世界で一番祐くんが好き 新城沙織スレ2

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1 ◆gonBe00g
祐くんの夢を見た。
夢の中で祐くんは、見知らぬ女の子とお話していた。
あんなに楽しそうな祐くん…見たことなかった。
そしてその後、その子と一緒に手をつないで屋上から…

目が覚めたとき、あたし泣いてた。
祐くん…今すぐ会いたいよ…


光は影と共にある。明るいだけじゃないよ、さおりんは。

前スレ
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/997274420/
2 ◆gonBe00g :02/04/18 02:40 ID:KFo7cQWZ
関連スレ
VN【雫】総合スレッド#4
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1018845339/
月島瑠璃子ですけど、何か質問は…?
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1009874816/
おいお前ら!藍原瑞穂を忘れちゃいませんか?
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1011774085/
長瀬ちゃんに萌えるスレ
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1018450913/
3 ◆gonBe00g :02/04/18 02:44 ID:KFo7cQWZ
あ、挨拶の文章用意するの忘れた…

というわけで2スレ目です。
皆さん今後もさおりんをどうぞよろしく。

スレ立て遅れてスマソ。
4芸能人も覗きに来るサイト:02/04/18 02:45 ID:SKJ1MMqw
アダルト未経験者専門店
当店は初心者、素人の18歳以上の男性を募集しています。
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ぜひ、一度ご来店してください。当店のことを内密できる方を
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5名無しさんだよもん:02/04/18 02:55 ID:0HLykju7
>>1-3
お疲れさま。
テンプレでいきなり萌え死にそうになったよ(w

うたわれるものが発売したって沙織ちゃんは葉鍵板の太陽、僕らの太陽だ(w
6名無しさんだよもん:02/04/18 03:02 ID:KFo7cQWZ
>>5
ありがとうございます。
そういって頂けると本当に嬉しいです。

>>4見て吊りたくなったときは特に(w
7名無しさんだよもん:02/04/18 03:09 ID:j2ytX4Lb
さおりんはゆうすけおにいちゃんがだいすき♪
8名無しさんだよもん:02/04/18 03:10 ID:dtPtU9nI
新スレおめ。

この世からハサミなんかなくなってしまえぃ!
9名無しさんだよもん:02/04/18 03:39 ID:25oytGOU
ハ、ハサミ……ハサミ……
ファーストプレイがハサミエンドで、未だにトラウマだよ……
ごめんね、さおりん……(´Д⊂)
10名無しさんだよもん:02/04/18 12:20 ID:U4J+JBdX
えー、いきなりで何ですが>>2にある瑞穂スレ今朝落ちました、ハイ
11名無しさんだよもん:02/04/18 12:23 ID:KFo7cQWZ
>>10
そうらしいですね。

…お知らせカキコしとけばよかった…
12鬱屈:02/04/18 17:23 ID:p/ncpajp
新スレおめでとうございます!長かったですなあ実に。
例によって仕事場からのカキコで恐縮ですが、今日中には新作をなんとか。

ではこれからもさおりんをよろしくお願いします(などと……
13月島瑠璃子も覗きに来るスレ:02/04/18 18:58 ID:OVE4bhnU
さおりん萌え者専門店(w
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14桃色(以下略):02/04/18 19:00 ID:OVE4bhnU
などと無意味な>>4パロでお茶を濁してみたり(w

なにはともあれ新スレおめでとうございます。
15さおりん向上委員会:02/04/18 20:07 ID:jINYRuPu
新スレおめでとうございます。
心より祝福の言葉を捧げます。

>>1
乙彼ー!

>>13
やられた。
見ちまったじゃないか(w

前スレ埋めたて完了!
16名無しさんだよもん:02/04/18 20:23 ID:KFo7cQWZ
前スレの1000です。まさか1000だとは思わなかった。

ごめん、瑞穂ちゃん…
由紀ちゃんも美和子ちゃんも好きだよ…

どこからか消火器が飛んできそうな気配…えーと。
も、もちろん大好きだよ、太田さん…


…っていうか、埋め立てとはいえいろいろごめんなさいでした。
17鬱屈:02/04/18 21:44 ID:drXrEtUj
どもこんばんわ鬱屈です。

全スレ987に僕が常々思っていたことが書かれていたのでSS自粛(正気ですか
し しばらく雑談進行だぁ〜!(いいのか?

気がつけばSSスレになってしまっておりましたからな。僕の駄文がスレを活性化させたなどとは到底思えませぬし
まあしばらくは(以下検閲削除


(本音はHDがdでそれどころじゃなくなっピー ザザザザーー)
18名無しさんだよもん:02/04/19 00:59 ID:NNe6LYPE
新スレおめでとうございます。
・・・でも・・・みずぴースレが・・・(涙
19名無しさんだよもん:02/04/19 04:36 ID:1wYQJiqo
>>17
え…おあずけですか?(涙
>>12見て喜んでたのに…

…それにしても、職場のHDDからさおりんSSがサルベージされたらアレかも…
しかもおもいっきり21禁だったりして(w

期待して待ってます。

>>18
ご愁傷様です。

この間の圧縮を乗り切って、しばらく大丈夫だろうと思っていたら辻斬り圧縮…
スレが再建されたあかつきにはお邪魔させて下さい。

…しかし他人事とは思えん。
万が一に備えて、今のうちに次スレのタイトルとテンプレ募集しておくか…
20Least.:02/04/19 17:54 ID:maaoPzOo
バラエティを見ていたものも、野球中継に見入っていたものも、あるいは最初からニュースを見ていたものも、全てのものが「緊急放送」と銘打たれたそれを見た。


ドイツという国があった場所の映像。


それは、月を思わせた。

見渡す限りの砂場と廃墟。あるいは、砂漠に浮かぶエル・ドラドを思わせたその映像。
そして、垣間見える文明の名残。

大国のチカラの自己顕示欲に満ちたその映像は最後に、廃墟の中に転がる、ぼろ布のようになった手縫いの人形を映して、途切れた。



『喧騒』
21Least.:02/04/19 17:55 ID:maaoPzOo
そもそも学校という場所は、やはり時間から切り放された場所という趣がある。
そこだけ時間がゆっくり流れているかのような錯覚。僕も含めて、誰もが一度は感じたことがあるのだろう。
まして、この末世的な環境になってくると、その傾向がますます顕著になる。
教師の授業を聞くともなく聞き、窓の外を見て物思いにふける。最近の日課だ。
そして、気がつけば昼休みか、放課後。

ある意味で、僕達は明日をも知れぬ命なのかもしれない。
すべては、「大国」の気分次第なのだ。
世界の命運は、大国の思うが侭に。


「な・が・せ・君!!」
「うわぁ!」
 相手を問わず、一体何度このようなやり取りを交わしたか分からない。
 それでもいまだ人の気配に気付こうとする学習がないのは何故だろう。我ながら不思議だ。
「いつもの事だけどさ、長瀬君ってたまに『死んでるんじゃないかなー?』って思うことがあるの。
たとえば今! 私が何回声をかけたと思ってるの? 7回よ7回! だから……」
 この人物をこのままヒートアップさせると実にまずい。しゃべりが止まらなくなってしまう。
「そ……それで、何か用? 太田さん」
 クラスの室長であり、生徒会でもある太田加奈子その人だ。
22Least.:02/04/19 17:55 ID:maaoPzOo
「用って……長瀬君、今週は私と日直だよ? 日誌書いてくれなきゃ」
 そういえば、ホームルームでそんなことを言っていたような。
「やっぱり聞いてなかったか……私はもう書いたから、これ職員室に出しておいてほしいんだけど」
 言いながら、太田さんは厚めのノートを差し出してくる。
「わかった。……悪いね」
「いいのいいの。それじゃまた明日ね」
 そう言い残し、太田さんは教室から出ていった。
「さて」
 僕も日誌に向かう。まったくといっていいほど中身のない通学を送っている身分でいかに日誌の内容をでっち上げるか。
(叔父さんの得意科目だな……)
 僕は苦笑すると、ノートにシャーペンを走らせ始めた。
23Least.:02/04/19 17:56 ID:maaoPzOo
「ひそひそ……(どうだったの?)」
「ひそひそ……(無理よ! とてもそんな雰囲気に持ちこめないもの!)」
「ひそひそ……(また香奈子ちゃんらしくないこと言ってる……もっと積極的に行かなくちゃ……)」
「ひそひそ……(だって瑞穂……私なんて長瀬君の前に立つだけでもうあがっちゃってあがっちゃって)」


「それじゃ、失礼します……」
 断ってから、僕は職員室の扉を閉める。相変わらず煙草臭い部屋だ。
 煙草とは、つまるところ世の中で忌み嫌われるヘロインという麻薬の親戚であることなど彼らの歯牙にもかからない。
 ……もっとも、現状で学校に来ている教師が在籍数の半数に満たない今は、これでも大分緩和されたほうなのだろう。

 帰ろう、と思い立ちきびすを返す。顔をあげたそこには太田さんの顔があった。
「あ……まだいたんだ、太田さん どうしたの?」



 このときの太田さんの「一緒に帰らない?」という誘い。
 たまにはいいかと思って僕はそれを承諾した。


 今思えば、やめとくべきだった……


 僕の家の前に、沙織ちゃんが立っていた。
「あれ、どうしたの沙織ちゃ」
 差し出しかけた手に、鳥肌がぞっと立つ。

 サオリチャン オコッテル? ナニヲ?
24Least.:02/04/19 17:58 ID:maaoPzOo
「祐くん」
 ものすごく「何か」を押し殺した声。
「は、はい……?」
 腰が引ける。情けない。
「なにか、私に報告することがあるんじゃないかな……?」
 顔を上げた沙織ちゃんの顔はすごく穏やかで、でも、ああ でも。
 背後には、いわゆる「殺意の波動」というのがちらちらしていたわけで。
「な……なんのこと、ですか?」
 沙織ちゃんの眼が赤色にギラリと光る。
「沙織ねぇ……見ちゃったんだよぉ……祐くんがぁ、太田さんと一緒にぃ、学校の正門を出て行くところ〜」
「う……だ、だって沙織ちゃん今日は部活があるって言ってたから一緒には帰れないなっておもって、それで誘われたから、つい……」
「つい、あんなに楽しそうに一緒に帰って来たってわけだ、ふーーん……」
 怖い。超弩級のプレッシャーが沙織ちゃんのほうから襲ってくる。
「ゆーくん、うわきしちゃうようなひとなんだー、ふーん……」
「はい?」
 浮気って? と聞き返そうとすると沙織ちゃんは急にあらぬ方向へダッシュし始めた!
「ちょ、ちょっと沙織ちゃん!?」
「いーもん! あたしなんか西田豆腐店にダイヴして豆腐の腹に頭ぶつけて死んでやるんだから!! ゆーくんは太田さんと仲良 くやれば!!!」
 腹じゃなくて角だよ、と突っ込む気にもなれずに、僕は沙織ちゃんを追いかける。
「さ、沙織ちゃん待ってよ僕の話を聞いてよ!」
「ふーんだ! いいわけがましい男の子は嫌われるんだから!!」
 こりゃだめだ。とはいえわかっていてもやっぱり追いかけずにいられないんだけど。
25Least.(了):02/04/19 18:00 ID:maaoPzOo
プルルルル……プルルルル……カチャ
「あ……瑞穂? うん……うん、一緒に帰れたよ……うん、そうそう一歩前進、かな?それでね……うん……
……瑞穂も好きな人の一人くらいいるんでしょ? もっとこう積極的に……」


深夜。
一人の少年が、何やら疲弊しきった顔で帰宅した。
同じころ、何やら満足そうな表情を浮かべて、赤毛の少女が帰宅した……
26鬱屈in職場:02/04/19 18:01 ID:maaoPzOo
と思いましたが出来てる分だけやっぱりはっておこうかな。
この長編になる予定だったものがちゃんと長編になりうるかどうかは未定。ククク。

では、テンパってますのでこれで。
27名無しさんだよもん:02/04/19 20:49 ID:vjEeAGPM
質問! 確か前々スレがあったよーな気がしたんですけど…、ひっそりと消滅?
28名無しさんだよもん:02/04/20 04:07 ID:/IBMv8dN
新スレおめ〜。
こい言ってはなんだけど、雫キャラスレが無事1000に達して
次スレ行くとは思わなかった。
29名無しさんだよもん:02/04/20 04:11 ID:s2V+IVJA
>>20-25
御仕事おつかれさまです。そしてSS一番乗りおめでとうございます。って…

香奈子ちゃんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!

…失礼(w

瑞穂ちゃんエンド見直してたんですが、香奈子ちゃんいいですね。
「…ミズ…ホ…ゴメン…ネ…」のシーンもいいんですが、

僕が担架を誘導して生徒会室前に戻ると、そこには月島さんを抱き締める太田さんの姿があった。
彼女は焦点の合わないうつろな瞳を浮かべて、月島さんの胸に顔を埋めていた。

ピクリとも動かない二人は、月光のスポットライトを浴びて、まるで何かのオブジェのように見えた。

のところなんかは鳥肌もんです。なんで見落としてたんだろ。

「長瀬君の前に立つだけでもうあがっちゃってあがっちゃって」な香奈子ちゃん…なんかいい感じ。あがっちゃってつい早口でたたみかけちゃうってのいい。
香奈子ちゃんって本来はこういう感じなんだろうな…
…健全な交際が期待できそう(w

…それにしても、ヤキモチを焼くさおりんって可愛い。
最後の三行は意味深…出来れば、詳細キボンヌ(w

今後の展開はどうなる? 続編が待たれるところです。
30名無しさんだよもん:02/04/20 04:13 ID:s2V+IVJA
>>27
あったみたいですね。途中参入組なんで…

ちなみに#2になった経緯は前スレ921、927をご覧下さい。

>>28
強引な埋め立ても一部あったみたいですけどね(w
31名無しさんだよもん:02/04/20 16:13 ID:WISQjd42
>>30
サンクス!
32名無しさんだよもん:02/04/20 16:43 ID:hDHZL6O6
>>17
あなたのSSが読みたいだけではだめですか?

>>20-25
お?一体どういう展開に?
先がよめん!やるなお主(w
しかも太田さんだし。

>>28
なんかうちが初めてらしいです。光栄なのか、寂しいのか。

>>30
ごめんよー(汗

瑠璃子スレでいいものが貼ってあるよ?
是非見に行って見てね。

間に合えばSSを貼り付けていくけどどうだろ?
33さおりん向上委員会:02/04/20 21:49 ID:hDHZL6O6
「ほんまありがとな、芹香さん」
「ありがとうございます、助かっちゃった」
「……」

絵里ちゃんに誘われてここ隆山温泉でに来たのはいいけど道に迷っちゃって、
偶然この私と同じ理由で迷っていた保科さん、そこを車で通りかかって私達を乗せてくれた芹香さんと三人で温泉に入ってるんだなこれが。

で、三人でかたまって話しているんだけど、必然目線が胸の部分にいっちゃうのよねー。
「そ、その…お二人とも大きいですよね?」
「な、なんやねんな。あんたかて大きいやん?ほんまバレー部かいな」
「…… …」
「え?何々?…お二人にはかないません?そ、そんなー」
そんな話をしているとそこに一人の女性が入ってくる。
チャンス!話を逸らしちゃおう!
34さおりん向上委員会:02/04/20 21:50 ID:hDHZL6O6
「あ、あの人…」
「へー鶴来屋の女社長やん」
「え!そうなの?」
「?知っててふったんとちゃうの?あん人有名やないの。雑誌にものっとるし」
するとその社長さんはこちらを見て歩み寄ってくる。
「お湯加減はどうですか?来栖川さん?」
え!く、来栖川ってあの大企業の来栖川?…もしかして私とんでもない人と一緒行動してたの?
「……」
「そうですか。ところで何かお話中のようでしたが?」
「ああ、それは胸のはな…」
「そや、沙織大きいしな…」二人とも途中まで言いかけて言葉が止まる。
社長さんの目の輝きが怪しい。気のせいじゃなきゃ背後に恐ろしいオーラが出まくりな気が…。
「千鶴姉!そこか!ってどうしたの?」
ここにもう一人乱入者が。社長さんを姉と呼ぶんだから妹さんだよね?
「… … …」
「へ?胸のサイズの話?あーそりゃ駄目駄目。千鶴姉みたいな貧乳、ズン胴…」

…その後のことはおぞましくて思い出したくもないな。
多分…ううん二度と行かないかも。
「で、それがお土産を忘れた理由?」
「そうなの、もう大混乱で………ゴメンナサイ」
35名無しさんだよもん:02/04/20 21:56 ID:hDHZL6O6
連続カキコスマソ
てなわけでようやく前からあげなくてはとヒイヒイいってたSSがあがりました。
当初は一位が委員長だけだったんで、なんとかなるなと思っていたんですが、
急に三人なったもんだからもうてんてこ舞いで。
この三人の接点って以外になくて、当初は徹萬大会とかミスコンとか色々考えた末にこうなりました。
至らない点が多いのは重々承知の上。
申し訳ないす。

あ、ちなみにageはわざとです。
50レスくらいまでは後一回くらいは新スレお披露目という事でageてもいいかも。
36鬱屈:02/04/20 22:44 ID:ZsQF3vW1
>>28
キャラスレ初の快挙! ……
あれ?一抹の寂しさが……

>>29
香奈子ちゃんはねぇ……迷いますねぇ(扱いが
雫本編の隠しシナリオのノーマル香奈子ちゃんはなかなか元気なキャラクターだったと思いましたので
こんなキャラ付けで。
しかしそこはさおりんスレ。しっかりと彼女にも見せ場を……あそこ書くのに1日費やしましたが(アフォ


>>30
定期的に立っては消え、立っては消え……ううう

>>32
駄目です。冗談です。
SSは大歓迎。ぜひともおながいします。


誰か本編で夜中の乱交に参加していた二人の女生徒の名前を教えてください(ぉ
設定上の話には疎い上になかなか解説サイトも無いので……
37名無しさんだよもん:02/04/20 22:59 ID:WPtsFJUk
出先なので、取り急ぎ。
>>36
ちょうど瑠璃子さんスレのほうでその話題が出てました。てか>>35の人が…(w
吉田由紀ちゃんと桂木美和子ちゃんだそうです。
38名無しさんだよもん:02/04/21 16:18 ID:gV9i71Rh
>>37
そういうことですな(w
髪が緑でショートが吉田由紀。
髪が茶色でダブルおさげが桂木美和子です。
役職はなかったと思うけどな。
一応、前スレでふざけてしょうもないリンク集作った時に調べましたから。

桃は今日も来てないのか?
あれのSSも楽しみなんだが。
39桃色(以下略):02/04/22 18:12 ID:WNMSA/aP
>>38
すまんす。
色々と立てこんで書きこむ時間がとれなかったもので。

SSはもうちっと待ってくれたりすると嬉しかったりしますが…ダメ?
40名無しさんだよもん:02/04/22 18:58 ID:7C7vDyL+
一応、さおりと沙織Eはスローペースながら進行中。
設定の見直しとかでてんてこ舞いです。
ところで、劇中では二人のさおりが出て来るんだけど、
漏れは炉属性無いせいか沙織ちゃんにはハァハァできてもさおりにはイマイチだったりします。
ここでそういうの好きな人っている?と聞いてみるテスト(w
41桃色(以下略):02/04/22 19:10 ID:WNMSA/aP
>>40
その問いは…拙者に「はい」と言って欲しい誘導尋問デスカ?(w
42名無しさんだよもん:02/04/22 19:48 ID:7C7vDyL+
>>41
うむ、当然だ(w
しかも貴殿はエロ担ではないか?
ここにそういう需要があれば(略)
43Least.:02/04/22 22:37 ID:7d9YCxsS
見上げた空を、一機の旅客機が滑っていった。
このご時世に、一体どこへ向かうというのか。
市民暴動で大都市と呼ばれる地方があらかた壊滅したこの国のどこに逃げ込んだところで。

安全地帯など、無いというのに。


『蹂躙』


「た、太陽が黄色い……」
前日と比べると、彼の顔は明らかにげっそりとしたものになっている。
ともすれば鉛のように重い足を懸命に持ち上げて、彼はどうにかこうにか学校に向かっている。
(げ、原付の免許取ろうかな……)
このご時世、原付で登校したところでとがめるような人物がいるとも思えない。
「おっはよー、祐くん!」
ぎくりと体が反応する。
「じゃ、教室でねー」
追いこし際にこちらを振り向き、ぱちりとウインクして見せる。
先ほどとは違った意味で、祐介の胸がどきりと高鳴る。
つむじ風のように駆けぬけた彼女―――新城沙織である。
昨夜の光景が思い出された。
身に覚えの無い(それが沙織の神経を逆なでしたと彼は知らない)罪状で町を連れ回された挙句、時計が三時を回るまで
沙織言うところの「ヒドイコト」をさせられつづけた彼は心はともかく体はぼろぼろに近かった。
校門まで、あと500メートル――――――



44Least.:02/04/22 22:37 ID:7d9YCxsS
「横浜での大三次暴動は、先程自衛隊によって鎮圧されました。これによる死傷者は50人を超――――――」
煙草をもみ消すと、眼鏡の教師はラジオを止めた。

今、職員室には彼一人しかいない。
彼以外の教師は、クラスの授業にいっているか、それとも最初から学校になど来ていないか。
ちなみに彼は、教室に誰もいなかったのでここに戻ってきていた。
首を振る扇風機が、彼の体を冷ましていく。
「……」
胸元のポケットに目を落とす。タバコのケースには、既にマルボロの姿はなかった。
「自販機がまだ生きていればいいがな……」
つぶやいて、彼は立ちあがる。その際につとふれた手が、机上のラジオを床に落とす。
その拍子にスイッチが入ったのか、ノイズ交じりのニュースの読み上げが彼の耳に入ってきた。
それを拾おうとした彼の手が、ふと止まる。しばらくして、気温の暑さから来るものではない汗が、彼の顎を伝って落ちた。


「たった今入った情報によりますと、大統領は全世界に対して宣戦布告を行った模様で――――――」
45Least.:02/04/22 22:37 ID:7d9YCxsS
日増しに減少していく登校者。今では二年生全員を合わせても、教室二つ分くらいにまで減少していた。
だから、今二年生は教室を二つしか使っていない。

彼方の空を、ひとつの飛行機が滑っていくのが見えた。
「また、自衛隊機かな」
誰に言うでもなく、僕はポツリとつぶやいた。
「何?なにかいった?」
前の席に座る沙織ちゃんには、それが聞こえたらしい。
「うん……ほらあの飛行機、何かなぁ……って」
「遠くてよく見えな……あれ、何か撒いてるよ?」
沙織ちゃんに言われて、僕は目を細めてみる。いまどきビラ撒きだろうか?
「バーゲンセールでもやるのかなー」
「沙織ちゃん……だからビラ撒きじゃないと思うよ……」
別に何を期待するでもなく、僕と沙織ちゃんはその様子をぼんやりと見つめる。

地上で何かが光り、直後に黒煙が上がってきた。
その飛行機が飛んだ軌跡を、おくれて黒煙が追いかけるかのように。
あの光は……爆発? すると、あの撒いているものはまさか……!?
「ゆ……祐くん、あれって、まさか」
教室内もにわかにざわめき出す。
おい、あの煙は何だ? あれって爆弾じゃねーの?生徒たちは、口々にそんな言葉を吐き出していく。
誰かが、あれは俺の家の方だと叫んで、教室から出ていった。
46Least.:02/04/22 22:38 ID:7d9YCxsS
絨毯爆撃。
あとで人に聞いた話によると、そんな言葉が似合うような容赦の無い爆撃だったそうだ。
1メートルの間に爆弾が二つ投下されるくらいに、それは隙間も慈悲も無く。

そんな攻撃の傷跡の上に、今ぼくは立っている。
ずっと前にテレビで見た、大地震直後のそれに似た光景が、僕の足元から、見渡す限りに。
「攻撃」から半日たった今ですら、燻る煙は姿を消していなかった。
怒号。泣声。嗚咽。
攻撃された範囲はとても狭いものだったけど、その範囲内の人達は、恐らく僕が考えうる「全て」を失っただろう。
「高橋」
一番最初に教室を飛び出していった男子を見つけ、僕は声をかける。
「……長瀬か」
その、いろいろな感情が入り混じった表情を、僕は生涯忘れることは無いだろう。
「……なんでだ、なんでだよ」
誰に言うでもなく、彼はそんな言葉を漏らす。僕はあえて返事をせずに、無言でその先を促した。
「ふざけるなよ! どうしてだ? どうして、俺が、俺達がこんな目にあうんだ!? 俺達が何をした!」
それっきり、彼は地面にうずくまり、押し殺すような泣き声を上げる。いたたまれなくなった僕は彼の肩をぽんと叩き、くるりときびすを返した。


沙織ちゃんも、この近くにいる知り合いの家を手当たり次第にあたってみるといっていた。
明日学校に来るとしても、その表情に笑顔は無いのだろう。
47Least.(了):02/04/22 22:38 ID:7d9YCxsS
空を見上げた。夕暮れをわずかに過ぎた空の色は、錆びた鉄くずのような、奇妙な赤茶色をしていた。
それがこの爆撃と関係があるのかどうかはわからない。いまだ立ちこめる煙が、僕に見える空を濁していただけかもしれない。

鼻先に、雨の雫がぽつりと落ちた。
この雨は、恐らくくすぶっている煙を洗い流してくれるのだろう。
それと同時に、生き残った人々の涙、血、思い、すべて――――――
「地獄」に背を向けた僕は、それきり振りかえることなく、まっすぐに家に歩いていった。
雨が、靴の中まで濡らしていった。
48鬱屈:02/04/22 22:45 ID:7d9YCxsS
ちっす鬱屈です。続けることにしました。
すまんさおりん今回は出番少ない。許してくれ次こそはッぎゃああああ(暗殺)

>>33-34
なぜかそこはかとなく( ゚д゚)ムラー と来た我は病気ですか?(ぉ
それはともかく、例の人達を無理無く絡めておりますな。イインチョ( ゚д゚)ムラー
クククパクってやる(やめれ

>>37&38
情報ありがつ。これで次がかけるやも。
ああでも次の予約は太田さんと瑠璃子さんですなあ(おいさおりんはどうした

>>39
ジクーリ待たせていただきまつ。まつ。

>>40
ことらもマターリ待ちまつ。つか寂しいこといわんといてつかーさいや( ゚д゚)コラッ!(冗談よ)
人それぞれの理由がありますしね。私はその「理由」が消滅してしまったおかげで今もここにいられますが(ぉ
質問には我は炉属性無しとこたえておきまつ。
49名無しさんだよもん:02/04/23 18:31 ID:eUs3qXOo
>>48
期待してますよ。つーか、いきなり戦争ですか?
むう。

病気かも(嘘 苦し紛れの寝たなんで。
もそっと考えて書いた方がと桃には突っ込まれました。
駄目だ、エロは苦手なんだよぉ。

スマソ

まぁここで炉属性がいるとは思えないしな。
さおりんは典型的逆パターンやし。

さてSS頑張らんとなぁ。
50鬱屈:02/04/24 01:40 ID:RL+cfheI
あ。

……間違って「次の次」の話を張っちゃった……これじゃ
たしかにいきなり戦争かも……伏線不足で……(死

>>49
エロは書いてる途中で自分のつぼにはまってしまうと書く手が止まる
と友人の同人作家が申しておりました。

>SS頑張らんとなぁ
頑張ってくださいよぅ〜〜
51桃色(以下略):02/04/24 20:10 ID:b2kW1uac
>>49
確かに炉とは対極かも、さおりん。
ちょい危険なSSを考えてたんだけど、投入はやめときます(w

>>50
……ご愁傷様でございます。
ただ、どうにか脳内で再構成できる範疇かと思われますんで、続投お願いします。
このスレの良心(wとして頑張って下さい!
52名無しさんだよもん:02/04/25 19:22 ID:3QvJd0sP
沙織「えーと保守、保守っと」
瑞穂「え?補習なんですか、新城さん?」
沙織「いやそういうわけじゃなくてぇ…」
祐介「え、沙織ちゃん単位やばいの?じゃ一緒に勉強しようか?」
沙織『やた!藍原さん有難う!』
瑞穂「あの…祐介さん、私も一緒にいいですか?」
祐介「そうだね。沢山いたほうがはかどるよね」
沙織『カエレ!』
53名無しさんだよもん:02/04/25 19:29 ID:pE4DjgG4
>>52
漫才保守…斬新かも(w
54桃色(以下略):02/04/25 20:09 ID:pE4DjgG4
あ゛、HN入れ忘れました。
鬱氏。
55桃色(以下略):02/04/26 17:41 ID:Vhwo0O25
二日連続投稿…皆さんどうしちゃったんでしょう?
保全しつつ、安否が心配です。
56鬱屈:02/04/27 11:36 ID:2kj28HHP
ネタがにゃあです(オイ
いやそれは冗談ですが某スレの本職のほうが忙しくてこっちに手が……
SSも一旦プロットから再構築しなおしてるのでちーと時間がかかるやも。
読みきりでも書いて気分転換しようかな。


ここは新城沙織スレです
さおりんの雑談からSSまでなんでもどうぞ>>ALL
57名無しさんだよもん:02/04/27 19:32 ID:JYK83nlG
沙織「あれ、祐くん何やってるの?」
祐介「沙織ちゃんのスレが落ちないように書き込んでるんだよ」
沙織「はう〜、ぐっすん(日和風)祐くん有難う!」
祐介「さ、沙織ちゃん。急に抱きついたら危ないよ」
長瀬先生「あーオホン!」
祐介&沙織「わ、わわっ!」
長瀬先生「前にも言ったがあんまり学校でいちゃつかないようにな。それと下校時間はとっくに過ぎてるんだが?」
祐介&沙織「さ、さよならー!」
58名無しさんだよもん:02/04/27 22:14 ID:zgL9nsMB
あれから私たちは、何度も学校で抱き合った。
屋上で。教室で。体育館で。…部室で。

…いつも私から抱きつくんだけれど。

決まってびっくりしたような表情をする祐くん。
「驚いた…ダメじゃないか、沙織ちゃん」
でも、すぐに笑って許してくれる。

ちょっとまわりを窺った後、おずおずと私の背中に祐くんの手がまわされる。
私も祐くんをさらに強く抱きしめる。

…祐くん、あったかい…

祐くんの肩に顎を乗せ、首筋に頬をすりよせる。
祐くんの手が私の髪に触れる。もう一方の手が、背中から腰へ動いていく。
祐くんの鼓動を感じる。
私の鼓動も、祐くんに伝わってるのかな…

しばらくそうした後、顔だけ少し離して互いに見つめあう。
そして私は瞳を閉じ、唇を…

「あーオホン!」



あれから私たちは、何度も学校で抱き合った。
屋上で。教室で。体育館で。…部室で。

…どうしていいところになると、いつも長瀬先生が?
59名無しさんだよもん:02/04/27 22:17 ID:zgL9nsMB
…すまんな祐介。
これ以上学校でその手のもめごとは起こす訳にいかんのだ。


…それにしても…新城は気づいてないようだが…

…電波漏れてるぞ、祐介。
60しんじょうさおり:02/04/27 22:25 ID:JYK83nlG
ううう、おトイレー。

あれ?またまちがえちゃった。
おかしいなぁどうしてだろう?
あ、うえの58、59のひとみたことあるよ。
ええとねー、たしかあたまになながつくひとのところだよね?

ああっ、おねえちゃんまたわたしにないしょでデートしてるー!
あとでこいちじかんといつめなくっちゃ。

ところでこいちじかんといつめるってどういういみ?
61来栖川綾香:02/04/27 23:04 ID:zgL9nsMB
>>60
なな?
ななしさんかな? そんなとこあったっけ?

そういえば私もさおりちゃんをよそで見かけたよ。
たしか、清(略…
あれ? 清(略…
あ、あれ? どうして名前を言おうとすると、(略が…?

あっちの方は前に寅さん好きの子に迷惑かけちゃっていけないの…
できれば瑠璃子さんに伝言お願い。

あの日…758-761見てて、胸が張り裂けそうになった…って。


「こいちじかんちーといつ」って、私にも分からない。ごめんね。


…って、沙織スレの住人の皆さん、失礼しました。
62名無しさんだよもん:02/04/28 03:43 ID:GOIeTOiK
さて、さおりちゃんも日記書いて寝たようだし…
余所でも迷ってたようだけど、おトイレにはちゃんと行けたのかな?(w

>>33-34
命があっただけでも儲けもんですな(w

>>40
>ここでそういうの好きな人っている? と聞いてみるテスト
いないことはないと推定されるような気がするかもしれないと思う…と歯切れの悪いことを言ってみる返答(w

>>43-47
…むう。そうきましたか…
と思ってたら>>50ですか…

ある意味腕の見せ所ですね。続編期待!

…ところで「た、太陽が黄色い……」ですか…
『時計が三時を回るまで沙織言うところの「ヒドイコト」をさせられつづけた』ですか…(涙
…その部分だけ補完してカキコしようかな(w
…無理だけど。

>>51
>確かに炉とは対極かも、さおりん。
>ちょい危険なSSを考えてたんだけど、投入はやめときます
がーん。

…いや、気にしないで下さい(涙


今回の圧縮を乗り越え、とりあえず100をゲトしたい…
63桃色(以下略):02/04/28 19:15 ID:nWfvMydz
>>56
本職っていったい…^^;
なにはともあれ、再開を心待ちにしておりますです。

あ、ちなみに>>54の『鬱氏』は『鬱打氏脳』の略なので別に呼びかけでわございません。
なんか自分の中で引っかかってたのでここで弁解を(苦藁

>>57-59
いい感じでいちゃいちゃしてて個人的に結構キました。
肌のぬくもりってやっぱいいなぁ…うっ(謎

>>62
>余所でも迷ってたようだけど、おトイレにはちゃんと行けたのかな?(w
2ちゃんは無駄に広いですからね。
もしかするとどこかでおもら…いや、なんでもないです(w

…危険なSS投下はしばらくお待ちを、なんて言ってみたりするテスト。

追伸:
通常SSも煮詰まってるっぽいです(半泣き)
64名無しさんだよもん:02/04/28 22:42 ID:CeArycth
小さな頃からしかられた夜は、いつも聞こえてきてたあの小さな呪文。
静かに流れる時にいつの日か、あたしは眠れる森につれさらわれていた。

小さな頃から見えない力で、あたしを強くさせるあの小さな呪文。
たくさんの傷と争う夜と、抱き締めるたびに震えてひびく。

すみきれた言葉達のかけらさえももう、どこかへ消えたは。
壊れそうなのは夢だけじゃないの、窓から差し込む光、もういかなくちゃ。

乾いた風に行きずまっても、怖くはないわ一人じゃない。

澄み切れた言葉達よ、きっといつかまた愛せる、時が来るかしら?
少し眠ったら朝はまた来るわ、窓から差し込む光、もういかなくちゃ。

ただ歩く、人ごみにまぎれ、いつもなぜか泣きたくなる。

-------------------------------------------------------------------
ここに書かれた小説を読んで、こんな歌詞の歌を思い出しました。
暗い夜に震えるさおりんを見たいという漏れは病んでいるのでしょうか。

スレッド住人の健闘を期待します。
65名無しさんだよもん:02/04/29 03:57 ID:sYrbA40Y
>>63
ご利用ありがとうございます…じゃなかった、読んでもらえて嬉しいです。
「結構キ」たってのがジンマシン系でないといいなあと…(w

急いでたので導入と落ち以外はまんま実話だったりする…嘘です。
っていうか、祐介が興奮すると電波が漏れる…ってはずだったんだけど…

>2ちゃんは無駄に広いですからね。
ある意味無駄がありません。
ですからそのような事態になっても、それ専用のスレが葉鍵板にすら…(w


SS関係はずっと待ってますので、どうかゆっくりと仕上げてください。

…それまでスレがもてばいいのだが…
…今回はともかく、辻斬りが…(汗

で、出来れば早い方がいいかな…(w

>>64
>暗い夜に震えるさおりんを見たいという漏れは病んでいるのでしょうか。
見たい、というか書きたいんですが…自分的には力及ばず…
これも待ちですね。



…瑠璃子さんスレのメール欄にビビる。ま、マジ?

…今日は来てないみたいだけど…さおりちゃん、ありがとう。
66桃色(以下略):02/04/29 20:27 ID:VSseYl9y
>>65
だいじょぶです、ジンマシンじゃあございません。
実話だったら羨望のまなざしだけで射殺せるかも(w

専用すれ…あえて突っ込まないでおきます(意識しとるやんわし w
「ね、ちょっと寄り道しない?」
放課後、沙織ちゃんの一言がきっかけで僕らは見通しのいい高台の公園へとやって来た。
「とっておきの場所なの」
眼下に広がる風景に目を奪われた僕に、彼女はそう言って笑った。
その言葉の意味は、見た者にしか分からないだろう。
ましてや口下手な僕に説明など不可能だ。
そういえば、普段何気なく過ごしている町をこうして客観的に見たことなんてなかった。

今僕が見下ろす世界に、僕はいない。
窓の外の地球を眺める宇宙飛行士はこんな気分なんだろうか。

「ねえ祐くん」
あてもなく考えていた僕は彼女の呼びかけに顔をあげた。
「神様っていると思う?」
「…どうしたの、いきなり」
僕が尋ねると、沙織ちゃんは夕闇に染まる街に目を移して
「こうやって眺めてると、なんだか雲の上にいるみたいな感じがするの」
同じ景色を見てても、やっぱり女の子の考える事は違うんだな。
彼女の横顔を見つめながら僕はそう思った。
「ははっ、そうだね」
笑いながら答えたのがいけなかったのか、沙織ちゃんはちょっぴりふくれっ面。
「真剣に言ってるの。この世に生まれたのって、神様がくれたチャンスなんだ、って思わない?」
チャンス…か。
こうして彼女に言われるまで、そんなこと一度も考えた事なかった。

もし沙織ちゃんのように思えたなら、もっと早く自分を好きになることが出来たかもしれない。
けれど僕が僕でなかったら、今ここにある笑顔は見れなかっただろう。
僕にとって、どちらが幸福だったのか。
それを知るのは、神様だけ。

「う〜ん…よく分からないな」
さんざん考えてから、僕はそれだけ答えるのがやっとだった。
「きっといるよ、神様は」
街並みをひとつひとつ確かめるように見渡しながら、沙織ちゃんは言う。
「でね、もし神様に会ったらあたしお願いするんだ」
「へえ、なんて?」
すると、沙織ちゃんは夕暮れと同じ色を顔ににじませて
「祐くんといつまでも一緒にいられますように…って」
「そんなこと、お願いしなくても大丈夫だよ」
僕はつられてそう答えていた。
「えっ、どうして?」
「あ、いや…なんとなくそんな気がしたから」
「なにそれ?変なの〜」

――どんなことがあっても、僕が絶対に離さないから。
照れくさくて言えなかったけれど、彼女の顔を見ながら僕は本気でそう思っていた。
女神のような、その笑顔を。

〜END〜
69桃色(以下略):02/04/30 19:25 ID:kZaXr+y0
えと、まずは連続カキコスマソです。

色々とあって、こういう形になりました。
なんというか半端な感じですが、ここで語れなかった部分は次回にでも
リベンジするつもりです…たぶん。
70名無しさんだよもん:02/05/01 03:24 ID:NuMw2js4
>>67-68みたいな感じもいいですね…平穏な日常生活の中の萌えか…

…暗黒面にとらわれたものとしては羨ましいかぎりです(w


初心に戻るために雫再プレイ開始。いろいろと再発見あり。
あの日って三月六日なのね…って、知らなかったのは自分だけか。

やっぱいいわ、瑠璃子さん…あの登場シーンは「瑠璃子」と共に歴史に残る…
…って、ごめんさおりん(w

それにしても…瑠璃子さんとさおりんの描写…ずいぶんと差があるような。
「学年全体で見ても、群を抜くほどの美少女」「テレビCMに出ているモデルより、繊細に作られたフランス人形より、僕はそこに存在する月島さんの方がはるかに綺麗に思えた」「深窓のお嬢様」…
…いいんだい、「見ていて飽きない」んだから(w

少しづつ進めたいと思っています。


…「嘘です」って書いておいてよかった。
ちなみに、キス出来なかったのは本当です…って、思い出して腹立ってきた(w

長文駄文スマソ。
…朝起きたときに、まだこのスレがありますように…
71名無しさんだよもん:02/05/01 03:48 ID:NuMw2js4
…と思ってたら、圧縮終わってた(w

えっと順位は…399?
ここより下のキャラスレは…志保ちゃんスレだけ?
…結構危なかったのね…(汗

連続でどうでもいいカキコゴメソ。
72名無しさんだよもん:02/05/01 18:24 ID:gldR+FMM
沙織「ふう、落ちなくてよかったぁ」
さおり「おちるってなぁに?」
祐介「ここのスレッドが無くなることだよ」
さおり「ここがなくなるとどうなるの?」
沙織「こうやってみんなでお話したりできなくなるの」
さおり「じゃおにいちゃんともあえなくなるの?」
祐介「そうなるね」
さおり「えーやだぁ!ぜったいおちちゃやだよぅ」
沙織「ちょ、ちょっとさおり、祐くんから離れなさい!抱き着いていいのは私だけなの!」
さおり「あーん、おにいちゃーん、おねえちゃんがいじめるぅー」

長瀬先生「いやぁ、若いっていいですなぁ」
北沢先生「全くですなぁ」
絵里「じじむさ」
73名無しさんだよもん:02/05/01 19:41 ID:vBEmUjCK
点呼ナンバー、2番の者です。
遅まきながら新スレおめでとうございます〜
いや〜覗きはしていたんですが、仕事疲れでほぼ毎日バタン!キュー…状態だったんで(^^ゞ

 「ナミノオト」なるほどー、だから集計してたんですねー(笑)前半のらぶらぶぶり、
しかと堪能させて頂きました。元ネタは・・・すみませんわかりません(苦笑)
「Least.」やさおろんシリーズも楽しみにしています〜〜
炉は・・・・・・ぷに属性です(爆)さおりた〜ん、見たことないけど萌えだよ〜〜(木亥火暴)

 長駄文失礼します、では。

74桃色(以下略):02/05/01 20:09 ID:Rgusr/cH
>>73
えっと、『ナミノオト』ということは自分がレスの対象でいいのでしょうか?^^;

ひとつ訂正させてもらいますと、集計をしたのは私ではなく、共犯(wの
「さおりん向上委員会」のほうでございます。
私は「桃色向上委員会」ですので、念の為^^;

ちなみに『ナミノオト…』の元ネタは日本神話です。
トヨタマヒメと竜穴信仰のミックスなのですが、ナディアにおける海底万哩程度にしか
ストーリーには活かされておりません(w
75Least. 第四話:02/05/02 01:21 ID:NBYlNtiK
 空から無慈悲に降り注ぐ暴力。
 暗い闇の中、ときおり熱と光を発するそれをかわしながら、沙織ちゃんの手を引いて僕は走る。

 どこへ逃げる?
 一歩先の状況すらわからないような今、どこに?

 そもそも、ここは、どこだ?

 自分のすぐ近くで、またあの暴力が炸裂した。
 熱波に吹き飛ばされながら、僕はすぐに沙織ちゃんの姿を探す。
(祐くん……)
 沙織ちゃん?
 声をかけながら、僕は声のするほうへと近づいていく。
(痛いよぉ……)
 そこには……ばらばらに粉砕された、沙織ちゃんの姿があった。
(痛いよぉ……組み立ててよぉ……ねぇ、祐、くん……)



「……!!」
 夢は、そこで終わった。
76Least. 第四話:02/05/02 01:22 ID:NBYlNtiK
 あれから一週間がたった。
 大国からの攻撃はなくなっていた。
 この国の首相達がそれなりに骨をおったらしいが、詳しいことは報道されない。
 爆撃を受けたのは、日本ではわずかに三箇所だった。

 それでもまだ、こんな夢を見る。
 いつもいつも、僕か沙織ちゃんのどちらかが死んだところで目を覚ます。汗で濡れた服は、肌にぴっちりとくっついて。
 落ちきった夜の帳が、意味も無く恨めしい。
 夜空には、この街には場違いなほどの星空が------------



「こんなご時世でも、たとえ教員が生徒数の一割に満たなくとも学校をあける。意義があるのかどうかわからんな」
 だれにともなく、恐らくは自分にそうかたりかけながら、教師長瀬は校門をあける。
「お?」
 時計を見る。午前六時半。およそ生徒の登校する時間帯ではない。
 しかし校門の向こうには、すでにこちらを目指す人影が。
「よお」
 片手を挙げて、人影にはなしかける。
「あ……おはようございます、先生」
「おいおい、誰もいないのに先生はないだろう」
 苦笑しながら、長瀬はその生徒----祐介にはなしかけた。
「どうしたんだこんな早くに……まだ新城も太田も藍原も来てないぞ」
「な……叔父さん!」
「はっはっは」

77Least. 第四話:02/05/02 01:22 ID:NBYlNtiK
「吸うか?」
 そう言って、叔父さんは僕に煙草を勧めてきた。
「冗談だ」
 僕に差し出していた煙草を口にくわえ、なれた手つきで火をつける。紫煙が、職員室を流れていく。
「眠れないんだろ?」
「……ええ」
 実際、あの爆撃以来ろくに眠れたことがない。
「……つらいぞ、この状況で誰かを好きでいるのは。
 誰かを好きになればなるほど、失ったときのショックがでかい。
 失ったときのことを考えると、いてもたってもいられなくなる。……だろ?」
「……」
 何も応えず、僕は叔父さんの入れてくれたコーヒーをすすった。


「しかし、実際お前も良く学校に来る気になるな」
「やること、ないですから」
「おいおい、若いもんがそんな世捨て人みたいなことを言ってはいかんよ。
 ……といってもお前は結構そのきらいがあったかな」
「はあ……」
「ま、もともと今の世の中で希望を持てというほうがそれこそ酷な話ではあるな。
 もともとがそう望みなんて持てない時代だったのに、大国が俺達に最後に残った生存権まで奪っていっちまう」


 でも、だったらなおの事、なにかをみつけろよ、祐介。
 そういって、伯父さんはこの話を終えた。
78Least. 第四話:02/05/02 01:22 ID:NBYlNtiK
 ここは、どこだろう。
 真っ暗な闇の中、私は一人立っている。
 音もしない、光もない、誰もいない。
 真っ暗で、何もない世界。
「祐くん……?」
 口をつくのは、大好きなあの人の名前。しかしその呼びかけに、応えるものは何もなく。
「祐くーん」
 私は、歩く。あの人を探して、ひたすら、歩く。
 あの人がそばにいて、いつものようにそっと抱きしめてくれたなら、私にはもう、なにもいらないかもしれないのに。


 そして目を覚ます。
 夢の内容は良く覚えておらず、それでも何か、漠然とした恐怖は背中に貼りついたまま。
 目じりには細い涙の跡。まだ明けぬ夜を必死に耐えながら、私は、闇の片隅で、ただ、ふるえた。

 見えないオバケに、怯えふるえる子供のように。

 
 日課のように流れる朝のバラエティ番組を見ていた伯父さんが、ふと窓の外を見やった。
「お……新城じゃないか? 早いなぁ」
79鬱屈:02/05/02 01:31 ID:NBYlNtiK
うーん ストーリーが進まん(ぉ

>>62
補完よろ(ぇぇぇ
冗談です。
腕の見せ所……確か似たようなミスが前スレで……
ともあれ、なんとか終わりにまでこぎつけたいですな。だ、誰だ福本伸行病とか言うヤシは!(w

>>桃色氏
…………(汗
う って何ですかとかヒドイコトを聞いてみたりするテスト
67-68もいいですな。わしにはとても情景描写が無理で無理で。

>>64
暗い夜に震えるさおりんを書こうとしていた矢先のこのレスでありまして、心底
「エスパーですか?」と書こうかと(略
震えるさおりんは後の話でもっとちゃんと書きます。多分。

>>65
辻斬りはどうにもなりませんな……大丈夫だとは思うのですが。
瑠璃子さんスレは見てないのですが何かありました?


次回は読みきりにさせてくだしゃい……Least用にストックしておきながらかけなくなったネタを二本ほど
残しておきたいもので。いつになるか? さあ(ぉぃ
80jo:02/05/02 06:50 ID:SdQaWvGN
雫2は……話がおもいつかんな(藁
夕暮れの色というのは、どうしてこんなにも胸に突き刺さるのだろう。
とっくに日は暮れてしまっているのに、20分以上も前に見たその光景を、僕ははっきりと覚えていた。
沙織ちゃんが誘ってくれた『秘密の場所』。
それは、僕にとってもたいせつな場所になった。
ふたりだけの秘密が、ひとつ、またひとつと増えてゆき、僕らは少しづつ近付いてゆく。

けれどこのとき、僕は気づくべきだったのかもしれない。
いまこの瞬間が二度と戻らないことに。
なにより大切な、このときが。

「あ、雨だ」
並んで帰る道すがら、突然沙織ちゃんが天を仰いだ。
つられて上を向く僕の鼻の頭に、ぽつりと冷たい感触。
…まいったな、天気予報じゃ明日まで降らないって言ってたのに。
「どうしよう、どっかで雨やど…」
そう言いかけた僕のほうを見て沙織ちゃんがにやりと笑う。
「じゃぁ〜んっ♪」
と言いながらカバンから取り出したのは折りたたみ傘。
「甘いわね祐くん、準備は怠っちゃだめよ」
ふふん、と得意げな顔で、沙織ちゃんは鉛色の空に目の覚めるような赤い傘を広げた。
だけど、細かい雨粒は風に舞いあがり、頬を打ちつける。
あまり役には立たなかったけど、ふたりで肩を寄せ合って帰るのは嬉しかった。
他愛のない話に夢中になりながら、僕らは夕闇の道を歩いていた。
「それでね、祐く…」
それが、このとき聞いた彼女の最後の声だった。

瞬間、まばゆい閃光に僕らは振り返った。
車体に雨粒を散らし、唸りをあげながら突っ込んでくるふたつのヘッドライトは、まるで獲物に喰らいつく獣の目のようだと僕は思った。

…死ぬのかな、このまま。

たった17年しか生きていないけど、死にたいと思ったことはいくらでもあった。
でもその勇気すら僕にはないだけで、惰性のままに生きてきた。
だけど、今は死にたくない、死ぬわけにはいかない。
自分のためなんかじゃなく、たいせつなひとのために。
狂ったように叫びをあげるブレーキの中、僕は沙織ちゃんのことだけを考えていた。

衝撃。

そして、闇が訪れた。

ほんの数秒前のことが嘘のように、長い沈黙が続いていた。
重苦しさに耐えきれず目を開けると、僕はさっきと同じ横断歩道の真ん中にいた。
激しく舞い散る霧雨を浴びながら、鼓動だけが僕らの身に起こった『現実』を生々しく伝えている。
…そうだ、沙織ちゃんは?
我に返って辺りを見渡すと、さっきまで一緒にいた彼女の姿がない。
まさか、トラックに…?
不安に胸をわしづかみにされた僕は、そのトラックが見当たらないことに気がつきもせず、辺りを必死で捜して回った。
「沙織ちゃんっ!?」
声をからして叫んでも、答えは返ってこない。
胸騒ぎに背中を押され、駆け出す僕の視界に電話ボックスが飛びこんでくる。
そうだ、とにかく沙織ちゃんの家に連絡しないと。
コインを入れると同時に夢中でプッシュボタンを押した。

『あれ、祐くんどうしたの?』
受話器の向こうから聞こえた声に、僕は耳を疑った。
「沙織ちゃん…どうして家に?」
『なに言ってるの?一緒に帰ったじゃない』
説明を聞いているうちに、今まで浮かびもしなかった光景が鮮明に見えてくる。
「そう…だっけ」
僕が首をかしげると、沙織ちゃんは吹き出した。
『あったり前でしょ?んもぉ、祐くんてば冗談うまいんだから』
どこか腑に落ちなかったけど、彼女の明るい声を聞いてちょっぴり気分が落ち着いた。
「だよね…ごめん、それじゃ」

このとき僕は、受話器の向こうの声が沈んでいたのに気づいていなかった。
翌朝、いつものように差しこむ朝日で目を覚まし、僕はカーテンを開けた。
昨日の雨が嘘のように晴れ渡る空に、やっぱり予報なんてあてにならないと思う。
制服に着替えて階下に降りると、テレビの向こうで見慣れたニュースキャスターが原稿に目を走らせている。
…あれ?
席に座ろうとしたとき、僕はテーブルに並ぶメニューに違和感を覚えた。
と同時に、今日のトップニュースが耳に飛び込んで来る。

無表情なキャスターから告げられるスキャンダルは、昨日のそれと一字一句違わなかった。

「ごめん、急ぐから朝食はいいや」
母親のぼやきを背に、僕はカバンをひったくるように学校へと急いだ。
胸の奥に生じたいやな濁りをぬぐえないまま。

教室についた僕を、寸分違わぬ喧噪が出迎えた。
机にかじりついて耳を傾けると、誰もが録画されたように昨日の会話をなぞっている。
そばを通りかかった女生徒に声をかけても、怪訝そうな顔をされるだけ。
前から変わり映えしないと思っていた学園生活が、いつにもまして薄っぺらに感じられる。
僕だけがパズルから抜けた1ピースのように浮き上がっていた。

放課後、誰もいない教室で僕はあの瞬間を待ちわびていた。
あと5秒…4,3,2……来た。
「祐くん、時間ある?」
彼女の声に、僕は振り返った。
「あ、うん」
沙織ちゃんに声をかけられ、頭に描いた台本通り返事をする。
「ね、ちょっと寄り道しない?」
思っていた通りの誘いに、僕は彼女の望んだはずの答えを選ぼうとしなかった。
「ごめん、今日は忙しいんだ」
そう言って去ろうとする僕の腕を、沙織ちゃんはしっかりとつかんで離そうとしない。
「…どうして?」
「えっ」
「どうして『そうだね』って言ってくれないの?」
今にも泣き出しそうな彼女は『あのこと』を知っていた。
「また明日会えるよ」
「そんなの…分からないよ」
つぶやく彼女を見るのが辛くて視線をそらす。
「2度と会えなくなっちゃうかもしれないんだよ」
「で、でも…」
「祐くんのいないセカイなんて…私はイヤ」
涙混じりの声に、僕の決心はあっさり揺らぎそうになる。
「どこにも行かないで…ね?」
そのまま消えてしまいそうな声で、沙織ちゃんは僕の制服の袖を握り締める。
「どこへもいかないよ、僕は」
かすかに微笑んで、僕は彼女を見つめた。
「だから、僕と行こう」
そう、僕たちのいるセカイはここじゃない。
胎児のままでいることが幸せならば、ヒトは生まれてくることはない。
もう、何かにおびえて『生きる』のはたくさんだった。
「沙織ちゃんだって分かってるはずだよ」
「だって、だって…ェ」
泣きじゃくる沙織ちゃんの肩に手を置いて、僕はつぶやく。
「だいじょうぶ、さよならなんかじゃないよ」
どんなことがあっても、絶対に。
言えなかった想いを込めて、僕は。
「だから、戻っておいで」
僕は、手を差し伸べた。

目を開けた僕の前に、見覚えのある傘が転がっていた。
濡れた路面に映える鮮やかな赤をぼんやり見ていた僕の耳に、遠ざかるディーゼルエンジンの音が響く。
僕らをおいて逃げるつもりなのだと思った。
けど、今はそんなことより沙織ちゃんを探すほうが先決だ。
探し始めて1分もしないうちに、ガードレールのそばに力なく横たわる彼女を見つけた。
雨に濡れ、ぴくりとも動かない沙織ちゃんを背負い、走った。
そこから先はよく覚えていない。
民家に転がり込んだ僕は、駆けつけた救急車に乗せられ、病院へと向かう。
車窓を流れる夜は雨に洗われ、美しさと引き換えに僕の心を重くしていった。

ストレッチャーの上で息ひとつしない沙織ちゃん。

神様はきっといる。
冷えきった手を握りしめながら、彼女がそう言って笑ったのを僕は思い出していた。
病院に着いたとき、空には星が見えていた。
かつぎ込まれてすぐに僕も検査を受けたけど、幸いにもかすり傷だけで済んだ。

君は幸運だと、診察の最後に医者は告げた。

だけど、目の前の現実は何より深く僕を打ちのめしていた。
外傷はたいしたことないものの、ショックが大きかったのか、彼女は眠ったまま。
いつ目覚めるかも分からないと告げられ、僕に出来ることはもう無かった。
「だいじょうぶ、あの子は迷惑かけるような子じゃないから」
うなだれる僕の前で彼女のお母さんが見せた笑顔が、胸に痛かった。

それからの僕は、ただ彼女のことを考えていた。
誰よりも明るくて、優しくて…ほんとうは泣き虫で。
言い出したら聞かないくせに、オバケの類にはめっぽう弱い女の子。
信じられないくらい色々なことを思い出し、そして気がついた。

ああ、いつの間にかこんなにたいせつなひとになってたんだ。

病院の薄明かりの下、僕は何にもない床をずっと眺めていた。

どれくらいの時間がたったのだろう。
ふと誰かに呼び止められた気がして、僕は顔を上げた。
数時間前の騒ぎを忘れたかのように、病院は静まり返っていた。
気がつくと、その中を僕は走りだしていた。
誰よりも先に扉を開けた僕を、あの日と同じ色が出迎えた。

日の光に溶け込むように、彼女はたたずんでいた。

「戻って来たよ」
僕に向かって、彼女はこう言った。
その言葉の意味を、僕だけが知っていた。

これは奇跡なんかじゃない。僕たちの約束なんだ。
駆けつけた誰もが驚く中、病室を染める朝焼けが僕の心を染めてゆく。

神様がいるのかなんて、僕には分からない。
だけど、僕はここにいる。
そして、彼女も。
それを伝えるために、ただひとつできること。

僕はありったけの思いを込めて彼女に告げた。
「おかえり」
「ただいま、祐くん」

大好きな笑顔が、そこにあった。

〜Fin〜
89桃色(以下略):02/05/03 17:41 ID:Ymm1lpKF
というわけで、性懲りもなく投下させて頂きました、スマソ。

そして早速ミス発覚…話数最後の最後で書き間違えてます、なんだかもう…
他にも愚痴りたいことは山ほどありますが、今はひとまずおうちで泣くことにします(苦藁
90名無しさんだよもん:02/05/03 23:51 ID:TFFsYiix
>>89
気にすること無いって!あんた最高だよっ!
…つーか本当に良かった。SS書ける人ってマジ尊敬だなぁ…
91名無しさんだよもん:02/05/04 17:12 ID:LyWaqRV8
沙織「あ、藍原さんそれ取って?」
瑞穂「えとこの塩ですか?」
沙織「そうそう、これを振ってと」
瑞穂「新城さん、そんなに塩をかけるとからくなっちゃいますよ?」
祐介「ねえ、二人で何作ってるの?」
沙織「内緒!」
瑞穂「唐揚げです」
沙織「あーあ、言っちゃ駄目だよ」
祐介「へぇ、ところでなんでまた唐揚げ?」
沙織「だってこの前、祐くんがあげがどうのこうの言ってたでしょ?」
祐介「あ、あれは」
瑞穂「もうちょっとかかりますから、待っててくださいね」
祐介『あれはこのスレのことだったんだけどな。でも唐揚げが食べられるならいいや』
瑞穂「わ、新城さん!それは隠し味なんだからそんなに入れたら…」
祐介「…」
92さおりん向上委員会:02/05/05 17:24 ID:5ZLbNvWk
さおりと沙織E

今までの粗筋 前スレより
>672-674 1話  >733-735 2話  >757-759 3話 >840-843 4話 >896-898 5話

1、翌日霧は晴れなかった。
2、翌日霧は晴れた。
3、翌日僕の彼女はさおりちゃんだった。

ピッ。
2、翌日霧は晴れた。


昨日の霧とはうってかわって気持ちのいい青空。
さおりちゃんのことが少し気にかかるけど、取りあえず学校に行かなくちゃ。
着いてから沙織ちゃんに聞けばいいと思った僕の目論見は、あっさりと崩れた。

…沙織ちゃんが、休み?
D組の生徒を捕まえて出た答えが耳に残る。嫌な予感が脳裏をかすめた。
授業が終わるのが待ち遠しいがこういう時に限って時間が経つのが遅い。
昼休みになり、気もそぞろな僕は屋上に直行した。
無駄なのは判ってるけど、沙織ちゃんの家を見ておきたくなったんだ。

扉を開けると
「瑞穂ちゃん?」
「ゆ、祐介さん…」
そこには瑞穂ちゃんがいた。慌てて涙を拭ったように見えたのは、気のせいだろうか。
93さおりん向上委員会:02/05/05 17:34 ID:5ZLbNvWk
「…ごめん、邪魔だったかな」
「いえ、私こそ…」
少し気まずい空気を破ったのは瑞穂ちゃんだった。
「駄目ですね、もう泣かないって決めたのに」
太田さんのことか…。
普段は元気に見える彼女も赤い目をしていることが多かった。
「つらいことを忘れられれば楽になるかな?」
思わず口走ってしまったあとで、ちくりと心が痛む。
「いえ、忘れません」
普段の穏やかな瑞穂ちゃんとは違う強い口調で、彼女は言い切る。
「つらくても、悲しくても、それを否定したら香奈子ちゃんとの思い出も否定してしまうことになります…
何があっても、彼女を裏切るつもりはありません」
決意に満ちた顔に、彼女の意思の強さと太田さんへの想いの強さを改めて確認する。

「イヤな思い、させちゃったかな」
「いえ、いいんです。でも悲しんでばかりもいられないですよね」
瑞穂ちゃん…。
あぁ、そういえば沙織ちゃんの家の確認をしなくちゃ。
ちらりと沙織ちゃんの家のほうに目をやったそのとき、僕はその異様な光景に目を奪われた。
『沙織ちゃんの家周辺が濃い霧に囲まれている』
慌ててフェンスに近寄り目をこらすけど、霧のせいで中は一寸先が闇だ。
「祐介さーん!どうしたんですか?」
瑞穂ちゃんが駆け寄ってくる。
「あの辺だけ霧が濃いのっておかしいよね」
瑞穂ちゃんは僕の指差した方向を見つめてしばらく小首を傾げたあと
「あの、霧ってどこにあるんですか?」
「え?だってほらこの先のほうにあんなに…」
僕が言うと、彼女は眼鏡を外した。
そして息を吹きかけハンカチで拭き取ると眼鏡をかけ直してじーっと沙織ちゃんの家の方角を見つめた。
「いえ、別に何も無いですけど」
94さおりん向上委員会:02/05/05 17:39 ID:5ZLbNvWk
おかしい、どうして瑞穂ちゃんには見えないんだろう?
わからないけど何か危険な予感はさっきから感じる。
衝動にかられて僕は闇雲に走った。
後ろからの瑞穂ちゃんの声も構わずに。

何も持たず学校を飛び出し、沙織ちゃんの家へと向かう。
霧の手前まで来ると肩で息をしながらその場に立ちすくんだ。
それは、ちょうど家一軒をすっぽり覆っているように見えた。
さっきから胸の鼓動が収まらない。意を決して中に踏み込み、勘をたよりにゆっくり歩く。
よかった、玄関だ。
震える指で呼び鈴を押してみても反応が無い。
そのままドアノブに手をかけると、すんなりと開く。
鍵がかかってない…やっぱりなにかあったんだ。
何はともあれ中に入り、誰かいないか確認する。
玄関から手探りで廊下を進み、時折何かにつまづきながら先を急ぐ。
すると、ふと台風の目のごとくぽっかりと霧の晴れた場所に出る。
そしてその中心には
「さおりちゃん!」
そこにはさおりちゃんが大の字で倒れていた。
その時昨日のことを思い返す。
顔をのぞき込み確認する
よかった、どうやら息はあるみたいだ。
見たところ外傷もないし、ただ寝てるだけのような感じもする。
「さおりちゃん、さおりちゃん!」
さおりちゃんは目を覚まさない。何度か起こそうとしたけど反応が無い。
「そういや沙織ちゃんは?」
少し先のほうに目をやると、そこには沙織ちゃんがうつぶせに倒れている。
揺すっても反応が無い。昨日の幻の件といい何かひっかかる。
沙織ちゃんの姿勢をもどそうと彼女の頭に触れた途端、僕は引き込まれるような感覚
を覚えた。
95さおりん向上委員会:02/05/05 17:52 ID:5ZLbNvWk
気がつくと、そこはさっきまでと同じ部屋。
なのに、どこか違和感がつきまとう。
何となくセピアがかった色合い、ちょっと古目の家電製品。
この景色はもしかして…
「おばぁちゃん!おとうさんは?おかあさんは?」
「ごめんよ沙織ちゃん、お父さんもお母さんもねえ、まだ帰れないって」
さおりちゃん…?いやこれは沙織ちゃんだ。
「こないだかえってくるっていったじゃない!おばあちゃんのうそつき!」
おばあちゃんに泣きつきながら胸を叩く沙織ちゃん。
泣きじゃくりながらやがて泣きつかれたのかそのまま寝入ってしまう。
「可哀想な子だよ。こんな甘えたい盛りに…」
この光景は沙織ちゃんの過去?
じゃあ僕はなんでここに?この後どうすればいいんだ?

悩む僕の脳裏に不意にきらめきが走る。
「新城さんは月だよ」
聞き違えるはずはない、この声は
「で、長瀬ちゃんは太陽だね」
瑠璃子さん!
でもそんなはずは…彼女は病院で…。
「クスクス…久しぶりだね長瀬ちゃん」
「瑠璃子さん!どこにいるの?」
「長瀬ちゃんの頭の中…クスクスごめんごめん、本当は病院だよ」
彼女との会話の度に頭の中に電波の粒が行き来しているような感覚を覚える。
「やっぱり長瀬ちゃん電波の才能あるよ」
「それとこれと何の関係が…」
「あるよ。とてもあるよ」
あの時と同じ瑠璃子さんはあの目のまま、あの微笑みのまま僕に話しかける。
どういうことだ?
僕が太陽で沙織ちゃんが月?
96さおりん向上委員会:02/05/05 17:58 ID:5ZLbNvWk
「おばあちゃん、おばあちゃんいなくなっちゃやだよぉ!」
「ご、ごめんね沙織ちゃん。おばあちゃん…わる…いお…」
ふと、また映像が目に入る。
どうやら夜中らしい。
おばあちゃんが胸を押さえてうずくまってる。
「こわいよぉ、こわいよぉ」
沙織ちゃんは一人膝を抱え泣き伏しながら同じ台詞を何度も口走る。
「ひとりは…ひとりはいやだよお」

ふと、さおりちゃんのことを思い返す。
『そういえばさおりちゃんのお父さんも入院って…まさか』
「重なってるんだ。体験が」
うなずく瑠璃子さん。
「でも、それとこれの何の関係が?」
「長瀬ちゃん、新城さんが好きだよね?」
「え?」
瑠璃子さんの突っ込みにしどろもどろになる。
彼女に言われるのは面映ゆい。
「だからだよ」
「瑠璃子さん、一体?」
「クスクス…長瀬ちゃん電波漏れてるよ」
「…」
分からない。電波が漏れてる?どういうことだ?

ザァッ!

これは…?ああ、そういや幽霊のことで男の子と喧嘩したって言ってたっけ。
その時のことかな?
『幽霊は、幽霊は嫌。おばあちゃんを亡くしたあの時を思い出すから…』
…喧嘩の最中に虚勢をはる沙織ちゃんの心の響きが波のように伝わる。
97さおりん向上委員会:02/05/05 18:09 ID:5ZLbNvWk
瑠璃子さんの話は続く。
「あの時中途半端に覚醒したんだね」
「自分でコントロールできないんだよ」
…………僕が…僕が月島さんみたいに電波が使えるっていうのか?
「好きな人に電波が届いてるんだね」
僕が太陽で沙織ちゃんが月…。でもさおりちゃんは…
考えているとまた映像が動き出す。
「一人は…一人は嫌だよぉ」
今と変わらぬ沙織ちゃんが部屋の隅で怯えながら胎児のようにうずくまる。
「家に誰もいないよぉ」
「おばあちゃん、私を一人にしないでぇ…」
沙織ちゃん…。
なんとなくわかった気がする。
二人は同じ体験をしているんだ、だからシンクロした。
「長瀬ちゃんの力が大きいから新城さんにまで影響してるんだよ」
「………」
「だから長瀬ちゃんがもっと上手く電波を…」
「駄目だ!」
「…!」
「僕には電波の力なんか要らなかったんだ」
「……」
「ごめん!瑠璃子さん」
僕はぎゅっと目を閉じる。
瑠璃子さんの姿は少しづつ消えて行く。
ごめん。でもこうするしかないんだ。
今ならわかる。自分のわがままがこの事件を巻き起こしたことを。
瑠璃子さんに未練があったから、沙織ちゃんに対して自信が持てなかったから。
自分の力は消し去った。そう思う。
二人とも回復していいはず、でも症状は相変わらずだった。
挫けそうな自分を叱咤する。
98さおりん向上委員会:02/05/05 18:20 ID:5ZLbNvWk
ここで諦めたら沙織ちゃんと出会う前の自分に逆戻りだ。
今は現実を見据えなきゃ。なんとしても自力でやり遂げる!

でも…どうしたら。
倒れている二人を見ながら溜め息が出る。
こんな記憶があるから。

その時瑞穂ちゃんの言葉がよぎる。

駄目だ駄目だ!
何弱気になっているんだ。
それじゃさっきの決意はなんだったんだ。
考えろ祐介!二人を救うんだ!

今この二人に欠けてる物…。そうだよ、さおりちゃんはともかく沙織ちゃんなら。


シクシク
『…沙織』『沙織』『へ…おとうさん、おかあさん』『沙織大丈夫?』『いい子にしてたかな?』『う…うん!』
『ね、ねえだっこして』『しょうがないなぁ』『沙織は甘えんぼさんね』『わーい♪おとうさん、おかあさん、だいすき!』

「長瀬君、こんな感じでいいの?」
「はい」
「ふう…なんというか。気恥ずかしいものだな」
「あなた…ほら沙織が」
「うむ…そういや忘れていたなこの子のこんな笑顔を」
「ええ」
99さおりん向上委員会:02/05/05 18:22 ID:5ZLbNvWk


沙織ちゃんの父親は書斎で本を広げたまま、母親は台所でやはり凍りついたままだった。
不審気な二人をどうにか言いくるめてここまで来てもらった。
一度この状況を見たら。二人とも何も言わず僕の言う通りにしてくれた。
よかった彼女さえ元に戻ればさおりちゃんも…。

その時二人の沙織ちゃんの上に幻が浮かび上がる。
沙織ちゃんは微笑む。
そして震えるさおりちゃんに向かい両手を広げさしまねく。
安心したさおりちゃん…いや沙織ちゃんがさおりちゃんに投影した幼い日の沙織ちゃ
んの陰の部分が溶け込み、混ざっていく。
もう大丈夫。
疲れ果てた僕は重い足を引きずるようにその場を離れる。
もう霧は無い。空は抜けるような青空だ。

「消えてなんかいないよ長瀬ちゃん」
「でも今の長瀬ちゃんなら大丈夫だね」

え?今瑠璃子さんがいたような…。
疲れてるんだなきっと。

翌日はちょっとした騒ぎになった。
長瀬祐介白昼堂々のエスケープて感じで職員室に呼び出されるわ、両親が呼ばれて目
の前で説教さるわ、クラスからはヒーロー扱いか不良扱いかでもてはやされるわで疲
れることこの上なかった。
でも、沙織ちゃんの元気な笑顔を見ればそんなことはどうでもよくなる。
100さおりん向上委員会:02/05/05 18:24 ID:5ZLbNvWk
放課後、沙織ちゃんの家に向かう。
でも沙織ちゃんはどこか浮かない顔をしている。
「どうしたの?体調悪い?」
「え…ううん、そういえばさおりのお父さん退院できそうだって」
「へえ、よかったね」
「うん」
どうしたんだろう?なんか沈みがちだけど。
沙織ちゃんの家が見えてくる。
門の前にはいつも通りさおりちゃんが待っている。
「おねえちゃんおかえりっ!あ…」
え?さおりちゃんが僕を見て恐そうな表情のままひきつる。
横を見ると沙織ちゃんのすまなさそうな顔。

まさか?
「この子、祐くんのこと全然覚えてないの」
そうか、あの時はとっくに…。
「さおり、この人はね私の彼氏の祐介くん」
「かれし?」
「あ、恋人の方が分かりやすいか」
「さ、沙織ちゃん」
「なによ、間違ってるの?」
「そういうわけじゃ…」
そんな二人のやり取りを見たさおりちゃんがクスリと笑う。
よかったさおりちゃんはさおりちゃんのままだ。
「よーしこれから三人で公園に行こうよ。みんなにアイスおごるよ!」
その時さおりちゃんは最高の笑顔で僕に話しかけたんだ。

「わたしのなまえはね、しんじょうさおり!おにいちゃんだいすき!」
101さおりん向上委員会:02/05/05 18:52 ID:5ZLbNvWk
まず、連続カキコ、長文スマソ これ足したら10レス(汗
新記録だよ。本当は自分は3レスに抑えるというポリシーがあったけど今回はついに破りました。
おっと、忘れてた。お久し振りです(w

長いのは当然で2話分を一挙に掲載してます。
いやー、この作品はマジ泣かされました。
書いてる最中に鬱屈氏登場。
「うおー!漏れのやる予定の寝たがことごとくぅ〜!」
しかも凄いハイペースかつ高クオリティ。
何とか修正もし、パクリ呼ばわりの開き直りの覚悟もできた。
「よし、設定の矛盾もなんとかまとまったな。ペンの進み具合も順調だし。 む、桃からのメールか何々今度の新作のアイデアだ?」
「………って漏れと被ってるやん!(泣」
泣く泣く設定、物語の再度変更。
どうにかこうにかこの線で落ち着く事が出来ました。
ようは遅筆の漏れが悪いんです。みんな考えることは同じだなあと。
でも今となっては皆さんに感謝してます。あのままだらだら連載を続けるより、きちんと終了できたのはかえってこれ幸いとすべきでしょう。
変更前の長編だとこのスレが終わる頃にようやく終わったんじゃないかな?(w
実際この方が完成度も高いし、そういう意味では満足です。

ただ、あの設定が埋もれるのは個人的に勿体無いし、かと言って別で同人誌にして出す気など無いし。
設定をWEB上で公開なんて寒いことするほど馬鹿じゃないし。

というわけで後一回だけワガママ言わせてください。
某ゲームのパイロットディスク風予告編をやらせてもらえますか?
こんな感じで進むはずだったよ、っていうのを見てもらいたいんで。
…だめ?
102桃色(以下略):02/05/05 20:34 ID:BikKrVj/
>>101
お、貼られてる。
何はともあれ完結おめでたう&お疲れさまでした。

寝たがかぶったのは不可抗力ですから文句を言われても^^;
こっちもこっちで色々苦労したんで勘弁な(某Aチーム風)

予告編は…言及できる立場にないので返答はパスしておきます(w

>>90
うわ、なんだか有り難いというか申し訳ないくらいの賛辞をありがとうございます。
そんなに褒められると逆に不安になってしまう辺りが小心者の自分らしいです(w

>>79
「うっ」というのは魂の慟哭です(w
情景描写はこちら的には鬱屈さんのほうが上手いと思ってます。
…相思相愛?(違

読みきり、期待しちゃっていいですか?
ダメと言われても期待しますが。
103545なので…スマソ:02/05/07 02:33 ID:pJViyeub
某スレネタの資料を探しに本屋へ。
筒井康隆の作品があんまり置いてないのに驚く。

ふと、「大槻ケンヂ」のコーナーに目がいく。
お、「くるぐる使い」ハケーン!…ずっと「ぐるぐる使い」だと思ってた(それはガンガンw)

資料が全部揃わなかったので他の書店に移動。
あ! 「新興宗教オモイデ教」だ!! 速攻でゲト。

これでさらに深く「雫」の世界に入れる…
待っててね、瑠璃子さん…

…って、すまん。さおりん(w


…資料のほうはもう一軒行ったところに全部あったというお約束(涙
104鬱屈:02/05/07 18:30 ID:lUgQ+8Oo
沙織「……未だ書きあがらないわけ?」
我「うう……も、もうちっと待ってください……GW終わってガッコ……いや仕事が忙しく……」
沙織「バン!(と、机を叩く)」
我「ヒッ!」
祐介「ねえ鬱屈さん……沙織ちゃんは思い立ったら反対方向に暴走する性格だから……」
沙織「そろそろ観念したほうがいいんじゃないの……?」
我「あうあう……し、しかし今はイントネーションがちっとも沸かないんで……
我はプロットを先に作っておいてノッってる時に描写という肉付けをしていく書きかたなもので、こればっかりは……」
祐介「……」
我「(ちりちりちりちり)うわーっ! あ、頭が割れるんだよもん!」
沙織「どうする……? このまま「一人体育館ED状態」にしてもいいんだけど……相手がいないあなたには辛いでしょうね……」
我「(ちりちりちりちりちり)わかった、書きます、書きますからもう電波は止めてーっ!」
沙織「ついに謳ったな兄さん。あ、祐くん電波止めてあげて」
祐介「あれ? 僕は別になにも……」
沙織「へ?」
祐介「……」
我「(ちりちりちりちりちり)ゴハーッ!(吐血)バタッ」


……そんな夢を見た……
105鬱屈:02/05/08 00:59 ID:6onDOxL+
>>93-100ならびに向上委員会殿
お待ちいたしておりました。
完結おめでとうございます&お疲れ様でございました。そういうオチでしたか……巧いっすな〜。

ネタかぶらせてしまって申し訳無いっす。正直、ノッてました(爆)それゆえ今やばいっす……
えー僕のほうですが、どうにもこうにも、難産です。
予告編も是非拝見してみたいものです。

>>81-88ならびに桃色さん
シンミリとしたお話でよかったです。僕にはとても。

なるほど魂の慟哭ですか(w それならこちらもドラで(以下検閲により削除
情景描写……いやいやそんな、桃色さんのほうが(泥沼
……ケコーンしませう(違


読みきり。書いてます。頑張って。
3本凄惨もとい生産ラインに乗っているうちどれを本線にしようか悩み中。

お二人とも、次回作も期待しておりますぞ。
106名無しさんだよもん:02/05/08 10:10 ID:RDqG1bzp
    _ ノ
    '´ `´ ヽ        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ! iノリノ)))〉       |
  l し^ヮ゚ノァ   ┼   <. メンテしておくわね!
  !⊂)i水!つ8<     |
  ヽ(く/_|j         \_____
    し'ノ
107名無しさんだよもん:02/05/08 19:29 ID:s4rt76hN
>>105
ありがとうございます。
寝たに関しては本当仕方ないでしょう。元々情報の少ないゲームですから被っちゃうのはある意味必然。

前にも書いたけど予告編は本当に長い話だったんで内容変更はある意味正解でしょう。
大体漏れのSSなんぞちゃんと追っている人がどのくらいいるのやら?(w

そうですか…。わかりました。
誰も書かなかったらやらずに済ますつもりでしたが。
さーて押入れからPCエンジン引っ張り出しますかねー?

告知:スレ違いスマソ
瑠璃子スレが好きな方は挨拶に行ってあげてね。
瑠璃子さんいなくなるそうだから。
108桃色(以下略):02/05/08 19:46 ID:MjAoU9DS
>>104-105
投稿日が違うんでまとめるのは本来反則っぽいですが…スマソ。

>>104
祐介、このままだとかかあ天下だぞ…とか言ってみるテスト(w

さおりんが出てくるならデムパ食らってもいいかな、夢だし。

>>105
慟哭そして…(ゲーム違う)
魂が求める以上、肉体はそれに逆らえません。
お互い苦労しますなあ…うっ。

誉められるのは慣れてないので思いきり照れます。
鬱屈さんこそ…とか言い合ってるときりないのでお互い刺激しあう関係ということでこの話題終了♪
(玉虫色の解決法)

追伸:
…家事は分担制がいいかな、あと、白い子犬が飼いたいの(はぁとw
109名無しさんだよもん:02/05/08 19:54 ID:s4rt76hN
しまった、カキコ忘れ。
>>106
良かったよう。
久々だよう。
このAA。相変わらずいいなあ。(泣

そうですねえ。
じゃ、桃と鬱屈氏のケコーン式の仲人は漏れということで(w
110鬱屈@プチ修羅場:02/05/08 22:42 ID:6onDOxL+
>>107
コズミックファンタジーと見た。違ったらスマソです。
タイトル画面で方向キー入れながらスタートでしたか。


>>桃色さん
投稿の間があいているのは最初のレスのあとケーブル断線により
切断を余儀なくされていたわけでまとめてくださって結構でした。まりゅ。
誉められるのになれないのは僕のほうこそです。
だからこそ照れ隠しにいろいろ蛇足を付け加えたりするわけですが。レスに。


>>106
このAAはやっぱりいいですな〜 小さいながらさおりんの魅力を完全に引き出しているといえよう。
ま こんなのもあるわけですが↓


は〜よ〜書〜け〜        :┏━━━━━┓      /\
    _ ノ            .0. ┃/.鬱屈  \┃ .0.   | 時|
    '´  `ヽ         [二] ┃ (´・ω・`). ┃ [二]  |キ間|
  !  iノリノ))          |□| ┃ (      ) ┃. |□|   |ボ |
  .l  (,しァノ  ポクポク.  `)三(´┗━∬∬━━┛`)三(´  .|ン |
   !  ノ_「iつ=O     .| ::|. |::||:: ¶¶¶¶¶ ::||::|  | ::|    |ヌ |
  ヽ,,く/_|.>   ∈つ  .|iiii|iiii|iiii| ( ̄ ̄ ̄)  .|iiii|iiii|iiii|  |  .|
    しし'   [   ]  [ ̄ ̄ ̄] .|____.|  [ ̄ ̄ ̄].  |  |
111名無しさんだよもん:02/05/10 08:11 ID:tUurUMzP
ふと思った。

沙織ちゃんより、新城さんの方が好きかも…(汗
112名無しさんだよもん:02/05/10 18:47 ID:ggpahUxc
>>111
その違いを小一時間問い詰め(略)
113名無しさんだよもん:02/05/11 00:50 ID:vUkIqUeJ
>>112
111じゃないが、釣った魚は魅力が薄いのだよ。




うそ。本当はどっちも萌え。


114名無しさんだよもん:02/05/11 03:34 ID:qM+/wRQE
要は、呼び方の違いによる彼女への距離感の差異ってことですな。
オレは…やっぱどっちでもいいや(w
115さおりん向上委員会:02/05/11 19:57 ID:fdxdPjMk
1、翌日霧は晴れなかった。
2、翌日霧は晴れた。
3、翌日僕の彼女はさおりちゃんだった。

ピッ。
1、翌日霧は晴れなかった。

さおりと沙織予告編

不安。人の影となる部分。
人の本質はその見えない部分にあるかもしれない。


Suspense

バッ!
綾香「頭下げた方がいいわよ?」
さおり「あ、綾香おねえちゃん!」
浩之「パンツ見えてるぞ」

謎の男「下がれ!」
ザシュッ!
祐介「あ、あなたは一体?」
謎の男「お前は余計な事をせず普通にしていればいい」
祐介「一体何が目的なんだ?」
謎の男「早く気がつくことだな」
この男…果たして敵か味方か?
116さおりん向上委員会:02/05/11 20:00 ID:fdxdPjMk
Action

沙織「霧が意識を持っている…?」
綾香「そう、霧がこの世界を食いつくす。それを止めるために私は来たの」
浩之「俺は無理矢理だけどな」

芹香「…この霧はあの人の深層心理です…。…何か他の者からの影響で悪化しているのです…」

Your

さおり「おにいちゃん、わたしここにいてもいいの?」

瑞穂「つらくても、悲しくても、それを否定したら香奈子ちゃんの思い出も否定してしまうことになります…
何があっても、彼女を裏切るつもりはありせん」

七瀬「私、乙女なんかじゃないよ…」


Unknown

沙織「祐くん、来ないで!」
祐介「沙織ちゃん!」

バキィッ!
綾香「浩之!」
浩之「へへっ、来ちまった。足手まといかな?」
綾香「…馬鹿…」
117さおりん向上委員会:02/05/11 20:02 ID:fdxdPjMk
祐介「おじさん、行っちゃ駄目だ!」
セバス「祐介、お前は皆を守れ!」
『お嬢様一人をいかせはしませんぞ。』
「わしからの手向けじゃ、大きな花火を打ち上げようぞ。季節はずれのな!」
祐介「おじさぁーーーん!」

沙織「お父さん!お母さーん!」
沙織母「心配しないで沙織」
沙織父「私達は仮初めの者だから気にしなくていいんだ」
沙織「違う、違うよぉ!二人とも大事なお父さんとお母さんだよぉ!」

沙織『私の過去…霧…』

Romance

謎の男「もうじきこの世界を崩壊させる。それまでに脱出するんだ」
沙織「そんな!私達以外の人はどうなるの?」

沙織「元の世界に帰ったらデートしようね…だめ?」
祐介「……沙織ちゃん……」
沙織「約束…約束したから!」

祐介「ここが正念場だね!」
沙織「うん…」
さおり「おにいちゃん、うしろっ!」
118さおりん向上委員会:02/05/11 20:03 ID:fdxdPjMk
Irregular

沙織「一人は…一人は嫌だよぉ」

祐介「僕には電波の力なんて要らなかったんだ」

瑠璃子「やっぱり長瀬ちゃん電波の才能あるよ」

さおり「わたしのなまえはね、しんじょうさおり!おにいちゃんだいすき!」
119名無しさんだよもん:02/05/11 20:18 ID:fdxdPjMk
連続カキコ&場の流れ無視スマソ

わがままではありますがさおりと沙織を完全終了とさせていただきます。
今回は予告編と銘打ってはいますが、別にこれを書くのではなく、実はこんな感じで進めようというのちょっと書いてみた次第。
読む人によってはもろバレでしょうし、寝たになったものを挙げると。
*ONE 場所の設定など。一応重要な役として七瀬がでるはずだった。
*東鳩 綾香や浩之などが活躍するはずだったんですが、残念。
*スナッチャーパイロットディスク 今回の予告編はこれが元になってます。これに合わせて内容もそれっぽくアレンジが入ってます。

元々こういう活劇系がすきだったりするんでそれに挑戦と意気込んでいたのは確かですが…。
やめて正解でしたね。(w
今回からさおりん向上委員会のコテはやめることになりました。
ここでは一名無しとして頑張る所存でアります。
では本当わがままばかりですいません。今までありがとうございました。

>>110
正解は上に書いた通りです。もう、いやらしいんだから。

さおりんはあくまでもさおりん。名前が全てではないよ。
名前は皆に譲るから体は漏れの物(w
120桃色(以下略):02/05/12 16:26 ID:Ff3rYzkl
>>119
ひとまずお疲れさま、と言っておきます。
が、これで全部終わったなんて思わないように(w
私がここにいる限り、ブレインとして色々やってもらいますよ、ふふふ…
121祐介車 ◆wejbWafg :02/05/12 18:32 ID:KUBmELRt
祐介スレが落ちました。
ここの住人になっていいですか?
122名無しさんだよもん:02/05/13 04:40 ID:CwSkNGUv
>>121
えっと、あのスレの8の人?
123名無しさんだよもん:02/05/13 15:29 ID:Iir9Bdmk
>>121
わざわざ了解をとらなくても多分OKかと。
騒ぎを起こされたりしない限りはみんな仲間ですし。
124名無しさんだよもん:02/05/13 19:12 ID:3IFMbA0e
>>121
おお、前々の祐介スレで見かけた以来ですな。
上で言ってる通りだと思いますよ。
出来れば寝たなど振ってもらうとなおよいです。
125桃色(以下略):02/05/14 20:13 ID:JAaabum3
SS煮詰り中…(泣

などと愚痴りつつ保守。
126鬱屈:02/05/15 16:11 ID:GHkw6uNQ
さすがにやばいのでage。
実生活でも今はイパーイイパーイで2chも3日ぶりです。

>>向上さん
スナッチャーだったか!我も持っておりますぞ。
あのころのコナミはよかっ(板違い発言削除
いやらしいとは? ムフ(ぉ
ともあれ お疲れ様でございました。


SS等はもちっと待ってください……
127名無しさんだよもん:02/05/15 19:44 ID:xgzkkHLe
>>125
ご苦労様。

>>126
上げなくてもdat落ちには関係ないよ。
まぁ人の少ない板だから新人さんカモーンならまだいいけど。
でも厨房まで来る罠。

個人的にはMD信者なんですが、PCエソジソも好きなハードです。
キアイダン00とかスプリガンMK-2とか(略)
この手の会話がしたくて他の板にも行ってるらしい(w
128名無しさんだよもん:02/05/16 20:54 ID:Z23MEySp
保守りますです。
129名無しさんだよもん:02/05/17 19:00 ID:1cW0sTD/
瑞穂スレが立ったね。
よかったら応援に行ってあげてね。

私もヒロインだもん、藍原瑞穂その4
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1021559148/
130桃色(以下略):02/05/17 19:57 ID:oPZbtgnj
>>129
報告どうもです。
でも、応援するまえにこっちのテコ入れせねば(苦w

てなわけで、唐突に質問状なんぞを。


Q:もし沙織ちゃんとデートに行くならどこに行っちゃいます?

漏れは…無難に遊園地でせうか。
あえてお化け屋敷に連れ込んでみたり(w
131名無しさんだよもん:02/05/17 20:08 ID:y2lefhKH
>>130
一緒に自転車で遠出したいです。♪サーイクリン サーイクリン
そして沙織ちゃんより先にへばり、「だらしないのぉ」と言われてふてくされ、
「ごめんごめん、ウソウソ」♪と笑いながら頭をなでられたいです。
132名無しさんだよもん:02/05/17 20:10 ID:RAo9UMPW
>131
スンゴク(・∀・)イイ!!
133名無しさんだよもん:02/05/17 20:21 ID:1cW0sTD/
>>130
ホテル(嘘………なのか?
134祐介車 ◆wejbWafg :02/05/17 21:27 ID:LYTmQark
>130
ここは無難にショッピングなんていかがでしょうか?
若者向けの町でショッピングを楽しむ二人。

そこで長瀬ちゃんがアイドル事務所にスカウトされて・・・なんて話を妄想してみたりします(笑)。
135名無しさんだよもん:02/05/18 03:49 ID:j7WC3Poh
>>130
二人の状況によって変わる。

受験生だったら図書館デート。
集中力の無くなった沙織ちゃんを休憩室へ連れて行って、飲み物を片手に
愚痴を言ったり 励まし合ったり 寄り道にそれたり。

遠出するなら電車かバス。
この二人に車を運転するイメージは無いな。
駅を降りてあちこち見て歩く。
沙織ちゃんが地元のおばちゃんと仲良くなったり
観光客向けでない店で舌鼓を打って喜び合ったり。

今なら甲子園球場の外野席で阪神の応援をするのも良い。
メガホン振り回しながら、大きな声を出したら気持ちいいだろうな。

一番下は完全に妄想だな、すまそ。
136名無しさんだよもん:02/05/18 21:23 ID:pWMQVh5V
>>134
時折見かける水無月氏が描く祐介の顔は、中々イケテルから洒落じゃ済まないかも(w
沙織ちゃんも一緒にスカウトされて巨乳アイドルで(略)

>>135
いえいえ、かなりいけてるのでは?
前スレで野球の寝たを振ったときは祐介は野球は好きそうじゃないからということで一蹴されたけど、
沙織ちゃんが強引に引っ張りまわすというパターンもあるんだなあ(w
もちろん祐介は苦笑いこそしてるけど内心は嬉しかったりする。
今年の星野阪神は好調だから凄い事になるだろうな。

さすがにホテルでは見も蓋も無いので(w もう一パターン。
夏なら文句無しに海で決まり。
沙織ちゃんならビキニだろうとセパレーツだろうと、あいやスクール水着だろうと(略)

スマソ ハァハァしすぎた。
137名無しさんだよもん:02/05/18 22:52 ID:1i1ZeWtP
祐介の顔は初ないで見たけど、ごくごく普通の高校生だった気がする。
スカウトされるのには無理があるんじゃないかなあ?

あと、浩之と(電波抜きで)ケンカしたら確実に負けそうな感じがする(w
138名無しさんだよもん:02/05/18 23:18 ID:bsa0Wlj5
浩之ってケンカ野郎な感じだし、
ついでに耕一は鬼の力を使わなくてもさらに強そう
結構体格よさそうだから

祐介は弱そう・・・だから元気な沙織ちゃんといるのが似合う
139名無しさんだよもん:02/05/18 23:30 ID:pWMQVh5V
まぁこの辺は好みの問題もあるしね。

祐介が弱いのは言うまでもないでしょう。
なんせあの事件が起きるまではヒッキーぽかったし。
そういう意味では沙織ちゃんとは迷コンビだよね(w
140名無しさんだよもん:02/05/19 00:17 ID:oPHlD1Dp
今日本屋に行ったら
『leaf美少女キャラ解体書』(アッテルカナ…??)なる本が出てました(w
当然さおりんも載ってましたよー。あと何故か祐くんも(木亥火暴)
そーか祐くんは美少女キャラだったのか…なんて冗談は置いといて、
やっぱり祐君んにゃ沙織ちゃんしかいない”となってましたよこの本でも。
141蜃気楼:02/05/19 02:47 ID:ofvUVijp
傍らの少女の手を引いて、沙織は太陽に焼け付いた石段をのぼっていく。
石段を登り、申し訳程度に設置された花壇を通り過ぎたところに、それはあった。

「会いに来たよ……祐くん」

お線香をあげて、供えてある花を取り替える。
「ほら、パパにお線香あげて」
言って沙織は、お線香を少女に手渡した。
「うん!」
少女は元気に頷くと、なれた手つきで墓石にお線香をあげて、合掌して目を閉じた。


「女の私が言うのもなんだけど、子育てって意外と大変ね……伯父様たちがてつだったりしてくれなきゃ、いまごろ戦争だよね」
一通りの作業を済ませた沙織は、いつものように「報告」をする。
「さゆ、他の人のお墓にいたずらしちゃ駄目よー……ね、あの子の名前、私と祐くんから一文字ずつ取ったんだよ」
言わなくてもわかってるか。そうつけくわえて、沙織は少し間を置いた。
142蜃気楼:02/05/19 02:47 ID:ofvUVijp
祐介が事故死してから半年。沙織は祐介の子を産んでいた。
周囲の反対があったことはもちろん否めないが、祐介の多彩な親族の尽力もあり、沙織はその子を無事出産した。
伯父をして「サラブレッドだな」と言わしめたその子は、二人の特徴を見事に受け継いでいた。


たとえ自分の子供がそばにいても、愛する人を失った悲しみは、ときおりふと浮かんでくる。
さゆと名づけた娘と共に病室で休んでいた折、ふとその念に駆られて泣いていたときのことだった。



気配。
ドアが空いた様子は無いのに、それは確かに人の気配。
夜の闇差し込む病室に現れた儚き人の影。
「祐……くん……?」
その影は静かに娘に近づき、そっとその身を抱き上げた。
眠っていたはずの娘がきゃっきゃっとはしゃぐ。
ひとしきり娘とじゃれたあと、影はゆっくりと沙織に近づいた。
「……どうして、どうして死んじゃったの、祐くん……」
祐介の死後、幾度と無く頭に浮かんだ答えの出ること無き問い。
「怖いよ……さみしいよ……不安だよ……ねえ、祐くん……」
その影にすがり付きながら、沙織は弱々しく吐露する。
それは、未だ誰にも見せたことの無い、沙織の偽らざる素顔。
祐介の死後も、出来るだけ気丈に振舞ってきたバレーのエース新城沙織の、それは素顔であったのだ。

そんな沙織を、影は在りし日と変わらぬぬくもりで包み込む。
「ひっく……ひっく……ぐす」
その胸の中で、沙織は泣く。祐介との日々を思い出しながら。
143蜃気楼:02/05/19 02:49 ID:ofvUVijp
……ゴメンネ。
ふいに、影が声を発した。

……ズット、ミマモッテイルカラ……
……サオリチャンモ、サユノコトモ……
……ダカラ、ナカナイデ……
……イツデモ、ボクハソバニイルカラ……

影が、沙織に口付ける。その唇の熱もまた、あの日と何ら変わらずに。


墓石にもたれかかりながら、沙織は次の言葉を捜す。
「ね、祐くん」
「うん」
「さゆのこと、どう思う?」
「……なんというか、さすが僕と沙織ちゃんの子供だな、って」
「そうだよね……私と祐くんを抽出して二で割るとああなるのかな?」
「かな……?」
「……がんばってるからね」
「うん」
「私は、自分なりにがんばってると思うから、だから」
「うん」
144蜃気楼(了):02/05/19 02:51 ID:ofvUVijp
「ここで、いつも少しだけ泣くのは、許してね」
「うん」
沙織は涙を浮かべたその目を閉じる。その唇に、暖かいものが触れる。
あの日の、あの夜の、あの瞬間の熱が。
「……うん!」
沙織はやおら目をあけて、夏の日差しの照りつける空へと両手を突き上げる。
「じゅーでんかんりょー!」
言って、沙織は背後の墓石を振り向いた。そこには、燃え残っている線香と、自分の行けた花があり。
祐介の姿は無いけれど。
「また、会いに来るから……ね」
最後にそう言って、沙織はわが娘のほうを見た。
「さゆー、帰るからパパに挨拶しなさーい」
「うん!」
先程と同じく元気に頷いた娘は、墓石に向かってごにょごにょと何かをつぶやいている。
沙織はその姿に微笑みながら、雲一つ無い空を仰いだ。


元きた石段を降りる二人の背を、陽炎にかすむ墓石と、蝉の鳴き声と……
そして、長瀬祐介という青年が見送っていたように見えたのは、夏が作りし蜃気楼による幻想であったのだろうか-----------?


-----------それは、ある夏の日で-----------
145鬱屈:02/05/19 02:59 ID:ofvUVijp
えー、「蜃気楼」でした。
「二週間かかってこれかよ」「見るからに突貫工事だろ」などの罵声が予想されます。スマソ。

>>デート先
さおりんには阪神戦が似合っているなどと妄想していた罠。
135の言うとおり車というイメージではないし、サイクリング我がついていけなさそうだし(ぉぃ
阪神のアーチに他の観客と共に黄色メガホンで叫ぶさおりんと、その横でちょっと引いてる祐介。
……も、萌えーーーーーー!(壊
146名無しさんだよもん:02/05/19 03:48 ID:F+pouSNU
>>140
う、あれはかなりの電波本なので、葉っぱファンには極めてお薦めできない。
さおりん以外のヒロインの扱いが酷すぎる。立ち読みも止めとけと言っておくよ。
147名無しさんだよもん:02/05/19 04:06 ID:EESfcsug
>>141-144
寡婦っていうか、「未亡人沙織」ですか…も、萌え〜
…ちょっと違うか(w

>「怖いよ……さみしいよ……不安だよ……ねえ、祐くん……」
今回の自分的ツボ。ううむ。

今一つ年齢がわからないけど、大人の女になった沙織さんもいいもんですね…
…祐くんのご冥福をお祈りします(w
148鬱屈:02/05/19 04:34 ID:ofvUVijp
年齢は あえてぼかしてあるのです。ちなみにこの話には実はもう1レス落ちがあるのですが やめました。
9レスぐらいだった文章を圧縮。ううむ 粗が。
ちなみに設定上は沙織さん未婚である罠(w
そっちのほうが「引き立つ」かな……と いや その スマソ。


>>146
するとその本に立ち読み防止カバーがかけてあった我の行った書店には感謝するべきですか?


「蜃気楼」とは逆パターンな話も実は作ってたりします。下手するとお蔵入りですがヾ(゚д゚)ノ゛ダッテナガインダモンヨー
別スレで言われた「萩原一至」のあだなが重くのしかかる。グフ。

突然ですが。
「雫」「痕」「ToHeart」の世界観はそれぞれリンクしていると思いますか?
我はPS版東鳩の「しんじょうさおり」はさおりんの過去の姿だと解釈していたヘタレでありまして。
149祐介車 ◆wejbWafg :02/05/19 12:37 ID:jCV1ngC/
>148
他人であってもらわなくては困るんですが。
今企画してるクロスオーバーで矛盾が生じるので。
150名無しさんだよもん:02/05/19 13:21 ID:/MYFr6CD
>>140 >>146
初めて聞いたけどそんなにヤヴァイの?
読んでみたくはあるが…。

>>141-144
おお、これは意表を突かれたというか、ちょっと驚いた。
萌えの別路線(なのか?)を開拓しましたね?
黒喪服の任…沙織ちゃんハァハァ(変態

こういうおふざけは置いといて(w
あいも変わらず高クオリティですな。
所々誤字脱字等あるので気をつけましょう。時間が無い中書いてらっしゃるから無理を言うようで辛いですが。

>>149
別に構わないのでは?
設定等は人それぞれ別にあっていいと思いますよ。
余程ぶっ飛んだ話でなければ問題無いはずです。
こみパの長谷部彩みたいに行き過ぎると妄想スレなんて別スレができるもありますが。
漏れもしんじょうさおりは沙織ちゃんとは別人でSS書いた口だし(w
151名無しさんだよもん:02/05/19 14:28 ID:EESfcsug
>>148
高橋さんクラスの腕があれば、本人だろうと赤の他人だろうと平行世界の住人だろうと思うが侭。
なおかつ、他人にしといた後で本人にする…ってなことも…可能なんだろうなあ(嘆息

>>150
誤解があるようなので。

あそこは「妄想スレ」の方がどっちかといえば本家です。
彩スレの中で千堂家の設定が生まれ、それが続いているうちにオリジナルの設定をメインにした「原作版」スレができたと。
どちらのスレも、その強力な妄想力には頭が下がります(w
…ネタの展開の巧さ…ってことね。
…あ、さらにその隔離スレの方は…なんというか…葉鍵板の中で一、二を争う濃さかと(w

どちらのスレとも廃れないのはさすがだと思います。羨ましい…


話を戻すようでスマソが、沙織ちゃんとデートか…自分で行くならやはり海か。
オンシーズン前の、まだ人もまばらな海岸…
波と戯れる沙織ちゃんを見つめていたい…

祐くんと沙織ちゃんの場合は、やはり沙織ちゃんが祐くんを引っ張り出すのがデフォだな。
高校生のデートの行き先って…今どこらへんなんだろ?
…阪神戦なのか?(w
152名無しさんだよもん:02/05/19 15:51 ID:4gzkAge6
>>151
スマソ
そうですか。あそこはちょろっと見るだけだったからそんな奴が偉そうなことを書いてしまった。
ただ見るともう何がわからなくてすぐ見るのをやめてしまった経緯が。
むーん、とりあえず吊ってきます。

ちなみにIDが違うのは気にしない(w
153桃色(以下略):02/05/19 16:45 ID:KMf7WscQ
おお、自分が振ったデート話で盛り上がってなんだか幸せ(w
鬱屈氏のSSも素敵なフェイントっぷりで頭が下がります。
自分、ベタネタしか書けないもんで…
154名無しさんだよもん:02/05/19 17:08 ID:EESfcsug
>>152
首吊りスレ見たよ…マメな御方(w

彩スレ、そんなに入りづらいかな…?
…ぼにうスレに比べれば楽勝かと(w
…いや、住人って訳では(汗

ところで、Ageですか…kAgeでもいいけど、IDカコイイ!
…ってまた外出先か…

デートなら、今日の内容を基になんか書くこと。これケテーイ事項。
…冗談だからね。

>>153
>>125見てちょっと心配してましたが…ゆっくり仕上げてください。
それまではこのレスみたいな駄文でつないでいきますので(って、ゴメソ)。

高校生なんだし、あんまりお金のかからないデートコースだろうな…
ウィンドウショッピングとか、公園とか…
お昼は沙織ちゃんの手作りのお弁当…

…って、あの子料理出来るんだろうか?
155135:02/05/19 17:30 ID:/M2UI0ey
阪神戦って言うのは俺妄想だけど、スポーツ観戦は割と安いし
時間も適度に潰せるし、ストレス発散になるし。
まあ、いきなり祐介を連れて行っても問題あるから、初めは
自分が出ている試合を観に来て貰うようにして、それから
引き吊り回すのが吉かな。

>…って、あの子料理出来るんだろうか?
おばあちゃん子って何でも出来るか、何にも出来ないか
両極端だからな。
俺妄想では出来るんだけど。
156名無しさんだよもん:02/05/19 18:17 ID:EESfcsug
>>155
>自分が出ている試合を観に来て貰うようにして
祐くんを引っ張り出したのはいいが、試合中ちらっちらっと視線を向けると…
何故か相手チームの方ばかり見てる…

当然試合に集中できなくて、結果はボロボロ…

祐くんにいいとこ見せたかったのに…でも、悪いのは祐くんだ。
…私以外の…誰を見ていたの…?

で、試合後やきもちを焼く沙織ちゃん萌え〜

…落ちは考えていません。
推測するに…ブルマ姿の沙織ちゃんを見てるうちにいろいろと恥ずかしくなって、途中から直視できなくなったのではと(w

>>…って、あの子料理出来るんだろうか?
>おばあちゃん子って何でも出来るか、何にも出来ないか両極端だからな。

うむ、どちらでも展開できるんだよね。

とりあえず七瀬並み(インスタントラーメン作るだけで一騒ぎ)の場合。
それでもなおお弁当を作ってきてくれる沙織ちゃん。
見かけも味も…だが、一生懸命さが伝わってくるような。
見ると指先はバンソウコウだらけ…みたいなお約束が好きなんです、スマソ(w
157名無しさんだよもん
どうでもいいけど(よくない  この盛況振りはなに?
こういうある意味正常な展開が続くなんて…。
明日は台風か?(w
やっぱりあれがここに(略)だろうな。漏れもたまには正しいことをするのだ。

>>153
ベタは自分も同じです。期待してますよ。

>>154
多分彩スレの方らしい人に切っていただいたよ。
最近あそこによく逝く様になってしまってねえ。

いや、なんか自分の理解できない展開だったんでそんだけっす。

>>156
なんせハイレグだからなぁ。

いえ、七瀬はクッキーなら(ここは沙織スレ
漏れ的には駄目っぽいです。