おい、おまいら。みんなで小説を作るぞ PART2

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150142
>>149

 翌日、学校では午後から緊急職員会議が開かれることになった。
 児童は昼までで、下校することになる。
 廊下を歩いていたかおるに、ランドセルを背負った菜穂が勢いよく抱きついてきた。
「先生。きょうは菜穂一人?」
「ごめんね、菜穂ちゃん。先生、今日は今からとっても大事な用があるの」
「ふーん。じゃあ、明日ね!」
「うん。約束する」
「バイバイ!!」
 言うなり、あっという間に遠くに駆け去っていく菜穂の後ろ姿を見送りながら、
かおるは、今から行なわれる職員会議に思いをめぐらせた。
(何か、あったんだろうか・・・)