葉鍵陸軍

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1名無しさんだよもん
まったく、せっかく私が貸し与えた潜水艦を沈めおって…
今回は沈まない陸軍で逝くぞ諸君。

人員不足なので葉鍵キャラ、スレ住人野郎入り組んでの混成部隊だ。
戦績のいい者には一個小隊を貸し与えるつもりなので張り切るように。
都市を襲撃する際は可愛い町娘を捕獲するのを忘れずにな、ハッハッハ!

ん?前スレ?これのことか?
潜水艦
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1009047280/
2名無しさんだよもん:02/02/25 00:50 ID:LZPNFbx3
ほう、それはまた
3名無しさんだよもん:02/02/25 00:51 ID:W0qS0pYg
>>1
か、艦長!?
今度は陸軍かよ!(w
4名無しさんだよもん:02/02/25 00:54 ID:WJGUAy7X
艦長、今度は何をするのでありますか?
5名無しさんだよもん:02/02/25 00:55 ID:i1HNN+xF
華麗に5ゲット〜
6名無しさんだよもん:02/02/25 00:57 ID:PFweWUn0
>>3
久しいな戦友よ…
その通り、今回は陸軍だ。
………決してプライベートライアンに影響されたからではないぞ。

>>4
そうだな…まずは人員をかき集めるとするか。
従軍慰安婦も必要になるな…ククク、楽しみだな>>4君よ。

ちなみに…潜水艦では潜航し過ぎたようだから、このスレはage進行で逝くぞ。
7名無しさんだよもん:02/02/25 00:59 ID:jK1EHXrR
陸軍なのに艦長とはこれ如何に?
潜水艦艦長は少佐だから、これを陸軍に当てはめるなら大隊長か?
8名無しさんだよもん:02/02/25 01:05 ID:PFweWUn0
>>7
好きなように呼んでくれて構わんよ>>7君。

ふむ…なかなか人員が集まらないな…
誰かその辺から適当に使えそうな葉鍵キャラを誘拐してきなさい。
9名無しさんだよもん:02/02/25 01:08 ID:rQG6g11t
歩兵、砲兵、看護兵。そして鋼鉄の少女たち。
10太田香奈子:02/02/25 01:11 ID:upDXyKJi
なんか、ここでオペレーターやれって言われたんだけど、何?
11月宮あゆ:02/02/25 01:15 ID:OQ/9xAtI
それでボクが核ミサイルの発射係だね。
12青紫:02/02/25 01:16 ID:BJJ4QWL7
蟹ミサイルは伊達じゃない!
13名無しさんだよもん:02/02/25 01:17 ID:aApfq16o
いっそ5121小隊でも下敷きにした方がネタ的にもわかりやすいと思われ。
14名無しさんだよもん:02/02/25 01:20 ID:PFweWUn0
>>9
そして最終兵器…
夢が膨らむな>>9君。

>>10
太田君、オペレーターは暇だぞ…飽きるぞ…男らしくないぞ…
まぁ、飽きたら好きな職種にコロコロ転職するといい。
ちなみに、私の愛人ポストも空いているが、どうかね?

>>11
プレジデントか月宮君は…
危険過ぎるが…ま、いっか。ちゃんと戦闘にも参加するように。

>>12
…あれは売れたのか?

>>13
すまん>>13
…元ネタ知らんぞ私は。
15名無しさんだよもん:02/02/25 01:22 ID:WJGUAy7X
艦長、今度は何と呼べばいいのでありますか?
大佐でしょうか?
16名無しさんだよもん:02/02/25 01:26 ID:aApfq16o
5121小隊はガンパレードマーチのネタなんだが思ったよりマイナーだったな、スマソ。
17名無しさんだよもん:02/02/25 01:27 ID:vMpbn+j2
ランク的には…

師団…葉鍵師団(月姫独立旅団含む?)
連隊…葉連隊、鍵連隊
大隊…各タイトル部隊

なのかなぁ(w
18名無しさんだよもん:02/02/25 01:28 ID:PFweWUn0
>>15
ふむ…>>7君が言うには大隊長だそうだ。
まぁ、好きに呼んでもらって構わんよ…

>>16
なるほど…ガンパレだったか。
そういえば、漫画版しか見たことが無いなアレは…

眠いな…私はそろそろ寝るぞ。
皆も早く就寝するように。
19名無しさんだよもん:02/02/25 01:29 ID:jK1EHXrR
師団長ならばジェネラルとお呼びしなければなりませんな。
20がっくす:02/02/25 01:29 ID:IksJSP1c
晴子「メディック!メディック!!」
観鈴「お母さん…お母さん…」
晴子「だ,駄目や,血が止まらん!衛生兵!衛生兵ーッ!!」
21名無しさんだよもん:02/02/25 01:30 ID:4V+M8res
艦長…いや、大隊長殿は相も変わらず偉大な方でした。
おやすみなさいませ。
22粘着その1:02/02/25 01:35 ID:cXTLQly4
軍事板より出張〜
>>1 の決断に敬意を表すと共に住み着いてみることにするです

>>7 艦が沈んで 丘に上がって陸軍に協力してるって線もあるかもしれないです

手始めに
セリオ、マルチ、量産型マルチ・セリオのメイドロボ組による
幾度かの憲法改正を経て自衛隊から陸軍に進化した「日本国陸軍」
の機甲歩兵師団の設立、活躍について騙ってみたいと思います

時代としてはメイドロボが実際に登場できる程度の未来(80年後?)
ミッションはその中でPKOに出て平和維持活動に従事の線のを考えております
未来の世界観の構築から始めたいと思うのですが、なにか良案はあるでしょうか?

#この文章は建て読みじゃないですw
以上 反応を見て続けてみたいと思います
23葉鍵陸軍消燈ラッパ:02/02/25 01:37 ID:ispzj2Lr
葉鍵っ子は可愛そうだよ〜♪また寝て泣くのかよ〜♪

寝ます・・・おやすみなさい(w
24名無しさんだよもん:02/02/25 01:51 ID:EbIMudzG
大隊長殿!、はGしく萌えました、
武将戦闘美少女萌えでありますっ
25名無しさんだよもん:02/02/25 01:52 ID:jK1EHXrR
海兵隊、もしくは海軍陸戦隊に編入したのかもしれない。
ところで艦長の階級はなに?
潜水艦の艦長といっても、原潜なら大佐だし、現代の自衛隊の潜水艦艦長は二佐(中佐)
小型の潜水艦なら大尉といったケースも考えられるYO!
26太田香奈子:02/02/25 01:58 ID:upDXyKJi
えっと、艦長、でいいのかな。>>14はセクハラだと思うんですけど。
じゃあ、私も当直になってはいないから寝ます。

もう、何で私が・・・
27名無しшだよもん:02/02/25 02:13 ID:a0SO2hcL
某超大国陸軍の志願兵募集時の言葉
「海軍は、船が沈められたら最後逃げ場はない。だが、陸軍は、陸の続く限り逃げることが出来る」
どの国も兵員不足なのですよ大隊長殿。

>>22
石原完爾(だったっけ?)曰く、戦闘の最小集団はやがて個人になる。というモノが、ちょうど最近のテロリストたちに当てはまっていると思うのですよ。
未来の世界での戦争となると、もう大国同士の総力戦はあり得ないのでしょうな。
で、アメリカはじめとする先進国と、内戦などで国情の混乱している後進国などに拠点を置くテロリスト集団との戦いがメインになると思うのよ。
もしくは、潜在的なテロリスト(新宿爆破魔等の愉快犯)の抑制や逮捕拘束でしょうか。
軍隊と言うよりは、秘密警察や治安部隊、公安の対テロリスト特殊チームの活躍の方が目立つ気がするな。

……インベーダーでも攻めてきたら、話は別なんだけどね
エルクゥーとか
28祐介車 ◆wejbWafg :02/02/25 02:15 ID:xQq4+1ph
”ここに来れば士魂号が配給されるって聞いてきたんですけど・・・・”
29名無しさんだよもん:02/02/25 02:52 ID:qAhMxpB3
戦争はいやなんだよもん
みんなでエイエソの世界に逃げるんだよもん
30準竜師:02/02/25 02:56 ID:Lziq2LnV
>>28
相変わらず無茶をいう・・・すぐには出来んぞ。
31:02/02/25 03:03 ID:cN2uXRMl
『あのね』
『澪は通信兵なの』
『いっぱい頑張るの』
32川名みさき:02/02/25 03:46 ID:W91WKIxU
私は索敵班なのだよ。
33柏木千鶴:02/02/25 04:18 ID:3TyeFlIl
はい、はーい!
炊事兵やります!
34前超艦長:02/02/25 06:24 ID:NaGd0xy6
またか……!?(w
今度はどこまで進むのだろうな……
35粘着その1:02/02/25 06:51 ID:cXTLQly4
>>27
石原完爾閣下であってると思います
最終戦争論(漏れの中では予言書だったりするw)の中だと判断します 考えには基本的に同意です

「葉鍵陸軍テロ対策部隊」
デルタフォースやグリーンベレーみたいなものを扱うのであれば結構おもしろいものができると思います
架空ものでは「レインボーシックス」かな
PKOで派遣となると このあたりの解釈も詰めていく必要があるかもしれません

捜査活動や、逮捕となるとその国の警察が行うことになるので
テロ対策の実戦・実働部隊になると思われます
また、政府や警察が機能してない場合も想定されます
その場合政府の手に負えなくなったので国連に助けを求めた〜 の線でしょうか

あと憲法改正されて枷が取れているのでPKOだけでなくPKFとしての派兵も可能だと思います

>>31 澪様にはノートPCを支給したいw

>>32 潜水艦のソナー手が理想だと思うです 陸軍だと苦しいですか?

>>33 最前衛に席あいてます 是非お越し下さい(^-^)o
36前超艦長:02/02/25 07:06 ID:NaGd0xy6
石原莞爾……最終戦争論も、少々彼の終末思想が入っていて、軍事板では電波扱いだったような気がするな(笑

>潜水艦のソナー手が理想だと思うです 陸軍だと苦しいですか?
なに。
かつて、レーダー登場以前は防空の要は対空聴音機だったではないかね(w
37粘着その1:02/02/25 07:49 ID:cXTLQly4
読むべき箇所はあると思います それが小官には予言のように見えたのは事実であります

確かに終末思想が入ってるのは否めないと思いますが
一撃あぼ〜ん核ミサイルがびゅんびゅん飛び交う様が現実になると
終末以外の何者でもないと愚考致しますです
それ予言・予測するのだから終末思想になってしまうのは避けられないかと・・
((ぐう、流し読みだからまた読み返さないと・・

軍事は歴史ですが、未来を予測して備えるのもまた軍人の努め
それを電波呼ばわりはひどいなぁ・・と思っております

#ちなみにこの言動を以て石原閣下のシンパと見なされるのはご勘弁の方向でw
#基本的に小官は海軍発です 宜しくお願い致します(´▽`)

>対空聴音機
1930年代〜・・・ うーん・・ そこまで戻られますか・・(^^;
スティルスな攻撃機対策で現代でも使われてるとか・・
つーことは先輩の出番ありですね艦長殿w
38みさきと兵隊:02/02/25 11:48 ID:ZW2+KQux
>32
将官も適任だと思います!間違っても補給班には来ないように!
我が師団は第二のガダルカナルに陥る事でありましょう・・・(W

>36
彼の宗教観が相当入っていると思われますです!熱心な法華宗の信徒さん
だったと聞きましたが・・・?終末思想はそこからやはり来てるのでは?
39レミィ@スナイパー:02/02/25 12:13 ID:ba0lYkcM
ふふふ、動く獲物は外さないネ。
40名無しさんだよもん:02/02/25 12:17 ID:ba0lYkcM
        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       | マルチ! マルチ! 弾! 弾持ってこい! マルーーーーーチ!
       \_____  ________________
                ∨
                      / ̄ ̄ \ タマナシ
      /\     _. /  ̄ ̄\  |_____.|     / ̄\
     /| ̄ ̄|\/_ ヽ |____ |∩(・∀・;||┘  | ̄ ̄| ̄ ̄|
   / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|  (´д`; ||┘ _ユ_II___ | ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
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              ̄ ̄        /|\
41太田香奈子:02/02/25 12:18 ID:upDXyKJi
おはようございます。
ところで、いまだにこの目的がわからないんですけど・・・。
42名無しさんだよもん:02/02/25 12:19 ID:hEcI2I2U
個人的には前スレの>>1-35のようなノリを期待していた。
43名無しさんだよもん:02/02/25 12:44 ID:ahXNfDzD
二回目である意味慣れが来てるんで、さすがにあの焼き直しは無理だろ(w
44名無しшだよもん:02/02/25 12:59 ID:a0SO2hcL
仮想敵はどこ? 
個人的には、国益に関わる敵だけど平和憲法のために表立って派兵できず、そのために組織された「いないことになっている特殊部隊」みたいなのがいいな
おめが7みたいなやつ
45名無しさんだよもん:02/02/25 13:15 ID:/gviM+Sm
「標準おーけー。発射っ!」
「って、みさき。どこに撃ったらいいのよ」
「ごめん、雪ちゃん。ちょびひげはわざとじゃ・・・」
46じごぐる:02/02/25 13:25 ID:H9/QPhTN
慰安婦とか石井さんとか、そういうネタはアリですか?
47名無しさんだよもん:02/02/25 16:23 ID:FM0Z2dlF
アリです
48粘着その1:02/02/25 18:42 ID:cXTLQly4
>>38 レーションが消えた どこいった(゜Д゜)
   とか陸軍週報に書いてあったんですが・・ もしやアレは・・・

>>39 同士討ちは1割未満でお願いします(;゜Д゜)

>>40 そんなこと言われても(;´Д`)

>>41 適当にマターリすればいいんじゃないかなー とおもうです

>>42.43 潜水艦を必死にきりもりしてる話ですか?
   あのころの艦長は若かった・・(謎

>>44
   国ではなく組織が相手で或る程度勢力持ってる、という線だと限られてきます
   逆に勝手に作り出してみるのも一興だと思うです
   国vs国だと戦争にしかならないので 組織相手がいいんじゃないかなぁ・・
   前に現憲法下でいろいろやろうとやろうとしたのですが枷が重くて
   派手な事/設定できなかった経緯があるです>憲法改正済み

>>45 (ここは味方の司令部)あの砲・・こっち向いてる・・(;´Д`)
49名無しさんだよもん:02/02/25 22:37 ID:SPv/Tuvl
時代設定(?)はどれくらい?
大規模なドンパチやるなら第二次大戦前後にしないと。
50太田香奈子:02/02/25 22:41 ID:upDXyKJi
・・・つまり、『11時の方向に敵。パターン青』とかやればいいのかしら?
51みさき大隊奮戦ス:02/02/25 23:02 ID:vYkJrpcc
大本営葉鍵陸軍部発表

「本日未明、同島ニ展開中ノ葉鍵陸軍鍵連隊みさき大隊ハ、優勢ナル敵ヲ同等ニ
 圧迫シ、ヨッテ転進セシメラレタリ」

>48
間違いないと将官も確信しております・・・我がみさき大隊長しかおりません!
しかし飢えなど何事かあらん!最後の一兵まで萌えて戦う所存であります!
52名無しшだよもん:02/02/25 23:15 ID:15VcqGoU
インパールの二の舞か……それとも餓島か……
島だからガダルカナル……退路なし

せめて、任務が某半島の共産主義国家により拉致された要人(葉鍵スタッフ)の救助であったならばっ……!
53倉田佐祐理:02/02/25 23:57 ID:d7h9gmel
/#〃⌒⌒ヽ、  あははーっ
ヽ#{ミ/ノ/ハ))) 佐祐理は突撃部隊隊長ですよーっ。竹槍でアメ公を倒しましょう。
//|ノ| ^∇^)||
(/|リつ――つ―――――
リ/__][_」
(_/)_/)
54名無しさんだよもん:02/02/26 00:28 ID:u17vISJo
ふむ…仮想敵か…
葉VS鍵にするとネタとして遊べない者が暴れる可能性があるな。
まぁ、ネタとして割り切って遊べということか…

個人的には一行リレー物語のような展開を希望するが…
55名無しさんだよもん:02/02/26 00:51 ID:u17vISJo
…今日は私一人か。
仕方無い、適当にageるとするか…

>>49
知らんぞ>>49君。
あえて言うなら、近未来と大戦初期の装備がごちゃ混ぜになっても構わないと言うことだな。

>>50
ハッハッハ!
似合っているじゃないか太田君。
そろそろ私の秘書にでもならんかね?

>>51
油断するな川名君。
敵兵やみさき先輩ハァハァに捕まらないようにするんだぞ。

>>52
シチュエーションはご想像に任せるぞ>>52君。
こちらで縛るような心の狭いことはしないつもりだ。

>>53
君の財力で我が軍に戦闘車両を導入してくれ倉田君。
56超いい加減:02/02/26 01:11 ID:TzfnaEsh
Leaf/Key合同師団(通称葉鍵師団)
師団長・ルミラ中将 参謀長・水瀬秋子大佐

編成表
 合同師団司令部
 司令部付隊(鹿沼葉子大尉)
 Leaf旅団(ティリア少将)
  第T連隊(サラ大佐)
   雀鬼大隊(メイフィア少佐)
   フィルス大隊(エリア少佐)
  第U連隊(柏木耕一中佐)
   雫大隊(長瀬祐介少佐)
   痕大隊(柏木千鶴少佐)
   東鳩大隊(藤田浩之少佐)
  第V連隊(千堂和樹中佐)
   WA大隊(藤井冬弥少佐)
   こみパ大隊(九品仏大志少佐)
   まじアン大隊(宮田健太郎准佐)
  (第IV連隊(編成中・ハクオロ中佐))
 Key旅団(相沢祐一少将)
  第T連隊(天沢郁未大佐)
   MOON.大隊(???少佐)
   ONE大隊(折原浩平少佐)
  第U連隊(倉田佐祐理中佐)
   Kanon大隊(美坂香里少佐)
   AIR大隊(国崎往人少佐)
   (クラナド大隊(編成中・司令官未定))
57超いい加減:02/02/26 01:11 ID:TzfnaEsh
 戦車大隊(七瀬留美少佐)
 砲兵連隊(来栖川芹香中佐)
  第1砲兵大隊(スフィー少佐)
  第2砲兵大隊(牧部なつみ准佐)
 野戦防空大隊(遠野美凪少佐)
 師団ヘリコプター大隊(戦闘時配属・来栖川綾香中佐)
 工兵大隊(住井護准佐)
 装甲偵察大隊(柏木梓少佐)
 戦車猟兵大隊(柳川裕也少佐)
 通信大隊(月島瑠璃子少佐)
 憲兵隊(長瀬源三郎少佐)
 野戦炊事隊(神岸あかり大尉)
 兵站部(長瀬源一郎中佐)
 超大隊(坂上蝉丸少佐)
58名無しさんだよもん:02/02/26 01:13 ID:ZOnqk7OC
       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       | アパム!アパム!弾!弾持ってこい!アパーーーム!
       \_____  ________________
                ∨
                      / ̄ ̄ \ タマナシ
      /\     _. /  ̄ ̄\  |_____.|     / ̄\
     /| ̄ ̄|\/_ ヽ |____ |∩(・∀・;||┘  | ̄ ̄| ̄ ̄|
   / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|  (´д`; ||┘ _ユ_II___ | ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
   / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|( ” つつ[三≡_[----─゚   ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
  / ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ⌒\⌒\  ||  / ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
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              ̄ ̄        /|\


59名無しさんだよもん:02/02/26 01:48 ID:u17vISJo
>>56-57
乙彼だな、>>56-57君。
超大隊にワラタぞ。

私的には反射兵器部隊として砧夕霧を導入したいのだが…
60名無しさんだよもん:02/02/26 01:57 ID:++otrAgA
×箱の「鉄騎」を見てると、葉鍵キャラを乗せたくなるです。
61名無しさんだよもん:02/02/26 02:07 ID:1ZRS8y7H
62名無しさんだよもん:02/02/26 02:09 ID:u17vISJo
>>60
乗せてみるといいぞ>>60君。

しかし今日は友軍がいないな…
とりあえず近場にいた葉鍵キャラを徴兵するか。
【柏木千鶴】
なに?炊事隊配属希望?寝ぼけているのか君は?
とりあえず、柏木君は化学兵器開発担当だな。
何をすればいいかだって?普通に料理を作ってくれていて構わんよ、
それだけで強力な兵器だからね。
63名無しさんだよもん:02/02/26 02:09 ID:90Gc+R1M
>>57
通信大隊(月島瑠璃子少佐)にもワラタ。
いやぁ壮観ですなぁ。
64名無しさんだよもん:02/02/26 02:41 ID:d/nX3+6q
ライバル(?)部隊

月姫独立連隊
千代田聯合師団
65名無しшだよもん:02/02/26 03:03 ID:SFYjocSV
大隊長っ! 大変であります
占領地住民より「鯛焼きの略奪」「謎ジャムの強制摂取」「有毒廃棄残飯等の公害」……等々
戦時協定に違反するとして抗議文が送られてきていますっ!

追伸っ!
大本営より大隊付き参謀として青紫大佐が着任するとのことですっ!
66大隊下士官:02/02/26 03:10 ID:d/nX3+6q
なんてこった!「RRの神様」青紫大佐が着任だと!?
大隊長殿、「事故」を起こす準備はできています。いつでもご指示を・・・
67名無しшだよもん:02/02/26 03:27 ID:SFYjocSV
孫子の兵法、クラウゼヴィッツの戦争論。
次はどれをパクッ……いや、参考にした作戦を具申するのやら……?
68来栖川:02/02/26 04:25 ID:PDiz+hLr
>>56-57
ふーん…東鳩大隊の長がひろゆき少佐ねぇ?

帰りましょ、姉さん、セリオ、マルチ♪

私たちは必要とされてないみたいだから

芹香「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」こくこく

セリオ「…では、戦術サテライトシステムを解放、通常システムに再起動致します」

マルチ「はははいっ! マルチはもともと役に立てそうもありませんです!」
69太田香奈子:02/02/26 04:39 ID:eqwZy6Y0
主砲のどろり濃厚砲は、現在砲身がつまってしまって整備中です。
使えないので注意してください。


それと、艦長のセクハラもどうにかして欲しいわ・・・。
70長谷部彩:02/02/26 05:18 ID:K4Kz3lOA
火力…支援…死ねばいいのに…
     .'´  `ヽ     ドルルル!
ヨイショ .! ノ/リノ|.」   , ,
     !|| ゚ -゚ノi _-` _ \从/       _ _  _
    ∠匚ン【〔ロ=:(∈(二(@ > ‐― ‐  ― _ - ̄
     く~‥ijΤ/\ ̄゛/W'ヽ    
 TTTTTTTTTTTTTT.            
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  
71みさき大隊派遣サレタシ:02/02/26 05:56 ID:Xj4jAF+u
>65
入電セリ!

「翌日未明マデニみさき大隊ハ、部隊ヲ再編成シ速急ニ
占領地住民ノ掌握ニアタルベシ。ナオ当大隊ノ判断ニヨリ
非常的措置ヲ取ルコトモ許可ス。速急ニアタルベシ」

大本営葉鍵陸軍葉鍵師団 参謀本部参謀長 水瀬秋子大佐
72高槻少佐:02/02/26 18:10 ID:C6Av+qZY
MOON大隊の指揮をとるのは誰でありますかぁぁっ!?
73超いい加減:02/02/26 20:53 ID:oPz2oEJw
補足
※適当に書いているので「師団の場合参謀長ではなく先任参謀」とか「誤字多すぎ」と
か「雀鬼大隊の司令官は伯斗龍二じゃないのか」「同棲は? レガムは?」などと突っ
込まないように。

階級が何か変なのは、軍歴と役職のギャップによる。

司令部メンバー
ルミラ師団長・水瀬参謀長・鹿沼付隊長・エビル司令部警護隊長・月島(拓也)司令部
通信隊長・長瀬(源之助)(参謀)・裏葉(参謀)・御堂(参謀)・高槻(参謀)・高
倉(宗純)連絡将校

超大隊は、誰彼大隊が新編のアビス大隊(小規模)を吸収してできた。

お荷物・上層部から面倒を見ろといわれている長瀬源五郎&セリオ&マルチ&戦闘用H
M数体。師団長曰く、「あんな玩具が役に立ってたまるか」

司令官の人選は激論の末古強者のルミラ中将に。バランスをとるため先任参謀は鍵側か
ら選出された。

後方の訓練部は、セバスチャン退役少将が仕切っている。

同じく後方の野戦病院は、霧島聖(軍属)が仕切っている。

どうでもいいことだが、MOON.大隊の司令官は部下になんと呼ばれているのだろうか。
74超いい加減:02/02/26 20:54 ID:oPz2oEJw

Key旅団の長を務める相沢少将だが、実際には何もしていないらしい。巳間・柳也と
いった幕僚が実権を握っているという噂。

こみパ大隊の九品仏少佐も、ろくに仕事をせず連隊指揮所に入り浸っているらしい。
一応その間、高瀬大尉に代行を命じているらしいが、芳賀中尉に振り回されているらしい。

姫川中尉は、なぜか師団主力と隔離されている超大隊との連絡将校にされてしまったと
いう噂。

超大隊の隔離理由は不明だが、書類を見たものによると感感俺俺とかRRとかよくわか
らないことが書かれていたらしい。

戦車隊の七瀬少佐は、部下から親しみを込めて「親父」と呼ばれているらしい。

参謀部員を決定する際、両メーカーから二人ずつと事前に決まっていたが、Leaf側の司
令部メンバーを見て、Key上層部が「対抗できるインパクトのある人材を」と言ったら
懲罰部隊にいたはずの高槻少佐がどういう訳か復帰してきたらしい。

そのため、勝手に高槻係にされた鹿沼大尉は頭を抱えているらしい。

もう少し検討してから書きこむべきだったと思っているらしい。
特に、砲兵隊を魔法使いで統一してしまったのはミスったと思っているらしい。
75名無しさんだよもん:02/02/26 21:24 ID:7znI8wu9
あゆ「秋子さん、僕は、僕はっ?」
秋子「あゆちゃんは秘密兵器なのよ。いわばこの作戦の切り札。
   切り札は最後に登場するものよ。」
あゆ「わぁ、すごいやっ!」
76名無しさんだよもん:02/02/26 21:36 ID:PDiz+hLr
プロジェクト☆最終兵器月宮あゆ!

強力な思念体(霊体)

ナノテクノロジー生み出した最強の外殻!

局地戦において…その戦力たるや、全てを灰燼とさせうる最終最強兵器!
77高槻少佐:02/02/26 22:23 ID:C6Av+qZY
>>73
>突っ込まないように
非常に失礼しましたぁぁっ!!

我らが葉鍵帝國陸軍に栄光あれっっ!
月軍の兵など陵辱してくれるっ!
78超いい加減:02/02/26 22:56 ID:oPz2oEJw
念の為書いておくがMOON.大隊の指揮官は「名も知らぬ少年」である。
79みさき大隊難航セリ:02/02/26 23:21 ID:zJPKErxM
みさき大隊ヨリ入電!
「本日未明ヨリ占領地ノ葉鍵居留民保護ノタメ治安維持ニアタルモ
治安維持ハ難航セリ。葉鍵憲兵隊ノ派遣ヲ要請スル。葉鍵憲兵隊指揮官
長瀬中佐トハ誰ナリヤ?みさき大隊知ラント欲ス」

補足
「当大隊ハ食料難ノタメ大隊長以下士気戦力共ニ著シク低下セリ
至急汁カケ辛飯ノ配給ヲ要請スルモノナリ」
80青紫超参謀:02/02/26 23:42 ID:FfAE28QX
ほう。治安維持に難航してますか…、ふむ…。
よろしい。葉鍵憲兵隊などが出てくるまでもない、我が精鋭部隊「武装RR親衛隊」で一挙に片を付けてあげましょう。
81狗威 ◆inui/iEQ :02/02/26 23:43 ID:rZMecrPF
即興で書いてみた。月姫信者の人、怒らないでね。

 広大な原野ゆっくりと朝日が昇ろうとしていた。
 地平線まで届こうこうかという雄大な自然。この環境は戦車の運用にうってつけである。
 葉鍵師団第一戦車大隊隊長七瀬留美少佐は、愛車のハッチから身を乗り出し
一枚の紙切れに視線を落としていた。
 その表情は険しく、彼女の部下達は彼等が「親父」と親しみを込めて呼んでいる
自分たちの隊長の顔から、その紙切れに書かれている内容――師団本部または、
その上層機関である大本営からの命令――に察しをつけていた。
 ここ数週間、葉鍵国は月姫独立連隊から幾度となく限定的な侵攻を受けていた。
 その規模は小さなものであり、ほんの嫌がらせ程度の代物であるのだが、
ただ放置しておけば国家の威信に関わる。軍事力をもってこれらの部隊を撃退せよ。
それが、師団本部から下された命令だった。
 七瀬少佐は、その命令書を読み終わると、まるで低俗な風俗広告を扱うようにして
彼女の副官にそれを投げ渡した。
 副官の広瀬大尉は、命令書を地面落とさないよう慌てて受けとめる。
 そして、その書かれている内容に目を通して、彼女の上官がどうして機嫌が悪くなったのか?
その理由を再確認した。
「国境を越え、我が領土を不法に占拠している敵部隊を撃退せよ。なお、こちらから
越境をすることは許さない……ですか。相も変わらずの命令というわけですね」
 広瀬大尉は命令書を朗読しながら訪ねた。
 七瀬少佐は憮然としたまま地平線の彼方から昇る朝日を見つめていた。
 その先には、敵から侵攻を受けたという葉鍵国の領土があるはずだった。
 そして、そのさらに先には敵の策源地であるエロ同人国があるはずである。
 元来、葉鍵国もエロ同人国もエロゲ国というひとつの巨大な国家であった。
 そこでは、多くののエロゲ住民が厳格な統治の下、統一国家を形成してきたのであるが、
当時、国内に於いて巨大な力をつけてきた葉鍵勢力にとって、その統治手段は利にかなう
ものではなかった。
82狗威 ◆inui/iEQ :02/02/26 23:44 ID:rZMecrPF
 葉勢力は、現在では大本営参謀を務める青紫大佐による盗作疑惑によって、他のエロゲ
勢力と対立を深めており、鍵勢力に於いては、自由を求める鍵っ子達による暴動が頻発していた。
 混迷を深めるエロゲ国内の現状を憂慮した国連は、ひろゆき事務総長の決断により
国連直轄領であった土地に葉鍵国を建国することで事態の収集を計ろうとした。
 結果から言えば、その目論みは成功を収め、エロゲ国は元の秩序を取り戻し、葉鍵勢力は
自由な新天地を手に入れた。一部にはこの決定を快く思わない者もいたが、全体からすれば
少数であったし、なによりひろゆきに逆らおうとすう者は両国に存在しなかった。
 その後、両国間で小規模な小競り合いなどはあったものの、全体としては取るに足らない
ものであった。国連による領土の一次取り上げなどはあったものの、葉鍵国は順調に発展を
続けていた。
 一方、エロゲ国では、「風紀」を名乗る政治士官達が権力を握り、ネタ勢力や同人勢力の
排斥などが行われ、さらにいくつかの国に分割されていた。
 特に、同人勢力の排斥は、現在勢力を増している月姫勢力の暴走を招いた。
 彼等は、自らの国家を求め、幾度となく葉鍵国へ侵攻、その領土を不法に占拠していた。
 現在、彼等はエロ同人国に招聘されているが、そこでの立場も微妙なものであり、
安心できる土地を求め、今でも葉鍵国に対する侵攻を行っている。
「侵攻してきた部隊というのは、やはり今回もあの琥珀中隊でしょうか?」
 広瀬大尉は、上官が不機嫌なことに構わず話を続けた。
「……でしょうね。葉鍵内部で手引きをしている連中がいると聞くわ、まず間違いないでしょう」
「内通者ですか……。そちらは憲兵隊の長瀬少佐の仕事になりますね。うまくいくでしょうか?」
「多分、難しいでしょうね。葉鍵国内における月姫勢力の浸透は根が深いわ。
上層部の人間の中にも月姫シンパが居るくらいだからね」
 七瀬少佐は吐き捨てるように言った。
 事実、葉鍵国内における月姫勢力の影響は絶大であり、密かに葉鍵国による月姫勢力の
併合を目論む人々も存在していた。
83狗威 ◆inui/iEQ :02/02/26 23:45 ID:rZMecrPF
 そして、七瀬少佐にとってそれは信じられない行為だった。彼女はそういった人々のことを
「売国奴」だと言ってはばからない。何故、我々が育てあげてきた土地をタダで他人に
明渡さなければならないのか? まったくもって信じられない行為だった。そして、そういった
連中はかなり上層部にまで浸透している。まったくもって許し難い。
 彼女のそうしった思考は、ある意味において正当であったが、彼女が「売国奴」と呼んでいる
人々にも、それなりの正当性はある。彼等は、危機的状態ある葉鍵国の経済状況を打破する
為に、月姫勢力が有する膨大な市場(信者)を取り入れ、葉鍵国経済を活性化させようと
しているのだった。
 七瀬少佐にしても、その位のことは理解しているのだが、それでも自分達の土地に無断で
居座るような輩を快く迎えるような習慣を彼女は持ち合わせていなかった。
 どうしてもこの土地が欲しいなら、それなりの代償を払ってもらわなければならない。
そう考えていた。
「『こちらから越境することは許されない』。どうせここらへんでしょ? あなたが不機嫌な理由は。
上層部の中に存在する月姫シンパが、あちら側への攻撃を阻止しようとしている。あなたは
それが気に食わないと、そんなとこじゃない?
で、どうする? 命令を無視する?」
 広瀬大尉は、今まで口調とは打って変って親しみのある口調で尋ねた。
 それに対して、七瀬少佐は特にこれといった反応はしない。
 元々、彼女達は同期であり、普段は階級を意識しない「俺、貴様」の間柄なのである。
「まさか、命令は命令よ。軍人としての義務は履行しないとね」
「たとえそれが『売国奴』達が下した命令であったとしても?」
「たとえそれが売国奴達が下した命令であったとしても」
 七瀬少佐は、同期の大尉にそう笑ってこたえると、全員乗車を命じた。
 確かに上層部の命令は気に入らないが、このまま月姫勢力をのさばらせるつもりなど
毛頭なかった。我々の土地を侵した代償は、血でもって償ってもらわなければならない。
それがどれほどのものであるか、連中に教育してやる。
84狗威 ◆inui/iEQ :02/02/26 23:46 ID:rZMecrPF
「葉鍵師団第一戦車大隊、全車前進!」
 彼女の号令の下、鋼鉄の猛獣は一つの意志でまとまっているかのように動き始める。
 エンジンの咆哮と、キャタピラの疾走音。心震える戦場交響曲、その序章。
 七瀬少佐の表情からは、いつの間にかそれまでの険しさが消えうせていた。


 FIN
85名無しшだよもん:02/02/27 00:13 ID:bGbfus9z
おお、鋼鉄の乙女だっ!
86名無しさんだよもん:02/02/27 01:05 ID:GG6x6InU
そういや、昨日は226ではないか!?
どこかの部隊が反乱を起こしたりしなかったのか?
87名無しさんだよもん:02/02/27 01:34 ID:0+7iDxZ/
>>79
これより、みさき大隊支援のため武装RR親衛隊を投入する。
>>80は責任を持ってRR隊の指揮・統括に務めるように。

以上。


>>81-84
ご苦労だった…
なるほど、月対葉鍵になるとこんな感じになるのか…

>>86
我が軍には反乱を起こすほど兵力は集まっておらん!

ところで、太田君は何処へ行ったのかね?
せっかく私の秘書になったというのに…
88名無しさんだよもん:02/02/27 01:35 ID:g7krOIha
88ミリFLAKを食らえ!
89名無しさんだよもん:02/02/27 01:44 ID:g8k2zzEM
葉っぱだけに88mmか…
90名無しさんだよもん:02/02/27 01:47 ID:g8k2zzEM
つうかレス番も88かよ
91青紫超参謀:02/02/27 02:04 ID:bGbfus9z
         ∧_∧
         < `ш´>  即座に、不穏住人に対しRR菌をしようしたまえ
       _φ___⊂)
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    | RR参謀 |/
92太田香奈子:02/02/27 04:03 ID:6ARmobmc
結局私は転属なのね・・・。
それにしても、艦長が兵士Aと同じ名無しって言うのはどうかと思うわ。
93名無しさんだよもん:02/02/27 20:06 ID:S+Ij8bLV
あらかじめ俺個人のイメージだと断っておく。

有能な怠け者:指揮官向き―→高橋、麻枝
有能な働き者:参謀向き――→涼元
無能な怠け者:一般兵士向き→いたる
無能な働き者:銃殺刑―――→超先生、しぇんむ〜
94名無しさんだよもん:02/02/27 20:12 ID:VzqSoe7b
しぇんむ〜は有能だろう・・・音楽は。

しかしそうなると指揮官向きか。
・・・・・・なんだろう。この違和感は(w
95名無しさんだよもん:02/02/27 20:54 ID:4eUGYsWw
軍楽隊長でいいだろ(w
96名無しшだよもん:02/02/27 20:55 ID:bGbfus9z
実際の歴史を見てみると、無能な働き者ほど国家元首とかしてたりするんだよね。
と、いっても、無能の定義が戦時という流動的な状況に対応できないとか、思考が硬直的という感じで
平時では、有能だったりするのよ。
日本だけで言うと、東条英機とか石田三成とか……平時での有能な能吏というのは、戦時では弊害以外の何者でもないということか。
あと、上官から見ると同じ無能なら働き者の方がかわいく見えたりもするもんだし……うまくいかないものだ

ところで……。今日も飯は乾パンと塩スープかよ。上でピンハネしてるんじゃないのか?
たまにはカレーを食いたいよ
97アパム認定委員:02/02/27 20:58 ID:VnF0b72V
無能な働き者→アパム
98太田香奈子:02/02/27 21:01 ID:6ARmobmc
ところで、艦長。>>81-84はどうするのかしら?
よくできてるし、それベースの戦史とかあってもいいとおもうんだけど。
99名無しさんだよもん:02/02/27 21:01 ID:pSNal1Xb
しぇんむ〜は指揮官向きでは無いが
戦力にはなる
100名無しさんだよもん:02/02/27 21:25 ID:IJV05Po1
とある第三諸国の内戦というのは結構良い舞台設定かも。
101現状はこんな感じだろうか:02/02/27 21:34 ID:bGbfus9z
エロ同人国、月姫独立連隊琥珀中隊が葉鍵国に侵攻。葉鍵国一部地域を一時占拠。
   ↓
葉鍵国、七瀬戦車大隊を投入。琥珀中隊を国境線まで押し戻す。以後、小康状態続く。
   ↓
葉鍵国、奪還地域の治安回復、並びに防衛のためみさき大隊投入。小競り合いは続くものの異常なし。
   ↓
みさき大隊、占領地域の治安回復に難航。大本営、青紫大佐の要望により増援として同大佐率いる武装RR親衛隊投入。
そして現在に至る。

と、いう感じでしょうか。
補足として、みさき大隊は兵糧の不足により志気減。
武装RR親衛隊、不穏分子に対する恐怖統治を開始。
102名無しさんだよもん:02/02/27 21:43 ID:IJV05Po1
「あははーっ、訓練中の事故にみせかけて久瀬を殺しますよー」
「謀略は嫌いじゃない」
103みさき大隊転戦セリ:02/02/27 21:46 ID:ZIyhRgiF
参謀本部 水瀬秋子大佐ヨリ入電!
「本日深夜武装RR親衛隊到着ノ予定。到着後みさき大隊ハ治安維持任務ヲ
 解ク。補給完了後速ヤカニ第一戦車大隊ト合流シ敵ノ抵抗ヲ排除セヨ」

みさき大隊ヨリ返電!
「現在第一戦車大隊ハ越境中ノ模様。越境禁止命令ノ解除ガ必要ト思ワレル。
 参謀本部ノ許可ヲ求ム」

参謀本部 水瀬秋子大佐ヨリ入電!
「了承」
104せっかくだから:02/02/27 21:54 ID:bGbfus9z
武装RRの圧政に占領地域の月姫シンパ住人一斉決起、同調するように再編を終えた月姫独立連隊再侵攻を開始。
兵糧の不足するみさき大隊苦戦、挑発に乗ってしまった武装RR親衛隊はエロ同人国へ逆侵攻するも撃退され戦況は泥沼化。
実はみさき大隊の兵糧不足も住民の一斉法規も琥珀の仕掛けた陰謀であった。
そして、この状況を察知したエロゲ国は千代田聯合師団を両国の国境に配置。場合によっては葉鍵・エロ同人両国撃滅のため軍を動かそうと、様子をうかがう……

なんてな事になったら、最悪の展開だなー。と、歴史好きの一兵士は不安に思うのであった。
105名無しさんだよもん:02/02/27 22:11 ID:9lCY4ZVv
日本陸軍は潜水艦に航空母艦まで持っていたぞ!(海軍と仲悪かったから自力で調達するしかなかったw)
この方面ではまかせろ!!
106通りすがりの葉鍵者:02/02/27 22:15 ID:+o0ETylv
良スレの予感
107あさひ戦車隊:02/02/27 22:25 ID:yVyCYSWZ

        _, '´ ̄古ヽ
       ,',' ,'´-‐‐-、}.  ル';
      ,ii ii( 从ノソリ)))人ソ  ________
     〈_{0}}ii ,,イ゚{ ,i{'´ /    | 
       |i`'ii 、 lフノi/    < ジーク・ハイル!
       iij ,ノメ.f^lti{.        |
       (^`vV⌒ハゝ        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    どーーーん!
  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄\_             iし,'/
  | ┃┃         ||_| |.  ̄|   \| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄|≡≡
  | ┛┗━       l   | | | ̄    \===|====|≡≡
  | ┓┏━       |.     ̄       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヘヽ\
  | ┃┃__________.|__________|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ キュラキュラ
≡_ )________________|_
≡≡ '⌒) ===============ヾ\
≡≡≡  ⌒)⌒'⌒`) ( )     ( )    ( )ヾ }
     ゴ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
108長瀬祐介:02/02/27 23:25 ID:GaWjhAYP
鉄の猛獣が砂煙をあげて走り抜ける。
遠くで小さな閃光が一つ生まれる度に、何人もの人々の命が消し飛んで行く。
血と硝煙にまみれながら這いずり回る乾燥した大地。
幾多の血を吸いながら、決して満たされることのない乾き。
止まない耳鳴りと、明滅する視界。
人としての尊厳など、パン切れ一つほどの価値もないそんな場所で、
撲は生きていく意味をみつけた。

――瑠璃子さん……。
109月宮あゆ:02/02/27 23:25 ID:qcQ6pIR5
ふむふむ、いまは月姫軍っていうのに苦しめられてるんだね。
それではさっそく、>>11で手に入れたスイッチをオン!
110名無しさんだよもん:02/02/27 23:36 ID:tJA2pbc9

         |¨  v::., ,,;', :::' _,,, ;;¨v::., ,,;', ::' _,ヽ
          7;., '  :;  ,. ;;:,..: ::''_ ヾ, .. :: v ヽ
          r:. .'' :`` .y、.- v、 ;'' ::. ''  ,,,,;;::'''ヽ
          |: :.., , 、  ,,,,;;:::::::::::::::       __ ヽ
          i...  :::' _,,  "    __ ::::  '"ゞ'-'  |
          ヒ ., ..     - '"-ゞ'-' ::::::...      |
          \..::: ..'''ヾ ''i        :::::::       |
            \::' _,,v::., n、      ( ,-、 ,:‐、   |
             \.ヾ,''7 7r              |
               ヽ. v、 ;'',,,;;....   __,-'ニニニヽ .  |   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
..                ヽ.::''_ ..ヾ    ヾニ二ン"  / < うげー被爆しちまったよ・・ラララ・・♪
                  \,,, ;;' u,,;; .,,;;      /    \_______
                    `ー-::、,,;', :::' ;v, _ ,,..'|
                       \:: `ー――'''''/
111名無しшだよもん:02/02/27 23:49 ID:bGbfus9z
葉鍵軍みさき大隊にて……
兵士A「おい、聞いたか…? 味方の集積基地が消滅したって」
兵士B「ああ、反応弾使われたらしいな。ひでぇことしやがる」
兵士A「まあ、被害は物資だけだったらしいから良いけど……」
兵士B「良くはないよ、そのせいで明日からは乾パンも食えなくなるんだっ……!」

箝口令により、味方の誤爆であったことを知らされていない兵士の会話。
112名無しさんだよもん:02/02/27 23:51 ID:GaWjhAYP
>>111
佐藤大輔信者ハケーン
113名無しさんだよもん:02/02/28 00:04 ID:PUundoPb
第八八国境守備隊の前線基地

 0600時、国境監視檣より敵機甲軍団が国境を越えて進撃中との緊急電が入った。すぐに確認の為
何度も呼んだが一切応答はなかった。そして偵察機の発進準備も整わぬまま、破局はやってきた・・・。

 間近に落雷するような衝撃音が立て続けに轟き、基地の地面が大地震のように揺れた。
大口径の重砲が音速を超える速度で国境線を越えて飛来してきたのだ。
 完全に不意を突かれた守備隊は、いやたとえ万全の準備をしていたとしても同じだったであろう、
人間の力ではこの鉄の暴風雨を防ぐことはできないのだ、ただ逃げ場を求めて走り回るか或は呆然と
立ち尽くすしかなかった。

 新城沙織曹長もその一人だった。この世の終わりとはこのようなものなのだろうか・・・
あるいは・・・・・。
いつのまにか彼女は明朝、国境監視檣へ見張り任務の交代として赴いていった少女の最も愛しい人の名を呟いていた…
「祐クン…これ…全部夢…だよね」
その呟きが言い終わると同時に今までとは比べ物にならない衝撃が襲い少女は意識を失った。
やがて・・・かつてそこに駐屯地があった事を示す痕跡は建造物と思われる木材の破片
がわずかに散乱している他は直径数メートルものクレーターが無数に存在するだけだった・・・

114名無しさんだよもん:02/02/28 00:08 ID:PUundoPb
ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙
ゴメンなさい!!ゴメンなさい!!ゴメンなさい!!ゴメンなさい!!ゴメンなさい!!
ゴメンなさい!!ゴメンなさい!!ゴメンなさい!!ゴメンなさい!!ゴメンなさい!!
ゴメンなさい!!ゴメンなさい!!ゴメンなさい!!ゴメンなさい!!ゴメンなさい!!

 私だってあの鋏ENDは衝撃です!!出来ることなら思い出したくありません!!
でもそれがトラウマとなったのかいつの間にか思い浮かべてしまっている狂気の自分が
いるのです///さおりんファンごめんなさい!!!(沙織と祐介は確実に…という訳にはしてない一応のフォロー)
115名無しさんだよもん:02/02/28 00:52 ID:cRqDLxcb
<<葉鍵軍はハカロワ・ハカサバに続く「氏にまくりリレー小説」となり得る>>
に一票!
116名無しさんだよもん:02/02/28 00:53 ID:M1VmfYHB
         ∧_∧
         < `ш´>  敵の侵攻だ。敵に対して対策を練らねば!
       _φ___⊂)
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    | RR参謀  |/
117名無しさんだよもん:02/02/28 00:56 ID:DlUMZPon
>>115
リレー小説もいいけど、設定を考えるのも面白いので、そこらへんのバランスを重視したい。
あと、個人的に登場キャラの「死」は慎重に扱って欲しい。
巷にあふれる仮想戦記小説でも、メインキャラはほとんど死なないしね。
118名無しさんだよもん:02/02/28 01:06 ID:DlUMZPon
青紫大佐
現、大本営参謀本部作戦参謀。
葉鍵陸軍大学校をケツから主席で卒業。
どうみても出世コースからは遠く外れた人物であったが、
同期の高橋大将の取り計らいにより、軍上層部にコネをつくる。
主に参謀本部に出入りしていたところ、当時参謀総長を勤めていた
下川国家元帥に気に入られ、着実に権力を手に入れ始める。
現階級は大佐であるが、その権力は将官といえどもうかつに手を出すことを
許さない。葉っぱ勢力を影から牛耳っているとも言われている。
「超先生」「RRの神様」「100円参謀」など幾多の異名を持ち、
色んな意味で周囲から恐れられている存在。
119青紫超参謀:02/02/28 01:21 ID:xtGgdCmu
うわっ、月姫ゲリラだっ……!
た、助けてく……
120太田香奈子:02/02/28 01:33 ID:EQ5ejKa6
シリアス系なのは色々あったから、むしろ兵力は削られるけど、キャラは死なないようにしたらどうかしら。
基本的にネタ・ギャグ路線だし。なづけて偽善者システム。

・・・名付ける必要はなかったわね。ちょっと反省。

とりあえず、今日の出来事まとめ。
葉鍵国、ONE地区にて、七瀬少佐の漢女戦車隊が、月の琥珀中隊と交戦中。越境攻撃について、二系統・別々の命令が出ていて前線は困惑気味です。
命令系統の一本化を推奨します。
また、みさき大隊の、食料・補給物資の不足が深刻化。
北方では、月の新たな部隊も戦闘の準備をしてるみたいです。

とりあえずこのくらいかしら?>>113はとりあえず保留にしておくわ。
121青紫超参謀:02/02/28 01:34 ID:xtGgdCmu
>>118
私がいなければこの国の建国はあり得なかったのだよっ!

122名無しさんだよもん:02/02/28 01:35 ID:Yu4UWHCK
だよもん師団だよもん
123大隊長:02/02/28 01:45 ID:t/4y+KmQ
>>115
まぁ…葉鍵で軍事ならなんでもアリだが…

>>117
設定か…
そんなことを言っていると本当にリレーしだしそうだな…
私か? 私は元来ネタ人間だ。

>>120
太田君、少し名前をあしらってみたが、似合うかね?
つーわけで、秘書らしく私に奉仕したまえ。
遠慮は要らんぞ、ハッハッハ!
124名無しさんだよもん:02/02/28 01:49 ID:o8Ihw+xD
くり生剥けの女がいたYO.
http://www.pink2ch.gasuki.com
125太田香奈子:02/02/28 01:51 ID:EQ5ejKa6
(・・・こンのセクハラ上司!)
126名無しさんだよもん:02/02/28 01:52 ID:DlUMZPon
大隊長殿の部隊は>>56-57の編成表に含まれていませんが、当部隊はどこに属するのでありますか?

ハッ、もしやこの部隊は葉鍵師団最後の切り札、ラストバタリオン(最後の大隊)?
127名無しさんだよもん:02/02/28 01:59 ID:DlUMZPon
( ´Д`)/ < 隊長! 国会を占拠しましょう!
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1014827348/
128大隊長:02/02/28 02:05 ID:t/4y+KmQ
>>124
民間人が営利目的でこのスレに足を踏み入れるべからず。
(ズドン!)

太田君、死体の始末は任せたよ。
ああ、お駄賃として…パールのネックレスを進呈しよう…
何? 買春行為? だ、断じて違うぞっ!!

>>125
よいではないか…フフフ。
太田君は意外に照れ屋さんだな。

>>126
分かっておらんな>>126君。
私はネタワールドの人間だ、編成票に含まれるはずがないだろ?
苦しい言い訳? そんなこという人機雷です…

ああ、そうそう…月宮君、素晴らしい活躍だったよ。
自軍の基地及び同志を殺めた罪を償うがいい。
【月宮あゆ・更迭】
後任は桜井戦車隊を率いる桜井あさひ君に任せよう。

>>127
また削除依頼出されそうなので嫌です。
129名無しさんだよもん:02/02/28 02:07 ID:tvAlcRNG
葉鍵の黙示録 完全版
監督 YET12
脚本 原田ウダジ
撮影監督 高橋達也
音楽 折戸信二
協力 フィリビン空軍

月島拓也(カーツ大佐)
長瀬祐介(ウィアード大尉)
七瀬留美(キルゴア中佐)
長瀬源三郎(エビのシーンで出てくる将軍)
九品仏大志(ルーカス大佐)
長谷部彩(チーフ)
新城沙織(ランス)
長森瑞佳(シェフ)
柏木初音(クリーン)
130名無しさんだよもん:02/02/28 02:08 ID:tvAlcRNG
長瀬源一郎(ウィアードを引っ張っていくエージェント)
柳川裕也(コルビー少佐)
長岡志保(フォト・ジャーナリスト)
相沢祐一(ビル・グラハム)
倉田佐祐理(プレイメイト)
川澄舞(プレイメイト)
美坂香里(途中で契約が切れて帰国するプレイメイト)
斎藤(ステージに飛びこみ、最後までヘリにつかまってるアホ)
日吉かおり(昔話に出てくるプレイボーイ狂)
北川潤(トランクの中の死体)
久瀬(ド・ラン橋の指揮官)
鹿沼葉子(フランス農園の主)
高槻涼(フランス農園で演奏してる人)
神岸あかり(フランス農園のベトナム人コック)
天沢郁未(フランス農園にいる未亡人)
雛山理緒(ヘリに手榴弾を投げこむベトコン)
名倉友里(ウィアードに虐殺される女)
月島瑠璃子(ウィアードの離婚した妻)
131名無しさんだよもん:02/02/28 02:10 ID:DlUMZPon
( ´Д`)/ < 隊長! 青紫大佐が先走りました!
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1014827348/8
132大隊長:02/02/28 02:13 ID:t/4y+KmQ
>>131
あのRRが…帰ってきたらできすぎ漬けにしてやる…

やむおえん、大佐に続けっ!!
133太田香奈子:02/02/28 02:13 ID:EQ5ejKa6
え゙、死体処理って・・・、秘書の仕事!?
も〜・・・、それと大隊長。そんなこといってると風紀が乱れます。

青紫大佐は・・・、どこの指揮系統にも属さない独立部隊よね・・・、ある意味。
「アラモ砦」

(何で、こうなっちゃうんだろ……?)
 あの日の攻撃以来、兵士として順応していってしまっう自分に若干の嫌悪感を覚えつつ、新城沙織曹長……いや、臨時措置により特務曹長となった彼女は、基地周辺に警戒の視線を送った。
 精気に欠ける虚ろな瞳に、時折思い出したように痙攣が走る。三日前の攻撃、第八八国境守備隊の前線基地を襲った悲劇から生還した代償として、沙織は左肩を骨折していた。その怪我の痛みが走るのだ。
 本来ならば、負傷兵として後送されるべき怪我であるが、基地は、未だ敵軍のただ中に孤立している。応急手当をするはずの軍医は、衛生兵とともに重砲弾により四散していた。
 耐えられるはずもない痛みを、沙織はモルヒネを打って無理に克服しているのだ。
 そうしなければ、生きている者は一人でも多く働かねば、わずか28人にまで減少した守備隊を維持することが出来ない。そして何より、生き延びることが出来ない。
 自分が生き残ったことを知った瞬間。至近弾が彼女を襲い、一緒に歩哨をしていた戦友がちょうど盾のような形で彼女におぶさり破片と爆風の直撃を受けずにすんだと知った時から、沙織は何が何でも生き延びようと決意していた。
(生き延びること……それが、死んでいった人たちへのせめてもの慰め……か)
 東の空に朝日が昇る。払暁だ、最も、危険な時間……
「また……あえるよね? 祐クン……」
 残存守備隊の長い一日が始まる……。
135名無しさんだよもん:02/02/28 02:24 ID:DlUMZPon
個人的に

下川→ゲーリング
青紫→辻
高橋→マンシュタイン
麻枝→ロンメル
涼元→バイエルライン
136大隊長:02/02/28 02:30 ID:t/4y+KmQ
>>133
太田君は本当に初々しいのぅ…
秘書とは…何でもこなす便利屋なのであるよ太田君。
死体処理まではしないがな…だから、お駄賃と快楽が追加給金だよ。
何? 遠慮する? 謙虚だね君は、ハッハッハ!
137青紫超参謀:02/02/28 02:33 ID:xtGgdCmu
  |_∧
   |`ш´> ダイタイチョウ オコッテル…
   |⊂
   |
138名無しさんだよもん:02/02/28 02:34 ID:KAWaBuyy
北川「もう限界だぞ。撤退命令はまだかよ」
香里「武装RR親衛隊の戦線離脱を援護。
  離脱確認後速やかに撤退せよ・・・相沢君簡単に言ってくれるわね」
北川「Leaf旅団の、それもRR野郎の尻拭いかよ」
香里「上層部からの命令よ。愚痴言ってる暇あるなら、
    奴らのケツに弾ぶちこむことね」
北川「畜生やってらんね。俺は抜ける」
香里「敵前逃亡は誰彼刑よ。
   そうね・・・もし生きて帰れたら一晩だけつき合ってあげるわ」
北川「ひゃっほー。上半身吹っ飛ばされても生きて帰るぜ」
香里「でも妹とのファックは許さないわよ」
139青紫超参謀:02/02/28 02:35 ID:xtGgdCmu
  |_∧
   |`ш´> シカモ ズレタ…
   |⊂
   |
140名無しさんだよもん:02/02/28 02:35 ID:DlUMZPon
RRは青紫大佐の私設部隊で、正規の式系統からは外れてるんだっけ?
141大隊長:02/02/28 02:38 ID:t/4y+KmQ
>>139
ま、良いだろ…
その代わり、国会の管理・運営するように。
逃亡は許さんよ…フフフ。

今回は顔を針でつつくの刑で許してやろう。
        ↓  ↓ プスッ
         ∧_∧
       →< `ш´>← ツンツン
        ↑↑↑プスッ
142名無しшだよもん:02/02/28 02:41 ID:xtGgdCmu
葉鍵政権の葉っぱ党の多数を占めるにいたったRR党の党員により組織された部隊かと。
出世のためや、妄信的忠誠からRR党員になった軍人を主に構成された施設部隊あたりかな。
これとは別に下川国家元帥には下川師団があったりする。
命令系統に混乱をきたすことこの上ない組織
143名無しшだよもん:02/02/28 02:47 ID:xtGgdCmu
超大隊はきっと……RR感染者であるのと同時に、葉鍵正規軍内部に確固たる勢力を築くために編成された部隊とも見なされて隔離されてるんだろうな……
144名無しさんだよもん:02/02/28 03:07 ID:DPDZsQfi
徴兵された一人の新兵。
眠れずに、燈火管制の為に暗い雪の街を眺めている。
ラジオからはアイドルの恋人の歌う、戦意高揚のための歌が流れる。
平時はラブソングを歌っていたが、
戦争開始と共に廃退音楽に指定され、歌うことを禁止された。
もう一度、彼女の歌うラブソングを聞くために、
明日前線に行く。
145名無しさんだよもん:02/02/28 05:27 ID:RUoA8Ofc
>>142
空軍降下猟兵師団『シモカワ・シェンムー』のことかね?(w

しかし、武装RR何げに強くないか?
生体兵器の特殊部隊(誰彼)一通りに射撃の名手(レミィ一家)、生体兵器その二(ねこっちゃ)、情報将校(志保。確度に難あり)……
場合に拠っては生体レーザー兵器や物質透過薬の使用も可(藁

フレンスベルグ師団も真っ青の精強さだ(w
146がっくす:02/02/28 06:17 ID:8JePhUFV
まあ只の風の噂だが下川御大将が直々に開発指揮を執っている秘密兵器があるという.
其れは双子の機械人形であり耳に突起物があるという如何とも信じがたい代物で.
妹機は星と電信するという話だが,星の位置により方位を調べるのか.

矢張り殺人光線と同様にデマであろうか.(苦笑
147情報将校:02/02/28 12:50 ID:w5pCJ+qM
>>145
ソーラレイを開発しているとの情報もあります。

>>146
まだ不確定ですが、反射衛星砲装備との情報も掴んでおります。
148名無しさんだよもん:02/02/28 13:39 ID:kHbhR+Jc
板違いだけど、なんかクォヴァディス2を思い出す
149高槻涼少佐:02/02/28 13:59 ID:aS1XSrb5
(少年の補佐か…軍の命令は絶対であるし、まぁ、仕方が無いかぁっ…。)
150名無しさんだよもん:02/02/28 14:04 ID:qh+PCbWI
RR親衛隊(青紫大佐)
├一般RR
│  └公安諜報部(長岡志保RR少佐)
└武装RR大隊(坂神老RR少佐)
  ├宮内中隊(ジョージRR大尉)
  │ ├前衛小隊(シンディRR中尉)
  │ ├狙撃小隊(レミィRR中尉)
  │ └特科小隊(マイケルRR少尉)
  ├誰彼中隊(坂上若RR大尉)
  │ ├狙撃小隊(御堂RR中尉)
  │ └水戦小隊(岩切RR中尉)
  └実験中隊(石原軍医RR大尉)
     ├ねこっちゃ小隊(姫川RR中尉)
     └ソーラレイ小隊(凸RR中尉)
151名無しшだよもん :02/02/28 16:26 ID:ykSOhkWu
坂上蝉丸少佐の超大隊が葉鍵師団に編入されてるのは、RR親衛隊がこれ以上の戦力強化をさせない為らしい…
152名無しさんだよもん:02/02/28 16:42 ID:4uqNiKhg
銃を手に立ち塞がる者あらば、これを撃て!
153みさき大隊交戦中:02/02/28 20:16 ID:2DnI0rdc
みさき大隊ヨリ入電!
「現在国境付近ニテ第一戦車大隊ト共ニ交戦中!敵ハ中隊規模ノ模様。
抵抗ハ軽微ナレド神出鬼没ナリ。敵勢力ノ排除ニハ更ナル増援ノ必要
アリト求ム。司令部ノ判断ニ期待スル」

追伸
「当大隊未ダ補給受ケラレズ。司令部ノ現在ノ状況ヲ報告サレタシ・・・
兵ノ士気更ニ低下セリ・・・場合ニヨッテハ現地調達ナル強行手段ヲ
取ルコトモイトワズ。至急報告ヲ求ム!」

>129
月島拓也(カーツ大佐)
「私は葉鍵を見ていた。葉鍵の上を這っているそれが私の夢だ。
それが私の悪夢だ」
長瀬祐介(ウィラード大尉)
「葉鍵か。クソッ、ここはまだ葉鍵だ」

むむむ・・・素晴らしいプレイメイト達だ!葉鍵特に鍵派兵士の士気高揚
には効果甚大かと・・・ヘイ!さゆりん〜!最高だぜ〜!(w
154青紫超参謀:02/02/28 23:53 ID:xtGgdCmu
         ∧_∧
         < `ш´>  秘書か……
       _φ___⊂)
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    | RR参謀  |/
155名無しさんだよもん:02/03/01 00:06 ID:cQ6X+Nuv
>>154
       _
     '´/^Y^ヽ
    i !l{    i
    >(l-○∀○ <それならわたしが……
    (Y( \V/)Y)
   (Y) |__|_| Y)
   ソ (__)_)り
156太田香奈子:02/03/01 00:14 ID:6bVFZamX
・・・処理終わりました。
気持ち悪い〜。
RR親衛隊はでも、忠誠心は高いのよね。
157青紫超参謀:02/03/01 00:36 ID:EeP2mYex
         ∧_∧
         < `ш´>  後ろから刺されるのが怖くて参謀が務まるかっ! 
       _φ___⊂)
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    | RR参謀  |/
158大隊長:02/03/01 01:49 ID:RE/41CiL
>>149
高槻少佐も自分の部隊を持つかね?
名付けて「特殊強姦部隊」
その名の通り、婦女子を犯しまくる非道な部隊だ。いかがかな?

>>156
死体は重かったろう…ご苦労だったな太田君。
さあ、気持ち悪いことをした後は気持ちいいことでもしようか…フフフ。

>>157
その心意気はいいが、青紫参謀も武装強化してみてはいかがかね?
例えば戦車を調達するとか…
159名無しさんだよもん:02/03/01 01:52 ID:s3jq9IrF
下川国家元帥:葉鍵軍最高司令官
中上大将:葉鍵軍参謀総長
高橋上級大将:予備役
水無月大将:予備役
麻枝元帥:葉鍵軍集団司令官(含葉鍵師団)
涼元大将:葉鍵軍集団参謀長
久弥大将:行方不明(エロゲ国メビウス師団に招聘されたとの未確認情報あり)
160名無しさんだよもん:02/03/01 01:56 ID:s3jq9IrF
※注意
麻枝が元帥で、高橋が上級大将なのは、
上の方で高橋=マンシュタイン、麻枝=ロンメル
というのがあったから。あしからず。
161青紫超参謀:02/03/01 02:11 ID:EeP2mYex
         ∧_∧
         < `ш´>  そういえば、原田少佐という予備役がいたな。 
       _φ___⊂)   才能をひけらかさなければ、もう少しは長生きできただろうに
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    | RR参謀  |/
162青紫超参謀:02/03/01 02:18 ID:EeP2mYex
         ∧_∧
         < `ш´>  だれだっ! 馬鹿が戦車でやってきたといってるのはっ! 
       φ___⊂)
  ―――l∠ ̄〆/ ̄ ̄ ̄ ̄\\
    ̄ ̄ ̄|` ̄|| ./_  ★    \λ __
         ̄ ̄\_____   >} ‐=</ )、
         / ̄ ̄  ====  ̄ ̄\^  ○/)|
       _/_/⌒N /   /0 __\/  )|
     ∠__ /]  ̄    ̄ ̄  ∠___/  )λ
     |==== |――――――――|==== | )λ
     \===\ _______\===\/
163青紫超参謀:02/03/01 02:18 ID:EeP2mYex
シカモずれまくりだ
164青紫超参謀:02/03/01 02:24 ID:EeP2mYex
             ∧_∧
            < `ш´>  今度こそ! 前進して進めっ
           _φ___⊂)
   ―――l∠ ̄〆/ ̄ ̄ ̄ ̄\\
    ̄ ̄ ̄|` ̄|| ./_  ★    \λ __
         ̄ ̄\_____   >} ‐=</ )、
         / ̄ ̄  ====  ̄ ̄\^  ○/)|
       _/_/⌒N /   /0 __\/  )|
     ∠__ /]  ̄    ̄ ̄  ∠___/  )λ
     |==== |――――――――|==== | )λ
     \===\ _______\===\/
165参謀本部職員:02/03/01 02:26 ID:s3jq9IrF
青紫参謀はAAエディタやギコぺを御存知ないようだ(ヒソヒソ
166名無しшだよもん:02/03/01 02:28 ID:EeP2mYex
うう、誰か職人の到来をまとう……
167名無しさんだよもん:02/03/01 02:29 ID:09OMiS8g
               ∧_∧
               < `ш´> 
           _  φ___⊂)
   ―――l∠ ̄〆/ ̄ ̄ ̄ ̄\\
    ̄ ̄ ̄|` ̄|| ./_  ★    \λ __
         ̄ ̄\_____   >} ‐=</ )、
         / ̄ ̄  ====  ̄ ̄\^  ○/)|
       _/_/⌒N /   /0 __\/  )|
     ∠__ /]  ̄    ̄ ̄  ∠___/  )λ
     |==== |――――――――|==== | )λ
     \===\ _______\===\/

これで宜しいか?参謀殿
168名無しшだよもん:02/03/01 02:32 ID:EeP2mYex
ありがたや、ありがたや
あるのは知ってても、使いことはないだろうとか思ってるとこういうときに恥をかいてしまう……
169名無しさんだよもん:02/03/01 02:38 ID:qt6QkGT/
協力無比な武装RR装甲部隊
第1RR装甲師団ライプスタンダルテ・シモカワ・ナオヤー
第2RR装甲師団ダス・リーフ
第3RR装甲師団デキスギ
第9RR装甲師団キズアト
第10RR装甲師団トゥーハート
第12RR装甲師団シモカワユーゲント
170名無しшだよもん:02/03/01 04:49 ID:EeP2mYex
そういえば、超先生が乗ってるのは、多分鹵獲したのであろうT34だけど
葉鍵軍ってどんな戦車に乗ってるんだろ?
171名無しさんだよもん:02/03/01 13:41 ID:aJsOyQ+3
一線級部隊:T−72、T−64
二線級部隊:T−55
訓練部隊:T−34
172名無しさんだよもん:02/03/01 18:09 ID:VpGGLSNS
最前線へ突撃だよもん!!

      _
    '´    ヽ     
   ri_,.1リノ)))〉  /     
    〈「(l!゚ ヮ゚ノ| /     
    ノ⊂)水!つ/      
    ((( く/_l〉 リ     
    `` し'ノ

173名無しさんだよもん:02/03/01 22:47 ID:MC+jnduY
                    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                         | 出撃するぞ!
                         \    
                            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                                
                                ノ   Λ_Λ        .|     
                     ┷=====〓〓■┘   (´∀` )       |   
                           □| ̄ ̄|  ¶⊂ ¶⊂)       ┃       
 __         _     __,――√ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
〇)) )二)ニニニニニ〔  〕ニニ二二))|.   |                      /       
  ̄ ̄          ̄      ̄ ̄|__|________/――――― ̄
                 | ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  
                 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄\ ゝ ̄ ̄ ̄ゝ\ ̄ ̄ ̄\
                 |   |  |  |  |)________ )О______О)_______)
                 ( ―┴―┴―┴-/7====7_          7====7
                  \ ゝ λ λ λ λ 7====7\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄7====7
                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
174青紫超参謀:02/03/02 02:13 ID:GdnnV3Ln
               ∧_∧
               < `ш´> どうしたことだ、士気がsageっとるでわないか
           _  φ___⊂)   諸君らの勇敢なる勇気を私は求めているのだ!
   ―――l∠ ̄〆/ ̄ ̄ ̄ ̄\\
    ̄ ̄ ̄|` ̄|| ./_  RR   \λ __
         ̄ ̄\_____   >} ‐=</ )、
         / ̄ ̄  ====  ̄ ̄\^  ○/)|
       _/_/⌒N /   /0 __\/  )|
     ∠__ /]  ̄    ̄ ̄  ∠___/  )λ
     |==== |――――――――|==== | )λ
     \===\ _______\===\/
175 パイロット:02/03/02 14:20 ID:1Wb2ebVl
   
                        敵戦車確認、攻撃に移ります                  _
                                                      | |
  _____________┌┐____________                    .| |_
  ──────────==[二]==──────―――                   /| | /
                   | |                             [二二二=┼=二二二]
               ___/三三)_____                          /_ .||
          ___ム|________`ヽ                       / / .| |
        ./ || .[]|  :|   「|_____|| ̄ト‐‐‐---、_                ./ / .| |
       ,/  .[]||,,/=|〓:|   L|_____||  |       `‐‐‐---、_______ 「 /  .| |
   ,, _,-┤  ./=||[]|=.|  :|┌┐  三【月】三   |           |        |/__ コヽ、
   | ̄:|  |[]■|=..||===|〓:|└┘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|   ______|\|
  /^ヽ|  . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ∈ニニニニ   .| ̄ ̄|┌┐       _______________________________/      
ゝ_ノ|_________ヽ__/__   |__|└┘ _________/
        \ヽ| | ヽ| ||/  (三二三< ̄ ̄ヽ___|/                
      ===lニ二l]  ヽ/⌒ヽ (三ニ三<
         `⌒'   .ゝ_ノ


     
176名無しшだよもん:02/03/02 18:17 ID:GdnnV3Ln
攻撃ヘリ!? 聞いてないぞっ……!
くそっ、高射砲の連中はどこで昼寝してるんだっ!?
177あぼーん:あぼーん
あぼーん
178名無しさんだよもん:02/03/02 19:20 ID:/fDhk9R+
>>176
つーか、90式が出てきた段階で圧倒的に不利であります!
179名無しさんだよもん:02/03/02 19:42 ID:1zhYK3mD

             ∧_∧ 90式戦車なんて105mm戦車砲で十分だ!!!!!
            < `ш´ [二ヽ=┷    [二二==┷
            (つ  つ | ||___     /|
          __┌──[┘| |□ | |─ヘ ̄ ̄ヘ    __
        │ | . | ̄| ̄. ┐┐OOO   ヘゝ ( ̄ ̄ (  (( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄( ̄(○)
        └┴┼ ┴┴┘┘ OO   _/ ̄  ̄/ ̄ゝヽ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄
   | ̄ ̄ ̄── ゛===──二二____ ̄ ̄ ̄ ──/「\ _____
   |                  \o   \────==\   o\
  └      R R !!        /7====7|     ゝ|○|/7====7
  / /\___________/7====7────── 7====7
  /( U |() i()i()i()i()i()i()i( 7====7 _____/ 7====7
   \ ゝ λ λλ λ.λλ 7====7          7====7
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄   '''''' ̄
180名無しさんだよもん:02/03/02 20:02 ID:vv+rx6Zn
>>179
無茶言うな(w
自車の44口径120ミリ滑腔砲の零距離射撃に耐え得ると言われている
90式の前面装甲をK−1の105ミリで貫けるか。
側面から奇襲すれば話は別だろうけど。
181名無しшだよもん:02/03/02 20:14 ID:9r3dDxDs
やむをえん…
肉弾特攻あるのみっっっ!
182太田香奈子:02/03/02 21:51 ID:Wvo/wUm/
(風邪引いた、なんていったらまた大隊長にセクハラされるかしら・・・)
183名無しшだよもん:02/03/02 23:05 ID:GdnnV3Ln
>>177
こんな時に慰安婦がやってきてもなぁ……
なんだよ、ろくなのがいないじゃないか
184名無しさんだよもん:02/03/03 00:46 ID:AzIAAqRa

                            | 90式戦車で応援だよ〜
                            | ……中国の90式U型だけど。
                            \
                              ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                            __
                           ((⌒ヽヽ 
                           J´∀`ル
                    ┷⊆〓■=⊂[  )  ┃
                   ____└<=====>. ┃
 ___________/_ _  \ ̄,,,-''~ ̄ ̄ ̄ ̄~|
○___))________)(   /  ̄/       ,-''
         _____/ニニ┘_/  /      /
       /___/     ̄/___/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
       〈==={  ̄ ̄ ̄ ̄ 〈==={ヽ―――――――――――/
 .       ゝ==\       ゝ== >  /~ヽ/~ヽ/~ヽ/~ヽ/~ヽ/~ヽ 〉
         ゝ==ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ゝ==ヽヽ.λヽλヽλヽλヽλヽノ/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
185マルチ:02/03/03 01:58 ID:LKWXx6LF
はわわわ、敵が”90式”を出してきたというんで急いで新型持ってきました!!
92式軽戦車に97式中戦車です!!向こうのより2年と7年も新しいです!!!


え゙っ…ち、違いました?!! はわわあW−−ゴメンナサイー!!!
186青紫超参謀:02/03/03 02:20 ID:RwCMqeCb
勝てる! 勝てるぞっ!!
車体に詰められるだけ火薬を詰めるんだ。そして突撃!
一人一殺! コストでは我が方が圧倒的優位! どんどんぶつけて衝突させろー!
187名無しさんだよもん:02/03/03 02:23 ID:aViuoCtn
>>180
タイプ90?湾岸でM1エイブラムスがT72の集中砲火を受けて戦闘不能になったとの報告があるし写真も見たことがある。
乗員は大丈夫だったらしいけど・・・ 幾ら正面でもパンツァーファウストやTOW2を数発喰らえばアウトだと思うんだが?





           |
           |        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           |  ∧ ∧ < 茜タンと交換
           | ∩(, ゚Д゚)  ヽ________
           | ヽ   ̄ \
        _ д_n=== |=| ̄\_
        |」_」_」  |/゜゜|U|゜゜| ̄ヽ゜ ゜\二≡=============
     __   |─゜─゜-|_゜゜_=゜゜\。__\。/:____
  n/ \  ̄ ̄ ̄ ̄── −o 。 。 ゜/≡≡]]\  ̄\_
 | ̄ ┘ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ └ヽ  ┐
 | / ゜゜ ゜|゜  ゜  ゜  ゜  ゜ .゜|゜  ゜  ゜  ゜ ゜|゜  ゜ ゜|゜  \
└\。_。. |。_゜_。_゜_。_゜__。|。_゜_。_゜___。|。_゜_ 。|。__。  )ヽ
  / |゜ ・─・ ゜|゜ ・─・ ゜|゜ ・─・ ゜|゜ ・─・ ゜|゜ ・─・ ゜|゜ ・─・ ゜|゜゜/ヽ
   .|。___。____。|。__。_。|。_。__。|。__。_。|。_。__。|。__。_。|。 ◎))
   (◎ ((◎))─((◎))─((◎))──((◎))─((◎))─((◎)) /
    ヽ ┴ ┴ ┴ ┴ ┴ ┴ ┴ ┴ ┴ ┴ ┴ ┴ ┴ ┴ ┴ ┴ ┴

 M3A2ブラッドレー騎兵戦闘車 (TOWU搭載)
188名無しさんだよもん:02/03/03 02:42 ID:AzIAAqRa
「祐一……このままじゃ持たない」
「ああ、持たないだろうな。どうするんだ?」
「……吶喊する」
「なるほど、そりゃ良い策だ……っておい!?
 こっちは射ち竦められてるんだぞ、この弾雨の中出てったってあっという間に蜂の巣がオチじゃねーか!」
「……大丈夫。避ければ良い」
「避ければ良い、ってお前以外にそんなことできるやつがいるかーっ!!」
「……それじゃ、いくから」
「って、待て……かーっ! どうしてこんなにも馬鹿野郎なんだろうなあ何時は!
 畜生、皆出るぞ! あの吶喊お姫様に遅れるなよ……全軍突撃!」
189名無しшだよもん:02/03/03 02:53 ID:RwCMqeCb
マジレスだが、どれだけ装甲が厚かろうと、一つの面に何発も集中砲火を食らえば破壊可能なはず
撃破ではなく、戦闘不能にするだけならば、キャタピラを破壊するという方法もある。動けない戦車など無視すればいい
190名無しさんだよもん:02/03/03 03:00 ID:eLl/ZsXy
                              ┷≡≡P      マウス超重戦車だゴルァ!
                              ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、
                             /  /  ,- \ / :::::::: ;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:::ヽ、
(⌒) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄) ) | /;:;;';;:;:;:;;';;:;::::: ;:;;';;:;:;:;;';;:::::::ヽ、
 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∧∧  ̄ ̄( ̄ ̄〃 ̄〃/ ( ;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:; ::::ヽ、
                     .,(゚Д゚;)-, 、` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.`ヽ、:::::::: ;:;;';:;;';:;;';;:;;';:;;';:;:;::;:;;';;:;:|
              (~) ) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄())/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、
            /             /;:;;';;:;:::::  ::::::;:;;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:::::   ;:;;';;:;::::::::ヽ、
           /             /;:;;';;:;:;:;;';;:;:   ;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:::ヽ、
          / ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄| ;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;::   ;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;::::::::ヽ、                 
         /___/    /___ | ;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:  ;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:: ;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;:;:;;';;:;::/
         `;__( \__`___\________________________/
           \三三(###  \三三\ ◎ゝ_ノ◎ゝ_ノ◎ゝ_ノ◎ゝ_ノ◎ゝ_ノ◎ゝ_ノ◎ ;:'"
            ~~~~~~~~~   ~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
191名無しさんだよもん:02/03/03 03:09 ID:V4fWjEhn
>>189
動き回ってる戦車のキャタピラを上手く狙えるなら苦労はねぇよ、おめでてぇな…
192名無しшだよもん:02/03/03 03:16 ID:RwCMqeCb
だから、肉弾特攻だって……冗談
旨く狙う必要はあるまい、地雷などの罠に誘い込むも好、何問かの対戦車砲や30_、40_クラスの機関砲など数を撃てるヤツがあればキャタピラはやれる
193名無しさんだよもん:02/03/03 03:46 ID:8GMrmoo6
>>192
お前は戦車に轢かれたことがないから、そんなことを気楽に言えるんだ。
194名無しさんだよもん:02/03/03 10:30 ID:WsqzfdRy
>>191
あのー……
実戦では良くある話なんですが……>キャタピラを狙って撃て
装甲の下面を狙うとか、砲塔基部を狙うとか、ピンポイント砲撃は戦車兵の技量の見せ所ですよ?(w

つか、葉鍵から離れたところで軍事談義やりたいんなら軍事板に来いっつの。
195青紫超参謀:02/03/03 17:18 ID:RwCMqeCb
         ∧_∧
         < `ш´>   よし、2週間分のたい焼きを持ってジャングル越えだ
       _φ___⊂)   成功すれば敵の背後を突けるぞ
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    | RR参謀  |/
196名無しさんだよもん:02/03/03 18:35 ID:oymbAWNh
                        
            敵部隊発見、これより駆除にあたる
              _______                   _
             [_______]
    _____________||____________                    .| |_
  ──────────==[二]==──────―――                   /| | /
                  | |                             [二二二=┼=二二二]
               ___/三三)_____                          /_ .||
          ___ム|________`ヽ                       / / .| |
        ./ || .[]|  :|   「|_____|| ̄ト‐‐‐---、_                ./ / .| |
       ,/  .[]||,,/=|〓:|   L|_____||  |       `‐‐‐---、_______ 「 /  .| |
   ,, _,-┤  ./=||[]|=.|  :|┌┐  三【月】三   |           |        |/__ コヽ、
   | ̄:|  |[]■|=..||===|〓:|└┘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|   ______|\|
○□ /^ヽ|  . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ∈ニニニニ   .| ̄ ̄|┌┐       _______________________________/      
ゝ_ノ|_________ヽ__/__   |__|└┘ _________/
        \ヽ| | ヽ| ||/  (三二三< ̄ ̄ヽ___|/                
  ウィイイン  [○]l]   ヽ/⌒ヽ (三ニ三<
         `⌒'     .ゝ_ノ

197名無しさんだよもん:02/03/03 18:49 ID:oymbAWNh

      おちろ〜蚊とんぼ!
               ____
             ∧∧ ___|__ 
             ( ゚Д□____(_)
             |  ̄__ )
             |高橋|
198名無しさんだよもん:02/03/03 18:50 ID:sG6zWkTD
KV-2かM3リーも登場キボンヌ
199名無しさんだよもん:02/03/03 18:54 ID:zPfHSYDT
>>193
お前はあるのかYO!
200名無しさんだよもん:02/03/03 19:01 ID:oymbAWNh
          高橋上級大将、生きてらしたのか!
             ∧ ∧  
            ( 〇ー〇)
            L Д/
            |原田|

201名無しさんだよもん:02/03/03 19:27 ID:h+Kjgzf4
畜生めっ、上の連中も前線に出てこいってんだ
いつもいつも無茶苦茶な作戦ばかり立てやがってっ!
202名無しさんだよもん:02/03/03 20:23 ID:lMN8cPhk
>199
193は秋子さんに違いない!

祐一「敵90式の為に被害甚大!>181
と言う事で秋子さんよろしく」
秋子「了承」

・・・数日後。未だ90式の被害に悩まされる葉鍵軍
あーでもない、こーでもないと議論沸騰

祐一「だから、肉弾特攻だって……冗談 」
秋子「>193。あの時は1秒了承しましたが、轢かれると結構痛いものなんですよ。」
名雪「お母さんが戦車に轢かれたって・・・・
   でも生きてるの。もう私笑っちゃうよ」
203名無しшだよもん:02/03/03 21:24 ID:RwCMqeCb
発 RR親衛隊一般RR公安諜報部
宛 葉鍵軍参謀総長中上大将殿
「月姫独立連隊トノ交戦中ニ接触セシ所属不明ノ味方部隊ニテ、
高橋退役上級大将ヲ始メトスル行方不明将校ヲ多数確認セリ……」

   陸軍中上学校
中上「なんということだっ!? まさか高橋上級大将が生きていたとは……。
   いかん、急いで、国家元帥に報せねば……! 手遅れになればクーデターが起きるっ!!」
204名無しさんだよもん:02/03/03 21:26 ID:xKbGYl8m
大隊長!
相沢中佐が長瀬軍務局長を陸軍省内で切り殺してヒデキ感激!
205名無しさんだよもん:02/03/03 21:57 ID:GSar4zHj

青村早紀武装RR中尉
 「中上大将殿、柏木千鶴准将の空挺連隊所属の柏木梓大尉指揮下の中隊に
進入されました!現在正面ロビーにて交戦中!RR武装親衛隊では防ぎきれ
ません!幽閉中の水無月大将を移動させて下さい」
中上「く、かつての葉鍵国防軍の戦女神と言われたあの連隊がまだ残ってた
のか、高橋上級大将の生存が確認された時点で気づくべきだった…」
206名無しさんだよもん:02/03/03 22:06 ID:GSar4zHj

あ、この連隊「痕連隊」と言われて葉鍵臣民の憧れの的でしたが1年前に
粛清された筈って設定ですが(俺の脳内で)好きに弄くってくだせれ
207名無しさんだよもん:02/03/03 22:32 ID:GSar4zHj
葉鍵国防軍強襲揚陸艦
「ホワイトアルバム」
艦長:原田うだる少佐
満載排水量/40,000/全長250/全幅41.4/
出力69.000馬力/速力23ノット/乗員1000名
+揚陸部隊2000名/ヘリコプター35機+垂直離着陸機10機
1997年海戦にて撃沈(公式記録)
208名無しさんだよもん:02/03/03 23:03 ID:C1swJo7R
つーか、葉鍵国の総戦力は一個師団だけなのか?
209名無しшだよもん:02/03/03 23:25 ID:RwCMqeCb
葉鍵軍が一個師団しか常備軍を持ってないだけだったり
国家元帥が一個師団、武装RR親衛隊も無駄に部隊を持ってる。
予備役が豊富なのか、それともリーフがホワイトアルバム作戦、まじ☆アン計画、誰彼騒動以降のどたばたと失敗続きで規模縮小。
そのあおりを食らって鍵側も同レベルの軍縮を行ったとか

……東京開発局も独自の軍を持ってそうだ
210名無しさんだよもん:02/03/04 00:01 ID:DKjQC+zT
正規軍が一個師団+α
葉っぱ、鍵がそれぞれ私兵部隊を保有。
鍵の公称総戦力は14万。実際はそれ以上とも言われている。
また、鍵は極秘に細菌戦部隊「IR」を保有している。
211名無しшだよもん:02/03/04 00:59 ID:FrH+CrBU
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1014565791/56-57
これを葉鍵軍の一覧とすると、実質は普通の一個師団より少ない。

対し、武装RRは本体の武装RR親衛隊が
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1014565791/150
その他の師団として6個装甲師団がある。
http://wow.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1014565791/169
で、下川シェンムー直属部隊として空軍降下猟兵師団『シモカワ・シェンムー』を保有している。

鍵の方は、今のところ出てこないけど、同じくらい所有してるんじゃなかろうか。
212名無しшだよもん:02/03/04 01:02 ID:FrH+CrBU
葉鍵軍は新設された葉鍵初の共同軍で、まだ編成途中なのに交戦状態に入ってしまったと考えた方が自然かもしれない
213大隊長:02/03/04 01:28 ID:Ia8jNvBx
>>182
何っ!? 太田君が風邪をっ!
それはいかんなっ! 早速パジャマに着替えるといいぞっ!
さ、着替えなさい。 …何? 嫌だ? わがままを言ってはいかんぞ!

薬は即効性媚や…いや、風邪薬を飲むといいぞっ!
214名無しさんだよもん:02/03/04 01:36 ID:foPC0bZs
一般軍隊のような統一されたものではなく、
アフガン北部同盟のような寄り合い所帯と考えた方がよいのかな?
葉鍵師団は葉と鍵、双方の協力の象徴のようなものだと。
215名無しшだよもん:02/03/04 02:03 ID:FrH+CrBU
葉も鍵も七個師団ずつ持ってるとして、一個師団をだいたい2万人くらいとすると、葉の公称兵力は期せずして14万と一致。
葉・鍵あわせて28万も兵力持ってるのかよ……

2個師団ほど援軍に出してくれてもいいのに……
216名無しшだよもん:02/03/04 02:03 ID:FrH+CrBU
葉じゃなくて鍵の公称戦力だった
217op@:02/03/04 02:04 ID:c4IY8mwy
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218名無しさんだよもん:02/03/04 02:47 ID:foPC0bZs
慰安婦到来age
219名無しさんだよもん:02/03/04 05:19 ID:38Dglai2
ワラタ
220名無しさんだよもん:02/03/04 09:23 ID:1dIkHuZ3
 214殿、1年前迄は高橋上級大将指揮下の葉鍵国防軍(別名VN軍)というのが
存在しておったが、下川閣下のスターリン並の粛清、2.14事件で壊滅し、大半
が銃殺刑か流刑地送りになっておる。
 で、現在寄り合い所帯で、軍を再編中じゃな。
221名無しさんだよもん:02/03/04 09:28 ID:1dIkHuZ3
 と、すると高橋、水無月、折戸(鍵に亡命)等は例えるなら
ロマノフ王朝の残党みたいなものかのう
222名無しさんだよもん:02/03/04 09:30 ID:1dIkHuZ3
MOONはドイツ第三帝国だなあ
223名無しさんだよもん:02/03/04 09:53 ID:1dIkHuZ3
MOON第三帝国葉鍵遠征軍
 月姫軍16万
総司令官:遠野志貴元帥
遠野秋葉師団
アルクェイド師団
シエル師団
ネロ・カオス師団
この4個師団が戦場でドリルの役目の精鋭部隊ですな
翡翠師団
琥珀師団
乾有彦師団
弓塚さつき師団(最後の切り札)
ざっとですがこんなもんですかね
224名無しさんだよもん:02/03/04 10:01 ID:1dIkHuZ3
当然、兵装は現在のドイツ軍+ナチ÷2ね
225フーシェ中上:02/03/04 10:02 ID:JDyXd40Z
ロベスピエール下川を倒し、新帝国を現出するには時間が足りませぬ。
児ポ砲による廃業革命の波はもうそこ迄迫っております!
早くナポレオン宇陀児を見つけなければ・・・うぬ!腕を放せ!お、お前は・・・
226名無しさんだよもん:02/03/04 10:17 ID:1dIkHuZ3
 早く、指揮系統を統合しないと国土蹂躙されるねえ。
後、高橋上級大将生存も知られてはまずいなあ、軍内部
高橋シンパ(旧国防軍仕官等は大抵粛清免れたとしても、
3階級程降格されてる例:柏木千鶴准将は現在少佐)
227名無しさんだよもん:02/03/04 10:19 ID:1dIkHuZ3
途中で書き込んじまったすまそ
続き
高橋シンパがクーデター起こしかねないからね
228名無しさんだよもん:02/03/04 10:29 ID:1dIkHuZ3
民衆の噂話
「おい、最近各地の流刑地を謎の武装集団が襲撃して、旧国防軍の
兵隊さんを解放して回っているらしぞ」
「へ〜」
「しかも、その中に高橋上級大将の姿があったらしいぜ」
「でも、あの人は下川皇帝に…」
「お前ら物騒な話をしてんじゃねえよ!RRの連中に見つかったら、只じゃすまねえぞ」
「ああ」
229名無しさんだよもん:02/03/04 14:57 ID:smL6B+lw
蝉丸「……誰だ」
??「私です、坂神大尉」
蝉丸「貴女ですか。 宴の準備は着々と進んでいる様ですね」
??「はい、参加者が続々と集まっています。 ……大尉の方は?」
蝉丸「こちらも順調です。 御堂や岩切も、見世物の練習に余念がありません」
??「そうですか、拝見するのが楽しみですわ。 今回の宴の主役は大尉達だから」
蝉丸「いえ、我々の力など… 貴女達が事を起こさねば、動くことも出来なかった」
??「しかし大尉達の力がなければ、宴を成功させる事は不可能です。 期待しておりますわ」
蝉丸「尽力するつもりです。 ところで、宴の後の処遇ですが…」
??「御心配無く。 部下の中には疑いの声をかける者もおりますが…」
   「私は、貴方達が真に葉鍵国の将兵であると信じております。 相応しい活躍場所を約束します」
蝉丸「……感謝します」
??「それでは、本日はこの辺りで… またいずれ、ご連絡しますわ」
蝉丸「了解しました、柏木少佐」
230187:02/03/04 15:27 ID:DMSMzIGy
某国軍事顧問団所属 M3A2ブラッドレイ騎兵戦闘車
「>196 アパッチが居るじゃねぇかゴルァ!」
 車長の怒号が飛ぶ・・・ 遠野財閥だか知らんが連中は良い兵器を持っている。
「聞いてないぞ畜生!あ・・・中田氏スマソ」
 驚いた砲手がヘマをやらかした。
「・・・ひ・・・酷いです。」
 抗議の声・・・
「お前ワンペナ、茜ちゃん可愛相〜」
 操縦手がゲラゲラ笑いながら次を要求する。俺たちの命の代金だ・・・ブッシュ君も黙認してくれた。
「TOWUが届きました!」
 乗車班以外の定数は2名だが今偵察兵は1人しか乗ってない。
現在の状況は25mm、同軸銃の残弾は多数残っているがTOWUは幾らあっても足りない。個人の装備は暗視装置とM4カービン、手榴弾、拝借してきたSMAW等一応整った個人装備もある。

戦術としては岩山に隠れTOW発射機だけ出しての攻撃である。敵の90式を多数葬ってきたが此方も何度も危なくなった。エアランド・バトルのような華やかさは微塵も無く息を潜めじっと待つのが今回の戦いだった。

「ネロ師団とか言ってまた動物は勘弁してくださいよ!食料にしてもマズくて食えたもんじゃない。」
 連中も馬鹿じゃないから岩場にエンジン切って隠れていることには気がついているらしい。熊やらワニやら豹まで来るから始末が悪い。
「しっかしタイプ90へのバンザイアタックとはタマゲタよ。」
「俺達は契約外だからな・・・ブッシュ君も軍事顧問とかいってまたモガディシュみたくしないでくれよ。」
 アパッチに何とか探知されなかった為砲手の冗談を皮切りに車内が和む、命懸けの舞台にはユーモアが無ければやって行けない。
「この国でクーデターが起きようが皇帝が乱暴しようが良いモノは良い。茜タンハァハァ」
「操縦手の番で次は俺と思ったら偵察に行くのかよクソッタレ!」
 貧乏くじはいつも偵察員に降りかかるようだ、だがもっと悲惨なのは葉鍵国の正規軍の兵士達だろう。俺たちのために一晩中見張りをやらされているのだから・・・
 だからその分俺達はタイプ90を吹き飛ばす事で彼等の働きに答えるのさ。そして対戦車ロケットを用いて戦車の吹き飛ばし方を教える事も俺たちの仕事である。
231名無しшだよもん:02/03/04 17:12 ID:AJ23m6WE
 エロ同人国との交戦中のクーデターか、よく考えられてるじゃないか。
 あの国家元帥が疑心暗鬼となれば他の師団は手放すまい。と、なれば、戦っているのは葉鍵軍だけとなる……
 報告によれば敵は寡兵ながらも優秀、日々我が方の被害は増しているという。端から見れば、ていのいい粛正ではないか
 これでは、臣民はおろかRR隊員とて納得はしまい。
 そこへ、劇的な高橋上級大将の復帰か。たとえ簒奪でも、支持を得られるという寸法……
 それに、上級大将が相手であれば、エロ同人国の国民の信頼も厚い。月姫の連中とて容易に手は出せなくなる。
(問題は、あの大佐か)
 高橋上級大将と下川国家元帥を秤に掛けて答えを誤るほどの無能でもあるまい。
 ……案外、前線行きを志願したのも、この事態を予測してのことかもしれんな……まあ、これは考えすぎだろうか。
 さて、水無月大将も奪還されてしまったことだし、そろそろ私も身の振り方を決めねばならんな。
232名無しшだよもん:02/03/04 17:14 ID:AJ23m6WE
>>231
陸軍中上学校にて、ある日の中上大将の思惑
233名無しさんだよもん:02/03/04 17:21 ID:m9HNVbyR
つーか参謀とっと対策考えろよ
234住井准佐(工兵隊長):02/03/04 22:10 ID:e964RoY2
本日付けで新たな幕僚が我が工兵隊にやって来た。
「月宮あゆ大尉だよ。よろしくね」
この子は確か味方基地を壊滅させた伝説の!
……うちの部隊は懲罰部隊だったのか?
「一生懸命頑張るからよろしくね。」
いや、あんまり頑張らないで欲しい……。
「で、ボクは何をすればいいのかな?」
じゃあ、とりあえずこの基地の中を見学してくれ。
南中尉、案内頼む。

10分後、基地の南の火薬庫が大爆発を起こした。
どうすればいいんだ。
235七瀬少佐の憂鬱:02/03/04 22:28 ID:Q7x009Ov
 快調なエンジン音を轟かせ進軍する戦車の上で、ひとり七瀬少佐は不機嫌だった。
 国境地帯から師団本部へと帰投する途上、彼女はその感情を隠そうともせずに
ハッチから身を乗り出し、戦車の速度と自然の風が作りだす合成風に身を任せている。
 二つにまとめた長い髪の毛が風に吹かれて後ろへとながされていった。
 普段、影で部下達に「鬼の角」と呼ばれる髪型であったが、それはむしろ、
「戦乙女の髪飾り」と表現した方が相応しいと思われるくらい美しいものであった。
 しかし、彼女の部下達は「触らぬ神に祟りなし」とばかりに、それを盗み見るようなこと
すらしようとしない。それは、短からぬ時間、彼女の部下として過ごして来た彼等にとって
至極当然のこと、大隊の常識とも言えることだった。もし、今の彼女に対して下手に
話しかけでもしたら、歯の2,3本は失うことになるかもしれない。
「オトメ02より、オトメ01。いつまでふてくされてるの? あなたがそんなんだと
部下達が恐がってしょうがないわよ、いい加減機嫌直したら?」
 ふと、七瀬少佐のレシーバーからそのような声が響く。
 一部の例外を除き、普通だったら半殺しにされかねないような発言であるが、
発信元はその数少ない例外の一つだった。
 七瀬少佐は発信元と思われる方向――彼女の後に続く二号車――へと振り向いた。
 すると、そこには七瀬少佐と同じように戦車のハッチから身を乗り出した大隊副官である
広瀬真希大尉の姿があった。
 七瀬少佐と彼女は士官学校の同期であり、階級差をきにすることなく話し合える関係、
いわゆる「俺、貴様」の仲であった。
「そんなネチネチしてるなんて、あなたらしくないわよ。男らしくふっきっちゃいなさいよ」
「……怒るわよ」
「あはは、冗談よ、冗談。でも、あなたらしくないっていうのは本当ね。
今回の命令、そんなに気に食わなかった?」
「別に、そんなんじゃないわよ」
236七瀬少佐の憂鬱:02/03/04 22:28 ID:Q7x009Ov
 七瀬少佐は、そう言ってそっぽを向く。
 彼女の部隊は、つい先日まで月姫勢力との死闘を繰り広げていた。
 葉鍵領内に潜入した月姫部隊の補足撃破がその任務であり、七瀬戦車大隊は、
現地の川名みさき少佐率いる歩兵大隊と合流し、この任にあたった。
 敵月姫部隊は中隊規模の戦力で、彼等の最も得意とするゲリラ戦術を用いて
みさき大隊を翻弄していた。みさき大隊は敵に兵站線を断たれ、まともな作戦行動も
とれない状態にあったが、七瀬戦車隊の護衛を受けた補給部隊から物資を受け取り
なんとか戦力を維持することができた。
 戦力の立て直しが終了した後、川名大隊と七瀬戦車隊は、神出鬼没の月姫ゲリラを
一箇所に誘出させることに成功、七瀬戦車隊の持つ圧倒的な火力を用いてこれを包囲殲滅
することに成功した。
 神出鬼没をむねとするゲリラは、当然のことながら重火器を装備しない軽歩兵部隊であり、
正規部隊と真正面からぶつかればまず勝ち目はない。
 ゲリラを一箇所に集めて包囲殲滅する作戦は、古来より対ゲリラ戦術の基本であり、
彼女達の今回の作戦もそれを踏襲するものであった。しかし、その手際は実に見事なものであり、
実質的に一人で作戦を立案した川名大隊の深山大尉の手腕には、七瀬少佐も舌を巻いていた。
 恐らく、まともに補給を受けていたならば、もしくは川名大隊の物資消費率が並の部隊と同程度
であったならば、川名大隊のみでゲリラを撃破できたのではないか、そう思わせる程であった。
 ともあれ、ゲリラの撃破に成功した七瀬戦車隊を川名大隊は、次ぎに敵勢力圏に対する限定的な
逆襲を計画した。その主な目的は敵の中継補給基地であり、ここを撃破することにより、
ゲリラの活動を当面の間抑えられると考えたのである。
 しかし、この作戦はほどなくして師団本部に知れることとなり、作戦発動僅かな時間で師団本部の
水瀬秋子大佐より作戦中止命令が下された。
 命令が七瀬戦車隊に届いた時、敵補給基地まではあと僅かな距離であり、一部には作戦強行を
唱えるものもあったが、七瀬少佐は命令に従うことにした。
237七瀬少佐の憂鬱:02/03/04 22:29 ID:Q7x009Ov
 元々、中止命令が下れば即座に撤退するつもりであったし、葉鍵全軍の間で「ゴット秋子」
「水瀬アークデーモン」などと呼ばれる秋子大佐の命令を無視する度胸は流石の七瀬少佐も
持ち合わせていなかった。
「う〜ん、じゃあやっぱりあれ? 現場にRRがしゃしゃり出てきたこと?」
 RR、その言葉を聞いた瞬間、七瀬少佐は右手を強く握り締めた。
 RR親衛隊青紫大佐、あのクソッ垂れ出っ歯の顔など思い出したくもなかった。
 月姫勢力圏から撤退した後、七瀬戦車隊は本部への帰投、みさき大隊には現地の治安維持の
命令が下された。この命令を受理するにあたり、みさき大隊は本部へ援助を要請したのだが、
その内容は、一連の戦闘で消耗した物資の補給と補充兵の要請であったのだが、これを聞いた
青紫大佐はその内容を拡大解釈し、武装RR親衛隊を率いて自ら現地へ乗り込んできたのである。
 今回の作戦には彼女の部下も少なからず命を落としている。
 その代償として手に入れた勝利を、なにもしていない連中、それも悪名高きRR親衛隊に横取り
されたようで無性に腹が立つ。今にもとって返して、あの出っ歯に120o滑空砲を食らわしてやりたい、
そんな衝動に駆られる。
 第一、と七瀬少佐は顔を上げて思った。
 あの無能出っ歯に月厨共を抑える事ができるとは思えない。
 今回の葉鍵領侵攻作戦を立案したのはあの琥珀大佐と言われている。
 術策権謀に長けたあの人物のことだ、あれだけで事が終わるとは思えない。なにか二重三重に
罠を仕掛けているはずだった。果たしてそれを抑えることができるのか……。
 そして、七瀬少佐は「はぁ」と小さくため息をついた。
 そうなれば、再びうちの大隊に出撃命令が下るだろう。なにせ師団の中でうちの大隊が最も
有力な機動戦力だ。葉っぱ、鍵双方とも各個に強力な機甲師団を保有してはいるが、
お互いそれを使うつもりはないだろう。協力関係にあるとはいえ、お互いの仲はお世辞にもいいもの
とはいえない。つまらない紛争に貴重な機甲戦力を投入しすり減らすような真似はしないはずだ。
238七瀬少佐の憂鬱:02/03/04 22:29 ID:Q7x009Ov
 そしてうちの大隊に仕事が回ってくる。やれやれだ。
 せめて、現在編成中の「あさひ戦車大隊」が戦力として投入できる状態になれば、うちの負担も
少しは軽くなるのに……。
 ああ、クソ! せめて間もなく起こるだろう次ぎの紛争で、あの盗作出っ歯が戦死でもしてくれたら!
 そうして戦車の上部装甲をダンッと叩いた。
 あさひ戦車隊の投入はまだ先のことだし、青紫大佐の戦死に関しては絶望的だということは
分かっていることなのだ。特にゴキブリなみの生命力をもつ青紫大佐の戦死など、まずありえないだろう。
 彼女は、生まれて初めて「味方」と呼ばれている人物の死を願いたい気持ちになった。
 広瀬大尉は、そんな上官兼友人の様子を「ヤレヤレ」と見つめていた。
 副官というものは結構大変なものだ。本当にそう思う。

 続く?
239名無しさんだよもん:02/03/04 22:29 ID:BvSpo5D3
葉鍵東部方面軍総司令官:菅宗光元帥(以下む〜む〜)「しかし、卿等だけ
で大丈夫かのう?よろしければ我々も兵を御貸しするがのう」
??「いえ、今まで匿って下さっただけで十分ですよ。これ以上元帥に
迷惑はお掛けできません。旧国防軍も一個旅団程度まで減ってしまいまし
たが、まあ何とかなりますよ。それより、出来れば葉鍵軍の救援に向かって
下さい。今頃孤軍奮闘しているでしょうから」
む〜む〜「分かったよ。そして卿等の幸運も祈っとるよ」
??「ありがとうございます」
甘露「行ってしまいましたね」
む〜む〜「うむ」
??「原田君、ホワイトアルバム型LHD−2全艦への兵員
武器弾薬糧食の積み込みは完了したか」
原田うだる退役准将(公式記録では中佐に昇格後戦死により
2階級特進)「はい、いつでも全艦隊発進可能です」
??「では、懐かしい帝都に戻るとするか」
む〜む「幸運を祈っとるよ。高橋上級大将」
原田「高橋さん、いいかげん俺達の名前旧国防軍残党じゃな
くてまともなの考えようよ〜せっかく頭数も揃ったんだし」
高橋「じゃあ原田君はどんなのがいいの?」
原田「うだる様と取り巻き軍団」
高橋「却下」
240狗威 ◆inui/iEQ :02/03/04 22:37 ID:Q7x009Ov
>>235-238
また、即興でSSを書いてしまった。どすればいいんだ……。
ところで、このスレは半リレー小説のみたいな感じですすめて良いのかな?
もし、迷惑なら即刻止めるので遠慮なく言ってくだちぃ。

なお、琥珀の階級については何種類かあったようだけど、あえて大佐にさせて
もらいました。個人的に「キャラ→現場指揮官クラス」「スタッフ→指導者クラス」
だと思うのですが、そこらへんどうないでしょう?
あと、自分も一応ミリヲタのつもりですが、それほど濃くはないので
軍事知識に過ちがあると思いますが、その時は修正してやってくだちぃ。
241狗威さんへ:02/03/04 22:47 ID:BvSpo5D3
 いいと、思いますぜ。みんなで作る予想外の展開こそがこの手の
SSの醍醐味でしょう。
242名無しшだよもん :02/03/04 23:33 ID:AJ23m6WE
大隊長っ! ミス葉鍵が慰問に来るというのは本当でありますか!?
243狗威さんへ:02/03/04 23:48 ID:0Ge1c8sk
 エロ同人国って小国らしいので、(バルト3国みたいなものかな)
いくらなんでも16万は多すぎる気がしたので師団単位で編成してみました。
よろしければ、使って下さい。
月姫師団(遠野財団軍)
師団長・奈須きのこ中将 参謀長・武内崇大佐

編成表
 司令部付隊(翡翠大尉)
 魔眼旅団(芳賀敬太少将)
  第T連隊(遠野志貴大佐)
    聖堂騎士大隊(シエル少佐)※空挺部隊みたいなものね
    戦車大隊(乾有彦少佐)
  第U連隊(遠野秋葉大佐)
  第V連隊(琥珀大佐)
 吸血鬼旅団(清兵衛少将)
  第T連隊(アルクェイド大佐)
  第U連隊(ネロ・カオス中佐)
  第V連隊(ロア中佐)
  第四連隊(弓塚さつき中佐)
244名無しшだよもん:02/03/04 23:52 ID:AJ23m6WE
       ∧_∧ 
      < `ш´ ∩   リーフは死んだ、何故だっ!!
      ⊂     ノ   
        |⌒I、|
       (_). |
         (_)
      | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
      | RR参謀 |

          ∧ ∧  
         ( 〇ー〇)
         L Д/   お前が無能だからさ
         |原田|
245=完全無料ダウンロード特集=:02/03/04 23:53 ID:iOxAHBC4
=完全無料ダウンロード特集=
-浜◇あゆみが脱いだ!
http://pink2ch.gasuki.com/aikora/
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http://pink2ch.gasuki.com/fetish/
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http://pink2ch.gasuki.com/fetish/index22.html
-池袋でナンパに成功,濡れまくる娘で塩吹きシーンは一番の抜きどころ。
http://pink2ch.gasuki.com/fetish/index31.html
-カメラに向かってフェラーリ,かなり目がエロい。
http://pink2ch.gasuki.com/fetish/index32.html
246名無しшだよもん:02/03/04 23:56 ID:AJ23m6WE
       ∧_∧ 
      < `ш´ ∩   立てよ臣民っ!!
      ⊂     ノ   
        |⌒I、|
       (_). |
         (_)
      | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
      | RR参謀 |



        ∧ ∧  
       ( 〇ー〇)
       L Д/   お前とだけは断る
       |原田|
247名無しさんだよもん:02/03/05 00:10 ID:69zyvul5
月姫師団は仕官極端に少ないから兼任あたりまえかな
248名無しшだよもん:02/03/05 00:21 ID:PUmHdkyj
>>247
脇役とか歌月十夜のキャラも入れれば何とかなるんじゃないかな
といっても、下士官クラスのキャラにしか見えないけど
旅団規模でいいんじゃないかなー? 葉鍵軍も今のところ兵力が一個師団にとどいてないし
249名無しさんだよもん:02/03/05 00:29 ID:xXH/CNbd
スレ住人も可との事で軍事顧問を勝手に書いてしまったが・・・NG?
250名無しшだよもん:02/03/05 00:35 ID:PUmHdkyj
ブッシュはやばいと思う。どこかの板からの援軍とか傭兵という形の方が「らしさ」があると思うから
251名無しさんだよもん:02/03/05 00:47 ID:xXH/CNbd
>250
意見サンクス!次回以降修正予定。 戦術とか良くわからないから電波板辺りの何でもありな板から派遣されたと言う方向で。
252名無しさんだよもん:02/03/05 00:56 ID:TZADaHYi
 第3RR装甲師団デキスギ壊滅の報を聞いたとき、七瀬少佐はそれ
見たことかと思った。たかだか中継補給基地への攻撃、装甲師団では
過剰と言えるだろう。だからといって、大隊規模の親衛隊しかも、形
だけのお飾りでは余りにも心もとない。そこで、青紫参謀は月姫軍に
圧倒的な戦力を見せ付け、彼等の戦意を喪失させるため、過剰な戦力
第3RR装甲師団デキスギの出撃を偉大なる下川閣下に、水瀬秋子大佐
を通さず、私的ルートで具申をし、承認を得ることに成功した。
 敵戦力は敵の数倍の戦力で、叩けるときに徹底して叩くべきで、単純
に考えるなら、下川閣下の判断は正しかったのだろう。
 しかし、中継補給基地までの進路それが急な傾斜の多い、寒冷地で
あり、そういった大地では、燃料の消費量は飛躍的に高まる事を知って
いれば、下川閣下は別の判断を下したことだろう。戦場の環境と兵器の
特性を作戦立案の要素に加えることは、参謀の仕事であって、司令官の
仕事ではない。無理も無い話である。
253名無しさんだよもん:02/03/05 01:26 ID:TZADaHYi
 第3RR装甲師団は応戦しつつ壊走していく、月姫の部隊をウサギ狩りの
如く、追い掛け回しながら、中継補給基地へと進撃していった。
 もし、この場に七瀬少佐がいたら、不審に思うだろう。そして気がつくだ
ろう。いま目の前のいる月姫の部隊、殆どが歩兵で姿を隠そうと思えば、姿
を隠すのは、容易い。まるで中継補給基地へと誘導させられているようであ
る。遠回りに。
 中継補給基地についたころには、装甲師団の給油車の燃料も底をつき、脱落
した車両すら幾つかあった。
 上空から、周囲を警戒していた装甲師団所属のヘリのパイロットが、もう少し
高度を上げれば、愕然としたに違いない。中継補給基地の有る場所は、山に囲ま
れた盆地だったのだ。
 乾有彦少佐「あの基地が犠牲になるのは惜しいな」
  琥珀大佐「人と違って物はまた作ればいいだけですよ。それより彼等に同情
       すべきですね」
 「違いねえや。よし、野郎ども精一杯殺しまくれ」
 こうして、琥珀大佐作曲、乾有彦少佐演奏の殺戮のオーケストラが開幕した
254青紫超参謀:02/03/05 01:32 ID:PUmHdkyj
         ∧_∧
         < `ш´>  はっ!例の計画は、中上閣下のご命令通りに遂行しております。 
       _φ___⊂)   敵はともかく、味方は『デキスギ』の壊滅を真実と信じて疑っていない様子。
      /旦/三/ /|   これならば、国家元帥の諜報網を持ってしても察知は不可能でしょう。
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |   おっと、国家元帥の目と耳は中上閣下であらせましたな。
    | RR参謀  |/   しかし、来るべき高橋上級大将の草刈りから我々が生き延びるためとはいえ、師団規模の兵力を隠匿するのは骨が折れましたよ……では
255名無しさんだよもん:02/03/05 01:59 ID:TZADaHYi
 乾有彦少佐の指揮する戦車大隊は、90式戦車だけでなく、
ロングボウ・アパッチ、155ミリ自走砲、89式戦闘装甲車
等で編成されている、いわばミニ装甲師団であった。
 それらが、袋に入り込んだ第3RR装甲師団にアパッチから
送られてくる情報を元に一斉に襲いかかってきた。
 完全なる包囲陣から発生する殺戮のエネルギーは、圧倒的な
戦力差を補って、十分であった。正確無比なミサイルと弾薬は
次々に装甲師団の車両を屑鉄へと変え、生命を無へと還元して
いった。広く、薄く包囲展開した乾有彦少佐の戦車大隊は全戦力
を攻撃力に変換させ、装甲師団の圧倒的な戦力を林檎の皮を剥く
ように削り取っていく。
 こうして、圧倒的な戦力差でありながら、実戦力で逆転する結果
となり、宝石よりも高価な装甲師団は為す術もなく各個撃破されて
いった。
256名無しさんだよもん:02/03/05 02:10 ID:TZADaHYi
254ワラタ
257名無しさんだよもん:02/03/05 02:19 ID:xXH/CNbd
軍事顧問団M3A2
茜「・・・貴方達、本当に軍人なんですか?」・・・
  戦時と平時の余りの差に尋ねずには居られない茜
車長「俺たち?俺達は電波合衆国から派遣された軍事顧問だよ。勿論非公式のだけどネ」
 車長がさらりと真顔で流した。
茜「・・・非公式って。そんな・・・おかしいです!」
 驚くのも無理は無い。M3A2ブラッドレーという高価な兵器と補給のふんだんさはどう見ても異常だ。
偵察員「あの国は複雑な理由も簡単に解決できる素晴らしい国、出国も兵器も簡単に手に入るんです。」
  砲手が笑いながら状況を説明する。
茜「じゃあ貴方達の経歴は?」
車長「経歴だけは本当、でも戦場という場所を見すぎて戦争後遺症と診断されたことがある。皆その仲間で一応士官」
 半ば私兵集団に近い・・・しかし政府の許可は下りているから恐ろしい。

 硫黄島然り、ベトナム然り激戦や悲惨な戦場での強烈な体験が原因で日常生活に支障をきたす事があると言う・・・
・・・戦争後遺症と呼ばれている代物だ。
息子の寝顔を見るためにベットに近づく母親、何歳になっても息子は息子で可愛さのあまり、枕元に近づいた瞬間・・・
 母親の首には息子の腕が巻かれていた・・・その首をへし折らんと・・・
 根底にあるモノ、それは特殊部隊という特殊な経験が彼を変えてしまった。
 ジャングルの中で睡眠をとっている時、ゲリラ達は寝首を掻きにやってくる、だから常に警戒しながら眠りに就く。攻撃されたら相手を殺す、出なければ自分が死ぬ
そういった非現実的世界での経験が『日常』となってしまった為に起きたとも言われている・・・
「お母さん、だからベットに近づかないでって言ったのに・・・」
 涙を流しながら息子は言う。これも戦争後遺症の一例である・・・普段の生活はまとも、でも一部分が異常或いは全てにわたって異常という重度のものもある。
258名無しさんだよもん:02/03/05 02:20 ID:xXH/CNbd
・・・さながら里村茜と愉快な狂人達だが、第3RR装甲師団の壊滅の一報と無線機からの生き残った将兵の助けを求める叫びを耳にした時・・・
車長「体裁に拘るから壊滅するんだ!」
砲手「クソッタレめ・・・葉鍵国は戦車少ないんだぞ!」
操縦手「地図を貸せ地図を・・・俺には良く分からん!でも高低差があるから高いところから責めれば楽勝・・・っておい!」
  どちラが本当の彼等なのかは誰も知らない・・・
偵察員「此方の兵力は、俺達のM3と葉鍵国の戦車猟兵だけですよ?しかも訓練中の」
車長「しょうがない、空き地の町に葉鍵国兵士を残して俺達だけで行くか?仲間のM3も集めて・・・」
 今集められるのは近くに配備された4両だけ・・・TOW2は全車合わせて40発 偵察員は7名対戦車ロケット、携帯SAMを使用すれば立派な戦力となる。
偵察員「無理だ・・・寒冷地で速度が鈍り、遮蔽物がなければアパッチが来たらお終いですよ!」
砲手「俺たちも派手にバンザイやって死ぬんですか?どうせ悪名高いRRだし・・・」
  救出できるのは車内は増強弾薬を下ろしたので全車合わせて12名という少なさ・・・だが、沈黙は破られる・・・
茜「・・・人の命に貴賎は無いはずです。」
259名無しさんだよもん:02/03/05 02:21 ID:TZADaHYi
 まあ、確かに青紫超参謀といえ、師団規模の戦力を大隊戦力で潰滅は不可能
だよねえ。
260名無しшだよもん:02/03/05 02:31 ID:PUmHdkyj
健気なるかなRR隊員
されど、彼らにもし、人並みの平常心があったららば必ずや気づいたであろう
師団の実質兵力が旅団規模もないこと
隣に座る戦友のすべてが、熱烈なる下川国家元帥の信奉者であったこと
昨日まで共に語り合っていた友が、戦死でもないのにいなくなっていたこと
そして、突撃せよとの非情なる命令が下る
すべては、二人の男が仕組んだ罠
RRより、確実に下川シンパを抹殺するための合法的な虐殺
健気なるかなRR隊員、彼らは、国家元帥への忠誠のために屍をさらす
261深山大尉の決断:02/03/05 02:41 ID:NmbuF1kf
 みさき大隊副官深山雪見大尉は、休むことを許されなかった。
 彼女の元には次々と部下からの報告が入り、それに対して一つ一つ指示を下さなければ
なからかったからだ。
 届いてくる報告は、どれもこれも目を覆いたくなるようなものばかり。
 独断で月姫勢力圏に攻撃をしかけた青紫大佐率いるデキスギ師団は、どこをどうすれば
そうなるのかわからないくらいの負け方をして現在壊走中。更に各地の村落では、住民が
一斉蜂起を起こしていた。その為、補給線はズタズタに引き裂かれ、通信網も各所で
寸断されてしまっている。そして、敵の強力なジャミングにより無線も使用できない。
現在、みさき大隊は物理的に完全に孤立した状態にあると言える。
 これでは司令部に撤退を仰ぐ事も不可能である。
(こうなったのも全てはあの男のせいだ!)
 深山大尉は部下に新たな命令を下しつつそう思った。
(あの男が、あの出っ歯野郎が来てから全てが狂い出したんだ!)
 あの男――参謀本部作戦参謀兼RR親衛隊司令官青紫大佐。
 現在の惨状は、全てこの男の責任であった。
 七瀬少佐の戦車大隊との共同作戦で月姫ゲリラを掃討してから数日、七瀬少佐は
独断で月姫領へ侵攻したことが師団本部に発覚し帰投命令を受けていた。
 彼女のみさき大隊には引き続き現地の治安維持命令が下り、さきの戦闘で物資、
特に食糧を消耗してしまった大隊の戦力を立てなおす為、司令部に補給を要請した。
 しかし、その要請のどこをどうとればそうなるのか、彼女の要請はいつの間にか
援軍要請に摩り替わってしまっており、その援軍として青紫大佐率いるRR親衛大隊が
赴任してきたのである。
 現地に到着して間もなく、青紫大佐は「月厨狩り」と称して組織的な略奪を開始した。
 RR親衛隊は、各地の村落に土足で踏み入り、金品を略奪し、婦女子を犯した。
 それに歯向かうものがあれば、スパイ容疑として問答無用で銃殺した。
262深山大尉の決断:02/03/05 02:42 ID:NmbuF1kf
 深山大尉は今でもその光景を鮮明に思い出す事ができた。
 頭を撃ち抜かれ、血液ではない液体で床を濡らして倒れる夫、その目の前で犯される妻、
男の子は磔にされ、女の子は犯される。泣き叫ぶ子供達、その悲痛な叫びが耳にこびりついて
離れない。多分、一生離れることはないだろう。
 なぜ、どうすれば自国民に対してあのような非道が行えるのか、彼女には理解することが
出来なかった。いや、そんなことは誰にも理解できないだろう。思い出しただけで、今にも
吐き気を催してしまう。もう二度と目にしたくはない光景だった。
 幸い、彼女の大隊は、その行為に加わることはなかったが、無為に殺され犯される人々を
救えなかったことは一生の悔いとして残るだろう。我々は持つこの武器は、一体なんの為に
あるのか? それを切実に考えたことは今までなかった。
 また、RR大隊は数多くの「月厨」を「尋問」にかけた。その実態は完全な拷問であり、
多くの人間がその拷問で命を落としていた。無論、その殆どは罪もない一般住民であったが、
中には本物のスパイも紛れていたようで、いくつか有力な情報も手に入れたようだ。
 青紫大佐は、その情報を手に入れたことを喜んだ。
 それは、月姫軍の再度葉鍵領侵攻作戦の全容であり、それを手に入れた青紫大佐は、
直接、下川国家元帥にデキスギ師団の派遣を要請した。その師団を持って、月姫領に
先制攻撃を仕掛けようというのだ。
 作戦の目的は、七瀬少佐も目指した補給中継基地で、そこに月姫部隊が集結したところを
奇襲で殲滅しようという作戦であった。
 常識から言えば成功しない方がおかしい作戦であった。
 自軍は精鋭一個師団、対して敵はせいぜい一個連隊。まったく勝負にならない。
 しかし、結果は惨敗。デキスギ師団は壊滅てきな打撃を被り壊走中である。
 不正確だが、深山大尉の掴んだ情報によると、「スパイ」の情報というのが偽情報であり、
それに躍らされた青紫大佐率いるデキスギ師団は待伏せに会い大打撃を受けたそうだ。
なんでも、突入した補給基地というのが無人であり、主力が突入した瞬間、仕掛けられていた
大量の爆弾と共に吹き飛ばされたらしい。
263深山大尉の決断:02/03/05 02:42 ID:NmbuF1kf
 また、戦場が山岳地帯であり、機甲部隊を主力デキスギ師団には不向きな地形であった
ことも大きく影響している。もちろん、それも琥珀大佐の計算の内であっただろう。
 主力を失ったデキスギ師団の待ちうけていた運命も過酷であった。盆地になっていた
補給基地に突入した部隊は、それを取り囲むように配備された敵部隊に狙い撃ちにされた
そうだった。
 必死で逃走に移るデキスギ師団、それを追撃する琥珀連隊。
 連隊による師団の追撃戦。史上稀に見る光景であったに違いない。
 ともあれ、琥珀連隊は壊走するデキスギ師団を追って葉鍵領へ侵攻。
 逃げる師団から一足早く後方に逃れた青紫大佐は、みさき大隊宿営地に到着するなり
デキスギ師団の撤退支援と、現地の固守――いわゆる死守を命じ、そのまま大本営の方向
へともの凄いスピードで逃走した。
 残されたみさき大隊の運命は過酷である。
 デキスギ師団の援護の為、各地に部隊を派遣、さらには月姫部隊の侵攻を知った住民達は
一斉に蜂起を開始したのである。これには琥珀大佐は忍ばせたスパイ達の活動の成果であるが、
それ以上に青紫大佐の非道が生み出した当然の帰結であった。
 各地にゲリラが暗躍、補給線、通信網は寸断され、各地に散った部隊とまともに連絡を取ることも
できない。伝令をだせば高確率でゲリラに捕まり殺されてしまうのである。
 敵は自軍の通信も使えなくなることを承知で強力なバラージジャミングを仕掛けてきてる。打つ手無しだ。
 現在、みさき大隊は散り散りになり各個撃破されるのを待つばかりである。
 現在、彼女の手元にあるのは約一個中隊。連隊規模の敵を相手に防衛線を展開するのは
あまりに不利な状況であった。現在、既に月姫部隊は包囲網を形成しつつあるとの情報もあり、おそらく
その情報は事実だろう。
「雪ちゃん、わたしたち大丈夫かな……?」
 ふと、後ろから不安そうな声が響き、深山大尉の思考を中断させた。
 振り向くと、そこに居たのは大隊長のみさき少佐であった。不安そうな瞳でこちらを見つめている。
264深山大尉の決断:02/03/05 02:43 ID:NmbuF1kf
「なんだ、みさきか。大丈夫、なんとかなるよ」
 深山大尉は極力明るい声でそう言った。
「それよりもみさき、あんた指揮官なんだから、もっと『でーん』と構えてなきゃ駄目よ。
あんたがそんなんだと、兵士達が不安がるでしょ」
「うう、わかったよ。出来るだけ頑張ってみる」
「そうそう、その意気、その意気……ん?」
 そう言ってみさき少佐の肩でも叩こうと近寄った瞬間、その背中にちっこい影が揺れ動くのが見えた。
 光月澪少尉、大隊の主計将校だった。
『あのね』
『ほんとうに大丈夫?』
 澪少尉は不安げにスケッチブックに文字を書く。恐怖に為か、ミミズののた打ち回ったような字だった。
「大丈夫、大丈夫。今までわたしが嘘ついたことある?」
 慌てて首をふるふると振る澪。深山大尉はその頭を優しく撫でてやった。
「絶対に大丈夫だから、あなたは、あなたの仕事を一生懸命に頑張ってね。
そうすれば、また家に帰ることができるから……ねっ?」
 瞳に一杯の涙を溜めて大きく肯く澪。
 綺麗な字で『がんばるの』と一言書くと、まっすぐに自分の持ち場へと走っていった。
「さっ、澪も自分の仕事を頑張ると言ってることだし、あんたも自分の仕事を頑張ってちょうだい。
兵士達を不安がらせちゃだめよ、わたしが大丈夫だと言ったら大丈夫なんだから」
「うん、わかったよ。わたしもがんばる」
 そうして司令室に戻って行くみさきを見送りながら、深山大尉は考えた。
 約束したからには、わたし達は絶対に生き残らなければならない。生きて家の敷居をまたがなければ
ならない。わたしも自分の仕事にかからなければ。
 そうして自分の机に戻りながら、深山大尉は一点突破による包囲網脱出作戦を決行することを
決断していた。

 続くの?
265狗威 ◆inui/iEQ :02/03/05 02:44 ID:NmbuF1kf
>>261-264 「深山大尉の決断」

ちょっと青紫大佐を酷く書きすぎたかな?
266名無しさんだよもん:02/03/05 02:51 ID:xXH/CNbd
>265
爆薬で吹き飛ぶ戦車等情景も細かく、いち早く逃げる辺り映画の憎まれ役見たくてある意味リアリティーがあるように思えて良いとか。
親衛隊の行動はある意味旧日本軍の三光作戦見たいで戦場の残酷さをあわすと言う意味で良いと思います。
青紫大佐の作戦で『ある程度の戦果』が得られていると言う表記もあるので酷すぎとは思えなかったり。
267青紫超参謀:02/03/05 02:57 ID:PUmHdkyj
         ∧_∧
         < `ш´>   よろしい。我がRRの国家元帥……いや、もはやシェンムーでよいな
       _φ___⊂)   シェンムーシンパの粛正には成功したのだな。
      /旦/三/ /|  さて、次は「キズアト」か「トゥーハート」のシンパ狩りだな。やれやれ、これでまた私の悪名もあがるというわけか……
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |  竹林中尉。至急、河田中将につなげてくれたまえ。
    | RR参謀  |/  キズアト……いや、新設RR機甲師団『タソガレ』の司令官につくよう説得する。あれが、我々の切り札となる。
268青紫超参謀:02/03/05 02:59 ID:PUmHdkyj
しまった、キズアトじゃなくてデキスギだった。
269名無しшだよもん:02/03/05 03:10 ID:PUmHdkyj
ほとんどのRR隊員は薬物や洗脳教育などにより、常に好戦的な状態になっており、
それ故に、戦場での虐殺や略奪、暴行などの行為を起こしやすくなっている。
その代わり戦意は常に旺盛で、たとえ100パーセント確実に死ぬとわかっている突撃も果敢に敢行することが出来る。
と、いった設定かな、RRは。
270名無しшだよもん:02/03/05 03:28 ID:PUmHdkyj
しかし、極悪人ですな超参謀。
自分の目的のためには葉鍵軍さえも捨て駒にしてる( ;´Д`)ハァハァ
包囲されたみさき大隊救出のために出撃する片目の指揮官が指揮する懲罰大隊とか展開的に萌かな
271名無しさんだよもん:02/03/05 09:08 ID:A2bCxrH1
 RR装甲師団仕官「深山大尉貴校等のお陰で、師団といってももはや、かろうじ
て大隊程度だが、再編成が完了した。我々が撤退の殿を勤めるから貴校達はこの
包囲網からの脱出のみを考えてくれ」
 深山大尉「な、無茶です。生きては帰れませんよ!」
 RR装甲師団仕官「自分達で蒔いた種だからな、自分達で摘み取るのが義務
だろう。それに騎士の家の生まれの者は、撤退の際、味方を敵陣に残してはなら
ないと言う教えがある。我々にとっては当然のことだ」
 深山大尉「本当、騎士って頭が硬いのね。いいわ手伝ってあげる。ただし皆
生き残るのよ。そしてあの出っ歯を袋にしてやるわ」
 RR装甲師団仕官「ふ、面白そうだな良ければ我々も、参加さしてもらえないか?」
 深山大尉「あら、いいの?」
 RR装甲師団仕官「我々が忠誠を誓うのは、閣下に対してのみだ。あの男ではない」
272名無しさんだよもん:02/03/05 09:22 ID:A2bCxrH1
 ちなみに、紫参謀俺は殺す気さらさらないです。彼がいないと話が面白くならない
もん。俺の中ではフォーク准将を超えてるな。
273名無しさんだよもん:02/03/05 09:41 ID:A2bCxrH1
皆様の意見取り入れれて再々編成す
 月姫旅団(遠野財団軍)
旅団長・奈須きのこ少将 参謀長・武内崇大佐

編成表
 司令部付隊(翡翠大尉)
 第T連隊(遠野志貴大佐)
    聖堂騎士大隊(シエル少佐)
    真祖の姫君大隊隊(アルクェイド少佐)
 第U連隊(遠野秋葉大佐)
    第T大隊(弓塚さつき少佐)
    第U大隊(ロア中佐)
 第V連隊(琥珀大佐)
    戦車大隊(乾有彦少佐)
    666大隊(ネロ・カオス中佐)
274名無しさんだよもん:02/03/05 14:10 ID:b3eWwyFJ
「砂の薔薇」@新谷かおる
みたいなのも合うかも。隊員が女性だし。w
275青紫超参謀:02/03/05 14:38 ID:5Z2UvPZz
         ∧_∧
         < `ш´>   河田中将閣下、お久しぶりです。そう露骨にいやそうな答えをしないで下さいよ。本日は、閣下にとっても有益な話をお持ちしたのですから…。
       _φ___⊂)   昨日壊滅した機甲師団…、ええ、デキスギ師団です。実はあの師団、壊滅などしてはいないのですよ。
      /旦/三/ /|  師団内からシェンムーシンパのゴキブリどもを駆除したに過ぎません。そうですな、一個旅団ほどですみましたよ。
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |  本日連絡をとったのは他でもない。この残存デキスギ師団…もとい、新設タソガレ師団の司令官としてあなたに就任してもらいたいのです。
    | RR参謀  |/   来るべき日…高橋上級大将決起の時に、この部隊で協力したという既成事実を作っておけば……。ええ、ではよろしくお願いします。ふふ…
276名無しさんだよもん:02/03/05 17:22 ID:iW1RlhGG
 デキスギ師団及びみさき大隊は当初、何が起きているのかまったく
分からなかった。完全な包囲陣形を形成していた琥珀連隊が突如退却
を始めたのだ。
「な、何があったの…」
 思わず、みさき少佐が呟く
「どうする、追撃する?」
 深山大尉が尋ねる。みさき大尉が首を2回左右に振る。
「そんな余裕は無いよ。敵戦力が撤退を完了するまで、周囲の警戒を怠らないで
敵撤退確認後、残存兵力及び生存者の回収を始めるよ」
 出来うる限りの的確な指示を与える。
 彼女達が事の真相を知るのはそれから10分後である。
277名無しさんだよもん:02/03/05 17:51 ID:iW1RlhGG
 みさき大隊宿営地、そこはさながら、巨大な野戦病院となっていた。C−17
グローブマスターVから、次々と医薬品と簡易ベットとテントが運び出され、野戦
病院が増設されていく。そして周囲は完全武装の戦車と装甲車そして兵士が警戒を
行っている。みさき少佐はその光景をぼんやりと眺めていた。
 今から20分程前に琥珀連隊所属の戦車大隊司令官、乾有彦少佐は大隊の指揮車両
の中でとんでもないものを捕捉したのだ。
 葉鍵東部方面軍所属、じょていとしたぼくたち連隊がこの戦場を目指して進撃をして
いたのだ。もし彼等が到着すれば、挟撃される形となり、こちらが狩られることとなる。
 彼は即座に琥珀大佐に連絡し、全軍撤退を具申した。琥珀大佐もそれを即座に了承し
た。彼等は狼の群れが迫っている事に気づきながら、焼肉パーティを続ける程、愚かで
は無いのだ。
 こうして、琥珀連隊は高い秩序を維持しつつ、全軍を戦場より撤退させた。
278名無しさんだよもん:02/03/05 18:06 ID:iW1RlhGG
「あ〜みさきちゃんみっけ」
 じょていとしたぼくたち連隊司令官、みつみ美里大佐がみさき少佐に声
を掛ける。
「あ、みつみ大佐この度は救援ありがとうございます」
 心底そう思う。彼女達が救援に来てくれなければ、今頃大地の滋養物と
なっていただろう。
「むふふ、そうでしょうなら今度から、大佐じゃなく美里ちゃんさまと
よびなさいねえ」
 美里大佐が上機嫌で言う。と、何かに気がついたように、言う
「ああ、そうおじいちゃんが呼んでたよ〜奥のテントにいるからすぐ行っ
た方がいいよ〜」
 おじいちゃん??ああ、葉鍵軍東部方面司令官、菅宗光元帥のことね
でも私に何の用なんだろう…。
279名無しさんだよもん:02/03/05 18:10 ID:iW1RlhGG
お〜い青紫参謀、しぇんむ〜シンパ一個大隊程生き残ってしまったぞ〜W
280青紫超参謀:02/03/05 18:38 ID:PUmHdkyj
   |__∧
   |ш´> どうすればいいんだ
   |⊂
   |
281名無しさんだよもん:02/03/05 18:56 ID:iW1RlhGG
280ワラタ
282名無しさんだよもん:02/03/05 20:00 ID:OrpygXXO
エロゲ国

葉鍵国に隣接する大国。
千代田聯合師団、エルフ師団、アリス師団などの精鋭部隊を数多く揃え、
その総戦力は100万を超えるともいわれている。
しかし、中央政府の統治能力は低く、各地で軍閥の跳梁を許しているのが実情である。
その現状を憂いた一部に若手将校は「風紀」と名乗るグループを結成。
「はくそリーナへ!」の叫びの下にエロゲ国の統一を目指している。
283名無しさんだよもん:02/03/05 20:33 ID:SgC/pqZA
みさき大隊は再編の必要があるな。
茜中隊はみさき大隊の指揮下に入られたし

勝手に決めてスマソ
284名無しさんだよもん:02/03/05 20:38 ID:SgC/pqZA
みさき大隊の指揮下に入られたし
より
みさき大隊に配属する
の方がいいのかな?
285青紫超参謀:02/03/05 20:47 ID:PUmHdkyj
         ∧_∧
         < `ш´>   やむをえん。あの男に頼むか……。竹林中尉、柳川少佐につなげてくれたまえ。
       _φ___⊂)   ああ、私だ。青紫だ。久しいな柳川少佐。どうかね最近の調子は?
      /旦/三/ /|  え? ああ、知っているとも。上官とまた一悶着起こして、今度は戦車猟兵大隊を取り上げられたそうだな。おっと、切らないでくれたまえ
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |  ここで一つ、モノは相談なのだが。RRの大隊を指揮する気はないかね? 敗残だが、士気は高いぞ。好きなように扱ってかまわん。
    | RR参謀  |/  承諾してくれるならば、すぐに営倉からも出すし、阿部くんのことも考えてあげよう……ああ。では、いい答えを待っている。
286名無しさんだよもん:02/03/05 23:22 ID:+FM1bw2T
茜をみさき大隊へ編入させたほうが良い?
それとも住民への食料分配、医療活動で民心を掌握しする特殊部隊の平定作戦を続けたほうが良いのかな?
287名無しさんだよもん:02/03/05 23:43 ID:PobCvap/
書き手の個性みたいのが如実にでるな〜。
こういうのって、普段どんな本を読むかによるんだろうな〜。
個人的に>>261-264の続きは、熾烈な撤退戦を期待してたんだけど、まあいいか。
288名無しさんだよもん:02/03/06 00:51 ID:QLxka7wz
楽しく読んでるが、敵軍についてはさらっと触れる程度にしておいて、
その分を自軍の描写に注いで欲しい。ただでさえ板違いだし。
俺も時間出来たらなにか書くわ。
289名無しさんだよもん:02/03/06 01:01 ID:mar17PBo
かなり気が早いけど、次スレタイトル案

「RED HAKAGI BLACK MOON」
「葉鍵板ストーム」
「葉鍵板大戦記」

ところで、大隊長はどうしたんだろ?
俺、潜水艦スレとやらは知らないんだけど、リレー小説スレではなかったんでしょ?
なんだか、リレー小説派が乗っ取ったようで悪い気がする……。
なんだったら、宇宙戦艦スレでもつくってプレゼントしようかな?
290名無しшだよもん:02/03/06 02:06 ID:HFC/HG9O
大隊長はみさき先輩の方が目立ってきたからじゃないか?
ホントは、あれはあだ名みたいなもんで、実際の役職は連隊長くらいがいいんじゃなかろうか?
もしくは、葉鍵軍編成表に載ってる部隊は、あくまでも葉鍵キャラの部隊であって、名無しさんだよもん部隊は表記されていないだけとか
大隊長のジャイアニズムあふれるところ好きだったから、いなくなってるのは寂しいなー

と、言うわけで大隊長を連隊長と呼んでみる
291名無しさんだよもん:02/03/06 09:32 ID:+WWQid3Q
 七瀬留美少佐はじょていのしたぼく連隊の救援により、デキスギ師団とみさき大隊
が全滅を免れたことを知って安堵した。が、同時に苦々しく思った。デキスギ師団は
潰滅。みさき大隊の被害も多かった。恐らく死者は6000人を超えるだろう。
 大して琥珀連隊の被害は皆無に等しい…。まさしく惨敗だ。
 青紫参謀に何度目かの激しい殺意が沸く。あの男は作戦間際になって、デキスギ
師団から旅団規模の戦力の抽出を行い。ほかの隊からも自分のシンパの兵をかき集め
新たにタソガレ師団の編成計画を立てた。予備役の河田中将まで担ぎ出して。
 お陰で、デキスギ師団は半数以下の戦力で戦う羽目になった。
 それはまだいい。それでも未だ圧倒的な戦力であることには変わりは無い。
 だが、惨敗後壊走するデキスギ師団とみさき大隊の救援にタソガレ師団は動かなか
った。タソガレ師団の駐留する町ロディマス(旧帝都)は戦場の目と鼻の先なのに。
 参謀は編成中だったと言うが、そんなのは言い訳だ!あの男は最初からデキスギ
師団とみさき大隊を見殺しにするつもりだったんだ!
 壁に飲み掛けのウオッカのビンを叩きつける。
292名無しさんだよもん:02/03/06 09:47 ID:+WWQid3Q
同日17:00
 葉鍵国のTVにある男の顔が映し出された。その男の顔を見たとき、葉鍵国
全国民は驚愕の表情を浮かべた。
 「私の名はリーフ国、国王高橋龍也だ。ロディマスに駐留するタソガレ師団
は我々の手によって潰滅された。本時刻をもって、葉鍵北部及びロディマスは
葉鍵国から独立しリーフ国となる」
293名無しさんだよもん:02/03/06 10:33 ID:r71wYdqO
 「という訳じゃ」
 テント中で宗光元帥に見せられたTVの中で演説する、死んだ筈の高橋上級大将
を食い入るように見る、みさき大佐。
 「これは、どういうことです!!」
 思わず叫ぶ。その後みさき大佐は葉鍵北部の独立、事実上の反乱。それはあの
2,14事件の粛清を生き延びた高橋上級大将と国防軍残党が計画したものだが、
宗光元帥がそれを強力に手助けした事を教えられた。
 「もはや、葉鍵国は月姫軍を抑えられなくなっているのは知っているのお?
わしの東部方面軍はえろげー国との睨み合いが続き。動く事ができんし。
 そこでじゃ、月姫軍と葉鍵国の境目、葉鍵北部が高橋が君主となり、独立する。
月姫軍が葉鍵領に侵攻するには、リーフ国を占領しなければならない。しかし、
それは高橋を慕う自国民を敵に回すことになる。これで、葉鍵国はこれ以上エロ
同人国に国土を奪われる事は無くなる訳じゃ。代償は葉鍵北部じゃが、RR親衛隊
のお陰で、北部住民の信頼をおぬし等は失っておる。もはやおぬし等では北部統治
は不可能じゃ。…これで事実上葉鍵国は3つに分裂してしまった訳じゃなあ」
 歩く軍事博物館とも言われる、東部方面軍歴戦の老兵は淡々と語る。その声は
何処か悲しそうであった。
 昔、麻枝元帥(当時上級大将)と高橋上級大将は葉鍵国の双璧と呼ばれ、度重な
るえろげー国の侵攻の悉くを返り討ちにしていた。多くの将兵が彼等に憧れ軍へ入
った。
 みさき大佐もその一人だった。彼等の下で戦う事が誇りだった。それなのに、
あの参謀が来てから、全てが加速度的に狂っていった。
 もう、あの頃には戻れない、そう思うと涙が出てきた。
294名無しさんだよもん:02/03/06 10:35 ID:r71wYdqO
しっかし、まだ生きてるんだろうなあ、超参謀
295名無しさんだよもん:02/03/06 11:31 ID:DzDbCD8n
>>289
「修羅の葉鍵」
もしくは、
「葉鍵の尖兵」
キボンヌ(w
296名無しさんだよもん:02/03/06 12:20 ID:JE8Zb9vS
リレー小説を書く上での注意点

◎キャラを安易に殺してはならない。
戦争だからと言ってキャラを簡単に殺すのは御法度。
むしろ、過酷な状況下でどのように生き延びるか、それを書いた方がよい。
戦争の雰囲気を出すため人を殺したい場合は、名もない兵士、下士官、将校などを
殺すようにするといい。
また、安易なキャラ殺しは、場を白けさせるだけでなく、続きを書く人も詰まらせてしまう。
(例「あ〜、俺はこのキャラで××な話しを書く予定だったのに〜!」)
キャラ殺しは本当の最後までとっておくべし。

◎ご都合主義の排除
なんの脈絡もなく援軍が到着したり、敵が勝手に自滅するような偶然性の高い出来事は避けるべし。
ノンフィクションに於いての「偶然」は読む人を喜ばせるが、フィクションにおけるそれは、
読者を白けさせるだけ。必ずなんらかの複線や、納得のいく説明を書いておくように。

◎急な展開は控える
リレー小説は後の人もいることを忘れずに、急すぎる展開は後続を潰してしまいます。
ストーリーはじっくりゆっくり進めていきましょう。
無論、性急な展開は読者を萎えさせる重大要素。「劇的」な展開と、「性急」な展開は
まったくの別物であると認識すべし。とくに序盤での急な展開は×。
297名無しさんだよもん:02/03/06 12:24 ID:JE8Zb9vS
>>293
みさきは「少佐」な。役職が「大隊長」。ちょっと混同してないかな?

基本的な階級別役職表

師団:中将
旅団:少将
連隊:大佐
大隊:少佐
中隊:大尉
小隊:中尉
298名無しさんだよもん:02/03/06 12:29 ID:Vl+CXGRS
296さん、239が一応複線でしたけど、未だ早過ぎましたかね?
299名無しさんだよもん:02/03/06 12:33 ID:Vl+CXGRS
誰か、ロディマスにおける高橋軍とタソガレ師団の戦いを書いてくんねーかな
300名無しさんだよもん:02/03/06 12:39 ID:Utm/g08M
別にリレー形式って決まってるわけじゃないから、
誰でもテキトーにポコポコ書いてもいいと思うであります。
301名無しさんだよもん:02/03/06 15:41 ID:ps10/29L
電波花畑連合国軍事顧問団 M3A2
 茜の一言で戦闘準備を整えていた矢先、デキスギ師団との交信が途絶えた。それはジャミングによる物であることは、他の上級司令部の通信から明らかであった。
空き地の町を進発した直後、美里大佐の部隊が強行降下を敢行し月姫ゲリラと戦車部隊を追い払ったとの通信が入り結局作戦は中止された。
 一時的に混乱に陥った物の通信網の回復とともに徐々に落ち着きを取り戻して行った。
「・・・そう、無事でしたか。」
 茜の安堵の声・・・
「訳分からん・・・葉鍵国にグローブマスターVがあるとは・・・IL76とばかり思っていたよ。」
 車長がわざとおどけてみせる・・・
「虎の子の部隊じゃねぇのか?」
 砲手もまた面倒に口を開く・・・軍事顧問団にも知らされて「茜ちゃんはこの場所を離れられない・・・ここは大切な場所だから。じゃなきゃ茜ちゃんは志願しなかったよね・・・」
 軍隊とは無縁の容姿、朝の弱いのも、運動が少々苦手な事、指揮もマニュアル程度で『対戦車兵器』という重たい兵器を担ぐ事さえもままならない・・・そんな少女が何故志願したのか?
302名無しさんだよもん:02/03/06 15:42 ID:ps10/29L
 ・・・それは、この思い出の場所を守りたいからという一心だけだったのだ。
 遠野財閥軍団の90式戦車、アパッチ攻撃ヘリのような最新式の装備に対して葉鍵国の戦力は貧弱そのものであった、90式戦車に対しての肉弾突撃はまさにその例である。
誰もがこの『空き地の町』に着任する事を嫌がった、カオス・ネロ師団からの特殊部隊(動物含む)による越境攻撃も多々存在する・・・そんな地域だった。
 最初は哀れみから、そして綺麗な瞳をしたお人形さんが欲しかったから、それだけの理由で軍事顧問団指揮官は茜と交換でM3A2ブラッドレイ、TOWUシステム、SMAW、携帯式SAM、を多数葉鍵国、クーデター部隊にも同じ物を放り投げた。
『電波花畑合衆国』は軍事力、経済力があった、しかしかつてほどの力は無い・・・将軍達が個人で兵器を買い漁り部隊を指揮し独自に戦う・・・今のロシアの闇の部分にもにて居るかもしれない。かつての赤軍の将軍は戦車から自動小銃まで私物として持っているのだから。
政治家はホモのように腰抜けとなり、軍の力で動いている、自己責任主義が確立され将軍達は自己の責任において自分の部隊を派遣する。但し国家として非公式であるが・・・
補給は幾らでも政府から受け取れる・・・矛盾がある・・・矛盾があるのが電波花畑の特徴でもある。
「はぁ・・・車長という気楽な仕事から一時おさらばして少将という糞階級をつけるか。」
「砲手という楽だった立場だったんだぜ?大佐の階級なんてロクデモない。」
「操縦手でスリルある冒険の旅に出たと思ったのに・・・少佐配置につきまーす。」
「偵察員として特殊部隊を狩る立場に在った方が楽だったんだぞ・・・作戦なんて作戦部に任せておきゃ良かったんですよ!連中がどうせ立てちまうんだから・・・」
 偵察員は少佐の階級を付ける。
階級証を付ける事・・・それは何故か?クーデターが起き、この地域はリーフ国に編入されたからに他ならない・・・茜自身は軍事顧問団の管理、中隊は『葉鍵国』の所属だからだ。
「軍事顧問団は戦闘中のものは其のまま戦闘を続行、集まれる連中はとっとと集まれ!」
車長が面倒くさそうに無線に叫ぶ。
303名無しさんだよもん:02/03/06 15:45 ID:ps10/29L
「・・・私は・・・どうすればよいのでしょう?」
 不安げな茜、それに車長が答える・・・
「俺達顧問団は最初から内政問題は無関心を打診してある・・・茜ちゃんに手を出せばエライ目を合わせてやる・・・中隊は連中のものだからしょうがない。」
「車長!武器は中隊にくれちまって中隊だけみさき大隊に送っちまえばどうでしょう?」
 砲手が意見する・・・
「茜は俺が私費で連中にばら撒いた武器の代金だ・・・葉鍵国、クーデターの連中もこの契約に違反すればどうなるか分かってるはずだからな・・・」
 車長が珍しく真顔を見せる。
 リーフ国は恐らく自由主義の国になると思われている、ファシスト紛いの葉鍵国、音楽も自由も無い国と比べると差が大きい・・・俺達は俺達の目的で顧問をしているだけ。
茜はあの空き地を守る為に戦っているだけ、誰も国家の為になぞ戦う奴は偽善者だけ、結局のところ戦争と言う物はエゴとエゴのぶつかり合いであり勝者は存在するが『正義』なんてありはしない。
俺たち軍事顧問団は可愛らしいお人形さんの為に戦っているだけだから・・・
「では・・・どうするんですか?リーフ国か葉鍵国のどちらかを取らねばなりません。」
 真剣な茜、だが車長は・・・
「そうそう、ゴシック調の可愛いお洋服があるんだ、近くの民家で一風呂浴びて之に着替えてくれ・・・」
 相変わらずイカれている。タイプ90を岩山から攻撃している際の車長と平時そして壊れている時の差が余りにも激しい事に「・・・嫌です。」とも言えずに茜は溜息をついた・・・
 だが、茜が着替えているうちに、軍事顧問団の貧弱だった編成は、エイブラムス戦車を含む強力な部隊に替わっていた・・・

304名無しさんだよもん:02/03/06 15:49 ID:ps10/29L
葉鍵国 茜中隊
里村茜 中尉 
兵種:対戦車
装備:(供与されたTOWU、SMAWを中心とした新型装備)
練度は新型装備になれていない上指揮官の指揮力不足が問題。軍事顧問団と合同で作戦行動を行えば十分戦える。

電波花畑連合国 非公式軍事顧問団 機甲騎兵中隊編成
指揮官:少将(第一小隊M3A2一号車 車長)
副官:大佐(第一小隊M3A2一号車 砲手)
M1A2戦車小隊1個(M1A2×4両)
M3A2騎兵小隊4個(M3A2×4両編成)+偵察員
防空小隊1個(M163バルカン1両、アベンジャー(SAM)3両)
各小隊は独自に行動している。集合命令があれば機甲騎兵中隊として戦う事が可能
特殊部隊一個中隊(指揮官は別)
平定工作を実施する為の特殊作戦部隊1個中隊は戦闘には参加せず、自衛戦闘のみが認められている。
この他に、輸送部隊、医療、戦術支援(作戦部)、航空部隊があるが現在は洋上待機中(拝借した揚陸艦2隻、補給艦2隻、ミサイル巡洋艦1、ミサイル駆逐艦4隻)
洋上からの艦砲射撃、ミサイル攻撃、航空部隊の戦場参加は軍事顧問団が危機的状況の時のみしか認められない。(物資輸送時の護衛は可)
派遣の公式理由は軍事顧問団援護、実際は・・・予算の消化、兵器が撃ちたい、暇つぶしという電波ならでわのとんでもない理由

外野は圧倒的有利にならぬよう交戦規定を厳しくしておいた。

>300に同意
書き手のルールは緩やかなほうが良いと思う、でないと書きづらく、表現できない事が多ければ読みずらいものも出来てしまうから。
305301 ps10/29L:02/03/06 16:14 ID:t3R09UgM
スマソ、>301はテキスト貼り付けの際にミスしました・・・訂正版です。

電波花畑連合国軍事顧問団 M3A2
 茜の一言で戦闘準備を整えていた矢先、デキスギ師団との交信が途絶えた。それはジャミングによる物であることは、他の上級司令部の通信から明らかであった。
空き地の町を進発した直後、美里大佐の部隊が強行降下を敢行し月姫ゲリラと戦車部隊を追い払ったとの通信が入り結局作戦は中止された。
 一時的に混乱に陥った物の通信網の回復とともに徐々に落ち着きを取り戻して行った。
「・・・そう、無事でしたか。」
 茜の安堵の声・・・
「訳分からん・・・葉鍵国にグローブマスターVがあるとは・・・IL76とばかり思っていたよ。」
 車長がわざとおどけてみせる・・・
「虎の子の部隊じゃねぇのか?」
 砲手もまた面倒に口を開く・・・軍事顧問団にも知らされていない部隊の登場に少々戸惑うものの之で国境地帯は守れる・・・軍事顧問団の役割は、国境を守り90式戦車を止めること、葉鍵国の兵士にSMAW、ATー4等の新型対戦車兵器の用法を教える事。
現地の状況の改善の為の宣撫工作(食料分配、医療活動)も含まれている・・・
今必要なのは、住民に対する食料分配と医療活動である・・・月姫シンパの浸透率の少ないこの地域は葉鍵国に不満はある物の物資の欠乏から来る
ものであるので解決は可能である。
だが、その矢先だった・・・
「車長!茜ちゃんをみさき大隊へ配属せよと・・・」
慌てて操縦手が駆けつける・・・その内容故一瞬怒りと怒号が飛び交うかに見えた・・・
「そ・・・そんな・・・まだ訓練段階です。指揮も兵器の扱いも・・・それに・・・」
 茜の少し怯えた声・・・之が怒号を止めた・・・
茜ちゃんはこの場所を離れられない・・・ここは大切な場所だから。じゃなきゃ茜ちゃんは志願しなかったよね・・・」
 軍隊とは無縁の容姿、朝の弱いのも、運動が少々苦手な事、指揮もマニュアル程度で『対戦車兵器』という重たい兵器を担ぐ事さえもままならない・・・そんな少女が何故志願したのか?
306青紫超参謀:02/03/06 17:08 ID:Fut0+SrX
   |__∧
   |ш´> うおっ! 牛鮭丼食べてる間にとんでもないことになってるっ!?
   |⊂   どうすればいいんだ
   |
307大隊長:02/03/06 17:30 ID:EKn7q/G3
…私の理想は叶わなかったが、良スレとして使われるなら本望だ。
諸君、自分の思うまま、好きなように遊び尽くしてくれたまえ。

ああ、太田君との愛の巣が…
308名無しさんだよもん:02/03/06 17:56 ID:hNoVr9Cx
>>297
それ、旧日本軍限定だよ(旧日本軍には准将の階級が無く、また師団が他国の軍団級の規模をもち、そのため中将が師団長を務めた)
一般的には、
中将:軍団長
少将:師団長
准将・大佐:旅団長
大佐・中佐:連隊長
中佐・少佐:大隊長
ぐらいかと。
309太田香奈子:02/03/06 18:35 ID:MCiVqriB
元々愛の巣なんかにするつもりはありません!
でも、スレの方向性違ってきたからこれからはROMに徹しますね。
SS職人さんお疲れ様。
310名無しさんだよもん:02/03/06 18:57 ID:ljW+Ilfs
>>293
ケチつけるようで悪いのですが、高橋の「リーフ王国」というのはどうでしょう?
元々リーフが王国であるという記述も、高橋が王位継承者であるという記述もありません。
個人的には「正統リーフ」や「ネオリーフ」の方がミリオタ(+ガンオタ)の心に火をつける
ことができると思います。
311名無しшだよもん:02/03/06 18:59 ID:HFC/HG9O
しかしまあ、なんだかんだで
佐藤大輔作品的なのりなら、第一部完という感じですな。
で、二年くらいして新章開始。
312名無しさんだよもん:02/03/06 19:03 ID:G1bH1mEJ
>307 >309 清涼剤になったのに・・・カムバーック!
313名無しさんだよもん:02/03/06 19:03 ID:hi5Kz+/N
 個人的には、麻枝VS高橋の「双璧相打つ」銀英雄伝な展開もいいかな〜
んでも、それだとエロ同人国やえろげー国の思う壺だねえ…。
 まだ展開的には早すぎるねえ。
314名無しさんだよもん:02/03/06 19:05 ID:hi5Kz+/N
310さんご指摘どうも、名無しの書き手1号です。
 んじゃあ、そうしましょう
315名無しさんだよもん:02/03/06 19:17 ID:hi5Kz+/N
 みなしゃま「ネオリーフ」「正統リーフ」どっがいい?
 あと、麻枝と高橋はミッターマイヤーとロイエンタールばりの友人って
ことで、いかがざんしょう。後の対決(900あたりか?)の複線にもな
るし…。
316名無しшだよもん:02/03/06 19:37 ID:HFC/HG9O
正統リーフに一票

麻枝と高橋よりは、麻枝と久弥の方がそれらしい気がするなー。
エロゲ国メビウス軍の参謀になってるのよ
317麻枝元帥の思惑:02/03/06 21:05 ID:WLbhnQyo
 葉鍵軍集団総司令官麻枝准元帥は、傾きかけた西日がうっすらと窓から射し込んでいる
執務室のソファーに腰掛けながら、テレビに映る人物の顔をつまらなそうにして眺めていた。
 元葉鍵軍上級大将高橋龍也。一年前のあの日、血の2.14事件と呼ばれた下川国家元帥
の大粛清以来、行方不明になっていた人物である。一部には死亡説も流れていたが、
それがただのデマに過ぎないことを、麻枝は独自の情報ルートから確認済みであった。
 そういえばこの人、すこし痩せたかな? 麻枝はテレビのモニタを眺めながらそう思った。
 モニタの中で正統リーフの設立を宣言し、下川国家元帥率いる旧リーフ勢力の非道を
非難するその顔は、かつて麻枝とともに葉鍵軍の双璧と呼ばれたころよりも幾分肉付きが
落ちているように思えた。いや、高橋その人よりも、彼の後ろに控えている水無月大将の
顔を見た方が分かりやすい。一年前の写真と見比べたら、一瞬、それが同一人物であると
認識できる人間はあまり多くないのではないか? そう思えるほどその顔は変化していた。
 まあ、それも無理はない。今まで一年間、下川国家元帥の執拗な追撃を振り切って
過ごしてきたのだ。そんな環境に生きていれば、顔付きの一つや二つ、誰だって変わる
だろう。
 それにしても……、と麻枝は思った。
 この人が決起してくれたおかげで、事態はますます複雑になった。
 俺はある意味、この人のことを尊敬していたのだが、やはり葉っぱの血を引くものは
戦いを避けて通ることができないのであろうか?
 たしかに高橋が起ってくれたおかげで、月姫国境線は沈静化するだろうし、葉鍵と
月姫の間に緩衝地帯をつくることが出来る。葉鍵国にとってそう悪い事ではない。
 しかし、しかしだ……。
 あの下川国家元帥が事を静観してくれるはずがない。必ずや「正統リーフ」を名乗る
高橋軍の撃滅に乗り出すはずだ。あの人物が二つのリーフを許すとは到底思えない。
恐らく、真の意味での絶滅戦、高橋軍に関わったもの全てを皆殺しにするくらいの事は
考えているだろう。下川国家元帥とはそういう人物であり、その事は高橋さんも分かっている
はずだ。
318名無しさんだよもん:02/03/06 21:05 ID:IruFCjl7
軍事に疎くてスマソが質問!
>>56-57のテンプレ(?)にある住井のところの「准佐」っていうのは
どのくらいになるんですか?

微妙に気になって昼も眠れません。
厨っぽい質問なのでsage。
319麻枝元帥の思惑:02/03/06 21:06 ID:WLbhnQyo
 さらには、あのなにを考えているのか分からない100円参謀の動向もある。
 あの人物は、現在各地を奔走して、葉っぱ部隊のかなりの部分をその影響下に置いてる。
戦術戦略とも軍人として最低のレベルだが、その政治能力は計り知れない。油断ならない
存在だった。
 その様な状況下で、高橋上級大将の立場は決して安泰とは言えない。
 いくら彼の元に多くの部隊が集っているといっても、その戦力はタカが知れている。下川
国家元帥がその気になった場合どれだけもつことか……。
 あの高橋上級大将でも勝利は難しい。下手をすれば、長期的な内戦に発展する可能性もある。
 今後の展開についてとりとめもなく考えながら麻枝元帥は思った。
 冗談ではない。もし長期戦になれば葉鍵国の国力は益々疲弊する。エロゲ国との過酷な戦闘の
末、独立を勝ち取り自由な国を手に入れた今、なによりもすべき事は国力の充実だ。
エロゲ国、月姫勢力ともにこの好機を逃すはずがない。葉鍵国は再びエロゲ国の支配下に
おかれる可能性だってある。まったく冗談ではない。高橋さんだってそのくらいの事はわかる
はずだ、それなのになぜ!
 と、麻枝元帥はその頭脳を高速で回転させながら、ふと、「もしや……」と思った。
 もしかしたら、この人は俺の部隊に期待しているのではないか? 長期戦にしたくなければ、
高橋さんの部隊と共同で下川を倒せと……。もう、折戸さんあたりには何らかの接触を行っている
かもしれない。うん、十分にあり得る。
 麻枝は戦術戦略の師と仰ぐ自らの部下の名前を脳裏に描きながらそう思った。
 折戸伸二大将。鍵勢力の中でも屈指の用兵家であり、軍事のいろはを麻枝に教えた人物である。
 元は葉勢力の人間であったが、妻を下川の粛清で失い葉勢力を飛び出したのである。
 無論、下川への憎しみは深い。もし、高橋上級大将が鍵勢力に接触を図ろうとするならば、
この人物をおいて他にいないはずであった。
320麻枝元帥の思惑:02/03/06 21:06 ID:WLbhnQyo
 麻枝はそこまで考えると、素早く行動に出た。
 デスクの上に置いてある電話の受話器に手をかけ、盗聴防止用の秘話装置を作動させてから
回線をつなげる。
「俺だ、麻枝だ。涼元参謀長に繋いでくれ! 大至急だ!」
 受話器の向こうで只ならぬ雰囲気を察した交換手が、慌てて涼元大将の元へつなげている様子
が分かった。麻枝元帥は全幅の信頼を寄せる参謀長が電話に出るまで、ブラウン管に映る高橋
上級大将の顔を見つめつつ思った。
 畜生、俺はこんなことをする為に独立戦争に参加したわけじゃないのに! どうしてこんな事に
なりやがる。あれもこれも全部は葉勢力の連中のせいだ。奴等はいつもいらない騒動を起こして
俺を悩ませやがる。もうこうなったら鍵勢力だけで独立国家を建設しちまうか、クソ!

 続く
321318(厨房):02/03/06 21:08 ID:IruFCjl7
ぐぁ、やってしまいました。
作者様、すみませんでした。
322狗威 ◆inui/iEQ :02/03/06 21:08 ID:WLbhnQyo
>>317 >>319-320 「麻枝元帥の思惑」

とりあえず、勝手に「正統リーフ」にしちゃいました。
どちらかに本決定したら脳内で修正してくだちぃ。
323名無しшだよもん:02/03/06 21:09 ID:HFC/HG9O
>>318
大尉よりえらく、少佐の下。じゃないかな。
324318(厨房):02/03/06 21:14 ID:IruFCjl7
>>323
ありがとうございます。
なるほど、住井はあゆの上官になってしまったのですね。
>>234の意味がわかりました。
ここ、軍事がよく判ってない漏れでも面白いです。
作者のみなさん、頑張って下さい。
大隊長も。
325狗威 ◆inui/iEQ :02/03/06 21:14 ID:WLbhnQyo
准佐っていう階級は聞いて事ないっす。
旧軍はもちろん、米軍にもそのような階級はなかったかと。
まあ、どっかの国はそのような階級制度をもっていたとしても不思議ではありませんが。
326名無しさんだよもん:02/03/06 21:22 ID:Kvx9DMxr
というか陸軍だけだと不自然になってきてる…。
327名無しшだよもん:02/03/06 21:22 ID:HFC/HG9O
>>234
この話は、反応弾を勝手に発射して『味方』の基地をぶっ飛ばしてしまい、更迭されたあゆが
左遷先の味方基地でもドジをやらかして火薬庫をぶっ飛ばしてしまった。
こんな人の下で働かなきゃならないのか? どうすればいいんだ……

と、いう喜劇かと
328名無しшだよもん:02/03/06 21:25 ID:HFC/HG9O
ああ、ちがった。
ドジを超越した破壊魔的トラブルメーカーを部下に持ってしまった士官の悲喜劇だ
329名無しさんだよもん:02/03/06 21:25 ID:WLbhnQyo
>>326
まあ、次スレでタイトルを改名すればいいでしょう。
適当に仮想戦記小説あたりのパロディで。

あと、個人的にAIRキャラは航空隊に配属しようかと思ってる。
330名無しшだよもん:02/03/06 21:29 ID:HFC/HG9O
次スレは葉鍵新撰組とかでもいいなーと、思ってたり

>>326
陸軍主体の話と言うことでいいんでないかな。
空軍と海軍は、登場しても詳しくは書かないとか
331318(厨房):02/03/06 21:30 ID:IruFCjl7
>>325
ありがとうございます。
そうすると、このスレオリジナルでしょうか?
面白ければアリだと個人的には思いますが。

>>327
おぉ、そういう解釈もありますか。
漏れはてっきり、へんぴなところで部隊長やってる
住井のところに、更迭されたあゆが配属されて
いきなりやらかしたのかと思ったのですが。
……どちらにしても住井は哀れですけど(w
332名無しさんだよもん:02/03/06 21:36 ID:dZ374KVs
こいつらが軍事板にアニヲタ、エロゲヲタスレを立ててるクソヲタどもか。
333名無しさんだよもん:02/03/06 21:41 ID:MCiVqriB
良識があるならどの板の住人でも板違いねたは控えると思うけど。
煽りにマジレス(w
334名無しさんだよもん:02/03/06 21:48 ID:Fut0+SrX
葉鍵板住人なら葉鍵関係のネタしかしないもんね
と、いってみる。
むしろ、軍事板内部のアニオタやエロゲオタが立ててるんでしょ
煽りにマジレス二号(w
335名無しさんだよもん:02/03/06 21:49 ID:WLbhnQyo
今後は放置でよろ
336名無しшだよもん:02/03/06 22:10 ID:HFC/HG9O
一番平和的な展開は、中上大将が保身のために下川国家元帥を幽閉。
ついで、葉鍵国のリーフ側政権が鍵側に政権移譲した後に、正式に正統リーフと講和。
リーフ側政権が正統リーフを引き入れる形で上層部の交代が起こるというのかな。
クーデター参加将校は、葉っぱ側のみ一階級昇進。
中上大将は階級・ポスト共に現状維持。
何故かちゃっかり復帰している青紫大佐。

そして、下川シェンムーは処刑こそ免れるモノの国家元帥の地位を剥奪され、一生幽閉される……
はずだったのが、一部下川派RR将校により奪還されエロゲ国に亡命。
実はその脱出劇もエロゲ国が画策したモノで、侵攻の口実を得たエロゲ国は「現葉鍵政権を正統なる政権と認めるわけには逝かない」
と、侵攻してきて、泥沼の総力戦に……って、ぜんぜん平和的じゃねえっ!
337名無しшだよもん:02/03/06 22:22 ID:HFC/HG9O
ついで、予想しうる展開その2。下川リーフ対高橋正統リーフの激突

……どのみち、エロゲ国の軍事介入を招く。
うわ、もしかして均衡状態を築くのが一番平和的だったりして( ;´Д`)ハァハァ
338名無しさんだよもん:02/03/06 22:31 ID:tJA428J6
 葉鍵北部でもっとも高級な旅館「鶴来屋」
 その一室で、二人の男が食卓を囲んでいた。
「ほう…このワインはエロゲ暦94年物ですね?」
「ええ。94年はわれらの大将が世界にその名をとどろかせた記念すべき年ですからね。縁起を担ごうというわけです」
 そういって、柏木耕一大佐はにやりと笑った。
(この男に、戦場で勝てるだろうか?)
 目の前にいる男を見て、遠野志貴大佐はふと、そんなことを考える。
 月姫ゲリラとして天才的な才能を発揮し続け、「殺人貴」と呼ばれるまでになった自分。
 だが、目の前の男は、かっての葉鍵軍で最強といわれた痕連隊を率いた男だ。
(同盟の使者として来たってのに、何を考えているんだ俺は)
 思わず苦笑した。気を取り直して窓の外を見る。
 町はお祭り騒ぎの様相を呈していた。人々は良くわからない踊りを踊っている。
「この町の人々は祭り好きでね。私もむかしはよく踊りました。イマノウチ踊りって言うんですよ」
 そういえば耕一大佐は、この町で生まれ育ったという。
「うらやましいな。俺は物心ついたときから、ずっと流浪の民だった」
 気がつくとぽつぽつと自分たちの身の上を語りだしていた。
 同人国を追い出されたこと、エロゲ国での厳しい締め付け、そして葉鍵国での月厨狩り…
 耕一は泣いた。ただ泣いた。泣きながら酒を飲んだ。
 そしてすべてを聞き終えたあと、微笑を浮かべて言った。
「踊りませんか?志貴大佐」
「いいですね。踊りましょう」
 男たちの間に、もはや言葉は必要なかった。
 月姫勢力と正統リーフの同盟が正式に発表されたのは、それから三日後のことである。
339名無しさんだよもん:02/03/06 23:46 ID:5txZqxPa
おお、とうとうリレー小説スレになったんですね。
こうなると私の介入できる余地はなさそうなので、
みなさまがんばってください。
340名無しшだよもん:02/03/06 23:56 ID:HFC/HG9O
>>339
はやまるなっ! まだ我々にはネタという戦法が残っている!
SSはSS、ネタはネタで頑張ればいいじゃないかっ!!
341名無しさんだよもん:02/03/07 00:48 ID:1bHuY69u
>302->305もある意味ネタ
342名無しшだよもん:02/03/07 01:00 ID:+3W9+jRM
じゃ、大ネタと小ネタということで
343名無しさんだよもん:02/03/07 01:02 ID:ZCniRCxQ
>330
陸軍航空隊は??
344名無しさんだよもん:02/03/07 01:14 ID:1bHuY69u
>343
アパッチ・ロングボウヘリも搭乗しているので、アリと考えられますし、グローブマスターVも登場しているので、空軍は陸軍メインを前提としての利用はOKではないかと・・・
アメリカの場合陸軍航空隊も陸軍としてカウントされてますから・・・(微妙ですが、対戦車ヘリ、輸送ヘリ)
345名無しшだよもん:02/03/07 01:29 ID:+3W9+jRM
∫            
 ∫    ∧_∧___   まじかる魔法ウェッチ作戦までしばらく休息して休むとするか
∫   <`ш´  >/ |  多少の手違いはあったが、だいたいは私の思惑通り……ムフリッ♪
  ~━⊂ へ ▽ )/ .|
   i'''(_) i'''i ̄,,,,,,/
    ̄ (_)|| ̄ ̄ │
346青紫超参謀:02/03/07 01:32 ID:+3W9+jRM
∫            
 ∫    ∧_∧___   そうだな、今度から裏で暗躍するときは
∫   <`ш´メ >/ |   オットー・アオムラサキーニとでも名乗るとするか
  ~━⊂ へ ▽ )/ .|
   i'''(_) i'''i ̄,,,,,,/
    ̄ (_)|| ̄ ̄ │
347名無しさんだよもん:02/03/07 04:33 ID:NDjs/Vfv
今更だけど、
>准佐
中国軍(旧国民党軍)じゃ実在する階級です。
ほかの国では見ませんが……
国内外のSFなんかじゃ、結構この階級が出て来るようですね。
なのであっても別に不自然ではないと思われ。
348名無しさんだよもん:02/03/07 13:30 ID:Aj5X3jrh
上級大将なんてのがあるんだから、階級制度はドイツのものを使えばいいんじゃない?
それがわからない人は、銀英の帝国軍を参照。
349名無しさんだよもん:02/03/07 13:32 ID:JI/CD5vl
軍事に詳しくない人もいるし、なんとなくそれっぽいのをごった煮でいいと思われ。
軍事板じゃないしね。
350放浪部隊:02/03/07 14:16 ID:XCspDv5a
 葉鍵領の辺境にある、鬱蒼とした森林地帯。
 普段なら人も立ち寄らぬこの場所だが、今はとある部隊の野営地となっていた。
 簡易テントの間を行き交う兵士達の表情は暗い。 それは、部隊のほぼ全員が負っている痛々しい外傷だけに起因するものではなかった。
 そして彼等の指揮官である坂神蝉丸大尉もまた、簡易テントの中で包帯を巻いた頭を抱えていた。
(これから…どうすればいいんだ…)

 数ヶ月前のことだ。
「坂神大尉、私達は既に高橋上級大将の身柄を確保しています」
 何者かの呼び出しに応じて暗い街角にやって来た蝉丸を待っていたのは、血の2・14事件において粛清された筈の柏木千鶴大佐だった。
 驚く蝉丸を横目に、千鶴は高橋を立ててクーデターを起こし、下川と青紫参謀を粛清、葉鍵国を本来あるべき姿にする計画を伝えた。
「あなた達が不本意にRR部隊に編入され、葉鍵国の現状を憂いている事は知っています。 どうでしょうか、坂神大尉。 私達の同志となり、来るべき決起の時にはRR部隊を内から崩しては貰えませんか?」
 是非も無い話だった。
 国を想う精神とは裏腹に、今まで青紫参謀の元で汚い任務ばかりを遂行させられていた蝉丸にとって、千鶴の誘いは真に葉鍵国の為に戦う場を提供してくれるものだった。
 蝉丸は二つ返事でクーデターに協力することを誓った。 決断が早過ぎる気もしたが、その場で良い返事をしなければ、生きて帰れるかどうかは判らなかったのだ。
 本部に戻った蝉丸はすぐに戦友達を呼び出し、事の次第を伝えた。 結果、御堂中尉の狙撃小隊と岩切中尉の水戦小隊も加わり、誰彼中隊は決起に向けて着々と準備を進めていった。
 しかし、決起が予定されていた当日、彼等の予想だにしない事態が起こった。
 高橋上級大将が行ったのは決起ではなく、正統リーフ国の独立だった。 首都近くに野営していた蝉丸達は、テレビに流れる彼の演説を呆然と聞いているしかなかった。
 さらに時を置かずして高橋の下の国防軍残党が、独立宣言ついでとばかりに誰彼中隊を強襲したのだ。
 共に決起を目指していた者達が襲いかかって来る。 銃弾が飛び交う中で蝉丸達は、計画の変更に伴って自分達が無情に切り捨てられたことを悟った。
351放浪部隊:02/03/07 14:19 ID:XCspDv5a
 そして蝉丸は部下を連れて、何とかこの辺境にまで逃げおおせた。
 最悪の展開だった。 正統リーフに見捨てられ、かといって一度は決起を決意した今となっては、下川と青紫に泣きつく訳にもいかない。
 新国家独立の最中で翻弄された誰彼中隊に、もはや帰るべき場所は無かった。
352放浪部隊:02/03/07 14:21 ID:XCspDv5a
(何故だ、高橋大将… 下川が正統リーフの存在を許す筈が無い。 これでは葉鍵国の混乱が拡大するだけではないか…?)
 自分達の今後、そして葉鍵国の今後。 蝉丸の頭を悩ませる種は尽きない。
「大尉!」
 突如、テントの中に片腕を吊った一曹が入って来た。
 蝉丸はすぐに思考を振り払う。
 指揮官たる自分の疲れた顔など見せまいと、毅然とした表情で一曹の顔を見つめ返した。
「どうした」
「岩切中尉の水戦小隊が到着しました!」
 その報告を聞いた蝉丸は、顔には出さず戦友の生存を喜んだ。
「わかった」
 短く返答すると、立ち上がってテントを出る。 
 外は既に闇夜の世界となっていた。 その中を歩いて来るのは、まぎれもなく岩切花枝とその部下達だ。
 女性兵士のみで構成されているという異色の水戦小隊。 誰彼中隊の華と言われた部隊も、今は傷付き、数は大幅に減っている。
 男達が駆け付けて来て部下達の躰を支えるのを見ると、岩切は蝉丸の前まで足を進めた。
 互いに敬礼。
 蝉丸はちらりと岩切の胸を見た。 人魚の姿を描いた部隊章はそこには見当たらない。
「御堂は?」
 手を下ろした岩切は、無表情にそれだけを訊いた。
「連絡が取れない」
 蝉丸も短く返した。 
 岩切は俯いて舌打ちすると、踵を返して部下達の元へ戻ろうとする。
「岩切」
 蝉丸が名を呼ぶと、その足がピタリと止まった。
「…よく生きていてくれた」
 その言葉は水戦小隊の中尉にではなく、岩切花枝に向けられたものだった。
 岩切は、しばしその場に立ち尽くし。
 また歩き出して、傷の手当てをしている部下達に声をかけ始めた。
353放浪部隊:02/03/07 14:23 ID:XCspDv5a
 蝉丸も暫く岩切の姿を眺めていたが、やがて足をテントの方へと向けた。
 歩きながら夜空を見上げる。
 都会から離れたこの森では、満天の美しい星々がよく見えた。

「俺達がこれから何処へ行くのか… お前達なら分かるのか?」

 その問いに答える者など、いる筈もなかった。
354名無しさんだよもん:02/03/07 17:38 ID:0lsG41o0
マンセー!
355名無しさんだよもん:02/03/07 17:46 ID:z/bi201L
 水無月大将はその日、大量の書類の山と格闘していた。月姫勢力と旧葉鍵北部住民
に対するリーフ国籍の発行、月姫旅団と高橋軍の統合再編成。その他にもやらなけれ
ばならないことが多すぎた。事務処理の天才である、水無月大将でなければ、堆く積
み上げられた書類の山を目撃した時点で、戦意を喪失していただろう。
 「結局ここに来ても幽閉生活は変わらない訳か」せっかく、あの豪奢なだけの牢獄
を抜け出したのに、もう一ヶ月も家族の顔を見ていない。
 と、水無月の事務室にノック音が響く。入れと言う。なんだ、高橋か…。
 「よう、水無月事務処理の目処はつきそうか?」
 紙切れを机に置いて、高橋の問いに答える。
 「何とかあと三日後には家族の顔が見れそうだ」
 と、思い出したように、高橋に問う。
「本当にRR装甲師団全てを倒すつもりか?こっちは月姫勢力を足しても一個師団
程度の戦力しかない。遠野財団の援助のお陰で、装備の質は上だが、数において分が
悪過ぎるぞ」
 高橋は久しぶりに真面目な顔で答えた。
「葉鍵国は最早自分で膿を掻き出す事が出来ない程病んでいる。外部から、ショック
療法が必要なんだよ。そうしなければ、えろげー国に併合されまでもなく、衰弱死して
しまうからな。麻枝に俺が正面から下川と殴り合っている隙に後ろから殴りつけてもら
う」その後、リーフ国と葉鍵国の和平及び同盟、そしてリーフ国を仲介にしてえろ同人
国との和平、そして同盟。この三国同盟なら、十分にえろげー国に太刀打ちできる。
 問題はそこまで持っていけるかだが…。後半は心の中で呟く。
「まあ、先ずは麻枝には葉鍵国の国家元帥に宗光の爺さんには葉鍵国軍事総司令官にな
ってもらはなければな」
水無月大将が呆れたように言う
「麻枝元帥だけでなく、あのご老体にまで、まだ働かせる気か?」
高橋はいたずらっ子のような笑みを浮かべながら言った
「ああ、俺は酷いやつだからな。それに未だ遊び足りないしな」
356名無しさんだよもん:02/03/07 17:57 ID:z/bi201L
「で、俺に何のようだ?」
 水無月大将が単刀直入に言う。
「ああ、分かるか?」
 高橋は心底嬉しそうに言う。水無月がため息をつきつつ言う。
「お前が用もなしに、仕事中の俺の部屋に来る筈がないからな」
 
 「よし、少し外まで付き合えよ」 
357名無しさんだよもん:02/03/07 18:21 ID:z/bi201L
 水無月は正統リーフ国首都ロディマスの中央広場に置かれた物を見て、
言葉を失った。それは砲だった。只、水無月の生きてきた中で、ここまで
巨大な砲は見たことが無かった。下部を見れば、幾つもの巨大な車輪が付
いていた。まるで、巨大な鋼鉄の節足動物のようであった。
 あまりのことに、言葉を失っていた水無月に高橋が話し掛ける。
「昔、ポ−ランド軍が使っていた装甲列車、それを更に強力にしたものだと
思えばいいさ。本当はえろげー国との国境に配備する予定だったんだが、あの
2.14事件で、来栖川重工に預けっぱなしになってたんだよ。2週間前に
ついて、さっきようやく組み立てが完了した。あのでかい砲身から気化爆弾を
打ちだすんだよ。装填に時間が掛かるが、一撃で、一個旅団消し飛ぶぜ。しか
も砲弾だからミサイルと違って捕捉不可能だ。まあ後の事は、この子に聞いて
くれ」っと、いつのまにか、高橋の隣にオレンジ色の髪をした、彫りの深い美
少女が立っていた。
 「初めまして、装甲列車HMX-13の砲手を務めさして頂く、セリオ少佐です」
358名無しさんだよもん:02/03/07 18:29 ID:z/bi201L
 その後、水無月大将はセリオ少佐に、HMX-13のスペックを聞かされた。
成る程、サテライト・システムとやらで、99%の命中率を誇ること。
 ネックの装填時間、一応移動は可能だが、余りに愚鈍であること。
 成る程、守りに突出した兵器、まさにトールハンマーという訳だ。
 それにしても高橋、逃げ回りながら、こんな化け物を隠し持っていたの
か!相変わらず抜け目がない…。
 あの時の、高橋の台詞が思い出される。
 「俺は自己犠牲の精神も、負け戦に酔う心も持ち合わせちゃいねえよ。
俺は勝てる喧嘩しかしない主義でね」
359狗威 ◆inui/iEQ :02/03/07 19:11 ID:nnEkpO3H
もう投稿してもいいのカナ? いいのカナ?
やっちゃいますよ〜。
360折戸大将の苦悩:02/03/07 19:13 ID:nnEkpO3H
 鍵っ子義勇軍は「義勇軍」とは名ばかりの精鋭14万からなる強力な軍隊である。
 葉鍵国建国の際、葉、鍵両者はそれぞれが固有に持つ軍事力を提供し、
統一的な軍隊の設立を図った。それがルミラ中将率いる葉鍵師団である。
 本来ならば、この後にも葉、鍵双方の戦力を混合した部隊を数個師団設立する
予定であったが、葉鍵師団の運用結果を見てからという理由で延期されている。
 無論、それは表向きの理由であり、本当のところは、それぞれが所有する
固有の戦力を失いたくないというのが本音であった。
 葉鍵師団の他にも、数個師団が葉鍵統合軍に提供されているが、それぞれは
純粋な葉っぱ師団であり、鍵師団である。実質的には両勢力の私兵師団といえた。
 その鍵っ子義勇軍総司令官折戸伸二大将は、その執務室の椅子に座り、
一枚の手紙に目を落としていた。本来ならば、その椅子には麻枝元帥が座るはずで
あるが、彼は葉鍵統合軍に出向しているため、折戸大将がその地位を預かっている。
 よく言えば質素、悪く言えば飾り気のない執務室の中で、一つだけ場違いなほど
豪華で大きいテレビのビジョンには、高橋上級大将が正統リーフの設立を高らかに
宣言する映像が流れている。それは、生のライヴではなく、速報特番で何度も流れている
映像であり、最早完全に見飽きてしまっている折戸大将はテレビの内容にはまったく
関心を寄せず、一心に手紙の内容を繰り返し読んでいる。
 その手紙は、現在テレビに映っている人物からの親書であった。
 そこに書かれている大まかな内容は、軽い挨拶から始まり、ここ一年間の高橋の活動、
正統リーフ設立の経緯、その内情と、下川打倒の為に鍵勢力を動かして欲しいという
願いであった。
 折戸大将は、その何度も読み返した親書を再び読み終えると、大きなため息をついて
その体重を総司令の椅子に預けた。椅子はその突然の出来事に抗議するかのように
「ギィ」という悲鳴をあげている。
361折戸大将の苦悩:02/03/07 19:13 ID:nnEkpO3H
 椅子の抗議に構う事なく、折戸大将は一度テレビに映る高橋大将の顔に視線を向け、
そのまま彼のデスクに立てかけてある写真を見た。
 それは、彼がまだリーフに属していた時代に撮ったもので、雫連隊設立の記念写真であった。
 その写真には、月島兄妹、長瀬祐介、新城沙織などの若手将校が前列に座り、後列には
若かりし頃の折戸達――高橋、水無月、中上、石川、鳥の、にのまえ、そして下川等が写って
いた。折戸は、テレビに映る高橋と、目の前の写真とを見比べて思った。
 この頃は全てが輝いていた。俺たちはどこまでもいけるものだと信じていた。無邪気に自分達
の可能性に賭け、大きな未来を描いていた。ここに写っている全員、目を輝かせていない者
など一人もいない。あの下川でさえ、この頃は純粋な使命感に燃えた仲間だった。
 それがどうだ、今はお互いに憎しみ合い、殺し合う。相手を殺す為に様々な策謀を巡らせている。
まったく、どうしてこんな事になってしまったんだ。
 折戸は、再び大きくため息をつきながら、その写真を手にとった。
 元々、折戸も下川を憎んでいた。殺しても殺し足りないくらい憎んでいた。いや、今も憎んでいる
ことには変わりはない。政府や軍の会合などで下川と顔を会わせることがあるが、その時は
憎しみを抑えることで必死である。ただ、今の彼には立場というものがあり、己の私怨で下川を
どうこうすることは出来ない。それをすれば多くの人間を争いに巻き込むことになる。それだけは
出来ないことだった。
 写真の中にある下川の顔を見ながら思う。
 リーフを飛び出した時、俺は下川に関わりのあるもの、全てを壊した。下川の写っている写真が
あれば、すべて破り捨てた。あの時の俺にとって、下川に関係のあるものが自分の身近にある
ことが許せなかった。すべて壊し、破り、焼くつもりだった。だけど……。
 だけど、この写真だけは捨てることが出来なった。ここにある下川の無邪気な笑顔だけは
破り捨てることが出来なかった。この笑顔を憎むことは出来なかったんだ……。
 折戸は、その精神を遠い過去に旅立たせている時、それを強制的に呼び戻すような不条理な
電話の音が鳴り響いた。
362折戸大将の苦悩:02/03/07 19:13 ID:nnEkpO3H
 折戸は、急に夢から醒めたような心地で受話器を取ると、彼の若い副官が涼元大将からの
電話が入ったと告げていた。彼は頭を冷ますに背筋を伸ばしてから、すぐに回線を繋ぐよう
その副官に指示をだした。涼元大将との回線はすぐに繋がった。
「やあ、元気ですか? 久しぶりですね。もう、例のニュースは知ってますよね?」
 電話の向こうから涼元大将のよく通る声が響く。例のニュースとはもちろん正統リーフ設立のことだ。
「ああ、なんだかすまないな、昔の同僚が騒ぎをおこしたみたいで」
「なに、あなたが気にすることではありませんよ。昔の同僚は、あくまで昔の同僚。今のあなたには
関係にないことです」
 涼元は高橋をそう切り捨てて続けた。
「それよりも、麻枝元帥から命令です。明日にでもkeyの主要幕僚を集めて会議を開きたい。
悪いが鳥越君と一緒に首都まで来てくれませんか?」
「わかりました。で、場所はどこにするんです?」
「聖マコピスト教会。ここならば葉っぱの間者も近づけません」
「聖なる教会で軍人の会議か……、わかりました、今すぐにでも発ちますよ」
「ええ、お願いします。それではまたお会いしましょう」
 最後に簡単な挨拶をして電話を切ると、折戸は再び写真へと目を落とした。
 なにもかも昔のようにいかないのはわかる。だけど、その全てを切り捨てる気にはなれない。
だが、事が起きてしまったなら、こちらもなんらかのアクションを起こさねばならない。
今の俺の居場所は、あくまでもこのkeyなんだ。それを壊そうとするならば、たとえだれだろうと
容赦はしない。それが下川国家元帥であろうと、そして高橋さん、あなたであろうと……。

 続く
363狗威 ◆inui/iEQ :02/03/07 19:14 ID:nnEkpO3H
>>360-362 「折戸大将の苦悩」

以上、投稿終了しますた。
364名無しさんだよもん:02/03/07 19:25 ID:ih8iL+CW
おお燃える展開ですね
365名無しさんだよもん:02/03/07 20:31 ID:2COn+3Ob
 しかし、涼元参謀長は、高橋が所有している化け物装甲列車の存在知っている
のかねえ…。
366青紫超参謀:02/03/07 20:32 ID:AcpLDe/w
         ∧_∧
         < `ш´>   はっ! 青紫…おっと、今はアオムラサキーニでしたな。
       _φ___⊂)   ただいまをもって職務に復帰します。
      /旦/三/ /|   現在地ロディマス地下要塞。工作員の潜入工作、高橋派要人の洗脳工作はほぼ成功。
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |   おって連絡を送ります。
    | RR参謀  |/   ところで中上閣下、国家元帥のご機嫌は…? はぁ、寝ておられる…。
367名無しさんだよもん:02/03/07 21:04 ID:DBdPU23x
超参謀が有能すぎると思うのは俺だけ?
368名無しさんだよもん:02/03/07 21:06 ID:Ot8PAf3d
誰彼中隊の動向は如何に?
369名無しさんだよもん:02/03/07 21:10 ID:ObNcNsr1
葉鍵人民諸君よ!私は帰ってきた!私は今諸君の血と涙
であがなわれたこの板を踏んでいる!

D.マッカーサー元帥
370名無しさんだよもん:02/03/07 21:27 ID:yjHMQyJP
「高橋め… 遂に始めやがったな…」
「甘露大佐の報告どおりでしたね、元帥」
葉鍵東部方面総監室で、方面総監の元帥・鷲見は三宅中将に語りかけた。
「それにしても、方面軍の編成にあたって、腹心の甘露大佐を監視役として
送り込むとは… 元帥の読みの深さにはいつも敬服いたします」
「菅は高橋の強い引きで我が国に亡命してきたわけだ。そんな彼が死んだと
されている高橋を匿っているとくれば、何かあると見るのが当然だろう」

「しかし… これでまた葉鍵国は荒れるな。薄汚い権力争いに国民を巻き込
むとは… これでは国力は疲弊するばかりだ。これで他国からの侵攻を受け
たらひとたまりもないぞ」
「まったく。それにしても如何致しましょう。菅元帥の動き方によっては、
は我々もくだらない争いに巻き込まれてしまいかねません。」
「そこについては、それほど慌てることはない。菅が変な動きを始めたら、
甘露が報告してくれるし、もしもの時は実力をもって阻止を図ってもよいと
指示してある。そのためにみつみ大佐も同行させている」
「なるほど 2人とも戦闘だけなら元帥をも凌ぐ強者…。お、これは失礼」
「構わん。大体、そうでなければいざというときに菅を止められんからな」
「分かりました。それではしばらく静観することといたしましょう」
「うむ 全隷下部隊には、待機させておけ。ただし何時でも動けるようにな」
「諒解しました」
そう言って三宅は総監室を後にした。
371名無しさんだよもん:02/03/07 21:56 ID:qUxHIyxv
列車砲は詳しくないんで、検索してみた。
独の80センチを見て( ゚Д゚)ポカーン
372370の続き:02/03/07 22:09 ID:yjHMQyJP
「中村を呼んでくれ」
オペレータの応答が終わるやいなや、中村少将が飛び込んできた。
「少将、事態は承知しているな?」
「はい、大変なことになりましたな」
「うむ、いつ戦闘になるかわからん。それで、我が方の戦力状況はどうなっ
ているか」
「はい、まず菅元帥の方面軍ですが、彩連隊と南連隊からなるこみパ独立旅
団に加え、現在もう一つの師団を編成中であります。ご承知のとおり秘匿名
【うたわれるもの】、新鋭の機甲師団です」
「うむ。それでこちらにはどのくらい残っている?」
「こみパ第1師団は彩連隊以外の3連隊、瑞希・由宇・千紗の各連隊が行動
可能です。第2師団は南連隊以外の3連隊、詠美・あさひ・郁美の各連隊が
行動可能となっております。どちらも戦力は7〜8割に低下していると推測
されます。それから元帥直轄の玲子連隊と、私が見ておる特殊部隊・すばる
も行動可能となっておりますが…」
「分かった。菅のことは貴官も知っているな?」
中村少将は黙っていたが、それが何よりも問いに対する答えとなっていた。
「では単刀直入に聞こう。仮に菅が反乱を起こした場合、現有の部隊で鎮圧
できるか?」
「今ならば、可能でしょう」
しかし、中村少将の歯切れは悪い。その理由は鷲見にも分かっていた…
373名無しさんだよもん:02/03/07 22:50 ID:EEYd1a5O
え〜と、書いちゃっていいのかな?
とりあえず、投稿したら最後に「続く」なり「end」なり書くようにしませんか?
374名無しさんだよもん:02/03/07 23:04 ID:+3W9+jRM
超先生は、事務能力とシューティングゲームの腕はいいらしいから
作戦はダメダメだが、特殊部隊の士気とか政治能力は実は高いとか
ま、高橋陣営に人が流れすぎて組織的に強くなりすぎてるから、超先生を強化でもしない限りは、行け行けどんどん名話にしかならないと思う
とりあえず、今回の超先生の作戦を立案したのは中上で、だからまともに機能しているといってみる
375名無しさんだよもん:02/03/08 00:44 ID:BIllpPgk
>>373
もう2時間以上も更新がないから、多分書いても大丈夫でしょ。

>>374
とりあえず、>>370で、東京組はむ〜む〜以外は正統リーフには
組していない勢力になってるな。下川につくかはよく分からないが。
376名無しさんだよもん:02/03/08 00:49 ID:tFu/hdiY
>>371
80p列車砲ドーラね。
大きさの割りに射程が短くて、それほど使えなかったらしい。
運用に必要とされる人員も半端じゃなかったし(6000人だっけ?)
それよりも38pジークフリード砲の方が使えたんじゃないかな?

列車砲じゃないけど、イラク軍が開発していたというスーパーガンの噂って本当なのかな?
377名無しさんだよもん:02/03/08 01:07 ID:jV15EYJA
>>376
ムカデ砲ですか? イラクから直接イスラエルを叩けるという兵器( ;´Д`)ハァハァ
噂だけで、実際のところ実用レベルになってないと思うなー

列車砲はパリ砲で十分ですよ。一発装填するのに2時間くらいかかるとか、平行な2列の線路がないと使えなかったり……
実戦向きではないですからなー
それと、下川陣営は核兵器保有してますから、結局のところちょいと押しの弱い抑止力くらいにしか使えなさそう。
核を使ったら、こっちは下川側の首都を気化爆弾搭載列車砲で砲撃するぞ! と言う感じで
378名無しさんだよもん:02/03/08 01:25 ID:jV15EYJA
そういえば、ジパングで大和の46センチ砲弾をミサイル迎撃していたが……
どうするんだろ? そこまで精密迎撃できるだけのハイテク装備が開発されていないと言うことにするの?
379名無しさんだよもん:02/03/08 01:32 ID:2DgSLY6M
>378
アパッチが出ている時点でそれは無理。

実際のところCIWSを装備していたところで対艦ミサイルを完全にシャットアウトできないのと同じでOKでは?
380名無しさんだよもん:02/03/08 01:39 ID:jV15EYJA
>>379
その上、リーフ特有のバグだらけのシステムだから、稼働率を始めいろんな意味で迎撃ミサイルは張り子のトラと言い切れるのかも
381名無しさんだよもん:02/03/08 01:43 ID:2DgSLY6M
>>380
TMDやパトリオットSAMも実際は命中率が低いから・・・戦車もヘルファイアやTOWUを一発喰らったところで90式見たく潰れないからそこら辺は大丈夫かと・・・

でないと・・・某軍事顧問団が困る(汗)
382名無しさんだよもん:02/03/08 01:54 ID:jV15EYJA
個人的萌だけど、正統リーフ陣営と現地残留葉鍵軍(七瀬戦車隊・みさき大隊・敗残デキスギ師団)との温度差があったりすると楽しいかも。
昨日まで死闘を繰り返してきた月姫軍と同盟を結ばれたあげく、自国民同士での内戦。
理想を掲げ、正義を歌おうと、所詮やっていることは単なる権力闘争。下川達と大差はないという厭戦感漂う残留葉鍵軍と、正統リーフ建国に浮かれはしゃぐ高橋一派、特に原田。
あげくに、その権力闘争は葉っぱ同士の戦いで、鍵の自分たちが何故そのような葉っぱの狂乱に巻き込まれなければならないのか?
と、いうかんじで。

当然のごとく、残留デキスギ師団は下川国家元帥を崇拝する連中だから一悶着ありそうだし
383名無しさんだよもん:02/03/08 01:57 ID:n2VEswBW
つーか、かなり状況が複雑化してる。
だれかまとめをきぼん。
384名無しさんだよもん:02/03/08 01:57 ID:lAT4HTHD
 377<核保有あんですと〜( ゚Д゚)やべええ…使いかねえ…
 HMX-13にTMD能力を付けて、ミサイルは自動で探知迎撃可能。こっちの
砲弾はステルスってことにするか。
 それだと、一方的でズルイので、主砲の有効射程は極端に短くして。
 ふむ、これでスパロボのマップ兵器レベルまでダウンしたな。
385名無しさんだよもん:02/03/08 02:00 ID:n2VEswBW
核に関しては条約による制約(南極条約?)や
エロゲ国の核抑止力なんかも考慮にいれればいいかもしれない。
最後の最後、追い詰められた下川が核のボタンを手に……。
なんてシチュエーション。
386軍事顧問団の動向:02/03/08 02:04 ID:2DgSLY6M
仮設の司令部はプレハブだが、空輸可能で面倒が無い、温水システム、空調設備等一そろい整っており漸く携帯糧食からの開放をも意味していた。
軍事顧問団は現地調達という方法は取らず、全て自前の糧食で戦線を維持していた・・・現地調達は住民の反感を招き安い・・・只でさえ食料が不足している世の中なのだ。
やっとの事で完成した仮設の司令部では今後の方針が計画されていた・・・
「・・・ヘリパイロット腕を上げたな。」
 西洋風のテーブルもキチンと固定されていて下手糞が飛行しても壊れないよう配慮がされていた。例の車長が感嘆の声を上げる・・・
「全くだぜ・・・で・・・会議なんてとっとと済ませて・・・飯だ飯!」
 携帯糧食に飽きていた砲手が文句野次を飛ばす・・・そこへ、異様な風体をまとった指揮官らしき男が無言で着席する・・・
「音を立てずに座るな大佐!怖えぇ・・・お人形さんがいるから緑の縞は辞めろって言ったのに・・・」
 溜息混じりに車長が男を見据える・・・冷たい視線と明らかに人を殺す為に生まれてきた戦闘マシーンがそこに座っていた。
「この国に必要なのは、医療と食料、それに暖かい心だ。この国は疲弊している、民衆は平和を望み一刻も早い平和を望んでいる。」
 大佐と呼ばれた男は自分の意見を唐突に語りそして沈黙した。
「あー紹介しよう、この男が平定工作担当の大佐だ・・・経歴は、元海軍特殊部隊だったがどういうわけか神の啓示を受けて陸軍に入ったそうだ。」
 砲手が説明する・・・大佐と呼ばれた男は無表情だった。
「集まってもらったのは・・・そう、これからの方針だ・・・ご存知の通りこの町を含め北部は正統リーフになった。だから俺達は何処へ行くかが問題だ。」
  少将の階級をつけた車長が進行役で会議は進んで行く・・・
 ファシスト紛いの葉鍵国か新たに新興国の正統リーフか・・・まずそこに焦点が絞られていた・・・『空き地の町』は国境地帯にあり微妙な場所である。
エロ同人国と葉鍵国との境界線に存在しておりまた海を隔てたエロゲ国との最前線にもなる突出した危険地帯である。
地の利は、山の上であるという事で細い道しかなくそこを抑えての迎激戦に向いていた。洞窟、岩山・・・陣地は腐るほど出来るし、事実遠野財閥軍団の90戦車を多数葬った実績がある。

 まず最初の議題は、茜中隊をみさき大隊へ送るか否かである。
387軍事顧問団の動向2:02/03/08 02:06 ID:2DgSLY6M
ONE大隊は麻枝将軍等の旧戦術から鍵への以降に伴い立場は余りよくないことは既に分かっていた。デキスギ師団の一件を見ても分かる通り捨て駒同然の扱いさえ受ける事がある。
さらに久弥将軍が居ないことが、里村茜の立場を悪くしているのも事実であり、高級将校のバックアップの無い士官の命運はすでに分かりきっていた・・・
『少尉、中尉クラスの士官は消耗品』であるというと言う言葉はベトナム戦争中のアメリカでよく言われたことであるが、事実90式戦車への肉弾突撃等で多くの士官が命を落としているとの報告がある。
 そこへ茜を送り返す事が良策なのだろうか? 七瀬戦車大隊のような戦闘部隊ならともかく・・・
「・・・失礼します。」
 その時だった、一般的にゴシックロリィタと呼ばれている可愛らしい洋服に身を包んだ茜が司令部に戻ってきたのは・・・
 それは衝撃的事件だった。あの基地K外車長は膝を落とし、その場にいた士官達は起立し敬礼を瞬時に返した・・・
「ジーザス!神よ・・・貴方は私にまた戦えと言うのですか?」
 車長はその場に伏したまま叫んだ。
「・・・馬鹿な・・・戦場に舞い降りる天使の伝説・・・倒れ行く兵士達の為、少女は大切な思い出を胸に兵士達を慰め、力づける・・・その少女の待つのはいつか得るとも分からぬ青年。」
「しかし、彼女はその青年だけでなく、同じように倒れ行く兵士達にもその愛を注ぎ地獄から天の国へと導くと言う・・・」
砲手、操縦手、偵察員・・・本来なら司令部に存在しなければいけない高級将校達が今までにない表情をみせたことに茜自身が驚いていた。
388名無しさんだよもん:02/03/08 02:07 ID:jV15EYJA
だれも超先生主体で書いてくれないから、まるであらしのように超先生ネタを書いてきたが
超先生の近況だけ話すと

超先生、中上は早々に下川に見切りをつけ、高橋が決起するという情報に基づきRR師団から下川派を粛正
超先生シンパによるRR師団タソガレを編成し河田を師団長にむかえるものの、高橋は結局決起せず正統リーフを建国
ロディマスに駐屯していたタソガレ師団は敗走、牛鮭丼を食べていた超先生はロディマスに一部部下と共に残留し
本当に地下に潜って破壊工作を始める。

超先生と中上は、高橋に受け入れられないと知り、仕方なく下川陣営に留まっている。
389軍事顧問団の動向3:02/03/08 02:08 ID:2DgSLY6M
「・・・嘘・・・でしょう?」
 綺麗なブロンドの髪に碧眼、黒を基調としたフリルのついた可愛らしいドレスを身に纏いさながらフランス人形のような少女に変貌した茜・・・変わったのは衣装だけなのにこの変わりようは・・・
「決めたぞ・・・茜は軍事顧問団が管理する!中隊だけはみさき大隊へ送り返せ・・・久弥将軍亡き葉鍵に茜を戻せば絶対にロクな装備も与えられずに前線送りだ。ならば俺たちがバックアップして彼女を守る。」
 立ち上がった車長が茜をぎゅっと抱きしめる。
「100円参謀然り、ファシスト然り・・・もう我慢ならん・・・ハリアー攻撃機然り、コマンチ然り、航空部隊を揚陸艦より呼び寄せ『停戦監視団』を設立する!」
 虎の子の巡航ミサイルと艦砲射撃は今回は見送られた・・・陸上部隊の戦いに海上からの攻撃が加わるとロクなことにならないので切り札として残しておく。

その後の会議は、揚陸艦を中継基地として本国とも話し合われ、『正統リーフ』が『自由主義国』として誕生したとして『停戦監視団』を送り『不当な攻撃』や『ファシスト』から防衛することが決定された。

1、葉鍵国、正統リーフへの武器、弾薬援助は続行
2、食料、医薬品の供与も続行
3、『空き地の町』を軍備禁止区域として進言し葉鍵、正統リーフ間の停戦を監視。第一戦車師団を公式派遣の用意と進言。
4、コマンチ攻撃ヘリとハリアー攻撃機を指揮下に入れる。洋上の予備部隊の一部をを茜の指揮下に入れる形をとり顧問団を増強する。
5、積極的医療活動、食糧援助を『国民単位』で直接行う。
6、175ミリ自走砲4門を設置する。
会議終了の後・・・
「今日は雨の日だった・・・茜と遊ぶのは明日かな?」
 例の車長は雨具を身につけ、M21狙撃銃を担ぐと雨降りしきる町へ消えていった。その日、一日中雨の空き地では茜が佇んでいたという・・・
 イカれた将校の狙撃銃にひっそりと守られながら・・・

続く?
390388:02/03/08 02:11 ID:jV15EYJA
うわわ、やっちまった
軍事顧問シリーズファンなのに( ;´Д`)ハァハァ
すみませんです
391名無しさんだよもん:02/03/08 02:11 ID:2DgSLY6M
ネタ投下の罪滅ぼしに・・・簡潔なまとめを・・・
>383
現在の状況
デキスギ師団壊滅の後、クーデターが発生し高橋大将率いる正統リーフが成立し葉鍵国と緊張状態である。
今まで敵対関係であったエロ同人国月姫ゲリラ(遠野財団軍)と正統リーフが同盟関係を結び来るべき戦いに備えている。

葉鍵国内部では新たな反乱にそなえた動きが見られ、正統リーフ内でも地下要塞に潜む100円参謀の暗躍で洗脳工作が進んでいる。
といったところ?

ネタとしてイカれた電波花畑連合国軍事顧問団が勝手に停戦監視団を設立とか(w
392新展開 ◆GpSwX8mo :02/03/08 02:16 ID:06gEz5xy
「フフッ… 面白くなってきましたね…」

ここエロゲ国でも高橋蜂起の知らせはいたるところを駆け巡った。
強大な葉鍵国にヒビが入りつつあることは、隙あらばかの国を滅ぼそうとする
多くの勢力にとって朗報以外の何物でもなく、高橋の蜂起は別の意味で喝采を
もって迎えられていた。そして彼も、その知らせを喜ぶ一人であった。

彼はエロゲ国の辺境に拠点を置く一軍閥の長。兵学校を優秀な成績で卒業し、
配属直後に指揮官として抜擢されたエリート中のエリートだった。それもあの
強国・葉鍵国での話である。しかし、彼は葉鍵国を追放され、ここにいた。

「それにしても下川サンに人を見る目がないのは分かっていたけど、ここまで
滅茶苦茶になるとはねぇ… ボクを追放した報いかもね。ククッ」
「それに高橋サンも正統を僭称して蜂起ですか… 相変わらず傲慢ですねぇ。
ちょっと許せないなぁ。あの時と変わらないね…」

下川に初陣での責を問われて葉鍵国を追放された苦い記憶が蘇る。彼の最初の
作戦は100点満点ではなかったものの、手堅くまとめられたものだったと、
彼は今でも信じている。なのに、指揮官を解任された上、追放されたのだ。

だが、それ以上に彼のプライドを傷つけたのは、当時の国家的英雄・高橋から
浴びせられた屈辱的な寸評だった。彼は自分の作戦を評して「葉鍵国はこんな
作戦を行うべきではなかった」と言い放ったのだ。おかげで、国を追放される
時には、高橋に心酔する愚民どもから罵声を浴びせられ、石を投げられ、唾を
吐きつけられた… その悔しさは今でも忘れられなかった。
393新展開#:02/03/08 02:17 ID:06gEz5xy
ドタドタドタ バンッ
「何事ですか? あぁ、はぎやクン、いらっしゃい」
「何を呑気なことを… た、高橋将軍が生きてた上に反乱を起こしたって話だ。
知らないのか、椎原?」
「それなら知ってますよ。今もそのことを考えていたところですから」


彼、椎原旬は、葉鍵国を追放されたものの、そのキャリアを活かしエロゲ国で
一軍閥を築くまでの存在になっていた…


「それにしても大変なことになったな。椎原」
かつての戦友が興奮交じりでまくし立てているのを、薄ら笑いを浮かべて彼は
聞き入っていた。
「結構なことじゃないですか。遅かれ早かれあの国はこういう状況になるとは
思っていましたよ。ボクやキミのような有能な人材を活かせないばかりか追放
するような国が長続きするわけがないじゃないですか。フッ、ククッ」
「お、おい… 気持ちはわかるけど、早まるなよ、椎原」
「何を?」
「長い付き合いだから分かる。お前、葉鍵国に戦争を仕掛けるつもりだろう?
今お前と話して確信したよ。だけど、もういいだろう? 昔の話じゃないか」
「流石はぎやクン。以心伝心だね。だけどボクは止めないよ。ボクはあの屈辱
を絶対に忘れられないからね。それにボクはあの時のように非力じゃない…」
394新展開#:02/03/08 02:17 ID:06gEz5xy
「それに、キミと一緒にあの国を追われたとき、ボクは心の中で復讐を誓った
んだよ。愚鈍な下川サンと傲慢な高橋サンに、必ずや正義の鉄槌を下すってね。
キミもあの時の悔しさは分かるだろう?」
「…」
「だったら、またあの時みたいにボクに力を貸してくれよ。キミのように有能
な指揮官がいてこそ、ボクの戦略は光るんだ。ねぇ頼むよ、はぎやクン」
「…」
「それにキミだって、それだけの力を持ちながらいつまでも根無し草のような
暮らしをしていたくはないだろう? どう、ボクと一緒に来なよ。さあ」
「分かった… そこまで言うなら付き合うよ。だけど、いくら分裂しても俺達
だけじゃ勝ち目がないぞ。それくらい、お前なら分かるだろう?」
「そうだね。確かにボクらだけじゃ無理かもね。ククッ」

おいっ、回線を繋げ! −ハッ、今すぐ−

「お、おい、何する気だ? 椎原」
「久弥クンとお話をしようと思ってね。似たもの同士一緒に祭を楽しめるかな」

−回線、繋がりました。どうぞ、お話下さい、閣下。−

「うん、ご苦労。…さぁ、それじゃ始めますか… フフッ、フフフッ」


#とりあえず終わりです。誰か続きをキボンヌ(w
395軍事顧問:02/03/08 02:22 ID:2DgSLY6M
ぉぉ急展開が・・・

>390
気になさらないで下さい・・・むしろ読んで下さりサンクス!
396名無しさんだよもん:02/03/08 02:24 ID:n2VEswBW
追放組の真展開イイ!
椎原だとわかったときはワラタ。
是非とも連載をきぼんぬ。
397青紫超参謀:02/03/08 02:39 ID:jV15EYJA
         ∧_∧
         < `ш´>   状況報告!
       _φ___⊂)   現在、月姫軍士官翡翠大尉の洗脳工作は最終段階に入りました。
      /旦/三/ /|   RR感染者特有の言語崩壊を確認
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |   言語重複障害が確認されれば成功です。
    | RR参謀  |/   引き続き、任務続行します。ところで、国家元帥は……はぁ、ドライブに出かけた……。
398名無しさんだよもん:02/03/08 03:04 ID:3OT4xMFN
「中村ぁー、車の修理はまだ終わらんのかー!?」
「(うるせぇ、デブ!)ハッ! もう少しかかると思います!」
「ったく、さっさとしろよ。正統リーフの独立で状況は混沌してんだ」
「ところで、佐藤三佐……」
「あん? なんだ?」
「なんで、うちらがアニヲタの国に潜入しなきゃならんのですかね?」
「馬鹿野郎!」(バキッ!)
「ぐえっ!」
「アニヲタじゃなくて、エロゲヲタだと何度言えばわかる! ったく、これだから学のねぇ野郎は……」
(畜生、いつか殺してやる)
399名無しさんだよもん:02/03/08 03:21 ID:jV15EYJA
>>398
作家の方の佐藤大輔は作品中にしょっちゅうアニメとかのパロディー出してるし
小説の出るのが遅いのはゲームをやり込んでるからと言う噂があるから
実は佐藤三佐もアニメ・ゲームオタクといってみる。
400名無しさんだよもん:02/03/08 09:28 ID:AMkbywjZ
 今後翡翠大尉に感感俺俺の治療をするのか…。でも直し方は彼しか知らないんだ
よねえ…。個人的には超先生と誰彼中隊とのロディマス地下での暗闘を希望。
401名無しさんだよもん:02/03/08 11:09 ID:QErxvFRf
>>398
こんなところにまで1等自営業氏のネタが……ワラタ。
402青紫超参謀:02/03/08 13:15 ID:dbOBof2p
         ∧_∧
         < `ш´>   誰彼中隊か…
       _φ___⊂)   彼らを結成したのは原田だが、育てたのは私なのだよ。
      /旦/三/ /|   正統リーフを僭称する叛徒どもに壊走させられたらしいが
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |   おそらくは原田あたりの差し金だろうな…くくく。
    | RR参謀  |/   これで彼らも、高橋らに正義はないと気付いただろう。
403名無しさんだよもん:02/03/08 13:15 ID:2w/7pt2w
 正統リーフ国は兵力は少ないけど、遠野財団や来栖川グループがスポンサー
に付いているから、経済力では侮れないと思う。
 宗光元帥は多分事態を静観の構えだと思う。でなきゃ、なんのために高橋が
自分達だけでクーデター起こしたか分からなくなるので
404名無しさんだよもん:02/03/08 13:20 ID:dbOBof2p
リーフの指導者が、有能であるよりは無能であったほうがやりやすいと思っているエロゲ国の大軍閥や
鍵にも多大な経済投資をしているビジュアル・アーツ財団がこれ以上のリーフの強化を恐れて有形無形の援助を
下川派に始めたりして…
405暗闘TゴーストT:02/03/08 18:55 ID:hMS/AxYm
 ホワイトアルバム級強襲揚陸艦甲板上
 坂神蝉丸大尉隷下の中隊と彼自身は屈強の兵士達に取り囲まれていた。
兵士達のM4アサルトライフに取り付けられた無数のレーザーサイトは彼
と彼の中隊全員の額を何十にも確実に捕らえており、引き金ひとつで、
ミンチ肉に出来る事は容易に想像出来た。
「ふん、千鶴君より早く見つけ出せれて良かったよ」
 屈強の兵士の列をかき分けて、一人の男が顔を表す。その顔、坂神蝉丸
大尉は確かに見覚えがあった。
「原田うだる少佐…」条件反射的に敬礼をする。

 「相変わらず優等生だね、坂神君。っと今は准将だよ」
406暗闘TゴーストU:02/03/08 19:14 ID:hMS/AxYm
 元々、誰彼中隊は原田うだる准将(当時少佐)が計画したものであった。
が、しかし彼は下川国家元帥に媚びへつらうという事が出来なかったが為に
2.14事件により高橋同様、葉鍵軍を追われることとなる。その後、誰彼
中隊は青紫参謀の指揮下に入り、非合法活動に手を染めることとなる。
 必死の逃亡を続ける坂神大尉達、誰彼中隊を救ったのは、かつての乗艦原田
うだる准将と、彼の指揮下にある海兵大隊であった。
 誰彼中隊は、スーパー・スタリオンによって彼の大隊のベースキャンプ、
ホワイトアルバム級強襲揚陸艦へと輸送され、重傷の者は今現在、医務室で手
当てを受けている。御堂達も救出され、今現在医務室で治療を受けているとい
う知らせは蝉丸大尉を安堵させた。
407暗闘TゴーストV:02/03/08 19:40 ID:hMS/AxYm
「単刀直入に言おう、君達にロディマスに入り込んだ鼠の退治をお願いした
い。報酬は、正統リーフ国籍、身の安全、屋根と食事、給与と一階級昇格だ」
 断るという選択肢はもはや無い。NOと言えば、その瞬間、原田准将の腕は
振り下ろされ、俺達は肉片となる。当然医務室の御堂達も処分されるだろう、
俺達は、決して生きていてはならない、リーフ国の暗部なのだから。
「鼠というのは?」俺は、原田准将に問う。大方予想はつくが…。
「葉鍵国参謀、青紫大佐とタソガレ師団残党だ」俺の問いに満足そうな笑みを
しつつ、原田准将は海兵隊員達に合図をする、同時に銃口が俺達から下ろされ
る。
 それから、俺は原田准将からロディマス攻略の際、青紫参謀とタソガレ旅団
の残党が地下に潜って、破壊工作を行っている事をを聞かされた。
 それを始末するのに、敗走する俺達に目をつけた訳だ。いいだろう引き受け
てやるさ。もはや俺達に家族と呼べるのはあの中隊しかいない。
 それにしても、狩る方も狩られるほうも”たそがれ”まるで、自分達のゴー
ストを狩るようで、妙な気分だが…まあいい。そんな事はどうでもいい事だ。
                              続く
408名無しさんだよもん:02/03/08 19:44 ID:dbOBof2p
結局、原田にも使い捨てにされる(かもしれない)誰彼中隊萌え
帰るべき場所はないが、死場はあるという悲壮感こそ黄昏の名にふさわしいのー

個人的な意見だけど、原田が悪役で、実は下川や超先生、高橋を抹殺して自分が頂点に立とうと画策していたりしたらもう辛抱たまらん設定だなー
影で椎原と手を結んでたりしてて…
409名無しさんだよもん:02/03/08 19:44 ID:hMS/AxYm
ぐはっ誤字発見。乗艦→上官
410名無しさんだよもん:02/03/08 20:11 ID:ZdYAfuC7
燃え萌え〜
411名無しさんだよもん:02/03/08 20:45 ID:yS91p7xu
流れと全然違うけど、こういうのはこのスレでやっていいんですか…?

名雪: ブローニング HP
栞: ヴァルター PPK
真琴: コルト ヴェスト・ポケット M1908
舞: ベレッタ M8000クーガー
あゆ: SIG/ザウァー P220
秋子: コルト M1911A1
香里: セスカ・ゾブロジョブカ Cz75
美汐: グロック 19
佐祐理: ヘックラー&コッホ USP
412名無しさんだよもん:02/03/08 21:02 ID:KFZW43ca
441う〜んすれ違いで、場が白ける気が…
413名無しさんだよもん:02/03/08 21:07 ID:9UV9M3gy
祐一:ワルサー P38
414名無しさんだよもん:02/03/08 21:55 ID:rjvv/xJ4
軍だから方向は違うと思われ。
415名無しさんだよもん:02/03/08 22:07 ID:3t7OYIay
初期の頃なら問題なかったかもしれないけど、
スレの方向性がはっきりしてしまった今はNGかな?
416名無しさんだよもん:02/03/08 22:09 ID:Z3X5s4yD
まあ、簡単な設定てコトでいいと思う。
それよりも誰彼中隊はこのまま使い捨てられるのかーっ!?
417下川の野望:02/03/08 23:48 ID:jifbgo2T
 葉鍵国首都アクアプラスシティより数キロ離れた場所に、地図の上からその名前を
抹消された山が一つある。無数の断崖からなる切り立った岩山で、その威容は見るもの
すべてを圧倒する。
 山荘要塞シェンムーズガーデンは、その名も無き山も頂きに存在していた。
 一個大隊の防空部隊と、シモカワ=シェンムー師団より引きぬいた精鋭一個大隊により
守られ、大型ヘリの離発着も可能なヘリポートと反応弾の直撃にも耐えうる地下施設を
そなえたそこは、まさに現代に存在する難攻不落の大要塞といえた。
 外観上、そこは豪勢ではあるがただの山荘である。しかし、その存在を知っている者は、
外観からくる単純な印象を信じるものは一人もいない。そこは、選ばれた者のみしか
存在を知ることはできない。物理的にはシモカワ=シェンムー師団の精鋭達に守られ、
情報的には下川国家元帥個人対して忠誠を誓う特別高等警察――特高によって
堅固に守られていた。
 葉鍵国の実質的支配者、葉鍵軍最高司令官下川国家元帥の居城であるそこは、
彼自身の権力、その象徴といえる。彼は、この山荘要塞と、首都郊外に存在する
葉鍵大本営「シェンムーシァンツェ」を交互に行き来しながら、葉鍵国を支配する
為の執務に就いているのである。
 山荘の東端には巨大なプールがあり、そのプールサイドでは山荘の主、下川直哉
国家元帥が、彼の腹心である参謀総長中上和英大将より葉鍵国の現状についての
報告を聞いていた。
「――であるからしまして、高橋上級大将率いる賊軍の総戦力は、一個師団強であると
情報部は見積もっております」
 中上大将はしわ一つない軍服姿で、手にして報告書を事務的に読み上げる。
 その内容は正統リーフ独立に関するものであるが、下川はそれに大して関心をよせる
ことなく、プールではしゃぐ女達――金と権力に群がる雌豚共――に対して手を振っていた。
無論、彼の現在の服装は水着一枚である。
418下川の野望:02/03/08 23:48 ID:jifbgo2T
「それに対する我が軍の対応は……」
「もうええ」
 続きを読み上げようとする中上を手で制しながら下川は言った。
「詳しいことは会議の席で聞く、今、ワシはあのねーちゃんたちと遊びたいから、詳しい話し
は後でええで」
 それを聞いた瞬間、中上の内部でなにかが首をもたげようとしたが、長年下川に仕えてきた
彼は、それをまったく表情に出すことなく、ただ一言「かしこまりました」と言い一礼した。
 そうして、さっきまで読み上げていた紙切れを書類鞄にしまうと、もう一度一礼をし、その場で
くるりと180度回転をしてその場を去ろうとした。
「中上」
 今、まさに中上がその場を立ち去ろうとした瞬間、その背中に下川は声をかけた。
「ハッ、なにか?」
「お前はいつもでもワシの味方でいてくれるよな?」
 中上は、それを聞いた瞬間、その内部でなにかが壊れるような思いがしたが、彼はそれを
なんとか危ういところで押し留めることに成功し言った。
「無論であります、閣下。小官は閣下に対して生涯忠誠を誓っております」
「ん、ならええ。下がってかまわんで」
「ハッ、失礼します」
 下川は、今度こそ本当にその場を立ち去っていく中上の背中を眺めながら思った。
 ふん、お前が青紫と組んでちょろちょとと動き回っていたことなんて百も承知や。
まあ、今回は途中で諦めたから許すが、次はあらへんで。まあ、賢明なあいつのことやから
さっきの一言でそのくらいのことはわかったやろうがな。
 それにしても問題はあのクソ出っ歯や。ちょっと目をかけてやっただけで調子つきおって、
あいつもそろそろ用済みかもしれへんな。考えておかなぁならへん。まぁ、あんな奴いつでも
始末できるから大した問題やあらへんけどな。
419下川の野望:02/03/08 23:49 ID:jifbgo2T
 遠くで女達が下川を呼ぶ声が聞こえる。中上が去ったため、再び自分達と遊ぼうというのだ。
もちらん、彼女達は本気で下川と遊びたいわけではなく、彼のお気に入りとなり、もっと
甘い蜜を吸う事が目的である。下川にしてもそれくらいのことは分かっているから、彼は
あえてそれを無視しして、側らのテーブルにおいてあるアルバムに目をおとした。
 高橋の蜂起を聞いたとき、なぜだか無性に昔の写真が見たくなったのだ。
 そこにあるのは、彼がまだ若さと情熱に溢れていたときの写真だった。
 彼と彼の仲間達とともに、一つの理想に向けて邁進した日々。高橋、水無月、折戸、
彼の元を去り、今では敵対さえしている彼らと、写真の中では一緒に笑いあっていた。
 ふん、過ぎ去りし青春の思い出、懐かしきセピア色の日々か……。なあ、高橋、セピア色っていうのは
元々どういう意味やか知ってるか? 元々の意味はババ色っていうんやで、うんこ色や。
下らん昔話は肥溜めに吐き捨てろ。そんなもんは、肥溜めの中で生きる敗者達の戯言や。
ワシはそんなものに興味はない。昔の仲間であろうが容赦はせえへんで、首洗って待ってろや高橋。
ワシに弓弾いた代償がどれほどのもんか思い知らしたるわ。

 続く
420狗威 ◆inui/iEQ :02/03/08 23:50 ID:jifbgo2T
>>417-419 「下川の野望」

以上にござりまする。
421名無しшだよもん :02/03/09 00:16 ID:caHSp604
 何となく地下要塞設定。

 青紫大佐の盗作事変を発端とする葉鍵国独立戦争のおり、敵エロゲ国に首都を占拠された場合を想定して作られた要塞。
 無数に引かれている下水道や地下鉄(廃線も含まれる)などを秘密通路でつなぎ迷路化したモノである。
 元は地上を占拠する敵軍に神出鬼没のゲリラ戦を展開することを前提とした造りであるため、マンホール、下水道の壁、
廃屋地下室の一角など、進入経路となる出入り口は無数にあり、地下要塞に突入すること自体は簡単ではある。
 しかし、心臓部たる部屋にたどり着くためには、様々なトラップの仕掛けられた地下迷宮を突破しなければならない。

 イメージ的には、ウイザードリーの地下迷宮です。トラップは、飛び出す弓やつり天井、コールタールのため池など古典的なモノから
赤外線装置やらの最新のトラップまで何でもありという感じ。
 地下要塞の出入り口をふさぐのは、数が多すぎて物理的に無理。
 なお、超先生は地下要塞の自爆用に多量の爆薬を仕掛けていたりする。
 こんな感じでお願いしますだ職人様( ;´Д`)ハァハァ
422青紫超参謀:02/03/09 00:27 ID:caHSp604

   ∧_∧∩
  < `ш´> 今こそRRの神髄を見せるときっ!
  ( つ  く
  (     \
   し' ⌒ヽ つ
423名無しさんだよもん:02/03/09 02:29 ID:BHXGPclx
地下迷宮で最も効果を発揮する兵器は火炎放射器です。
よって、超参謀の末路はバーベキュー?
424青紫レーザーっっっ!!:02/03/09 02:46 ID:caHSp604
         ∧_∧/。
      < ☆ш☆ゝhttp://www.nikkei4946.com/today/0112/10.html
     _¢___⊂)\゚.
    /旦/三/./|
   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
   |青紫半導体|/

ふっふっふっ、パーベキューは貴様たちだぁぁぁぁっ!
425名無しさんだよもん:02/03/09 22:07 ID:+dlGSgsX
age
426青紫超参謀:02/03/10 01:23 ID:m6aA3T4J
         ∧_∧
         < `ш´>   外は祭りでどんちゃん騒ぎのようだな……。
       _φ___⊂)   うらや……いやいや、この機に敵が侵入してくるやもしれん
      /旦/三/ /|   総員、警戒配置だ。
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |   それにしても原田め、戦術のイロハを教えてやったというのに
    | RR参謀  |/   恩知らずな野郎だ。
427名無しさんだよもん:02/03/10 16:36 ID:9uCzvmZ5
age
428嵐の前の晩餐〜高橋龍也サイド〜:02/03/10 18:26 ID:lAY1pTk8
正統リーフ国最大の都市、ロディマス。かつては葉鍵国の首都でもあった町である。
そのロディマス最大の高級旅館「鶴来屋」では、その日正統リーフ国軍の設立を祝う
祝宴会が開かれてた。
 豪勢な食事と美酒。葉鍵北部の民族舞踊。月姫ゲリラと国防軍残党から構成される、
正統リーフ国軍の将兵達は忘れかけてていた、生きている喜びを味わっていた。
 旧葉鍵国上級大将現正統リーフ国総帥高橋龍也は、鶴来屋のバルコニーから、月明
かりに照らされ夜風を浴びながら、正統リーフの切り札、装甲列車HMX-13を眺めて
いた。巨体に備え付けれた、主砲のシルエットはまるで、大地に突き刺さった巨人の
剣のようである。
「あら、総帥こんなところで、何一人でたそがれてるの?」甘い声の質疑と同時に後
ろから女性が抱きついてくる。ふくよかな胸の感触が背中に当たる。
「来栖川綾香中佐か…どうも、ああいう場所は俺には場違いな気がしてな」
来栖川綾香中佐、装甲列車HMX-13の司令官であると同時に来栖川グループの令嬢でも
ある。気まぐれな猫のような印象を抱かせる美女である。
「場違いなのは、皆同じよ。ただ、打ち解けるには一緒に馬鹿騒ぎをするのが一番だから
そうしてるの。それに総帥、どうして、皆あんな風に楽しそうに騒げるか知っている?
それはね、皆貴方に全てを託して、全てを受け入れる覚悟をしているからなの」
429嵐の前の晩餐〜高橋龍也サイド〜:02/03/10 18:31 ID:lAY1pTk8
 これから繰広げられる、苦しい戦い。一体何人が生き残れるのだろうか。
 しかし、彼らの顔に不安や迷いはない。彼らはどんなに苦しくても、もは
や逃げるより戦う道を選んだのだから。高橋に全てを掛けて。
「俺の肩に、正統リーフ国民と将兵の命が乗っかっている訳だ。やれやれ、
どうしてこうやっかいなことを仕出かしてしまったんだろうな」
 高橋総帥が苦笑いをしながら、不器用な生き方しか出来ない自分を嘆く。
それに、大胆な令嬢は長い指を高橋の首に回しながら答える。
「総帥、貴方がそんな生き方しか似合わないからよ。貴方には逃げ回ったり
、身を隠してひっそりと生きる。そんな生き方は似合わない。戦っている姿
が一番似合うわよ」
430嵐の前の晩餐〜高橋龍也サイド〜:02/03/10 18:31 ID:lAY1pTk8
「何をなさっているのかしら、綾香さん」
 っと露出の多い綾香中佐のドレスとは正反対に、落ち着いた印象を抱かせ
るドレスを着た、もう一人の令嬢が過剰なスキンシップを続ける、綾香中佐
を高橋総帥から引き離す。
「何よ秋葉大佐、これぐらいアメリカじゃあ当たり前のスキンシップよ」
 遠野財団総帥、遠野秋葉大佐は呆れながら、綾香中佐に説教を続ける。
「嘘おっしゃい。貴女には令嬢としての自覚があるんですか!」
 高橋総帥はその様子を遠巻きに見ながら、ふと思い出したように胸のポケ
ットから一枚の写真を取り出す。色あせた古い写真には、水無月、高橋、
折戸、そして下川が映っていた。あのころ、自分達がこうやって、お互い殺
し会うようになるとは、誰も想像しなかった。最早あの頃には戻れない。
 失ったものも却っては来ない。だから俺達は進むしかない。
 下川、お前もそうなんだろ。安心しろ。お前は俺が殺してやる。
「大体、総帥も総帥です。もう少し隙を無くして下さい!」
 っと秋葉大佐の声で現実に引き戻される。
「ああ、すまない」気がついたように答える。
 秋葉大佐がため息まじりにこっちを見てくる。綾香中佐はくすくすと笑っ
ている。
 もう一度、この時をすごして見せる。高橋総帥はそう心に誓った。

続く
431名無しさんだよもん:02/03/10 18:41 ID:lAY1pTk8
 以上、嵐の前の晩餐〜高橋龍也サイド〜 でやんした。
しっかし、高橋もて過ぎ!
432名無しさんだよもん:02/03/10 19:23 ID:Io3KPIrp
>>431
主人公キャラ達よりはマシと思われ(w
433名無しさんだよもん:02/03/10 22:14 ID:or0e12FT
そういや〜狗威さん早く新作書いてくんね〜かな
434名無しさんだよもん:02/03/10 22:35 ID:iWgRk0+M
俺的には椎原、久弥の追放組の動向が気になる。
435名無しさんだよもん:02/03/10 22:35 ID:or0e12FT
 あと、数話のエピソード後に開戦すかねえ。正統リーフ軍と下川装甲師団
との戦いにイカス名称募集
436三人の要注意人物:02/03/11 00:10 ID:VWRHl3D7

 「ふぅ……」
令嬢二人に囲まれ中々官能的であった祝宴会から数日後。
 高橋は軍本部内の自室で軍の編成票を見ていた。
 「中々、難しいものだな」
編成票を机に放り投げ、静かに呟いた。
 正統リーフ国と名乗り、葉鍵国に対し独立宣言を行い、一勢力を築いたとはいえ、まだまだ、リーフ国は葉鍵国に比べ慢性的戦力不足に悩んでいた。
 優秀なスタッフはある程度は揃っている。遠野財団もバックについた。しかし…。
高橋は背にもたれながら、必死に策を練っていた。
 「コンコン」
突如ドアがノックされる。高橋は急ぎ背もたれから体を起こし、姿勢を正しくした。
 「入れ」
ガチャリとドアが開かれる。
 「なんだ、君か、水無月大将」
 「そちらの様子はどうかと思ってね。どうだい。編成の方は」
水無月は少し柔らかい口調で高橋に語りかけた。
 「ああ、順調だ」
本当は四苦八苦していたのだが、プライドの高い高橋は敢えてそう答えた。
 「だが」
 「ん?」
水無月は少し不思議そうな顔で聞き返した。
 「下川や中上、共に国を築いてきた戦友達と戦わなければいけないのは…辛いものがあるな…」
高橋は下を向き、静かにそう云った。
437三人の要注意人物:02/03/11 00:14 ID:VWRHl3D7
 「ああ、だが、どちらにせよ。誰かが立ち上がらなければいけなかったんだ。高橋。
でなければ、下川の圧政や青紫のRRの為に貧困な民衆はもっと苦しむ。
いや、下手をすれば、エロゲ国に俺達が必死になって築いた国が征服されてしまうかもしれないんだ!
お前の選択は正しかった。間違っちゃいない。だから、この際感傷は捨ててくれ。
俺達がやっていることは偽善かもしれんが、これは国の為、民衆の為なんだ。わかってくれ」
高橋は水無月の顔を見た。彼とは長い間付き合って来た戦友だが、
彼がこんなに真剣な顔をしている顔は見たことが無かった。
それほど、彼も国を思っていたのだった。
 高橋は自分の甘さを痛感した。俺は総帥という名の最高責任者なんだ。
この際、感傷的になってはいけないのだと。
「すまない……今は感傷は捨てなければいけないな……水無月」
「高橋、僕も総帥というの重い立場に立たされている君のことを考えず、こんな発言をしてしまってすまない」
「いや、いいんだ」
高橋は比較的落ちついた声で答えた。そして、続けた。
 「水無月……俺は下川は統率力、指揮能力、戦術、戦略性は対した事は無いと見ている。
案外、破るのは簡単だろう。だが、葉鍵国に気になる人物が三人いる」
 「ああ」
水無月は頷いた。その顔はわかっているようだった。
 「一人目は麻枝大将だ。彼は戦上手だ。それにつけて参謀の涼元君も優秀だ。
彼らが前線に出てくるとなるとかなりの苦戦をしそうだ。折戸大将がうまく事を運んでくれるといいのだが」
深刻な表情だった。
438三人の要注意人物:02/03/11 00:17 ID:VWRHl3D7
 「二人目は鷲見大将だ。彼の勢力は日和見を決め込むのか、
下川側にまわるのか、こちらがわにつくのか、
イマイチはっきりしない。
みつみことちゃん様の部隊はかなりの精鋭部隊だ。
味方になると心強いが……逆に敵となると」
 「接触を試みてみようか?」
 「ああ、やってみてくれないか。交渉役の選抜は君に一存するよ」
 「了解。総帥」
そう云って水無月はふざけたように敬礼を決めて見せる。
 こういうところは相変わらずだな、と高橋は心の中で笑った。
 「そして三人目が青紫だ。奴は軍事的素質はまったくもって皆無、無能と云っていいが、政治的謀略に長けている。
何を考えているのかも不明だ。正直、不気味な存在だ。RR部隊もな。
以上、この三人が葉鍵国攻略の壁になると思う」
真面目な顔で高橋は語った。
 「僕もそう思う。要注意人物や勢力はかなり多いが、特にこの3人は要注意だと思う。あとでうだる君や各部隊の上級将校、参謀も呼んで会議を開かなくては」
 「そうだな」
高橋は座っている椅子の背もたれにもたれ。ふぅ…と深呼吸した。
 「決戦の時は近いな……」
部屋の窓から映る夕日を見ながら、そう呟く。

 決戦の時は刻々と近づいているのだった。
439名無しさんだよもん:02/03/11 00:18 ID:VWRHl3D7
本当に駄文ですいません。

SS書いたの初めてでして……もっと練習します。(;´Д`)
440名無しさんだよもん:02/03/11 01:10 ID:r2OH9iNB
とりあえず、麻枝は元帥ね。
上手いとは言えないけど、スラスラ読めた。
はじめてにしては良いと思うよ。
441嵐の前の晩餐〜麻枝准サイド〜:02/03/11 01:31 ID:9WqqQqrU
 葉鍵国郊外にある、ごくありふれたマイホームで一つの家族が仕事に出かける夫を
見送っていた。 
「じゃあ、行ってくる。しばらく戻っては来られない」
 葉鍵国元帥麻枝准は妻にすまなさそうに、そう告げる。
「准、無事に帰ってらしてね。そしたら貴方の好きなカレーギュウを毎日作って差し
上げるから」
 麻枝の妻、麻枝いたる(旧姓樋上)は震える声で夫に精一杯につげる。どうか無事
で帰って来てと。
「太るとお前と麻衣に嫌われてしまう。三日に一度でいいよ」
 麻枝はそんな妻の両肩に優しく手を置き答える。
「はい」
 麻枝の美しい新妻は、不安を隠して精一杯の微笑みを浮かべる。麻枝はその微笑に
胸が痛くなった。
442嵐の前の晩餐〜麻枝准サイド〜:02/03/11 01:31 ID:9WqqQqrU
「ほら麻衣も、お父様に行ってらっしゃいの挨拶をなさい」
 いたるの後ろに隠れていた、麻枝の愛娘麻枝麻衣は母親に言われた通りにトテトテ
と走りより、膝を落とした父親に抱きつき、行ってらっしゃいのキスをする。
 麻衣の小さな体を抱きしめながら、麻枝は切に願った。どうか、麻衣が大きくなる
頃には、この悲しい戦争が終わるように。それは恐らく叶わぬ願いだと分かっていて
も、麻枝には願わずにはいられなかった。
「ぱぱ、苦しいよお」
 麻衣の抗議の声で、きつく抱きしめすぎたことに気がつく。
「ああ、御免。じゃあ麻衣パパが帰ってくるまで、ママの言うことを聞いて良い子に
しているんだぞ」
 麻枝は精一杯の優しい声で愛娘に言い聞かせる。
「うん…いいこにしてるから、はやくかえってきてね」
 麻衣は少し悲しそうな表情で麻枝に健気に答える。
「ああ、帰ったら新しいお人形さんを買おうな」
「ほんとう?」
「ああ」
「本当、准は麻衣に甘いんだから…」

 えろげ暦××年これから始まる戦いが、エロゲ大陸全土を巻き込む大戦に成長する
とはこのとき、誰も正確に予測出来る者はいなかった
443名無しさんだよもん:02/03/11 02:16 ID:ba18f2W9
いたるが出てこないからいつ出るかと思ってたら、麻枝の嫁さんになってたか(w
444名無しさんだよもん:02/03/11 02:19 ID:X+3yUk07
いたるとだーまえが結婚か。
…久弥がどう絡んでくるか楽しみだ。
445名無しさんだよもん:02/03/11 02:27 ID:ba18f2W9
ターンAガンダム見たせいもあるけど、いたるは実は葉鍵帝国の女帝(いつものごとく萌え設定で16歳くらいの美少女)
で、最高権力者のはずなんだけど下川に幽閉されてるとかいうのでも良かったと思う。
まあ、話が脱線しまくるだろうことは必至で、やらない方がきっといいに決まってるんだろうけど
446名無しさんだよもん:02/03/11 02:32 ID:X+3yUk07
しかし…仮想戦記といいスタロワといい葉鍵板的には、
いたる→萌え設定な美女(もしくは美少女)というのはすでに定説なのだろうか
447名無しさんだよもん:02/03/11 02:36 ID:hs1myhrh
>>442
いたるの登場にわらた。

それに刺激され俺的いたる設定をつくってみる

元鍵っ子義勇軍技術将校。
RRウィルスにも劣らないといわれる脅威の細菌兵器「IR」の開発者。
とは言っても、彼女自身そのようなウィルスを創り出すつもりはなく、
その誕生はあまりの偶然であった。
しかし、その事で彼女は大きく心を痛めることになるのだが、当時彼女の所属していた
タクティクス軍はそのことを理解してくれず、彼女の名を冠した「IR防疫部隊」
(731部隊のようなもの)を設立、彼女をそこの長にしてしまう。
非人道的な実験が繰り返される日々、彼女の精神は日に日に病んでいくが、
その崩壊を寸でのところで救ったのが当時若き大佐と中佐であった麻枝と久弥である。
ふたりに励まされ心を立ち直らせるいたる。ついに彼女は軍を辞めることを決意する。
もちろん、当時のタクティクス軍はそんなことを許すはずも無く、彼女に対して
執拗な遺留工作やいやがらせ、さらには脅迫にすら訴えった。
しかし、いたるの決意は揺るがず、麻枝と久弥、麻枝と親交の深かった折戸、
さらには同僚のしのり〜、みきぽんらと共にタクティクスを飛び出してしまう。
その後、ヴィジュアル・アーツ財団支援の元、独立勢力「Key」を設立。
エロゲ国との独立戦争に勝利すると軍を引退し、麻枝と籍をいれ、現在に至る。
なお、麻枝、いたる結婚の数日前、久弥大将が突然の疾走。
一部ではその関係性が囁かれている。

尚、いたるの容姿は、ハカロワよろしくちょっとあどけなさが残る萌え萌え美人さん。
ちょっと早苗ママ似かな?
448名無しさんだよもん:02/03/11 02:41 ID:ba18f2W9
いたる=美少女
麻枝と久弥→お互い才能を認めあった親友同士だが、最後は対決する定めにある。

定説なんだろうなー
まんま持ってくるのは夢がないということだろうし……
実は青村早紀RR中尉>>205は言葉遣いが男っぽいショートカットつり目の美少女といってみる
449名無しさんだよもん:02/03/11 02:43 ID:TuP/i50f
てくてく
450名無しさんだよもん:02/03/11 02:44 ID:hs1myhrh
女キャラはすべて美人にしとけ。
たとえマンネリでも、そうした方が盛り上がるし、なにより萌える。
ちなみに、しのり〜はクールな知的美人。みきぽんはどっか抜けたとろのあるコミカルキャラ
といったろころか?
451名無しさんだよもん:02/03/11 02:47 ID:ba18f2W9
323ちゃん様とえいみちゃん様はどう区別しよう?
実は一卵性双生児で一人は里子に出されてたとか(w
452 :02/03/11 02:53 ID:tBDLg/WR
>>451
実は、えいみちゃん様は323ちゃん様の記憶をメイドロボに移植したらどうなるかと言う
HMシリーズのプロトタイプなのです。・・・ダメ?
453名無しさんだよもん:02/03/11 02:57 ID:7eGlF5Uj
>>451
影武者ってのはどうだ?
454名無しさんだよもん:02/03/11 03:00 ID:ba18f2W9
おとなしく他人の空似とか……
由宇が見たら失神しそうな光景がコミぱ部隊で展開されるのか……
455名無しさんだよもん:02/03/11 07:38 ID:g1FRKPC8
>>438
鷲見も元帥だよ。
あと、そもそもむ〜む〜が元帥というのは、鷲見との関係を考えてもおかしいだろ?
せめて中将くらいでは?
456久弥という男:02/03/11 07:44 ID:XeJTGXx3
エロゲ国メビウス師団参謀本部。
軍閥同士の争いが絶えないエロゲ国に置いて軍団の頭脳たる参謀本部に暇という時間は無い。
そんな熱気に包まれた空間の中、その男の周りだけは人を寄せ付けない冷たい空気を放っていた。

メビウス師団参謀長、久弥直樹大佐。

すでにタクティクス時代から稀代の戦術家としての評価を受けていた彼は、
葉鍵独立戦争に置いて麻枝と共にKeyの竜虎と並び賞された。
大胆で独創的な戦術で華々しい勝利をあげてきた麻枝に比べると地味な印象が目立つが、
敵司令官の心理を的確に読み、着実に戦果をあげていく彼を世は「常勝将軍」と称えた。
実際、悪く言えば大味で確実性の欠ける麻枝より久弥の方が戦術、戦略に置いて優れていたという評論家は少なくない。
そして、その才能はメビウス師団に移っても衰える事は無かった。

当然、外様である久弥の活躍を妬む物もいた。
Key時代からその酷薄な印象から孤立していた久弥であったが、
メビウス師団に来てますますその感は強まり「氷の男」と揶揄されるようになった。
しかし、そんな事は彼に取って大した事では無かった。
吠えたい奴には吠えさせておけばいい。

彼は勝ち続けた。
勝ち続けなければならなかった。
来るべき時がくるまでに出来る限りの力を手に入れなければならなかった。
自分の唯一認める男と決着をつける為に。
…そしてその日は来た。
高橋上級大将が正統リーフ独立を宣言した時、
メビウス師団はエロゲ国有数の軍閥となっていた…。
457456:02/03/11 07:47 ID:XeJTGXx3
いたる話に感化されて久弥の話を書いてみた。
正直、軍隊の事は余り知らないので突っ込み所満載かもしれん…
文章もヘタレだし。
何か間違ってる所があれば指摘よろしく。
458名無しさんだよもん:02/03/11 09:37 ID:1Nw01Tap
【自衛隊法】
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%8e%a9%89%71%91%e0%96%40&H_NAME_YOMI=%82%a0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_RECNO=5399
【自衛隊法施行令】
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%8e%a9%89%71%91%e0%96%40&H_NAME_YOMI=%82%a0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_RECNO=5427

キャラの階級の参考にどうぞ(w
ちなみに、将は中将、将補は少将相当です。
(大将相当の将(4つ☆)は3自衛隊幕僚長及び統合幕僚会議議長のみです。
なお、元帥は置かれていませんし、准将という階級もありません。)

あと、陸自の「方面隊」は方面軍のことだと理解して差し支えないと思います。
459名無しさんだよもん:02/03/11 09:40 ID:rO3Ygwfw
460名無しさんだよもん:02/03/11 11:17 ID:GWQRQspr
459キャラデザヤバ過ぎ
461名無しさんだよもん:02/03/11 11:22 ID:U1zEFuWP
>>459
コレマジで?
こみパをパロった同人ゲーかと思ったよ・・・
462名無しさんだよもん:02/03/11 12:15 ID:DXwpNqsX
今のところ出てきてる当事国、葉鍵・エロ同人・エロゲすべてが連合国家だから
その国のどこかの勢力と手を結んでも、他の勢力が反発したりして戦線が拡大していきそうなのは必至ですな
エロ同人国は、ホントは親葉鍵勢力ばかりという気がしてきたよ…
463名無しさんだよもん:02/03/11 13:47 ID:gg4ki3qS
>>461
ヒロインは加藤ミサトだ、制作者やり過ぎだよ
464名無しさんだよもん:02/03/11 13:50 ID:J8cTDcQm
>>463
それ…ちゃん様の本名だよな…
465名無しさんだよもん:02/03/11 14:11 ID:DXwpNqsX
田所広成、将軍と呼ばれた男。
かつてはエロゲ国においては名将と呼ばれ、一時は一国を指揮するほどの人物ではあったが
生来の奇行癖から突然エロゲ国を出奔、エロゲ国とエロ同人国の緩衝地帯を根城に禁制品の密売などを行う犯罪組織を結成する
そして巻き起こる葉鍵国の動乱、組織拡大の好機と捉えた田所は葉鍵国領内にもマフィアの手を伸ばす
みつみちゃん様に異常な執着を示し、あわよくば手に入れて肉奴隷に堕そうなどと考えている不届きモノである。

もし出すとしたらこんな感じですか…番外編とかかなー
466439:02/03/11 14:20 ID:VWRHl3D7
>>440
ご指摘どうもです。間違ってました。
ってか表現が足りない部分やおかしい部分が多…。(;´Д`)

>>438
後で過去のログ見ていたらそうだったことに気づきました
すいません。(;´Д`)

全然ダメだ出直そう…。
467訂正:02/03/11 14:21 ID:VWRHl3D7
×438

○455
468鬼、二人:02/03/11 16:47 ID:SIHrMC4R
高い身長、広い肩幅。大柄な男が長い廊下を一人歩いていた。
逞しい身体は、力強さと畏怖と、頼もしさを醸し出している。

(戦場に初めて立ったのは、いつの頃だったろうか。)

最近よく、そんな事を思うようになった。
…それほど長い時が経った訳では無い筈だった。
なのに、何故か。もう幾百年も戦ってきた気がする。
最前線で屍の山を築き上げるにつれて、敵も味方も似たような名で俺を呼ぶようになった。
「悪鬼」と「鬼神」
単純なものだと思う。敵にとって俺は悪であり、味方にとっては神…まぁ、善とでもいおうか…になる。
だが、共通している「鬼」という文字に対しては、悪い気はしなかった。
痕大隊が編成され、それを束ねるようになり…第U連隊そのものを統括するようになってからは更に前線に経つ機会は減った。
煩わしい事も増え、家族に会える時間も少なくなった…なのに、何故こんな事をやっているのか。
性、と言えるのかもしれない。
立場的には後方から指揮しているだけでも構わない…むしろ、それが望まれる役職だ。
だが…。

「…こ、耕一さん!」

469鬼、二人:02/03/11 16:47 ID:SIHrMC4R
パタパタと駆ける足音がしたかと思うと、後ろから聞きなれた声が飛んでくる。
ゆっくりと振り向くと、顔を朱に染めた一人の少女が胸に手を当て呼吸を整えている所だった。

「…あ…か、柏木中佐…」

慌てたように言い直すのを見て、俺は笑いながら

「君だって、柏木じゃないか。いいよ、いつも通り耕一で。
…幸い、今は他に人もいないしね、楓ちゃん。
けど、どうかしたのかい?何だか、慌ててたようだけど…」

言うものの、楓ちゃんにとって悪い事じゃ無いと確信していた。
長い付き合いだ。その位の事は、察せられる。

「はい…えと…その…。辞令が…出て。
私、今度から…耕一さん付きの、その…」

「…本当に?それは頼もしいな」

今度、相談役が任官されてくるという話は書類を通して聞き及んでいたから、疑いようも無かった。
名前が無かったのは…上役の悪戯だろうな…あの人はそういう所がある。
だがそれと同時に、気遣いでもあるのだろうなと思う。
楓ちゃんは士官学校を主席で卒業したばかりだったから、これは十分抜擢と言えるだろう。
階級的には、少尉だろうか…役職は、第二連隊付きの参謀だろう。
ここまで考えた時、俺は自分に対して苦笑いを禁じえなかった。今は、先に言うべき事がある。

470鬼、二人:02/03/11 16:48 ID:SIHrMC4R
「おめでとう、楓ちゃん」

「はい…ありがとうございます…これで前よりも、耕一さんの傍に…」

「俺も嬉しいよ。首都にいる間はともかく、一度任地に赴く事になれば…やっぱり寂しかったからね」

軍に入るのを由と思った事は無い。だがそれでも、楓ちゃんにとっては…勿論、俺にとってもだが、
嬉しい事でもあったから。
一度、高橋上級大将に漏らした事があった気がする。
恐らくそれを汲んでくれたのだろう…。傍に置いておけるように、と。
そういう意味では、心配なのは千鶴さんであり、梓なのだが。

「それじゃ、これから宜しくお願いするよ。
今日は、早く帰ってお祝いしないとね」

「……はい」

「…それで早速で悪いんだけど…実は、整理しないとならない書類が溜まっちゃってて…。
そういうの、どうにもこうにも苦手でさ。手伝ってもらえると…」

「……はい」

俺が頭を掻きながら頼むと、楓ちゃんはくすりと微笑みながら返事をしたものだった。



味方の危機には立場も忘れて矢面に立つ男が、少しでも自重するように。
そして、いざという時には二人で切り抜けるようにといった配慮には、耕一は気付かなかった。
471名無しさんだよもん:02/03/11 16:49 ID:SIHrMC4R
>>56を拾って書いたもんで、今の流れにあってるか不明(;´Д`)
あってなかったら透明あぼーんで…。

いやぁ、今はスタッフがよく動いてるようだけど、キャラも一応でてきてるようだからありかなぁ、と。てへ。
472名無しさんだよもん:02/03/11 18:14 ID:iknIbRgb
コソコソとネタを書いてはいるものの・・・例の基地外顧問団

>471
インチキ名無しの基地外軍事顧問団があるくらいだから全然大丈夫かと・・・
473名無しさんだよもん:02/03/11 18:15 ID:DXwpNqsX
ひとまず現状をまとめてみるか…

葉鍵国:現在下川派と高橋派の内戦中。しかし、両派とも沈黙を保っている。鍵・東京開発局は実質中立。
『下川派』
主な将校として下川・中上・河田・青紫が登場。
部隊は詳しくは書かれていないが現在五個師団保有、壊走したタソガレ師団は再編中かな
高橋派首都ロディマスに青紫と大隊規模のタソガレ師団残留組が地下要塞を拠点に破壊・諜報・洗脳工作中。
中上・青紫は下川を見限ろうとしたが、高橋が決起せず独立を選んだ為に失敗。やむなく下川派に残った。
こちら側の作品キャラは蝉丸・岩切・御堂をのぞく青紫・下川キャラかな?
エロ同人国と葉鍵国(現在、正統リーフ領)の国境地帯の町に、旧デキスギ師団下川派部隊が一個大隊残留している。
注)デキスギ師団から下川派部隊を排除し再編したものがタソガレ師団。
『高橋派』
主な将校として、高橋・水無月・原田。他は高橋キャラのほとんどかな。
同盟部隊として月姫連隊があり、葉鍵軍からの合流部隊、手持ちの部隊合わせて一個師団ほど。
原田は蝉丸ら誰彼中隊を用いて、首都の地下にこもる青紫たちを潰そうと画策している。
バックアップに遠野・来栖川財閥がついており資金は豊富。
注)原田キャラのアイドル二人は、この世界でもアイドルのようだ…
『鍵』
現在、麻枝を中心に対応を検討中。
高橋から親書は届いているが、いらない騒ぎを起こされて迷惑している。
しばらくは中立かな?
『東京組』
今現在中立だが、こみパの各部隊は非常時に備えて展開中。
みつみちゃん様のじょていとしたぼく部隊がみさき大隊のいるエロ同人、葉鍵国境地域の町に展開中。
鷲見は日和見で、菅は高橋寄りの中立。
『葉鍵軍』
高橋派の独立を機に、高橋キャラの部隊が離脱して空中分解したものと思われる。
みさき大隊をはじめ、葉鍵軍の鍵側部隊は本国からの指示を待ちつつ任地にて待機中といったところか。
474名無しさんだよもん:02/03/11 18:16 ID:DXwpNqsX
『その他』
某国軍事顧問、国境地帯の火薬庫にある空き地の町にて平和軍を宣言し、かの地に駐留。

エロ同人国
連合国家のため、先の戦闘はエロ同人国と葉鍵国との戦争ではなく、エロ同人国の1軍閥であった月姫の連中が侵攻してきたものであった。
そのため、月姫と正統リーフ間に同盟が結ばれたことにより戦闘は自然消滅した。
しかしながら、田所率いる組織が葉鍵国の動乱に付け入ろうとしている。

エロゲ国
現在、あきらかに介入の意思を示しているのは椎原の所属する軍閥。
久弥のいるメビウス軍に、今のところ参戦の意図はないと思われるが、予定調和でそのうち参戦するんだろう…クライマックスかな
その他、エルフやアリス等の巨大軍閥の動向は不明
475名無しさんだよもん:02/03/11 18:17 ID:DXwpNqsX
後半手抜きしてしまった…しかも、私見交じり
これでいいか補足頼みますだ
476名無しさんだよもん:02/03/11 18:21 ID:DXwpNqsX
今にして思うと、翡翠のRR洗脳は、ユリアン・ミンツが地球教徒になってしまったくらい
しきには致命的という気がしてきた
477456:02/03/11 18:44 ID:dJI+jt4+
>>474
…すまん、久弥の居るメビウスは師団なのか軍団なのかどっちなんだ?
俺は師団という意見が先に出てたので師団にしておいたが…。
それによって久弥の階級等も変えなきゃいかんと思うので。
478東部方面情勢:02/03/11 19:06 ID:1Nw01Tap
一方、葉鍵東部方面総幹部では…

「以上、報告を終わります」
「御苦労だった、犬威少佐。下がってよい」

「さて… 高橋の方は、着々と手駒を揃えつつある。時期に動き出すだろうな」
「ええ。しかし、まさか月の連中と組んでいたとは… 既に侮れない勢力になりつつ
ありますが、どうなさるおつもりですか?」
「そう慌てることはないさ。それとも急ぐ理由があるのか、三宅将軍」
「元帥が仰るように開戦を間近に控えた今、どちらにつくのかも含めて、今後の対応
を考えておく必要があります。内戦ということで兵士の志気にも影響するでしょうか
ら、入念に準備をしておかないと、いざというときに動けないこともあろうかと…」
「それは一理ある。だが、菅将軍の件を片づける前に旗幟を鮮明にすれば、取り返し
のつかない事態になりかねない。どちらにせよこのままでは動けん」
「それは菅大将が反旗を翻すということですか」
「可能性の話だがな。しかし、故郷は違えど共に戦ってきた仲間だ。できればそんな
事態は避けたいと思っている」
「そ、それでは、我々も高橋側につくとお考えなのですか?!」
「安心しろ。誰もそんなことは言っていない」
479東部方面情勢:02/03/11 19:06 ID:1Nw01Tap
「そもそも我々をこの地に受け入れてくれたのは国家元帥殿だ。加えて我々には相当
の裁量権を認めていただいているなど、破格の待遇も受けている。少なくとも、それ
には応えなければならない」
「げ、元帥… それでは…」
いかにも諫言をはさみそうな三宅中将を制止して、鷲見は続けた。
「まぁこれはあくまで大義の話だ。だが、我々の今後を考えても下川につく方が上策。
だから最終的には下川を助けてやろうと思っている」
「どういう… ことでしょうか…」
「いいか、よく考えてみたまえ。我々の置かれている現状をな」
「…」
「我々は所詮外様の軍団だ。いくら功績を挙げたところで状況は変わらない。それに
中枢から一掃されたとはいえまだまだ多い守旧派の連中は、我々を決して快く思って
はいないだろう。民衆にしても同じだ。結局、我々にはこの辺境しか居場所はない」
「そ、それは…」
「で、そういう我々が、その守旧派が支持する正統リーフに味方したところで、何か
現状が変わると思うか? 何故、反乱軍の連中が「正統」を名乗るのかを考えれば、
君にも分かるはずだ。違うか? 三宅将軍」
「…残念ながら、元帥の仰るとおりですね…」
480東部方面情勢:02/03/11 19:07 ID:1Nw01Tap
「だが、下川に味方すればこの現状を変えられる。正統リーフを破れば、我々が最大
の実力部隊を有することになるからだ。それはつまり実力を背景として主導権を握る
ことができるということ。いくら下川がトップであろうとな」
「なるほど。相変わらず元帥は先まで見据えておられる。
しかし、一つだけ聞かせてください。高橋側が短期間で首都を落とした場合、我々の
立場は極めて悪くなると思うのですが、それにはどう対処されるのでしょうか」
三宅中将は今ひとつ不安が拭えないと言わんばかりに問いただした。
「そんなことはないと思うがな。何しろ首都周辺には多くの部隊が展開しているし、
難攻不落の要塞もある。高橋がいくら手練れでも、簡単には落とせないはずだ。
 まぁ、万が一そういう事態が起きたとしても、いくらでも手の打ちようはある」

「とにかく、くだらん争いで国土が荒廃するのはたまらないが、どうせ回避すること
はできない戦いだ。ならば最大限利用してやろうじゃないか。守旧派が正統の旗印に
集まり下川とやり合うなら、徹底的にやってもらおうじゃないか。我々はそれを注視
していればよい。」
「そして最後に笑うのは我々と。確かに上策ですな。諒解しました」
「それよりも、菅が早まった真似をしないよう、君からも説得にあたってくれ。それ
と月討伐の葉鍵軍に派遣している部隊は早急に撤退させろ。これ以上茶番に付き合う
必要はどこにもない」
「わかりました。早速とりかかります」


#一応、今回はここまでです。
481478:02/03/11 19:14 ID:1Nw01Tap
今の流れだと、葉は全部高橋陣営に行きかねないので、東京組を対抗勢力に
してみました(w
それから、意見を踏まえてむ〜む〜は元帥から大将に降格(w
ただし、中将という話でしたが、一応三宅よりランクが上だろうということで大将
としてます。

それから、>>478には誤字がありますね。スイマセン(w
× 時期
○ 直
482名無しさんだよもん:02/03/11 19:31 ID:DXwpNqsX
>>477
すまん、紛らわしかったね。
エロゲ国は軍閥が割拠しているという設定なので、その軍閥のひとつとしてメビウスの軍として書きました。
感覚としては、日本軍とかアメリカ軍とかの軍。師団数個からなる部隊の規模としての軍ではありません
当初の設定どおり師団で行きましょう
483名無しさんだよもん:02/03/11 20:46 ID:ODHculq6
ぼそぼそと戦闘を書いてるものの…内容は秘密
484名無しさんだよもん:02/03/11 23:26 ID:pfFQNStM
リレー小説はスピードが肝心だぞ。
書き終わったら、展開がまったく違ってるということもあるからな。
485名無しさんだよもん:02/03/11 23:42 ID:ba18f2W9
超先生がいらんちょっかいをかけてくる危険性もある。
たとえば例の列車砲強奪とか破壊をもくろんだり、上水道にRR菌をばらまいたり
まあ、原田にしてみたらそっちの方が地下要塞をさまよう手間を省けていいのかもしれないけど
486394の続き:02/03/12 02:48 ID:6+pvCDaQ
「初めまして、メビウス参謀長・久弥直樹閣下」
わざとらしい丁寧なそぶりで頭を下げる椎原に、久弥は冷たく言い放つ。
「誰だ?貴様は」
「フフ、無理もないですね。こうしてお会いするのは初めてですからね。
わたくし、プルトップなるケチな軍勢を率いております椎原と申します。
以後、お見知りおきを」
「ホウ、貴殿がかの有名な…」
「名前を覚えていただけていたとは光栄ですねぇ」
皮肉などまるで意に介さないように彼は続けた。
「突然にお呼び立てして申し訳ありませんが、実は閣下とお話をしたいと
思いましてね… いや、例の葉鍵国の件ですが…」
「興味はない」
「まぁそう邪険にされなくても。実は私共、これを最大の好機ととらえて
おりましてね。あの暴君・下川クンに請議の鉄槌をくだすというね」
「お、おい!」慌ててはぎやが制止しようとする。
「折角だから、閣下にもお声をかけようか、と。こんなに面白そうな祭は
私共だけで楽しむのは勿体ないですから」
「だから興味がないと言ったろう。俺はkeyに未練はないし、下川のような
小物は相手にする気もない。お友達が欲しいなら他をあたるんだな」
「成る程、成る程… 確かに閣下にはくだらない話でしたね。それでは、
この辺で失礼させていただきましょうか…
 ところで、樋上…いや失礼、麻枝夫人にお子さんができたそうですねぇ。
わたくしもお会いするのが楽しみですよ。よろしければ写真でもそちらに
送りましょうか?」
「…」 ヴゥン、プツッ… ザー
487394の続き:02/03/12 02:49 ID:6+pvCDaQ
−回線、切断されました−

「椎原、何だ今のは? これじゃ何にもならないじゃないか!」
「そんなことはありませんよ。とても有意義な時間だったじゃないですか」
「なっ… 一体どこが?」
「分かりませんか? いいでしょう、説明しましょう」

「あの気位の高い久弥クンですから、私も最初から共闘など期待していま
せんよ。彼は人の手を借りてどうこうというタマじゃないですからね」
「それじゃ、一体何のために… 葉鍵国を攻めることまで匂わせて…」
「そう、そこですよ、はぎやクン。それが今の話の目的ですからね。首尾
は上々でしたよ」
「そ、それじゃ、あれはワザとなのか!? でも一体何のために?」
「だから、ボクが下川クンを叩こうとしていることを彼に伝えるためです。
そうであれば、彼は高橋クンと安心して雌雄を決することができますから」
「久弥が高橋を… 確かなのかそれは?」
「ええ、彼が言ってたじゃないですか。小物は相手にしないと。要するに
大物なら相手したいんですよ、彼は。それに、ボクのエージェントからも
同様の報告を受けていますからね。だから、ボクは彼の背中を押すために、
ほんの少し情報提供をしてあげたんですよ。フフッ」



「それに、強がっていましたが、keyにも未練タラタラですね。久弥クンは」
「樋上か… それも計算ずくか?」
「さぁ、どうでしょう? でも、いい刺激にはなったかも知れませんねぇ」
「俺は時折、お前がとんでもなく恐ろしく思えるよ、椎原」
「そう? ククッ、ありがとう、はぎやクン」
488394の続き:02/03/12 02:51 ID:6+pvCDaQ
では、これを"C"に伝えろ… −了解しました−

パンパンズンパンズンパンパン… 暗号化された電文の音が響く。

「おい、椎原。ところで、俺達に軍をくり出す余裕なんてあるのか?」
「ないでしょうね」
「それじゃ一体どうする気なんだ?」
「心配御無用。ちゃんと考えていますから」
「… それから、今の"C"って何のことだ?」
「さっき話したボクのエージェントですよ。葉鍵国にもボクに忠誠を誓って
くれる人が少しはいるんです。特に彼は猥褻物頒布や怪しげな宗教の布教で、
かの国の社会秩序を混乱させてくれたりと、とにかく有能な方ですからねぇ」
「で、椎原、お前はそいつに一体何をさせようとしているんだ?」
「それはお楽しみにしておきましょうか。とにかく、モノは考えようですよ。
別に手勢がないからって悲観しなきゃいけないワケでもない、とだけ答えて
おきましょう… クククッ、クファッハッハッハッ…」


#一応、これで終わり…です(w
489青紫超参謀:02/03/12 03:00 ID:UQUE+uQm
         ∧_∧
         < `ш´>  ……原田め、いつになったらせめて来るんだ?
       _φ___⊂)  せっかく罠を用意してるのに
      /旦/三/ /|  せっかく伏兵配置してるのに
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |  せっかく挑発してるのに
    | RR参謀  |/  
490名無しさんだよもん:02/03/12 03:02 ID:UQUE+uQm
Cってだれだっ!(w
491名無しさんだよもん:02/03/12 03:06 ID:D5tv/+WV
ズンパンを普及させた人物か?(w
492名無しさんだよもん:02/03/12 03:09 ID:MUdQjfv2
暗号ワロタ
493名無しさんだよもん:02/03/12 03:59 ID:BKnybFC2
>>473

現状まとめありがたい。
位置付けとして大体スタッフ>キャラなわけね…。
けど、色々試せそうなクロスオーバーっぷりで想像力膨らませられるわ。
494名無しさんだよもん:02/03/12 04:37 ID:6B8lg282
 着任早々里村茜は戦場の厳しさに直面する・・・すぐ脇を通過する銃弾、忍び寄るゲリラ、消耗が酷く練度の低い対戦車中隊。
新型の対戦車兵器はふんだんにある物の戦術がキチンと出来ていないことも重なり本来の役割を果たしていない・・・
 大体、茜のような士官候補生と殆ど替わらない素人が任されて良い戦場では無い場所・・・海を隔ててエロゲ国、エロ同人国との国境に設し、葉鍵国主要都市まで進撃するには少し遠いが守りやすい地形。
要するに此処は『要所』である。
「・・・」
 トレードマークとも言える豊かなブロンドの三つ編みと綺麗な碧眼をした容姿端麗な少女・・・それが里村茜である。
だが・・・運動は不得意で重い物は苦手で実戦経験ゼロ、明らかに軍隊には向いていないタイプである・・・それでも、彼女には戦う理由があった。
『あの場所を守りたい。』
 神隠しの如く消えてしまった幼馴染との最後の絆・・・それだけの為に少女は志願して軍に入った。そして、この場所を志願した・・・
冗談みたいだが、対戦車部隊の士官は既に全滅しており、頼みの綱であった渡辺少佐も後方へ搬送され、新兵と新型兵器の山がこの場所を守る物だった。

495名無しさんだよもん:02/03/12 04:37 ID:6B8lg282
 渡辺少佐の時の対戦車隊の活躍は目覚しい物だった・・・74式戦車時代から90式へチェンジされても戦術は替わらず、茂みからの巧みな攻撃と歩兵攻撃を避ける為即時撤収。
または、戦車をやり過ごし随伴歩兵と歩兵戦闘車を始末してからうろたえる戦車に対戦車兵器をありったけ叩き込んで殲滅するゲリラ戦にも似た戦術・・・
 だが、これはヴェテラン士官と古参下士官と高い士気があって初めて出来る戦術であり、新米中尉にはまず無理であった。  
その結果・・・戦線離脱、月姫側への寝返り等の発生、士気低下から来る犯罪等里村茜を追い詰めて行く事柄ばかりが発生していた・・・そして何より茜自身の身持の堅さが最悪の結果を生む。
「兵士の性欲の処理もできねぇ糞将校なぞ殺しちまえ!!」
  古参下士官が激怒する・・・雰囲気からして拒絶している為口に出すことも出来ない負け惜しみでも在るが・・・それと同時に彼女が空き地に佇んだ後必ず月姫ゲリラの死体が転がっているという噂もあった。
「んあーの髭隊長の作り上げたこの部隊がアイツのお陰で新兵ばかりの糞中隊になっちまった。」
 フラッギング・・・そう、気に入らない将校、役立たずの将校を手榴弾で始末するというスラングである・・・それが実行に移されようとしていた。
 だが、それは実現される前に消滅する・・・撤退命令の伝達が遅れ最後の古参下士官達の精鋭部隊は90式戦車の砲撃の前に肉塊へと変わり果てていた。
496名無しさんだよもん:02/03/12 04:38 ID:6B8lg282
 古参下士官を失い、いまや風前の灯の状況・・・それでも茜は雨の度に空き地へと赴いた。『茜にとっての戦争』とは・・・『大切な場所を守りたい』だけであり、『国家』の為の戦いではない。
自らの思い出の為に戦っているだけなのだから・・・
 それでも、古参下士官が戦死するに到り茜自身も最前線へ赴き陣頭指揮を取るようになる。新兵ばかりとなり人数も中隊にまで落ち込んだ対戦車部隊・・・月姫ゲリラに良いように蹂躙され、
遠野財団軍の豊富な資金で作られた機甲部隊の攻撃と危機的状況は一向に去らず、陣頭指揮とはいいながら実は塹壕に潜り新兵とともに震えているだけ・・・
 だが、この姿が若い新兵たちを奮い立たせた・・・結果は散々であったが・・・本来ならば全滅し茜自身も生き残れなかったその戦いが・・・

  雨の空き地、1人の少女が佇んでいる・・・俺は最初精神異常者の徘徊かと思っていた。だが・・・狙撃銃から見えるその顔は・・・憂いに満ちた天使の顔だった。
 俺の武器はM21狙撃銃・・・セミオートマチック20連発で馬鹿でも使える・・・俺は電波花畑連合国軍事顧問団の指揮官で今はM3A2車長として戦っている・・・
ここの連中の使っているTOWUやドラゴンATM、SMAWといった兵器は俺がばら撒いた・・・ゴミと武器が同じ値段で買えるイカレタ国からやってきた。
 目的は・・・忘れた・・・何か大義名分じみた物があったはずだが・・・全部忘れちまった。狙撃手の仕事は契約外の仕事であり本来の俺の仕事じゃない・・・だが、契約外の仕事をする価値があった。
 降りしきる雨の音は銃声を消してくれる・・・俺は空き地を見下ろせる場所に陣取り雨具を着ているのをいいことに伏せ撃ちの体制でかれこれ3時間・・・無駄に思えるだろうが、これがとても重要な事なのだ。
今空き地には少女が1人・・・だがそれを狙う馬鹿が3人・・・ユニフォームからして遠野財団所属の兵・・・俺は溜息混じりにスコープを覗き照準を合わせる・・・
1発・・・2発・・・3発・・・1人射殺、4発・・・5発・・・2人目射殺、6発目で最後の1人を射殺した。
497名無しさんだよもん:02/03/12 04:39 ID:6B8lg282
そして、時間切れ・・・空き地の少女は空き地を去り、俺もその場を後にする・・・かれこれ3ヶ月・・・俺は狙撃銃という玩具に世話になっていた・・・
そして天候が回復すると月姫ゲリラの死体が発見され街中が騒ぎになる。俺は冗談を飛ばし、少女は嬉しそうな顔をする・・・
 当時彼女は知らなかった・・・そう、月姫ゲリラから守ってくれるのは・・・彼女の消えた幼馴染だと本気で信じ込んでいたようだ。
彼女の名前は里村茜・・・稀に見るフランス人形のような可愛らしい容姿と、対照的な大人びた性格が印象的だった・・・が、軍事的才能は見込めず指揮官としては不適切極まりない・・・だが、俺は彼女を援護し続けた。
 いつか、振り向いてくれると信じていたから・・・
そしてその時は来た・・・軍事顧問団の地位を確立し茜ちゃんにとって無くては為らない頼もしい存在としての・・・

峠を越えるべく進む遠野財閥軍機甲部隊・・・山の上の街を占拠すれば葉鍵国に対する重要な拠点確保につながる。幸いにして葉鍵国の戦車隊は存在しない。
蹂躙するだけ・・・最初は誰もがそう考えていた。
事前攻撃は徹底的に行われ街の彼方此方に見られた陣地、兵営は全てアパッチ・ヘリコプターにより始末が完了している。国境地帯にある平野の敵は随伴の89式歩兵戦闘車と歩兵の攻撃で山岳部に逃げ込んだはずだ。
我々の損害は敵の対戦車ミサイルを数発喰らった90式戦車1両と89式歩兵戦闘車が2両に歩兵少々、作戦行動に何ら支障は無いはずだった・・・
498名無しさんだよもん:02/03/12 04:40 ID:6B8lg282
名指揮官『髭の渡辺』こと渡辺茂雄少佐を失った葉鍵国の対戦車部隊は全くと言って良いほど戦闘が不得手になっている。新型のTOWUシステムやSMAWが渡辺茂雄少佐の時に来ていたら恐ろしい事だったが・・・
「士官候補生もびっくりな奴が指揮官だってよ。」
「報告に寄れば里村茜中尉、学校出立てのピヨピヨで何でも塹壕に伏せたまま動けないらしい。」
戦車同士の通信も雑談が中心になり始めていた・・・それくらい葉鍵国の抵抗は無い・・・山頂まで5km・・・既に山上の街が見え始めており、近くの茂みや森林地帯からの反撃も無い。
「でも頭がおかしいって噂だぜ・・・何でも雨の日に1人で空き地に突っ立ってるらしい。」
「ヤバッ・・・でも美人なんだろ?」
完全に緩みきっている・・・完全なワン・サイドゲームが描かれていた・・・
「どっかの国の軍事顧問がバックアップに就いたって話を聞いたが?」
「気にするな・・・連中が新兵器を持ったところで使いこなせないから意味が無い。」
「でも本当か?里村茜が突っ立っている場所に近づくと必ず死ぬってのは・・・」
山上からは丁度機甲部隊が見渡せる場所・・・先頭の戦車小隊と機械化歩兵部隊は何も損害を受けなかった為クリアーが宣言された・・・
「あれか?琥珀大隊が一度里村茜を捕らえようとして放った工作員3人が全員射殺された事件か?」
不吉な噂・・・噂でしかないはずだった。煽動やゲリラ戦主体の琥珀大隊の精鋭が、取るに足りない葉鍵国の部隊に3人も殺された・・・だが何かの間違いのはずだ。
「里村茜が死んでなけりゃいいけどな。」
ふとよぎった暗い考えを捨て、占領の後で来るであろう快楽のことだけを機甲部隊指揮官は考えていた。
「まったくだ。」
「全車突撃!葉鍵国に対して我等遠野財閥軍団の力を見せ付けろ!月厨狩りで倒れた同志の敵討ちだ!」
 立ち上る砂煙、響き渡る戦車のエンジン音・・・歩兵戦闘車は乗車したままで突入、速やかに街を奪取し下車戦闘を行うプラン・・・
全ては上手くいっていた・・・だが、彼等は知る事になる・・・それが悲劇への幕開けであると・・・全く抵抗が無い上、中隊規模にまで消耗した里村対戦車隊の能力の低さ・・・
499名無しさんだよもん:02/03/12 04:47 ID:6B8lg282
だが、2機のアパッチが撃墜された時彼等は自らの傲慢を後悔する事になる・・・
 攻撃開始は唐突だった。街を監視する為に飛んだアパッチは建物の影から突如120ミリ砲弾を浴び一機が砕け散った。驚いたもう一機が旋回しているところを25ミリ機関砲、20ミリバルカン砲の集中砲火を浴びて墜落。
アパッチが突如撃墜された影響で混乱から動揺が広がるも機甲部隊は前進を続けて、航空機の援護無しで戦う事を決意した・・・
 だが、街から突如現れたM1エイブラムス戦車の砲撃を皮切りに大量のTOWUが飛来し次々に装甲版を破壊して行く・・・90式戦車も撃ち返すが歯が立たない・・・後続の機械化歩兵に到っては悲惨そのものであった。
 装甲の薄い89式歩兵戦闘車はTOWUは勿論の事、ドラゴンATMやSMAWといった軽対戦車兵器であっても一発で戦闘不能に陥り下車させていなかった歩兵もろとも鉄の塊へと変化した。
「エイブラムス・・・奴等だ!基地外の連中か?」
  戦車兵の1人は自分の運命を呪った・・・
「撃て!撃て!撃てェェェェ!奴等の戦車は少ない、ブラッドレイなど恐るるに・・・」
 M3騎兵戦闘車を2台続けて始末した戦車兵であったが直後にTOWUを2発食らって戦車もろともバーベキューにされてしまった。
「全員下車しろ!掃討する。」
 ようやく89式から歩兵が飛び出し周辺を掃討しに掛かる・・・だがその頃には対戦車部隊の姿は無い・・・漸く罠と気付いた機甲部隊は退却に掛かる・・・下車した歩兵達の末路は・・・機銃の洗礼を受け死を待つのみであった。
以下は戦闘結果
葉鍵国拠点『空き地の街』は葉鍵国が死守
戦果及び損害
遠野財団軍 アパッチ攻撃ヘリ2機 90式戦車6両喪失3両降伏12両大破後退、89式歩兵戦闘車18両喪失6両大破放棄2両降伏、歩兵一個大隊全滅 捕虜34名
葉鍵国対戦車隊 戦死134名 負傷5名 1個中隊がほぼ全滅
軍事顧問団損害 M1戦車1両損失、2両中破、M3ブラッドレイ4両損失 6両中破 M163バルカン1両地上戦にて損失 兵員損失 21名 負傷6名
500名無しさんだよもん:02/03/12 04:54 ID:6B8lg282
 この戦いの殆どの戦果は顧問団の機甲騎兵中隊のものであり、この戦いにより顧問団はしっかりとした足場を獲得した・・・
そう、90式戦車に包囲されていた里村茜の目の前で90式3両を始末し震える茜を車長自ら抱きかかえて救出するといったことをやってのけたことも忘れてはならない。
顧問団は自らが頼りになるという事で茜に存在を示し、車長の狙撃銃が心を開かせるきっかけとなり、車長自身がまた茜を求めている事を告げ
今に到る・・・里村茜という少女の道徳観念の一部の欠落はこのときから始まったのかもしれない・・・騎兵戦闘車で抱かれるといった一面まで見せる・・・だが日常生活を送るには何ら支障が無く軍務にもついている・・・

以上『日常の中の非日常の原因』 以下続く

微妙にネジのdだ顧問団と茜との関係の為の前振り・・・のはず。
ここで搭乗する遠野財閥軍団の機甲部隊は乾戦車大隊とは無関係です。
ようやく『日常の中の非日常』場面と戦闘経過の方に着手・・・

茜の道徳のある一部分が欠落して行く様と基地外顧問の戦いが書ければ・・・巨大なネタとして(汗)
501>389の続き:02/03/12 05:06 ID:6B8lg282
電波花畑連合国軍事顧問団 『ー雨のもたらしたものー』

雨・・・それは人の心を憂鬱にさせる。俺は嫌いだ・・・俺は今M21狙撃銃を手に空き地が見渡せる場所に居る。
「寒い・・・上着の一枚でも茜に掛けてあげたい所だが・・・冷えた体の茜もまた・・・」
思考がまた異常者のそれとなる・・・だが今日は異常ナシである・・・茜がようやく空き地を去るのを見届けてから俺は狙撃銃を担ぎその場を後にする。
「・・・あっ。」
丁度司令部の入り口で車長と茜は鉢合わせする形になった・・・
「こんばんわ・・・ずぶ濡れで寒そうだね・・・」
ごくありふれた会話・・・本当は、この少女に言わなければいけないことがあるように思えるのだが、今はその時ではない。
「・・・これしか私に出来る事が無いから。」
その一言で俺は納得する・・・どうしちまったんだろう?あの瞬間だ・・・そうまるで天使のような装いの・・・
「すまないが・・・寒くて困るんだ。」
 それは悪魔の一言・・・茜を抱くという意味を表す・・・
「わかりました・・・毛布をもって伺います。」
  先ほどまでの感傷的な気分とは裏腹に、フランス人形のような装いの少女を抱ける事に対する期待が今は俺を支配していた・・・
 西洋風の豪華な椅子で激しく求め合う男女、例の車長と里村茜であるのは、ロリィタ服を見れば誰でも分かる・・・高級将校の為の執務室兼寝室。明かりはさも見てくださいと言わんばかりに灯されている・・・ある意味異常な空間だ。
 寒いとは狂ってしまった心の事、毛布とは彼女自身を表す・・・俺たちだけの暗号だ。砲手も操縦手も偵察員も恐らく知らない・・・二人だけの秘密の暗号・・・
  そう、そして 狙撃銃は少女を守った・・・ゲリラから、月姫シンパから・・・それだけの事、でもそれは・・・とても重要な事だった。そして、これが最後のキーかもしれない。
里村茜を空き地の呪縛から解放すること・・・でもこれはまだ先のことだ・・・今はその時ではない・・・今はただこの愛らしい少女に溺れてしまうおう・・・
502名無しさんだよもん:02/03/12 05:08 ID:6B8lg282
・・・俺は少女に激しく打ち付け快楽を貪る。ワンピースの前ボタンはすべて外され、ブラウスもまた然り・・・キツ目のブラのホックを外し、豊かな乳白色の膨らみを激しく握り潰す。
「あっ・・・嫌です。」
抗議の声を無視して俺は軟らかさと少女自身が与えてくれる快感に震えていた。既にどれくらい時間が経過したのかわからない・・・
「・・・ひ・・・いや・・・あっ・・・」
少女自身が痙攣し絶頂を示す・・・ぐったりと俺に体を預け息を整えようとする。だがこれからが本番だ。胸への愛撫も打ち付ける腰の動きも一段と激しく…
「フロントホックの癖に嫌じゃないだろ・・・茜ちゃん。」
鏡に映される自らの乱れた有り様からくる羞恥心からか顔を朱に染めながらも快楽の虜である事は表情から分かる・・・
「・・・壊れちゃいますッ。・・・真っ白で・・・もう何も・・・あっ・・・」
  これでも短いほうの交わり・・・俺は茜ちゃんの一番深いところで自らを放った・・・
「・・・満足ですか?」
 俺自身も息を整えるのに時間が掛かる、それぐらい激しい交わり・・・何度目の自己解放であるかも記憶に無い。だが、彼女との交わりは戦場に忘れてしまった何かを思い出させてくれる。
大切な・・・そうとても大切な物だ。茜を抱く事によって戦場と言う特殊な環境で壊れてしまった精神の一部も不思議と癒されたような気分になる。
 茜自身はこのことをどう思っているのだろうか・・・今は辞めておこう・・・契約は、契約、私情を挟んではならない。
・・・しばらくして、シャワーを浴び何事も無かったかのようにユニフォームに着替え、アーマヴェストを着用する。腰には相棒の45口径自動拳銃とナイフに医療キットがデフォルト・・・
 ズボンの右ポケット非常無線と水パック、左ポケットに30発入り弾倉2本に45口径の弾倉も二本、手榴弾2個を押し込む。そしてM4カービンを背負いヘリパイロット用のヘッドセット付きヘルメットを被ってとりあえずは出来上がり
ヘリパイロット用のヘルメットは50口径銃機関銃の弾も弾いてくれるスグレモノであり戦車兵ようの破片しか守れない糞ヘルメットとは雲泥の差である。
503名無しさんだよもん:02/03/12 05:11 ID:6B8lg282
 話を戻して、作戦行動中に必要な予備弾薬は出かけるときに必要に応じて弾薬ポーチを付ければよい。45口径の予備弾は上着にも入れておくのも忘れては駄目だ・・・そしてボールペンも忘れてはならない。
ボールペン一本でも人は殺せる・・・武器が無くなったとき素手で戦わねば為らないときも在るかもしれない、そういう時、このボールペンは役に立つのだ。
漸く整った航空戦力、砲兵、増強した地上部隊を視察する為、そして訓練に望む為俺は朝の日差しの中へと歩みを進めた。
結局完全な自由主義でない正統リーフとファシスト葉鍵国・・・そして葉鍵国内部でも鍵と葉の内戦が始まるかもしれないという、特殊部隊からの報告・・・
衛星写真では『エロゲ国内一部軍閥』も葉鍵国国境付近へ軍を移動させているという事実も浮かび上がってきている・・・
民衆の望むのは平和、車長の欲しいものは心の癒し、里村茜の望むものは・・・幼馴染との記憶か、過去の呪縛からの開放か?
かつて存在した有名なキャンプ・キャロル砲撃基地の如く175ミリ自走砲まで投入された停戦監視区域・・・国家のエゴではなく個人の目的のために戦う顧問団もまた戦いの渦へ巻き込まれてゆくのだろうか?
続く?


漸く時間軸が追いついた?
前提無しで深いモノを書くわけにもいかず・・・長大な上スレ汚しスマソ
基地外車長率いる軍事顧問団・・・戦闘場面は某SLGでシュミレートしながら組み立てているものの・・・(汗)
504陽光:02/03/12 05:30 ID:BKnybFC2
耕一は楓を伴い、痕大隊長・柏木千鶴少佐の元を訪れていた。
楓は真っ先に耕一に知らせた、という話だったので、報告も兼ねての挨拶回りだった。
…上官がそこまで手間をかけるというのも、多少不自然な話ではあったが、
耕一もまた、千鶴とは話があったらしく、曰く

「丁度良いじゃないか」

と。少女を沈黙させるに十分な、歳の割に幼い笑顔を見せたものだった。
千鶴の部屋の戸を、コンコンとノックする。

「どなたですか?」

「俺です。耕一です」

「ああ、耕一さん。いらしてくれたんですね。
どうぞお入りになってください」

階級的には耕一の方が上である。
なのに、交わされる言葉は…楓は少し、戸惑ったような顔をした。
中に入ると、そこには美しい女。
長い黒髪が、窓から差す陽光を浴び、自己を主張している。
艶やかに光るソレと、少し垂れた優しげな瞳。
505陽光:02/03/12 05:31 ID:BKnybFC2
「すみません。呼びつけてしまって…あら?楓?」

「あ…はい。こんにちは、千鶴ねえさ…柏木少佐…」

手早く、簡潔に自分が何故ここにいるのかを説明するのを見て、
耕一は、なるほど。優秀だな、と思う。
それと同時に、どうやら千鶴も何も知らなかった様子なのも見てとり、
悪戯もここまで徹底しているといっそ清々しいな、と思う。

「そうだったの…おめでとう、楓」

千鶴もまた、心から祝福しているわけでは無かったかもしれない。
それでも…楓が喜んでいるのなら。おめでとう、と言葉を贈る。
そして――

「…はい。ありがとうございます、柏木少佐」

少女もまた、それに応える。耕一は知らず微笑んでいた。

「楓。ここには今は、私と耕一さんしかいないのだから。普段どおりでいいのよ?」

「え、あ…でも…」
506陽光:02/03/12 05:31 ID:BKnybFC2

「楓ちゃん。軍の風紀ってのは確かに大切なものだけど。
俺たちは、昔からこうしていたからね。できれば、楓ちゃんにも…そうして欲しいんだ。
勿論、梓に対してもね」

「…解りました。千鶴姉さん…耕一さん」

これで一応の顔見せは済んだわけで。
耕一は早速、本題に入った。

「それで、千鶴さん。話っていうのは…」

千鶴の眼が少し、細くなる。
その表情は実に、真剣で、鋭利だ。

「耕一さん。…戦いが、思ったよりも早く起こる気がします」

「うん。それは俺も感じていた。
高橋さんからはまだ、第U連隊への出動命令は出ていないけれど、どうやら…」

「はい。かなり、水面下での動きが激しくなっています。
いえ…もう既に…」
507陽光:02/03/12 05:31 ID:BKnybFC2

「既に…?」

「ええ。私独自の情報源からのものですが。
私達のいる国…葉鍵国は、決して一枚岩ではありません。
下川さんと高橋さんが、争えば…Keyもまた、何らかの動きを見せるかもしれません。
それに…私達には、争っている時間は本来はありえないんです。
外には、強大な国々がひしめきあっているのですから…」

「…解ってるよ、千鶴さん。
俺たちは…少しでも戦いを速く終わらせる為に、戦う。鬼になる」

かつて、痕大隊で耕一と千鶴は共に戦い、数々の武勲をたててきた。
結果として、耕一は出世しはしたものの、二人が上官と部下になる事はなかった。

「…今、下を見ぬものが統治したのでは、必ず国は滅びます。
近隣との戦力が拮抗している以上、人心を掴めぬ者が頭では…。
けれど決して下川にだけ眼がいく事がないよう…。
私たちはいつでもどこの戦場にでも、立てる用意を――」

「――いざとなれば、命令が無くても」
508陽光:02/03/12 05:31 ID:BKnybFC2
千鶴はニコリと笑った。

「痕大隊の力は耕一さん、貴方が一番良く知っていると思いますから、これ以上何も言いませんね」

「頼りにしてるよ、千鶴さん」

「楓。耕一さんに良い知恵を分けてあげてね。
貴方はやればできる子だから…」

「俺は頭を使うのはとても得意とはいえないから、よく今日みたいに千鶴さんに相談していたんだ」

「そうだったんですか…。…はい。精一杯頑張ります」

二人の話を真剣に聞き、少しでも吸収しようとする姿勢を保っていた少女に、
千鶴は満足げな笑みを向ける。
そして、再度耕一を振り返り、

「でも、できれば私の部隊に楓と耕一さんが共に在れるようにしてくださいね?」
509陽光:02/03/12 05:31 ID:BKnybFC2
「ははっ。わかってるよ。
けど…最近じゃ、公私混同だ、とか。色々、風評もたってるみたいだよ」

「良いじゃないですか。実際、公私混同なんですから。
それに、要は結果を出せば良いんです」

子供のような駄々をこね、そしてぺろっと少し舌を出す年上の従姉妹を見て、
耕一もまた心地よい観念をしたようだった。

「約束します。それじゃ、俺たちはこれで」

「はい。お疲れ様でした。
今日は楓の為にパーティーですね。私、腕によりをかけて――」

「「それは遠慮します!!」」

二人は大声且つ丁寧にお断り申し上げた。
千鶴が少しだけ涙目になっていたのは、言うまでも無い。
510陽光・鬼、二人作者:02/03/12 05:36 ID:T5yJz6/g
手探りながらも…。

言わずもがな、かもしれんけど、第U連隊とかその辺>>56-57が完全な決定稿だと思ってるわけじゃないんで。
何もなければこのままいくけど、問題があれば何事もなかったかのように次から修正するつもりだす(;´Д`)
511軍事顧問6B8lg282:02/03/12 05:45 ID:6B8lg282
説明不足のため・・・
>>494-500 は乾戦車隊設立前』の比較的古い時間軸で、『正統リーフ成立のずっと前』という事でお願いします・・・(汗)

>>501->>503 は従来どおり『正統リーフ成立直後』という事で・・・
ネタなのに混乱させてすいません。
512かなり、いいかげんだが:02/03/12 11:43 ID:bN7HeG6e
 パーティから数日後、水無月大将が胃に穴を開けながら編成した、正統リーフ国軍
の編成表が発表された。
正統リーフ国軍
総司令官 高橋龍也総帥 
事務総監 水無月大将
参謀長・琥珀大佐
司令部付隊(翡翠大尉)
VN旅団長(柏木耕一少将)旅団補佐(柏木楓少尉)
 第T連隊(柏木千鶴大佐)
      トドイタ大隊(柏木初音少佐)
      戦車大隊(柏木梓少佐)
 第U連隊(長瀬祐介大佐)
      さおりん大隊(新城沙織少佐)
      砲兵大隊(牧部なつみ少佐)
 第V連隊(藤田浩之大佐)
      委員長大隊(保科智子少佐)
      砲兵大隊(来栖川芹香中佐)
月姫旅団長・奈須きのこ少将
 第T連隊(遠野志貴大佐)
    聖堂騎士大隊(シエル少佐)
    真祖の姫君大隊(アルクェイド少佐)
 第U連隊(遠野秋葉大佐)
    第T大隊(弓塚さつき少佐)
    第U大隊(ロア中佐)
 第V連隊(武内崇大佐)
    戦車大隊(乾有彦少佐)
    666大隊(ネロ・カオス中佐)
513かなり、いいかげんだが:02/03/12 11:45 ID:bN7HeG6e
月姫旅団長・奈須きのこ少将
 第T連隊(遠野志貴大佐)
    聖堂騎士大隊(シエル少佐)
    真祖の姫君大隊(アルクェイド少佐)
 第U連隊(遠野秋葉大佐)
    第T大隊(弓塚さつき少佐)
    第U大隊(ロア中佐)
 第V連隊(武内崇大佐)
    戦車大隊(乾有彦少佐)
    666大隊(ネロ・カオス中佐)
 通信大隊(月島瑠璃子少佐)
 憲兵隊(長瀬源三郎少佐)
 野戦炊事隊(神岸あかり大尉)
 兵站部(長瀬源一郎中佐) 
514かなり、いいかげんだが:02/03/12 11:47 ID:bN7HeG6e
装甲列車HMX−13
 司令官(来栖川綾香中佐)
 副指令(セバスチャン少佐)
 保安隊長(松原葵少佐)
 砲術長(セリオ少佐)
 管制長(マルチ少佐) 
海兵大隊
 司令官(原田うだる准将) 参謀長 (緒方英二大佐)
 ベースキャンプ ホワイト・アルバム級強襲揚陸艦
 艦長 (篠塚 弥生大佐)
 副艦長 (澤倉 美咲中佐)
 揚陸戦闘部隊(藤井冬弥中佐)
  第一大隊(森川 由綺少佐)
  第二大隊(緒方 理奈少佐)
 ハリアーU小隊(河島 はるか少佐)
 ヘリコプター小隊(観月 マナ少佐)
 非公式特務部隊←この中隊は編成表には載っていない。
   誰彼中隊(坂神蝉丸少佐)
    ├狙撃小隊(御堂大尉)
    └水戦小隊(岩切大尉)
515かなり、いいかげんだが:02/03/12 11:48 ID:bN7HeG6e
移動やら、昇格している人間がかなりいます
516名無しさんだよもん:02/03/12 12:17 ID:sasN7ONz
>>512-513
各旅団は3個連隊で構成されているんだから、「師団」でもいいんじゃないの。

ところで、VN3部作とバム(と誰彼の一部まで)を使うとなると、本国側の兵力
構成が著しく弱体化するな…
517名無しさんだよもん:02/03/12 12:32 ID:4I6lR8eJ
>司令官(原田うだる准将) 参謀長 (緒方英二大佐)

何気にある意味最強の組み合わせだな……。
518参考:02/03/12 12:36 ID:sasN7ONz
ちなみに、一般的な軍隊の構成はこんな感じらしい。

【将官が指揮をとり、自律的に行動できる部隊】
 軍集団(軍の集まり)
 軍(2〜4個軍団で構成)
 軍団(3〜4個師団で構成)
 師団(3個連隊で構成)
 旅団(2個連隊で構成)

【下級部隊】
 連隊(3個大隊で構成)
 大隊(3個中隊で構成)
 中隊(3個小隊で構成)
 小隊

ちなみに、↑はニッポンの自衛隊には当てはまりません(w
519修正案:02/03/12 14:08 ID:MIJSfA8c
正統リーフ国軍
総司令官 高橋龍也総帥 事務総監 水無月大将 参謀長・琥珀大佐
司令部付隊(翡翠大尉)
VN旅団長(柏木耕一少将)旅団長補佐(柏木楓少尉)旅団補佐(藤田浩之大佐)
 第T連隊(柏木千鶴大佐)
      トドイタ大隊(柏木初音少佐)
      戦車大隊(柏木梓少佐)
      砲兵大隊(来栖川芹香中佐)
 第U連隊(長瀬祐介大佐)
      さおりん大隊(新城沙織少佐)
      砲兵大隊(牧部なつみ少佐)
      委員長大隊(保科智子少佐)
月姫旅団長・奈須きのこ少将 旅団補佐(武内崇大佐)
 第T連隊(遠野志貴大佐)
    聖堂騎士大隊(シエル少佐)
    真祖の姫君大隊(アルクェイド少佐)
戦車大隊(乾有彦少佐)
 第U連隊(遠野秋葉大佐)
    第T大隊(弓塚さつき少佐)
    第U大隊(ロア中佐)
666大隊(ネロ・カオス中佐)通信大隊(月島瑠璃子少佐)
 憲兵隊(長瀬源三郎少佐)
 野戦炊事隊(神岸あかり大尉)
 兵站部(長瀬源一郎中佐)
520修正案:02/03/12 14:10 ID:MIJSfA8c
装甲列車HMX−13
 司令官(来栖川綾香中佐)
 副司令(セバスチャン少佐)
 保安隊長(松原葵少佐)
 砲術長(セリオ少佐)
 管制長(マルチ少佐) 
海兵大隊
 司令官(原田うだる准将) 参謀長 (緒方英二大佐)
 ベースキャンプ ホワイト・アルバム級強襲揚陸艦
 艦長 (篠塚 弥生大佐)
 副艦長 (澤倉 美咲中佐)
 揚陸戦闘部隊(藤井冬弥中佐)
  第一大隊(森川 由綺少佐)
  第二大隊(緒方 理奈少佐)
 ハリアーU小隊(河島 はるか少佐)
 ヘリコプター小隊(観月 マナ少佐)
 非公式特務部隊←この中隊は編成表には載っていない。
   誰彼中隊(坂神蝉丸少佐)
    ├狙撃小隊(御堂大尉)
    └水戦小隊(岩切大尉)
521訂正:02/03/12 14:15 ID:MIJSfA8c
すいませんズレテタ正しくは
月姫旅団長・奈須きのこ少将 旅団補佐(武内崇大佐)
 第T連隊(遠野志貴大佐)
    聖堂騎士大隊(シエル少佐)
    真祖の姫君大隊(アルクェイド少佐)
    戦車大隊(乾有彦少佐)
 第U連隊(遠野秋葉大佐)
    第T大隊(弓塚さつき少佐)
    第U大隊(ロア中佐)
    666大隊(ネロ・カオス中佐)
通信大隊(月島瑠璃子少佐)
憲兵隊(長瀬源三郎少佐)
野戦炊事隊(神岸あかり大尉)
兵站部(長瀬源一郎中佐)
522名無しさんだよもん:02/03/12 14:33 ID:Yr1rfV5d
各勢力の装備はこんな感じでどうよ?

鍵         MBT:レオパルド2  欧州式装備
葉         MBT:T−80     ロシア式装備
月及び高橋   .MBT:90式戦車  日本+アメリカ式装備
基地外顧問団  .MBT:M1エイブラムス  アメリカ式装備
523名無しさんだよもん:02/03/12 16:58 ID:MksVEMAJ
522いいすね。俺もイメージにぴったりです。
524名無しさんだよもん:02/03/12 17:04 ID:4I6lR8eJ
しかし、ボトムズでいうレッドショルダーみたいな部隊はいないのかね?
(古いネタでスマソ)
525名無しさんだよもん:02/03/12 19:18 ID:nsvYCKA2
非公式部隊誰彼中隊は、今のところ存在を知っているのは原田とその副官くらいで
青紫たちを潰す使い捨てのこまにするらしい

それはそれとして
レッドショルダーは柳川と狩猟大隊でいいんじゃない。
設定は、RR設立初期に実験として選ばれた国防軍部隊で、薬物や洗脳等で強化された部隊
RR禁から抽出されたアドレナリンに似た薬物を投与され常に好戦的でい続けられるようにされてて
戦場では常に勇猛果敢に戦うんだけど、薬物の副作用で戦場以外でも凶暴なもんだから非戦闘員の殺戮や暴行なんかが頻発してしまい
編成表には載っているものの存在が消された部隊。
隊長柳川以下全隊員は拘束されていたけど、下川に協力することを前提に開放
柳川たちにしてみれば、下川に対する忠誠などはないが、とにかく、強い敵と戦えるならそれでいいという感じで
個人的に耕一と因縁があったりすると楽しいかも
526名無しさんだよもん:02/03/12 19:20 ID:nsvYCKA2
RR禁→RR菌
間違えた…
527名無しさんだよもん:02/03/12 19:29 ID:20+0BTQh
おれこのスレ大好き
528鍵の決断:02/03/12 19:46 ID:uXKDaP1n
 聖マコピスト教会。
 かつて「沢渡真琴は我が命!」の叫びとともに、急速に勢力を拡大させた一宗派があった。
 彼らは「狗法使い」と名乗る宗祖の元、葉鍵国内において大きな権勢を誇るようになったが、
驕れるものは久しからず、その勢力拡大に危機感を持った他宗派と、あまりに独善的な
宗祖の振る舞いに反発を覚えていた信徒達によって起こされた、いわゆる「狗法使い粛清事件」
を機に、急速に衰亡の道を辿ることとなった。
 しかし、その教えは死することなく、一部の熱心な信徒達によって狗法使いを祭る教会が
建立された。それが聖マコピスト教会であり、そこは、葉勢力が絶対的な影響力を持つ
首都アクアプラスシティの中におてい鍵勢力の牙城的な役割をも担っていた。
 教会は狂信的ともいえる信徒達に守られ、流石の葉勢力も、この場所にスパイを潜らせることも、
盗聴器を仕掛けることもできずにいた。言わば、ここは鍵勢力の聖域とも言える場所なのである。
 そのような場所である故、この教会はKeyの政治的拠点としても利用され、その地下には、
あらゆる電波を妨害し、完璧な対NBC戦防御が施された一室がある。無論、そこには
完全武装の僧兵達が警戒についており、選ばれし者以外、何人もその場所に足を踏み入れる
ことが出来ないようになっていた。
 そして今、その地下室には、十指に余ると言われる「選ばれし者」達が会合を開いた。
 もし、その顔ぶれを見ることが出来たものが居たならば、現状がどれほど逼迫したものであるか、
どんなに危機意識に乏しい人間であろうとも、それを認識せざるを得なかっただろう。
 それは、葉鍵軍集団(実質的には「軍集団」と呼べる規模ではないが、形式的にそう呼ばれている)
司令官麻枝准元帥を筆頭として以下の通りである。

 葉鍵軍集団参謀長 涼元悠一大将
 鍵っ子義勇軍総司令官 折戸伸治大将
 鍵っ子義勇軍OHP師団師団長 戸越まごめ中将
 Key中央情報局長官 しのり〜中将
 Key技術開発本部本部長 みらくる☆みきぽん中将
 鍵っ子義勇軍防衛大学校総長 魁中将
529鍵の決断:02/03/12 19:46 ID:uXKDaP1n
 正にそうそうたるメンバーである。これだけの人物が一同に会することなど、滅多にありえない。
それがこのように集っているのだから、高橋上級大将が起こした叛乱は、鍵勢力にとっても
大きな衝撃であったと言う事ができる。出席しているメンバーの表情からも、それを窺い知ること
ができた。皆、一様に緊張した面持ちである。
 会議の進行役を務める涼元大将は、今回の事件について、簡単な説明と解説を行った後、
その表情一つ一つをじっくり観察するように見渡した。まったく、大変な事になったものだ。
「ご苦労です、涼元さん」
 上座に腰掛けた麻枝元帥は、そう言って涼元に着席を促がした。
 麻枝は部下を呼び捨てにしたり、階級で呼ぶ習慣を持ち合わせていない。つねに「さん」付けか
「君」付けである。例外的な存在として久弥といたるのふたりが居たが、ふたりとも現在は軍にいない。
 旧友の久弥は行方が知れず、いたるは彼の妻として、守るべきものを国家から家庭へと
シフトさせていた。
 麻枝は、久弥といたるの居ない会議室を見渡しつつ続けた。
「今日、皆に集ってもらったのは他でもない。この高橋上級大将の叛乱に対し、我々Keyはどのように
対処すべきか、それについて討議してもらいたい。これは、必ず葉鍵国の将来に重大な影響を及ぼす
事件であり、対処を謝ればエロゲ国統治の暗黒時代に逆戻りする可能聖もある。慎重なる討議を
期待したい」
 麻枝はそう言い終わると、各位に発言を促がした。
 そうすると、出席者の中では一番若い戸越中将がまっすぐに挙手をしていることに気づいた。
 麻枝は「戸越君」と彼の名を呼び、発言を許可する。戸越中将は起立をして発言した。
「エロゲ国、月姫勢力その両方から断続的侵攻を受けている現在、内紛を長引かせるわけには
いきません。やるならば、全力を持って早期に片付けるべきです。この場合、優柔不断さが
最大で敵であると考えます」
 戸越中将は発言を終えると着席した。すると今度は魁中将が発言を求めた。
530鍵の決断:02/03/12 19:47 ID:uXKDaP1n
「その場合、高橋上級大将と下川国家元帥どちらにつくかが問題ですな。その両方を相手にするなど
とてもじゃないが不可能ですから……。戸越中将はどちらにすべきだと考えますか?」
「無論、高橋上級大将です。下川国家元帥が今までにやってきたことを見れば、迷う事はないでしょう。
それになにより、世論は高橋上級大将を支持しています。下川に国民の信頼はありません。
軍隊とは国民を守る為に存在します。国民から搾取することしか能のない下川に大儀はありません」
 戸越はそこまで一気に発言し、水を仰いだ。後半は完全に下川批判になっていたが、そのことに
触れる者は一人もいない。皆、下川国家元帥には面白からぬ感情を抱いているし、なにより、
この地下室の防諜設備は完璧である。普通だったら特高に連行されかねない発言でも、この場所なら
気にすることはない。
 麻枝は、戸越中将の発言を聞き、折戸大将の表情をちらりと観察したが、そこからはなんの感情
も読み取ることはできなかった。
 高橋と折戸の間では、既になんらかのやり取りが成されている。麻枝は確信に近い形でそう思って
いたが、現在の折戸大将の表情からは、それを窺い知ることはできそうにもない。諦めて意識を
会議の方向へと戻すと、今度はしのり〜中将が発言が始まっていた。
「しかし、高橋上級大将のバックには月姫勢力がついています。彼等がなんの見返りもなく高橋軍に
協力しているとは到底思えません。なんらかの取引がなされているはずです。そして、恐らくそれは
我々Keyにとって好ましいものではないでしょう」
「私もしのり〜中将の意見に賛成でしゅ。下川国家元帥は為政者として好ましい人物ではありましぇん
が、それでも我々Keyに対して完璧に近い自治を認めていましゅ。我々が下川Leafに好ましくない
感情を抱きつつも、今まで一緒にやってこれたのは、この自治権容認にありましゅ。
 もし、高橋上級大将が下川国家元帥を打倒した場合、この自治権維持を難しくなるのでは
ないでしょうか? 高橋は下川と違ってやり手でしゅ。今まで通りのらりくらりとやっていくのは
難しくなると思いましゅ」
 しのり〜中将に続き、みきぽん中将がそれを補うかのような発言を行った。
531鍵の決断:02/03/12 19:47 ID:uXKDaP1n
 高橋上級大将を無条件で信頼するのは危険だ。かと言って下川国家元帥の味方をすること
など論外である。世論がそれを支持しない。KeyはLeafと違ってかなり民主化の進んだ部分がある。
国民の信頼を失えば軍の存続は不可能である。絶対にできない選択だった。
 このしのり〜中将とみきぽん中将の発言によって会議は完全に紛糾した。
 高橋上級大将の味方につくには、彼等に対する情報があまりに不足している。しのり〜中将の
中央情報局は、全力で情報収集を行っているが、いかせん時間が足りな過ぎる。十分な情報を
掴むにはもっと時間が必要であった。そして、下川国家元帥の味方につくことは、前述した通り
論外である。
 議論は完全に決定打に欠けていた。いわゆる膠着状態である。
 会議は深夜まで続き、もう今日中には結論を出すことは出来ないと誰もが思っていた時、
それまで完全に沈黙を守っていた折戸大将が手を挙げ発言を求めた。
 麻枝は内心のなにかを抑えつつ、折戸に発言を許可した。
「今まで議論を聞いていて、みなさんは、ひとつ重大な可能性を見落としていると思います」
「ふむ、それはなんですか?」と麻枝は聞いた。
「どちらの味方をする必要はないという事です。我々KeyはLeafの内紛に関与することなく
事を静観していればいいのです。いざとなれば独立という選択もあると思います」
 折戸大将の発言を聞いた瞬間、出席者全員は一様にあっけにとられた表情を浮かべた。
 皆、折戸が下川に対し憎しみを抱いていることを知っていたし、高橋との間でやり取りがあるだろう
と少なからず察しをつけていた。会議が始まったときも、折戸大将は真っ先に「打倒下川」を叫ぶ
ものだと思っていた。会議の進行中も沈黙を守る折戸大将を、皆、不気味な思いで見つめていた。
 そんな中、ただ一人麻枝元帥だけが、冷静な面持ちで折戸大将に質問を投げかけた。
「しかし、内紛が長引けばエロゲ国に隙をみせることになりませんか? 特に千代田師団は
あきらかに我が領土を狙っていますよ?」
532鍵の決断:02/03/12 19:48 ID:uXKDaP1n
「その点についてはまったく問題ありません。むしろ、我等がLeafの内紛に首をつっこむ方が
彼等に隙を与えることになるでしょう。皆さん御存知の通り、千代田師団の中でも特に我が領土を
狙っているのがアージュ旅団であり、他の部隊はそのアージュ旅団に引っ張られているだけ
です。なにせエロゲ国では軍閥同士の争いが激しいですからね、葉鍵国にかまっている
余裕など本来持っていないはずです。ニトロ旅団あたりはアージュの存在を迷惑にすら思っている
感すらあります。そして、アージュ旅団だけなら我等だけで排除は可能です。Leafの内紛に
介入して隙をつくる方がアージュを喜ばせるでしょう。
 そんなことをしてる余裕は我々にありません。我々は力を蓄えるべきです。産業を育成し、
国民を豊にすることです。会議の冒頭で戸越中将が、我々軍は国民の為に存在するといった
趣旨の発言をなさいましたが、それならば、まさに我々は紛争に介入すべきではありません。
我々鍵っ子義勇軍が使える国民とは、紛れもなくKeyに属する人々です。Key国民を紛争に
巻き込むべきではありません。
 繰り返し言いますが、国民の為を思うならば、紛争には介入すべきではない。以上です」
 折戸大将は休むことなく一気に発言すると、席につき腕を組んで再び黙り込んだ。
 出席者全員も皆一様に黙っている。そして、中にはあからさまに不快の感情を表に出す者もいた。
 折戸大将はLeaf側の国民を見捨てろと言っているのである。それが彼等には気に食わなかった。
 しかし、心のどこかでは折戸大将の発言が正論であることも認めており、それが彼等の表情を
ますます複雑なものにしていた。
533鍵の決断:02/03/12 19:48 ID:uXKDaP1n
 そして、麻枝は発言を終え、まっすぐ前を向いて黙り込む折戸大将の瞳をじっと見つめながら思った。
 ああ、そういうことですか折戸さん。あなたはあくまでこのKeyの人間であると。最早Leafには
なんの未練ももっていない。高橋上級大将との友情も、下川国家元帥への憎しみも、
それら全てをこのKeyの為に捨ててくれると、そういうことですね折戸さん。
 でも、それを決断するまでには色々と苦悩があったのではありませんか? そうであるならば
この麻枝もあなたの決断に答えたなくてはなりませんね。少なくとも自分は卑怯者にはなりたく
ありません。
 麻枝は、沈黙の支配する会議室をざっと見渡した。
 皆、疲労の色が濃い。その上、折戸大将の発言に大きな衝撃を受けている。まともな議論を
するには、少し時間を空けたほうがよさそうだ。
「みなさんご苦労さまです。もうこんな時間になってしまいましたし、今日のところはこれでお開き
にしましょう。それぞれ、折戸さんの提案について検討しておいてください。次の会議の日程に
ついては追って連絡します。状況が状況ですので、そんな遅くはならないと思います。
一日後か二日後、そんなところでしょう。急ぎの仕事になりますが、皆さんベストをつくして
ください。それが我等にしたがってくれるKey国民に対する義務であると信じます」
 麻枝はそう言って解散を宣言した。
 折戸大将は、そんな麻枝の顔を真剣な表情で見つめ続けていた。

  続く。
534狗威 ◆inui/iEQ :02/03/12 19:49 ID:uXKDaP1n
>>528-533 「鍵の決断」

以上、投稿しますた。
535開戦〜麻枝准サイド〜:02/03/12 21:07 ID:P/+sCqIs
 鍵系高級将校の秘密会議から数日後
 アクアプラスシティの路上に、原型を留めない程に銃弾が打ち込まれた車が放置し
てある。周囲には警察が慌しく動き回っている。
 一人の、まだ幼さの残る、到底一児の母とは思えない女性がその車をぼんやりと眺
めていた。警察の職務質問も何処か上の空で。警察はそんな彼女と彼女の足元に引っ
付いている、まだ幼い女の子に哀れみの視線を向ける。
 今日、一台の車が襲撃された。結果、運転手は即死。後部座席に搭乗していた男性
は行方不明となっている。男性の名は麻枝准。葉鍵国元帥である。
 麻枝いたるは家に帰ると、自分の部屋のタンスの一番下の引き出しを開けた。
 中には、もう着ることはないだろうと思っていた、軍服とベレッタ。
 邪魔にならないよう、長い髪を三つ編みにし、軍服を着、ベレッタに弾を込める。
 そして最後に、夫の麻枝に貰った、ルージュを引く。
 床を捲って、中から大きな金属製のケースを取り出しているとき、娘の麻衣を部屋
に入ってきた。不安そうな顔で母親に尋ねる。
「まま、どうしたの?」
 いたるは、娘に膝をついて優しく答える。
「お父さんが悪い人達に連れて行かれたの。だから、取り戻しに…」
 っと、いたるはここにも、手が伸びることに気がついた。そしたら麻衣だって。
「そうだ、麻衣も一緒に来る?」
「うん!」
536開戦〜麻枝准サイド〜:02/03/12 21:09 ID:P/+sCqIs
数時間後、アクアプラスシティにあるアンティークショップ『五月雨堂』から、
一組のカップルが出てきた。壮麗なチャイナドレスを着込んだクールかつ知的な印象
を抱かせる美女をエスコートしているのは涼元悠一。葉鍵国の大将である
 美女の方はしのり〜。Key中央情報局長官、中将である。
 涼元大将がクールな物腰で、愛車のドアを開けながら、しのり〜中将に言う。
「やっぱ見てて飽きないものですね」
 しのり〜中将は車に乗り込みつつ、微笑みながら答える。
「そうですわね」
 それは無論骨董の事ではなく、先ほどから、彼らを監視している人間達に対しての
感想である。
 深夜のハイウェイ。聖マコピスト教会での待ち合わせの為に、涼元大将は車を走ら
せていた。バックミラーには幾つもの警察車両が映っている。
 しのり〜大佐が、バックミラーを見ながら言う。
「涼元大将、スピード違反でもしましたか?」
「いいえ、今までは安全運転の筈ですが」
 そう言う間にも警察車両が止まれと命令してくる。
「やれやれ、仕方有りません。しのり〜中将、サイドボードを開けてくれませんか」
 そこにあったものを見て、しのり〜中将は思わず呟く。
「用意がいいですわね、大将」
「どうも。ではよろしくお願いします」
「わかりました」
 そう言うと、しのり〜中将は車から体を乗り出し、警察車両の群れに向けて、40
mmHKグレネード・ピストルを構えて撃った。弾は前列のトラックに命中。トラッ
クはスリップしながら横転する。そして、突然前方に出来た壁に後続の車両が次々と
玉突き衝突をする。
 仕事を終えたしのり〜中将は何事も無かったように、座席に座る。
537開戦〜麻枝准サイド〜:02/03/12 21:11 ID:P/+sCqIs
マコピスト教会まで、あと200mという所で今度は検問に出くわした。
ご大層にヘリまで、頭上に飛ばしている。これには流石に二人とも車から出て両手
を頭につける。涼元大将が呆れたように呟いた。
「2.14事件。夢よ再びという訳ですか…」
「芸の無い男ね」
 しのり〜中将がそう言った瞬間、二人は検問の向こうから、一台のバイクが疾走し
てくるのを見た。肩には何か長物を背負っている。バイクが検問を行っているパトカー
の尻をジャンプ台にし、跳躍する。そして、肩に背負っていた長物をヘリに向けて構
える。同時に、胸の方に抱き寄せるように括り付け、上にジャケットを着込み首だけ
を出している形になっている、自分の娘に言う。
「麻衣、大きな音が出るけど、我慢してね」
 へカートUが発射した、12.7m弾はヘリの鼻面に突き刺さり、パイロットの頭
を吹き飛ばし、ロータに突き刺さった。パワーバランスを崩されたヘリは、いたるが
地面に着地すると同時に、警察車両の上に墜落し大爆発をした。
 その瞬間に、涼元大将はズボンのベルトに挟んでいた、2丁のベレッタを素早く抜
き取り、爆発に巻き込まれなかった、幸運な警官達に向けて撃った。
 涼元大将の早撃ちの前に警官達は反撃する余裕なく、射殺されていった。
 その後、二人はいたるから麻枝元帥が既に誘拐された事を聞かされた。
「とりあえず、マコピスト教会で折戸大将と落ち合ってから、今後の事を考えましょう」
 涼元大将が冷静に告げる。しのり〜中将と麻枝夫人も納得する。そして、涼元大将は
一人の部下に携帯で連絡をする。
「秋子大佐聞こえますか?葉鍵軍の鍵系部隊を全軍”ものみの丘”に集結さして下さ
い。理由はあとで説明します」
 この日、東部方面、高橋原田派、鍵系部隊が葉鍵軍から離脱したことにより、事実上
葉鍵軍は瓦解した。
538名無しさんだよもん:02/03/12 21:14 ID:P/+sCqIs
時間軸的には狗威さんの投稿後の話でやんす
539名無しさんだよもん:02/03/12 21:45 ID:UQUE+uQm
実は飛鳥ぴょんの仕業といってみる

……椎原と手を結んだとか
メビウス勢力内での純愛派の激増を苦々しく思っていた鬼畜派の首魁ぴょんに椎原が接触
あくまでも、久弥が動かなかったときの保険のつもりだったが、ノリノリのぴょんは、
同じく純愛派の台頭を嫌っていた紳一や古手川らと組んで、葉政権の仕業に見せかけて鍵首脳部を攻撃し
葉鍵の関係を決裂させようと画策したとか……

まあ、実際のところは中上とかとの作戦会議をすっ飛ばして下川が直々に命令を下したという感じかな
540名無しさんだよもん:02/03/12 21:51 ID:0UHnfLZe
まあ、エロゲ勢力の人物は知らない人が多いからね。
控えた方が賢明と思われ。
541名無しさんだよもん:02/03/12 22:06 ID:UQUE+uQm
負け組にかけてしまう下川シェンムーの独断専行( ;´Д`)ハァハァ
しかし、麻枝ピンチやノー
って、よう考えたらメビウスも鍵も同じヴィジュアル・アーツ財団傘下だったね
542名無しさんだよもん:02/03/12 22:11 ID:pJu87dVQ
葉鍵国はもうだめぽ。
しかし鍵スタッフは戦闘能力が高いなあ。
543名無しさんだよもん:02/03/12 22:13 ID:UQUE+uQm
スタロワ設定だと、下川シェンムーは強化兵ばりの戦闘力もってそうだ
544名無しさんだよもん:02/03/12 22:18 ID:UQUE+uQm
>>542
IDがストゥーカだっ!
545名無しさんだよもん:02/03/12 23:57 ID:RG6LJ1Xm
バイクを華麗に操りヘリを撃墜するいたるちん萌え。

スタッフネタは仮想戦記やスタロワで得た知識位しか無いので、
葉鍵以外のネタはできるだけ控えて欲しい。
546名無しさんだよもん:02/03/13 00:41 ID:tbsPz3g4
高橋に反乱を起こされて、設定上、高橋系作品由来の部隊まで
持っていかれている下川サイドが、何でさらに鍵に戦争を仕掛け、
さらに敵を増やすような選択に走るんだろうか…

こうなると、手持ちの部隊が少ない下川に対して、首都に大勢の
将軍(と軍勢)を確保している鍵側が圧倒的に有利だから、下川
はあっという間に駆逐される、って展開にしかならないだろうな。
547名無しさんだよもん:02/03/13 00:48 ID:TR7e0xDL
で、麻枝はどうなったんだ?
548名無しさんだよもん:02/03/13 00:53 ID:Hp/ovOyI
下川派は物量、兵員「だけ」はあるんじゃないか?
正統リーフは確かに将軍や士官は多いけど
月姫部隊と合わせても1個師団位の戦力しかないみたいだし。
まぁ、東部方面軍とかも様子見みたいだから、
実際鍵と比べてどっちが多いかと聞かれれば謎だが。
549名無しさんだよもん:02/03/13 00:56 ID:TR7e0xDL
手持ちキャラ数=戦力ではないんでないの?
下川サイドには五個装甲師団と一個空挺師団(シモカワ=シェンムー師団)がある。
それに対して高橋は一個師団強。
高橋の方が圧倒的に不利でしょ。
550名無しさんだよもん:02/03/13 01:01 ID:doKcWza7
やはり、下川シナリオの二作品じゃ高橋に抵抗は無理かなー……
実戦部隊の将校が極端に不足してる訳か。
柳川がお情けで下川についても不利は必然……
でも、約六個師団対一個師団強。数では勝っているけど、
エロゲ国との国境に一個師団、今回の事件が下川の手によるものとした場合、鍵の6個師団(こちらも対エロゲ国に一個師団国境に張り付けたとする)を相手にするには
守勢が三倍有利の法則用いても二個師団削られ三個師団
その内一個師団は首都、下川防衛と予備軍に使われるとしたら……
二個師団で高橋軍にあたるのは不安だノー

もう負けるしかない? シェンムー
551名無しさんだよもん:02/03/13 01:01 ID:mBkoRuSw
 鍵勢力のレオパルドUが複合装甲でないA5以前で、欧州式のATMの無い歩兵戦闘車が主力で機械化部隊を編成していれば下川軍団はまだ負けないかも・・・

物量作戦を敢行し馬鹿でも出来るBMPをずらりと並べてATMの一斉射撃・・・第4時中東戦争ならぬ恐ろしい展開もまだ可能かと・・・
Tー80はレオパルドの120ミリ、HEAT系ATMににある程度耐えられるが、複合装甲でないレオパルドUはHEAT系兵器(SMAW、TOWU)に弱いと考えられるから一方的な負けにはならないかもしれない。
さらに、機械化歩兵同士の戦いならもっと悲惨・・・鍵側がドイツのマルダーUやイギリスのウオーリーアー辺りなら間違いなく撃退される。
ATMのアウトレンジ攻撃もまだ可能。
 しかし、鍵側は名将、知将が揃っているから作戦勝ちなのかな?

下川が避暑地に逃れていて、RR師団が健在、青紫参謀の洗脳工作で高橋派の弱体があればまだ大丈夫?
さて、国共合作以前の中国戦線とすこし似ている気もしないでもないが・・・

泥沼内戦勃発で民衆にとっては地獄絵図の出来上がり?

電波花畑連合国顧問団の動向をコソコソ作成中。
552名無しさんだよもん:02/03/13 01:16 ID:TR7e0xDL
チョバムアーマーがなくとも即席リアクティブアーマーがある。
火薬装甲を身にまとい、T−80の群れに突撃する七瀬戦車隊萌え。
553名無しさんだよもん:02/03/13 01:24 ID:vcx2pYRR
シェンムーにはきっと秘密兵器が有るんですよ。
音波砲とか竜巻砲とか(藁

……そいや、戦略ロケット旅団とかどこにいるのかな?
と言ってみるテスト。
554名無しさんだよもん:02/03/13 01:31 ID:doKcWza7
外伝で、名無しさんだよもん@二等兵の戦場とかええかも……
吹き飛ぶ戦友、降りかかる土砂と臓物。
炸裂する榴弾は地をえぐり木々を焼き払い、炎上する戦車からは人の焼ける異臭が漂う。
人の営みが一切破壊された廃墟。
いつ降り止むともしれない雨の中たずむ二等兵、足下にはボロボロの熊の人形。
日々人間性は失われ、生き延びるため、ただそれだけのために殺人機械に変わってゆく二等兵。
そんなある日、瓦礫の下に一輪の花を見つける。
その花は故郷の幼なじみが好きだった花。
ほんの少しだけ、人間らしさを取り戻した二等兵は、思い出の花をつみ取ろうと手を伸ばす。
だが狙撃兵の放った一発の銃弾が彼を貫き、花を手にすることもないままに、その二等兵の生涯は幕を閉じる。
555狂気の覇王:02/03/13 02:33 ID:Hp/ovOyI
「ようこそ麻枝君、どうや?この要塞の感想は。最高やろ?」
「ええ、この私の背中に押し付けられている銃を除けばね」
 下川傘下のSSに襲撃を受け拉致された麻枝は、
 ここ下川の山荘要塞、シェンムーズガーデンに送られていた。
「しかし、良くこんな山岳地帯にこれだけの施設を作った物ですね」
 そう言って麻枝は部屋の中を見渡す。
 まるで中世の王城にある謁見の間のように広く大きい作り。
 壁際には様々な高級な芸術品が並べられ、一段高くなった玉座に腰を降ろした下川は回りに美女を侍らしている。
「どうや、立派な物やろ?こんなモン、葉鍵国はもちろんエロゲ国全土を見渡してもあるもんやないで」
「確かに。これを見れば貴方がどんな指導者だったか一目瞭然ですね。
何故貴方が民衆に恨まれ、多くの有能な将校が高橋さんについていったのかをどんな言葉よりも雄弁に語っている」
「貴様!」
「あ〜ええ、ええ。言わしとけや」
 麻枝の明らかに挑発と取れる言葉に怒る兵士を下川は片手で制す。
 あくまで余裕の表情を崩す事は無い。
556狂気の覇王:02/03/13 02:36 ID:Hp/ovOyI
「で、麻枝君、ワシが何故君をここに呼んだか解るか?」
「……この雰囲気からして観光や慰労ではない、という事は解りますけどね」
 実際、この要塞は下川派にとって最高機密に位置する。
 そこに自分を呼んだという事は…自分を生かして帰すつもりは無いという事だろう。
「ふむ…解らへんか、じゃあ質問を変えよう。
君は今回の高橋の独立、もしワシの立場だったらどうする?」
「? そうですね…」
 この質問は少々不意を付かれたかしばし考える。
 数瞬思考を巡らした後、麻枝は口を開いた。
「まず、長期の戦いは避けるべきでしょう。もしそうなったら泥沼だ。
鍵や東部方面軍を抱き込む、もしくは中立を約束した後、
高橋派の体制が整わない内に物量を生かしてロディマスを落とす。
これが一番民衆に負担をかけず、かつ確実な戦略だと思いますね」
 私なら元からこんな事になるような真似はしませんがね、と心の中で付け加える
 しかし、何故下川はこんな事を聞くのか。
 こんな事は普通に考えれば出る答えのはずだ。
「案外甘いんやね、君は」
「甘い?」
 これ以上の方法があるというのか?
 その麻枝の疑問の表情を楽しむように下川は言葉を続ける。
「君にとっては今回の事は『ピンチ』でしかないんやろ。
あかんなぁ…、人の上に立つ者はもっとポジティブでなきゃあかんねん。
ワイは今回の事はこれ以上無い『チャンス』だと考えとるんや。
何せ、今まで行方の知れなかった高橋、生意気な東部方面軍、そしてKey。
これら全部を一気に叩き潰す機会が来たんやで?笑いが止まらんやないか」
557狂気の覇王:02/03/13 02:37 ID:Hp/ovOyI
「な…」 
「これが何か解るか、麻枝君?」
そう言って下川は一つの瓶を目の前にかざす
完全に密閉されたその容器には緑色の毒々しい固体が詰まっていた。
「こいつはRR菌ちゅうてな、青紫の部隊が開発したんやが…、
今は冷却して固まっとるが常温で放置しとくと気化して一気に人体を侵す…まぁ、一種のウィルスや。
…これを、今鍵の連中が集まってるアクアプラスシティに撃ちこんだら、どうなるやろな?」
「貴様…まさか!」
 麻枝はここに来て下川が何故自分を呼んだかを悟った。
 そして下川の次の言葉がそれを肯定する。
「ここまで言えば、もう解ったやろ?
 君を生かしてここに連れてきたのは、Keyの部隊をアクアプラスシティに集める為。
 そしてそのKeyの最後を特等席で君に見てもらう為や。」
「下川ぁ!!」
 麻枝は怒りの形相で下川に飛び掛る。
 しかし、それよりも早く屈強の兵士が麻枝を取り押さえ拘束する。
「貴様、解ってるのか!?そんな物を使えば、Key軍だけじゃない!
アクアプラスシティの人間全てが死に絶えるんだぞ!!
Leafの、罪の無い民衆まで殺すつもりか!!」
558狂気の覇王:02/03/13 02:39 ID:Hp/ovOyI
 麻枝は拘束されてもなお下川に向かって怒りをぶつける。
 しかし、下川はまるでそれを楽しむように笑みを浮かべた。
 そう、まるで悪魔のような笑みを。 
「ええか、麻枝君。君はまだ若いから解らんかもしれんがな。
この世界には2種類の人間しか居らん。
つまりは支配する側の人間とされる側の人間や。
支配される側の人間はな、支配する人間に使われて、例え殺されようがそれが幸せなんや
だってそうやろう?このワシこそが葉鍵国なんや。葉鍵国の為に死ねる。これ以上の幸せはないやろ?」
 下川はそこまで言うと玉座を立ち、奥の部屋へ向かう。
「Keyを全滅させた後は高橋や、
まさか奴もこんな早くKeyが潰れるとは思って無いやろうからな。
体制を整えてない内に叩き潰したる。
そして最後に日和見の東部方面軍。
連中にワシと1対1で戦おうなんて度胸はあらへん。
今まで持ってた自治権を取り上げてやれば、葉鍵国の全ての軍はワシのもんや
いや、もうkeyはあらへんからな、リーフ帝国とでも名付けた方がええかな?」
そこで振り返り、下川は麻枝に先ほど見せた悪魔のような笑みを再び見せた。
「君にはその過程をここでじっくり見てもらおうやないか。
最後に高橋共々処刑してやるわ。
ああ、安心してええで、桶上君はええ女さかい。
ワシがきっちりもらっといてやるさかいな。
死後の心配はせんでええで、ハハハハハハ…」
559名無しさんだよもん:02/03/13 02:44 ID:doKcWza7
をををシェンムーかっこいいぞっ!
それでこそ悪の華だ!!
560名無しさんだよもん:02/03/13 02:55 ID:g+vFj9r9
わお、シェンムーやるー。
561青紫超参謀:02/03/13 02:58 ID:doKcWza7
         ∧_∧
         < `ш´>   こちら、あおむ……はっ! こっ、国家元帥閣下殿であらせられますかっ!!
       _φ___⊂)   はっ! 私、青紫。誠心誠意任務に励まさせていただいておりまするっ!
      /旦/三/ /|   はぁ……RR菌でございますか? それならこちらにも100`ほど残っておりますか……
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |   ほっ、本気ですか、それはっ!? ロディマスでこれを使用しろと……っ!?
    | RR参謀  |/   ……はっ! 了解しました。時期を合わせてこちらでも散布を開始しますっ!
562名無しさんだよもん:02/03/13 06:15 ID:pCohW1An
修正案を見る限りだと楓の士官学校卒業とか、少尉とか、必要なかったかも…(;´Д`)
普通に中佐あたりにして補佐にすりゃよかったような(;´Д`)ぁぁぁ
しかも初音ちゃんが大佐だとすると…。
ちょっと滝にうたれてきまs
563名無しさんだよもん:02/03/13 07:46 ID:M1KIbpPO
ABC兵器…
もう戦略フェイズとか戦闘フェイズの描写はあまり関係なくなってきたかも(w
564名無しさんだよもん:02/03/13 08:44 ID:+K0tuC39
563SS書きとしてはなんとしても阻止したい次第。
565名無しさんだよもん:02/03/13 08:45 ID:+K0tuC39
何時の間にか、仮想戦記追い越している…
566名無しさんだよもん:02/03/13 12:37 ID:l4/gbU+f
みんな、超先生抗体を手に入れればRR菌などおそるに足らないぞ
出っ歯になって重度のRR症状がでるけどな(w
567名無しさんだよもん:02/03/13 12:58 ID:OUmji2h8
それからしばらく後…
首都アクアプラスシティから葉鍵国西部・北部地域にいたるまでの広範な地域を、
見えない脅威が蹂躙していた。
既に死者は数十万人に達すると見られているが、実態は誰にもつかめていない…


「止まれ! それ以上進むことは許さん! さっさとゴミ溜めに戻れ!」
「おい!貴様ら! 聞こえないのか!」
凍える夜空にエロゲ国国境警備兵の威嚇射撃の音が木霊した。
「何事だ」
「ハッ。葉鍵国側から民間人と思われる一団が国境線に向かってきたので、威嚇
射撃を行ったところです。それにしても、かなりの人数です」
「何かあったのかもしれん。一匹連行して尋問しろ」

ザクッ ザクッ ザクッ
「まだまだ夜は冷えるな。こんな時にわざわざ… やってられんな」
「隊長の命令だから仕方がない… さて、と。お、結構いるな」
兵士が銃口を向け、もう一人の兵士が腕を引っ張り上げる。
「おい、葉鍵厨。貴様、ちょっと来い! って、な、何なんだ!お前!」
立ち上がった葉鍵国人は、腫れあがり飛び出しそうな瞳ですがりついてきた。
「た、助けて…」
「はっ、離せっ!」

 ズダーン …
568名無しさんだよもん:02/03/13 12:59 ID:OUmji2h8
「それにしても何だこいつ等? 様子がおかしいぞ!」
「ああ、気味が悪いな。それにイカれてる。突然雄叫びをあげるやつもいるしな」
「とにかく報告しろ」

「ハイ、ハイ。えっ? 特徴ですか? そうですね…同じ言葉をブツブツ繰り返し
たり、突然うおぉーなどと雄叫びをあげたりという… ハ、ハイ、了解しました」
「何だって?」
「いや、連れてこなくていいから、こいつ等が変な動きをしないかどうか、ここで
見張れとさ」
「冗談じゃねぇ。寒いから早く帰りたいんだ」

「副長、機銃掃射用意」
「は? 何があったんですか? 今の報告と何か関係が? それに兵士が2人…」
「いいからさっさとしろ! 一刻の猶予も許されん」
「ハ、ハッ」

数時間後、国境地帯には血の川が流れ、火炎放射により燃えさかる死体が暗い夜空
を焦がしていた。

                                 〜エロゲ国国境編・おわり〜
569名無しさんだよもん:02/03/13 13:06 ID:l4/gbU+f
RR人類優性論とか演説したりしてな
「RRを受け付けぬ劣悪人種は生存する価値をもたない! RRを克服しうる者こそが人類として地上に生存できる権利を保有するものである」
とかなんとか
570名無しさんだよもん:02/03/13 13:13 ID:l4/gbU+f
つか、エロゲ国RRバイオハザード(w
さしずめ最初の被害地域はねこねこ勢力あたりか
571名無しさんだよもん:02/03/13 13:28 ID:5+P/Ll8X
567、568ちょいと趣旨からズレテいる気が
572名無しさんだよもん:02/03/13 13:35 ID:hWrR6N9B
流石に萎えるぞ、これは…
573名無しさんだよもん:02/03/13 13:53 ID:doKcWza7
被害者数を十数万から数百名に修正し、規模も西部から北部にかけての広域ではなくエロゲ国との国境付近にして
限定的な実験のような、保管しているRR菌がちゃんと使えるかどうか事前に試してみたという方向に修正しようよ
今のところ、RR菌を散布しようとしているのを知っているのはシェンムーと麻枝と超先生の三人
で、鍵のメンツは>>567-568の規模縮小版事件を知って、シェンムーがRR菌をどこかで使おうとしているのではないかと推察し、阻止に向かうとか
574名無しさんだよもん:02/03/13 14:07 ID:OUmji2h8
>>573
だったら、突然、麻枝拉致→鍵軍集結(→内戦開始)という設定も
少し見直した方がいいと思うよ。

生物化学兵器(=貧者の核兵器)を有する陣営同士の全面戦争
で、しかも下川にそれを使う意思があるなら、いくら萎えてもこう
いう展開は避けられないんじゃないかと思うけど。戦争なんだし。

少なくとも突然葉鍵全面戦争ということにならなければ、細菌兵器
のぶつけ合いなんて展開は避けられるし。
575名無しさんだよもん:02/03/13 14:17 ID:OUmji2h8
あと、自国内でこの手の兵器を使おうっていうヤツも、常識的にはいないだろうね(w
576名無しさんだよもん:02/03/13 14:46 ID:nlCHn2wo
合わない地図 狂気の瞬間  あっけない幕切れ

「ファシストの馬鹿はどうしようもないくらい馬鹿だ。」
ゲラゲラ笑いながら車長はマスクもなしに笑い声を上げる。

『電波花畑連合国軍揚陸艦隊のスタンダードSAMシステム』が『空き地の町周辺及び葉鍵国北部地域の一部』の防衛に成功している。。

「巡航ミサイルなんざイラク兵の下手糞対空砲でも打ち落とせるぜ?」
「アクアプラス周辺に着弾した糞巡航ミサイルは不発であります!」
偵察員が駆け込んでくる・・・
「さすが超先生のつくったインチキ兵器・・・ザマーミロ」
砲手がコールする・・・掛け金は100タソガレ
「ロディマス方面の損害は未定」
偵察員は真面目に報告する・・・だが、インチキ兵器の前にだれもポーカーを辞めようとはしない・・・

偵察衛星の有無は戦場を大きく左右する・・・葉鍵国の地図の一部が改竄されている恐れがあるとも言われているが、今は誰も気が付かない・・・

続く?



ーー
NGより使ってみたら実は過大評価されたトンデモナイ欠陥品とか・・・  だって超先生が翡翠ちゃん洗脳するのに時間掛かりすぎだし。
これじゃ駄目? ロシア製兵器はいい加減なつくりだから不発が多いとか、湾岸戦争でトマホーク巡航ミサイルは足が遅いからイラクの対空機関銃でも落とせるし・・・
それ以前に趙先生の作ったものだから実は欠陥品とか・・・(w)
顧問団揚陸艦隊随伴の護衛ミサイル巡洋艦、ミサイル駆逐艦は実はこういった事態を想定していたりして。
577名無しさんだよもん:02/03/13 14:54 ID:hWrR6N9B
いいんじゃね?
何せ製造元がバグ満載のリーフだから。(w
流石にABC兵器でKeyや高橋がやられる事を望んでる人間なんて居ないだろうしな。
それにRR菌の効果は本文中では明記されてないしな。
578名無しさんだよもん:02/03/13 15:08 ID:Cmu7MMU8
いや、高橋の旦那がこの手の謀略に引っかかって倒れ、
残された連中が超学良ばりに復仇に萌えるって展開もありだったとは思う(w

でも、やっぱこの展開のが広げやすいかな?
579名無し@文書LV3:02/03/13 15:09 ID:eiv2dM1e
ごと・・・ごとっ
ごつごつした床が地震のように揺れる
おそらく山道なのだろう
異様に重くなったまぶたを開くとそこは車の中だった

「ん・・・?」
目は開くが体が動かない。
のどが異様に渇いていて声も出ない。

男1「連中、自分たちが偽者を追っていた事にようやく気付いたみたいだ」
男2「今頃気付いたって遅いよ。ものみの丘まであと10分だからね」

女「閣下が目を覚まされました」
男1「あの部屋に置かれたRR菌は偽物ですからご心配なく」
男2「それに、ちゃんと抗体も打っといたしね」
二人の男はそう一方的に告げた。
580名無し@文書LV3:02/03/13 15:10 ID:eiv2dM1e
え…と

緑色の毒々しい物体の入った容器を開けると
兵士達は床に腰を下ろした。
狂う様を見てやる、そういう事なのだ。
(彼らは既に抗体を打っているようだった)
それからが思い出せない。

女「睡眠ガスを流しました。
  もう暫くすれば効果も消えます」

葉鍵国元帥麻枝准を救出できたのは全くの偶然。
彼らの本来の任務は要塞内のRR菌も無力化であった。
しかし菌の量が多すぎて無力化できたのは、ほんの一部。
この作戦は失敗に終わっていた。
麻枝を見付けたのはそんな折だった。
麻枝にRR菌を使う事を知った彼らはその場で脱出計画を立てた。
下川に無力化済みの菌を手渡し、部屋にガスを流し込み、
麻枝に抗体を打った後服を着替えさせる。
担架に乗せ、病人を運ぶ振りをしながら脱出用の車の所へ移動。
防護服を着込み他の部隊への伝令の振りをしてゲートから堂々と脱出する。
混乱する市内を抜けアジトに移動の後、車を乗り換え別のアジトで
付着した菌を洗い流すとさらに別の車に乗り換え、ものみの丘へ…
全て計画通りに運んだ。
潜入前から計画を立て、潜入後に幾度と無く修正を繰り返していた
脱出計画に荷物が一つ増えただけだった。
581名無し@文書LV3:02/03/13 15:10 ID:eiv2dM1e
テントの中で一組の家族が、再会を喜び合っていた。

男はテントを出ると水瀬秋子大佐に声を掛けられた。
秋子「巳間少佐、ご苦労様でした。」
巳間「いえ、自分たちも丁度脱出する予定でしたので」
秋子「ところであなた方があそこに居合わせたのは…」
巳間「御想像の通りです。」
秋子「その情報はいったい何所から…」
巳間はにやりと笑うとこう言った。
「企業秘密です♪」

作戦は実に見事にうまく行ったが、戦争は始ったばかりだ。
こんな手際のいい仕事はたぶん最初で最後だ。
特殊部隊「MOON.」隊長巳間良祐はその事をよく知っていた。
582名無し@文書LV3:02/03/13 15:14 ID:eiv2dM1e
確認無し、校正なし、文章力なし(´Д`)。
取敢えず思うままに(勝手気ままに)書いて見た。

お目汚しスマソ
583枯れゆく葉:02/03/13 16:02 ID:hWrR6N9B
「どういう事や!」
 下川は怒声と共に机に拳を叩きつけた。
 彼の周りに居る美女達はその余りの怒気に震え上がる。
「ミサイルは不発! RR菌はろくな効果が無い! おまけに麻枝には逃げられる! 貴様達はちゃんと仕事やっとるんか!」
 その怒りを一身に受ける中上大将は、下川の言葉が終わると口を開く。
「あのRR菌は天候の変化に弱く、反応が出るのも一部の特殊な因子を持つ人間だけ。
とても実用に足る兵器ではない事は閣下もわかっていたのではありませんか?」
 元々、あの青紫が作った物にろくな物が無いという事は下川にも十分解っている。
 しかし、こうして裏目ばかりだと腹が立つのもまた事実であった。
 そして次の中上の言葉がさらに下川の怒りを煽る。
「そもそも、参謀本部の見解はKey、東部方面軍との和解による正統リーフの早期壊滅だったはず。
何故それを無視して麻枝を拉致し、このような作戦を。 これでは…」
「じゃあかあしいわ!!」
 手元にあった灰皿を掴むと、それを中上に投げつける。
 それは中上の額に当たり、彼の額からは鮮血が飛び散った。
584枯れゆく葉:02/03/13 16:03 ID:hWrR6N9B
「Keyや東部方面との和解やと! 冗談もたいがいにせいや!
元々この葉鍵国の礎を築いたのはワシ達リーフや!
長い間エロゲ国の圧政の元戦い続けて独立を勝ち取ったんや!
それがいざ独立という時になってトンビがアブラゲ掻っ攫っていくようにKeyや東部方面軍の連中が表れよった!
しかも、何かというと自治権を盾にワシらに逆らいよる!
お前にはこれが我慢できるんか! この葉鍵国で一番上なのは誰か、連中には思い知らしてやらなあかんのや!!」
 そこまで一気に言い終えると、下川は腰を降ろす。
 沈黙が部屋を覆い、何時からか外で振り出した雨の音のみが響く。
「もうええ、下がれ。 戦略の建て直しや」
「は…」
 下川の言葉に敬礼を返し、中上は踵を返す。
 ドアが閉められ、中上が退出しても下川はその表情を和らげる事は無かった。
 外の雨は何時しか雷雨となり、雷鳴が室内に轟く。
(ワシは負けん。高橋も、東部方面軍も、Keyも皆ワシの元にひれ伏させてやるんや!)
 窓からの雷光に照らされた下川の形相は人の物ではなく、まるで鬼のそれであった…
585枯れゆく葉:02/03/13 17:15 ID:hWrR6N9B
「ふぅ…」
 中上は部屋を退出すると、ハンカチで額の血を拭った。
 傷口はズキズキと痛むが今はそんな事を気にしている時ではない。
 これからの方策を協議しなくては。
 そう思った中上の前に一人の人物が目に付く。
「随分こっぴどくやられたのぉ」
「おやびん…」
 男の名は一一(にのまえはじめ)。
 現リーフ軍大学校総長、階級は中将である。
「あ〜、その呼び方はやめてくれ、階級はお前の方が上なんだから」
「幾ら階級が高くても、下川元帥に意見できるのは貴方だけですから…」
 古くからの将校が次々と粛清され、下川に尻尾を振るだけの人間しか居なくなったリーフ。
 その中で唯一、一は下川に意見できる人間であった。
 実直で職人気質な彼は軍内の人望も高く、「おやびん」という愛称で多くの兵士、士官に親しまれている。
「ま、それでも最近は色々大変みたいやけどな」
「ええ…高橋上級大将の反乱だけでも難儀なのに、あの人はKeyや東部方面軍まで敵に回そうとして…」
「ま、直哉は前に進むしかないんじゃろうがな…」
「?」
 その言葉の意味が解らない中上の目を見ながら一は言葉を続ける。
「今回の件…お前が仕組んだんじゃろ?」
「! それは…」
 今回の一件…つまりはRR菌散布の失敗、及び麻枝の逃亡。
 ミサイルに細工をし不発に終わるようにし、
 麻枝の脱出に関しては気付いていながら追っ手を出さないよう仕向けた事。
586名無しさんだよもん:02/03/13 17:24 ID:o3OBnSJ+
 現在柳川裕也氏が出てくる話を執筆中。時間軸的には麻枝元帥誘拐
の後の話
587枯れゆく葉:02/03/13 17:30 ID:hWrR6N9B
「安心せい、直哉には言わんよ。 お前なりにリーフを思っての事なんじゃろ」
 アクアプラスシティには鍵軍だけではない。
 この要塞内部の兵の多くは家族をあの街に住まわせている。
 そんな都市に細菌兵器など撃ちこんだらどうなるか…
 火を見るよりも明らかだ。
 その後の高橋派との戦いどころではない。
 しかし、こんな事を言った所で下川には通用しないだろう。
 だからこそ極秘に失敗するように仕組むしかなかった。
「で、これからどうするつもりなんじゃ?」
「国家元帥はあくまでKeyと戦うつもりでしょうが…できれば彼らとは和解したい所です。
彼らも感情に任せてお互いの戦力を潰す愚を犯す気は無いと思っていますから」
「ま、妥当な所やな…で、ワシに直哉を説得しろというんじゃろ?」
「はい…」
「まぁ、ワシもそうしようと思っていた所じゃ、構わんよ」
 そう言い一は下川の部屋に向かって歩き出す。
 しかし、数歩歩いた所で立ち止まると振り向いて口を開いた。
「なぁ、中上。 直哉のやってる事を支持しろとはワシは言わん。
じゃがの、奴の気持ちは解ってやってくれんか?
奴は奴なりにこのリーフの為に戦ってきたんじゃ。
高橋や水無月、多くの仲間と袂を分かってまで自分の信じる物の為に戦ってきたんじゃ。
傷ついて、傷つけて…それで最後に誰も居なくなるのは悲しすぎるんじゃないかの…」
中上は一に言葉を返す事ができなかった… 
588名無しさんだよもん:02/03/13 17:32 ID:hWrR6N9B
>>583-585,587
「枯れゆく葉」投稿完了。
一一に関しては階級、役職等勝手に決めてしまったけど何かおかしい所があったら指摘よろしく。
589名無しさんだよもん:02/03/13 17:35 ID:Kw4mpa3l
RRは欠陥兵器で麻枝は速攻奪還、幾らなんでもちょっと萎え。
590名無しさんだよもん:02/03/13 17:40 ID:hWrR6N9B
まぁ、RRはともかく
麻枝奪還に関して萎えたのは確かだが…。
リレー小説だしな。仕方ないと思われ。
591編成表見た将校:02/03/13 18:00 ID:NhJasq9x
「正統リーフ国、か…」

耕一は辞令を受け、少将へとまた出世を成した。
旅団長…ついに、そんな所まできてしまったのだなと思う。
勲章が増えるという事は彼にとって、それほど執着するべき事では無かったが。
発表された編成表眺める。
若い。
自分も含めてだが、やはり若い面子が多い。
皆、浮き足立たなければ良いんだが…いや。まず、自分から率先して、姿勢を示さなければならないだろう。
VN旅団長、ともなれば今以上に。

「…得意じゃ、ないよなぁ」

ついつい、そんなボヤキが漏れた。
時に謙虚であり、時に厳格であり。
良き上官にならざるを得ない状況もまた、今より多くなるだろう。
それは、従姉妹達に対しても、である。

「それでも…彼女たちを護れるのなら」

本望、だった。
592編成表見た将校:02/03/13 18:00 ID:NhJasq9x
「私が連隊長、ですか…」
「不満かい?」
「いえ。私には分不相応だと思います」

事務総監、水無月大将の前で千鶴はそう答えた。

「すまないね。
鶴来屋の会長なんていう顔も持っている君をできれば大隊長より上には進めたくはなかったんだが。
…青年将校が多い我が軍に、君の存在は不可欠なんだ」
「お心遣いに感謝いたしております。
二足の草鞋を踏むというのは、私が覚悟して決めた事ですから」

ニコリと笑顔を見せる。
水無月にとって彼女たちは皆、娘のようなものだった。
だが、それは優秀な軍人である事よりも優先するわけには決していかない事で。
そしてまた、千鶴もそれをよく理解していた。

「妹たちを同じ連隊に組み込んでいただいて、むしろ感謝しているんですよ。私は」
「実権を握ればこんな事も簡単に出来る。…いや、出来てしまうというべきか。
君たちはきっと、一緒に居た方がより、戦功をあげられると思ったからのシフトさ」

水無月はそう言って、含み笑いを漏らした。
593編成表見た将校:02/03/13 18:01 ID:NhJasq9x
「ハッ…タァッ!!」

トレーニングルームで一人汗を流す短髪の少女。柏木梓。
彼女を訪ねる二人の人影があった。

「ん?あんた達は…って、あ…芹香…?それに…」

今まで、浩之が実質的な上官であった事は無かったが、
マジメな性質だった梓はきっちりと顔と名前を合致させた。
…とはいえ、柏木の姓を持つものでそれが下手なのは耕一一人だったが。

「よう、精が出るな」
「藤田大佐に、来栖川中佐…。今日は、どうして?」
「もしかして…編成表、見てないのか?」
「え、あ…今日は朝から、ずっとトレーニングをしていたので、その…」
「ま、いいさ。ほれ」

身体を動かした為に上気した顔を、少し別の意味で赤く染めるのを見て、
浩之は一枚の紙――編成表を見た。

「これ…」
「ん。そこにあるとおり、旅団長補佐…耕一さんの補佐はあんたの妹が。
んで、旅団全体の補佐は俺がやる事になったから、わざわざ挨拶にきてやったんだぜ…って、聞いてるか?」
「あ…も、申し訳ありません、大佐!」
594編成表見た将校:02/03/13 18:01 ID:NhJasq9x

この編成表は梓にとってもまた、嬉しいものとなった。
その様子を見て、浩之もまた笑顔で。

「気にすることないし、別に無理して敬語を使う必要も無いぜ。
俺より年上だろ?浩之でいい。
それで…隣が、あんたと同じ連隊の砲兵隊を率いる来栖川芹香中佐だ」
「………………」
「お久しぶりです、と言ってる…って、もう面識あったか?」
「芹香と綾香とは、子供の頃からの付き合いなんです…なんだ。
小さい頃…まだ、父さんも叔父さんも生きていた頃…」
「……そうか」

浩之は軽く首肯するだけに勤めた。

「そうだ!藤田大佐…ええと、浩之も芹香も、今日はうちに飯を食べにこない?
私が腕によりをかけるからさ!」
「そいつは良いなぁ。先輩は?」
「………………」
「よし、決まりだ。そうだ、俺はこれから第U連隊のヤツラの所にも顔見せに行くつもりなんだけど、
そいつらも連れて行って良いかい?」
「勿論!」
「サンキュー。それじゃ、また後でな」
595編成表見た将校:02/03/13 18:02 ID:NhJasq9x
柏木楓は、編成表を眺めてそっと息を吐いた。
強く吹けば、それが壊れてしまうような気がした自分が少し可笑しかった。

(…だけど…)

少しだけ、疑問が残る。

(…さおりん大隊とか、委員長大隊ってなんだろう…それに…)

「お姉ちゃ〜ん」

ひょこひょこと、触覚のように立った髪を揺らして妹が駆けてくる。柏木初音。
楓は丁度良い所にとばかりに訊いてみる事にした。

「…初音。…トドイタ大隊って、どんな大隊?」
「あ、編成表の事?
それはその隊の長が自分の隊の特徴を元に、好きでつける名前だから♪」
「…………」
596編成表見た将校:02/03/13 18:02 ID:NhJasq9x
(…特徴を元にしているかはともかく。…好きにつけたってところは、本当にそうかも…。
水無月大将が大変だったってぼやいていたけど、もしかしてそういう意味じゃ…)

「?どうしたの、お姉ちゃん。ボーっとして」
「…ううん、何でもないわ、初音。それより…。
…これから、よろしくね。…軍では、後輩になっちゃったね」
「うん、そうだね。けど、きっとお姉ちゃんが私より先とか、一緒に士官学校に入っていれば…」
「…それは、どうかしら…」
「きっと!絶対だよ!」
「…ありがとう。…ごめんね、初音。気を使わせちゃって…」

少しの笑みを浮かべた姉を見て、
初音はそれだけで本当に嬉しそうな顔をする。

「…お姉ちゃん、ずっと元気なかったから…。父さんや、叔父さん達が死んじゃって…」
「…………。
…初音は…強いよね…。
あれからすぐに、今度は私が守るんだ…って…」
「な、なんだか無我夢中で…だけど、私が怖いの我慢して戦えるのは…。
お姉ちゃんたちや、お兄ちゃんがいてくれるからだよ…強いなんて事、無い…」

姉はそっと、妹を抱き寄せた。
元気を取り戻した姉に、嬉しそうに身を任せる妹。
彼女たちの前途に祝福を述べるかのように、小鳥たちの歌声が響いていた。
597編成表見た将校作者:02/03/13 18:04 ID:NhJasq9x
俺だけちょっとズレてる事書いてる気もしないでもない…(;´Д`)ぁぁぁ
高橋組はちょっとマッタリし過ぎかもしれんけど、順にやっていっても良いかなぁ…とかなんとか。
敢えて将校らを書きたいなぁ、なんて。
598名無し@文書LV3:02/03/13 18:26 ID:s8JaHBhI
>>589,590
12時までの段階では変な方向に行きそうだったんで
何も考えずに放り込んだ次第。今度からはもう少し考えてから書くわ。
599名無しさんだよもん:02/03/13 18:27 ID:aGICTuK+
>>591-597
>「…初音。…トドイタ大隊って、どんな大隊?」
激しくワラタ、って言うか初音ちゃん好きでつけたのかよその名前(w
600名無しさんだよもん:02/03/13 18:37 ID:doKcWza7
RR菌の設定をちと考えてみる。
本来は強化兵を作るために研究されていた細菌(ウィルス?)
細菌自体よりも、そいつが分泌する物質が脅威
身体能力強化、興奮状態の持続が主な効果であるが、体力が足りなかったり適正な量を使わないと心筋梗塞等を引き起こし最悪死亡、よくても脳や身体に重大な欠陥を残してしまう。
また、副作用として思考能力を低下させる等があり、これは強化兵に対しては死への恐怖をけし、従順な殺人機械とする効果をみせ
捕虜などに対しては、自白や洗脳に使うことが出来た。
もっとも、捕虜などへの使用は、効果があるからと言うよりは、治し方を超先生を始めごく一部RR将校しか知らないため。

こんなかんじかのー
601〜エルクゥ〜:02/03/13 18:44 ID:o3OBnSJ+
 麻枝元帥誘拐事件から、日付が変わり。朝、聖マコピスト教会では鍵系軍人のトッ
プが一同に会し、会議を開いていた。
「鍵っ子義勇軍ですが、第1師団、第2師団は自治区警備に…5個師団からなる、国境
警備軍、妖弧軍は最近エロゲ国の軍閥の動きが慌しく、防衛網を薄くする事は出来ない。
それに、国境から、首都まででは時間が掛かりすぎる。という報告を妖弧軍総司令官
沢渡真琴中将から受けています」
「ということは、我々は”ものみの丘”に待機させてある、一個旅団のみで今回の事件
に対処しなければならないという事か…」
「下川め…まてよ。今にして思えば、葉鍵東部方面と我々に自治権を与える代わりに、
国境警備を我々と東部方面にやらしてたのはこれを見越してのことか?」
「うん。ありえる話だな」
「まあ、今は先ずは麻枝君の居場所でしゅ。居場所が分からないのでは、助けようがあ
りましぇん」
「居場所なら分かるわよ」
 ここで、麻枝夫人が会議の席で初めて口を開いた。同時に、一同が声の方を振り向く。
「浮気防止の為に、准の靴に発信機を付けておいてたの」
 しのり〜の方を向きながら言う。しのり〜はフンと言い、他のメンバーは「おー」と
歓声を上げる。
 一方、その頃麻枝はというと、下川の豪奢な城の中で食事をとっていた。
「しっかし、あのデブ。よくも朝っぱらからこんなモノ食って胃がもたれないな」
 はあ、いたるの作ったカレーギュウが食いたいなあ。そいうやいたる、あいつ泣き虫
だがら、今頃部屋の隅で、麻衣と一緒に泣いてるだろうな。
 そんな事を考えながら、フォアグラのステーキを口に運んでいると、廊下に完全武装
の兵士に取り囲まれた、一人の男が現れた。兵士達は男を護衛すると言うより、男の行
動しだいでは、即座に射殺しようという雰囲気だ。
 そして、男と目が合う。思わず、フォアグラを口から落とす。
「な、何なんだあいつ…」 
602〜エルクゥ〜:02/03/13 18:46 ID:o3OBnSJ+
「麻枝が思わずそんな感想をもたらした男の目は、人間以外の生物の光を帯びていた。
 謁見の間、その王座に下川は腰を降ろしている。傍には護衛の女性兵士。釣り目のシ
ョートカットの美人。服装からして、武装RR親衛隊だろう。
 間の左右には女性兵士それも、飛び切りの美女が並んでいる。その中に、一人だけ男
がいた。男には、壊れた瞳で男を見つめ、寄り添う少女がいる。明らかに、柳川少佐に
張り付いている、兵士達とは様子が違った。
「久しぶりやな、柳川裕也中将」
 下川国家元帥が頬の肉皮をわずかに歪ませ上げ、嫌らしい笑みを浮かべた。
 男は怪訝な表情を浮かべ、答える。但し感情は上っ面だけで、人間外の紅く光る瞳
に感情は感じられない。
「中将?俺は少佐の筈だが」
 長身にダークスーツ、丸眼鏡。端整な顔立ちの向こうに、紅い瞳を持つ男の名は柳川
裕也少佐。武装RR親衛隊大尉、戦車猟兵大隊指揮官を歴任した男である。
「出世したんや。お前は今日から中将、第13RR装甲師団ヨークの司令官や、それから
あそこの、女のコはべらしとるのは参謀長の月島拓也大佐。女のコは司令部付隊の太田
香奈子大尉、あと周りのお姉ちゃん達は、お前の師団の連隊長達や」
 昔昔、葉鍵国に一つの狂気の計画があった。
 即席で最強の兵士を作り出す、強化兵計画エルクゥ・プロジェクト。RR菌も所詮こ
の計画の副産物でしかない。RR菌完成型は特定の遺伝子をもつ人間の中でしか生きれ
ず、空気感染はおろか、接触感染も性行為での感染も出来ない脆弱なものであった。
 それゆえ、宿主を死なせない為に宿主の肉体を徹底して強化する。
 強化兵達は古代リーフ語で鬼を意味するエルクゥの名が着けられた。
 エルクゥとなったモノは、柏木耕一、柏木千鶴、柏木梓、そして柳川裕也ともう一人
である。
603〜エルクゥ〜:02/03/13 18:47 ID:o3OBnSJ+
「で、元帥俺の敵は誰だ」
 柳川中将がツマラナソウに言う。
「お、物分りいいのお。お前のそう言う所はええで。敵は高橋上級大将やあのアホ、研究
所爆破してRR菌も完成形もオマケに、設計図まで灰にしよった。その事への当然の制裁
を逆恨みしよって。おかげで手持ちだけしかのーなってしもうたのに。ったく」
 当然だろう。柳川中将は思った。マトモな良識を持っていれば、こんな事が許せる筈が
ない。
「んじゃあ、デモンストレーションや。お前の部下もお前の腕前みたいだろうしの」
「ふん、相変わらず部下の命の無駄遣いが好きな男だな」
 武装した兵士が一斉にAK74を構え、そして引き金を引いた。
 激しい連続した銃声が王の間に響く。
 柳川の体がその場でターンをする。次の瞬間、倒れていたのは武装した兵士達だった。
 舞を追えた柳川の腕にはCz75が握られていた。柳川はその場から一歩も動かず、
舞うように、弾丸を避けながら、Cz75を取り出し、兵士達の額を撃ち抜いたのだ。
「そんな、見え見えの動きで俺が殺せると思うか?」
 王の間に拍手喝采が響く。
「さすがや柳川。ここにいるのは皆エルクゥ。お前や阿部と同じやRR菌完成型は全部使
い切ってしもうたからなあ大盤振る舞いやで、せいぜいこの調子できばってや」
 柳川の鉄面皮にRR菌完成型の副作用で廃人となり、現在病室のベッドの上にいる義弟
の名前を聞いた瞬間、一瞬戸惑いが浮かぶ。
 その頃、麻枝は。
 「コックさ〜んこの謎肉(フォアグラを知らない)ステーキ御代わりね〜」
 御代わりをしていた。
604〜エルクゥ〜:02/03/13 18:50 ID:o3OBnSJ+
ものみの丘駐留旅団 旅団長・相沢祐一少将 参謀長・水瀬秋子大佐
  第T連隊(天沢郁未大佐)
   MOON.大隊(???少佐)
   ONE大隊(折原浩平少佐)
   戦車大隊(七瀬留美少佐)
  第U連隊(倉田佐祐理中佐)
   Kanon大隊(美坂香里少佐)
   AIR大隊(国崎往人少佐)
   みさき大隊(川名みさき少佐)
 防空大隊(遠野美凪少佐)
第13RR装甲師団ヨーク 師団長・※柳川裕也中将 参謀長・※月島拓也大佐
 司令部付隊(※太田香奈子大尉)
  リズエル連隊(※リズエル大佐)
      リネット大隊(リネット少佐)
      デキスギ大隊(青村早紀少佐)
  アズエル連隊(※アズエル大佐)
      相田大隊(相田響子少佐)
      日吉大隊(日吉かおり少佐)
小出大隊(小出由美子少佐)
  エディフェル連隊(※エディフェル大佐)
      雀鬼大隊(メイフィア少佐)
      フィルス大隊(エリア少佐)
      砲兵大隊(スフィー少佐) 
※印の仕官のみが、エルクゥ(強化兵)です     
605名無しさんだよもん:02/03/13 18:55 ID:o3OBnSJ+
 青村早紀少佐は以前出てきた中尉、今回シェンムーを護衛している人と
同一人物です。あとデキスギ大隊も例の敗残デキスギ師団の生き残りです。
606名無しさんだよもん:02/03/13 19:18 ID:+zX913UX
なんか、一日空けたらバイオハザード化してる。
俺は佐藤大輔的な展開を期待してたんだけどなー。
まあ、これもリレー小説のサガか・・・
個人的には「ランボー」よりも「プライベートライアン」が好み。
607名無しさんだよもん:02/03/13 19:25 ID:o3OBnSJ+
<606一応、RR菌は全部高橋が葉鍵国上級大将だった頃に、研究所、
設計図を含めて全て潰したことにしました。あんなのものがあったら、
シェンムーの軍勢が反則モードになるので
608名無しさんだよもん:02/03/13 19:26 ID:RJy/N7nl
てゆうか、麻枝は救出済みじゃないのか?
609名無しさんだよもん:02/03/13 19:28 ID:mNMNZFGj
601-604は麻枝救出前の話って事じゃないのか?
まぁ作者がそれについて言及してないんで解らんが。
610名無しさんだよもん:02/03/13 19:36 ID:RJy/N7nl
>>609
なるほど。
あともう一つ個人的好みを言わせてもらうならば、
あまり指導者クラスの人間に戦闘をさせてほしくない。
ハリソン=フォードじゃないんだからって思ってしまう。
611名無しさんだよもん:02/03/13 19:36 ID:o3OBnSJ+
 608さん。えーと時間的には、誘拐された直後なんで。もしくはIfとか…
駄目?
612=完全無料ダウンロード特集=:02/03/13 19:41 ID:sgUU9mBP
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613名無しさんだよもん:02/03/13 19:55 ID:7Q0jH5/8
>>611
てゆうか、2ちゃん初心者さん?
「sage」ってわかります?
普通のレスつける時にageるのはかまわないけど、
作品投稿中にageると>>612みたいなエロ広告に割り込まれるよ。
614名無しさんだよもん:02/03/13 20:15 ID:JD8RpjA0
時期的には>>601の後に>>579の話にいったという事でつながる気はするなー
この二つの話の間に、実はもういくつか救出にいたるまでのストーリーがあると仮定すれば
麻枝即救出ではなかったという風にもできるし

RR菌は超先生が本当の性能を隠しているとか、さすがに使うとやばいから中上が妨害してるとかでええのかな
615名無しさんだよもん:02/03/13 20:20 ID:k/v058DN
 正統リーフ国から葉鍵国に侵入する(逆もしかり)には、二つのルートがある。
 一つは、当時、琥珀参謀長が指揮していた連隊がデキスギ師団を潰滅さした山岳
地帯。そして空き地の町を通るルート。山岳地帯は侵攻の要となる補給基地が潰さ
れており、春季にならなければ補修は不可能。そして空き地の町は例の軍事顧問団
が守っている。
 高橋の部屋で、正統リーフ国軍参謀長琥珀大佐が淡々と状況を説明する。
「あの謎ミサイルはHMX−13に捕捉され速攻で撃墜されましたが…それは置い
といて、侵攻するなら、空き地の町を通るルートですね。ただ相当の犠牲が覚悟さ
れますが…」
 うーんとしばし唸ったあと高橋はポンと手を叩いて言った。
「いや、こちらから出向く必要もないだろう。下川達には道案内をしてもらおう」
 琥珀大佐が呆気にとられる
「総帥?」
 と、高橋はそんな琥珀大佐を無視して命令を下す
「琥珀大佐、空き地の町も葉鍵国から独立するって噂を流せ。正統リーフ国はそれ
を全面的に支援すると発表。それから、以下の条件が承認されれば、停戦に応じる
準備があるとも。1、正統リーフ国独立承認2、空き地の町独立承認3葉鍵国内に
おけるエロ同人系移民排除法撤廃4、同国の過度な言論規制の撤廃」
 高橋の命令はその日の内に実行にうつされた
616名無しさんだよもん:02/03/13 20:23 ID:k/v058DN
613さんこうすか?
617名無しさんだよもん:02/03/13 21:12 ID:doKcWza7
列車砲でミサイル迎撃は無茶に等しいが、セリオのサテライトシステムと近接信管や三式弾みたいなモノを使ったのだろうとしておこう
もしくは、実はHMX−13の付属対空迎撃装置が働いたとか
618名無しさんだよもん:02/03/13 21:14 ID:R+0ZTJae
>>601-604
痕前世組登用激萎え。
仙命樹とエルクゥ被らせんなよ青紫以下超設定だな、と煽って見る。
619名無しさんだよもん:02/03/13 21:34 ID:HMg7HOAG
>>586
遅レスだが、執筆予約ってやっていいものなのか?
漏れも今書いてるところなんだが。
620名無しさんだよもん:02/03/13 21:39 ID:doKcWza7
前世組はあくまでもコードネームにしておけばいいんじゃないかな
本人じゃなくて、そういうコードネームを与えられた強化兵士。
エルクゥをそのまま出されても強すぎて困るだけやしね
621名無しさんだよもん:02/03/13 21:49 ID:dOOqEpq4
>>619
どうなんだろ、私も緒方、河田で書いてるのですがね。
622619:02/03/13 21:51 ID:HMg7HOAG
ちなみに漏れは光岡書いてます。
623名無しさんだよもん:02/03/13 21:55 ID:doKcWza7
誰も書かないだろうから超先生書くか……
624名無しさんだよもん:02/03/13 21:59 ID:oPiPZIdh
一応リレーの体裁取ってるみたいなんだから予約は止めとこうぜ。
みっともないから。
625名無しさんだよもん:02/03/13 22:52 ID:CYvlp1La
都合のいいように設定がコロコロかわるリレーだけどな(w
626名無しさんだよもん:02/03/13 22:54 ID:e+3fASi8
早い物勝ちか……。
きびしーやーね。
リレー小説には始めて参加するが、
投稿する直前、回線を繋いでこのスレを開く時はヒヤヒヤものだね。
627名無しさんだよもん:02/03/13 23:06 ID:doKcWza7
真実はそれそれぞれにありっつーことで( ;´Д`)ハァハァ
RR菌も、それを使用するキャラが菌にどんな効果を求めてるかで書かれ方がちがうっつーことでんな
階級も実力本位主義と戦時特例、後は縁故で実に流動的ツーことにして置いて
登場人物も葉鍵作品世界からみたフィクションとかで……

うわぁ……これがリアルリアリティか……
628椎原・こみパ陣営担当:02/03/14 00:00 ID:52PEf9Bg
>>583
あの〜
一応、今までこちらで書いてきた話では、東京組について、
@最終的には下川側につこうとしている(損得勘定の上ですが)
A下川陣営に反旗を翻した事実もない
B鷲見の戦略が下川側に盗聴等で漏れていたということもない
という感じでやっていたのですけど…

あと、む〜む〜について書いた人も、む〜む〜は高橋を匿って
いただけで、とりあえず表面的には何もしていない、という設定
にしていたかと思うんですけど…

全部無視ですか?(w
いや、それはそれで構いませんけどね。
629名無しさんだよもん:02/03/14 00:23 ID:+I/fD+Ml
>>628
まあ、人生うまくはいかないものだ。
俺の目指していた方向性とも随分違ってきちゃったからね。
630名無しさんだよもん:02/03/14 00:39 ID:R4dF9PP0
>>628
別に無視しちゃいないと思うが。
多分628は
「何でバレても居ないのに東部方面軍が下川に狙われなきゃいけないんだ」
という事を言いたいと思うんだが、
単に下川は元々東部方面軍含め全ての勢力を傘下に置こうと考えていて、
今回の事はそのきっかけに過ぎない。
実際、中上達は東部方面軍と手を組もうと考えているそうだしな。

元々Keyや東部方面軍に自治権が認められていたのは
お情けじゃなくてパワーバランスによる物だろうから、
Keyや高橋が居なくなって東部方面軍と下川だけになれば、
下川が自治権取り上げにかかったとしても十分不思議ではないと思うが。
631名無しさんだよもん:02/03/14 00:43 ID:zavV6eIe
>>628
円滑なリレー小説運営のため、人様のネタなのに勝手に解説を付けてみる。

下川はこのとき精神的に不安定になっていた。余裕をぶってはいるが、独裁者故の孤独と不安
そして、粛正したと思っていた高橋が自分を打倒しようと兵を挙げたばかりか、腹心の中上や青紫までもが自分を裏切ろうとしていた事実に
「みんな敵や、そろいもそろーてわしを殺そうとしとる。ええい、なら殺される前に殺すまでやっ!」
と、思い詰めるまでになってしまった。
そうなると、日頃から気にくわない連中や意見の合わない輩までもが敵に思え
「敵や、みんな敵や。殺したる、皆殺しや」
と、本来なら敵でないモノまで敵に見える、まさしく疑心暗鬼にかかってしまったのだろう。

この場合、下川に反旗を翻したかどうかが問題ではなく、下川が誰を殺すべき敵と思いこんでしまったかというのが重要なんだと思う。
中上や青紫は「いつでも殺せる相手」だから、怯えるような相手ではないが
鍵や東部方面軍のメンツは独自の軍を持っているから容易な相手じゃない
そんな感じで、下川は右手で握手を求めてくる相手の左手にありもしないナイフが見えてしまったんでしょ
632名無しさんだよもん:02/03/14 00:45 ID:i0ZzXX92
>>630
無視したんじゃないだろうけど、過去ログは読んでいなさそうだな>583
633名無しさんだよもん:02/03/14 00:47 ID:R4dF9PP0
>>632
「東部方面軍との和解」か?
634軍事顧問:02/03/14 01:14 ID:TK5j1ojA
そろそろ一戦来るだろうと思っていたけど・・・下川軍団・・・Tー80にBMP・・・イタイ。
順当に行けば、本国からの第一戦車師団到着でアクアプラスの下川軍団を攻撃+茜をそそのかして軍に入れたと言う理由をつけて折原大隊に一対一の決闘を申し込むか、潜入モノで洗脳された翡翠を超先生から奪取するのも面白いかなと思ってのに
、正統リーフにやられてしまった・・・・さぁ困った。

軍事顧問団の目的は空き地の街の確保じゃない・・・ミサイル迎撃戦付近のネタを仕上げるはず?
いろいろコソコソやってます・・・ 

洗脳された翡翠がどうなったのか誰か書いてくれ〜じゃないと『洗脳翡翠強奪ーロディマス市街戦』始めるぞ〜

RR菌による洗脳の拡大解釈・・・
超先生ネタを今までやってきたものでござるが
誰も超先生にかまってくれない(原田よ、はよ攻めてこい。上水道にRR菌流すぞ)ので、超先生で勝手にSSかいちょりますが
翡翠は超先生には捕まっていないつもりです
正統リーフ軍内部に潜伏者として存在させているつもり。
既に洗脳を終えちゃった翡翠ちゃんは超先生の有能な手足や目と耳になって、正統リーフ軍の機密を超先生に伝えたり、RR菌から抽出した成分(翡翠洗脳に使用した薬物と同じ)入りの梅サンドを志貴に喰わせたりと大活躍させているつもりです
あと、「犯人をあなたです」というキーワードで要人暗殺やらせたりとか。
少なくとも現状は正統リーフ軍の機密で翡翠が知りうるモノは片っ端から超先生にただ漏れてるというかんじで( ;´Д`)ハァハァ

くそう、このまま超先生は極悪人の道を進のかっ……
つか、誰か超先生の愛の手を、このままじゃ下川や麻枝からも暗殺の魔の手が伸びかねん
超先生ははんこを押していただけなんだー!

と、いってみる。
637葉の謀略:02/03/14 02:22 ID:OmzT6Fyh
 葉鍵軍情報部将校イビル大尉は、今日一日の仕事を終えようやくの思いで愛しの我が家に
帰還した。腰にさした45口径大型拳銃オメガ――官製品のトカレフではなく、イビル大尉個人の
私物。鍵勢力圏で造られた為信頼性が高い――を抜き、色々な物が乱雑に積み上げられた
デスクの上に無造作へと無造作に放り投げる。
 それから、喉の渇きを潤そうと思い冷蔵庫を開けるが、そこには賞味期限切れの牛乳しかない
ことを思いだし、すぐにそれを閉めた。小さくため息をつき、水道の水で我慢しようと流しに
行くと、今度は使いっぱなしの食器類がうず高く積み上げられそこにカオスを現出していた。
それを目の当たりにしてイビルは大きくため息をついた。
 しかたなしに、そのカオスの中から適当なコップを見つけ、簡単に濯いでから一杯に水道水を
注ぎ一気に飲み干す。ようやく一息つく思いで部屋の中をざっと見渡しながらイビル大尉は
思った。
 やれやれ、この部屋に越して来てから一ヶ月しか経ってないのに随分と生活臭の漂う部屋に
なったものね。ホントに我ながら関心するわ。
 下川国家元帥より非公式のルートで命令が下ったのが一ヶ月前。当時まだ葉鍵軍に出向していた
イビル大尉に対してシェンムーシャンツェから直に届いた命令であった。イビルはそれを受け取った
時、そのあまりの非常識ぶりに飽きれたが、彼女の指導者が常識的な行動をとることなど、
もとより考えられないことなので、それほど気にはしなかった。
 しかし、命令の内容を知った瞬間には、思わず息を飲んだ。
 その内容とは、現在行方不明になっている久弥大将に密着しその動向を探ること。また、状況次第
では、ターゲットに接触し工作を行うこと。以上がその内容だった。
 かつて麻枝元帥と並び、Keyの双璧と謳われた名将。数年前に突然の失踪を遂げた久弥大将が
生きている。それだけではなく、その居場所までもその命令書には克明に記されていた。
638葉の謀略:02/03/14 02:23 ID:OmzT6Fyh
 久弥大将の消息については、葉鍵軍情報部のみならず、しのり〜中将率いるKey中央情報局も
全力を挙げて捜索中である。しかし、膨大な人員と、莫大な予算をかけた懸命の調査にも関わらず
今までその成果は上がっていなかった。イビル大尉の属する葉鍵軍情報部などは、完全に諦め
ムードすら漂っていた。一部には死亡説すら流れていたほどだ。
 しかし、それをシェンムーシャンツェは知っていた。恐らくは、下川国家元帥個人に対し絶対的忠誠
を誓うという特高警察が掴んだ情報であろうか? イビルは、それを想像した瞬間、その組織力に対し、
薄ら寒いなにかを感じていた。
 しかし、それほどの情報収集能力を持つ特高がありながら、なぜこの任務を葉鍵軍に出向している
自分に与えたのだろうか? たしかにあたしは高橋上級大将よりも下川国家元帥側の人間だ。
だが、特高警察やシモカワ=シェンムー師団の人々のように、国家元帥に対して絶対の忠誠を誓っている
わけではない。もし、下川の側につくことが自らの不利益につながるようならば、迷う事なくあたしは
敵側に寝返るだろう。それは、彼女達一族の長、ルミラ中将にしても同じはずだった。
 そのような疑問はあったにしろ、結果から言えばイビル大尉はこの命令を承諾した。
 任務達成の際の報酬は法外ともいえる数字であったし、それになにより面白そうな任務であると
思った。情報畑に生きてきた人間として、これほど燃える任務はそうはない。まるで昔観たスパイ映画
そのものじゃないか。
 もっとも、もしイビル大尉が命令を拒否すれば、彼女の命はとうの昔に潰えていただろう。
どちらにせよ任務は受けざるをえない。下っ端将校の辛いところだ。まあ、やりがいのある仕事では
あることだし、そこらへんは幸運であると考えよう。
 水道水を飲み干し、役目を終えたコップを元のカオスに戻しながら、「それにしても……」とイビルは思った。
 流石は久弥大将といったところか、メビウス師団というエロゲ国内有数の軍閥にもぐり込み、参謀将校
としての地位を手に入れておきながら、あらゆる諜報機関――葉鍵国だけでなく、エロゲ国内各軍閥――
からその身を隠し続けてきたのだ、その能力はまったくもって計り知れなった。
639葉の謀略:02/03/14 02:24 ID:OmzT6Fyh
 Keyを出奔してから、ますますその表情は冷徹さを増したといわれる久弥大将の表情。まったく感情
を顕にすることなく、普通の司令官が躊躇するような命令を平然と下すその横顔を、イビル大尉は
メビウス師団内部に潜り込み、つぶさに観察しつづけてきた。そして、その氷の様な彼のマスクは、
実はただの仮面に過ぎないことを彼女は見抜いていた。
 人という生き物は、耐える事の出来ない痛みを負ったとき、その心を凍てつかせてしまう。
 なにも感じないよう、これ以上の痛みで心が壊れないよう、心をフリーズさせる。
 久弥大将の現状はまさしくそれであった。氷のような仮面の下には、限りなく脆い、彼の本性が眠って
いるはずだった。少し触れただけで、砕け散ってしまうガラスの心。それを守るために久弥大将は
心を凍てつかせているのだ。
 もし、その仮面を溶かしてしまった時、彼は一体どのような行動に出るのだろうか?
 恐らく、彼はその痛みの根源、そう呼ばれるものを取り除こうとするだろう。これ以上、自分が
傷つかないように、それを根絶しようとするだろう。そして気づくのだ、それを根絶した瞬間に、自分が
とんでもない過ちを犯してしまったということに……。
 イビル大尉はそこまで考えて、ふと、久弥大将失踪に関する一つの噂を思い出した。
 それは、どこにでもある下らないゴシップで、久弥大将は、桶上中将――今は軍を引退して麻枝夫人
――に対して密かな想いを抱いていおり、それを麻枝元帥に盗られたことで、自棄になり葉鍵国を
飛び出したと。
 最初はなんて低俗極まりないゲスな話だと思っていたが、もしかしたらこの噂は本当なのかもしれない
とイビルは思った。今まで久弥大将と接してきて、彼という人間の本質は、とても繊細な神経の持ち主
であること感じていた。本来、この人は軍人などになるべきではなく、芸術家にでもなるべきではなかった
のかと。そして、もし世が世なら実際にそうなっていただろう。
640葉の謀略:02/03/14 02:25 ID:OmzT6Fyh
 イビル大尉は、この世に対するある種の不条理を感じながら、ふと、あることに気がついた。
 シェンムー=シャンツェが久弥大将の元に、特高警察の人間ではなく、このあたしを送り込んできた
のはこのことが理由なのかもしれない。特高警察は完全な男社会であり、女は一人もいない。
シェンムー=シャンツェは、あたしが女であることに期待しているのかもしれない……。
 そう考えると、イビル大尉の口元からふいに小さな声は漏れ出した。そして、それは徐々に大きくなり、
やがては大きな哄笑へと成長していった。
 面白い! なんて面白いんだ! まったくもって世の中は下らない。世界はどこまでもゲスで下らない。
まったくもって嫌になるよ、人間っていう奴は!
 イビル大尉は、自らが人外の一族であること、それを心から感謝した。こんなゲスな生き物でなくて
本当によかった。この浅黒い肌と、尖った耳が愛うしくなるよ。本当にそう思う。
 そして、その夜届いた命令は、彼女のその思いを決定的なものにした。
『久弥と肉体的交渉を持ち、目標内部に深く浸透せよ』

 続く
641狗威 ◆inui/iEQ :02/03/14 02:29 ID:OmzT6Fyh
>>637-640 「葉の謀略」

以上、投稿しますた。
イビルの性格については、自分が雀鬼をやったことない為、かなり違和感があるかもしれません。
もし、滅茶苦茶違和感があるという人がいたら、ごめんなちぃ。

ていうか、自分的には麻枝vs久弥が見てみたいんですよね。
たとえ陳腐な展開でも、王道は萌えだと思うのれすよ。

まあ、個人的願望なんで、早い物勝ちのリレー小説の掟には従いますが。
642女郎蜘蛛のキス:02/03/14 03:25 ID:UQL/MTyP
 ロディマス地下要塞の一室─
 窓のない部屋で、一人の男が新聞に目を通していた。
 新聞の一面には、
「麻枝元帥誘拐さる?」
 の大見出しが存在を過剰なまでに示し、社会面には、
「人々とともにイマノウチ踊りを踊る柏木(耕)少将と遠野(志)大佐」
 の写真が載っている。だが、男が食い入るように見ていたのはそのどれでもなく、軍事面に小さく載っていたある記事であった。
「柏木(千)大佐、RRの中隊を撃破」
 その記事を複雑な表情で見つめている男は、その名を光岡悟といった。
(だから…だから言ったのだ、蝉丸よ…)
 光岡の指揮するセフィロス中隊も、蝉丸の誘いを受けていた。
 だが、彼は首を縦に振らなかった。高橋たちが、RRにかかわったものを認めるはずがないというのが理由だ。
 そして彼の予測は、最悪の形で的中することになったのである。
「ゴホッ!ゴホッ!ガハァッ!」
 突如咳き込む。治まった後に口に当てていた手を見ると、血がべっとりとついていた。
 エルクゥ・プロジェクト─それは彼のような「失敗作」を成功例の数倍は生み出していた。
 未完成のRR菌の副作用によって、彼の体はぼろぼろになっていたのだ。
(やつらも…俺も…何も残さずに死ぬのか…)
 もし自分が予定通り原田少佐(いまは准将だが)の部下となっていたら、俺は何かを残せただろうか?
 そんな意味のない考えに浸っているところに、ドアをノックする音。
「誰だ」
「翡翠です。お薬をお持ちしました」
 感情のない声が聞こえた。
643女郎蜘蛛のキス:02/03/14 03:26 ID:UQL/MTyP
 翡翠─元は月姫軍の仕官だったのを洗脳したという。人形のような少女。
 この少女を抱くのは何度目になるだろうか。
 彼女の中はまさに魔窟という言葉がふさわしい。
 肉棒をあらゆる角度からもみしだきつつ最奥へといざない、引き抜こうとすると名残惜しそうにずるずると絡んでくる。
 RR保菌者の血には発情作用がある。初めてこの少女を抱いたのも、発情した彼女を静めるためだった。
 そのため、光岡自身経験は豊富だった。だが、この少女ほどの名器にはいまだかって出会ったことがない。
 並の男ならその味わいの虜になってしまうところだが、光岡は別のことが気になっていた。
 それは彼女の、どこまでも虚ろな眼だった。
 一見何も映っていない眼が、憐れむような、蔑むような、そんな色をたたえているように見えて─

 ヤメ、ロ─ ソンナメデ、ミルナ─

 気がつくと、翡翠が苦しそうな顔をしている。
 自分の手が、すごい力で首を絞めているのだ。
 光岡はあわてて飛びのき、呆然とその手を見つめた。
「何故だ…私は何故こんなことを…許してくれ…許してくれ!翡翠!」
 翡翠はというと、殺されかけたというのにそんなこと気にも留めていない様子だった。
「大尉の感じている感情は精神的疾患の一種です。治す方法は私が知っています。私にお任せを」
 そういって薬箱を開き、中から粉薬を取り出した。
「精神安定剤です。大尉は疲れていらっしゃるのです」
「翡翠、すまない。恩に着る」
 薬を飲むとすぐに眠気が襲ってきた。
「それでは大尉、ごゆっくりお休みなさいませ」
 眠りに落ちる瞬間、翡翠が酷薄な笑みを浮かべたように見えた
644女郎蜘蛛のキス:02/03/14 03:27 ID:UQL/MTyP
 夢─
 夢を見ていた─
 きよみ─
 美しいきよみ─
 もう手に入らないきよみ─
 もう戻れない、黄金の青春の日々─
645女郎蜘蛛のキス:02/03/14 03:28 ID:UQL/MTyP
(あはっ。ちょろいもんですね)
 翡翠…いや、翡翠の格好をした琥珀は内心ほくそえんだ。
 目の前には、虚ろな眼をした男が一人。光岡悟大尉だ。
 彼女が使った薬には、自白剤としての作用があった。
 催眠状態になった彼は、地下要塞のことからミサイルのことまでぺらぺらとしゃべってくれた。
「お疲れ様。もう眠っていいですよ」
 手を鳴らすと、彼は安らかな寝息を立て始めた。
 彼は知らない。彼女がいつも持ってくる薬には、麻薬に近い成分が含まれていることを。
 彼は知らない。彼女との初めての交わりは、仕組まれたものであったことを。
 いまや光岡悟という男は、女郎蜘蛛の網にかかった獲物に過ぎなかった。
 退出しようとした琥珀の目に、投げ捨てられていた新聞が留まる。
「人々とともにイマノウチ踊りを踊る柏木(耕)少将と遠野(志)大佐」
 の写真を見て、琥珀は再び恐ろしい笑みを浮かべた。
(志貴さん。平和になってしまったら、私たちの存在意義なんて無いんですよ)
 琥珀は光岡に目をやった。
 ミサイルはどうとでもなるとして、この男をどう使おうか。
 戦争はもっともっと大きくなってもらわないと困る。そのための策を、琥珀は練っていた。

 人呼んで「女郎蜘蛛」琥珀。
 その毒は、敵ばかりを蝕むとは限らない─
 
646名無しさんだよもん:02/03/14 03:39 ID:UQL/MTyP
>>642-645
投稿完了。
時間軸的には、>>576のちょっと前の話になります。
琥珀さんは、昼は司令部、夜は地下要塞の二重生活を送っていると考えてください。
647巡航ミサイルの降る日:02/03/14 04:06 ID:TK5j1ojA
巡航ミサイルの降る日
 ソイツは突然やってきやがった・・・ポーカーで負けて砲手に茜を一晩寝取られちまった車長はM3A2の車内で一夜を明かした・・・
「アクアプラス方面のRR戦略ロケット軍基地のサイロがオープン!」
 どんなに偽装してもサイロの穴をポッカリあければ衛星写真で誰でも見つけられる・・・ウ○ーリーを探せより簡単だ。
「アラート・レベル4・・・サイロ・オープン!」
 通信兵や伝令、おまけに艦隊の方からもせきたてるように会議が召集される・・・
 ソイツは開かずの間の筈だった・・・特殊部隊大佐の偵察情報に寄れば、核兵器搭載可能な巡航ミサイルがゴロゴロ眠っていると言う話だった。
 だが車長は別の事でイライラしていた・・・イカサマポーカーとは気が付かなかったんだ・・・

ー仮設司令部会議室ー
 茜と一夜を明かす予定の砲手抜きでの作戦会議・・・ミサイルサイトが開いた理由は馬鹿でも分かる・・・
「ファシストが鍵か正統リーフにぶち込む気だ。」
 緑縞を顔中に塗りたくった大佐が静かに口を開く・・・
 状況は文字通り馬鹿でも判る状況・・・鍵軍団のアクアプラス集結・・・これをファシストが黙っているはずが無い・・・
只でさえRR師団しかのこっていない上、東部方面軍の造反と正統リーフとの関係・・・鍵が反乱を起したからと言ってRR師団で戦うのは無謀に近い。
おまけにヒットラーもビックリの独裁者である下川元帥である・・・麻枝大将拉致・・・アクアプラス内での警察軍の動向・・・正統リーフも同時に滅ぼす・・・尋常じゃない
「被害予想は?」
 車長が地図を前にして戦略ロケット軍基地の位置、空き地の町の場所、国境からの距離、巡航ミサイルの射程・・・
「国境地帯に落ちた場合はこの街はお釈迦」
「アクアプラスに落ちた場合アクアプラスの3分の1が壊滅」
648巡航ミサイルの降る日:02/03/14 04:07 ID:TK5j1ojA
 常識人なら国民の存在するアクアプラスに巡航ミサイルは使わない・・・だが、相手はファシストである。『基地外は基地外の考えを良く知っている』ものだ。
「首都の3分の1が吹っ飛んで鍵軍団を根絶やしに出来るなら安いものだ。」
「鍵と同時に正統リーフも同じ目にあわせてやれ・・・国民?俺が勝てばみんな安心だ。」
単純明快な理屈・・・そう、戦争なんてそんなものだ。勝てば官軍負ければ賊軍・・・『原爆を何発落とそうが相手を降伏させて』それが『世界平和』の為というなら誰も文句は言わない・・・
「司令官・・・我々の意見も聞いていただきたいのですが・・・」
 揚陸艦隊の指揮官が車長に進言する・・・
「OK、この際階級は抜きだ・・・」
「サンクス・・・提言します・・・この地域に飛来するミサイルを全て叩き落すんです。」
「どうやって?」
「ミサイル巡洋艦、ミサイル駆逐艦のスタンダードミサイルで最低でも20km地点までは守りきって見せます。」
 長射程SAM・・・基地外あるところに『イカレタ兵器有り』の格言は本当だった。だから護衛艦を引っ張ってきて本当に正解だった・・・
「OK・・・そうしよう、ファシストの阿呆が文句言って来たら。俺たちまで殺す気か馬鹿野郎といってやれ!」
だが、久しぶりに震えが来る・・・銃弾が飛んできても怖くない・・・でも『イカレタ兵器』は始めてである・・・
「NBC防護服を着用、市民を地下へ避難させておけ。」
翌日・・・その日は雨だった・・・最悪のコンディション・・・レーダーには無数のミサイルが彼方此方へと飛んで行く様が克明に判る、幸い全てアクアプラス、鍵国方面だった・・・
「揚陸艦へ退避!」
「急げッ・・・防護服があるからと言って安心するな!」
暑苦しいNBC防護服を何故に着なきゃならん・・・砲手は文句を言いながら誘導する・・・一部部隊を退避させ『最悪の場合に備える』事・・・『どさくさにまぎれて襲ってきそうな連中を食い止める』ための部隊・・・
割り当てに一喜一憂する顧問団の兵士達・・・だが誰もが悪態をついていた・・・
649巡航ミサイルの降る日:02/03/14 04:07 ID:TK5j1ojA
「車長!茜ちゃんが・・・茜ちゃんがいません!」
 最優先で揚陸艦艇へ退避させる手はず・・・何処で狂ったのだろうか?」
「馬鹿野郎!なにやってんだ!」
 車長の怒号・・・だが、これが、今後の展開を大きく左右する事になる・・・
「報告!!当地点に向けミサイル接近!着弾まで恐らく・・・」
「迎撃作戦の指揮は艦隊司令官に譲る・・・モチはモチヤに聞けって奴だ。」
「イエッサ!伝達します・・・車長は?」
「俺は・・・茜を探しに行ってくる。」
「間に合いません車長!ミサイルが落っこちたら・・・核だったらどうするんですか?」
 偵察員の言う事は最もである・・・着弾したミサイルが運悪く核だった場合・・・地上にいればお陀仏間違いない、でもそれは残留部隊にもいえることだった。
「黙れ・・・軍の給料と愛国者の証明書に人殺しのご褒美たる勲章・・・皆糞食らえ。『ファシストや偽自由主義者』のために戦っているんじゃない!」
  車長は悪態をつくと偵察員の制止を振り切り街の方へ消えていった・・・
ー雨の空き地ー
 雨・・・雨が降っています。空は鉛色で重苦しく、また回りの景色も同じ・・・私はまたこの場所にいます。だって・・・あいつとの・・・
ううん・・・本当はもうわかっているのかもしれません・・・だって・・・こんな時でもあいつは戻ってこない・・・
 誰かがここめがけて、大量殺戮兵器を使用したと言いました。あの人は私に安全な場所へ避難するように最初に言ってくれました。
でも・・・私は・・・素直になれなくて・・・
 里村茜は傘も差さずに佇んでいた・・・綺麗なブロンドの三つ編みも雨を含み、可愛らしい洋服も体に張り付くような格好・・・顔は青白く生気を失い始めている・・・
巡航ミサイルが降ってくるというのに、彼女は空き地にいた・・・それが絆だと信じていたから。・・・否それしか彼女に出来る事は・・・これも否・・・
本当はもう無駄だとわかっていたのかもしれない・・・だが、それを認めてしまうのが怖くて・・・楽しかった日々を・・・失うのが怖くて・・・
「私は・・・馬鹿です。」
  体の感覚は失われつつあり、巡航ミサイルに対する恐怖から来た体の震えは寒さから来る震えに変わっている・・・茜はNBC防護服を着ていない。
 ミサイル接近120km・・・空き地の町近海に展開中のミサイル巡洋艦、ミサイル駆逐艦が自前のレーダーで補足…迎撃体制を取る・・・
650車長の懺悔:02/03/14 04:09 ID:TK5j1ojA
ー車長の懺悔ー
 車長はある一つの確信を持ち行動していた・・・契約違反だが・・・
「君が欲しい、でも君の心は君のもの・・・肉体は鎖で縛られども、魂は自由に空を飛びまわる・・・契約しよう。俺は君を守る、だから君が欲しい。俺の心は荒み切り今にも凍え死にそうだ。」
「・・・貴方は自分の言っている言葉がわかってますか?」
 俺はどうかしていたのだろう・・・とうとう堪えきれなくなり言っちまった。思ったとおり冷ややかな視線・・・当然とも言える。
「判っている・・・俺は基地外だ・・・でも・・・判って欲しい・・・俺は戦場を見すぎてしまい・・・大切なものを全て失ってしまった・・・」
 だから本音をぶつける・・・おれがいかにして戦い抜いて今に到るかを・・・それでも茜ちゃんは俺の話を聞いてくれた・・・冷たそうに見えるけど心暖かい・・・俺はそう見抜いていた。
「・・・強引過ぎます。自分の傷が深い、だから助けてくれと?」
  話はわかると言った風に俺の方を見る茜
「そうだよな・・・はは・・・でもね茜ちゃん。」
「・・・えっ?」
 ミス・・・重大なミスを犯した・・・俺はもうおしまいだ・・・そして案の定驚いた表情を見せる茜
「ごめん、里村中尉・・・俺は頭がおかしかったんだ・・・気にしないでくれ。俺たち顧問団は必ず君をバックアップして理不尽な戦いから守ってあげる。戦場に私情を持ち込むのは良くないけどね。」
「・・・待ってください。」
  俺は諦めた・・・そう、俺は負けを認め無心に援護することを決めようと思っていた・・・そこへ突然の呼び止め・・・
「ごめん、基地外が名前を呼んだことは謝る・・・軍の精神病院へ戻った方が・・・」
「・・・貴方のその瞳・・・嘘が無い事は判ってます。貴方は傷つき苦しんでいる・・・そして、本当に私のために戦おうとしている事も。」
 俺は本気で謝った・・・基地外がなれなれしく名前を呼ぶなど・・・でもそれは抗議ではなかった・・・
「気にしないでくれ・・・俺はお人形さんが欲しいから戦っているだけだ。身勝手だろ?」
「・・・はい。でも・・・どんな人でも傷ついた人を・・・私は・・・放って置けません。」
  これも本音・・・可愛いゴシック調のお洋服の似合う少女・・・可愛らしいと思わないか?それに対すして少しの抗議・・・でも瞳を潤ませながら・・・
651車長の懺悔:02/03/14 04:12 ID:TK5j1ojA
「卑怯だよな・・・茜ちゃんが塹壕で震えているところを助けた・・・俺は汚い男だ・・・君の中隊を援護すると言っておきながら君が危機になるまで息を潜めていた・・・」
  俺はこうなる事を望んでいた・・・これも事実。
「いいえ・・・それは、軍人として正しい事です。でなければ・・・今頃この街は・・・」
「俺がやったんじゃない、君の熱意が俺たちを動かした・・・大切な・・・絆を守りたいと言う熱意。」
  少女が微笑みかける・・・綺麗な碧眼・・・俺は返答に困った。
「・・・狙撃銃は得意ですか?」
「し・・・しってたのか?」
  俺の答えに少女は驚きの表情を見せる・・・と同時に少し悲しげな表情を・・・
「・・・そのお礼も・・・しなければと思ってました。」
 その時まで茜は車長が狙撃銃で守っていた事を知らなかった・・・でもなんとなく判っていたのかもしれない・・・車長は降参した。
 茜が悲しげな表情を見せたのは・・・彼女の幼馴染が守っていると信じていた彼女の夢と幻想を打ち砕いてしまったと言う事を俺は気付いていた・・・
でも、その時に言うべきだったのかもしれない・・・幼馴染はもう帰ってこない、過去に縛られるのではなく、自ら未来を切り開けと・・・
 そうすれば、里村茜と言う少女は自分ひとりで立ち上がり・・・俺のお人形さんにならなくて済んだのかもしれない・・・
 その時に、過去の呪縛から開放してあげれば・・・彼女は俺に平手打ちを繰り出し、俺はそれを受け、彼女は俺を最低と罵る。ただ顧問団と中隊長という関係だけを築いていれば・・・
 雨の中を急ぐ車長の脳裏をよぎったもの・・・それは遠野財閥軍団との壮絶な戦闘の直後・・・里村茜をバックアップし始めて半年以上経過した・・・その時だった。
 どうか、空き地に佇んで居ませんように・・・俺たち顧問団に見切りをつけ市民用シェルターに隠れているように・・・

思えばこのときから茜と顧問団の関係は深いものになったように思える・・・全て車長であり指揮官である俺が原因だ。
652残酷な現実:02/03/14 04:13 ID:TK5j1ojA
だが・・・現実は現実・・・そこに、少女の姿があった。ならば・・・告げなければならない・・・此処にいては行けないと・・・そして彼女を自由に飛び去らせる時が・・・
「ミサイルが迫っている、シェルターへ・・・それに君は・・・防護服も着ていないじゃないか!体温も低下・・・一体君は・・・」
「・・・いいんです。」
「何故?何故君はそこまでしてこの場所にこだわるんだ!」
「・・・貴方に何がわかるんですか?」
「現実を・・・直視するべ・・・」
「最低・・・結局貴方はケダモノと同じです!」
 平手打ち・・・防護服の上からでも痛みを伴う・・・
「OK・・・そこまで言うのなら。」
 車長はマスクを取った・・・それが証拠。
「貴方は馬鹿です・・・」
「いや・・・馬鹿なのは君だよ・・・はっきり言ってしまおう・・・君の待っている幼馴染は戻らない・・・」
「・・・嘘です。」
「ならば何故だっ!何故月姫ゲリラや、あの戦闘のとき、君が命を落しそうなのに誰も君を助けようとしないじゃないか・・・」
 もう一度平手打ち・・・今度は直撃・・・だが車長は怯まなかった・・・
「いい加減に気が付くんだ!君はもう見捨てられたんだよ!失ったものはもう戻ってこないんだ!だから・・・だから君自身が新しく開拓しなければいけないんだよ。」
「・・・うそ・・・嘘です・・・・・・・・・・・・」
  力なくその場に崩れる少女・・・車長は自分の行いを呪った・・・雨の中長時間傘も差さずに居た少女に精神的打撃・・・そして・・・
「ミサイル迎撃に成功しましたぁぁぁー」
スタンダードSAMが敵巡航ミサイルを全て迎撃に成功したと偵察員が駆け込んできたのは同時だった・・・俺は、茜を抱き上げると司令部へと戻った・・・
653残酷な現実:02/03/14 04:14 ID:TK5j1ojA
 茜を運んだ後、すべてが明らかになった・・・欠陥兵器の事が・・・
「ファシストの馬鹿はどうしようもないくらい馬鹿だ。」
 ゲラゲラ笑いながら車長はマスクもなしに笑い声を上げる。全てを隠すように
『電波花畑連合国軍揚陸艦隊のスタンダードSAMシステム』が『空き地の町周辺及び葉鍵国北部地域の一部』の防衛に成功・・・ミサイル自体は攻撃力を有しており着弾すれば被害は大きかった。
「巡航ミサイルなんざイラク兵の下手糞対空砲でも打ち落とせるぜ?」
「アクアプラス周辺に着弾した糞巡航ミサイルは不発であります!」
偵察員が駆け込んでくる・・・
「さすが超先生のつくったインチキ兵器・・・ザマーミロ」
 砲手がコールする・・・掛け金は100タソガレ
「ロディマス方面の損害は未定」
偵察員は真面目に報告する・・・だが、インチキ兵器の前にだれもポーカーを辞めようとはしない・・・ それに辞められない・・・
 茜を空き地から連れ帰りベットに寝かせた後事情を知らない砲手にポーカー勝負を挑まれたのだ・・・また茜との一晩をかけて・・・正直気乗りしなかったが悟られてはならぬと勝負する・・・
「コール!2万タソガレ」
「ゲッ・・・車長本気ですか?」
「かかってきな・・・俺は何も怖くないぜ。どうした?ポーカー得意なんだろ?」
「コ・・・コール・・・2万1000」
「どうした・・・ならこいつでどうだ・・・10万タソガレ!」
「・・・ど・・・ドロップ!!ゲッ・・・まさか・・・」
654残酷な現実:02/03/14 04:15 ID:TK5j1ojA
両者一斉にカードをオープンする・・・砲手はストレートフラッシュ・・・対する車長は・・・ブタだった。
「イカサマはこれで終わりにしとけよ・・・ポーカーはイカサマだけじゃない。ハッタリも重要だ。カネはいらない・・・」
 そういうと車長は茜の様子を見るために自室へ戻る・・・そこには茜の姿は無い、当然だ、車長は自らの行いを再び悔いた・・・だが・・・
「ワッフル焼きました・・・一緒にどうですか?」
 車長は驚き振り向いた・・・そこには、打ちひしがれたはずの少女の姿があった。
「・・・私は、見捨てられたんですから。」
 少女は真剣な眼差しで車長を見つめる・・・
「OK・・・ポーカー勝負にも勝ったことだし甘いものは疲れを取ってくれる・・・サンキュー。」
だが、この後に恐ろしいことが発生する・・・そう、『偽自由主義者の陰謀』と呼ばれるモノだ・・・だが、忘れないで欲しい・・・俺たち顧問団の戦う目的を・・・

この後正統リーフは恐ろしい誤算をした事を思い知る事になるかもしれない・・・それとも思惑通りに事が進む事も・・・

続く
655軍事顧問:02/03/14 04:31 ID:TK5j1ojA
スレ汚しすいません・・・ミサイル着弾を書いてゆくはずが・・・過去の呪縛から解き放たれた里村茜、日常の中の非日常の原因と言ったつまらぬものを・・・
次から日常の中の非日常と外交フェーズや戦術フェーズや戦闘場面を絡めてかけたらと思ってます。

時間軸は >576と全く同じ・・・というか修正したバージョンのはずでした(汗)

>637-640
上手いですね・・・ネタでなくキチンとした戦術面も組み込まれている・・・
>642-645
琥珀さんの性格をフル利用したところが上手いと思います・・・自らの肉体まで武器にする辺り侮れない存在であると同時に戦いの中でしかきることのできないと言った面もみられますね。
>635-636
情報有難うございます・・・ロディマス市街戦をやっても得るものは少ないと・・・
超先生の救出ですか・・・想定した条件が揃った場合・・・強行救出戦が開始されるかも・・・キャラ的には面白いので好きです。
656ロディマスの優しい掟:02/03/14 04:51 ID:zavV6eIe
 正統リーフ国、首都ロディマス。その地下には地下鉄・下水道を無数の通路でつないだ迷宮が存在する。
 暗黒時代とも呼ばれる葉鍵国独立戦争当時、圧倒的な兵力を誇るエロゲ国に対し、『もしも』という時を想定して建築されたという巨大な地下要塞が、その迷宮の正体だ。
 マンホール等を利用した神出鬼没なゲリラ戦が展開可能な他、一個師団が約三年は立て籠もることが出来るだけの火器弾薬や食料、水の備え。何重にも仕掛けられた様々なトラップ。なれないモノが入り込めば必ず迷うとさえ言われる複雑に絡み合った通路。
また、ガス、水道、電気等のライフラインにいかようにでも細工をすることが可能と、首都を制圧している敵を相手にするには最高の能力を誇る要塞といえた。
 だが、首都がアクアプラスシティーに移り、ロディマスの戦略的重要性が薄れると共に地下要塞は閉鎖された。
 結局、起きることの無かった首都の陥落と地下要塞での戦闘に、迷宮を覚えている者はここをロディマスラビリンスと呼び、暗黒時代のリーフが抱えていた潜在的な怯えや杞憂の象徴ととらた。
もっとも、多くのロディマス市民は自分たちの足元にそのような空間が存在していることなど長い年月と共に忘却の彼方へと追いやっていた。
 だがそれも、つい数週間ほど前までの話である。
657ロディマスの優しい掟:02/03/14 04:52 ID:zavV6eIe
 葉鍵国に起きた政変、正統リーフ国の独立と前後して発生したロディマスを舞台とした戦闘により、街に駐屯していたタソガレ師団は壊走し、代わって高橋上級大将を頂点とする旧国防軍……正統リーフ軍がロディマスに駐屯を始めたのだ。
 賢明にして偉大なる英雄高橋の帰還。RR部隊支配下の重苦しい雰囲気から開放された市民たちは、これでようやく自由と平穏が取り戻せると新たな支配者を歓喜の声で迎え、狂乱とも思える祭りで喜びを表す。
 しかし、祭りが終わり、市民が冷静な思考力を取り戻したとき、実はまだこの街には平和なんかこれっぽっちも訪れていないのだと悟ることとなる。
 青紫大佐率いるRR一個大隊が例の地下要塞にこもり、様々な破壊工作を正統リーフ軍に対し開始したからだ。
 それがもし、指揮官が他の誰かであったなら、事態はそれ程酷いものにはならなかったであろう。だが、相手はあの青紫大佐である。葉鍵国の住人であるならば青紫大佐がどのようないわれ方をしている人物か知らぬ者はない。
 今でこそ正統リーフ軍のみ相手に破壊活動を行っているものの、それがいつ自分たち一般市民にも被害が及ぶようになるか知れたものじゃない。といった不安が徐々に、そして確実に市民の間に浸透していった。
 そして起きたのが、国境地帯でのRR部隊による生物兵器の使用……。
 不安が恐慌に変わるのに、さして時間はかからなかった。なにしろ、市民達のライフラインを握っているのは、その生物兵器を制作させた青紫本人なのだ。
 ミネラルウォーター、食料等生活必需品の買いだめ騒動や買い占め。さらには、効くのかどうかも怪しい薬品が出回ったりと、ロディマスの市民生活は無視できないレベルまで混乱をきたしていた。
 むろん、正統リーフ軍もこのような事態を放っておくわけもなく、要塞出入り口付近の警戒などを行うなどして対策を講じたものの、どうしたわけか警戒地域にRR隊員が現れることはなく。青紫大佐の破壊工作に効果的な手を打てずにいた。
658ロディマスの優しい掟:02/03/14 04:58 ID:zavV6eIe
 その日、ロディマス地下要塞司令部のそれ程広くもない室内に集まった青紫大佐を始めとするロディマス残留部隊の首脳部は一つの決断を迫られていた。
 「ロディマスにおいてRR菌を使用せよ」という下川国家元帥の勅命、それに対し何らかの行動を起こさねばならない時期が来たのだ。
 下川国家元帥の方でのRR菌散布が失敗したという情報は、本国からのホットラインと正統リーフ軍に作り出した協力者両方から伝わっている。
(どうすればいいんだ……)
 このときの青紫の心境は、この言葉以外の何物でもなかった。
 青紫に本国から連絡をよこしてきたのは、彼に全く似ていない美人の姪、早紀だった。多忙を極めるようになった中上大将の代理だという。
早紀は自分が一つの部隊を任されたということを本件のついでに嬉しそうに親愛なる叔父に伝えたが、気が強そうな面構えの割に泣き虫であることを知っていた叔父は(戦場で泣き出さねば良いが……)とかわいい姪のことを心配しながらこれを聞きいていた。
 世間一般では、極悪非道、冷徹無慈悲などと思われ、悪魔のように罵られる青紫だが、実際のところ、彼の人間性は以外にも善良そのものなのだ。
しかし、人間性が作戦に反映するわけではない。ましてや、彼が指揮するのは薬物により戦時は理性の吹っ飛んだRR部隊である。彼がどう弁解しようと、今までに積もってしまった悪名がはれることはない。
 だからこそ……なのだが、青紫は下川の勅命に苦しめられることとなった。
 洗脳しスパイに仕立て上げた正統リーフ軍士官翡翠からの情報は正確を極め、作戦行動を起こすのに十分以上の効果を上げている。その気になれば、こちらが全くの妨害を受けずにRR菌散布を行うことが可能なくらいだ。
 それに、無理をしなくとも地下を走る上水道の何カ所からか同時に散布を行えば、実際に被害者が出なくとも地上の社会活動を麻痺させることも出来る。
 状況は圧倒的に優位だ……、だからこそ、青紫はためらう。RR菌の特性、効果的な使用法を知り尽くし、ロディマスを無人の廃墟にするだことくらいは簡単に出来てしまえる位置に自分がいることを彼は恐れていた。
659ロディマスの優しい掟:02/03/14 05:00 ID:zavV6eIe
 たった一言、「作戦を開始する」というそれだけの台詞で、何十万という人々の命を無差別に狩り尽くす悪魔の細菌が活動を始める。
 RR菌のことを正しく理解していない下川はともかく、RR菌の生みの親たる青紫にはそれが可能なのだ。
 しかし、市民への無差別攻撃には、やはり、ほんの少しではすまないためらいが生じる。
 今更に思える良心の呵責だが、彼が今から行おうとする作戦は今までの作戦とは責任の重さが違う。
 テロリストまがいの非正規軍の月姫ゲリラやシンパ、敵軍兵士であれば、敵なのだからためらいや良心など不要だと割り切れる。それに、数だって少ない。
だが、ロディマス市民は違う。何が違うとはっきりとは言えないが、とにかく、敵とは違う……。その思いが、決断を迫られる青紫を激しく責め立てているのだ。
「大佐、誰かが鬼とならねば……悪魔とならねば、今回の戦いはおわらんのです」
 青紫の隣に座る副官、竹柴中尉が沈黙を破り発言する。
「そんなこといわれても……」
 青紫の心を代弁するように、竹柴の発言に応えたのは凸という愛称で呼ばれる秘書であった。青紫は俯いたまま沈黙を守っている。
「しかし、命令が下った以上。軍人である我々はその命令を遂行しなければなりません……っ!」
「でも……」
 何度か、同じ様な言葉の応酬が繰り返される。結局のところ、誰もこんな作戦は遂行したくないのだ。
 勝っても負けても、必ずや国際問題になるであろう非戦闘員への無差別攻撃。言い逃れの出来ない重大な戦犯行為を好きこのんで犯したがるものなどいない。そして、この戦いが勝てない戦になるだろうことは、リーフでいち早く下川見限りを決断した青紫がよく知っていた。
660ロディマスの優しい掟:02/03/14 05:02 ID:zavV6eIe
 やがて、司令部はまた沈黙が支配する場に変わる。
 無為な時間の経過、このまま時間が流れて、気が付けば下川が降伏していれば、俺達は最低限の罪を償うだけですむんじゃなかろうか……少なくとも、細菌兵器による大量殺戮などという百万回死んでも償いきれない罪を犯すよりはいくらかマシだ。
 そんな考えが誰の脳裏にもよぎる。
 一時間ほど、沈黙の時が費やされてやっと、青紫は口を開いた。
 席を立ちテーブルに両手をついて、参加者一同に語りかけるようにゆっくりとした、一言一言をじっくり玩味するように発せられる言葉。
「諸君。我々は、人道的には決して正しいとは言えない数々の行いをし、それにより数多くの人々を不幸に追いやってきた。
 中には、私が死んでも私を憎み続ける者もいるだろう。
 だが、今までの行いはすべて、リーフという何よりも尊い存在のために行ってきたことで、決して、間違った行為であったなどとは思わない……」
 そこまで言って、青紫はお茶を一口含み、それから、ため息と共に言葉を続ける。
「だが、我々がこれから行おうとする作戦は……今までの行為とは比較にならない……、そう悪だ。
 許されざる大罪だ。
 捕虜の尋問にRR菌を使うのとはわけが違うのだ……。だからこそ、我々は……私は……、RR菌を使用しない決断を下す」
 そういって、青紫はがっくりと席にもたれる。
「なに、この要塞は広いんだ。
 あの細菌を永遠のしまっておける場所なんかいくらでもあるさ。
 国家元帥や鍵の連中、月厨どもがほしがっても、そう簡単に見つけられない場所に隠してしまって……、そうだな、我々は通常の破壊工作を続けよう。
 国家元帥には、RR菌は使用不能でしたと伝えればいい……ふふ、まさか、敵中ど真ん中のここにまでやってはこれんさ」
 自嘲的に笑いながら、青紫はこれからのことを思いめぐらせる。
 かつて一度教鞭を執ったことのある原田、そして自らがもてる限りの英知を尽くして鍛え上げた誰彼中隊。この二つが合流し、自分を殺すという一つの目的のために動いているという。皮肉なものだ。
彼らが……誰彼中隊が本気でかかればここにいるタソガレ師団の生き残りなど一蹴してしまうだろう。だが、まあ、そのときはそのときさ……

続く……かも
661名無しさんだよもん@某超参謀:02/03/14 05:09 ID:zavV6eIe
AAネタに限界が来たからSS書いてみたっす……ながっ
ひとまず、細菌戦の決着つけることにしてみました。超先生は人柄はいいらしいのでこんな風にかいてみたっす
台詞少ないのが気がかり、読みづらいし
超先生VS原田・誰彼中隊のロディマス地下要塞の死闘につながったらいいなー
662青紫超参謀:02/03/14 05:12 ID:zavV6eIe
   ∧_∧∩
  < `ш´>   と、いうわけで、早く助けてくれたまえ!
  ( つ  く
  (     \
   し' ⌒ヽ つ
663583:02/03/14 05:48 ID:Un54Cd7o
>>628
申し訳ありません。
632の方の言う通り、478-480の過去ログが記憶から飛んでいました。
NGになるような致命的な矛盾が出なかったのがせめてもの救いですが、
知っていればそれを踏まえた書き方もできたのにと反省する事しきりです。
下川の心境については630や631辺りで言われている事で概ね正解なのでこれ以上は言いません。
今後このような事が無いよう注意すると共に、重ねてここにお詫び致します。

私事なのでsage。
664名無しさんだよもん:02/03/14 06:56 ID:lH9a/wXv
リレーだ、矛盾だ、ルールだと細かいことを言ってると、
単発シチュとか書き込みしにくくなるので、やめてほしい。
665名無しさんだよもん:02/03/14 07:36 ID:1jBjAKJt
>>663
NGだろ?戦う相手がまるで違ってくるじゃねーか(w

しかし、ここでは、下川はキチガイだから何やらせても大丈夫、みたいな
ところがあるな。で、都合が悪くなるとバグでミサイルが役に立ちません
でしたとか…
>>567-568のRR菌のくだりはやりすぎのような気もするが、これだって、
それなりに連続性はあるのに、何事もなかったかのように、だからな(w

>>664
好き勝手にカきたきゃ1人でカいてろ
666名無しさんだよもん:02/03/14 09:33 ID:MELJvUSN
>>580-581、583-585,587
遅レスになる、スマソ。
だがな、何ていうか前に振られたネタを活かせんようなヘタレはリレ−すんなよ萎えるから。
ちょっとぐらい無理なネタでも頭をひねれや。
ってひょっとして捻った結果がアレだったか?
悲惨だなぁ(藁
667601−604修正バージョン:02/03/14 09:54 ID:aV/wVh9I
 時間軸的には、麻枝元帥誘拐から救出までの間のお話。
 麻枝元帥誘拐事件から、日付が変わり。朝、聖マコピスト教会では鍵系軍人のトッ
プが一同に会し、会議を開いていた。
「鍵っ子義勇軍ですが、第1師団、第2師団は自治区警備に…5個師団からなる、国境
警備軍、妖弧軍は最近エロゲ国の軍閥の動きが慌しく、防衛網を薄くする事は出来ない。
それに、国境から、首都まででは時間が掛かりすぎる。という報告を妖弧軍総司令官
沢渡真琴中将から受けています」
「ということは、我々は”ものみの丘”に待機させてある、一個旅団のみで今回の事件
に対処しなければならないという事か…」
「下川め…まてよ。今にして思えば、葉鍵東部方面と我々に自治権を与える代わりに、
国境警備を我々と東部方面にやらしてたのはこれを見越してのことか?」
「うん。ありえる話だな」
「まあ、今は先ずは麻枝君の居場所でしゅ。居場所が分からないのでは、助けようがあ
りましぇん」
「居場所なら分かるわよ」
 ここで、麻枝夫人が会議の席で初めて口を開いた。同時に、一同が声の方を振り向く。
「浮気防止の為に、准の靴に発信機を付けておいてたの」
 しのり〜の方を向きながら言う。しのり〜はフンと言い、他のメンバーは「おー」と
歓声を上げる。 
668601−604修正バージョン2:02/03/14 10:00 ID:aV/wVh9I
 一方、その頃麻枝はというと、下川の豪奢な城の中で食事をとっていた。
「しっかし、あのデブ。よくも朝っぱらからこんなモノ食って胃がもたれないな」
 はあ、いたるの作ったカレーギュウが食いたいなあ。そいうやいたる、あいつ泣き虫
だがら、今頃部屋の隅で、麻衣と一緒に泣いてるだろうな。
 そんな事を考えながら、フォアグラのステーキを口に運んでいると、廊下に完全武装
の兵士に取り囲まれた、一人の男が現れた。兵士達は男を護衛すると言うより、男の行
動しだいでは、即座に射殺しようという雰囲気だ。
 そして、男と目が合う。思わず、フォアグラを口から落とす。
「な、何なんだあいつ…」 
「麻枝が思わずそんな感想をもたらした男の目は、人間以外の生物の光を帯びていた。
 謁見の間、その王座に下川は腰を降ろしている。傍には護衛の女性兵士。釣り目のシ
ョートカットの美人。服装からして、武装RR親衛隊だろう。
 間の左右には女性兵士それも、飛び切りの美女が並んでいる。その中に、一人だけ男
がいた。男には、壊れた瞳で男を見つめ、寄り添う少女がいる。明らかに、柳川少佐に
張り付いている、兵士達とは様子が違った。
「久しぶりやな、柳川裕也中将」
 下川国家元帥が頬の肉皮をわずかに歪ませ上げ、嫌らしい笑みを浮かべた。
 男は怪訝な表情を浮かべ、答える。但し感情は上っ面だけで、人間外の紅く光る瞳
に感情は感じられない。
「中将?俺は少佐の筈だが」
 長身にダークスーツ、丸眼鏡。端整な顔立ちの向こうに、紅い瞳を持つ男の名は柳川
裕也少佐。武装RR親衛隊大尉、戦車猟兵大隊指揮官を歴任した男である。
「出世したんや。お前は今日から中将、第13RR装甲師団ヨークの司令官や、それから
あそこの、女のコはべらしとるのは参謀長の月島拓也大佐。女のコは司令部付隊の太田
香奈子大尉」
669名無しさんだよもん:02/03/14 10:07 ID:aV/wVh9I
手直しばーじょんす
 昔昔、葉鍵国に一つの狂気の計画があった。
 即席で最強の兵士を作り出す、強化兵計画エルクゥ・プロジェクト。RR菌も所詮こ
の計画の副産物でしかない。RR菌完成型は特定の遺伝子をもつ人間の中でしか生きれ
ず、空気感染はおろか、接触感染も性行為での感染も出来ない脆弱なものであった。
 それゆえ、宿主を死なせない為に宿主の肉体を徹底して強化する。
 強化兵達は古代リーフ語で鬼を意味するエルクゥの名が着けられた。
 エルクゥとなったモノは、柏木耕一、柏木千鶴、柏木梓、そして柳川裕也ともう一人
である。
「で、元帥俺の敵は誰だ」
 柳川中将がツマラナソウに言う。
「お、物分りいいのお。お前のそう言う所はええで。敵は高橋上級大将やあのアホ、研究
所爆破してRR菌も完成形もオマケに、設計図まで灰にしよった。その事への当然の制裁
を逆恨みしよって。おかげで手持ちだけしかのーなってしもうたのに。ったく」
 当然だろう。柳川中将は思った。マトモな良識を持っていれば、こんな事が許せる筈が
ない。
「んじゃあ、デモンストレーションや。お前の部下もお前の腕前みたいだろうしの」
「ふん、相変わらず部下の命の無駄遣いが好きな男だな」
 武装した兵士が一斉にAK74を構え、そして引き金を引いた。
 激しい連続した銃声が王の間に響く。 
 柳川の体がその場でターンをする。次の瞬間、倒れていたのは武装した兵士達だった。
 舞を追えた柳川の腕にはCz75が握られていた。柳川はその場から一歩も動かず、
舞うように、弾丸を避けながら、Cz75を取り出し、兵士達の額を撃ち抜いたのだ。
「そんな、見え見えの動きで俺が殺せると思うか?」
 王の間に拍手喝采が響く。
「さすがや柳川。せいぜいこの調子できばってや」
 柳川の鉄面皮にRR菌完成型の副作用で廃人となり、現在病室のベッドの上にいる義弟
の名前を聞いた瞬間、一瞬戸惑いが浮かぶ。
 その頃、麻枝は。
 「コックさ〜んこの謎肉(フォアグラを知らない)ステーキ御代わりね〜」
 御代わりをしていた。
第13RR装甲師団ヨーク 師団長・柳川裕也中将 参謀長・月島拓也大佐
 司令部付隊(太田香奈子大尉)
    ティリア連隊(ティリア少将)
      ブルー大隊(ブルーパープル少佐)
      デキスギ大隊(青村早紀少佐)
    サラ連隊(サラ大佐)
      相田大隊(相田響子少佐)
      日吉大隊(日吉かおり少佐)
      小出大隊(小出由美子少佐)
    宮田連隊(宮田健太郎大佐)
      雀鬼大隊(メイフィア少佐)
      フィルス大隊(エリア少佐)
      砲兵大隊(スフィー少佐) 
672名無しさんだよもん:02/03/14 10:21 ID:aV/wVh9I
 装甲師団ヨーク、柳川以外のエルクゥは無かったことに。あとブルー大隊じゃ
なくて、アビス大隊にすりゃ良かった…。
 駄文すいません
673陰陽の少年:02/03/14 11:40 ID:DMN3xzgB
太陽がゆっくりと沈んでいく。
逆の空には既に月が浮かんでいた。
パラリ…。
本のページをめくる、微かな紙の擦れる音が部屋に響く。
室内はほぼ完全な無音だったから。それがやけに響いた。
一人の少年。何処か澱んだ瞳を持ち、憂鬱そうな顔を本に向けている。
長瀬祐介。第U連隊長に任ぜられた若き将校。
ガタン。
唐突に椅子から立ち上がる。何かを察したように。
すたすたと扉に向かい、静かに引き開ける。
そう、彼には彼女が訊ねてくる事が解ったのだ。

「こんにちは、瑠璃子さん」
「こんにちは。祐介ちゃん」

そんな極々短い挨拶を交わし、二人は室内に進む。
祐介は自ら、コーヒーを作り始める。

「昇進、おめでとう」
「え…ああ。うん。ありがとう」

人が聞けば何処かぎこちなさすら感じる会話だったかもしれない。
だが、当事者二人にとって、それはとても居心地の良い空気の中でのもので。
674陰陽の少年:02/03/14 11:40 ID:DMN3xzgB
「瑠璃子さん。…僕は恐いんだ。
僕の中にある破壊衝動が、いつか…誰かを焼き尽くしてしまうんじゃないかって。
偉くなれば偉くなるほど、巻き込む人が増える気がする…。
今までの僕は、僕の妄想の中でしか世界を破壊する爆弾のスイッチを押す事ができなかった。
けれど、今は…。
身体を動かしている時も、本を読んでいる時も…。今は、妄想だったものもゲンジツにする事が…」
「祐介ちゃん」

少女は、そんな少年の独白を遮った。

「大丈夫だよ、祐介ちゃん。
ここには色んな人がいるから。そして、私もいるから。…ほら」

バタン!
派手に扉が外から押し開けられる。
情け容赦も無いその一撃に、コーヒーを煎れていた祐介の手元も瞬間、狂う。

675陰陽の少年:02/03/14 11:41 ID:DMN3xzgB
「熱っ…」
「やっほー!祐ちゃん!ねぇ、ちょっとちょっと、これ、この編成表!見た〜?…って…。
あ〜〜!ちょっと、大丈夫!?」
「う、うん。この位大した事無いよ、沙織ちゃん…」

燃えるような真っ赤な長い髪をした、炎のような少女。
瑠璃子とは、対象的な存在の突然の登場に、祐介は多少面食らったようだった。

「大した事無くてもこれから大した事になるかもしれないじゃない!
ほら、速く冷やす!」

無理やり蛇口から流れる冷たい水に手を入れられる。
そんな様子を見て、瑠璃子はくすくすと笑っていた。

月の光が、窓から少年を照らしていた。


676陰陽の少年:02/03/14 11:41 ID:DMN3xzgB
「あ〜、しかし…かったりぃなぁ」
「なんや、藤田くん。突然やなぁ」
「突然って事もねーよ、委員長。
自分でも嫌になる位繰り返してるぞ」
「アホ。自慢げに言う事やないやろ。腐れた事言わんとき」
「そんな事言われたってなぁ…」

浩之は芹香を伴い、保科智子の元を訪れた後、連れ立って柏木家へと向かっていた。
夕焼けが眩しく一日の終わりを告げる。
その道すがらである。

「やぶからぼうにも程がある。…まぁ、何がかったるいのか、言うてみぃ」
「何がってか。そんなの決まってるじゃねぇか。
旅団補佐だよ。旅団補佐。要は、雑用だ。これがかったるくなくて何がかったるいんだよ」
「なんや。編成の事かいな」
「そーだよ。面白くねーぜ…」
「それで、ぶちぶちと言うとったわけやな。全く」
「全くとはなんだよ」
「そんなに今回の編成が気に入らんのやったら、高橋さんにでも水無月さんにでも、直接直訴するのが筋とちゃうん?
愚痴言うしかできんのやったら、諦めなや」
「むぅ…」
「ほら、しゃきっとしぃ!背筋伸ばして!みっともないで!」
677陰陽の少年:02/03/14 11:41 ID:DMN3xzgB
パーンと背中を叩かれ、無理やりに海老反りさせられた浩之だったが。
その顔は晴れやかで明るく、精気に溢れていた。

「…そうだな。確かに、その通りだ。
よし、決めた。俺、絶対高橋さんや水無月さんが旅団補佐にしておくには惜しいって思うくらいに、武功をあげてやるぜ。
見ててくれよな、委員長、先輩!」
「よっしゃ、それでこそ藤田くんや!」
「……(こくこく)」

沈み行く太陽が、少年の影を長く伸ばしていた。
678名無しさんだよもん:02/03/14 11:44 ID:q8ZcITqO
>>667
つーか、秋子さんが大佐なのに真琴が中将っていうのは不自然じゃないか?
このレベルの将官は、基本的にスタッフだと思う。例外が葉鍵師団長のルミラくらい。
国境警備の部隊司令官はイシカワタカシあたりにした方がよくない?
679陰陽の少年作者:02/03/14 11:48 ID:DMN3xzgB
うーむ。風雲急を告げるというのにこのままではいかんなぁ。
しかし、今は軍が出向くというより、謀略が先行している感じ…まだ、こんな事も書いてて良いのかなぁ(;´Д`)

>>672
柳川以外のエルクゥは無かった事にとあるじゃない。
それは前のリズエルとか前世チームの事を指すのはわかったんだけども。
耕一・千鶴・梓はどんな感じでそ?

トドイタ大隊とかのネーミングについて、どういう紆余曲折があったのかは言及しないヽ(´ー`)ノ
初音ちゃんたちが自分で決めたんでも良いし、高橋が茶目っ気出したんでも良いだろうし、その辺脳内で良いんじゃないかと思われ。
いや、思ってる(ワラ
680柳川裕也中将の憂鬱:02/03/14 12:17 ID:j0AC5OrW
 薄暗い部屋の中、軋むベッドと濡れた女の声が響く。
「ひっあ中将…」
 少し、気紛れな猫。相田響子少佐は自らの蕾の中に打ち込まれる肉茎に壊れそ
うになりながらも、それを蕾の中の無数の花弁で触手のように絡めとり、大量の
蜜を分泌して締め付けている。
「中将、中将もう…壊れちゃう!」
 男はそんな彼女のまるで、生理食塩水のパックのような張りがある、豊満な胸
を揉み砕き、肉槌を彼女の胎に打ち込み続ける。
 真っ白になりつつある頭で、響子は自分を抱く男を見上げる。肌蹴たシャツの
上にある端整な顔の向こうにある、紅い瞳が薄暗い部屋の中で光っている。
…キレイ…ホシイナ…
 そう、思った瞬間、これまで以上の快感が突如、響子の脳を襲った。まるで野生
の雌のように鳴きながら、気をやってしまう。
 少し遅れて男が、彼女の蕾の奥に精を流し込む。
681柳川裕也中将の憂鬱2:02/03/14 12:19 ID:j0AC5OrW
未だ、快楽の余韻から抜けきれず、呼吸の定まらない彼女の頬を柳川裕也中将は
大きな手で触れる。その手は焼けるように熱い。
 頬から首、胸、腹部へと指を伝わせていく。その様子を響子はボンヤリと見つめ
ていた。
「お前のこの綺麗な肌の下にも血が通い、臓物が詰まっている訳だな」
 紅い瞳で響子の肌を見ながら、柳川は淡々という。響子はその声を何処か遠くか
ら聞こえてくる、呼び声のように聞いていた。
「お前の臓腑と血は、同じ赤でも俺とは違い、宝石のような彩色なんだろうな」
 その日、柳川指揮下の第13RR師団に下川直々に命令が下った。空き地の町を
確保し、正統リーフ国への侵攻拠点を確保しろというのだ。
 ついでに、現地に潜入中の青紫大佐から送られてきた、VN旅団の編成表も手渡
された。その旅団長の名は実に懐かしかった。
 まるで、離れ離れになった恋人の名を偶然見つけたような間隔に柳川は襲われた。
 柏木耕一…耕一…極上のワインを注いだワイングラスの中に、お前の両目を漬け
込んで、部屋の中に宝石のように飾ってやる。まってろよ。
 柳川は再び、響子との行為に没頭し始めた。
                            続く
682名無しさんだよもん:02/03/14 12:24 ID:j0AC5OrW
 耕一、千鶴、梓に関しては、設定の決定権は次回書き手に委ねるってことで
683名無しさんだよもん:02/03/14 12:30 ID:DMN3xzgB
ふむ。
…実はこのスレのコンセプトとして、出来る限りリアル軍隊・戦争な感じでいくのかな、と思ってたんだ。
とはいえ、年端もいかない女子供が少佐とか大佐とかって時点でリアルじゃないのかもしれんけど(;´Д`)
エルクゥかぁ…ふむぅ。

…使うなら、楓と初音も何とかしたいなぁ。また滝に打たれて考えをまとめてくるか…。
684名無しさんだよもん:02/03/14 12:44 ID:AW04CNQF
それでも基本はリアル路線をきぼん。
エルクゥが素手で戦車を破壊したりしたら激しく萎える。
ていうか、そんなモン書く奴がいたら徹底的に叩いてあぼーんにするね。
685名無しさんだよもん:02/03/14 12:46 ID:AW04CNQF
エルクゥの戦闘能力については、シュワルツェネッガーやスタローン程度に抑えておいた方がいいと思う。
いや、それでもかなりの戦闘能力だと思うけど。
686名無しさんだよもん:02/03/14 12:56 ID:DMN3xzgB
>>684-685

うむ、俺もそう思う。
そんなファンタジックなもんにしちゃったら、存在意義もなくなるしな。
687名無しさんだよもん:02/03/14 12:58 ID:W+RtClLl
685に同意。せいぜいFOXHAUND程度
688名無しさんだよもん:02/03/14 13:10 ID:W+RtClLl
678さんいや、俺もそう思ったんだけど、イシカワさん辞めたって噂聞いた
もんで…。んじゃあそうしましょう。
689名無しさんだよもん:02/03/14 17:17 ID:vw6iiV7Q
現状での各勢力の戦力配置状況をまとめてみました。誤りがあれば指摘よろしく。

<葉>
・主力(六個RR装甲師団(>>169除デキスギ加ヨーク)) : シェンムーズガーデン?
 -RR師団デキスギ残党(一個大隊程度?) : 大隊に縮小、RR装甲師団ヨークに再編
・シェンムーズガーデン守備部隊(2個大隊程度?) : シェンムーズガーデン
・青紫部隊(RR師団タソガレ残党+RR親衛隊(>>150欠誰彼中隊)?) : ロディマス市地下要塞

<鍵>
・旧葉鍵師団所属部隊(一個旅団(>>604)) : ものみの丘)
 -七瀬戦車大隊 : ものみの丘に合流(>>604)
 -みさき大隊 : ものみの丘に合流(>>604))
 -茜中隊(除指揮官) : みさき大隊へ合流?
・主力(五個師団) : エロゲ国国境に展開(>>601)
・自治区警備隊(二個師団) : 鍵自治区に展開(>>601))

<葉・東部方面軍>
・主力(二個師団(欠二個連隊)+一個師団編成中(>>372)) : 待機状態
・管宗光部隊(二個連隊+一個師団編成中(>>372)) : エロ同人国国境?

<正統リーフ>(編成表>>512)
・主力(二個旅団+α) : ロディマス市
 -HMX-13列車砲隊 : ロディマス市
 -海兵大隊(ホワイト・アルバム級強襲揚陸艦) : ロディマス市?
 -誰彼中隊 : ロディマス市で青紫部隊掃討任務中
690名無しさんだよもん:02/03/14 17:18 ID:vw6iiV7Q
<独立勢力>
・電波花畑連合国顧問団(二個中隊+海上戦力他(>>304)) : 空き地の町

<外部勢力>
・エロゲ国
 -メビウス軍(久弥中将が所属。旗幟不明)
 -プルトップ軍(椎原が所属。反下川、反高橋)
 -千代田連合(一個師団?) : 葉鍵国境?

・エロ同人国
 -月姫勢力(一個旅団) : 正統リーフに合流済


あと、まだ配置の決まっていない主な女性キャラたち。
<葉>
 エビル、アレイ、たま(雀鬼)、結花、リアン、みどり(まじアン)、
 月代、杜若白黒、高子、麗子(誰彼)

<葉東部方面>
 該当無し

<正統リーフ>
 藍原瑞穂(雫)、由美子(痕)、コリン、ユンナ(ナイトライター)

<鍵>
 晴香、由依(MOON.)、瑞佳、繭、詩子(ONE)名雪、栞、舞、美汐(Kanon)(※真琴は微妙?)
 観鈴、佳乃、晴子、みちる(Air)

以上、よろしければ参考に。
691名無しさんだよもん:02/03/14 17:19 ID:vw6iiV7Q
あ、>>690の鍵Airリザーブに裏葉と神奈を追加です。
692名無しさんだよもん:02/03/14 17:30 ID:GTTyXxxO
  | またーりと塹壕戦モナ
              \__ _____
                   ∨
                ___
               / __⊥
             _∠=√・∀・)つ≡
            / __⊥   つ≡/   M/
          ∠=√´∀`)つ[〓〓二二ヨ  =
            /    つ / ∧     W\
           ____   /
         / __⊥ /
        ∠=√,,゚Д゚)/
          / つ≠∩ヨ===┷
            /
            ∧
         / ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         |  いやなまたーりだなゴルァ!!!
693軍事顧問:02/03/14 17:32 ID:ooz441kx
BMPがトンデモナイオンボロと言う事にいまさら気がつきショック・・・

無反動砲搭載オントスを何とか利用できないかと彼方此方調べていたら・・・
下川軍団RR師団の戦車はもしかして全部Tー80?

>>690・・・ 本国から第一戦車師団(アメリカ式機甲師団)派遣予定の表記を追加して置いてください〜

『茜中隊は指揮官抜き』でみさき大隊へ返品
戦術としては揚陸艦の戦力を投入すれば1個完全機械化大隊に出来る・・・はず。
揚陸艦艇2隻分で歩兵大隊なら2個大隊だけど・・・機甲騎兵の場合装備を含めて。一個大隊に?

電波花畑連合国軍事顧問団編成(通常編成)
M1A1戦車小隊×1
M3A2騎兵戦闘車小隊×4
防空小隊×1(M163バルカン1両+アベンジャーSAM 3両)
偵察員約80(対戦車特技兵)
特殊部隊 1個中隊

増援
175mm自走砲×4両 (基地に配備済み)
ハリアーU攻撃機(揚陸艦搭載)
コマンチ攻撃ヘリ(揚陸艦搭載)
各種輸送ヘリ
海上援護
ミサイル巡洋艦×1 ミサイル駆逐艦×4
揚陸艦×2 補給艦×2

リアリティーと言う事は・・・揚陸艦艇を並べて第一戦車師団を上陸させるより高速輸送船で3日かけて降ろしたほうがいいのかな?
694名無しさんだよもん:02/03/14 17:35 ID:K6TYOGrH
 しかし、ブルー大隊(アビス大隊?)のブルー少佐、男なんだか女なんだか
微妙な名前だなあ。
695名無しさんだよもん:02/03/14 17:46 ID:K6TYOGrH
 しかし、シェンムー。強化人間なんか造るより、個人的にはその金で
MATとかを大量に買い込んだ方が戦力になる気がするんだが…。
 高橋じゃなくても止めさせようとするぞそりゃ。
696名無しさんだよもん:02/03/14 17:55 ID:GTTyXxxO
                   こうすると、揚陸艇?
            .    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       | ̄ ̄|  ∧∧  ∧∧   ∧∧  ∧∧  ∧∧        _
    /| ̄ ̄| ̄ ̄| (,,゚Д゚)  (,,゚Д゚)  (,,゚Д゚)  (,,゚Д゚)  (,,゚Д゚)    / ̄ ̄/
   / |   |   ..|│  つ │  つ │  つ │  つ │  つ  / ★/
  ‖ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  /
  ‖                                   /
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
697659:02/03/14 18:04 ID:vw6iiV7Q
さらに追加&補足。見落としが多くてスマソ。

・追加
 葉、ルミラ中将は葉鍵師団解体後無役。(前任:師団長)
 鍵、鹿沼葉子大尉は葉鍵師団解体後無役。(前任:司令部警護隊長)
 鍵MOON.リザーブに名倉友里を追加。

・補足
 葉、エビルは葉鍵師団解体後無役。(前任:司令部付隊)
 鍵、裏葉は葉鍵師団解体後無役。(前任:参謀)
698689:02/03/14 18:05 ID:vw6iiV7Q
697は↑でした・・・。吊ってきます。
699名無しさんだよもん:02/03/14 18:10 ID:+8pyGCQ4
シェンムーは独立戦争時代の地下暗闘戦術やゲリラ戦に強い影響を受けていて
完全武装すれば一人でも敵戦車を撃破可能な強化兵こそ、もっとも好ましい兵器と考えているとか
で、戦車はとにかく数をそろえられれば良いという感じで、安いT80を大量に調達し
東部戦線のソ連軍のごとく、無尽蔵にT80が攻め寄せるとか…それはそれで怖いな
700名無しさんだよもん:02/03/14 18:22 ID:EUBnQgln
せめてT80Uにしてやれよ…
701名無しさんだよもん:02/03/14 18:39 ID:+8pyGCQ4
実は戦車にも疎いシェンムーは自分たちが保有している戦車がT80と呼ばれていることしか知らず
どんな派生型なのかという点は「まあ、たいした違いはないやろ」とかいって編成表に記入しなかったとか
702偽某研:02/03/14 18:40 ID:d9dDREai
矢張りAIRキャラは航空部隊であろうか。
しかしそれでは現時点で航空部隊の出ていない葉が圧倒的に不利になるであろう。
そうなるとどの葉キャラを航空部隊に配属するかが重要であろう。
703名無しさんだよもん:02/03/14 18:51 ID:2SRuE8l6
ブルー大隊に蒼崎青子がいたりしたらかなり笑える。
704開戦〜高橋龍也サイド〜:02/03/14 18:59 ID:EU3C8gZ1
開戦〜高橋龍也サイド〜
 正統リーフ国、軍務局。その最上階にある、高橋の部屋で彼は彼の有能な参謀琥
珀大佐から、高橋が巡らした策謀の結果を報告していた。
「サテライト・システムが捉えた衛星写真によると、師団規模の軍隊が、北部方面
に向けて行軍中のようです。…進路は空き地の町です」
 高橋は満足そうに、自分の机に肩肘をつきつつ、報告に意見をする。
「対立する二つの勢力の交差点。その点で中立を貫く行為。それは勇猛されど無謀
というものだ。自分達に組しない勢力は当事者にとっては仮想敵なのだ。もっとも
俺は敵に回すぐらいだったら、多少強引にでも、味方に引き込むがな」
 琥珀大佐は高橋の意見に薄っすらと微笑みを浮かべながら、自分の意見を言う。
「流石ですね総帥。これで、空き地の町は自らの尊厳の為には、決死の覚悟で装甲
師団と戦うか、我々と同盟を組むしか道は無くなりました」
「下川の性格はよく分かっているからな。空き地の町の独立の噂と、我々が支援す
るという発表を聞けば、自国だという既成事実を造る為大戦力で攻めてくるという
事は分かっていたさ」
「その上、我々が大々的に発表した停戦内容。あれを見た上での侵攻では完全に悪
役は彼等ですわね」
「まあ、後は空き地の町の出方しだいだな。同盟に応じれば、彼等と協力してRR
師団を潰す。応じなければ、我々は高みの見物をしていて、どちらが勝とうとも無
傷では済まないだろうからな。生き残った方を我々が潰せばいいだけだ」
「はい」
 ここで、高橋は突然、悲しそうな目をして、報告書に目を落とした。琥珀は先ほ
どとは相反する高橋の態度に一瞬戸惑う。
「だが、出来れば同盟を組んで欲しいがな。軍人の自己陶酔に守るべき、民衆を巻
き込むのを見るのは反吐が出る」
「総帥…」 
「それにしても、言論の自由、民族差別法が無いだけこちらがマシだが、事実上の
立憲君主国と軍事独裁政権の戦いか……救いようが無いな」
 高橋のその呟きに琥珀は答える事は出来なかった。
705名無しさんだよもん:02/03/14 19:01 ID:GTTyXxxO
                             / ̄ ̄/
          / ̄∧ ∧ ̄\ <EF−2000だ!    /   /
         /‖( ゚Д゚ )\          ┌──────/
    ___― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄]
  ――    ___                       ‖■
    ――________======================━
            |_____________________‖■
706名無しさんだよもん:02/03/14 19:02 ID:EU3C8gZ1
以上、
707名無しさんだよもん:02/03/14 19:04 ID:EU3C8gZ1
 途中入力しちゃったスマソ。以上、開戦〜高橋龍也サイド〜でした。
しっかし、本当どうなるんだろうワクワク。
708名無しさんだよもん:02/03/14 19:15 ID:EU3C8gZ1
 編成表見てみると、原田率いる海兵大隊がハリアーUを小隊規模で保有している
これ、マジでシェンムー勝ち目ねーぞ
709名無しさんだよもん:02/03/14 19:22 ID:+yMN23lo
下川側が原潜を保有していることをお忘れか?
そう、あの「アビスボート」を!
710名無しさんだよもん:02/03/14 20:22 ID:feLTT9mU
原田の海兵大隊のヘリコプター小隊はやはり、ス−パ・コブラ(攻撃ヘリ)
ス−パ・スタリオン(輸送ヘリ)シー・キング(対潜へり)で構成されて
んのかな?
711狗威 ◆inui/iEQ :02/03/14 20:35 ID:nP4ZoL7c
鍵の空軍、正統リーフの強襲揚陸艦に対抗する為の強力な兵器を考案中、
ていうか、それの登場する話を執筆中。
今日中には投稿できるかな?
712名無しさんだよもん:02/03/14 20:45 ID:E3KYsgYb
>>709
それ、原潜じゃなくて単なるUボートじゃねぇだろうな?(w

あったとしてもWWII時の大和みたいな存在だと思うんだが。
713青紫超参謀:02/03/14 20:51 ID:zavV6eIe
         ∧_∧
         < `ш´>   これより我がRR部隊は、ロディマスの経済を完全に破壊する。
       _φ___⊂)    ガス水道電気等ライフラインの停止、ロディマス国立銀行襲撃、
      /旦/三/ /|   その他、RRが持ちうる総ての能力を駆使し、ロディマス都市機能を完全に破壊せよ
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |   なお、破壊活動に際しては月姫旅団、正統リーフ軍軍服を着用するように。
    | RR参謀  |/   旧友を貶めるようで気は進まんが……やむえんな
714名無しさんだよもん:02/03/14 20:54 ID:zavV6eIe
>>712
旭日の艦隊に出てくる日本武尊みたいなヤツじゃないの
『超』戦艦だし、潜水もするし、とんでもねえ設定だし(w
715名無しさんだよもん:02/03/14 20:55 ID:GTTyXxxO
                        
                          [ (★)]
                         <丶`∀´> ─-,,,,,
                 ,,,,,,-─''''' ̄ / |   ~~''''─-,,,,,,__
     ___,,,,-×--─''''''''' ̄         / ~'|~ ̄ ̄ ̄ |       ''''---,,,,,,,,,__
  ┌--ヾ──'-'-─────────┴─-─''┴ ┴──────────三三==──┐ ─/
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716名無しさんだよもん:02/03/14 21:09 ID:cC5IjVxt
T90は……シェンムー持ってないの?(;´Д`)
T80シリーズなら、せめてウクライナのT84にしておいたほうが……スナイパータイプとかもあってお得。

BMPは、3まで底上げしとけばかなり有力な戦力になるんでない?
どっからそれを大量装備する金が出て来るんだ、と言われると困るが。

ま、戦車につぎ込む金が有れば、師団航空隊でも創設してハボックの直協支援与えた方が良いかも知れず。
717名無しさんだよもん:02/03/14 21:10 ID:zavV6eIe
         ∧_∧
         < `ш´>   ついでじゃ、月厨と原田にRR菌廃棄予定場所を教えてやりたまえ
       _φ___⊂)    無視するならそれもよし……、しかし、放置できるかな。くくく
      /旦/三/ /|   次に、高橋にこのマイクロチップを送りつけるのだ。
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |   RR研究施設を焼いて罪滅ぼしをしたつもりだろうが、そうはいかん
    | RR参謀  |/   RR、ひいてはエルクゥプロジェクトの真の発案者が誰であったか、高橋に思い出させてやれ
718名無しさんだよもん:02/03/14 21:14 ID:zavV6eIe
T90は機密扱いで公式編成表にはのっていないとか
あと、シェンムーの直属師団は空軍降下猟兵師団『シモカワ・シェンムー』つーくらいだから
空軍は保有していると思われ
 どこまでも続く大海を、14ノットの巡航速度でゆっくりと進む巨大な影がある。
 平坦な甲板と、その中央右よりに配置された巨大な建造物。そして、その上に配備された
鉄の怪鳥達。
 20世紀中盤、歴史的使命を終えた戦艦に変わり、大海原の王者となったフネ――航空母艦。
 しかし、世間一般に知られる空母と、今、目の前を航行する空母との間には微妙な差異が
あった。普通、空母というとニミッツ級やエンタープライズ級のようなアメリカ型のまっ平らな甲板と
斜め甲板を持つ空母を連想するが、目の前の空母は、艦首部分が微妙にせり上がっている、
いわゆるスキー台を装備していた。更にこの空母を異様足らしめているのが、過剰とも言える
ほど装備された外部兵装の数々である。SSMを12セル、短SAMを24セル装備し、さらには
無数の機銃が大空を睨み続け、アイランドに搭載された大量のレーダー類は、忙しく働き続けている。
 リーフ海軍シェンムー親衛艦隊旗艦「ピース」。それがこの艦に与えられた名前である。
 ロシア海軍が保有する唯一の正規空母「アドミラル・クズネツォフ」級の姉妹艦で、ソ連崩壊の
どさくさで廃艦になる寸前に買い取った代物である。
 その後、リーフ海軍により幾多の改造が施されたこの艦は、その排水量は7万トンを超え、大海の
王者と呼ぶに相応しい貫禄を与えている。特に注目すべき改造個所は、カタパルトの装備と、格納庫の
拡張である。これにより「アドミラル・クズネツォフ」最大の弱点を完全に克服することに成功している。
 カタパルトの設置は、重装備の攻撃機発艦を容易なものとし、格納庫の拡張は、言うまでもなく
空母の命ともいうべき搭載機数を増大させていた。
 これら改造により与えられた「ピース」の基本性能は以下の通りである。
 満載排水量:75000トン  全長:305メートル  全幅:70メートル
 機関出力200000馬力  速力:29ノット  乗員:2000名
 艦載機:Su−33フランカーD(Su−27の艦載型) × 24
      Ka−27へリックス対潜ヘリコプター × 15

 鍵っ子義勇海軍、正当リーフ海兵隊は勿論、エロゲ国海軍もこれほどの空母は保有していない。
前記2軍に関しては空母すら保有していない。せいぜいVTOL空母としての強襲揚陸艦程度である。
 下川国家元帥はこの空母に「原子力機動強襲空母」などという大層な分類名を与え、彼の個人的
「平和」を強制させるため、リーフ国近海を縦横無尽に走らせつづけてきた。
 そして今、彼女の元には、独裁者からの新たな指令が届き、その艦橋では司令部要員が忙しく
立ち回っていた。我等が国家元帥殿は決して待ってはくれない。仕事は迅速にこなさなければ
ならないのだ。
 その時、艦橋からその外部へと通じる扉が開き、それまで走りまわっていた将校達が一斉に
直立不動の態勢をとった。
 重たい水密扉がゆっくりと開き、そこから小さな影が一つ姿を現した。
 緑色の髪、浅黒い肌、鋭角的な印象を与える耳飾、そして、アイランドで働く将校達の胸の部分まで
しかない身長の、場違いな感すらある一人の少女である。
 しかし、その姿を見た将校達の表情は皆、緊張の極みにある。誰一人として動こうとする者はいない。
 少女はざっと艦橋を見渡す。その幼い肉体に対して不釣合いとしか言いようのない鋭い視線を
居並ぶ将校達に向ける。彼女の後ろには、その護衛とおぼしきAK−74を構えた屈強の海兵が
ふたり控えていた。
「リーフ海軍シェンムー親衛艦隊指令長官兼原子力機動強襲空母『ピース』艦長、黒マルチ准将
閣下に対して、敬礼!」
 一人の将校の号令いっか、居並ぶ将校達は一斉に少女に対して敬礼を行い、艦橋内には
軍靴が床を蹴る音が鳴り響いた。
 黒マルチ准将と呼ばれた少女は、さっと軽く手を挙げた後、司令官用の座席へと向かい腰掛けた。
 艦橋の指令官席はいつ座ってもいい。なにより眺めが最高だ。
「提督閣下」
 少女が司令官席に座ると、それまで直立不動の姿勢を維持していた将校達は一斉に各々の仕事
に戻る。その中で少女の幕僚とおぼしき人間が彼女に近づいてきた。肩には大佐の肩章が乗っている。
「下川国家元帥閣下より命令が下りました。『空き地の町』を不法に占拠し、平和維持軍を僭称する
外国軍部隊を撃退せよとのことであります」
「外国軍部隊? なんだ、それは?」
「ハッ、詳しい情報はよくわかりませんが、電波お花畑連合国とやらの派遣した軍事顧問団で、
それが本国の指揮系統を離れ独自の行動をとっている模様です。まあ、あの国にまともな
指揮系統なんてものがあるのかは不明ですが」
 大佐の肩章をつけた将校はそう言って彼の上官の表情を窺う。本来なら、軽いジェスチャーくらい
はいれるはずだが、この上官の前でそんなことはできない。下手をすれば命を失うことになりかねない。
 彼の上官である少女は、特にこれといった表情を見せることなく言った。
「で、そいつらの戦力は?」
「陸上部隊が機甲中隊一個、軽歩兵中隊一個、砲兵小隊一個程度でありますが、海上兵力は
侮れません。情報部によりますと、巡洋艦一、駆逐艦四、揚陸艦二、補給艦二を装備している
模様です。また、揚陸艦にはコマンチ攻撃ヘリとハリアーUVTOL攻撃機が搭載されているとの
ことです。我が艦隊は、この海上部隊を殲滅し、陸上を侵攻するRR装甲師団を援護することが
主任務であると思われます」
「ふん、まあまあ楽しめそうね」
 黒マルチ准将は幕僚の話を聞くと、小さく鼻を鳴らしてそう言った。
 まあ、原田の海兵隊を相手にするよりは楽しめそうだ。たしか「ホワイトアルバム」だとか言ったかな?
あの強襲揚陸艦は。ついでだから、こいつも一緒に沈めてやるとするか。阿鼻公の連中に手柄を
くれてやる必要はない。私の艦隊だけで海の戦いを終わりにしてやる。そうしたら次はあの
AIR航空隊だ。私の艦隊が海と空の支配者となるのだ。
「じゃ、ちゃっちゃとお仕事を片付けてしまうとするか……。シェンムー親衛艦隊全艦出陣。
目標、敵外国軍部隊。不法に占拠された我等が領土を取り戻す」
 黒マルチ准将は、表面上はつまらなそうな顔をしながら命令を下した。
 その号令のもと、彼女のその強大な艦隊はひとつの意思の下、徐々にその速度を増していった。
 Let’s show time! せいぜい楽しませてくれよ、ウジ虫ども!

 続く
723名無しさんだよもん:02/03/14 21:29 ID:lkcvQ17q
 えーこれ以上超参謀、放置しとく訳にもいかんので、誰彼中隊を刺客として、
差し向けた張本人は俺なので、決着をつける為に。誰彼VS超参謀の話書いて
ます。しかし、超参謀殺したくないんだけどなあ…。
724名無しさんだよもん:02/03/14 21:29 ID:cC5IjVxt
俺が何の気なしに呟いたあのネタ、まんまとおっちまったんだなぁ(w>空軍降下猟兵師団「シモカワ・シェンムー」

それはさておき、元ネタの『ヘルマン・ゲーリング』空軍装甲師団は航空部隊は持ってなかったような。
でも近代の軍隊って、米軍見てもやっぱ隷下に攻撃ヘリは持ってることが多いんだね。
やはり、シェンムー師団にも大量のハボックの戦車駆逐部隊やらハインドの空中機動歩兵やらがついてるんだろうか。
グロスドイッチェラント師団みたいに、一個師団で二個師団分の編成してたり……
725狗威 ◆inui/iEQ :02/03/14 21:30 ID:nP4ZoL7c
>>719-722 「原子力機動強襲空母『ピース』出撃!」

以上、投稿しますた。
「ピース」は鍵と正統リーフの空軍力、顧問団の海軍力に対抗する為登場させました。
もちろん、何隻かの護衛艦も伴っていますが、それは次の人が自由に考えてくれて結構です。
(単に考えるのが面倒臭かったといのは内緒)

なお、黒マルチについてですが、これの元はガチャポンフィギアで黒い冥土服を着ただけの
マルチという意味でしたが、そのネーミングがあまりに敵役ちっくだったので
こういう風に使わせてもらいました。
性格は反転マルチと考えてください。
726名無しさんだよもん:02/03/14 21:30 ID:zavV6eIe
をを、ついに空母だ……っ!
シカモ化け物空母だっ!
きっとアビス級攻撃型原子力潜水艦がエスコートしてるぞっ!
727名無しさんだよもん:02/03/14 21:31 ID:lkcvQ17q
わお、しぇんむーかちょいい☆
728名無しさんだよもん:02/03/14 21:34 ID:cC5IjVxt
うお、カコイイ!!トテモ(・∀・)カコイイ!!
やっぱ、護衛の原潜はアビスボート級か?

……でも排水量の割に搭載機少ない(w
ソ連軍の限界だなぁ……
729名無しさんだよもん:02/03/14 21:36 ID:zavV6eIe
>>723
柳川登場時に説明されていたエルクゥプロジェクトだかRR強化兵の、名前の出てなかった最後の一人が超先生なんじゃないの?
そのつもりで原田を挑発させてたつもりなんだけど( ;´Д`)ハァハァ
実は、強化兵だからどんな死地からでも自分だけは無事帰還できていたんだったりして(w
730名無しさんだよもん:02/03/14 21:40 ID:lkcvQ17q
黒マルチ萌え〜。一気にパワーバランス逆転あう…
731名無しさんだよもん:02/03/14 21:58 ID:NnfDjOfM
誰彼キャラにも氏んでほしくない…
732名無しさんだよもん:02/03/14 22:06 ID:lkcvQ17q
 729さん。いやあれは今後の展開の引きになるかなと思って…特に考えず。
じゃあ、そう言うことにしちゃいましょう。
733軍事顧問:02/03/14 22:09 ID:eCNAR0lw
なんてコッタ・・・
袋叩き・・・・
ええ海からは原子力空母と護衛艦隊・・・ 陸からは・・・ファシスト軍団・・・後ろからは偽自由主義者の軍勢・・・
どうやって戦うか・・・SU33対地攻撃力低いのがせめてもの救いだ・・・

戦車師団はまだこないのか本国へ再要請・・・
734狗威 ◆inui/iEQ :02/03/14 22:11 ID:nP4ZoL7c
あと、「アドミラル・クズネツォフ」級について、自分が参考にさせてもらったページを貼っておきます。

ttp://www02.so-net.ne.jp/~warship/foreign/ussr/cv/akuznetsovcl/akuznetsovclidx.html
ttp://www.oct-net.ne.jp/~tako/garage/sea/russia.htm
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis/3718/toku.html

「ピース」との違いは排水量、艦載機数、速力です。
ていうか、ソ連空母って外見はごつくてカコイイんでだけどねぇ……。
735枯れゆく葉・改訂版:02/03/14 22:24 ID:kqkOdJZ8
「どういう事や!」
 下川は怒声と共に机に拳を叩きつけた。
 彼の周りに居る美女達はその余りの怒気に震え上がる。
「ミサイルは不発! RR菌はろくな効果が無い! おまけに麻枝には逃げられる! 貴様達はちゃんと仕事やっとるんか!」
 その怒りを一身に受ける中上大将は、下川の言葉が終わると口を開く。
「あのRR菌は天候の変化に弱く、反応が出るのも一部の特殊な因子を持つ人間だけ。
とても実用に足る兵器ではない事は閣下もわかっていたのではありませんか?」
 元々、あの青紫が作った物にろくな物が無いという事は下川にも十分解っている。
 しかし、こうして裏目ばかりだと腹が立つのもまた事実であった。
 そして次の中上の言葉がさらに下川の怒りを煽る。
「そもそも、参謀本部の見解はKey、東部方面軍との共同作戦による正統リーフの早期壊滅だったはず。
何故それを無視して麻枝を拉致し、このような作戦を。 これでは…」
「じゃあかあしいわ!!」
 手元にあった灰皿を掴むと、それを中上に投げつける。
 それは中上の額に当たり、彼の額からは鮮血が飛び散った。
736枯れゆく葉・改訂版:02/03/14 22:25 ID:kqkOdJZ8
「Keyや東部方面との共同作戦やと! 冗談もたいがいにせいや!
元々この葉鍵国の礎を築いたのはワシ達リーフや!
長い間エロゲ国の圧政の元戦い続けて独立を勝ち取ったんや!
それがいざ独立という時になってトンビがアブラゲ掻っ攫っていくようにKeyや東部方面軍の連中が表れよった!
しかも、自治権を盾にワシの命令もよう聞かん!
お前にはこれが我慢できるんか! この葉鍵国で一番上なのは誰か、連中には思い知らしてやらなあかんのや!!」
 そこまで一気に言い終えると、下川は腰を降ろす。
 沈黙が部屋を覆い、何時からか外で振り出した雨の音のみが響く。
「もうええ、下がれ。 戦略の建て直しや」
「は…」
 下川の言葉に敬礼を返し、中上は踵を返す。
 ドアが閉められ、中上が退出しても下川はその表情を和らげる事は無かった。
 外の雨は何時しか雷雨となり、雷鳴が室内に轟く。
(ワシは負けん。高橋も、東部方面軍も、Keyも皆ワシの元にひれ伏させてやるんや!)
 窓からの雷光に照らされた下川の形相は人の物ではなく、まるで鬼のそれであった…
737枯れゆく葉・改訂版:02/03/14 22:28 ID:kqkOdJZ8
「ふぅ…」
 中上は部屋を退出すると、ハンカチで額の血を拭った。
 傷口はズキズキと痛むが今はそんな事を気にしている時ではない。
 これからの方策を協議しなくては。
 今回の件でKeyとの関係は最悪になってしまった。
 下手をすれば全面戦争も有り得る。
 麻枝が戻った以上条件次第では和解もできようが、共同戦線となるとほぼ不可能と言って良かった。

 となると、残りは東部方面軍しかない。
 何だかんだ言って、あそこは自治権始めかなり権益をやっている。
 少なくとも連中が前に居たF&C師団から比べればまさに破格の待遇といえよう。
 正統リーフがそれ以上の権益を与えられるとも思えない以上、
 高橋よりは下川の方が扱い易いと思っている彼等を味方につけるのは簡単なはずだ。
 まぁ、確かに鷲見は油断のならない男ではあるが背に腹は変えられない。
 
 何よりも問題なのは下川だ。
 彼がKeyと和解し東部方面軍に援軍を頼む等承諾するか?
 先ほどの事からすればほぼ絶望的だ。 
 確かに下川はプライドが異常に高い男だ。
 だが、このような状況を単独で切り抜けるような無茶をする男だったか…?  
738枯れゆく葉・改訂版:02/03/14 22:29 ID:kqkOdJZ8
 そう思った中上の前に一人の人物が目に付く。
「随分こっぴどくやられたのぉ」
「おやびん…」
 男の名は一一(にのまえはじめ)。
 現リーフ軍大学校総長、階級は中将である。
「あ〜、その呼び方はやめてくれ、階級はお前の方が上なんだから」
「幾ら階級が高くても、下川元帥に意見できるのは貴方だけですから…」
 古くからの将校が次々と粛清され、下川に尻尾を振るだけの人間しか居なくなったリーフ。
 その中で唯一、一は下川に意見できる人間であった。
 実直で職人気質な彼は軍内の人望も高く、「おやびん」という愛称で多くの兵士、士官に親しまれている。
「ま、それでも最近は色々大変みたいやけどな」
「ええ…高橋上級大将の反乱だけでも難儀なのに、あの人はKeyや東部方面軍まで敵に回そうとして…」
「ま、直哉は前に進むしかないんじゃろうがな…」
「?」
 その言葉の意味が解らない中上の目を見ながら一は言葉を続ける。
「今回の件…お前が仕組んだんじゃろ?」
「! それは…」
 今回の一件…つまりはRR菌散布の失敗、及び麻枝の逃亡。
 ミサイルに細工をし不発に終わるようにし、
 麻枝の脱出に関しては気付いていながら追っ手を出さないよう仕向けた事。
739枯れゆく葉・改訂版:02/03/14 22:30 ID:kqkOdJZ8
「安心せい、直哉には言わんよ。 お前なりにリーフを思っての事なんじゃろ」
 アクアプラスシティには鍵軍だけではない。
 この要塞内部の兵の多くは家族をあの街に住まわせている。
 そんな都市に細菌兵器など撃ちこんだらどうなるか…
 火を見るよりも明らかだ。
 その後の高橋派との戦いどころではない。
 しかし、こんな事を言った所で下川には通用しないだろう。
 だからこそ極秘に失敗するように仕組むしかなかった。
 「で、これからどうするつもりなんじゃ?」
「国家元帥はあくまでKeyと戦うつもりでしょうが…できれば彼らとは和解し東部方面軍を味方に付けたいと…
彼らも感情に任せてお互いの戦力を潰す愚を犯す気は無いと思っていますから」
「ま、妥当な所じゃな…で、ワシに直哉を説得しろというんじゃろ?」
「はい…」
「まぁ、ワシもそうしようと思っていた所じゃ、構わんよ」
 そう言い一は下川の部屋に向かって歩き出す。
 しかし、数歩歩いた所で立ち止まると振り向いて口を開いた。
「なぁ、中上。 直哉のやってる事を支持しろとはワシは言わん。
じゃがの、奴の気持ちは解ってやってくれんか?
奴は奴なりにこのリーフの為に戦ってきたんじゃ。
高橋や水無月、多くの仲間と袂を分かってまで自分の信じる物の為に戦ってきたんじゃ。
傷ついて、傷つけて…それで最後に誰も居なくなるのは悲しすぎるんじゃないかの…」
中上は一に言葉を返す事ができなかった… 
740名無しさんだよもん:02/03/14 22:32 ID:GTTyXxxO
        i           ~
       ○    ~     ~
~~     =Å=  ~    ~~
      #[ ]#____ ~~         ~
   ~ ∈○○∋\\\_~
 ~   ∩| ф |д \⊂≡⊃\             ~~
~ ~~ || ̄」」 ̄|  \⊂≡⊃\    ~
     |└―┌――┐ \\\___\       ~
    |\ ΘΘ┌|┐ΘΘ /|」 ̄ ̄〜
〜  | \ΘΘдΘΘ/ |  〜~    ~~
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 〜~ ~ ~\      /~  〜~   ~
 ~   ~~〜 ~\../~ 〜~  ~~

 ~  ~ ~~〜~〜~~〜~〜~ ~   ~
741名無しさんだよもん:02/03/14 22:34 ID:kqkOdJZ8
735-739「枯れゆく葉・改訂版」投稿。
とりあえず指摘のあった東部方面軍に関しての部分を改訂。
742名無しさんだよもん:02/03/14 22:37 ID:E3KYsgYb
>>734
どこか重要な部分が抜けてるところがいかにも
ソ連とLeafらしいという感じなのがなんとも。

正統リーフ…空母、作るんなら信濃、飛竜みたいなのをキボンヌ。
743 怒りの日・・・顧問団の決断:02/03/15 00:13 ID:mXp+8F6/
 茜を過去の呪縛から解き放った・・・甘いワッフルが心を和ませた・・・だが・・・現実はそんなに甘くない。
 数日後・・・俺達をエライ目にあわせる連中がやってくる・・・
「一杯食わされた・・・偽自由主義者め・・・」
 『だれもこの空き地の街を独立させると言った覚えはない・・・』
 我々の『停戦監視団構想』というのはカモフラージュで『本当は里村茜が目的』である事なぞ誰も覚えていないだろう・・・
 だが、言ってしまった以上責任を取らなければならない・・・
「報告・・・衛星写真より大型航空母艦を含む艦隊が出航・・・間違いなくこの場所を目指してます。」
「報告・・・ファシストの機甲軍団がアクアプラス方面から進撃を画策中・・・」
「報告・・・偽自由主義者の歩兵師団が接近の構え・・・」
 はっきり言って最悪の状況なのは馬鹿でも判る・・・要するに交通の要所である我々を叩き潰す為、そして海上兵力を抹殺する為・・・
 現在の防備・・・ 4門の175ミリ自走砲の射程は最大38キロメートル。まともに当たるのが30キロ・・・4門しかなくとも一個師団を釘付けに出来る。
こいつはかのキャンプキャロル砲撃基地からケサン戦闘基地を立派に援護し、かのマクナマラ線の防衛に使われた頼りになるシロモノ。
 俺たち顧問団はもうこの場所に用はない・・・里村茜はこの空き地から解放された・・・ならばこの土地に意味はないし無駄死にだけはしたくない・・・
1、今存在する有りったけの兵器を叩き込みRR師団を壊滅させる・・・(恐らく正統リーフは傷ついた顧問団を潰す可能性が高い)
2、正統リーフとの同盟を受け入れる(ファシスト嫌いと言う意味では同じ)
3、完全に撤退し茜共々本国へ撤収(本当はこれが一番妥当かもしれない、もう戦争から足を洗い茜とともに心の傷を癒す日々が・・・)
4、RR師団の攻撃性を利用してRR装甲師団を国境地帯へ誘導し偽自由主義者と戦わせる。(失敗すれば最悪の結果・・双方を敵に回すリスク)
5、鍵領内へ全兵力を投入し『航空基地』を占拠し、本国からの『救出部隊』を待つ。(アクアプラスの戦況次第では状況は最悪を迎える)
744名無しさんだよもん:02/03/15 00:15 ID:4s0O1/Kg
AGE
745 怒りの日・・・顧問団の決断:02/03/15 00:16 ID:mXp+8F6/
どれもロクでも無いものばかりなのは車長には判っていた・・・
『鍵とは組みたくない』・・・かつて『タクティスと呼ばれた茜の故郷を見捨てた』から・・・
 月姫軍団との戦いのノウハウで『森林地帯からの対戦車戦闘』と『長距離砲撃』に『2600ポンドBLUシリーズ』を組み合わせれば1日の戦闘でファシストを粉砕できる・・・
『ツングスカ』と呼ばれるファシストの対空機関砲とSAMを備えたいかがわしい奴は『夜間戦闘が出来ない』、『ロシアのミサイルはチャフとフレアをばら撒けばばあさっての方向へ飛んで行く』
確かに『ファシストRR軍団が幾ら攻めてきても叩き潰す自信はある。』『道全体に敷き詰めたC4爆薬やオブジェとして森に飾ってあるC4の彫像』と『馬鹿でも戦車を壊せるサッチェル爆薬』…
『戦車は耳が聞えない』ことを利用して『森林地帯、岩山からのSMAW奇襲』『TOWUの大量使用』『航空支援によるBLUシリーズでの攻撃』
最悪の場合は揚陸艦艇、補給艦艇2隻分の物資を投入し『リメージェン機動部隊』を編成し『鍵国』を蹂躙しつつ航空基地を占拠し本国からの爆撃機と輸送機を待ち脱出と言うのもあった。
選択肢は『2番』と『3番』・・・ならば、取るべきは・・・『2番』・・・
「正統リーフに、『ファシストの空母艦隊接近』を通知しろ・・・海上戦力があれば共同戦線を展開を通知・・・そして空き地の町を正統リーフ領にくれてやるともな。」
 頼みの綱である『第一戦車師団』が到着しない上、敵空母艦隊と戦えば全滅は免れない・・・
『揚陸艦隊』を『正統リーフ領に退避』させ『ファシスト空母艦隊』を『鍵所属AIR航空隊』と戦わざるを得ないよう仕向けるのが妥当かもしれない・・・それも進言するか・・・
746☆期間限定完全無料☆:02/03/15 00:16 ID:KbwDbmEP
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炉利とスカトロアニメが見放題だった。
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ベチョベチョ画像が、大量だった。
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747 怒りの日・・・顧問団の決断:02/03/15 00:17 ID:mXp+8F6/
回答はこのような内容 同盟を受け入れると通告し簡単な取り決めの作成
1、里村茜が顧問団の所有であると言う事
2、空き地の町をファシストの手から防衛した後正統リーフへ編入
3、海上脅威に対しても共同で立ち向かう事
4、武器弾薬供与増加の約束(電波花畑本国からの武器、弾薬の供給量の増加)
5、ファシストに対する武器弾薬供与の停止(電波花畑国は葉鍵国に対して正式に国交断絶)
6、第一戦車師団の揚陸許可
7、最終的に顧問団は本国へ撤退する。
そう、思い出した・・・『TOWUシステムや対戦車兵器を正統リーフへ送っていた事』を忘れていた・・・
車長は溜息混じりにこれからの戦況を練る・・・

続く
748軍事顧問:02/03/15 00:21 ID:mXp+8F6/
ジーザス・・・広告まで割り込みだ・・・

>743> 745 >747 怒りの日顧問団の決断

正統リーフに空き地の町を割譲させ、ファシストと戦い抜くことを決定・・・
里村茜を空き地の呪縛から解放したから本来なら撤退?
749名無しさんだよもん:02/03/15 00:25 ID:yOsRGRN+
相手によりそうだ。いきなり本命の柳川達が突っ込んできたら殲滅の危機もある
750暗闘2〜放浪部隊〜1:02/03/15 00:48 ID:T1D0OLpj
 暗闇の中で激しい痛みに襲われる。頭、首、胸、腕、足、全身が酷く痛む。
 痛い。痛いという事は、俺は未だ生きているという事か。
 頬に水滴が次々に落ちて頬を伝い、口の中に流れる。錆びた鉄の味に満ちた口の
中に、しょっぱい味が広がる。
 ゆっくりと目を開ける。月明かりを背に、よく知った女が大粒の涙を抱え、俺の
頭を膝に乗せ、俺の顔を抱きしめている。
 このときの俺の体は全身打撲に、あばら骨が3本折れ、右腕も骨折、オマケに頭
蓋骨も骨折していた。正直生きているのが奇跡だった。
 女は中々起きようとしなかった俺に対して、涙でグシャグシャの顔で抗議する。
「馬鹿!気がつくのが遅いぞ!貴様が死んだら私は、私達はどうすれば…」
 本当は俺の頬の一つでも張り倒したいところなんだろう。だが、それを今すれば、
俺が死んでしまいかねないので、辛うじて我慢しているようだ。
 俺は、女の頬に無事な左腕で触れ、涙を拭いながら謝罪をする。
「すまない心配かけたな花枝」
 花枝は俺の言葉に頬を紅くして、暫く動きを止める。
「何だ、お前もそんな顔が出来たのか。こういう時お前は何時も後ろを振り向くか
ら、分からな…」この時俺は軽口を叩いた事を痛切に後悔した。
 花枝が左手に持ったモノ。強心剤だ。
 強力だが、心臓に直接打ち込むタイプで度胸がいる上に、痛みも極上だ。花枝は
それを俺の胸に突き刺し、俺の悲痛な表情を無視し強心剤を心臓に流し込んでいく。
 強心剤のお陰で生命力を取り戻したはいいが、お陰で全身の痛みが鮮明になる。
 今度は足に痛み止めのモルヒネを打つ。こっちは有り難い。
「それで、お前なのか?俺を助けてくれたのは…」
「いや、それが…」
 俺は花枝の視線の向こうに首を動かす。ズタボロの服装の男が俺達を見ている。
751暗闘2〜放浪部隊〜2:02/03/15 00:50 ID:T1D0OLpj
 何処か安堵した表情で。その男の名は青紫。俺達の標的だった男だ。
 一時間ほど前、俺達はロディマスの地下で青紫大佐と彼の率いる部隊と壮烈な戦闘
を行った。原田准将の命令。青紫大佐とその部隊の抹殺を遂行するためだ。
 花枝の指揮する中隊本体が、大佐の部隊を引き付けている間に俺は基地中枢に潜入
し、司令室を強襲した。不意を付かれた彼等に、M4アサルトライフルの弾丸を浴び
せた。俺の弾丸は次々に彼等を虐殺し、周囲に書類を散乱させた。
 青紫大佐はその時俺の予想外のスピードで、身を伏せ弾丸を避けた。正直、俺はこ
の瞬間まで、大佐を侮っていた。そして、大佐は俺の首をねじ上げた。その細い目の
奥の大佐の瞳を俺は初めて見た。紅い瞳だった。
 人間とは異なる、別の獣の目…。
 コロサレル。そう思ったとき、激しい爆発音が地下基地に共鳴をした。
 大佐の副官、竹林中尉が俺の弾丸で肺に穴を開けられながらも、最後の力を振り絞
り、司令室の壁に備え付けられた、誤って押さないようにガラスで防護された、基地
自体に備え付けられた大量のC4の起爆装置をガラスごと叩き押したのだ。
 爆発の直撃を受けた大佐の部隊は全員が即死し交戦中の誰彼中隊も爆風に5m程吹
き飛ばされ、後から来る汚水の津波に追い掛け回され、逃げ回る羽目になった。
 爆発の衝撃は司令室まで及び、俺と大佐はラムネのビンに入ったガラス玉のように
振りまわされ、そこで俺の意識は途絶える。
「なぜ、俺を助けた?」
「…お前のあの時見せた表情、死ぬ訳にはいかないという義務感を持った人間の目だ
った。途端に怖くなったお前をあそこで殺すのも、お前を死なすのも」
「……」
「…可笑しいか?可笑しいだろ、仲間を目の前で殺した憎い敵の筈なのに」
 大佐は自嘲的な笑みを浮かべながら淡々と言った。
「それで、大佐。これからどうするつもりだ」
752暗闘2〜放浪部隊〜3:02/03/15 00:51 ID:T1D0OLpj
「さあな。私は任務に失敗した。仲間も死に絶えた。何処にも私の居場所はないだろ
う。このまま葉鍵国に帰れば、姪の早紀まで迷惑するだろうしな」
 ああ、この男も同じだった。俺達と同じ生き場所を奪われ、死に場所のみを用意さ
れ、戦う事を強制されてたのだ。部隊の為に家族の為に。
 守るべきモノを必死で守ろうとしていただけなんだ。
「…花枝、中隊のメンバーは無事か?」
「ああ、何人か負傷しているが貴様程ではない」
「そうか。大佐居場所が無いのは俺達も同じだ。もうここでは用済みだ。俺達はこれ
から、空き地の町に亡命する。どうだ?大佐も良ければ一緒に来ないか?」
「な、蝉丸」
「なに、あの爆発だ。姿を見せなければ、大佐も俺達も皆死んだと思うさ」
753名無しさんだよもん:02/03/15 00:56 ID:T1D0OLpj
 超参謀VS誰彼中隊書き上げました。
 と、言う訳で軍事顧問殿増援です。 あんま戦力にはならんですが。
754青紫超参謀:02/03/15 01:04 ID:yOsRGRN+
   ∧_∧∩
  < `ш´>   命の見返りに高橋や国家元帥が泣いて喜ぶような
  ( つ  く   スキャンダルを持ち込んでみるかね!
  (     \
   し' ⌒ヽ つ
755銃口は内側へ:02/03/15 03:37 ID:0YV+Gp9v
「よう久瀬、ちょっとごみごみしとるが勘弁せぇや」
 この日の『王の間』は、人の出入りが極めて激しい。
 柳川が築いた死体の山も片づけられない中、それを気にする風もない新たな来客の名を久瀬警察准将という。
 Keyの側に属する人間であるはずながら、下川の走狗として秘密警察、そして治安警察軍の長官を兼務する青年だ。
 警察機構がRR親衛隊に組み込まれてからは、一般RR准将にも任官している。
 絶対秩序至上主義、体制派の権化。人は彼をそう見る。
 現行秩序に従うことに、なんの疑問も持たない彼が下川体制に残ったことは、ある意味自然なことなのかも知れなかった。
「今お前と入れ替わりになったのな、柳川裕也ゆうねん。お前も知っとるやろ?」
 挨拶もそこそこに、下川は久瀬に本題の一つを切り出した。
 下川が彼に命じようとしている内容を、久瀬はとうの昔に察知している。
「国家元帥閣下。中将閣下の件でしたら、すでに手配は済んでいます」
「ふ……ん。あいつが中将に昇任したんも知っとんのか。相変わらず、人の周りに網張ることに関しては早いやっちゃ」
 柳川の動静を監視せよ。
 必ずしも柳川に信頼を置いていない主人の思惑を、久瀬はすでに先読みして打つべき手を打っていたらしい。
 忠実な部下の適切な判断ぶりに、思わず下川がにやりと笑みを漏らす。
「ふん、それやったらその件は任せるわ。それで、警察軍の動員の方はどうや?」
 特に独裁国家において、警察力は単に通常の犯罪対処のみをもとめられるのではない。
 必ずと言っていいほど発生する反政府武装勢力に対し、まず矢面に立つのが警察部隊である。
 この葉鍵国においても、警察は通常の秩序警察の他に、警察軍と呼ばれる準軍隊的な警察力を保有していた。
 下川は、通常各地域に分散して治安維持にあたっている警察軍から人員を抽出し、シェンムーズガーデン近辺を警護する新たな戦力の構築を画策していたのだった。
 この分ではいずれ、RR親衛隊や正規軍は戦線正面に送り出さなければならない。その時、下川の自由になる信頼できる兵力の存在は必須である。
「はい。各地の警察部隊から要員を抽出し、一週間以内に三個警察連隊の編成が可能です。ただ、部隊として機能させるにはそれからせめて二ヶ月は頂きたいですね」
「一月でやれ。それ以上はやれん」
756銃口は内側へ:02/03/15 03:37 ID:0YV+Gp9v
 時間はそれほどない。
 二月もかけていれば内戦は終わってしまいかねない。
 一月ではばらばらの部隊をまともな師団に仕立て上げるのは苦しいが、緊迫した状況を考えればこれは下川の温情と言うべきだった。
 久瀬もそれを知っているから、この無茶に対して文句を言うようなことはしない。
 ただ一点、現実の危惧を指摘した。
「了解しました、努力します。ただ……閣下もご承知のとおり、我々の武装、特に装甲戦力は正規軍のお下がりですから、いささか装備に難があります」
 若干のT72を除けば、残りはT55、BMP1、BTR-60。
 警察軍の装甲戦力はいずれ劣らぬ旧式ばかり。
 近代化回収は受けているとはいえ、とても敵正規部隊との交戦は無理だ。
「小規模な空挺兵力や第五列程度は蹴散らしてご覧に入れますが、過剰な期待はなさらないでください」
「そんなん百も承知や。治安警察軍に期待しとるのは、主に重石としての存在や。だから心配せんでもええ」
 要するに、対クーデター戦力としての意味合いが強いのだった。
 久瀬が秘密警察と警察軍を一括して所管している理由もそこにある。
 クーデターの計画段階で秘密警察が嗅ぎつけ、相手の準備が整わないウチに、警察軍の戦力で叩きつぶす。
 二つの組織の歯車を完全に噛み合わせるには、そのトップに立つ人物が同一である方がよい。
「久瀬、今日からお前は警察少将や。あとで辞令を寄越すから確認しとけ」
 いったん、そこで言葉を切った。ドスの利いた視線が、久瀬の眼鏡越しにその両眼を見据える。
「……久瀬。わかっとるやろな? 前の失態のツケ、まだ払ってもろとらへんのや」
 前の失態。
 アクアプラスシティに治安部隊を展開させながら、Key中核の面々の身柄拘束に失敗した事実。
 現在の状況を招いたその失態は、久瀬の立場を揺るがすに足るもののはずだ。
 だが久瀬はまだこの地位にある。能力においても政治的信頼性においても、他に替えうる人材はいないのだ。
 あるいはそれを知ることからの余裕か。
 久瀬は口許に自信に満ちた冷笑を湛え、慇懃なまでに腰を折ってこの主君の恫喝にこたえる。
「重々承知しています、国家元帥閣下。必ず、警察はあなたの信頼に応えることでしょう」
757銃口は内側へ:02/03/15 03:39 ID:0YV+Gp9v
警察軍(警察師団)師団長:久瀬警察少将
 三個連隊基幹
 戦車大隊・防空大隊・砲兵大隊を有する。
 戦車はT72、T62、T55など旧式車両。
 その他装甲車両も一世代以上前の装備。
 現在編成中のため、書類上のみの存在。
 師団長以外の人選も未定(任せます(w

 時間軸としては>>601-605の〜エルクゥ〜直後です。
 チャウシェスクの治安警察軍やユーゴ内務省軍のようなイメージで……
758大気の翼〜帰還〜:02/03/15 04:00 ID:ApXILl+8
 ――轟音。
 太陽の光をさえぎるようにして空を見上げると、そこには天高く駆け上る銀色の翼。
 高く、高く、どこまでも高みへ。一直線に真っ白な飛行機雲を引きながら遥か天空を目指す機体は
俺にとって古馴染みのF−16だった。胴体から翼にかけて流れるようなラインを持つブレンデット・
ウイングボディは、その機体に美しさだけでなく、驚異的な運動性のまで与えてくれる。間違えなく
世界でもトップクラスの戦闘機だった。
 しかし、俺は、もう一年以上もこの機体に乗っていない。葉と鍵の軍事力を統合して統一的な軍隊を
つくるため、俺は葉鍵国統合空軍に出向していた。そこで俺は乗りたくもないミグに延々と乗らされて
いたのだ。それもMig−31のような新鋭機ではなく、旧式のMig−23。よりによって、Key空軍のエース
である俺に対してフロッガーなどというオンボロをよこしてきやがった。俺はそのことで当時の基地指令
に詰め寄ったが、そいつによると、葉、鍵両者とも統合空軍に対して一戦級の機体をよこしてくれない
らしい。あるのはMig−23やF−5のような旧式機ばかり。なにが統合空軍だ、クソッタレ!
どうせ葉の機体に乗るならフランカーあたりに乗りたいと思っていたのに、俺の一年を返しやがれ、畜生!
 まあ、過去はどうあれ、今、俺は懐かしのAIR航空隊基地に戻ってくることができた。その理由は
無論のこと、高橋上級大将が起こした叛乱と、それに付随するように起こった内紛の数々である。
もちろん、内戦は悲劇的であり、悲しむべきことではあるが、それによって馴染みの基地に戻って
これたこと、そして、再びF−16を飛ばせることは、俺に内心からこみ上げてくる笑いを噛み殺させる
努力を強いていた。本当なら飛びあがらんばかりに喜びたいところだが、俺も大人である。そこらへん
の常識はわきまえているつもりだった。
759大気の翼〜帰還〜:02/03/15 04:00 ID:ApXILl+8
 砂煙をあげ、走り去って行くバス。俺を基地まで運んでくれたそのバスが見えなくなるまで見つめて
から、俺は自分は基地に帰還したことを告げるため、とりあえずは守衛に挨拶をすることにした。
驚いたことに、そこにいたのは、一年前に俺がこの基地を出ていった時と同じ武田のおっさん
だった。唯一違う点は、その肩に乗っている階級章が、伍長から軍曹のそれへと変わっていたこと
くらいだ。
 俺は今まで噛み殺してきた笑みをこれ以上抑えきることが出来ず、浮かれ気分まるだしで武田の
おっさんに告げた。
「葉鍵国統合空軍国崎往人中佐、鍵っ子義勇軍指令本部の命により、本日付けをもってAIR航空隊
へと転属となりました!」
 武田のおっさんは腰を抜かしていた。
760大気の翼〜出撃〜:02/03/15 04:01 ID:ApXILl+8
 俺が戻ったという知らせは、一瞬で基地内を駆け巡り、それまで静かですらあった基地内は突如
として騒がしくなった。
 まずは、観鈴の奴が俺に飛びついてきて、佳乃はいきなり張り手をかましてきた。毛玉犬は
足元でじゃれつき、かつての俺の部下達や整備員達は「やっほーう、国崎隊長サイコー!」と
俺を出迎えてくれた。防空大隊の美凪とみちるはものみの丘で葉っぱの部隊と対峙中らしい。
俺は密かにその無事を祈った。
 少し大袈裟すぎる歓迎の後、俺は基地指令の晴子のもとへ向かった。曰く「どうしても、すぐに
見せたいもの」があるらしく、司令室ではなく、格納庫へのお呼び出しだった。
 そのお誘いに多少面食らいはしたが、味気ない基地司令室よりも、鋼鉄の猛禽達が眠る
格納庫の方が俺には好みなので喜んでお誘いに乗ることにした。それになにより、パイロットを
格納庫に呼び出す用件といったら、古今東西一つしかない。そう、新鋭機のお披露目だ。
 俺は内心にある喜びを隠しつつ格納庫に向かうと、そこには既に晴子が待っていた。
「遅いでぇ、上司を待たすなんて、とんでもない部下やな」
「なに言ってる、いきなり呼び出しておいてそれはないだろ」
「なんや、それが上司に対する口の聞き方か? いっぺん教育し直したろか?」
「はいはい、悪うございましたよ、大佐殿」
 俺は少しおちゃらけた感じで敬礼をしてみせると、晴子は少し不機嫌になった。しかし、俺はそれに
構う事なく格納庫へと足を向ける。早いところ新鋭機を拝みたかったのだ。
「こらこら、どこ行くねん。見せたいもんはそっちやあらへんで」
「えっ、だって新鋭機を見せてくれるんじゃなかったのか?」
「阿保、だれがそないなこと言うた。とりあえず、ほら、乗りぃ」
 晴子はそう言って一台のジープを指差す。どうやらアレで「見せたいもの」とやらの場所まで
連れて行ってくれるらしい。俺は、内心の失望を隠しもせずそれにしたがった。
761大気の翼〜出撃〜:02/03/15 04:02 ID:ApXILl+8
「ほら、なにトロトロやっとんねん。さっさと乗りぃ」
 急かす晴子を気にすることなく、俺は「どっこいしょ」とあからさまな態度をとるが、晴子はそれに
構わずジープを発進させた。
「で、一体『見せたいもの』ってのはなんなんだよ」
「うるさいな、黙っててもそのうちわかる」
 俺はしかたなしに基地内の風景を眺めながら黙って従った。
 ジープは滑走路は真っ直ぐ走り、やがて基地の端にある岸壁まで辿りついた。たしか、そこに
あるのは山一つをくりぬいた洞穴格納庫があるはずだった。
「なんだ、やっぱり新鋭機じゃないか」
「相変わらずしつこいな奴やな、ホント、変わっとらへんな」
 ジープは洞穴内に入ると少し少しスピードを緩めた。岩盤を分厚いベトンで覆った格納庫は
反応弾の直撃でも受けない限りその機能を完全に保持できるという話を、ふと思い出した。
「まあ、新鋭機もあるにはあるがな、見せたいのは別のもんや」
 格納庫は薄暗かったが、それでも普通に物を見る分には不自由しない。特にパイロットである
俺にとってはまったく問題にならなかった。ジープはゆっくりと格納庫を進み、やがていくつかの
機体を確認できるようになると俺は思わず口笛を鳴らした。
「ひゅ〜、ありゃEF−2000じゃねーか、見せたいものってあれじゃなかったのか?」
「ああ、せや。もっと凄いもんやで。見たら絶対腰抜かす」
 そう言って晴子は含み笑いを漏らした。恐らく奴の頭の中では驚きのあまり足腰を抜かして
立てなくなっている俺がいるのだろう。俺はそんな晴子の態度に「ふん」と鼻を鳴らしたが、格納庫内
を進む内に段々と洒落にならなくなってきた。
 そこにある機体は、EF−2000だけではなくラファールやミラージュ2000など、まさしく新鋭機の
オンパレードだった。これ以上凄いものって一体なんなんだ……?
「おいおい、ありゃストライクイーグルじゃないか! どうしたんだよ、あんなもん!?」
762大気の翼〜出撃〜:02/03/15 04:02 ID:ApXILl+8
「おっ!? ちゃんと気づいたか? そや、あれはアメリカの新鋭戦闘攻撃機F−15E
ストライクイーグルや」
「俺が聞いてるのはそんなことじゃない! どうしてその新鋭機がここにあるかだ! だいたい
俺達Keyが機体を受領しているのは欧州メーカーのはず。それなのに、なんであんなものが
あるんだよ!」
「そんなに不思議なことか? F−16かてアメリカ製やで」
「それは欧州メーカーがライセンス生産したものを、こっそり横流ししてもらってるからだろ、
ストライクイーグルのライセンスを持ってる国なんて一つもないぞ!」
 晴子は相変わらず涼しい顔で運転を続けながら言った。
「まあ、どうでもええやないの、そないなこと。それよりもほら、もうすぐ目的地やで」
 俺は晴子の回答に納得できるわけがなく、憮然とした表情でそれを見つめていた。
 それは、格納庫の最深部にある巨大な扉で、そこには戦略爆撃機でも入りそうな感じだった。
 ん? 戦略爆撃機……。ってまさか!?
「おい、晴子! この奥にあるものって、まさか……」
「ふふふっ、見てからのお楽しみや」
 晴子はそう言ってジープを飛び降りると、軽快な足取りで巨大な扉の脇にある小さなプレートの
前に歩いていった。そこでいくつかの操作をした後、一枚のカードを差し込むと、巨大な扉は
大きな音をたててゆっくりと開いて行き、そして俺は言葉を失った。
「B−70ヴァルキリー。アメリカ軍が歴史の彼方に葬った超巨大戦略爆撃機や。どや? びっくりしたか?」
 俺は即座に返す言葉を見つけることができなかった。戦略爆撃機という単語が浮かんだ瞬間も
せいぜいB−52程度だと思っていたが、正直これほどとは想像もしていなかった。
 俺はかろうじ搾り出すような声で訪ねた。
「お、おい。これ、本当に、一体、どうしたんだよ?」
「ふふっ、ええやないの、そないこと」
763大気の翼〜出撃〜:02/03/15 04:03 ID:ApXILl+8
 晴子はまたそう言って心底楽しそうに笑った。俺を驚かせたことが本当に嬉しかったようだ。
「ところで、あんた。どの機体に乗りたい? せやな、ストライクイーグルあたりでどや?
あんさん、めっさ驚いてたからなぁ」
「ん? あ、ああ……」
 俺は晴子の問に対して辛うじて返事をかえした。
「なんや? 新鋭機に乗れるんやからもっと喜んだらどないやの? それとも向こうで旧式のミグに
乗っていたいんか?」
「冗談じゃない! だれが二度とあんな機体に乗るものか!」
「そかっ、うん、その意気や。これであの機体はあんたのもんやで。よかったなー」
 なんだか、上手く兆発に乗せられた気もする、というか完全に乗せられたのだろうが、もう後の祭だった。
「それじゃ、さっそくで悪いんやけど、イーグルに乗って出撃してもらえへんか? なんでも葉っぱの
連中、『ピース』なんて化け物引っ張り出してきたみたいなんよ。そいつでちゃちゃっとやっつけてきて
くれへんか?」
 俺はその言葉を聞いた瞬間、思わず目の前の女の正気を疑った。
「おい! いくらなんでも急すぎじゃないか!? 俺はまだ機種変換訓練も受けてないだぞ!」
「なんやの、男らしくないなぁ。うち、いくじなしは嫌いや」
「そういう問題じゃ……!」
「あんた、向こうで腕まで落ちたんとちゃうか? 昔はミラージュからF−16に平気で乗り換えてた
やないの。昔の覇気はどこへいったんや?」
「それは独立戦争の切羽詰ったときだったんだから、しょうがないだろ!」
「今も立派な戦争中やで。昔も今も、切羽詰ってるって意味ではそれほど変わらへん。
あんた、可愛い観鈴一人を出撃させて、自分は後方でヌクヌクしてるつもりか? さいてーやな」
 観鈴の名前を出されたその瞬間、俺は負けを見とめざるを得なかった。
764大気の翼〜出撃〜:02/03/15 04:04 ID:ApXILl+8
「わかったよ! 乗ればいいんだろ、乗れば!」
 もうこうなったらやるところまでやってやる! これで戦死したら化けて出てやるからな、畜生!
「ところで、晴子」
 俺は決意を固めたところで、一つ気になること質問した。
「ん? なんや?」
「この化け物には誰が乗るんだ?」
 晴子は心底不思議そうな顔で言った。
「なんや、そんなのうちに決まっとるやないの」

 続く
765狗威 ◆inui/iEQ :02/03/15 04:07 ID:ApXILl+8
>>758-759 「大気の翼〜帰還〜」
>>760-764 「大気の翼〜出撃〜」

以上、投稿しますた。
今回は往人一人称です。

>軍事顧問団殿
大型空母に対抗する為の戦力を用意しました。
どうぞ、有効にご活用ください。
766狗威 ◆inui/iEQ :02/03/15 04:17 ID:ApXILl+8
あっ、あとAIR航空隊がこれだけの装備を用意できた理由は
VA財団の圧倒的なバックアップの賜物ということで……。
767軍事顧問:02/03/15 04:23 ID:mXp+8F6/
訂正
>747 2番ファシストから防衛後正統リーフ領域へ編入というのは、『ファシストを全滅させ、国内が安定したら』という事です。
『鍵領編入阻止』が目的

蝉丸、岩切部隊、超先生の身の安全が、原田准将の手から守りきれない恐れがあるとの判断もアリ・・・解釈違いだとマズイので、補足。

>749
進言サンクス・・・確かに、柳川部隊が来たらツライものがありますね。

>751-753
了解です。増援サンクス!
誰彼は殆どプレイしてないので蝉丸の性格はオフィシャルの設定とSS内の様子から判断して書きます・・・
岩切水戦隊・・・実はSEAL真っ青の戦闘部隊というイメージが・・・水の中から突然現れ音も泣く消えてゆく・・・
水中爆破技術もありそうで貴重な戦力に為りそうです。

>758-764
鍵の航空戦力凄い・・・ ユーロファイターには対艦ミサイル ストライク・イーグルにはクラスタ爆弾、F16は空戦装備?
鍵と軍事顧問団一戦交えるつもりがこれじゃ無理だ(泣)戦力が違いすぎる・・・

超先生・・・じつはリーサルウエポン?
揚陸艦艇から部隊を降ろさないと・・・一個大隊を編成してあとは予備として揚陸艦搭載
特殊部隊も交戦規定を変えないと・・・自衛戦闘からファシストから解放する為の戦闘は自由程度に

茜ちゃんネタにならなくなってきたよ・・・兵隊さん困った・・・基地外の頭では飽和状態であります!
768名無しさんだよもん:02/03/15 04:25 ID:TvHvf7yR
AiR空にヴァルキリーが出てくるなら、下川派空軍にMiG25が出てこ
ないと嘘だと思った(w
769狗威 ◆inui/iEQ :02/03/15 04:30 ID:ApXILl+8
>軍事顧問団殿
正面きって葉鍵軍と戦うより、葉、鍵、正統リーフの3軍が入り乱れる
乱戦の中、いかに茜を守りきるか、その話を書いた方がいいのではないですかね?
もともと、軍事顧問団の話しはサイドストーリー的な要素が強かったのでは?
それが、メインの葉鍵軍を翻弄するような存在になると、読者のブーイングを
食らう可能性が高いと思います。
770軍事顧問:02/03/15 05:06 ID:vf81kCpN
>769 狗威殿
戦術指導サンクスです・・・現在混乱中であります。
本来ネタとして投下してきた次第でして・・・実は名無し部隊の限界を感じておりました・・・

やはり交戦規定は残しておきます。
1、海上支援は陸上部隊が窮地の時のみ
2、航空支援も陸上部隊が窮地のときのみ
3、特殊部隊の先頭は自衛戦闘のみ 民心掌握の平定工作を実施

編成はデフォルトのまま
指揮官:少将(M3A2第一小隊1号車車長) 
副官:大佐(M3A2第一小隊1号車砲手) 

M1A2戦車小隊×1 M3A2騎兵小隊×4 防空小隊×1(M163×1 アベンジャーSAM×4)
偵察員80
特殊部隊一個中隊
175ミリ自走砲4門
ハリアーU、コマンチ攻撃ヘリ

今後の予定
超先生が合流予定
蝉丸が重傷の為治療予定
岩切水戦隊が合流予定

戦闘面 正統リーフの部隊と共同しRR師団から国境地帯を防衛
771名無しさんだよもん:02/03/15 10:04 ID:KTKeQhcr
 今現在鍵幹部組の話を書いてます。ゲームキャラの登場人物は霧島聖中佐。
時間軸的には麻枝が誘拐されている間に、誰彼中隊VS超参謀があったり、化け物
空母がでてきたり、第13RR師団が空き地の町に侵攻してきたんだよね?
 今現在そう解釈して書いてるけど。
 それはそうと、柳川のRR師団のMBTはT90、武装ヘリはKa−50ホ−カ
ムらしい…。
772名無しさんだよもん:02/03/15 12:56 ID:i578bRFC
シェンムーズガルテンはツングースカやシルカ、SA11やSA12といった防空火器群で
ハリネズミのように護られているんだろうな。
そうでもないと、これだけの敵航空優勢下では叩かれ放題だ(w

アビスボート級原潜は、やっぱロシア準拠だと巡航ミサイル装備?
スペックは
満載排水量:10500トン  全長:120メートル  全幅:14メートル
 機関出力48000馬力  速力: 水中30ノット 浮航18ノット
 乗員:90名
 雷装:533mm発射管四門 650mm発射管4門
 ミサイル:SS-N-21巡航ミサイル(射程3000km)
      SS-N-15AEW(潜水艦対潜水艦ミサイル)
      SS-N-16AEW
      ほか、後部VLSにSS-NX-26対艦ミサイル、SA-N-9対空ミサイルを
      運用可能。

とか。
嘘吐きまくりなスペックだが(藁
773名無しさんだよもん:02/03/15 13:12 ID:QU+G8bqY
鍵航空部隊の詳細は?
数がわからんと書きようが無いぞ
774名無しさんだよもん:02/03/15 13:59 ID:yN95iCrt
まあ、そこらへんは敵空母との戦力バランスを考慮するカタチということで。
そこらへんを次の人間が考えるのもリレー小説の醍醐味だと思う。
775名無しさんだよもん:02/03/15 14:07 ID:PyVWS5ax
>>771
某軍事顧問団に接近中のRR師団は、まだ柳川の部隊かどうかは不明でござる。
他の師団ならともかく、柳川が攻めてきたらきたら確実に持ちこたえられないなーという進言がされてたものと思われ

しかしまあ、青紫戦死(の誤報)で、超先生シンパのRR隊員は立場が悪くなりそうだ(w
776名無しさんだよもん:02/03/15 14:19 ID:yN95iCrt
AIR航空隊の大雑把な戦力

B70ヴァルキリーが一機(晴子専用機)
F15Eストライクイーグルが一機(往人専用機)
ラファールが二機(観鈴、佳乃搭乗)
新鋭機であるEF2000とミラージュ2000が各2,3機づつ。
そして航空隊戦力の大部分を占めるのが
戦闘機:F16、ミラージュV、F4ファントム
攻撃機:シュペル・エタンダール、ジュギュア、トーネード

で合計50〜60機程度。
その他にミラージュF1偵察機、E3セントリー早期警戒機
C130輸送機とリンクス輸送/対潜ヘリを少数装備。

こんなところ?
777名無しさんだよもん:02/03/15 14:26 ID:yN95iCrt
なんつーか、自分で書いておきながら>>776見てるとエリア88を思い出す。
第3国の内戦に戦略爆撃機やら新鋭戦闘機やらが出てきて敵空母と戦うの。
個人的に燃える展開だから問題ないけどね。

ちなみに機数配分を曖昧にしたのは、書き手のみなさんに自由に書いてもらいたいから。
もし、この数字に問題部分があったら無視しちゃってかまいません。
778名無しさんだよもん:02/03/15 14:32 ID:zewlpWkE
>>776
50機がピースに襲いかかったら、護衛機27機しかもたん下川派艦隊は
一方的に叩かれない?
ロシア戦闘艦の防空能力ってそれほど高くないから……
ああ、ロシア海軍にイージス能力が有れば(;´Д`)

いや、リアルで存在したら日本の国防が危ういけど(w
779名無しさんだよもん:02/03/15 14:47 ID:QU+G8bqY
イーグルのWSOが空席だな
だれが座るのか楽しみ。
780名無しさんだよもん:02/03/15 14:50 ID:yN95iCrt
ん〜、やぱり多いかな?
まあ、そこらへんの増減は書き手の裁量ということで。
でも、空母側には護衛艦艇の存在だけでなく、海洋を自由に移動できる
という利点があるからね。
基地航空隊側は、まず空母の場所を探る為偵察機を出さなければならないけど
空母側はある程度敵基地の場所を掴んでるから先制攻撃をしかける
ことができる。
781名無しさんだよもん:02/03/15 14:50 ID:OXVcDJKz
>>779
それが人間じゃないんですよお客さん(w
782名無しさんだよもん:02/03/15 14:56 ID:OXVcDJKz
>>778
50機といっても稼働率を計算に入れると全力出撃(自国の防空も何もかも犠牲にして)
でもせいぜい30機。さらに対艦ミサイルを搭載できるのはそのうち10数機だろうし。
脅威なのは間違いないけど。
稼働率計算に入れると下川側がさらにヤバくなる気もするが。

っていうか種類多すぎだよ。英米仏独…。
783軍事顧問:02/03/15 16:19 ID:j++JOog4
乾戦車大隊を街まで進撃させて アパッチとコマンチを共同で戦えないか思案中

原子力潜水艦から対空ミサイル・・・イタイ・・・姿亡き七面鳥狩り?

RR装甲師団・・・一体何ナンバーだろう? 柳川師団をロディマスから出撃させたらロディマスは鍵連合軍に負けるとテスト


>775
そうでありますか・・・ナンバーがわからない以上 厳重警戒は必須ですね。
784軍事顧問:02/03/15 16:30 ID:j++JOog4
柳川師団が来襲した場合・・・総力戦を予定・・・非難とかそういう問題じゃない・・・
戦術レベルでは何とか持ちこたえられる事を意識して作った編成だから・・

ホーカム排除から始まりTー90の一部を叩いて進撃を止めさせるくらい・・・森林地帯と岩山があるから派手な戦いをしなくても進撃を止める事は出来るとおもう。

Tー90 1両あたりの単価高いから・・・
785名無しさんだよもん:02/03/15 16:51 ID:+mQV9G/Z
>>776
ヴァルキリー?
今度は核でも積んでいるのか?(w
786名無しさんだよもん:02/03/15 17:40 ID:b95Ea5p+
>>784
まず前提条件にあるホーカムの排除が問題だと思われ。
結局スティンガーでしかないアベンジャーが防空の要じゃ、アウトレンジで叩かれるよ(;´Д`)
だからと言ってコマンチとのヘリ対決になると、今度は柳川師団の防空部隊が脅威になる罠。
T90を完全装備してるくらいなら、おそらく師団防空もツングースカあたりかと……
ツングースカのSA19グリフォンSAMは射程8000mだから、コマンチと違ってホーカム側は味方防空圏で戦えてしまう。

と、困難な状況を強調して、あっと言わせる展開に期待してみるテスト(w
787名無しさんだよもん:02/03/15 17:43 ID:udZJu2TY
主力部隊を囮に某軍事顧問団主力をひきつけておいて、完全に注意の目が主力部隊に注がれた瞬間、
ひそかに迂回して後方に回っていた柳川率いる完全武装の強化兵集団が襲来…

ぎゃぁぁぁっ!
シュワちゃん張りの能力持ってたらそれくらいできそうだ
788名無しさんだよもん:02/03/15 17:59 ID:bSkvJ3JD
鍵空軍には霧島聖中佐率いる
通天閣騎兵隊つーヘリコプター部隊もあります編成は以下
EHI EH 101(対艦、対艦哨戒タイプ)×4
ユーロコプター AS532UL クーガ×4
ユーロコプタ− AS565UA パンサー×2
ユーロコプタ− UHU−2×4
789名無しさんだよもん:02/03/15 18:04 ID:bSkvJ3JD
 787さん強化兵は柳川氏だけなので、彼の師団は只の泣く子も黙る、
精鋭師団なだけと思われ。
790名無しさんだよもん:02/03/15 18:07 ID:udZJu2TY
>>789
それでも十分脅威だな(w
791軍事顧問:02/03/15 18:55 ID:ZwGDSDhu
>>786
ツングスカは夜つかえない。SA-19は停止している。
アベンジャーで無理でも歩兵のスティンガーなら・・・

砲兵長距離+(非公開)+アンブッシュ
正統リーフと組む事になったので乾戦車隊と共同すれば囮に引っかかる前に包囲攻撃も可能。
顧問団は街が目的じゃないと・・・なると?

とりあえずコソコソ始めました。
792夫婦愛1:02/03/15 19:04 ID:tmiRPhdz
 時間軸は麻枝元帥開放直後の話となる。
 聖マコピスト教会で、麻枝元帥を如何に奪還するか?今後どうするかについて鍵の重鎮
達は話し合っていた。
「今回の事件、疑心暗鬼に駆られた国家元帥の暴走ですが、そう仕向けたのは、高橋上級
大将ですね。葉鍵国の膿を掻き出す為に、彼を我々と高橋上級大将の共通の敵に仕立て上
げたのでしょう。だが、予想外の出来事があったようです。正統リーフ国からものみ丘に
面白い写真が送られてきましたよ」
「これは」
「空母ですね。流石に高橋上級大将もここまでは予想出来なかったようですね。今頃彼は
レポート期日前日に、真っ白なレポート用紙に泣きながら文字を埋めるアホ学生のような
心境でしょう」
「確かに、あいつは夏休みの宿題を8月31日になってからやるようなタイプだ」
「で、このままみしゅてましゅか?」
「それも一興。嵌められた上に麻枝元帥まで拉致された我々としては、その選択肢が精神
衛生上は最適です。が、下川国家元帥は高橋上級大将を潰した後は、我々も潰そうとする
でしょう。そうなれば、不利になるのは我々です」
「では、とりあえず、高橋に協力するしかないんだな」
「ええ、実は既にものみの丘に待機さした旅団には、元帥の命令一つで移動可能にするよ
う命令して、同じくその場に待機さしている、遠野美凪少佐と防空大隊には空軍基地へ帰
るよう命令してあります」
「相変わらず用意がいいな。しかし、先ずは麻枝元帥の救出が先か…」
「ええ」
「ちょっとまって!」
ここで、麻枝夫人が初めて口を開く。
「発信機の光が、准が、移動している!この進路はものみの丘!」
 その他のメンバーが一斉に「何−っ!!」と声を上げる。
793夫婦愛2:02/03/15 19:07 ID:tmiRPhdz
 その後、ものみの丘からの入電があり、MOON大隊のメンバーによって麻枝元帥があ
っさり、奪還されたことをメンバーは知った。
 壮絶な奪還戦を予想していただけに、メンバーは目が点になる。
 霧島聖中佐の通天閣騎兵隊に要請をかけていた涼元大将等は凄まじく悲しそうな顔をし
て、報告書を読んでいた。
 とりあえずはメンバーと麻枝はもものみの丘に合流することに成功した。この時メンバー
の中に、自分の妻と娘がいたことに麻枝は心底驚いていたが、ああ多分涼元大将が匿ってく
れていたんだな。と納得した。
 その後、麻枝元帥は涼元大将に自分が捕らわれていた間の出来事の報告を受け、ものみの
丘駐留旅団に空き地の町へ、救援に向かうよう命令を出し、自分達は涼元大将と自分は空軍
基地へ移動、その他のメンバーは、何時もの自分の仕事に戻るよう命令を出した。
 いたるは…どうしようか。
 そう麻枝元帥が思っていると、そんな夫の心をさっしてかいたるは言った。
「私と麻衣も涼元大将と准についてきます」
794名無しさんだよもん:02/03/15 19:10 ID:tmiRPhdz
 夫婦愛投稿完了しました
795名無しさんだよもん:02/03/15 19:14 ID:tmiRPhdz
 個人的には柳川師団がいきなり現れるのもつまらないなあと思う。
あ、HMX−13はスタンダードとトマホークも装備しているらしい…。
796名無しさんだよもん:02/03/15 19:24 ID:YDh/W635
AIR航空隊と原子力空母「ピース」による航空決戦。
迫りくるリーフ水上艦隊、今だ沈黙を守る強襲揚陸艦「ホワイトアルバム」。
進撃を続けるナンバー不明のRR装甲師団と、正統リーフ陸上師団。
ものみの丘鍵部隊の救援は間に合うか? 顧問団は茜を死守できるのか?
そして息を潜める「アビスボート」の動向は?

さあ、盛りあがってまいりました!
797名無しさんだよもん:02/03/15 19:33 ID:lzCDY7XF
 796さん、それだけに詰まらない物を書いたら総スカンすね。ああ、書き手
としてはプレッシャーが…。
798名無しさんだよもん:02/03/15 19:37 ID:bV14xW4f
ってーか、いたる
799名無しさんだよもん:02/03/15 19:42 ID:LXCt+3la
>>798
続きが気になる……(w

ところで……シェンムー、アレはつかわんの?(w
ああでも、接近する師団が柳川だったら怒るか……

違ったら考えよ。
シェンムーだって才覚見せる時は見せるだろうし(w
800名無しさんだよもん:02/03/15 19:49 ID:udZJu2TY
ありふれた架空戦記みたいに一隻の被害もなくアメリカ艦隊撃滅、日本軍大勝利!
なんて展開は激しく萎えるだろうからなー

リーフ地上基地の航空部隊を警戒し、必要最低限の航空隊しか稼動させられないAIR航空隊
ピースに攻撃をかけようとしたら、高高度に待機していたリーフ地上基地の戦闘機部隊とアビスボートからの対空攻撃に挟撃され
最初の攻撃は失敗、多くの仲間を失いなつつも生還した往人は再戦時の復讐を誓う。
そんなさなか、AIR航空隊に新たに配備されたF22。
何でこんな最新最強戦闘機が簡単に手に入るのか不思議だが、あるもんは使わなきゃ損と、それ以上往人は考えなかった。
だが…

じつは、武器商人まがいのこともやっているヴィジュアル・アーツ財団、今回の紛争を新兵器の実験と売り込みの為に利用していたのだった
リーフ側にも、対抗上の措置として新兵器が供給される…F24だったっケ? F22のライバル。あれの改修バージョンとかね
801名無しさんだよもん:02/03/15 19:54 ID:IXCv3OHB
>>800
あんまり書きすぎると書き手が困ると思うので控えた方がいいと思われ。
やるなら、書き手のイメージを喚起させるようなものがいいんじゃない?

それと戦闘機はYF−23のことかな?
でも、リーフはロシア式の装備だから、どうせだすなら前進翼のSu−37の方がいいと思われ。
よくエースコンバットに出てくる奴ね。
書き手の方、べつにSu−37を出す必要はないからね。
ただでさえ空母が強力なのに、Su−37まで出したら大変だ。
802名無しさんだよもん:02/03/15 19:57 ID:LXCt+3la
>>801
ベルクートなら型番はS37。
フランカーの進化形のSu37とはまた別物らしい〜
803名無しさんだよもん:02/03/15 20:03 ID:YAXwwPgp
F-2は出てこないのか……。
804名無しさんだよもん:02/03/15 20:05 ID:udZJu2TY
>>801
そうだね、書きすぎはイメージ固めすぎてしまう。スマヌ
それはそれとして800か、早いなー。
次の葉鍵軍事モノをそこはかとなく妄想してよう。
突撃!葉鍵隊とか(w
805名無しさんだよもん:02/03/15 20:14 ID:lzCDY7XF
 どうも、多分狗威さんの次に多く執筆している、名無しの書き手1号です。
 ちょいと執筆方針について…
 シェンムーですが、決して弱いとこや良いとこなんか見せず、徹底して
悪の帝王のイメージで書くつもりです。死ぬまで。
 理想はサウザー様ですね
806名無しさんだよもん:02/03/15 20:29 ID:lzCDY7XF
 しかし、こりゃどう足掻いても3者の出血は相当のモノにになるし、戦争は更に長引
くな。ズンパンよ早く攻めて来い
807名無しさんだよもん:02/03/15 20:40 ID:12I2woPc
そういえば、もう正統リーフの切り札だった巨大砲(列車砲?)
「HMX-13」の事すっかり忘れられてるね(^^;

誰も案を進めてないようならちょいちょい書いてみようかと思ってますが。
まだ鍵勢も出揃ってませんしね(w

ただ、このスレの流れから外れた方向に行かないかどうか心配。
導入だけ書いて、あとお任せになるかもしれませんな。
808名無しさんだよもん:02/03/15 23:20 ID:KESFTZWH
809怒りの日 作戦計画:02/03/15 23:27 ID:d1jfy+Az
現在の状況
 防衛地点の60km地点まで敵機甲師団が接近している。
 敵師団の状況、新型戦車を中軸とする攻撃ヘリを有した完全機械化師団

前衛 BMP3を中心とする偵察大隊 本隊の10キロ前方
戦車2個中隊前後、機械化歩兵3個中隊前後、防空部隊は確認されず。
本隊 強力な戦車を有する機甲部隊
戦車大隊を中心とする強力な機甲部隊、防空部隊が随伴している可能性が高い。詳細不明
後衛 後方支援及び砲兵と推測されるが、戦車大隊存在の可能性もあり詳細不明

敵攻撃ヘリコプター接近の為確認不能、衛星写真待ち。空中戦闘によりコマンチ攻撃へリ4機損失、敵戦闘ヘリ4機撃墜(スティンガー連射戦法により)
敵携帯式SAMによりコマンチ1機損失、敵SAMの攻撃でコマンチ一機損失

海上方面 敵本拠地を出航した敵艦隊が到着するまで恐らく一週間掛かる為現在脅威なし。正し潜水艦隊の接近に警戒を要する。
現在のところ潜水艦隊の接近は見られない・・・

同盟軍である 乾戦車大隊の到着待ち、おそらく到着は我々が消し飛ぶか戦闘の趨勢が決まった頃と見ておいた方が良い。
同盟とは言っても妖しいものであり、我々顧問団の機甲騎兵中隊のみでの戦闘が予想される。
状況は最悪だ・・・我々の手持ちの部隊は一個機甲騎兵中隊と特殊部隊一個中隊にハリアー攻撃機12機(予備機含まず)とコマンチ攻撃ヘリ14機(6機損失)と輸送ヘリ
輸送ヘリ(29機+29機)であるブラックホークにヘルファイアを搭載すればにわか作りの対戦車攻撃ヘリになるし、CH53の防弾性能を生かして後方へ突入する事も可能だ。
810怒りの日 作戦計画:02/03/15 23:30 ID:d1jfy+Az
とにもかくにも兵力が足りない・・・車長は溜息をついた。
戦闘構成予定
麓、TOWUを中心とする対戦車兵器の使い捨て戦法(2連撃ち)特殊部隊担当
麓から山中までは兵員配置ゼロ
山中:森林地帯からのLAW80(SWAM)を中心とするヒットアンドウェイ戦法 ジャングルと同じような空間で耳が聞えない戦車、随伴歩兵に対するゲリラ戦
  特殊部隊担当
アンブッシュは夜間戦闘の際の発見率の向上につながる為にある方法を用いる。間違っても道路沿いに待ち伏せしてはならない。距離は相当距離を用いる事。
山中を行く歩兵は恐ろしい目にあうだろう・・・緑の悪魔が潜んでいる事を予測できる奴はまず無い・・・海軍特殊部隊出身である大佐率いる一個中隊によるゲリラ戦を歩兵部隊に対して実行。
戦車のうるさい音にまぎれて突然土中から、大木の上から現れ喉を掻ききる恐怖に耐えられるか?そして・・・無数のブービーとラップ・・・
爆薬を土中に埋めガラスの破片のみで作った地雷を探知できるだろうか?プンジ槍、パンジーステイクの恐怖を乗り切る事が出来るか?
サイレンサー付きの銃や、サイレンサー付狙撃銃を掻い潜り街へ乗り込む兵士達が目撃するのは?
対戦車兵器が火を噴いた後音もなく射手達が消えてゆく・・・どうやって?
岩山方面:LAW80(SWAM)の集中使用+TOWUによる簡易攻撃、ただし洞窟への後退は禁止、燃料気化爆弾対策。40ミリ速射グレネードによる歩兵掃討も検討
兵器に関しては全て使い捨てと心得、第一陣地、第二陣地といった具合に撤退して行くが、ナンバーは問わない。第一陣地の後第三、第五陣地に避けることも可能。
防衛ライン;M3A2小隊による一斉射撃、TOWU2連撃ちによるヒットアンドウェイ
2連撃ち・・・リアクティブアーマーが恐らく一発を駄目にするから同じ目標に対してTOWを2連発で撃ちこみ全速力で離脱する戦法
街:戦車の被害を少なくする為に建物影に戦車を配置+地下に潜ませる。
本隊は完全隠蔽・・・間違っても街から平野に出て戦おうと思っては為らない。必要がある場合のみ出撃・・・制空権確保後は斜面を生かしたハルダウン攻撃
敵砲兵部隊の殲滅・・『最優先の攻撃目標』、うるさい奴は黙らせろ。犠牲は問うな・・・

防空兵器の制圧は時期を見計らう事、 敵司令部に対する攻撃は繰り返し威力偵察をすること(防空兵器隠匿の可能性アリ)
811怒りの日 作戦計画:02/03/15 23:35 ID:d1jfy+Az
『国境付近の陸上基地』のハリアーUに第一段階ではアムラームAAM4発、サイドワインダー2発、ECMポットを装備させ低空飛行の敵ハボックを全滅させる。
空中戦でのサイドワインダーの使用は最悪の場合以外禁止。アムラームによるアウトレンジ攻撃(一機に対して二発撃)攻撃終了後速やかに帰還し補給後出撃
2機チームを6組作成しローテーション攻撃で二十四時間体制 ハボックと格闘戦闘を禁止
制空権確保後も最低2チームは空戦装備を維持し、残りは地上攻撃(ECMポット、マーヴェリックAGM4発、サイドワインダー2発)若しくは(2600ポンド燃料貴下爆弾2発+サイドワインダーー2発、ECMポット)
『国境付近に存在する陸上基地』よりコマンチ攻撃ヘリは常にスティンガーを搭載。ハボックを全て撃墜したとは思ってはならない。いつ何処から飛んでくるか常に警戒。増加兵装を取り付ける為の翼を装備
スティンガー6発、ヘルファイア16発体制を維持、相手がBMPであってもニ連射を義務付ける。
『兵器は腐るほど存在』、『ゲリラ戦を主体とした戦い』
地域状況 
『山岳地帯のため、攻撃側は防御側から見下ろされる形で進撃する形』となる。道はアクアプラス方向へ続く『道路1本』、狙い撃ちされやすいものの道幅が広い。
『街からの射界確保の為森林地帯は街から5キロメートル四方全部伐採整地済』・・・『別名鉄の丘』と呼ばれている・・・過去遠野財団軍90式戦車は最終防衛ライン突破した後、此処で集中射撃を浴び後退を余儀なくされたという経験あり。
正し、防御側も相当の損害を確保せねばならない。 現在ではハルダウン攻撃が可能となっているものの出来れば燃料貴下爆弾等を用い被害最小限であるほうが望ましい。
812怒りの日 作戦計画:02/03/15 23:39 ID:d1jfy+Az
兵器用法
TOWUはタンデム弾頭だけど絶対一発じゃTー90は撃破不能トドメをキチンと刺す事。120ミリ戦車砲で戦う場合も最初にHEATを撃った後SABOTで攻撃が必要と進言。
『乾戦車隊』が到着すれば『顧問団を機動部隊』とし、『乾戦車隊による鉄の丘からの一斉射撃を期待できる』。 あと『非公表の項目数点』
予測される事態に対しては適度に作戦を変更する事。
恐らく上手くいかない事が多い筈・・・威力偵察により6機のコマンチを損失犠牲は大きかったが得るもののまた然り。
正統リーフ側の出方次第で湾岸の如くワンサイドゲームにも、RR師団の作戦でケ・サン戦闘基地+イオージマの戦いにもなりえる・・・
続く


人は、何の為に戦うか?を考えると・・・
とにかくこうなってしまった以上戦わざるを得ない・・・  『新型戦車』と『BMP3』『ハボック』と表記しただけなので、『柳川師団出ない師団』でもOKという表記にしましたが・・・
偵察写真でみてもBMP3と2若しくは1をみまちがえたり、航空偵察がミスして師団名を間違えると言う事もありですし・・・

本当は『柳川師団』が来ない事を祈るばかりです・・・
813軍事顧問:02/03/15 23:56 ID:d1jfy+Az
ネタがネタにならない事に気が付いた(汗)

本当は誰か助けて〜(泣)

ちなみに車長は40のオジサンです。地獄のヒーローのブラドック大佐辺りを・・・
814名無しさんだよもん:02/03/16 00:08 ID:lDFpAnS3
おとなしく空き地の街を放棄して後方に待避し、空き地の街、並びにその周辺地域をリーフに占拠させてしまう
空き地の街は交通の要所な上にエロゲ国、エロ同人国と国境を接する戦略的にも重要な場所、しかも地理が天然の要害と来ている。
さらにいうなら、正統リーフ、リーフ共に、敵対勢力に攻め込むためにはこの場所をどうしても押さえておかないとならない
そうである以上、リーフも正統リーフもいずれは占拠しないといけないと思ってるだろうから
リーフがすんなりその場書を占拠してしまったら、リーフと軍事顧問が戦って、その漁夫の利を得ようとしていた正統リーフはさぞかしあわてふためくことだろう
815名無しさんだよもん:02/03/16 00:15 ID:/q5y3L5C
リーフの師団にしてみれば時間が敵
もたもたすると鍵旅団と乾大隊に挟まれる
(特に背後から襲ってくる鍵旅団な)
顧問団は時間稼ぎに全てをかける他なし
816名無しさんだよもん:02/03/16 00:17 ID:cCYrOTiB
さりげに位置関係がわからなくなりつつある(;´Д`)
817軍事顧問:02/03/16 00:30 ID:Jx+GTqv8
>814 >815
進言サンクス・・・

月姫軍団が信頼できるかどうか・・・総帥や琥珀大佐辺りが非常に妖しいので・・・
乾大隊なら信頼できそうですが、別命令や薬物操作が非常に有りそうで怖い・・・

超先生と岩切水戦部隊が亡命を希望している以上ある程度は留まらないと・・・
蝉丸は担架搬送状態ですし・・・見捨てては行けない貴重な友軍(信頼できる)
・・・見殺しには出来ません。

正統リーフとは同盟を打診しましたが・・・果たして?そこの描写が無いと進むも退くも出来ません(汗)

修正案を検討します・・・撤退するにしろ、留まるにしろ、
微妙な立場である以上ある程度戦う力を残しておかないとすぐアウトですから・・・

そうすると・・・ある程度の作戦行動が終了した段階での撤退もありそうですね・・・
818名無しさんだよもん:02/03/16 00:39 ID:lDFpAnS3
タソガレ師団がロディマスから敗走したとき、ついでに逃げたRR親衛隊や超先生シンパに、超先生が連絡を取っているとか
少なくとも超先生シンパRR隊員は下川派RR隊員よりも狂信的に超先生に心酔してるから、何かしらの協力してくれるかも
819名無しさんだよもん:02/03/16 00:54 ID:/q5y3L5C
正直この状況を良くしようとするなら
鍵航空部隊しか無いのかなぁ。
やりすぎになりそうな気もするけど・・・

取敢えず道路脇の地雷敷設はデフォとして
81mm迫撃砲+マリーン対戦車砲弾で攻撃オプションを増やす・・・
藁にもすがるとはこの事だな(;´Д`)
820伏龍の丘(1/9):02/03/16 01:22 ID:N+nA/zR4
「うりゃぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーっっっっっ!!!」
 鋭い掛け声と共に、虚空をひとつの拳が切り裂いた。

 ここは、リーフ首都アクアプラスシティの郊外、「ものみの丘」と呼ばれる小高い丘の
一角である。そして、拳を突き出したまま真っ直ぐに前を睨み付け、微動だにしない士官
―――彼女の名は七瀬留美。『鍵っ子義勇軍』と呼ばれる軍隊にあって少佐の地位を占め、
一個戦車大隊を預かる勇敢な若手士官であった。

「まったく、いつまでこんな所にいればいいのよ……」

 彼らがこの「ものみの丘」に集結してから三日。最初の一日は拉致された麻枝元帥の奪
還に備え、緊張と熱気が彼らを包んでいた。しかし知らぬ間に潜入していた特殊部隊によっ
て元帥はあっさりと奪還。その後の方針が告げられることも無いままに待機状態に入って
いた。
 仮想敵国の首都近郊とあっては緊張を弛めるわけにもいかず、といって敵が押し寄せて
くるでもなく、何とも中途半端な雰囲気の中で二日の時が過ぎた。この間忙しかったのは、
先日の戦闘で被害を受けて再編作業を行っているみさき大隊の幹部―――正確には副官の
深山大尉とそれを補佐する上月少尉の二人―――と、今後の方針について連日の会議を繰
り返している(らしい)最高幹部達ぐらいのものだった。
 とはいえ、戦うとき以外は力を養うのが武人の務め、この程度の待機は動揺するに値し
ない、というのが普通の軍人の気の持ちようだ。が……ここにいる七瀬少佐にとっては、
無為の日々が耐え難いらしい。じっとしているのに耐えられず、部下達に苛立つ上官の姿
を見せるわけにもいかず(より正確には、乙女に相応しくない姿を見せるわけにはいかず)、
こうして陣地の外まで足を延ばし、喚き散らして気を紛らせようとしているわけだ。
821伏龍の丘(2/9):02/03/16 01:23 ID:N+nA/zR4
「ああーーーーっっっ! もう、出撃したい出撃したい出撃したい! RRの連中を踏み
つけて蹴散らして殴り飛ばして、あの出っ歯の口に……」
「たぶん、七瀬少佐」
「!!!!!」
 突然、足下から投げかけられた声に、七瀬は十センチばかり飛び上がっった。
「わ、な、な、な……」
「今日は随分元気だね。今の気合いは七十五点ってところかな」
 のんびりと投げかけられた声の方を見る。そこには、草の上に寝ころんで、瞳を閉じた、
七瀬とは顔見知りの士官の姿があった。
 川名みさき―――階級は七瀬と同じ少佐。配置も七瀬と同じONE連隊、職務も七瀬と
同じ大隊長。要するに、彼女にとっては最も近しい同僚だった。そして同時に、先日の月
姫勢力との戦いで肩を並べて戦った『戦友』である。

「な、……え、えーっと、何をなさってるんですか、川名少佐?」
 動揺のあまり、とっさに『よそ行き』用の言葉が出てしまう。
「お昼寝だよ〜」
 みさきの方は特に何も気付かなかったように、眼を閉じたまま緊張感のない声で答えた。
「……こほん、あんた、部隊の再編で忙しいんじゃないの?」
 落ち着きを取り戻した七瀬は、みさきの傍らに腰を下ろし、素の彼女に戻って尋ねる。
「うーん、そうなんだけどね。わたしがいても、雪ちゃんの邪魔になるんじゃないかな」
「そう?」
「うん、雪ちゃんに任せといた方が良いんだよ」
「ふーん……」
822伏龍の丘(3/9):02/03/16 01:24 ID:N+nA/zR4
 みさきの副官、深山雪見大尉の顔を思い出す。月姫勢力との戦いでは、次々に的確な作
戦を立案し、味方を一度は勝利に導いた。その手腕には七瀬も舌を巻いたものだった。
 たしかに、彼女なら……そう考えたとき、

「みさきーーーーーーーーっ!」

 風に乗って、遠くから声がする。
「……ねえ川名少佐。今なんか聞こえなかった?」
「気のせいだよ」
「みさきーーーーーっ! 川名みさき少佐! ここにいるんでしょ、出てきなさい!」
「……やっぱりあんたのこと呼んでるわよ」
「目の錯覚だよ」
「みさきーーっ! あんたは完全に包囲されたわ! 今なら間に合うから大人しく原隊に
復帰なさい! ご両親は泣いているわよ!」
「……ねえ、あんたの副官、いくつ?」
「うーん、戦前の生まれって事はないと思うよ」
 そう言ってみさきはようやく体を起こし、声のする方に手を振った。
「雪ちゃん、ここ、ここ」
「みさきっ! あんた、なに仕事サボって……」
 母親の如くみさきを叱りつけようとした深山大尉は、傍らの七瀬少佐に気付き、慌てて
背を伸ばし、頬を赤らめながら敬礼する。
「し、失礼しました、七瀬少佐」
「あー……いいわいいわ、気にしないで。それより、何か用があったんじゃないの?」
 ひらひらと手を振りながら、七瀬は二人を促した。彼女にとって、二人の関係は決して
不快なものではない。自分と副官の広瀬の関係がそうだからだ。
823伏龍の丘(4/9):02/03/16 01:24 ID:N+nA/zR4
「あ、はい。……柚木大尉から報告が」
「うん、なにかな?」
 雪見の後ろを見ると、二人の士官が立っていた。一人は見覚えがある。確か主計士官の
上月少尉といった。小柄な身体で陣地を駆け回り、骨惜しみすることなく働く姿が七瀬の
印象に残っている。
 もう一人は初めて見る顔だった。いや、どこかで見たような気もするが……少なくとも、
以前のみさき大隊には居なかった。

「七瀬少佐、こちらは……」
「このたび、みさき大隊第三中隊隊長に着任しました、柚木詩子大尉です」
 ああ。その名を聞いて、七瀬は自分の既視感に納得がいった。確かに自分は彼女の顔を、
直接ではないが知っている。

 柚木大尉。浸透戦の名手。敵戦線を誰も反応できぬ間にすり抜け、混乱させ、崩し、後
続部隊の進路を啓開する。そして気付いたときには、彼女は敵の中枢に直撃を与えている。
 エロゲ国境での小競り合いで幾度と無く戦果を挙げて武名を馳せ、下級士官ながら新聞
などにも取り上げられたことのある有名人だ。七瀬も顔写真ぐらいは見たことがあった。

「戦車大隊を預かってる七瀬よ。よろしく、柚木大尉」
 互いに敬礼を返す。そして手を下ろすと、お互いに感じるものがあったのだろう、どち
らからともなく顔をほころばせた。
 詩子は、真昼の太陽のような明るい笑顔。
 七瀬は、彼女の部下達が、『どんな男よりも漢惚れする』などと密かに評する(大声で
言って病院送りになった折原某なる士官がいるとかいないとか)、爽やかな笑顔だ
824伏龍の丘(6/9):02/03/16 01:25 ID:N+nA/zR4
「……ん? 詩子ちゃん、どうかした?」
 詩子は少しの間躊躇していたが、やがて口を開いた。

「あの……大隊長、ひとつ、質問があるのですが……」
「なにかな? あらたまって」
「私の中隊の、前の指揮官のことなんですけど……」
「えっと……ごめん、雪ちゃん、誰だっけ?」
「確か……里村茜中尉、です。空き地の町守備隊の」
「はい、その、茜は今はいったい……どうしてるんでしょう?」
「うーん、わたしたちも特になんとも聞かされてない……よね?」
「はい、『空き地の街』に残留しているとは耳にはさみましたが……その他は何も」

 雪見の元には、当然旧茜中隊の戦歴や前隊長の茜の経歴などが届けられていた。が、戦
力の再編で多忙を極めていた雪見にしてみれば、正直な所たいした戦歴も残していない前
隊長は、『どうでもいい』存在だった。すっかり臆病癖のついた新兵達を見渡し、彼らを
そのようにした茜を口の中で小さく罵った後は、ひたすら彼らが兵士として半人前程度に
は戦え、そして生き延びられる環境を作るべく腐心し続けてきた。その間に茜の存在など
忘れてしまっていたのだ。

「柚木大尉と里村中尉は……?」
「幼年学校からの同期です。士官学校も……」
「そっか、わたしと雪ちゃんと一緒だね」
「…………」
 雪見は、茜の存在を忘れてしまっていたことを、少し後ろめたく思った。
825伏龍の丘(7/9):02/03/16 01:26 ID:N+nA/zR4
「……兵士達に聞いた方が早いんじゃないの?」
 七瀬が横から口を挟む。
「……聞いてみたんですけど、彼らもあまり詳しくは知らないらしくって」

 詩子は兵士たちに話を聞く際、茜が自分の幼馴染だということを隠したりはしなかった。
そんな事をする理由も無い。
 だが聞かれた兵士たちにしてみれば、茜が中隊の指揮も訓練も放り出して顧問団の本部
に入り浸り、『夜毎、違う男を戦車に引っ張り込んで・・・・・・』いた、などという話を、そ
の幼馴染に向かって出来る筈が無い。自然、当たり障りのない答えに終始する。

 そしてもう一つ、彼女達の知り得ない事情があった。お花畑電波国顧問団が正統リーフ
に送った同盟受け入れ文書。それは情報部を通じてKeyも入手していたのだが、そこに
里村茜の名があったことが上層部を混乱させていた。
 いや、混乱の理由は彼女の名ではなく、その後に続いた『所有』の二文字である。字義
通りに受け取れば、「里村茜は顧問団の奴隷として『物』扱いされている」と受け取れる。
これが事実であれば、彼女の人権を保障すべき政府として、Keyは断固たる対応をとら
ねばならない。それこそお花畑電波国に対する宣戦布告も辞さぬほどに。
 もっとも、「これは『所属』の誤記ではないか?」という穏当な推測が大勢を占めてお
り、即座に強硬姿勢に出るのも大人げないと思われた。しかしそれはそれで軍人の亡命と
いう問題になるわけで、軍機に触れる機会の無かった下級士官とはいえ、座視するわけに
もいかない。
 さらに旧茜中隊の兵士に事情を聞いたところ、茜が『ひらひらの妙な衣装を身につけさ
せられていた』だの、『どこへ行くにも顧問団の護衛がついていた』だの、『夜毎顧問団
の士官達の慰み者にされていた』だの、『いや、里村中尉の方から誘っていた』だのと証
言が乱れ飛び、最早何がなんだか分からない。
 そんなわけで、上層部は顧問団の文書について箝口令をしいた上で、顧問団に対し里村
中尉の処遇について簡単な問い合わせを行うに留めた。第一、下川対高橋の戦闘が始まろ
うかという時に、一介の中尉の問題に長く関わっていられなかったのだ。
826伏龍の丘(8/9):02/03/16 01:26 ID:N+nA/zR4
 そんなわけで、みさきや七瀬も茜の現状については知り得ない。
「うん、とりあえずわたしも気を配ってみるよ。上の人に聞けば分かるかも知れないし」
「はい……」
 詩子としても、それで満足するほか無かった。
「ほら、元気出しなさいよ。そのうちきっと―――」
 七瀬が詩子の肩を叩き、励まそうとした、その時。

「みさき、あれっ!」
「なに?」
 雪見が地平線の彼方を指し、声を上げた。
「あそこ……何か見える。……土煙?」
「なによ、それってまさか、敵襲?」
 雪見と七瀬の声を聞くや、みさきはすかさず地面にぴったりと身を伏せ、眼を閉じる。
「なにを……」
「しっ、黙って」
 問いかけようとした詩子をすかさず雪見が制した。澪と二人、呼吸さえも殺してみさ
きを見守っている。

(そういえば……)
 七瀬は、みさきの経歴について思い当たることがあった。彼女は少女の頃事故で失明し、
士官学校入学直前に手術を受けて回復するまでずっと、闇の中に閉ざされていたという。
(そっか、だから耳がいいんだ)
 納得して、七瀬も息を止めてみさきの結論を待った。
「……多いね……一個師団に届かないくらい。鍵自治区の方からこっちに真っ直ぐ向かっ
てくる」
「援軍?」
「退路を断たれたの?」
 詩子と雪見が正反対の推測を口にする。
827伏龍の丘(9/9):02/03/16 01:27 ID:N+nA/zR4
伏龍の丘(9/9)


「この音は……」
 息をのみ、みさきのさらなる観測を待つ一同。

「……うん、間違いない。味方だよ!」
「よっしゃーーーーーっ!!」
 七瀬がガッツポーズをとり、歓声を上げる。
「早く陣地に戻りましょう。援軍が来たなら、すぐに動きがあるかも知れない」
「うん、そうだね」

 みさきは身を起こし、丘の上へと駆け出した。
 彼女の戦友達が、そのすぐそばを共に駆けていく。



 雌伏の時は終わった。もうすぐ、鉄血の季節がやってくる。
828伏龍の丘(あとあがき):02/03/16 01:28 ID:N+nA/zR4
このスレにSSでは初参加させていただきました。

>792で描かれた、鍵軍団の出撃について肉付けしてみようとおもいます。このところ
スタッフ話ばかりだったので、久々のみさき&七瀬両大隊長にご出勤願いました。
これまでのみさき話を書いて下さった方、割り込み失敬。そちらの予定をぶちこわして
いなければいいのですが。
あと、軍事顧問殿。揚げ足取りのような内容を書いてしまってごめんなさい。端から見ると
あまりにも美味しい単語だったもので(w とりあえず鍵としてそちらに対しては「何だこ
りゃ」という戸惑いが先に立っている……といった感じです。問い合わせについては『所有』
云々は触れてません。文書を入手したとおおっぴらにするわけにはいきませんから。

それから、>792と微妙に食い違ってしまいますが、一個旅団では心許ないので鍵に援軍付け
ます。合わせて鍵の戦力はおよそ一個師団になる予定。柳川、高橋とちょうど三竦みになり
うる体制を作ってみようかと。

空き地の町への出撃自体はこの続きで書きます。今夜中……に書けたら良いなあ。

しかし、長いなあ……ごめんなさい。しかもこれでも半分ってのが……。


<おまけ>
 みさきは七瀬と並んで駆けながら、ぽつりと呟いた。
「ところで、七瀬少佐」
「なに?」
「最初の罵詈雑言は、ちょっとオリジナリティに欠けたね。五十八点ってところだよ」
「やかましいっ!」
829魔王の悩み:02/03/16 01:51 ID:CyikBlkB
 静かに、静かに、海底を進む黒い影がある。
 涙滴型の細長い胴体に、それとは不釣合いな小さな二本の翼をつけたその存在は、まさしく
海底に潜む魔鯨そのものである。
 攻撃型原子力潜水艦。この艦種は、50年近くにおよんだ東西冷戦のその期間の中、
世界を恐怖を支配する魔王のような存在だった。
 原子力機関の生み出す膨大なエネルギーは、この悪魔にほぼ永遠と同義語とも言える
潜行時間を与え、またその抵抗を極力軽減させる水中高速型船体ともあいまって、30ノット
以上の速力をこの艦に与えていた。
 世界の海のどこにでも出没し、世界を破滅に導く核弾頭を搭載したその存在は、魔王以外の
なにものでもい。
 リーフ海軍RR海底艦隊所属攻撃型原子力潜水艦「アビスボート」。それがこの魔王の名前である。
 そして今、この魔王の胎内では、その頭脳ともいうべき艦長が延々と悩み続けていた。
「……どうすればいいんだ」
 50代半ばの肩にRR大佐の階級章をつけた艦長は、不動の態勢で腕を組み、その頭皮の
目立ち始めてた頭をフル回転させながら何時間もの間、唸り続けていた。
 潜水艦の猫の額ほどしかない指令所では、彼を中心として、士官、下士官達が忙しく動き回っている。
 艦長は、部下達のの動きにまったく気を配ろうとする気配すらない。それほど彼の悩みは深いのだ。
 前回の定時連絡を行った際、それと同時に受信された葉鍵国の内情、艦長の悩みの元凶は、その
通信の内容だった。
 同志青紫大佐の戦死。それが彼を悩ます元凶だった。
 元々、「アビスボート」建造は青紫大佐が推し進めてきたプロジェクトであり、下川国家元帥が
進めてきた「ピース」プロジェクトとは対立状態にあったのである。結局は下川国家元帥が強行した
増税により、両プロジェクトはめでたく同時に進行することとなったが、それでもその間に起こった
対立は両者間に深い溝をつくっていた。
 それは両者が実戦配備された後も続き、現在までの間、双方は静かな戦い繰り広げていた。
830魔王の悩み:02/03/16 01:51 ID:CyikBlkB
 いや、「静かな」という表現は過ちかもしれない。時に両者の争いは音響魚雷の応酬にまで
発展したことすらあったのである。
 そのような関係であるからこそ、当然の如く「アビスボート」は下川派と呼ばれるグループからは
ある程度の距離をとっており、高橋上級大将の決起と同時に自らも下川国家元帥に対して反旗を
翻そうとする青紫大佐の提案は魅力的なものですらあった。
 しかし、それも高橋上級大将が決起ではなく独立という道を歩んだ為、完全に頓挫する形となり、
今まで通り表面上は下川国家元帥に従う素振りを見せている。
 それでも、まだ完全に諦めたわけではなく、青紫大佐とは定期的に連絡をとりあっていた。
 状況次第では、下川国家元帥に反旗を翻すチャンスはまだあると信じていたのである。
 しかし、それも青紫大佐の戦死という報により、完全に潰えることとなった。
 いや、それだけではない。今まで有形無形の下川派嫌がらせ、妨害工作に対して、「アビスボート」
をかばっていてくれた青紫大佐が死んだのである。中央の後ろ盾を失った非主流派将校達が
どうなるか、想像に難くない。
「……どうすればいいんだ」
 もう何度目になるかわからない艦長の虚しい響きを乗せたまま、「アビスボート」は静かに海底を
進み続けた。

 続く
831狗威 ◆inui/iEQ :02/03/16 01:55 ID:CyikBlkB
>>829-830 「魔王の悩み」

青紫大佐にチャンスを与えてみたりする(w
ていうか、空母を出したり、ヴァルキリーを出したりで
さっきから引っ掻き回してばかりですね、自分。ホント、申し訳ありません。
次はもっとおとなし目の話にしようかと思います。

>>816
たしかに地図はほしぃかも。
だれかサポートサイトを作ってくれたらありがたいな、と言ってみるテスト。
832名無しさんだよもん:02/03/16 02:02 ID:m/KhDoJR
そういえば阿鼻様のキャラって、ビル様しか知らないや。
どうすればいいんだ(w
833名無しさんだよもん:02/03/16 02:13 ID:lDFpAnS3
     ∧_∧ 
    < `ш´>    そういえば蝉丸君、さっきから前歯が疼くのだが
     (    )    誰か私の噂話でもしているのだろうか?
     |  |  |     ふむ、もてる男はつらいねー。
     (__.)_)
834軍事顧問:02/03/16 02:13 ID:Jx+GTqv8
>828 いつか柚木詩子がくるとは覚悟してました・・・でも茜を奴隷にしたわけでは無いので(汗)
しかし、リアリティーありますね。一般兵士の噂とは・・・

『茜の軍籍』の所有とキチンと表記しておけばよかったと後悔・・・と誤解を解かなきゃ為らない・・・ジーザース!
せっかく茜を過去の呪縛から解き放ったのに・・・中年と茜じゃつりあわないのか(泣)
地獄の戦場を見、傷つき戦争後遺症に苦しむ兵士達を優しく癒す天使としての茜・・・戦場に舞い降りた天使は再び奪い去られるのだろうか?

超先生助けて〜  泣いてばかりでも駄目だ・・・電撃作戦に切り替えようかな・・・
835青紫超参謀:02/03/16 02:27 ID:lDFpAnS3
         ∧_∧
         < `ш´>   微妙な立場だ。
       _φ___⊂)    葉にも鍵にも正統葉にもつけない微妙な立場
      /旦/三/ /|   ならば虚報で欺くのみ。RRの同士に伝達、ただし極秘で。
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |   一般RR公安情報部より信憑性のある報告として、エロゲ国の一軍がリリーフ国国境に集結、
    | RR参謀  |/   近日中に侵攻の恐れあり……、これを中上大将を通じて国家元帥に知らせるのだ。
836青紫超参謀:02/03/16 02:34 ID:lDFpAnS3
リリーフ国って何だ……( ;´Д`)ハァハァ

とりあえず、脅威の優先順位で下川が何を恐れるかですな。
青紫は椎原のリーフ攻撃を知らないけど、嘘から出た真。本当に国境に集結していて
とるに足らない某軍事顧問にかまってられなくなったとか。
せめて旅団規模が張り付いてるだけなら、殲滅の危機はあるまい
837航空戦開始ー頼もしい味方:02/03/16 03:10 ID:Jx+GTqv8
砲兵射撃準備完了。ハボックによる空襲無し。麓のTOWU発射機もOKだ。山中にも使い捨て戦法のTOWUを設置・・・
ハリアーUの第一陣が敵陣へ切り込み攻撃をかけ、ハボック2機を撃墜しノーダメージ
AV8BことハリアーU+の性能はたいしたものだ・・・
既に第二陣が出撃・・・
準備は既に整っている・・・道端に埋められたサッチェル爆薬とC4・・・金属探知機では探知が難しい・・・ 
 敵前衛上空 ハリアーU攻撃機第二編隊
「フォード・スリー、レーダー上に敵機を確認・・・」
「オーケィボーイズ!ぶっ潰せ!」
  管制塔からの返答は一言・・・要するに全力で叩き潰せの一言だ。
「オーケー、イッツ・ショータイム!」
 攻撃機の空戦レーダーには敵航空機が映し出されている・・速度からしてヘリだろう。その距離30km攻撃開始にしてはまずまず・・・
「フォード・スリ-ー、フォックス・スリー」
「フォード・フォー、フォックス・スリー」
 ずんぐりとしたハリアーから白い航跡を引きながらAIM120通称アムラーム中射程AAMが発射される・・・最大射程は50kmだが、低速の航空機を狙う場合はこの距離でも十分命中する・・・
ハリアーU2機は一回の射撃で2発のアムラームを僅かな感覚で発射する・・・緊張した面持ちでパイロットはミサイルと目標の距離を見定め旋回を繰り返す・・・距離をある程度保てばまず撃墜されない・・・・
正し、超低空飛行の場合や、岩場、ビルの陰等に攻撃ヘリが待ち伏せている可能性があるので敵師団には近づかない・・・
838航空戦開始ー頼もしい味方:02/03/16 03:11 ID:Jx+GTqv8
「フォード・スリースプラッシュ!」
「フォード・フォー・・・外した畜生!第二撃に移る。」
 アムラーム4発で一機撃墜・・・効率は非常に悪いが兵器は豊富に存在する・・・我々は追い詰められており戦わざるを得ない・・第二撃が敢行され1機始末した。
「フォード・スリー・・・ミッション終了!補給の為帰還する。」
 全て陸上基地で運用は危険と判断され半数は揚陸艦艇からの出撃である・・・以後、反復攻撃が為されて行くだろう・・・敵SAMの射程には絶対に近づいては為らない。
 4機1編成の編隊を作成し、2機が空戦、2機が地上攻撃担当という案も計画中である・・・前衛を飛び越し移動中の本隊に対してアウトレンジからマーヴェリックで始末する・・・
だがこの方法を用いると『敵師団の進撃は遅れ』、敵空母艦隊が接近するのを許しかねない・・・だが連中はどうあがいても『1週間』時間が掛かる・・・それに空軍機の問題もある・・・
 だから速戦即決で敵航空兵力のを殲滅しなければならない・・
 車長は司令部の地図に目をやった・・・道は一本で防ぐ事は出来るが、第二撃がきた場合援軍が無ければ滅びてしまう・・・そこへ最悪の一報が入る・・・
報告!偵察写真より鍵軍団がアクアプラスを進発・・・当方面へ向かっております!」
 ついにその時が来た・・・招かれざる客だ・・・高橋正統リーフと鍵が直接戦えばファシストを喜ばせるだけだ・・・なら目的は一つしかない・・・
「鍵か・・・茜の故郷であるタクティスと呼ばれた地域を見捨て鍵国を設立した・・・タクティスの現状を見よ・・・そこは最前線とされ誰も・・・一兵も援軍を寄越さなかったじゃないか!」
 そう、この空き地の町は茜中隊により守られていた・・・装備は新品でも新兵ばかり・・・窮地に陥っても本国は兵を寄越さなかった・・・そしてそこで戦う指揮官は・・・
「茜を見殺しにしておきながらいまさら俺達顧問団を叩き潰そうと言うのか・・・」
 だが事実は事実・・・遠野財団軍の猛攻の前に置き去りにされた茜中隊・・・それを救ったのは俺たち顧問団だ・・・基地外は精神病院へ行けと・・・
「でも一理あるだろうな・・・俺は何処から見ても基地外だ。だが、折原大隊長は援軍さえ寄越さなかったじゃないか!再三の援軍要請にも・・・」
839航空戦開始ー頼もしい味方:02/03/16 03:14 ID:Jx+GTqv8
 次の瞬間車長は45口径を抜きテーブルを用いたバリケード・スタイルの射撃姿勢を取る・・・砲手はM4カービンを構え、偵察員も同じく・・・
「ならば、戦わずに済ませれば良いのではないかな?」
  全く知らない声だった・・・
「撃つな車長・・・彼等は味方だ。」
 だが、次の声は知っている・・・作戦地域へ赴いた筈の大佐が妙なモノを連れて現れた・・・ニダーにも似ているが口元を見れば誰でもわかる・・・
「青紫だな・・・超先生こと100円参謀・・・」
 みさき大隊を見殺しにしようとした張本人・・・ファシストの先兵・・・だが撃てなかった。
 ・・・だってソイツも同じ目をしていたんだ・・・俺たちと・・・戦場に翻弄され傷ついた・・・納得した車長は銃を降ろした、それに皆が続く・・・
 少しの間の後・・・
「岩切だ、正直驚ろいている。基地外集団との噂もあったからな。」
 特殊部隊の接近に気付き即座に銃撃体制を取れる輩・・・軍事顧問団の噂とはズレがありすぎる・・・岩切自身少し驚いていた。
「基地外結構・・・ところで、君達が亡命を申請していた?」
「そうだ。あともう一人いるんだが」
  超先生が窓の外を指差す・・・そこには揚陸艦へ運ばれようとしている担架に乗せられた男と数人の女性兵士が従っている。
「坂上蝉丸・・・今重傷を負って手当てを受けている。」
 そうだ・・・ロディマスで人悶着やったらしく、しかも偽自由主義者とも仲が悪い連中・・・
「OK・・・過去のことは忘れちまおう・・・君達は此処では階級は抜きだ。同じ戦場で傷ついた者を見捨てる事は俺達は出来ないからな。」
「それより・・・聞いて欲しい・・・現在RR装甲師団が接近中で我々顧問団は先ほど制空作戦を発動した・・・だが我々にとって悪い事に鍵軍団が接近し始めた・・・」
「里村茜のことだね・・・」
  ニヤリと笑みを浮かべて超先生が車長を見据える・・・
「車長と読んでくれ・・・少将の階級は飾り・・・茜は・・・見捨てられた彼女を誰が守るんだ?」
「ムキにならんでくれたまえ・・・それより作戦会議ではないのかな?」
 さらりと超先生は非難をかわし、地図と部隊配置状況を見渡す・・・
840頼もしい味方ー情報戦開始:02/03/16 03:20 ID:Jx+GTqv8
 ニヤリと笑みを浮かべて超先生が車長を見据える・・・
「車長と読んでくれ・・・少将の階級は飾り・・・茜は・・・見捨てられた彼女を誰が守るんだ?」
「ムキにならんでくれたまえ・・・それより作戦会議ではないのかな?」
 さらりと超先生は交わすと地図と部隊配置状況を見渡す・・・
「これじゃあ一度敵を撃退したら厳しいのではないのかね?」
「判るのか?100円参謀が?」
「馬鹿にしてもらっては困る・・・デキスギ師団のことはあれは作戦だったのだからな・・・シンパを抹殺するという意味での。」
「オ−ケィ・・・で・・・超先生・・・・アンタならどうする?」
「参謀と呼んでくれたまえ・・・もっとも今は・・・いややめた。とにかく鍵が迫っているのならRRと鍵を戦わせたらどうかね?仲の悪さは天下一品だよ。」
 超先生はトンでも無い事を言う・・・でも一理あることは判っていた・・・
「でも正統リーフと同盟したんだろ・・・私達の身柄は?」
「問題ない・・・俺たちと同じように戦場で傷ついた者を俺達は守ってみせる。」
 車長の回答に男装の麗人は黙り込んだ・・・鍵が接近している以上立場は非常に怪しい・・・そんな時だった・・・AIR航空隊が空母艦隊と戦うべく出撃中との報告は・・・

 当面は航空機の運用体制は変えずに済みそう・・・車長はそれでも安心できなかった・・・援軍である乾戦車隊がまだ来ない事を・・・

そして超先生による情報戦も同時に行われる・・・それが >835 の内容である。
上手くいけば鍵軍団と和解できるチャンスもあるかもしれないし、RR師団と鍵軍団が鉢合わせを起し、その間に乾戦車隊が到着すれば十分・・・
 かくして強力な援軍の元戦闘は続いて行く・・・

続く
841軍事顧問:02/03/16 03:28 ID:Jx+GTqv8
投稿ミスで>845の最初の4行は重複してました、すいません。

茜問題・・・和解できるか?それとも鍵と一戦交える事に?RRをあわせて三つ巴?
超先生の作戦成功を祈る・・・

鍵の進軍は折原少佐の陰謀かッ? 茜が思い通りにならないからって・・・嘘です。

>835 参謀殿
進言サンクス! 超先生の作戦を取り入れつつ戦闘を続行・・・
正統リーフとは同盟を打診しましたので少々修正しました・・・でも身柄引渡しだけは絶対に応じない所存です。


コソコソまた始めます・・・
842軍事顧問:02/03/16 03:33 ID:Jx+GTqv8
>840でした・・・投稿ミスは・・・

ジーザス・・・最悪の場合も想定してまたコソコソ始めます・・・

状況
1、鍵空軍は空母艦隊に向け出撃準備中
2、空母艦隊は空き地の街まで一週間かかる
3、RR師団の航空戦力に打撃を与えつつ、情報戦により戦闘を回避する事。
4、正統リーフと同盟関係は持つが、超先生や岩切、蝉丸の身柄引渡しは絶対に応じない
5、鍵軍団とは正直戦いたくない、里村茜に関する誤解を解くべきか、一戦交えて追い払った上で交渉するかを検討。
6、超先生達をかくまった事で正統リーフとの関係がマズイ物になることも想定しておく。
7、顧問団に領土的野心は無い事を再確認すること。
843名無しさんだよもん:02/03/16 03:38 ID:m/KhDoJR
ところで>>621さんの作品はいつ出るんだろ。
844名無しさんだよもん:02/03/16 03:45 ID:lDFpAnS3
超先生の生存がばれたら、正統リーフよりもむしろシェンムーの方が躍起になって攻めてきそうだ。
つか、もとより下川シンパのデキスギ大隊に配属された青村早紀ちゃんピンチだ( ;´Д`)ハァハァ
845名無しさんだよもん:02/03/16 03:52 ID:lT3iSGua
欺瞞情報が看破され、久瀬たんにいろんな拷問を受けちゃう青村早紀たんハァハァ……(;´Д`)
846名無しさんだよもん:02/03/16 03:54 ID:lDFpAnS3
>>844
軍事顧問団を攻撃じゃなくて、超先生のことね
847名無しさんだよもん:02/03/16 04:03 ID:lDFpAnS3
ショートカットつり目で気の強そうな美人だけど実は泣き虫な早紀タン( ;´Д`)ハァハァ
中上ーっ! 助けろーっ!
って、うわ、2・14事件の再来かっ!? 
848名無しさんだよもん:02/03/16 04:09 ID:lT3iSGua
って、そうか。
なんか違和感あると思ってたら、軍事顧問団は麻枝が空き地の街
救援のために兵を進めてることを知りうる立場にないんだな。
茶々入れる前に読み直してよかたーヨ(藁
849魔王の軍勢1:02/03/16 11:00 ID:/sPHBYwu
 正統リーフ総帥高橋龍也は正直焦っていた。当初のプランは下川を挑発して彼の軍をお
びき出して、無理やり仲間に引き込んだ鍵と軍事顧問団と共同で圧倒的な戦力でマッタリと
叩き潰す筈であった。がしかし、まさかアビスボートとピースそして護衛艦隊群まで引っ張
り出してくるとは思わなかった。急きょ戦略の書き直しに迫られた彼は、後に琥珀大佐に、
こう独白したという。
レポート期日前日に、真っ白なレポート用紙に泣きながら文字を埋めるアホ学生のような
気持ちが分かった。
 そしてその時彼が下した判断は以下の通りである。
 軍事顧問団の要求は全面的に受け入れる。
 ホワイトアルバム級強襲揚陸艦の母港、フキフキ港への軍事顧問団の艦艇の入港許可。
 HMX−13を同港に向かわせる。
 乾戦車大隊を空き地の町へ救援に向かわせる。
 同時に以下の兵器を軍事顧問団へ貸し与える。
 多連装ロケットシステムMLRS
 96式多目的誘導弾システム 誘導方式 : 光ファイバTVM(Track Via Missile)赤外線誘導方式
 地対空誘導弾改良ホーク 誘導方式 : セミアクティブ・レーダ・ホーミング方式
 葉鍵軍の艦隊が到着するまに、なんとか装甲師団を潰滅させなければ、勝ち目はないな…。
 そう考えているとき、部屋に彼の参謀が入ってきた。
「総帥、装甲師団の名称が分かりました。サテライト・システムの捉えた映像の中の戦車に、エ
ンブレムが移ってました。敵は、第10RR装甲師団トゥーハートです」
850魔王の軍勢2:02/03/16 11:01 ID:/sPHBYwu
 山荘要塞、シェンムーズガーデン。その王座には下川が魔王のように座し、そしてその傍には
彼の側近である、久瀬警察少将が控えていた。
 その王の間に、もう一人の側近、第13RR師団司令官柳川裕也中将が入っていく。
 ダークスーツに長身、眼鏡の奥の端正な顔に光る紅い眼。さながら魔界の軍団長のようである。
「閣下、俺の師団の出撃準備は完了した。これより、空き地の町の取り戻しに向かう」
「すまんのう、柳川お前には別に仕事が出来た。空き地の町には、高槻中将の第10RR装甲師団
トゥーハートを向かわせるわ」
 下川のその言葉に柳川はホンの少し、眉を動かした程度で、口を開く。
「で、俺の新しい仕事は何だ。時間は無いんだ。もう変更はきかんぞ」
下川は首を少し上に向けながら、もう一人の彼の側近の名を呼ぶ。
「久瀬」
「エロゲ国との国境争いで防衛網の一部が破られ、エロゲ軍1個師団に進入されました。中将閣下
には、その蛮軍1個師団を叩き出して頂きたい」
「違うで、久瀬。やのうて、皆殺しや、一匹たりとも葉鍵国から出すな」
「は、訂正します。殲滅して頂きたい」 
「国境警備の任務は東部方面と鍵の連中の仕事ではないのか?」
「それがのう、柳川。東部の連中、侵入された際手ひどくやられて、このままでは、今後警備を行
う事は不可能だから、一旦ビックサイト平原まで撤退さして、戦力を立て直さしてくれと泣きつい
てきよった。鍵の連中は敵の本体と睨み合いが続いていて、進入してきた連中を叩けば、自分達が
後背から叩かれるから動けない。どいつもこいつも情けないやちゃでホンマ」
851魔王の軍勢3:02/03/16 11:03 ID:/sPHBYwu
 エロゲ国がその日とった戦術は以下のものであった。先ず、本体が鍵の国境警備軍と小規模な戦闘
を行う。そして、即座に退却し睨み合いを続ける。それを見た東部方面の警備軍が迎撃(救援ではな
い)に向かう。それを迂回したエロゲ国の別働隊1個師団が、側面から切り付けてきた。
 あとは東部方面の警備軍は熱したナイフで切り裂さかれるバターのように戦列を崩壊させていった。
 そして、この作戦を指揮した男の名を聞いた時、下川は微かな驚きを感じた。
 椎原旬。元葉鍵国仕官である。
「あのガキャ、ズンパン戦線の敗北を粛清ではなく、追放だけで勘弁してやったのに、恩を仇で返し
よってからに…。にしても、これだけの才能があるんなら、あんとき見せんかい」
 下川が苦虫を噛み潰したような顔で言う。と其処に久瀬が口を挟む。 
「いえ、この迂回戦術は久弥直樹大将のものとよく似ています。実際に指揮したのは久弥直樹大将で
しょうそれに、あの男にこんな大規模戦闘を行えるだけの器量があるとは思えません」
「そうやあの男、以前お前が大佐扱いでメイビウス軍の総参謀長になっとるというてたな。そうか、
あの男までわしに牙を剥くか。こらあ、高橋と鍵潰した後はメビウスやな」
「しかし、後半は椎原の独断ですね。久弥大将なら、この後葉鍵国に侵入しようとはせず、迂回させ
た戦力を鍵の国境警備軍の後背につかせ挟撃する筈です。恐らく、呆れは果てもう直ぐしたら、見捨
てて、撤退を始めるでしょう」
「一気にわしの首を取る気か?相変わらずのボンボンやのう。まあええわ。そう言う訳や、柳川いっ
てこいや」
 先程から黙って壁に、背をもたれていた柳川に言う。
「了解した。反逆者の首を剣に掲げて、閣下に献上しよう」  
 後世の歴史家に3人の下川の部下こう呼ばれることになる。 
 柳川は魔王の剣
 久瀬は魔王の盾
 黒マルチは魔王の軍馬
 自分達が後の歴史化に魔王下川の暗黒神話と呼ばれる、幾重もの戦歴を築き上げることになる
ことを、まだこの三者は知る由も無かった。
852名無しさんだよもん:02/03/16 11:07 ID:/sPHBYwu
 誰か久弥、椎原サイドの話書いてくれないかな〜
853昇龍の丘(1/7):02/03/16 13:38 ID:C/0ucPyD
 ものみの丘に、歓声と怒号、そして重く唸るエンジン音が響き渡る。

「おお、こりゃまた豪勢な援軍だなあ……」
 第一連隊に属するONE大隊を率いる少佐、折原浩平は、丘の下に展開する部隊を見下
ろしながら、思わず歓声を上げていた。
 つい先日まで、麾下の部隊を虫喰いのように多方面に引き抜かれた上、エロ同人国と結
んだ身内の裏切り者達との激戦区に配備され、泥沼のようなゲリラ戦を這い回っていた頃
には想像もできなかった光景だ。

 戦車、自走砲、歩兵戦闘車……それらには一様に「Key」の三文字があしらわれ、そ
の下に白く書き込まれた数字が所属部隊を示す。ざっと見渡す限りでも、その所属がバラ
バラであることはすぐに分かった。

(第一と第二師団の混成……国内警備から、大隊……大きくても連隊単位で強引に引き抜
いてきたのか。国境の部隊は動かさない、ってのは確からしいな)

「しかし、こんな寄せ集めで大丈夫なのかね……?」
 誰にも聞こえないほどの声で、思わずそう呟いていた。
854昇龍の丘(2/7):02/03/16 13:38 ID:C/0ucPyD
 ものみの丘駐屯部隊の、幹部会議室として割り当てられた一際大きなテントの中。麻枝
元帥、涼元総参謀長、水瀬旅団参謀長の三人が待つそこに、古風な軍服に身を包んだ二人
の男女が現れたのは、援軍の到着から間もなくのことであった。

「ああ、良く来てくれたね」
「第一師団長、中将、柳也。お召しにより、ただいま参上つかまつった」

 柳也中将。義勇軍きっての『武人』として知られる。かの葉鍵師団創設の際には、葉の
ルミラ中将と師団長の席を争った剛の者である。

「裏葉さん、ご苦労様でしたね」
「いえ、これしきの事、どうと言うことはありませぬ」

 葉鍵師団に参謀として属していた裏葉中佐は、師団の解体と同時に水瀬参謀長の指示を
受けて本国へ戻り、増援部隊の編成を行っていた。
 マコピスト教会での会議の推移を受け、国境の部隊を動かさない方針をとったため、国
内警備に当たる二個師団から兵力を引き抜き、第一師団長の柳也が率いてここまで駆けつ
けたのだ。兵站の整備を本国に残る部隊に任せ、部隊編成も行軍の間に行うという強引な
出撃だったが、おかげでどうにか事態に乗り遅れずに済んだようだ。
「第一、第二師団から、合わせて二個旅団ほど。どうにかかき集めてまいりました」
「合わせて一個師団強、か。うん、それだけあれば、当面の事態の推移には対応できるだ
ろう。良くやってくれたね、みんな」
 柳也、秋子、裏葉といった幹部達に、麻枝は軽く頭を下げた。
 幹部達も、それぞれに威儀を正し、黙礼をもって答える。

「……では、さっそくですが今後のことについて打ち合わせをはじめましょう」
「はい。まずは高橋、下川両派の現状から……」
 涼元参謀長が切り出し、すかさず水瀬大佐が説明に入る。会話はすぐに実務的な内容に
移っていった。
855昇龍の丘(3/7):02/03/16 13:39 ID:C/0ucPyD
「……しかし、やはり国境警備の師団は動かさぬのですか?」
「一両日中には、第四、第七の両師団が出撃準備を完了いたします。その後はご命令さえ
あれば直ちに国境を突破し、こちらに合流できますが」
 柳也と裏葉には、やはりその点が気になった。とりあえず数はそろえたが、寄せ集めの
部隊ではいささか心許なくもある。正規の師団を投入できるならそれに越したことはない。
「いや、やはり国境警備の手は減らしたくない。エロゲ国の動きが活発になっている。外
部勢力の介入は何としても阻止しなくてはならないから」

 この時点で、彼らは椎原軍の侵入を知らない。

「それに、あまり数を増やすと補給にも負担が掛かります。こちらは敵地に乗り込んで戦
う事になりますし、高橋さんや下川の動き次第でどこに飛んでいくことになるか分かりま
せん。ならば、最小限の部隊で機動力を維持した方が得策かと考えます」
「なるほど……」
 麻枝と涼元の説明に、柳也は深く肯いた。
「主力の投入は機を見て行うよ。その二個師団に、戸越君のOHP師団、それと出来れば
あとひとつかふたつぐらい……一気に投入して戦線全体を制圧する。総力戦は長期化させ
ない。絶対にね」
「…………」
「まあ、その辺のタイミングは、こちらを信頼してくれ。涼元君や折戸さんもいることだ
しね。ちゃんと仕事はするよ」
「はっ、了解いたしました」
856昇龍の丘(4/7):02/03/16 13:41 ID:C/0ucPyD
 一夜明けて、増援到着の翌日。その報告が届いた時、麻枝元帥は柳也中将を招いて打ち
合わせを行っていた。同席は、義勇軍司令官の折戸大将のみである。

 双方の参謀達は部隊編成の為に飛び回っており、ここにはいない。この会談は作戦会議
というより、後方の司令官と前線指揮官の認識のすり合わせが目的だった。
 とはいえ、この段階ではKeyの戦略も確定していない。打ち合わせは簡単な確認で終
わっってしまった。

 そんなわけで、三人は麻枝が自ら入れた茶をすすり、雑談混じりの会話に移っていた。
「編成のほうはうまくいってるかい?」
 折戸が柳也に尋ねる。折戸としては実戦部隊の状況がやはり気に掛かるのだ。
「まあ書類上は。秋子殿と裏葉がいますからな、間違いの起こり様がありません」
「そうか……で、実際に使うには厳しいかね?」
「なにしろ強引に編成しましたからな……。せめて一週間は訓練に欲しいところですが、
そうも言ってられぬのでしょう?」
「ああ、下川と高橋さんが動き出している。数日中にはぶつかるだろう」
 そこにどのように介入するにせよ、あるいはしないにせよ、事態に即応できる戦力が無
くては話にならない。
「まあ、なんとかしますよ」
「そうか」
 それだけ言って、折戸は沈黙した。それは、目の前の武人に対する信頼の現れだろう。
「それで、何か他に不満は無いかい? 出来る限り何とかするが」
 次に麻枝が柳也に問いを発する。
「不満ですか? ……そうですなあ、参謀人事に少々」
「秋子さんと裏葉君で不満なのかい? 彼女ら以上に優秀な参謀はうちに居ないよ?」
「いや、能力の事じゃないんですが……なんというか、その」
「泣く子も黙る柳也将軍も、かの女傑二人に手玉に取られまるで益体無し、という訳じゃ」
 テントの入り口から、皮肉な声がかけられた。
 振り向いた三人の目に映ったのは、若い―――幼い、と評した方が似合うほどの―――
女性士官の姿だった。
857昇龍の丘(5/7):02/03/16 13:42 ID:C/0ucPyD
「神奈! お前が何故ここにいる!」
 士官の名はは神奈中尉。柳也中将の副官を務めている。
「なにを言うておる。私はお主の副官だろうが」
「俺は今元帥閣下と会議中だぞ。急ぎの用でないならいくらお前でも……」
「だからお主は益体無しだと言うのじゃ。緊急かつ重大な用でもないのに、私がわざわざ
将軍と元帥殿との会話を妨げると思うか。そこの守衛共が私をあっさり通すとでも思って
いるのか」
「ぐぐ……」
 立て板に水の如き神奈にすっかりやりこめられ、柳也は呻き声しか上げられない。
「柳也殿、副官人事にも不満を唱えるかい?」
 吹き出しそうになるのを堪えながら、麻枝が混ぜっ返す。
「いや……もういいです。いいですとも……何の不満もございません」
 柳也は俯いて、力無く首を振るばかりだった。この男、とことん女運がないらしい。

「それで神奈中尉。緊急の報告というのは一体なんだい?」
「うむ、正統リーフから面白い物を送ってきた。これをご覧じあれ」
 折戸に問われ、神奈は片手に抱えたノートパソコンを開いた。
「……これは……」
「……空母、ですね」
 そこにはぼんやりとだが、確かに巨大な船舶……それも、艦上で航空機を離発着させる
ためのものに特有な機構を備えた艦艇が写っている。
「うむ、秋子殿もそうおっしゃった。なんでもおろしや国の物にずいぶんと手を入れた
ものだとか」
「いよいよ、か……」
「下川の外道めも、味なものを持ち出してきたものよ」
858昇龍の丘(6/7):02/03/16 13:42 ID:C/0ucPyD
 一人沈黙を守ったままその画像に見入っていた麻枝は、顔を上げると鋭い視線を柳也に
投げかける。
「柳也殿」
「はっ!」
「直ちに部隊の主立ったものを会議室へ!」
「御意! 神奈、行くぞ」
「うむ」
 副官を従え、柳也は颯爽と身をひるがえす。

「柳也殿」
 その背に、もう一度麻枝が声をかけた。

「今すぐ出撃、と言われて……行けるかい?」
 援軍の到着から一日。部隊編成もまだ机上のものでしかない状態だ。

「……何とかします。そう、お約束しましたな」
 柳也は、不敵に笑って答えた。
 それはまさに、戦場にこそ生き甲斐を見いだす狼の笑いだった。
859昇龍の丘(7/7):02/03/16 13:43 ID:C/0ucPyD
「ご苦労様、みんな」
 麻枝以下、Keyの最高幹部達が入ってくると、待っていた士官達は一斉に敬礼をもって
出迎えた。麻枝は答礼もそこそこに、涼元を促して事態の説明に入らせる。
「皆さんも噂ぐらいは聞いていると思いますが、リーフの下川軍と高橋軍が間もなく戦闘状
態に入ります。戦力は双方ほぼ一個師団。場所は空き地の町。ただ下川の方には『おまけ』
があります」
 『おまけ』の一言に、指揮官達の興味が涼元に集中する。そんな中、末座近くに座る二人
の少佐だけが少し早く……『空き地の町』に反応し、一瞬身体を強ばらせた。
 だが、他の誰もそんなことに気付かないまま、涼元参謀長の解説は続く。
「空母が一隻。当然艦載機も込みでしょう。大体30機弱といった所でしょうか」
「で、青くなった高橋さん達がこっちに泣きついてきた。向こうが下手に出てくれるなら、
高橋さんと組むのに否やはない。よって正統リーフと結んで下川を撃つ」
 涼元の解説を引き継いで、麻枝が政治状況を語る。
「諸君の最初の目標は空き地の町へ侵攻してくる敵部隊の撃破。ただし無理はしないこと。
その辺の加減は……」
 居並ぶ士官達を見回し、麻枝は笑顔で、
「君達に任せるよ。よろしくやってくれ」
「はっ!」
 士官達は一斉に席を立ち、背を伸ばして敬礼する。

 それを受け、麻枝達も席を立つ。折戸大将が一枚の辞令を片手に一歩前へ進んだ。
「柳也中将!」
「はっ!!」
 折戸に名を呼ばれた柳也はその前へと進み、両手を地について頭を下げた。
「貴官にこの臨時集成師団の全指揮権、及び対リーフ戦線の全権を委任する。最善を尽くし
て事に当たってくれ」
「ご命令、謹んでお受けつかまつる」
 柳也は深く頭を下げ、辞令を受領した。士官達が再び一斉に敬礼する。

 この瞬間、龍は丘から解き放たれた。
860鍵軍編成表1:02/03/16 13:44 ID:C/0ucPyD
鍵っ子義勇軍・リーフ方面軍編成
(大隊以下は主だったもののみ)
(※は>>604編成表から昇進)

鍵っ子義勇軍・臨時集成師団(通称募集中)
師団長・柳也中将
参謀長・水瀬秋子大佐
参謀・裏葉中佐 高槻涼少佐
司令部付・鹿沼葉子大尉 神奈中尉

  第一旅団(相沢祐一少将)
    第一連隊(倉田佐祐理中佐)(※)
     美坂大隊(美坂香里少佐)
    第二連隊(川澄舞中佐)
      水瀬大隊(水瀬名雪少佐)

  第二旅団(天沢郁未少将)(※)
    第一連隊(名無しの中佐)(※)
    第二連隊(名倉友里大佐)

  第三旅団(小坂由起子少将)
    第一連隊(折原浩平中佐)(※)
      みさき大隊(川名みさき少佐)
        柚木中隊(柚木詩子大尉)
     七瀬戦車大隊(七瀬留美少佐)
    第二連隊(長森瑞佳大佐)

  砲兵大隊(巳間晴香少佐)
    弾(名倉由依少尉)(笑)
  工兵大隊(住井護少佐)(※)
861鍵軍編成表2:02/03/16 13:45 ID:C/0ucPyD
(以下は麻枝元帥麾下義勇軍総司令部に直属)

AIR航空隊
  司令・神尾晴子大佐
    第一飛行中隊(国崎往人中佐)
    第二飛行中隊(神尾観鈴大尉)
    第三飛行中隊(霧島佳乃大尉)
    通天閣騎兵隊(霧島聖中佐)
    防空大隊(遠野美凪少佐)

特殊部隊MOON.(巳間良祐少佐)
862昇龍の丘:02/03/16 13:48 ID:C/0ucPyD
>>820-828の続き、Key師団出撃編です。

 Keyの臨時師団は装備、兵の練度、指揮官の質とも一級ですが、急造師団のため指揮系統
に難があります。空き地の町までの行軍中に再編を済ませますが、初期の戦闘では苦労するで
しょう。
 あと、師団の通称募集中です。臨時師団では格好が付かないので。

>軍事顧問殿
 鍵としては、茜についてさしたる関心を持っていません。柳也は出撃の時点で、茜について
何も知りません(説明を受けている時間がなかったため)。師団幹部で茜のことを知っている
のは秋子参謀長と相沢少将の二人だけですし、どちらも重大事とは思っていません。。
 そんなわけで、こちらはそっちが鍵の接近に殺気立っているなどとは想像もしていません。
 この方面の問題については柳也が全権を帯びていますので、彼や秋子さん、裏葉との交渉次
第。この面子が相手なら、そう酷いことにはならないはずなのですが……さて?

 あと、折原ONE大隊長(現連隊長)についても少しだけ触れておきました。彼は陰謀巡らす
タイプとも思えないので、こういう形にしましたが……。この辺、書き手の意識差が出るところ
ですかね。


 それにしても、やっぱり長いなあ……。しかも私が>862を書き込んだとたんにサイズ制限が……(汗)
863名無しさんだよもん:02/03/16 13:49 ID:AEgA36sp
投稿おつか〜。
でも、高槻って直前に下川派RR師団の師団長として名前出てない?
>>850
>高槻中将の第10RR装甲師団トゥーハート
とあるので、参謀長の人選に変更の要ありかと。
864名無しさんだよもん:02/03/16 13:51 ID:AEgA36sp
あと新スレ……(汗
葉鍵空軍スレに移動するか、新スレ立てるか、どうします?
このスレの余命14kbちょっと。
865853:02/03/16 13:59 ID:tvlbnpdd
>>>850
>>高槻中将の第10RR装甲師団トゥーハート
うぐぅ……>>73で高槻は葉鍵師団の参謀だったんですが……いつの間に寝返った。
まあ、こっちも高槻は惰性で入れてただけなので。その辺は次に書く人に
任せますわ。

で、新スレ……どうしましょうか。私、スレ立てしたこと無いので(汗)できれば
熟練の士にお任せしたいところですが。
866名無しさんだよもん:02/03/16 14:05 ID:WkgFe30m
 新スレ立てましょう。あそこはコメディやるみたいだし。
867名無しさんだよもん:02/03/16 14:26 ID:AEgA36sp
あー……そいやそうだったね。
>>73で高槻参謀出てたのか……存在忘れてたよ(w
>>159からずっと名前も出てなかったんだね……哀れな。

>新スレ
あっちが本当にコメディで独り立ちできるのか、ちょい疑問が残るけど……
やはり新スレが妥当なのかな?
漏れは立てられない(スレ立て規制に引っかかる……)ので、他の人よろ。
868名無しさんだよもん:02/03/16 14:28 ID:WkgFe30m
 73、ああ本当だ!気がつかなかった。どうしよう…。「あいつ悪党だから、
下川陣営にぴったりだなあと」入れたんだけど…。どっち陣営がぴったり来る
んだろう。
869853:02/03/16 14:50 ID:acHopANK
>73
……まあ、そこにあんまり拘られると、実は>>74で柳也の名が出ていたりも
するので、私自身が吊らねばならない罠が待っていたり。
ここまで出てなかったんだから、間に何かあったんだろう……ということで
>850のままで良いんじゃないでしょうか。

鍵が「いい人」ばっかりになってしまうのもどうかなー、とは思うのです
けどね。まあ今のところ生かす当てもないですし……。
870VN旅団
その日は第T連隊・第U連隊揃っての合同訓練が行われた。
正統リーフ国に属する兵士たちは確かに総司令官である高橋を、旅団長へと昇進した耕一を慕う者達ではあったが、
それでも…「日が浅い」というのは、拭えぬ事実だった。
戦場では、何が致命傷になるか解らない。
だが、日々の訓練は予防になる。健康な軍を維持できれば、痛手にも耐えられる。
編成されたVN旅団を自らの手足にする。
それが、彼ら将校の役目であり、義務であり…何より。
生き残る為の術であった。

「…第U連隊が押されていますね。…どうかしたのでしょうか…祐介さん」

ロディマスから少し離れた、野外訓練場。その、少し小高い丘から、耕一と楓、そして浩之が戦局を見守っていた。
確かに、少女の言うとおり、第U連隊は少しずつだが退がりはじめている。
いや、はからずとも退がらされていると言うべきか。
第T連隊を束ねる柏木千鶴は、正統リーフ国軍において恐らく随一を担う名将である。
だが、それにしても…。

「千鶴さんの部隊の動きが迅速なのは当然としても…祐介の野郎、調子悪いのかねぇ。…むぅ」

浩之はそう呟き、呻いた。
同年代で、同じ階級。ライバル視するな、というほうがムリな相談なのだろう。

「…藤田大佐。君は、第T連隊へと合流してくれ。
俺達は第U連隊へ合流する」
「お、耕一さん自らが指揮するんすか?こりゃいいや。
全力で行きますからね」

不敵な笑みを浮かべる自分よりもさらに若い将校に、微かに口の端を上げ。
耕一は楓を伴い丘を降りた。