姿に、僕は限りなく興奮する。
「ひぅっ……あ、く、あ…………やだ、ああっ……」
追いつめられ、うわごとのように叫ぶエビル。
僕のものも、もう限界まで熱く、高ぶっていた。
エビルの柔肉にこねられ、かき回され、甘い疼きがどんどん貯まってゆく。
「エビル……、僕っ……」
「うんっ……んっ、……んあっ……あっ、あっ、いやあっ…………」
花芽を指の腹で押し潰した瞬間、柔肉が僕の全部を激しく擦り上げ、彼女の中に、全てを解き放った。
「くあっ……」
同時にエビルも絶頂に達する。
「あっ……あっ、あああああぁっ!」
エビルのものが締め付けるたびに、僕のものもビクビクと震え、白濁が管の中を流れてゆく心地良い感触に呻く。
愛液と精液とが混ざり合ってぐちゃぐちゃになった部分を、僕は狂ったようにかき混ぜ続ける。
大きく動きすぎて、エビルの中から抜けてしまい、なおも止まらない放出が、エビルの身体を白く汚した。
僕はエビルの割れ目に沿って擦りつけ、なにもかも、全部吐き出した。
腹に、胸に、顔に、飛び散った熱い精液の感触に、震えるエビル。
ひどく淫らで、妖艶で、美しい女神が、そこにいた。
185 :
827:02/11/29 01:17 ID:4B+585uz
>>182-184 ようやくセクースが終わりました。
あとはクソ長いエピローグが続きます……。
そっちは半分できているので、あまりお待たせしないとは思います。
エロは多分、ほとんどないから興味ない人はスルーしてくれてもいいけど。
ではまた。
リアルタイムキターっ。
それでは自分も行ってみましょう。
とはいってもプロローグだけ。
書き込みも以前のようなペースでは行かないと思いますが、まぁ書く意志はあるということで。
人は死にそうな目に遭うと、今までの出来事が走馬燈のように見えるという。
オレは正に今、それを体験していた。色々とロクでもなかった二十年ちょっと
の人生があっという間に流れ……そして最後に目の前に広がったのは金色の麦
畑だった。
おいおい、この期に及んで見るのはゲームの画面か?
自分にツッコミを入れた瞬間、躰を衝撃が走った。痛い。いや、痛いなんて
もんじゃない。時速百キロ以上で走ってるバイクから放り出されたんだから当
然か。オレは遠く消えそうになる意識を必死でつなぎ止めた。ここで気を失っ
たら二度と目覚められないんじゃないかと思ったからだ。
――ここで死んだら、あのエロゲの山はどうなる! 買い集めたグッズの
数々! 棺桶の中に、花と一緒に入れられるのは同人誌か? あれを処分せず
に死ねるかっ!
自分でもこんな時に何を……と思う。けど、切実な問題だ。一応世間では隠
れヲタでやっている。それを死んだ後ばらされるなんて堪らないじゃないか。
お陰で意識が飛ぶことはなかった。その代わり、全身を激痛が駆けめぐって
いる。いくら動かそうとしても、手足はピクリとも動かなかった。口の中は鉄
の味で溢れかえっている。僅かに動く首を横に向けた。雨に濡れたアスファル
トの上にバイクが転がっている。前のカウルなんかもうグチャグチャだ。まだ
ローンも終わってないのに廃車か。ガードレールにぶつかったんだからしょう
がないけど……。
それより、今日買ったエロゲの方が心配だ。せっかく初回特典付きを探しに
隣町まで出かけて手に入れたのに。……それがいけなかったのか。この峠道を
雨の中バイクで、だもんな。普段からやり慣れない事をするもんじゃないぜ。
お陰でこの様だ。
……ちくしょう、こんな事を考えてる位じゃ、痛さは気に紛れないか。誰
か……誰か助けに来てくれないのか?
ふいに目の端に何かが映った。白くて細長いものがゆらゆらと揺れ動いてい
る。助けか? オレはその方に霞む視線を向けた。
――そうか、オレはやっぱり死ぬのか。
その人物が誰だか分かった時、オレはそう確信した。そうじゃないか。彼女
が実際にいるわけはないんだ。
年の頃は十歳程度。白いワンピースを着て、頭にはウサギの耳の飾り物をつ
けている。最初にオレが見たのは、この揺れるウサミミだったようだ。
彼女は顔に表情を出さずにオレのことを見つめている。
『君は天使か、それとも死神か?』
オレはそう口に出したつもりだった。けれどヒューヒューという掠れた音が
喉から漏れるばかりで、まともな音は一つも出ない。そればかりか咳き込むと
血の塊が飛び出した。
オレのことを見下ろしていた彼女は、不意にその華奢な両腕をオレに伸ばし
た。小さな手のひらをオレにかざす。いよいよ最期のようだ。その証拠に彼女
の背後から後光のように光が溢れ、徐々に躰の痛みがなくなっていく。まあ、
最期を最愛のキャラに看取られるんだ。オレのようなヲタにとっては上出来か。
「あり……がと……」
最後にどうにか声が出た。彼女はその声が聞こえたのか、可愛らしく笑みを
浮かべてくれた。
ああこれは……イベントCGの笑顔と同じだ。周りを雪うさぎに囲まれた、
あの……。
その笑顔を最後に、オレの意識は途切れた――。
この展開で「完」とかで締めてたらある意味英雄だったのにw
舞はKanonで一番好きなキャラなんで楽しみにしてます。
幼女のままなんだろうか(;´Д`)ハァハァ
ルミラの口調がすごいことになってるな。
祐也に案内され、青年がエレベーターに乗り込んでからすでに1分近い。長い長い
下降は、軽い衝撃と、チン、という古風なベルの音でうち切られた。
エレベーターの外は、コンクリート打ちっ放しの通路になっていた。通路は円周上に
伸びており、両端は壁に隠れて見えない。エレベータは円弧の内側に位置していた。
天井に引かれた、発光樹脂の細いラインが、申し訳程度にあたりを照らしている。
祐也は時計回りに歩き出した。円周の三分の一、距離にして数十メートルほど歩くと、
右手に一つの扉が見えてきた。
横幅約1メートルの扉の中央には、潜水艦の気密ハッチに使われていそうな、大きな
ハンドルが付いている。祐也は扉の横のコンソールを操作した後、ハンドルを回し、
扉を開けた。扉の厚さは20センチ以上もあった。
扉の中は3m四方ほどの空間になっていた。二人が入ってきたのと反対側の壁に、
似たような扉がもう一つある。入り口の扉をロックしてから、祐也は奥の扉の前に行き、
説明をはじめた。
「セキュリティ上の理由で、この扉を内側から開くことは出来ません。また、内部から
外部への通信も出来ません。当店では通常、明朝8時にお迎えに上がっておりますが、
時間を変更なさいますか?」
「おいおい、途中で酒も頼めねぇのか?」
「ドリンクや軽食、それにご注文の器具類などは、すでに室内に用意してございます」
「そうかい、安心したぜ。時間はそのままでいい。開けろ」
青年は顎で扉を指し示した。祐也は短く返事をすると、最初の扉と同じ操作を繰り返し、
重く、分厚い扉を押し開けた。
二つ目の部屋は、奥行き、幅ともに入り口の部屋の倍以上あり、壁面、床は全て、
薄緑色の硬質プラスチックで覆われていた。天井全部が発光パネルになっており、
部屋全体を柔らかな光で満たしていた。
テーブル、椅子、サイドボードなど、一通りの調度品はそろっている。ただし、色は
どれも白または薄緑で、デザインに飾り気のかけらもない。機能的だが無個性な空間は、
売春宿というより医療機関に近い雰囲気を持っていた。
「ユンナは現在、薬で眠った状態で、外的刺激にはほとんど反応しません。
あと10分ほどで効果が切れるはずです」
部屋の中央、ベッドの上で眠る女と腕時計とを見比べて、祐也は言った。
「それでは、良い夜を」
祐也の声に、扉の閉まる重い音が続いた。その物音も耳に入らぬかのように、青年は
熱っぽい視線をベッド上に注ぎ続けていた。
194 :
忍:02/11/29 22:36 ID:TXQ4/Pel
今日はここまで
つづきは、また明日
>181
俺は締切直前にならないと作業はじめられない崖っぷち型なので
書き貯めがほとんど出来ません(笑
『つづきは〜』の一文は、自分への脅迫状だったりします
>186
「積み荷を燃やして!」の場面ですね
あのシーンは全ての隠れ者の涙を誘ったとか……
続編、お待ちしてます
>191
ド○ンジョって言うなぁ!(注・誰も言ってません)
デフォルトの口調だと、迫力に欠けたんで
ま、場所が場所ですし
家庭教師やってるときとは話し方も変わる、ってことで
ちょいと思い付いたネタを投下させていただきます。
「では以上で終わります。この議案は来週まとめるので、各自考えておいて下さい」
私のその言葉で散会となった。会議に参加していたみんなも立ち上がって、思い思いの行動をとる。
さっさと荷支度をする人。議案のプリントとにらめっこをする人。友達をカラオケに誘う人。
私も帰る用意をしていた。すると、
「会長……ちょっといいかな?」
私に話しかけてくる声があった。声の主は書記の男の子だ。議事録をカバンになおしながらこっちを向いていた。
「はい、いいですけど」
「あのさ……これからちょっと……えっと、ヒマじゃないかな?」
「ごめんなさい、今日は用事があるの」
即答。
「え? そ、そっか……じゃあまた今度でいいや。それじゃ、さよなら!」
言い放って、私の返事も待たずそそくさと生徒会室を出ていく。慌ただしい人だ。
私の足は夕暮れの商店街に向かう。特に何か用事があるわけではないが、人混みを散策するのは嫌いではない。
書記の彼にああは言ったものの、別に予定があるわけではなかった。
単に人付き合いが面倒だから、いつもあのように答えているというだけだ。
本当に大事な用事だったら、反発する何かがあるだろうし。すぐ退くってことは、ホントに「また今度でいい」用件なんだろう。
商店街の大通りは、相変わらず人混みで溢れていた。
「えー、白菜一玉50円、安いよ安いよ〜」
「閉店セールで目覚まし時計が8割引! さあさあいらっしゃいいらっしゃい!」
「魚魚魚〜、魚を食べると〜、頭頭頭〜、頭が良くなる〜」
威勢のいい呼び声が響く。そんな商店街の中を、何を見るともなしに私はブラブラしていた。
そして、商店街の裏路地に何気なく立っていた「その人」に、私は会うことになる。
商店街も、端の方は歓楽街に近い様相を呈してくる。
大通りはそうでもないものの、脇道には「その手の店」が少なからず軒を並べているのだ。
とはいえ、この辺で一番大きな書店(兼レンタルビデオ屋)はそのさらに先にあるので、この辺りも人通りは少なくない。
私も本屋に向かうべく(私は勉強家でしかも読書家だし)、大通りを歩いていた。
夕方ともなると、「その手の店」も積極的に動き出す。
ダミ声の中年が帰りがけのサラリーマンに声をかけたり、スーツの男性がチラシを配ったりしている。
際どい服装(ボンテージって言うんだっけ?)の若い女性に手を引かれて、困った顔の会社員風の男性。
まあよくある風景だ。私は気にもとめず、真っ直ぐ本屋に向かっていた。
「はいはいいらっしゃいいらっしゃい。貴方の望む相手がここにいるよー」
そんな中、私の耳にふと留まった声があった。
やる気のなさそうな客引きの声。いつもだったら、気にもとまらないはずのその声。
何かに導かれるように、そっちを振り向く。その瞬間、「その人」と目が合ってしまった。
私には大学生の兄がいる。あまり自慢できる兄ではないが、まあ人並みではあると思う。
その兄がある日、何枚かのディスクを持ってきたことがあった。
「いいから黙ってこのゲームやってみろ。いいからやってみれ。
どうせエロゲーだろ、って? いや、確かにエロゲだけど、これはそういう枠で見て欲しくないゲームなんだよ。
いやホントに。マジで泣けるから。いいからやってみろって」
ええ泣きましたよ。兄の思惑通り。あゆあゆーとか観鈴ちーんとかあかりーとか。
それ以来、兄も私に受けそうなゲームをやるたびに、私に勧めてくるようになった。
まあPCもゲームも嫌いではないし(学校では誰にも言ってないけど)、気分転換にもなるので、
兄が持ってきたゲームはやっていたし、ゲームを元にしたアニメとか漫画も見ていた(というか兄から借りて見た)。
で、どうして突然兄を思い浮かべたかというと。
目が合った客引きの人……ガクランを着たやる気なさそうな人。
それが、よりにもよって、「藤田浩之」だったからだ。
>>165あたりを読んでフッと思い付いたネタです。
どれくらい書ききれるかは自信ないですけど、チョボチョボと書いていきたいと思います。
適当なタイトル思い付くまでは「無題」のままで。
なお、浩之ちゃんは単なる客引きです(えー)。
>195
新人歓迎
がんばってください
ついでにヒロインの条件絞り込み
生徒会長
自慢できない大学生の兄
Air,Kanon,東鳩は除外
以上より予想
1 月島瑠璃子
2 太田香奈子
3 緒方理奈
4 立川郁美
5 ユズハ
6 オリジナルキャラ
1,3 の兄は比較的自慢できる、生徒会長が務まるとも思えない
2 は最も生徒会長が似合うが 兄の存在が確認されていない
4,5 は柳川にいぢめられたら即死しそうだ
6 が本命なのか……
>>199 これほど無粋な奴初めてみた
リアルタイムで書いてるSSで先読むな馬鹿
>>199-200 つーか、ここの主人公って「名無し」だろ?
主人公の相手をするのは葉鍵キャラだろうが、主人公自身は誰であるなんて設定ないだろ。
久瀬を相手にする落ちぶれた佐祐理、てのも結構萌える訳だが。
>201に同意。客は名無しだよなぁ。
まぁ、姫?同士での付き合いはあるかもねー
\ ちょいとそこの兄さん /
\ 可愛い娘いますよ /
ヽ .┌┐
γ⌒^ヽ ,'´ / /
_|::::::::::::::ヽ lヽ.ノリ))))〉 _______
\\ノハ)ヽ) ivゝ゚ -゚ノl . /|| 美 |
(○) ´∀`ノ |(ノi 水|). / || . よ 少 |
i:::::(ノDole|) | i i . / || み り 女 |
゙、:::::::::::::ノ \_ヽ_,ゝ /. || 時 ど ど |
U"U U" U / || 価 り り |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
そういや、セリオものってやらしそうだね。淡々とした冷酷なシチュが浮かぶ。
「金で買う」って点で
人形物と娼婦物は本質的にかぶってるんだよな
そこらへんをどう料理するか、だ
忍氏のカルラ物が激しく読みたい、
秋子さん編読んでて、微妙に怠惰でアダルトな雰囲気が、
もの凄くカルラに向いてる気がしたので。
青年がキーボードを叩くと、ユンナの両手首にはめられた”フロート・リング”が移動をはじめた。腕に引かれ、上体が起きあがる。ショート・ボブに切りそろえられた黒髪が、さらさらと流れた。
銀の腕輪は、2メートルの高さまで浮き上がり、制止した。両手首からつり下げられ、ユンナの身体はY字型のシルエットを作る。
地の底に閉じこめられ、両手足を飾るのは銀の枷。身を覆う物と言えば、たった一枚、申し訳程度の貫頭衣だけ。それでもなお、彼女を見る者は、彼女が美しさと威厳を失っていないことを知るだろう。
天使、神の意志の具現、地に墜ちてなお、誇り高く咲く花がそこにはあった。
目覚めは、苦痛を伴っていた。ぼんやりとした意識の中、ユンナは手首にかかる負担を減らそうと、足を動かした。
「お目覚めかい?」
男の声が、ユンナの覚醒を加速する。目を開いた彼女が見たのは、椅子から立ち上がる青年の姿だった。
「俺がぶち込まれてる間に、聖天使様はずいぶんとご出世なさったようだなぁ。え?」
「誰?」
ユンナの質問に、青年は少し残念そうな顔をした。
「へっ、俺のことなんて覚えてもねぇってか。冷てえなぁ。まあ、仕方ねぇか。お前がぶっ潰したファミリーは10や20じゃきかねぇもんなぁ」
ユンナは納得した。つい先日まで、彼女は天軍の地上派遣部隊に属していたのだ。その任務には、地上の組織と協力して、天界の不利益になる組織を摘発することも含まれていた。解体した組織の構成員まで、覚えていられるわけがない。
「でも、俺はお前のこと1日だって忘れなかったぜ。あの糞ったれの更生施設から帰って来れたのは、お前のおかげよ」
青年の言葉に、ユンナは恋人のことを思い出した。彼は今、冤罪で投獄されている。訴えを何度も退けられた彼女は、ついに恋人を脱獄させようとした。そして、失敗した。
「いつか帰る。必ず助ける」そう恋人に誓って、彼女は地上に逃げた。だが、傷つき、力を使い果たした天使は、奴隷商の獲物でしかなかった。
「ずうっと前のこと考えてたんだぜ。お前の身体。お前の悲鳴。そのためだけに俺は帰ってきたんだ」
ユンナもまた、帰らねばならない。愛する人に、そう誓ったのだから。傷を癒し、力を取り戻し、必ずここを抜け出す。どんな苦痛にも耐え、必ず生き延びる。
決意を込め、ユンナは燃えるような瞳で青年を睨んだ。
「愛してるぜ、ユンナ」
陶酔しきった視線と声が、ユンナの身体にからみついた。
210 :
忍:02/11/30 23:27 ID:ukdPgyhe
今日はここまで
つづきは、また明日
>195
継続は力
>207
現状ではユンナ編に全力投球中なので
カルラ編は水面下でまったりと熟成中
怠惰でアダルトな作品になるかは未知数
また、最悪、形になる前にボツという可能性もあります
ドキドキしながらお待ち下さい
211 :
水月:02/12/01 15:44 ID:2LtjU10+
大変長らくお待たせいたしました、これから書き込み(手書き(笑))を行います
少々お待ちください
212 :
水月:02/12/01 16:01 ID:2LtjU10+
俺は死んだ筈だった、否、確かに死んだ・・・筈なのだ・・・。
確実に部屋の天井からロープを吊り下げたしロープの端に輪っかを作ったしそこに首を通したし足場代わりの椅子も蹴飛ばした。
つまり俺は確かに確実に完璧にパーフェクトに自殺したのだ。
だけど俺は今ある建物の前に立っている、建物の名は「葉鍵楼」
夢だと思って頬を抓ってみるが非常に残念なことに鋭痛がする、夢ではなさそうだ
「いらっしゃいませお客様」いきなり後ろから声を掛けられて俺は少なからず驚いた
思わず声の方向を向いてみる、声を掛けてきたのは20代前半位の男性、体は結構大きい。
俺はそこまで分析した所でふと感じた疑問を何の気なしにぶつけてみた。
「あの・・もしかして柏木耕一さん?」
馬鹿だな俺は、そんな事がある訳無いじゃないか、いくらここの名前が葉鍵で目の前にいる人物が柏木耕一に似ているからって本人の筈が無い・・・。
そんな事を考えていたから目の前の人物の答えに少々絶望に似た感覚を覚えた。
「はい、私、当「葉鍵楼」オーナーを勤めさせて頂いております柏木耕一と申します」
213 :
水月:02/12/01 16:19 ID:2LtjU10+
「ハァ!?」
思わずそんな事を口にしてしまった、スイマセン・・・と謝ると、
「いいんですよ、ここに来る方は大概そういう反応をしますから」と言いながら耕一さんは俺を建物の中へ招き入れる
俺はそれに従う、何かこの人の笑顔には逆らい難いものがあるな、そんな事をふと思った。
中はゲームと同じそのまんま鶴来屋でカウンターと思しき場所には金髪触覚の”あの子”がいた。
「あ、耕一お兄ちゃん、お客様?」俺はその犬耳が妙に似合いそうな子に頭を下げる、そこで気付いた様にその子も頭を下げ
「いらっしゃいませ、私オーナーのアシスタントをしています柏木初音です」と一言
俺はその慌てた仕草に可愛いなぁと思いながらも本当に葉鍵のキャラがいるよ・・・と変な感覚に陥った。
まぁいい、どうせ死んだ身だ、この際だから幸運だと思って楽しもうじゃないか
そうなると楽しむにしても一つの疑問が残る、「すいません、ここは一体どういう所なんですか?」
初音ちゃんが淹れてくれたコーヒーを飲みながら俺は疑問を投げかける、すると耕一さんは笑顔でとんでもない事を言った
「え〜っとですね、簡単に言うと遊郭みたいなものですかね?」
俺は飲んでいたコーヒーをそれはもう盛大に吹き出した。
214 :
水月:02/12/01 16:43 ID:2LtjU10+
「す、すいません・・・」と平身低頭で平謝りする俺
「いえいえ、普通はそういう反応をするものですから」と耕一さんが言うと
「ここに来る人って結構こういうリアクションする人多いですよ」と俺がぶちまけたコーヒーを拭き取る初音ちゃんがそういった
「あの・・・、遊郭ってことはつまりその・・・、葉鍵の人とHな事をする所という事なんでしょうか?」
俺の質問に耕一さんはちょっと考えて「半分正解で半分不正解ですね」と答えた
「へ?でも遊郭っていうのはそういうものでは?」と少々混乱する俺に耕一さんが
「やっぱりこういう事は双方の同意が無いといけませんからね、お互いに話したりしてもらってその上で相手方
つまり貴方が指名した女の子ですね、その子が貴方の事を気に入れば性的関係を結んでもらっても構いません
あ、あとウチは時間無制限なんでごゆっくりして下さいね」
と教えてくれた、そしてそのままの笑顔で、しかし先刻までとは明らかに違う口調で一番重要である事を口にした
「お客様、誰をご指名なさいますか?」
「超先生と柳川で」
「わかりました」と耕一さんは冷静に流す
「うわっ!!耕一さん、冗談ですよ!!マジに取らないでください!!」ってゆーか超先生まで居るのかココはっ!?
「そうなんですか?では本当のご指名は?」耕一さんはなぜか残念そうにそう言う、なんで残念そうなんだオイ・・・。
とまぁコントの時間はここまでにしておいて実はひとつ俺には思うところがあった
自分が椅子を蹴る、この世との決別の瞬間に、父の顔でも母の顔でもなく、1人の葉鍵キャラの顔が浮かんだのだ。
「お客様、ご指名の方は・・・」なかなか回答を出さない俺に耕一さんが怪訝な表情で尋ねる
俺の言うべき名は1つに決まってる、死の瞬間に見た天使のような女性・・・・・・・・。
「保科智子さんをお願いします」
215 :
水月:02/12/01 16:47 ID:2LtjU10+
ようやく本日分〜保科智子編〜終了です
は〜〜〜〜〜〜〜駄文だなコリャ。
ほかの皆さんが「超高級娼館葉鍵楼」なら私は「超低級娼館葉鍵楼」ですな
雰囲気の「ふ」の字も無い
あと「勝手に委員長使うんじゃねぇこのリア厨が!」とかお思いの方御免なさい。
それでは本日はこの辺で・・・・。
216 :
忍:02/12/01 16:57 ID:riX0JK3Z
>211
まだ見てるかな?
技術的な面でアドバイスできると思うんだが
聞いてみる?
リアルタイムキタ――――(゜∀゜)――――!! 打ち込みおつです
218 :
水月:02/12/01 17:01 ID:2LtjU10+
219 :
忍:02/12/01 17:08 ID:riX0JK3Z
人は黙読するときでも、無意識に句読点に合わせて息継ぎをする
句読点が極端に少ない文は、呼んでいるだけで息が詰まりそうになる
下書きが終わったら一度音読して
息が続かなかったら句点を入れる
もしくは、文を分ける
これを実行するだけで、かなり読みやすくなると思う
220 :
水月:02/12/01 17:23 ID:2LtjU10+
>>219 どうもありがとうございます
そうか、なんか急いで呼んでしまうのはそう言う理由か
超先生は葉鍵キャラの一人だったのか。
222 :
忍:02/12/01 17:30 ID:riX0JK3Z
うるさいことを書いてしまったが
委員長はお気に入りキャラなので
期待してる、頑張って欲しい
223 :
水月:02/12/01 17:41 ID:2LtjU10+
>>222 頑張らせて頂きたい
あと×呼んで→○読んでですね、間違いました(220)
超先生×柳川 見てぇ……マジで。
マジで…
俺は勘b
超先生+柳川×名無しさん
じゃなくて、
超先生×柳川かよw
>死の瞬間に見た天使のような女性・・・・・・・・。
>「保科智子さんをお願いします」
俺の脳裏に浮かんだのは、「あほかい」といわんばかりの、あきれ果てた冷笑を浮かべたイインチョだったw
「まずは味見から……だな」
そう言って青年は唇を近づけてきた。吐息がユンナの顔にかかる。
「くっ」
汚らわしさに、ユンナは思わず顔を背ける。だが、青年は彼女の顎を捕らえ、
無理やり彼の方を向かせた。
見せつけるように、ゆっくりと唇が近づき、重ねられる。目を見開き、硬直している
ユンナの唇に、青年の舌が割り込む。歯を食いしばって、ユンナは抵抗した。だが、
青年の執拗な愛撫が続くと、次第に、彼女の顎の力は抜けていった。青年の舌がユンナの
歯をこじ開け、侵入する。
瞬間、ユンナは素早く青年の舌を吸い込むと、思い切り歯を噛み合わせた。
機敏に体をのけぞらせて、青年は舌を引き抜いた。そのままバランスを崩し、
しりもちをつく。ユンナは無念の思いを込め、彼の顔を睨んだ。
「……っぶねぇな。殺る気マンマンってわけか? あぁ?」
言葉と同時に青年の前蹴りが飛び、ユンナの腹に入る。ユンナの身体はくの字に
折れ曲がり、手首を支点に大きく揺れた。
揺れも収まらぬうちに、青年はユンナの髪を掴み、平手打ちを連続で入れてきた。
ユンナは青年を蹴り放そうともがいた。だが、手首を固定された状態での半端な
蹴りでは、彼を逆上させるのがせいぜいだった。
連続して与えられる衝撃に、ユンナの視界が歪む。足の感覚が失われていき、どんなに
彼女が懸命になっても、動かなくなる。
「おいおい、この程度で壊れんなよ?」
ぐったりとなったユンナを見て、青年は興ざめしたように呟いた。髪を掴んでいた手を
放されると、ユンナは上体を支えきれず、うなだれた。
「待ってな、すぐに元気にしてやるよ」
荒い息を整えるユンナの耳に、ガラスの触れ合う音が届いた。近づく足音に、ユンナは
顔を上げた。彼女が見たのは、注射器を手に薄笑いを浮かべる青年の姿だった。
ガラス製の有針式、骨董屋に飾ってありそうな時代遅れの注射器だ。
青年はユンナの服に手をかけると、一気に引き裂いた。
「動くな」
ユンナの瞳から1cmの距離に注射針を突きつけ、青年が警告する。彼の声に、単なる
脅し以上のものを感じて、ユンナは動きを止めた。
230 :
忍:02/12/01 21:59 ID:riX0JK3Z
今日はここまで
つづきはまた明日
今日の懺悔
私は >219 で偉そうに説教たれてますが、
その文の中に「×呼んで>○読んで」というはづかしい誤字を出してしまいました
さらに >220 でこっちの誤字をそのまま引用されたと思って、本気で吊りたくなりました
今日の懺悔2
Wing 4に改行を入れ忘れました
231 :
827:02/12/02 02:28 ID:cs9Imfhn
>>182-184の続き行きます……が、おかしいな、なんでこんな展開になったのだろう(;´Д`)
筆が滑ったのか魔が差したのか。あるいはただの本能か。
232 :
827:02/12/02 02:29 ID:cs9Imfhn
色濃い肌の上に、散った白。それに汗と体液とが混じり合って、彼女を飾り立てている。
暖かい空洞は、柔らかくなりかけた僕のものを、しっかりとくわえ込んだままで、
エビルが息をする度に、僕からまだ搾り取ろうかと言わんばかりに、優しく締め付けてくる。
そこは出したばかりで敏感になりすぎていて、快感よりも鈍い痛みが走る。
と、不意に目の前が暗くなった。重い虚脱感に襲われて、身体が崩れる。
あ、まずい。と思って身体を横に倒すと、弾みで僕のものがエビルから外れた。
抜け出すときのざわりとした感触は、甘美なのに、苦痛でもあった。
倒れた僕の代わりに、エビルが跳ね起きる。慌てる表情というのも、なかなか貴重だ。
「大丈夫か!?」
「……一応、平気」
「そうは見えない」
呼吸が変な風に乱れているのが自分でも分かった。視界も今一、狭いし暗い。
まぁ、経験談だけど、苦しいと思っているうちは死にはしない。
エビルの手が額に当てられ、汗と張りついた髪を拭う。
こんな時だというのに、僕はエビルの身体を精液が伝って落ちるのを、いやらしいな、なんて思いながら見ていた。
「倒れたばかりだったのに、無茶をするからだ」
「倒れたって……ああ、そうか。また……」
最近、意識が不意に途切れることも珍しくなくなった。
その度に周りに迷惑をかけていたけど、今回はそのおかげでいい思いもしたから、たまには感謝するかな。
「で、君が見つけてくれたんだ」
「運んでくれたのはここの主人だが」
「びっくりした?」
「……今時行き倒れも珍しいからな、興味が湧いた」
そっぽを向いて、へたな言い訳をするのがおかしくて、思わず笑い出した。
彼女はバカに付ける薬はないと言いたげにため息をついて、枕元のティッシュを取りだす。
「あ、ちょっと待って」
「口でして欲しい、とでも言う気か?」
「……なんで分かったのかな?」
「ダメだ。また倒れられても困る」
「じゃあ、一緒にお風呂で流しあうのはどうだろう」
今度こそ彼女は心底呆れきったようだった。
233 :
827:02/12/02 02:30 ID:cs9Imfhn
――腕で身体を隠したエビルが、何度目かのため息をつき、僕は上機嫌に広々とした風呂場を見回した。
湯船から壁、手桶にいたるまで全部木製。湯船も十分な大きさがあり、湯煙に混じった木の香りが心地良い。
木の区別はつかないけど、多分檜風呂というヤツだろう。
「まったく……また倒れても知らないぞ」
「ほら、バカは死ななきゃ直らないって言うし」
「……ほんとにな」
さりげなくひどいことを言いつつ、エビルは僕に回れ右を強要する。
「いいな、絶対に振り向くな」
「了解」
しませんでした、と密かに心の中で付け加える。
やがて聞こえてくる水音に紛れて、そっと首を回す。と、片膝を立てたエビルの後ろ姿が見えた。
エビルは手桶で肩から湯をかけ、身体の前面を洗い流している。
大切な部分に手を伸ばし、ゆっくりとお湯を注ぐと、白の入り交じった液体が流されてゆく。
「んっ……」
「手伝おうか?」
不意に耳元で囁く。
「なっ!?」
ものすごい勢いで振り向いたエビルの顔は、これ以上ないと言うほど真っ赤に染まっていた。
それを最後に僕の意識はもう一度轟沈する。二秒くらい。
いや、単に目の前で星が散っただけだ。手桶で側頭部をはたかれた。ちょっと痛い。
「みっ、みっ、……見るなと言っただろう!」
「いや、振り向くなって」
「振り向いているじゃないか!」
激昂しているエビルというのも貴重だなぁ。しかし裸を見られるよりも、ああいうのを見られる方が恥ずかしいんだろうか。
などとのほほんと考えていたら、エビルはバスタオルを手早く巻き付け、せっかくの裸体を隠してしまった。
「……もったいない」
「うるさい。いいからそこへ座れ」
目が据わっている。これ以上からかうと、さすがに機嫌がまずい方向に曲がりそうだったので、
「了解しました」
素直に従った。
234 :
827:02/12/02 02:30 ID:cs9Imfhn
エビルはごく普通にスポンジにボディーソープをつけ、背中を流し始める。
「こういうところだと、直接身体に石鹸をつけて洗ってくれる、とか」
「嘘つきにはサービスなしだ」
「えうー」
「変な声を出してもダメだ」
ダメだった。
それでも人に背中を流されるというのも本当に久しぶりで……小学生以来じゃないかな。
背中から、肩、腕と、丁寧に洗われる感触は、心地良かった。
一旦お湯で泡を流し、前に回ってくる。
エビルは一瞬驚き、気まずげに目を逸らし、
「……少しは遠慮しろ」
ごまかすように、スポンジに泡を載せる。
「そう言われても」
立つものは立つ。
エビルは両膝を揃えて中腰になり、それを見ないようにしながら、足から洗い始めた。
洗われている間、湿ったエビルの髪を、指で絡めて遊ぶ。まとわりつく感触が面白い。
足を洗い終えたエビルは、今度は胴体を洗おうと膝立ちで近寄り、
「人の髪で遊ぶな」
と、僕を睨んだ。その目つきがあまりにも可愛かったもので、思わず髪ごと頭を引き寄せ、キスをした。
不意を突かれたエビルは、とっさに逃げることもできず、簡単に舌の侵入を許す。
口の中を蹂躙しながら、バスタオルを外す。湯気に当てられ、やや赤らんだ肌が露わになった。
もがく様さえ楽しみながら、背中を撫で下ろし、お尻の側から手を股間に差し入れた。
「んんっ!」
すでに熱く潤っているそこを指で広げてかき回すと、真新しい蜜が、粘ついて指に絡み付いた。
「僕の体を洗いながら、濡らしていたんだ?」
「ちっ、ちが……」
「違うの? でもこれ、お湯じゃないよね?」
「ひうっ! ……さっきの……洗い残しだっ」
「まぁそれでもいいけど」
強情を張るエビルに苦笑しつつ、こっそりとボディーソープを手に取った。
235 :
827:02/12/02 02:31 ID:cs9Imfhn
冷たいそれを、いささか乱暴にエビルの背中に叩きつける。
「ひゃんっ!」
逆の手でお湯をすくいとり、混ぜるとたちまち泡が立つ。それを手のひらで背中全体に伸ばしてゆく。
「こっ、こらっ……」
「エビルの身体も綺麗にしないとね」
「自分でできっ……ふっ、う……」
後ろからお尻を、前から秘唇を、両手を使って洗い、こね回す。エビルの額が、僕の肩に押し当てられ、細かく震えた。
崩れかけた身体を持ち上げ、僕の太腿の上に跨らせる。
「やあっ……」
泡と愛液にまみれたあの部分が、太腿の上で柔らかく潰れる。
軽く足を揺らすと、エビルは泣きそうな顔をしながらも、腰が勝手に前後に動き始める。
「ああっ……くっ……」
ぐりっと太腿を押し上げると、泣きそうな顔で熱い息の固まりを吐く。
湯気と汗と愛液と泡と、色々なものが全身を包みこむ。
「ねぇ、エビルも、続きしてよ」
「え?」
「一カ所、残ってるよね?」
「あ……」
エビルの手を取って導く。僕のものは二回出してから間もないというのに、すっかり元気にそそり立っていた。
ヘタをすれば前よりももっと硬く、熱く。エビルの手が触れると、別の生き物のようにびくりと動いた。
「平気なのか、身体……」
「多分ね」
「……バカ」
逆手に握られると、いつもとはまるで違う感覚がする。エビルも勝手が違うらしく、動きがぎこちない。
ゆっくりな分、締め付ける力を変えたり、ひねったりと工夫してくれるので、十分すぎるほど気持ちいいけど。
やがて慣れてきたのか、動きは複雑なまま、スピードが上がってくる。
僕もお返しとばかりに、腿でエビルを刺激しながら、頂点で淡く息づいている淫核に触れた。
「ひゃあっ!」
跳ね上がった腰を今度は後ろから押さえ、お尻の筋に沿って指を滑らし、その奥のすぼまりを刺激する。
236 :
827:02/12/02 02:31 ID:cs9Imfhn
「なっ……! そ、そこは、やっ! やめっ……いやぁっ……」
前と後ろと、前後から挟みこまれ、逃げることもできずに腰をのたくらせる。
結局それは、僕の太腿に自分の秘所を押しつけるだけで、ますます彼女を高ぶらせるだけだ。
きつく指を挟みこんだ後ろの穴に、泡の助けを借りて、狭い入り口に滑り込ませてゆく。
「あっ……くああっ……」
エビルの指が痛いほど僕のものを握るけど、それすらも快感に変わる。
自分でもなにをやっているのか分からないまま、エビルは僕のものを強く扱き続ける。
後ろの穴を、マッサージするように揉みほぐしながら、少しずつ奥へ奥へと指を進めていく。
エビルの抵抗はますます激しくなり、髪を振り乱して身悶える。
つぷ、と潜り込んだ瞬間、
「やあああっ!」
エビルはぞくぞくと体を震わせ、僕の胸にすがりついた。
「ああ……」
エビルの指が、僕のものから離れて、垂れ下がった。
「いっちゃった?」
「……少し」
多分、普段の彼女なら、それこそ手桶ではたかれるような質問だったんだけど、意識が飛びかけているせいか正直に答える。
まるで酔っているような、ぼうっとした瞳で。
「じゃあ……もっといきたい?」
エビルは少しだけ迷う素振りを見せたけど、やがて、コク、と頷いた。
「それじゃ、そっちでしようか」
僕の視線の先には、なみなみと湯を湛えた湯船があった。
237 :
827:02/12/02 02:33 ID:cs9Imfhn
終わった。
一目ぼれから始まった思い、終わってみればあっという間、だけど・・・
僕の中には達成感と、一つの迷いがが残った。
一目ぼれして,ただ単純に体を重ねて・・・よかったんだろうか?これで正しかったんだろうか?そんな考えばかりが頭をよぎる。
「どうしたの?さっきから黙ったままで」
「え?あ、ああ・・・」
香里の問いに僕は曖昧な笑みを浮かべる、しかし香里は僕の心を読んだかのように大きなため息をついてから言った。
「何か悩んでるなら素直に言った方がいいわ、そのほうが楽になれるから」
「はは,なんでもお見通しってわけか,超能力でも持ってるのか?」
「ここにも超能力者はいるけど・・・私は超能力者じゃないわ,だけど・・・そんな顔してた」
「いや・・・昨日顔をあわせたばかりでこんなことしてよかったんだろうかって思ってね,君達のこと何も知らないのに一方的に僕が『好き』ってだけで・・・」
「知らなかったんならこれから知ればいいんですよ」
香里の横で栞が微笑みながら言った。
「知る?」
「はい,だって私たちだってあなたのこと何も知りません、知らないのはお互い様じゃないですか、知らないのは罪じゃないです、知らなかったらこれから知ればいいんです」
「栞,たまにはいいこと言うわね」
香里が栞の頭を優しく撫でる。
「たまには・・・ってどういう意味よお姉ちゃん,それじゃ私がいつもはいいこと言わない人みたいです」
「言葉通りの意味よ」
そうか
そうだよな、昨日会ったばかりじゃないか、1日で何もかもわかるわけがない。
最初の一歩はこれからでも遅くはない、焦ることないじゃないか。
それから僕と栞と香里は随分長いこと話し込んだ。
規則で残念ながら僕の名前だけは言うことは出来なかったけど、普段友達とするような他愛のない会話,それは僕にとって・・・
ものすごく幸せな時間だった。
「お客様をさっき外へお送りしたわ」
「ああ,ご苦労様・・・栞ちゃんは?」
「先に部屋で休んでるわ」
葉鍵楼支配人室で香里と耕一がソファーに座って事後報告のために話をしていた。
「・・・変わったお客さんだったわ」
「ここに来るお客さんは多かれ少なかれ変わってるだろ?」
「ここに来るお客さんにしては、って意味よ」
香里の言葉に耕一は頭に疑問を浮かべながら問う。
「どういう意味?」
「ここに来る人は、たいてい私たち・・・いや『葉鍵』に大きな幻想を持っているわ、けどあの人にはそれが一切なかった、純粋に私と栞を求めた、例外中の例外ね」
「なるほど、確かに変わってる、そしてだからこそ『葉鍵』に全てを委ねる事もなかった・・・」
耕一はソファーに体を預けて安堵のため息をついた。
「だけど・・・次に来た時はどうなるだろうな、次に来たときは『葉鍵』を知りすぎてるかもしれない、そうなると・・・危ないな」
「そうね・・・じゃあ賭けましょうか?あの人が次に来たときにも無事にここから出ることが出来るか」
「いいね、じゃあ僕は・・・」
「私は・・・」
2人は同時に口を開いた。
「無事に出ることが出来る」
その後、2人の笑い声が支配人質に響く。
そして葉鍵楼の夜はふけていった。
葉鍵楼を出るとそこはいつもの路地だった
いつもなら夢でも見たんだと自分に言い聞かせるところだが、今日のことだけは現実だと思った。
「楽しかったな」
僕はポツリと呟く、だけどもうあの2人は会えないと思うと、胸が苦しかった。
そうして歩いていると僕の目に1件のゲームショップが移った。
「そう・・・そうだよな」
君達には会うことが出来るんだったな、こんな簡単な方法で。
迷いは無かった。
大事なのは『知る』こと、最初の一歩を踏み出す勇気。
僕はショップの扉を開いて店員に尋ねた。
「すみません、『Kanon』ってゲームあります?」
〜完〜
終了です
今まで読んでくれた人、真にありがとうございます。
初18禁どころかSS経験も少ない自分の文章でしたがいかがだったでしょうか?
書き手の人、これから書く予定の人
がんばってください、僕は少し休みますが、またネタを思いついたら書きます。
それでは
>243
おもしろかったッス、good job
245 :
水月:02/12/02 20:41 ID:9TmaXuIb
>>227 そうだわな、だわな、書いた俺もそう思う。(アルファルファ豊本口調)
「くっ」
屈辱のうめきが、ユンナの喉から漏れる。
青年は、ユンナの左乳首を指ではさみ、弄んでいた。彼女の意志とは関係無しに、
乳頭が次第に隆起していく。満足そうにそれを眺めたあと、青年は脱脂綿を胸の先に
当てた。ぷんとアルコール臭が立ち登る。
鋭痛と共に、針がずぶずぶと埋まっていく。たっぷり3cm以上も針を突き刺すと、
青年はピストンを押し込んだ。透明な液体が、鈍い痛みと共にユンナの体内に
送り込まれていった。
まったく同じ作業を右胸でも繰り返したあと、青年は観察するようにユンナを眺めた。
「何のクスリ?」
「聖天使様はせっかちだな。5分もすればイヤでも判るってのに」
最悪の予想にユンナは青ざめた。
「まさか……RagnaRok?」
「正〜解。ま、俺達は『黄昏』って呼んでんだけどな」
RagnaRok
非常に強力な興奮、催淫作用を持つ向精神薬。体内での分解、排泄がほとんど
行われないため、理論上は何日でも作用が続く。ただし、中和剤を使用しなかった
摂取者は、通常、数時間で発狂、衰弱死の運命をたどる。
「さて、どうする。俺を殺して、お前も狂い死にするか? それとも二人で楽しむか」
絶対の優位を確信した表情で、青年が囁きかける。
「貴方の、好きにすれば、いいでしょ」
声が震えないように注意しながら、ユンナは言った。
「素直に楽しめよ。な?」
そう言いながら、青年の手がユンナの下腹部へと伸ばされた。
「ひっ」
痛みにも似た刺激に、ユンナは思わず息を呑んだ。
「いい反応だな、もう効いてきたか」
別に、敏感な部分に触れられたわけではない。腹に指が置かれただけだ。
たったそれだけのことなのに、身体の奥が次第に熱くなる。無意識のうちに、自分が
次の刺激を求めていることに気づいて、ユンナは戦慄した。
「黄昏」・・・・
249 :
忍:02/12/03 00:12 ID:lI7WlwiE
今日はここまで
つづきはまた明日
今日の懺悔
えっちシーンに突入する予定でしたが
無理でした
今日の懺悔2
このコメント書いてる間に割り込まれました
>>231-237 キャラが勝手に動くのは、良い傾向ですよ 多分(笑
>>238-243 一人称の限界にぶち当たっちゃいましたね
栞の暴れっぷりが読んでてすごく楽しかったです
おつかれさまでした
>248
RagnaRocの略称はRRです
読むに耐えない駄作ばかりだな。
>250は読むに耐えない駄レスだな。
>249
good-job!続き期待してますよ。
「くっ」
漏れそうになった喘ぎ声を、ユンナは必死でかみ殺した。青年の手が下腹部を滑り降り、
彼女の入り口に達したのだ。
軽く花弁をなぞったあと、青年はユンナに見せつけるように、指を差し出した。青年が
指を広げると、人差し指と中指の間に糸が伸びた。
「見ろよ、これ。お前の身体はとっくに準備完了みたいだぜ」
「それが……何だっていうのよ」
「へっ、その生意気な態度がいつまで続くかな?」
ユンナの細い腰に手をかけると、青年は彼女の身体を自分の方に引き寄せた。手首から
つり下げられたまま、ユンナのつま先が床から離れる。
熱い塊が、ユンナの最奥まで一気に侵入してきた。
「かはあぁっ」
快感と呼ぶにはあまりに強い刺激を受け、ユンナは肺の空気を全て吐き出した。彼女の
視界は真っ白に染まった。息苦しさを感じて我に返ったが、全身の筋肉がこわばり、
彼女に息を吸うことを許さない。
そんな彼女の様子など、気にする素振りも見せず、青年は激しく腰を動かしはじめた。
「いっ、ぎっ、ぎっ、ひいぃぃいっっ」
青年の刻むリズムに合わせて、ユンナの足は宙を蹴り、口からは苦鳴に近い喘ぎが
漏れる。いつしか、彼女の目の端には涙が浮かんでいた。
少しでも姿勢を安定させようと、ユンナの足が青年に絡みついた。しかし、結果的に
その行為は、青年の肉棒をより強く締め付けることになった。
「おっ、いいね。とうとうヤル気になったか?」
青年の身勝手な叫びも、ユンナの意識には届かない。彼女はただ、加速した青年の
動きに振り落とされぬよう、足に力を入れるだけだ。
さらなる締め付けに歓喜の雄叫びを上げながら、青年はユンナの膣内に大量の精液を
注ぎ込んだ。
「ひっ、いっ、ひあああぁぁぁぁぁ!」
熱い迸りをを子宮口に受け、ぽろぽろと涙をこぼしながらユンナが叫ぶ。
白く熱い快楽の渦中へ、ユンナの意識は溶けていった。
「そんなに心配?」
ネクタイを締め直す祐也の表情を見て、ルミラが尋ねた。
「正直、不安です。今までずっと、一見の客は入れないって方針でやってきたんじゃ
ないですか。それをいきなり……」
ベッドの上にうつぶせたまま、ルミラはため息を付いた。むき出しのままの肩が、
気怠げに揺れた。
「ササンテ・ファミリーって、知ってるかい?」
「あの組は確か、2年前のRR撲滅作戦の時に解散したんじゃないですか?」
「そうさ、あんたが来るちょっと前の話だよ。あの時はひどかった。共同作戦とか言って、
天軍がしゃしゃり出てきてさ。そのあげく、両軍が手柄を争って、関係ない組まで
潰して回ったんだからね」
「それで、そのササンテがどうしたんです」
「あの客は、そこの跡取りだよ。無期刑くらったって聞いたんだけど、どうやって
抜け出したのやら」
枕に顎を埋め、ルミラは面白そうに笑った。
「余計悪いじゃないですか。どう考えてもお礼参りですよ。ユンナ一人に、いくら
かかったと思ってるんです。それに、あんな上玉、もう2度と見つかりませんよ」
泣きそうな顔をして、祐也はルミラに詰め寄った。
「大丈夫だって。あんな小僧がどうこうできるユンナじゃないよ…………たぶん」
「多分………ですか」
祐也は絶望の表情で天を仰いだ。
255 :
忍:02/12/03 23:32 ID:lI7WlwiE
今日はここまで
つづきはまた明日
今日の懺悔
>249 で、RagnaRokの綴りを間違えました
今日の懺悔2
○○○○×ユンナより
柳川×ルミラの方に萌えてしまいました
>252
頑張ります
あと、ナイス保守!
今日の圧縮は被害大きかったみたいですね
随分と間が空いてしまいました。
その間、風邪をひいたりHDDがクラッシュしたりと色々ありました……。
それはさておき、
>>187-188 の続きです。
――見知らぬ天井。真っ白で継ぎ目一つ見あたらないそれは、まるで病院か
何かの様だ。ここはどこだろう? オレの部屋ならもっと薄汚い天井だし、大
学の研究室とも違う。どこかのホテル? ってこともないか。大体、誰と一緒
に泊まるっていうんだ?
オレはとりあえず起きようと体を動かした。
「ぐあっ」
痛い。体中が軋んでいる感じだ。痛さの波が収まるのを待って、今度はそろ
そろと動かしてみる。――別にどこを怪我している、というわけでもないみた
いだ。ただ躰の節々が痛い。一体どうしたっていうんだろう。
その時、不意に声が掛けられた。
「気がついたか、少年君」
その女性の声にオレはどこか聞き覚えがあった。慌てて起きあがろうとして
……また激痛にのたうち回る。
「無理をするな。大怪我だったんだぞ」
そう言いつつも、背中に手を回し起きあがるのを助けてくれた。そのままオ
レの息が整うまで背を撫でてくれる。
こんな状況だと言うのに、女性特有の甘くむせるような香りにドギマギして
しまう。
「まったく君は運がいい。『彼女』に見つけられたんだからな」
「えーと……一体何があったんでしょう?」
「なんだ、覚えていないのか?」
呆れたような声。その声につられ、彼女の方を振り向いた。……誰だろう。
妙に見覚えのある人だ。長い髪に凛々しげな顔立ち。白衣を着ているところを
見ると、医者なんだろう。
「君は事故を起こしたんだぞ。バイクで」
「え――」
声をあげかけて……不意に光景が蘇ってきた。雨の峠道。水たまりにバラン
スを崩すバイク。目の前に迫るガードレール。衝撃。眼下を流れるアスファル
ト。走る走馬燈。そして――。
「じゃあ……じゃあ……」
「じゃあ?」
「ここはもしかして……地獄の待合室とか……?」
「ふふふ、それは一体どういう意味かな?」
「え、えーと……だってオレが天国に行けるとは思えないし」
どこからか取り出したメスをかまえる様子は正に地獄の使者、といった感じ
だったけど、とても本音を伝える気にはなれず誤魔化した。だけど……メス?
「まあいい。それより思い出したのかな?」
「はい。オレはバイクで事故って、死にそうになってそこに――」
そしてオレはあの子に逢った。普通だったら幻覚だと思うところだけど……。
「そこで『彼女』と出会った、というわけだな」
この女性の医者は胸の前で腕を組み、何度も頷いて見せた。その大袈裟な様
子や今までの情報が合わさり、一つの仮説が導かれる。……そんなはずはない。
でもそれならこの人は……? そしてここは……?
「あの、それでここは一体どこなんですか? それに、彼女やあなたは一体誰
なんですか!? だってあなたはまるで――」
思わず詰め寄る。この女性のことを至近距離から睨み付けた。
「――愛と正義の美人女医というお世辞なら聞き飽きているぞ」
思わず力が抜ける。
「まあ気を楽にしろ。私は君の想像通り、霧島聖だ」
「やっぱり……」
この服、この容姿、この口調。コスプレとかなりきりとか、そう言うレベル
を超えた現実味がここにはあった。
「そして君が逢ったあの娘。彼女も君の想像通り、川澄舞だ」
「でも、どうして?」
彼女たちはゲームのキャラクタだ。実在するわけがない。でもこの人――聖
さんはここにいる。そして……まいも。ここは……もしかして夢の中とか?
けれどさっきの体の痛みは確かなものだった。
そんなオレの戸惑いに、聖さんは一言で答えた。
「君がそう望んだからだ」
「オレが……望んだ?」
「それがこの葉鍵楼のルールだ。君が望んだから、君が望んだ通りの姿でこの
屋敷は姿を現したんだ」
「ハカギロウ……?」
微妙に聞き覚えがなく、微妙に慣れ親しんだ名前だ。葉鍵、ならいつもネッ
トで見ている。でも「ロウ」ってなんだろう? それに……
「オレは別に何も望んだ覚えはないんですが……」
「君は事故を起こした瞬間、何を見た? 何か彼女に関係したものを見たんじゃ
ないのか?」
「はい……金色の麦畑を見た気がします」
「つまり君は死の淵で彼女を望んだ。相当強い想いだったようだな」
「その想いでこの……葉鍵ロウは現れた……」
「そういうことだ」
聖さんは大きく頷いてみせた。でもオレは到底信じられずにいた。そんな都
合のいいことがあるなんて。
「でも……そんなことが……」
「それに彼女は命の恩人なんだぞ、君の」
「……え?」
「彼女の『力』はなんだった?」
まいの『力』。死にそうだった彼女の母親を助けた……癒しの『力』。
「いくら私がスーパードクターでも、死神に襟首を捕まれた者を救う術はない」
確かにあの時、オレはロクに体も動かせないような状況だった。血もたくさ
ん流れていたと思う。けど今は痛みが残っているけど、傷自体はどこにもない
みたいだ。あれが夢ではないとしたら――。
「彼女の『力』がオレのことを助けてくれた……?」
だけど、まだ信じられない。それが顔に表れていたのか、聖さんは鼻を鳴ら
すとさらに説明を加えてくれた。
「いくら不思議に思ってくれてもかまわないが、こうして私はここにいる。そ
れは事実だ。もちろん、他の者もいるぞ。何しろ葉鍵楼だからな」
――我思う、故に我あり。とかそんな言葉を思い出していた。聖さんがここ
にいる理由の説明になるんだろうか。大体、オレはそんな聖さんのことを知っ
てるわけじゃないのに。
……あれ? じゃあどうして聖さんがここにいるんだ?
「でも、オレがあの時想ったのはまいだけですよ。なんで他の人がいるんですか?」
「君のように、私たちを想う者はたくさんいるということだ」
聖さんは愉しそうに目を細めた。
「そんな者達の想いが集まり、一つの方向性を持った結果がこの葉鍵楼だとい
うことだ」
……何となく、嬉しくなった。オレのようにゲームにはまり、その中のキャ
ラに入れ込んで、本気で逢いたい、って思うようなバカは他にもいたんだ。そ
れもたくさん。でも、不思議じゃない。葉鍵板にもそういう人達がいたじゃな
いか。きっとオレのようにROMってる人達はそれ以上にたくさんいるんだ。
「さて、理解したようだな」
「ええ、なんとか」
「なら……彼女にも会ってみるがいい」
彼女……!
「まいにも会えるんですかっ!?」
「ふふふ、やはり彼女のことは気になるようだな」
「そりゃ、そうですよ。だって……」
その先を口にしようとしてためらった。こんなこと、例え同じ葉鍵のキャラ
である聖さんにも簡単に言えるものじゃない。
けど彼女はニヤリと笑うと、いとも簡単にその先を続けた。
「好きなんだろ、舞のことが。それも小さい姿のままの――」
「わーっ、言わないでくださいっ!」
きっと今のオレの顔は真っ赤だ。断言できる。うれしくないけど。
「何を恥ずかしがる。最初に出会ったのが舞なのだろう。ならば、彼女が好き
で何の不思議がある?」
「そ、そりゃあそうですけど……」
オレが口ごもると聖さんは表情を変えぬまま、とんでもないことを言い始めた。
「まあ彼女はまだ幼いんだから無茶なことはするなよ。ゆっくりと慣らしてか
らな。ただ妊娠することはないからそれは心配しなくていい。それから――」
「ちょ、ちょっと待ってくださいっ、一体何のことですかっ」
「むろん、君と彼女が会った後の注意事項だ」
「そうじゃなくて……っ!」
オレは戸惑いと怒りが入り交じったまま、聖さんに食ってかかった。なんで
そんな、オレがまいに会ったらそういうことをする、ってことが前提で話が進
んでるんだ?
でも聖さんは、真剣な表情でオレのことを見ると、厳かとでもいうような口
調で告げた。
「気にするな。ここはそういう所だ」
「え?」
「ここは超高級娼館『葉鍵楼』。客に一時の夢を売る処だ」
聖さんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!
聖さんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━! 2人目
265 :
忍:02/12/04 23:39 ID:9bCjzGRN
申し訳ない
今日は急用が入ったので休載
緊急保守です。
念のため?
めそて。
職人さんいつもありがとうございます。
さらに念のため
「ふうっ」
満足のため息と共に、青年の身体がユンナから離れた。しかし、ユンナは何の反応も
返さない。弛緩しきった身体をベッド上に横たえ、焦点の合わない目で宙を
見つめたままだ。
だらしなく広げられた両足の間から、内圧で青年の物が吐き出された。過度の摩擦に
よって、ユンナの花弁は真っ赤に充血していた。
こぷり、と音を立てながら、白い液体があふれ出てきた。
「ほら、こぼすなよ。もったいない」
青年は粘つく液体を指ですくうと、秘孔の中に押し戻した。
ユンナの身体が一度、ぴくりと震える。だが、液体はすぐに再び流れ出てしまった。
「どうしたよ、ぼさっとして。俺様のテクニックに酔いしれて、声も出ねぇか?」
青年が声をかけると、ようやくユンナの目に生気が戻った。
「はっ……冗談。アンタのみたいな粗末な物で、私が満足するわけないでしょ」
首だけを動かして青年を睨み、ユンナは言い放った。
「ハハッ、さすがは聖天使様だ。ちょっと可愛がっただけで壊れるような、そこらの
小娘とはわけが違う」
ユンナを見下ろしながら、青年は楽しげに笑った。
「だが、さすがに6発もぶち込んだら、ガバガバだな」
そう言い残して、青年はベッド脇から立ち去った。数時間に及ぶ陵辱のあとに、
やっと訪れた小休止。そうユンナは信じて、安堵のため息をついた。
だが、彼女の期待はすぐに裏切られることになった。僅かの時間の後、低い振動音と
共に、青年は戻ってきたのだ。その手には、極太のバイブレータが握られていた。
「ひぃっ」
反射的に、ユンナはベッドの上を後ずさった。
「ほら、なに逃げてんだよ。もっと太いのがいいって言ったのは、お前だろ?」
青年がキーボードを叩くと、それに反応した銀の枷が動き出した。ユンナは抵抗したが、
手足が笑っていて力が入らない。あっという間に、ユンナはベッド上に引き延ばされた。
「いくぞ」
ユンナの入り口に、グロテスクな樹脂の塊があてがわれた。触れているだけなのに、
ユンナの脳まで揺さぶってくる。これが中に入ってきたら、自分はどうなってしまうのか。
ユンナは想像し、背筋を震わせた。
青年は、ユンナの反応を楽しむように、時折手を止めながら、
ゆっくりとバイブレータを押し込んでいった。
「あ、あおおぉぉあぁっ、あっあおおっおぉぉぉぉあぁぁぁぁ!」
苦痛、そして、それと等量の快楽が、ユンナの口から吐き出される。
「おーおー、そんなに気に入ったか?」
よだれを流しながら身悶えするユンナを見て、青年が笑う。フロート・リングの
スイッチを切ると、青年は物でも扱うようにユンナを裏返し、うつ伏せにさせた。
「じゃ、俺も楽しませてもらうぜ」
「がっ、あああああっ」
あり得ない箇所から走る痛みが、ユンナの神経を灼く。自分がアヌスを犯されている。
ユンナがそう自覚するまで、数瞬の時間が必要だった。
「おいおい、もっと力抜けよ、裂けるぞ? ………もしかして、初めてか?」
そう言いながらも、青年は力を緩めず、じりじりと侵入を続けた。腸粘膜を
えぐられる痛みが、膣壁から伝わる振動で倍加される。
「いっ、ぎっあああああ!」
ユンナは、あらん限りの力でシーツを掴み、痛みを逃そうとした。
だが、そこが彼女の限界だった。
「いやああああああああぁぁ!!」
哀願の悲鳴が、ユンナの喉から迸った。
「やめて、もう、いやっ、いやなの!」
一度緊張の糸が切れると、もう歯止めは利かなかった。ユンナは幼子のように
泣きわめき、許しを請うた。青年も驚いた様子で動きを止めている。
「おねがいっ、もう、もうこれ以上、私、耐えられない」
鼠をいたぶる猫の表情で、青年が笑う。
「それが人にモノを頼む言葉遣いか?」
「お願い……します」
「それで?」
「もう、痛くしないで下さい」
「OKOK、俺も話のわかる男だ。これで一発抜いたら、終わりにしてやるよ。
ほらっ、動くぜ」
そう言って青年は動き始めた。
ユンナはもはや声を殺そうともせず、激痛に泣き叫んだ。
青年の動きが次第に激しさを増し、ついに青年は獣じみた咆吼を上げる。同時に、
ユンナの直腸には大量の精が送り込まれた。
排泄器官の中で、青年の肉棒がびくびくと動くのを感じ、ユンナは身を震わせた。
だが、これで終わりだと自分に言い聞かせ、ユンナは嫌悪感に耐えた。
「ようし、このまま抜かずにもう一ラウンドだ」
ユンナは耳を疑った。
「嘘! もう、やめてくれるって……」
「へっ、バーカ。こんな面白ぇこと、誰がやめるかよ。それに、お前のケツ最高だぜ。
最低でもあと十発はいける!」
ユンナの背中越しに、青年が答えた。
「やあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
絶望と悲憤、そして憎悪が、叫び声になってユンナからあふれ出した。
目に写る全ての物が、憎しみの対象だった。
心に浮かぶ全ての物が、憎しみの対象だった。
ユンナは、彼女を弄ぶ青年を憎んだ。
彼女を追いつめた運命を憎んだ。
彼女の転落のきっかけになった、恋人を憎んだ。
彼女を作った存在を、憎んだ。
ユンナが青年の方を振り向いた。青年はとっさにユンナから離れ、飛び退く。
「俺と心中する気か? 無駄なことすんなよ。どうせこんな地の底じゃ、天使の
力なんざ使えねぇんだ。お前が怪我するだけだぞ?」
青年は、ユンナを縛り付けるよう、フロート・リングに指示した。数トンにも及ぶ
力場が、ユンナの動きを止める――はずだった。
青年は狂ったようにキーボードを叩くが、ユンナの動きには、一瞬の淀みも生じない。
一歩ずつ、確実に青年に近づいていく。
青年は後退するが、背中を壁にぶつけ、動きを止めた。
密室内に、青年の悲鳴が響いた。
午前7時50分。エレベーターで地下へ向かう祐也の隣に、ルミラの姿があった。
いつもなら、夕方近くまで目を覚まさない彼女が、こんな時間に起きている。
いかに気まぐれなルミラとはいえ、これは異例のことだった。
二重扉の向こうで、祐也たちは、ユンナと青年が床の上に倒れているのを見つけた。
青年の顔は恐怖に歪み、明らかに息をしていない。その隣で、ユンナは苦しげに
うなされている。
驚く祐也に青年を運び出すよう指示すると、ルミラはユンナの様子を調べた。
「やっぱりRRか」
そう呟いて、ルミラは用意しておいた中和剤を注射した。ユンナの呼吸が、次第に
穏やかになっていった。
祐也が去ってから、ルミラはユンナをうつ伏せに寝かせ、満足そうに頷いた。
彼女の視線の先には、夜の闇より暗く染まった、漆黒の翼があった。
再開発予定区のはずれ、荒れ放題の道路を、廃車寸前のぼろトラックが進んでいる。
「イビル、今、何かしゃべったにゃ?」
助手席に座った金髪の少女が、運転席の浅黒い肌の少女に尋ねた。
「何も言ってねぇよ。積み荷が揺れた音だろ」
「人の声みたいにに聞こえたにゃ」
「寝言は寝てから言え」
そう言って、イビルと呼ばれた少女は、廃車寸前のトラックを運転し続けた。
「うにゃ〜、死体運びなんて気味が悪いにゃ、こんなの下水に捨てちゃえばいいんだにゃ」
「そんなこと言ってるからお前はバカ猫なんだよ。元がどんなクズでも1人分の
部品にはなるんだ。けっこうな稼ぎなんだぞ」
「バカ猫言うにゃ!」
金髪の少女が、イビルに飛びかかる。
「わっ、やめろたま! 運転中だ、お前も死ぬぞ!」
「こんなとろいスピードで死ぬのは、ぺた悪魔だけにゃ」
たまと呼ばれた少女の言葉に、イビルの形相が一変する。
「な ん だ と ? もういっぺん言って見ろこの……」
「あわ、イビル、ハンドル、ハンドル」
「うるせえっ、逃げんな!」
強い衝撃、ガラスの割れる音。トラックは、道路脇のビルのショーウィンドウを
粉砕して止まっていた。かなり大きな音がしたが、幸い、すぐに人が集まる気配はない。
「あ〜あ、またやっちまった。おい、たま、生きてるか?」
「生きてるにゃ」
たまが、フラフラしながら返事をした。
「荷物見てきてくれ。OKならさっさと逃げるぞ」
「わかったにゃ」
ドアを開けず、たまが窓から飛び降りる。衝突事故など日常茶飯事なのか、イビルは
落ち着き払った様子で、計器のチェックをはじめた。
「イビル!、ちょっと来るにゃ! 荷物が! 中身が消えたにゃ!」
「何ぃ?」
Wing End
277 :
忍:02/12/06 00:09 ID:Mt/VCWoo
ユンナ編
これにて完結です
まとめ読み用りんく
>>171 >>177-178 >>192-193 >>208-209 >>228-229 >>246-247 >>253-254 作者からの質問
・前の秋子さん編と方向性がほとんど対極ですが、どっちが好きですか?
・同じく、どっちがエロかったですか?
・俺的に限界まで鬼畜度上げたんですが、葉鍵楼的にこういう作風はどんなもんでしょ??
高すぎ<>低すぎ
・全体に対するHシーンの比率はどうでしたか?
多すぎ<>少なすぎ
・本作中で分かり難いと思った部分があったら、教えてください
・同じく、間違いとかに気づいたら教えてください
1つでも2つでも質問に答えてくれると嬉しいです
>226-270
メンテ係さんありがとう
>255 で被害大きいとか言ってる自分が懐かしい
>>忍氏
お疲れ様でした!
質問の答え>>
自分の好みですが、陵辱よりは落ち着いたものの方が好きです。
でも、色々な作品があった方が葉鍵楼にとって良いことだと思います。きっと。
次回作も、期待していいですか?←ROM厨の戯言です…
>>277 乙です。
ユンナのSS嬉しいす。
俺の好みで言うと、「よりエロく、よりリョジョーク的に」ですが、まあそれは置いといて、
ユンナはBASTARD風の用語を使うと(w)、堕天(フォールダウン)したってわけでしょうか。
そういう要素を持ってくるなら、全体的にもっと暗くじめじめした雰囲気でもよかったかもしれない。
やばいよ。さがりすぎ。
>>280 圧縮は最終書き込み時間が基準だからsage保守で無問題
282 :
忍:02/12/07 00:56 ID:sz7kfYZl
完結報告に行こうとしたら
ユンナのスレ、消えてるし
>278
次回ネタ熟成中です
少々お待ち下さい
>279
「暗くじめじめ」もアリですね
ユンナは都会派なイメージがあったので
それに合わせて舞台設定したらああなりました
「堕天」は天使物の定番ですね
もう少し心理描写を上手く出来たら良かったんですが
あれくらいが俺の限界です
もしかして、2人しか読んでないんじゃ……
なんて怖い想像してしまった 杞憂――だよね?
>>282 おそらく杞憂、です
漏れ陵辱系苦手だから読み飛ばしたけど
284 :
忍:02/12/07 01:26 ID:sz7kfYZl
そーいや自分で「読み飛ばせ」って言った気もするな……
吊ってきます
>>282 うーい、俺、今まで一度も感想つけてないけどずっと読んでるROMっす。
面白いっすよ〜。
俺と同じで「読んでるけど感想書いてないだけ」なヤシは他にも多数いると思われ。
>忍氏
│-`)<読んでる。。。陵辱系好き。。。
陵辱系嫌いだけど読んだ。
完成度高いと思いまつ
285の言うとおりROMは多いはず。
気にすると書けなくなるから気をつけてがんがってくらさい。
288 :
忍:02/12/07 22:24 ID:a7ygTzlD
昨晩はお見苦しいところをお見せしました
なにぶん経験が浅いので、些細なことでうろたえてしまいます
>285,287
応援感謝
次は聖さんかカルラになると思います
すぐに、とはいきませんが
必ずお届けします
>286
戦友よ、
某秘密結社スレでの活躍は
私の元にも届いているよ
君は、その道を選んだのだね……
>>288 ここはストーリー重視のようだし、俺が娼館で働く秋子さん書いたら。こんなんに↓
−−−−
目の前に腰まで届く長い髪を大きな三つ編みに束ねた美しい女がいる。しかしその顔は表情に乏しく精気や快活といったものからは程遠い。
女−秋子−が働く娼館の名は葉鍵楼。そこの和室で男は窓際近くに座り込み、秋子は男の前にただ立っている。
秋子はまだ小さな娘を養う為に娼婦になった。だがいくら美しく性技術があるとはいえ、陰鬱な影を背負いただ機械的に逢瀬をこなし、反応の薄い彼女はお世辞にも人気が有るとは言えなかった。
女手一人で娘を育てる為とは言え、気の進まない身体を売る仕事に心が耐え切れず、秋子は感情の起伏を本能的に押し殺してしまっていた。辛くならぬよう、亡き夫への罪悪感が刺激されぬよう。ただ淡々とこなしていた。
客をとっても相手の突き上げにゆさゆさと揺られ吐息を僅かに漏らすだけで、殆ど喘ぎもせず、口付けもしない。
一部の女の肉体を玩具に弄ぶ好事家が固定客として付いている為、なんとか稼いでいるといった状態だ。
男は何故か、娼婦としては三流のその女を買った。
仲介側の男は「他にいい娘はいっぱい居ますよ?」と言ったが、男が「偶には玩具で遊ぶのもいいだろう」と言うと納得した風を見せ男を和室へと案内した。
そして行灯の火で影が揺らめく部屋の中に、秋子が音もさせずに入ってくると何の感情の伺わせない声色で
「鍵姫の紅葉(もみじ)です。よろしくお願いします…」
畳に座り込み三つ指をつき、源氏名を口にすると深々と礼をする。
そうして「では…」というと秋子は立ち上がり緩慢な動作でするすると服を脱ぎだした…
−−−−
な感じで延々感情を押し殺したまま弄ばれ、肉体が生理的な反応を僅かに返すだけ。になるのでやめときます。
悶えさせたいけど娼館で働くっていったら悲痛、沈痛か異様に明るい、しか浮かばない。(というかそれしか動かせない)
秋子さんは開き直って後者になるタイプに思えないし。
俺の脳内で葉鍵楼はこんなウン百年前風な感じ。鍵姫(かぎひめ)、葉姫(ようき)がそれぞれ存在しとります。
源氏名はね…センスがないから目を瞑って……安直だしね。
290 :
忍:02/12/08 21:57 ID:otJnlOxE
>>289 DiaboLiQue?
作品にする気がないなら、ネタは温存しておいた方がいい
自分のためにも、後発の職人のためにも
>>290 発展させられないヤツはネタを一切言うなと?
292 :
孫悟空 ◆yGAhoNiShI :02/12/09 16:23 ID:+SWQsxNA
ドラゴンボールZ
フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!
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⌒ ⌒ ....::::::::::.:::.::;: :::... .:::: :::. ..:: :::::::: ;::::::;:;.;:;,;,.,,; ...::⌒
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と〜けたこおりのな〜かに〜♪恐竜がい〜たら〜たまのりし〜こ〜みたいね〜♪
293 :
孫悟空 ◆yGAhoNiShI :02/12/09 16:38 ID:S3lHRpVQ
ドラゴンボールZ
フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!
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と〜けたこおりのな〜かに〜♪恐竜がい〜たら〜たまのりし〜こ〜みたいね〜♪
294 :
忍:02/12/09 19:12 ID:7AlHKg5N
>>291 むしろ逆
職人は、未使用のアイデアを公表するべきではない
と言いたかった
289氏はSS職人なので、彼の発言は
名無しさんがリクエストするのとは意味が違ってくる
名無しさんが振ったネタを作品化したら「神降臨」だが
コテハンの職人が「俺ならこう書く」といったのを
別の人間が作品化したらパクリになってしまう
俺はそれを恐れる
あんまり荒れないことを願いつつ保守。
職人さんもがんばれ〜
>290>294
うい、すんません。次から要望をするときは名無しでします(違
捨てネタのつもりで書き込んだので、>289に関してもし、製作中でネタ被った職人さんいても気にせず使って下さい。
デアボはね…書き込んでから気付いたよ……
鍵姫(かぎひめ)、葉姫(ようき)は葉、鍵どちらに属しているかを風俗での女性の呼び方の姫につけて表したつもりだったけど
よく考えたらまんまですた。月姫(ゲッキ)、桜姫(オウキ)と同じだよね…
>>294 うーん。むしろ設定のパクリOKな職人がほとんどじゃない
競作っつーのも乙なもので。
職人は未使用のアイデア≒ネタを振るべきじゃない というのは何だかなぁと。
忍たんは自分の設定を2次利用(つーか3次利用)されるのは嫌でつか?
298 :
忍:02/12/10 22:55 ID:g6XpZObM
>>297 忍たん言うなっ
とらハ3出たときとか、大変だったんだからな いろいろと(笑)
パクられるのは気にしないが
パクる時は気を遣ってしまう
作品化したあとに
同ネタ既出だったと気づいたときも後味悪いし
やっぱりネタを振るときは名無しでやって欲しい(笑)
カルラ編 プロットNo3がボツになりました
もうしばらくお待ち下さい
忍たん
さすがS級妖怪
忍タン多重人格者なんだね。
ふたなり香里と、
反転北川、
どっちにしようか。
……いや、まだしばらく先の話になりそうだが。
ん? って感じの、ちょっとあっけにとられたような表情を一瞬浮かべたけど、すぐに気を取り直し、
私の方に歩いてくる「その人」藤田浩之。
一方私は、呆然としたままでその場に立ちつくしていた。
そんな私に浩之は話しかけてくる。
「あのさ、今オレと目が合ったよな?」
返事もできない。
「いやぁ、客引きなんて、ヤローを引き込むだけだと思ってたから嫌いだったんだけど、
あんたみたいなかわいい娘に会えるんだったら、客引きも悪くないかもな。
つーか、女の子がウチに『気付く』ってのは初めて聞いた気がするけどさ。
で、えーと、一応聞くけど、オレが誰だかわかる?」
「……藤田、浩之?」
怒濤のように話しかけてくる浩之に、どうにかそれだけ言葉を絞り出す。
「あー、そうそう。よかったぜ。これで『あんた誰?』なんて言われたら恥ずかしいもんな」
そんな調子で、まさに客引きの面目躍如といった感じで私に話しかけてくる浩之の言葉も耳に入らず、
私は自分の思考に没頭し、現在の状況を分析する。
結論はあっさり出た。
今のこの状況は、夢、だ。
ゲームのキャラが目の前に実在なんて、有り得ないんだから。
だとしたら、今日の放課後の生徒会会議も夢なのか。結構まとめるのに苦労したんだけどな。
というか、朝からの行動は全部無かったことになるのかな。せっかく今日の弁当は珍しく上手に作れたのに……
「……で、どうする?」
すっかり自分の世界に沈み込んでいた私に、浩之がそう話しかけてきた。
「……え? ど、どうするって?」
「だから、ウチの店に来るか来ないかを聞きたいんだけどさ。無理強いすることでもないしな」
何の店かもわからなかったが、別に単なる夢なんだろうし、断る理由もなかったんだけど、
万が一夢じゃなかった事を考えて、私は答えた。
「えっと……次の週末にまた改めて、ってことで……」
それを聞いた浩之は、少し残念そうな表情で答える。客引きがよくそうするように。
「悪いけど、次の週末は休みなんだ」
「えっ? ……じゃあ、その次の週末?」
「それも休み」
「じゃあ、明日は?」
せめてもの抵抗。でも。
「それも休み」
「ってことは……毎週木曜日しか開いてないの?」
「そうじゃないんだよな。来週も再来週も開いてない。開いてるのは今日だけなんだ」
訳が分からなかった。そんな私に、浩之は言葉を続ける。
「っつーか、この店は『気付ける』人間が『気付ける』日にしか『気付けない』店なんだよ」
「ど、どういうことなの?」
私が恐る恐る聞くと、浩之は、
「この店はいつもここに在る。でも、この店がここに在ることに『気付く』人はほとんどいない。
潜在的にでも、この店を必要だと思ってる人だけが、この店がここに在ることに『気付く』んだよ」
「……つまり、店が客を選んでる、ってこと?」
「んー……まあそんなとこか? だからこの店は探しても見つからない。でも探さなくても見つかる。
本心からの需要に対してだけ供給を与えてるわけだから、効率としてはすごくいいわけだよな」
私は改めて感じた。これは間違いなく夢だ。そんな都合いいシステム有り得ないし。
でも、面白そうな店ではある。冗談みたいなシステムの店に、ゲームのキャラが案内してくれるんだから。
だったら、迷う事はない。私は答えた。
「わかった。じゃあ、店に案内して」
「おう、オッケー。付いてきてくれ」
そう言うと浩之は、路地裏の方に歩き出した。私はその後を付いていく。
改めて考えると、私はある単語を聞いた記憶が全くない。つまり「娼館」という単語を。
これは単に、自分の考えに没頭していた時に出てきたから記憶に残ってないだけなのか。
それとも、聞いた上で全く気にしていなかっただけなのか。どっちなのかはわからない。
でも、浩之の言葉を改めて考えれば、答えが見えてくる。
つまり、その時の私は、「娼館」に行くことを、潜在的に望んでいた、ということなのだろう。
期待わくわくsage!
>>298 んじゃー、どーしてもネタレスで言いたいときはパクり明記っつーことで駄目?
>>289みたいな「なんとなくネタレスSS」っつーのも読みたいし。
あ、書き込んじゃった。。
>>308(・∀・)イイカンジ!!
>>304 続き、期待してます
頑張ってください
>>310 ネタレス全部にパクリ明記ってのも面倒ですね
このスレも、はじめは互いの設定を借り合って動き出したわけですし
298は俺のワガママなのかな――とか考えました
前言撤回とは言いませんが
人に押しつけられるほど、一般的な見解でもなさそうですね
俺は俺の流儀でやりますが
もうネタレスに噛み付いたりはしません
お騒がせしました
「ここは娼館だ」
オレの反応がなかったからだろう。聖さんは繰り返した。
「望めば好きな娘を伽に過ごすこともできる。君が満足するように、満足する
まで、だ」
「そ、そうですか……」
「なんだ、あまり嬉しそうじゃないな」
「いえ……色々と驚いちゃって……」
驚かない方がどうかしてる。今まで絵に描いた餅だ、と思っていたものが突
然目の前に差し出されたんだから。
けど、本当にそんなことをしていいんだろうか。確かにオレはまいの事が好
きだ。好きだから……オレなんかが汚していいんだろうか、と思ってしまう。
もちろん、まいを抱いてみたいという思いもある。あの小さな体を抱き締め、
体温を全身で感じたい。
そんな矛盾する思いに悩んでいると、聖さんが助け船を出してくれた。
「ふむ、まあ会うだけ会ってみるのがよかろう。それからのことは会ってから
決めればいい」
「ええ……そうですね。助けてくれたお礼も言ってないし」
「ふふ、いい心がけだ――佳乃!」
「はーいっ」
元気のいい返事と共にドアが開き、女の子が入ってきた。明るいショートカッ
トの髪に、特徴的な体裁の制服。なにより目立つのは手首に巻いた黄色のバン
ダナ。そりゃあ聖さんがいるんだから、佳乃ちゃんもいるよなぁ。
「すまんが彼を、舞ちゃんのところに案内してくれないか」
「うんっ、お安いご用だよぅ」
ドン、と自分の胸を叩くとオレの方に向き直り、シュタっと敬礼して見せた。
「こんにちわっ、あたし、佳乃だよ。よろしくねぇ」
「あ、えーと、よろしく……」
「それじゃあ、早速出発だよぉ」
「う、うん」
「ほらっ、早く早くぅ」
「わ、わかったよっ」
オレは勢いよく掛け布団を跳ね上げるとベッドを滑り降りようとした。佳乃
ちゃんのハイテンションぶりを前にすると、何か元気になってくる。だけど当
の佳乃ちゃんは突然驚いた顔をするとそっぽを向いてしまった。
「わわっ、大胆さんだよぅ……」
「こら、汚いものを佳乃に見せるな」
「汚いって……あぁっ!」
慌ててオレは掛け布団を体の前に抱え込んだ。なぜって……全裸だったから
だ。オレが。つまり……うぅ、見られた……。
「あの……オレの服は……?」
「ああ、治療の邪魔だったんで脱がしたんだった」
「そんなぁ」
「しかたあるまい、血まみれでドロドロだったんだからな。ほら、そこに洗濯
してある」
見ると枕元には綺麗に折りたたまれたジーパンとトレーナーが置いてあった。
オレはいったん布団をかぶると、その中でごそごそと身に着ける。
洗濯してあるだけじゃない。あちこち繕った跡がある。こんなに服がぼろぼ
ろになるほど、ひどい事故だったんだ。
とりあえずトレーナーを着て、次にジーパンをはこうとして……気がついた。
「あれ……下着がない?」
「えっと下着はねぇ、再起不能だったって言ってたよぅ」
俺の声が聞こえたのか、佳乃ちゃん声が答えてくれた。仕方がないか。オレ
は素肌の上にジーンズをはいた。うう、ごわごわが直接あたって、なんか嫌な
感じだ。
布団から頭を出すと、佳乃ちゃんがちらっと確認してからオレに向き直った。
微妙に顔を赤い。
「はぁー、びっくりだったよー」
「あまり気にするな、これは事故だ」
「うぅ、そうですけど……」
姉妹そろってそんなことを言われ、ますます居心地が悪くなる。
「大体何で君の方がそんな気にする?」
「いや、だって……見られたし……」
後半はほとんど呟くように口にする。けど、聖さんには分かったらしい。
「まあ、あまり気にするな。男は大きさじゃない」
「はい……」
聖さんの慈愛に満ちた笑みがまた、心にグサグサと刺さる。穴があったら入
りたい、っていう気持ちがよくわかった。
「そうそう、重要なのはぼーちょーりつだよっ」
「……佳乃、どこでそんなことを覚えて来た」
「真琴ちゃんの持ってた漫画だよぅ」
沈痛な表情で額に手を当てる聖さんを背に、オレは佳乃ちゃんに連れられて
医務室を後にした。
「えーと……」
「あれ? どうしたのかなぁ?」
「いや、なんでもない、なんでもない」
不思議そう顔をする佳乃ちゃんに、オレも少々めまいがしていたけどそう答
えた。まったく一体どんな漫画を読んでることやら。
「うぬぬ、ま、いいか。じゃ、行こっ」
そういうなり歩き出した佳乃ちゃんの後ろをついて行く。
足下は真っ赤な絨毯だ。足音もしない。それが広い廊下を遙か先まで覆って
いる。左には扉が等間隔に並んでいる。扉の間の距離が結構空いてるってこと
はかなり大きな部屋だってことだけど、この中に葉鍵のキャラがいるんだろうか?
逆に右手は窓が並んでいる。凝った感じの窓枠に、いい具合に古びたガラス
がはめ込まれている。
……外には何が見えるんだろう?
というか、そもそもここはどこなんだろう?
「ねぇ、佳乃ちゃん」
「ん?」
佳乃ちゃんは振りかえずに首だけ傾げた。
「ここって……どこ?」
「葉鍵楼だよぉ。お姉ちゃんから聞いたんじゃないのかな?」
「あー、えーと所在地っていうか……」
「うぬぬぬ、それは難しい質問だよー」
腕を組んだまま振り返る。その顔は本当に困っている様に見えた。住人にも
場所が分からない、ってどういうことなんだろう?
「例えば住所とか……?」
「そういうのはないの」
「そうなの? 必要ないの? 不安じゃない?」
「うん、だって、あたしはここにいるもん」
胸を張って答える佳乃ちゃん。我思う、故に我あり、か。そういえば聖さん
もそんなことを言ってたなぁ。
「……じゃあ佳乃ちゃんは、どうしてここにいるの?」
質問に深い意味はなかった。けど、思ってもみない答えが返ってきた。
「……魔法が使えたらって、思ったことないかなぁ?
「え?」
それは彼女のシナリオのキーワードだった。でもそれがどういう関係がある
んだろう?
「あたしは、あたしの魔法を見つけてくれる人を待ってるの」
真剣な瞳。その手が触れるのは手首に巻かれた黄色いバンダナ。ゲームの中
ではそのバンダナこそ、聖さんが佳乃にかけた『魔法』であり、その呪縛を解
いたのが往人だった。
「いろんな人があたしの事を指名してくれたよぉ」
「指名……?」
「だってここは娼館だから」
そうか。オレがまいの事を想ってこの屋敷と出会ったように、佳乃ちゃんの
事が好きでここにやってくる人も当然いるんだ。そうすると当然そいつは佳乃
ちゃんと――。
「あーっ、エッチな事考えてるーっ」
「わわっ、えーと、その……ごめんなさい……」
正に図星を突かれて反射的に謝ってしまった。でもそれをみて佳乃ちゃんは
くすくすと笑い出した。
「じょーだんだよぉ。君、正直だねぇ」
そういうとまたオレの前に立って歩き始めた。
「それでね、いろんな人といろんな事をして……少しずつ、魔法のこと、分かっ
てきたんだぁ」
「そ、それはどういう魔法なの?」
「それは乙女のナイショだよぉ」
楽しそうに返事する佳乃ちゃん。
「だから君も、頑張るんだよぉ」
そうだ。オレもこれからまいに会うんだ。
そうすると……まいも何かを……誰かを待ってるんだろうか?
そして……オレにも何かできるんだろうか……?
「とうつき〜」
佳乃ちゃんの声に慌てて顔をあげる。そこには今までと変わりない扉があった。
「ここが舞ちゃんの部屋だよぉ」
以上、
>>314-318 でした。
ようやく次回からまいちゃんを登場させられそうですが、はて次回の投稿はいつになるやら。
>>more deepのお方
楽しく拝見させてもらっています。
相手のキャラ名が分かったら保管所に載させて頂きますが、もしよろしかったらその際に
記載する作者名を決めて頂ければと思います。
(特になければ、慣例により195氏とさせて頂きます)
よろしくお願いします。
>>或る名無し氏
ぐっじょぶ!毎回いいものを見せていただいて。
321 :
827:02/12/12 05:05 ID:aqx4n4nl
>>232-236の続きいきます。
諸事情あって、10日ぶりという困った更新ぶりですが、今日で一気に完結してまいます。
322 :
827:02/12/12 05:06 ID:aqx4n4nl
温すぎず、熱すぎず、程良い温度に調節されたお湯に身を沈める。
汗と疲労とがお湯の中に溶け出し、代わりに熱が染み入ってくる。
「ほら、来なよ」
「ああ……」
エビルが浴槽をまたぐときに、割れ目から蜜が零れるのが見えた。
なかなか扇情的だ、なんて思ってたら「見るな」って、お湯をかけられたけど。
「それで……どうするんだ?」
お湯の中でせわしなく腿を擦りあわせ、所在なげに立つエビル。
「じゃあこっちに来て、後ろ向いてよ」
「分かった」
エビルを側によせ、僕の体をまたがせるように、前を向かせる。すると、可愛らしいお尻がちょうど目の前に来た。
……いや、そんなつもりはなかったんだけど。つい、ふらっと。
僕はエビルの腰を抱き寄せ、お尻にキスをしていた。
「ひゃっ!?」
続いて縦筋に沿って舌を滑らせると、エビルは力を込めて、舌を挟みこんでくる。
そこを指で無理矢理開くと、きゅっと糸を引き結んだような、愛らしい穴が見えた。
「なっ……また、そこ……やっ……くあっ!」
空いている手で愛液をすくいとり、その部分に塗り込める。
指をつるりと滑らせるたびに、名状しがたい感覚が走るのか、エビルの体が大きく震える。
でこぼこに膨らんだ弾力のある肉の隙間に、指をねじ込もうとすると、拒絶感か、違和感のせいか、激しく抵抗する。
なら、もうちょっとソフトに。
「…………っ!!!?」
舌で触れることにした。
「やっ、やめろっ……バカっ…………っ、なに、考えて……くっ、やっ、やだ……いやあっ!」
ざらり、というか、なんと言ったらいいのか――きつく締まった肉の束の感触。
風呂場ではあるし、汚い、といった感想はない。ただ、強い弾力と激しい反応と、乱れたエビルの声は気に入った。
エビルは倒れ込みそうになる身体を、必死で浴槽の縁を掴んで支えている。
だけど僕が舌を奥へと突き込むたびに、
「ふああぁっ……」
と震えて膝が崩れ、その都度水面も跳ねて乱れる。彼女の上体が倒れて、今にもお湯の中に顔を突っ込みそうになっている。
僕はただ無心に、エビルのその穴を舌でえぐり続けた。
くわ〜!あたしが
>>323ちゃん様よ!!あんたたち、あたしにひれ伏しなさい!くわ〜!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧
(`□ ´ )
〈 .ノ从ハハ)
/\/\ 从`□´ノフ
/ /\⊂エi=! lフ/ /
())ノ___ ⊂エ ノ/ /
/ /||(二二)-く/_|ん>―几
Y ⌒ /|V||彡Vミニニ//二二ノl0
l| (◎).|l |((||((゚ )|| (⌒ ) |三・) || (´⌒(´
__ ゝ__ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ゝ__ノ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(´⌒(´⌒;;
あたしはかわいい! あたしは最高! あたしが最高の絵描きよ!
I am cute! I am great! I can paint the most beautiful picture!
甘
>>2ゆへ あんたは所詮あたしの引き立て役なのよ、くわ〜!
>>4も川へ あんたの指示は受けないよ、くわ〜!
青
>>6らへ ちょっと、キモイから近寄らないでよね、くわ〜!
>>7かむらへ ふん、あたしはもうあんたを超えたのよ、くわ〜!
か
>>8たへ キモイ絵描いてんじゃないわよ、くわ〜!
>>37月へ あんた絵が下手糞になったんじゃないの、くわ〜!
わ
>>43へ 精々あたしのご機嫌を取ってなさい、くわ〜!
高
>>84へ 粋がってブランド作ってんじゃないわよ、くわ〜!
324 :
827:02/12/12 05:07 ID:aqx4n4nl
狭い穴の中で舌を蠢かし、くるりと縁を舌でなぞると、エビルはピクンと背筋を伸ばして、
「いっ……やぁっ…………」
呻き声と共に、倒れ込んだ。
お湯の中に落ちそうになったエビルを慌てて引っ張り、足の間に抱え込む。
エビルは上気した顔で、ぐったりと僕に寄りかかった。
そして霞んだ瞳で振り向き、罵った。
「こっ、このっ……変態っ……」
「ひどいなぁ」
「変態だ。あっ、あんなところを……舌で、その……舐めるなんて、お前はおかしい。まったく、なんであんな……」
よっぽど混乱したのか、下を向いてそんなことをぶつぶつと口走り始める。
ひどく彼女らしくない姿だけど、今まで知らなかった側面を見る事ができる、というのは思いの外楽しい。
深く触れあわなければ知らなかった部分だ。
そう、もっと――彼女のことを知りたいし、いろんな姿を見てみたい。
いや、彼女だけじゃない。今までであった人のことも知れば、なにかが変わっていたかも知れないと、僅かに後悔がよぎる。
「……どうした?」
「――なんでもないよ」
今は目の前のエビルを、もっと深く――。
「あっ……」
後ろからエビルの胸をやわやわと揉む。割れ目にも指をくぐらせると、お湯の中でも分かるほどその部分はぬるついていた。
「くっ、ふ……」
「続き、しようか」
エビルは口を押さえたまま、何度も頷いた。
「なら自分で入れてよ。……ほら」
催促するようにお尻に沿って、僕のものを擦りつける。
「あ……、あぁ……」
エビルは身体を浮かして僕のものを掴み、自分の秘所へと誘導する。
変に浮いているせいもあって、何度か狙いははずれたけど、やがて僕のものは、お湯の中よりもなお熱い内側に導かれた。
325 :
827:02/12/12 05:07 ID:aqx4n4nl
「ふはぁっ……」
痒いところにやっと手が届いたような、安堵の大きなため息と共に、ぞくぞくと体を震わせる。
もちろんそれだけでは満足せず、すぐに上下に動き始める。控え目な乳房がお湯に浮いて、水面との境目で跳ねた。
だけど水の中では、浮く分、楽には動けるけど、思うようには動きづらい。
「くうっ……」
焦れた様子のエビルの腰を掴んで、揺さぶってあげた。
「あはあっ!」
縦に動かすよりも、円を描くようにして、襞を擦る方が動きやすい。
エビルも逆の方向に体を動かして、摩擦を大きくする。柔らかい粘膜の壁が、僕のものに絡みついては剥がれる。
先ほどまでの行為で、僕たちは限界近くまで高められていた。
腰全体が痺れるような快感に包まれて、今にも溢れ出しそうになる。
それを堪えつつも、ただひたすらその頂点に向けて、柔肉を貪る。
深く突き刺さった僕のものが、エビルの最奥に当たった。そこに押しつけるように擦ると、先端から電気みたいな快感が走った。
流れ込んでくる快感に溺れそうになって、夢中でエビルにしがみつく。
胸の形が変形するほどきつく掴み、抜き差ししている穴の上部――淫核も乱暴に指で押し潰す。
首筋に吸い付き、耳を噛み、無理矢理にこちらを向かせ、キスをする。
吐息と唾液とが咥内で混ざり合い、口を離せば甘い嬌声に脳を攪拌される。
「ひっ……くあっ、あっ、あっ…………うあああぁっ!」
エビルが仰け反り、叫び、絶頂に達すると、熱い蜜が飛沫のように浴びせられ、媚肉がぎゅうっと僕のものを締め付けた。
「くあっ……!」
エビルの中に、ありったけの快感を解き放った。
3度目だというのに、僕のものは尽きることを知らないかのように、エビルの中に欲望を吐き出し続ける。
柔肉が揉んでくる、外側からの痺れるような快感と、精液が通り抜ける内側の感触とが、狂おしく混ざり合う。
注がれるたびにエビルの内側はビクビクと反応し、その度に新しく白濁が放たれる。
その繰り返しは、少しずつ弱まり、やがて――ようやく、止まった。
326 :
827:02/12/12 05:08 ID:aqx4n4nl
精も根も尽き果てるって言うのは、きっとこういうのを言うんだろうな。
と、浴槽に寄りかかりながら、ぼんやりとそんなことを考える。
激しすぎたせいか、エビルは気を失ってしまい、お湯の中に落ちそうになるところを支えている。
額に張りついた髪の毛を梳いたり、胸をつついたりすると、「ん……」と呻くのが可愛い。
このままずっと、お湯の中でぼうっとしていたいという誘惑に駆られる。
「ん……あれ?」
とぼけた声に、思わず吹き出しそうになる。エビルがきょろきょろと首を振ると、髪が僕の顔を叩いた。
「おはよ」
「えっ、なっ……んっ!」
勢いよく振り向こうとした拍子に、まだ繋がった部分がエビルの媚肉を刺激した。
「あ……そうか」
ようやく現状を把握して、再び僕に寄りかかった。
「……ひょっとして、低血圧とか?」
「ちょっと混乱していただけだ」
「あははっ」
エビルの首に手を回し、頬と頬をすりあわせる。人肌がこんなに心地良いものだなんて、今まで思いもしなかった。
体温とか鼓動とか息づかいとか、そういったものが僕と同調するのが嬉しい。
多分誰もが生まれたときから持っている、母性を求める本能だと思うのに、僕はそれを、どこに置いてきてしまったのだろうか。
今さらながらに、エビルとの出会いを演出してくれた誰かに感謝し――彼女と過ごした短い時間を思い出す。
なのに僕の口から出た言葉は、あまりにも直裁的だった。素直とも言えるけど。
「気持ちよかったね」
「……そういうことに、同意を求めるな」
案の定、エビルの機嫌を損ねたようだ。
327 :
827:02/12/12 05:09 ID:aqx4n4nl
「気持ちよくなかった?」
「だから、同意を求めるなと……」
「気を失うくらい、気持ちよかった癖に」
「あっ、あれは……」
「エビルがあんな顔をして、あんな声あげるなんて思わなかったな」
「……」
「すっごくやらしか……いたたっ!」
エビルが腕に噛みついてきた。さっきはつねられたと思ったら、まさかこう来るとは。
もちろん本気で噛みついていないけど、結構痛い。その痛みさえも、エビルの奥ゆかしい可愛らしさの現れなんだけど。
「ごめんごめん、もう言わないから」
エビルは口を離してはくれたが、明らかに疑いの眼差しで僕を睨んだ。
「……お前のごめんは信用できない」
「確かに」
「自分で言うな……もういいかげん上がるぞ」
「……いやだ」
エビルの体をきつく抱きしめ、肩に顔を埋める。暖かい肉の感触が額に当たった。
「まだ冗談を……」
「もうちょっとだけ。……ね」
「……」
「頼むから」
エビルは無言で、僕のするがままに任せてくれた。
328 :
827:02/12/12 05:09 ID:aqx4n4nl
十分ほどして、改めて身体を流し、着替えて、部屋に戻ってきた。
ろうそくの火が消され、月明かりが朧に部屋を照らしている。
風さえも息を潜めているかのように、静かだった。
「寝ようか」
「……そうだな」
乱れた布団を直し、枕を並べて床につく。柔らかく、冷たい布団が、疲れた体を優しく受け止めてくれた。
ただ、このまま寝るにはあまりにも惜しすぎる。
「ね、エビル」
「なんだ?」
ポンポン、と胸の上を叩くと、エビルはすぐに察して、脇の間をくぐるようにして頭を乗せてきた。
エビルの体温と、身体の上で潰れる胸の感触が気持ちいい。背中や髪を撫でたりすると、軽く睨まれた。
照れるしぐさが可愛くて、笑いながら何度も繰り返すと、諦めたように目を逸らし、されるままにしていた。
しっかりした重さが、彼女が僕の手の中にいるという実感を与えてくれる。
そう、今夜一晩だけは――彼女は、僕のものだ。髪も、肌も、指の先からつま先にいたるまで。
僕は髪に手を差し込んで優しく撫でた。体中、どこもかしこも感度のよいエビルは、くすぐったそうに目を細める。
「でも……ちょっと意外だったな」
「? なにがだ?」
きょとんと首を傾げるしぐさは、殺人的に愛らしい。
「エビルって、結構長いこと生きているんだよね」
外見はもちろん、少女のように若々しいのだけれど。
「……そうだな」
「もっと、なんて言うか……慣れてるのかと思っていた」
まるで処女のような戸惑いと乱れっぷりは、もちろん素晴らしく可愛かったのだけれど。
彼女は暗闇でも分かるほど顔を赤らめて、うつむいた。
「弱いんだ……」
蚊の鳴くような声で呟いた。
329 :
827:02/12/12 05:10 ID:aqx4n4nl
「え?」
「よく、ルミラ様やメイフィアにからかわれる……」
なぜか、笑いが込み上げてきた。
「なぜ笑う?」
「いや……可愛いなぁ、エビルは。あはははっ」
「だから、なんで笑うんだっ」
ルミラやメイフィアにからかわれ、真っ赤になって弁解するエビル。
その姿は、今夜目撃したエビルの様々なしぐさや表情から、容易に想像できた。
「いつまで笑って……まったく、好きにしろ」
あんまり笑いすぎたもんで、拗ねて横を向いてしまった。
そういうしぐさが可愛いって、なんで分からないのかな……。
――ああ、そうだ。可愛い。彼女のしぐさも、声も、表情の全て、言葉の一つ一つさえ、僕の目を惹きつけて止まない。
いや、愛おしい。この手から離したくない。できれば、永遠に僕の側に繋ぎ止めておきたい。
そんな理不尽な欲求が僕の笑いを止め、エビルを抱く腕に力を籠めさせる。
「……どうした?」
「僕は……」
不思議だった。
他人も、自分自身ですらも大事に思えなかった僕が、どうして会ったばかりのこの娘に惹かれるのだろう。
だけど口をついて出たのは、そんな思いではなく、どうでもいい、告白。
「――僕さ、余命幾ばくもないんだってさ」
「……知っている」
話す方も、聞く方も、当然のような静かな受け答え。
「やっぱり知ってたんだ」
「立場上、な」
死神、だもんね。会ったときからそんな予感はしていた。
本当に、どうでもよかったはずなんだけど。
「起こらないから奇跡って言うんですよってセリフ、こういう時、なんかしみじみ実感するよね」
「まだ時間は残っているだろう」
真剣な口調が痛い。
330 :
827:02/12/12 05:11 ID:aqx4n4nl
「……やだな、そういう風に半端に希望を持つの。後腐れなく、今ここでばっさり、とかはダメ?」
「ダメだ」
冗談めかしても、返ってくるのは愛想のない生真面目な返事。彼女らしい、とも言えるけど。
「……魂、取るんじゃないの?」
「いつそんなことを言った?」
言われてみれば、勝手に僕がベットしただけだった。
「えっと……こういうのって成績上がるんだと思ったんだけど」
「どこで聞きかじったかは知らないが、成績とかノルマとかはない」
人間界の死神観は、結構いいかげんなものだったらしい。
「残念。協力できるかと思ったのに」
「……嬉しくない」
「え?」
不意に声のトーンが一段落ちた。
「人の命が消えるのを見届けるのは、悲しいものだ」
「……そう」
「いつまでたっても、慣れるものじゃない」
僕の命。それを惜しんでくれる人に、初めて出会ったような気がする。
途端、なにか自分が悪いことをしているような気になった。
いや、病気が僕のせいでないとしても……生きることを放棄しようとしているのは、僕の意志か。
「……ごめんね」
「謝る必要はないが」
そうでもないよ。僕みたいなくだらない人間が、君を悲しませてしまったんだから。
沈黙が落ちた。
しんみりした雰囲気が落ち着かなく、無理矢理気味に話題を変える。
「――今までもこうやって見送ってきたの?」
「いや。だがそうするときもある」
「そりゃそうだね。女の人や、老人、子供もいるだろうし」
相変わらず、僕の冗談はへたくそで、空気を読んでいない。案の定、エビルの声は暗いままで、
「そうじゃない……惹かれるんだ」
「え?」
331 :
827:02/12/12 05:11 ID:aqx4n4nl
「寂しそうな魂を見てると、心が痛む」
「寂しい? 僕が? 死ぬことを残念にも思っていないのに?」
笑おうとしたはずなのに、上手く笑えず、変に頬が引きつる。
「残念にも思えないのは、寂しい人生だったからだ」
断言。斬りつけるように、残酷に胸に突き立った。言葉の鋭さに反駁すらできず、ただ、黙る。
「ずっと暖かさを求めていたのに、得られなかった。大切なものを作れなかったから、消えゆく生が惜しくもない。
そんな風にして、一人きりの人生を終えるのは、悲しすぎる」
「なにさ、それ。まるで、同情するみたいにさ……」
子供みたいにひねくれた言葉しか出てこない。
「……すまない」
「謝る必要はないけど」
違う。そんな言葉を伝えたいんじゃなくって……。
エビルの手が、僕の浴衣の襟元を掴む。視線はどこか遠く――いや、なにも見ていないのだろう。
居心地の悪い沈黙と、胸を吹き抜けるような寂寥の念に駆られ、肌と肌が密着するように、エビルを抱きしめる。
闇の中に、一点、炎が灯るように。腕の中に温もりがある。
「きみは、暖かいね……」
「生きているものは、皆、暖かい」
「うん。そんな単純なことも僕は知らなかったんだ……。ずっとこうしていられればいいんだけど」
「……それは、無理だ」
「なら、いつまで?」
「夜が終わるまで」
あと、どれくらいなのだろう。そう思って部屋を見渡したけれど、時計はなかった。
きっと、そういうものとは関係ない場所にいるんだ。そういう予感があった。
「――夜が明けたら、僕はどうなるのかな?」
「あるべきところへ帰る」
「あるのかな……そんなところ」
「探すんだ」
332 :
827:02/12/12 05:12 ID:aqx4n4nl
「強引だね。……今さら、後悔もしたくないけど」
探して、見つからず、絶望のうちに人生を終えるまでは、と思ったのだけど。
「悔いの残らない人生なんて、寂しい」
彼女は、後悔しろと言う。
「……普通、逆じゃない?」
「人の生はいつか終わる。いつ来るか分からない最後の時を後悔しないために生きる。でも、全てを叶えることなんてできはしない」
「……だろうね」
「だけど、悔いが残っても、そこにいたるまでに足掻いた跡は、誰かの心に、あるいは場所に、歴史となって残る」
今、僕たちがここでこうしていることも。
「その積み重ねが、延々と続き、薄れ消え、循環する」
「――食物連鎖みたいだね」
「同じだ。全ての者はなにかのために生き、そして死に、最後は最初に連なる。世界はその螺旋を繰り返し、歴史は紡がれる」
ずいぶんと哲学的な話だけど……なぜかすんなりと納得できた。それはきっと、
「私はその循環を、ずっと見てきた」
彼女が、僕よりもはるかに長く生き、いくつもの生と死を見守っていたからこその、言葉だからだろう。
「……うん」
「私の胸にも、一つ痕が刻まれた」
エビルはそっと、自分の胸に手を当てる。
「誰かに悲しみを残したのなら、それも生きた証だ」
ああ、確かに。
僕はエビルに出会って、この一晩を幸福な記憶として残して。だけどもう会えなくなることを悔やんで――。
辛くて悲しいけれど、その痛みを共有できる相手がいて、残すことができるのなら、この痛みさえもかけがえのないものに思える。
「……じゃあ、もうちょっと頑張ってみようか」
「それがいい」
エビルは、優しく笑った。
その笑顔で、胸の支えが全て溶けてなくなり、同時に貯まっていた疲れがどっと押し寄せる。
視界がゆっくりと暗くなり、ひどく落ち着いた、安らかな気持ちで――僕は穏やかな、暗い眠りへと誘われていった。
333 :
827:02/12/12 05:13 ID:aqx4n4nl
夢の中で、今まで出会ってきた人達の姿を見た。
すっかり記憶から抜け落ちていた人達まで思いだし、こんなこともあったなと回想する。
友達づきあいの薄かった僕だけれど、それでも二十数年の歳月の間に関わった人は、ものすごい人数だった。
……会って、話してみようか。
きっと驚くだろうけど……いや、驚かしてやるのもいいよな。最後くらい。
その時の顔を想像して、僕は笑った。明日が来るのが楽しみになったのは、本当に久しぶりだった。
朝の光が、鋭く空を貫いていた。冷たく澄んだ空気を吸い込むと、胸の中まで洗われる気がする。
僕たちは並んで玄関をくぐり、飛び石を踏んで、門の前に来て、振り向く。
いかにも格式のありそうな……だけど田舎では結構見かけそうな、大きめの和風邸宅。
いや、屋敷の形はどうだっていいんだ。場所よりも、誰とどんな風に過ごしたかの方がずっと。
エビルは機能の着物を着て、暗い表情を隠そうともせずにいた。僕は彼女の髪を乱暴にくしゃくしゃとかき混ぜた。
「それじゃ。色々、ありがとう」
「ああ……」
「君のおかげで、しばらく笑って過ごせそうな気がする」
「ん……そうか」
エビルはやっと、少しだけ口の端で笑って、でも、
「また半年後くらいに……会えるのかな?」
「そうだな。迎えに行って……やるから」
すぐに顔を歪め、後ろを向いてうつむき、肩を震わせた。
「やるから……早く、行けっ……」
それ以上は言葉にできず、口を押さえた。
すごく、小さな肩だった。
「うん、さようなら――」
エビルはただ、こく、と頷いて、その後ろ姿があまりにも弱々しくて。
「僕は、君と出会えたおかげで、笑って生き、そして死んでゆけると思う――」
その背中を抱きしめ、囁いた。回した腕に震えが伝わり、小さな雫が零れ落ちた。
「――本当に、ありがとう」
334 :
827:02/12/12 05:14 ID:aqx4n4nl
――彼の足音が遠ざかっていった。
私の体に刻まれた、いくつもの思いと、言葉と、痕。思い出すだけで、胸が潰れそうな程に痛む。
「……また、泣いているのか」
声がした。生まれて以来、ずっと聞き続けてきた声が。
顔を上げるまでもなかった。イビルはいつも、私が泣いているときに現れる。必ず。
「百年と寿命が持たない連中に、一々感傷を覚えていたら切りがねぇだろ」
いつも通りのやり取りが、少しだけ私の心を楽にしてくれた。けれど。
「分かっている……」
分かっているけれど、どうしようもなく悲しい。
――なぜ私は死を看取らなければならないのだろう。いっそ慣れてしまうか、麻痺してしまえば楽になるだろうに……。
そう思うときもある。だけど、それでは私の語ったことが、全部嘘になってしまう。
思いは、胸に残さなければならない。忘れることはできないし、薄れもしない。
私が、そう望んだのだ。
短い命を持つ者達のために、せめて思いだけは永遠に残しておきたいと。
代わりに痛みは、いつまでも褪せることなく胸をえぐる。
どうしようもなく涙を流す私の肩を、イビルがそっと抱いた。
「あいつらには無理でも、あたいはずっと、お前の側にいるからさ……」
「う……」
私は、イビルの胸に顔を埋め、嗚咽を漏らした。
頬を流れるこの雫は、なんでこんなにも悲しく、暖かいのだろう。
イビルはただ静かに、私が悲しみから逃れるのを待っていてくれた。
優しく、髪を撫でてくれながら。
死に逝くものに、手向けの花を。
胸の内に、優しい記憶を。
愛おしい人に、溢れる思いを
そして全ての人々に、暗く、悲しく、暖かく、そして安らかな眠りを。
335 :
827:02/12/12 05:18 ID:aqx4n4nl
>>322-334 以上、『暗い眠りの誘い』完結です。長々とおつきあいありがとうございました。
雀鬼シリーズは設定が少ないのでかなり俺設定入ってます。
が、あんまし気にせず、このスレ限定の設定だと思って読み流してください。
しかしちゃん様スクリプトだったのか……(;´Д`)
まぁ後半に入られるよりはましだ。次回から気をつけよう。
では、失礼します。
336 :
341:02/12/13 01:01 ID:rCOvWNIZ
初代スレ413-415の続きとなどと、酷く今更な作品を行きます。
しかも長瀬祐介受けと云う、何処へ行ってもかなり異端な気がする構成です。
さらに、場面もかなり半端です。そして作者は半端者です。すみません。
……なんとまあ、凝ったものだろう。
娼館で風呂と云えば、思い浮かぶものは所謂バスタブである。
しかし案内された風呂は、和風だった部屋に完璧に沿っている、芸術品と云っても差し支えない。
檜木風呂だった。
「……凄いわね。此々の支配人の趣味かしら」
見た目、肌触りなどは一級品。しかし最も凄いのは、違和感が完全に無い事。
ただ物が良いだけでは無く、調度や部屋など、全体に芯が通っていると云う事だ。
特に脱衣所らしき場所は見当らない。
入ってすぐに籠が置いてあるだけだった。
「で、長瀬君。此々でサービスをお願い出来るかしら? 身体を流してくれるとか」
「はい。御期待に沿うよう努力します」
「それじゃあ、私の服を脱がして欲しいわ」
「えっ」
予想外だったのか、うろたえている。
「如何したの? 服を脱がないと湯船に浸かれないわ」
「あ、はい……」
真っ赤になりながら、私の衣服に手を掛ける。
着ているのはボタンの多めな物で、当然脱がすにはそれを外さなければいけない。
ぷち、ぷち、と外す音が、胸に差し掛かった所で止まる。
「あ、あのっ」
「手を止めないで……そんな事じゃあ、サービスにならないわよ」
手を取って、胸に押し付ける。
「気持ち良くさせて頂戴……たっぷりと、ね」
「は、はい……」
338 :
弐:02/12/13 01:02 ID:rCOvWNIZ
服の上から、こねる様に手を動かされる。
頭がぽーっとしてくる、と云おうか、何だか妙な感覚だ。
それに身を委ねていると、するっと上着が下に落ちた。気付かない間にボタンは外されていた。
下にも服は着ているが、それも自然に脱がされる。おどおどした態度とは裏腹に、その手際はとても良い。
ゆっくりと焦らすように動く手は、年に似合わず熟練の技を感じさせた。
おもわず座りこむ。ブラを外され、スカートを脱がされ、最後の一枚に手が掛かった。
「ん……」
「脱がしても、いいですか?」
呆れる程に律儀な子だ。だけど。
「……脱がす時にわざわざ聞くのは、減点」
「あ…すみません……」
「それも減点よ。謝るくらいだったら、はやく脱がしたほうが良いわ」
「は、はい」
くるっと身体をひっくり返された。四つん這いの、犬の様な姿勢になる。
脱がすには確かにそうした方が遣り易いんだけど、流石に少し恥ずかしい。
下着を降ろされて、器用に脚から抜き取られる。それも私の協力も無しに。
秘所があらわになった。
「……私のあそこ、如何なってるかしら」
「えっ」
「云って御覧なさい……」
339 :
参:02/12/13 01:04 ID:rCOvWNIZ
脚を少し開いて良く見えるようにする。
「あ、その…………濡れてます」
私は彼の方を振り向いた。
「そうよね……。じゃあ、如何すれば良いか判るわね」
「はい……」
顔を近付けてくる。ああ、けどその前に。
とても単純な事を忘れていた。こんなことに気付かない程、私は彼に酔っていたのだろうか。
「……ちょっと待ちなさい。私だけ裸なんて、不公平よね?」
「そ、そうですか?」
「脱がせてあげるわ」
服に手を掛ける。
「え……いえ、自分で脱げますから……」
「そんな事、当たり前でしょう。でもね、こういう時は大人しく脱がされたほうが好いわよ?」
「でも……」
「私が脱がせたいのよ」
ちょっと足を引っ掛けて、押し倒す。
「うわっ」
後頭部をぶつけない様に、手を添えて引き寄せる。顔が触れ合いそうなくらい、近い。
その驚いた顔は、とても――
340 :
四:02/12/13 01:04 ID:rCOvWNIZ
「……ん…んん……」
「…………っ」
考えるより先に顔をくっつけていた。唇を擦るように押し付けて、舌を入れる。
長瀬君は、女の子みたいに柔らかくて気持ちよかった。
「ん………んちゅ……」
裸でのしかかり、片手で逃れられないように頭を抑え、もう一方で衣服をはだける。
突然のキスに驚いたのか、私にされるがままだ。
私は唇を押し付けたまま顔を登り、耳元で囁く。
「ん…ふふ、そんなに緊張しないで……虐めたくなっちゃうわよ……」
びくっと怯えた反応に満足し、口をずらし、顎を伝い、首筋から鎖骨へ向かう。時々、強くするのも忘れずに。
はだけた服の下のシャツが邪魔なので、脱がせることにする。
協力してくれた事もあって、簡単に肌を露にできた。
男の子なのに色白で、突起はほんのりと桜色だ。
「ふぅん……綺麗なのね。少し、嫉妬しちゃうかも……」
ぺちゃり、と舌を突起に被せ、ナメクジの如き速度で舐め回す。
指を走らせて少年の平らな胸を蹂躪すると、時折だが、彼から熱い吐息が漏れる。
感度も良好と云った処か。
そのまま上半身全体を舐め尽した。
特に乳首や乳輪周辺は念入りに、しゃぶる様にした為、てらてらと濡れそぼっている。
時折身体が疼くのか、小さく震え、私に子犬のような目線を向ける様が堪らない。
何時までも虐めたくなる。
でも、そろそろ先に進めないと、部屋に残してきた楓ちゃんを何時になっても味わえない。
仕方なく顔を股間の部分に持って行く。
張り詰めたそれは、学生ズボンの中で窮屈そうにしていた。
341 :
五:02/12/13 01:06 ID:rCOvWNIZ
「長瀬君……舐めてあげるから、下を脱ぎなさい」
「…え……?」
声色に、僅かに動揺が走る。
娼館だと云うのに、わざとらしくなく、何とも初心な反応。
「ほら、早く。貴方が脱ぐ所も、見てみたいのよ」
そう。最近気付いた事だが、私は如何やら、男女問わず誰かが服を脱ぐ所を見るのが好きなようだ。
でも自分で脱がしたいという欲求もあるため、こう云う手段を取る。
しばらく彼は渋っていたが、観念したのかベルトを外し、ズボンのチャックとホックを開けた。
脇に手をやり、ズボンをトランクスと一緒に掴む。
その緩慢に降ろしていく様は、羞恥による物か。それとも技能による物か。
先端から順に、つっかえる事なく性器が露になっていく。そして、濃くなる牡の匂い。
まだ少年と云えそうな彼の顔には似合わない、なかなかに立派な物だった。
とは云うものの、アンバランスとまでは行かない。いや、そもそも標準と比べてそう変わりないだろう。
ただ、彼の持つ、何処か少女の様な雰囲気には似合っていないと云うだけだ。
つまりそれは、牝である私を興奮させるには充分であった。
口に含み、味と匂いを堪能する。
美味しいとか不味いとかではなく、ただ頭がクラクラした。
それは、紛れも無く、私を酔わせる麻薬であった。
342 :
341:02/12/13 01:13 ID:rCOvWNIZ
次回まで、出来る限り早く仕上げたいのですが、年末の忙しさで書く時間が少ない。
しかも、他にも書かなければいけないスレがある(主に聖スレ)ため、次回が何時になるか……
こんな私ですが、気長に見て下されば本当に幸いです。では。
344 :
名無しさんだよもん:02/12/13 03:32 ID:6nkcu2pz
駄スレage
名スレsage
hosyu
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/ ヽ ゙ヽ─、──────'/|  ̄/
. / ゙\ \ / / \__
───'''" ̄ ̄ ゙゙̄ヽ、__,,/,-'''" ̄ ゙''─
______
,;i|||||||||||||||||||||||||||||||ii;、 _/
/||||||||||||||||||||||||||||||||||||||ii;、 \
/ ̄ ̄\||||||||||||||||||||||||||||||||||||ii;゙ヽ, /
'" ̄ヽ ヽ!!|||||||||||||||| ||||||||||!!"ヘ < ひろゆきが出るらしいよ明日(朝)
ヽ ゙!!!|||||||||||| |||||||!! iヽ── /
|||l ゙゙ヽ、ll,,‐''''"" | ヽ||||||||| (;´Д`)ハァハァ
|||l ____ ゙l __ \||||||||| ↓放送時間
||!' /ヽ、 o゙>┴<"o /\ |'" ̄| 大阪 テレビ大阪 (日)9:30〜10:00
\ / |ミミヽ──‐'"ノ≡- ゙'──''彡| |、 | | 東京 テレビ東京 (日)9:30〜10:00
 ̄| |ミミミ/" ̄ 、,,/|l ̄"'''ヽ彡|| |、/ / 名古屋 テレビ愛知 (日)9:30〜10:00
ヽ、l| |ミミミ| |、────フヽ |彡l| |/ /_福岡 TVQ九州放送 (日)9:30〜10:00
\/|l |ミミミ| \_/ ̄ ̄フ_/ |彡|l/  ̄/ 札幌 テレビ北海道 (日)9:30〜10:00
\ ノ l|ミミミ| \二二、_/ |彡| フ
 ̄\ l|ミミミ|  ̄ ̄ ̄ |メ/ \ 絶対見てくれよな!!!
| \ ヽ\ミヽ  ̄ ̄"' |/ /
/ \ヽ、ヾ''''ヽ、_____// /_
/ ヽ ゙ヽ─、──────'/|  ̄/
. / ゙\ \ / / \__
───'''" ̄ ̄ ゙゙̄ヽ、__,,/,-'''" ̄ ゙''─
念のため保守
スクリプト荒らし、必死ダナ……と突っ込む気も最近は失せたね。
3日も投稿無いと
すごい間が空いた気がするな
前はこれくらい普通だったんだが
保守。なにやらDAT落ち判定が微妙に変わったようなので念のため。
次に書き込むときには、ちゃんと投稿したいです。
358 :
忍:02/12/17 22:39 ID:vUiv7ciZ
新作投下
今回は、ほのぼの路線 のつもり
久しぶりの休日。繁華街に出ると、俺の足は自然と葉鍵楼に向かった。美凪さんに
また会える。そう思うと足取りも軽い。
「美凪さんはいるかい?」
すでに顔なじみとなった、受付の青年に声をかける。
「はい、支度をさせますので先にお部屋へご案内します」
青年は愛想良く笑いながら、俺を奥へと案内した。
「おじゃましまーす」
通された座敷で待っていると、襖の向こうから妙に元気な声が聞こえた。女の声だが、
明らかに美凪さんではない。
襖が開き、生意気そうな少女が入ってきた。藍色の木綿の着物、背の丈は俺の胸くらい。
腰まである長い髪を、上の方で二つに分けて結び、横に垂らしてある。
少女は酒肴を運んできたようだった。美凪さんの姿は、無い。
「? お前は確か、いつも美凪さんにくっついてたガキ」
「みちるのことガキって言うな!」
そう、たしかそんな名前だった。しかし、自分のことを名前で呼ぶとは、やはりガキだ。
「おまえなんかガキで充分だ。それより美凪さんはどうした」
「美凪はいそがしいの。あんたなんかの相手してる時間、ないの」
「なにぃ?」
「ほらほら、みちるが遊んであげるから。美凪をあんまり困らせたらダメだよ?」
「な ま い き い う の は こ の く ち か」
頬をつまんで、一音ごとに左右に引っ張った。みちるの顔はよく伸びて、けっこう
楽しかった。
「いま白状すれば、罪は軽くて済むぞ」
「うにゅ、『あとから行くから、お酒飲んでてもらいなさい』っていわれた……」
涙目になりながら、みちるは白状した。
「ま、そんなところだろうな」
「あ、みちるがやるよ」
俺が酒を飲もうとすると。みちるは俺より先に銚子を手にした。意外に目ざとい。
杯を差し出すと、みちるは危なげない手つきで酌をしてくれた。
とりあえず、飲む。
「おいしい?」
「お前みたいなガキに酌されてもなぁ」
手酌よりマシだが、とは口に出さなかった。
「あ〜 またガキって言った!」
頬を膨らませ、口をとがらせて抗議する様子は、どっから見てもガキだ。
「美凪さんに比べたら、まだまだ」
「そりゃあ美凪には負けるけど、あんたの相手なんかみちるでじゅうぶんだよ」
「はっ、お前相手じゃ俺の方がその気にならん」
「むむむむむ、言ったな〜」
何を思ったか、みちるは立ち上がると俺に背を向けた。
しゅるり、という衣ずれの音と共に、みちるの腰から帯が落ちる。そろり、と肩を
はだけ出しながら、こちらに流し目を送る。そのまま、崩れるように横座りになり、
みちるは薄く笑った。
「ほう」
我知らず、感心のため息が出ていた。
彼女の動きは非常に洗練されており、明らかに男の視線を計算に入れていた。
昨日今日に習い覚えたものでないことは、俺にも判った。
美凪さんが同じ事をやったら、俺は鼻血噴いて倒れていたかも知れない。だが、相手は
所詮みちるである。色気より、微笑ましさが先に立つ。
それでも、面白い芸には違いない。俺はしばらく見ていることにした。
俺の反応に気をよくしたのか、彼女の笑みが深くなった。俺に見せつけるようにして、
細い指先を舐めてから、体の前に持っていった。俺から見えない位置で、彼女の手が体の
上を這い降りていく。喉、胸の間、鳩尾、腹、そして
「はぅん」
俺に聞こえる最小限の音量で、みちるは喘いだ。
自分が唾を飲む音で我に返った。身を乗り出しそうになっているのに気づき、慌てて
姿勢を正した。
その間も、みちるは休まず動き続けていた。着物はすっかりはだけきって、
腰のまわりにまとわりついているだけだ。折り重なった布の中心で、みちるの
小さな背が揺れる。
「んっ、はあっ、あぁんっ」
息を殺すようにして、みちるの微かな喘ぎ声を聞く。俺のことを意識しているのか、
いないのか、湿った物音に混ざる声の中には、男を誘う艶が、確かにあった。
体を支えきれなくなったのか、みちるの上体が次第に横に傾いていった。それにつれて、
背中に隠されていた彼女の肢体が、少しずつ俺の目に入ってくる。
微かな胸のふくらみ、その上で息づく桜色の突起。しっとりと汗ばんだ腹の上で、
二本の腕が忙しなく動き続ける。
濡れたみちるの目が、こちらを向いた。
みちるが、笑った気がした。
「はぁうぅぅぅぅんっ」
固く目を閉じ、わずかに大きな声を出したあと、みちるはくたり、と弛緩した。
呼吸を忘れていたのに気づき、俺は大きく息を吐いた。二人分の荒い呼吸音が、
静かな部屋に満ちた。
「どう? グッと来た?」
仰向けのまま俺の顔を見上げ、みちるは聞いてきた。
「まだまだだな」
俺は内心の動揺を隠そうと、わざとらしく酒を呷った。
「ふぅん、こんなにしちゃってるのに。それでもまだまだなんだ?」
いつの間にか俺の懐に潜り込んでいたみちるが、ズボンの上から人差し指で俺の股間を
なぞり上げた。杯を取り落としそうになるのを、俺は必死でこらえた。
「だいじょうぶ、みちるが最後までめんどう見てあげるから」
彼女はそう言って笑うと、俺のものを取り出し、先端に軽く口づけた。
指先を雁首に絡めながら、唾液を塗り広げるようにしてみちるは竿全体を舐めまわした。
「おっきすぎて、みちるの口には入りきらないけど……がまんしてね」
先端部を唇で包み、みちるは俺の上で舌を踊らせた。口の端からこぼれた唾液が、
糸を引いて落ちる。そのとき、
「失礼します」
涼やかな女性の声が、襖の向こうから聞こえてきた。
俺が返事をする間もなく、襖が開いた。そこには、廊下に座る美凪さんの姿があった。
彼女は室内の様子を一瞥すると、無表情のまま一礼した。俺は声をかけようと口を
開いたが、なんと言おうか迷っているうちに、襖がぱたりと閉じた。
「あ、ちっちゃくなった」
みちるの声が、遠くで聞こえた。
美凪さんの後を追おうかとも思ったが、みちるを振り払うのも気が引けて、俺は
結局その場に座り直した。
「ほら、がんばれ〜」
俺がため息をついている間も、みちるは熱心に奉仕を続けていた。俺が頭を
撫でてやると、みちるは顔を上げ、にへら、と嬉しそうに笑った。
一度は萎えかけた俺の欲情も、彼女の的確な刺激で再び滾り立ってきた。みちるの頭に
置いた手にも、つい力がこもってしまう。
「そろそろ……だ」
終わりが近いことを、俺はみちるに告げた。彼女は目線で頷くと、一層激しい動きで
俺を責めはじめた。
「くっ」
みちるの口の中に、吐き出す。
臆する風もなく、みちるは俺の欲望を受け止めた。雁首のまわりを指でしごき上げ、
射精をうながす。管の中に残った分も吸い出すと、みちるは少し上を向いて、
小さな喉をこくりと動かした。
「んに、いっぱいでたね〜」
頭を撫でてやると、みちるは気持ちよさそうに目を細めた。
「ところで、さっき美凪の声しなかった?」
そう、俺は美凪さんに大恥をかかせてしまったのだ。無表情で去っていった
彼女のことを思いだして、俺は気が重くなった。
「帰ったよ」
やっとの事で、そう答えた。
「なんで?」
「どう考えてもお前の……いや、俺のせいか」
怒鳴りそうになったが、みちるの怯えた顔を見て、自分を抑えた。
「もういい、寝る」
「ん、わかった」
灯りを消して布団にはいると、みちるは当然のような顔で隣に潜り込んで来た。
「お前、ここで寝る気か?」
「ダメ? 二人の方があったかいよ?」
「……そうだな」
夜中、寒さで目を覚ますと、みちるに布団を奪い取られていた。
一人の方が暖かかったな、と思った。
366 :
忍:02/12/17 23:03 ID:vUiv7ciZ
グッジョブ(><d
…噂に聞いて初めてやってきたけれど…
凄い…なんつーグレードの高さだ…体に震えが走った…。
ここのSS執筆陣の方、乙です。
>>368 そこまで誉められると照れますな。などとROMのくせに自慢げにしてみたり。
とりあえずお茶ドゾー(´ー`)ノ旦~
どの作品がよかったですか?
別格で無題
>>370 『件名:無題』 神奈編だな
巧いと思わせる作品だった
あのクォリティでエロがあればなぁ……
「想像させるエロ」こそ葉鍵楼の真骨頂だろ
エロ描写が無くても、俺達のエロ中枢を刺激してくれれば問題無しだ
別に想像させるエロが真骨頂だなんて誰も決めていないが。
あんましエロ中枢刺激するような内容でもなかったし。
〜がよかった ならいいんだけど、
〜が一番 って論調だと、荒れちゃうぞw
一回マターリしてから再開しるー
hozen
377 :
元174:02/12/22 00:38 ID:EYW/rWIL
ベタネタではありますが、クリスマスネタ書いてます。
もうちょっと待ってください(もし一人でも待ってくださる方がいれば)
378 :
アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 06:01 ID:HUpnX5n4
ドラゴンボールZ フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!
| ]下ミ─-。、_|_, 。-―テ「 [ l
ゝ_,. lミミi=´<_,.`=i=ヲ 、__ノ
ヽlミ| 「‐、=ラ7 |ヲ'´
と〜けたこおりのな〜かに〜♪恐竜がい〜たら〜たまのりし〜こ〜みたいね〜
379 :
アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 06:10 ID:HUpnX5n4
ドラゴンボールZ フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!
| ]下ミ─-。、_|_, 。-―テ「 [ l
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と〜けたこおりのな〜かに〜♪恐竜がい〜たら〜たまのりし〜こ〜みたいね〜
380 :
アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 07:43 ID:HUpnX5n4
ドラゴンボールZ フジ(関東)で毎週月曜16:30〜放送中!!
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381 :
アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 09:55 ID:HUpnX5n4
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382 :
アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 10:21 ID:eI292REV
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383 :
アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 11:46 ID:oteC4KgG
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384 :
アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 12:33 ID:tim4r+gd
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385 :
アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 15:06 ID:HUpnX5n4
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386 :
アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 15:26 ID:HUpnX5n4
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387 :
アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 16:54 ID:0qzQPh4U
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388 :
アシベ ◆yGAhoNiShI :02/12/23 17:39 ID:HUpnX5n4
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保守
390 :
元174:02/12/24 23:08 ID:sJSwYYAg
人が全然いないうちに投下させていただきます。
「親愛なる者へ」全11レス。
ここはどこだ。
「…………?」
ヤバイ、思い出せない。
洋画とかでよく見る、天井でくるくる回ってるプロペラみたいなやつを見ながら考える。
考えるんじゃない、感じるんだ。
…酔ってる?酔ってない!酔ってない、酔ってない。イッツオールグリーン。出発進行。
「…………か?」
そうだよ、今日はイブだよ。忘れてた。忘れてた?忘れてないって!プロペラぐるぐる回ってるなぁ。
忘れてないから何だったっけ。ああ、あれだよ。ルミナリエ綺麗だよ。そうだっけ?
感じるんじゃない、考えろよ俺。ここどこだよ。俺誰だよ。俺だよ。わはは。
「…大丈夫ですかー?」
大丈夫大丈夫。ちょっと眠いだけだから。あと、喉渇いてる。そんだけだから。
あ、水?ありがとねどうも。あのプロペラ何か意味あんのかなぁ。
……ぷはー。悪いね、親戚でもないのに。いやー、死んでもないのに生き返った気分。
うん?何?注文?注文取るの?金あんまし無いよ俺。大丈夫?
あ、そう。へー。あ、でも分かんないからお兄さん選んでよ。適当に見繕っといてください。
「いらっしゃいませー」
……………やばい。
「……?どうかしましたですかー?」
この娘かわいいよマジで。いやほんと。俺脳内ランキングTOP3に食い込んでくる勢いだよ。
自分ではそんな趣味無かった筈なんだけどなぁ、アニメとかあんまり見ないし。
にしても、なんかどっかで見たことがあるような無いような…ま、いっか。
「も、もしもしー?」
いやぁそれにしてもラッキーだね俺。
なんかよく分かんないけどさ、案内された部屋にいきなりいるんだよ。こんないい娘。
良かった良かった。こんなイブの日に一人で街に出て良かった。
「…千…千紗、何か悪いことしたですか…?」
そうだよ!一人で街に出てたんだよ。よーしよしいい調子だ。
このペースで思い出していけば2時間10分の壁は射程圏内間違いなしだ。
「ふにゃあぁっ…千紗が悪いことしたから、お兄さん喋ってくれないですか…?」
へえ、声もかわいいんだね。涙ぐんでる声、なんてなかなか聞けるもんじゃないからね…
ってなんで泣いてるの!?俺!?俺なんか悪い事した!?……とりあえずごめん!
「ごめんなさいです、こんな立派なハンカチ…」
いや、いいっていいってその位。それより大丈夫?もう泣いたりしない?
「は、はいっ、本当にありがとうございます!」
別に大したことじゃないって。……あ、それよりさ。えーと、ちさちゃんだっけ。聞きたいことがあったんだ。
ここってどこなの?何で俺がここにいるのか分かんなくてさ。
「ここは葉鍵楼っていうところです。お兄さんたちの夢を叶えるところですよ」
はかぎろう?夢?何だそれ?
えーっとさ、ちさちゃん。まだよく分かんないんだけど、ここってどういうとこなの?
「はいっ。ここにはいろんな女の人がいてですね、それでお兄さんたちと一緒に夜を過ごすんです」
……ちょっと待って。それってもしかして。
「みなさんは娼館、って言ってるみたいです」
やばい……やばいよこの展開は。
これって後から怖いお兄さんとか出てくる流れじゃない?うわっ、急に寒気出てきた。
えっ?お金とかいらないの?変なの。
「にゃあっ、そんなつまらない心配しなくてもいいですよ、お兄さん」
何だか変な所だね。ワケわかんないうちに部屋に通されて、気がついたら君みたいなかわいい娘がいて。
君、いくつ?どう見ても二十代には見えないけど?
「…お兄さん、ひょっとして千紗が誰かわからないですか?」
いや、ちさちゃんでしょ。今、自分で言ったじゃない。
「あの、『こみっくパ〜ティ〜』ってゲーム、知らないですか?」
うーん……いや、わかんない。どっかで聞いたことはあったかもしれないけど。
「千紗はその中に出てくるキャラクターなんですよ」
…はい?
「千紗だけじゃないです。ここにいる人たちはみ〜んな、ゲームのキャラクターさんなんですよ」
…わかった。
これは夢だ。俺は今頃、きっとどっかで酔いつぶれているに違いない。
よし、そうとわかれば話は早い。この夢を心行くまで楽しんでやろうじゃないか。わはは。
「わかりました!それじゃあ千紗がお兄さんにこの『葉鍵楼』のことを説明してあげるですっ!」
待ってましたっ!日本一!
「えっと、ここには葉鍵、『Leaf』と『Key』って言う二つのゲームを作ってる会社さんなんですけど、
その葉鍵のゲームキャラさんたちがいっぱいいらっしゃいます。
それで、ここを尋ねてきたお客さんの夢を、願いを叶えるんです」
へえ、そんな凄い所に来ちゃったんだ。まあ夢っぽいといえば夢っぽいな。
でもさ、なんで俺なんかがそんなところに来られたわけ?
「千紗たちを、葉鍵を、愛してくれる人でないと、ここには来られない仕組みらしいんです」
あ、ちょっと待って!今の所がわかんない。
今さ、その、えーと、『はかぎ』だっけ?それを愛してる人でないと、って言ったよね。
俺、その『はかぎ』って言葉、今初めて聞いたし、君の事も知らない。
「わからないですか…。そうですよね、ほんのちょびっとだったですからね」
え…?俺、君のことは知らないはずなんだけど…?
何だろう、気になる。
「千紗の説明はこれで終わりです」
ん、ああ。ありがと。何となくは分かってきた。
そっか、そんな凄い所に来ちゃったんだ。夢とはいえありがたい。
きっとこれはサンタのおじさんがくれたクリスマスプレゼントに違いない。いやはや。
「あの…それで、ですけど…」
あ、ごめんね一人で盛り上がっちゃって。いやー…
どしたの?そんなに顔真っ赤にしちゃって。
「えっと…これから、どうする…ですか?」
あ、…そうか。ここは娼館だった。
一つの部屋に、女と男が二人っきり。しかも今夜はクリスマスイブ。
ごくり、と唾を飲み込む音が部屋の中に響いたような気がした。
……あのさ、俺たちの夢を叶えてくれる、って言ったよね。それってさ、…どんな事しても、いいの?
「は、はい。お兄さんの望む全てを叶えるのが、千紗たちの願いです。だから…」
…わかった。じゃあさ…
「「メリークリスマース!」」
いやー、こんなかわいい娘と一緒にクリスマスパーティーができるなんて幸せだなぁ。
ちさちゃん、もっとクラッカー鳴らそうよ。派手に行こう!
「にゃあ、千紗も楽しいのは大好きですぅ!」
お、このケーキ美味いな。甘味が薄すぎず強すぎず、なんとも言えないバランスの良さ。
ちさちゃん、このケーキ一緒に食べない?一人じゃ味気ないしさ。
「あ…千紗、こんな贅沢なものいただけないです…」
ケーキが贅沢って…ううっ、不憫な娘だ。心の限り可愛がってやろう。この夢が覚めないうちは。
ほらほら、そんな事言ってないでさ、食べて食べて。はい、あーん。
「あ…………(もぐもぐ)………………甘いです〜〜!おいしいです〜〜!
お兄さん、どうもありがとうですぅ!」
そんなに喜んでくれると、こっちまでありがとうって感じだよ。あ、ワイン飲む?白だけど。
「ちょっとだけですよ?千紗、お酒弱いから…」
しゃんしゃんしゃーん、しゃんしゃんしゃーん。
いつの間にか持ってきたらしいハンドベルをぶんぶん振り回しながら、
「ふにゃあぁぁぁ〜」
マタタビ猫一丁出来上がり。…しかしほんっとに弱いなこの娘。一口しか飲んでない筈なのに。
おーい、ちさちゃん、大丈夫かー。
「だーいじょうぶでーすよぉぉ…。…………むにゃ…」
寝ちゃってる寝ちゃってる!大丈夫じゃないって!……だめだ。寝ちゃったよ。
まあ、この辺がきっとこの娘の良さなんだろうな、うん。純粋っていうか、純朴っていうか。
あー、こんな彼女いたらなぁ。毎日会うたび感謝されたりするんだろうな。いいな、そんな生活。
…鬱になってきた。飲もう。
「…んにゃ?…どこですか、お兄さん?」
いや、目の前にいるんだけど。……寝ぼけてるなこれは。
でもさ、本当にありがとね。こんな見ず知らずの奴と一緒に大事な日を過ごしてくれて。
「ん〜……初めてじゃ、ないですよ〜」
えっ…?いや、でも俺はそのこみっくなんとか、とかいうゲームとか知らないし…
「テレビですよぉ」
テレビ?それってひょっとしてアニメの事?
「千紗が一番出てきた日にぃ、偶然、…ひゃっく、お兄さんが、そのお話を見たんですよぉ。
その時にお兄さん、お兄さん、千紗のこと、かわいいって、思ってくれたです〜…」
そういえば、そんなことがあったような気がする。
その時、ふっ、と、頭の中に映像が流れた。昔の自分の記憶らしかった。
いつだったか、バイトが運悪く長引いて、帰るのが12時を回ってしまった日があった。
いつものようにとりあえずテレビを付けると、なんだかガヤガヤと賑やかな声がスピーカーから響いてきた。
アニメだった。よく分からなかったけど、漫画を描くお話だ、ってことはわかった。
その中に一人、本屋だったか印刷所だったか、とにかくお店の女の子がいた。
幼くて、ドジで、いつも失敗ばかりして、だけどかわいくって、とにかく一生懸命だった。
その話を見終わったとき、その名前もちゃんと覚えていない女の子に、俺は憧れていた。
それは単純に恋愛対象としてだったかもしれないし、それとも人生の意味、なんて馬鹿げた事に頭を悩ませていた
凡百の学生から見た、真っ直ぐに生きようとする者への羨望のつもりだったのかもしれない。
それからしばらく、そのアニメが終わるまで、俺は彼女をブラウン管の手前から応援し続けた。
「思い出してくれたですか〜?」
そうか…あの時の……それきり忘れてた…
ごめんな、今までずっと忘れてて。本当に、悪かった。それしか言えない。
「んにゃ〜…いいですよぉ、思い出してくれたんですからぁ………ひっく」
でも、それだとしたら、それだけの事でわざわざ俺を?だったら尚更、
「お兄さんが、そう、のぞんだん…ですぅ………」
…そっか、そうだよな。はははっ、確かに『夢』だ。『夢』を見ているんだ。
これ以上ない『夢』を。
ああ、今更になってさっき呑んだワインが効いてきた。眠くなってきた…
「うにゃぁ…いいですよぉ…いっしょに、ねましょ……う……ふあぁぁっ……」
夢の中で…見る夢が…どんなものか……確めてやろうじゃないか……………
「夢の向こうで…また会いましょう…お兄さん…」
目を覚ますと、そこにはプロペラは無かった。
…………夢か。
幾つになっても、いい夢から覚めた時のこの感じはどうも慣れない。
買ってない宝くじの当選番号を確めてがっかりするような、そんな喪失感だ。
とりあえず、……今日も仕事か。
ま、いいさ。今日が納めだ。のんびり休んでやるさ。実家にでも帰ろうかな。
そうしていつものように、テレビのニュースを見ようとしてリモコンを手に取った時。
夢が、夢の中身が、夢の記憶が、フラッシュした。
あれは夢だった。数年ぶりに見ることが出来た、ただの夢だった。
あれは夢だ。あれは夢だ。現実なんかじゃない。現実なんかじゃない。
例え俺の胸に残ったものが現実だとしても。
仕事が終わったら、ビデオ屋に行こう。
彼女に、また会おう。
402 :
元174:02/12/24 23:20 ID:sJSwYYAg
以上、「親愛なる者へ」千紗嬢の物語でした。
…千紗の喋り方が某ソレッタ・織姫になってる…
回線吊って首切ってきます。メリークリスマス。
千沙ちぃ(・∀・)イイ!
主人公のなんか鍵系っぽいボケツッコミもまた(・∀・)イイ!
と、いうわけで激しくイ`。
「親愛なる者へ」って、ナカジマミユキでつか?
405 :
元174:02/12/25 09:21 ID:UBG8BfO4
>>404 はい(照れ)。当方、みゆきすとなので。
前回のラストの歌もみゆきさんですた。ごめんなさい。
>…酔ってる?酔ってない!酔ってない、酔ってない。イッツオールグリーン。出発進行。
なんかワラタ
hosu
408 :
404:02/12/26 10:07 ID:CVrJxOBG
>>405 では次は「エレーン」でおながいします。
……すみません、以下何事も無かったかのようにどうぞ。
>>406 バトルロワイアルの小説を連想してしまったよ。
年末ほしゅ。
保守します。
412 :
名無しさんだよもん:02/12/28 19:55 ID:LfDG5SJw
>>409 > バトルロワイアル
バトロワの文字を見て、アトラクとバトロワを絡めた、
今日は皆さんに…犯し合いをしてもらいます!
最後の一人になるまで 犯り合ってもらいます
皆さんみごとにイキ残って…
のセリフを思い出してしまった。
やっぱり、秋子さん?(w
>>412 なんで秋子?
つーか秋子最強厨ってどこにでもいるんだな。
たかが主婦をなんでそんなに持ち上げるんだか。うぜぇったらありゃしねえ。
そもそもスレ違いで空行とかを使ってまでやるネタなのか
またーりしませう。
バトロワネタ。
名雪を守る為に他の男に身体を許して、用心棒として雇ってまで守ろうとする秋子さん。
男が倒され、相手の男に色仕掛けで迫り、
首を掻っ切って血塗れになりながらも名雪を守ろうとだけする秋子さん。
「名雪…あなただけは…何があっても、私が守ってあげるから……○○さん(夫)…貴方も、名雪を守ってくださいね…」
俺の最強説はこんな感じ…娘を守る為なら何の力が無くても自分がどうなっても守ろうとすると思う…暗えぇ…
というか葉鍵楼のネタじゃねー。身体を許すってくだりでご容赦。
コテ叩きは楽だよもん。
取り巻きが大挙してやってくるって副作用はあるけど。
419 :
取り巻き:02/12/29 00:06 ID:92AnB4AP
>>416 そういう母としての強さって言うのは分かるんだけど、
この板でいう最強って言うのは厨設定のあれだからね……(苦笑
421 :
元174:02/12/29 21:57 ID:yxtzvNQ5
保守ついでに、質問。
>>408 次回作のタイトル、「エレーン」で書いていいですか?
それだと女性主人公になりますけど、男娼っていますよね?大丈夫ですよね?
かなり遅れるかもしれませんが、否定意見がなければ、きっと。
男娼って、男が買うんだぞ 普通
純粋に言葉の意味では、身体を売る男の意だから、女が買ってもいいもんだと思うが。
女が男を買うようになる文化って言うのは、ごく最近のことだから、単にイメージの問題ではなかろうか。
調べたついでに「男妾」だと、女に養われている男、ジゴロなどの意になるらしい。
そして私は、その館に辿り着く。
「おう、ここが目的地、俺たちの家。その名も『葉鍵楼』だ」
浩之が得意げに言う。でも言われなくても分かる。大扉の上にでかでかと『葉鍵楼』と書かれた
古式ゆかしい看板があったから。
「えぇと……楼って名前からして、中華なの?」
中華料理が苦手なので、念のため尋ねてみる。
「中華、ってわけじゃないな。和洋中の折衷かな? フレンチもイタリアンも用意できるけど」
浩之のその言葉に、柄にもなく心が躍った。料理は、作るのも食べるのも大好きだったから。
上手い下手いはとりあえず置いといて。
「じゃ、入ってくれ。とりあえず案内するよ」
「あ、うん」
彼の先導に従って、私は店に入る。
「いらっしゃいませ」
入口脇の受付のカウンターの人にそう言われた。私は会釈しようとしたが、それより早く浩之が
彼に語りかけた。
「耕一さん、お疲れッス。えっと、彼女、『お薦めコース』がいいんじゃないかって思うんスけど」
多分、自分のことを言っているんだろうけど、意味が分からないので何とも言えない。
「『お薦め』かぁ……まあ、お前がそう言うならそれでいいと思うけどさ。じゃあ案内頼むよ」
「うーッス」
浩之の言葉を聞いてやっと思い出した。受付にいるがっしりした男性は、多分“柏木耕一”だろう。
“痕”はやったことがないけど、ネットとかで主人公とかメインキャラとかの名前だけは知っていた。
「それじゃ、行くか」
“柏木耕一”の名前を思い出そうと考えに没頭していた私は、浩之のその言葉で我に返った。
そのまま古風な廊下……鹿鳴館といった感じだろうか。そんな館の中を、浩之の後を歩く。
そう長くない廊下の果てに、大きな両開きの扉があった。
「うっし、俺が案内するのはここまでだ」
浩之はそう言って、その扉を開ける。そこは小さな部屋だった。
「エレベーターだ。乗ったら勝手に動いて、勝手に止まるようになってる。開いたら、そのまま
真っ直ぐ行ってくれ。扉が開いてる部屋が、あんたのための部屋だ」
随分都合いい仕組みだとは思ったが、まあこの程度なら実現可能なレベルだろう。というか、
夢に実現可能も何もないだろうに。未だ夢だと認めきれない自分がいるみたいだ。とりあえず
私は浩之にさっき抱いた疑問をぶつけてみた。
「あの、さっきの『お薦めコース』って何? 私あまりお金持ってないんだけど」
せっかくの浩之の招待でも、お金を持ってないと困ったことになりかねない。しかし。
「ああ……言ってなかったっけ? お金はどうでもいいんだ、この店は」
「え?」
「だから、お金はどうでもいいんだよ。ウチに来たお客さんが喜んでくれるかどうか、それしか
考えてないんだからな。……ああ、『本気か?』と思ってるだろうけど、本気だから困ったもんなんだ」
「……それで、この店はやっていけるわけ?」
「知らん。知らんし、興味もない。この店で働くヤツらにとって、店がどうなるかなんてどうでも
いいんだろ。それよりお客さんが喜ぶかどうかしか興味ないっていう感じでさ」
ああ、そういえばこの店は最初から現実離れしていた。今更この程度で驚くこともないだろう。
何といったって「夢の店、幻の店」なんだから。
「で、えっと、『お薦めコース』だっけ。まあ、これはそのコースの人用のエレベーターなんだけどさ」
唐突に真顔になって浩之は言葉を続ける。
「確たる目的があってここに来た人じゃなくて、あんたみたいに……そう、偶然来た人のための
コースでさ。料理とかお酒とかお相手とかを、ウチで勝手に決めさせてもらうってわけで。もちろん、
適当ってわけじゃない。あんたが心の底で欲しがってる品や相手を提供させてもらうけど」
「……さっきもそんなこと言ってたわよね。心を読めるって、超能力者でもいるのかしら?」
夢にツッコミ入れるなんて馬鹿な話もないけど、こればっかりは性格だからしょうがない。
「んー……超能力者もいるにはいるけど、まあ『葉鍵楼はそういう場所だ』って考えてもらった方が
話が早いかな」
浩之のその言葉を聞いては、まあ夢なんてそういうもんなんだと納得するより他に道はない。
「じゃ、案内ありがとうね」
「別に何をしたって訳でもないしな。楽しい時を過ごしてくれ」
そう言いながら手を振る浩之。そして、私が入ったエレベーターの扉が閉じた。
エレベーターは下り続ける。どのくらい時が流れたか分からない。
分からなくても、扉が開く時は来る。目の前に廊下が続いていた。
ゆっくりとエレベーターを出て、廊下を歩く。その廊下をゆったりと歩く。
脇に扉もない長い廊下の果てに、半分ばかり開いた古風なドアがあった。
その部屋に入るために、ドアを大きく開く。
そこは懐かしい雰囲気が漂うバーだった。トータルカラーは黒。
低く作られたテーブル席、5人ばかり座れそうなテーブルが2つ。
そしてカウンター席が7席。バーテンがいるはずの場所の背後には、輝く夜の街の灯が見える。
エレベーターは1階から下に下りていただろう、という考えも忘れるくらいに綺麗な街の灯。
そこは、大人になったらこういう店で飲んでみたいな、と私が思っていたバーそのものだった。
カウンターの一席だけ、椅子が少し引かれていた。吸い寄せられるように、私はそこに座る。
その時、私が今入ってきた扉から、一人の男性が入ってきた。
スーツにネクタイ、さらに眼鏡と鋭い視線が、違和感無くとても似合った男性。
彼は、そこが自分の居場所だと言わんばかりに、カウンターの内側に立って、一礼して言った。
「いらっしゃいませ。本日貴女のお相手をつとめさせていただきます、柳川祐也と申します。
よろしくお見知り置きの程を」
>>425-428 以上です。結局柳ちゃんになってしまいました(w
だいたい100レスごとに1話って感じでしょうか。
とゆーわけで、次も100レス後にまた来ます(w
>>319 それでは、名前はこれでお願いします。
柳川キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!
やっぱり柳川はスーツだよな
へんたいゆうかいまキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ッ!!
433 :
柏木耕一:03/01/01 04:57 ID:CV5a/P+0
本年も葉鍵楼をよろしくお願い申し上げます。。。
hosyu
436 :
名無しさんだよもん:03/01/02 23:11 ID:oORnKh2C
晴れた冬の空、どこか遠く感じられる。ふとそんなことを思い、空を見上げた・・・age。
さがりすぎているので、希望ネタキャラを書いて催促してみては?・・・ネタ切れぎみか。
437 :
名無しさんだよもん:03/01/02 23:11 ID:MF9GQ+dd
忍氏のカルラ編はまだですか?
催促する人ばっかりの方がよっぽど問題だと思われ
440 :
世直し一揆:03/01/03 19:52 ID:g5re8B11
<血液型A型の一般的な特徴>(見せかけの優しさ(偽善)に騙されるな!)
●とにかく気が小さい(神経質、臆病、二言目には「世間」、了見が狭い)
●他人に異常に干渉する(しかも好戦的・ファイト満々でキモイ)
●自尊心が異常に強く、自分が馬鹿にされると怒るくせに平気で他人を馬鹿にしようとする
(ただし、相手を表面的・形式的にしか判断できず(早合点・誤解の名人)、実際にはたいてい、内面的・実質的に負けている)
●「常識、常識」と口うるさいが、実はA型の常識はピントがズレまくっている(日本の常識は世界の非常識)
●権力、強者(警察、暴走族…etc)に弱く、弱者には威張り散らす(強い者に弱く、弱い者には強い)
●あら探しだけは名人級(例え10の長所があってもほめることをせず、たった1つの短所を見つけてはけなす)
●基本的に悲観主義でマイナス思考に支配されているため、性格がうっとうしい(根暗)
●一人では何もできない(群れでしか行動できないヘタレ)
●少数派の異質、異文化を排斥する(差別主義者、狭量)
●集団によるいじめのパイオニア&天才(陰湿&陰険)
●悪口、陰口が大好き(A型が3人寄れば他人の悪口、裏表が激しい)
●他人からどう見られているか、体裁をいつも気にしている(「世間体命」、「〜みたい」とよく言う)
●自分の感情をうまく表現できず、コミュニケーション能力に乏しい(同じことを何度も言う、知障)
●表面上意気投合しているようでも、腹は各自バラバラで融通が利かず、頑固(本当は個性・アク強い)
●人を信じられず、疑い深い(自分自身裏表が激しいため、他人に対してもそう思う)
●自ら好んでストイックな生活をし、ストレスを溜めておきながら、他人に猛烈に嫉妬する(不合理な馬鹿)
●執念深く、粘着でしつこい(「一生恨みます」タイプ)
●自分に甘く他人に厳しい(自分のことは棚に上げてまず他人を責める。しかも冷酷)
●男は、女々しいあるいは女の腐ったみたいな考えのやつが多い(他人をけなして相対的に自分の立場を引き上げようとする等)
>>440 いちいちあてはまるんではげしく鬱…
∧||∧
( ⌒ ヽ.。O(どうせ狭量さ、ヒッキーさ、自己チューさ…)
∪ ノ
∪∪
俺は電話帳のように分厚い風俗情報誌を今日も眺めていた。
それだけなら、仕事にはいつも退屈している俺ならば当たり前の
ことだ。
だが今日は違う。
馬が取れた。少し遊べる金が出来たわけだ。
つまり実戦が控えている。
こういう時はなんともいえないむず痒いうれしさがある。
何時もは堂々と読んでいる情報誌も、少しだけ後ろめたくなる。
そして、否が応でも女の子選び、店選びには熱が入らざるを得ない。
風俗の楽しさはほぼここで煮詰まっている気がする時間だ。
事が終わった後は、何時もそう思い返す。
そう、いつもちょっとした後悔が自分に取り付くから、それがと
てもいい。時に苦味が美味であるように。
馬を外した時の後悔の味わいの代わりに、何時も馬で取った金は
女に使うことにしている。
残った少しの金で、ゆったりと酒を味わうのもいい。
俺は何時もの通り、物憂い気持ちが心に満ちてくるのを感じなが
ら、ゆったりと事務机に座りなおした。
「主任さん、何を熱心に読んでらっしゃるのですかー。」
緑の髪の少女が俺に呼びかけた。
げっ!と一瞬咽を鳴らしそうになったが、別に騒ぐこともない。
『彼女』は人間じゃない。メイドロボだ。特に羞恥を見せる必要
はない。振り返ってゆっくりと答えた。
「ああ、マルチ。これはね…仕事には特に関係ないんだ。息抜き
だ。」
俺はにっこりと笑って言った。
「俺は今日はノルマを達成したから、息抜きしてるんだ。」
マルチも俺に笑顔で返す。しかし、本を覗き込むと、少しあわて
たように言った。
「はわわわ。出てる女の人みんな裸ですー」
みんな微妙に服は着ているが、まあ裸と判断して差し支えないだ
ろう。
「主任さんは裸の女の人が好きですか〜〜」
俺はちょっとだけ気にかかることがあったが、あえて思う通りを
言って見る事にした。
「ああ、好きさ。」
マルチは顔を真っ赤にして目をまんまるにして言った。
「見るのが楽しいんですか?」
「見るだけじゃなんだから、触ってもみたいな。」
「はわわわわわ!!」
何だかてれている。どうやら、俺がマルチにそうしたいと言い出
すのかとでも思っているのかもしれない…。
「安心しろよ。嫌がる女の人を触るのはだめだろう。だからお金
を払って触らせてください、ってお願いして触らせてもらうんだ。」
「はわわ、おかね、ですか?」
「そうさ、お金を払ったらさわってもいいよ、と言う人がこの本
で宣伝をしているのさ。」
マルチはなにやら少し考え込んで、少し物憂い表情を浮かべた。
何かを言いあぐねているか、それとも答えが出せないでいるか、
よく判らない表情だ。
「主任、さん…。」
マルチはそっとつぶやいた。
「お金もらっても、女の人は嫌かもしれないです…。」
すこし、俺は目を見張った。さっき引っかかった感情が少しはっ
きりしてきた。
よく出来ていると言うべきか、なんというか…。
これは『批判』だ。かなり回りくどいのだが、たしかに俺に対して。
言いよどむのはよく理解できる。
HMX−12は持ち主と接触することを好む仕様になっているはず。
そしてこのマルチは俺に登録されている。まあ、OL代わりの安
上がりの秘書なのだが…。あえて『彼女』は俺を批判した。
俺はそっとマルチの頭をなでた。
少し顔を赤くして、マルチは俺を上目遣いに見つめた。
「…嫌なことでも、引き受けてあげなくちゃいけないことってあ
るだろう。」
「はい…」仕事を「嫌」と感じないマルチにこの説明では物足り
ないかもしれない。
「どうしてマルチは女の人が『嫌』って思うと考えたのかい?」
「ええっと…。」マルチは少し考え込んだ。
「わたしはお仕事でも、主任さん以外に頭をなでなでしてもらう
の、少し、嫌です…」
登録者と非登録者を区別する機能から演繹したのかな。
…なるほど。なるほど。高度な思索だ。
でも、感情の上ではまだ納得行かない部分がある。
あえて登録者に異議を唱えるほどの嫌悪感が、マルチの電子頭脳
のどこに刻み込まれているのだろう。
俺はそこまで考えて少し慄然となった。
…もしや。
だから、会話を打ち切る前に少し卑怯だが、言った。
「なあ、マルチ。ものすごく嫌なことでも、お金で受け入れる人
もいるし、人にものすごく嫌がられると分かっていても、どうして
もそれをしてしまう人もいるんだ。」
俺は天使に原罪を教えているような気分になった。
罪を犯す力を授けることが出来るのは罪人だけなんだ。
マルチはちょっと不思議な顔をしながら、俺の言うことをじっと
聞いている。真剣だ。
俺は言葉を選びながらつぶやいた。
「安心しなよ、マルチ。お前が嫌がるのに触ったりはしない。こ
うやって頭をなでられるのは嫌か?」
なでなでなでなで。
罪を教えながら、俺はこの子を慰めているような気がする。そし
て、何故かそこから、俺こそが慰めのようなものを得ている気分に
なる…。
マルチはくすぐったそうに笑う。そして真っ赤になりながらこう
呟いた。
「主任さんなら・・・。もっともっとなでてもらっても・・・い
い、です。もちろん。」
手を離して、雑誌を閉じると、俺は自分で浮かべた記憶がもうない
表情で呟いた。
「マルチをいっぱい触ったから、この本が要らなくなったな。」
自分でもごまかしなのか、本気なのか分からない科白。
でもマルチの笑顔はまぶしい。
「お役に立てて、すごく、すごくうれしいです。」
俺は尋ねた。含羞、そんな言葉が思い浮かぶ。
「…嫌だったか?」
マルチの、笑顔は…なんてかわいい、のだろう…。
「主任さんは大好きですから、もっとなでなで、してほしいです。」
不意にに鋭い音…耳を裂く…。
卓上…の電話が、
鳴った。少し残念…だが、俺は…マルチに目配せ…をして、電話
を取った…。
笑顔の…
※
一人の男が、気が抜けたように、葉鍵楼の門を出て行った。
振り返りもしない…。足元も怪しい。
門から出ることは決して出来ないマルチはそれを見送りながらつ
ぶやいた。
「はわわ。ご主人様たちは、何でいつもなでなでだけでしょうか?」
店主は苦笑しつつ、呟くように後ろから答えた。
「何かしさえすりゃ、女を抱いたことにはなるとは限らないから、
さ…。罪なんざ、もうとっくに侵しているのにな。お前を見たときに」
小首をかしげるマルチには、話の中身はあまり分かっていないようだ。
門前に一陣の風が吹いた。
一角だけ『空白』の、風俗情報誌の切れ端が男の足跡に残った。
(了)
お久しぶりの狂徒でございますです。
実用性皆無のカレー皿におけるラッキョウ・福神漬系SSを投下しました。
読者様・職人の皆様の本年のご多幸をお祈り申し上げます…。
ぐっじょぶ!
毎回ここのSSは(・∀・)イイ!
ううむ、こう来たか……
相変わらずいい仕事しとるのぉ……
故有りてsage
sageで書いても位置は変わらないと思うんだけど。
455 :
元174:03/01/06 03:01 ID:Vc0w1Iow
どうなるかわかりませんが、とりあえず書いてみます。
あと、続き物です。いつまで続くかも分かりませんが、とりあえず書いてみます。では。
冷たい雨が降っていた
せめてこの雨に流せたらどれだけ笑いながら振り返れるだろうか
「いやさ、違うんだって。その、何て言うかさ」
大して強くもない雨の音に全て掻き消されていた
そうあろうと願った
「悪いのは君じゃないからさ、だから、さ」
なのに見えない手をすり抜けて
捻り込まれる夢の痕
「俺なんかよりもっといい奴、きっと見つかるから」
私にはあなたしかいなかったのに
あなたしかいなかったのに
「そうか、本当にごめんな、わかってくれて」
これはわかったんじゃない
嘲笑しいだけだから
自分が嘲笑しいだけだから
冷たい雨が降っていた。
暗い空からぽつり、ぽつり、と降り来る雫は、あたかもこの世界の全てを覆い尽くしているかのように彼には思えた。
「――ふう」
いつまでも変わらず流れるBGMを掻い潜り、少年は一人ごちた。
そして自分に言い聞かせる。――ああ、これは恐らくは肺かどこかを患う美少年の嘆息なのだ、
決して女風呂を覗いた罰として今日一日閑職を言い付けられた、哀れな性少年のそれではないのだ、と。
「――はあ…」
そうして彼はまた、天窓から覘かれる、どんよりと濁った空に向かって溜め息をつく。
なぜ俺だけが捕まらなければならないのか。
あいつがあの時突き飛ばしたりさえしなければ、こんな事にはならなかった筈ではないのか。そもそも誘ったのはあいつ……
そういえば、それからあいつの姿を見ていない。こんな時には間違いなく冷やかしに来るはずなのだが。
ひょっとしたらあいつはまた――。
ぎぎぃ、と扉の開く音がした。
「いらっしゃいませ、ようこそ『葉鍵楼』へ――」
習慣とは恐ろしいものだ、と聞いた事がある。彼は今、二重の意味でそれを思い知らされていた。
第一。例え何をしていようと、扉の開く音に反応して従業員たるべき応対をするということ。
第二。女性―美しければ特に顕著に表れるが―を見た時、思考が停止する、ということ。
女性は、肩まで下げたその髪を、一片の隙間無く雨に濡らしてエントランス・ゲートに佇んでいた。
それきり、動かない。
何かに怯え立ち竦んでいるかの様に両手は力無く垂らされ、すだれた髪が薄い化粧の取れかけた顔に貼り付き、
並大抵の男ならまず畏れ多くて近付けないであろう凄惨な状態であった。
「大丈夫ですかお姉さん!?もし良かったら俺、お役に立てると思います!
俺の名前は、住井護、です。護君、とでも呼んで下さい」
並大抵の男なら、の話だが。
女性は特に感慨の篭った様も無く住井を一瞥すると、ゆっくり、ゆっくりと近付いた。
その度に服から、髪から、靴から滴った雨水がフローリングのロビーを濡らす。
傘を忘れたにしては様子がおかしい、住井は思った。
ここに来る客がすべて正常な精神状態かと言えば、必ずしもそうではない。さまざまな悩み、痛みを抱えているものも多い。
だが、それを知ってさえなお、この自分の両の目に映る女性を見るにつけ、余りに異質な「何か」を感じずにはいられなかった。
「ここに来れば望みが叶えられると聞きました」
唐突な女性の声に、住井は我に返った。そうだ。自分はシャーロック・ホームズである前にまずセバスチャンなのだ。
「貴女の、望みは――?」
果たしてその時初めて、女性の顔が動くのを住井は見た。口元が軽く歪み、頬骨が揺れ、眉が若干動いた。
彼女がとった行動が「笑い」であるという事を認識するのに、彼は数秒を要さねばならなかった。
「私を壊してください」
459 :
元174:03/01/06 03:07 ID:Vc0w1Iow
ということでイントロ部分を書きました。
この時点で登場キャラを当てられたら面白いんだか悲しいんだかw
感想お待ちしてます。
期待sage
セリオ?
弥生さん?
この場合、女性が名無しで男娼は誰かなぁ?ということなのだろうか。
俺か?
茜とか言ってみる。
保守
>自分はシャーロック・ホームズである前にまずセバスチャンなのだ
この表現(・∀・)イイ!
俺は笑っちまったよ
セバスチャンはホームズと互角のキャラだったのか?(笑
最近圧縮のタイミングがよく掴めないので、一応メンテ。
sage
472 :
元174:03/01/10 21:33 ID:+6u+EG/1
この毛氈はどこまで続くのだろう、本当に自分を待ってくれている者がその人物なのか、
或いは、ここは一体何処だろう、この娼館を訪れた者は多分に漏れず何某かの疑念を抱く。
それが大なり小なり在るからこそ、より一夜が深く、濃く、愛しくなるんじゃないのか、男はそう思っている。
しかし、こいつにはそれが無い。
思えばそもそも女の登楼自体が左程多くないのだから、多少の違和感があるのも頷けるのだが、
それにしても生気が無さ過ぎやしないか。もっと女ってものは生き生きしているべきじゃないのか。
「壊して欲しいんだってな」
少なくともこれは、彼一流のコミュニケーションである。先程、上から連絡を受けた際に多少の情報は受けた。
一見挑発めいた物言いも、あくまで客の事を思えばこそ、なのだが、それでも女性からの反応は一切無い。
只、幽鬼の様に足音も立てず男の後を付いて来るのみである。
「アホかお前は。何故他人に頼る。その位一人でだって出来るだろうが」
男は心底呆れ返っていた。
本来、彼にとって悪意を受ける事は厭うべき物ではないのだが、今回に至ってはその段にさえ至らない。
手応えの無い歯痒さから、無意識のうちにウェーブの掛かった髪をがさがさと掻き付ける。
「まあいい、付いて来い」
別に仕事熱心な訳でも、情に厚い訳でもない。大した事ではない。
俺はただ俺が大事なだけだ、そう彼は信じている。
それから程無くして、男が歩みを止めた。
「ここだ」
女性はやはり感情の欠落した顔でその部屋の扉を見つめていたが、
やがてこくり、と頷いてコンダクターに無言の決意を語った。
「まあ精々綺麗に壊してもらえ。縁があればまた会ってやろう」
男は、いつもと変わらず最後まで憎まれ口に徹する。
細身の目を吊り上げてにたり、と笑って見せた。が、それさえも南極の氷を溶かし得ないと見るや、
やはり露骨に舌打ちをして女性を送り出そうとする。その音に押し出されるように、女性はドアを開けた。
ついに最後までツアーが成功する事は無く、男は無念を噛みしめながら白衣を翻した。
「あとはあいつ次第か…」
部屋の中は、「殺風景」という言葉をまさに具現化したようだった。
調度品の類は一切無く、男女の行為を行うためのベッドが一つに簡単な仕切りのシャワールーム、
そして物置が一つあるだけで、ここを娼館の部屋と呼ぶには余りに露骨な気がした。
「うーん、やっぱりキミもそう思うかい?」
475 :
元174:03/01/10 21:37 ID:+6u+EG/1
今日はこのあたりで。
中途半端なところで終わってごめんなさい。
…さすがに誰かわかるよなぁ…最後の一言書いたら。
お疲れさま
精神破壊と言ったらやはりあのお方の出番か……
あのお方?誰?
かずい
>>478 何年前のネタだYO!
MIND ASSASIN は名作だけどな、今読んでも泣く自信がある
てか本命かと思った彼が案内だけで、本番は彼か…。
「壊す」…なんて言葉が似合うのかどうかようわからん。
どう転ぶやら、続きを大いに期待してます。
>478-479
思い出してちとぐっときたじゃねえか
>>480 自分も意外でした、そのまま話が移行されるのかと思っていたので。
同じく楽しみにしております。
話は変わりますが、
>>211-215をお書きになった水月氏、ここを見ておりますでしょうか?
名前覧で判りますように自分は代理ですが、
(ご本人はプロクシ規制に引っかかって書き込みが出来ない状態です)
梗路氏が保科智子の作品を制作したいのですが、執筆キャラが被っているが故に
水月氏の執筆許可を頂けないかと思い、ただ今書き込みしております。
お手数お掛けしますが、ここを見ていましたらレスを頂きたく思います。
不躾ですみません。
保守
483 :
忍:03/01/13 19:09 ID:NUuJJxIz
>>359-365 の続きです
区切りがついたら投下しようと思って書き貯めてたら
けっこうな量になってしまいました
出港直前の休日、俺は葉鍵楼に向かっていた。美凪さんに会えるのもこれが最後、
そう思うと、俺は自然と急ぎ足になった。
葉鍵楼に着く頃には、ほとんど走るような勢いになっていた。息を切らして
入ってきた俺を見て、受付の青年は目を丸くしていた。
「……美凪さんを……頼む」
「はい、かしこまりました」
青年はすぐに普段通りの表情に戻ると、俺を奥へ案内してくれた。
「しつれいします」
通された座敷で待っていると、襖の向こうから声をかけられた。みちるの声に
似ているが、それにしては大人しい。
だが、そっと襖を開けて入ってきたのは、やはりみちるだった。彼女は手際よく膳を
配し、決まりきった口上を礼儀正しく述べた。
「どうした? 元気がないな」
俺が声をかけると、おそるおそる、といった様子でみちるは顔を上げた。
「あの……みちるのこと怒ってない?」
みちるが語るところによると、前回俺が帰った後、彼女は店の者にたっぷりと
絞られたらしい。俺は何も言わずに帰ったのだが、やはり見ている者はいたのだろう。
「気にするな、別に俺は怒ってなんかないから」
「よかったぁ」
それだけ言って、みちるは顔を伏せた。
「葉鍵楼に来てくれなくなったら、みちるのせいだって、ずうっと思ってたの」
「心配かけて悪かったな。仕事が忙しかったんだ」
俺が頭を撫でてやると、やっとみちるが笑った。
「それより、美凪さんはなんて言ってた? やっぱり怒ってたか?
俺はそっちが心配で心配で……」
「えっとね、美凪はべつに怒ってなかったよ」
「そうか」
美凪さんが怒っていないのは喜ぶべきだが、怒る相手にもされていない、と思うと
心中複雑である。
「あのさ、汗かいてない?」
いつの間にか懐に入り込んでいたみちるが、遠慮がちに言った。
「そうか? 確かにここに来る前、少し走ったが」
そんなに汗をかいたとも思えないが、よく気がつく子だ。
「今ならたぶんお風呂入れるよ。みちるが聞いてきてあげる」
俺の返事も待たず、みちるは座敷を飛び出していった。
「ひゃっほう」
「体を流してから入れよ」
盛大な水音にかき消され、俺の言葉はみちるの耳に届かなかったようだ。まあ、
泳ぎたくなるような立派な風呂ではある。
「お前、風呂で遊びたかっただけだろ?」
「ちがうよ、美凪はきれい好きなんだから、汗くさい男は嫌われちゃうよ」
微妙に嘘の匂いがしたが、ここは騙されてやることにした。
掛け湯をしてから、湯に浸かった。隣では、みちるが体を浮かべて遊んでいる。
水中でひらひらと動く足の裏が、妙に綺麗に見えた。
片足を掴んで、足の裏をくすぐってみた。がぼがぼ言いながら、みちるが浮いたり
沈んだりするのは、見ていてけっこう楽しかった。
いいかげん泣きそうだったので、手を離した。
「みちるを殺す気か!」
みちるはすでに半泣きだった。思いきり頭から湯をかぶせられた。
みちるで遊ぶのにも飽きたので、体を洗うことにした。
「あ、みちるがやるよ」
浴槽から飛び出ると、みちるは俺から手拭いを取り上げた。俺を椅子に座らせた横で、
わしゃわしゃとシャボンを泡立てる。泡だらけになった手拭いで、みちるは俺の背中を
こすりはじめた。
「けっこう筋肉あるねぇ」
「こう見えても、軍人だからな」
「そうなんだぁ」
がしがしと背を流す手拭いの感触が心地よい。時折、掌が背に触れる。その感触が
とても小さくて、ああ、みちるの手だな、と思った。
「お湯かけるよ〜」
熱い湯が体に沁みた。
「はい、手上げて」
「いいよ、背中以外なら自分で出来る」
「いいじゃん、みちるにお仕事させてよ」
そう言われると断りづらい。言われるままに腕を持ち上げた。
肩、二の腕、手先、脇の下、胸。
みちるは後ろから手を伸ばして洗おうとするので、自然、身体が密着する形になる。
目で見るよりもはっきりと、俺の背中は彼女の身体を感じた。
微妙な胸のふくらみが、腕の動きに合わせて上へ下へと動く。
「わ、げんきだねぇ」
みちるに触れられて、我に返った。背中の感触に気を取られているうちに、みちるは
俺の胴体を洗い終えたらしい。彼女の手の中で、俺の股間はすでに固くなりはじめていた。
「おいおい、そこは……」
「ん? 痛かった?」
慌てて声をかけると、みちるは手を止めて聞き返してきた。違うと答えたが、
止めるきっかけを逃してしまった。
鼻歌交じりで、みちるが俺のものをいじりまわす。泡だらけの器用な手が、竿の裏表、
皮との境目などを丁寧に洗っていく。
そして
「失礼します」
涼やかな女性の声が、脱衣所から聞こえてきた。
引き戸が開いて、冷たい空気が流れてくる。吸い出された湯気の向こうには、
美凪さんが、白い浴衣の上に襷がけをして座っていた。
一瞥して室内の様子を確認すると、彼女は無表情のまま一礼した。俺が声をかける前に、
からりと音を立て、戸が閉じた。
「あ、ちっちゃくなった」
みちるの声が、遠くで聞こえた。
湯気が抜けたせいで、洗い場の空気は少し肌寒い。そんな中で、背中に張り付いた
みちるの身体だけが、変わらずに暖かかった。
沈んだみちるの声が、背中越しに聞こえてきた。
「もしかして……美凪、来た?」
「ああ」
「行っちゃった?」
「ああ」
「ごめんなさい」
それきり無言のまま、みちるは手早く俺の身体を洗い、湯をかぶせた。湯に乗って白い
泡が流れていく様子を、俺はぼんやりと眺めた。
「あのさ、みちるが……りに……」
何かみちるが言いかけたが、声が小さくて聞こえなかった。
「なんでもない、美凪呼んでくるね」
俺から身を離し、みちるは風呂を出ていこうとした。
その背中がやけに寂しそうに見えて、俺は気がつくと彼女の手を掴んでいた。
「うにょわっ」
強く引いたわけではないのだが、みちるはあっけなく体勢を崩した。奇妙な悲鳴を
上げながら、彼女は俺の膝の上に落ちてきた。
「いきなりなにすんだっ」
腕をまわすと、みちるの身体はすっぽりと俺の懐に収まった。
「どしたの?」
不思議そうに俺の顔を見上げ、みちるが尋ねてくる。
その唇を、唇で塞いだ。
「んっ」
軽い形ばかりの抵抗のあと、みちるは俺に身体を預けてきた。俺が舌を差し入れると、
すぐに彼女も舌を絡めてくる。
ひとしきりじゃれ合ってから、どちらからともなく唇を離した。
「いいの? 早く呼びに行かないと、ほんとに美凪行っちゃうよ?」
不安そうに、少しだけ嬉しそうに、みちるが問う。
「いいさ」
自分でも意外なくらいに、迷い無く答えが出た。
「ん、わかった」
言葉短かにみちるは答えて、今度は自分から唇を重ねてきた。差し込まれてきた舌を
甘噛みしつつ、みちるの背に指を這わせた。
「んんうぅ」
肌の感触を楽しみながら、みちるの背に当てた手を下へと滑らせていく。
「ふあっ」
軽く喉をそらせ、みちるは息を吐いた。さらけ出された白い首筋に、俺は軽く歯を
立てる。
「ひゃうっ」
俺が何かをする度に、みちるは両手両足でしがみついてくる。そのおかげで、俺は手を
動かしづらくて仕方がない。
「みちる、ちょっといいか?」
「んに?」
俺はみちるの身体を持ち上げると、後ろを向かせて抱きかかえた。みちるの腹に手を
回すと、俺の手の上に小さな手が重ねられた。
薄く生えた毛をかき分けて、みちるの花弁にたどり着いた。溢れてくる熱い液体を
指先に絡めてから、みちる中に中指を埋めた。
痛いくらいに締め付けられた指で、ゆっくりと彼女の中をかき回す。添えられた
みちるの手に、わずかに力がこもった。
空いた手で軽く彼女の花芯を撫でると、みちるの喉から甘い声が漏れ出した。
頃合いと見て、俺は声をかけた。
「そろそろ、いいか?」
「うん、だいじょぶ」
みちるは腰を浮かせると、俺を入り口に導いた。
ゆっくりと息を吐きながら、みちるが腰を落としはじめる。
予想以上に抵抗が強い。身体を固くしているわけでも、濡れ方が足りないわけでも
ないのだが、とにかく狭い。それでも彼女は休むことなく体重をかけ続け、少しずつ
俺を飲み込んでいく。
やがて、俺の先端はみちるの最奥の感触を伝えてきた。俺の胸に寄りかかり、みちるは
大きく息をついた。呼吸に合わせて、彼女の中が微妙に動く。
「あのさ、うごいても、いいよ? みちるは平気だから」
こちらに顔を見せないまま、みちるはそんな強がりを言った。
「動きたくなったら、動くさ」
「そっか」
それきり交わす言葉もなく、俺達はただ繋がったまま、互いの体温を感じて時を
過ごした。遠くから聞こえる酔客の笑い声が、別世界の出来事のように思えた。
「あったかいねぇ」
みちるはそう呟いて両手を重ね、下腹部に置いた。ちょうど俺の先端があるあたりを、
愛おしげに撫でさする。みちる越しに、掌の圧迫感が伝わって来た。
「そうだな」
俺は答えて、みちるの胸に手を伸ばした。とくとくと打つみちるの鼓動を感じながら、
押さえるようにして薄い胸を刺激する。
「ひゃあぁ」
鼻にかかった声を上げながら、みちるは身体を揺らした。
応えるようにして、俺も腰を使う。するとみちるがまた、身体を揺らす。
おたがいの存在を確かめ合うように、交互に身体を揺らしながら、俺達は、ゆるやかに
上り詰めていく。彼女の呼吸が、次第に浅く、早くなっていった。
「ふぁああぁぁん」
少しだけ高い声で、みちるが鳴いた。伸び上がるようにして背を反らし、ふるふると
小さな肩を震わせる。
強い締め付けに誘われて、俺もすぐに限界を迎えた。みちるの身体を固く抱きしめて、
俺は何度も、何度も彼女の中に精を送り込んでいった。
最後の一滴まで出し尽くしてから、俺は腕の力を緩めた。
みちるは俺の胸に寄りかかり、呼吸を整えている。
「あったかいねぇ」
覗き上げるようにして俺の顔を見ながら、みちるが笑った。
その後、俺達は風呂から上がって部屋に戻った。なんだかその夜は寝付けなくて、
結局俺は、朝近くまでみちるを抱き続けた。
――俺の最後の女がこいつか
疲れ果てて眠るみちるの顔を見ながら、そんなことを考えた。
このくらいが俺には似合いかな、とも思った。
長い航海を終え、ようやく俺は内地に帰ってきた。艦から降りると、俺は真っ先に
葉鍵楼へと向かった。
「よう」
店の前で、みちるの姿を見つけたので、俺は声をかけた。
「あ、いらっしゃい。ひさしぶりだね、どっか行ってたの?」
「戦争行ってたんだよ、南の果てまで」
「うわ、そりゃ大変だったねぇ。ケガとかしなかった?」
「俺も死ぬ覚悟して国を出たんだけどな、結局、俺の乗ってた艦は、砲弾一発も
撃たないで帰ってきたよ」
「それはそれで、よかったじゃん」
そうだな、と言いながら頭を撫でてやると、みちるは気持ちよさそうに目を細めた。
「美凪さんは元気だったか?」
「うん。でも、美凪は今、店に出てないんだ」
「どうして?」
「身請けがきまったの」
まるで自分の事のように嬉しそうに、みちるは身請け先のことを語りはじめた。
相手は大金持ちの跡取りで、本人も相当にいい男らしい。親の反対を押し切っての
大恋愛で、いずれは正式に祝言を上げるとか。
あの美凪さんが嬉し泣きしたと聞かされて、俺は自分の負けを悟った。
「そんな事になってるとはな」
憧れ続けていたあの人は、ついに手の届かない所へ行ってしまった。だが、
意外と俺は冷静だった。
「俺も金貯めてたんだけど、無駄になっちまったな」
充分な額になったら、美凪さんにうち明けるつもりだったのだが、その機会はもう
来なさそうだ。
「へぇ、貯めたって、どれくらい?」
俺はみちるを手招きすると、そっと耳打ちした。艦に乗ってる間、ほとんど金を
使わなかったせいで、俺の貯金はけっこうな額になっていた。
「あのね、言いにくいんだけど、それじゃぁちょっと……」
「ダメか?」
「普通のお店なら、それで足りると思うんだけど。ほら、葉鍵楼っていちおう高級って
ことになってるでしょ? その中でも美凪は看板だったからね」
「そうか」
所詮、高嶺の花だったか。思わずため息が漏れた。
「だいじょうぶ、それだけあればみちるを身請けできるよ」
照れたような笑みを浮かべて、みちるは言った。
「莫迦、そんな無駄遣いが出来るかよ」
「あ、ひどぉい」
ぎゃあぎゃあと文句を言うみちるをからかいながら、二人の生活を想像してみた。
意外と悪くないな、そう思った。
跳ね水 了
496 :
忍:03/01/13 19:27 ID:NUuJJxIz
カンドウシマシタ(つД`)
一事が万事、恋愛とはこういうモノなのだろうか・・・・
墓場verもいいが、こっちもイイ!
いいなぁ……
すんごくまったりしてて。
なんだか読んでて幸せな気分になれました。
二人が風呂へと消えてから、既に二時間は経過していた。
鎖で身を拘束され、股間にバイブを置かれて。
微弱な振動と、摩擦による若干の悦楽がすべてで。
達している、筈なのだ。
どれだけ刺激が微量であろうと、高められた身体は反応する。
熱を持った精神は貪欲に求めている。
実際に、楓は幾度も絶頂を迎えていた。
ただし。
ひくっ、と一度跳ねる程度の薄っぺらな絶頂は、感情を裏切り確実に自身を追い詰める。
高まりこそすれ、焦がれこそすれ、安息だけはない。
それはまるで、煉獄。
涎は垂れ、頬は涙に濡れ、無残な有様。
限界、だ。
いや、限界など、とうに過ぎているのだろう。
後は、唯々昇り落ちゆくのみ。
彼女の肉体は、打開策として、一際高い崩落を要求した。
彼女の精神が、壊れてしまう前に。
つまり、柏木楓は。
失禁、した。
女性でお風呂長い人って、洒落にならないほど長いですよね
ではまた次回お会いしましょう
>>501 お疲れさま
年が明けてから下がり気味だったエロ指数が
この一晩で、一気に回復しましたね
長湯の原因には髪型の違いがあるかも知れません
長い髪を念入りに洗うと、20〜30分くらい経っちゃいますから
>>501 それだけの量の描写で、それだけの量の文章で、
激しく勃った。
505 :
山崎渉:03/01/14 09:52 ID:IuC9SMmn
(^^)
このスレってお風呂率高いよね
そりゃあな…
娼館とソープはまた、違うものなんだっけ?
娼館 = 娼婦のいる館
娼婦 = 売春を職業とする女性
昭和33年に売春防止法が施行されて以来
建前上、日本には娼館は存在しない
ソープランドと言う名前が生まれたのは昭和59年、歴史は浅い
法解釈上は自由恋愛なので娼館ではない、らしい
今ソープランドと呼ばれているものはそれ以前も別の名前で存在してたから、
もちっと歴史は長い
ソープの元はトルコ風呂。
トルコ政府から抗議が来て改名した。
だったような記憶が。
トルコ風呂、だな
トルコ人留学生が抗議した結果
ソープランドと名を変えたそうな
それでも戦前までは遡れない
>ソープ
ちなみに戦前から明治までは断絶するが、それ以前の江戸時代には
公衆浴場の、少し行きすぎの所では当たり前の物だった模様。
風紀引き締めと言うことで弾圧されることも何度もあったりする。
つまりまあ何が言いたいかというと
「和服プレイキボンヌ」と
和服って言うか、うなじと白足袋に萌える
服自体はけっこうどーでもいい(笑
515 :
元174:03/01/17 23:52 ID:k+YbVCsi
516 :
元174:03/01/17 23:53 ID:k+YbVCsi
「……あ、お疲れ様です」
受付のカウンターに頬杖をついていた住井の所に白衣の男がやってきたのは、それから数分後の事だった。
何処と無く精彩を欠いた表情を見て、男はやはりにたり、と笑った。
「おう、住井。どうだ、ちゃんと刑期は勤めているか?」
相変わらずその表情は憎々しげだが、言葉尻に愛嬌の類が見えるあたりそう悪い人間でもなさそうだ。
何度もこうして会話をしていくうちに、住井はいけ好かなかった白衣野郎――高槻と言う男――の事をそう思い始めていた。
「俺はしっかりやってますよ、高槻さん」
折原と違って、と言おうとしたが敢えて思い止まった。
下手な事を言ってあいつの二の舞になるのはイヤだ。なんとなく、ではあるが危険だ。話を変えることにする。
「さっきのお姉さん、どうでした?やっぱりあのまんまでした?」
すると高槻は苦い顔をして、あのまま変わらん、ぶん殴ってやりたくなった、と言った。
ああ、やっぱりこの人はこういう人なんだなぁ。住井はしみじみと感慨にふける、が、
「じゃ、あの人次第ってことですか…。…でも……」
彼にはどうしても腑に落ちない、納得のいかない事があった。
517 :
元174:03/01/17 23:54 ID:k+YbVCsi
↑署名ミスった…
『「エレーン」6』ってことにしてください(泣
突然の声に、そして心を見透かされた驚きに、女性は身を固くした。
急いで声のした方を振り向く。
果たしてベッドの上に、彼は座っていた。
「驚かせちゃったかな」
少年だった。
大人びた雰囲気を感じさせつつも、その顔立ちにはまだあどけなさが残っている。
女性と同じくらいか、或は年下のように思えた。が、今の彼女にそこまで考える精神的余地は無く、
彼の神秘的な雰囲気にただ飲み込まれているだけだった。
「どうして考えてる事が、って顔してるね」
少年はよいしょ、とベッドから立ち上がると微笑みながら彼女に歩み寄る。
先程の白衣の男とは対称的に、その笑みは好意的な印象を他者にもたらす物だ。
「ここにきた人には、みんなそう言う事にしてるんだ。
大体の人はそれで――」
「……あの…」
この部屋に入って初めて、女性が口を開いた。
「うん?」
やはり陰鬱な表情のまま、女性はぼそりと呟いた。
「――壊してくれると、……そう、聞きました」
彼女の独白を少年は黙って聞いている。
「うん、まあ、そうしてあげられない事もないよ」
「お願いします」
語調は決して強くない、彼女の言葉。
しかしその中に確固たる信念がある事を少年は感じていた。かつて会ったあの娘に似ている、と思った。
「どうしてだい?」
「…このまま、生きていくのは――」
女性はそこで一旦言葉を切ると、自分の思いを整理するように咳を一つ切った。
その間も、少年は彼女から目を離さない。その顔はやはり微笑んでいる。
…いや、それはただの笑みでは無い。どことなく儚げな愁いを帯びた――
「とても辛くて、だって、あの人は帰って来てくれないし、
でも、逃げてしまうのは、嫌で、悔しくて…だって……だって………」
「悲しいね」
「…えっ…?」
女性はその時、今自分がいる部屋の空気を感じた。
嘘臭いのだ。そこが作られた空間である事を差し引いても、この空間の異様さは経験に無い。
せめて例えるならば会社の倉庫の薄暗く時化た空気、それを一撮みの不純物無く張り巡らせたような、
或は、心の奥底だけを吹き抜ける凍て付く颪のような…
「そんな事のために…」
「…あの、私、何か……」
「いや、いいんだ。キミはキミであればいい」
そうして少年は彼女の手を取った。傍から見れば恋人同士に見えなくも無い見つめあう二人。
しかし少年、その瞳はもう先程までの憂いも優しさも包んではいない。
背筋を通り過ぎる予感、または悪寒。彼女はようやく気付いた。
「キミが望むなら…
ああ、ただし僕なりのやり方になるけど――」
颪はこの少年から吹き降ろされている。
「壊してあげるよ」
521 :
元174:03/01/18 00:05 ID:jQ7QBRU8
ということで「エレーン6〜9」を書いたわけなんですが…
署名ミスるわ連投規制引っ掛かるわ某スレ書き込み少ないわで
いろいろ凹んでます。おまけに文章が薄っぺらです。ごめんなさい。
あと、お知らせと言うかお願いと言うか。
次辺りから男女の行為に入るつもりですが、ストーリーの性格上、少々SやMなお話になります。
そっち系のお話が嫌いな方は読み飛ばしていただければ幸いです。
まあ、書いてる本人がそんな残酷な話は書けなから大丈夫だと思いますが。←へたれ
ではまた次もおねがいします
えーと……随分と、相当に、かなり時間が空いてしまいましたが、
>>314-318の続きです。
――扉を前にオレは突っ立っていた。
スゥ、ハァ。
深呼吸を一つすると、手のひらの汗をジーパンに擦りつけ取っ手を握る。そ
して――十秒位でまた手を離してしまう。
そんなことをもう何回も繰り返していた。
既に佳乃ちゃんは帰ってしまっている。彼女に頼んで開けてもらえば良かっ
た。そんな弱気な考えが頭をよぎる。
……いや、こんなことじゃダメだっ。とにかく彼女に会わない事には、先に
進まないじゃないか。その後の事は、その時考えるんだ。せっかくまいに会え
るチャンスなんだぞっ。
オレは頬を叩いて気合いを入れると、ぎゅっとドアノブを握り、思い切って
扉をあけた。
――そこは子供部屋だった。
別におもちゃが転がっているとか、至る所に落書きがあるとか、そういうわ
けじゃない。でも、戸棚や机はみんな背が低く、作りつけのキッチンには足を
のせる踏み台が置いてある。ベッドもサイズは大きいけど、低めに作られたも
のだ。だからここは子供部屋、というか、子供のための部屋なんだろう、と思っ
たんだ。
けど……なんでこの部屋はこんなに寒々とした感じがするんだろう。部屋全
体の色づかいは淡いというより薄い感じだし、天井近くに取り付けられた窓か
ら入る光も、どこか弱々しい。
その光に照らされたベッドの上にうずくまる、小さな人影があった。オレは
足音をさせないようにゆっくりと近づいていく。
まいだ。
オレが死の淵で見た姿そのままに白いワンピースを纏い、頭にはウサギ耳の
カチューシャをつけている。顔は見えない。体を丸めるようにしてうずくまっ
ているからだ。
ベッドのすぐ脇まで近寄ると、小さな寝息が聞こえてくる。オレの事を待っ
ていて寝てしまったんだろうか?
オレは顔を見ようとベッドの反対側に回り込んだ。起こさないように、静か
に、ゆっくりと。口から飛び出しそうになるオレの心臓を押さえながら。
そうしてようやく見えたまいの顔はとても綺麗だった。幼さの中に気高さを
感じる……のはオレのひいき目かな。
けどその顔はなぜか寂しげに見えた。まるで、友達と喧嘩をした子供のよう
に。喧嘩して、そのまま別れて、泣き疲れて寝てしまったみたいに。
そうか。オレは納得した。
持ち主がこんなに寂しげだから、この部屋も寒々しいんだ。
オレはそっと手を伸ばして、まいの頬を指先で撫でる。フワッとしたような、
滑らかな手触り。その感触に……何と言ったらいいんだろう。指先から電流が
走るような感じがした。
「う……ん……」
起きる様子はないけど、僅かに反応する。
まいは確かにここにいるんだ。こうしてここで眠っているんだ。
ということは……。
『望めば好きな娘を伽に過ごすこともできる。君が満足するように、満足する
まで、だ』
さっき聖さんに言われた台詞が蘇る。
オレはベッドの上に膝をついた。まいに覆い被さるように。そして頬に触れ
た指をつつと滑らす。
――望めばこの全てが自分のものとなる。華奢な肩も。細い腕も。薄い胸も。
幼い腰も。オレの眼下にある全てが――
頬に添えた右手をゆっくりと下に動かす。首筋にかかった黒髪を払い、指先
で肩の形を確かめ、滑らかな腕の素肌を撫でる。そして――。
『だから君も、頑張るんだよぉ』
不意に脳裏に蘇ったもう一人の声に、オレは慌てて身を起こした。
――オレは何をしているんだっ。
自分のしていた事に気がつき、一人頬を赤らめた。
いくらあのまいが目の前にいるからって、寝ている女の子の体を撫で回すな
んて……いや、ホントはもっと、それ以上……いやいや、実際にはしなかった
わけだし。大体相手は小さな女の子で……いやいやいや、それは問題ないと聖
さんが……いやいやいやいや、だいたい了解も取らずにそんな事しちゃうなん
て……いやいやいやいやいや、だってまいだよ? あのちびまいなんだよ?
……いやいやいやいやいやいや、だといっても寝ている子の体を――
オレの思考がスパイラルに陥りかけた時、ふと気がついた。まいの体が震え
ている。まさかさっきので起きたのか? と思ったけど、そういうわけではな
いらしい。
「んん……」
微妙に腕を動かすと、体を抱え込むような仕草をする。
寒いのかな? この部屋は寒くはないけど、暖かいというわけでもない。起
きて何かしている分にはちょうどいいけど、上に何も掛けずに寝るにはちょっ
と肌寒い感じだ。
掛け布団は……まいの体の下。どうしよう? ……どうするもないよな。ちゃ
んと布団をかけてあげないと。そう、これなら仕方ないことだよな。
オレはいったんベッドから降りるとにやける頬を引き締め、そっとまいと布
団の間に両手を差し入れた。そしてゆっくりと抱き上げる。想像していたより
はるかに軽い。けれどしっかりとした重みが両腕にかかり、まいがここにいる、
ということが改めて実感できる。それにさっきは本能と感情の赴くままに触っ
ていたからあれだったけど、ようやく自分の意志でまいに触れた、という感じ
もある。
なにより両腕から服を通して温もりがジワジワと伝わってくるのが、なんて
いうか……ずっと触れていたくなるような暖かさだ。
――もうちょっとだけこうしててもいいかな? いいよね?
何となく自問自答する。答えはもちろん決まっているんだけど。まいが寒い
のならもっとオレの体に引き寄せて暖めていれば……。
そんなことを考えていると、不意に肩のあたりが少しずつ痛み出した。さら
に全身に、軋むような疼きが広がる。事故の影響だろうか、これくらいのこと
で痛くなるなんて。まだまだ全然本調子には遠いみたいだ。
残念だけどしかたがない。オレは足で手早く掛け布団をどけると、まいの軽
い体をそっとシーツの上に横たえた。温もりを惜しみつつ腕を離す……と何か
が引っかかった。袖が引っぱられる。ボタンにでも引っかかったのかな?
オレはその原因を確認し……理由が分かった瞬間、冗談抜きにしばらく息が
止まった。
まいがオレの服を握っていたからだ。
小さい手で、オレのトレーナーの袖をしっかりと。
それはまるで、まいがオレの事を必要としてくれているかのように思えた。
もちろんただの偶然かもしれない。けれど胸に熱いものがこみ上げる。
――人に必要とされるなんて、何年ぶりの事だろう。しかも、相手はまいだ。
「ん……」
その手が動く。オレを引き寄せるように。オレの腕を抱き寄せるように。
単にオレの体が離れて寒くなったからだろう。だけど……だから――。
オレは静かにベッドの上にあがり、オレとまいの上に布団を掛けつつ横にな
る。そして胸元に小さな体を抱え込んだ。
とくん、とくんと脈を打つ体が、オレの腕の中にある。布団とシーツに挟ま
れたこの狭い空間の中に、オレとまいの体温が満ちていく。
まいと一緒に寝ている。
この事実に興奮しているはずなのに、なぜか眠りはすぐに訪れた――
ぐっじょぶ!!
久しぶりに来ましたが、相変わらず良スレですねぇ…
凄い…元174氏、或る名無し氏、マジ凄いです。
お疲れ様。続き期待してます。
やっぱ初代スレの面々は読ませるね。
その手があったか。
どの手?
トレーナーの袖を掴む、小さな手だ
↑うまい
闇。
月のあかりが、微かに部屋を照らす。
「ああっ、だめ、だめだよ・・・。」
突然覆いかぶせられ、湯を使わぬうちに、組み伏せられる。
「…お風呂くらい、つかわせて・・・。あっ」
あっという間に、彼女は俺の前に秘めどころをさらけ出す。
月あかりはそっと皮肉を照らす。
かすかに濡れそぼっていることを確かめて、俺の指は彼女をまさぐる。
「あ、ああ…」
彼女は素直だ。俺はその控えめの痴態の初々しさがたまらない。
処女は永遠に処女で、痴女は永遠に痴女だ。
そして、いい女ほどそれがともにある。
この目の前の神岸あかりのように。
処女の初々しき水花と
俺はしつこくあかりの秘めどころをまさぐる。潤いはあかりの声とともに確
実に増してゆく。
俺はしつこくあかりの秘めどころをまさぐる。潤いはあかりの声とともに確
実に増してゆく。
「ああ、ひ、ひろゆきちゃん。すき、大好きよ」
俺は予想された虚脱感よりはずっと少ない、むしろ、目の前のあかりを心底、
労わって少しでも気持ちよくしてあげたい、そんな心根が出てくる。
それは偽善じゃない。自分が「ひろゆき」であれる短き幸福をの時間に感謝
する。
俺は「ひろゆちちゃん」だから、あかりの全てがいとおしい。
「あかり…」俺はもう咽はからからだ。
目の前に投げ出された、青がったはずの果実が、ようやく熟れたこの新鮮な
肌の潤い、腰つき、胸…、美。
劣情の歯でゆっくりと咀嚼したい…。
「お前の中に、たくさん、たくさん」
あかりはまさぐられた指一本に丁寧に反応を返す。
安心しきっている。快楽しかない。だって、最愛のひろゆきちゃんなんだも
の。わたしを大事にしてくれる。
何時も素敵な思いをさせてくれる。ここでしか幸せはない…。愛してるの、
ひろゆきちゃん…。
俺はあかりの許しを得ることもなく、怒張した自分自身で、あおむけに俺を
待っている、瞳の潤んだあかりを奥底まで刺し貫いた。
「ああっ…ああああっああ ハハアハハア…はあ、はあ あああっ あ」
「う、うぐ」俺はこのぬめりと温かみに俺自身が溶かされ、吸い取られてゆ
く感覚を思う存分味わえる。
俺はあかりを愛している。「彼女」なしでは生きられない。
でも彼女にはひろゆきがいる。だから、今日の彼女の前に出る俺は、ひろゆ
きだと言うことになる。そう言う嘘をみんなで守る。
それが今日のプレーのエチケット。
「あはっつ!!、ああああ、あんあんあん…んあっ ひろゆきちゃん、だい
すき」呪文のようにあかりは焦点を揺らして叫ぶ。
今彼女に、俺の精をぶちまければ、奥の奥まで深く犯し切ることが出来る。
それがなければ命がないと思いつめていた神岸あかりがやっと手に入る…。
俺は、申し訳程度に使っていたゴムを、怒張した自分自身を爪でなぞるよう
にして、亡き者にした。ゴム屑が根元に集まる。
あかりはそんなことに気は付いていない。
俺はいよいよ、脳を快楽でにごらせた。もう俺は、なにも欲しくない。俺は、
ただ、まぐわっていたい。神岸あかりと。
この娘のやわらかく暖かい膣圧に、自分の欲望を全て吸い取らせたい。
体臭が匂う。汗の馨りに、陰部の匂いが混ざる。さらに、あかりはいっぱい
恥ずかしい汁を股にたぎらせて、メスのにおいを強くしている。
あまずっぱい、メスが雄を招く匂い。俺はそれがもっと思い切りかぎたかった。
浴衣をはだけ、俺とあかりは乱れたまぐわいをしている最中、俺は脇を、胸
を、わき腹を、丹念に、丹念に舐めた。
あかりのメスの味を少しでも、少しでも感じれば感じるほど、心拍は上がっ
てゆき、俺自身の固さが増す。
あかりは自分の体液や匂いを俺に取り入れられるごとにどんどん新しい液を
豊かに染み出させる…。
「浩平ちゃん・・・いやらしい、ああああっ、だめ、やらしいよ、、、」
「あかり。ぜんぜんやめてって意味に聞こえないよ」
俺は情け容赦なくあかりを攻める。くっきりと形を作ってきた陰核をそっと
刺激する。
「ア…」あかりは意識を摩擦のごとにリズミカルに薄くする。
それでも俺は、少し罪を感じていたのでしまいと思っていたが、あかりの形
のよい唇から汁が少しこぼれて、褥にたれてゆく。
俺は「口を合わせるのはすまい」そう誓っていたが、汁を口で吸っているう
ちに、あかりの頭をそっと抱え、くちづけをしてしまった。
するとあかりは俺自身をぎゅっと締め付けながら、俺の舌にあかりの舌をそ
っと絡ませて返してくれた。
俺の背中には電気が走ったような快感が走った。そっとあかりは俺の歯の裏
まで舌を走らせる…。
ふっとためいきとともに口を離すと、月あかりで糸がきらりと光り、切れた。
俺はもう我慢がならなかった。
「あ、あかり、出すぞ!」俺は思わず雄たけびを上げそうになったが、咽を
鳴らして我慢した。
あかりは息も絶え絶えでもう俺に何もかも任せるしかない体だ。
俺はあかりの脚をぐいと割り、腰を押し付け、俺自身の根元までぐっしょり
と湿っている感触を感じながら、奥へ奥へと突き入れた。
あかりも痺れを切らしているようで、身体をよじって動きを求めた。
俺は激しく、更に激しくこすりつけ、そして果てた。
どくどくと音が聞こえそうなくらい、はっきりと射精を感じた。
俺は前立腺に思わず痛みを感じた。出し切った。そんな感覚だ。
あかりも失神したようだ。ぐったりと潤沢に液を垂れ流しながらうつぶせになってしばしの休みを取っている…。
俺は今は浩之。ひろゆきちゃん。
「どうしますか。『浩之』ちゃん、と言う設定でされますか。素でしますか。」店主がプレー内容を詰めてくれた時に、俺はあかりの幸福な表情が、全部「浩之ちゃん」と一緒のときだと言うことをぼっとした頭で反芻していた。
ここは葉鍵楼。きっと何でも許される気がする。浩之よりも俺はあかりを愛している、いいや、関係ない、欲望している。そうとさえ自分を信じられればきっと何をしてもいい。感じる罪の意識さえ快楽。
でも俺は「なりきり」で我慢することにした。
部屋は出来るだけ暗く。
かすかな息遣いと、体。
そして激しいプレイ、体臭まで差し出させるフェティッシュ。
俺は焦点の合わないコンタクトをつけて『浩之ちゃん』に分からないままもてあそばれる「役」をこなしたあかりがいとおしかった。
俺ははばかられる感を持ちながら、汗に濡れたあかりの背中をそっとなでた。びくびく、と軽い振るえが帰ってきた。絶頂を迎えた後の女体は、とりわけ感じやすい。あかりの明るい髪をなで続けながら、そっと視線を合わせた。
「……。」
涙だった。
うろたえそうになったが、当然かもしれないと思ったので、蛮勇で声をかけた。
「神岸さん・・・。」
あかりはすっと横を向いて、目をこすった。
「ひ、ひろゆきちゃん、そんな呼び方したらい、いやだよ!」
目をぬぐい終わるとさっとこちらを向いてあかりは笑った。
「ご、ごめん…。」完全NGだ。半端な自分が憎くなる。
俺はあかりがずっと好きだった。あかりを見たときからこんな素敵な優しい子と一生をすごせたらどんなにいいだろうと思った。浩之が羨ましかった。この二人のために出来ることがしたかった。
でも、俺は二人を物語の中でしか知らなかった。
だから俺はあかりを求めた。あかりを求めることが罪だと分かっていても求めた。いや、罪だからこそ求めた。
「いいの。だいじょうぶ、だよ。浩之ちゃん…。」
俺のしょげぶりが嫌と言うほど伝わっている。あかりは俺をそっとなでて、慰めてくれた。
「浩之ちゃん、わたしをもっと・・・」
俺は悔しさを結局貪りの気持ちにゆだねた。
「あかり」
「なに」
「いまだけは、今だけじゃなく、お前をずっと愛してる」
「浩之ちゃんだもん、わたしもずっと愛してるよ」
あかりの言葉にかすかなバリアーを感じた。
だが、それでも、それゆえに俺はあかりの花弁に口を寄せた。
「い、嫌よ、今度こそお風呂使わせて・・・下さい」
俺は強引にあかりの脚を開き、陰核や花弁や秘部の更に奥を舌や指でねぶり続けた。
「あ、ああー、あっ…」さっきまでで十分温まったあかりの体が反応しないはずはない。
俺は口中をあかりの愛液にまみれさせながら、花弁をひたすらに貪った。あ
かりの濃い匂いとともに、かすかに俺のにおいを感じた。
「ひ、ひろゆきちゃーん、い、いやらしすぎるよーーーああっ」
俺は嫉妬に焦がれている自分をこれほど感じたことはなかった。
だから、自分の心の中の醜い部分が何の抵抗もなく、口をついてあかりを攻
め始めた。
「神岸さん…。気持ちいいですか。」
「い、いや、浩之!あっ」無駄なおしゃべりの間はよくあかりでぬらした指
でお留守には決してしない…。
「神岸さん。気持ちいいんですね…。」
「そ、そんな、いや、だ、ダメ・・・あああっ」
俺はあかりのあわてぶりを少しだけ楽しんだ。
どす黒い欲望は尽きない。だが、自分がどんどん悲しくなってゆく。
だが、不意にこんな言葉が口をついた
「神岸さん。命と引き換えでいいです。僕を1秒だけ愛してください。」
俺は汚らしい科白に恐怖を感じた。
あかりの身体を楽しむだけでなく、愛まで要求する。自分の卑怯さと思い上
がった甘さにぞっとした。
あかりは花弁をひたすらまさぐる俺のほほにそっと手をおいてすっと力を入
れて俺をつった。
俺は惹かれるままに、あかりと目を合わせた。本当は今言った科白で全ては
終わりだと思ったので、俺はせめて「ごめんなさい」だけは言おうと、無理に
目を合わせた。
「私のこと、そんなに好きですか。」小首をかしげて、ゆったりとした口調
で俺を見つめながらあかりは尋ねた。
「はい。ここに辿り着いてしまうくらい、あなたのことが好きです。でも…」
俺は歯切れ悪く言葉を継いだ。
「でも?」
「浩之さんと愛し合っているあなたが、すごく好きでした。嫉妬を感じなが
ら、絶望を感じながら、それでもあかりさんが素敵でどうしようもありません
でした。」ほとんど我侭で筋の通らない思いを俺は羅列した。言えば言うほど
自分が馬鹿に見えた。
「…浩之ちゃんは、いないんです。」すこしたれた目が悲しい光を宿した。
「この廓では、呼んで頂けるお客様が、浩之ちゃんなんですよ。みんな浩之
ちゃん。みんな私を愛してくれる…。私がいなかったら命のなかった人たちば
かり。だから私は、浩之ちゃんから切り離されて、浩之ちゃんの群れに出合う
ことになったみたい…。」
物憂げだったが、何かにすっきりした表情であかりはそっと笑顔を浮かべて
俺を見つめた。
「…さん。愛してます。お別れしたあとも覚えています。あなたが生きてい
る間中、二人の命がともになくなるまで愛してます。私はうそをつきませんよ
?あなたには絶対に…。」
俺はむせび泣いた。自分が情けなかった。
「お花見しましょう?今度桜の花が咲く季節になったら、お花見しましょう。
もう会えないかもしれない?そんなことないよ。絶対、約束…。」
眠そうな優しい笑顔でほんの唇にそっと触るキスをあかりは俺にしてくれた。
「でも…」
鐘が鳴り響いた。それは明けの鐘であった。
気の聞いた挨拶をする間もなく、俺の意識は切れ切れになった。
「約束…」
「ヤ・ク・ソ・ク」
そっとあかりの手が、俺の手から逃げた………。
※ ※
仕事帰り、夜桜を見る。
花見には当然「神岸あかり」は現れない。
いくら強く念じ、求めてももう俺は葉鍵楼に辿り着くことは出来なかった。
桜は綺麗だ。それは散り際間でも含めればなおさらと花びらが肩に乗るたび
に思いは強まる。
一陣の風。
黄色いリボンが俺の顔にかかる。
はっ!となり、風上を見ればただ、青空だった。
桜は花びらをまだまだ確り握ろうとしている…。
俺に、これからどんな出会いがあるのだろうか…。
でもあかり。俺は祈る。お前が「浩之ちゃん」と愛し愛されていることを。
俺はそうであってもお前から愛されていることがどんな時でも信じたいがゆ
えに、なお願いたい。
花びらの舞、夜風の冷たさ。冬を忘れるやっと来た夢…。 (了)
狂徒でございます。濡れ場に挑戦しましたが、
これではお子様かもしれません…。
スレ汚しスマソ。精進致します…。
皆様のご健勝を!!!
ひろゆきちゃんキタ―――(゚∀゚)―――!!
お疲れさま
硬いのにリズミカルな、良い文体でした
堪能させていただきました
濡れ場のボリュームは、必要充分、かと
>>NK氏
正直、何点か明らかなミス、読みにくい場所はありました。
でも、勢いの強さを感じました。
あと、濡れ場は興奮しましたw
次があれば、是非読ませて欲しいです。
>>547-578 読んで頂き大変ありがとうございました!
すみません…お恥ずかしいミス連発でした…。
登録までにリライトいたします。
今回は「直球」をテーマに書かせていただきました…。
>>NK殿
堪能させていただいた。
ついでに言うと、あかり萌えの一人として、何故俺の書くあかりのSSが
満足行くものにならんのかの答えを見せられたような気がする。
ちょっと入り込んじまったか…。
保守します
hosyu
554 :
元174:03/01/24 02:45 ID:brIa36kv
几帳面な人間からすれば、机の上を片付けない人間の神経というのは信じられない物だそうである。
だが、本人にしてみればそれは何の問題も無い。
その環境が、本人にとっては最適なのだから。
「んっ……く……ぅあっ……」
ゆっくりと、しかし確実に。
艶めかしい吐息が、沸々と浮かび上がる汗が、殺伐に見えた部屋の湿度を高めていく。
女性は着衣のまま麻縄で後ろ手に縛られ、床に這わされていた。
…こうされてから一体どれだけの時間が経ったのか。
1時間かもしれないし、5分かもしれなかった。
だがしかし、それを考える事は彼女には許されてはいない。
麻縄は、ぎちぎちと彼女の秘裂にも食い込んでいた。
「…あっ……ん…あ……ふぁ…」
この少年に縛り上げられた時、間違いなく感じた「痛み」があった。
何をされるか分からずに震えていた身体が、それを倍にも増幅して女性の心に伝えた。
それなら、その「痛み」は何処へ行ってしまったのだろう。
それを超える「なにか」を感じているなら、或は――
「感じているんだね」
(っ………!)
少年に指摘されて、初めて彼女は自分の身体の異変に気付いた。
下着越しに麻縄を咥え込まされた秘裂から、淫らな音が微かに漏れ聞こえる。
呼吸が荒ぶり、視界が緩慢に点滅する。
(どうしてっ……なんで…?)
(痛かったのに…辛かったのに……?)
心の内に湧き上る意識の意味が、自分には分からない。
救いを求めるように、女性は少年の瞳を見た。
「苦しいのが心地いいんだね」
「えっ……」
……本当は、気付いていたのかもしれない。
胸の中で昂ぶる感情を、あれからずっと暴れたがっていた心を、やっと解き放てる事に。
身体が小刻みに震え、麻縄をぎしぎしと揺らす。
でも…私は…私は……
「痛いのが気持ちいいんだね」
「ちっ…違……んっ……」
彼女の中で、何かが変わり始めていた。しかし、まだ彼女は正確にはその事に気付けていない。
これほど強く認識した事が無かった、その『想い』の単なる大きさにのみ驚いているだけで、
その『想い』の意味を考える事が出来ていなかったのである。
不意に、少年が縄を強く引いた。
「きゃっ!や、やめてっ!痛い!」
「本当に?」
「ほんとうだからぁ…やめて…ください……」
「じゃあ、これは何だろうね」
少年は女性の背後に回りこみ、秘裂に食い込んだ麻縄に手を掛けた。
水気を吸ったそれは色濃く映え、少年の手に適度な重みとじっとりとした粘り気を与えた。
「あ……ああっ……嫌…いや……」
(こういうのは主義じゃないんだけどね…)
(……やっぱり、悲しいね)
558 :
↑:03/01/24 02:49 ID:brIa36kv
また間違った…(泣
「エレーン12」ってことにしてください…
少年の顔を凝視したなら、或はこの時気付くかもしれなかった事が、或る。
しかし、今の彼女はそれさえも出来ないほど追い詰められていた。
「どう…してっ……!なんで…んっ……こんな…」
「キミが望んだからさ」
笑顔は無い。だが、サディスト特有の嗜虐的な瞳を、彼は有していない。
少年は再び縄を強く揺すり、彼女の身体を、精神を、過激に愛撫する。
秘裂に縄の結び目が擦れるたびに、部屋に怯えと期待の同居した喘ぎが木霊する。
「キミは縄で縛られて悦んでいる。キミは痛みを快感に換えて愉しんでいる」
「そ…そんな……あ…ふぅ……」
「キミは汚される事に光を見出そうとしている。キミは苦しめられる事で自分を守ろうとしている」
「んぁっ……あっ…い、…いや……いやっ……」
「――でも、それは悪い事じゃない」
それまでの責め詰るような口調が一転、彼女を包み込もうとするそれに変わる。
「…むしろいい事なんだ」
「えっ――……んっ、あ…あぅっ……ふあっ…!」
もう既に抗う力は奪われていた。今この時に自分が望む物、全てそこに委ねてしまいたくなって――
「あっ…あ、あぁぁっ……んっっ!」
彼女は、堕ちた。
560 :
元174:03/01/24 02:53 ID:brIa36kv
…ということで「エレーン10〜13」を書いた訳なんですが…
また署名ミスってしまった(泣
というわけで回線吊って首切ってきます…
最後の少年の台詞、元ネタ解る人いるかなぁ?
お疲れさま
相手役の少年の名が、なかなか出てきませんね
気になります
この少年は……Moon.の「少年」なのでしょうか?
遊んでいないので、よくはわからないのですが……。
板全体がなんか嫌な感じなので保守。
初音「お兄ちゃん、きょうはお客さんこないね……」
耕一「その分、初音ちゃんとゆっくりお茶が飲めるじゃないか」
初音「そうだね、たまにはこんな日があってもいいね」
565 :
ノーマット゛ ◆yGAhoNiShI :03/01/26 08:04 ID:XtaecPG0
l、、_ _,/'}
|ヽ''~ ̄ ̄ ̄~`ヾ
/_,,,.. ..,,,_.`v_'`、
/: ━ ━ | ニ_} / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|:: ∈∋ ヽ | < まったく糞の役にも立たない人たちですね(怒)
//:: -=,=.ヮ. |ヽ、| \________
/'../:: /∠.._ |、.ノ この素晴らしき番組を見て
/':::|:::  ̄ ̄ |./ 少しは社会に貢献しなさい(怒)
!-'L|::. v' ===放送日程===
. ヾ:::.. / 東京 テレビ東京 (日)9:30〜10:00
. , ゞ、、;;;,,_,,,..._;;;;;__,,..ノ、 名古屋 テレビ愛知 (日)9:30〜10:00
'ー┐,,..、_ ノ l_,,,...、 _,,一`大阪 テレビ大阪 (日)9:30〜10:00
~ ~ ~ 福岡 TVQ九州放送 (日)9:30〜10:00
実況:
http://cha2.net/cgi-bin/test/read.cgi/choanitoku/1042918215/l50
566 :
ノーマット゛ ◆yGAhoNiShI :03/01/26 08:55 ID:XtaecPG0
l、、_ _,/'}
|ヽ''~ ̄ ̄ ̄~`ヾ
/_,,,.. ..,,,_.`v_'`、
/: ━ ━ | ニ_} / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|:: ∈∋ ヽ | < まったく糞の役にも立たない人たちですね(怒)
//:: -=,=.ヮ. |ヽ、| \________
/'../:: /∠.._ |、.ノ この素晴らしき番組を見て
/':::|:::  ̄ ̄ |./ 少しは社会に貢献しなさい(怒)
!-'L|::. v' ===放送日程===
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. , ゞ、、;;;,,_,,,..._;;;;;__,,..ノ、 名古屋 テレビ愛知 (日)9:30〜10:00
'ー┐,,..、_ ノ l_,,,...、 _,,一`大阪 テレビ大阪 (日)9:30〜10:00
~ ~ ~ 福岡 TVQ九州放送 (日)9:30〜10:00
実況:
http://cha2.net/cgi-bin/test/read.cgi/choanitoku/1042918215/l50
一応,保守。
さらに保守。
569 :
元174:03/01/29 00:58 ID:QdIlv+16
諸般の事情により執筆に時間を割くことが出来なくなる為、
数週間ほど、休載致します。誠に申し訳ありません。
続きは必ず書きますので、しばらく自分の事をお忘れください…
多分死んだりはしない筈なのでw
それでは、回線吊って首切ってきます。ごきげんよう。
570 :
忍:03/01/29 01:54 ID:Jrqx03nB
真琴「あう、退屈」
初音「トランプでもする?」
真琴「とらんぷ、って なに?」
初音「えっとね、このカードを使って遊ぶの」
真琴「おもしろそう、やるやる!」
初音「じゃ、ルールを説明するね、この遊びは神経衰弱って言って……」
桜。
気がつくと、桜を見上げていた。
横に目を向けると、長い坂道が伸びている。
桃色の吹雪に遮られて、先は見えない。
逃避。
そう、自分は、嫌なことから逃げ出して、眠っていたはず。
1月の寒風のせいにして、部屋に閉じこもって。
春はまだ来ないと思っていたのに、
何もかも変わらずにいられると思っていたのに…。
少女。
訝しげに桜に視線を戻した先に、ひとり少女が立っていた。
茶色みがかったショートカットを、耳の上で留めている。
何より私の目を惹いたのは…まるでアンテナのように伸びる2本のくせっ毛。
制服のようなものを着ているということは、高校生なのだろうか。
それにしても。
あるはずのない既視感が、私を包む。
言葉。
私が困惑から抜け出すより前に、少女は口を開いた。
「なにもかも…変わらずにはいられないです」
細く、しかしはっきりとした声。
その一言は、私の心を貫く。
私は動揺からなかなか抜け出せずにいる。
そりゃあそうだ、初対面のかわいい女の子に、いきなり図星を突かれては。
その様子を見てか、彼女は少し申し訳なさげな顔になった。
「…ああ、いや、いいんです、あなたのせいじゃありません」
弁解しようにも、上手く言葉が継げない。
そもそも何故弁解しようとしているのかすら分からない。
何か他の話題をと、おろおろ考えていると、とある事実に気がつく。
私は、この初対面の少女の名を…知っているのだ。
恐る恐る口を開く。
「あの、失礼ですが…古河、渚さん…ですか?」
少女は…一瞬、はっとした表情を見せ、
「はいっ」
すぐに笑顔を向けた。
私はその笑顔に、少し落ち着きを取り戻す。
それにしても、我ながら話の辻褄が合ってないな、と自嘲気味に思う。
辻褄ついでに、聞いてみることにする。
「でも、何故…私はこんなところに?」
渚は少し不思議そうな顔をした。
当然だ…当の私が知らないのに、彼女に理由を問うてどうするのか。
言ってから後悔していると、渚は何かを思い出したようにして、言った。
「貴方には『葉鍵』が必要だったんです。だから、私が、『葉鍵』が現れたんです」
>>573-574 以上、「桜語り」導入を投稿してみました。
何分初挑戦のため、お見苦しい点が多いことをご了承下さい…。
このスレは前々から読んでいました。
多くの筆者さんの素晴らしい文章に触れるにつけ、私も何かを伝えたいと考え、投稿を決意した次第です。
話自体は短くまとめる予定ですので、どうぞよろしくお願い致します。
お目汚し失礼しました。
期待sage
葉鍵楼はハカロワみたいにコミケとかで販売しないのかな。
レベル高いし結構紙媒体で読みたい気がする。挿絵付でw
「私に…、『葉鍵』が、必要だった…?」
渚の言葉を反芻する。
自分はそんなに壊れているのだろうか。そもそも世間一般では隠れヲタで通している身だ。
二次元の女の子に恋焦がれるほど、私の神経は参ってしまっているのか。
いやしかし、いやしかし…。
明らかに焦りの色が見えるであろう私を見てか、渚は安心させるように言った。
「そんなに焦らなくても良いんですよ」
改めて視線を向けた私に、彼女は続けた。
「私たちの…正確には、私たちの先輩の物語を読んで、いろんなことを感じませんでしたか?
その感情、その想いの結晶が…私たちなんです」
確かに、本編や様々なサイドストーリーに触れて、多くのことを感じもした。
笑ったり、悲しんだり、祈ったり、決意したり…。
周りからどう思われるかは分からないけれど、その想いは間違いじゃない。
そんな風に考えているうちに、大分落ち着きを取り戻す。
「ふふっ」
微笑んだのは、私からだろうか、それとも彼女からだろうか?
ようやく和んだ雰囲気の中で、もう一度渚を見つめる。
確かにこの少女は、『古河渚』そのものだとしか言えない。
しかし、何処か空虚な、空の器を眺めているような気がしてならない。
「それは、」
まるで私の思考を先読みしたが如く、渚が言う。
「まだ私が『想い』として未完成だからなんです」
何故私の思考が読めるのか、そんなことはどうでも良い気がする。
ただ私は、彼女の言葉を待った。
「私の先輩たちは、スタッフさんの『想い』から生まれ、物語を通じて、多くの方々に様々な感情を伝えました。
逆に『想い』を受け取って、またそれを私たちに返してくれる人も大勢いました。
そうやって私たちは満たされていくんです」
そう話す渚は、どこか誇らしげだった。
「貴方だって、そう」
急に話を振られ、少し驚く。
「いろんな人に想われ、いろんな人のことを想い、ここまで来たんです」
そう言えば、自分があまりに不甲斐なくて、もう誰の厚意もいらないと思ったときがあった。
でも、それじゃ人は生きてゆけなくて。
想い想われることでしか存在できないのは、彼女らも私も同じなんだ。
「楽しいこととか、うれしいこととか、いっぱいあります」
渚は続けた。
「…でも、なにもかも…変わらずにはいられないです」
少し俯き加減になる。
「それでも」
意識的にそうしたのか、渚は思い切り顔を上げて言った。
「変われずにいられないから、つらいことも悲しいこともいっぱいあるから、
きっと明日は楽しいんです」
何故だろう、私はその言葉を知っていた気がする。
「そうだね」
ちょっと胸が痛くなったけど、私は精一杯の笑顔でそう返す。
彼女から、多くの人から受け取ったこの『想い』は、自分の中で腐らせるためにあるんじゃない。
今は大変かもしれないけど、きっと良かったと思える日が来るから。
目の前には坂道が続いている。
どこまで続いているのか分からないくらいの上り坂。
けれど、今なら一歩を踏み出せそうな気がする。
「行こうか」
「はいっ」
頷きあって、肩を並べて歩き出す。
少し厳しさを残した春の風に、花びらが舞った。
※
あれから、私は渚と長い時を過ごしたような気もするし、すぐに別れたような気もする。
気がつくと、私はもとの自室にいた。
窓の外は、相変わらず寒いまま。
でも今の私には、ちょっと違って見える。
冬が過ぎれば、春がやってくる。
冬が過ぎるから、春はやってくる。
(了)
>>573-574 >>578-580 一気に書き上げてしまいました。
エロもないし、もう何が何だか分からない話になってしまい恐縮なのですが、
私に感動を与えてくださった或る名無しさん、NKさん、他書き手の皆様方に捧げます。
(いらんとか言われそうですが(苦笑))
今後もこのスレが良スレであることを祈念して、失礼致します。
2003.1.31 結局眠れなかった夜に
ここ最高。
>>581 お疲れさま
読みやすい、良いSSでした
次はエロも入れてくださいね(笑
いや、いいお話ですよ、これ。
新しい職人さんですね?大歓迎です!
585 :
名無しさんだよもん:03/02/01 07:55 ID:XKA8A00J
冬来たらば春遠からじ・・・もうすぐ春ですね
>>581 まだ出ていないゲームのキャラでどうくるのかと思ったら、まさか出ていないこと自体を
ネタにするとは。
お見事です。
それで申し訳ありませんが、保管所に登録する際の名前をお聞かせ願えませんか?
(暫定で、573氏でおいてありますが)
>>577 実は本作成に関して、自分も出来たら面白そうだな、と思っております。
色々と実現方法を検討したり、他の方に相談したりはしているのですが、
自分の方も私事が忙しくなかなか進みません。
他の方はどうお考えでしょう?
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
>>587 サイトの掲示板に書きこみをしておきましたのでご報告致します。
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
あぼーん
なんだか、末尾が上記の通りだと、嘆かわしいので保守します。
新職人さんの更なるご発展を希望します。
保守
601 :
名無しさんだよもん:03/02/04 12:45 ID:GR3PHWnf
どの職人さんも、ともすればワンパターンになりそうな題目で
変化に富んだ話をつくれてすごいな。跳ね水が特にきにいり。
保守
603 :
名無しさんだよもん:03/02/06 13:46 ID:GiX/eoiq
保守
補修
ここにお茶、置いときますね。(・。・)っ 旦旦旦
∀・) ダレモイナイ・・・
ノ ダブンハルナライマノウチ・・・
日本庭園の中庭、今日も朝から竹箒を持って美化に勤める。
ここは超高級娼館「葉鍵楼」、訪れるお客様に真の癒しを与えるには風情も大事。
・・・まぁ自分はアッチの方での癒しが与えられないので、という事実は考えないようにしておく。
「好恵さ-ん」
ん?葵が読んでる・・・またか。
時空の狭間に存在するこの娼館にもトラブルはある。単純にひやかしや酔っ払いの類から
同じように時空の狭間に存在する同業者や仕切り屋等、そういった連中を叩き出すのも
私の仕事だ・・・他にも綾香とか葵とか千鶴さんとかもいるけど、彼女達は本業のほうでも
大人気で多忙極まるので必然的に私にお鉢が回ってくるわけだ。
息を切らせて走ってくる葵。
葵「よ、好恵さん、出番です・・・はぁはぁ。」
好恵「ああ。で、こんどは何?酔っ払いか、次元ゴロか?」
葵「そうじゃなくてっ!好恵さん指名なんですっ!」
好恵「指名?ふん、ってことは前に叩き出した輩がお礼参りに来たのか、
まったく、性凝りも無い・・・」
指を鳴らせて戦闘準備、まぁ朝稽古代わりにはちょうどいい。
葵「・・・そうじゃなくてっ!『お客さん』が好恵さんをご指名なんですっ!
--3秒経過ーー
好恵「・・・は?」
生涯最高の間抜け面をしているのが自分でもわかった・・・。
呆然と硬直している自分の背後から、いきなり抱きついてくる女一人。
好恵「(びくっ!)ひゃあぁぁぁっ!」
綾香「やったじゃない好恵〜♪ついにお・初・☆ご指名〜〜」
人の頬を人差し指でぐりぐりする綾香
好恵「ひ、人の耳に息を拭きかけるなっ!」
目を泳がせ、赤面を隠す・・・多分全然隠せて無いと思うが。
葵「ふふふ、好恵さん顔真っ赤ですよ」
邪気の無い笑顔で適切にツッコむ葵
葵「でも、ようやく見る目の有る男性が来たって感じですよね。
だいたい好恵さんの指名が今まで無かったのが不思議ですよ。」
綾香「ホントホント、こ〜んなからかい甲斐の有る娘をほっとくなんてねぇ♪」
目を細めてニヤニヤと・・・絶対楽しんでるわね綾香は。
好恵「ど、どんな物好きよっ!」
葵「背が高くてハンサムな方ですよ〜、よかったですね、好恵さん!」
こっちはこっちで自分の事みたいに嬉々としてるし・・・
綾香「まぁこれで好恵もいよいよ大人の女性の仲間入りよね〜、今の心境は?」
好恵「な、何を乳臭い事を・・・これでも私も一応この『葉鍵楼』の一員よ!
日々そのくらいの心構えは・・・」
綾香「大丈夫〜?最初は痛いわよぉ(はぁと)」
葵「大丈夫ですよ、空手で鍛えた体ですから、すぐに気持ち良くなりますよ(にっこり)」
好恵「・・・あんたたちねぇ」
とは言うものの、2人の如実な表現にますます顔の体温が上がる・・・
思えば最初は期待&不安があった、しかし回りが次々と指名されていく中
取り残された私は次第に今のポジションに落ちついたはず・・だったが、しまいこんだ心の奥で
嫉妬&望みがうずまいていたのかもしれない。
でもそれも今日まで、ようやく私にも指名が回ってきた・・・しまっておいた期待と不安が
久しぶりに表面に出てくる。
好恵「ふ、ふん!あんたたちに心配されなくとも立派に勤め上げて見せるわよ、お客の相手くらい。」
まったく自信は無かったが見栄は張っておく。
葵「がんばって〜」
綾香「しっかりね♪」
野次馬根性丸出しでエ−ルを送る2人。ま、まぁそれでも私にとっては救いにはなる。
少しだけ感謝するとするか・・・。
好恵「ようしっ!」
ぱんぱん!と顔を叩いて気合を入れる、見てるのがコイツらだけならいいだろう。
好恵「ふんっ!押忍!!」
空手の腕十字を切り気合を入れなおす、よし!気力充分・・・
真正面の廊下から呆然とその光景を眺める人ふたり・・・
好恵「・・・え?」
一人は今日の案内役のスフィ-、で、もう一人の長身の男性は・・・まさか・・・
綾香「あっちゃ〜〜」
葵(しょんぼり)
絶望を感じさせる感想を背後に聞きながら、硬直したままかろうじてお客様に声をかける・・・
「い・・・いらっしゃいませ、ようこそ葉鍵楼へ」
・・・坂下スレの住人に見つかったら頃されるな・・・
|彡サッ
_、_ グッジョブ!!
( ,_ノ` ) n
 ̄ \ ( E)
フ /ヽ ヽ_//
_n
( l _、_
\ \ ( <_,` )
ヽ___ ̄ ̄ ノ グッジョブ!!
/ /
うわは。「からかいがいのある」「外見にコンプレックス」「初物」
…ご飯だけ3杯ほど準備して待ち構えますわ。
いかにも坂下らしい話でよかったです。
ところでこちらは続き物なのでしょうか?
さて、自分のもようやく続きが多少書けたので投下します。
またもや時間が空きましたが、
>>523-528の続きです。
『――魔物がくるのっ』
これは……夢か。漆黒の闇の中、公衆電話が一台浮かび上がる。
『――ふたりで守ろうよっ』
電話の側には一人の少女。紅潮した頬とは対照的に、受話器を握りしめた指
先は紙のように白い。
『待ってるからっ……ひとりで戦ってるからっ……』
少女は必死の形相で叫ぶ。けれど。
ガチャンッ
無情な音が響き渡り、最後に単調な電子音だけが残った。
ツー、ツー、ツ――――――――
その音はだんだんと大きくなり、少女に覆い被さる。押しつぶされるかの様
に彼女は膝をつき、地面に這いつくばった。
――いやだ。イヤだ。嫌だ――。
嫌だっ! 例えこれが事実だったとしても。オレは認めない。認めたくな
いっ。だってこんなのは悲しすぎるじゃないかっ。
――いや……。
分かってるんだ。単なるオレのわがままだってことは。これは既に綴られた
物語なんだ。書き直す事なんてできやしないんだ。
だけど――。
不意にまいが頭をあげた。オレの方を向いて。顔には何の表情も浮かんでい
ない。だけどオレには分かった。
泣いている。その小さな体の奥底に全てを押し込めて。
救いたい。まいを。その悲しみから。
オレはひざまずく少女に手を伸ばそうとした。けれど、いくら力を入れても
オレの腕は前に出ない。いや、そもそもオレの体自体が存在しない。ここは夢
の中なんだ。
くそっ、やっぱりダメなのかよっ。
オレの心も絶望につぶされそうになる。
その時。
まいがオレの方に両手を差し伸べた。
何かを探すように。何かを掴むように。
『まい!』
あの指先に、少しでもいい。触れる事が出来たら――。
オレも必死になって心の腕を伸ばす。
いつしか、辺りに響いていた電子音も消え去った。
『まいーっ』
音にならぬ声で叫んだその時、何かに触れたような気がした。
同時に辺りが光に包まれ、何も見えなくなる。
けどオレは最後に少女の笑顔を見たような気がした。
満面の笑みを――。
そして――目が覚めた。
最初はどこにいるかよく分からなかった。天窓から差し込む月明かりをぼおっ
と眺める。今日はちょうど満月みたいだ。
それにしてもやけに体が重く感じる。さっきの夢のせいかもしれない。結局
オレはまいのことを救う事が出来たのか――
――――まい!
彼女の事を想った時、全てを思い出していた。事故の事、葉鍵楼の事。もち
ろん、オレがまいと一緒に寝ていたことも。
それならまいはどこに――
首を巡らしすぐに気がついた。まいはいた。オレの上に。仰向けに寝ている
オレの上に乗っかり、胸に顔を押しつけて眠っている。道理で体が重いはずだ。
注意すれば、規則正しい吐息や鼓動がトレーナー越しに伝わってくる。
さっきの夢では触れる事の出来なかったまい。オレはそっと両腕をまいの体
に回した。その体に確かに触れられる事を喜びつつ、オレはまいの体をしっか
りと抱き締める。
柔らかい。それに温かい。その感じに頭がぼうっとする。右手でそっと髪の
毛を梳くと、さらさらとした手触りが伝わってくる。布団の中からは、甘酸っ
ぱい様な女の子っぽいような香りが溢れてくる。
オレの腕の中にまいがいるんだ。そんな事を改めて実感する。
それで――この後、どうしよう? この後。つまり――
「ん……」
漏れる声に慌てて腕を放した。強すぎた? そんなに力は入れなかったのに。
でもまいはもぞもぞと体を動かし、今にも起きようとしている。
ど、どうしよう、なんて話しかけよう。などと考える間もなく。
「ん……うん……」
まいはずりずりと起きあがると、オレの腹にまたがるように座り込んだ。少
し捲れあがったワンピースの裾からちらりと白いもの見え、オレは慌てて目を
そらす。
「……あふ……あれ?」
可愛らしくあくびをして、両目を手の甲で擦り……ようやくオレの事に気が
ついたようだ。
「や、やぁ」
ようやっとそれだけの言葉を喉から絞り出した。その声すら掠れている。ま
いはオレのことをどう思うんだろう。この状況をどう思うんだろう。
オレとまいの瞳が見つめ合い、緊迫の数瞬が流れる。
「あ……」
と少女は声をあげた。
「あははっ」
小さな笑い声。
そしてまいは、オレの胸に、ぽすっと倒れ込んだ。あわててその体に両腕を
回す。
「来てくれたんだね」
そう言いつつ頬を胸に擦りつける。月明かりの中浮かぶ笑顔は――さっきの
夢の終わりに見たものと同じだった――
まいとってもかわ イイ(・∀・)!
確か、今日は2月14日でバレンタインデー。その事は覚えている。
それじゃあ、今目の前に立っているこの仰々しい建物は?―――わからない。
そもそも俺はレンタルビデオ屋でバイトを終らせて、時間が余ったからゲームセンターに寄って…そして―――思い出せない。
いや、細かい事はいい。兎に角、目の前にあるこの建物に俺の心は奪われていた。
どことなく韓国や中国等の建造物を思わせるその建物には、安っぽいネオン等の光彩は無く、ただ、『葉鍵楼』と看板らしきものが据え付けられていた。
―――葉鍵?
いや、まさか。あれはゲームだ。現実の世界と一緒にしてはいけない。大丈夫、俺はまともだ。
だとしたらこの館は?今現実の物としてそびえ立っているこの『葉鍵楼』は?
同名の建物が無いのかと言ったら、それはわからない。ただの偶然かもしれない。
そもそもここは日本だし、法律だってしっかりしている。あから様に違法をしている店等、ほぼ無いだろう。だからこそこの館が気になる。
それに、危なくなったら大声を出せば誰か来てくれるだろう。甘い考えだとは分かっているが、自分を無理やりにでも納得させなければ、ここに入る事を自分の体は拒否するだろう。
―――だが、進んではいけない気がする。しかし好奇心の方が強いのだ。こればかりはどうしようもない。光のある所に虫が集まるのと同じ原理だ。
俺はゆっくりと、館の前にある石段を上り始めた。一段一段感触を確かめながら。
そして『葉鍵楼』の扉の前に立つ。扉自体に特別な装飾が施されている訳ではないが、何故か心を奮わせるものがあった。
一度深呼吸をした後、扉を押す。
(キイィィー――………)
独特の音を奏でながら扉が開いてゆく。そこに写った風景は―――
浩一 「ようこそ、『葉鍵楼』へ」
現実のものとしか思えなかった。
浩一 「今宵は、あなたの望む姫と夢幻の一夜を御過ごし下さいませ――」
夢では、ない。自分の掌の感触を確かめる。力を込めて握ると、爪が食い込み痛みが走る。
それに、俺の目の前に立ち、頭を垂れる人物。確か――
浩一 「私は当館の支配人、柏木耕一と申します。以後お見知りおきを」
知っていた。ある有名な美少女ゲームの主人公。あれがそのまま、目の前にいる。『人』として。データではなく。
言葉を失う俺に対し、『支配人』である耕一が説明を始める。
耕一 「当館ではお客様の望み求める姫君と共に、気分良く一日という日を満喫される様、手配しております。
御不明な点がありましたら、どうぞお気軽に当館の従業員に尋ねて下さいませ。」
男 「…ここは、一体何の店なんだ?」
耕一 「超・高級娼館『葉鍵楼』でございます」
娼館?って事は……聞こえの悪い言い方をすれば、『売春宿』って事か。だが超・高級ってフレーズが気になる。
こっちはただのフリーターで、大して金は無い。勿論銀行に預けてある金額だって高が知れたものだ。
―――と、いつの間にかこの異様ともいえる雰囲気に、疑問を感じなくなっている自分がいた。
耕一 「おい、お客様が来てるんだ。おもてなしを―――それではお客様、私は席を外させて頂きますが、
後程来る従業員にこの館の説明をさせてもらいますので、それまではこちらのソファーでお待ち下さいませ」
耕一に勧められるまま俺はソファーに座る。座った感触で安物でない事が容易に知れた。周りを注意深く観察すると、そのどれもが付け焼刃でない物である事が素人目にも判別できる。
もとより、一般人の来る場所では無い雰囲気が嫌でも伝わってきて、それが余計に緊張させる。
暫くソファーの上で借りてきた猫の様に座っていると、一人の見覚えのある少女がこちらに接近してくる。
初音 「初めまして。当館で働かせてもらっている柏木初音と申します。
お茶とお菓子をお持ちしました」
男 「あ、どうも…」
つい会釈をしてしまう。顔を見上げるとそこには、確かにあの初音がいた。ゲームに出てくるままの姿で。
現実のはずなのに現実でない、そんな、夢の様な感じがする。それならばそれでいい。あえて追求する事もない。
とりあえず冷静になり、説明を受けようと思う。
俺が目で訴えると初音は頷き、話し始めた。
初音 「えっと、この超・高級娼館『葉鍵楼』はですね、お金は一切頂きません。」
男 「は?一円も?」
初音 「はい。代わりはもう頂いておりますので」
男 「代わり?いや、まだ何も渡してないけど…」
すると初音は少し微笑んだ後、ここに来てくれた事が何よりの御代なんですよ。と言ってくれた。
俺にはさっぱりわからないが、初音の言い方と、そのつぶらな瞳には納得させるに値するものであった。
男 「そうか…それじゃあお金の事はいいとして」
初音 「はい。ここ『葉鍵楼』ではお客様の御指名する一人の姫と、一夜を楽しんでもらう事を生業としています。
誰でもお好きな姫を御指名して下さい」
男 「誰でもと言われても……その、指名できる人の一覧表みたいなのは無いのかい?」
初音 「残念ながらそのような物はございません」
男 「でも…」
初音 「既に、決まっているのではありませんか?」
男 「………」
その言葉に俺は押し黙る。確かに―――いる。ゲームの世界だと知りつつも、恋焦がれたキャラクターが一人。
実際その人がこの世に存在し、もしも巡り逢い愛し合えるのなら、俺は全てを捨てても構わないと思う人が。
初音の言葉に俺は静かに頷いた。
初音 「それでしたら、その方のお名前をお聞かせ願えますか?」
男 「いる、のか……?」
初音 「はい」
躊躇無く返答する。まるで当たり前だとでも言う様に。その堂々とした言葉には嘘など微塵も感じさせない。
もう自分が冷静でいるかなんてわからない。『もしかしたら』という希望が体中を駆け巡る。
喉が微妙にひりついてきて、体は僅かに震えてくる。そんな状態で俺は言った。
心から切望する人の名を―――
男 「広瀬、真希だ」
初音 「…かしこまりました。それではこちらへどうぞ」
と、初音が歩き出す。俺は暫く放心状態だったが、初音の揺れるアンテナ部分を見て気を取り直す。
彩度を抑えた赤い絨毯の敷かれている廊下を歩く。途中、幾つもの扉が目に付いたが、どこにも入らずに薄暗い廊下をひたすら歩く。
これだけ複雑だと一人では戻れないな、と思っていたその時、初音があるドアの前で止まった。
今まで通り過ぎていたドアと見た目はなんら変わらない。だが、初音は俺の方へ振り返りゆっくりとお辞儀をして
初音 「こちらが、広瀬真希嬢の部屋となっております。
それではごゆっくり、お楽しみ下さいませ」
初音がもう一度一礼して立ち去ろうとする所を俺は引き止める。
男 「…一体、何をすればいいんだ?
自分で言って馬鹿だと思いながらも質問する。
自分で言って馬鹿だと思いながらも質問する。
初音 「お客様の望むままに。語らうも、触れ合うも―――それでは、私はこれで」
再度礼をする初音を俺はもう見ていなかった。ただドアの前に立ち尽くすばかりだ。
初音の言った言葉が鼓膜に、脳に刻み込まれた気分だ。
『お客様の望むままに。語らうも、触れ合うも―――』
そんな事言っても、俺は、ただ、逢いたくて――いや、本当にそれだけなのか?ただ会うだけでいいのか?
それ以上の事を望んでるのではないのか?
いつまでそのドアの前で考えていたのだろう。不意に、そのドアの向こう側から声が聞こえた。
真希 「そこにいるんでしょ?入ってくれば?」
思わず心拍数が上昇する。初めて聞く、本人の声。真希の声。
何かに操られるように、俺はそのドアノブを掴み、部屋へ滑り込む。そこには――――
真希 「やっと来てくれたわね。初めまして。広瀬真希よ」
本人がいた。もう夢でも現実でも構わない―――ただ、視線は真希を捕らえて離さない。
あ、宣言するの忘れてました!申し訳ありませんです!
>>622-626までの5レス分です。
初っ端から転んでしまいましたが、初めまして。
とんでもなくレベルが高いと好評のこのスレに、書いてしまいました。
みなさんの文章構成を参考にしつつ、これからもお邪魔させて頂きたいと思ってます。
ちなみにこの真希編はもう少し続きます。なにせやっと部屋に入っただけなのでw
何か変に長くて文章おかしくてすいません…。
あ、
>>622-627まででした!すいません。
はぁ!耕一が浩一になってる!?もうだめだ後生です吊って来ます……。一応見返したハズなのに…。
次からは気をつけますのですいません。本当に。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
坂下にまいに広瀬までキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
>>629 ぐっじょぶ!俺、真希SSって読んだ事無いから楽しみw
書き手増える→読み甲斐がある→スレ盛り上がる→書き手増える…
いい循環だね。
632 :
水月:03/02/08 17:57 ID:K57SDDew
卒論も終わったしそろそろ委員長SSの続き書こうかとも思うがもう浦島太郎状態・・・・。
ショボーン
633 :
元174:03/02/08 19:36 ID:pK2V8H90
>>632 書いてください!お願いします!読みたいです!
…すいませんすいませんもうちょっと時間下さい私用がまだ片付かないんです
新しい職人さん大歓迎ですどんどん書いてください
>>587 賛成です
葉鍵楼はそれを必要とする人の前に現れる。
もちろん>632氏や>633氏の前にも、です。
がんがってください。
みなさまの降臨を一同、期待して待っております!
外側に跳ねた髪の毛、猫科を思わせるような好奇心に満ちた瞳。そしてゲームの中に出てくるままの制服姿。『広瀬 真希』そのものが俺の目の前にいた。
表現出来ない。感動なんて生易しい言葉では言い表わせない。
―――生涯出会うはずのない至高の存在―――
その言葉ですら陳腐だ。何を考えているのか、何を考えていいのか自分でもわからない。ただ自身の脳に信号を送っている。この時この瞬間を脳裏に焼き付けておく為。
真希 「それにしても――――」
真希が喋り始めた瞬間に俺はフリーズした。聴覚を除いて。
真希 「あなた、相当のもの好きよね」
多少の呆れ顔で真希が言う。
その表情も素晴らしい。生きている事を実感させてくれる――などと一人感嘆するが、真希の言った言葉の意味がよく理解できない。少し悩むがやはり答えは出ないようだ。
話し掛ける事さえ躊躇われるが、聞かないよりはマシだろうと思い、勇気を振り絞って聞き返す。
男 「……えっと、今のは、どういう意味だい?」
真希 「言葉通りよ。私を指名する人なんていなかったのよ。あなたが来るまでね」
言い辛い事をさらりと言いのける。これも真希らしい。
男 「な、何でだい?」
俺は恐る恐る尋ねてみる。実際その理由がわからなかったのだ。
彼女程の女性なら、男性問わず女性までも惹き付ける魅力がある、と俺は思っている。
真希 「それはやっぱり………私が嫌な女だからじゃないかな。だって――――」
男 「そんな事はない!君は最高の女性だ!嫌な女?ちっとも!
他のみんなは分かってないんだ!!君の優しさを――――っあ」
ほぼ、脊髄反射と言っても過言ではないだろう。トリガーを引きっぱなしで固定したままの機関銃の様に、俺は一気に思いを吐いてしまった。気付いた時にはもう遅い。
真希が目を丸くさせて俺を見る。思わず視線を逸らしそうになるが、辛うじてその瞳を見つめ返す。
俺は間違えた事を言ったつもりはない。そう確信、いや、信念があったからだ。
真希 「………そう、なの?」
真希が聞き返してくる。呟いたと言った方が正しいのかもしれないが、聞き逃さなかった。
男 「ああ。俺にとっては、だけど」
真希 「………」
暫く真希は沈黙する。少し俯きつつ、瞳をそこかしこに移動させ、いかにも落ち着いてませんと言っている様な行動をとる。時折、つま先が床を鳴らす音が聞こえる。
真希のその姿を横目に部屋を見回す。
パッと見、十畳以上はあるだろうかと感じさせるその個室には、女の子を思わせるレイアウトが所々に見受けられた。
ベッドが二人同時に眠れる程大きいのは仕方が無いのかもしれないが、箪笥の上にはUFOキャッチャーで取ってきたと思われる縫いぐるみが、綺麗に陳列されている。
又、勉強机には参考書の他にも、最近の流行ファッション誌や、毛糸を使った小物作りのHow to本など、今までの自分の人生の中で見た事も無い様な物がたくさんあった。
他には部屋全体の配色。モノトーンを基調としている落ち着いた雰囲気の中に、カーテンだけ鮮やかな紅色を使っていたりと、見ていて飽きない。
そんな感じで部屋を見回していると、勉強机に備え付けられていたと思われる簡素な椅子に座っている真希に、そこの椅子に座れば、と勧められたので座る事にする。
距離にして約2メートル。部屋に入った時よりも間近に見える真希の姿に、脈が少し早まった気がする。
真希 「…あなたがそう言ってくれるのは嬉しいけど、私はそんなに優しい女じゃ
ないんだよ……だって――――」
真希の独白を始めた瞬間に俺はある一つの事を思い出す。もしかしたら『七瀬留美』の事かもしれない。真希が、七瀬に対して様々な嫌がらせをシーンを思い出す。
ゲームの中の出来事とはいえ、当時ショックを受けたものだ。
だが、最初にゲームの中の広瀬真希を見た時に俺は感じた。いや、妄想したのかもしれない。
――――――実はこの娘は、優しい心を持っているのではないのか―――と。
どこでそんな事を考えたのだろう。少なくともゲーム中にはそんな場面等微塵も無かった。
そもそも『広瀬真希』自体、出番などほとんど無いに等かったはずだ。
でも、心に残った。引っかかった。
ついには夢にまで出る様になってしまったのだ。最初に真希の夢を見た時は自分が信じられなかったものだ。
真希 「―――私、ある人に酷い事しちゃったんだ。とても、許されない様な事を」
真希は悔しそうに、苦しそうに言う。眉間に少し皺を寄せ、だけど、冷静に。
俺はその真希の姿を見た時に、自然と体が動いた。さっきまでの興奮と緊張がまるで嘘の様にスムーズに。
男 「…わかってる」
そっと真希に近づき、怖がらせないようにゆっくりと手を握る。
ビクッと震えるのが真希の手から俺に伝わってきた。だが拒みはしない。
真希 「……何が?」
男 「全部」
真希 「…嘘、言わないでよ……そんなの、信じられる訳、無い」
それはそうだろう。彼女は俺の事を全く知らないのだ。
しかし俺は彼女を知っている。だからこそ今確信した。自分の考えは正しかった、と。
『広瀬真希』という女性が実は優しい女の子だったのだと。
男 「―――君が、その女の子にした事も全部知ってる。だけど―――」
俺は彼女の頭に手を伸ばし、髪の毛の流れに沿って撫でる。
真希は頭を撫でられるのが恥ずかしいのか、少し頬を染めていた。
男 「――君は、後悔しているじゃないか。それが優しさなんだと思う。
悪い事をして、心を痛めている。本当にその人に対して、申し訳無いと思う気持ち。
それが大事なんだ―――」
真希は目を見開く。その瞳に写るのは、微かな、希望。
真希 「私、本当に酷い事をしたのに、許されてもいいの……?」
男 「…自分で決めるしかないと思う。けど―――」
真希 「けど?」
男 「そんな君の全てを含めて、俺は好きになったんだと思う。
だからこそ、ここに―――『葉鍵楼』に来る事ができたんだと信じたい」
考えるとここは娼館なのだから、然るべき出来事があってもいいのだろうが、今はとてもそんな雰囲気ではない。ただ、真希が側にいる事を感じたかった。
真希 「………ありがと。何だかちょっと救われた気がする」
真希が優しい微笑みを俺に向けてきた。ゲームの中では在りえなかった表情。
その瞳に吸い込まれるように、俺は真希に顔を近づける。
真希は、ゆっくりと瞼を閉じて、受け入れてくれた。
彼女の頬に手を添え、柔らかな女性の匂いを感じつつ、その唇に――――
――――――そっと、口付けをした。
以上、
>>637-642までです。
次で終らせたいんですけど、濡れ場がどうなるかが問題。
なのでもう少しだけ真希に付き合ってあげてくださいませ。ご容赦を。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
広瀬キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
かわいいぞ⊂(。Д。⊂⌒`⊃ゴロゴロ
Д・;) ダレモイナイトオモッテタノニ・・・
ノ キガツケバショクニンサンガイパ-イ・・・
とりあえず広瀬タン萌え〜♪完結まで見守るとするか
まいタン、委員長も期待してますよ〜。
|彡サッ
↑激烈に猛烈に好恵たんの続きキボン
647 :
梗路:03/02/09 17:27 ID:36hBnn+2
なんか脇役初指名祭りになっている……
どさくさまぎれに便乗駄文貼り付けるなら今のうちかも
648 :
梗路:03/02/09 17:29 ID:36hBnn+2
あと5分もしたらお客様が来ちゃう。
もうのんびりお風呂に入って汗を流してる時間なんてとてもない。でも、せめて髪を
梳かして、顔くらいは洗っておかないと。
服は……どうしよう?お気に入りのに着替えようかな?だけどもしお客様の好みと
ずれてたらまずいし、やっぱりいつもの制服が一番無難だよね?
あ、そうだ、さっきまでみんなでお菓子食べてたんだっけ。テーブルの上もなんとか
しなきゃ。えーっと、まずお茶とポテチをどかして、軽く拭いて場所を作って……。
「この部屋だぜ」
ドアの向こうから、藤田君の声がした。
来たんだ……。
胸が息苦しいくらい高鳴るのがわかる。でも仕方ないよ。
だって、指名されるのなんてこれが初めてだし、一応手管とかも少しは練習してる
けど、ちゃんとお客様を気持ちよくできる自信なんてまだないし……それに、初めて
の時ってかなり痛いってウワサだし……。
松本は「ユカリならきっと大丈夫だって」って励ましてくれたけど、やっぱり不安な
ものは不安だよ……。
「それじゃ、ごゆっくり」
藤田君の足音が遠ざかっていく。後に残されたのはドア越しの『相手』からの、緊張と
期待の混じったような気配。
――そうだよ、相手のひとだって緊張してるんだし、ここはやっぱりあたしの方から
リードしないと。
手鏡を取り出して、襟と髪をもう一度整えてから、2、3度深呼吸。
気持ち落ち着いた所で、あたしは意を決して声を出した。
「ど、どうぞっ!」
だけど、やっぱりガチガチの裏声だった。
649 :
梗路:03/02/09 17:29 ID:36hBnn+2
がちゃっ、というドアの音と共に入ってきたのは、20歳くらいの男のひと。
身長多分175センチくらいの、格好いいような、人の良さそうな雰囲気のひとで、
どことなく印象が藤田君と似ている。
超常現象を目の当たりにしたような、驚きと嬉しさと緊張の混じったような顔で
こちらを見ている彼に、あたしはとりあえず、彼と同じか、もしかしたらそれ以上に
どきどきしながら、自己紹介をした。
「はじめまして、吉井……です。至らない所とかもたくさんあるかも知れませんが、
よろしくお願いします……」
アルバイトの面接マニュアルみたいな、ものすごくぎこちない挨拶。
ここはもう少し気楽に行くべきだったのにって、言った後から即後悔してしまう。
彼の方も、なんかどうやって応じたらいいのか困ってるみたいだし……どうしよう、
やっぱりもうおかしいくらい緊張しちゃってるよ〜〜。
「あの、ユカリさん?」
「はいっ?」
「その……こうやって立ってるのもアレだし、一緒にテーブルで話しませんか?」
「あ、ええっと……そ、そうですね」
カチコチな仕草で、テーブルの椅子を引いて彼を導く。
って、お客様の方からリードされちゃってるし……やっぱりあたしって接客とかには
あんまり向かないのかなあ……。
650 :
梗路:03/02/09 17:31 ID:36hBnn+2
結構忙しいので連載は途切れ途切れになるかもしれませんが、読んでいただければ
幸いです。……しかし、真っ赤な名無しさんといいアーモンドさんといい、なんちゅー
クオリティだ。こんなとこに折れなんかが入ってもいいのかなあ。
>>632 おお、是非書いてください!委員長萌えの折れからもお願いします。
>>587 折れも633さんと同じく賛成です。というかむしろ時間ができたら協力もしたい
くらいです。
さて、吉井スレからクレームが来る前に撤退しときます。失礼しました!
吉井キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
盛況だぁ。うれしいことです。
みなさんの分、保管所に入れさせていただきました。何か問題があればご連絡ください。
>>587の件
すみません、提案したはよかったのですが、当方に時間がなくなってしまいました。
始動できるとして、4……5月頃でしょうか。
その時にまたお伺いするかもしれませんのでよろしくお願いします。
Д^) マタショクニンサンコウリン
ノ
>>650さん
貴方も充分クオリティ-高いと思いますが。
っていうかアセアセ状態な吉井タン萌え〜。
>>或る名無しさん
・・・保管所ってどこでつか?
>>1の公式サイトはリンク切れてるし(゚Д゚)?
かこ--ん!
猪脅しが朝鳥の音にまぎれて鳴り響く、そんな音を聞きながらの和風の部屋。
スフィ-「・・・・・あ、あのう・・・さっきのはほんの幻覚ですから」
カケラほどもフォロ−になってないセリフでお客をなだめようとする本日の案内人。
男「・・・あ、あはは・・・大丈夫ですよ、自分も一応彼女は知ってるつもりですから。」
スフィ−の表情がほっと明るくなる。
スフィ-「あ、お兄さんは葉鍵を知ってる人なんですね、よかったー。」
男「ま、まぁ一応・・・」
少々気恥ずかしく照れる男、20超えてギャルゲ−マニアだってことをよりによって当人から
指摘されりゃ無理からぬ事だが。
スフィ-「でもお兄さん御目が高いですねぇ、坂下さんを指定するなんて。
一見すると男勝りですけど彼女、見る人が見たらすごく魅力的な女性ですよ♪」
にっこり笑って今度は完璧にフォロ-する案内人。
男「あ、まぁ色々あってね・・・」
スフィ-「ふぅん・・・」
男は20台半ばくらいか、長身で落ちついた表情の持ち主では有るが、表情に少し
線の細さを感じる。
やがてその会話も終焉のときが来た、襖戸の外から声がかけられる。
好恵「お客様、大変お待たせしました、坂下好恵でございます・・・」
やや上ずった声で神妙な挨拶をする坂下。
スフィ-「あ、来ましたよ〜♪それでは邪魔者は消えますのであとはごゆっくり♪」
立ちあがり、退室しようと声のした方の襖戸を開けようとするスフィ-・・・
−−すらっ!−−
・・・襖戸が開かれた瞬間、スフィ-と男は完全に硬直した。
そこに立っていたのは、純洋風のドレスに身を包んだ熱血空手少女だったから・・・
スフィ-「・・・」
顔に亀裂を走らせたまま、何か言葉を必死に搾り出そうとして適わず、そのまま退室するスフィ-、
好恵「な、なによスフィ-・・・まずかった?コレ。」
カクンとうなだれてそのまま案内人はその日の仕事を終えた・・・。
好恵(あ、綾香ぁ〜・・・なにが失地回復にはこれがイチバンよぉ〜〜(怒&赤面))
かこ--ん!
猪脅しが朝鳥の音にまぎれて鳴り響く、そんな音を聞きながらの和風の部屋。
一組の男女が向かい合って座っている。
・・・純和風の部屋にドレスの彼女は破滅的に似合ってないが。
好恵「あ、あの・・・本日はご指名下さいまして真にありがとうございます・・・。」
場違い満点の空気に赤面しながら深深と一例する坂下。
男「あ、あはは・・・いえこちらこそ。」
和室にドレスに正座に三つ指・・・ひとつだけ異常に違和感を放っているのだが。
男「あ、あの、そのドレス・・・」
好恵「あ、ややややっぱり似合いませんか?そそそそうですよね、では早速・・・」
男「芹香先輩のですよね・・。」
好恵「・・・え?あ、ああご存知でしたか、まま毎度トゥハ−トをご愛用頂きまして・・・」
見た目も会話もいよいよぎこちない2人、朝の爽やかな空気も手伝ってもはや娼館の雰囲気ゼロである。
男「よ、よく似合ってますよそれ・・・いやぁやはり元がいい人は何を来ても似合いますねぇ・・・」
好恵「ほ、ほほほほほ・・・馬子にも衣装というやつでしょう・・・。」
ほほほ笑いも似合わないが、残念ながらドレスも悲しいほど似合ってない。
というより首から下はいいのだが、ボリュ−ムのあるドレスに比してあまりに髪が短い。
男子並に刈り込んだその短髪は、ど-やってもドレスに比して浮いてしまう。
結局そこで二人とも黙りこくってしまい・・・。
会話が途切れて5分、ようやく好恵が切り出した。
好恵「あ、あの・・・これからどうします?」
娼館といえばやる事は決まっているはずだが、この愉快な空間で欲情するのはさすがに不可能だろう。
男「そ、そうですね・・・少し散歩でもしましょうか・・・。」
日本庭園の中をドレスの短髪女とカジュアルウェアの男が並んで歩く。
すれ違う他の客や従業員の視線をほぼ独占状態だ。
無論当の坂下は真っ赤になってうつむいている。後で何を言われるやら、と心で嘆きながら。
男「すいぶんよく手入れされている庭園ですね。先程見ましたけど、坂下さんがお手入れを?」
好恵「・・・え?ああ、はい!そうです。」
言葉に救われつつようやく受け答えを始める。
好恵「実は実家がかなり古い名家で・・・日本文化の類は一通り父に仕込まれましたから。」
男「そうなんですか、なんかイメ−ジ通りですね。」
そんな話をしながら庭園をしばらく眺める二人。
男「あれは何ですか?」
一軒の離れを指差す男。
好恵「あ、あれは茶室です、主に年輩の方が使うんですけど・・・」
しゃかしゃかしゃか・・・・
好恵「粗茶ですがどうぞ・・・」
深い赤に塗られた茶碗を差し出す坂下、受け取り3回まわして口をつける男。
男「・・・うまい!あ、いや結構なお手前で。」
本音が先に出たのを聞いて坂下の表情がぱっと明るくなる。
好恵「えへ、どうもありがとう。」
そんなセリフまでかしこまり気味なのは性分だろうか。
好恵「茶道って好きなんですよ、心が落ち着きつつも引き締まる感じで。」
男「よく似合ってますよ。」
ドレス以外は。
まぁ千利休も「茶道は自由な心のもてなし」とか言ってたからこれはこれでいいのかも・・・
好恵「さて、そろそろ次を回りますか?」
そう言って立ちあがる坂下、茶道具を片付けて開かれた外に眼をやると・・・
好恵「!!}
男「!!」
茶室の前庭はいつのまにやら見物人で埋まっていた、無論最前列には綾香と葵が・・・
好恵「・・・あ、」
好恵「あ ん た ら ね ぇ ー ー ー っ ! !」
絶叫して見物人を追いまわす坂下。稼いだポイントは一気に消し飛んだ。
綾香「だってドレスでお茶立ててる好恵がかわいすぎるんだも〜ん。」
葵「そうですよぉ〜、」
坂下「着せたのは誰よっ!!こら待ちなさい〜〜!」
2投目おしまい。
話を勧めようとするとキャラが立たず、キャラを立てると話が進まない罠。
SSって難しい・・・。
あ、タイトルまだでした、「つぼみが咲くように」でおながいしまつ。
|彡サッ
あ、続きはまだ書けてません。今日中に落としたい、です。
梗路さん>>お褒めいただき誠に恐縮なのですが、誤字脱字のオンパレードな私の作品は決して良いモノとは言えないと思いますw
梗路さん、吉井とは中々やりますね。個人的に期待してます。
或る名無しさん>>さっき確認しました。わざわざありがとうございます。
そしてそちらに置いてもらった自分の作品は読み辛い事に(今更)気付き鬱…。もっと精進したいです。
アーモンドさん>>公式サイトの方は、コピペすれば行けますよ。直だと何故か弾かれます。
それにしても…坂下たまりませんなぁw かな〜り可愛いです。
あ、私も題名がまだでした…次に投下する時に書きます。何か盛り上がってきたなぁ♪
ちょっと書き進んだので投下します。
多分3,4レス分だと思います。
唇と唇が触れ合うだけの、軽いキス。
ともすれば、進んだ小、中学生ならとっくに済ましている様なそんな簡素なもの。
それでも嬉しかった。それは、時間にして3秒と掛かっていない。
だけど俺にとっては悠久の時の様に思えた瞬間。
男 「ありがとう」
俺はそっと呟いた。唇を離すが、まるで体全体が別の生物みたいに感じられる。
心臓の音が何故か大きく聞こえる。
ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ……
騒がしい程耳につく心臓の音とは反比例して、心は穏やかだった。
真希 「…何であなたが礼を言うの?」
男 「何となく、ね」
そっか、と素っ気無く言いつつも真希は視線を外さない。
俺もそんな真希の瞳を優しく見つめ返す。
真希 「こんなに……優しくされたの、初めて。まるで夢みたい」
言葉通り、その双眸は夢を見るかの様に感じられる。
そんな真希の事を、俺は愛したいと願った。
――――身も、心も――――
思った瞬間、自分で認識出来る程の劣情、欲望が体の底から吹き出てきた。
目の前に居る少女と交わりたい。
同時に、自分はそんなにも浅はかで貪欲だったのかと叱咤する。
だが最愛と思える人と過ごしていれば、その結論に辿り着くのも無理はない。
よりその人を知りたいと思えば思う程に、自然と肉体関係も求めるようになる。
それに、ここは娼館なのだ。ついさっきまで忘れかけていたが、
男は思い出していた。
初音が言った言葉も。
―――お客様の望むままに。語らうも、触れ合うも―――
望むままに――とは言うものの、男は躊躇していた。
無理強いはしたくない。彼女の意思を尊重したい。
そもそも、最初は真希に逢えた事だけで満足するはずだった。
事実、男は満たされていた。至高の喜びを感じていた。
だが人間というのは欲深い生き物なのだ。欲が無くなったら人は生きてはいけない。
俺は馬鹿だ。
欲望を正当化しようとしていた自分に腹が立った。この上無く惨めになる。
それでも――――真希を求めている。
男の視線の意味を感じ取ったのか、真希は少し俯く。
そして次の瞬間、男にとって思いもしない言葉が投げ掛けられた。
真希 「…………………いいよ」
最初、言葉の意味を理解できなかった。一瞬、思考が停止する。
真希が自分に向けて投げ掛けた言葉の羅列。
そして理解した。真希は自分を受け入れてくれようとしているのだ。
さっきの『いいよ』にはその意味が含まれている。
間違いは無いと思うが、念の為に聞き返す。
男 「………いいのか?俺で」
答えの分かっている問題を出す様な気持ちだった。
真希ならば頷くに決まっている。それでも確認したかった。
男が多少臆病な性格なのもあるだろう。だが同時に、それだけ愛したいと思う心の裏返しともいえる。
そんな男の心情を理解したのか、真希が両手を自分の胸に添えながら言う。
真希 「――――私は、嫌なら嫌って言うわ。こんな私の事を好きだって言ってくれたあなただからこ そ、私も求めるの。それに―――」
少し悪戯っぽい目をしつつ
真希 「―――ここは一応、娼館なんだからね。忘れかけてた私が言える事じゃないけど、折角指名してくれたお客様だもの。何もしないで帰したら、支配人にどやされちゃうわ」
精一杯のお茶目なのだろう。両手の人差し指を自分の頭に寄せて、角の様にイメージさせる。
そんな仕草がたまらなく可愛くて、思わず頬が緩んでしまう。
こんなキャラクターだったのだろうか、それともこれが本来の彼女の姿なのだろうか。
その姿は精彩に満ち溢れ、とても生き生きとしていた。
こんな姿を見せられたら我慢などできない。
真面目な顔で、真希にそっと囁く。
男 「好きだ」
真希 「私もよ」
言葉と同時に再び唇を重ねる。
先程とは違い、今度は深く、お互いを求め合う。
そして男が真希の口内に舌を侵入させる。舌と舌が触れ合い、その感触に戸惑いながらも真希は受け入れてくれた。
おずおずと差し出される真希の舌に自分の舌を絡ませる。その行為自体が、互いを激化させる起爆剤となった。
最初はお互いの肩に手を添える形だったが、次第に両手は背中に回されてきつく抱きしめ合う。
同時に息を荒くし、まるで二人は獣にでもなった様に貪り合った。
あまりに激しいそのキスは口内と言わず、顔にまで及んだ。その行動に理性など見られない。
そして暫く舐め合っていたが、どちらともなく離れる。
二人の顔は、お互いの涎で妖しく光っていた。
男 「君の顔、俺の涎でべとべとだ」
真希 「それはお互い様よ。それと―――」
私の事は真希って呼んで。そう言って更に熱い視線を俺に送る。
男 「真希、真希!」
男は真希の名前を連呼しつつ、再びキスをする。
片方の腕を背中に回し、残った腕は真希の体を弄る。
制服の上から胸に触れる。上着越しにでも感じる柔らかな感触。
生地の厚さも相まって、あまり胸の起伏はわからないが、それが更に男の欲情を加速させた。
円を描くように揉む。親指と人差し指で乳首を探ろうとするが、下着と制服の上からでは流石に無理だ。その事を知りながらも、敢えて男はその行為を続ける。
対する真希は己の意思とは関係無く、男の足を自分の太腿で挟み込んでいた。
互いの股間が布地越しに擦れ合う。その刺激に感化され、より一層深く、貪欲に貪り合う。
スカートの上から真希の尻を両手で掴む。そして暫く布地越しに感触を楽しんだ後、スカートの中に手を入れて、今度は下着の上から柔らかな尻に触れる。
布の上から触るのとは雲泥の差があるその柔らかさに溺れる。そして下着の中に手を滑り込ませ、直にその柔らかい肉を感じた。張りのあるその感触が両手を伝わり、脳に刺激を送る。
もっと、もっと彼女を感じたい!
だが男は一旦その両手をスカートの中から出し、今度は胸へ。
制服の中に手を入れて、お腹を丹念にまさぐった後、そのまま上に。
ブラジャーが手に触れる。そしてその上からも胸の感触を楽しむが、今の状態ではやはりもの足りず、すぐにホックを外す。
ゆっくりと自由落下を始めるブラなど気にも留めずに、ダイレクトに胸に手を添える。
暖かな肌の感触が伝わると同時に、突起物も感じられた。乳首である。
制服の上からでは叶わなかった乳頭をゆっくりと掴み、次第にこね回す。
真希 「ン、ンウ、ン………んん!」
ディープキスをしながらなので声は出ないが、真希は体中で感じていた。
以上、
>>662-667までです。しかも連続投稿に引っかかったのでID変わってます。
あれ?濡れ場終ってないんですがw
自分の見積もりが如何に浅はかか思い知ってしまった気分です。
えちって難しいですね。もう少し続く予定ですので、できればお付き合いして下さいませ。
あ、題名は「お・も・い」でお願い致します。
>真赤な名無し氏
朝っぱらから乙です。ハァハァしてしまいますた。
「・・・・・・・・・わかりました、保科智子さんですね。」
耕一さんが訊いてくる。
「ええ、保科智子さんをお願いします」
俺ははっきりと答えた。
「あと何か注文はございますか?」
「注文?」
「例えば性玩具を用立てて欲しいとか、制服を着ていて欲しいとか。」
成る程、追加サービスみたいなものか、そうだなぁ、やっぱり・・・・。
「眼鏡、かけといて貰えますか?」
その答えに、耕一さんがちょっと怪訝な表情になるので。
「変ですかね?」なんて聞いてしまいたくなる。
「いえ、ちょっと珍しい注文だなぁと思いまして、普通は眼鏡外せって言う人の方が多いんですよ。」
そんな不貞な輩は委員長ファンじゃねぇ!なんて心の中で叫ぶ。
「注文はそれだけです、はい。」
「そうですか、それでは少々お待ち下さい。」
耕一さんはそう言うと、内線に手を伸ばしダイヤルを押す。
「あ〜ども、耕一です。智子ちゃんお客様が指名です、注文は・・・・・」
どうやら本人に電話をしているようだ、なぜかちょっと焦る。
「はい、うん、そう、じゃあお願いします。は〜い。」
電話が終わったようだ、耕一さんがこっちに歩み寄ってくる。
「それではお客様、ご案内致しますのついて来て頂けますか。」
耕一さんに案内され、「保科智子」と書かれたドアの前に案内される。
「それではごゆるりとお楽しみ下さい。」
そう言って耕一さんは、もと来た道へと消えていった。
一人ドアの前に立ち尽くす俺、ガラにも無く緊張してしまう。
5分くらい立ち尽くしていただろうか、意を決してドアをノックしてみる。
コンコンコン
「ん?開いとるから入ってきてええよ。」
中からは涼やかな声が聞こえてくる、間違いなくあの子の声だ。
そして俺はドアノブを捻った・・・・・・。
今回時間の関係でここまでです、ごめんなさい。
∧||∧
( ⌒ ヽ
∪ ノ
∪∪
逝ってきます。
しかし改めて見ると文才の無さに笑いすらこみ上げてきますな、なんでSSなんて書く気になったんだろ?
他のSS書きの文才がウラヤマシーヨ。
次はいつになるのやら・・・・・・・・。
あと坂下SSの続きを著しく希望。
スゲー
ハイレベル━━━━⊂⌒~⊃。Д。)⊃━⊂⌒O。Д。)⊃━O(。Д。)O━⊂(。Д。O⌒⊃━⊂(。Д。⊂~⌒⊃━━!!!
職人さん、いつもお疲れ様です。
>>671 前にも思ったけどさ
ものすごい努力と経験の蓄積かも知れない作品を
才能の一言で片づけるのは、傲慢だよ
>>673 貴方の言わんとしている事は判るけれど、スレが荒れちゃうのでモチツキませう
「天才とは、無限に努力できる才能の事である」か。
>674に同意。
100%、謙遜と反省と向上心から出た言葉なんだから、
穿った見方をするもんじゃないべさ。
作家諸氏に期待保守。
直で感じられる真希の胸は適度にハリがあり、女の子と思わせるふくよかな弾力があった。
暫く指で胸の先端を弾いたり転がしたりしていると、次第に乳首が硬くなっていくのが指先に感じられる。
その反応に男は満足し、更に胸を弄ぶ。
指と指で乳首を掴み、上下左右に捻りつつ徐々に力を加えていく。
真希 「あぅ………あはっ…ん!」
その快楽に身を振るわせる真希。男は制服を上に持ち上げて、乳首にキスをする。
途端、ビクッと背中が反るが逃がさない。
舌で胸を舐め回しつつ、時には上下に、時には左右にと、空いた手でその先端を弄り回す。
方や真希の方は快楽に身を寄せながらも、男のズボン越しにその熱いものを感じ、そっと触れる。
ただそれだけの事で男は果てそうになるが、流石に意地があるのだろう。必死に抵抗する。
最初はそっと触れるだけだった真希の手が、次第に大胆になってくる。
男の先端を指で掴み、擦る。布地越しだというのにその快楽は予想以上のものだ。
そしてその行為は更にエスカレートし、男そのものを握ると、上下運動を始める。
亀頭からカウパー液が止めどなく流れ出すのを感じつつ、男もお返しとばかりに真希の乳首に吸い付きはじめた。赤ん坊が母乳を吸う様なものではなく、女性を感じさせる為だけの行為。
その先端を歯でゆっくりと噛み、同時に舌で刺激を与えつつ、吸う。
真希 「はぁー!……く、ふぅ…ん」
その口撃に喘ぎ声を出してしまうが、真希の握っている手は動きを止めずに、その速度を早める。
もうズボンの上からでも我慢汁が湿っているのが伝わってくるが、その手は男に更なる快楽を与えようと、男の玉袋を揉み始める。
男 「ぐぉ……!」
股間から思いもしない刺激が脳に送られてくる。男は一瞬呻き声を漏らすが、何とか射精は我慢している。それも最早時間の問題だと悟りながらも男は抵抗する。
名残惜しくも胸から手を離し、今まで触れていなかった真希の秘所をパンティーの上からさする。
指には今その場から出ている熱い液体の温もりが感じられた。
下着の上からでも十分に濡れているその秘所を堪能しようと、男の手はパンティーの中に進入してくる。
真希 「あ、そこは待っ………うく…」
多少は抵抗があるのだろう。腰を引かせて逃れようとする。
しかしその行動は逆効果だ。男は更に興奮を高めてしまう。
うっすらと茂るアンダ・ヘアのその奥、溢れ出る愛液の元に、男の指が触れる。
大陰唇を摩り、指で広げる。それだけで愛液の分泌速度は急激に高まり、指を濡らす。
ゆっくりと中指を挿入しようとすると、秘所は絡みつく様に男の指飲み込んでいく。
真希の体は震え、刹那の喘ぎ声を出す。
その声と同時に指を締め付ける力が増すが、男の指は動きを止めず、秘所を弄ぶのを止めない。
中指で丹念に掻き回した後、薬指まで進入を始める。二本目の指が入ると更に膣壁が締まり、その指を逃すまいと必死に絡み付いてくる。
指先から感じられる甘い感触を堪能しつつ上下に出し入れすると、クチュ、クチュ、と淫猥な音を立て始めた。
男は空いた腕で背中を抱き寄せていたが、その腕を真希尻へと伸ばす。
ヒップラインを荒々しく揉みしだくと下着の中に手を入れて、真希の菊門を指でなぞる。
初めての感覚に不安を隠せないが、同時にもっと快楽を得たいと体はその行為を受け入れようとする。菊門をなぞっていた指は動きを止め、その場所に指を当てがい、徐々にアナルに入り込んでくる。
進入を始めてみたがあまりにきつく、思う様に指は入っていかない。
男は一考すると秘所の愛液を掬い取って菊門周辺に塗りたくり、再度進入を試みる。
愛液は潤滑液の役割を見事に果たし、きつい事に変わりは無いが、だんだんとその指を飲み込んでいった。そして第二関節まで入ったところで一旦動きを止め、そのまま指を回転させ始める。
ヴァギナとアナル両方を同時に攻められ、あまりの快楽に真希の膝が震え始めた。
お互いの吐く息は荒々しく、そして体中は熱を帯び、部屋全体の空気を男と女の匂いで埋め尽くす。
もしも他の誰かがこの部屋に入って来たのなら、その妖しい雄と雌の香りに感化されてしまう事だろう。だが幸いここに人が入ってくる心配等は無い。
それに、誰かが進入しよううとも、今の二人は気付かないだろう。それ程までに二人は自分たちの世界、愛欲の檻に潜り込んでいた。
真希 「………」
男 「…………」
やがて二人はどちらともなくその行為を止めて、互いに向き合う。
言葉など交わさなくとも理解していた。次にするべき事を。
無言でベッドまで向かい、真希は仰向けに倒れこむ。
ギシッ、とベッドが一人分の重みを乗せて軋み、続いて淡いブルーグレイッシュのシーツが皺を刻んだ。乱れた制服から覗く真希の体はうっすらと赤味を帯び、より一層その艶かしさが際立つ。
その一連の行動を見て、男も真希に続いてベッドに。
横たわる真希のスカートの中に顔を埋めると、その愛液により染みの付いたパンティーが目に入った。水色のストライプが入った下着には、独特の感情が芽生えてくる。
―――――女性の香りがした。
一種の催淫作用があるのかと疑いたくなる程の濃密な女の香りに男は興奮し、その部分を下着の上から舐め始める。
ペロペロという擬音が合うその卑猥な行為に真希は息を荒げ、そして顔を高揚させた。同時にその快楽に身を委ねる。
暫く下着の上から舐めてたが、スカートをめくり上げてパンティーの両端に指を掛ける。
そしてゆっくりと下ろし始めた。
その行為を堪らなく恥ずかしいと思いながらも真希は男の行動を一部始終見ていた。決して目を逸らさずに。
恥ずかしさのあまり両手で顔を覆いたくなるが、自分を愛してくれている男の行動を見ていたかったのだ。それが例え羞恥の極みでも。
驚く位遅い速度でパンティーを下ろしていく。女性の下着など普段は触る事すらないだろう。まして自分で下ろす事など。
その普段はあり得ないシチュエーションに男は喜び興奮し、状況を楽しんでいた。
10センチ程下ろした所で動きを止める。あまりに愛液が滴った為に、秘部にパンティーが張り付いてしまっているのだ。その事すら男の性欲を掻き立てる。
更に下ろしていくと、秘部から下着が離れる。同時にその部位からは愛液がパンティーに向かって糸を引いていた。あまりの艶かしさに思わずゴクリと喉を鳴らす。
パンティーを片足に引っ掛けると、改めてその秘所を眺める。
大陰唇はヒクヒクと蜜を垂れ流し、何かを求めるように微妙な動きを見せていた。
そこに指で触れてみると、ねっとりと愛液が指にまとわり付いてくる。指に付いた愛液は、備え付けられている蛍光灯の光に反射して、怪しく輝きを見せていた。
男はその愛液を舐めると、真希の秘部にそっとキスをする。
真希 「はっ――――――!」
クンニなど初めてだっただろう。驚きと快楽に一瞬腰を浮かす。
ただでさえ敏感な女の部分にキスをされたら、誰でも驚くはずだ。しかし真希は身を委ねるだけでなく、新たな行動を起こした。
男の下半身の方に体をずらし、ズボンのベルトを外し始める。
その意図する所を知った男はお互いがやりやすい様に体を浮かし、それぞれの陰部を互いの顔の近くに接近させるようにした。
真希はすぐに脱がしてしまおうかとも思ったが、ベルトを外すだけで動きを止めて、ズボンの上から男性部分を舐める。
思いもしない感覚が男を襲うが、負けじとヴァギナを攻め始める。
指を膣の中に入れて掻き回しつつ、舌を使ってクリトリスを刺激する。
さっきまでとは違った快楽に身悶えつつ、真希は動きを再開させた。チャックを下げ、ズボンを膝まで下ろすと、トランクス越しからでも十分にわかる程男のものは固く、テントを張っていた。
又、男も真希と同じく我慢汁が溢れ出て独特の匂いを放っていたが、その一種生臭いともいえる匂いを特に嫌だとも感じず、トランクスの上から舌をゆっくりと這わせる。
ズボンの上からでは比べ物にならない程にそれは熱く、硬さを主張していた。
唾液と男のカウパー液が混合し、トランクスにびっちりと張り付き、その禍々しい程の怒張を蠢かせていた。
真希はトランクスから舌を離すと、自分の口から引いている糸を舐め取る。
さっき自分がされた様に男の下着の両端に手を掛け、下ろす。
我慢汁が溢れ出る男の肉棒が姿を表した。案の定男の一物から下着に糸を引くが、そのインパクトの前には霞んでみえた。
初めて見る男のもの。麻痺しかけていた思考が瞬間元に戻りかけるが、それ以上に興味と快楽が勝っていた。
手を近づけただけで熱を感じる。カウパー液の所為で男のモノは光を反射し、その存在をこれでもかと主張していた。このものだけで一つの生き物を感じさせる。
真希 「あはっ……ん、凄………………い……」
男に攻められつつも、真希は感嘆の声を上げる。
そっと肉棒に手を触れると、その刺激に反応し一瞬反り返る。
驚き手を離してしまうが、気を取り直し、再び男根に手を這わす。今度は男に心の準備が出来たのか、先程までの鋭敏な反応は示さなかった。
しかし真希の手の中に収まった男のモノは、更なる刺激が欲しいのか、ドクンドクンと脈打っていた。その鼓動を掌に感じながらも、ゆっくりと上下させる事にする。
カウパー液で濡れているで、少し擦っただけでもネチャネチャと厭らしい音を立てる。
竿の部分を持ち上下に擦っていたが、今度は亀頭に指を持っていく。
指でつまむと、真希の掌に収まっていたモノが激しく躍動する。その力強さに手を離してしまいそうになったが、しっかりと掴み、亀頭部分に刺激を加え続けた。
するとカウパー液がその先端から出てくるのがわかる。舌を出してその我慢汁をそっと舐め取ると、どんどん溢れてきた。
男 「うぉっ…!」
あまりの快楽に身を震わす。一瞬手が止まってしまった程だ。
男は真希の秘部に指を2本入れつつ丹念にほぐし始める。
そして舌を膣の中に進入させると、片方の手でアナルを攻め始めた。愛液ですっかり濡れた菊門に指を出し入れする。最初はゆっくり、そして徐々にスピードを上げて。
真希 「あ、う、んんっ…………はっ、はぁぁ!」
熱っぽい声を上げるが真希の行為は終わらない。
我慢汁を舐めるのを止め、竿に舌を這わす。そしてそのまま上に向かい亀頭に吸い付き、口の中に男のものを咥え込んだ。
口の中に入った男の男根は思った以上に熱を持ち、そして大きかった。
咥えたままで固定して、舌を使い始める。円を描く様に亀頭しを刺激すると、口の中で更に膨張した。そのまま咥えながら上下運動を始める。
男の我慢汁と真希の唾液が混ざり合い、独特の滑らかさを感じられた。
熱っぽい声を上げるが真希の行為は終わらない。
我慢汁を舐めるのを止め、竿に舌を這わす。そしてそのまま上に向かい亀頭に吸い付き、口の中に男のものを咥え込んだ。
口の中に入った男の男根は思った以上に熱を持ち、そして大きかった。
咥えたままで固定して、舌を使い始める。円を描く様に亀頭しを刺激すると、口の中で更に膨張した。そのまま咥えながら上下運動を始める。
男の我慢汁と真希の唾液が混ざり合い、独特の滑らかさを感じられた。
男 「うぁ…!くっ………真希、出そうだ!」
男の我慢が限界まで達していた。今まで射精しなかったのが奇跡とも言えるだろう。
だがそんな男の声を聞いた真希は何を思ったのか、男根から口を離してしまった。
生殺し状態だ。
男 「………ま、真希?」
男は息を荒げつつも問う。まさかこれで終わりとか言うのではないのかといらぬ不安を募らせる。
暫く見つめ合う二人。さっきまでの勢いはどこへ行ったのか、今はただベッドの上で静に呼吸を整える二人がいた。だが、それは正しくない。
正確に言うと――――――
真希 「あの、ね…………………ぃの」
男は上手く聞き取れず、全神経を聴力に傾ける。
真希 「………………欲しい、の。あなたの、その、太い……の」
――――――――真希も限界がきていたのだ。
あまりにお互いが愛撫をした所為なのだろう。二人とも果ててしまう寸前だったのだ。
だが真希はそのまま愛撫で絶頂に達するよりも、より激しい行為でオルガルムスに達する事を求めた。その結果途中で中断する事になったしまったが、男は不満を漏らさなかった。
むしろ真希が求めているという事実に多少の驚きを覚えた。
しかもよく考えたら服を脱いでいない。服が汚れるのが嫌だとかそういうレベルは既に越えていたが、動き辛い。単純だ。
それに最愛の人の裸を見たいとも思った。
俺は頷き、自分の服に手を掛ける。ワイシャツのボタンを一つ一つ外して床に放る。
そしてズボンとトランクスを脱ぎ、全裸になった。
人前で、しかも女性の目の前で裸になる事など滅多に無いので緊張するが、照れ笑いなどは一切しない。真面目な表情を崩さずに真希に視線を促す。
真希 「結構、筋肉あるんだね…………」
言いながら自分の制服に手を掛ける真希を制した。
―――――脱がしてみたい
そんな事が頭に浮かぶ。
男は真希に近づき、制服のリボンをそっと解く。蝶々結びにされていたそれはあっさりと解けてベッドの上に落ちる。
次にセーター生地の上着のボタンを外し、制服と共にゆっくりと脱がす。
真希に両手を挙げてもらい、袖から引き抜くと、その美しくも艶かしい上半身が空気に晒された。
そして俺の目にも。
そして俺の目にも。
ブラジャーはさっき外してしまったから、豊満とは言えない、だが微乳と言うには少し大きい胸が目についた。思わず触りそうになってしまうが、スカートを脱がしていない。
真希に抱きつく様な格好で腰に手を回し、そのワインレッドのスカートを結わいてあるリボンをそっと解く。
心臓がドクンドクンと五月蝿く聞こえる。さっきまでしていた事に比べたら、裸を見る事位何てこと無い気がするけど、改めて裸体を見ると思うと痺れる様な感覚が体を支配する。
支えの無くなったスカートはゆっくりとベッドの上に落ち、真希の裸体を完成させた。
男 「…………」
言葉が出ない。喉が痙攣したみたいで上手く声を出す事ができない。それ程までに『広瀬真希』の裸体は美しかった。
その整った顔、今は羞恥のあまり俯き顔を逸らしているが――――やはり可愛らしい。
胸から腰、腰からヒップラインにかけて、見事な曲線を描いている。見惚れてしまうのも無理はないはずだ。しかもさっきまでの愛撫の余韻だろう。股間からは透明の滴が太腿にまで行く筋も垂れてきていた。
真希 「………何、見てるのよ…」
非難の声を上げるが言葉に力が無い。男がじっくりと見すぎてしまったからであろう。胸と股間を手で隠してしまった。
男 「……あ、ごめん。その………あまりに綺麗だったから、つい…」
正直な感想を述べる。真希は余計に顔を赤くしてしまう。男性の言葉が嘘でないとわかったからであろう。自分の裸を褒められるのは変な気がするが、女性としてはやはり嬉しい。
それが本心だとわかっているから尚更だ。
だから真希は照れ隠しに、馬鹿、と言うがそれさえも男は喜んで受け入れていた。
馬鹿でいいよ、と言いつつ真希を抱き寄せてそっと頭を撫でる。
外側に跳ねた髪は真希のトレードマークの一つともいえるだろう。その髪の感触を楽しむ。
頭を撫でられている間、真希は男の胸に頬を寄せて目を瞑っていた。とても幸せそうな表情で。
当初の目的を忘れそうになってしまうが、暫く抱き合っていると男のモノが真希のお腹で大きくなるのがわかる。
それを合図に、二人はキスをした。チュッ、チュッ、と軽めにしていたが、やがて口内を貪りはじめる。手は胸、尻、そして陰部へ。
ディープキスをしながら互いに陰部を弄りあう。するとすぐに真希の肉壺からは愛液が溢れ始めた。対する男の方も、真希の手で上下に刺激を与えられて既に準備は整っていた。
ゆっくりと真希をベッドに横たわらせ、そして最後の確認をする。無粋だと思うが最後の最後まで念を推す。もしも途中で気が変わったりしたのなら、止めるつもりだった。
男 「本当に、いいんだな」
真希は無言で頷く。その瞳には迷いは見られない。
男は真希にありがとう、と言ってキスをすると、亀頭を秘所にあてがう。
そこから発せられる暖かな温もりが、中の温度を示しているようだった。ゆっくりと、ゆっくりと―――――挿入する。
指とは比べ物にならない異物感に身を震わせるが、しっかりと濡れていたからだろう。比較的簡単に入るように思えた。
―――――――――――が。
急に何かが当り、真希が顔を苦痛に歪めた。処女膜だ。男は直感的に感じ取り腰を引こうとするが、真希本人がそれを制す。
男は困惑する表情を隠しきれなかった。
真希 「馬鹿………何、止めてる…のよ」
男 「だけど」
真希 「私は、あなただから初めてをあげてもいいと、思ったのよ」
痛いだろうに、無理に笑顔を作り強がる。そこまで決心していた真希に申し訳なく、だがその御陰で男の迷いは完全にふっ切れていた。心の中でそっと謝罪をすると、男は動きを再開する。
男 「――――愛してる、真希」
真希 「私もよ」
膣壁が男のペニスを圧縮して締め付ける。まとわり付く肉襞の感触に半ば射精してしまいそうになりながらも我慢。
膣内の熱と愛液が男の肉棒に絡みつき、一気に理性を奪おうとするが必死に耐えて、深く息を吐く。
そして、腰を深く沈めた。
――――――(ブチッ)――
何かを破った感じがして、男のモノは真希の膣内深く挿入されていた。
そしてゆっくりと、ピストン運動を始める。
男のモノが突かれる度、真希は静かに悲鳴を上げた。
そんな真希をどうにか気持ち良くさせてあげたいと思い、キスをして、胸を揉み、クリトリスを弄る。いつまでそうしていただろう。次第に真希の表情が苦痛から快楽に変わっていくのを男は見逃さなかった。
それを肯定するかの様に、愛液の分泌はより激しくなり、出し入れがスムーズになる。
同時に真希からも喘ぎ声が漏れ始めた。
それを境に男は腰の動きを早める。悦楽の波が股間を通じて脳に信号を送って、頭の中が真っ白になる。ただ、真希を愛する事だけに集中した。
パチュン、チュ、クチュ、と腰を突く度淫猥な音が部屋に響き渡る。
真希 「あ、あ、うぅん!はぁ!あ!」
可愛い声で鳴く真希をとても愛しく思い、更に快楽を高めようと、真希を四つんばいにさせる。
そして後ろから激しく突き、同時にアナルにも指を入れて出し入れする。一本、二本。
指の本数を増やす度に真希は体を震わせ快楽を訴える。
男 「ま、真希、だ、出すぞ―――」
真希 「うん、きて――――あたしの、中に―――」
ラストスパートをかける。先程よりも一層激しく腰を打ち付ける。男の手は菊門を愛撫するのを止め、腰を掴んで固定させる。真希は顔をシーツに埋め、自分からも腰を振っていた。そして――――
男 「―――――――――――――!!!」
真希 「ぁああぁぁーーーーーーーー!!!」
―――――――――――――――――男と真希は同時に絶頂を迎えた。
以上、
>>677-688までです。
やったら長くなってしまいましたが、次で終ります。8割方。
そんなこんなで貴重な時間を割いて読んで下さった方、ありがとうございます。
早いうちに終らせたいと思いますが、ちょっと忙しくなりそうなので、気長に待ってくれると幸いです。
真希━━━━⊂⌒~⊃。Д。)⊃━⊂⌒O。Д。)⊃━O(。Д。)O━⊂(。Д。O⌒⊃━⊂(。Д。⊂~⌒⊃━━!!!
ここまで来たら最後まで行っちゃって下さい。待ってます。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
真希の初めてキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
本格的に(;´Д`)ハァハァさせていただきましたです。
細かい…細かいエチ描写に( ´Д`;)ハァハァ
堪能しましたです…ドキドキドキ
感謝。
……葉鍵…楼?
突如目の前に現れた建物。その門には葉鍵楼と書かれていた。
上品な雰囲気の建物。良く手入れされた中庭、そして突き抜けるような青い空。さっきまで降っていた雨の跡すらない。
ここは……?
取りあえず門を潜り、建物内部に入ってみる。そこに居たのは
「あっ!」
幼さを残した少女だった。だが………
「お兄ちゃ〜ん! お客さんだよ〜!」
俺はこの子を知っている。
「早くっ、早く!」
間違いない、柏木初音だ。そして奥から姿を現した青年。初音はお兄ちゃんって呼んでいたので、恐らく耕一だろう。
「いらっしゃいませ。娼館『葉鍵楼』へようこそいらっしゃいました。私、当館の責任者の柏木耕一と申します」
耕一が丁寧な、しかし親し気な口調で話し掛けて来る。
「娼……館?」
「はい。葉鍵楼は名前の通り葉鍵の女性達によるサービスを実施致しております。
当館は葉鍵が必要な方の前に現れます。恐らく、貴方が強く葉鍵の存在を願ったのでしょう」
にわかには信じられなかったが、目の前の耕一と初音を見ると信じざるをえないだろう。
「本日は誰を指名なされますか?」
「………葉鍵のキャラなら誰でも良いのかな?」
「ええ、勿論です」
じゃあ、指名の相手は決まっていた。
「それでは、そこの柏木初音さんを」
「「えっ……」」
初音と耕一の声が重なった。
「柏木初音を指名します」
俺はもう一度、はっきりと言う。
「……かしこまりました」
言う耕一の声から先程までの親しみの感情が消えていた。
耕一が目を合図をすると初音は奥へと下がって行った。
「道具の類はどう致しましょう」
感情を押し殺した、ひどく事務的な口調の耕一。さてはこの二人……デキてるな。
ふふ……面白い考えが思い浮かんだ。
「道具ですか……拘束具一式、縄、鞭、蝋燭、浣腸、あとはかなり大きめのバイブと三角木馬を」
「……っ!!!」
俺のハードな道具要求に予想通り絶句する。
「…かしこまりました」
耕一は震えた声で答え、内線電話で連絡を取る。
「楽しませて貰うよ」
耕一の奥歯が軋む音が聞こえた。
それから待つことしばし……
お待たせ致しました、とスフィーに声を掛けられ、娼館の奥へと向かい、ある一室の前で立ち止まる。
「どうぞごゆるりとお楽しみ下さい」
俺はその部屋の扉を開け、中に入った。
「柏木初音です。本日は宜しくお願いします」
俺は部屋の端に置かれたテーブルに初音を座らせ、その対面に俺も座った。
初音は部屋の真ん中に置かれた三角木馬と俺の顔を見比べながら、不安そうにしている。
「ははっ、そう固くならないで、もっと自然にしてよ」
「あ、は、はいっ!」
全然固いままだ。
しかし、そんな初音の仕種や発言の一々が可愛い。
このまま押し倒そうか……
いや、そうするとせっかくの計画が台なしだ。我慢、我慢。
「………」
しかし、こう固くなられたらやりにくい。さすがに三角木馬はやりすぎたか……
このままじゃあ気まずいので、初音にだけ計画の一部を話し、緊張を解いてやることにした。
「あははははっ、そういうことだったんだ。良かった〜、三角木馬とか鞭とか恐かったもん」
計画はこうだ。
わざと耕一を挑発するような態度や、道具の請求をして不安と嫉妬を煽る。
すると直情型の耕一の事だ、初音を心配して様子を見に来るだろう。
その耕一を見て笑ってやろう、という、実にくだらない作戦だ。
だが本当の目的は言うまでもなく、このあとの3P。まあ、これはまだ初音には言ってないが。
「でも、お兄ちゃん本当に来るかな〜、受付の仕事もあるし」
「ん? 恋人の事が信じられないのか?」
「えっ!? き、気付いてたの?」
「ふふっ…」
というか、さっきの受付での耕一の態度で気付かないはずが無い。
そこへ……
「お兄ちゃんが来たっ!」
例のエルクゥの信号というやつだろうか、初音が耕一の接近を教えてくれた。
このスレ初投稿。初めまして。
うーん、ワシのヤツしょぼいな〜(苦藁
とりあえず続く形式にしたけど、続くかどうか……
697 :
私:03/02/12 19:06 ID:gseyYn7z
698 :
私:03/02/12 19:10 ID:gseyYn7z
新規執筆者キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
>>696 3Pか!3Pなのかっ!
心憎いぞ今回の作品もっ!
期待してまする
さあ、盛り上がってまいりました!
終らせましたので投下したいと思います。
やたらと長いので、面倒臭い方は飛ばして下さって結構です。
レスをやたらと消費してすいません。
ドクンッ、ドク、ビュル…………………………デュプ……
真希は自分の中に流れ込んで来る男の息吹をその身で受け止めた。
背中を大きく弓なりに逸らし、両手はシーツを硬く握り締める。
体は電気が流れたかの様に震えを見せ、暫く体を痙攣させた後、急に力が抜けたみたいにベッドに埋没する。
男も真希の腰を掴み、奥の奥までペニスを挿入してその己の分身を一斉に注ぎ込むと、真希の上に体を重ねた。
激しい行為で心身共に衰弱し、汗を垂れ流す二人の体が密着する。
だが二人にとってそれは汚らしく、嫌悪するものではなく、何だか心地の良いものに感じてしまう。
シーツを掴んでいた真希の手に、そっと自分の手を添えて、髪の中に顔を埋める。
真希の香り。忘れる事などないであろう最愛の人。
その温もりを体に刻み込む。
男 「………?」
股間が何だか気持ちがいい。
男は真希の中で果て、そのままの姿勢で倒れ込んだので、未だ自分のモノと真希の陰部は結合していたままだ。
時折締め付ける感触が気持ち良く再び快楽を求めそうになるが、男はペニスを真希の中から外へ引きずり出す。
真希 「ぁはぅ…………ん」
引き抜こうとすると名残惜しむ様に膣壁が締まり阻止しようとするが、精液と愛液が混ざり合っていた為スムーズに抜けた。
しかし初めてのセックスで真希の陰部は非常に敏感になっていたのだろう。引き抜く時の刺激で色っぽい声を出し、少し震える。
男はベッドに隣接してあった台に手を伸ばし、ティッシュの箱を引き寄せた。
そして真希の体をゴロン、と仰向けにさせる。すると上下する胸が目に付くが、それ以上に陰部が気になっていた。
見ると、男の予想通りその秘部からは愛液に混ざり、男の膣内射精したものと、破瓜による血が流れ出していた。見ていて痛々しい程に。
ティッシュペーパーを3枚程手に取り、真希の敏感な部分に触れようとする。
真希 「んんっ!……………………あぅ…な、何してるのよ」
男 「見ればわかるだろう?」
抗議する真希には悪いが作業を続ける。
体液でぬらぬらと妖しく光り続ける、その小振りなお尻についた液体を丁寧に拭き取り、血と精液が今でも溢れ出ている陰部へと手を伸ばす。
真希 「あ、そこは恥ずかしいから自分でやる………ん!」
無言で、敏感な部分をそっとティッシュ拭う。するとべっとりとティッシュに液体が付着する。
目立つのは、血。
それを見ると本当に自分は貫いてしまって良かったのだろうか、と疑問に思う。あまりにも痛々し過ぎたのだ。
そんな男の表情を見て察したのだろう、真希は慰めの言葉を掛けてくれる。
真希 「馬鹿…………なんでそんな顔するのよ」
男 「いや、その…」
真希 「………………………………私は、嬉しかったわ」
男 「え?」
真希 「あなたと体を重ねられて、幸せなの。そりゃ最初は痛かったけど、だんだん気持ち良く……って何言わせるのよ、もう!」
顔を一層赤くさせてそっぽを向く。
さっきまで感じていた罪悪感が洗い流されていくのが分かった。
今はただ、目の前にいる女性と愛し愛される事ができて本当に良かった、という心に安堵感がもたらされている。
暫く真希の陰部を拭っていると、全ての体液が出尽くしたようだ。
が、少し悪戯心が芽生える。
ティッシュを1枚取り、再びその場所へ。
真希 「もういいわよ――――ふぅ、ん」
拭き取るフリをして、男は真希の陰部を弄り始める。
するとすぐに花弁から愛液が滲んできた。感じている証拠だ。
真希 「ちょっと、もう平気―――あはぅ――――ん、くふぅ、ん」
段々と蜜が溢れ、男の手を濡らし始める。
真希の口からは快楽を我慢していると思われる声が漏れてきた。
男 「あれ?どうした真希?何か溢れてきてるぞ」
自分でやっている癖にわざと白々しく言う。
尚も男は陰部を攻め続ける。大陰唇を指で広げ、小陰唇を潜り膣へ進入させる。
そして片方の手でクリトリスをつまみ、指で弾いたり擦ったりを繰り返す。
真希 「ぅん、はぁ…………あ!」
一瞬真希の腰が上がり痙攣した。
先程あれだけ激しくしたのだから、真希の陰部は非常に敏感になっていたのだ。
なので今与えた刺激で軽くイってしまったみたいだ。ベッドに体を預け、息を荒げてしまっている。
胸は小刻みに上下し、表情は色っぽくなり今にでも続きをしたくなってしまう。
だが流石に真希の方は体力が限界に近づいているのだろう。初めてであれだけ乱れれば無理もない。男の方も体力を大きく消耗し、息は切れ掛かっていた。
それ以上に、体は反応してしまっている。
男の陰茎は固く、亀頭からは先走り液が溢れていた。このやり場の無い射性欲をどこにぶつければよいのだろう?今の真希の裸体を肴にするのもいいかもしれないが、やはり悲しい。
真希 「………」
すると真希がこちらを見ているのに気付く。
ゆっくりと状態を起こし男に近づくと、その天を突いているペニスにいきなり手を触れる。
ビクッと竿が跳ねて、真希の手から逃れる。
それを見た真希は今度はしっかりと握り、上下にしごき始めた。
二チュッニチャ、チュ、ピチュ……
純粋に気持ちがいい。
真希の手の中で弄ばれる男のペニスは、卑猥な音を立てつつ嬉しそうに我慢汁を出す。
それを見た真希は股間に顔を寄せ、竿にしゃぶりついた。
男 「ま、真希っ!?」
急な刺激で男は声を上擦らせてしまう。
真希 「ん、ふぅ…………私だけ、気持ち良くなっても、ずるいでしょ。それに…こんなに硬くしてるんだもの。私が処理してあげる…」
そこまで言うと俺のモノを一気に口の中に入れ、そっと出し入れを繰り返す。
そのストロークは徐々にスピードを上げ、舌は絡みつき、想像以上の破壊力を男に与え続けた。そんな激しい口撃を食らった事も無く、ものの数分で男は再び我慢の限界に達してしまった。
男 「ぐぉ…………真希、出すぞっ!!」
先程とは違い、宣言された後も真希は陰部を責め続けた。
そして男は真希の頭を掴み、奥深くまで加えさせると
ビュクン!デュルッ、ドプ………
全ての感情が一つの場所に集約されていく。頭の先からその場所にまで細かい電気の奔流が猛スピードで駆け巡っていった。
集約されていたそれは、真希の口内に勢い良く飛び出ていく。
男は自分の物を真希の口内から出し、顔にも精液を掛ける。その白濁の液をゴクンと喉を鳴らし飲み込み、顔に掛かった液体を指でなぞり取る。
真希 「ん…………はぁ……。思った以上に……苦い、ね」
半分涙を浮かべつつ、それでも笑顔を見せようとする真希に俺は何と言っていいか分からなくなる。
あまりの気持ちよさに勝手に暴走してしまったのだ。そして口、顔にまで自分の精液を吐き出してしまった。何て自分勝手なんだろう。男は自責の念を深く心に刻み込んだ。
真希 「ね、気持ちよかった?」
急に真希は俺に問い掛けてくる。思考が一瞬途切れるが、考えもせず口に出してしまう。
男 「素晴らしかった。あ、いや…………凄く、よかった」
フェラチオされて射精したその感想が『素晴らしかった』って何だ。男は自分の顔が赤くなっていくのを感じた。そして視線を空中に彷徨わせる。
真希 「ふふ、それなら良かった………」
そんな男の慌てぶりが可笑しかったのか、真希は微笑む。
何で笑ってくれるのだろう?嫌じゃなかったのか、気持ち悪くなかったのか。
初めてであれだけの事をされたら普通は泣いてしまうかもしれない。でも真希は泣く事も無く、笑いかけてくれた。
その肢体を汚した自分に―――――――。
男 「風呂、どこかな?」
唐突に真希に問う。すると部屋の入り口の近くにあるドアを指す。
男は頷くと真希の手を取り、裸のまま風呂場へ行こうとする。
ベッドからカーペットの上に降りると、柔らかい生地の感触が少しくすぐったく感じる。
続いて足元のおぼつかない真希に手を貸し、ゆっくり風呂場へと歩き出す。
まるで生まれたばかりの小鹿の様に、その姿は弱弱しかった。だが握った手にはしっかりと力が伝わってくる。男は真希の手を握り返すと風呂場に続くドアを開けた。
脱衣所はうっすらとしたピンクを基調とされており、それだけで目の保養になりそうだ。
洗面台には大きな鏡が据え付けられており、周辺には歯ブラシやタオル等の小物が見受けられた。
ガラガラガラ……
スライド式のドアーを横に開けると浴槽が目に付く。二人同時に入るのは問題無いだろう。
他の物を見渡すがこれといって特別な道具などは置いていない。一般的な家庭とほぼ同じ造りをしている。
それだけ目で確認すると、浴室のドアを閉めた。
真希 「……あの、私、自分で洗えるわよ………」
当然の如く意見が出る。そんな事は理解しているが、男は真希を洗いたかった。自分の手でその体に付着した汚れを綺麗に洗い流してあげたいのだ。
そんな事をしても先程行った行為が無くなる訳でもない。重々承知している。自分勝手な考えだ。
男 「平気だ。俺にまかせてくれ」
言うと男は蛇口を捻り、シャワーの温度を確認する。最初は水だったが徐々に熱くなり、適度な温度
をその手で確認すると、真希の背中にシャワーを掛け始めた。
真希 「ん…………あったかい」
真希が感嘆の声を漏らす。
立ったままでは疲れるだろう。風呂場に置かれている椅子を持ってきて、そこに真希を座らせた。
シャワーを掛けながら自分の掌にボディソープを付け、優しく揉み解しつつ洗い流す。
最初は強ばっていた体が、次第に力が抜け自然体になっていく。
その事を肌で感じつつ他の部位も洗い流していくと、乳房に辿り着く。ボディソープを少し大目に取り、胸に手を這わす。
ゆっくりと円を描くように揉み、乳首を掴み指で優しく擦る。すると少し硬くなっていくのが分かり、自分のモノまで反応しかけるが自制する。
名残惜しみつつ、お腹を手で摩り、そしてその下―――――秘所へ。
敏感な部分なのでそっと擦る。そして肉を掻き分け膣へと指を入れ、ゆっくりと掻き混ぜる。
その刺激にやはり少し感じてしまうのか、体が小刻みに揺れていた。
だがそれ以上やると取り返しがつかなくなるので、指を引き抜く。んっ、と真希が声を漏らすが聞かなかった事にする。ただでさえムラムラしているのだ。真希が良いと言えばすぐにでもその肢体にむしゃぶりつくであろう。
そんな誘惑をぎりぎりで退け、体に付いた泡をシャワーで綺麗に洗い流す。
真希 「……………………あれ?」
真希が素っ頓狂な声を上げる。大体予想は付く。大方、風呂場でさっきの続きでもしようと考えていたと思っているに違いない。
頭に『?』が浮かんでいる真希の横で、ざっと自分の体を洗い流す。
真希 「………終わり?」
男 「終わりだ」
真希 「てっきり……Hな事するのかと思った」
予感的中。男は苦笑すると、バスタブの中に体をゆっくりと沈めた。適度な温度に設定されていたので、特別調整する必要は無さそうだった。
その場で呆けている真希を浴槽の中へ呼び寄せると、最初は戸惑っていたのだが、やがてゆっくりと体を滑り込ませてくる。
後ろから真希を抱く様な形になり、真希は頭を肩に乗せてきた。そのままの姿勢で湯船を堪能する。
真希 「……気持ちいいね」
男 「……ああ」
体の疲れが湯の中に溶け出していくかの様な錯覚を覚えた。頭から爪先まで一斉に鳥肌が立ち、やがて落ち着く。
いつまでそうしていたのだろう。肩に乗せていた真希の頭がゆっくりと男の方に向く。そして軽くキスをすると
真希 「そろそろ出よっか?のぼせてきたみたいだし」
言って真希は立ち上がる。男は自分の手から離れていく真希の裸の感触を惜しみつつ、その提案に頷き自分も浴槽から立ち上がると、シャワーで真希の体を軽く洗い流してやる。
そして自分もサッと体を洗うと風呂場から出る。
脱衣所に立ち自分の体を拭く真希の体からは、湯気が立ち、雫が体のラインに沿って滴り落ちて行く。その色っぽさに見惚れていると、真希がバスタオルを顔に投げつけてくる。
そんな急な事をされても反応できる筈もなく、顔でバスタオルをキャッチする事になった。
男 「わ!モグッ……い、いきなり何するんだ!?」
顔に張り付くタオルを取ると男は抗議する。訳がわからない。自分はただ真希の濡れた体に見惚れていただけ―――――――――って、そうか。
真希 「恥ずかしいのよっ!もう、ボーっとしちゃって!」
もっともな意見だ。生まれたばかりの赤ん坊ではない、年頃の高校生なのだ。自分の裸を他人に見せて無感情でいられるはずも無く、真希は顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。
その後姿にもうっかり視線が釘付けになる。真希が体を拭く度僅かに揺れる尻にどうしても目が行ってしまうが、心を鬼にして自分の体を拭く事に専念した。
男が体を拭き終わる頃には真希は既にバスローブを羽織っており、その美しい体を隠してしまっていた。多少残念と思いつつも自分の服を――――と、男は服が無い事に気付いた。
真希との淫行の時にほったらかしにしたままだ。辛うじてワイシャツだけは無事だったが、ズボンもトランクスもしっとりと濡れていてとても再度身に付ける気にはなれなかった。
そんな困惑する男の考えを見越してか、真希は洗面台の横にある衣装棚の引き出しを引き、真新しいトランクスとズボンを取り出す。
両方とも新品なのだろう。パンツは透明なケースの中に入っていて、ズボンには商標タグが付いたままだ。それを男に渡す。
男 「これは……?」
男は疑問を口にすると、ここは娼館なんだから予備が一通りそろってるの。と真希が説明してくれる。その準備の良さに感心しつつパンツとズボンを履く。
脱衣所から出ると、部屋には先程までの行為で発せられたと思われる淫らな匂いで充満していた。
改めてその激しい行為を思い出したのか、真希は頬を薄く染めつつ窓を開ける。
窓枠から見える四角の空間。それだけがここから見る事ができる外の世界。
空には真っ黒なカーテンが一面に敷かれており、そこに必死にしがみ付く星達。まばらに光りを見せる住宅街と、全てを見下ろしているかの様な、月。それ以外はわからなかった。
密閉した空間から外気へと空気が交換されてゆく。数分すると、部屋の温度は外の温度とほぼ同じになり、真希は窓を閉めた。
――――――無言。
何となく、二人共喋らなくなる。気まずい雰囲気でもないが、かと言って楽しい感じでもない。
男はその意味を肌で感じ取っていた。別れの時が近づいてきているのだ。
真希 「ねえ…………あなたの事、教えてくれない?」
不意に、本当に不意に、真希が語りかけてきた。そして俺の方に振り向き
真希 「あなたは私の事知ってるみたいだけど、私はあなたの事何にも知らないのよね。これって何だか不公平だと思わない?」
真希ははにかみつつ言う。
その笑顔はどこか無理をしている様に感じてしまうが、俺は気付かない振りをして言葉を紡ぐ。
男 「…そう言えばそうだな。まだ名前も名乗ってなかった。俺の名前は」
真希 「駄目!――――――――――――名前は言っちゃ、駄目」
拒絶。
酷く辛そうな顔で、真希は否定した。それが何故だかわからずに、だが理由を聞くのも躊躇われる。そんな重い空気に一瞬で部屋は満たされていった。
真希 「ごめんなさい…………でも、この葉鍵楼でお客様の名前を聞いてしまう事は『絶対規則』に違反してしまうの…」
――――――――――――『絶対規則』
その言葉を聞いただけで犯してはならない禁止事項という事がわかる。だが、破ってしまったらどうなるのだろう?死ぬ?いや、今はその事について考えてはいけない気がする。
真希 「だから……名前以外で、あなたの事を知りたい。物凄い我儘だってわかってる。でも、初めて愛しあった人の事を少しでも覚えていたいの。忘れたく………ないの」
そう言った真希の唇は震えていた。
男にとって重要なのは、目の前にいる最愛の女性を満たす事。それ以下でもそれ以上でもない。
ならば迷う事は無い。男は明るく話し出した。
――――――自分の生まれた場所
男 「実はこう見えても田舎で生まれたんだ。周りには本物の牛や―――」
――――――自分の家族
男 「一応兄貴がいるんだけど、子供の頃いつも泣かされてて、でも辛い事があると―――」
――――――自分の好きな事
男 「やっぱり幾つになってもガキなんだよな。この間音楽ゲームで―――」
――――――そして
真希 「何で、泣いてるのよ…」
泣いてなんかいない。
目を擦ると液体が付いた気がした。
でも、今は楽しい事を話しているのだから、泣く理由がない。
男 「それでな――――」
続けて喋ろうとする男の唇は、真希のキスによって塞がれてしまった。
それ以上喋る事が出来なくなってしまう。
まだまだいっぱいあるのに。話したい事。
だけど今は真希を抱いた。そうするのが自然だと思った。
コンコン、コンコン
この部屋のドアを叩く音がした。だが二人は抱き合ったまま離れない。離れられない。
もしも離れてしまったら――――――――もうその温もりを感じる事はないと思う。
そんな懸念がより二人の絆を深める。強く、相手を求めた。
コンコン、コンコン
このドアが開いたら二人は離れるだろう。だが最後の瞬間まで俺は真希をこの手に抱いていたかった。その温もりを、匂いを感じていたかった。
次に逢えるのはいつになるかわからない。もしかしたらもう逢えないのかもしれない。自分の理想の少女、『広瀬真希』に。心から愛し合った人に。
――――――――――――――――――ガチャ
どこにでもあるような金属音。それは扉が開く音。慈悲の欠片も無い、無機質な終了の調。
そして俺達は、ゆっくりと――――――――――――その身を離した。
耕一 「何か、忘れ物等はございませんか?」
俺はロビーにいた。何で?
別れたから。
誰と?
わからない。
男 「…ありません」
耕一 「そうですか、では………と、少々お待ちください」
フロントの黒電話が鳴り、耕一は慌てて電話を取ると男に『少々お待ちください』と言って廊下を走っていってしまった。
だけどそんな事は全く気にならなかった。
―――――――――――――無。
何も感じない。知りたくない。
人間は思い込み一つでどうにでもなる。どんな嫌な事も忘れる事ができる。同時に、どんな幸せな事でさえも―――――――。
耕一 「はぁっはぁっ………失礼。お待たせ致しました」
耕一は紙袋を持っていた。どこにでもあるような、茶色の紙袋。
それを男に持たせると、出口の方へ男を導く。
耕一 「さて、お客様。今宵は楽しく御過ごしになられましたでしょうか」
ギギイィィ――――――……
耕一が扉が開け、俺は無言で外の世界へと足を踏み出した。
耕一 「超・高級娼館葉鍵楼のご利用ありがとうございました。
又のお越しを心よりお待ちしております。
あなたの心に、『葉鍵』がある限り――――――」
バタンッ
扉が閉まる。
男は来た時とは逆に、石段を降りてゆく。
何も考えず、機械的な動作で。
やがて階段の終わりが見え、急激に目の前の空間が歪んでいく。光が溢れ、とても直視する事は出来ない。だが男は戸惑う事も無く、あるがままを受け入れ瞼を閉じた。そして次に目を開いた時、そこには―――――
ガラガラガラガラ……………ガシャン!!
目の前で勢い良く締まるシャッターがあった。
俺は何事かと後ろに飛びのくと、それを見て溜息を付いた。
ゲームセンターのシャッターが閉まっただけである。目の前で急に締まり出せば誰でも驚くだろうとさっきの自分のリアクションを無理やり誤魔化した。
シャッターが閉まる?このゲームセンタ―は夜遅くまでやっているのだが……確か1時位までだった気がする。記憶が正しければ、だが。
では自分は何でこんな場所にいるのだろう?
自問するが、いくら考えても答えは出てこない。ガチャガチャみたいに、ポンッと出てくればいいのに。
そんな子供じみた想像を働かせたが、わからないものはわからない。男は一人納得する。
ゲームセンターに背を向けると、夜遅いというのにカップルが目立つ。何だっけ?
1秒、2秒、3秒。
分かった。今日はバレンタインデーだ。
男は一人納得すると、帰路に着こうとして違和感を感じた。
それは、茶色の紙袋。ありふれた、どこにでもありそうな。
………?
自分はこんな物を持っていただろうか?それともどこかで買ったのだろうか?
――――――――――――わからない。
そして下を向いてもう一つ驚く事があった。
知らないズボンを履いているのだ。
当然買った覚えなどない。そもそも自分のズボンは全部覚えている。だが今履いている物はどう思い出そうとしても、思い出せない。
でも特別汚れがある訳でも無し、別にいいかと思うと、何と商標タグが付いていた。値札は取ってあるみたいだが、ワイヤーで括り付けられているタグには『サイズL、絹100%』と書かれていた。
おかしい。そもそも絹100%のズボンなんて高くて買えない。
もしかしたらこの紙袋の中にも変な物が入っているんじゃないだろうか?
男は紙袋に目をやると、そこには更にラッピングされた白い袋が目に付いた。
男 「…………………なんだ、これ?」
思わず独り言を呟いてしまう。
疑問に思いつつもそのラッピングされた袋を取り出す。重くは無い。
まさか爆弾なんて事は無いよな、と思いつつラッピングされた袋の紐を解くと――――――
―――――――――マフラーが入っていた。
半分混乱しつつもそのマフラーを取り出す。真赤なマフラーに模様は無く、無地であった。しかしデパートなどで売っている様な物でも無い。所々隙間が空いていて、売り物になど見えなかった。
言うなれば手作りっぽい感じがする。
他に何か無いかとラッピングされた袋の中を覗き込むと、マフラー以外の何かが入っているのを見つけた。
淡いブルーの箱。白いリボンで蝶々結びされていた。
そっとリボンを解くと、そこにはチョコが鎮座している。ハートの形を保ち、少し歪んでいるがその所為でかえって手作りと見て取れる。そしてその中央にはピンク色の文字が描かれていた。
――――――――――――――――――だいすき
何故か、一瞬頭の中が真っ白になった。
無意識に頭を左右に振り、息を吐く。
良く見ると、その言葉の下に他の文字が描いてあるのが目に付いた。『M.H』確かにそう描かれていた。イニシャルだろうと思うが、自分の知り合いにはそのイニシャルを持つ友人はいない。
それよりも腹が減っていた。まるで、まる1日何も口にしていないような錯覚さえ起こす。
厚さ1センチ程のチョコを持つと、口の側に持っていき、少し噛み砕く。
コキッ、と小気味良い音がしてそのチョコは男の口の中へ飲み込まれていった。
美味い。
何故だか分からないが、やたらとそのチョコは美味しく感じた。多分空腹の所為だと思って、一度はしまったマフラーが何となく気になり、取り出し眺めてみる。
すると、一部分だけ色が変化していた。何か文字のようだが………
『M.H』
その文字だけ少し深い赤が使われていた。
確かチョコにも描かれていた様な…………あった。間違いない。『M.H』と綴ってある。
疑問に思いつつも、もう一口、二口と食べるにつれ、何故か目頭が熱くなっていくのがわかる。
男はそれを寒さの所為にすると、目を擦り、誰が編んだとも知れぬマフラーを首に巻く。
――――――涙が、止まらない。
いくら拭いても擦っても、ダムが決壊したかのように溢れ出てくる。おかしい。何でこんなに涙が流れてくるのだろう?
まだ寒いのかもしれないと思い、その赤いマフラーをしっかりと首に巻きつけた。
途端、何かが脳を揺さぶり始めた。自分は地面に立っているのか。それすらもわからなくなり、男は恐怖し、コンクリートの地面に膝を突く。涙は止め処なく溢れ、心臓は早鐘を打つ。道行くカップル達はそんな男に奇異の視線を送る。
だが今の男にそんなものは眼中無かった。ただ、このマフラーから伝わってくる何かを必死に思い出そうとする。それだけに全精力を注がなければいけない。
きっと、忘れてはいけない事。忘れてはいけなかった事、だ。
男 「……あ」
――――――――――――想いが、あふれた――――――――――――
脳に直接叩き込まれてくる『何か』。拒否しようとしても全ての防壁を突き破り到達する。
ドアが開き、男の後ろに着いて出て行く俺に対し、誰かが言ってくれた言葉。
『ずっと、あなたの事愛してる。いつま経っても忘れてあげないんだから!』
泣き笑いの様な表情だった気がする。外側に跳ねた髪が印象的だった。
笑顔も可愛い。はにかみ微笑み掛けるその表情は、心が癒された。
まるで、今さっきまで感じていたと思われる温もり。
とても落ち着く温かさだった。何だか、人肌の様な感じがした。
もう一生離れたくないと思わせる心地良さ。
匂い。心が自然と落ち着く、沈静作用でも含んでいるかの様な優しい香り。
時に、男を目覚めさせる匂いも含まれるが、それすらも好ましい香りだった。
そして、今。
―――矛盾していた。全てが嘘を付いていた。いや、忘れていたのだ。
あまりに幸せすぎた時間。しかし確実に失われるとわかっていた時間。
そんな辛い現実を恐れて、幸せすらも心の深淵まで閉じ込めてしまった自分の弱い心。
何と臆病なのだったのだろう。
最愛の人の名前すら忘れようとしていた。
――――――――――――広瀬 真希
現実であり、現実でない、超・高級娼館葉鍵楼。
そこで出逢い、共に至高の時を過ごした。大切な人。
その人と別れ、今俺は自分の世界にいる。虚構かもしれない世界に。
だけど、その不確かな現実で確かな物があった。
そっと真赤なマフラーに手を触れる。柔らかい毛糸の感触。
これは今、現実の物として俺の首に巻かれている。
そして温もりを与え、俺を包み込んでくてれる。
それだけで充分だった。
それだけで全てを信じる事ができた。
――――――それに、俺は忘れていない。耕一さんの言った言葉を。
忘れる訳がない。
そして今度は迎えに行こう。両手にでも抱えきれない花束を携えて――――――
男はもう涙を流してはいなかった。瞳に宿るのは、何人たりとも揺るがす事の出来ぬ強い、想い。
自分を愛し、受け入れてくれた最愛の人への誓い。
男 「絶対、迎えに行くぞ………………………………真希」
ゆっくりと立ち上がると、男は静かに闇の中へと消えていく。
真赤なマフラ―が少し、風に揺れてはためいていた。
――了
リアルタイムキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
朝っぱらから股間と涙腺にキタ(w
忘れたくない、忘れてなんてあげない。
やっぱり広瀬もONEのキャラなんだなあ、とそんなことを思いましたよ。
以上、
>>702-722でした。
読み辛く、長い文章になってしまいましたが、これで広瀬 真希の話は終わりです。
勢いだけで書いたので、描写等細かい所に手が届かず、至らぬ部分も多々あります。
このお話がほんの少しでも皆様に『何か』を与えられたらとても幸いです。
それでは、読んで下さった方々、本当にありがとうございました。
次に書く時はもっと短くしますので、どうかお許しを。
では。
泣けた…。・゚・(ノД`)・゚・。
貴方凄いわ。思い切り感情を持っていかれちゃった気分。
こんな良い作品、あんまり会えないよ、、、有り難う。
ゴルァ! 真赤な名無し! 萌えまくりだぞヽ(`Д´)ノ ボッキアゲ!!
Σ( ´Д`) 真赤!?… 通常の3倍の萌えって事か… 恐るべし。
何言ってるかわからんけど、それくらい(・∀・)イイ!
つД`) ウウウ・・・イイハナシダ
ノ ショウジキナケマシタ
真っ赤な名無しさんお疲れ様です。良かったですよ〜。
次回作に期待(w
負けじと投下、「つぼみが咲くように」第3幕!
楽しい時間は過ぎるのが早い、というが、もしその通りなら今日は
『坂下好恵の一番長い日』になるだろう。少なくとも彼女に記憶している限りでは。
茶室騒動の後も散々なデ−トだった。
お昼はドレスに合わせて洋風レストランに入ったはいいが、テ−ブルマナ−なんて
全く知らずに恥をかいたし。
食後の運動にと向かった弓道場でかっこつけて弓を射てドレスを傷つけたし。
池でボ−トに乗ったときは男にまじまじと見られて赤面し、照れ隠しに必死に
ボ−ト漕いだらカイが見事にへし折れるし・・・。
で、今は和風の料亭で夕食、勿論ドレスは着たままで。当然、周囲の視線が痛い・・・。
好恵(・・・ほとんど罰ゲ−ムじゃない、綾香ぁ〜、何がこれならバッチリよpっ!
後で覚えてなさいよ!!)
ばつが悪そうにうつむいたままの坂下。
男「大丈夫ですか?何か具合でも悪いとか・・・」
好恵「あ!いえいえそんなことはありませんよあはははは・・・・・」
慌てて顔を上げ苦笑いしながら首をぶんぶんと振る。それを見てくすっと笑う男。
好恵「な、なんですか?」
男「いやぁ、可愛いなと思いまして♪」
好恵「え?あ、あう・・・」
とたんにゆでだこのように赤面する坂下、おおよそ自分に向けられた事の無いセリフだ。
男「最初はちょっとびっくりしましたよ、いきなり空手の気合切ってるし。」
好恵「うう・・・(それは言わないでよ)」
男「で、次はドレスで登場するし」
好恵「あうあう・・・」
赤面しドレスの胸元を手で覆う坂下。すでにかなりボロボロだったりするが。
好恵「あ、あの・・・どうして私なんかを指名したんですか?」
視線を泳がせながら問い掛けてみる。
男「え?・・・あ、まぁそれは勿論坂下さんとデ−トしたかったからですよ。」
一瞬のよどんだ返事がそれが真実ではないと告げている。
好恵「・・・すいません、立ち入ったことをお聞きしました。」
申し訳なさそうにしょぼむ坂下。
男「あ、いやホラ、今日は本当に楽しかったですよ。」
好恵「そんな・・・私ったら失礼なことばっかりして・・・。」
男「そんなことないですよ、見てて飽きなかったし。」
好恵「ううう・・・(赤面)」
本来の娼館の目的とは違うが、男にとっては女の娘の一面を垣間見たような一日。
不器用で恋愛慣れしていない少女の奮戦記、ヘタな小説よりよっぽど面白いだろう。
好恵「・・・ここ、娼館なんですけど。」
自己嫌悪に駈られる坂下。他の連中なら入って即ベッドインなんて珍しくないのに
今日一日自分のドタバタを見せただけだった事実。
男「いや、来てよかったよ、そして坂下さんを指名してよかった。」
好恵「・・・え?」
男「出ようか。」
初めて男は坂下をリ−ドする形で料亭を出た。
男「手、握ってもいい?」
好恵「あ、はい・・・」
星空の下を部屋に向かって歩く二人、男はやさしく彼女に語りかける。
男「実は嫌なことがあってね・・・本当は坂下さんに元気づけてもらいたかったんだ。」
好恵「え?」
男「見てのとおり痩せひょろな男だしね、からまれたりカツアゲされたりはよくあるんですよ。」
好恵「ひ、ひどいわね!そんなヤツらはぶっとばさ・・・あ、いやその」
不穏当な発言をまたも引っ込め損ねた坂下、でも男は笑わない。
男「そう、初めはそういってハッパをかけてほしかったんですよ、でもね、今日一日
坂下さんを見てて少し考えが変わりました。」
好恵「・・・?」
男「なんか逆に守ってあげたいなー、なんて思いまして。」
今日の自分を思い出す坂下、思えば彼の前で女として恥ばっかかいてた気がする。
男「よかったですよ、今日もし無責任にハッパかけられただけだったら結局また
同じ事の繰り返しだったと思います。やっぱり俺も男ですからね
誰かを守るくらいの強さがないと。」
好恵「・・・・・」
男「だから今日ここに来れて、そして坂下さんを指名して、一日デ−トできて
ほんとに良かったです。」
少し強めに坂下の手を握る男、
坂下の心に照れとそれ以上の『嬉しさ』がこみあげてくる。
好恵「・・・私も、よかったです。そう言ってもらえると」
そっと男の手に寄り添う坂下。
好恵(こんな私なんて想像しなかったな・・・)
幸せな気分に包まれながら夜道を歩く二人、部屋までの距離は彼女にとって
一生で一番短い1kmだった。
以上、投下終了です、おそまつ。
次回から濡れ場か・・・漏れに書けるのだろうか、不安だ。
|彡サッ
732 :
梗路:03/02/13 12:11 ID:UT/TfhSi
>>724 凄―――――――――――――っ!!!!
感動するしヌけるし、『旋律』と並んで個人的名作にニンテイ(・∀・)!!
というか、折れが最萌で葉鍵板に来てから読んだSS中でも
確 実 に 折 れ 的 ベ ス ト 5 に 入 る !
>>731 照れ照れ坂下がまさかここまで破壊力あるとは……グッジョブ!
葉鍵楼でコメディタッチっていうか、笑える萌えるな作品って
今までなかったし、こちらもいいなあ。
好恵「ひ、ひどいわね!そんなヤツらはぶっとばさ・・・あ、いやその」
この一文が好きです。物凄いそれっぽいw
というわけで折れもこっそり超駄文投下。
733 :
梗路:03/02/13 12:12 ID:UT/TfhSi
「あの、ちょっと座って待っててください、お茶とか、淹れてきますから」
彼に背を向けるようにして、色とりどりのハーブや茶葉の瓶詰めが並ぶ棚の前に立つ。
そのまま彼に気づかれないように、胸に手をあてて、そっと深呼吸。
そうよ、こんなじゃいけない、リラックスして、頑張らなきゃ。
目を閉じて、心の中で呟く。
こんなあたしでも一応ここの娼婦なんだし、せっかくのはじめてのお客様に、このまま
気を使わせっ放しにはしないようにしなくちゃだよね。
「えっと、その、お茶なんですけど、紅茶とかコーヒーとか、ハーブティーなんかも
いろいろ取り揃えてありますけど、何にしますか?」
「オレはどれでもいいですよ。吉井さんの好きなやつをお願いします」
「あたしの好きなやつですか?は、はい、今から作るので、少し待っててください!」
慣れた感じの彼に、緊張バリバリの、精一杯の返事をする。
これはチャンスかも。実はあたしは、学園祭で喫茶店出した時にみんなで大研究した
お陰で、紅茶やハーブティーのブレンドとかには結構詳しい。
ここで一発いいのを作って、彼に喜んでもらえれば、今までの分も挽回できるかも。
……って……具体的には、どうしよう……?
純粋にハーブティーのほうがしゃれてるかな?普通に紅茶とかのほうが安全だけど、
「あたしの好きな」って言われると、なんか手抜きしたくないし……。
734 :
梗路:03/02/13 12:12 ID:UT/TfhSi
「あの〜、何か手伝いましょうか?」
いきなりすぐ後ろで声がする。
「あ、すみません、今作りますから……」
いけない、長い間いろいろ悩んでたら、彼をずいぶん待たせちゃったみたいだ。
急がなくちゃ。ええっと……アレにしようっ!
「あ、そこの上にある、ローズヒップっていうのを取っていただけますか?残りのは
自分で取るので……」
「えっと、コレですか?」
「はい、それをこの中にそこのスプーンで1杯半くらい……なんかお手伝いなんてして
もらっちゃって、すみません」
彼がそんなふうにあたしを手伝っている時、腕と腕、体と体が何気なく触れ合った時、
お互い一瞬恥ずかしいような、嬉しいような気持ちになったこと。
その時あたしは、またまたお客様に手間をかけさせちゃった申し訳なさと、早くお茶を
作らなくちゃって焦ってたから、全然気がつけなくて。
……それに気づいてたら、慌てたりしないで、二人でゆっくり作業してたのに……。
何一つしっかりできなくて、少し俯き加減になりながら、あたしは大急ぎでブレンドを
済ませて、ポットのお湯を入れて……。
「あっ、いけない、お湯がなくなっちゃった!すみません今からまた沸かしますっ」
そうだった、彼が来るまで、みんなでプチお茶会してたから……。
735 :
梗路:03/02/13 12:13 ID:UT/TfhSi
「…………」
カップの中の、ソコハカトナクナゾノカホリノスルカンポウヤクノヤウナエキタイを
前にして、あたしは例えようもないくらい物凄く惨めな気持ちになっていた。
お湯が途中でなくなったせいで、うまく浸出せなかったのに加えて、焦っていて調合の
方も間違えちゃったみたいで、そこにはもうお洒落な雰囲気も何もなくて……。
こんな時、岡田だったら「あんたの(ことが気になってた)お陰でブレンド間違えちゃっ
たじゃないのよ」とかって切り返せるだろうし、松本なら松本らしく、いつもの天然
ボケということでマターリ流せるんだろう。保科さんだったら……そもそもこんなミス
なんてしないだろうな。だけど……。
「ごめん……失敗して、なんか、謎ジャムみたいなのになっちゃって……」
やっぱりあたしって晩生で、大事な人の前でいつも上がっちゃうタチなんだし、変に
張り切ったりしなければよかったな……。
本当に彼に申し訳ないような、もう嫌われちゃったかなって不安なような気持ちで
うなだれるあたしに……
「せ……せっかくだし……一緒に飲もうよ」
彼は、そう言ってくれた。
736 :
梗路:03/02/13 12:22 ID:UT/TfhSi
キャラがますます原型から離れていくような……というかなんつーシナリオだw
やはり折れは
一旦全文完成する→2、3度推敲する→改めて掲載する
の手順のプロセスを踏まないと、RRな非常識文しか書けないらしいな。
次回からは気をつけなければ。というか今頃になって呼称変更すなw
……にしてもこの吉井、ほんと原作無視しまくり。
後で吉井スレでお詫びの謝罪をしなければ。以上おそまつでした。
ガララッ
「はぁーい、おまたせー」
その底抜けに軽い声を聞いた瞬間、俺は床の畳ごとひっくり返り、反
対側の障子に頭からつっこんだ。
「ダイナミックな人ね〜」
誰のせいだ、誰の……
これが友人とか、ただの恋人とかの待ち合わせだったらこんなリアク
ションをとる必要はなかったんだろうが……
少なくともここがどこかを考えれば凄まじく場違いである。
――ここは娼館なのだから。
『葉鍵楼』
それがこの娼館の名前だったか?
「2」で始まって「る」で終わる、某巨大インターネット掲示板で、
一時、噂に持ち上がったのを俺は見ている。……ニュー速板だったか?
(違います)
いくつかの条件を満たすものの前にだけあらわれるという、かげろう
のような娼館。
しかし、俺は特に、葉鍵、というジャンルに造詣が深いわけでもなか
った。ああ、あるなぁ、と言う程度は知っていたが、ゲームそのものを
入手したことさえなかった。
だから、俺を迎えた柏木とか言う支配人も、俺がキャラの名前さえ知
らないと言うことを知ると、
「それは妙だな……」
と、真剣な表情で、首をかしげていた。
「まぁ、こちらの手違いで巻き込んでしまったんでしょう、申し訳あり
ません。その気がお有りでしたら、指名じゃなくてもいいですよ、いろ
んな娘、揃っておりますから……」
支配人は気まずそうに苦笑しながら、そう言った。
「じゃあ、こんな娘はいますか……?」
俺は、冗談のつもりで、そのリクエストを言ってみる。案の定、支配
人は驚いて目を円くした。
「ええ……お客さま、本当にそれをお望みですか?」
狼狽したような声と表情で、言う。
「ああ」
俺は短く応えた。
「かしこまりました、少々お待ち下さい」
そう言って玄関先に俺を立たせたまま、支配人は奥へと入っていった。
3分程して、戻ってくる。
「お待たせしました」
そう言って軽く頭を下げてから、俺に一枚の、大きめのカードを見せ
た。
「彼女がやらせていただくそうです」
後で考えてみれば、妙な言い回しだった。
写真に移っていたのは、栗毛がかったストレートロングのかわいらし
い女の子。
「柚木、詩子さんね……」
「よろしければ、お部屋に御案内いたしますが……」
「はい、お願いします」
俺がOKすると、俺は奥の部屋へと通された。
「今来ますので、しばらくここでお待ち下さい……」
「……ひょっとして、アレのせいで君が来たのか?」
俺は彼女、詩子を抱き締めながら聞いた。
詩子から抱きついてきたのであるが、悪い気はしないので、抱き返し
て、頭を撫でてやる。
「そりゃーあ、あんなリクエストそうそうこないからね〜。指名があっ
たらそのコがやらなきゃいけないんだけど、指名無しだったし、面白そ
うだから私が来たの♪」
むぅ……どうやら想像は正しいようだ。
『すべての願いを叶えます』
その看板に偽りはないってことだ。もし、俺が彼女達の誰かを知って
いて、指名をしていたなら、その娘の、アノ姿が見られるのだろう。
「さっきから呆れたような声ばっかり出してるけど……私じゃ嫌だった
?」
急に心配そうな表情になって、詩子は俺の顔を覗いてくる。
「いや、少しあっけにとられたのは確かだけど……嫌ってほどじゃない
ぞ?」
詩子の脇の下を抱え、少し離すように持ち上げて言う。詩子を安心さ
せるつもりだったが、嘘をついたつもりはない。
「よかった、じゃあ……サービスするねっ?」
「頼むよ」
「うん」
返事をすると、詩子は自分で立ち上がって、するする……と帯を解き
はじめた。それもまた男の醍醐味かとも思ったのだが、苦笑しながら黙
って、その姿を見ている。
女性が自分の手で裸になっていくシーンも、意外に艶かしいな……
「なるほど、和服が似合うわけだ。純日本的体型だな」
「それって、酷いこと言ってる?」
すこしむっとしたように、でも口元では笑って、詩子は手で自分の慎
ましやかな胸を覆った。
そして、彼女のすべてがあらわになる。
「や、やっぱりちょっと恥ずかしいな……」
流石に、顔を紅くしてうつむきがちになる彼女の、股間の……女性器
の上の端から、俺が望んだそれが存在していた。
大きさは俺の中指よりひとまわり大きい程度の、男性の外性器。すな
わち、ペニス。
∧||∧
( ⌒ ヽ つ い に や っ て し ま い ま し た 。
∪ ノ
∪∪
いままで誰もが避けて(?)いたものがついに・・・
詩子さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
↓
キタ━━━(゚∀゚)━━━━……!?
↓
( ゚д゚) ……?
↓
((;゚Д゚))
↓
(((((;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
743 :
名無しさんだよもん:03/02/13 13:27 ID:nGd030FI
キタ ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
ドリフキタ ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!
キタキタキタキタ ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━!!!!!!!!!!
キター─wwヘ√レwwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レwwヘ√レvv〜!!!
なんかもうなんでも来い ━( ´∀`)・ω・)゚Д゚)・∀・) ̄− ̄)´_ゝ`)`Д´)−_−)(ク、)ノД`)#・ж・)=゚ω゚)´━ !!!
age!ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノage!
744 :
名無しさんだよもん:03/02/13 13:29 ID:H9DTjDzo
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄」
―――――――――――――‐┬┘
|
____.____ |
| | | |
| | ∧_∧ | |
| |( ´∀`)つ ミ |
| |/ ⊃ ノ | | 乙
 ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄ |
|
━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━
何で今日こんなに盛り上がってるんだw
つーか最近進行速度速いよ、漏れも以前ここで書いた者だが
いいことだ。
(´∀`)ウタコサンダー!
(´∀`)ツイニキター
(´∀`)オイ
(´∀`)エ?
(´∀`)アッ!?
(´∀`)…ドリフ!?
(´∀`)ド、ドウシヨ…
(´∀`)モリアガッテキタ?
(´∀`)モリサガッテキタ?
(´∀`)ヤバイカモ…
(´∀`)イヤコレハ
(´∀`)イヤイヤマテヨ…
(´∀`)ン?
(´∀`)アーデモ
(´∀`)アレル?
(´∀`)ナニカヤバイフンイキ
(´∀`)ドウスルヨ?
(´∀`)ウーン…
(´∀`)ドウスンダヨ!
(´∀`)ナニセモノガモノダカラナァ…
(´∀`)アア、ドリフダカラナ…
(´∀`)ウーン
(´∀`)ココハ…
(´∀`)ドーシヨ!
(´∀`)イチダイジダ!
(´∀`)ヨシ!!トリアエズ
(´∀`)ドウスルキ?
(´∀`)ツヅキカケ!!
749 :
748:03/02/13 13:52 ID:UZFPH+6y
ごめん『しいこ』だった。
俺いっつも『うたこ』って読むから癖ついちまった。
しかし、ドリフ……(´∀`)
とりあえず続きキボンヌしとくよ(´∀`)
>>747 漏れ、あなたが前書いたやつ読んで、めっさはまって、
新作SS待ってるんですけど、書く予定ないっすか?
再び、詩子を抱き寄せ、唇どうしを交わす。
「ん……」
「ちゅ……」
キスしている間、妙にうっとりとした表情をしていた。……やがて離れ
る。
「ぷは……」
「ふぅ……キス、上手だね」
詩子が笑顔で言う。
「おいおい、普通のキスだぞ?」
「普通のキスだから、上手い下手が重要なんだよ」
詩子はそう言って、俺の唇を自分の人さし指と中指の指先で押さえるよ
うにしてから、悪戯っぽく笑った。
「そんなもんかね……」
「そんなもんなの」
「まぁいいか……今度は、俺の上に座るようにしてみてくれないか?」
「うん」
言うと、詩子は自分からいったん離れていき、今度は背中を向けて、俺
の上に降りてくる。
俺は抱き締めるように、腕を詩子の身体の前で一度クロスさせてから、
彼女の胸に触れる。
「ん……」
「やわら……かいな……」
俺は自分でも妙なほど感慨深げに、そう言ってしまう。
「ん、ふ……当然、でしょぉ?」
「いや、触り心地の違いは結構重要なんだぞ」
「そう……なんだ……」
キスの意趣返しのつもりだったが、詩子は気付かなかったようだ。
俺は少し強めに、しかし詩子が傷付かない程度に力を入れ、詩子の乳首
を摘む。
「ひぁっ……」
びくっ、詩子の身体が俺から逃れるような方向へ跳ねた。
「痛かったか?」
「う、ううん……気持ちよかったよ……」
俺の事を逆に気づかうかのように言ったが、やせ我慢している感じはな
い。
俺はコリコリと、しばらく詩子の乳首の感触を楽しんだ。
「あ、ひゃっ、あ、……ひっ……」
ぴくん、ぴくんっ、少し力を強くする度に、詩子の身体が反応する。
「きゃっ!?」
詩子が妙に可愛らしく声をあげる。俺の右手は詩子の胸から離れ、ピン
ク色の先端を持った白くて可愛らしい程のペニスを握っていた。
そのまま、優しく扱きあげる。
「んっ、ひ、んぅ……」
ぴくぴく……、詩子が震える。俺は彼女のうなじに唇を触れさせて……
左手も胸から離すと、ペニスの下の、鮮やかなピンク色を覗かせているラ
ヴィアに、指を押し付ける。
「ひゃぁぁぁぁん…………」
詩子は猫のような声をあげて、背中を弓なりに反らせる。俺の唇がうな
じから離れた。俺はそのまま、背筋を正す。
「あ……っ」
指の第一間接までを詩子のヴァギナに差し込む。既に詩子のそこはたっ
ぷりと水気を帯びていて、滑るように俺の指を受け入れた。
そのまま、円を描くようにラヴィアをかき回してやる。ペニスを扱く右
手の動きを少し速くする。
「あっ、ああっ、あっ、あっ、ああっ!」
詩子は声を上げながら身体をくねらせる。俺はそんな詩子の反応をひと
しきり楽しみ…………やがてペニスを離し、詩子の右肩に手をかけた。左
手はまだ詩子のヴァギナに指を差し込んでいる。
「あ…………?」
少し不安げに、詩子が俺を振り返る。
「詩子、フェラ、してくれないか?」
「うん、いいよ……っ」
詩子は妙に嬉しそうに答えた。
∧||∧
( ⌒ ヽ>752は(2-2)ですスマソ…………
∪ ノ 続きもうしばらくお待ちを
∪∪
その彼もまたここに来た時は、他の大勢の客と同じ様に驚き戸惑っていた。
自分が何故こんな場所にいるのか解からない。 目の前の大きな建物は何だ?
そして「葉鍵楼」と書かれた看板に目を向ける。
葉鍵。 自分の頭の中では当たり前の様に存在している言葉。
そんなまさかな、と思いつつ、やはり彼も吸い寄せられるようにその入口を開いた。
そこで柏木耕一の迎えを受け、柏木初音に店の説明を受ける。
今までは二次元のキャラクターだと思っていた者達が、すぐ目の前に存在し、話しかけてくる。
夢か現かの判断もつかぬまま、ここは葉鍵キャラクターが客をもてなす娼館だということだけはなんとか理解した。
初音が尋ねる。
一夜と共にする女性は、誰がよいのかと。
誰を指名すべきか悩んだが、それも短い間のことだった。
彼にとってのいわゆる「萌えキャラ」は数多くいるのだが、何故かこの状況において他の誰よりも強く浮かんだ名前があった。
「……岩切花枝を」
彼はそういう名の女性を指名した。
初音は笑顔で了解し、長い廊下を歩いて彼をあるドアの前まで案内した。
しまった、誤字が…
一夜と共にする女性は → 一夜を共にする女性は
詩子は一度俺の上からおりると、俺の方に向かって、ベッドにいったん
左手をついて、前に屈む。
「ん……」
そっ、詩子がそっと、俺のいきりたったペニスに触れる。
「ちゅ……っ」
愛おしそうに、俺の鈴口に向かってキスをする。柔らかな唇の感触が…
…気持ちいい。
「ちゅっぷ、ちゅる、ちゅろ……」
右手で竿の部分を優しく扱きながら、俺の鈴口を嘗めたり……浅く口付
け、カリをくわえたりして……
「詩子っ……気持ちいいっ…………!」
俺はまるで女のように良がってしまう。あまり情けないと言う感じはし
なかった。
「ふ、ふはひはほ(ありがと)……」
詩子がくわえたまま喋ろうとする。すると、その息遣いが俺の先端に当
たり、気持ちいい。
「んっ!」
びくっ! 詩子が突然、身体を震わせたかと思うと、動きが止まった。
口を離し、潤んだ瞳で俺を見上げる。
「ご、ごめん……」
「?」
最初、状況が把握できなかったが、すぐにわかった。詩子の屈んでいる、
その腰元の下に、白い水たまりができている。
「…………イっちゃったのか?」
「うん……」
詩子が情けない声を出す。
「あなたのおちんちんが……美味しくって……」
「わはは、詩子って結構スケベなんだな」
詩子の答えに、からかうように言う。
「否定しない……でも、フェラしてただけでイっちゃったのは初めてだよ
……」
静かな声で言う詩子を、俺はそっと抱き上げる。
「こいつのせいか?」
詩子の、萎えたペニスにそっと触れる。
「んっ」
びくっ、と身体で反応してから、詩子は応えた。
「……うん……そうかも」
「……こっちは、使っても大丈夫か?」
くち……ペニスを触れていた手をさらに伸ばし、詩子のラヴィアを指先
で軽く広げる。
「んぅっ……ぅ、うん、大丈夫だよ」
「じゃあ……するぞ?」
「うん……」
俺は一度ベッドから降り、詩子をベッドの上に横たえさせる。
「いくぞ?」
「うん、いいよ」
妙に明るい口調で、詩子が応える。俺はベッドに乗って膝立ちになり、
詩子の女性器に自分のペニスをあてがう。
同じ視界に入ると、詩子のペニスとは大人と子供ほどの差があった。
そんなバカな事を考えながらも、俺は詩子の中へ向かって、ペニスを突
き出す。
「んぅっ!」
先端を飲み込んだ瞬間、詩子がびくっ、と身体を跳ねさせた。
「痛いか?」
「ううん、大丈夫……」
先ほどと同様、健気に応えながらも、詩子が必ずしも無理に我慢をして
いるわけではないことを確認してから、一気に挿入する。
「あ、ひ、あひゃ、ああぁんっ」
詩子が声をあげる。さすがに処女ではなかったが、身体が華奢なことも
あり、きつい。
「きつくて……気持ちいいぞっ」
「あ、ありがとう……あんっ……はぁ……」
俺の言葉に応えながらも、詩子は甘い息を吐いてしまう。
俺と詩子との接合部、そのすぐ上で、詩子のペニスがむくむくと、起き
上がりはじめている。
「あっ?」
詩子が驚いたような声を上げる。俺は詩子のペニスをそっと握り、優し
く扱いてやる。
「あっ、はぁぁぁっ、……あぅぅっ」
良がる詩子のペニスが、きちんと勃起するまで扱いてやってから、離す。
「動くぞ…………」
「う、うんっ……」
ぐちゅ。
「ひあぅぅぅぅんっ!」
「くぅぅぅっ……」
俺まで、声を上げてしまうほどにきもちがいい。
その快感をもっと求めようと、自然に腰が動いてしまう。
「はぁ、あ、あんん……ひぅぅぅっ……!」
ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ!
俺は深くゆっくりとしたストロークで力強く詩子の中に突き込む。
時折、ゴリゴリと奥のスポットを擦ってやる。
「ひぃっ、ひゃぁぅんっ!」
「ああ……くぅぅっ……」
気を強く持っていないと、一気に吸い込まれてしまいそうなほどの気持
ちよさだ。
ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅぅっ!!
「くっ……詩子……俺、も、ぅっ……!!」
「ああ……はぁー、私っ、私もぉっ!」
「くぁ……っ!」
どくぅっ! 俺は詩子の意を問わないまま、絶頂感を我慢できず詩子の
中へ精を放ってしまう。
「あ、あ、あぁぁんっ………………!!」
詩子もまた、2度目の絶頂を迎える。詩子もまたペニスから、精を放ち
始めた。
どくっ、どくっ、どくっ、どくっ……!!
びゅっ、びゅっ、びゅ、びゅるっ……!!
「あ、あ、あぁぁ…………」
詩子の力が抜けていくような声。
俺と詩子は、揃って精を放っていた……
「ちゅっ、ちゅっ……」
俺は詩子を抱えてベッドに座り直し、繋がったまま抱き合い、何度もキ
スをしていた。
「どう、私で満足できた?」
詩子が、おどけたように言う。
俺は、少しあまのじゃくな考えも過ったが、
「満足どころじゃなく、よかったぞ……」
結局、正直に答えることにした。
「よかった……じゃあ、今度は指名してね♪」
「………………」
もちろん、と即答しようとして、俺はつまってしまう。
「いや……悪いけど……凄く悪いと思うが、ナシにしてくれ……」
「えっ」
一転、詩子が困ったような表情になってしまう。
「どうして……」
「良すぎる。行きずりで抱くには、お前は可愛すぎるんだ……そのうち、
離せなくなりそうで、怖い」
詩子には申し訳ないと思いつつも、俺は、思ったままを口にした。
「そっか……それなら……」
詩子は俺から視線を離して、何やら呟いた。
「ん? どうしたって?」
「う、ううんっ、なんでもないのっ、……それより、今日っきりなんだっ
たらもっと私で楽しんで行ってよ、それくらいはいいでしょ?」
「楽しんでるのはどっちだか……」
俺がそう言って苦笑すると、詩子はちろっと舌を出した。
「てへへ……」
「でも、言葉に甘えさせてもらうよ」
そう言うと俺は、詩子の答えを待たずに、彼女の中ですっかり硬さを取
り戻したペニスを彼女の中へと突き上げた。
「ひゃあんっ!」
詩子は可愛らしく鳴く。
それから、俺は何度も詩子の中で果て、精を放ち、その度に詩子も、小
さなペニスからたくさんの精を放った……
数週間後。
週末、俺は自宅のワンルームにいた。
「ふぅ…………」
いくぶん疲れたようなため息をつきながら、俺はタバコを取り出すと、
1本くわえ、ライターで火を着けた。
詩子と別れた翌日、同じ所へ言ったが、既にそこには『葉鍵楼』の姿は
なかった。
気になった俺は、その日、仕事から返ると、例の巨大掲示板で再び、あ
の娼館の事を調べてみた。
1.娼館『葉鍵楼へ人が消える!?』
2.今だ!2ゲット!! ずざー
3.停止しました。。。 真・スレッドストッパー( ̄ー ̄)ニヤリッ
具体的な情報が書かれていそうなスレッドは、全てこの通りだった
しかし、あの中へ人が消えていくと言うのはあながち間違いではなく、
また仕方のないことかも知れない。
俺自信、あの夜の事は、俺にとって一生忘れられないほどの甘い夜だっ
た。
現実の世界に戻ってきてみれば、風は冷たく、厳しい。
おそらく、あの夜、俺の前に『葉鍵楼』が現れたのは、手違いなどでは
なかったのかも知れない。
心の病は気付かぬうちに進行すると言う。俺もまたそうだったのかも知
れない。この大都会の中で、1人、仕事と下らない遊びに興じる日々が続
いていた。
どこかで、人の温もりを求めていたのかも知れない。
詩子が俺の相手をしたのも、あんな行きずりの理由ではなく、もっと運
命とでも言うべき必然があったのかも知れない。
しばらくして、あの葉鍵楼の支配人から届いた、宛名だけの……切手も、
消印もない手紙を見た時、俺のその考えは確信にかわった。
ただ、その時には何もかも遅すぎた。
『今度は指名してね』、あの詩子の言葉を否定するべきではなかった。
もう一度、あの娼館へ脚を運ぶ約束をしておくべきだったのだ。
俺は支配人からの手紙の文面を見るにつけ、そう思った。
「何、黄昏れてるのよ」
その声が突然、俺に向かってかけられたかと思うと、指に挟んでいたタ
バコをひったくり、声の主は自分の口に運ぶ。
「別に……休みだし、何処へ遊びに行こうかな、と考えてただけだ」
「もちろん、私も一緒よね?」
声の主が聞き返してくる。
俺は即答せず、例の支配人から届けられた手紙を一瞥した。
『…………殿へ
まずは書簡にてお伝えする失礼をおわびいたします。
さて、一見、通いに限らず、現金でのお代は頂かない当館ですが、万一
にも、娼婦をお身請けいただく場合は、それに見合うお代をお支払いいた
だくのが本来の決まりとなっております。
しかし、肌を重ねられたお客様ならお気付きかと存じますが、彼女は言
い出したら聞かない性格なのです。勝手に動かれ、お客様を含め、他所様
に御迷惑をおかけする事になっては返って申し訳が立たない事になるかも
知れません。
ですので、今回に限り、特例として、彼女をお客様にお任せいたします。
お代は結構です。
願わくば、彼女をいつまでも可愛がっていただけますよう、お願いいた
します
「葉鍵楼」支配人 柏木 耕一
p.s.苦労しやがれ 「一個人」柏木耕一』
「ねぇ、どうしたの?」
「もちろんだよ、詩子」
催促の言葉に、俺は、笑顔で応える。
彼女の言葉を否定したばかりに、俺はこの現実世界で、ペニスのついた
彼女を手に入れるハメになってしまった。
そのことは後悔してやろう、だが前途を悲観なんかするものか。
俺は、“絆”を手に入れたのだから…………
∧||∧
( ⌒ ヽ ギ ャ グ 落 ち か YO !
∪ ノ
∪∪
>>all
マジで祭りかyo!
職人の皆さん、グッジョブ!
767 :
754:03/02/13 18:10 ID:tsTssBFd
岩切ネタ、もちっと書きます
「こちらが岩切花枝嬢の部屋となっております。 それではごゆっくりお楽しみ下さいませ」
初音はそう言って軽く会釈すると、そのまま背を向けて歩き去って行った。
彼は呆然とその場に立ち尽くすしかない。
この部屋の中に、誰彼という空前の作品に登場した強化兵・岩切花枝がいるのか。
そのことを考えると、ドアを開けることに奇妙な怖れを感じるようになってしまった。
身体が硬直して動かない。
そうしている内に、ドアの方が勝手に開いた。
「ど、どうぞ」
ドアの隙間から顔を出したのは間切れも無い岩切花枝だった。
耕一や初音と同じように、まるで二次元の世界から抜け出して来たかの如く、白い髪と鋭い吊り目の岩切花枝がそこにいた。
「岩切!」
「な、なんだ?」
「い、いや…」
驚いた顔の岩切を見て、彼は首を横に振った。 別に呼びかけた訳ではないのだ。
ただ、現実には決して会えないのだと思っていた女性が、目の前に確実に存在している。
その事実が信じ難くて、思わずその名を声に出してしまっていた。
「な、なんだ、間違いか。 そうだな、あたし目当ての客など今まで──」
岩切は何か勘違いしていたので、彼はまた声をあげた。
「い、いや違う! あ、あんたでいいんだ!」
「?????」
しかしその言葉は岩切をさらに混乱させるだけだった。
暫くの間、二人とも次の言葉を出せないでいたが、やがて岩切の方が言った。
「ま、まあ、とにかく入れ」
凄い部屋だった。
壁にはこれでもかと巨大な日章旗が貼られている。
大戦中の軍服らしいものが何着もハンガーに架けられ、その脇に置いてあるのはやはり軍刀だろうか。
写真も数多く飾られてあって、被写体は様々だ。
零式戦闘機をバックにした若い兵隊達、学校の教科書で見た東郷平八郎元帥、誰か知らぬが偉そうな服を着た中年男。
よく見ればゴミ箱に半分だけになった星条旗が捨ててある。 切れている部分が焦げているのは、燃やしたせいか。
いくら兵士とは言っても、女性の私室とは思えない。
やっぱり目の前にいる人は岩切花枝なんだな、と彼は感慨深く思った。
「まあ… 座ってくれ」
緊張した面持ちで座布団を二つ敷く岩切は、ゲームに登場する時の水着のような格好では無かった。
これもやはり軍服らしいが、壁に掛かっている黒くて装飾の多いものと比べると、もう少し下の階級の人間が着るもののように思えた。
「ど、どうも…」
彼はおずおずと腰を下ろして正座した。
岩切もどこか落ち着かぬ様子でその向かいに座る。
「ち、茶でも入れようか?」
「いえ、お構いなく」
「そ、そうか…」
いちど立ち上がりかけた岩切だが、彼が遠慮したので座り直した。
感想を書き込んでくれた皆様、本気で嬉しかったです。中には書いた直後に反応があり、驚くばかりです。
一SS書きとして、感想をもらえるのは最高の喜びでした!
さて、私が落とした後も今日は休む間も無しにSSが投下されたので、見所満載ですね。
アーモンドさん>お褒め戴き至極光栄です!
どうやら坂下も濡れ場に突入という事なので、今から楽しみですよ。
と言うよりも坂下の濡れ場なんて見た事も書いた事もないので興味津々。
梗路さん>そこまで言われると恐縮し過ぎて小さくなり微生物に食い殺されそうにりますが、ありがとうございます!
吉井は難しそうですが、可愛く動いていますのでこのまま書き進んでほしいです。
やっぱりえちあるんですかね…?
全員集合こと、ドリフさん>フタナリとはびびりました。詩子が出たからヒャッホウと思ったのですが、まさかのフタナリ。
でも良く書けてると思います。最後の締めもナイスっす。
そして年上スレでも何か書いて下さい。
754さん>岩切を選び、書くセンスはただ者じゃなありませんね。凄く続き読みたいですよ!本気で。
長い感想ですいません。
次に書くキャラの候補は7人位いるので(多すぎ)今悩んでますが、真希のよりは軽い感じにしたいです。
すいません、トリップ忘れました。一応本人という事で。↑
>>真っ赤な名無し 氏
感想ありがとうございます。
そちらの真希さんも面白かったですよ〜(^^)
まきまき純情(・∀・)イイ!
773 :
岩切書き:03/02/13 19:15 ID:tsTssBFd
>岩切を選び、書くセンスはただ者じゃなありませんね。凄く続き読みたいですよ!本気で。
ども、お誉めに預かり…
話の流れは最後まで浮かんでるんで、頑張って書くでつ。
いやー、管理人さん大変だなこれw
>>774 反転スレなんか管理人さん出入りしてるのかも怪しいんだぜー
776 :
元174:03/02/13 20:36 ID:W5fNdx/D
人の心は砂糖菓子の様な物だ、と誰かが言った。
華美な造形は一瞬で崩落し、後に残るのは余りに微細な粒子のみ、と。
しかし、こうとも取れる。
壊さなければ分からない味が或る、と――
ヴヴヴ……
「くぅっ……あ……うん…」
彼女が身を捩れば、両手を縛り付けられたベッドがぎしぎしと音を立てて軋む。
身動きの取れない彼女をさらに追い込むかのように、秘裂の中で男性器を模した自動機械が蠕動する。
穿ち、突き、震える度に、だらだらと快楽の証を垂れ流し、歓楽の声が部屋を埋め尽くす。
あれからどれほど時間が経過していたのかは、愛液や涙、涎でぐしょぐしょに濡れている
シーツを見れば計り知る事が出来る。
男性経験が無かった訳ではない。ほんの数日前まで側に居た筈の男性と懇ろになった事もあった。
彼の腕に抱かれて眠った夜を思いながら、自慰に耽った事もあった。
それなのに。
ヴィン…ヴィン…
「あっ!…ゃっ……ふぁっ…あっ…!やあぁぁっ………ぁ……!」
与えられる刺激の微妙な変化にさえ、欲情した肉体は過敏に反応する。
一体これは何回目の絶頂なのか、彼女は既に数え切れなかった。
しかし、身体の奥深くに燃え滾った炎は静まる気配を見せない。
高まれば高まるほど、堕楽の天井が遠ざかっていくような感覚、彼女は今それに囚われていた。
(な…んで……?なんで……まだ……)
(…イッたのにっ………今、イッたのにぃ…!)
「……望むのかい」
少年はそう呟きながら、腰掛けていた簡易な円椅子から立ち上がり、彼女の元へと歩み寄る。
そして愛おしげに、彼女の汗ばんだ背中をつっ、と逆手に撫でた。
それだけで、うつ伏せた彼女の脳髄をびりびりと電気めいた何かが駆け抜ける。
彼女の肢体に触れながら少年は続けた。
「キミは望むかい」
「ああっ…ん…ふあっ………あぁ…」
「今ここにいる意味を、ここに来た意味を求めるかい」
「…ぅんっ……っは……い……はい…」
聞こえたのは少年の言葉ではなく、確約された快楽。
(……っと………もっ……と……)
おぼろげに霞む意識の中で、彼女にはその問い掛けが何よりも輝いて聞こえた。
779 :
元174:03/02/13 20:41 ID:W5fNdx/D
…ということで「エレーン」14〜15を書いた訳なんですが…
長期休載がなんだ!親知らずがなんだ!単位がなんだ!追試がなんだ!
そんな物でこの俺を止められるとでも思っているのか?(実際は止まってましたごめんなさい)
そして!全ての職人、住人に告ぐ!
本当にありがとう。
ありがとう
ありがとう
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(´Д⊂ヽ< ありがとう
⊂ ノ \_______
人 Y
し (_)
| 俺、まだありがとう
\
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧
( ´Д`)
____/ /
σ/∴∵/ |
( _久弥 |
//|.| ̄| | ̄| |
// |.| | | | |
∪ ヽ>. | | | |
| | | |
ヽ) ヽ)
復活します
駄文ではありますが、どうぞ
雨が降っている夜のファミレス、そこで僕は先輩と共に打ち上げにきていた。
「―――最後か、長かったな」
先輩がコーヒーを一口飲んで溜息をつく。
「はい,これできっぱり最後です、3年・・・我ながら良くやりましたよ」
僕はこみパ―――「こみっくパーティー」にはまって同人作家デビューしてこみパオンリーで同人誌を作っていた。
個人的に親交があった先輩の手助けも会って中堅と呼ばれるぐらいのサークルになるまで2年半、今回の即売会でファイナル本と銘打って販売した。
結果は・・・7割売れて残りは在庫、正直なところ。
「良く売れたほうですかね」
「そうだな、われものにも手を出さずこみパオンリーサークルでよく頑張ったよな、俺たち」
「はい,いろいろありましたよね、リアルこみパにDC版、アニメ・・・先輩、今だから言えますけど、すばるにハマってたときの『ぱきゅう』正直痛かったです」
「言うなよ」
はは・・・と先輩が自嘲気味に笑う、痛かったと自分でも思ってるんだろう。
「もう・・・こみパはやり尽くしたからな、未練も無いだろ?」
「―――そうですね」
「何だ?元気ないな」
「すっきりしましたね、もうネタも無いですし」
嘘だ。
本当はまだ未練がある、今まで注ぎつづけた情熱、それを捨てることに抵抗があった。
僕は本当に―――
こみパで萌え尽きることが出来たんだろうか?
「それじゃあ先輩、明日連絡します」
「ああ、それじゃな」
僕は地下鉄で先に下りる先輩と別れ、一人席に座って大きく溜息をついた。
電車は終電、車両には僕以外誰もいない、壁しか見えない無機質な風景を見つめながら僕は一人考えていた。
個人サークルでも開くか、それとも・・・。
同人自体すっぱりやめてしまうか。
「ははっ・・・この間までこんなこと考えもしなかったのにな」
気がついたらこんなにも僕の中で大きな存在になっていたんだ。
ぽっかりと心に穴があいたような気分、そんな表現がぴったり来る。
そんなことを考えているうちにウトウトと眠気が襲い、そのうちに車内アナウンスが聞こえてきた。
「次は〜、は・・・う」
あれ?駅を通り過ぎたか?
再びアナウンスが聞こえる
「次は〜葉鍵楼、葉鍵楼〜葉鍵をお求めの方は次でお降りください」
はあ?
あまりにも非現実的なアナウンスに耳を疑う、寝ぼけてるのか?それとも鬱になって頭がいかれたのか?
はい深呼吸、すーはーすーはー・・・
状況、変化無し。
だけど・・・「葉鍵を求める」か。
僕のためにある言葉じゃないか、はっ!こっちは萌えと妄想を空想が服を着て歩いてるエロゲオタだ、これぐらいの非常事態に慌ててどうする。
上等だ!覚悟完了!。
と、一人テンパっていると、列車が止まり、駅の標識が目に入った、そこにはしっかりとこう書かれていた。
「葉鍵楼」
駅の階段を上がると目の前には時代がかった建物に「葉鍵楼」と書かれた看板が提灯の明かりに照らされて一際目立つ。
「あ、お客さんですか?」
玄関の前に金髪を髪の先で縛った、ピンとたった触覚が特徴的な女の子・・・つまり。
柏木初音ちゃんが竹箒で掃除をしていた。
「ようこそ『葉鍵楼』へ、今お兄ちゃん呼んできますから中で待っててくださいね、案内します」
初音ちゃんは僕の手を引いて中へ案内してくれた。
中も外見に負けず劣らずの豪華な作りだ、絨毯にソファー、中心に置かれたランプ、全て頭に「高級」が付くだろうことが容易に想像できる。
「お待たせしました」
不意に1人の青年が声をかけてきた。
「支配人の柏木耕一です」
「・・・すまない、妄想と理性がごちゃ混ぜになってわけがわからない、説明を要求する」
「いいでしょう、あなたは葉鍵が大好きですね?戦争が好きな少佐のように葉鍵が好きですね?」
「ああ、それだけなら誰にも負けねえ」
ぐっ、と僕は親指を立てる
「それは結構」
同じく耕一さんも親指を立てる
「ぐー」
初音ちゃんも親指を立てる。
「で、ここはそんな人にお望みのお相手と共に一夜をすごすことが出来ます、その間はその子にどのようなことをしても結構です」
「す、好きなこと・・・というと、つ、つまり、ぶっちゃけ・・・セックスしても?」
「はい,結構です」
「けど・・・先立つものが」
同人誌の売上は純利益を先輩と山分けしたがこんなところだとそれでも不安が残る、そんな僕の気持ちを察知したのか耕一さんは優しい笑みを浮かべて。
「御代は結構です、ここはあなたのような人たちの『思い』で成り立ってます、もう御代は貰っている、簡単に言うとただです」
耕一さんは僕の瞳を見つめて
「お客様は・・・どなたをお望みで?」
夢のようだ、夢でもいい、どうせ夢なら・・・とことん楽しもう。
僕は覚悟を決め、息をちょっとだけ吸って言った
「僕の望む人は―――」
と、今日はここまで
続きは近日うpします。
今日は……すごかったです。葉鍵楼始まって以来、盛況な日だったんじゃないでしょうか。
そしてみなさんの熱気に萌やされ、自分も続きを書き上げることができました。
>>616-619 の続きです。
「えー、えーと……まい……ちゃん?」
おずおずと声を掛けると、まいはオレの胸から顔をあげた。月明かりの中、
澄んだ瞳が輝く。
「いや、その……」
ジッとオレの顔を見つめるその様子に、次に何を言えばいいのか分からなく
なってしまった。
だから。
「ありがとう……」
とただ一言、呟いた。
「どうして?」
まいは可愛らしく首を傾ける。オレはその仕草に心臓の鼓動を早めつつ、努
めて冷静に答えた。
「まいちゃんがオレのこと、助けてくれたんでしょ。あの事故から……」
「だってあたしのことを呼んでくれたんでしょ」
「うん……呼んだのかどうかは分からないけど……君の事を強く思ったのは間
違いないよ」
聖さんとの会話を思い出しつつ、オレは素直に答えた。
「あたしも、ありがと」
まいはそういうと体を伸ばし――
ちゅ
軽い音がして、オレの頬に柔らかいものが一瞬押しつけられた。
「えっ、ど、どうして……っ」
「――あたしのこと、受け入れてくれて、ありがとう」
そう言うと今度は舌でオレの唇をちろっと舐めあげる。
……キス、した事になるのかな、これ。
いきなりのこの歓迎にオレの頭は混乱していた。けれど分かってる事が一つ。
応えないと。オレがまいを受け入れているって、行動で示さないと。
どうすれば……ってこの場で出来る事など決まっている。オレは今までのゲー
ムの知識を頭に浮かべながら、口を開いた。
「……オレのところに現れてくれて、ありがとう」
そしてまいを抱き締めると、不器用に唇を唇に押しつけた。
まいは一瞬驚いたような表情を浮かべたが、すぐにオレのキスに応えてくれ
た。互いに唇を吸い、舌で舐めあう。
その一つ一つに、頭がしびれていく。薄っぺらいゲームの知識なんて簡単に
吹っ飛んだ。
もっと――もっと近くに――。オレはまいをもっと近くに感じたくて、本能
で体を動かした。
「……あ」
不意にまいが声をあげる。
理由は……アレだ。こんなことをして、興奮しないわけがない。体を動かし
た拍子にまいに見つかったんだ。
背筋が一気に冷えた。これでまいに嫌われたら――。
けどまいはイタズラっぽく笑うと、
「こんなに元気になってるよ」
といい、ジーパンの上からそこを撫で上げた。それだけでもう、電流が走っ
たかのような快感が広がる。
「だ、だって……まいちゃんが……」
「え、あたしが?」
「こんなにくっついてるから……」
オレの答えにまいはくすくすと笑い出した。そしてぎゅっと抱きつくと、耳
元で囁いた。
「あたし、こんなに小さいよ?」
「それは……だって……まいちゃんだから……」
「……ありがと」
月明かりの中、まいの頬の赤みが増した気がした。
「じゃあね――」
そういうと体をオレから離し――
ファスナーをおろす音と共に、オレのものを締め付ける感覚がなくなった。
外気に晒され、さらに堅く屹立する。
「わぁ……」
驚いたような感心するような声をあげるまい。
「えっ、えっ?」
オレの戸惑いをよそに、まいは再びイタズラっぽい笑みを浮かべた。
「お礼、するね」
そう言うとまいは一挙動で立ち上がった。オレの腹を跨いで。見上げても、
陰になった表情はよく分からない。
「まいちゃん?」
オレの呼びかけに答えず、まいはおもむろに自分の服の裾に手を入れた。そ
のままそろそろと持ち上げていく。
ゴクリ、と鳴ったのはオレの喉か。
視線を気にする風もなく、まいはさらに手を奥に入れる。シュルシュル、と
衣擦れの音が響き、ぱさり、と何かがオレの上に落ちてきた。白い、小さな、
布。あれは――
「そんなに見ちゃダメっ」
まいの声に慌てて顔をあげる。
月明かりの中――まいは微笑っていた。幼く、無邪気に、けれど……その唇
がどこかなまめかしく動く。
「あたしにまかせて」
オレはギクシャクと頷く事しかできない。
ふわりと服が広がり、剥き出しのオレの腰を覆い隠した。その上にまいはそ
ろそろと腰を落としていく。膝をつくと、まいは左手をオレの腹の上に載せた。
そして何かを探すかのように腰を動かす。
まいが動くたびにとオレのものがまいの体に触れる。すべすべとした感触。
ぬるぬるした感触。それだけでもう、破裂しそうな感じだ。
「すごく熱くなってる……」
まいも熱っぽい口調でそういうと、右手を自分の服の中に入れた。
「うっ」
思わず声が漏れる。
「それにとっても硬いよ」
小さな指先がしっかりとオレのものを握る。
「だ、だめだよ、まい、ちゃん……」
「どうして?」
「どうしてって……君は、幼いし……その……」
幼い女の子に奉仕されているという背徳感。それに壊れてしまうんじゃない
かという思い。実際に出会い、抱き締めて分かったように、まいの体は想像以
上に小さかった。
けれどまいはくすくすと笑う。
「だいじょぶ。こんな体だけど、男の人を気持ち良くすること、できるよ」
気持ち良く、という部分が特別な響きを持って伝わってくる。それってつま
り――
まいの指に導かれたオレのものの先端に、何かが押し当てられた。ものすご
く熱く、柔らかい、何か。
「だから……気持ち良く、なって……んっ!」
止める間もなく。
まいが小さなうめきをあげると共に、先がものすごく熱いものに包まれた。
入っちゃったんだ。まいの中に。
「だ、大丈夫? 痛くない? つらいんじゃ――」
「へ、へい、き、だもん」
荒い息とともに答え返ってきた。苦しそうに見える。けど、オレ自身まいの
ことを気にする余裕はそれ以上なかった。
「ん……はぁ……んんっ」
まいが熱い息を漏らすたびに少しずつ、少しずつ俺自身がまいの中に埋まっ
ていく。
その声に苦痛はない。ただただ熱く、オレの中の男を引き出していく。
「やぁ……大きくなっ……んぁっ」
それでもまいは腰を沈めることを止めようとしない。
オレのものが徐々に熱い肉に包まれていく。そこは柔らかく、だけどきつく
オレのものを絞り上げる。あの小さな体の中に入っているんだ。それも当然だ
ろう。
ワンピースに隠されつながっている部分は見えない。けどそれが逆に感覚を
鋭敏にしているみたいだ。あっという間に限界が迫ってくる。ただ入れただけ
だっていうのに。
「ご、ごめん、もう、限界、みたい」
せっぱ詰まったオレの声にまいは動きを止めた。
「そんなに、気持ち、いい?」
「ごめん……でも……だって……初めてなんだ……」
小声でのオレの告白。けどまいはそんなオレのことを優しく見つめる。
「あたしが、初めてで、イヤ?」
「まさかっ!」
思わず大声を出す。
「嬉しいよ、とっても」
いきなりだったけど。考える余裕もなかったけど。でもまいと最初にするこ
とができてよかった。それは間違いない。
「うんっ、あたしも、うれし……あぁっ!」
まいは年齢に似合わぬ優しげな笑みを浮かべると、一気に腰を下ろした。オ
レの先端に何かが当たると同時に、まいが嬌声あげてのけ反る。
奥まで入ったんだ、と理解するよりも限界を超えるのが先だった。
「まいっ! まい!」
名前を呼ぶと同時にオレは自分の欲望を解放していた――。
以上、
>>790-796 でした。
さて、これから保管所の更新作業に入ります。
こういう忙しさは……嬉しいですね。
もう、みなさん素晴らしいSSばかりです!今日は葉鍵楼最レス記念日っぽ!
そして管理御苦労様です。
>>796 よろしくお願いします。
しかし相変わらずエロいですな。
>>798 みんなバレンタイン前で鬱屈してるんじゃないかと。
漏れはどっちかってーと金銭的にだが。
801 :
元174:03/02/14 00:45 ID:fZuby3kT
言われて初めて気が付いた。
今日はバレンタインだった。
しまった!バレンタインネタ書くの忘れてた!
>>796 お疲れ様です。そしてよろしくお願いします。
>>801 まだ間に合います。今日中に書ければ、ですが…。
ちょっと厳しいですね。
Д・;) ・・・完全に祭り状態
ノ
>>606の漏れの発言は何だったのだろう・・・
これで明日(っていうか今日)の夜は寂しさを忘れてじっくり読めそう(w
「猪名川由宇さんです」
「かしこまりました」
耕一さんは丁寧に礼をすると初音ちゃんに2,3指示を出して再び僕のほうを振り向く。
「今初音ちゃんが呼んできますのでしばらくお待ちください、では・・・ごゆっくり」
そう言って耕一さんがホールから出て行った。
―――緊張してる。
本当に会えるんだろうか?
いや、現に初音ちゃんはいたしあの手の感触は本物だ、でも試しに・・・古典的だけどやってみるか。
そう思って僕は・・・
「痛い・・・夢じゃないな」
頬をつねってみるがしっかりと痛い、これは僕の夢でもなければ妄想の類で無いようだ。
夢じゃないと思うと僕は思わず頬が無意識で緩んでしまう、楽しみでしょうがない。
「何にやにやしとんねん、自分」
今まで散々聴いた声、聞き間違えるはずが無い、僕は声の聞こえたほうを振り向いた。
肩の辺りまで伸びた茶色の髪を2つに結い、ふちの無いメガネが特徴的な少女・・・
間違いなく「彼女」猪名川由宇だった。
「猪名川・・・由宇さん、だよね」
「せや、ここに来るような奴ならいちいち言わんでも分かるやろ、それと由宇でええ、さん付けなんて気味悪うて寒イボが出るわ」
「わ、悪かった、僕は・・・」
スパーン!
突然の衝撃に頭に火花が飛んだ、いつの間にかハリセンを持った由宇が僕の頭を叩いていた。
「阿呆、ここじゃ客の名前聞いたらあかんルールや、知らんのか!」
「知らんもなにもさっき来たばかりでそんなの聞いたの初めてなんだけど」
「じゃあ今知ったな、それでええ」
「なにも問題が解決してないようなしてるような・・・」
「男が細かいことぐだぐだぬかすな!」
有無を言わせぬ由宇の迫力に僕は口を閉じ・・・たかったがこれだけはツッコミたかったので聞いてみた。
「なあ・・・さっきのハリセンどっから出したの?」
「関西人を極めた者の究極奥義や、これができるのはここでも数少ないで」
「は、はあ・・・」
これ以上つっこむのは命にかかわる。
そう本能的に思った僕はこれ以上何も言わなかった、そうしていると由宇は僕のに密着するのではないかと思うほど接近する。
―――いい匂いだ。
香水などの化粧の匂いではなく女性が本来持つであろう官能的な匂い、由宇はまったく着飾っていない、ゲームのままの普段着なのに男の本能をくすぐるような雰囲気を出していた。
「―――匂うで」
由宇は僕の周りをくんくん嗅ぐとポツリと呟いた。
「はあ?」
「あの匂いや・・・イベント帰りの独特のおた臭、自分風呂入っとるか?」
納得した。
僕は普段から衛生面には気を使ってるが、さすがに冬でも暑いあの会場内で1日中本を打っていれば汗もかくし、あの独特のイベント臭が染み付いてしまう。
「ごめん,イベント帰りだから・・・」
「やっぱり同業かい、なんつーかそんなオーラ出とったしな、よっしゃ、じゃあまずは風呂や、疲れとるやろ」
由宇はそう言って僕の手を引いて階段を上がっていった。
今日はここまで。
関西弁については、僕が関西方面に住んでないのでどうしてもいんちき臭くなってしまう・・・
そこは御容赦ください。
state
>関西弁については、僕が関西方面に住んでないのでどうしてもいんちき臭くなってしまう・・・
気にするなYO!
俺も昔、いいんちょにけったいな関西弁喋らせてたような気が。
俺は、生まれた時からこの街に住んでいる。
もう何千回この道を通ったかわからない。
小学校に通う時に毎日通った。
中学に通う時にも毎日通った。
高校に通う時にも毎日通った。
大学に通う時にも毎日通った。
そして今は仕事に行くのに毎朝この道を通り、日が暮れてまた同じ道を戻ってくる。
その俺が、ここが何なのかをまさか忘れるはずがない。
ここは雑木林のはずだ。
カブト虫やセミを取りに来たこともあるし、学校行事で駆り出されて落葉掃除をしたこともある。
林の中には建物らしきものは何もなく、夜になると人の気配などまるでないはずの場所。
そのはずなのだが……
だったらここにあるこれは、一体何なのだろうか。
時代劇でしか見たことのないような日本家屋。
それが今、俺の目の前に大きくそびえ立っている。
今朝ここを通った時はこの建物はなかった。
だからと言って夕方までの間に突然こんなものが出来るわけがない。
これは一体何なんだ。
三歩下がって、屋敷を見渡してみる。
建物の造りそのものはまるで老舗の温泉旅館といった感じだったが、全体を朱色に塗った外観は、まるで旅館らしくなかった。
これじゃまるで、吉原か何処かの遊郭みたいじゃないか。
建物の中心を見やると、大きく開け放たれた玄関の上に「葉鍵楼」というすすけた大きな看板が掛かっている。
「……はあ?」
思わず俺は素頓狂な声を上げてしまった。
『葉鍵』?
こんな建物が突然現れただけでもワケがわからないのに、よりによって名前が『葉鍵』?
……一体何をする所なんだここは。
妙な好奇心をそそられた俺は、意を決し、その葉鍵楼という建物の玄関をくぐることにした。
811 :
酒と泪と男と女(1) 2/3:03/02/14 21:54 ID:T13VaY1f
「いらっしゃいませ。」
一歩敷居を跨いだ俺を出迎えたのは、恭しくお辞儀をする一人の男だった。
「当『葉鍵楼』の支配人、柏木耕一と申します。お見知り置き下さいますよう。」
「はあ。」
つられて俺も軽く頭を下げる。
無論、柏木耕一という名には覚えがある。
驚くべきことなのかもしれないが、今更そんなことで動揺しているわけにもいかない。
どうせ何分か何十分か後には、俺の想像を絶するものを見せられるに違いないのだ。
心の準備はとうに出来ている。
「……この葉鍵楼というのは、一体何なんですか?」
俺は前置きを省き、単刀直入に耕一に聞いてみた。
「葉鍵楼は、超高級娼館でございます。」
「ふむ、ショーカン………って娼館?」
「いわゆる『遊郭』と同義の娼館でございます。ただし普通の娼館と違う点は、ここの女の子が皆葉鍵の人間であることと、お客様からお代は一切頂かないということ……」
「はあ……お代を一切、ですか……」
「はい、お代は貴方様から既に頂いておりますので。」
「は?」
「ここにおいでになられた事、それだけで十分なのでございます。」
「はあ……」
何が何だかわからないが、ここまで聞いた以上このまま帰るわけにもいかないだろう。
「早速でございますが……お客様は、誰とのお時間をお望みですか?」
「女の子の指名ですか?」
「はい。」
腹をくくった俺の脳裏に、突如ある諺が浮かんだ。
「毒を食らわば皿まで。」
「は?」
「折角だから最後まで楽しませてもらいます。」
「はい、どうもありがとうございます。ご指名は誰になさいますか?」
「そうですねぇ……」
二階の一室に通された俺は、上着を脱ぐと窓際のハンガーにそれを掛けた。
こざっぱりした六畳の和室で、床の間の花瓶と畳の上に置かれた二つの座布団の他に、調度品は何もない。
これから二人で座ってしばらく時間を過ごす部屋としては、狭からず広からずいい感じだ。
襖を開いて隣の間を覗くと、衝立の向こうに二つ枕を並べた布団が用意してあった。
なるほど、確かにここは娼館や遊郭と呼ぶに相応しいな、などと思った。
最近の風俗みたいな、ただする事をするだけの機能的な作りではなく、何処か趣のある懐かしい造り。
客を和ませるために心を砕いているのがよくわかる。
気取った言葉で言えば「粋な計らい」というやつだ。
そういう楽しみ方の出来ない人間にとっては、ただの和室とそれほど変わりはないのだろうけども。
しばらくすると、頼んでおいた酒が盆に乗って運ばれてきた。
座布団の上に胡座をかき、手酌でそれを煽る。
なんとなくいい気持ち。
障子窓を開けて外を見る。
西の空に大きな三日月と、その下に広がる見慣れた風景。
林のすぐ横の道を行く人間を何人か見たが、この葉鍵楼には目もくれないで通りすぎて行った。
つくづく不思議な所だ。
これで寝て起きたら、何かの昔話みたいに枯葉の布団の上でいびきをかいていたりして。
それもそれで面白い。
そんな事を考えながらちびちび酒を飲んでると、不意に部屋の外に人の気配。
「失礼する。」
その声と同時に障子が開かれると、廊下に座っていたのは髪の長い白衣の女性。
「ん、よく来てくれました。霧島聖さん。」
しまった、sage忘れた……吊ってきます。
さっきの客は初音ちゃんを指名した。
まあ、葉鍵キャラ全員を扱っているこの娼館だ。こういった事態は起こり得るということは覚悟していた。
だが、さっきの客は明らかに初音ちゃんを傷つける目的の道具を要求した。
そしてにやりと笑って一言、「楽しませてもらうよ」。
俺は困惑していた。
確かに俺は確かにこの葉鍵楼のオーナーをつとめている。が、それ以前に柏木初音という女性の恋人である。
それに初音ちゃんと約束をしていた。『俺が初音ちゃんを守る』と。
しかし、確かにここで初音ちゃんを守ることは簡単なことだ。客の要求を拒否するだけで良い。
だがこの葉鍵楼、沢山の人々の思いの上で成り立っている。
我々はその思いのギブアンドテイクとしてサービスを提供させていただいている。
つまり、客の要求を拒否するということは、この関係を崩すということになる。
するとどうなるか………
おそらく我々を具現化している思いの力が弱まり………葉鍵楼は消滅する。
初音ちゃんは守りたい。だが、俺の独断でみんなを消滅の危険に晒す訳にはいかない。
「はあっ……」
溜息を付いてフロントの椅子に座ろうとした。が、そこには先に国崎さんが座っていた。
「いつ来たんですか? 気付きませんでしたよ」
「こっちに出てきたのはたった今だ。だが、あの客とのやりとりは全部見てた」
「……」
「行ってやれよ、心配なんだろ?」
「えっ……」
「もし俺があんたの立場で初音が観鈴だったら……俺なら観鈴を奪い返しに行く」
「でも……」
「心配するな。これが原因で何が起ころうとも、誰もあんたを責めたりはしないさ」
この国崎さん、普段は馬鹿なことばかりしてるが、たまに鋭いことをズバッと言う。
……この人のおかげで吹っ切れた。
「国崎さん、ありがとうございます」
「礼はいいから早く行け」
「はい」
しかし、このスレほんとにレベル高いですな。
ワシみたいななんちゃってSS書きには敷居が高すぎた気が……(苦藁
今回は耕一の心理描写。
ちょっとわかりにくいな。もうちょい上手く書きたかったが……
>>810-812 ひじりんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!
>>815 何を仰る。この視点からっていうのも少ないので、深みが増した気分が。
>>皆さん
頑張って。
∀・) みんなイイ!
ノ
負けずに『つぼみが咲くように』第4弾投下!
青い月明かりに照らされた和室、二つの影が寄り添っている・・・。
男「・・・好恵さん」
好恵「はい・・・。」
初めて坂下を名前で呼ぶ青年、彼女もまた自然にそれに答えた。
男「・・・抱いて、いいですか?」
好恵「・・・はい」
少し青年の腕にすがりつく坂下。
好恵「よかった。もう帰るなんて言われたらどうしようかと思ってた・・・
一応私も娼館の人間だから。」
男「関係無いよ。」
好恵「・・・え?」
男「例えここが街中でも、空手の道場でも同じ事言ってたよ・・・君が好きだから。」
好恵「ふふふ、道場でそんなこと言ったら叩き出されちゃうわよ・・・。」
男の腕から離れ正面に回る坂下、手を後ろに回して・・・
好恵「・・・あれ?う、ううんと、んっ!やっ!えいっ!」
どうやらドレスの背中のホックが外れないらしい。しばらく奮闘する彼女だが・・・
好恵「あの・・・すいません、これ外して頂けますか?」
ばつが悪そうに背中を向ける坂下。ドレスの谷間に広がるうなじが美しい。
青年はホックに手をかけ、外した。次いで坂下が背中のファスナ−を下げる。
ーーーーーーすとっ!−−−−−−−
音を立てて畳の上にに落ちるドレス、その上の彼女は一糸まとわぬ姿だった。
その光景はある幻想的な光景を想像させる・・・
地面に広がるドレスはまるで花のように咲き、その中心に立つ彼女はまさに
つぼみから咲いた花の妖精のようだった。
男「綺麗だよ、ほんとうに・・・。」
恍惚とした表情で坂下の後姿を眺める青年。
好恵「え、あ・・・ありがとう。」
両手で胸と前を隠しながら後ろ目で答える坂下、それで背中を見せてるために
うなじからお尻〜足先まで全てがあらわになっている。
視線が背中に集中してることを意識してかますます赤くなる坂下。
青年はそんな表情を少し楽しんでから、ドレスを踏みしめて彼女の傍らへ。
青年が肩越しに顔を近づける、意図を察した坂下はそのまま後ろ向きに
彼の唇を受け入れた。
好恵「ん・・・っ!」
こわばった表情でのキス、しかし抵抗しない彼女に対して青年はより深く深く唇を求める。
好恵「んふっ・・ん・・」
堪え切れなくなった坂下はキスしたまま正面に向き直り、青年の体にすがるように抱きつく。
青年も答えるかのようにその体を引き寄せる。
好恵「ん・・・んふぁ・・・ん」
口の中に広がる甘い快感に息を漏らす坂下、生まれて初めての経験が彼女の思考を奪って行く。
青年はそんな彼女をゆっくりとドレスの上に横たえ、そしてキスの呪縛を解いた。
好恵「あ・・・」
全裸の状態で男性に押し倒されている、しかもドレスをベッド代わりに。
そんなシチュエ−ションに遭遇してどうしようもなく上気する坂下、
まともに目を合わすことすら恥かしくてできずに思わず視線を泳がせる・・・。
男「可愛いよ、好恵さん」
出来る限りのやさしい声で諭す青年。
好恵「ど、どうぞ・・・」
それでも恥かしいのか相手の顔をまともに見られない坂下、
と、ふいに青年の手が彼女の胸に触れる。
好恵「ひゃう!」
びっくりして反応、しかし青年は行為を止めない。
好恵「ん・・・ふぁ、ふぅ、ん・・っ」
こわばった声を上げる坂下、両の掌はしっかりと握り締められ、全身を硬直させて
行為に耐えている。
男「大丈夫だよ、もっと力を抜いて・・・」
好恵「は、はい・・・」
とはいうものの、彼女はますます体をコチコチに硬直させる。
やわらかな脂肪の中にある空手で鍛えた筋肉がそれこそ全力で固まっている。
その必死さに思わず体を離す青年。
好恵「あ、あうう・・・」
硬直したまま泣きそうになる坂下、心が彼を受け入れても体がなかなか準備しない。
好恵「す、すみません・・・」
今日何度目かのばつの悪い顔をする坂下。
と、その時、青年がニンマリと笑った。
好恵「・・・え?え?え・・・?」
手をわきわきさせながら再び覆い被さる青年、なんか嫌〜な予感・・・。
男「こちょこちょこちょこちょこちょ・・・」
好恵「−−−!!きゃはははははっ!ちょ、ちょっとぉ〜、あ、ひゃっ!」
男「ほ〜らほら、こちょこちょこちょこちょ・・・」
脇の下といわずおなかと言わずくすぐりまくる青年、坂下はまるで陸に打ち上げられた魚のように
のたうち回る・・・。
好恵「ひゃ、やめてって・あっひゃははははぁ〜ん、ひゃっ!あぁあぁあ〜〜っ!」
数分後、花の妖精さんはすっかり硬さが取れていた。
好恵「はふぅん・・・もう、いじわる。」
濡れ場の前半おちまい。・・・どこいらへんが濡れ場だよ漏れ(w
まぁ自分に萌え萌えな濡れ場は無理っぽいかと。
|彡サッ
>好恵「はふぅん…」
好恵さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!
>>815 うわああ! ミス発見!
>確かに俺は確かにこの葉鍵楼のオーナーをつとめている。
↓
確かに俺はこの葉鍵楼のオーナーをつとめている。
変更おながいします>管理人さん
>アーモンド
坂下可愛いなぁ……
たまらんっすよ、マジで。萌えまくり
一応の挨拶を済ませると、俺は聖を対面に座らせた。
「まずは一杯。」
猪口を渡して徳利を傾けてやると、聖はそれを綺麗に飲み干した。
「御返杯。」
今度は聖が俺の猪口に酒を注ぐ。
俺はそれを一気に喉の奥に流し込んだ。
五臓六腑にアルコールが染み渡るような錯覚を覚える。
俺は息を吸い込み、溜息のようにそれを吐き出した。
と同時に、再び俺の手に酒が注がれた。
その所作が何とも美しい。
思わず見惚れてしまうぐらいだ。
「それにしても、ここは不思議な所だな……」
俺は思わず、そんな言葉を口にしていた。
「こんな目立つ場所に建っているのに誰も見向きもしない。そう言う俺もついさっきまで気付きもしなかった。」
「葉鍵楼とはそういう場所だからな。」
「そういう場所?」
「私達を必要とする人間にとっては、いつでもそこにある。しかし必要としない人間にとっては存在しないも同じなんだ。」
「必要とする、か……」
「キミだって、私に会いたいと思ったからこそ今ここにいるんだろう?」
「それはそうなんだけど、な……」
なんとなしに、こういう女がいたらいいな、などと考えたことはある。
しかしそこまで強く望んだかと言われると、
「どうもそんな覚えはないんだよな……」
「でもキミは今ここにいて、こうして私と飲んでいる。今はそれで十分だろう?」
「ごもっとも。」
聖の言うとおりだ。
理解できようとできなかろうと、現実が目の前にある以上、考えても始まらない。
それならせいぜい、楽しく酒を飲ませてもらうとしよう。
「……もう一杯注いでくれ。」
俺は聖に向かって猪口を突き出した。
一人で飲むと気分が落ち込む。
大勢で飲むと周囲が騒がしくなる。
だから俺は、こうやって落ち着いた気分で酒を飲みたいと常々思っていた。
俺自身が彼女を熱望した覚えはないのだが、もしかすると無意識に、そういう相手として聖を見初めていたのかもしれない。
俺と聖は互いに酌をしながら、とりとめもない話に花を咲かせていた。
お互いの友人の話や家族の話、昔話や仕事の軽い愚痴まで。
その仕事関連の話で、こんな事を聖の口から聞かされた。
「……今回が初めて?」
「そう。私が客に指名されたのは、実は今夜が初めてなんだ。」
「それはまた、意外な話だな……」
確かに葉鍵の中でも一番手二番手というほどの人気はないものの、決してファンが少ないわけじゃないので、今回が初めてということはないと思ってたんだが。
「自分で言うのも何だが、こんなとっつきにくい性格をしてるからな……
殿方としても、もうちょっと手のかからない娘の方がいいんだろう。」
「女は刀に似たり、か……」
「は?」
「日本刀は扱いに熟練を要する。特に名刀ともなれば、普段の手入れからして大変なもんだ。
一見して自分の手に負えないと思った男は、みんな避けていったんだろ、きっと。」
「…………。」
「お前はいい女だ。」
「……私を誉めても何も出ないぞ。」
「酌をして話に付き合ってくれればそれで十分。」
俺はぐいと酒を煽った。
聖の手からまた酒が注がれる。
もう何杯になるだろう。
空になった徳利が六本ほど盆の上に乗っている。
そのせいか、聖の顔もほんのり桜色に染まっていた。
「まだ飲めるか?」
聖は無言で頷くと、手元の酒をゆっくり飲み干した。
俺はそれに酒を注ぐ。
しばらくして、徳利の追加が運ばれてきた。
「……あら?」
用を足すためにしばらく外へ出てた俺が戻ってくると、聖は足を崩して柱にもたれかかったまま、すやすやと寝息を立てていた。
さっきまでは何ともないように思えたんだが、さすがに徳利三本分強の日本酒は効いたと見える。(ちなみに俺が飲んだのは五本)
とはいえ、もてなす側が客より先に潰れてりゃ世話はない。
聖の肩をポンポンと叩くが、反応はまるでない。完全に熟睡している。
このままほっとくわけにはいかないが、かと言って叩き起こすのもしのびない。
さてどうしたものやらと思った途端、不意に重要なことを思い出した。
ここは媚館。
客の望むあらゆるサービスを提供する所だ。
無論、邪な欲望を解放することも許される。
いや、むしろそのために存在していると言っても過言ではない。
俺はゴクリと生唾を飲んだ。
酒のせいで火照った体が、ますます熱くなっていくのを感じる。
聖の胸元に目をやる。
自己主張の強い二つのふくらみが、俺の目を刺激した。
視線を下げると、はだけ気味のスカートから露になった、剥き出しの太腿が見える。
鼓動がどんどん高鳴る。
例えここが媚館でなかったとしても、この状況で事に及べば女の言い訳は利かない。
男と二人きりの部屋の中で、無防備に酒に潰れている女。
誘っているも同じだ。
襲え。
襲ってしまえ。
本能がそう訴えかけてきた時、俺の理性は即座に決断を下した。
襖を開けて隣の間に入り、衝立をどけて布団をめくる。
再び元の部屋に戻ると、俺は聖を抱えて再び隣に行き、聖をその上に寝かせた。
「よく寝ていられるな、こんな状況で。」
呆れたように呟くと、俺は聖の上にそのまま布団をかけてやった。
「可愛いもんだな、こうして寝てる顔も……」
俺は聖の枕元に胡座をかき、じっとその顔を眺めていた。
ふう、と一つ溜息をつく。
体は相変わらず熱いままで、銃の方も撃鉄が下ろされたままの状態なんだが、心は落ち着いていた。
襲ってどうする。
それが、俺の理性が本能に返した返答だった。
襲ってどうする。
確かにいい女だ。身も、心も。
こんな女を抱きたい。
自分の思うままに鳴かせてみたい。
限界まで欲望をぶつけたい。
そんな感情は俺の中にもある。それも少なからず。
そして今は、その最大のチャンスだ。
でも待て。
俺は、酔い潰して抵抗できない状態にしないとこの女を抱けないのか?
闇討ちを仕掛けないと満足に相手を倒すこともできない程度の男なのか?
今ここで聖を襲ってしまえば、俺はそれを肯定してしまうことになる。
そんなみっともない事だけはさすがにしたくなかった。
俺はもう一つ溜息をついた。
さて、これからどうしたものか。
相方が潰れてしまった以上、一人でやるしかないだろう。
月もとっくに沈んでしまった。
仕方ない、ちびちびと酒を飲んで、眠くなったらそのまま寝てしまえ。
「あーあ、何しにここに来たんだか……」
自嘲的にそう呟いて枕元を立ち上がった時だった。
「……入っていかないのか?」
寝ていたはずの聖が、いきなり声を発した。
829 :
天気屋:03/02/15 18:49 ID:ZtR9LHRZ
懲りずに続編投下でつ。
ついでだから別スレで名乗ってるコテハン使います。でわ。
830 :
元174:03/02/15 19:29 ID:s3aX6Bbo
ひょっとしたら短編書くかも書かないかもです。
アテにはしないでください。
>>天気屋氏
goodです!大人の女は日本酒が似合う…。
…それにしても、貴方まで此方に来ましたか。大丈夫かな向こうw
パイズリができる人はいないのですか。
もうなんつーか、このスレ良いな
そろそろ残り容量が気になるな…
次は正式に第三館ですかな。
5 名前:名無しさんだよもん 投稿日:02/11/08 01:40 ID:7St2bvll
>>1 乙〜
6 名前:名無しさんだよもん 投稿日:02/11/08 04:17 ID:JH+KwInl
>>1 おつかれ〜
7 名前:名無しさんだよもん 投稿日:02/11/08 14:23 ID:M82UZl58
人来るのは夜か、それまで保守
8 名前:不特定生物 投稿日:02/11/08 16:16 ID:WLkYW/TU
>>7 IDがアレだな、何かランボー。
9 名前:通りすがりの名無しさん 投稿日:02/11/08 21:33 ID:MUsDugpF
前スレの
898-900
の続きです
スランプ気味かな〜、短めですがどうぞ
10 名前:通りすがりの名無しさん 投稿日:02/11/08 21:35 ID:MUsDugpF
栞の言われるままに香里の乳首の先端を舌で触れる。
「はぁっ・・・んっ・・・あっ・・・」
香里の喘ぎ声と、固くなった乳首の感触が僕の劣情を増加させる。
「香里って結構エッチな体してるね、もう乳首が立ってる」
「ち,違うわよ,ただ緊張・・・あうっ!」
香里の体がぴくりと震え、舌から香里の体温を直に感じる。
「お姉ちゃんったらもう乳首立たせちゃったの?いけないんだ」
そう言って栞が香里の首筋を舐める
「しお・・・り,やめ・・・」
香里も口では嫌がっているがさしたる抵抗は見せない。
「嫌ならやめちゃうよ?お姉ちゃん?」
栞が香里の耳元で囁いて胸への愛撫を止める、それを聞いた香里は首を横に振って。
「ごめんなさい・・・栞・・・やめないで」
「素直なお姉ちゃんは大好きです」
栞は再び胸への愛撫をはじめる,心なしかさっきよりも強くしている気がする,香里はその愛撫に甘い息を洩らした。
「栞,上は任せていいかな?」
「はい,任せてください」
「じゃあ任せるね,僕はこっちを」
僕は香里の胸から下へ口付けを続けて・・・。
香里のパンツに手をかけた。
11 名前:名無しさんだよもん 投稿日:02/11/08 21:36 ID:E/64aQ+O
Leaf・keyな出会い
http://www.love-beam.com/i/index.cgi?id=dWNtyhhwxW
12 名前:通りすがりの名無しさん 投稿日:02/11/08 21:36 ID:MUsDugpF
僕はゆっくりとパンツを下ろす。
するりと音を立てて下ろされる下着、香里の綺麗な肌がすべて晒される。
「き・・・汚くない?」
「ん?何が?」
「そ・・・その・・・私の・・・」
「もしかしてここのこと?」
僕は香里の秘所を指で開いて見る。
陰唇、陰核、尿道、膣口に至るまで娼婦とは信じられないほど綺麗だった。
「汚くなんか無いよ,その証拠に・・・」
僕は奥まで見える秘所の陰唇を舐める。
「うっ!・・・はぁん・・・ああ・・・」
香里の甘い声が耳につく、その今までのクールな印象からうって変わった猫が甘えるような声を聞くと僕はちょっと意地悪をしてやろうかと考えた。
「・・・舌,止まってるわよ」
「ちょっと考え事」
香里の少し機嫌を損ねた声を上げる、そんな時僕の目に食いかけの雪見だい○くが目に付いた、僕はクリームの部分を付属していたちょっと大き目の楊枝で掬い取って・・・
香里の陰核に塗りつけた。
「つ,冷たいっ!」
香里が一際大きな声を上げた。
13 名前:通りすがりの名無しさん 投稿日:02/11/08 21:40 ID:MUsDugpF
今日はここまで
間に広告が入って鬱
前スレ902氏
サンクス
エロパワーを充電しますた
14 名前:名無しさんだよもん 投稿日:02/11/08 21:48 ID:fU6E0n9/
君達、この小説を見て勉強でもしたらどうかね?
http://www.bb.wakwak.com/~nesu/shousetu1-1.htm 15 名前:名無しさんだよもん 投稿日:02/11/08 21:51 ID:FnEp2ml9
>>14 駄作だね。文章技術的にも話の内容的にも萌え的にも。
まずは台詞の頭にキャラの名前つけなくても誰の台詞かわかるように書くのを目指すのがいいと思うよ。
16 名前:名無しさんだよもん 投稿日:02/11/08 22:55 ID:8Kgz+AUC
>14-15
まあ他山の石とか反面教師とかいう言葉もありますから(w
17 名前:名無しさんだよもん 投稿日:02/11/08 22:59 ID:v7hxx0Sr
>>14 それってたまに貼ってあるの見るけど、やっぱ「晒しあげ」なの?
なんか可哀相なんだけど。
18 名前:或る名無し ◆MaKoP/qBSE 投稿日:02/11/08 23:13 ID:boUM0zKj
遅くなりました。新スレ立てお疲れ様でした。
>>17 私怨晒しのようです。本人が日記で愚痴っておりました。(10/17-18)
/ / ̄ ̄/ ̄ ̄ヽ
| / |
/ ヽ / /
\___ \_/ /
/ | 〃 / / 〃 __ / |
| ―十― / / / / | ―十―
| / /|\ / /\ ヽ / ̄/ ̄ ̄/\ | /|\
し \| ヽ V ヽ \ \_/ / し \| ヽ
____
/ / ̄ ̄/ _ ___
/ / / _ / __| ― /
_/ /| / _/ __| _/
____
/ 〃 ――|―
/ ○|
\ / 〇
>>◆B.otvswHuQ
初音が耕一の恋人という設定ならば、娼婦という設定に少し手を加えた方が良いと思う。
お客に指名されて嫉妬を憶えるのは少し不自然。
例えばこんなふうにしてみてはいかが?
「それでは、そこの柏木初音さんを」
「「えっ……」」
初音と耕一の声が重なった。
「柏木初音を指名します」
俺はもう一度、はっきりと言う。
「も、申し訳ございませんがお客様、この初音は給仕でして娼婦では……」
「葉鍵のキャラなら誰でも良いと、さっき言ったよな」
「そ、そうではございますが………」
「わ、わたしは別に構わないよ、耕一お兄ちゃん」
「でも初音ちゃん…」
「お仕事だから……ちゃんと薬も飲んでいるから大丈夫……」
「ほら、初音さんもこう言ってるし、客の要望に答えるのが君の仕事だろ」
「……かしこまりましたお客様」
言う耕一の声から先程までの親しみの感情が消えていた。
>>841 公式サイトでは、作者がレスを返す必要性が出てくる。
正直そこまで意見をするつもりがないから、ここに書き込んだ。
ここの書き込みなら、嫌なら無視することができるからな。
>あと、他の人が書いたのをいじるのはあんまり良くないかもしれないです。
>そのような事をされると怒る方もきっといると思いますので。
おまえは誰だ?
アノ作品の作者か?
このスレの管理人か?
もし些細な感想でも◆B.otvswHuQが感想を求めていたらどうする?
お前は個人的な考えにより、勝手なルールを提唱しているのだぞ?
その立派な偽善ぶりには吐き気を憶えるな。
>公式サイトでは、作者がレスを返す必要性が出てくる。
>正直そこまで意見をするつもりがないから、ここに書き込んだ。
じゃあ何の為に書き込んだんだよ。
作者の反応がいらないんだったらてめーの脳内に封印しとけ。
スレが荒れるだろヴォケ!
>もし些細な感想でも◆B.otvswHuQが感想を求めていたらどうする?
最初に確認とってみようって考え方はないわけか。
この短絡思考厨が!
言いたいことがあるのはわかりますが、喧嘩腰はやめましょうよ皆さん。
まあ、禿しくもちつけ!
/\⌒ヽペタン
/ /⌒)ノ ペタン
∧_∧ \ (( ∧_∧
(; ´Д`))' ))(・∀・ ;)
/ ⌒ノ ( ⌒ヽ⊂⌒ヽ
.(O ノ ) ̄ ̄ ̄()__ )
)_)_) (;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)(_(
>>840 そういう手法がよしと思うなら何か一つ書いてみてはいかがかな( ̄ー ̄)?
無論そのまんまでは嫌味なのでキャラや手法を変えて。
>>844 >>この短絡思考厨が!
おまえもなー( ̄ー ̄)
その言葉そっくり返してやるよ
釣る気はなかったのだが、荒らしてすまそ
>おまえもなー( ̄ー ̄)
ハァ(゚д゚)?
>>840 ご意見どうもです。
耕一と初音を恋人設定にして書いてて、何か弱いな〜と思ってたんですけど、
確かに耕一が最初の場面であっさり初音の指名をゆるした点はまずかったですね。
非常に参考になりました、ありがとう。
ちょっとリアルの仕事の方が忙しくて、続きうpが遅れると思います。
必ず完結させるので、気長に待ってください。
あと2KBでは短編も難しいだろうからこのまま処理
まだ書けるかな
858 :
名無しさんだよもん:03/02/16 19:48 ID:XP6ywyNU
859 :
名無しさんだよもん:03/02/16 19:49 ID:XP6ywyNU
今ふと思ったが、金取らないのと高級は矛盾するかと。
雰囲気が高級ということで見逃してくだされ
まだ書ける?
うめうめ
マジで埋めるしかねぇな