トッド=ギネスなんだが……

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1名無しさんだよもん
トッド=ギネスだ!!!!!
葉鍵の魅力を教えてくれ!!!!!!!!!!!!!
2名無し:02/03/11 21:18 ID:DFCGIzfU
千鶴さん最高
3名無しさんだよもん:02/03/11 21:18 ID:Yg+w3YBy
またですか?
4名無しさんだよもん:02/03/11 21:18 ID:xkGhUXi2
またかYO!
5名無しさんだよもん:02/03/11 21:18 ID:qkFITkBo
( ´_ゝ`)
6月時計ヽ(´¬`)ノ ◆MOON/vNs :02/03/11 21:19 ID:Z9T6BE3/
近頃は暖かくなりましたね。
7名無しさんだよもん:02/03/11 21:23 ID:Xl7tzNoV
>>1
貴様のようなのがいるから、このスレは終わらないんだ!!


……違う?
8名無しさんだよもん:02/03/11 21:25 ID:c2fEH9B0
違うに決まってるんだろバカタレが!!!!!!!!!!!!!!!!!!
9名無しさんだよもん:02/03/11 21:27 ID:eO5yt+4Q
いい夢でも見ててください。
10名無しさんだよもん:02/03/11 21:27 ID:akH2k7Oy
バーン=バニングスだ!!!!!
ショウ=ザマの倒し方を教えろ!!!!!!!!!!!!!
11名無しさんだよもん:02/03/11 21:29 ID:c2fEH9B0
ニンジンをいっぱい食わせろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
さすれば勝つ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
12出穴:02/03/11 21:35 ID:RU4Jazw/
トッドにお髭が生えていますか?
13名無しさんだよもん:02/03/11 21:35 ID:3afqXmDp
最近どうよ?
14名無しさんだよもん:02/03/11 21:38 ID:c2fEH9B0
              _∧
               \__―__
                 \  ̄―
                   /  ⌒\
           / ̄ \ ―(\_  ミヽ   
          /∧ミ) 丿 三(ヽ  ヽ>ヽ_ヽ  __
         / ハ| /\ ̄ヽ〜()>― v〃二ノ )
         /< > (((( )  ()―_Vっ   ∧
        /  厂フ / し▲δヽ   \ \〜ヽ)
       /( | ‖(⌒))))‖  ‖   |  | )\
      | 乂| ‖ < ⌒>へっ ―_/_ へ  彡⌒――フυ―γ
      |/  | ‖/\ ((__(ミ勹‖   /\ヽへ((   (( 彡=ソ
      |    | ‖    へ \\し|   ∧ \ ̄ ̄― ̄―へ―ソ
     貴様等は何かを忘れている…………
     そう…オーラ力だ!!!!!!!!!!!!!!!!
15名無しさんだよもん:02/03/11 21:43 ID:akH2k7Oy
俺は人は殺さない!!!!!
その怨念を殺す!!!!!!!!!!!!!
16名無しさんだよもん:02/03/11 21:45 ID:c2fEH9B0
ショウ!!!!!!!!!!!
そんなところに隠れてやがったな!!!!!!!!!!!
17名無しさんだよもん:02/03/11 21:49 ID:akH2k7Oy
トッド!!!!もう止めるんだ、ここはバイストン・ウェルじゃない、
葉鍵板なんだぞ!!!!!!!!!!!
18名無しさんだよもん:02/03/11 21:53 ID:c2fEH9B0
ふざけるな!!!!貴様がいなけりゃ、戦いは葉鍵板まで
拡大しなかったんだぞ!!!!!!!!!!!!!!!!
19名無しさんだよもん:02/03/11 21:53 ID:G68fslhX
トッド!!!!!!!バイストンウェルの戦いが葉鍵板にまであがった
意味は考えないのか!!!!!!!!!!
20名無しさんだよもん:02/03/11 21:53 ID:1TNXTLY4
見つけたぞっ!!
ショウ・ザマ!!!!
21名無し:02/03/11 21:55 ID:DFCGIzfU
葉鍵板は争う所じゃないでしょーー!!
22名無しさんだよもん:02/03/11 21:55 ID:c2fEH9B0
ママはどこだ?
ママ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ママ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ママ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ママ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ママ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ママ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ママ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ママ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

23名無しさんだよもん:02/03/11 21:56 ID:G68fslhX
いい夢見させてもらったぜ、ママ…
24名無しさんだよもん:02/03/11 21:57 ID:c2fEH9B0
ママが見つかんないとここから出られないぜ………
25狩谷夏樹:02/03/11 22:00 ID:c2fEH9B0
どうかママを探して下さい
26名無しさんだよもん:02/03/11 22:01 ID:akH2k7Oy
これがいい夢であってたまるかよ…!!!!
27名無しさんだよもん:02/03/11 22:03 ID:c2fEH9B0

              _∧
               \__―__
                 \  ̄―
                   /  ⌒\
           / ̄ \ ―(\_  ミヽ   
          /∧ミ) 丿 三(ヽ  ヽ>ヽ_ヽ  __
         / ハ| /\ ̄ヽ〜()>― v〃二ノ )
         /< > (((( )  ()―_Vっ   ∧
        /  厂フ / し▲δヽ   \ \〜ヽ)
       /( | ‖(⌒))))‖  ‖   |  | )\
      | 乂| ‖ < ⌒>へっ ―_/_ へ  彡⌒――フυ―γ
      |/  | ‖/\ ((__(ミ勹‖   /\ヽへ((   (( 彡=ソ
      |    | ‖    へ \\し|   ∧ \ ̄ ̄― ̄―へ―ソ
     ママを探すぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
     国崎最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
28名無しさんだよもん:02/03/11 22:06 ID:c2fEH9B0
ママ発見!!!!!
アメリカ ボストン州にいるもよう
29ボク:02/03/11 22:07 ID:hgrqXyuv
ワラタ
30名無しさんだよもん:02/03/11 22:07 ID:c2fEH9B0
それじゃあ、そうゆうことだ俺は帰るぜ

GOOD BYE !!!!!!!!!!!!
         完     
31名無しさんだよもん:02/03/11 22:10 ID:twhcMj7d
きっとスパロボから入った厨だろうなぁ……
もし自分と同世代がこんな糞スレ建ててるとしたら鬱
32名無しさんだよもん:02/03/11 22:13 ID:c2fEH9B0
            /ニニ∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           (´∀`  ) 復活だ〜〜〜〜〜〜〜い!!
            >====<  \__________        ======;/
        /ニニ--- z ----|、                          __/___三___/__
   Oニニニ)二l :|_|[](( .| ロ l_l_l V             ドドドドドド  /== === /
      __ゝ ̄__ヽ△_____V_____           ___-------=====---`
  ===| @)  ̄{l=l_}}())__コ____||__||__|___    Θ/ ̄ ̄ ̄| ̄~Θ) ̄  ____--
/__,<〃二二二二∠_/,llヽ ̄◎ ̄ ̄◎ ̄◎"/レヾ  "/ ̄|    / / ̄ ̄7 ̄ ̄N
/=〔| =冊冊冊= 〔{== ,{(()0=}_ __ _ __ __ .__ {o-}》   ~~7|________/ ~~7フ⌒~\ \/
ヘ =ヘ_____ヘ==ヘ_0lノ/ l  l  l  l  l  l ソ/ キュラ| ゝ--------|  (⌒)  |-- √
  \=\――――‐\=\_ ゝノゝノゝノゝノゝノゝノ,,/ キュラ ゝ `~~ /    ゝ, ~~~ 丿
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33名無しさんだよもん:02/03/11 22:15 ID:G68fslhX

                 |     へヘ           /
      \             ノ⌒⌒ヽぃ
       \           <((ルハ( >>  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                    人´∀`ll/|| <  にははりーなへ!
                   ¶¶⊂  )リ   \____________
                  _,,.「`i_,. へ、__
               _ノ⌒:::::`:::::::::::::::::::::::.`ヽへ.
             r' ::::::::::::::::::::::;iヘ、::::::::::::::::::::.. ヽ
             人 、::::く`'´`′ `フ::::::::::::::::::::.:. `ーヘ.
            〈 :::ヽ(`ー'´ ノ    \:::::::::::::::::::.:.:.   L
      r‐'⌒'ー'フ'′:::::::)i¬ュl  l<ニiユ L::::::::::::::::.:.:.:.:..  lへ、_
      ノ    .:::::::::::::::::::|-‐ //  ー- .._,. `フ:::::::::::::::::.:.:.:...  └へ
     〔   .:::::::::::::::::::::::::|  l, 、      / }::::ヘ:::::::::::::.:.:.:.:.:.:.   く_
     ノ   :::::::::::::::::::::::::::::l  F==-、  l: └'ソ:::::::::::::::::::::.:.:.:.:    L
   f′  ..:::::::::::::::::::::::::::::::l. レー-‐‐、|   l  イ´:::::::::::::::::::::::::::::.:.:.::.:.   /
   フ  ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l.└- --‐′  / \::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.  く
  く   ::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;L_...二...____,..ィ'   く:::::::::::;;;;;;;;;;;;:::::.:.:.:.:.:..  ノ
   > :::::::::::::/ ̄ ̄. -…‐-ト、::::::::::  l     レ''"´    `ヽ;:::.:.:  ぐ
   ヽ ;;: -‐'フ|    il|||i!--‐イ l;::::   /    /""    ィ-三l'''ー- .,ム._
34名無しさんだよもん:02/03/11 22:19 ID:hDBRT4cl
このスレでダンバインとはな
房やか?!(・∀・)
35名無しさんだよもん:02/03/11 22:20 ID:iMb6rXLH
憎しみだけがパワーアップしてるぞ!
36名無しさんだよもん:02/03/11 23:38 ID:IpNbFb65
それがなぜ悪い!?
37ニー=ギブン:02/03/12 03:33 ID:YkkaqKcw
ドワ、ゼラーナの兵装を強化するぞ。
艦首のオーラショット砲をはずして、Kanon砲を取り付ける。
兵装転換が終わり次第、速やかにウィルウィプスを攻撃する!
ショウ、マーベルは、オーラショットの中に石を混ぜておけ。ちょっと攻撃力が上がるぞ。
キーンは出撃まで地上人の「美坂香里」と訓練をしておいてくれ。
38ドレイク=ルフト:02/03/12 05:05 ID:dQMZD5XV
数で来なければ、このウィル=ウィープスは落ちんよ。
ショット、例の地上人――みさか…しおりとか申したな。呼んで参れ。
39ニー=ギブン:02/03/12 23:17 ID:YkkaqKcw
ラウの偵察隊の報告では、ウィル=ウィープスがキロン城北方を北進しているとの事。
フォイゾン王のゴラオンを中心とした主力部隊は、正面からウィル=ウィープスに向かい、
我々ゼラーナは、高空よりウィル=ウィープスに攻撃をかける。
「美坂香里」には始めての実戦になる…。いささか心配だ…。
そういえば、彼女の親友の「水瀬名雪」もいたはずだが、どこにいったのか…。
何…また寝ている?
ドリプル、済まないが…また起こしてやってくれ…。
40名無しさんだよもん:02/03/13 16:29 ID:bLcM8ntG
ここが例のトッドスレか…
やたらハイテンションなスレだな(w
41名無しさんだよもん:02/03/13 16:30 ID:bLcM8ntG
しまった、ageてしまった…
いい夢、見させてもらったぜ
42名無しさんだよもん:02/03/13 16:46 ID:imxaQCZM
で、チャムだけ葉鍵板に取り残されてクソ住人にハァハァされちまうのか。
「葉鍵板の物語を憶えていない者は、幸せである」
43名無しさんだよもん:02/03/13 16:54 ID:ea+1KK8n
>>15-19の流れにワラタ
44トッド大好き少年:02/03/13 18:21 ID:xaYklDic
お前ら http://www.chichibu.ne.jp/~arafune/ に逝け
45名無しさんだよもん:02/03/13 18:51 ID:UsadY2Zj
┌────────────────────────┐
│    ( ̄ ̄)                           │
│     )  (       ドキュソ厨房認定証         │
│   /誰彼\                          │
│   | ∧_∧ |               認証番号第X号  │
│   |< `ш´> |                          │
│   \__/    トッド=ギネス房 殿           │
│                                   │
│ 貴殿が2chDQN厨房認定委員会・葉鍵支部の定める │
│ 認定基準(第12項)を達成していることをここに証する。 │
│                                   │
│ 平成14年3月13日  DQN厨房認定委員会・葉鍵支部│
│                理 事 長  青紫☆超先生     │
│                認定委員 名無しさんだよもん │
└────────────────────────┘
46名無しさんだよもん:02/03/13 19:10 ID:xaYklDic
はっはっは光栄だな
47名無しさんだよもん:02/03/13 21:49 ID:JKTubcgt
何かいいぞ、ここ(w
48ライネック:02/03/13 22:11 ID:2nJHGBrD
1の搭乗機でございます。このたびは(以下略)
49名無しさんだよもん:02/03/13 22:24 ID:z/oXXn7l
我々は1が何故このようなスレッドを立てたのかという
疑問を解決するため、1の故郷であるボストンに向かった。
「まだステイツにこんなところがあったのか…」
思わず口に出てしまった言葉を同行した上司に失礼だと咎められた。

小人が住むような小さな家、ツギハギだらけの服を着る農夫たち、
そして彼らは余所者で身なりのいい我々を監視する様に見詰めている。
終わり無き成長だの、テロの影響克服だの、塩湖オリンピックだので浮かれていた
我々は改めてボストンの現状を噛み締めていた。

ボロ屑のような家に居たのは老いたママ一人
我々を見るなり全てを悟ったのか、涙ながらに
「息子が申し訳ありません」と我々に何度も土下座して詫びた。

我々はこの時初めてトッドを許そうと思った。
誰が悪い訳ではない、ボストンの貧しさが全て悪かったのだ。
我々はトッドのママから貰ったウイスキーボンボンを手に、
打ちひしがれながらNYへと帰路についた。
50マザコンは復讐鬼:02/03/13 23:42 ID:diZuYHMR
ジャップ、やっぱり お前とはこうなるって関係だったんだな!
51御影ゼミナール:02/03/14 01:39 ID:Oj3m+sG4
>>1
わかりました。
あなたは世界を革命するしかないでしょう。
あなたの進む道は用意してあります。

ttp://comic.2ch.net/test/read.cgi/ranime/1012618720/l50
ttp://choco.2ch.net/test/read.cgi/shar/997375335/l50

我がゼミナールが求めているのは、常に個性的なパーソナリティです。
あなたには、以前から興味を持っていたんですよ……
52名無しさんだよもん:02/03/14 01:39 ID:4i77CSza
気力130で分身
53名無しさんだよもん:02/03/14 08:00 ID:VZJf/hfq
そしてトカマク
54名無しさんだよもん:02/03/14 16:30 ID:bduxtvcb
さらにトカマク
55名無しさんだよもん:02/03/14 17:05 ID:THURyO6I
( ´_ゝ`)< そしてトカマク
56名無しさんだよもん:02/03/14 18:55 ID:xdJsWeUy
他人に説教する程 年を取ったのかよ、ショウ!
57名無しさんだよもん:02/03/14 19:49 ID:lD/TXxQK
物腰が上品だと言って下さい
58名無しさんだよもん:02/03/14 22:06 ID:/Ew1jgCX
葉鍵でダンバインするスレなのかと思ってました。
59名無しさんだよもん:02/03/15 13:55 ID:VUNoXggz
トッドの名台詞紹介スレ?
60名無しさんだよもん:02/03/15 21:07 ID:8OByLsDd
鍵のイモにはわからん事さ!!
葉の落ちこぼれの事はなっ!!!!!!
61名無しさんだよもん:02/03/15 22:10 ID:Vx05xgjP

トッド。
馬鹿だな、お前は。
俺は、未だ炎上し続けているライネックをみてそう感じた。
憎しみに取り付かれ、鬼神の如くカキコしたトッド。
結局、力の誘惑に負けてしまいハイパー化したあいつは、
俺の放ったオーラ力の奔流によって倒された。。

ハイパー化した者は、オーラ力の暴走により機体と肉体が巨大化、
圧倒的なパワーを手に入れることが出来る。
しかしハイパー化を引き起こしたものは、
強く精神に不調をきたす上、
感嘆符の使用が圧倒的に増え、口が悪くなり
いずれは制御不能になったオーラ力に押し潰されてしまう。
戻す方法は、オーラ力を全て吸い出す他は無い。
俺ではあいつのオーラ力を全て受け止められるようなレスを返せない。
逆に俺が憎しみのオーラ力に支配されてしまう。
…俺に、職人さん方のようなアイデアがあれば。
62名無しさんだよもん:02/03/15 22:10 ID:Vx05xgjP
あいつは、葉鍵板に死に場所を求めていたのだろうか?
駄スレを立て、春房と間違われ、自作自演をし、
超先生にまでもDQNと認定されてしまったトッド。
奴の苦し紛れに作ったこのスレは、既にdat落ちしてもおかしくない状態だ。
どうせ、もうすぐ消滅するだろう。
…板違いというデメリットが、あいつの運命を分けたのだ。
そう、思うことにしよう。
今さらあいつを責めたって何の得にもならない。
無駄なことだ。


トッド「ショウは友達さ。
    俺にとっての良きライバル。命懸けの友達なんだ。」
トッドの遺した言葉が、今も熱の冷めないコックピットに
響いた気がして、俺は密かに涙した。
63名無しさんだよもん:02/03/15 23:17 ID:0T/Twal0
ttp://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1012140709/-100
このスレのおかげで俺は地獄を見たんだよ!
64ニー=ギブン:02/03/16 05:12 ID:cMKZZKFg
トッド=ギネス、ママには会えたのか?
65simokawa:02/03/16 21:43 ID:s5GxsR1C
>>61-62
ええ話やないか……。
66名無しさんだよもん:02/03/17 20:36 ID:sMCWg2PX
全ての葉鍵諸君!!!!!!!!!!!!
私は帰ってきた!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
67名無しさんだよもん:02/03/17 20:50 ID:m7Byu5Pq
>>1
トッド=ギネスを徹底的に検証するスレ
http://teri.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1013098290/l50


ここに逝ってみるのはどうだろう?

42 名前:トッド萌え厨房 02/03/13 23:42 ID:???
ママはトッドにとって無くてはならない存在なのです。
よって、トッドはどんな手段を使ってでも
ママを助けるものなのです。


45 名前:_ 02/03/14 01:13 ID:???
ショウは奇麗事ばっかいいすぎ
トッドの「ショウを倒す」という
執拗までの飽くなき執念に漏れは惹かれるね

>>1に賛同する仲間がイパーイいますよ
68名無しさんだよもん:02/03/17 20:54 ID:iPdjIEWp
麻枝=トッド・ギネス
69名無しさんだよもん:02/03/18 13:23 ID:d8YUSLN+
ヤンキーがいまだによくわかりません
70未熟名無し:02/03/19 19:53 ID:4mOaUtx0
削除されないのがいまだによくわかりません
71名無しさんだよもん:02/03/19 23:50 ID:LKl9hXZB
まだだ!この程度でトッド=ギネスが落ちるかよっ!
72名無しさんだよもん:02/03/20 00:24 ID:/z1cclEQ
貴様は甚だしい勘違いをしている!
トッドはイタリア語で
ギネスは英語だ!!
73トッド=ギネス:02/03/20 01:31 ID:1Klbw0ud
暇だからこのトッド=ギネスが直々に相手をしてやるぜ!
>>66
“「!」をつけすぎる奴は構って君だ”ってママが言ってたっけな。
…しまった! ママの言いつけを忘れて構ってしまった!!

>>67
残念だったなショウ。 俺はこんな罠には引っかからないぜ。
姑息な手を使わずに正々堂々勝負しやがれ! ジャップ!!
>>68
ならショウ=久弥で逝ってみるか?

>>69
懐かしいな。それは俺がショウに返された言葉だ。
あのときの俺は排日感情丸出しでジャップって呼んでたんだが…
流石にヤンキーってのはひでえよなァ。
俺はママのおかげでこんなに真面目に育ったってのによ。
>>70
残念だったな。 どうやら俺にもあと少し余命があるらしい。
dat落ちするまで仲良くやろうぜ。

>>71
ageてくれたのは嬉しいが、その台詞にはもうウンザリしてるんだ。
次はもっとママに関する言葉で攻めてくれ。
>>72
俺の名は「Tod = Guiness」だ。 ギネスが英語なのは分かるんだが、トッドはイタリア語なのか?
知り合いのラングレンやエルドリッジのトッドは確か「Todd」だったっけな。

おっと、長文になっちまったが、そろそろ帰らないと聖戦士ダンバインが始まっちゃうぜ。
じゃあな葉鍵板のコモン人ども。 これからもママを大切にしろよ!
74ニー=ギブン:02/03/21 22:33 ID:kpOJ/Iv9
もうすぐ削除だな…。

ドワ、目標はウィル=ウィープス!Kanon砲射撃開始!
香里に名雪は攻撃と同時に発進!
75ドレイク=ルフト:02/03/22 02:56 ID:4h6KpeMj
とうとう来おったか…
前方よりゴラオン、高空より迫るのは…ゼラーナか
何度も言っているように、その程度の戦力では…むうっ!!
ウィル=ウィプスのオーラバリアがこうも簡単に!? 対空砲火、何をしておる? 
何、敵の新兵器だと?
ショット! 早く地上人、美坂栞を出させるのだ!!
ダンバインをゼラーナにぶつけろ! あの戦艦の主砲には要注意だと伝えておけ!
総力戦だ、全軍、削除ギリギリまで全力で当たれ! 
76名無しさんだよもん:02/03/23 02:25 ID:giUIbAX0
逝け、トッドスレ
忌まわしき記憶とともに
77美坂香里:02/03/23 04:06 ID:iNbnh+pv
 「ゼラーナのKanon砲でも敵はびくともしない…。
 名雪、何とかウィル・ウィプスに潜り込むのよ!」
 ゼラーナの急降下攻撃を受けても、対空砲火及び航行速度に衰えを見せないウィル・ウィプス。
 香里はボチューンを駆りウィル・ウィプス格納庫に向かう。
 名雪のボゾンは遅れている。が、香里は1人ででも突き進む。
 そうはいかんざきと香里の前に立ちふさがるドラムロ。
 「削除が近いっていうのに!」
 立ちふさがるドラムロをなで斬る香里。
 (ここで勝って、名雪や相沢君と地上に帰る…!)
 格納庫に近づく香里機に、一発のオーラショットが掠める。
 香里は、オーラショットの放たれた方に向く。
 「ダンバイン型…?地上人なの…?
  どちらにしても…ただでは行かしてくれそうに無いわね…」
 香里はソードを前に突き出しダンバインに突っ込む。
 「そこの地上人、どきなさい!」
 相手のダンバインも、ソードで香里の突進を防ぐ。
 「今の声…まさかお姉ちゃん…?」
 相手のダンバインからは、愛しい妹。栞の声が聞こえる。
 「栞…栞なの…!?」
 香里のボチューンが止まる。
 そのボチューンにトッドのビアレスが迫る。
 「ママはどこだ?国崎最高ーー!」
 が、ビアレスに名雪の放ったフレイボムが炸裂する。
 「香里、削除が近いからってヤケは起こしちゃ駄目だよ!」
 名雪のボゾンはトッドのビアレスと対峙する。
 「ごめん、名雪…。」
 香里は気を取り直す。が、目の前のダンバインには栞が乗っている事に変わりはしなかった。
78名無しさんだよもん:02/03/23 13:29 ID:w/juK9vF
おぉぅ!?
良スレ化するのか!?
79ニー大好きさ:02/03/23 23:54 ID:tH+Va1v7
俺達の小屋を、よくもゼラーナを
80kopon:02/03/23 23:57 ID:RDj9wN7M
81名無しさんだよもん:02/03/24 00:41 ID:eWpjfZ1+
小屋にワラタ

「由宇! 彩! トリプラーを仕掛けちゃうんだから!!」
82名無しさんだよもん:02/03/24 03:31 ID:wWPuszRV
今ダンバイン見てる。
ハイパー化するトッド様萌え。
もうちょいでショウに勝てたのにね。
83美坂香里:02/03/24 04:29 ID:ETu6GpVY
 「栞…そこをどきなさい…!
  ドレイクさえ討ち取ればこの世界の戦争は終わり、用の無くなったあたし達は元の世界に戻れるのよ…!」
 名雪がトッドの相手をしている間、香里は栞に語りかける。
 どんな状況であろうとも、香里には栞を撃つ事は出来ない…。
 しかし、愛する妹のダンバインはソードを持ち直し、あくまで戦う姿勢だ。
 ダンバインが急加速し香里のボチューンに殺到する。
 「栞!!」
 香里はボチューンを捻らせ栞の突撃をかわす。
 栞は香里に終始無言のままダンバインを反転させ、反撃出来ずにいる香里に斬り込む。
 香里は、再度ボチューンに回避行動を取らせようとするが間に合わない…!
 「やられる…!」
 とっさの事だったのか…。
 香里に攻撃する意思は無かったのだが、香里のソードはダンバインのソードを弾き、
ダンバインの胸を貫いていた。背中のオーラコンバーターごと…。
 「…………栞…………?」
 香里はソードを抜き、栞に呼びかける。
 「栞…!あたしはこんな……!」
 ダンバインは片肺で何とか浮揚している。
 「お姉ちゃん…」
 ダンバインからは、弱弱しい栞の声が聞こえる。
84美坂香里:02/03/24 04:31 ID:ETu6GpVY
 「お姉ちゃん、さすがだね…。
  ウィル・ウィプスの左から2番目の格納庫に、祐一さんが第4派攻撃隊として待機してます。
  早く祐一さんと合流して、ウィル・ウィプスを内部から破壊してください…。
  祐一さんはそのつもりで残ってます…。」
 「栞、なら何でアンタが戦うのよ…」
 香里の目からは涙があふれる。
 栞は、ワザと姉に斬らせたのだ…。
 「私がここでお姉ちゃんの味方になると、中で待ってる祐一さんも疑われます。
  それに、私…もうこのスレッドと同じように長くないですから…。ゴホッゴホッ…。
  お姉ちゃん、祐一さん達と必ず元の世界に戻ってくださいね。私との約束です。
  何だか…私って映画のヒーローみたいでかっこいいですよね…。」
 言い終わると栞は通信を切り、ダンバインごと落下していく。
 「栞ーーーーーー!!」
 香里は叫びながらダンバインを追うが、ダンバインは背中のオーラコンバーターが爆発し四散する。
 「こんなことって…!」
 泣きながらモニターを叩く香里に、容赦なくドラムロやビアレスが迫る。
85名無しさんだよもん:02/03/24 05:03 ID:wWPuszRV
シーラ様=さゆりん
エレ様=秋子さん
86名無しさんだよもん:02/03/24 07:43 ID:NFK5p00E
トカマクはどうなったんですか?
87美坂香里:02/03/25 04:22 ID:3klooAib
 香里のボチューンに近づくドラムロが爆発する。
 「香里、敵中で止まるとはどういう事だ!?」
 ボチューンのコクピットのモニターには、ニーが映る。
 さっきのドラムロはゼラーナの射撃で飛ばされたものだ。
 「妹が………。あなたには関係ないわ…」
 香里はそれだけ言うとモニターを切り、再度ウィル・ウィプスに向かう。
 香里の涙に濡れた顔を見たニーは、それ以上彼女には何もいえなかった。
 「ドワ、名雪が苦戦している。
  あの国崎最高!と叫んでいる地上人を落とすぞ!
  コタノ、Kanon砲の弾はどれだけ残っているか!?余裕があれば名雪の援護に使え!」
 ニーは指示を出しながら、香里の表情を思い出す。
 (俺達は…地上人どうしで戦わせていたんだな…。
  戦いに巻き込ませてしまった以上、事が済めば彼女たちを元の世界に戻さねば…)

 ゴラオンより放たれた部隊が、ウィル・ウィプスに取り付く。
 続いて、第2派の長森隊がグリムリー二隻を中心に接近戦を展開する。
 「浩平〜急がないと削除だよ。」
 グリムリー一番艦で指揮をとる長森瑞佳はのんびりとしていた。
 「あたし、ラウの国の聖戦士なのよ。なめないでよね!」
 聖戦士、七瀬留美の乗る青いボゾンがウィル・ウィプス艦橋に迫る。
 「ええい、黒騎士は何をしておるか!
  直援の機体を艦橋にまわせ!」
 戦況が押されぎみのドレイクがわめく。
88美坂香里:02/03/25 04:30 ID:3klooAib
 「間に合わない!?」
 香里のボチューンが格納庫に迫ると、内部から次々とオーラバトラーが出撃してくる。
 「くっ…。相沢君は出てきたの…?」
 香里の視界に次々と放たれていく敵オーラバトラーがはいる。
 そして、その中に緑色のダンバインが見えた。
 「あの機体から感じるオーラ力は地上人のもの…。相沢君!?
  それにしても、ドレイク軍はダンバイン型を量産していたの…?」
 ボチューンが緑ダンバインに近づく。
 「相沢君!?香里よ!」
 香里がダンバインに通信を送る。
 が、返ってきた返事は別の男性の物だった。
 「相沢だぁ?俺はトカマク=ロブスキー。アの国の聖戦士よ!
  地獄から帰ってきたぜ!」
 「ちっ!」
 香里はトカマクより離れる。
 「逃がすかよ!」
 トカマクがオーラショットを放つ。
 が、香里にあっさりかわされる。
 「何だ、大したことないのね。
  削除まで時間が無いんだから、あなたに構っている時間は無いわ」
 トカマクの不正確な射撃をかわしつつ、香里は格納庫に入り込む。
 が、そこには余剰の機体も無く、すべて出撃後だった。
89名無しさんだよもん:02/03/25 04:53 ID:vzIjTa0A
トカマクキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
これからの活躍に期待!
90名無しさんだよもん:02/03/25 07:44 ID:TIR6scPa
あとはトッド待ちですか?
91名無しさんだよもん:02/03/25 19:50 ID:wCd9pmR0
職人さんマンセー!!
92美坂香里:02/03/27 03:35 ID:UUIZpLn9
 「遅かった…。」
 香里は格納庫内を見渡す。
 格納庫内には、すでに待機中等の機体は無く、突然の敵機の乱入に驚く整備兵の姿しかない。
 「私1人でも…」
 香里はボチューンを格納庫の壁に近づけ、ソードで切りつける。
 斬りつけた先にあるのは、ドレイク=ルフトのいるであろうウィル・ウィプス艦橋。
 しかし、後方が不注意となったボチューンに何らかの衝撃が走る。
 「これは…!?」
 衝撃によって壁に突き飛ばされるボチューン。
 衝撃の正体は、トカマクダンバインであった。
 「俺を無視していくんじゃねぇよ!」
 内部から艦橋に向かう香里に突進したトカマクは、そのままボチューンと共に壁にぶつかる。
 「トカマク=ロブスキー…うわさ以上ね…」
 香里はボチューンの体勢を立て直す。
 そして、トカマクダンバインの次の攻撃に備えて構える。
 が、トカマクダンバインは動かず停止していた。
 「………」
 肝心のトカマクは、自分の体当たり時の衝撃でシートより飛ばされ、コクピット内部で勝手に気絶していた。
 動かないトカマクダンバインを押しのけた香里は、外で空中戦をしているであろう相沢祐一を求めて発進する。
 (これ以上ここにいるのは危険ね…。
  トカマク=ロブスキー…ショウのいっていた通り、大したことないパイロットかも…)
 
93美坂香里:02/03/27 03:52 ID:UUIZpLn9
 「国崎最高!って何度言わせれば分かるんだよ!」
 香里がトカマク相手に健闘している間、トッドの相手をしていた名雪は苦戦を強いられていた。
 ビアレスのトマホークが、ブーメランのように名雪のボゾンに迫る。
 「香里の邪魔はさせないよ!」
 懸命にトマホークをソードで払う名雪。
 まったくの防戦一方だった。
 「オーラ力は俺の方が上なはずだ!国崎最高!」
 トッドのビアレスが急加速してボゾンに突っ込む。
 名雪はたまらず回避するが、左肩に掛けてあったガッシュを破壊される。
 そのままビアレスは、ボゾンに2本のトマホークを振り下ろす!
 (祐一…!)
 観念した名雪を助けたのはビアレスに放たれた2発のミサイル。
 名雪がミサイルの発射された方を見ると、フォウが急上昇してくる。
 「名雪、援護するわ!」
 声の持ち主はキーン=キッスだ。
 「キーン=キッスか、お前のママはどこだ?削除されたのか!?」
 ビアレスがフォウに向けてバルカンを放つ。
 「うるさいわね…!」
 キーンはトッドの攻撃を回避しつつ大きく旋回する。キーンは再攻撃をかけるつもりだ。
 「やろうってのか!」
 翻弄されたように感じたトッドがキーンのフォウを追おうとした時!
 「この!!」
 名雪はボゾンを接近させ、ソードでビアレスに斬りつける。
 ビアレスの腰付近が大きく斬られる。
 「しまった!ドロ、来てくれ!!」
 トッドは駆けつけるドロに飛び移り、名雪たちから離脱する。
94美坂香里:02/03/27 04:18 ID:UUIZpLn9
 美坂姉妹が頼りとしていた相沢祐一は、相方の北川潤とウィル・ウィプス艦橋正面に廻されていた。
 艦橋付近で暴れまわるラウの国の聖戦士、七瀬留美に戦いを挑む2機。
 近づく者はすべて撫で斬る七瀬にはなすすべも無い。
 挟み撃ちにしようとしたところで、両者ともほぼ同時に斬りつけられ後退する2機。
 「相沢、美坂や水瀬が来るまで持つかな…」
 北川が祐一に近づき話し掛ける。
 2機は、長森艦隊の砲撃からも狙われていた。
 最初っから名雪達に協力するするつもりだった相沢祐一。
 その祐一は、肝心の名雪や香里と会う事無く、事情を知らない味方となり得る機体に狙われていた。
 「ドレイクに味方する地上人は、削除される前に全部私が打ち落としてやるわ!」
 七瀬の剛剣をなんとか防ぎきる祐一。
 「くそ…名雪の奴どこにいるんだ…?」
 祐一は、搭乗機ビランビーで七瀬のボゾンに蹴りを入れてどかす。
 すかさず足を切りつける七瀬ボゾンのソードを、北川ビランビーのソードが受け止める。
 「七瀬さん!?美坂香里です。援護します!」
 そこに祐一のオーラ力に導かれて現れたのか、香里のボチューンが敵と認識されたビランビーに突進する。
 「今、美坂香里って言ったな!?」
 急加速で突進してくるボチューンを確認した祐一が叫ぶ。
 「その声…相沢君!?」
 香里は、目の前にいるビランビーのパイロットが相沢祐一であると分かると突進を止める。
 「七瀬さん、彼等は我々の味方です。
  彼らの身はゼラーナで引き受けます。」
 香里は七瀬に言い、相沢機に接触する。
 「相沢君…随分探したわ…」
 「香里…。栞の事…」
 祐一は、自分等の身を案じて自殺的特攻を仕掛けた栞の事を思い出す。
 「栞は俺達の為に…」
95黒(コク)騎士:02/03/28 09:47 ID:EZTs1+Ty
INPACT発売
今回はトッドもでる。仲間にして使いまくってやる
96美坂香里:02/03/29 02:30 ID:hsQkiEsi
 祐一は、香里に向かって言えることはその一言だった。
 たとえ、侵略者ドレイクを討つ為とはいえ、栞1人を見殺しにしてしまったのだ。
 「相沢君!今は敵に勝つ事が先よ。
  モタモタしてやられたりしたら、それこそ栞に会わす顔が無いわ!
  ウィル・ウィプスを内部から破壊するわ。2人ともついてきて!」
 「分かった…!ここで俺達までやられれば、何の為に栞が散ったのか分からない!」
 再び格納庫に向かう香里に、祐一、北川が続く。
 七瀬は手勢を率いて艦橋付近に集中砲火を浴びせる。

 「あいつ等…寝返るのか…!」
 祐一や北川と共に発進したアレン=ブレディは、ボチューンにぶら下がるように並んで飛ぶ
祐一や北川のビランビーが目えた。
 「あの日本人共、やはり通じていたか…」
 アレンは同僚に指示を出す。
 「ジェリル、フェイ。あの日本人が裏切った。
  ボチューン一機、ビランビー二機の編隊を叩く!」
 同僚の返事も待たず、アレンは編隊の最後尾、北川機に突進する。
97美坂香里:02/03/29 02:40 ID:hsQkiEsi
 「おわっ!」
 北川機にアレンの放つミサイルが命中する。
 アレンはそのまま突進のスピードを落とさず、ソードで北川を斬りつける。
 北川のビランビーの左足がもげる。
 「もう一発!」
 アレンは再度北川を斬りつける。
 が、アレン機はソードを持つ右手にオーラショットの直撃を受ける。
 アレン機は右手が破壊され、ソードを落としそうになるが、何とか左手で持ち直す。
 「うかつよ、北川君!」
 アレンにオーラショットを放ったのは香里だった。
 香里機が反撃しようとアレンに迫る。祐一は正面から現れた二機のレプラカーンと対峙する。
 「ジェリル、フェイ!あのボチューンには気をつけろ…!」
 アレンは体勢を整える。
 レプラカーンには、アレンの言うジェリル、フェイが乗っている。
 香里が北川を避け、アレンに突っ込んだとき、ゼラーナのニーから連絡が入る。
 「ゼラーナ隊は、長森艦隊と共にウィル・ウィプス上空へ退避する。
  ゴラオンが射程内に入ったので、艦砲射撃が始まる!
  全機、巻き込まれないよう退避しろ!」
 「こんな時に…。相沢君、北川君。ゼラーナまで逃げるわよ。ついてきて」
 ゴラオンの主砲に巻き込まれてはならない。
 三機のオーラバトラーは一目散にウィル・ウィプスより上昇していった。
 「一旦応急修理だ。弾の補充もするぞ!」
 香里等の撤退を確認するとアレンは後を追わず、修理や補給を優先した。
 (無理はしたかないんでね…)
 アレンは二機を率いて格納庫へ戻っていった。
98ニー=ギブン:02/03/29 02:44 ID:hsQkiEsi
>95
シュンジ=イザワ(PSダンバインの主人公)が隠しキャラで出てくると聞いた…。
出てきたら、ショウより強いのだろうか…。
99名無しさんだよもん:02/03/29 06:22 ID:OZuyHyqC
(´-`).。oO(あのゲームではイザワをアイザワに変えて遊んだりしたな…)
(´-`).。oO(もし強いとしても何に乗せれば良いのやら…)
100名無しさんだよもん:02/03/29 07:20 ID:bJ/DHQdf
>>99
(´-`).。oO(レプラカーンしか余る機体がないよ…)
101名無しさんだよもん:02/03/29 23:51 ID:uFlx0pXH
インパクトでトッドを大活躍させてますが、何か?
102名無しさんだよもん:02/03/31 09:18 ID:y+t1uM3x
インパクトのトッドは(・∀・)イイ!
103名無しさんだよもん:02/03/31 22:13 ID:8I9/7Pbz
インパクトにはゼラーナ、トカマクが必要だ
ニーはボチューンよりゼラーナだろう
ゼラーナなら使うのに
104ショウ・ザマ:02/03/31 22:22 ID:LksJoudj
俺は人は殺さないっ!!!!
その煩悩を殺すっ!!!!
105美坂香里:02/03/31 23:13 ID:Jk+NzVpT
 ウィル・ウィプスを射程内に収めたゴラオン。
 ゴラオン艦橋では、ラウの国国王フォイゾン=ゴウ自ら艦の指揮をとっていた。
 フォイゾンは左手に持つ瓶にスプーンを入れ、中身をすくう。
 中身は、パッと見では普通のジャムだ。
 しかし、このジャムは、フォイゾンの裏に立っている聖戦士の1人、水瀬秋子の造ったもの。
 特殊な味の為か、誰1人として食いたがらないジャムだったが、フォイゾン王はいたく気に入り、しょっちゅう舐めていた。
 すくったジャムを舐める。
 「うむ!」
 フォイゾンに気合が入る。
 そんなフォイゾンを、水瀬秋子はうれしそうに眺める。
 「ウィル・ウィプスに対し、艦砲射撃をかける!オーラノヴァ発射!」
 フォイゾンの指示と共に、ゴラオンはウィル・ウィプスに対し一斉射撃をはじめる。
 先手を切って放たれたオーラノヴァは、ウィル・ウィプス直援のオーラバトラーを吹き飛ばす。
 続いて放たれたオーラキャノンもウィル・ウィプスに着弾し始める。
 しかし、距離が今だ遠いのか、有効打は無い。

 「フォイゾンめ焦っておるわ…。
  ウィル・ウィプス、回避行動を取りつつ接近せよ。
  艦自体が砲台のオーラノヴァ砲など、そうそう当たりはせん。
  我が方は一分後に射撃開始!」
 ドレイクはウィルウィプスを集中砲火の中に突入させる。
106美坂香里:02/03/31 23:46 ID:Jk+NzVpT
 「始まったか…」
 ニーの眼下には、集中砲火を浴び、被弾しているウィル・ウィプスが目に入る。
 再びウィル・ウィプス上空に退避したゼラーナ。
 周りには、ゴラオンより放たれてきた第一波攻撃隊、長森艦隊も浮遊している。
 長森艦、グリムリーがゼラーナに接舷する。
 「Kanon砲の弾薬を補充するよ〜」
 モニター映る瑞佳にニーは礼を言うと、ドリプルに積み込み作業を指示する。
 「結構ダメージを与えているな…。このままウィル・ウィプスが沈めば俺達も楽だな」
 ドワが楽観的に言う。
 「……。香里が戻ってきたな…。連絡で聞いた味方になる地上人も2機いるな。
 香里、Kanon砲の弾薬積み込み作業の邪魔にならないよう着艦してくれ。」
 「了解。」
 ニーの指示を受け着艦作業に入る香里。
 ニーは、祐一と北川の機体は長森艦隊の方に着艦してもらった。
 ゼラーナにはそんなに機体が入らないからだ。
 やがて、名雪、キーンが着艦する。
 そして、最後にマーベルのボチューンがショウのダンバインを引っ張ってくる。
 ダンバインは、片腕を無くし、背中のオーラコンバーターも停止。
 コクピット付近には、ソードが刺し込まれたであろうキズがおおきく見える。
 マーベルは、ダンバインをゼラーナに押し込むように着艦させ、自分も着艦する。
 香里は、ダンバインの押し込まれたそばで弾薬補充の手伝いをしていた。
 自力ではピクリとも動かず、着艦してもハッチが開かないダンバイン。
 「ショウ…?」
 香里がダンバインに向かう。他の者も心配してダンバインに寄る。
 マーベルが駆け寄り叫ぶ。
 「ドリプル、ダンバインのハッチをこじ開けて!他の人はタンカを!!」
 ドリプルがハッチをこじ開けてる合間に、マーベル隣にいる香里に話し掛けた。
 「香里、黒い奴には要注意よ。ショウと私の連携攻撃のなか、一瞬のスキでショウがやられたわ…
  私のオーラ力がもっと高ければ…」
107僕は>>1です:02/04/01 23:04 ID:DdDijuSS
フッ………ついにこのスレも良スレになったんだな……
そこでこのスレを
              葉鍵トッドスレ

と名付ける!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
108名無しさんだよもん:02/04/01 23:07 ID:a+RvkOQ/
>>107
以前に、ジロン=アモススレ立てたのもアンタかい?
109フォイゾン王大好きです:02/04/01 23:36 ID:SXngNdec
「国王自らが先陣に立たねば、国民は着いて来なぬわ」
いいセリフだった。
5年前我々の間では、ダンバインがなぜか流行っていた。
みんなでビデオを借りて見ていた。
プラモも買ってしまった。地元ではなかなか手に入らないから、
通販までして買ってしまった。そのあと再販されたから通版した意味がなくなってしまった。

110美坂香里:02/04/02 19:43 ID:1O35Wuej
 ドリプルがハッチをこじ開ける。
 中では、ショウが気を失いぐったりしている。
 ショウの右腹部には、わずかな切り傷が見える。コクピットをやられた際についた傷だろうか。
 ショウについていたチャムが飛び出してくる。
 「マーベル、早くショウをお医者様の所に連れてって!」
 喚くチャムを避け、ドリプルがショウを担ぎ上げる。
 「ドリプル、乱暴に扱うな!
  また血が出ちゃう!」
 再度チャムが喚く。
 「急を急ぐんだ、どいてろ。」
 ドリプルはそのままショウをタンカに乗せ、休憩室に向かっていく。

 「そうか…ショウがやられたのか…。
  医者ならタータラ城まで戻るか、砲撃中のゴラオンに着艦するしかない。」
 ゼラーナブリッジでは、今後を心配するパイロット等が集まっている。
 ニーはどうするべきか思案する。
 「くーー」
 激戦の緊張が取れたのか、名雪は立ったまま寝ている。
 「ニー、私がショウをゴラオンまで連れて行くわ。
  フォウを借りていくけどいい?」
 マーベルが言う。
111美坂香里:02/04/02 20:10 ID:1O35Wuej
 「分かった。マーベル、ショウを頼む。
  フォウは使ってくれて構わない。何とかゴラオンまで連れて行ってくれ」
 ニーの承諾が出ると、マーベルは急いでショウのところに向かう。
 入れ違い様に、長森艦に着艦していた相沢祐一がブリッジに上がってくる。
 「あの…済みません。相方の機体が修理できないので、
  こちらで余っているダーナ・オシーを借りたいのですが…」
 ニーが祐一をじろりと見る。
 (この男が香里の言う地上人か…。
  同じ土地から来たのなら、裏切るという事も無いとは言えるが…)
 ニーは祐一に難しい顔をしてみせる。
 「おいニー、使いもしないダーナは余ってるんだ。持っていかせてやれよ。」
 沈黙するニーにドワが言う。
 「そうだな…。よし、ダーナ・オシーは貸そう。古い機体だから、注意して使えよ。」
 ニーはダーナを貸すことを許し、言葉を続ける。
 「一応、お前の名を聞いておきたい。俺はゼラーナ艦長ニー=ギブンだ。」
 祐一が答える。
 「相沢祐一。地上ではまだ学生だ。機体を借りるのは北川潤。」
 「相沢か…死ぬなよ。香里や名雪が泣くといかん…。」
 ニーは笑って言った。
112美坂香里:02/04/02 20:27 ID:1O35Wuej
 「お、俺は香里や名雪とはそんな仲じゃぁ…」
 祐一慌てて否定する。
 「ははは。まあ、早い所ダーナを持っていくんだな。
  いつ戦闘が再開されるか分からん。」
 「では、ダーナ・オシー。お借りします…」
 慌てるようにブリッジを降りる祐一。
 「相沢君、ちょっといいかしら…」
 ついでに香里も降りていく。
 「くーーー」
 名雪はまだ寝ていた。
 「アレどうするよ、ニー。」
 「疲れているんだろう、そのまま寝かせてやれ。」
 ブリッジに3人だけが残ると、ニーは再び視線をウィル・ウィプスに向ける。
 (ドレイク…何故そのままゴラオンと撃ち合う…?)
113美坂香里:02/04/02 20:35 ID:1O35Wuej
 すでにショウは運ばれた後の休憩室。
 ここにいるのは香里は祐一の2人だけだ。
 あとは、何かの上に毛布がひかれているだけだ。
 「相沢君…この戦いが終わったら…、あたしを撃って…。
  みんなが帰れるように努力はするけど、栞を死なせてまで自分が幸せになるつもりは無いわ…」
 うつむきつつ話す香里。
 突然の言葉に、何を言っていいのか分からなくなる祐一。
 「香里、それでは…………」
 祐一が何とか言葉を出そうとするが…
 「相沢君!!」
 香里の顔が祐一の鼻先まで迫る。
 香里の目からは大粒の涙がこぼれ始める。
 「私は、自分の手で栞を殺したのよ!!
  自分だけ生きて、相沢君と帰るつもりは無いわ!!」
 「落ち着け、香里!
  後を追うことが栞の望む事なのか!?違うだろ!」
 喚く香里に祐一は驚くが、何とかなだめようとする。
 だが、自分の手で妹を撃ったのが堪える香里は聞かない。
 「あたしは……!!!」
 さらに声を荒げる香里。
 「うっさいわね〜。またケンカ〜?」
 修羅場の中、キーンが食事を持って入ってくる。
 「ん、取り込み中?
  ああ、その人が噂の相沢君ねぇ…。」
114美坂香里:02/04/02 20:53 ID:1O35Wuej
 「でも、泣かされてる所を見ちゃったわね…」
 キーンはそれでもニコニコしながら毛布の隣に座る。
 「な、泣いてなんかいないわ!」
 香里は涙を拭き取ると休憩室から出ようとする。
 「お、俺も泣かしたわけじゃないぞ!」
 祐一はキーンから逃げるように出口に向かう。
 「香里、妹さんの事で聞いときたい事があるんだけど…」
 なぜかキーンが栞の事を聞く。
 「私に妹なんていないわ!
  相沢君、ここじゃ話は出来ないわ。こっちに来て。」
 香里は祐一の手を握ると休憩室の出口を開ける。
 「どこ行くのよ〜。今補給物資の積み込み中でどこも人だらけよ。
  分かった、寝室で続きをしようってわけね。若いわね〜」
 キーンは楽しそうに言う。
 「何よ、キーンの方が若いじゃないのよ!」
 香里はキーンに背中を向ける。
 にやつくキーンの横の毛布から声が聞こえる。
 「えぅ、何でお姉ちゃんが祐一さんと寝ちゃうんですか〜?」
115ニー=ギブン:02/04/02 21:01 ID:1O35Wuej
>1
良スレ…なのか…?
何故トッドスレがまだあるのか小一時間(略)
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1017670407/

折れの身近にはガンオタしかいない。
何故かダンバインは嫌われている。
理由を聞くと、ビームを弾くのが気に入らないらしい。
オーノー。
116名無しさんだよもん:02/04/03 00:50 ID:w3zj6ho/
インパクトでは蚊とんぼみたいな存在だがな。
攻撃力低すぎ……
117名無しさんだよもん:02/04/03 03:54 ID:QBwQFMV/
>>115
ひでぇ理由だなw
118名無しさんだよもん:02/04/03 12:47 ID:vV840WjR
一人の良質職人がいればスレは成り立つという典型例…かね?
がんばれ〜♪
119美坂香里:02/04/04 01:40 ID:w5ixAeVY
 毛布を剥ぎ、中から栞が出てくる。
 「キーンさんちゃんとアイスも持ってきてくれてます。」
 キーンの持ってきた食事を見て喜ぶ栞。
 が、それどころじゃない。
 「そうだ、お姉ちゃん。お姉ちゃんは、いつから祐一さんとそういう関係になったんですか?」
 アイスを食べながら香里を見つめる栞。
 入り口に立ち止まり栞を見つめる香里。
 「し…栞……?栞よね…?」
 拭いたばかりの香里の目には、再び涙が浮かび上がる。
 「良かった…生きてたのね……!」
 栞に駆け寄る香里。
 「栞…すまない…。俺達の為に…!」
 祐一も香里に続く。
 「私のフォウが反復攻撃に入る時に、自然落下する敵のダンバインからパイロットが飛び出していたのよ。
  捕虜に出来るかと思って接近したら、敵のパイロットがうまいことフォウの上に落下。
  そして、必死になって羽根にしがみついて耐えたのが、この栞ってわけ。
  敵だとばかり思っていたら、実は香里の妹だったのね〜。それにしても、いい根性してるわ。」
 キーンが2人に話す。
 「私…やっぱり死にたくなかったんです…。」
 栞が独り言の様に言い、言葉を続ける。
 栞の目が香里を直視する。
 「それより、お姉ちゃんは、いつから祐一さんとそういう関係になったんですか?」
 困惑し始める香里に代わって、落ち着いている祐一が答える。
 「栞、俺と香里はたいした関係は無いよ。」
 「そ、そうですか〜?ならいいですけど…」
 祐一に言われて、何となく納得する栞。
120美坂香里:02/04/04 01:54 ID:w5ixAeVY
 ゼラーナ隊のメインパイロット達が休憩しているように、ウィル・ウィプスの聖戦士たちも休憩していた。
 ドレイクの合図があるまで、オーラバトラー隊は小休止を取るように指示が出ている。
 「おい、トカマク!トカマクどこだ!?」
 格納庫の中を歩き回るトッド=ギネス。
 整備の兵に聞いてもトカマクの行方は分からない。
 「あの野郎…次の発進では協調戦線はろうって自分から言い出したくせに…」
 やがて、トカマクダンバインの前にトッドは来た。
 (奴のダンバインいただくかな…)
 トッドはダンバインを見上げながら考える。
 さっきの戦いで、トッドのビアレスは名雪に撃破されて使い物にならなくなっていた。
 ダンバインによじ登るトッド。
 (よっこらせっと…。ダンバインの操縦も久しぶりだ…)
 ハッチに取り付き中を覗く。
 「何だ、トッドか…?
  誰がよじ登ってくるかと思えば…。」
 探していたトカマクは、何するわけでもなくコクピットに座っていた。
 「お前、何やってんだよ…」
 トッドがあきれる。
 「イメージトレーニングだ。
  さすがの聖戦士の俺も、たった2回の戦闘だけじゃあ腕は上がらないからな。
  今度はゼラーナのパイロットには負けないぜ!」
 トカマクは言いながら、操縦桿をガチャガチャ動かす。
 (何だか駄目っぽいな…。)
 トッドには、トカマクの言うイメージトレーニングの必然性は理解できなかった。
121美坂香里:02/04/04 02:15 ID:w5ixAeVY
 「トッド=ギネスか!?
  貴公に渡す機体が出来た。隅のほうにある黒いのがそうだ。親方様に、感謝しておくんだな!」
 声はトッドの背後から聞こえる。
 正確には、ダンバインの足元だ。
 そこには、黒づくめの甲冑を着込んだ男が立っていた。
 (何だ、あいつは…。偉そうに…)
 腹の中と口から出る言葉は違う。
 「済まないな。ドレイク閣下には、この恩義をゼラーナを撃沈する事でお返ししよう!」
 トッドは黒づくめの男に言った。
 「せいぜい努力するんだな」
 黒づくめの男は去っていく。
 「何だ、あの偉そうな奴は…?」
 トカマクは、その男は知らなかった。
 「ああ、最近出現しやがった黒騎士とかいう奴だ。
  さっきの戦闘で、ショウを打ち落としたから調子に乗ってやがる。
 トッドが苦々しく言う。
 「さてと、俺は隅のほうにある黒い機体を拝ませてもらうぜ。」
 トッドが下に降りる。
 トッドの機体が気になったトカマクまで降りる。
122美坂香里:02/04/04 02:18 ID:w5ixAeVY
 2人は格納庫の隅にあるオーラバトラーを発見し近寄る。
 が、トッドは途中で歩くのをやめる。
 「どうしたトッド?」
 トカマクがトッドの方を振り向く。
 「おい、目の前に行かなくても分かるぜ。
  あれは黒く塗っただけのドラムロじゃねぇか…!」
 ご丁寧に、「トッド専用」とまでペンキで大きく書かれてある。
 トッドは落胆している。
 「悲惨だな…トッド…。
  なあトッド、隣にある黒い奴……強そうだよな…?」
 トカマクが隣にある黒い機体を指差す。
 「おいおい、あれは黒騎士の新型機ズワースじゃねぇか…。」
 トッドは己の境遇を嘆くような口ぶりで喋る。
 (何で俺はドラムロで、奴はあんな強そうな新型なんだよ…)
 「出撃のときに乗っちまえよ。乗ったモン勝ちだぜ」
 トッドの耳に、トカマクの小声が入る。
 トッドがかすかにうなづく。
123名無しさんだよもん:02/04/04 05:46 ID:KwisvT9E
トカマクの出番が多くて無闇に嬉しい(w
職人さんがんばれー。
124名無しさんだよもん:02/04/04 22:34 ID:VGq6DGvS
>>110
どうでもいいがドルプルだ
125名無しさんだよもん:02/04/06 00:03 ID:cSnU/Loc
(´-`).。oO(量産型ビルバインもセットなんじゃネーノ?)
126名無しさんだよもん:02/04/06 02:59 ID:GzrjllrM
トカマク萌え。
127美坂香里:02/04/06 12:26 ID:pZA3JM/K
 「あれは何だ…?」
 何気なしにゴラオンの方を見たニーは、ゴラオン右舷方向に巨大な浮遊物を発見する。
 距離は随分とあり、ゴラオンでも主砲が届く距離ではない。
 巨大な浮遊物からは、何かがばら撒かれている。
 「どうした、ニー…?」
 ドワもニーの視線の先を見る。
 「距離があって良く分からんが…。あの小さいのはオーラバトラーじゃないのか?」
 「そうかもしれないな…」
 ニーは頷くき、ゴラオンに連絡を入れる。

 巨大物体の接近は、ゴラオン側でもキャッチしていた。
 「フォイゾン王。グリムリーのエイブ艦長がクの国のオーラシップらしきものを確認しました!」
 「何!?エイブを呼び出せ!」
 エイブがスクリーンに映る。
 「エイブ、ビショットが動いたか!」
 「はい。巨大なオーラシップがブル・ベガータイプを十隻程率いてきております。
  雲霞の様な数のオーラマシンも確認出来ます。王、迎撃体制を!」
 「分かった、護衛艦隊をすべてエイブに任せる。」
 「はっ!」
 フォイゾンは、通信をきるとゴラオンの、周りに滞空するグリムリーをエイブ艦に向かわせる。
 「プラドン、ワシはオーラバトラー隊を率いてドレイクを討つ。
  そして、ゴラオンは聖戦士秋子殿に任せるのでプラドンは秋子殿を支えてくれ!」
 言い終わるなり、フォイゾンは艦橋から離れようとする。
 「お待ちください、今王に倒れられては兵や国民が動揺します!」
 プラドンと呼ばれた、髭を生やした初老の男がフォイゾンを止める。
 「止めるな。王自ら動かずして、兵がついてくるか!
  それに、ワシは何としてもこの手でドレイクを討ち取りたいのだ!」
 フォイゾンがプラドンを振り切る。
 が、フォイゾンの前に秋子が立ちふさがる。
 「フォイゾン王、行ってはいけません…」
128美坂香里:02/04/06 12:55 ID:pZA3JM/K
 「秋子殿…。了承してはくれんのか…?」
 フォイゾンが立ち止まり、秋子の顔を見る。
 「行けば…王は帰って来れません…。
  今王に何かあれば、ラウの国の結束は乱れます。
  それこそドレイクの思うつぼです。今はゴラオンで指揮をおとりください。」
 しかし、フォイゾンの決意は秋子の言葉でも揺るがない。
 フォイゾンは秋子の両肩に手を乗せる。
 「秋子殿…。
  ワシの後を継いで、ゴラオンやラウの軍の指揮を取ってほしい。
  この事は、すでにエイブにも話をしてある。
  聖戦士水瀬秋子殿………ラウの民、いやこのバイストンウェルそのものを、より良き方向へ導いてくれ。」
 フォイゾンは秋子より手を離すと、艦橋より通路に出ようとする。
 「フォイゾン王!!」
 去り行くフォイゾンの背中に秋子は叫ぶ。
 フォイゾンは振り返り、
 「秋子殿、このジャムの残りはワシがいただく。後を頼むぞ。」
 と、言うとそのまま艦橋を降りていった。

 格納庫に着いたフォイゾンは、オーラバトラー隊の発進指示を出す。
 「オーラバトラー隊による第2次攻撃をかける。
  第一波はワシに続け、第二派はゴラオンの防衛だ!!」
 指示を出しながら、フォイゾンは増援の約束を取り付けたナの国を思い出す。
 (もうすぐ増援が来るはずだが…。
  いや、増援などアテにしてはならぬな…。)
 フォイゾンはジャムを舐めると、王専用のボチューンに乗り込んだ。
129ニー=ギブン:02/04/06 13:00 ID:pZA3JM/K
>124
了解!
名前を間違えるとは…まさに一生の不覚。
フルネームではドルプル=ギロン…。
生半可な記憶には頼らず、資料をよく見ておくべきだったな…。
130トッド:02/04/07 23:25 ID:zH+cPMaW
もう俺の出番ないかも…
131座間 翔 ◆778gizy. :02/04/07 23:28 ID:/SJ8zWqy
>>130
イ`
132トッド:02/04/07 23:29 ID:zH+cPMaW
ありがとよショウ!!!!!!!!
133名無しさんだよもん:02/04/07 23:54 ID:WjJpsVqs
(´-`).。oO(なんでトッドはアニメでは最後まで敵だったくせにスパロボでは仲間になるんだろう)
134名無しさんだよもん:02/04/07 23:56 ID:ZtehBg0E
>>133
(´-`).。oO(それを言うならガラリアだって…)

135名無しさんだよもん:02/04/08 00:14 ID:rbn8LgLV
ガラリアはショウと一時休戦し協力してバイストンウェルに帰ろうとしたから仲間でもok
136名無しさんだよもん:02/04/08 00:58 ID:4Tx11fz0
ガラリアさんはこっちの世界に永住するんでしょうか?
137名無しさんだよもん:02/04/08 01:50 ID:wIKODCBJ
(´-`).。oO(>>133トッドは最初だけショウの味方だったからいいじゃん…)
(´-`).。oO(バーニィなんてスタート時点から当然のように仲間にいるし…)
138名無しさんだよもん:02/04/08 17:28 ID:F5bwoDG9
スレ違いだがレニー萌え。
139美坂香里:02/04/09 00:33 ID:y9KWAE0i
 フォイゾン王の待ち望んだ増援は、確かに戦場に向かっていた。
 ナの国の送り込んだ、ナムワン5隻の艦隊。
 司令官はカワッセ=グー。
 現在のナの国は、ドレイクの放ったガロウ・ランのおかげで女王が行方不明である。
 女王帰還まで国と軍を任されているのが、聖戦士倉田佐祐理に川澄舞の2名。
 不満を持つ兵もいたが、今はそれどころではない。
 一刻も早く増援を送らねば、ドレイクとビショット軍によってラウの国は陥落する。
 そうすれば、ナの国は一国だけで戦わなければならない。
 いくら国力が強いとはいえ、女王不在の国がどこまで戦えるのかは未知数だ。
 今のうちにドレイクを止めねば…。討てる事が望ましいのだが…。
 「あははー。舞はビルバインには乗らないんですかー?」
 緊張感の無い声がカワッセ艦のブリッジに響く。
 本国に残って、戦艦グラン・ガランの建造の指揮を取っている倉田佐祐理だ。
 今現在、女王に代わってナの国を指揮する立場だ。
 「はい…川澄殿は、剣が使えなくなる変形機構が付いたビルバインより、簡略化されたゼルバインを好んでいます。
  まあ、確かに変形しない分、構造上はビルバインよりは頑丈のはずですから…」
 答えるのはカワッセ艦長。
 「あははー困りましたねー。」
 ちょっと汗をかく佐祐理。
140美坂香里:02/04/09 00:42 ID:y9KWAE0i
 「指揮官には、ぜひビルバインに乗っていただきたいんですよ。」
 カワッセが言う。
 ビルバインはナの国の技術の粋を集めて作られたオーラバトラー。
 ナの国の聖戦士が、それに乗りたがらなければ、兵の士気にも影響が出る。 
 ブリッジに舞がやってくる。
 兵に連れられてやってきたのだろうか。
 モニターに写る佐祐理に舞いは言った。
 「佐祐理、私はゼルバインでいいから。
  変形すると、剣が使えなくなる。それじゃぁ戦えない…。」
 一言しゃべると、また格納庫に向かっていく舞。
 「あ、あははー、仕方ないですねー。
  ビルバインは最前線で頑張ってるゼラーナ隊にでも送りましょうか…」
 佐祐理の一言にゾッとするカワッセ。
 「ゼラーナ隊にあげるんですか?」
 「あははーageますよー」
 屈託無く微笑む佐祐理に負け、ビルバインを自動操縦で射出させるカワッセ。
 (うまく拾ってくれればいいが…。敵に取られたりでもしたら…。
  いや、そうならないように私が監視しておこう…。)
 カワッセは、ビルバインの映るモニターを睨みつける。
141美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/09 00:52 ID:y9KWAE0i
 「よし、続いてオーラバトラー隊も発進だ!
  ウィル・ウィプスに突っ込め!」
 カワッセの発進合図が各艦に行き渡る。
 舞いもゼルバインに乗り込む。
 ゼルバインは、ビルバインより変形機構をなくした量産型ビルバインとも言うべき機体。
 その割には、未だに数は3機しかない。まだ試作の段階という理由であった。
 「川澄殿、発進よろしいか!?」
 ハッチが開き、誘導の兵が舞いに聞く。
 「はちみつくまさん…」
 ポツリと答える舞。
 「はぁ…?」
 聞き返す兵。
 「はちみつくまさん…」
 再度言う舞。
 「え…と…?」
 困惑し始めた兵を跨ぎ、舞はゼルバインを発進させる。
 舞に続いてオーラバトラー隊が発進してゆく。
 「頼むぞ…聖戦士殿…」
 見送るカワッセ。
 しかし、その目はモニターに映っている、自動操縦のビルバインを見ていた。
142美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/09 01:03 ID:y9KWAE0i
>130
『トッド子ママ太郎』スレは頼みますよ〜。

トカマクを出したときに、ガラリアはどうしようか考えてました。
個人的には、ミュージィよりガラリアの方が好きなので…
143名無しさんだよもん:02/04/11 00:16 ID:Q7cMPBGj
謎ぢゃむ好きなフォイゾン王に萌え
144美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/11 17:29 ID:VjSKc8NG
 ゲア・ガリングより放たれるオーラバトラー群。
 その数は、ラウの国とアの国のオーラマシンの数を足しても足りない数。
 第一波は170機。先頭には、クの国の聖戦士の3人がビアレスで隊列を組んでいる。
 「藤田君、長瀬君。ビアレスの操縦には慣れたと思うが、油断はするなよ」
 先頭に立つ隊長機。
 それには、クの国に降臨した聖戦士柏木耕一。
 「耕一さん、大丈夫だって…」
 2番機の藤田が答える。
 「(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル 」
 3番機の長瀬は、戦場に怯えて声も出ない。
 戦場に出て怯えない奴などいない。
 「長瀬君、肩の力を抜くといいぞ。」
 耕一は気を使って長瀬に言うが、長瀬からの返事は「(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」だった。
 編隊はゴラオンに近づいてゆく。
145美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/11 17:38 ID:VjSKc8NG
 ウィル・ウィプスとの砲撃中のゴラオンから、オーラバトラー隊が放たれていく。
 その光景はクの国の編隊にも分かった。
 「耕一さん、あの青いのは隊長機でしょ。やりましょうか?」
 フォイゾン王のボチューンを確認した藤田が言う。
 「こちらに向かってくれば叩こう。
  でなければ、我々は予定通りゴラオンを沈める!」
 耕一は、返事をしながらビアレスの速度を上げた。
 (まずは、あの主砲を叩く…!)
 耕一の目にオーラノヴァ砲が映る。
 「藤田君、長瀬君。あの主砲に集中攻撃をかける!
  残りの機体は思い思いに突撃だ。
  グリムリークラスには構うな!」
 藤田と長瀬の機体が耕一の機体の背後に着く。
 「了解、アレにトリプラーを仕掛けるんだな…!」
 「(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
 元気に返答する藤田と、震える長瀬。
 ここまで来たら突入するしかない…。
 耕一は、オーラノヴァめがけてビアレスを突っ込ませる。
146美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/11 17:49 ID:VjSKc8NG
 「来たぞ、対空砲火!!」
 ゴラオン艦橋にプラドンの命令が響く。
 「護衛のオーラバトラー隊は発進を急げ!」
 攻撃を受けたのが、フォイゾン王の部隊の発進途中でも会った為、ゴラオン側の反応は遅れる。
 実際にゴラオンまで迫ってくる機体が少ない。
 それでも、30〜40は攻撃をかけてくる。
 「…報告と数が違う…?」
 プラドンに入った報告では、敵機は150以上とあるが、目の前には30〜40しかいない。
 「プラドンさん、ゴラオンに回避運動をさせてください。
  このままでは大事な武器が壊されてしまう恐れもあります。」
 考えるプラドンに、秋子が指示を出す。
 が、プラドンは拒否をする。
 「ただいま、オーラバトラー隊の発進中ですし、オーラノヴァの発射の妨げになります。
  我がゴラオンは、この程度の敵機なら対空砲火で叩けれます!」
 それだけ言うと、プラドンは秋子から背を向ける。
 (その、オーラノヴァが狙われるのでしょう…。壊されたらどうするのです?)
 言うべきだったかもしれないが、秋子は黙った。
 プラドンも、フォイゾン王の信頼する家臣の1人。
 秋子もプラドンを信じる事にした。
147美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/11 17:59 ID:VjSKc8NG
 「ん!!艦首の対空砲火、オーラノヴァを守れ!!」
 絶叫に近いプラドンの命令。
 耕一、藤田、長瀬の3機は、弾幕をかわしながら艦首、オーラノヴァ砲を斬りつける。
 その光景は艦橋からも見える。
 ゴラオンより発進したオーラバトラー隊も3機に向かうが、さすがに聖戦士か、雑魚を寄せ付けない。
 フォイゾン王の部隊は、すでにウィル・ウィプスに向かっている。
 呼び戻す事も出来ないし、仮に呼んだ所で戻ってくるとも思えない。
 艦橋に報告が入る。
 「オーラノヴァ、損傷!射撃できません!!」
 プラドンは応急修理を命じる。
 そんなゴラオンに、側面からの艦砲射撃が浴びせられる。
 「右舷にゲア・ガリング確認!!」
 報告を聞いて愕然とするプラドンに、秋子が指示を出す。
 「プラドンさん、艦首をゲア・ガリングへ。反論は聞きません。
  ウィル・ウィプスは、フォイゾン王やゼラーナに任せます。
  私たちは、何が何でもゲア・ガリングを抑えなければなりません…」
148美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/11 18:07 ID:VjSKc8NG
 「ゴラオン…大したことはないな…。
  このまま一気にせめて沈めてやろう。
  オーラバトラー隊、第二派発進!」
 ゲア・ガリングでは、クの国国王ビショット=ハッタが指揮を取っている。
 その横には、本来ドレイク城にいるはずの女性がいる。
 ドレイク=ルフトの妻、ルーザ=ルフトだ。
 「ビショット殿、あのような地上人など信用してよろしいのですか?」
 何かに不満なルーザに、ビショットは振り返り答える。
 「あの地上人が降臨したおかげで、わが国は類稀なる兵力を揃える事が出来た。
  信用はしなくとも、重宝するのは当然だろう。」
 自分の言葉を流すビショットより、離れて通路に向かうルーザ。
 「私はあの地上人が信用できません!」
 怒るルーザに、ビショットはやんわり言った。
 「ルーザ殿、あの地上人は今は自室にいますよ。
  少し語られて、不満はを取り除いた方がいい。」
 ルーザは、ビショットには返答せずに艦橋を降りる。
149美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/11 18:20 ID:VjSKc8NG
 「まったく…一機百円のオーラバトラーなど…」
 文句を言いながら歩くルーザ。
 そんなルーザに声がかかる。
 「私の設計したオーラバトラーがお気に召しませんか?」
 クの国に降臨した聖戦士、いや、ショット同様の技師な存在の男だ。
 「お前か!?」
 ルーザはその男を睨む。
 「立ち話は何ですから、私の部屋で話しましょう。
  早い段階で仲を良くしておかなければ、ビショット閣下の心象も悪い。」
 「良かろう…。話だけは聞いてやってもよい…」
 「では、こちらに…」
 男はルーザを連れて自室に入る。
 部屋に入り、鍵を閉める男。
 「何を…!?」
 ルーザをベッドに投げると、男は服を脱ぎながら言った。
 「お前の今感じている感情は精神疾患の一種だ。
  静め方は俺が知っている。俺に任せろ…」
 「き、貴様……!」
 ルーザは男に取り押さえらる。
 男とは、クの国に何故か降臨した地上人、青紫超先生である。
 超先生の顔から笑みがこぼれる。
150名無しさんだよもん:02/04/11 19:20 ID:VI+feQhI

                  ∧_∧:::
                  <`ш´ >:::  とうとう私の出番だな…
                 / 丶'  ヽ:::
                / ヽ    / /:::
                / /へ ヘ/ /:::
               / \ ヾミ  /|:::
              (__/| \___ノ/:::
                  /    /:::
                 / y   ):::
                / /  /:::
               /  /::::
              /  /:::::
             (  く::::::::
               |\  ヽ:::::
                |  .|\ \ :::::
          \    .|  .i::: \ ⌒i::
          \   | /::::   ヽ 〈::       _  ___
           \ | i::::::   (__ノ:     /旦/三/./|
           __ノ  ):::::.          | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
            (_,,/\ .          | 誰彼百円 |/
151名無しさんだよもん:02/04/11 19:31 ID:bjmPbIGB
だめじゃねえか!
152名無しさんだよもん:02/04/11 22:52 ID:eNzSaOjj
やべぇ!!
超先生を褒めてやりたい自分がいる!!(w
153名無しさんだよもん:02/04/12 06:16 ID:Kjtom383
わははは、なんつー展開だ(w
154名無しさんだよもん:02/04/13 02:46 ID:4G6URetG
こんな時間にこのスレを見た俺がバカだった・・・腹筋が死にそう(w
155美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/13 20:18 ID:MXUcABBR
 ゼラーナ、及び長森艦体にも、オーラバトラー隊による第2次攻撃は伝達されていた。
 「オーラノヴァ砲の射撃が終わったと同時に、再攻撃をかけよ…か。」
 報告を聞いたニーは、ゼラーナ乗組員に指示を出す。
 「総員、戦闘用意!各員は配置に付け!
  オーラバトラー隊発進用意。キーンはマーベルのボチューンで出てくれ!」
 ゼラーナ乗組員が慌しく配置についていく。
 休憩室で、妹の栞に小一時間以上問い詰められていた香里は、逃げ出すようにボチューンに乗り込む。
 「お姉ちゃん、話はまだ終わってません!」
 怒る妹に、香里はやんわり言う。
 「続きは帰ってきてからね…。」
 ヘルメットをかぶって、隣にある名雪用のボゾンを見る香里。
 (名雪…遅いわね…)

 「おい、ニー…」
 ドワが未だに艦橋に立っている名雪を指差す。
 「何だ…、ん…またか!?
  名雪、起きろ!戦闘配置だ!!」
 立ったまま寝ている名雪をニーが揺さぶり起こす。
 「うにゅ?」
 なんとか目を覚ます名雪。しかし、半分は寝ている。
 寝ぼけた名雪は、ふらふらしながら艦橋を降りていく。
 「どこでも寝れるってのは都合いいよな…」
 ふらつく名雪を見ながらドワが言った。ニーがうなづく。
156美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/13 20:30 ID:MXUcABBR
 ゴラオンより、オーラバトラー隊が発進したのを確認したウィル・ウィプスは、即座に字自軍を展開させる。
 「艦砲射撃戦は中止だ、オーラバトラー隊発進!
  各オーラショット砲は、高空より迫るゼラーナ隊を狙え!」
 ドレイクの指示が放たれる。
 一斉にオーラバトラーに乗り込みを始める兵士達。
 「トカマク、今度こそゼラーナを叩くぞ!」
 「分かってるって!」
 トッド、トカマクの聖戦士2人も各機体に乗り込む。
 「トッド様、そのオーラバトラーは黒騎士殿の機体です!降りてください!!」
 整備兵が、トッドの機体の足元で叫んでいる。
 「黒騎士はケガの為に発進が取りやめになった。こいつは俺が使うよう指示された!」
 トッドは整備兵に叫ぶとハッチを閉め、機体を始動させる。
 トッドの乗り込んだ機体は、黒騎士愛用のズワースだ。
 「ははは、やったなトッド!
  さ、ゼラーナの奴等を返り討ちにしてやろうぜ!」
 トカマクのダンバインが発進していく。
 「待てよ、トカマク。」
 トッドのズワースがダンバインを追う様に発進していった。
157美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/13 20:42 ID:MXUcABBR
 「私のズワースはどこだ!?」
 黒騎士甲冑の手入れに手間取り、格納庫への到着が遅れた黒騎士。
 見れば、ズワースは既に発進しており、残っているのはビランビーに黒ドラムロ。
 「仕方が無い…」
 黒騎士はビランビーに乗り込もうとする。
 ドラムロよりはマシだ…。
 しかし、そんな黒騎士を誰かが引き摺り下ろす。
 「誰だ!?私の邪魔をするのは!!」
 いいかげんにキレかかる黒騎士。
 「この機体は私が使わせてもらう!
  新参者はドラムロで出ろ!」
 黒騎士には、その声はどこかで聞いた事のあるような声だった。
 ビランビーから引き摺り下ろされた黒騎士は、バランスを崩して床に落下する。
 後頭部をしたたかに打ったが、マスクのおかげでダメージは無い。
 黒騎士が起き上がると、ビランビーが発進していく。
 「おのれ…。」
 激怒する黒騎士には、黒ドラムロが残された。
 自分で嫌がらせのつもりで書いた、「トッド専用」という文字が大きく読めた。
 「私が…なぜこんな目に…」
 黒騎士は、仕方なく黒ドラムロに乗り込んだ。
158名無しさんだよもん:02/04/13 21:35 ID:AOB4KZqb
>>157
馬鹿野郎(w
おかしいじゃねえか。
159名無しさんだよもん:02/04/13 23:37 ID:Ce3Dpe0Y
黒騎士、哀れ(w
160名無しさんだよもん:02/04/14 09:07 ID:sf1B8fOs
黒騎士に萌えそうです(w
161美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/14 22:59 ID:fdQPQxCW
 ゼラーナに長森艦隊がKanon砲を放ちながら急降下を開始する。
 各オーラバトラー隊は、艦隊と共にウィル・ウィプスへ降下する。
 「香里、遅れるなよ!」
 緑の塗料で塗りなおされたビランビーが、香里のボチューンの近くで急降下を始める。
 「分かってるわ、相沢君」
 香里もボチューンをウィル・ウィプスに向け降下させる。
 ウィル・ウィプスは、艦上空より迫る敵機に弾幕を集中させている。
 運の無い者か、経験が足りないのか、何機かのボゾンが爆発する。
 やがて、ウィル・ウィプスの方から、敵機が上昇してくるのが見えた。
 「敵機確認!全機は各自の判断で敵を攻撃せよ!」
 長森艦より発艦している、聖戦士七瀬留美の指示だ。
 ウィル・ウィプス艦上に閃光がいくつも開く。
 それは、無数に放たれたKanon砲だった。
162美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/14 23:13 ID:fdQPQxCW
 「編隊攻撃もあったものじゃないわね…」
 香里は、各機がバラバラで突入するのをみて言う。
 身近にいるのは相沢祐一と、ダーナ・オシーの北川の2名。
 名雪は出遅れている。
 敵機の群れに突入する味方機群。
 オーラバトラー同士の乱戦を避けるかのように突進するゼラーナと長森艦隊。
 「一機でもおおく仕留める!」
 香里の放ったオーラショットが身近にいたドラムロを撃破する。
 「無理をするなよ美坂!」
 北川のダーナ・オシーが香里のボチューンに接近する。
 「相手の方が数が多いのよ、無理をしないと生き残れないわ!」
 「美坂に死なれたら俺が困る!」
 ダーナ・オシーがボチューンの背後に着く。
 「私は困らないわよ。」
 (こんな時に何言ってるのよ…)
 香里はいらつく感情を抑えつつ、急接近してきた敵機をたたっ斬る。
 そんなボチューンを発見した、トカマクダンバインがオーラコンバーターを全開に噴かせて急接近する。
 「見つけたぜ、そこのボチューン!」
 トカマクにとっては雪辱戦だ。
163美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/14 23:28 ID:fdQPQxCW
 「この野郎!」
 ダンバインのソードがボチューンをかすめる。
 とっさに気づいた香里が回避行動をとったためだ。
 「このダンバイン、あのトカマク=ロブスキー!?」
 香里はソードを構え、トカマクに斬り込む。
 が、その攻撃を難なく弾くトカマク。
 「イメージトレーニングってのは伊達じゃないんだぜ!」
 トカマクと香里が斬り合ってる間、祐一はアレン、フェイ、ジェリルと遭遇しており、香里の援護は出来ない。
 「トカマク!援護するぜ!!!」
 トッドのズワースが、ボチューンの背後に回る。
 「お、トッドか。いっちょ頼むぜ」
 気が若干緩むも、攻撃の手を緩めないトカマク。
 「しまったっ!!」
 背後に気づいた香里はトカマクより離れようとするが、トカマクが逃がさず斬りかかる。
 「落ちろよ!!!!!」
 ズワースのソードがボチューンの腰の辺を狙う。
 真横に切り裂くつもりだ。
 が、突然の被弾。
 体勢を崩したズワースの攻撃は、ボチューンのオーラコンバータを斬っただけで終わってしまう。
 「己、人のマシンを奪いおって!!!!!!」
 トッドの座るコクピットに、黒騎士の怨念の声が聞こえた。
164美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/14 23:36 ID:fdQPQxCW
 トッドの目の前に、『トッド専用』と書かれた黒ドラムロが出現していた。
 黒騎士だ。
 (ち、めんどくさい事になったな…)
 トッドは黒騎士の怨念のオーラ力を感じ取っていた。
 一方、オーラコンバーターをやられた香里は、機体の制御に苦しみながら戦列を離脱していく。
 「逃がすか!」
 ふらつくボチューンに斬りかかるトカマク。
 「こんな所でやられたら、栞に……!!」
 体勢が狂いかかっても、香里はソードを使って懸命にトカマクの攻撃を防ぐ。
 高度が見る見る下がっていく。
 ボチューンがぐらりと傾く。
 「とどめだ!」
 トカマクがボチューンにソードを向け突っ込む。
 が、ダンバインの目の前に数発のフレイボムが飛んでくる。
 「香里〜〜、生きてる〜〜〜〜?」
 遅れて出てきた名雪のボゾンだ。
 「後一息だって言うのにな〜」
 トカマクは、とどめを刺せないのが残念だったが、落下していく香里を放って名雪に向かう。
165美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/14 23:50 ID:fdQPQxCW
 「美坂〜〜〜!!」
 被弾して落下するボチューンを追う北川。
 北川に群がる敵機群。
 「時代遅れの機体だと思って…!」
 北川はシールドに付いているミサイルを放ち、群がる一体のビランビーを粉砕する。
 ドラムロが北川の背後に廻り、ソードで斬りつける。
 ソードは右側のオーラコンバーターを破壊し、右腕も落としてしまう。
 「やばい!!!!」
 片肺で体勢を制御するダーナに群がる敵機。
 ドラムロやビランビーがフレイボムを放ってくる。
 北川の時間が止まる。
 (美坂…俺は美坂の為に戦おうとしてきた…。
  だけど、結局は何の活躍も出来ずにこんなとこでやられちまう。
  相沢…美坂を助けてやってくれよ…。)
 北川は、自分の危機にも関わらず、香里の身を案じる。
 親友にすべてを任せて散るのもいいのかもしれない…。
 (だけど、美坂は相沢には自分の事を名前で呼ばせて、俺は苗字で呼んでる。
  この差は何だったんだろう…。
  ………俺、美坂にとってあくまで他人だったのか……?なら………)
 「こんな所で死ねるか!」
 北川はハッチを開け、グライダーで飛び出す。
 間一髪の所だった。
 北川の脱出と同時に、ダーナは数発のフレイボムによって爆破されてしまった。
 (生きていれば、美坂を振り向かせる事はできる!)
 北川は一旦戦列を離れる。
166美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/15 00:00 ID:KJ2Yg2BP
 「貴様等地上人がいなければ、私がこのような苦痛を味わう事などないのだ!!!」
 黒騎士は熱くなっていた。
 エルフ城の攻略時の失敗より、冷や飯食いだった黒騎士は、胸のうちを吐き出す。
 「私は騎士だ!その私がこの様な屈辱に耐えさせられる苦痛が貴様に分かるか!!」
 それを聞かされるトッドは適当に返事する。
 「気にいらんなら、最初っから俺達を呼び込むなよ。
  それにしても、そのドラムロ。お前さんに似合ってるぜ。」
 トッドの一言で、さらに熱くなる黒騎士。
 「おのれ〜〜〜〜!!!!!!」
 黒騎士はソードを構えると、トッドに近づく。
 「やろうってのか!!!」
 トッドもソードを構える。
 が、両者とも同士討ちは免れる。
 「邪魔よ!!!1回死んで来い!!!」
 聖戦士七瀬留美のボゾンが、黒ドラムロの右肩を切り裂く。
 「何と!?」
 とっさに冷静さを取り戻す事に成功した黒騎士だが、黒ドラムロは落下していくだけだった。
 「ええい、動け、動け!!」
 喚いてみても始まらない。
 黒ドラムロは落ちていった。
167美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/15 00:08 ID:KJ2Yg2BP
 黒騎士は、足元にある箱が目に入った。
 それは、自分が嫌味で置いた箱だ。
 黒騎士は中身をしっている。
 箱を開ける。
 まず目に入る紙。
 「てめぇはこれでも食ってナ。マザコン。」
 トッドに読ませるつもりだったが、自分で呼んでしまう事になっていた黒騎士。
 そして、箱の中にある食べ物を手にとる。
 タイヤキだ。
 おもむろにタイヤキを食べる黒騎士。
 甘いつぶあんのつまったタイヤキだったが、自分の涙でしょっぱかった。
 黒騎士は泣いていた。
 それが己の不運を嘆いた物なのかは分からない。ただ辛かった。
 (私が何をしたというのだ…!)
 タイヤキを食べ終える黒騎士。
 「うぐぅ」
 ひとこと言葉を漏らすと、黒騎士は脱出した。
168名無しさんだよもん:02/04/15 00:24 ID:fvQZD3b8
>>167
斧でカチ割ってやれ。
169名無しさんだよもん:02/04/15 03:04 ID:yMNZd6lS
頑張れ……頑張れ黒騎士……あと、トカマクも。
170名無しさんだよもん:02/04/16 07:28 ID:IEIpbPx/
あぁ……黒騎士にこんなに萌えたのは初めてです……(w
171美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/17 20:33 ID:8GGpxvX3
 クの国の猛攻を受けるゴラオン。
 エイブ艦長率いるグリムリー隊の健闘もあって、数で押し寄せる敵をよく防いでいた。
 青紫超先生の作ったオーラバトラーは、安いだけあって脆弱だった。
 第1派が50機もゴラオンに到達できなかったのもそのせいで、大半がエイブ隊に蹴散らされていた。
 「敵は一発のバルカンで推力を失う、怖れず立ち会え!!」
 クの国の放った、おびただしい第2派の群れを見ても、エイブは臆せず立ち向かう。

 「敵は雑魚ばかりだ、一気に蹴散らすぞ!
  藤田君、長瀬君。準備はいいか!?」
 ゴラオンのオーラノヴァを破壊した耕一は、ボゾン隊に斬りこむ。
 この三機はしっかり作られており、脆弱ではなかった。
 蹴散らされて行くボゾン隊。
 「糞、敵の地上人に抗するには、地上人でなければ駄目なのか…!」
 プラドンが嘆く。
 ゴラオン艦橋には、被害報告ばかり入っていた。
172美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/17 20:42 ID:8GGpxvX3
 「マーベル=フローズン、ボゾンをお借りします!」
 負傷したショウを運び込んでいたマーベルが、ボゾンに乗りこむ。
 「おお、マーベル殿か。よろしく頼む!
  敵の地上人は、我が艦の真上の味方機と交戦している!」
 「了解です。マーベル=フローズン、発進します!」
 発進したマーベルのボゾンは、プラドンの言った通りの位置で暴れていた。
 「ショウが戦え無い間は、私がっ………!」
 マーベルは、三機連なるうちの、最後尾の一機に斬りかかる。
 周囲の確認がなってないのか。その一機は、ろくに回避行動もせずにオーラコンバーターを引き裂かれて落ちて行く。
 「まずは一機!」
 残りの二機が振り向く、マーベルはソードを構えなおす。

 「おい、長瀬の奴やられちまった!!」
 誰に言うわけでもなく、藤田が叫ぶ。
 「慌てるな、藤田君。」
 戦いなれている耕一は、強敵の出現でうろたえる事も無い。
 「雑魚ばかりで飽きていたんだ…」
 耕一はニヤリとすると、マーベル同様ソードを構えなおす。
173美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/17 20:51 ID:8GGpxvX3
 ドレイクは、クの国の膨大な数のオーラバトラーを見て驚いていた。
 「あの数はどうしたと言うのだ…。
  わが国の生産力を大きく上回っているぞ!
  ショット、お前の技術が盗まれたとでも言うのか!?」
 ドレイクは、隣に立つショットを見る。
 ショットが口を開く。
 「親方様、あのオーラバトラーは対した事はございません。
  おそらく、見よう見真似でオーラバトラーを作ったのでしょうが、どうも機体が脆弱の様です。
  アレだけの数を繰り出しても、数隻のグリムリー部隊ですら殲滅できていません。
  粗製濫造品といったところですか…」
 「しかし、クの国にも地上人の技師が降臨したと聞く…。
  あれがその地上人のやり方なのか?」
 ショットは、目をつぶる。
 瞑想するかのような表情をする。
 やがて、何かを思い出し、再びドレイクの方に向きなおす。
 「親方様、クの国に降臨した青紫超先生の事を私は思い出しました。」
 「何!?」
174美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/17 21:02 ID:8GGpxvX3
 「ショット、知っていることを話せ。」
 「はい、地上では、エロゲーのシナリオを盗作し、ゲームを一本100円で売っていました。」
 ドレイクが難しい顔をする。
 「エロゲーとは何だ?」
 ショットがすまし顔で答える。
 「性欲解消のためのオーラマシンです。」
 詳しく話している暇は無い。ショットはド適当な事を言った。
 「そうか…」
 何故かドレイクは納得した。
 「それと、盗作という言葉…気になるな…」
 ドレイクは、見た事の無い青紫超先生を頭に浮かべる。
 丁度その頃、肝心の青紫超先生自身は、ドレイク自身のの女房を手篭めにしているところであった。
 「盗作などけしからん奴だ。おおかた、わが国のオーラバトラーの新技術でも盗作するに違いない。」
 ドレイクは吐き捨てるように言った。
175名無しさんだよもん:02/04/18 00:59 ID:HYYKyyBE
>>「性欲解消のためのオーラマシンです。」
おいっ!
176名無しさんだよもん:02/04/18 07:27 ID:ISSkjJMX
黒騎士と超先生が萌えの双璧のスレはここですね?(w
177名無しさんだよもん:02/04/19 01:47 ID:yQ7wkBh4
>「性欲解消のためのオーラマシンです。」
爆笑。
178美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/19 19:00 ID:REKSRiQn
 「わっ、何か話と違うよ〜〜!」
 香里の援護に駆けつけた名雪は、トカマクに追いまわされていた。
 開戦初頭に討ち死にした、役立たずの聖戦士と聞かされていたトカマク。
 ダンバインの操縦が良く分かったトカマクは、やはり聖戦士であった。
 撃墜されたときの事を思い出す。

 「おい、これどうするんだよ!!!!」

 たいした説明も無く、訓練の暇さえもろくに無かったあの時とは違う。
 「そろそろ落ちろよ!!!」
 逃げ回る名雪にオーラショットが放たれる。
 が、またかわされる。
 「あいつやる気あるのかよ…」
 うんざりするトカマク。
 立て続けにオーラショットを放とうとしたら、弾が出ない。
 「弾切れか…!!!」
 トカマクはソードを構えなおす。
 「撃ってこない…!?今なら…!」
 名雪が急反転してトカマクに斬りかかる。
179美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/19 19:07 ID:REKSRiQn
 「甘いぜ!!!!」
 突進する名雪のボゾン。
 そのソードを何とか弾くトカマク。
 「うわ…やっぱり駄目だよ…」
 再び逃げようと、オーラコンバーターを噴かす名雪。
 「逃がすかって!」
 すかさず、トカマクダンバインの足がボゾンの頭部を捕らえる。
 「もらったぁ!」
 「うわぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」
 ダンバインのソードがボゾンのオーラコンバーターに突き刺さると、名雪はグライダーで脱出した。
 ソードはそのまま背中を突き破る。
 「よぅし、今日は調子がいいぞ!」
 トカマクは他のオーラバトラーに向かっていく。
 「ふうぅぅ…大事な機体が壊れちゃったよ…」
 名雪はしょんぼりしながらゼラーナへ帰還していく。
180美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/19 19:22 ID:REKSRiQn
 「盗作……ぶつぶつ……」
 よっぽど盗作が気になるのか、ドレイクは青紫超先生の事ばかり考えていた。
 が、戦況はそんな余分な事を考えさせてくれるほど良くは無かった。
 「親方様、ゴラオンから発進してきたオーラバトラー隊が近づいてきます!」
 「正面より、約30機のオーラバトラー。ボチューンタイプ多数!」
 艦橋への報告が入ると、ドレイクも一軍の将。
 すぐに対応の指示を出す。
 「アレンはどうしたか、アレンとミズルは正面に廻れ!
  艦砲をあ奴等のど真ん中に討ちこめ!」

 「何…?正面から敵機だと?分かった。」
 アレンはミズルから指示を受け、直ぐに駆けつけようとする。
 しかし、祐一が逃がさぬとばかりに喰らい付いてくる。
 アレンは、フェイ、ジェリルと3人で祐一を攻めていたが、突然の援軍でジェリルが落とされていた。
 祐一の応援に駆けつけてきたのは、一番最後に出てきた折原浩平。
 「くそ…フェイ。俺はウィル・ウィプス正面まで下がる。ここは任せた!」
 アレンは、再度祐一を振り切ろうとする。
 「おい、待ってくれよ。1人じゃ無理だって」
 フェイはアレンを追う。
181美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/19 19:33 ID:REKSRiQn
 「全機、敵弾を回避しつつ突っ込め!
  内部から破壊すれば、ウィル・ウィプスと言えど必ず落ちる!!」
 フォイゾンの指示で、各機が散開しながらウィルウィプスに向かっていく。
 ウィル・ウィプスから艦砲が放たれてくるが、当たる者はいない。
 そして、敵オーラバトラーは、まだウィル・ウィプス正面には展開していない。
 ペロリ。
 フォイゾンは、今のうちにジャムを舐めておく。
 (何かある前に、全部食べておこうか…。
  どうせ誰も食わないと思って、一瓶全部持って来たからな…)
 フォイゾンがジャム瓶を眺めた時、頭上からアレンが殺到してきた。
 「甘いぞ!」
 フォイゾンのボチューンは、とっさに身を翻す。
 アレンのビランビーは、そのまま滑空して降下していく。
 それに続く、緑に塗り替えられた祐一のビランビー、フェイのビランビー、浩平のボゾンが並んで降りていく。
 「何だ…あ奴等は…。」
 フォイゾンは体勢を立て直すと、また一口ジャムを舐めた。
182名無しさんだよもん:02/04/19 22:42 ID:8MOanXWx
>>181
ペロリ。
フォイゾンおーーうっ!!!(w
183美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/21 10:15 ID:F51HNKzi
 ゲア・ガリングの押さえとして、ゴラオンの前に滞空し、防衛ラインを張るエイブ艦隊。
 簡単な弾幕で敵機を蹴散らしていたものの、急激に敵機の動きが怪しくなる。
 グリムリーをめがけて、勢いをつけて滑空してきたかと思えば、土壇場で脱出していくクの国兵士達。
 百円オーラバトラーは、弾幕で火を噴きながらグリムリーに突進する。
 これは、「どうせ被弾したらもう駄目なら、とっとと脱出しよう」という兵士達の案で行われていた。
 組織的ではないため、被害は一隻損傷。一隻戦闘不能で済んでいる。
 敵が本格的に体当たり戦法に切り替えたら、エイブ達は全滅の危険も出てきた。
 「ええい。体当たりの期待など、味方オーラバトラーで落としてしまえ!」
 エイブが吼えた所で、敵機の体当たりは無くなる事はない。
 「これが…敵の戦法なのか…?」
 エイブが、擬似オーラ力発生器を損傷させ、降下していく味方グリムリーを見ながらつぶやく。
 援軍はまだ来ないのか…?

 「私の言う、リアルリアリティが分かってもらえたようだ。私は君に分かって貰えてうれしいよ。」
 青紫超先生は、ルーザを攻め続ける間、RR法についても熱く語っていた。
 今は一回戦を済まして、一息入れているところだ。
 「青紫超先生のお考え、良く分かりました。
  私の夫、ドレイクには一生分からない事です…。」
 何時の間にか、ルーザは青紫超先生に対し下手に出ている。
 超先生に攻められたルーザは、心の中で何かが弾けた。
 青紫先生は言う。
 「それがリアルリアリティだ。お前の精神疾患は治まった。」
 ルーザには、青紫超先生の一言一言が理解出来るようになっていた。
184美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/21 10:17 ID:F51HNKzi
 「それにしても、ルーザ殿が遅い。何を話しているのだろうか…」
 戦闘の指揮を取りながらも、何か寂しくなりつつあったビショットだった。
185美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/21 10:29 ID:F51HNKzi
 「くっ、何をしても駄目ね…。戦闘できる状態じゃない。」
 落下していくボチューンの中で、香里は試せる事をすべて試していた。
 「ん?あれは…??」
 香里の前から飛んでくるウィング・キャリバー。
 香里のボチューンに回線が割り込まれる。
 モニターに映ったのは、ナの国からの増援軍指揮官カワッセ=グー。
 「おお、丁度いいところにいた。この機体を受け取ってくれないか?
  操作はマニュアルがあるし、1人ミ・フェラリオをのせてあるから何とでもなるだろう。
  その機体はきっと役に立ってくれるはずだ。よろしく頼むゾ。」
 言うだけ言って一方的に切るカワッセ。
 「ま、ただで新しい機体が手に入れば言う事無いけど…。大丈夫なのかな……?」
 香里は、ウィング・キャリバーに近づいて見る。
 ハッチが勝手に開く。
 中からは一匹のフェラリオ。
 他のフェラリオと違って、服装が地上の物だ。
 「あぅーーーーー」
 フェラリオが鳴いた。
 (どっかで見た事あった様な気が…)
 香里はフェラリオをじっと眺める。
186名無しさんだよもん:02/04/21 10:30 ID:LV7y3+dN
超先生ーぃぃぃッ!!(w
187名無しさんだよもん:02/04/22 04:53 ID:hEN5Kdce
ひゃっほー、超先生サイコー!(w
188名無しさんだよもん:02/04/22 07:04 ID:BvLr7PqS
笑うしかない(w
189名無しさんだよもん:02/04/23 21:33 ID:YTVhm32/
そのフェラリオはっ!!(w
肉まん必須ですな。
190美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/23 22:52 ID:DAJMyvaz
 「とにかく、乗ってみるわ。」
 傾くボチューンからウィング・キャリバーに飛び乗る香里。
 飛び乗った勢いで、フェラリオを潰してしまいそうになが、なんとかシートに座る。
 「危ないじゃないのよ!!」
 フェラリオが顔の前で怒り散らす。
 「ごめんごめん。」
 笑って謝る香里。
 「まぁいいわ。それより、これ。
  このオーラバトラー、ビルバインの説明書。
  読んどかないと武器とか分かんないよ。」
 フェラリオが、ずるずると分厚い説明書を引っ張ってくる。
 「まあ、大体の操作は分かるわ。
  火器の所はページを開いて読んでみて。操縦中に説明書なんて読んでられないわ。」
 「えーーーー、こんな文字ばっかりなの読みたく無いわよ。」
 フェラリオは嫌がって説明書から離れる。
 そして、おもむろに懐から饅頭を取り出して食べ始める。
 「やっぱ肉まんは最高よねー。」
 「…………………………。」
 (カワッセ、アンタ…このフェラリオ何よ…)
 香里は鬱になった…。
191美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/23 23:08 ID:DAJMyvaz
 耕一、藤田2名に苦戦するマーベル。
 3機は、すでに弾切れになって接近戦のみで健闘しているものの、マーベルは一方的に不利だった。
 「さすがに…このままじゃぁ……。」
 マーベルはボゾンの弾の補充をしたかったが、それどころではない。
 ゲア・ガリングの人海戦術の前に、ゴラオンは押されている一方だ。
 ここでマーベルが戦列離脱した日には、目の前の2機に対抗できるパイロットは事実上誰もいなくなる。
 「もらった!!」
 ボゾンの背後に廻り込んだ藤田が斬りつける。
 が、マーベルも戦い慣れしている。藤田の攻撃はあっさりかわされた。
 「さすがに、開戦以来の聖戦士だ…。
  俺達2機が突っ込んでも落とせないか…。」
 耕一はマーベルと幾度も打ち合うも、双方決定打を打ち出せないでいた。
 その耕一に、強力なエネルギー弾が撃ち込まれる。
 「何だ!?」
 とっさに回避行動をしてやり過ごす耕一。
 発射された方向を見ると、耕一には見たことの無い機体を先頭に、十数機のオーラバトラー群が見えた。
 「新手か…。ここは一旦下がるぞ藤田君!」
 「りょ、了解…!」
 耕一と藤田が下がっていく。
 ゴラオンの援護に来た部隊は、カワッセの放った部隊の一部であった。
 聖戦士、川澄舞自身が先頭にたっている。
 他の機体は、すべてウィル・ウィプスに向かっていた。
192美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/23 23:19 ID:DAJMyvaz
 「何、オーラコンバーターに損傷だと!?」
 ゼラーナ、及び長森艦隊からのKanon砲を浴びまくっていたウィル・ウィプスは、ついに機関部にまで被害が及んだ。
 スピードは低下しており、ゴラオンとの距離の縮まり方も減る。
 「ナの援軍も到着したと聞きます。
  このままでは危険です。ここは一旦後退しましょう。」
 ショットが冷静に言う。
 「むう…いたし方が無いか…。
  よし、余りのオーラバトラーもすべて出せ。修理用や補用機もだ。
  一斉に敵に攻めかかり、敵が下がった所で後退する。急げ!」
 「はっ!」
 ショットが下がっていく。
 ドレイクはモニターに映っているゼラーナを睨む。
 モニターに映るゼラーナは、被弾しており白煙を吹き上げているものの、盛んにKanon砲を打ち込んでくる。
 (ニー=ギブン、よくここまで戦うものだな…)
193美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/23 23:35 ID:DAJMyvaz
 戦場に舞い戻って来た香里。
 しかし、今だ使い方が良く分かっていない。
 「その引き金よ、それを引くと変形してオーラバトラー形態になれるみたい」
 フェラリオ、マコト=サワタリが嫌々説明書を読んでいる。
 「分かったわ、やってみる!」
 香里が引き金を引く。
 ズンと鈍い反動と共に、背中のキャノンが放たれる。
 弾はゼラーナの方に飛んでいく。そちらに向かっていたからだ。
 「うわぁっ、アンタ何を見てたのよ!!」
 香里がマコトの髪を引っ張る。
 「あぅーーーーーーー。ごめんなさい…」
 しょげかえるマコトに、あきれた香里は適当に操作しまくる。
 「あーー、もう自分で適当にやるわ…」
 と、急に形態が変わり、オーラバトラー状態になる。
 「ほら、マコトの言うとおりだったでしょ〜」
 「アンタは何にも役に立ってないでしょ!」
 調子付くマコトをデコピンで弾く香里。
 「あぅーーーーーーーーーーー。痛いヨ…。」
 マコトは頭を支えながら、説明書まで戻る。

 「何だ、今の弾わっ!?」
 香里の放ったキャノン弾に驚くトカマク。
 トカマクは、七瀬を撃墜するのに成功したトッドと、ゼラーナを攻め立てていた。
 「あやうく当たる所だった…。
  おい、トッド。強力な火砲を持った奴が接近してくるぞ。挟み撃ちにしようぜ!」
 トカマクはソードを構えなおし、接近してくる香里に備える。
194名無しさんだよもん:02/04/24 18:39 ID:cx83RSBN
マーベルと葉鍵キャラが・・・
195名無しさんだよもん:02/04/24 23:09 ID:24myvQc/
七瀬落とされてるし
196トッド:02/04/24 23:45 ID:5HsQXBNP
これがオレの実力だぜ…ママ……
197名無しさんだよもん:02/04/25 23:32 ID:J8ZLiWF7
で、シュンジ王はインパクトに出た?
198美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/26 18:21 ID:9P0Ecs+y
ネタの続きを考えるほど暇が無い…。
199名無しさんだよもん:02/04/26 23:56 ID:qPlLsTJt
何気に楽しみに待ってまふ
200名無しさんだよもん:02/04/27 19:35 ID:hpJfhmEK
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1008349337/#329
注目されてますよ、このスレ。
頑張れ〜。
201名無しさんだよもん:02/04/28 09:06 ID:Dx3od/p8
保守
202美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/28 19:24 ID:6WFiyiLa
 「見た事無い機体だな、こんな時に新型が相手かよ!」
 トッドはビルバインを確認すると、トカマクとは反対側から攻める。
 既に弾薬を使い果たしていたトカマクとトッドソードを構えている。
 「トッド、奴の背中のキャノンには気をつけろ!
  一発でも喰らえば逝っちまうぞ!」
 「分かったっ!」
 2機がビルバインに迫る。
 「あぅーー、挟み撃ちにされてるよーー!!」
 「言われなくても分かってるわよ!」
 香里は迫ってくる両方の機体を見る。
 一方はトカマク、一方はショウを落とした者と見られる黒い奴。
 しかし、トッドの機体は、黒騎士の一発や七瀬の攻撃でかなり弱まっており、スピードもトカマクに比べてやや遅かった。
 「2機同時になんて、相手出来るわけないでしょ!」
 ビルバインはトカマクに向くと、ソードを構えながら突進する。
 トカマクは、そのまま香里に接近して斬りつける。
 香里はトカマクのソードを難なく弾く。
 「こいつ!」
 トカマクはソードを再度構えなおす。
 そして、香里の背後にはトッドが迫る。
 「トカマク、そいつを引き付けてろ!!!!」
 ズワァースのソードが大上段に振り上げられる。
 「わーーーーーー、もう駄目だよ!」
 目の前で悲鳴をあげるマコトをデコピンで弾く香里。
 「うるさいのっ!」
 香里はビルバインを横にずらす。
 ビルバインのスピードのおかげか、トッドの一撃はギリギリで宙を斬った。
 「照準なんて合ってなくても、この距離なら…!」
 香里は、すかさず正面を向きなおし、オーラキャノン砲の引き金を引いた。
203美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/28 19:41 ID:6WFiyiLa
 「やべぇっ!!!!!」
 ビルバインのオーラキャノン砲の一撃は、ズワァースのコクピット上部からオーラコンバーターまで貫通する。
 トッドが懸命に機体を制御する。が、かろうじて動いているオーラコンバーターは、いつ爆発するか分からない。
 「悪ぃが俺は引き上げさせてもらうぜ…」
 トッドはふらふらとビルバインより離れていく。
 とどめを刺そうとした香里の前にトカマクが立ちふさがる。
 「そうはさせるかっ!」
 素早く斬りつけるトカマクのソードを払う香里。
 機体のパワーの制御がしきれないのか、香里は勢い余ってソードを落としてしまう。
 「香里、何やってんの!」
 マコトが耳元で吼える。
 「あとでブリッジに上がれ、修正してやる!って漫画でやってたよ〜」
 クソ忙しい時にアホな事を言うマコトを、香里は平手打ちで弾く。
 「アンタ、少し黙ってなさいよ!」
 そんな事を言っている間に、トカマクはさらに間を詰めてくる。
 「これで終わりだー!!」
 トカマクが、ソードを構え踏み込んでくる。
 「くっ…、私もここまで…!?」
 絶望しかかった香里にマコトが叫ぶ!
 「香里、オーラの力を信じるのよ!!」
 そして、脳裏に今は負傷中のショウ=ザマの声が響く。
 (香里、オーラの力を使いこなせば、どんな時でも道は切り開かれる。
  あきらめずに、最後まで自分のオーラ力を信じるんだ…)
 「私の…オーラ力…………。」
 トカマクが、今や斬りかかろうとした時、突然ビルバインの右手がまぶしく輝く。
204美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/28 19:56 ID:6WFiyiLa
 「何だ、これわぁっ!?」
 トカマクが一旦下がる。
 ビルバインの右手の輝きが収まったとき、右手の爪らしき部分なのが変化し、拳に刺の付いたリングへと変わっていた。
 「これは…?」
 香里は、ビルバインの右手を見て驚く。
 「伝説の、オーラメリケンサックだぁー!」
 マコトがはしゃぐ。
 「こ、これで…何をしろと…」
 香里が呆然とするが、この機を逃さずトカマクが再度斬りかかる。
 「今度こそ、落ちてもらうぜ!」
 急接近するトカマク。香里はどうする事も出来ない。
 「何してんのよ、メリケンで殴るのよ!!何でも壊せるんだから!!」
 「ええーーーー!?」
 香里は戸惑うも、斬りつけてくるソードを殴る。
 拳が当たった瞬間、ソードは真っ二つにへし折れる。
 「な、何だって…!?」
 驚愕するトカマクに踏み込む香里。
 「必殺の、オーラメリケンサック〜だぁ!やっつけろ〜!!」
 興奮するマコトの一声と共に、オーラメリケンサックがダンバインの頭部をぶち抜く。
 「クソ、なんて奴だっ!」
 モニターが壊れると、トカマクはハッチを開きながら逃走を始める。
 香里はとどめを刺す為に追うが、ニーから通信が入り、断念する。
 「今、丁度いい所だったのに…」
 香里はぼやきながらニーの指示を聞いた。
205美坂 ◆VI8uRzK2 :02/04/28 20:13 ID:6WFiyiLa
 後退を始めたウィル・ウィプスに、フォイゾン王等の攻撃隊が取り付く。
 「二番隊は右の格納庫から進入しろ、ワシ等は左から進入する。目指すは艦中枢部のドレイク=ルフトだ!!」
 フォイゾンは部下と共に格納庫に飛び込む。
 各機、手当たり次第に壁を破壊しては奥に進もうとする。
 「ドレイク、絶対に逃がさぬぞ…!」
 指揮盛んなフォイゾンは、艦内を破壊しながらもジャムを舐めた。

 「敵が3番格納庫に入り込んだ、速やかに撃退しろ!」
 ショットは、フォイゾンの入り込んだ格納庫の隣で指揮を取っていた。
 乗機を破壊されたジェリルが予備用のドラムロに乗り込む。
 黒騎士も、壊れて修理中だったビランビーに無理やり乗り込む。
 「黒騎士、それでいけるのか?」
 ショットが、黒騎士に声をかける。
 「ご心配は無用です。この身はドレイク様にささげた物。例え、朽ちる事があろうとも惜しくはありません!」
 黒騎士飛び出してゆく。
 「あいつ、張り切っちゃってさ…。なんだろね、一体…」
 ジェリルは、そんな黒騎士を見て、ニヤニヤしながら発進していく。
 (一時凌ぎで結構だ。敵もこれ以上の戦闘は無理だろう…。頼むぞ…。)
 ショットは2機を見送った後に、他の機体の発進も指示をする。
206名無しさんだよもん:02/04/29 00:23 ID:dzZgYxKq
オーラメリケン…カコ(・∀・)イイ!!
207名無しさんだよもん:02/04/29 04:19 ID:nlXRXaJz
もうなんでもありだな。
いや、面白いんだけど(w
208名無しさんだよもん:02/04/29 18:53 ID:xjsUOXy8
やはり笑いの部分ガ出てきたのは超先生辺りかな・
209名無しさんだよもん:02/05/01 00:37 ID:2o39boav
結局デマだったみたいだな。
210名無しさんだよもん:02/05/02 07:23 ID:TsecxnnR
保全さん
211美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/02 23:46 ID:rp6MVUEs
 「おのれ…フォイゾン………!」
 ドレイクは、戦況報告を聞くと立ち上がり、ミズルを呼び出させる。
 モニターには、前線で艦隊の指揮を取っているミズルが映し出される。
 「ミズル、ブル・ベガーを2隻ほどウィルウィプスの第七格納庫前まつけろ。」
 「はっ、直ちに2隻向かわせます!」
 「1隻はミズル自ら来い。そして、格納庫前まで来たら、格納庫内にオーラショット砲を撃ち込め。
  敵が内部に入り込んだ。もう一方はショットが何とかするから、ミズルは第七格納庫内の敵を一掃しろ!」
 「は、はっ!速やかに敵を掃討します…!」
 ミズルはブル・ベガー2隻を格納庫前に並べる。
 見れば、確かにラウの国のオーラバトラー隊が内部で暴れていた。
 ミズルが見えた事で、慌てて格納庫から奥へ逃げていく兵士達。
 「よし、そろそろ撃ってもいいだろう。
  一斉射撃開始。各砲は四発づつ撃て!!」
 ブル・ベガーから放たれたオーラショット砲は、奥に進もうと暴れていたボゾン隊を破壊してゆく。
 逃げ場が無くなったボゾン隊が脱出しても、ミズルの艦2隻と待ち構えていたドラムロ隊に、片っ端から落とされていった。
 「よし、あとはショットの方か…。」
 ミズル艦が離れ、長森艦隊に向かっていくとドレイクは落ち着きを取り戻す。
 「フォイゾン、ここまで来た以上は、逃がしはせぬぞ…」
212美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/03 00:13 ID:aduXRrgA
 「どきなよっ!!」
 格納庫に飛び込んだジェリルは、フォイゾンをかばうように飛び出たボゾンをたたっ斬る。
 胴から斬られて二つになったボゾンは爆発し、周辺にいたドレイク軍兵士も巻き込んでいく。
 「お前達、邪魔だからさがってな!!」
 ジェリルに吼えられ、慌てて後方に逃げていく兵達。
 「アンタがラウの国の王様かい!?ここで死になっ!!」
 ジェリルは、青いボチューンに斬りかかるが、フォイゾンの隣にいたボゾンに飛び込まれる。
 ボゾンは、ジェリルを押さえ込み、もう一機のボゾンがジェリルの背後に廻り込む。
 「こ、この…!!」
 ジェリルは、しがみつくボゾンを振り払おうとする。
 が、ボゾンはしっかりとドラムロを掴み、ジェリルを逃がさない。
 「何をしている!!」
 黒騎士の声が聞こえたかと思ったら、背後のボゾンが黒騎士によって撃破されていた。
 「ちっ、礼は言わないよ!」
 黒騎士は、ジェリルにしがみつくボゾンもソードを突き刺して撃破する。
 「敵を侮るからだ!!」
 ジェリルに一喝する黒騎士。
 だが、そんな余裕はこの場には無かった。
 「ええい、まずは貴様等から倒してくれるわ!!!」
 共に進入した部下は、残り一機となったフォイゾンは内部突入を断念し、黒騎士に襲い掛かる。
 黒騎士がボゾンを撃破し、フォイゾンに背中を向けていた瞬間の事だ。
 ボチューンのソードが、黒騎士のドラムロのオーラコンバーターを撫で斬る。
 「くっ、今日は厄日だっ!!」
 あっさりとドラムロを捨て、兵達が退避していった奥に逃げてゆく黒騎士。
 ドラムロは爆発し、ジェリルは爆風にまぎれて残った一機のボゾンを斬る。
213美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/03 00:25 ID:aduXRrgA
 「この地上人…凄まじいばかりの悪意に満ちたオーラ力の持ち主だ…!」
 ジェリルと対峙するフォイゾン。
 「あっはっはっ!
  王様の首はもらったよ!!!!」
 ジェリルは、一歩踏み込みフォイゾンとの間合いを詰める。
 「ええい…、ワシはこんな所ではやられん…ラウの為、バイストンウェルの為にも…!」
 フォイゾンはソードを構えなおす。
 そんなとこへ、ショットが現れた。
 「ジェリル、フォイゾンは殺すな!
  生かして捕らえよ!これは、ドレイク閣下の命令だ!!」
 「ああん?殺すなって??」
 「そうだ、フォイゾンにはまともな後継者がいない。
  下手に殺して聖戦士がしゃしゃり出てくるより、生かして捕虜にしたほうが…」
 ショットの言葉が終わらぬまま、フォイゾンがジェリルに攻めかかる。
 「ちっ、手加減なんて出来る相手じゃないよ!!」
 ジェリルは喚きながらフォイゾンの猛攻をしのぐ。
 「もらったぁっ!」
 ジェリルのスキをつき、フォイゾンがソードをドラムロの眉間に突き刺す。
 「この…モニターが見えなくなったぐらいで…!」
214美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/03 00:36 ID:aduXRrgA
 ジェリルはハッチを開いて、フォイゾンと対峙しようとする。
 だが、一瞬フォイゾンの方が早く、ジェリルが攻撃態勢をとる前に、ボチューンのソードがコクピットの真横に突き刺さる。
 「ジェリル、下がれ!!!」
 ショットが叫び、奥に下がってゆく。
 ショットは、あのまま討ち取った方が良かったと後悔していた。
 しかし、フォイゾンを捕虜にするにはドレイクの命令なのでどうしようもなかった…。
 「ワシ1人でも…!」
 格納庫内に一機残ったフォイゾンは、再び破壊作業を始める。
 が、格納庫に飛び込んで来たビランビーは、フォイゾンが振り返るまえに、ソードがボチューンの胸を貫く。
 ソードは、コクピットからわずかにそれており、フォイゾンそのものは無傷であった。
 「む、やったのか…!?」
 隙間から覗いていたショットは、兵達を繰り出してフォイゾンの身柄を押さえようとする。
 フォイゾンがボチューンより飛び出てき、兵達に盛んに斬りかかる。
 フォイゾンは、最後まで戦う気であった。
 一方、ビランビーは外にボチューンを放り捨てる。
 青いボチューンが、空しく落ちていき、途中で爆発した。
215美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/03 00:48 ID:aduXRrgA
 「ニー、フォイゾン王のボチューンがっ!!」
 ニーの指示を受け、今まさに格納庫に飛び込もうとした香里は、ビランビーによって捨てられたボチューンを目撃する。
 ボチューンは、香里の目の前で爆発する。
 「どうした、フォイゾン王は無事なのか!?」
 モニターにはニーが映っている。
 香里は、何と言っていいのか分からなかったが、はっきりとニーに伝える。
 「フォイゾン王のボチューンが、敵に投げ捨てられたわ。
  ボチューンは、途中で爆発して四散。フォイゾン王の安否は不明よ…」
 「何だと!?
  それはどういう意味だ。戦死したのではないのか!?」
 「言葉通りよ…。
  フォイゾン王の安否は不明。」
 「そうか…。」
 ニーは何か考えるような顔をしたが、直ぐに香里に次の指示を出した。
 「これ以上は限界だ。
  長森艦隊と共に、この空域から脱出する。香里はゼラーナを援護してくれ!」
 その指示を出したニーは、なんともやりきれない悔しさが顔に出ていた。
 ゼラーナと長森艦隊は、味方機を纏め上げると、高度を上げながらウィル・ウィプスより離れる。
 「なんて堅牢な艦なんだ…。
  結局…沈める事が出来なかった…。」
 ニーは、離れ行くウィル・ウィプスを見つめていた。
216美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/03 01:04 ID:aduXRrgA
 「そうか…長森艦隊とゼラーナのオーラバトラー数は、残り6機か…。」
 残存機と、今後の戦い方について、長森とモニター誤越しに話すニー。
 「聖戦士は、浩平と相沢君と美坂さんがいるけど、たった6機じゃぁ返り討ちに会うだけだよ。」
 長森艦隊総勢で4機。ゼラーナでは、香里とキーンの2機。そのうち、キーンのボチューンは半壊している。
 ニーは、再度高空からウィル・ウィプスを叩いてみる事を提案したみる。
 「今の損傷具合だと、急降下したあと、艦首を上げれずに突っ込んじゃうか、空中分解するかのどちらかだよ〜。
  どの艦も航行する事が精一杯だよ。3番艦なんて、高度がだんだん下がってるぐらいなんだもん。
 思ったより、艦隊の損害は大きく、ニーの思う通りには行かなかった。
 「くそ…みすみすフォイゾン王を見捨てる事になってしまうとは…。」
 興奮したニーが、モニターを殴りつける。
 「と、とにかく…ゴラオンに戻って、ゲア・ガリングと戦うなり修理するなりしないと、全体の士気に影響するよ〜」
 ゲア・ガリングと聞いて、ニーの顔に生気が蘇る。
 「おい、これ以上喰らったら、ゼラーナは復旧不可能になってドルプルが言ってたのを忘れたのか?」
 ドワに言われて、表情を暗くするニー。
 モニターに映る長森は、ニーほど暗くは無かった。
 「とにかく、ゴラオンに指示を出してもらった方がいいと思うよ〜」
 「ああ、分かった………」
 ニーは、力無く頷いた。
217名無しさんだよもん:02/05/03 20:18 ID:A6KI+jRP
フォイゾン王はきっとジャムを隠れて食べてるに違いない。
218名無しさんだよもん:02/05/04 19:22 ID:5Mebk3JW
ボゾン
219美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/04 22:14 ID:tI3YY8ID
 「逃げたぞ、追えー!!」
 ウィル・ウィプス格納庫から、フォイゾン王が飛び出し走ってゆく。
 目指すはドレイク=ルフト。
 だが、頼みの剣は数度の斬りあいで圧し折れ、武器は1つも身につけていない。
 「フォイゾン王、覚悟!!」
 通路に入ると、兵が剣を抜き斬りかかってくる。
 フォイゾンはそれをあっさりかわし、兵の手を打ち、剣を奪う。
 「この糞親父がっ!」
 剣を取られた兵がフォイゾンにしがみつく。
 「ええい、離せ!」
 顔面を殴りつけたら、兵は気を失った。
 しかし、追っ手は背後より殺到してくる。
 このままでは、ドレイクの元にたどり着く前に討ち取られてしまう…。
 フォイゾンがあたりを見渡したとき、1人の少女と目が合った。
 「あなたは…フォイゾン王?」
 「くっ、」
 フォイゾンは、先ほどの剣を構える。
 しかし、少女はフォイゾンを手招きして、通路沿いの部屋の扉を開ける。
 「リムル=ルフトと言います。
  ニー=ギブン様は、無事でしょうか…?」
 ニーという言葉を様付けで聞いたフォイゾンは、警戒をしつつもリムルに従って部屋に入る。
 扉を閉めるリムル。
 通路では、けたたましく兵達が走ってゆく。
 扉に背を向け、リムルはフォイゾンと向き合う。
 「私はドレイク=ルフトの娘ですが、あなた達の味方です。
  ニー様が来るまで、あなたをかくまってみせます。」
 「済まないな…。リムル殿の事は、ニー殿より聞いていた…。」
 フォイゾンは一息つくと、ジャムを取り出した。
220美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/04 22:29 ID:tI3YY8ID
 結局、フォイゾンを見つけ切れなかったドレイクは、全軍やラウの国宛にフォイゾン王戦死と通達する。
 ドレイクの後退を見てビショットは撤退していたため、戦闘時の混乱は避けれたが、兵達の士気低下は目に見えて酷かった。
 タータラ城に戻ったゴラオンは、早速修理を開始する。
 そして、早くもフォイゾン王のあだ討ちを口にするものがいた。
 「ラースワウに夜襲を仕掛け、修理中のウィル・ウィプスを撃沈する。
  これが、今の我々に出来るフォイゾン王へのはなむけだ!」
 息巻くのはプラドン。
 エイブは、必死にそれをなだめていた。
 現状でそんな作戦が立てられるはずが無い。
 アの国が大打撃を負って退却したように、ラウの軍も大打撃を受けている。
 だんだん興奮していくプラドン。
 「離せ、臆病者。ワシがフォイゾン王の敵を取ってきてやる!
  国の統治者がいないラウの国は、最早軍備を整える事など出来ぬわ!」
 プラドンがエイブを振り切る。
 「プラドン殿、統治者がいればいいのですな。」
 エイブはあくまで冷静に言った。
 プラドンが振り返る。
 「フォイゾン王が出撃前に言われたとおり、我々は聖戦士秋子殿を盟主とする。」
 「何だと…?」
 「これは、フォイゾン王のお言葉だ。ナの国やリの国では聖戦士が国を統治していると聞く。
  ラウの国とて、出来ぬ事ではない!」
 「むぅ………。確かに…王は秋子殿をと申された…」
 プラドンがうなだれる。
 「早速、全軍に通達だ。我々は、聖戦士水瀬秋子殿を女王に迎え、ドレイクとあくまで戦うと!」
 エイブは、プラドンをおき、秋子の元へ向かった。
221美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/04 22:39 ID:tI3YY8ID
 「いやいや、百円のオーラバトラーはいい活躍をしました。
  これも、青紫超先生の技術のおかげですかな?」
 撤退するゲア・ガリング艦橋で、ビショットは機嫌よく超先生を迎える。
 隣には、顔を赤らめるルーザ。
 「私の作品に失敗は無い。次の攻撃でラウの国は落ちるだろう。
  それまでに、新たな聖戦士を降臨させる必要がある。」
 超先生の言葉に頷くビショット。
 「さすがは青紫超先生、自身のある一言が私の胸を突きます。」
 ルーザと超先生の仲の悪さは払拭されていた。
 ルーザは、その赤らめた顔を超先生に向ける。
 にやりとする超先生。
 視線が合う。
 (そろそろ、君は戻った方がいい。ドレイクも間もなく帰還するだろう。)
 (そうですわね、次はリムルも連れて来ます。
  青紫超先生に気に入ってもらえるかどうか分かりませんが。)
 目で会話をする2人。
 ビショットには何が何だか分からなかった。
 「それでは、私はアの国に戻ります。」
 「うむ、ドレイク閣下によろしくな。」
 「はい。」
 一礼してルーザは去っていく。
222美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/04 22:50 ID:tI3YY8ID
 ウィル・ウィプスにある仕官用の個室。
 そこには、1人の騎士が何かの箱を持って外を眺めている。
 ドレイクの軍は、あの時とは雲泥の違いがあった。
 オーラマシンの数は増え、今は巨大戦艦が出来ている。
 騎士は、あのときの事を思い出す。
 バイストンウェルに戻れずに、1人地上に残された自分。
 (あの時、バストールが被弾していなければ…)
 外を見つめる騎士は、帰ってきたガラリア=ニャムヒーだった。
 ガラリアは、地上での事を思い出す。
 地上人からは敵視され、誰一人話の分かる者はいない。
 移動手段は歩く事しかない。
 やがて、銃の弾も尽き、剣も失った。
 万策尽きたガラリアは、雪の降る中、再び街中に入っていく。
 ガラリアには、食料も無い。奪うつもりだが、奪える自身も無かった。
 「これは…何だ?」
 ガラリアは雪を掴む。
 雪は溶けて水になっていく…。
 ガラリアは、人気の無い広場に出る。
 そこで力尽きた。飢えと、雪の冷たさがガラリアを覆う。
223美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/04 22:59 ID:tI3YY8ID
 「そんな所で寝ていると、風邪をひいちゃいますよ?」
 意識を失いつつあったガラリアが顔を上げる。
 自分より若い娘が、ガラリアの顔を覗き込んでいる。
 「寝ているわけではない…。」
 声を振り絞って言うガラリア。
 「疲れている時は、甘いものが一番ですよ。」
 彼女は紙袋からアイスカップを取り出す。
 蓋を開けてスプーンですくう。
 そのまま口に入れて食べる彼女。
 「やっぱり、バニラアイスが一番です。
  どうぞ、食べてください。」
 ガラリアにアイスを差し出すのは、美坂栞。
 まだ、バイストンウェルに召還される前の事であった。
 ガラリアは起き上がり、見よう見まねでアイスを食べる。
 「何だ、この食べ物は?」
 一口食べた感想…。
 確かに甘い食べ物だったが、恐ろしく冷たい。
 この雪が肩に積もっていて、寒さに身を震わせているときに食べるものではない。
 しかし、ガラリアは食べた。
 必死で食べた。
 それだけ、何も食べていなかったガラリアであった。
224美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/04 23:09 ID:tI3YY8ID
 アイスカップを3杯食べたガラリアは、何とか気力を取り戻す。
 「行き倒れにも見えました。家はどの方ですか?」
 栞の質問に、答えるべき答えが出せないガラリア。
 その沈黙を破って勝手に話を薦め出す栞。
 「良かったら、私の家にきませんか?
  お父さんやお母さん、お姉ちゃんは、みんな私の相手をしてくれませんから…。
  私の話し相手にでもなってください。」
 栞の差し伸べる手。
 気が弱っていたのか、ガラリアはその手を握る。
 栞に続いて家に入るガラリア。
 家族の者が出てくるわけでもなく、栞に声をかけるものもいない。
 「私がいると、みんな部屋から出てこないんですよ。」
 栞は笑ってガラリアに言う。
 栞の部屋に案内され、そこでしばらく栞の話に付き合う。
 病気で長くないとか、家族に見捨てられて金だけは与えられている状態の栞。
 ガラリアも、自分の事は包み隠さず話した。
 何かあれば、この娘を人質にとでも思っていたが、そんな必要は無かった。
 「厄介者って辛いんですよね………。何の為にここにいるのか、分からなくなります。」
 栞は寂しそうに、そう言っただけだった。
225美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/04 23:22 ID:tI3YY8ID
 しばらくは栞の厄介になっていたガラリア。
 戦う武器も喪失し、バイストンウェルに帰る事も出来ない。
 たまに、家の者に姿を見られるが、家の者は何も知らぬ顔で去っていく。
 関係無いと言いたげに。
 そんなある日、栞とガラリアは買出しに行く。
 ガラリアの服は、栞が香里のものを拝借してきている。
 店の中で、アイスばかりかごに放り込む栞。
 見かねてガラリアは言う。
 「なぜ、そんなにアイスばかり買う?」
 「おいしいからです。」
 すげなく切り返され、ガラリアは、かごの中に入った大量のアイスを見て鬱になった。
 買出しも終わり、アイスを並んで食べる二人。
 (ここで一生終わるのか…、ガラリア=ニャムヒーともあろう騎士が…)
 ガラリアが天を見る。
 その時、まばゆい光が二人を包む。
 厳密には、光の中心は栞であった。
 ガラリアは、ぴったりくっついていたために、光に取り込まれた形となっている。
 (これは…オーラロードだっ!!)
 ガラリアは歓喜した。
 しかし、これは同時に、隣の少女に過酷な使命を負わせる事の始まりでもあるだろう。
 「わっ、何ですか…これは…!」
 2人は、オーラロードに取り込まれ、バイストンウェルに召還されていった。
226美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/04 23:34 ID:tI3YY8ID
 呼び出されたところは、ラースワウ。
 かつて、ショウ=ザマ達が呼ばれたところだ。
 丁度、タータラ城まで出撃の一週間前の事であった。
 ガラリアは帰還を歓迎され、一介の騎士として参戦する事を認められた。
 ただ、ガラリアは栞を戦いに引き込むことを止めるようにドレイクに申し立てる。
 病魔に汚染された人であり、自分を救った人物。
 だが、ガラリアの申し出は却下され、栞は戦陣に立ち、撃墜され戦死したと報告された。
 かねてより、ドレイクのやりように反発があったガラリア。
 この一件は、ガラリアの心を大きく沈ませ、ドレイクに対しては不満ばかりが募っていった。
227名無しさんだよもん:02/05/05 08:57 ID:j6k7Wvik
ガラリアたん、よくアイス食えたな。
えぇ娘や……。
228名無しさんだよもん:02/05/07 23:09 ID:8GjoKeyE
栞……かわいそうやなぁ……
229美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/08 00:01 ID:BTl5UmVe
 修理に勤しむラウの国、タータラ城。
 すでに国家盟主として、女王を名乗る事になった水瀬秋子は、エイブから被害報告を受け取っていた。
 「城の防備用に待機していたオーラバトラーを加えれば、50機までは動員できます。
  あと、カワッセ司令官のナの国隊は、被害が少なく16機が行動可能です。
  艦艇は、ナの国のナムワンが5隻、わが国のグリムリーが3隻発進できます。」
 「ゴラオン抜きでは、その戦力では戦えません。
  総員は、別名あるまで訓練と修理に勤しんでいただきましょう。」
 「はっ。総員には、そのように伝えます。」
 エイブは、秋子に一礼して退室する。
 主だった者を集め、雪辱戦を行わない事を発表したエイブ。
 がっくりとうなだれ意気消沈する仕官やプラドン。
 ニーまでもが沈んでいる。
 カワッセだけは沈んでいる様子は無かった。
230美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/08 00:28 ID:BTl5UmVe
 その日の夜、カワッセの申し出で、臨時に会議が行われた。
 場所は、タータラ城の水瀬秋子の部屋。前王フォイゾンの部屋であった所だ。
 皆が揃うと、カワッセは立ち上がり、秋子に一礼する。
 カワッセが口を開く。
 「明日には、我が国で建造されていました、戦艦グラン・ガランの儀装が完了するとの報告が入りました。
  アの国のウィル・ウィプスは現在修理中。この機を狙い、我が国はレンの海を越えてアの国に攻め込みます。
  突入は5日後の早朝、日の出と共にラースワウに総攻撃をします。
  つきましては、ラウの援軍と弾薬の補充をお願いしたいのですが…」
 「なんと、グラン・ガランが動くのならば、我々も打って出ましょう!」
 立ち上がるプラドン。
 「秋子女王、ナの本体が動くのならば、我等も打って出てもよろしいかと。
  敵の戦力は消耗している今を突くならば、成功の見込みもあります…」
 エイブも立ち上がり、出撃をほのめかす。
 「了承。援軍と弾薬補充はラウに任せてください。
  部隊の選出はエイブに任せます。」
 秋子は一秒で了承する。
 ラウの武人達の顔に赤味がさしていく。
 「はっ!」
 エイブが一礼して着席する。
 プラドンもそれに続き着席した。
 (修理に裂ける時間は4日か…。それまでにゼラーナの補給修理を終わらせねば…)
 ニーは1人考えていた。
231名無しさんだよもん:02/05/09 07:36 ID:7GxSYdzh
秋子女王……(;´Д`)ハァハァ
232美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/09 23:29 ID:E87jAwgM
 「ショット、ショットはおるか!!」
 自国領に帰還したドレイク=ルフト。
 彼はドレイク城(旧エルフ城)には戻らずに、ウィル・ウィプスが修理されているラースワウにいた。
 かつての自室で、悠然とワインを呷りつつショットを呼びつけるドレイク。
 「ドレイク様、お呼びで…」
 ショットが姿を現す。
 「ワシは、すぐにドレイク城に戻り、政務をこなさねばならぬ。
  だが、貴殿には修理以外の仕事も任せようと思って呼びつけた。」
 ワインを呷り、言葉を続けるドレイク。
 「あの時に言ったな。地上のオーラマシン、『エロゲー』と。」
 ショットの顔が青ざめる。
 (まずい、まさか…まさか………)
 ドレイクの口から出た言葉は、ショットの予想したとおりのものだった。
 「ショット、我が国にも『エロゲー』とやらを作って見せよ!
  これ等が完成すれば、我がアの国のバイストンウェル統一も早まろう。」
 「はっ…おおせの通りに…………」
 青ざめながら頭を下げるショット。
 「よし、直ちにとりかかれ!」
 「…はっ……」
 ショットは、鬱になりながら退室していった。
 (こんな事なら、もっとまともに答えておくんだった…)
 ショットはその足で、ゼット=ライトの元に向かう。
233美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/09 23:37 ID:E87jAwgM
 「なにぃ?エロゲーを作れだと!?」
 量産態勢に入ったバストールを組み立てるゼットには、エロゲー制作の話など冗談にしか聞こえなかった。
 「作るのはいいがな、俺にはノウハウが無いぞ。」
 そう言って、ショットに背を向けるゼット。
 「ノウハウなら、何とかなるだろう。
  クの国には、エロゲーの制作に関わった者がいる。私が連絡をつけるから、何とか作ってみてくれ。」
 「まったく…。分かったよ。
  ただし、パソコンも付けろよ。何とかやってやるよ。」
 背を向けたまま言うゼット。
 ゼットの正面では、いよいよバストールに頭部が付けられようとしている。
 「ようし、そのままの態勢で運べ、動かすなよ!」
 「では、よろしく頼む。」
 制作支持をするゼットを残し、去るショット。
 「ショット、パソコンもNECじゃ無い奴な!」
 ショットの背中に、ゼットの大声が響く。
 だが、その言葉はショットには届いていなかった。
 (まったく、何で私が超先生ごときに物を頼まなければいけないのだ…)
234美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/09 23:45 ID:E87jAwgM
 バラウでクの国に到着したショット。
 護衛の兵を連れ、彼は青紫超先生を探す。
 やがて、知っているものに出会い、超先生の居場所を知らせてもらう。
 青紫超先生は、巨大な機械の館にある一室にいた。
 入り口には、『青紫』と表札が貼ってあった。
 ノックをする。
 「私は、アの国のショット=ウェポンという者だ。
  青紫超先生に、是非頼みたい事があって来た。入れてくれないか?」
 すると、中から声が聞こえる。
 「ショットともあろう男が、この私に会いに来たのかね。
  いいとも、鍵はかかっていない。1人で入りたまえ。」
 ショットはノブを廻し、部屋に入る。
235美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/09 23:46 ID:E87jAwgM
         ∧_∧
         < `ш´>  ほう、君がショット=ウェポンかね。
       _φ___⊂)  
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    | 誰彼百円 |/
236美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/09 23:58 ID:E87jAwgM
 やや薄暗かった部屋の中央に彼はいた。
 ダンボールの箱の上で、紙に何らかの文章が書かれていた。
 文字の意味は、ショットには分からない。
 (バイストンウェルに来て、私はある事に気がついた。この世界では、地上の言語の違いなどは関係ない。
  英語だろうが日本語だろうが、ハングル文字だとしても、この世界ではすべてが理解されてしまう。
  この世界にあるオーラの力のおかげだなのだろう…。だが、これは…)
 ショットが分からなかったのは、その書かれた言葉ではなくて、文そのものだった。
 (これが…感感俺俺というやつか…。ショウ=ザマから聞いた、日本にあるRR法とういう奴なのだろうか…)
 沈黙するショットに、超先生は口を開く。
 「ショット殿。いかがされましたかな?
  何か用事があったのでしょう。私に出来る事なら、何なりと」
 「………、実は……エロゲーを我が国で作る事になりまして…。
  その……出来れば力を……」
 「よし、私がシナリオを書こう!!!!!!
  シナリオとしては、バイストンウェルの民にも理解できるようなシナリオだな。
  まずは、旧日本軍の戦死者の魂がバイストンウェルに来て、ドレイク城に来る。
  そして……」
 延々と続く青紫超先生の話。
 鬱になったショットは思う。
 (ミュージィ、永遠は…あるよ………ここにな…)
237美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/10 00:08 ID:V7Xfti62
 ラースワウの夜。
 ゼットは、明日の日程を纏めて終わると、ベッドに飛び込む。
 「さぁて、明日に備えてねるかぁっ!」
 が、すぐにドアがノックされる。
 「……ゼット……、エロゲの制作環境は……これでいいだろう………。」
 ショットの弱弱しい声を聞いたゼットは、慌てて扉を開ける。
 「ショットっっっ!!!」
 ゼットの前には、ノートPCとエロゲを抱え、疲れきったショットの姿があった。
 目にはクマがあり、唇もガサガサだ。
 どこか、視線もおかしかった。
 「どうしたんだ!!」
 「………いや、リアルリアリティとは…私には……難しいだけの話さ……」
 うつろな瞳でゼットを見るショット。
 ショットが、彼にノートPCとエロゲを渡す。
 「…ひとつのエロゲは、すぐに出来る。もう一本は………地上の秋葉原で買取殺到で値崩れ起こした奴だ。
  …シナリオは…青紫超先生がやってくれる……頼むぞ…ゼット………」
 ショットは不気味ににやついた後、すぐに部屋を離れた。
 「ショット、今日はごくろうさん。ゆっくり休んでくれ。」
 ゼットには、そんな月並みな台詞しか思いつかなかった。
 (大丈夫かよ…あいつ…)
238美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/10 00:19 ID:V7Xfti62
 ゼットは、渡されたエロゲのパッケージを見る。
 「何々?Piaキャロットへようこそ3だぁ?否村ゲームは参考にならんだろ…」
 箱を放ると、さっさとノートPCを動かす。
 「しかし、何でこんな物があるんだ??
  それに、電池入ってないくせに動いてやがる…。
  小型のオーラコンバーターでも積んでいるのか???」
 PCが起動され、Windowsがたちあがる。
 バージョンが何かおかしかった。
 「何だ、WindowsAOMURAっていつ発売された奴だ!?
  クの国は分かんねぇぜ…」
 起動が完了すると、勝手に読み込みが始まり、ゲームらしきものが起動された。
 「何だよ、『誰彼U』って…。やれっていうのか?
  まあ、ショットが持ってきたんだ…。やってやるか…」
 ゼットは、キーボードを操作し、ゲームを始めていく……。

 次の日の朝に、工兵がゼットを起こしに来た時、兵はPCの前で突っ伏している彼の姿を見る。
 目にはクマが出来、疲れきった表情をしていた。
 工兵は彼を起こさず、疲労の為に現場に出れずと上官に報告した。
239名無しさんだよもん:02/05/10 01:08 ID:D09DVcvR
超先生に禿ワラ。
エロゲ作るのかYO!
240名無しさんだよもん:02/05/10 07:43 ID:b+w3bG89
哀れショット&ゼット(w
241名無しさんだよもん:02/05/10 19:32 ID:2AHHOgWW
このスレ楽しすぎw
242名無しさんだよもん:02/05/11 07:40 ID:a3Epkztq
ゼットに一体何が(w
243名無しさんだよもん:02/05/11 16:22 ID:ZnnKJwL1
いい加減このスレ終わらせろ。板違いにもほどがある
244名無しさんだよもん:02/05/11 17:37 ID:5JufPuZo
>>243
テメェは(・∀・)カエレ!!
245名無しさんだよもん:02/05/11 19:55 ID:a3Epkztq
否村シナリオを知ってるゼットに
エロゲヲタ疑惑急浮上中w
246美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/11 21:44 ID:1JR9wjpl
 出撃一日前、ラウの軍、及びナの軍が終結している最中、一機のフォウが着陸する。
 ハッチを開けて出てきたのは、ニーとエイブ。
 2人は、未だに立場を明確にしないリの国に交渉に行っていた。
 リの国国王、シュンジ=イザワは、同時に降臨した聖戦士を集め、独自のオーラマシンを保有。
 十分な戦力と、巨大戦艦ヨルムーンガントの建造にも成功していた。
 今回、ニーとエイブが向かった目的は、リの軍にドレイク領侵行を要請するものだった。
 元気無く大地に立つエイブを出迎える秋子。
 「交渉は…どうでしたか…?」
 「申し訳ございません。あのシュンジとかいう聖戦士、我等の話を聞き流す一向で話になりませんでした。」
 頭を下げるエイブ。
 「しかし、ドレイクに着く様子もありません。
  ここは様子見をするつもりでしょう。」
 傍らでニーが言った。
 「そうですか…。
  ここで立ち話よりも、続きはお城の中で。
  もうすぐ晩御飯が出来ますから、食べていってください。
  出撃前なので、私も少々作っているんです♪」
 エイブとニーが頷く。
 「は、いただきます。」
 「秋子女王自らの手料理。このニー=ギブン、感激です。」
 「皆さんもどうですか?」
 秋子が周辺の兵士にも声をかける。
 多めに作ってあるのだろう、ゼラーナの乗組員も殺到してきた。
247美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/11 21:51 ID:1JR9wjpl
 「ほら、名雪も行くのよ。」
 香里に手を引かれて、名雪も秋子達の後を追う。
 「ねぇ香里ぃ…あんなにうれしそうにご飯振舞うお母さんは、何かあるよ…」
 「何言ってるの。こっちの世界に来てからは、お母さんの手料理なんて食べてないでしょ。」
 「それはそうだけど…」
 二人の後ろから、元気な声が聞こえる。
 「お姉ちゃん待って〜」
 「栞?」
 「せっかくですから、私も御呼ばれします。」
 まだ通路を歩いている所だと言うのに、栞はスプーンをくわえていた。
 その仕草を眺める名雪。
 「栞ちゃんって、アイスクリーム意以外にも食べれるんだ…。
  私、病気のせいで喉を通らないのかと思ってたよ。」
 「わっ、名雪さんって…たまに凄い事言いますね。」
 「さ、馬鹿言ってないで行くわよ。」
 香里が先頭きってあるいていく。
248美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/11 22:06 ID:1JR9wjpl
 場は、大きく盛り上がった。
 酒なども用意され、大広間に集まる将兵も入れ替わり立ち代りで、混雑しかかるぐらいだ。
 「俺は秋子女王の為なら死ねるぜ!」
 「こんどはフォイゾン王の敵討ちだ。みんなの命を秋子女王に託すんだ!!」
 兵たちも酔っ払う。
 気落ちしていたエイブやニーも、酔っぱらって肩を組んでは、輪の中で怪しい踊りをしている。
 「ウグゥウグゥウグゥ…!」
 エイブとニーが踊っているのは、祐一が地上で見た『ウグゥ踊り』という奴だ。
 「誰もいない、ウグゥ踊りするなら今のうち!!」
 やけに盛り上がった場だが、香里はひっくり返っていた。
 「お姉ちゃん、未成年なのに飲んだからです」
 「あ、あんたねぇ…」
 香里が何か言おうとするが、胸から込み上がって来る嘔吐で喋るのを止める。
 「香里は飲みすぎ、だよ!」
 コップ三杯の酒で、香里は倒れていた。
 「飲み過ぎって……ねぇ……」
 香里は栞を見る。厳密には、その右手に持つ酒瓶だ。
 「…なんでアンタは…」
 「こうみえても、私はお酒が強いみたいですね。」
 栞は、口元で人差し指を立て微笑む。
 そして、飲む。飲む。飲む。
 「お、香里はくたばってるのか?」
 ラッパ飲みをしている栞の前に、祐一が現れる。
 「それにしても・・・栞ちゃん。良く飲むねぇ…」
 苦笑いをする祐一。
 「ゆ、祐一さん…。祐一さんも…どうです?」
 思わぬ男の登場で、顔を赤らめた栞は、酒瓶の口を祐一に向ける。
249美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/11 22:18 ID:1JR9wjpl
 「あっはは…。栞ちゃん…。」
 祐一が一歩引く。
 「祐一さん、私のお酒が飲めないんですか?」
 栞が、酒瓶の口をさらに祐一に近づける。
 その祐一の目の前に、酒の入ったコップが出される。
 祐一が、そのコップの差し出された方を見る。
 「祐一…佐祐理の分も飲んで…」
 舞だった。
 「祐一、佐祐理の巨大戦艦は別で現地入りする。
  戦闘が終わるまでは会えそうにない。」
 「そうか…。舞、大丈夫か?」
 祐一がコップを受け取る。
 一口飲むと、すぐに酒が注がれる。
 注いでいるのは栞だ。
 「私のお酒も飲んでください。川澄先輩は、カワッセ司令官が探していましたよ」
 栞の目が据わりかけてきていた。
 「嘘はいけない…。」
 舞が踊りの中を指差す。
 カワッセは、エイブの後ろで『ウグゥ踊り』をしていた。
 「む、誰にもミスはあるものです!」
 舞に怒鳴った栞は、再びラッパで酒を飲む。
 「だ、誰なの〜、未成年にお酒飲ませたのは〜」
 長森が祐一等の輪に入ってきた。
 「長森か…ここもあまり変わらんぜ…」
 祐一が笑う。
250美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/11 22:26 ID:1JR9wjpl
 「そうか、向こうに比べればこっちの輪の方が落ち着くがな…」
 台詞と共に長森の背中から出現する折原。
 「どこにいたの、浩平?」
 「いや、長森に溶け込んでただけだ。」
 「訳分かんないよ…。浩平は、いつも私を困らせるんだもん…」
 そんな2人のやり取りを見て微笑む祐一。
 その祐一に、竹刀が炸裂した。
 「折原、アンタを倒して乙女になるわっ!!!!」
 キムチを肴に、酒をラッパ飲みする七瀬。
 「…俺は…相沢…だ…」
 床に突っ伏す祐一。
 「あ〜、間違えたぁ?
  あっはっは〜ごめんごめん!!!!!」
 照れ笑いしながら、七瀬は去っていった。
 (酔ってるよ、みんな酔いすぎだよ…)
 名雪は、そんな仲間たちを見て、自分も飲んだ。
 (私も飲むよ…)
251美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/11 22:38 ID:1JR9wjpl
 「さあ、場も盛り上がってきた事ですし、これを召し上がってみては?」
 踊りの輪の中に割って入る秋子。
 手には、フォイゾン王が手をつけてなかったジャム。
 「おお、秋子女王の手作りジャムですか!!!!!」
 飽きずに『ウグゥ踊り』を続けるニーが、喜んでジャムを受け取る。
 秋子の差し出したパンを受け取るニー。
 ニーは気づかなかった。隣にいたエイブが、瓶を見るなり逃げ出した所を。
 調子に乗って、パンにベタベタ塗りたくるニー。
 彼もまた、かなり酔っていた。
 (うわ、ニーが死んじゃうよ…)
 そんなニーの行動を見守る名雪。
 ニーが、パンを食べる。
 「うまいっ!!」
 名雪の予想外の言葉を放つニー。
 調子に乗って、ドンドンジャムをパンに乗せて食べるニー。
 「ウグゥウグゥウグゥ!!!」
 踊り狂うニーを見て、名雪がため息をつく。
 「大丈夫だね」
 名雪は疲れもあって、眠ってしまう。
 それは、ニーが突然倒れたのと同時であった。
 「うぐぅうぐぅうぐっっっっ!!??」
 至福そうな顔で地面に倒れこむニー。
 (やはり…!あれを食せるコモン人はフォイゾン王のみ…。)
 兵の後ろから、ニーの倒れる様を眺めていたエイブ。
 「あら、これは…ちょっと古いのかしら…」
 秋子は照れ笑いしながら、瓶を懐に隠した。
252名無しさんだよもん:02/05/12 10:53 ID:4ktM0XQ8
ニーはドレイクを討てずにここで終わるのかw
253名無しさんだよもん:02/05/13 22:51 ID:nspB463D
『ウグゥ踊り』って何だ、『ウグゥ踊り』って(w
254美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/14 00:04 ID:TPKgQqdW
 深夜に扉が叩かれる。
 「誰だ?今は入室禁止だ」
 部屋の主、ゼットが振り向く。
 「感感俺俺…」
 外から聞こえるのはショットの声だ。
 「分かった、今開ける。」
 ゼットが扉を開け、ショットが中に入る。
 「どうしたんだショット…、エロゲ制作は始まったばかりだぞ。急には出来ん。」
 「いや、そうではない。
  今夜、新たな聖戦士を呼び込む事になったのでな。見に来るか?」
 「そうだな…。気分転換にはいいだろうな…」
 ショットとゼットは、シルキーの水牢前まで来る。
 が、兵たちが慌てて輪を作っている。
 人が人を殴る音、そしてそれに伴う悲鳴声。
 「何の騒ぎだ!!!」
 ショットの一喝に気づく手前の兵。
 「ショット様、シルキーの奴が、ショット様不在の間に召還を済ませてしまいました…。」
 「何だと、ドレイク閣下がいらっしゃらない代わりに、私が監督すると言っただろ!!」
 「申し訳ありません!」
 「お前に謝られても仕方ない…。で、この騒ぎは一体なんだ?」
 「はっ、降臨された聖戦士同士が殴り合いを始めました。
  と、いうか…殴り合いの真っ最中だったそうで…」
 兵を押しのけ、輪の中心に向かいながら考えるショット。
 (ボクサーでも召還したというのか…?)
255美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/14 00:23 ID:TPKgQqdW
 輪の中心では、2人の女性が殴り合っていた。
 「由綺、私が冬弥君と寝て、何が悪いって言うの!?
  あなたに、何が出来たっていうの!?」
 「そんな言い方…、ひどいよ…理奈ちゃん…!!!!」
 言わずと知れた、森川由綺と緒方理奈。もう1人、腰を抜かして座り込む男。
 こいつが元凶の藤井冬弥。
 「やめろっ!!
  私は、アの国のショット=ウェポンだ。諸君等と同じ地上から来た者だ。
  拳を収め、私の指示に従ってくれ!」
 むりやり止めにはいるショット。
 (やべぇ…女同士のケンカは割ってはいるもんじゃねぇぞ…!!)
 ゼットが警告を出す前に、ショットは2人に殴られ悶絶する。
 「ショット!!」
 ゼットがショットの足を掴んで輪の外に引っ張る。
 「わ、私とした事が…」
 「喋るなショット。おい血止め!」
 「はっ!」
 兵が治療箱を持ってくる。
 中から鼻紙を取って鼻を詰めるショット。
 「何とかして、あの3人を戦闘可能な聖戦士にするんだ。」
 ショットは、カッコがつかなくてもいつも通りに話す。
 「プッ、そ、そうだな…。アレは俺が引き受けるよ。
  ショットは…ププ…その面じゃぁまずいから自室にいてくれ。」
 鼻を詰めたショットの顔を見て、笑いが漏れるのを堪えきれないゼット。
 数秒もしないうちに、ゼットの顔も怒ったショットによって鼻詰状態にされた。
256美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/14 00:31 ID:TPKgQqdW
 「ううっ、理奈ちゃんの馬鹿ぁぁぁ!!!!!!!!」
 大きな泣き声と共に、ずしりと響く強打の音。
 森川が泣きながらどこかに走り去っていく。
 輪の中央には、腹を抱えてうずくまる緒方理奈の姿があった。
 「ひょわったひたいふぁな…」(終わったみたいだな…)
 ゼットがうずくまる理奈に寄って行く。
 手を差し出すが、理奈はうずくまりながらもその手を弾く。
 「私に構わないで!!!!」
 口からは血を流し、数発の強打を受けた壮絶な顔を見せる理奈。
 たじろぐゼット。
 ゼットの隣では、廻りに気づいて怯える藤井の姿。
 こちらは怯えきっている。
 トッドやショウ、トカマクとは大違いだった。
 ショットは腕を組み考える。
 (……どうしたらいいんだ……?)
257名無しさんだよもん:02/05/14 04:33 ID:Wl1UnB0u
うわぁ・・・(w
258名無しさんだよもん:02/05/14 07:41 ID:pWhBN0DX
2人はやたら強い聖戦士になりそうだ(w
1人は役立たずっぽいけど
259名無しさんだよもん:02/05/15 07:26 ID:JYxZMLiQ
 「感感俺俺…」
ショット壊れたのかとオモタヨ(w
260美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/15 21:51 ID:mwef1RGo
 出撃の時を迎え、タータラ城より、ゼラーナを先頭にして艦隊が発進していく。
 ゼラーナの後方に、長森艦とグリムリー2隻。周囲はカワッセの艦隊がつく。
 「全艦、予定通りにレンの海に出る。
  我が艦隊は、洋上でグラン・ガランと合流を図る。」
 各艦に対し、ドワが通信をする。
 ニーは二日酔いとジャムのダブルパンチでへたばっていた。
 シートに座っているものの、ぐったりとしている。
 (ベッドで寝てろよ…)
 ドワの目は、そう語っていた。

 「今度は壊さないようにしないとね。」
 格納庫では、新たなボゾンの前に立っている名雪が、機嫌よく香里に話し掛けている。
 オレンジのジャム色に塗られたボゾンは、名雪用としてラウの国で手配されたものだ。
 「あれはガッシュの代わりに装備品になった、オーラバトラー用のKanon砲だよ。
  まだ試してないけど、これで私も十分な戦力になるのかと思うとうれしいよ〜。」
 「そうね…。」
 香里は名雪用のボゾンを見上げる。
 ボゾンは、右手に太いバズーカ砲を持っている。
 そんな2人がボゾンを見上げていると、ドルプルが通りがかる。
 ドルプルは名雪の姿を見ると、何かを思い出したかのように話し掛ける。
 「そうだ、名雪に伝えとく事があったんだ。」
 2人が振り向く。
 「新しい火器のKanon砲だが。冷却の関係で連射が出来ない。
  無理に連射しようとすると破裂するから気をつけてくれ。」
 言うだけ言って、ドルプルは機関部の方に降りていく。
 顔を見合わせる香里と名雪。
 「慌てて自爆しちゃぁ駄目よ…名雪…」
 「う…うん…」
261美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/15 22:10 ID:mwef1RGo
 しばらくすると、艦隊の前方にグラン・ガランが出現する。
 グラン・ガランは、周囲に6隻のナムワンを従えている。
 詳しい打ち合わせをするため、主だった者がグラン・ガランに集結する。
 グラン・ガランに集まったのは、香里と名雪に両肩を支えてもらっている青ざめたニー。
カワッセ、ショウ=ザマ、川澄舞、長森瑞佳、相沢祐一、プラドン。
 玉座に座っていた倉田佐祐理が立ち上がり、ニー達を迎える。
 「あははー、みなさんご苦労様です。」
 「佐祐理女王。早速ですが、今回の作戦の説明をお願いします。」
 皆を代表してプラドンが言う。
 「あははー。では、説明をしますか〜」
 佐祐理はモニターのつけさせ、ラースワウの簡略図を写す。
 「この、巨大な機械の館は全滅させます。」
 佐祐理は指揮棒でモニター内の機械の館の位置を指す。
 「で、難しい事ですが、修理中のウィルウィプスも破壊して、2度と飛べないようにします。今回はそれだけです。」
 「で、問題のリの国は?」
 ショウが聞く。誰もが知りたがっていることだが…。」
 「あははー、佐祐理が説得しても駄目でした〜。
  でも、ここで勝てば、リの国は佐祐理達の味方になってくれますよ〜」
 (そうだといいんだけどね…)
 ショウには、佐祐理の言っている事がただの楽観論にしか思えなかった。
262美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/15 22:28 ID:mwef1RGo
 ここはリの国。
 巨大戦艦ヨルムーンガントは出撃できる態勢に入っていた。
 で、問題はどちらにつくかだ…。
 ヨルムーンガント内部の会議室では、主だった重臣と降臨した聖戦士が集まっている。
 「ナの国が参戦してきた以上、ドレイク側に勝ち目は薄そうですな…」
 発言したのは騎士団長ザン。
 リの者達は、ナの国力を知っている。この戦いは、ナの国に味方するしか無いと考えている者が大半だった。
 1人の聖戦士が立ち上がる。
 「我々が加われば、ドレイク側とて勝利できるだろう…。
  そうすれば、大国ナの戦艦も撃沈させる事ができる。」
 聖戦士の、くねくねと曲がった怪しい眼鏡がザンは気になって仕方が無かった。
 「ナを叩いた後、ドレイクに余力が無ければ、そのまま潰してもよかろうと思うが…」
 聖戦士が周りを見渡す。
 「それでは信義に…」
 聖戦士は、ザンの反論を押さえる。
 「相手はでっち上げでミの国を潰したドレイクだ。信義など必要無い。」
 「ちょっと、大志…!」
 大志隣の女性が、彼の服を引っ張る。
 「マイシスター瑞希、どうせ元の世界には帰れんのだ。
  まらば、我輩はこの世界で野望を果たすのみ!!」
 九品仏大志の気迫は、国王シュンジ=イザワをたじろかせるほどであった。
 「大体分かった…今日の会議はここまで…」
 シュンジは、ついに決断がつかずに閉会した。
263名無しさんだよもん:02/05/16 07:15 ID:WYd2vTcJ
大志……w
264名無しさんだよもん:02/05/17 07:21 ID:xiVsnl77
Kanon砲って一体?
265名無しさんだよもん:02/05/18 10:08 ID:xxqUerFI
保全
266美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/18 20:49 ID:DFk5De7/
 アの国では、降臨した聖戦士に訓練をさせるため、トッドやトカマク。アレン等が訓練に呼びつけられた。
 「基本操作は教えてある。ただし、まだ慣れてないから無理をさせるような事は聞かんぞ。」
 3人の前で訓練法を説明するショット。
 (俺は、最初っから無理して落とされたんだぜ…)
 トカマクの恨むような視線がショットに突き刺される。
 が、ショットは知らぬ顔だ。
 そんなトカマクの事情を知っていたトッドは苦笑し、何も知らないアレンはウォークマンを聞いている。
 「聞いているのか、アレン?」
 ショットに聞かれても、聞こえずにボサっと周りを眺めているアレン。
 「もう1回説明しなくてはならんな…」
 ショットはヘッドホンを引き抜く。
 大音量で聞いていたのか、音楽は数歩離れたトッドにも聞こえる。
 「こ〜れでも愛情の裏返しっ!ウラガエシ!
  可愛い〜あの娘を〜いぢめた〜い〜〜イヂメタイ!イヂメタイ!!」
 アレンはウォークマンを止める。
 「アレン…、いちごもいいが…今度は鳥の詩を聞いてみろよ。お前も、国崎最高って思うぜ。」
 トッドは笑いを堪えている。
 「訓練開始だ、発進するぞ!」
 アレンは赤らむ顔を隠すようにビランビーに乗り込んでいく。
 「やれやれだぜ…」
 トッドはため息つきながらズワースに乗り込む。
267美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/18 21:03 ID:DFk5De7/
 由綺、理奈のレプラカーンが上昇する。
 遅れて藤井のレプラカーンも上昇してくる。
 「これより、簡単な模擬戦を行う。接近戦における、ソードの使い方を体に覚えこませるんだ」
 アレンは説明を終えると、由綺、理奈の両名に急接近する。
 接近しつつソードを抜くアレン。
 ソードを抜く由綺。だが、理奈はソードを抜かない。
 「このぅっ、偉そうにっ!!」
 容赦なくオーラショットの引き金を引く理奈。
 当然ソードを抜くであろうと思われた、理奈の行動を読めずに直撃するアレン。
 「馬鹿、ソードだと言ったろ!」
 落下するビランビー。
 「おい、実弾で訓練かよ…。」
 落ちるビランビーを眺めるトッド。
 トッドはビランビーに通信をいれる。
 「アレン、」
 「何だ、もう脱出するぞ。」
 ぶっきらぼうな対応をするアレンに、トッドは笑って冗談を言う。
 「アレン、GO!GO!」
 「うるさい!!」
 通信が乱暴に切られ、アレンはビランビーより脱出する。
 「トッド!!」
 アレンの様を眺めるトッドの目の前に、切羽詰ったかのようなトカマクの顔が映し出される。
 「ゼラーナだっ!!」
268名無しさんだよもん:02/05/19 00:49 ID:jbONluMg
アレンはいちご好きなのか(w
そして国崎最高派のトッド。
トカマクは?
269名無しさんだよもん:02/05/20 07:44 ID:9YZJbeH3
メンテマン
270美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/20 22:17 ID:+QtLS3+o
 ゼラーナは、長森艦隊3隻を率い、真っ直ぐにウィル・ウィプスを目指す。
 ゼラーナと分かれたカワッセ艦隊は、機械の館を目指す。
 そして、それ等の後方からは、グラン・ガランの本体がラースワウを押しつぶさん勢いで迫る。
 それ等を黙って見ているショットではない。
 「 すぐにウィル・ウィプスを発進させろ!
  出撃できるオーラバトラーはすべて出すのだ!! 」
 ショットは兵に指示すると、ドッグ内に鎮座するウィル・ウィプスへ向かって走る。

 「 前方にウィル・ウィプス!! 」
 ウィル・ウィプスを確認したドワ。
 「 よし、後方の長森艦隊にも連絡だ。全オーラバトラー隊発進!!」
 ニーの指示を受けた艦隊は、一斉にオーラバトラー群を放つ。
 「 名雪、今度は遅れないでね 」
 香里のビルバインが出る。
 「 分かってるよぅ… 」
 ぼやきながら名雪のオレンジボゾンも発進する。
 それ等2機の後ろから、白いボゾンが発進してくる。
 「 お姉ちゃん、置いていかないで下さい! 」
 長森艦から発進した栞だ。
 「 栞…!?
   あなた体は大丈夫なの? 」
 「 祐一さん達と一緒に戦うんです。平気です! 」
 「 な、ならいいけど… 」
 3機は、他のオーラバトラー群と共にウィル・ウィプスに向かっていく。
271美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/20 22:40 ID:+QtLS3+o
 「 うぐぅ…このこしあんのタイヤキは美味い…。
   タイヤキはつぶあんとばかり思っていたが、これは謝った判断だったな… 」
 いざ、カワッセ隊が砲撃を開始しようとしたその矢先の事である。
 雇われ傭兵の身である黒騎士は、館の陰に隠れてしゃがみ込み、タイヤキをかじっていた。
 敗退を重ねる黒騎士、いつしか金もなくなっていた彼には、タイヤキも満足に買えなかった。
 今食べているのは、金を払わずに持ち逃げしてきた物だ。
 「 うぐぅ…。美味い…。 」
 タイヤキにがっつく、黒騎士の感嘆のため息。
 「 あの屋台の親父も、このラースワウの敷地内までは追っては来まい… 」
 さらにがっつく黒騎士。
 そんな黒騎士に陰がかかる。
 「 おい、お前か?
   タイヤキを持ち逃げしたというのは? 」
 黒騎士が見上げると、青筋立てた屋台の親父とガラリアがいた。
 「 例え、騎士様でもお代は頂戴しますよ 」
 屋台の親父が黒騎士に詰め寄る。
 「 うぐぅ…。 」
 「 うぐぅじゃないだろ。さっさと金を払うんだな。
   騎士の名を汚されたくはあるまい 」
 追い詰められた黒騎士を容赦なく責めるガラリア。
 の黒騎士の危機を救ったのは、カワッセ隊の砲撃。
 機械の館に一斉砲撃されたKanon砲は、木造の館群をあっさり破壊してゆく。
 爆風がこちらにも来る。
272美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/20 22:59 ID:+QtLS3+o
 「 危ない!! 」
 爆風によって飛んでくる資材が、屋台の親父を狙う。
 黒騎士は親父に飛び掛り、そのまま地面を転がり資材をかわしきる。
 そして、黒騎士は立ち上がると親父に言った。
 「 敵襲だ。私は闘わねばならん。この戦いの後、私はさらなる恩賞がもらえるであろう。
   その時は、倍にして返す!! 」
 「 え、ちょ、ちょっと!? 」
 親父が困惑するのを放置し、黒騎士は再度与えられたズワースに向かって走る。
 すでにガラリアは、与えられたバストールを始動させている。

 「 行くぜ、トッドっ!! 」
 トカマクのダンバインが速度を上げ、ウィル・ウィプスに向かうオーラバトラー群に突入してゆく。
 「 待てよトカマク! 」
 トッドのズワースがトカマクダンバインを追う。
 すでに味方機の数機は、トッドやトカマクの廻りに集まっている。
 それ等の機体もトカマクの後を追った。
 「 今日は一味違うぜぇ!! 」
 味方が追いつく前に、編隊飛行をするボゾン隊の上空にたどり着くトカマク。
 彼の機体のオーラコンバーターは、先の戦いの後に改造され、出力が増強されている。
 そして、躊躇無く放たれたオーラショットは、トカマクに気づかなかった数機のボゾンを破壊する。
 「 ダ、ダンバインだ! 」
 破壊されたボゾンのそばにいた北川の悲鳴。
 「 ボゾン隊は私に続いてウィルウィプスへ、敵の聖戦士はゼラーナ隊と相沢隊で食い止めよ! 」
 部隊長七瀬が指示を出す。
 その指示に従い、ボゾン隊はそのままウィル・ウィプスに向かい、トカマクの前には、再びビルバイン等が向かってくる。
273美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/20 23:12 ID:+QtLS3+o
 「 トカマク=ロブスキー!! 性懲りも無く!! 」
 香里は背中のキャノンを撃ちつつ、ソードを抜く。
 「 お姉ちゃん、あのトカマクも分身の術を使うんですか? 」
 栞の白ボゾンもソードを抜く。
 「 何よ、それ………。そんなネタ知らないわ。 」
 香里は栞の相手もそこそこに、同じくソードを抜いたトカマクに切り込む。

 名雪がビルバインに追いついた頃、トッド等も戦場に到着する。
 ショウのダンバインが、黒いズワースを発見する。
 「 あの黒い奴…。黒騎士か!! 」
 ショウの全身に冷や汗が流れる。
 「 今度は前の様にはさせない…! 」
 「 そんな所にいやがったのか、ショウ!!!! 」
 聞こえてきたのはトッドの声。
 ショウはオーラショットを放ち名がらソードを抜く。
 「 トッド…、トッド=ギネスなのか!? 」
 「 会いたかったぜ、ショウ。ケリを着けようじゃないか。
   お前にも、国崎の最高さを教えてやるぜ!!!!! 」
 トッドがソードを抜き猛進する。
 ショウの放つオーラショットはすべてかわされる。
 ショウが舌打ちする。
 「 早い…!!! 」
 「 しっかりしてよ、ショウ! 」
 チャムの励ましも通じず、トッドが目の前に斬り込んで来る。
 「 落ちろ、ショウ!!!!! 」
 「 何のぅぅっ!!!! 」
 勢い良く振り下ろされたトッドのソードをギリギリで弾くショウ。
274美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/20 23:41 ID:+QtLS3+o
 「 ショウ、下がって!!!! 」
 悲鳴の様に叫ぶマーベル。
 ショウが一旦下がると、すぐさまトッドは追おうとするが、そこにマーベルの放ったオーラショットが飛び込んでくる。
 「 マーベルかっ!!! 」
 これも何とかかわすトッド。
 「 トッド…腕も上がっているけど…、オーラ力も上昇しているわ…。
   それにしても…この悪寒は何…?これは…トッドの放っているオーラ力ではないわ… 」
 マーベルはソードを構えるとショウに寄る。
 マーベルの感じた悪寒は、ここにいたすべての聖戦士も感じ取っていた。
 トカマクの突撃を弾いた香里。弾かれたトカマクも、この悪寒を感じたせいでパワーを削がれていた。
 「 この悪寒は…?ただの負のオーラ力じゃないわね… 」
 「 クソ、このオーラ力はトッドや俺達地上人のものじゃない…!! 」
 香里、トカマクもにらみ合いになり動きが止まってしまう。
 「 あうーーーー、ここは危ないよぅーー!! 」
 マコトが叫んだ時、巨大なオーラ力をまとったズワースが上昇してくる。
 「 アレは黒騎士かっ!? 」
 トッドが叫ぶ。
 「 香里、名雪、人の放つオーラの光が、こうも目に見えるものなのか!!?? 」
 ビルバインの席に祐一が写し出される。彼もこの悪寒を感じ取っていたのだろう。
 ズワースを包み込む、紺色のオーラのよどんだ光…。
 「 あれは青紫色ですね…。腐った色です。 」
 純白のボゾンを駆る栞がいう。
 光は大きくなり、形を作っていく。
 「 見ろ、これが私のオーラ力だ!!!!!!! 」
 黒騎士が叫ぶ。その声は戦場にいたすべての将兵に聞こえた。
 腐った青紫色のオーラの光は、やがて収束していき、一つの形を作った。
275美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/20 23:52 ID:+QtLS3+o
 「 タイヤキですね… 」
 栞がぽつりと言う。
 「 ああ、タイヤキだな… 」
 祐一が脱力した表情であいづちする。
 タイヤキを映し出したオーラの光。
「 くだらねぇな…寒すぎるぜ。 」
 トッドが言い、ソードを構えなおす。
 そして、聖戦士たちは何も無かったのかのように戦いに戻っていった。
 「 く、お前等…私を無視するのか………。うぐぅ…。 」
 黒騎士は、1人だけ浮いているのを感じ取ると、懐からタイヤキを取り出す。
 「 Kanon砲の試し撃ちするよ〜 」
 黒騎士がタイヤキを咥えた瞬間、名雪の放ったKanon砲がズワースをかすめる。
 「 ええい、タイヤキを食わせる暇も与えんとは!! 」
 黒騎士は、かじり掛けのタイヤキを袋に戻すとソードを構える。
 「 うわっ…これ弾道調整してないよ…。 」
 まごつく名雪に、迫る黒騎士…!
276名無しさんだよもん:02/05/21 03:27 ID:o76JXF8V
もう何がなんだか(ニガワラ

だがそれでこそトッドスレ。
続きを激しく期待してます。
277早朝妄想R:02/05/21 05:03 ID:gmxa0Jkr
このスレに影響されてPSの聖戦士伝説買いました。
トカマク仲間にしそこなったのをちょっと後悔。
278名無しさんだよもん:02/05/21 07:29 ID:g8Syg4mE
なぜトッドは国崎最高にこだわるんだ(w

そしてやはり黒騎士萌え
279名無しさんだよもん:02/05/22 20:31 ID:SsZSw/j+
名雪VS黒騎士……黒騎士がやや萌え(w
280美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/23 21:57 ID:6SqKJzZB
 「 そこの居眠りっ!落ちるがいいっ!!! 」
 名雪の懐に思いっきり踏み込む黒騎士。
 「 わぁ…わっわっ!!! 」
 がむしゃらにソードを振り回し、黒騎士のソードを何とか弾く名雪。
 「 うぐぅ…往生際が悪いぞ! 」
 「 祐一の為にも負けられないよっ! 」
 再度2人のソードが交わる。
 つばぜり合いが始まる。
 「 こうなれば…オーラ力の強い方が勝つ!! 」
 「 私だって…オーラ力は…! 」
 じりじりと押される名雪。
 「 最後に勝つのは私だっ!!!! 」
 黒騎士が吼えると、ソードに今以上の力が加わる。
 「 だ、駄目だよ…。祐一……。 」
 名雪の力が尽きそうなその時!
281美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/23 21:58 ID:6SqKJzZB
 「 名雪、下がれ!!! 」
 祐一のビランビーがオーラショットを放ちながらズワースに突っ込んでいく。
 その突撃に乗じて、ズワースから離れる名雪。
 「 ええい、あと一息だったものを! 」
 黒騎士が祐一の方を向くと、名雪は再びKanon砲を撃つ。
 が、弾道調整が出来てないのが悪いのか、やはり当たらない。
 「 下がっているんだ、名雪!! 」
 「 だ、弾道調整してくるね……… 」
 祐一に吼えられ、しょげる名雪は、ゼラーナに向かう。
 それを見る祐一は、黒騎士に備えてソードを構える。
 「 いい度胸だ、ショウ=ザマ同様に叩き落してやる!! 」
 黒騎士から動き出す。
 ズワースが猛スピードで緑色のビランビーに突っ込む。
 「 このタイヤキ野郎!! 」
 祐一もソードを構えながら黒騎士に突っ込む。
 そして、交わる刃!
 祐一、黒騎士の2人は奇妙な体験をする…。
282美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/23 22:10 ID:6SqKJzZB
 祐一は、記憶のかなたに封印していた記憶が走馬灯の様に流れる。
 幼い祐一が、泣いていた少女にタイヤキを買ってあげている。
 その少女の名は月宮あゆ。忘れていた名だった。
 その後、祐一は家の近くの商店街であゆと会っては、2人でタイヤキをつまんでいた。
 そしてある日、あゆが見つけたという、山の中腹にある一本の大木に2人は行く。
 その木によじ登れば、街が一望できるという。
 木の枝に座り、街をながめるあゆが言う。
 「 祐一君、登っておいでよ。 」
 笑って誘う彼女だが、祐一には、木登りが出来なかった。
 「 うぐぅ…仕方ないなぁ…。ボクが祐一君の分まで見ておくよ。 」
 苦笑して言うあゆに、祐一は「ごめんな…」としか言えなかった。
 ただ、そんな何の変哲も無い会話をしていた時だ。
 急に突風が吹き、体勢を崩すあゆ。
 そして…
 「 あゆーーーーー!!!!!! 」
 落下するあゆ、それを受け止めんと走る祐一。
 しかし、悲惨な結果が残った。
283美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/23 22:26 ID:6SqKJzZB
 月宮家の葬式、祐一は名雪や秋子等と共に参列したものの、終始涙が止まらなかった。
 あゆは、祐一にとっては初恋の相手だったのだろう…彼女の事故死は、幼い祐一の心に深い傷をつけた。

 「 あゆ…。 」
 ビランビーのコクピット内で、祐一は涙をこぼしていた。
 忘れようとして、記憶のかなたに封印した記憶。
 「 何故、何故こんなに悲しいのだ…。うぐぅ…。 」
 もう一方の黒騎士も涙をこぼす。
 「 私は…アの国の騎士。あの様な土地も知らなければ、大木なども知らん! 
   しかし、あの光景とこの涙は何だ…? 私は…私は…黒騎士だ…。 」
 少し落ち着いた祐一は、ショットの言っていた事を思い出す。
 「 このバイストンウェルと地上は、本来は生と死によって繋がっている。
   この地は、死んだ魂の安息の地なのだ… 」
 ( と、言う事は…。 )
 祐一が顔をあげ、ズワースを見つめる。
 あゆの魂もバイストンウェルにいるのかもしれない…。
 目の前にいるこの敵は…性別こそ違えど…。
 あゆの事で考える祐一、そして黒騎士は本来の自分を取り戻す。
 「 うぐぅ…、そんな幻覚で、この黒騎士を迷わせる事は出来ん!!!!!! 」
 ズワースがソードを構えなおし、いつでも斬りかかる体勢をとる。
284美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/23 22:37 ID:6SqKJzZB
 「 あゆーーーーーーっ!!!!! 」
 祐一が叫び、ソードを構える。
 「 あゆなら、何でこんな戦いをやるんだ!!! 」
 祐一が斬り付ける。それは黒騎士によってあっさり弾かれる。
 だが、黒騎士はうろたえていた。
 「 うぐぅ…、私は…月宮あゆなどではない…!
   貴様等をカオスに突き落としてやる為に戦う…く、黒騎士だ… 」
 そのままうろたえ続けた黒騎士は、ソードをしまうと、背を向け遁走した。
 「 待て!!!! 」
 祐一が追うが、新手のドラムロが斬りつけて来る。
 「 クソ、邪魔だっ!! 」
 ドラムロを一刀両断にする。
 しかし、その間にズワースは限界一杯のスピードで去っていった。
 ( 自分から「月宮あゆ」だなんて言って…。それに「うぐぅ」かよ…。 )
 祐一は、あゆの記憶を振り払うかのように、新手の敵機に向かっていく。
285美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/24 23:41 ID:EgbHvOMr
 ゼラーナ隊の攻撃を受ける前に、滞空に成功したウィル・ウィプス。
 「 よし、何とか砲は使えるのだな…。
   全オーラバトラーをゼラーナ隊に差し向けろ。
   あと、国境沿いに配備されている、警備用のオーラバトラーもこちらに向かわせるんだ。 」
 ウィル・ウィプス艦橋で指揮を取るショット。
 戦況は、芳しくなく、トッド達はショウ達を抜けず、緊急発進したドラムロ隊はゼラーナ直援隊に蹴散らされた。
 ( これを凌げば…連中の戦力は壊滅する…。何としても撃退せねばならん! )
 決意を新たにするショットに、報告が飛び込む。
 「 敵機来襲!!
   敵のオーラバトラーが殺到してきます!! 」
 「 よし、全砲門開け。すべての砲を持って、敵を殲滅せよ!! 」
 ショットの指示が放たれると、各砲は敵を求め旋回し、迫る七瀬隊に砲火を浴びせる。

 「 敵が撃ってきたわ。各機は散開し、予定通りの攻撃をせよ! 」
 ウィル・ウィプスの集中砲火を浴び始めた七瀬隊は、予定にあったグループ別に攻撃を始める。
 格納庫に飛び込む作戦は、フォイゾン王の一件から中止になっている。
 二群に別れ、七瀬自ら率いる隊は、正面から艦橋そのものに斬りつける。
 別れた方の一群は、艦下部に潜り込み、下部から内部に侵入する。
 そして、ウィル・ウィプスの注意が真上と真下に削がれた所を、ゼラーナ艦隊が正面から集中砲火を浴びせるという作戦。
286美坂 ◆VI8uRzK2 :02/05/25 00:04 ID:J45h3sny
 「 よし、七瀬隊がウィル・ウィプスに取り付いたぞ…。 」
 七瀬隊の奮闘が、ゼラーナからも見える。
 ニーは、タイミングを見計らいながら艦を接近させる。
 ( 部隊が真上と真下に別れたところで、ウィル・ウィプスに集中砲火を浴びせる。
   これで、ドレイクを討ち取ってみせる…。 )
 ニーが前方の戦場を凝視する。
 まだか…まだか…。
 七瀬隊は、ウィルウィプス格納庫から出て来た、最後のドラムロ隊と交戦している。
 ドラムロがバラバラと落ち始めると、七瀬隊は二手に分かれる。
 七瀬隊が予定通りの動きを見せると、ニーは攻撃の合図を出す。
 「 よし、全艦Kanon砲発射。残弾が無くなるまで、怒りを込めて撃ちまくれ!! 」
 ゼラーナ、他グリムリーが射撃を始める。
 放たれたKanon砲弾が、ウィルウィプスの装甲を貫き、内部で炸裂する。
 砲弾は格納庫などにも飛び込んでいく。
 「 もっと接近しろ。至近距離から、つるべ打ちだ!! 」
 ニーの命令でスピードをあげる艦隊。
 その艦隊に、急上昇して迫るオーラバトラー3機。
 それに気付いたのは、長森艦上空で、ボチューンで直援していたプラドン。
 「 来おったな…。 」
 プラドンが先頭に飛ぶビランビーを睨む。
 「 これ以上は好きにさせんよ。 」
 ビランビーに乗るのは、先ほど理奈に落とされたアレン。
 続く2機は、いつものフェイとジェリルだ。
287名無しさんだよもん:02/05/25 11:38 ID:8zEwa8gW
アレン、GOGO!w
288名無しさんだよもん
そ、そんな。
黒騎士が……。