543 :
凛家亜武:
今の時代に必要な(思い出すべき)ナショナリズムについて、思うことを書いて見ます。
論点をわけて、いくつかの角度から改めてナショナリズムの「再定義」を
試みます。最初に言ってしまいますが、浅羽通明らの定義はある意味で正しかったです。
1、国家を守る気概としてのナショナリズム
古代アテナイに、既に共同体を守る必要性としてのナショナリズムは存在しました。
プラトンの「国家」などを読めばそう読み取れる部分があり、また、スパルタ教育など
その典型と言えます。国家は市民が守る。自分の国は自分で守る。この当然の気概を
ナショナリズムに包含すべきです。単一の共同体(構成員は多様でもいい)を守る為の
気概と言えます。今の日本人にまだまだ足りていない部分です。多いのは中韓に対して
むき出しの敵意を持ち、一方同盟相手の、間接的支配をしているアメリカに対しては
一切の批判をしないバランスの悪いナショナリズムを持った人です。これが、如何なる他国
の不当な干渉をも跳ね返し、かつ自国は自分で守るというレベルにならないといけない。
WWUに敗北するまで日本にはこの価値観はありました。取り戻さねばなりません。
また、このようなナショナリズムを嫌う連中にマルキシストがいます。彼らは国家を溶解し
共産化したいため、この章に於けるナショナリズムを激しく嫌います。問題ですね。
また、親米保守と言われる人達も現状維持を狙い、アメリカを刺激するのを嫌いますが、
いざと言う時にはアメリカの兵隊に守ってもらえばいい、こんな甘えた発想は一刻も早く
捨てねばいけません。日米同盟はいかなる時も発動するとは言い切れない。
日米安全保障条約第5条。
いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを
認め、自国の憲法上の規定及び手続に従って共通の危険に対処するように行動すること
を宣言する。
対処する、が何を意味するか。軍事行動をとってくれるのか?明確に書かれていない。
ならば、自分達で自主防衛しなければと決意し、行動していかなくてはいけません。
まとめ 国家防衛のためのナショナリズムを取り戻そう。
>>542 とはいっても此処で荒らしちゃいけないよw
恨みつらみはあっちでやってくださいまし・・・
545 :
凛家亜武:2005/09/17(土) 22:18:37 ID:OD6yJJmD
2、郷土愛、伝統文化への思慕としてのナショナリズム
ふるさとという童謡があります。「兎追いし・・・」の有名な唄ですが、これが全てでしょう。
誰でも自らが生まれ育った土地に愛着を持ちます。ほとんど普遍の想いと言っていいと
思います。英語で言うならカントリーですね。それゆえ、地元の景観が損なわれる、と
住民運動が起こったりもするのだと思います。これは崩しても崩しても崩れない。
心配いりません。ただ、この対象にどこまでが含まれるか?クニまで広がるか?これは、
例えばどこかの国が、富士山を爆破する、知床の美しい自然を破壊し尽くす、と言うことが
起これば間違いなく、日本国民は激怒する、これで証明出来ると思います。
クニも対象になります。ならない人もいるかもしれませんが、確信犯だけでしょう。
伝統文化に関しては、これはその時代その時代を生きる人々が取捨選択していくの
でしょう。無理にこれを残す!などと言っても無駄だと思います。国技などは
意識されて残っていくのかも知れませんが。
まとめ 郷土愛、伝統文化に関してのナショナリズムは今のままでよい。
546 :
凛家亜武:2005/09/17(土) 22:19:34 ID:OD6yJJmD
3、国家との得失勘定としてのナショナリズム
1、とも密接に絡んでくるのですが、例えば明治時代は健全な溌剌としたナショナリズムが
あった、と姜三尚が書いていますが、これは、外敵に対する危機感と、日清日露に勝利し
目に見えて国が発展していった事と不可分ではありません。すなわち、国家が国民の期待
に応えていた。大東亜戦争敗北まで、苦しくなろうともいつかの勝利と再びの繁栄を
信じていた。ところが、戦争に負けた。国家は国民の期待に応えられなかった。
故に、国民は日本国に対し、忠誠を誓う気が無くなった。ナショナリズムが消滅したのです。
もっと言うと天皇を中心とした神の国で無かった、と認識したのです。人間宣言も大きかった。
もう、神の国の復活は無理でありますが、国民の期待に応える、時の政府がこれを
粛々となせれば、狂信的でない、健全なナショナリズムは勃興してくるはずです。
今でも日本人は日本が好きですから。ただ、これはニワトリが先かタマゴが先か論でも
あります。強い政治家が日本をリードして欲しい。ご恩と奉公という武士道とも言えるかも
知れません。
まとめ 国家がなす事をなし、国民の期待に応えれば、健全なナショナリズムが復活する。
547 :
凛家亜武:2005/09/17(土) 22:20:29 ID:OD6yJJmD
4、道徳としてのナショナリズム
全てはWWUに敗北した事に遡ります。戦前の思想、道徳がそんなにも悪い訳がない。
悪い点もあります。負けたことです。これは、戦術論、戦略論の話で道徳に直結しない。
戦勝国は、神風特攻をもなした日本人の勇猛さ、潔さ、強さを徹底的に押さえつけました。
WGIP、日本国憲法などでそれらはなされ、大成功したようで、後世の歴史家はこぞって
研究するでしょう。その後、左翼側がそれに便乗し、あの時代=悪で決め付けてきました。
そのカウンターとして新しい歴史教科書を作る会などが登場しました。彼らの動きによって
少しづつ日本人はかつての道徳やものの考え方を思い出していくことでしょう。
企みが明るみに出だした以上心配ないかもしれませんが、まだまだ保守派は奮闘せねば
ならないことでしょう。また、時代に応じ変わる部分もあるでしょう。
一番火急なのはこの分野だと思いますが、一番具体的に著すのが難しいです。
何故なら日本人にはキリスト教やイスラム教のような道徳と倫理の規範が無いからです。
古今の仏教、神道、儒学から再構築しないといけない。場合によっては東西の哲学も
必要でしょう。故にこのスレ住人の方も中々具体的に書けないのだと思います。
自分にとってもこれは今後の課題でもあります。(先延ばしだぁあぁ)
まとめ 忘れさせられた過去と現在のよき道徳を健全なナショナリズムに融合しよう。
548 :
名無しかましてよかですか?:2005/09/17(土) 22:20:31 ID:F/SuNsgE
>>544 コテハンの馴れ合いスレに、名無し如きが意見を書くのは
お気に召しませんか、そうですか(笑)
549 :
凛家亜武:2005/09/17(土) 22:21:22 ID:OD6yJJmD
総括と、捨てるべきナショナリズムについて
WWU時代、ナショナリズムは世界各地でファシズムと言う化け物になり、特にドイツでは
最悪の形で噴出しました。独裁者ヒトラーは世界を支配しようとし、劣等民族として
ユダヤ人を滅亡させようとしました。最も危険な事は他民族への差別とそれより来る
暴力的行為です。我ら民族は尊い、素晴らしい。こう思うのは勝手です。誰にも迷惑は
かからない。「日本民族は手先が器用で良質のモノ作りが出来ます」
「本来温和な農耕民族です。いいでしょう。」ここまでは全く問題ありません。
しかし、危険なのは「ナントカ民族は犬を食う劣等民族」
「ナントカ民族は一度も民主主義国家を作ったことが無い劣等民族」と見下し、差別し、
無用な対立を産むことです。対立には必ず理由があり、場合によっては明確に
どちらかに責任があることもあります。そういう対立の種を作ることを止め、
根拠無き差別を止め、互いの民族を尊重しあう、我が民族を誇りある民族と想うなら、
かの民族の誇りも尊重し、お互いを立てる必要があるのです。排他的なナショナリズムは
不要です。ナショナリズムはえてして国家の敵を作り、国家を団結する事に使われがちです。
敵を作ると言う愚かしいことをする必要はありません。まさしくこれはお隣の困った隣人達に
こそ言い聞かせたいことですが、少なくとも日本人は彼らと同じレベルに堕ちては
いけませんし、かといって無用に差別し見下すこともしてはいけない、負の連鎖を
断ち切らないとアジアに真の平和は訪れないでしょう。
我らのナショナリズムはあくまでこの国が屹立とやっていくための思想であるべきです。