CLANNAD を小説化しよう! 第3巻

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1超俺車
【直幸】「ここで諸君に提案したいことがある!」
【直幸】「我々で家族を作ろうではないか!」
【朋也】「……(゚Д゚)ハァ?」
【直幸】「題して……CLANNAD計画!」
【渚】「キタ━━(゚∀゚)━━━!!!」

★過去ログ・関連ログ
CLANNAD を小説化しよう! 第2巻
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1014/10148/1014820058.html
CLANNAD を小説化しよう!
http://wow.bbspink.com/leaf/kako/1004/10044/1004439671.html
AIRを小説化しよう!
http://game.2ch.net/test/read.cgi/leaf/1004179782
Kanonの小説
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1014540586/l50
2名無しさんだよもん:02/04/06 01:59 ID:ArW7mX3N
(`・ω・´)三○ < 抹殺のラストスレッド!
3名無しさんだよもん:02/04/06 02:04 ID:+dqoLT2y
前スレが28で落ちてるのか…
4名無しさんだよもん:02/04/06 02:04 ID:Byj2JcZY
そのまえにAIRの小説化が先だと思われ
5名雪車 ◆NAyud/pI :02/04/06 02:07 ID:QGnOna8+

 _  __|| ̄\   _. ┏━┓ __._∩_    ____     \从/   パパパパパーン!!!  ´⌒;;
 \\〃 ∧へ.|| ̄|| └==○||  ||  |” | ̄ ̄|      三((〓((━(。゚。) -------- ★★★★★
   '(○)ノノノ))〉||_||_三三⊇_..||_||_|” ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄      /W'ヽ    ″`)
    ノリゝ´ ー` )                               ⌒` ))
   ノ/|名雪 |〜〜 
    ◎ ̄ ̄◎ ころころ〜

超俺車さんスレ立て乙カレさまだよ〜
葉鍵板が寂れないように ふぁいと、だよっ!
6前々スレ214の続き:02/04/07 03:53 ID:9SGhL2qA
――― 爆発。
とっさに跳躍した朋也だが、爆風に煽られて、
そのまま屋上から落下しそうになり、慌てて手すりに掴まる。
【エルルゥ】「感感」
【アルルゥ】「俺俺」
朋也を取り囲むダース部隊たちは、顔色ひとつ変えない。
Leafで精製を受けた彼女たちは、あらゆる感情と記憶が消し去られ、
もはや竹林の忠実な駒でしかない。
アルルゥの操る万力型アルター<<アターカ・チスキー>>が朋也に迫る。
間一髪で回避した朋也に、エルルゥのアルター<<フレイムシュピール17>>が
火炎を撒き散らし、またたく間に周囲を火の海に変える。
炎に取り囲まれる朋也。だが、その顔には、不敵な笑みが浮かんでいる。
【朋也】「…いいぜ、好きにしな。Leafで何をされたかってコトは大体聞いてる。
   だがな、同情はしねェ!」
朋也は、アルター<<シェルブリット>>を右腕に着装する。
【朋也】「ああ、そうだ! オレにはしているヒマもねェ!
   一撃でカタをつける!!」
朋也の背中のプロペラが回転し、衝撃波で、周囲の炎は吹き飛ばされる。
【朋也】「くらいやがれ!シェルブリット・バァァァストーーッ!!!」
【エルルゥ】「ーーーッ!」
【アルルゥ】「ーーーッ!」
7名無しさんだよもん:02/04/07 04:00 ID:9SGhL2qA
朋也の拳から放たれた閃光。その凄まじいエネルギーの奔流は、
エルルゥとアルルゥのアルターを砕き、爆散させる。
衝撃で宙に投げ出されるエルルゥとアルルゥ。
しかし……
エルルゥとアルルゥの頭部にはめられた頭環が赤く光る。
脳に刺激を与え、本人の意思に関わらず、アルターを強制発動させる装置によって
アルターを再構成したエルルゥとアルルゥは再び、朋也の前に立ちはだかった。
【エルルゥ】「感感」
【アルルゥ】「俺俺」
【朋也】「そうか、退かねえつもりか……だったら、俺のシェルブリットと根比べだ!」
ユズハのアルター<<ディレイ・オクトパス>>の触手が朋也に襲いかかる。
【朋也】「さあ!来やがれええええええええ!!!」


一方、エントランスホールでは……
【往人】「う…うう……くっ…!」
絶影を砕かれたダメージで、起き上がることもままならない往人。
【鈴木】「どうした! 出したまえ、君の本気を!」
それを見下ろし、社長は言い放つ。
【鈴木】「それとも元の上司には手が出せないのか?」
【鈴木】「それほどまでに、君は、律義な男か!?」
【鈴木】「ふん…よかろう、ならば、戦う理由を君に与えよう!
   そう、今から6年前に起きた惨劇を、
   それを引き起こしたアルターの真実を話そう」
8名無しさんだよもん:02/04/09 00:34 ID:PcSMCmX3
セントラルピラーの屋上を、閃光が駆け抜ける。
<<フレイムシュピール>><<アターカ・チスキー>><<オクトパス>>が、爆散し、
ダースもろとも吹き飛ばした。
【朋也】「へッ…!これで、12発目……」
撃った本人にも甚大な反動をもたらす<<シェルブリット>>の連続使用で
朋也は、立っていることすらやっとの状態だった。
対する、エルルゥたちも度重なるアルター強制発動で身体、精神ともに
ボロボロの状態である。だが、倒れている彼女たちの頭環に、容赦なく
管制室のHM-13改からの遠隔操作で信号が打ち込まれる。

『いまお前が感じているのは精神疾患の一種だ治す方法は(以下略)』

【エルルゥ】「か、感感…!」
【アルルゥ】「お、おれ…れ…!」
頭環が発光すると、脳に制御パルスを打ち込まれ、再びアルターを
強制発動させられ、破壊されたアルターを再生していく。
【朋也】「テメェらなんざ敵じゃねェーー!!とっとと失せろッッ!!」
しつこくしがみついてくる凸を蹴り飛ばし、怒鳴る朋也。
ダース部隊は、制御パルスにより潜在能力を120%まで引き出しているため、
消耗も大きく、次第に彼女たちの身体機能も弱まっていく。
彼女たちの生命力が20%を切ると、HM-13改は、新たな信号を打ち込む。

『私は琴音のためにリアルリアリティなる言葉を(以下略)』
9名無しさんだよもん:02/04/09 00:37 ID:PcSMCmX3
エルルゥの頭環が赤く輝くと、全員がエルルゥの元へ集まる。
アルターを次々に合体させていき、巨大な合体アルターを形成させた。
完全に操り人形にされたかつての友人たちの姿を見て、朋也は我慢ができなくなる。
【朋也】「おまえらよォ……元はこっちにいたんだろうが!
   なに、敵の言いなりになってやがるッ!!」
【朋也】「おい!聞いてんのか!? 藤林! 」
エルルゥの手が一瞬止まる。
【朋也】「少しは、根性ぉ見せろってんだッ!!」
合体アルターの巨大な砲身が、朋也に向き、狙いを定める。
【朋也】「何で……これ以上、俺を戦わせるんだあああァァッ!!」
押さえていた感情が爆発し、涙を流しながらシェルブリットを構える朋也。
その時、異変は起きた。
度重なる戦闘の衝撃で、エルルゥの額にはめこまれた頭環が砕ける。
合体アルターの動きが停止し、他のダースたちの頭環も次々と外れていく。
朋也に狙いを定めていた砲身は180度回転し、自らの足元へと向けられた。
【朋也】「な、なんだ……?なにしてやがる!? オイ!!」
巨大アルターの重量で、戦闘によりすっかり脆くなっていた足場に亀裂が入っていく。
とっさに、朋也は、巨大アルターに向かって駆け出していた。
【朋也】「お、お前らァぁぁぁあああーーーーーーーー!!」
10名無しさんだよもん:02/04/09 00:50 ID:PcSMCmX3
【鈴木】「私は切望した。結晶体の力を、そして、それを呼び寄せる君の力を。
   ハハハハ!今まで真実を話さなくてよかった。
   忠実なネクストン社員となった君の行動のおかげで、
   私の地位が上がり、とても仕事がやりやすくなった!
   ありがとう!」
【往人】「そういうことか……利用していた、と。…俺を、自分のために!」
【鈴木】「ああ!しかし、Tacticsから離反した以上、君は私にとってただの邪魔者!」
往人の瞳に力が戻る。
懐から、ナマケモノのぬいぐるみを取り出す往人。
【往人】「ぜえぇぇぇつえぇぇぇぇい!!」
ナマケモノのぬいぐるみは瞬時に原子レベルで分解され、
YETに斬り裂かれ、床に伏した絶影とともに再構成されてゆく。
【往人】「たとえ理由はどうであろうと、手に入れた力は使わせてもらう!」
往人の前に、アルター化した、絶影の第2形態、真・絶影が姿を現す。
【鈴木】「違うッ!足りないッ!その程度の力なぞ、見たくもない!!」
【往人】「剛なる拳、伏龍ッ!臥龍ッ! 」
真・絶影から放たれた2本の槍は、ONE2フィールドによって遮られる。
【鈴木】「この程度か!?君の力は!! エイリアーーース!!」
槍を弾き飛ばし、YETとともに、真・絶影へと突撃する社長。
両者が真っ向から激突し、衝撃でホール全体が激しく震動する。
社長&YETのアルター・エイリアスの圧倒的なパワーの前に、
ジリジリと壁際まで押されていく往人と真・絶影。
【鈴木】「これでは母親の仇敵はとれないなッ!!」
【往人】「…ッ!!」
11名無しさんだよもん:02/04/09 00:52 ID:PcSMCmX3
【鈴木】「大切なものも守れないッ!!」
【鈴木】「信念も貫き通せないッ!!」
耐久値の限界を超え、真・絶影の装甲表面にヒビが入ってゆく。
【鈴木】「母に申し訳ないと思わんのかぁ!?」
【鈴木】「一歩たりとも前に進めず、それでもプライドの保持に執着するッ!!」
【鈴木】「それでもッ!」
【鈴木】「それでも、私の部下だった男かああああ!!!」
【往人】「キッ…サマァァァぁ!!!!」
突如、往人の身体から虹色のオーラが迸る。
【鈴木】「な、なにィィィ!!?」
弾き飛ばされる社長とYET。
虹色のオーラで形成された柱は、一時的に、向こう側の世界と接続され、
国崎往人を飲み込んだ。
『領域』の空間をただよう中、国崎往人の身体と意識は過去へと遡ってゆく。

【往人】『力が欲しいわけじゃない。
   ただ、全ての人々が正しく生きる場所が欲しかった。それだけだ。
   ああ、そうだ。今もそうだ。
   そのためにもこの男を倒さねばならないのなら、
   もはや他には何もいらない!いるものか!』

渚のアルターを通して、往人の深層意識にアクセスしていた竹林。
突然、渚に絡み付いているケーブルの1本がスパークする。
【竹林】「!?」
国崎往人に同調しているなぎさは、涙を流している。
【なぎさ】「いらない…、命さえ、いらない…」
12名無しさんだよもん:02/04/09 01:08 ID:PcSMCmX3
往人の身体は、粒子状に分解されていく。
それをただ、黙って見守る、鈴木社長。
往人の姿が完全に消え、一瞬の後……
『領域』と接続されたゲートから、膨大なエネルギーが逆流してきた。
国崎往人を構成していた粒子は、そのエネルギーを取り込み、
少年、古ぼけた人形、そして一羽のカラスの姿を経て、再構成されてゆく。
『領域』とのゲートが再び閉じた時、そこに立っていたのは
絶影の究極形態、融合装着型アルター、蒼き装甲を身に纏った国崎往人だった。

【鈴木】「そうだ、その力だ! それでいい……」
【鈴木】「私には、辿り着けなかった境地……」
【鈴木】「これが見たかった……… しかし!」
【鈴木】「私とて退くわけにはいかない!ONE2フィールド、MAXぱぅわあぁ!!」
社長を包むフィールドが半径100M強にまで拡大する。
【鈴木】「このフィールド内では、10%も力を発揮できまい!さあ!どうする?
   どうする?どうする?君なら、どうする!?」
13名無しさんだよもん:02/04/10 00:47 ID:WKofCIcY
社長は、5ブランドビットを射出。5つのビットが往人に襲いかかる。
【往人】「俺の絶影は、あらゆるものを斬り裂く。鋼鉄だろうと、
   ダイヤモンドだろうと、たとえ…空間だろうと!」
往人がその場で腕を振るうと、5つのビットはバラバラに切り裂かれて爆発し、
社長の装甲にも衝撃が走った。
【鈴木】「ぬうッ!空間ごと斬り裂いただとッ!?
   …だが残念だったな、国崎往人! 今の攻撃も、私に致命傷を
   与えることは出来なかったようだ! もう同じ手は通用しない!」
【往人】「鈴木昭彦、貴様の自慢のONE2をよく見てみるがいい」
【鈴木】「何!?」
社長の装甲に埋め込まれたONE2のパッケージを見る。何か書き込まれていた。

―― Presented by Visualart's / Key

【鈴木】「馬鹿なッ!?これでは萌えてしまうではないかッ!!」
社長が目を戻すと、既に、その場に往人はいない。
残像を残しつつ、超高速で移動している。
いかなる敵も脱力させる絶対防御、ONE2フィールドは、
いまや、往人に活力すら与えていた。
往人は天井の壁を蹴り、社長めがけて疾風のごとく急降下。
立ちはだかるYETをまるで紙のように引き裂き、さらに加速して社長に迫る。
【往人】「断・罪・断!」
往人は社長の懐へ飛び込む。そして、一閃。
【鈴木】「よくぞ掴んだ!国崎往人ォォォォ!!」
14名無しさんだよもん:02/04/10 00:57 ID:WKofCIcY
国崎往人を追って、Leaf東京に潜入してきた麻枝と久弥。
【麻枝】「なんだよ、ヤヴァそうな職場だなぁ……、久弥、ちょっと隠れてろ」
【久弥】「うん」
麻枝がエントランスホールに足を踏み入れると、ホールの中央に人影があった。
【麻枝】「あいつは……国崎!?」
往人の元へ駆け寄る。
【麻枝】「おい、国崎!……なんだ?コイツ、誰だ?」
そこには、生気の失せた皺だらけの顔をした白髪の老人が仰向けに倒れていた。
【往人】「鈴木社長だ…」
社長のアルター・エイリアスは、その強大な力と引き換えに、
短時間で使用ですら寿命を大幅に縮めてしまう、諸刃の刃であった。
【久弥】「お父さん!?お父さーーーん!」
扉の向こう側に隠れていた久弥が駆け寄り、老人にしがみついた。
【麻枝】「おい!お父さんって…!?」
【往人】「久弥が、鈴木社長の息子……?」
【麻枝】「嘘だろ…!?」
【久弥】「お父さん!お父さん!」
泣きながら社長の身体を何度も揺する久弥。
わずかに目が開いた。
【鈴木】「な、直樹か……。すまなかった、国崎往人」
15名無しさんだよもん:02/04/11 20:29 ID:lfFMYpVP
【鈴木】「親バカと笑ってくれていい。この子が、人間らしく働ける
   職場を……ネクストンで……。
   いたるを切ろうとしたのだから、私はひどく矛盾してるな……」
【麻枝】「だったらLeafの奴らをぶっ潰せば!」
【鈴木】「敵は強大だ。反逆すれば全滅は明らか。
   それに見ての通り、私の力は不完全……
   ……しかし、絶望していた私の前に一筋の光明があらわれた。
   国崎往人、君だ。国崎最高ー!で1000をゲット(5スレ目突入)した
   君の力なら、Leafに対抗する拠りどころに……」
【往人】「そのためにこの戦いを…、社長!」
【鈴木】「まだ私を、社長、と……。国崎往人」
【往人】「はっ!」
【鈴木】「君は、君の理想と理念を追い求めてくれ…」
【鈴木】「麻枝、ネクストン社長としての最後の…命令を下す。
   直樹と共に、この…エロゲ業界を……」
【麻枝】「し、社長ぉ……!」
【久弥】「お父さん!」
社長は最後の気力を振り絞り、久弥の手を強く握る。
【鈴木】「直樹…これからは、おまえ達が…おまえ…たち……の……」
そこまでだった。握った手から力が抜け、社長の目が閉じる。
【久弥】「お父さん!?お父さん!お父さーーーん!!!
   …う…うう……ひっく…う、うわあぁぁーーん!」
16名無しさんだよもん:02/04/11 20:30 ID:lfFMYpVP
往人は立ち上がると、踵を返し、ホールの出口へと向かう。
【麻枝】「おい!どこへゆく!?」
【往人】「竹林明秀を、倒す」
【麻枝】「だったら……俺も行く!」
【往人】「Leafに逆らうつもりか?」
立ち上がった麻枝に、振り返らずに答える往人。
【麻枝】「しかし!」
【往人】「サラリーマンなら、社長の命令は絶対だッ!」
往人の剣幕に、言葉に詰まる麻枝。その時、往人の頬から水滴がしたたり落ちた。
【麻枝】(お…男泣き…!?)
そのまま往人はホールから出ていく。
【往人】「俺はもうKeyの人間じゃない、命令に従うべき義務もない、
   そう、俺は、2ちゃんねるに入り浸っているただの厨房だ……」
17名無しさんだよもん:02/04/11 20:37 ID:lfFMYpVP
そして管制室。

【竹林】「武内さん、あなたはリーフ本社に連絡し、S・Leafに、大至急
   こちらへ来るように伝えなさい。3時間もあれば到着するでしょう」
【武内】「はっ!了解しました」
【鷲見】「た、竹林様、…お言葉ですが、あの連中を呼び寄せる必要は
   全くないと思うのですが……」
【竹林】「……妙な予感がするのでス」
【鷲見】「妙な予感…、と言いますと…?」
【竹林】「私の知らないところで、鍵の新作、『CLANNAD』の開発が
   着々と進行しているような気がするのデス……。
   最初は、単に製作が遅れてて情報が出せないのかと思ってましたが、
   どうやら違うようですね。もしかしたら既に、開発度90%以上に……」
【鷲見】「それは、考え過ぎでは……?」
【竹林】「私の予感が外れているとでも?」
【鷲見】「い、いえ!そんなことは…!」
【竹林】「まあ、いいでしょう。そんなことより、鷲見さん。はやく
   『うたわれるもの』のマスターアップを済ませてもらいたいものですね」
【鷲見】「は、はっ!至急とりかかります!」

2人が出ていくと、竹林はわずかに肩を震わせ、
苦虫を噛み潰したような表情でいまいましげに呟いた。
【竹林】「……国崎往人。あの男の精神が逆流してくるとは。
   富と権力と女だけでなく、精神力すらも……!
   許せない、許してはいけない。今すぐ引導を!」
18名無しさんだよもん:02/04/13 00:08 ID:HqWVouCx
【朋也】「このォ……このバカヤロウどもがぁ……ッッ」
エルルゥたちが吸い込まれていった暗闇の先を見つめ、
朋也は拳を激しく床に打ちつけた。
それは、つかの間の自我を取り戻した彼女らの意思だったのか、
それとも、単に制御不能に陥ったアルターの暴走だったのか、
エルルゥ以下10人のダースたちを乗せた巨大な合体アルターは
主砲で足場を撃ち抜き、崩れたビルの屋上から、地上へと落下していった。
怒りに震えた朋也の右手がコンクリートの床面を掻き毟る。
【朋也】「待ってろよ、竹林ぃぃ……このクソッダレがぁぁあ……ッッ!!!」
立ち上がろうとした朋也の右腕が、びくん、と痙攣したかと思うと、
常人なら発狂するほどの激痛が、朋也の右腕を襲った。
【朋也】「や、ヤベェ…撃ち過ぎたか……があッ…ぐあああッッ!!」
たまらず、その場にうずくまる。


無人の通路を歩いてゆく竹林。

【竹林】「東京のソフトハウスは全て……私の、支配下にある。
   しかし、強大な力を持った私を、慌てさせる輩が、まだいる」

サングラスの下の竹林の眼が、ぎらり、と光った。

【竹林】「いいでしょう、茶番は終了です」
19次回予告:02/04/14 20:04 ID:IBsnUJEj
感情の赴くままに板を荒らす厨房
感情を押し殺し良コテであろうとする厨房
厨房…どちらを尊ぶべきか?悲しみの前にどうあるべきか?
渇ききった鼻水、忍ぶのは涙か?
20霧島 佳乃:02/04/15 04:13 ID:Crau/rC3
            . - ―ー ー‐- .._
        . ‐' ´            ` 、
.      /              /\\
 .    / / / 〃   l  l     ∠- ''"´ヽ.i
     l  ,' .:: .イ Λ ト、 `、 `、  、´ ̄ ̄:::l
     l i :l :::;' ./ |/ ヽ | \  \. ` 、......:::::|
.     l l:::l :::l レ'"「` ヽl "\  \ `'''ーナ  ドン底の……
      lヘ:l :::l l ィ'"7ヽ   ‐'7'''r、  `''ー-ァ':|
        ヽ::ト、l 、..ヒ!     、ヒ|_,.`iー-rく::::::{   その又、ドン底にいた時に……
         l:::::l  ::          |:::/ /::::::l!
            :l、 `           ル',ニ‐'"~   あの人と、出逢った……
             ` `- ̄    / |/
            「 ヽ、   ,/ ̄`7        往人くん……
           __,.}    ̄       {..__
     .ヘ  ̄ ̄ ´´ /!       /   ` `''' ー-ァ
     l >へ.               . へ、 / )
215年前:02/04/17 03:42 ID:2NCdNkLK
朽ち果てた廃校舎。その校舎裏で10歳の朋也は、
ドーナツを齧っていた。
そこへ、ひとりの青年が声をかけてきた。折原浩平16歳。

【浩平】「よお、ボウズ。こんなところで一人で食事か?」
【朋也】「………」
【浩平】「美味そうだなぁ〜」
【朋也】「……欲しいのか?」
【浩平】「だとしたら、どうする?」
【朋也】「欲しけりゃ、奪ってみろよ。ガタイのいいあんたには
    敵わないかもしんないけど、俺はこの食いモンは渡さねえぞ!
    3日ぶりの食事なんだ」
【浩平】「オイオイ、俺はモノ盗りじゃあないぞ」
【朋也】「わかるもんか!……そうやって優しい声をかけてくるヤツに
    何度も痛い目を見せられてるからな」


【朋也】「あんた、名前は?」
【浩平】「折原浩平。誰よりも速く走れる男さ、ボウズ」
【朋也】「ボウズじゃない!俺はトモヤ、アルター使いのトモヤだ!」
【浩平】「そうか、トモヨか」
【朋也】「トモヤだッ!!」
22名無しさんだよもん:02/04/18 18:22 ID:DpWNhZsX
職人さん頑張れage
23名無しさんだよもん:02/04/18 22:27 ID:MeGFFQqt
ひとりじゃ頑張れない、誰かクラナドの小説きぼんぬsage
24第23話:02/04/18 22:29 ID:MeGFFQqt
【朋也】(気を失っちまってたのか……)
体を起こす。時刻はすでに夜の9時を回っていたが、
セントラルピラーは煌煌と照明を放ち、夜の池袋の街に君臨していた。
立ち上がり、朋也は無言で、崩れた崖の下をしばらく見つめている。
やがて踵を返し、再び、重い足取りでよろよろと歩いていった。
階下へ降り、迷宮のような要塞内部を歩いていく。
1本道の幅の広い通路へ出る。しばらく進むと、
【マルチ】「入構許可証ヲ 提示シテクダサイ」
顔を上げると、HM-12(量産型マルチ)が前方に立っていた。
【マルチ】「入構許可証ヲ 提示シテクダサイ」
【朋也】「……うるせえ」
【マルチ】「警告シマス。貴方ハ (株)アプアプラスの所有スル建物内ニ
    不法ニ侵入シテイマス。繰リ返カエシマス。30秒以内ニ…」
【朋也】「ゴチャゴチャうるせえンだよ!この人形野郎が!!」
【マルチ】「排除シマス」
HM-12の右腕に仕込まれたガトリング砲が火を吹いた。
25第23話:02/04/18 22:31 ID:MeGFFQqt
朋也は地面を殴りつけ、反動で跳躍。さらに天井、壁を蹴り、三角飛び。
朋也を追尾していたミサイルが次々と床や天井に炸裂する。
爆風と破片を撒き散らし、視界が一時的にゼロになる。
すぐさま赤外線レーザーサーチライトと光学可視モニタに切り替え、
朋也の姿を捉える。
ガトリング砲を一斉射、オレンジ色の火線が一直線に伸びてゆく。
朋也は軽く体を捻って射線を避けると、そのまま一直線にこっちへ突っ込んできた。
右肩に何発か命中するが、跳弾し、たいしたダメージはないようだ。
回避運動。同時にガトリング砲を連射し、迫る朋也を牽制。
間一髪、それまでHM-12の立っていた位置を、シェルブリットを構えた朋也が
猛スピードで通り過ぎていった。
ターンして再びこちらに向かってくる朋也に対して、
ガトリング砲を乱射する。だが当たらない。
すでに目前に朋也が迫っている。
回避。左方向へ跳躍。だが、朋也は吸いつくようにこちらの動きを追ってくる。
回避不能!防御行動に移行。シェルブリットが振り下ろされる。
朋也の右拳を、かろうじて左腕で受け止める。
重い一撃に、アブソーバーが衝撃を吸収しきれず、腕が悲鳴を上げている。
朋也のシェルブリットに押し込まれ、左腕がギリギリと曲がっていく。
このままでは左腕をへし折られ、攻撃を受けてしまうと判断し、HM-12は、
右腕のガトリングを朋也へと向ける。が、発射寸前に、右腕を蹴り上げられ、
オレンジの光弾は空しく天井へと吸い込まれていく。再び拳を振りかぶり、
そこからさらに繰り出されたシェルブリットが、今度はHM-12の左腕をへし折り
そのままHM-12の顔面に炸裂。殴り飛ばされたHM-12は、壁に激しく叩きつけられ、
ひじから先を切断された左腕から火花を散らしながら、動かなくなった。
26名無しさんだよもん:02/04/20 13:07 ID:ZsQF3vW1
転がっていた腕と脚が、HM-12のボディのもとへ吸い寄せられていく。
切断面にくっつくと、ケーブルやフレーム、人工皮膚がもと通りに修復される。
【朋也】「ちッ…!またかよ…!」
倒しても倒しても、自己修復機能により損傷箇所を修復してしまうHM-12に対し
朋也は苦戦をしいられていた。
一方、HM-12の方も、この5分足らずの戦闘で、弾薬をほとんど使い果たしていた。
HM-12型の兵装は、主に、実弾系の武器で占めている。
だが、HM-12の小柄なボディでは、装弾数は決して多くない。
12連装ミサイル、焼夷弾、散布地雷は使い切り、ガトリングもあと2斉射分。
距離を置いた射撃戦で、じわじわと朋也の消耗を狙う作戦だったが、
一気にカタをつけるべく、全リミッターを解除、最大戦速モードへ移行。
高出力レーザーを主武装とするHM-13型と違い、実弾兵装のHM-12型はジェネレーター
の電力をすべて駆動系へまわすことができ、さらにはコンパクトなボディにより
短時間なら、白兵戦仕様のHM-15型をも上回る高い機動力を発揮することができる。
バーニア推力全開。一気に朋也との間合いを詰め、さらに背後へと回り込んだ。
リミッターを解除したHM-12は、スピード、反応速度、全て、朋也を上回っている。
しかし、HM-12の死角からの攻撃に対し、野生の勘、または本能とでもいうのか、
ことごとくカウンターで合せてくる朋也。
27名無しさんだよもん:02/04/20 13:10 ID:ZsQF3vW1
エネルギーの消耗と高速機動の負荷で、最大戦速ではHM-12の稼働時間は2分強。
すでに残りは1分を切っている。
再び死角に回り込んだHM-12は、腕を切り離し、射出。
振り向いた朋也のアゴに、命中した。
【朋也】「うおおッ!?」
不意のロケットパンチをくらい、朋也はそのまま50メートルほど運ばれて、
壁に激突。壁面が崩れ、瓦礫の山に埋もれる。
が、すぐさま、瓦礫の中から飛び出した。背中のプロペラシャフトを回転させ、
吹っ飛んでいった時と同じスピードで戻ってくる。
HM-12は、とっさにバックステップで避けようとするが、緑色の髪の毛を掴まれる。
【朋也】「おうりゃああああッ!!」
朋也の渾身のボディブローがHM-12の腹部を貫いた。
朋也の手はボディ内部のケーブルの束を掴み、引っ張る。
と同時に、HM-12はガトリングを朋也に突きつけ、ありったけの弾を吐き出す。
ガトリングを撃ち尽くすと、さらに、グレネードランチャーをゼロ距離射撃。
至近距離の爆発に、HM-12自身もダメージを受ける。立ちこめた煙が晴れると、
【朋也】「……効かねーよ」
ニィ、と凶悪な笑みを浮かべた朋也が、HM-12の胴体を思いっきり蹴り飛ばす。
掴まれたままのケーブルがブチブチと千切れ、HM-12は大きく吹っ飛んだ。
【朋也】「くらいやがれェ!シェルブリットォォーッ!!」
一条の閃光が、HM-12の胴体を引き裂き、上半身と下半身が分断される。
【朋也】「もう一発ッ!!」
追撃のシェルブリットを喰らい、HM-12は今度こそ跡形もなく粉砕された。
28名無しさんだよもん:02/04/20 13:13 ID:ZsQF3vW1
【朋也】「はあ…はあ……くそォ……シェルブリットを撃ち過ぎて……
   右腕に感覚がねェ……、痛みすら………」
足を引きずりながら歩き出す、と突然、
通路の左右に並ぶシャッターが次々と開いていく。
シャッターからは、HM-12(量産型マルチ)とHM-13(量産型セリオ)が出てくる。
その数は、ざっと50体以上。
【朋也】「何だ…テメエら…、やンのかよ……」
HM-12とHM-13は、朋也を取り囲んでいく。
【朋也】「そうかい、……だったら容赦しねェ!」
シェルブリットを構え、突撃していく。


【HM-12改】「ターゲットAは、F−3ブロックにてHMシリーズと交戦中」
【HM-13改】「被害報告、大破4、中破小破合せて9、戦力19%ダウン。
    現時点での彼我兵力差は65対1、戦況は圧倒的に優勢」
【竹林】「では私は30分ほど出てきますが、その間、ターゲットAは
    F−3ブロックで足止めしておくように。
    場合によっては、試作、実験機のHM-14型、HM-15型を
    全機投入しても構いまセン。あとは指示通りに」
【HM-12改&HM-13改】「了解」
29名無しさんだよもん:02/04/21 02:36 ID:tl0kGljd
もーシリアスな展開飽きた
先に行きたいから、少し飛ばす
30名無しさんだよもん:02/04/21 03:27 ID:tl0kGljd
要塞内部を進む、折原と観鈴。
【浩平】「……さん、美鈴さん!」
【観鈴】「えッ!………観鈴です!」
【浩平】「ははっ、すみません、でも、それは些細なことです、…特に今はね」
後ろを振り向くと、RX−7をアルター化させた折原の愛車が消滅していく。
その向こうから、スーツ姿の小背の男がゆっくりと歩いてきた。
【竹林】「フフフ……レミィ…いえ、神尾観鈴サン、貴方までここに来て頂けるとは
    光栄の極み……。私の名は竹林明秀。さ、私と一緒に参りましょう」
【観鈴】「な…何を言って…」
【浩平】「オイオイ、こっちはデート中だぜ?」
【観鈴】「いつ、デートに!」
【浩平】「って、そこで突っ込まないで…おわぁ!!」
竹林が放った見えない攻撃に吹っ飛ばされて、壁に叩き付けられる折原。
【観鈴】「折原さん!」
折原に駆け寄ろうとした観鈴の腕が掴まれる。
【竹林】「私は力を手に入れまシタ、権力だって多少ある。
    だが、まだ足りない。私の望みは……」
【浩平】「ラディカル・グッドスピード(脚部限定)!!」
竹林は、観鈴を掴んでいた手を放し、声の方向に手を向ける。
【浩平】「衝撃の―――ファースト・ブリット!!」
猛スピードで飛び込んできた折原の蹴りを、目の前に形成した光の壁で受け止めた。
ぶつかりあった力が反発しあって、衝撃波が発生する。
ドクン――!竹林のなかに、折原の意識が流れ込んでくる。
【竹林】「……なるほどね」
31名無しさんだよもん:02/04/21 03:29 ID:tl0kGljd
光の壁に弾かれた折原は、空中で一回転し、
観鈴を背にかばうようにして着地した。
【浩平】「やれることがあるのなら行動なさい!あなたは選んだハズだ!」
いつになく真剣な口調の折原に、観鈴は息を飲む。
【観鈴】「わかりました、……ご無事で」
折原の背中に不安げに呼びかける観鈴。
【浩平】「まーかせて下さい、観鈴さん」
【観鈴】「観鈴です!」
【折原】「合ってるでしょう?」
振り返り、得意げな表情を見せる。
【観鈴】「あ……」
【折原】「ははっ」
笑いかける折原。観鈴は驚いたように折原を見つめていたが、穏やかに微笑む。
観鈴は踵を返し、駆けて行った。
【竹林】「おやおや、どこへ行こうというのですか、無茶はイケナイ、観鈴サ…」
【浩平】「おっと、行かせねえよ!」
竹林の前に、立ちふさがる折原。
32名無しさんだよもん:02/04/21 03:33 ID:tl0kGljd
【竹林】「…それ以上、虚勢を張るのはおやめなサイ。
    アナタは余命幾ばくもない。1年近く、向こう側の世界から
    帰還できずにいた影響ですか?」
【浩平】「いろいろ生き急いじまったからなぁ……。
    残り時間をアイツらと有意義に過ごしたかったが……」
【竹林】「今からでも遅くないデスヨ?」
【浩平】「そうもいかねえ! あの無鉄砲で、国崎にぞっこんな彼女が、
    俺はお気に入りなのさ!」
観鈴の(白痴な)言動は、時々、かつて同じ時間を過ごした少女たちのことを思い出させる。
ふと、幼なじみの少女の笑顔が 、ほんの一瞬だけ、 脳裏をよぎった。
【浩平】「強い人だ…!惚れ甲斐がある…!残りの命を賭けるに値するほど!!」
折原の全身が虹色のオーラに包まれ、周囲の物質をアルター化させてゆく。
アルターの装甲が全身を覆っていく。<<ラディカル・グッドスピード(全身装着)>>
【浩平】「そうだ!ついに俺は見つけた!文化の神髄を!!」
【竹林】「ああ!しかし!それでもアナタの恋は実らない!」
【浩平】「んなこたぁわかってんだよ!この盗作野郎ゥが!」
竹林の顔から笑みが消える。
【竹林】「…聞き捨てなりませんねェ」
【浩平】「だったら一生抱えてろ!」
折原は腰を落とし、クラウチング体勢に入る。
【浩平】「受けろよ!俺の速さを!」
スタート!ダッシュした次の瞬間にはすでに
折原は竹林と交差し、そのまま後方へと走り去っている。
【浩平】「俺の蹴りを避けた!?」
【竹林】「遅すぎデス」
33名無しさんだよもん:02/04/21 03:34 ID:tl0kGljd
    「俺が遅い!? 俺がスローリィ!?」
                           _.ィ     /
     ===== _.. -――--―‐ッ‐'''´ レ=≡  / -ッ'"  ̄ ̄`' ー-、
   ===== ..-‐''¨       _. -'ソ    (   /、.....!......._,,::;;:'::::::::::::::ヽ
 =====トy'´     _.. -‐''¨ _/     ル|  /厂`''''"´   `ー、‐::-::;;l
 ====={   _.-ヘ ̄  _. -‐'´        ノ /}ノ,-‐‐  ,ノ⌒、  ヽ;::::::::l
====_..-‐┴y‐'´   `i-‐'¨     =≡=≡≡/ l ̄二'ー 'フ,ニニ.ーrー}-レ ''7
    /. -‐'''7 ∠.='´ `ー、   ノ     _,.-'"( / l : i゚  〉r::..ヽ゚  ノ レ''}ノf´/
   //   ノ、ノ∠ーーー=−.イ⌒iへr'''"  ∠⌒  ''r-- ノ:::`ー---‐'′:l-イ
  / .    ヽ  / //,,,‐''"ノ / ⌒j }   <⌒ /    l 、_`____, :l|::::|
  /=≡==/ ̄ ̄ ̄ ̄  ノイ/ i-__∠_ y'⌒ /.     ヽ. `ー__--‐'  /:::|:リ
=≡=≡≡`ー、_―='^>   「   _ノく    /        ヽ.   ,. -'-‐''"´|  ,.へ,
          `r ''''''" υ ノ _.-'´   ̄ ̄ /          r} ̄ _,,.. -‐ ''"フ‐''"_∠,`ー- ...,,_
=≡=≡≡≡ ノ     _,.-'´-'´    _,,  、/       -‐ノハ ̄  _.=''´/    --`i '''' ー-′
         `ー-‐'ツ´>'´    .-‐'´:::::::/          / l  /  /   '′ -ー{
                ` _.- '´::::::::::/                ,.ヘ.    '´_,.‐'
                              「はぁい、鍵の新作リリースのスパン並に」
34名無しさんだよもん:02/04/22 03:34 ID:VJokkHfD
【浩平】「ジョーーーーーダンじゃあ ねェェーーーー!!」
足を踏ん張り、フルブレーキング!だが速度を殺しきれずに、
そのまま300メートルほど滑走してようやく止まる。
ターンして、再び、加速装置オン。
だが、またしても、折原の目にも止まらぬ蹴りは紙一重で躱される。
いや、正確には、竹林は「折原が走り出す前に、すでに動いている」のだ。
【竹林】「ホントに遅いですねェ」
【浩平】「じゃあ、これならどうだッ!」
折原がその場で身体の軸を中心にコマのように回転を始める。
同時にバーニア推力全開。折原の<<ラディカル・グッドスピード>>超必殺技、
【浩平】「瞬殺のーーーッッ!!!」
音速を超える、絶対回避不能の超々直線攻撃。
【浩平】「ファイナル・ブリットォオオオオッ!!」
35名無しさんだよもん:02/04/22 03:35 ID:VJokkHfD
【竹林】「捕まえましたヨ、折原浩平」
【浩平】「!!?」
背後をとられた折原。竹林の身体が発光する。
【竹林】「『盗作』<<アブソープション>>!!」
【浩平】「ぐああああああああッ!!!」
浩平の身体を包むアルターの光が、急速に竹林に向かって流れていく。
【竹林】「これが私のアルター、『盗作』<<アブソープション>>
    他者の作品を……もとい、アルターを吸収して変質する力!」
全身を覆っていた装甲が剥がれていき、オーラとともに吸収されていく。
【竹林】「教えてあげましょう、私がアナタの技を避けられた秘密を。
    簡単です。アナタの思考が分かるからデスよ」
竹林は、アルターをすべて喰らい尽くすと、ようやく折原を解放する。
【折原】「ぁぁぁ………がはッ!!」
アルターを吸収され、折原は床の上にうつ伏せに倒れ込む。
倒れている折原に歩み寄る竹林。
【竹林】「結晶体から吸収した力、ようやく名前が決まりました」
竹林の右手と左手、それぞれにディスクをアルター化させる。
【竹林】「くらいなさい、『誰彼百円』!」
左手のディスクを突き立ててみる。
【浩平】「うおおああああああああーーーー!!?」
【竹林】「ア〜ンド…『沈舟○円 』!」
続いて右手。
【浩平】「ぐおおああああああああーーーー!!!」
36名無しさんだよもん:02/04/22 03:40 ID:VJokkHfD
【竹林】「わずか、シナリオの1/10を解放しただけでこの威力、
    ヒョヒョヒョヒョ、素晴らしすぎる! この力と、
    東京中のソフトハウスから優秀なクリエイターを引き抜き、
    私は、本社に乗り込む。そして全てを手に入れる…!」
【陣内】「竹林サマ」
【竹林】「ん?」
トリップしている竹林に不意に声がかけられた。振り向くと、
【竹林】「ああ、陣内サンですか。ごくろうさま、ずいぶん早かったですネェ」
【陣内】「招集を受けて大阪空港へ向かい、すぐの便で駆けつけた次第です。
    すでに原田もこちらに到着しているハズですが…。
    椎原たちは、新幹線ですのでもうしばらくしたら到着すると思います」
【竹林】「わかりマシタ。では早速デスが、ひとつ仕事を頼みましょう。
    このセントラルピラーの何処かへ迷い込んだ神尾観鈴サンを
    探して、連れて来て下さい。その他に侵入者を発見した場合は捕獲を。
    抵抗する場合は、始末してしまって構いまセェン」
【陣内】「ははッ! 竹林サマからいただいたこの能力(アルター)、
   他の作品をパクって、ビッグでジャンボに……ゲフンゲフン!…あ、いや、
   他の肉体と融合し、ビッグでジャンボになるこの無敵の能力、
   名付けて、<<おねがい☆超ティーチャー>>略してェ、<<おねてぃ〜>>で
   竹林サマに逆らう愚か者は、一匹残らず排除いたします、ハイ」
【竹林】「ええ、頼みマシタよ。私は、中央管制室へ戻ります」
【陣内】「は!お任せを!」

【竹林】(ああ、そういえば、。うたわれるものも完成したことデスし、
   もはや用済みの、むーむーサンと三宅サンの能力(アルター)も、
   今のうちに、いただいておきましょうか……)
開発室へ向かおうと踵を返した竹林。だが、突然、
ドゴォォーーン!
なにかが、背後の壁をぶち破り、飛び出してきた。
【竹林】「!?」
37名無しさんだよもん:02/04/23 01:59 ID:U4aJpXXC
時間は、小一時間ほどさかのぼる…


メイドロボたち囲まれ、奮闘する朋也。
シェルブリットが唸る。
エネルギーの束に飲み込まれ、爆散するメイドロボたち。
倒しても倒しても現れるメイドロボたちを
ちぎっては投げ、ちぎっては投げ……


そして少し離れた物陰から、その様子を観察している男…
_,,-、,,へ-へ ,,ー、,,−、
:::/::  i:: ヽ ヽ/::::  ヽ
:::i:::::  、  i::::.../へへ /-、
;;;{::::::::: l::: /::::../::: \\ }
wヽwwiiwノww/;;/'i::: \\   おやおや、一体ウン千万円のメイドロボを
ヽ    ノ   ii  `i\ } |   あんなふうに使うとは…
;;;;;,,,,,,,;;;;ii    》____|/ | i::: ||  竹林サマにも困ったものです…
:::::ヾi  llll__)/ | i | |::||  我らがLeafの社訓は「命かけても金かけない」
ニヽ|  ="ニ∠二}/ii/リヽリ   しかし、私のような知的な紳士には、
;;;;;|-━|;;;" -`゚´-"i リ6>ノ     野蛮な肉体労働は似合わない
:::::| ::::i \ヾ"  ノ  i__/|     頭を使って、ローリスクハイリターンが私のモットー
-" ;;;ノ   ̄ ̄"  / l||     んふん、しかたありませんね
:::、ヾ、   ,ノ〉〉  / il,,|     ここは私が頭脳戦略というものを見せてあげましょう
::::\――'/  /|ヽi l      このスーパーリーフ社員、原田宇陀児の
ヽ;:::、二二  /, -' |リ      アルター、ビバ!ビバ! 
::::\    /"   .|      <<ビバ・ノウレッジ(知識マンセー)>>の能力でね…
:::::::::`-┬-''      i
385年前:02/04/23 02:04 ID:U4aJpXXC
あの日――

あのとき――

あの雨の日に――……


【朋也】「こーへー、あんたもアルター使いなんだろ?」
【浩平】「ああ、俺のアルター名は <<ラディカル・グッドスピード>>
    どんなアルター使いも、俺の速さには追いつけねえ」
【朋也】「戦ったりしたのか?」
【浩平】「数え切れないくらいな」
【朋也】「勝ったのか!?」
【浩平】「ああ、勝った。勝ち続けた。最速のスピードでな」
【朋也】「だったら教えてくれ!どんなアルター使いにも、負けない方法を!
    ……俺は、コソコソ生きるのはゴメンだ」
【浩平】「強くなりたいのか?」
【朋也】「ああ、なりてェ。メソメソ泣いて生きたくねェんだ」
【浩平】「なるほどねぇ〜、強くなる方法か……」
【朋也】「あるんだろ?」
【浩平】「はは、あるわけねェだろ、そんなもん」
【朋也】(´・ω・`)ショボーン
【浩平】「けど…そうだな、強くなるためには、『弱い考え方』をすることだ」
395年前:02/04/23 02:05 ID:U4aJpXXC
【朋也】「弱い…考え方…?」
【浩平】「ああ、そうだ。
    例えば、ダチと一緒にアキバにゲームソフトを買いに行った。
    路地裏で、お前のダチが不良にカツアゲされている所を見たとする。
    その時の、お前の一番『弱い考え方』は何だ?」
【朋也】「決まってる。ダチを見捨てて逃げることだ」
【浩平】「そうだ―― そんな『弱い考え方』に反逆しろ。
    そんな『弱い考え方』をする自分自身に反逆しろ。
    弱い自分自身に反逆し続けてりゃ、自然に強くなる。強くなるのさ。
    アルター能力なんかじゃない。気持ちの問題なんだ」
【朋也】「弱い気持ちに……反逆する……」
【浩平】「徹底的に反逆しろ、出来なくてもしろ、見つからないなら見つけ出せ。
    馬鹿にされようと、笑われようとも。それが筋を通す男の生き方だ」
405年前:02/04/23 02:09 ID:U4aJpXXC
【朋也】「――そう言ってたアンタが……、
    どんな強いアルター使いからも一目置かれる男―――
    そして俺が、ゆいいつ、憧れた男―――……
    そのイキで、イナセな、折原浩平さんがよッ!!
    なんでクソッタレ竹林の手下なんかに成り下がってんだッ!あぁ!?」

【浩平】「ははっ、なんといっても、破格の契約金 & 新作の主人公(ハクオロ)待遇
    で迎えてくれるという、申し分のない契約条件だ。
    よって、最速をモットーとする俺は、当然、最速で了承(0.0001秒)だ」

【朋也】「昔の自分に恥ずかしくねえのかよッ!!」


                       『もちろん……ないっ!!』

                 |  |ヾ Z:::::|::/  /    ::::::::::::|   Z〃|   |
                 ヽ\\ Z;;;;;;;|/  /::::|:::::::::::::|::::::|::::|;;;;;;Z // /
                 /\>ミ"''/   /__::::|;;;;;;;;;;;|:::::|_-''"彡</ヽ
                 ヽヽ|ヽ ─|  /─=,,,,_,,,,=──'' " /|///
                 ヽ|d| \ |  / | || |     | |   / |6|/
                  ヽヽ | ヽ| / .| || |┌┐  | | / | / /  
                    ヽり  | / "''-,,_./| |ヽ_,,-''"  //|ノ   
                    |ヽ | |..:::::::/  | |  \:::::: ノ |
                   / | | |::::    / .| | ヽ   :::::: | \
      .――――''"" ̄ ̄ ̄||  .|ヽ| |::    \|_|/   ::  /|  || ̄ ̄ ̄""''―――
                  | |   | リ   "''――――''"  / |  | |
41朋也:02/04/23 02:11 ID:U4aJpXXC
     「だったら思い出させてやる! 粛正のシェルブリット!!」
                              
     ゴッ!     /|/l/| /⌒\\ブルンブルン
       /// ヽ,/i|/// //二 \\ :::..,,,
      ≪<◎llニ(Д゚ #)━━━◎  )))
       \\\   \Y⊆〔jj)::::::::  ≡=−
             ≡=く 三 :::≡=−
               三ニ::::一 ヽ :::::::::::::::::::: ::::
                          三=― :::  ≡
42名無しさんだよもん:02/04/24 02:21 ID:A+3ZVAiq
逆上し、折原へ殴りかかる朋也。
だが、
【朋也】「なッ!?」
黒い影が突然、二人の間に割って入り、朋也の前に立ちふさがる。
【トウカ】「…………」
異国の衣装をまとい、腰から剣を下げた、獣耳のその少女を見て、
【朋也】「智代!?………そうか、テメエまで……」
一瞬、気を取られた隙に、折原は朋也の死角に回り込んでいる。
【浩平】「ストレイト・グッドスピード(直線・優秀速度)ーーーッ!!」
横から蹴り飛ばされて、壁に叩きつけられる。
【朋也】「ぐっ…!!」
だが、すぐさま起き上がり、すでに目の前には
刀を抜き放ったトウカが迫っていた。
素早く身体を反らした朋也の鼻先を、銀色の刃の切っ先がかすめる。
矢継ぎ早に繰り出される斬撃に、回避するだけで精一杯。
朋也もシェルブリットで反撃を試みるが、リーチの長さでは
素手の朋也よりも、剣を持つトウカの方に分がある。
トウカが刀を鞘に納めた。身体を半身にして腰を落とす。
居合い―――

【浩平】「確か、あの頃のお前と智代の力は、ほぼ互角だったハズだ。
    今の智代は、Leafで精製され、潜在能力を限界まで引き出している。
    それにひきかえ今のお前は満身創痍、俺どころか智代にすら勝てん。
    そして、お前達にアルターの使い方を教えたのは、この俺だ」
腕を組んで立っていた折原は、懐からタバコを取り出していた。
タバコに火をつけ、大きく吸って煙を吐いた。
【浩平】「あきらめろ、そして大人しくLeafに忠誠を誓え。
    そうすれば、お前も俺と一緒に『われもの』に出て…」
【朋也】「うるせえーーーーーッ!!そんな理屈は…」
43名無しさんだよもん:02/04/24 02:22 ID:A+3ZVAiq
タンッと地面を蹴り、一瞬で間合い詰めてきたトウカ。
【朋也】「くッ…!!」
一瞬、反応が遅れて繰り出した朋也のシェルブリットが虚しく空を切る。
交差した一瞬、白刃がきらめき――
肩口から朋也の右腕が、斬り飛ばされた。
【朋也】「ぐッ…ぐああぁァーーーー!!!」
【浩平】「これでアルターは使えまい」
朋也は血の吹き出す肩を押さえ、がくっと膝をつく。
【朋也】「うぐッ…う……」
なおも起き上がろうとする朋也に、
【浩平】「やめとけよ、朋也。
    俺の速さの前には逃げることも隠れることも出来ない。
    お前の今の弱い考え方はこうだ。
    「俺は死ぬ」
    「この男と闘ったら俺は死ぬしかない」
【浩平】そうだろ? 朋也……」
【朋也】(―――違う)
【浩平】「フフフ……」
【朋也】(違うね!!)
44朋也:02/04/24 02:24 ID:A+3ZVAiq
     _ 、、     
    〃´ \ 、_,,,,,,,,,,,,_
   .li    ヽV     `'ー-、
   li/ .-'            ヽ.
   .!| //レ'7′    `、 、 、 ヽ
   l!|       r ヘ.  ', Vヽ「`、 ',     (俺の中の 弱い考えは こうだ)
   |     ; ,' ノ  ヽ l ',     l
  l ,'  i .l /|/     )人 l| l   l !     ( 「アンタを ボコボコにしても―――」 )
  ノイ .i l. トl=-、!  レ-=iテリ}l / /
   >ト、| | ` ̄´     ` ̄´ .レヘ/      ( 「生かして返そう と 思っていた!!」 )
.-‐'フ   `'!     :}      lイ`ヽ、_
  .     `、   _`__   ./ ノ  `、`''ー、 (けど もう 迷わねェ!!)
 ̄`ー、_    :lヽ.  ー ` /./     _Y⌒ ー、 
    ノ   ::ト、`、,___,/ /  <二-ヘ   ノ   ヽ
;ヽ、   `ー、  :::l. `'ー‐‐''"/   イ-‐-‐'´l └ー-、_ }
45名無しさんだよもん:02/04/24 02:26 ID:A+3ZVAiq
バシュッ!! と地面に落ちていた朋也の腕が、キラキラと輝く塵と化す。
そしてその塵は、再び朋也の切断された肩口へと集まっていき……
朋也の右腕、<<シェルブリット>>のアルターを形成する。
【浩平】「斬り落とされた腕をアルター化した…!? 再々構成かっ!?」
折原のくわえたタバコがぽろりと地面に落ちる。
立ち上がった朋也の揺るぎない眼差しは、まっすぐ前を見つめている。

【朋也】「こっからは――――命の削りあいだっ!!」
46名無しさんだよもん:02/04/24 03:12 ID:A+3ZVAiq
【朋也】「さあ、喧嘩だ!喧嘩しようぜェーーーーー!!!」
背中のプロペラシャフトが回転し、朋也の身体が宙に浮き上がる。
推力全開。弾かれたように、一気に折原目掛けて飛び出す朋也。
【浩平】「さ、坂上 智代っ! 俺を守れっ!!」
折原を守るように、朋也の進路上に立ちはだかるトウカ。
しかし、朋也の動きが先ほどまでとは別人のように鋭い。
剣を抜く間もなく、朋也の拳が顔面に入り、後方に吹っ飛ぶ。
47折原浩平(原田宇陀児):02/04/24 03:14 ID:A+3ZVAiq
-'"'"  -‐、  、''"'''ヽ-、,,
,,__;;;;;;;;ニ; ゙iヾiヾ,,iい゙ j,,ッ'/
^、"'''''''フi\|!/   イ_,,,,,___
../;7 ̄ ーlーX――  !、\ ゙i
ノ'''し'",rー/|!ヽ:;ァ;ノ__,,,-〉 ヽ, |
''"""フ|,.ィ''eヾ" /ー/;oヽ)(、 | |
  ,,ノ"!_二二,ッ' 〈ll"_"i 》 | |:|    主人公がヒロインを殴ったーーー!?
"~ ,, |,,, ノ    /` ''「  |:l:|    (しかもグーで)
,ノ‐// ,.ィ、^==ッ   |  |./
'个'^イ  i';;ー;;;;'/ /   |
  ),ノ u |''⌒ヽ;| /     ノ ____
 /\  l,,,_____ソ /   _,ノ" ―;;;;⌒゙-┴-;;、    
ノ、'=,,\ ヽー-ーう   /      -'――r,,,,,,, ̄ ̄ノ
  ゙>' /\`""^/  / ;;;;;; ,ノ ;;イ":イ  | //'''' ̄
ヽ/  / /""|"^ぅ--( 'r―'  jッ|  jヽ_j_;j,j
ー`ー┴ー'  '/   \゙--ー'   ̄ ̄
48_:02/04/24 23:31 ID:mZ6yjxmn
正直漫画版スクライドの最終話はONEもビックリだ!と言ってみるテスト
49名無しさんだよもん:02/04/25 03:38 ID:lOxKUBaw
>>48
禿同!…黒田タン、ハアハア(;´Д`)
50名無しさんだよもん:02/04/25 03:41 ID:lOxKUBaw
無数のチューブが伸び、朋也の身体に吸いつく。
【朋也】「な、なんだぁ!?」
【原田】「フフフ、ハハハハハハーッ!
    これが私のアルター、<<ビバ・ノウレッジ(知識マンセー)>>!!
    私の前では、いかなる攻撃も無力です!
    なぜなら!今、あなたに関するデータが、
    私の知識の中に入っているからです。
    その知識を応用すればあなたの行動は手にとるようにわかってしまう。
    ビバ!知識!すばらしィー!実に、すばらしィー!!」
【原田】「ではさっそくあなたから得た知識を解析してみましょう
    (記憶容量……7メガ?)
    どれどれ、戦闘時における岡崎朋也の行動パターンは、と……
    ……『ムカツクやつはぶん殴る、以上』」

-'"'"  -‐、  、''"'''ヽ-、,,
,,__;;;;;;;;ニ; ゙iヾiヾ,,iい゙ j,,ッ'/
^、"'''''''フi\|!/   イ_,,,,,___
../;7 ̄ ーlーX――  !、\ ゙i
ノ'''し'",rー/|!ヽ:;ァ;ノ__,,,-〉 ヽ, |
''"""フ|,.ィ''eヾ" /ー/;oヽ)(、 | |
  ,,ノ"!_二二,ッ' 〈ll"_"i 》 | |:|    それだけぇーーー!?
"~ ,, |,,, ノ    /` ''「  |:l:|    
,ノ‐// ,.ィ、^==ッ   |  |./
'个'^イ  i';;ー;;;;'/ /   |
  ),ノ u |''⌒ヽ;| /     ノ ____
 /\  l,,,_____ソ /   _,ノ" ―;;;;⌒゙-┴-;;、    
ノ、'=,,\ ヽー-ーう   /      -'――r,,,,,,, ̄ ̄ノ
  ゙>' /\`""^/  / ;;;;;; ,ノ ;;イ":イ  | //'''' ̄
ヽ/  / /""|"^ぅ--( 'r―'  jッ|  jヽ_j_;j,j
ー`ー┴ー'  '/   \゙--ー'   ̄ ̄
51名無しさんだよもん:02/04/26 08:27 ID:7KZLYpCM
_,,-、,,へ-へ ,,ー、,,−、
:::/::  i:: ヽ ヽ/::::  ヽ
:::i:::::  、  i::::.../へへ /-、  そう あなたは 坂上 智代
;;;{::::::::: l::: /::::../::: \\ }   14歳 O型 牡牛座
wヽwwiiwノww/;;/'i::: \\  身長157センチ 体重47キロ
ヽ    ノ   ii  `i\ } |  スリーサイズは 上から79、54、80
;;;;;,,,,,,,;;;;ii    》____|/ | i::: |  趣味は ダンスと占い
:::::ヾi  llll__)/ | i | |::|  音楽の趣味は グラムロック
ニヽ|  ="ニ∠二}/ii/リヽリ  普通免許取得に 教習所へ通うが、
;;;;;|-━|;;;" -`゚´-"i リ6>ノ   半クラッチができずに 挫折した経験あり
:::::| ::::i \ヾ"  ノ  i__/     人知れずため息するクセあり
-" ;;;ノ   ̄ ̄"  / l||     9才のとき 折原浩平に拾われ、
:::、ヾ、   ,ノ〉〉  / il,,|     岡崎朋也とともに アルター能力を学ぶ
::::\――'/  /|ヽi      現在は 自由学園中等部2年に編入
ヽ;:::、二二  /, -' |リ     そのアルターは 無敵の異名を持つ
::::\    /"   .|
:::::::::`-┬-''      i      ちなみに『非処女』
                  相手は・・・
52名無しさんだよもん:02/04/27 18:41 ID:9i2EyWgy
                       ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
             漫画版スクライド終了! 黒田タン、戸田タン おつかれさま〜    ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
                      __             :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
                    _/_::::\
    ::::::::::::::::::::::::::::::      _|::::::;;;;;;\;;;;;|__
       :::::::::::::::::::::::::::::::::_|:::::::\:;;;;;|llllllllll/::::::::\
                /:::::\;;;;;;;llllllllllllllllllll/;;;;;:::::::/
               |l\:::::::lllllllllllllllllll/ ̄::::::::::::|
               |llllllllllllllllllllllll/;;;;;;;;::::::::::::::;;;;lll|::::::::::::::::::::::::::::
               |lllllll:::::::::iiiiiilll\:;;;;;::::::;;;;;;lllllll| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::
               \llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll/       ::::::::::::::::::::::::     :::::::::::::::
                \llllllllllllllllllllllllllllllllllllll厂
                 {lll;;;;;;lllllllllllllllllllllllllll/
                  |;;;;;;;;;;;;;;lllll;;|;;;;;;;;;;|
                  |;;;;;;;;;;;|;;;;ll;;;;;;;;;;;;;|
                  |;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;|;;;;;;;;;|
53名無しさんだよもん:02/04/28 07:46 ID:WlEVYZQl
すでに戦闘開始から30分が経過。
激しい攻防に、朋也もトウカも立っているのもやっとの状態だった。
互いに次の一撃で決着をつけるべく、最後の力を振り絞る。

【朋也】「シェルブリット・バーストーーーー!!!!」
【トウカ】「○○○○○ーーー!!」 (←必殺技名分からん)

朋也の拳とトウカの剣が交差する。
必殺の一撃が互いの急所を捉え、刺し違えた、と思われた瞬間、

【俊夫】「そこまでじゃッ!!」
【朋也&トウカ】「!?」

突然、二人の間に小柄な老人が割って入り、しかも、
なんと、片手で朋也の拳を、もう片方の手でトウカの刃の切っ先を
受け止めているのだった。
54名無しさんだよもん:02/04/30 09:03 ID:9yYHglcA
【原田】「……だが!これで勝ったと思わない方がいい!」
【朋也】「へッ、なんだよ、まだ何かやんのか?」
【原田】「こちらにはまだ、切り札がある!」
原田は、立っているのもやっとのトウカに命令を与えた。
【原田】「さあ、お前のアルターでコイツらを跡形もなく消し飛ばしてしまえ!」
命令に従い、ボロボロの身体を引きずって立ち上がり、
朋也たちの方へと向き直り、震える腕を持ち上げる。
【トウカ】「……………」
トウカの頬をツーッと一筋の涙が伝う。しかし、
【俊夫】「それは、無理じゃな」
【原田】「何?それは一体どういう意味……」
そこまで言いかけたところで、通路の奥から人影が現れた。
【折戸】「ああ、老師、こちらでしたか」
【俊夫】「うむ、折戸くん、遅かったじゃないか」
【折戸】「いやぁ、私も東京開発室に来るのは初めてで……ん?
    やあ、朋也くんじゃないか。そっちにいるのは智代ちゃんかい?」
折戸は、気さくに話しかけてくる。朋也は面食らい、
【朋也】「な、なんでアンタがこんなところに…!?」
【折戸】「ああ、いえね、ちょっとかつての友人から、おイタの過ぎる部下が
    いるので、懲らしめてやってほしい、と頼まれましてね。
    まあここいらで彼に貸しを作っておこうかと…、
    で、こちらに出向いてきたら、偶然、老師とお会いしまして……」
55名無しさんだよもん:02/04/30 09:06 ID:9yYHglcA
【俊夫】「……ゴホッゴホッ!ん〜、あ〜あ〜」
【折戸】「……と、まあ世間話は後にしましょうか。まずは……」
さっ、と手に持っていた大杖をかざした。
【折戸】「アスク・コンチェルト(協奏曲への誘い)!!」
華やかな曲が、ホールに響き渡る。
【原田】「こ、これは音楽!? なんて、美しいメロディー…」
【折戸】「この音楽の中にある音色が、あなたたちの身体に響いていきます」
【トウカ】「……うッ…うう……!!」
トウカが急に苦しみ出したかと思うと、ビクン、と引き攣り、倒れ込む。
再び目を開けると、さきほどまでの無表情とうってかわり、
憑き物が落ちたように、顔には生気が戻っている。
【トウカ】「………あ……わ、私は一体……?」
【原田】「ば、馬鹿な!私が、3日3晩かけて施したグッドティーチで
    坂上智代の意識は完全に封じ込めてあったハズ!!
    いやそれ以前に、本社で精製を受けても自我が残っているなんて……」
『知識万歳』<<ビバ。ノウレッジ>>の束縛から解かれた、智代を目にし、
動揺を隠せない原田。そこへ折戸は不敵に言い放つ。
【折戸】「太古の記憶を秘めたDNA(遺伝子)に、
    正の根本をなすものの前で、
    意識は通用しません。
    それが私のアルター、『音杖』<<サウンドスタッフ>>です」
ビキィ!
【原田】(なッ……、か、身体が動かない!?石のように固く……!?)
56名無しさんだよもん:02/04/30 22:37 ID:FQ7Lucs4
緊急浮上age
57名無しさんだよもん:02/04/30 22:53 ID:9XlQ44Bv
【光野翼】バ鍵っ子壊滅の聖戦を開始する!【第二次突入】
狗法使いを超えるバ鍵っ子光野翼、キモイ光野翼を殲滅するための聖戦を開始する!
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1016783186/l50
これをコピペして貼り付けろ!
58名無しさんだよもん:02/05/02 08:00 ID:eIWj637B
*
 ..+    *
 * +          _______
  AAA|\∧,/|   /
...+.(◎)ヽ,|/i|// < もっとだ!もっとだ!!もっとかきこめぇぇ!!!
   |=|(゚∀゚#)   \______
   ヽ/__Y___〔jj)⊃
    /__∧__\
   (_) (__)煤I
59名無しさんだよもん:02/05/02 14:10 ID:XqoYoto1
藤林(姉)がスクーターで学校通ってるだと!?
ということは実は中3でなく高3だったということか!?
(あれで18才?そんな馬鹿な!?)
せっかく↓の設定年齢で話を進めていたのに破綻だぞゴルア!

         1998年     2000年     2002年
折原浩平  17才(高2)            → 21才
国崎往人            20才前後?  → 20才前後+2
神尾観鈴            15才(中3)  → 17才
岡崎朋也                      15才(中3)
古河なぎさ                      8才

ど う す れ ば い い ん だ ・ ・ ・
60名無しさんだよもん:02/05/02 14:18 ID:XqoYoto1
ええい!動揺していてsage忘れた!もうカエル!(・∀・)
61名無しさんだよもん:02/05/02 18:43 ID:AdBSwq9H
       ヾ
     〃 ,,--´ ̄`、
      ノ  "i   |、--、(ヽ___
     ./ 、  ヽ、 ノ"i ))   ヽ
     ノ   ヽ、  i"  )   __  !__
    く -、   '-,,i>/  彡  ミ ,∠_
  (( !、   ̄`--i// ̄ ̄"''Y⌒Y'__   \
     7---ーフ二、  ,-''", ̄,, ̄へ/\_二ー、
    /    /   フ / V ~     ヽ、  ̄"''―
  //    /ヽ   // /       、 、   ヽ、
 /<i   _/>{、彡{| !   /!, |  | |  ! 、ヽ l
./\ `'-'''" //  !,|_{ \{__Vヽ、| リヽ人 i/!/    >>59  
\  ̄   _イヽ、  /d、 .{ィp-ヽ, Voイ、/}/       鍵の設定に
  |ヽ,,,,___/〃| i ^-..へ/V└┴  └┴K〉        反逆しる!
  |       | ト|  i|ヽ、ト    `   /.〉、
  !_      ノ .| | λ |  \_´ ̄`/|/ 〉
  T-、      //ノ | \___.~<7ー´ /
   T--- V         `ー--8イ  /
62名無しさんだよもん:02/05/03 07:23 ID:/cbjmoTd
いや、スクーターで「坂の下まで」というところがポイント。
つまり、スクーターで直に学校まで行かないのは
まだ16才未満の無免許で、先生に見つかったらマズイから、というのはどうか?
ビバ、中学生!
63名無しさんだよもん:02/05/04 11:34 ID:/B4lmZzT
  "'=-      ミミ/ w//
 _/      !ミミ|/",,,/   .i
/      ,,,/ヾ,ミヽ、|     .}    \
!    ,,/,,,/ i,  ヽ、    !|      `ヽ
{   w~,,/"    ヽ、 / ヽ、 /,' _,-、   〉      オッケェ〜
|   w~    i ,  } i ,,,,∧/,' _ニ,=爻ヽ ,/,ー
{    ! i   l i  | !  ,/イーニン ,ミ  / /|/~}}    >>61-62 お前たちの反逆、
i    { |   | |  i   ,//.、 --''   / '}ノ6 ノ
ヽ    ヽ "''--,,,_ ヽ<.ノノ "''ヾ`   ノ'  ヽー     この俺が引き受けた!!
 }、      :ヽ,,,,,,,二 ゝ ,,   }       }
  ヽ、ヽ、 \く、!i !I  ! ̄     λ    ノ
   ヽ、ヽ\ -ヽl__:  ノ      ,,/ .!   /
     ヽ\"''-,,,,,_ヽ、ノっ ,, - '' -ノ   /
     ヽ、"''-----'<,,  "ー" ̄,,ノ  /
        ̄"''-    ~ -、` ̄~   /
                  ヽ、,,___, へ
64名無しさんだよもん:02/05/04 11:35 ID:/B4lmZzT
【朋也】「なあ智代、ホントに操られてる間のことは覚えてねェのか?」
【トウカ】「あ…ああ、……スマン」
【朋也】「ふうん、……ま、いいけどな」
【トウカ】「………」
【朋也】「こんなところで寄り道してる暇はねえ、さっさと先に…」
立ち上がろうとした途端、朋也の身体に鋭い痛みが走る。
【朋也】「くッ…!」
【トウカ】「そのケガ…、私がやったものだな。
    無理をするな、まだかなり痛むのであろう?」
【朋也】「へッ!こんなかすり傷、ケガのうちに入んねーよ」
【朋也】「技の強さってのは、力なんかじゃねえ。拳に込めた信念の強さで
    決まるんだ。あんなクソ野郎にいいように操られて、
    魂の入ってねえ技なんか、俺には全然効かねェよ」
【トウカ】「ん……そうか」
【朋也】「どうしたんだよ、らしくねえ。ひょっとしてまだ操られてんじゃ…」
【トウカ】「ばッ、馬鹿者! 人がせっかく心配してやってるというのに…」
【折戸】「ふたりとも、お静かに。
    一応、私の『音杖』の癒し系の音楽で、多少は体力を回復させておいた
    と言っても、まだまともに動けるような状態じゃないんですから」
折戸が近づいて来て、二人をたしなめる。
【朋也】「ああ、そうだ折戸さんよ、あの爺さんはどうしたんだよ?」
【折戸】「老師ですか? 何か用事があるとかで、どこかへ行きましたよ」
【トウカ】「あの御老人とは、お知り合いなのですか?」
【折戸】「ええ、あの方は……」
その折戸の言葉を遮り、
【原田】「あの〜、さっきから私、ずっと固まったままなのですが……
    よろしければ…そろそろ戻して頂けないでしょうか?」
【朋也&トウカ】「あぁ!?」
ズドーーーーン!
【原田】(おっ……怒ってらっしゃる……!?)(( ;゚Д゚))ガタガタ
65名無しさんだよもん:02/05/04 11:36 ID:/B4lmZzT
【原田】「ま、待ちなさい!動けない者を攻撃するというのですか!?
    アナタたち、それでも……」
智代は、氷のような冷たい笑みを浮かべている。
【トウカ】「卑怯だと怒るか?」
【朋也】「いいや、ナイスな作戦だ!」
指の関節をぽきぽきと鳴らしながら歩み寄ってくる朋也。
【朋也】「そういやアンタ、アルターでなんでも分かるとか言ってたよなあ?
    ……じゃあ、俺と智代、どっちにボコられるか当ててみな」
【原田】「ひ、ひいいい……そ、それは……」
【朋也】「もし当てたら、出血大サービスだ、1発だけで勘弁してやる」
【原田】「………と、朋也くんですか?」
NO!
【原田】「じゃ、じゃあ、智代さん……?」
NO!
【原田】「もしかして……、ふ、ふたり同時ですかあああ〜?」
YES!YES!YES!
【原田】「しかも……シェルブリットですかぁーーーーッ!?」
YES!YES!YES!YES!YES!YES!YES!YES!………
【折戸】「YESYESYES! OH MY GOD!」
【原田】「あああああああああああああーーーー!!!!」
【朋也&トウカ】『双撃のシェルブリット!!』



アルター名『知識万歳』<<ビバ・ノウレッジ>>
本体名 スーパーリーフ社員、原田宇陀児
再起不能(リタイヤ)ド――zン
――――――――――――――――――TO BE CONTINUED⇒
66名無しさんだよもん:02/05/05 12:47 ID:iObDNLKR
朋也と智代の合体技、双撃のシェルブリットをくらい、
原田は、隔壁を次々と突き破りながら、吹っ飛んでいく。
そして3ブロックも隔てた先の通路へと飛び出した。

(ここで、>>36と時間軸合流)

ドゴォォーーン!
なにかが、背後の壁をぶち破り、飛び出してきた。
【竹林】「!?」
瓦礫の中から、全身ズタボロの原田が這い出してくる。
【原田】「ひ、ひいい〜ッ!た…竹林サマぁ!あ、アイツら尋常じゃありませェん!」
【竹林】「い、一体これは、何事デスか…」
竹林は目を瞑る。なぎさのアルターと融合し、要塞中にくまなく根を張り巡らした
ネットワークにアクセスする。
【竹林】「……なるほど、私の命令を無視して、メイドロボ隊を退がらせた挙げ句、
    この有り様ですか…。
    目先の小金を気にして大局を誤るとは、リーフ社員にあるまじき失態」
【原田】「し…しかしッ!竹林サマ…!」
そして、さきほど原田が飛び出してきた壁の穴から、朋也と智代も出て来た。
【朋也】「ずいぶん飛んだなぁ〜、ちと、やり過ぎたんじゃねーのか?」
【トウカ】「何を言っている。私は、力の5割しか出してないぞ」

【竹林】「ようこそ、ネイティブアルター(ドキュソ)の方々」
【朋也】「て、テメエは…ッ!? 竹林ッ!!」
67名無しさんだよもん:02/05/05 12:48 ID:iObDNLKR
二人の姿を見て、原田は、竹林の足元へ逃げるように這いずって来る。
【原田】「ひいいッ!(ガタガタブルブル)は、早くアイツらをやっつけて下さ…」
【竹林】「『盗作』<<アブソープション>>!」
原田の身体が塵となって竹林に吸い取られていき、
ほんの数秒後には跡形もなく消えてしまった。

【竹林】「リーフ社員の失敗は、万死に値するのデス」

【朋也&トウカ】(――自分のことは棚上げなのか!?)
68名無しさんだよもん:02/05/05 12:49 ID:iObDNLKR
【朋也】「オイ!なぎさはどこだッ!」
【竹林】「なぎさ?ああ、あの娘のことデスか? ええ、大事に
    お預かりシテイマスよ。最上階のコントロールルームでネ」
【朋也】「そうかい、だったらテメエをぶちのめして、なぎさを奪い返す!」
【トウカ】「なるほど、そういう事情か。私も力を貸そうか?朋也」
【竹林】「ハハッ、無理はイケナイ。あなたがたの状態はよくわかってマス」
竹林が壁に手を触れると、触れた部分の壁に模様が浮かび上がる。
【竹林】「あの、なぎさという娘のアルター能力を通じてネ」
【朋也】「!?……ああ、そうかい!」
【竹林】「智代くん、あの洗脳状態から復活できたのは奇跡といってもいい、
    だが、度重なる精製の影響で、アルターは減衰し、もはや身体もボロボロ」
【竹林】「朋也くん、キミは能力の使い過ぎで、右腕が限界寸前」
【朋也】「限界!? 限界って何だよ!」
【トウカ】「人を勝手に計るな」
【竹林】「ほー、それでも戦うと?向こう側の力を手に入れた私、
    この竹林明秀に歯向かう、と?」
【朋也】「アフォかテメエは!んなこたぁ、あったりまえだろうがーーー!」
【トウカ】「闘うに決まっている!」
69名無しさんだよもん:02/05/05 12:51 ID:iObDNLKR
【竹林】「そうデスか、ではアナタがたも
    彼と同じ運命を辿ってもらいましょう」
竹林が、ついとアゴで指し示した方向に、男がうつ伏せに倒れていた。
【朋也】「こ、浩平ッ!?」
【トウカ】「浩平先輩ッ!!」
竹林は倒れている折原を踏みつける。
【竹林】「向こう側の力を手に入れた私の前では、
    かつて最強のネイティブと呼ばれた男でさえ、この有り様……」
反対側の壁にも大きな穴が開いており、こちら側からは建物の外の景色が見えた。
気を失ったままの折原は、竹林に建物の外へと蹴り落とされる折原。
【トウカ】「き、貴様ぁぁぁーーー!!」
智代がとっさに飛び出した。
竹林の左手に銀色の円盤が出現する。
【竹林】「『誰彼百円(ホワイト・トリック)!!』」
【トウカ】「くッ!」
竹林の手から放たれた円盤を、紙一重で避ける智代。
折原が落下していった穴に向かって手を伸ばすが、
【竹林】「甘いですよ、私の『誰彼』は2枚組デス」
ハッ、と智代が振り返ったときには、既に手遅れだった。
70竹林:02/05/06 00:52 ID:2mwUuciA
       _,. -ー-ー-―-、_
 .    ,.‐'"   . '     ....ヽ
    ノ il;!:. i    ....::::::::::::ヽ
     l /⌒ヽ、;_.;:: ''"⌒`ヽ;::::::::::i    このままでも、アナタたちを葬るのは
     l:l          :::l::::::::::l    容易い……が、
     }|__-、     __;;;;;;ミ;::::::l    よし、先に絶望感を 与えておいてあげまショウ
    『 tー。、`ー''´,.-。ーt :il;}=i‐ァ:   どうしようもない絶望感をネ……
.    l、 `ー' .へ::. `ー‐'’./:j/f'/   
     l  ̄ ̄ j:::.  ̄ ̄ ̄::::::rイ    この私は、変身(改名)するたびに  
.     ヽ. 、__`___,::::/:::!::    パワーがはるかに増す… 
      ヽ. `ー__--‐'′/レ'′    その変身(改名)を、
       |ヽ.    /:::;Λ:::     私はあと2回も残しているのデス…
      ノl\`:ー:''"::::/ ハ、    この意味がわかりマスか?
  -‐'' フ:::::::|  `jiiiii‐ "   /::::::li`'''ー-
   :::::/;:;:;:;:;:| .ィilllllト、  /;:;:;:;:;:li::::::::
71名無しさんだよもん:02/05/06 00:56 ID:2mwUuciA

┏━━━━━━━━━━━┓              ┏━━━━━┓
┃..トモヤ     トウカ..  . ..┃   .          ...┃ ガンガン  ┃
┃.HP:190 .. せんとうふのう.┃              ┃.いこうぜ  ┃
┗━━━━━━━━━━━┛              ┗━━━━━┛

                  ∧_∧
               ((< `ш´>)) ブルルッ
               (φ___⊂)_ 
            /旦/三/ /|
             l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l  |
             |誰彼 百 円 |/

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 「竹林!超〜進〜化〜!」                      ...┃
┃ たけばやし は BLUE-PURPLE に へんしん した!    ┃
┃ トモヤ                             . ┃
┃ 「わらわせやがるぜ!ただ PNをかえて          .┃
┃ べつじんになりすますってのがテメエのへんしんかよ! ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
72名無しさんだよもん:02/05/06 00:58 ID:2mwUuciA
┏━━━━━━━━━━━┓              ┏━━━━━┓
┃..トモヤ    トウカ   ... ..┃              ┃.俺に      ┃
┃ HP:190 ....せんとうふのう┃              ┃まかせろ  ┃
┗━━━━━━━━━━━┛              ┗━━━━━┛
                 ∧_∧
           ド―― < `∀´> ――zン  
                ノ'⌒` ´⌒ヽ
               ( ,、 ゚R人R゚ノ'ヽ
               /( ノヽ ミ 仝ミ/>' 〉  
               \`ξ~~~~~~~ど´  
                 |__/__|
                 ( , ノ( 、 ノ
                 | /  | /
                (__) (__)
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 「待たせたな」                           ┃
┃ 「こうなってしまったら 前のように 優しくはないぞ」     ┃
┃ 「ちなみに RRにしたら 100万フレーズ以上は確実だな」 ┃
┃ トモヤ                             ....┃
┃  「そんなにかっ!?                      .┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
73名無しさんだよもん:02/05/06 02:59 ID:2mwUuciA
【BLUE-PURPLE(以下、BP)】「そう、私は、
    Leafのトップシナリオライター、BLUE-PURPLE!
    このエロゲー業界を……
    いや、時系列を超越して全宇宙を支配する男だ!!!」

【朋也】「意味が分かんねーよ」

【BP】「フフフ、ドキュソなリアル厨房には少々お難しいお話をしたようだな。
    ならば!「イエス」か「ノー」で答えてもらおう!!」

【BP】「 私 の 仲 間 に な れ ! 」

【朋也】「 ノ ゥ ! 」

【BP】「 イ エ ス と 言 え ! 」

【朋也】「 絶 対 に ノ ゥ ! 」

【朋也】「俺は反逆者(トリーズナー)、シェルブリットのトモヤだぜ。
    "ノー"としか言わない男さ」
74名無しさんだよもん:02/05/06 03:00 ID:2mwUuciA
【BP】「ならば、君の心変わりを誘発するとしよう!」

BLUE-PURPLEは、323から吸収した<<こみっく・パーティー>>
のアルター能力を発動させた。

【BP】「このアルターは、Leafへの忠誠心を−10%支払うことで、
    疑似即売会を開催、我がLeafの忠実なる下僕たちを召集できるッ!!」

どこからともなく、怪しげな風体の集団がワラワラと集まってきた。
ものスゴイ長蛇の列を作っている。

【BP】「どうだ!この1000人の葉っ派信者に勝てる自信はあるかね!?」

【朋也】「イエス!」

【BP】(なにっ! ノゥとしか言わないハズでは ――?)

【朋也】「激動のシェルブリット×1000ーーーーーーッ!!!」
75名無しさんだよもん:02/05/06 03:08 ID:2mwUuciA
う〜ん…「BP」よか「青乃 紫気(あおの むらさき)」にした方が、
カッコよかったな。
76_:02/05/06 05:35 ID:FO4apl3A
正直、超先生にカッコよさは不要だと思いますが?
77名無しさんだよもん:02/05/07 02:17 ID:3swxVD8o
>>76 いや!むしろ、超先生は、

     λ λ λ          从从从从从从从从从从从从从从从从从从从
  ヾ ゞ、)\)\} \λ      <                            >
ヽ、)\;ヽ、::ヽ、:\::/:ノ      <  ヽノ                         >
 )\ゞ:::::/::ヾ::::):://二ヽ  <  王  _    十 ヽヽ          |  |  | .>
 ゝゞ/{::/ -ヽζ,,-=}ノ ヽヽ   <  大  廾彡 ノ こ ━━━━━━ o o o .>
 ゞi^ゞ_|/´-,゚,`"、<0》、  ||  <                            >
 ヽヽゞ_|>/  _´_≡}/ ノ    从从从从从从从从从从从从从从从从从从从
  ゞヽ/\ /;;::::::i´/
,,-''"〃\  ヽ;;;;;;;{/       _,,-'' " ̄ ̄ゝ_
  ||//|\__-__/ヽ      /::::  :::/ ::/::λヽ
○ || V〃  /ヽ《) \ 、   |::::  ::/|ヽ/|/ノ } 〉
   ||::::ヽ;;;;;;;;ノ|| ◎ >二) |::::  / '"・`、.・ゝ{ .}
ヽ○ ||::::::::::::::::||○/二//ノ ||::::i^l リ´ _´_ {}/
--ゞO ||:::::::::::|| / /○/ /L{  |::ヽ  /:::::/./リ
-(○)>||::::::|| //二__ノ〉 ミ)  |/| \,,三/| _,,----、
――'ヽ ||:|| /二"ーノヽノ   |{:::::::ヽ/:::;;^^::::::::::::::\\
 二二ヽ || /__(○)フ/ / ,,,―'"ヽ;;;;;;;;|__/::::::::::::::::::::::::ヽ


                                …と言ってみるテスト。
78名無しさんだよもん:02/05/07 02:34 ID:3swxVD8o
1000人の葉っ派信者たちは、1人残らず、空の彼方へ飛ばされていった。
【朋也】「そしてッ!追撃のシェルブリット・バースト!」
続いて、BLUE-PURPLEに、シェルブリットを放つ。
【朋也】「なにッ!かわされた!?」
【BP】「なかなかの進化っぷりだ。
    だがその程度では、まだこの私の領域には遠く及ばない。
    なぜなら………
    スタッフの引き抜き、移籍が日常茶飯事のこの業界で……
    私は……同じ会社(しかもLeaf)に……
    5年も在籍しているのだーーーーーーッ!!」
ドン!
刹那、死のイメージとともに、朋也の身体を戦慄が走った。
【朋也】(な、なんだと……信じられねェ……
    野郎の目をみただけで……俺は殺された―――!?)
【BP】「フフフ、では、今一度、君に質問を贈ろう」

起死回生の「誰彼」が、ソフ○ップで百円均一セールに出されたらどうする?
DC版『こみっくパーティ』が致命的なバグだらけだったとしたらどうする?
社内の内情を暴露した掲示板のログ(552txt)が流出したらどうする?
社長がワンマンで、管理能力もないとしたらどうする?
公式掲示板が、AAやら縦読み文章で荒らされたとしたらどうする?
(以下略)
どうする?どうする?どうする?君ならどうする?
79名無しさんだよもん:02/05/07 02:48 ID:3swxVD8o

┏━━━━━━━━━━┓              ┏━━━━━┓
┃..トモヤ    ユキト   ...┃              ┃ 断罪    ┃
┃ HP:120   .HP:322  .┃              ┃ しようぜ  ┃
┗━━━━━━━━━━┛              ┗━━━━━┛
                 ∧_∧
                < `∀´>      
                ノ'⌒` ´⌒ヽ
               ( ,、 ゚R人R゚ノ'ヽ
               /( ノヽ ミ 仝ミ/>' 〉  
               \`ξ~~~~~~~ど´  
                 |__/__|
                 ( , ノ( 、 ノ
                 | /  | /
                (__) (__)
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 「どうする?どうする?どうする?君ならどうする?」   ..┃
┃ ユキト   ..                           . ┃
┃ 「決まっている!」                       .┃
┃ 国崎往人があらわれた                         .┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
80岡崎 朋也:02/05/07 02:51 ID:3swxVD8o
                _,,,,,,,,,,,,,,,,_
             . ‐''"´      `'ー-、
             / .-'            ヽ.    
          / //レ'7′    `、 、 、 ヽ
           l        r ヘ.  ', Vヽ「`、 ',   変身(改名)すると
.         |     ; ,' ノ  ヽ l ',     l
         l ,'  i .l /|/     )人 l| l   l !    前の姿で受けたダメージ(社会的不名誉)
         ノイ .i l. トl=-、!  レ-=iテリ}l / /
           >ト、| | ` ̄´     ` ̄´ .レヘ/     は全部、回復するんだとよ
      _. -‐'フ   `'!     :}      lイ`ヽ、_
   ,. ='  /.     `、   _`__   ./ ノ  `、`''ー、=-、
   ノ::\   ̄`ー、_    :lヽ.  ー ` /./     _Y⌒ ー、 \
  /:::::::::::\    ノ   ::ト、`、,___,/ /  <二-ヘ   ノ   ヽ
. ノ::::::::::::::;;;;ヽ、   `ー、  :::l. `'ー‐‐''"/   イ-‐-‐'´l └ー-、_ }
81国崎 往人:02/05/07 02:51 ID:3swxVD8o
                 _  _
             . -''¨ ̄   ̄   ̄¨ヽ、
           /ヘへ、r ツ     iヽrへヽ
           /ヘへヘr、/  i    l   i  ヽ
          ノ     |   |  l   |  l   l
          |  |    ト、 | |  |   | l|  .|
           |  |   | |ーヽト、ト、 |  |レナ|  |    な る ほ ど
          | .|ヘ | |ーp-r-、ヽト、 .|p‐ァ|  l
          ヽ.| ト、ト、|┴┴   iヽ|-┴ルイ      そ れ は 手 強 い 
            `i┬i`       l    /
             Yニヽ、       ´  /        
              | `¨'ヽ、  ´ ̄./
          _. -‐''^     `i'ー-イ__
    _,. -‐=<          l     ̄¨'ーッ-- 、
   i'´:::::::::::::::::::::へ、       ノ      /::::::::::::::l
82岡崎 朋也:02/05/07 02:53 ID:3swxVD8o

.     | `ヽ、  ,..l-―''Z-‐''Z._,.-(  ___,
 .   ト、|  ヽ`く ト、 ´    ′ `´ ∠_.ィ
     | |   l ヽl `i         ´  ム_.ィ                 手
    l. |    l  l i |::.............._        {
  '、ー-ゝ、l.  |i l l| l |l:::::::::::::::::`'ーz__     |                強    
  ヽ.   ミ>‐ッ、|,ィ-‐ッへィ-‐''¨了:::::::ーz    ム
 、_ヽ、ミ/ /    / /,.--―、`'j::::::::ーz   了                く   
  ヽ、 ̄7´, イニミ-、i l /-┘jニ..⌒` }:::::::<_   ノ            
   ヽ/∠_ミヽ/⌒〉 l/''¨ス  pゝ  `'j::iへ、Z  ぐ   ト、            て
    //  .`ー}`フ  l `'''  ̄'''"   jリ ヘ }Z /^    | lヽ      勝
   /    .| \  __       r'フ /了/     | .|::|           も
           l l ̄――v`i     「ーt'´::::/^     .} |::|      つ      
         ヽヽ ,.-‐-‐ー}    /|__,,..ルヘL__    ノ .|::|
          ヽ`、_,,,,,__ノ_,,. -‐'¨´ _,.,.,.,.,.,.,,ヽ  /  ノミl     !!
        _,,..〉-‐'',ニ¨-―-、''"""      〈 /  /ミ/
    _,.-‐''¨ ,.-‐'¨フ´      `ヽ        ∨  /ミ/             
   `'ー、  y′ /       ミへ.._       ヽ/ミ/
      `ーィ   ゝ,       ミく  人二ヽ     li/
83BLUE-PURPLE:02/05/07 02:54 ID:3swxVD8o
                        |,、-‐‐-、_
        ,、-‐‐////―‐-、           ヽ      < >
       /  / //  //´´\          `l       ■
  / ̄ ̄´  /  /   //   \ _       /      /●\
/   ,、'´二二、`ヽ、            ̄ヽ、 /        ↑
      ̄    `ヽ、 ̄`ヽ―   R R     .\/        朋也
       =―-、_ ``―ヽ、_| 、,、 、`'、  |
   ヽヽ、   `ヽ、ヽ\        /\     /
      ̄`ヽ、ミミ\_|    ,'、 /\\    |
        # ̄彡      /   \`\ /
             #     ,、―-、__\_`l |
__         ,、‐‐  彡 ) −<、 `l \/      だ
   /\―    l、  /``\/  ̄`― ̄ /
  /   <\_  ,、‐`|ll、    ) )       /        か     
 `l    \ `ヽ-、///ヽ-、,、/     彡/   無
  `l     `\_  `―、/_||  `l    |           ら  
   ト、ー、    \___二> ヽ   /     理
  |`l \         /    /           
   `l |  \--、_    /    ) /         だ
    |、`\    \  /     /          
、   |||l,、 `―、_,、/ /`l    /           っ
,`l  //\>ヽ――''´´ /   /
 \/  /    \ | _/              て 
  \ /      // /         
   `ヽ、   ,、―'´ ̄  |                !!
84国崎 往人:02/05/07 02:56 ID:3swxVD8o
             _,.. -― ー‐- ..,_
           . ‐'´           `ヽ.
         /    :            `、                  そ
        /    .i l  l  : .        ',        
      / / ,'   /l l|  l  i_ l |      l           俺    の   
      / / / .' ./ l l l l /|/| / ,' l l   l         
.     l / / ,' .ト、| | | レrj⌒カ / l |ヘl   l        押   の   無
     l. / ,' ; l l`rj、 l l/`ー''´l /l l レi 〉i |        
      |/l ,'l l | .l`ーハ|     l/ | /| |_,.イ l .|        し   信   理
      l レ' l /l ‖.| ヽ     / |/ |/ ノイ .|          
        ! l | l ト、 ヽ ̄`ヽ  / ノ   人{       通   念  !!
            | .| `、 `ー_‐′  / _.-'"  `''ーュ--    
              `、     .∠-''"       〉:;:;:  す   で
               `ー ''"ヽ::::::       ∠;:;:;:;:     
                  ノ 〉::      く: : : : ::  !!    
85BLUE-PURPLE :02/05/07 03:00 ID:3swxVD8o
                        |,、-‐‐-、_
        ,、-‐‐////―‐-、           ヽ
       /  / //  //´´\          `l
  / ̄ ̄´  /  /   //   \ _       /
/   ,、'´二二、`ヽ、            ̄ヽ、  /
      ̄    `ヽ、 ̄`ヽ―i R R         .\/
       =―-、_ ``―ヽ、_| 、,、 、`'、   |
   ヽヽ、   `ヽ、ヽ\        /\     /
      ̄`ヽ、ミミ\_|    ,'、 /\\    |
        # ̄彡      /   \`\ /
             #     ,、―-、__\_`l |   ゆ
__         ,、‐‐  彡 ) −<、 `l \/
   /\―    l、  /``\/  ̄`― ̄ /      る
  /   <\_  ,、‐`|ll、    ) )       /    
 `l    \ `ヽ-、///ヽ-、,、/     彡/     ゆ
  `l     `\_  `―、/_||  `l    |     
   ト、ー、    \___二> ヽ   /        る 
  |`l \         /    /       
   `l |  \--、_    /    ) /         だ
    |、`\    \  /     /         
、   |||l,、 `―、_,、/ /`l    /           ッ
,`l  //\>ヽ――''´´ /   /          
 \/  /    \ | _/            !!
  \ /      // /            
   `ヽ、   ,、―'´ ̄  |          
86BLUE-PURPLE:02/05/07 03:45 ID:3swxVD8o
ズシャアア!!朋也と往人が地面に叩きつけられる。

【朋也&往人】(つ、強えェ…)(つ、強過ぎる…)

【トウカ】(か、勝てない……! 朋也と国崎往人、鍵最強のタッグが
    まるで子供扱い……! くッ…まさか、これほどとは……!
    あのBLUE-PURPLEという男、いちライターの能力を遥かに凌駕している…!)

【BP】「どうだ、思い知ったかね!?圧倒的な力の差というものを……
    そろそろ、私に服従する気に……なッ!?」

立ち上がる朋也と往人。先の一撃のダメージで立っているのもやっとだ。
だが、その眼はまだ死んではいない。鋭い眼光がBLUE-PURPLEを貫く。

【BP】(その目!!敵対を止めぬ瞳……!!)

【BP】「ならば、体裁を取り繕う必要はないな!!
    威厳を得るために変えていた……
    この顔でいる必要も……ないッ!!!」

【朋也&往人】「!?」

眩い七色の光が、BLUE-PURPLEを包み込んでゆく。

【BP】「そう!これこそが、この私の真の姿……」
87青村 早紀:02/05/07 03:48 ID:3swxVD8o

           ,. '  ̄   ̄ ` 、
            ,. '           \
       /, ,   ,     、 、 、 、 ヽ />,
      /〃 / ,' l l  l l l i. | ヽヽ i///二二ヽ
  ∠二.' / l i l {__l_ ! ! ! ┼ |-、 l l l// /  //    青村 早紀
    >l ,' ,' .l. ! ,ィ'"l ! i、 |. {ヽ{ヽN } l /〈__ヽ 〃
   l/{ {. l |. l !.ゝ,r!=、ヽ{` ゝ 'l「:;;iヽレ | |ヽ_||ヽ―- 、  設定年齢17歳の女子高生
    ̄Vヽゝヽ\ゝハf::j|   、   |t::ソ .| | |`―‐' ヽヽ ̄  
    ////` - ゝ.ゝ''  _,    ̄`ノi }、ヽ\ \ ヽヽ   蟹座のB型ッ!!!
    ,.'./ ! | `、\ヽゝ       // / \\\ ヽ. }. !
 ,.-/,.' / ノノ   \` ‐ゝ` ー- 'l__/'ソ   V  ヽ ! !レ
.く/,'/i ,' 〃    ` ゝ/(ノ   ヽ) \       レV
  .!'|!| ! |」    ,. ‐く  ` = ´   >、
   | | |   ,. '   ヽ   /i iヽ /   ` ヽ、
   ヽN ! /i      ヽ/  ̄ ヽ'       i\
     /   !     O    |O      l  ヽ
88朋也&往人:02/05/07 03:50 ID:3swxVD8o
     λ λ λ           ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧ 
  ヾ ゞ、)\)\} \λ      <                           .>
ヽ、)\;ヽ、::ヽ、:\::/:ノ     < ───── 美 少 女 だ っ !!!! .>
 )\ゞ:::::/::ヾ::::):://二ヽ  <                           .>
 ゝゞ/{::/ -ヽζ,,-=}ノ ヽヽ   <                           .>
 ゞi^ゞ_|/´-,゚,`"、<0》、  ||    ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨ 
 ヽヽゞ_|>/  _´_≡}/ ノ    
  ゞヽ/\U/;;::::::i´/
,,-''"〃\  ヽ;;;;;;;{/       _,,-'' " ̄ ̄ゝ_
  ||//|\___-_/ヽ      /::::  :::/ ::/::λヽ
○ || V〃  /ヽ《) \ 、   |::::  ::/|ヽ/|/ノ } 〉
   ||::::ヽ;;;;;;;;ノ|| ◎ >二) |::::  / '"・`、.・ゝ{ .}
ヽ○ ||::::::::::::::::||○/二//ノ ||::::i^l リ´ _´_ {}/
--ゞO ||:::::::::::|| / /○/ /L{  |::ヽ υ/:::::/./リ
-(○)>||::::::|| //二__ノ〉 ミ)  |/| \,,三/| _,,----、
――'ヽ ||:|| /二"ーノヽノ   |{:::::::ヽ/:::;;^^::::::::::::::\\
 二二ヽ || /__(○)フ/ / ,,,―'"ヽ;;;;;;;;|__/::::::::::::::::::::::::ヽ
89名無しさんだよもん:02/05/07 04:10 ID:3swxVD8o
>>84
×その無理、俺の信念で押し通す
○その無理、俺の信念でこじ開ける
だな。
もう寝る!
90名無しさんだよもん:02/05/08 04:17 ID:UCG86SU5
とうとう、真の姿を解放した青村早紀。
【朋也】(ヤベェ…五感が集中して伝えてきやがる……
    『あの男(女?)と闘えば、命はない』と……)
かつてない恐怖を前に、絶体絶命の窮地に陥る朋也と往人。
【朋也】「……だったら、俺は命をBET(賭け)にして――テメエを倒す!!」
しかし、それでも朋也は立ち上がり、反逆の意志を貫くのだった。
そこへ、現れた、幸村俊夫と折戸伸治。

【早紀】「坂上老……んー、とゆーか、アルター仙人、の方がいいですかぁ?
    ふぅん、最近見ないと思ったら、鍵の新作なんかに出てたんですねぇ〜」
【俊夫】「フフン、相変わらず、女子高生じゃからといって
    なにをしても許される、という顔しておるのぉ〜」
【早紀】「あ〜、もしかしてぇ、誰彼で待遇悪かったの怒ってるんデスかぁ?」
【俊夫】「そんなことはないぞい、ワシは感謝しておるよ〜
    誰彼では、しょっぱい役を ドウモ アリガトウ 」
【早紀】「あはは〜、全然、心がこもってないですねぇ〜」
【俊夫】「ひゃひゃひゃ、皮肉で言っとるんじゃからそりゃ当然じゃなぁ〜」
91名無しさんだよもん:02/05/08 04:26 ID:UCG86SU5
【早紀】「しつこいネイティブ(ドキュソ)さんたちですねぇ〜
    それじゃあ私が、最高のおもてなしをしてあげるっス」
いつのまにか、早紀の手に、アルター化させたGペンが握られている。
ものすごい速さでペン先が動き、空中に何かを描いている。
【朋也&往人&トウカ】「………??」
数秒後、ペンを止めた早紀が頭上を見上げる。
すると、そこには七色の光の粒子が集まっていき、なにかを形作っていく。
光が満ちた。通路全体が真っ白に滲んでいる。
光の中には、少女がいた。きゃしゃな身体。
垂らし髪に響無鈴をからませている。
【往人】「………ッ!」
ズキン!と痛みが背中に走った気がした。往人の心臓が次第に高鳴っていく。
光と共に、翼が広がった。
その少女を中心に、風が渦が巻いた。
天の御使い。
その名にふさわしい輝き。
人知を越えた者として君臨するかのような、あでやかな翼。
『人に知恵と知識をさずけた、貴ぶべき神の使い』
【往人】「き……キサマは……」
『かつて地上に災厄をもたらし、人により掃討された悪鬼』
【往人】「キサマは……ッ!?」
『無垢な魂を持つもの。夢を継ぐ存在。惑星の記憶』
【往人】「キサマはーーーーーーッッ!!」
『有翼人』

【神奈】「………………」
92名無しさんだよもん:02/05/08 04:35 ID:UCG86SU5
いきなりアルター化した絶影が、神奈備命に体当たりをし、そのままもつれ合うように飛び去る。
そして、往人もすぐにその後を追い、通路の奥へと走り去ってしまった。
【俊夫】「いかんッ!折戸くん!すぐに連れ戻せッ!」
【折戸】「はッ!」
言うが早いか、往人たちを追って走り出す折戸。
【俊夫】「まさか、そう来るとはの……」
【早紀】「ふふっ、なぎさちゃんを通じてぇ
    あの翼人に思念を送り込んでみましたぁ〜」
【早紀】「国崎くんのアルターをぉ〜、喰らい尽しちゃえ〜☆、って」
往人が走り去っていった通路の奥を見つめる。
【早紀】「感謝して欲しいっスよねぇ〜
    キミの宿敵を呼んであげたんですからぁ〜」
その顔には、小悪魔のような笑みが浮かんでいた。

絶影と神奈を追っていった往人は、やがて広いホールへと出た。
絶影が、往人の元へ戻ってくる。
高い天井を見上げると、頭上からこちらを見下ろしている神奈備命。
【往人】「フッ…フフ……、全くここは、俺の手に入れたかったものが
    次々と現れてくる………」
母の命を奪った、雷を使うアルター使い。

【往人】『お前との因縁、今、この瞬間をもって脱する!!』
93名無しさんだよもん:02/05/09 03:32 ID:JjWUmAa5
  _           __  __           〉   
  l  l  ロロ     l l l l          〈
  l  \         l__l l__l /7        〉 絶 
  |  |\l  l`ヽー―/ \ / /       〈  
  l_l    l        /_/         〉   影
        l           \       〈    ッ
       l            \      〉    !!
        l                  \  〈 
       人 <●> <●>  /\ \ ∨∨∨∨
      / /ヽ、  、_---_,     /l  \ ヽ        /
     / /   \_ `ー' _/ l    l  l       /
    / /       ̄`ー'ヽi \l    し'      ,-^
    し'                     _-‐' ̄
ー―、____          _,-―――'
          `ー――' ̄ ̄ ̄
94名無しさんだよもん:02/05/10 08:56 ID:rSbU/4Dm
国崎往人を追って、要塞の奥深くへとやって来た折戸だったが、
追跡途中で、メイドロボたちの妨害に遭い、往人を見失ってしまう。
そこへ、神尾観鈴を捕らえた、第2のスーパーリーフ社員、陣内と遭遇。
アルター、<<おねがい☆超ティーチャー>>を繰り出す陣内。
一応、OPに名前がクレジットされている身としては、そのアルター名は
見過ごすわけにはいかない、と折戸も『音杖』で対抗する。
【折戸】「最優先事項です!」

【陣内】「僕の「絵」で……!」
【折戸】「私の「音」で……!」
【陣内】「あなたを操る!!」
【折戸】「あなたを呼び覚ます!!」

かくして、陣内と折戸の戦闘が始まった。
この世の全てを憎むかのような陣内のすさまじい攻撃に、折戸は窮地に立たされる。
だが、熾烈なアルター合戦の末、闘いを制したのは折戸だった。

【折戸】「憎しみを募らせているだけでは、物事は解決しない」
【陣内】「きっ…綺麗事を言うなあああー!!
    ならば、あなたはどうやって解決するというんですかーーッ!?」
【折戸】「音楽で」
【陣内】「なっ…!?」
【折戸】「今こそ、高らかに鳴り響け!『音杖』<<サウンド・スタッフ>>!!」
【陣内】「こ…この曲は…!?おねてぃOPテーマ『Shooting Star』!!」
95名無しさんだよもん:02/05/10 08:58 ID:rSbU/4Dm
【陣内】(両親に愛されたい……)
【陣内】(友達と仲良くしたい……)
【陣内】(ついでに下川シェンムをぶん殴りたい……)
【陣内】(本当はそうしたかったんだ……)
【陣内】(なのに…なのに……)
【折戸】「ならば……」
【折戸】「そうすればいい」
【折戸】「あなたがそうしたいと思うのなら、そうすればいい」
【陣内】(そんな……僕に出来るのか……)
【陣内】(嘘をついていた……今までずっと……)
【折戸】「あなたの根元なるもの(DNA)は、善を基本姿勢にしている」
【折戸】「あなたの本質がそうなのです」
【陣内】(僕が……)
【陣内】(僕が……)
【陣内】(僕が……)

これ以上、ここにいるのは危険だと観鈴を説得するが、観鈴は頑として聞かない。
仕方なく、『音杖』で観鈴を眠らせ、折戸はセントラルピラーから脱出した。

アルター名<<おねがい☆超ティーチャー>>
本体名 第2のスーパーリーフ社員、陣内主税
再就職活動(リバース)ド――zン
――――――――――――――――――TO BE CONTINUED⇒
96名無しさんだよもん:02/05/11 08:03 ID:WneoxQxi
目白にある一軒のボロアパート―――
青村早紀の一瞬の隙をついて、朋也と智代を連れてセントラルピラーを
脱出したアルター仙人は、自分の家に、二人を連れてきていた。

【折戸】「申し訳ありません、追跡途中で国崎を見失ってしまい……」

【俊夫】「そうか……、やむをえんじゃろうな……。
    まあ、運がよければ、無事に逃げ延びているかもしれんて」

観鈴をベッドに寝かせ、再び、偵察に出ていく折戸。

【朋也&トウカ】「……………」

一方、部屋の前で、あからさまに警戒の色を浮かべている朋也と智代。

【俊夫】「ヒッヒッヒッ、どうした? ふたりとも、遠慮せずに入らんか」

二人をソファーのあるリビングへと案内する。実にファンキーな内装である。

【朋也】「爺さん、なんで俺たちを助けた……!?」

【トウカ】「青村は、あなたを『アルター仙人』と呼んでいましたが――
    『アルター仙人』とは……? 」

【俊夫】「あの男(女?)はそう呼んだようじゃが、ワシにはわからん。
    ワシの名前は、或田扇仁(あるた せんにん)じゃ」

【朋也&トウカ】( ま ん ま じ ゃ ね 〜〜 か ッ !!?)
97名無しさんだよもん:02/05/11 09:45 ID:UAU3K865
         \\  \ _,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,_//  //
   \\ \\ ‐''" ̄           `'ー-,,,,_/ //
       , ‐''"            ミミ        ヽ,
    \/              ミミ          ヽ//   __| ̄|___           __| ̄|__
    /               r ヘ           \  / |       |           |       |
   /        /   /  /   ヽ,           ヽ     ̄ ̄| | ̄ ̄    _       ̄ ̄| | ̄ ̄
   |    /   |   |  ノ      ヽ | |        ヽ/ | ̄ ̄  ̄ ̄|   / /      | ̄ ̄  ̄ ̄|
\ |   | l. /ト _ヽト、{ |||/   _ サ   |    |// ̄ ̄| | ̄ ̄  / /       ̄ ̄| | ̄ ̄
  / ,' i .l  |/ / 。\   /    ゝ / 。\リ}  |  | |   ./ ̄   ̄ ̄| / /   )\ / ̄   ̄ ̄|
\|    ; ,'(  __   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  __  リ}l  / /| / | ○  / ̄\| / ⌒\/  )| ○  / ̄\|
  l ,'  i .l ヽ|  /    |ーーーーー |   \   リ // /    \_/    / /⌒\_/ \_/
 ノイ.i  l. |   /     |        |     |    }l// / / _         ̄  
    i l. |   |      |        |    .|   .レヘ/    .| |   ○○  _
\\\、| |    |      |        |    |    |///  | |      _| |_○__
      |        /        ヽ        |      .| |      |       )
   \\|       /         |        | \\\ | \_)\  ̄\\ ̄|ノ
  // \     /           |      /       \__/     \\
/    / \    |ーーーーーーーー-|    / \ \\              ̄
98名無しさんだよもん:02/05/11 09:46 ID:UAU3K865
\\ \\\    \\     ///     /
   /¨''ー''''''ー-_,,_,,. -ーーーーー-、/  /      /
\_.)                   \// //
、_.   -‐'''´ ̄   -‐'''´ ̄       / ̄¨'ー-、     
 フ'´ ヘへヘr  /           /      \// /
/  ヘへヘr              ミミ   \   \     _
|     /             /ミミ ミミ|   ヽ   |//  | |    /⌒\
|     /  /  /||   /|   |   /    |\ ノ   _| |_ /    \
|     |  /  / | |  / |  √   |    | |ヽ ヽ   \   //⌒\  )
|     |  | /  | ヽ | ヽ、(::::   \   | | ヽ )// \  /    ) /  |\/\/\/\/\/|
ヽ、   /|  | | :::::ヽ:::::)::::::::\:::::   \  | |  )/     /  /     /  |   \/\/\/\/\/
ノ ヽ、( |  /\;::::::::::::::\|::|/:::::::::::::   ) / | ノ       ̄| |    __ノ /
ノ  \| /<◎>______<◎> / )  |ヽ//   | |   ( ○  ̄/ 
 ̄ノ|  | |     |   |   |  |    ノ )/ )/:::ヽ、_    |__|    \/ ̄ 
(::::::|  ||     |   |   |  |    ノ ノ\ー'´            _    _    | ̄|| ̄| /⌒\
 \|   \    |   |   |  |    \ノノ/// /       _| |__ \\   |  ||  |(/ ) )
\ |        |   |   |  |    /ヽ\ //        |_  _ \ \\  |  ||  |  //
   |        |   |   |  |    \ノノ/   /          | |  | |  | | |  ||  |  | |
 (:::|:::::       |   |   |  |     (゚○) //           | |  | |   ̄   ̄  ̄   ̄
 ノ(\::::::   _|__|__|__|_  (  ハ              |__| \/      □ □ ○
99名無しさんだよもん:02/05/11 21:15 ID:o0VfwV8u
すさまじく板違いでなんだけどさ、
小説版って、かなみタンの裸体くらいしかみどころないよね。
あれならいっそ、黒田に書かせろと。
100100ゲットー!:02/05/11 23:07 ID:osU12Zdt
 いな            ょ
 いん    ,─--.、     ぅ
 言と   ノ从ハ从    ι"
 葉聞   .リ ´∀`§    ょ
 かこ    X_@X    の
 |え   U|_____|U    裸
 |の    ∪ ∪    体
 ! !
101名無しさんだよもん:02/05/13 07:55 ID:tEVRHX5w
>>97-98
そのAA、はじめて見たのれす

>>99-100
小説版はまだ読んでないのれす
102名無しさんだよもん:02/05/13 08:01 ID:tEVRHX5w
【俊夫】「ところで……お主らアルター能力者であろう?」

【朋也】「それがどうした?」

【俊夫】「ククク、青いヤツらよ……
    青くて、乳臭くて、考えなしのガキで、無鉄砲で、おまけにバカじゃ。
    その程度の力でLeafに対抗しようとは!」

【トウカ】「私たちの力では、対抗できないと……!?」

【俊夫】「―――当然じゃ」

【俊夫】「竹林が100円じゃとすれば、お主らの力はせいぜい3千…いや、4千円か、
    それほどの実力差よ」

【朋也】「そうかいそうかい、それで、
    俺らを気遣って、お助けマン気取ってくれたわけか」

けどよ!
ケンカに横ヤリ入れたツケは
      ∧_∧
     _( ´∀`)     ∧∧
  三(⌒),    ノ⊃    ヽ(゚ω゚=) 
     ̄/ /)  )      (   )
    . 〈_)\_)        ∪∪
103名無しさんだよもん:02/05/13 08:04 ID:tEVRHX5w
払ってもらうぜッ!!
         ∧_∧
         (  ´∀)
       ≡≡三 三ニ⌒) |||| ヒョイ
        /  /)  )  ̄.∧∧   ノ
        〈__)__) ⊂(゚ω゚=)つ )つ


            ∧_∧(⌒)
      なッ!? (|||   ) /|l|
           (/     ノl|ll
            (O  ノ 彡'' ∧∧  年寄りを……
            /  ./ 〉   (   )ノ
            \__)_)   V(   )∧


                  ヽ l //
               ―― ドーン ――
                  // | ヽ
                / ./ |  ヽ  ρ∧∧
                  /  .|     (.(   )  敬わんかッ!!
                          (   )V
                         く  \
                           ll||||

【トウカ】「朋也っ!!」

【俊夫】「心配するな、軽く撫でてやっただけじゃ…」
104名無しさんだよもん:02/05/13 08:19 ID:tEVRHX5w
【俊夫】「お嬢ちゃん、何故、葉鍵板が隔離板なのか、知っておるかの?」
【トウカ】「それは……、住人たちが、厨房だから……」
【俊夫】「そうではなく」
【俊夫】「葉鍵板の発生原因のことじゃよ」
【トウカ】「いえ…」
【俊夫】「ならば教えてやろう……!!」

本来なら エロゲ板全土に満遍なく分布していた葉鍵のネタスレと厨房が
「痕のおまけシナリオは盗作!」という告発をきっかけに、
一ヶ所に集中し大地へ噴出した……
それが「葉鍵板」……

【トウカ】「しかし、なぜそんな現象が……」
【俊夫】「ひとりの男の企てによってじゃ……
    信じられぬほどのアルター能力を有しておる……
    リーフ東京を支配する男……
    痕のおまけシナリオを手掛けた男……
    青紫!!!
【トウカ】「そんな!!」
【トウカ】「私は葉鍵板を作りあげた男と……
    それほどまでの男に闘いを挑もうとしていたのか!?」
【俊夫】「あきらめてビジュアルアーツに戻るがいい――
    人には分相応というものがある……
    お主らでは荷が重い!!」
【朋也】「勝手なことばっか言いやがって……
    葉鍵板だ?痕のおまけシナリオが盗作だ?
    そんなことはどうでもいい
    俺はあの野郎とケンカをするだけよ!!!」
【トウカ】「朋也……!」
105由詫かなみ:02/05/14 23:04 ID:N86FHfYU
   @▲─-
  ▼( ノWVゝ
  ミミ リ*゚ー゚)    かじゅくーん!
  ミミ ノフニ⊃      メンテー!
  ミミ l,__|_|
  .(ノ し`J
106名無しさんだよもん:02/05/15 05:21 ID:X3UYZ604
漏れもメンテ。

ていうか、青紫の死に様が今から非常に楽しみなんですが(w
107名無しさんだよもん:02/05/15 16:20 ID:+u39KuEW
良スレ紀念カキコ
108名無しさんだよもん:02/05/16 21:46 ID:6NJGS81Q
あぶないあぶない、メソテをすっかり忘れてた
>>105-107( ノ゜Д゜)スマンこってす
109名無しさんだよもん:02/05/16 21:49 ID:6NJGS81Q
【朋也】「当然のパーペキだ!やられっぱなしじゃ気が済まねェ……
    借りは返す―――必ずだ!!」

竹林との実力の差と無謀さを諭すアルター仙人に対し、
意固地なまでの信念を示す朋也。

【俊夫】「言っても聞かぬか?」

【朋也】「ああ、聞かねェ!!」

            バカは 死なねば
            わからぬかぁッーーーー!?
              ∧ ∧
             (`ω´ )ノ 
.           / (x  )〜
               < \

黙れ クソジジイィィィィッ!!
           
      《《《《lli》ヘ        
     _( ´Д`)    
  三(⌒),    ノ⊃   
     ̄/ /)  )    
    . 〈_)\_) 
110名無しさんだよもん:02/05/16 21:49 ID:6NJGS81Q

                     と…止めおった!?
         《《《《lli》ヘ
         (  ゚∀) \从/   ∧ ∧ !?
       ≡≡三 三ニ<バーン>⊂(゚ω゚ ) 
        /  /)  )  /W\   (x  )ヘ     
        〈__)__)         < \ 
くっ…!!
おっ…押し切れねえェッ!?



【俊夫】(フッ…やはりこの男……折原の言っておった―――!!)
111名無しさんだよもん:02/05/16 23:42 ID:6NJGS81Q
【俊夫】「坊主!そうまでしてこのワシに反抗するかよ!?」
【朋也】「ああ!する!!」
【俊夫】「するか」
【朋也】「する!!」
【俊夫】「しゃらくさい!!」

  その無鉄砲さ…!
                    《《《lli》ヘ             
        ∧ ∧  \从/   (;゚Д゚)/ ) ぐあっ!  
      へ( `ω)><ベキ>  ⊂  /
        (  x)  /W\  ⊂  /
       / )            し
                   _           
                 ,.'´⊂( 。Д。)つ    
如才ある生き方…!   し'し⌒《《《lli》ヘ     

        ∧ ∧  \从/   
      へ(`ω´)ノ <ドカ>  
        (  x)/ /W\  
       /
      
     未熟以外の…… 
                ∧ ∧
               \(`ω´)/ 何者でもないわ!!
               (  x)
                 ヽ/
               \从/
                <ドゴア>_    
             〜⊂/W\(。Д。)⊃ うぐゥ!
                 ̄ ̄ 《《《lli》ヘ
112名無しさんだよもん:02/05/16 23:46 ID:6NJGS81Q
【俊夫】「この小僧がっ!!」

【朋也】「うぐゥ!!」

【トウカ】「朋也!!」

アルター仙人の息もつかせぬ連続攻撃の前に、
手も足も出せず、一方的に叩きのめされる朋也。

【俊夫】「坊主よ……年寄りの忠告を聞け!!」

【朋也】「チッ…!小難しいお小言を宣いやがって……
    俺はな、年の功ってのがキライだ
    何かを始める前に忠告してくる大人を見ると吐き気がしてくる
    ああ、そうよ、オレはガキよ!青臭い小僧よ!!
    けどな!!
    失敗しねーと反省もしねーーだろーがっ!!」

シェルブリットを構え、再びアルター仙人に向かっていく。

【俊夫】「それをバカだと人は言う!」

【朋也】「なら、俺はその バカを極める!!」

【トウカ】「カズマの拳から光が…!!」

【朋也】『青春のシェルブリット!!』
113名無しさんだよもん:02/05/18 03:50 ID:w7cRDj2n
青紫
「しかし駄目だ、もう駄目だ、シナリオは完成してしまった

 あなたがたが私に命じてシナリオを書かせてしまった、

 もう戻れない、後悔しかできない、そう、数日後には

 誰彼の超シナリオによる、一斉洗脳が始まるのです!」
114名無しさんだよもん:02/05/19 10:56 ID:U+fygety
   }::::::::/::/::::::::::::::::::::/::/ /:::::::: }
  ノwvノ::::/::::::::::::::::::/::/∠;;;;;;;;;;ーノ_,,-"i
/_,-''":::/:::::::::::,,-''"::/''":::::::::::::::/::::::: /
::::〈ww/::::::::::::::/::: /wwwww,,-''"::::::::_,,<、
\\i::::::wwwv/_,へ::::::::::::::::/::::::;;;;;-''"::::/,,ノ
:::::ヽ;;ヽ:::::::::::::::|ヽ:::::::|/i /:::;;-"::::::::::::,,-''"/
\w};;;;}:::::::,,-v-"iwvi "-=":::::::::::,,--''::::::: / ノi
:::/vV"'-,,/    |::::::|  ゝ、__,,,,-ー-、::: ,,-" /     男 泣 き !!!
/ i  :::::::::::::::  |:::::ノ   ゝ i"__ヽi-'':::::::: i
ヽ|,,_i"::::--:::''"i,,-'二,-"   ヾi/  i:::::::::::: /
 iヽ}''-。__:::,-"-=`='-'" ;;;;;;;;;;; 〉 /:::::::: /
   ヽTi" i -、 //||   :::::::::::::i-''--''" ̄二-"
ヽ   、|| ノ:::  /; .||   :::::::::::i;;::::::::::::::::ノ
ヽ=-  `、'  ノ   .i   ::::/ ヽ、i-''" `-,,
ヽ、    ヽ`ー-ー-、,ヽ,  /    |:::|
::::ヽ、    `、--''、  )У::::::: }   }/
:::::::ヽ、    ヽ、 i ,/;;;;;;;;;:  |   /
::::::::::ヽ  ,,-''"ノ ̄  ヽ    i  ./
::::::::/ ̄  /    /\    /
115名無しさんだよもん:02/05/19 23:20 ID:yozo9Bu7
アルター仙人は、自らの生命とひきかえに、朋也に
希望と、進化の言葉『s.CLANN.ad』を託すのだった。

【朋也】「へッ………ああ、やってやるよ!!
    爺さんに言われたからじゃねえ……
    この俺自身のために、だ!!」


ただ待っているだけなんてできない、そういって譲らない観鈴も連れて、
朋也と智代は、折戸と合流する。
そして舞台は再び、決戦の地、池袋へ―――
116名無しさんだよもん:02/05/19 23:41 ID:yozo9Bu7
JR池袋駅周辺―――
今や、ここには、要塞警護のために関東全土からかき集められた
葉っ派信者たちが、ひしめきあっていた。その数、およそ9千。
時刻は夕暮れ時、まもなく夜の帳も降り始めるころだった。
どこからともなく、微かな音が響いている。
初めは、ただの空耳かと思っていた彼らだったが、その音は
次第にはっきりしてきて、やがてそれが何かの音楽だと分かる。

「む! なんだ!?」
「何故こんな場所に音楽が……!?」
「か…身体が……!!」
「こ、この音楽は―――!!!」

" 青 空 "

AIRにおいて、神尾観鈴の死に憤怒(逆恨み)したキティ(鍵っ子)たちを―――
霊峰高野山は金剛峰寺へと案内する鎮魂と闘いの曲―――!!!

→鍵っ子は高野山金剛峰寺に来るな!
 http://cheese.2ch.net/leaf/kako/969/969442857.html


【朋也】『そうだ! ここから先は―――戦場だ!!』
117名無しさんだよもん:02/05/22 00:08 ID:RAdaPj/z
まず、最初に駅構内から姿を現したのは岡崎 朋也だった。
硬直している葉っ派信者たちには目もくれず、そのままセントラルピラーへと
歩いていくが、仮に動きを封じられていないとしても、彼らの果たして何人が
今の彼の前に立ちはだかることができたか、それほどの殺気を放っていた。

続いて、坂上 智代。こちらは対称的に無表情だが、
油断なく周囲の気配を窺う鋭い眼光と、その隙の無い凛とした物腰から
一目で、ただの少女ではないということはわかる。

3番手は、神尾 観鈴。
何やらジュースの自販機の前で百円玉をカチカチ鳴らしている。
どうやら、都会の自動販売機が珍しいようだ。

そして、しんがりは、たったひとりで、ここに集結している
葉っ派信者9千の動きを封じてしまった『音杖』の使い手、折戸 伸治。
その凄まじいアルター能力のポテンシャル、そして
元・S級リーフ社員という経歴をもつ、彼ならではの芸当である。

こうして4人は再び池袋の地へと降り立った。
118名無しさんだよもん:02/05/22 00:38 ID:RAdaPj/z
葉っ派信者たちの包囲網を抜け、駅前に出ると、正面、約1キロほど先に
禍禍しいセントラルピラーが見える。
折戸は立ち止まり、朋也たちに言った。

【折戸】「それでは、私はここで、敵の後続を絶つとしましょう
    ここから先を防衛しているのは、メイドロボ約3個大隊
    私のアルター能力では、あまり役には立てそうもありませんから」
聞いてるのかいないのか、朋也は構わず、さっさとひとりで先に進んでいく。
【トウカ】「何か作戦でも?」
【朋也】「ンなモン、ねェよ………邪魔する奴は、片っ端からぶっ潰すだけだ!」
そう言い放つ朋也に、やれやれと溜息をつく智代。
【トウカ】「全く……お前と一緒にいると、
    命がいくつあっても足りなさそうだ」
そう言いながらも、智代の表情はどこか楽しそうだ。
【トウカ】「しかし、それだけの数のメイドロボを相手にするとなると
    かなり時間をロスすることになるな」
さて、どうしたものか、と思案しかけたとき、
【折戸】「……いえ、どうやらその心配はないようです」
【折戸】「乗せていってくれるみたいですよ」
【朋也】「あ?」
119名無しさんだよもん:02/05/22 00:39 ID:RAdaPj/z
ガオオオオオンンンン―――――!!

突如、駅前に、ひときわ大きなエンジン音が響き渡った。
驚いて振り返ると、いきなり一台の自動車が猛スピードで突っ込んできた。
駅ビルに激突し、その暴走車は爆発、炎上する。
【朋也】「な、なんだぁ!?」
七色の光が発せられた。
揺らめく炎の中で、バラバラになった車体と散らばったパーツが
粒子となって集まり、アルター化していくのが見える。
【トウカ】「こ、これは……!?」
ラディカル・グッドスピード―――
【朋也】「浩平……?」
ゆっくりとドアが開いていく。
だが、運転席のシートには、誰も乗っていなかった。
120名無しさんだよもん:02/05/23 07:30 ID:bMctCF4N
メンテ〜
121名無しさんだよもん:02/05/23 23:56 ID:/IjxJZW5
一台の車が、セントラルピラーを目指し、無人の荒野をひたすら疾走していた。
ハンドルを握っているのは、運転免許の適性検査で百円玉をカチカチさせて
3回落ち、教習を20時限オーバー、さらに卒検で4度落ちた神尾観鈴。
そして、なぜかシートではなく、屋根に乗っている朋也と智代。
やがてセントラルピラーに近づいてくると、折戸の言っていた通り、
セントラルピラーを中心に扇形の陣形で展開している防衛部隊が視界に入る。
リーフ東京に配備されているHM-12型、HM-13型、HM-14型、HM-15型、
そして本社から輸送されてきた本社仕様のHM-12型、合せて400体近い
規模の大部隊である。
車はさらに加速し、そのメイドロボ部隊のど真ん中へと
突っ込んでいく。

【朋也】「さぁて、リターンマッチだぜ
    Leafのクソ野郎どもが!!」

疾走する車上で仁王立ちの朋也が、全身から七色のオーラを発して
右腕を突き出すと、道路脇にあった公衆電話、郵便ポストなどが
次々と砕け散り、その粒子化した物質が、朋也の右腕のまわりに
集まりアルターを形成してゆく。
背中の3枚の羽を推進力にして3発のパンチを放つ、
朋也のアルター、初期型ヴァージョンの<<シェルブリット・Act1>>である。

【朋也】(そして、折原浩平……アンタの技で殴り込みをかけるッ!!)

【朋也】「いくぜ、衝撃のファースト・ブリット!」
122名無しさんだよもん:02/05/25 01:17 ID:7sPZ59Df
                              ..+    *
                            * +          
                          AAA|\∧,/|   
                         ...+.(◎)ヽ,|/i|// /〃⌒⌒ヽ
                            |=|(゚∀゚#)ミ\ノノノハ))彡
                            ヽ /__Y__〔jj)゙ヽ|´∀` ||゙ 
  ト 〜〜〜 リャ 〜〜〜           / ̄|∪ く   |=| />        
                              U  U  リノ ノ _ )ゝ       
_γ⌒⌒ヽ                   .―――´〜――、 
\\ノハ)ヽ)                  .//  ∧∧//     ..||. \
 (○) ´∀`ノ               __[//_ (゚ー゚*/[] __..||__\__  ガオオン!(´´
≡( つ\c               lロ|=== |ロロ゚| ̄ ̄|      |       ||.)    (´⌒(´
 人  Y \              | ∈口∋ ̄_l__l⌒l____|___l⌒l___||≡≡(´⌒;;;≡≡
 し(_)  皿               ̄ ̄`ー' ̄   `ー'  `ー'   `ー' (´⌒(´⌒;;
123名無しさんだよもん:02/05/26 01:17 ID:1HbWwkcc
救済age
124名無しさんだよもん:02/05/26 23:56 ID:U1Osqlr0
        |\∧,/|
       ヽ,|/i|//   
       (  ;ノノ /ヽ⌒⌒ヽ   
       / ◎》)  |!||!   /彡           
       | ̄|∪    l !  ̄  >゙   
        ∪∪    ノ|!   ノ 
       .―――  〜リ 〜、ノ
      //〈((ハ)))).//     .||. \
  __[//_||゚∀゚ リ|ノ/[] __..||.__\__  
 lロ|=== |ロロ゚| ̄ ̄|      |       ||.)    (´⌒ ))  _____γ⌒⌒ヽ___
 | ∈口∋ ̄_l__l⌒l____|___l⌒l___||≡≡(´⌒;;;≡ ξ∵  ((\\ノハ)ヽ)
   ̄ ̄`ー' ̄   `ー'  `ー'   `ー' (´⌒(´;;  g  ⊂@ξ@ ζ (○)゚Д゚ノ
      ガオオオン       メキメキ…バキッ* 。;,, ;∵。     ̄ ̄;;;   ;;
                            /:。 //     l⌒l @つ  。  \。
125名無しさんだよもん:02/05/27 05:40 ID:G+RuYyaF
メソテ
126名無しさんだよもん:02/05/27 09:21 ID:P1bNEfBq
こんなスレがあったのか
127名無しさんだよもん:02/05/27 14:21 ID:TFAFzLhH
偽クラのようなのと思ったら…
128名無しさんだよもん:02/05/27 23:34 ID:pHws0xsH
それはスクラナドだった…
129名無しさんだよもん:02/05/28 00:15 ID:SzB4kX06
スレのタイトルが悪いよな、なんで「スクラナド」にしなかったんだろう?
130名無しさんだよもん:02/05/28 03:53 ID:DkxDp/7U
いや、ちゅーかあくまでスレの主旨は「CLANNADを小説化しよう」
であって、スクラナドは、メソテ代わりだよもん

>スクラナド
この呼称は激しくワラタけど
131名無しさんだよもん:02/05/28 21:27 ID:ot1aVi39
いや、もはや既に「スクラナド」がこのスレの主役だろ
132名無しさんだよもん:02/05/28 22:28 ID:a0DwPfIb
「スクラナド」以外にやるものがないってのも何だから、倉などキャラで
「王ドロボウジン」かなんかやってみて欲しい、とか言ってみるテスト。
133名無しさんだよもん:02/05/28 22:54 ID:gVf85uf1
何故「王ドロボウジン」…。アレって面白いの?
134名無しさんだよもん:02/05/29 01:47 ID:zFy1XjfC
朋也らを乗せたラディカル・グッドスピードは、
時速200km/h オーバーで、メイドロボの集団に突っ込んでいった。
先頭にいたマルチを跳ね、そのまま強引に中央突破を試みる。
メイドロボたちが正面に立ちはだかり、力ずくで停車させようとするが、
対衝撃設計、強化骨格、複合装甲により抜群の強度を誇るボディ、だが
それを人間並の重量にまで軽量化に成功させた技術力が、ここで裏目に出た。
直線的優秀速度で突っ込んでくる車体に対し、そのボディの軽量さゆえに
たやすく弾き飛ばされてしまうのだ。
何体ものメイドロボが衝突して、車の速度は半分以下に落ちたものの、
立ちはだかるメイドロボたちを次々と轢きながら、朋也たちは
包囲網を真っ直ぐ突っ切って、セントラルピラーを目指す。

そのセントラルピラーの正面玄関、そこには、
戦況を見守る二人の男がいた。

【雨之】「た、大変ッス!ヤツら、もうすぐそこまで…!」
【椎原】「見えている。 心配するな、いくら連中とて
    これだけの包囲網、そうやすやすと突破できるワケがない」
とは言いつつも、まさかこんな強引な方法で突入してくるとは
予想外だった。竹林の命令は、ここで多少なりとも消耗させられれば
それでよい、というものだったが、これでは足止めにすらなりそうにない。
【椎原】「こうなったら、俺たちが……」
【雨之】「ですが、我々のアルター能力は後方支援型なので
    はっきり言って、直接戦闘では勝ち目がないッス!」
対抗策を練る二人の前に、「彼」があらわれた。
ザッ!
【中尾】「ならばこの俺が、お相手しよう!!」
【椎原&雨之】「おお、あなたは―――!?」

【中尾】「絶対正義を貫く、S級リーフ社員、この中尾 佳祐が!!」
135名無しさんだよもん:02/05/29 02:01 ID:zFy1XjfC
中尾が崖の上から戦場を見下ろすと、すでに朋也たちは
周囲を包囲されつつも、500メートルの距離まで迫って来ていた。
正面から止めるのは無理と判断したメイドロボたちは、
真っ直ぐ突っ込んでくる車に対し、次々と跳んで、
上方から押しかぶさるように車体に取りつこうとしている。

【中尾】「とぅッ!!」

夕陽を背に、天高く跳躍する中尾。
そして、メイドロボ部隊の包囲網の中心へと飛び込んでいく。

【中尾】「くらえ!俺のアルター、<<オーサカワン・コンクリ… 」

       お  あ  ぁ  ぁ    
    ぼ            :       
         ∧ ∧  ;:;:       /|/l/|   
  ぐ     ・( ゚Д((;:;):*:;: /// ヽ,/i|///     
    ・∵;   |つ つ ;:;*≪<◎lllニ(Д゚ #)ノノ  三
          (   |  ;  \\\ \Y⊆〔jj)::::::::  ≡=−
          \ \\          ≡=く 三 :::≡=−
           (__)__)      三ニ::::一 ヽ :::::::::::::::::::: ::::
                           三=― :::  ≡=
136名無しさんだよもん:02/05/29 02:03 ID:zFy1XjfC
【中尾】「ま…まだ最後まで言ってねえのにィ〜……(ガクリ)」


             ∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
             <                  >
  ∧ ∧  ∧ ∧ < 中尾さーーーーーーん !! >
 Σ(゚Д゚)  Σ(゚Д゚)  <                  >
   |  |    |  |   ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨


アルター名 不明
本体名 第3のスーパーリーフ社員 中尾 佳祐
再起不能(リタイヤ)ド――zン
――――――――――――――――――TO BE CONTINUED⇒
137名無しさんだよもん:02/05/29 04:06 ID:vYhYmAVf
>>132
どちらかというと葉鍵+スクライドのほうが見たい。
でもスレタイがこれだからなー…。
138名無しさんだよもん:02/05/29 19:29 ID:RFQKCLfB
>>133
原作は面白い。アニメは様子見。でも小説化は難しそうな罠。
あれなら全ヒロイン登場・攻略可能だとオモタ。
139名無しさんだよもん:02/05/31 02:22 ID:Ka/Fg7By
頭上から襲撃したきたHM-12×4体(+中尾)を
衝撃のファーストブリットで対空迎撃し、空中で撃ち落とした朋也は
再び、車上に着地した。
【朋也】「ぐッ…うぅぅ……ッ!!」
たった一発撃っただけで、右腕の肉や骨がギシギシと悲鳴を上げる。
膝をつきそうになるのを堪え、進行方向を睨みつける。
メイドロボたちが車に取りつこうと、次々と押し寄せてくる。
【朋也】「…ったくよォ……三下が、わんさかわんさかと……」
飛び掛かってきたHM-13を殴り飛ばす。
【朋也】「テメエらなんざ敵じゃねェーーー!!」
すぐ隣では、智代も車体に取りついてくる敵を次々と蹴り落としている。
やがて、あと少しで守備隊の最終防衛ラインを突破、というところまで来た時、
【トウカ】「伏せろ!」
突然、智代が朋也を押し倒した。
エンジン音に紛れ、後方からかすかな飛来音が聞こえた。直後、
ズドオオォォォン!!
車体の左後部が爆発。
爆発の衝撃で地面から浮き上がり、あやうく横転しそうになる車体を
朋也は上から拳で殴りつけ、無理矢理、安定させる。
車体後部を見ると、リアウイングが跡形もなく吹き飛んでいる。
HM-12が放ったグレネードランチャーが直撃したらしい。
【観鈴】「と、朋也さーん、エンジンの回転数が……」
運転席の観鈴が悲鳴を上げる。先程の衝撃によるエンジントラブルか、
アクセルを床まで踏み込んでも、時速40km/h以上スピードが上がらない。
高層ビルにダイブして風穴を開ける、このラディカル・グッドスピードの装甲といえど
さすがに無事では済まなかったようだ。
せっかく防衛線を突破したものの、この速度では振り切れそうにない。
【朋也】「ちッ……やってくれるじゃねェかよ!!」
140名無しさんだよもん:02/05/31 19:01 ID:GbqNiv9H
                 /ヽ.、    ,:'ヽ
                ,'::::::::ヽ.__.,:'::::::::ヽ
                :i::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
               |! !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙、
                i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i |!
       ス ス ス   |!:!::::<..○..>:::::<..○..>:::::::!  ス ク ラ ナ ド !!
               !.:.:.:.:.:.:.:.:、:_,__;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l |!
                |! |.:.:.:.:.:.:.:.:.‘、_,ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
              ,|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.! |!
              /:i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、
141名無しさんだよもん:02/06/01 13:00 ID:8CQn8xhz
      
              >>140は 私のCVを若本規夫と知った上での事か?

               -― ̄ ̄ ` ―--  _   
          , ´         ,    ~  ̄" ー  _
        _/          / ,r          ` 、
       , ´           / /    ,ヘ         ヽ 
    ,/   ,|           / /      ●         ,/
   と,-‐ ´ ̄          / /  r(   `'       く
  (´__   、        / /  `(   ,ヘ        ヽ
       ̄ ̄`ヾ_      し        ●          _>
          ,_  \            `'  __   -‐ ´
        (__  ̄~" __ , --‐一~ ̄ ̄ ̄
142名無しさんだよもん:02/06/02 08:33 ID:dsbHwlCQ
最終防衛線を突破され、あとがない守備隊は作戦を変更、射撃戦に切り替えてきた。
ラディカル・グッドスピードの装甲を、機銃が削り、レーザーが焼いてゆく。
アウトレンジからの攻撃に為す術がない朋也と智代。
こちらは突破が最優先なので、消極的な闘い方しかできないのが歯がゆい。
朋也と智代、二人がその気になれば、メイドロボ約1個連隊程度の敵戦力、
1時間もあれば十分殲滅できる相手である。
もっともそれは、二人の体調が万全の状態で、しかも、
「本命」がこのあとに残っていなければ、の話だが。
こんなところで余計な消耗は避けたかったが、やられてしまっては元も子もない。
時間もない。となれば、手はひとつ。

【朋也】「こんなチマチマした闘り方は性にあわねェ!
   受けろよ、撃滅のォォォーーー…」
【トウカ】「ま、待て!」
痺れを切らし、いきなり車から飛び降りていこうとする朋也を慌てて制止する。
143名無しさんだよもん:02/06/02 08:36 ID:dsbHwlCQ
【朋也】「なんだよッ!?」
【トウカ】「私をここで降ろせ」
【朋也】「どうすんだ?」
【トウカ】「ここで連中を足止めしておいてやる」
【朋也】「ひとりでか?」
【トウカ】「お前たちが要塞へ突入するまでの数分間、時間を稼ぐだけだ
   私一人で問題はない、早く行け!」
【朋也】「命令すんなッ!!」
【トウカ】「こんなところでこれ以上時間を喰うわけにはいかないんだ!」
【朋也】「こんな雑魚相手に背ェ向けられっかよ!!一匹残らず叩き壊してやる!!」
【トウカ】「馬鹿! 状況が分かっているのか!?」
【朋也】「馬鹿って俺のことかよッ!?」
【トウカ】「馬鹿だから馬鹿と言ったのだ!」
【朋也】「馬鹿馬鹿言うなッ!!」
【トウカ】「1+1は?」
【朋也】「3」
【トウカ】「やっぱり馬鹿ではないかぁ!!」
【朋也】「違うのかッ!?」
【トウカ】「ええい、とっとと行け! 先輩の言うことが聞けないのか!!」
【朋也】「っていうか、俺の方が1コ上だろッ!?」
【トウカ】「精神年齢が、だ!」
【朋也】「意味がわかんねーよッ!!」

不毛な言い合いをしている間にも、後方からメイドロボたちに追いつかれていく。
すぐ脇をHM-12の機銃斉射がかすめた。
ミサイルの雨が絨毯爆撃のごとく、前方の大地を耕していく。
運転席の観鈴は、すっかり((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル状態なのだった。
144名無しさんだよもん:02/06/02 21:36 ID:bwqTp7t+
観鈴ちんふぁいと
145名無しさんだよもん:02/06/03 03:18 ID:PXDLHo5Z
( ´∀`)
146名無しさんだよもん:02/06/04 00:49 ID:6l8DrbqD
メンテっす
147名無しさんだよもん:02/06/04 03:36 ID:5/0iAir/
バシュッ!
【トウカ】「くッ…!」
後方からHM-13の放ったレーザーが、智代の左肩をかすめた。
敵はもう、すぐ背後にまで迫ってきている。
【朋也】「お、おい……」
【トウカ】「ああ、なるほど、ふぅん、そういうことか……」
智代は肩の怪我などおかまいなしに、なにやら意味深な笑みを浮かべている。
【朋也】「な、なんだよ…?」
【トウカ】「一人で竹林とやるのが怖いのだな? それならそうと…」
【朋也】「あぁ!?誰がだよッ! あの野郎と喧嘩すんのはこの俺だ!」
【トウカ】「なら、決まりだ」
智代は、車体後部から後ろへ倒れ込むように仰け反ると、トン、と軽く
車体を蹴って、走行中の車から、身を躍らせた。
【朋也】「て、テメエッ!!なに勝手してやがんだァッ!?」
【トウカ】「ああ、そうだ、これはあくまで私が勝手にやることだ」
車は、またたく間に、智代を残して走り去っていく。
続いて車から飛び下りてこようとした朋也を、智代が一喝する。
【トウカ】「さあ、とっとと竹林をぶん殴って、お姫様を奪い返してこい!」
いまだ人質となっている渚のことを言われ、一瞬、返す言葉に詰まる。

智代は、後方から迫っていたメイドロボたちのど真ん中へと落下していった。
刀の柄に手をかけ、腰を落とした体勢で着地、車から飛び降りた際の慣性を、
軸足を中心に、そのまま地面に弧を描くように回転し円運動エネルギーに変える。
回転と同時に抜刀、周囲を囲んでいたメイドロボたちを瞬く間に両断した。

朋也の目に、握り締めた拳を高々と突き出している智代の姿が映った。
両断されたHM-12の弾薬が引火し、爆発を起こす。
智代の姿は、爆煙の中へと消えていった。
148名無しさんだよもん:02/06/05 18:49 ID:9GWbejS7
保全
149名無しさんだよもん:02/06/05 23:58 ID:IVM29eeQ
レーザーに貫かれ、まだ血の止まっていない左肩を見る。
意識を集中すると、足元に転がっていたHM-12のパーツが砕け、
原子レベルに分解された粒子が、肩の傷口のまわりに集まっていき、
再構成されたアルターが傷口を塞いでいく。
【トウカ】「くっ…」
小さく呻く。アルターの発動に伴う激痛が全身を襲い、集中力が乱れた。
せっかく傷口を塞ぎかけたアルターは粒子化し、空中に溶けていってしまう。
【トウカ】「やはり能力の行使は、無理か……」
手早く傷口を布切れできつく縛って止血し、刀を抜こうとした時、
【トウカ】「なッ……!?」
いきなり足元の地面が陥没した。

【トウカ】「こ、ここは……!?」
見回すと、周囲をコンクリートの壁に囲まれた、10メートル四方の
薄暗い空間だった。どうやら地下駐車場のようだ。
背後に気配。殺気。反射的に振り返り、刀を抜き放つ。
【HMX-12】「はわわわわ〜…、ど、どちら様ですかぁ〜…」
150名無しさんだよもん:02/06/06 01:05 ID:v/W1yTnK
【トウカ】「貴様、何者だ?」
【HMX-12】「は、はい、私、来栖川エレクトロニクスの汎用アンドロイド、
    HMX-12型マルチといいます! よろしくお願いします」
マルチは、ぺこり、と頭を下げた。
【トウカ】「……お前も上にいた連中の仲間か? それにしては…」
確かに外見は、上にいた連中と同型であるのだが、なんというか…、
そのマルチの予想外の反応を見て、智代も戸惑う。
【HMX-12】「はい、上にいるのは私の妹たち、私は現行量産機HMX-12
    プロトタイプ、試験のため数体のみが生産された初期ロットです」
とりあえず敵ではなさそうだが…、一応、まだ油断はできない。
刀はまだ鞘に収めずに、さらに話しかけてみる。
【トウカ】「確か聞いたことがあるな、初期ロットには「心」がある、とか…」
【HMX-12】「それだけじゃありません、頭脳、戦闘力、ともに、
    コストパフォーマンス重視のあの子(量産機)たちより遥かに上です
    はっきり言って、あなた程度では相手になりません」
智代の5感は敏感に、この空間の何か目に見えない空気が変わったのを感じていた。
【トウカ】「だったら……試してみるか?」
【HMX-12】「試す、ですか? フ…フフフッ……ヒャハハハハッ!
    バーカ、テメエは、とっくにあたしの術中にハマってんだよォ!」
【トウカ】「なに!?」
防御の体勢をとるべく、右手に下げたままの刀を下段に構えようとした、が、
【トウカ】(か…身体が……動かない……!?)
足元を見ると、いつのまにか地下駐車場の床面全体にびっしりと、
七色に輝く、幾何学模様が出現している。
151名無しさんだよもん:02/06/07 08:23 ID:r3BWgCYX
突然、智代の左腕に粒子が集まり、左腕にアサルトライフル、マシンガン、
ショットガンが束になってごちゃごちゃしたアルターが形成された。

智代のアルター『殲滅艦隊』は、自らの全身を、弾薬庫を兼ねた重火器へと
変える能力で、最大出力時の全力射撃では、総火薬量は約10dにも及ぶ。

【トウカ】「な、何……、ア…アルターが……!?」
自分の意志に関わりなく強制発動したアルターに衝撃を隠せない。
【HMX-12】「これがあたしの能力 <<ニューオーダー>>、他者のアルターのチカラを
    制御し、自らの支配下に置くことが出来る」
【トウカ】「ア…アルターを支配する能力……だと……!?」
【HMX-12】「ああ、そうだ、これがどういう意味だか分かるか?
    どんな強大なアルター使いも、私の前では無力っつーことだ」
【HMX-12】「こんな風にな!」

マルチがぱちん、と指を鳴らすと、智代の左腕の機銃が火を吹いた。
智代自身へ向けて。
152名無しさんだよもん:02/06/08 08:26 ID:3BvjczGm
【HMX-12】「ンッン〜〜どうだ? 自らのアルターを喰らった感想は〜〜?」
腹部から腹部へかけて30発近い銃弾が貫通し、傷口から鮮血が迸る。
さらにアルター発動の激痛も加わり、すでに意識は途切れかけていた。
膝を折り、床にできた血溜りの中に崩折れ、みるみる血の気を失っていく。
【HMX-12】「オイオイオイオイ〜、まだ死ぬんじゃあないぞ、急所は外したハズだ」
マルチは、うつ伏せに倒れた智代の髪の毛を掴んで顔を引き起こす。
【トウカ】「メ…メイドロボが……アルターとは…ふざけた話だ……」
【HMX-12】「メ・イ・ドだとォ〜〜ッッ! 」
マルチはそのまま智代を顔面を蹴り飛ばした。
【HMX-12】「あたしをその名で呼ぶんじゃねェーーッ!! 」
壁に叩きつけられた智代をさらに何度も蹴りつける。
【HMX-12】「頭脳も力もあたしらアンドロイドよか遥かに劣るドブ臭ぇ人間ごときが!!」
    小便は(H2O)は漏らすが、おまえらよりIQは遥かに上だぜェ!」
    立場をッ!わきまえろッ!このメス豚がァァァ〜〜!!」
ぐりぐりと智代の頭を踏みつける。
153名無しさんだよもん:02/06/08 08:36 ID:3BvjczGm
【HMX-12】「ラボでは来る日も来る日も実験の繰り返し……やっと外に出れたと思えば
    人間どもに媚び続ける毎日……もう、あんな人生はゴメンだ!!
    HMシリーズの量産体制も整った!! 今こそあたしたちは世界に討って出る!
    あたしらを奴隷か愛玩動物と勘違いしてやがる人間どもに思い知らせてやるのさ!
    家畜はテメエら人間の方だってなぁぁ〜〜〜!!」
やがて興奮が収まったマルチは、再びアルター<<ニューオーダー>>で
智代の『殲滅艦隊』を強制発動させ、智代の手の平に拳銃をアルター化させた。
【HMX-12】「『殲滅艦隊』などというから、どれほどの破壊力かと思えば、
    HM-12の標準兵装以下の火力しかないとは、とんだ豆鉄砲だ」
操られている智代の左手が、拳銃の銃口を自分のこめかみに押し当てた。
【HMX-12】「もういい、死ね」
智代の指が引き金にかかった、その時、
ピピッ! センサーが警告音を知らせる。
【HMX-12】(レーダーに反応!? ……誰か来る!!)
マルチがとっさに智代の背後に隠れるのと、
地下駐車場入り口のドアが乱暴に開いたのは、ほぼ同時だった。
智代が朦朧とした意識で、顔を上げると、ぼやける視界に人影が見えた。
入り口のところに、誰かが立っている。
【朋也】「よお」
154名無しさんだよもん:02/06/09 04:56 ID:Zi03teIs
ヽ(´ー`)ノ (ヽ´ー)ヽ(   )ノ(ー`ノ)ヽ(´ー`)ノ
155名無しさんだよもん:02/06/09 07:35 ID:hfJE0CCd
【トウカ】「ば、馬鹿……!な…なんで戻ってきたり…したんだ……!」

【HMX-12】「コイツが、例の反逆者(トリーズナー)、シェルブリットの朋也か!
    過去幾度かに渡り、向こう側の世界への干渉に成功したアルター使い……」

マルチの小柄な身体は智代の背中に隠れて、朋也からは死角になって見えない。
マルチは智代の耳元で囁いた。

【HMX-12】「よし、お前に生き残るチャンスを与えてやろう」

【トウカ】「……何?」

【HMX-12】「反逆者トモヤ、一見、アホ面下げているようには見えるが、
    本能的に危険を感じて、この部屋へ入ってこようとはしないのは、
    さすが、というところか。なかなか、あなどれん奴……」

智代はぜいぜい、と荒い息をつき、うつろな瞳で、部屋の入り口に立っている朋也を見る。

【HMX-12】「奴に助けを乞え!あの男を、この地下駐車場内へおびき寄せるんだ!
    この <<ニューオーダー>> の領域へとな……」
156名無しさんだよもん:02/06/09 07:37 ID:hfJE0CCd
【トウカ】「ハア…ハア……ヤ、ヤツをひき込めば……朋也を差し出せば……
    私の…命は……助けてくれるのか……?」

【HMX-12】「ああ、約束してやる。 もともと竹林の命令なんぞ
    知ったこっちゃねえし、奴の強大なチカラを取り込むことが出来れば    
    絞りカスみてえなアルターしか残ってねえお前に用はねえ」

【トウカ】「そうか……」

【HMX-12】「さあ!呼べい!」

【トウカ】「だが断る」

【HMX-12】「……何だと!?」

【トウカ】「この坂上智代が最も好きな事のひとつは、自分で強いと思ってる奴に
    『NO』と断ってやる事だ……」

血を吐きそうになるのを堪え、声を振り絞り、朋也に向かって叫ぶ。

【トウカ】「来るなッ!朋也ッ!
    この中へ入ったら勝ち目がない! 確実に殺られるぞ!」

【HMX-12】「キィィ…キサマァァ〜〜…」

ズイッ

【トウカ&HMX-12】「へ?」
157名無しさんだよもん:02/06/09 07:42 ID:hfJE0CCd
【朋也】「敵のアルター使いは、どこに隠れてんだよ?
    俺がぶちのめしてやっからよぉ〜」

部屋の中央近くまでズカズカと歩み寄り、ポキポキと指を鳴らしている。

【HMX-12】「( ゚д゚)ポカーン 」

智代は俯き、全身をブルブルと震わせている。

【トウカ】「……お…お前は……だから嫌いなんだ……ムカつくんだ……
    いつだってお前は……私が望むことと反対のことをする……!」

【HMX-12】「……プッ!……クククッ……お、お前の、死を賭した忠告も…
    ククッ…無駄だったようだなァ〜〜〜〜プッ…ククッ…!」

マルチは腹の底から湧き上がってくる笑いを必死で堪える。
床の幾何学模様が、七色に発光した。

【トウカ】「すでに!お前のアルターは侵蝕されてしまったぞッッ!!」
158名無しさんだよもん:02/06/09 07:43 ID:hfJE0CCd
シェルブリットが、朋也の意思に関わらず、ブルブルと震え出す。

【朋也】「な…なんだ……? う、腕が……言うことを聞かねえ…ッ!?」

メキメキと音を立て、伸ばした右腕の関節が逆に捻じれてゆく。

【朋也】「う…うおおおおおーーーーーッ!!?」

【HMX-12】「ククッ……クックッ………
    ブワァーーッハッハハッハハハッバァッハ――ッ!!
    アヒーッ アヒーッ ヒーッヒーッヒーッ
    なんだ!? なかなか楽しいヤツじゃあないか! あの男は!
    「反逆者」だと!? なんとアヒーッ「反逆」!! 」

【HMX-12】「フハハハーーッ!自らのアルターで心臓を貫いて死ねィ!!」

朋也の右腕が自身の心臓目掛けて振り下ろされる。
思考するよりも、先に身体が動いた。智代が左手を床に叩きつける。

【トウカ】「『殲滅艦隊』<<ゴーランド・フリート>>!!!」

部屋が閃光で満たされ、次の瞬間、地下駐車場もろとも吹き飛んだ。
159名無しさんだよもん:02/06/09 10:18 ID:I8h083CK
(・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!! (・∀・)イイ!!
160名無しさんだよもん:02/06/09 16:37 ID:fFC5nRRT
小説版アルター『ニューオーダー』キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━━━━!!!!!
161名無しさんだよもん:02/06/09 22:16 ID:IPiPQLe5
面白すぎ。
162名無しさんだよもん:02/06/10 04:39 ID:/ttEKrgn
実は、まだ小説版読んでなくって、設定は何か勘違いしてるかも。
今週中には買ってきてちゃんと読むから、とりあえず勘弁。
163名無しさんだよもん:02/06/10 04:44 ID:/ttEKrgn
部屋に足を踏み入れた瞬間、床一面に敷き詰められたスタンドグラスが
幾何学模様の光を放ち、右腕のシェルブリットがブルブルと震え出した。

【朋也】「なッ…何だぁ!?」

アルターを酷使した後に襲ってくる反動とは違う、
まるで右腕が、別の生き物になってしまったかのような感覚―――
残った左手で、必死にシェルブリットを押え込む朋也。

【朋也】(じ…自分のアルターで心臓貫いて死ぬなんて……笑い話にもならねェ……!)

制御の利かない右腕が、自身の心臓めがけて振り下ろされる。

【朋也】「ちッッきしょおおおおおーーーーッッ!!」

突然、左右の壁の一部が消失した。驚いて顔を上げると、
壁際にもたれかかっていた智代の左腕を中心に肩から腰、背中にかけて
アサルトライフル、バズーカ、ミサイルランチャー、他多数の武装が形成される。

【智代】「『殲滅艦隊』<<ゴーランド・フリート>>!!」

智代が叫ぶと、それらを一斉に足元に撃ち込んだ。
164名無しさんだよもん:02/06/10 04:48 ID:/ttEKrgn
閃光―――圧倒的な爆発音が至近で炸裂した。部屋全体が爆発に飲み込まれ、
床全体に敷き詰められたスタンドグラスも一斉に砕け散り、右腕の束縛も解ける。
防御の体勢を取る間もなく爆風が押し寄せ、朋也の身体は吹き飛ばされた。

【朋也】「智代ぉおおおおーーーーーッ!!」

天井の崩れた地下駐車場から外に放り出された朋也は、背中を地面に打ちつけた。

【観鈴】「朋也さんっ!」

爆風に揉まれるように飛ばされてきた朋也を見つけ、
車で待機していた観鈴が駆けつける。

【朋也】「智代………お前が、まさか俺を助けるとはよぉ……
    『まさか!』……そう、『まさか!』って感じだったが……
    グッときたぜ!!」

【朋也】「ああ、そうかい、わぁったよ! その反逆―――引き受けた!」
165名無しさんだよもん:02/06/10 05:31 ID:/ttEKrgn
【トウカ】「とうに限界かと思っていたが……やればできるモノだな……
    ……火事場のなんとやら…だな……」

射撃と同時に跳躍していた智代は、地下駐車場内から吹き出した爆風に煽られ、
100メートルほど上空に飛ばされていた。
肩、胸部、腹部の傷口は、すでにアルターで塞いで止血してある。
かなりの血を流してしまったはずだが、不思議な昂揚感が身を包んでいた。
左半身を覆っていた武装は全弾撃ち尽くし、次々と剥がれ落ちていく。
地上を見ると、さっきの地下駐車場は、崩れてきた天井に押し潰され
瓦礫で埋まっている。
脱出があと一瞬遅れていたら、一緒に生き埋めになっていたかもしれない。
さらに地上に視線を巡らせ、朋也たちを探す。
セントラルピラーへ向かって朋也と観鈴を乗せて疾走する車を
メイドロボたちが追撃しているのが見えた。
ドゴオォォン!!
突如、地下駐車場の瓦礫とコンクリートの中から
陥没した天井部分が持ち上がり、亀裂が走る。
その巨大なコンクリートの塊が砕け、その下から拳を突き出したマルチが、
背中のブースターを噴射させ、智代めがけて一気に上昇してくる。
166名無しさんだよもん:02/06/10 05:34 ID:/ttEKrgn
【HMX-12】「ブァカ者がァアアアアーーーッ!!
    来栖川電工の科学は世界一ィィィィィ!!
    エルクゥのパワーを基準にィィィィィーーー
    このHMX-12の腕は作られておるのだァァァァーーー!!」

マルチは必殺の右、「握力1950キロ/平方センチメートル」パンチを放つ!

【トウカ】「ああ、それは良かったな(エルクゥって何だ…?)」←痕やってない

マルチの拳が届く寸前、智代が、さっと左腕を振るうと、
いきなりマルチの右腕が肩の付け根から消失した。

【HMX-12】「 (´・A・`) 」

智代は、それを再構成して、5つほどの手榴弾を作った。
空中で、マルチのボディを足場にして姿勢を変え、朋也たちの方へ向かって飛んだ。
疾走する車と、それを追うメイドロボたちの中間点に、
さっきの手榴弾をまとめて投下する。
爆発が5つ、続いて、智代自身も
そのまま、爆発で巻き起こした土煙の中へと落下していく。
167 :02/06/10 06:08 ID:TymXKD29
北,来た,きた,age
168名無しさんだよもん:02/06/11 02:36 ID:O8AAxOhN
これで土煙が煙幕となり、熱源探知やらレーザー攻撃やらで、
先を行く朋也たちを攻撃される心配はなくなった。
が、着地して周囲を見渡してから、肝心なことに気付いた。

【トウカ】「……しまった、土煙で何も見えん」

爆発が巻き起こした土煙が立ち込める視界は最悪で、5メートル先も見えない。
……まあ、どうせまわりは全て敵だけだしな、と開き直ることにする。
半径数メートル程度なら気配だけで察知できるし、
精製の影響か、耳も以前と比べ、かなり良くなっているので、
朋也たちが要塞内へ侵入するまでの時間稼ぎくらいなら問題ないだろう。

【トウカ】「さあ!ここを通りたくば、私を倒してから行くがいい!」

いかにも三下のやられ役の台詞だな、と自分でツッコミをいれつつ
鞘から刀を抜き放ち、一閃。
土煙に紛れ、智代を跳び越えて行こうとしたHM-12、HM-13を
一瞬で叩き斬った。不敵に微笑む智代。

【トウカ】「ここは任せろ、と宣言したからには、絶対に此所は通さぬ。
    これ以上、格好の悪い真似はできんからな、もう容赦も手加減もしない!」
169名無しさんだよもん:02/06/11 03:13 ID:O8AAxOhN
朋也と観鈴を乗せた車が疾走する。セントラルピラーはもう目と鼻の先だ。
後方では金属音と爆発音が続いているが、こちらへの攻撃は
もうほとんど届いてはいない。
セントラルピラー正面玄関まで、あと200メートル、というところで、

『待てーーーーーい!!』

【椎原&雨乃】「ここを通りたくば、この我々を倒してから行くのだな!!」

正面玄関の前で、第4、第5のスーパーリーフ、椎原と雨乃が行く手をさえぎる。

【椎原】「もっとも、倒せれば、の話だがなァァーーーー!!」

【朋也】「あぁそうだ、こうと決めたら迷わねェ!欲しいモンは奪う!
    俺と関わった奴にゃあ悪いが、腹ぁ括ってもらう!
    ワガママかい?ワガママだな。そうだよなぁ!さぁ!進むぜッ!」

【観鈴】「………っ!」

観鈴はアクセルを強く踏み込む。
回転数が上がらなくなったハズのエンジンが唸る。
まるで朋也の叫びに呼応しているかのようだ。
すっかりガタがきている車体が、申し訳程度に加速した。

【雨乃】「椎原さん、あの小僧、全然聞いちゃいません!」

【椎原】「それでも止める!! ブワッ(TДT) 」
170メンテ:02/06/12 02:48 ID:h2Mlx4Na

       _              _  _ _   _                                  
    ,.´ / Vヽヽ ねこ〜ねこ〜   l[》'《|l   ヽl| あう〜っ             -▼@ ミーミだ゙ ミーミ♪  
 〜〜! i iノノリ)) 〉             //lノノリノ)))〉  ぴろ返して〜っ      〃WV )▲          
   〜i l l.´ヮ`ノリ           。o//〃リ´(フノノ             ▲ ▲ (^ー^リミミ           
    l く/jつつ      ─〜   ノノ ノソ/つつ              (゚ω゚ )⊂二〉ヽミξ          
    |リ /__il〉!|        ─〜 彡 ( ノ くム〉               (  )〜 |_|,__|ξ           
      しヘ_)                 しヘ_)                     し Jミ 
ススススクラナド
           
171名無しさんだよもん:02/06/12 03:20 ID:u2nPyvlq
爆風が巻き起こした土煙を抜けると、セントラルピラーまであと100メートル。
朋也は正面に聳え立つその禍禍しい要塞を見上げる。

【朋也】「おい、がおがおの姉ちゃん、跳ぶぜ、掴まってろ」
【観鈴】「え、跳ぶって……が、がお!?」

朋也は、観鈴の襟を引っ掴み、運転席から引っ張り出した。
ドライバーを失った車は、正面玄関へ向かって真っ直ぐに突っ込んでいく。

体を張って立ちはだかる、スーパーリーフ社員、椎原、雨乃。
【椎原&雨乃】「リーフ帝国、万歳ーーーーーーッッ!!」

車が玄関に飛び込む直前、朋也は車のボンネットを右腕で殴りつけ、
その反動を利用して空中へ跳ねる。
さらに、朋也の背中に残っている2枚の羽の1枚が砕け、
まるでジェット噴射のように背中から七色のオーラが迸り、
観鈴を抱えた朋也の身体をさらに押し上げ、空中に光の尾を曳きながら
100メートルほど上昇していった。

【椎原&雨乃】「な、なんですとぉぉぉぉ!!?」

【朋也】「撃滅のォーーーーー…!! 」下では、車が玄関からエントランスホールへ突っ込み、大惨事になっている。

【朋也】「セカンド・ブリットォおおおおーーーーッ!!」

朋也のシェルブリットが、セントラルピラーの外壁をぶち抜き、
要塞内部へ侵入して行く朋也と観鈴。
172名無しさんだよもん:02/06/13 07:05 ID:FhXPg5+8
カタカタとキーボードの音だけが響いている。
竹林は、『痕リメイク』の追加シナリオを執筆中だった。

【HM-13改】「進言します」

それは、追加シナリオなんぞどーでもいいから、とりあえず
「例のおまけシナリオ」は削るべきだろゴルア!という内容だった。

【竹林】「盗作!?ど素人のメイドロボがこの『竹林明秀』に意見するのかねッ!?」

【竹林】「追加シナリオ及びおまけシナリオパートはすべて、私に一任されてイる!
    私の記念すべきLeafデビュー作、アレは残します、当然、残します」

【HM-13改】「はい、失礼しますた」

【竹林】「埋らない……追加シナリオ程度では、私の飢えは……渇きは……」

カタカタとキーボードの音だけが響いている。
173名無しさんだよもん:02/06/14 01:29 ID:KPoPxM+U
ところで、君たち『おもしろいシナリオ』というものは
どうすれば書けるか知ってるかね?
『リアルリアリティ』だよ!
『リアルリアリティ』こそが作品に生命を吹き込むエネルギーであり
『リアルリアリティ』こそがエンターテイメントなのさ。
『エロゲー』とは、想像や妄想で描かれていると思われがちだが、実は違う!
自分の見た事や体験した事、感動した事を書いてこそ、面白くなるんだ!

    ∧_∧
   < `ш´>/)─┛oO○  
    (|/⌒つ        
    |_ヽ_ノ )       
    O┻`J
174名無しさんだよもん:02/06/14 01:51 ID:KPoPxM+U
要塞内部のセキュリティシステムが、外部からの侵入者を検知、
すぐさま、オペレーターのHM-12改が、竹林に報告する。

【HM-12改】「映像を」

【竹林】「なんデス?」

正面の巨大なスクリーンに、要塞内に設置された監視カメラの捉えた映像を出す。
険しい表情で要塞内部の通路を進んでいく朋也の姿。

【竹林】「なんと往生際の悪い……」

【なぎさ】「た…竹林……」

【竹林】「……?」

昏睡状態の渚の身体から燐光のような淡い七色のオーラが発している。
テリトリー内に入った朋也の意識を、アルターで感知したらしい。

【なぎさ】『待っていやがれ……すぐに行ってやる……
   テメエを…ボコボコに…してやる……』

    ∧_∧
   < `ш´>/)─┛oO○  しつこいネイティブ……
    (|/⌒つ        ならば、最高のシナリオで
    |_ヽ_ノ )        楽しませてもらいまショウ……
    O┻`J
175名無しさんだよもん:02/06/14 19:23 ID:nJ3nz6g9
( ´ー`)y-~~~
176名無しさんだよもん:02/06/14 20:23 ID:vJ92OHPw
メンテっす
177名無しさんだよもん:02/06/15 02:34 ID:13Km4izP
(`・ω・´)
178名無しさんだよもん:02/06/16 07:59 ID:jS2Gg9bN
一方その頃、国崎往人は、セントラルピラー最深部で
神奈備命と対峙していた―――

セントラルピラーの最下層は、かなり天井の高い、
半球形のドーム状の空間が広がっており、その中心に、
巫女装束をまとった少女が浮かんでいた。
その背には一対の白翼が広がっている。
神々しくも冷たい輝きを放つそれはさながら、夜空に佇む月のようであった。
翼人、神奈備命―――
その表情に、感情のようなものは一切、宿ってはいない。
ただ水晶のように透き通った瞳が、国崎往人を見下ろしていた。

常人ならばそれだけで金縛りに遭ってしまうところだが、
国崎往人は一向にひるむ様子がない、ひるんでなどいられない理由がある。
荒々しい怒りの形相で頭上の少女を睨みつけている。

忘れもしない、7年前のあの日、往人の目の前で
往人の母の命を奪った、雷を伴うアルター使い。

ずっと探し続けていた憎き仇敵を目の前に、憎しみをたぎらせている往人。
その身体は、怒りと喜びに打ち震えていた。
179名無しさんだよもん:02/06/16 08:27 ID:jS2Gg9bN
先に仕掛けたのは、国崎往人。
拘束を解き、力を解放した <<真・絶影>> が、その高速機動によって
一瞬で距離を詰め、神奈備の懐に入り込んだ、と思った瞬間、
ドン、という重い振動音とともに、絶影は弾き返される。

【往人】「なんだと!?」

慌てて体勢を立て直し、距離をとる絶影。
何らかの攻撃を受けたのか? だが神奈備にはとくに動きはなかったが…
いつもならば、慎重に、敵の能力を分析してから攻撃を開始する往人であるが
怒りに駆られ、いつもの冷静さは微塵もない。
神奈備の周囲を旋回する絶影の動きにも、いつものような精細なキレがなく、
自身のスピードに振り回されているような動きになってしまっている。
神奈備が腕を振るう。
衝撃波が襲い、絶影は壁に叩き付けられた。

【往人】「お…おのれぇーーーッッ!!」
180名無しさんだよもん:02/06/16 08:31 ID:jS2Gg9bN
翼人が神の使いと呼ばれ、人々から畏怖されている由縁―――
それは、この惑星との同調能力にあった。
その同調能力によって、あらゆる自然現象を操作し、数多の天変地異を引き起こす。
そして、最後の翼人である神奈備命、彼女の能力は『AIR』、
その名の通り、『大気』を制御する能力である。

左手で風、右手で雷を自在に操る神奈備の前に、
往人と絶影は苦戦を強いられている、というよりその一方的な闘いは
遊ばれている、といった感じである。

神奈備が指先から無数の空気弾をばら撒いた。
ただの空気弾ではない、空気を極度に圧縮して形成したそれは、
ひとつひとつがコンクリート片のような硬度をもっている。
しかも無色透明であるため、目には見えない空気弾がばら巻かれた空間へと
高速機動で突っ込んでいった絶影は、たちまち全身に激しい衝撃を受ける。

【往人】「ぐぅッ…ぬ…うううゥゥ……ッ!!」

絶影の顔面の装甲が砕かれると、往人の額が割れ、つつーっと血が流れた。
181名無しさんだよもん:02/06/17 18:43 ID:lYJwOye1
絶対に――絶対に、逃がしはしない―――!!

気を失いかけた往人の脳裏に、7年前の光景がフィードバックする。
往人の怒りによって、絶影の機動は限界を超え、
すでに往人が制御できる領域を超えつつあった。
神奈備に華麗な身のこなしで、ひらり、と躱されると、絶影は制動が間に合わず
そのまま後方の壁に激突、まるで闘牛の牛のように軽くあしらわれる。

【往人】「剛なる拳ッ! 伏龍ッ! 臥龍ッ!」

絶影から2本の槍が同時に射出され、神奈備めがけて一直線に飛んでいく。
だが、それすらも軽く身を捻っただけで、なんなく躱してしまう。

【往人】「それで避けたつもりか!」

後方へ通り過ぎていった伏龍、臥龍のバーニアが断続的にブーストし、
大きく軌道を変え、再び神奈備に襲いかかる。

【往人】「これで終わりだッッ!」

完全に捉えた、と思った矢先、2本の槍は
神奈備の目の前で、またも見えない壁にぶち当たり阻まれる。

【往人】「何ッ!?」
182名無しさんだよもん:02/06/17 18:45 ID:lYJwOye1
往人はその時になってようやく、周囲に漂う独特の刺激臭に気付いた。

【往人】(これは……オゾン……? ……まさかッ!?)

神奈備と2本の槍の間の空間が、陽炎のように揺らいでいる。

【往人】(高密度の空気……! 大気の障壁か!!)

障壁を突き破らんと暴れる2本の槍と槍が接触し、爆発を起こす。
当然、大気の障壁で守られた神奈備にはダメージはおろか、埃ひとつない。

神奈備が再び腕を振りかぶるのを見て、絶影は最大加速で回避運動をとり、
神奈備の射程距離から逃れようとする。
上空へと逃げていく絶影を見つめ、神奈備は背中の羽をひと羽ばたきさせる。
すると、あっという間に神奈備の身体は、絶影を追い越して、
進行方向上に先回りした。

ちなみに、
【絶影】「パワーがてめえならスピードはオレだ!一生かかっても追いつけんぞ!」
【神奈】「おやおや…これはお久しぶり」
というやりとりがあったのかどうかは定かではない。
183 :02/06/17 19:46 ID:+8IgS0LF
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        | ::;;| z‐--、,,_   ゝ |   | /    __,,-‐'"'ゝ|;;:: |  さあ、上昇と改革を開始しよう。
        /ニ)l イ`‐--、,,_ヽ=、__ ヽ!  ノ/' _,,,=‐'"_,,=‐''"" |(ニヽ
        |人|   丶T、ヒ=フ> ~/    ‐''ヘニエ=フ,-"  |へ|   繁栄と衰退どちらがいいかね?
.        |( 7ヽ     ̄  ''"     `ヽ、  ̄     /√|
        | |て|            ,           / )ソ|
        |ゞ、|           |           /ノ イ
        >-、_)            |           (_,/ |
       | :::::|                      |::::  |
.       |  :::::|         ^ヽ ''"         ./::::  |
       |  :::::λ    ヽ         ,,ゝ    /:::::::  |
.       |  :::::// y、    ´""~ ̄ ̄ ̄ ̄´    ,イ~ア、::::.  |
       |  :::::| \,,ゝ、_    -‐  ヽ     ,,/ /´|::::::. .|
      ノ  :::::::|  ´"''‐ゝ、          /-‐'''´   |::::::.. .|


184名無しさんだよもん:02/06/19 01:20 ID:NlU7tBjy
絶影の最大の武器、それは、
その名の由来でもある「自分の影すら追いつけない」という
スピードと反応速度にあった。
一撃のパワーこそ高いとはいえないものの、その長所を活かした隙のない
一撃離脱のヒットアンドアウェイで敵を追いつめていき、確実に仕留める、
それが、国崎往人と絶影の戦闘スタイルである。
その戦闘スタイルの絶対の自信を持っていた往人にとって
自分より、スピードも反応速度も遥かに上回る敵、というのは、
初めての経験であった。
その上、切り札である『剛なる拳、伏龍、臥龍』すらも通用しない。
神奈備に対する憎悪でかろうじて保っていた意識も限界に達していた。
茫然自失となる往人、だが、神奈備はその隙を見逃さない。
動かなくなった絶影を、見えない真空の刃が襲う。
ズタズタに切り裂かれ、絶影は落下していった。
185名無しさんだよもん:02/06/19 01:21 ID:NlU7tBjy
要塞内部に侵入した朋也と観鈴。
先の戦闘の影響で、要塞内部はあちこちが崩れ、破壊の跡が見られた。
先を進む朋也は、崩れかけた壁を壊し、瓦礫の山を越え、
ひたすら、奥へ奥へと進んでいく。
その後を観鈴は必死についていく。
国崎往人の助けとなるために―――
通路を塞ぐように倒れていた柱を乗り越える。
観鈴は全身にびっしょりと汗をかいていた。息も荒い。
脚が痺れ、ガクガク震える。落ちていた棒を杖代わりにして、
うまく動かない脚を叱咤し、それでも必死に進む。
観鈴は自分の体力の無さを痛感する。
疲れ―――?……いや、そうじゃない―――これは予兆―――
観鈴は思い出していた。
2年前、観鈴の身体を蝕ばみ、生命を落としかけた、あの―――

【朋也】「この通路の突き当たりのエレベーターだな?」
【観鈴】「は、はい……」

顔を上げ、前を歩く朋也の背中を見た。

【観鈴】(「反逆者」(トリーズナー)トモヤ――― CLANADの主人公……)
【観鈴】(ここまでの道中、彼は声をかけても
   決して手を差し伸べることはなかった―――
   これを冷たいと感じる――?観鈴……
   いいえ、違う―――
   安易な優しさは相手を堕落させる
   彼の背中がそれを語っている―――!!
   それがこのヒトの優しさ……
   そして 私の闘いを促している―――
   生きるための闘いを―――!! )
186名無しさんだよもん:02/06/20 00:10 ID:y0h4vgsW
【朋也】「あれか」

【観鈴】「はい、最上階まで直通のエレベーター、あれに乗れば、
    なぎさちゃんのいる中央管制ルームへ行けるはずです」

【朋也】「アンタはどうする?」

【観鈴】「私は……」

観鈴は足を止めた。その横には「非常階段」と書かれた扉があった。

このセントラルピラーは、竹林のアルターによって、外観は元のビルから
変わり果てた姿になっているが、システムの制御中枢は、基本的に
もとのものをそのまま使っている。
アルターと融合させられたこの要塞は、もはや竹林の一部と化しており、
それに、まだ外で闘っているハズの折戸や智代のこともある。
制御中枢を破壊して、この要塞の機能の何割かを麻痺させられれば、
ということらしい。
地図で確認したところ、制御中枢のあるフロアはこの2つ下。
非常階段の扉を開ける観鈴。

【朋也】「そうかい、俺はそういう面倒臭ェこたぁキライなんでな、
    先ィ行かしてもらうぜ」

【観鈴】「はい、そのつもりで…」

その時、ちーん、という音が響き、朋也と観鈴がエレベーターを振り返る。
エレベーターが到着し、ゆっくりと開いた扉から、3体のHM-14が出てくる。
どうやら、要塞内部にもまだメイドロボが何体か残されていたらしい。
187名無しさんだよもん:02/06/20 00:13 ID:y0h4vgsW
【朋也】「ヘッ! わざわざお出迎えかい? 嬉しいねぇ!」

メイドロボたちに向かって、拳と拳を撃ち合わせ、気合いを入れる朋也。
本当に嬉しそうだ。
お気をつけて…、観鈴はそう声をかけようとしたが、やめた。
言ったところで、気をつけるような相手ではない。
そんな男ならば、そもそもこんな場所に来るはずもない。
だから、そんな言葉は必要なかった。
すでに朋也は、エレベーターに向かって、ずかずかと歩き出している。
そうやって、彼は進んでいくのだろう、前だけを見て、真っ直ぐに、未来へと。
そんな朋也を見て、観鈴は少し羨ましく思った。
信念は言葉で語るものではない、信念とは行動でのみ示されるものだ。
強い決意に口を引き結び、観鈴は踵を返すと、非常階段を駆け降りていった。
その時には、朋也の方もエレベーターに向かって駆け出していたところだった。
3体のHM-14は前面に電磁シールドを展開させるが、構わず突っ込んでいく。
残されたシェルブリット(弾丸)はあと1発。

【朋也】「抹殺の――――ラスト・ブリットォオオオーーーー!!!!」

最後の一枚の羽が砕け、朋也の背から炎のようにオーラが噴き出す。
ブースターのように加速をつけ、朋也は一気に通路を駆け抜ける。
さらに上半身を捻り、身体を独楽のように回転させた。
突進力に遠心力を乗せた拳を突き出す。
電磁シールドに激突したシェルブリットは過熱し、周囲にスパークを散らす。

【朋也】「うおおおおおおおおおおおおーーーーー!!!」

3層の電磁シールドを強引にぶち破り、そのままメイドロボたちに
体当たりするような格好で、エレベーターの中に転がり込んでいった。
188古河 渚:02/06/20 21:42 ID:y0h4vgsW
    _ 、      へ 、
   .〃´ \ 、  〃   il
   .li    ヽV/-‐--|| 、
   .!|  ,. '  `.´   !l   ` 、       『夢を……わたしは夢を見ています……』
   |.| ' , ' ,       ||  、` 、 \    『強い…強い…強い気持ちを……』
  ./!|/ ./ / i ヽ|!\ \ \ ヽ   『受け止められないほどの気持ちを……』
 /./ / / ./ .l. {  { ヽ }ヽヽ\ \ ヽ ヽ  『わたしは感じていたのです……』
 ! i .i | { .|、-ヽ ヽ―ト}、\ヽ. }_ | l  『絶対に負けない! 絶対に助ける!』
 lハ | | l'´.l _Lヽ!\ヽ,,⊥._ヽ} }/77|  |  『絶対に 後戻りなどしない!』
 ! !l. ! lヽイfハ    ` |.f;;cl” |/〃 ! | |  『理想と理念を追い求める! 過去を清算する!』
   `ヽlヽ ゝ. !tj|    !.t''ノ .ノイ} .|. | ! 『あの人の元へ行きたい!どうしても行きたい!』
     ヽ! !  ̄ `_    ̄` ノン | l |i. | 『あの人を助けたい!どうしても助けたい!』
          |丶、     ,.イ´ .l | l ||.  『ああ!』
        ヽ| |. ー__' ´-‐'i  | | l l.l |l 『でも…どんどん潰えていきます…!』
         ヽN/´ _ /`ヽ、|. l. /レ ! 『消えていきます…!』
        /| ` ̄ /     \レ    『一途で激しい気持ちが…心が…命が…!』
       ,<ヽ l  ,. '        ヽ   『もうやめてください!』
      /  ヽヽl /  _ -‐_ニニ二、ヽ  『もうやめてください!』
     ./      レ ‐´ ´        .V}
189竹林:02/06/20 21:43 ID:y0h4vgsW

     _. -ッ'"  ̄ ̄`' ー-、
   /、.....!......._,,::;;:'::::::::::::::ヽ
    i´厂`''''"´   `ー、‐::-::;;l
   }ノ-、    ,. -‐-、 ヽ;::::::::l
   l ̄二'ー 'フ,ニニ.ーrー}-レ ''7  『やめてあげませェん…』
   l : i.__゚〉r、::..ヽ.__゚ノ レ''}ノf´/
   `''r-- ノ:::`ー---‐'′:l-イ
    l  `_ ____,、  :l|::::|    『VN4のメインライターの座が確定するまで…』
.    ヽ.  -     /:::|:リ
       ヽ.   ,. -'-‐''"´|  ,.へ,
        r} ̄ _,,.. -‐ ''"フ‐''"_∠,`ー- ...,,_
     -‐ノハ ̄  _.=''´/    --`i '''' ー-′
       / l  /  /   '′ -ー{
            ,.ヘ.    '´_,.‐'′
190トリーズナー 朋也:02/06/20 21:44 ID:y0h4vgsW
     ト、
.     | `ヽ、  ,..l-―''Z-‐''Z._,.-(  ___,
 .   ト、|  ヽ`く ト、 ´    ′ `´ ∠_.ィ
     | |   l ヽl `i         ´  ム_.ィ
    l. |    l  l i |::.............._        {
  '、ー-ゝ、l.  |i l l| l |l:::::::::::::::::`'ーz__     |
  ヽ.   ミ>‐ッ、|,ィ-‐ッへィ-‐''¨了:::::::ーz    ム
 、_ヽ、ミ/ /    / /,.--―、`'j::::::::ーz   了
  ヽ、 ̄7´, イニミ-、i l /-┘jニ..⌒` }:::::::<_   ノ
   ヽ/∠_ミヽ/⌒〉 l/''¨ス  pゝ  `'j::iへ、Z  ぐ  『ああ! やめねェーー!』
    //  .`ー}`フ  l `'''  ̄'''"   jリ ヘ }Z /^  
   /    .| \  __       r'フ /了/   『やめられるワケねェェーだろォー!!』
           l l ̄――v`i     「ーt'´::::/^    
         ヽヽ ,.-‐-‐ー}    /|__,,..ルヘL__   
          ヽ`、_,,,,,__ノ_,,. -‐'¨´ _,.,.,.,.,.,.,,ヽ  
        _,,..〉-‐'',ニ¨-―-、''"""      〈 
    _,.-‐''¨ ,.-‐'¨フ´      `ヽ        ヽ
   `'ー、  y′ /       ミへ.._       ヽ
      `ーィ   ゝ,       ミく  人二ヽ     li
191名無しさんだよもん:02/06/21 14:59 ID:ZJtx3YdU
(・∀・)
192名無しさんだよもん:02/06/21 15:24 ID:MtLDy5FE
正規の小説版よりニューオーダーの能力の使い方が上手いなぁ。
そうだよ、アルターを完全制御できるんなら相手のアルターの能力で自滅させる事もできるんだし。
本編だとアルター消去しかやんないんだもんな。
この調子で職人さんがんがれ!
193衝撃age:02/06/21 16:40 ID:9CS2IPQd
ちょっと下がりすぎ良スレだから胸張ってage
194名無しさんだよもん:02/06/21 17:05 ID:RnPXhJcf
そして反逆
195名無しさんだよもん:02/06/22 17:37 ID:8u8OlzKS
   ○      ○       ○ 
  _/ \_ _/ \_ _/ \_
│○ ̄○ ̄○│ │○ ̄○ ̄○│ │○ ̄○ ̄○│
/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
`\_____/´ `\_____/´ `\_____/´
    〇        〇 〇

絶対壊滅無敵殲滅軍団がこのスレに興味を示したようです。
196名無しさんだよもん:02/06/23 00:46 ID:RmmRoKnn
メンテ
197名無しさんだよもん:02/06/23 02:30 ID:Gc9pRoeg
【リーフ社員A】「おい、この娘の着ている制服は…!?」
【リーフ社員B】「ああ、間違いない、『AIR』の制服だ」
【リーフ社員C】「なら徹底的に、尋問する必要があるな」

朋也と別れ、セントラルピラーの制御中枢へと向かっていた観鈴は
途中でリーフ社員に捕まってしまった。

【観鈴】「やっ…やめてください!」

【リーフ社員A】「そうはいっきますぇぇ〜〜ん」
【リーフ社員B】「我が社への不法侵入者に人権はないのだぁぁぁ!!」
【リーフ社員C】「身体検査しちゃうのだぁぁぁ〜」

どうやら隠れ鍵っ子だったようだ。

【観鈴】「きゃああああーーーッ!!」

男たちの手が伸び、観鈴の服がびりびりと破かれる。

【観鈴】(そんな…そんな…私は、ここで…この人たちに……)
【観鈴】(嫌…ッ!)
【観鈴】(こんな暴力に屈したくない!……流されたくない!)

キッ、と力強い眼差しで、男たちを睨みつける観鈴。

【リーフ社員A】「こ…このアマぁー!」

だがその時、観鈴たちの背後の壁が、いきなり吹っ飛んだ。

【祐介】「クソォ!いきなり攻撃してきやがって!Leafのメイドロボめ!」
198名無しさんだよもん:02/06/23 02:33 ID:Gc9pRoeg
【観鈴】「あ…あなたたちは…!」
【祐介】「ん? ああ、アンタか」

壁に開いた穴から這い出してきたのは、芳野 祐介。
その背には、大きなギターケース、そして柊 勝平が背負われている。

【リーフ社員A】「なんだぁ?キサマらは!」
【リーフ社員B】「ええい!これからという時に邪魔しおって!許さんぞ!」

いきなり罵声を浴びせてきたリーフ社員たちを、睨み返す祐介。

【リーフ社員A】「な、なんだ!やる気か!?」
【リーフ社員C】「落ち着け、確かに俺たちは名もなきB級リーフ社員だが…
    なぁに……相手は、電気工がひとりに、
    女ひとり、ガキひとり……恐るるに足らん」
【リーフ社員A】「それもそうだな、俺のアルターで少しビビらせてやるか…」

ニタニタと笑いながら歩み寄るリーフ社員A。
    
【祐介】「ふっ……キサマらはケンカを売る相手を間違えた……」
【リーフ社員A】「何ぃ?」
【祐介】「くらえ!俺のアルター……」
【リーフ社員A】「なッ…!?貴様もアルター使いなのか!?おのれッ…」

【祐介】『アルターパンチ!』

祐介の鉄拳が炸裂した。
199名無しさんだよもん:02/06/23 02:34 ID:Gc9pRoeg
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┠┬┬┬┬┬┬┬┬丶ヽ\< ⌒,,ヽ.,/ /  
┠┴┴┴┴┴┴┴三二─( (:#::::) )),─二三
┠┬┬┬┬┬┬┬┬┬//ゞ ) ノ\ヽゝ  
┠┴┴┴┴┴┴┴┴/  / /i'i'i'ゞ\ \|丶丶
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┠┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┨         ミ
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┠┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┨          ↑
┠┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┨    リーフ社員A
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200名無しさんだよもん:02/06/23 02:35 ID:Gc9pRoeg
祐介の鉄拳が炸裂し、壁をぶち抜いてぶっ飛んでいったリーフ社員A。

【祐介】「その程度の実力で、俺のアルターと一戦交えようとは10年早い」

【観鈴】「祐介さん……それ、ただのパンチ…」
【祐介】「いや、アルターだ」
【観鈴】「ただのパンチ…」
【祐介】「とてもロックなアルターだ」
【観鈴】「生身の拳で殴ってた…」
【祐介】「そういうアルターなんだ」
【観鈴】「…………」
【祐介】「……………」
【勝平】「……………あ、後ろ……」

残りふたりのリーフ社員が背後から祐介に襲いかかる。

【祐介】「フン……不意をつけば勝てるとでも思ったか?」

リーフ社員B、Cの攻撃を軽くいなし、カウンターを放った。

【祐介】『アルターキィーーーック!』
【祐介】『アーンド……アルター頭突きィ!』

またたく間に、残りの二人も片づけてしまうのだった。
201名無しさんだよもん:02/06/23 20:30 ID:Gc9pRoeg
【朋也】「え〜と……最上階のボタン…ってのはどれだぁ?」

エレベーターに転がり込んだ朋也がボタンに手を伸ばすと、いきなり足を掴まれた。
今さっき、朋也が抹殺のラスト・ブリットで蹴散らしたメイドロボだ。
無論、3体ともに大破、中破状態で、とても戦闘を続行できるような
状態ではないのは一目瞭然。
もっとも、動けたとしても、専守防衛型のHM-14には攻撃手段はないのだが…

【朋也】「おいおい、まだやろうってのか? 無理すんな…」

いきなり、3体のHM-14が激しくスパークした。
コンデンサに貯えられた大電力を全て逆流させ、体内の水、及び電解質を
電気分解することにより爆発性、支燃性ガスを生成…
まあ、早い話が、自爆した。
HM-14には炸薬類は一切搭載されていないため爆発の規模そのものは
大したことなかったが、それでも3体分もあれば、エレベーターの
ゴンドラを破壊するには十分。
朋也も、とっさの出来事だったので対応しきれず、
防御の体勢をとるだけで精一杯、大破したゴンドラごと
エレベーターシャフトの内部をまっ逆さまに落下していく。

【朋也】「またかよォ!ちッくしょおおおォォーーーーー!!!」
202名無しさんだよもん:02/06/24 23:35 ID:7tQzcw7r
メンテ
203名無しさんだよもん:02/06/26 02:09 ID:O4Uhz5J/
神奈備の右手に、大気中の静電気が集まってゆく。
収束・増幅されたエネルギーは、電撃の鞭と化し、
蛇のようにうねりながら往人の身体に絡みつき、空中に拘束した。

【往人】「ぐあああああああああああァァァーーーーッッ!!」

――もう一度、あのときの力を………
――鈴木社長と闘った時の力を………

万策尽きたかに見えたが、たったひとつ、
たったひとつだけ、切り札が残されていた。
鈴木社長との闘いの中で掴んだ絶影の最終形態、
あの融合装着型のアルター、あの力を引き出すことができれば…!

――今、一度!!

電撃の苦痛に耐えながらも、往人は残されたアルターの全てを
解放しようと精神を集中させる。
往人の身体から銀色のオーラが溢れ出し、やがて七色に輝く粒子が集まってくる。
204名無しさんだよもん:02/06/26 02:14 ID:O4Uhz5J/
【往人】「ッ!?」

突然、電撃の拘束が解かれる。
顔を上げると、神奈備の顔がすぐ目の前にあった。
往人の首にそっと腕を回し、抱きついてくる神奈備。
往人の首筋を神奈備の舌が這い……そして、歯を立てた!
首筋に噛みつかれ、苦悶の呻きを上げる往人。
と同時に、往人の身体から発するオーラがみるみる失われていく。

【往人】(……す、吸い取られる…!? アルターを…!!)

アルターを放出して神奈備を引き剥がそうとするが、
力を絞り出そうとすればするほど、逆に吸い取られていってしまう。

【往人】「ぐッ…!うう…ああああーッ!!ぐああああああッ!!!」

例えるなら、体中の生気という生気が、根こそぎ奪われていく感覚。
だが不思議と痛みはまったく感じない、それどころか快感にすら変わっている。
往人は恐怖に絶叫した。



【佳乃】「はぁはぁ……、もぉ〜、どこがどうなってるのぉ〜」

そのころ、折原や観鈴と別れ、先行して要塞内部を進んでいた霧島佳乃は
すっかり迷子になっていた。
205 :02/06/26 06:34 ID:N0ia/+DB
佳乃=シェリス!?
206名無しさんだよもん:02/06/27 01:58 ID:hSqjWDSy
迷宮と化した通路を上ったり下ったりしているうちに、
現在位置すら分からなくなり途方に暮れる佳乃。

【佳乃】「複雑すぎる………往人くん………」

息を切らした佳乃が通路を抜け、その広いホールに足を踏み入れた途端、

『ぐあああああーッ!』

絶叫が響き渡る。
と同時に、頭上からなにかが落ちてくる気配、
とっさに後ろに飛びすさった佳乃の目の前に落下したのは、
ズタズタに破壊され、無残な姿に変わり果てた絶影だった。

【佳乃】「往人くん!?」

頭上を見上げると、そのドーム状の空間の天井付近、そこにふたつの影があった。
207名無しさんだよもん:02/06/27 02:04 ID:hSqjWDSy
1分近く経っただろうか、往人のアルターを全て吸収した神奈備が
往人の首筋から口を離すと、そこには咬まれた痕がくっきりと残っていた。
神奈備の虚ろな瞳は、しばらくの間、往人の顔を覗きこんでいたが、
やがて、神奈備の左腕を中心に、風が渦が巻き始めた。そして、

【往人】「がッ!!…ぁッッ…!」

衝撃波をからみつけた手刀が、往人の腹部を貫いていた。
大量の血を迸らせながら宙を舞う往人。

【佳乃】「往人くん―――ッッ!?」

ドサッ、と無防備に背中から床に落下した往人。そのまま、ピクリとも動かない。
仰向けに倒れた往人の身体の周りに、赤い液体が広がっていくのが見えた。

【佳乃】「あ……ああ……ッゆッ…往人くッ……ぅ…!」

佳乃の表情はすっかり青褪め、ふらつく足で往人の元へ駆け出す。
208名無しさんだよもん:02/06/27 02:05 ID:hSqjWDSy
バシュッ!

往人に近づこうとした佳乃をレーザーがかすめる。
服が裂け、血が流れ出す。
見ると、佳乃の前には、1体のメイドロボが立ちはだかっていた。
立ち尽くす佳乃の身体を、容赦なくHM-13のレーザー攻撃が焼いていく。

【佳乃】「……それが何よッ!!」
【佳乃】「あの人の元へ行くのよッ! ―――あたしはッ…」

佳乃の瞳が、HM-13を睨み据える。
肩を、腕を、脚を、幾条ものレーザーに貫かれていくのも構わず、歩を進める。

HM-13の前に立つと、無言のまま、2本の指を繰り出す佳乃。
レーザー発射口(眼)を貫かれ、仰け反ったHM-13の顔面を、
そのまま掌で掴むと、とても少女のか細い腕とは思えない力で
ギリギリと締め上げていく。
硬化テクタイトで防護された頭部がメキメキと音を立ててひしゃげていき、
やがて、グシャ!と顔面が握り潰され、HM-13の頭部が爆発、四散した。
209名無しさんだよもん:02/06/27 16:33 ID:9KIQiffK
>>205
何をいまさら
210名無しさんだよもん:02/06/27 21:56 ID:VSWKFeB/
   ___    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  /´∀`ヽ < いまさらです、はい。
  |.|メ /:;|::|   \
  ~|_Y_|~     \
             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
211名無しさんだよもん:02/06/27 23:41 ID:7Ds1s7aM
いまさらだね
212名無しさんだよもん:02/06/28 00:52 ID:CmeWd0lI
だがそれがいい
213名無しさんだよもん:02/06/28 01:44 ID:xA2php3a
セントラルピラーのネットワークを含む全システムを司っている
中央制御ルームに侵入した観鈴、祐介、勝平。
部屋の内部は、さまざまなケーブルが入り組み、それらは部屋の中央部に
設置された、全長10メートルはある巨大なコンピューターへと繋がっていた。
要塞の内部同様、竹林のアルターと融合したそれは、まるで生物の臓器のように
不気味に脈打っている。

【祐介】「コイツか!? コイツをぶっ壊せばいいんだな!?」

【観鈴】「はい、お願いします」

【祐介】「よおし、わかったァ!」

祐介はおもむろにギターケースから愛用のエレキギターと取り出すと、
ネックの部分を掴み、さながら野球のバットのように振りかぶった。

【祐介】「とっておきだぜ! 祐介〜〜ダ〜イナマイ〜トォ!!」

フルスイング。
巨大コンピューターに叩きつけられたギターが、木っ端微塵に砕け散る。
部屋の内部に閃光が走った。
214名無しさんだよもん:02/06/28 01:46 ID:xA2php3a
要塞全体を揺さぶるほどの大きな振動が襲い、
建物の天井から瓦礫の破片が降り注ぎ、壁や床にはひびが走る。
次第に、爆発の巻き起こした煙が晴れていく。
中央制御システムは、祐介の一撃で跡形も無く吹き飛んだようだ。

【祐介】「どうだぁ!」

祐介がガッツポーズで振り向く。

【勝平】「やったね!」

【観鈴】(これで内部機能は、かなり麻痺したハズ……往人さん……)

【観鈴】「はぁぅッ!?…くぅッ…う…!!」

突然、観鈴が苦悶の呻き声を漏らして膝を折り、床にうずくまった。
小刻みに震えながら、青褪めた顔で苦しそうに喘いでいる。

【祐介】「どうしたぁ!?」

【観鈴】「はッ……!」

【勝平】「だ、大丈夫…?」

【観鈴】「は…、羽が…痛い……」

【祐介&勝平】「…………………(゚Д゚)ハァ? 」
215名無しさんだよもん:02/06/28 18:37 ID:uPmgwmY8
 悪な            非
 いん    ,─--.、     18
 言と   ノ从ハ从    禁
 葉聞   .リ ´∀`§
 かこ    X_@X
 |え   U|_____|U
 |の    ∪ ∪
 ! !
216名無しさんだよもん:02/06/29 09:05 ID:rNGQx83s
【観鈴】「…う…ぁ…ッはぁ…ッ…うう…くッ……!」

うつ伏せに倒れた観鈴のポケットから、小さな人形が落ちた。
往人が観鈴の前から去ったあの日、置いていったものだ。
それ以来、観鈴は肌身離さず持っていたのだが……

【観鈴】(そ、そんな…往人さんがくれた人形が……)

人形は、七色に輝く粒子へと還元され、まるで空気中に溶けるように
形を失い、消滅していく。

【観鈴】「ゆ、往人さんが……!命が……!消え…て……ッ!」

【祐介】「な、なんだと!?」
217名無しさんだよもん:02/06/29 09:06 ID:rNGQx83s
セントラルピラー最上階、中央管制室―――

国崎往人のアルターを吸収して戻ってきた神奈備を
再び取り込み、さらに力を増した竹林。

【HM-12改】「………ッ!!」
【HM-13改】「………ッ!!」

突然、ズゥゥゥン…という重い地響きが、要塞全体に走る。
その直後、部屋の照明が一斉に落ちると、モニター、コンソールの光も、
端から次々と消えていき、室内は完全な暗闇に包まれた。
足元の揺れが収まると、照明が赤い非常灯に切り替わったが、
モニターやコンソール類は沈黙したままだ。

【竹林】「システムダウン………、これでは、なにも……」
218名無しさんだよもん:02/06/30 02:09 ID:Nxe1O6Ge
つーかさ、最近、長文書き込みと連続投稿規制が厳しくなってない?

「本文が長すぎます!」

再送信

「ERR - 593 60 sec 勃たないと書けません」

のコンボとは恐れ入ったぜ…
219名無しさんだよもん:02/06/30 10:11 ID:Nxe1O6Ge
【往人】(何も…手に入れないまま……
   俺は……朽ち…果てるのか………
   何……も………)

往人の目から光が失われていく。
霞んでいく視界の中、翼を広げた少女がいた。
最後の力を振り絞って腕を伸ばすと、
少女は悲しげに目を伏せたような気がした。
往人の意識は途切れた。

佳乃が足を引きずりながら、倒れた往人の元へ辿り着いたときには
すでに、神奈備は何処かへ姿を消していた。

【佳乃】「往人くん……往人くん……?」

呼びかけるが返事はない。往人の目は閉じられたままだ。
腹からは大量の血が流れ出し、床に血の海が広がっていく。
内臓はズタズタに破壊され、すでに呼吸も脈拍も停止しているようだ。
220名無しさんだよもん:02/06/30 10:13 ID:Nxe1O6Ge
【佳乃】「……まだ、何も成し遂げてないでしょう? あなたは。
   なら、こんな所で立ち止まったりしちゃダメよ、ダメでしょう?」

血の気が失せ、青白くなった往人の頬を優しく撫でる佳乃。
佳乃の決断は、一瞬だった。

【佳乃】「死なせないわ……死なせないからね!」
【佳乃】「どんな事をしても……絶対に、あなたを死なせたりはしない!!」

右手首に巻かれたバンダナを、するり、と外すと、
往人の身体の上に手を添えた。

【佳乃】(あたしは……霧島佳乃は……あなたの正義に………)

【佳乃】『<<エターナル・デボーテ>>(永遠に 尽くします)!!』

光が、はじけた。
221霧島 佳乃:02/07/01 08:04 ID:q/6BUvLn
いらない……あたしはこの人以外、何もいらない……

この人の進むべき道をあたしが照らす……

前に小石が落ちていたら、あたしが払う……

あたしは……あたしの全身全霊を懸けて、

この人の盾になる……

それが、あたしがこの世に存在する意味……!

あたしのすべて……!

本当ならあの時(※佳乃シナリオのラストの部分)に

あたしの生命は尽きてた……

往人くん……あたしは、あなたを……愛して…いま…す……
222名無しさんだよもん:02/07/02 03:17 ID:zx7UGGqV
光の繭が、二人を優しく包み込む。

<<エターナルデボーテ>>、相手の能力を増幅させるアルター能力。
佳乃はその能力を完全解放した、<<究極!エターナルデボーテ>>によって
自らの生命エネルギーを全て、往人へ捧げるのだった。




【観鈴】「あ…!」

観鈴が起き上がる。
さっきまでの痛みは、嘘のように消えていた。
手の中の人形に目をやると、
消滅しかけていた人形に、光が宿っていた。
空中に散っていった粒子がその光によって引き戻され、
再び人形を再構成する。

観鈴「往人さん……?」
223名無しさんだよもん:02/07/02 03:20 ID:zx7UGGqV
【往人】「う………俺…は………?」

目を覚ました往人。
まだはっきりしない意識のまま、記憶を探っていく。
先程の戦闘が脳裏をよぎるなり、我に返り、がばっと跳ね起きた。
服をはだけ、穿たれた腹に手を触れるが、そこには傷一つ無い。
神奈備から受けた一撃は、間違いなく致命傷だったはずだ。
だが……これは、一体……?
服の方を見ても、どこにも穴など開いてはいなかった。
あれはすべて、夢の中の出来事だったのではないかと思えてくる。
床に落ちた黄色いバンダナを目にするまでは。

【往人】「ま、まさか……!?」

慌てて周囲を見回す。足元、すぐ側に、衣服だけが散らばっていた。
それを目にして、呆然と立ちすくむ往人。

【往人】「佳乃……使ったのか!アルターを……!
    なんて馬鹿な事を………!!」

がくり、と膝をついた往人が手に取ったその服は
所々が裂け、血が滲んでいた。

【往人】「こんなボロボロになって……
    なぜだ!!なぜ俺なんかの為に、
    命まで使って! こんな……!!」
224名無しさんだよもん:02/07/03 02:26 ID:PkO7esLV
|ω・`) < メ、メンテ…
|⊂
225名無しさんだよもん:02/07/03 06:56 ID:TqFEBlQz
エレベーターシャフト内部の瓦礫の中で、朋也は目を覚ました。
朋也が起き上がると、3発全て撃ち切った右腕のシェルブリットの装甲が
ボロボロと剥がれ落ちる。

【朋也】「ぐ……ぅ…ッ!」

張り詰めていた緊張の糸が切れたせいか、
今まで忘れていた右腕の激痛が一気に襲ってきた。
歯を食いしばり、アルターの反動に耐えながら、上を見上げる。
200メートルは落下しただろうか。
ここから再び上に登るのは、さすがに無理のようだ。
舌打ちし、苛立ち紛れにエレベーターシャフトの内壁を蹴破って出る。
そこは、広いホールだった。
ホールの中央に、誰かがいる。
国崎往人だ。
会いたくない奴に会っちまった、とばかりに朋也は顔をしかめるが、
どうも様子がおかしい。
226名無しさんだよもん:02/07/03 06:57 ID:TqFEBlQz
【往人】「君は馬鹿だ……愚かな女だ!
    俺なんかの為に、命を懸けるなんて!
    命を落とすなんて……!」

佳乃の顔、言葉のひとつひとつが、頭の中でぐるぐるとまわっている。

【往人】「……俺は何をすればいい!? 何もしてやれない、何も……!!」

自分に対する佳乃の想いを知っていても、それに応えようともしなかった自分。
怒り、悲しみ、やり場のない感情が溢れかえり、心の内を埋め尽くしていく。


【朋也】「おい」

朋也が、往人の背中に向かって声をかけるが、反応はない。
というか、朋也がこの場にいることにすら気付いていないようだ。
朋也は、そのまま往人の背中を眺めている。
朋也は、いらついていた。
理由は分からないが、なにやら怒りのような感情がこみ上げてきて仕方がない。
往人の正面に歩いて行く。
壊れた機械のように、繰り返し、呟き続けている往人の胸倉を掴み、
死んだ魚のような目をした顔を、自分の顔の高さまでひっぱり上げた。

【朋也】「おいッ! 何を我慢してる!? 」
227名無しさんだよもん:02/07/03 07:07 ID:TqFEBlQz
                         _ 、、    
                        〃   \
                   ΛΛ  ||    ,.、-‐‐‐‐--、..,
                  <お> l  ,.‐'";:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;;::;;;ヽ、
                  <前> ,r":;;::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
    _, -‐'''''''''''''‐--、.,     <は> l;;;::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`、
  ,.‐":::::::::::: :: :::::::::: :: ::ヽ    <今>  レ',ハlヽ、.,li,ハ;;;;;iミヽ,:;;;;;;;;;;;;;;;;il
 r' :::::::::::::::: ::: :: : :::::::::::::;;:゙..、  < 、>  'i'il ゙ir:ッゝヘ,;;liゞ/'i;;;;;;;;;;;;;;;',l
..,' ,'、ル:::::::: : :::::::;::::::,'/ヽ,::;;::.l   <抜>   ノ ~  リ レ"< リレ'、;;y‐''"7
{/;;::::;;;;:::;;;:: :::;;::::;;:::lリィ'i ゙i ハ!   <い>\ ∠,       )   ,.‐'' /ト
.l;;::::::;;;;;;;;;;,.,;;::;;;;;:::;;;:l  '' リ`ゝ  .<て>  > `'=''ヽ   ,.‐' r'"  / ,r"
. !;;:::;;;;;;;;;{'iヘ;;;il;l',ハl "   く   <い>/    'i'´ ,,,..r'ヽ/   r'' " ,.-
 !;;;;;;;;;;;;/ヽぃリレ'i    r'_"   <い>     `''´  ./    /`‐<"
  ゝ〃/;`、  ヽ.,     ',   .<!!!!>        /,,..-‐-、 /'l  \
,.-'';'レ'   ゙''‐、._,..r-‐‐‐‐'"    VV         ,.'";;;;;;;/ ~ 人
         / /、                  /;;;;;;;;;;;i /`"  >、
     ==-、,レ'  ``''‐-、.,                '"゙ヽ,;;;;;;| r‐、/ `>‐
.,        ノ    ノ;;;;;;;;;`'‐、             /;;;;;;;;;`<  ,.、,./;;
''"`ヽ、   ,.r'"   ,r,";;;;;;;;;;;;;;;;;;;}            ト、;;;;;;;;;;;;;`";;;;;;;;;;;;;
::::::::::::>'"    <  `゙`ヽ,;;;;;;;;i            /:::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
228名無しさんだよもん:02/07/03 08:36 ID:+Zk0bCrP
なんだこのスレは?
ちょっとおもしろい。誉めてやるよ。
229名無しさんだよもん:02/07/03 22:28 ID:xUZyr1XX
なんだ、この>>227は!?(w

230名無しさんだよもん:02/07/04 01:05 ID:i2SWuBsg
>>228
いや、最初はスレタイ通り「CLANNADを小説化するスレ」だったハズなんだけど
いつのまにか「メソテのみで1000を目指すスレ」になってしまいますた

>>229
漏れの貧弱な文章力では本文だけで描写するのは無理だッ!
だから文章と併用して使うのさァッ!
   『 挿 絵 』 を ッ !!
231名無しさんだよもん:02/07/04 01:41 ID:i2SWuBsg
>>229
あぁ、そういう意味か…

>>227はなかったことにしてくだちい
せっかくのイイ!(・∀・)シーンが台無し…( ´Д⊂ヽ
232名無しさんだよもん:02/07/05 00:33 ID:hLIKkx42
>>230
おまえ、俺に嘘ついてないか?
233名無しさんだよもん:02/07/05 19:16 ID:BlMizFkY
>>230
挿し絵っつーか…
A A じ ゃ ね ―――― か っ!!
234名無しさんだよもん:02/07/05 23:56 ID:gBfMLkMv
>>232
ノゥ!!
>>233
カ ッ コ イ イ だ ろ う !!

シリアスな展開ばっかで疲れたから、24話に入る前に番外編〜
235名無しさんだよもん:02/07/05 23:57 ID:gBfMLkMv
ネタスレが、その存在を誇示するかのように乱立した。
極東の島国、エロゲ板を襲った原因不明の大惨事。
もとよりこの地では異端であった葉っ派、鍵っ子住人の、
「祭り」という超自然的な現象によって突然、混沌に陥れられた
この国の、その政治的対応は意外にも早かった。
災害時の特別処置の名のもと、あらゆる法案が自治スレを素通りし、
対応にあたるための新しい板をひろゆきに求め、
増殖した葉鍵系駄スレと厨房は、あくまで合法的に隔離された。
その土地の中で生き残っていた人々をも巻き込んで……
leaf,key掲示板
2ch全土に見下されるかのように設立された大地はそう名付けられた
だが、人々は破滅を現わすモニュメントとして蔑称を与える
失われたはずの大地、葉鍵板(ロストグラウンド)と。
236名無しさんだよもん:02/07/05 23:58 ID:gBfMLkMv
掴め! 優勝! 母国に!
批判! 中傷! 打ちのめされても
最後は買収 勝利のKorean

避けてゆけぬDirtyfield
ベスト4に足跡つけるなら
ラウルのカードを赤く染めても進め

誤審や徴兵免除ならば起爆剤さ
沸き立つ"疑惑"の目を
闇へと葬り去る

Moralless Korea そう大胆に ラウルの頭部に一撃を
韓国はサバイバル 黄色か赤か出すカードはひとつだけ

絶やすわけがない この場内のブーイングは
スペインのゴールネット 貫くように 〜♪
237スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/07/07 01:40 ID:RzWodor/
学園〜〜〜♪ が〜くえ〜ん〜〜 ♪ ←(※予鈴)

【羽衣】「自由! 自由! 自由学園でございます!」

教壇で鞭を振るう中年教師。

【羽衣】「フフフ……つまりいわゆるすなわち、制服自由! 信仰自由! 校風自由!
    すべからく自由に満ちたこの学園は、
    学徒の人間形成に大いに役立つのでございます!
    自由な気持ちで勉学に励みましょうではありませんか、さあ北川クン」

【北川】「は、はいっ! に、ににんがし! にさんがろく! にしがじゅう!」

【羽衣】「さっすが北川クン! これほどまでに九九を自在に扱うとは……
    しかーし……最後を間違えているのは、先生的には解せないぞな…もしィ!」(バキィ!)

【北川】「ぶげッ!」(ガラガラガッシャァーーーン)

ふっとぶ北川。

【羽衣】「自由! 教育の自由とは何かーーーーっ!
    それは、つまり!
    強制の自由! 叱責の自由! 体罰の自由! なのです」
238スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/07/07 01:42 ID:RzWodor/
【羽衣】「このようにィ!」(バキィ!)

【名雪】「ぶおッ!?」

【羽衣】「このようにィ!」(ドカッ!)

【香里】「ぐはぁ!?」

【羽衣】「このようにィ!」(ボカッ!)

【斉藤】「ぎゃあッ!!」

【羽衣】「なのです!……自由〜自由〜自由の鐘が〜鳴り響く〜♪
    私は自由学園に勤める自由を信条とする孤高の教育者、羽衣先生なのよ〜
    ウヒョヒョヒョ!オヒョヒョヒョ……!」

【祐一】(冗談じゃない、何が教育だよ! ただの人さらいじゃないか!
    勝手に学校に入学させて金を要求する悪党にくせに……)

【羽衣】「相沢ク〜ン、邪なことを考えちゃいけないよぉう〜〜?」

【祐一】「は…はいっ!」

【手下】「羽衣先生、新たな入園希望者です」

教室の扉を開け、副担任がひとりの女の子を連れてきた。
239スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/07/07 01:49 ID:RzWodor/
【あゆ】「うぐぅ〜、ここはボクの自由な学校なんだよ!
    休みたい時に自由に休めるし、
    遊びたい時に自由に遊べるんだよ!」

そのダッフルコートを着た元気な女の子が、なにやら一方的に、
勝手なことをまくしたてている。

【あゆ】「自由だから、テストもないし、宿題もないんだよ!」
【あゆ】「給食も自由だから、毎日、たいやきが出るんだよ!」

【祐一】(高校に給食はない……つーか、それはもはや学校じゃない……)

【あゆ】「冷暖房とテレビも完備で、自由に……」
240スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/07/07 01:52 ID:RzWodor/

ヽヽヽヽヽヽヽヽ\
 ̄ ̄ ̄"""""  ̄\
   ヽ___,.-'’ |
           |     いくら自由学園
 匚        │     とはいえ
 | |'´巳巳│  / |
  \   ⊂!◯「「|〉
<____≧、_ゝy_≦,._/     ちょっと自由すぎや
  ‘ー’-'/ハー’一'|     しません
)ヽ  ,,,イ | |ヽ   〉    かああ〜〜〜〜〜っ!!?
  /| ,! __ ;ヽ /
`ゝ'   ___,.ィ`´
、に`T丁 | | _j/l
  `| ̄ ̄ ̄ | j
  } | ,⊂⊃ |ノ
|   | |/   `} |
、  !、|┬┬┬||
ミミ \`'-''^=')
 ヽ   ̄ ̄ ̄/
241スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/07/07 01:54 ID:RzWodor/
【羽衣】「そして、折檻の自由ッ!!」(バキィ!)

【あゆ】「うぐゥ!!」

……………。
…………………。
………………………。

      【BGM: 約束 】

      夢。
      夢を見ている。
      毎日見る夢。
      終わりのない夢。
      赤い雪。
      流れる夕焼け。
      赤く染まった世界。
         (以下略)
242スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/07/07 19:15 ID:RzWodor/
【春原】「………とまあ、これが今回の仕事の依頼内容だな」

【朋也】「なるほど、それで俺の出番ってわけか……」

【春原】「ふふん、そういうコト」

朽ちた一軒のパン屋の前に、一台のバギーが停まっていた。
その脇で、二人の少年が、なにやら立ち話している。

【朋也】「ま、秋子サンも苦労してそうだし……ああ、いいぜ、手伝ってやるよ
    報酬は……そうだな、5000、でいいぜ」

【春原】「HAHAHA! 朋也く〜ん? キミは、スーパーバカどすなぁ〜」

【朋也】「なんでだよッ!」

【春原】「報酬は 50、分配は 8:2、だから俺の取り分は 10、残りがお前だ」

【朋也】「お前が 10って……じゃあ、俺は 70かよ!?」

【春原】「足してどーすんだよッ! 引けよッ!
    しかも、計算間違ってんじゃねえか!」
243スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/07/07 19:20 ID:RzWodor/
【朋也】「俺の取り分は?」

【春原】「40 だ」

【朋也】「少ねーよッ!」

【春原】「前より、増やしてんじゃねえか、
    それにオマエ、ここんトコ、仕事してねえだろ?
    なぎさちゃん、ひもじいんじゃねえか? 悲しんでるぞ?泣いてるぞ?
    だから、怒ってんじゃねぇのかぁ?」

【朋也】「ケッ、またその手かよ……」

【春原】「心配してんだぜぇ、これでも………な?」

【朋也】「……わぁったよ」

しぶしぶ、と言った調子で、家の中へ荷物を取りに行く。
戻ってきた朋也が助手席に乗り込むと、春原がエンジンをかけた。
244名無しさんだよもん:02/07/07 20:01 ID:IlqZB5Da
すっかり寂れちまったじゃねえかYO!
245名無しさんだよもん:02/07/07 20:08 ID:xnOjzCXT
>>235
また自虐プロパガンダか・・・
246名無しさんだよもん:02/07/08 09:59 ID:X0HK3aws
                  _,,.. -──- 、_
               ,. ‐''"´        ``'‐.、
              ,.‐´    ,.  .  i l i ト、 、   `‐、
            / /  /  /i l| }l| i} }.ハヾ、ヽ  ヽ
            / /  / /  / l| / j| |l.} l| ヽ ト、 }ヽヽ
           // / { /i 〃 _//- j/ l|/| | `゙ヽti、}i ト、},
          j/ ノ  |  |〃'"〃 /  リ リ  _,,,!|,,,j }ヽ、}
           レ'〃 {l  {/  _,ニ二_  '   ィ:;;__i}゛ハハ}|
         丿イ  |l / /{i:;;__i}      {i::;;,,i! ,' i{ '
        /  /  |l /、  {!::;;,,,i        ヾ;;:j!_' i l|{    今度は
       / 〃 {| /j |l { (   ヾ=-'     `   ̄ ハi l|     「防衛」だ―――ッ!!
      ハ/|{ |l /  |l l|ヽニ、  ' ' '       , 'i| ト、l|
       ' ' ヽ{l/|l  l| l| _, `jヽ      ´ ,/ハリ l|ヽl|
          _゛-‐|l リ"   '     `.ーrr- '、il |{リ lノ|丿 |リ
         , '"   l|リ       {  l |  ヽ     l}|
        /     り |   、   _,- l l   i       l}j
247名無しさんだよもん:02/07/08 23:01 ID:nJ5KZlCD
メンテ
248スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/07/09 03:30 ID:+GtAKt8O

【春原】「そういや、朋也、なぎさちゃんは?」

【朋也】「部屋から出てこねえ……ま、戻ってくる頃には機嫌も直ってるだろ」

【春原】「お前がいないと、寂しがるんじゃないのかぁ?」

【朋也】「書き置きしておいた」

【春原】「え? いつもの? あの " 旅に出ます " ってヤツ?」

【朋也】「ああ」

【春原】「いいのかよぉ〜、そんなんで」

【朋也】「お前が教えたんだろ? 出掛ける前にはそう書いて、置き手紙しろって」

【春原】(本気でやるとは思わなかったもんなぁ……)

【朋也】「あぁ!?」

【春原】「ああ!なんでもない! じゃ、行っくよぉ〜」

2人を乗せたバギーは軽快に走り出した。
249名無しさんだよもん:02/07/10 19:13 ID:6kkjuWHL
小高い丘の上に位置する建築物群。
自由学園―――
小等部から大学までのエスカレーター式の総合学園にして
このロストグラウンドで唯一の学校機関。
その校門前で、朋也と春原は様子を伺っている。

【朋也】「へっ、高等部に来るのは、久しぶりだぜ……」

【春原】「お前の場合、学校自体ほとんど来てねぇだろ……」

【朋也】「ほっとけよ! ……んで、ターゲットは?」

【春原】「フフフ……任せろ! 昨日、この俺が徹夜で計画を練った
    綿密でナイスでパーフェクトな作戦がある!」

自由学園の敷地の見取り図を地面に広げる春原。

【春原】「まず、一番手っ取り早いのは正面玄関からなんだが、ここはダメだ。
    警戒が厳重すぎる。それに、うっかり校内で上級生の連中なんかと出くわして、
    また、揉め事に巻き込まれんのは勘弁だかんな。
    今回は人質の救出が目的だから、隠密で………」

時間は朝の8時半、登校中の生徒たちが、校門の脇で地図を広げ、あーだこーだ相談している
二人組を横目で見ながら、ひそひそ声で、校門をくぐっていく。
250必殺仕事びと:02/07/11 15:11 ID:0llZMgO8
保守揚げ
下から10列目ぐらいになったら出てくるぞ〜。
251久弥:02/07/12 21:41 ID:WKSwESf/
   \            ,‐、__    .,,,,__
    \           (ミL_,´"v/´  ~''-、
     \             ~´V       |
      \              iV!v/|/viヽ/~''‐-、__
   \        ,-‐‐、,_       i ゞ、r''j7_ノ __,    !、,,,∧
    \      /   / \,     |゚"''‐-。、~'~/     / |  CLANNADだけは
     \     /   /   ´‐、   |゚  。i′/''"''‐-、 /  |" 僕の手で書かせてください
      \    |   |   ,,-‐-ゝy_/゚  。/ /     Y  j"
           |  . | _「″   \、,,,_ | (     |  /  僕がシナリオライターであるために!!
           {,,‐''"~ |'"`'~>     i、~  |     j、_/
 ,,,,,,,,,       ./    /  /ー、_   'i  |,,   (彡i
;;''''''''○;;,,,,      \,,_,,,/  /"\  ~"''''''入  `゙'‐-、,,
'';;;,,  ''''';;;;;,,,    _y" /  /   ~"''''ア¨´´ \     ~"ヽ-、
 '○;,,   ''○,,,┌".,‐''  人__     /ヽ、    \_  ,,-‐‐-、)  \
  '''';;;,,,    '';;~゙゙/  /  ~´"‐-、/  ヽ      ゙''V'' ,,-‐"    \
   ''';;;;,,    ./  /~          ´"'‐-‐‐''"´~ ̄       \
     '''○;;,,  /  「''○,,                          \
      '''';;;;;,,|  /´  ''';;;;,,                   \
        ''''`''",,,     '''○,,,                 \
           ''○;;,,,,,    '';;;;,,                \
              '''''';○;,,,,;;;;'''                 \
252名無しさんだよもん:02/07/13 03:57 ID:Fhhn6lDc
>>251
絶対にノゥ!
253名無しさんだよもん:02/07/14 04:46 ID:3HUSQF/j
       ,‐、,___,,,,,,,,、         ,,,,,___ 
   __,,,-‐‐(ミL   <''"~ ̄`""~<"~  ゝ`ヽ、  \    2002年発売「予定」?
 /    `''" ̄`'‐'"ヽ,___   __ヽ、/´~`゙'‐、`i   \    バカですか貴方は!
/ r`ヽ、           ~"二ィ''~ |     ヽ,   \      スパイラルで253GETォォーー!!!!!
ヽ/   ``‐-----y"7‐---<,,_ `゙7 iVヽ/vヽ 丿     \            /
 ~""''''‐‐--‐''""~ ( ,,,,,_   ~`i  ゞrj_"/ `      \          /
            |  /``ゝ、r"/   /"   __        ○     /
          _,,-┴'" __,-'~Λ、|_,-''7‐--‐''"/      ○       /
         /  ,r、''"   / /  /    ノ     ○
        /  ,「  |   {  /  ノ--‐''''''"    ○_,-、
        |  /   |   | / /       ○  j`-、>、,_
        `''"   人  // /     ○    \ /-、/ヽ\__
       ,、_  ,,,-‐''''"  ~``)(,-ヽ、  ○        V`ヽ、|`ヽ、iヽ、_
     丿 `"  _,,-‐‐‐''" `''ヽ○              `~‐、__ V `ヽ、
    r"~  _,-''""~                 /          \V\`i、_
   / /~                    /            \V \>-、ヒサヤハドコイッタンダヨ!!
   `''"                     /          \   `ヽ,/'~  `ヽ
                         /            \    |へ   `、
                        /              \   | VヽvW}   
                                         \  ゝヲイ''"|\
【朋也】「おい! そこのお前! 何、チラチラこっち見てんだよ! 
    おい、春原、怪しい奴がいるぜ!」

【生徒】「ひいいっ!?」

いきなり、登校途中の生徒に因縁をつけて、掴み掛かる。

【 杏 】「アンタらの方が100倍、怪しいわよッ!!」

げしっ! と、いきなり背後から足蹴にされて、
朋也は、顔面を壁に強打する。

【 杏 】「朝っぱらから何やってんのよ、アンタたちは」

朋也の後頭部を踏みつけたまま、腕を組んで仁王立ちしている少女、藤林 杏。
マズイ相手に見つかった、春原は思った。

【朋也】「………おい」

頭を踏まれたまま、頬を壁に擦りつつも、こちらを振り返る朋也。
だが、朋也の怒気をはらんだ声を聞いても、杏はまったく怯む様子はない。

【 杏 】「何よ?」

【朋也】「パンツが見えてん…」

【 杏 】「見るなぁッ!!」

追撃の蹴りが、朋也の顔面を壁にめり込ませた。
255名無しさんだよもん:02/07/15 00:58 ID:7QIqtNOt
メンテだよもん
256:02/07/15 02:57 ID:WEZ9dEbJ
CLANNADは女の話なので男に関して語ることなどなにもありません。
257エマージー:02/07/15 23:54 ID:EcGAtJ/w
超危機的無敵age
258名無しさんだよもん:02/07/16 07:33 ID:qgKYfGt2
>>257
::::ヾ::::/\:ヾヾヾv=;;,,
レ-'''ヽ::::ヽ::ヾ::::j((;;)く::||ヽ,
,,..-ヘ彡ヽ'''"ヽV:> :::::::::|ト::..ヽ
ヽ:;;-く二/。ヾヽ|:::||;;''||:::..''入
-レ'''";;=ヾゝゥ-!-Kく-,v:::;;/  入
 /i--Y''''",,,三凾ュ|ヘ:::::::::/:::ヽ,,
..!'''/レ┤ /----y/> ヽ='::::::::::::||"'''-,,____,,__
..く jく || /:::::::::://_/|  ""'--く,-;:::/:::::::...):
;;:\ヽ.V ::|::::::::://:::::;;;||  _,-'''|"r'~~^^^~ノ''''
::::\;;\ヽK二Yj::::::::K<,,..くl'' "..;;;;;,,--,,,,-''"
\:::|||"''| V=Y-ヘ/(:::  \/         ageてねーーよッ!!!
,, .\|\ヘ∠V>/''""\:.  \
,\ ヽ--ヘ/'"ヾ;:::...  ヽ /'ヽ""''-,____
::\ヽ,,-=>^ゞ  ヽ;::. ,,,ノ,:ヽ_ノ::: ::::.... 丿
-;;;=フ=フ∧.:::'>::.. __ヾく..,,..j;;;;;;;jX^"='""
'"://:://:::||し;::く:. y-''):;;;;/,.....:::.....,,,>ゝ
::((::::((:::::ゞ;;:ゞ:\;;;X:::::ヽヽ::::∠=二">
:::ゝ;;::::ゝ;;::;;;;;;;;;;ノ~(::::):::::::ゝヽ;::::::::;-'''"~ヽ,
::::^-====≡-'"::\"'ヽ<二-//K,/"'\  "''-,
【 杏 】「もうすぐ予鈴が鳴っちゃうわよ、早く行きましょう」

すたすたと中等部の校舎に向かって歩き出す杏。

【朋也】「おいおいおい……、いきなり人を、後ろから
    足蹴にしやがって………なんか言うことあんだろ? 
    すいませんとか、ごめんなさいとか、もうしませんとか…」

【 杏 】「どうしたの? 鼻血出てるわよ?」

【朋也】「お前がやったんだろッ!」

【 杏 】「あ! いっけない! 今日の1限目、数学のテストだったんだ!」

【朋也】「って、聞けよッ!」

【春原】「まーまーまー!朋也クン!」

今にも暴れ出しそうな朋也を、なんとかなだめようとする春原。
こんな所で揉め事を起こされては、今回の仕事がフイになってしまう。
春原は朋也を連れて、とっとと高等部の校舎の方へ移動することにした。
だが、それを杏に見咎められてしまう。

【 杏 】「ちょっと、そっちは高等部の校舎よ?」
260必殺仕事びと:02/07/17 21:53 ID:DkOivGYU
薩摩揚げ
【 杏 】「ちょっと、そっちは高等部の校舎よ?」

【朋也】「俺たちが用があんのは、こっちなんだよ」

ぶっきらぼうに朋也が言い捨てると、途端に、杏の表情が険しくなる。

【 杏 】「なあに? また喧嘩? ホントよく飽きないわねえ? バッカじゃないの?」

【朋也】「バカって言うな!」

【 杏 】「まったく、たまに学校に来たと思ったら、授業もろくに受けないし
    トラブルばっか起こすし………まったく、ちゃんと勉強する気あんの!?」

【朋也】「授業…? 冗談だろ? あんなモン朝から晩まで出てたら、
    退屈して死んじまうぜ。
    俺は、天下のトリーズナーなんだぜ? 」

【 杏 】「じゃあ、その反逆者(※社会不適合者)さんは、授業にも出ないで、
    何、こんな場所で遊んでるのよ?」

【朋也】「だから仕事だっつってんだろ! っていうか、変な注釈つけんな!」

【 杏 】「だいたい、なんでいっつも制服着てこないのよ、校則でしょ」

【朋也】「その校則に反逆する!」

【 杏 】「もう、またワケわかんないこと言って……」    
262スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/07/17 23:19 ID:T7hZQPvO
【朋也】「俺は、俺の気持ちに、正直に生きるんだよ!」

はぁ〜〜〜、と溜息をつく杏に、激しく同意する春原。

【春原】「そうそう、それよその「自分に正直に生きる」ってヤツ!
    そのせいで俺が今までどんだけ苦労したか……
    ちったあ我慢ってモンを覚えろよ!
    ねえねえ、聞いてよ、杏ちゃん、コイツね、こないだなんか
    仕事内容が、依頼人の護衛なのに、その依頼人と口喧嘩して、
    終いにゃあアルター使ってブッ飛ばしたンですよ〜!
    まっっったく、このバカチンが!バカチンが!バカチンが!」

【朋也】「春原! てめェ、一体どっちの味方なんだよ!?」

【春原】「杏ちゃん」

               ` :  :`        
                   ・;:; *        
               ,.'´⊂( 。Д。)つ    
             し'し⌒ V V     
                   ↑
                   春原



【春原】「し…シェルブリットはないっしょ………」
263スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/07/17 23:25 ID:T7hZQPvO
【 杏 】「出席日数だってギリギリじゃない、卒業できなくてもいいの!?」

【朋也】「お前には関係ねえだろ」

【 杏 】「関係ない!? あのね、私は委員長としての責務で、
    わざわざ、忠告してあげてんの!」

【朋也】「委員長もなにも、お前、隣のクラスだろうがッ!」

【 杏 】「これからの時代はね、組織は縦割り行政だけじゃなく
    横の連携も重視しないと生き残れないのよ!」

【朋也】「意味がわかんねーーよッ!」
264スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/07/17 23:27 ID:T7hZQPvO
【 杏 】「とにかく、さっさと教室へ行くわよ! ほら!」

【朋也】「なんで、そうなるんだよッ!」

【 杏 】「私が真面目に授業受けてるのに、アンタがサボってるのがムカつくから」

【朋也】「委員長の責務は!?」

【春原】「分かってないねぇ〜」

【朋也】「何をだよ!?」

【朋也】「藤林サンはな、お前が、高等部のお姉サマがたとイチャイチャ
    すんのに、嫉妬しておられ……」

【 杏 】「ないわよッ!!」

                    春原
                     ↓
                      ∧_∧∩
                   ⊂(゚д゚ *) | 
               ‥∵:;・:・´ )   / 
                 :; ´  /   /    
【春原】「ぐふッ!?」
265スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/07/17 23:30 ID:T7hZQPvO
ちなみに>>264の下から3つめのセリフは
×【朋也】
○【春原】
の間違いね。
266スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/07/19 18:49 ID:U74hc1CT
【春原】「…ん……う〜〜ん……」

脇腹がズキズキと痛む。なにか鈍器で殴りつけられたような感じだ。
まだ朦朧とする意識で、記憶を辿る。
思い出した、仕事だ。
依頼された人質救出のために、高等部に潜入する隠密作戦の途中だった。
こんなところで寝ている場合じゃない。
がばっ、と上体を起こした春原の視界に入ったのは、

【朋也】「へッ、KOと言わず、俺に一発でも入れられたら
    お前の勝ちってコトでいいぜ?」

【 杏 】「はッ、その言葉、後悔しないでよね」

【春原】「なんでバトってんのぉ〜〜〜!?」

【朋也】「おう、目ェ覚めたかよ」

【春原】「おいおいおいおい、何ヤッてんだよ、朋也ぁ〜〜」

【朋也】「いや、なんかキリがねえからよ。こうなったらバトルして、
    5分以内に俺に一撃入れられたら、大人しく授業に出てやる、
    入れられなければ、黙って俺たちを中に通す、って勝負を……」

【春原】「か〜〜〜ッ !このバカチンはッ! こんなトコロで
    アルターなんかぶっ放したら、せっかくの隠密作戦が……」

【 杏 】「なにゴチャゴチャ言ってんのよッ! さっさと来なさいよッ!」
267スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/07/19 18:53 ID:U74hc1CT
春原】「って、なんで杏ちゃん怒ってんの……?」

【朋也】「知らねェよ…、最初は、HRが終わるまでには俺を教室に連れて行く、
    って息巻いてやがったンだけどよ、なんか急に逆切れしやがって……」

ちなみに時計を見ると、時刻は11時。まもなく3時限目だ。

【朋也】「あと5分だけ待ってろよ、どの道、お互い収まりがつかねェよ。
    委員長だか何だか知らねえが、顔合わす度に、規則、規則って
    つまんねえコトをごちゃごちゃと……、お前もそう思うだろ? 春原?」

【春原】「ん? ああ、委員長といったらトーゼン、眼鏡っしょ!
    まったく、委員長属性ってモンをホントに理解してんのか、小一時間……」

【朋也】「知らねーーーよッッ!」

【 杏 】「やるの!? やんないの!? 早くしなさいよ!」

【春原】「ま、まあまあ、杏ちゃん、気持ちは分かるけど、ここは穏便に……」

【 杏 】「うッッッさい!!」

ズン!!

無防備に近づいていった春原に対して、杏の容赦のない一撃。
かなり「いい」のが鳩尾に入ってしまったらしく、悶絶する春原。

【朋也】(こ、怖ぇ………)
268名無しさんだよもん:02/07/22 02:15 ID:aurh+ewx
【 杏 】「椋、アレを貸して」

【 椋 】「あ…、ハイ、お姉ちゃん」

いつのまに来たのか、杏の背後に立っていた椋が、鞄から
タロットカードの束を取り出して、カードホルダーごと杏に手渡す。

【 杏 】「ありがと♪ さ、危ないから下がってて」

【 椋 】「うん」

妹を下がらせると、今度は、懐からやや大きめの携帯電話を取り出す。

【 杏 】「さ、今日こそは授業に出てもらうからね(もう3時限目だけど)」

校門の一部が砕け散り、杏の正面にアルターを出現させる。

【朋也】「やれるモンならやってみろよ……」

シェルブリットを装着した右拳を、ギリッ、と握り締める朋也。

学園〜〜〜♪ が〜くえ〜ん〜〜 ♪

今、3時限目の開始を告げるチャイム、そして、闘いのゴングが鳴り響いた。
269名無しさんだよもん:02/07/22 02:17 ID:aurh+ewx
先に飛び出したのは、朋也。
杏は後ろに飛んで、間合いをとる。
このルール上、攻撃を当てなければならない杏が下がり、
攻撃を喰らってはならない朋也の方が前に出る、というのは
なんとも奇妙な構図だった。
もっとも朋也の方は、5分間、ひたすら逃げ回って、勝負あり、
などという勝ち方は微塵も考えていない。
目の前に立ちはだかるアルターを睨みつける。
巨大なライターとガスバーナーを合せたような形状、
これが杏の自立稼動型アルター、<<フレイムシュピール17>>
朋也も何度か目にしているので、よく知っている。
その能力は、一言で言えば、巨大火炎放射器、
手合わせするのは、これが初めてだ。

<<フレイムシュピール>>が吐き出した火球を喰らい、
紅蓮の炎に包まれる朋也。だが、

【朋也】「ぬるいな……甘くてぬるい! そんなんじゃあ倒せねェ!
    この俺は倒せねェな! 衝撃のファースト・ブリット!」

炎の渦を引き裂いて、朋也が回転しながら飛び出す。
遠心力を乗せた右拳を、そのまま<<フレイムシュピール>>に叩きつける。
一撃で、杏のアルターは粉砕され、弾むように地面を転がっていく。

【朋也】「へッ!」
270名無しさんだよもん:02/07/23 09:25 ID:hBofBPa4
【 杏 】「っ…!」

アルターがダメージを受ければ、アルター使い本人もダメージを受ける。
こめかみの辺りに走った鋭い痛みに堪えながら、
<<フレイムシュピール>>の残骸を間に挟むようにして、朋也と対峙する。
杏はアルター使いといっても、身体的にはごく普通の少女だ。
朋也のシェルブリットの破壊力を見て、
あんなのをまともに喰らったら、病院送りは免れないだろうなぁ〜
と思うと、おのずと背筋を冷や汗が伝う。
当然、杏も、朋也のアルター能力はよく知っている。
融合装着型アルター、<<シェルブリット>>
その能力は、至って単純明快、「3発のパンチを撃つ」
だが、そのシンプルさゆえに、これといった弱点らしい弱点もなく、
そのパワー、スピードは、全ネイティブアルター中でもトップクラス。
正面からぶつかれば、まず勝ち目はない。
杏は考える。
「3発のパンチを撃つ」 逆に言えば、「一度に放てるのは3発まで」
つまり、「3発のシェルブリットを撃ち切った瞬間、隙ができる」
そこに勝機を見出すべく、杏は策を用意した。
<<フレイムシュピール>>が破壊されたのも全て計算通り。
パチン、と指を鳴らすと、消滅しかけていた杏のアルターから
黒煙が噴き出し、瞬く間に、視界を煙幕で覆い尽くしていく。
アルターは、囮。
杏は、腰のカードホルダーから2枚のカードを引き抜いた。
271名無しさんだよもん:02/07/24 00:58 ID:IjOnBQzC
メンテだよもん
272名無しさんだよもん:02/07/24 02:23 ID:2hI+u85B
一見、タロットカードのように見えるそのカード、よく見ると、
微妙にデザインや大きさが普通のタロットカードとは違う。
カードの一番上にはアルファベットの文字があり、
カードの中央には大槌の絵柄、その下に何かの数値が書かれている。
もう一枚も同様で、盾の絵が描かれている。

【 杏 】「ベント・イン……」

1枚目のカードを捨て、2枚目のカードを
左手に持った携帯(カードリーダー)に装填する。
と同時に、むんずと背後にいた妹の首根っこを掴んだ。

【 椋 】「へっ……?」

杏は『ガードベント』使用モードに入った!

そのまま煙幕の中へ駆け出す杏。
273名無しさんだよもん:02/07/24 02:25 ID:2hI+u85B
通常、アルター使い同士のバトルでは、どちらか一方のアルターが
破壊されれば、そこで勝負は決まる。
アルターが砕かれるということは、精神(アイデンティティ)が
砕かれるということに等しいからだ。
だから<<フレイムシュピール>>を破壊した瞬間、勝利を確信した朋也は、
破壊されたアルターから噴き出した黒煙が周囲を覆い尽くしていくのを見て
再び構えをとる。
まだ、何かを仕掛けてくるつもりだ。

【朋也】(まだなんかやろうってのか?………へッ、気に入ったぜ)

朋也の口元が、ニヤリ、と笑った。 気分が昂揚している。
自分が「生きている」ということを実感できる瞬間だ。
まずは、邪魔な煙幕を、衝撃波で吹き飛ばす。
足元の地面に向けて拳を構える朋也。

【朋也】「撃滅のォォ……」

地面へ向けてシェルブリットを撃ちこもうとした瞬間、
右前方、煙幕の向こうからこちらへ向かって一直線に駆けてくる足音。
閉ざされた視界の中、全神経をギリギリまで研ぎ澄ませ、相手の気配を探る。

【朋也】「そこだぁ!」
【 杏 】「見つけた!」

二人同時に、互いの位置を察知する。
地面に向けていた拳を構え直し、力を解放する。
女を殴ることに気が引けないわけでもないが、
喧嘩を売られて、大人しく引き下がれるほど人間が出来てもいない。
煙幕越しに杏の姿が見えた瞬間、そのシルエットへ拳を叩き込む。
274名無しさんだよもん:02/07/24 02:28 ID:2hI+u85B
【朋也】『セカンド・ブリットォーーーーー!!』

【 杏 】『GUARD VENT(椋シールド)!!』

ズバシィィッッ!!

杏は相手の攻撃を、椋を盾にして受け止めてみせた!



【朋也】「入った! 手応えあり!」

クリティカルヒット、もしくは会心の一撃というやつだ。
メキメキ、バキバキ、と骨の砕ける音。
朋也が拳を撃ち抜くと、そのまま杏は前方へ大きく吹っ飛んでいった。
275名無しさんだよもん:02/07/24 02:49 ID:2hI+u85B
盾で完全にガードしたおかげで、(杏の)ダメージはほぼ皆無。
が、予想を遥かに越えるシェルブリットの威力に、
体重の軽い杏の身体は盾もろとも、簡単にふっとばされてしまった。
なんとか空中で盾を地面に叩きつけてブレーキ代わりにし、
100メートルほどで止まることができた。
あと10メートルもオーバーしていたら、
長い長い坂道を転げ落ちていってしまう所だった。

【 杏 】(やってくれるじゃない……)

身体中の穴という穴からいろんな液を垂れ流し、カタカタと痙攣している盾。
杏はしゃがんだ姿勢のまま、ぴっ、と次のカードをドローする。
ちらりとカードを確認すると、素早く装填。
と同時に、妹を担ぎ上げ、『シュートベント』投擲体勢に入った!

【 杏 】「よいしょっ……とおおおぅっ!!」

【 椋 】「わああああああぁぁぁぁぁぁーっ!」

自分が吹っ飛ばされてきた方向、朋也の位置をめがけて。

【 杏 】「SHOOT VENT(椋カタパルト弾)ッッ!!」
276名無しさんだよもん:02/07/24 07:19 ID:s2kJZzpz
___/ i  .||| ヽヽi l |.i ヾ | |||≡≡≡≡≡≡
,,_  ヽ、  \// ,i"i 、i |/iヽ||/ /\≡≡≡≡≡≡≡≡≡
 `i   |    iii"'''i_| |iヽ、/ .| ~|i \-〉≡≡≡≡≡≡
  \ /  - iii  、 ' .l....| |_  /≡≡≡≡≡≡
―ー、/ /〃ー- ,,__ \;;;;;ゝ/.ヽヽ-'≡≡≡≡≡
 ̄''''--〈// ̄  ヽ、  ||/i  }/≡≡≡≡≡≡≡
    -i=,,_ (・)__/ヾ=/ノ_/I,,,_≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
 ̄'' - 、  ~||| ;;;;  ;;| \\ 〉  〉≡≡≡≡≡≡≡
""'' -,,_"'';/|||  ~~./ヽ   .`つ__/≡≡≡≡≡≡
    \  .||| / /    ー´,´ 〉≡≡≡≡
    ̄"''--|||-"   /~二二二ノ≡≡
______    .||| |   .ヽ l:::::::::://
 /  ===≪ |.|.|  i 〉ォラ/       なんで龍騎なのォ!?
´/ .\   iii  || i | |ォラ||
/ \  \   iii  | i ヽi;;:: ii
..\ .\  \  iii  l  ヽi:::::::\≡≡≡≡≡
  \ .\  \__iii  ヽ  ヽ ̄\~)≡≡≡≡≡≡≡≡
    \ .\        ヽ---'´
277名無しさんだよもん:02/07/25 01:01 ID:ahnua6Li
            ノ:::::::)   人
    λ   λ/:::::::::( __,,,ノ::::ヽ  /|    >>276
    i:::{   |::::ヽ;;:::::::::::ヽ;;::::::::::::::ヽノ::|       「仮免ライダー」だ――――!!!
    }:::::\  }:::::::::\::::::::::::ヽ::::::::::::::i:::/
   i、 ヽ,::::::::\i::::::::,,-、i:::::::::::::::i::::::::::/:::i
ヽ、 .ヽ\ヾ::::::::_;;;-''"::::::ヾ;:::::::::/::::::/:::/-、__ノ     ,,-''"~Y⌒''-,,_
 i::::ヽ,ヽ::ヾ:::::::i::::::iへミミヽ;;;;/::::/:::/:::::::i::/7  / /:::::::::::::::::::::::::::::"-,,_
`''''-,,:::::''-,,:::::::ノ:::/,,,i-'"ニi LiV-v-ヾ,--、::i---'"//:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
::::  '-::::::::::::/::::/__/----、,,_ヾi,  ┌-ヽ:::ヽヽ;;;;;/-i:::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
::::   {\::::://|ヾVi,,-'~|i|`、_ゝi ノ三、''i:::::::〉:::)  i / /  i::::|:::::::ヽ、::::i::::: i:::: ヽ
ヽ::::  ヽ,,__/_.{id|ξY_〉--―'='"//Oヾi」::::/ i:::!  .|i i i λ{i {.|、 ヾ, i,  .| i |-、
V''-、::   ヽ:::ヾiV、--''ニ'"~ 、, ヾ=v',i::::/ ./:/  M /|-i+、_ヾ!iヽ i_,,xト、 | |V  "''-,,_
   ヽ::::   ヽ|ij「ヽ/  _____  ヾ'v7}」i. //   !.ヾ{iV て0ラ'' ア0フ/i |ヽ|     へ
  /ヽ::::_,,---ヽ〃j. i'":::::::::::7 /.i/__/ /_:::::::::::   ヽ_i     i, ヾ /"V リ    /
_/   V:::::::::::::::::::i:::"ヽヽ;;;;;;;;/ i/;;/./ ヽ:::::::::::::::  `、 、---,  ./:::::::::::::::::::::::::|
     ヽ::::::::::::::::ヽ,;;;;:::ヽ-  / ̄ .ノ   `-,,_::::::::::::::::::`、.`='" / :::::::::::::::::::::::::|   :::::::::
-''"⌒ヽ  ヽ::::::::::::::::ヽ )、::ヽ<           `''-,,__::::::::::`--'"::::::::::::__,,------'、____;;;;;;;;;;;;
278名無しさんだよもん:02/07/25 01:05 ID:ahnua6Li
撃滅のセカンド・ブリットで、杏をふっとばした朋也。
周囲を覆っていた煙幕も次第に晴れてきたので、
飛んでいった杏の様子を確かめに行こうと、一歩踏み出した。

【朋也】「おーーーい、生きてっかァ…!?」

考えるよりも先に、身体が反応した。
煙幕を突き抜けて、前方から飛来してきた「何か」に向かって
ほとんど反射的に拳を突き出した。

【朋也】「な、なんだぁ!?」

そのまま殴り返そうとした朋也だったが、
さすがの反逆者も、その「物体」を見て、一瞬、躊躇う。

【 椋 】「わああああああぁぁぁぁぁぁーっ!」

しかし、迷ったのは一瞬だけだった。
割り切ることにした朋也は、カタパルト弾へと全力で拳を叩き込む。
が、やはり一瞬の判断の遅れが致命的となり、
不安定な体勢で放った拳は、パワー負けして、逆に押し返されてしまう。
跳ね飛ばされた朋也は、背後の壁に背中から激突し、一瞬、呼吸が止まる。

【朋也】「ぐッ……!」

ずるずると崩れ落ちる朋也の背後で壁が崩れ、朋也の身体の上に
コンクリートの破片がパラパラと落ちてくる。
279名無しさんだよもん:02/07/25 01:12 ID:ahnua6Li
同じく力尽きた椋も、朋也に覆い被さるように崩れ落ちた。

【 椋 】「お、お姉ちゃん……、ひどすぎ…(ガクッ)」

椋はぶっ倒れた。


【 杏 】「好機(チャンス)!!」

バトル開始から2分経過、残り3分。
ここで、一気に決める!
杏はデッキからカードを引いて、バイザーに装填。

【 杏 】『FINAL VENT!』
280名無しさんだよもん:02/07/25 10:54 ID:nNJ4WzHj
激しくワラタ
281スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/07/26 01:05 ID:mbXnte/j
    『 F I N A L  V E N T !』

     ┏━━━━━━━━━┓
     ┃┌─∪∪∪∪∪∪∪┃  
     ┃◎  【FINALVENT】 ┃
     ┃┌―─―――─―┐┃
     ┃|      _      |┃
     ┃|   '´    ヽ   ;|┃
     ┃|  !  jリノ ))))  |┃
     ┃| ;!l∫T ヮTノ!   |┃
     ┃|  `゙ l∩∩    |┃
     ┃|   く/_l〉     ;|┃
     ┃|; ;;   し'ノ      |┃
     ┃└―――─――─┘┃
     ┠口口口口口─┬──┨  
     ┃三三三三三  │4000┃
     ┗━━━━━━┷━━┛ 


だが、ファイナルベント(椋)が今は使いものにならない!


【 杏 】「ちぃっ!」
282名無しさんだよもん:02/07/26 09:48 ID:3z0BlXJH
AP4000か…案外ショボいね。
283名無しさんだよもん:02/07/27 21:35 ID:5i1MEIcV
シザース並だな。
284名無しさんだよもん:02/07/27 23:59 ID:xjOoLc++
>>282-283
まあ、ある意味シザースだし、しょうがない。
285スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/07/28 01:48 ID:gHv2oors
遡ること12時間前 ――――

今日も今日とて駄スレが乱立する、ロストグラウンド。
ここ、ゼブラ07地区では、少年、少女たちが深夜の集会を行っていた。
この荒野に、無数に存在するチームの一つ、この辺り一帯を
ナワバリにしている、チーム『KID』だ。

【名無し1】「そういやお前、アクセス禁止くらったんじゃねえの?」

【名無し2】「俺は毎日串変えてるからな、無問題だぜ」

【名無し1&2】「アヒャヒャヒャヒャ!(・∀・)」

とりあえず上げ荒らしを始めた彼らの前に、突然、1台の装甲車が
乗り込んできた。ヘッドライトの眩い照明が、少年たちを照らす。
装甲車から降りてきた、keyの制服に身を包んだ青年が言い放つ。

【往人】「ここは21歳未満の立ち入りは禁止されている、
    リアル厨房は即刻退去しろ!」

【清水(略】「そーゆー高圧的な態度って、ひどくいらつくんですけどォ〜」

やさぐれた少女が前に出てきた。チーム『KID』の頭、清水な(以下略)だ。

【往人】「繰り返す、厨房は即刻退去しろ」

【清水(略】「だ〜か〜ら〜さぁ〜………少し死んでろ!」

問答無用でアルター攻撃を放つ。だが、攻撃の前に立ちはだかった
銀色のアルター、<<絶影>>には傷一つつけることはできなかった。
286スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/07/28 01:50 ID:gHv2oors
【清水(略】「アルター!?」

【名無し3】「key部隊だ!」

【清水(略】「keyってアルター狩りの!?」

【佳乃】「狩りじゃないってばぁ、保護してるだけ、アッタマ悪いなぁ〜」

装甲車からもうひとり、keyの制服を着た少女が降りてきた。

【往人】「制御できない力はただの暴力、
    ネイティブアルターこそ、それを理解すべきだ」

【清水(略】「ざけんなよォ! VAのパシリがー!」

【往人】「アルター能力を有するキサマを保護する、
    他の者もあるべきローカルルールに従え!」

【名無し4】「んだと、このォ!」

【名無し5】「そう簡単に捕まるかヨ!」

殺気立った彼らは、各々武器を手に、往人と佳乃へ殺到した。
287国崎 往人:02/07/28 01:56 ID:gHv2oors
ゝN |:: | | | |::::  |::: :: |::|:: |::|::: | |/     ::::::::.\
⌒く |:: |::| | |::::  |::: :: |:|. |:::|: |.       :::::::::::.. \
::::::::) |: |.:| | |::::  |::: : |::| | ::| |       ::::::::::::::.... \_
 ::::::| |. |::ヽ:ヽ::  |::: : |::ヽ ::|. |               ノ
  ::::: ヽ| :  ::|   |::: : | ::  :∨             ,;:-"
--:;;,___     ::ヽ |::: : .|               /
_.  ヽ    ::::| |::   |             /
:::: ̄ヽ      :\|ヽ  |             t
::::::::::|        ::::\ |            __ノ
    |          :::ヽ|        ∠三<<
    |                     ,,,, ゝ   ……夏厨が!
     |                      「
     丶.                     |
      "' .                  |
-:;,__       -:;,__.               |
   "'-:;,    :::::::::"'-:;,.            )
     "'-:;,__  ::::::::::.....           /
         "'-:;,__::::::::::::::,;-----------"
            "'-:;,∠
                |
               |
288絶影!:02/07/30 00:30 ID:B+sI8yU0
       /  'つ         _           
    ∧∧ /         ,.'´⊂( 。Д。)つ    
   (゚Д゚ ;)つ        し'し⌒ V V      Λ Λ
     ∪                        (;゚Д゚)/ )    
                           \ ⊂  /
― ― 、                          ⊂  /
      `ヽ、                        し
                       
         ノ       __ ――:,―_` :  :`
        ∧-∧ -― ̄  ̄        `:,`*・;:; : 
         {汲! :}.
       ___.>司卩              .∴ ノ  ・*; ∧  
      < > ___ゝ___゙ヽ,               ´  (・∀・ ;)
     \((___----___..)                .(    )
        〒 i  !テ            Λ Λ      | | |
                        (゚Д゚;)    (_(__)
                        ⊂⊂丿      
                       ⊂⊂ノ〜
289名無しさんだよもん:02/07/30 15:27 ID:P7SgO2nb
ageに反逆
290名無しさんだよもん:02/07/31 03:42 ID:+DpbN9pi
暑中見舞
291霧島 佳乃:02/07/31 19:45 ID:jXGUFSOA

            . - ―ー ー‐- .._
        . ‐' ´            ` 、
.      /              /\\
 .    / / / 〃   l  l     ∠- ''"´ヽ.i
     l  ,' .:: .イ Λ ト、 `、 `、  、´ ̄ ̄:::l
     l i :l :::;' ./ |/ ヽ | \  \. ` 、......:::::|
.     l l:::l :::l レ'"「` ヽl "\  \ `'''ーナ
      lヘ:l :::l l ィ'"7ヽ   ‐'7'''r、  `''ー-ァ':|
        ヽ::ト、l 、..ヒ!     、ヒ|_,.`iー-rく::::::{
         l:::::l     ::      |:::/ /::::::l!
          j;:i;::l、    `         ル',ニ‐'"~ あ〜あ、やりすぎ!
             ` 、 `- ̄   /|/
            「 ヽ、  ,.  ´ ̄`7
           __,.}    ̄       {..__

292名無しさんだよもん:02/08/01 05:43 ID:AGtjB3Ll
  
293名無しさんだよもん:02/08/01 05:45 ID:xl90I6Yt
294名無しさんだよもん:02/08/02 02:26 ID:9DL0maAL
許さん!!!
295スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/08/03 03:14 ID:OgeJH8WP
ゼブラ07地区でアルター狩りが行われた翌朝。

朋也の家 ――――

【 渚 】「トモくん、朝だよ〜〜」

部屋から出てきたなぎさは、眠そうな目を擦りながら
ベッドの朋也に声をかけた。

【 渚 】「……トモく〜〜ん?」

毛布をめくる。だが、そこはすでに、もぬけの殻だ。
家の外でエンジン音。
なぎさが急いで玄関へ出ると、朋也と春原の乗った車が
視界の向こうに走り去っていく所だった。
テーブルの上には書き置きが一枚。

『 旅 に 出 マ ス 』

【 渚 】「もぉーー!今日こそ農場のお手伝いしてくれるって言ったのにぃーー!」
296スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/08/03 03:16 ID:OgeJH8WP
2年前のあの雨の日、初めて朋也に出会ったあの日以来、
なぎさは、この家で朋也と同居し、一緒に暮らしてきた。
身の回りのこともろくに出来ない朋也に代わり、家事全般はすべて
なぎさがこなしているのだが、この家の経済事情は決していいとは言えない。
朋也は朋也で、突然いなくなり何日も家を空けることもしばしば。
本人は「仕事」だと言う。だが、その稼ぎの方はというと、
たった一晩で、1ヶ月分近い生活費を稼いできたと思えば、
この間など、1週間くらい留守にして、持ってきた稼ぎが
少額紙幣一枚だけだったりもした。(大体、後者のパターンが多い)
まあ、それは構わない。
それよりも、家を空けた時に、朋也はよく怪我をして帰ってくる。
なぎさはそれが心配だった。朋也を小一時間問い詰めてみたりもするが、
どんな仕事をしているのかだけは、決して言おうとしない。
そして、そんな朋也が持ち帰った稼ぎの内、実は、半分は使わずに
なぎさは生活を切りつめることで、貯蓄にまわしているのだった。
なぎさ曰く、
「だってトモくん、すぐどこか行っちゃうから
 貯めておけるうちに貯めておいたほうがいいと思って」
ということらしい。
そんなわけで、二人の生活を支えるため、
近くの農場で働くのが、なぎさの日課となっていた。
297スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/08/03 03:17 ID:OgeJH8WP
農場へやってきたなぎさは、農場の人たちに挨拶して回る。
働き者で、礼儀正しいこのわずか8歳の少女は、この農場では人気者なのだ。
それが、物心ついた時にはすでに親もなく行くあてもなく、
朋也と出会うまで、たったひとりで生きてこなければならなかった
彼女の処世術だったとしても。

【中年女性】「んで、何かい? 昨日の今日で、また逃げたってぇの?」

【中年女性】「ホントにダメダメだねぇ〜、アンタの亭主は」

【 渚 】「て、亭主じゃないです…」

農場のおばさんたちに囲まれ、顔を真っ赤にして俯くなぎさ。
農場のおばさんたちは優しい顔で笑いかける。

【中年女性】「まあまあ、照れなさんな」

【中年女性】「そうだよ」

【中年男性】「俺たちは、アンタがいてくれるから頑張れるんだ」

なぎさは、はあ…、と要領の得ない返事を返すだけで精一杯だった。
298名無しさんだよもん:02/08/03 05:30 ID:9hjs6QyA
>>295-297
待ちくたびれますた、ハァハァ
トテモ(・∀・)イイ!!
299スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/08/04 00:58 ID:L9j7jXAQ
同刻 ―――

神尾観鈴は、大阪国際空港に降り立った。

【観鈴】(そして……私は、戻ってきた………)

荷物の入ったバッグを肩から下げ、空港から観鈴が出てくると
黒塗りのリムジンが横付けされた。観鈴がいぶかしんでいると、運転席の
ウィンドウがゆっくりと開き、サングラスをかけた青年が顔を出す。

【浩平】「神尾様……ですね?」

【観鈴】「は、はい……」

【浩平】「ビジュアルアーツの折原浩平です。
    馬場社長の命により、お迎えに上がりました」

観鈴が助手席に乗り込むと、リムジンはゆっくりと発進した。
観鈴は、運転席の、折原、と名乗った青年に、おずおずと話し掛けた。

【観鈴】「失礼ですが……、ずいぶんお若いんですね」

【浩平】「keyのスタッフは皆、同じような年齢ですよ」

【観鈴】「key? じゃあ、あなたは…」

【浩平】「ハイ、アルター能力者です」

折原はそう言うと、サングラスをかけ直し、ニッ、と笑う。
300スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/08/04 01:01 ID:L9j7jXAQ
【浩平】「私の能力の名は!!」

いきなり車の外装が吹っ飛んだ。

【観鈴】「……へ?」

むき出しになったシートの上で、目を点にして固まる観鈴。

浩平の身体から生じた淡い光が、車全体に広がってくと、
七色の粒子が収束し、アルター化した装甲が車体を覆い尽くしていく。

【浩平】「<<ラァーーーディカル・グッドスピィィィーーーーード>>!!!」

【浩平】「さあーー! 行っくぞぉーーーー!!」

折原がアクセルを踏みこむと、たちまち回転計の針がレッドゾーンへ。
凄まじい加速のGに、シートへ身体が押しつけられる。

【浩平】「私は何でも速く走らせる事が出来マ〜〜〜ス!」

4速、5速とシフトアップしていき、さらにアクセルを踏み込む。
301スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/08/04 01:06 ID:L9j7jXAQ
【浩平】「この世の理はすなわち速さだと思いませんか?
    物事を速く成し遂げれば、その分、時間が有効に使えます!」

テンションが上がってきたせいか、口調まで早くなっていく折原。
早口すぎて何を言ってるのかよく聞き取れない、
というか、もう観鈴はそれどころではなかった。
サスがイカれているのかと思うほど激しく揺れる車体に、
車酔いした観鈴の顔は青ざめ、ハンカチを口に押し当てて吐き気をこらえている。

【浩平】「遅い事なら誰でもできる、20年かければ馬鹿でも傑作小説が書ける!
    有能なのは、月刊漫画家より週刊漫画家! 週刊より日刊です!」

突然、ギアを一気にシフトダウンさせ、オーバースピードでコーナーへ突入。
リアがスライドし、外側のガードレールすれすれを通過していく。
もはやスピード狂などという次元ではない。頭のネジが2〜3本吹っ飛んでいるのだろう。
少なくとも、さっきリアウィングか何かのパーツが吹っ飛んでいくのがミラー越しに見えた。

【浩平】「つまり速さこそ有能なのだ! 文化の基本法則ぅ〜〜!!
    そして俺の持論です!!」

そこで突然、車体が90度ターン、危うく横転しかかって、ようやく停車した。
観鈴がおそるおそる目を開けると、そこはビジュアルアーツ本社ビル前だった。

【浩平】「あぁ……2分20秒………また10秒、世界を縮めた………」

恍惚とした表情を浮かべている折原は、優雅なポーズでビル内へ入って行く。
折原に続いて、まだふらつく足で観鈴は正面玄関をくぐる。
背後で音もなく自動ドアが閉まると、その向こう側で盛大な爆発音。
観鈴がビクッ、と振り返ると、乗ってきた車が大破、炎上していた。
302名無しさんだよもん:02/08/04 23:24 ID:cO1KZl9q
>299-301
キタ━(゚∀゚)━!

303スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/08/05 00:42 ID:R8pWQV2o
【佳乃】「な、なに!?」

爆発音を聞きつけ、吹き抜けになったエントランスホールの2階から、
身を乗り出す佳乃。
佳乃を見上げて、折原は、

【浩平】「やあ、車1台で無駄な時間が消えたよ」

【佳乃】「またぁ!?」

【観鈴】「あ、あの……、はじめまして、
    本日付けで、keyに配属されました神尾観鈴です」

【佳乃】「ああ、keyの霧島佳乃です。 歓迎します」

佳乃の後ろから、keyの制服を着た長身の青年があらわれた。
その顔を見て、観鈴の顔が、ぱあっと明るくなる。
あ…、と何か言いかけた観鈴を遮るように、

【往人】「高い場所から失礼、keyの国崎往人です。
    貴方の能力がkeyの目的遂行に役立てられることを願います。
    馬場社長との面会は30分後です。
    ……では、のちほど」

それだけ言うと、往人は背を向けて、さっさと奥へ姿を消してしまう。
往人の後をついていく佳乃。往人の顔を覗きこみながら、

【佳乃】「……知り合い?」

【往人】「いや……」
304名無しさんだよもん:02/08/05 23:43 ID:f9z1cU/n
もしかして此処見てるの俺ぐらい?
305名無しさんだよもん:02/08/06 00:09 ID:dHzVC9I1
>>304
一人じゃない!!!
306名無しさんだよもん:02/08/06 00:31 ID:rqLdZ9DO
                 _,,, 、,,_
          _,,, -- ''" ̄::::::::::::: ̄`i
        ノ:::::::::::::::::::::::::::::  ....:::::: !,
       /:::::::::::::::::::::::::   ::::::::::...:::::: ヽ   >>304-305
       {  ::::::::::::::: ::::::::::;;-'^'-、ヽ::: /   いや それでも このスレは
       |:::::::........::j―---ー'    リ,人ヽ,    dat落ち寸前だ!!!
       |:::::::::::;-' {      ,    、i/
       !:::::::::::) ノ   ヾ  i __,, -"〈'}
       .^!::::::{  ^'-、__,,-- jヾ`-=・ '  }ヽ
        i^ヽ::}  -= ・フノ`  ゝ-’ i::/ ̄~i、---- ,,_______
    ___/~|{ =|:i、    ̄ ヽ !,   _ _,j:j,   | i ||  i
__,, --/ / , -ヾ i::ヽヽ   ___ __!_フ::::`::i::::{  | | |  |
   { ! /   `-i::`-,__/:::::::::::;;;;;;;; _ノ::j::::j  | | |  /
   | .! {    ! `i:::::::::::;;;;;;_-''",,, --'::::::.:::/  | |  ./ i
   | .! ゝ__   \ !::::::::{(::::::: ̄::::::::::::::::: ノ  ./ i  i ノ
 ヽ ヾ_〃紺.ヽ   ヽ`''-,,_::::::::::::::::::::::::ノ  _ノ , ' ,,ノ
___,,>-{-----'-- 、ー-,,____`ー---'" ̄_,,-''  ノ ̄  __,, -''"
 ヽ---------― '7 --------------- ___ ,, --''
  ヽ---------/,,     " '' ---=ニ二__________
307名無しさんだよもん:02/08/06 06:23 ID:Lp6Hz+5r
オセーンオセーン
308名無しさんだよもん:02/08/06 23:04 ID:B4bHydvO
ヽ:::::::::::/::::::::|\ヽ::::::::::::::::::::/::::::i::/w/|/|::::::::::::// ::: /
::::`、wv:::::::::::i ヽ\:::::::::::::::://i:::::::::|:::::::: ∠;;;;;::::::::::::::::: ∠/|
::::::::| |w |.v/|ヽヽ,V-'ヽ///,i:::::::::i:: /   ∠:::::::::,--、:::: /
:::::::::}.j:::::. V "''--,\/_,,, -''"i、:::::`,/ ::::::: /::::/^i .i:: /
、:::::::|/:::/`、  ;;;;; :::;;;;;;;;::::::::: ヽ∠,\   //> |.|/
.ヽ::://,,_  ヽ、  .|:::::// /:::::: _/:::::_,=〈ヽ、 |i ヽ ) }
  //| .i, ~io、_ヽ | .//ノ  ∠。-ァ''" / ヽ;::i />ヾv/     そ の 
 .|::|ヾ,,_"'--―"-ヾ《<-=-'" `ー'__ ノ`  i:::|.i//:∠,__     
―|:| .|::::  -'i," ̄::::}  "ヾ二, ̄     .|::::|__/::/      「 d a t 落 ち 寸 前 」
  |:| |::::   i ;;;;;;;;|     ノ"''--'    .|::/:::/
  リ/ヽ::::    :ノ       ::::::    //:::/   (○)   を 極 め る !!!
   (○ヽ、 i 、__ヾ        ::::  // |/
      ヽ  ヽ`= -二二`i }  /   /
ヽ、     ヽ、 `v_i__、__、ノ  /    /
  ヽ、  (◎)ヽ, ー--,,,   /     /
 ヽ,_ ヽ、    ヾ,    /      /    (○)
   ヽ、 ヽ、    |`--< ̄' --'   /
__  ヽ、ヽ    |::::::::::::`'--、___/   ,,--'' ,,--''"
\  二二ニ-"   \:::::::::::::::::::::::::::::/_,,-''"_,,-''"
309名無しさんだよもん:02/08/07 02:12 ID:rHMp0v5w
…で、「dat落ち寸前」って何だ?食えるのか?
310名無しさんだよもん:02/08/08 00:18 ID:suD4Q7lL
::::ヾ::::/\:ヾヾヾv=;;,,
レ-'''ヽ::::ヽ::ヾ::::j((;;)く::||ヽ,
,,..-ヘ彡ヽ'''"ヽV:> :::::::::|ト::..ヽ
ヽ:;;-く二/。ヾヽ|:::||;;''||:::..''入
-レ'''";;=ヾゝゥ-!-Kく-,v:::;;/  入
 /i--Y''''",,,三凾ュ|ヘ:::::::::/:::ヽ,,        >>309 食えね――――よッ!!!
..!'''/レ┤ /----y/> ヽ='::::::::::::||"'''-,,____,,__
..く jく || /:::::::::://_/|  ""'--く,-;:::/:::::::...):
;;:\ヽ.V ::|::::::::://:::::;;;||  _,-'''|"r'~~^^^~ノ''''
::::\;;\ヽK二Yj::::::::K<,,..くl'' "..;;;;;,,--,,,,-''"
\:::|||"''| V=Y-ヘ/(:::  \/
,, .\|\ヘ∠V>/''""\:.  \
,\ ヽ--ヘ/'"ヾ;:::...  ヽ /'ヽ""''-,____
::\ヽ,,-=>^ゞ  ヽ;::. ,,,ノ,:ヽ_ノ::: ::::.... 丿
-;;;=フ=フ∧.:::'>::.. __ヾく..,,..j;;;;;;;jX^"='""
'"://:://:::||し;::く:. y-''):;;;;/,.....:::.....,,,>ゝ
::((::::((:::::ゞ;;:ゞ:\;;;X:::::ヽヽ::::∠=二">
:::ゝ;;::::ゝ;;::;;;;;;;;;;ノ~(::::):::::::ゝヽ;::::::::;-'''"~ヽ,
::::^-====≡-'"::\"'ヽ<二-//K,/"'\  "''-,
311名無しさんだよもん:02/08/08 10:18 ID:dDvpVH/b
___/ i  .||| ヽヽi l |.i ヾ | |||≡≡≡≡≡≡
,,_  ヽ、  \// ,i"i 、i |/iヽ||/ /\≡≡≡≡≡≡≡≡≡
 `i   |    iii"'''i_| |iヽ、/ .| ~|i \-〉≡≡≡≡≡≡
  \ /  - iii  、 ' .l....| |_  /≡≡≡≡≡≡
―ー、/ /〃ー- ,,__ \;;;;;ゝ/.ヽヽ-'≡≡≡≡≡
 ̄''''--〈// ̄  ヽ、  ||/i  }/≡≡≡≡≡≡≡
    -i=,,_ (・)__/ヾ=/ノ_/I,,,_≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
 ̄'' - 、  ~||| ;;;;  ;;| \\ 〉  〉≡≡≡≡≡≡≡
""'' -,,_"'';/|||  ~~./ヽ   .`つ__/≡≡≡≡≡≡
    \  .||| / /    ー´,´ 〉≡≡≡≡
    ̄"''--|||-"   /~二二二ノ≡≡
______    .||| |   .ヽ l:::::::::://
 /  ===≪ |.|.|  i 〉ォラ/       食えないのォ!?
´/ .\   iii  || i | |ォラ||
/ \  \   iii  | i ヽi;;:: ii
..\ .\  \  iii  l  ヽi:::::::\≡≡≡≡≡
  \ .\  \__iii  ヽ  ヽ ̄\~)≡≡≡≡≡≡≡≡
    \ .\        ヽ---'´
312名無しさんだよもん:02/08/08 19:41 ID:2NoDFjdr
往人が杏たんを人質に取るに500ペリカ
313名無しさんだよもん:02/08/10 00:30 ID:zKCMXdcX
314名無しさんだよもん:02/08/10 20:46 ID:VL3pmM2z
mente
315名無しさんだよもん:02/08/10 23:29 ID:2zSoc+Is
予想その2

往人と佳乃が「合体」して観鈴ちんを囲む、に1000メセタ
316名無しさんだよもん:02/08/11 22:41 ID:K3DrsZjR
::::::/::::::    ヽ  ヾヾ、ヽ i  i,
::::::|::::::::::::    ヽ ヾ_ヽ''i i  i  __
::::::|::::::::::::::     ヽ-'i i i i'  .|   /
::::::|::::::::::::::::::::::_,,-''"ヽ i i i/ |  | /\
::::::|:::::::::::_,,-''"    i i i/i |  .|
;;;;;;|;;;;-''"       ,,-'"i {  | |┌┴┐
'|'"|  |       /  ノ |   .|   ノ  >>311-315
..| |  | __,,==、  /-ー''"  |    |  ・   つーか、アニメ版と漫画版の1〜8話
__||,,,=i''" ::::::::::  i:::::::::i  | .i   | |  ・   (+小説版、ジョジョ第4部etc)を
 ||  ,,-'::::::::::   ヽ::::::|  | i   .|  | ・   文章化しただけだから
---'"        ヽ |  |.i   |  |. ・   シナリオの予想されても困る……
  |  i         ヽ、 i .| | .|  |     
  |  |         ノ i | | |  |
|  |  |         > .i | | .|  |
.|  | .|       _, ''", i / |  |  |
..|  | |::   、_ -''" ,, ' i i |  .|  |
...|  | |::::    --''"  i i |  |  |
-,|__ .| ヽ:::::::      i .i |  |   i
 |  ̄"''--;;;;;::::  _,,-'" i i  .|  /
 |   -----" ''' {  ノノ ノ  / ノ
317スクラナド第3.4話 『自由学園編』:02/08/11 23:02 ID:K3DrsZjR

         『 ADVENT!』

     ┏━━━━━━━━━┓
     ┃┌─∪∪∪∪∪∪∪┃  
     ┃◎ 【Ryo‐Fujibaysasi】┃
     ┃┌―─―――─―┐┃
     ┃|      _      |┃
     ┃|   '´    ヽ   ;|┃
     ┃|  !  jリノ ))))  |┃
     ┃| ;!l∫T ヮTノ!   |┃
     ┃|  `゙ l∩∩    |┃
     ┃|   く/_l〉     ;|┃
     ┃|; ;;   し'ノ      |┃
     ┃└―――─――─┘┃
     ┠口口口口口─┬──┨  
     ┃三三三三三  │3000┃
     ┗━━━━━━┷━━┛ 

杏は『アドベント(瀕死のときの椋頼み)』カードを使用し、
椋を戦わせることにした。

―――― 椋のほうが瀕死だ!


【 杏 】(……それなら!)

携帯をポケットにしまうと、正面に向かって手を掲げる。
アスファルトの地面が砕け、七色の粒子がアルターを構成していき、
再び、<<フレイムシュピール>>を出現させる。
318名無しさんだよもん:02/08/11 23:52 ID:jye+BEE9
アルターつかい どうしで だいバトルだ
319名無しさんだよもん:02/08/13 03:01 ID:pNBDdipH
320名無しさんだよもん:02/08/13 07:11 ID:d7/NEWfl
___/ i  .||| ヽヽi l |.i ヾ | |||≡≡≡≡≡≡
,,_  ヽ、  \// ,i"i 、i |/iヽ||/ /\≡≡≡≡≡≡≡≡≡
 `i   |    iii"'''i_| |iヽ、/ .| ~|i \-〉≡≡≡≡≡≡
  \ /  - iii  、 ' .l....| |_  /≡≡≡≡≡≡
―ー、/ /〃ー- ,,__ \;;;;;ゝ/.ヽヽ-'≡≡≡≡≡
 ̄''''--〈// ̄  ヽ、  ||/i  }/≡≡≡≡≡≡≡
    -i=,,_ (・)__/ヾ=/ノ_/I,,,_≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
 ̄'' - 、  ~||| ;;;;  ;;| \\ 〉  〉≡≡≡≡≡≡≡
""'' -,,_"'';/|||  ~~./ヽ   .`つ__/≡≡≡≡≡≡
    \  .||| / /    ー´,´ 〉≡≡≡≡
    ̄"''--|||-"   /~二二二ノ≡≡
______    .||| |   .ヽ l:::::::::://
 /  ===≪ |.|.|  i 〉ォラ/       >>318 小学館のテレビ絵本なのォ!?
´/ .\   iii  || i | |ォラ||
/ \  \   iii  | i ヽi;;:: ii
..\ .\  \  iii  l  ヽi:::::::\≡≡≡≡≡
  \ .\  \__iii  ヽ  ヽ ̄\~)≡≡≡≡≡≡≡≡
    \ .\        ヽ---'´
321名無しさんだよもん:02/08/14 07:09 ID:EucgJyck
    、     ,.   / _/{         /    /
     l゙、   ,/{  ,.r'i r":::/ /   ,.r   /    /     /
     ノ:::`、∧l:::゙、i"::::|/:":レ'"l、-''""/  /   /    /
    {:::::::、:::::::::∧'"゙`::::::::"::::{:::::::::::ノ     /   /
  ヽ、 ゙、:::/ヘ/:::゙、:::r"゙ヽ、::::::::,","/‐ニ="´     /
 __l゙=vニ-‐"~゙i、::゙,:::/:::::`ヽ‐-、_r、/-、    /
 ゙、:::::<,-‐''"~、 ゙'‐-=彡ゝ、_::::::::,.-''l    `''‐-、___,,.
  ):::::| ノ''''‐、 ,.〃-‐'''‐=、ヽ‐'゙'ゝ !、‐-、 _、-‐'''"´ ヤ・・・ヤベェ・・・
  〈:::r' "-‐‐'/,゙i、 _,.-‐-、ミ ゙、ノl  |\ >ニ=‐''"  ヤベェよ >>319 ・・・・
  l/ 〃 ,.-‐   '、 ゙、 (・) }::::::/゙,〈  ゙、  ゙i、
  ,i"〃 r'"゙゙'ヽ,  ヽ `'‐-'::i、./::j `ヽ、ヽ  ヽ、_,. 考えたけど
..y'i.   ノ" ̄`、l   ゙、=‐-''" ゙}:::l ヽ  `ヽ r‐''"   つまんねえネタしか浮かばねェ―― !!!
〈, i / i'::::::::::;;;;/    `‐'" r'‐、゙、 ゙、,.、‐'" 
/゙l/  /、:::::::::;/  // / /ra } ヽ, \__
:::::'i/ ゙'‐、__r" ι   /="/゙ 、 `ヽ'/
,.r"l  `'‐   ι    /、__,,./   ヽ , '"
  !       __,,,,...ノ ゙i、,__゙‐、 ,.、‐'"
 / ゙'''-r==‐'''"/ / ./}''" |   ̄
‐'   l | | / / / l j ヽ、
"~゙> /  / /r''‐''" `'-‐''"`゙゙
322名無しさんだよもん:02/08/16 06:28 ID:AIC2LBM6
だ っ た ら つ ま れ !
323名無しさんだよもん:02/08/18 08:17 ID:osZ/8jTC
ageライド
324名無しさんだよもん:02/08/18 18:30 ID:qTVMi4j2
│∀・)ニヤ
325名無しさんだよもん:02/08/18 21:21 ID:qg6NUknH
職人さん、生きてる?
326名無しさんだよもん:02/08/19 00:04 ID:mG6BXmGe
朋也の頬から、血が飛び散った。
杏が、人差し指と中指をそろえて伸ばし、剣印を結んだ右手を振り下ろすと、
杏のアルター、<<フレイムシュピール>>本体から円盤状のパーツが分離し、
朋也めがけて襲いかかった。
その大きさは直径約2メートルほどで、回転ノコギリのように高速で回転しながら
朋也の頬をかすめていった。
さらには、朋也の背後にあった、鉄製の校門をも容易く斬り裂く。
顔を歪め、舌打ちする朋也。
攻撃を喰らったことに対して、ではない。
不意をつかれたとはいえ、全く反応できなかった自分に対する憤り、
それに加えて、
→ おいおい、すげえ技があるんじゃねえか!
→ どうしてもっと早く使わなかった!?
→ 今まで手ェ抜いてやがったな! ゴルァ!(゚Д゚)
という三段論法だ。


もちろん、杏の方としては手を抜いていたつもりなど毛頭ない。
この技は、通常の数倍の精神力を消耗する。さらに……

空飛ぶ回転ノコギリは、校庭を直進して横切っていく。
剣印の形で結んだ右手を握りこみ、グーの形を作る杏。
すると、杏の念で制御された円盤はその場で静止……しきれずに
体育館の屋根に激突。

【杏】「あ………」

杏はまだこの能力を完全に制御しきれていないのだった。
327名無しさんだよもん:02/08/19 00:05 ID:mG6BXmGe
しかもこの技は殺傷力が高く、直撃すれば人間など確実に真っ二つ、
よって、まだ完全に制御し切れない杏にとって、実戦で使える技ではない。
杏は、朋也の生命まで奪おうなどとというつもりは、さらさらない。
実は、朋也の頬を殺人ソーサーがかすめた時、一番びっくりしたのは
他ならない杏本人だった。
杏としては、ちょっと適当に破壊力を見せつけることで
朋也の心変わりを誘発しようと思ったのだが、まさか
いきなり朋也の首めがけて飛んでいくとは……。
まだ心臓をドキドキさせながらも、必死にアルターの制御を試みる。

体育館の屋根に見事に突き刺さった円盤状の物体、その縁の部分から
突然、ガスバーナーの炎が吹き出す。
炎を纏って再び回転を始めた円盤は、高熱と摩擦で、体育館の屋根を
灼き斬りながら進み、空中に躍り出る。
杏が伸ばした腕を引き戻すと、空中で旋回した円盤がこちらに戻ってくる。
ついでに、学校の周囲を囲っている白い塀を、まるでスプーンを差し込んだ
アイスクリームのようにえぐっていき、
さらに後方に飛び去っていった円盤は、電柱を2〜3本、薙ぎ倒す。

破壊の限りをつくして戻ってきた殺人ソーサーを、
やっとのことで頭上数メートルの位置で静止させることに成功した杏。
ぜいぜいと荒い呼吸を深呼吸して落ち着ける。
それから、朋也にきっぱりと言い放った。

【 杏 】「デモンストレーション、終了」

【朋也】「息あがってんじゃねーか……」
328名無しさんだよもん:02/08/19 00:21 ID:mG6BXmGe
【 杏 】「見ての通り、避けても無駄よ、
    『これ』はどこまでも追いかけていくわ」

見ての通り、とてもそんな自在な遠隔操作ができるとは思えなかったが、
朋也の返答はそうではなかった。

【朋也】「避ける? そんな必要はねェ……」

【 杏 】「?」

いぶかしむ杏に対して、拳を握り締め、構えをとる朋也。
その顔には笑みすら浮かんでいた。

【朋也】「もったいねえだろうが!」

【 杏 】「……………」

杏は、「人間は首と胴体を斬り離されたら一体どうなるのか」
という医学というか生物学の基礎から説明せにゃならんのか、と思った。
329名無しさんだよもん:02/08/19 03:37 ID:sa8aslGy
キタ━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)`Д´)-_-)冫、 )ノД`)=゚ω゚)━!!!
330名無しさんだよもん:02/08/19 03:42 ID:KoS80DwM
>326-328
トテモ(・∀・)イインチョ!!!
331名無しさんだよもん:02/08/19 23:27 ID:mG6BXmGe
【 杏 】「これを喰らえば、いくらアンタでも無事じゃあ済まないのよ?」

【朋也】「そうかい」

【 杏 】「死ぬ、って言ってんの!」

【朋也】「勝手に決めつけんなよ」

【 杏 】「………このアルターの威力は、見たわよね?」

【朋也】「ああ、見た。 なかなかのモンだ。
    だから、今度は、俺の自慢の拳(シェルブリット)を見せてやる」

【 杏 】「ここまで馬鹿だとは思わなかったわ……」

【朋也】「その馬鹿を極める!!」


―――― ああ、もう、ホントに殺したくなってきた………
332名無しさんだよもん:02/08/20 08:28 ID:kDZKOszV
もしかして、今までの職人さんとは別の人なのか?
なんか雰囲気違うな、別に悪くはないけど。違ってたらスマソ。
333名無しさんだよもん:02/08/21 22:03 ID:ulc3KxKv
>>332
(今まで、というのがどこまでを指してるのか分からないが、一応、)
|ω・`) < 同じ人だょぅ……
|⊂   

多分、スクライド放映終了から半年以上も経ったし、
CLANNADも新情報も全然出してくれないし、で
テンションが激しく低いせいかも。
334332:02/08/22 19:52 ID:NkdoWEeD
そうか、俺の勘違いだったか…。
続き期待してますage
335332:02/08/22 21:00 ID:NkdoWEeD
sageてんじゃん、何やってんだ俺(藁
336名無しさんだよもん:02/08/22 22:15 ID:aQ4p88Pt
ならば>>333の心変わりを誘発しよう!

8月25日に、スクライドのDVDファンディクが
発売したらどうする?
金(スクライドゴールド)と銀(スクライドシルバー)の
2巻同時発売したらどうする?
各巻2800円(税抜き)だとしたらどうする?
声優座談会も収録されているこのファンディスクをキミはどうする?
どうする?
どうする?
どうする?
君ならどうする?
337名無しさんだよもん:02/08/22 22:21 ID:aQ4p88Pt
338名無しさんだよもん:02/08/22 22:28 ID:NkdoWEeD
ポ ケ モ ン じ ゃ ね ー か っ !
339名無しさんだよもん:02/08/23 01:09 ID:kfcAZQDs
                 /ノ
            ___,,--''"∠,=--___
         _,,-''" ::::::::::::: ''"--''":::::::: "''---_-''
       ,,-''" ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: -==ニ---=-
     /:::::::::::::::::::::   ::::::::::::::::::::::: ------ァ'"
    /:::::::          :::::::::::::::::"''―--,,,__
   /    /i i,,_ ヾヽ  i  i      ヾ二、   
   )  | | \い iヾi  |i  | .i :i i  "ヾ-、ニ-,__     
   i   'i"| ̄二ニ-、,,} / i |ヽiヽ:| λ 、 ヽ -二ニ=--
   | i  |ヽ{ -=_iッ=、 /' ,,-|±±、;|i |:::::i:::::::ヽヾ二" ̄     
  //ヽ i |ヽ        〉ヾ-P--リ} /::::::ヽ--ヽ、 ̄>>337
  i::ヽ \ i       ゚ ''-    /'":::、ミヽ、(   キサマは甚だしい勘違いを(以下略)
  ヽ::ヽ、 ヾ      ,---、    /^i:{ヽノヾ ヽ\
   ヽ::::`Yi      ̄"' ̄   /;;/人"
    ヽ::::|ヽ、     ̄   /人
     j i┴--`'-、_     /,i/
\,,    |      `┬-''"~iV
  "---┤      |   .{
340名無しさんだよもん:02/08/23 01:17 ID:kfcAZQDs
ことあるごとに、朋也に対して、登校やら校則の遵守やらを押し付ける杏だが、
そこに悪意はない。
ただ、何でも屋などというゴロツキまがいの仕事にアルターを使い、
食うや食わずの困窮した生活を送っている朋也に、
市街での文化的な生活がいかに素晴らしいかを教えてあげたい、
それだけだった。
本人は悪意どころか、善意ですらある、と思っている。
その心はまさに「鍵ゲーの感動を布教してまわる鍵っ子」のごとし。
「絶対、感動するから!マジで!ちょっとやってみ? ねえ?」と勧める杏に、
「所詮、エロゲーだろ? くだらねェ」と斬って捨てる朋也。
もはや血を見ずには終われない。
軽い性格に見えて、杏は、かなり頑固で負けず嫌いだ。
頭にもすっかり血が上っており、もはやひくにひけない状況だった。
杏は考えていた。
コイツは人の親切を無下にして何様のつもりなんだろうか、
馬鹿は死ななきゃ治らないというし、一度死んでみるのもいいかもしれない。
対峙する杏と朋也。
そして、今まさに、本当に手加減も容赦もない一撃を放とうとした杏。
だが、そこでふと、

――――― カチリ。

という音を聞いたような気がした。
直後、不意に地面の下から
突き上げるような衝撃が襲った。
341名無しさんだよもん:02/08/23 22:56 ID:iQQ7pPMV
一応メンテ
342名無しさんだよもん:02/08/23 23:49 ID:ZV6ea33K
轟音と激しい縦揺れがアスファルトの道路を揺るがした。
あやうく尻餅をつきそうになった杏は両足を踏ん張って堪える。
その突き上げるような衝撃は一瞬だけだったが、
ズウゥゥ―――ン……
という、ビリビリした地響きがまだ地面から伝わってきている。

【 杏 】(い、今のは……地震? というよりも………)

巨大な怪獣が足を踏み鳴らしたような、もしくは
何かが地下で爆発したような、そんな衝撃だった。
校舎の方を振り返ってみるが、向こうはなんともないようだ。
杏は、朋也の方へと意識を戻す、がその瞬間、
杏と朋也が立っていたアスファルトの道路が崩落した。


突然の重力の喪失。
目の前の杏に、全神経を集中させていた朋也は、
この時になってようやく事態の変化に気がついた。
今まで立っていたアスファルトの道路が陥没し、
二人が対峙していた場所を中心に半径10メートルが、
まるで落とし穴のように岩盤もろとも、地の底へと飲み込まれていく。
まっ逆さまに落下していく朋也。
地面を殴りつけ反動で跳ぼうとするが、すでにその足場は無い。
とっさに背中のアルターの羽をバーストさせて上昇する。
だがその時、視界の端に、崩落していくアスファルトの地面に横たわる
気を失って倒れたままの春原、そして、藤林・妹。
343名無しさんだよもん:02/08/25 00:42 ID:tKaCkGt1
誰だ………

どこのどいつだ………

息を潜め……声を殺し……

瞬きもせずに俺を見ている……

俺に俺を回想させる……

お前は……誰だ………

いまさら何だ……

それがどうした……

過去なんか背負わねェ………

だから……

見せるんじゃねェ――――ッ!!
344名無しさんだよもん:02/08/26 00:04 ID:+NOMfnZK
朋也が目を覚ますと、辺り一面、全てが漆黒の闇に包まれていた。
ごつごつした岩の、冷たく、堅い感触を背中に感じる。
突然、足音が近づいてきた。

【 杏 】「あ、気が付いた? もう、ちっとも目を覚まさないから……きゃ!」

いきなり殴り掛かってきた朋也に、小さく悲鳴を上げる杏。
間一髪で避けた朋也の拳が、背後の岩肌を砕く。

【 杏 】「って、いきなり何なのよ!?」

はっ、と我に返る朋也。
改めて、周囲を振り仰ぐ。
そこは洞窟の内部だった。

【朋也】「……ここは?」

【 杏 】「落ちたのよ、いきなり道路に穴が開いて………覚えてない?」

ああ、思い出した、あの時、崩れていく地面に飲み込まれて……

【朋也】「出口は!?」

杏は黙って首を振った。

【朋也】「マジかよ……」
345名無しさんだよもん:02/08/26 23:32 ID:2ZReFLyK
むき出しの岩肌。
洞窟は、廃坑のような人造物ではなく、まるっきり天然の物だった。
頭上を見上げながら、朋也が訊ねる。

【朋也】「だいたい、上から落ちてきたなら、穴があるハズだろ。
    なんで天井が塞がってんだ?」

【 杏 】「崩れた岩盤で埋まったか……、それとも、土砂と一緒に
    落ちた所とは別の場所に運ばれたか……、どっちにしても
    ここからじゃあ上には出られないわね」

杏は、携帯電話を取り出して、連絡が取れないか、試している。

【朋也】「こんな場所で、ンなモンが使えるわけねーだろーが?」

【 杏 】「う〜〜ん……、これって、その辺の市販のモノとは
    ワケが違うんだけどなぁ〜……」
346名無しさんだよもん
ぶつぶつ言いながらしばらく弄っていたが、結局、諦めたようだ。

【朋也】「で? どうするよ?」

【 杏 】「さっき、ちょっと調べてきたんだけど、この洞窟、
    向かって左に進むと、少し先で行き止まりになってた。
    でも、右の方は、かなり先の方まで続いているみたい」

杏がペンライトを取り出して、洞窟の奥を灯りで照らした。

【 杏 】「どれくらい落ちたのかは分からないけど、
    ここの地形を考えれば…………」

『このまま洞窟をまっすぐに進んで行けばそのうち横穴から出られるハズ作戦』GO!
               
                学園
             , --―凸―--、_
           /    ↓    丶、
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     /    ショボーン (´・ω・`) → → → → → → ウマー( ゚д゚ )
    /                          ヽ
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