1 :
名無しさん@京都板じゃないよ:
2 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/02/21(日) 19:07:18
金儲け祈願ばかりのインチキ稲荷
3 :
高野山真言宗僧侶:2010/02/21(日) 19:11:34
曹洞宗のくせに、弘法大師さまをお祀りして金儲けの道具にするのはいいかげんにやめてほしい。
お不動さんをまつ(って金儲けの道具にす)るのもやめろ。
4 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/02/22(月) 00:13:46
禅坊主のくせにダキニ天・不動尊・お大師様を金儲けの道具にするとは許せん!
5 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/02/22(月) 01:47:07
禅宗は胡散臭い
6 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/02/22(月) 01:55:36
真言宗のくせに一休さんを祀るのもやめろ
7 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/02/22(月) 06:16:39
一級なんか祀ってないよ。
8 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/02/22(月) 07:45:50
>>3 栄西や道元の意向はどうだったのかな?
加持祈祷に関しては。
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
ふるさととなりにし奈良の都にも色はかはらず花は咲きけり 平城天皇
翁とてわびやは居らむ草も木も栄ゆる時に出でて舞ひてむ 尾張浜主
耨多羅三みやく三菩提の仏たち我が立つ杣に冥加あらせたまへ 最澄
ふるさとの佐保の河水けふもなほかくて逢ふ瀬はうれしかりけり 藤原冬嗣
言繁ししばしは立てれ宵の間におけらむ露はいでてはらはむ 橘嘉智子
津の国のなには立たまく惜しみこそすくも焚く火の下に焦がるれ 紀内親王
老いぬればさらぬ別れもありといへばいよいよ見まくほしき君かな 伊都内親王
やよや待て山時鳥ことつてむわれ世の中に住みわびぬとよ 紀種子
思ひせく心の内の滝なれや落つとは見れど音のきこえぬ 紀静子
うつろはぬ心の深くありければここらちる花春にあへるごと 橘嘉智子
>>6 真言じゃねえよ馬鹿w
豊川稲荷は曹洞宗だよw
20 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/02/22(月) 13:40:46
似非曹洞宗
21 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/02/22(月) 19:03:57
民衆への曹洞宗浸透のためには、密教要素や土着信仰を取り込むことも止むを得なかったのですね。
やっぱり道元禅は敷居が高いので、目で見て分かりやす祈祷が広く受け入れられたのですね。
てかさ
真言宗の坊さんが言ってたんだけど
豊川の行法とか真言宗が伝授したって言ってるよ
うちは曹洞宗、うちは真言宗、うちは天台宗
みたいな排他性の感覚って戦後の感覚なんだよね
もっと突き詰めると明治の神仏分離令だとかに行き着くんだけど
密教伝来の時に弘法大師に教えを乞う他宗派の話は天台の最澄の話とか有名だけど
禅にせよ密教にせよ宗派に排他性は無いし禅宗だからどうのこうのって現在の感覚で見てる時点でおかしい
むしろ観想瞑想に特化した禅僧の祈祷はすごいだろうなと思う
おおいに結構だと思うよ
俺は修験道の坊さんだから雑密上等、神仏習合バリバリ
そういう下らんことを考えずに、日本人の宗教的寛容性に立ち返るべき
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
花の色は雪にまじりて見えずとも香をだににほへ人の知るべく 小野篁
年ふれば齢は老いぬしかはあれど花をし見れば物思ひもなし 藤原良房
奥山の岩垣もみぢ散りぬべし照る日のひかり見る時なくて 藤原関雄
をちこちのたづきもしらぬ山中におぼつかなくも呼子鳥かな 猿丸大夫
わが庵は都のたつみしかぞすむ世をうぢ山と人はいふなり 喜撰
浅緑糸よりかけて白露を玉にもぬける春の柳か 遍昭
春の日のひかりにあたる我なれどかしらの雪となるぞわびしき 文屋康秀
神な月時雨ふりおけるならの葉の名におふ宮のふるごとぞこれ 文屋有季
けふ桜しづくに我が身いざ濡れむ香ごめにさそふ風の来ぬまに 源融
32 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/02/23(火) 11:07:05
>>22 > むしろ観想瞑想に特化した禅僧の祈祷はすごいだろうなと思う
真言宗の高僧は
「真言宗は修行期間にびっしり加行カリキュラム詰め込みすぎ」
と述べておられる。
禅僧のほうがじっくり腰をすえて修行できてるんだろうね。
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
春のきる霞の衣ぬきをうすみ山風にこそみだるべらなれ 在原行平
世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 在原業平
思ひつつ寝(ぬ)ればや人の見えつらむ夢と知りせばさめざらましを 小野小町
時すぎてかれゆく小野のあさぢには今は思ひぞたえずもえける 小町が姉
春雨のふるは涙か桜花ちるを惜しまぬ人しなければ 大伴黒主
君がため春の野にいでて若菜つむわが衣手に雪はふりつつ 光孝天皇
吹きまよふ野風をさむみ秋萩のうつりもゆくか人の心の 常康親王
空蝉はからを見つつもなぐさめつ深草の山けぶりだに立て 勝延
別れをば山の桜にまかせてむ留めむ留めじは花のまにまに 幽仙
あれ前スレを空埋めで埋め立てた仕返し?
普通の住人だったらわかるけど、お前さんに腹を立てられてもねえ・・・
>>32 それは言えるよね
加行の期間が短く一ヶ月そこそこの道場もあるみたいだけど
そういう道場で伝報灌頂した坊さんは全般的に生臭い
mixiでよくいるんだけど「俺様は阿闍梨だぞ」とばかりに一般信徒とやりあっているのを見ると
師や先生と呼ばれるに達していないとおもう
免許かなんかと勘違いしているように見えてしょうがない
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
春来れば花見にと思ふ心こそ野べの霞とともにたちけれ 藤原因香
人を思ふこころ木の葉にあらばこそ風のまにまに散りもみだれめ 小野貞樹
浪のおとのけさからことにきこゆるは春のしらべやあらたまるらむ 安倍清行
明けぬとて今はの心つくからになど言ひ知らぬ思ひ添ふらむ 藤原国経
桜花散らばちらなむ散らずとてふるさと人の来ても見なくに 惟喬親王
今はとてかへす言の葉ひろひおきておのが物から形見とや見む 源能有
久方の月の桂も折るばかり家の風をも吹かせてしがな 菅原道真母
菅原道真
こちふかば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春をわするな 菅原道真
53 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/02/25(木) 09:56:54
きょうもまた頭突きで敵を倒すのさ 雀百までてろりずむ 藤原嘉明
54 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/02/25(木) 10:09:04
久しぶりにきてみたが、まだ和歌奉納やってるのかw
55 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/02/25(木) 10:12:30
あたたたた 悪を滅殺 拳四郎
武論尊
56 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/02/25(木) 11:13:35
れいてのしまで むねんにちった いしをうけつぎ ですまっち
やきゅうを やるぞ あすとろは
沢村えいじ
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
ふしてぬる夢路にだにも逢はぬ身はなほあさましきうつつとぞ思ふ 紀長谷雄
秋風に声をほにあげて来る舟は天の門渡る雁にぞありける 藤原菅根
雪のうちに春は来にけり鶯のこほれる涙いまやとくらむ 藤原高子
海人の刈る藻に住む虫のわれからと音をこそ泣かめ世をば恨みじ 藤原直子
富士の嶺のならぬ思ひにもえばもえ神だに消たぬむなし煙を 紀全子
桜色に衣はふかく染めて着む花の散りなむのちのかたみに 紀有朋
あはれてふことをあまたにやらじとや春におくれてひとり咲くらむ 紀利貞
深草の野辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染に咲け 上野岑雄
65 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/02/26(金) 10:46:56
きょうもまた頭突きで敵を倒すのさ 雀百までてろりずむ 藤原嘉明
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
曇り日の影としなれる我なれば目にこそ見えね身をばはなれず 下野雄宗
つくばねの峰よりおつるみなの川こひぞつもりて淵となりける 陽成院
もろこしも夢に見しかば近かりき思はぬ中ぞはるけかりける 兼藝
桜ちる花のところは春ながら雪ぞふりつつ消えがてにする 承均
清滝の瀬々の白糸くりためて山分け衣織りて着ましを 神退
あらたまの年たちかへるあしたより待たるるものは鶯のこゑ 素性
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
鶯の谷よりいづる声なくは春来ることを誰か知らまし 大江千里
おなじ枝をわきて木の葉のうつろふは西こそ秋のはじめなりけれ 藤原勝臣
ふる雪のみのしろ衣うちきつつ春きにけりとおどろかれぬる 藤原敏行
あやなくてまだき無き名のたつた川わたらでやまむ物ならなくに 御春有助
日のひかり薮し分かねばいそのかみ古りにし里に花も咲きけり 布留今道
君といへば見まれ見ずまれ富士の嶺のめづらしげなくもゆる我が恋 藤原忠行
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
春風は花のあたりをよきて吹け心づからやうつろふと見む 藤原好風
咲く花は千ぐさながらにあだなれど誰かは春を恨みはてたる 藤原興風
谷風にとくる氷のひまごとに打ち出づる波や春の初花 源当純
風吹けば花咲くかたへ思ひやる心をさへも散らしつるかな 平貞文
しののめの別れを惜しみ我ぞまづ鳥よりさきになきはじめつる 寵
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
あかざりし袖のなかにや入りにけむわが魂のなき心ちする 陸奥
逢坂のゆふつけ鳥にあらばこそ君が往き来をなくなくも見め 閑院
命だに心にかなふ物ならばなにか別れの悲しからまし 白女
春たてど花もにほはぬ山里は物憂かる音に鶯ぞ鳴く 在原棟梁
かりそめの往きかひ路とぞ思ひこし今はかぎりの門出なりけり 在原滋春
年のうちに春は来にけりひととせを去年とや言はむ今年とや言はむ 在原元方
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
秋の野におく白露は玉なれやつらぬきかくる蜘蛛の糸すぢ 文屋朝康
紅葉せぬときはの山は吹く風のおとにや秋を聞きわたるらむ 紀淑望
ときはなる松のみどりも春来れば今ひとしほの色まさりけり 源宗于
春たつといふばかりにやみ吉野の山もかすみて今朝は見ゆらむ 壬生忠岑
桜花けふよく見てむ呉竹のひとよのほどに散りもこそすれ 坂上是則
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
山川に風のかけたるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり 春道列樹
水のおもにあや吹きみだる春風や池の氷を今日はとくらむ 紀友則
袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ 紀貫之
春来れば雁かへるなり白雲の道ゆきぶりにことやつてまし 凡河内躬恒
冬河のうへはこほれる我なれや下にながれて恋ひわたるらむ 宗岳大頼
大空は恋しき人のかたみかは物思ふごとにながめらるらむ 酒井人真
うちはへて春はさばかりのどけきを花の心や何いそぐらむ 清原深養父
花の散ることやわびしき春霞たつたの山の鶯の声 藤原後蔭
102 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/03/05(金) 20:20:10
おのづから よこしまに降る 雨あらじ 風こそ夜半の 窓をうつらめ
104 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/03/06(土) 07:28:22
プロレスファン 乙
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ 紀貫之
鶯のなきつるなへに春日野の今日のみゆきを花とこそ見れ 藤原忠房
をみなへし秋の野風にうちなびき心ひとつをたれによすらむ 藤原時平
花すすき我こそしたに思ひしかほに出でて人にむすばれにけり 藤原仲平
春やとき花やおそきとききわかむ鶯だにもなかずもあるかな 藤原言直
秋ならで逢ふことかたきをみなへし天の川原におひぬものゆゑ 藤原定方
みじか夜のふけゆくままに高砂の峰の松風吹くかとぞ聞く 藤原兼輔
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
春風の吹かぬ世にだにあらませば心のどかに花は見てまし 宇多天皇
人はいさ我はなき名の惜しれば昔も今も知らずとを言はむ おほつぶね
人をとくあくた川てふ津の国のなにはたがはぬものにぞありける 承香殿中納言
朝まだきおきてぞ見つる梅の花夜のまの風のうしろめたさに 元良親王
かくてこそ見まくほしけれ万代をかけてにほへる藤浪の花 醍醐天皇
春霞たつを見すててゆく雁は花なき里に住みやならへる 伊勢
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
しののめにおきて見つれば桜花まだ夜をこめて散りにけるかな 大中臣頼基
我ならぬ草葉も物は思ひけり袖より外に置ける白露 藤原忠国
折りて見るかひもあるかな梅の花ふたたび春に逢ふ心ちして 藤原忠平
鶯のやどの花だに色こくは風に知らせでしばし待たなむ 藤原実頼
浅緑みだれてなびく青柳のいろにぞ春の風も見えける 藤原元真
123 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/03/08(月) 09:48:18
露だにも名だたるやどの菊ならば花のあるじや幾世なるらむ 藤原雅正
天つ風ふけひの浦にゐる鶴のなどか雲居にかへらざるべき 藤原清正
125 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/03/08(月) 11:15:26
きょうもまた頭突きで敵を倒すのさ 雀百までてろりずむ 藤原嘉明
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
わがごとく物思ふときやほととぎす身をうの花のかげに啼くらむ 藤原敦忠
くらはしの山のかひより春がすみ年をつみてやたちわたるらむ 藤原師輔
桜花こよひかざしにさしながらかくて千歳の春をこそ経め 藤原師輔
有明の月のひかりを待つほどに我が世のいたくふけにけるかな 藤原仲文
隠れ沼のそこの心ぞうらめしきいかにせよとてつれなかるらむ 藤原伊尹
わが思ひ空の煙となりぬれば雲ゐながらもなほ尋ねてむ 藤原兼通
おほかたの秋の空だにわびしきに物思ひそふる君にもあるかな 右近
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
いとかくてやみぬるよりは稲妻の光のまにも君を見てしか 大輔
あらたまの年越え来らし常もなき初鶯の音にぞなかるる 藤原玄上女
知るらめや霞の空をながめつつ花もにほはぬ春をなげくと 中務
秋風になびく浅茅の末ごとにおく白露のあはれ世の中 蝉丸
いづくとて尋ね来つらむ玉かづら我は昔の我ならなくに 源善
139 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/03/10(水) 11:47:12
さあいくぞ今日も大声出しまくるバブルの思い出いまいずこ 豊丸
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
かげろふに見しばかりにや浜千鳥ゆくへもしらぬ恋にまどはむ 源等
ゆきやらで山路くらしつほととぎす今ひと声のきかまほしさに 源公忠
いにしへも契りてけりな打ちはぶき飛びたちぬべし天の羽衣 源庶明
ふる雪の下ににほへる梅の花しのびに春の色ぞ見えける 源信明
氷だにとまらぬ春の谷風にまだうちとけぬ鶯の声 源順
空にもや人はしるらんよとともに天つ雲ゐをながめくらせば 源高明
七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞあやしき 兼明親王
147 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/03/11(木) 21:56:19
日々に 歌は書けども 尊天の 託宣ひとつ なきぞ○○○○ 山ノ下ノヲイラ
○ 印に適切な文字を埋めて奉納和歌に評を加えよ
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
忘るなよ程は雲ゐになりぬとも空行く月のめぐり逢ふまで 橘忠幹
見わたせば比良の高嶺に雪きえて若菜つむべく野はなりにけり 平兼盛
あさみどり春は来ぬとやみ吉野の山の霞の色に見ゆらむ 壬生忠見
物も言はでながめてぞふる山吹の花に心ぞうつろひぬらん 清原元輔
ほのかにぞ鳴きわたるなる郭公み山をいづるけさのはつ声 坂上望城
たづのすむ沢べの蘆の下根とけ汀もえいづる春は来にけり 大中臣能宣
三島江につのぐみわたる蘆の根のひとよのほどに春めきにけり 曾禰好忠
吉野山みねのしら雪いつ消えて今朝は霞のたちかはるらむ 源重之
春の日は花に心のあくがれて物思ふ人とみえぬべきかな 源重之女
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
ひとりねにありし昔のおもほえて猶なき床をもとめつるかな 朱雀天皇
逢ふことははつかにみえし月影のおぼろけにやはあはれとも思ふ 村上天皇
月影に身をやかへましあはれてふ人の心にいりてみるべく 源計子
よそへつつ見れど露だになぐさまずいかにかすべき撫子の花 恵子女王
わくらばに天の川波よるながら明くる空にはまかせずもがな 徽子女王
人しれず逢ふを待つまに恋ひ死なばなににかへつる命とか言はむ 本院侍従
桜ちる春の山べは憂かりけり世をのがれにと来しかひもなく 恵慶
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
冬の夜にいくたびばかり寝覚めして物思ふ宿のひま白むらん 増基
暮れはつる年惜しみかねうちふさば夢みむほどに春は来ぬべし 安法
大空の雨はわきてもそそがねどうるふ草木はおのがしなじな 源信
君すまばとはましものを津の国のいくたの森の秋の初風 清胤
なげきつつ独りぬる夜のあくるまはいかに久しきものとかはしる 藤原道綱母
とぶ蛍まことの恋にあらねども光ゆゆしきゆふやみの空 馬内侍
散るをこそあはれと見しか梅のはな花やことしは人をしのばむ 小大君
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
数ならぬ身ははしたかの鈴鹿山とはぬに何の音をかはせむ 小馬命婦
ひとりぬる人や知るらむ秋の夜をながしと誰か君につげつる 高階貴子
うき世には花ともがなやとどまらで我が身を風にまかせはつべき 賀茂保憲女
おほかたの秋来るからに身にちかくならす扇の風ぞかはれる 藤原為頼
見ても又またも見まくのほしかりし花の盛りは過ぎやしぬらむ 藤原高光
豊川稲荷スレなんかに和歌を奉納なんてしないで、
和歌専用のスレでも立てれば?
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
一重だにあかぬにほひをいとどしく八重かさなれる山吹の花 藤原長能
きえかへりあるかなきかの我が身かなうらみてかへる道芝の露 藤原朝光
人しれずおつる涙のつもりつつ数かくばかりなりにけるかな 藤原惟成
野辺みれば弥生の月の果つるまでまだうら若きさいたづまかな 藤原義孝
谷の戸をとぢやはてつる鶯の待つに音せで春の暮れぬる 藤原道長
うれしくも桃の初花見つるかなまた来む春もさだめなき世に 藤原公任
183 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/03/17(水) 20:23:51
豊川稲荷って、禅宗なんだよね?
>>183 曹洞宗だよ
行法としては真言宗に起源があるけど
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
さ夜ふけて風や吹くらむ花の香のにほふここちのそらにするかな 藤原道信
葉をしげみ外山の影やまがふらむ明くるも知らぬひぐらしの声 藤原実方
もろともに出でずは憂しと契りしをいかがなりにし山の端の月 藤原輔尹
君待つと山の端出でて山の端に入るまで月をながめつるかな 橘為義
いづれをかわきて折らまし山桜心うつらぬ枝しなければ 大中臣輔親
花見にと人は山べに入りはてて春は都ぞさびしかりける 道命
春のうちは塵つもるとも清めせじ花にけがるる宿と言はれむ 源兼澄
山里に散りはてぬべき花ゆゑに誰とはなくて人ぞ待たるる 源道済
春風はのどけかるべし八重よりもかさねてにほへ山吹の花 菅原輔昭
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
ながむるに物思ふことのなぐさむは月はうき世の外よりやゆく 大江為基
秋風にこゑよわりゆく鈴虫のつひにはいかがならんとすらん 大江匡衡
山たかみ都の春を見わたせばただひとむらの霞なりけり 大江正言
梅が香を夜はの嵐の吹きためて槙の板戸のあくる待ちけり 大江嘉言
思ひかねながめしかども鳥辺山はてはけぶりもみえずなりにき 円融院
夜もすがら思ひやるかな春雨に野べの若菜のいかに萌ゆらむ 具平親王
くらき夜の雨にたぐひて散る花を春のみぞれと思ひつるかな 一条天皇
201 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/03/19(金) 08:47:12
さあゆくぞ れこーでぃんぐで金儲け ゼニの花を咲かせてみせる 大江千里
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
月かげの山の端分けて隠れなばそむくうき世を我やながめむ 三条院
われが名は花ぬす人と立たば立てただ一枝は折りてかへらむ 敦道親王
露おきてながむる程を思ひやれ天の河原のあかつきの空 選子内親王
紫の袖をつらねてきたるかな春立つことはこれぞうれしき 赤染衛門
いかにして過ぎにしかたを過ぐしけむ暮らしわづらふ昨日今日かな 藤原定子
見るままに露ぞこぼるるおくれにし心も知らぬ撫子の花 藤原彰子
明けぬるか川瀬の霧のたえまより遠方人の袖の見ゆるは 源経信母
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
春のこぬところはなきを白川のわたりにのみや花はさくらむ 小式部内侍
聞きつとも聞かずともなく時鳥心まどはすさ夜のひと声 伊勢大輔
思ひやれ霞こめたる山里の花待つほどの春のつれづれ 上東門院中将
いとどしく春の心の空なるにまた花の香を身にぞしめつる 大弐三位
よそにてぞ霞たなびくふるさとの都の春は見るべかりける 能因
さ月やみ花橘に吹く風は誰が里までか匂ひゆくらむ 良暹
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
今よりは心ゆるさじ月かげの行方もしらず人さそひけり 藤原家経
もろともに山めぐりする時雨かなふるにかひなき身とはしらずや 藤原道雅
そらならばたづねきなまし梅の花まだ身にしまぬ匂ひとぞみる 藤原頼通
春雨にぬれてたづねむ山ざくら雲のかへしの嵐もぞ吹く 藤原頼宗
たづねつる宿は霞にうづもれて谷のうぐひす一こゑぞする 藤原範永
来ぬ人によそへて見つる梅の花散りなむ後のなぐさめぞなき 藤原定頼
221 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/03/22(月) 11:20:52
きょうもまた頭突きで敵を倒すのさ 雀百までてろりずむ 藤原嘉明
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
思ひかね形見にそめし墨染の衣にさへも別れぬるかな 平棟仲
花ならぬなぐさめもなき山里に桜はしばし散らずもあらなむ 相模
天の川そらにきこえし舟出には我ぞまさりて今朝はかなしき 加賀左衛門
あやめ草涙の玉にぬきかへて折ならぬねを猶ぞかけつる 弁乳母
おくりては帰れと思ひし魂のゆきさすらひて今朝はなきかな 出羽弁
はるばると野中にみゆる忘れ水たえまたえまをなげく頃かな 大和宣旨
228 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/03/23(火) 13:21:28
さあいくぞ がっぷりよつで たたかうぞ 相撲
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
山ざくら心のままにたづねきてかへさぞ道のほどはしらるる 小弁
梅ちらす風もこえてや吹きつらむ香れる雪の袖にみだるる 康資王母
しのべどもこの別れ路を思ふには唐紅の涙こそふれ 成尋阿闍梨母
何にかはたとへて言はむ海のはて雲のよそにて思ふ思ひは 菅原孝標女
散りかかる影は見ゆれど梅の花水には香こそうつらざりけれ 藤原兼房
花の色にあまぎる霞たちまよひ空さへにほふ山桜かな 藤原長家
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
ほのかにもしらせてしがな春霞かすみのうちにおもふ心を 後朱雀天皇
春風の山の高嶺を吹き越せば梢も見えぬ花ぞ散りける 源経信
立ちはなれ沢べになるる春駒はおのが影をや友とみるらむ 源兼長
吉野山もみぢ散るらし我が宿の木ずゑゆるぎて秋風のふく 源頼実
衣手に余呉の浦風さえさえてこだかみ山に雪ふりにけり 源頼綱
ふきくれば香をなつかしみ梅の花ちらさぬほどの春風もがな 源時綱
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
積もるべし雪積もるべし君が代は松の花咲く千たび見るまで 源顕房
吹く風をなこその関と思へども道もせにちる山桜かな 源義家
散りかかる花やむかしのわぎもこが重ねし袖の匂ひなるらむ 菅原在良
薄墨にかく玉づさと見ゆるかな霞める空にかへる雁がね 津守国基
梅の花かきねに匂ふ山里はゆきかふ人の心をぞ見る 賀茂成助
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
桜花日ぐらし見つつけふもまた月まつ程になりにけるかな 橘為仲
朝まだき霞なこめそ山桜たづね行くまのよそめにも見む 祐子内親王家紀伊
ながきよの月のひかりのなかりせば雲ゐの花をいかで折らまし 四条宮下野
夜をかさね待ちかね山のほととぎす雲ゐのよそに一声ぞ聞く 周防内侍
しめ結ひしそのかみならば桜花惜しまれつつや今日は散らまし 藤原通俊
さ夜ふくるままに汀(みぎは)やこほるらむ遠ざかりゆく志賀の浦波 快覚
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
山桜たづぬと聞くにさそはれぬ老の心のあくがるるかな 藤原師実
梅の花かばかりにほふ春の夜のやみは風こそうれしかりけれ 藤原顕綱
我もさは入りやしなまし時鳥山路にかへる一声により 藤原公実
道絶ゆといとひしものを山里にきゆるは惜しきこぞの雪かな 大江匡房
大井川ふるき流れをたづねきて嵐の山のもみぢをぞ見る 白河院
春のくるあしたの原をみわたせば霞もけふぞ立ちはじめける 源俊頼
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
ぬるるさへうれしかりけり春雨に色ます藤のしづくと思へば 源顕仲
聞くたびにめづらしければ時鳥いつも初音の心ちこそすれ 永縁
庵さす楢の木かげにもる月のくもるとみれば時雨ふるなり 瞻西
かへりこむほどをばいつと言ひおかじ定めなき身は人だのめなり 行尊
心こそ心をこらすものなれや思はぬ人をなに思ふらん 隆源
263 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/04/02(金) 13:16:22
262
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
身のほどを思ひつづくる夕暮の荻のうは葉に風わたるなり 源行宗
かきつばた浅沢沼のぬま水に影をならべて咲きわたるかな 源師頼
みむろ山谷にや春の立ちぬらむ雪の下水岩たたくなり 源国信
桜咲くうしろのかたの里ばやし春はむかひになりにけるかな 源仲正
霞しく木の芽はるさめふるごとに花の袂はほころびにけり 藤原顕季
春来ては花とも見よと片岡の松のうは葉にあは雪ぞふる 藤原仲実
五月雨に水まさるらし沢田川まきの継橋うきぬばかりに 藤原顕仲
夏山の青葉まじりの遅桜はつ花よりもめづらしきかな 藤原盛房
真葛はふ阿太の大野の白露を吹きなみだりそ秋の初風 藤原長実
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
春雨のふりそめしより片岡のすそ野の原ぞあさみどりなる 藤原基俊
祝ひつつしめゆふ竹の色見れば御代のけしきは空にしるしも 藤原俊忠
み吉野の大川のべの古柳陰こそみえね春めきにけり 輔仁親王
千歳まで折りて見るべき桜花梢はるかに咲きそめにけり 堀河天皇
けふ暮れぬ花の散りしもかくぞありしふたたび春は物を思ふよ 河内
春の夜は梢にやどる月の色を花にまがへてあかず見るかな 肥後
ありし世の恋しきままに古郷の花にむかひて音(ね)をのみぞ泣く 堀河院中宮上総
衣手は涙にぬれぬ紅のやしほは恋の染むるなりけり 二条太皇太后宮大弐
ちりつもる庭をぞ見まし桜花かぜよりさきにたづねざりせば 皇后宮摂津
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
みなかみに桜ちるらし吉野河いはこす浪の花と見えつつ 郁芳門院安芸
雪ふかき岩のかけ道あとたゆる吉野の里も春は来にけり 待賢門院堀河
よろづ代のためしと見ゆる花の色をうつしとどめよ白川の水 上西門院兵衛
ふみそめて思ひかへりしくれなゐの筆のすさみをいかで見せけむ 花園左大臣家小大進
むしあけの瀬戸のあけぼの見るをりぞ都のことも忘られにける 平忠盛
すみのぼる月の光にさそはれて雲のうへまでゆく心かな 藤原実行
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
今日やさは雪うちとけて鶯の都に出づる初音なるらむ 藤原顕輔
たちかへりまたやとはまし山風に花ちる里の人の心を 源師時
花さそふ嵐や峰をわたるらん桜なみよる谷川の水 源雅兼
さ夜ふかき雲ゐに雁も音すなり我ひとりやは旅の空なる 源雅光
たづねきて手折る桜の朝露に花の袂のぬれぬ日ぞなき 源雅定
玉垂の御簾さわぐまで風ふけばよどののうちも涼しかりけり 源兼昌
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
影きよき花の鏡とみゆるかなのどかにすめる白川の水 源有仁
春はなほ花のにほひもさもあらばあれただ身にしむは曙の空 藤原季通
水のおもに散りつむ花を見る時ぞはじめて風はうれしかりける 藤原成通
吉野山みねの桜や咲きぬらむ麓の里ににほふ春風 藤原忠通
夕されば玉ゐる数もみえねども関の小川の音ぞ涼しき 藤原道経
心あらば匂ひを添へよ桜花のちの春をばいつか見るべき 鳥羽院
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
かへる雁いく雲ゐとも知らねども心ばかりをたぐへてぞやる 祝部成仲
播磨潟すまの月よめ空さえて絵島が崎に雪ふりにけり 藤原親隆
おのづから花の下にしやすらへば逢はばやと思ふ人も来にけり 源頼政
思ひ寝の心やゆきて尋ぬらむ夢にも見つる山桜かな 藤原清輔
花ちればとふ人まれになりはてて厭ひし風の音のみぞする 藤原範兼
若菜つむ袖とぞみゆる春日野のとぶひの野べの雪のむらぎえ 藤原教長
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
下紐はとけずはとけず小夜衣そのうつり香にしむ身ともがな 藤原公能
散りまがふ花のよそめは吉野山嵐にさわぐ峯の白雲 藤原頼輔
花ゆゑにしらぬ山路はなけれどもまどふは春の心なりけり 道因
春といへば霞みにけりな昨日まで浪まに見えし淡路島山 俊恵
桜花散りなむ後のおもかげに朝ゐる雲のたたむとすらむ 登蓮
春来てもとはれざりける山里を花咲きなばと何思ひけん 寂念
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
年をへてつれなきものは桜花散るに耐へたる心なりけり 寂超
秋はきぬ年もなかばに過ぎぬとや荻吹く風のおどろかすらん 寂然
春くれば雪げの沢に袖たれてまだうらわかき若菜をぞつむ 崇徳院
聞く人ぞ涙はおつる帰る雁なきて行くなる曙の空 藤原俊成
けふ見ずはあすも尋ねん山桜夜のまのほどにさきもこそすれ 藤原公通
山のはに入日のかげはさしながら麓の里はしぐれてぞゆく 藤原公重
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
雲ゐよりつらぬきかくる白玉をたれ布引の滝と言ひけん 藤原隆季
月見れば思ひぞあへぬ山たかみいづれの年の雪にかあるらむ 藤原重家
たのめおかんたださばかりを契りにて憂き世の中を夢になしてよ 美福門院加賀
いづかたの梅の立ち枝に風ふれて思はぬ袖に香をとどむらん 小侍従
春の夜のおぼろ月夜やこれならむ霞にくもる有明の空 宜秋門院丹後
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
忍び音の袂は色に出でにけり心にも似ぬわが涙かな 皇嘉門院別当
なにとなく春になりぬと聞く日より心にかかるみ吉野の山 西行
惜しめどもかひもなぎさに春くれて波とともにぞ立ち別れぬる 覚忠
ほととぎすしのぶる頃は山びこのこたふる声もほのかにぞする 賀茂重保
身の憂さを思ひ知らでややみなまし逢ひみぬ先のつらさなりせば 静賢
咲きまじる花をわけとや白雲の山をはなれて立ちのぼるらむ 源仲綱
をとめごが真袖につめるつぼすみれ野に見るよりもなつかしきかな 源有房
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
よろづ代をちぎりそめつるしるしにはかつがつけふの暮ぞ久しき 後白河院
日をさふる真野の若竹影うすしいつまで残るこぞの雪かも 覚性法親王
浮雲のかかる程だにあるものを隠れなはてそ有明の月 近衛天皇
雪つもる嶺にふぶきやわたるらむ越のみ空にまよふ白雲 二条天皇
惜しみかね思ひこりにし我が心また花見ればあくがれにけり 顕昭
さへられぬ光もあるをおしなべて隔てがほなる朝霞かな 法然
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
今はとてたのむの雁もうちわびぬ朧月夜の明けぼのの空 寂蓮
梅が枝を吹きくる風の末なれや物なつかしき春のあけぼの 源師光
有明の月をこずゑにのこしおきて花よりしらむみ吉野の里 源通親
梅の花夜は夢にも見てしがな闇のうつつのにほふばかりに 平忠度
あたら夜の月をひとりぞながめつる思はぬ磯に波枕して 平経正
薩摩潟おきの小島に我ありと親にはつげよ八重の潮風 平康頼
343 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/04/18(日) 09:32:13
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
ながれての名だにもとまれゆく水のあはれはかなき身はきえぬとも 平行盛
344 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/04/18(日) 09:32:25
見わたせばあしたの原の薄がすみ薄きや春のはじめなるらん 惟宗広言
345 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/04/18(日) 09:34:24
風さゆるとしまが磯のむら千鳥たちゐは波の心なりけり 藤原季経
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
ふるさとの花に昔のこと問はば幾代の人のこころ知らまし 藤原成範
をしへおく形見をふかくしのばなん身は青海の浪にながれぬ 藤原師長
ながらへば我が世の春の思ひ出でにかたるばかりの花桜かな 藤原長方
身にしみて花をも何か惜しむべきこれも此の世のすさみと思へば 徳大寺実定
あかなくに袖につつめば散る花をうれしと思ふになりぬべきかな 藤原実国
あさぢ原葉ずゑにむすぶ露ごとに光をわけて宿る月かげ 藤原親盛
野辺の色はみな薄墨になりにけりしばしとみつる夕霧の空 藤原隆信
よしさらば逢ふと見つるに慰まむ覚むるうつつも夢ならぬかは 藤原実家
春の夜のあけ行く空は桜さく山のはよりぞしらみそめける 藤原実房
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
風わたる夕草かげに涼みきてただ一ときの秋ぞうれしき 藤原隆房
霞しく春の潮路を見わたせばみどりを分くる沖つ白波 九条兼実
春たつと聞くにも物ぞあはれなる花待つほどもしらぬ命は 殷富門院大輔
風かをる花のあたりに来てみれば雲もまがはずみ吉野の山 二条院讃岐
山ふかみ春ともしらぬ松の戸にたえだえかかる雪の玉水 式子内親王
谷陰は春めきやらず風さえて消ゆればこほる雪の下水 守覚法親王
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
身にとまる思ひをおきのうは葉にてこの頃かなし夕暮の空 慈円
思ひやる心やかねてながむらんまだ見ぬ花の面影にたつ 鴨長明
白露のなさけおきける言の葉やほのぼの見えし夕がほの花 藤原頼実
ちりぬれば匂ひばかりを梅の花ありとや袖に春かぜの吹く 藤原有家
むかひゐて立ちもはなれじ今日よりは花さきそむる窓の梅が枝 藤原公衡
夕日うつる梢の色のしぐるるに心もやがてかきくらすかな 建礼門院右京大夫
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
心にも袖にもとまる移り香を枕にのみや契りおくべき 平資盛
春風に下ゆく波のかずみえてのこるともなきうす氷かな 藤原家隆
かすみあへず猶ふる雪にそらとぢて春ものふかきうづみ火のもと 藤原定家
斧の柄もかくてや人はくたしけむ山路おぼゆる春の空かな 中山兼宗
み吉野の霞のうちに雪散りて行末とほき花の奥かな 藤原忠良
みよしのは山もかすみて白雪のふりにし里に春は来にけり 九条良経
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
白雲のたえまになびく青柳のかづらき山に春風ぞ吹く 飛鳥井雅経
たちそむる霞の衣うすけれどはるきて見ゆる四方の山の端 西園寺公経
ひとりのみながめて散りぬ梅の花しるばかりなる人はとひこず 八条院高倉
梅の花あかぬ色香もむかしにておなじかたみの春の夜の月 藤原俊成女
梅の花たが袖ふれしにほひぞと春やむかしの月に問はばや 源通具
春雨に野沢の水はまさらねど萌え出づる草ぞふかくなりゆく 源家長
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
難波潟かすまぬ波も霞みけりうつるもくもる朧月夜に 源具親
咲きかかる軒端の藤のしづくより色ふかくなる春のむら雨 藤原保季
山人の峰の桜を折りそへてかへるかざしもにほふ春風 藤原範宗
日かげみぬ深山隠れに流れきて雪げの水のまた氷りぬる 徳大寺公継
山桜さきちるときの春をへてよはひは花のかげにふりにき 藤原信実
あすも来む風しづかなるみ吉野の山の桜はけふ暮れぬとも 藤原行能
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
桜ばな老いかくるやとかざしても神の斎垣に身こそふりぬれ 祝部成茂
うぐひすの涙のつららうちとけて古巣ながらや春を知るらむ 惟明親王
ほのぼのと春こそ空にきにけらし天のかぐ山霞たなびく 後鳥羽院
風の音に耐へてもいかがす住みはてむ山のおくまで秋は来にけり 後鳥羽院下野
さほ姫の衣はる風なほさえて霞の袖にあは雪ぞふる 嘉陽門院越前
かきくらし猶ふる里の雪のうちに跡こそ見えね春は来にけり 宮内卿
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
あやしくぞかへさは月のくもりにし昔がたりに夜や更けにけむ 行遍
わたのはら朝みつ潮のいやましにすずしくなりぬ秋の初風 藤原知家
来ぬ人をあすも待つべきさむしろに桜吹きしく夜はの山風 藤原秀能
春の夜のあけのそほ船ほのぼのといく山もとを霞みきぬらむ 九条良平
明けばまた行きてとふべき梅が香を夜のまもおくる窓の春風 藤原基良
ながめこし山のすゑ野の夕霞その色となく惜しき春かな 中山忠定
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
雲のゐる遠山姫の花かづら霞をかけて吹く嵐かな 源通光
梅が香を夢の枕にさそひきてさむる待ちける春の山風 源実朝
山寺に秋のあかつき寝ざめして虫とともにぞなきあかしつる 明慧
伊勢の海はるかにかすむ波間よりあまの原なるあまの釣舟 行意
さてもまた忍ばむとこそ思ひつれたが心よりおつる涙ぞ 蓮生
梅の花あたりもしるく風すぎてにほひにはるる春の夜の闇 信生
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
春たけて紀の川しろくながるめり吉野のおくに花や散るらむ 北条泰時
逢坂の関の杉むら雪きえて道ある御世に春は来にけり 衣笠家良
わたの原霞もいくへ立つ波のゆたのたゆたに浦風ぞ吹く 九条道家
滝のうへのあさ野の原の浅みどり空にかすみて春雨ぞふる 藤原隆祐
誰が里の梅の立ち枝をすぎつらむ思ひのほかににほふ春風 西園寺実氏
雪のうちに春はありとも告げなくにまづ知るものは鶯の声 土御門院
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
春はなほかすむにつけてふかき夜のあはれをみする月のかげかな 土御門院小宰相
うつつにや恋ひわたるべき逢ふことはただ宵の間の夢の浮橋 藻壁門院但馬
かひもなし問へど白玉みだれつつこたへぬ袖の露のかたみは 藤原因子
にほの海やかすみて暮るる春の日にわたるも遠し瀬田の長橋 藤原為家
あら玉の年の明けゆく山かづら霞をかけて春は来にけり 順徳院
日をさふる楢のひろ葉に鳴く蝉の声よりはるる夕立の空 道助親王
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
紅のうす花ぞめの山ざくら夕日うつろふ雲かとぞ見る 雅成親王
あらたまの年も変はらで立つ春は霞ばかりぞ空に知りける 後堀河院
山のはにほのめくよひの月影に光もうすくとぶ蛍かな 道元
うき世をば花見てだにと思へどもなほ過ぎがたく春風ぞ吹く 葉室光俊
ふかき夜のあはれ知りけむいにしへの春のあふぎの月はかはらじ 藤原基家
夕立は山のあなたを過ぐれどもこの里までもすずしかりけり 笠間時朝
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします。
たかし山夕越え暮れて麓なる浜名の橋を月に見るかな 北条政村
跡たえて霞にかへる雁がねの今いくかあらば故郷の空 九条教実
見わたせば山の裾野に霧はれて夕日にむかふ松のむらだち 二条良実
みなかみは雲のいづくも見えわかず霞みておつる布引の滝 洞院実雄
庭のおもはつもりもやらずかつ消えて空にのみふる春のあは雪 花山院師継
はるかなる麓はそこと見えわかで霞のうへにのこる山の端 藤原為氏
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
露ふかき庭のあさぢに風過ぎてなごりすずしき夕立の空 京極為教
人とはぬ谷のとぼそのしづけきに雲こそかへれ夕暮の山 九条行家
枝かはす柳が下にあとたえて緑にたどる春の通ひ路 一条実経
咲きそむる花はさながらうづもれて雪のみにほふ梅の下風 源兼氏
梅の花あはれなる香にいつとしもわかぬ昔の春ぞ恋しき 平親清四女
さびしさの真柴のけぶりそのままに霞をたのむ春の山里 藻壁門院少将
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
おのづから風のやどせる白雲のしばしと見ゆる山桜かな 弁内侍
山の端をいでてさやけき月になほ光をそへて秋風ぞ吹く 後深草院少将内侍
涙のみ言はぬを知ると思ひしにわきて宿かる袖の月かげ 式乾門院御匣
けふ桜折らば折らなむ風吹かば夜のまもしらぬ花の梢に 安嘉門院高倉
色々にほむけの風を吹きかへてはるかにつづく秋の小山田 阿仏尼
咲きぬればかならず花の折にともたのめぬ人の待たれけるかな 藤原親子
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
見ずもあらで覚めにし夢の別れよりあやなくとまる人の面影 今出河院近衛
袖ふれば色までうつれ紅の初花染めに咲ける梅が枝 後嵯峨院
のどかなる波路の春もあらはれて霞によわる志賀の浦風 宇都宮景綱
雲も行き風もとまらぬ大空にきはなき色はかすみなりけり 他阿
しげりあふ峰の椎しば吹きわけて風の入れたる窓の月影 仏国
庭のおもはうづみさだむる方もなし嵐にかろき花のしら雪 津守国助
山の端はそこともわかぬ夕暮に霞をいづる春の夜の月 宗尊親王
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
霜枯れの葦まの風は夜さむにて氷によわる浪の音かな 性助法親王
あけやすきなごりぞをしき春の夜の夢より後の梅のにほひは 亀山院
山ざくら雲のはたての春風にあまつ空なる花の香ぞする 飛鳥井雅有
まつとせし風のつてだに絶えはてていな葉の山につもる白雪 九条隆博
桜色に山分衣うつろひぬかつちりかかる花の下道 世尊寺定成
みそぎせし昨日の瀬々の川波に秋たつ風やけふわたるらし 小倉公雄
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
おのづから都にかよふ夢をさへ又おどろかす峰の松風 近衛基平
かつ消ゆる庭には跡も見えわかで草葉にうすき春の淡雪 鷹司基忠
あかずのみ見すててかへる桜花ちらぬもおなじ別れなりけり 月花門院
かすむ夜の月にぞさらにしのばるる忘るばかりの春の昔は 覚助法親王
難波江やあしの若葉を吹く風にみどりをよする春のさざ波 一条家経
朝あけの窓吹きいるる春風にいづくともなき梅が香ぞする 二条為世
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
にほひくる風のたよりをしをりにて花に越えゆく志賀の山道 定為
風ふけば柳のいとの玉ゆらもぬきとめがたき春のあさ露 西園寺実兼
鳥の音ものどけき山の朝あけに霞の色は春めきにけり 京極為兼
のどかなる霞の空の夕づく日かたぶく末にうすき山の端 京極為子
われもつつみ君も忍びていはぬまのつもる月日ぞかこつかたなき 永陽門院少将
咲きわけし花の名はなほ知られけり秋の末野の霜枯れの頃 延政門院新大納言
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
白みゆく霞のうへの横雲に有明ほそき山の端の空 二条道良女
なべて世は暮れこそゆくに春雨のはるるか雲のひまのしらめる 伏見院新宰相
玉藻かるかたやいづくぞ霞たつあさかの浦の春の明ぼの 冷泉為相
ことかたも又ゆかしさに山桜おなじひと木をしづかにもみず 冷泉為守
風かよふ池のはちす葉波かけてかたぶくかたにつたふ白玉 小倉実教
友さそふ室のとまりの朝嵐に声をほにあげて出づる舟人 大江茂重
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
夕闇の鵜川のかがり下し過ぎてあらぬ蛍ぞまた燃えてゆく 大江宗秀
もろくちる花をばかろく吹きなして柳におもき春の 大江貞広
あふち咲く梢に雨はややはれて軒のあやめに残る玉水 平経親
芳野山なほおくふかきほどみえて春につづかぬ峰のしら雲 中臣祐臣
雨そそく園のくれ竹枝たれてゆふべしづかにうぐひすぞ鳴く 洞院実泰
さみだれに岸の青柳枝ひちて木ずゑをわくる淀の川舟 九条隆教
苗代に心のたねを蒔きそへてなくやかはづのやまとことのは 津守国冬
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
風にゆく峰のうき雲跡はれて夕日に残る秋のむら雨 北条時春
窓ちかき竹の葉風も春めきてちよの声あるやどの鶯 北条貞時
今朝のまの霧より奥やしぐれつる晴れゆくあとの山ぞ色濃き 仲覚
霧ふかき苑生の竹もうすずみの夕べかなしき山の奥かな 公順
春来れば雪とも見えず大空の霞を分けて花ぞちりける 後宇多院
のどかにもやがてなり行くけしきかな昨日の日影けふの春雨 伏見院
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
なほ冴ゆる嵐は雪を吹きまぜて夕暮さむき春雨の空 永福門院
入がたの月は霞のそこにふけてかへりおくるる雁の一つら 永福門院内侍
花すすき穂ずゑにうつる夕日影うすきぞ秋のふかき色なる 遊義門院
朝あけの窓吹く風はさむけれど春にはあれや梅の香ぞする 北畠親子
庭もせに声々ききし虫のねのときどきよわき秋の暮がた 藤原宣子
山のはの月は残れるしののめにふもとの花の色ぞ明けゆく 二条教良女
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
よしさらば思ひの外の人もとへまつは木ずゑの梅のにほひを 二条為子
夕暮の空こそ今はあはれなれ待ちも待たれし時ぞと思へば 章義門院小兵衛督
はかなくも今をうつつとたのむかな過ぎにしかたの夢にならはで 二条為道
吹きまよふ磯山あらし春さえて沖つ潮あひに淡雪ぞふる 二条為藤
明けぬれば色ぞわかるる山のはの雲と花とのきぬぎぬの空 惟宗光吉
いとはやも春来にけらし天の原ふりさけみれば霞たなびく 鷹司冬平
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
さかりなる嶺の桜のひとつ色に霞もしろき花の夕映え 飛鳥井雅孝
水まさる麓の河の音そひてなほ嶺ふかき五月雨の雲 道昭
明くる夜のをのへに色はあらはれて霞にあまる花の横雲 慈道法親王
のどかなる入相の鐘はひびき暮れて音せぬ風に花ぞ散りくる 鷹司清雅
ながき日をふりくらしたる春雨はさびしきことのかぎりなりけり 後二条天皇
とにかくに心ひとつを尽くしきていつを思ひの果てとかはせむ 達智門院
白みゆく空の光にかげきえて姿ばかりぞありあけの月 朔平門院
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
春をしたふ心の友ぞあはれなる弥生のくれの鶯の声 章義門院
花鳥のなさけまでをぞ思ひこむる夕山ふかき春のかすみに 後伏見院
おしなべて空にしらるる春の色をおのがねのみと鶯ぞなく 後醍醐天皇
我が宿をとふとはなしに春のきて庭にあとある雪のむらぎえ 夢窓疎石
うちなびく草葉すずしく夏の日のかげろふままに風たちぬなり 兼好
朝ぼらけ霞へだてて田子の浦に打ち出でてみれば山の端もなし 頓阿
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
いにしへを思ひ出でては霞む夜の月に涙の程をしるかな 浄弁
けふといへば雪げの雲も打ちなびき春くる空に霞みぬるかな 慶運
かへりみる都のかたも雲とぢてなほ遠ざかる五月雨の空 世尊寺行房
かへるべき道しなければこれやこの行くをかぎりの逢坂の関 北畠具行
ひとり見てなぐさみぬべき花になどしづこころなく人を待つらん 北畠親房
天の河空より消えてとまらぬや流るるみをの春のあは雪 二条為定
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
かすむ夜の光を花とにほふにぞ月のかつらの春もしらるる
わがこころ春にむかへる夕ぐれのながめの末も山ぞかすめる
志賀の浦や浜松がえの春の色を空にふかめて立つ霞かな
のどかなるけしきをよもにおしこめて霞ぞ春のすがたなりける
朝あけのこほる波まにたちゐする羽音もさむき池の村鳥
ながめのこす花の梢もあらし山風よりさきに尋ねつるかな
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
たのまじと思ふ心はこころにて暮れゆく空のまたいそがるる
草がくれ虫なきそめて夕霧のはれまの軒に月ぞみえ行く
あさみどり柳の糸のうちはへてけふもしきしき春雨ぞふる
時鳥さやかにを鳴け夕づくよ雲間のかげはほのかなりとも
風になびく柳のかげもそことなく霞みふけゆく春の夜の月
思ふことなくてぞ見ましほのぼのと有明の月の志賀の浦波
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
別るらん名残ならでも春の雁あはれなるべき曙の声
軒の梅は手枕ちかくにほふなり窓のひまもる夜はの嵐に
露ながら千草ふきしく秋風にみだれてまさる花の色かな
さても身の春や昔にかはるらんありしにもあらず霞む月かな
梢をばさそひもあかず梅が香のうつる袖まで春かぜぞ吹く
夏と秋とゆきあひの早稲のほのぼのとあくる門田の風ぞ身にしむ
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
世の憂さを空にもしるや神無月ことわりすぎてふる時雨かな
はるばると朝満つ潮のみなと舟こぎ出づるかたはなほ霞みつつ
花も見ず鳥をもきかぬ雨のうちのこよひの心何ぞ春なる
霜こほる竹の葉わけに月さえて庭しづかなる冬のさ夜中
松のうへに月のすがたも見えそめてすずしくむかふ夕ぐれの山
ひとむらの霞の底ぞにほひゆく梅の梢の花になるころ
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
吹きしをる千草の花は庭にふして風にみだるる初雁の声
あめつちのひらけしことも春のたつはじめややがてはじめなりけん
時しらぬ歎きのもとにいかにしてかはらぬ色に花のさくらむ
昨日けふ世はのどかにてふる雨に柳が枝ぞしだりまされる
降りかかる梢の雪の朝あけにくれなゐうすき梅のはつ花
有明の月と霜との色のうちにおぼえず空もしらみそめぬる
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
かへらじとかねて思へば梓弓なき数にいる名をぞとどむる
風かよふ明日香の里の梅が香に君があたりは春ぞ過ぎ憂き
さびしさは思ひしままの山里にいとふ人めのなどまたるらん
ちる花をせめて袂に吹きとめよそをだに風のなさけと思はん
分けゆけば花にかぎりもなかりけり雲をかさぬるみ吉野の山
いづる日に春のひかりはあらはれて年たちかへるあまのかぐ山
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
日にそへてのがれんとのみ思ふ身にいとどうき世のことしげきかな
名にしおふ花のたよりにことよせてたづねやせましみ吉野の山
白雪のなほかきくらしふるさとの吉野のおくも春は来にけり
わすれじよわするな神も月雪の夜半にたむくる松風の声
めぐりあふ今日はやよひのみかは水名にながれたる花のさかづき
いとせめて老いぬる身こそ悲しけれこの別れぢをかぎりとおもへば
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
さき匂ふ花も時ある萩の戸の昔にかへる朝まつりごと
紫の袖をつらねし面影のかすみもいくへ今日の初春
なほさゆる雪げの空のあさ緑わかでもやがてかすむ春かな
見わたせば山田の穂波かたよりになびけばやがて秋風ぞ吹く
わが宿とたのまずながら吉野山花になれぬる春もいくとせ
みよし野の滝のしら玉数そひてかつちる花にはる風ぞふく
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
今もなほ咲けばさかりの色みえて名のみ古りゆく志賀の花園
植ゑたてしまろが桜も哀れなりともに老木の春はいつまで
春雨のふる日やけふも暮れぬらしまだ落ちやまぬ軒の玉水
春さむみ猶ふきあげの浜風にかすみもはてぬ紀路の遠山
かすみつる空こそあらめ草の原おちてもみえぬ夕雲雀かな
桜花いまや咲くらむみ吉野の山も霞みて春雨ぞふる
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
志賀の浦やよせてかへらぬ浪のまに氷うちとけ春は来にけり
まさかきの春のみどりの色なれや霞ぞにほふあまのかぐ山
おしなべて霞みにけりな海山もみなわが国と春やたつらん
天の河春行く水のあはゆきやおちても袖にきえんとすらん
けふいくか花にやどりを契りきぬ春はさながら旅ごこちして
影さむみかさねて袖におく霜のしろたへ衣月にうつなり
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
のどかなる日影とともに軒ちかき梢にうつる鶯のこゑ
とりとむる物にもがなや梅が香を枕のうへにすぐる春風
春ながら今年の空は初雪にふりはへ神のめぐみをや見ん
朝日影にほへる山の春風にふもとの里は梅が香ぞする
今朝はまだ霞まぬ山も昨日より遠きばかりを春の色かな
天の戸をあくればやがて日の光神代のままの春やたつらん
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
このごろの風のにほひになしはてて花にはうすき四方の梅が香
はなに花なびきかさねて八重桜しづえをわきてにほふ比かな
すみれ草つみつつかへる春の野にたがためとなく袖ぬらしけり
山里にすむ身となれば帰るさを忘れし花の春ぞ恋しき
しるべとや越の白根にむかふらむかすめど雁の行すゑの空
おもかげはくらき軒端にみゆれども花に月まつ春のうたたね
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
消えもあへずけさやは桜雪とのみ思へばかをる春の山風
おもかげはかすめる花もとほからでこずゑにまよふ春の山ごえ
あかつきの夢をかけつつ一声にうつつ少なき時鳥かな
春の色の碧にうかぶ富士のねは高天の原も雪かとぞみる
埋れ行く野原の水の声なきもおちてしらする萩の下露
待ちあへぬ命に花をみ吉野やよし立ちかくせ峰のしら雲
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
明けわたる外山は雪の色そへて麓にさゆる夜の春雨
たが袖に契りおきてか梅のはな夕べの空を匂ひ行くらん
春来ぬとふりさけみれば天の原あかねさし出づる光かすめり
今日はまた咲き残りけり古里のあすか盛りの秋萩の花
そめつくす秋はもみぢのかたはらのまた深山木となる桜かな
水にのみふるをやは言ふ月にだに光きえゆく庭のうす雪
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
花を見ておもひ忘るる時あれど立ちされば又おもふ君かな
水のあわにきえぬ色香やうかぶらむ落ちても梅の花の下風
消えゆくも霞むもわかず峰の雪色うすくなる春雨の空
朝まだき春のものとて天の原ふりさけみれば霞みそめつつ
待ちわぶる人に咲きぬと告げんまも立ちさりがたき花の明けぼの
さびしさの種をぞうゑし宵々に夢おどろかす庭の荻原
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
梅の花にほふ夕べは身を分けて空にこころの春風ぞ吹く
ゆきてをる心のかへさいかならむ千里にかすむ山桜かな
ゆき暮れてうちぬる市の仮やかた都の夢を売る人もがな
あかなくの心をおきて見し世よりいくとせ春の明ぼのの空
花かすむ夕べをとへばおぼろ夜の月にもなりぬをちかたの里
色にそむならひと思へば春はただ花ぞ心の空になりぬる
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
帰るさの朝霧ふかし虫の音を夕露かけてたづねこし野に
日影まつ山下露の朝じめり風だにしらぬ花をみるかな
うつつこそさもあやにくにさそふとも夢路はゆるせ花の下風
荻の葉を時々風の露ふけば夜半の枕の夢のむらぎえ
たて残す槙の戸口のさむしろにひとすぢうつる月の影かな
思ひ寝になれこし花や今朝さくもなほ覚めやらぬ夢の面影
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
月はしづみにほひはうかぶ江の水を梅さく庭にせきもとめばや
花みずはうごかむものか我が心さしもしづけき春の夕べに
山里は心づくしもなぐさみもひとつ木の間の秋の夜の月
村時雨くもりみ晴れみ秋の日のうす花薄袖ほさぬころ
槙の戸をおしあけ方の梅が香に憂き春風や夢さそふらむ
ほどぞなき秋にこしぢの月かげを花にかすめて帰る雁がね
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
咲く花のけふのあるじに身をなしてしのぶも悲し故郷の春
世の憂さもまたやあひみむ初瀬山いのりし道は花ぞふりしく
夕波の花にもかけて梅が香をさそふ難波のさとの春風
花ぞなほ露まぎれなき梅が枝の若葉もにほふ春のあさ風
いづれにかさだめて聞かん今日よりの草木が上の秋の初風
秋にやはかはらぬ雲の夕しぐれさすがに空の冬ごもりして
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
岩つつじ岩根の水にうつる火の影とみるまで眺めくらしぬ
入日さす遠山桜ひとむらは暮るるともなき花の蔭かな
夏山の遠きこずゑの涼しさを野中の水の緑にぞ見る
まだき散る花と惜しむな遅くともつひにあらしの春の夕暮
あだに見よ誰もあらしの桜花さき散るほどは春の夜の夢
風さむき尾花が末の浪の間にながれもあへぬ秋の日のかげ
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
花ながす昔を汲みて山水の一葉をさそふ秋の涼しさ
もののふの鎧の袖をかたしきて枕にちかき初雁のこゑ
雪折の竹の下道ふみわけてすぐなる跡を世々に知らせむ
なかなかに清めぬ庭は塵もなし風にまかする山の下庵
雨雲のおほへる月も胸の霧も払ひにけりな秋の夕風
吹きと吹く風な恨みそ春の花もみぢの残る秋あらばこそ
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
晴れ曇る光は空にさだまらで夕日をわたるむら時雨かな
さぞな春つれなき老いと思ふらむ今年も花ののちに残れば
けふもまた尋ね入りなむ山里の花に一夜の宿はなくとも
もろ共に月も忘るな糸桜年の緒ながき契りと思はば
君が代の時にあひあふ糸桜いともかしこき今日の言の葉
雪か雲かとばかり見せて山風の花に吹き立つ春の夕暮
限りあれば吹かねど花は散るものを心みじかき春の山かぜ
647 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/08/03(火) 11:06:19
すみません
できたら作者名と歌集もかっこでつけてくださったらありがたいです
プリントアウトして覚えようと思うので
いつもありがとうございます
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
なき人のかたみに涙残し置きて行方しらずに消えはつるかな
ささずとて誰かは越えむあふ坂の関の戸うづむ夜半のしら雪
明けわたるとほ山かづらそのままに霞をかけて春や立つらむ
鶯の来鳴くみぎりの夕日影むらむらなびく窓のくれ竹
春の夜のかぎりなるべしあひにあひて月もおぼろに梅もかをれる
梅が香に窓もる月をかた敷きて半ばさめゆく春の夜の夢
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
世は春の民の朝けの烟より霞も四方の空に立つらん
峰つづき都に遠き山々の限りもみえてのこる雪かな
山ふかみあはれ幾世の花なれや立つをだまきにかかる白雲
山里はただおほかたの朝けだに都に知らぬ秋の夕暮
涼しさはなほむすぶ手の水よりもすむや心のしづかなる暮
あかぬ夜の春のともし火きゆる雨にねぶれる花よねぶらずを見む
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
霞たちこのめも春の雪ふれば花なき里も花ぞちりける
あつからぬ程とぞいそぐのる駒のあゆみの塵も雨のしめりに
花にいさむ心の駒のなづむまで古里遠き春の山ぶみ
つひに身のけぶりとならん果てやなほ花にたちそふ霞ならまし
なほふかく見てこそやまめ山里のさびしさあかぬ秋の夜の月
朝露もこぼさで匂ふ花の上は心おくべき春風もなし
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
雨かすみ吹くとしもなき風のゆふべ花しめやかにかをりみちつつ
みどりそふ堤の柳うちしめり春雨かすむ夕ぐれの道
朝菜つむ野辺のをとめに家とへばぬしだに知らずあとの霞に
くもりなく目にこそ見えね春雨のふるか朝けの風の露けき
うすくこく茂るをままに吹き分けて風のゆくへの見えし夏草
旅ぞ憂き一夜と思へど冬の夜は透間の風の吹きて身にしむ
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
夕立の風にきほひて鳴る神のふみとどろかす雲のかけ橋
荒磯の岩にくだけてちる月を一つになしてかへる波かな
暮れかけて山路の花にたれか来ん入日をつなげささがにの糸
夕霧に谷中の寺は見えずなりて日暮の里にひびく入相
知る知らず宿りし人のわかれだに言葉のこりて晴るる夕立
さびしさを人に見よとは結ばじを雨の夕べの小山田のいほ
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
かへるかり空にもおもへ月花のふりすてがたき春のなごりを
おもふまじ思ふかひなき思ひぞとおもへばおもへばいとど恋しき
はつせのや里のうなゐに宿とへば霞める梅の立枝をぞさす
夕づく日霞こもりし影消えて寒き入江をわたる梅が香
いさり火と見えしひかりもみつ潮の波にはなれてのぼる月かげ
むすびぬる硯の氷今朝とけて筆にもしるき春ののどけさ
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
ながれゆく音ぞさびしき花鳥の春もとまらぬ庭のやり水
草の上に見し夕露は暮るる夜を風の蛍の待ちえてや散る
露の身の消えぬもかなしもろともに枯れゆく萩ぞうらやまれぬる
思ひやるこの夕暮のはつ風にふかくなりゆく秋のあはれを
秋ならで露けきものは君を置きてむなしく帰る野辺のわか草
いづくにかあまがけるらん夢にだに見ること難き魂のゆくすゑ
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
見る人もなぎさの花はおもひいづやたえて桜といひしことの葉
一こゑは思ひなしかとながめやる雲のいづこぞ山ほととぎす
さびしさもいかでいとはむ春雨にひもとく花のさかり待たれて
そこはかと行き交ふ人も咲く花のたもとをかざす春ののどけさ
花の名もあかぬ海辺のさくら貝はるのかたみにいざ拾ひ来む
入日さす豊旗雲の影そめて紅葉をひたす秋の浦波
696 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2010/08/18(水) 14:41:17
井上、お金返せよ
697 :
権宮司:2010/08/18(水) 17:47:40
今日も一句奉納させて頂きます。
きぬずれの おともうれしき おさな巫女
権宮司 謹白
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
いひしらぬ神代の春の面かげを見せてかすむや天のかぐ山
山はみなかをりし花の雲きえて青葉が上を風わたるなり
水上は夕立すらし見るがうちに一すぢにごる里のなか川
ふりはへて行きかふ袖の追風に都大路はかすみかぬらむ
桜さくかた野やいづこ白雲の中に流るる天の河なみ
咲きちるは変はらぬ花の春をへてあはれと思ふことぞそひゆく
うらうらとのどけき春の心よりにほひいでたる山ざくら花
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
住みすててあはれ幾世の宿の花うゑつる木々は春も忘れず
杖にする竹の心のつくづくとおもへば老いをたすけ来にけり
わけなれし雪ふる里の初若菜きみがめぐみに此の春も見つ
かへる雁春をよそなる谷陰は花なき里としばしやすらへ
浅茅生のきのふの露の色ながらゆふべ寂しき秋風ぞ吹く
さびしさはおなじ山路の雪のうちに隣の人も我を待つらし
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
乱れ咲くちぐさの花の色まして帰るさ惜しき野路の夕ばえ
追風に力もいれで舟人の帆かけてかへるけしきのどけき
春がすみ立たるを見ればくぐもりし神代の昔思ほゆるかな
梅の花ものがたりしは夢ならむ香ばかりさそふ春の手枕
青海原霞みわたりてちはやぶる神代のままの春を見るかな
春なれや白浪わけてかづきする海人も霞の衣きてけり
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
奥山の木の実とりはむ猿すらも春は花咲く枝にまじれり
何ごとのはらだたしかる折にしも聞けばゑまるる鶯の声
さしてゆくかたもなけれど香にめでて梅咲く野べは遠く来にけり
かぎりなく来れどもおなじ春なればあかぬ心もかはらざりけり
吾が背子がときあらひ衣もぬはなくに荻の葉そよぎ秋風の吹く
とほしろく清くさやけき山河のかはらず絶えず常にもがもな
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
ふるさとの佐保の河水ながれてのよにもかくこそ月はすみけれ
月影も見し春の夜の夢ばかり霞に残るあけぼのの空
朝日かげまちとるかたの梢より外山のさくら色ぞ添ひゆく
吹きおくる風のきぬたも更くる夜はものにまぎれぬ音のさびしさ
友をこそ待つべかりけれ庭の雪見捨てていかが誰をとはまし
清らなる色こそは似め桜花などはかなさの雪にあえつる
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
花の色に心もそめぬうなゐ児の昔よりこそ春は待たれし
衣手のかへまをしさも忘られて今年も花の香をぞしめてき
人もまだとひこぬほどの朝ぼらけ花のひかりぞいとど静けき
世ばなれてのどかにすめる山水にこのごろ桃の花も浮かべり
我こそは面がはりすれ春霞いつも生駒の山に立ちけり
春の雪あがきにくだき信濃なる菅のあら野の駒いさむなり
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
二見潟こちふく風に明けそめて神代のままの春は来にけり
わたの原やや明けそめて磯山の花と波との色ぞわかるる
豊秋津みづほの国にみづ枝さし咲き栄えゆく花はこの花
杜若さきたる影のさやけきに今より水はすずしかりけり
みちのくの阿武隈川のももくまの道ゆく旅のかぎりしらずも
大路行く人のおとなひ絶えはてて軒端にかへる家鳩のこゑ
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
松の火も木の間に見えて箱根山明けゆく峯ぞなほ遥かなる
もみぢ葉のうすひの御坂越えしよりなほ深からむ山路をぞ思ふ
つくばねの高嶺のみゆき霞みつつ隅田河原に春たちにけり
大空はそこはかとなく霞む野に声のみ落つる夕ひばりかな
玉簾あくるも知らぬ枕よりあとより香る窓の梅が香
秋よただ夕べは物にまぎれても手枕しめる暁の空
今日も有り難うございます。和歌を奉納いたします
鶯の声を聞きつるあしたより春の心になりにけるかも
むらぎもの心楽しも春の日に鳥のむらがり遊ぶを見れば
霞立つ長き春日を子供らと手まりつきつつ今日もくらしつ
かぐはしき桜の花の空に散る春のゆふべは暮れずもあらなむ
めづらしきためしにひかむ越路にも雪なき春の野べのひめ松
これぞこの仏の道に遊びつつつくやつきせぬ御のりなるらむ