>>783のつづき
1,991(平成3)年3月30日 朝日新聞 三菱商事 野口秀雄常務取締役インタビュー(1)
Q. ―九八九年三月二十八日に購入された絵画の取り引きの経過について、詳しく教えてください。
A. 取り引きの守秘義務というのがございまして、どういう形で売買したかは申し上げられない。
Q. どのような方が絵を買われたのですか。 A. ルノワールと聞いています。二枚でした。
Q. 三菱商事が三十六億円をどなたかに支払われたということですが。
A. はい、それはもう間違いありません。
Q. 直前の売り主とみられるアート・フランスは二十一億円余りで売ったと言っていますが。
A. 三十六億円は絵をお持ちの実在の方にお支払いしたわけで、架空などということは一切ございません。
(小野和彦・ディベロッパー事業部長代理) 売り主さんに間違いなくお支払いしました。
>>795のつづき
[三菱商事 野口秀雄常務取締役インタビュー(2)]
Q. フランス人に支払ったといわれていますが。 A. そのことも、申し上げられません。
Q. それでは、売った側との差額約十五億円の行き先は。
A. それはご説明できませんが、私どもは違法行為はしておりません。
Q. 約十五億円もの行き先がわからない取り引きをされたのですか。
A. 私どもはそういう取り引きはしていません。
Q. 昨年秋に東京富士美術館に売却した、と承知していますが。
A. 売り先は言えませんけど、その後、売却したことは事実です。通常の絵画取引だと思っています。