1 :
支配人挨拶:
いらっしゃいませ。当館の支配人 柏木 耕一 と 申します
当館は治外法権となっておりますので、何をしてもお客様のご自由でございます。
さて、お客様、
今宵は どの姫と 過ごされますか…?
みずか姫キボンヌ。
長森じゃなくてエイエソの方。
>1
ねえねえ
『ココアパン』が『チョコメロンパン』に変わった事をどうおもう?
ボクはココアパンのままの方がいいと思うんだけど?
このスレ、いいかも…
7 :
名無しさんだよもん:02/09/24 23:40 ID:E4SZlmd9
あっ…
ハァ…
頭に超がつくということは、やっぱりみんなRR感染してるんですね…。
10 :
がっくす:02/09/24 23:42 ID:alSxzA8v
支配人!矢張り料金表が必要だと思われます!!
佐祐理さんを指名したい
12 :
名無しさんだよもん:02/09/24 23:48 ID:b1D8KlDK
舞指名で
名スレの予感を感じる。
14 :
名無しさんだよもん:02/09/24 23:56 ID:b1D8KlDK
俺も
お前の感じている予感は以下略
歌舞音曲に優れ知性も教養もある高級娼婦
もちろん性技のほうも・・・
本番は無しの方でお願いしまづ…
処女風俗…(;´Д`)はぁはぁ
本当にいるらしいね
栞っていう、新人さんで…
楓を指名。
服装はセーラー服。
アニャルバイーブを用意して欲しい。
21 :
名無しさんだよもん:02/09/25 00:15 ID:YBPWFt6B
初音たんを指名。
服装は裸エプロンで
全身マッサージ&手作り肉じゃがを頼む。
トウカとの大きめサイズのYシャツプレイで・・・
ぬるぬるマットプレイも
23 :
名無しさんだよもん:02/09/25 00:22 ID:EC2YVprv
千鶴の搾乳プレイを希望します。
楓を指名。
服装はセーラー服、スカートの下にブルマ。
夕方の教室プレイを所望。
>>23 お客さん、無理をいっちゃぁいけませんよ。
あの…複数プレイは可能ですか?
27 :
今晩のオカズにどうぞ・・:02/09/25 00:40 ID:gXbFhFxz
やっぱり売れっ娘はカルラなのかな。
漏れはちゃんさまでw
「夜のアイドル」いいんちょをフルコースで!
ハァハァ…
>>28 カルラ「わたしはあるじ様だけのもの・・・」
とか言って胸板を人差し指で「つーっ」ってされたら
それだけで逝ってしまいそうだ(;´Д`)
雅史を指名。雪山遭難プレイで。
秋子さんを指名しまふ。
喪服か黒いドレスでお願いしまふ。
ハァハァ…
ただの高級ではない、超高級とは…?
例えばだ。当然もの凄くお金がかかる。
そのかわり一晩なんてけちくさいことを言わず、
一週間ぐらいは付き合ってくれる。
それから、相手に拒否権がある。ときには鬱になる覚悟も必要。
しかし、オーケーを貰ったときの満足感は素晴らしいものがあるぞ。
>>33 娼婦の館で鬱になってどうするさ。
リアルでただでさえ鬱なのに・・・
漢指名。
ぶるま着用で。
こんなスレ立てて見たかった。
…とつくづく思っていたが、
本当に立っていたとは。
今度ネタを投稿する。
>>33ただの高級ではない、超高級とは…?…
>>34…リアルリアリティ<`ш´>
39 :
支配人:02/09/26 00:41 ID:w+nMrYXj
なお、超高級とは、高額の金銭が必要という意味ではありません
それは現実の価値観です。そう、ここは言わば
夢 の 国
お客様にお支払い戴くのは姫達への「思い」
強いて単位に表せば総額「300誰彼」といった所でしょうか。
では主だったオプショナルコースを御紹介させて戴きます
「手料理」
「夕焼け」
「雨」
「乙女」
「幼馴染」
「授乳」
「修羅場」
「電波」
「放課後」
「治療」
「流し素麺」
「ジャム(全身リップ)」
「膝枕(耳掻き付き)」
「夜這」
「添寝」
等と為っております。
他に御要望が有ればお申し付け下さいませ。
では御尽力下さいませ、姫を「身請け」する、その日まで…
元ネタ、なるしまゆりの漫画か?
たしかそんなタイトルのがあったような。
違ったらゴメン。なんか既視感を覚えたもので。
>>39 「修羅場」から3Pに流れるコースで・・・
ところで現役アイドルがお忍びでやってるって噂本当でしょうか?
しかも何人かいるとか、さすが超高級ですね
私の散歩の連れ合いを求む。
エルルゥを指名。
衣服は不要、首輪とヒモを用意して欲しい。
いいスレだけど、支配人が居なくちゃどうしようもないわね…。
今ネタとSS考えてるんでスレを落とさないようにしよう。。。
それにしても(・∀・)イイ!シチュエーションがあったね。。。
イケそうな気はするが・・・
なんか寂しそうだね。
相手は出来ないけど、指の背中でも掻いたら?
なんか気持ち悪くていい感じだよ?
あと一歩、あと一工夫で良スレになる気がするんだが・・・
本日のお勧めコース
☆さゆりんとお花畑ぷれい☆
※ご希望のお客様にはぷれい前に謎ジャムをお召し上がり頂きます
【小さな誇り(1/3)】
「
>>18番のお客様、大変お待たせ致しました。
御指定はこちらの者で間違いありませんか?」
静かなノックに男が返事を返すと、ゆっくりと扉が開かれた。
「あ…あの…」
そこには緊張に体を振るわせた一人の少女が立っていた。
男が軽く頷くと再び扉は閉ざされ、少女一人がその場に残された。
「おい、どうした? こちらへ来ないか?」
「は、はいっ!」
叱責したつもりはなかったのだが、少女はびくっ、と体を振るわせて、慌ててこちらへと駆け寄ってきた。
おずおずとベッドの上にはい上がると…そっと体を抱きしめてくる。
「…」
「…」
「…おいおい、いつまでそうしてるつもりだ?」
「す…すみません!」
実のところなかなか心地よかったのだが、思わず苦笑してそう尋ねると、少女は半泣きになって謝った。
「なに、詫びることはない…今夜は君のような女性を求めに来たのだからな」
「あ…」
少女を抱きしめてうなじにそっと口づけると、少女は小さな声を上げた。
52 :
51:02/09/28 02:13 ID:kYFmYA7t
【小さな誇り(2/3)】
「…」
そのまま胸元のボタンを外し、白い体を顕わにしていく。
そして、胸元のほんのりとした膨らみに優しく愛撫を加えていく。
「ふぁっ…」
次第に少女の頬が上気し、息づかいが荒くなっていく。
「そう…そのままただ身を任せていればいい…」
「ま…待って下さい…」
少女は、息を荒げながらも、優しい、しかし、しっかりとした声で制止した。
「そういうわけにはいきません…。私、これでもこの館の『姫』ですから…」
「…ふむ?」
振り向いてこちらを見つめる少女の目の中には、内に隠された強い意志と誇りが見て取れた。
小さな手で男の両頬を挟み込むようにして優しく抱き寄せると、濡れた唇を男の口元へと寄せてくる。
「ん…ん…」
53 :
51:02/09/28 02:14 ID:kYFmYA7t
【小さな誇り(3/3)】
(ほぉ…これは…)
男は心の中で小さく呻いた。体にも心にも成熟度に欠ける少女に、先輩達がこれだけはと力を注いで磨き上げたのだろう。
一瞬、我を忘れてしまいそうになるぐらいの見事な舌使いだった。
「…如何でしたでしょうか?」
しかし、首を傾げて聞いてくる様子は、本人優雅なつもりであろうが…どこか子供らしい自慢解な様子にも感じられた。
だが、その無邪気な様子を前にしてこそ、男は素直な賞賛の気持ちを吐露できる気がした。
「いや…素晴らしい。しかし…」
「え?」
僅かに不安そうに表情を曇らせる少女。
「しかし、このように火をつけられてしまうと、
どうやら今夜は君の体の全てを味わせてもらわないと、
気がすまなくなってしまいそうだな」
「はい! どうぞ心ゆくまで…」
満面の笑みを浮かべて力を抜いた少女の体をベッドに横たえると、
男はゆっくりと彼女を生まれたままの姿へと変えていった。
<取り敢えず完>
54 :
51:02/09/28 02:14 ID:kYFmYA7t
まあ、気障ったらしいとかキャラがらしくないとか、
いろいろあるだろうけど、他の例がないのでどうも方向性が掴めん。
このスレの第一段、試作ということで勘弁。
他の奴も何か書いてくれると嬉しいのだが。
55 :
名無しさんだよもん:02/09/28 10:46 ID:KLk3kYCw
>>54 一発目としてはなかなかいい感じかと。
あとはここから、甘々になるのかいぢめるのか興味有。
ついでにageときます。なんとか人を集めたいので。
大悪司のタマネギ先生を雇って従順じゃないキャラは
上級娼婦に調教してもらうのもいいかも
名スレ発見。
今後の展開が楽しみだ。
そういえば昔、秋子さんが経営する娼館があったような。
>59
いいね、それ。
たまに経営者自らが娼婦として店に出たりするとさらに萌え。
61 :
500ml:02/09/28 11:53 ID:f+UNDV9G
その建物は古びた町並みの外れ、そこに突然現れた。
アスファルトで包まれた町の裏通り、一歩踏み出すとそこは石畳の回廊。
今時珍しいガス灯が導く一本の線。僕はその線を伝って真っ直ぐに歩いていった。
そして、その行き止まりにその建物はあった。
「凄い……」
水堀を切った荒壁に囲まれた櫓門、それはそこが昔この辺りの領主の館だった事を思わせる。
でもそれは決して古びたものでは無く、朱に染められた丸柱が綺麗に磨き上げられている。
柱の基礎は礎石で造られていて、この建物の歴史の深さをまた彷彿とさせる。
そして……僕にとって何よりも興味が惹かれた物、それは櫓門の鴨居に掛かっていた。
そこにあった物。それは『葉鍵楼』と漆で大書された看板。
「葉鍵楼……?」
単に急に現れた石畳に惹かれて歩いてきた。
そして遠くに見えた建物を、近くでみたいと思っただけだった。
でも、そこに読める文字は決して懐古的なものでもなく、まして諸子百家の様な学問的なもので
もない。
いつも見る文字。たいして珍しくもない文字。
『葉鍵』……僕にとってはありふれた文字がそこに浮かんでいた。
櫓門から館迄二〇間余り。石灯籠が煌々と明かりを照らし、何か幽靡な雰囲気を醸し出している。
僕は苔で濡れた飛び石を気を付けて跨ぎ、母屋と思われる屋敷へ向かう。
それにしても不思議だ。
ここは人様の家だ。自他共に認める引っ込み事案な僕が、何故か何の躊躇いもなく門をくぐった。
自分でも信じられない。例え誰もいないと分かっていても「ごめんください」ととりあえず言って
しまう様な僕が何も迷わずに屋敷に向かって歩いている。
明かりはそこかしこから出ている。なのに人の気配は全くしない。冷静に考えればこんなに恐ろ
しい状況は無い筈だ。でも、何故か怖くない。
僕は寧ろ前へ進みたくて仕方がなかった。
62 :
500ml:02/09/28 11:53 ID:f+UNDV9G
「凄い……」
又同じように呻いてしまう。その屋敷は大入り母屋の化粧破風が嵌められた大屋根が正面にそびえ立ち
その上に南蛮望楼が乗っかっている様な奇妙な建物。安土桃山時代初期、そう、天守がまだ殿
主と呼ばれていた頃の様な建物がこの屋敷の本家屋の様だった。
玄関の戸にはガラスなんてものははめ込まれていない。縦一間横三尺五寸はあろうかと思われる一枚
板の豪壮な観音戸二枚で構成されていた。
「ここを進む者、一切の希望を捨てよ……」
何処かの夢想家がしたり顔で言いそうな台詞を思わず呟いてしまう。僕の知っている『葉鍵』とは
全く違う想像の空間。そう、逃げる事など今更許しては貰えないような場所。
だけど、くぐらずにはいられなかった。この先に何があるかは分からない。もしかしたら想像通り
「奈落」が待っているのかもしれない。
でも
僕は『葉鍵』という言葉に抗える程強い人間では無いから。
そこにはもしかしたら、想像も出来ない様な世界が待っているかもしれないから。
だから、僕はその重そうな玄関の戸を開ける事にした。
そこに「何か」を期待して。
ギィ――
重苦しい音と共に扉を開けた瞬間。
「いらっしゃいませ〜!お兄ちゃん、お客さんだよ!」
軽やかな声と共に信じられない事が起こった。
「はっ……はっ……」
「こんにちは!ちょっと待ってて下さいね。…もう、お兄ちゃん、何やってるのかなあ」
ピンと伸びた触覚みたいな癖毛、愛くるしい瞳。抱きしめたら折れてしまいそうな程華奢な体。
間違いない。
彼女は「柏木初音」だった。
63 :
500ml:02/09/28 11:53 ID:f+UNDV9G
混乱したまま惚けている僕の目の前で、初音ちゃんはカウンターに身を乗り出して大きな声
で奥に呼びかけている。そんなミニで身を乗り出すと……見えそうで見えない物らしい。
「お兄ちゃん!耕一お兄ちゃん!お客さんだよ!早くきて!」
暫くすると奥の方から寝ぼけた様な声と一緒に一人の青年が出てきた。
「ふぁ〜、初音ちゃん、冗談だろ?こんな時期に客なんか来る訳な……あ」
その青年は僕を見て一瞬きょとんとした顔をした後、慌てて笑顔を取り繕う。
「あ、い、いらっしゃいませ。ようこそ葉鍵楼へ」
間違いない。彼が柏木耕一だ。そしてその横でニコニコしているのは柏木初音。
……どういう事だ。
なんで僕は彼らと面と向かっているんだ。
僕が尚混乱しているのを見透かした様に耕一さんは話だす。
「何も考える必要は無いんですよ」
「?」
「貴方はここを見つけた。だからここに来た。それだけの事ですよ」
「それだけ?」
「ええ、それだけ」
耕一さんも初音ちゃんと同じ様にニコニコとしている。
「簡単な事です。貴方には『葉鍵』が必要だった。だから『葉鍵楼』は姿を現した。そして姿を現した
『葉鍵楼』は貴方の望みを叶えるんですよ」
「望みを……」
「ええ、望みです。貴方が普段もっとも会いたいと思っている葉鍵の女の子。その中から一人だけ
と貴方は出会い、そして好きな様に出来る」
64 :
500ml:02/09/28 11:54 ID:f+UNDV9G
「好きな様に……ですか?」
「ええ、遊び友達として楽しむも良し、恋人の様に甘い時間を過ごすも良し。それに……」
そこ迄言った後、耕一さんは急に真剣な顔になって言った。
「主従の様な関係を築くのも良し。貴方が『満足できる迄』女の子は貴方の隣に居続けます」
ゴクッ……
思わず生唾を飲み込んでしまった。耕一さんは慣れているのか僕の所作には全く動じない。
初音ちゃんはいつの間にか後ろでお茶と茶菓子を準備していた。
「貴方は、望みますか?葉鍵の女の子達との時間を」
「僕が……」
「そう、貴方が」
「女の子の中の誰かと」
「そう、意中の女の子と」
「……」
暫くの間、時間が止まる。コポコポと初音ちゃんが急須にお湯を入れる音だけが部屋に響く。
「はい…」
やがて僕は答えた。
「望みます。一番好きな子との時間を」
僕はもう一度繰り返した。
「僕は望みます」
「そうですか」
耕一さんはニッコリと満足そうな笑みを浮かべた。そして当然聞くべき事を聞いてくる。
「では……誰と? 誰とご一緒の時間を過ごされたいですか?」
そんなのは決まっている。迷う様な事では無い。だから僕はすぐに答えた。
「僕が一緒に過ごしたいのは……」
65 :
500ml:02/09/28 11:54 ID:f+UNDV9G
じゃあ、俺も試作で。ちょっと珍妙な感じで書き殴ってみたり。
こういうイメージもありっすかね?
雰囲気あって(・∀・)イイ!!
「僕が一緒に過ごしたいのは…」
「し、清水――」
その娘の名前を完全に言い終わらぬうちに、目の前に確かにあった「葉鍵楼」の
姿は消えていた。
その中で、残像のように消えかかった耕一さんと初音ちゃんは、薄ら寒い目で僕を
見つめ、消えた。
僕の声にならない叫びは終わりのない空に響く。
「…せめて凸に(以下略」
>67
ぶち壊しだな…(w
>>61-64 >「簡単な事です。貴方には『葉鍵』が必要だった。だから『葉鍵楼』は姿を現した。そして姿を現した
『葉鍵楼』は貴方の望みを叶えるんですよ」
この館の概容がケテーイしますたw
>>67 ワロタ
70 :
名無しさんだよもん:02/09/28 17:19 ID:rBdEytU5
ついでに期待age
68 名前:地獄車 ◆a6WeBjxs 投稿日:02/09/28 14:46 ID:HjtWPawR
>67
ぶち壊しだな…(w
まぁ、いまさらだけど。葉鍵楼から。67が俺だったり。
「君、一人で来たの?」
「あ、ああ」
「寂しい奴…」
「ぐ…っていうか、こういうところに大勢で来る奴はそうそういないと思う…」
「それもそうだね。…で、どうする?」
「いや、こういうとこ初めてだから…」
「ふふーん♪ 緊張、してるんだ?」
「まぁ」
「どれどれ…」
「ぐわっ! いきなり手入れるなっ!」
「わ、結構大きいね♪」
「思いっきり社交辞令だよね…」
「あはは、バレた…」
「んじゃ、最初は口でしてあげる…」
(最初って…色々してくれるんだろうなぁ…)
こんな感じで、詩子さんに弄ばれてぇ。
つ〜か、各自の妄想をそのまま書けば良い様な気がするw
なんつーか、
>>67で終わっているような気がするぞ(w
あまりにも上手い終わらせ方だ・・・・・・
かのラピュタを崩壊せしめた滅びの言葉にに勝るとも劣らぬな
>し、清水
フェミニズムセックスマシーンネタでも書くか・・・
78 :
名無しさんだよもん:02/09/29 23:21 ID:MhSQT9eR
再起動祈願age
迷い込んだ古風な娼館の名は葉鍵楼といった。
泥酔と、痴情の小道を、ようやく熱を失った感情の中で、背中を押されるが
ごとく門をくぐった。
『すべての願いを叶えます』
その門前の墨書は如何にも卑猥な連想をさせる。
自分の脳裏にも幾多の情景が浮かんでは消える。
だが、一抹の哀愁が、待合で過った。
支配人が、そっと告げる。
「妓のほうにご希望は」
「ああ、初めてなんだ。適当につけてくれ。」
あまり通でないことを言ってみる。僅かの手間賃を払わぬケチはこの館では
どのように扱われるのだろうか。
「・・・ご希望の見目形や、その他ございましょう。」
支配人はあくまで温厚だ。
「・・・、ゆっくりしたい」
「分かりました。ご希望に沿うようにいたします」
「さ、ご挨拶なさい、今日のお客様だ」
「みずかといいます。」
さすがに後悔した、いや、後悔と言うより罪悪感だ。
娼妓を掻き抱くが初めてでもないが、目の前に現れた妓は未だあまりに乳臭
い。
壊れそうだ。そしてはかなげだ。情欲で裂くには生々しい。
「おい、亭主、私は・・・上客ではないぞ。一見だ。いいのか、この子で」
あえて、子と言ってしまった。罪悪感は染みのように心に広がる。
「お客様のお求めは安らぎです。この妓にはそれがあります。どうぞごゆる
りと。」
支配人の顔が暗い灯火に照り、幽玄に笑みを浮かべた。
「こちらでございます」
みずかは燭を照らして奥へといざなった。
長森キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
ヽ ヘ ノレ,
∧_∧ ヽ(。、::。.::・'゜・' )〆
(´Д`#) / ̄ ̄ヽ::。 ).。:: θ) ←>>長森狂徒◆V5sM.9gY
i i⌒\__ノ ノ::・'゜。'゜ )ゝ
ヽヽ ヽ / /。、 ::。 )ヽ
)) )-─/ /’ /Υ/ γ\ヾ
// / // / // /\ \
((__ノ // / (_(_,ノ ) )
// ノ / / /
|_|_/ / / /
( ( <
\ \ \
(⌒_(⌒__ヽ
めさめさ続きが気になるのですけど。
私も気になる・・・・・
みずかはそう廊下を長く歩くことなく、目的の部屋に辿り着いた。
「今宵、一夜ですが、おくつろぎ下さい」
音を立てずに、みずかは戸を引き、案内した。
枕もまだ早く、とりあえず酒となった。
酒肴を些少ならべ、みずかはゆるりと酌をした。
杯は軽くだが進んだ。
「みずか。俺はお前を抱くのだろうか。」
自嘲の言葉だった。
酌するみずかの香は、化粧にて緩めても、乳の匂い強く、形如何に麗しいか
ろうと罪を犯すことを楽しむもの以外手をつけぬ幼女である。
「みずか、年はいくつだ。」
「17にてございますが。」みずかは笑っている。
そうは見えぬが、この屋この街に許されない罪はない。あえて年に嘘はなか
ろう。
杯を一時に空け、宅に伏せ、徐にみずかの手を取った。
逆らいはなかった。
掻き抱き、その身をまさぐり、もどかしく帯を解いた。
世辞でも「臥所にて」だの「明かりを後生ですので」の遁辞が聞かれるはず
だが、みずかはさらりと体を明かりの下にさらした。
なんでこのスレ大正デモクラシーの匂いがするんだろう…
86 :
名無しさんだよもん:02/09/30 08:06 ID:LyXIgE2D
87 :
名無しさんだよもん:02/09/30 08:16 ID:XCnQojpl
迷惑な客の追い出し方
フロント「アンジョンファンが入ったチームは?」
客「清水エ…」
消滅。
なんでこのスレおならの匂いがするんだろう…
89 :
名無しさんだよもん:02/09/30 08:17 ID:edpzBdxw
90 :
名無しさんだよもん:02/09/30 08:19 ID:edpzBdxw
大正デモクラシー=大正期に顕著となった民主主義的風潮のこと。
七瀬留美、沢渡真琴、みちるのツインテールトリオを交えた4Pキボンヌ
/".⌒`ヘ ヨイショ ヨイショ
/ `ゞワ/ ̄ ̄⌒` ̄ ̄ ̄─
| ソへわ-ノ ソ  ̄ ̄ ̄へ ゴー
ヾ丿 | リ | ♪ ソ⌒\
`ゝ_庁ソ个ノ\| ノ チャンコ増田 ∴> ヽ ヾ))
/ ̄ ̄^" ` ̄ ̄⊆ ⊇ミ 丿 \ラ ̄ ̄ヾ
| 娼婦 | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄へ ヽ |ミ'```ヾ、´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : :
| \ヽミ≧ / / セリオA \ ⌒/\ |巛 ≫>、´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : :
| 彡\フ\ミ-^〆 /ソソ三ノ___--へ───、__ヾ-─_ 《 \彡、〜´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : :
ゝヾミ彡H_タ彳ヽ"〜ノミ____/二二二|_____ 二tttty、) ))
治外法権の辺りが自由主義的ですか?
95 :
名無しさんだよもん:02/09/30 11:01 ID:T/0u9Jh/
大正浪漫なら分かるが。
96 :
2チャンネルで超有名:02/09/30 11:08 ID:2hau8FYI
そのとおりだよMY同志
なんでこのスレ灯台モトクラシーの匂いがするんだろう…
大正デモクラシーは頭の悪いミスだと思った。
>「17にてございますが。」
ドリフ大爆笑時代のバカ殿コントの由紀さおりを思い出したよ。
オッペケペーの時代であるぞな。
スレが伸びてるなぁ、と思って見にきたら
伸びてる理由が大正デモクラシーだった、打つ
長森ネタ出てる、残念。
で、
>>61-64の続きで倉田嬢で書いていいです?
私の癖で長くなると思うんですけど。
107 :
名無しさんだよもん:02/10/01 10:54 ID:ghtoT+q2
ぜひ!よろしくたのむ。期待あげ。
倉田だと 激しく期待
禿 し く 期 待
俺も期待
えっ佐祐理さん??(゚∀゚)
ノ)ァノ)ァ(;´Д`)
えっ反転一弥たん??(゚∀゚)
ノ)ァノ)ァ(;´Д`)
「僕が一緒に過ごしたいのは……さゆ……倉田佐祐理さんです」
そう、佐祐理さん。他に望む人なんて居ない。
佐祐理さんに会えれば、例えここが僕の夢の中の世界だったとしても充分満足出来る。まして現実だと
したら……
それだけで僕の心臓がバクバクと音を立てるのが分かった。名前を呼ぶだけで興奮してしまう程、今の
僕は緊張と期待をしているのかもしれない。
耕一さんは僕の顔を静かに見つめながら、微笑んだ。
「倉田佐祐理ですね?少々お待ち下さい」
耕一さんはカウンターの上にあった黒電話の受話器をとりダイアルを廻す。
ジ――コロコロ、ジ――コロコロ、
今時黒電話も凄い。……そういえば黒電話に内線機能ってあったのだろうか。
「あ、耕一です。はい、お疲れさま。……うん、うん……はは、そりゃ大変だ。ん?違う違う、佐祐理ちゃ
んいる?」
なんだかムッとしてしまった。佐祐理さんの事をちゃん付けで呼ぶ。当たり前なんだけど、親しい関係
なのが良く分かるからだ。
「…はい…………あ、佐祐理ちゃん。はいはい、こんばんは。いつも元気だね。……ははっ、そんな事な
いってば……うんうん、へぇ〜……あっ、そうだ。佐祐理ちゃん、今すぐ準備って出来る?」
耕一さんは少しの間電話の相手―恐らく佐祐理さん―と楽しそうに話していたが、僕がじっと見ている
と慌てて仕事の話しを切り出した。気付くと初音ちゃんもなんだかむ〜って感じで耕一さんを見ている。
「うん、うん。はい了解。じゃあ、準備出来たら事務所に電話くれる。うん、よろしく。じゃあね」
チン
受話器を降ろすと耕一さんは僕と再び顔を合わせて笑顔で告げた。
「準備に10分くらいかかるみたいです。あちらでお待ち頂けますか?」
僕は案内されたソファーにどっかりと腰を降ろした。
……なんだかとても疲れている様な気がする。体は重くて堪らないのに、心臓だけは早鐘の様にドクドク
と鼓動している。興奮と緊張の混じった異様な感覚だ。
「はい、どうぞお召し上がり下さい」
「あ……ありがとうございます」
初音ちゃんが先程準備していた。お茶とお茶菓子を持ってきてくれた。思わず敬語で返してしまう。声
も裏返ってしまった。
「くすくす。あ……ごめんなさい」
そんな僕の所作を見て初音ちゃんが楽しそうに笑う。……なんだか凄く恥ずかしい。
だけど。良く考えれば、ここは娼館。そう、恥ずかしいとかそんな問題じゃなくて、僕は既に佐祐理さ
んを伽の相手として指名している立場なんだ。そして初音ちゃんも指名されれば恐らく……。
「あの……柏木さん?」
「はい。あ、え〜と、初音でいいですよ」
「あ……じゃあ、初音ちゃん?」
「はい」
初音ちゃんは屈託無い笑顔で僕を見つめる……凄く可愛かった。
「ここは何時からあるの?」
「いつから?」
「あ、うん。なんか質問が変だけど。いつからって言うか。その、なんだ……」
僕は初音ちゃんに色々聞きたくてしょうがなかった。でも、何を聞いて良いのか分からない。
「多分、分からないです」
初音ちゃんは少しだけ困った様に、そして申し訳そうに告げる。なんだか触覚も元気が無さそうに見えた。
「お客さんが聞きたい事、不思議に思っている事。何となく私にもわかります。だけど、ここは」
そう言って初音ちゃんは部屋をぐるりと見回してから言った。
「私も気付いたらここにいて、気付いたら耕一お兄ちゃ……耕一さんのお手伝いをしていましたから」
「そうなの……」
少しがっかりしたけど、気を取り直した僕は折角頂いたお茶を冷めないうちに啜り、お茶菓子を食べる事
にした。
「あ、これ美味しい」
甘い饅頭かと思ったそれは、中に肉団子が入っていた。お茶と肉類なんてなんだかお茶請けとしては変な
取り合わせけど、美味しかった。
「ああ、それ楓お姉ちゃんが選んでるんですよ」
「楓……ちゃん?」
「うん…じゃなくて、はい。お客様に出すお茶とか、お菓子は全部楓お姉ちゃんのセンスなんです。なんか
変なお菓子が多いけど食べてみると意外と美味しかったりして面白いんです」
「へぇ。確かに不思議な味だけど美味しいね」
「そうですよね。ふふ」
自分の姉のセンスが褒められたのが嬉しいのか、初音ちゃんは屈託なく笑う。初音ちゃんは本当に話やす
くて人なつっこい。今更だけど、イメージ通りの女の子なんだな、と思う。
僕が初音ちゃんとの会話で緊張がほぐれ、更に会話を楽しもうと思ったとき、
「お客様。お待たせしました」
ドクン。耕一さんの声が静かに、でもはっきりと僕の頭に響いた。
「倉田佐祐理の準備が出来ました。どうぞこちらへ」
「じゃあ。楽しい時間をお過ごし下さい」
初音ちゃんがペコリと僕に向かってお辞儀をした。楽しい時間…言葉通りなんだけど意味深だ。
僕は気もそぞろに初音ちゃんに会釈をして耕一さんの後に従った。
ドクン。ドクン。
鼓動が凄まじく激しくなる。お腹から顎にかけて全てが心臓になってしまったみたいだ。
僕たちはカウンターの横を抜けて、変に天井の高い廊下を歩いていった。
ドクン。ドクン。
やがて、突き当たりに綺麗な水色のドアが見えた。そこで耕一さんは振り向いて言った。
「じゃあ、ここで。ここからは貴方だけの世界です。貴方の望む時間を過ごしてください」
そして耕一さんは笑顔で僕の横をすり抜け、ロビーに帰っていく。
ドクン。ドクン。ドクン。ドクン。ドクン。ドクン。
このドアの向こう。そこには僕が一番会いたかった人がいる。
ちょっと前だったら一笑に付す様な絵空事。現実に会える訳が無い。
でも僕は会った。耕一さんに。初音ちゃんに。だから信じる事が出来る。
ドクン
僕は一瞬身震いした後、おもむろにドアを開けた。
ドアを開けて最初に目に入ったもの。
ちょっとだけ薄い色の髪の毛の真ん中に見える、綺麗なつむじだった。
「いらっしゃいませ」
少しだけ深いお辞儀の姿勢でその人は僕に挨拶をした。大きなチェックのリボンが可愛らしい。
この髪の毛。そしてこのリボン。僕はとうとう出会う事が出来てしまった様だ。
その人はお辞儀を解き、僕の正面に姿を現す。彼女は学校の制服を着ていた。…予想以上に短いスカートだ。
「こんにちは。えっと、初めまして、ですね。倉田佐祐理です」
……余りにも綺麗だった。肩に降りているサラサラの髪。角質さえ無さそうなすべすべの肌。初音ちゃんに
勝るとも劣らないクリクリの愛らしい瞳。
こんなに綺麗な、そして可愛らしい女の子はテレビでだって見た事は無い。
「どうしました?」
身動き一つしない僕を訝って佐祐理さんは、小首を傾げて少し心配そうに笑う。
「あ、ああ。えっと初めまして。僕の名前は……」
「あ、駄目ですよ」
佐祐理さんは笑いながら僕の口を指で押さえた。……凄く柔らかい。これだけでも心臓が破裂しそうだ。
「こういう所で名前を言うのは良くないことですからねー」
僕の口を押さえたまま、佐祐理さんはメッとでも言いたげな様子で僕に注意した。
でも、それはつまり佐祐理さんは僕を名前で呼んでくれない訳だ。少しだけ寂しい。
「ここで立ち話もなんですから、佐祐理の部屋に行きましょうか」
佐祐理さんは僕の口から手を放し、そのまま僕の手を握った。
しまった。こんな事ならドアを開ける前に手の汗を拭いて置くんだった。さっきから緊張の為かずっと手を
握りっ放しで手のひらは汗で濡れてるからだ。実際、手を開いた瞬間何だか冷えた感じがした。
でも佐祐理さんはそんな事をおくびにも出さず。
「暖かいですね。貴方の手」
再びにっこりと笑って、僕を自分の部屋へ導いていった。
手のひらから感じる彼女の柔らかさ、体温。横を見ると柔らかに揺れる髪の毛とその香り。少し視線を下げ
れば、制服越しに自己主張する細身の体には少し不似合いな胸の膨らみ……
もうすぐ。もうすぐでこの全てが僕の手の中に収まる。
僕は佐祐理さんを思う存分愛する事ができる。そして僕が望むなら、彼女を壊す事だって出来るのだ。
つーか皆源氏名で無しに本名なのか?すごい度胸だ(w
期待サゲ
寸止めかよ!?
読者を焦らす引き際を心得てらっしゃる…。エロいな。
ィ期待サゲ。
ここもエロいインターネットですね
ほう 寸止めか…
エロいって…まだ全然エロくなってないじゃん。
これからエロくなるんだろうけど(w
>>123 雰 囲 気 が 十 分 エ ロ い だ ろ う が (;´Д`)ハァハァ
エロいっつーか、幻想的ッつーか。
妙にドキドキする。
とにかく期待。
>>123 この寸止めのエロさが理解出来ないとは…。
ここは「超」高級娼館ですよ!?
ただの娼館じゃないんですよ!?
>>123はまずはピンサロの早朝サービスから勉強しる!
早朝3割引のやつね。
えーと……500ml氏の
>>61-64別バージョンになっちゃったのができたんですが……
載せてもいいでしょうか?
なんか長いしエロくないしみさおだけど……。
載せれ載せれ。
では行ってみます。
疲れていた。
その時、私は疲れていた。仕事に。人間関係に。人生に。
だからなのかもしれない。この建物を見つけてしまったのは――。
「ここは……どこだ?」
私は確かに新宿の繁華街を歩いていたはずだ。ちょっと近道しようと、
裏道に一本入った。そこまでは覚えている。けれど、今立っているのは
まったく見たこともない道だ。
高い壁がアスファルト道の両端に立ち、古めかしい電灯が道を照らし
ている。深夜でも途切れることのない雑踏のざわめきも、聞こえてこな
い。
そして目の前に、大きな門がある。朱塗りの門だ。上には大きく『葉
鍵楼』と掲げられている。
『葉鍵』
むろん私には慣れ親しんだ名前だ。だからだろうか、ふらふらと吸い
寄せられるがごとく、門の中へと入っていく。この期のに及んでまだ頭
のどこかで『もしかしたら葉鍵キャラ専用グッズ販売店発見キター』な
どと考えている私がいる。……やはり疲れているのだろうか。
ギィ、と大きな音を立て両開きの扉が開く。その音に思わず辺りを見
回してしまった。
扉の中は意外にも、簡素な作りだった。黒塗りのカウンターと、奥へ
と続く階段。カウンターの後ろにある扉は従業員の控え室か?
頭の片隅でそんな情報収集をしつつ、意識の大部分はカウンターの後
ろに立っている少女に注がれていた。
身長は私の胸あたりまで。肩までの黒髪を左右で三つ編みにしている。
服に包まれた胸のサイズは……残念ながら視認することができない。そ
れよりもなによりもその服。それはONEの制服だった。
「いらっしゃいませっ、葉鍵楼にようこそっ」
私の姿を見た少女が口を開いた。見た目通り、活発そうな口調。決し
て嫌いなタイプじゃないのだが、残念ながら、ONEのヒロインの誰に
も似ていなかった。
やはりここは葉鍵関係のグッズ店かコスプレ店か。そう思った。この
少女もONEの制服をコスプレした受付嬢かなにか。だとしたら、まず、
どういう店なのか聞くのが早い。
「えーと……この店は一体……?」
「ちょっと待ってね。お兄ちゃーん、お客さんだよーっ」
従業員にしては砕けた口調で私に告げると、カウンターの後ろの扉を
開き、奥に向かって呼びかけた。……お兄ちゃん?
「珍しいな、最近は結構お客が来る」
「珍しい、なんて失礼よっ」
考えをまとめる間もなく奥から一人の男が姿を見せた。この男もONE
の制服を着ている。しかも若い。まだ高校生ぐらいにしか見えない。こ
の男が……店長?
既視感。
私はこの二人に見覚えがない。そのはずなのに、やけに知っている様
な気がする。まるでどこかで、彼らのことが書かれた何かを読んだこと
があるかのように。
その男は私を見ると笑みを浮かべた。新しい遊び道具を見つけたよう
な少年のような笑み。
「葉鍵楼へようこそ。一応今日の店長の折原浩平だ」
「なるほど、君が折原浩平か」
「……なんだ、驚かないのか」
さも残念そうな表情。なるほど、人の驚くところを見たがるとは、い
かにもそれらしい。
「いや、驚いてるよ」
半分は本当だが半分は嘘だ。彼が本物の折原浩平だという無茶な現実
を、受け入れてしまっている自分がいる。先ほどの既視感が影響してい
るのかもしれない。
「そうすると君が折原みさおちゃんか。なるほどねぇ」
私が見つめると恥ずかしげに頬を染めた。確かにその容姿は、スレで
見た描写の通りだ。
「で、ここに来たって事は、葉鍵のキャラと一緒に時を過ごしたいって
訳だ」
「――え?」
虚をつかれた。
「ここは『娼館』葉鍵楼。でもただの娼館じゃない」
浩平の顔には、先ほどの笑みが再び浮かんでいる。
「あんたには『葉鍵』が必要だった。だから『葉鍵楼』は姿を現した。
そして姿を現した『葉鍵楼』はあんたの望みを叶えるのさ」
「望みを……?」
「そう、望みだ。あんたが普段もっとも会いたいと思っている葉鍵の女
の子。その中から一人だけと出会い、そして――好きな様にできる」
最後の一節を囁くように口にしたが、その言葉はナイフよりも鋭く胸
に突き刺さった。
好きな様に……できる。もっとも会いたい思っている……女の子と。
脳裏のその姿が浮かぶ。立ち絵、イベントCG、同人誌、etc.
だがしかし、即座に疑問が頭に浮かぶ。こんな状況が実際に可能なの
か? こんな都合のよすぎる状況が。
本来彼女たちは2次元の存在だ、というのは置いておこう。こうして
浩平とみさおが目の前にいるのだから。娼館……ということは皆、娼婦
になっているということなのか。彼女たちの意志はどうなっているのだ
ろう?
それになぜ折原みさおがこんなところにいる? 本来なら彼女は、幼
い頃に死んでしまっているはずなのだが……。
とりあえずそれらの疑問をまとめて、目の前でニヤニヤしている男に
ぶつけてみる事にしよう。一番効果的な方法で。
「誰でも?」
「ああ、葉鍵の子なら誰でも」
「じゃあ例えば……みさおちゃんでも?」
ちら、と彼女の方を見ながらそう言ってみる。驚くような、はにかむ
ような表情を一瞬見せ、みさおは俯いた。
「まあな、そういうことになってる」
冷静に言い返す浩平。だが彼の額に一筋の汗が浮かんでいるのを私は
見た。
「だけどこいつはあんまりお薦めしないぞ。ご覧の通りチビだし、体も
筋っぽいし、傷はあるし、ガキだし毛も生えてないし胸もぺったんこだ
し――」
「わかったわかった」
笑いながら遮る。この後の展開が大体読めたからだ。
「君たちはそうやってじゃれ合ってる方を見ている方が好ましい。
――だから安心して永遠の世界に行っておいで」
「え゛?」
引きつった顔で後ろを振り向く浩平の前には、憤怒の表情をしたみさ
おが仁王立ちしていた。
「お兄ちゃん?」
口調はあくまで静かだ。しかし、その一言で電気が走ったかのように
浩平の体がピクリと動く。
「まてみさおっ、誤解だ! 俺はあくまでお前のことを思ってついつい
本音を脊髄反射的に……」
「本音なんだね」
その静かな言葉と共に迸るオーラの輝きを、私は確かに見た。
「ま、待ってくれーっ」
空間が軋むような音と共に、辺り一面を紅い光が染め上げる。あれは
……永遠の夕焼け。
『すぎたるはおよばざるがごとしっていうんだよ』
幼い声と共に、空間の狭間から白いワンピースを着た女の子が姿を現
す。
みずかだ。
一目で分かった。だがこんな特殊な状況ではなく、道ですれ違っただ
けでも分かっただろう。何度も見ているCGにそっくりな容姿、顔つき
だったからだ。
彼女がふわりとその華奢な腕をこちらに――いや、浩平に向かって伸
ばすと、彼の姿が徐々に薄れだす。
「またなのかー……」
浩平の声も徐々に薄れていく。
あまりに非現実的光景にもかかわらず、私はそれを受け入れていた。
なぜならこれは、葉鍵板の中ではごく普通の出来事だからだ。
浩平の姿が完全に消えると紅い光も薄れだした。私がその中心にいる
みずかに向かって手を振ると、彼女は年相応の笑みを浮かべ――そして
全てが元通りになった。違いは、折原浩平がいないことだけ。
「えーと……いいかな?」
まだ肩で息をしているみさおに向かって、私は声をかけた。
「あ、ご、ごめんなさい、あたし……」
「いやいや、いいものを見せてもらった」
あれがトリックやマジックだとはとてもじゃないが思えない。やはり
あれは本物の永遠の世界であり、この子は折原みさおなのだ。それも特
殊能力付きの。葉鍵板にあるスレの通りに。
「ごめんなさい、お騒がせしてしまいました」
そういうと大きく頭を下げる。
「いや、いい。それより確認したいことがあるんだが」
「えっとなんですか?」
私は一つ大きく息を吸うと、自分の考えを披露した。
「ここは、想いが実現化した世界なんだね?」
みさおは驚いたかのように目を見開く。が、すぐに大きく頷いて見せた。
「うん、そんなところだと思う。あたしは可能性の世界、って呼んでけど」
「可能性?」
「本当ならあたしは死んでいるはずよね、もっともっと小さな時に」
確かにONEの設定ではそうなっている。
「でもこうしてあたしは生きているわ。お兄ちゃんと一緒に」
多分無意識にであろう、自分の脇腹を撫でている。おそらくそこに、
手術の痕があるのだろう。
「だからここは、あたしが死ななかった、っていう可能性の世界になる
のかな」
「ふーむ、興味深い話だな」
というかそもそも、2次元の存在のはずの彼女たちが、こうして3次
元に実体化していると言うこと自体が不可思議なのだが。
「ここにいる他の人達も、そういう可能性の一つなんだと思うの。例え
ば――」
「――例えば、娼婦だった可能性の、ということか」
みさおは再び大きく頷いた。
腕を組んで考えてみる。なるほど、つまり元のゲームのストーリーや
シナリオの設定を無視して、キャラクタだけが娼婦となって存在する世
界、ということか。
ではどうしてそういう可能性が選択されたか。やはりこれはそういう
想い……欲望が結実したものだと思われる。非常に都合のいいことに。
「だから、遠慮とか気に病むこととか、ぜんっぜんしなくていいのよっ」
そういうとみさおは笑みを浮かべ私に問いかけた。
「それであなたは、どなたと一緒の時間を過ごされますか?」
「そうだな」
決まっている。私が一緒に過ごしたいのは――
<`ш´>高級娼館「葉鍵楼」ですか??
SSキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
このまま軌道に乗ってくれれば・・・
佐祐理さんに手を取られたまま何となく話しかける事も出来ずに、僕は佐祐理さんの部屋に入った。
「どうぞお入り下さい。ここが佐祐理の部屋です」
佐祐理さんはドアを開けて、僕を中に入るよう促す。僕は促されるままに部屋の中に入る。
佐祐理さんの部屋。どんな感じなんだろうか。
「あはは、ちょっと恥ずかしいですねー」
後ろから佐祐理さんの照れ笑いが聞こえる。
でも、僕はそんな佐祐理さんに応える事も出来ずに佐祐理さんの部屋を見回してしまった。
……なんと言ってもここは娼館。もっと簡素で「行為」の為だけに存在する様な部屋だろうと思っていた。
でもこの部屋には生活臭というかなんというか。
有り体に言えば「佐祐理さんの匂い」がする様な気がした。
その天真爛漫な人柄とは違い、シックに整えられた部屋の調度品。ベッドこそさすがにダブルサイズで
「使用目的」を容易に想像させる様なものだったけど、後の家具は全て木目調の物で揃っているって事以外
は何か目を引く様な珍しい物はない。
ただ僕の佐祐理さんのイメージと違うと思ったのは、壁がクロス貼りではなく、全面無垢の板貼りになって
いた所だろうか。何かエキゾチックなイメージだった。
「……あの」
後ろの方でおずおずとした声がする。部屋に夢中になりすぎたようだ。
「あ、ごめん。ちょっと見過ぎちゃったかな。はは」
よく考えれば、自分の部屋をジロジロ見られるのは気持ちの良い事ではない筈だ。
それが仮初めの部屋であったとしても。
「いえ、構わないですよ。ちょっとだけ恥ずかしいですけどね」
「それはそうだよね、本当に済まない」
「いえいえ。この部屋も含めて「倉田佐祐理」ですから」
「でも、僕の考えてた佐祐理さんの部屋のイメージとちょっと違うっていうか。こんなのも新鮮かも」
「はぇ?貴方の考えてた佐祐理の部屋のイメージってどんな感じなんでしょうか?」
自分の事に話が振られて話しやすくなったのか、佐祐理さんがニコニコと僕に聞いてくる。
「あ、ああ。何かもっと少女チックっていうか、ぬいぐるみとかが沢山あったりして……」
そこまで言うと佐祐理さんはクスクスと笑い出した。
「あ、あはは。はい、勿論ぬいぐるみも佐祐理は大好きですよ。でもここは少女の世界じゃないですから」
そう言って佐祐理さんは僕の正面に立って、
「んん!?」
いきなり、口づけをしてきた。
「ん……ん……」
佐祐理さんは僕に優しく唇を押し付けてくる。その感触たるや……
よく考えたら僕はまだ一度も佐祐理さんの顔をまともに見ていない。
なのに、いきなりの口づけで目を閉じることが出来なかった僕のすぐ前に、目を閉じた佐祐理さんの顔がある。
この唇の感触、目の前の佐祐理さん。
僕は改めてこの瞬間が夢想の中では無いことを思い知らされる。
なら。僕が出来る事、僕の許されている事。それをしよう。
僕は少しだけおっかなびっくりに佐祐理さんの腰に手を回した。
「ん……」
佐祐理さんはちょっとだけピクリとしたが、抵抗もせずに更に僕に身を預けた。
僕の胸に佐祐理さんの胸が押し付けられる。ふんわりとした。でも何処か硬さのあるような感触。
「……ん。…あはは」
佐祐理さんは口づけを一旦止めた後、照れくさそうに僕に微笑みかける。
「どうですか?佐祐理のご挨拶。満足いただけましたか?」
「あ、ああ。びっくりしたけど、でも嬉しかったよ」
「そうですかー、良かったです」
本当に嬉しそうに佐祐理さんはコロコロと笑った。そう、僕が望んでいたのはこの笑顔なのだ。
以上
>>141-142 他の方も来られた様なのでペースsage。スレ持続を願いつつゆっくりと書いていきます。
>>137 元々ネタ振りで書いたんで、逆に使って貰って有り難うです。
たんなるエロSSにはないこの雰囲気…エロイ!!
>144
エロいの「い」はひらがなでおながいします(w
それにつけても佐祐理さんのキスはエロいな。
いいな その挨拶いいな
(・∀・)イイ
「そう言えば、その服」
「?……ああ。はい佐祐理達の学校の制服ですねー。どうですか?」
「凄く似合ってる。でも思ったよりスカートの丈、短いんだね」
「あはは、ありがとう御座います。スカートはですねー、確かに大変なんですよ。ちょっと風が吹いただけ
でも焦ってしまいますね」
「この部屋に風が吹かないのが残念かも」
「ふぇ?あはは、何か複雑ですね」
佐祐理さんはそう言うと更に体を押しつけて、きつく抱きついてくる。そんなに押しつけられると……
「クス……なにかお腹に当たってますよ?」
「はは、そりゃね」
当然だ。想うだけで、届く筈の無かった少女が自分の腕の中にあるのだから。
「もうそろそろ始めた方が良いですねー。失礼しますね……えい!」
「え?わっ!」
佐祐理さんは一旦僕から離れると、いきなり両手で押した。僕は思わず尻餅をついてしまう。
「あいたた。ど、どうしたの? あ……」
目の前の再び佐祐理さんの顔。僕の開いた脚の間に割って入って覆い被さる様に、佐祐理さんは四つん這い
になっていた。
「ジッとしてて下さいね。……はむ……」
再び佐祐理さんが僕に口づけをした。……今度はさっきみたいに軽いのじゃなく僕の唇を挟み込む様な積極
的な動き。はむはむと動く度に鼻腔をくすぐる吐息の甘さにくらくらする。
「んん……くちゅくちゅ」
やがて、佐祐理さんの舌が僕の口内に侵入する。おずおずとしか動く事の出来ない僕の舌を佐祐理さんはま
るでくるくると回す様に愛撫する。
「んん……んん」
僕の口内で佐祐理さんの舌が踊り続ける。内耳から直接ぴちゃぴちゃと音が響く。
口の中から与えられる刺激に頭がくらくらしてしまった。
佐祐理さんは目を開けたまま、僕を優しく見続けていた。……気付くと僕のワイシャツのボタンは全て外さ
れて、佐祐理さんの手が胸板に乗せられている。
「んんっ……」
佐祐理さんの指先が僕の乳首に触れた。僕の乳首を指先でクリクリと弄くる。くすぐったくて、でも何処か
気持ちよくて、時々佐祐理さんの爪が引っかかるのが又、変に刺激を与えてくれる。
随分長い間、佐祐理さんに翻弄されている様な気がする。僕の口内には佐祐理さんの唾液が入り交じり、乳
首も硬く勃っているのが分かる。
「……気持ち良いですか?」
「ああ。なんか不思議な感じがする」
佐祐理さんは唇を離して、悪戯っぽい笑みを浮かべる。口の周りが唾液で光っていて淫靡だ。
僕は堪らず、その豊満な胸に手を伸ばして、揉むと言うよりはさする様に触れてみた。
「あ……ん。あはは……」
布地越しに感じるふくよかな手触り。制服の柔らかさとブラのゴワゴワした感触を通して、佐祐理さんの乳
房の弾力がほどよく伝わってくる。僕は愛撫と言うよりは子供がお気に入りの玩具を見つけた時の様に、ただ
夢中でぷにぷにと押し続けた。
ぽよん、ぽよん
「はぇ?……あ、あははー」
暫くの間、僕は佐祐理さんの胸を下からぽんぽんとあげて遊んでいた。佐祐理さんはただただ苦笑。
前屈みになっている佐祐理さんの乳房は、僕の手で重力に逆らわされてもすぐに又戻ってくる。
小さな頃、家にお手伝いに来ていたお姉さんにこんな悪戯をして怒られた様な記憶がある。記憶の中のその
女性よりも佐祐理さんの胸は、少し硬くて重い気がした。
「クス……楽しいですか?」
「うん、なんか懐かしい感じがする。なんだろうね」
「懐かしさですかー、そうですね、女性の乳房はそういう物なのかもしれませんねー」
そう言って佐祐理さんは前屈みを深めて、僕の胸にもたれ掛かった。
( ゚д゚)イイ…
激しく、(・∀・)イイ!!
佐祐理さんの制服はエロいな。
佐祐理さんのキスはエロいな。
佐祐理さんのゆびはエロいな。
佐祐理さんのチチはエロいな。
お手伝いのお姉さんもエロいな。
主人公はオティティーヌがエロいな
>>152-153は激しくエロいな。
>>149-151 でもやっぱりあんたが一番エロいわ
勃ったか。
このスレはエロいね、、、(・∀・)
それにしても何だか"世にも奇妙"を彷彿とさせる前置きだね
エロは完全に500ml氏にお任せするとして。
自分は独自の道を突き進みます。
>>131-136 の続き、行きます。
「それじゃあ――真琴……沢渡真琴を」
沢渡真琴。それが私の最萌の娘。元気で天の邪鬼で甘えん坊な少女。彼女が
ゲーム中に起こした奇跡の顛末に、幾度となく涙を流したものだ。
もはや私にとって、真琴が好きだと言うことは遺伝子のレベルで体に焼き付
いている。当たり前すぎて、理由を説明することすらできないほどに。そう――
例えば、日本人は醤油が好きだということと同じようなものだ。
そんな真琴と実際に会うことが出来る。
「真琴ちゃんね、ちょっと待ってて」
「あ、あぁ」
みさおはカウンターの中から黒電話を引っ張り出すと、どこかに電話を掛け
始めた。
落ち着くように一つ大きく息を吐く。自分で思う以上に体は緊張しているよ
うだ。
平常心、平常心。
『――もしもしっ、はい、カウンターです。うん、そうです。え、お兄ちゃん?
あ、あはは、ちょっと……』
誰と話しているのだろう。様子からすると年長者のようだが。やはり秋子さ
んか。それとも葉鍵楼と言うからには、Leafの者もいるのだろう。旅館経営で
手慣れてそうな千鶴さんか。それともロマンを追求する大志か。もしかすると
トゥスクル婆が長をやっているのかもしれない。そんなことを、とりとめもな
く考える。
『それよりお客さんですっ。……はい、真琴ちゃんを伽にって――』
トギ……? あぁ、伽……。そうだ、ここは娼館であり、私は真琴を伽とし
て指名したのだ。
伽として。
急にそのことが強く意識される。伽と言うことはつまり――。
私は真琴のことを抱くのだろうか?
彼女と肌を重ねたい、という望みがないといったら嘘になる。そういう妄想
も幾度となくしてきた。しかしそれ以上に私は、彼女のことを優しく抱きしめ
たかった。私にとって真琴は、恋人のようでもあい、妹のようでもあり、娘の
ようでもあるのだ。優しく堅く抱きしめ、頭を何度も何度も撫でてあげたい……
そんな存在なのだ。
……それ以上のことは、実際に会ってから決めよう。大体、真琴がどういう
状態なのかも分からないのだし。人見知り、という設定もあったはずだ。
『はい、じゃあその部屋まで案内を……はいっ、はい……はう、気をつけます、
はい』
受話器をおろすとみさおはくるりと振り向いた。
「ではこれから部屋まで案内させて頂きます――」
口調が変わっている。おそらく先ほどの電話で、注意でもされたのだろう。
「あー、普通の口調でいいよ。堅苦しいのは苦手でね」
「そうですか? よかったっ、あたしも苦手だから……」
苦笑を浮かべつつ私のことを奥の通路へと導いた。
赤い絨毯で覆われた廊下を歩く。高級なものなのだろう、足音が全くしない。
一体幾らぐらいするのだろう? とお金のことを考え始めたところで気がつい
た。
「そういえば、料金の方だけど――」
私の右斜め前を歩くみさおに声をかける。
「クレジットカードは使えるかな?」
ここが高級な店だ、ということはここまででもよく分かる。さらに真琴と会
えるのだ。幾ら払っても惜しくはないが、さすがに手持ちはそれほどあるわけ
ではない。
ところがみさおは私の方に顔を向けると、笑顔でこう告げた。
「お金とかはいらないの」
「え、しかし――」
「正しくは、もう貰ってる、ってことなんだけど……」
まさか気がつかないうちに減らされているのか? ポケットを探り財布を出
そうとする。
「あ、そういうことじゃなくて……えーと、ここに来た、ってことは、それだ
けの想いを持っているってことで……そういう想いがないと、この『葉鍵楼』
は維持できないんだって」
「想い……か」
「うんっ、そういう想いがあって『葉鍵楼』はあるんだから、これ以上何か貰
うわけにはいかないだろうって支配人がね」
「そうか……妖怪と隠れ里……か」
「え? 何て言ったの?」
「いやいや、なんでもないよ」
みさおは怪訝そうな顔をつつ前に向き直った。その後ろで私は先ほどの考え
を検討してみる。
グループSNEの妖魔夜行や百鬼夜翔という文庫本のシリーズがある。この
オカルトファンタジー小説では、人々の想いが何らかの形で実現化したものが
妖怪だ、という設定になっている。私はこの建物も人たちも、そういう経緯で
生まれたのであろう、と思ったのだ。そして人々が葉鍵の事を強く想えば想う
ほど、この建物は存在を強くする。そういうことなのではないだろうか。
「ふふ、妖怪、か」
「ん? どうしたの、突然笑ったりして」
「いや、思い出し笑いだよ」
単に状況からそう思いついただけなのだが……確かに葉鍵のヒロインには妖
怪じみた者たちが多い。エルクゥは正にそうだし、目の前のみさおだって、先
ほどの通り人を永遠送りにすることの出来る力を持っている。
それに――真琴。妖狐が人間へと姿を転じた少女。元は高級な妖怪なのだ。
それがこうやって実体化することの符合を可笑しく思う。
その後も幾度か階段を上り下り、曲がり角を右へ左へと折れ、ようやく辿り
着いた。
廊下の突き当たり。白い壁の中、浮きあがるように薄い緑色の扉がある。こ
こが目的の部屋であろう。
その扉の目の前でみさおは私の方に向き直り、一礼する。
「お待たせしました。こちらの部屋です」
そして脇へと下がる。私の目には、もはや扉だけが映っている。この部屋の
中に真琴が……。
最初になんと声をかけよう。何を言えばいいのだろう? 真琴はなんと返事
をしてくれるだろう。親しげに? 丁寧に? おそるおそる? それとも……?
「それじゃあ、楽しんで行ってね」
後ろから声をかけられ、危うくはまり落ちそうになっていた思考の渦から辛
くも抜け出す。いけないいけない、考え込みすぎる悪い癖が出たようだ。
私は今までの礼を言おうと振り返る……が、もうみさおの小柄な姿はどこに
もなかった。空間を渡ったのか? ……まぁいい。今は真琴の方が重要だ。
扉に向き直ると大きく深呼吸し、シンプルなノブに手を伸ばした。ひねると
わずかな金属音と共に何の抵抗もなく回る。
私はそこでもう一度深呼吸をすると、ゆっくりと扉を手前に開いた。
そこには――
――誰もいなかった。いささか拍子抜ける。それとも後から来るの
だろうか。
部屋の中にざっと目を走らせる。淡い色調で彩られた壁。その側には背の低
いタンスが置かれている。上に積まれている本はマンガだろうか。
驚いた事に、ベッドがない。フローリングの上に布団が畳んでおかれている。
が、Kanonの真琴の部屋も、フローリングに布団だったことを思いだし、嬉しく
なった。こういうこだわりは嫌いじゃない。
けれど椅子やソファーがないのは困ったものだ。どうやって真琴を待とう?
そんなことを思いつつ、部屋に足を踏み入れた。その時――
「わっ!」
左に気配を感じたと思った次の瞬間、叫び声とともに衝撃が走った。
誰かがぶつかって――いや、飛びかかってきたのだ!
勢いを支えきれず、私は床に倒された。運良く布団の上だったので、痛くは
なかったのだが……。
ちょうど仰向けに倒れた私の上に覆い被さるように、その子も倒れている。
女の子だ。緑色の服……これはパジャマ? 金色――いや、狐色の髪の毛に
は赤いリボンが2カ所、留められている。
これらの事実が意味するところを理解するより早く、彼女は私の胸から顔を
あげた。
「あははっ、こんにちはっ」
楽しそうに挨拶するその顔は、まさしく沢渡真琴のものであった――。
SNE関係の説明はちとくどい気はするけど。
でも結構な作品ではないでしょうか。続きが楽しみです。
……「戦慄のミレニアム」以降は読んでないなぁ(ぼそ
いやっほーう水野良マンセー!!
…違ったか。
しかしいい書き手だね、君も。
なんとも言えない高級感が漂うスレだな
エロい・・なんてエロい匂いの漂うスレだ・・
未だ匂いだけだがな…
さゆりんマンセー!!
>168
匂いがいいんですよ,においが。
エロい匂いにはどうしても引き寄せられるのであってるなw
匂いだけでお客をエロい気分にさせる
ハイグレード娼館があるスレはここですか?
へたっぴの初心者でも書いていいですか?
むしろかきなさい。ってゆーか書け。つまる所書いて下さい、お願いします。
>>174 エロに対する熱い息吹を感じる事が出来れば、へたっぴだろうがだれも文句は言うまいよ。安心して書くが良い。
なにげに高級だと尚、良し。
葉鍵楼の定義から考えると某車氏系のネタもありに思えるけど…‥まずいよな、やっぱり。
どこかにそれ系の別館建設希望。
178 :
174:02/10/07 00:57 ID:ZH9Kh0l5
深く、どこまでも深く。
堕ちていくような感覚。
事態の銃爪は取るにも足らない些細な事、小さな行き違いからだったはずだ。
しかし、誤解は時として更に誤解を生む。
今からほんの数時間前、俺の机の上には一枚の書類が無造作に置かれていた。
『退職勧告書』
上司は所用で出向中、既に取り付く島も無かった。
飲み付けない酒を無理から流し込んだら、隣に座った男に財布を掏り取られた。
それに気付かず、あまつさえそいつに愚痴まで零していたんだから何とも滑稽な話だ…
店主に頭を下げて許しを乞うたが、横から現れた用心棒紛いに捻り上げられた。
そして今、俺は店の裏通りの塵溜の中で酒瓶の山に埋もれている。
「―つぅっ…」
畜生、奥歯がイっちまった。口の中が鉄臭い。
ふらふらと覚束なく、それでも仕方なく、立ち上がって家へと帰ろうとした。
『…くすくす………ほら、あれぇ………ハッズカシーノォ…………』
「……………」
通りすがりに俺を口々に嘲う馬鹿女共の甲高くけたたましい声が、耳にこびりついて離れてくれない。
気が付いた時、俺は笑っていた。
心の限り、笑っていた。
179 :
174:02/10/07 00:58 ID:ZH9Kh0l5
一体どうしてこんな風になってしまったのだろう。
俺は今、朦朧とする頭を必死に掻き回して立体のジグソーパズルを組み立てようとしている。
でも、そのパズルには絵が無い。形も無い。だから、完成形も知らない。
ああ、何で俺はこんな下らない事に頭を使うんだ。くだらない?俺そのものがまずくだらないじゃないか!
そうか、俺は、俺は、こんな下らない事で―やめてくれ、前がよく見えない。
止まれ、止まれ!こんな涙なんかいくら流したって何が変わる?ああ、もうどうだっていい。
俺は鉄橋の上で立ち止まった。眼下には何本もの線路が敷かれている。
ほんの一歩じゃないか、何を躊躇う事がある?全てが俺を解き放つ、自由!
ああ、playmの新作やれなかったな…再来年のお盆にでも帰ってくるか。
天国へ昇る俺、葉鍵ともお別れ…畜生、最後までそれかよ俺。やっぱり下らない。
俺は一気に最後の一歩を踏み込んだああ光が溢れてくる本当に光に包まれるんだ知らなかったやけに風が気持ちいい
「いらっしゃいませっ」
「!?」
……………………
一瞬、何が何やらわからなかった。
初音ちゃんが、いた。
「……ここは、天国ですか?」
言ってすぐに俺はその間違いに気付いた。俺が天国に来られる訳が無い。
「いいえ、ここは天国ではありません」
背後からの声、振り返るとまた俺は自分の目を疑わざるを得なかった。
「娼館『葉鍵楼』でございます」
そこには、紛れも無く、柏木耕一が立っていた。
180 :
174:02/10/07 00:59 ID:ZH9Kh0l5
見間違うはずは無い、ついこの間画面の向こうで躍っていた「彼ら」が今、俺の目の前に居る。
何故だ、何故俺は彼らと話すことができる。何故だ?
「説明が必要みたいですね」
耕一さんはその微笑みのままに俺に話し掛ける。
「ここは娼館『葉鍵楼』。あなたの望む『葉鍵』の一つの形、一つの可能性」
「あなたには葉鍵が必要だった。だから『葉鍵楼』は姿を表した。
そしてここ『葉鍵楼』はあなたの望みを叶えるんです。ユー・アンダスタン?」
おどけた台詞が耳に入っていかない。ただ、呆気に取られていた。
「あなたはここで一人の女の子と出会い、時間を過ごします。あなたの望むように、好きなように」
「好きな…ように……?」
「はい。それがここでの唯一の法。あなたが『満足できるまで』女の子はあなたの側に」
夢のような話だ。それはなんと甘美な、淫蕩な夢なのだろう。
今際之際の最後の夢、か。……案外死んでみるものだ。
死んで……そうか、すっかり忘れていた。俺は死ぬんだ。思い出したら何だか肩が重くなってきた。
「座っていいですか?」
「ああ、どうぞ。お好きなように」
一目でそれと分かる業物のソファに腰を下ろすと、胸元から煙草を一本抜いて火を付ける。
「ふうっ……」
ああ、煙が目に染みて痛い。この痛みともあと少しでサヨウナラ。
「それではお客様…誰と…誰との時間をご所望ですか?」
俺は耕一さんに向き直ると、言った。
「…わかりません」
181 :
174:02/10/07 01:00 ID:ZH9Kh0l5
「わからない…ですか……」
耕一さんが参ったな、という顔をしている。当然だな、娼館でそんなこと言うやつはいないだろう。
「俺はあの時、死んだんです。仮に助かったとしても、もう既に俺という人間は死んでいるんです。
確かにすごく嬉しいけれど、死人に抱かれたい女性なんていないだろうし、それに…」
初音ちゃんが俺の事を潤んだ瞳で見つめているけれど、それに構わず続けた。
「俺、このまま生きててもいい事ない―」
「それでも、あなたは葉鍵を望んだ」
「……」
「…そういうことですよ、お客様。あなたに必要なのは安易な死ではないんですよ」
「俺は…どう、したら…いいんですか……」
「まあ、そこに座っててください。今のお客様に見合った女の子を紹介させてもらいますから。
まずはその子と会って、全てはそれからでもいいんじゃないですか?だってここは―」
「『葉鍵楼』ですからっ」
「耕一さん…初音ちゃん…」
その時、俺の頭の中に「ちょっとぐらいなら」なんて考えが浮かんだ。ああもう、俺の優柔不断。
「よろしく、お願いします…」
初音ちゃんの顔がぱあっ、と明るくなった。
「それでは、女の子は此方の指名でよろしいですね?」
「お任せします…」
それを聞くと耕一さんはカウンターの奥に引っ込んでいった。連絡でも取るのだろう。
俺はソファに再び身体を預けた。
とてとて、とでも擬音が付きそうな歩き方をして初音ちゃんが俺のもとにお茶を運んできてくれた。
「ああ、どうもありがと」
「えへへ、どういたしまして」
182 :
174:02/10/07 01:01 ID:ZH9Kh0l5
「……生で見るとやっぱりすごいね、『それ』」
俺は初音ちゃんの触覚を指差した。
「あ、やっぱり…変ですか?皆さんそうおっしゃるんですよ」
「あははっ、そりゃそうだよ。現実にそんなのつけてる人、俺は見た事無いよ」
「もうっ、ひどいですよー」
俺たちは耕一さんから連絡が入るまでの十数分、こうして他愛の無い話で盛り上がった。
「さて、と…それじゃあ、行ってらっしゃいませ。楽しい時間をお過ごしください」
「あ、…行ってきます」
俺は心の中で「ありがとう」と呟いた。出来れば、聞こえないで欲しい。
耕一さんの後に付いて、毛氈敷きの廊下を歩く。
まるで先の見えないロープを空中で渡るように、足元が覚束ない。歩いている感触さえ失われているようだ。
やがて、その足が止まった。
「ここから先はあなただけの世界です。どうぞ、あなたの望む夢を――」
そうして俺は一人ドアの前に残された。黙れ、鼓動。喧しい。
この先に待つ人を、俺は知らない。誰が?誰が…?誰が…!?
「は、入っていいですか?」
なんて間抜けな挨拶があったもんだ。
「あ、入っていいよ」
…返ってくるし。その声に導かれて、俺はドアを開けた。
「ん、いらっしゃい」
彼女―河島はるか―はベッドに腰掛けた状態で俺を部屋へと迎え入れた……
183 :
174:02/10/07 01:04 ID:ZH9Kh0l5
…という感じではるかを書こうと思ったんですけど、導入だけしか書けませんでした。
文章へたっぴぃだし、ああもう…回線吊って首切りたいですw
>>183 いや、あんた上手いじゃないの、はるか(・∀・)イイ!
こういうエロスレじゃあまり出ないキャラだし続きも見たいw
下手ってわけでもないと思われ、と言うか漏れより(・∀・)イイ!!と思うよ
クレクレ言うより書こう・・・・職人デビューおめでたう
アンテナのくだりとかけっこう好きです。
187 :
176:02/10/07 02:06 ID:cAQeoxP9
うむ、良い妄想だ。
へたっぴだとは言われまいよ。
敢えて漢字で書こう。
>>174は工口いな。
「エロい」と言われるまで精進、精進。
所で当スレの住人諸君。
ここのSSを読むと言う行為は「葉鍵楼」に行く、と同義だ。
もそっと雰囲気出して超高級感溢るる言葉を使ってないか?
結局、本番に達していないところが高級感あるんだよな。
江戸時代の吉原の最上級と同じで、何回も通いつめないとさせてくれないかもな。
そこまでにかかる金額は400万円くらいになるらしいが。
(現代換算値)
189 :
174:02/10/07 02:25 ID:A5ltAHLz
うわっ、何だかすごい事にっ(汗)
えと、一応「初めて」ではないです、はい。書いたことはあります。
いつか「エロい」の称号を手にできるように、無理せずマターリ頑張りますw
>>189 駆け出しは『工口い』
半人前が『エロい』
一人前で『エロい』
らしい・・・・・真の「エロい」になるまでガンガレ
初めて風俗に行ったあの日を思い出させるスレだな。
「じゃあ、男性の胸は何の為にあるんでしょうか?」
「さあ?なんだろ。母乳なんか出るわけないし」
僕が佐祐理さんの乳房で遊ぶのに夢中になっていると。
かぷ
佐祐理さんはいきなり僕の乳首を唇ではさんだ。
「あっ」
思わず、裏返った声を出してしまう。佐祐理さんの髪の香りがする中、僕の乳首に一瞬体中の全神経が集ま
った様な気がした。
「男性のは、女性が遊ぶ為にあるんだと思いますよ?」
一旦唇を離して僕の方を見る佐祐理さん。その瞳は悪戯っ子そのもので、凄く楽しそうだった。
佐祐理さんは再び僕の胸に顔を埋めちろちろと乳首を舐める。僕はその意外な気持ちよさに翻弄されつつも
佐祐理さんの乳房を今度は手のひらで押し包むように揉み始めた。
「んん……ん」
佐祐理さんのくぐもった声がする。それが微妙な振動になって僕の乳首に更に刺激を与える。
直接佐祐理さんの乳房に触れたくなったが、体勢的に制服のボタンを外せそうにない。
僕はおおよその乳首の辺りを重点的に、円をなぞる様に指先を這わす。
「は……んん」
僕の胸元からは、相変わらずぴちゃぴちゃと音がする。そして佐祐理さんの乳房の頂点ではブラ越しから、
ちょっとだけ盛り上がりが確認できた。
盛り上がった佐祐理さんの乳首を布越しに感じながら、僕はそのしこりの硬さを楽しむ。
「あん……見つかっちゃいましたね」
ちょっとだけ恥ずかしそうに佐祐理さんは笑う。口は僕の乳首から離しているが手は僕のもう片方の乳首
を僕と同じように円を描く様に指先で弄んでいた。
「貴方の乳首も硬くなってますね……なんだか、不思議ですよね」
佐祐理さんは感慨深そうに吐息混じりで呟く。
その彼女の様子が余りに可愛くて、僕は思わず乳房の先端を少し力を入れて押し込んでしまった。
「あっ……」
軽くため息をもらす佐祐理さん。でもその手は
「う……」
僕の下半身の中心に伸びていた。ズボン越しに既に硬くなって久しい僕のペニスを形を確認するように触る。
スーツのパンツなんて僕の隆起を隠す為にはなんの効果もなく、佐祐理さんが手でさするがままに僕のモノ
はビクビクと反応する。多分先端からはもう分泌液が出ているだろう。
「元気ですねー」
佐祐理さんは僕にしなだれかかって、ズボン越しに僕のペニスをしごいて話す。
「そりゃ、そんな風にされたら」
「そんな風って、どんな風ですか?」
「どんな風って……佐祐理さんって、実はいじめっ子?」
「あははー、さあ、どうなんでしょうねー」
その細やかな指使いに反して、全く屈託のない口調に僕の照れくささは更に強くなる。
佐祐理さんは僕に全身で密着して、服越しにでも彼女の体温が伝わる。
チー
チャックをおろす音が聞こえた。パンツの中の籠もった空気が解放されるのを感じる。
佐祐理さんの手が、僕のトランクスの隙間から直接僕のものに触れた。
「うぁ……」
竿の部分を優しく、滑る様に佐祐理さんの手が動いている。
「はぇー、凄く熱くなってますねー」
部屋を覆う雰囲気とは裏腹に、相変わらず明るい声。
でも、部屋の雰囲気がやがて佐祐理さんにも憑依し始める。
何時の間にか、僕と佐祐理さんは絨毯の上に寝転がっていて、佐祐理さんは僕に半分のしかかる様な体勢に
なっていた。僕の胸の上に彼女の乳房の重みが伝わる。
「……」
佐祐理さんは柔らかな笑みを湛えたまま、僕の顔を見続けている。片手は僕の髪を優しくなで続け、もう片
方の手は相変わらずトランクスの中でいきり勃ったペニスを指先だけで翻弄していた。
トランクスの中なんて狭い空間なのに、佐祐理さんの指先は陰茎をゆっくりと上下に触れ続ける。
僕も空いている方の手で佐祐理さんの脇から腰の辺りを上下に撫でる。
「ん……」
時折、佐祐理さんは僕と啄む様な口づけを交わし、また時にはお互いの首筋をちろちろと舌で愛撫しあう。
髪の毛の先からペニスまで、全身を覆う心地よさは、快感は勿論何か穏やかな気持に僕を誘う。
「ん……ん……」
僕は何度も何度も、佐祐理さんと戯れる様な口づけを交わした。
「あ……」
やがて、佐祐理さんが何かに気付いた様に声を発する。
「トランクスの中、少し濡れてきましたね」
「……やっぱり?」
当然だろう。佐祐理さんと初めて口づけをしてから此処まで、ずっと勃ちっぱなしだったんだ。
亀頭から陰茎まで垂れる程の先走りが出ていてもおかしくない。
「少しだけ、お尻あげて貰えますか?」
「あ、うん」
僕は佐祐理さんに促されて、お尻を軽く上げる。佐祐理さんは僕のスーツのパンツのボタンを外して、トラ
ンクスごと、そっと下げた。
衣服に押さえつけられて不満気だった僕のモノが、ピンと天井に向け勢いよくそそり立つ。
「ふえっ、本当に元気ですねー」
これ以上無い程充血した僕のペニスを佐祐理さんがマジマジと見つめている。それだけで、佐祐理さんの吐
息がペニスにかかるだけでビクビクと脈打ってしまう。
「動いてますねー、えいっ」
「うあっ」
ビクビクしている僕のペニス、その亀頭を佐祐理さんは指先でつんつんと突いた。
「凄いですね、ビクビクしています」
佐祐理さんは僕のペニスを突いてたり指先でなぞった後、おもむろに膝立ちになった。
少しだけずり上がっているスカート、太股の付け根ギリギリまでそのすらりとした足をみせつけている。
そして姿勢はそのままに、佐祐理さんはまるで自分の肢体を誇示するかの様に、髪の毛を両手で一度掻き上
げた。それはふわっと舞い上がり、一本一本が生きているかの様にさらさらと舞い落ちる。
それは幻灯の中に佇む美人画の様な印象を僕に与え、一人の成熟した女性であると思わせるには充分なもの
だった。
僕は体を起こして、再び佐祐理さんにキスをせがむ。佐祐理さんは笑顔で僕に応えて背をかがめた。
「ん……。キス、好きですか?」
「ああ、飽きないよ、本当に」
「ふふ、佐祐理もです」
佐祐理さんは膝立ちのまま僕の両肩に手を乗せて何度も何度も僕を口づけを交わす。
僕は空いた両腕で、佐祐理さんの制服のボタンを外そうとした。
「あん……せっかちですねー」
佐祐理さんはそれでも僕を止めようとはせずに、ただ微笑みを浮かべておでこに口づけをしてくれる。
プチ、プチ、プチと三つのボタンがはずれた所で、佐祐理さんの下着が殆ど露わになった。
ごく普通の白いブラ。飾り気も何にもなくて、スポーツブラかと見紛うようなシンプルな形。
でも、その中身に収めているものの魅力はそんなブラでさえも僕を惹き付けて離さない物にしてしまう。
「あんまり色気のない下着ですよね」
ちょっとだけ恥ずかしそうに佐祐理さんが言う。でも僕は胸の谷間の陰影に夢中で気もそぞろに、
「そんな事ないって、すごく良いと思う」
なんて陳腐な事しか言えなかった。
朝っぱらからなんてエロいものを投下してくれるんだね!キミは!
こ、このスレ全部使い切ってもいいと思いまス個人的にはッ!
佐祐理さんの無邪気さが強烈にエロいなあ。
>>190 4・(・∀・)イイ!!
3・「すけべ」「エッチ」
2・漢字「工口い」
1・半角「エロい」
超高級・ひらがな「エロい」
じゃないのか?
佐祐理さんイイねぇ
>>197 とあるスレで50ml増えてませんでした?
だが、それがいい。
500ml氏はますますエロいし、あたらしい書き手も増えてめでたいめでたい。
そして自分はやっぱり独自路線かな。
>>158-162の続きです
(――どうしたらいいんだ。私が今感じている感情は精神的疾患の一種での様
であり、治し方は誰が知っているんだろう――?)
思わず葉鍵的に混乱してしまうくらい、私は困惑していた。この状況に。
真琴ははどういう風に挨拶するだろう。どう返答しよう。嫌われたらどうし
よう――など、扉を開ける前に色々考えていた。だが、いきなり体当たりされ、
体の上に倒れ込まれる、など想定外もいいところだ。
「あははっ……あれ?」
胸の上で笑っていた真琴が、突然素っ頓狂な声をあげた。それから恐る恐る
という感じで聞いてくる。
「あぅ……あの……」
「?」
「もしかして、はじめまして?」
「うん、初めまして」
少しだけ顎を引き頭を下げた。ずいぶんと間の抜けた構図だろう。
「あぅっ、えと、その、はじめましてっ、沢渡真琴よっ」
つられたかのように真琴も勢いよく頭を下げる。
「ぐっ!」
「あうっ!」
二人の呻き声が重なる。……まさかこの上、ヘッドバッドまで食らうとは思
わなかった。
「あぅーっ、いたーい」
真琴は涙目になっている。どうやらちょうどシャツのボタンにぶつけたよう
だ。赤い印が額についている。
「ふふっ」
思わず笑みが漏れる。胸は痛かったが、今はその痛みすら心地よかった。
この軽はずみな行動。クルクルと変わる表情。あぅーという口癖に幼い口調。
先ほどの体当たりは、悪戯の一つなのだろう。姿形だけでなく、中身まで確か
に真琴だ。
「はぅっ、あぅっ、えと、えーと……」
いまだに混乱している真琴の背中に左手を回す。想像していたよりも細い体
つきだ。パジャマを通して体の温かさが伝わってくる。
「あぅっ?」
そのまま私の体に押しつけるように抱きしめた。今までもほとんど抱きつか
れている様な状況ではあるが。
そして右手で頭を撫でてやる。優しく、優しく。
「あぅー……」
徐々に真琴の体から力が抜け、私に体重を預けてきた。乳房が私の腹部と挟
まれて形を変えていくのがよく分かる。服ごしではあるが、その柔らかさは存
分に感じ取ることが出来た。
先ほどまで自分の額を抑えていた両手も、今では私の両脇に回されている。
本当は私の背中に手を回したいのだろうが、残念ながら私は布団の上で手が入
る隙間はない。やり場を求めて脇腹をさまよう手がくすぐったい。
「あぅ……」
ため息のような声を上げ、頬を私の胸にピタリと寄せる。シャツの隙間から
そよぐ吐息が、私の胸をくすぐっていく。
「あぅー……」
真琴が再びため息のような声を上げた。その声に、私の心のどこかがピクリ
と跳ね上がる。なぜならそれは安堵のため息だからだ。私の腕の中で真琴が安
らいでくれている。これほど嬉しいことがあるだろうか。
『こうしたら、落ち着くんです』
坂本真綾の声が脳裏で再生される。ゲーム中の見所の一つ、美汐と真琴のシー
ン。ここでの言葉を実際に確かめることになるとは思わなかった。
しかし、まさにこれは私が望んで止まなかった状況ではある。……格好はち
と情けないが。
「ふ……ん……」
真琴が可愛い鼻を私の胸に押しつけている。匂いをかいでいるのだろうか?
その様子は、小動物が飼い主の匂いを嗅ぐ様を連想させた。
幾度か私の胸の先端にも鼻先が擦りつけられる。くすぐったい……のを通り
越している。今更ながら、私の下腹部にも真琴の体が押しつけられていること
を意識させられた。
このまま――。
一瞬そうも思ったが、理性の大半がそれを拒否した。
本当に抱いていいのか決心が付かなかったというのもあるが、何より思った
のは『もったいない』ということだった。
せっかく真琴と出会えたのだ。ただ体を重ねるだけなどもったいない。もっ
と真琴と話したい、冗談をいいたい、笑いあいたい。
私は心も重ねたいのだ。
……むろん、その上での体の交わりは、望むところではあるが。
「真琴、真琴」
私が声をかけると、真琴は私の顔を上目遣いに見上げる。
「もういいか? 起きるよ」
「あ、う、うん……」
いささか名残惜しそうに、だが体を離すと機敏に立ち上がった。密着してい
た面に空気が流れ込み、やけに涼しく感じる。
布団の上に上半身を起こしたところで、真琴が私の目の前に立った。
「じゃあ改めて……沢渡真琴ですっ、よろしくねっ」
そういうとちょこんと頭を下げる。
「うん、よろしく。私は――」
「あぅ、えと、名前は聞いちゃいけないんだって」
「そうなんだ」
客の名前や地位などこの場では関係ない、ということか。まぁこの場には二
人しかいないから困る事もあるまい。
「今日はゆっくりしていくの?」
「そりゃあゆっくりしていきたいけど……いいのかな?」
「うん、満足するまで、っていうことになってるし」
満足するまで……とはどういうことだろう? 性欲……だけだとも思えないが。
私の怪訝そうな顔を見たのだろう。真琴も怪訝そうな顔になる。
「あれ? カウンターで聞かなかったの?」
首を縦に振って頷く。
……おそらく、説明する前に浩平は永遠に飛ばされたのだろう。
「とにかく、そーいうことなのよぅ」
どういう事なのかよくは解らないが……とにかく、時間は十分にあるようだ。
「ふむ。それでどういうことができるのかな?」
「えとね、お酒を呑むとか――」
真琴の酌で酒を呑むか。真琴自身はあまり呑めないだろうが、酒の肴に水瀬
家や他の面々の事を真琴の口から聞いてみる、というのも面白そうだ。
「お風呂にはいるとか――」
やはり真琴といったらお風呂イベント、これだろう。背中を流してもらう、
というのも実に魅力的だ。むろん、その先も――。
「後は遊ぶのっ」
遊び? Kanonの中では色々な遊びが出てきたが……。
「一体どんな遊び?」
私の問いかけに、真琴は無邪気な笑みを浮かべながら答えた。
「あははっ、えっちで気持ちのいい遊びよぅ」
……私は平常心を保つために、深呼吸を余儀なくされたのだった――。
>>205-208 今回はこんなところで……。
ところでトリップ、10桁になったんですね。
何かもっといいの、探そうかな。
>「あははっ、えっちで気持ちのいい遊びよぅ」
………ごふぅっ!(萌死)
な・・・・・・なんてこった!
(;´д`)ハァハァ(;´д`)ハァハァ(;´д`)ハァハァ(;´д`)ハァハァ(;´д`)ハァハァ
(;´д`)ハァハァ(;´д`)ハァハァ(;´д`)ハァハァ(;´д`)ハァハァ(;´д`)ハァハァ
(;´д`)ハァハァ(;´д`)ハァハァ(;´д`)ハァハァ(;´д`)ハァハァ(;´д`)ハァハァ
>>205-208 金では買えなかろう、心の娼婦。
正に高級を超える“超”高級…。
或る名無し氏よ。あなたの目指す道は限りなくエロいぞ…。
214 :
174:02/10/08 02:22 ID:d7hSMLSu
まだ、信じられない。
目の前に、はるかが、俺の為だけに、ベッドに座って、笑っている。
俺の十人並の脳はまだ、この事実が現実であると認識できないでいた。
「…座る?」
その声でようやく我に返った。
「は、はい…」
そう言いながら俺は部屋の中を見回した。彼女の部屋は、作品中でも見たことは無かった。
質素であり、簡樂であり、しかしそれぞれのパーツがその個性を失っていない配調。
色彩に至っても同じ。互いを損わない繊細な配色。それはまるで彼女達の関係のように鮮やかで…
彼女が体を奥側にずらす。『隣に座る?』という意味らしかった。
何故だか急に恥ずかしくなり、鏡台の隣に無造作に置かれた円椅子に慌てて腰掛けた。彼女と対面の形になる。
「………………」
困った。何をすればいいんだ?…ここは娼館。なら、することは一つのはずだ。
でも、まだ俺は心から理解できないでいた。本当に、俺がそれを―
「…………あの…」
「ん、冷房下げる?」
……一瞬の間。…ああ、なるほど。俺は上着を脱ぐと壁掛けのハンガーに吊るし、再び彼女と向き合った。
何故だろう。たかがそれだけの会話で、心の粟立ちが流されていくようだった。とても落ち着いた感じだ。
これが彼女の『空気』なんだな、と俺は一人感動した。
彼女は手を脚の上に組み直し、俺に頭を下げた。
「初めまして、河島はるかです」
215 :
174:02/10/08 02:23 ID:d7hSMLSu
「あ、俺は――」
「ストップ」
彼女は人差し指を立てて口に当てた。…俺の名前は聞かない、ってことか…
俺は改めて彼女を観察した。
緑のショート・カット、黒のジャケット、ジーンズ。霞んで消えてしまいそうな声。河島はるかは、そこにいた。でも……
俺は、一体どうしたらいいのだろう。彼女には悪いが、俺は彼女を第一に求めたわけではなかった。
耕一さんの紹介で、俺は「今の俺に見合った女の子」と出会った。それがはるかだった。それだけだ。
俺は彼女を求めていたのだろうか?――わからない。
俺は彼女に見合っているのだろうか?――わからない。
分からないわからないワカラナイ事ばかりだ。今俺自身が何を彼女にしたいのかさえワカラナイ。
ことん
「ん?」
テーブルの上にコップが一つ。中には透明な液体がなみなみと注がれていた。
「…俺に?」
「ん」
いただきます、と礼を言ってそれに口をつけた。口当たりのよい感触、爽やかな芳香が口の中を埋める。
レモネードか。これは確か、はるかの手作りだったはずだ。
ああ、これっぽっちの出来事一つ一つで簡単に癒されていく俺の心が羨ましい恨めしい。
216 :
174:02/10/08 02:26 ID:d7hSMLSu
なんか自分一人だけ「エロい」とは違う路線に進みそうです…
鬱々とした話になりそうなので読みたくない人は早めに言って下さい。辞めますので。
心も満たす所らしいから それも良いんでないの
>>216 まあ、さわりだけの部分だし、なんとも言えないかな。
道は自分の進みたい道に行けば良いかと。
はるかが登場した瞬間、悶え苦しみました。ファンになってしまいそうですw
期待してます。頑張って下さい。
「あの……」
「ん?」
「このままで……良いのですか?」
「えっ。あ、ああ。そうか、脱がして良いんだよね?」
「クスクス……はい」
佐祐理さんは僕の顔を覗き込むように話しかけていた。上を向いた僕は相変わらず屈託の無い笑顔に少し戸
惑ってしまう。でも、僕が今からする事は屈託の無いという表現からはまるで反対側の事なんだけど。
「じゃあ……」
僕は佐祐理さんのブラを外そうとして、制服の中に手を通す。ずっと僕と密着していたせいかしっとりと汗
をかいている体は予想以上に細身で、ほのかな汗の香りと一緒に僕に佐祐理さんをまた実感させる。
ぱふっ
柔らかい、でも硬い。なんて表現すれば良いのだろう。僕は佐祐理さんの胸の谷間に顔を埋めて考える。
人差し指で押し込めば潰れる様な、でも手のひらで押し込もうとすると頑強に抵抗しそうな。
……一言で言えば張りのある乳房って事なんだけど。
「……」
「……」
佐祐理さんは何も言わず、僕が自分の胸に埋まっているのに任せ、僕も何も言わずただホックを外す事に集
中していた。
あ……
ぼくは変な事を思いつく。ホックを外さずにブラをずりあげれば……
僕は佐祐理さんの脇を抱いていた手を戻し、ブラの端っこを摘んだ。
「ふぇ?ホック、外さないんですか?」
「ん。ああ、なんとなくね」
ドキドキする。自分のペニスだって見られてるし、キスもしてる。なによりも服越しとは言え、乳房の先
端だって。でも。
ゴクリ
一旦生唾を飲み込んでから、僕はおもむろに上にブラを持ち上げた。
ブラのずり上げに巻き込まれる様に佐祐理さんの乳房が持ち上がる。普通なら皺とか多少の黒ずみがある筈
のアンダーバストの狭間も綺麗だった……彼女達には老廃物と呼ばれる物には縁が無いのかもしれない。
僕が更にブラを持ち上げると、乳房がブラに反抗するような動きをし、僕にその重みをダイレクトに伝える。
ずりずりと少しずつ肌を晒しているそれは、薄みがかった小さなピンクの乳輪が覗いた所で一旦でとまる。乳
首が最後の抵抗をしているらしい。僕はそこで動きを一度止める。
「えっと……あはは」
佐祐理さんは苦笑いを漏らす。何が何だかって所だろう。
「大丈夫」
何が大丈夫なのかは分からない。ただ、僕は待っているのだ。佐祐理さんの乳房の最後の抵抗を。彼女の乳
首がブラに必死に捕まっているとでも言えばいいのか。ブラに引っかかる乳首が自らの乳房の重さに力尽きて、
僕の前に姿を現す時を。
「ぁ……」
佐祐理さんの吐息と共に。
ぷるん、という擬音がぴったりと似合う様な動きで佐祐理さんの乳房が姿を現した。
……その形の良さはどう表現すれば良いのか。僕だって女の乳房を見たのは初めてじゃない。大きいのから
小さいのまで、一通りの乳房は見てきた。
理想的。そんな言葉しか思いつかない。大の男が弄ぶには調度良い大きさ、そして形。そしてその先端には、
唇で挟んでくれと言わんばかりの桜色の小さな乳首。ちょっとだけツンと澄ました様に尖っているのが僕の劣
情を更に煽る。こんな小さな乳首でさっきまで必死にブラに縋り付いていたなんて、何だか不思議だ。
僕は再び佐祐理さんの胸の谷間に顔を埋める。布越しとは全然違う柔らかさ。両頬を包み込む母性の象徴。
少しだけ汗で濡れている肌は、それでもすべすべで僕の髭の剃り残しが佐祐理さんの肌を傷つけないか心配
になってしまう程だ。そして鼻腔をくすぐる佐祐理さんの体臭。
僕は更に佐祐理さんの香りを味わうべく、思い切り深呼吸をした。
「あ、あはは。くすぐったいですね」
「……」
僕は相変わらず戸惑っている佐祐理さんをよそに、胸の谷間で佐祐理さんの香りに浸っていた。
以上
>>221-222 >>202 ○森の○乳足しますた。でも、もう飲みますた。
……本当は会社のPCにかちゅいれた時の単なる名前入力ミスなんですけど。
しかし本当に配達してくれないですかね。最近カルシウム不足か変にカリカリするし。
直飲みでなくても充分だし、ヤクルトサイズでいいから。
スレ違いすいません。
>221-222
(;´Д`)ハァハァ
匂い描写は好きっす
え、エロい…なんちうか高級感を伴ったエロさだ…。
乳か。
229 :
名無しさんだよもん:02/10/08 18:23 ID:aQlNXofN
230 :
重要無名文化財:02/10/08 18:31 ID:5U1PZhuV
傾城に真琴なしとは誰が言うた。
>>229 たまには葉鍵板以外に行く事を期待する。
>229
育成SLGと聞いて不安の日々
ここの支配人は物凄い勢いでオナっておりますw
age広告自体は何も珍しくないが、その上「板違いネタよこせ!」とかくも偉そうに言う奴は初めて見た。
生きてて恥ずかしくないか?>229
235 :
名無しさんだよもん:02/10/08 18:59 ID:aQlNXofN
>>231 そう開き直るとはねえ。。。漏れはエロゲ板の住人なんだが。。
葉鍵はシステムとエロで手を抜きまくりで、斬新さにも欠けるし、
いつまで続くかねぇ。。
後で葉鍵板難民として別の板に来たりなんかすんなよ。
なんだ。ただのガイキチか。
以後放置ヨロ>ALL
237 :
ジーザス・クライスト:02/10/08 19:24 ID:aQlNXofN
ゴルゴダの丘に行く途中で、エルサレムの住人とローマ兵を指して、
「おお神よ、彼らをお許しください。彼らは何も知らないのですから。」
放置?何で236に仕切られなきゃならないの?
やっぱり狂人じゃないか。
葉鍵キャラ以外の出演を望むなら、葱板にでも姉妹スレを立ててきたらどうだ?
気が向いたら足を伸ばしてやらんこともないぞ。
聖書の話なら、差し詰め
>>237はラバンの息子みたいなものだな。
狭量、そして勘違い。
こりゃ確かに放置対象だ
240 :
名無しさんだよもん:02/10/08 20:13 ID:Rx9vGeIx
狭量と勘違いは239とかの方だと思うがね。
偏狭と視野狭窄から来る葉鍵至上主義がその最たる物だ。
そして自分以外の物をキチガイだの狂人だの呼んで、
自分がそうであることから逃げるわけだ。
葉鍵の住人はもっと自分を見つめ直すことを覚えた方がいい。
月厨?
せっかく良スレに育ちつつあるのにすぐに香ばしい悪臭が漂い出すのもこの板の特色
ここは葉鍵板でございます。
そしてそれを放置できないのもこの板の特色
次から何事もなかったかのようにどうぞ。
↓
何で葉鍵板で葉鍵のことを話したら切れるんだろう?
狂ってますな。つか嫌ならここから失せろよ。
結論:エロゲ板工作員は葉鍵板に多数潜伏している
しかし俺はagaったお陰で、このスレを発見できて嬉しかったりする。
さゆりん(;´Д`)ハァハァ
新作が来たのかと思ったのに。(;´Д`)
>246
ワラタ。
最萌の時に見て以来だなー、懐かしい。
禿しく良質な娘が揃った、超高級娼館はここですか?
何か書きたいけど、ヘタレなので東京湾に沈んできます
>251
沈むな・・・・・書くのだ、胸に秘める熱(略)を
って某スレは吊って、このスレは沈むんでつか?
漏れも某所で書き終わったらここに潜伏するヨテーイ
内容がともあれ職人は書かねば育たんのだ
253 :
名無しさんだよもん:02/10/09 00:45 ID:Q9ljeE8X
>>229-247 ←お前らみんなバカ?所詮俺らは2ちゃんねるの暇人だろ?何
熱くなってるの?
254 :
名無車:02/10/09 00:51 ID:pNOlyFK9
>221-222
(;´Д`)ハァハァ
>>253 2ちゃんねるの暇人だから……じゃないでしょうか。
股間を熱くさせてはいけないのでしょうか
さて、にぎやかになってまいりましたね。
そんな中でも自分は我が道を突き進みます。
一歩進んで二歩下がってるような気もしますが。
>>205-208 の続きです。今回は短めかな。
「ふぅ〜、極楽極楽」
私は使い古された言葉と共に、湯船に身を沈めた。
銭湯の浴場とはむろん比べものにならないが、それでも二,三人は楽に入る
ことが出来る。少なくとも手足を存分に伸ばして湯につかることが出来るのは
嬉しいことだ。一人用居住部屋のユニットバスなど、お湯につかるとよけい惨
めな気分になってくるし、そもそも最近はシャワーしか浴びていない。
あの部屋の奥にはダイニングがあり、更にその奥には洗面所、トイレと共に
この浴室があった。全ての部屋が、淡い色づかいで統一されており、長時間の
滞在も全く苦にならない。
真琴は――いない。『女の子はお風呂に入るのにも準備がいるのっ』と言っ
ていたがさて、何の準備やら。だがこうして考える時間が出来たのはありがた
い。私はタオルを畳んで頭に乗せると、鼻先まで湯に沈めた。そして、先ほど
の出来事を反芻する。
あの後、私は風呂に入ることを選択した。汗を流したかったこともあるが、
真琴から煙草の匂いがする、といわれたことも大きい。私自身は煙草を吸わな
いが、服や髪の毛に染み付いているのだという。職場が喫煙可能だからだろう。
真琴は煙草の匂いがかなり嫌いだというが――そういえばあやかしの存在は煙
草の煙が苦手、という話を聞いたことがある。その影響だろうか。
まあそんなことはどうでもいい。それよりも重要なのはあの真琴の台詞だ。
『えっちで気持ちのいい遊び』
彼女はこう言った。この言葉が意味することは――決まり切っている。なに
しろここは娼館なのだから。
そう、ここは娼館なのだ。真琴もただの生娘ではないだろう。そんな当たり
前のことを確認させられた一言だった。そういえば部屋に入った時の不意打ち
も、私が初めてだと言ったら慌てていた。あれはいつも来る人への悪戯のつも
りだったのだろう。
そうだ。つまりいつも来る人がいると言うことであり、そういう者たちとも
真琴は同衾しているということになる。ここは娼館なのだから、それは仕方が
ないことだ。理屈ではわかる。だが――この胸の疼きはなんであろう。
ふと横を見る。湯船も広いが、洗い場も広い。人が十分に横になり、なおか
つある程度自由に動き回る事ができるほどだ。つまりこの場で行為に及ぶこと
も可能だということで……きっと真琴も……。
「ぶくぶくぶく……」
自分の想像――妄想に自分で嫌気がさし、頭まで湯船の中につかってみた。
お湯越しに天井が歪んで見える。まるでそれは私の心を写しているかのようだ。
突然そこに、大きく歪んだ真琴が映った。
「あれ? なにしてるの?」
「! げはっ、ぐはっ」
突然の姿と声に、思わず湯を飲み込んでしまった。しまった、少し気管に
入ったか。
両手をばたつかせて浮上すると湯船の縁に捕まりもたれこむ。
「げほっげほっ」
「大丈夫?」
声の主はもちろん真琴だ。いつの間に入ってきたのだろう。そんなことも気
がつかないほど考え込んでいたのか。などと頭の片隅で考える。
それよりも何よりも、苦しい。
「あぅー、しっかりー」
背中に何かが触れる。柔らかいそれは私の背中をおずおずとさすってくれる。
薄目をあけると、目の前に洗い場の床と肌色が見えた。これは……真琴の脚
だろうか。
つまり真琴が私によりそって、背中をさすってくれている。
「もうっ、ドジなんだからっ」
「うぅ、面目……げほほっ」
そういいつつもしっかりと優しくさすってくれる。
まいったな、真琴に手間をかけさせるとは。
とはいうものの、こうして面倒を見てくれるのはやはり嬉しい。
一、二分で発作のような咳も治まった。礼を言おうと脚から伝って視線を真
琴の顔に移そうとする。
「あぁ、ありがとう。もう大丈夫……だ……よ……!?」
だがそこで私は、不思議な――いや、突然すぎて信じられないものを目にし
てしまった。
足の付け根に淡く広がる狐色の茂みと、その上のかわいらしくくぼんだおへ
そ。細いウエストに比して大きめな乳房、その膨らみの頂点に色づく桃色の二
つの突起。
私は真琴の顔まで辿り着いた視線を苦労して固定した。別に女の裸に恥ずか
しがる年齢でもないが、真琴のそれだけは別格だからだ。言ってみれば、女神
の裸を目の当たりにしてしまった信者、とでもいったところであろうか。
「あれ? どしたの?」
不思議そうな表情を浮かべる真琴。動揺が顔まで表れていたらしい。
「あの……真琴……タオルとか……その、隠すものとかは……?」
私は内心、真琴の悲鳴に身構えた。
しかし真琴は、頬を上気させるとわずかにうつむき、恥ずかしげに口を開いた。
「あぅ、えと……真琴、きれい?」
262 :
名無車:02/10/09 01:27 ID:pNOlyFK9
>258-260
じ、次回はきっときれいなまこぴーと湯船でさわりっこでつね(;´Д`)ハァハァ
石鹸プレイの予感(;;゚Д゚)ノハァハァハァハァハァ
264 :
名無しさんだよもん:02/10/09 01:43 ID:PO4Q2OsC
また葉鍵か…うんざり
おおおおおおおお!
ヤック・デ・カルチャァ……
決めた、漏れも書く!書くぞ!
リピドーをテキストにぶつけてやる!
フォォォォォォ‥
このスレはもっと下のほうでひっそりとありたいものだ。
267 :
名無車:02/10/09 01:53 ID:pNOlyFK9
>264
何にせよ、他力本願じゃ誰も相手にしないのはエロゲ板でも言えることなので
とりあえず>238のススメに従えば?
しいがらーのような逆切れ開き直り荒らしでないなら。
…↓次から何事もなかったかのようにどうぞ…
ヤックデカルチャー
2ちゃんの常識言うかスルーで行くしかないね
って最近某板からの難民多くない?
雰囲気的に名スレになりそうだからガンガレおまいら、漏れもガンがるから
272 :
名無車:02/10/09 02:50 ID:pNOlyFK9
>271
>229がage広告風味だから、どーせ2ch初心者を装った(つーか真性初心者?)社員辺りが
カキコしてんだろーけど、宣伝も煽りも滑ったんで、開き直ってage荒らしをやってるようにしか
見えないね。しつこいし。
ま、これ以上続くようなら荒らしということで↓
>2ちゃんの常識言うかスルーで行くしかないね
うわっ、なんか凄えエロいスレ発見した!
まこぴぃと泡プレイ待ちsage
僕が感じた佐祐理さんの体臭。それは「体臭」なんて言葉は余りに失礼な程、甘くて爽やかな物だった。
ほんの少しだけする柑橘系の香り、それに混じって間違いなくする佐祐理さんの香り、汗の香り。
元来、コロンや香水などは体臭がきつければきつい程その効果ははっきり出る物で、欧米人等の狩猟民族なら
ともかく、日本人には余り必要の無い物だと聞いたことがある。
そういう意味では、佐祐理さんにとって香水などは全く必要ないものなのかもしれない。僕がそこまで佐祐
理さんに惚れ込んでいるから、と言われればそれ迄だ。でも、彼女の汗の香りは本当に爽やかに感じた。
「……佐祐理さんの匂いがする」
「ふぇ?佐祐理の匂いですか?」
「ああ、佐祐理さんの匂い。コロンとか、汗とか。そんなのが入り混じった香りかな」
「あ、汗くさいですか?すいません、その……」
慌てて僕から離れようとする佐祐理さん。でも僕はそんな彼女を逃がさない様、顔を胸に押し当てたまま両
手を背中でホールドする。
「あ、あの、離してくださらないと」
「佐祐理さん」
「は、はい」
「佐祐理さんは人間だよね?」
「はい、もちろんです」
「だったら、その人特有の香りってあるもんだよね」
「……」
「僕は今佐祐理さんの匂いを味わっている。佐祐理さんが人である事を感じている。凄く嬉しいんだ」
「……はい」
普通だったら変態だと思われても仕方の無い言葉。でも佐祐理さんの香りなんて今まで想像も出来なかった。
それを今僕は味わっているから。間違いなく人である事の証明、「佐祐理さんの汗の匂い」。
単純に幸せだった。
そんな僕の頭を佐祐理さんは何も言わずに抱き締めてくれる。素肌のぬくもりが僕の頭を包み込んだ。
暫くの間、僕は佐祐理さんの胸の谷間に顔を埋め続けた。そこに挟まれたまま何度も深呼吸すると、何故か
肺の中が浄化されそうな気がする。何だか少しだけ場違いな爽やかさを感じる。
でも、僕の視線の先には膨らみの麓がある。顔を押しつけている分全体は見えないけど、たわわに実ってい
る果実が僕の目の前にあったから。
ぺろ
味わってみた。ちょっとだけ汗の味。
「ぅん……」
佐祐理さんの息が僕のつむじの辺りにかかる。僕はなんだか嬉しくなって、谷間の間をぺろぺろと舐めだし
た。
「ふぁ……く、くすぐったいですよ」
僕の頭を抱き締めたまま、佐祐理さんは呟く。さっきまでの穏やかな雰囲気は、佐祐理さんの吐息と共に淫
靡なものへと変化していく。僕は一旦佐祐理さんの胸から顔を離した。
「あ……」
改めてもう一度、僕は佐祐理さんの乳房を凝視した。見てて飽きない、石膏で型を取りたいぐらいの美乳。
持って帰って、ごちゃごちゃ煩い女友達とかに「お前らもこれぐらいになってみ?」って言ってやりたいぐ
らいだ。本当にやったら、単なる変態だけど。
馬鹿な考えは置いといて……いや、もうちょっと馬鹿をしよう。僕は目の前でふっくらとしている乳房を、
ぽよん、ぽよん
再び、下から持ち上げて遊ぶ事にした。
「ふぇっ……好きですねえ、その遊び」
「遊びじゃないよ。これも佐祐理さんを認識する作業の一環だから」
「はぇー、遊びじゃないんですかー」
なんか失敗したかも。また部屋が明るい雰囲気に包まれてしまった。
でも、仕方が無いと思う。目の前に佐祐理さんが膝立ちでたってて、「どうだ!」と言わんばかりに胸を
突き出してるんだ。色々な事を試すなって言う方がおかしい。
ぷるぷると震える乳房の先端で、桜色の小さな突起が残像を残しながら上下に揺れている。
それを少し感動しながら眺めていると、視線の先に佐祐理さんの顔があった。
頬を少しだけ紅潮させて困ったように、でもニコニコと潤んだ瞳で慈しむ様な視線で僕を見ていた。
「……」
「……」
その優しげな視線に魅入られた様に、僕は動きを止めてしまう。
ぷるん、っと最後に揺れて彼女の乳房の動きが止まった。視界の隅で乳房の先端も動きを止める。
「……?」
どうしたの?とでも言いそうな表情で佐祐理さんが小首を傾げて笑っていた。
ふと頭に浮かぶ既視感。昔こんな情景に出会っていた気がする。僕の何気ない悪戯を窘める年上の女性。
なんだろう……?誰にでもある情景なのかもしれないけれど。
「……」
「……」
ふと気付くと僕の視線は佐祐理さんの顔から、乳房の中心に移っていた。何度も言う。桜色の小さな乳首だ。
とりあえず、過去の思い出などはどうでも良い。
僕は人差し指でちょんと先端を突いてみた。
「ぁ……」
佐祐理さんは小さな声と共に体をぴくんと震わせる。押しボタン?……馬鹿か僕は。僕は再び気を取り直し
て、人差し指で乳首を震わせる様に弾いた。そのまま指の腹と背中で何度も弾く。
ぷるぷるぷるぷる
「ぅ……ぅ……ふぁ」
僕の人差し指に面白いように弾かれる佐祐理さんの乳首。ぷるぷると弾くたびに充血していって、結構な大
きさに迄勃起していた。それでも小さなものだけど。
「あ、あはは……その……なんだか……」
顔を紅潮させたまま佐祐理さんが呟く。僕は佐祐理さんに一度にっこりと笑いかけてから、片方の乳首を口
に含んだ。
「は……ぁ」
口の中でころころと踊る小さな突起。佐祐理さんは再び僕の肩の上に両手を乗せた。
なんてこった・・・・・
ヤックデカルチャァァァァァ!!
大学の学食でいきりたった俺の息子の責任をとってくれ!!
神認定。続きに期待>500ml氏
=■●_
前屈みになりますたw
乳は良い
286 :
174:02/10/09 20:06 ID:9N0H4WaR
「ふう…」
一口、また一口。不思議なくらい、静まっていく心。すっ、と音を立てて波が引いていく。
俺はレモネードを飲み干した。
「…ごちそうさまでした」
「ん、おいしかった?」
「え、あ、はい…」
あ、本当に「ん」って言うんだ。また一つはるかを知ってしまった。
「よかったよかった」
そう言いながらはるかは空いたコップを掴み、手の中で玩びながら俺の顔を見つめた。
…恥ずかしい。画面を挟んだ向こう側なら、いくらこうしていても恥ずかしい事なんて無かった筈なのに。
「…………」
「…………」
ああもう、また黙ってしまったじゃないか!どうしたら俺はこの迷宮から脱出できるんだ。
はるかは何も言わず俺の顔を眺めてくれている。俺はそれに応えられずにいる。わかってる、わかってるんだ…
「何かする?」
その問い掛けに、俺は
「…はるかさんは、何がしたいですか…?」
そう俺が言うとはるかはコップを置いて『んー…』と困った(ように見える)仕草を見せた。その時、気付いた。
ちょっと待てちょっと待て俺は一体何を言ってるんだそんな事を彼女の口から言わせるのかええいこの馬鹿というか俺
「…たいな」
いやいやそれもそれで一種のやり方やり方ってなんだ俺はまだ心の準備ってもんが………って、はい?
「話が、聞きたいな」
「話?」
287 :
174:02/10/09 20:07 ID:9N0H4WaR
「うん、あなたの話」
そう言いながらはるかはコップを持って洗面台に歩いていく。
「いや、話…っていっても、俺あんまり―」
自慢じゃないが、俺は決して話の上手い方ではない、むしろ下手なほうに入る。
相手が自分の話を聞いている、と思うだけでもう駄目だ。頭の中がぐるぐる回ってわけが分からなくなる。
それに、いつも暗い事ばかり考えているから、周りと話が盛り上がったことなんて数える位しかない。
そんな俺にはるかに話を聞かせることなんて出来るわけ―
「それと、あなたはお客さん」
「え?」
蛇口から勢いよく流れる水の音が部屋の中にただ響いている。
「私はここのおんなのこ」
…………あ、そういうことか。
「ええと、俺が何か話せばいいの、『はるか』?」
それでいいよ、と言いたげなように、にこりと微笑むはるか。
きゅ、きゅ。蛇口をひねる。水を止めてこっちに帰ってくる。
はるか、はるか、はるか。頭の中で何度も呼び捨てで呼んでみる。なんだか冬弥にでもなった気分だ。
「聞かせてほしいな」
元いた場所―ベッドの上、俺の目の前―に座ると、再び俺の顔を見てそう言った。
「つまらなくて、いいなら…」
「構わないよ」
そういうはるかの表情は、やっぱり微笑んでいた。
288 :
174:02/10/09 20:08 ID:9N0H4WaR
いつの間にか、はるかのペースに巻き込まれるようにして俺は話を始めていた。
不思議だ。彼女と一緒にいると、それだけで自分が彼女の一部になったような、
彼女に飲み込まれてしまったような、とにかく、変な感じだった。
でもそれは決して不快じゃなくて、むしろ安心して俺は彼女の空気に流されていた。
なぜだか、それは心地良かった。
この空気に毎日のように触れているのか、と思うと少しだけ冬弥たちのことが羨ましくなった。
俺は訥々と、使いかけのラミネート・チューブを絞るように、一つ、一つ、言葉を押し出していった。
相変わらず滑舌はぼろぼろで、相手の目を見て話すことが出来なくて、言葉に感情が篭ってなくて、
すぐに話すことが無くなって、困って俯いてしまって。
それでもはるかは文句一つ言わずに、俺の言葉を待ってくれた。
どんな小さな話題にも、合槌を打って応えてくれた。つまらない冗談を言えば、にこやかに笑ってくれた。
こんなに人と話すことが楽しいと感じられたのは、ひょっとしたら生まれて初めてかもしれないとさえ思うほどだった。
でも、俺は最も重要な話題に触れる事を敢えて避けた。正確には、触れられずにいた。
それを話すためにはるかと出会わされたことに、俺は薄々気付いていた。
それでも、話せなかった。もし言ったら、ここにいる意味がなくなってしまう事ぐらい、自分でも分かる。
………いつの間に、俺は彼女の事をこんなにも求めていたのだろうか…?
「別れるのはいつも、とても辛いから…」
「!?」
俺は顔を上げ、はるかの瞳を覗き込んだ。…気のせいか、照明のせいか、それは僅かに潤んでいるように見えた。
…それでも、はるかは微笑んでいた。
「…聞かせてほしい。あなたの口から」
289 :
174:02/10/09 20:09 ID:9N0H4WaR
いや、、むしろ萌え
いや、これでいい。
はるかははるかだから。
なんてエロくて萌えるすばらしいスレだ・…
はるかの魅力を引き出すには、これでいいと思う。
これは夢か幻か、はたまた遂に私の脳がイカれたのか…。
ヘタをすると、私そのものが逝っているのか。それとも…現実?
『葉鍵楼』という3文字の看板を見た時から数えて、何度そんな事を考えただろう。
だが、酩酊する程酒を飲んだ覚えもなければ、寝ながら歩いていたわけでもない。
普通じゃない所があるとすれば、転職に失敗しかけて鬱が入っている位だろうか。
「あ、お客さんかな?」
だが、部屋に通されるなり響いたこの声は、間違いなく本物だ。
ベッドに腰を据え、見慣れた学生服に身を包み、朗らかに笑う黒髪の少女。
どことなく漂う貞淑さと、それを打ち消す様な明るくて暖かい声。
私の判断力が正常なら、この娘を私は知っている…でも、この世には居ない娘だ。
「…川名みさき、ちゃん…かな?」
それを確かめる為とは言え、つい架空の人物の名前を口にする。しかもちゃん付けで。
一瞬自身の愚かしさを呪うが、帰ってきた予想外の答えに意識を奪われる。
「そうだよ」
「…コスプレじゃないんだ、本物…?」
「やだなお客さん、みさきはみさきだよ」
「…そう、か…そうなんだ…」
「変なお客さん…」
普段の私なら、こんな話を信じる事はない。呆れて逃げるのがオチだ。
だが、私の疑念に素直に…そして表情豊かに…答える彼女を見て、確信した。
彼女は、本物の川名みさき…その人だった。もし実在したら、という陳腐な言い回しで
表現されるステレオタイプな予想とは違い、彼女はまさしく「彼女」だったのだ。
「ね…隣座ろうよ」
「あ、ああ…ありがとう」
彼女は笑いかけ、握手を求めるかの様に手を差し出した。
だが、微妙に私とずれた方向に手を延ばす様子に…ある言葉が出そうになる。
それを必死に堪えて、彼女の求めに応じた。漆黒の髪が、ふわっと揺れる。
「手、暖かいね」
「そうかな、これでも外歩き回ってたんだけど…」
「ううん、暖かいよ…お客さんの手」
恋人にでも無邪気に囁くかの様な彼女の言葉に、ここが何処なのか忘れそうになる。
だがここはあくまでも娼館、女を買う場所。つまり彼女も…という事である。
そしてその事実に裏打ちされ、ついにこの言葉を吐いてしまう。
「目…見えないのに大丈夫?」
「えっ?………お客さん知ってたんだ、わたしの目…」
「まぁ、ね…ごめん…」
彼女が一瞬見せた寂しそうな表情に…なんて事を言ったのかと後悔する。
それを悟ったのか、彼女は私に身をすり寄せ軽く抱きつくと…耳元で甘く囁く。
「わたしなら大丈夫だよ、お客さん…」
「え…大丈夫、って…」
「あまり困ってないし…ちゃんと、お客さんを喜ばせる事はできるからね」
私を喜ばせる…というのは、やはりそういう事なのだろう。
「ありがち」と友人に聞いた様なキツい香水ではなく、彼女に似合う甘い香りが鼻孔を擽る。
こういった性産業の利用頻度も少ない私は、あっと言う間に彼女に魅了されていく。
頬を僅かに紅潮させる、彼女の表情を見ていると…不思議と、それが実感できた。
296 :
294:02/10/09 23:40 ID:po6YF2yu
というわけで…みさき先輩編導入部やってみました。
が、あまりエロくない上に説明長めかも…すみません。
ちょっと大阪湾に沈んで、頭冷やしてきます。
みさき先輩まで…良スレ認定。
沈むな〜!
って、まるで某スレの
吊るな〜!
みたいだw
299 :
名無しさんだよもん:02/10/10 01:10 ID:DLpehHok
やはり葉鍵しか出ない、か…
おお良いねぇ。
結構行為に入る前ってのも良いもんだ。
ついにみさき先輩も登場しましたか。めでたいめでたい。
みなさん、順調に進んでいるようで。
そして自分のは……迷走中かも
>>258-260 の続きです。
「あぅ、えと……真琴、きれい?」
真琴のその仕草に、私はギクシャクと頭を縦に振る事しかできなかった。
「も、もちろんだよ」
「あははっ、よかったー」
相好を崩す。そして更に私の心を掻き乱すことを口にする。
「じゃあ、真琴のこと、ちゃんと見てね」
「あー、えーと……見ていい……のか?」
「当然ようっ。だってお客様なんでしょっ?」
そういうものか?
当然だ。
私は客で、真琴はその伽。先ほど自分自身に確認したではないか。
いかんいかん、真琴の全裸を突然目にしたショックで、思考が止まっていた
ようだ。
そんな私の変化にも気がつかず、真琴は両腕を頭の後ろで組んで胸を突き出
したりと妙なポーズを披露してくれていた。セクシーポーズ……?
「あははっ、真琴、これでも自分の体には、自信あるんだから」
さらにそんなことまで言う。確かに、悪くないスタイルではあるのだが……。
「でも、嫌じゃないのか?」
「そんなことないわよぅ。真琴、プロだもん。……ちょっと恥ずかしいけど」
そういうと上目づかいで小さく笑って見せた。
嫌じゃないけど恥ずかしい……か。嬉しいことを言ってくれる。
「それにここはお風呂だもん。お風呂で裸なのは当然よぅ」
「わかったよ、じゃあこれからは気にせず見させてもらうよ」
「あぅっ、それからっ」
「それから?」
不意に俯き、恥ずかしそうに上目遣いで私の方を見る。……その上目遣いは
反則だ、色々と。
「触るのも別に……いいから……あ、でも、触る前に一言ぐらい言ってくれた
ら、その……うれしいかも」
「あ、あぁ、そうさせてもらうよ」
内容も反則的だった。私が見る事に躊躇していたからの言葉だろうが……逆
に意識してしまうではないか。
「さっ、体洗うから早く出て」
一転して笑い顔を浮かべると真琴は、私の腕をとり引っぱった。
「あ、あぁ……え――」
右腕を引かれ腰をあげたところで、私は硬直した。隠すものがない。
タオルは……手元にない。手で隠す……のは今は無理だ。
今は、だ。仕方があるまい、こんな状況なのだ。
「ん? どしたの?」
「いやその……」
ついつい及び腰になる。が、その格好で解ったらしい。
「あははっ、真琴、気にしないわよぅ」
「私が気にするっ」
「大丈夫よぅ、真琴だって隠してないもん」
いやその、あんまり大丈夫な状態ではないのだ、これが。いきなりこんなモ
ノを女の子に、それも真琴に見せるなんて。
「あぅ……どうしても……イヤ?」
「あー、その、イヤというよりもむしろ――」
その時、私の脳裏に一つの答えが走った。
あぁ……そうか。先ほどの真琴もこんな気持ちだったのか。
嫌じゃないけど恥ずかしい。
ならば私も真琴を見習い、覚悟を決めてすべてを見せるしかない。
「じゃあ……出るよ」
わざわざ口で宣言してから腰を上げ、脚を伸ばす。
――真琴の視線が下半身に集中するのがわかり、年甲斐もなく赤面してしまう。
真琴は……ちょっと驚いたような顔をしたものの、
「わぁ、もうこんなに大きいんだぁ。この後が楽しみね」
と冗談めかした口調で評してくれた。私はどう反応したらいいのか判らず俯
いてしまったが……喜んだ方がよかったのだろうか?
>>302-303 今回は短めになってしまいました。すみません。
というか、回を重ねるごとに短くなってきてます。まずいなぁ……。
>>304 そのうち
「私はイった」
だけで終わったりするんでしょうか?(w
どうなんだろう。
めっちゃ好きなキャラとエチーすると…
前代未聞の速さでイったりするのだろうか
その分回復も早そうだから、総合的には
エチーの濃密さがUPするだけと思われます
なかなか止まらないとか(←何が?)
量が通常の3倍になります(←何が?)
>276-278続き
「ん……あん……ぁ」
僕のおでこに佐祐理さんの暖かい吐息がかかる。彼女は俯いて何かに耐える様にジッと目を瞑っていた。
僕の与える刺激に反応しているのだろうか。なんだか嬉しくなった僕は更に愛撫を加える。
舌で押し潰す様に圧迫を加える。
「んん」
唇で挟む。
「はぅ」
歯で軽く噛んでみる。
「ぅんん」
佐祐理さんの甘い声が漏れだしていた。口の中の乳首はこれ以上無い程硬くなっている。
ちろちろちろちろ
さっき指でした様な動きを、今度は舌で弾く様に何度もした。
「ん……んぁ……んん」
断続的な喘ぎ声。
耳元で囁く様な甘い声。
僕の頭をギュッと抱いている佐祐理さんの声。まるで僕の顔を乳房に押しつけ更にねだっているようだ。
溜まらなくなった。
僕は佐祐理さんを抱きしめていた腕を腰に廻し、そのまま佐祐理さんの臀部へと降ろす。
意外な量感。着やせするたちなのか、初めてみた時の線の細さからよりも彼女のお尻はふっくらしている
様に思える。
僕は両手で佐祐理さんの双丘をゆっくりと掴んだ。
「あ……まだ、下は……」
下は、なんだろう。僕はそのまま佐祐理さんのお尻を二つに分けるように引き離したり、戻したりする動作
を繰り返す。……下着の中では佐祐理さんのお尻の穴が開いたり閉じたりしてるに違いない。
「あ、あ、そんな……そんな動きは……」
ごめん、佐祐理さん。僕は止められそうにない。
僕は佐祐理さんの乳首を口に含んだまま、その意外にふくよかな双丘にいぢわるをし続けた。
授乳時の赤子の様に、僕は佐祐理さんの乳首を吸い続ける。
「ん……んぁ……」
それに対して下半身の僕の手は、痴漢を楽しむねちっこいオヤジの様に佐祐理さんのお尻を揉む。
「ふぅ……うう……」
ちろちろと動き舌。むにむにと動く佐祐理さんのお尻。
「ん……ん……あ、ふぁぁ……」
「……?あ、あれ?」
ビクン、と一回体を震わせた後、佐祐理さんはずるずると僕の太股の間に崩れ落ちた。
僕の足の間で背中を上下させて大きく息をする佐祐理さん。
……ひょっとして、イッたとか?
「さ、佐祐理さん?大丈夫」
「はぁ、はぁ」
まさかほんとに?僕の愛撫でこんなになってくれたの?
……感動かも。
僕は自分に対して、不思議な達成感を味わっていた。佐祐理さんをイかせた、本編では見られなかった佐祐
理さんの痴態を僕自らの手で。達成感というより勝利の感覚が……
「うぁ!?」
突然僕のペニスの裏側に何かが伝う感触。背中がゾクっとする。
「くす……」
俯いたまま、佐祐理さんが笑う。僕の陰茎にまだ何かが伝う感覚。
「あまり佐祐理の事いじめちゃだめですよ?」
僕の陰茎の裏筋を佐祐理さんの指先がつたっていた。
「うぅ……」
さっき堕ちたの、ひょっとして演技?僕は騙されたのか?
佐祐理さんが僕の方に顔をあげる。……悪戯が成功した子供の様な微笑み。
「あのままだったら佐祐理の事、どうするおつもりでした?」
「どうするつもりって……」
ここって娼館だよな?やる事って……
「佐祐理にあんまりひどい事したらいけませんね」
「そ、そんな、だって」
「そういう事する人にはお仕置きが必要ですよねー、チロ」
「うぁあ」
佐祐理さんが僕の太股を舐めた。
「クス……」
「さ、佐祐理さん……」
佐祐理さんは僕の太股をぺろぺろと舐める。手は優しく僕の陰茎をしごいている。
五本の指がしなやかに動いて、まるで僕の陰茎を更に大きくしたいかの様に上下に動く。
「うう……」
「凄いですね。もうこれ以上大きくはならないかもしれませんねー」
そう言うと佐祐理さんは僕の亀頭の先端を指先でつまんで
ちろ
「うふぁっ……」
陰茎の裏筋に舌を這わした。
テロー…………
亀頭を僕の下腹部につく迄あげて、佐祐理さんは裏筋を根元から雁首までゆっくりと舐め上げる。
そして尿道口に沿う様に舌を這わした。
ちろちろちろ
さっき僕が佐祐理さんの乳首にした様な舌の速さで、僕の亀頭の先端を舐めつくす。
「う……う……」
また根元まで舌を戻して同じ様な動きで、亀頭まで帰ってくる。
何度も何度もこの動きを繰り返した。
500ml氏、あんたエロい(;´Д`)ハァハァ
キタ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
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┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ゲホゲホッ・・・キ,キタ━━━━━┓
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┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(゚∀゚)━!!!
ぬぅ。昼間っからエロい物を見てしまった。
(・∀・)イイ
キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━( ゚)━━( )━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━(゚∀゚)━━━ !!!!
このスレ今の雰囲気もいいのだが…
始めの頃の、あの大正浪漫めいた感じが
無くなりつつある様な気がする…
カムバック! 和風エロニズム
言い出しっぺが率先してその潮流を呼び起こすのが、よい。
そしてそれが受け入れられたなら自然とその流れに染まり、その色は受け継がれるだろう。
エロチシズム
佐 祐 理 さ ん の お 尻 の 穴
が 開 い た り 閉 じ た り …
エロ、ではなく。
あえて言うなら、艶。
324 :
174:02/10/10 20:36 ID:G3EWDEPz
喉がからからに渇いていた。でも、レモネードはもう無い。潤す術も、その余裕も無い。
「はるかは、それを聞きたい…?」
何でもよかった。何か、しがみつく物がほしかった。今の俺を、この位置から一歩も動かしたくなかった。
でもはるかは首を横に振った。
「だめ、なんだよ…」
そう言うとはるかは溜息を一つついて、物憂げに天井を見上げた。
それだけの、たったそれだけの仕草が、はるかを何よりも雄弁に語っていた。
「あなたになれるのは、あなただけだから……」
そうだ、俺はこれを見たことがある…。確か、彼女はあの時、あの場所で―
…!だから、彼女は俺に……?
「はるか…」
はるかは俺に向き直った。それでもまだ、彼女の微笑みは途絶えていなかった。
「だから、あなたがそれを言わなきゃ」
もう俺に抗う事は出来ない。全て、彼女の言う通りだった。
これは、俺にしか出来ない事だったんだ。
分かってた。分かってはいた。ただ、それに向き合うことが出来なかっただけなんだ…
「ここに来た時のことを」
325 :
174:02/10/10 20:37 ID:G3EWDEPz
俺ははるかに話した。
僅か数時間前に引かれた銃爪、放たれた弾丸、その全ての顛末を。
許しなんて求めていなかった。自分の口から言わなければならないことだった。なのに…
声が掠れる。目頭が勢い熱くなる。膝の上で組んだ指はがたがた震えて止まらない。
止まれ、止まってくれ!好き勝手震えたいのはお前だけじゃないんだ!!
「ん…」
「あっ…!」
不意に。
はるかの両手が包み込むように俺の手を握り締めた。とても暖かく、柔らかい手だった。
MTBを乗り回している割に、意外と荒れていない綺麗な肌をしていた。
「大丈夫、だから…」
子供をあやしつけるように、はるかは俺の手をぽんぽんと叩く。
「…ごめん」
「悪い事なんかないよ」
こうされているだけでどれだけ俺の心は安らいだだろう、俺はその答えを知らない。
今の俺には何も返してやれないから、言葉を続けた。
きっと、それが一番彼女が望むことで、俺が成すべきことだから。
俺は、はるかに、話した。
自分が犯そうとした大罪について。
一生掛けてやっと償える、最も重い罪について。
二人の手は、まだ重なったまま。
326 :
174:02/10/10 20:39 ID:G3EWDEPz
以上、
>>324-325です。
何だか、書けば書くほど下手に…
誰か自分を沈めてください(泣)
>>326 人それぞれの想いを、最萌のキャラにぶつけることができるのが「葉鍵楼」
ならば、それがエチかろうが濃かろうが深刻だろうが、それは相応しいもの
だと思うぞ。
大正浪漫のかほりとは離れるかもしれんが、これはこれで良い。はるかの
キャラを引き出して、立派に書ききってやってくれ。期待している。
はるかだ…イイ…。
こんな所に優良スレが……
SS書き引退してから随分たつけどまた書いてみようかな。
持ちキャラが芹香、彩、あさひくらいだが誰にしたものか……
だが芹香でやると激しく1人芝居な悪寒。
>>326 「超」高級娼館なのだからやるだけじゃ能がない。こういうの大好きです。
お客のすべてを癒してくれるって感じ。がんばってどんどんかいてくだちぃ。
>174氏
イイ!と思いますけど。
あと、沈むな〜!…って某スレみたいだ(w
私もSS書いてみたいですが、ここはレベル高過ぎです。
やはり大正浪漫のかほりを晒すには楓とか瑠璃子さんとかのおとなしめが……
書いてみようかな。
やっぱりエロ方面は自分には苦手だと再認識させられた今日この頃。
でも物語は続きます。
>>302-303 の続き、行きます。
真琴は壁際に置いてあったプラスチック製の椅子を一つとり、私を座らせた。
自身は立ち膝になると、用意したスポンジにボディーシャンプーをつけ、泡
立て始める。私は先ほどの約束通り、その様をじっくりと観察することにした。
――こうしてみると確かに綺麗だ……。
まだ成熟しているとはいえないものの、それでも出るところは豊かに膨らみ、
引っ込むべきところはくびれている。
胸は大きさもさることながら、形も申し分ない。お椀型――真琴だから肉ま
ん型か?――、とでも言うのであろうか。もっと谷間が出来る方がいい、とい
う人もいるだろうが……まぁそれは好みの問題であろう。
そのお椀の先端には、小さい桜色の突起があることがかろうじてわかる。娼
婦などをやっているとこの部分が直ぐに黒ずんで来るそうだが、こうやって淡
い色を保っているということは何か秘訣でもあるのだろうか。
逆に腹部はほどよく引き締まっている。もちろん、弛みや皺といったものは
まったく見あたらない。それでいて下腹部に渡っての丸みは実に女らしく、舌
筆しがたいものがある。
ただこれらの大きさは比率の問題であり、全体的なサイズを見るとやはり小
さめだ。腰などは私の半分もないのではないか。茂みもまだ薄く、その気にな
れば奥へと続く一筋の道も、容易に見出すことができる。
またその腰を支える2本の脚も実に細い。細い……というと語弊があるかも
しれない。とにかく、無駄な贅肉の付いていない、かといって華奢というわけ
でもなく、さりとて筋肉質でもなく……。カモシカのような、という形容はこ
ういう時に使うためのものなのだろうか。
一つ一つの部品をあげればこういう説明になるのだろうが……これらの要素
が集まり、真琴という生き物を形作った時、それは絶妙としか呼べないような
バランスで私を魅了する。
つまり私はさきほどから真琴の一挙手一投足に目を奪われているのだ。そん
な私の視線には当然気がついているのだろうが、真琴は気にする風もなくスポ
ンジの泡を楽しそうに周りにまき散らしている。その様子は子供が無邪気に遊
ぶようだ。
やがて白い泡は浴室の床や壁、そして真琴の髪や体を覆っていった。やっと
満足したのだろう、真琴は立ち膝のままズリズリと私に近づきそっと肩を押した。
「じゃ、背中からねっ」
私は素直に後ろを向いた。真琴の姿が見えなくなることは残念だが、それ以
上にこの「背中を流してもらう」ということは楽しみなのだ。
「大っきい背中ねぇ」
「まぁ男だからな」
などとどこかで聞いたような会話を交わしながら、背中をスポンジで擦って
もらう。スポンジの柔らかさに加え、力加減が実に絶妙だ。
「もう少し右……あ、その下の方……」
「あぅー、ここ?」
「あー、そこそこっ、んー、いい気持ちだぁ……」
「あははっ、手、届かないもんねー」
こうして垢擦りをしてもらうことなど一体何年ぶりだろう。一擦り毎に、つ
まらぬ日常で溜まった心の垢も、流れ去っていくかのような錯覚を覚える。し
かも相手は真琴なのだ。
いや、真琴だからこそ、こんな安堵感を得られているのかもしれない。気兼
ねをする必要もなく、性格も行動パターンもよく知っている真琴だから……。
「ちょっと腕、あげてっ」
そういうなり左腕を持ち上げようとする。
「……こんな感じか?」
自分で左腕を肩の高さまであげて見せた。
「うん、そうそう。ありがと」
そういうといきなりスポンジを脇の下にあてがい、そのまま脇腹まで擦る。
「うひゃひゃひゃひゃ」
あまりのくすぐったさに、身をよじらせた。
「わっ、どしたの?」
「いや、どうにも脇腹だけは弱くて……」
足の裏や背中は平気なのだが、どうにもそこだは我慢が出来ないのだ。
「あははっ、じゃあ反対側もねっ」
「えーと……謹んで遠慮したいのだが……」
「だーめ」
台詞の後ろに音符記号をつけているかのように嬉しそうに宣言すると、私の
腕を持ち上げようとする。むろん、私は抵抗する。
「あぅーっ、持ち上げてよぅ」
「勘弁してくれないかーっ」
「それなら……こうよぅっ!」
「うわっ!」
振り向いた私の顔に吹き付けられる白い泡の固まり。
「……やったなーっ」
お返しとばかりに、脇腹についていた泡をすくい取り、真琴に投げつけた。
「あぅーっ!」
珍しい事に見事に顔に命中した。慌てて両手でこすり落とそうとする隙に、
真琴の腕を振り払って逃げ出した。
「やったわねーっ」
「先にやったのは真琴じゃないかっ」
にらみ合う二人。
そして戦いが始まった――。
笑っている。二人とも笑っている。笑いながらじゃれあっている。
裸の体を押しつけあう。幼い子供達がそうであるように、無邪気に。
互いに白い泡を投げつけ、投げつけられ、白く白く染まっていく。
「あははっ、命中っ」
「隙ありだっ」
こんな楽しい気分になったことは、一体どれくらい前の事であろう。
こんな無邪気になれたのは、一体どれくらい前のことであろう。
こんなにも心が踊るような事を、どうして忘れてしまっていたんだろう――。
「あぅっ!」
不意に真琴が体勢を崩した。転がっていたスポンジを踏んだらしい。私は咄
嗟に腕を差し出し、無事に倒れる前に体を支える事ができた。
「はぅ……ありがと」
私の腕に支えられたまま礼を口にする真琴。
「どういたしまして。さて、そろそろ終わりにするかな?」
「うんっ、面白かったー」
真琴も頷きながら同意してくれた。
「そうそう。ありがとう真琴。久しぶりに心から笑う事ができたよ」
「別に真琴、何もしてないわよぅ」
「いや、十分してくれたよ」
「あぅー、そうかなぁ」
私の腕の中で照れ笑いを浮かべる真琴。
この笑顔をもっと長く見ていたい――私は漠然とそう思い始めていた。
>>334-337 なんか方向性が定まっていない、締まりのない話になってしまいましたが、
自分の書きたいように書いてたらこうなってしまいました。
>>338 正直、その調子でエロなしでもいい。俺が許す。
>>338 なんか暖かくていいと思います。いつもいい物をありがとうございます。
私のように、娼館という場に足を運ぶ女性は数少ないだろう。
しかし此々では、女性でも完全に満足させるという噂を聞いた。
何でも、支配人の方針は『誰にでも幸せを』で、年齢や性別を問わないらしい。
そして気楽さも売りにしているとか。なにしろ――
「ご希望は、どのような者でしょうか」
第一声がこれであった。
一見、ただの好青年であるが、支配人との事だ。人は見た目によらない。
「希望通りにでてくるのかしら?」
「ええ、貴方の望むがままに」
余程娼婦に自信があるのだろうか、不敵に云う。
まあ、そうでなくては噺に為らない。
「可愛い仔を二人、それぞれ高校生以下の男女で」
「性格はどのように」
高校生以下の売春は禁止されている筈だが、一見である者ですら指定できるのか。
さらに性格まで。ならば……
「苛めがいがあるけど、大人しめで。そうね……鎖が似合うタイプを」
「道具は使用なさいますか」
「鉄製の鎖と大小のディルドーを」
支配人は大きく頷いて。
「畏まりました。では、其方の部屋にてお待ち下さい」
そうして通された部屋は、絶妙の調和と云えた。
娼館とは思えないような、重厚な厚みを持ちながらも色香を漂わせる和風作り。
気分を落ち着かせるのに、情念を煽る不思議な香が焚かれている。
そして、畳に敷かれた柔らかな大きい布団。
期待が大きくなっていく。
ドアが遠慮がちに叩かれた。
「……入っても、いいですか?」
「ええ、待っていたわよ」
すすっと襖が開く。
正座をしたおかっぱの少女と、大人しい感じの少年がいた。
「貴方達が私の相手をしてくれるのかしら」
「……はい」
おかっぱの少女が顔を上げる。期待していた以上に綺麗な子だった。
「名前は?」
「……柏木、楓です」
「長瀬祐介といいます」
「そう。ところでもう二人とも、身体は綺麗にしてきたの? お風呂とかで」
「……いえ、そのまま行けと指示されましたので、まだ」
「起きてから、そのままです。その……昨日お風呂に入ってから、今まで指名はありませんでしたけど」
なるほど。寝汗はそのままだけど、性行為の跡は無いということか。
「完璧ね。予想以上だわ」
本当に、私の好みにぴったりだった。
それに、この館は珍しい事に時間制限がない。
おそらく一緒に身体を洗うも、そのまま頂くも、苛めるも自由だと云う事だろう。
浴衣なども揃えられている。学生服の子供たちもいいけど、やはり和室ではこれだ。
「それじゃあ、まずは楓ちゃんから浴衣に着替えてくれるかしら」
「わかりました」
しゅる、しゅると服を脱いでゆく。ぱさっという服の音に、思わず背筋がぞくぞくする。
私はその身体に手を伸ばした。
「…ふっ、ぁ……な、なにを……」
撫でながら、揉みながら、擽りながら。
「そのまま、続けなさい」
顔を寄せ、耳たぶに息をふきかけながら。
「…は…ぃ……」
ワイシャツを脱ぎ、下着だけになると、浴衣を羽織ろうとした。
「駄目でしょう、そういうのを着るときは」
「……え?」
ブラに下から右手をいれて。
「下着はつけないものよ?」
くりっと乳首を捏ねた。
「ふゃあっ!」
楓ちゃんの身体が跳ねる。刺激が強かっただろうか。
それでも私は指の動きをやめず、彼女の反応を愉しむ。
ぴくぴくして、とても可愛い。
空いた左手を脚に這わせる。撫でてあげると、ぶるっと震えた。
少しずつ上のほうへずらしていく。
恥丘をふにふにとつつきながら、一番敏感なところには触らないようにして。
「……手が、止ってるわよ。着替えがまだでしょう」
ちょっと苛めてみる。
楓ちゃんは顔を真っ赤にしながら、ブラを取り外した。
「貴方、いくつ?」
胸は小学生か中学生かというくらい小さい。とても似合ってはいたが。
「……じゅう、ろくです」
なら高校1〜2年生か。というと、貧乳なだけのようだ。
まあ、実は中学生だと思っていたのだけど。
「ふうん、十六歳ねぇ」
パンツの中に手を入れる。産毛程度しか生えていない。
ちょっと擦ってみた。
「ふぁ……ん…」
くちゅ、という音がした。なんだか嗜虐心が沸いてくる。
「……長瀬君、だったわよね。貴方もこっちにきて、彼女を苛めるのを手伝いなさい」
「え……」
戸惑いの声は二人から聞こえてきた。
「そうね、君にはおしりの方を担当して貰うわ。……ふふ、後で君にもしてあげるけどね」
「……わかりました」
とことこ、なんだか小動物っぽく近付いてくる。思わず頭をなでたくなってしまった。
でもそれは後回し。今は楓ちゃんを苛める事にする。
すっと跪き、おしりに顔を寄せるのを確認してから、楓ちゃんのパンツを下げおした。
「楓さん、まだお風呂に入ってないって云ったわよね……?」
「…………っ」
面白いくらいに真っ赤になっている。
「くすっ、可愛いわね。それじゃあ長瀬君、舐めてあげなさい」
びくっと動いて、股間からの汁が増える。
「や、ぁ…ああぁ……ぅ……」
おしりが弱いのだろうか、かなりの反応だ。
「……楓ちゃん、浴衣を着るのはどうしたのかしら?」
前と後ろの穴を二人で責めながら、再び催促をした。
部屋の空気が、段々と熟れていく。
345 :
341:02/10/11 02:59 ID:kOPITHtK
はて、大正浪漫はどこへ消えてしまったのだろう。
これでは私の浪漫ではないか(何
お目汚し、失礼しました。
多分続くけど、その前に某反転と某女医を書かなければならない罠。
人生いろいろ。男もいろいろ。女だっていろいろ咲き乱れるの。
登場人物が、それぞれ『ザ・ワールド』の領域を守ればいい。
大正浪漫の守護者よ、臆することは無い。君は君の闘いを
主張せよ。
ここはエロいインターネットですねw
佐祐理さんは悪戯半分でやっているのかもしれないけど。僕にとっては洒落にならない。暴発寸前だ。既に
睾丸は締め付けられる様な感覚がするし、ペニスは放って置いてもビクビクとしてしまう。
「佐祐理さん……」
僕は堪らず話しかける。佐祐理さんは僕のほうを「はぇ?」とでも言いたげに見る。
「そ、その……出来れば、口で……」
「クス……お仕置きなのに、お願いですか?」
なんだか完全に主導権を取られた様だ。なのにこんな状況がなんだか嬉しい。
「佐祐理さ〜ん」
僕はちょっと情けない声で佐祐理さんに、お願いする。……まあ、本当に情けないんだろう、今の僕は。
「あはは、仕方がない人ですねー。チュ」
一旦僕の先端に佐祐理さんがキスをしてくれる。
その後すぐに
ヌルリ
生暖かい感触が僕の亀頭を包み込んだ。腰から下が一瞬とろけた様な気がした。
「ぁあっ……」
自分の下半身をみれば、僕のペニスがあった場所に佐祐理さんの口、そして佐祐理さんの頬が微妙に膨らん
でいて。
チロチロチロ
「ぅう……」
口内で僕の先端の上を佐祐理さんの舌が再び踊っていた。佐祐理さんは舌の動きを止めて、一旦僕の顔を見てから、
「ん……ちゅぷ……くちゅ」
顔を上下に動き出す。
「んぷ……んぷ……んぷ……」
佐祐理さんの唇が僕の雁首を刺激する。舌は陰茎から亀頭までまるで何処にでも存在する様に絡みついている。
ぷっ……ぷっ…ぷっ
佐祐理さんの顔の動きが早くなればなる程、口元から漏れる音が下品に、淫猥になっていく。
「ん……くぷっ……くぷっ……」
まだ口でして貰って数分、なのに限界だ。佐祐理さんが僕のペニスを口で愛撫している。こんなに下品な
音を立てながら。それを思うだけで僕の睾丸がきゅっと締まる。陰茎の根元を熱い塊が通るのを感じた。
「佐祐理さん。ぼ……ぼく…もう」
僕の限界を感じとったのか、佐祐理さんは一旦根元まで口の中に収め切った後、舌を陰茎に当てたまま、
唇でキュッと挟み込んで顔を持ち上げた。ペニス全体が佐祐理さんの口内で擦り上げられる。
最後の最後に、堪らない快感。僕の体に激しい筋肉の圧縮が訪れた。
「うあっ……ああっ……」
びゅるっ、びゅるっ、びゅるっ
佐祐理さんの口内に僕の精液がほとばしる、生暖かい口の中に少しだけ温度の高い液体が染み渡る。
「んんっ……ん……ん」
佐祐理さんの頬が膨らんだりへこんだりしていた。僕はその光景をぼーっとみながら脱力感と充実感に包
まれていた。
佐祐理さんが僕のペニスをゆっくりと吐き出す。口元から僕の精液が少しだけ漏れている。
……何故か、僕の心の中に言いようのない支配欲が浮かんだ。
「佐祐理さん?」
「?」
口元に雫を垂らしたまま、佐祐理さんは小首を傾げる。その少女のような仕草もたった一滴の精液の為に淫
猥極まるものになっている。
「僕の……飲んでくれるよね?」
「……」
僕の唐突なお願いに佐祐理さんは口を閉じたまま、少し困った様な顔をしていた。
何故だろう?この人の困った顔を見ると、懐かしさと罪悪感と、そして支配欲が僕の心の中で鎌首をもたげる。
「佐祐理さん?」
「……」
佐祐理さんは暫くの間、顔を俯かせ逡巡するようにしてから笑顔を再び僕に見せた。
顎を上げ、そして眉をひそめておもむろに
「ん……コクリ」
僕の精液を飲み込んでくれた。コクリ、コクリと続けて二回、口をギュッと閉じたまま喉をふるわせた。
ゾクッ
僕の背中に寒気が走る。この恍惚感、この高揚感。なんだ、これは。
「ん……ふぇー、なんだか変な味がしますねー……ふぁっ」
思わず僕は佐祐理さんに口づけをしていた。佐祐理さんは目を大きく見開いている。僕は佐祐理さんの瞳の
中に浮かぶ自分を見つめながら、佐祐理さんの口内に無理矢理息を吹き込む。
「!?」
びっくりした佐祐理さんはキュッと閉じていた口を思わず半開きにする。すかさず僕の口内に溜めていた唾
液と舌を送り込む。
「ンンン!?」
今度は佐祐理さんの口の中を僕の舌が犯していた。
佐祐理さんに僕の精液を全部飲ませる為、一滴も漏らさずに彼女の体内に僕の精液を送り込んでやりたい。
強くそう思った。
「んん!……んん!」
僕は佐祐理さんの口内に休む事なく唾液を送り込む。精液も逆流して僕の口内に入ってくる。苦くて喉越し
の悪そうな最悪な味だ。それを唾液に混ぜて更にもう一度佐祐理さんに送り返す。
「んぷっ!……んんーっ」
彼女の口の中のあらゆる所を舌で蹂躙しながら、僕は自分の唾液と精液を満足行くまで佐祐理さんに飲み
込ませた。
この味を忘れるな。
そして、僕を忘れるな。
朝からリアルタイムでいいもんを見てしまった。。。
リアルタイムキタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━( ゚)━━( )━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━(゚∀゚)━━━ !!!!
ここはエロいインター(略
素晴らしい。
=■●_
ネチッこくていいなあ
>>358 まさに大正浪漫・・・、弥生さん(*´Д`)ハァハァ
俺が悪いのだが
>>341-344 が初音姉様に見えてきてしまった。
板違いなのでsage
>>360 漏れも…なぜだろう…
つーか、他作品のキャラも客としてくるかも知れんな。
そういうのは板違いというんだろうか?
葉鍵楼では
客は自分の名前を名乗ってはいけない、というのが暗黙のルールだから
それさえ守れば、キャラを借りてくる分には良いんじゃない。
>361-362
つーか229あたりから変なヤシがいるみたいなんで
微妙なネタになるんなら荒れ防止のためにも葱でヨロ。
まあ職人さんがわざわざ荒れを呼び込むような真似はしないとは思うけど。
364 :
341:02/10/11 21:45 ID:kOPITHtK
○楓ちゃん
×楓さん
文中で楓さんと云う表記がありますが、誤字です。
姉様っぽくなった原因の一つかな? 彼女ならさん付けでしょうからね。
誤字脱字が多すぎてすみません。続き書くために読み返して鬱になりました……
なにをおっしゃる。
貴方方(職人さん方)には感謝しています。
がんがってください
萌えるぜ! 早々に反省してROMに回って正解だった。
>>366 漏れ、あなたのみずかSS待ってたんですが…
駄目ですか?浪漫を期待しちゃ駄目ですか?
368 :
174:02/10/12 01:00 ID:mWhD+xor
俺が全て話し終えた後、
「――私には」
唐突に、はるかが口を開いた。
「兄さんがいたんだ」
口を挟むべきか、一瞬迷った。
「とても仲が良くて、いつでも一緒にいて、」
俺如きがはるかの掛け替えの無い記憶に土足で踏み入るなんて、到底許される事ではない。
このまま黙って彼女の話に耳を傾けるべきじゃないのか?
「それが当たり前だと思ってた―」
そう思ったときだった。
はるかの手が、震えていた。
それは本当に小さく微かな振動に過ぎず、いくらでも簡単に見過ごしてしまいそうなものだった。
重ねた手を通して感じた、はるかの心の深い揺らぎ。
彼女をここまでさせたのは、全て……すべて……
「……ああ…」
俺は合槌を打った。
例えどんなに力無く、ひ弱なものになったって、俺ははるかの言葉を望む。はるかが俺にしたように。
はるかの話が終わるまで、俺はこの手を離さない。離すもんか。
369 :
174:02/10/12 01:01 ID:mWhD+xor
はるかは俺に話してくれた。
たった一人の最愛の兄、その思い出の深さ、愛の強さを。
「私がテニスを始めた時も、温かく迎えてくれた。
兄さんはいつだって、私に優しくしてくれた…」
ふと、何気なさを装って顔を上げた。
そこにいつもと変わらないはるかを見つけたかったのかもしれない。
はるかの瞳は、月夜に光る湖面のように鈍く、だけど輝いていたあの瞳は、揺れていた。
ついさっきまで俺を包み込んでくれた、彼女の瞳が。
この手に伝わる暖かさは変わらないのに。
この胸に伝わる切なさは変わらないのに。
「だからあの日、兄さんがいなくなって…」
そしてはるかは今、また自分を削り取ろうとしている。
「私、なんだかどうでもよくなっちゃって…」
「兄さんと一つになろうって思った」
お互いに汗ばんだ手だけが相手を繋いでいるだけなのに、なんだろう、この感じは。
「それで楽になれるなら、全部忘れられるならいいかなって」
はるかの心が流れ込んでくるようだった。堪らなく痛くて、苦くて、からっぽな心。
「――ばかだよね、私……そんな事でどうにもなるわけないのにね……」
悲しみを噛み潰すように、微笑んで見せるはるか。
でも、俺はどうしても言ってやりたかった。どうしようもなく、言ってやりたかった。
「…そういうことは、泣きながら言うもんじゃないよ……」
370 :
174:02/10/12 01:02 ID:mWhD+xor
「ん…」
俺が言うまで気付いていなかったのか、はるかは少し驚いたように見えた。
手を離して、右目を軽く擦る。その指をしばらく眺めて、今度は左目。
「…あはは……」
擦っても擦っても、涙は止まらない。目の周りがほの赤く染まっていく。
「また、泣いちゃった」
「あはは、じゃないだろっ……」
「………今日は…泣かないようにって…」
「ちょっと待ってろ、今―」
涙を拭いてやろうと、ポケットからハンカチを出そうとした。
さっ…
その時、何かが視界を塞いだ。突然の事に慌てた俺の耳に、聞きなれた声が柔く響く。
「だめだよ」
「…っ、はるか、何―」
「あなたも、泣いてる」
はるかの指が、俺の目を軽く擦る。くすぐったいような、恥ずかしいような感触が流れる。
「…ほら」
ああ、俺は馬鹿だ。
彼女にばかり気を使わせて、俺は半端な想いに逃げようとしている。
はるかは俺の涙を拭った指を、そのまま口に含んだ。
「んー…しょっぱい。あはは……」
その微笑みが、俺には痛かった。
371 :
174:02/10/12 01:05 ID:mWhD+xor
>368-370
貴方最高。
俺もいっそうやる気が出るってモンだ。
お互いがんがろう。
こ、これははるかシナリオのエピソードだったりするんでしょうか
☆ チン マチクタビレタ〜
マチクタビレタ〜
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) < 或る名無し氏のSSまだ〜?
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 愛媛みかん |/
みずみずしいソフト系もまたよろし。
>>366 準備してません(汗 不評かなと思ったので。
一応準備しておきます。
えー、お待たせしております。やはり週末ともなりますと色々ありまして、ええ。
>>334-337 の続きです。
「あぅー」
「ふぃー」
先ほどの泡投げ合戦の後、私は真琴と共に湯船につかっている。裸でいたた
めか、体は結構冷えていたようだ。お湯の暖かさがじんわりと全身に染み渡り、
全身を弛緩させる。気の抜けた声の一つも出ようというものだ。
「いいきもちー」
それは真琴も同じようだ。私の左側で、目を閉じ緩んだ表情を見せている。
私が初めて見る表情だ。ゲーム中ではこんな顔は見せなかった。新しい発見で
ある。
そういえばこの館に入ってから、もうどれくらいの時間が経過したのだろう
か? 2時間ぐらいか? 何とも濃い時間だったのだろう。驚きと激動と困惑
と発見の連続だった。
最初に折原兄妹に出会い――浩平が永遠に飛ばされ――真琴に体当たりさ
れ――しかしそのお陰で抱き締めることができ――風呂に入れば裸を鑑賞し、
鑑賞され、最後が泡合戦――か。
まったく、自分でこうして羅列していっても現実の出来事とはとても思えな
い。知り合いに話す機会があったとしても、いい夢を見たな、と一蹴されるの
がオチだろう。
……いや、これが本当に夢ではない、という保証がどこにあるというのだろ
う。今までの出来事は全て私の脳が生み出した妄想なのではないか。もしかし
たら現実の私は繁華街の裏道のゴミ溜めで汚物にまみれて倒れていたりするの
ではないだろうか。
私は気が付くと真琴に向かって手を伸ばしていた。人差し指でそっと頬を突っ
つく。張りのある、それでいて柔らかい感触が指先に返ってきた。
「あぅ……なーに?」
薄目を開け、私のことを横目で見つつ、気の抜けた返事をする真琴。
「いや、特に何というわけでもないが……」
「もしかして……真琴のせくしーな体、もっと見たい?」
「いやもう十分見てるよ」
先ほどの影響で多少泡が浮いているものの、お湯は透明である。お陰で、脚
を大の字に伸ばしている真琴の体の輪郭線も十分に分かる。
自分の爪先で真琴の脚に触れてみた。こちらも、張りのある感触が返ってくる。
「あぅー、なによぅ」
反撃。今度は真琴が足で私の脚に触れてきた。微妙にくすぐったい。
「いや、脚がちゃんとあるなぁ、と思ってな」
「あははっ、当たり前よぅ。真琴、ゆーれいなんかじゃないもんっ」
攻撃が激しくなった。戦略的撤退。再度胡座をかき、足を隠した。さすがに
これ以上は追いかけてこないようだ。
その代わり可愛い顔で笑いながら睨まれた。
「なんていうか……あまりに夢のような出来事が続いたから、これが本当に現
実のことなのか分からなくなってね」
「ゆめー?」
「いやその……夢みたいな時間を過ごしているから……ね」
ついつい、しどろもどろな言い訳になってしまう。
「心配性なのねぇ」
「うむ。これは性分だからなぁ」
あきれた様な真琴の言葉に私は深く頷いて返した。まったく困った性分だと
自分でも思う。
すると真琴は少しの間考え込んだかと思うと、突然私に向かって――飛びつ
いてきた。
「わわっ!」
あわてて両手で受け止めようとするが間に合わない。跳ね上がる水しぶき。
そして私は真琴に――抱きつかれてしまった。
私の体に対し、真琴の体は斜めに抱きついた形になっている。真琴の頭は私
の顔の右に来ており、下半身は私の左側にある。両腕は首の後ろに回され、しっ
かりと固定された。そして上半身同士は完全に密着している。一言でいうなら
……柔らかいものが押しつけられている感じだ。
そんなことを考え整理するより早く、真琴が私の右の耳元でささやいた。
「ほら、真琴、ここにいるでしょ?」
そういうと首に回した腕にさらに力をいれる。体がさらに押しつけられた。
その触れ合ったところから、何かが伝わってくる。
お湯の温かさとは全く別の暖かさ。血潮の暖かさ、とでもいうのであろうか。
大きく息を吸い、吐く。
体を、心を落ち着けると判る。真琴の柔らかな胸の奥から伝わってくる力強
い鼓動が。血が体を勢いよく流れる音が。空気が肺に満たされる動きが。
それは――生きている証。
「夢なんかじゃないわよっ。真琴はここにこうしているんだから」
「うん……確かにここにいる。確かにこうして生きている」
私も両腕を真琴の背中に回し、ぎゅっと抱きしめた。少し強い位に。
柔らかでなめらかな素肌に直に触れる。そこからも、暖かい生きる証のよう
なものが伝わってくる。
そして――逆に真琴にも、何かが伝わったようだ。
「うんっ、君も生きてるわよっ。今ここにいて、真琴のことを抱きしめてくれ
てるの」
嬉しそうな真琴の声に、私も嬉しくなる。
二人ともこうしてここにいる。これは確かだ。
それに例えこれが夢だとしても――いいではないか。それでもここに二人が
居る事に、違いはないのだから。この時間が終わる時に、屋敷から追い出され
るか、夢が覚めるかの違いだけで。
重要なのは、私が真琴を感じる事ができ、真琴も私を感じることができる、
という点のみだ。
「そうだな。ありがとう真琴」
「あぅー、大したこと、してないわよぅ。それに――」
「それに?」
私は首を右に回した。
「あぅっ!?」
至近距離から向き合う顔。頬を赤らめ、恥ずかしげに首をすくめる真琴。
「あぅ……それにね……真琴もこうやって抱きしめて欲しかったから……」
その言葉に私は嬉しくなり、さらに体が密着するよう、抱きしめるのであった――。
>>377-380 週末の休みの間は、続きが書けるかわかりません。
書けたらアップしますので、気楽にお待ちくださいませ。
お風呂…(*´Д`)
なんかただのエロいスレには無いものがここにはあるような気がする。
真琴いいなぁ。
エロくないけどえちぃだ・・・(・∀・)イイ!
ほのぼのとエロいな
エロ、ほのぼの、切ない。一通りそろってますな。
後はダーク、鬼畜なんだけど。
需要ってあるかな。
少しSF風味ってどうかな?
今執筆してるのがそんな感じなんだけど…
良いと思う。つーか楽しみ。
一応アドバイスしとくと、キャラの唾つけしといたほうが良いんじゃない?
嬉しいことに、これから投下意思のある職人さんも結構いる様なんで。
志保に言葉攻めをしてみたい。
いやらしくおねだりをさせる。
>>386-387 自分が思うところの「超高級娼館」を書く事が一番だと思います。
頑張ってください。
今日はやっぱり更新むりぽ……。
>388
ええと、とりあえずレスありがとう。
取りあえず私はキャラはマルチ、案内人はセリオ、店長は長瀬主任でやろうとしてます。
……私的ロボット論とか炸裂しまくりな予感…滑ったらスマソ。
392 :
296:02/10/12 22:23 ID:CvbVgUsg
場所が場所でなければ、私と彼女はさながら恋人同士なのだろうか?
そんな、愚かしくも…心の何処かで望んでいる妄想を、つい膨らませてしまう。
彼女の私を抱きしめる様は、まさに恋人にする様な…暖かい抱擁だったから。
「お客さんは、こういうのっていっぱい経験…してるのかな?」
「いや…ほとんど無い、かな」
「そうなんだ…」
過度に媚びを売るわけでなく、思った事は素直に言う、
そして、私に素直に甘えつつも…喜ばせようとする意志。
でも、何処か恋人同士とは違う…独特の“距離感”。
それら全ては、久しく忘れていた胸の高鳴りを呼び起こす。
「あ…お客さん緊張してるね?」
「…え?」
「ドキドキ、言ってるよ…」
彼女はそれを見透かした様に微笑み、私の上着に手を掛ける。
私は、少し彼女に任せる事にした。何故なら、盲目ではあるものの
『あまり困ってない』という言葉通り、彼女の脱がす手先は正確そのもの。
「大丈夫だよ、お客さん…わたしに任せてよ」
明るく元気にそう言い放つと、彼女は私の上半身をあっさり空気に晒した。
しかし、続いてズボンに取りかかろうとした彼女を、私は留める。
「え、ズボン大丈夫…?」
「いや。もちろんお願いしたいけど、その前に…」
「その前に?」
「…みさきちゃんも、脱いでくれよ」
「あ…っ、うん…」
私に指摘され、頬を紅らめる仕草が微妙に艶やかで、また可愛い。
そして、私が凝視する中…彼女のストリップショーが静かに始まる。
「お客さん、ひょっとして…見てる?」
「うん、みさきちゃんのストリップをね」
「は、恥ずかしいよ、少し…」
淑女を思わせる、華やかなフリルの入った下着が薄明かりに映える。
丁寧に洗い込まれた黒髪、陶器を思わせる透き通った柔肌、漆黒の瞳、
思ったよりも豊かなサイズのバスト、『姫』と言える優雅さ。
そして、相反して可愛げの残る心…全てが、今夜は私の物なのだ。
「脱いだよ、お客さん」
「へぇ…思った以上に、綺麗だね」
「…ありがとう、嬉しいよ」
そんな感慨に耽っていると、僅かな布地を残した彼女が再び私に抱きつく。
どうやら…彼女は、抱きつくという行為自体がひどくお気に入りの様だ。
「…抱きつくの、好きなんだ?」
「うん…お客さんがここに居るんだって分かるからね」
それは、ある意味では彼女の健気さを示す言葉とも思えた。
堪らずに彼女の顔を間近で見つめると、瑞々しい唇が眼に飛び込む。
「…ん…っ」
私は間近にある果実を、軽く味わう事にした。予想に違わず、それは…甘い。
「んむっ…ん、はふ…っふぅ。…いきなりだね?」
「ん、ちょっと我慢できなくてね…」
その行為を待ち望んでいました…と言わんばかりに、笑顔で答える彼女。
そんな素直さは娼館という場にはそぐわないが、彼女には必要に思えた。
「じゃ、続きお願いできるかな…?」
「うん、いいよ」
そして彼女に付き合い、私も素直に心中を言ってみる。
それだけにも関わらず、彼女はさも子供の様に純粋に頷いてくれた。
容姿とのギャップは広がるばかりで、私の情欲は静かに燃える。
「ん…っ」
「汗くさいかな…?」
「そんな事ないよ、いい匂い…」
なおも彼女は、擦り寄りつつ私の腰回りをなぞり…ベルトに指を這わせた。
そして器用にバックルを戒めから解き放つと、少しずつ手を下にずらす。
「あ…もうこんなに、堅いんだ…」
「うく…っ」
ベッドの下に降りた彼女は十本の繊細な指で、私の下半身に出来た
テントの形状を確かめる様に…執拗に、しかし優しく、指でさわり続ける。
その柔らかいタッチは、テントの屋台骨に更なる剛性を与えてくれる。
「…コレ…脱がしても、いいかな?」
元々服を脱がされている最中でもあったので、否定する要素はなかった。
396 :
296:02/10/12 22:34 ID:CvbVgUsg
と、言うわけで今日はここまでです。
しかし他の職人様とは比較になりません、エロさでも萌え度合いでも(;´Д`)
そこは漏れの修行が足りない所為なので、どうかお許しを…。
でも、今度は沈んできません。(w
す、寸止め。。。エロい!あんたイイ!
>393-395
みさき寸止めエロイよ、続き楽しみにしてます。
沈まずに頑張れ!
どなたか、香里書いてくれ
タノム
400 :
329:02/10/12 23:51 ID:o0mJkBDI
数年前にSS書き引退した身でつが、触発されたので挑戦してみます。
とはいえエロ書きは初挑戦だったり……
キャラは引退前最後のSSでネタにしたこみパキャラのうち彩、あさひ、瑞希から選ぶ予定。
仕事が金曜日以外休み不定期なので多分週刊ペースになると思います。
401 :
296:02/10/12 23:57 ID:CvbVgUsg
>400
+ 激 し く 期 待 + させてください(爆)
でも、漏れも頑張らないと…(;´Д`)
402 :
174:02/10/13 01:03 ID:VtpNtI5+
「泣いてるのは、はるかの方だ…」
俺ははるかの手を取ろうとした。自分の涙を拭ってほしかったから。
「ん…」
でもはるかは俺の手を払って、涙を拭き続けようとする。
「はるか、ちょっと、はるか…」
いくら言っても、はるかは手を止めない。俺の目元に指を這わせる。
何か様子がおかしい、そう感じた。
「はるか!」
逃げようとする手を掴むために、慌てて両手を伸ばした。しかしそれがいけなかったらしい。
はるかの手首を掴んだまま、背後にあったベッドの上に倒れこんでしまった。
…男が、涙を流す、女の手首を掴んで、上になるように、ベッドに、倒れこんでいる。
傍目から見ると…
はるかの抗議を無視して俺ははるかをベッドに押し倒す。じたばたと暴れる腕を押さえてしまえばこっちのものだ。
俺『へっへっへっ、いいじゃねーか』
いやらしい笑いを浮かべて俺は馬乗りになるように彼女に圧し掛かった。
はるか『やっ、やめてえっ』
はるかの眼から涙がつうっ、と流れた――
…という風に見られてもおかしくは無いこの格好。慌てて飛び退いた。
ここがどこかを考えれば、そんな事をする必要なんてどこにも無かったのだが。
403 :
174:02/10/13 01:04 ID:VtpNtI5+
「はるか、ごめん…」
あまりそんな気にはなれなかった。
…自分のせいで。
自分のせいで、はるかは自分を傷つけた。深く、強く、無為に。
そうしてさらに俺は彼女の体まで奪うつもりなのか?そんな事…そんな事…!
「ずるいね…」
一瞬、どきりとした。
確かにその指摘は当たっていた。そうだ、俺はずるい。卑怯だ。情けないくらいだ。
もうどうしていいのかさえ分からなくなってしまいそうだ…
「…でも、やっぱり私は―」
…はるか?私?一体何を、言って―?
「こんな形でしか、自分になれないから…」
「あの日から、私は私じゃなくなっちゃった。私は自分になることを諦めちゃったんだ…」
「はるか…」
「だから、本当にずるいのは私なんだ…」
「違う…違う…」
おれはまだベッドに倒れたままのはるかの唇をそっと唇で塞いだ。
「んっ…」
突然の行為にも、はるかは抵抗することなく受け入れてくれた。
しばらくした後、俺は再び覆い被さるようにはるかの上に倒れ込んだ。
「もう傷つく必要なんて無いはずなんだ、はるか…」
傷つくのは俺だけで充分だから。ああ、神様。ここから帰ったら俺を地獄に落としてくれ。お願いだ。
404 :
174:02/10/13 01:06 ID:VtpNtI5+
以上
>>402-403です。
……この後彼らがどうなるか、まだ考えておりません。
がんばらねば…
( ノ゚Д゚)秋の夜長、楽しませて貰えました。期待sage!
ふと思った。
葉鍵楼って、多人数プレイは可能なのだろうか?
(;´д`)ハァハァ
少なくとも>341-344で指名二人で3Pに……をやっているため、当然可能でせう。
409 :
329:02/10/13 23:15 ID:xqIlg2S2
内容は固まって来たがまだキャラで悩み中。決まれば
彩:純愛(?)系
あさひ:鬼畜系
瑞希:ちょっとマニアック(行為が)な恋愛系
でいこうとは思っているのだが………
いっそ1人の主人公が3人のもとを順番に訪れる展開にしようか…
>>409 「個人的にはマターリ純愛系キボンヌ」と言いたいけど、
多くの人は様々なシチュを求めているかと思われ
――立っている。それだけで精一杯。
わたしがご奉仕をしなければいけない筈だけど、何故ご奉仕をされているのだろうか。
前はお客様の綺麗な女性の指に。お尻は同僚の長瀬さん――同い年で可愛い感じの男の人――に舌で愛撫されている。
其処は弱い場所なのに、情け容赦なく私を苛める。
でも二人は絶妙の感覚で、わたしが決して達しない様にと酷い力加減をしている。
……もう一歩の所で手を休め、微笑むのだ。間違いない。
「ほら、早く浴衣を着なさい……羽織るだけでしょうに」
微笑みながら云われる。けど手が動かない。まるで拷問のようなその感覚に、頭が麻痺してきたみたいだ。
最語の一線を越えたくて力を篭めても、脱力できる寸前になっても手が離れる。もしそこで抱き締められたら、身体も心も達してしまうのに。
浴衣を半端にぶら下げたまま如何しようもなく、残酷な快楽に身を任せる……
「……厭らしい仔ね。けど、とても可愛い、まるで雌犬の様……いえ、盛りのついた雌猫かしら?」
顎に指が絡み付く。その優しすぎる声は妖艶すぎて。
上を向かせられ、目が逢う……否、瞳を覗き込まれる。
「…あ、ぁ……」
底知れない、深い色をしていた。
「貴方には、お仕置きが必要のようね」
震えが走る。戦慄だろうか、期待だろうか。
痺れた頭ではどうにもならない。どうにかする必要も無いけど。
「長瀬君、注文した道具は何処かしら」
「其処の引き出しの中です」
この部屋に備え付けられている道具。つまり、皮の拘束具や口枷、大小多種多様なローター。双頭ディルドーまである。
その中から鎖を取り出し、わたしの自由を奪う。手足を繋ぎ大事な所を通し、身体を動かせなくしてから、首輪でそれらを止めた。
畳に敷かれた蒲団の上に押し倒された。秘所に鉄の冷たい感触。
身を捩るたびに、ちゃらちゃら音がする。
「とてもお似合いよ……苛めて欲しそうで」
そう云って、少し大きめのバイブを持っている手を見せる。
「ぁ…何を……?」
「お仕置きよ、さっき云った通り」
それを口に乱暴に押し付けられる。
「んんっ! んぷぅ、ぷぁ…む……」
「よく舐めなさい、好きな人の物をフェラする様に。仕方、教わっているわよね?」
口に物が入れられて声が出せない為、こくこく頷いた。
涙目になりながら一所懸命に舌を絡める。口の中の粘膜が擦れる。少し、気持ちいいかも……
飴玉を舐める様に舌を這わせたり、咥え込んで吸ったりした。
段々と、下の口にも欲しく為ってきた。
此の際、自分の指でいいから滅茶苦茶にしたい。
でも僅かにしか動けない為、せいぜい太股を擦り合せるだけ。
それでも精一杯身体を動かすと、少しだけ鎖が食い込んだ。
けれどその中途半端さの為、余計に強いのが欲しくなる。
口からバイブを抜かれた。お仕置きと云うのは終わりだろうか。
「ぷあっ……はぁ、ぁ……」
糸。唾液の橋が出来て、途中で切れ落ちた。
身体の奥がじゅんと疼く。早く、欲しい。
「ねえ、楓ちゃん。これから如何なると思う?」
バイブを見せながら云う。つい、はしたない想像をしてしまう。
「そ、その……もう、我慢出来ません……」
「そう、なら如何したらいいかしらね。これを突っ込んで欲しい?」
ぴと、と股間に付ける。わたしの唾液に塗れていて、ぬちゃついている。
「…はい……」
期待。でもそれは――
「駄目よ」
見事に、打ち砕かれた。
「あの、どうしてですか」
長瀬さんが聞く。わたしも丁度それが云いたかったけど、何となく聞きにくかった為助かった。
「ふふ、楓ちゃんが可愛いから、ついつい焦らしたくなるのよ。それに、まだお仕置きは終わってないわ」
バイブのスイッチを入れて、震動を最弱にしたようだ。低い唸りを上げている。
それを割れ目の部分を通っている鎖の上に立て掛けられる。わたしから男性器が生えてる様に見える置き方だ。
「ぅぅ……ぁ……」
快感と呼ぶにはあまりにも微弱なそれは、わたしの劣情を悪戯に助長させる。
じりじりと、限界に近付いていく。何の限界かは解らないけど、きっと越えてはいけない場所に。
「さて、それじゃあ――」
疼きっぱなしの身体は、これ以上焦らされたら如何にかしそうな程だ。
「長瀬君、一緒にお風呂に入りましょう。楓さんは其の侭で」
「はい、わかりました」
二人は立ちあがり、わたしを置いて行こうとしている。
「ま、待ってください。そんな……」
「じゃあ楓さん、お風呂あがったらまた会いましょうね」
遠ざかっていく。わたしの疼きは止まらない。
「……そんな、なんて、酷い――」
上からは涙、下からは淫水を流し続け、わたしは独り和室に残された。
「……う、ひぐっ……そん、な……」
こんな気分になったのは、何年振りだろう。
「うっ、うぐっ……うわああああぁぁぁーーーーーーーーーんっ!」
――それは、普段の楓からは想像もできない、まるで幼児の様な号泣だった――
416 :
341:02/10/14 02:06 ID:Kk9IrfIB
あう、なんだか不調。
楓一人称はえらい大変だと判明。次回はお客さん一人称か、三人称かな?
そして内容のだめっぷりとその他色々に反省。
さらに他スレをほったらかしてしまった事にも反省……なんだか私、駄目駄目です。
雰囲気で勃ちますた
楓タン放置プレイ(;´Д`)ハァハァ
夢うつつっぽく、が理想
420 :
174:02/10/14 03:24 ID:HHoDXjei
俺は服の上からはるかの体を触る。そこにいるのを確かめるように。
腕、首、胸、背中、腹、腰、尻、太股、足。全てが彼女の存在を認めている。
「んっ…」
「あっ、ごめん…痛かった?」
はるかが少しでも嫌がったり拒むような素振りを見せたら、すぐにでも止めるつもりだった。
…ひょっとしたらそうなる事を心のどこかが望んでいたのかもしれない。
そうなのか?ワカラナイ。そうじゃないのか?ワカラナイ。…やっぱり、俺には分からない。
今この瞬間に俺の胸を引き裂いて流れる血を全て秤に掛けて、それでも答えは出るのだろうか…
『嫌だったら言ってくれ』
とは言えない。言ったら彼女は絶対に首を縦に振らない筈だ。
彼女は自分が傷つくことを躊躇わない人だと、俺は思う。
俺だけを傷つけてそれで全てが終わるなら、そんな手段があるのなら、俺はそれに喜んで飛びついただろう。
「ん…ふ……」
でも、俺にはそんな不確かな方程式の解を都合よく持っている筈も無くて、
脆く険しいジェリコの壁を一足に飛び越えられる力強さも無くて、
「はるか…はるか…」
何も無かった。
俺ははるかに与え得る何物も持ち合わせてはいなかった。
ただ彼女を想った振りをしていただけの、馬鹿の塊に過ぎなかったんだ。
だから、俺にできる事は今、一つしか思いつかない。
「…く……んぅ…」
はるかは俺の腕に体を預けてくれた。……嬉しかった。ただ、嬉しかった。
421 :
174:02/10/14 03:25 ID:HHoDXjei
「はるか……」
手を止めて、はるかの顔を覗き込む。
少し上気したらしい、頬が赤らみ、目が潤い、肩で息をしている。
はぁはぁ、と薄く荒ぶる息漏れに重なる二人の鼓動が、パステル・ライトの部屋を色濃く染め上げていく。
「脱がすよ…」
そう言って俺ははるかの肩に掛かった黒いジャケットの上に手を置いた。
「あっ…」
ぴっ、と音を立てるように体を震わすはるか、俺は思わず手を離してしまう。
しまった、と思った。
「……ごめん…」
はるかは俺に軽く謝ると、抱え込むようにして肩をシーツから離し、脱がされやすくした。
ああ、ごめん、はるか。また君に気を使わせてしまった―
「気にしないでいいよ」
「えっ?」
はるかは、微笑んでいた。駄目だ、その笑顔を見たら俺は、俺は…
許された気持ちになってしまうんだ――
その後もはるかは抗うことなく俺の為すがままに身を預けてくれた。
今、身に纏っているのは胸と秘所を隠すわずかな薄桃色の下着を残すだけになった。
「…綺麗だよ…はるか……」
嘘などどこにも無い、本当の気持ち。ただ、それを伝えたくてどうしようもなかった。
「ん…ありがと…」
悲しんだり嘆いたり救われたり嬉しんだり、忙しいやつだ、今日の俺は。
422 :
174:02/10/14 03:27 ID:HHoDXjei
以上、
>>420-421です。
出先のPCから仲間の目を盗んで書いてましたw
…が、下手な上に書くの遅い…しかも展開も…
………がんばります………
リアルタイムキタ━━━(゚∀゚)━━━(゚∀゚)━━━(゚∀゚)━━━(゚∀゚)━━━(゚∀゚)━━━!!!!!!
424 :
名無しさんだよもん:02/10/14 11:57 ID:aJbMKv4y
保全age
hozen
「はぁ、はぁ、はぁ」
佐祐理さんの口内を蹂躙し尽くした後、僕は彼女を力一杯抱きしめていた。
「……」
彼女は僕があれ程の事をしたにも関わらず、僕を抱き返して僕の首筋に小さな吐息を這わしている。
やがて、小さな声で囁いた。
「お風呂……はいりますか?」
部屋のエキゾチックなイメージに反して、風呂場は洋風そのものだった。
人が4,5人は余裕で入れそうな少しくすんだシアンのバスタブ……恐らくここで行為をする事も考えて
この大きさになっているんだろう。六帖はありそうな床のタイルは何処かの紋章だろうか、盾にオオカミが
描かれた模様が施されていた。なんだか佐祐理さんには場違いな雰囲気だ。下品にすら思える。
何よりも不思議なのは、壁の一面が強化シャッターみたいな物で隠蔽されてい事だ。改築して間仕切り代わりなのかもしれないけど、無骨で不似合いに過ぎる。つくづく変な造りだと思った。
この大きな浴室で僕は一人お風呂に浸かっていた。佐祐理さんは更衣所で着替えをしている。
更衣所と浴室を隔てる磨りガラスには、佐祐理さんの肢体の陰影が浮かんでいる。
「……クッ」
僕はざぶざぶとお湯を顔にかけて、擦る様に顔を洗った。
……最悪だ。なんであんな事を僕はしてしまったんだ。
あんな事が僕の充足感を達成しうるものなのだろうか。分からない。
でも僕がやった事は間違いなく佐祐理さんを困らせ、苦しい目に合わせた筈だ。
僕の満足は佐祐理さんを苦しませる事に直結するのか?そんな事はない。
そんな事はあり得ない。
やがて、カラララ、と音をたてて磨りガラスがスライドする。
僕は一瞬躊躇したが、思い切って顔をあげた。
「湯加減はどうですか?……はぇ?どうしたんです?」
素肌をバスタオルでくるんだ佐祐理さんがそこにいた。
「え……?」
「ふぇー、顔がお湯で濡れちゃってるじゃないですかー。ちゃんと拭かないといけませんよ?」
バスタブの横まですすんで、しゃがみ込む。僕の目の前に再び乳房の谷間が強調される。
「……」
あれ程の事をしたにも関わらず、いやしてしまったからかもしれない、僕は視線を避けて水面を凝視して
しまった。
そんな僕の顔にふわっとした乾いた布の感触がする。顔を上げると正面に佐祐理さんのアップ。彼女は片
手に持ったタオルで、僕の顔を拭いてくれていた。
「クス……どうしたんですか?」
「いや……別に」
「別に……ですか」
僕が悪い。僕が悪い筈なのに佐祐理さんがシュンとしてしまった様な気がする。どうすれば良い?明るく笑
えばいいのか、それとも謝ればいいのか。
この人に甘えたい、なのにこの人が困惑しながら僕の支配欲を受ける姿をみると何故か落ち着く。なのにそ
れをやってしまった後の、このなんとも言えない気持ち悪さ。
まるで、僕が二人いて欲望の出し合いをしている様だ。
この年下の女性で、僕は僕自身の何を満足させようとしているのか。
佐祐理さんはなおも僕の顔を優しく拭き続けいた。やがて。
「はい、おしまいです。……体も洗いましょうか」
そういってバスタブに乗せていた僕の手の上に自分の手を乗せた。
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
寸止め(;´Д`)ハァハァ
このスレのSS書きは皆うまいなぁ・・・ただエロいだけじゃない。
エロく、ぇちく、そして萌える
( ;´Д`)ハァハァ
休日、色々考えてたら、様々な妄想がふくらんでしまいました。ただし、エロくないのが。
というわけで
>>377-380 の続きを、さらに自分の趣味満載でお送りします。
浴衣。浴衣を見ている。
白地に黒い幾何学模様が入った浴衣だ。鶴木屋と書いてあるかと思ったが、
そういうものではないらしい。
「……それで私の服は?」
「洗っちゃったわよぅ。あ、洗濯してもらうように頼んでおいた、なんだけど」
真琴は早速自分の浴衣を手に取り、広げている。自分のものなのであろうか、
薄い青地に黄色い花模様の浴衣は、真琴によく似合っていた。
「まぁそれはありがたいことだ。最近汚れが気になってきていたところだし」
「そうよっ、襟のところなんか黄ばんでたんだからぁ」
下着も着けずに前をあわせ、帯を締める真琴。そういえば着物は下着を着け
ないのが作法だという話だが、浴衣の場合どうだったのだろう。
「早く着ないと、湯冷めしちゃうわよぅ」
「下着を着けないと、湯冷めしてしまいそうなのだが……」
つまりはそういうことだ。下着まで全部洗濯に出されてしまったらしい。
「あははっ、大丈夫よぅ。真琴も着てないもん」
確かにそれは今見ていた通りだ。
「それに、またどうせ脱ぐんだから一緒よぅ」
私は一つため息をつくと、諦めてそのまま浴衣の袖に手を通す。確かに後で
また脱いで色々と真琴とするのかもしれないが、それはそれ、これはこれ、で
気になるものは気になる。
気になる、といえば一体誰がどうやって洗濯しているんだろう。洗濯が得意
な葉鍵ヒロインを頭の中で思い浮かべようとしたが、ToHeartの理緒がタライで
ゴシゴシとやってる図しか思い浮かばなかった。あとで真琴に聞いてみよう。
他のヒロインはどうしているのか、とか。
「うんっ、かっこいいわよぅっ」
「……世辞はいい」
「あぅー、ホントなのに……」
真琴は残念そうな表情で口元を結ぶ。しかし足下がここまで涼しげな状態で
は、何を言われても空しくなるだけだ。
「まぁそれは置いておくとして、この後だが――」
「うん、このあと、何するの?」
真琴は洗面台に向き合いながら話しの相手をしてくれている。
頭の上で纏めていた髪の毛をおろし、乾かしたりリボンを巻き付けているの
だが……その幼い肢体に似合わず妙に艶っぽいその仕草に、一時目を奪われる。
あれだ、あのうなじがいけないのであろう。あの白いうなじが見え隠れする
のが――。
「ねぇ、何するの?」
突然私の方を振り向く真琴。その目に浮かぶ子供のような輝きに私はなぜか
安堵を覚えた。
「そうだな、軽くお酒でも呑みたいな」
「おさけー? 真琴、お酒飲めないわよぅ」
「じゃあ真琴はジュースとかでも飲まないか? あと酒の肴を何品か。お腹も
空いたし」
それに、少し落ち着いて話しをして見たかった。
真琴はというと期待に目を輝かせている。
「じゃあ真琴も食べ物、頼んでいい?」
「肉まんか? もちろん、一緒に食べよう」
「わーい、ありがとーっ」
まさかどこぞの暴力バーのように、肉まんが馬鹿高い、ということもあるま
い。そもそもお金を払ってないのだし。……そうすると材料費とかはどこから
出るのだろう? まぁ細かいことは気にしないようにしよう。
真琴はスキップでもするかのように部屋の隅に向かう。取り付けられた電話
の受話器を取ると待つことしばし、誰かと話し始めた。
『うん、真琴よぅ。え、うん、だいじょぶ。それでね、お酒呑みたいって……』
フロントでのみさおの時も思ったのだが、一体誰と話しているのだろう?
『えと……お風呂に入っただけ……あと何か食べ物だって』
店長と自称していた折原浩平はまだ永遠の世界だろうし、やはり年長者だろ
うか。
『あとね、肉まんっ。……あぅーっ、ちゃんといい、っていってくれたわよぅ』
おや? 何か口調が激しくなっている?
『こ、今度はホントだもんっ。ホントホント……。……あぅー、はーい』
……何となく事態が分かり、顔が綻ぶ。いつもこうやって肉まんを独自注文
しているのか。真琴らしい。
真琴は受話器を持ったまま私を振り返ると、それを私に差し出した。
「えとね、替わって欲しいって」
「……私が?」
「他に誰もいないわよぅ。はいっ」
突然渡されても……と思っても仕方がない。心の準備もならぬまま受話器を
耳に押し当てる。
「えーと……もしもし」
なんとも芸のない挨拶。自分で情けなくなってくる。
「すみません、わざわざ替わって頂いて」
柔らかい、包まれるような声。慈愛に溢れる、とはこの様なことか。聞き覚
えがある。これはおそらく……。
「それで、注文の件なんですけれど――」
「肉まんですね。ええ、確かに。真琴と一緒に肉まんを食べたいと思ってね」
「了承。それではすぐにお持ちしますね」
なぜか嬉しそうな声と共に電話が切られた。思った通り秋子さんだったよう
だ。『了承』の台詞を聞いて確信が持てた。
「やっぱり秋子さんもいるんだなぁ」
「あぅ? やっぱり……って?」
「いや、なに、ここでこうしてるのは真琴だけなのか、それとも他の人たちも
いるのか、と実は疑問だったんだ」
「あははっ、みんないるわよぅ」
私の疑問がそんなに可笑しかったのだろうか。真琴は笑いながら私の手を取っ
た。
「立ってると疲れるから、座ろっ」
私は真琴に引かれるまま、いつの間にか敷かれていた布団の上に腰を下ろし
た。真琴も脚を伸ばしたまま、尻餅を付くように腰を下ろした。一瞬浴衣の裾
がフワリと浮き上がり、中が見えそうになる直前に両手で押さえる。ちょっと
残念。
その思いが顔に出たのだろうか、私にちろっと舌を出してみせると、真琴は
先ほどの話しを続けた。
「秋子さんも名雪もあゆも、栞も香里も、舞も佐祐理もいるの。祐一だってい
るんだから」
「勢揃いなんだなぁ……あれ? 美汐は?」
「もちろん美汐もよぅ。あんまり出番がない、って最近拗ねてるけど。『物腰
が上品すぎるのがいけないのでしょうか?』っていっつも言ってるの」
「ははは、それはいい」
「あぅー、笑っちゃ駄目よぅ。美汐、真剣なんだからっ」
「すまんすまん。真琴は友達思いなんだな」
「あぅー、だって大切な友達だもん」
照れたような笑顔。
「それじゃあ、その他の人たちはどうなんだ?」
「他……? あぅー、真琴もよくわからないけど、たくさんいるわよぅ」
「たくさん……か」
そういえば最萌トーナメント、といって128人も集まった事を思い出す。
それでもまだ葉鍵の全ヒロインではないのだ。
「真琴の知ってる人だと、どんな人がいるんだ?」
「そうねぇ、例えば――」
そこまで言ったところで、ドアがノックされた。居住まいを正して――特に
浴衣の裾を注意して整え――声をかける。
「どうぞ」
「失礼します、お飲み物をお持ちしました」
幼いような大人びたような声が返され、扉が開かれた。
クリーム色のブラウスに黒いジャンパスカート。首元には赤いスカーフを巻
き、その上には銀色の十字架が光っている。今は頭を深く下げているので、長
い髪を後ろで縛っている白いリボンもよく分かる。
彼女は顔を上げると緊張した表情で、両手に持ったお膳を捧げ、部屋に入っ
てきた。
「あの、どちらに置きましょうか?」
「じゃあこっちに置いてもらおうかな」
と私は自分の目の前――布団の脇を指す。せっかくこの場所に二人とも腰を
据えたのだから、このままやることとしよう。
彼女は膳を布団の脇で私と真琴の間に位置するところに置くと、一礼してす
ぐに部屋を出ようとした。
「失礼しました」
「ありがとう、観鈴ちゃん」
私がそういうと、彼女――神尾観鈴は相好を崩し『にはは』と笑ってくれた。
「観鈴の事、知ってるの?」
ドアが閉じてから、真琴が私に問いかける。……少し口調が尖っている。
「あぁ、知ってるよ。彼女や彼女の――周りの人たちのこともね」
彼女の友人、と言いかけて躊躇した。あの世界で観鈴はひとりぼっちだった
ことを思い出したからだ。
「じゃあ真琴は彼女の事を知ってるんだ」
「うん、よく一緒に遊ぶの。観鈴も真琴の友達だもん」
……麻枝シナリオのヒロイン同士、気が合うのだろうか。いやいや、そんな
レベルのことではなく。
「観鈴、とってもトランプがうまいの。真琴、よく占ってもらったりするのよ」
私は頷いて真琴の話を聞きながら、この状態を嬉しく思っていた。
この世界はなんと都合よく動いているのだろう。それとも私がそう望んだか
ら、こういう設定になったのだろうか。
なにはともあれ――めでたい。
「さて、じゃあお酒も来た事だし、乾杯しようか」
私がグラスを取ると、真琴がビールを注いでくれる。風呂上がりには格別だ。
真琴自身にはオレンジジュースのようなものがおかれている。
「何に乾杯するの?」
「そうだな……こうして真琴と出会えた偶然に、かな」
「偶然じゃ……ないわよぅ」
「……え?」
私は驚き真琴を見た。真琴も私の事を見つめている。少し潤んだ瞳に私の顔
が写っている。
「真琴の事を望んでくれたから、真琴は今こうしてあなたの横にいるのよぅ。
偶然なんかじゃないんだから」
「そう……だな」
この出会いは……偶然じゃない。その言葉の意味を私はなんとなく理解した。
私が望んだからこそこの館は姿を現し、こうして真琴と実際に出会う事ができ
たのだ。秋子さんや観鈴ではなく、真琴と。一時を共に過ごす相手として。
「じゃあ、私と真琴の出会いを祝して……乾杯」
「乾杯っ」
グラスをカチリと合わせながら私は、もっと真琴の事を知りたい、と思うの
だった――。
>>436-441 今日は以上です。
書き手や、書く事を宣言する人が増えてきて嬉しいことですねぇ。
ああ、イイ・・
( ;´Д`)ハァハァ
ご主人・・・頑張れ!!
ミ;´Д`彡ハァハァ
(*´Д`)微妙にアットホーム娼館…
綿手しとく
既にこのスレ、最近の生き甲斐になりつつあります(w
マターリ最高☆
こういう良スレでも落ちかねない所が最近の葉鍵板の恐いトコだな
またーりメンテ
恥ずかしさを紛らわそうと、僕はバスタブから勢いをつけてざぶんとお湯を大きく波立たせてち上がった。
とにかく楽しもう。僕も楽しんで、佐祐理さんにも楽しんで貰おう。その方が良い時間になる筈だし、佐祐
理さんだって楽しく出来る筈。
でも、どうやって楽しく?あんな事をした後だ。下手にはしゃいで必死さを見せるのでは更に愚かだ。
それに元々引っ込み思案な僕が、よりにもよって憧れの女性を楽しませる?
会社の女の子なら出来そうな馬鹿話だって、佐祐理さんの前でしていいのかどうか。
もし笑って貰えずに滑ったりしたら最悪だ。
天井に照らす豪華なシャンデリアを眺めながら、なんだか青臭い事を考えていると。
ちゅっ
「うふぅっ」
へそに何かが入り込んだ。思わず腰が引ける。
「さ、佐祐理さ〜ん」
佐祐理さんが僕のへそにキスをしていた。……舌まで使って。
「あはは、びっくりしちゃいました?」
「そ、そりゃ。そんな所にキスなんていきなりしないでしょ?」
「ですけど、いきなり立ち上がって、天井向いてボーってしているんで、佐祐理に悪戯して欲しいのかと思っ
ちゃいました」
この人は……。やっぱり佐祐理さんは佐祐理さんだ。
僕もこの人のノリに合わせれば良い。そうすれば、必ず楽しい気持ちになれる。
それが僕の佐祐理さんのイメージだから。
「空を見つめて物思いにふける男、そんな風に見えなかった?」
「ふぇー、天井越しに空が見えるんですかー。凄いですねー」
「いや、そうじゃなくて……」
「…?」
佐祐理さんはニコニコと僕を見上げている。
「えーと、そういうちょっと陰のある雰囲気が僕の体中から醸し出されてなかった?」
「ああ、そう言うことですか。ええ、出てなかったですよ」
「あ、そう」
……ちょっとぐらいお世辞言ってくれたって良いのに。
「で、なんだっけ?」
「はぇ…?あ、はい。お背中お流ししますから、こちらへ来て下さいね」
佐祐理さんは自分もぽかんとした後、思い出したように立ち上がり僕の手を取った。
「はい、こちらに来て下さいねー」
佐祐理さんはシャワーの下にある腰掛けに座る様、僕を促す。
「ああ、はい」
僕は何気なく、佐祐理さんの方を向いて座った。
「えーと……」
なんだか佐祐理さんは困った様な顔をする。ん?何かおかしい事してるのか、僕。
「あ、ああ。そうか、背中を流すんだよね。こっちじゃまずいんだ」
実はさっきから佐祐理さんの体を包むタオルが気になって仕方が無かった。だから何も考えずに正面向い
て座ってしまった。
「あ、いえいえ。いいんですよ。佐祐理が後ろに回れば良いんですから」
そう言って佐祐理さんは僕の後ろに回って、タオルに石鹸をこしこしと付けた。
ゴシゴシと音と共に背中から気持ちのいい感触。
「ん…ん……。 なんだか、疲れているようですね」
「あ、分かる?」
「はい、肩胛骨の周りの張りがかなり強いです。こんな所、普通はここまでなりませんから」
「へー、そんな事わかるんだ。凄いね佐祐理さん」
「佐祐理も肩こりが凄いですから。自然と憶えちゃいました」
「そりゃそうだよなあ。そんな華奢な体に……」
「ふぇ?」
「あ、いや。……まあいいか。そんな細いからだにそんな胸してるんだから」
オヤジか、僕は。
「あ、あははー、そんなに佐祐理のは大きくないですよ、大きさなら舞の方がもう、本当に凄いですから」
そうか。佐祐理さんに夢中でなんにも考えていなかった。ここには当然葉鍵の女の子がみんないるんだ。
「やっぱり、ここでも舞さんは佐祐理さんの親友なの?」
「はい!」
一際大きな声で、佐祐理さんは答えた。
「舞は、何時でも何処でも佐祐理にとって一番大切な友達です」
「そうなんだ」
「ええ。そうなんですよ」
はっきり言って羨ましかった。そこまで迷いもなく親友と呼べる人がいる。青臭い、それだけかもしれな
い。でも今の僕はそんな青臭さが欲しくて堪らなかった。
この人は僕が失ってしまった物、それを全て持っている。そんな気がした。
「っと。はい、では前、失礼します」
「え?……わっ」
突然両の脇腹から細い腕がにゅっとつきだしてきた。
「あ。この体勢で前も洗うの?」
「はい。多分その方が心地良いですから」
佐祐理さんの顔が暫く見れない、ちょっとだけ寂しかった。
が、佐祐理さんが手を前に目一杯差し出すと、背中に例の感触。ぷるんとしたものがぷにゅっと押し当たる。
悪くない、いや、寧ろいいと思った。
「すいません。佐祐理の手にボディーソープかけて貰えますか?」
僕の正面で手のひらを広げる佐祐理さん。僕は横に置いてあった容器を手に取り佐祐理さんの手に2,3度
垂らした。
>>450-452 行けてますねー。佐祐理さんらしさが出てますねー。本編でエチしない人
だけに難易度高いはずですが、500mlさんの解釈でほぼあたりですね。
コミュニケーションしているようで、実は踏み込めない感じが非常にらし
いですね。まさに良作。
短いですが、
>>84の続き。このような路線で行こうかと・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一点の染みもない、白く美しい肢だった。
予想に反して、女の体ではある。年の頃で言えば12・3ほどか。
だが熟れてはいない。まだ堅く締まり、雄との交わりなどあってはならぬ体
だ。
しかし背徳と獣欲が、いや、それをそれと知っていれば、涜聖そのものだろ
う。
この幼い開きかけの蕾みを血と精で汚し、貪り喰いたい気持ちは、考えと言
うより、頭の裏から強烈に沸き起こり、痛みと化してとどまらない。
軽いめまいがした。2度目の酒が効いたのか。
男の猛りに、みずかは怯えているだろうか・・・。少し人間らしい罪悪感が砂
のように心に溜まった。
だが、みずかはにこりと微笑み、にじり寄ってきた。
「・・・いかかがですか。」
目の前にみずかの花弁があった。目を凝らせば既に潤いがある。はっとして
顔を眺めれば、紅く高潮している。
もう、否も何もなかった。
みずかの花弁を倒れんばかりの勢いで口付けた。
「・・・ん」軽いうめきをみずかはあげた。
潤いが口の中に広がった。ほんの僅かだけ含まれる腋臭のような香りととも
に乳香のごとき体臭が鼻奥に広がり、むせそうになった。
舌がみずかの花弁を掻き分け、さらに奥を味わった。
「あ・・・」みずかはよろめき、体を預けてきた。
いくらでもすすっていたかったが、臥所で楽しめば良い、預けてきた
身体を抱え所を移した。 (つづく)
(*´Д`)ハァハァ
(・∀・)オフロイイ!!
ところで……このスレの設定を使ったダークSSってあり?
抽象的で悪いが、
このスレらしさがでていれば良いと思う……
設定は一緒でも、らしくなくて単にダークなだけ、ってのはちょっと
と個人的には思うが
遊郭は苦海とも言うけどねぇ
とメンテ
>>459 「苦界」渋い響きのいい言葉だなあ。
>>460 夜鷹、のイメージ。そこに高級感は無くても、
娼業の悲哀は濃縮されている・・・。
いい絵ですね。
463 :
174:02/10/15 22:46 ID:uBUIH0Qh
(;´Д`)ハァハァ
負けないようにこっちもがんばります
464 :
174:02/10/16 00:23 ID:926ktf/n
エアコンの効きは悪くない。むしろいい方に入るはずだ。
ここに入ってからそんな居心地の悪さを感じた覚えは無い。
…じゃあ、なぜ俺はこんなにも汗をかいているんだろう。
「…はるか…」
ブラジャーの上からゆっくりと彼女の胸のふくらみに手を伸ばす。
軽く、押し返されるような感触があった。
曰く、『葉鍵キャラ最貧乳(身長比)』だそうだが(失礼だな)、そんな事は全く関係なかった。
ここにはるかがいて、彼女の胸を俺が触っているんだ…。今でも夢を見ているような感覚に捉われそうになる。
「あっ……」
でも、この温もりは本物で、このふくらみは本物で、この声も本物だった。
この薄い布切れの向こうに届くように、手の平に熱が篭もる。
はるかは俺に全てを任せてくれている。
…俺だって、女性経験が豊富なわけではない。むしろ殆ど皆無に等しい。
うろ覚えの曖昧な記憶と勘、あとは気持ちだけ。彼女をどうにかして良くする、そんな程度の意識。
それでも、今の俺の全てだった。
俺ははるかを感じたい。俺ははるかに触れたい。俺ははるかを抱きたい…
はるか、はるか、はるか…
右手をブラジャーから離すと、ボディラインに沿ってナメクジが這うように撫で下ろす。
脇腹を掠め、へその穴をくすぐり―
「ぁふぅっ……」
もう一つの下着に辿りついた。
465 :
174:02/10/16 00:25 ID:926ktf/n
ごめんなさい、今日は↑だけです…
リアルワールドで色々あって、本当にごめんなさい。
…休み中のようには書けないかもしれませんが、がんばります…
とりあえず沈んできます
このスレらしさとは、葉鍵であり楼館であることでしょうか。
……本当にこれで楼館らしいのか、自分でも今ひとつ不安ですが……
>>436-441 の続き、行きます。
グラスに注がれたビールを一息にあおる。
「んーっ。やっぱり風呂上がりにはビールだなぁ」
ビール自体はごく一般的な銘柄のものだが、やけに美味く感じる。空になっ
たグラスを見ると真琴が再び注いでくれた。そういえば真琴の注ぎ方はかなり
上手い。泡の量も多すぎず少なすぎず、計ったかのようだ。
「随分と上手いものだな」
「あははっ、真琴、天才だもん」
そう言うと真琴は自分のグラスを手に取り、オレンジジュースにその小さな
口をつけた。コクコクと嚥下する様子が可愛らしい。
けれど私は見ていた。真琴がビールを注ぐ時のその真剣な眼差しを。おそら
く相当練習したものに違いまい。真琴は人知れず陰で練習する、そのことを私
は知っている。あの割り箸のイベントを忘れたりはしない。
「そうか。真琴も頑張ってるんだなぁ」
「あぅー、そんなことないわよぅ」
とはいいつつも嬉しそうに頬を緩ませる。――こんなやりとりの一つ一つが
私の心を洗っていくようだ。
そんな真琴をもっと側に感じたい。私は真琴の袖を軽く引き、
「もっと近くに来ないか?」
と引き寄せた。
「あぅ……うん」
私のすぐ側まで身を寄せる真琴を、更に私に寄りかからせた。膝の上に乗せ
ようかとも思ったが脚が痺れそうだから止めておく。
「えと……おじゃまします」
そんな私の思惑に気づいたのか、気づかなかったのか。一瞬躊躇したものの、
すぐに身を預けてくれた。
互いに風呂上がりなのだが、真琴の体の方が私より暖かい。触れ合った部分
から浴衣を通して温もりが伝わってくる。そして体から立ち上る香り。先ほど
のシャンプーのものと共に、少女の薫りとでも言うのであろうか、甘いような、
酸っぱいような香りが鼻腔を刺激する。
とはいっても、真琴は真琴だ。
「あぅー、肉まんまだ来ない……」
「はは、蒸かすのに時間がかかるのだろう」
あの秋子さんが電子レンジで温めるだけ、などという安易な手を使うとも思
えない。
私はグラスを傾ける。酒に強いわけでも弱いわけでもなく、軽い酩酊感が体
を包む。その酔いに任せ、かねてからの疑問を聞いてみることにした。
「そういえば真琴は――」
「あぅ?」
「何で肉まんが好きなんだ?」
「あははっ、変なしつもんーっ」
真琴の笑いが柔らかな振動となって伝わってくる。こちらまで笑い出したく
なるような暖かい波動。ひとしきり笑ったあと、問いに答えてくれた。
「えーとね、あったかい、からかな」
「まぁ確かに冷たい肉まん、ってのはゾッとしないな」
「でしょーっ。寒いところで食べると、とってもおいしいんだから」
「その前に、寒いところに行かなければいいんじゃないか?」
私の冗談じみた問いかけに返ってきた真琴の言葉は、妙に真剣味を帯びてい
た。
「でも、寒いとこ、行かなきゃならないこともあるから……」
その表情は私の位置からでは窺い知れない。
「真琴、あったかいのが好き、温かい肉まんも、暖かい人も」
そう言うと真琴は背中を私に擦りつけた。意味するところは鈍い私にも解る。
私は腕を伸ばすと、お腹の辺りで真琴を抱きしめた。
「冷たいのは……寒いのは嫌だから」
溜め息をつくようなその台詞が私にはよく理解できた。ものみの丘でのピロ
とのシーン。毎夜祐一の寝床を訪れるシーン。プリクラのシーン。そして結婚
式の後のシーン。Kanonの中において真琴が嫌ったものがなんだったのか。真琴
が求めたものはなんだったのか。
「だから真琴、この仕事嫌いじゃないの。みんなあったかいから。真琴のこと、
あっためてくれるから」
真琴は――私に似ている。私も寒いのは――冷たいのは嫌だ。だが周りは寒
く。ひたすらに寒く。どんなに高級な衣装に身を包んでもその冷たさは私に取
り憑き……。
そして真琴は手近な物として肉まんを求め、私は二次元の少女を求め――。
気が付くと真琴は私の方を振り返っていた。眼前の真琴の顔はわずかに赤み
を帯び、真剣な眼差しが私を捕らえる。わずかに濡れた唇が開き、呪文の様な
言葉を紡ぎ出す。
「あなたも真琴のこと、あっためてくれる?」
私はその呪文に逆らう術を持たない。
持とうとも思わない。
ゆっくりと顔を近づけ……その唇に自分の唇をそっと重ねた。
真琴はゆっくりと目を閉じ――。
『失礼しますっ、酒肴をお持ちしましたっ』
ノックと共に声が外からかけられた。
「わーい、にっくまーんっ」
とたんにドアの方に振り向き、元気な声を上げる真琴。呪文は破られた。や
れやれ。
「……どうぞ」
私が疲れたような声で了解の合図を出す。が、ドアが開く前、真琴はそっと
耳元でささやいた。微妙に艶を持つ声で。
「あとでゆっくりと……ね」
……まったく、こんな手管まで練習したのだろうか。
私は首を振ると、ドアの向こうに立つ少女に視線を移した。
――少し、驚いた。この子達までこの館には居るのか。
「失礼します、酒肴をお持ちしました」
再度私の目の前でそういい、その少女は膳を置いた。
服装はアイヌ風だ。某格闘ゲームの女性キャラのような、と言えば話しが早
かろう。ただ彼女と違うのは目の前の少女には――獣の耳と尻尾が生えていた
のだ――。
スンドメ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
寸止めハァハァ━━━━━━(;´Д`)━━━━━━ !!!!!
474 :
174:02/10/16 00:59 ID:H9YJYX2u
>>或る名無し氏
……参りました。あなたすごいや…
かつてここまでエロなしで(;´Д`)ハァハァさせるスレがあっただろうか!?
いや無い!!
>>470 エルルゥキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
「はい、かけたよ」
「ありがとうございます。では……」
佐祐理さんの頬の感触が背中に当たる。それとともに手が僕の胸板を洗い出した。
「……」
上下左右にヌルヌルと動く佐祐理さんの手。僕の体にボディーソープを塗りつけている。
「なんだか、気持ちいいね」
「そうです?そう言って貰えると嬉しいですねー」
「ああ、こういうのって、なかなかないし」
佐祐理さんの手は僕の胸からお腹迄まんべんなく拭いてくれている。
「そうですよねー、子供じゃないんですからねー」
「ああ」
確かに。
正面は佐祐理さんの手がマッサージをするみたいに這い回って、後ろでは相変わらずぷにぷにした物が僕の
背中を圧迫している。
「ふ……ふ……」
力を込めてしてくれているんだろう、佐祐理さんの少し強い吐息が僕のうなじにかかる。なんだかそれすら
もマッサージの一環みたいだ。
「気持ちいいですか?」
「ん?」
「一応、マッサージもしてるつもりなんですよ。でも、佐祐理は余り力がないんで」
するみたいじゃなくて、してたのか。
「あ、うん。気持ち良いよ」
「そうですか。そう言って貰えると嬉しいです」
「では、最後の仕上げをしますね」
そう言うと佐祐理さんは立ち上がって、ドアの方に歩いていった。
えーと……。 僕はどうすれば。
磨りガラスを引いて佐祐理さんは上半身だけを脱衣所の方へ出す。
「はぇー、やっぱり遠いですねー。今度耕一さんに直して頂かないといけませんねー」
「佐祐理さん?」
なんだか脱衣所の方で何かやっているらしいんだけど。……バスタオル越しに佐祐理さんのお尻がふるふ
ると揺れているのが分かる。さっきの動きで少し濡れたらしくて、透けるか透けないかのギリギリな感じが
艶めかしい。
多分あそこまで行って下から覗けば、さっきは見せてはくれなかったものも……
そう思うと居ても立ってもいられなくなった僕が、腰掛けから立ち上がろうと思った時、
「あ、届きました」
という声と共に浴室、脱衣所の全ての明かりが消された。
「さ、佐祐理さん」
「あ、あははー。全部消してしまいましたー。でも、心配しないでください。大丈夫ですから」
暗闇の中から無闇やたらに明るい声。なんていうか、動じない人なんだな、この人は。
「少しの間だけ、辛抱してくださいねー」
そう言うと佐祐理さんは声を潜めてしまった。
しかし、周りがまったく見えない。心配するも何も、この部屋の空間把握が全く出来ていない僕では身動き
一つ出来ない訳だ。
が、少し離れた所でひたひたと歩く音がする。佐祐理さんに違いないんだけど、こんな真っ暗闇の中で歩
く事が出来るなんて、意外と佐祐理さんの身体能力ってすご……
ゴン!
「ふぇっ」
「……」
萌えてワロテハァハァ(;´Д`)
5000ml氏素晴らスィ…
って10倍も増やしてどうする漏れ…500ml氏ですた(鬱
>>482 今回もまた確かに10倍増量に値する出来ですぞ?
明るく微かに切ない感じが萌え。
ところで或る名無しさんの真琴描写には愛を感じます。
娼館にあるまじき(笑)暖かくて優しい視線ですね。
葉鍵楼って・・・癒し系?
真琴 寸止めか。
佐祐理さん どじっ子か。
このスレぁ…いいな。
某スレの彩×楓ちゃんやふたなり楓ちゃんで覚えのある人がいるかもしれない、そんな俺。
岩切さんちの花枝さんを書きたいと思うのだが、どうか
ぜひお願いします
487 :
485:02/10/16 22:14 ID:xBc2H3hI
「―――が提唱した原理だが、これは近代に―――」
……。
「―――となり、相互にだな―――」
…………。
「―――試験では人名も問うからな、ちゃんと―――」
ぼそぼそと講義室内へ響く声。
いや。響いてなどいない。
がらんとした講義室に、眠っている学生が数名。
涸れた喉で講義を続ける定年間際の男性講師。
響くどころか、講義室の最後列に席を取った僕にはまともに聞き取れない。
勿論、真面目に講義を聞く気があるのならこんな場所に席は取らないのだが。
他の学生は眠っているか欠席しているかだ。
こんな僕でも、偉く真面目な学生に見えてしまう……。
ただの惰性。欠席も居眠りも面倒臭いだけなのに。
「―――いいか、聞いておかないと困るのはお前達なんだから―――」
やれやれ。
年寄りの冷や水、という言葉を思い浮かべて苦笑した。
諺なんて覚えていても、どうせ恥ずかしくて口に出来ないのだから意味が無いだろうに。
そもそも、僕の友人に諺など通じるものだろうか……。
……眠い。やっと、面倒無く眠れそうだ。
488 :
485:02/10/16 22:15 ID:xBc2H3hI
「―――学生の質も落ちたと言うのは本当だな―――」
講師の話の内容が変わったらしい。
……どうだって、関係ない。
ただ、無為。
僕の日常はひたすらに無為。
そして僕は無為。こうして講義を聞き流して終わる一日。
楽しい日常など、何時の話だったろうか。
浩之が。耕一が。和樹が。祐一が。浩平が。
羨ましい。俺と似て明らかに俺と異なった日常。
祐介。ああ、僕と似ているかも知れない……。
でも、俺の周りには……そんな、不思議なことなんか……。
―――ピチョン。
……水音?
ああそうか。眠ってしまったらしい。
有り得ない事が起これば、それは夢。
それが日常でのセオリー。こういう例外も含めて慣れた出来事。
「夢か」
「え?」
鋭い声という第一印象だった。それが女性の声だと判断するのには数秒を要した。
「夢と思えば夢。それもひとつの形だな」
「貴方は?」
慣れない夢だった。
489 :
485:02/10/16 22:15 ID:xBc2H3hI
―――コポッ。
―――僕は、水の中にいた。
息は出来る。流石は、夢。
「お前は……あたしの存在を、どう位置付ける」
水というフィルターを通しても解る鋭い声。
声のする方を見詰めると、ぼんやりと……モノクロの人影が見えた。
「……僕がどうだって、夢なんだろう?」
「良いだろう、それで良いならばな」
―――ス―――
人影が薄れて行く。
「……待ってくれ!」
「お前がそう言うならば」
確かに、人影は遠ざかるのをやめたようだ。
「はっきり、姿を見せてくれ」
「それは出来んな」
「どうして」
「そう言う取り決めなのだ」
……誰が決めたんだ。
「だが……」
―――スゥ―――
「あ……」
人影が消えた。
「決して振り向くな」
「え? ……あ」
490 :
485:02/10/16 22:16 ID:xBc2H3hI
―――ひたり。
背中に慣れない感触。
……人間の背中?
そうだ、間違いない。
「……振り向けば、この刻は全て幻」
「あ……」
反射的に振り向こうとした途端の断定だった。
「……貴方は」
「幻は幻だ。しかし夢は幻とも限らない」
「……解らない」
「振り向かぬという事は、幻以外を望むという事か」
「うん」
「……ならば待つとしよう」
「待つ……?」
意味が解らない。
「思い込むな。幻も夢も現もお前次第だ。それともお前は無為か」
「僕は……」
―――ぴちょん。
水音で目が覚めた―――いや、これも夢の続きか―――
頭上には……細い屋根……鳥居?……いや、門。門だ。
雨粒か露か、水滴に打たれて目覚めたらしい。
「夢……現……幻……」
うわ言のようにそれらの単語を呟きながら、僕はその門―――門の表札も看板も見ていないが―――
僕は、ふらつく足取りで……その門を潜った―――
491 :
485:02/10/16 22:17 ID:xBc2H3hI
やっつけで書いた導入。
こんな感じで……主人公が俺?知りません
492 :
329:02/10/16 23:02 ID:MBHMSD5Z
おを、またお1人降臨なさってる……
漏れも導入部だけ書いてみたのでうpしてみます。
でもまだ3人のうち誰で書くか激しく迷い中(藁
493 :
329:02/10/16 23:17 ID:MBHMSD5Z
「あれ?」
いつも通りの会社勤め、いつも通りの帰路、いつも通りの…退屈な1日。
それがまた、終わろうとしている。
ここを曲がれば俺の住むボロアパートのはず。
だが、そこから見えたのは見慣れた道ではなかった。
その先に見えたのは『葉鍵楼』と書かれた木製の古びた看板。
そして、この21世紀のご時世には相応しくない旅篭…そう、正にそう呼ぶのが相応しい、
古めかしくもどこか威厳めいたものを感じる建物だった。
「っかし〜な、確かにいつもの道だと思ったが………」
そうぼやいて振りかえる。が、その先には……先程通って来たはずの道が無くなっていた。
「おいおい、どうなってるんだよ?酔ってるのか俺?」
いや、酒なんか飲んだ覚えも無い。となれば、やはりどこかで道を間違えたのか?
「やれやれ、まだ20代だぞ?どう考えてもボケる歳なんかじゃないんだがな……」
とはいえ、右も左も分からない状況、見ると目の前の『葉鍵楼』とやら以外、建物も見当らない。
「しょうがない、ここで道を尋ねるしかなさそうだな…」
意を決して、俺は建物の中へと足を踏み入れた。
494 :
329:02/10/16 23:22 ID:MBHMSD5Z
「やっぱり中も同じか……」
いかにもな造りの屋内。こんなのは博物館か観光地にしか残ってないと思ったが。
「ある所にはあるもんなんだな。しかし……」
ざっと見渡してみるが、誰もいない。
いや、それどころか誰かが生活していると言う気配すら感じられない。
そのわりには良く手入れされているような感じがするのは気のせいだろうか?
「ちぇっ、空家かよ。道、聞けると思ったんだが……」
さてどうしたものか、と思考をめぐらせようとしたその瞬間…!
「ウェルカム、マイブラザー!ようこそ、娼館『葉鍵楼』へ!」
いきなり背後から声を掛けられ、びっくりして振りかえる。
その先には、何ともこの場の雰囲気とはかけ離れた男が立っていた。
個性的な髪型に、これまた個性的な眼鏡……
ん?この眼鏡、どこかで誰かが……いや、目の前に居るのはその『誰か』に……
「あの、大変失礼とは思いますが、あなたの格好、もしかしてコスプレ……」
「貴様の目は節穴かマイ同志っ!我輩のような世界征服の似合うおたくが他に居ると思うかっ!」
言い終わらないうちにツッこまれてしまった。つかそのハリセンはどこから……ってオイ、
問題はそこじゃない!
「じゃ、じゃあ貴方は『本物』の……んなわけないか。第一実在してるわけがな…」
「本物も何も我輩…『九品仏大志』は1人しかおらぬっ!」
スパンスパンと立て続けにハリセンで殴られる俺。
495 :
329:02/10/16 23:24 ID:MBHMSD5Z
「ちょ、やめてくださいよ!なりきりとかそういうのはあまり分かりませんが
貴方がすさまじく似ているというのは良く分かりましたから!」
「まだ言うか同志!かくなる上は……」
男はどこからともなく金属バットを……ちょ、ちょっと!それはシャレになんないよマジで!
「これで貴様の目を覚まさせて……ごふっ!?」
男がバットを振りかぶったその刹那、後ろから飛んできた『何か』が男の後頭部を直撃していた。
アレは…テニスボール?
「あんたねぇ、お客様何も分かってないんだから、脅かすような真似するんじゃないわよ!
……ごめんなさい、このバカが怖がらせるようなマネして……。」
そう言って奥から出てきた一人の女性。
彼女を見て、俺はあの男がどうやら『本物』で、
自分が何か『特殊な事態』に陥っていることを、ようやく認識した。
彼女が…似ているというにはあまりにも『そのもの』だったから。
ディスプレイの向こう側で何度も顔を合わせてきた、俺の所謂『萌えキャラ』の1人……
『高瀬瑞希』に。
(相手が女なら即刻信用するのかマイ同志ィィィィィィィィ!)
496 :
329:02/10/16 23:31 ID:MBHMSD5Z
>>493-495 長文エラーにつき3分割。
一応こんなノリでいくつもりです。
以前の発言通りエロは初挑戦なのでそのパート入ったら変わるかもですが。
>>485-495 技ありと観た。ユーモアのセンスも。・・・焦るぜ、みんな構成が巧い。
続き楽しみです。
臥所にはすでに布団があった。
咽の渇きと震えが襲うほど、雄が猛るが、できるだけ理性を働かせてそっと
みずかを横たえた。
孤独。
因習。
幻想。
なんだか、そんな単語が脳裏をよぎる。
この子と一緒にいるのに、孤独が付きまとってはなれない。もはや淫水まで
吸って憚らないのに。
この子はなぜ、尽くしてくれるのか。それは金のためだろうか。
そもそもこの子はいくらなのであろうか。
年若き、いいや幼き「みずか」はなぜ春をひさぐのか。
因習、か。売られた?
・・・しかし、そんな妙に冷淡な志向は決してたぎりを和らげはしない。
みずかは濃い栗色の髪をしている。
瞳を見つめた。
すっと伏目にして、ほほを赤らめる。そのしぐさは少女と言うより、女だ。
髪をなでれば、焚き染められた香と乳の香の混ざった優しい匂いが鼻をくす
ぐる。
「みずか・・・。」
「何でございますか。」澄んだ視線が再び目の奥を射る。だがそれは冷たく
はない。
「お前は、なぜここにいる。」今度はこちらが目を逸らしそうになる。
だが、そう言えた。もうそう言うのは明らかな偽善かもしれない。
「あなたのためにて、ございます・・・」強いはにかみは上目遣いだ。
え?
・・・それはどういうことだ。
言葉には、ならない。
『すべての願いを叶えます』
だとすれば、今見ているのは、願い、『心象風景』。
幻想。
だが、それは勝手な思いだった。
しばしの空想と迷いの間に思い立ったか、みずかは、ここに猛り立った男性
自身を口で慰め始めた。
射精に至るプロセスとは違う、優しく執拗な摩擦が亀頭に与えられた。
延髄に直接打撃がくる、男のいろいろな喜ばせ方を知っている特殊な刺激だ。
「み、みずか、や、やめろ」快楽は時に安易に苦痛だ。
ソウジャナイ、もっと、モットダ。
いや、まず、ハジメハ・・・。
思考が混濁する。
みずかは身体をあわせて温かみを伝えてくれる。
言葉はない。
だが、寂莫たる欲望の嵐でもない。
一番期待していなかったものが身体に伝わってくる。
だがそれをなんといっていいのか言葉が思い出せない。
みずかは刺激の与え方をさっと変えた。気が一時に抜け、身体は緩んた。そ
こへ強い刺激が与えられて、不覚にも昇天した。
「ああっ・・・」なさけない声が身体から聞こえてくる・・・。
みずかはその様子を見て、にこりと笑った。
「きもちよかったですか。」暖かく、安心できる笑顔だ。
ああ。声にならないくらいだよ。
みずか・・・、みずか?? (つづく)
私もつたないながらお仕事再開です。よろしくお願いいたします。
>>79 >>84 >>455 >>498-499 とお読み下さい。
題名は:『常天、常愛』です。
ぽつぽつ仕事続けます。小篇です。
職人の皆様にはとても及びませんが、恥より萌えが勝るの精神で
がんばります。
501 :
エミオル:02/10/17 00:30 ID:eJBfbUUx
ふと思い出したのだけど、13cmの檸檬 〜影絵亭ノスタルジヤ〜。
前にもあったけど、長森狂徒さんのSSが出ると、ぐっとここ娼館の高級感が増して
大正浪漫(デモクラシーではない)の香が漂うんですよね。雰囲気を出すのが本当に上手いです。
言葉の選び方が上手いなあと思うのであります。
>>485様、あ、あなたはもしやっ!?
いつもと違った作風にも期待しております
>>501 エミオルさんにはいつも過分の評価を頂き身が引き締まります。
エミオルさんの作品もぜひ見てみたいです。
大正浪漫の風を吹き込む者がいれば、霧散させてしまう者もここにいます。
えーと……まあこうしてバランスがとれていく、ということで……
>>467-470 の続き。今回も趣味に爆走中です。
「あの……何か顔に付いてますか?」
その獣耳と尻尾を持った少女は、不安げな表情で私に問いかけた。
「いや、失礼。そのような耳を実際に見るのは初めてだったものでね」
「あ……。そうですよね、珍しいですものね、ここでは」
妙に寂しそうな顔。いかんいかん、彼女らにとってこの容姿は普通のものだ。
それを物珍しげに言うのはよくないな。
「その、よく似合っているな、と」
その場凌ぎの言い訳だったが、彼女は嬉しそうに頬を緩めた。なるほど、土
の薫りのする少女、とはよくいったものだ。真琴は無邪気という雰囲気だが、
この娘は、純朴という感じがする。
「あぅー……」
普段とは違う感じの真琴の声。動物のうなり声のようだ。さらに、嫌な気配
が漂ってくる。黒い気配というか何というか。それは彼女にも伝わったようだ。
体がピクンと震え、耳と尻尾の毛が逆立つ。
「あ、お、お邪魔ですよねっ、すみません、失礼しますっ」
彼女は急に踵を返した。私は慌てて礼の言葉を口にする。
「ありがとう、エルルゥ」
しかし彼女は急いでドアを閉めると立ち去ってしまった。原因は……真琴し
かあるまい。私はビールのグラスを膳に置くと、両腕で真琴の体を引き寄せた。
微妙に息が荒い――気がする。
「一体どうしたんだ? もしかして彼女と出会うのは初めてとか?」
コツンと後頭部が私の胸にぶつかる。いささか激しく真琴は身体を私に寄り
掛からせた。
「ううん、エルルゥも友達よぅ」
「だったらどうして?」
すると真琴は口をとがらせ、私に顔を向けた。
「だってすごく興味、あるみたいだったから……今は真琴の時間なのっ」
「いやその……別に彼女自身に興味がある訳じゃなく……」
と言うか誰でも、実物の獣耳や尻尾――獣娘を見れば、特に属性がなくとも
注目するのではないか。私が見ていた時間はわずかではあったが、感情によっ
てその形状が変化する様を見ることができたのは僥倖だった。
「……耳としっぽ?」
「いやその……まぁちょっとな」
あまり真琴の気分を害したくなく、口を濁す。ところが真琴は得意げに言い
放った。
「あれくらい、真琴にだってあるわよぅ」
なんですと――!?
「あぅーっ、ホントだもんっ!」
よほど驚愕していたのだろう。私の顔を見た真琴が猛烈に抗議する。
確かに葉鍵板では、狐の耳や尻尾のついたAAやCGをよく見かける。狐娘
形態の真琴はある種の標準だとも言えるだろう。とはいっても、私は先ほど真
琴の全裸をこの目で確認している。隠しようもないはずなのだが……。
「じゃあ見せてくれるかな?」
「えへへ、みたい?」
とたんに笑顔になる真琴。まるで、子供が宝物を人に見せびらかす時のよう
な笑顔だ。
「ああ、見たい。是非とも見たい」
あの真琴の、あの狐娘姿を実際に見せてくれるというのだ。何を拒む事があ
ろう。
真琴は私の肩に手を載せると、そこを支えに一挙動で立ち上がった。そして
一歩、二歩と下がる。
「それじゃいくわよぅっ」
ある程度私から離れると、そう言うなりひらりとその場で回って見せた。
大きく翻る浴衣の裾。悲しき男の性か、私の目は一瞬そちらに引きつけら
れる。
「あぅー、どこ見てるのよぅっ」
「いや、すまな……い……!」
目を離した隙は僅か一瞬の筈であった。それなのに――。
「いつの間に……」
頭の上。先ほどまで確かに何もなかったはずなのに、今そこには獣の耳が生
えていた。根元は真琴の髪と同じ狐色。上部の三割ほどが黒くなっている。写
真などで見る狐の耳だ。
浴衣の裾から、大きな毛の固まりのようなものが姿を現していた。耳と違い、
先端は白くなっている。
作り物ではない。両方とも自ら動いている。
真琴は上半身をひねると慣れた手つきで尻尾に被さっている浴衣をつまみ上
げた。
「しっぽ、こうしないと窮屈だから……」
そういいつつ浴衣の裾を何段か折り、どこから取り出したのか、安全ピンで
留めてしまった。ただし後ろだけ。前の部分は先ほどと変わらない。少し残念。
「あははっ、じゅんびかんりょーっ」
そういうとまた私の側にストンと座り込んだ。そして私の方を見る。
「どう? 真琴の耳と尻尾?」
「ああ、真琴によく似合ってるよ」
嘘やお世辞ではない。その2つは、私の予想以上に真琴に馴染んでいた。ま
るで、今まで故意に隠されていた物が、その場に姿を現したかのように。
……単に私が、CGに毒されているだけかもしれないが。
「あははっ、ありがとっ」
けれど真琴は嬉しそうだ。ならばそれでいいではないか。
「それで、触ってみてもいいかな?」
ここまで来たら、次にすることは触る事だろう。
しかし真琴の返事はつれなかった。
「駄目っ。肉まん冷めちゃうもん」
「いや、少し触れてみるだけなのだが、手触りとか」
ところが真琴はなぜか顔を赤らめると、恥ずかしそうに呟いた。
「絶対に、ちょっとじゃなくなっちゃうから……ね?」
「ふむ、まぁ真琴がいうならしかたあるまい。確かに冷めた肉まんは美味しく
ない」
「でしょっ、食べよーっ」
なぜ少しではなくなるのだろう? という疑問はあったものの、とりあえず
今は食欲の方を優先させる事にするのであった――。
>>509 愛に深く、欲望に忠実に。どんどん愛くるしくなってゆく・・・。
猫耳来たか…良い
ちょっとじゃなくなっちゃうのか・・・イイなぁ
「大丈夫?佐祐理さん」
「……はぁい。大丈夫ですよー」
入り口の方とはまた違った方向から声が返ってきた。ちょっと涙声かもしれない。でもドアから今聞こえ
た所まではなんの問題もなく行けた訳だから、やっぱり結構凄いのかもしれない。
「……あ」
「?」
佐祐理さんの何か見つけた様な声と共に、カチッとスイッチを押すような音がする、そして。
カラカラカラカラ……
最初に違和感を持っていたシャッターが上がる音がした。あの重量感の割には軽快な音で、ちゃんと整備が
行き届いているらしい。
それはブラインドの様に隙間から光りを漏らして上がっていく。
そして、シャッターの先にあったもの。それは壁一面のガラス。
暗闇だった部屋の中に月明かりが差し込む。
ガラスの左上には満月が静かに佇む。
幽玄。耽美。まるで入り込む光が静かな音楽を奏でているかの様な雰囲気。
なによりも。
僕の鼓動を突き抜かせるもの。
月明かりに照らされた中央には、佐祐理さんがいた。
先程までこの浴室を明るい雰囲気で一杯にしていた倉田佐祐理。
その彼女が今、逆にこの部屋の雰囲気を艶めかしいものに一変させていた。
「……」
物言わず立つ女性。
物言えず座る僕。
肢体をバスタオルにくるんだまま、彼女はガラス壁の中心に立っている。辛うじて伺える顔は、どこか妖艶
で人を惑わすような危険な微笑。明かりによって微妙に強調された顔の陰影は、彼女の心の中の深層を浮かび
上がらせているかのようだ。
更に月明かりは彼女の肢体の美しさをも際だたせ、まるで壁に彫られたレリーフの様な印象を僕に与える。
「綺麗だ……」
やっと、そして思わず僕は呟く。美辞麗句など必要ない、ただ綺麗だと思った。
そして、僕はまるで吸い込まれる様に立ち上がった。
僕と佐祐理さんの距離、約1間半という所だろうか。僕の立つ所にまでは月明かりが届いてない。佐祐理さ
んの立つ壁際はキラキラと水滴が月明かりに反射して、天然のステンドグラスの様だった。
まるで教会に佇む聖母像。そして聖母は妖かしの鼓を持っているのかもしれない。
僕には危険すぎる。
でも、逃げられない。
その僕の思いを待っていたかの様に、佐祐理さんの肢体を覆い隠していた1枚の布きれが、音もなく下に落
ちた。
「……」
「クス……」
身動き一つせず。微笑を崩す事もせず。
先程見た乳房。細くくびれた腰。すらりと伸びた脚。
……そして、暗がりの中でも陰影をうっすらと見せる、女性の中心を覆う陰り。
彼女はその全てを隠すことなく僕の前に見せつけていた。ガラスの向こうでは風が強いのか、木々が枝を揺
らして左右に踊っている。
これは儀式。
そこに立っているのは間違いなく偶像。
そして僕は偶像を崇拝する一人の異教徒。
……なんだそれ。くだらない。どこの三流詩人だ、お前は。
しかし
そうでありたい。
僕はそう思ってしまった。
ならばいっその事、堕ちてみたい。
彼女の与え賜う悦楽に身を任せたい。
僕はゆっくりと佐祐理さんに近づいていった。
僕は一歩一歩歩いて行く。月明かりの中、正面の対の瞳は僕を捉えて離さない。
歩みながら、陰茎の中に血液が流れ込んでいくのが分かる。
一間、半間、三尺……そして目の前。
僕の瞳の五寸先に佐祐理さんの瞳があった。深く澄んだ瞳、さっきまでの明るく澄んだ瞳じゃない。
見ているだけで僕を何処かへ拐かす様な瞳。
思わず僕は目を逸す。そして彼女のおでこに口づけをした。
「……」
そのまま眉間、瞳、頬へ
「んん……」
最後に佐祐理さんの唇へ合わせた。
軽く、でも密着させて。彼女の瞳をもう一度見返す。
「……」
「……何が見えました?」
「……森かな」
「どの様な?」
「深淵。僕を不安にさせるものかもしれない」
「どうしたいです?」
「……さあ」
「……クス」
僕と佐祐理さんは今度は深く口づけを交わす。舌を絡ませ、お互いを食べ尽くすかの様に激しく貪る。二人
の間でくちゃくちゃと下品な音が奏でられる。舌先と舌先が触れ合い、形を確認するようにお互いの舌を這い
回る。
「んん……ん」
佐祐理さんの乳房が僕の胸に押し付けられる。僕も陰茎を佐祐理さんの下腹部へ押し付ける。
僕は更に佐祐理さんを強く抱きしめる。彼女は抗うことなく僕に身を任せる。
何分も何十分も彼女の口内を犯し、僕の口内を犯された様な気がした。
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
(゚∀゚)キターーーーーーーーーーーーーーーーーー
エロいゾーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
つーかすげぇ・・・この展開。
520 :
名無しさんだよもん:02/10/17 15:28 ID:4o0YlpSl
そろそろageておく。
521 :
名無しさんだよもん:02/10/17 15:54 ID:O8pehllJ
age
素晴らスィ、職人が次々と降臨なさってる………。
しかも激しくエロ━━━(゚∀゚)━━━イ!ですし…。
遅筆で質もアレな漏れは退散するべきでしょうか…(;´Д`)
523 :
名無しさんだよもん:02/10/17 16:25 ID:CNG0eJLS
どの職人さんの作品も素晴らしい。
エロいのもさることながら、雰囲気が堪りません。
やっぱりエロはいいなあ。
しかも描写がなんつーか官能的でイイ!
なんか匂うようなエロさだなあ、確かに官能小説っぽい。
このスレ見たらSSを書きたくなってきた(しかもエロを)
こんな葉鍵初心者かつSS未経験者の作品でも
読んでいただけますか、と腰を低くして聞いてみるテスト
ここはレベルが高いんで尻込みしてしまったヨ。
>>527>>528 恐れずに書いてみることが大事だと思います。
その葉鍵への思いの丈をぶつけてみましょう!…自分も大した物書けませんけど…
誰だって最初は初心者。頑張りましょう。
……ヲレモナー。
というわけで
>>505-508 の続きを……
「いただきまーす」
目の前の膳には、魚の唐揚げや煮物といった酒肴と共に肉まんが積まれていた。
文字通り積まれているのだ。小ぶりの肉まんがピラミッド状に置かれている。
「ずいぶんとたくさんあるんだなぁ」
「あははっ、秋子さん特性だもん」
「……で、一人で食べるのか?」
「食べたい?」
「できることならば、イエス」
あの秋子さんの作る肉まんがどれほどのものか、という興味もある。
「じゃあはいっ、半分こしよっ」
そういうなり一つに手を伸ばし二つに割った。中から立ち上る芳しい肉汁の
香りが、空腹感をそそる。
「あぅー……」
真琴の困った声。狐耳の上からそっと手元を眺める。綺麗に半分に割れなかっ
たのか。
「ああ、小さな方でいいぞ」
「あははっ、はい、どうぞ」
「ふむ……あ、これは美味しいな」
ふわふわの皮にほどよく染み込んだ肉汁。旨味のある肉は上質の国産肉か。
やや辛めの味付けだが、ビールによく合う。流石秋子さん、というべきか。
「でしょーっ。秋子さんが作るの、みんなおいしんだから」
真琴は自分が褒められたかのように笑う。自分の分はとっくに胃袋の中のよ
うだ。ジュースを一口飲むと、次の1個を手に取り、また半分に割る。すると
また別の香りが広がった。
「今度はカレー味?」
「みたいだなぁ」
一つずつ味を変えるとは、やはり秋子さんはすごい人だ。
こうして私と真琴は各肉まんを半分に分け合い、端から片づけていった。
「真琴はこちらの方が好きそうだな」
「えっ、どしてわかるの?」
「尻尾の振れ幅が違う」
「あぅー、そうなの?」
「ふむ。自分では気が付いていないのか」
「あ、これ甘いけどおいしいのよぅ」
「肉まんなのに甘いのか? ……ほう、ココナツ味とはまた……」
「あぅー、ダメ?」
「いや、結構美味しいものだな。驚いた」
「やったーっ」
「じゃあ今度はあの、少し緑がかってるのを行ってみようか」
「うんっ……あっ、また分けるの、失敗しちゃった……」
「私は小さい方でいいぞ」
「ダメっ、さっき真琴が大きいのとったから、今度は逆なのっ」
「ふふ、いい子だなぁ、真琴は」
「あははっ、くすぐったいーっ」
楽しい。実に、楽しい。たかが肉まんを二人で分け合って食べているだけだ
というのに。
食べ物が美味しいから? 共通の話題で笑えるから? 相手とふれ合ってい
るから?
――真琴だから?
「もうお腹一杯なの?」
気が付くと真琴が私を振り返っていた。頬に肉片が付いている。
「いや、一休み、かな」
私はその肉片を指先で拭ってやりながら答えた。肉まんも残すはあと数個だ。
「たくさん食べたもんねー」
「どこもこれもみな美味しかった。真琴はいつもこんなおいしいのを食べられ
て幸せなことだな」
「うんっ、でも今日のは特別においしかったの」
そういうと、頭をゴシゴシと私の胸にこすりつけた。耳の先が胸元をくすぐっ
ていく。
「温かい肉まんも暖かい人も好きだけど……楽しいのも大好きっ」
「ああ……そうだな」
私は真琴の体に両腕を回し、軽く身を寄せた。
「私も楽しいのは好きだよ。とってもね」
そういいつつ、真琴の頭に私の頬を押しつけた。シャンプーの匂い、肉まん
の匂い、真琴の匂い……様々なものが渾然一体となり鼻腔を抜けていく。
目の前の狐耳に息を吹きかけると、くすぐったいのか真琴は身を震わせた。
「もちろん、気持ちいいのも好きよぅ」
故意か偶然か、真琴の手が一瞬、私の陰茎に触れていく。一応体はこの状況
に反応してはいるのだが……このほのぼのとした空気に、どうも私は真琴を抱
きに来たのだという事を失念してしまう。いや、心がそういう気分まで盛り上
がらない、というか。
まぁ、なるようになるか。急いては事をし損じる、ともいうしな。
先ほどの接触事故にはあえて気がつかなかったフリをし、私は残りの顔をあ
げると肉まんに手を伸ばした。
「さて、せっかくだし冷める前に食べてしまうか」
「あっ、それはっ」
急に慌てた声を出す真琴。
「ん? 何かまずいのか?」
「あぅー、なんか嫌な予感がするのよぅ、それ……」
「嫌な予感……ねぇ」
そういえば肉まんの皮の色はほのかにオレンジ色をしている。……なるほど、
読めた。私は注意してその肉まんらしきものを半分に割った。
不意にあふれ出す、他に形容のし難い匂い。例えるなら……無理だ、例えよ
うがない。それほど特異な匂いなのだ。
「ぁぅ〜」
獣の耳がペタリと伏せられている。見ると尻尾も、内側に巻き込まれようと
している。犬系の獣にとって完全敗北の印……だったか。
「これがあの……謎ジャ――」
「ま、真琴もうお腹一杯だからっ!」
「……それほどに駄目なのか、これは」
「駄目って言うかなんていうか……その……あぅーっ」
ガクガクブルブルとはこの状態をいうのだろう。
しかし。チャレンジなくして進歩はない。
私は右手に持った半分を膳の上に戻すと、左手に持ったそのジャムまんの中
身にゆっくりと右手の人差し指を近づける。
「だめーっ、絶対だめーっ」
……真琴に止められた。
「もし触ったら、この後真琴に触るの禁止よぅ」
……冗談……ではないようだ。目が本気だ。
「分かった、そこまで言うなら、止めておこう」
ゲテモノ好きとしてはかなり残念だが。私もどこぞの少女同様、変な飲み物、
食べ物にはちとうるさいのだが。私は左手に持った片割れも、注意深く膳に戻
した。しかし触れても駄目とは……放射性物質か、これは。
真琴は膳を遠ざけてようやく安心したようだ。獣の耳と尻尾も元の状態に戻
っている。感情に合わせて動くというのは、実に不思議なものだ。
ああ、そうだ。
「あのジャムを触らなかったのだから、その代わり、真琴にたっぷりと触らせ
てもらおうかな」
冗談めかしてそんなことを言う。
「あぅ?」
「耳と尻尾だよ。先ほど言わなかったかな?」
「あ、うんっ」
すると真琴は突然立ち上がり、体全体で私の方に向き直った。そして――あ
ぐらをかいている私の太股の上に跨ると、そのまま座り込むではないか。
「――っ!」
思わず絶句してしまった。何しろ二人とも下着を着けていないのだ。今私の
太股は、僅か浴衣1枚を隔てて真琴の女性器が押しつけられている。
突然の不意打ちに混乱する私に、真琴は正面から凭れると顔を赤らめ、
「あぅ……優しくしてね……」
と言うのであった――。
>>527 なんとなく気持ちが分かります。私もSS書き始めたの今年の春頃ですから、初心者に
少し毛が生えたようなものなので。
まずは書いてみるってのが一番かもしれません。一度踏ん切りつけて落としてみれば、
後は楽になれるとおもいます。
……こんな事言ってる割には、今でもかなりドキドキしますけど。
で
>>513-515続き
佐祐理さんの首筋に舌を這わす。
「ぁ……ん……」
そのまま手を乳房に合わせ、形をもう一度確認するように揉みしだく。
二人の体には未だボディーソープが付いたままだった。だがその味は何故か甘く、脳髄に高揚感を促す。
舌先を首筋、鎖骨へと降ろす。乳房をつかむ手を佐祐理さんの腰に廻す。
「ぅっ……」
乳房を貪る。唾液を摺りつける様に乳輪の周りに舌を這い回らせる。
舌先でへこむ佐祐理さんの乳房を更に変形させてやりたい。下から上へ擦りとる様に舌で乳房を持ち上げる。
「ぁあ……」
乳首を唇で挟み込む。首を左右に揺らして彼女の乳首に摩擦を与える。
「んん……ぅぁ!」
歯で噛む。噛み千切りたくなる欲望を押さえ、前歯に挟まった乳首の先端を舌先で弄ぶ。
そのまま腰に廻した手を更に下げる。
茂みの感触。女性器を覆う物。それは薄くサラサラで水に濡れてなければ風にそよいでしまうような細い陰
毛だった。
それをわしゃわしゃと掻き込む。陰毛が包み込む丘を触れ、佐祐理さんの割れ目の端を感じる。
そこを押し込んだ。
「くぅっ……」
甘い吐息が浴室に響く。
指を押し込んだ先にほのかな湿り気を感じる。
徐々に欲望が理性に勝り出す。
僕は佐祐理さんの体をガラスに押し付けた。
「あ……」
一瞬バランスを崩した佐祐理さんをかばう様に腰を抱いた後、僕はおもむろに彼女の下腹部へ舌を降ろして
いった。
佐祐理さんのお腹、へその周りを円を描く様に舐める。
そして、太股の付け根に指を這わしてから、股に手を差し込んでいきなり蟻の戸渡に触れてみた。
「ひゃ……」
女性器と肛門を繋ぐ部分。そこは奇妙な盛り上がりがあって、湿度が高い。が、粘りけは少ないので恐らく
汗だろう。
佐祐理さんの女性器と肛門に触れないよう気を付けながら、僕はその部分を何度も指でなぞる。
「ぅ……」
先程自分がされた様に佐祐理さんの小さなへそに口づけをしてから、彼女のお腹に耳を押しつける。鼓動な
ど聞こえる訳でもないが、何か聞こえている様な気がした。
そしておもむろに指を前方へとずらす。ちょっとしたひだの盛り上がりを感じた後、佐祐理さんのへこんだ
部分に僕の指が触れた。くちゅりとした液体を指先に感じた。
「んん……」
佐祐理さんの女性器には既に湿り気があった。僕の愛撫によって彼女の芯から雫が溢れだしていた。
僕は女性器の下から陰核へ向けてゆっくりと指を走らす。
「く……ぅ……」
戻す。彼女のひだの中を徐々に浸食する。
くちゃり、くちゃり
何度も、何度も。
僕は陰核を跳ねさせながら、ひだを押し分けながら彼女の女性器の形を確認した。
僕の指が少しずつ、佐祐理さんの中に埋もれていく。
「ん…ん…」
僕は一度指を止めて、
ツプリ
「はくぅ……」
佐祐理さんの内部に指を差し入れた。
「それ」は僕の人差し指を柔らかく、でも強烈に締め付けた。
指先を揺らし、回転を加えながら、佐祐理さんの膣内を犯していく。
「ぁぅ……」
指の根本が彼女のひだに触れる。そのまま引き戻して佐祐理さんから一旦指を抜いた。
「……」
彼女にめり込んでいた指を眺め、立ち上がる。そして自らの指を月明かりに照らした。
佐祐理さんにも見える様に。
「佐祐理さんの雫だよ」
「……はい」
「月明かりに照らされてきらきら光っている。とても綺麗だ」
「はい」
佐祐理さんは僕の行為に臆する事無く返事をする。その唇も濡れて輝いている。
僕は佐祐理さんの顔に指先を向ける。
そしてその愛液に濡れた指先を、彼女の唇に這わした。
小さな唇。その形をなぞる様に指を動かす。
佐祐理さんはただ僕の瞳を見つめ続けている。
この女性を。
佐祐理さんを手放す訳にはいかない。
指先は弧を描く様に動く。彼女の唇の中心に向かって。
「佐祐理さん」
指をくわえさせた。
佐祐理さんは抵抗することなく、自らの蜜のついた指をくわえ、舐めた。
彼女の口内で僕の指先は愛撫される。
先端。根本。全ての汚れを拭い去る様に彼女は僕の指を舐めた。瞳は僕を捉え続けたまま。
キテ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━タ!!!
なぁ、ここ投稿専用にして感想スレを別に立てようと思うんだがどうよ?
感想を書く釣り師がもっと増えてからでもいいだろう。
需要無し。
小説の感想スレはよっぽど伸びがよくないと維持不可能
エロい
エロいわぁ
あ〜書きたくなってきたYO〜
アルルゥとかカミュとかで
でも、ココの職人さんが良すぎだからな。。。
アルルゥとカミュですか。良いっすね少なくとも俺は期待するっすよ。
>>532 ココナツ味の肉まんって実在するんでしょうか?なんか読んでたらそれすっげえ食いたくなったんですけど。
>549
/// /Vヽ
ll l lノノノ)) 〉 アラアラ、ソレデハ
ヽl l´∀`ノ|| コノトクセイ(略
/ヽ!トv^> リ
ヽ lY) 〉!
ヽlY)i l |
いや、ミキプルーンはいいから。
552 :
522:02/10/18 21:52 ID:bOZVG9X8
泣き言言っていましたが、どうにか続き書けましたので3連発逝きます…。
「うーん………やっぱりやめた」
「え………?」
変わらぬ口調で告げると、私のテントからしなやかな指が離れていく。
それは私の期待を大きく裏切った。元来男としての自信は薄い方だが、まさか…?
自分が客の立場だという事も忘れ、そんな暗鬱とした思考に囚われてしまう。
だが、彼女の思惑は…私のそれとは全く別の次元に位置していた。
「がっついちゃったら、お客さんもわたしもつまらないからね」
「…みさき、ちゃん…」
「だから、後のお楽しみだよ…ね?」
彼女が、恥ずかしさと艶っぽさの同居した笑顔を向けて、私を本格的に剥いていく。
何も言えなかった。ドス黒い期待を裏切られたからではなく、その笑顔が持つ
独特の雰囲気に飲まれていたからだ。私は、彼女に見事に焦らされていたのだ。
「ちょっと、くすぐったいかな…?」
私のズボンを取り去った彼女は楽しそうにそう言うと、私の足先から遡っていく様に
指を這わせていった。そして確認する様に、彼女は徐々に擦り寄ってくる。
敏感な所に触れられたわけでもないのに、私の、男の身体が熱くなっていくのが分かった。
私は、彼女の細かい挙動一つですら激しい興奮を覚えているのだ。
これは魔術か何かなのか、と疑う事すら…既に私にはできなかった。
「案外、筋肉質なんだね…」
「…案外ってなんだい、案外って」
「あ、ごめんね…」
そんな会話をする頃には、彼女の指は私の頬を愛しそうに撫でていた。
視線を落とせば、彼女の肢体の隅々までも注視できそうな程に身を寄せて。
彼女の瞳は、何故か私の顔に確実に向けられ、胸板には熱い布地の感触。
そんな殆ど彼女に抱かれている様な状態になって、私は漸く問いただす。
「え、い…一体どうしたんだい?みさきちゃん…」
「ん?何がかな?」
「仔猫みたいに擦り寄ったり、こっちの身体を撫でたり…」
暫く、天井を見上げる様にして考え込んだ彼女は、ふと恥ずかしそうに話す。
「えっとほら、お客さんの身体ってどんなかなー…って気になるんだよ…」
「…てっきり、甘えられてるのかなってドキドキしちゃったんだけど」
「や、やっぱりそう見える…かな…?」
見えるも何も、そうとしか思えなかった。
彼女の躯は、出ている所はそれなりだが全体としては華奢な方だ。
その上、素直で明るい…が、その目は見えない。そして、健気。
日本人の女性に嫌悪感がない男なら、保護欲が沸き上がるのは必至だ。
「まぁ、こっちは気にしないよ。楽しいから」
「きゃっ…でも、お客さんなのに…んっ」
抗弁しようとする彼女の唇を、自分の唇で塞ぐ。
繰り返しになるが、こういった行為だけを見ると恋人同士のそれに思える。
だが、ここは愛の巣でない代わりに、そこらの売春宿と同じでもないらしい。
それならば甘え甘えられ、お互いが満たされた方が良いだろう…と思った。
「うぐ…っ」
「あれ、お客さん…こういうキス初めてだったのかな…?」
…あくまでもイニシアティブは、手練れの彼女にある様だったが。
「ん、む…はふ、んんっ…」
彼女の綺麗な顔が、私の顔と密着していた。熱い吐息が絶えず頬を撫で、
既に何度、彼女と自分の唾液を飲み干したか数えるのも忘れてしまった。
「ぁん、ぅんっ…」
そして、口の中に生暖かい舌が蠢き絡み合う感触。
脳に響く、くぐもった彼女の甘ったるい声と…しつこい程の水音。
変化がある度に、私を抱きしめて躯を押し付ける彼女の仕草。
「はぅ、んん…あむ…」
何処を注目しても、彼女のキスは私の体験した事のない甘美な物だった。
男である私が、キスだけでここまで高みに持ち上げられる存在だったとは…。
既に頭の中は白くぼやけ始め、股間のソレは痛さすら覚えていた。
「ふ、ぅぅ…ね、どうだった…かな…?」
そんな濃厚なキスも、やがて静かに終わった。
顔と私の頬に添えられた指を離した彼女が、そっと呟く。
その表情はまさに羞恥そのものであり、頬は真紅に染まっている。
だが、唇からは切れそうな程か細い銀の糸が…私の唇に繋がっていた。
「………こんなの、初めてだよ…気持ちよかった…」
「そっか…よかった」
そして、彼女は再び私に縋る様に抱きつき…私も彼女を抱き留める。
既に互いの心臓は激しく脈打っており、劣情の炎にその身を焦がされている。
それでも私はがっつくのを辞め、彼女との時間そのものを愉しむ事にした。
556 :
555:02/10/18 22:00 ID:bOZVG9X8
以上、
>>553-555です。
…ああ、超ヘタレな駄文でスマソです。(;´Д`)
どうすればこの罪は許されるのでしょうか…。
>553-555
Good-job!
主導権を握るみさき先輩(;´Д`)ハァハァ
>どうすればこの罪は許されるのでしょうか…。
もちろん書き続ける事です、次も期待してます。
キスシーンって良いよなぁ
>股間のソレは痛さすら覚えていた。
(;´Д`)ノ 先生!!漏れもです!!
おお、そいや居る筈だな。
完全にその可能性があたまになかったyo(w
すみません、今日はとてもアップできる量を、書けそうもありません。
パスという事で一つご容赦を……。
>>549 完全に想像の産物です。
不味そうに聞こえるけど、きっと秋子さんなら美味しく作れるのではないかと。
あと関係ないですが、ここにアップされた作品を集めたウェブサイトを作ったら
どうだろう、などと考えております。いかがなものでしょうか?
「ちゅっ……ちゅっ」
赤ん坊が乳首に吸い付く時もこんな音を立てるのだろうか。何処か無邪気な音に感じる。
でも、指先から得られる感覚。これは疑似性交だ。
佐祐理さんの口内は暖かく、指の節々に舌が触れる度に感じるそのくすぐったさが心地よかった。
「ん……」
僕はおもむろに彼女の口から指を引き抜いて、舐めた。
佐祐理さんの蜜と唾液と、僕の唾液が絡まる。不思議な一体感。
僕は再び佐祐理さんと舌を絡め合った。
「ん……ん……」
そのまま指を再び下腹部に落として、彼女の陰唇の狭間に走らせる。
「ぁ……ぁぁ……」
さっきよりも確実に湿り気は増していた。もう一度、膣内に指を立てる。
「あっ」
僕の指が押し込まれ佐祐理さんの膣口から蜜が溢れ出す。僕は更に指を上下させる。
くちゅくちゅと膣内を掻き回す音が直接耳に響く。
ここに僕は入りたい。佐祐理さんの中に収まりたい。我慢の限界だ。
「佐祐理さん……」
僕はこれ以上ない程充血した陰茎を下腹部に更に強く押しつけた。
「ん、クス……はい」
微笑を浮かべた佐祐理さんは僕から少し距離を保った。僕は佐祐理さんの片脚を持ち上げる。
そして、彼女の太股の狭間に陰茎を押し入れる。
「ん。この体勢……」
結構難しい。ペニスを持たずに佐祐理さんの中心を探し出すのは無理だろうか。
「……」
僕が亀頭を女性器に擦り付ける様にしていると、佐祐理さんはそっと手で僕のモノを導いてくれた。
先端を上下左右から挟み込むような感触。それだけで腰の力が抜けそうになる。
「じゃ、いくよ」
「はい……うぅっ」
ググググと割り込むような感覚。そんなに大きくもない筈の僕のペニスがかなり窮屈そうに膣内に入り込ん
でいく。が、亀頭が収まった後、今度は内部に引き寄せられる様に僕のモノは佐祐理さんに入っていく。
「んんっ!」
佐祐理さんの中にペニスが収まった。僕は佐祐理さんと一つになった。
更に繋がりを深めるべく、僕はもう片方の脚も持ち上げ、佐祐理さんをガラス壁に更に押しつける。
「ふぇ?あ、ひゃぅ……」
壁を利用した駅弁みたいなものだろうか。佐祐理さんは僕の首に両手を廻し、落ちない様にしがみついている。
「んん……」
更に僕はペニスを奧に進ませる。やがて、お互いの陰毛が触れあう迄に至った。
「佐祐理さん、凄く気持ちいい」
「……はい」
彼女の膣内は僕をふんわりと包み込んで、時折きゅうきゅうと締め付ける。これだけでも充分な快感は得ら
れそうだ。だが、僕は更なる快楽を求めて律動を開始する。
ヌププププ ズヌヌヌヌ
「ぁ……ん……」
雁首すれすれまで引き抜き、また根元まで押し込む。ゆっくりと、何度も何度も角度を変えたりしながら繰
り返す。その度に佐祐理さんは強く僕を締め付けてくる。
「ぅぁ……ぅ……」
佐祐理さんの眉間には皺が寄って、まるで痛みに耐えているようだ。でも、
ヌチュ ヌチュ ヌチュ ヌチュ
「んん……ん、ん、ん、ん」
僕が抽出を速めると水っぽい卑猥な音が浴室内に響きだし、佐祐理さんの喘ぎもリズミカルなものになる。
「はぁ、はぁ」
一心不乱に腰を打ち続けた後、佐祐理さんの奧に入り込んだまま僕は少し動きを止める。膣内はうねる様に
動き、こうしている間にも快感は与えられている。
「はぁ、はぁ ……ぁん……」
佐祐理さんも息を強く吐いて必死に酸素を得ようとしている。僕は彼女のそんな様を少しの間じっと見る。
「……」
僕の視線に気付いた佐祐理さんが、顔に笑顔を戻して僕を見返す。僕は再び佐祐理さんと口づけを交わし、
ズヌ!ズヌ!ズヌ!
「んっ!んっ!んんんっ!」
再び、今度は力強く抽出を開始した。
上下両方の口を僕に犯されている佐祐理さん。目をぎゅっと瞑り、それでも顎を下げずに僕の方を向いている。
「ふぁっ、あん」
下半身の欲望が根元を通り過ぎる。僕は口づけをやめ、ペニスに感覚を集中する。
「ん!んん、ん、ああ、あ、あ、あ、あ、」、
佐祐理さんのあられもない声を聞きながら、
「さ、佐祐理さん、佐祐理さん!」
彼女の膣内を力強く擦る。
ズチュッ ズチュッ ズチュッ
「はい、あ、あ、あ、あ」
最後に、思い切り根元まで押し込んで、
「ううっ!」
びゅく、びゅく、びゅく
「はぅっ!あ、あぁ……」
僕は佐祐理さんの膣内の最奧に精液を浴びせかけた。
>>563-565以上
一応、ここからはほんのちょっとだけ倉田嬢にいじわるします。スレの主旨上ライトですけど。
ただ、その手のが嫌な方は以降の「500ml」名のレスはあぼーんしてください。
>563-565
ついに本番の時が…(;´Д`)ハァハァ
「500ml氏」名のあぼーんはないです、相変わらずエロいし。
倉田嬢へのライト意地悪、期待してます。
☆ チン マチクタビレタ〜
マチクタビレタ〜
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・) <
>>415の続きまだ〜?
\_/⊂ ⊂_ ) \_____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 愛媛みかん |/
激しくエロイモノを見てしまった昼下がり。
500mlから500gに増量しる!って位萌えてまする。
禁オナスレ参加してるのにここに来てしまう
571 :
174:02/10/19 17:36 ID:yBRW0RW2
572 :
174:02/10/19 17:37 ID:yBRW0RW2
そっと、まるで覆い隠すように。
右手で彼女の秘所を包む薄布越しに触れた。
飾り気の無いパンティの向こう側にさらりとした感触があって、それも俺を興奮させた。
「あぅ……」
しかも、かすかに湿っているような気がする。
はるかが、俺の拙い愛撫に身を躍らせていた……嬉しかった、訳も分からないままで。
「はるかっ…!」
俺は指の動きを強めた。乳房を揉みしだき、秘所に指を擦りつけた。
俺は不器用なりにはるかを愛そうとした。
今目の前にいる彼女を、変な言い方をすれば、満たしたかった。
「んっ……」
慎ましげな胸は自己主張するみたく、ふにふにと突っついた指を押し返してくる。
よく見ればその頂には、小さな突起が布地を押し出して膨らんでいた。
下のほうに意識をやれば、水泳帽を被ったときのように、ちくちくとはみ出た恥毛が指先に心地良い刺激を加えてくる。
しっとりと水気に当てられて、よりダイレクトに感触を得られるようになった下着…
この期に及んで俺はまた夢見心地に飛ばされそうだ。
573 :
174:02/10/19 17:38 ID:yBRW0RW2
少なくとも俺は、はるかに性的な印象を持った事が無かった。
何と言うか、はるかというキャラクターから性的なものを感じられなかったのだ。
だからそのような想像をするのも、同様に難しかった。
…その彼女が今、ここにいて、俺に、極めて性的に愛されている。
この気持ちを、そう言い表したらいいのだろう?ああっ、文章力が足りない。もっと国語やっとくんだった。
今思っている事をもっと彼女に伝えられたら、俺はどれだけ――
「あっ、あぁっ…」
はるかの声で俺は現実に引き戻された。
彼女はもじもじと身を捩って俺の不器用を受け入れてくれていた。
肌の艶はうっすらと赤らみ、照明のそれと相まって幻想的な空気を創出している。
息は荒ぶり口を開き、目はとろんと焦点が合っていない。僅かに涙も零れていた。
少しだけ、嗜虐的な発想が鎌首を擡げた。
急に手の動きを止めてみる。
突然のことに、一瞬『止まる』はるか。俺の目をぼんやりと見つめる。が、やっぱり落ち着いていない。
こんな人としてちっぽけな手段で、自分の意味を感じていいのだろうか…少し悲しくなったが、
それでも、今この瞬間に彼女に曲がりなりにも必要とされている事の方が、俺には大事だった。
いきなり、ブラジャーの中に手を差し入れた。
574 :
174:02/10/19 17:39 ID:yBRW0RW2
「ひゃぅっ…!」
直に触るはるかの胸は、とても暖かく、揉み心地のいいものだった。
他の女性と比べた事が無いから分からないけど、俺はたぶんこの感じが好きだと思う。
戸惑いと快感が参列して混乱しているはるかを尻目に、俺はもう一つの下着の中にも手を入れた。
ぴくっ、と身体が震えたが、特別に否定はされず、すぐに緊張を解いたようだった。
はるかのそこは、とても熱くて、布切れの中で蒸されているようだった。
じっとりと指に絡みつくようなこの感覚は『湿っている』、と言うより既に『濡れていた』。
秘裂に沿って指を這わせる。
「んっ…あっ……」
それだけではるかはこんなにも感じて、くちゅくちゅと淫らな水音を立てた。
…激しく興奮した。
「はるかっ!」
俺は直接的な愛撫を続けながら、身体を倒してはるかの唇を奪った。
激しく唇を重ね、舌を舌で絡める。
「んっ、んっ…」
はるかもそれに応え、俺の舌を追うように舌を這わせる。唾液が漏れてスーツが汚れたがそんな事はどうだって良かった。
俺の背中にはるかの腕が回される。俺にしがみついて、はるかは乱れている。
はるか、はるか、はるか…
硬くしこった乳首を指で摘まんだ、瞬間。
「んん、んんっ…………!」
これまでに無い篭った喘ぎ声とともに、はるかの身体がどさり、とベッドに崩れ落ちた。
高まった呼吸、開いた口から垂れた二人の交じった唾液、ぴんと勃ったかわいらしい乳首、下着を濡らし続ける秘裂…
何度も思ったが、やっぱりこう思ってしまう。『激しく、興奮した。』
…やっぱり誰か、俺に国語を教えてくれ。
ここはふたなりネタは禁止?
576 :
174:02/10/19 17:41 ID:yBRW0RW2
以上、
>>572-574です。
書かないで悩むより、書いて悩んだ方がいいかな、なんて思ってみたりしました。
なんかあったら、言ってください。参考にするかもしれないので。
それでは某湾に沈んできます。
あんたら、神だよ……ホロリ
578 :
名無しさんだよもそ:02/10/19 20:36 ID:9/gv5pbL
>>561 一応テキスト形式でそれぞれをまとめたものならありますがうpしましょうか?
イラクに失礼だろ。
期待age
586 :
名無しさんだよもん:02/10/19 23:36 ID:tjfxY66g
sageて行こうぜ。ageるとロクな目に会わない。
588 :
555:02/10/20 00:13 ID:AJOVYhKt
四連射、行かせていただきます…。
「あ、ふ…んぅ、ん…」
「く、ぅ…」
丁寧に磨き込まれたのか生来の物なのか…彼女の肌は白く透き通り、
僅かな穢れすらもない…。その柔肌に、私は舌を這わせ汗を舐め取っている。
別に再びキスに興じても良かったのだが、あんな濃密なキスばかりでは
いずれ暴発してしまいそうだった…恥ずかしい話ではあるが、事実なのだ。
「みさきちゃんの肌、おいしいね…んむ」
「た、食べちゃだめだよ…ひゃうっ」
それに、主導権を握られているとは言えこのままマグロになるのは彼女に失礼だ。
もちろん、彼女の美しい肌がとても魅力的だったのも一因だったが…。
「もう、お客さんエッチだね…んふぅ、ぁっ…!」
「う、ぁ…みさきちゃんだって…んむ…」
「はあっ…!だ、だってお客さんのここ、苦しそうだよ…っ?」
だが彼女もやはり黙っている気はないらしく、はちきれんばかりの
テントを再び優しく撫でてくれた。掌で、指で、手の甲で、爪で…。
その手先は絶妙で、徐々に腰が痺れる程の快感が沸き上がり始める。
「ぷぁ…みさきちゃん、っ…もう…」
「…出ちゃいそう、なのかな…?」
「くぁっ…!みたいだ…」
私の情けない声を聞いた彼女は、暖かい笑顔を向けつつも
指をテントの中へと潜らせていく。平均的サイズ…と自分では思っている
テント内部の屋台骨は、その繊細な指に敏感な反応を示す。
気の早い私の欲望が、僅かに屋台骨の先端からしみ出し始めていた。
「あ、やっぱり出そうなんだね…」
「みさ、きちゃん…ダメだっ…」
本当は望んでいるのに、つい止める様に言ってしまうのは
それほど彼女の手先が器用で、私が感じているという現れなのだ。
それにこのままでは、脱がないまま精を解き放ってしまう恐れすらあった。
それを感じたのか、彼女は先端の粘液を指に絡めながら問いかけてくる。
「…お客さんは、どうしたいかな?」
「え、ぁ………飲んで、もらいたいかも…」
目に飛び込んだ、彼女の淡い桜色の唇。それを見た瞬間に私は切望していた。
その可憐な唇を犯したい。自分の欲望の限りを、彼女に味わって欲しい。
がっつかない様に努力はしていても、ここまで切羽詰まるとどうしようもなかった。
「うん…まかせてよ」
「あ…うん…」
彼女の明るい返事すら、今の私には脳を痺れさせる劇薬であった。
それにマヒさせられたが如く、ベッドに寝そべって彼女に最後の下着をも脱がされる。
そんなシチュエーションもまた、私を陶酔させる一助となった。
「…あっ、熱いね…」
「うぅっ…!」
彼女の指が剛直の根本をそっと掴み、やがて両の掌が優しく包み込んでいく。
その暖かい感触だけでも達してしまいそうになったが、彼女は意に介さない。
まるで、小動物でも愛でるかの様に、浮き上がった血管や裏筋など
私のソレの輪郭を調べる様にして隅々までなぞっていくのだ。
既に先端からは先走りが零れ、醜悪な茎を伝っているのに…である。
「…わたしの所為で、こんなになっちゃったのかな?」
「えっ…みさき、ちゃん…!?」
そして彼女は、またしても私の想像だにしない行動に出た。
なんと、爆発寸前の私の剛直に…心底嬉しそうに頬擦りをしてきたのだ。
まるで黒猫がネコジャラシと戯れるが如く、彼女は愛しそうに頬を寄せる。
「お客さんの熱い想い、いっぱいこの中に詰まってるんだね…」
「…みさきちゃん…っ」
彼女は…きっと自分で興奮してくれている事を喜んでいるのだろう。
普通一夜限りとなるはずの相手に心から尽くし、悦んでもらえる事に喜ぶ。
…どこまで、彼女は健気なのだろう。その思いが、更に私の欲望を
解き放たせようと身を焦がす。たまらずに私は彼女の髪を撫で、促した。
「んっ…もうぬるぬるだよ、お客さんの…」
「う、ぅっ…!」
彼女は嫌な顔一つせずに、先端に口づけをして舌先でつつく。
彼女の舌は艶めかしく動き、先端に湧き出た粘液を舐め取っていく。
だが彼女が舐め取れば舐め取る程に、鈴口からは熱い粘液が沸き上がる。
やがて彼女はそっと長い黒髪を掻き上げ、意を決した様に口を開いた。
「はむ、っ…」
「うわぁぁっ…!?」
つい、情けない叫びが私の口から漏れてしまう。
しかしそれが出てしまう程に彼女の唇は柔らかく、口内は暖かかったのだ。
そして彼女の舌は、いたわる様に剛直の筋や鈴口、茎を嘗め回してくる。
喉の奥が、唇が『さぁ出して』と言いたげに…先端を、根本を締め付けてくる。
「ふぶっ、んっ…んく、ふぅんっ…」
「そ、そんなにしたら…すぐにっ…!」
脂汗をかき、私は必死に止める様に訴える。
気持ちよすぎるこの行為がすぐに終わってしまう事を恐れたからだ。
だが、彼女は…銜えたまま私に微笑みかけると、頭を上下に振り始めた。
「う、うぁぁっ…も、もぅ…っ!」
「ん…んぐっ…!?ふぅぅんっ…!」
私は、あっけなく白濁を噴き出してしまう。
それは、今までのそれとは全く違う快感と速度、量を持っていた。
電撃が腰から全身へ伝わる様な感覚を味わいつつ、私は別の感覚に気づく。
「んっく、んっ…ふぅん…」
「くぁぁ…っ!」
彼女が飲みこんでいるのだ、迸る私の欲望全てを。
吸い出される様な感覚を伴うその行為に、私の剛直は
萎える気配すら見せない。それどころか、更に充血していくのが分かる。
あまりタフである自覚がなかっただけに、これは小さな奇跡だった。
そして、その奇跡は…更なる幸運をもたらしてくれる。
「はふ…とってもおいしいよ、お客さんの…」
「うあぁ…っ!みさき、ちゃん…っ」
「それに、まだまだ元気いっぱいだね…」
全く萎える事のない剛直に、淫靡な顔をした彼女が喜ぶ。
その表情からは、微かな喜びと…更なる期待という物が見て取れた。
『おいしい』と表してくれる程に、私の劣情を…彼女は欲しているのだ。
593 :
593:02/10/20 00:22 ID:AJOVYhKt
というわけで、本格的なご奉仕タイムに突入したのですが…
なんか余り癒し系じゃないかもしれません、現行では(;´Д`)
エロも今一自信ないですが…期待せず続編をお待ち下さい…。(鬱
>589-592
淫靡なみさき先輩(・∀・)イイ!!
できればこのままエロ路線で逝って欲すぃ・・・
次のご奉仕タイムを期待してます。
ふーむ このスレはエロいな…
>>593 いい感じっすよー
>>582の見方が分かりません・・・誰か教えてください(泣)
>>582さん、仕事速いですねぇ。GOOD JOBです。
物語の方は既に何人か男も女も達してていい感じです。
これで心おきなく自分は自分の道を進ませてもらえます。……いいのかな、とも思うけど。
>>531-535 の続きです。
――状況を確認しよう。
私の脚の上に、真琴がいる。胡座をかいている私の左の太股に跨り、腰を下
ろしているのだ。また上半身は私に預けられている。額を私の左肩に押しつけ、
右手は私の浴衣の襟の部分を掴んでいる。そして左手は私の右の膝の辺りにそっ
と乗せられている。
お分かりだろうか。つまり真琴は前傾姿勢をとっているのだ。このため、下
腹部の丘の膨らみから、更にその下にある秘唇までもが、私の太股に押しつけ
られている。そこから浴衣越しとはいえ、ジワリと伝わってくる熱さは、私の
中の雄を意識させられた。
別に嫌だ、などということを言っているわけではない。もちろん嬉しくない
わけではない。ただ……困惑しているのだ。何しろつい先ほどまでそういう雰
囲気は全くなかったのに、突然のこういう積極的な姿勢をとられたのだから。
それも事故でこうなった、というのでもない。真琴が自分の意思でこういう恰
好をしているのだ。
私は突然、この私の上に乗っている少女が、真琴ではないかのような錯覚を
覚えた。もちろん姿形は真琴なのだが、雰囲気とでもいうのであろうか。淫乱
な真琴を見たくない、などという思いがあるのかもしれない。なんとも矛盾し
ている。私はなんのためにここにいるのだ。だがしかし――。
「真琴……真琴っ」
囁くように声をかける。かすれたかのような声しか出ない。
しかし頭の上の耳がピクリと動くと、彼女は顔をあげた。
「あぅ? どしたの?」
そこには淫靡さや妖艶さの欠片も見いだせない、無邪気な顔があった。不思
議そうに首を傾けると私に問いかけた。
「まだ始めないの?」
「あ……いや、『優しくしてね』と言われたから、どうすれば優しくできるの
か考えてたんだ」
正確ではないが、間違ってもいない返答をする。
「だって強く握られると痛いんだもん」
「痛い……?」
「普通の耳だって、ぎゅーっとつねられたりすると、痛いでしょ?」
左手で私の耳を引っ張りながらそんなことをいう。あまりにも無邪気な答え。
よかった、やはり真琴は真琴なのだ。
「わかった、注意しよう。でもそれと、こうやって私の上に乗っている事には
どういう関係があるのかな?」
「えとね、うまい人に触られると、気持ちよくなっちゃうの」
そして上目づかいに私を見る。
「それでね、そういう時って人に抱きついていたいから……ダメ?」
また微妙に混乱しそうになる。
「い、いや、ダメじゃないが……そういうものなのか?」
「うんっ、だって気持ちいいのとあったかいの、両方いっぺんに感じられるのっ
て、すてきでしょ?」
そうか……分かったような気がする。やはり真琴なのだ。無邪気なのだ。
あくまで無邪気に、性的快楽を得ようとしている。そこには世間でありがち
な、男と女の駆け引きというものもない。ただ自分が快感を得るという事に興
味があるだけだ。人々との温もりをや楽しみを得るという事と同じように。
今までの真琴の態度もこれで腑に落ちた。ならば……私も見習う事としよう。
「じゃあ後で、私の事も気持ちよくしてくれるかな?」
「うんっ、もちろんよぅ。真琴、うまいんだからね」
「はは、それは楽しみだ」
とはいえ、今はこの狐耳と尻尾に集中する事としよう。
まず最初に私は目の前の耳を触ることにした。まず指先でそっと押してみる。
柔らかいような堅いような、微妙な感触だ。
つまんで軽く引いてみる。思ったよりも弾力がある。まぁ犬の耳もこんな感
じではあるのだが。
……思ったよりも面白くない。獣の耳は獣の耳であり、それ以上でもそれ以
下でもないからだ。
ふと私は悪戯心をおこし、耳の中に息を吹き入れてみた。
「ひゃふぅーっ!」
意外なまでに反応してくれた。
「どうした? もう気持ちよくなったのか?」
「ちがーう、くすぐったかったのよぅ!」
目の端に涙まで浮かべて抗議する真琴。すると、微妙なタッチで触るのがい
いのだろうか?
私は狐色から黒色に変わる境目の辺りに指を置くと、ゆっくりと順目に撫で
てみた。毛の艶々とした感じが心地いい。
「あぅ……」
微妙に反応が変わった。これは……もしかしていいのだろうか?
そういえば聞いた事がある。獣娘の耳や尻尾には性感体があるという設定が
多いらしい。実際の獣はどうなのか知らないが、随分と都合のいい話だとは思
う。ということは、真琴も……?
私は指を付け根の付近に移動し、擦るように動かしてみた。
「ふぁ、ぁぅー」
真琴の口元から漏れる声は、しかし淫靡な物ではなかった。
「あぅ、もう少し上……うん、そこそこっ、そこよぅっ、あぅーいい気持ちー、
ちょうどかゆかったのよぅ」
……なかなか難しいのかもしれない……。
耳の方をあきらめ、私は尻尾に挑戦してみる事にした。既に目的が『獣耳と
尻尾を調査する』から『獣耳と尻尾を触って真琴を気持ちよくさせよう』に変
わっているが気にしない。むしろこれこそが、此処らしい遊びだと言えるでは
ないか。
真琴の肩越しに見下ろすと、大きな尻尾が見える。まるで襟巻きのようだ。
付け根の部分は浴衣の裾に隠れて残念ながら見えなくなっている。
私は真琴の両脇から腕を伸ばすと、まずは両手に捕まえようとした。が、尻
尾は左右に振られ、なかなか捕まえる事が出来ない。
「真琴、できれば尻尾を動かさないで欲しいのだが」
「あぅーっ、自然に動いちゃうのよぅ」
悪戯っぽい笑み。どうやらそう簡単には捕まえさせてくれないらしい。それ
ならばそれで手がある。
私は口をすぼめると、獣耳目がけて勢いよく息を吹きかけた。
「あぅーっ!」
一種身体が硬直する隙に、首尾よく尻尾を両手に収める事が出来た。
なるほど、絞るとよく分かる。フサフサなボリュームのある毛に守られた、
芯のようなものがあるのだ。つまり構造は猫の尻尾のような物だが、毛の量が
多いのだ。
「あぅー、反則よぅ、はんそく……あぅっ!」
少し強く握っただけなのだが、真琴は激しく反応した。先ほどとは明らかに
違う。
毛が多い、ということはそれだけ守られねばならない部位である、というこ
とで……それだけ敏感だ、ということか?
私は両手で尻尾を握ると、しごくように動かした。
「あぅ、痺れる、ょぅ……」
鼻にかかったような声が真琴から漏れだした――。
キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━( ゚)━━( )━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━(゚∀゚)━━━ !!!!
605 :
596:02/10/20 04:58 ID:1mPas5ab
>>597様
どうもすいませんでした。いや、一応解凍ツールぐらいは持ってます。
ただ、そもそもファイルがうまく保存できなかっただけで。はい、ごめんなさい。
もうちっと修行してから出直してきます。帰ってきたら萌え狂わせて下さい。
>>605 いえ、どうもサーバーの問題だったみたいですよ
私も保存できなかったけど、今日になって保存できましたから
というわけで、普通に帰ってきましょう
そろそろ圧縮のようなのでメンテ。
本文は、今晩酒の肴にするからまだ見ないけどw
職人様、読者様おつかれさまですです、です。
ZIPファイルで自分が怠け者なのがよく判りました…。もう少しペースアップをと
思うのですがなかなか…。
あいかわらず、いい作品上がってるのですごいなあ、と思うしだい。
私は左手で尻尾を固定するように握ると、右手で強弱をつけつつ揉んでいく。
「あっ、ふぁっ」
浴衣を通して伝わる真琴の吐息が熱い。私の肩に伏せていた顔をあげる。頬
も上気している。
「も、もっとゆっくり……激しすぎる、よぅ」
「でも気持ちいい?」
私が問うと真琴は、頷いた。
「気持ち良すぎちゃう……かも……」
「ふふ、それは良かった」
私は嬉しくなり、真琴に笑いかけた。真琴が私の行為により感じてくれてい
る。それはとても喜ばしいことだ。
今度は不意に強く握ったり、触るかどうかの瀬戸際で根本から先端まで撫で
たりと、より変化に富んだ触り方をする。
「こんなのはどう?」
あえて聞くと、真琴は口で答える代わりに、私に抱きついてきた。胸が押し
当てられ、鼓動が速くなっている事がわかる。
つまり、強弱と変化を忘れずに。普通に身体を愛撫するのとそれは変わらな
いということか。私はより一層、優しく、激しく、尻尾を愛撫した。
「あぅっ、はぁっ、くんっ」
次第に真琴のあげる声が変化してきた。より高く、より本能を揺さぶるよう
な声に。
それに伴い……腰が動いている。自分の秘唇を、その奥の何かを、私の太股
に擦りつけているのだ。
私の視線に気が付いたのだろう、しかし真琴は泣きそうな顔で、言い訳を口
にする。
「あぅー、止まらない、のよぅ」
「……濡れても来ている?」
「だ、だから、止まらないって……ひゃうっ!」
実際、私の太股は浴衣を通しても分かるほど湿っていた。きっと浴衣は、凄
い状態になっていることだろう。私は脚を動かし擦りつけやすい様にすると共
に、尻尾の持つ位置を変え腰を動かし易くした。
真琴は私の背中に両腕を回し、しっかりと上半身を固定すると、快感を受け
止める事に没頭する。時々、感極まったように肩にかみついてくる。浴衣越し
なので痛くはない。むしろ気持ちいいくらいだ。
私は左手で真琴の腰の動きを助けると共に、尻尾を指先で触るようにした。
こうして、反応が大きい場所を探していくのだ。
時々、真琴の身体が大きく震える場所がある。そういう場所があると私は指
先で念入りにまさぐるのであった。
こうしてどれくらい、愛撫を続けたであろう。
「ふぁっ、あぅっ、あぅっ」
「もう、持ちそうもないか?」
返事がない。もう余裕がないようだ。ならばこのまま、絶頂までいかせる事
が出来るのではないか。
私は腰を太股に押しつけさせると共に、一番反応があった尻尾の場所を強め
に握った。
「――――っ!」
「痛つっ」
その瞬間、左肩に鈍い痛みが走る。真琴に噛まれた?
「ん――っ」
その間も真琴の身体には二回、三回と痙攣が走り、そしてぐったりと力が抜
けた。
私はずり落ちそうになる真琴の身体を抱き締める。
全身が上気し、浅い息を繰り返している。
達したのか。
私はある意味、感慨深く思った。尻尾への愛撫により真琴を絶頂に押し上げ
てあげることができた、と言うこともそうだが、そういう鋭敏な器官を私に自
由に触らせてくれた、ということが嬉しかったのだ。
「真琴?」
「……あぅ」
ゆっくりと顔をあげる真琴。焦点の合っていない瞳。肉体的な反応によるも
のであろうか、涙が溢れる。
勿体ない。
私は頬に流れる雫に唇を近づけた。右頬。ついで左頬。
「あぅ……美味しい……?」
「美味しいよ。真琴の味がする。少ししょっぱいけど」
「あぅー」
真琴は恥ずかしげに身をすくめた。そんな様子が愛おしく、私は真琴を抱く
腕に力を込めた。
「つつつっ!」
――忘れていた、肩を噛まれていたのだ。
「どしたの?」
「いや、肩をちょっと……」
「え……あ……血……」
首を回し見る。わずかだが血が浴衣に滲んでいた。
「こんなに強く噛むほど、気持ち良かったのか?」
「真琴……噛んだ?」
「うむ、おそらく一番気持ち良かった時に、な」
真琴はおずおずと私の浴衣に手を伸ばし、スルリと肩から落とした。あぁ、
綺麗な歯形が付いた他、血がにじみ出している穴がある。これが犬歯なのだろ
うか。
「あぅ……」
「気にするな、それだけ真琴が感じでくれてたという事だ。私は嬉しいよ」
実際、傷はわずかなもので、血もわずかににじみ出る程度だ。
「だからそんな顔をするな」
「でも……でも……なら、じゃあ……」
すると真琴は顔を傷口に近づけると、舌で舐め始めた。
「っ!」
傷口からチリチリとする鈍い痛みが走る。が、それは甘美な痛みだ。背筋が
ぞくぞくする。まるで弱い電流を流されているかのようだ。
まさか傷をなめられることがこんなに気持ちいいとは。それとも狐娘たる真
琴の唾液には、なにか特別な作用があるのだろうか?
ピチャピチャという音が聞こえてくる、なんと淫靡な響きなのだろう。まる
で私の身体の自由を奪う、呪文のようだ。
突然、音がやんだ。霞む目を開けると、真琴が不安そうに私の顔を見ていた。
「あぅ……痛いの、とれた?」
「あぁ……痛くない……けど、痺れるようだ」
「え? 気持ち……いいの?」
「よくわからないが、多分……」
「あははっ、じゃあもっとしてあげるね」
そういうと真琴は私の身体を布団の上に転がした。私には抵抗できない。さ
れるがままだ。
仰向けに寝かされた私の上に覆い被さると、真琴は私の肩を再び舐め始めた――。
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
くおおおっ!!萌っ…萌えるっ…!
今日は人がいないなぁ。
では、人のいぬまに敢えて続きを
>>499の続きです。『常天、常愛』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
気を失って横たえられている間にいくとき経っただろう。
入門の悪酒と、二度酒と、俄かの男の営みで、身体は疲弊しきったようだ。
頭痛が微かにするが、それも気を取り戻した証拠と思えれば、少しほっとし
た。
みずかは倒れた身体をずっと観ていてくれたらしい。
「迷惑をかけたな…。」照れ笑いも、うつむきがちだった。
「牛乳、飲んでください。胃が荒れているときにはいいですよ。気持ちも落
ち着いて、暖かくなりますから。」
カップに温かい牛乳が用意されている。
冷たい牛乳を、一気に飲みたい感もあったが、この手製の暖かいミルクが確
かに身体を養う。
それに安心できる。
だから一口飲む。臭みがない。いい材料で温度調整を間違えずに作ったホッ
トミルクなのが分かる。
安心した。
「弱くなったな…。」笑いも寂しい。にくからぬ女の前では若き雄でありた
い。誰もがそう思う。
だが、みずかはそっと手を握ってくれた。澄んだ目の優しい笑顔だ。
吐いた言葉を、否定しも肯定しもしない。ただ、優しく暖かい。
まるで手負いの獣を癒すようだ。
時間は止まったかのような薄暗い闇の流れだけがただ静かにある。
「ところで…いま何時だ」
部屋に時間を示すようなものは何もない。
みずかはつぶやいた
「草木も眠る時です。」
「でも、ここは廓ですから、切ない願いに、明けない夜を一時皆追っていま
す。」
明けない夜・・・。それはどこにある。
みずかの言葉を聴き、不意に思い出したように呟いた。
「永遠はないのか。」
みずかは少しはにかんだような顔をした。何かを言いたげだったが、あえて
言葉にはしないようだった。
馬鹿なことを聞いた。営みが終われば、閨で一時語り、夜の街へとさまよう
ものもあれば、小さな死に情交のあと力尽きて浸るものもある。
温かい家庭が待つものもあれば、刹那の暖かさしかないものもいる。
だが、疲れ、ままならぬもの、様々に人は心に影がさす。
人に永遠はないから。愛にも、夢にも。
だから、心の弱いものは時に廓に身をゆだね、もっと弱い女に我侭を強請る。
永遠などないのだ。
「悪かった。変なことを聞いた。」急造の笑顔に無理があったようだ。
みずかはそっと手をまた握ってくれた。
そして再び着物を半分解き、身を寄せ、口を合わせた。
はにかんだような、陰のある笑顔でみずかは呟いた。
「えいえんは・・・あってほしいですか」
みずかのからだの温かみとやるせないまでの儚い口調に、不覚、答えを言い
よどんだ。
みずかは語ることを止めなかった。
「そこはきっと安らぎです。求めねばならない人だけが行く場所で、誰もが
あこがれます」
みずかは、そっと目を逸らした。
「在ると、分かれば、そこに行かねばなりません…。」
「求めた以上、約束をすることになりますから。そこへ行くと。」
なんと答えればいいのだろう。
微かに頭痛が戻ってきた。
「みずか・・・。」
だが、あえて問うた
「えいえんは…。」
みずかは穏やかに静止した。
「いてください。この世界に。」
「この世界?」いぶかしい問いかけ。
「此処は苦界です。失うことばかりです。でも此処にいてください。
俺の、俺の、俺の中で、その言葉を聴いて、何かがはじけた。
俺のみずか。いま俺の手の中に在るみずか。
暖かい、乳の香りのする幼き少女。
もうすぐこの偶然の逢瀬が終わるなら俺はなぜこのささやかな安らぎに敢え
て出会ったのだ??
何故だ。
この短い時間、短い偶然に、何故、俺は俺であることを取りもだした。
緩やかに、自我のない獣のように、肉の楽しみを、しびれた頭で激情と弛緩
のさなかにただ楽しみたかっただけなのに…。
みずかの安らぎは、俺を俺にしてしまった。
名前を失っていた俺を、「俺」に戻してしまった…。 (つづく)
リアルタイムキター!
みずかの続編キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
まだ導入部、これからエロくなるんでしょうか?
シリアスイイ!んで、続き期待してます。
>>長森狂徒氏
大正のかほりが画面を通じて薫ってくるやうです
>>622−624
感想ありがとうございます。
短めですが、いよいよすこしエロな場面に突入します。
萌え系でなく少し生がたい文章ですがお許し下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「みずか!」俺はみずかを掻き抱いた。
俺の男は猛り狂った。
幼いみずかを犯す、それは先ほどまではまるで諦めのような気だるい快楽だ
った。罪を問われれば、薄笑いを浮かべて自分の下劣さを肯定できるそんな感
情だった。みずかが与えてくれる快楽に、いぎたなく昇天できたのもまたあい
まいな快楽の功績だ。
だが、今は違う。
俺にはいま、どす黒く、かつ煮えたぎった熱い血の流れがある。
自分の侵す罪がどれ程重いかがこの身にひしひしと押し寄せるのだ。
みずかには幼い身空で愛する人がいる。それを感じる。
薄幸を感じる。
どうしようもない男に毎夜辱められ、身を鬻がされている。俺もこれからこ
れほどはないほど凶悪な気持ちでみずかを犯す。悲しみと疲れだけが、みずか
をすり減らす。命すらおそらくみずかは縮める。
だが、それでいい。それでも俺は獣にならなければ自分を保てなかった。
「さあ、みずか、諦めろ。」俺は自分の罪に慄いた。
「お前の心も体も、汚してやる。俺のどす黒い物でさ、刺し貫いてやる。」
咽を詰まらせ、俺は涜聖の悦びに打ち震えた。それは地獄の釜の淵を歩き、頬
と髪を炎にあぶられ焦がされ、一歩間違えば心身の即死であることすら頭の奥
でおぼろげに感じた。
だが、みずかは笑顔をやめなかった。先ほどまではさほど目立たなかった幼
女らしい無邪気さすら漂わせて俺の瞳をじっと見つめ返した。
「さみしいことって、罪じゃない…。」みずかは謡うように呟いた。
そして俺を抱き返した。
「だから、肉の喜びもきっと罪じゃない…。」
俺はもう理性でみずかの慰めの呟きを受け止められなかった。
俺はみずかの足を力任せに押し開いた。
花弁には先ほどよりもなお熱い淫水がたぎっている。
俺はみずかの花弁を舌で強引に押し開き、音を立てて淫水を吸った。先ほど
に勝る美味、俺の咽はだが吸えば吸うほど乾いた。
みずかは背をビクンとさせ、「あっ」っと短い声をあげた。
だが俺はみずかと優しく愛を確かめ合う気など毛頭なかった。
俺は味わうだけ味わうと、次は湧き出る嗜虐心に身を任せ、みずかの淫核を
指でまさぐり、あらわにして、強くもみしだいた。
「いい・・・いたい。あああ」みずかはもだえた。
俺は秘腔からだらしなく漏れている淫水で指で濡らし、激しく淫核を摩擦し、
みずかをとろかした。
「こうやって毎晩、男を替えては快楽を与えられてはひざまずいているんだ
ろう。」
「ああ。。。気、気持ちいいです・・・。」みずかは身をよじらせた。
「もっとしてください。おねがいします。」
切ない吐息を出して、みずかは強請(ねだ)った。
俺の心に一瞬蔭りがさした。
男にもてあそばれ、まだ知る必要のない快楽に傷つけられ、そのさなかです
ら、従うことで俺の心を傷つけまいとする。こうやって尽くされることすら、
男に尽くすための道具にする。
だが、俺は悪魔を心に飼っている。雄の誰もがそうであるように。
俺の視野はどんどん狭くなり、この跪くメスからどれだけ自分の快楽を貪れ
るか、俺の与えた餌をどれだけ従順に受け取るか、このメスをどれだけ従えた
かしか興味が薄れてくる…。
咽の渇きはいや増し、俺は悶えるみずかをなお攻める。
みずかの切れ切れの声に俺は自分の快楽を我慢しきれなくなった。
「欲しいか」俺は乾いた声で呟いた。 (つづく)
628 :
174:02/10/21 01:24 ID:iYJxLyH2
リアルタイム!キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
…ごめんなさい、がんばって書こうと思ってるですが・・・
あああ・・・職人になりたい・・・
ちょっとここでしか聞けないことを質問します。
葉鍵楼の設定を使ったSSを書いてみたんですが、
エロも萌えもないスレの雰囲気を損なうモノになってしまった。
できればSS投稿スレとかに落としたいんすけど、現在落ちてるし。
とりあえずトレーニングルームに投稿っていうのは
やっていいことなんでしょーか?
>>629 訓練所には企画物投稿用のスペースがあった筈です。そちらなら良いのではないでしょうか?
ただ、こちらへの投稿が良いのかもしれませんが。
>>563-565続き
「ハァ、ハァ、ハァ」
「ぅ……ぅ……ぅ」
僕は佐祐理さんの体内に自分の精液を注ぎ込めた感動に浸っていた。ペニスをまだ納めさせたまま、佐祐理
さんとの密着を維持している。
佐祐理さんも絶頂の余韻がまだ続いているのか、僕の首をぎゅっと抱きしめて吐息を漏らしている。
「佐祐理さん?」
「……はい。あの……もう少しだけ、このまま」
「……うん」
しばらくの間、僕と佐祐理さんはつながったままでいた。
「あの、もう大丈夫です」
「あ、うん」
佐祐理さんに平静な声が聞こえてくる。僕は彼女の片脚を降ろす。その拍子に僕のペニスがぬるんと抜ける。
「ウウン……」
佐祐理さんの脚が地に着くと、僕にしがみつく力が抜ける。そして両脚を降ろした時に彼女は僕を束縛から
解放した。
「……えーと」
改めて距離を少し開けて見つめ合ってしまう。何だか照れくさい。
「クス……何だか照れくさいですねー」
佐祐理さんも同じだった様だ。でも口調に屈託の無さが戻っている。
「はは、そうだね」
「あははー」
「ははは」
少しの間、お互い笑い合ってしまった。でも、僕には少し気になる事があった。
「あのさ」
「はい?」
「その……中に出してしまったんだけど……ごめん」
そう、僕は勢いに任せて佐祐理さんに中出ししてしまった。いくらなんでも女性に確認も取らずにこんな事
をするのは失礼だと思うし。
「ふぇ?あ、大丈夫ですよー、ご心配なく」
……心の中で何かがざわつく。
「あ、やっぱり、薬とか飲んでるのかな」
「ふぇ?薬ですか?いいえ、そういう訳ではないですけど。でも大丈夫なんです」
よく解らない。今日は安全日って事なのかな?でも妊娠しないって……
「それよりも……」
佐祐理さんは少し申し訳なさそうな顔をした。
「あの、すいませんでした」
「え、何が?」
「佐祐理ばかり気持ちよくさせて頂いて、こちらはまったくご奉仕しなかったのに……」
ご奉仕……。
「あ、いや、充分。満足。うん、問題ないよ」
「でも……」
「いや、気にしなくていいって、ほんとに」
「では、佐祐理にご満足頂けたのでしょうか?」
佐祐理さんは上目遣いで僕を見つめた。
奉仕……、体に満足。
そうだった。
佐祐理さんは娼婦なんだ。僕は彼女に何を求めていたのか。憩い?癒し?それは既に受け取っている。こん
なに幸せな時間は、過去経験した事無かったのだから。
でも、何か足りない。なんだ?なんなんだ。これ以上僕は佐祐理さんに何を求めている?
腹の底に違和感がある。飢餓感?それとも?なんだよ、これ。
「佐祐理さん……」
「はい?」
佐祐理さんは相変わらす綺麗な笑顔でにっこりと微笑む。
「僕は……満足していない」
「ふぇ?」
頭の中を何かが通り過ぎた。張りつめてもいない糸がいきなり切れた様な呆気なさ。
目の前の女性。倉田佐祐理。僕の偶像。憧れ。
でも……。
「こい!」
「あっ」
僕はいきなり佐祐理さんの手を掴み、浴室を飛び出す。
「い、痛いです。いったいどうなさったんですか!?」
佐祐理さんが掴む手の余りの強さに声をあげる。でも僕には聞こえない。僕は更衣室にあった自分の衣服を
ひっつかむと部屋にもどって、
「きゃあっ」
佐祐理さんをベッドに押し倒した。
「こ、こんな乱暴な……」
「佐祐理さん?」
「は、はい」
「僕は満足していない。何にだろうね?」
「その、何か不都合でも佐祐理にあったでしょうか。でしたら……」
「わかんない。僕にも」
「そんな……」
「でも満足してないんだ。だから」
そう言って僕は佐祐理さんに笑顔を向けた。
「楽しんでみる」
自分でも言っている事が無茶苦茶でなんだか可笑しかった。
リアルタイム!キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
「僕」の初々しさが佐祐理さんのキャラ造型にはまりすぎ!!
それがむちゃくちゃいい!!
やはり含羞と愛のある性の勝る萌えなし、か。
よかったよー
僕が何処まで暴走するのか、それが楽しみだ。
恐るべきスレだ…(;´Д`)ハァハァ
ずっと続いて欲しいと思いました
>>642 ううむ、確かに。ただいま原因調査中です。
ご迷惑をおかけいたします。
みなさんありがとうございます。
ちょっと
>>644ので試してみます……。
>或る名無し ◆MaKoP/qBSE
御疲れ様です
活動を支持しております
>>644-646 ありがとうございます!FTP不調で対策が取れないところ、
サイトが立ち上がっていてうれしいです。お疲れ様でした。
649 :
329:02/10/21 21:15 ID:YzZCl0y8
>>493-495の続きを結局キャラは彩で決めて書いていたのですが
先程原稿入ったHDDがお亡くなりになりますた……
この際とばかりにキャラも瑞希に変更(彩エロが存外書き難かった為)してしまった故、
続きのうpにはもう少し、時間かかります。
>649
ご愁傷様…がんがってくだちぃ(つД`)
ふと思ったのですが……
長瀬ちゃん(♂)は葉鍵楼の姫として認定しても良いのでしょうか(何
実は次回、お風呂でおねーさまにおいしく食べられてしまう運命なのですが、ショタっぽい勢いがなにやら危険なことに。
ちなみに、いぢめがいのある楓は放置プレイでGOです。
ところで>646の先のまとめHPですが、私の作品の作者名のところにある(1-341)て何ですかね。マイナス340?(違)
できれば341氏、あるいは332氏にしてくれるとありがたいです。
いぢめられ長瀬ちゃん・・・
猛 烈 に 読 み た い で す
>或る名無し ◆MaKoP/qBSE
ご苦労様です。作品、いつも楽しみにしております。
>651
葉鍵楼には娼婦に限らず、男娼もいるのではないでしょうか。
浩之と雅史を絡ませておいて、その様を艶然と眺めるお姉様とか思いついてしまった。
…どうすればいいんだ。
>>651 嗚呼、これは申し訳ありません。作者名をどう書こうか迷っていた時の書き込みが残って
いたようです。早速修正いたしました。
他にもなにかありましたら、サイトの方に掲示板を用意しましたので、できればそちらに
お願いいたします。
(あまりここを汚すのもどうかと思いますし)
すごいスレをハケ-ンしてしまった・・・イイナァここ、
実力者揃いだし。
シリ−ズ続編&新規連載にもキタイしてます
656 :
174:02/10/22 01:47 ID:7D5RAgcm
657 :
174:02/10/22 01:48 ID:7D5RAgcm
「はっ…、はふぅ…、はふぅ……」
人の手で高みに昇らされ、はるかはその扇情的な肢体を曝け出している。
それが自分の手によるものである事に、俺は猥らな征服感を享受させられていた。
懇々と涌き出る泉から引き抜き、はるかの雫に塗れた右手を舐める。
「はるかの、味だ…」
そんな気がした。口をついてこぼれた言葉。
「…ん……」
はるかの顔が羞恥で染まる。彼女のこんな反応を見る事が、今になって尚、嬉しい。
ああ、俺はなんと罪深い男だろうか。
更に深みへ、潜りたくなった。
彼女が俺を導いてくれるであろう所まで。
其処に行けば、俺はどうなるのだろう。
其処に行ったら、彼女はどうするのだろう。
其処には、何が待っているのだろう。
答えは知らない。想像したくも無い。
たった一つ、分かっている事
――俺は、其処に行きたい――
膝立ちになって、右手をネクタイの結び目に掛けて強く引きほどく。
滑りが悪く、一息に解けなかったのが何故だか俺を焦らせた。
658 :
174:02/10/22 01:48 ID:7D5RAgcm
ワイシャツのボタンを乱雑に外し、円椅子の辺りに脱ぎ捨てた。
目を遣ると、シーツの上にしなだれかかったはるかが俺を見つめている。
その目は、何も語ってくれなかった。
…いや、そうじゃない。
だとすれば、彼女の瞳が俺に示し出したものは…?
じゃあ、こんな理由で俺はそれを自分の物にしようとしているのだろうか…?
馬鹿らしい、俺は頭を振った。
今、はるかは俺に従ってくれたじゃないか。
俺に愛らしい姿を差し出してくれたじゃないか。
そして…
もう、俺の目にははるかしか見えない。
はるかが全てだ。
ベッドから下りて、ベルトのバックルを外す。
かちゃり、と音を立ててスラックスが解放される。
トランクスも序に脱ぎ捨ててしまえば、俺は生まれたときの姿になる。
そして眼下には、はるか。
俺は、引き返せない道に進もうとしているのかもしれない。
超高度で綱渡りをしているような、『踏み外せない』感覚が突如として襲ってくる。
でも、もう、遅い。
ここにはもう、俺を止めるべき『誰か』はいないのだから…
659 :
174:02/10/22 01:50 ID:7D5RAgcm
>或る名無し ◆MaKoP/qBSE氏
お疲れさまです。自分のは今週で終わる予定なので、そこで完結するのは一番でしょうか。
これからは読み手になるので利用させて頂きます。
続き
>>632-634
佐祐理さんの両手首を自分のワイシャツで縛り付ける。
「あっ」
佐祐理さんはさしたる抵抗はしない。でも、さっきまでの笑顔は消え、困った様な表情を浮かべている。更
にワイシャツにネクタイを巻き付け、ベッドに縛り付けた。
そしてそのまま佐祐理さんに跨った。
「あ、あのこういう事も言って頂ければ……」
僕は構わず、佐祐理さんの乳房を掴んで揉みしだく。
「あぅ……さ、佐祐理の話を……ぁぁ」
そのままむしゃぶりつく。
「ひゃっ」
子供の様にちゅうちゅうと彼女の乳首を吸い込む。乳輪ごと吸い上げて、舌でれろれろとなめ回す。
「あぁ……」
「静かに。一々声をあげないで」
でも、黙る事はもっと許さない。
一旦乳首への愛撫をやめて乳房を手で弄びながら、僕はこの部屋にある筈のものを探す。
ここが娼館だったら、必ずある筈。きょろきょろと周りを見渡す。
「ん……んん…」
少し力を弱めると、佐祐理さんの声に甘い抑揚が含まれる。……そんな声は聞きたくない、急げ。
探した割にはあっけない場所、枕元のすぐ隣に置いてあった。ローションだ。
僕はそれを手に取り、ボンドの容器の様に先端が尖っているそれの蓋を取る。そして佐祐理さんの乳房に
ローションをぶちまけた。
「ひゃっ」
その冷たさに佐祐理さんが反応する。普段から使っているんだから知ってるだろうに。
僕は乳房にローションを塗りたくった。
「んん……はぅぅ」
ぬらぬらとした感触が佐祐理さんの乳房全体に光沢と共に拡がっていく。
僕は自分の腰を前に進めた。
「あっ……そんな」
佐祐理さんの乳房。巨乳では決してないのだが、張りがあるせいか仰向けでもそれ程潰れていない。
僕はその谷間に自らのモノを置いて、佐祐理さんの膨らみで挟み込んだ。
「うぅ……」
そして、彼女の上で腰を前後に揺らす。
「んっ……んっ」
ニュッ ニュッ ニュッ
佐祐理さんの乳房の柔らかさが、僕のペニスを包み込んだ。
ヌルヌルして、でもどこか硬くて味わったことの無い感触。
僕は暫くの間、彼女の谷間に夢中になっていた。
「佐祐理さん、気持ちいいよ。これ」
「……」
佐祐理さんは目を閉じたまま、僕が体を揺らすリズムに会わせ顎を揺らしている。困った様な、少し嫌がっ
ている様な顔。堪らない。時々勢いの余り、口が開いてしまう所などもいやらしい。
ただ……正直な所、胸では直接な快感は少なかった。この上ない征服感は満たされる。だけど、さっきまで
佐祐理さんの膣内にいたのだから。そこに比べれば、それ程でもないのだ。
僕は更に体を前に持っていく。
「佐祐理さん……口、開けて」
「……」
佐祐理さんは僕の意図を汲んだのだろう。そっと口を開く。
「っ!!んぶっぅ!」
僕は開きかけている彼女の口に、強引にペニスを押し込んだ。ちょっと前歯が引っかかったが、それもまた
気持ちが良かった。そして余韻も無く腰を上げて前後に揺すり出す。
「んんっ……んんっ……うぷっ……」
佐祐理さんの口の中を再び、今度は思うがままに蹂躙した。
先程の口戯のように佐祐理さんは舌を絡めるとかの愛撫は全くしない。いや、出来ないのだろう。それ程僕
の動きは乱暴だった。
「んんっ……んんっ……んんっ……」
佐祐理さんの女性器の中にいた時を変わらない程のスピード。僕は根本まで彼女の口の中に押し込む。
「んぐっ」
そして唇が亀頭を圧迫する所まで戻し、また押し込む。
「んんっ、んっんっ、んっ」
佐祐理さんが苦しげな音を立てるたびに、僕の亀頭を程良く唇が圧迫する。
びゅるっびゅるっびゅるっ
「んんん!!」
僕は無言で佐祐理さんの喉奥に射精した。あの喉越しの悪そうな液体が直接佐祐理さんの喉に当たっている。
彼女は思わず目を見開いて、僕を見た。
でも……その瞳に抗議の色は全くなかった。そして、何も言わずに僕の精液を再び飲み込んだ。
つまらない。
僕は一旦佐祐理さんの上から立ち上がると、彼女の下半身の方へ移る。そして、
「あ!?いやっ」
両脚を思いっきり拡げた。さっきとは違い充分な明かりの下、佐祐理さんの性器が露わになる。
「いやぁ」
顔を覆う事も出来ず、佐祐理さんは目をきゅっと瞑って顔を背ける。僕の目の前には、まだ僕を飲み込んだ
余韻があるのか少しだけ開いた状態の佐祐理さんの陰唇。それでもいかにも小さいその割れ目は普段はぴった
りと閉じて、ひだをはみ出させはしないだろうと容易に想像出来た。陰毛は少し乾いていて、余計にその薄さ
を際だたせている。乳房のいやらしさと対照的なこじんまりとした女性器だった。
無言で佐祐理さんの一番恥ずかしい部分を眺める。
「んんっ……」
佐祐理さんがそのあまりの羞恥に身をよじる度に、ひくひくとそこは蠢いている。
「あ」
僕は思わず声を上げた。
「佐祐理さん、僕のが垂れてきてる」
5`g氏(w 北━━━(゚∀゚)━━━!!!!!!
ソフトエスエーム風味? だけど、イイモノは(・∀・)イイ!!
>>660 今週で終わっちゃうのか
もっと続いてホスィ…
>>629を書いた者です。
やはりこのスレに投稿することにしました。
いろいろ助言していただきありがとうございました。
エロも萌えもない掌編ですが、ご容赦のほどを。
別に鬼畜物なわけではないです。
夕食を終えた後、僕は自室にこもった。
久しぶりにHPを更新しようと思ったのだ。
PCの電源を入れた後、日課となっているメールチェックを行う。
直接の知り合いからのものが数件、広告が一件。
そして受信トレイの一番下に、珍しい人からのメールを発見した。
僕のHPの常連さんだ。
ちょっと驚いたが素直にうれしい。
直接メールだなんて、いったいいつ以来のことになるだろうか。
たしか半年前、オフ会を開いた時だったか。
あの時はメールで丁寧に不参加の旨を知らせてきたんだったっけ。
少し残念だったな、あの人なら気が合いそうなのに。
実際に会って話をしてみたかったな―――
そんな取り止めのない回想を一瞬巡らせた後、
僕はメールの内容を確認しようとマウスを走らせた。
―――――――――*―――*―――*――――――――――
突然このような長文メールを送りつけられ、あなたはさぞかし驚かれたことと思います。
ですが、どうかお願い致します。
ぜひとも全文に目を通していただきたいのです。
これは私の最後のメールなのですから。
まずは今まで詳しく語る機会のなかった、私自身のことについてのお話する必要があります。
ご存知の通り、私はあなたと同じく18禁PCゲーム、とりわけ俗に言う「葉鍵」のゲームを趣味とする者です。
私のこの趣味のことを知っている人間は、実際の身の周りでは誰一人としておりません。
家族にすら隠しとおしてきたこの趣味について語れるのは、唯一ネット上のみでした。
そのネット放浪の末めぐり合えたのが、あなたのHPだったというわけです。
同好の士などという言葉の範疇に収まらない、すばらしく感性が一致するあなたのHPを発見した時
私は感激すら覚えたものです。
以来、交流を深めさせていただいたことは本当に感謝しております。
そうです。私の最後のメールというのは、そんなあなたにしかできない告白なのです。
この話を信じることができ、また私がこのような結論に達したことを理解してくれる人間は
私の知る限りあなたしかいないと思っているのです。
順を追って説明させていただきます。
私は一月ほど前、とある娼館を訪れました。
名を「葉鍵楼」―――
そこに至るまでの経緯を詳しく説明することはできません。
というのも、私自身はっきりと記憶していないからなのです。
なぜ、どこで、どのようにして、そのようなことは一切、であります。
ですがそのようなことは瑣末なことにしか過ぎないのでしょう。
真に奇妙な話は、ここから始まるのですから。
葉鍵楼。
そこはあなたや私のような人間にとっては楽園とも言うべき場所でした。これは断言できます。
なぜならそこで我々を迎えてくれる娼妓達は、紛う方なき「葉鍵」のヒロイン達だったからです。
彼女達は間違いなく、彼女達であったのです。
その確信の根拠を私はうまく表現することができません。
そこがそういう空間であったから、とだけ申し上げておきます。
―――私は至って正常な神経の元このメールを書いております。
その部分だけはどうか誤解なきようよろしくお願いします―――
「葉鍵楼」の支配人代理と称して私を出迎えましたのは、あの水瀬秋子さんです。
驚きのあまり声も出ない私に対し、彼女は我々には馴染み深いあの微笑みを浮かべながら
館に関する説明をしてくださいました。
すなわち、葉鍵楼は訪れた者の願いを叶える場所である。
望みのヒロインと共に望み通りの時間を過ごすことができる場所である、と。
あなたならこの言葉を聞いた私がいったい何を望んだかは、すぐに推察していただけるでしょう。
そうです。「AIR」Summer編のヒロイン、神奈と過ごす時間です。
私がAIRをプレイして以来、あなたの掲示板上で幾度となく交わした彼女に関する熱いやり取り
を思い出していただければ、私の想いがどれほど真剣なものであったことかは判っていただけるでしょう。
ともすればそれは、フィクションのキャラクターに対する入れ込みという域を越えていたかも知れません。
ですがそれは私の嘘偽りのない心情でもあったのです。
その想いは時が過ぎた現在も、私の心の奥底で燻っておりました。
気が付くと私は秋子さんに対しても、自分の彼女に対するありったけの想いを我を忘れて語っておりました。
秋子さんはそんな私の非礼を責める素振りも見せず、しばらくの間優しく話に耳を傾けてくださいました。
そして最後に優雅な仕草で頷いて、傍らの割烹着を身に纏った美汐嬢―――
そう、あの天野美汐ですよ―――に案内を命じられたのです。
私は彼女の案内に従い、館の奥へと歩み始めました。
不思議な館でありました。内装の基調は洋装。
天井の高い廊下の所々に様々な個性を見せる扉が見受けられました。
時折聞こえるかすかなざわめきの正体はラジオかテレビか。
もしくはどこかで妓と客が睦み合っていたのでしょうか。
しかしそれにしては人の気配があるような、ないような――――
照明の抑えられた廊下を曲がること数度。
次第に細くなっていく道を、迷うことなく美汐嬢は進んで行きます。
その時になってようやく私は今まで彼女とまったく言葉を交わしていないことに気付き、
自分が相当緊張していることを自覚致しました。
ようやく目的の扉へと到達したようでした。
それは薄暗い廊下の突き当たり、洋風の内装には不釣合いな簡素な板戸。
音もなく開かれた戸をくぐった私は、夜気と虫の声に包み込まれました。
中庭へと案内されたのだろうか―――
一瞬そう思われましたが、どうも様子が違います。
暗がりに目を凝らして驚きました。
その先の一画は、中庭ではなく瀟洒な寝殿造りとなっていたのです。
いつのまにか灯された、美汐嬢の持つ燭の明かりだけを頼りに
双方言葉を交わすこともなく歩みを進めることしばし。
闇に沈む渡殿の向こう、幽かに漏れる灯りを目にした時、私の緊張は頂点に達しました。
間違いなく、神奈はあの灯りのそばで私を待っている―――
お恥ずかしい話ですが、私は確かにその時怖気付いてたのです。
ですが足は止まらない。
期待と、不安と、焦りとで、たまらず眩みそうになったその時、
美汐嬢が燭の灯りを消しました。
気付けば、眼前には逆光に黒くそびえたった屏風。
美汐嬢の声だけが耳に届きました。
「お客様をお連れいたしました」
「うむ」
この時の私が受けた衝撃をなんと申し上げたらよいでしょうか。
私は瞬時に理解したのです。
それは紛れもない神奈の声でした。
私が勝手に思い描いていたイメージと、寸分違わぬその声色。
あまりのことに、私は瞬間呆けておりました。
そのとき、動かない私に向かって美汐嬢が一言囁いたのです。
「それではどうぞごゆるりとおくつろぎ下さい。ふふ」
―――その幽かな含み笑い。
まるでそれが私の呪縛を解くまじないであったかのように、
私は我に帰りました。
―――行かなければ。動かなければ。
怯む心を鼓舞しつつ、私はゆっくりと一歩を踏み出しました。
屏風の向こう、恐る恐る回り込んだその先には―――
「うむ。よく来らな。暗かったであろ」
口の周りを生クリームで汚した神奈が、畏まって座しておりました。
見ると慌てて隠したと見える齧りかけのケーキが傍らの文台の下から覗いており、
つい先ほどまで頬張っていたのが想像されます。
そんななんとも言えないある意味神奈らしい振る舞いを見せられて、
私の先ほどまでの緊張は瞬時に消え去ってしまいました。
代わりに沸きあがってきたのは、暖かな感情。
私はもうすっかりリラックスして、柔らかく微笑むと己の口元を指で指し示し
「クリームが付いてるよ」とのジェスチャーを行いました。
神奈は一瞬きょとんとした表情をした後、すぐに私の意図するところを理解したのでしょう、
あわてて口元を着物の袖でぬぐうと、何事もなかったかのように澄ました顔で座りなおしました。
その様子があんまりにも可愛らしく感じられて、私はなんだかやさしい気持ちでいっぱいになって。
神奈の頬に残る拭い切れなかったクリームを取ってやろうと、彼女の元へと近づいたのです。
以上が経緯です。
この後のこと―――神奈との一時―――について語ることは、割愛させていただきます。
あの夢のような一時について冷静に語ることは、私にはとてもできそうもないのです。
いえ。正しくは違います。
私は語れないのではなく、語りたくないのでしょう。
実に身勝手な言い分であることは重々承知しておりますが、私はあの一時を誰にも知られたくない。
永遠に私と神奈だけしか知らないままに留めておきたいのです。
そうしてこのまま消えてゆきたいのです。
そう、私は近々消える―――もっとはっきりと申し上げますならば、私は近々死ぬ定めにあるのです。
それは医者にすら原因のわからない全身の衰弱。
私はこのメールをあなたに送信した後、PCの電源を切りそのまま入院致します。
そしてそのまま帰らないでしょう。
ですからこのメールに対し、御返信はけっこうです。
私がそれを目にする機会はおそらく二度とないでしょうから。
この衰弱はAir本編で語られていたように、翼人との交わりを持ってしまったことが原因なのでしょうか。
私にはわかりません。
あの時の神奈が穢れる前の彼女であったのか、それとも呪いを一身に背負う存在であったのか。
あるいは私が単に体を壊しただけなのか。
もしくはあの一時を自分なりに確かなものにしたくて、無意識に己の体を弱らせているのか。
今となってはどれも確認の仕様のないことです。
ただまもなく私は死ぬのだろう、そういった漠然とした思いがあるのみです。
ですがこれだけは断言できます。
私にとって、神奈と心を近しくしているという希望を抱いたまま死ねるということは、この上ない幸福なのです。
思えばかの館を現出せしめた私の渇望とは、エロスではなくタナトスであったのかも知れません。
そして館は私に最高の最期を与えてくれました。
秋子さんが告げた「望みをかなえる館・葉鍵楼」という言葉は、まさしく嘘偽りのない真実の言葉であったのです。
私の長い告白は以上です。
最後の最後までこのようなご迷惑をお掛けしたこと、申し訳なく思っております。
今までどうもありがとうございました。
どうか末永くご自愛くださいませ。
そして願わくば、いつの日にかあなたの元へも葉鍵楼が現れんことを。
―――――――――*―――*―――*――――――――――
……なんなのだこのメールは。
一読したが、正直そのような感想しか抱けない。
いったいこのメールは何を伝えようとしていたんだ……?
僕は他に何か手がかりとなる物が残されていないか、HDを隅々まで確認した。
結果は同じだった。やはりこのメールしか残されていない。
どうやら弟自身の手によってほとんどのデータが整理されていたらしい。
やはり弟は、自分の死を予知していたのか……?
一週間前、死んだ弟。
直接の死因は一応心筋梗塞とされたが、実際は不可解な衰弱死だった。
日に日に弱っていく弟に対し、医者も家族も何もできなかった。
皆が混乱し悲嘆にくれる中、ただ一人当の本人だけが奇妙に安らいで死んでいった。
葬儀を終えた後、遺品として譲り受けた弟のPC。
未だに衝撃を受け止めきれていなかった僕は、その日のうちにHDを覗き見た。
弟の唐突すぎる死に関する何かが得られるはずだ、という何の根拠もない確信があったからだ。
だが―――
見つかったのは一通の古いメールのみだった。
最初こそ何か重大な内容が記されているのではと期待していた僕だったが、
読み進めるうちにその期待は急速に萎んでいった。
代わりに膨れ上がる、名状しがたい不安。
……。
弟が美少女ゲームに耽溺していたことは知っている。
その趣味が高じてHPまで開設していたことも知っている。
このメールは、そういったネット上の仲間内の誰かが送ったものだろうか。
美少女ゲームについてあまり詳しくない僕には正直判らないことが多すぎるメールだったが、
それ以上に内容が実に不穏で不可解だ。
このメールを弟はいったいなんの意図を持って残したのだろうか。
……弟の奇妙な病死に何か関係があるのか?
まさか。
少なくともこんな馬鹿げた、夢想的な話が現実の出来事に関係するはずがない。
だが―――
弟の満足げな死に顔が思い起こされる。
何かを悟っていたような、安らかな最期。
……。
一ヶ月後。
あれから僕は送り主に詳しい事情を聞きたいと、返事のメールを送った。
予想していたとおり、返信はいつまでたっても帰ってこなかった。
明日は、弟の四十九日だ。
僕はマウスを操作してこの残されたメールを削除し、それからPCの電源を落とした。
もうこのPCに触れることもないだろう。
(了)
>>678 どことなく、トワイライトゾーン的な雰囲気が
ガクガク((((((;゚Д゚))))))ブルブル
ですが、これはこれで(・∀・)イイ!!
案内が割烹着美汐なのは萌えですた(w
>どことなく、トワイライトゾーン的な雰囲気が
ついに明かされる「超高級」の実態…
>>678 読ませる。無駄がない。これはなかなかの力作ですね。
このスレの新境地だと思います。
葉鍵を「外化」しているのもいいなあ。
629さん、職業作家かSS書きさんかは分かりませんが、なんだか
本職風ですね。
「件名:無題」この題名の付け方からしても。
…まじめにハイレヴェルだ。投稿してていいのか不安なってきた。
>>678へ
渋谷の<BARうさぎの穴>、或いは横浜<ホテルスーリエ・ルージュ>を訪ねるべし。
イタチガイスマソ
683 :
174:02/10/22 21:38 ID:khkLdNrl
>>678 すばらしいものを読ませて頂きました。これからも自分たちに作品を読ませて欲しいと思います。
がんばってください。応援します。
……それに引き替え自分は……誰も反応してくれないし……
回線吊って首切りたい…
イ`
次がある
>174氏
SSの連続投下による感想の上書き現象です(何
皆様が感想を書こうとする前にSSが幾つか落とされた場合、レス数が離れているSSに
レスをつけるのは遅レスっぽくなって微妙に抵抗があるのですよ。
ところで次回は遂にはるかと本番でせうか。激しく読みたいのですが。
>>683 そうそう、感想は水物です。タイミングもあります。
174さん、がんばってください!!
僕も佳作とはいい難いですが努力します。
最初から構造をカチッとつくった話と
なまもの的に成長するようにつくられてるものの比較は難しい、
です
反応がなくても、見てくれている人は必ずいます。
そう信じて頑張りましょう。遅咲きの花ほど綺麗……かな?
昨日は色々あって続きを書けませんでした。
>>610-613 の続き、です。
真琴の舌が、私の肩を這っている。チロチロと、ピチャピチャと音を立て、
私の傷を舐めている。
どういう体勢なのか、他に真琴の身体が私と触れている部分は内股だけだ。
おそらく四つん這いになった膝先が当たっているのだろう。そのわずかな感覚
すら、今の私には快感として変換される。
「はぁ……ふぅ……」
熱い吐息が首筋にかかり、そのたびに背筋がぞくぞくとする。
さらに聞こえるのは衣擦れの音。いつの間にか、浴衣の帯まで外されている。
「真琴……汚いぞ……汗が……」
「さっきお風呂入ったから大丈夫よぅ」
霞がかかるような視界に映る真琴の顔は、微笑んでいるようだ。
女としての慈愛? 娼婦としての優越心? もしくは両方?
その笑顔のまま、今度はその顔を私の胸の上に伏せる。
「くっ!」
背筋が反り返るほどの刺激が走った。私の乳首に舌を走らせているのだ。
まさか男でもここから快感を得ることができるとは知らなかった。そんなこ
とを頭の片隅で考える。むろん神経の大部分は真琴の舌の動きにいっているの
だが。
転がすように。わずかに触れるように。一転押しつぶすように。また転がす
ように。その度に私の脳髄に新しい刺激が走る。
「あぅ? ここはダメ……?」
そう言いつつ真琴が顔をあげた時には私は、肩で息をするほどになっていた。
「だめではない……が……そんなことをしなくても……」
「さっき真琴のこと、気持ち良くしてくれたから、今度は真琴の番」
そういうと真琴は自分の身体を、私の身体に預けてきた。真琴の胸が私との
間で潰れ、私の陰茎が真琴の下腹部に押し当てられる。
真琴のあの白く、滑らかで、柔らかく、染み一つない肌に、私の反り返った
ものが押しつけられている。その事実だけで私は昇天しそうだった。
「あははっ、すっごく堅いね」
そう言うと真琴は身体を微妙に動かす。微妙な刺激を加えられ、私のものは
更に猛った。
「くっ、やめっ――」
「それに、すっごく熱いの……あ、もう何か出てるわよぅ」
その液体を塗りたくるように、真琴は身体を動かす。ぬるぬるという感触。
にちゃにちゃという音。手でするのとも違う、女性の中に入れるのとも違う、
新しい感覚。
「ん……ふ……」
いつの間にか真琴も陶然とした顔で、身体を擦る合わせすることに熱中して
いる。私のものが熱い、と真琴は言ったが、彼女の身体も相当に熱い。その熱
い体に、私の茎が押しつけられ、擦られる。ぐっと腰が押しつけられると、私
と真琴の下腹部で隙間なく挟まれ、また新たな快感が生まれる。時々鈴口が填
るのは臍だろうか。合わさり外れる衝撃に、身体がはねる。
むろん、これだけではない。胸もピタリと合わされている。真琴の動きに併
せ、堅く尖った胸の先端が、私の胸の上を自在に走り回る。たまに私の乳首と
衝突し、二人そろって身体を震わせるのだ。
「頼むっ、止めてくれっ」
私がこんなに切羽詰まった声を出せるとは驚きだった。だがこのままではも
う幾分と持たずに達してしまう。
痺れる腕を動かし、何とか真琴の身体に触れる。
「あぅ……やっぱりイヤなの?」
ようやく気が付いてくれたようだ。顔をあげ私を見た目には、不満そうとも
残念そうとも思える色が見える。
「嫌などということは全くない。ただ……」
そこまで言って自分で考えてしまう。ただ、何なのだろう? 男としての矜
持? いや違う、ただ勿体ないだけだ。
「もっとゆっくり、真琴の事を知りたいんだ」
「あぅ……真琴のこと?」
目の前で真琴が首を傾げる。私は上半身を起こすと、先ほど――酒肴が来る
前に行っていた行為を再び行った。唇と唇を合わせるだけのキス。互いの熱い
吐息を交換する。
「――例えば、口づけの味、とか」
「あぅ……で、どうだったの?」
レモンの味がした、などと言えばそれらしいのだろうが、私はありのままを
伝えた。
「強いて言えば……肉まんの味だった」
「あぅーっ、何よそれーっ」
「先ほどまで食べていたんだから仕方なかろう」
「うー、ムードだいなしよーっ」
などと真琴は憤る。だがその様子に私はようやく一息ついた。落ち着いて真
琴の事を知る準備が出来た、というべきか。
「それじゃあ、私はどんな味がした?」
「えっ、えーと、あぅー、よく覚えてない……」
「じゃあ――」
そこまでで真琴も分かったようだ。もっとも、この場で互いが望む事など、
分かり切っている。
「――うんっ、もう一回……」
「一回と言わず何度でも……」
そういうと私と真琴は三度唇を合わせた――。
正直ホワバやった事ないので反応しずらいんです。
でも、悪くないと思います。
>678
無駄がないですね。
こんな文俺も書きたい。
694 :
329:02/10/23 00:07 ID:lCgEqfwY
何とか導入部の終わりまで書き上げたので、落としていきます。
本番はもう少し待ってやってください。
695 :
329:02/10/23 00:08 ID:lCgEqfwY
「……と、いうわけなんですよ。」
通された和室の中、ここ『葉鍵楼』について話してくれているのは
おっとりとした眼鏡の女性……間違いない、牧村南さんだ。
(ちなみに大志は「お客様に無用の不安を与えた」とかで隣で猿轡噛まされて
す巻きにされている。瑞希は奥へ戻ってしまった。)
だが、その内容は俺を驚愕させるには十分すぎた。
ここは、いわゆる葉鍵ゲーを愛する者達の「思い」が生んだ場所である事、
(何かで読んだ「迷い家」のようなものだろうか?)
そして、ここではその中から「誰か」を選んで何でもする事が出来るという事。
そう、文字通り「何でも」……
「でも、そんな突拍子も無い話……」
いぶかしむ俺に、南さんはあのほんわかした笑みで返す。
「ですが、貴方がここに居る事が、何よりの証拠じゃないですか。」
そう言われては身もフタもないのだが。
まぁここは正直に、今ここにある「現実」を受け入れるとしよう。
「さぁ、相手を選んでくださいな。もちろん、私でも…いいですよ?」
少々頬を赤らめながら、南さんが言う。
そんなリアクションをされている所をすまないが、俺はもう、「相手」を心に決めていた。
愛せなくてもいい、語らうだけでも。
本来ならディスプレイの向こう側のはずの片思いの相手……
叶わぬ思いと諦めていた女性……
普段の明るさの奥に、繊細さと強い思いを秘めた、彼女の名は……
「高瀬瑞希さんを、お願いします。」
696 :
329:02/10/23 00:10 ID:lCgEqfwY
「あら、瑞希さんなのね。ちょっと残念です……」
南さんは本当に残念そうだ。だが、すぐに元の表情に戻ると
「分かりました。準備をしてもらいますので、もう少し、待ってくださいね。」
と、頭のバイザーから伸びたマイクでどこかに語りはじめた。
「……はい……はい、そうです……御指名……」
どうやら瑞希に連絡をとっているらしい。
「分かりました。では(ピッ)………お待たせしました。こちらへ。」
準備ができたようだ。南さんに続いて、階段を上ってゆく。
3階の、一番手前の部屋……南さんは、そこで歩みを止めた。
「ここが、瑞希さんの部屋ですからね。どうぞ、ごゆっくり………それと」
不意に、南さんの表情が曇る。
「貴方から感じられる『思い』……相当強いものです。
きっと心から、瑞希さんの事が好きなのでしょうね。でも………」
「でも?」
「決して、一緒に連れて帰るなどとは考えないでください。
ここは一時の魂の安らぎの場にして、私達登場人物への「思い」の集合体。
貴方がたの住む世界の理から外れた場所なのですから。
それだけは、忘れないでください。………では。」
そう言い残して、南さんは階段を降りていった。
「理から外れた場所、か……」
言わんとしている事は分かる。
だが、正直な話そう割り切れる自信が、俺には無かった。
その事に一瞬躊躇したが、俺は意を決して、目の前の襖を開けた………
697 :
329:02/10/23 00:14 ID:lCgEqfwY
>695,696。
一応ここ以降からが本番です。
この先ちょっとマニアックな行為(もちろんエロ方面)が目立つかも知れませんがご容赦を。
しっかし高級でも何でも無いよな漏れの場合……
>(何かで読んだ「迷い家」のようなものだろうか?)
迷い家じゃなくで一瞬「マヨイガ」と読んじまった
板違いなので逝ってきます
>>697 ぐっじょぶ。存分に「葉鍵楼」を愉しんでください。
続きも期待です。
>>697 「マニアックな行為」という予告が、ウナギの蒲焼の匂いみたいに
漏れを惹きつけてるYO!
本番の前ということであっさりした描写だったが、南さんがためらい
ながらも忠告してくれるところや、それを聞いた主人公が一瞬躊躇
するが意を決するところなどをもう少し丁寧に書けば、葉鍵楼らしい
雰囲気が出るんじゃないカナ。勝手なこと言ってスマソ
あげ
TEST
>>698 ? マヨイガでいいんじゃ?
柳田国男とかのあれじゃないのが、
なんかほかにあるん?
迷い家は定まらぬ家族の魂の家だそうです。
『常天・常愛』 「俺」を取り戻した主人公は、みずかと
結ばれることが出来るのでしょうか。
>>625-627 の続きです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
惚けたような優しい表情で、みずかはそっとつぶやいた。
「はい…」
何がほしいんだ、何が、と俺はみずかを責め立てたかった。
みずかは俺をほしがってくれている。
それで充分じゃないか。
俺はみずかを苦しめたいんじゃない。みずかから満足を得たいだけだ…。
そうやって気恥ずかしい言葉攻めをするのをやめ、俺は快楽を求めるべく、
みずかを求めることにした。
みずかは身体をくねらせて、切なげだ。
白い肌は薄く高潮しており、与えた刺激が彼女を好くしていたことだけは信
じることが出来る。
俺の悪魔は怠け者で性能が悪かった。
肝心なときに白ける。
俺はみずかのかおを観た。
切ない・切ない、美しい顔。なみだ目。俺はみずかのこの懸命な快楽受容を
他の男の訓練の賜物となじりつけた。
みずかは快楽の中に傷ついてきた。俺がこうやって今傷つけているように。
俺は、まさに今みずかの心と体を責めさいなみ、傷つけている。
俺のために居てくれたと、みずかは言った。
演出?
『最愛の人』であろうとすることにより、みずかは俺に慰めを注ぐ。
俺が妹に痛手を負っていることを見抜いて、亭主も『安らぎ』だとこの子を
勧めたのかもしれない。
俺はみずかを優しく抱き寄せた。
そしてつぶやいた。
「もしお前が俺の思い人で」
「…」みずかはじっと聴いている。やさしい笑顔を微かに浮かべて。
「俺がお前の思い人だったら」
「…」俺は空しくはないのに、とは俺はいえない。
「俺は…お前のためにせめて今だけでもそうなるよ。」
「みずかさん」俺は強姦しかけたこの子にさんをつけよんだ。
今夜一晩だけでも、君と愛し合いたいよ…。
さすがに照れて言葉にはならなかった。
「一番、ひどいことを求めてるね。」俺は先ほどまでのみずかにたいする狼
藉が悔やまれた。
そして今いっている自分の提案の偽善にも。
「いいえ…。いいのですよ。お客さん方はは例外なく厳しく傷ついた方たち
ばかりですから。」
ならばその捨石、俺たちの心の泥を落とす水であっていいと君は自分を言う
のかい?
「みずか。もういいよ。そんな飾った言葉で喋るな。」俺は彼女の方をそっ
と抱いた。
「…」みずかはきょとんとなって、俺を見つめた。
「みずか、もっと、自然に喋れよ、疲れるだろう…。」俺の笑顔はどうして
も寂しげなものにならざるを得なかった。
みずかはそんな俺の気取った苦悩じみたものをすら、優しく笑顔で受け入れ
てくれた。
「うん。いいよ。ご主人様がそう言うなら、普通に喋るよ。」
笑顔がまぶしかった。
この演技から、俺はさらに青春の含羞をすら性の道具として貪ろうとしてい
る。
俺は咽で笑った。自分の汚らわしさを嘲笑った。
行為が汚い。でもそれ以上に、みずかを汚しておきながら、みずかに気に入
ってほしい、そう思っている自分が居る。
だから、俺も精一杯下手な芝居をして、みずかにくつろいでもらいたくなっ
た。
猛りと火照りはまだあった。でも、それがなくても、俺はみずかのそばに居
るだけで、そっと一輪道端で花を摘むような満足を得られそうだった。
(続く)
>>698 民俗学ならカタカナ表記は一般的だから無問題。
別の意味で板違いなので逝ってきます。
正直、沢山のSSが同時進行してるから読みにくい。
でも、職人が散り散りになるのは、それ以上に寂しい。
今、一番注目してる500ml氏は今週で終えてしまうらしいが、
とにかく楽しみにしてます。
落ち着いたら、他のSSも追おう。
>629 ◆x37FOGtDiI氏
面白かったです。雰囲気が少女地獄@夢野久作のバスガイド編っぽいですね。
>>661-663続き
佐祐理さんの陰唇の狭間から、白く濁った液体が今更ツーッと溢れ垂れ出していた。
「なんだか、エッチだね」
「……見ないでください。お願いします」
「だって僕の精液、佐祐理さんのあそこから溢れて、下に落ちてきてるよ」
「あぁ……」
「ん?あ、佐祐理さんのお尻の穴に一旦溜まってるみたいだ」
「凄いね、あそこから肛門まで糸が引いてるみたいだ。それにお尻の穴、僕に見られてるから?ひくひくしてる」
「もう……もう……」
「よっと、うわ、ねばねばだ。佐祐理さんの愛液と僕の精液が絡みあっていつもより粘りけがあるよ」
「……」
「ねえ、佐祐理さん?」
「……」
「僕の指にこんなに絡みついてる」
「あっ、そんな所、触らないでください」
「そんな所って」
「ひゃぁ。ゆ、指なんて……」
「指なんて……?」
「い、痛いっ」
「ああ、ここは濡れないからね。でもこの粘液が少しは潤滑油になってるんじゃない」
「いや……だ……め……っ……―っ!」
「うわ、指がずぶすぶ入ってく。結構簡単な事なのかな」
「ぃゃ、ぃゃぁ……」
「中は意外とコリコリしてるね。でも押すとやわらかいんだ」
「うぅっ!」
「根本まで入っちゃった」
何度も何度も指を出し入れさせて佐祐理さんを虐め続けた。
「あぁ……」
指を肛門から引き抜く。多分指には佐祐理さんにはあり得ない物が付着しているに違いない。それをベッド
のシーツに舐り付ける。
そして今度は二本の指を佐祐理さんの膣内に押し込んだ。
「んん!」
勿論湿り気は充分あって、僕の指はすんなりと膣内に進入する。望んでない物が自分の中を蹂躙している
ってのはどんな気持ちなんだろう。
「もう、駄目……です」
佐祐理さんは弱々しく哀願する。それこそが今の僕をゾクゾクさせてしまうのに。
そして。
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ
「あ……ああ……いやぁっ」
佐祐理さんの膣内を二本の指で掻き回した。さっきまでこれより大きなものが入っていた筈なのに、狭くて
僕の指を跳ね返そうと必死に膣内が締めてくる。
じゅっ、じゅっ、じゅっ
「んんっ、んんん」
僕は構わず膣内で遊ぶ。佐祐理さんを見ると、目を大きくひらいて「どうして?」とでも言いたげに僕を一
所懸命見つめていた。僕は何か声を掛けるべきなんだろうか。でも、
「佐祐理さんのあそこ、泡吹いてる」
更にひどい言葉で彼女を嬲る。
「僕の精液だね、これ。真っ白な泡だし」
もう何も答えず佐祐理さんは僕をジッと見たまま、ゆっくりと首を左右に振る。
それでも脚を閉じたりとかの抵抗は一切しない。
僕は指を引き抜き、また明かりに照らす。今度は僕の精液が混じって白濁した指。
それを佐祐理さんの顔の正面に再び向けた。
「う……」
そして彼女の乳房で、指をぬぐった。
「はぁ、はぁ、はぁ」
肩で息をする佐祐理さん。僕の指から解放されてほっとしている様だ。
足りない。何かもの足りない。……なんだ?
佐祐理さんは僕に優しかった。最初は明るさで僕を包み込んでくれて、次は僕に肌のぬくもりを与えてくれ
た。佐祐理さんは僕の想像通りの爽やかで慈愛に満ちた女性だったのだ。
後……僕は何を彼女に求めている?
僕はローションの入った容器を取り、キャップを外す。容器を軽く押すと、尖った先端から少しだけ液体が
漏れる。
「あ、あの。ローションでしたら佐祐理が……」
奉仕でもしてくれるのだろうか。
でも、奉仕はいらない。
僕は漏れたローションを指に付けて。
「ひぁっ……」
佐祐理さんの肛門に塗りつけた。それで僕の意図が分かったのだろう。
「あ、そこは佐祐理は、その……」
「ご奉仕内容外?」
「そ、そういう、その……うぅ」
指を再び押し込む。そして一旦引き抜き。
ズッ
「いやぁっ」
ローションの容器の先端を佐祐理さんの肛門に差し込んだ。そして容器を押し潰す。
「くぅっ……」
ぺこんとへこんだ容器が、佐祐理さんのお尻の中にかなりのローションが入った事を示していた。
「……っ」
僕は容器を引き抜いて、残りのローションを佐祐理さんの体に全て垂らした。
ローションで照り輝く佐祐理さんの体は、更に僕の劣情を煽る。
限界だ。
「あっ」
僕は佐祐理さんを脚を開かせたまま腰を持ち上げる。
完全に露わになった佐祐理さんの肛門に、既にそそり立っているペニスを手を添えて当てる。
「いくよ。力抜いてね」
諦めたのだろうか、佐祐理さんはもう抵抗の言葉を吐かずに目を瞑った。
グッ
「うぅっ!」
先端が半分ほど押し込まれる。きつい。それに僕も痛い。これだけローションを塗りつけたのに、締め付け
とかそんなんじゃなくて、強烈な抵抗だった。
僕は更にグッと押し込む。徐々に開く肛門の皺がみりみりと音を立てているみたいだった。
「う……う…… ああっ!」
ヌム
「か……は……っ」
頑なに抵抗していた入り口が、雁首を飲み込む。入った瞬間は何か呆気なかった。
佐祐理さんの肛門は、これ以上無い程大きく開いていた。裂けているのかもしれない。
僕は残る陰茎を力を込めて更にずぶずぶと押し入れていく。
「っ……ぃぁ……ぃゃぁ……」
目に涙を浮かべ、顔を左右に振る佐祐理さん。すごく綺麗だ。
ゆっくりと腰を動かす。
速く動くと余りの締め付けに僕も痛みを感じてしまいそうだから。
「ぅぅ……ぃた…ぃ…あぁ」
佐祐理さんの裏返った声も今の僕には甘美な囁き。
僕は緩慢な抽出を繰り返しながら、佐祐理さんの乳房を揉み、乳首を噛み、陰核を弄くり廻した。
グッ、グッ、グッ
「うっ……うっ……うっ」
動かす度に呻き声が聞こえる。
僕は佐祐理さんの首を抱いて、彼女に口づけをする。
まだ精液の匂いや味がしたが、そんな事はもうどうでも良くなっていた。
「んむぅ……ぃゃ……ぁぁ」
全く感じてない。佐祐理さんの顔、声、どこからも苦痛しか垣間見る事が出来ない。
なのに。
なのになんでこの人は抵抗しないんだ。
両手を縛っているっていっても、僕を脚で蹴飛ばすなんて事はこうなる前に出来た筈。
それにここは佐祐理さんの領域。
大声で助けを呼べば耕一さんだってすぐに飛び込んでくるだろう。なのに、
グチッ、グチッ
「くぅ……ぅぅ……」
彼女は必死に苦痛を耐えて、僕の行為に身を任せている。佐祐理さんの後ろの穴は僕を必死に締め付けてい
る。こんなんじゃない。僕の求めているのはこんな事じゃないんだ。
佐祐理さんの中が少し拡張したのか、僕の動きはスムーズになる。
「ぁあ……ぁ……ぅぁ……っぅ」
抽出が速くなり、与えられる快感も大きくなる。
「佐祐理さん、だ……出すよ」
「ん……んんっ……んんんんんっ!」
膣内を擦る時と同じ様な速さで腰を打ち付けた僕は
「あっ、ああっ。うぁあっ」
ドク、ドク、ドク
「ンンンン―――ッ!!!!」
佐祐理さんの腸内に精液をぶちまけた。
以上
>>711-715 次が終わりです。投稿規制引っかかりますた。
6レスが限界なんでしょうか?連続投稿。
アナ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━( ゚)━━( )━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━(゚∀゚)━━━ル!!!!
満漢全席ですね
719 :
名無しさんだよもん:02/10/23 19:32 ID:S5822p4m
七瀬「おらぁ、さっさとズボン下ろしなさいよ!!」
びりびりびりびりりりり
>>1-718 どことなく、オナニーショー的な雰囲気が
ガクガク((((((;゚Д゚))))))ブルブル キモイヨ
オマエラノモウソウナンカ(・∀・)クダラネーヨ!! ダルイ ナガイ クドイ
今夜で投稿終わります。
>>704-706の続きです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「…もうだめなんだよ。」
みずかは声にならないか細い声で俺にささやきかけた。
「ご主人様は、私のことが好きなんだ…。」
ご主人様…。客への呼び方じゃない。言われた時少し引っかかった。だが、
そういわれるのも…やはり心地よくない。
慣れられない言葉だった。
「私は、私のことを本当にすきになった人を…」
みずかは少し悲しそうに言葉を止めた。
「本当に好きになったとしたら何がいけないんだい」
俺は、手向けられた花を受け取るような安らぎでみずかの言葉を待った。
「ここから、帰す事は出来ないんだよ。」
俺はぎょっとなった。だが、それもいいかもしれない。
一瞬そう思う自分が居る。
「ここには、明けない夜があるんだよ。正午に打ちつけられたままの太陽も
ある。求めるものはずっといつもすべてある場所なんだよ。」
みずかはにっこり笑っていった。
俺はここに入ってからの違和感を解消していった。
そうか…これはやはり夢…。
「ちがうんだよ。」みずかは相変わらずの綺麗な笑顔で俺に口寄せてつぶや
いた。
「でも、」みずかの顔は曇った。
「愛だけはないんだよ…。」
え? 俺は言葉を継げなかった。
俺はみずかの言うことの意味が分からなかった。
「自分を失った人だけがここにこられるんだよ…。」
「何かを引き換えに差し出して、すべてを得られるんだよ」
「愛する人の命かもしれない。」
「かけがえのない思い出かもしれない」
「…自分そのものかもしれない」
みずかは悲しげにつぶやいた。
「ご主人様は…私を最初は選ばなかったんだよ。だから、一夜の快楽で、静
かに帰ることが出来るはずだった。」
「…でも、私に引っかかったんだよ。」
「私を得るために、何かを差し出してしまうんだよ?」
「…。」
俺に…妻はいただろうか?子どもは?両親は。
そもそも、俺とは誰だ。
俺の年はいくつだ。
俺はなにをして生きている。
泥酔と、痴情の小道をくぐってから何時たっただろう。気を失ってから、身
を起こした時、俺はまだ俺が何だかを考えもしなかった。
「思い出すと、本当にすべてが終わるよ」みずかはさびしそうだった。
「でもそのほうがいいんだよ。私は耐えられるよ。」
刹那、激痛が脳髄を焼いた。
みずかは俺の声にならない苦痛が分かったようだった。でも同情はしてもら
えなかった。
「だめだよ。耐えちゃ。せっかく思い出せるんだよ?」
「拘っていると、葉鍵楼に、『お帰り』はないんだよ?」
「いつまでも、いつまでも、なんだよ。」
「それはご主人様の願ったことなんだもん…」
「でもそれじゃあいけないんだよ。」
みずかはまるで歯の痛さに耐えかねている幼子をあやすように俺の顔にそっ
と手を置いた。
「思い出すんだよ。世界で一番大切な人のことだよ?」
み…、みず、み…か。
み・か。
ミ・カ。
それは、ただ一人の妹のことだった。
14歳のミカを、僕は愛していた。
だが、僕はやや偏愛のある常識人に過ぎなかった。
一回り年上の僕は、美香にねだられるままに何でも買ってやった。ちょっと
こましゃくれたやつだけど、うそはつかないいいやつだった。
僕をはにかんだ口調で「あにき」と呼んで慕ってくれた。
うそにまみれていたのは僕のほうだった。
僕はミカに欲情していたが、ミカは僕を『甘いあにき』としか思ってはいな
かった。
だがそれでよかった。
それでいつまでも耐えることが出来た。
本当なら、いつまでだって・・・。
今はそれを満たされぬ下らぬ夢想だったと心底悔いる。
僕の手の届かないところでいいから、ミカには居てほしかった。
僕は彼女と、つい三日前に、死に別れたのだ。
僕は地上に残り、彼女はこの世を去った。
彼女は、僕にとって、ただの妹では、なかった。
たった一人の、大事な人、を、ボクハ、ケガシタ。
・
・
・
・
ケガレタ、ココロノ、ウチガワデ…。
はっと気が付くと、みずかは、俺に覆いかぶさるように、身をはだけてまた
がってきた。
両手を突いて、俺の顔をじっとみずかは見ていた。
「人間の心は、穢れているんだよ。」
俺に言葉はなかった。もう思い出したから。
「でもそれは悪いことではないんだよ。」
「いつも天国にはいられないよ。」
「いつも愛していて、愛されてはいられないんだよ。」
『だから今日は穢れても、汚しても、犯しても、侵されてもいいんだよ。』
…俺の心の影が、俺の最も愛するものの影を作って語りかけてくれているの
か。今日だけは。
みずか。
だからここには愛だけ、ないのか…。
みずかは興奮に起立した俺自身に充分に濡れたみずかの花弁を含ませた。
そう言えば、ここは娼館なのに、俺たちはそれをしていなかった。
「…みずか。」
それは、やわらかく分かりやすい快楽だった。興奮は…しているのだろうか。
ただ、気持ちいい。安心できる。すべてを任せられる…。そんな感覚だった。
俺は拒むべきだったのかもしれない。
俺がしたかったことを、俺の愛する人の姿でみずかはそうしてくれている。
体の温かみがじわりと伝わった。内股にじわりと淫水がしみてきた。心地よ
い暖かさだった。
「ご主人様。あなたに尽くせてうれしい・・・です。…っつ」
みずかも快楽を感じているようだ。
それは素直にうれしい。
締まりは最高だった。だが、淫水の量の多さできつさは感じない。
ただ、ただ、気持ちよく俺自身は締め付けられる。
「みずか、愛…むっ」
みずかはそっと俺に口づけた。俺はもうその言葉を言ってはならないらしい。
少し寂しいが、みずかは唇の裏まで丁寧に舌で刺激する濃厚な口づけを俺に
くれた。
言葉にしなくても、これを愛と感じない男は誰も居ない。俺はそう思ってし
まう。そう、思うことにする。
それでいいのかもしれない。
俺はもう我慢をすることは出来なかった。
俺はみずかの腰をじっと持った。
「…出していいか…みずか。」
「いいよ。」みずかは上気しながら、すべてを許してくれた。
俺の視界は真っ白になった。
ただ、ただ気持ちよかった。
俺は刹那、問いたかった。
「いつまでもここに居てほしい、還ってほしい、どっちが本音なんだい、み
ずか」
俺が最後に見たのは、上気した優しい笑顔がじっと黙ってなにも答えてくれ
ない様だった。
※ ※ ※
僕は、泥だらけになって、つい一刻前まで泥酔と、痴情の坩堝だった、今は
月明かりに照らされている静かな小道で倒れていた。
僕は周りを見回し、『すべての願いを叶えます』の看板をとっさに探した。
確かにこの小道のはずなのだが、どこにもそれらしき建物はなかった。
いくら探してもその建物はなく、徒に息は切れた。
諦めるよりなさそうだし、もとより諦めはついていた。
僕は身体を払い、悄然と立ち去ろうとした。
払った手に一本の濃い茶色の長い髪が引っかかった。
美しい、その髪。
その髪。
笑顔。
(FIN)
以上
>>721-725 これにて終わります。
構成に幾つか失敗し、致命的な誤字がありますので恥ずかしい作品ですが、
何とか終わることが出来ました。
しばらくはROMになります。読者様ありがとうございました。
職人さんたちはいい作品見せてください!! では。
>>721-726 どことなく、オナニーショー的な雰囲気が
ガクガク((((((;゚Д゚))))))ブルブル キモイヨ
オマエノモウソウナンカ(・∀・)クダラネーヨ!! ダルイ ナガイ クドイ
どうだ、あれのほうは?
器量は言う事なし。躰つきの方もすんなりとして、柳腰で。それにさすがに育ちがちが
いまさ、なよやかで風にも手折れんばかりで。どこでお見つけに?
もとを辿ればちょっとした華族様だとよ。まぁ、落ちぶれちまえば同じ事だが。
なるほど、左様で。で、どうなさいます? 今、遣り手婆が定めとりますが、そのあと
は…久々に? それともいつものように、叉左に?
いや、もう年よ。ぬしに任すが、余り無茶はするな。世が世ならお姫様ゆえな。
へぇ。
――以下5レス使います。『ながめせしまに』
どんちゃんの騒ぎが遠く聞こえる。鼓と三味線の音にのって、調子外れの歌、笑い声が、
長い廊下を渡って、奥まった一間の、鯨油の火を揺らす。値の張った蝋燭を無数、まるで
昼の如く明々と灯して人を呼んだのも今は昔。道を照らすガス灯の光はその何倍も明るい。
ただこの古めかしく、陰鬱なる一室はどこか世間に取り残された感がある。
煤けた梁が見える。下からの灯が影を落とす。板ばりの天井のない、段段に傾くそれは
恐らくは階段を上に眺める、物置か座敷牢かのような広いとは言えぬ一間。
小さく縮こまって、彼女はじっと俯いていた。彼女の座る畳は恐ろしく古く、粗末で、
面の伊草は殆ど擦り切れて、畳床の藁が覗いていた。特に彼女のおろした手の辺り。まる
でそれはここに座った者たちが、不安の紛らわしにかきむしったようだった。
がたん、と立て付けの悪い戸がなり、先の男が戻ってきた。彼女はびくりと身をこわば
らせる。
「瘡やらの心配はせんでもええ、なにせおぼこじゃ」
遣り手婆の耳に障る声に、彼女は唇をかんで俯いた。屈辱的な憤感を思い出して、羞恥
に面を染める。男は頷いて、婆を追いやるとずかずかと娘へと歩み寄った。娘の顔にほん
の僅か、恐怖の色とおぼしきものが浮んだが、男は気にも止めなかった。娘は今や全く観
念したようだった。彼女から全てを奪い去った債権者達と同じに、人を人とも見ぬ目を、
娘はその男に見たからである。
くるすがわ、なる名が通っていた時代もあった。それももうふた昔前、近年のその破産
も、いまや口の端に上らせるものもいない。かの一門に限らず、様々な凋落や勃興も時代
の移り目のごたごたに取り紛れてしまい、日々に忙しく移り気な人々の関心を惹きつづけ
ることはなかった。ただ当該する者たちだけが古き日々を懐可しく思い返してみたり、時
流の不条理に我が身を託つばかりだったのである。
美形で名高き来栖川の令嬢たちの消息も絶えて、知るものもなかった。何処も似たよう
な青息吐息の一族の間を転々として、そのうちに忘れ去られていた。
男の手が顎にかかり、ぐいと持ち上げられる。年の頃一六、七か。肌目がいい。目鼻立
ちは言うに及ばなかった。ただ、化粧ばえはしないかも知れない。髪も美しい。燭に映え
るだろう。
「脱いでそこに立て」
一瞬、その目を過った娘の哀願を男は無視した。無言のまま、ゆっくりと彼女は立ち上
がった。落ち着き払っているように見える。いや、足許は震えている。ゆっくりと手が挙
がり、一つ、また一つと着物を落として行く。衣擦れの音だけがそこにあり、微風に揺ら
ぐ燭台の火は彼女の影をながく床へ落とした。
女の肌が覗くと、男はなるほどというように一つ頷いた。まだくすみの抜けぬところの
ある、そして固さの残る躰だった。晩熟か、しかしすぐにそれは消えよう。
ついに彼女は全てを取り去ってそこにいた。慎ましく胸元と臍下へ手を遣り、顔を斜め
にそむける。
「まっすぐ前を向け。肩幅に足を開け、手は横だ」
娘はかすかに目を瞬かせた。卒倒に近い気持ちであるのだろう、半ば以上考えず、彼女
は言われたとおりの姿勢をとった。男は燭を手に取り、彼女へと近づいた。細かく震えて
いた。晩夏、篭った空気が蒸す。横より検分する。男は内心感嘆した。頤より下り、白い
喉から鎖骨を経て乳房に至る曲線の見事さは、これまで目にした事がないほどだった。今
はまだ丸みの足りない心持ちのするのは、先ほども感じた通り、おぼこ娘ゆえの肌色と艶
の不足と思えた。
男を追わず、ひたすら前を見据えた娘の瞼は震え、唇も少し開き戦慄いている。男は後
ろへと回る。
項と背の線を見ようと、男は娘に髪をもたげるよう指示した。その掛かるところは、髪
か影か判然としない。腰骨がまだ目に付き、尻の肉はやや不足しているようだった。
男は娘の股の下に燭を置く。さすがに躰が動いた。
もう一度前に回り、男は片膝をついて娘の陰を見る。陰毛の量はやや多く、少し固めで
あるようだった。覗き上げる。恥丘はなだらかで、とくに上や下につくでもなく、長すぎ
も短すぎもしない。まだ発達が至らず、外からでは内唇の有り様は伺いにくかった。
燭が鼻先を火照らせる。震える膝を眺めるにつけ、男はいつもながらの冷ややかな笑み
を浮かべた。ぐるりと一切触れず、口数もない。男は顔を娘の陰へと寄せた。娘の腰が微
かに引ける。わざとらしく、すんと鼻を鳴らす。
雨に堤が破れるように、娘は唐突に崩れ、尻餅をついた。男はたちあがる。そして、足
を太腿で抱き、脛をかませて蹲る娘に向かって言う。
「四つに這え、尻を上げろ」
娘は今度こそ間違い様のない哀願の眼差しを向けた。小さく首を振り、幼子のように拒
絶の意を示す。男は二度は言わなかった。ただ黙ってそこに立って、彼女を見下ろし続け
た。絶望の色が娘の瞳に染み入り、薄く浮いた涙が枯れるのにもそう時間は掛からなかっ
た。彼女は先ほど以上にのろのろと、丸くなって後を向いた。
「もっとだ」
それ以上はどうにもならない、というようだった。男は何度か指示を重ね、その上で再
び燭を手にした。
娘が小さくすすり泣いていた。か細く、階段を上り下りする足音にもかき消されるよう
な声だった。男は目の前にさらされた娘の陰に灯りを近づける。その熱を感じたか、娘の
腰が落ちるのを、男は叱咤した。
揺らめく光の下で、男はじっくりと見定めに入った。先ほど見たてたように、とくに下
付きというわけでもなく異形が目立つわけでもない。むしろここもまた整い、まだ清潔な
感があった。肉感の足りないと思えた尻は、こうするとよりその印象が強い。その為か、
赤らんでいる事の多い菊座から陰にかけての部分は驚くほど白さを保っていた。毛切れの
おこる恐れの高い陰毛については、後程注意を与える必要がある。
触感に反応する娘も、もう逃げようとはしなかった。長い髪を投げ出して、横様に虚空
を見つめている。男は尻を開いた。陰もまた僅かに内を覗かせる。そのまま手を滑らせ、
陰の端をおして分けた。再び小さな咽び声。道は閉じ、引き剥がす一仕事が残っているの
は明らかだった。その間、彼女が男の目から僅かでも何かを隠そうとする努力はしかし、
皮肉にもその陰口を誘うように蠢かせるばかりだった。
男も、自分の冷静さが相手の体温で失われる事を知っていた。検分の序段で、出来る限
り触れずにおくのもそのためだった。手から伝わる熱に、男もそろそろ昂ぶりを覚え始め
ていた。男は今一度、女の陰を覗きこむ。近頃はなかなか見れない綺麗なものだった。す
るすると打ち、外の唇を縁取ってなぞる。先端の突起に触れるとその時だけ、また膣口が
うねった。
様子の変わった男の指使いにも、娘はほとんど反応しなかった。高く尻を持ちあげ、胸
から下は突っ伏したような格好で、もはや放心してただ為すがままになっていた。男が陰
へ舌を這わせ始めても、それは変わらなかった。さいごに、男は懐から麩糊を取り出して
娘の陰へと塗りこめ始めた。そのぬるりとした感覚に娘は僅かに気を取戻したようだった。
あるいは、それは気配の変わった男への注意だったかもしれない。
「おぼこでは成りゆかん。覚悟しろ」
男は腰紐をとき、魔羅を取り出す。一般にも小さいもので、それがゆえにこの役にいた。
使いものにならなくしては元も子もない。
そこにものが押し当てられるに至って、娘は正気を取戻した。異物感と恐れから彼女は
這って逃げ出そうとした。男は腰を抱え、上から身を覆い被せて圧しつぶす。
やめてください、とはじめてまともな言葉が漏れ聞こえた。おねがいします、やめてく
ださい、そう繰り返す。男は後から手を回して娘の乳房へ触れた。少々固さが残る。肌が
冷たく滑らかで、触れている実感が強い。滑る手は胸の先で止まる。哀れにも、娘のその
哀願が、いっそう手に力を篭めさせる。男は容赦なく腰を進めた。途切れ途切れの、吐息
とも悲鳴ともつかぬ声が上がるのを男は耳元で聞く。麩糊と自らの唾液のみで滑らせた陰
はやはりまだ抵抗も大きかった。
――けて。
男は自分の小さめな魔羅が受ける様々な感触を一つ一つ味わい、覚える。悪くない。
男は娘の片足を逞しい腕でとらえて持ち上げ、仰向けに転がした。緑の黒髪が舞い、白
い肌の上に落ちかかった。ぱたり、と力なく娘の手が落ちる。背けられた彼女の顔には涙
が伝っていた。
たすけて。
男は娘の両足を付け根で押さえつけ、大きく押し開いた。体も柔らかい。そのまま、た
だ陰部だけでその味を見る。それに満足すると体全体で押し被せ、腹と胸で彼女の体を擦
り上げる。強く乳房を握り締めた手で、ほっそりとした彼女の下にまわし、その小さな尻
を弄ぶ。
助けて。
そして、顔をそむけ続ける彼女の顔を引き起こして、項を押さえ、その口を吸った。彼
女はその瞬間、閉じていた瞳を大きく見開いて、そしてそれまで以上に滂沱と涙を流した。
助けて――――様。
埒をあける寸前の男は、その声には気付かなかった。
とある遊郭に、それは婀娜めいたおいらんがいるそうな。そんな噂が巷に流れる。町人
たちは一目見てみたいもんだ、その手管を一度は試してみたいもんだ、と噂する。その立
ち居匂いやかにして、その寝物語いと哀しく、と。
>716-715
相変わらずエロいですな、どんな結末か期待してます。
>721-725 >728-734
goood-job!!
葉鍵楼に相応しい雰囲気のある作品、堪能させて頂きますた。
完結していく人が出てきましたね。
うーん、自分のはなぜかまだ終わらないようです。
>>689-691 の続きです。
二人とも立ち膝で向かい合う。もはや浴衣は脱がされ、二人とも何も身につ
けていない。その身体が触れるかどうかと言うわずかな間を置き、見つめ合う。
最初は小鳥同士が啄むように。
目を閉じ、ツンと突き出された真琴の唇に、柔らかい頬に、形のいい鼻に、
その整った顔全体に唇で触れていく。
「あぅ、くすぐったい……」
「そうか?」
「じゃあお返し」
今度は真琴の番だ。目を閉じた私の顔中に、柔らかく暖かなものが触れてい
く。その心地よさに頬が緩む。
「ねっ、くすぐったいでしょ?」
「ああ、だがそれ以上に気持ちいい」
「そっか、こういうソフトなのが好きなんだー」
おそらく、先ほどの激しい行為を途中で止めたことを言っているのであろう。
「いや、真琴がしてくれることなら、何でも好きだ」
「あぅー、なら何でさっき止めたのよぅ?」
少し拗ねた風に問う真琴。なんと説明しよう。
「強いて言うなら……大好物は最後まで残しておいて食べるたちだから、かな」
「えー、真琴だったら最初に食べちゃうわよぅ」
「はは、真琴らしい」
そう言うとまた私は真琴の顔に口づけの雨を降らせ、一呼吸置く。
「あぅー、真琴らしい、ってどういうことなの?」
まだ口を尖らせている。私は『言葉通りよ』と返したくなる気持ちを抑え、
その代わり口をふさぐ事にした。
唇の形を確かめるように、互いの唇同士を合わせる。真琴の唇は小さい。そ
の小ささを確かめるように味わっていく。
「は……ん……うん……」
上唇を吸い下唇を舐め、時には押しつけ合って互いの唾液を交換する。チロ
チロと舌の先同士を擦りつけ合うと、会陰部目がけて稲妻が走るようだ。
先程は肉まんの味がする、と冗談めかして答えたが、真琴の唾液は甘い。本
当に甘いわけではないのだろうが、私には甘く感じるのだ。こんな経験は今ま
でにない。この夢のような事態に脳が錯覚を起こしているのか、それとも元が
二次元の少女はこんなところも男の理想を具現化しているのか。まあどちらで
もよいのだが。
真琴も無心で私の唇を貪っている。私の唇を舐め、時にその白い歯で軽く噛
んでいく。噛まれたところからは甘い疼きが生じ、それはさらに真琴を求めさ
せる。
私は両腕をあげると、両手でそっと華奢な肩に触れた。そのまま背中へと指
先を走らせる。
「んんっ」
わずかにそれだけでも、真琴は敏感に反応した。先程から色々やっているの
だ、全身が敏感になっているのだろうか。
今度は逆に真琴がその細い指先を私の背中に回すと、下から上へと撫で上げ
る。
「! くっ」
私も同様だ。これだけでもう、腰が跳ね上がる。衝撃で合わせていた唇が離
れた。一瞬、互いの唾液がきらきらと光る細い橋を作る。
「はぁ……」
真琴は焦点の合わない目で私を見ると、力の抜けた笑みを浮かべた。擬音化
すれば『ふにゃあ』という感じであろうか、真琴は狐だが。しかしその狐耳も
力が抜け、半分横になった状態である。
「気持ちいいか?」
「うん……それにね……あったかいの……」
夢見心地といった表情で答えると真琴は自分の手を身体の前に持っていった。
「こことかね……ここがね……中からあったかいの」
そう言うと自分の胸の谷間や下腹――ちょうど子宮のあるあたりだろうか――
を指差し、撫でる。こうして真琴の身体を眺めると、全身が赤く上気し、得も
言えぬ色気がある。
「こういうのは、初めてなのか?」
「初めてじゃないけど……あんまりないの。いつもは、ぱーっと気持ち良くし
てあげて、気持ち良くなって、よくわかんなくなっちゃうから……」
胸を押さえ、ふぅ、と大きな溜め息をつく真琴。なるほど、部屋に入った直
後のあれといい、浴室での積極性といい、ああいう短期決戦が真琴のスタイル
だというわけか。
けれど、今は。
「じゃあ続けるよ」
「あぅ……うん」
私は再び真琴の唇に貪りついた。そして両手は真琴の身体を触っていく。直
接性感となる場所を避け、しかし、全身をこの手で感じていくのだ。
太股を撫で、引き締まったお腹を触り、髪の毛を指で梳き、先ほどの名残が
残る下腹部の丘の膨らみを手のひらで感じ、尻尾の付け根である尾てい骨のあ
たりを触れ――。
先ほどの急激な愛撫では知る事の出来なかった、真琴の身体を私は今味わっ
ている。真琴と触れ合っている、ということが、ようやく事実として体感でき
ているのだ。
そして真琴を私の身体を撫でている。あまり立派な体格、体型だとは言えな
いが、そんな私の身体を撫で回してくれるということは嬉しい事ではないか。
「はぁ……」
「ふぅ……」
互いの息が熱い。互いの身体が熱い。
そして口内全てを味わうように、互いの口に舌を滑り込ませるのだった――。
りーあーるタイ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━ム!!!
キタ━━(゚Д゚)━━━━!!!!!
ヒョシュ
>>728-734 誠に失礼かとは思いますが、確認のための質問が一つあります。
この登場キャラは、来栖川芹香、ということでよろしいのでしょうか?
キャラクタごとに保管所で分類させてもらっているものですから……。
頭の中がぼやけている。
僕の体の下では、佐祐理さんが目に涙を溜めて大きく息をしている。
「はぅ……」
僕は彼女の肛門からペニスを抜いて、
「ふあぁぁ」
今度は膣内に差し込んだ。
「そ、そんな、あ、あ、あ、あ」
気持ちいい。もやもやしたものが晴れていく様だ。
「んん!」
射精した。でも僕のペニスは硬さを失わない。
「んぁ、ん、ん、ん」
また射精した。僕はかまわず突きいれる。
「佐祐理さん……?」
「んん、んん、んん」
「佐祐理さん、僕の名前、呼んでくれない?」
「! ……だ、駄目です。それだけは絶対」
「どうして?」
「んんっ! ど、どうしても…………です」
「頼むよ」
こうしてる間にも、僕は何度佐祐理さんのなかにしゃせいしただろうか。
「だ……だめ……あ、あっ、あっ」
ああ、そうか。そういうことか。
「頼むってば」
佐祐理さんは僕の目を見て、さゆうに首を振る。呼べばおたがい楽になるはずなのに。
なんだか眠くなってきた。このまま眠るのもわるくない。
あたまの中がくらくらするなか、ぼくのおぼえているさいごのことば。
「お願いだ。お願いだよ、僕の事怒ってよ……『だめでしょ、一弥』って」
―――――――
「じゃ、耕一お兄ちゃん。正門閉めてくるね」
「ああ、よろしくね。初音ちゃん」
耕一は初音が玄関を出た後、自分も出て中庭に向かう。
そして、中庭に配置されているテラスで一人の少女を見かけた。
その少女は板葺きの床の上で、満月を静かに見つめていた。
「佐祐理ちゃん?」
「はぇ……?あ、耕一さん、今日はもう終わりですか?お疲れさまです」
「ああ、佐祐理ちゃんこそお疲れさま。所で……服着ないと風邪引くよ?」
佐祐理は一糸纏わぬ姿で、全身に月の光を浴びていた。
「あ、大丈夫です。こう見えても佐祐理、体は頑丈ですから」
えい、と力こぶを作る佐祐理、その肢体の色気に反したあどけない仕草だった。
「服着て欲しいのはそれだけじゃないんだけどね」
思わず苦笑する耕一。
「?」
「まあ、いいか。……ところで、お客様は?」
「はい、帰られましたよ」
佐祐理はいつも通りの笑顔で答える。
「応接間は通ってないみたいだけど……」
「ええ、通ってないでしょうね」
「じゃあ……」
「はい」
先程迄の笑顔に少しだけ困った表情を浮かべて佐祐理は言った。
「『こちら側』に来てしまいました」
「またか……。結局いつものパターン?」
たずねる耕一。その表情は困ったと言うより、どちらかというとやれやれといった感じだった。
「はい……最後はご自分から……」
「そうか……それは大変だったね。それにしても……多いなあ」
「……佐祐理のせいかもしれません」
「いや、佐祐理ちゃんだけじゃない。他の子を指名する人も多いんだ」
「はぇ……。そうなんですか。でも、どうしてなんでしょう」
「まあ、簡単な事なんだけどね」
そう言って耕一はポリポリと鼻をかく。
「結局、ここで自我をさらけ出してしまうからだよ。こんな所でね」
「自我……ですか?」
「ああ、ここは勿論お客さまを満足させるのが目的。みんな癒しを求めて来るんだし」
「でも、それ以上を求めるお客さまが……」
「こちらの世界に踏み込み過ぎて、君たちの中に入りたい。存在したいと思ってしまう」
「……」
「最初は愛されたい、それが駄目ならどんな手段でもいいから記憶に残りたい。そして最終的には……」
「こちら側の人間になろうとするんですね」
「そう。その子にとって一番大切な存在になる事で、自分が残った事にしてしまう」
「はい……。 佐祐理にとってはそれが……」
そう言って佐祐理は少しシュンとしてしまった。
「でも、なろうとした人物は『此処』では既に存在している。だから同一化した場合……」
耕一もため息混じりに言う。
「消えるしかないんだけど……」
「ま、良く言えば純情、むごい言い方をすれば子供って事だよ。そもそも彼らにしてみれば、みんなが素直に
肌を晒す時点で、もう偶像としての崩壊は始まっているのかもしれないし」
「……」
「そして彼らなりにそれを理解しようと踏み込んでしまう」
「そうかもしれませんね」
佐祐理は少しだけ寂しそうに呟く。
「ま、佐祐理ちゃんがそこまで夢中にさせてしまう程、魅力的に過ぎるのかもね」
そう言って、この場の雰囲気を少しでも和らげようと耕一が笑った。
意図を汲み取った佐祐理も続けて少し笑顔を覗かせる。
「それよりも、早く服着なよ。ほんとに風邪引くよ?それに……」
「……?」
「ちょっと刺激が強すぎるよ」
佐祐理は今更の様に目を逸らす耕一を見て、少しだけ嬉しそうに、そして意地悪っぽく言った。
「耕一さんも……佐祐理と肌を合わせてみます?」
「は?あ、ああ、その。流石にねえ?そりゃ出来る事なら一度ぐらいは……」
少しだけしどろもどろになってしまう耕一。
「でも、遠慮しとくよ。俺も佐祐理さんとは「違う世界の人間」だし。それに割り切って女性を抱ける程、大
人じゃないしね」
「クス……そういう耕一さんの真面目な所、佐祐理は大好きです」
月明かりにその全てを晒す偶像が、心地良いぬくもりを与える。
「……確かに、みんな狂うかもしれないな」
「はぇ?」
「いや、こっちの話し。じゃあ俺は戻るから。月浴みも程々にして早く休むんだよ」
「はい。では、お休みなさい」
正門に向かった初音が、観音扉に抜きを入れて固定する。そして最後の石灯籠の明かりを消す。
フッ
葉鍵楼はその場から姿を消した。
以上
>>747-750 これで終わりです。これで今の混み合った状況がかなり緩和されると思います。
強引に落とし続けて申し訳ありませんでした。
ある意味ここはエイエソみたいなモノだったのでつか?Σ(゜д゜lll)
偶然同じ時期に完結した長森狂徒氏と500ml氏の作品だけど、
なんか見事なまでに対称的な終わり方だな。
偶然とはいえなんかスゴイ。
両氏お疲れ様でしたー。面白かったです。
夢幻か、神が疲れを癒す場所か、葉鍵楼に決まった姿は
無いのかもしれない。なにせ経営してるのは「鬼」だし。
なんとなく耕一がかっこいいな。
太宰風東鳩スレが消えてしまいますた…
757 :
329:02/10/24 21:11 ID:E4+BcCqU
ぎゃ〜す、書いてたSSのオチ構想が500ml氏とかぶった……
さてどうしたものか。
安易に奇跡は起こしたくない、かといってブラックな結末ばっかも何か嫌だ……
悩む。
序に、このスレも消えてくれればいいんだが・・・
ほんと上手いね…ここの人。
>500ml氏
凄いわ、あんた。エロいのにちゃんと話が成立してる。
これからは要注意の職人さんに認定させていただく(w
>329氏
マターリいきまっしょい。確実に次スレ立つだろうからね、このスレは。
>747-750
500ml氏お疲れ様でした。
結局、最後は溺れてしまいましたか。
バットエンドしたが、話は見事に纏めてあり楽しめました。
>500ml氏
堪能させて頂きました。エロいし、話も上手い。
結末もバッドエンドですけれども、何故かそっちの方が美しいと感じました。
しかし500ml氏に限らず、このスレの職人さん達は本当にレベル高い。
…いつか、自分もこのくらい上手に書いてみたいです。
なんか感想がめちゃくちゃ同一人物っぽいんですが・・
>>500ml
まさかそういう最後になるとは。急転直下の展開で驚きましたが、綺麗にまとまって
すばらしかったです。エロかったし。
そして自分は行き詰まってます。スランプというと聞こえはいいですが……。
お恥ずかしながら、濡れ場などを書くのは初めてなもので、煮詰まり中です。
少し頭を冷やしてきます。少々時間をください……。
764 :
593:02/10/25 12:01 ID:m1/Y057F
レス番ずれてるし(鬱
というわけで、忘れられつつあるみさき先輩編です。完成しますた。
一応終わりまで8連続なんですが、投稿規制引っかかるかも(汁
「だから、もう一回だよ…」
「あっ………」
私は、急に目の前が暗くなったのを感じる。
目を塞がれたわけではない。彼女の豊かな臀部が、月の光を遮ったのだ。
俗に言うシックスナインだ。しかし、私はすぐに彼女に触れられなかった。
「んぷ…どうしたの、お客さん?」
「…綺麗だな、って…」
「え…?や、やだぁっ」
恥ずかしそうに身をくねらせつつ、私の剛直を離さない彼女。
そんな淫らな状況下なのに、あまりにも綺麗な裸体に触れる事を
私は躊躇っているのだ。それは、高価な宝石に抱く感情と似ている。
「あむ…んっ…」
「くぁ…っ!く、みさきちゃん…っ!」
彼女は、それでも私への奉仕を止めない。私の脳を融かす気なのだろうか。
そんな毒の様な刺激に耐えていると、不意に煌めくモノを見つける。
「濡れてる…ね」
何?と言いかけた彼女を横目に、私はその光るモノに手を伸ばした。
それは私の指を、暖かみとぬめり…そして何とも言えない香りで迎えた。
「ひゃあっ…!ん、んぅぅ…ちょ、だめ…だよっ」
「殆ど何もしてないのに、もうこんなに…」
「ち、ちがうよっ…それは、そのっ、えっと…」
「嘘吐きだな…」
「きゃはぁっ…!?あ、あぁ…何か、はいってくるよぉ…」
「んぶ、はむ…っ」
私は、彼女の秘唇に熱いキスをして…舌を差し込んだ。するとどうだ。
途端に熱く欲望に満ちた、甘い蜜が私の口に注がれていく。
これ幸いとばかりに、私はその蜜で喉を潤し始めた。
「ひぅっ…!も、もぅっ…んぶっ、ふぁ…!」
「んぐ、ふぶ…んっく、んぐ…!」
言葉は途絶え、欲望に満ちた吐息と淫靡な水音だけがお互いの口から
零れ落ちる。それは、身体だけでなく時間の感覚も奪い去っていった。
「ひあっ、あ、あああっ…ぅぅぅんっ…!?」
「ぐ、ぁぁぁ…」
凍り付いた空間を、彼女が甲高い嬌声で融かし始めた。
歓喜に打ち震える彼女の姿は、私の堰をも打ち壊していく。
そして…。
「うあ、うぅぅっ…!!」
「あっ、あっ、ぅぁああんっ………!!」
彼女の暖かい胸に、私の欲望がデコレーションされていく。
彼女はそれに悦び、私に腰を擦りつけて高みに達した。
「はぁ…はぁ…ひどいよお客さん…」
「そう?みさきちゃんも、イキたがってたみたいだし…」
彼女の頬を膨らませ拗ねてみせる様が可笑しくて…私は更に狂わされていく。
不思議な事に、彼女に2度も精を与えた後にも関わらず
私が疲れを覚える事はなく、更に剛直の力を強めていく。
普段だったら、そんな異常な性欲はないはずなのに…。
僅かな疑念と恐れを封じる様に、私は意を決して告げた。
「みさきちゃん…そろそろいい、かな…?」
ふと、彼女は一瞬驚いた様に見える…複雑な表情を見せた。
その表情が哀しげに見えた、と思う間もなく彼女は笑顔で答える。
「うん、いいよ…ひあ…っ」
「…みさきちゃん…」
流石に慣れているのか、脚を軽く開いた彼女は
自ら秘唇を割り開き…淫靡極まる微笑を私に向けてくれる。
とうとう理性が崩れかかった私は、獣の様に彼女にのし掛かった。
「えっ…?ひあ、おっき…ぃっ…!?あ、あああっ…!」
言葉も発することなく、ただ私は荒い吐息と共に彼女を荒々しく貫いていく。
彼女の膣内はとても暖かく、何もかも吸い込まれる様な感触だった。
「ひあっ!あ、あああっ…お、ね…もっとゆっくり、ぃぃぃっ…!!」
苦しそうな表情なのだが、その裏にあるモノが、今の私には分かる。
穢し穢される愉悦…。異常なまでの快感を、今私達は共有しているのだ。
自分が、彼女が更に快楽に溺れる為に…私は腰を彼女に叩きつける。
「ひあ、あああっ…だめ、だめだよっ…!!」
「う、あぁああっ…!?」
彼女は、信じられない程の力で私を抱き留める。
そして更に深く、私をくわえ込み結合をしていった。
快楽は更に高まり、もはや私は彼女を穢す怪物に過ぎない。
「ひゃああっ!あ、ああっ…!!だめ、だめぇ…またっ…!!!」
私の動きで、彼女は2度3度と面白い様に達していく。
脂汗を流しながらも、私はひたすらに彼女を突きまくった。
………目の前が白く霞んでいる事にも気づかずに。
「ぐぁぁっ…!!!」
「ひっ!?あ、ああっ、あっ…ああああああああああああああっ!!!」
そして遂に耐えきれなくなり、この日最大の射精を行う。
彼女の中に私の欲望が注ぎ込まれていくのが、自分でも感じられた。
それを全て受け止め、恍惚の表情を浮かべる彼女。
「ぁ………ぁ…」
流石に疲れ果て、私は一度彼女の胸元に倒れ込んだ。
彼女は…まるで聖母の様な優しい手つきで、私の頭を迎え入れる。
「あふぁっ…んしょ…」
そして彼女の体内から、卑猥な音と共に剛直が取り出される。
彼女はそのまま体勢を変えて、私を仰向けにすると。
「………」
何故か一言も言わず、ベッドから離れていくではないか。
私は、とっさに彼女の後を追う衝動に駆られた。
理屈ではない。彼女と離れたくない。もっと彼女を感じたい。
(もっと、せんぱいといっしょにいたい…)
………『先輩』?どういう事なのだろう。明らかに彼女は年下なのに。
…そんな考えを振り切る為に起きあがろうとして、私は気づいた。
「……………!」
何故か手が全く動かないのだ。いや…手だけではない。
脚も腰も頭も…まるで肉体から魂が抜けたかの様に、私の制御を拒む。
更に、意識までもが視界同様に白く霞み始める。焦燥感だけが募った。
「…ダメだよ」
それらを全て知っているかの様な口振りの、彼女の声が聞こえる。
「これ以上───たら、───くん…帰れなくなっちゃうよ」
声も聞き取り辛くなっている。一体これは…。
それに、彼女は…私の名前ではない…誰の名を呟いたのだろう?
そんな疑問が渦巻く私の顔を、彼女が覗き込む。
「本当は、わたし達は居ないはずの人だから…」
「…き………ぱ…ぃ…」
「だから、もうお終い…だよ」
その表情は…泣いていた。そして、笑っていた。
哀しげな涙を浮かべたまま、彼女は気丈に微笑んでいたのだ。
私が、彼女に何をしたんだろう。
何故、彼女はここまで哀しそうに微笑むのだろう。
『葉鍵楼』に踏み込んだ時の様な疑念の渦が沸き上がる。
「大丈夫…───くんなら、ちゃんと歩いていけるから…」
「それに、また…わたしに逢えるから…ね?」
しかし、そんな思考も彼女の微笑みによって、深い霧の彼方に消える。
彼女が何かを持っている事に気づくが、もうそれを識別する事も出来ない。
「だから、今はお別れ…」
「忘れる事は、ないんだよね…」
ゆっくりと、彼女が私に覆い被さってくる。
それを押しとどめたかった。もっと話したかった。
でも…もうどうしようもなかった。
「ごめん、ね…でも、わたしは大丈夫だから…っ、っ…」
彼女が、ぼろぼろと涙をこぼして私に縋っている。
もう、形振り構ってはいられない。彼女を悲しませる存在は誰なのだ。
それを取り除きたい。そして彼女と共に───。
「さよう、なら…─────────」
殆ど聞こえない、彼女の慟哭と呟き。
白く澄んだ肌から伝わる、温もり。
そして、彼女の哀みに満ちた微笑みを残して。
意識が…闇に沈んだ。
冷たい雨が降りしきる、都会の片隅。
そして、灯のともらないビルの軒下。私は…そこで目覚めた。
「!?…みさ、き………」
服は、『葉鍵楼』に入る前のそれと同じ。
何かを盗られた様子もない。全てが最初のままだった。
「夢………か?」
いや、私は確かに『葉鍵楼』を訪れた。証拠はある。
未だ自由にならない足腰と、身体に染みついた温もり。
そして…この何も書かれていないカードと、想い出。
「…点字、か…」
規則正しく無地のカードに穿たれた、彼女の言葉。
4…2…4…3…6…4…全部で23の凹みに込められた想い。
「…みさきちゃん…」
しかし、私は点字が読めない。そして、これは読んではいけない言葉。
何故かは分からない。しかし、読んでしまったら…全てが終わる気がした。
「………行くか」
空が白み始める頃、ようやく私は重い身体を引きずって、街に消えた。
結局、この一夜はなんだったのか…彼女を悲しませたのは誰だったのか。
何もかもが、今の私には分からないままだった。
だから、私は─────────。
「ひっく、ひっく…」
なんで、わたしはないているんだろう。
ぜんぶ、わかってたのに。いっしょにいられないって、わかってたのに。
「みさきちゃん、お客さん…お送りしてきたからね」
こういちさんのこえにも、へんじができないよ。
それくらい、かなしかった。なんでだろうね。
「えぐ…───くん…っ!」
わたしたちは、いないはずのひと。
わたしたちと、あってはいけなかったひと。
「ぐす、ぐす…っ」
いっしょには、いられない。
だから、いつもちゃんと…かえってもらっているんだよ。
みんなに、まえをむいてほしいから…いきてほしいから。
でも、なんでこんなにかなしいんだろう。
「わぁぁ…っ!」
わたしたちは、ここにいないはずのひとたち。
おはなしのなかは、うごかないせかい。
「わたし達は、童話のお姫さまなのかな…?」
こたえてくれるひとは、もうここにはいない。
773 :
772:02/10/25 12:20 ID:m1/Y057F
…と、無事駄文を書き終えたのですが…
すみませんごめんなさいもうしません。
眠気と戦いつつ書いた所為か、あちこちヘンかも(;´Д`)
物足りない感じがしたら、それは漏れのせいです(鬱
というわけで延々とスレ汚しスマソですた。
これからの職人様に期待しつつ、逝ってきます。
店側の心情は、一切出さない方がいいと思う。
スレ汚しならではの、うんこSSだと思う。
最近珍が多いなw
とりあえず、保全?
職人さん頑張ってくださいー
保守。
書いてます、今夜には続きを公開できるかと……。
779 :
名無しさんだよもん:02/10/26 11:55 ID:Jf2NPxxk
ほしゅ。
ここまでBADが続くと勝手にHAPPYな話を作ると設定矛盾でスレ違いなのかな。
そんなこたぁ無いと思うぞ
あくまでもここは治外法権の超高級娼館「葉鍵楼」なのだから設定は書き手任せで良いのでは?
というか、既に341からのお姉様と楓と長瀬ちゃんの話は設定が違いますので、今からスレ違いと云われても困るわけですが。
ハッピーエンドを!! 一心不乱の大ハッピーエンドを!!
人
ノ⌒ 丿
_/ ::(
/ :::::::\
( :::::::;;;;;;;)
\_―― ̄ ̄::::::::::\
ノ ̄ ::::::::::::::::::::::)
( ::::::::::::::;;;;;;;;;;;;人
/ ̄――――― ̄ ̄::::::::\
( :::::::::::::::::::::::::::::::::)
\__::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ
\ /
\ /
\ 素晴らしいCG /
\ /
\ /
\ /
素晴らしいSS \∧∧∧∧/ 素晴らしい賞賛
< 何 >
< 予 も >
< 無 >
──────────< 感 い >───────────
< >
< !!!! >
(省略されました…続きはありません)
786 :
329:02/10/26 23:36 ID:sEZ2xzQ5
とりあえずちょぼちょぼと書いてます…が、月曜から3日間出張が入ってしまったので
次のうpは金曜になりそうです(ちなみに明日休日出勤……)。
とりあえずBADエンドが多いので、漏れは救いのある終わり方にしようかと。
そもそも「お持ち帰り不可」を明文化した張本人がこんなんでいいのかとも思いますが。
書き手は自分の赴くままに書くのがよいのではないでしょうか。
……と自分が言っていいものかどうか。
>>738-740 の続き、行きます。
舌を相手の口内に入れる。私もそれほど多く体験したことがあるわけではな
い。女性体験自体が豊富ではない、ということもあるが、それ以上に、そんな
危険な事をさせられるほど人を信頼できなかった、というのが原因だ。
しかし、真琴相手ならそれが出来る。信頼、というのとも違う、安心、とも
違うか。
とにかく私は、真琴の舌が私の口の中に進入してきた時にそれを受け入れ、
また私の舌を何のためらいもなく真琴の中に入れることが出来た。
舌同士を絡ませ、相手の口蓋に触れる。この技能に関して真琴は私より遥か
に秀でていた。私の弱い点をことごとく刺激してみせる。上顎に触れ、舌の裏
側を撫で、歯茎をくすぐる。もちろん、舌同士を絡ませ、時には私の舌を吸い
上げ、唾液を飲んですら見せる。これも練習の賜物なのか。
しかしこのままではいけない。真琴にやられ放題ではないか。
私は真琴と深い口づけを繰り返しながら、そっと乳房に触れた。一瞬真琴の
動きが止まるものの、前にも増して激しく、私の口内を攻め立てる。それに負
けぬよう、私も愛撫を開始した。
女性の胸というものは男性にとって母性というものを想起させるが、それは
真琴とて例外ではない。乳房に触れていると、遠き幼き日の記憶を思い起こさ
せるようだ。
しかし今はそんな時ではない。私は右手で包み込むようにして真琴の胸に触
れていく。大きすぎず、しかし小さすぎず。柔らかすぎず、さりとて堅いこと
もなく。張りのある膨らみは、絶妙の弾力をもって私を迎えてくれた。その中
に一カ所、堅いところがある。先程、胸を合わせた時にも感じた、あの突起で
ある。私の掌がちょうど触れると、真琴の息が一瞬止まった。
「んんっ」
それでも、口は私の唇から離れないのは流石である。私は過度な刺激を与え
ないよう手のひらの位置に注意しつつ、乳房を揉みしだいていく。汗ばんだ肌
が指に吸い付くかのようだ。
下から持ち上げるように、全体を押しつぶすように、優しく絞るように、私
が触る通りにその形を変える。それが楽しく、私は飽きることなく乳房を玩ん
だ。
「……はあっ、んっ」
真琴の呼吸が激しくなっていく。もはや私の唇を啄む暇もないようだ。もっ
ともそれは感じているからだけではない。
「あぅ……もっと激しくても……いいわよぅ」
一番性感がある場所を私はあえて触っていない。本人にとっては、半ば焦ら
されているも等しいだろう。
「それは最後のお楽しみ」
「あぅー、イジワル……」
泣きそうな目で私を見る。
「意地悪ではない。先ほども言ったように、美味しい物は最後まで残しておく
と、もっと美味しくなるんだよ」
「あぅーっ、でもーっ」
「じゃあ……」
私はそういうと身をかがめた。目の前に先ほどまで私が弄っていた乳房が来
る。指で強く押した場所が赤く色づき、桜色の先端はピンと突き出し己を主張
している。私はその堅いしこりをチロリと舌で舐めあげた。
「ひゃぅっ」
悲鳴に似た歓喜の声を上げる真琴。私はそのまま真琴の身体を舌で味わう事
にした。上気した肌に唇を滑らし、胸の谷間に流れる汗を舐め取る。
「んんっ、あっ、ふぅっ……ふぁっ」
そして突然乳首を甘噛みすると、真琴は背中を反らし反応する。私は真琴が
倒れないよう背中に腕を回し支えると、そのまま上半身全部を唇で愛撫していっ
た。胸から鎖骨、首筋、そして耳まで辿り、耳たぶを軽く噛む。
「――っ」
目の前には快感に味わう真琴の顔がある。頬を上気させ、額に汗を浮かべ、
半開きの唇からは涎が垂れている。私は涎を舌で掬うと、そのまま口の中に戻
してやる。
「ん……んん……」
しゃぶりつくように私の舌を舐める真琴。愛らしいとも愛おしいともいえる
気持ちが心に満ちる。そして、もっと気持ちよくさせてあげたい、という気持
ちも。
私は左腕で真琴の身体を抱えると、右腕を下に延ばした。無駄な贅肉など付
いていない太股を、ゆっくりと撫でていく。それが内股に差し掛かると、真琴
の身体が震える。僅かに脚が開き、腰が落ちる。
「あぅ……」
真琴は期待を込めた眼差しで私を見つめた。私は指先を股に差し入れる……
が、核心となる部分には触れない。ゆっくりと足の付け根から外陰唇の縁まで
をなぞるように指を動かす。後ろから前へ。陰核の周囲をさすり、また菊門の
手前まで戻っていく。指先には熱いねっとりした液体が絡んでくるのが判る。
先ほどからの行為により、もうすっかり真琴の中からは熱い汁が溢れているの
だ。
「あぅ……ねぇ、気持ちよく、なろうよぅ」
真琴の非難めいた声と表情。
「こういうのは嫌?」
「あぅーっ、だって……」
モジモジと脚をすりあわせつつ答える。早く自分を満足させて欲しい、とい
うことだろう。
「焦らされた方が、後の快感は大きいものだ」
そういいつつ、さらに陰核周辺を触る。
「あぅ……イジワルよぅ……」
真琴は既に涙目になっている。私はさらに文句を言いつのろうとする真琴の
口を自分の口でふさぎつつ、指先の行為を再開した。
「ん……う……」
何度も繰り返すうちに、さらに指先に触れる液の量は増え、真琴の脚は震え
出す。内股に触れると、そこまで愛液が垂れていた。もうそろそろ頃合いか。
私は最後に陰核を僅かにかすめ、指を引き抜いた。
「ふあっ!」
それだけで身体から力が抜け、腰が落ちる。私は真琴の身体を支え、ゆっく
りと布団の上に身体をおろした。
「ふぅ、はぅ、あぅ……」
真琴は脚をM字に開いたまま肩で息をしている。お陰で私は陰部をしっかり
と観察する事が出来た。裂け目は大きく割れ、中の入り口までもはっきりと見
える。そこからは白く濁った液体が溢れ出し、会陰部を伝って布団まで濡らそ
うとしている。
とはいうものの、全体の作りは小さい。果たして問題なく入れることができ
るのだろうか? ふとそんな疑問すらわき上がる。
しかし。
「あぅ……ね、もう、しよ?」
私に向かって手をさしのべる真琴。その顔に恐れや困惑といった物はない。
私の猛ったものをその目にしても、だ。
「ああ、そうだな」
素直に頷いた。私自身、今までの真琴との触れ合いやその反応に、もう限界
と思われるところまで高まっているのだ。
私は布団の上に脱ぎ捨てた浴衣を敷くと、その上に真琴の腰を引き寄せた――。
リアルタイムキタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━ー!!!
794 :
174:02/10/27 13:11 ID:E/8jiLg5
遅れてごめんなさい。
>>657−658の続きです。
795 :
174:02/10/27 13:12 ID:E/8jiLg5
「これ、脱がすよ…」
俺ははるかのパンティに右手を伸ばし、人差し指を引っ掛ける。
「あっ……」
一瞬はるかの身体が戸惑ったように見えたが、それ以上何も言わず、ただ俺の挙動を見つめていた。
やや熱くそしてじっとりと湿るこの薄布の奥に、そこに、彼女の本当の姿を見る――
引き下ろそうと指を引いて、しかし愛液に染まった下着は肌に軽く張り付いていた。
慌てて左手を添え、恐る恐る、靴下を丸めて脱ぐようにそれを引き剥がしていった。
「んっ…ぁ…」
太股を這い、膝裏を通り、足首を跨ぎ、遂にはるかの身体を離れる。
一糸も纏わぬ…というわけではない。
ブラジャーは摺り上げてあるだけで、まだはるかの胸の上に置き去りのままだ。
…何故だろう、全裸よりも魅惑的な姿に思えてしまう。
……もう、止まりそうになかった。
……止める気も起こらなかった。
……止められても、知るものか。
俺ははるかの身体を覆うように倒れ込み、一つ大きく息を吐いた。
今から俺は、彼女を汚す。
俺は、未だ確固と熱を帯びた秘裂に指を当てがった。
796 :
174:02/10/27 13:13 ID:E/8jiLg5
綺麗に生え揃った短く真っ直ぐな恥毛が愛液に浸されてその存在を主張し、
毛並みに合わせて撫で下ろせばさらりと心安い感触、
逆撫でればちくちくと心地良い感触を俺の指先に与えた。
「はぁ……っ……」
ちゅくちゅくと浮き立つ浅い水音は、鼓動に掻き消えて俺の耳には届かない。
それでも幽かな彼女の声は鼓膜を突き抜け、俺の頭を駆け抜ける。
秘裂からの染み出しのせいで、水音は止まない。
昂ぶっていく衝動。息が荒くなっているのが自分でも分かった。黙れ。黙れ。
心の声を押し殺す為に、俺は秘裂の中に指を差し入れた。
「んふっ…!」
はるかの秘窟がきゅっ、と指を暖かく、強く締め付けてくる。
もっと、もっと、彼女を感じたくて、唇を奪った。
はるかもそれを望んでいたのかもしれない、二人は互いの舌を奪い合った。
じゅっ、じゅっ、じゅっ。指が出し入れされる秘窟から漏れ聞こえる音は余りに淫靡だった。
もう限界だ。
はるかの声が、匂いが、感触が、きっとこの不確かな部分を埋めてくれる。
そう信じて。
身体を起こして、はるかの股の間に身体を割り込ませた。自分のものを、秘裂に当てがう。
くちっと跳ねた微音に、その細さに、少しだけ救われたような気がした。
「―行くよ……」
はるかの小さな頷きが、最後の一歩を踏み出させてくれた。
797 :
174:02/10/27 13:14 ID:E/8jiLg5
ゆっくりと腰を沈め、はるかの中に突き入れる。
「んあぁっ…!」
苦痛に顔を歪めるはるか。閉じようとしたらしい口から、抑えきれなかった悲鳴が漏れる。
彼女の痛みを少しでも和らげようと思い、俺は一旦動きを止めた。
同時に、びりびりと身体中に伝わってくる快感に身体が震えた。
まだ先端しか入っていないはずなのに、既に果ててしまいそうなほどそこは気持ちよかった。
動いていないのに、いや、動いていないせいで、まるで力が奪われていくような感じがする。
「優しく、するから…」
そう言って俺は更に腰を押し進めた。
…さもないとこれだけで達してしまいそうだった。
ぐっ…ぐぐっ…
少しずつ、はるかの深奥を目指して掘り進めて行く。
程よく熱く、とろりと滑る愛液の染み出る秘窟が窮屈に俺のものを締め付けてくる。
「ふぁ…あぅっ…」
「は…はるかっ…」
はるかの体の中でこつん、とノックする音が聞こえた。
彼女の最深部まで到達したらしい。
「…奥まで、届いた……」
うなされたかのようにそう呟いた。密かな達成感と確かな征服感を、俺は全身に受けた。
「……んっ……」
恥ずかしさに顔を赤らめるはるか。その目を見つめているだけで、また昂ぶるのが分かる。
798 :
174:02/10/27 13:14 ID:E/8jiLg5
「………動くよ…」
入り口辺りまで引き戻し、また身体を深く沈め込む。
ゆっくり、ゆっくり、はるかを傷つけないように。
「あっ…ふぅぅっ……」
はるかの声色が、だんだん変わってきた。例えるなら、艶がついた感じに。
愛液の量も増えたらしい、最初よりも確実にスムーズに動ける。
…はるかが、感じている。俺の行為で!
「はるか、はるか、はるか!」
俺は勢いをつけて腰を打ちつけた。
はるかの中を俺のもので掻き回す度に、溢れた愛液がこぽりと漏れ出して二人の足を濡らす。
「あっ、あぁっ、あっ…」
シーツを逆手に掴み、はるかは目を瞑って只管に喘ぐ。
俺も只管にはるかの身体を貪った。
次第に、腰を中心にして痺れるような違和感が広がってくる。
「はっ、はるかっ……俺、もう…」
それを示唆すると、はるかは熟れた視線を俺に投げかけてこくん、と頷いた。
その合図を受け取り、俺は一気にスパートを掛けた。二人の身体がぶつかる音が部屋中に響く。
「はっ、はっ、はっ…」
「んっ、あっ、あぁっ…」
身体ががくがくと震えている。お互いに、限界が近付いているらしかった。
799 :
174:02/10/27 13:16 ID:E/8jiLg5
はるかの背中に手を回し、上体を引き起こした。
「ああっ!ふ、深……い…」
「好きだ、はるか…大好きだ……」
二人の結合部に彼女の体重がかかり、俺のものが奥まで差し込まれる。
膝立ちになったまま、彼女の身体を上下させて突き上げた。
「愛してるっ!はるか、愛してる…!」
訳が分からなくなっていた。何も。
はるかも俺の身体にその細い腕を回し、抱きつきながら悦楽を享受していた。
「…私…わたしっ……」
はるかが必死に何かを訴えている。その瞳は、俺を捕えていなかった。
果ててしまいそうになるのをどうにか堪えて、一際強く突き上げた時―
「―――!んああぁぁぁっ……!!」
はるかの身体が反り上がり、身体が小刻みに震えた。
俺の腕の中で彼女は果てたことに気付くや否や、今までになく締め付けてきた。
もう…限界だ!
間一髪で彼女の秘窟から引き抜く。その刹那、
びゅっ、びゅっ、びゅっ…!
白濁した欲情がはるかの引き締まった腹部に降り注いだ。
腕を放し、二人してベッドに倒れこむ。朦朧とした意識の中で、
はるかの口が、何かを、呟いた。
800 :
174:02/10/27 13:18 ID:E/8jiLg5
以上、
>>795−799でした。
そして800げっとw
多分、あと一週間ぐらいで最後の部分を書き上げられると思います…
期待しないで待ってて下さい…
>>788-791 の続きです。
ラス前です。……行為が174さんのと被ってる様な気がかなりします。
なんてこった。でも書き直すわけにも行かないので、投下します。
……だってもうラストまで書いちゃったんだもん。
私が間に来るように、真琴の腰を引き寄せた、自然と脚が開き、より陰部の
子細がはっきりする。
二組の陰唇は肉が薄く、とても娼婦として過ごしているとは思えないほど若
いものだ。しかし今その唇は大きく口を開き、その隠すべきものを剥き出しに
している。つまり、陰核から尿道口、そして膣口までが外気に晒されているの
だ。
それら秘すべき器官は綺麗な桜色をしており、まるで処女のそれのようにも
見える。しかし今までの興奮により陰核は充血して膨れ、膣口は受け入れるべ
きものを求めヒクつきを繰り返す。その度に、奥から半透明の白い液体がしみ
出してくる。
その小さな膣口に、私は自分の陰茎をあてがった。僅かに先が触れる。
「くっ」
「あぅっ!」
それだけだというのに、背筋をゾクゾクとするものが駆け上がる。真琴も同
じ様だ。首を仰け反らせてあげる喘ぎ声には、悦楽の響きがある。あれほど焦
らされたのだ。それも当然であろう。
私は確認するかのように、真琴の顔に視線を向けた。
「たくさん……あっためて……気持ち良くなろっ」
肩で息をしつつの答え。笑顔なのは、ようやく待ち望んだものが来るという
ことからのものか。
私も笑みを返すと、少しずつ腰を押し進めた。湿ったもの同士が擦れ合う独
特の音と共に、私のものが徐々に真琴の中に埋まっていく。
真琴の中は狭い。しかし窮屈と言うほどでもない。それに十分しみ出した愛
液が潤滑液となっている。それでも、ゆっくりと確実に奥へと進めていく。
「あっ、あぅっ、はあ、はぅっ」
奥へと進めるその一押し毎に、真琴が喘ぎ声を漏らす。歓喜の悲鳴だ。その
可愛らしい声に、私のものはより一層いきり立った。
「や、おおきっ、いよぅ、ふあっ!」
ひときわ大きな声があがると共に、強烈に締め付けられた。危うく達してし
まいそうになるところを必死で堪える。どうやら真琴の方が小さな絶頂に達し
てしまったようだ。大きな息に胸を上下させ、虚ろな目で私を見る。
「もう気持ち良くなったのかな?」
「あぅ……だって……やっと入れて……くれたんだもん」
むろんそれを狙っての今までの愛撫だったのではあるが。
「ふふ、じゃあもっと気持ちいいの、行くよ」
「えっ、もう少し待……あぁぁぁぁぁぁっ」
私は真琴の腰をしっかり両手で固定すると、半分まで入ってた茎をそのまま
一気に奥まで突き入れた。突然の衝撃に、真琴の背中が大きく反り返り、両腕
が何かを掴もうと宙をさまよう。私はその片手を、自分の手で掴んだ。絡まる
指と指。しっかりと重なる手と手。
そして抜ける寸前まで引き抜くと、今度は浅い突き入れを繰り返す。
「あぅっ、あぅっ、あぅっ」
私のものが真琴の膣壁を擦りあげる度にあられもない声があがる。私との行
為でここまで感じてくれているというのは、嬉しいことだ。男としても、真琴
萌えな者としても。
しかし私ももう限界が近い。先程から頭の中がチリチリするようだ。色々な
行為に耐えてきたのだが、さすがにもう無理らしい。真琴の中はすばらしく気
持ち良すぎる。
私は真琴の背中に両腕を回すと、そのまま抱き起こした。むろん、真琴と私
は繋がったままだ。そして胡座をかいた私の上に座らせる。いわゆる、対面座
位という体位だ。より深く真琴が感じられる。もちろん真琴もそうなのだろう。
私にしがみつくように抱きつくと、両足まで私の背中に回す。
「あ、あぅ、奥まで、入ってる、わよぅ」
「ああ、真琴の奥、あったかいよ」
「うん……あったかい」
この体勢では派手な動き方は出来ない。その代わり互いを深く感じることが
出来る。私は真琴の奥深くまで差し込んだまま少しずつ腰を動かしていく。す
ると亀頭に何かコリコリとしたものが当たり、真琴の両腕に力が入る。
「あぅっ、そこ、気持ちいい、よぅ」
ここが子宮口なのだろう。私は女性として最重要な器官に、鈴口を擦りつけ
るように腰を動かす。
「あっ、はっ、あぅっ、くっ」
私の目の前で真琴が身悶えている。その声、その表情。そして私の陰茎全体
を包む暖かさ、鈴口に直接あたる刺激。
もう限界だ。真琴の身体を思い切り抱きしめ、私の陰茎を最奥まで届かせる。
「真琴、もう、いくよ」
「うん、うんっ! ふぁぁぁっ!」
真琴の切羽詰まった声に後押しされるように、私は全てを解放した。頭が白
くなるような感覚と共に、真琴の中へドクドクと全てが雪崩れ込んでいく。
「あっ、あぅっ、熱いの、入ってくる、よぅ、たくさん、入って――あぅーっ!」
真琴もひときわ高い声を上げ、手足でしっかりと私にしがみついた。膣も急
速に収縮し、私の中から全てを絞り出すかの様に締め上げる。それがさらに私
の快感を引き出し、搾り取っていく。
直後、真琴の身体から力が抜けた。
「あぅー、熱いのでいっぱい……お腹いっぱい……」
真琴の譫言のような声が聞こえる。私も、自分が真琴の中に溶け出していく
ような錯覚を覚えていた。互いに触れ合った胸から響く鼓動が、一体感を強め
ている。
「気持ち、良かった?」
私は未だ呼吸が落ち着かない真琴に、あえて聞いてみた。真琴は僅かにその
首を縦に振ると、私の首筋に鼻先を埋める。
「ん?」
「もう少し、こうしてて、いい?」
「もちろん」
そして私達はしばらくそのままの格好で、余韻を味わった。いや、余韻とい
うよりかは、互いの暖かさを、であろうか。互いの性器はまだ繋がったままで
あったが、湧き出してくるのは性欲などではなく、ただ暖かさが伝わってくる
かのようである。
「はぁ……」
真琴の吐息が首筋をくすぐる。それは女が男に対してするもの、であるとい
うより、子供が親に、小動物が主人に対してするかのようなものであった。
「ん……」
真琴が腰を動かすと、下半身からしびれにも似た感覚がせり上がってくる。
先ほどの行為の残滓だろうか。これでようやく私は事実を認識する事ができた。
私は真琴を抱いたのだ、と。それほどまでに私は先ほどまで、行為そのものに
夢中になっていたのだ。
が、ここにあるのは達成感ではない。むしろ……満たされた感が強い。
私の腕の中に真琴がいる。真琴は私によって包まれている。しかし今、私の
ものは真琴によって包まれている。互いに包み、包まれ、たゆたうことのなん
とすばらしい事か。
私はこの安らぎと温もりに包まれ、そのまま瞼が閉じるにまかせるのであっ
た――。
>795−799 >802-805
_、_ グッジョブ!!
( ,_ノ` ) n
 ̄ \ ( E)
フ /ヽ ヽ_//
state
――いつの間にか眠ってしまっていたようだ。私は布団の中で目を覚ました。
一瞬ここがどこか分からなくなるが、私の腕の中で寝息を立てる少女を見て
思い出した。先刻までの姿が嘘のように、あどけない表情で眠っている。幸せ
そうな顔だ。こうして見ていると、私もまだ夢の中にいるかのような気分になっ
てくる。
しかし。
夢は覚めなければならない。
私は真琴を起こさないようにそっと身を起こすと、注意して寝床を抜け出し
た。いつの間にか着せられていた浴衣を脱ぎ、置かれていた服を身に纏う。そ
ういえば眠りに落ちる前、私は真琴と繋がったままだった。真琴が色々と後始
末をしてくれたのだろうか?
すっかり身支度を終え、最後に真琴の横にひざまづいた。彼女はまだ眠りこ
けている。
「真琴……」
そこまで口に出し、躊躇う。なんと声をかけよう。なんと声をかければよい
のだろう。
結局私は何も言わず、ただ真琴の頬に最後の口づけをし、立ち上がった。そ
のまま部屋を外界と繋ぐドアを開ける。外はもう明るかった。廊下の天窓から
は、明るい日差しが私を照らし出す。
一回だけ振り返る。優しき闇の中、真琴の白い寝顔が浮かび上がる。私は静
かにドアを閉めた。
「それでは、出口までお送りします」
「うわっ!」
いつの間に現れたのだろう。私の背後に一人の少女が佇んでいた。私の驚き
の声にも無表情なまま一礼すると、先に立って歩き出した。私は一瞬呆然とし
た後、慌てて後を追い始めた。
Kanonの制服に肩までの髪。スカーフの色は緑色だ。
天野美汐。真琴の親友である少女。
「わざわざ、送ってくれるとはありがたいことだ」
「最後に迷子になっても面白くないでしょうから」
私の独り言にも似たつぶやきに、答えを返してくれる。振り向いてはくれな
いが。
しばらく、互いに無言のまま歩を進める。
「真琴は……どうでしたか?」
意外にもその静寂を破ったのは美汐の方だった。
「どう……とは?」
「…………」
返答はない。だが私は今までこの館で起きた出来事、一つ一つを思い返して
いた。真琴の声、表情、行動、嬌声、手触り、反応、快楽。その他とても女性
の前では言えないような言葉も浮かんだが、最後に残ったのはあの寝顔、そし
て――温もり。
「暖かかった……かな」
「あたたかい?」
「ああ、私の身も心も、温めてくれたよ」
無邪気な少女との無邪気な会話、行為。それは、日頃の人間関係や社会生活
で病んだ私の心を、温めてくれたのだ。
美汐は突然足を止め、クルリと振り向いた。
「ずっと、真琴と一緒に暮らしたい、とは思わないのですか?」
突然の問いかけ。無表情の顔からは何も読みとることはできない。ここで肯
と言えば何か起きるというのか。
だがしかし。
「……もう十歳若かったら、そう思ったろうな」
「そんなに老けているようには見えませんが」
「老けているとは失礼だな、私はまだ三十路前だ」
声に笑いを含ませて、答えた。
「しかし確かに、毎日真琴の相手をしてると体力が持たないかもしれないな」
「……そうですか」
美汐の声は変わらない、ただ頬に僅かな赤みが差したように見えるのは私の
目の錯覚か。それとも朝日の所為か。
「実際のところ、この世界の真琴はこの楼館で働いているのが愉しそうだ」
美汐は何も答えずに振り返ると、また歩き始めた。
「そんな真琴を、私一人の欲望で悲しませたくはないからね」
ここにいれば真琴は、より多くの人から温もりを得ることができる。真琴が
望んだ通りに。
「狐は野で走ってこそ狐。首輪や鎖で繋いだらもうそれは狐ではないと私は思
うのだ」
「……強いのですね」
「そんなことはないさ。また今日から戻る日常生活を考えると、逃げ出したい
くらいだね」
おどけて肩をすくめてみせる。美汐は見ていないが。
「まぁ、またここに来れることを夢見て、生を繋いでみるさ」
「またここに来れると思っているのですか?」
「ああ。また真琴には会いたいからね」
想いがこの楼館を私の前に呼び寄せた。ならば次の可能性があるだろう。な
により、生きる目標が出来ると言うことは悪いことではない。
「そうですか……また来てください。真琴も喜ぶでしょう」
そしてようやくあの入り口まで辿り着いた。カウンターには誰も座っていな
い。
「それではまた、ご縁がありましたらお会いしましょう」
深く頭を下げる美汐。
「そうだ、一つ頼まれてはもらえないか?」
「はあ、何でしょうか?」
「真琴に伝言を」
訝しげな目で私を見る。こんなことを言い出す者などいないのだろう。
「『ありがとう』と」
「……それだけでいいのですか?」
私は頷く代わりに、大きな両開きの扉を開け放った。朝日の輝きだろうか、
外は光のカーテンが掛かっているかのようだ。
「お礼を言い忘れていたことを思い出したんでね」
「……はい、確かに承りました」
美汐の声を背に私は光の中へと足を踏みだした。
「あぁ、それから――」
美汐にも見送りの礼を言おうと振り向いて私は絶句した。美汐がいない。扉
もない。何もない。あるのは見慣れた店屋の看板と、訝しげな顔をする人。
そこはもう新宿の見覚えある裏通りだったのだ。
「せっかちな事だな」
私はそう独り言をいうと、踵を返し歩き出した。
現実へと方向を定め。
心に新たな夢を一つ抱いて。
〜了〜
>>810-813 以上、これで真琴の話は終わりです。
一応ハッピーエンドにまとめたつもりですが、いかがでしたでしょうか。
長々とおつきあいくださいましてありがとうございました。
またネタが浮かんだら書きこませていただききます。
>810-813
ハッピーエンドキタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━ー!!!
お疲れ様ですた<或る名無し氏
乙カレ――――――――――――――(´∀`)――――――――――――――
良かったよー
漏れも真琴とじゃれ合いてぇ━━━━━━━━っ!
或る名無し殿、お疲れ様。
とりあえず現時点でのまとめを貼ってみます。
抜け、ミスなどあったら指摘よろしく。
まず完結した作品から。
51氏
【小さな誇り】
>51>52>53(完結)
500ml氏(佐祐理)
>61 >62 >63 >64 >114 >115 >116 >117 >141 >142 >149 >150 >193
>194 >195 >196 >221 >222 >276 >277 >278 >311 >312 >313 >349
>350 >351 >427 >428 >450 >451 >452 >478 >479 >513 >514 >515
>538 >539 >540 >563 >564 >565 >632 >633 >634 >661 >662 >663
>711 >711 >712 >713 >714 >715 >747 >748 >749 >750(完結)
長森狂徒 ◆UBV5sM.9gY氏
『常天、常愛』(みずか)
>79 >80 >84 >455 >498 >499 >618 >619 >620 >621 >625
>626 >627 >704 >705 >706 >721 >722 >723 >724 >725(完結)
完結作品
或る名無し ◆CGmaKoP/AU氏(真琴)
>131 >132 >133 >134 >135 >136 >158 >159 >160 >161 >162
>205 >206 >207 >208 >258 >259 >260 >302 >303 >334 >335
>336 >337 >377 >378 >379 >380 >436 >437 >438 >439 >440
>441 >467 >468 >469 >470 >505 >506 >507 >508 >531 >532
>533 >534 >535 >599 >600 >601 >602 >610 >611 >612 >613
>689 >690 >691 >737 >738 >739 >740 >788 >789 >790 >791
>802 >803 >804 >805 >809 >810 >811 >812 >813(完結)
296氏
【漆黒の姫】(みさき)
>294 >295 >393 >394 >395 >553 >554 >555 >589 >590 >591
>592 >765 >766 >767 >768 >769 >770 >771 >772(完結)
629 ◆x37FOGtDiI氏
「件名:無題」
>668 >669 >670 >671 >672 >673 >674 >675 >676 >677(完結)
728氏
『ながめせしまに』
>728 >729 >730 >731 >732 >733 >734(完結)
以下、未完の作品です。
174氏(はるか)
>178 >179 >180 >181 >182 >214 >215 >286 >287 >288 >324
>325 >368 >369 >370 >402 >403 >420 >421 >464 >572 >573
>574 >657 >658 >795 >796 >797 >798 >799
341氏(楓&祐介)
>341 >343 >344 >413 >414 >415
485氏
>487 >488 >489 >490
329氏
>492 >493 >494 >495 >695 >696
以上です。
キモいよお前ら
>>823 sageでそういうことを言うお前が好きだ
只今、俺的良スレを巡回メンテ中・・・・・・
__________ ______
∨
___
/____]
// ̄ヽ_(|| ゚Д゚) ____
| ̄ ̄|_ (⊃/ ̄ ̄ ̄(O|||||O)
.⌒ヽ ,;;; | / ̄ヽ ||___|// ̄ヽ ̄| |||||/ヽ
(";"':;.):;゙ |_| ◎ |___ | ◎ .| |=======
⌒;:ヽ;; ヽ_// ヽ_// ヽ_//
~~~~´゙`゙゙´´ ~~~~゙`゙´``´゙`゙゙´´ ~~゙゙´``´`´ ~~~
ブロロロロロ・・・・・・
>>823-824 よし、私が二人の前途を祝福してあげよう。葉鍵楼の空き部屋を予約しておいたから、存分に使って。
『暗い眠りの誘い』
頭の中で鐘が鳴り響いているような痛みが、僕の目を覚まさせた。
断続的に襲ってくる鈍い痛みと吐き気に耐えかね、呻き、悶える。
身体を傾け、痛む側頭部を枕に埋める。枕のきめ細かな感触が、少し痛みを和らげてくれた。
目を薄く開けると、細い視界に見慣れない風景がぼんやりと映る。。
畳敷きの部屋は開け放たれ、その向こうに日本庭園が見える。塀の上には低くなった月が、淡い光を部屋に注ぐ。
その月明かりに切り取られる、黒い輪郭。
濃い藍色に、百合をあしらった清楚な着物に身を包んだ女性の姿が、正座して月を眺めている。
その影が、身体を前に向けたまま、顔だけを半分こちらに向けた。
短い、灼けたような紅の髪からやや尖った耳が覗く。
僕は見覚えのあるその姿に息を呑んだ。だけど断じて知り合いではなかった。なぜなら彼女は――。
「目が覚めたか」
エビル。そう呼ばれている架空の存在だったから。
「気分はどうだ?」
落ち着いた、少年のような口調とハスキーな声。
鋭い切れ長の目は、睨むでもなく観察するでもなく、声に反応しただけ、というようにただ僕を見ている。
本物……だろうか。そんなわけない、夢に決まっている。ゲームの中の存在である彼女が、目の前にいるなんて。
彼女の存在感も、色も匂いも僅かな音も、とても、夢とは思えないリアルさだったけど。
僕はぽかんと口を開け、意外な人物との意外な遭遇に……不意におかしさが込み上げ、笑い出した。
途端、忘れていた痛みがずきりと脳を打つ。
「あ、いたた……」
「平気か?」
彼女が水差しから冷水を注いで、渡してくれた。おでこに当てると、冷たさが染み込み、痛みを癒してくれる。
「ふう……」
落ち着いたのを見計らって、湯飲み茶碗の中の冷水を飲み干した。
水には微かに香料で香りをつけてある。種類はよく分からないけど、多分、花の香り。
細かい気配りに感心していると、彼女が探るように聞いてくる。
「そんなに……似合わなかったか?」
「え?」
なんのことだろう。そう思っていると、彼女は胸元に軽く握った拳を当て、顔を伏せる。影に隠れた顔の下から、ごく小さな声が聞こえた。
「……笑った」
合点がいくまでに、要した時間は十秒ほど。はたと気づいて、慌てて弁解を始めた。
「あぁ、違う違う。そうじゃなくって、その……あの、びっくりしたから。
まさか夢とは言え、きみに会えるなんて思わなくってさ……うん。似合う似合う。
いつもの格好もいいけれど、こういうのも、趣があっていいと思う」
「そうか?」
よく分からない、と言いたげに小首を傾げて。
「うん。本当……よく似合っていると思う」
確かに日本人ではあり得ない風貌に、和服とは意外な取り合わせだ。
だけど深い藍色は、彼女の渋みのある赤い髪と、絶妙のコントラストを醸し出している。
そして髪と同色の帯が、バラバラになりそうな両の色を、うまくまとめていた。
「そうか……似合っているのは、嬉しいな」
彼女は微かに目を細め、耳元の髪を掻き上げて、
「なんとなくだが、この着物は……好きなんだ」
ふわりと、小さな微笑みを浮かべた。
胸が高鳴り、頬が熱くなるのを感じる。痛みはいつの間にか消えていた。
エビルはあっさりと笑みを収めた。もったいないと思う間もなく、静かに告げる。
「一つ訂正すると……これは夢じゃない」
「え?」
「頬をつねる必要はないな」
まるで心に直接囁くように、紅の瞳が僕の目を覗き込む。
言われて気づいた。夢か現実かを確認する定番の方法。
だけどそうするまでもなく……さっきまで僕の頭は痛みを認識していた。
「だけど、現実でもない」
「現実でもない?」
じゃあここはどこなんだと混乱する頭に、涼やかな声が滑り込む。
「ここは葉鍵楼……」
「葉鍵楼?」
「いわゆる……娼館というヤツだ」
娼館、という単語を口にした瞬間、彼女はほんの少し顔を赤らめた。
エビルキター!!
がんばってください〜
貧乳スレあげ〜
茜ものきぼんぬ。
>>827 - 830
もちろん、好きに書いてもらうのが一番だと思うが、
あえて言わせてもらうならば、
エビルとのハッピーエンドキボンヌ。
…………
………………
………………なんか凶悪な視線をいくつも感じるので、
お わ び し て お き ま す 。。
y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
エビル萌え〜
そして、そろそろ楓たんの作者の人きぼんぬ、と
837 :
白チーズ:02/10/30 01:29 ID:ACvHv3MZ
\ │ /
/ ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
─( ゚ ∀ ゚ )< 駄スレ駄スレ駄スレ!!
\_/ \_________
/ │ \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
白チーズ村. |
へようこそ |. _ _ へヘ
〃┏━`ヽ /〃⌒⌒ヽ ニハハッ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ∩.| ノノハ)))∩ ∩〈〈 .ノノノハ))∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
駄スレ〜〜〜〜! >\リリ ´∀`)リ/ \|ヽ|| ´∀`||/ < 駄スレ駄スレ駄スレ駄スレ駄スレ!
________/ i ~ ∞.~ / \`∨†∨} \__________
< ∞ イ < / l 」
/ヽ/\」 /ー/-ヽ」
し´ し´
838 :
名無しさんだよもん:02/10/30 01:32 ID:wA60iMPA
メンテしとく。
せりか先輩キボンヌもしとく。
メンテ。
なんか小さなシチュでもいいから、あげた方がいいのかなぁ。
842 :
827:02/10/31 03:58 ID:BixVE2oX
毎度。コテは数字コテでお願いします。もう3レス早ければ、一時期使ってた数字コテと一致したのだがw
まぁ捨てコテなんでそこら辺は適当に。
しかしいつもは全部上げてから落とすんで、こういう連載形式は初めてだ……微妙に不安。
早くも整合性に悩んでたり。
>>834 えー、すまないが、俺は自分の好きなように書くという主義なので、リクには応えられるか分かりません。
ですが俺の選択した結末が、ハッピーエンドである可能性ももちろんあります。そこら辺は続きを楽しみにとしか。
実は俺もまだちゃんとしたラストが見えてなかったり(;´Д`)
んでは
>>827-830の続きです。すまん、まだエロがない。展開遅いな。気長に待ってほしい。
843 :
827:02/10/31 03:59 ID:BixVE2oX
葉鍵楼。
不思議な響きだ。某二大ブランドの略称が、漢字一文字加えるだけで、ずいぶん厳かに感じられる。
だけど、この古風な建物の名前にはふさわしいように思う。
部屋を見回せば、床の間には花が生けられ、水墨画が掛けられている。
傍らには屏風が立てられ、部屋を照らすのは燭台のろうそくと月明かりのみ。
その月明かりが降り注ぐ庭には玉砂利が敷き詰められ、奥の小さな池には飛び石が続いている。
僕が寝かしつけられていた布団にしても、驚くほど柔らかく、軽い。
まるでドラマとかで見る高級料亭のような雰囲気だった。
ただ一点、目の前に女性がいると言うことだけを除いては。
ろうそくの火が軽く揺らいで、彼女の顔の陰影を変化させる。
エビルは少し気まずげに沈黙を保ったまま。
だけど灯りの落ちた部屋に女性と二人切り、それだけでも十分なにかを期待してしまう。
ましてや彼女はその……娼妓なのだから。
着物にぴっちり隠されているせいか、僅かに露出した首筋のラインや、裾から除く小さな手が、なにやら艶めかしく映える。
やや控え目な胸の膨らみや、帯に締められた腰つき、行儀良く畳まれた太腿など、見えないせいでかえって想像力を喚起される。
感情を交えない瞳や、僅かしか開かれない唇。それらは仕事の時はどのように乱れ、変化するのか。
そんなことを想像しながらまじまじと観察していると、僕の視線の含むところを察して、睨むように目を細めた。
「金で身体を売っているわけじゃない」
「え? でも……」
彼女は諭すように淡々と続ける。
「魂が求めれば、そしてほんの少しの偶然が重なれば、ここに誘(いざな)われ、望む相手が現れる」
――僕が望む相手。求めている女性。
「私を、求めていたのだろう?」
844 :
827:02/10/31 04:00 ID:BixVE2oX
ああ、そうだ。
僕はずっと前から、ディスプレイの内側の彼女に魅入られていた。
誠実で、静かで、真面目だけど、どこか世間ずれしている言動が妙におかしく、可愛らしかった。
悟りきったように冷静なくせに、表には見せない熱さと激しさを持っていた。
架空の存在であっても、いや、だからこそ、こんな人に深く愛されてみたいという憧れがあった。
儚い夢だと思っていたけど、その相手が今、僕の目の前にいる。
互いの息が届くほどの、近い距離で。
無意識にのばしかけた手から、逃れるように彼女が立ち上がり、一歩下がって背を向けた。
月明かりを集めるかのごとく、す、と真横に腕を伸ばす。
青白い燐光がいくつも湧いて、ねじれて絡まり、長い柄となって彼女の手に収まる。
その先端から伸びるのは、三日月を象った長い刃。
剣呑な輝きを放つその鎌は、人の命を、魂を刈り取るためにある。
彼女は、死神だから。
「私が何者かは、よく知っているな」
振り向き様、死を運ぶ刃が音もなく滑り、僕の首筋に当てられた。
凍てつくような金属の感触に、僕は身震いする。
僕を見下ろす彼女の瞳はあくまで冷ややかで、一片の情さえも見受けられない。
生まれて初めて、死というものを身近に感じた。
思っていたよりもはるかに強い圧迫感に、僕の体は強ばる。
冷たい汗が背を伝う。なのにその半面、僕は安堵さえしていた。
目の前の美しい女神に、命を握られているという事実に、ぞくぞくと歓喜が身体を駆けめぐる。
恐怖と喜びのせめぎ合い。
微かに彼女が鋭さを視線に載せ、短く、問う。
「私になにを求める?」
ハスキーな声が、快く僕の魂を震わせる。
愛されたいと願う以上に、強く持っていた思い。
僕は――。
「きみに、殺されたい」
>>842 はい、では827氏ということで承りました。ありがとうございました。
作品の方も楽しみに待たせていただきます。
殺されたいとは……どういう展開になるのだろう……。
栞&香里で行きます、18禁SSは初めてなのでよろしく
タイトル 『双華』
変わった女の子だった、新宿の裏通りでアイスクリームを食べながら座っていた(もう11月になろうかと言うのにだ)。
だけど・・・ずいぶんかわいい女の子だ,何かのゲームのキャラに似ている気がするが,僕はゲームはそれほど興味が無いので思い出せない。
ちょっと興味が湧いて声をかけてみた。
「寒くないか?」
「え?・・・大丈夫ですよ,アイスクリーム好きですから,あなたも食べます?」
ちょっとだけ驚いた顔をすると、その女の子は僕にアイスクリームを差し出した、僕は少しの間だけ思案する。
「いただきます」
くれるというものを無下に断るのは気が引けるし、もしかしたら初冬に食べるアイスは美味しいかもしれない、そう思って僕はアイスを口にする。
・・・・・・・冷たい
当たり前だ、初冬に食べるアイスなんて美味しさよりも冷たさが先に来る。
「美味しいですか?」
「あ・・・ああ」
それでも虚勢を張ってしまうのは男の悲しい性だ。
そうして冷たいアイスと格闘していると
「栞,遅いわよ」
「あ,お姉ちゃん」
彼女が「お姉ちゃん」と呼んだ子、まあ言われてみれば似てないと言えないことは無い。
ただ印象がずいぶん違う
栞(さっきそう呼んだからそうなんだろう)は可愛い感じなんだがこの姉の方はさしずめ「クールな美人」といったところだ。
「帰るわよ栞,みんな待ってるんだから」
「は〜い」
そんな2人のやり取りをぼーっと見ていると姉の方が気づいたようで僕を見つめて驚いたような顔をする。
「あら・・・あなた私達が『見える』のね、私は美坂香里、こっちのアイスクリームフェチは美坂栞、私の妹よ」
「アイスクリームフェチなんて・・・そんなこと言うお姉ちゃん嫌いです!」
「事実よ」
香里の言葉に、栞がいじけたような顔をして香里から顔をそむける。
そんな2人のやり取りを僕は面白いと思いながら見ていると
「それじゃあ私帰りますね」
栞が立ち上がって頭を下げる
「そうか,気をつけてな」
僕はようやく食べ終わったアイスの容器を地面において手を振る
「多分近いうちにまた会えるでしょうから、また」
香里は僕を見つめて微笑む。
・・・冷たい印象だったけど、笑うと可愛いな
「また,会えるといいな」
そういって僕は2人を見送った。
1人になってふと,考えがよぎる
「あら・・・あなた私達が『見える』のね」
香里が洩らした一言が頭の中で反芻する。
僕は幽霊でも見たんだろうか?
馬鹿馬鹿しい、疲れてるんだな,きっと
そう思って僕は家路についた。
それから数日後
あの2人のことが気になってゲーム関連の本を漁ってみた
その中の「Kanon」と言うゲームの中に・・・いた
美坂栞
美坂香里
容姿もしっかり一致する
僕はゲームはほとんどやらなかった、無論このゲームを知ったのもたった今のことだ
だけど時間がたってやっと理解した、僕は・・・
あの2人のことが好きだ、もう1度会いたい
僕はあの日2人と会ったあの路地裏に足を運び、2人を探した。
そしれかなり時間がたったかもしれない、もしかしたらすぐだったかもしれない
2人に会うことはできた
「あ,また会いましたね」
「言ったでしょう・・・また近いうちに会えるって」
望み通り2人出会えた
「葉鍵楼」と書かれた建物の前で
導入ですがここまで、また後で書きます
姉妹ネタ期待sage
852 :
827:02/11/01 05:42 ID:MqVOsbG8
やべ。タイトル変えたくなってきた。
やはり書き上げる前に適当にタイトル付けるのはいかんなと連載の難しさをしみじみ実感。
なんかいろんな方向に迷走したものを書いてみたあげく、三分の二は切り捨ててしまった。
おかげで話が進みません。が、ようやく自分の中で最後の方が見えてきた。2つ案があったりするけど(汗
んでは
>>843-844の続きいきます。
853 :
827:02/11/01 05:42 ID:MqVOsbG8
「だめかな?」
彼女は諦めたように首を振って、
「いや……そう言うと思った。前例がないわけじゃない」
「やっぱり?」
苦笑いが漏れた。考えることは皆同じ、だ。
「また魂の安売りか」
彼女が聞き取れない小ささでなにか呟いた。
「なに?」
「なんでもない」
疑問符が頭を掠めたけど、それよりも、期待の方が上回った。
僕の命を奪う相手と、その前に最後の情をかわす。それも夢の中で見ていた、出会えないはずの相手だ。
否応にも興奮は高まった。
「それじゃ、いいよね」
彼女の手をつかんで、そっと引いた。
手のひらが力無く開いて鎌が離れる、と、再び青白い光になって霧散した。
彼女は引かれるままに膝を折り、うつむく。なぜだか、伏せた瞳が泣いているようにも見えた。
僕はその頬に手を当て、そっと上向かす。
青い月明かりと赤い灯火が混じり合って彼女の顔を飾る。
間近で見るエビルの顔は、縦長の虹彩や尖った耳など、明らかに人間と違っていた。
だけど、彼女はたとえようもなく綺麗で、そして暖かかった。
半ば開いた唇は、誘うように濡れ光っている。
僕がゆっくりと顔を近づけていくと、目蓋を閉じ、心持ち顔を上向ける。
「ん……」
854 :
827:02/11/01 05:44 ID:MqVOsbG8
僕の告白にも、彼女は眉一つ動かさない。それはそうだ、死なんてものは彼女にとっては見慣れた日常なのだろう。
「死ぬのが、恐くはないのか?」
僕の喉に刃を突きつけたまま、静かに尋ねる。
「あんまりね」
いや、さすがにちょっとは恐いと思う。でも、そんな自分を冷静に観察してもいた。
「心残りとか、会いたい人とか、そういったものはないのか?」
重ねて問われ、ちょっと頭の中を探るけど、そういったものが存在しないことは、僕自身が一番よく分かっている。
「うん……僕はどうも執着が薄くて、なんでもまぁいいか、ですませてしまうんだ」
だから僕はなにもできないんだと、自嘲気味な笑いを浮かべる。
「大切な人も、成し遂げたい目標もないし」
そういうものがあれば変われたかも知れない、という予感はあっても、見つけられなかった。
「ただ漫然と生きているだけなら、別にいつ死んでもいいか、って気分なんだ」
育ててくれた両親には少し悪いと思うけど、あの人たちは子供よりも大切なものに夢中だった。
「多分、どこかが壊れていると思うんだよ」
原因は僕にあるのか、外にあるのか、それは分からないけど。
ただ壊れている自分を少し気に入ってはいた。だから、きっと一生直らない。
そんな自分に絶望すらしなかった。
「僕の魂は君に上げるよ。だけどその前に……」
彼女の冷えた視線を、正面から見返して。
「悪魔でも、魂を奪う前には3つの願いを叶えてくれるだろう?」
命と引き替えの、最後の要求をした。
「そういう説もある」
「僕も頼んでいいかな?」
断られたら、この鎌がすぱっと来るのかな? そういう考えも頭に浮かんだけど、今さら恐怖も感じない。
「……いいだろう」
意外でなかったのか、それとも前例でもあるのか、彼女はあっさりと承諾する。
僕は無意識に唾を飲み下した。らしくもなく、軽く興奮しているのかも知れない。
落ち着いて、呼吸を整えてから、掠れた声を絞り出す。
「……なら、君を抱きたい」
855 :
827:02/11/01 05:45 ID:MqVOsbG8
重ねた唇の柔らかさに、背中がぞくっとした。
夢中になって唇をついばみ、強く吸うとエビルが小さく「んぅっ……」と呻き声を上げる。
舌を口の中に滑り込ませると、彼女の舌が僕のそれとおずおずと絡み合う。
柔らかくとろけるような感触と、灼けるような熱さが、触れあう部分から伝わってくる。
そのあまりの気持ちよさに吸い込まれ、僕は大きく口を開けて、深く舌を差し込み、かき回す。
舌の裏も、歯茎の隙間も、上顎も、舌の届くところ全てを蹂躙する。
「んっ……ふぅっ、んくぅっ……」
エビルがか細く震えて、僕の服をきゅっとつかんだ。
互いに興奮のボルテージが上がり、舌は激しく動いて、僕にたとえようもない快感を与えてくる。
唾液をすすり上げるたびに、ガクガクと身体を揺らして、同じようにきつく吸い返してくる。
僕も彼女を力一杯抱き寄せることで、その快感に耐えた。
なだらかな背中を両手が這い廻り、後ろ髪を撫で上げる。
短い髪は指に心地良く絡んで、それすらもさざ波のような快感に変わった。
途中で大きく息をついて、顎に零れた唾液を舐め上げ、また、口づけを再開する。
響く水音は狂おしく脳に滑り込んでくる。
どれくらいそうしていたのだろう。
ようやく唇を離すと、エビルはくてっと脱力して、僕の胸に倒れ込んだ。
「あっ、はぁ……、はぁ……」
陶然とした瞳はやたらと色っぽく、荒く乱れた息は僕の首筋をくすぐった。
抱き合いながら、お互いの背中を撫であって、呼吸が落ち着くのを待った。
静かな時間に互いの呼吸音だけが響いた。
落ち着いた頃を見計らって、もう一度、軽く口づける。
そして抱きしめあった。
856 :
827:02/11/01 05:46 ID:MqVOsbG8
「や、やあ・・・偶然だね」
僕は本で見た「Kanon」の制服を着た2人を前にできるだけ平静を装って挨拶をする。
「はい,偶然ですね」
「栞,ちょっと白々しいわよ、来るってわかってたくせに」
来るとわかっていた。
その言葉が引っかかり、香里に聞いた。
「来るって・・・なんでわかったんだ?」
「ここは望んだ人にだけ扉を開く娼館『葉鍵楼』あなたはあの日私たちが見えたってことは心のどこかで私たちを求めてた,そういうことよ」
「娼館?ってことは・・・君たちは・・・」
そう言うと栞は顔を赤らめて
「は,はい・・・ここで・・・娼婦を」
香里は相変わらずの鉄面皮で
「ここの娼婦として働いているわ」
そう答えた
・・・・・・・・・
言葉が浮かばなかった。
現実と幻想とがごちゃごちゃになってその場を表現する言葉が浮かばない
「失望しました?私達が娼婦で?」
栞の一言で我に返った、そうだ,そんなこと関係ない
僕はこの2人が好きなんだ,何してようが関係ない、それどころか・・・
「じゃあ,お金があれば君たちも・・・」
「お金は必要ありませんよ,私たちは望んだ人に一時の夢を与えるのがお仕事ですから」
「じゃあ・・・」
僕は息を飲んだ、栞と香里の言うことを信じるなら僕はこの2人を好きにできる、だけど・・・
「これでいいのか?って顔してるわね」
香里が僕の心を見透かしたように言った
「ああ・・・」
「嫌ならここから立ち去った方がいいわ,そして私たちのことは忘れなさい,そうすればいつもの日常に戻れるわよ」
「そんなことできるか!!」
反射的に叫んでしまった、2人ともびっくりした顔をしている
「ご,ゴメン,だけど・・・もう忘れるなんてできない,決心ついたよ,今日は君たち2人を・・・」
言葉が詰まる
どう言えばいいのだろうか、ここはストレートに・・・
「抱きたい」
「はい!」
「分かったわ」
多分,人生で1番勇気を出した瞬間だろうな。
僕はそう思いながら2人と一緒に「葉鍵楼」の中へ入っていった
通された部屋は洋装、大きめのベットに高級そうなテーブルと椅子、その他高そうな調度品が部屋の高級感を倍増させている
「お待たせ〜,お茶とお茶受け持ってきたよ〜」
ドアが開いて香里と同じ色のリボンの制服を着た、青い髪を腰の辺りまで伸ばした女の子が人数分のお茶と大福のようなものの持って入ってきた
「名雪,お客様の前なんだからせめて敬語を使いなさい」
「ごめんね〜香里,それではごゆっくり」
名雪と呼ばれた少女はテーブルの上にもってきたお茶とお茶請けを置いて、一礼してから静かにドアを閉めた。
「香里・・・でいいかな」
「好きに呼べばいいわ」
「じゃあ香里,さっきの子,知り合い?」
「一応ね」
嫌々そうなっているような口調で香里が答えると栞が香里を見つめて微笑みながら。
「アレで結構仲がいいんですよ」
そう栞に言われた瞬間、香里は少しだけ照れたように顔を赤くした。
・・・やっぱり可愛いな、2人とも
2人の様子を見ながら僕はお茶請けを口に運ぶ、美味しそうな大福だ、ちょっと硬くて冷たいけど。
口に入れた瞬間、予想とは違う味に僕は目を見開いた。
・・・雪見だ○ふくだよこれ。
「それ私のお茶請けです・・・」
「名雪が間違えて置いたみたいね,あの子らしいわ」
あの名雪という子、香里の「やっぱりね」と言わんばかりの表情を見る限り、相当どじらしいな。
「あの・・・そちらの雪見だい○くいただいていいですか?」
「いいよ,元々栞ちゃんのものだし」
「栞でいいです,じゃ,いただきます」
そう言うと栞は僕の顔に口を近づける、え?なぜ?と僕が混乱しているうちに栞の匂いが僕の鼻腔を支配する。
いい匂いだ・・・
僕はその匂いをしばし満喫しているうちに。
ぺろり
僕の唇についていたアイスを舐めた、僕の唇に栞のやわらかい舌の感触か伝わる。
その瞬間僕の頭は真っ白になって気がついたら・・・
栞とキスを交わしていた。
ぴちゃ・・・くちゃ・・・
部屋にお互いの唾液が絡み合う淫靡な音が響き、しばしその行為に没頭する
「手が早いわね,栞」
「だって・・・欲しかったんだもん」
「アイス?それともキス?」
「どっちも・・・ん・・・」
香里の問いに栞は今までとは違った悩ましい声で答える。
「じゃあ私も・・・」
香里はそう言うとテーブルの下にもぐりこんで
「こっちの方を・・・いただくわ」
硬くなった僕の股間にズボン越しのキスを落とした。
862 :
名無しさんだよもん:02/11/01 22:04 ID:ndcYcruZ
863 :
1000取り業者:02/11/01 22:22 ID:Q+3q871r
864 :
名無しさんだよもん:02/11/01 22:22 ID:2XSP1qKY
SS書いてたら勃起しちゃったよ。娼婦たん萌え〜ハァハァ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ ̄ ̄ ̄ ̄\
( 人____)
|ミ/ ー◎-◎-)
(6 (_ _) )
| ∴ ノ 3 ノ
ノ\_____ノ、
( * ヽー--' ヽ )
(∵ ;) ゚ ノヽ ゚ ):) ←マシンガン糞SS作家
(: ・ )--―'⌒ー--`,_)
(___)ーニ三三ニ-)
(∴ ー' ̄⌒ヽニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニつ
`l ・ . /メ /
ヽ ∵ /~- /
(__)))))_)))))
感 想 書 く 奴 は い な い の か
優良スレの典型的なパターンなので仕方ないと言えば仕方ないですが、
職人が第一世代から第二世代に移るあたりではどうしてもレベルの低下が気になりますね。
第四世代くらいで持ち直してくれるといいなぁ。
>>典型的なパターン
レベルの低下と言うより、企画自体が時間がたって落ち着いてきてるだけだと
思う。別に読む限りで、新しい職人さんのレヴェルが低いとは思えないのだが…。
文章は個性であり、それぞれ味がある。
「暗い眠りの誘い」はなかなか好みなので未プレイにもかかわらず結構引き込
まれる。
>>858-861 の続きです、確かに反応無いと哀しい、自分の文章力の未熟さを痛感しています。
修行中の身ゆえ,批判はガンガンおながいします。
とりあえずがんがりますのでとりあえず生暖かく見守ってください
ズボンのチャックを下ろし、ボタンを外す音が聞こえる。
「悪いけど、ちょっと腰を浮かしてくれる?」
僕は黙って腰を浮かせた(栞のキスで口がふさがっていたし)。
香里は僕のズボンとパンツに手をかけると一気に下ろして、玉袋を口に含んだ。
「うっ・・・」
僕は思わず声を上げた、香里の舌に感触も気持ちいい、その感触を味わっていると栞が舌を離す、お互いの唾液が糸を作っていた、栞がとろりとした瞳で僕を見つめると。
「あの・・・服,脱がして・・・ください」
「いいよ・・・」
僕は栞の制服に手をかけて。
リボンを外し。
ポンチョを外し。
ボタンを外すと・・・
栞の白くて綺麗な肌が見えた、まだ未成熟の体と飾り気の無い白の下着がやたらとまぶしく見える、
栞の体を見つめていると栞がその幼い顔から想像もつかない艶のある笑みを浮かべて。
「私も・・・脱がせちゃいますね」
そう言って栞は僕の服をゆっくり脱がせていき、上半身は完全に裸になった。
「ちょっと,はずか・・・あっ」
下半身の刺激がいっそう強くなった、香里の舌が裏筋から亀頭までゆっくりと舐める、その刺激に僕は思わず腰を引いてしまった。
「敏感ね」
香里がテーブルの下からひょこりと頭を出して上目使いに僕を見つめた。
「香里が思った以上にうまいから・・・」
お世辞ではなく本当にうまい、気を抜いたらすぐに果ててしまいそうだ。
「体を満たすだけなら簡単だから・・・」
香里は僕の右膝に乗っかって自嘲気味に呟いた
どういう意味だろう、少しだけ考えてみる・・・が、すぐにその思考が途切れた、
「お姉ちゃんも腹,服脱いで」
「ちょ・・・栞・・・」
香里の後ろに回った栞が香里の服を脱がし始めた。
栞とは違い均整の取れたプロポーションをしている、その体に白いレースの下着、こういうプロポーションをしてる人がやっぱり「高級娼婦」って奴なんだな・・・と香里の体に見とれていると、栞が頬を膨らませながら僕を見つめた。
「今,『お姉ちゃんのほうがスタイルいいな〜』と思ってませんでした?」
「い・・・いや、ぜんぜん」
「思ってましたよね?」
「・・・はい」
栞の問い詰めに思わず首を縦に振ってしまった、そのとたんなぜか今まで同様の笑顔を浮かべて。
「そんなこと言う人にはいたずらです」
栞は僕の左ひざに乗っかり僕の胸に顔を近づけると。
かぷっ
「あっ!・・・」
栞が僕の乳首を甘噛みした、それを見ていた香里も
「じゃあ私も,妹が馬鹿にされたから」
と言って,栞と逆の乳首を舐め始めた
>>869氏
この後の展開をハァハァしながら待たせていただきますw
ただ、どこで止めたか書いてくれないと、すぐに感想が書けないっす
hosyu
|-`).。oO(おや、凄まじい良スレ発見。 こんなスレあるとは気付かなかった
しかしエロいですな……ムッシュムラムラしてきますたw
>>869氏
相変わらず栞たんハアハア・・・
良いですぞ良いですぞ、ここからどう持ってくのか禿げしくキニナル
続き待ってます
>>さすらいの氏
キタ━━━゚(∀)゚━━━!!!!!
某スレにあったシチュ読みましたが、あなたもエロいでしょうが w
ついでにhoshu
エビル スゴク(・∀・)イイ!!
877 :
174:02/11/04 01:19 ID:jsxmCLq1
878 :
174:02/11/04 01:20 ID:jsxmCLq1
「もう、宜しいのですか」
「…はい」
「ここは、貴方が望んだ一つの世界」
「……」
「そして、貴方の望みを叶える世界」
「……」
「それは、貴方が『満足できるまで』」
「……」
「好きな時間を此処で過ごす事が―」
「………俺は」
「…、はい」
「…もう良いんです」
「……」
「もう、良いんですよ」
「そうですか…」
「はい、本当に」
「了解しました」
879 :
174:02/11/04 01:21 ID:jsxmCLq1
混濁した意識の中で、あの時、温もりだけが全てだった。
汗だくの身体を投げ出して、はるかの上に倒れ込んだ。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」
今考えても、あの時俺は夢の中にいたんじゃないだろうか、などという思案が鎌首を擡げてくる。
安易に信じる事の出来ない―それこそ絵空事のような―空間に俺は閉じ込められていた。
手を伸ばせば崩れてしまいそうな、砂塵の迷宮にさえそれは思えた。
だが、その瞬間に感じられた彼女の全て。艶かしい吐息、艶やかな肌触り、そして、懐かしい温もり。
それら全てが俺を包み込むに足る存在だった。
蜜月のような濃厚な時間を俺達は過ごした、という自負が心の内に生まれていた。
このままこうしていたかった。
何もかも忘れてはるかの傍に居たかった。
ここは自分が望む限りいつまでも居られる筈だ。だったら……!
俺は白いシーツに横倒しになって顔を突っ伏したまま、はるかの顔を覗き込んだ。
意識が定まっていないのか、眼を瞑ったまま胸だけを上下させていた。
涙の跡に軽い罪悪感を憶えながら、彼女の左手をそっと握り締め
『冬弥…』
880 :
174:02/11/04 01:21 ID:jsxmCLq1
「…さま」
「……」
「…お客様」
「え?…あ、すいません、何ですか」
「どうしました?何か気に障ることでも―」
「いや、何でもないです。ちょっと思い出してて」
「良い夢を御覧になった様ですね」
「…そんなんじゃないですよ」
「そうですか…」
「それじゃ、そろそろ…」
「あ、お客様」
「はい」
「お伺いしたい事が」
「何ですか」
「お客様の望む『葉鍵』は―」
「…はい」
「此方にはございましたか」
「……」
881 :
174:02/11/04 01:23 ID:jsxmCLq1
「………」
頭から冷や水を浴びせられた気分だった。
そのくせどこからか冷静に自分を見つめられる視点があって、それが堪らなく遣る瀬無かった。
怒るわけでもなく、哀しむわけでもなく、狼狽えるわけでもなく。
だけど視線は外せなかった。
俺がはるかに何かしてやろうと思った事は、間違いだったのだろうか。
あの時の想いは、間違いだったのだろうか。
そうではない事を頭の中では分かっているのに、そう想う事でケリをつけてしまいたくなる。
「分かってた事じゃないか…」
誰にも聞こえないように呟く。
彼女は、愛してはいけない人だったんだ。
かつて冬弥が同じ悩みを抱いたように、いや、ひょっとしたら彼もまだ悩んでいるのかもしれない。
画面の向こう側で、彼らの関係の結末を遂に知る事は無かった。
そう、別に怒っているわけでも、哀しいわけでもなかった。
あの時感じた安らぎは嘘でも間違いでもない。
だから、それは俺が持ち帰れるたった一つの真実。
今の今までそれに気付けなかった自分の愚かしさが情けなかったけれど。
882 :
174:02/11/04 01:24 ID:jsxmCLq1
「ありがとうございました」
深々と頭を下げると、耕一さんが問い掛けてきた。
「此処から出たら、どうするつもりですか?」
「分かりません」
「それは良かった」
「良かった、って?」
「貴方には迷う時間がある」
「……」
「…そういうことですよ」
耕一さんの笑顔は、来た時と何一つ変わっていない爽やかなものだった。
「それじゃ、お願いします。俺を―」
「あ、ちょっと待った」
「はい?」
「彼女、はるかちゃんに何か、ある?」
一瞬の沈黙。それを破るのは、自分。
「…結構です」
「いいのかい?」
「はい、彼女から貰ったものは―」
いくら恥ずかしいからって…
「言葉じゃ伝えきれないですから」
…顔真っ赤にしてちゃ世話無いな…
「それでは」
耕一さんが指をパチン、と鳴らす。瞬間、世界が白く包まれた。
「またのお越しをお待ちしております――」
883 :
174:02/11/04 01:25 ID:jsxmCLq1
ちゅんちゅん、ちゅんちゅん。
「ん……?」
雀の鳴き声…?
背中一面に広がるふかふかした感触と冷たい風の肌寒さ。
身震いで目を覚ました。
「えっ…と、ここは…」
家の近所にある小さな公園、その中のさらに小さな芝生の中だった。
通勤路から毎朝眺めていただけの場所だ。
(こんな眺めがあったのか)
入った事の無い公園の更に芝生の中から見た景色は、異様に新鮮だった。
段々と、記憶が蘇ってくる。
葉鍵楼。柏木初音。柏木耕一。そして、河島はるか。
「…それにしても…」
くくっ、と一人悦に入って笑ってしまう。
公園とはね。いかにも彼女を連想させる場所だ。
芝生から出て、ベンチに腰掛けながら色々と考えてみた。
『貴方には迷う時間がある』
少しだけ、どうにかなりそうな気がした。同時に、心がやけに落ち着いていくのが分かった。
「ん、行くか」
…………『ん』?………これも彼女の影響だろうか。
884 :
174:02/11/04 01:27 ID:jsxmCLq1
とりあえず家に戻ろうと腰を上げた時、
―あの日々は消えても―
どこからか、ラジオからと思われる音楽が流れている事に気付いた。
―まだ夢は消えない―
どこかで聞いた事があるような、でも思い出せない曲だった。
―君よ歌ってくれ―
だけど、俺はその歌詞になぜか気を取られた。
―僕に歌ってくれ―
それでも、俺はとりあえず歩き出した。
―忘れない―
涙は、放っておいた。
―忘れないものもここにあるよと―
〜完〜
885 :
174:02/11/04 01:29 ID:jsxmCLq1
…ということではるか編、以上で完結させて頂きました。
住人の皆様、大変有難うございました。感謝しております。
それでは、いつかまた。
>>885 乙かれさま。
何言っても>882の主人公状態になりそうなので一言。
(・∀・)イイ!
ほっしゅ
888 :
827:02/11/05 04:57 ID:5ytlL7kF
>>853-855の続きであります。ちとペース遅くてすまぬ。
エロはエネルギーがいるなぁ……
唇に触れた舌を、頬から耳に滑らせる。耳朶の内側をなぞり、穴の奥に舌を伸ばすと、「んんっ」と短く呻いて仰け反った。
上向いた顎のラインを舐め下ろして、剥き出しになった喉に唇を押し当て、きつく吸った。
「んっ……くぅっ……」
歯を食いしばり、か細く震えながら快感に耐えるエビルの表情に、何とも言えずそそられる。
細い首筋に唇を移しながら、胸元に手を滑り込ませた。
「あっ……」
暖かな体温とたとえようもない滑らかな感触に包まれた。
頂点の微かな突起を除けば、驚くほど柔らかい肉が、手の下でつぶれる。
「下着、つけてないんだ」
「この長襦袢という肌着が下着代わりだから、それ以外のものはつけないのが作法だと、メイフィアが言っていた……違うのか?」
乱れた息を紡ぎながら、エビルが言う。長襦袢とかは名称程度しか知らないけど、僕としてはもちろん、否定する理由はない。
「いや、あってるよ」
と適当なことを言いながら、窮屈な服の中で指を蠢かせ、柔肉を存分に弄ぶ。
「んっ……」
全体を包み込みながらこね上げ、上下に揺さぶりながら手のひらで擦り、指で輪を作って、絞り出すようにする。
エビルの胸はそれらの刺激に柔軟に応え、また時折驚くような弾力で抵抗する。
手と胸の間で生じた摩擦で、体温が上がり、汗が浮き出ていっそう吸い付きを良くする。
あくまでも柔らかい肉の感触の中で、一点だけ、先端の突起が硬く隆起しはじめる。
人差し指と親指でつまみ、軽く捻りながら潰すと、一際高い声を上げて仰け反った。
「やっ……あっ、く……んん……」
「気持ちいい?」
わざとらしく聞くと、きつくつむっていた瞳が責めるように僕を見た。
「どう?」
つまんだまま軽く引っ張り、指先でこそこそとくすぐったりする。
「ふあぁっ……!」
その嬌声が、なによりの答えだった。
僕は身悶えるエビルの顔を捉えて、もう一度深く口づける。もちろんその間も胸への愛撫は緩めない。
「んっ……ふぅっ……ふぅっ……」
獣のように乱れた息が、互いの顔をくすぐった。
膝の上のエビルの前後をくるりとひっくり返し、背後から覆い被さるように両手を回した。
「あ……」
着物をはだけさせようとするが、帯がきつく巻いているため、僅かにずれただけだった。
だけど肩越しに上から覗くと、着物と肌の隙間から、なだらかで魅力的な丘陵が見える。
僕は息を呑みながら、今度は反対側の胸元に、手を差し入れる。
くしゃりと肌着を脇に追いやりながら触れた胸の先端は、すでに硬く、期待するように震えていた。
「こっちの胸……触ってもいないのに、乳首が立ってるね」
指摘すると、エビルはばつが悪そうにうつむいた。
そのしぐさがあまりにも可愛くて、いたずらしたくなる。
指の腹で乳首をそっと撫で上げながら、不意打ち気味に、耳を噛んだ。
「ひゃっ!」
耳の裏や頬、うなじに口づけをしながら、着物の上から逆の胸も掴む。
着物の内側からは乳首を重点的に、外側からは胸全体を揺するようにして愛撫すると、僕の腕の中でエビルの身体が何度も跳ねる。
「あっ、あっ……くうっ……んふぅっ……」
揺れ動くエビルのお尻が、硬くなった僕のものをこねるように圧迫した。
ずきりとした快感が腰から背筋を駆け上がる。
快感と興奮に脳が酔いしれ、もっと強く、エビルを愛したくなる。
「……帯、邪魔だね」
「え……? あっ……」
差し入れた手はそのままに、もう片方の手で帯を解きはじめる。
ところがこれが意外にやっかいで……帯締めだの帯揚げだの、いろんなものが幾重にも巻き付いて、容易にはほどけない。
エビルも手伝ってはくれたけど、指先は震えているし、胸をいじるたびに動きが止まるので、あまり役に立たない。
かといって、今腕の中にいるエビルをなんとなく手放したくはなかった。
「ねぇ、腕抜いてくれないかな?」
「……分かった」
頼むとエビルは窮屈そうにしながらも、肩から着物をずらし、袖から腕を抜いた。
上半身を包んでいた着物がするりと滑り落ち、冷えた空気の中にエビルの裸体が晒される。
恥ずかしそうに、両腕を交差させて腕を隠す。まるで怯えているようなその姿は、非常に僕の嗜虐心をそそった。
「……隠さないでよ」
エビルはややためらっていたけど、ゆっくりと腕を外していった。
形の良い胸が、灯火に炙られ闇の中に赤く浮かび上がる。
汗ばんだ肌も、なだらかな曲線も、つんと尖った乳首も、全てが淫らで美しく、僕の目を釘付けにした。
羞恥に耐えかね、エビルが震えるため息をつくと、合わせて胸も柔らかく揺れた。
僕はため息をついた。
「あまり……見ないでくれ」
「どうして?」
「……恥ずかしい」
そんなことを言われると、かえってもっと見たくなってしまう。もう一度胸を隠そうとする両手を掴んで、開かせた。
「あ……」
「ダメだよ、見せて」
「だが……」
「エビルの胸……凄く綺麗だと思う。もっと見たい」
そうはっきりと言うと、エビルの腕から力が抜けた。両手を離し、左右の胸をすくいあげるように掴む。
エビルの胸はちょうど手のひらに収まるくらいで、良く手に馴染む。
軽く力を入れると柔らかに変形するのに、力を入れると指の隙間からはみ出しそうになる。
そしてなによりも、灼けるような熱さが、僕を惹きつけてやまない。
「凄い……熱くなっているね」
「あ……はぁっ……2人が、触れあっているから……互いの体温が暖めあっているから……」
「え?」
なぜだかその言葉が引っかかって、腕の動きが止まった。エビルが呼吸を整え、独り言のように呟く。
「……自分とは異なる魂が、触れあい、溶けあい、一つになり、熱く息づく。
だから、人は温もりを求めるんだ。一人では得られない温もりを……」
振り向いて、僕をじっと見つめた。
僕の中に欠けているものの正体を、見極めるように。
「私も……一人よりは、誰かの側にいたい」
「エビル……」
892 :
827:02/11/05 05:04 ID:5ytlL7kF
>>889-891 今宵はこれまでということで。
あと3、4回はここの御世話になると思います。では。
3,4回。
その前に500KBに達しなければいいな。
そろそろ第二楼の準備が必要かな。
>>893 正確には512KBだっけ?
だったら500過ぎに立てれば余裕だけど。という保守sage
ぴちゃ・・・ぺちゃ・・・。
2人が僕の乳首をいとおしそうに舐めつづける。
「二人とも・・・ダメ・・・はうっ」
僕の弱弱しい抗議も空しく2人の舌は止まらなかった。
乳首の回りをまわすように舐め僕の胸から唾液がしたたり落ちる、僕の体が快楽に支配されていく、指の1本までも自分の体では無いみたいだ。
「お姉ちゃん,そろそろ・・・ね」
「そうね,一緒に・・・」
2人は僕の体に口付けを続け、だんだん下半身に近づいていき・・・そしてペニスに到達した。
「ああっ!はぁっ・・・はぁ・・・」
ちゅぱ・・・ちゅ・・・
2人の舌の動きが心地よい、舌の動きにされるがままになる。
「先走り汁,出てるわね」
香里が僕の亀頭を咥えて先端を舌で弄ぶ、その行為に僕は息を大きく吐いた。
「ふふっ,女の子みたいね,そんなに声出されたら・・・」
香里は僕のペニスを中ほどまで咥えてキャンディーのように吸う、口の中で締め付けられるペニスに新たな快感を感じる。
「ホント,なんか変な感じです」
栞は裏筋を根元から上へ舐める、2人の舌が独特のリズムでペニスを刺激する、もう僕のペニスは限界に達しようとしていた。
「はぁっ!も,もう・・・だめ・・・・出る!」
「いいわよ,遠慮しなくて」
香里がそう言って口を離すと僕のペニスを香里の顔に向ける。
「はい,いっぱい出してくださいね」
栞も微笑んで香里と同じ位置に顔を合わせる。
「あ、あ・・・ああっ!」
どぴゅ、どく・・・ぴゅ・・・
2人の言葉に促され、僕のペニスから大量の精液が2人の顔に発射された。
「あっ・・・ん」
「ん・・・」
2人は僕の精液を気持ちよさそうな表情で顔に受ける。
「ご・・・ごめん・・・汚しちゃったね」
僕は射精の快楽でぼーっとした頭で2人に謝罪する、それを聞くと2人はテーブルの上に座った。
「誤らなくていいわ,今から綺麗にするから」
香里は怪しい笑みを浮かべて栞についた精液を舐め始めた。
「お姉ちゃん・・・私も」
栞も同じように香里の顔の精液を舐め始める、それはまるで動物がお互いの情を示す時の表現にも似ていて、そこはかとなく淫靡なイメージをかもし出していた。
「あなた・・・まだ大丈夫よね?」
「あ、ああ・・・まだまだいけるよ」
正直1回出しただけでも再び元に戻るのには時間がかかるが、この夢のような時を終わらせたくない。
その一心で僕は香里の問いに頷いた。
「安心したわ・・・ん」
香里はほっとした表情を浮かべて,栞の精液を舐め終える
「ん・・お姉ちゃん」
栞も香里の精液を舐め終わると男女同士の愛撫のように舌を香里の首筋に移動させる。
「ちょ・・栞・・・」
「お姉ちゃんから先に譲ってあげるね」
栞が愛撫を続けながら香里の後ろに回りこんで僕の正面に2人の体を動かし、ブラジャーのホックを外して乳房への愛撫を始める。
「栞!怒るわよ・・・ああっ!」
「ふふ・・・お姉ちゃんの胸・・・やわらかくてうらやましい・・・」
香里は最初こそ声を荒げたが、栞の愛撫にいつもとはうって変わって可愛らしい喘ぎ声をあげる。
僕はあらわになった香里のピンク色の乳首と、2人の行為を見つめるだけでは勿体無いと思い、テーブルに手をかけて香里の乳房に顔を近づける。
「そろそろ僕も参加していいかな?」
「だ・・・だめ・・・」
香里は息を荒げながら抗議するが、栞はにこりと愛撫を続けながら。
「はい,お姉ちゃんでいっぱい遊んであげてください」
そして栞は今までで一番怪しい笑みを浮かべてこう付け加えた
「今のお姉ちゃんは私たちの『おもちゃ』ですから」
今回はここまでですちょっと栞が暴れすぎかと悩みましたが、リビドーのまま突っ走りました
スマソ
>176氏
お疲れ様でした
WAは未プレイなのですが、十分に魅力は感じました
またSSを書いてくれることを期待しています
>827氏
エビルがかっこよくてかわいくて・・・
今だと雀鬼が手に入らないことが今ほど悔しく思えることは無いです
がんがってください
ついでに900ゲト
ツインフェラですかハァハァ(;゚∀゚)=3
栞の小悪魔っぷりはイイ!
そんなかんじでお願いします
903 :
329:02/11/07 22:54 ID:HwOsvT1P
申し訳ありません。
私事で色々あって(祖父死亡、職場から突然の解雇宣告etc.)
執筆が大幅に遅れております。
首切られて時間はできたので週末には再開できそうです。
ポカーン・・・
>>329 ご愁傷さまです。
解雇事由や、解雇手当給付内容を精査したほうがいいですよ、そう
言う突然解雇って。解雇予告手当てはちゃんと出ましたか??
解雇の内容がおかしかったりしたら最寄の労基署へ行ったりなど、
とかやってるとスレ違いになってしまうので、何か相談があったら
私でよければ
http://red.ribbon.to/~hakagirou/ (物語板)
の掲示板のスレでもかしてもらえればヘボイですが僅かながら
心得があるのでご相談に乗ります。
逆境にめげず、いいSSよろ!でも無理しないでねーーーー
>>329 正直僕にとっても人事じゃないです、祖母が介護保護を受けたと連絡を受け、社会人1年生としても明日はどうなるか・・・
ゆっくり書いてください、僕もがんばります。
908 :
174:02/11/07 23:50 ID:alf4JBTo
>>329 貴方が帰ってくるまで、このスレは決して落とさせません。
頑張って下さい。応援します。
このスレ、そろそろやばいんだけど、容量的に。
910 :
174:02/11/08 00:21 ID:D19636I7
みなさん……大変なんですね……。
自分に出来る事は場所を提供するくらいです。
>>906にある掲示板を、必要でしたら暫定でお使いください。問題がでてきたら、
その時に対応してきます。(ログの一括削除とか)
>>910 お疲れ様です。
そうですね……スレタイの「別」は必要ないかと思いました。
912 :
174:02/11/08 00:52 ID:VLtcDq8j
>>911 わかりました。そこを変えて大丈夫なら、これから立てに行っていいですか?
913 :
174:02/11/08 01:26 ID:fDDWdpGg
914 :
827:02/11/08 05:38 ID:7cmbBT7o
>>889-891の続きです。
まだ容量に余裕はあるし、もったいないからこちらに書き込みます。
>>900 俺も雀鬼は知らないんだけどね。ナイトライターとリーフファイトの設定のみで。
おれは作者としての立場からは感想はつけないことにしてるんで、そこら辺はご了承を。
んでもちゃんと読ませてもらってます。
>>174氏もお疲れー。
>>329氏は……強くイ`
こつん、と僕の胸に置かれるエビルの頭。サラサラした髪が心地良く僕の胸をくすぐる。
「鼓動が聞こえる……」
エビルは目を閉じ、耳をすます。
「力強く、脈打っている。命の刻まれる音が」
エビルが僕の胸に顔を埋めながら、器用に片手でシャツのボタンを外しはじめた。
いたずらするように、エビルの舌が裸になった僕の胸に触れ、変にくすぐったい感触を残しながら、下に辿り降りてゆく。
「ん……」
身を捩ると、なにがおかしいのか喉の奥で笑い、愛おしげに髪の毛をなすりつけた。
「なんだよ……」
それには答えず、代わりに僕の股間に触れ、膨らんだ部分を優しく撫でさすった。
くっ、くっと手のひら全体で圧迫しながら、上下に擦る。
「エ、エビル……」
ただでさえ、興奮しきって高まっている部分に触れられ、今にも暴発しそうになる。
さらにエビルは僕のへそをくじるように舌で舐め上げる。異質な感触に不意を突かれ、思わずエビルの頭を抱きしめた。
「ん……」
エビルが髪をふりながら僕の手から抜け出た。小さく息を付いて、軽く一睨みすると、僕のベルトを外しはじめた。
カチャカチャという金属の音が静かな部屋に鳴り響き、やがてジッパーを下ろす音に変わる。
腰を浮かせてトランクスを下ろすのを助けると、解放された僕のそれは、勢いよく跳ね上がり、存在を主張した。
エビルは一瞬息を呑んだあと、まじまじと見つめた。
「凄いな」
呆れたのか、感心したのか。
吐息が僕のものにかかったせいで、ぴくりと震えた。続く行為を想像して、一段と硬く、熱くなる。
はたしてエビルは一度恥ずかしげに視線を逸らしたけれど、手を伸ばして、僕のものを掴んだ。
「……熱い」
その熱に浮かされたように呟いて、絡みつかせた指を上下に動かしはじめる。
握ると言うよりは指で作った輪で、僕のものを擦る感じで。
その刺激は弱いものだったけれど、エビルの手が――しかも、上半身が丸裸という状態で――してくれていると思うと、
普段自分でしているのとは、まるで違った快感と、感動とが生じる。
手を動かすたびに胸も揺れ動いて、軽く弾む。その光景も僕を高める材料の一つになった。
エビルの空いていた手が、先端部に伸びてきた。幹を擦る動きはそのままに、先走りの漏れはじめた部分が新たにいじられる。
指の腹が鈴口をくすぐるように撫で回し、先端部に汁を伸ばしてゆく。
えらの部分や裏筋まで、まんべんなく液体を塗りたくるけど、すぐに乾いて、独得の匂いを放つ。
「ふぁ……」
エビルは色っぽいため息をつくと、下を向き、口を開いたまま舌を軽く突き出した。
舌の上に乗せられた唾液がとろりとこぼれ落ち、先端部に絡まる。
唾液の熱さを感じる間もなく、すぐに手のひら全体で伸ばされ、粘液質の音が立つ。
ベタベタになったエビルの指が、全体を擦るように激しく動いた。
「く……」
不意を突くような乱暴な愛撫に、たまらず腰が浮いた。
指は亀頭全体を擦り、絞るようにつまみ、絶え間なく溢れてくる先走りを擦り込む作業を繰り返す。
僕はシーツに爪を立て、エビルの指が送り込んでくる途方もない快感に耐えた。
「ビクビクいっている……」
誰のせいだと思っているんだ……と抗議する暇もなく、新しく襲ってきたぬるりとした感触。
「うわっ……」
エビルが小さな口を懸命に開けて、僕のものを飲み込んでいる。
暖かな口腔に包まれ、唇が前後に動いて亀頭をしごく。
おまけに舌は別の生き物のように絡んで、えらの部分を辿るように動いたり、鈴口に潜り込もうとしてくる。
ぬるぬるとした感触は、指での愛撫とはまた違い、そしてそれ以上に気持ちよく、たまらない。
僕はどうしようもなく、射精を求めて腰を振った。
エビルの動きと僕の動きが重なって、ますます快感は強くなり、濡れた水音は激しくいやらしくなる。
甘く重い痺れが腰の下側にたまってくるのが分かる。僕はエビルの頭を掴んで、乱暴に振った。
舌と頬肉と唇とが、一体になって僕のものをきつく締め上げ、扱き立てる。
歯を食いしばって耐えても、湧いてくる快感が背筋を這い上がり、頭の中を真っ白にしていく。
「エビル……エビルっ……」
何度も名前を呼びながら、ただひたすら快感だけを貪る。
一際深く、喉奥まで突き立てた瞬間、エビルがきつく僕のものを吸った。
それで限界が破れた。
「うっ……あくぁっ……!」
一瞬あれが膨張したかと思うと、白濁が吐き出される。
どくっ、どくっと放出するたびに、たとえようもない解放感と充足感と快美とが湧いて、僕は喘ぎ、呻いた。
大量にあふれ出た精液はエビルの喉奥に叩きつけられる。それを彼女は喉を鳴らして飲み干した。
その間も彼女の舌は蠢いて、僕から快楽を搾り取ろうとする。
痛いような痺れるような感触が気持ちいいのかどうかもわからず、ただ身悶えた。
最後に彼女は管の奥にまだ残っている精液を音を立てて吸い出し、「ふはぁ……」と満足げな吐息をついた。
ようやく解放された僕のあれは、出したばかりなのに勢いを失わず、そそり立っている。
濡れ光り、微かに震えながら、物足りないと言わんばかりに愛撫を待ち焦がれている。
エビルは唇の周りを舌で拭った。それはとても淫靡で、僕の胸をずきりと疼かせる。
だけど今は喪失感の方が大きく、僕は脱力して、後ろに倒れ込んだ。
傾く視線の隅で、エビルの瞳が妖しく濡れているが見えた。
918 :
827:02/11/08 05:47 ID:7cmbBT7o
>>915-917 しまった、最後の行「濡れているのが」だ……補完サイトの方では修正お願いします
やはり投稿直前に改訂するべきではないな……(;´Д`)モウシワケナイ
朝もはよから勃ちますたw
(`・ω・´)ホシューン
何が(`・ω・´)ホシューン だよ、新スレの方が落ちたじゃないか。
てーか次スレ立てるの早すぎたんじゃないかと思ってたんだが。
懸念が当たったと思ったら、また立ってしまったか……どっちに書き込むべきか。
このスレの容量は476KB/500KBです。
925 :
最下層:02/11/12 20:05 ID:fAUZjJLU
上、 /⌒ヽ, ,/⌒丶、 ,エ
`,ヾ / ,;;iiiiiiiiiii;、 \ _ノソ´
iキ / ,;;´ ;lllllllllllllii、 \ iF
iキ' ,;´ ,;;llllllllllllllllllllii、 ナf
!キ、._ ,=ゞiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii!! __fサヘ.
/ `ヾ=;三ミミミミヾ爪彡彡ミミヾ=`´ 'i、
i' ,._Ξミミミミミヾ巛彡////iii_ |
| ;if≡|ヾヾヾミミミミヾヾ、//巛iiリ≡キi |
| if! |l lヾヾシヾミミミ川|ii//三iリ `キi |
| ,if ,f=|l l lヾリリリリリ川川|爪ミミiリ=t、キi |
| ;iナ,サ |l l l リリ川川川川|爪ミミiiリ キi キi |
| iナ ;サ |l l リリリリ川川川川l爪ミミilリ キi キi |
| iサ ;サ, |リ リリ川川川川川l爪ミミiリ ,キi キi |
| iサ ;サ, | リ彡彡川川川川|爪ミミiリ ,キi :キ、 |
,i厂 iサ, |彡彡彡彡ノ|川川|爪ミミリ ,キi `ヘ、
,√ ;サ, |彡彡彡彡ノ川川|ゞミミミリ ,キi `ヾ
´ ;サ, |彡彡彡彡川川リゞミミリ ,キi
;サ, |彡彡彡彡リリリミミミシ ,キi
,;#, |彡彡ノリリリリミミミシ ,キi
;メ'´ !彡ノリリリリリゞミミシ `ヘ、
;メ ヾリリリリノ巛ゞシ `ヘ、
;メ ``十≡=十´ `ヘ、
ノ ゞ 以下の存在
>>1
926 :
忍:02/11/14 18:43 ID:FlVT7103
次々スレ稼働中は承知だが
この名スレをゴキブリで終わらせるのは惜しい
というわけで、投下
927 :
旋律 1:02/11/14 18:47 ID:FlVT7103
悪友達に連れ回され、何軒飲み歩いたかは覚えていない。酒に弱いのは自覚しているの
で、抑えて飲んでいたつもりだったが、やはりそれなりに酔っているようだ。まあ、隣を
歩いている連中に比べれば、いくぶんマシだとは思う。
「この店は、吾輩一番のお気に入りなのだ」
友よ、そのセリフは一つ前の店の前でも言っていなかったか?
連れ込まれた店の内装は、落ち着いた色合いでまとめられており、繁華街巡りに疲れた
目を休ませてくれた。席に案内され、場慣れした様子で注文する友をぼんやりと眺める。
ピアノが奏でる軽いジャズ、時折流れてくる会話の断片、酒の善し悪しは分からないが、
料理は旨い。いい店じゃないか。
なんという名前の店だったか友に尋ねようとしたとき、耳慣れない旋律が僕の動きを止
めた。いつの間にか演奏を終えたピアノ奏者に替わって、別の楽士が呼ばれたのだろう。
この音は確か大陸の楽器、「こきゅう」とかいう名前だっただろうか。甘くもの悲しい旋
律は、高く低く響き、僕の心を引きつけた。
意識しないままに、僕は音の来る方向に目を向けていた。そして、僕は彼女を見た。
部屋の隅、薄暗い灯りの下で、彼女は一心に楽器を操っていた。身につけているのは大
陸風のぴったりとした衣装。黒地の絹の上に、金糸で刺繍がしてあり、胸の上では見事な
鳳凰が舞っている。袖無しの肩口から伸びる白い腕は、うっとりするほど滑らかな動きで、
見慣れぬ楽器から音を紡いでゆく。三つ編みにされた髪が腕の動きにつられ、揺れる。伏
せられた睫毛の下から、黒い瞳が時折のぞく。
その情景は、背筋が震えるほどに蠱惑的で、僕は息をするのも忘れて見入っていた。
928 :
旋律 2:02/11/14 18:49 ID:FlVT7103
「……ぃ、おいっ」
体を揺すられて我に返ると、心配そうな友の顔が前にあった。テーブルには一緒に飲ん
でいたはずの仲間の姿もなく。僕と彼の二人きりだ。彼女のいた場所に目をやると、店に
入ったときと同じ、白髪のピアニストが座っていた。
―― 夢 だったのか? ――
ため息が出た。中身は喪失感と安堵感が半分ずつ。酔って幻を見るなんて初めてだ。幻
の彼女を追い払えるかと思って、頭を振ってみた。余計にくらくらした。
他の仲間の行方を尋ねると「指名が済んでいないのは貴様だけだ」と言われた。指名? 混乱する僕を、彼は楽しそうに眺めている。
「兄弟、あの胡弓奏者にずいぶんとご執心のようだな」
―― 夢ではなかった! ――
「彼女を知っているのか?」
嬉しさのあまり、僕は掴みかかるようにして彼に尋ねていた。いつもの僕がこんな事を
聞かれたら、真っ赤になって否定するか、黙ってうつむいてしまったことだろう。でも、
その時僕は酔っていたんだ、多分、彼女の夢に。
友人も驚いた様子だったが、やがて不適な笑みを浮かべ、言った。
「彼女に会いたいか?」
929 :
忍:02/11/14 18:53 ID:FlVT7103
うわ、読みづれぇ
テキスト整形に一考の予知ありだな
続きはまた明日
続き期待〜!
えーと……保管所格納はヒロイン名が判別してからになります。
ご了承ください。
だれなんだろう……わくわく。
932 :
旋律 3:02/11/15 20:43 ID:46qdxuH8
「ここの主人には顔が利く、話を付けてくるから少し待っていろ」
友人がそう言って去ってから、10分以上は経っている。卓に一人残され、盃をなめた
りして時間を潰しているが、どうにも心細い。
時間がかかるって事は、向こうが嫌がってるって事だろうか。友は「彼女はしばらく前
に引退したはずなのだが……」なんて事も言っていた。そんな人を追いかけ回すなんて、
鬱陶しい男だと思われないだろうか。
だいたい、僕は彼女に会って何をするつもりなんだろう。「すばらしい演奏でした」と
でも言うか? いっそこのまま会えないでいれば、僕は彼女に嫌われずに済むんじゃない
か。
「あの、お客様」
考え込んでいたところに、不意に声をかけられた。驚いた拍子にすごい勢いで振り向い
たので、声をかけた方もびっくりしている。
声の主は10才くらいの女の子だった。煉瓦色の紬(つむぎ)に、白のエプロンがよく
似合っている。幼いながらも整った顔立ちは、どことなくあの人に似ていた。血縁かも知
れない――妹だろうか?
「――様より、文を預かって参りました」
友の名を告げて、少女は銀の盆を差し出した。上には細長く巻かれた便せんが一枚。友
の字で一言、「舞台は用意した、首尾を祈る」とだけ記してあった。
「えっと、あいつは?」
「何かご用がおありの様子でした」
てっきり、彼と3人で合うことになると思っていたけに、少々意外な展開だ。
「なら、君についていけばいいのかな?」
「はい、ご案内します。どうぞ、こちらに」
少女に先導され、分厚い絨毯の廊下を進む。同じ形のドアの前を、いくつも通り過ぎた。
ドアにも、廊下にもなんの目印もない。ドアの数を数えておけば良かったなと思った。や
がて、少女はあるドアの前で立ち止まりノックした。
「お客様をお連れしました」
933 :
忍:02/11/15 20:50 ID:46qdxuH8
短いけど、今日はここまで
つづきはまた明日
おおっ、連日の投下有難う御座います。
一体「彼女」が誰なのか気になります。続き期待…
935 :
旋律 4:02/11/16 20:23 ID:qEbWn4BP
「お通しして」
落ち着いた、深みのある声。初めて聞く声だったが、彼女のものだとはっきり確信でき
た。案内役の少女が開けたドアの向こうで、彼女は立ち上がって僕を出迎えてくれた。
「お待ちしておりました、さ、どうぞこちらへ」
間近で見る彼女は、幻の中よりも美しかった。心臓の動きが早くなるのが判る。話しか
けようとして、まだ彼女の名前すら知らないことに気づいた。
彼女の名を聞く前に、自分が名乗らなければ。
「あの、僕は……」
「伺っております、さ、――様。どうぞお掛けください」
僕の名はすでに伝わっていたようだ。彼女は惚けている僕の手を取り、引いていった。
握られた手の感触が、あまりに柔らかいので驚いた。
ああ、名前を聞くきっかけを逃してしまった。
招き入れられた室内は、異国情緒に満ちていた。調度品は飴色の漆塗りで統一されてお
り、「喜」の文字をかたどった格子窓や、木の板で出来た屏風など、見慣れぬ品が目を楽
しませてくれる。微かに焚いてある香も、どことなく異国風だ。
席に着くと、案内役の少女が茶を淹れてくれた。小さな白磁の器に、薄い緑色の液体が
注がれていく。淹れ終わると、一礼して少女は壁際に下がった。
「お酒はあまり好まれないとのことでしたので、お茶を用意したのですが……」
「あ、いただきます」
出された茶は少し甘い味がした。
「名雪。もう遅いから、貴方は先に休んでいなさい」
「はい、それでは失礼します」
一礼すると、少女は部屋を出ていき、部屋には僕と彼女の2人だけが残された。どうし
よう、間が持たない。
936 :
忍:02/11/16 20:25 ID:qEbWn4BP
1日1節が限界かな
もう少しもう少し早く書きたいところだ
つづきはまた明日
ついに明らかに…
あの方だったのか
939 :
旋律 5:02/11/17 21:23 ID:J1sIOsiw
「僕は今日、友人に連れられて初めてこの店に来ました。貴女の演奏を聞けたのも、本当
に偶然だったんです。でも、僕はもうあの曲を聴いてしまいました」
話し始めたら、意外と滑らかに口が動いた。
「あれほどの腕を持ちながら、引退だなんて。本当に惜しいと思うんです。貴女の名前も
知らないのに、こんな事を言う僕は、頭がおかしいと思われるかも知れませんけど」
僕の言葉を聞いくと、彼女は手を口に当て、くすくすと笑い出した。やはり妙な男だと
思われたんだろうか。
「ごめんなさい、そう言えば自己紹介がまだでしたね。
私のことは秋子と呼んでください。季節の秋に、子供の子と書きます」
宙に字を書きながら、彼女は名前を教えてくれた。聞いてみれば、他の名が思いつかな
いくらい、彼女に似合った名前に思えた。
「秋子……さん」
「はい」
つぶやいた僕に、彼女は返事をしてくれた。微笑みながら軽く首を傾げ、こちらを見て
いる。なんでもない仕草のはずなのに、自分の頬が赤くなるのが判った。
「それにしても、名前も知らずに私を買おうとした方は、初めてですよ」
単語の意味を理解するまでに数瞬かかった。
「あの『買う』とは?」
彼女の笑みが深くなる。
「あら、本当に何もご存じなかったんですか? ここ、遊郭ですのよ?」
940 :
旋律 6:02/11/17 21:25 ID:J1sIOsiw
絶句。
何となく違和感を感じてはいたが、まさか知らないうちに娼館に連れ込まれていたとは。
友の浮かべた不適な笑みの理由が、ようやく理解できた。
「あ、いや僕は、ほんとに知らなかったんです。ただ、ただお会いできればと思って。秋
子さんを買おうとか、そんなことは少しも」
我に返った僕は、何とか弁解を試みた。口が勝手にしゃべっているようで、自分でも何
を言ってるかわからない。
「それに、それに秋子さんは、もう引退したんですよね?」
確か、友人がそんな話をしていた。
「はい、ですから今日も『会って話をするだけでいい』って言われて来たんです」
思わず安堵のため息が漏れた。
「あら、そんなにほっとした顔をされると、なんだか癪(しゃく)ですね」
すねたような声で、秋子さんが言う。
「違います、違うんです。別に秋子さんに魅力がないとかそういった意味じゃないんです」
「そういうことにしておいてあげます」
しどろもどろで言い訳する僕をみて、何故か楽しそうに彼女は言た。なんにせよ、機嫌
は直してくれたようだ。僕は改めて、安堵のため息をついた。
941 :
忍:02/11/17 21:29 ID:J1sIOsiw
今日はここまで
つづきはまた明日
+ 激しく期待 +
943 :
旋律 7:02/11/18 20:40 ID:hCtcusVN
それから彼女は、あの異国の楽器――二胡というのだそうだ――を弾いてくれた。二度
目だからだろうか、前のように戻って来れなくなることはなかった。でも、曲が終わるこ
ろには、目が勝手に涙を流していた。
「なんという曲なのですか?」
涙声で僕は尋ねた。
「由来はわかりませんが、昔から『葉鍵』と呼ばれている曲です」
二胡を置くと、彼女は立ち上がって窓の方に歩いていった。
「こちらにおいで下さいな」
言われるままに、彼女の隣に立つ。小さな中庭を挟んで、ここと似たような窓が並んで
いるのが見えた。もう深更だというのに、灯りの消えている窓の方が少ない。
「夢を与えることを生業としながら、自分の夢を見ることは許されない。
そんな女達がいます」
窓の向こうを眺めながら、秋子さんが語る。
「あの灯りのひとつひとつが、彼女たちの与える夢。
あの曲は、そんな女達の悲しみと、希望の唄なんです」
かける言葉が見つからなくて、僕はただ秋子さんの横顔を見ていた。
「ごめんなさい、つまらない話をしてしまいましたね。お忘れ下さい」
「いいえ、忘れません。貴女のことですから」
言ってから恥ずかしくなって、窓の外を見るふりをした。
944 :
忍:02/11/18 20:44 ID:hCtcusVN
今日はここまで
注 楽器の名称について
二胡と胡弓はフルートと笛の関係に近い
二胡を含む一群の楽器を総称して、日本では胡弓と呼ぶ
ちなみに、中国では胡弓といっても(書いても)通じず
二胡やその仲間を指して胡琴と呼ぶそうだ
つづきはまた明日
ついに18禁シーンに突入の予感
該当者は萌え狂う用意をしておくこと
了解です。
明日早めに上がるため今日はもう少しがんばることにします。in会社
マジ期待サゲ
946 :
旋律 8:02/11/19 20:53 ID:G/4AarJz
背に、そっと手が置かれる感触があった。秋子さんの声が、背中越しに聞こえてくる。
「私、今、少し後悔しています」
そう言って、彼女が体を預けてきた。背中で柔らかい何かが潰れる感触。これは……胸?
そう意識したとたん、自分自身が熱くなっていくのがわかった。あまりの浅ましさに、
嫌気がさす。
「何故、ですか?」
僕にとっての至福の時間は、彼女には苦痛でしかなかったんだろうか。だとすれば……
「『話をするだけ』なんて、言わなければ良かった。いっそ貴方に買われていれば、もっ
と素直になれたでしょうから」
彼女の手が、僕の脇を通って胸に回される。手を握るのもためらわれて、僕の手は所在
なげに宙をさまよう。
「私、貴方のことを見て『可愛い』と思ってしまいました」
胸に回された彼女の手が、少しずつ、下に下がっていく。まずい、と思いつつも、体を
動かすことが出来ない。自分の意志の弱さが恨めしい。
鳩尾からシャツの合わせ目をたどって下へ、腹の上を通り、ベルトの金具に触れ
「ごめんなさい『可愛い』だなんて、失礼ですよね」
ついに彼女の手が終着点にたどり着いた。そこはすでに、これ以上ないくらい硬くなっ
ていた。、彼女の指が、布ごしに下から上へとなぞる。立っていられなくなりそうで、窓
枠に捕まるようにして身を支えた。
布のこすれる音、敏感な部分に触れる外気の感触、少し冷たい彼女の指。
「………ぁ…」
何か言おうとしたのが、出てきたのはかすれた音だけだった。
「たった一晩の間にでも、本当に相手に惚れて、惚れられて、身も心も繋がることが出来
ると思いますか?」
耳元を彼女のささやきがくすぐる。その間も、彼女の指は休まず僕を蝕み続ける。
傘のまわりを指の輪が、そろり、そろりと通り過ぎる。逆の手は、先からこぼれる雫を、
塗り広げるようにして頭を撫でてくる。
「それは、本当に難しいことです。
でも、私は、私達は、出来ると信じているんです」
昇り詰めるほど強くなく、退屈するほど弱くなく、緩やかに、確実に、彼女は僕を昂ぶ
らせていく。雫が下の方まで滴って、濡れた音をたてはじめた。
じりじりと追いつめられ、熱い塊がせり上がってくるのを感じる。頂上は近い。
「それが、私達の希望だから」
突然、僕を強く握ったまま手の動きが止まる。もどかしさに、涙が出そうになる。
「貴方も、信じてくれませんか?」
それは、脅迫ですか?
一瞬もためらわず、僕は頷いた。
「きっと出来ますよ。私と、貴方となら」
強く握ったまま、秋子さんは僕の上で指を滑らせた。待ちに待った刺激を受けて、僕は
何度も、何度も、彼女の手の中に吐き出していった。
948 :
忍:02/11/19 20:55 ID:G/4AarJz
sage忘れた……
今日はここまで
「脅迫ですか?」
で切って、引きにしようという
悪魔の誘惑があったことは、かなりの勢いで秘密だ
つづきはまた明日
949 :
旋律 9:02/11/20 19:48 ID:9bzAFi0j
秋子さんの体が僕から離れていく。情欲の波に飲まれていた意識が、次第に浮かび上が
ってくる。勢いに任せて、とんでもない約束をしてしまった気がする。
恐る恐る、僕が後ろを振り向こうとすると、
「あ、もう少しそのままで。動かないでください」
彼女の声がとんできた。
「服につくと、落とすのが大変ですからね」
そう言って彼女は、どこからか持ってきたさくら紙で後始末をしてくれた。力無くうな
だれる僕をつまんで、裏も、表も、皮の間まで丁寧に清めてくれる。抱きつかれている最
中よりも恥ずかしいのは、なぜだろう。
服の中に元通りしまい込んでから、彼女は立ち上がった。指先を、ちろり、と舐めて
「いかがでした?」
満面の笑みで彼女は尋ねてきた。
「けっこうなお手前で……」
言葉の使い方を間違えた気がした。
950 :
忍:02/11/20 19:50 ID:9bzAFi0j
今日はここまで
つづきはまた明日
/ / ̄ ̄/ ̄ ̄ヽ
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| ―十― / / / / | ―十―
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し \| ヽ V ヽ \ \_/ / し \| ヽ
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\(二二/ | ,l `ー_ \,,,,,__,,,ノ /レJ |
\ヽ, /レ人 | ヽ-、 ∴∵ / |ヽl\,____/
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,.-'" \: \ .,.-''" |  ̄\
954 :
名無しさんだよもん:02/11/21 17:28 ID:uubXWfna
955 :
埋め立て:02/11/21 17:46 ID:WXRlXEcr
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
956 :
埋め立て:
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
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