1 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :
1000get!
休息をとっていた政教一致@大阪氏だが、再びキーを叩きはじめた。
新ストーリは、「」だ。
「」は、今は見えないがストーリを読んでいくうちに
読んでいるものにだけ、見えて来るだろう。
5 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/20 08:00:00 ID:MbuxSwc2
P4からのあらすじ
創価学会が明治に結成され、いまや日本中を牛耳っている世界…
ある日、電車の中で痴漢されている生徒(野村智恵美)を助けた野比女鐚は、そのことがきっかけで
女子生徒の一人丸井絵美と親しくなる。だが、全人類が「偉大なる先生」に
右手斜め45度の敬礼を捧げる「ハイル祭り」の日が迫ってきた。
6 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/20 08:01:44 ID:MbuxSwc2
ハイルヒットラーとナチス式の敬礼をするこの祭りに女鐚は疑問を抱く
一方、ルーマニアに謎のコンテナが贈り物として届けられたのだが
税関職員のアーマンダはそれに疑問を抱く
7 :
五十君隼一:05/01/20 10:09:33 ID:???
新スレ乙
政教一致@大阪氏に期待
がんがれ
>>8 筑紫哲也は創価擁護・創価びいきだが学会員ではない。
ただ、創価に加担する以上、下手な学会員よりもタチが悪質。
まして奴はニュースキャスター
10 :
政教分離@新潟:05/01/20 15:09:39 ID:cSrNQXZd
新スレ期待age
新スレ…
政教一致@大阪乙
14 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/20 21:24:06 ID:MbuxSwc2
女鐚は、ハイルの訓練を受けながら疑問に思ったことがあった
個人崇拝は最高に達しても、その個人が死去したらそのレベルは維持できない。
それが今の創価学会の根本的問題ではないかと
15 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/20 21:27:02 ID:MbuxSwc2
「池田先生」を崇拝するあまりにその個崇スパイラルにはまってはいないかと…
女鐚が会館の廊下に出ると、争うような声が聞こえてきた。
16 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/20 21:28:17 ID:MbuxSwc2
「俺はずっと以前からの学会員だぞ」
松友の声だ。
「それは、私どもとしても」
初代スレがみたい
18 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/21 07:55:20 ID:sTZOFsjt
20 :
黒澤敏晃マニア:05/01/21 10:33:02 ID:f58czgkt
21 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/21 20:44:01 ID:sTZOFsjt
仮装巡洋艦「日蓮」とか、めちゃ懐かしい このころは政教一致@大阪も
ネコと黒澤という、いいキャラを恵まれて(二人(?)とも、政教一致@大阪の考えたキャラではない)すごいストーリーを紡いでいた
もちろん、いろんな方が執筆されていたからこそ、小説スレは盛り上がっていた。
そんなこんなで…
22 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/21 20:47:55 ID:sTZOFsjt
>>16より
「まて、俺は先生にも学会にも何ら刃向かうつもりは…」
プシュ、プシュ !!
小さな、しかし銃器に消音器をつけたときに特有の音が
廊下で立ちすくんでいる女鐚に聞こえた。
23 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/21 20:49:46 ID:sTZOFsjt
「後味が悪い「処理」ですな」
つぶやくような声がした
「ああ、俺もこの人のために今日は題目を上げるよ。絶対この人は悪くない、ただ右手がないだけ…」
24 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/21 20:56:06 ID:sTZOFsjt
女鐚は背筋が寒くなるのを感じながら会館から抜け出した。
そのころ…
25 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/22 07:56:32 ID:jpJp7HGh
奈良県天理市では…
26 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/22 10:35:21 ID:q3b++Ojh
野村忠宏がオリンピック四連覇に向け調整していた。
AGE
28 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/22 20:27:03 ID:11lZVYaJ
同日 ルーマニア
税関士 アーマンダは夜になるのを待って保税倉庫に入った。
かっては警備を人間がやっていたが、今日ではスマートカードを用いたID認証で
税関関係者は実質フリーで巨大な倉庫に入ることが許される。
もちろん、不祥事を避けるために出入りのエアロックのようなドア部分には
ルーマニア国税庁の警吏が24時間立っているから何かを盗むことは事実上不可能だが…
29 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/22 20:29:17 ID:11lZVYaJ
アーマンダは、今日目にした謎のコンテナを探し当てた。
「あんがい、大きいな」
彼は服の内側から大き目のPDAのようなものを出した。
30 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/22 20:31:06 ID:11lZVYaJ
それは、彼が長年の経験から作ったポケッタブル非破壊検査マシーンだった。
31 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/23 11:12:46 ID:JsSU8hsp
超音波でコンテナやスーツケース、トランクなどの内部にある空洞を調べるものだ。
「む、内部に機械装置のようなものが詰まっているな」
アーマンダは非常に分かりやすい独り言をつぶやいた。もちろん、ルーマニア語でだが…
32 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/23 22:02:33 ID:JsSU8hsp
彼は、コンテナを開ける準備を始めた
鎖と南京錠という古典的な第一次封鎖を、針金一本でクリアすると次はコンテナ本体の
錠前だが、それは市販されているピッキング道具でなんとかクリアできた
「ふう…」
33 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/24 15:01:03 ID:XgjZNt10
「ふひょひょ♪」
「むひょひょ♪」
「ほひょひょ♪」
そこにオナラ一族三人衆が現れた!
オナラ一族とは今から400年ほど前に滅んだと言われる失われし民だ。
34 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/24 15:03:32 ID:XgjZNt10
「ふひょひょ♪」
「むひょひょ♪」
「ほひょひょ♪」
三人はそれぞれそうつぶやくと
「人間正義の勝鬨を!我らは戦う、知性の王者!!オナラ一族三人衆ここに見参!」
と叫んだ
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/24 15:04:42 ID:XgjZNt10
「ま、まぼろしのオナラ一族だニャ〜!」
37 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/24 21:02:06 ID:O/h682kt
「おおっ、ネコがしゃべってる!!」
アーマンダは驚いた。
「ニャーン」
38 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/24 21:04:41 ID:O/h682kt
「驚かれてからネコのふりすんな」
「もともとネコなのさ、オマイも馬鹿だな」
「なにおう」
39 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/24 21:07:07 ID:O/h682kt
「おいこらオマイら、俺たちオナラ一族を無視すんな」
「にゃ^おおおん」
「こら、そこの税関! 猫の物まねで逃げるんじゃない」
「ばれたか」アーマンダは舌打ちした
「人のことは言えないニャー」
「ネコのことだろうが!!!」
40 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/24 21:11:01 ID:O/h682kt
三人衆は激怒した!!!
「オマイら、オナラ地獄で昇天させたろか!!!」
「ええっ、「山田クーン、全部取っちゃいなさい」とか言われるのか」
「そりは笑点やろがっ!!!」
41 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/24 21:51:18 ID:O/h682kt
「ちゃっちゃらちゃららら、ちゃっちゃっ!!」
「笑点のテーマでもごまかすなぁ!! たくぅ!!」
42 :
平頼綱:05/01/24 21:56:27 ID:SMQUcU08
平頼綱です。わたしは悪人とされていますが、言い分を聞いてほしい
のですが・・・このスレでいいのかな。
43 :
北条時宗:05/01/24 21:59:54 ID:WuP61QRa
お前は八郎だろう?
44 :
平頼綱:05/01/24 22:09:59 ID:SMQUcU08
42です。いや、時宗様!わたしはれっきとした内管領の平家の
出身ですよ。八郎などという呼び名は国営放送のドラマの話で・・・
それより、どうしてくれるのですか!時宗様のために北条家の
悪口をいう坊さんを取り締まったら、わたしは大悪人扱いですよ。
S新聞などでわたしは極悪人にされています。
時宗様、何とかして下さいよ。あなたの責任ですよ。
45 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/25 10:02:55 ID:g0aPdCi9
「ふひょひょ♪」
「むひょひょ♪」
「ほひょひょ♪」
三人はお決まりの台詞を吐き捨てる。
「我はオナラ一族の棟梁、鴨田勝史!!」
46 :
吉澤ひとみ:05/01/25 10:15:04 ID:7JdgLAR8
/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
./ 創価 ヽ
/ ///// `・´ ヽヽヽ
| / U/●) (○ヽ| |
((0| ・ .⌒ 〇 .⌒ | |
|ヾ| U・ )__・( ||<自我得仏来 所経諸却数 無量百千万 億載阿僧祇 池田先生マンセ〜!!
\| U \__/・ |
\. ・ /
/ u u u \
/ u u \
u ノ u )u |
ノu .:::o:::. .::o::.ヽ |
/| ヽ |
/| u u u ) |
|( \____ × _/) }
| \_________丿|
J|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||し|
J | | |J
| | |〜
| / |〜
________/|____|〜
| u | u |
47 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/25 20:33:23 ID:325iCehe
アーマンダは感心したように言った
「三人そろって、鴨田勝史かぁ、東洋の神秘だな」
ずっこける三人!
48 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/25 20:35:41 ID:325iCehe
「いやいやそうではない」
「ええ、いまの今あんたらいうたやんけ! 」
49 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/25 20:39:10 ID:325iCehe
などと言っていると…
「おい、なんだ? 」
「人の声がしたぞ」
警備の税関係員がやってきた。
アーマンダはとっさにネコの首を掴んで、わざと同僚の前へ出た。
「あっ、なにしてるんですか、こんなところで」
「そいつはこのネコに言ってくれ、まったく…怪しい物音がするんでてっきり…」
50 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/25 20:41:13 ID:325iCehe
警備部隊は説得力満点の言い訳に引き上げていった。
「くそーオナラ一族もいなくなったぞ」アーマンダは渋い顔で
ネコを地面に下ろした。
51 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/26 12:42:53 ID:/k1pbZmb
またニャ〜
するすると、ダンボール箱の隙間をすりぬけ、
ねこは去っていった。
52 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/26 21:32:48 ID:x10asYIh
「おいおい、挨拶もないのかよ」
アーマンダは言った
53 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/26 21:35:42 ID:x10asYIh
「それよりも…」
54 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/26 21:44:15 ID:/k1pbZmb
そのころ、、
猫はWCCFでスキラッチを出そうと必死だった。
ピッチの魔術師・・・・!!
まぬえる・るい・こ〜す太。。。ちぇ、またかよ。
ぬこ様はショボーンだった。
56 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/27 14:17:44 ID:fe6kbcb8
「池田大作国王陛下万歳!」
57 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/27 21:51:19 ID:ofFmtPzj
「問題はこのコンテナに何が入っているかだな」
アーマンダの知る限り、国境をまたいで密輸されるものは1に麻薬、2にポルノ関係であった。
機械装置が密輸されるなど彼が見る初めてのケースだ
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/27 22:04:26 ID:3SFUl1KP
そこへ、ベンキの着ぐるみを来た弓男があらわれた。
「俺はアトミックベンキよろしこ」
キャーユミダンカッチョイイ!
弓「女は消えな危険だぜ」
弓「帰るとするか…」
64 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/29 19:01:32 ID:P3zb0gVk
弓男が帰った後で、アーマンダは少し考えた。
ルーマニアは、今ではかなり創価学会の折伏が入ってはいるものの、やはり大多数はキリスト教だ。
そして最近、遥か日本からあろうことか「国旗を売ってくれ」という要請があったということを
アーマンダは伝え聞いていた。
65 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/29 19:14:19 ID:P3zb0gVk
なんでも、今日本を牛耳っている宗教団体の旗が、ルーマニア国旗と同じだからと言う理由らしい
当然それは断られた。ルーマニア人には代わりに「ヒノマル」をやると言われても納得できないからだ。
日本人は金で何とかしようと試みたが、無理だった。
66 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/29 19:38:03 ID:P3zb0gVk
「むーなんだろうか」
そのころ、日本では
「んーん、センセイむにゃむにゃ…」
丸井絵美は夢の中だった。
67 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/29 19:42:09 ID:P3zb0gVk
いい夢だった。
千葉でセンセイと二人、生活している夢だ。
もちろんこの場合センセイとはイケダダイサクではなく女鐚だ。
ほぼ毎日エッチする甘い甘い新婚生活…セックスしないのは生理の時と木曜日の一時間目が
絵美の高校の体育なので水曜の晩だけ
68 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/29 19:47:02 ID:P3zb0gVk
「んーでもなんでだろ? 体操服が…違う? 」
「絵美! おきなさい! まったく、いつまで寝ているの? 」
69 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/29 23:16:45 ID:BReD99Un
CM
「政教一致@大阪氏による執念の超大作・おまいら小説が読めるのは2ちゃんねる創価・公明板です!!」
何で次の日が体育だとやらんのだ?
71 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/30 17:55:34 ID:gKo+qt4K
絵美はいい夢だったなーと考えながら、木曜1時間目にキスマークとかエッチの痕跡が
クラスメートに見つかったら嫌だと一瞬思った。
72 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/30 18:15:52 ID:gKo+qt4K
「昨日、先生が来てたわね」丸井(母)がトーストを出しながら言う
「え、いやあのその」
「なにを赤くなってるの、ママが知らないとでも思ってるのあなたのずる休み」
73 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/30 18:17:16 ID:gKo+qt4K
「うぐう」
「早く学校へ行きなさい もうさぼっちゃだめよ 」
74 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/30 18:22:33 ID:gKo+qt4K
丸井絵美は、朝のコンデンスミルクと蜂蜜を塗りたくったトーストを二枚食べ終わると
砂糖をスプーン三杯入れた紅茶を飲み、鞄の中の例の日記を強く意識しながら駅へ向った。
75 :
小説マンセー:05/01/30 21:31:11 ID:fR1AYSNI
このスレを一日一回チェックするのが日課に。
すでに中毒ですな!
76 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/31 19:24:37 ID:q1vCf1Kq
そのころ
ナミヘイは智恵美の背後から紺色のスカートに手を伸ばしていた。
「や、やめて、なにすんのよ」
「ふへへーあえげ、よがれ、今日はなぁ」
ちくん、痛みが少女の尻に走った。
「な、なに…」
77 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/31 19:28:29 ID:q1vCf1Kq
「ひぇーひぇひぇ! 超強力な麻酔と媚薬のカクテル注射じゃぃ!!! 」
「あ。ああー」
「もちろんすぐ次の駅で電車降りたら太い肉注射もうったるさかいに、心配せんでもええで! 」
78 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/31 19:34:46 ID:q1vCf1Kq
「た、助けて…」智恵美は立っているのもやっとという状態で囁く様に言った。
ナミヘイはその体をがっちりと抱きとめながら
「すぐに、楽にしたるさかいふへへ〜今日はあの弱い先公もおらへんみたいやしな」
と、うそぶいた
79 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/31 20:36:58 ID:q1vCf1Kq
次の瞬間
チャキーン という小気味良い金属音が列車内の乗客たちの耳に響いた。
「やめときな」
「う、貴、貴様は」
80 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/31 20:40:49 ID:q1vCf1Kq
ナミヘイの目の前にニョビタが現れた。手には見慣れない拳銃を持っている。
「ふふふ、おい、チカン こいつはな、ウエブリー・フォスベリーだ。見かけはリボルバーだが
発射と同時にシリンダーがフレームの上のレールを後退して次弾発射の用意をする初期の
オートマチックだ」
81 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/31 20:42:42 ID:q1vCf1Kq
「そ、それがどうした」
「ふふふ、わからないかな、弱いと思っていたらしいが、銃を手にすると人は変わる」
「う、うげえっ!!」
82 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/31 20:56:31 ID:q1vCf1Kq
「その娘から、手を離せ」
ナミヘイの頭の中に瞬間、いいアイディアが浮かんだ
「へへへ、こうしたら手も足も出んやろが」
ナミヘイは体の自由が利かない智恵美を盾にとる体制を取った
83 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/31 21:00:47 ID:q1vCf1Kq
チャカッ 小さな音がした。
ちらっとナミヘイは振り返った。
数十丁の拳銃が彼に突きつけられていた。
「お、おお? 」
「おっさん、次の駅で降りてもらうで、その足でソウカマンステーションに行ってもらうさかい」
84 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/31 21:01:43 ID:q1vCf1Kq
「ソウカマンは思想警察だ」
「ソウカマンは一撃で、学会の敵を倒さなければならない」
85 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/31 22:03:22 ID:q1vCf1Kq
「こ、これは…」
「ソウカマンは思想警察だ ソウカマンは一撃で学会の敵を倒さなければならない」
86 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/01/31 22:06:11 ID:q1vCf1Kq
「おっさん、その娘を放せ」
ニョビタは言った。その手に収まったウエブリーはナミヘイの眉間に微動だにしない
狙いを定めていた。
87 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/31 23:08:56 ID:KQCrcACL
一気に長レス乙。
しかも期待を裏切らない
88 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/01 07:20:00 ID:Tp7NbHOA
ナミヘイは次の駅で降り、智恵美も久村が運転するワゴンで学校の保健室まで運ばれた。
ニョビタはウエブリーフォスベリーをごつい革製のホルスターに戻した。世界の珍銃、奇銃の中に絶対入るであろう
ウエブリーは、砂や埃には極端に弱いのだ。
89 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/01 20:46:53 ID:Tp7NbHOA
「うむ、しかしここは「みんなで拳銃マニアの小説を作ろう」じゃないからウエブリーフォスベリーのこれ以上の説明は
割愛しなくちゃならんな」
独り言を言いながら改札を抜けると…
「先生! 」
90 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/01 20:48:12 ID:Tp7NbHOA
「あ、丸井」
「あ、あの…」
「ん? 」
「野村さんは? 」
91 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/01 20:50:13 ID:Tp7NbHOA
「あ、いや…さっき例のチカンを電車の中で捕まえたんだ。それで」
「すごい! 先生やりましたね」
絵美の輝くような微笑みは女鐚にはまぶしかった。
92 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/01 21:00:01 ID:Tp7NbHOA
「それはね、先生だけの力じゃないんだよ。チカンは迷惑行為だ。あと」
「はい」
「児童生徒に、淫らな行為をしちゃいけないのは常識なんだ」
絵美は、女鐚の言いたいことと、言いたいけれども言えない事を第六感で感じ取った。
彼女も教師の職業倫理についてまったく理解できないほど子供ではなかった。
「先生」
「ん? 」
「もし、私から告白されたら、先生は拒絶するでしょう? 」
「!!!!」
93 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/01 21:06:25 ID:Tp7NbHOA
「だから私、告白しない」
「えっ!」
「でも、いつか、夢の中のように先生と一緒に生活できたらいいなと私が心の中で思っていることは
私だけの秘密じゃない、先生と私の秘密」
そう言うと少女は女鐚に日記を渡して羽の生えた妖精のようにかろやかに道を歩いていった。
「絵美!」
思わず生徒の名前を口走ったことに、女鐚は気がついていなかった。
94 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/01 21:27:24 ID:Tp7NbHOA
絵美は、今日は校舎の屋上に駆け上がると、少女らしい微笑を太陽にだけ見せた。
95 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/02 20:35:31 ID:LnUBR+9y
はるか彼方のルーマニアでは、アーマンダがまだ苦戦していた。
「これは、思ったより堅牢だな」
96 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/03 21:26:05 ID:xodTYM6u
コンテナの鍵をこじ開けると
「おおっ」
97 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/03 21:30:55 ID:xodTYM6u
まばゆい光が、アーマンダを吹き飛ばした。
「緊急事態発生! 緊急事態発生!」
ユーロの緊急事態対策本部のあるチューリッヒでは
踊る大走査線状態だった!
>>97 額の前に出現した無量の光にアーマンダは思わず
『南無無礙光如来』
と手を合わさずには居れなかった。
>>98 アーマンダはふと<チベットに伝わるという伝説>を思い出した。。。
『ナガールジュナは、師アミュータス、死王の征服者の円壇で、彼を僧の位につけ、
アミュータスの陀羅尼を唱えさせた。とくに、七年が経過しおわるころには
夕にも夜にも[この陀羅尼]をとなえさせ、かくして、ナガールジュナは死王から
脱することが出来た。。。』という一説を、、、
100 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/04 21:21:25 ID:tpZYmWuN
アーマンダはかってブカレストと呼ばれていた地籍を上空から眺めながら
絶望感に打ちひしがれた。
「核…か」
101 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/04 21:23:11 ID:tpZYmWuN
彼の視界からはルーマニアの主要都市すべてが
キノコ雲の下にあるのが見えた。そしてそれ以外の都市では…
「市街戦?」
102 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/04 21:25:18 ID:tpZYmWuN
アーマンダは、おのれの死と母国の壮絶な死境を感じながら
意識が混濁してきたのだった。。。
アーマンダは大きな魚の中で眼を覚ました。
あたりを見渡すと、日本の僧の姿をした人物がいた。
「この魚は何処へ行くのだ。」
「わしは八保の港から船に乗ったのだが、船長に海に放り投げられて・・・」
なんだ、この人物に聞いても何も得るものはなさそうだ・・・
そのとき、突然、魚が二人を吐き出した、(プッ
「おー、 (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
「お坊様どうしました。」
「似根辺!似根辺!」ヽ(゚∀゚ )アヒャヒャ
その僧は気が触れた様子で何処ともなく消え去って逝った。
「今日は散々だなヲイ」┐(´∀`)┌ヤレヤレ
アーマンダは海岸でしょぼーんとしていてもしょうがないので似根辺の町を目指して歩き出した。
街の広場までくると、ひとだかりができていた。
一緒に魚に吐き出された黒い衣を着たあの男が<似根辺>の町の中心で何やら叫んでいる。
「この町はもうすぐ滅ぶぞ!滅ぶぞ!」
(すげーデムパ飛ばしてんなこのおっさん・・・アーマンダはおもた。。。)
「滅ぶぞ!滅ぶぞ!・・・っ、ゴホゴホ」
その男は<滅ぶぞ>をひとしきりマルチポストするが如く辻々で触れ回ったが
誰も耳を貸しはしなかった。
(バカじゃねーの・・・アーマンダはまた、おもた。。。)
夕暮れ時になり、その黒衣のオサーンはとぼとぼと丘の方へと歩いて逝く。
アーマンダはこれも何かの縁だと、後を付いていってみた。
おさーんが無花果の木にもたれたその瞬間、無花果は枯れ果ててしまった。
Σ(゚д゚lll)ガーン
♪チャラララーン チャラララッチャラーン
「神様!おー神様!」
「何故、似根辺の街が滅びず私が休もうとした無花果を枯らしてしまわれるのですか」
(なんだよ、「余名書も知らんのか、このオサーン・・・」とアーマンダは呆れた。。。)
「おまいは、いちじくの木が枯れたくらいで騒いでいるのに
この街が滅ぶことを望んでいるのか・・・・」
天上から愁いに満ちた声が響いてきた。
ごーごーごー、びゅーびゅーびゅー
大変強い風が吹いた。
/
\ _
\/ ○|_|
|_ ○ ○/
_| \/\
○ ○
\/\ | ̄ ○
/○  ̄| /\
\ 大風に吹き飛ばされた
_| ̄|○ / _| ̄|○ ←黒衣のオサーン
黒衣のおさーんは、似根辺からサドへ吹き飛ばされていた。
「わ、わしは、なんと愚かな間違いをしていたのだろう・・・」
「“仏”が滅びなどどうして望まれるのだろう、ありえない・・・」
(黒衣のおっさんはようやく気付いたのだったが、このとき、間違いを間違いと
素直に認め判りやすく書き記していなかった為、後世に禍根をのこすことと相成ったのである。。。)
一方、アーマンダは・・・
甘〜〜い、声で目を醒ました。
そしてみるみる巨大化
112 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/05 21:09:35 ID:diLHH01F
都合で月曜日までカキコ出来ませんAGE
AGE
114 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/07 20:58:23 ID:WJmafa7U
巨大化したと思ったら、今度は極端に小さくなり、空に浮かんだ
…これは一体なんだ? 俺はどうなってしまったんだ
「アーマンダよ!!」
背後から厳かな声がした。
115 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/07 21:16:04 ID:WJmafa7U
アーマンダが振り返ると、そこには光り輝く大きな鳥が羽ばたいていた。
「おまえは生まれ変わる前に自分のしたことの罪深さを実感しなければなりません」
「な、なんだと?」
「だからあなたにはどこにでも行けて何でも見聞きできる力を今だけ与えましょう」鳥は言った。
116 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/07 21:18:59 ID:WJmafa7U
「やかましい、鳥の分際で人間に説教しようとは! 進化の壁を数万年かけて乗り越えてから
言え!」
「な、なんですと! 」外見からでは良く分からないが鳥は激怒しているようだ!
117 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/07 21:23:05 ID:WJmafa7U
「だいたいお前、偉そうにしてるけど未来永劫、輪廻の輪の中に入れず永久に鳥のまんまやんけ!」
アーマンダの指摘はぐさっと鳥の胸に突き刺さった。
「この無礼者! 」
輝く羽の一撃で、アーマンダは遥かルーマニアへ、あるいはかってルーマニアと呼ばれていた地へ
吹き飛ばされた。
118 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/07 21:28:31 ID:WJmafa7U
状況はひどかった。
アーマンダがいた空港周辺はすり鉢のような巨大なクレーターになっている。
もちろん、彼の視界内に生存者はいなかった。
…あのコンテナには核兵器が収まっていたのか…
アーマンダは幾分か空を飛ぶコツが飲み込めてきたので、一応自宅がある(あった)
あたりを目指した。
119 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/07 21:37:25 ID:WJmafa7U
もちろん、彼の家も完全になくなっていた。それどころか、堅固なビルやそのほかの
建築物もまったくなくなっていた。
もう生きているルーマニアの人はいないのだろうか? せめてそのことだけでも知りたい
アーマンダは、高空を目指し孤独な飛翔を始めた。
120 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/07 21:42:34 ID:WJmafa7U
鳥の言ったことに嘘は無かったようだ。アーマンダは空を飛べるばかりか
目(物理的な目はもう無いので、心霊的な目)は望遠鏡のようにも見える目になっていた。
彼は高度を上げると爆発の影響を受けていなかったと思われるあたりを探した。
121 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/07 22:12:25 ID:WJmafa7U
流石に、国土の大半は核爆発の影響を受けずにいる地域が多かった。
122 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/08 07:25:56 ID:oR6Co9et
その時、彼の目は長い蛇のような列を組んだ車両の群れを見つけた。
「な、なんだ? 」
アーマンダの目が捕らえたのは国境付近の主要道路を埋め尽くしている
装甲戦闘車両の車列だった。
123 :
_:05/02/08 13:51:11 ID:XYWHYenu
124 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/08 20:04:26 ID:oR6Co9et
最初は、ルーマニア国軍が市民を差し置いて逃げようとしているのかと
アーマンダは思った。しかし、車列は国境から続々と国内へと向っている。
「NATOの救援部隊か! 」
だが…
点のような光が、部隊のすべての車両から放たれている。
「???」
125 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/08 20:58:35 ID:oR6Co9et
アーマンダの目に、ヒノマルが入ってきた。
「日本人?」アーマンダはつぶやいた。
「ソウカマンは思想警察だ」
「ソウカマンは一撃で、学会の敵を倒さなければならない」
マシンガンが火を噴く、キャノンが吼える!
鋼鉄の軍団は、ディーゼルエンジンとキャタピラのリズムで、突進してくる。
126 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/08 21:00:43 ID:oR6Co9et
だが…
その前に立ちはだかる一群の男たちがいた
「ファイヤ! 」
「拒止するんだ、なにがなんでも」
「祖国万歳!」
127 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/08 21:05:28 ID:oR6Co9et
わずかなルーマニア市民集団が、ありあわせの武器でしぶとい抵抗を始めていた。
兵力と武器や訓練では圧倒的な日本軍(?)に、臆さず攻撃をやめない市民側の損害は
甚大だった。
128 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/08 21:32:41 ID:oR6Co9et
その時、アーマンダは思った。
日本人は三色旗を奪取するためにこのことを用意したのかと!
129 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/09 07:44:36 ID:1j41zjNH
「ば、バカな…たかだか旗一つで一体何人殺すつもりなんだ! 」
アーマンダは近くの戦場に下りていった。
日本語の声がする。
「ソウカマンは思想警察だ」
「ソウカマンは一撃で、学会の敵を倒さなければならない」
130 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/09 20:33:23 ID:Z93FJ7xC
途中参加者のために誰かあらすじ説明して
131 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/09 20:54:57 ID:1j41zjNH
P4からのあらすじ
創価学会が明治に結成され、いまや日本中を牛耳っている世界…
ある日、電車の中で痴漢されている生徒(野村智恵美)を助けた野比女鐚は、そのことがきっかけで
女子生徒の一人丸井絵美と親しくなる。だが、全人類が「偉大なる先生」に
右手斜め45度の敬礼を捧げる「ハイル祭り」の日が迫ってきた。
ハイルヒットラーとナチス式の敬礼をするこの祭りに女鐚は疑問を抱く
一方、ルーマニアに謎のコンテナが贈り物として届けられたのだが
税関職員のアーマンダはそれに疑問を抱く
コンテナは実は核爆弾だった。謎の鳥に出会ったアーマンダの霊は
その爆発後のルーマニアを見届けようとする
132 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/10 20:33:00 ID:DV9zN24N
アーマンダは、実体としての体がないことがこんなにもつらいことだとは
思っても見なかった。
彼の見ている前で、次々と何の罪科も無い人々が射殺されていくのを
見ているだけの無力感はそれが自分のせいで核の炎が点火された
と言うこともあいまって、地獄の苦しみだった。
133 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/10 20:34:36 ID:DV9zN24N
「せめて、せめて体があれば…」
歯噛みする彼の耳に…
「アーマンダよ…」
134 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/10 20:38:17 ID:DV9zN24N
「創価学会は、ルーマニアから単なる旗を奪うだけではなく
創価にたてつくものは許さないと言う根本方針を全世界に示すつもりなのです」
135 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/11 22:13:50 ID:mxmEa+gj
「全世界に、示す? 」
「彼らはこの事を裏では、新立正安国の正法と呼んでいるようですね」
136 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/11 22:16:11 ID:mxmEa+gj
アーマンダが振り返ると例の鳥がいた。
「仮にも一国の全国民を滅ぼすことが、か? 」
「そうです、彼らの前には、創価学会の要求を断るというただそれだけの事が、
とんでもない罪にしか思えなくなっているのです」
137 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/11 22:20:18 ID:mxmEa+gj
「し、しかし 聞くところによると仏教では殺生は禁じられているのではないか? 」
「仏教ではそうでも、彼らにとっては違うようですね。彼らが好んで見る衛星中継では
世界中で一番殺せとか死ねとか戦いとか勝利とか言う言葉が使われているのですから」
鳥はそういって微かに羽ばたいたが、それは人間の動作に直すと「身震い」だったようだ。
138 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/12 21:51:17 ID:srF8dT3y
「なんとか止めさせなければ、何か方法は無いのか」
「アーマンダよ、日本に行きなさい」鳥は言った。
「は? 」
「遥か日本に、ある人物がいます」
139 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/12 21:54:15 ID:srF8dT3y
「そうか、なんとかいう創価学会のドンだな、そいつを殺せばいいのか、百代語り継がれるほどの残虐さで殺してやる」
「いいえ、それは違いますよ。」
ふと、アーマンダは冷静になって自分の発言を深く恥じた。
140 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/13 20:30:12 ID:Bj+C/e7B
鳥は言った。
「日本には、あなたと同じように生き、あなたと同じく今の世界に疑問を持っている
ある男がいます」
「それで? 」
「あなたの姿は誰にも見えませんがその男ー野比女鐚だけは別です」
「俺の言うことも聞けるんだな?」
「もちろん…ただしあなたのルーマニアなまりのある日本語を彼が理解できるかどうかは責任もてませんよ
もちろんその野比と言う男はルーマニア語はまったく話せませんからね」
141 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/13 20:37:27 ID:Bj+C/e7B
「ふむ その男は今はどこに?」
「関東SGI外語と言う学校の先生です」
142 :
ハクオウのファン:05/02/14 02:43:59 ID:k+imgaY7
オウムに入っとけばいかった
143 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/14 22:19:00 ID:ztMV32hi
「学校の先生? そんな人物に何が出来ると言うんだ? 」
その時、戦闘の音が一段と激しくなってきた。
戦車や大砲では劣るが歩兵では勝るルーマニア残存勢力が捨て身の攻勢に出たようだ。
144 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/14 22:25:24 ID:ztMV32hi
イケダダイサクに狂信的忠誠心を持つSGI機甲部隊も激しい砲火で応酬した。
145 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/15 20:39:43 ID:LaSFjPv2
がんがれ
146 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/15 22:00:20 ID:oNrpCp1q
「そう、その男一人ではなにも出来ません。
しかしよく考えて見なさい。
だれも一人の人間が出来ること以上のことは出来はしないのですよ」
「う、うぐう…」
アーマンダは、鳥のやっぱり無表情な目を見た。
「アーマンダよ」
147 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/15 22:04:21 ID:oNrpCp1q
「実はハイル祭りには隠された秘密があるのです」
「秘密…だと?」
「そう…祭りとは真っ赤な偽り、実は…」
148 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/15 22:07:30 ID:oNrpCp1q
「実は? 」
「百匹目のサルと言う話を知っていますか」鳥は言った。
「それは…サルと蟹とがおにぎりとカキのたねを交換する奴か」
149 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/16 07:19:18 ID:TXhZjv0a
「それはサルカニ合戦でしょう」鳥の突っ込みはあくまでも冷静だった。
…ちょっとはボケを理解しろよ アーマンダは思った。
「サルの集団の中である一定の数のサルが知識を得て行動する様になると集団全体がその知識を得るようになるとか何とか」
150 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/16 07:27:06 ID:TXhZjv0a
「そうです、ライアル・ワトソン著の『生命潮流』で発表されたもので, ライアル・ワトソンは
“イモ洗い行動をするサルの数がある臨界値を越えるとその行動は
群れ全体にとどまらず, 隔絶した場所に棲息するサルにも伝わる”と考えたのです。
そして, その臨界値を便宜的に「100匹目」と表現したのです。」
鳥は言った。
(作者注 はてなダイアリー 百匹めのサルより引用)
「今の作者注というのはなんだ?」アーマンダは言ったが…
「気にしてはいけません」
鳥にあっさりかわされた
151 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/16 20:20:31 ID:TXhZjv0a
「それで?」アーマンダは先を促した。
「創価学会は馬鹿ではありません。彼らは彼らなりに知恵を働かせます」鳥は冷静に言う。
「ふむ」
彼はチラッと視線を地上へとやった。
ルーマニア残存勢力は次第に形をなす抵抗線を形成していった。
子供と年寄りからなる市民兵が、必死の形相でRPGや対戦車地雷をもって字義通りの「死守」で
彼らの命を持って贖えるだけの貴重な時間を敵から奪い取っているのが見えた。
壮絶な戦いの背後では避難する市民の列が無限かと思えるほど続いている。今、市民という表現をしたが
その実態は女子供年寄り、それも到底武器を持って戦えない弱者のみの集団だ。
152 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/17 20:04:51 ID:0YkB+8SM
「それで? 」アーマンダは先を促した。
「創価学会の人間科学部は、圧倒的な人数の人間が同時に同じ行為をしたとき、
人類が更なる進化…といって差支えがあるならば、一段階上への意識改革を遂げると
考えているのです」
「意識改革? 」
153 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/17 20:08:03 ID:0YkB+8SM
「全人類が創価学会になった社会を考えて見なさい」
「地獄だな」
「そうです、そうなった時に…」
「人間はその危機を回避するために新たなステージへ突入すると? 」
「まあ、そういったところでしょう」
154 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/17 20:12:02 ID:0YkB+8SM
「ああ、でもそれじゃあ創価学会にはメリットが無いんじゃないかな」
鳥は少し考えてから注意深げに言った。
「言ったでしょう、彼らにも知恵があると」
「んん? 」
「彼らはそれを人間革命と呼んでいるようですね」
155 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/17 20:17:42 ID:0YkB+8SM
戦闘は激しくなり始めた。
市民兵は、むき出しの地上で核の残留放射線にさらされているので倒れるものが出始めていた。
一方の創価機甲部隊は鋼鉄の中である程度の安全は確保されている。
勝敗は明らかだった。
「早く行きなさい」鳥は言った。
アーマンダは、もう一度だけ祖国の大地を見ると、遥か東への飛翔を始めた。
そのころ、日本では…
156 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/18 07:59:43 ID:eu9Pt75x
信濃町に設けられた作戦司令部では、幹部たちが遥か彼方の戦況に
一喜一憂していた。
「左翼の軍団は展開を急げ」
「補給部隊の援護を忘れるな」
お得意の衛星中継で檄を飛ばす秋谷ら幹部たちだった。
157 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/18 12:52:49 ID:7vdU4vXq
「お〜れ〜お〜れ〜〜マツケンサンバ♪」
158 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/19 08:47:09 ID:ZYiTz9wb
創価芸能人も総動員体制で激励する!
久本雅美に激励されながら戦死するのもいとあわれだが、そんな感慨にふける余裕は
戦場にいる兵士たちにはない。
159 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/19 14:46:07 ID:hRokyTtS
AGE
160 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/19 16:59:12 ID:z0OwouOr
ハクオウいない?
161 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/19 20:52:19 ID:cOE7MG4+
ハクオウさんは、集団ストーカースレにいます
「常勝関西」と言われるくらいだから大阪って創価学会員は多いのですか?
163 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/20 03:33:04 ID:1l809CHj
創価学会員は捏造と盗聴が好きって本当?
創価学会員って一日に何時間くらい題目あげるの?
165 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/20 20:00:46 ID:yNTl6mrg
>>164 人によります。
集団で叫ぶように唱題する婦人部を見て寒気がしたことを覚えています
>>165 キリストはアーメン、イスラムはアッラー
創価は唱題行。
167 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/20 20:25:44 ID:yNTl6mrg
誤解を招いたら困るんで言い添えておきますが、まじでそういう
「題目を唱えている人たち」は本気でやってるんで、
「いやーあんたたちの行為にワシ、寒気がしましたワ」なんぞと言った日には
その場でボコボコになるでしょう。
それと、そういう人は、悩みや問題を抱えていて、それを解決しようと題目を唱えて
いるんであんまり笑のネタとしては使えないです
168 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/21 07:23:43 ID:uHR/nRWJ
朝の空AGE
169 :
新入会者:05/02/21 07:29:36 ID:PnUILkYG BE:105790278-
大阪は寒いですか?渋谷駅前は寒いよ(-_-;)
170 :
新入会者:05/02/21 07:51:09 ID:iDlgNKGP BE:90677568-
BBSが止まってます
171 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/21 21:55:44 ID:qvoxHyAZ
女鐚たち教員は、職員室で校長から驚愕のニュース、「ルーマニア解放」を知らされた。
流石に歓声を上げるというような反応は無かった。彼らは生徒に対してこのニュースを伝えると言う全校集会の準備に
黙々と取り掛かった。
172 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/21 22:25:01 ID:qvoxHyAZ
女鐚は鞄に仕舞ったままのウエブリーを強く意識した。
突然の全校集会に生徒たちはざわめきながら体育館に集まってきた。丸井絵美もいるはずだが
彼女を見分けられないでいるうちに長井美香が女鐚のところへ来た。
「先生…」
少女の細い脚と長い髪に、やっぱりどきどきする女鐚だった。が、もちろん
「ぐへへ〜援助交際しようぜぇ」などとは言わず、ただ「丸井は? 」と短く聞いた。
173 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/21 22:30:53 ID:qvoxHyAZ
「今日は来てます」
安心の表情を浮かべる女鐚に、美香は
「今日は何かがあるんですか」とたずねた
「この学校では毎日何かがある」と紋切り型の回答を返す女鐚だった。
「先生はずるい、丸井絵美にだけ優しいんだから」長井美香はいきなり急所をついた
「そ、そそそんなことはないさなにをいううんだいきなり」
おもいきり裏返った声で女鐚は言った。
174 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/21 22:37:00 ID:qvoxHyAZ
「先生は、丸井絵美のことが好きなんでしょう」
「そんなことはない。もしそうでも生徒との恋愛はご法度だ」
「でも、好きなんでしょう? 」
女鐚はもうタテマエを繰り返さず、早くクラスの場所へ行けと優しく言った
175 :
新入会者:05/02/21 22:42:30 ID:suI/Kc6z BE:30226144-
タコ焼き屋閉めて帰りますm(__)mお騒がせいたしました
エリアン、何故、死のうとしたの?おばかさん。。
だって、オットー先生は、ミリカを愛しているんですもの。。
エリアンの手記より
177 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/22 14:03:22 ID:Yly560oO
AGE
178 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/22 20:54:20 ID:XMNVdxaO
校長が演壇に立つ瞬間、生徒たちはかって無かったほど静かになった。
「みなさん」
179 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/22 21:03:50 ID:XMNVdxaO
校長はルーマニアが国旗を譲らなかったので「懲罰部隊」が
ルーマニアを開放したと語った。
「皆さん今日から日本の国旗は三色旗です」
この世界(創価学会が政権を握っている)でも普通の高校生には「ハァ? 」な話だった。
180 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/22 21:14:02 ID:XMNVdxaO
「これからは、邪宗はその報いを受けるのです」
校長の演説は、生徒たちにはポカーンという反応しか生み出さなかった。
それは当然だったろう。彼らは取り立てて学会の信心に熱心ではないのだから…
181 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/23 19:49:04 ID:NPhKSc0Y
だが、校長は「皆さんの中にも邪宗の信者が潜入しているのです」と叫んだ。
体育館内にざわめきが走った。
不吉な予感がして、女鐚はそっと体育館を抜け出すと職員室へ走った。
鞄をゲットして体育館へ戻ろうとした女鐚の前に…
182 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/23 19:52:45 ID:NPhKSc0Y
「むひょひょ」
「ふひょひょ」
「はひょひょ」
「わわっ」
「我らは伝説のオナラ一族」
183 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/23 19:57:07 ID:NPhKSc0Y
「ななな」
「あなたの前にもうすぐ遠方からの客が来る」
「は? 」
「その客の言葉に耳を傾けなさい」
「えーと、もしもし…」
184 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/23 20:28:55 ID:x89BZKJ9
三人衆好きです。
185 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/23 20:32:12 ID:NPhKSc0Y
白状しますが、オナラ一族は私の発案したキャラではありません
186 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/23 20:34:48 ID:NPhKSc0Y
女鐚が硬直しているうちに、三人は素早く職員室から姿を消した。
「うむ」
なにがなんだか分からないまま、女鐚はピストルが入った鞄を手に体育館へと走った。
187 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/24 20:31:44 ID:BqS2iN55
体育館内に入ると中は騒然としていた。
一握りの生徒が演壇の前に集められており、その周りをいつの間に現れたのか
二十人近いソウカマンが固めている。
殴られたのか、口から血を流している五十嵐に女鐚は
「なにがあったんですか? 」と言った。
188 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/24 20:39:35 ID:BqS2iN55
「どうもこうもないよ、いきなり奴ら、一部の生徒をああやって集めて
射殺すると言い出した」
「ええ?」
ちらっと見ると集められた生徒の中に丸井絵美もいた。
「し、しかしなぜ? 」
189 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/24 20:46:58 ID:BqS2iN55
「邪宗の信者だから、だそうだ」背後にいた光田が言う。彼は肩口に威嚇射撃を受けたらしい
その傷口からまだ血が滴り落ちている。
「話をつけてきます」
「よせ、無駄だ!」
190 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/24 22:42:19 ID:5XBEYKpR
オナラ一族は初代スレの1だったような
191 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/25 07:22:01 ID:7ivkT8F1
プチ休載のお知らせ
都合により日曜まで休載いたします
政教一致@大阪
192 :
熱心な創価学会信者:05/02/26 18:02:18 ID:1gc1YrOH
池田大作国王陛下の悪口を書くな!
193 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/27 20:58:38 ID:KCyICu2S
「校長先生! 」
「なんですか野比先生、あっちへ下がってなさい。このSIGP226が火を噴く前に」
無機質な銃口を合えて見ずに女鐚は言った。
「いえ、実は私もソウカマンでして」
「え゜ ?」
「ほら、ここに身分証が…実はハイル祭りのインストは全員自動的にソウカマン体制に臨時に編入されるようでしてその」
「要点を言いなさい」校長はいらだって叫んだ。
194 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/27 21:04:42 ID:KCyICu2S
「確認はなさったのですか」
「なんの確認ですか」
「本部から打ち出し(伝達)があったでしょう、邪教の宗内に潜入しているわれらSGIスペシャルフォースの
スーパーバイザーだけは殺すなと、もし殺したら現場責任者も殺すと」
「は? そんな伝達は受けていませんが」
「まさか、校長先生、それは何かの手違いでは? いいですか」
女鐚はきわめて自然な足取りで鞄を手に校長に近づく。それを丸井絵美は「?」でいっぱいの目で見やった。
195 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/27 21:11:50 ID:KCyICu2S
そして彼女は、彼女の先生が見事なまでにウエブリーを校長の顎につきつけ、SIGを左手で奪うのを見た。
「き、貴様! 」
校長が悔しそうに叫んだ!
ソウカマンたちが一斉に振り返る。
「全員、武器を捨てろ、罪の無い高校生を殺すな」
女鐚の呼びかけにソウカマンたちは武器を捨てた。
かれ等自身も無抵抗の高校生を殺す任務にもとからあまり乗り気ではなかったからだ。
196 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/27 21:21:15 ID:KCyICu2S
「五十嵐先生、武器を拾って生徒たちを解放してください、それと、ソウカマンに報復が起こらないように」
「OK、三年はぐれ組、俺に続け」
あっというまに形勢は逆転した。それでもソウカマンたちに暴力行為が無かったのは一重に
生徒たちが目の前で起こった逆転シーンを見て彼らの(校長以外の)教師に信頼と尊敬を取り戻したことによった。
「いいか、丸腰のソウカマンに拳銃を持って手を上げたら無期停学だぞ」駄目押しで光田が言う。
手当てで血は止まったといえ、血だらけの姿でスコーピオンVZー61を手に仁王立ちする彼の迫力に
逆らってまでソウカマンと校長に仕返しをする生徒はいなかったのだ。
197 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/27 21:36:41 ID:KCyICu2S
「貴様、ただで済むと思うなよ」
校長の言葉に女鐚はいたって冷静に言った。
「ただですむなんて、思っていませんから」
復唱
「ただですむなんて、思っていませんから〜・・・・・残念!!」
是の方が宜しいようで。
199 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/27 22:19:41 ID:KCyICu2S
「お前の親は泣くぞ」
「あいにく、なくなってまして」
「お前の妻は泣くぞ」
「そうは思えませんね」
「先生! 」
女鐚はさっと振り返った。
「絵美! 」
200 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/02/27 22:28:30 ID:KCyICu2S
「家に帰りなさい」
「いやです」
201 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/28 02:09:36 ID:EDwhM8uT
政教一致@大阪さん、真・三国無双4おもしろいよ!
202 :
ギャグ係 ◆WMhl/ZkObw :05/02/28 02:10:57 ID:Bq1Zgg8F
大阪さんお久し振りぇ〜。相変わらずご活躍のご様子で何よりです。
これからも頑張ってくださいね。楽しまさせていただきます。
203 :
政教一致@大阪氏がんがれ!:05/02/28 14:37:16 ID:EDwhM8uT
204 :
政教一致@大阪:05/02/28 20:17:06 ID:AE0v0WyX
すんません、打ち上げに行くんで今日はカキコできません ごめんなさい
政教一致@大阪氏、がんがれ
206 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/01 18:57:13 ID:cGSosFy2
ありがとうございます
自分の知る限り、創価学会をおちょくる小説がこんなに長く掲載されているところはここだけです。
>>200より
女鐚の目の前に奇妙なものが飛んできたのはその時だった。
207 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/01 18:59:10 ID:cGSosFy2
きらきら光る小さな人形のようなものだ。
「???」
「ノビニョビタと言うのはおまいか」
「そうだがあんたは? 」
「ルーマニアの元税関士 アーマンダというものだ」
「はあ? 」
「断っておくがルーマニアといっても」
208 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/01 19:02:28 ID:cGSosFy2
「はい? 」
「ルー大柴とえぐい芸人マニアたちの短縮形ではないからな」
209 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/01 19:14:41 ID:cGSosFy2
「そんな言葉の短縮形はいらんだろう」女鐚は小さく言った
「そうかな、世界は広いぞ…じゃなくて」
政教一致@大阪氏はなんで創価が嫌いなの?
政教一致@大阪を神に認定
212 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/02 17:07:50 ID:kOHfDGDZ
政教一致@大阪氏はなんでハクオウが嫌いなの?
213 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/02 18:39:42 ID:Bv3b77xN
>>210 それは長い話になります
>>212 嫌いではありませんよ、ただ適切な治療を受けられればいいなと思うだけで
>>209より
「今、ルーマニアは大変なことになって」
「ああ、核兵器で攻撃されたって?」
214 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/02 18:42:38 ID:Bv3b77xN
「だが、それだけではない」アーマンダはハイル祭りについての情報を語った。
「そんなことが起こりうるのか? 」
「少なくとも創価学会はそう思っているらしい」
215 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/03 23:15:26 ID:q40g2dHe
最近忙しいんですか?
216 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/04 02:19:12 ID:drx7x7qt
217 :
学会員:05/03/04 13:44:17 ID:274wdETx
ざまを見よ。
学会を愚弄した報いだ。
まさに仏罰。
創価に入会して頑張ろう(^^)
219 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/04 14:16:34 ID:drx7x7qt
熱は、下がってきました
祈れば病気など簡単に治癒する!
221 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/04 17:58:12 ID:drx7x7qt
>>214より
「それで、何が起こると言うんだ? 」
「全人類が学会に帰依するようになるか、イケダダイサクが永遠に生きるようになるとか、そんな感じかな」
アーマンダはこともなげに言った。
創価あっての私(わたくし)めでございます。
見ていて下さい。私は必ずやりとげます・・・。
アーマンダは、己の心に言い聞かせるようにその言葉を心の中で反復したのだった。
223 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/04 18:49:01 ID:drx7x7qt
「そんな薄気味悪いこと絶対に嫌だね」
「だったら何とかするしかない」アーマンダはあくまでもクールだった
政教一致@大阪氏がんがれ!
来年からはインフルエンザは予防接種をお勧めする!
早く病気が治るよう、御本尊様に題目あげといたよ!
225 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/05 10:21:16 ID:rp48kIeN
226 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/05 11:47:09 ID:rp48kIeN
>>223より
そのころ、信濃町では大盛り上がりに盛り上がっていた。
「靖国神社も伊勢神宮も出雲大社も、全部燃やしてしまえ」
「イスラム教徒がモスクに立てこもって騒いでいるだと? 」
「ははっ、女子供も中にいるようでして」
「ソウカマン工兵部隊は何をしている、モスクごと爆破してしまえ」
227 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/05 11:52:31 ID:rp48kIeN
その日の朝、秋谷創価学会会長は、部下の主だったものを集めて非情の命令…異教徒全員虐殺命令を
下していた。
その当の本人は今、リムジンで順天堂病院に向っていた。
228 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/05 12:02:04 ID:rp48kIeN
警戒のブレザー隊が病院の周辺を固めている。創価学会の何時ものシーンだが今日は
流石に殺気に満ちた電流が流れている。
幾重ものチェックポイントを抜けると、キングサイズのベットのある特別病室へと案内された。
「イケダダイサク」は、ベットの上で「潮」を読んでいた。
229 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/05 12:05:26 ID:rp48kIeN
「かわりはないか? 」秋谷が横柄にたずねる
「変化はありません」
「そうか、しばらく誰も通すな」
秋谷は壁に飾ってある「先生の写真」の額縁の裏のボタンをポチッと押した。
ゴゴゴゴゴ…
壁の隠し扉が開いた。
230 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/05 13:39:12 ID:rp48kIeN
その奥の「真・特別病室」には、チューブだらけの状態の
本物が横たわっていた。
憎悪の炎を目に浮かべながら、秋谷はイケダダイサクに近寄った。
「くそっ、殺してやりたい…」
(*)(*)
x
Y
232 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/05 18:19:20 ID:rp48kIeN
秋谷は、数年前の事をまざまざと思い出していた。選挙で思ったほど議席を取れなかったことに
激怒したイケダダイサクは、こともあろうに秋谷にその場で頭を丸めろと罵ったのだ。
「お前などクソ坊主と同じ姿で恥をさらせ、それがお似合いだ! 」
もちろん、クソ坊主とは創価学会から見て本山にあたる日蓮正宗をさす。
その時は、流石に周囲が必死で諌めたのでなんとか治まったが取り返しのつかない遺恨は残った。
233 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/06 18:41:27 ID:JYkQkc53
(嫌な奴は殺せ!!)
234 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/06 19:33:13 ID:7H60Neua
だが、もちろん秋谷の目的は報復でも臥薪嘗胆の故事のように憎しみを
思い出すことでもなかった。
彼は懐からPDAを出した。
235 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/06 20:51:03 ID:z3eemYYa
生体認証(指紋)用のアダプターがついているそれには
「SGI特殊機材管理システム」の画面が出ていた
特殊機材とはすなわち核兵器をさす
236 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/06 21:15:44 ID:z3eemYYa
イケダダイサクの指紋認証なしには核兵器はアクティベート出来ないシステムになっている。
触るのも汚らわしいと言う表情を浮かべながら秋谷はイケダダイサクの指にアダプターを押し付けた。
ピポッ 間の抜けた電子音がした。
AGE
238 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/07 19:54:19 ID:jxUWao2l
その次の瞬間、病室のインターホーンがなった。
秋谷はそれをうざったそうに取るとわめいた。
「うるさいぞ、今先生をお見舞いしているのに、何のようだ! 」
「そ、それが、奥様が参られましたのでお知らせしなければと思いまして」
にせイケダダイサクが震え声で言った。
ニコニコした顔で病室に入るといきなり”洗顔所が汚い”と言いながら、
カネヨンで磨き始めるカネであった。
240 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/07 20:23:38 ID:jxUWao2l
「あ、あの、それは病院のやることでして恐れ多くも奥様には
そのような卑しい仕事は、あ、あのう」
241 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/07 20:34:15 ID:jxUWao2l
「いやしい、仕事? 」
「あ、いえその…」
242 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/07 21:11:00 ID:jxUWao2l
「秋谷会長、あなたのような雲上の暮らしの長い
高貴な身分の方には分からないかもしれませんが掃除は大切なことですわ」
「は、ははっ」
そんなに単純なことではないのだ。
だが…
243 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/08 20:11:46 ID:WME4OEdh
「この人は今、どんな夢を見ているのかしら」
「は? はあ、なにか良い夢を見ているといいですね」
「ずいぶん長かったわ…そう、長かった」カネコは囁く様に言った
夫の出世と、自分以外の女との浮気さらにそれを通り越してレイプ騒ぎ
244 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/08 20:15:09 ID:WME4OEdh
「ふふふ、一時はこの人を殺してあたしも死のうかとさえ。思いつめた時期もあったわねぇ」
「え、そんな時期があったんですか」
その時にやってくれりゃあなあと思いながら秋谷は言った。
「もちろん、思いとどまったけれどねぇ」
245 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/08 20:28:39 ID:WME4OEdh
ちらっと秋谷を見て、年老いた人妻は言った。
「多分あなたも似たようなことを考えたことがあるんでしょう」
秋谷は、そうだとも違うとも言えずに、ただ会釈を返した。
「ああでも、もうこんな罪の無いただ寝ているだけの人に仕返しをするなんて気もおこりゃしないわ」
「それは当然でしょう」
「わたしはね、最近時々思うことがあるの」
「なんですか? 」
「今のこの世の中のことが全部、誰かの見ている夢なんじゃないかってね」
カネは昨日見た夢を思いだした。
若いころよくしていた、池田大作とのレイプごっこの夢。
池田大作の荒々しさを思いだして
カネは股間に手を・・・
247 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/08 20:40:35 ID:WME4OEdh
「ああ、みて、ここはほらもうこんなに」
おもいきり引く秋谷だった。
248 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/08 20:49:31 ID:WME4OEdh
そんな彼の窮地を救うかのように!
「緊急事態発生! 緊急事態発生! 」
249 :
愛読者:05/03/08 21:49:32 ID:xpchol+O
これからも頑張ってください。
250 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/10 06:27:22 ID:rvzAhHpY
秋谷 「何事か! 」
本部OP「そ、それが、未登録の兵器の反応が大阪の南海上で突然現れました」
秋谷「突然現れたっておい、怪獣じゃないんだからな」
251 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/10 21:27:56 ID:q2XNSJgW
「と、とにかく、反応は本物ですんでそのう…」
「分かった、とにかく本部に戻る」
通信を終えると、彼はチラッとカップル(?)のほうを見た。
252 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/10 21:31:16 ID:q2XNSJgW
カネコがメロンを剥きはじめているのを見て、秋谷は走った。
そのころ
女鐚は丸井絵美と一緒に校内を歩いていた。
秋谷は意を決すると目をつむり可憐な女子部員悠さんを思い浮かべながら
カネを抱き寄せた。
(悠さんとは学会一の美人)
254 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/11 20:30:53 ID:kIP2ySKD
「は、あふ…いけませんわわたしには夫が…」
255 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/11 20:31:59 ID:kIP2ySKD
「とはいってもそれ、こんなに濡れているここはそうはいっていませんぞ」
「あれー」
256 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/11 20:33:32 ID:NUg1Fl/V
現実を知らん奴の文は読めない
257 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/11 21:16:37 ID:iz3Wqfou
「ふひょひょ♪」
「むひょひょ♪」
「ほひょひょ♪」
「我らはオナラ一族!」
そこにオナラ一族が現れた!
オナラ一族はいつも小説の展開にヒントを与えることをほのめかしては去ってゆく。
258 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/12 20:41:50 ID:sg9PwcRB
256は学会員
空AGE
260 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/13 17:09:23 ID:Tne/9Smn
>>257より
256よ、自分にとっての現実を心の中ででも、広告のチラシの裏ででもいいから
まとめなさい 文字に書き下ろすことで問題が外部に訴えることの出来るものになる
そういいながら、三人は去っていった
「は、今のは、夢? 」
秋谷は真・特別病室を走り出た。
261 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/13 17:10:39 ID:Tne/9Smn
「それで、反応はどうなった」
「は、先ほどから固定した反応になってきています」
「な、なにい! 」
262 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/13 17:13:38 ID:Tne/9Smn
そのころ、女鐚と絵美の前に久村が来た。
「お、どうしたんだ」
女鐚は、久村が妙にすっきりさっぱりした顔なので不審を抱いたが、わけを説明した
263 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/13 17:18:44 ID:Tne/9Smn
「なんだって、そうか、そういうことだったのか」
「何もかも知っていたような口ぶりですが」
「ああ、いや…野比、おまいは戸塚ヨットスクールに行け」
「は? 」
「俺の朋友の黒澤と言う男が、フネを用意してくれる。おまいはそれに乗って大阪へ出ろ」
「ええ、しかし」
264 :
スネオ:05/03/13 23:37:21 ID:XEYUVLnj
オナラ一族が好きなので定期的に登場するとうれしいです。
265 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/14 06:51:39 ID:tnIZIz5b
「陸上は完全に封鎖されている」
「それはそうでしょう、ソウカマンが一杯いるんだから…しかし、大阪には何があるんですか」
「考え込んでる暇は無いぞ」
266 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/14 16:19:37 ID:ELyYdYap
AGE
267 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/14 21:13:22 ID:tnIZIz5b
わたしもオナラ一族は好きです
>>265より
久村は言った。
「どこかへ逃れるんじゃない、目的に向って突き進むんだ」
「目的?」
「ああ、早く行け」
268 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/14 21:21:31 ID:tnIZIz5b
女鐚と絵美はお互いを支えあうように去っていった。 遠くで何かが爆発する音がした。
それはモスクを創価工兵隊が爆破した音だったが、それは久村には分からなかった。
「これでよかったのかね」
久村は湯原直彦のほうを振り返って言った。
「おお、ご苦労様、ほれ、報酬の石川洋二美少女写真集「蒼の風音」だ、少々背やけアリだが」
「うお、ロリーはあはあ」
「しかし、本物の女子高生に囲まれてるのに写真集がいるのかい」
269 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/14 21:29:35 ID:tnIZIz5b
「これはこれ、それはそれさ。毎日ご飯を食べてるから甘いおやつは要らないかとなると
NOだし、反対に甘いものだけで腹いっぱいになるからご飯は要らないと言うのはどこか病んでいる、そうだろ」
「うむ、分かったような分からないような…」
*「蒼の風音」 実物ありません
写真集を手に、久村は保健室に向った。そこには野村智恵美がいた。
「怖いわ、先生、抱きしめていて」
「おれも、実は怖いんだ。これから先どうなるか」
「どうなるか? それは先生、また勃起して、スルんでしょ。」
「う、うん、多分」
「で、教師首になる。でも無問題よ、あたしが食べさせてあげる」
270 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/14 21:34:44 ID:tnIZIz5b
久村は、「おんな」というものの強さを見たような気がして智恵美をぎゅっと抱いた。
「せめて丸井絵美にも、おまいぐらいのバイタリティがあればなあ」
「ないかしら? あそこまで一途に一人の男を好きになる彼女に?」
「ああ、基本的には丸井絵美はすごいお嬢様だ。それで結局明らかに優等生の
振る舞いの出来る紳士の野比先生が好きになる。魂が似ているんだよあの二人は」
271 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/14 21:37:57 ID:tnIZIz5b
そんな批評を知ってか知らずか、女鐚と絵美が校門を出た瞬間、彼らの目の前に
薄い煙に包まれて何かが降って来た。
それは、小さな手首だった、赤ん坊のもののようだ。
272 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/14 21:49:06 ID:tnIZIz5b
ちらっと空を見て、爆煙を確認した女鐚は、付近の大きなモスクが爆破されたようだと悟った。
モスクからここまで、この小さな手首は飛んできたのだろう。そしてその小さな人差し指の指差すほうには…
「先生! 」「ソウカマン機甲部隊! 」
ゴゴゴゴゴ…
創価学会が政権を握った瞬間から編成されていた機甲部隊だ。
「ルーマニアでも、やつらが大活躍してやがった」
アーマンダが女鐚の肩にとまりなが囁く。
273 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/15 20:24:16 ID:CdPLopqO
「おまい、そうやってると『光速エスパー』に出てきた電子頭脳の鳥のようだな」女鐚は言った。
「だれがチコか? あんな光速エスパーが飛んでるときにどこに隠れているのか不明の鳥と一緒にするな」
アーマンダもオタク知識で応酬する。その前をどう見てもV号突撃砲のような安っぽい突撃砲が走り去ってゆく。
274 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/16 19:30:21 ID:Pd8y++iU
「なんか安っぽいよな、AFVの世界ではもう突撃砲なんて滅んでるだろ」女鐚はつぶやいた。
「その部隊でも対戦車兵器が無い相手には無敵になる。戦場の掟だ」アーマンダは返した。
そうこうしているうちに・・・
275 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/16 19:38:29 ID:Pd8y++iU
彼らの前に一台のフォルクスワーゲンが走ってきてとまった。
「早く乗って! 」若い女が叫んだ。
「あ、あなたは? 」絵美は???の目で叫び返す
「店での名はみゆきよ、それよりも時間が無いの。すぐに乗って」
「店ってどういうことなんですか」絵美が早速ジェラシーの炎を燃え上がらせる。
276 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/16 19:47:37 ID:Pd8y++iU
「店なんか知らんぞ」女鐚はみゆきに叫んだ。
「いいから乗るのよ、いい、大阪にたどり着けないとあなたは永遠に今の奥さんと別れられないの」
「はあ? 」
「あなたの運命は奥さんと、蛇胃子と一緒にとも白髪になるまで暮らすことを運命付けられているのよ」
「う、うーん」
「でも、それから逃れることが出来るとしたら、あなたはどうするかしら」
「ん! 」絵美の青い体に小さな電気が走るような精神的衝撃を、女鐚は感じ取った
女鐚は手をつないでいる絵美が、なにかを言う前に言った。
「どうすればいいのかを言ってくれ」
277 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/16 19:50:12 ID:Pd8y++iU
「まずはこいつに乗って、あたしが戸塚ヨットスクールに運んであげるわ。そこでは黒澤と言う
男が待っているから、その指示に従ってね」
私が知っている、政教一致@大阪のこと
1 とりあえず拳銃図鑑は隅から隅まで読んでいる、無類のガンマニア しかし好みは渋い。
2 どうやら、過去に学会員だったが脱会した
3 軍事マニア、特撮マニア
4 会社での地位は低くないらしい、何かのメーカーか? 社名や業種をあからさまに語った事はない
5 ハクオウは嫌いらしい
6 仮面ライダーZXはもっと嫌いらしい
7 隣に座っているOL(お局様)は好きらしい
8 学校の描写には異様なリアリティがある ただし、教師であるならもうちょっと違う書き方で
小説を書くか? 生徒の人権に関する書き込みからすると、関西創価学園の教師ではないらしい
9 大阪の描写にもリアリティがある 松原に住んでいるのか?
10 今は創価学会が大嫌いらしい
279 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/17 21:48:44 ID:TsXGCQII
年齢は中年らしい。
280 :
T.I.NPO☆MAN@国際派! ◆52.FsIEe7o :05/03/17 21:55:12 ID:D6bh5sfa
官能シーンは苦手らしい。
282 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/18 19:49:34 ID:nPD8Todw
>>278 うっ! 1はあたりです
2もそうです
8と9については、描写の濃淡はやはりあります。大阪を描くときにはたとえば信濃町とか秋葉原とかの
描写とは明らかに違います。
あきらかに存在しない町並みを描写しているシーンも数多くあるのですが・・・
あと児童生徒の人権に関しては、私が関西創価学園の教師で、勤務上知りえた
生徒の情報をネタに小説を書いたら許されない事で、それは違うとは断言しておきます。
実質ありえない学園を描いているので、それは無いとも思いますが、関西SGI三部作の第一話、二話は明らかに非行や不登校についての小説なので
「これってもしかして実在する関西創価学園がモデルなのか」と思われても困ります
283 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/18 19:57:35 ID:nPD8Todw
都合でまた、日曜の夜までカキコできません
>>277より
「わかった、戸塚ヨットスクールまでやってくれ」
女鐚は絵美の手を引いて車に乗った。
284 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/18 20:15:44 ID:nPD8Todw
戸塚ヨットスクールまでのドライブの中で、女鐚はさまざまな虐殺の現場を目にした。
燃えている宗教的建造物や、死体の山を何回も目撃しながらフォルクスワーゲンは目的地にたどり着いた。
「あんたが野比女鐚か? そっちの女子高生は? 」
「ああ、俺の未来の妻ってやつさ それより」
「ああ、フネの準備は出来ているが」
285 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/18 20:20:04 ID:nPD8Todw
「ん? 」
「いいのかい、一旦船出したらもとの状況へはまず戻れないが」
女鐚は、絵美の顔を見て「やってくれ」と言った。
「その娘はあんたの連れかね? 大阪まで連れて行っても良いのかい」黒澤は言った。
「ああ 絵美、一緒に行こう」
「先生!」
286 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/18 20:48:57 ID:nPD8Todw
エンジン音がもろに響く狭い船室で女鐚は教え子と愛をかわした
「あふ、はああ…」
丸井絵美が幸せをかみ締めているころ大阪では
日本女性で一番きれいで可憐な悠さんのファンクラブが
暴動を起こしていた。
意識がろくになくてもすけべ根性だけは丸出しの池田大作により
悠さんが首都圏から出ることを禁じられたからだ。
正太郎 『層化の哲人は知性を持たないロボットなんだ!』
289 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/19 21:40:41 ID:X6PgJeM7
悪いが政教一致@大阪氏の文章からは創価学会へ対する憎しみが感じられない
290 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/20 12:00:24 ID:xW06ZvDL
>>289 これは小説であり、創価学会に対する憎悪を書くメモではありません。
291 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/20 19:52:33 ID:xW06ZvDL
>>288より
ゴゴゴゴゴ…
鉄人は飛び立った
「行け、鉄人、イスラム教徒を皆殺しにしろ、それからヒンズー教徒を皆殺しにしろ それからそれから…」
リストは際限も無いようだった。
292 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/20 20:29:12 ID:xW06ZvDL
大殺戮、信じられないような大殺戮が行われている中で
「絵美、おまえのここは温かいよ」
「いや、センセイ、言わないで、あふ…もっとしてね」
熱々カップルは愛を交し合った。
293 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/20 20:31:49 ID:xW06ZvDL
アーマンダはマストの天辺に立って前方を見た。
「うお、あれだな」
そのころ、信濃町で秋谷は叫んだ。
「その特別コンテナはどこから現れたんだっ! 」
294 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/20 20:36:11 ID:xW06ZvDL
「どこかから、としか言いようがありません」
「そ、そんな馬鹿な」
秋谷はふと、ついさっきの言葉を思い出した。
…今のこの世の中のことが全部、誰かの見ている夢なんじゃないかってね
「そ、そんな馬鹿な」
自分の言葉を繰り返すと、秋谷は大阪への直通電話を取った。
295 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/20 21:22:05 ID:xW06ZvDL
「大阪本部です」
「変わりは無いか」
「は? 住吉大社を始め大阪の全ての神社仏閣を掃討していますが手に余る反撃はありません。順調です」
296 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :05/03/20 21:23:51 ID:xW06ZvDL
「そうか、だが油断はならんぞ それと何か異変があったらすぐ知らせるようにな。いいな」
「は、はいおおせのままに」
一人だけm9(^Д^)プギャー
298 :
初代スレの1:05/03/21 01:38:01 ID:4soPLkmg
政教一致@大阪氏がんがってね!
299 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/21(月) 15:10:17 ID:tvJTIFO0
>>298 ありがとうございます
>>296より
「大阪よりも神戸や京都が大変なようですよ」
「ああ、もう、皆殺しにしなさい 一人残らず殺す、それしかない」秋谷は言い放った。
「このままだと比叡山とか高野山は山ごと焼き払わなければならないかもしれませんが」
「だったら山ごと焼きなさい」
「本気ですか、何人殺さなければならないか、分かりませんよ」
「おどれからまず血祭りにあげたろか! 」秋谷は大阪本部に叫んだ
ソウカマン機甲部隊は、すさまじい勢いで東奔西走した。
血の雨が降った。
301 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/21(月) 20:53:46 ID:DT8oe8J7
女鐚は、丸井絵美を伴って甲板に立った。
「先生、あれは?」
「コンテナ、だな」
302 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/21(月) 20:55:33 ID:DT8oe8J7
前方の海面には、きらきらと光る粒子に包まれたJR規格の
コンテナが海面に漂っている
「だが、しかしこれはなんだ」
303 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/22(火) 19:27:43 ID:wzx+OnJi
「先生、今コンテナって言ったじゃないですか」
「うん、でもね、ごらん綺麗な光る粒子に包まれて海上を漂っている」
「ああ、それなら多分、魔法か何かで浮いているんですよ」
304 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/22(火) 19:32:04 ID:wzx+OnJi
女鐚はこけそうになったが足を踏ん張ってこらえた。そこへ
絵美がしがみつく
「もう、安心なの、先生? ずっと、こうしていられるの? 」
「いや、まだ安心は出来ないよ絵美、だって…」
「ん? 」
「ジャイコ」
305 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/22(火) 19:51:50 ID:wzx+OnJi
「東から未確認飛行物体、急速接近中」
ブリッジにいる黒澤に、ソンの部下(氏名不詳)が伝声管で叫んだ
「げ、迎撃体制をとれ」
マシンガンが防水カバーを取り払われた。
306 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/22(火) 19:57:22 ID:wzx+OnJi
「おらおら〜!!!」
蛇胃子は、旧ソ連製のミニコプターのコックピットで叫んだ!
夫も、夫を奪ったピチピチの女子高生も憎かった。
「あんた! あんたを殺して私も死ぬ」
その瞬間、デジャブが蛇胃子を包んだが彼女は躊躇いなくトリガーを引いた
「ファイア! 」黒澤は、ミニコプターの発砲の寸前に命じていた。
307 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/22(火) 20:02:21 ID:wzx+OnJi
機銃弾はまるで一本の線のように交叉した。おそらくたくさんの銃弾が
ぶつかって海底への旅を始めたかもしれなかった。しかし確実に一発は
蛇胃子の望みを果たした。
「絵美!!!」
女鐚の背後で、ミニコプターの爆発する音がしたがそれはかれの意識には
入らない。
「絵美」
「センセイ、きっとこれは夢よ」
308 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/23(水) 02:45:52 ID:uLdyR7OI
新規参入者のためにあらすじを解説キボン
309 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/23(水) 22:13:23 ID:wSN0RnG8
P4からのあらすじ
創価学会が明治に結成され、いまや日本中を牛耳っている世界…
ある日、電車の中で痴漢されている生徒(野村智恵美)を助けた野比女鐚は、そのことがきっかけで
女子生徒の一人、丸井絵美と親しくなる。だが、全人類が「偉大なる先生」に
右手斜め45度の敬礼を捧げる「ハイル祭り」の日が迫ってきた。
ハイルヒットラーとナチス式の敬礼をするこの祭りに女鐚は疑問を抱く
一方、ルーマニアに謎のコンテナが贈り物として届けられたのだが
税関職員のアーマンダはそれに疑問を抱く
310 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/23(水) 22:22:09 ID:wSN0RnG8
アーマンダはコンテナを開けるがそれは核爆弾だった
死後のアーマンダは謎の「鳥」に会い、日本に行き女鐚に会うことを
命じられる
そのころ日本でも異教徒虐殺が行われていた。女鐚は生徒をとっさの機転と
天下の奇銃、ウエブリーフォスベリーで救うが大阪へと逃れることとなる
一方、創価学会の会長秋谷は病院の池田大作に会うが、池田の妻カネコから
「この世界は誰かの夢ではないか」と言われる。それと同時になぜか
大阪の南方に奇怪な核兵器コンテナが突如出現する
女鐚はそのコンテナを目の当たりにするが女鐚の妻、蛇胃子は嫉妬に狂って
旧ソ連製のミニヘリコプターではるばる東京から追って来て襲撃する
311 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/23(水) 22:24:45 ID:wSN0RnG8
蛇胃子は反撃を受けて死ぬが、丸井絵美も銃弾を受ける
少女は先生の手の中でつぶやく
「これは夢よ」
312 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/23(水) 22:30:30 ID:wSN0RnG8
おお、私はこんなトンデモな話を書いとったんか?
けれども、話の概要をまとめると、こうなる!
313 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/23(水) 23:07:59 ID:wSN0RnG8
「兄貴、これが例のブツですぜ」
「そうか、でかしたぞヤス」
二人のチンピラは生駒の山並に安置された銅像を見た。
その銅像は普通なら誰が見ても奇妙としか思えない
銅像だった。青い緑青に覆われた小さな銅像は中年の男が手錠を掛けられ武器もないのに胸を張って
大声で叫んでいる姿をあらわしている。
普通は銅像とは偉人や功績の会った人をたたえるためのものだから手錠を掛けられていると言う時点で
疑問符ものだが、これはそれにもかかわらず胸を張って堂々と自分の意見を主張している男の姿を
形どっている
314 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/24(木) 21:48:08 ID:JkETydh2
「せやけどこの銅像、売ったらナンボになるんかいのう」
「そんなもん、店にもってかんと分かりませんぜ」
二人は準備した軽トラックに銅像を簡易クレーンで積み込んだ。
「さすがに重いのう」
「地金が重いほうが高く売れますぜアニキ」
315 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/24(木) 21:50:44 ID:JkETydh2
軽トラはすごい注目を集めた。
街を行く人々が驚愕の表情を浮かべ、指さして騒ぎ出すのだ。
「なんや知らんけどシートかなんか、準備しとったらよかったのう」
「へいアニキ、しかし今更遅いですぜ」
316 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/25(金) 19:37:42 ID:q5J5Q6v9
だがそんなチンピラたちの胸算用はご破算になった。
最初の屑鉄屋は驚いた顔で「うちはこんなもの引き取られへん、帰ってんか」と叫んだ
二軒目の屑鉄屋は「おまいら、罰があたるで、ナンマンダブナンマンダブ」と明らかに題目とは違うものを唱えだした。
三軒目の屑鉄屋で、アニキは、ドアを閉めようとする主の腕を掴んだ。
「待ってくれ! 」
「あんたもしつこいな、買われへんもんは買われへんのじゃ! 」
「そうじゃなくて、あれは一体何なんだ?」
317 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/25(金) 19:42:11 ID:q5J5Q6v9
「なんや、あんたらあれのいわれを知らんのかいな」
「しらん、知らんけどなんか訳ありなんやろうが、教えてくれへんか」
「あれはな、大阪のホームレスの守護神や」
「あれがか? 手錠を掛けられてるおっさんが?」
「もうちょい正確に言うたら大阪とホームレスの守護神や なんでもえらい小説家で、創価学会と
公明党をおちょくり続けた挙句に処刑されたらしい 」
318 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/25(金) 19:50:22 ID:q5J5Q6v9
「そんなん当然やないか、いまや日本中がソウカマン宗教警察部隊で一杯や」
「いやいや、どうやらそれはかなり昔の話でな、うそかほんまか知らんが
創価学会が大阪をこっそり仕込んだ核兵器で爆破すると言う秘密作戦を
大失敗に終わらせたことへの仕返しやったらしい」
「それで銅像が建てられたんか、よう学会が許可したのう」
「いや、違うんや ある日、西成の三角公園で炊き出しを待っていたおっさんたちの前に、幻の作家が現れたんや」
「……」
319 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/25(金) 20:07:05 ID:q5J5Q6v9
「その事件の直後からある噂が大阪のホームレスや日雇いの間でささやかれ始めたんや
創価を馬鹿にして殺された作家の霊が、大阪でももっとも惨めな輩を守護してくれていると
そして、言い伝えやと、再び大阪が危険にさらされたときには手錠をぶっちぎり、台座から飛び降りて危険を知らせてくれると…」
320 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/25(金) 21:00:54 ID:zY8hG1zx
この物語のタイトルは?
321 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/27(日) 18:56:45 ID:37L84+sQ
筆が進みませんな
322 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/27(日) 18:58:07 ID:H+GPHfg+
いろいろあるのです
323 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/28(月) 06:51:37 ID:csHajbCS
324 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/28(月) 06:56:18 ID:1okp3QcY
俺も顔が多少変わったかもしれんが
加害者はますます老け、ますます悪人顔に成ったな
325 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/28(月) 20:45:33 ID:csHajbCS
>>319より
「それでホームレスたちはドヤで金を集めて銅像を作った、金といってもホームレスのことや
電線やらなんやらと、十円玉があの銅像の原料や、せやからよけいに噂は本当のことのように
本当に大阪に危機が迫ったときに予言が実現すると信じられとるんや」
「そんなアホなことがあるかい、第一どうやって…」アニキはいいかけてふと口を開けたまま黙り込んだ
326 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/28(月) 20:55:50 ID:csHajbCS
だが、アニキよりも先にヤスは違うことを大将に訪ねた
「だけど、とっつぁん、創価民警隊か何かがあの銅像を壊さへんかったんか」
「いや、壊そうとは何回もしたらしいで」
「ほしたらなんで? 」
「それがな、創価の取り壊し隊が近づくと銅像は消えてしまう、去ると
出現する、そのくりかえしやったらしいな」
327 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/28(月) 21:08:10 ID:csHajbCS
「まるでムーかトワイライトゾーンのような話やナ」
「じゃ、おっさん、なんで俺たちはすんなり銅像を盗めたんや! 」アニキは言った。
「盗めた?、ドアホ、あの銅像はな、自らをあんたたちに盗ませたんやで」
「はあ? 」
「わしも最初は誰かが銅像を盗むやろうと思いこんどった。しかし一月が過ぎ三月が過ぎても、誰もが
生駒の山へとそんな伝説の銅像を盗みに行かない。創価の取り壊し部隊が出動したのはその後やから
怯えて盗まなかったわけじゃないだろうと思うがな」
「ほしたら何で? なんでわしらはあっさりそんな神通力のあるレインボーマンのヨガのネムリの時の
ヤマトタケシみたいなもんを盗めたんや」
328 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/28(月) 21:12:24 ID:csHajbCS
「長いこと銅像やってたんで、歩くンがめんど臭かったのとちゃうか」
オヤジはドアを閉めた。
329 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/28(月) 21:26:42 ID:lXyK56NH
地方の問題ですが、平成14年6月3日
岡山県津山市で 医師夫人高橋妙子さんが誘拐されいまだに行方がわかりません。主犯であ
ると思われる女性は岡山空港の近くで自殺、男性も 桜で有名な鶴山公園で桜の木で首吊り
自殺しました、しかし この男性の自殺報道を信じている市民は少なく、 自殺した場所で前
日 神戸ナンバーの黒い車が数台駐車しており、異様な雰囲気だったとそうです、それは
口封じに自殺にみせかけて、殺されたのではないかと言われています、 警察に近い筋から
ですが、「犯人のめぼしがついたが警察が 手を出せないところ」だと聞きました、 会話の
中で、手が出せない理由とは00学会と0和関係が 絡んでいるのではと推測しました、情
報を集めれば警察関係からのちくりもあるのではないかと思います、 岡山県津山市はこの
ほかにも、小学生が殺された事件もありますが、今だ未解決です、未解決事件が多い警察
が、解決できない理由でこんなうわさを流しているとは思えません、是非解決に二階堂さ
んの協力をおねがいします、広く情報を集めていただけないでしょうか。」
だそうです。
330 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/30(水) 06:43:27 ID:j0gxXAQ9
早朝の空AGE
年度末は忙しいんです
331 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/30(水) 22:51:01 ID:j0gxXAQ9
>>328より
「どうしますアニキ」
「どうするったって…」
そのころ、秋谷は信濃町の巨大な作戦本部で奇妙な報告に眉を上げた
「大阪で、避難する市民が出始めただと? 」
332 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/30(水) 22:52:31 ID:j0gxXAQ9
「ははっ、なんでも奇妙な銅像が道を走っていたとか、何とか」
秋谷は時計を見た。
「ハイル祭りまで、時間がない!!!」
333 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/30(水) 23:20:05 ID:j0gxXAQ9
「大阪地区で発生しているパニックを鎮圧し、全員をハイル祭りに参加させよ!」
大阪の学会施設ではかろうじて幹部がその命令を受けたが
「そんな、道で逃げ惑っている人間をハイル祭りに参加させる等、不可能です」
と答えた。
秋谷は言った
「黙れ!明日の午後5時までに全員をハイル祭りに参加させるのだ!もし駄目だったら、貴様の命は保障できないことはわかっておるな?」
335 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/31(木) 07:45:25 ID:wwt5MLqv
がくがく震えながら幹部たちは指令センターへと向って走った。
「どうだ、おさまったか? 」
「だめです、ハイル祭りに市民を戻らせることなど不可能です」
336 :
畑 清美:2005/03/31(木) 07:53:04 ID:gcGls+jI
みなさんの力をあわせて大作先生でオナニーしませんか?
きっとご加護がありますよ。
337 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/03/31(木) 22:28:11 ID:wwt5MLqv
年度末、年度初頭を迎えつつ空AGE
338 :
初代スレの1:2005/03/31(木) 22:42:25 ID:CdvDDqfl
部長が明日からかわります
>>335 市民の行進は収まるどころか益々意気盛んになっていった。
いつの間にか、手に手に自作の旗竿を持って、行進の列に
加わるものも現れた。
『厭離・・・ 欣求・・・』
なんだかよく嫁ないが墨で書いてあるようだ。。。
『厭離代作 欣求ノック』
患部から声にならない声が漏れた。。。
「ノ、ノ、ノックは無用・・・」
患部A 「喜び組をノックのウグイス嬢として送り込みスキャンダルをでっち上げ・・・」
患部B 「しっ!常勝関西の力を持ってしても敵わぬ政治家だから仕方なかったのだ。」
層化ば幹部は伝説の大阪知事の名前を大書した旗竿をみて青ざめた。。。
341 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :仏暦2547年,2005/04/02(土) 20:39:43 ID:zupMXYuK
「し、しかし、とんでもない事態になったな」
「なにをのんきな! 信濃町へ連絡だ。 」
「ソウカマンを総結集だ」
342 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :仏暦2547年,2005/04/02(土) 20:45:26 ID:zupMXYuK
沖合いでは、女鐚が甲板の上で涙を流していた。
その涙が絵美の頬に滴り落ちてまるで彼女も泣いているようだった。
「女鐚よ! 」
ふと顔を上げると目の前に正体不明の鳥が止まっていた。神々しく光り輝くその姿は
まるであの伝説のあの鳥のようだ。
「オマイは? 」
343 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :仏暦2547年,2005/04/02(土) 20:48:15 ID:zupMXYuK
「私はただのニワトリです、浅田農産の養鶏場から逃げてきました」
女鐚はアーマンダの頭を殴りつけた。
「余計なことを言うな、この光速エスパーに出てきた人間ですらないキャラもどきが」
「まだそのネタを引っ張るか、大体なぁ!」
344 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :仏暦2547年,2005/04/02(土) 20:52:13 ID:zupMXYuK
「なんだ? 」
「光速エスパーなんて誰も知らんぞ」
「特撮オタクと東芝の幹部社員は知っているさ」
「こら、お前たち、私の言うことを聞きなさい」
鳥が言う。
「おいおい、鳥が怒ってるぞ、早く詫びを入れろよ!」女鐚は言う
「オレが、なんで? 」アーマンダが不思議そうに言った
345 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :仏暦2547年,2005/04/02(土) 20:56:01 ID:zupMXYuK
「お前のつれだろ! 」
「なにおう! 」
言い争っていると…
346 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :仏暦2547年,2005/04/03(日) 21:13:02 ID:D0c6g99N
「いい加減にしないと怒りますよ」
女鐚は鳥を見た。今の状態でも明らかに怒っているのだが、これ以上怒ったらどうなるのだろう
「分かりました鳥さん」女鐚は明らかに相手が怒るであろう名前で返事した。
案の定、鳥は激怒した。
「キェー、この愚か者が! 」
「おいおいまずいぞ、相当怒ってるぜ」
「おお、科学忍法火の鳥とかかけられたらヤバイな」
「いつの時代だよ、その番組はよ、それに俺たちゃメカブッターじゃない」
347 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :仏暦2547年,2005/04/03(日) 21:19:12 ID:D0c6g99N
「おまいこそちゃんとわかってるじゃねえか。おまいが謎の総裁Xなんじゃねえのか」
「誰が正体は巨大宇宙船の悪の首領やねん」
特撮、アニメファン以外には分からない会話でしのぎつつ、女鐚とアーマンダはそっと鳥の様子を
うかがう
これ以上怒らすのはマジでやばそうだ。
348 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :仏暦2547年,2005/04/03(日) 22:21:14 ID:D0c6g99N
「それで鳥さん、何のようですか」
女鐚は恐る恐る言った。
「そこのコンテナを見ましたね」
怒りを押し殺して(というか、怒りを押し殺しているのではないかと言う気配を
漂わせて)鳥は言った。
「魔法で浮かんでいるコンテナを、俺は見たし、今もコンテナはその場所に浮かんでいる」
まるで高校生が英文を訳したような無味乾燥な文章で女鐚は答えた。
349 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :仏暦2547年,2005/04/04(月) 22:01:33 ID:x2xyo3fw
「すべての人が創価学会に帰依した世界が、もうそこまで近づいています」
「うげ、そんな世界は地獄だよな」アーマンダは鳥に言ったが無視された
350 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :仏暦2547年,2005/04/04(月) 22:03:27 ID:x2xyo3fw
「女鐚よ、幻想の世界から出て行く決心は出来ましたか」
「幻想の世界だと?」
「あるいは、夢の世界と言い換えても良いでしょう」鳥は少しはばたいて炎を高く上げた。
「女鐚…」
「女鐚…」
「女鐚…」
・・・か、かあさん!?
「女鐚…」
「女鐚…」
ドクン!
「かあさん」
目の前の空間に揺らぎが生じ 母のイメージが浮かんだ。
女鐚は天下茶屋の駅前に立っていた。
母の手が何かを伝えるように公衆電話の方を指差した。
ガバッ!
女鐚は軽い目眩から醒めた。
「女鐚、何鳩が豆鉄砲食らったような顔をしてるんだ」鳥が言い放つ
「う、うるさい!」女鐚も少し感情的に言い返す
「ヲイヲイ、おまいらいい加減にしないか」
「あの予言が真実なら・・・」 アーマンダは言いかけて止めた。
354 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/05(火) 22:33:22 ID:UAYVknHp
<幸せの使者が帰ってくる すべての不幸な生徒のために…>
<とらわれの姫が吹雪の海に降り立ったとき、誓いは達せられて人々は蘇りと再会、死と別れを見るだろう>
<その日は鉄と炎と鮮血の日々の始まりとなる>
355 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/05(火) 22:37:57 ID:UAYVknHp
「その予言は? 」
「都市伝説となっている幸せの使者についての予言だよ」アーマンダは言った。
「おお、あの幸せを運んでくると言う教師の伝説か」女鐚は言った。
「あなたに関する予言でもあるのですよ」鳥も言う。
356 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/05(火) 22:44:38 ID:UAYVknHp
「な、なんだって? 俺が聞いている話では幸せの使者は不幸で、惨めで、毎日泣いている生徒に幸せを
教えるためにいる「天国から派遣された先生」だということだが? 」女鐚は言った。
「そして生徒たちが幸せに気がついたとき、使者は次の学校へと転勤していく、と」
蛾状A 「本部長!た、たいへんです。」
患部A 「何!へんたいだとぅ〜♪」
蛾状B 「冗談かましてる場合じゃないですよ」
患部B 「どうしたのだ、報告してみろ」
蛾状A 「実は、行進していた市民が目を離した隙に消えました!」
蛾状B 「関西創価第29高校(旧明星高校)に入って休憩してると思って・・・、
メロンパンとコーヒーを買いに行ってる間に・・・」
患部A 「バッキャロー・マハロー、蛾状会を全員招集して探し出せ!」
患部B 「その辺りは、真田山公園の近くだな、ふむ」
そのころ、忽然と消えた市民達は、旧真田丸から大阪城へと続く地下通路を
大阪城へと急ぎ移動中だった。
「岡田はん、ほんまに大阪城に行けばソウカマンに捕まらへんのかいな?」
「大丈夫や、任せとけ!」
「ワシらは大阪城をソウカに内緒で改修しとったんや」
「そらごっついな!なんせ元々太閤さんが造らはった難攻不落の城やさかいな」
「僕らは『ザ・イオン』と名前を付けてまんのや」
「そら、(・∀・)カコエエ!」
市民達は暢気なもんだった。。。
【真田丸・さなだまる】
眞田左衛門佐は、おのれが武名を後代に遺そうと、天王寺表に一郭を構えた。
その形は初三の新月に似ている。総構の外に出ること四十間、まわりに空堀を
めぐらし、東西に長く南北に短い。 『武徳編年集成』
大坂冬の陣の前に真田幸村が大坂城玉造口近くに築いた半月形もしくは
三日月形の東西に長い砦(出丸・出城)で偃月城とも呼ばれた。
360 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/06(水) 20:12:54 ID:+6cmmqj5
ソウカマン部隊は、出来損ないのV号突撃砲のようなAFVを先頭に真田山公園に突入した。
だが、当然だがそこには鳩が戯れているぐらいで誰もいない
361 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/07(木) 21:24:23 ID:wgc3/A7f
狐につままれたような顔で、ソウカマン部隊はあたりを探した。が、なにも見つかりはしなかった
362 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/08(金) 20:21:36 ID:JrWVudDk
「あなたの物語は、まだ終わってはいません」
船の上で、女鐚に鳥は言った。
海は静かだった。コンテナは船の後方数百メートルにあった。潮流で流されたのだ。
363 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/08(金) 20:27:33 ID:JrWVudDk
「終わっていないとは? 」
「あなたが、幸せの使者なのです」鳥は言った。太い炎が鳥の背後で渦を巻いた
「なんだって? 」女鐚は温かい風が、彼と、絵美の頬の涙を乾かすのを感じながら叫んだ
「一つ確認したいのだが」アーマンダが横から言った。
「なんです」鳥は不審そうに言った。
「自分自身の火で焼き鳥になることはないのか」
「そんな器用なことは出来ません」鳥は答えた。
364 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/08(金) 20:34:01 ID:JrWVudDk
「誰も幸せにしていない俺が幸せの使者だと」女鐚は言った。
「これから幸せにすればいいのです、あなたにはその素質が備わっているのですから」
「ジャイコは? 丸井絵美は? みんな死んでしまったのにか 俺が殺したようなもんだ」
「あなたは誰も殺してはいませんよ ニョビタ 」
「しかし…」
「もし、丸井絵美と再び会える方法があるとしたらあなたはどうしますか」
365 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/08(金) 20:40:18 ID:JrWVudDk
「たとえどんなことであってもやるだろう」
「では聞いてください、あなたはずっと長い長い間、夢を見続けているのです」
女鐚はちらりとコンテナを見た。海は静かで風は凪いでいて雲一つない天気だったが
鳥の言葉にはぞくりとするものがあった
366 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/08(金) 21:25:39 ID:JrWVudDk
「夢だと? これが夢だというのか」
そう、あなたが見たのは涅槃なのです
本当の無の境地ですよ
しかし、もしあなたが層化学会の手に落ちていたらここまで来る事は無かったでしょう。
なぜなら、
信者を増やしたいという欲望
人に理解してもらいたいという欲望
があるからです。どうですか、あなたに見せた夢は、人間の世界の欲望から
魂を切り離すためのプロトコルだったのですよ。
見ると・・・・花畑にも、フラッシュバックにも見えるような
境地が広がっている。彷徨える人は、自分で具現化した3色旗を手にして
下でうごめいているが、次々と地面に吸い込まれていった。
これは・・・・
368 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/10(日) 21:01:30 ID:PVX/5Fg8
黒澤は、コンテナの方向を見るとブリッジへの直通電話を取って
「ソンの部下(氏名不詳)か? 機関後退半速。コンテナへつけろ」
「了解」
「ところで、ながい付き合いだが一回も聞いたことがなかったから、今聞くが…」
「はぁ」
「おまいの本名はなんていうんだ」
「ああ、(氏名不詳)ですよ」
「氏名不詳? 」
「いやいや、かっこつきの…」
369 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/10(日) 22:14:53 ID:PVX/5Fg8
「は? 」
「ああ、私の先祖は当時の中国からの避難民で、中国からチベットにたどり着いたとき
チベットの言葉は一言もしゃべれなかった、それで出入国を司るチベットの官吏は
出入国管理書類に(氏名不詳)と…」
「……」
「でも、悲しいかな、私の先祖はチベット語も漢文も文盲だった。で、その言葉が自分の苗字だと信じて、届け出た。受け付けた
官吏も奇妙な苗字だなと適当なノリでそのまま受け入れたらしいんですよ」
370 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/10(日) 22:49:58 ID:PVX/5Fg8
ちなみに古いふるい読者しか知らないだろうが、ソン大尉は
「そんなことより、コンテナだ」
371 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/11(月) 05:36:27 ID:WgX8YCvX
パート1スレから読みたい
>>370 「ふぅ、やっとコンテナを回収したぞ、これがソウカマンの手に渡れば世界は・・・」
その時、鋭い光が黒澤を照らした。
「イージス艦じゃないか?あの艦尾の旗は?」
『あの国旗は台湾!創価と同盟した中国によって台湾は焦土と化した筈だが・・・』
ピカ ピカ ピカ(☆∀☆)
「なんだ、あの光は・・」
イージス艦は探照灯でモールス符号を送っていた。
(・・・我らは友軍なり、艦長との会見を求む・・・)
ニョビタは訳ワカメで思わず、絵美の形見の木綿のハンカチーフで白旗を揚げた。。。(・∀・)尸
375 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/11(月) 20:40:51 ID:WCWi9VVq
「どうしますか? 」ソンの部下(氏名不詳)が言う
「モーターボートを、下ろせ」黒澤は命じた。
「大丈夫ですかね」
「向こうにこっちを撃沈する意図があるなら、とっくにされているさ。みろ、後甲板に
ハープーンの発射機がある。それにここまで接近しているなら今は最大仰角を掛けている
前甲板の5インチ砲で木っ端微塵にするのも可能だ」
黒澤の判断はリアルだった。
376 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/11(月) 20:44:59 ID:WCWi9VVq
「護衛をつけましょう」
「いや、一人で行く。一時間以内に帰るか、何らかの連絡がなければ
キミの判断で切り抜けてよし。」
「は、はい」
「一つ言っておくが見殺し上等! フネを頼むぞ」
378 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/12(火) 20:12:27 ID:SVDcYGHi
モーターボートには、黒澤と女鐚、そのほかに二名の乗組員が乗った。
台湾(?)のイージス艦は機関停止で静かに漂っている。
「女鐚よ、銃は持っているか」
「校長から奪ったSIGを」
「校長? まあいい、どうなるかは分からんが、俺が銃を抜くか撃てと命じるまで、それは絶対使わないでもらいたい」
「わ、わかった」
黒澤は自分自身も身につけているグロックを点検した。
「艦長モーターボートがこちらに向かって来ます」
ヲチしていた水兵が王艦長に告げた。
「丁重にお迎えしなさい」王艦長は静に命じた。
「了解しますた」水兵はデッキへと去っていった。
「もし、この選択が間違っていたら・・・」
王は部屋に掛かった<山の写真>を見上げ感慨深いため息をもらした。
艦内にはジュディーオングの『魅せられて』が低い音量で流れていた・・・
380 :
戸塚:2005/04/13(水) 00:51:23 ID:clhes6Gg
381 :
政教一致@大阪:2005/04/13(水) 22:36:37 ID:LAcQQPvP
台湾…その言葉は王艦長には複雑な感情を抱かせるものだった
たんなる地域の名前…でもあり、生まれ育った地域の名、と言っても正解だ
だが…この気持は…
「司令部へ報告、コンタクトには成功」
王は躊躇わず命じた
382 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/13(水) 22:39:39 ID:LAcQQPvP
しかし王には、もしジュディー・オングが生きていて事情を知ったら
自分と同じ行動を取っただろうと言う確信があった。
同じころ、東京では…
383 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/14(木) 20:09:22 ID:6HEx4Ctp
ザッザッザッ…大勢の足音が町中にこだまする。
「池田先生のために! 」
ザッザッザッ…ザッザッザッ…無数の人々が公園や広場などへ集合していった。
もちろん、お互いを監視しあい、ただの一人たろうと池田大作のためへの敬礼をサボタージュ
させないためにだ。
384 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/14(木) 21:08:33 ID:6HEx4Ctp
信濃町では
「大阪はどうなっている」
秋谷が叫んだ。
「ははっ、多数の市民が神聖なハイル祭りを放棄して生駒の山やら、とにかく高いところへと
避難を始めた模様でして」
学会本部ではさすがに「ザ・イオン」までは把握していない
385 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/14(木) 21:10:39 ID:6HEx4Ctp
「連れ戻せ、政教一致@大阪が体調不良の間に! 」
「ははっ」
政教一致@大阪は病の床に伏せりながら気力でキーボードを操作していた。
386 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/14(木) 21:13:17 ID:6HEx4Ctp
「く、くそっ、『機関車トンマス・広島石炭戦争』を書き上げたこの俺が
こんなところで筆を折るわけには行かん
387 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/14(木) 21:18:31 ID:6HEx4Ctp
「それに、「機関車トンマス、山賊が住まう山」を上梓するまでは、死ねん」
388 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/16(土) 12:41:32 ID:Q8Fo3rbL
(シナチョンどもを殺せ!)
幻聴が…
389 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/16(土) 19:37:00 ID:8oxvZ6qL
「ああ、幻聴が聞こえるようでは人生おしまいだ。精神科の診察に行かなきゃ」
と、思いながらラッタルを上がると、そのレベルの露天甲板にはCIWS、俗に言うR2−D2が鎮座ましましていた
近くで見るとこんなにでかいんかーと思いながら黒澤は上部構造の内部へ入った。
390 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/16(土) 19:40:39 ID:8oxvZ6qL
「ウエルカム、ようこそわが艦へ」
白服に金モールの海軍軍人が言う。
「お招きに預かり、光栄であります、しかしながら本職にも任務がありまして
自分の席を長くは空けていられませんので」
黒澤は、白服に金モールの海軍軍人(多分艦長)に答えた。
「なに、簡単なことだよ」
391 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/16(土) 19:53:09 ID:8oxvZ6qL
「簡単なこと、とは? 」
「はっきりと正体を明かそう、我々は台湾独立同盟のものだ。」
「な、なに、同盟のフネでしたか 失礼しました。し、しかしなぜこのような」
黒澤の問いに王は言った。
「あのコンテナの存在にいち早く気づいたのは我々なのだ。だが、今回のルーマニアの
ことといい、日本全土でのハイル祭りのことと言い、我々は完全に後手に回った」
392 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/16(土) 19:57:11 ID:8oxvZ6qL
「ほうほう、いや失礼、それで? 」
「我々の理解では、このコンテナは…」
かすかに、女鐚の脳裏にむかしに聞いたことのある話がデジャビュのように蘇ってきた。
393 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/17(日) 21:41:50 ID:80EE9HEg
「昔、大阪を破壊するために用意したと言うあのコンテナですか」
「そうです。」艦長は日本語でよどみなく答えた。
394 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/17(日) 21:50:30 ID:80EE9HEg
「そんなものがなぜ、ここに? しかも浮かんでいるのですか」
「話は長くなりますが、この世界は実は真実の世界ではないのです」
「え? 」
「誰かの、夢の、中」
「ところで・・・」と艦長は艦長室のテレビに目を促しながら、
「どうでしょう、ここらでテレビドラマなどを鑑賞しては。」
というと艦長はおもむろにテレビのスイッチを入れると、液晶画面にタイトルが現れる。
「これ『渡る世間は集ストばかり』という面白くそして怖いドラマなんですよ」
といって、ソファに座り込んだ。
396 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/17(日) 22:03:01 ID:80EE9HEg
「夢だと、これがすべて? 」女鐚は尋ねた。
「そうです、しかし、ハイル祭りによって世界全体の人々の心が一つに結ばれることによって
夢は少しづつ現実へと近づくのです」艦長は言う
「ほう? 」
「しかしそうなれば、永久に台湾は中国の足元に跪いていなければならない」
397 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/18(月) 00:38:35 ID:QWioyfIp
別にそれでもいいじゃんと言うのは日本的感覚で、台湾人にとっては
それは耐えがたい屈辱なのだろうと女鐚は思った。
398 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/18(月) 00:42:07 ID:QWioyfIp
399 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/18(月) 00:44:59 ID:QWioyfIp
「ほう、それはドウイウコトデスカ」
おもわず外人になりながら黒澤は尋ねた
「どうも最初は普通に日記だったのが、いつの間にか集団ストーカー被害者の
HPに関して短いコメントをつけるブログに変化していったみたいですね」
400 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/18(月) 00:46:04 ID:QWioyfIp
「いまや集団ストーカーでググルと十番以内にこれが出てくる」
401 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/18(月) 07:59:16 ID:QWioyfIp
それはともかく、このビデオでは集団ストーカーがどうやってターゲットを
追い詰めるかの模範的な手法を捉えていた。
決して訴えられるような証拠を掴まさず、いかにターゲットを精神的に追い詰めるか
「それ、今だ。仄めかし攻撃ッ! 」
「偽刑事出動! 近所で嘘の事件についてターゲットのアリバイを聞き込みしろ」
402 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/19(火) 20:57:48 ID:d20bVSgZ
「思考盗聴でGO!」
「この集団ストーカーには三万五千名の創価学会員が投入され、経費は人工衛星
の打ち上げ代金も含めて865億円かかったとさ、めでたし めでたし」
403 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/19(火) 21:06:23 ID:d20bVSgZ
「すごいドラマですな」
「なに、実話を基にしたセミドキュメンタリーですから」
404 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/20(水) 20:20:50 ID:RiNO20ip
「ま、集団ストーカーはさておき」艦長はスクリーンの前に立った。
「あのコンテナには」
405 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/21(木) 19:06:48 ID:YNQ9VB83
「覚兵器が入っているのです」
「何メガトンの? 」黒澤が尋ねた。
「いや、メガトンとかではなくてですね」
「キロトンか まああのコンテナに収まるサイズでは原爆も」
「なにか勘違いがあるようですな、あのコンテナには水爆とか原爆とかが入っているわけではありません」
「は? 」黒澤はきょとんとした表情になった。
406 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/21(木) 19:13:23 ID:YNQ9VB83
その横の女鐚の耳元で…
「きっと特大のビックリ箱なんだぜ」とアーマンダが言った。
「開けると中からすごい物が出てくるとか」
「すごい物って何だよ」女鐚は言った。
407 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/21(木) 19:23:46 ID:YNQ9VB83
「女房の双子の妹が出てくるとか」
「でるかバカ おまいが結婚していること自体びっくりだ」女鐚はぴしゃりといった。
「ああ、俺の女房は元は名うての密輸ブローカーで…って違うだろ」アーマンダは言わなくてもいいことを答えた。
「どう違うんだ あ、さては夫婦で組んで密輸を」
「ちがーう、そんなことはしていないさ」
408 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/21(木) 19:41:41 ID:YNQ9VB83
「分かったぞ、双子を利用して密輸を繰り返していた今の嫁さんに
『ぐへへ〜一発やらせろよ そしたら見逃してやるから』とか言ってファックしたが運悪く
妊娠してしまって、『どうしてくれるのよ、もう! 責任とってくれなきゃあんたと道連れでムショに
行く覚悟はあるのよ』とか言われて結婚した その時の条件が密輸から足を洗うこと」
「お、おまえ、なんでそんなことまで? 」アーマンダはうろたえて言った。
「図星かよ! 」
409 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/21(木) 19:50:30 ID:YNQ9VB83
「ああ、もともと麻薬の密輸とかには嫌気がさしていた女房には
見逃してやるの一言は天の声に聞こえたらしくて、妊娠したと分かった瞬間にも
俺の女房になってパンツとか洗っている幻想が見えたらしいんだよな で」
「夫婦になったと? 」女鐚は言った。
「ああ、俺もまんざらではなかったし」
まんざら・・・・・・・・・か。。。・・
グヘへ、まん皿。ん 違うか、ん、もっと、ん、まんまんぽい
うん、マンマン満月、サロン満だよ グヘヘ〜
名誉会長はご機嫌さんであった。
412 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/22(金) 07:56:20 ID:7CTm+anm
「だれがサロン満やねん」とアーマンダは突っ込んだが…
「そろそろ本題に戻ろう」
あっさりとかわされた
413 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/22(金) 20:52:48 ID:7CTm+anm
「コンテナには覚兵器が入っているのです」
「それはいったい? 」
「我々同盟は長年、この世界のあらゆる呪い師や超能力者、巫女や霊能者と言った
数々の異能の人たちから助言を仰いで来ました」
「ほう、で? 」黒澤も興味津々といった表情で言う。
414 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/22(金) 20:55:22 ID:7CTm+anm
「そしてその結果は意外なものでした。この我々のいる世界は夢の中の世界だと言うのです」
「はあ?」
415 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@名前だけ佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/04/22(金) 21:03:30 ID:S7+UmMuV
多元的異次元空間、平行宇宙というやつじゃよ。
法華経にも説かれているだろ。多元的並行宇宙というのが。
416 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@名前だけ佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/04/22(金) 21:06:51 ID:S7+UmMuV
ある次元では、昭和20年8月15日に終戦がこない宇宙がある。
その世界では昭和ではなく照和という年号になっている。
その宇宙の日本では総理大臣は大高、紺碧艦隊連合艦隊を率いる長官の
名前は大石という名になっていて、日本の特殊爆撃機によりロスアラモス
が空爆され、原爆製造研究所が空爆で破壊されている。
そんな後世の世界も実際にあるんじゃよ。
417 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@名前だけ佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/04/22(金) 21:14:21 ID:rN+8uiY4
その後世の世界では、想価学会というのがあって、池田小作という会長がいる。
協明党という団体も持っているが、大高首相が陸軍にいた時のクーデター
政策で万年野党という立場に甘んじている。
どういうわけか南山本門寺という寺の信徒団体で、小石寺とは対立関係にある。
その平行宇宙では天の采配がうまく言ってるんだろうなぁ。
想価学会は、その世界では弱小泡沫団体で、時々冥棺講と殴り合いの喧嘩を
するぐらいなんじゃよ。
>>414 「夢とはいっても自然な睡ミンによるものじゃないのさ」
「な、なんだって?!」(AA略)
「うむ、首の後ろを触ってごらん高原・・・」
寿命が尽きかけていたD作は、層化大卒の四流科学者に、新たな延命装置をつくるよう命じた。
200X年悪魔の装置が完成し人々はD作に命を吸い取られる人間電池と成り果てていた。
ソウカマンの魔手から逃れた極一部の人類は、目覚めた者とよばれザ・イオンに結集し
真の人類解放のために戦いを挑んでいたのであった。。。
「覚兵器とは、夢の中に入りソウカマンと戦うツールなのたよ」
「そう、忘れられたスーパーハッカーの鯖群のことを指すのさ」
420 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@名前だけ佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/04/23(土) 09:37:03 ID:+yUQf8Y2
ザ・イオンの秘密基地は、山梨県南巨摩郡身延の南アルプス山中にある
深い山のなかにあった。
421 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/23(土) 12:53:29 ID:xGxyza1Z
「テスト」
「おお、今日はお客様大感謝デー・・・じゃない、ハイル祭り!」
ザ・イオンでは息を殺して待つ
一方、天王寺では、常勝関西総本部が過激な指令を発していた。
「ナパームで、焼き払え」
「ははっ、しかしただの一人もおりませんが」
「よし、あれだ あれを使おう 第二万博のためにシベリア開発の現場から回航された
原子力ドリルを使え」
「ええっ、あないなもん使ったら大穴が空きまっせ。」
422 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/23(土) 22:33:32 ID:xGxyza1Z
「あほ、空けるための原子力ドリルや! 」
超巨大車両が大阪の町を走って(自走機能はシベリア開発のためのものだからあった)いくのを、アニキとヤスは呆然と眺めやった
423 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/23(土) 22:35:34 ID:xGxyza1Z
原子炉で超巨大ドリルを回転させる重車両はザ・イオンの真上でピタリととまった。
「掘削開始。」
ゴゴゴゴゴ・・・
424 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/23(土) 22:38:18 ID:xGxyza1Z
「それ、排土をベルトコンベアーで排出せよ」
ガガガ、ゴゴー
「大変や、奴らめ原子力ドリルを! 」
「な、なんやと? 」
425 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/24(日) 10:03:13 ID:ImzOSLJy
「な、なにをさらすねん、大阪城が崩れ落ちる」
創価学会真・正本堂では秋谷が叫んだ
「ヌウハハハー! 原子力ドリル出力全開! 」
「ラジャー・全開」
「あの、予言が的中したなら・・・、この戦いを明日にでも終えることが出来るとしたら?
戦う価値があるとは思わないか。命を賭ける価値があるとは思わないか。」
( ・ω・)∩「はい」
ニョビは全てを投げ打つ覚悟で、このアーマンダの問いかけに自ら答えを出すことを決意した。
「ニョビよ、今、京都に預言者(タライ・マラ3世)が居る、尋ねるがいい・・・」
「艦長、ザ・イオンから緊急信号が入りました。」
「ソウカマシン軍団を叩く!トマホーク発射準備 目標、大阪城!」
(>Д<)ゝ「座標入力、緯度:34.41.16.0268 経度:135.31.38.1181入力完了しますた。」
「討て・・・」 王艦長は古風に命じた。
「バーシューー!!!」
垂直ミサイル発射管からトマホークが勢いよく射出されたと同時に
ニョビも高速エスパーのように大空へ飛び立った。。。
>>420 波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@名前だけ佛所
45の中年マザコン無職のおっさんが、何やってんの?
いい加減、仕事したら?
いつまでも親の年金をせびって、年老いたご両親も新でも死にきれんぞ。
それと、男子高校生のチンポを狙ってストーカー行為するのは、やめな。
430 :
鴨田勝史:2005/04/24(日) 18:48:36 ID:D78AhBMI
発射されたトマホークは。ゲリラ組織オメガの電磁波コントロールで乗っ取られてしまい、
その軌道を修正されてしまう。
ゲリラA 「隊長! トマホークミサイル乗っ取りに成功しました。」
ゲリラ隊長「よし、よくやった、誉めてやる。さっそく照準を東京信濃町に変更せよ」
ゲリラB 「ラジャー、照準変更完了!」
ゲリラ隊長「よし、いいぞ、これで信濃町は完全廃墟となる」
こうしてゲリラ組織オメガに乗っ取られたトマホークミサイルは、
刻一刻と信濃町上空に接近するのであった・・・。
ゲリラA 「隊長! 我々がトマホークミサイルを乗っ取っとこによって、
大阪のソウカマシン軍団がアンチを強姦しまくってます」
ゲリラ隊長「ん・・。そうなることははじめから分かっていたことだ・・・。
しかしゲリラ諸君、真っ先に叩くべきは大阪のソウカマシン軍団ではない!
殲滅すべきは、独裁者レイクフィールドだ、こいつが信濃町の秘密アジトに隠れていることを知っているのは
我我オメガだけだ。奴の息の根を止めるには今を置いて他にないのだ! 許せ、大阪のアンチよ」
トマホークは後数分で、独裁者レイクフィールドの秘密アジトを直撃すべき位置まで到達する・・・。
そのころ、信濃町秘密アジトでは、独裁者レイクフィールドとその一派がテーブルを囲んで、
大阪で暴れまわるソウカマシン軍団の衛星中継を笑いながら見ていた。
独裁者レイクフィールド 「わっははは、苦しめ苦しめ、わしに逆らうやつはみんな氏んじまえ」
レイクフィールド側近A 「まったくです、われわれ逆らう者は全てソウカマシン軍団によって強姦されのです」
レイクフィールド側近B 「わははは、見よ、アンチの苦しむ姿を!」
レイクフィールド側近C 「市ね市ね、クソアンチども、うひひひひひ」
独裁者レイクフィールドとその一派の頭上に、核弾頭を搭載した1発のトマホークミサイルが接近しつつあることに気づかず、
衛星中継画像を楽しんで観戦していたのであった・・・。
434 :
:2005/04/25(月) 00:55:13 ID:DTt1siqc
435 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/25(月) 03:06:12 ID:a9dIjhni
自作自演いくない
>>428 その緊張感の高まっている最中でも、人間電池は431-433の様な
下らない夢を見せられていた。。。
電池が尽きるまで、あの老人に命を吸い取られ続けるとも知らず。。。
437 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/26(火) 07:46:31 ID:SmF2V6/9
「ぬははー」秋谷は高笑いを真・正本堂に響かせた。
438 :
鴨田勝史:2005/04/27(水) 00:57:21 ID:???
age
>>436 水上から発射されたトマホークは、ほどなく大阪城に達し、
創価マシン軍団に徹鋼弾の雨を降らした。
「グヘー」
「アベシー」
ソウカマンの断末魔の叫び声がジェットモグラ内に響く
「黒い雨(ブラック・レイン)や・・」
若山富三郎は大阪の空を見上げて呟いた。。。
その頃、ニョビタは、
440 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/27(水) 18:56:23 ID:HEaUfmTg
モーターボートで戸塚ヨットスクールのフネへと戻った。
「エンジン停止」
「アイアイ」
441 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/27(水) 19:00:07 ID:HEaUfmTg
「ようし、我々は本船を退船し、向こうの船へ乗り込む」
黒澤の命令に、乗組員たちはモーターボートと、台湾側のよこした
カッターやモーターボートへと乗り移った。
442 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/27(水) 19:13:41 ID:HEaUfmTg
「さてと、おれたちも京都へ」女鐚はアーマンダに言った。
「俺は一っとびだがあんたはそうは行かんぞ」
その時だった。
「女鐚よ、私に乗りなさい」鳥が言った。
「おお、こ、これはマッハ15へ出てるぞ」
二人と一羽はあっという間に京都へついてしまった。
京都ではあらゆるお寺、あらゆる神社をソウカマンが焼き払ったので荒れ果てていた。
443 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/27(水) 19:26:19 ID:HEaUfmTg
「ダライ・ラマ三世は山の中に隠れています。今は山狩りはありませんがハイル祭りが終われば」
「血に飢えた殺人鬼のようだな」女鐚は言った。
444 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/27(水) 20:26:12 ID:HEaUfmTg
「血に飢えた殺人鬼なんてものはいないさ。」アーマンダはいった
「そうかな?」
「創価学会が存在しなければ彼らソウカマンも普通の人々だったと思うよ」
そう言われると女鐚も納得するしかなかったが
「お、あれかな? 黄色の衣をまとった老人が峠の地蔵堂に隠れてるぞ」アーマンダは言う。
二人と一羽はひらりと地蔵堂の前に降り立った。
「なにものかっ! 」
護衛らしい僧兵(?)が誰何した。
445 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/27(水) 20:29:00 ID:HEaUfmTg
二人と一羽は顔を見合わせたが、それぞれ答えた。
「高校教師」
「もとルーマニアの税関士」
「謎の鳥」
アーマンダは鳥に言った。
「おまえ自分で謎の鳥とか言うな」
「謎の鳥だから仕方がありません」鳥はすましてこたえた。
446 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/27(水) 21:22:58 ID:HEaUfmTg
その時、お堂の中から声がした。
「どなたかな」
「ははっ 怪しい奴らが」 僧兵が二人と一羽を端的な表現であらわした。
「怪しい奴らとは失礼な」鳥が言った。
447 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/28(木) 06:51:47 ID:S5FQgHTR
「そこの高校教師の方に入ってもらって」
「ははっ」
女鐚は古ぼけたお堂に入った。内部には避難してきたらしい
人々が(といっても小さな建物だから数名だが)いた。
そしてその人たちの前に黄色の僧衣をまとった男が座っていた。
「あなたは? 」
448 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/28(木) 07:24:52 ID:a1m/MlR1
「♪ど〜でもいいですよ」
449 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/28(木) 16:25:29 ID:Lig6PiHK
がんがれ
450 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/28(木) 19:21:28 ID:S5FQgHTR
「なにい、どうでもいいだと」
「この悲惨な事態の前には、ワシがなにものかなど大した問題ではない」
ダライラマはさらりと言った。
「では? 」
「そう、今起こっていることが問題だ」黄色の衣をまとった老人は穏やかに言う。
「このままだと、後わずかで全世界が創価学会の支配下に陥るだろう」
「・・・恐ろしいことだ、ではダライラマ様、どうすればいいのですか」
「この世界が・・・」
452 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/29(金) 20:56:18 ID:pVevry3L
「元に戻る、そのためには夢から覚めるような何かが起こらなければならないのだ」
「夢から、覚める?」
「そうだ、はじめから説明しよう。今便宜上「この世界」という表現をしたが、実際には
空即是色、色即是空なのだ。いわば、我々が毎日見ている夢のようなものだ」
「はあ…」
「あると言えばあるし、ないと言えばないのだ」ダライラマは穏やかな口調で言った。
「いや、現実はそんな禅問答のレベルではありませんぞ」女鐚は言った。
453 :
(-_-;)ヒロシ:2005/04/29(金) 21:00:42 ID:6bCHAXLV
みんなで力をあわせて小説作ってどうするの?
454 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/29(金) 21:03:36 ID:pVevry3L
「いやいや、よく聞きなさい、女鐚よ。この世界が現実であると言う
オマイの感覚も、夢の産物であるやも知れん。しかし…」
「ダライラマ様、もうじきソウカマン警察がやってきます。お急ぎを」僧兵(?)は手に古めかしい
ウージー短機関銃を持っていた。おそらくはチベットからはるばる護衛としてやってきた者なのだろう。
この黄色の衣をまとった老人を捨てて逃げると言う選択肢は彼にはないようだ。
「すぐすむ」ダライ・ラマは短く答え、女鐚の目をしっかりと見て言った。
「女鐚よ、オマイは長い長い夢を見ているのだ」
「夢、ですと? 」
455 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/29(金) 21:10:51 ID:pVevry3L
「そうだ、現実世界のオマイは長い長い眠りについている。あの男と同じに」
「あの男、とは?」
「こんな世界を夢見そうな人物と言えば察しは着くだろう」
「? おおっ! あの男ですか」
「そうだ、糖尿と心臓が悪くて昏睡状態に陥った時、アヤツはマインド・バリヤーを張り巡らせた
夢の世界へと逃げ込んだ。だが、あやつは並外れた力で夢の世界の創価学会、公明党を操り
ハイル祭りをたくらんだのだ。」
「で、ではハイル祭りには何の意味が」女鐚は言った。
「夢世界と現実世界の逆転を目指しているのだ。断っておくがたった一回の
ハイルマツリではそのような現象は発生しない、だが夢の中でも全人類が
まったく同じ行為をとることを通じて、夢の世界と現実の世界の強固な障壁に
あなを開け続ければいつかは」
456 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/29(金) 21:19:16 ID:pVevry3L
「夢の世界と現実の世界が逆転するときが来る そうですね 」
「そうだ、分かったようだな」ダライ・ラは微笑んだ。
「しかしその世界の形とただのしがない高校教師である私の間に何の関係が」
「おそらく、あなたも夢を、長い夢を見ているのであろう」
女鐚の心に微かなデジャビュがわき上がった。
『これは夢よ』
457 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/29(金) 21:31:59 ID:pVevry3L
「夢から覚める力を、解き放つことが出来るのはオマイだけだ。私でも、国連事務総長でも
天皇陛下でも、ハリウッドスターの誰かでもない、自分自身がしっかりと目覚めることが出来れば
世界を救うことが出来る」
「出来るでしょうか、この私に」女鐚は言った。
458 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/29(金) 21:52:49 ID:pVevry3L
「出来る、ただ、時間がない、急がなければならん」
「ああ、もう戦車がそこまできました」 僧兵が言った。女鐚が振り返ると
山道を例の突撃砲が走ってくる様子が見えた。
「食い止めます、はやくお支度を」僧兵はRPG14らしき対戦車ロケットを構えた。短機関銃は首から
スリングで吊っている。。
避難民の数名が、手にウジーを持って彼に続いた。
459 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/29(金) 22:01:50 ID:ybuzGl3m
さらなる展開に期待
460 :
(-_-;)ヒロシ:2005/04/29(金) 22:07:44 ID:Fq7V8SRD
つっぱしってますね…(-_-;)
461 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/29(金) 22:12:22 ID:ybuzGl3m
熱い執念を感じます。
463 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/04/30(土) 11:45:10 ID:3BssuPXM
?
464 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/01(日) 19:22:36 ID:/dcXpKb8
女鐚が見ていると、彼らは山岳地での対戦車戦のセオリーどおり
先頭車両を擱座(かくざ)させた。ソウカマンが大量に装備している突撃砲は
こうなると主砲が固定照準と言う欠点が致命的だ。
360度回転できる砲塔を備えた戦車は足回りが撃破されてもその場で
腰をすえて反撃を加えることが出来るが、突撃砲にはそんな便利な砲塔がない。
「やったか」
突撃砲の乗員が拳銃を手に「センセーマンセー」を叫びながら出てきた。
「死ね!!!」 難民たちの恨みがこもった9ミリ弾が彼らを吹き飛ばす。
465 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/01(日) 20:19:46 ID:/dcXpKb8
後続車両はこうなると遊兵だ。
ソウカマンたちが右往左往していることを見届けて女鐚はダライ、ラマの前に戻った。
466 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/01(日) 21:43:15 ID:/dcXpKb8
ダライ・ラマもブローニングハイパワーMK3を手にしてお堂の中で仁王立ちしていた
難民の少女が一人だけ彼の背後に控えていたのが印象的だった。
「早く行きなされ」
「し、しかし」
「あなたがここにいてもなんにもならない」
467 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/01(日) 21:46:49 ID:/dcXpKb8
ダライ・ラマは早口で言った。
「ここにキーがあります。問題のコンテナを開くためのものです。
そして女鐚よ。忘れてはなりませんよ 世界を救うことが出来るのはあなただけであることを」
468 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/01(日) 21:55:20 ID:/dcXpKb8
「世界を、救う? 」
「そうです、あなただけです」
ピシッピシッと銃弾がお堂にまで届き始めた。今はまだはぐれ玉だが
そのうちに腰の据わった狙撃が、掃射が来るのだろう。
「行きなさい あなたが幸せの使者であるのなら、世界を救えるのは・・・
流れ弾でもあなたを殺すことが出来る」
「で、でも」
「そうなれば表の世界も裏の世界も終わりです」
469 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/03(火) 15:57:44 ID:Pu4jHMtr
「わかりました、もう行きます」女鐚は、また表へ出た。
「話はついたか」アーマンダは言った。
「ああ、よし、それじゃ行こうか」
「鳥使いが荒いですね」鳥が言ったが、あっさり無視された。
470 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/03(火) 21:39:29 ID:syKPMPab
そして・・・
471 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/04(水) 21:21:49 ID:Iwo1mGLf
二人と一羽は問題のコンテナが載っている戸塚ヨットスクールの高速クルーザーに
戻った。その課程で原子力ドリルと埠頭でトラックに乗ったままの政教一致@大阪の銅像&アニキ+ヤスの上を
通り過ぎたが、彼らがそれに気づくことはなかった。
一方、信濃町のメインステージでは、いよいよ「ハイル祭り」のスタートが宣言されようとしていた。
ナミヘイはその会場にいた。
472 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/05(木) 15:48:26 ID:brUSauH9
「偉大なる創価学会とイケーダ・ダーイサクのためにっ!!!」
絶叫する秋谷以下幹部たち・・・彼らは東京ドーム特設ステージに整列している。
「このハイル祭りこそ創価学会の儀式の集大成として」神崎が浜四津に私語している。
473 :
湯原直彦:2005/05/05(木) 20:27:07 ID:5IjMqJVE
474 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/06(金) 20:01:35 ID:rYsZ0P+g
「そうか、学会! 」浜四津は創価学会が出来たときから
語られている超おやじギャグで返した。
475 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/06(金) 20:06:46 ID:rYsZ0P+g
創価学会の歴史をくまなく調べてもこれほど重要な儀式はないだろう
「そう・・・全世界が創価学会の前にひれふすのだからな」
秋谷はひとりつぶやいた。
「本門戒壇を・・・」
「たたた、大変です。大阪で! 」
476 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/06(金) 20:09:42 ID:rYsZ0P+g
本部のパシリが叫んだ。「臨時放送が」
「なんだと? 」
大阪ではケーブルTVでこの重要な時間帯にお笑い番組が流れていた。
それは学会が管理している放送プログラムにはまったくないものだった
477 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/06(金) 20:19:47 ID:rYsZ0P+g
「んもーはりがねで結わえて、とんかちで・・・」
「ウーマンぽい、ウーマン・イトマン・キンマンコだ!」
秋谷は叫んだ「誰かこの放送を封じ込めて来い」
「駄目です、CATVを通じて全大阪へ配信されてしまいました」
学会の広報担当が涙ながらに言った。
「ええい、大阪ごと吹き飛ばしてしまえ」
いっぽう関西空港沖に停泊中の高速クルーザーに戻ったニョビは王艦長から託された
ストリート・スイーパー(リボルバー式12連発ショットガン)改を手渡された。
「おっ!この銃身に刻まれた6文字は・・・」
「おまえは何も知らないんだな それは御六字といってな
ソウカマンに与えるダメージが通常の3倍になるんだ」
ニョビは意味がよくわからなかったがその金ぴかの銃をかまえてポーズをとって見た。
「なんかCONSTAN†INEみたいですなぁ」
アーマンダはにっこり微笑んだ・・・
479 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/07(土) 17:56:10 ID:+uEBYZ58
「ストリート・スウィーパーか、ソウカマンをお掃除するにはもってこいのネーミングだ!!!」
鳥はパンと柏手を打った。
480 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/07(土) 22:13:10 ID:IKiMWS06
481 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/08(日) 03:56:41 ID:9NLN0YFl
三国無双マニヤ?
482 :
政教一致@大阪:2005/05/08(日) 20:16:29 ID:VGP4zSSj
*作者注 PCが壊れて今、予備のWIN95しか入ってないノートで書いてます
「創価学会が、もともと目指していたものを思い、今の学会を見ると」女鐚はいう
「まて、上の作者注というのはなんだ」アーマンダは突っ込んだが・・・
「気にしてはいけません」鳥に軽くいなされた。
483 :
政教一致@大阪:2005/05/08(日) 20:20:01 ID:VGP4zSSj
「もとい、今の学会を見ると、いまや貧しい人たちから財務という名目で金銭を
巻き上げたり、選挙に末端会員を動員して人間関係をおかしくしたりという負の
要素が強いカルト宗教団体へ堕落している」
484 :
政教一致@大阪:2005/05/08(日) 20:24:58 ID:VGP4zSSj
「うむ、それに平気で核兵器を使う非道振りだ」アーマンダは言った。
「だから・・・」女鐚は例のカギを出した。
485 :
政教一致@大阪:2005/05/09(月) 18:53:34 ID:dN9NIQpH
「悪夢からの脱出だ! 」
486 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/09(月) 21:34:11 ID:dN9NIQpH
すんません 修理が完了するまでの保守AGE
487 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/10(火) 20:49:38 ID:4T38By9l
女鐚は鍵を出すとコンテナの錠前にさした。
カチンという気持いい音と同時に扉が開いた。
「おおっ」
中には・・・
488 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/10(火) 20:55:02 ID:4T38By9l
どう見てもワンルームマンションの一室にしか見えないスペースが広がっていた。
普通の独身男性の部屋とは少し違うのは壁際にこれでもかとばかりに並んでいるカラーボックスや
文庫棚に大量の本が並んでいることだ。
昔の光瀬龍の単行本など、手に入りにくいものもある。圧巻は床井雅美の出した
銃器に関する本が所狭しと並んでいるスペースだろう。
489 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/10(火) 20:58:00 ID:4T38By9l
女鐚はその中に、官能シーンが下手だとご指摘を食らってから
集めだしたらしいフランス書院文庫とマドンナメイト文庫を見て微かに眉をひそめた
「これは、政教一致@大阪の部屋? 」
490 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/10(火) 21:02:11 ID:4T38By9l
女鐚の目に次に飛び込んできたのは自作機らしいミニタワーの筐体と、りんご箱の上に載っている
CRTとキーボードだった。
ミニタワーの側板は、いかにも「さっきまで中いじってました」的に部屋の中に放置されていて
むき出しのCPUクーラーのファンの音が少しうるさい。
「こ、こいつは」
491 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/10(火) 21:07:40 ID:4T38By9l
「これが、私たちのかりそめの生命の源、自作機「EMI−********」です」鳥が言った
「アスタリスクには何らかのヤバイ文字列が入るんだな? EMI? エミか? 」
「迷っている時間はありませんよ」鳥はさらに言う。
「10分で出来る?」
アーマンダがいった。
493 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/05/10(火) 22:03:56 ID:hEowMcVA
アーナンダじゃなくって?
>>492 「あいにく今日は水曜日ですね。明日だったら出来ますよ。」
女鐚はさらりと答えた。
496 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/11(水) 21:47:10 ID:BZcmB8H8
「それに今日は懇親会で飲みすぎてて」どこかから声がした。
「何の話だ! 」アーマンダはまた突っ込んだが
「あまり無粋な突っ込みはいけません 懇親会にお局様が来ず二次会に
お誘いする機会をふいにしたのですから」鳥が言った
497 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/11(水) 22:44:09 ID:BZcmB8H8
「このスレはブログか? 」アーマンダは怒ったが
「作者と読者をつなぐものは作品だけです」とまた鳥にかわされた
「中高年ー熟年の恋はまたそれで難しいんだぞ」女鐚も言った。
498 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/14(土) 19:54:41 ID:Wfk4LI+8
「まあ、それはそうとこれはXPの回復コンソールから・・・」
499 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/15(日) 13:04:28 ID:Sw89jWWL
女鐚が電源を入れると、EMI−********はセーフモードで起動した。
そこから実験的に何も行わず通常シャットダウンを一回行い、
もう一度電源を入れると今度は正常に起動した。
「おお、元通りに、ハードウエアコンフィグレーションの不具合か? 」
500 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/15(日) 13:08:43 ID:Sw89jWWL
「さてと、これでどうしろと? 」
「あなたが目覚めていくまでの課程をそのパソコンで記録すればいいのです」
鳥は言った。
「目覚める、課程? 」
「そうです、ちなみにその復活の呪文の出だしは「俺は黒澤敏晃。
熱心な創価の学会員だ。 」ですよ。」
501 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/15(日) 13:16:47 ID:Sw89jWWL
「それは…」
「それからもう一つだけ、お別れの前に告げなければならないことが」鳥は言った。
「なんだ? 」
「炎を消してメタルスキンをまとい、サイズを調節すると私は怪鳥ロプロスになれるのです」
「なっ、なにぃ!!! それは本当か???」
女鐚は驚愕した!
502 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/15(日) 13:18:27 ID:Sw89jWWL
「うそです」鳥はあっさり言った。
「おやっ?!と、鳥っ頭が・・・ふっ・ふた・・」
「ふっふっふっ」
鳥は普段隠している方の頭でやさしく微笑んだ。
504 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/17(火) 20:41:17 ID:fFwVNjmK
そしてもう一つの頭が!
「キシャー!!」
「うわー! 正体はキングギドラだったのかっ! 」
「わわっ、X星人を呼べ」
「いやいやそんなことやのうて」
などと騒いでいると・・・
505 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/17(火) 20:44:23 ID:fFwVNjmK
「学会はもうすでにこの船に向ってソウカ海軍を放っています」
謎の鳥は言った。
「ええっ!」
「今からあの台湾のフリゲートとともに防いできますから、あなたは復活の呪文を」
鳥はすさまじいスピードで北東の空へと消えて行った。時折試し吐きの怪光線を放ちながらだが・・・
506 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/17(火) 20:49:18 ID:fFwVNjmK
「こんなことをしている場合じゃない。復活の呪文を」
女鐚は激安と安定性を追求した自作機の前に座った。
このPCは幻の佳作 『創価ネタ小説』以来、ずっと拡張、部品交換を続けて
物語を紡いでいるマシンだ。
507 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/17(火) 20:52:57 ID:fFwVNjmK
「さてと・・・」女鐚はこれまでのことを思い出し
キーボードを通して語り始めた。
そのころ、尼崎港を出たソウカ海軍のイージス艦「常勝」は大阪湾へ出ようとしていた
強力な共産思想レーダー、正宗批判ソナーを備え、それと連動し、
1分間に550万発の攻撃ができる12頁機関紙砲2門を備えた、
まさに「常勝」と言われる船だ
その共産思想レーダーは国別の思想波を見分ける能力が高く
特に「日本」や「代々木」の文字コードには鋭く反応することが
知られていた
509 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/18(水) 13:36:41 ID:wTcvmD95
ピリリと行こう!
510 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/18(水) 21:34:18 ID:xgmDaY09
「常勝」艦長村田義之はそう部下に命じた。
「艦長、早速邪宗反応が!」CICの邪宗探知センサーの班長が叫んだ。
「む、ここれは・・・」
511 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/18(水) 21:42:44 ID:xgmDaY09
大阪港から出て行くフェリー その甲板には大きな赤十字旗が何本も
翻っていた。
「あれは? 」
それは東京から大阪へ派遣された赤十字系NPOの船であった。
「ピピピピ・・・・」 警報が鳴った
「艦長!、思想レーダーを見てください!」
「やはりそうか、赤十字を装ってはいるが、共立波がかなり出ている・・」
514 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/19(木) 20:49:04 ID:egJXAGW3
思想レーダーと実態はかなり違っていた。
その船には脱出を試みる幼児や乳児がかなり乗っていた。そうした
まだまだ思想や宗教には縁のない本当の意味での子供をレーダーは
異教徒と捉えたのだった。
「広宣流布ミサイル、一番二番、発射用意」
村田艦長は命じた。顔にはソウカの敵を仕留めると言う決意を
滲ませているが、傍から見ると虫を殺したり傷つけたりするのに
夢中になっている子供のようなあどけなさと残酷さがないまぜになった
異様な表情だ。
515 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/19(木) 20:53:20 ID:egJXAGW3
ブーンという電子音がCICにいる誰の耳にも聞こえた。
ミサイル自体のセンサーが敵を捉えたとき、この音がするようになっている。
それは不吉な音でもあった。
「あ、あの、大丈夫でしょうか、赤十字の旗を掲げているフネを
攻撃して? 」士官の一人が言った。彼は汗でぬめる額をハンカチで拭った。
516 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/19(木) 20:54:59 ID:egJXAGW3
「この祭りが終わったら、赤十字など存在しなくなるのだ」
村田は歌うように言った。
存在しなくなるのはそれだけではないだろう・・・
517 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/19(木) 21:02:52 ID:egJXAGW3
自由 文化 報道 旅行 学会以外の宗教 ありとあらゆることが禁止された世界
友情とか恋愛とかも今とは同じには存在しないかもしれない世界が・・・
「ハープーン発射! 」王艦長は命じた。
518 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/19(木) 21:05:38 ID:egJXAGW3
ハープーンミサイルはすぐに発射された。
高速のミサイルは見る見る視界内で小さくなっていった。
「
519 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/20(金) 20:07:32 ID:Rg54ubIm
村田はスクリーンの中で広宣流布ミサイルがターゲットに接近していくのを見た。
が、その時ミサイルの後方からミサイルよりも早い謎の物体が!
「な、なんだこりは? 」
赤十字の船では、避難民がパニックに陥っていた。なにしろ広宣流布ミサイルは
聖教新聞と公明新聞を後方に題目の力で射出し、その反動で前進するので
速度はハエが止まるほどゆっくりだ。
520 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/20(金) 20:54:56 ID:Rg54ubIm
だがその反面、これほどはっきり目に見えるミサイルも珍しい
そしてこの破壊力たるや、日本の一般人が聞いたこともない発展途上国の
山奥の名もない大学の名誉教授の称号のように強烈だ
521 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/20(金) 21:03:05 ID:Rg54ubIm
もう駄目かと誰もが息を呑み目をつぶった瞬間
「シャアッ」鳥は裂ぱくの気合を放った。
チーッ
怪光線が二発のミサイルを串刺しにした
ドーンという腹の底に響くような爆発音を、鳥は超音速で追い越して行った。
もちろん、180度ターンを華麗な羽ばたきで決めながらだ
522 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/20(金) 21:07:56 ID:Rg54ubIm
鳥が三本目の頭で振り返ると、赤十字の船にはまったく何の被害もなかった。
二本目の頭は、ハープーンの後方炎を赤外線の目で確認した。
一番目の頭はソウカ海軍戦艦のブリッジの村田艦長を見た。
彼の目はカッと見開かれていた。
そのじわじわ迫る恐怖感が、「堕地獄の恐怖」を植えつけるのと
同じ効果を生むのだった。
「常勝」にはこのミサイルの他にも秘密兵器があった
「層化新砲」である、この兵器は一分間あたりの射撃数が50万回と
12頁機関紙砲に比べ少ないことから、かの変造写真裁判でも
「大量精神破壊兵器ではない」とのお墨付きを得た優秀な兵器であった
しかしこの砲に装填されるのは、劣化ウラミ弾であった
この劣化ウラミ弾にはRとWの二つの砲弾が用意されていた
525 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/20(金) 21:14:05 ID:NT7GNTf4
朝日こそが唯一の平和新聞であるし、政府に変わって日本国民の
平和教育が出来るのも朝日だけであろう。
朝日は売国だとか極左だとか誹謗される事もあるだろうが、
良く考えてもらえば分かると思うが、左翼こそが平和主義者なのだ。
左翼が平和を愛していると言う事を忘れてしまった日本人は不幸であるし
過去の過ちを繰り返しかねない。
526 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/20(金) 21:14:33 ID:Rg54ubIm
「鳥を見た」
村田艦長がささやいた瞬間、ハープーンが命中した。
「常勝」が轟沈する瞬間、鳥は高度をグッと上げたが
それは破片を避けるのと同時に、周囲にガンをくれるためだった。
>>523続き
劣化ウラミ弾RとはレッドのRであり、創共協定破綻以来の怨念エネルギーであり
劣化ウラミ弾Wとは破門以来の正宗僧侶のホワイト僧衣への怨念を
それぞれ「寸鉄」に130%イオン充填した砲弾であった。
着弾時の衝撃波とその粉塵は外見状には被害がないものの
「堕地獄の恐怖」が日に日に増すというPTSDに似た効果をもたらす
精神破壊兵器であった
「常勝」の使命が終わり、轟沈する瞬間、2機の艦載機が発艦した
まるで大作本がベストセラーを瞬間最大風速的にゲットするのを連想させるが
ごとく急上昇し、「鳥」の後ろにつけた
「鳥」は呟いた、「ケッ、週刊ダイヤモンド記事みてえに張り付きやがって」
二機の艦載機はF−100であった F−15の改造機で価格は41億と
ルノワールの絵画並みの高価な戦闘機であった
F−100とはフレンド票100人をマル確にできた戦闘員のみが搭乗できる
という意味をこめた名前である
530 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/21(土) 09:35:23 ID:MHSgqPQX
もちろん、フレンドはもともと友人と言う意味だが、いまや票のことと成り果てているのだから
政教一致型政党と言うものの業は深いと言わざるを得ない
鳥が呟いたその時、白い矢が二機のアホウ鳥に突き刺さる
台湾のイージスから放たれたシースパローだった。
クルーザーへ王艦長から無線連絡が入った。
「諸君、脅威は排除された。ザ・イオンへ急行されたし、その自作PCを
オペレーターに届けるのが、当面のキミたちに与えられた役割だ。」
532 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/21(土) 20:00:31 ID:MHSgqPQX
「まかせておきな」
アーマンダは言った。
「あんた、クルーザーの運転なんか出来るのか」女鐚が問うと
「税関では必須科目でな、女房を連れて・・と、そんな場合じゃないぞ」
533 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/21(土) 20:04:40 ID:MHSgqPQX
「ザ・イオンがおちれば、ソウカのハイル祭りが成立するかも知れん」
「うむ、俺は呪文を打ち続ける、操船を頼むぞ」
アーマンダは、大阪に向けて舵輪を大きく回した。
534 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/21(土) 20:08:39 ID:MHSgqPQX
ザ・イオンでは、最後の勇気と希望だけを胸に抱いて、男たちが乏しい武器を
手にしていた。
中にはまだ厨房から、上はよぼよぼの老人まで含んでいた彼らは
「原子力ドリルがもうそこまでっ! 」との報告に
逆に落ち着いた心境になっていた
535 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/22(日) 03:24:59 ID:dlBHpWRR
ハクオウいない?
536 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/22(日) 08:28:15 ID:/7/R6ABg
「ええか、原子力ドリルが突き破ってきたら、ここが決戦の場や。大阪城の防護力はなくとも、
こここそが浪速の根性を見せるところや」
537 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/22(日) 08:41:44 ID:/7/R6ABg
「おう、あれが豊臣秀吉が淀川に掘った、秘密の水中トンネルか」アーマンダは叫んだ。
「あれが大阪城の地下深くに続いてるんだ」
「おいおい、なんでそんなもの知ってるんだ。っていうか、そんなものあるのか」女鐚は言った。
「ああ、秀吉の朝鮮討伐(*1)の時、御座船を平壌に回航するために作った秘密の施設だ。」
「それを何で知ってる」
「ああ、実はこのトンネルを使って遥か釜山への密輸ルートを江戸時代に築いた輩がいるんだ、李氏朝鮮の大商人らしいが・・・」
「なんだと? 」
「そ奴は後にキリスト教に改宗して当時のルソンと呼ばれたフィリピンへ逃げた。その懺悔がローマ法王庁へ回送されたのを
ルーマニアの枢機卿へさらに回送されたものがルーマニアの税関ではテキストとして使われているんでな」
538 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/22(日) 08:44:12 ID:/7/R6ABg
*1 いかなる意味でも討伐ではないが、未だに
大阪ではこういう表現が用いられることがある
539 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/22(日) 08:51:12 ID:/7/R6ABg
暗いトンネルを抜けるとそこには、広いドックがあった
地底のドックは空っぽの状態だった
「何奴!」
信太山の自衛隊から横流しで入ってきた64式自動小銃を構えた子供が叫ぶ
540 :
被害者:2005/05/22(日) 18:59:55 ID:???
いつまでも応援してますぞ!
541 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/22(日) 19:51:53 ID:cwDvKBpB
542 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/22(日) 22:30:27 ID:/7/R6ABg
「味方だ、責任者に会いたい」
「そんなこと言われても信用できるか」
「こら貴様、早いとこ呼んでこないと生活指導部に呼び出して説教するぞ」女鐚が一喝する。
子供は要領を得ないままだが生活指導部に呼び出されるのを恐れて電話を取った。
「流石、本職は先生だな」アーマンダが妙なことで感心した。
543 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/22(日) 22:53:23 ID:/7/R6ABg
「みんな、思いがけないとこから援軍がきよったで」
その噂はザ・イオンじゅうに広まっていった。
544 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/23(月) 20:49:21 ID:+MWCIXj+
「原子力ドリル最大出力でGO!」
秋谷は信濃町で叫んだ!
「敵ドリル最大出力! 」
「ザ・イオン迎撃体制に入れ!」
545 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/23(月) 21:09:25 ID:+MWCIXj+
女鐚は復活の呪文を入力し始めた
「俺は黒澤敏晃。
熱心な創価の学会員だ。 」
そうそして、満員電車の中で野村智恵美を痴漢から助けたこと。
「あれはたすけたといえるのかな」
546 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/23(月) 21:12:18 ID:+MWCIXj+
登校する途中で絵美に「いたいのいたいのとんでけー」をしてもらったこと
ハイル祭りのインストラクターに選ばれたこと、その隠された意味・・・
女鐚は自らの思いをつづりながら思った。
547 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/23(月) 21:17:05 ID:+MWCIXj+
全ては夢かもしれないが、夢ではないかもしれない
創価学会と公明党が政権を握ったら大虐殺が起こるかもしれないし
言論大弾圧が起こるかもしれないではないかと
「まあ、少なくとも宗教大弾圧は起こりそうだな」
548 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/24(火) 07:55:13 ID:lnA1mdTW
創価学会の信心以外は一切みな邪教、猛烈な個人崇拝の元
選挙活動にまい進する学会の姿は、ナチスの鏡像と呼ばれても仕方ない
「そう、そして・・・」
池田大作の銅像目がけて三菱ふそうのトラックが突っ込み、銅像が粉々に壊れた。
そして重装備の兵隊十数名が創価大学に侵入した。
どーやら乱入した部隊はフランス外人部隊らしく、ソッカーを容赦無く機銃掃射で射殺していく。
創価大学の中はまさに粛正が行なわれ、死体の山が積み重なる。
「ダイサク・イケダはどこだ?」部隊長が学長の額に銃を突き付け池田大作の居場所を尋問した。
551 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/24(火) 20:14:42 ID:lnA1mdTW
「知らない」
ターン! 乾いた銃声が響いた。
「次、誰か年いってて知ってそうな奴連れて来い。誰かが言うまでやる。英雄気取りで秘密を守る奴は
拷問して吐かすより次の奴にチェンジしたほうが手間がかからんからな」
隊長は達者な日本語で命じた。もちろん、脅しだ。
フランス外人部隊は生きている創価大学の職員等を連行、体育館に集めて尋問する。
時間と共に死体の山がまた積み重なる。
やっと聞き出せた情報は公明党本部か総本部の信濃町に居るかもしれない、と言うぐらいだ。
部隊長は総本部と公明党本部を制圧するために二手に隊を分け、副長に公明党制圧を指示した。
553 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/24(火) 21:26:53 ID:lnA1mdTW
そのころになると、ユーロ各国からの増援が到着し部隊は十分二つに分けても
ソウカマン警察に対抗できる兵力が結集できていた。
「弾薬の補充はついたか」部隊長は言った
「はっ、消費した分以上の補充がついています」補給担当の上級曹長が微かに苦笑いを浮かべながら答えた。
ハクオウこうりんキボン
フランス外人部隊の創価大学殴り込みを聞いたソッカーは“池田決死隊”を送り込む。
池田決死隊は池田大作に魂を売り払った者の集まりで他宗弾圧などイスカリオテと良く似ているが略奪、強姦大好き人間の集まりでもあるので質が悪い。
アメリカ海兵隊までもがフランス外人部隊に合流、世界的なソッカー潰しが始まろうとした。
556 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/25(水) 21:06:04 ID:PnO4uHli
「よし、この地区の変電所に特殊爆破チームを送れ」
「ええっ? 」
「なんだ、そのええっは? 」部隊長は言った。
「いえその・・・ラジャー」
557 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/25(水) 21:08:54 ID:PnO4uHli
「みんな! わが特殊爆破チームに出撃命令が下ったぞ」
「えーいくんすか? 」
「なんだジョルジュ! 嫌なら陸軍刑務所に戻ってもいいんだぞ、ただ残り十三年の刑期中にもう一度志願できる
チャンスはゼロだと思うがな」
「いえいえ、そんな」
558 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/25(水) 21:24:36 ID:PnO4uHli
「チーフ、爆破するのはなんすか? 」
「変電所だ」
「へ、へへ、へへへ、おれはどうせ変態さ! 」
「マ、マルコ、そん銃を下ろすだ」
559 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/25(水) 21:43:40 ID:PnO4uHli
マルコが、「秋葉原から徴兵してきたような顔」に浮かべた
迸るような殺意を、仲間に向けるまもなく
「こら、その手を離せ」
「あ、やめろ、手りゅう弾なんか触るな!」と
取り押さえられると、不自然な沈黙がその場を支配した
560 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/25(水) 22:18:08 ID:PnO4uHli
「よ、ようし、点呼を取るぞ 番号!」
「1!」
「千! 」
「ようし、全員そろっているな」チーフは上機嫌でつぶやく
「おいまて。それはおかしいやろう」隊員が言った。
561 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/26(木) 19:46:28 ID:Da8HVMF7
「まあいいじゃないか。我々の目的は変電所を爆破して一帯を停電させることだ」
チーフはそう言って地図を出した。
「ここを爆破すれば、信濃町は完全に停電するはずだ」
562 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/26(木) 19:58:14 ID:Da8HVMF7
特殊爆破チームが変電所の近くにハムビー高機動車を乗り付けると
狙い澄ましたライフルの銃声が響いた。
「狙撃兵か! 」チーフはうなった。
563 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/26(木) 20:28:22 ID:Da8HVMF7
「おい誰か、潜入工作してこい」
「そんな無茶な」
「ピザの宅配か何かを装うんだ」チーフは命じた
564 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/26(木) 20:30:32 ID:Da8HVMF7
「ら、ラジャー」
コマンドの一人がピザハットの制服とスクーターを徴発して戻ってきたのは
二時間も経ってからだった
565 :
新兵ちゃん:2005/05/26(木) 20:31:51 ID:???
隊長ー 命令くださーい
566 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/26(木) 20:31:58 ID:Da8HVMF7
ピンポーン
「何だ! 」
「ピザの宅配です」
「そんなもの頼んでないぞ、帰れ」
単なるオナヌーですな。
オナヌーはええで!
569 :
サンシャイン:2005/05/27(金) 21:30:34 ID:gfb59p++
そこにパトラッシュが現れました。
570 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/27(金) 21:56:58 ID:tRvolOEn
パトラッシュ「ワンワン」
警備員「うむ? 怪しい奴だと? 」
兵士A「す、すみません、ピザの宅配です」
警備員「わわっ、まだいたのか、とっとと帰れ」
571 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/27(金) 22:00:14 ID:tRvolOEn
兵士A「うーむだめか」
兵士B「今度は俺が行くぜ」
今回は本物のピザが調達された。手ぶらでは怪しすぎるからだ。
兵士B「こんにちは、ピザの宅配です」
警備員「いらないつっとろうが」
兵士B「お願いです、ピザを買ってください」
572 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/27(金) 22:03:58 ID:tRvolOEn
兵士B「私の家には7歳の長男を頭に9人の子供が」
警備員「待て、計算がおかしいぞ」
兵士B「三つ子が三回生まれまして」
警備員「・・・」
兵士B「そして、親が4人、妻が三人の17人家族」
警備員「妻が三人?」
兵士B「イスラムの掟で・・・」
573 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/27(金) 22:07:00 ID:tRvolOEn
兵士B「家族そろって食うや食わずの困窮生活、ピザを買ってください旦那」
警備員「そんなに困っているならそのピザを食べればいいではないか」
兵士B「なるほど・・・」
兵士Bが帰ってくると、チーフは言った。
「馬鹿やロー!」
574 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/28(土) 11:22:18 ID:bxCoXMR/
「ようし、兵士C 行け、銃を使っていい」
「了解」
パトラッシュ「うーワンワン」
警備員「なんだ、また怪しい奴が来たのかい」
警備員は覗き穴を覗いた。
575 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/28(土) 11:33:24 ID:bxCoXMR/
兵士C「旦那、いい拳銃がありますぜ」
警備員「なんだとう」
兵士C「グロッグ19でさぁ。大出血さんびゃくユーロでして」
警備員「うーむ高いな、三百つったら大金だしなぁ」
兵士C「んじゃ、予備マガジンとホルスターもつけますぜ」
警備員「よし、わかった手を打とう」
576 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/28(土) 11:41:16 ID:bxCoXMR/
兵士Cはスキップしながら帰ってきた。
「売れましたぜチーフ、ほら三百ユーロ」
「そうかそりゃよかったなってドアホー! 武器を与えてどうする」
「え、いや、銃を使っていいって・・・」
「ばか者、銃を使えって言うのは銃を売れって言うんじゃなくて銃にモノを言わせるっていうことだよ」
「ああ、しまった」
577 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/28(土) 20:55:12 ID:bxCoXMR/
「このばかが、おい、兵士D やってこい」
「オス! 」
578 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/28(土) 21:00:13 ID:bxCoXMR/
パトラッシュ「キャイーン」
警備員「なんだ、すごく怖い人が来たのか}
警備員は覗き穴を覗いた
579 :
学会員:2005/05/29(日) 01:21:41 ID:KsThnoo0
itteyosi
580 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/29(日) 21:23:31 ID:dMpPe3wo
外にはごつい体格の兵士が立っている。
「パトラッシュ、ホーム! よしよし、ホーム」
尻尾をまたに隠して逃げ出すパトラッシュだった。
警備員は銃を手にドアを開いた。
「貴様!」
581 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/29(日) 21:28:10 ID:dMpPe3wo
兵士の動きはしかし、警備員の予想を遥かに超えた素早さだった。
警備員のグロッグの銃口をかわして、自らがベルクロ止めのホルスターから
抜き放ったグロッグを警備員の顎に突き刺すように構える
「な、なにッ! 」
警備員がもっと驚愕した事には・・・
<わたしチユ、11歳の小学6年生なの>
「わわっ、拳銃がしゃべった???」
パニックに陥った警備員は凍りついた。
582 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/29(日) 21:33:56 ID:dMpPe3wo
「やった、銃にものを言わせたぞ」兵士Dは満足そうにささやいた。
「クーン???」パトラッシュはイヌと人間にだけが出来る哀願の表情で尻尾を振った。
「よーし、この警備員とイヌは安全なところまで連行しろ」チーフは命じた。
「ははっ」
「よーし、発破をかけろ!!」
特殊爆破チームは公園で拾ってきた葉っぱをばらまいた。
583 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/29(日) 21:36:46 ID:dMpPe3wo
「バカヤロー、マイトはどうした」
「この間の遠足のとき、おやつがなかったんで代わりに」
「食っちまったのか」
「薄味の羊羹みたいで、けっこういけましたよ」
「うーむ、困ったな」
584 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/29(日) 22:01:07 ID:dMpPe3wo
「仕方ない、手りゅう弾やロケット弾など、手持ちの武器の火薬で爆破しよう」
ドン、という爆発音は小さかったが効果は大きかった
「うわー停電だ」
「うりたえるな、非常電源に切り替えろ」
学会関係の主要設備は自家発電装置を備えていた
585 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/30(月) 07:44:29 ID:GWdKfCqj
だが、全ての施設ではなく、停電で暗がりになった場所から戦車や装甲車で
ビルや施設を一棟づつ切り取られると奪回は困難だった。
586 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/30(月) 20:15:19 ID:GWdKfCqj
「くそー反撃しろ」
秋谷は叫んだ!
「無、無理です」
「大阪はどうなっている」
「原子ドリルの先端がもうじき坑内に届くはずです!」
587 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/30(月) 22:37:30 ID:GWdKfCqj
だがそのころ、大阪では・・・
588 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/31(火) 07:11:17 ID:FO7oaKKZ
女鐚は思い出をつづっているうちに、まったく別のことを思い出していった。
そう・・・松原の霊園モニュメントタワーから谷志佳奈を非暴力で救出するあの作戦を・・・
589 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/31(火) 20:38:29 ID:FO7oaKKZ
旧ソ連製のミニコプターを使った奪還作戦はもう遠い昔の話のようでもあり
ついこの間の話のようでもあった。
「ああ、あの時ヘリに坂沢が捨て身の銃撃を加えたから、松原の学園地帯での回収を断念し、さやま池へ飛ばしたんだったな」
松原の生野高校付近は本当に学校が集中している。
590 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/31(火) 20:42:39 ID:FO7oaKKZ
それは別に松原に住んでいる人以外にはどうでもいいことだが、回収予定地点を変更したのは
ミニコプターの仕様によるものだった。なんとこのヘリは着陸用の一切の車輪などを
廃棄しても不時着水は出来ると言うある意味器用な仕様だった。
多分、原型のヘリは潜水艦か何かからの運用も視野に入れていたのではないだろうか
「さやま池に・・・」
591 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/31(火) 21:02:43 ID:FO7oaKKZ
前林たちのヘリが蛇胃子の銃撃で狭山池に不時着したのは夜明け前の暁闇の中だった。
必死の思いでヘリを浅瀬につけた前林が振り返ると蛇胃子の二号機が土手にゆっくりと着陸するところだった。
最後の瞬間に、二号機のエンジンはエンストした。
「向こうはガス欠か、先生たちが来たらやつは撒けるぞ」
前林ら二年二組の生徒たちは、蛇胃子・・・女鐚の今は亡き親が決めた元婚約者の存在は知らなかった。
彼らの知識の中では女鐚は学園のもと一年の丸井絵美と幸福な事実婚の生活を千葉で送っていたからだ。
だから、パイロットが醜い女で、スチェッキンAPSを手にヘリから飛び降りるのを見ても、さほどの危惧は抱いてはいなかった。
ただ、箱田はガンランチャーで催涙ガス弾を打ち込んでけん制し、陸地へと必死に逃げようとする谷志佳奈を射撃されないようにはした。
592 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/31(火) 21:10:07 ID:FO7oaKKZ
「さあ、もうじき夜が明けるぞ」才谷は言った。彼の手にはやはりガンランチャーが握られている。
「朝帰りはまずいだろう、さっさと二人して岸へ渡りナ」
「ますますオヤジ臭いな、才谷! 」前林は微笑みながら言った。
「うるさいぞ、早く行け、池場からメールでもうすぐそこまで来ていると言ってきた」
「すぐそこって言ってもいろいろだぞ」前林は言った。
「一緒に降りて、前林君」谷志佳奈は言った。
「だめだ、一人ずつだ、お前が最初に行くのを俺たちは援護しないと」
593 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/05/31(火) 21:19:12 ID:FO7oaKKZ
「でも・・・」
佳奈が躊躇し頭を振るのを、前林はしっかりと肩を捕まえて素早くキスした。
「さあ行って、もうじき夜明けだ、学会の追跡部隊が来るかも」
594 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/01(水) 22:28:25 ID:3MnukGkA
谷志佳奈は水の上に降り立った。
「浅い、歩けるわ! 」
「そのまま岸まで行け、早く! 」才谷は叫んだ。
彼がちらりと東のほうを見ると、美しい桜色の空が見えた。
595 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/01(水) 22:32:47 ID:3MnukGkA
女鐚は北野田の踏切を渡るしんぶん赤旗のマイクロバスの中で
悪い予感を感じていた。
「池場」
「はい先生」
「こいつを預かっといてくれ」
女鐚はコルト32オートを池場に渡した。
596 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/01(水) 22:33:51 ID:3MnukGkA
「これは? 」
「コルトM1903だ」
「従に頼ってはならない、持っていれば使いたくなる」
「は、はい・・・」池場は女鐚の顔色が尋常ならないのを見て
はっとした様子を見せたが、あえて沈黙を守った。
このコルトは、本来は学園の備品(教員用貸与品)なのだが解雇のどさくさにまぎれて
返却していなかったといういわくつきの拳銃だ。
訂正 × 従に頼っては
○ 銃に頼っては
599 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/05(日) 11:11:03 ID:K5TN1Oie
やがて、前方にさやま池が見えてきた。
一号機は岸に近い浅瀬に擱座していた。コクピット周辺でガンランチャーの
発射炎が見えた。
「谷志は? 」女鐚は夜間眼鏡を使っている赤原優実に言った。
「確認できません」
「もうじき夜が明ける」
600 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/05(日) 11:14:28 ID:K5TN1Oie
「そうなれば近所の会館から牙城班が大挙してやってくるぞ」女鐚はアクセルをふかした
「もしそうなったら元の木阿弥だ」池場は優実に言った
601 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/05(日) 11:26:36 ID:K5TN1Oie
前林は一号機のコクピットから谷志佳奈の背中とスチェッキンで銃撃してくる
敵を交互に見た。
射撃の上手い才谷に残弾全部を渡していたので素手だ。
「おい、何か聞こえないか? 」
箱田が言った。まるでその声が聞こえたかのようにスチェッキンの9ミリ弾が飛んでくる。
「バスがクラクションを鳴らしてるな、あれか」才谷は人事のように言った。
「よし、前林、行け! 」
602 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/05(日) 20:52:30 ID:K5TN1Oie
前林は身を乗り出した。敵はやけくそになったのか長い連射を送り込んできた。
「あたるもんかよ!」前林は毒づいた。事実、銃弾は遠くに着弾するだけだった。
「うっ! ヘリの音が聞こえるぞ」箱田は空を見上げた。
美しい朝焼けの空に、彼らの一号機と同型のミニコプターが浮かんでいた。
「三号機! 」
603 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/05(日) 20:58:32 ID:K5TN1Oie
ミニコプター三号機が、蛇胃子を追ってさやま池に飛んできたのは夜が明けてからだった。
菊地が操縦桿を握っていた。彼が三年では一番操縦がうまかったからだが、麻理亜がそのコクピットに収まっていた。
「本部、二号機は土手に着陸しています」
「見て、桜が…」
ヘリの爆風に花びらが舞っていた。
「花が、まるで吹雪のよう…」
「吹雪の、海…とは? このことなのか」
「一号機が着水している。」
604 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/05(日) 21:50:55 ID:K5TN1Oie
その時、朝日が、花で美しく飾られた池の水面を照らした。
着水した機体から降り立った谷志佳奈が湖面を歩いているのが見えた。
「見て、彼女は…池の水面を歩いている? 」麻里亜は言った。
「さやま池は場所によっては水深がほとんどゼロの見せ掛けの水面なのさ !」
「吹雪の海に降り立つ時とは、花で美しい水面を彼女が歩くことをさすのね」
谷志佳奈は、岸にたどり着いたがそこで凍りついた。
605 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/05(日) 21:54:56 ID:K5TN1Oie
堤の上を走ってきたらしい蛇胃子が、スチェッキンを女鐚の額に突きつけていたからだ。
「ニョビタさーん!!!」
「その娘は見逃してやれ! 蛇胃子、おまいには関係ない」ニョビタはきわめて冷静に言った。
「あんたを殺して、私も死ぬ、でもその前に・・・」蛇胃子は・・・
「あんたの可愛い、この丸井絵美を殺すわ」
蛇胃子はスチェッキンの銃口を谷志佳奈に向けた。
女鐚ははっとした。
・・・蛇胃子は、絵美と谷志の区別がついてない!
607 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/06(月) 20:01:20 ID:7exkmaPu
「まて、蛇胃子、お前は醜い、親の所縁で婚約したといっても俺には耐えられない」
「なんですって!!!」
「今、この場で婚約を廃棄しよう、その腐れた容姿でどこへなと行くがいいさ」
「こ、この〜」蛇胃子はかっての婚約者に躊躇なく引き金を引いた。
銃声が朝の湖面に木霊した。ダーン、ダーン、ダーン!!!!
「先生! 」谷志佳奈は絶叫した。
608 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/06(月) 20:05:42 ID:7exkmaPu
くるっと蛇胃子が谷志佳奈に銃口を向けた瞬間、池場はコルトの引き金を引いた。
ターン、乾ききった銃声が響き渡るのを、蛇胃子は呆然とした表情で聞いた。彼女の手から吹っ飛ばされた
拳銃は池の水面に小さな小さな波紋を残して消え去った。
609 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/06(月) 20:13:03 ID:7exkmaPu
三号機は女鐚を回収すると、そのまま付近の救急病院へ飛び立った。
菊池に与えられた五十嵐の命令は一号機、二号機を追うことだったが、彼は恩師をその場に見捨てるような
卑劣な男ではなかった。
「五十嵐先生は分かってくれるだろう」
そのころの五十嵐はユン先生の傷を手当てしながらつたないハングルで愛を告白していたのだが、それは
他の物語だった。
はっと女鐚はわれに返った。ザ・イオンの最下層部、地下ドックで
例のコンテナでパソコンを前にしてだ。
「分かったよ・・・絵美、愛してる! 」
女鐚はエンターキーを叩いた!!!
明るい光が、地底のザ・イオンから地表へ迸り出た。
「お、おおっ」
アニキとヤスはその光を浴びながら不思議な感動を覚えていた。
・・・これでよかったのかも、うんきっと・・
まばゆい光は世界を包み込んだ。
==========================================================
「アーマンダよ」
アーマンダは漆黒の闇の中で呼びかけてくる声を聞いた。
「俺はここだ」
613 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/07(火) 21:24:00 ID:Sw9Gjao1
「おお、ずいぶんと探したぞ」
声のした方向にはおとぎ話の中から出てきたような死神が漂っていた。
「だが、十分活躍してくれたようだな」
「え? 」
「いやいや、謙遜する必要はないぞ、お前のおかげでルーマニア全土は壊滅的な打撃を受け、死傷者は天文学的数字だ」
「はあ? 」
「いやいや、おかげで来来期のノルマまで達成できたんだからお礼を言う必要さえあるかも知れんな」
死神はやっぱり、死神の視点から事態を見ていた。
614 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/07(火) 21:28:31 ID:Sw9Gjao1
「そうか、がっかい」アーマンダは最後の力を振り絞って古い学会ギャグを飛ばした。
「そうそう、天界ではあんたの女房も待ってるらしいぞ」死神は慰めるように言った。
「最後に一つ頼みがあるんだが」
「ん? 生き返りたいというのは聞くことは出来ない」死神は言った
「違う、そうじゃなくてだな」
”野比”絵美はもう夏服に衣替えをした登美丘高校の生徒とすれ違いながら、辻本病院の”夫”の寝ている病室へと急いだ。
ずっと意識の戻らなかった夫が脳波計に反応を出し始めたというのは、よい兆候なのか悪い兆候なのかは
主治医にも絵美にも分からなかった。ただ「夢を見ているようです」とドクターはCRTの波形を見ながら言った。
「どんな夢を見ているのかしら」絵美はそっと呟いた。
内縁の夫との短い幸せな結婚生活で太った体も、つらい看病生活で
ずいぶんとスリムになった。
彼女にも女鐚にもおよそ家族というものが実質お互い以外にはいなかったから、
看病はまだ15歳の絵美の上に重くのしかかった。
617 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/07(火) 22:23:39 ID:Sw9Gjao1
のしかかったと言えば、彼女に本当にのしかかった実の父、丸井浩太郎は
先月、措置入院した精神病院で心臓発作を起こして死んだ。
莫大な遺産はしかし、彼女が成人になるまで入ってこない。
そんな彼女を支えているのは内縁の夫にも内緒で実家から持ち出した貴金属品の切り売りだった。
夫が無事帰ってくるならそんな苦労も若い妻には何の苦労でもないのだが・・・
「先生・・・」
619 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/08(水) 21:14:40 ID:+GQGCD/P
「なんだと、生き返らすのは友人だと? どういうことだ。」
「いや話し始めると長い長い話になるのだが」
アーマンダは言った。
そのころ、女鐚は暗い空間を漂っていた。
向こうのほうから誰かがやってくるのが見えた。
620 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/08(水) 21:47:36 ID:+GQGCD/P
「イケダダイサク! 」
「ンモー」どういうわけだか彼はむき出しにしたチ○ポを必死の形相でしごいている。
「ワワッ」
621 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/09(木) 21:49:32 ID:o6eUfiGV
「ぐふふ、ぐふ、熟女」涎をたらすその姿はまさしく醜いが、どこか
哀れだった。
そして・・・
622 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/09(木) 21:52:56 ID:o6eUfiGV
「まてい! 」
イケダダイサクの背後から死神が疾駆してきた。
623 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/09(木) 22:54:05 ID:o6eUfiGV
「まてまてぃ、この死神鎌が目に入らぬか! 」
「入らねえよ普通、そんなでっかい西洋鎌」イケダダイサクはきわめて冷静に返した
ずっこける女鐚とアーマンダと死神!
624 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/09(木) 22:55:51 ID:o6eUfiGV
「ええい、ばか者! お前らそれぞれ、もといた世界へと帰るがいい」
死神は言った。
625 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/11(土) 06:54:13 ID:sfBDnR7f
絵美は、ふと病院の窓から狭山池を眺めた。
ヘリ一号機は未だに放置されたままだ。もちろん、二号三号は関西SGI外語へ戻った後、
血みどろの創価内戦で使われたらしいがその後のことは分からない。(パート4参照のこと)
五十嵐先生がユンを嫁に迎えたという情報は絵美のところに入って来ていた。
奇妙なことにその情報源は静香先生だった。
この病室に先生がやってきたときの緊張を絵美は思い出していた。
静香もまた、女鐚を思っていたのだからそれは当然だった。
627 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/12(日) 19:40:57 ID:IfoMXgoi
女同士の争いは女鐚が意識を取り戻した後に先送りされた。
「はあぁ・・・つかれた・・・]
628 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/12(日) 19:52:40 ID:IfoMXgoi
その時だった。
ピーッ ピーッ 脳波計の警報がなった。
絵美は、そのスコープの波形を見てナースコールのボタンを押した。
「どうしたの、先生! 」
絵美は動揺して女鐚の手を握った。
629 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/12(日) 22:02:59 ID:IfoMXgoi
動揺するのも当然だろう。医療機器の警報音は聞いた人間を
パニックに陥れるために作られているかのような音を立てると相場が決まっているからだ
「だれかっ! 早くっ! 」
630 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/12(日) 22:05:05 ID:IfoMXgoi
どやどやとドクターやナースが病室に到着すると、女鐚は微かになにかを囁いた。
「え・・・? 」
絵美は耳を澄ました。
631 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/12(日) 22:08:37 ID:IfoMXgoi
「絵美 おなかが空いたよ・・・」
女鐚はそういうと、今度は通常の(?)夢の中へ、生徒を教えている夢の中へと入っていった。
みなさんの力をあわせて小説を作りませんか 女鐚と謎のハイル祭り編 完結
632 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/13(月) 20:51:53 ID:+yDUsOWQ
あとがき
関西SGI外語シリーズ 完結!
といっても、大体全部のストーリーが頭に入ってるのは作者である自分ぐらいのものかも・・・
野比女鐚(ノビニョビタ)はドラエモンのノビタのパロディーキャラから
大きく脱皮しました。
633 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/13(月) 21:27:09 ID:+yDUsOWQ
ニョビタは血と暴力と銃器に溢れた政教一致@大阪の世界では、異色のヒーローです。
ですが彼が主人公として登場することはもうないでしょう。
AGE
635 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/21(火) 21:21:08 ID:DaZ+27lc
次はどんな話にしようかと考え中です
しばらくお待ちください
636 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/21(火) 21:24:01 ID:DaZ+27lc
近況は、最近隣の課の新人OLになつかれ、おかげで隣のOLとの間には夏なのに冷たい風が吹いています
637 :
くびらィ ◆naIWZqTvvM :2005/06/21(火) 21:26:14 ID:JwcIN5AZ
>>635 もうまちくたびれました。
そろそろ次作をお願いします。
638 :
イケメン野郎:2005/06/22(水) 00:20:35 ID:iM76vG4X
お前らバカか?
639 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/22(水) 21:30:42 ID:lFB/ZbPP
ねた充電中です
今考えているのは、子供病院の検便係りが主人公の、失踪したお地蔵様を探す
本格(?)ミステリですが、いまいち学会との絡みがない(!!!)
もうしばらくお待ちください
ちなみに私事ですが、明日は隣の課の新人と社内食堂デビュー(なにそれ)です
640 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/24(金) 20:37:58 ID:MywiEosl
最初に お断りとお願い
政教一致@大阪は医師、看護士でもなければ病院関係者でもありません
したがって以下に記述する病院の全てはフィクションであり、実在する全ての
医師や看護士、検査技師や患者さんとは一切関係はありません。
641 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/24(金) 20:42:21 ID:MywiEosl
また、作品中に「検便技師」なる職名が出てきて職業上の差別を
受けるという表現が出てくるはずですが、そのような職名は
政教一致@大阪が知る限りでは存在しません
「日本橋子ども病院当直日誌外伝 歩く地蔵さま伝説」
642 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/24(金) 20:46:09 ID:MywiEosl
「ふう・・・」
長井は、マスクの下で小さくため息をついた。
地下室の換気扇は最大出力で回っているのだが、マスク越しにも微かな
糞尿臭が匂った。
「おいこら、3番病棟からの検査全部終了したんか」チーフの大河内が怒鳴った。
「もう直ぐっす」
切れそうになりながらも長井は叫んだ。
643 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/24(金) 20:50:45 ID:MywiEosl
「まったく、もうじき夏祭りだからってだれてるんじゃねえぞ」大河内は血便のかけらの入った
三角フラスコを振りながら決め付けた。
臭い ありとあらゆる汚物や排泄物が所狭しと並んでいるのだから当然だが 臭い
だが、そんなことは大河内と長井には普通のことだった、なぜなら彼らはこの「日本橋任天堂子ども病院」の
検便技師だったからだ!
644 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/24(金) 21:02:10 ID:MywiEosl
・・・もうすぐ夏祭りかぁ
長井は去年の夏祭りと、来年こそ夏祭りまでに彼女を作るぞと
心に決めたことを思った。
この病院では近所の自治会からお地蔵様を借りて週遅れの地蔵盆を中庭で行うことになっている。
どうしてそうなのかは誰も知らないがそれがこの病院の夏祭りなのだ。
毎年、氏子の「若い衆」が、小さな地蔵堂からお地蔵様を担いでこの病院の仮祭壇にやってくる。
しきたりで途中、一回たりとも地面にお地蔵様を下ろしてはいけないことになっているから、
担ぎ手は約三人が組となり、慎重に運んでくるのが習いだ。
返すときも、病院側から屈強な医師や男性看護士が約三人で組となり担いで返しに行く。
645 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/25(土) 20:26:39 ID:odbkWjx4
いくつかの屋台と、小さな花火大会が夜には開かれる。
まったくささやかな祭りだが、子どもにとってはそうではない。
なぜなら、病院では、年にただ一回やってくるお地蔵様に願いを掛ければ必ずかなうと子どもたちに言い聞かせている。
真剣な表情で何の変哲もないお地蔵様を拝んでいる子どもを、長井は笑う気にはなれなかった。
いや、この病院に勤めているものなら誰にもそんなことは出来ないだろう
「早く、病気(怪我)が直りますように」
「おうちにかえれますように」
為念で言うなら、子どもたちの中には来年のお祭りにはこの世に居ない子どもも居るのだ。
646 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/25(土) 20:45:37 ID:odbkWjx4
ゴーッという低い音とともに検体を満載したカートを押して看護婦の黒田範子がセンターの二重ドアを超えてやってきた。
「午後の一便お願い」範子は言い放った。
彼女の白衣に黄色いシミがあるのは尿を採取する際に小さな子どもに引っ掛けられたからだろうか
「はいな、今日もてんこ盛りだねぇ」大河内は言った
「もう、やになっちゃう・・・ね、聞いた? 高校二年の男の子が入院したって話」
「さあ、初耳だねぇ、そんな高学年の子どもが? 」
大河内は不審げに言った。彼の目は検査伝票をチェックしているので長井には彼の表情は分からない。
647 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/25(土) 20:46:56 ID:odbkWjx4
「そうなのよ、なんか訳ありみたい」
範子はひとしきり大河内と喋ってから、空の台車をひいて戻っていった。
648 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/26(日) 20:32:38 ID:2OjM7dJs
それからは検便技師たちは熱心に働き、たった二人しかいない検査センターとしては驚異のスピードで
汚物を処理していった。
ここってリレー小説スレじゃないのか?
650 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/26(日) 20:49:52 ID:2OjM7dJs
帰り際、大河内は事務長に呼び出された。
服を着替えて地上に上がっていくと、何人かの容赦ない視線が彼へと集まる。
「どうしたの、何かあったの」
範子が目を丸くして言った。
「なんだか事務長が御用だそうだ」
「ああ、あの娘ね」
「は? 」
「ああ、行けば分かるわよ」
651 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/26(日) 20:57:35 ID:2OjM7dJs
大河内が事務長室に入ると、狭い部屋の中で初老の事務長は日締めの会計報告を穴が開くほど見つめていた
「どういったご用件で」
「うむ、大河内君実はな、3−あかの倉本君だが」
「柔道の倉本みゆきですか? 」
「いや、新人の倉本明美という娘だが」
「はあ、その娘がなにか」
「しばらく衛生検査センターで預かってくれんかな」
652 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/26(日) 21:04:33 ID:2OjM7dJs
「はあ? し、しかし、検便の検査を行うセンターにナースの配属など
この病院が始まって以来初めてですが? 」
「うむ、彼女は特別でなぁ、無表情なことこの上ないんだ」
「はい? 」
「表情、笑顔とか怒った顔とか悲しそうな顔とか、表情がない」
「え、しかしそれは」
「子どもから苦情がきとるんだ。あの看護婦さんは怖いってな」
「はあ」
「親からも、子どもが泣き叫ぶとクレームが入っとる」
653 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/26(日) 21:10:49 ID:2OjM7dJs
>>649
基本はそうなのですが
「しかしですな、検便技師の仕事ですよ、毎日毎日、尿や大便や嘔吐したゲロを分析し
データ化するのが仕事の、4K職場だ」
「4K?」事務長は言った。
「きつい、きたない、きけん、かっこわるい」
尿以外の排泄物にはモロに病原体が入っている可能性が大である
素手では触れない
654 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/26(日) 21:46:25 ID:2OjM7dJs
「倉本君も、貞子の真似とか異様な特技があるらしくてな」
「は、はあ? 」
大河内は戸惑った。
655 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/27(月) 20:46:26 ID:yhnLDOYy
「とにかく、頼むよ。」事務長は言った。
「なにか、あるんですか」大河内は尋ねた。
「ああ、子どもは敏感だ。特に小さな子どもは・・・その子どもたちがあれだけ大騒ぎするからには
倉本明美には何かがあるのだ。だが、どうにも解せない。彼女は一体何なのだろうかと」
「ただの子どもの騒ぎでは? こっくりさんとか学校の七不思議とか」
「そうであって欲しいが・・もちろんこの会話は彼女には内密に」
「は、はあ分かりました」
656 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/27(月) 20:52:39 ID:yhnLDOYy
翌日は朝から大雨だった。
時期はずれの嵐の中、一人の若い娘が地下の衛生検査センターを訪れた。
娘のレインコートからピチャッ、ピチャッと水滴が滴る。
「倉本です、よろしくお願いします」
657 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/27(月) 20:57:33 ID:yhnLDOYy
長井は、やせて背の高いその娘を見た。
顔色は白いというより青ざめていて、目は充血している。
だが、長井はその目つきが「白衣の天使」と呼ばれる看護士にしては
鋭いことが気になった。
658 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/27(月) 21:00:17 ID:yhnLDOYy
「倉本さん、その真っ黒なレインコートは、趣味なのかね」
大河内が言った。
「ええ、とても似合うと・・・」
「まあとにかく着替えてくれ、ここでは作業衣でないと危険だから」
659 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/27(月) 21:06:18 ID:yhnLDOYy
そういいながらも大河内は冷静に明美を観察した。
生気のない表情と平板な声が印象的だった。大人の患者なら
それほどでもないだろうが、子どもは何かを感じるかもしれない
午前中、彼は観察を続けたが、彼には長井と明美が微妙に気持が通じ合っているのを見て
違和感を覚えた。
660 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/28(火) 21:06:06 ID:bKwKbJ0q
午後になると、三人の効率はより一層上がった。
膨大な量の排泄物を処理していく様子は第三者が見たら「神キター」と叫びそうな
スピードだった。
661 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/28(火) 21:13:52 ID:bKwKbJ0q
何時ものように黒田範子がゴーっという低い音とともにやってきた。
「た、大変よ! 」
「な、なにぃ、そいつは大変だ!」
「まだ何も言ってないわよ」範子はご機嫌を損ねて大河内に言った。
662 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/28(火) 21:20:05 ID:bKwKbJ0q
「ああ、そうだったな、でなんだい大変なことって? 」
「実は」
「なにぃ、週刊実話が百万部売れたって? そりゃ大変だ」
範子は大河内の耳を掴みあげた。
「ひひーぃ、女王様お許しを!!!」
663 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/28(火) 21:28:35 ID:bKwKbJ0q
範子は大河内の耳に向って大声で言った。
「大変よ、例の、何時ものお地蔵様が盗まれてしまったの」
「なんですって? 」長井は目をまん丸にした。
664 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/28(火) 21:52:54 ID:bKwKbJ0q
「中東系の古物窃盗団じゃないかってみんな噂してるわ」
「そうかな、こういっちゃ何だが、あんな粗末なお地蔵様をプロが
盗むか?」大河内は首をひねった
「とにかく、このことは患者さんには絶対秘密よ」範子はそういい残して
空の台車を引いて帰っていった
665 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/29(水) 20:04:00 ID:jnTu03xQ
その日の夕方、長井は作業衣から私服に着替えてからそっと四天王寺のほうへ歩き出した。
忘れ去られたような寺の、かってはお経を収めていたと思しい蔵の中へ入ると・・・
「遅いぞ! 」
666 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/29(水) 20:08:59 ID:jnTu03xQ
蔵の中には、十数名の『同志』が丸く座っている。これは誰が上とかではなく、平等に同じ視線で
話そうという「傘連判状の論理」に従って始められたのだが
「ちょっとすいません、つめてもらえますか」
後から来ることが多いものにはあまり平等とはいえなかった。
「諸君! 」
667 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/29(水) 20:13:40 ID:jnTu03xQ
もとは近所で青年部のヤングリーダーをしていたらしい小野寺と言う男が立ち上がっていった
「創価学会と公明党の復活の日は近いぞ、ハイル先生!!!」
隠れ創価の長井は「ハイル先生!」と唱和した。
***−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−***
今や、創価学会と公明党の命は風前の灯だった。
いわゆる「池田先生」の死後、創価学会は複雑な内部分裂を起こしそのまま血みどろの
内紛に突入していた。
668 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/29(水) 20:24:22 ID:jnTu03xQ
関西の創価学会は、関西独立を叫ぶ常勝関西総本部と、信濃町に忠誠を誓う
守旧派に分かれていた。
そして肝心の信濃町は旧池田家派と、学会臨時執行部派の二つに
割れていた。
本当を言えば今こそ信心を同じくするもの同志一致団結するべきときだが
弱体化し、本当に銃器や爆発物を使って内部抗争に明け暮れる彼らには
しかし、そんな冷静な判断などアウト・オブ・眼中だったが・・・
「先生の弔い合戦だ、準備はいいかみんな」
準備とは、前々回に配られた乏しい武器だった。
長井の割り当て分はノーリンコT−88SPだ。ブローニングHPのダブルアクションモデルを
中国が再生産したものだ。 予備のマガジンもふんだんに支給されたが・・・
<これで政府とやりあうのは、自殺行為だな>
だが、具体的に何をどうするとか言う目標の指示は出ず、景気のいい言葉だけの
アジ演説が小野寺と、他の地区から来た幹部からそれぞれあった。
集会の後、長井はおそるおそる小野寺に今日聞いたとんでもない
地蔵盗難事件を報告した。
「なに、邪教を信じているからそんなことになるんだ」
671 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/06/30(木) 20:49:54 ID:DjjmXACy
長井は、ため息をつきたかったがそこはこらえた。
悪いことは何が起こっても信心が足らないからとか、
邪教を信じているからとか、仏罰だとか言うことが
創価学会のスタンダードだ。
「この世から、地蔵も夏祭りもなくなってしまえばいいんだ。」
小野寺は口を歪めていった。
「クリスマスもバレンタインデイもない世界! 正月には新年唱題会だけがあって
ゴールデンウイークには集会が目白押し! 全ては学会のためにある世界を
目指そうじゃないか!!!」
小野寺は言った。
目指した結果がこれじゃないかと、長井は思った。
すでにフランスから発した「カルト認定」の大きな渦はEU諸国を中心として世界へと広がり始めているし
かっては世界に創価学会の信心を広めるという大義名分があったSGIも、今や完全な学会の「お荷物」
と化しているのが実情だ。
国内に目を向ければかっては利益目当てで擦り寄ってきた自民党もイケダダイサクが死んだとなれば
もはや用なし、さっさと消え去らせたいという意向をあからさまにしている
674 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/02(土) 16:03:53 ID:pE1nc1VR
大体、自民党と公明党が手を結ぶことによるメリットは
票だけで、公明党は実質自民党の「党中党」、「絶対主流派にはたてつく大派閥」
となってしまっているのだから煙たいのは当然だ。
「あの、それでお地蔵様のことですが」長井は選挙について考えるのをやめて言いかけたが
「邪教だ、間違った宗教だ。全て否定しろ。」小野田は言った。
675 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/02(土) 22:25:51 ID:pE1nc1VR
その言葉を考えながら、長井は日本橋のほうへ、正確には地下鉄堺筋線エビスバシ駅のほうへ
歩き出した。
・・・無視できるか? たとえ邪教であっても
そんな事を考えていたから彼は背後から呼びかけてくる倉本明美の声に
気がつくのにしばらくかかった。
「長井さん、どうしたんですかぼんやりして」
「え、ああ、あの・・・」
長井は、このナースがどうしてこんなに図ったように彼の目の前に現れたのかを考えてはいなかった。
不吉とも取れる黒いレインコートは着たままの彼女は、無表情に長井を見ている。
「あれがどうなったかと気がかりで」
「あれ? 」
676 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/02(土) 22:30:33 ID:pE1nc1VR
「あの、お地蔵さんが、やっぱり輸出されるのかなとかいろいろ」
「ああ、そうだったんですか」
長井は、この娘と付き合うコツを初日にして掴んだような気がした。
顔は無表情だが声には微妙な感情が聞き取れる。
長井は今の彼女の声には安堵と親しみを感じた。
・・・なぜ安堵なんだろう?
677 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/02(土) 22:53:02 ID:pE1nc1VR
長井には、倉本明美が、不吉な黒い衣装の下に
血の通った心があるということには気がついていながら
その心が、彼がそうであるように異性として意識しているという
単純なことに気がついていなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌日、大河内はまたも事務長に呼び出された。
「何事ですか、倉本なら結構センターの業務になじんでますが」
「いや、そのことではない」
678 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/02(土) 22:57:29 ID:pE1nc1VR
「え、では? 」
「うむ、あの噂は聞いとるかな、例のお地蔵様が盗まれた事件だが・・・」
「ああ、聞いていますが何か」
「理事会の予備会議では、多少の金なら出してもいいのではないかと言う事で
結論が出たんだ」
「は? はあぁ」大河内は戸惑った。
「ま、まさか、我々が盗ったと思っていらっしゃるんですか」
「こっちはものさえ帰ってくりゃぁそれでいいんだ 吐け、楽になるぜ 」
「そんなあっしゃあなにも、旦那・・・っておい!」大河内は突っ込んだ。
680 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/03(日) 10:02:24 ID:gBW8LMFC
「うむ、それでだな、古道具屋、質屋、そういったところに声をかけて、探りを入れてくれ」
大河内は検便技師は探偵じゃないといいかけたが、やめた。
翌日
681 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/03(日) 21:20:34 ID:gBW8LMFC
「な、なんすかそれは」
「だから、お地蔵様を探すという仕事だよ」大河内は言った。
何時ものように(といっても三日目だが)明美は無表情だ。
長井は驚愕の表情を浮かべている。当然だろう。
「ま、驚くのも当然だろうが、この件に関しては時間外をつけてもいいという確約を・・」
「いやいや。そうじゃなくして」
682 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/03(日) 21:28:36 ID:gBW8LMFC
「ん? 」
「我々は検便技師ですよ、警察じゃない、盗まれた地蔵の捜査なんて仕事じゃない」
長井は吐き捨てるように言った。
「ああ、そうさこれは俺たちの本来の仕事じゃない、だが俺たちの仕事って何だ? 」
「それは、衛生検査の・・・」
「ああ、建前はそうさ、でもな長井、お地蔵様が戻ればそれで夏祭りが滞りなく出来る」
「は、はあ」
「この病院の子どもたちがどれだけお祭りを楽しみにしているか、今更お前に説明しなけりゃならないのか」
少ししてから、大河内が便所に行った隙を突いて、明美は長井にささやいた。
「あの、お祭りのことですけど」
「え、うん、お祭りは大事ですよ」
683 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/03(日) 21:33:21 ID:gBW8LMFC
「そんなに大事なんですか」
「この病院では大事ですね、大体」
長井は創価学会の信心とこの病院の方針が違うことを
説明は出来ないので、少し考えてこういった。
「この病院の子どもは、お地蔵様に願いを掛ければ病気や怪我が治ると信じています」
それは真実だった。本当にそんな奇跡が何回も起こっていた。
684 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/03(日) 21:38:45 ID:gBW8LMFC
「あのお地蔵様は、近所では魂入れずの地蔵といって有名なもので、
なんでもこの地区の、昔から大阪では寺が多いこの地区の
大きな石工が、看板代わりにしていた地蔵菩薩像で、彫った本人は
これはただの看板だとよった勢いで小便をひっかけたり、頭を叩いたりしたらしいよ」
「え、でも・・・」
「そう、近所の人はそうは思わなかった。」
東海地区ではダイサクイケダの死後、数年前に入会したばかりの
くびらィが信濃町に忠誠を誓う一派を駆逐し、ダイサクの歴史を
全否定したネオ創価を創設していた。東海地域の学会員は99%が
くびらィの創設したネオ創価に入会していた。
くびらィは常勝関西総本部と連携し関西の守旧派を一掃すべきかどうか
思案していた。もちろんその後は完全な独立を果たした関西とともに
信濃町壊滅作戦を実行することを見据えてのことだ。
くびらィは入会した日からイケダと信濃町を駆逐し自分が実権を
握ることを目指していたのだ。
長井は丁寧に説明した。
「次第に、誰が始めたともなくお供え物をしたり、線香をあげたりして拝むようになったと・・・
こんなにひどい目に会わされても、罰を当てない優しいお地蔵様だと言ってね」
「・・・」
「そうして、何回かは信者の背中に負われて四国の霊場を回ったりするようになり
地蔵盆には他の場所へ出張したりするようにもなったと、そしてその間にはただの一回も
魂を入れていないので魂入れずの地蔵と呼ばれるようになったという伝説があるんですよ」
687 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/05(火) 06:47:24 ID:ZPyT7idi
長井は、東海地区のネオ層化のことは知らなかった。
「早く見つけられれば、夏祭りが出来るだろうとおもうんですよ」長井は締めくくった。
その日の夕方・・・
三人は私服に着替えて夕暮れの町へ出た。
「よし、俺は古物商組合へ回るから、お前たちは地蔵堂へ行って
近所に聞き込みをしてくれ」大河内は言ったかと思うとすたすたと去っていった。
「あ、あの・・・いっちゃったよ」長井は横に居る倉本明美を見た。相変わらず目が赤い。
倉本明美は言った。
「地蔵堂はどこにあるんですか」
「十五分ほど歩いたところにあります。行きましょう」
長井は生真面目にそう返すと、歩き出した。
その地蔵堂は手造り感に溢れていた。それも道理でこのお堂は阪神大震災で
痛んだものを近所の自治会がほぼボランティアで再建したものだからだ。
そして、やっぱりというのか、所狭しと快癒祈願のお札や千羽鶴が並べ立てられたお堂に
主は居なかった。
長井は、快癒祈願のお札を見た。
「えいずが、なおりりますように」
幼い字で書いてある札はギャグではなさそうだった。
690 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/05(火) 21:26:24 ID:QGPjKprT
しっかり毎日愛読していることを報告しとおく
691 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/06(水) 21:40:37 ID:ZFmJYxIo
>>690 ありがとうございます がんばります
「この検便技師が! 汚い手でお札に触るんじゃないよ」
びくっと長井は絵馬から手を放した。
さっとふりかえった彼が見たものは近所のおばちゃんだった。
692 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/06(水) 21:56:17 ID:ZFmJYxIo
長井の顔に塩が叩きつけられた。
その場から走り去った長井の目から、涙がこぼれたのを明美はしっかりと見たが、彼女はおばさんに向き直ると
「検便技師ですって」ととぼけた。
693 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/06(水) 21:58:19 ID:ZFmJYxIo
「そうよ、あいつらは尿や大便を調べる検便技師なのよ、最低の奴らよ」
明美は無表情のまま「そうですか」と応じて
「ところで、ここの地蔵はどこへ?」 と冷静に続けた。
「ああ、盗まれたのよ」
近所のおばちゃんも冷静に応じた。
695 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/09(土) 18:07:51 ID:KalxsNLN
「盗まれたって・・・大変じゃないですか」
「ここらへんじゃ何だって盗まれるのよ。ポリだって一々調べにも来ないぐらいなのよ」
近所のおばさんはとうとうと浪速のおばさんトークをまくし立てた。
倉本明美が理解できた、事件の概要は次のようなものだった。
お地蔵様がないのが判明したのは三日前の早朝、すなわち範子が大変よといってやってきた日の
朝だ。発見者は近所のおばあさんで、腰を抜かしている彼女は救急車で運ばれた。
696 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/09(土) 18:10:47 ID:KalxsNLN
警察はろくに調べる気もなく、おざなりな事情聴取を行っただけでさっさと帰ってしまったらしい。
「検便技師が匂いを嗅ぎに来るなんて、やっぱり相当深い裏があるのね! 」
おばちゃんは吐き捨てるように言った。
「ああもう、このさきどうなるのかしらねぇ。もうじき日本橋子ども病院の夏祭りなのに」
697 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/09(土) 18:15:45 ID:KalxsNLN
倉本明美は、無表情で通した。そして言った。
「お地蔵様を盗んでいった人はどうするつもりなのかしら?
売るのかしら」
「そうに決まってるわよ、あの畜生どもが!」
「あの? 」
「ええ、近所の公園を根城にしているアジア系のごろつきの仕業に決まってるわよ」
698 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/09(土) 20:46:42 ID:KalxsNLN
明美は、礼を言って長井が走り去った方向へと早足で歩いた。
長井は案外近くで佇んでいた。
「あの・・・」明美は言った。
「ああ、あれ、あれはこの仕事をしていたらつき物だから・・・」
「いえ、でも・・あなたはあんな風に言われる筋合いはないはずでしょう」
「われわれ検便技師は病院でも最低の輩なんで」
パシッという気持いいほどの音があたりに響いた。長井は明美に叩かれた頬が痛いというよりは
その音に驚いてまじまじと倉本明美の無表情な顔を見た。
699 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/10(日) 13:23:35 ID:keWyUFPi
美山加恋と付き合いたい
700 :
妖輝緋 ◆Tyn2tfw0AU :2005/07/10(日) 15:00:35 ID:rCyiZdUf
700げっとぉ!
701 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/10(日) 16:18:52 ID:gmDMT2Hy
701とった
702 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/10(日) 20:51:23 ID:NelC2OjW
倉本明美は言った。抑揚のない声で・・・
「あなたにはプライドはないの? 」
「ないよそんなものは」言いながらも長井は顔を背けた。
703 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/10(日) 20:59:13 ID:NelC2OjW
そうしながら長井はさっき見た絵馬を思い出していた。
<えいずがなおりりますように>
なおりますように ではなくて なおりりますように なのだ
「ああ、だけどどうすればいいんだ」
「私は見たことがないけれども、そのお地蔵様を取り戻すのよ!」
倉本明美は自分の生涯の中で始めて言葉に「!」がついたことに
驚いたが、無論それは表に現さなかった。
「どうやって? 今頃は船積みされているころかも」
「お地蔵様たった一個を? たぶんコンテナ一個分溜まるまでどこかの
倉庫かガレージに隠しているはず」
「おまい。やけにくわしいね? 」長井が不審そうに言った。
「そんなことよりも、さっきのおばちゃんが」
705 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/11(月) 21:32:15 ID:VyoJVlFf
明美は近所の公園を根城にしているアジア系のごろつきの話をした。
「近所・・・というとメガネ池公園か」
メガネ池公園とはかなり大きい公園で今はホームレスや不良外国人の溜まり場となっている
恐ろしい場所だった。昼間でも近所の子どもは遊ばないし、夜ともなれば毎日悲鳴や銃声が聞こえてくるという
浪速区にはそんな公園がたくさんある。住民から行政への要求が
むかしは「街に公園を作ってはしい」だったのが最近では「公園を封鎖して欲しい」になっている
という笑えない話を長井は聞いたことがある。
706 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/11(月) 21:38:30 ID:VyoJVlFf
不意に長井はなにげにズック鞄に突っ込んできた中国製ブローニングを意識した。
「ああ、一応様子は見ましょう。でもね、危険は避けるべきだ。我々以外には
この事件を調べる人は居ないんだから」長井は言った。
「ええ」明美は素直に答えたが、なにか言いたそうだった。
「ん? 」
「お地蔵様を取り戻したらヒーローですよ」
707 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/11(月) 21:41:07 ID:VyoJVlFf
ヒーローとは、病院にとってなのか子どもたちにとってなのか
それとも明美本人にとってなのか、長井には分からなかった。
ただ、彼女が外見に見合わない勇気のある娘だということは分かった。
気が緩んだのと同時に、長井はブリリリッ!と屁をこいてしまった。
瞬間、長井の顔が見る見る青ざめてしまった。脱糞をしてしまったのだ
709 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/12(火) 13:34:58 ID:CTBioK4B
美山加恋にイタズラしたい
710 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/12(火) 19:48:32 ID:O259PZDL
近くの公衆便所に駆け込んだ長井は「くせえ、このウンコの臭さはZX臭いぜ」と言った。
そう言えば中学校は7月の第二週(正しくは第三週だが第一週は2日だけ)
だから期末テスト後のテスト休みだ。
711 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/12(火) 20:16:14 ID:O259PZDL
トイレで、長井は思った。
ZXの臭さは、お話と言うものに上手く自分の思いを表現する力がまったくないと言うことにある
それが養えれば自分自身にも大きなプラスになるはずなのだが
正直、ZXが中学生なら高校、大学とずっとその方向へと思い続け、力を養い続ければ
作家デビューも夢ではないのだ
712 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/12(火) 20:20:10 ID:O259PZDL
「ああ、こんな妄想はなんの意味もないな」
長井は、待たせていた明美とともに公園へ行った。
「うっ! こ、これは・・・」
そこには、久本●美が血まみれで倒れていた。頭から血を流しており
「い・け・だ・せ・ん・せ・い い・け」と呻いていた。
714 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/13(水) 07:02:24 ID:Ny8RrHea
見ると、公園内ではワハハ○舗の売れない雑魚芸人たちが
同じぐらい売れてない、○本の若手お笑い芸人にボコボコにされていた
必死の形相で柴○理恵が逃げる。
「やっちまいな」この場を取り仕切っているらしい、○ウンタウンの松本が叫ぶ
「イーッ!」「イーッ!」「イーッ!」
戦闘員のようにNSCの生徒たちが走っていく。
715 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/13(水) 07:08:52 ID:Ny8RrHea
「なんだ、うちわもめかよ」
創価学会をバックにお笑い界を牛耳っていた久本○美もこうなってはただの
不細工なオバハンに過ぎなかった。
長井は、とりあえず挨拶代わりに○本雅美に軽く蹴りを入れて明美と先へ進んだ。
716 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/13(水) 21:28:51 ID:Ny8RrHea
あたりは、不法就労の外国人が群れていた。
かつてこのあたりで日本最後の暴動が起こったころを長井は知らない。
717 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/13(水) 21:39:27 ID:Ny8RrHea
あれはお祭りだったなぁ 政教一致@大阪はふと昔を懐かしんだのだった
と思っていた間に、不法就労者の連中が長井達を取り囲んだ。その数、数百人はくだらない
近くに停まっていた街宣車の上から北側国交省大臣が叫ぶ。
「諸君、そこにいる2人はユダだ!始末するのだ!」
719 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/14(木) 20:53:24 ID:sVFDdOWO
彼らが目を戻した先には、柴田の肩につかまっている久本の姿があった
「こいつらはな、大恩ある先生を裏切りネオ創価についたとんでもない奴らなんだ」
バリ創価の北側は叫びながら、側近から手渡された携帯を気取って耳に当てた。
「はい、国土交通省大臣」
「あの、JR西日本ですが、交渉で学会員の被害者がごねまくって保証金を吊り上げてこまっとるんですが」
JRの保障担当はまるで上役のように言った。
「なんとかしてもらえんですかのう」
720 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/14(木) 20:55:22 ID:sVFDdOWO
霞ヶ関でもおおっぴらに「扇のほうがまだましだった」
「あいつが来てからろくなことがない」と陰口を叩かれている北側の顔が
屈辱で赤くなった。
721 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/14(木) 21:15:07 ID:sVFDdOWO
「そんなことぐらいそっちでなんとかしろ」
「ほっほう、そんなこと言ってもいいんですかいのう」
JR西日本は、電話の向こうで聞こえよがしに「おーい、まだ週刊誌に渡してない
国土交通省の天下り先の談合の資料、持って来いや。大臣がお聞きになりたいそうだ」と怒鳴った。
722 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/15(金) 06:56:13 ID:PuIBSDOn
「く、くそぅ! わかった」
「ホンマに分かったんでっか? わかったんやたら『わかりました』て、言うてもらわななぁ」
激怒する北側、だがそこは公明党内でもあまりの不祥事の連続に立場が危うくなっていること
「分かりました」
屈辱には耐えるしかなかった。
東海で独立したネオ創価は会員数100万人に達していた。
もちろん関西にも先遣隊を潜入させていた。
ネオ創価先遣隊の10人は北側が電話している隙に
北側の魔の手から久本、柴田を救出した。
そして久本、柴田は名古屋にあるネオ創価本部につれていかれた。
関西の実情をしるための貴重な情報源だからだ。
724 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/16(土) 11:36:04 ID:aLImm9KK
ネオ創価本部
「おお、くびらぃ様」
久本は土下座した。あわてて柴田もそれにならう
「くるしゅうない ちこうよれ・・いや、膝の上には乗らんでよろしい」
725 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/16(土) 14:31:11 ID:aLImm9KK
二人は関西の状況を報告した。
元々、常勝関西として創価学会の基盤が強かった関西地区では
既存の宗教がイケダダイサクの死後猛烈な攻勢をかけてきたのを機に
本部の指示下の団結を維持していた。
関西には古来からの宗教門前町が厳然として残っており、そうした
ところでは団結しなければ学会は日々の生活にも難儀するからだ。
726 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/17(日) 20:46:55 ID:Lyk3t8Pu
「そうか、関西は実質うごきがとれんか」
くびらぃが満足げに言ったそのころ・・・
「ヘイ、兄さん、いいデモノあるよ」
長井と明美は公園の一角にあるフリーマーケット(?)に足を踏み入れていた。
727 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/17(日) 20:51:33 ID:Lyk3t8Pu
「おっちゃん、石仏とかお地蔵様とかのデモノはないかなぁ」
長井は尋ねた。駄目で元々である。明美はかれの横で油断のない視線を市場中に飛ばしている。
「んーそういうのはないねぇ。あー直接外国に持ってくからだろうけれど」
「そうか、ないか・・・ありがとう」
背を向ける長井にためらいの混じった声がかかった。
「あのう」
728 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/17(日) 21:01:52 ID:Lyk3t8Pu
長井が振りかえると、近くの公立高校の制服を着た女子高生、それも商人にも、この公園にたむろするようにも
見えない娘が立っていた。
「安いお地蔵様の出物が会ったら、教えてください」
娘は真剣な表情で言った。
「え、でも・・・」
「お願いします、私の弟が日本橋子ども病院に入院しているんです。でもそこの
夏祭りに使うお地蔵様が盗まれてしまって、わたしそれに変わるようなお地蔵様を買いたいんです」
長井は唖然とした表情で娘をみやった。代わりの地蔵を買うだと?
729 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/17(日) 21:12:24 ID:Lyk3t8Pu
「弟は、生まれつき体が悪くて、一年生きられないといわれ続けながら今日まで生きてきたんです」
「それはお気の毒に」長井は言った。
「それで、病院の夏祭りに近所からくるお地蔵様に願いを聞いてもらって、どうか来年まで一年、一年だけ生きられますようにと」
「お地蔵様に願いを聞いてもらわなくても、大丈夫、きっと大丈夫よ」明美が優しく言う。
「でも、毎年、毎年、そのお地蔵様に願をかけて、弟は一年づつ生きてきたんです、だから」
そんな子どもは、日本橋子ども病院には大勢いるのだが・・・
ふと長井は、さっき見た「えいずがなおりりますように」というお札を思った。
・・・こんな子どもの願いを、かなえることが出来るならそれが一番いいじゃないか
長井は「大丈夫、大丈夫だ、きっとお地蔵様は帰ってくる」と言った。
730 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/17(日) 21:23:51 ID:Lyk3t8Pu
翌日も長井は、五時になるとあの地蔵堂へと向った。
ごくごく普通に、倉本明美は彼について行った。
「あのー」
731 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/18(月) 20:17:58 ID:FWzmlq23
明美は長井に尋ねた。
「どこを探すつもりなんですか」
「さあ、見当もつきませんが、とりあえず例の地蔵堂をもう一度調べようと思います」
手作り感に溢れている地蔵堂には、数人の近所の人たちが集まっていた。
732 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/18(月) 21:20:08 ID:FWzmlq23
「すみません、病院のものですが」長井は病院の赤十字マークの入った
身分証を見せた。
「ここのお地蔵様がなくなっているのを最初に発見したおばあさんはどこに住んでいらっしゃるのですか」
「ああ、とめ婆さんならほれ、ここの向かいじゃ」
「腰抜かしとったでのう、今も寝たきりに近いんよ」
733 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/18(月) 21:24:51 ID:FWzmlq23
とめ婆さんは確かに地蔵堂の真向かいの一戸建てに、一人ですんでいた
そして、寝たきりだった。
饐えたような老人の体臭をごまかすように蚊取り線香が二つ、白い煙を
上げている。
734 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/18(月) 21:32:15 ID:FWzmlq23
最初は老婆も疑いの目で二人を見ていたようだ。そこで二人がかりで介抱し、
いろいろと、それこそトイレから痒いところを掻いてあげるのまで
してあげると、老婆もようやくしゃべりだした。
「あの朝は・・・」
735 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/19(火) 21:22:56 ID:wWVESE8X
あの朝は何時ものようにお水をあげにお地蔵様のところへ行くと
もう盗まれていたんじゃ。 時間? そうさのう5時(朝)のニュースを見終わってからじゃから
大体5時半かのう、もちろん不審な物音などは聞いておらなんだ
「そうですか・・・」長井は少し考えて見た。
お地蔵様は重さ20キロほど、結構(この表現は失礼かもしれないが)小ぶりなお地蔵様だ。
736 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/19(火) 21:26:20 ID:wWVESE8X
軽いからこそ担ぐことも出来るわけで、それこそがこのお地蔵様の有難いところなのかもしれないが
正直、長井は困ったなと思ったのだった。
737 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/19(火) 21:27:28 ID:wWVESE8X
>>734訂正
誤 トイレから
正 トイレの介助から
738 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/20(水) 20:44:38 ID:O4YYmN0N
だが、明美が驚いたことにはこの検便技師はしたたかな捜査員だった。
今度は最後にお地蔵様を見たのは誰かを聞きまわった。
「それならマンサクじいさんじゃろうて」
近所のばあさまが教えてくれた場所には、九龍城ってこんなだったよね な公営住宅の中にあった。
明美は普段から鋭い視線をいつにもまして周囲に配りながら、長井にぴったりついて歩いた。
739 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/20(水) 20:47:12 ID:O4YYmN0N
「ああ、ここですね」
長井は、のんきそうな口調で言ったが、ズックの鞄に突っ込んでいる右手が
偽装を裏切っていた。
ガンガン、ドアをノックすると老人が出てきた。手には包丁を持っている。
「マンサクさんですか」
「ああ、そうじゃがあんたは」
長井は身分と事情を説明した。
740 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/20(水) 20:50:36 ID:O4YYmN0N
「おう、それは気の毒にナ、実は最後にあの地蔵堂へ行ったのはワシじゃないんじゃよ」
「は? 」
「ワシの弟のキンサクじゃ」
「ええ? じゃそのキンサクさんはどこに? 」
「あんたの目の前に」
「からかってるんですか!!」
「いや、わしの脳の中にキンサクはおるんじゃ」
741 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/20(水) 20:53:55 ID:O4YYmN0N
「はあ? 」
「今流行の、二重人格という奴じゃ、あんたも医者なら知っとるじゃろ」
「あ、いやボク医者じゃないんで」
「ん、じゃあなにかね」
「検便技師なんです」
老人の顔色が変わった。
「なにぃ! FUCK 最低のスカトロ野郎が! 死ね 」
742 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/20(水) 20:58:07 ID:O4YYmN0N
老人が振りかざした包丁を長井は紙一重でかわした。
その身のかわし方は明美の目にも美しく見えるほどだったが、
それは彼がこれまで数え切れないぐらいこうした扱いを受けてきたことを
物語っていたので彼女は悲しいような気持になった。
その気持のまま、明美は長井の服の裾を掴んだままダッシュで一緒に逃げた。
743 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/21(木) 20:25:31 ID:Um6fAmhY
近くの愛染公園まで逃げるとようやく長井は立ち止まった、
「はあはあ、ああ危なかった」
「あ、あの、こんなこと、よくあるんですか」 明美は尋ねた。
「いや、二重人格の人に出くわすなんて稀ですね 」 長井は生真面目に答える。
「そうじゃなくて、包丁で切りつけられることは良くあるんですか」
「時々、ここは大阪ミナミなんで・・・」
744 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/21(木) 20:35:09 ID:Um6fAmhY
そうこうしていると、範子が運転する患者送迎用のバンで大河内がやってきた。
「よ、盛り上がってるか」
「いえいえ、それどころでは・・・」長井は言う。
「こっちも収穫なしだ。んじゃ、歌いにでも行くか? 」
4人は通天閣の近くにあるカラオケハウスへ行った。長井は
明美が歌うEPOの「きゅんと」を、頬を赤らめて聞いた。
745 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/21(木) 20:39:29 ID:Um6fAmhY
♪せつないぐらい、恋をしてる〜
その刹那、明美の胸のうちを、今では遠くなったある少年の顔がよぎったが
彼女はそれを振り切るように長井に視線を向けた
♪せつないぐらい、恋をしてる〜
746 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/21(木) 20:45:59 ID:Um6fAmhY
長井は、もっと最近のナンバーをリクエストして明美とドュエットし始めた。
大河内は、明美が完全に無表情なまま、そしてほとんどプライベートな会話もないまま
長井の心をがっちり捕らえているのを見て少しだけうらやましいと思った。
作者注 いくら大阪でも、いきなり包丁で切りつけられるなんて滅多にありません
748 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/21(木) 20:49:44 ID:Um6fAmhY
746訂正
誤 ドュエット
正 デュエット
翌日
やっぱり検便技師の仕事はまるで魔法のようにスムーズに進んだ。
長井と明美の息の合いようは素晴らしい。最小限の動きで尿カップを処置している
二人には会話らしい会話はゼロだ。
範子がやはりゴーっという低い音とともに台車を押して来た時、検便技師たちは
おやつを食べながらしばしの休息をとっていた。
「チョコレートのソフトクリームとメロウイェロウ? *1」
「ああ、最近流行ってるんだ」大河内は言った。
「嘘つきは泥棒の始まりよ」範子は言ったが、とりあえず自分もソフトクリームを
食べることにした。
*1 黄色の炭酸飲料
751 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/23(土) 14:00:00 ID:QxJczXc/
「それで、今日はどうするの」
「あーこれからか? 小児性糖尿の子どもがいるとかそんなのはおいといてだ」
大河内は浪速区の地図を出す
「防犯カメラを置いてそうなコンビニとかに、事情を話して協力を頼むんだ。」
752 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/23(土) 18:48:10 ID:QxJczXc/
そのころ、霞ヶ関にある国土交通省では・・・
「なにぃ、東京で震度5強だと? 」
北側は怒鳴った。
「大臣、小泉首相からお電話が入っとりますが、いかがいたしましょう」
「今、調査中なので後で掛け直すと言っておけ」
その頃チベットでベットしていたQは迂回ルートの新カマヶ谷から
釜ヶ崎を目指していた。そこは国会議事堂周辺のドームカメラに
先んじて街頭監視カメラが設置された場所だ。
監視対象はズバリソッカー戦闘員であった。
754 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/24(日) 14:34:26 ID:9an/MeC2
「大した事なくて何よりだったな」北側はほっとして側近に言った。
「ええ、それはもう・・・」側近もお世辞ではない笑みを見せた。
通称、天災を呼ぶ男と呼ばれて霞ヶ関では忌み嫌われている北側は
鉄道各社が通常運行に戻ったことを念押しで確認しておけと命じた。
そこでまたJR西日本からの直通電話が鳴ったものだからもう北側の怒るのなんの!
755 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/24(日) 14:37:59 ID:9an/MeC2
「なにぃ!学会が死亡被害者の家族にあなたの身内は成仏できないなどと
恐喝に等しいような折伏を決めてるだと! 」
「はあ、抗議が何件もJR西日本に来ていまして」
北側は地震の時より頭がくらくらするのを何とかこらえた。
756 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/24(日) 14:41:09 ID:9an/MeC2
「分かった、関西の創価学会に手配しておく」
北側は電話を叩ききった。
757 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/07/24(日) 14:49:38 ID:5iB99V2b
一部始終の会話を永田町の内閣調査室はすぐさま小泉総理に通報した。
またさっきの地震で永田町の地下深くにある秘密のトンネルに亀裂が入った
ことも一緒に報告を受けた。
この秘密のトンネルは、岸信介と池田が安保闘争が発端になり建設された
もので現在は核ミサイル避難サイトになっている。
この避難サイトは千代田線の国会議事堂前まえら防衛庁のある赤坂見附まで
頑丈なシールド工法で作られたものだ。
これにヒビが入ったというのだ。
758 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/07/24(日) 14:56:32 ID:p0wHU8Os
内閣調査室から入った一報で小泉総理は、すぐに庭野先生に電話を入れた。
杉並にいるはずだから、きっと地震を感じたはずだ。
「ルル〜〜〜ッルル〜〜〜!ガッチャ。ハイ、立正佼成会本部です。」
「小泉です。首都に大きな地震がありましたが先生にお怪我はありませんか?」
「先生はだいじょうぶです。それよりも地下鉄が全部止まってしまい困ってます
立正佼成会病院も足止め食らった人達が多くて患者であふれかえってますよ。いつ
復旧しそうですか?」
「そちらは法華ヒットラーの舎弟分に任せてあります。でわ。」
759 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/07/24(日) 15:03:00 ID:p0wHU8Os
ガチャ、と電話を置くと、小泉総理は、今度は公安調査庁のエージェントを
呼ぶ。現在の国家公安委員長所属派閥の長は、富士急観光の社長でもあり、日蓮宗
に墓を持つ大の日蓮宗大信徒でもある。公安調査庁や国家公安委員長は長らく
日蓮宗配下の人間で埋め尽くされてきたのである。
首相官邸にこのエージェントが着くと「秘密核防御用サイトに亀裂が入った原因を調査せよ」
「それなら原因はわかっています。秘密サイトのすぐ近隣に品の町から伸びるトンネルが
建設されていてそれが崩落、こちらの秘密サイトが影響を受けたようです」
760 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/07/24(日) 15:08:21 ID:p0wHU8Os
「なに!」信濃町から地下トンネルが延びているう?初耳だぞ。
しかし困った。あれは国家の超機密なんだ。連中が気がつく前に、すぐに
復旧しなければならん。なんか手はないか。君。
「はあ。トンネルを復旧するには大音響が発生します。その音であちらも気がついて
しまうでしょう。」
「そうだっ!いい手があったっ!!Xジャパンを呼んでコンサートをやろう。彼なら、
1分間に600回のドラムをたたく。あの大音響なら法華ヒットラーにもきずかれまい。
すぐにアメリカからトシを呼び戻してコンサートの準備をしろ。それまであの
地下トンネルは、水を注水しておくんだ。いいなわかったな。」
761 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/07/24(日) 15:13:35 ID:p0wHU8Os
そんな話が首相官邸で進んでいた同時刻頃・・・。
首都東京の都庁は情報収集で職員がごった返していた。
都知事室にひこもったままの石原都知事知事室で青頸経を読みひたすら
題目三昧「南無妙法蓮華経〜〜〜。」
知事知事!!たいへんです。
「なんだ?俺は今勤行中だ、なんかようか」
首都が地震で大混乱です。交通網が完全に麻痺しております。ご指示を
お願いします。知事!
762 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/07/24(日) 15:17:54 ID:p0wHU8Os
石原都知事の頭の中は、霊友会のなき前会長のことでいっぱいであった。
霊友会・・・。石原都知事は会員の安全を心の中で祈りながら知事室のドアを
あけた。
知事!!大宮が不穏な動きを・・・。顕正会員が「日蓮に帰依しないから地震が
起こった、と気炎をあげております。どういたしましょう。」
「埼京線」を当分全面運休にしろ。奴らを首都に一人もいれるな!!
763 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/24(日) 15:24:29 ID:OIKtoX4v
764 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/07/24(日) 15:29:54 ID:1KdgODLj
石原都知事はすぐさま兄貴分の中曽根元総理に電話を入れた。
中曽根元総理は石原都知事に”すぐに警視庁公安と機動隊を用意して
顕正会の進入にそなえよ。と激を飛ばした。
電話を置くと中曽根元総理は自衛隊二課に電話をいれた。実は中曽根元総理、
海軍時代は海軍情報部所属将校であったのだ・・・。
「幕僚長に伝えてくれ。大宮で不穏な動きが出ている。防衛庁から指示はでないと
思うが、陸上自衛隊第一師団と第一護衛艦隊群を東京湾に入れていざというときに
そなえてくれ。」
と電話を切ろうとしたが・・・。
「あ、ちょっとまってくれ。これは小泉総理からだが、信濃町周辺で異常な地下陥没が
あったそうだ。”あのトンネル”がばれそうなんだ。東西線と総武中央暖行線も当分
全面運休させてるから頼んだよ。」
765 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/07/24(日) 15:42:02 ID:1KdgODLj
北側は困った立場にたった。
JR東海やJR西日本は新幹線の対中輸出にたいへん消極的で、今回の
尼崎事故では、その意趣返しをしたはずであった。
ところが地元で学会が死亡被害者の家族にあなたの身内は成仏できないなどと
恐喝に等しいような折伏を決めてるという問題が発生してしまった。
運転再開のGOサインをなかなか出さなかったのも、JR西日本虐めであったのだが、
それでも西日本は”のぞみ500系”技術を中国に輸出することに合意しなかった。
北側には焦りがあった。「北京オリンピックまでにはのぞみ500系を中国大陸で走らせたい・・・」
766 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/07/24(日) 15:58:17 ID:o9t4XSn9
そのとき北側の側近から、
「総理命令で埼京線・京浜東北線と東西線・総武中央緩行線の再開凍結が
出ています」 それとなんですが・・・。側近は口ごもりった。
「え?俺の頭ごなしか?!それになんだ、言って見ろ。」
「防衛庁筋から、浦賀水道を航行する船舶はすべて銚子沖に出て停船していろ」と
命令が出ています。国土交通省の権限ではどうにもなりません・・・。あと・・・。
後なんだ!言ってみろ!北側は血圧を上げた。
「警視庁公安と鬼の第四機動隊が出動しました。信濃町周辺で異常な陥没があったようで
調査する、ということで完全に地域が封鎖されました。牙城会の連中が突入しましたが、
みんな病院送りになりまそた・・・。」
767 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/07/24(日) 16:05:44 ID:o9t4XSn9
北側は青ざめた。例の秘密トンネルの存在が今回の地震でばれたのかも
しれなかった。
新幹線のぞみ500系を中国に輸出し、池田先生の手柄にすることもできない
でいる自分でイライラしている最中に、今度は自分の頭ごなしに次々と飛び越えて
事態が動いていく・・・。北側は、もうちょっとで倒れこみそうになった・・・。
ところで警視庁公安・鬼の第四機によって病院送りにされた牙城会の男たちの行方だが・・・。
彼らが目を覚ましたところは杉並の立正佼成会病院地下にある秘密病棟であった。
768 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/24(日) 16:09:14 ID:EyK4QIjz
創価学会男子部長弓谷照彦女性問題で解任!!
裏切り者のバカ谷の野郎が、女性問題で解任になったのは事実だ。
まだ若いが一壮年部員となった。
しかし、普通の会社だったら管理監督責任が問われるのが常識だが、青年部長は据え置き、会長・理事長もすべてを本人になすりつけ、自分たちは何の責任もとらない。
まったくおかしな世界だ。
また、県・区幹部のみ集めて説明して、一般会員にはきちんと説明せず、敵方のほうが先に情報をつかむなど、本末転倒もいいところだ。
まじめな会員が本当にかわいそうだ。
情報を敵方にリークするものがいることも許せない。
県・区幹部以上の人間か、本部職員の誰かが、敵方に情報を流しているということだ。
バカ谷は、もう二度と公の場に学会幹部としては顔を出せない。
もういつ反逆するかもわからない。
あのバカは絶対に許さない!!
769 :
はるな@日蓮宗葵講第二庶務部長 ◆D8aROQtru. :2005/07/24(日) 16:11:08 ID:fYqauSKl
波木井は小説も書けるのですね。
驚いた。(笑)
770 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/07/24(日) 16:11:12 ID:o9t4XSn9
うっ・・・。ここはどこだ!?真っ暗だ・・・。
あ、手足が縛られている。いったいどうなっているんだ。俺たちはどこにいる!!
機動隊のジュラルミンを足に落っことされて、右足の骨はバラバラに砕け散り、
長い硬い樫でできた警棒を頭上に食らって頭蓋骨骨折しているこの気丈な牙城会の男は、
遠のく意識の中で、信濃町の以上陥没の秘密を知られまいと必死だった。機動隊ともみ合っている
最中に一撃を食らい、気が遠くなってしまった。遠のく意識のなかで”イケダシェンシェイ・・・”
と一言つぶやきずっと気絶していたのだ。
771 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/07/24(日) 16:13:37 ID:o9t4XSn9
そこに看護婦姿をした、はるなが現れた。
小泉総理の匿名を受けて牙城会を自白させるために織り込まれた拷問の女性プロである。
はるなの拷問、責め苦を受けてゲロしなかった男はいまだ存在しない。
772 :
はるな@日蓮宗葵講第二庶務部長 ◆D8aROQtru. :2005/07/24(日) 16:18:38 ID:fYqauSKl
はははっ。
看護婦の制服は桃色(ピンク)にして下さい。m(_ _)m
773 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/07/24(日) 16:21:59 ID:PXY0oQvZ
ふふふふふふっ。私の拷問を受けた自白しなかった男はいないのよ。
ピンク色のナース姿は色っぽいが、拷問のほうは男勝りの責め苦であった
さあ吐きなさい!信濃町の秘密トンネルはどこにつながっているの!!
さあ吐くのよ。!!私の拷問を受けた人はみんな言うわ。死んだほうがましだってね。
ここはどこだ!牙城会の男は叫んだ。
しかしこの男、はるなの拷問に耐え切れず数分後にはおもらしした。
10分後には、はるなの言うなりにしゃべり始めた。
「あ・・・の地下トンネルは・・・。」
「あの地下トンネルは?なんなの?」はるなが手を緩めた。
そのとたんにその牙城会の男はこときれた
774 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/07/24(日) 16:25:08 ID:PXY0oQvZ
ピンク色の看護婦姿をしたはるなは”チッ”と舌打ちをすると次の
男を拷問しはじめた。
さあ、言うのよ!!信濃町の秘密トンネルはどこにつながっているの!!
「あの地下トンネルは・・・。平将門公の首塚につながっているのです・・・。
お願いです。ハイヒールで一回踏みつけてください・・。」
哀れこの牙城会の男、ハイヒールフェチであった。
775 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/24(日) 16:25:23 ID:lgvcFe0f
■ 波木井坊も、たまには2ちゃん休みなよw
776 :
母が熱心で困ってます ◆1Cz5bN8eQk :2005/07/24(日) 17:32:53 ID:iR/U+Mur
ハイヒール攻めに悶絶した牙城会の男はどんどん喋りはじめた。
「あと市ヶ谷にもつながってます、名誉会長が最近は戦車で・・・・・・・・・ハァハァ」
なんと信濃町本部は市ヶ谷駐屯地とも秘密の地下通路で結ばれていたのだ、重病説が
流れる池田大作はそれをいいことに、朝霞から特別に運ばせた90式戦車に乗って
毎日戦争ゴッコに夢中になっていた。
「んもー、三菱重工のは飽きた、今すぐ小松製作所に電話してワシ専用の
ダイサク式戦車を作らせてよ、予算は10億円までねw」
777 :
妖輝緋 ◆Tyn2tfw0AU :2005/07/24(日) 17:42:17 ID:9tkei7Et
777げっとぉ!
778 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/24(日) 20:01:28 ID:9an/MeC2
うぐう・・・
779 :
母が熱心で困ってます ◆1Cz5bN8eQk :2005/07/24(日) 20:21:13 ID:iR/U+Mur
池田名誉会長の口真似をしていた牙城会の男は、うめき声をあげた。
しかしはるなの耳には男のうめき声など聞こえなかった、彼女は男から
聞いた池田大作の行状に驚愕していた、長い沈黙の後に彼女は叫んだ
「つまり池田という男は平和・平和と大騒ぎして集めた財務で、戦車を
買い、戦争ゴッコに興じているというのね、そんなの許せない!」
はるなの目には正義の怒りが燃えていた、彼女は牙城会の男を残して
地下病棟を後にした。
780 :
母が熱心で困ってます ◆1Cz5bN8eQk :2005/07/24(日) 20:22:48 ID:iR/U+Mur
服を着替えた彼女は自分のデスクの電話を見つめていた、やがておもむろに
受話器をとりあげ、慣れた手つきでボタンを押した。
「もしもし編集長ですか、どうもお久しぶりです、実は特ダネがあるんです、
明日の朝9:00にカメラマンを連れて私のマンションへ来て頂けないでしょうか、
細かいことはその時にお話しますので・・・・・・・」
はるなは学生時代にモデルをしていた、清楚で知的な美貌で人気をはくした彼女は
ある有名雑誌のグラビアを飾ったことがある、その仕事の絡みでファッションとは
全く関係のない政治記者と知り合いになり、その記者が今は編集長になっていた。
781 :
母が熱心で困ってます ◆1Cz5bN8eQk :2005/07/24(日) 20:32:51 ID:iR/U+Mur
(ちょっとフザケ過ぎました、政教一致@大阪さん、つづきヨロシクw)
782 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/24(日) 20:46:41 ID:9an/MeC2
うわっ! そ、そんなことを言われてもっ!!!
783 :
はるな@日蓮宗葵講第二庶務部長 ◆D8aROQtru. :2005/07/24(日) 21:16:36 ID:fYqauSKl
はるなは編集長を待っている間・・・過ぎ去った過去を思い出していた。
牙城会男や創価班男たちと歌ったあの曲
♪あ〜ぁ〜紅の〜朝〜明けて〜〜魁光り〜ぬ丈夫は〜〜♪
はるなは昼間の牙城会男の情けない醜態に諦めのような虚しいを感じた。
汚れたハイヒールが床に転がっている。はるなはフッと溜め息をつきながら・・・
いけだせんせ〜〜い。いけだせんせ〜〜い。いけだせんせ〜〜い。
とお題目を唱えるように念じた。
784 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/07/24(日) 21:33:21 ID:PXY0oQvZ
そんなことを思い出していると、小泉総理から直接電話がかかってきた。
プルルルルルルル〜〜。ガチャ!「はい、はるなです」
ん、キミか昨夜はご苦労だった。しかしいつもながら手際がいい。しかし昨夜は
実にお楽しみだったようだな。フフフ。今度Xジャパンを日本に呼ぶから君にも
招待状を送ろう。講頭にもよろしく。
あ、それとな。はるなクンもう一働きしてくれ。今から女性自衛官として、市谷勤務を
してもらう。階級は三尉だ。どうも小松製作所製のダイサク戦車が試験運用らしい。
詳しい性能を君のお色気で探ってきてくれ。頼んだよ・・・。」ガチャ。
ツーツーと音を鳴らす受話器を置くとはるなはため息をついた。またお仕事なのね・・・。
785 :
波木井坊竜尊@日蓮宗葵講@佛所 ◆xd7mxrd9Z6 :2005/07/24(日) 21:41:34 ID:PXY0oQvZ
翌日、多摩川に大量の男性の死体があがった。閉鎖になった信濃町に投入した
牙城会の男たちの躯である。体中の骨はバラバラ、内蔵も全臓器損傷を受け、
どの死体にもハイヒールで踏まれた後が残っていた。
所轄川崎署は、牙城会がどこかのマンションでSMパーテイを開いて、そこで
SMに興じたあまりの腹上死と判断した・・・。
はるな三尉は、陸上自衛隊第一師団の看護兵として市谷に着任し、偽の辞令を司令に
手渡し、ちゃっかり駐屯地の宿舎に入り込んでいた。
786 :
母が熱心で困ってます ◆1Cz5bN8eQk :2005/07/24(日) 22:01:31 ID:iR/U+Mur
素顔で女性自衛官の制服を身に付けたはるなだったが、その美貌は
隠しようがなく、潜入したその日から注目の的になってしまった。
「オイ、あんな美人いたっけ?」
「自衛官募集の撮影用モデルじゃないか?」
様々憶測と共に絡みつくような視線が彼女に注がれた。
787 :
母が熱心で困ってます ◆1Cz5bN8eQk :2005/07/24(日) 22:25:27 ID:iR/U+Mur
「これはまずい・・・・・・・・・」と彼女は焦った、そして防衛庁長官室へ
行きドアをノックした。
大野大臣は満面の笑顔ではるなを迎えた。
「やあ、はるな君、相変わらずキレイだね、調子はどう?」
大臣は彼女にコーヒーを勧めたが、彼女は慇懃に断った、女好きで有名な大臣の
コーヒーなど何が入っているか分かったもんではない、今は睡眠薬を飲まされて
眠っている暇はない、一刻も早くダイサク式戦車の情報を収集しなければならない。
788 :
母が熱心で困ってます ◆1Cz5bN8eQk :2005/07/24(日) 22:42:45 ID:iR/U+Mur
一方、大野大臣の内心は穏やかではなかった。
"ケッ、このアマ警戒してやがるのか、大臣のコーヒーを断るとは
いったい何様のつもりなんだ!"、大野の中では彼女への倒錯的欲望が
不気味なほど膨れ上がっており、それがハッキリと彼の表情にも表れていた。
>>785 お前も川に身を投げて死ね。
これぞまさに、カッパハゲの川流れだな。プ
790 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/25(月) 06:18:30 ID:RWHXOM83
その他、便所のらくがきはお済みですか?
791 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/25(月) 06:41:55 ID:OA8tUevv
朝木市議(万引き事件自殺)伊丹監督(女性スキャンダル自殺)ポール牧(女性スキャンダル自殺)森下社長(女性スキャンダル自殺)って創価学会と何か関係あるの?
792 :
母が熱心で困ってます ◆1Cz5bN8eQk :2005/07/25(月) 08:26:57 ID:avF/lVeu
ねっとりと粘りつく大臣の視線を振り切るように、はるなは言った。
「総理からお聞き及びと思いますが、今直ぐに例の調査を開始しますので
市ヶ谷営内の格納庫の鍵を貸して下さい、できれば私が調査をしている間だけ
隊員を一ヶ所に集めて、注意を反らして頂けると作業がしやすくなります、
一時間程度で済みますので何とかお願いできませんか?」
「わかった協力しよう、さあ鍵はここだ」と大野大臣。
はるなと一緒に庁舎を出た大臣は、駐屯地でいきなりメシラッパを吹き鳴らした、
するとまだ午前11時だというのに隊員達が一斉に持ち場を離れ、我先にとばかりに
KP(食堂)へなだれ込んで行った、彼らは時計が読めないのであろうかw
隊員達が食堂で「メシはまだか!早くしろ!」と喚く様子を尻目に、はるなは素早く
格納庫へと入った。
793 :
はるな:2005/07/25(月) 09:15:51 ID:???
自衛隊は11時から昼食なんで普通なんですけど!!
ちなみに朝は6時半から夕飯は16時30分からです。
ちゃんと調べてから書いてね♪
794 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/25(月) 10:05:18 ID:6Avp/YSj
>>793 朝食はそう
でもお昼は12:00から、11時はまだ課業中
それに夕食は17:30だろ?
795 :
はるな:2005/07/25(月) 13:49:15 ID:???
それは学生だろ!!
12時から食事してたら昼寝の時間がなくなるだろ〜
それに17時から外出なのに17:30に食事してたら遅くなるだろ!!
よく調べてから書いてね!!
・・イラクの自衛隊員の一日の手当て一人1万、全部で600万・・月2億・・
これさえわずかな金額・・その他もろもろ・・これも公明党・創価学会の
おかげです。
自衛隊内にいる創価班10万人より
796 :
はるな@日蓮宗葵講第二庶務部長 ◆D8aROQtru. :2005/07/25(月) 16:13:11 ID:pBGv+v8G
11時だろうが12時だろうが人が作ってくれたマンマを食べられる有り難さを自衛官の男どもは知るよしもない。
はるなは昼食抜きでお仕事に励むしかないのであった。
そういえば昨夜講頭様からもらったカンロ飴があったので口に入れ食堂をあとにした。
797 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/25(月) 19:56:48 ID:0LaRhwhi
「まあいずれにせよ、病院とか消防とか、全員が持ち場を離れてはまずい職場と言うものは
飯は早飯し遅飯し、これ常識ってこったな」大河内は日本橋子ども病院の食堂でカレーを
食べながら範子に言った。
「なんの話よ」
798 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/25(月) 20:01:31 ID:0LaRhwhi
はるなは、飴をなめつつ普通の足取りで格納庫へ近づいていく
ただでさえ目立つのだから素早くしなければならないが、走ると
余計に目立つ。
「格納庫・・・第十三格納庫? これね」
799 :
母が熱心で困ってます ◆1Cz5bN8eQk :2005/07/25(月) 20:33:41 ID:avF/lVeu
>>793 はるな(?)さん
アハハ・・・、勉強不足でごめんなさいね、
まあこれは小説(フィクション)ですから、多少のことは
勘弁して下さいよ(^^;
800 :
母が熱心で困ってます ◆1Cz5bN8eQk :2005/07/25(月) 20:34:19 ID:avF/lVeu
第十三格納庫で彼女は途方にくれた、それらしき戦車が一向に見つからないのだ、
「いったいどこに隠してあるのかしら、困ったわ・・・・」と彼女は美しい眉根を寄せた。
何とかしてスペックだけでも総理に報告したかった、何の成果もあげられないまま
任務を終えるのは、責任感の強いはるなにとって耐えられないことであった。
はるなの華奢な首筋を汗が伝って流れた・・・・・・
現行の実戦用90式を超える能力をもった「第百式戦車」がそれである
公明が開発予算をすんなりと通した故に、ダイサク式だとか 大白式などと
陰口をたたかれる最新アイテムであった
802 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/25(月) 22:43:16 ID:0LaRhwhi
はるなの目にはその戦車は90式と大差ないように見えた。
だがもちろん仔細に見ればファインセラミックスを多用した新型の装甲とか
(塗装が剥げた部分は白く輝いている)通信アンテナが新式のものに換装され
衛星通信も可能なCSアンテナまで装備していることに気がついただろう
それとともに特に印象深いのは車長用のハッチがやけに大きいことだ。
803 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/25(月) 22:46:53 ID:0LaRhwhi
もちろん、イケダダイサクが乗るためには細いハッチでは話にならない
それに、パレード用に使う際には手を振ったり挨拶するのに余裕がないと
不恰好になる。
804 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/25(月) 22:48:38 ID:0LaRhwhi
「プッ、こんなの、戦車じゃないじゃない」
はるなは写メールで官邸にとりあえず現物の写真を送った。
805 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/26(火) 19:54:25 ID:fhcjYI34
「な、なんだ? 戦車型街宣車か? 」
小泉首相は目を見張った。
「あの、なんていったかなウルトラセブンに出てきた戦車で」
「ポインターですか」安部が言う。
「いやいや、キャタピラの上に恐竜が乗ってる奴」
「ああ、恐竜戦車ですか」
806 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/26(火) 20:03:20 ID:fhcjYI34
「あれに似ているな、こいつにイケダダイサクが乗ってるところを
想像すると」
ププッと噴出す一同だった。
807 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/26(火) 20:06:48 ID:fhcjYI34
「ぶはは、いや、戦車の上に池田大作! たまらん」
「戦車の上でレイプしてたり、熟女を・・・ふははー」
「ば、馬鹿な事言うなー笑い死ぬ、ワハハー」
808 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/26(火) 20:39:19 ID:fhcjYI34
そのころ、日本橋子ども病院では、長井と明美が食堂でランチをしたためていた。
長井は日替わり定食、明美は弁当をほとんど会話もなしに食べ、食後に二人で明美の持参したハーブティーを
一緒に飲んだ。
「あーこれはおいしいですね」
「本当? 」
などと言っていると・・・
809 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/26(火) 20:41:50 ID:fhcjYI34
大河内が範子を率いてやってきた。
「午後は気合を入れよう。今日こそお地蔵様を発見するぞ」
だがもちろん市谷のはるなはそんな話は知らない。写メールを送り終わると・・・
810 :
母が熱心で困ってます ◆1Cz5bN8eQk :2005/07/26(火) 20:51:37 ID:Mu5v37S0
はるなは格納庫を出てホッと一息ついた。
そして流れる汗をハンカチで拭った、奇しくもそのハンカチは彼女が
まだ白蓮Gとして活躍していた頃、本部職員の山本信一から贈られた
思い出の品であった。
「人間革命ですよ、はるなさん」それが信一の口癖であった、積極的な
信一の態度に戸惑うはるなであったが、本部のエリート幹部候補から
想いを寄せられるというのもまんざら悪い気はしなかった。
その頃のはるなは毎日広布に走り、希望に燃えていた・・・・・・・・・・
ショートヘアに紅い頬紅、ロ−ヒ−ルの靴、淡い色合いの膝丈スーツ
周りは皆同じような服装をしていた、それが池田先生の好みだったから。
ふふふっ。
はるなはある歌をまた思いだすのであった・・・・・・・。
君もバンバ〜ン〜♪我もバンバ〜ン〜♪広布の天地に一人バンバ〜ン〜♪
812 :
母が熱心で困ってます ◆1Cz5bN8eQk :2005/07/26(火) 21:59:00 ID:Mu5v37S0
「人間革命の歌」、口ずさみながら彼女は泣いていた・・・・・
広布に燃えたあの頃の生活は何だったのか、公明党・世界平和・日蓮仏法
彼女は必死に戦っていた、そして当然我らの先生も必死に戦っているとばかり
思っていた。
813 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/27(水) 20:11:40 ID:cycrWydG
だが、聞こえてくるのは海外の、それも聞いたことのない
大学や市議会の勲章の話ばかり
814 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/27(水) 20:15:50 ID:cycrWydG
勲章、名誉市民、名誉教授、そして何がなんだか分からないその他称号
ふふふっ はるなは若かった(今でも若いが)自分を思った。
815 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/28(木) 21:39:56 ID:xigcyywZ
>>809より
そんなこんなで4人の男女はそれぞれのペアで「お地蔵様奪還」に向けて
歩みだした。
816 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/28(木) 21:41:36 ID:xigcyywZ
「現場百篇だ、長井、地蔵堂をあたってくれ」
「分かりました」
「俺たちはコンビニをやる」
817 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/28(木) 21:44:05 ID:xigcyywZ
範子と大河内は手を取り合って病院から走り出た。
「あっちよ」
「よし」
まるで忍者のように二人は日本橋の町へ消えていく。
818 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/28(木) 21:47:50 ID:xigcyywZ
長井と明美はそれほど素早く動けず、でもやっぱり二人手をつないで
日本橋の町に出た。
今日はお地蔵様がない地蔵堂に近所の人が集まっていた
819 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/28(木) 21:49:00 ID:xigcyywZ
「すみません、日本橋子ども病院のものですが」
長井は聞き込みを開始した。
820 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/29(金) 21:25:55 ID:uT4sRO9t
「お地蔵様を運ぶためにあるショイコがなくなっとるんじゃ」
「ははあ、犯人は背負ったんですねあのお地蔵様を」
「それと・・・」
老人の話は長い。長井は無限の忍耐力でそれに耐えている。明美は正直彼のことを偉い人だと思ったが
それをこの場で言うと老人たちが怒るかもしれないので(そして彼がそんなことを言い出した明美を
よく思うはずがないので)黙って老人の繰り言をメモした。
821 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/30(土) 09:49:04 ID:NJE4mhM3
長い長い話が終わったとき、長井はちらっと回復祈願の絵馬に目を走らせた。
夏の日本橋特有の熱い風が吹いてきた。
膨大な量の絵馬やお札が主のいない手作りの地蔵堂の中で、風に揺れてかすかな音をたてた。
822 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/07/30(土) 09:51:38 ID:cvZVMq/5
金正日総書記が反攻分子の拉致を認め
最高責任者として謝罪した後に、朝鮮総連等もサイト内で謝罪を
行なっている。 総連と自民党が協力することが問題解決の近道なのである。
823 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/30(土) 09:56:13 ID:NJE4mhM3
「このお地蔵様の前の道は、車が通れない。犯人はショイコで
お地蔵様を盗み出した。で、どこかに止めている車まで運んだ、背負って」
長井は左右を見た。結構な距離を歩かなければ車までいけないことは明らかだった
「台車か何かを用意したほうが楽に盗めるんじゃないかな」
「それだと音がするからでは」明美が言った。
824 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/30(土) 09:57:43 ID:NJE4mhM3
ちょうど
>>822のようにねと言いかけて明美はまた口を閉じた。
825 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/30(土) 10:04:02 ID:NJE4mhM3
「それでどこかに運んで売りつける相手を探す・・・か」
長井は途方にくれたが、それは明美にも近所の人にも見せずに
愛染橋公園へ行った。
826 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/30(土) 21:39:06 ID:NJE4mhM3
「どうしましたか? 」
「どうも、妙だと思うんですよ」
長井は相変わらずまったく表情のない娘に言った。
827 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/30(土) 22:13:32 ID:NJE4mhM3
「どうも、このお地蔵様盗難事件には妙なところが多いでしょう。だいたいこんなことを言うと
あのお地蔵様は怒るかもしれないけれども、でももっと金になりそうな
石仏なら大阪にはごろごろしてます、なにもこんな市街地のど真ん中の
それも目の前まで車で入って行けないような石仏を狙うような必然性はどこにも・・・」
「それはそうだけど、ではあれを盗んだのは一体誰なの、病院をゆすろうとする誰か?」
「可能性はあります。」
828 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/30(土) 22:25:40 ID:NJE4mhM3
長井の頭の中にほかならぬ創価学会のことが浮かんだ。
学会なら、邪教だのなんだのと普段から言ってるから
地域の地蔵盆を妨害する手の混んだ作戦の一つや二つ
やりかねない
それと同時に、長井が、わざわざ法を貶める行為を自らやるとは
普通に考えても思えなかった。
830 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/30(土) 23:46:32 ID:NJE4mhM3
人々の信仰の対象を盗むと言うだけでも、信仰や地域社会が薄くなった現代の日本でも結構くる犯罪だ。
さらにまずいのは、そんな事をしたとなればどんなに信濃町が大声で「末端が暴走してやったことだ」と
言い張っても、捜査の手は宗教法人創価学会の中枢部に入るだろう。今や公安も最高幹部の一握りは
民主党のご意向も配慮しないとならない状況にあるからだ。
そうなれば・・・
「パナマなどを通じた北朝鮮の麻薬ビジネスのマネーロンダリングの実態とそれに池田大作個人がどのように
関与したかがバレルかも」
「え? 」明美は地獄耳だった。
831 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/30(土) 23:49:17 ID:NJE4mhM3
もちろん、明美の耳に血の池とか針の山があるわけではなくて・・・
「「パナマなどを通じた北朝鮮の麻薬ビジネスのマネーロンダリングの実態とそれに池田大作個人がどのように
関与したかがバレルかも」ってどういう意味ですか」
「いえ、あのその」
832 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/31(日) 11:05:06 ID:Rbzt1vAI
「ま、まさか・・・『北朝鮮に限らず、国際マーケットで戦略的に重要な物資を購入する際には、
ポケットから札束を出し、これで売ってくれと言うわけにはいかないので普通の商取引を
装う必要性がある。もちろん実態はブラックマネーによる重要物資の買い付けであるが
肝心なのはその資金を口座(もちろん第三国の)に入金する際にいかに綺麗な金にしておくか
そのからくりは以下の』」
長井は明美の視線の先を見た。
「こ、これはっ! こんなものが・・・・」
833 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/31(日) 11:10:27 ID:Rbzt1vAI
長井は、公園に落ちている「政教一致@大阪論文私選1 創価学会の黒いうわさ」の特大活字版をみて
世の中にはこんな奇特かつ命知らずの著述業者がいるんだなと感心した。
この政教一致@大阪と言う人物が創価学会に身元がばれたら、とんでもないことになるのは
火を見るよりも明らかだった。
834 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/07/31(日) 20:24:33 ID:Rbzt1vAI
「すごいわ、こんな本も読んでるんですね? 」
明美は感心しているようだ。
「いや、公園に落ちてるなんて思わなかったものだから、これは大阪で
長い間創価学会と公明党を馬鹿にした小説をインターネットで書き続けている
特殊な人の作品ですよ」
そのとき銃声が聞こえた、と同時に2人の目の前は真っ白になった。
撃ったのは創価学会のクソ連中か?どうしてこんなこんなことに・・・・・・などと考える意識すらもなくなった。
なぜなら2人は背後から脳天を銃でぶち抜かれたのだから( 完 )
836 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/01(月) 19:55:54 ID:2JRgzGhF
と言うのは聖教新聞以下の真っ赤なデマだった。
「しかしですね、この政教一致@大阪と言う作家は偽者が出回るぐらい
ごく一部の人気を集めているんですよ」
「まあ、そうなんですか? 」
837 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/01(月) 21:17:20 ID:2JRgzGhF
838 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/02(火) 19:47:45 ID:psoy7dWk
しかし、そう入っても謎は深まるばかりだった。名残惜しいが明美と別れると
長井は学会の隠れアジトになっている寺に向った。
今日もアジトではいわゆる池田先生の素晴らしさを称えるビデオ鑑賞会が開かれていた。
839 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/02(火) 19:49:32 ID:psoy7dWk
こうしたビデオは、しかし一般にはまったく流通していない
まるで国内では唯の一つも勲章をもらったことのないイケダダイサクを象徴するかのように。
840 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/02(火) 19:57:42 ID:psoy7dWk
もちろん、一般人の目からするとこうしたビデオの腐れた個人崇拝振りは
池田大作本人の異常な名誉欲をクローズアップするだけではなく
そうした異臭の漂うようなビデオ製作に学会員が身を切る思いで財務した金が
湯水のように浪費されたことが分かるから、一般の民間人の目には触れさせることは出来はしない。
と、その時
「貴様、ユダだな」との声とともに、長井は脳天を銃でぶち抜かれた。
己の不覚さを悔いる余裕はなかった。なぜなら、脳天をぶち抜かれた瞬間、既に永遠の眠りに就いたのだから
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842 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/03(水) 19:35:47 ID:+fPHkjqm
業務連絡
夏厨は人のコテハンをパクらないように
>>840から
画面では満面の笑みを浮かべたイケダダイサクが手を振っている
今では(ありがたいことに)ビデオでしか見れない光景だ
843 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/03(水) 19:50:02 ID:+fPHkjqm
池田大作の狂ったような勲章コレクションは
宗門とのトラブルが本格化していくにつれてますます壮絶になっていく
いったいどれだけのカネが、勲章を『買う』ために費やされたのか???
もちろん、自分のカネなら、なににどう使おうとかまわないが
これらの名誉欲を満たすための浪費は宗教法人創価学会の財務から
出た金なのだ。
844 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/03(水) 19:52:55 ID:+fPHkjqm
それはともかく長井は、小野寺というヤングリーダーに言った。
「例の行方不明の地蔵の一件ですが」
「まだあれを追っているのか」
「それが子ども病院の検便技師としての職分ですから」
「何だ? この政教なんたらの本のつまらなさは・・・・・・・ 」
急な便意を催して入った男子便所の個室に置いてあった本(>>1-
>>844)を読んだ男は舌打ちしながらそう呟いた。
「ま、ケツ拭きにはちょうどええわ」と本をびりびりに破いて、尻を拭いて出した大便と共に流した。
846 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/04(木) 06:22:38 ID:BKjeI/Hz
「地蔵菩薩を拝むなど、許されない行為だ。人間革命を読んで
イケダ先生の偉大さを・・・」
画面では北朝鮮のような壮大なマス・ゲームが展開されている。学会員の誰もが
苦役と思っていた文化祭のワンシーンだ。
847 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/04(木) 07:21:02 ID:heZ/uN1/
「あ、まだこんなところに残っていたか。鼻かみにはちょうどいい」
男は先ほどケツ拭き用に破いた本の残片(
>>846)を
摘んでチーンと鼻をかみ、便所に流した。
848 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/04(木) 23:38:21 ID:BKjeI/Hz
だがそれは人間革命だった。
男は足を滑らせ、便所に流したイケダ先生の御書と自分の臭いウンコといっしょに
流れていった。
ナ〜ム〜
849 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/04(木) 23:48:43 ID:BKjeI/Hz
「イケダ先生の偉大さを・・・理解できないものは地獄に落ちるぞ」
小野寺は叫んだ
と、小野寺が叫んだ瞬間、長井は後頭部を強打された。瞬間、長井の目の前が真っ白になった。
そして目の前の真っ白な光景は永遠に変わることはなかった・・・・・・何故なら彼は永遠の眠りに就いたのだから・・・・・
ナムナム
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851 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/06(土) 16:01:14 ID:h4WT3NAv
仮面ライダーZXか?
852 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/06(土) 19:53:23 ID:WQeLCrkb
>>851 たぶん違うでしょう。夏休みで暇をもてあましている未来部の夏厨では?
853 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/06(土) 19:56:54 ID:WQeLCrkb
>>849より
長井が理解できたのは、自分がもうこの人たちとは一緒にやってはいけないということだった
すごすごと立ち去る長井、とそこへ
「おい、長井はん」
「サブはんやないですか、どうしてここへ」
854 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/06(土) 20:01:11 ID:WQeLCrkb
長井に声をかけてきたのは薄ら汚いTシャツにトレパンの男だった。
「いや、また下手うってしもたんや」
「またですか、この間も」
「いや、そっちやないんや。オジキから預かった店の権利書を・・・」
サブというオヤジは話し始めた。
855 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/06(土) 21:05:54 ID:WQeLCrkb
どうやら組関係の書類を騙し取られ、そのことで今度は「オジキ」に
追われているらしい。
「はあぁ、だから女にゃ注意したほうがいいって・・・」
「いや、実はな ボウイズ、ラブでなぁ」
856 :
ファン:2005/08/06(土) 21:08:18 ID:???
がんがれ!
今日も期待してるぞ!
857 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/06(土) 21:27:14 ID:WQeLCrkb
「ところで、お前さんはどうしたんだね」
「実はですね、病院で大切にされているお祭りが出来なくなるかもしれないんですよ」
「そりゃいかんなぁ、で、どうしたの」
「それが・・・」
長井はこれまでの経過を明美との恋は避けて話した。
858 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/06(土) 22:02:25 ID:6/AdFk3u
ナース 「アンチのみなさーん、お薬の時間ですよ〜」
859 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/06(土) 22:07:15 ID:jmbSUbRy
リアルでナース
「だめですよ。勤行すればなんでもできるとか言ってる
そこの患者さん 隔離病棟から逃げちゃだめですよ」
自称ナースこと妄想信者患者は保護室に連れられていった
860 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/06(土) 22:09:29 ID:6/AdFk3u
>>859 12点/100
いつもの返しで、失望した
捻ろ!
861 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/06(土) 22:55:27 ID:jmbSUbRy
>>860 妄想信者患者は保護室でわめいていた
・・・・しかし、だれも答えるものはいなかった
「はあー つまんねえ小説になったなあ」
就職せずに26年間 政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M のペンネームで小説を書き続けて、
信濃町駅の路頭で売り続けている作者は、舌打ちしながら
>>1-
>>861の原稿用紙を破り捨てた。
863 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/06(土) 23:43:36 ID:jmbSUbRy
>>862 妄想信者患者の隣の保護室で
>>862が独り言をつぶやいていた
・・・保護室の中は>860のわめき声と>862の独り言が支配する
異様な世界であった
864 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/07(日) 00:55:38 ID:pbA434op
>>863 同じ言動を繰り返すのは、精神障害の兆候らしいよ。
すでにお薬等飲まれてましたら、すみません。
865 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/07(日) 01:56:26 ID:gwKnmMmh
>>864 リアルナースから体験談です
本物の精神病患者って、自分を精神病扱いする人を
反対に精神病だとわめきます
866 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/07(日) 09:00:45 ID:3BafdI/k
>>865 そういう話を聞いたことがあります。
>>857より
「そういうおまいは、今年こそナースとの恋に成功したか、成功ってのはな」
サブは卑猥な手つきをした。
「いえ、それはまだ」
「おや、心当たりはあるのかい、うらやましいねぇ若い人は」
867 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/07(日) 09:07:07 ID:3BafdI/k
「心当たりと言うほどでは、同じ事件を追ってる仲間ってだけで」
「 ? まるで刑事のようだな、だけど一つだけ忠告しておこう、
捜査と言うものは最後までやり遂げないと意味はない。恋と一緒さ」
それから30分、サブは男子中学生のアヌスのしまりがいいことと、
オジキの若衆趣味と、イケダダイサクの素晴らしさを語ってくれた。
868 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/07(日) 09:14:17 ID:3BafdI/k
そのころ大河内は大阪古物商協会の本部にいた。
「昔は、そういう石仏や仏像が良く持ち込まれたものですよ」
協会の防犯担当者は、石動と言う三十過ぎの男だった。彼はかなり投げやりな態度で
協会のパソコンでお地蔵様が大阪府下で買い取られたことはないことを確認してくれた。
「あの、これから出てくるってことは? 」範子が言う。
「そりゃ可能性はあります、ですが一旦地下にもぐったモノが表に出てくることは稀です」
869 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/07(日) 09:18:16 ID:3BafdI/k
「大体は国外に出るようですね、東南アジアにはそうしたモノを
あつかう地下マーケットがいくつかあってそこへ一回出るようですよ」
石動は無感動に説明してくれた。
870 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/07(日) 09:27:56 ID:pbA434op
871 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/07(日) 11:26:25 ID:3BafdI/k
大河内は範子と連れ立って古物商協会のビルを出ながら
「やっぱり、一発で発見しようってのは虫が良すぎたかな」と無責任なことを言った。
「まあ、最初から期待はしていなかったから、いいんじゃない」範子もたいがいな呑気だった。
「ふむ、しかしさっきからつけてくる奴らは何者かな」
「ファンかしら」範子はお約束でボケをかましたが、手にしたコンパクトで化粧を直す振りをしながらしっかり後方を確認した。
「一味、かな? 作戦その一だ」「了解」
尾行していた男たちは二人が別々の方向へダッシュで走り出すのを見てどちらを追うか戸惑った。
その一瞬の迷いで彼らはターゲットを見失った。
二人は、やっぱり愛染橋公園で落ち合った。そこには明美がいた。
「どうしたの長井君は? 」範子は不審そうに言った。
「あ、いえ、さっき用事があるからって」明美は無表情だ。
「いろいろあるみたいだな」大河内は言った。
872 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/07(日) 11:37:46 ID:3BafdI/k
その時だった。
「ハーハッハッ!」「うはははは」「ヒェッ! ヒェッ! 」
「うむ、お約束どおり笑いながら公園に出てくる怪しい奴、何者だ? 」
大河内は叫んだ。
「ばかかオマイ、相場どおり怪しい奴にきまっとろうが」
リーダー格の中年の男が言う。
「ふむ、なるほど、だがな・・・」大河内はにやりと笑った。
「アニキ、こいつ何やら落ちつきはらってますぜ」チンピラの一人が言いながら
今時のチンピラらしくスタンガンを取り出した。
「今日がお前らの年貢の納め時だぜ、俺はな、日本橋子ども病院の検便技師なんだ」大河内が言う。
「どうりでさっきも嗅ぎまわっていたな。」リーダーは納得したようにいった。
「納得すんなッ!!!」
「おお、それで?」
873 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/07(日) 21:14:13 ID:3BafdI/k
「ヌッフッフッ、俺は検便技師だ、病院では便所掃除のおばちゃんよりも低いカーストに属する、最低の人間だ」
大河内は言った。
「アニキこいつ目が据わってますぜ」
チンピラその二がいう、手には特殊警棒を持っているがそれがブルブル震えているのが明美や範子からでも分かるぐらいだった。
「黙ってろ、それでニイサン、その検便技師が何で古物売買を嗅ぎまわる? 」
リーダーは言った。
「だがなあ、俺たち検便技師には・・・・」
「聞けよ、人の話も!」
「とうッ!!!」
大河内は素早く公園のジャングルジムの天辺に飛んだ。
「おまいは! まさかっ? 」リーダーが目を丸くして叫ぶ。
「七つの聖なる紙コップに処女の検尿が満たされる時、検便技師は便所神TOTOの力によって最匂ヒーロー、
スカトロマンに変身することが出来るのだ!」
「な、なにぃ!!!」
「ケン・ベーン!!!!」大河内はスカトロマンの変身のポーズ、両手で股間を押さえるポーズをとった!
874 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/07(日) 21:26:41 ID:3BafdI/k
「あ、あれ? 」大河内は不思議そうな顔で凍りついた。
「ご、ごめんなさい、あの紙コップ一つは私のなの」範子が顔を真っ赤にして叫ぶ
「な、なんだって〜! どうりで一つだけなんだか嗅いだことあるっちゅうか、懐かしい匂いがしたと思ったら!」
「おいこらお前ら、俺の話を聞け」リーダーが言った。
「まあ!この本の卑猥低俗さはなんなの!!」
激昂した主婦はは政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.Mのこの本(
>>1-874)を焚書するよう、地元のプロ市民団体に呼びかけた
そのプロ市民団体の多くも政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.Mの卑猥・低劣さに呆れた。
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.Mの焚書の輪は地元のプロ市民団体を通じ、全国に広がった。
やがて、全国のプロ市民団体は政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.Mの家に押しかけ、激しい抗議運動が連日連夜行われた。
ノイローゼに陥った政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.Mは逃げるようにして日本を脱出した
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876 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/08(月) 06:44:04 ID:v7o72dBa
早朝AGE
877 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/08(月) 20:00:19 ID:v7o72dBa
>>875 あなたは自分がしていることの意味をよく理解するべきです。
完とか書いて自分に都合の悪い書き込みを封殺したつもりになっているなら
それは間違いです。
878 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/08(月) 20:58:57 ID:v7o72dBa
>>874より
「おいこらお前ら、俺の話を聞け」リーダーが言った。
「♪俺の話を聞け! 」明美が突然抑揚のない地の底から来る様な声で歌いだした。
その歌声が熱風に乗って公園の外へ流れ出していったとき・・・
ドキューンズキューンバキューン!
銃声とともに怪しい男たちの足元にパシパシ銃弾が打ち込まれる。
「だ、誰だ!!! 出て来い!!!」リーダーが叫んだ。
長井は、今発砲したばかりのブラウニングをポケットに押し込み(チリチリ銃口の熱さが脚に伝わったが)
明美の元に走りよった。
「き、貴様は? 」
879 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/08(月) 21:06:16 ID:v7o72dBa
「検便技師だ! 」
「なんだと、何人も何人も検便技師がいるのか? 」
怪しい男たちはなぜか動揺している。その隙に付け込んで長井はすっと懐に手をやった。
「あっ、アニキ!」
長井はすっと手を出した。そこには・・・・
「もしもし、浪速警察署ですか・・・・」
携帯が握られていた。
「ええい畜生、覚えていやがれ、ティ」
男たちは去って行った。
「逃げ足はやいなあ」「感心してる場合じゃないですよ、大河内さん」
4人だけになった公園で、なぜか範子は号泣した。
>>877 それはテメエにも当てはまるんじゃないのかw
881 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/09(火) 00:09:50 ID:lj3cZnuu
>>880 あてはまらんだろ
ここは小説書くスレなのに、勝手に終らせようとする阿呆と
一緒にはならんな
と、反応してやるよ
もうすこしまともな反論してみろや
882 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/09(火) 06:57:15 ID:B0J1zVRT
「もうお嫁にいけないわ」と範子は泣く。
長井はちょんちょんと明美をつついて、二人で公園から立ち去った。
公園から出しなに明美はチラッと振り返って見たが、範子は大河内の胸の中で
まだ泣いていた。
883 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/09(火) 07:14:09 ID:B0J1zVRT
「あのう、スカトロマンってなんなんですか、IMEの日本語変換では登録していないにもかかわらず一発で出てきますが」
明美が言う。
「ええっ? あなたはスカトロマンを見たんですか? 」
長井の驚愕の目に、明美は
「いいえ、見てはいません」と返した。
「スカトロマンは伝説の最匂ヒーローです。」長井は生真面目に説明し始めた。
「バキュームカーに乗ってやってくるんです。必殺技は・・・」
翌日、大河内は長井と明美に言った。
「何が何でも問題の地蔵を見つけるぞ!!!」
明美は、大河内の発言にビックリマークが三つあるのを見て驚いたが何も言わなかった。
「それで、具体的には何を? 」
大河内は昨日の話しを、正確には公園に来て明美と落ち合うまでの話をした。
「まさか幸せの青い鳥よろしく足元、もとい、地蔵堂の底が抜けてその中に・・・
なーんて落ちはやめとけよ」
スカトロマンをカストロマンと読み間違えたQは足早に公園から去っていった。
885 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/09(火) 18:51:26 ID:B0J1zVRT
「カストロマンとか類似品に注意」
「なんの話しだっ!」
886 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/09(火) 19:50:17 ID:B0J1zVRT
「いえいえ、よく分かりました」長井は言う
「本当か、じゃ今の話を要約して説明して見ろ」大河内は言った
「長い長い苦労の末、アルハンゲリスクでやっと見つけた生き別れの妹はチョンの妻になっていた、おもわず『アイグ!』と叫んだ男はこめかみに南部十四年式をあて引き金を引くのだった」
「そんなこと、一バイトたりとも言ってないぞ」
「いやいや、だったら面白いのになぁと」
「お前は政教一致@大阪か」
887 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/09(火) 20:57:26 ID:B0J1zVRT
「で、協会から出たところから尾行がついたのは間違いがないんですか」と明美が言う
「まず間違いはないと思う、そうでなければ病院を出たところから尾行がついていた
事になるが、それだとお前たちにも尾行がついているはずだしナ」
「何らかの理由で片一方だけに尾行をつけたのでは」
「それは考えにくいな、公園にいた人数を見ただろ、わざわざオマイたちを泳がせるとは考えにくい」
「では、協会にもう一回行くんですね」
「虎穴にいらずんば虎児を得ず、だよ」大河内は言った。
「なるほど、牝の虎の(ピー)に手を入れなければ虎の赤ん坊は盗めないという
故事成語ですね」
「それは違うと思うがな」大河内は言ったが、昨日の変身失敗のことが頭をよぎるのか強い口調ではなかった
888 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/09(火) 21:12:45 ID:B0J1zVRT
「長井、例のものを用意するぞ、検便技師を長いことやってきたが
まさかあれを使うことになるとは・・・」
「聖なる大便カップですか」
「うむ、聖なる七つの大便カップに童貞の大便がてんこもりになる時・・・」
ゴーと言う低い音とともに、範子がやってきたのはその瞬間だった。
気まずい沈黙が衛生センターに流れた。明美はそっと長井の傍へ行った。
「あーあ、ツマラン小説だな!」
信濃町の路上で110円で購入した本(>1->888)をウンコしながら読んでいた女は、
舌打ちし、そう呟いた。
女は自宅の庭に出て、先ほどまで読んでいた本に火を付け燃やした。
完全に灰になってから、水を掛け、消火したものの、
こんな詰まらない小説を購入した自分自身を悔いた。
890 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/10(水) 07:20:19 ID:P6Bg/fmc
>>889 進歩がないねぇ 夏休みの宿題に早くかかりなさい
891 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/10(水) 07:46:19 ID:P6Bg/fmc
>>889 教務連絡
今年の夏休みの終わりは総選挙直前、特に最後の週の土日(27-28)は
F取りでお父さんもお母さんも宿題の手伝いどころじゃないと思われる。今から計画的にやりなさい。
>891教務連絡
つまらない小説はいつまで経っても、つまらないものです。
これ以上書いても、時間と労力の無駄であることをいい加減自覚し、執筆を直ちに止めなさい!
893 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/11(木) 07:25:39 ID:/m96x39A
>>888より
糞尿臭の立ち込めた部屋に、さらに重い空気が張り詰めた。範子は検体を無言で置くと
立ち去った。
政教一致大阪は
>>889>>892を見て
映画 「華氏451」を思い出した。 かのブッシュを皮肉った映画「華氏911」の
元ネタ映画である。
彼は ぷっ と笑うと同時に 言いしれぬ恐怖に 身震いがし、
またペンを取った
895 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/11(木) 20:50:46 ID:/m96x39A
「検便コップを置いてかれましたよ」長井は一応言った。
「う、うーむむ」大河内はうなったが、さすがに彼女の後を追おうとはしなかった
896 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/13(土) 13:26:18 ID:ou+G775W
「いいんですかこのままにしておいて 」長井は言う。
「うーん、そこ、糖検査陽性! 」
「はい、じゃなくて・・・」長井はコップを再検査の場所に置いて言った。
「こじれてもしりませんよ」
「う、うん・・・ちょっとトイレいってくる」大河内は出て行った。
それからの45分間、残った二人は無言で大量の排泄物を処理し続けた。臭い。
897 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/13(土) 16:49:49 ID:ou+G775W
長井は、ふっと沈黙を破って呟いた。
「ここは5K職場だからなぁ」
「5K?」明美は言った。
「きつい、きたない、くさい、きけん、かっこわるい、もし結婚できないも入れれば6Kかも」
明美は、この生真面目そうな検便技師になにか反論したかったが、何も言う事がないので黙りこんだ。
「だけどね、検便技師は重要な仕事ですよ」
「ええ」
「だって、検便でしか発見できない病気もあるんですから、この世の中から病気がなくならない限り、検便は絶対に必要なのです」
明美は、長井の顔に自信が溢れているのを見て、なぜか嬉しくなったがそれを表情に出すのは不得意だったので
「検査することが病気との闘いの第一歩 ですよね」 と教科書発言を言った。
長井はちらっと明美を見たが何か言う前に大河内が帰ってきた。
「いやに長い便所でしたね」長井が言う。
898 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/13(土) 20:49:35 ID:wiQlRo6Q
「いろんなモノを水に流してきた」大河内は答えた。
何か聴きたそうにした明美は、長井がやめておけのサインを出しているのを見て
質問を思いとどまった。
定時後、4人は始めてひとかたまりになって大阪古物商協会のビルに向った。
石動は昨日の今日であること、急に二倍に人数が増えたことに驚いたようだった。
899 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/13(土) 21:41:45 ID:wiQlRo6Q
「今日は一体何事ですか」
石動は言った。
「実は、昨日あれからさる筋より、ブツが協会配下の店を通じて売りに出されていると垂れ込みがありまして」
長井がまじめな顔で言う。
「話が話だけにですな、まあお前ら何を協会さんに行ってなにを聞いてきたんだとえらいお叱りを受け、かつ
お目付け役というか、そういうことでは我々二人だけには任しておけないと、こういう次第でして」大河内も言う。
「ええ? しかし昨日も言いましたが…」
「石動さん、そんな表向きの話はもう通り越しちまってるんだよ。このままじゃ協会に監査が入るのは免れんよ。」長井は作り笑いを浮かべて言う。
「なんせ盗品の故買をやらかした上に知らないと突っぱねてるんだ。」大河内も言った。「ケーサツに行ってからもそうやって白を切りとおすのか」
「いや、その、…知らないものは知らないさ…」石動は突っぱねる。
「まだいうか、あんた昨日のことまさか知らんのか」
切番900げぇーーーーーーとぅ!!
901 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/14(日) 08:04:14 ID:a2OYvEZP
ゲットされたかっ!!!
>>899より
「き、昨日! 」
「そうさ、つけられて囲まれそうになったんだよ」大河内は言う
「知らないねそんなこたぁ」
結局、会話は物別れに終わった。
4人は用心深くビルを出た。昨日のように目立つような尾行はない。
そこへ、ババア数人が通りかかった。殺気を感じたが時既に遅し
顔に茶色い物体をぶつけて来た。言うまでもなく、それは人糞だった。
ババア軍団は容赦なく4人の顔に人糞をぶつけ、無言のままとおり去った
903 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/14(日) 15:47:33 ID:a2OYvEZP
近くの公衆便所で顔を洗い、道路を見渡すと今度は老人の集団が…
4人を抱え上げ、近くにあった肥溜めに投げ込んだ
905 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/14(日) 20:45:10 ID:a2OYvEZP
「もう仕方ないな」近所の家で水道だけ借りて体を洗う4人だった。
「しかし、日本橋界隈に肥溜めなんかあるのかな」
「いやいや、日本橋界隈でも意外なものはあるっす」長井は言った。
906 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/14(日) 20:49:54 ID:a2OYvEZP
「例えば? 」範子が頭を水道水で濯ぎながら問う
「ああ、たとえば日本橋には無修正のDVDを売ってる店が」
「そんな店は警察の手入れを受けるだろう」
「いやーそれがどういうわけだか」
907 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/15(月) 07:18:16 ID:HEyCes5k
>>906 作者注
今現在存在するかは分かりません 店で無修正DVDを買うことは
やくざの資金源になるだけと言う人もいます 奨励は出来ません
屋台(?)の非合法CDも同じです 奨励は出来ません
がんがれ!
長井はその話を聞いて、ムラムラしてきた。
あの娘のも、あの熟女のも、あの幼女のも、無修正のがGET出来るのか。
「た、たまらんんんっっ!」
長井は自分のイチモツが勃起しないうちに、自慰行為を始めた。
910 :
名無し:2005/08/15(月) 18:59:42 ID:???
新新人間革命。性教新聞連載
911 :
名無し:2005/08/15(月) 19:02:19 ID:???
BY耶麻素侵一
912 :
名無し:2005/08/15(月) 19:10:15 ID:???
セックスで世界が平和になる。そう信じつずけてきた侵一は呆然とただ一人焼け野原に立っていた。
913 :
名無し:2005/08/15(月) 19:16:42 ID:???
戦後昭和20年日本が戦争に負け民衆は不安と絶望のなかの真っ只中一人の青年がそこにいた
914 :
名無し:2005/08/15(月) 19:18:43 ID:???
青年の名前は耶麻素侵一
915 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/15(月) 20:32:16 ID:HEyCes5k
916 :
母が熱心で困ってます ◆1Cz5bN8eQk :2005/08/15(月) 20:36:27 ID:uBbLxvlw
>>915 政教一致@大阪さん
ガンガレ!!
期待してま〜す、バンバン♪
>>909 バゴォォっ!
長井は、範子に思い切り頭を張り倒され、はっとわれに返った。
「いい加減にしてよ、どこぞの元男子部長じゃあるまいし!!壮年部に送るわよ!」
918 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/15(月) 20:55:08 ID:HEyCes5k
>>916 大変なんですが、なんとかがんばっております
この小説は、多分次のスレに突入すると思っております
なお、病院関係、医者の方には
>>897はぜひ読んで欲しいです
919 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/15(月) 21:00:34 ID:HEyCes5k
本編に戻って・・・
>>917より
「い、いやそれだけは勘弁! 」
明美のほうをチラッと見ると彼女は思い切り目を反らした
…ガーン! き、嫌われた!!!
「おい、なんかあの霊柩車、さっきから超低速走行で俺たちをつけてないか」
大河内が言う。
長井は振り返りたいのをこらえて、近くのショーウインドウを覗く振りをして
後方を確認した。
「あーあの、ロールスロイスの霊柩車ですか」
「声が大きい! それから、まだ絶対そうと決まったわけじゃないから
あくまで知らん振りだ」大河内はピシッと言った。
920 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/15(月) 21:09:46 ID:HEyCes5k
「病院によく来る葬儀屋じゃないですね」長井は言う。
「ま、それはそうだろうが、霊柩車と言うのは結構な偽装だとは思わないか」
「いや、すんげえ目だってどうしようもないと思いますけど」
「だけどそれは、今徒歩ってる俺たちを無理やり追跡してるからであって
普通に流してたらあんまり目立たないんじゃ」
「ロールスロイスの霊柩車がですか? 多分どっかの業者が特注で改装したんでしょうけど
めちゃくちゃ目立ちますよ」
長井はそういいながら霊柩車との距離を測った。今日もブローニングを
懐に忍ばせてはいるが、いきなり抜き打ちして、乱射するのは避けたい
ここは市街地なのだ。罪もないパンピーを撃つことは長井の良心が
許さない
921 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/15(月) 21:17:37 ID:HEyCes5k
長井は、悲しい気分で創価学会はそんな事は夢にも思いはしないのだろうと思った
「はい先生」と右手を斜め45度に挙げていた白シャツにネクタイの男子部が
いわゆる「先生」から「学会の敵を殺せ」と命令されたら何の躊躇もなく
自分の親でもヌッコロス事は間違いのない事実だからだ。
そして、イケダダイサクの次男も不審な死に様をさらしているのだ。
池田自身がなにか人道の名に値する行為をしているところを見たものはいないという
学会ジョークを長井は思い出していた。
と、その時
霊柩車の窓が開き、助手席に座っていた男が言った。
「長井君 お久し振りだねえ オレだよ、男子部の松原だよ。」
「・・・・・・・・・何の用だ?」と長井
「おいおい、テメエはテメエ自身の母親のことも分からないのか?テメエの母親が昨日亡くなったことをさ。
通夜と告別式はこっちが主体で仕切らしてもらうぜ」と松原はいった
923 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/16(火) 12:41:37 ID:EHmjFjAi
924 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/16(火) 21:10:15 ID:inbth4wb
ババーン!!
「友人葬! 」
別名 友人じゃない奴ばかりが来る葬式
またの別名 香典全量学会に没収される葬式
925 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/16(火) 21:16:57 ID:inbth4wb
ちなみに、聞いた話によるとまたの別名があまりにも有名になりすぎたため
最近では友人葬では意地でも遺族に全ての香典を渡すようになったと言う
「あ、あれ? でもオレの母さんは三年前に死んでるんだけど? 」長井は不思議そうに言う
「う、そ、それは…この間の台風で復活したんだ」松原は言った。
「三年前に死んで火葬になり、郷里の海へ散骨された母がか?」
「そ、そりは…台風の大波で偶然」
926 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/16(火) 21:28:05 ID:inbth4wb
「本当か」
ぐいぐい、長井は明美に袖を引っ張られた。
「ん? 」
「葬式用霊柩車にしては、死のにおいがしません」
「え、死体の匂いとか分かるんですか」長井は驚いて尋ねた。
「死体のにおいはわかりませんけれど」明美は口ごもった。何か訳ありのようだ
「だれだその女は、まさかお前!」今度は松原が驚いた声を上げた。
927 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/16(火) 21:35:45 ID:inbth4wb
松原は左手小指を立てて言った。
「おまえのこれか?」
「いいえ、私は長井さんの左手小指ではありません」明美はきっぱりと言った。
「わかっとるわそんなもんは! どこの世界に自分の左手小指をつれて歩く男がいるんだ」
「いやいや分からんぞ…」さっきから黙っていた大河内が言った。
「なに? 」
「おれの知り合いの893はつめた左の小指を何時も小さなビンに入れて持ち歩いてたぞ」
「それはやくざだろ」松原はわめいた。
928 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/16(火) 21:39:54 ID:inbth4wb
「それってこれですか」
明美がトン、と霊柩車のボンネットに置いた小さなビンにはたしかにホルマリン漬けの小指が!
「わわっ! どこからそんなものを」長井は聞いた。
「いや、医局の標本棚に…珍しいからつい」
「ええい、今回は俺たちの負けだ」松原は言った。
「覚えてやがれ! 」
霊柩車は去っていった。
「小指のビンを持っていかれました」明美はきわめて冷静に、ぽそっと言った。
929 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/17(水) 07:12:23 ID:y7Ef7jY1
「医局の標本棚からかってに物を持ち出したら駄目でしょう」長井は言った。
「いやしかし、そんな場合じゃないぞ」大河内はどこかピントのずれてる
カップルと違って冷静だった。
「なんだあれは、友人葬とか言ってたぞ」
「あ、それはその、あの…」しどろもどろになる長井
930 :
(-_-;):2005/08/17(水) 07:23:14 ID:zTqhGiH/
凄い妄想だね…
931 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/17(水) 20:37:43 ID:y7Ef7jY1
「友人葬というのは、創価学会のお得意の香典没収葬式です」
932 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/18(木) 21:01:46 ID:Db+QjZ9j
長井は覚悟を決めて静かに言った。
「おお、それはみんなが知ってるぞ」大河内も冷静に返した
「実はオレは」
「みなまでいうな、お前の人となりは俺たちは良く知ってる」大河内は言う。
「え、いえあのその」逆に戸惑う長井に、範子が微笑む。
「気分がいいから、歌いにいくかぁ」大河内が言った。範子はすっと彼と腕を組む
連れ立って歩き始めながら、長井はちらっと明美のまったく無表情な顔をみた。
明美は、そっと長井の手を握った。
「あの」
「何も言わないで」娘は低い声で言った。
「『イケダダイサク様マンセー、病気なる奴はみな罰が当たったのだ、ハイルセンセー』とか言わないで」
長井は目の前が真っ暗になりそうなのを明美の冷たい手を握り返しながらこらえた
933 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/18(木) 21:10:22 ID:Db+QjZ9j
「あと、『池田大作の次男は若くして胃穿孔という現代の医療ではそれで死ぬ人は珍しいと言われている病気で
偽名まで使って極秘裏に入院していた病院で死んだ』とかいわないで、それと、父親の池田大作の周囲には
通称「ドクター部」と呼ばれる医師たちが常時ついいていたはずだがなぜ、適切な治療が受けられなかったのか
それこそが仏罰ではないのかとかいっちゃだめよ」範子がやんわりと言う。
「言いませんって、それは事実でも当事者には悲しい話ですから」長井は言う。
罰論、これこそが学会の乗り越えるべき壁なのだ。
934 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/19(金) 20:48:16 ID:bt0drdbc
飲みすぎてしんどいAGE
935 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/19(金) 21:21:14 ID:BbcBhwHE
食べる前に飲む!
936 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/20(土) 09:27:36 ID:TBrzZtw3
937 :
母が熱心で困ってます ◆1Cz5bN8eQk :2005/08/20(土) 09:39:38 ID:5HJIUPwk
>>936 好奇心でつい見てしまいますた・・・・・オエ〜(嘔吐)
そういえば昔、加藤鷹が60代のお姉さんを昇天させたとかって
聞いたんだけど、あれってやっぱマジなのかな・・・・・・・・・・?
こういうお姉さん目の前にして、ちゃんと立つってのは、流石にプロですね(笑)
938 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/20(土) 18:15:13 ID:TBrzZtw3
私信
母が熱心で困ってますさんへ
いや、多分それは職業病のようなもので、度重なるAV出演で
「条件反射」ではないかと・・・
ただ、こんなAVがあるからには『需要』もあると言うことで
池田大作レイプ裁判の際に、『レイプされたと主張している婦人が高齢』という反論があったが
あんがいそう言う趣味の人間はいるのかもしれませんねぇ
でも私は嫌です
期待以上
941 :
トール:2005/08/20(土) 21:39:57 ID:???
。。−)ンッ!?
943 :
母が熱心で困ってます ◆1Cz5bN8eQk :2005/08/20(土) 22:01:16 ID:5HJIUPwk
>>938 政教一致@大阪さん
>でも私は嫌です
ハイ、俺も嫌です。
カバーだけであの衝撃ですから、実際に見たら具合悪くなりそう
今度はもっと若くてキレイなのヨロシクです(^^;
944 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/20(土) 22:14:44 ID:TBrzZtw3
>>943 見繕っておきます。小説に戻って・・・
>>933より
「くそーあいつら、とんでもない玉だぞ」松原は霊柩車を天王寺にある学会施設に走らせながら呻いた。
この霊柩車は葬儀屋を営んでいる学会員が現物で財務したものだった。
それも、「先生が死んだら特別な霊柩車が要るだろうから」という、真剣に学会のことを思っているのか
財務(お布施)を強要する指導部に対する嫌味なのか、よくわからない理由でだったが・・・
松原は長井の家族構成を良く調べてなかった自分の不手際を棚に上げてひとしきり罵った挙句、
赤信号で止まったのを幸い、携帯である電話番号に電話した。
トゥルルル…トゥルルル…ガチャッ!
945 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/20(土) 22:21:52 ID:TBrzZtw3
「やあ、ぼくはカルトレンジャーだ! 電話してくれてありがとう。僕たちは毎日共産党や国家公安と血で血を洗う
闘争を…」
「うっ、ま、間違えた」松原は違う番号に掛けてしまったようだ。
「最高ですカー! ウーマン・イトマン・キンマンコです 修行するぞ、ハードに修行するぞ
それが定説です。あ、あぶない、スカラー波がッ!!!」
松原は慌てて電話を切り、もう一度掛けなおした。
「今度こそ大丈夫だろう」
トゥルルル…トゥルルル…ガチャッ!
「もしもし、わたしリカちゃん、お電話ありがとう!!!」
「ワワッ!!!」
946 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/20(土) 22:28:34 ID:TBrzZtw3
なにが「ワワッ」なのか良く分からないリアクションだったが…
トゥルルル…トゥルルル…ガチャッ!
「もしもし、斉藤だが」
「斉藤さん、執行部の松原です」
「おお、それで、例の、あー永田だか長尾だか言う奴を捕らえたか」
「あのー長井ですが、そのう、仲間が一緒でして」
「しくじったのかッ!! あれほど念を押しといたのに」常勝関西の幹部、副会長の斉藤は呻いた
947 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/20(土) 22:39:10 ID:6Knk5EZ1
「す、すみません」
「もういい。肝心なときにへまを遣らかすカスはもういらん。あの世で悔いるがいい」
副会長の斉藤はそう言うなり電話を切った。
不穏な空気が流れ出したと同時に、松原の乗っていた霊柩車が大爆発を起こした。
948 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/20(土) 22:39:57 ID:TBrzZtw3
「そ、それがいろいろありまして」
「なんだと、オレの命令は無視するとそういうつもりか、松原」
「そ、そんな…斉藤さん、そんなつもりは」
「なんだと貴様、もし俺の命令が聞けないんなら68歳のAV嬢との絡みに、汁男優として出ることになると
覚悟を決めろ。それと俺の命令を聞くのとどっちが良いのか、心して決めるんだ」
斉藤は婆専AVのレーベル、ローバーのみみを主催しているのだ
どうやら彼が学会内部で順調に出世できたのもAVを信濃町にこっそり送り続けたかららしい
949 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/21(日) 20:58:37 ID:6CsOzy42
そんなこんなで松原を処理した斉藤は、腕を組みしばし沈思黙考した。
「うむ、やはり…」
950 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/21(日) 23:11:28 ID:5ICZPuy7
「俺自身が永井達を始末しなければならんようだな」と呟いた・・・・・
951 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/23(火) 06:41:39 ID:fXz3R6op
「奴らがあの地蔵に隠された秘密に気づいてしまったら…」
そう呟きながら斉藤はもう一度受話器を握った。
ツルルル…ツルルル…
952 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/23(火) 18:12:49 ID:MBVj7YkE
相手が出た
「はい、陸上自衛隊朝霞駐屯地!」
953 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/23(火) 19:11:56 ID:fXz3R6op
「これで、どないや!!!」
kofu.cool.ne.jp/obasama/
「は、はあ? もしもし? 」
「あ、いや、なんでもない。大阪の斉藤だ」
「北葛城郡河合町の斉藤さんですか、いやーご無沙汰してます」
「いやいや、そうではなくて」
「おお、北陽高校の斉藤先生ですか、てっきり義理の叔父かと思い失礼いたしました」
「いや、そうじゃなくて学会の斉藤なんだが」
「ええっ、これは失礼しました」
斉藤はほっとした
「国際断末魔学会の斉藤教授でしたか、学会に出された「ギャオスの断末魔について」は拝見しました」
954 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/23(火) 19:15:21 ID:fXz3R6op
「おいこら、誰が断末魔学会やねん、いてまうぞ」
「おお、わたしにくびつれといいますか、でも、あなたともだち」
「貴様、分かってて言うとんやろ!」斉藤は大激怒して叫んだ。
「やっぱ、分かりましたか」朝霞駐屯地の相手はすまして言った。
「で、ご用件は? 」
955 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/23(火) 20:05:04 ID:fXz3R6op
「例の戦車は、もう出撃準備を完了したか」
「は、はぁ…しかし、あれをまさか大阪の市街で使うので?」
「そうだ、今は全力で選挙に邁進するべきだが、そのまえにあれについて嗅ぎまわる
うるさい蠅を始末せねば」
「だったらキンチョールのほうがよくないですか」
「おお、これをシュッとやったらハエなんかいちころって…アホかー!!!」
いい加減に詰まらないボケにうんざりした斉藤は
「テメエ、今度そんなおふざけをやらかしたら・・・・分かっているだろうな。お前の命なんて、こちらが本気を出せば
何とでもなるんだぞ」
と凄んだ。
957 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/24(水) 07:29:36 ID:sYxOee72
「わ、分かりました あれをJR東日本の特別列車(大昔の特車輸送用車両)に乗せて大阪吹田にある車両基地に送るのに二日かかります」
「よし、やれ」
958 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/24(水) 21:01:19 ID:sYxOee72
そんなことは露ほども知らない長井たちは、今日も行きつけのカラオケBOXで
今日はラブソングデュエット対決をカップル対抗でしていた。
そんなこんなで夜遅く、明美を送っていった長井は、そのマンションに驚いた。
築50年は経っていそうなふるいレンガのビルディングはかっては荘厳な
洋式建築だったのだろう。
エントランスにはさすがに今風のオートロックの扉がついている
「じゃ、ボクはここで…」
さわやかに引き上げようとした長井の袖を、明美は素早く掴んだ。
「待って」
959 :
母が熱心で困ってます ◆1Cz5bN8eQk :2005/08/24(水) 21:04:10 ID:XIIfvWrA
((o(・∀・)o)) ワクワク♪((o(・∀・)o)) ワクワク♪
((o(・∀・)o)) ワクワク♪((o(・∀・)o)) ワクワク♪
960 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/24(水) 21:15:54 ID:sYxOee72
…ええー! これってまさか?
「今日は親がいないの、上がってお茶でも」
…やっぱり!
961 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/24(水) 22:03:00 ID:sYxOee72
長井は、長かった童貞の日々にようやくおさらばできるのかーとも思い
明美の無表情さは単純に顔の表情筋が動かないだけなのかとも思った。
もう一度、そっと手をつないだ二人はロビーから古いエレベーターに乗り
明美の部屋へと歩いた。無言で…
明美は鍵を開けると、ドアを開いた。
線香の匂いがした。
「? 」長井は不思議の目を明美に向けた。
「あ、あの…」
「え? 」
「ここで見たことは決して病院では言わないで」
「言わないよ、でも」
962 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/24(水) 22:07:45 ID:sYxOee72
「玄関に置いてある、でっかい西洋鎌はなに? 」
「あのそれは、緊急に要る時用で」明美は細い声で言った。
「フードつきの黒マントもそうなの? 」
「いや、今は暑いけど寒かったら羽織るものが欲しいから」
「うーむむ」長井は自分の思ったことを声に出すと明美が怒るに違いないと思った。
963 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/24(水) 22:13:15 ID:mhWtav0D
長井はそのエキゾチックさに当惑していた、その時
後頭部を強打された。そして徐々に気を失った
「うう・・・・・不覚!」
964 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/24(水) 22:17:57 ID:sYxOee72
「そのう、もし間違ってたら謝るけど、奥の部屋でなんかすさまじい量のろうそくが燃えてるんじゃ? 」
「あ、それはその、インテリアで最近流行ってるのよ」
長井は背筋に想像を絶する恐怖がもたらす汗が伝うのを感じたが、それでも勇気を振り絞って
「お邪魔します」と靴を脱いだ。
明美は、安堵と感謝の気持を表情に表せないもどかしさを覚えながらキッチンに立った。
彼女の覚えている限りではこれで逃げ出さなかった男は長井が初めてだった。
…しっかりするのよ、彼が見ているんだから!
自分自身を叱咤激励しながらお茶を入れる明美だった。もちろん
どくろマークの茶袋は横において近所のスーパーで買ったハーブティーを使ってだ。
965 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/24(水) 22:23:05 ID:sYxOee72
か、かぶった スマソ
>>962より
長井はそのエキゾチックさに当惑していた、その時
後頭部を強打された。そして徐々に気を失った
「うう・・・・・不覚!」
目が覚めたとき、明美が上から長井を見つめていた。
「パパ、目が覚めたわ」
「ふむ、そうかね…」
長井は部屋の奥で、黒い気配がうごめくのを感じた。
966 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/26(金) 21:31:06 ID:dTl9ToNK
「おまえが、検便の部署にまわされたと聞いて、さぞがっかりしているかと思いきや
けっこう平気だったので不思議にも思い、ナースとして成長するとはこういうものかとも思っていたが
まさかこのようなウラがあったとはな」
「そ、そんな、パパ、うらだなんて」
「じゃあ、おもてからやったのか」
どうも二人の会話(?)はかみ合っていないようだ。
967 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/26(金) 21:42:04 ID:dTl9ToNK
「あ、あのう…」
明美は素早く長井をベッド(なのか?)の上に押さえつけた。
「じっとしていて、しゃべらないで」
「その男の事が好きなのか、明美」
長井は声のほうを見ようとしたがなぜか体がしびれたようにまったく動かせない。
「そ、それは…この人はいい人で…」
「いい人だから部屋へおびき寄せて、殺すつもりだったのか、いけない娘だ」
「そ、そんなことしない。それはシのやりかたでしょ」
「今だってその男に不動金縛りの術を使っているではないか!」
「なん…」からだがまったく動かない! 長井は怖いとかを通り越して
テレビを見ているような傍観者の気持になっていた。
「それは…」
968 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/26(金) 21:54:56 ID:dTl9ToNK
声は、ため息なのか、あくびなのか分からないような息をついて、言った。
「おまえを人間の子どもとして育てるか、シとして育てるかを決めるとき、長老様は言った
この娘は心が優しいからシにはなれそうにもないと。だが私には子どもはお前一人だから
しかたなしにお前を…」
「その話は何回も聞いたわ。でも今は私も、日本橋子ども病院の看護士なの」
「…子どもが死ぬのを見るのが、嬉しくてたまらないんだろう 明美? 」
「いや、その話はしないで! 」
「おまえが表情を殺しているのを見てなぜかなあとは思ったが、苦しみや悲しみを見るとつい笑顔が出るのを防ごうと言う心遣いだな?」
「そうよ、人間は子どもが死ぬときにつらいし、悲しいわ! でもそれを見てニヤニヤ笑ってたんじゃ看護士としておかしいでしょう? だからよ」
「それなら、この男を殺して、笑顔を作れ! 解放されればいいじゃないか、病院は若い二人が駆け落ちでもしたと思ってくれるさ」
969 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/26(金) 22:10:19 ID:dTl9ToNK
「本当に、駆け落ちをしてもいいのよ パパ」
「なんだと」
「パパの手の及ばない場所は世界にはいくつもある。今だってパパが直接この男の人に手を出せないことぐらい
わたしにだって分かってるもの。」
「そ、それは…」狼狽の気配があった。
「パパはわたしが殺すつもりでこの人を部屋に入れたと思ったんでしょう」
「いいや、正確には最近このマンションにも不審者が出没していてこの前なんか三階の橋本さんの
若奥さんがレイープされたという話を聞いていたから、てっきりおまえがこの男にレイプされる寸前かと思ったからだが…
それだと『ザ・掟』には拘束されずにこの男を失神させるぐらいは出来るからな」
「でも今は『ザ・掟』に拘束されるわ、だって私から話を聞いてしまったんですもの」
「む、むむう むーの白鯨」
970 :
学会員:2005/08/26(金) 23:55:38 ID:LuGGIFmn
age
971 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/27(土) 11:44:53 ID:wLe67QXm
「だがしかしおまえ、この男はお前の正体を知っているのか」
「知らないわ」
「だったら、このままにはしておけないな 殺さないとなると時空が停止するビンの中に閉じ込めておくとか」
「そんな 彼は魔物じゃないのよ」
「うーむむ、ムーの捕鯨船」
「なにそれ」
972 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/27(土) 13:19:15 ID:wLe67QXm
「昔のアニメでムーの白鯨というのがあったが、それにはサイボーグ化された白鯨が出てくる
しかし、『あっしの腹、かっさばいてサイボーグ化してくんなせえ』って鯨はいない
だから、ムーには捕鯨船がある。このことから転じて、物事の道理、ないしは筋道は
かならずきちんと繋がっていることの例えだが」黒い気配は言った。
973 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/27(土) 22:18:45 ID:wLe67QXm
「まあ、そうまで言うんなら仕方ないな、記憶を封じよう。」気配は言った
ナニー! 記憶を消すだと! 長井はめんくらった。
「そうね パパ」
974 :
熱心な創価学会員・湯原直彦:2005/08/28(日) 01:09:35 ID:bDjVGozP
そこに久本が現れた
975 :
黒澤敏晃:2005/08/28(日) 02:41:04 ID:???
湯原直彦氏ねや
次のスレタイはどうする?
977 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/28(日) 07:50:35 ID:wPf8rVJV
>>976 どうするか検討中です
あと23では終われませんのでこの日本橋の検便の物語を(とりあえず最初は)続けることになろうかとは思いますが・・・
978 :
母が熱心で困ってます ◆1Cz5bN8eQk :2005/08/28(日) 09:18:31 ID:t8AiXjDg
次のスレタイは"みなさんの力をあわせて小説を作りませんか? P6"
ではダメなんですか?
979 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/28(日) 14:59:28 ID:6VK1narF
おい、おまいらの方がいい
980 :
母が熱心で困ってます ◆1Cz5bN8eQk :2005/08/28(日) 15:08:23 ID:t8AiXjDg
>>979 "おい、おまいら、力をあわせて小説を作りませんか? P6"
こんな感じ?
981 :
ぢなか:2005/08/28(日) 17:18:02 ID:6VK1narF
スレタイの他にサブタイトルがあるとよい
982 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/28(日) 22:12:41 ID:wPf8rVJV
>>980の意見をいれ
おい、おまいら、力をあわせて小説を作りませんか? P6
”サブタイトル(未定)” でOK?
>>974より
久本「やーこれは? 」
長井は明美が素早く久本の口を塞ぐのを見た。
983 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/28(日) 22:34:53 ID:Y6/tR7NE
984 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/29(月) 20:44:29 ID:KqEhdwXn
>>982より
「はらほろひれはれ〜」
久本はうつろな目でわけの分からない言葉をしゃべり始めた
985 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/29(月) 20:46:24 ID:08Z0gZSN
*^v^*y-~~~
986 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/29(月) 21:00:21 ID:KqEhdwXn
「こうなると、ネタなのかマジなのかわからんな〜」
黒い気配(明美のパパ?)は言った。
「得なのかしら、損なのかしら? 」
明美は冷静に言った
「それじゃ、その男の記憶を…」
キター、長井は思ったが…
「長井さん、何も怖いことはないのよ、痛くもつらくもないの」
明美は優しいとすら言えるような口調で言った。
「まて、その男の記憶を消去するのはパパがするよ」
「え? 」
987 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/29(月) 21:08:51 ID:KqEhdwXn
「明美、お前はこの男の事が好きなのだろう? だったらこの男の記憶を
消去するのは「ザ・掟」に反するぞ」
「で、でも」
「この男が、お前のことをどう思っているかはこの男の秘密だ、おまえには
それを知らずにすごす当然の権利がある。同時に「ざ・掟」の要求する義務もナ」
988 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/29(月) 21:20:25 ID:KqEhdwXn
「う、うん、わかった」
長井は、明美がすっと近づくのをなすすべもなく見ていた。
彼女はちょっと躊躇った後、長井の口をいい匂いのする唇で塞いだ
「!!!?」
すこしざらついた感じの舌を受け入れながら長井は瞳を閉じた。
黒い気配が彼の額に冷たい指(?)を当てると、長井は意識を失った。
「本来なら大分前まで記憶を奪うところだが、明美よ、お前のことをまったく覚えてないとなると
お前も悲しいだろうし、記憶喪失で精神科へ送られるのはこいつにとっては不当な扱いだから、このマンションの前まで
きたところで記憶を消しておいた」
989 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/29(月) 21:29:37 ID:KqEhdwXn
「あと、カラオケボックスでこいつはそんなに飲んでいないが、それを
大酒を飲んだように書き換えておいた。目が覚めてもこの男は飲みすぎだと考えるだろう」
「ありがとう、パパ」
「さ、この男を送っていきなさい。」
翌日・・・
「あ、あれ? 」
長井は目覚ましで目を覚ました。
昨日は、えーと、彼女をマンションまで送って、あと? ま、大分飲んでたしナ
分かれたことは絶対間違いないよな・・・
ごそごそ、彼はパンツの中を確認した。
OK かな? たしかじゃ、ボクはこれでとか言って・・・?
その日の業務中も長井は明美を注意深く観察したが不審な点は発見できなかった。
990 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/29(月) 22:44:05 ID:KqEhdwXn
明美も長井を注意深く観察していたがそのことはおくびにも出さなかった。
パパが家に戻ってこなければ今頃・・・キャッ!!! という娘らしい感想も
男が完全に欺かれているのかと言うシとしての当然の興味と(明美は、その点でだけは
父親と同じ見解に達していた)からだ。
さいわい、長井は完璧に記憶を失っていることにさほどの疑問も持っていない様子で
それが明美にはありがたかった。
991 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/30(火) 21:06:38 ID:GFhyENaG
大河内は昼食時に範子に言った。
「あの二人、昨日なんかあったみたいだな。お互いにチラチラ見ながら仕事をしてるんだが
目を合わせて微笑むと言うでもなく、かといって火花が散ってると言う風でもない」
「ああ、Hしたのね、初めて」
「やっぱりな」
二人は微笑んだ。
992 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/30(火) 21:09:59 ID:GFhyENaG
作者近況
隣の課の新人OLは近々寿退社するようです
ちなみに、となりの席にいたお局様とは席替えで
離れ離れに座るようになり会話もまったくなくなりました。
人生とはままならないものです
993 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/30(火) 21:12:47 ID:Rgg54doQ
女子小学生が好きなんじゃないの?
994 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/30(火) 21:12:59 ID:GFhyENaG
もうじき選挙ですが、それが終わるぐらいには物語的にも
一区切りを付けたいと考えております。
次回作はまだ考えてはいません
995 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/30(火) 21:17:52 ID:GFhyENaG
>>993 それも好きは好きですが、現実的な恋愛の対象ではなく(なったらそれはそれで怖いものがあるが)
夜中に一人でこっそり画像データを楽しみにするだけに留めておかなければなりません
(それだって怖いのは怖いが)
996 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/30(火) 21:19:12 ID:GFhyENaG
宮崎勉のお友達になって塀の中で後悔しないようにしないとなりません
997 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/30(火) 21:28:50 ID:Rgg54doQ
恋愛の対象ではなく、エロの対象では?
998 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/30(火) 21:49:48 ID:GFhyENaG
998
999 :
母が熱心で困ってます ◆1Cz5bN8eQk :2005/08/30(火) 21:50:44 ID:5b7V3Jfr
999!
1000 :
政教一致@大阪 ◆hprO1jFx.M :2005/08/30(火) 21:52:57 ID:GFhyENaG
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1001 :
1001:
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。