1 :
相模堂:
2 :
相模堂:2001/08/23(木) 01:29 ID:OWa.sMl6
3 :
相模堂:2001/08/23(木) 01:29 ID:OWa.sMl6
主な登場人物 (順不同、一部前スレより抜粋)
ニホンちゃん:可憐で弱気な美少女
カンコ君:弱気なニホンちゃんに対していつもなにかとちょっかいを出すが自滅する事多し。チューゴ君に頭が上がらない。
アメリー君:なんでも自分が一番だと思っている。陽気な乱暴者でクラスの番長
チューゴ君:クールで不気味な策士。 暴れん坊でクラスの不良的存在。タイワンちゃんにちょくちょくちょっかいを出している。
タイワンちゃん:おとなしいが芯がつよい。ニホンちゃんと仲良しでアメリー君が好き。
キッチョム君。:カンコ君の兄弟。ヒッキーで栄養失調だけど、いつもナイフを持ってうろついてる。
インドネシアちゃん:ニホンちゃんと友達。
ベトナちゃん:昔アメリー君とけんかしたときの後遺症なのかどこか影のある少女。
リュー君:アメリー君の親戚にやりたい放題やられてうんざりしてる。
ロシアノビッチ君:もともとはボンボン。でもパパが事業に失敗。未成年だけど酒を飲みまくっている。
エリザベスちゃん:祖父は自治会会長。権謀術数に長けたお嬢様。
ゲルマンスキー君:金髪碧眼で理屈っぽい。ケンカは強い。
アーリアちゃん:ゲルマンスキー君の妹。最近まで別居していた。理知的な武闘派。
フランソワーズちゃん:料理自慢のおしゃれな娘。でもワガママ
マカロニーノ君:体力無しのナンパ師(w
マレーシア君:飼い犬はマハティールという名前。アメリー君を見ると噛み付く。
トル子ちゃん:ニホンちゃんと友達。
モンゴル君:昔は暴れん坊でどうしようもなかったが、今では寡黙でおとなしくなった。
カナディアン君:影が薄い。アメリー君にコンプレックスを抱いてる。
イン堂君:カレーを作らせたら右に出るものはいない。
フラメンコ先生:地球組の先生。情熱的指導で子供たちを導く。
キューバちゃん:家はまずしいが、明るく元気な女の子、歌がうまい。チエ・ゲバラ(下原智恵)というお姉さんがいた。
4 :
相模堂:2001/08/23(木) 01:30 ID:OWa.sMl6
ニホンパパ(ジミン):大学で講師をしている学者さん。いつでもニコニコ微笑んでいる。ニホンちゃんがパパを見つめると、静かに手を振り返してくれる。ニホンちゃんはパパが怒るのを見たことがない。
ニホンママ:とある技術系会社の社長をしている。昔はアメリーパパの会社で技術者として働いていたが、その後独立して会社を興した。かなりマニアックな性格らしい。
ニホン祖父(ニッテイ):昔はかなりの暴れん坊で、アメリー祖父やチューゴ祖父と大喧嘩をしたらしいが、ニホンちゃんは優しいニホン祖父しかしらない。すでに亡くなっている。
アサヒちゃん(サヨ):ニホンちゃんを陥れようとカンコ君とチューゴ君にいつもいらぬ告げ口をする。
シャミンちゃん:ニホンちゃんを陥れようと色々と奮起している。
ウヨ君:祖父のニッテイをとても尊敬している。寡黙な勉強家だが自転車に乗ると怪しい歌を歌い出す癖がある。
サヨックおじさん:あまり頭がよくないのでカンコ君とチューゴ君にバカにされていて、成り行きでついつい彼らに謝ってしまう。トラブルメイカー
シシローおじさん:ニホン家の中では最近人気があるが、それを快く思ってない者も多い。サヨックおじさんと仲が悪い。
ニポンヅマーさん:サヨックおじさんのすすめでカンコ家経営の工場に行ったきり行方不明。
シンタローおじさん:チューゴ君の父タクミンさんを「しなさん」と呼ぶ、ヨットに乗る。
5 :
相模堂:2001/08/23(木) 01:30 ID:OWa.sMl6
ザイちゃん、ザイニー君:カンコ家の人間だがなぜかニホン家に居候している。
ナヌムばあさん:昔ニッテイに襲われたと言って相当恨んでる。「殺してくれ〜」が口癖だが老人ホームで元気に暮らしてる。
カンコ君パパ:カンコ君の父、本名カンコックさん
アガシさん:カンコ君の母。整形してる。
タクミン:チューゴ君のパパ。マンション中華を経営している、住民にはウイグルさんもいる。笑った顔はもっと怖い
チベットさん:チューゴ君のお母さん、細面の美人、タクミンパパの暴力に耐えかねている。
ダライさん:チベットさんの父だが、タクミンさんとは仲が悪い
クーロイ君:生まれは違うがアメリー家で暮らしている。
パツキン君:リュー君に色々迷惑かけている。
6 :
相模堂:2001/08/23(木) 01:31 ID:OWa.sMl6
はじめての方へ(2001年7月21日 更新)
どうも皆さん初めまして。
当サイトは巨大匿名掲示板 2ch で大好評連載中の
連続小説ドラマ小説ニホンちゃんをまとめたサイトです。
さて、2ch からこちらにいらした方はともかく、
このサイトの元ネタを知らずにここに来た方には、
まず知っておいてもらいたいことがあります。
このサイトにある100話以上小説ですが、驚くべき事に
その全てが(多少の脚色はあるものの)歴史的事実に基づいています。
とても信じられない? では、そんなあなたに質問です。
問題1 サクラのソメイヨシノはどの国が起源でしょうか?
問題2 寿司はどの国が起源でしょうか?
問題3 剣道はどの国が起源でしょうか?
答え 上記問題1、2、3ともに正解は韓国
嘘だと思いましたか? その通り、上記の答えは全て真っ赤な嘘です。
ただし、これを大まじめで主張している国があります。
それが韓国です。
言っておきますが個人がおかしな電波を飛ばしているのではありません。
韓国のマスコミなどが本気で言っているのです。
例えば剣道などは以下のサイトがとても詳しいです。
剣道の起源は韓国にあり!?
http://www.geocities.co.jp/Athlete-Acropolis/6963/ これらは氷山のほんの一角にすぎません。
韓国は知れば知るほど訳がわからなくなってくる謎の国です。
興味がわいたなら、2ch のハングル版を覗いてみればどうでしょう?
2ch ハングル版
http://teri.2ch.net/korea/index2.html 色々書いてきましたが、このサイトはそんな韓国に対して、
もう怒るのや呆れるのを通り越し、笑うしかねーYO! という立場に立っています。
読んでみればわかりますが、カンコ君に対する東海より深い愛情が感じ取れることでしょう。
それと一応最後に断っておきます。
本ドラマは全くのフィクションであり、実在の国家・指導者とは何の関係もありません。
7 :
七誌:2001/08/23(木) 01:37 ID:SIUAOpG6
愛とに憎しみって(w。
憎まれてるのはあいつだけ(ww。
8 :
相模堂:2001/08/23(木) 01:38 ID:OWa.sMl6
9 :
にに:2001/08/23(木) 01:38 ID:cLcg5uws
10 :
七誌 略式×略式:2001/08/23(木) 01:47 ID:SIUAOpG6
7 名前:地鎮祭(略式)のコピペ 投稿日:2001/08/10(金) 22:41 ID:83nQfOPg
2 名前:裸足 投稿日:2001/07/29(日) 11:09 ID:/IXVF0QY
世界中で続スレをたてていい者はこのスレをたてた人物と
1000を踏んだものだけである。
ただし韓国人は例外である。
3 名前: 投稿日:2001/07/29(日) 11:16 ID:1YDWdxjU
世界って同人板の事?>2
4 名前:裸足 投稿日:2001/07/29(日) 11:16 ID:/IXVF0QY
>>2は同人板から来た者であろう。あそこはスターリン時代よりも
厳しい鉄の掟がある。
ただし「日本は韓国より下である」という韓国の鉄の掟よりは
厳しくない。
はい、地鎮祭終わり。
5 名前:製本業者? 投稿日:2001/07/29(日) 11:23 ID:4NFez6zU
>>2 >>4 地鎮祭の歪曲ニダ
謝罪と(以下略)
11 :
相模堂:2001/08/23(木) 02:02 ID:OWa.sMl6
せっかくだから己のから書き込むか・・・
八月十五日はおじいちゃんの命日です。
ニホンちゃんの家族は、毎年お墓参りに行くことが決まっています。
でも、お隣のカンコ君一家はそれが不満。
今年も、カンコ君はニホンちゃんに言いがかりをつけてきました。
「おい、ニホン!」
墓参り前に、カンコ君が言いました。
「何?カンコ君」
「おまえ、じいさんの墓参りに行くニダか?」
「う、うん・・・」
嫌な予感を感じながら、ニホンちゃんは答えました。
「そんなことは止めるニダ!」
毎年、この時期になると必ずの騒ぎ出すのですが、今年はいつもより激しい口調です。
自分の家がどんなにおじいさんのニッテイさんに酷いことをされたのか、延々と語りだして、とどまることを知りません。
ニホンちゃんは、ただただ黙りこくるだけです。
「キッチョムが引きこもりになったり、ウリとキッチョムとが仲悪くなるのも、全部おまえのじいさんのせいニダ!」
「でも、おじいちゃんが死んだのはカンコ君が生れる前だよ・・・」
相変わらずカンコ君の言うことには理屈が通っていません。
「アイゴーーーーーーーー
ニホンにはウリの心の傷がわからないニダー!」
12 :
相模堂:2001/08/23(木) 02:02 ID:OWa.sMl6
カンコ君は泣き叫び始めました。
教室中に響き渡ります。
クラスのみんなは“またカンコか・・・”と、あきれ顔です。
ニホンちゃんが困っていると、泣き声につられてチューゴ君がやってきました。
「ニホン、おまえ、あやまるアル」
唐突に言われてニホンちゃんも当惑します。
「で、でも・・・」
「デモじゃないアル!全部聞いてたアル!15日に墓参りになんて非常識アル!あやまれ!」
カンコ君も、反省しる、反省しると繰り返し叫びつづけます。
何をいっても聞いてくれない二人に、ニホンちゃんは釈然としないままあやまって、何とか解放してもらいました。
家に帰るとカンコ君のことを、お父さんとお母さんに話しました。
二人とも疲れた顔をしています。
おとなりのカンコさんちがどんなにしつこいか解っているからです。
家族で話し合った結果、二日早く、十三日にお墓参りに行くことにしました。
墓参り当日、ニホンちゃんは15日にいけなくてとても残念に思いました。
何を言われても、おじいちゃんの命日に行ったほうがよかったと思うからです。
でも日本ちゃんは、なりふり構わず泣き叫ぶカンコ君を思い出すと、すこし可愛そうに思います。
“だからゆるしてね、おじいちゃん”
完
13 :
JY7:2001/08/23(木) 02:05 ID:SIUAOpG6
「雨の日と月曜日は」
最近、愚兄やニホンちゃんやアメリー君らに振り回されっぱなしのカンコ君。
不快指数の高さとあいまって、むしゃくしゃしてます。
「あー、イラつくニダ!」
暴走気味です。
「スカッとすることは、何かないニダか?」
全然ない知恵を搾るカンコ君。
ぽく ぽく ぽく ぽく、チーン!(注!パクリです。)
「ひらめいたニダ!ナヌムばあさんの雨乞いで、
ニホン家を水浸しにしてやるニダ!」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!
14 :
JY7:2001/08/23(木) 02:06 ID:SIUAOpG6
ナヌムばあさんは常軌を逸する行動の多い電波な人ですが、
変なところが年寄りらしく、迷信や東アジア名物の『風水』に通じているのです。
ナヌムばあさん「任しとかんかい!あんなチョッパリの家沈めたるヨ!」
恐ろしいことを言い放ち、
「きぇーーーーーーーーーーーーーー!」
さっそく護摩を焚き奇声を発し始めます。
その間カンコ君は
逆さにてるてる坊主を100個作り、
かえるをキムチのツボに押し込めて虐殺します。
「ニホン!待ってるニダ!!!!!!!!!!!!」
なんとも恐ろしい執念です。
ポジティブなのかネガティブなのかわかりません。
15 :
相模堂:2001/08/23(木) 02:06 ID:OWa.sMl6
初作品也。
しかも、今までで70話ぐらいまでしか読んでないから、類似のがあるかもしれないけど、そん時は見逃してね。
何、地鎮祭って、、
16 :
JY7:2001/08/23(木) 02:06 ID:SIUAOpG6
(数時間経過)
彼ら執念は実り、なぜかニホンちゃんの家を覆うように大雨です。
ザーーーーーーーーーーーーーーーーーッ。
ニホンちゃん「ひゃー、洗濯物がぬれちゃう〜。」
笑うカンコ君。
しかしカンコ君は、土建国家の技術!近代建築の粋を凝らしたニホン家をなめていました。
ほとんど被害はなく、逆に家がきれいに、
おまけに水不足まで解消してしまうしまつ。
足を踏み鳴らして、くやしがるカンコ君です。
しかし、そこで1つ忘れていた重大なことが有りました。
なんとカンコ君の家はニホンちゃんの家より低いところにあったのです。
結局水はカンコ君の家を床下浸水させましたとさ。
「ニダーーーー!(怒)」
おわり。
解説?
最近、カンコ君(実写)に今までのバカさがないなぁ、と思っていると、
なぜかここの所「狂気のストーカー」になっていて、逆に引いてしまう。
まさか、こっちのカンコ君の指詰めるわけにもいかんし(w。
こっちのカンコ君を見習ってぜひ「笑いのとれるの方面」にがんばってほしい(w。
ps、最近気おもうのだけど、この板に来てたぶん本場の韓国の人より韓国のことにくわしくなったような・・・。喜ぶべきか?
17 :
相模堂:2001/08/23(木) 02:09 ID:OWa.sMl6
スマソ、間に入っちゃった。
18 :
JY:2001/08/23(木) 02:10 ID:SIUAOpG6
15 とかぶってしましましてすいません。
相模堂 初作品おめでとうございます。
地鎮祭は2chのお約束です。
今までのスレの頭を見るとみんなこれついてます。
19 :
相模堂:2001/08/23(木) 02:23 ID:OWa.sMl6
ありがとうごぜえます。
地鎮祭、スレの頭につけるって今まで他の板じゃ見たことなかったし、
ハングル板は今までこなかったからなぁ〜。
20 :
名無し:2001/08/23(木) 02:27 ID:6fHxWBsY
>>13-14
>>16 くっ、やられた!!
台風の間に同じネタ一応考えてたけど、先越された!
しかも、自分の考えてたやつよりも良い!
折れもがんばろ・・・
21 :
JY8:2001/08/23(木) 03:19 ID:nHl6Y/aA
「まごころ」
みんな一生懸命。
何かを作るのに夢中です。
夏休みの宿題にとりくんでいるのです。
それはというのも、こんど休み明け町で図画工作のコンクールがあるのです。
さてそのお題は?
「じぶんのおもう“こころ”をつくりなさい」という物でした。
なんだかやたらにメルヘンかつ哲学的なお題にみんなゲンナリです。
でも正解がないということはなにをつくってもOKなんですから。
そう思えば楽勝ですね。
みんなは何を作るのでしょうか?
22 :
JY8:2001/08/23(木) 03:20 ID:nHl6Y/aA
アメリー君「ぼくはコンピューターを作るね。きっと似たような物だとおもうよ。
そういえばこの間、新しいコンピューターを買って・・・
・・・
タイワンちゃん「えぇと、私は心って手だと思う。このまえ習ったんだけど、
手は握手もできるし、殴ることもできるって。
いろいろできるから、私、手を作ろうと思うの。・・・
・・・
アーリアちゃん「まったくこのお題を出したやつの顔が見たい!
非合理極まりないとは思わないか?
どう考えても脳を作るしかないじゃないか!・・・
・・・
チュウゴ君「心はとっても大きな物アル。
こんな小さな粘土じゃつくれないね〜。
習字を書くのなら誰にも負けないアル
しいて作るならねじ式の時計〜?
・・・
ロシアノビッチ君「俺は大砲をつくるね。
弱いも複雑なのもの俺ははきらいだしな。
昔うちのじいさんがいうには・・・
・・・
23 :
JY8:2001/08/23(木) 03:22 ID:nHl6Y/aA
フランソワーズちゃん「ワタクシの像を作る事にしましてよ。
美しくできるといいですわ・・・
・・・
エリザベスちゃん「私はバラの花をつくるわ。
美しく誇り高い心には、やはり身を守る刺が・・・
・・・
カンコ君「ウリは自分の大好きな船を作るニダ!
ニホンに真似できなようなウリジナルな・・・
・・・
さて、いろいろみんなに聞いて回ったニホンちゃんは、
いったいどんな形を創るのでしょうか?
ご想像にお任せして「おわり」です。
解説?
おちは無いです(w。
こういうのでキャラが立っているのがいいですね。
24 :
JY:2001/08/23(木) 03:31 ID:nHl6Y/aA
修正
ロシアノビッチ君のセリフ
2行目⇒弱いのも複雑なのも嫌いだしな。
エリザベスちゃんのセリフ
2,3行目あたまそろえる。
25 :
nnssn:2001/08/23(木) 04:00 ID:I2dfcYbY
>>16 前スレ167で一応カンコくん指詰めネタを書いたけど、反響なかった。
修行して出直します。
お約束ですが、謝罪はしますが賠償はしません。
おお、新スレ、ちょっとうたた寝してる間に立ってた(苦笑
>>1-6さんどうもです。
27 :
名無しさん:2001/08/23(木) 05:02 ID:IZjV6J6U
『NIDA/まごころをきみに』
まごころってナンダろう。ニホンちゃんはみんなが創作をしている姿をみて考えました。
自分にとってのまごころって一体何だろう。例えば心からの・・・謝罪?とか、
心からの・・・贈り物?ネガティブながら「まごころ」ってこういうことなのだろうか。
そう思って隣を見ると彼は「まごころ満点」なキムチを早弁していました。
ニホンちゃんは「キムチって”まごころ”なの?」と聞きました。カンコ君は答えました。
∠「キムチはいいニダね〜。キムチはリリンの生み出した文化の極みニダよ。」
<、`∀´> (^▽^;)
ナギサカンコニダ リリン?
(;^▽^)<「カンコ君、あたしにはカンコ君がナニを言っているのかわからないよ」
「ウリにとって謝罪と賠償は等価値なんニダよ。」><`∀´ >
と、カンコ君は粘土の船にキムチの海原を追加し「まごころスペシャル」にしていました。
ちなみに何を作るにしてもカンコ君が何か言ってきそう顔をしてたのは言うまでもありません。
ニホンちゃんはそういうのに立ち向かう勇気を形にしようと閃き、粘土を捏ね始めました。
コネコネ
(;^▽^)ノ〇 「ニホンは何を作るニダの?」><`∀´ >
ニゲチャダメダ! ナニヲネガウノ?
29 :
nnssn:2001/08/23(木) 05:07 ID:I2dfcYbY
>>27
ネタとして美味しすぎる分、執筆するにあたっては期待が高い分
プレッシャーがつよいね。
30 :
七志野:2001/08/23(木) 05:55 ID:H5vO5DXc
そういえば昨日が、日韓併合条約締結のだったんだ。
31 :
翼よ、ウリナラの空を駆けろ:2001/08/23(木) 06:12 ID:KH0./U6g
「ウリは新しいラジコン作るニダ」
今日はカンコ君はニダニダと上機嫌です。
ニホンちゃん、機嫌のいいカンコ君にほっと胸を撫で下ろします。
もちろん、気弱なニホンちゃんのこと、
カンコ君に気付かれないようにです。謝罪と賠償を要求されたらた
まったものじゃありません。
「ラジコン作るんだ、いいな〜」
さりげなくヨイショするニホンちゃん。
涙ぐましい努力です。
「いつまでもアメリーの古くさいラジコン作るのはもうしないニダ。
ウリナラの半万年の知恵と技術で最高のヒコーキ作るニダよ。どう
だニホン、すごいニダか、うらやましいニダか」
「へぇ、すごいねぇ〜カンコ君。完成するといいね」
そういうニホンちゃん、つい最近にアメリー君と共同制作したラジ
コン機のことをおくびにも出しません。
「ウリナラのラジコンは高性能ニダ。ニホンのよりカッコよくて強
いニダ。ウリナラの翼が大空に羽ばたくニダ!」
カンコ君、ニダニダ笑いが止まりません。
ニホンちゃんはあることを思い出しました。
カンコ君はラジコン用のモーターを自分で作ったことがありません。
大丈夫なのでしょうか?
「カンコ君、モーターはどうするの? やっぱりアメリー君から貰う
のがいいとおもうよ」
ニホンちゃんが親切にいうと、カンコ君はエラを真っ赤にして怒り
だしました。どうやら地雷を踏んでしまったようです。
「ウリナラのラジコンはモーターもウリナラの技術で作るニダ。ウ
リジナルニダ。アメリーなんかに頼らないニダ。ラジコンを作るた
めにニホンみたいに犬のように尻尾を振らないニダ!!」
32 :
翼よ、ウリナラの空を駆けろ:2001/08/23(木) 06:16 ID:KH0./U6g
「ウリナラのラジコンはモーターもウリナラの技術で作るニダ。ウ
リジナルニダ。アメリーなんかに頼らないニダ。ラジコンを作るた
めにニホンみたいに犬のように尻尾を振らないニダ!!」
カンコ君がわめきますがニホンちゃんも気分がよくありません。
根が技術派のニホンちゃん、機械のこととなるとちょっとだけ自信
があるのです。
ニホンちゃんは口をとがらせて言いました。
「じゃあ、どうするの?」
「聞いて驚くなニダ」
カンコ君は偉そうに言いました。
「これがウリナラのエンジンニダ!!」
懐からモーターを取り出しました。
見るからに強力そうなモーターです。太陽の光を浴びてキラキラと
輝いています。
これにはニホンちゃんもびっくりしました。
唖然としているニホンちゃんを後目に、カンコ君はニダニダと笑い
ながら去っていきました。
そのときです、カンコ君のズボンのポケットから一枚の紙が落ちま
した。その紙は風に吹かれてニホンちゃんの足下に届きます。
それには、
『田宮模型』
としっかり印刷されていました。
元ネタは…『韓国、F-16級の次期国産戦闘機を独自開発』です。
http://kaba.2ch.net/test/read.cgi?bbs=korea&key=998348043&ls=50 210話作者
33 :
七志野:2001/08/23(木) 06:37 ID:H5vO5DXc
ゴメソ
30で書きたかったのは、
昨日が、日韓併合条約締結の日だったんだ。
です。
脱字多いな漏れ
34 :
?氏:2001/08/23(木) 11:05 ID:gyHSmpWo
>>25 実は、指詰→頭丸めは自分も思いついて書こうとしたけど、その部分以外
な〜んも思いつかなかった。ちゃんと「お話」にできて流石と思いましたよ。
ここって、しっかり読むから感想書こうにも遅くなって書けないんだよね。
だから反響がないと落胆せずにまた新作をお願いしますよ。期待してます。
申し訳ありませんでした。
緊急の事情により、マシンの前にいることができなくなり、新スレを立てることができませんでした。
深く謝罪いたします。
>>35 マターリ行きましょ、漏れも寝ちゃってたし(笑
37 :
目次63:2001/08/23(木) 12:33 ID:gQboFIeI
>>11-12 第417話「墓参り3」
>>13-14
>>16 第418話「雨の日と月曜日は」
>>21-24 第419話「まごころ」
>>28 第420話「NIDA/まごころをきみに」
>>31-32 第421話「翼よ、ウリナラの空を駆けろ」
>>35 ご無事でなによりです。てっきりKCIAに(以下略)。
マターリ進行でいきましょう。
38 :
まき:2001/08/23(木) 14:03 ID:lYR1Tlho
39 :
まき:2001/08/23(木) 14:06 ID:lYR1Tlho
……って自動ではられるのか。
知りませんでした。恥。
40 :
345話作者(長久手スマソ):2001/08/23(木) 15:14 ID:.c1EAOt2
「学芸会 アルプスの少女ハイジ編」その1
夏休みも終わり、初秋の薫りがただよってきた頃、5年地球組の学級会では、秋の学芸会
の出し物をどうするかが話し合われていました。
「五年生はみんなでお芝居をやることになりました。じゃあ、まずは演目について意見の
ある人はいませんか?」
議事進行役のフラメンコ先生が促すと、一人だけすっと手を挙げた子がいました。アーリ
アちゃんです。
「どうぞ、アーリアさん。理由も言ってね。」
はい、先生。私は、ハイジがいいと思います。みんなに親しまれ愛されている話ですし、
努力して困難をはらいのけるクララの姿は教育的によろしいかと思われます。」
と、アーリアちゃんは、いつにも通り論理的に説きました。
「なるほど、それはいいわね〜。じゃあ、とりあえず、他に意見のある人?」
と聞くと、今度はカンコ君が手をあげました。
「はい、カンコ君!」
「よくぞ聞いてくれたニダ。ウリは壇君神話を提案するニダ。この物語はウリナラ半万年
の基礎を築いた偉大なるご先祖様の話ニダ。ウリは芝居を通して、ウリナラの偉大さを世
間に知らしめるニダ。ウリナラマンセー!!」
と、興奮して、またわけのわからないことを言っています。クラスのみんなはおろか、先
生まで失笑していますが、そこは最初からハネるわけにはいかないので、一応多数決をと
りました。ホントはカンコ君につきあっていちいち多数決をとるなんて、どーしよーもな
い時間の無駄なのですが、どんなバカでも差別をしないというのが学校教育の基本です。
41 :
345話作者(長久手スマソ):2001/08/23(木) 15:16 ID:.c1EAOt2
「学芸会 アルプスの少女ハイジ編」その2
さてさて、多数決の結果、当然のごとく、絶対多数対1票で、演目はハイジに決定しました。
「こ、これはニホンの陰謀ニダ。ニホンは謝罪と賠償を・・・。」
とカンコ君がいいかけたところで、アーリアちゃんの凍の視線が飛んできました。
「おまえは、みんなの意見にさからってでも、やりたいのか?」
カンコ君の背中に一筋の冷たい汗が走りました。
「わ、わかったニダよ。」
「さ、さーさー、次は配役を決めましょうね〜」
と、先生はクラスの緊張をほぐすように、わざとおちゃらけた調子で言いました。
「先生。」
「なんです、アーリアさん?」
「配役は・・・私に任せてくれませんか。」
アーリアちゃんは静かに、しかし並々ならぬ熱情を持って言いました。いつもはクールで
我を通さないアーリアちゃんの意外な言葉に、先生は最初面食らってしまいましたが、そ
こは思慮深いアーリアちゃんのこと。なにか考えがあってのことだろうと思い、認めよう
と思いました。他の生徒たちも異存はないようです。
「ありがとう、みんな。」
普段はお礼などめったに言わないアーリアちゃんの言葉に、みんなはまたまた面食らいま
したが、逆に並々ならぬアーリアちゃんの決意を感じ取り、クラスの心は一つにまとまろ
うとするのでした。
42 :
345話作者(長久手スマソ):2001/08/23(木) 15:17 ID:.c1EAOt2
「学芸会 アルプスの少女ハイジ編」 その3
「先生、わがままついでに言わせてもらいたいことがあります。」
「なんですか、アーリアさん?」
「実は・・・もう配役は決めているんですけど、発表してもいいでしょうか?」
「ええ、いいけど、みんなもいいわね?」
今度は他の生徒たちも驚きません。いつも周到な準備をもって行動するアーリアちゃん
のことです。みんなは、いつもながらの手際の良さに舌を巻きつつも、終始アーリアち
ゃんのペースに引き込まれてゆくのでした。
さて、配役です。
まず、主役のハイジ(アーデルハイド)には、タイワンちゃんが選ばれました。明るく
元気なタイワンちゃんが、ハイジのイメージにぴったりということもありましたが、あ
るいは、大人の都合であっちへやられ、こっちへやられたハイジの負の部分とタイワン
家のたどった歴史とがアーリアちゃんの心の中でオーバーラップしたのかもしれません。
次に選ばれたのがペーター役のアメリー君でした。時々見せるアメリーくんの素朴さや
誰かをかばう時の男らしさ、ちょっとワガママな所などが選考理由です。つづいてアル
ム山のおじいさんの役にはアーリアちゃんの兄ゲルマンスキー君が選ばれました。若い
頃の放蕩生活のために家をつぶし、逃げるように故郷を離れ、軍隊生活などを経てなん
とか立ち直り、家族をつくって故郷でそれなりに幸せな生活をするも、壮年をすぎ、息
子夫婦を失ったため偏屈になってしまった男。自分の愚かさと人間の無力さを思い知ら
されてきた孤高の老人。子供が演じるには、あまりにも難しい役です。でも、ゲルマン
スキー兄さんなら、さまざまな苦難を乗り越えてきたお兄さまにならできる。そんな確
信がアーリアちゃんにはありました。
43 :
345話作者(長久手スマソ):2001/08/23(木) 15:20 ID:.c1EAOt2
「学芸会 アルプスの少女ハイジ編」 その4
さて、次に選ばれたのが、フロイライン・ロッテンマイアー役のアサヒちゃんです。
いつだって自分が一番正しいと思いこみ、他人に自分の考えを強要するところなどが、
アサヒちゃんそのまんまだったからなのですが、嫌われ者のロッテンマイアーさんの役
なんて、さしものアサヒちゃんでも拒否するだろうと思いきや、アサヒちゃん不気味な
笑顔を見せています。実は、普段なにかとニホンちゃんをかばい、つっかかってくるタ
イワンちゃんを、舞台の上とはいえ公然といじめることができるのですから、内心大喜
びなのでした。アサヒちゃん、どこまでも根性が腐っています。
そんなこんなで、次々と配役が決められていきました。クララのパパ、ヘル・ゼーゼマン
にはロシアノビッチくん。ゼーゼマン家のやさしい執事セバスチャンにはイン堂くん。つ
っけんどんな上女中チネッテにはベトナちゃん。御者ヨハンにはリューくん。ペーターの
お母さんブリギッタにはラスカちゃんと言った具合です。ですが、主役の一人であるクラ
ラ・ゼーゼマン役には誰がなるのか、アーリアちゃんはなかなか言ってはくれません。そ
のため、我こそはクララ役と自負する二人の生徒が今か今かと待ちこがれていました。そ
の二人とは、もちろん、容姿がクララそっくりのエリザベスちゃんとフランソワーズちゃ
んです。透き通った白い肌に、美しいブロンド。そして見つめられれば誰でも恋してしま
いそうな碧い眼。なにより、そのお嬢様然とした格好は、クララそのものです。二人はラ
イバル心むきだしてにらみ合っていました。また、クラスじゅうの誰もが、クララ役は、
この二人のうちのどちらかだろうと思っていました。ところが・・・。
44 :
345話作者(長久手スマソ):2001/08/23(木) 15:23 ID:.c1EAOt2
「学芸会 アルプスの少女ハイジ編」 その5
「クララ・ゼーゼーマン役は、ニホンにやってもらう。」
アーリアちゃんの意外な言葉に、全員の視線がニホンちゃんに注がれます。当のニホンち
ゃんはというと、いつもの天然ボケか、自分の名前がよばれたことすら気がついていない
ようで、みんなが何故自分に注目しているのかわからないようでした。エリザベスちゃん
とフランソワーズちゃんのあっけにとられたような顔をよそに。
アーリアちゃんは、そんなみんなの態度を歯牙にもかけないように、次々と配役を発表し
ていきました。
盲目で寂しいペーターのお婆さん役にエリザベスちゃん。優しく賢く陽気なクララのおば
あさまフラウ・ゼーゼマン役にフランソワーズちゃん。そして、ナレーションはフラメン
コ先生に頼むことにしました。おっと、忘れてはいけません。ハイジを連れ回したデーテ
おばさん役には、アーリアちゃん自らが就くことにしました。と、いうのは、デーテおば
さんは、舞台の一番はじめで台詞の第一声を発するスターターだからなのです。
こんなところにも、アーリアちゃんの舞台に対する意気込みが感じられるのでした。
こうして、みんながあっという間に手際よく配役が決められました。が、もちろん、こ
の配役に反発する者もいました。それは、カンコ君にチューゴ君、キッチョムを加えた
問題児三人組でした。
「ウリたちの役がないニダよ。ニホンのくせにいい役をもらって、ウリ達に役がないな
んて、これは絶対に陰謀ニダ〜ウリたちにも大役をやらしるニダ〜」
カンコ君は、言っているないようはともかく、珍しく勇気をふりしぼってアーリアちゃ
んに抗議をしました。
「ふっ、心配するな。おまえ達にもいい役を用意している。楽しみにするが良いさ。」
とアーリアちゃんは落ち着き払って言いました。その言葉を聞いてカンコ君は、急に機嫌
が良くなり、
「本当ニダか?嬉しいニダ〜たーのしみニダ〜」
とニコニコしてしまいました。本当に単純バカです。大きい声ではいえませんが、カンコ
君、実は前頭葉の神経細胞が普通の人の6分の1しかないんです。ですが、カンコくんよ
りは、まっとうな神経細胞を保持するチューゴ君とキッチョムの二人は、いやーな予感が
していました。
45 :
345話作者(長久手スマソ):2001/08/23(木) 15:25 ID:.c1EAOt2
「学芸会 アルプスの少女ハイジ編」 その6
配役も決まり、台詞あわせも順調にすすんでいきました。そして、いよいよ実際に衣装を
つけての通し稽古の日がやってきました。
アーリアちゃんは早急にデーテに扮装すると、ニホンちゃんの衣装を手伝います。
質素でいながらも品のよい青いドレスを着せてあげていると、不意にニホンちゃんが質問
をしてきました。
「ねえ、アーリアちゃん。私、どうしてクララなのかなあ?私よりも、エリザベスちゃん
か、フランソワーズちゃんの方が似合うと思うんだけど・・・。」
ニホンちゃんは、控えめな性格のためか、なんだか申し訳なさそうに聞きます。
「心配するな。私は、お前にクララをやって欲しくて・・・やって欲しくて、ハイジを提
案したんだからな。」
「え?」
「たしかに、外見だけで見れば、エリザベスかフランソワーズこそクララだろう。だが、
性格はお前こそクララそのものだ。」
たしかに、可憐で、内気で、それでいて時折見せる芯の強いところなどはクララそのもの
でした。着替えが終わると、アーリアちゃんは、ニホンちゃんを鏡の前に座らせ、黒く美
しいおぐしをとき、大きな青いおリボンを結んであけました。
「似合う・・・かな?」
ニホンちゃんは立ち上がってアーリアちゃんの方を向くと、恥ずかしいのか、少し頬を紅
いに染めました。その姿はなんとも言えぬほどかわいらしいものでした。クラスじゅうの
男の子がニホンちゃんに恋し、クララを抱き上げたり負ぶったりするシーンのあるアメリー
くんやゲルマンスキーくんをうらやましがったほどです。いや、男の子だけではありませ
ん。女の子もまた、ニホンちゃんの美しい変身ぶりに敗北感を味わってしまうのでした。
ただひとり、アーリアちゃんだけは、男の子達とおなじように、ぽーっとしてニホンちゃ
んの前にたちつくしてしまいました。
46 :
345話作者(長久手スマソ):2001/08/23(木) 15:26 ID:.c1EAOt2
「学芸会 アルプスの少女ハイジ編」 その7
「ねえ、アーリアちゃん?」
「え、あ、ああ、似合うよ。あとは車椅子に乗れば完璧だ。」
アーリアちゃんは予想以上にニホンちゃんがかわいかったことで、思わず惚けてしまった
のでした。
そんな二人の様子を見て、エリザベスちゃんとフランソワーズちゃんは、
「ニホンちゃんには負けるわねえ。」
「今回だけは、譲ってさしあげますわ。おーっほっほっほっほ」
と思い思いに言い合いましたが、お互いの顔を見て、互いに吹き出してしまいました。
「なにが、おーっほっほっほよ、フランソワーズったら、なにその顔!!」
「エリザベスだって、お高く止まっちゃってる場合じゃないわよ!」
見ると、互いにお婆さん役が可笑しくてたまりませんでした。しわだらけの顔は二人の
ファンにはとても見せられたものではありませんが、妙にサマになって、ユーモアラス
です。二人は互いを笑いながらもいつになく和んだ気分になるのでした。
しかし、このような良い情景をニダニダいいながらぶち壊したバカがいました。
例によってカンコ君でした。
「ニダーニダー、アーリアちゃん、聞きたいことがあるニダよー」
「なんだ、カンコ」
かわいいニホンちゃんへの恍惚感をぶち壊されたアーリアちゃんは、ホントはバカンコ君を殴り
たかったのですが、そこは冷静に対処します。
「ウリの台詞がないニダyo!ウリたち台詞覚えなくて大丈夫ニダか?」
「お前達の台詞は・・・無い。だが、安心しろ、最も目立つ役だ。」
「そーニダか。それを聞いて安心したニダよ。」
聞き終わるとカンコ君はニダニダ言いながら、またぞろどこかへと消えていってしまいました。
47 :
345話作者(長久手スマソ):2001/08/23(木) 15:28 ID:.c1EAOt2
「学芸会 アルプスの少女ハイジ編」 その8
さて、いよいよ学芸会の当日がやってきました。体育館の舞台の上では、みんな、それぞれの衣装
を着てドキドキしています。父兄や町の人たちが大勢つめかけていたため緊張していました。
「次は、五年地球組。演目は『アルプスの山の娘』です。」
フラメンコ先生の艶っぽい声で紹介されると、幕が開き、一斉に拍手が起こりました。
真っ暗な舞台に一カ所だけスポットライトがあたります。そこにはハイジに扮したタイワンちゃん
と、デーテことアーリアちゃんがいました。
「ハイジ、ハイジ、さあ、はやく、ショールをつけて・・・出かけるわよ!」
「どこへ出かけるの?」
「アルムの山よ。さあ、急いで!!」
どうやら、お芝居は順調に滑り出したようです。アーリアちゃんは、本当にこれが普段おとなしい
子かと思わせるほど勝ち気なデーテを演じます。もちろん、タイワンちゃんやアメリーくんやゲル
マンスキーくんも熱演しましたが、中でもアサヒちゃんのロッテンマイアーさんは群を抜いてすば
らしい演技をみせました。いやいや、実はこれ、演技ではなく、本気でタイワンちゃんやイン堂く
ん、それにニホンちゃんに対してイジワルをしていたのですが、観客から見ればわかりません。
「アーデルハイド、アーデルハイド!!まったくなんて無礼な子でしょう!」
という声にすごみがあります。本当のロッッテンマイアーさんは彼女なりにゼーゼマン家のことを
考えていた人なのですが、アサヒちゃんはそんなことおかまいなしです。
お芝居はどんどんと進み、観客ものめりこまれていきます。そして、ニホンちゃん演ずるクララの
必死で足を動かそうとする姿に涙しない観客は一人もいませんでした。可憐で、実は努力家のニホ
ンちゃんの必死な姿は演技なしでも十分に美しい感動を人々に与えたのでした。
48 :
345話作者(長久手スマソ):2001/08/23(木) 15:29 ID:.c1EAOt2
「学芸会 アルプスの少女ハイジ編」 その9
お芝居が終わり、登場人物紹介です。紹介するフラメンコ先生の声も弾んでいます。
「ハイジ・・・タイワンちゃん。ペーター・・・アメリーくん。アルム山のおじいさん・・・ゲル
マンスキーくん・・・」
と紹介されていくたびに、出演者たちにおしみない拍手が送られます。そして、
「クララ・・・ニホンちゃん」
と紹介された時にはひときわ盛大な拍手が送られました。また、
「ロッテンマイヤー・・・アサヒちゃん」
と紹介された時には、ニホンちゃんに対しての時と同じぐらいの拍手が鳴り響きました。
イジワルをしてただけなのに、ほめられたアサヒちゃんは、なんだか複雑な気持ちになりまし
たが、そこはアサヒちゃん。素直な気持ちは表に出さずに、めがねを直し、すましています。
そうして、いよいよ、
「デーテ、脚本、演出・・・アーリアちゃん」
という紹介があった時、観客は総立ちになり、長く、長く拍手をおくりつづけました。
最後に、
「そしてナレーションは、わたくし、担任のフラメンコでお送りしました。」
と言ったときには一部の男性客が異常に盛り上がっていました。
49 :
345話作者(長久手スマソ):2001/08/23(木) 15:31 ID:.c1EAOt2
「学芸会 アルプスの少女ハイジ編」 その10
そんなこんなでお芝居は大成功。アーリアちゃんやその他の出演者たちは万雷の拍手の前に表情
も晴れ晴れとしています。そんな彼らに、後ろから羨望のまなざしをむける者たちがいました。
いつもの問題児三人組です。
「結局ウリたち、名前すら呼ばれなかったニダ〜ちょっとも大役じゃなかったニダ。これは
ニッテイの謀略ニダ。ニホンには後で謝罪と賠償を・・・」
と言いかけた声をチューゴ君がさえぎります。
「お前、ホントに名前を呼んでほしかったか?」
恥辱と怒りでふるえた拳を握りしめ、チューゴくんはカンコ君をにらみつけます。
と、いうのは、彼らはアルムの山のモミの木の役だったからです。茶色の全身タイツを着て、緑
の葉をまとっている姿はマヌケそのものでした。あまりにもマヌケだったので、出演者紹介をし
なかったのは、フラメンコ先生のやさしさだったのです。
「おのれアーリアめ、いつか復讐してやる!!」
名誉を一身にあびるアーリアちゃんの背後では、新たなる紛争の火種が渦巻いているのでした。
つづく?
お疲れ様!大作でしたね!うまいなぁ。
おー、ひさびさの大作、堪能いたしました。
52 :
345話作者(長久手スマソ):2001/08/23(木) 15:36 ID:.c1EAOt2
最近アルプスの少女ハイジを見て、クララに萌えた〜ので、
ついあげてしまいました。ダラダラしててスマソ〜
53 :
:2001/08/23(木) 15:39 ID:fFpJDZPM
最近発表された対韓国三原則はご存知ですか?
1 行かない
韓国へは毎年200万人もの日本人が行って4000億円もの
お金を落としています。彼らはどんなことしてもニコニコ顔で
旅行しに来る日本人を間抜けと思い、馬鹿にしています。
韓国へ行くなら、北海道や沖縄、もしくは台湾に行きましょう。
2 買わない
LG、サムソン等の家電が入ってきてますが、安物買いの銭失い
はやめましょう。被害報告が多数入ってます。
また、日本製品でもメイドインコリアはやめましょう。
食品も、輸入キムチから寄生虫が発見されています。早く死にたいですか?
最近ではダイエーが韓国ビールを大々的に宣伝してるので注意です。
3 関わらない
触らぬ神に祟りなしということわざがあります。 関わらなければ嫌な思いすることもあnba。
韓国は放置が一番です。贖罪意識で仲良くしようなんて思わないことです。
54 :
:2001/08/23(木) 16:00 ID:1TNfFcb6
55 :
:2001/08/23(木) 16:02 ID:SxLMM2Ns
ポスター1
シューキュー大会まで後少し今日はニホンちゃんとカンコ君が
みんなに宣伝するためポスターを作ることにしていました。
「ねえカンコ君。デザインどうするの?私思うんだけどシューキューするときって机二つ並べてその上でするじゃない、その形を使ってポスター描くことにしない?」
「良いこと思いついたニダ。机を並べた形がいいニダ。長方形の中に線を入れた形を使うニダ。さすがウリは目の付け所が違うニダ。」
「え!それ今わたしが言ったのと同じ。」
「また言いがかりをつけるニダかニホンは。ウリの方がどう見ても先に考えてたニダ。5千年前から考えてたニダニダ。謝るニダ。」
「もうそれで良いよ。分かったから早くやってしまおうよ。」
「分かれば良いニダ。さあ作るニダ。ポスター作るニダ。これでウリも有名人ニダ」
56 :
:2001/08/23(木) 16:02 ID:SxLMM2Ns
ポスター2
「できた!!。結構良い感じ。上手くできて良かったあ。ねえカンコ君これで良いよね」
「どれどれニダ。うんニホンにしてはなかなか良くできて こ、これは!!!ニホンおまえ自分だけ目立とうとおもって日ノ本の日の字を入れただろ」
「そんな変なことしないよう。どこのこと?」
「うそついても無駄ニダここにはっきりと日の漢字が入ってるニダ!!!あの字は大嫌いニダ。気分が悪いニダ。あの字を考えたやつのセンスを疑うニダ」
「カンコ君。それは机が並んだ形じゃない。みんなの呼ぶシュ−キューフィールドの形だよ。それにそんな物入れる必要無いし、それに気づけるのチュ−ゴ君ぐらいだよ」
「シュ−キューフィールドの形?そんなことはナイニダ。絶対これは意図的ニダ。すぐにポスターを描きかえるか苗字をほかの字に変えるニダ。さもないと謝罪と補償ニダ」
「そんな無茶苦茶だよ。どっちか変えろって、仕方がないなあ。ちょっと斜めにしてと。これで良い?」
「これなら良いニダ。ウリが最初考えてたように出来てるニダ。やっぱりウリは天才ニダ。あ、いつまで居るニダ?もう帰って良いニダよ。もうニホンに用はナイニダ」
「あ、うん、帰るよ。じゃあね」
「良い出来ニダ。これでウリの家も有名になって、町内一金持ちになるのは近いニダね」
ピンポーン、ピンポーン、
「誰かニダ?。ウリの妄想タイムを邪魔するのは誰ニダ?」
「俺だよ。なんか俺の先祖が作った字に文句があるらしいな。ニホンちゃんから聞いたよ。文句が有るなら俺の前で言ってみろよカンコ」
「なぜここに、アイゴー。許してくれニダ助けてくれニダ。ウリは悪くないニダ。ああ勝手に上がらないでくれニダ。奥に連れてかないでくれニダ。誰か助けてくれニダ。許してチューゴ君。」
チューゴ君を落ちのためだけに出してしまったなあ。いろいろおまけもついてしまったし
57 :
かかっ:2001/08/23(木) 16:05 ID:WnQMRfLo
ドイツ語のセンセーが知人のドイツ人に「ハイジはドイツ製だ、
ヤーパンにあそこまでアルプスを表現できるわけが無い」
って言われたっていってた。事実を知ってびっくりしたらしい。
アメリー君が演出すると、「ペーター」は、英語発音で
強引に「ピーター」と読ませて作るから、とも逝ってたなあ。
58 :
?氏:2001/08/23(木) 16:07 ID:DO6naV46
59 :
:2001/08/23(木) 17:06 ID:1TNfFcb6
マターリと秋に向かいつつありますね。夏のネタをやり残している
かたはお早めにどうぞ。
前スレで怪談ネタをやったのも、今のうちに、って感じでした。
60 :
:2001/08/23(木) 19:59 ID:1TNfFcb6
復帰した?
「世界観1」
ある日の休み時間のことです、教室でおしゃべりをしていたニホンちゃん達ですが。
突然、大きな音がして、教室が激しくゆれ出しました。
「あ?あれ?きゃぁぁ〜」
「うわ?おおお?な、なんだ?」
「ニ?ニダ?謝罪しる〜〜〜」
ゆれはしばらく続きましたが、やがておさまりました。
「な、なんだったんだ?今のは、ただの地震じゃないぞ。」
「見ろ、窓の外が真っ暗だ...くっ、どうしたんだ、窓が開かない、くっ...
だめだ、びくともしない」
「ちょっと、教室の入り口の戸も開かないわよ、一体どうして?」
「どういうことなんだ?一体なにがおきたんだ?」
「・・・・・・鯖が・・・飛んだんだ」
虚空を見つめているような、うつろな目つきでイン堂君がつぶやきました。
「世界観2」
「どういうことなんだ?イン堂君、鯖が飛ぶって?」
「うん、うちに伝わっている古い言い伝えなんだけど...」
イン堂君が話しだしました。
「この世界の土台には巨大な鯖がいるんだ、そしてその背中には、3頭の大きな象が
いて、その象が僕たちのすんでいるこの地上をささえているんだ」
「そして、その鯖が空を飛ぶとき、この世界が終わるのだと...そういう言い伝えがある」
「ばかな、そんな言い伝え、まさか信じているんじゃないだろう?」
「ああ、もちろん、地球が球体だっていうことを疑ったりはしていないよ。これはただの言い
伝えだから」
「しかし、おれたちはどうなるんだ?これから...」
「う〜ん、とりあえず『ハングル板自治スレッド避難所』でもやってみようよ」
ニホンちゃんの提案にみんなうなづきました。
「世界観3」
「しかし、なんだな、あの〜、なんだ、そうそう、『騙り』ってやつは良くないよな」
「あ〜、なんていうか、『放置』しときゃいいんだよ」
「あの〜、あたし、あそこのサーバだとスレッド立てられないんだけど...(泣」
「そうそう、そういや『削除依頼』って出したことあるやついる?」
「AAコピペもさ、うまいタイミングで出してくれると、けっこう笑えるよな」
「あら、わたくし、ニダーのコピペ、ちょっとかわいいし気に入ってますのよ」
「おー、おれは反省汁おじさんのAAが好きだな」
「だから!!!一番性悪なのはブラクラはるやつなんだよ」
「おちつけ、踏んだのか?」
なんだか案外マッタリやっていっているようです。
早く鯖が帰ってくるといいですね。
避難所に行っている間、このネタでやってくれと言われたので
やってみましたが、どうでしょう?
ちょっと落ちすぎ、ageとく
66 :
aaa:2001/08/23(木) 22:17 ID:rapZ6H0.
ちょっと落ちすぎ、ageとく
67 :
JY9:2001/08/23(木) 23:35 ID:g/d7YudE
「カサがない」
スーパーマーケットにアメリー君がいます。
なんだか、今日はこそこそして挙動不審です。
なんとアメリー君は今、人を尾行しているのです。
いつも法と正義の番人を自称する、アメリー君らしからぬ行動です。
遠くから彼の見つめるそのあいては!?
なんとニホンちゃんです。
しかも隣には、ブロンドで背が高く黒い服装の子がいて、
2人はとても楽しそうにお買い物です。
日ごろから何かとニホンちゃんをにくからず思っているアメリー君、
嫉妬と動揺で正気ではありません。
「ぶっとばしにいくのは簡単だが、逆にニホンちゃんに嫌われるかもしれないし・・・。」
保身のために、一生懸命考えるアメリー君。
そこで出た答えは、
「そうだ!」
おもむろに携帯をかけ始めました。
68 :
JY9:2001/08/23(木) 23:35 ID:g/d7YudE
・・・10分後・・・
ご存知、カンコ君の登場です。
アメリー「〜かくかくしかじか〜」
冷静に見ればこの2人、目が血走っていて正気の沙汰ではありません。
そうしているうちに2人は買い物をおえて出て行きます。
2人はなんと、ひとつ傘の下です。
2人はぶちきれました!
楽しそうな2人と、きれている2人は郊外にきます。
郊外は、まだ土が多く水たまりも多いところです。
アメリー「カンコ!あいつに泥水をかけるんだ!」
カンコ「わかったニダ!」
バッシャー!
するとそこには!!!
真っ赤な顔をしたアーリアちゃんがいました。
実はニホンちゃんの隣にいたのは、髪を短く切った彼女だったのです
「なにをする!」
カンコ君はグーパンチをくらい、
アメリー君は、クリーニング代を払わせられることになりました。
69 :
JY9:2001/08/23(木) 23:37 ID:g/d7YudE
後日。
人づてにこのことを聞いたタイワンちゃん。
それからというもの、タイワンちゃんのマン・ツー・マンディフェンスが
厳しくなったということです。
ニホンちゃん「???なに〜???」
あいかわらず鈍感です。
おわり
解説?
ニホンちゃんが傘を持っていなかったのは、
おそらくカンコ君にパクられたからです。
70 :
七誌:2001/08/24(金) 00:40 ID:68FDoKUA
age
71 :
k*k:2001/08/24(金) 00:59 ID:seLnR34I
マ・クベ大佐も
『あれは・・・いいものだ!!』
、と絶賛すると思われるくらいいいものでした。
72 :
名無しさん:2001/08/24(金) 01:22 ID:ojyaw4YQ
別スレにネタとして書き込んだ「ハングクちゃん」ですが、新ネタと同時にこちらに
転載させていただきます。
「韓国人によるニホンちゃんのパクリ」という設定です。裏「ニホンちゃん」として、
大らかに楽しんでくださると嬉しいです。というか、かなりイヤな内容なので覚悟のこと。
「ハングクちゃん 正しい歴史を教育よっ(はぁと) の巻」
ハングクちゃん……超美少女。成績優秀スポーツ万能、積極的な性格で地球町のアイドル。
ニホンくん…………嫌われ者の成金。昔のことをよく忘れる。ハングクちゃんに憧れている。
夏の昼下がり、ハングクちゃんはニホンくんを訪ねました。また昔のことを忘れたので教えに来てあげたのです。
ニホンくんはハングクちゃんを見るなり、せかせかとまくしたてました。
「従軍慰安婦なんていなかったデス。ニホンは良いこともしたデス。教科書を歪曲してこのことを
子供たちに教えるデス!」
ハングクちゃんは悲しくなりました。ニホンが悪の権化であるなど当たり前のことではありませんか。
しかし姉として、ニホンくんを正道に導かなければなりません。
「ニホンくん、歴史歪曲はいけないわ。チューゴ先生やアジア町のみんなもあなたを非難してる。
それに私も……そんなことを言われたら、あなたの漫画やCDを買えないわ」
目に涙を溜めたハングクちゃんにニホンくんは土下座しました。
「ゴメンナシャ〜イ! 妄言を償うため謝罪と賠償をするデス!」
「ううん、いいのそんなこと。でも……どうしてもというなら……」
「どうしても貰って欲しいデス! ボクにはハングク様しか友達がいないのデス!」
「さあ、立って」
手を貸して、ニホンくんを立たせてあげました。
辺りはいつのまにか燃え立つような夕日に照らされています。
「ほら……あの夕日はニホンに殺されたアジアの人民の血、嘆きの血涙の色なのよ。
あなたはこの夕日を忘れてはいけないわ。未来永劫、永遠に……あなたの教科書は私の検閲を受けるの。
それこそあなたがアジア町に受け入れられる唯一の道なんだわ」
「ゴメンナシャイ、ゴメンナシャイ……」
ニホンくんのエラの張った顔は悔恨の涙でくしゃくしゃになっています。
赤こそウリナラの色、情熱の色です。
キムチ色に照らされながら、ニホンくんは永遠の従属を誓うのでした。
fin(飾り文字で)
「ハングクちゃん 熱演! ナヌムおばさんの巻」
泣き女の伝統を今日につたえる号泣が蒼い空に吸いこまれていきました。
「性奴隷にされたニダ〜、ソフトクリームがたべられないニダ〜、殺してくれニダ〜!」
ナヌムおばさんの毎朝の健康法です。
こうして一日一回はニホン家の前で叫ばなければ、ご飯をおいしくたべられないのです。ハングクちゃんにおぶわれて通うのが日課です。
「ウギャ〜〜〜ン!!」
クライマックスです。
死にかけたゴキブリのようにひっくり返り、手足をバタバタさせます。ああ、それにしても、なんと胸を打つパフォーマンスなのでしょうか。
すべては同情を乞うことに捧げられています。人たるものすべては、この哀れな被害者を前に落涙すべきでありましょう。ハングクちゃんもおもわず涙ぐみました。
「ゴメンナシャ〜イ!」
正しい歴史観に目覚めたニホンくんが飛び出してきました。道路に何度も額を打ちつけます。
「ボクの祖父は鬼畜デス、糾弾するデス! ニホン家なんかに生まれたことを恥ずかしく思うデ〜ス! ウワーーン!」
ニホンくんも号泣しました。嗚咽しながら、
「謝罪と賠償を……」
と言いかけたその時、
「待って!」
澄んだ声がしました。
「ウヨ……」
ニホンくんがつぶやくと、日本刀を背負った黒髪の少女が出てきました。
「従軍慰安婦へのニホン家の関与については、まだ証明されていないわ。そもそも
両家の賠償関係はとっくに解決済みよ。糾弾するならハングク家を……むぐぐっ!」
背後に回ったニホンくんが口を塞ぎます。素早く抱えあげて物置に放り込むと、外から突っかい棒をかけてしまいました。
「いやあ〜〜ん、お兄ちゃん出してっ! 暗いよ狭いよ怖いよ〜〜〜!!」
ウヨちゃんは閉所・暗所恐怖症なのです(子供だから)。
「ゴメンナシャ〜イ! 妹は極右なのデス! 代わってお詫びするデス!」
ニホンくんは目にも止まらぬ速度で土下座を繰り返しました。額が割れて顔面は血
みどろです。
「ああ、なんという事。この国際化の時代に……このような時代錯誤の極右が存在するなんて……」
あまりの悲しみにハングクちゃんは失神しました。
「ハングク様!」
間一髪、ニホンくんが抱きとめます。
「起きてくださいデス! 妹は反省が足りないのデス! じっくり言いきかせて改心させるデス!」
ハングクちゃん、目を覚ましません。豊かな黒髪が垂れています。
「もちろん今回の謝罪と賠償もするデス!」
「――本当に?」
薄目が開きました。
「本当デス! 百億兆万円払うデ〜ス!」
「ありがとう。あなたは本当に、良心的ニホン人だわ。お礼といってはなんだけど……」
CYU!
桜貝のような唇がニホンくんの頬におしつけられました。
「……………………!」
「じゃあね!」
軽やかに身を翻して、ハングクちゃんは去っていきました。
「………………」
ニホンくんはひとり立ちつくしました。頬に手をあてると、ハングクちゃんに触れられた部分が熱をもっているような気がします。
「……ハングク様……」
陶然と呟くと、ほのかに漂うキムチと無窮花の残り香を愛おしそうに吸い込みました。
あたりはニホンくんの流血で血の海です。
またもキムチ色に染まりながら、至福の瞬間を反芻するニホンくんなのでした。
「死ぬまでやってろ」
一部始終を聞いていたウヨちゃんは苦虫をダース単位で噛み潰していました。
fin
77 :
名無し:2001/08/24(金) 02:00 ID:FzpQ0jzE
>>75-76
完全にスレ違いと思われ。
以前、スレに則っていたが、
左寄りだったために総スカン喰らって
結局未だにHPにすら収録されなかったことがある。
78 :
77:2001/08/24(金) 02:04 ID:FzpQ0jzE
79 :
sage:2001/08/24(金) 02:05 ID:Zem5wnmo
……っていうか、前のスレッドに載せたネタ再掲するのやめてくれ。
ただでさえ容量不足なんだから。
80 :
77:2001/08/24(金) 02:19 ID:FzpQ0jzE
>>73-76
問題作ですね、そろそろ寝たいのに...(泣
でも、以前、却下進行されたものとはちょっと違うように思います。
もちろん再録でもないし。
二次創作は却下されてますが、裏ニホンちゃんがどういう位置に
くるのか判断できません。
ご、ごめん、漏れ、寝ます。
82 :
名無し:2001/08/24(金) 03:41 ID:qQ2480Ao
正直言ってちょっと面白かった(w
こういう一回転した笑いがングル板の真骨頂だと思うんだけど。
でもニホンちゃんスレのマターリには思いっきりそぐわないんでここではやめて欲しい。
ああでも二次創作やると本スレの質が悪くなりそうな…どうだろう。
83 :
:2001/08/24(金) 03:45 ID:8CWcTsII
スレ違いって言えばそうかもしれないけど、目くじら立てるほどのことかねぇ。
韓国人がニホンちゃんを作ったら、っていう仮定で作ったネタじゃん。
えーと、もう、寝ぼけてるから断言する。
>>73-76は却下しない。
fさんが収録するかしないかは、おまかせします。
ただし、収録するなら、いままでの流れとは別の枠として
収録すると、裏三国志みたいでカッコイイかも。
もう寝ます、明日は会社いかなきゃ。
85 :
sage:2001/08/24(金) 04:00 ID:Zem5wnmo
>>80 あ、前スレじゃなかったのか。なら無問題と思われ。申し訳ない。
このくらいのユーモアを受け流せないようでは、日本人も隣国の誰か
さんを笑えないからなあ。
ただ、スレッドの主旨には合わない、というご指摘もその通りでしょう。
86 :
:2001/08/24(金) 04:15 ID:sXMChcYM
顔文字を利用した作者さんの作品が面白い。
前スレのサッカーのやつとか。
しかしこのスレに来ると韓国への憎悪が妙に和らぐな。
カンコ君の書き方が素晴らしい。
87 :
英雄にあこがれて1:2001/08/24(金) 04:49 ID:LeLP87d.
いろいろ話題の尽きない地球組ですが、今日は尊敬するご先祖の話になりました。
最初にアメリー君が、
「僕の尊敬しているのは、リンカーンさんだ。リンカーンさんは使用人のクローイ君
一家を我が家の一員として認めたのさ。」
まだまだアメリー家のクローイ君に対する問題はありますが、リンカーンさんの理念と
名演説は今なお、色褪せることなく高い評価をうけています。
次にロシアノビッチ君がウオツカをあおりながら、
「オレの先祖で尊敬でくるのは・・・そうだな・・・ピョートル大帝かな・・・
我がロシアノビッチ家をユーロ町の名家の仲間入りをさせたんだ・・・
しかし、今はこんなありさまさ・・・・」
グチをこぼすようにつぶやくとフラフラと去っていきました。
次にフランソワーズちゃんが、
「わたくしの尊敬する英雄はもちろんジャンヌ・ダルク様ですわ。エリザベス家との
百年にわたるケンカを終わらした、伝説の聖少女ですわ。」
フランソワーズちゃん、話しながら悦に入っています。
エリザベスちゃんは、フンッと面白くなさそうな顔をしながら、
「我が家の英雄はネルソン様ですわ。世界最強の海軍を率いて、侵略者ナポレオンを
2度も打ち破った大提督ですわ。」
今度はフランソワーズちゃんが面白くなさそうな顔をしています。
「ナポレオン様はフランス帝国をつくった英雄ですわ・・・」
火花を散らすフランソワーズちゃんとエリザベスちゃん、
かなりギスギスとした雰囲気になってきました。
88 :
英雄にあこがれて2:2001/08/24(金) 04:49 ID:LeLP87d.
「まぁ、家同士のケンカは、双方的にみれば、侵略者にもなるし、英雄にもなりえるの
だから、落ち着いて・・・よし、これからは、家同士のケンカ話はナシにしよう!」
クラス番長のアメリー君がしきりました。アメリー君も内心は、
(エリザベスちゃんがワシントンさんの事をふってくれば、ケンカに
なっていただろうな・・・)
と思っていましたが・・・・
ひとまず場が落ち着いたので、チューゴ君が話し始めました。
「家の中の事ならいいんだろう・・・昔チューゴ家が、魏、呉、蜀の3つに分かれていた
時代、蜀のリュービに仕え、名軍師として名を残すコーメイをオレは尊敬する。
オレもコーメイのようにならなけりゃと思っているんだ。」
さすがクールな策士のチューゴ君。おそらく心の中では、常にタイワンちゃんを手中に
入れる為の策を練っていることでしょう。
89 :
英雄にあこがれて3:2001/08/24(金) 04:50 ID:LeLP87d.
ニホンちゃんの番になってきました。
「家同士のケンカの話はナシだよね・・・そうねぇ、わたしのご先祖様に、己を磨き、
刀のみで、天下無双をめざした、伝説の剣豪、ムサシ様なんか尊敬するわ。ムサシ様は
心を鍛えながら、剣の道を歩んだわ。わたしの家は技のみじゃなく、心を鍛えることも
重点においているの。それは後の武士道にも共通することだとおもうわ。」
ニホンちゃん、ちょっと興奮気味に話しています。
どうやらニホンちゃんは ”漢”が好みのようです。
「なーにがムサシニダ!!ニホン家の剣はすべて、ウリナラのコムドが起源ニダ!!」
カンコ君がやっぱり口を挟んできました。ニホンちゃんは深いため息をつきました。
90 :
英雄にあこがれて4:2001/08/24(金) 04:50 ID:LeLP87d.
「ウリの話がまだニダ!!ちょっとみんな待つニダ!!!みんな聞くニダー!!
ウリの尊敬する人はにっくきニッテイの手先のヒロフミを暗殺した安重根ニダ!!」
さすがカンコ君、家同士のケンカ話は止めようといった空気をまったく理解していません。
カンコ君はふんぞり返って自信満々です。ニホンちゃんは悲しくなってきました。
カンコ君、ますます調子づきます。
「安重根は英雄ニダ!!当時ニホン家の実権を握っていた極悪人のヒロフミを銃で
暗殺したニダ!!ウリも安重根みたいな英雄をめざすニダ!!」
同じようなことを繰り返しわめくカンコ君、しつこくヒロフミの悪口をニホンちゃんに
叫びます。ニホンちゃんは泣き出してしましました。
それまで黙っていたアメリー君が口を開きました。
「いいかげんにしろカンコ君!家同士の話はナシだといっただろう。それに僕は家の
リーダーが銃で暗殺されるという話は不愉快なんだ!そういえば君は安重根みたいに
なりたいといったな・・・君はテロリストを目指すのかい?誰よりも正義を愛する
僕はテロリストを絶対に許さないよ・・・・」
「ち、ちがうニダ!!そういうつもりで言ったんじゃないニダ!!」
「やはり、我が家がテロ家に認定している彼と、血をわけた同じ兄弟というわけか・・・」
アメリー君が凍りつくような目でカンコ君をにらみました。
「アーーーイーーーーゴーーーー!!!!」
アメリー君にはとても逆らえないカンコ君。顔をキムチ色にしながら教室を飛び出して
いきました。
91 :
英雄にあこがれて:2001/08/24(金) 04:50 ID:LeLP87d.
いろいろつっこむところはあると思います。
しかし、英雄をすべて出すことはできないので、こんなカタチになりました。
ゲルマッハ君とアーリアちゃんはご先祖さまをだすと、ドロドロしそうなので
割愛させてもらいました。(アドルフ、ビスマスク、フリードリヒ、どれを
出してもドロドロしそうだ・・・)
92 :
sage:2001/08/24(金) 04:57 ID:rXnW.qi6
>>91 家同士の喧嘩がなしなら、精神世界の英雄を出せばいいのでは。
ゲーテという欧州最大の大文豪を出しているよね、ドイツ民族は。
マルクス? 知らん知らん。
93 :
名無しさん:2001/08/24(金) 05:24 ID:UHawXIdw
>>19 ハングル板の習性じゃないよ。
地鎮祭本文に堂々と同人板って書いてあるじゃないか・・・
き、気が付けよ? ちょっと濡れ衣だー(w
今日の体育の授業は雨でグラウンドがつかえないので体育館でみんなで仲良くピンポンです。
ゲーセンの横や温泉やボーリング場でやる、あのピンポンです。しかし、何人かはマイシューズ
とマイラケットを持ってきています。そのラケットはちゃんとグリップを紙やすりで削っており、
格好も往々にして中途半端なホットパンツに近い短パンをはいていました。
マイラケットを持ってきた人は持ってきたもの同士でピンポン台につきゲームをはじめていました。
ラボール! ⌒o サア!
( O」0) __|__ Ο(^▽^)
V○ V
ゲルマッハ君とニホンちゃんが対決しています!異常に長くラリーが続きます。コレはニホンちゃんの
ピンポンのスタイルが地味の代名詞カットマンであったため、勝負にいかないのが原因でした。
が、これによりクラスのみんなが二人の試合に注目してしまい,ある方が嫉妬してしまいました。
あんな地味な方法で目立つのはおかしい!ていうかみんなにかまわれたい!そして考えた挙句・・・
<;`∀´><「ピンポンファンみなさーん、目をさましてくニダさーい!」
ピンポンを思うカンコ君は叫んでいました。かなりの片思いですが。
<;`∀´><「ニホン!地味すぎ!ウリのチョウセンを受けるニダ!真のピンポンと・・・」
と、ラリー中の二人のピンポン台の上に飛び乗り試合をぶち壊してつつ、彼は叫んでいました。
が、ゲルマッハ君がすぐにカンコ君はひきずりおろしました。彼にも喧嘩を売ってしまいました。
試合はダブルス対シングルスの変則マッチを組むことになり、カンコ君はボコボコにされていました。
一点毎に「アイゴー」と叫ぶカンコ君。点差が20−4というとき、体育館のドアが急に開きました。
アイゴーという叫びを聞き、彼はやってきました。弟のピンチに兄はやってきてくれたのでした。
「敵はおおいな、だが関係ない。今から
<;`∀´> ウリとおまえでダブルスマンセーだからな」 <●_● >
ニ、ニイサン
ここに半島の統一チームがピンポンの中だけでも結成されるのでした。同時にクラス1のはれ物扱いです。
久振りの見るキッチョム君にぺースを乱され、ゲルマッハ君とニホンちゃんは逆転で負けてしまいました。
カンコ君はポッケから白地に対極マークのハンカチを取り出し走り回っています。
< `∀´> <「兄さん!ウリたちはやったニダね。ウリたち世界一ニダね」
マンセー
<;`∀´> <「・・・」
ニイサン
しかし、振り返った時にはすでにキッチョム君の姿はありませんでした。幻の一回限りのダブルスでした。
次の日からいつもカンコ君には戻るのですが、その日一日は湿っぽいカンコ君でした。
96 :
345話作者:2001/08/24(金) 09:49 ID:5d1HyBvE
>>57 アニメ版ハイジは、原作にあるキリスト教精神をバッサリ切った作品
だから、クリスチャンは気にくわないかと思われ。逆におかげでアニメ
版の方が普遍性があるとも思われ。
ちなみに、アメリーくんがペーテルだったら、原作通りニホンちゃんの
車椅子を壊しそう(藁
97 :
:2001/08/24(金) 11:05 ID:SdkYWpts
ある日ニホンちゃんが新聞を読んでいると
「おいニホン何見てるニダ。ウリにも見せろニダ」
「やめてよ。それパパから借りてきたのに」
「良いから見せるニダ。ニホンの物はウリの物ニダ。」
記事
最近ニホン家とカンコ家の仲が悪くなっており、
それにより二つの家の間にお金の問題が発生するでしょう。
もう少し関係を考えてみるべきです。
「ニホンは何でもお金に絡めるニダね。
それだから金に汚いとか言われるニダ。いやな一家ニダ」
「それニホン経済新聞だから当たり前でしょ。」
「・・・・ 」
netomoスレより
98 :
目次64:2001/08/24(金) 11:56 ID:88dsbBzo
99 :
七志野:2001/08/24(金) 14:38 ID:3oAn.bis
学校の怪談
きょうもカンコ君にいじめられるニホンちゃん。
「ニッテイの作った船に乗ったからアポジは肺炎になったニダ。
謝罪と賠償するニダ」と、何年も昔に決着している事を穿り返して、
責められています。
帰り道、赤信号の交差点に差し掛かったとき、何を思ったか
ニホンちゃんは、そのまま横断歩道を歩き始めました。
「ねえさん」「えっ」とウヨ君の声で我に返ったニホンちゃんは、
何とか車に轢かれませんでしたが、「どうしたの姉さん」と
心配そうな顔で問い掛けると
「ちょっと疲れてて、向こう側が呼んでた様に思ったの」
と、青ざめた顔で、答えました。
これ今日体験した実話です。やゔぁいよ 自分
100 :
:2001/08/24(金) 15:09 ID:5gC0gHqc
101 :
うむ:2001/08/24(金) 15:34 ID:xZaRQhXE
外伝なら全然問題ないでしょ
つーか、器の大きさの問題だネ。
102 :
七誌:2001/08/24(金) 15:47 ID:BL89MNO6
地鎮祭はもうすでにハン板の長寿スレのお約束だと理解してますがなにか。
103 :
名無しのゴンベ:2001/08/24(金) 16:41 ID:iFuC4keM
−学芸会の出し物・個人編−part.1
「さて、クラス全体の出し物はアーリアちゃんプロデュースの「ハイジ」で決まりましたが、今回の学芸会にはまだ少し枠があります」
と、フラメンコ先生
「と言っても、5分ぐらいの個人枠なんだけど、出たい人はいますか?」
「はい」
いつもは引っ込み思案のニホンちゃんが珍しく積極的に手を挙げました。
「我が家伝統の日本舞踊を披露したいのですが」
「いいですね、ではニホンちゃんエントリー・・・・」
「先生!!!」
フラメンコ先生がまだ言い終わらないうちに我らが英雄カンコ君が顔をキムチ色にして大声で叫びました。
「何ですかカンコ君」
「日本舞踊という物はないニダ。あれはウリナラのチョソン舞が本家ニダ。パクリを学芸会に出すなんて・・・・」
「黙りなさい、バカンコ!殴られたいの?」
クラスのみんながいつものが始まったと呆れるなか、タイワンちゃんがぴしゃりと言い放ちます。
「タイワンはチンイルパニダ。そんなだから・・・・」
「先生、カンコは無視して進めてください」
104 :
名無しのゴンベ:2001/08/24(金) 16:43 ID:iFuC4keM
−学芸会の出し物・個人編−part.2
「そ、そうですね。これでは進みませんもの。では、改めて他に出たい人」
「ハイ」
「妹とワルツを一曲踊りたいのですが」
とゲルマッハ君。
「それならば私も」
と、フランソワーズちゃん。
「僕も参加したいね」
と、マカロニスキー君。
「では私も、あら、人数が合いませんわね」
と、エリザベスちゃん。
「じゃあ僕も参加するよ」
アメリー君が申し出て、6人で華麗なワルツを披露する事になりました。
「では他に出たい人」
「はい」
勝ち誇ったような顔でカンコ君が手を挙げました。
「ニホンが参加するから、ウリも参加してやるニダ」
「ちょっと待てカンコ、貴様まさかあのピョンシン舞とか言う障害者差別も甚だしい代物をやるつもりではないだろうな」
と、アーリアちゃん。心なしかEU班全員がアーリアちゃんに同調するようにカンコ君を冷たい目で見ています。
そのあまりの迫力に負けたカンコ君は
「も、もちろんニダ」
と答えました。
「あーらカンコ、もしかしてまたキッチョムと組んで乳バンドでもやるつもりかしら?今度パンツロックなんてしたらただじゃあ済まないわよ」
タイワンちゃんも冷たく言い放ちます。
(ど、どうするニダ。これで二つとも・・・・はっ、ウリにはまだテコンドーがあるニダ)
「無論違うニダ、ウリナラ半万年伝統武術テコンドーの演舞をするニダ」
「あれ、テコンドーって確か50年前にカンコの家がニホンちゃん家の空手をベースに作った物の気が・・・」
実はK-1大好きのアメリー君がつっこみを入れます。
いつものことながらもはや四面楚歌。カンコ君に残された手段はただ一つ。
と思いきや、ニホンちゃんから助け船。
「でも、あれは家の空手とはもはや別物だから、カンコ君の物よ」
「そうですね、ではカンコ君はテコンドーでエントリーと言う事ですね」
−−−−−キーンコーンカーンコーン−−−−−−−
「さて、チャイムもなった事だし、今日はもうおしまいにしましょう」
「先生さようなら」
と、みんな
「はい、さようなら」
フラメンコ先生はにっこりと挨拶を返しました
fin
105 :
.:2001/08/24(金) 16:47 ID:kFV8WmB2
ニホンちゃんやさし〜
106 :
名無しのゴンベ:2001/08/24(金) 16:52 ID:iFuC4keM
>>103-104の作者です。
カンコ君逃亡パターンに飽きたのでたまには大団円で纏めてみました
107 :
名無し:2001/08/24(金) 17:55 ID:ebyAccrE
>>104 十年ほど前、ボーイスカウトで韓国の連中と一緒にキャンプしたとき、なんだかわけわからん
音楽にあわせて正拳突きを連発する、というのを見せられました。彼らによると演舞なのだ
そうですが、どう見ても幼稚園児のお遊戯と変わらないものでした。友人たちと一緒に必死
で笑いをこらえていたのを覚えています。
108 :
名無しのゴンベ:2001/08/24(金) 19:05 ID:iFuC4keM
>>105 後日談
ニホンちゃんの可憐で優雅な日舞と、
ゲルマッハ君たちの華麗で豪華なワルツ(ちなみに使われた曲は美しく青きドナウ)のあと、
カンコ君のテコンドー演舞(特別参加:カンコブラジャー、キッチョム)が行われ
それまでの出し物とのあまりの落差に会場のボルテージは絶対零度にまで下がったという・・・・
「どーせこうなると思ったわ」
とはタイワンちゃんの弁
ちなみにニホンちゃんはあまりに可哀相なのでカンコ君に優しくしただけ
109 :
f:2001/08/24(金) 20:13 ID:rTkr9Cfk
新スレおめでとございますマンセー!!(かなり遅い)
更新しました〜リンク切れ修正
あと、
>>73-76については、
今までも外伝や本編以外のストーリーなどを収録してきましたので、
同様に収録させていただきました。
110 :
アサヒちゃんは愛犬家:2001/08/24(金) 21:30 ID:8.P.VQKQ
アサヒちゃんは二匹の犬を飼っています。
名前をタロとジロといいます。
「さあ、タロ、ジロ、ご飯食だよ」
じゃれついてくるタロジロに、アサヒちゃん
はにこにこと笑顔です。
ニホンちゃんや学校のみんなのまえでは絶対
みせないような素敵な笑顔をしています。
これにはカンコ君もびっくりです。
「ニホン、アサヒは犬を飼ってるニダか?」
「そうだよぉ」
ニホンちゃんは嬉しそうに頷きました。
タロとジロはアサヒちゃんの自慢です。アサ
ヒちゃんによくなついて、言いつけをきちん
と守ります。
「タロとジロは偉いんだよ」
ニホンちゃんはアサヒちゃんの後ろ姿をみつ
めました。
111 :
アサヒちゃんは〜:2001/08/24(金) 21:34 ID:8.P.VQKQ
むかし、アサヒちゃん雪山の別荘に遊びにいっ
たときです。急な病気でアサヒちゃんが入院
しなければなりませんでした。
そのとき、何の手違いかタロとジロが誰もい
ない別荘に取り残されてしまったのです。
1ヶ月後にようやく退院できたアサヒちゃん
はいそいで別荘に駆けつけました。
タロジロは別荘の扉の前にいました。
1ヶ月の間、寒さと飢えにも耐えてじっとア
サヒちゃんの帰りを待っていたのです。
あれほどふっくらとしていたタロジロですが
あばら骨が浮き出てくるほど痩せてしまって
いました。
それをみて、アサヒちゃんはごめんねごめん
ねと泣きながらタロジロを抱きしめました。
112 :
アサヒちゃんは〜:2001/08/24(金) 21:34 ID:8.P.VQKQ
「わたしもタロジロ大好きだよ」
ニホンちゃんは涙ぐんでいます。
「ウリもそう思うニダ」
カンコ君も頷きます。
「そうだよね、カンコ君もそう思うよね」
カンコ君と珍しく意見が合ったので、ニホン
ちゃんはうれしくなりました。
「アサヒちゃんも…」
そこまで言って、ニホンちゃんは言葉を飲み
込みました。
カンコ君の口元から大量の涎があふれでてい
たのに気づいてしまったからです。
「きっとおいしいボシンタンになるニダ」
カンコ君は裾で涎を拭いました。
「…ひ、ひどいよぉカンコ君」
ニホンちゃんは泣きたくなりました。
だめだよニホンちゃん、カンコ君に犬の話題
を振っちゃ。
210話作者
113 :
名無し:2001/08/24(金) 21:43 ID:5VR.mWpw
ああ。良かった!
>>110だけ見た時はタロジロ食われるかと心配したぞ。
114 :
210話作者:2001/08/24(金) 21:45 ID:8.P.VQKQ
>>110-112
説明の必要はないかと思われますが、タロー
とジローです。
ちなみにアサヒちゃんが飼い主になっている
のは第1回南極探検隊の経費の一部が朝日新
聞の寄付によるものからです。
たまには、善良なアサヒちゃんもよいかな〜
>>110 訂正
誤「さあ、タロ、ジロ、ご飯食だよ」
正「さあ、タロ、ジロ、ご飯だよ」
推敲してないのばればれです(涙
116 :
ななし:2001/08/24(金) 22:32 ID:y0yRZX.U
うむ、食われなくてよかった。
でも朝日新聞の社員ってホントに犬食ってるんじゃないかな?
ニュース極東板に、ニホンちゃんって何?
ってスレが立ってた。
がいしゅつ?
118 :
:2001/08/24(金) 22:34 ID:9dfYEGgw
>>113 個人的には、タロジロを喰われた後のアサヒちゃんの反応を
みたかったなぁ(藁
ハングル板住人のネタかなぁ
すっかり疑い深くなってしまった俺、鬱ダ
120 :
JY10:2001/08/24(金) 23:59 ID:xhOaYENA
「アーリアちゃんの場合。」
ご存知、アーリアちゃんはすこし冷たい感じのきれいな子です。
かつてはDDR市で、兄のゲルマンスキー君と離れて暮らしていました。
家の事情がいろいろあり、数年前に今のお家に移ってきたのです。
その当時は家が貧乏で、その上にご近所にお金持ちの名家が多く、
その重圧に負けないためにアーリアちゃんの苦労と努力はたえませんでした。
「私はがんばる!
家の名誉のために・・・兄さんのために・・・」
固く誓うアーリアちゃん。健気です。
この努力でアーリアちゃんは地域の優等生になりました。
そしてそれから幾年か経ちます。
121 :
JY10:2001/08/25(土) 00:02 ID:foEuVHnQ
今日は朝から
隣のフランソワーズちゃんと、そのまた隣のエリザベスちゃんのケンカです。
[ 聞こえてきた声 ]
エリザベス「フン!あいかわらず時代錯誤な髪よね!」
フランソワーズ「なんですってー!ろくな料理つくれないくせにー!!」
・・・どうたらこうたら・・・ギャーギャー・・・
アーリア「となりは、バカばっか!」
朝からものすごい不機嫌です。
質実剛健をモットーとするアーリアちゃんには、
お隣のフリフリ趣味は俗っぽくて理解できませんし、
同じくエリザベスちゃんの貴族趣味も理解できませんでした。
でも、なんだか心の中に釈然としないものもあります。
(私は本当にこれでいいの?)
そのことは兄に相談しにくかったので、ニホンちゃんに話してみることにしました。
122 :
JY10:2001/08/25(土) 00:04 ID:foEuVHnQ
アーリア「なんで、あの子たちはあんなに俗っぽいんだろう?
私にはあの子たちが理解できないんだ。
そう思う、こんな私の方が変なんだろうか?
ニホン「う〜ん・・・。
お父さんは、
『生きることは運動会の競争みたいにゴールがひとつじゃないよ。』
って言ってた。
みんな、信じるものがそれぞれあるんだよ、きっと。
でも私はねぇ、今のアーリアちゃん、ステキだと思うよ。(^▽^ )!」
その日の晩、いろいろなことをアーリアはベットの上でぼんやりと考えます。
そして、ニホンちゃんのいったことは正しいと思いました。
アーリアちゃん「私もニホンみたいにのびのび暮らしていけるといいなぁ。」
この日からアーリアちゃんは、ニホンちゃんを尊敬し慕うようになったのです。
これが後に「ニホンちゃんLOVE?」になったのでありました。
おわり
解説?
こんなんどうか?
キャラ立ってるから、別にカンコ君ダシにせんでもいいかな。
123 :
名無し:2001/08/25(土) 00:42 ID:FnbSNJZk
>>120-122
事実をネタにすると言う、
本来の(あくまで本来のでしかないが)スレの趣旨には
必ずしも沿っていないけど、
きわめて微妙な状態だったアーリアちゃんのキャラに
一つの解答を出してくれて、ありがとう。
124 :
JY:2001/08/25(土) 01:03 ID:SCYt9Wkk
2行目だけが現実です。
文学のために現実には泣いてもらいます(w。
あと時事ねたは、かぶるのが難。
125 :
夢と悪夢(その1):2001/08/25(土) 01:09 ID:efrfh1Qs
ある日カンコ君の家に突然別居中のキッチョム君が訪れました。
そしてキッチョム君はこう言いました。
キッチョム「これからは兄弟仲良く、くらしたいニダ」
カンコ「本当ニダか?ウリの夢がかなうニダか?」
キッチョム「ああ本当ニダ。兄弟で力を合わせて、ニホンを超えるニダ!」
そういうと二人はニホンちゃんをアイゴと言わせる作戦を練りました。
126 :
夢と悪夢(その2):2001/08/25(土) 01:10 ID:efrfh1Qs
それから数日後・・・
ニホンちゃんが学校に向かう途中
カンコ君とキッチョム君がニホンちゃんの前に立ちはだかりました。
ニホン「あっ、おはようカンコ君。今日はお兄さんもいっしょだね」
カンコ「ウリとキッチョム兄さんは仲直りしたニダ。」
キッチョム「そうニダ。二人はヒョンジェ(兄弟)ニダ」
カンコ「ウリナラ伝統の奥儀によって、新しいウリナラになるニダ!」
キッチョム「ウリのハラボジ(じじい)はニッテイと奥儀を発動して
酷い目にあったが、今度は違うニダ」
そういうと二人は奥儀の体勢をとりました。
カンコ「ヒョン(兄さん)いつでもいいニダ」
キッチョム「よし!見るニダ、ウリナラ伝統の奥儀を!」
<ヽ`∀´>{ヒョーン・ジェ!(フュージョン)}<●∀●′>
カンコ君とキッチョム君はお互いの一指し指を合わせると
キムチ色の光に包まれました。
ニホン「あのぅ・・・」(^_^;){イソイデルンデスケド・・・
127 :
夢と悪夢(その3):2001/08/25(土) 01:11 ID:efrfh1Qs
やがて光の中から一人の人間が出てきました。
「ウリの名はカンチョムというニダ」
ニホン「は・・・初めまして、カンチョム君・・・」
カンチョム「これでウリはニホンを超えたニダ。
だから謝罪と保証は要求しないニダ」
ニホンちゃんはやっとカンコ君の十八番に悩まされずホットしました。
しかし・・・
カンチョム「ん・・・!?おかしいニダ、新しくなったのに全然
強くなった気がしないニダ。それどころか前より弱くなったようニダ。
ホゲー!腹まで減ってきたニダー」
カンチョム君は段々体が赤くなってやせて行きました
カンチョム「これはニッテイの呪いニダー、アイゴー」
・・・・・・ガバッ・・・・・・
ニホン「あうぅ・・夢だったのかぁ・・怖かったよぅ・・・」
一方カンコ家では
・・・・・・ドバッ・・・・・・
カンコ「アイゴゥ・・夢にしてはリアルだったニダ。
こんな夢を見るのは全部ニホンが悪いニダ。明日は要求するニダ〜」
{おしまい}
128 :
ベトナちゃんの日記:2001/08/25(土) 01:17 ID:OmSLKJIA
8月23日 晴天
今日、カンコ君がやってきました
あのときのことを謝りたいのだそうです
もう過ぎたことだから
もう許してるからとわたしは言いました
でも、カンコ君が謝ってくれて
嬉しかった
210話作者
129 :
名無しさん:2001/08/25(土) 01:19 ID:WzdRW.f2
韓国政府筋は、あれは謝罪ではなくあくまで遺憾の意の表明だけだと申しておるそうです…。
130 :
名無し:2001/08/25(土) 01:21 ID:FnbSNJZk
>>124 いえ、この場合、現実に即していないのは仕方がないと思います。
(
>>123で逝っていることと、少し矛盾するかな?)
アーリアちゃんは好きなキャラだけど、
元々かなり現実にあっていないキャラだったし・・・
実は、俺は411話を書いた者なのですが、
そのあとでも書きましたが、
個人的に、ネタがかぶってもいいと思っていますが、いかがなものでしょう?
現実に即したネタなんて、そう無限にあるわけでもないから、
すぐにネタが尽きて、この優良スレの命脈を
いたずらに縮めてしまうと思うからです。
そもそも、同じ時事ネタであっても、人それぞれとらえ方も違うはずだから、
設定次第で例えかぶっていたとしても、
話のおもしろさにはさほど差し支えないと、俺は思っています。
(もっとも、俺の書いた話が面白いのかどうかは、わかりませんが・・・(汗 )
131 :
ニホンちゃんの日記:2001/08/25(土) 01:29 ID:OmSLKJIA
8月23日 晴天
今日、ニホンちゃんから電話があった。
カンコに何度謝ってもも許してくれないと泣いていた。
謝る必要などないとやさしく諭しておいた。
まったく、これだから我が家は侮られるのだ。
>>129 確か日経新聞の24日付朝刊でしたっけ、ソースは
後でニホンちゃんがカンコ君に聞いたらエラを赤くしながら
「あれは謝罪じゃないニダ。ニホンの寝言ニダ。間違ったこ
と言うニホンに謝罪と賠償を要求しるニダ」
とくるのがセオリーというか何というか(爆
>>132 追記お疲れさまです〜
ニホンちゃんはえぐえぐと泣くのが個人的デフォと思う
>>125-127
バイクロッサーかバロム1のネタかと思ってドキドキ
してしまった、オレってバカ。
135 :
目次65:2001/08/25(土) 12:11 ID:u6irBYP.
>>99 第431話「学校の怪談 その3」
>>103-104
>>108 第432話「学芸会の出し物・個人編」
>>110-112
>>115 第433話「アサヒちゃんは愛犬家」
>>120-122 第434話「アーリアちゃんの場合。」
>>125-127 第435話「夢と悪夢」
>>128 第436話「ベトナちゃんの日記」
>>131 第437話「ニホンちゃんの日記」
>>132 第438話「シンタローおじさんの日記」
「学校の怪談」というタイトルは、シリーズ(第166・167話)になって
いるので、第431話は「学校の怪談 その3」としました。
136 :
名無しさん:2001/08/25(土) 12:53 ID:3xQX/hb2
>>102 いい加減にやめろとも言われてるじゃん。
つけたもの勝ちってやつ?
そんなんで勝手にお約束だなんて言わないで欲しいね。
スレを選んで限定にしておけよ。
速報ではこれで内容をふっとばすくらいすげー荒れたんだよ。
137 :
名無しさん:2001/08/25(土) 12:58 ID:A0svXvkg
138 :
100話作者:2001/08/25(土) 13:02 ID:bCPLUdpo
>>136 このシリーズの2から地鎮祭を調べてみてくれないか?
サイトでは例外扱いで掲載されていないんだけど。
一度読んでみてからにしてほしい。このスレの地鎮祭は
ちょっと違うんだよ。
>>136 >速報ではこれで内容をふっとばすくらいすげー荒れたんだよ。
ここは荒れてないよ。
君みたいなのが騒ぎ立てなければいいだけ。
140 :
JY:2001/08/25(土) 13:47 ID:qRKMqd5M
どうでもいいと思います。
141 :
345話作者:2001/08/25(土) 13:49 ID:4DsAjn/o
フラメンコ先生の探偵日記 その一
ニホンちゃんは、フラメンコ先生が大好きでした。また、フラメンコ先生の家も
歴史が古く、風格があって好きなので、よく遊びにいっていました。もし、自分
が年をとったら、こんな家で暮らしてみたいな、という夢さえ抱いています。
ところが、最近フラメンコ先生の家を訪れるニホンちゃんの身にあまりよくない
ことが起こっているようです。
一週間前、ニホンちゃんはフラメンコ先生の家で財布を無くしました。いつもぼー
っとしているニホンちゃんのことですから、日ノ本家のみんなは、どこかに落と
したんだろうと思っていました。ですが、フラメンコ先生宅を訪れるたびに何か
無くすので、周囲もこれはおかしいということに気がつき、誰かに盗まれたにち
がいないという話になりました。そして、最初はフラメンコ先生が疑われました。
「ねえ、先生、先生が私の持ち物を盗んだの?」
いつものようにフラメンコ先生の家を訪れていたニホンちゃんは、悲しさで今にも
泣きそうな顔をして、不意に先生に聞きました。
「誰がそんなこと言ってるの!?」
先生は驚きと悲しさでさっと顔色が変りました。でも、声の調子はいつものやさし
さを保っています。自分が疑われているのですから、怒っても不思議ではなかった
のですが、大事な、そして大好きな生徒の一人であるニホンちゃんを怒る気には毛
頭なれなかったのです。
「みんな、言ってるわ。アサヒちゃんもサヨックおじさんも、まるで先生のことを
泥棒あつかいしてるの・・・。」
ニホンちゃんの目からいまにも涙があふれそうになります。
「ニホンちゃんも、私のこと犯人だと思う?」
先生は悲しそうな顔になりそうなのを必死に隠しながら言います。
「ううん、私、絶対に先生を信じてる。ねえ、先生じゃないよね?先生じゃない
って言って!」
ニホンちゃんはポロポロと涙を流しながら、感極まって叫びました。
「ありがとう!」
先生は嬉しさのあまりニホンちゃんを抱きしめ、頭を撫でました。ぎゅっと抱き
しめたその腕には、ありたけの暖かさがこもっています。でも、その心の中には
自分の信頼を失墜させ、ニホンちゃんを悲しませた犯人を絶対に許さないぞとい
う怒りにうちふるえていました。
142 :
345話作者:2001/08/25(土) 13:50 ID:4DsAjn/o
フラメンコ先生の探偵日記 その二
「先生ね、絶対犯人を捕まえるわ。だからニホンちゃんも協力して!」
「うん、私も絶対犯人をゆるさない!」
二人は、涙をふりはらい、互いの手をしっかりと握ると硬く近いあいました。
ここからがフラメンコ先生の本領発揮です。
フラメンコ先生は、まずニホンちゃんが持ち物を無くした時の状況について
聞き込みました。すると、ある共通点がうかびあがってきたのです。それは、
決まってニホンちゃんが先生の家の居間に鞄を置いて、先生と一緒に台所や
その他の部屋に行っている時に起こっていました。また、そういう時は、た
いてい他の家人は家にいなかったり、いてもニホンちゃんや先生と一緒に居
間を離れている時だったのです。
「これは外部犯の可能性が高いわね。」
先生はピンときました。というのは、フラメンコ先生の家の居間は、大きな
冊子ガラスがあり、広い庭が見通せるようになっていたからです。景観は抜
群にいいのですが、反面外からも中の様子を見られる可能性があります。で
すが、そういう時はいつも鍵がしっかりとかかっていますし、鍵が壊された
形跡もないので確証は持てません。
143 :
345話作者:2001/08/25(土) 13:50 ID:4DsAjn/o
フラメンコ先生の探偵日記 その三
先生はひとつのカケに出ました。
「ねえ、ニホンちゃん。おとりになってくれない?」
ニホンちゃんは最初耳を疑いました。ですが、先生の真剣な目をみると、静かに
うなづきました。
「鞄になるたけ大事なものを入れて、居間に放置しておいて欲しいの。その代わり
物陰からこっそりと見ていましょう!!」
ニホンちゃんは、鞄の中に日ノ本家のIDカードを入れると、先生と一緒に別の部
屋にいくふりをして、外からは見えないように、そっとクローゼットとピアノの陰
に隠れました。
するとどうでしょう。五分とたたないうちに、庭に三人の人影が現れました。そして、
冊子の鍵をいつもかんたんにピッキングして、開けてしまったのです。
その三人とは、フラメンコ先生が良く知る、近所の子供たちでした。近所とは言っても、
ジブラルタル大通り一つ隔てた向かいの北アフリカ地区の子供たちです。この地区はフ
ラメンコ先生の家があるヨーロッパ地区とはちがって、町内でも非常に貧しい地区の一つ
でした。
「あいかわらず、まぬけだよな。」
子供たちのうちの一人がニヤニヤ笑いながら、ニホンちゃんの鞄をとりあげます。
「あ、私の鞄・・・。」
ニホンちゃんは小さな声で悲鳴をあげます。それもそのハズ。IDカードが無いと最新の
セキュリティーシステムに加盟している日ノ本家の中に入ることが出来なくなりますし、
第一悪党の手にわたったら大変です。ニホンちゃんは今にも物陰から駆け出してしまいそ
うな勢いです。
「私もう見てられない!」
ニホンちゃんが立ち上がろうとしたまさにその時でした。
フラメンコ先生は、ニホンちゃんの口をふさぐと同時に羽交い絞めにします。
(まさか、みんなの言うとおり、フラメンコ先生が真犯人だったの!?)
144 :
345話作者:2001/08/25(土) 13:51 ID:4DsAjn/o
フラメンコ先生の探偵日記 その四
次の瞬間、ニホンちゃんの耳元でフラメンコ先生がささやきました。
「まだ出て言ってはダメよ。いい、どうしてニホンちゃんだけが狙われたのか考えなきゃ。
きっと、これはあの子たちがお金儲けのためだけにやっているダケじゃないわ。何か裏が
あるのよ。今は、それを突き止めるのが先決よ!」
ニホンちゃんはこの言葉に安心して、出て行こうとするのをやめました。自然にフラメンコ
先生も羽交い絞めの手をゆるめます。
そうこうしているうちに三人の子供たちは鞄の中をあけ、IDカードだけでを抜き取ると、
さっさとサッシから出て行き、またもとの通り鍵をしめ、外へと出て言ってしまいました。
実に鮮やかな手口に感心しつつも、今度はフラメンコ先生とニホンちゃんの番です。
二人は、三人組が先生の家を抜け出すのを確認すると、こっそりと後をつけました。
三人組はいつものチョロイ犯行に、すっかり警戒心をなくし、尾行されていることになど
気がついていないようです。普通に町の中を歩いていくと、あれよあれよという間に日ノ本
家の近くにまでやってきました。
「まさか、あのIDカードをつかって、とんでもない事をするんじゃないかしら?」
ニホンちゃんは気が気ではありません。ですが、フラメンコ先生は冷静に尾行を続けます。
すると、三人組は日ノ本家を通りすぎて、なんとチューゴ家の前まで来たではありませんか。
さらに彼らがチューゴ家の裏口の方に回ると、そこにはチューゴ君が立っていました。
「へへっ、今日もいいものとって来たぜ。いつも通りお礼はたんまりしてくれよ!」
三人組のうちの一人、リーダー格の少年が近寄ります。
チューゴ君はIDカードを受け取ると、不適な笑みをうかべて、彼らに金を渡そうとしました。
ところが・・・
145 :
345話作者:2001/08/25(土) 13:52 ID:4DsAjn/o
フラメンコ先生の探偵日記 その五ピシャッ!
突然飛び出したフラメンコ先生はチューゴ君のほほをビンタしました。
「何をするか!」
チューゴ君は突然のことに、やや狼狽しましたが、先生のうしろにニホンちゃんがいるのを
見て、事態を把握すると、急に冷静になりました。
「先生、痛いですねえ。ワケもなく生徒をひっぱたくなんて、児童虐待ですよ。」
チューゴ君は細い目を、さらに細めて余裕かましてます。
「ワケなら・・・これよ!!」
先生はチューゴ君の手からIDカードを取り上げると、そのIDに刻まれた日ノ本さくら
の名とニホンちゃんの写真をみせつけます。
「人のものを盗っておいて、良くもいけしゃあしゃあと言えたものね!あなたは貧乏な
この子たちにピッキングを教え、狙った獲物をとってこさせるようにしたんだわ!」
先生は教室で見せる優しいいつもの姿とはうってかわって、怒りをあらわにしています。
「人聞きが悪いなあ。僕は盗んでなんかいませんよ。おや、それはニホンさんのものだった
んですか?ボクは目が悪くてねえ、よく見えなかったんですよ。僕は彼らが持ってくるガラ
クタを買い取っていただけですよ。なあ、キミたち。」
チューゴ君は笑顔の奥で、笑っていない瞳を北アフリカ地区の子供たちにむけます。一見微笑み
かけているようにも見えますが、「ドジふみやがって」と目で言っているのはあきらかです。
「え、ええ、ええ、お、俺たちが勝手にやったことだ。チューゴさんは関係ねえよ。」
三人の子供たちはブルブルと震えながら応えました。背後で何があるかは知りませんが、彼らが
口を割るとはとうてい思えなかったので、残念ながらフラメンコ先生はそれ以上チューゴ君を
追求できませんでした。
「くっ・・・でも、いいわ。いつか、あなたのその腐った根性を叩き直してあげるわ!」
フラメンコ先生は、そういい残すと、ニホンちゃんを連れてスタスタと帰ってしまいました。
チューゴくんはその後姿を、ただただ不適な笑顔で見送っていました。
おわり
146 :
345話作者:2001/08/25(土) 14:01 ID:4DsAjn/o
141-145
誤植とか、改行ミスがあってスマソ。HPにあげる時に直していただければ
幸いかと。ちなみに、昨日の朝のニュースでやってた話をもとに書きました。
スペインでは中国マフィアの手先の北アフリカ系犯罪者が日本人観光客から
金品を強奪しているとか。マフィアだけの問題ではなく、背後に中国=イス
ラム同盟があるのはあきらかですな。
147 :
P:2001/08/25(土) 14:33 ID:QM1oW4IE
遅レスですが私もこのスレの地鎮祭好きですよ。
ここ最近はちょっとネタが尽きたのか無いのですが楽しみにしてましたよ。
そこで自作してみました。
暗がりの会議室のようなところでエリザベスちゃんとフランソワ−ズちゃんが
何やら話し合ってました・・・
「フフフ、エリザベス。いよいよこの日がきたわね。・・・」
「ええ。 ここは私たちがきちんとやらなければいけないようね。・・・」
その後クラスにて例の儀式が始まりました。
せ〜の「「このスレ立てた人誰ですの? 勝手なことしないで頂きたいわ!!」」
二人はものの見事にハモって『ビシィ!』とカンコ君に指差しました。
「ニ、ニダ?」とカンコ君は状況についていけず混乱していると
「う〜む。 あの人達は同人村とやらから来たらしいな。」とゲルマッハ君が言うと
「ああ兄上。 噂によるとあそこはスレというものを立てることができるのは1000を踏んだ人間のみに許される
行為らしいな。」とア−リアちゃんが応えました。
「あそこではそのオキテがベルリンの壁の如く立ち塞がり、オキテを知らずに踏み込んだ人間がボコボコに
叩かれていたという話を聞いたことがあるぞ。」
とゲルマッハ君達がク−ルに対応しているとそこにエリザベスちゃんとフランソワ−ズちゃんがまたハモって
「「フフフ、その通り。 あなたにも謝罪と賠償を要求してさしあげてよ!!」」とさらにズイっと詰め寄りました。
「なんのことニダ?ウリは知らないニダ!」とカンコ君は慌てて言うと踵を返して
「やいニホン!これはお前の仕業ニダね?ウリのせいにされたニダ!
これは謝罪と賠償を(以下略)・・・」とニホンちゃんに責任を押し付けようとしました。
「え〜〜。私じゃないよう〜〜。」と半泣き状態のニホンちゃんに
「カンコ君。この前謝ってきた時には私は貴方に謝罪も賠償も要求しなかったのにね。・・・」
とベトナちゃんが冷たいオ−ラを放ちました。
絶対零度に匹敵するオ−ラにカンコ君は当然耐え切れず
「アァァァァァイィィィィィィゴォォォォォ〜〜〜〜!!」
と竹島丸が沈んだ舞浜湾に向かって叫んだ時のように逃げ出して行きました。
「まあ、とにかく儀式は完了したみたいアルね。」
と会話の輪から外れていたチュ−ゴ君がニヤッと策士の笑みを見せました。
148 :
P:2001/08/25(土) 14:34 ID:QM1oW4IE
う〜む。 やっぱ難しいわ(汗
149 :
七志野:2001/08/25(土) 14:53 ID:WSrsK9Ks
>>147 でも、蒲鯖のこのスレは、1000まで逝けないけどね(涙
150 :
名無しさん:2001/08/25(土) 16:04 ID:ug8PMY9Y
>>147 , -─-- 、
〆 ヽ,
| 8(ノ从从リ)8
| |ii(|l i i |l|ii / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | li.ヽ ワノl l| < 竹島丸じゃなくて浮島丸だよっ
| | li^.、ヽ/ヽi | | \_____________
|./ヽ `/ / \|
__/ヽ. / / ./ヽ ∧∧ ∧∧ ワッショイ!!
./ヽ `!二二二!' `ヽ、 (゚д゚ )、___( _)
. ( ァ'~.| |.‐――‐| |~z') _ /■\ _ \ _ ∩/■\
!. / | | | / ((/___\))___ \)) ヾ(. ゚д゚)
l.,/ t | l/ | |!!! !!!| | |!!! !!! !!!| |  ̄ / ⊃ ))
. \ ./| | / | |:::: ::::| | |:::: :::: ::::| | O 〈
. \ _/. | |'t/ .| |;;;; ;;;;| | |;;;; ;;;; ;;;;| |  ̄`J
| ∧∧. | /■二ロ二/■\二/■\二二二二/■\二/■\二l
| (,,゚д゚) | ∩ ´ー`) ∩, ´∀`)( ・∀・)∩ ∩ ´д`) ( ´∀`)∩
|@( ).| ヽ, ,つ ヽ, ,つ(つ ,ノ ヽ, ,つ(つ ,ノ
|____.| ( ヽノ ヽ (⌒ノ 乂 ((⌒) .)) ( ヽノ 乂 ((⌒) ))
. ヽ, _Y), _Y) し(_) (_)U (__) し(_) (__)
151 :
P:2001/08/25(土) 16:45 ID:QM1oW4IE
>>150 をっ! 間違えちゃった。
ケンチャンナヨで許してくれない?
駄目? アイゴ〜〜〜!!
152 :
名無しさん:2001/08/25(土) 19:01 ID:uV4Sk0MQ
>138
ここのことなんて言ってない。
速報から全部読んでるし、初期の頃の作者でもあるし、
ここでやっている分には全く問題ないと思っていますよ。
ただ2chまたはハングル板全部に当てはめるなって言ってるんだよ。
地鎮祭を見たことのない人ってのは、
当然罵倒される板の住人である可能性が高いの承知で、
2chのお約束と教えるなんて少しは考えたら? と言っても無駄なんだろうな。
>139
勝手にお約束なんてものを作って、騒ぐなって方が無理だろ。
このスレはいきなり「お約束事」を決められて、誰も騒がないのか?
真面目な話なら話な分だけ、浮いているそれが
新スレを狙ったようについていれば気に障る奴も出てくるんだよ。
そういうお馬鹿さんの養成をしないでくれ。
ここは荒れてないから、他でも書いてOKだなんて思ってないから
ここは、って限定しているくせに。
これ以上この話題をされても迷惑なように、地鎮祭をハングル板のお約束にされるのは迷惑だ。
ここで続けたいばかりに、他スレのお約束を勝手に作らないでくれ。
>140
あんたはどうでもいいことを長寿スレにべたべた張り付けて、迷惑かけんなよ。
では。荒らしたいわけじゃないからもうよっぽど腹が立たない限り書かないから。
うん、とにかく気分を害されてしまったようだ。
気をつけて進行しましょう。
マターリ、マターリ。
他の板までいってたとは知らなかった。
にしても おぉ怖い怖い
地鎮祭という言い方をはじめたのは私ですし、上の方で使われている
あれを書いたのも私ですんでちょっと複雑。
長寿スレになればなるほど、スレを立てるのが前スレ、過去ログ集めや
鯖の変更によるURLの変更で大変になるんです。
以前のスレに新スレのURLを貼ったり。
ここのスレッドは2-6までだだっと投稿しないと大変だし。
だから、スレ立てご苦労様の意味であのお約束を貼られると私は
(このスレでは立ててないけど)ちょっとうれしかったな〜。
ただ、新しい人が好意で続スレを立てたのにいきなり説明無く
最初のお約束を書かれると、喧嘩を売られていると勘違いするかもしれない。
ここのお約束みたいにひねりがあると、いいんですが。
ひねりもセンスがいりますしねぇ。
速報板ではちょっとまずいかも。
ちなみに蹴球海外板のしお韓の2のお約束は「糞スレ立てんな」(余談でした)
マタ〜リといきたいんですが、という意思表示にはとっていただけないものでしょうか・・・
む〜ん、こういうときにスパっと優良ネタが上げられたら、かっこ
いいんだが、浮かばない...ちと鬱だのう。
どっか行って修行してくるか。
fさんが作った「ハングル板避難所」にいってきたんだけど
勘違いによる大自爆してしまった。
あぅあぅあぅ、ユルシテ。
158 :
:2001/08/25(土) 23:13 ID:XDVN8vLo
このスレやっぱいいわ。あげ。
159 :
:2001/08/26(日) 00:01 ID:IUwPhXaE
おー、帰ってこれました〜
160 :
JY11:2001/08/26(日) 01:13 ID:8YPuUSj.
「外伝:ニッテイさんの時計。」
ニホンちゃんの家には大きなのっぽの古時計があります。
おじいさんの時計、かつては故ニッテイさんの物でした。
ニホンちゃんに想像もできないくらいの昔から時を刻みつづけています。
百年間、いつも動いていたのかもしれません。
ニッテイさんのご自慢の時計でした。
この大きな時計はニッテイさんの生れた朝、
ニッテイさんの父が喜び勇んで買ってきたものです。
古時計は休まずにチクタク時を刻みます。
ニッテイさんもいっしょに成長し、立派な青年になっていくのです。
きれいな花嫁がやってきたその日も動いていました。
そしてニッテイさんが、近隣の人々と戦い傷つき倒れた時も、
その罪により長い時間を刑務所において過ごしている間も、
うれしいことも悲しいことも みな共にし、
ニッテイさんの心の中を知ってる時計です。
出所したニッテイさん。
そこに広がる町並みは変わっています。
手放しに平和とはいえませんが、前よりは良いように思えます。
そして彼もやさしくかわっています。
孫娘のニホンちゃんも生まれていました。
161 :
JY11:2001/08/26(日) 01:14 ID:8YPuUSj.
本人は気がついていたのでしょうか。
体は長い過酷な暮らしで深刻に蝕まれていました。
別れの時は、それからすぐにやってきたのです。
ニッテイさんの古時計が真夜中にベルをならしました。
お別れの時がきたのを みなにおしえたのです。
天国へのぼる彼に、時計がお別れを告げたのでしょう。
そして多くの年月がたちます、時計は今日もニホンちゃんの家で時を知らせるのです。
おわり
解説?
あえて戦争後のニッテイさんについての話です。
まったく時事系ではありません。
捏造ニダ!です。
『大きな古時計』保富 康午(作詞) ワーク(作曲)が元ネタです。
古時計を通してニッテイさんを書くという話にしました。
162 :
名無し:2001/08/26(日) 01:18 ID:DWNSxwVY
ええ話やのう。しかもこの時期に(笑
163 :
nnssn:2001/08/26(日) 01:20 ID:8L6ZjqaQ
>>106-161
よけいにシンミリしてきちゃったYO!
いや、クレームじゃないから安心してね。
164 :
JY:2001/08/26(日) 02:24 ID:Agswo4tU
今日は人がいない・・・。
165 :
名無し:2001/08/26(日) 02:39 ID:.2h1qv8s
ていうか2ちゃん存続の危機なのでそれどころじゃないと思われ。
166 :
外伝ですが:2001/08/26(日) 03:56 ID:07iZDhNg
「アサヒちゃんとカイグンさん」
アサヒちゃんの初恋の人はカイグンさんでした。
カイグンさんはニッテイさんの甥で、
ヨットレースでロシアノビッチ君のお祖父さんを負かしたり
当時、横暴だったアメリー君のお祖父さんをギャフンと言わせたり、
アジア町内では人気のあった人物でした。
アサヒちゃんは、カイグンさんと一緒にカレーを食べたり、
お揃いの帽子をかぶって散歩するのが大好きでした。
しかし、ニッテイさんの起こした町内での騒ぎの時、
あまりの忙しさと、苦労と、疲労で若くして亡くなりました。
ニホンちゃんは、その時の事は知りませんが、お父さんの話では、
葬式の時、ニッテイさんの背中がとても小さく見えたそうです。
アサヒちゃんは、その時から、争いを起こしたニッテイさんと、
それを肯定しようとする人間、その恩恵を受けた人間を憎むようになりました。
今は、カイグンさんの変わりに弟のカイジさんが仕事をしています。
カイジさんは、カイグンさんの技術を受け継ぎ、
町内で一番、仕掛け花火の解除が得意な人物です。
でも、アサヒちゃんはカイグンさんを思い出すので、カイジさんの事は大嫌いです。
カイジさんは、アサヒちゃんが自分のことをなじるのを
いつも寂しそうな顔をして、黙って聞いています。
アサヒちゃんの設定がおかしいですけど、イラストを見たらつい・・・
167 :
:2001/08/26(日) 04:02 ID:r2bmfIJ2
カイジさん・・・・・・
ざわ・・・
ざわ・・・
168 :
名無し:2001/08/26 07:22 ID:30zljolw
UNIX板に荒らしさんが行ってるみたいだけど、
なんちゅうか、ばか丸出し...
「恐い夢1」
(・・・・・・ニホンちゃん、さよなら・・・)
(・・・ごきげんよう、ニホンちゃん・・・・・・)
(・・・・・・ありがとう、ニホンちゃん、一緒にいられて楽しかったよ・・・)
(・・・・もう、会えないと思うけど、ニホンちゃんのこと忘れないよ・・)
(あ、みんな、どこいっちゃうの?ちょっと、待って......)
「はっ?」
突然、夜中に目をさましたニホンちゃんはお父さんにだきついて泣き出しました。
「お、おとうさん、おとうさん、うっ、うぇっ」
「うぇっ、えぐっ、みんないっちゃやだよ、わたし、まだみんなと一緒にいたいのに、
やだよ、一人にしないで、うっ、うえ〜〜ん」
「さくら、どうした、恐い夢でもみたのかい?大丈夫だよ、おとうさんも、学校の
みんなもどこにもいかないよ、だから、大丈夫」
「えぐっ、うぇっ...ほんと?おとうさん...どこにもいかない?おとうさんも
おかあさんも、学校のみんなも、先生も...」
「大丈夫、安心しなさい、おかあさんは、まだ、ちょっと仕事が残ってるみたいだから
さぁ、今日はおとうさんと一緒に寝よう」
「う、うん...」
ニホンちゃんはおとうさんの布団にもぐりこんだ後、やがて、安心したのか、
眠りにつきました。
「恐い夢2」
翌朝、空はきれいに晴れ上がっていますが、ニホンちゃんのこころには、不安のかけら
が残っています。
ニホンちゃんは走って学校に向かいました。
(みんな、いるよね、いなくなったりしてないよね...また、会えるよね...)
教室の入り口に立ったニホンちゃんは、不安な気持ちを押さえて、思い切って中に
入りました。すると...
「お?おはよう、ニホンちゃん」
「おはよー、ニホンちゃん」
「おはようアル」
「あら、ニホンちゃん、そろそろ1時間目が始まりますことよ」
「なんだニホンニダか、あいかわらずモタモタしてるニダな、もうみんな来てるニダ」
そこにはいつものように、アメリー君、タイワンちゃん、チューゴ君、フランソワーズ
ちゃん、カンコ君...みんながいました。
不安な気持ちが消え去ったニホンちゃんは元気よく言いました。
「みんなっ、おはよう、今日もいい天気だねっ」
※鯖落ちネタをやったばかりなのに、またもやこの騒ぎ。
ネタ的にちとかぶるね、ごめん>ALL
172 :
目次66:01/08/26 12:02 ID:A/fe9osg
>>141-146 第439話「フラメンコ先生の探偵日記」
>>160-161 第440話「外伝:ニッテイさんの時計。」
>>166 第441話「アサヒちゃんとカイグンさん」
>>170-171 第442話「恐い夢」
>>147 「第6クール地鎮祭」
番外編:地球組同窓会
「ホントに久しぶりだなー。皆元気かな」
トヨタ車を運転しながら、その女性は独り言を呟きました。
女性の名はニホンちゃん…いえ、日ノ本さくらさんというべきでしょうか。
流れるような黒髪は優しい光沢を持ち、大きな黒目がちの瞳はその白い肌を際立た
せるように輝いています。
1×年の月日は、あのあどけなかった少女を美しい女性へと変身させていました。
今日は地球組の同窓会。幹事はしきり屋らしいアメリーくんです。
日ノ本家は1×年前の切迫した状況よりもさらに低迷していました。寝たきり老人
が多く、連日寝不足気味のニホンちゃん。しかし、サヨックやアサヒと言った害虫
を退治することに成功し(主にウヨくんやシンタロー叔父さんの力でしたが)、
再び世界へ向けて羽ばたこうとしている日ノ本家は、まだまだこれからといえるでしょう。
ニホンちゃんは駅の前の信号で車を止めました。ここで待ち合わせをしているのです。
するとすぐに、一人の女性がこちらに向かって走ってきました。
「ニホンちゃーん!」
タイワンちゃんです。ニホンちゃんとは小学校を卒業した後も交流が続いており、
今でももっとも信頼がおける大親友なのです。
「じゃあ行こうか」
ニホンちゃんは車を発進させました。集合時間前にはつく計算です。
「楽しみだねー!アメリーくんカッコ良くなってるんだろうな〜」
「そーだね。皆卒業しちゃったら不思議と会わなくなっちゃったもんね。……ところで
チューゴくん…やっぱり来れないみたい?」
「うん…今日は落ち着いてたんだけど…いきなり違う人格が出ちゃうとやっぱ…ね…」
実は、チューゴくんのお家はチューゴくんが高校生の頃、一家離散してしまっていたのです。
原因は家族の中でも貧乏な人達だったようですが…その時のショックでチューゴくんは
精神に支障をきたしてしまい、人格が分裂してしまったのでした。おかげでそのスキを狙って
チューゴくんの魔の手から逃げられたタイワンちゃんでしたが、やはり元家族、放っておく訳
にもいかず、タイワン家で引き取うことにしたのでした。
「そっか…じゃあ今日はチューゴくんの分まで楽しもう!」「うん!」
会場につくと、すでに何台かの車が停まっていました。
「やあニホンちゃん、タイワンちゃん、待っていたよ!」
入り口で待っていたのはアメリーくんです。背丈が伸び、かなり筋肉質になっています。白い
歯が眩し過ぎるほど光っているのは、最大の敵であったチューゴくんがいなくなったためでし
ょうか。
「アメリーくん…久しぶりだね」
タイワンちゃんが優しく微笑みます。小学校の頃の淡い感情は大人の女性になったことで包み
込まれ、今ではいい思い出になっているようです。
「皆もう揃ってるよ。さあ行こう!」
アメリーくんがニホンちゃんの手をとって中へ入っていきます。こちらはいまだに思い出に昇
華できていないようです。
「あら、ニホンちゃん、それにタイワンちゃんですわ!久しぶりですわね」
「ホントだわ。お二人とも美しくなられまして…フランソワーズが霞むほどですわ!」
フランソワーズちゃん、それにエリザベスちゃんです。二人とも相変わらずの仲の悪さです。
「ニホン!久しぶりだな…こんなに綺麗になるとはな…」
ゲルマッハくん、アーリアちゃんもいます。皆笑顔で迎えてくれましたが、EU町の皆はなに
か少し影がありました。
「ねえ、タイワンちゃん…皆どうしちゃったの?」
「…噂で聞いたんだけど、使用人として雇ってた人達が下克上起こして大変らしいよ」
「ロシアノビッチくんは?」「肝臓壊して入院したって…完治は難しいって」「ほら、アメリ
ーくんの後にいて影の薄かった…」「ボクだよ!カナディアン!」「ベトナちゃんまだカメラ
持ってるー」「…皆で撮ろうと思って」「花火は大変でしたわねー」「中東のワルどもは?」
「アメリーくんにボコボコにさせられちゃった」「イン堂くん、パキスタンくんと仲直りした?」
「まだ犬猿だよ」「アメリーくん、実は貴方のこと好きだったんだ。エヘヘ」「えっ!?」
尽きる事のない思い出話。その時、誰かがポツリと言いました。
「誰だっけ?ニホンちゃんにいつもまとわりついてた…」
「そんなのおりましたっけ。ご存知?エリザベス」「さあ…記憶にないですわね」「でもそいや
何かいた気が…」「エート……まあいいんじゃない?そんなの」「そうだね、それよりさあ…」
あっという間に会話は流れて行きました。クラスにはそんな人間最初からいなかったかのようです。
そんな中、会話を少し遠くで聞きながらニホンちゃんは、置いてあったグラスをとり、ワインを
注ぎました。
「私は…忘れないからね」
そう囁くと、会場の隅のテーブルに置きました。
「ニホンちゃーん、何やってるの?こっちきなよ!」「あ、うん」
ニホンちゃんが皆の所へ行こうとしたその時、物凄いダミ声が後ろから聞こえてきました。
『ニホンが注いだものなんていらないニダ!謝罪と賠償を……』
「えっ!?」しかしニホンちゃんが振り返ると、そこには誰もいませんでした。
「今確かに…あ。」
テーブルを見ると、ワイングラスが空になっているのに気がつきました。
「…文句いってるくせにしっかり飲んだのね…ホントにもう……」
ニホンちゃんは心底呆れた調子で言いましたが、顔は優しく微笑むのでした。
後はただ、キムチの香りだけが残っていました……
初投稿です。ちょっと反則ぎみの番外編です。
文才がないので…うまい方がやればもっとうまく料理できたかも。スマソ。
チューゴくん基地外にしちゃいました(ワラ
フランソワ-ズちゃんがニホンちゃんの家に、初めて遊びにきたときのことです。
「まぁ、あなたのお家ってまるでウサギ小屋のようね!」
と、感嘆して言いました。
けれど、ニホンちゃん、フランソワ-ズちゃんの家にある
ウサギ小屋の様なサイズなんだと、悲しい気持ちになりました。
ニホンちゃんはいつまでもそのことを気にかけ、
時には家族につらくあたったりもします。
でも、実際のところ、フランソワ-ズちゃんが‘ウサギ小屋’といったのにには
ニホンちゃんが受け止めた以外の意味があったのです。
フランソワ-ズちゃんの家では計画されて作られた家のことを、ウサギ小屋、というのです。
おじいちゃんが教えてくれた諺みたいなものですね。
かわいらしくて、おとなしい、そんなニホンちゃんにぴったりだと思って
誉めたつもりだったのですが、失敗だったようです。
いつまでも気の弱いままでいてほしくないフランソワ-ズちゃんの思惑とは裏腹に、
カンコ君やチューゴ君にいたずらされてばかりいるニホンちゃん。
むずかしいものですね。
既出でしたらすいません。さすがに全部は読みきれなくて・・・
181 :
名無しさん@お腹いっぱい。:01/08/26 18:55 ID:kdiB/0N.
sageてた。ageage!
182 :
:01/08/26 19:03 ID:.TwHndM.
>177
新しい作者さん歓迎しますよ〜、反則ぎみなのは私も同様(^^;)
>181
たしかさっき130くらいまで落ちてました。
どのくらい落ちたらageればいいんでしょ?
いつもsageて書いてるもんで...
183 :
:01/08/26 19:05 ID:njs56.K6
(・∀・)イイ!!
>>182 とりあえず100から落ちてたら一回ageるくらいのペースで良いかと。
185 :
sage:01/08/26 20:56 ID:IiardvSU
バカな質問かもしれないけど、なんでサゲ進行でいってるの?
上にあると荒氏が来るからとか?
186 :
:01/08/26 21:16 ID:OYk5PAwE
>185
えーと、そう...だと思うんだけど、もっとageたほうがいいのかな?
ずっと上のほうにあった時でも、ほとんど荒らしさん、来てなかったような...
187 :
:01/08/26 21:39 ID:OYk5PAwE
漏れ、186ですけど、
新しい作者さん、新しい読者さんに増えてもらうためには
もっとageたほうがいいような気がしてきました。
あまりにもマターリ進行することに気を取られすぎると、活気
がジワジワと無くなっていくのでは?
今、スレの最初の一覧表示が1−30ですけど、50くらいに
落ちてるときの書き込みはageるとか、そのくらいにしたほうが
良くない?
188 :
JY12:01/08/26 23:03 ID:Wi4w6TD.
「活字にできない。」
もう八月も終わりかけようとしています。
ここで問題になるのが宿題です。
今子供たちは「夏の宿題進行期」なのです。
ヨーロッパ町の子達は非常に優秀かつ、
周りの目もあるのでさっさと終わらせてしまったようです。
さてニホンちゃんですが、アジア町特有のルーズさにかまけてまだ残っています。
とか言いながらも、優等生なので逃げるわけにはいけませんね。
タイワンちゃんらとがんばってこなしていきます。
さて最後に残った宿題は、薄い「社会」のドリルです。
いやいやながらも、これが最後です。
189 :
JY12:01/08/26 23:04 ID:Wi4w6TD.
問題1
(1)世界一、カプサイシンの血中濃度が高い民族を答えなさい。
( )
(2)友好国を、嫉妬と妄想にかられてマジで潰そうと画策している国は?
( )
(3)極東最大のテロ支援国家・支援国家を答えなさい。
( )
(4)本来、冬季の保存食「キムチ」をなぜか365日、老若男女とわず食べているヘンな国は?
( )
(5)なぜか料理の味付けがキムチ味と塩しかない国は?
例、キムチを入れたチゲなのか、チゲに入れたキムチなのか誰も区別がつかない。
( )
(6)神様が創るときにまちがえて「幸福」を入れわすれた国、といわれる国は?
( )
(7)極東一、女の子が行ってはいけない国はどこか。
( )
(8)最大の輸出物が「2chのネタ」である国を答えなさい。
( )
(9)身寄りの無い老人・少年少女に月3600円しかわかさない、福祉予算がタイの約半分の、福祉という言葉がかけらも無い国を答えなさい。
( )
190 :
JY12:01/08/26 23:05 ID:Wi4w6TD.
(10)約十年前、5兆ウォンで通るはずの高速鉄道が、なぜか現在では20兆ウォンかかるという話になっている、しかも全然通る兆しの無いアホな国は?
( )
(11)外見だけしか真面目に建てず、しかも作り終えた時点からすぐに壊れ始めるという、土建会社的にすばらしい建築工法(コリアンタイマー)を作り出した国を答えなさい。
( )
(12)歴代大統領をム所にぶちこむ習性のある国。
( )
(13)自称トラ、だが実態はサルで有名な国は?
( )
(14)自称「東方礼儀之国」にもかかわらず、儒教に事実上止めを刺した国家は?
( )
(15)うざいんじゃ、ゴラァ!な国。
( )
「・・・」
「・・・」
ニホン・タイワンちゃん(ハモって)「なんか、この問題集へんー。」
よく見ると裏表紙には「2ch・ハン版出版」と書いてありました。
この問題集の採用には、ある権力者S氏の圧力があったという黒い噂がありますが、
何せ、答えがひとつしかないので生徒受けは大変良かったそうです。
おわり。
解説?
宿題は終わらせたことが無い。
192 :
奈々士:01/08/27 00:16 ID:T2ERmhz6
>188-190
面白いっす。採点する方は楽だね(w
やっと、全話読むことができました。はぁ長かった…
193 :
JY:01/08/27 01:30 ID:zSX272Kw
修正
(9)3600円しかわたさない
194 :
:01/09/11 04:03 ID:w5MbE6t6
とりあえずageとこ。
195 :
:01/09/11 07:52 ID:u27DhVoM
復帰記念age
197 :
お前名無しだろ:01/09/13 18:05 ID:MZgUoI1c
age
下がったから書き込みますけど、ageないでいただけるとありがたいです。
199 :
大和の民:01/09/14 11:04 ID:vY0RyFbA
このスレマジで面白い!自慢の屋敷の塔を壊されたアメリー君がどう中東の悪をボコボコにするのか見物ですなぁ。
200 :
傍観者:01/09/15 20:50 ID:DX.B3qHk
早く中東編が見てぇ…(w
202 :
面白くなかったらごめん・・・:01/09/15 22:24 ID:nAOubSXQ
『座る韓国人』(国会議事堂前、靖国神社参拝、反対ハンストの追憶)
....カッコの中はフック船長みたいな人が歌っていたところです。
韓国なんでもみんな (イェーイ)
「反省」もとめているよ (謝罪もお)
国会議事堂の影から 「反省」おじさん登場!!
いつだって忘れないウリナラは半万年、そんなの常識
(ニーダニダニダ)
ウーリラウーリラ、チョンチョチョンチョンチョン、ウーリラウーリラ、チョンチョチョンチョンチョン、
ウーリラウーリラ、小指がぽろりい
(ニーダニダニダ)
ウーリラウーリラ、チョンチョチョンチョン、ウーリラウーリラ、座る韓国人、
ウーリララ、おーなかがへったよお・・・
ps,韓国の皆さんしょうもない歌作ってごめんなさい。・・・反省
203 :
:01/09/16 01:28 ID:Zij2Frn.
>>201 そろそろ戻ってきてもいい頃では・・・?
すみません、今後も地鎮祭やっていただけるのでしたら、
現同人板では600目安ですので、直していただけると有
り難いのですが…。
風紀だったらスマソ。
206 :
:01/09/18 22:49 ID:Cym93Q5o
あげてみる。
208 :
ななし:01/09/19 02:41 ID:MLm2zZJg
総督府も移転してわかりづらくなったことだし、
いいかげんこっちに戻らないか。
209 :
大きなお安芸:01/09/22 12:59 ID:J0BISaLg
ageます。
210 :
名無し@ニホンちゃん:01/09/25 12:40 ID:TjxbFuJ6
age
211 :
:01/09/25 13:44 ID:epokaPn6
212 :
801ナナシ美少年萌:01/09/28 13:46 ID:lDzxKp4g
213 :
123:01/09/28 19:10 ID:Fg0MFqko
age
214 :
JY:01/10/01 00:58 ID:ceRUTeB2
サルベージあげ。
215 :
名無し:01/10/01 01:06 ID:LobSe3ZA
最近、こっちに新ネタ書こうかなと思ってる。
総督府は人が少なすぎてやる気が出ないよ。
他の人はどうか。
216 :
:01/10/01 01:09 ID:zW5ozJBg
とりあえず総督府のスレを使い潰すなりスレストかけてもらうなり
しないとネタが分散しないか?
217 :
名無し:01/10/01 01:46 ID:LobSe3ZA
まあそうなんだけどさ。
「アップしても読む人少ないんだろうな」と思うと筆が鈍るのよ。お絵かき掲示板
の活況からすればニホンちゃんワールドの需要はちゃんとある筈なんだけどね。
どうもやりにくい。なんとかならんか、この状況。
218 :
十八番:01/10/01 02:03 ID:NSboc3Dg
>>216 同意。
作ってもらったからには大事に使わねばと思うが。
219 :
:01/10/01 03:11 ID:zW5ozJBg
ん〜、とりあえず両方にアップしてみるとか・・・面倒臭いか・・・。
220 :
:01/10/01 04:00 ID:UmM3Y652
>>219 それ同意。
あっちに思い入れのある人の気持ちもわからないことも無いけど、
ある程度人目のあるところに無いと、801に喰われてしまう・・・・。
221 :
名無し@ニホンちゃん:01/10/01 04:43 ID:5AB0K32o
age
JYさんや十八番さんも来てるのか、漏れとしてはハン版再閉鎖が怖かった
のだが、一応こっちも安定しているような気はする。
どっちで続けるか、議論が必要な時期に来たのかも...
スマンです、ちょっとテスト
昨日、こっちも安定してる...とか書いたが、
「2ちゃんねる住人、不正にID使用」に続いて、「ネット上の権利侵害云々の
法律」ができるとか...どうなるんだろ。
225 :
JY:01/10/01 18:41 ID:ZPuHEI8A
今、またそんなやばいところにきてるの?
そうとくふ板がなぜか今白紙・・・なぜ?
俺だけ?
>>225 なんか変なこと書いちゃったみたい...
ごめんなさい
227 :
:01/10/02 07:50 ID:H7rJlmb2
作家が書きたいところに書けばいいんじゃないの?
個人的には新しい血の入る可能性のあるこっちを推したいけど、
向こうのしがらみとかもあるだろうし。
それは兎に角、好きなスレだけに、以前の盛り上がりが戻ってきてほしいな。
228 :
新聞研究員:01/10/02 12:28 ID:2tA2odAo
当分、避難所板と6クールの二ヵ所に書きます。
229 :
新聞研究員:01/10/02 12:29 ID:2tA2odAo
それでは 始めます
題名「将棋」
ニホンちゃんは将棋が大好きです。
いつも休み時間にタイワンちゃんと将棋をしているのでクラス内で将棋のブームになりました。
そしてニホンちゃん勝ちまくり。
アメリー「ああ、負けちゃった。ニホンちゃん強いねぇ。でも実戦なら負けないよ」
エリザベート「わたくし、将棋よりチェスの方が得意なの。今度チェスで勝負よ」
そんなところにカンコ君
カンコ(^^)「みんな弱いニダね」
フランソワーズ「そんなこといってカンコは勝てる自信あるの?」
カンコ「あるニダ。ケチャンナヨ精神で勝つニダ」
しかしカンコ君指せば指すほど劣勢になっていきます。
そしてついに
ニホン「王手!」
アメリー「ニホンちゃんの勝ち!」
カンコ→ノ( \/)ノ 「ニダァー」(ドンガラガッシャーン)
「ニホンは謝罪と賠償を求めるニダ。ニホンは反省しる。」
そこへアサヒちゃんが飛び込んできました。
アサヒ「負けるが勝ちでカンコ君の勝ち!よってニホンちゃん。カンコ君にお金を払いなさい。」
ニホン「そんなメチャクチャよ。負けたら勝った方にお金を払うなんて決めてなかったし」
カンコ「今、決めたニダ。さぁ払うニダ。」
アメリー「そんなムチャクチャ通る訳ねえだろうが」
と言ったと同時に
ボコボコボコ。
カンコ「アイゴー」
230 :
止水:01/10/02 18:30 ID:y/9cFfPA
闇なべ
フラメンコ先生「みなさん、昨日、連絡網で回したもの持って来ましたか?」
フラメンコ先生は昨日生徒たちに自分の好きな食べ物を1つ持ってくるように
連絡網を回したのです。
一同「ハ〜イ」
フラメンコ先生「それでは、闇なべをします」
その一言でクラスの時が一瞬止まりました。
フラメンコ先生「それでは、名前を呼ばれたら持ってきたものを鍋に入れてください。
まずは、アメリー君」
そして、みんな次々と持ってきたものを鍋に入れていきます。
フラメンコ先生「カンコ君」
カンコ君「ニダ」
我らがカンコ君の登場です。
しかし、今日の彼からはキムチ臭が消えています。
どうしてでしょう?
そして、全員が鍋に持ってきたものを入れ終わりました。
二時間後
鍋をあけてみるとチーズフォンデュ状態と化していました。
フラメンコ先生「とりあえず、順番によそっていきましょう。」
みんな恐る恐るよそっていきます。
よそったものの中にはソーセージ、バナナ、果てはエスカルゴそれらがチーズに
覆われているのです。
ニホンちゃんがびくつきながらよそうと何か大きなものが取れました。
カンコ君「よかったニダな〜、それはウリが入れたニダ〜、感謝シル〜」
チーズをっとてみるとそれは子犬の頭でした。
さすが、我らのカンコ君、脳の中にあるのは非常識だけです。
当然と言えば当然にニホンちゃんは泣いています。
タイワンちゃん「あ・ん・た・は〜、なんていうものをいれてるのよ〜」
カンコ君「ウ、ウリの好・・・」
カンコ君のセリフが終わる前に
タイワンちゃん「死ね!バカンコ」
すね蹴りを放ち相手が倒れるとすかさず頭を踏み砕きます。
カンコ君の頭からキムチ汁がでていますが明日には元気になるでしょう。
その横ではアーリアちゃんがやさしくニホンちゃんを抱きしめています。
結局闇なべは中止になってしまいましたとさ。
END
231 :
JY:01/10/02 23:23 ID:Im6heBtc
あっという間に50以下まで下がるとは・・・。
本板はすげえなぁ。
232 :
:01/10/03 00:05 ID:VMI1LXv2
申し訳ありませんが、総督府の方にもコピペして貰えませんか?。
あっちで主に活動しているもので・・・。
233 :
:01/10/03 01:26 ID:iQ1drgAk
こっちに新作が書かれるのってなんか感慨深いものがあるなぁ。
234 :
ななC:01/10/03 07:37 ID:AX/VfXc2
こっちでの最後のネタ書き込みは
>>190になるのか?
一ヶ月以上前だ...
235 :
止水:01/10/03 17:31 ID:vFqMuJaI
パラレルワールド
パラレルワールドそれは現実と似ているがどこか違う世界
カンコ君はいつもどうり寝坊して学校へ行きました。
カンコ君「ニホンは謝罪と賠償をしる〜。」
と、お決まりのことをニホンちゃんに言って・・・・
ニホンちゃんがエアガンを取り出してカンコ君に向け・・
ニホンちゃん「何か行ったかしら、カンコ君?
あんまりふざけた事ばっかり言っていると落とすわよ」
と、いつものやさしい笑顔で言います。
カンコ君「ウリはごまかされないニダ、ニホンは・・・」
カンコ君のセリフが途中で止まります。
ニホンちゃんが自愛に満ちた声で・・・・
「刺殺と銃殺と爆殺どれがいい」
花火にニホントウを取り出してカンコ君に向けています。
カンコ君はビビリまくって声が出ません。
ニホンちゃん「お返事できないの?なら私が選んであげるね。
ん〜・・・そう、刺して、撃って、爆散させてあげるわ」
カンコ君「ニ、ニダ〜、アイゴ〜〜〜」
教室にカンコ君の悲鳴が響きます。
ちなみにパラレルワールドのカンコ君はというと
カンコ君「ニホンはウリに謝罪と・・・・」
タイワンちゃん「なにやってんのよ、バカンコ」
言うが早いがカンコ君をぶん殴ります。
カンコ君「アイーゴー 」
あんまり変わらないみたいです。
教訓:キティはどうやってもキティです。
END
236 :
名無し:01/10/03 23:52 ID:CZdSuvNc
237 :
:01/10/04 00:08 ID:0lRh2OmY
奇面組かとオモターヨ
238 :
アサヒちゃん!:01/10/04 00:42 ID:TgrX33Jc
今日のカンコくんは半万年ぶりに元気がありません。給食の時も
「何も食べたくないニダ。昨日、何か悪いプルコギ食べたみたいにニダ」。
「ニホンちゃん。ウリの給食食べて欲しいニダ。別に謝罪も賠償もいらないニダ」
本当に具合が悪いようです。ニホンちゃんは、カンコくんの給食を食べた上げました。
その一部始終を見たアサヒは…
「先生!ニホンちゃんがカンコくんの給食無理矢理盗っちゃいました。
カンコくんは泣いています!謝罪と賠償を(以下略)」
先生もヤレヤレ。毎度のことに、はいはいと言って聞き流しました。
先生が聞いてくれなかったので、アサヒちゃんは学級新聞の
投書欄に「病気で元気がないカンコくんから、給食を奪い取る」と
匿名で投書しました。
次の日、カンコくんは元気に登校してきました。病気して何だか頭が軽く
なったニダ、帰って楽ニダ、と言っていました。それってもしかして狂○病…
おもしろくって500話あまり一気に読んでしまった
ところでタイワンちゃんのお母さんはナイショウさんでなくてホンセイさんでは?
ビレイおばさんもコクミンさんよりもお母さんの方の妹でしょう
リトーキおじさんはコクミンさんの弟か
イラストコーナーのおかげで、話を読む時にニホンちゃんやアメリー君たちがビジュアルで
頭に浮かんできて楽しいのですが、私の頭の中ではなぜかカンコ君だけニダーのままです(汗
困った困った
240 :
:01/10/04 01:43 ID:0lRh2OmY
順調にネタが分散しとる・・・。
241 :
;:01/10/04 03:37 ID:..TrbWbU
イラストコーナーがなーい!
597 名前:d 投稿日:2001/10/04(木) 00:22 ID:2TOJoxeg
「アメリー君、通り魔に遭う」
アメリー君が学校の帰り道で何物かに襲われて
かなりの重症を負ったみたいです。普段は腕におぼえのある
アメリー君も後ろからいきなり殴られてはどうしようもありませんでした。
犯人はまだわからないんですが昔、アメリー君が喧嘩でボコボコにしたことのある
イスラム小学校の番長、イラ君が子分のアフガニスたんにやらせたとの噂が学校
では広まっていました。
入院中のアメリー君をニホンちゃんをはじめとするクラスメイトで
お見舞いに行きました。すっかり面目丸つぶれのアメリー君は
「おい!怪我が治ったら、みんなでイスラム小学校に殴りこむぞ!
イスラム小学校の奴ラみんなまとめてギタギタにしてやる!!」
とアメリー君はすっかり興奮気味です。
「みんなもついてこいよ!」
・・そう言われたものの暴力が嫌いなニホンちゃんはすっかり困惑気味でした。
お見舞いの帰り道、チューゴ君だけはなぜかチョッピリうれしそうでした。
243 :
;:01/10/04 12:22 ID:gAttjQsI
カンコ君がニホンちゃんの家の前で座り込んでいます。今日のカンコ君なんだかとってもニダニダです。
何か良いことでもあったんでしょうか?
一方、ニホンちゃんはとっても鬱(´-`)な顔、(あぁ・・今日は絶対カンコ君にからまれるだろうなぁ・・・)
実は昨日ニホンちゃんの遠縁にあたる、タッダおじさんが「カンコ家が強盗に占拠された!」とデマを流したのです。
それを聞いたカンコパパは警察を呼んだり、家を包囲したり大変な騒ぎになったのです。
アメリー家の事件で地球町がピリピリしているところに、なんとも間の悪い冗談です。
それでも学校に行かないわけにはいきません。
ドアを開けた瞬間、カンコ君は座った状態からツェペリさん並の跳躍力を見せつけニホンちゃんの目の前に着地!
「カ・・カンコ君・・おは」
「ニホンはウリたちの名誉と誇りを傷つけ、多大な精神的苦痛と損害を与えたニダ!
ニホンに謝罪と賠償を要求しる!」
久々にニホンちゃんの弱みを握ったカンコ君、もうノリノリです。
「でも・・私は、タッダおじさんに会ったこともないし・・・」
「偉大なる儒教の教えを知らない二ダか!? 親の罪は子の罪二ダ!
ニッテイの罪もニホンの罪ニダ! タッダの罪もニホンの罪二ダ!」
ニホンちゃんは、カンコ君のマシンガントークを上の空で聞きながら
今後1年間は責め続けられるであろうネタを提供してしまったタッダおじさんを少し恨みました
246 :
止水:01/10/04 17:21 ID:Yn5OMw2M
パラレルワールド2
パラレルワールドそれは現実と似ているがどこか違う世界
今日はアジア町の子供たちの勉強会です。
みんな真面目?に勉強しています。
タイワンちゃん「ニホンちゃん、あたしここがわかんないんだけど」
と、言いつつニホンちゃんにすりよっています。
ニホンちゃんもまんざらではないようです。
そこへ一匹のかわいらしい子犬が迷い込んできました。
ニホンちゃん「うわ〜かわいい、こっちへおいで〜」
なんてなごやかな空気を粉砕する一言が放たれました。
カンコ君「うまそうニダ〜」
べトナちゃん「この仔をそんなふうに見るなんてひどいよ」
チューゴ君「そうアル、カンコひどいアル」
おとなしいはずのべトナちゃんや共感してくれるはずのチューゴ君
まで、カンコ君を非難します。
カンコ君「うるさいニダ。すべての生き物は食べられるために存在するニダ」
カンコ君にしてはめずらしく正論を言います。
ニホンちゃん「へーえ、それじゃあ、私がその辺にいる虫を養うために
カンコ君をミンチにしてもいいのよね〜」
笑顔で恐いことを言います。
その右手には包丁左手には鉄鎚が握られています。
カンコ君「アイゴ〜〜〜〜〜〜〜」
断末魔が響きます。
みんなカンコ君など気にせず子犬にかまいます。
ニホンちゃん「ほら、こっちへおいで」
べトナちゃん「ああ、くすぐったいよ」
平和な時間が流れてゆき勉強会が終わります。
教訓:動物愛護者には気よつけましょう END
題名付け忘れました
「タッダおじさんの愚行に関する後日談」です
欝だ死のう・・・
248 :
::01/10/04 22:23 ID:13BF0ruw
「番外編」
ずどぉぉぉん!!
キャンベラちゃんは物凄い衝撃と共ににベッドから飛び起きました。
「!!??なに?なにがおこったの?ママ!ママァ!」
しかし、両親は二人とも仕事で外泊中、家にはキャンベラちゃんしかいません
その時電話が鳴りました、オージー君からです
「無事か!?隕石がそっちに落ちたのを見たんだが、」
庭(といっても3kmは離れているのですが)を見ると噴煙が上がっています
「うん、大丈夫だよ・・おにいちゃんお願い早くきて!」
「よしっ待ってろすぐに行くから」
〜1時間後〜
二人は隕石衝突の現場に着きました
「おや?隕石じゃない、壷のようだぞ何か書いてある・・「コーリャ」?
どっかで聞いたような・・」
「ねぇおにいちゃん開けてみようよ!」
慎重に蓋を開けると・・えもいわれぬ臭い、そして中には真っ赤な物体が!
「おにいちゃん、これ食べ物・・かなぁ」
「そうだとしても腐ってるよ、たべるのは止めておこう」
しかし好奇心旺盛なお年頃のキャンベラちゃんは、オージー君の言うことも聞かず食べてしまいました
「ヴッ!お・・おにいちゃ・・・」キャンベラちゃんは真っ赤な顔をして倒れてしまいました。
「キャンベラ!しっかりしろ!キャンベラァァァ!」
後日、あの壷は韓国の打ち上げた化学兵器「キムチ」と判明、
さらに腐肉と間違えた野鳥が「キムチ」を食べ、その多くが死亡
オーストラリアの生態系が大きく壊されました。
こうして新たに反韓国家が誕生したのでした。
どっとはらい
PS
キャンベラちゃんは一命を取り留めましたが、
「キムチ」の臭いは1カ月たっても消えませんでした
249 :
「アメリー君、通り魔に遭う」番外地:01/10/04 23:36 ID:6NwqrDE2
最近アサヒちゃんの姿が見えません。どうしたのでしょうか?
(アメリー君の通り魔騒ぎで、アサヒちゃんのことなどみんなわすれている。)
でも、毎日アサヒちゃんは毎日学校に来ていたのです。メモ帳を片手に
影からみんな(特にニホンちゃん)を観察して、ネタあらば学級新聞に投稿
してやろうという腹だったのです。
今日の体育の時間、松葉杖で歩くアメリーくんの荷物をニホンちゃんが持って
あげていると、アサヒちゃんが猛然ダッシュしてこちらに来ました。
そして「ああ見ちゃった!暴力反対!ニホンチャンがアメリーくんのケンカの
片棒かついでる!ニホンちゃんはヤンキー、ヤンキー!」
そういうと、跳ねるように新聞部の部室のほうに消えていきました。
ニホンちゃんはポカンとし、アメリー君は小さな声で「ガッデム」とつぶやきました。
その週の学級新聞には「ニホンちゃん、ついに不良になる」が見出しになりました。
(でも、アサヒちゃんはチューゴくんがさんざんアメリー君を嘲笑っていることは
だまっていました…)
>>249 >片棒かついでる!ニホンちゃんはヤンキー、ヤンキー!」
ヤンキー、ヤンキー!
怪我したアメリー君の前で叫んでるの想像して禿しくワラタよ!
アサヒちゃんの活躍を今後もキボン。
251 :
止水:01/10/05 17:09 ID:YuoaebUQ
今日はスキー授業の日。
日本ちゃんはスキーが大好きです。
ニホンちゃん「早く滑りたいな〜」
アーリアちゃん「あんまりはしゃぐと怪我するぞ」
ニホンちゃん「怪我なんかしないよ〜」
カンコ君「そうニダ。ニホンは転んで怪我するニダ」
ニホン+アーリアちゃん「???」
振り向くとカンコ君がいます。
ニホンちゃん「カンコ君、下のクラスじゃなかったの?」
実はスキーはもろに実力差が出るのでクラス分けされたのです。
カンコ君「ウリナラのスキー技術は世界一ニダ」
アーリアちゃん「では、その世界一を見せてもらおうか」
カンコ君「いいニダ、よくみてるニ・・・・!!」
ニホンちゃんたちのいるコースは傾斜47度で、でこぼこありまくりの
超上級者コースだったのです。
アーリアちゃん「早く行け」
と、無常にもカンコ君を押し出します。
カンコ君が転がっていきます。
首が変な方向に曲がっている気もしますが気のせいでしょう。
ニホンちゃん「コース・・・・変えようか」
アーリアちゃん「そうだな」
遠くからカンコ君の悲鳴が聞こえます。
カンコ君「助けてニダー、アイーゴ〜〜」
教訓:うそつきは身を滅ぼします END
252 :
IMF病院:01/10/06 00:39 ID:larrF7Eg
1997年のこと。カンコ君の背が急に伸びて、筋肉がムキムキして、目に見えて
たくましくなりました。カンコ君は「勉強でニホンちゃんを抜かすニダ。
ケンカでアメリー君を負かすニダ。」と豪語しています。
でも発展途上のカンコ君ですから成長するのは当然、でも少しスピードが速すぎます。。
ある日、学校医の久流具万(クルーグマン)先生が事の真相を突き止めました。
カンコ君は、悪い行商人のソロスおじさんからデリバティブという
劇薬成長剤を密かに買って飲んでいたのです。先生はカンコ君に、劇薬を飲むこと
を止めるようさとしましたが、逆に謝罪と反省を要求されました(やれやれ)。
そして皆さんお待ちかねの来るべき結末がやってきました。カンコ君は夏の暑い
最中にお腹を壊して、ゲリゲリピーピーになったのです。
その症状はあまりのもひどいので、緊急でIMF病院に入院することになりました。
同じ病室には万古君やインドネシアンちゃんが入院していました。
入院中。ニホンちゃんは何度もお見舞いをして、貧乏なカンコ君の入院費を
立て替えたりしました。その親切のおかげでカンコ君は快復して退院することが
できました。そのためしばらくカンコ君はニホンちゃんに謝罪も賠償も要求せず
しおらしくなりました。が、最近又もとに戻り、ニホンちゃんの使っている
テキストはなっとらんとか、お前とは絶交だのとやりたい放題です。
(注:経済学的なツッコミ無用)
253 :
新聞研究員:01/10/06 11:50 ID:JVlsJxvk
幸せなヒトトキ(その1)
いつものようにニダニダと歌いながらカンコ君が道を歩いていると物凄い勢いで大泣きしながらニホンちゃんがやってくるではありませんか。
「(驚いた様子で)ニダ?」
「カンコ君。ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ。ウチのニッテイおじいちゃんが全て悪かったの。」
「やっと分かったニダか!謝るのが遅いニダ!」
「謝罪と賠償を求めるニダ!反省しる!」
「謝罪はちゃんとするわ。でも賠償するお金が少し足りないの。だから足りない分は許して」
「許さないニダ!反省しる!」
「やっぱり許してくれないのね。分かった。あたし、体で払う。」
「か、体で!!(生唾ゴックン)」
「ウン、カンコ君と×××するの。」
「だ、騙されないニダよ。(ハッスル、ハッスル。ニダ)」
「やっぱり許してくれないのね。死んでお詫びを・・・」
「ま、待つニダ。ウリも鬼じゃないニダ。今夜、ちゃんと体で払ってくれれば帳消しにするニダ。(ハッスル、ハッスル。ニダ。ウリナラ300万年の歴史を持つ朝鮮ニンジンエキスが今夜、役に立つニダ。マンセー!!^^)」
254 :
新聞研究員:01/10/06 11:55 ID:JVlsJxvk
幸せなヒトトキ(その2)
鼻息荒くしながらニホンちゃんと歩いていると、今度は向こうからチューゴ君がやってきました。
「おい、カンコ。なにニホンなんかと仲良く手をつないで歩いてるんだ。今日は謝罪を求めないのか?」
「い、今から求めるニダ」
「それより何か用ニダか。今日は急いでいるから早くしてほしいニダ。」
「実はよう。オレ、あのグループにいる資格無いんじゃないかと思ってよう。」
「グループ。ニダか?」
「そう、常任理事グループ。オレ、頭悪いし、貧乏だし、性格悪くて乱暴者だし。」
「・・・・(そうニダそうニダ^^)。そんなことないニダよ。チューゴ君ほどの立派な人間がアジア町はメチャクチャになるニダ。(サッサと出てけニダ^^)」
「そうか?でもよう。オレ、やっぱり、グループ辞めるよ。カンコ、オマエに頼む。」
「ウリはそんな器じゃないニダ(ウソ泣き)(やっと気付いたか。バカチューゴ。)」
「本当に頼む」
「そうニダか?精一杯頑張るニダ(やったニダ。ウリの時代が来たニダ。マンセー)」
255 :
新聞研究員:01/10/06 12:00 ID:JVlsJxvk
幸せなヒトトキ(その3)
鼻息から鼻歌になって、また歩いていると、今度はアメリー君がため息まじりで歩いてきました。
「カンコ。なにも聞かずに返事だけしてくれ」
「・・・・」
「実はウチのウォール街銀行が破綻しちまってよ。カンコのとこのソウルを中心に金融をやってくれないか?もちろんグローバルスタンダードにもなってくれ。」
「ニダ。喜んで引き受けるニダ。(ラッキーニダ)」
そしてとうとうカンコの家に着いた。
「ニホン。ウリの家に着いたニダよ。」
シャワーを浴びるニホンちゃん。
「ついについにニダ。シャワールームから出た後ついに×××するニダ。」
ついにニホンちゃんがバスタオル1枚だけまとった姿で出てきました。
そしてベッドへ。
「ハウッ (−_−; )」
そうです。挿入する前に発射しちゃったのです。
「ウリは・・・ウリは早漏だったニダか。アイゴー。(泣)」
ジリリリリリ(目覚し時計の音)
「ハウッ (−_−; )夢ニダか。ハッ。夢精したニダ。」
「夢?(5、6秒後)アイゴー(大泣)」
256 :
十八番:01/10/07 02:20 ID:q782RROY
ニホンちゃんたちはまだ小学生。
うーん、やっぱりこっちは...
258 :
:01/10/07 02:55 ID:nfcOO4Rw
>>253-255のような奴はスレに活気があれば是非について意見が交わさるでしょ。
それより
>>257はあっち(総督府)でもこっち(2ちゃん)でもぶつぶつウザイよ。
259 :
:01/10/07 08:08 ID:QAHIuqmE
>>257 255について言っていると解釈して書かせて貰うけど、
>>253-255の内容と、書かれた場所には何の関係ないよ。
作者の新聞研究員氏は総督府にも書いているんだから。
まあ、確かに俺も
>>253-255には抵抗があるけどさ。
260 :
;:01/10/07 09:24 ID:HTKmAjVc
サルベージ
勝手に続編スンマソン
>>251 さて、中級コースを選んだニホンちゃんとアーリアちゃん。
先ほどのカンコ君の惨状を見て、ゆっくり滑ります。
「ちょっと怖い… やっぱり初心者コースの方がよかったなぁ」
「大丈夫だ、私がついているから安心しろ」
アーリアちゃん、プロも顔負けのテクニックでニホンちゃんをエスコートします。
それはいいけどアーリアちゃん、ニホンちゃんにやたらベタベタさわるのはやめなさい。
「アーリアちゃん、スキーもうまいんだ すごいねぇ」
「好きで覚えた訳じゃないさ」(ポソリ)
「え?」
その時、猛スピードで二人の間に割り込む赤い影!
あっという間にニホンちゃんの腕をつかんで左へ左へと滑っていきます。
しかしてその実態は…
「ちょっと!ニホンちゃんを指導するのはこの私よ!」
「アサヒ、貴様…」
「び〜〜〜だ! ニホンちゃん、あんな思想も定見もない裏切り者に
くっついてちゃダメ!あなたは何も考えずに私の後についてくればいいのよ!」
「でもでも、このまま左に滑るとコースから飛び出しちゃうよぅ」
「フッ… 私は… 左にしか滑れないのよ!」
「前は右にしか滑れなかったんじゃなかったっけぇ?」
「昔は昔!今は今!余計なこと思い出してんじゃないわよ!」
「あぁ〜 あぶないあぶない はなしてはなしてぇ」(パニパニ
すぱーん
「あーーーーー
ーーー
ーー
ー
ー
ー
ぁ
ボスッ
アサヒちゃん、あっというまにコースから外れて急斜面から飛び出します。
そして新雪には見事な人型が┌|∵|┘
アーリアちゃん「(サボテンダー?)」
「危なかったね、ねえさん」
「はぅはぅはぅはぅ… ぇ?」
間一髪、コースから飛び出す前に助けに入ったのはウヨ君でした。
「え?え? でも、何でここにぃ?」
「カンコやアサヒが何するかわからないから、心配でついてきたんだ」
「それはいいけど、右にばっかり滑ると森の中に突っ込んじゃうよぅ」
「ねえさん、男には、負けると判っていても戦わねばならない時があるんだ」
「ひ〜〜〜ん」
がつっ ボサッ ウヨくん、木から落ちてきた雪に埋まり込んじゃいました。
「危なかったな、ニホン」
「(@.@) あれ?アーリアちゃん?」
「もうちょっとでニホンまでぶつかるところだったぞ」
ヲイヲイ、ウヨ君はぶつかっても放置かい。
「しかし、ニホンの家族は楽しそうだな、うらやましいよ」
「楽しそう?ひど〜ぃ」
「ははは、怒るな。さっきの話だけどな、私は覚えたくてスキーを覚えたんじゃないんだ」
「え?」
「私はシュタージおじさんに、3歳の頃から軍隊格闘術・追跡術・盗聴術といっしょに
山岳戦技術を叩き込まれた… スキーを覚えたのもその時だ」(…暗殺・拷問術もな)
「ええ?」
「7歳の時にはな、スキーとナイフ1本で雪山のど真ん中に放り出されて
1週間かけて生還したこともあるくらいさ」
「ええええ?」ビクーリ
「あの頃の私には自由という物はなかった
思えば、追い立てられて決められたコースに進むしか無い人生だった
今は、ゲルマッハ兄さんのおかげで自由に生きられるがな
それに比べてアサヒやウヨは、決まった方向にしか進めないと言っても
自分で望んで進んでいる道だ、それは本当に幸せな事なんだよ」
(カンコやキッチョムが気に障るのは同族嫌悪ってやつかな
自分たちの駄目な所を見せつけられる様な気がするからか…)
「ほぇ〜〜〜」
図らずもアーリアちゃんの意外な一面を発見したニホンちゃんでした。
265 :
止水:01/10/07 18:34 ID:rqW.0CPk
Mr.コパさん続編書いてくれてありがとう
これからもおもしろい事思いついたら
どんどん、書いてください。
266 :
止水:01/10/07 18:35 ID:rqW.0CPk
紅葉狩り
このごろめっきり秋も深まってきました。
タイワンちゃん「ニホンちゃん、今日、何か予定ある?」
ニホンちゃん「うん、お父さんとお母さんと紅葉狩りをするんだ」
タイワンちゃん「紅葉か〜、きれいだろうな〜」
ニホンちゃん「タイワンちゃんにも紅葉もってきてあげるわ」
タイワンちゃん「うあ〜、ありがとうニホンちゃん」
そこへ、我らがカンコ君がやってきます。
カンコ君「何の話をしてるニダ〜?」
ニホンちゃん「紅葉狩りの話よ」
カンコ君「紅葉なんか狩っても意味ないニダ。
何にもならないニダ。」
情緒も何もない発言をします。
カンコ君「狩るなら犬ニダ。」
青ざめるニホンちゃんとタイワンちゃん
カンコ君「そうニダ、ニホンもいっしょにやるニダ」
カンコ君にとって最高の誘い文句です。
ニホンちゃん「いや〜、カンコ君のバカ〜」
泣きながら走っていきます。
タイワンちゃんが無言でカンコ君の喉を突き沈めます。
タイワンちゃん「ニホンちゃん、待って〜」
残されたカンコ君を犬が三頭ほどで引きずっていきます。
その後カンコ君は・・・・
読者の想像におまかせします。
教訓:因果応報、復讐には気をつけましょう。 END
267 :
七誌:01/10/08 00:05 ID:Dr80vxH2
ぶつぶつやってよし!っと思うぞ。
こんな企画スレ、愛着持ってこだわってこそだ。
268 :
止水:01/10/08 00:22 ID:U4NinJZY
空を飛ぼう
カンコ君は鳥を見てあることを考えていました。
(ウリも空を飛びたいニダ)
なんと、食べる事ではなく、普通の少年が考えるような
ことを考えていました。
カンコ君「そうニダ、鳥になるニダ。
でも、ウリは人間ニダ。鳥をたくさん集めて飛ぶニダ」
カンコ君は自分を人間などと言っていますが立派な?
ウリナラキティです。
カンコ君は虫あみを持って墓場に行きました。
機敏な動きでお墓を破壊しながらカラスを捕まえていきます。
なんとも罰当たりな事をしています。
そして、自分とカラスを紐でつなぎ、
カンコ君「さあ、ウリを空に連れて行くニダ」
カラスは賢く、復讐心旺盛な鳥です。
カラスは一斉にカンコ君に襲いかかり
カンコ君「なにするニダ、やめるニダ、アイゴーーー」
カラスはその漆黒の羽を深紅に染め飛び立ちました。
ニホンちゃん「見て、あの鳥とってもきれい」
アーリアちゃん「そうだな」
教訓:カラスにちょっかいを出すのは止めましょう
END
「それいけカンコック」
♪ウリのとなりはだあれ?
となりのとなりはだあれ?
・・・
カンコ君「何で返事しないニダー!?謝罪と補償を要求するニダよ!」
ニホンちゃん「あ、あはははー・・・」
キッチョム君&チューゴ君「よんだ?」
カンコ君「ニ、ニダ・・・」
◇第一話:正しい歴史観◇
カンコ君「ウリの周囲ではニッテイが鬼畜行為を行ったという話をもっぱら聞くニダ。
しかし人の話は偏見や嘘が混じっている可能性が大きいニダ。
ここは1つ、その時代を見てきた『モノ』に中立の立場から語ってもらうのが正しいと思われるニダ」
♪ふぃるたあめがねで にだにだ にだり〜ん♪
モノさん(証人)「なんの ようだ!」
カンコ君「日頃からウリの主食を守ってくれて感謝してるニダ」
モノさん「それがオレの仕事だからな」
カンコ君「是非ニッテイの所業をありのまま語って欲しいニダ」
モノさん「鬼畜だ」
カンコ君「分かったニダ」
モノさん「ついでに言っとくが剣道は韓国が起源だ」
カンコ君「常識ニダ」
モノさん「用はすんだか」
カンコ君「カンサハムニダ」
カンコ君「という訳ニダ。これでウリも安心してニホンに謝罪と補償を請求できるニダ」
ニホンちゃん「・・・一体誰に聞いたのかしら?」
コレです↓
http://www.samsung.co.jp/news/group/images/img_ng010302a.jpg http://www.samsung.co.jp/news/group/ng010302c.html#
270 :
269:01/10/08 02:05 ID:9qR2u8Bg
第二話は無いけどケンチャナヨ。
271 :
ななし:01/10/08 02:09 ID:N0ucKf3I
>263
薄々、アーリアとウヨは仲が悪いんじゃないかと思っていたが……。
やはり無視ですか。
272 :
十八番:01/10/08 02:56 ID:GV3uZov6
>>269 .......うちのテレビデオ、キムチつまってねーだろーな。
273 :
止水:01/10/09 20:56 ID:2z6TIwtE
雪山に行こう
今日はスキー遠足の日です。
しかし、どっかのキティのせいで出発が遅れるとイヤなので
現地集合にしようということになっていました。
ニホンちゃん「カンコ君来てないね」
タイワンちゃん「気にすることないわよ、五月蝿くなくていいわ」
ニホンちゃん「それもそうだね」
なんてことをいわれてるカンコ君は
カンコ君「ニダ、ニダ、ウリは山男〜」
などと言いながら遠足の場所とはまるで逆方向にある山を
登っていました。
カンコ君「みんなどこにいるニダ?全然追いつかないニダ。
これも、ニホンのせいニダ」
なんて、勝手な事を言いながら山の中腹辺りまできました。
そこから見える山々に向かって
カンコ君「ニホンは謝罪と賠償をしる〜」
と、大声で叫びました。
カンコ君「はあ〜、すっきりしたニダ。・・・ニダ?」
なんと、カンコ君の声で雪崩が起きました。
すごいスピードでカンコ君に迫ってきます。
カンコ君「たすけてニダ〜、ア〜イ〜ゴ〜〜〜」
あっというまにカンコ君をのみ込みます。
春にはカエルと一緒に目を覚ましてくれるでしょう。
ニホンちゃん「今日は楽しかったね」
タイワンちゃん「うん」
二人は仲良く手をつないで帰りました。
教訓:雪崩注意 END
>>271 私の私的な公式設定(ナンジャソリャ ではそうなんですヨ。
アーリアちゃんは、ゲルマッハ君と生き別れになって
シュタージおじさんに育てられました。
彼はゲルマッハ本家を激しく憎み、アーリアちゃんに自らの持つ、
呪われた技術の全てと、ゲルマッハ家への憎しみを叩き込もうとしました。
高い塀に閉ざされ、排気ガスで薄汚れた灰色の屋敷の中で
終わる事のない、思想教育と教練の日々。
そんな中でアーリアちゃんは、塀の向こうにあると大人達がささやく
自由で美しい世界を夢見ながら育ったのです。
おじさんは、アーリアちゃんが中学生になったら、女スパイに必須の技術を
手ずから教え込んだ上で、ゲルマッハ本家に送り込む計画を立てていました。
しかしおじさんは業務提携先のロシアノビッチ家のゴタゴタで失脚し行方不明に。
アーリアちゃんは本家に引き取られることとなったのです。
しかし、あれほど望んだ自由を手に入れても、心の底にわだかまる
呪われた過去に縛られ、みんなと自由に楽しくうち解けることが出来ません。
そんなアーリアちゃんは、塀のこちら側で天真爛漫に育ったニホンちゃんに
羨望と、ある種のあこがれの入りまじった感情を抱いているのです。
彼女にとってニホンちゃんは、姿形こそ似ても似つきませんが、
本来あるべきだった、もう一人の理想の自分の姿なのです。
でもウヨくんは嫌い。ゲルマッハ君と生き別れになった原因、
昔の地球町のゴタゴタを連想させるから。
カンコ君とキッチョム君はもっと嫌い。自分達の醜さを何倍にも強調した
肖像画を見せつけられたような気になるから。ある種の同族嫌悪です。
実はアーリアちゃんがらみで、プロットも立ててみました。未完成ですが…
最初、アーリアちゃんはゲルマッハ君にもうまく接することが出来ませんでした。
自由・夢・希望… あれほどあこがれた物、全てを手に入れたはずなのに…
植え付けられ、もはや本能と言えるまでになった何かが心の底でささやくのです。
(これはまやかしだ。あの男がまだ生きている。奴はいずれ我らの前に現れ、
この幸せをうち砕くだろう。奴は敵だ。敵を脅威のまま放置するのか?)
「奴はもういない。私は幸せだ。心配なんかないんだ…」
(敵の死は必ず自らの目で確認しなければならない。
探し出せ。探し出せ。探し出して抹殺するのだ…)
意を決したアーリアちゃんは、ゲルマッハ君にスキー教室の合宿に行くと
嘘を付き、旅に出ます。兄に迷惑をかける訳にはいきません。
これは自分自身の問題なのです。擬装は完璧。タイムリミットは1週間。
まず、シュタージおじさんの唯一の手がかり、失職して傭兵となった
スペツナズおじさんを探し、フランス傭兵部隊へ。彼との死闘。
彼の情報で、ロシアノビッチ家に向かうアーリアちゃん。
ロシアノビッチ家の元・警護部隊(Kei Go Butai 略してKGB… ヲイヲイ)との戦闘。
最後に残ったボスに追いつめられるも、何者かの投げたカードに救われ、逆転。
カードのメッセージに導かれアーリアちゃんは、全ての秘密を握る男、
プーおじさん(かつてのアーリア家の謎の居候。趣味、覗き及びたかり)のもとへ。
「やあ。久しぶりだね。ずいぶんと大きくなったものだ。
苺ジャムをたっぷりと入れたロシアンティーでもどうだい?」
「君のおじさんは私にとって弟子であり戦友でもある。売るわけにはいかないな。」
「フッ。君の技は彼の技。そして彼の技は全て私が教えた物だ。」
「な、何ィ! ま、まさか、この技は…」
かろうじて最大の強敵、プーおじさんに勝ったアーリアちゃん。
しかし、ここでもおじさんの居所はつかめませんでした。
全ての糸が切れ、残されたのは謎のメッセージのみ。
ホテルのソファーに沈み込み、ぼんやりとカードを見つめるアーリアちゃん。
タイムリミットまであと4時間… しかし、この時ふと気が付きます。
最初から引っかかっていた、このカードの持つ「あるもの」に…
全ての謎は呪われた旧アーリア邸「東伯林」へと収束する…
崩れ去った塀の向こう。二度と足を踏み入れぬはずの屋敷。
しかし、そこで彼女が見た物は… そしてシュタージおじさんは…
ラストは大団円。アーリアちゃんはゲルマッハ君の腕の中で、
失ったはずの涙と、心を取り戻すのです。(そして最後に残る、一つの秘密…)
ここまでプロットを立てて気が付いた。
カンコ君出て来んやん! ボツ!!!
参考
http://soccer.cplaza.ne.jp/dog/n10/ http://www.uuhome.de/pr-T.Klein/Sapio/00.6.15.htm
>>277 × フランス ○ フランソワ家
うからん。まだまだ、あちこち練りが足りませんねぇ。
280 :
ななし:01/10/10 11:13 ID:aR8QsZhU
>でもウヨくんは嫌い。ゲルマッハ君と生き別れになった原因、
>昔の地球町のゴタゴタを連想させるから。
あ、深い理由があったんですか。
単に二人ともニホンちゃん萌えだから、奪い合いをしてるだけかと……。
デモ今ではそれが80%くらいだったりして…
282 :
:01/10/10 11:25 ID:zeNifDiw
283 :
h:01/10/10 23:15 ID:iYMxrS8M
韓国人はカワイソー。
顔は超ブサイし、そんなカッカカッカしてたら早死にするよ
整形でもしたらー?
284 :
ナナ〜シサン:01/10/10 23:16 ID:B0SY4EXI
そんな事より1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、クラスの奴らの話を聞いてたんです。あまり仲の良くない奴らの。
そしたらなんか美少女アニメとかシスプリとかの話題が出てきたんです。
で、よく聞いてたらなんか話の中心人物の妹に、いたずらしちゃおうか、とか言ってるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、いくらアニメが好きだからって、いくら妹が好きだからってな、いたずらはないだろ、ボケが。
いたずらだよ、いたずら。
なんかめちゃ本気の奴とかもいるし。仲間5人で妹レイプか。おめでてーな。
よーしお兄たんお尻でシコシコしちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、俺の彼女やるからその妹よこせと。
妹ってのはな、もっと悶々としてるべきなんだよ。
ベッドにふたり座ってゲームしてたらいつのまにか妹が寝ちゃって、それで急にハァハァしだしてもおかしくない、
バレるかバレないか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。半端ヲタは、すっこんでろ。
で、やっと話が終わったかと思ったら、別の奴が、俺妹のオナニー見たことあるよ、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、妹のオナニーなんて今日び流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、オナニー見たことある、だ。
お前は本当の妹のオナニーを知っているのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、いもうといもうとって言いたいだけちゃうんかと。
妹通の俺から言わせてもらえば今、妹通の間での最新流行はやっぱり、
妄想、これだね。
妹なんていないのに妄想で毎日10コキ。これが通のいじり方。
妄想ってのは自分の趣味が多めに入ってる。そん代わりリアリティが少なめ。これ。
で、それに丹下桜のオナニュボイス。これ最強。
しかしこれをやると次から実写じゃ抜けなくなるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前、1は、妹のパンツでも食ってなさいってこった
285 :
暇人:01/10/10 23:24 ID:Y3eL58Zw
ここまで荒すな!
286 :
:01/10/11 03:10 ID:Ju/9p0Jg
>Mr.コパ氏
カンコ君が出てこんでも構わないから書いてたもれ。
287 :
:01/10/11 03:33 ID://mWcTQ6
>>284 一寸悪質すぎるね。
まあ、総督府では直ぐ削除されるけどね。(w
288 :
ななし〜サン:01/10/11 12:30 ID:SayXSF9g
最初のは皮肉が効いていて楽しめたけど、最近のはちょっとねぇ・・・。
自分では書けないから負け惜しみと言われそうだけど、面白くないよ。
あとなんでもカンコ君を貶してオチつければ良いというものでもないと思う。
なんか地丹ネタに終始している「勝手に改蔵」を見る思いだ。
それに、物語の中では大親友のニホンちゃんとタイワンちゃんだが、
本当の歴史からいうと、尖閣諸島の所有問題で争っている相手だし、
日本は台湾との国交を断絶して大陸になびいてしまったし、
沖縄に自衛隊の飛行機が来ると台湾がスクランブルを掛けて来るし、
とても親友と言いきれる間ではないよ。
カンコ君とタイワンちゃんが不仲なのは事実だけど。
289 :
名無し:01/10/11 13:25 ID:F4mzZnv2
それを言うんだったらむしろアーリアの方が気になる。
ドイツがそんなに肩入れするわけ無いじゃん。
むしろ無知と偏見振りかざして反日記事書いてるくらいだぞ。
変過ぎるよ。
290 :
:01/10/11 13:27 ID:/D60KTkM
>>288 あなたが別スレで日本と韓国は差が無いとか逝ってる電波でなかったら
参考意見として聞く気になったんだけどねえ(ワラ。
291 :
ななし〜サン:01/10/11 13:28 ID:SayXSF9g
東条英機が日本のヒトラーとして紹介されているくらいだからなぁ・・・>ドイツ
アウシュビッツに後ろめたい気持ちがあるせいで、南京大虐殺に関しても肯定の立場を
取っているし。
しかし、罷免された独裁者など例をみないがどうよ?
>290
時々、とんでもなくまともな事かいてたりするんで、
その時々の内容で判断してあげるのが筋と思われ。
293 :
暇人:01/10/11 13:41 ID:.UeUi4oU
>>288 だが、そんな事言うと、タイワンちゃんと中のいい国あるのかな。
国交を持っている国は、20数カ国、
それも中国の圧力で、ドンドン減っている。
アメリカも著作権などで対立しているし、中のいい国が無くなってしまう。
まあニホンちゃんよりはアメリー君の方が、中良いだろうけど、
他に無いんじゃない?
294 :
290:01/10/11 13:42 ID:/D60KTkM
>>292 了解。
まあ確かにニホンちゃんも最近はつまらなくなってきたよね。
最初のほうのジョーク的な部分が外れてきたし、
現実の出来事を無理にこの世界に当てはめようとしたり、
丸っきり架空の世界のお話になってきたり。
ミサイル→花火とかの置き換えは自然で面白かったんだけど
無理にこの世界に当てはめようとするとかえって面白くない。
295 :
名無し:01/10/11 14:16 ID:qsodbeOY
あと、萌えも大事だと思うし、それが味なのはわかるけど走りすぎるとなんか腐臭がしてくるよ。
特に百合ネタ。
萌えも程々が一番だよ。
296 :
ななし〜サン:01/10/11 14:24 ID:SayXSF9g
297 :
:01/10/11 15:22 ID:nc.zHUxk
このレベルで荒れてるっていう?。(w
298 :
:01/10/11 20:56 ID:bhqwHOWY
外野から見てると、結構面白いけどなあ。
299 :
七誌:01/10/12 00:12 ID:Q6IS9SV2
みなさまの愛と勇気と
良識と文章力と羞恥心で立て直していきましょうか(?)
300 :
:01/10/12 00:49 ID:YFFKa3so
あんまり厳しいこと書くと、作家が総督府に引きこもっちゃうから程ほどに・・・・。
301 :
:01/10/12 02:10 ID:ywpVIDLU
総督府のほうが厳しいみたいに思えるが・・・。
302 :
:01/10/12 07:35 ID:t.FAQwMk
>>301 そうかな?
確かにあっちでも厳しい声はあったけど、
「タイワンちゃんとニホンちゃんの仲がいいのはオカシイ」みたいな、
「ニホンちゃん」の根幹に対するような批判は無かったと思うけどな。
俺としては、日台問題はどこにでもある利害の対立であって、
それをもって、仲がいいのはオカシイという意見はオカシイと思うけどね。
とまれ、スレを良質化するためには良い作品を書くのが一番。
作品を書けない人でもネタを提供するくらいなら出来るんだから、出来る範囲でやっていこうよ。
かく言う俺も構想中なんだが、これがなかなか難しいんだ・・・・・。
タイワンちゃんとウヨくんは仲が良いというのはどうかね、キミィ?
さらに親戚のガイムショーくんとかマキコおばサンはタイワンちゃんを
見ても見ない振りをするのたよ、押忍!
304 :
名無し:01/10/12 11:33 ID:DUzzPOzY
妙な新キャラはこれ以上増やしたくない。
305 :
:01/10/13 01:10 ID:3Y86lCrM
マキコは前に出てた気が。
306 :
:01/10/13 07:51 ID:Ly/Sg2kQ
>696 名前:ニホンのoops ◆DRnX1.4. 投稿日:2001/10/12(金) 18:44 ID:sZOqHNtg
>みにふろでもスレッドサイズ上限値規制は512KBだということです。
>今このスレ、463KB...いけても750レスくらいまでかな?
>697 名前:JY 投稿日:2001/10/12(金) 23:59 ID:j3J6Gplw
>向こう行く?
>698 名前:polestar 投稿日:2001/10/13(土) 00:04 ID:JTFD67zM
>あっちはガラが悪いから行きたくないッス。
やっぱりこうなった・・・。
307 :
七誌:01/10/13 13:45 ID:jn2jmK4Y
わざわざ、割れるようなことを書かなくても(w。
まるでどこかにある、半島国家のようじゃないですか(w。
たぶん来てる人は同じだともいますよ。
308 :
名無し:01/10/13 16:14 ID:cxVN0d8Y
タイワンちゃんとニホンちゃんの関係まで言っちゃうと
そもそも日本はあんなに周りからちやほやされてねえっ!って話にまで行っちゃうわけで。
台湾の日本ブームを考えればそう変でもないと思うが。
まあアーリアちゃんの百合ネタは微妙…というか完全に外れてるけど。
アーリアちゃんは他の外人キャラみたいな位置付けでいいんでないかい。
マターリな作風が好きで読んでるのであまり硬いことはいわずに
作家さんとお絵描き掲示板の絵師さんで楽しみたい。あまり頑張り過ぎないで気楽に。応援してます。
309 :
止水:01/10/13 22:16 ID:kjiOIP6E
マムシ酒
今日、カンコ君はマムシを見つけました。
そこで、捕まえてマムシ酒を造りアボジに
プレゼントしようと思いました。
カンコ君はマムシと3時間ほど戦い捕らえる
ことに成功しました。
カンコ君「ニダ、ニダ、おいしい酒になるニダ」
マムシは酒付けにされながらも思いました。
(こんな奴に酒にされたら末代までの恥!!)
そんなこんなで一週間後
カンコ君「おい、ニホン、今日家に来るニダ
マムシ酒を見せてやるニダ」
ニホンちゃん「マ、マムシ酒?」
ニホンちゃんは本当にいやでしたが断ると
うるさいので嫌々家に行きました。
カンコ君「来たニダな、丁度酒を取り替えるとこニダ」
そういってマムシをビンから取り出すとマムシは
一目散に逃げてしまいました。
カンコ君「ま、待つニダ」
と、カンコ君はマムシを追いかけます。
ニホンちゃん「なんなんだろう?とりあえず帰ろっと」
カンコ君「そ、そんな、逃げられるなんて・・・・
アイゴーーーーー」
それから一週間カンコ君は毎晩蛇に締め付けられる
夢をみ続けたとさ。
教訓:ヘビの呪いは怖いです。 END
310 :
止水:01/10/13 22:17 ID:kjiOIP6E
番外編 一瓶のキムチ
ある日カンコ君の家からキムチが消えていました。
かろうじて残っていたのは一瓶だけだったのです。
カンコ君「これではみんなが食べられないニダ。
ウリはキムチを食べられないなんて
耐えられないニダ」
そこで、カンコ君はアボジとアガシさんを呼び、
事情を説明してどうするか話し合いました。
アボジさん「ウリが一家の大黒柱ニダ
ウリが全部食べるニダ。」
カンコ君「ウリはこれからこの家を支えるニダ
ウリが全部食べるニダ」
不毛ないい争いをしているうちに
パリポリ、むしゃむしゃ、という音がします。
見ると、アガシさんが一人でキムチを
平らげているではありませんか。
三人で分けて食べると言う事は思いつかないのでしょう。
カンコ君+アボジさん「アイーゴーーー」
教訓:早い者勝ち END
韓国ウシガエルが最強ニダ!
総督府より転載です
============================================================
ところで、サイズ的に次スレの話ですが…本家光復になるかこのまま総督
府でナンバー付スレ継続になるか、決めたほうがいいと思うです。
話を蒸し返すようでアレですが時期的にもう半月もすれば一杯になります
し待ったなしです。
移行論議スレでも立てたほうがいいですかね?
============================================================
>>294 それが一番苦しいんですよね。ネタ発掘に努めているんですが、なかな
かうまくいかず厳しいところです。特に拙作では主役のニホンちゃんやカ
ンコ君よりその他脇役のほうに力を向けてしまっているので、正直痛い(滅
>304
すいません、謝罪と反省(以下略
まあ、マターリ論議を続けましょうよ
314 :
:01/10/17 01:56 ID:UZ/GWw3x
>>313 議論もしないまま領有を既成事実化して、なし崩しに認めさせようってか。
どっかの島みたいなオハナシだな。
315 :
七誌7:01/10/17 03:35 ID:FYPMJGPH
あなたは好戦的過ぎます。
そのような発言は止めるべきです。
316 :
:01/10/17 04:42 ID:UZ/GWw3x
>>315 少し感情的になったようだ。
賠償はしないが謝罪はしよう。
でも、真上でも論議を続けましょうって言われているのに、
分断状況を継続させる理由すら主張しないまま、
なし崩しに物事を進めるやり方は、やっぱり納得できないな。
少なくとも、統一したいと思ってる人間を説得しようとする努力くらいはすべきだよ。
やったもん勝ちじゃあ、あまりにも不公正すぎる。
317 :
お願いします。:01/10/17 22:27 ID:rgp0L/T0
新参者なもので別サイトにあるニホンちゃんを全話読もうと思ったんですけど
あまりにも多すぎて挫折してしまいました。
既出なお願いかもしれませんけど一括DLしてオフラインで読めるようになりませんか?
管理人さん、ぶしつけですけれどもお願いします。
318 :
:01/10/17 22:54 ID:1FV0U7cn
>>316 真上と言ったって
>>312 から
>>313 まで一日近くたっているんだけど?
その間、まったくここで意見が出ないってことは、
黙認されたと見てもいいんじゃないの?
319 :
:01/10/17 23:04 ID:5cMdzp6O
下げっぱなしでやっても説得力無いってーの・・・。
>317
巡回ソフトなどでダウンロードしてオフラインで読む、というのはダメ?
ちょいと面倒かもしれませんが
321 :
名無し:01/10/18 00:24 ID:zUt8707r
もういいよ、総督府で。
ハン板に統一したがってる人は自分でネタを書いて、向こうから統一したくなるくらいに
こっちを盛り上げればいい。
322 :
:01/10/18 01:30 ID:y9eRGBX5
そもそも総督府ってどれくらいの人間が見てるの?
ハン板と同等とはいわなくても、半分程度の人間が見てるんなら総督府でもいいと思うんだけど。
323 :
:01/10/18 07:25 ID:+Baih/Hq
>>317 1は
>>2のミラーサイトから。
それ以降は1の最後辺りに載ってるリンクをたどっていけば見つかるよ。
>>318 新スレ立てるのに異論がある人、手をあげて。とでも言っていたのなら兎に角、
議論の方向性も出てない状態じゃ黙認もなにも無いんじゃない?
だいたい313が本当にそう思っていたのなら、
「非難は甘んじてお受けします。 」なんて書くわけないんだから。
でも、まあいいや。
正直言って、韓国人を笑えない振る舞いには未だに納得できないけど、
今更どうしようもないし。
>>321 今回の機会を逃した以上、統一の機会は永久にやってこないとは思うけど、
当面は二本立てが無難だろうね。
324 :
チェキすト:01/10/18 08:29 ID:ItJrfl9C
昔の話です。
ロシアノビッチ君が朝目を覚ますと家の中は大騒ぎでした。
見知らぬ男の子女の子たちがあっちをちょろちょろこっちをうろうろ。
ロシアノビッチ君は驚いてお父さんに尋ねました。
「このコたちはなんだよ、親父」
「みんなお前の弟や妹たちだ」
なんとこの親父殿、あっちこっちから身寄りのない少年少女を引き取ってきたというのです。
「これは親父の趣味?」「そうだ」
ロシアノビッチ君はあきれました。
そんなところに、ひとりの女の子がやってきました。
「あたしベリアっていうの、お兄ちゃま」
女の子、ベリアちゃんはいいました。
「お兄ちゃまのハートを、チェキよ!」
ロシアノビッチ君はめまいを覚えながら、こんなちチェキすトもいいかな、と後悔まじりの幸福感をかみしめました。
ベリアちゃんがニヤソと笑うのも気付かずに。
がんばってね、お兄ちゃん。
どっとはらい
210話作者
325 :
名無し:01/10/18 11:44 ID:8y/SvNOg
新作がアップされても感想もないから寂れるんだよね。
こっちが面白そうなら作家は自然に流入してくるって。
統一したいなら盛り上げる努力をしてみろや。
326 :
いい湯だな:01/10/18 17:57 ID:UE6SAzAn
町の銭湯「油屋」にユーロ班のメンバーが勢揃い。
みんなでおフロにはいりながら親睦を深める催しです。
熱いおフロのなかではどうなっているのでしょうか。
まずは男湯から覗いてみましょう。
「…というわけで、ユーロ班男子の友好を深めるために女湯を覗こうじゃないか」
「どうしてそうなる、マカロニーノ」
ゲルマッハ君の突っ込みにマカロニーノ君は胸を反らして仁王立ちになりました。
彼のビキニの海水パンツがなんだか輝いています。
「そこに美女がいるかぎり覗かないのは失礼というものさ」
「よくわからないが」
「おお、ゲルマッハ君」
マカロニーノ君は盛大に嘆きました。
「女の子の裸ほど萌えるものはないのがキミにはわからないのか」
ゲルマッハ君は首を傾げてしまいました。
「アーリアと毎日サウナに入っているが別に興奮することでもないだろうに」
「なにぃ、それはいかんよ同志ゲルマンスキー君。健全な男子たるもの女の子の入浴に情欲しないでどうするんだ。恥は掻き捨て世は情け。立てよエロ民、ジーク=ナオン!」
名演説と思ったのか、マカロニーノ君は悦には入っていました。
「ダメだこりゃ、次逝ってみよう…」
ゲルマッハ君の手にはちょうどケロリンの桶がありました。
かぽ〜ん。
327 :
いい湯だな:01/10/18 17:59 ID:UE6SAzAn
「エリザベス、わたくしひとつお願いがあるのだけれどいいかしら」
「あら、遠慮なくおっしゃってフランソワーズ」
エリザベスちゃんとフランソワーズちゃんが肩を並べてご入浴中です。
「ニホンに聞いたのですけれどスパでは水着をつけないほうがより親密になれるそうですわ。試してみませんこと?」
フランソワーズちゃんの大胆発言にびっくり。
エリザベスちゃんは静かに慌てました。
"ああ、この娘はなんてことをいうのかしら。そんなことできるわけありませんわ!"
できるはずがありません。
それでは水着のしたに詰め物をしているのがバレてしまいます。
「…フランソワーズ、あなたの好きにするのがいいわ」
エリザベスちゃんはきっぱりといいました。
「だけれども、わたくしはそんなはしたない真似はしませんけれど」
「あらそれはどういう意味かしら」
「文字通りですわ」
エリザベスちゃんとフランソワーズちゃん一触即発です。
どうしてふたりはこうなんでしょう?
「………」
アーリアちゃんは湯船に浮かんだカエルのおもちゃをじーっとみています。
「どうしたの、アーリアちゃん」
トル子ちゃんがマッサージオイルを片手に立っています。
「ん、なんでもない。トル子は?」
「マッサージのアルバイトだよ」
わたしも親睦会にいれてくれないかな〜などと愚痴ながらトル子ちゃん。
「どうする、アーリアちゃん。せっかくだから、いっちょ揉まれていかない?」
「頼む」
アーリアちゃんは湯船からザバッっと立ち上がりました。
かぽ〜ん。
男の子たちは『私は女性の敵です』とか『私は敗北主義者です』とか書かれたプラカードを首からさげて油屋のおばあちゃんにしかられたり、
湯上がりの牛乳にコーヒー牛乳は邪道だと論争するフランソワーズちゃんとアーリアちゃんといったハプニングがあったりしましたが、今回も無事に親睦会は終わりました。
おわかれの言葉はいつもこれです。
「「いい湯だな、あはは〜ん!」」
ではまた来週♪
328 :
いい湯だな:01/10/18 18:06 ID:UE6SAzAn
一方その頃…
アメリー君とニホンちゃんがテレビを食い入るように見ています。
画面に映っているのは、どうやら油屋の浴室みたいですね。
「ど、どうだい、ニホンちゃん。ボクの作ったエシュろんはすごいだろう。(;´Д`)ハァハァ」
「フランソワーズちゃんの胸大きいなぁ(;´Д`)ハァハァ」
ああ、ふたりともダメダメなようですね。
どっとはらい
210話作者
329 :
:01/10/18 21:28 ID:KH9AwlJG
萌〜ハァハァ(;´Д`)
ついでにどなたかEU結成の話もきぼん
彼の国に関係ないのでsage
330 :
名無し:01/10/18 23:02 ID:viCfWGbV
総督府また落ちてやがる。行くの止めようかな。
331 :
ネタふり:01/10/19 00:07 ID:fkAfJ+kG
332 :
:01/10/19 00:10 ID:HraGPLxm
に・ニホンたん・・・そんなイケナイ趣味が・・・(;´Д`)ハァハァ
ゴメンナサイ…
もぅ…落ちまくりですね
334 :
屍鬼 予告編:01/10/19 09:48 ID:eridM6mS
『ウリは死によって包囲されている』
ねえ、と唐突にニホンちゃんが声をあげた。
「カンコ君に大切な誰かさんがいたとして、その人を自分の望むだけ生
かしていたいと思ったら、どうすればいいか知ってる?」
「合併するニダ」
「違うよ」ニホンちゃんは笑う。「殺すの」
カンコは、ぽかんとした。
『お前たちもまた、追放者ではないか』
カンコ家を出るんだ、とザイちゃんは思った。ニホンちゃんをたよって家
を出て、可哀相なのを置き去りにしてしまおう。何もかも忘れるのだ。
両親のこともザイニーのことも。ザイニーは北に帰った。カンコには出
会わなかった。アガシちゃんなんていう幼馴染みは存在しなかった
…そういうことだ。
『呪われてあれ』
「ウリナラを滅ぼそうと思うなら、カンコ家の玄関に総督府を建てる。さら
に確実を期すなら、家を分断する」
「…そんな!」
「いまにわかる」ウヨ君は地面に杭を打ち付けた。
『___そんなつもりではなかった』
「逃げない…カンコ君もここにいて」
「ニホン」
「そのほうがいいの。このままここにいて、全部を終わりにするの。ここ
がわたしたちの墓所になるのよ」
ニホンちゃんはカンコ君の袖をつかんだ。
「…それともわたしと一緒に死ぬのはいや?」
「嫌ニダ!」
新進の在ニホン作家が描くウリナラサスペンスノベル『屍鬼』。
鋭意制作進行中(大嘘
新朝社
335 :
:01/10/19 18:08 ID:H25qwPMl
ところで、801板のどのスレッドニダ?
行ってみたけどそれらしいのが見つからないニダ。
336 :
335:01/10/19 18:09 ID:H25qwPMl
総督府とまちがえたニダ。
ケンナチャヨ。
337 :
:01/10/19 23:56 ID:AO+TB5+j
338 :
大ニホン:01/10/21 00:56 ID:Z7l/nPtM
334さん>触発されました。
ウリスソフトが送る冬の新大作【大ニホン】
戦後歴史構築ゲーム。マルチエンディング方式。
「今度は、違う未来を見たい…」
「この半島(シマ)はもともと、我が家のものだったのよ。だから、好きにさせてもらうわ」
「大好きだったあの子と涙の別れ。…そして、ブタの群れの来襲。ブタ! ブタ! ブタッ」
「ヒック。オレの家の家族の多さを見な。それに技術も懐具合も、アメリー家以外に敵はねぇ! 宇宙がオレを呼んでるぜヒィック!」
「違う! あたしたちは謝り続けるしかないのよ!」
「――みんな自分が可愛くてね。勝ったほうにつきたがるのさ。…これからは花火がある方、かな。君も含めてね」
「ニダニダニダ! ニホンは負けたニダァー!! これからはウリの時代ニダッ!! 今夜にでも…好きにさせてもらうニダ。蹂躙ニダァ。ヒョンニム!」
「もうニホンにでかい面はさせんニダ…」
「味方の家は多い方がいいアル。奴の後押しして、一気にたたみかけるアル」
「ロシアノビッチ家の力量も知りたい……うちはカンコの後押しだ」
「アーリアへ――もう林檎の花が咲く季節になったな。元気にしているか? 何時でも無事を願っている。 お前の兄 ゲルマッハ」
「…手紙、これだけなの?」
「そうだ。それより、この家はこれから新しい方針の下で新しい歴史を刻む。アーリア、そのためにもお前には強くなってもらわなければ困る!」
「はい!」
「…独裁者達も吊るして、全ては終わった。世界はまた彩りを取り戻すのさ。僕もさしあたり、潤いが欲しいね。…まるであの子の黒髪の艶のような」
「ケーキは四人で、話し合って分け合いましょう。…随分とボロボロのケーキですけれど」
「立場の逆転ですわね。…でも今度は、手加減しなくては。私たちは知性ある人間なのですから」
「では協議を始めよう」
「おまえら、分かってるだろうな? ウイック…」
「償いをするためなら、命だって惜しくはないわ――ニホン、邪魔はさせないからね!」
アサヒちゃん嘘ばっかつくから、や!
339 :
大ニホン2:01/10/21 00:57 ID:Z7l/nPtM
「味方の家は多い方がいいアル。奴の後押しして、一気にたたみかけるアル」
「ロシアノビッチ家の力量も知りたい……うちはカンコの後押しだ」
「アーリアへ――もう林檎の花が咲く季節になったな。元気にしているか? 何時でも無事を願っている。 お前の兄 ゲルマッハ」
「…手紙、これだけなの?」
「そうだ。それより、この家はこれから新しい方針の下で新しい歴史を刻む。アーリア、そのためにもお前には強くなってもらわなければ困る!」
「はい!」
「…独裁者達も吊るして、全ては終わった。世界はまた彩りを取り戻すのさ。僕もさしあたり、潤いが欲しいね。…まるであの子の黒髪の艶のような」
「ケーキは四人で、話し合って分け合いましょう。…随分とボロボロのケーキですけれど」
「立場の逆転ですわね。…でも今度は、手加減しなくては。私たちは知性ある人間なのですから」
「では協議を始めよう」
「おまえら、分かってるだろうな? ウイック…」
「償いをするためなら、命だって惜しくはないわ――ニホン、邪魔はさせないからね!」
アサヒちゃん嘘ばっかつくから、や!
341 :
名無し:01/10/21 01:06 ID:uB1tCvnL
面白いんですけど、元ネタを教えてくれると嬉しいです。
342 :
大ニホン作者:01/10/21 02:02 ID:Z7l/nPtM
343 :
大ニホン作者:01/10/21 02:10 ID:Z7l/nPtM
>>338-339 総督府に転載していただければ非常に嬉しいです〜
さり気なくマカロニーノ君台詞がエチい(萌
346 :
謎ジャム:01/10/21 07:43 ID:uOkZi6rz
「わたし、ジャム1瓶で食パン3斤はいけるよ」
ケベックちゃんはご満悦です。
「僕にもジャムくれないかな」
「しかたないわね、ちょっとだけよ」
ケベックちゃんは嫌そうな口調でカナディアン君にいいますが満更でもない様子。
いつもは口もきかないぐらい仲の悪い兄妹ですが、たまにはこんなときもあります。
"あらあら、きょうはふたりとも仲良しさんね"
カナディアンママは柱の影でうっとりと微笑みました。
"せっかくだからこのジャムも試してみましょうか"
その手に持つのは、真っ赤なジャムの入った瓶。
「カナディアン、ケベック。こんなジャムもあるんだけど…試してみない?」
「ママ、これ何のジャム?」
ケベックちゃんがたずねると、カナディアンママは微笑みました。
「それは秘密です」
興味津々のふたり。
「もしかしてハーブのジャム?」
どうかしら、とカナディアンママはいいました。
「カンコ君のママに教わったの」
その言葉に、カナディアン君は背筋に怖気が走りました。
「ぼ、ボクいいや。もうおなかいっぱい」
ケベックちゃんは頭の上に?マークを浮かべています。
玄関をでたカナディアン君はできるだけ速く遠くへと逃げるために走り出しました。
"ごめん、ケベック…でもあれだけはダメなんだ"
真っ赤な謎のジャム。
"ごめんよ、ケベック"
そのとき遙か後ろのほうで、ケベックちゃんの断末魔の叫びがあがりました。
カナディアン君は心の涙を流しました。
その後1週間、ケベックちゃんはカナディアン君を無視しつづけたそうです。
どっとはらい
347 :
大ニホン作者:01/10/21 15:01 ID:Z7l/nPtM
すみません。総督府スレに転載しようとすると「このスレッドには書き込めません!」といった表示が出ましたm(−−)m
>>347それでは代わりに転載しておきますです、ハイ。
349 :
大ニホン作者:01/10/21 23:19 ID:Z7l/nPtM
210話作者さん、ありがとうございます。
「秋刀魚」
ある日の事、
カンコ君の漁船団が北のお池に魚を釣りに来ていたのを
見つけたニホンちゃんはカンコ君にいいました。
「あの池はウチの池なのよ、勝手に魚をとらないで・・」
カンコ君はニダニダしながら
「何を言うニダ、あれはロシアノビッチ君の池ニダ!!ロシアノビッチ君と約束したからいいニダ!!
これは経済問題で領土問題には関係ないニダ!!」
とまったく相手にしてくれません。
ニホンちゃんは「一言ことわってくれればいいから」とか
「三陸池の方が獲れなく成っちゃうよ〜」と言っても
「これはロシアノビッチ君との話でニホンは関係ないニダ」と相手にしません。
カンコ君は内心「ニホンを孤立させたニダ・・」と大喜びです。
しかしカンコ君が喜んでいる間にニホンちゃんはカンコ君に内緒で
ロシアノビッチ君と話し合いをした結果、
来年からの北のお池での魚釣りは
ロシアノビッチ君以外はさせないことに決まりました。
それを知ったカンコ君は
「アイゴー!、来年から北の池で秋刀魚が取れないニダ〜」
とビックリしています。
この穴を埋めようと三陸池で秋刀魚を獲ろうとしましたが、
ニホンちゃんは
「獲っちゃダメ、北の池で勝手に獲ったからいいでしょ」と連れない返事。
カンコ君は
「なにを言う!!これはもう国際問題ニダ!!」といくらキムチ色に顔を染めて怒っても
「最初に経済問題と言ったろ〜」とにべの無い返事・…
「アイゴ〜、ウリの外交が失敗したニダ〜」
とカンコ君の家の中では大騒ぎになったとさ…
351 :
りどる:01/10/22 19:08 ID:/h9OFMB5
ニホンちゃん、カンコ君とお揃いの服をきて謎々合戦です。
「この服ちょっと寒いニダ」
「ガマンだよ、カンコ君」
ふたりのお師匠、中華マンションに住む謎かけ師のDr.ルマさん直伝の衣装です。
「じゃあいくよ。狗子に還って仏性ありや?」
「んなもん全然わからんニダ!」
カンコ君はニホンちゃんの頭をポカッと叩きました。
「痛いよお」
全然謎々合戦になっていません。
あのね、カンコ君。単に衣を着るだけでは全然だめですよ。
言葉で示さなくっちゃ。
どっとはらい
352 :
:01/10/22 20:21 ID:9Er2ULmN
>>296 いやー良いもの見せてもらったよ
も、萌え〜
353 :
:01/10/24 11:01 ID:DozE8+Oc
も、もえ....
354 :
アラー組の生徒達:01/10/24 20:13 ID:aZHDUwd+
地球組のとなりにあるアラー組の教室からはきょうも楽しそうな歌が聞こえてきます。ちょっとだけ覗いて見ましょう。
告白しちゃうYO! わったしのHeartは〜♪
パキスちゃんの澄んだ声の調子にあわせて教壇の上にあがってくねくねとダンスを踊っているのはスーフィーちゃん。
担任の先生がこないことをいいことに自慢のダンスを披露中。くるくると回ったり、飛んだり跳ねたり、スーフィーちゃんとっても輝いてます。
「おい、スーフィー。いい加減にしないと先生がくるぞ」
そういってスーフィーちゃんを注意するのはちょっと頭でっかちなシーア君。腕を組んで、口をへの字にしています。
「いいじゃないNO、その時はそのときだYO」
せっかくの舞台を邪魔されたスーフィーちゃんも面白くありません。腰に手を当てて、ぷっくりと頬をふくらまします。
「だいたいだな、お前は人生楽しみ過ぎだ。歌と踊りばっかりじゃ立派な大人になれないんだぞ!」
「そんなことないYO!」
ああ、いけない感じになってきましたね。こうなるとシーア君いつキレてジハード宣言するかわかりません。パキスちゃんをはじめアラー組のみんなは不安になってきました。
355 :
アラー組の生徒達:01/10/24 20:14 ID:aZHDUwd+
「シーア君、スーフィーちゃん」
なんとなく穏和な声がしました。
「ふたりともケンカはだめだよ。仲良くしようね」
その声にシーア君もスーフィーちゃんもなんとなく言い争う気にがなくなりました。
「スンナちゃんオハ〜♪」
「朝からなんとなくのんきだな、委員長」
インドネシアちゃんやトル子ちゃんとおしゃべりしててなんとなく遅くなっちゃったの、とスンナちゃんはいいました。
「ああそうかい」
シーア君は他にも言いたいことがありましたが口にしませんでした。なんとなくクラスのみんなに好かれるスンナちゃんを敵に回すと、いくら勉強はできても友達の少ないシーア君に勝ち目はありません。
「忠告しとくけど、トロいと太るぞ、委員長」
「やっぱりそうかな?」
どこまでもスンナちゃんはなんとなくマイペースでした。
356 :
アラー組の生徒達:01/10/24 20:14 ID:aZHDUwd+
「きり〜つ!」
アラー組のイマーム、アーリム先生がやってきました。
「「「おはよ〜ございます」」」
「はい、みなさんおはようございます」
アリーム先生は教室をみまわすといいました。
「なんだかきょうはみんないつもより元気ですね。どうしたのですか、誰か先生に教えてください」
するとサウジちゃんが嬉しそうにいいました。
「学校がおわったらみんなで、わたしのお家で石投げ遊びするの!」
サウジちゃんの家のお庭には大きな遊び場があります。そこでぐるぐる遊びや石投げをしたりするのがみんなの楽しみです。アリーム先生も小さい頃にサウジちゃんの家で遊んだ楽しい記憶を思い出しました。
「ああ、なるほど。そうでしたか。それはいいことですね」
アリーム先生はほんとうに嬉しそうにいいました。
「それでは授業を始めますよ。みんな着席してください」
「「「は〜い」」」
きょうもアラー組の一日がはじまります。
きっといい日になることでしょう。
おわり
357 :
:01/10/24 22:39 ID:bjFPukjR
358 :
sage:01/10/25 01:45 ID:8IFPH7PC
アラー組ってよりアラー班(イスラム班)なんじゃないの? 今までの設定から
鑑みるに。
でもアジア班の一部も組み込まれるようなら、いっそ塾にしてしまうとか。小学
生なんだから不自然でもなかろうし。
359 :
名無し:01/10/26 00:17 ID:wbXXEiKE
このまま沈むには惜しいスレなので、
上げとく。
360 :
名無し:01/10/26 16:15 ID:Keuz2uI6
帰還希望あげ
361 :
ななし:01/10/27 13:22 ID:cCZNxCht
あげ
362 :
?氏:01/10/28 00:17 ID:+dUJd03F
363 :
名無し:01/10/28 01:33 ID:m7s3jG5r
>>362さん乙カレー
そして保全age
今はニホンちゃんは冬の時代だね…
夏休み終わったからですかね?
それとも・・・?
365 :
名無し:01/10/28 03:25 ID:m7s3jG5r
収穫量(作品数)が減ったからだよ
366 :
名無し:01/10/28 03:26 ID:m7s3jG5r
言っとくけどおもしろくないって訳じゃないからね。
単純に寂しくなったと言いたかっただけ。
関係無いのでsage
367 :
ななし:01/10/28 14:09 ID:tOvou2NU
そろそろ600話近くなってきてるし
ネタ切れの線もあるとおもわれ
368 :
かんきょ〜はかい:01/10/29 17:25 ID:LL6Rg3xq
「おイモ、おイモ、おイモだよ〜♪」
「みっともないからやめてくれよ、姉さん」
はしゃぐニホンちゃんはおもいっきりウヨ君から窘められてしまいました。
ニホンちゃんとウヨ君、枯れ葉を集めて庭で焼きイモです。珍しいことにアサヒちゃんまで一緒です。
食欲の秋まっさかりですね。
「そろそろいいんじゃないかな…っと、あっちっち!」
あまりの熱さに焼きイモを落としてしまったウヨ君。
「まったくあんたは意地汚いんだから」
「大丈夫、ウヨ?」
なぜか勝ち誇ったように笑うアサヒちゃんと、ウヨ君を心配するニホンちゃん。
大丈夫だよ、とウヨ君は答えました。
「どうすんのよ、あんたのせいで焼きイモに泥だらけじゃない!」
アサヒちゃんがいいました。
落としてしまった焼きイモはちょっとだけ土埃がついてしまっています。
「皮を剥けば食べられるよ、アサヒちゃん」
「それもそうだけど…」
アサヒちゃんはまだ何か言いたそうでしたが、食欲のほうが勝っていたので口を噤みました。
こんがりと焼けたサツマイモからは甘くておいしい香りがします。
(最初にレンジでチンしてあるから中までホクホクです)
みんなはほんわかとしながら焼きイモの皮を剥きはじめました。
369 :
かんきょ〜はかい:01/10/29 17:25 ID:LL6Rg3xq
「ニダ! ニダ!! ニダァーーーー!!!」
焼きイモの香りにつられたのか、突然カンコ君が日之本家の庭に乱入してきました。
「ニホンは反省しるっ!」
「ふぇ?」
「イモの皮は食べられるニダ! ニホンは環境破壊してるハセヨ!!」
カンコ君はそういうとニホンちゃんの焼きイモをとりあげてしまいました。
「あうぅ、わたしのおイモ〜」
「これで地球はラブ&ジュースニダ!」
土埃のついた焼きイモをおいしそうに食べてしまいます。
「カンコにしてはいいこと言うじゃないか」
「明日は雨かしら、あたしの予報だと晴れのハズなんだけど?」
「わたしのおイモさん〜」
ウヨ君もアサヒちゃんも驚いて焼きイモを食べるのも忘れてしまいました。
(ニホンちゃんはそうではないようでしたが)
370 :
かんきょ〜はかい:01/10/29 17:25 ID:LL6Rg3xq
「カンコ、どこ逝ってたニダ。手伝いするハセヨ」
帰った早々ママに一発殴られるカンコ君。
生ゴミを棄ててくるようにいいつけられます。
「う〜重いニダ、シッパル!」
カンコ君がゴミ袋をかかえて収集所にいくと、そこにはニホンちゃんとアサヒちゃんがいました。
「あ、カンコ君」
「ニホン、ちゃんと分別収集したニダか?」
してるよ〜というニホンちゃんとアサヒちゃんはそれぞれゴミ袋を持っています。
「相変わらずニホンはゴミばかり出すニダ、ウリナラのほうがゴミの量が少ないニダ」
そういってカンコ君は持っていたゴミ袋をニホンちゃんたちのほうに投げつけて帰っていきました。
ゴミ袋はびりっと破れて、中のものが飛び出しています。
ニホンちゃんとアサヒちゃんは唖然として道路に散乱するゴミをみていました。
「…アサヒちゃんこれって」
ニホンちゃんは震えながらいいました。
ゴミの中身は、魚の骨にしては大きすぎるし、牛の骨にしては小さすぎます。
散らばるモノのなかには、犬の首輪らしきものもいくつかあります。
「………」
アサヒちゃんは泣き出したくなりました。
どっとはらい
>>350 恐縮ですが、『秋刀魚』を総督府スレに転載してもよいでしょうか?
>>371 どうぞ、持っていってください。
周りのネタを見ているうちに浮かんで書き込んだものですんで…
>>372 先程総督府スレに転載させていただきました。
有り難うございます。
374 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/10/31 07:05 ID:2eMg5Q1A
「カンコ君、ふんだりけったり」
ある朝のこと。ちょっと俯き加減で登校してきたニホンちゃん、アーリアちゃんと
二、三言葉を交わしてから、意を決したようにカンコ君に近づきました。
「あ、あの………、カンコ君………」
「なんの用ニダ、ニホンッ!!」
おやおや、カンコ君ご機嫌斜め。北方池から閉め出され、三陸池でも魚が捕れなく
なったので、近頃ことのほか虫の居所が悪いようです。
ニホンちゃんは、カンコ君の怒鳴り声にびくり、と体を竦ませました。
気の弱いニホンちゃん、口元に当てた握り拳が小刻みに震え、見る見るうちに目に
涙が溜まってゆきます。
「………………カンコ」
アーリアちゃんのよく通る声が冷たく響きます。カンコ君は、その迫力に押されて、
声のトーンを落としました。
「………ニホン、用があるならさっさと言うニダ。ウリは忙しいニダ」
「う、うん。………カンコ君、あのね…………あの……そのぅ…………」
いらいらいら。元々忍耐心に乏しいカンコ君、おどおどと言葉を詰まらせるニホンちゃん
を睨み付けます。
「あのぅ………ええっと………その…………ふぇぇ」
なかなか用件を切り出せないニホンちゃんを見かねて、アーリアちゃんが励まします。
「ニホン、おまえは自分で言うって決めたんだろう?なら、勇気を出して言うんだ」
「う、うん…………」
カンコ君は訝しげにそんな二人を眺めています。そのとき、カンコ君の頭にひらめく物
がありました。
『ひょっとして………ニホンはウリに告白しようとしているニダか!?』
ヲイ。
『ニホンのこの恥ずかしげな態度…………』
カンコ君を怖がっているだけです。
『キムチ色に紅潮したほほ…………』
緊張しているだけです。それにこういう場合は、桜色に、と形容するものです。
『悩ましげにウリを熱く見つめる瞳…………』
自意識過剰です。
『間違いないニダ!ニホンは男らしいウリに告白しようとしているニダ!』
勘違いもいいところです。なぜ、さんざんいぢめている女の子に告白されると思える
のでしょうか?彼の頭の中には水素かヘリウムガスが詰まっているのかもしれません。
375 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/10/31 07:07 ID:2eMg5Q1A
つづき
「あ、あのね、カンコ君!」
「分かったニダ!ウリも男ニダ!ニホンなんかの言うことをきくのは癪だけど、認めてやる
ニダ!オッケェニダッ!」
「え!…………ほ、ほんとぅ?」
「ああ、ほんとニダ」
さあ、ウリの胸に飛び込んでこーい!とばかりに両手を広げるカンコ君。馬鹿全開です。
一方のニホンちゃん、カンコ君の言葉を聞いてぱあぁっ、と、その名の通り桜の花が開く
ような可憐で清楚、そして明るい笑みを浮かべます。
「うん、ありがとう!約束だよっ!」
「ああ、約束ニダ!」
『だから早くウリの胸に飛び込んで来るニダ!』
「じゃあ、来年からうちのお池で獲るお魚の量、減らしてね」
「……………………………………………………………………………へ?」
カンコ君、ぱかーん、と大口を開けて固まってしまいました。
「きゃー、やった、やったよ、アーリアちゃーん」
「ああ、よかったなニホン」
その前でニホンちゃんとアーリアちゃんは手を取り合って喜んでいます。
「に…………ニホン。ニホンの話って……………」
376 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/10/31 07:08 ID:2eMg5Q1A
つづき
「え、だからぁ、来年からうちのお池で獲るお魚の量、減らしてほしいってことだよ。
だって、カンコ君のおうちの船って、うちの船の邪魔ばっかりするし、お魚根こそぎ獲って
いっちゃうし。せっかくうちが稚魚を放流したり、捕る量を調節して、お魚がいなくならない
ようにしても、カンコ君のおうちの船が台無しにしちゃうんだもん」
「二、ニダ!?」
「お父さんもシシローおじさんも怒ってたよ。あ、そうそう。黙って獲ろうとしたら、今度から
花火をぶつけるかもしれないって、お父さんがいってたから。もうしないでね」
「な…………な……………ななな………」
「でもよかった。カンコ君がこんなにあっさりと言うことを聞いてくれて」
「だから言っただろう、ニホン?自信を持って堂々としていれば、なめられたりしないって」
「うん、アーリアちゃんのおかげだよ。おかげでわたしも少し自信がついた、かな?」
きゃっきゃ、とはしゃぐニホンちゃん達の横で、カンコ君は両手を広げたお間抜けなポーズ
のまま、いつまでも固まっていました。
勘違いで恥をさらし、先走ったためにお魚を失い、挙げ句の果てには花火の警告です。
カンコ君、トリプルショック!
「アァァァァァァァァァイイイィィィィィィィィィグオォォォォォォォォォォォォォッ!!」
抜けるような秋空に、カンコ君の雄叫びが、爽やかに響き渡っていきました。
おしまい
377 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/10/31 07:09 ID:2eMg5Q1A
378 :
希望〜ニホンちゃん外伝:01/10/31 09:52 ID:5anv7GnQ
「どうする?」
紫苑ちゃんは言いました。
「借りるの、借りないの?」
路地裏の片隅でカードをひろげる紫苑ちゃん。
ロシアノビッチ君やらゲルマッハ君をはじめとしてユーロ街のおもだった子供達が集まっています。
なかにはあの気位の高いフランソワーズちゃんやエリザベスちゃんまでいます。
「高いぞこの強欲トレーダー、魔女の婆さんに喰われちまえ!」
「貧乏人はこれだから困りますわ…ねえ紫苑、わたくしのためにカードを10枚ほど用立てていただけないかしら」
紫苑ちゃんはニヤリと笑うとポケットのなかからいくつかのカードを取り出しました。
「残りは明日でいいよね、エリザベスちゃん」
「よろしくてよ」
エリザベスちゃんからお金を受け取ると、紫苑ちゃんは他のみんなにいいました。
「で、どうするの。借りるの借りないの?」
こうやって紫苑ちゃんはお小遣いを稼いでいました。
379 :
希望〜ニホンちゃん外伝:01/10/31 09:52 ID:5anv7GnQ
この様子をオーストリ家の庭から見ていた紫苑ちゃんの伯父テオは考え込んでしまいました。
"このままではいけない"
紫苑ちゃんは家のない子。親戚を頼ってユーロ街の家々を転々としています。
「あの娘には情操教育が必要だ」
テオ伯父は決心しました。
あの子に歌を教えよう。
急いで詩を書き上げ、慣れないピアノを何度も弾いて、ようやく歌ができあがりました。
"できた"
テオ伯父は微笑みました。
さっそく、紫苑ちゃんをはじめ一族の子供達を呼び集めて歌を教えました。
物悲しいピアノの旋律に子供達が唱和します。
子供達は気に入ったのか、難しい歌をすぐに覚えてしまいました。
「みんな、よく覚えられたね」
「ねえテオ伯父さん、この歌なんていうの?」
紫苑ちゃんに尋ねられたテオ伯父は微笑みました。
「『希望』っていうんだよ」
テオ伯父は紫苑ちゃんの頭を撫でました。
380 :
希望〜ニホンちゃん外伝:01/10/31 09:59 ID:5anv7GnQ
それから間もなくして、ご町内で大きな火事がありました。このせいでユーロ街の家屋敷は壊れたり焼けたりしてしまったのです。それだけならまだよいのですが、ハプスブルク先生のお兄さんは寝込んでしまいますし、おす饅堂のスルたんはギックリ腰で入院です。
滅茶苦茶になったユーロ街をどうするかフランソワーズちゃんの家で会議が開かれました。
火事をおこしたゲルマン家やオーストリ家をどうするかが話し合われましたが、火事で焼け出された人たちをどうするかも重要です。
アメリー家の代表として出席したウィルソンさんなどは、「オーストリ家の使用人やおす饅堂の従業員たちは独立して自分の家を持てばいい」などと勝手なことを言い出します。
色々モメましたがボロボロになったユーロ街を再開発しようということに決まりました。ゲルマン家に金を出させ、オーストリ家とスルたんの敷地を分割し、たくさんの家を造ることになったのです。
381 :
希望〜ニホンちゃん外伝:01/10/31 09:59 ID:5anv7GnQ
「お祖母さま」
「なんだい、私の可愛いエリザベスや」
ブリテン家の奥津城ウィンザーではエリザベスちゃんがおばあちゃんに相談していました。
「わたくし、火事で紫苑には大変お世話になりましたので、家をプレゼントする約束をしましたの」
「よい心懸けだね、私の白百合」
「でも、お祖母さま」
エリザベスちゃんはいいました。
「同じ約束をアラブ家の者にもしてしまいましたの。どうしたらよろしいのでしょうか」
エリザベスちゃんのおばあちゃんは顔を顰めました。
家はひとつしかありません。
それをふたりに与えることなどできるはずがありませんでした。
「聞くがよい、愚かな雛よ」
エリザベスちゃんは叱られるかとおもって首を窄めました。
「軽率な約束をするでないよ。だが、交わした約束は重んじなければなるまいね。それとも淑女のかわりに売女になるおつもりか」
「家はひとつしかありませんのよ、お祖母さま!」
エリザベスちゃんのおばあちゃんはいいました。
「ならば同じ家に店子として住まわせるがよい。愚かな雛にも大家の真似事ぐらいはできるであろうさ」
エリザベスちゃんは改めておばあちゃんを尊敬しました。
そうです、エリザベスちゃんの守らねばならない家訓にもあります。
『ブリテンよ統治せよ!(Rule Britannia)』
382 :
希望〜ニホンちゃん外伝:01/10/31 09:59 ID:5anv7GnQ
建てられたばかりの小綺麗な家。
「これが、わたしの家?」
「そうよ紫苑。パレス・シナっていいますのよ…名義はわたくしのものですけれど」
「エリザベスちゃん最高っ!」
紫苑ちゃんは嬉しくなって、テオ伯父に教えてもらった歌をうたいはじめました。
♪我の胸にある限り 忘れ得ぬ我が家族
遙か遠く東の地 我が家を振り返る
輝き星そこにあり 帰りの路を照らしだす
昔より想い継ぐ 希望は滅びない
我らの郷シオンの地 流浪いびとのこの希望♪
…こうして、紫苑ちゃんに帰るところができました。
これで紫苑ちゃんの話は一端終わります。
実は同居人がいてケンカをすることになったり、弟のラエル君を呼ぼうとしたらエリザベスちゃんに意地悪されることになったとしても。
それはまた別の話によって語られることでしょう。
おわり
383 :
もけけ:01/10/31 12:28 ID:UbPo0aZ+
初投稿です。
「サヨックおじさんの過去」
今でこそハト派なサヨックおじさんですが、大昔は
違いました。
なんとアメリー家との喧嘩を嫌がっていたニッテイさんを
けしかけていたのです!
「鬼畜米英!」「暴戻なるしな!」
等、今ではウヨ君も憚る様な台詞を大声で連呼していたのです。
ニッテイさんは、今アメリー家と喧嘩すれば負ける事が分かっ
ていました。しかし、サヨックおじさんは当時から頭が弱く、
そんな事は分からなかったようです。ただ感情的な事を言って、
周りの人から目立ちたかっただけかも知れません。
つづく
384 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/10/31 12:32 ID:gld+gFds
「夜・這・い〜カンコ君地獄極楽変〜」
今日はニホンちゃんのお家に、タイワンちゃんとアーリアちゃんが遊びに来ています。
おやおや、二人ともお泊まりセット持参ですか。どうやらお泊まり会のようですね。
「うーん、ニホンちゃんちのお風呂って広いんだねぇ。ヒノキって言ったっけ?」
「うん、そうだよ。檜の湯船っていい匂いでしょ」
「うむ、森の匂いがしてなかなか心地よかったな。バスタブも、ゆったりしていてなかなか
面白かった」
お風呂上がりの乙女三人。ニホンちゃんのお部屋に敷かれた、ふかふかのお布団に
寝そべってお喋りに花を咲かせます。
テレビ番組のこと、ファッションのこと、趣味のこと、家族のこと、学校のこと、ペットの
こと…………話題は尽きません。
「ねねねねね、タイワンちゃん。タイワンちゃんってさ、気になる男の子、いる?」
あらら、ニホンちゃんが急に話を切り替えました。
「え!?………あ、え、え、その………えええ!?」
話を振られたタイワンちゃん、目を白黒。一方のニホンちゃんは、瞳にお星様をキラキラ
と輝かせています。
「ほう、それは私も興味があるな。どうせこの三人しかいないのだ。誰にも言わないから、
言ってみてはどうだ?タイワン」
「ア、アーリア、あんたまでっ!」
おっとっと……。普段クールなアーリアちゃんもやはり女の子、ノリノリですね。
「いいではないか。なんなら、私も教えてもいいぞ」
「ねぇ、教えてよ〜、タイワンちゃ〜ん。わたしも教えてあげるから〜」
上目遣いで甘えた声を出すニホンちゃん。無意識のうちに発動されるニホンちゃんの
必殺技に、タイワンちゃんあえなく轟沈。
「う………。わ、わかったわよ。……あのね、あたしの……………」
ふふふ、彼女たちもお年頃になってきた、ということですね。さて、このまま聞くのも野暮
なので、ちょっと席を外すとしましょうか。
ニホンちゃん、タイワンちゃん、アーリアちゃん、君たちの想い、叶うといいですね……。
385 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/10/31 12:32 ID:gld+gFds
つづき
夜も更け、虫たちが草むらで優雅な音楽会を開いています。下弦の月が、地上を優しく、
柔らかな光で照らし出して、秋の夜は、静かに、ゆったりとした時を刻んでいます。
ニホンちゃん達もすっかり寝静まっていますね。大きなお布団に三人、川の字になって
健やかな寝息を立てています。
「んぐ………」
ちょっと寒かったのでしょうか?タイワンちゃんがお布団の中に潜り込んでしまいました。
アーリアちゃんもすでに掛け布団の下。ちゃんと顔を出しているのはニホンちゃんだけです。
カラカラカラララ…………………。
その時、微かな音を立てて、部屋の窓が開きました。そして、怪しい人影が、窓枠をひらり
と乗り越えようとして―――失敗しました。短い足を引っかけたようです。
顔面から落下する人影。「がしゅう」と、痛そうな音がしました。
「……………!!〜〜〜〜!〜〜〜〜〜!!」
声を殺して悶絶する怪しい人影。まったく、間抜けな侵入者です。刹那、月光が部屋に差
し込み、人影の顔を照らし出しました。
(い、痛いニダ…………)
なんと!人影はカンコ君でした!!(バレバレですけど)
(シッパル!こんな目にあったのもニホンのせいニダ!酷い目に遭わせてやるニダ!)
自分の間抜けさを棚に上げて勝手な言い分ですね。しかし、何故彼はこんな事を?
(最近、ウリのやる事なす事うまくいかないニダ。魚は捕れなくなるし、シューキュー大会は
ニホンのほうばかり目立つし、シシローはウリを無視してチューゴ家に先に行ってしまうし)
……………逆恨みですか。
(だから!今日はニホンのぱんつを盗んでやるニダ!独島ぱんつは既にウリのものだから、
今度は対馬ぱんつをウリの物にするニダ!)
……………下着泥棒ですか。
まったく、この男、その情熱を他に向ければいい物を……………。
386 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/10/31 12:33 ID:gld+gFds
つづき
「う………ん……………」
カンコ君が、タンスに抜き足差し足にじり寄り、あと一息、と言うところで、ニホンちゃんの
声がしました。
(……………………!!!)
カンコ君、ビックリ。まるでメデューサに睨まれたかのように硬直していましたが、ニホン
ちゃんが起きてこないので、ふうっ、と肩の力を抜きました。
(ニホンめ!ウリを脅かすなんて生意気ニダ!どうせ、間抜け面して寝ているに決まってる
ニダ。ついでだから顔にイタズラ書きしてやるニダ!)
ニホンちゃんの机からマジックを抜き出すと、カンコ君は舌なめずりしながらお布団に近づ
いていきます。そして、ニホンちゃんの顔をひょい、と覗き込みました。
「………………………………………………………………………………………………」
そこには、女神が居ました。
色白の肌は、まるで燐光を放っているかのように闇に浮かび上がり、豊かな、みどりの黒髪
が、柔らかな美しいラインの頬を彩っています。長い睫毛は、濡れたように月光を弾き、薄桃
色の唇は、微かに開かれて、白い健康的な歯が覗いています。
額縁にはめ込めば、何処に出しても恥ずかしくない名画になりそうな、それは神秘的な光景
でした。
「……………!!」
カンコ君の心臓が、おおきくジャンプします。魅入られたように、指一本動かすことなく、ニホン
ちゃんの寝顔を凝視するカンコ君。
「ん…………んふふ…………………」
楽しい夢を見ているのでしょうか、ニホンちゃんがふにゃあ、と大きな笑みを浮かべました。
ドッキ――――――ン!
カンコ君の心臓が、今度は成層圏まで飛んでゆきそうなほどおおきく跳ね上がりました。
387 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/10/31 12:33 ID:gld+gFds
つづき
頭の中に心臓があるかのように、自分の鼓動が大きく響きます。流れる血液の量が多くなっ
ているからでしょうか、こめかみがズキズキと疼きます。カンコ君の顔は、今やキムチ色を通り
越して唐辛子色になっていました。
(ニ………ニホンに目を奪われるなんて、これは何かの間違いニダ。ニホンなんかがこのウリに
釣り合う訳がないニダ。ドキドキしてるのは、きっと風邪をひいているからニダ)
カンコ君、必死に自己暗示をかけようとしていますが、目はニホンちゃんから離れません。
「ん………ううん…………ダメだよぅ……タイワンちゃん……そんなところ………」
(!!こっ…………こいつ、どんな夢見てるニダ!?)
「くふん………だめだったらぁ……………きゃん」
ぷちん。
ニホンちゃんの鼻にかかった甘い声が、カンコ君のアルミホイルよりも薄い理性を崩壊させて
しまいました。そのとたん、彼の頭の中を、文字で表現するのは絶対に憚られる妄想が埋め尽
くします。
「ハァ………ハァ……ハァ…ハァ…ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ」
カンコ君の鼻息はどんどん荒くなり、顔色は唐辛子色どころか既に煉瓦色です。盛大に鼻血を
吹き上げないのが、いっそ不思議なくらいでした。
(ぐぐ………、も、もう我慢出来ないニダ!こ、こうなったのもニホンが悪いニダ………)
カンコ君、一気にニホンちゃんに顔を近づけました。そして……………。
にゅ〜〜〜。
なんと、唇を思い切り突き出します。その様は、正にタコ。或いはオオアリクイ。
そして、じり、じり、と、ニホンちゃんの可憐な唇に、その呪われた唇を近づけていきます。
嗚呼、危うしニホンちゃん!!
388 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/10/31 12:34 ID:gld+gFds
つづき
あと、十センチ。
カンコ君の魔の唇が、ニホンちゃんの紅唇ににじり寄っていきます。
あと、八センチ。
ニホンちゃんは目を覚ます気配がありません。幸せそうにすぴょすぴょ寝息をたてています。
あと、五センチ。
(い、いくニダッ!!)
カンコ君は、意を決して、残りの距離を一気に縮めようと目を瞑ります。んが、その時!
ばっちん!!
突然お布団の中から飛び出してきた特大の洗濯ばさみが、容赦なくカンコ君の唇を挟みます!
「!*+・↑☆§⊂±MA〒$θφh!!!!」
いきなりの激痛に、絶叫しつつ床の上をのたうち回るカンコ君。
(な、なにごとニダ!?まさかニホンに気づかれた!?)
いえ、ニホンちゃんならばまだましだったでしょう。そこに幽鬼のように佇んでいたのは、カンコ君の
天敵、タイワンちゃんとアーリアちゃんだったのです!
「!!!!!」
一瞬のうちに、藁半紙のような顔色になるカンコ君。カメレオンもビックリです。そして、さらに。
「な、なにごとだっ!?姉さ……ん……………?」
愛用の木刀を携えたウヨ君までもが飛び込んできました。ここにいるはずのないカンコ君の姿
を見て、一瞬にして事態を悟ったようです。
彼の前に立ちはだかった三人の顔には、青筋が思い切り浮かび、瞳の中には青白い鬼火が
揺れています。なんというか、殺意の波動に目覚めまくったようです。すでに、鬼です。
(あ………………あぁ……………ぁ……ぁ……………)
カンコ君は、お得意の「アイゴー」すら出ないほどすくみ上がっています。
『カンコ………………覚悟は、完了?』
三人の声が、綺麗にハモります。
「奥義だけでいくよ………………………」
「ヴァルハラに送ってやる……………………」
「遺書は書いたか…………………?」
そして、地獄の饗宴が始まりました。
389 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/10/31 12:34 ID:gld+gFds
つづき
朝がやってきました。夕べの惨劇など無かったかのような、穏やかな朝です。
「んん………ふわぁぁ……………あふ………おはよぉ〜」
最後に起きてきたニホンちゃん、お布団の上にぺたんととんび座りをして、目元をこしこしと擦ります。
「…………しかし、あの騒ぎでも目を覚まさないとは………」
「うん…………ひょっとしてニホンちゃんって、すっごく図太いんじゃ…………」
既に起きていたタイワンちゃんとアーリアちゃん、呆れたようにニホンちゃんを見やります。
「まあ……………姉さんは、低血圧だからね。それに、眠りが無茶苦茶深いんだ」
二人の言葉を引き取ったのはウヨ君。三人とも、寝不足気味のようです。
そう、カンコ君は、この三人にさんざんぼてくりまわされたあげく、今はあるお仕置きを受けて
います。どんなお仕置きかって?それはまた後で…………。
「ときに、ニホンよ。窓の鍵もちゃんと掛けておいた方がいいと思うぞ」
「ん〜…………そ〜かなぁ〜…………」
「うん、やっぱり最近物騒だし。あたしもそう思うよ」
「うん。絶対そうしたほうがいいって、姉さん」
三人にこもごも説かれて、ニホンちゃんはこっくりと頷きました。まだ寝ぼけているようですが。
「ふわわわわ…………」
可愛らしく欠伸をしながら窓に歩み寄るニホンちゃん。ふにゃふにゃと揺れながらも、カーテンを
一杯に引き明けます。
「あ…………雨、振ってたんだぁ」
しとしととそぼ降る秋雨が、ニホンちゃんの視界に広がります。と、ニホンちゃんは、庭の木に
何かがぶらさがっているのに気づきました。
「………………?」
それは、カンコ君でした。簀巻きにされた上に、木の枝から逆さ吊りにされています。そう、これが
「お仕置き」でした。既に動く気力も尽き果てたようで、時折吹く風だけが、カンコ君の体を優雅に
揺らします。
それをぼ〜っと眺めていたニホンちゃんは、やっと納得がいった様に呟きました。
「…………ルテルテ坊主?……………あ、そっかぁ、だから雨が降ってるんだ〜」
おしまい
390 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/10/31 12:36 ID:jCP0r0s7
>>384〜
>>389 ああ…………やってしまったよ(w
これは、ニホンちゃんHPのイラストコーナーにうぷされたタケダ様のイラストに触発された物です。
正確には、イラストにつけたコメントから、イメージが一気に膨らんだのでリビドーとパトスの赴くまま(w
書き上げた物です。
ぐはあっ、煩悩大爆発!(w
タケダ様、素晴らしいイラストを汚すようなモノを書いてしまってごめんなさいっ!!m(_ _)m
逝ってまいります…………。
追伸
タケダ様、もしお気に召さなかったら、遠慮なく仰って下さい。
即座に削除依頼いたします。
391 :
もけけ:01/10/31 13:24 ID:UbPo0aZ+
何時の間にかナニな世界が広がってますが、
続き書いていいのかな・・・?
392 :
もけけ:01/10/31 14:19 ID:UbPo0aZ+
>>383 つづき
「サヨックおじさんの過去2」
そしてとうとうニッテイさんと、アメリー家の間に大喧嘩が
起こってしまいました。しかし当初の予想を覆し、ニッテイさんは
連戦連勝でした。サヨックおじさんと、アサヒちゃんは大喜びで
「無敵皇軍!」「大東亜の夜明け!」と有頂天になっていました。
しかし、元からの力の差が出てでしまい、ニッテイさんは
徐々に押され始め、喧嘩の中盤からは押されまくっていました。
喧嘩を担当していたカイさん、リクさんはまずいと思い、日ノ本
家の人々に嘘をつき始めました。日ノ本家の人々は、これが嘘だ
と薄々気づいていたようですが、サヨックおじさんとアサヒちゃん
は相変わらずの状態でした。
そして喧嘩がニッテイさんの敗北で終わりました。すると喧嘩を
指揮したリクさん、カイさん等が次々とアメリー家を中心とした
町内会の人々に、つるし上げを食らい始めたではありませんか!
それまで喧嘩を煽っていたサヨックおじさんや、アサヒちゃんは
ビビリ始めました。リクさん、カイさん等の後は、自分達の番か
もしれないと・・・。
つづく
393 :
もけけ:01/10/31 14:34 ID:UbPo0aZ+
>>392 省略されたので前の話の後半部含め続き
そして喧嘩がニッテイさんの敗北で終わりました。すると喧嘩を
指揮したリクさん、カイさん等が次々とアメリー家を中心とした
町内会の人々に、つるし上げを食らい始めたではありませんか!
それまで喧嘩を煽っていたサヨックおじさんや、アサヒちゃんは
ビビリ始めました。リクさん、カイさん等の後は、自分達の番か
もしれないと・・・。
町内会の人は、サヨックおじさんなど殆ど気にしていませんでした。
しかし当人は生きた心地がしません。サヨックおじさんは、無い知恵で
考えに考えました。そんな時、一つの光明がみえました。
394 :
もけけ:01/10/31 14:37 ID:UbPo0aZ+
>>393 題名と、「つづき」いれるのわすれた・・・。
少し逝ってきます・・・。
395 :
もけけ:01/10/31 17:01 ID:UbPo0aZ+
「サヨックおじさんの過去」
ニッテイさんが喧嘩をする時、座敷牢に入れられていたキョー
サン君がヒーローとして座敷牢から出てきたのです。
キョーサン君は当時流行りだったマル教信者で、周りから白い目
で見られていました。しかし、喧嘩反対を唯一唱えていたところが
評価されたのです。
当時地球町でマル教が流行り、紅い風邪にやられ「世界革命だ!」
と、のたまう人が数多く出たのをサヨックおじさんは見逃しませんでした。
今まで戦争を賛美してきた免罪符と、マル教の上っ面の良さにころっと
騙されたのとで、サヨックおじさんとアサヒちゃんはマル教に帰依しました。
つづく
396 :
もけけ:01/10/31 17:25 ID:UbPo0aZ+
「サヨックおじさんの過去5」
その後アメリー家ではマル教は、カルト扱いされ信者が炙り
出され弾圧されました。日ノ本家でも少し弾圧されました。
しかし、サヨックおじさんとアサヒちゃんはめげませんでした。
しかし、もともと頭が弱いサヨックおじさんとアサヒちゃん。
上手く立ち回れませんでした。
キョーサン君と仲たがいして、シャカイさんについたりしました。
ソビエトフスキー家のスタリンおじさんが、悪い人だと気づくと
チューゴ家についたりと落ち着きがありません。
喧嘩はイカン!といったその口で乱暴な人を擁護したり、まったく
支離滅裂です。
つづく
397 :
もけけ:01/10/31 17:40 ID:UbPo0aZ+
「サヨックおじさんの過去6」
キッチョム家を「地上の楽園」といってニッポンヅマーさんや
ザイニー君達の他の兄弟を送りつけたりもしました。
カンコ家を最初をワンマン経営だと罵っておいて、最近では
土下座しに行ったりもしています。
こんなサヨックおじさんですが、ニホンちゃんのことが本当に
大好きなのです。何度も言いましたが、頭が『少し』弱いだけな
のです。悲しいですね。
終
399 :
名無し:01/10/31 20:34 ID:v0zEWKSS
つーか一、二回の投稿で十分間に合う量だと思うが。
何で「続く」ってやってんの?
400 :
もけけ:01/10/31 21:29 ID:UbPo0aZ+
転載しました。
>>400 お疲れさまでした、有り難うございます。
402 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/01 11:58 ID:e1vu62XG
「噴水」
今日も賑やかな五年地球組の朝。
おや?ニホンちゃん、イタリー君になにやら頼み込んでいますね。いったい何を
お願いしているのでしょう?
「うーん、シューキューの練習試合ねえ………」
どうやらイタリー君に練習試合を申し込んでいるようです。さすが努力家のニホンちゃん、
シューキュー大会にむけて準備に余念がないようですね。
「うんっ。やっぱり、強い人と練習した方がいいと思うの。ウヨには悪いんだけど、ちょっと
弱いし。イタリー君ってすっごく強いから、いい練習になると思うんだ。ねっ、お願い〜」
おっと、ニホンちゃんおねだりモードに入りましたね。胸の前でお祈りをするように手を
組んで、長身のイタリー君を上目遣いに見上げます。
「ああ、もちろんいいよっ、ニホンちゃんの頼みだったらなんだってオッケーさぁっ!」
早っ!
イタリー君、犯罪的なまでに可愛いニホンちゃんのおねだり攻撃に瞬殺です。
「ホント?ありがとう、イタリー君!嬉しいなっ」
「ああ、喜んでくれるとボクも嬉しいよ。…で、練習が終わったらさ、ボクと夕食でも…」
流石はイタリー君、早速ニホンちゃんを口説き落としにかかります。さりげなーくニホン
ちゃんの肩に手を回し………。
がしっ!
その時、イタリー君の後頭部を誰かが鷲掴みにします。
「懲りない男だな、お前も…………」
「あ、アーリア………?」
「お前には学習機能が付いていないのか?カンコと同類か?」
「あ、アーリアちゃん、それはイタリー君に失礼だと思うよ………」
ニホンちゃん、君もさりげなく失礼なことを言ってますよ。
「ニッダ〜ニダニダニダダ〜♪」
噂をすれば影、我らがカンコ君が、奇妙な歌を歌いながら教室に入ってきました。珍しく
ずいぶんとご機嫌です。
「おはよう、カンコ君。なんだか嬉しそうだけど、なにかあったの?」
「おう、ニホン、聞いて驚くニダ。ウリの家に噴水が出来たニダ!」
『噴水?』
ニホンちゃん、アーリアちゃん、イタリー君の声がハモります。それが何故驚くような事
なのか、さっぱり分からないようです。
403 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/01 11:58 ID:e1vu62XG
つづき
「そうニダ!ウリの先進技術を結集して作った大噴水ニダ!もちろん地球町一ニダ!
ゥゥゥウリナラマンセェェェェ!!ウリナラチェゴォォッ!!」
カンコ君、テンション高すぎ。
「なんだってそんなもん作ったんだい?」
「イタリーッ!そんなもんとはどういうことニダ!この噴水はウリの家で開くシューキュー
大会を記念しているニダ!202メートルの高さに吹き上がる噴水は、ウリの家に漲る
壮健な精気を象徴しているニダ!そんなもの呼ばわりしたイタリーは謝罪と(以下略)」
つばを飛ばして熱弁を振るうカンコ君。イタリー君タジタジです。
「お前の家じゃなくて、ニホン家との共同開催だろうが」
アーリアちゃんの冷静なツッコミも、スタンピード中のカンコ君には聞こえません。
ニホンちゃんはイタリー君に助け船を出そうかと思いましたが、矛先がこちらに向いて
『ニホンはウリに嫉妬しているニダ!』などと因縁を付けられるのがおちだと分かって
いたので、沈黙しています。イタリー君、人身御供決定。
(うう………ゴメン、ゴメンね………イタリー君)
「……分かったニダか!?イタリーは反省しる!」
五分ほど経って、ようやくイタリー君が解放されました。散々デムパ攻撃を浴びた
イタリー君、ガックリと机の上に崩れ落ちます。慌てて介抱するニホンちゃん。
「そーいう訳で、今日は特別にみんなにも噴水を見せてやるニダ!放課後にウリの
家に集合するニダ!ウリの素晴らしい技術に驚嘆するニダーッ!」
自信満々で宣言するカンコ君。ニホンちゃんとアーリアちゃんは、不安そうな、そして
ちょっぴりイヤそうな表情を浮かべて、お互いの顔を見合わせました。
(だ、大丈夫かなあ……。今までが今までだし、酷いオチがつきそうな気がするよぉ)
ニホンちゃん、ひしひしとイヤな予感を感じているようですね。
はてさて、どうなりますことやら………………。
404 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/01 11:58 ID:e1vu62XG
つづき
で、放課後。
カンコ君の家に、みんなが集まっています。いや、実際にはカンコ君に半ば無理矢理
連れてこられたのですが。
「全く、わたくしも暇じゃありませんのよ!」
「ああ、俺もアラブ組のヤツに狙われてるからのんびりしてられないってのに……」
「ねぇねぇ、アメリーお兄ちゃん、ここでなにかあるの?」
「あれ、ウヨも来てたの?」
「ああ、カンコのヤツがお前も来いって五月蝿くてね。でも姉さん、オレ、イヤな予感が……」
「うん、わたしも………」
おや、ウヨ君やラスカちゃんもいますね。ラスカちゃんは、よく分からないままアメリー君
にくっついてきたようです。
「みんなよく集まったニダ!さあ、これを見てウリの素晴らしさを魂に刻み込むニダァ!」
カンコ君、得意の絶頂です。
「ご託はいいから、さっさと始めるアル」
「うっ………わ、分かったニダ」
チューゴ君の一言で、あっさりテンションダウンしたカンコ君。なんとか気を取り直して、
噴水のスイッチに指をかけます。
「では、いくニダ…………スイッチ・オン!!」
ぶしゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!
池の真ん中に作られた噴水から、大量の水が勢いよく飛び出しました。水は、ぐんぐんと
空に駆け上り、太い水柱になります。
「おおおおぉぉぉぉぉぉ…………」
みんなの口から、感嘆ともため息ともつかない声があがります。
「うわー。すごーいっ!きれい〜。ねぇ、すごいねっ、アメリーお兄ちゃん」
「ああ。カンコもまともなモノ作れるんだなぁ」
「ふん。カンコにしては上出来アルな」
「綺麗じゃない。バカンコもけっこうやるのね」
「あいつもこういうモノが作れるのか……。少し意外だな、兄上?」
「うむ。なかなかダイナミックじゃないか。カンコをちょっと見直したな」
「まあ、華やかさに欠けるのが難点ですわね」
「あたくしならばもっとエレガントに演出しますわ」
ほほう、みんなの評判は上々ですね。カンコ君鼻高々です。
しかし、ニホンちゃん姉弟は、硬い表情のまま水柱を見上げていました。
(絶対になにかが起こる…………………!!)
405 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/01 11:59 ID:e1vu62XG
つづき
水柱は、どんどん背を高くして、やがて止まりました。後は、万有引力の法則に従って
下の池に落下するだけなのですが…………ここでカンコ君はミスをしていました。
地上は無風状態でも、上空ではそれなりに風が吹いているのです。高度200メートル
を吹き抜ける風は、水柱の先端を突き崩し、大きくそのコースをねじ曲げました。
そう。地上で見上げるみんなに向かって。
ドバシャァーッ!!
「キャァァァァァァッ!」「ウワァァァ!?」「アイヤーッ!」「つっ、冷たい!」「アイゴー!」
時ならぬ局地的集中豪雨に、みんな逃げまどいます。まさに阿鼻叫喚。
「あ〜ん、やっぱりぃ〜」
「くっ、カンコの野郎!あいつはオチをつけんと気がすまんのかぁっ!」
ニホンちゃんも頭を抱えて泣き出し、ウヨ君は激高しています。
「カンコッ!とっととスイッチを切るアル!」
しばらく経って、ようやく理不尽なシャワーは収まりました。洪水に遭ったかのように、
あたりはびしょ濡れ、当然みんなは濡れ鼠です。
「オーマイガーッ!俺のお気に入りのジャケットが………」
「ひんっ……ひっく………ふえぇ」
可哀想に、ラスカちゃんはアメリー君のジャケットの裾を掴んで、えぐえぐとしゃくり上げて
います。
「せっかく綺麗にセットしたわたくしの髪が………台無しですわっ!」
「あたくしの服もどろどろ………。ひ、酷いですわ!」
「…………こう来るか。兄上、止めないでくれ」
「止める気はない。むしろ僕も参加したいな、アーリア」
「ば、バカンコはいつもいつもいつも………………!」
「お仕置き。それもフルコースアルね………」
エリザベスちゃん、フランソワちゃん、アーリアちゃん、ゲルマッハ君、タイワンちゃん、
チューゴ君、皆怒り心頭です。
(や、やばいニダ……………………)
カンコ君、そーっとその場から離れようとしますが、そうは問屋がおろしません。
がし。
「どこ行く気?カンコ…………………」
怖い笑みを浮かべたタイワンちゃんに襟首を掴まれてしまいました。
406 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/01 11:59 ID:e1vu62XG
つづき
「カンコ君………噴水よりも先にやることがあると思うんだけど………」
おずおずとニホンちゃん。こんな時でもいささか弱腰ですね。
「そうだっ!ゲーム台にひびが入ったりしてるそうじゃないか!」
対照的なウヨ君。はっしとカンコ君を睨み付けています。
「ほんとうか!?ちゃんと作れよ、カンコ!」
流石に呆れた様子のアメリー君。
「う〜〜〜、ラスカ、アナタなんかきらい!きらいきらいきらい、だいっきらい!」
ラスカちゃんは目に涙をいっぱい溜めています。
「みんなが休む場所が無いって聞きましたわよ。やる気ありますの?」
「まったく、ニホンちゃんに任せてしまえば良かったですわ」
眉をしかめて吐き捨てるエリザベスちゃんと、冷たく言い放つフランソワちゃん。
「そうだな。ニホンがやるって決まりかけていたのに、妙な横やり入れるから…」
「外見だけ取り繕ってニホンちゃんに対抗しても意味がないだろう」
冷静に指摘するゲルマッハ君・アーリアちゃん兄妹。
「それにアンタ、大会中はニホンちゃんの家に自由に出入りさせろっていってるんだって?
何考えてんのよ、バカンコ!」
タイワンちゃんは今にもカンコ君に飛びかかりそうです。
「恥かくだけアル。みんなおまえの家でも大会をやるなんて忘れてるアル」
チューゴ君………それはとどめに等しいですよ?
集中攻撃ですね。みんなの冷たい視線を一身に浴びて、カンコ君は小さくなっています。
「うぅ……。こ、こんなはずじゃなかったニダ。ウリの技術を見せつけてヒーローになるはず
だったニダ。それなのに、それなのに…………」
カンコ君、目論見が外れてしおしおになっていますね。珍しいことです。
「ア―――――――――イ――――――――――ゴ―――――――――――!!」
カンコ君の悲痛な声が響きます。噴水の名残でしょうか、小さな虹が、その光景を静かに
見下ろしていました。
407 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/01 12:01 ID:e1vu62XG
>>402〜
>>406 えーと、今回のネタはWCを記念して大噴水を作ったニダ!という記事からです。
本当に世界一の大噴水だそうです。
ttp://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2001/10/30/20011030000029.html これに、WC関連のネタをちりばめました。
作中でニホンちゃんにも言わせていますが、噴水より先にすることがあるだろう、韓国。
さて、作品については………ごめんなさい!ラスカちゃん泣かせちゃいました!!m(_ _)m
ある程度キャラを出したいと思いまして、総勢12人に出演してもらいました。年長組の
中心人物(ゲルマッハ君最近影薄いなぁ)と、年少組のウヨ君。そして人気のラスカちゃん。
本当はもう一人、これまた人気のヨハネ君も出したかったんです。ウヨ君を盾にして一人
だけ濡れてない、とか、「争いはなにも産み出しません」と、みんなを止めようとする、とか
考えていたんですが、そんなまねさせたら真っ先にボコられそうだったので(w 泣く泣く
やめました。
…………しかし、どんどん暴走が激しくなっていくような………私…………。
今度はカンコ君のほのぼのを書いてみようかな…………。
408 :
感想名無しさん:01/11/01 12:34 ID:52C44XIg
元ネタつきのカッチリしたネタ、(ある意味ニホンちゃんの典型的ストーリーですね)
楽しませてもらいました♪
ゲルマッハ兄さんファンなので彼が出てくれて嬉しかったです…
ただ、ひとつツッコミをば…
イタリーくんじゃなくてマカロニーノくんですよ?(^^;)
気になったのはそこだけでございます。
たいへんおいしゅうございました。
朝ニホンちゃんが教室に入るとアメリー君が
ため息をつきながら困った顔をしています。
「どうしたの〜、アメリー君?」
「やぁ、実はね・これを見て…」と
アメリー君は一枚の紙を差し出しました。
それにはアメリー君の家の人がカンコ君の家に
「長い間住んだらどう思いますぅ?」という題の
「カンコ君の家の一員になったなぁ」と思った時を集めたレポートでした。
ニホンちゃんは「いいのぉ〜?」と言いつつ興味しんしんに読んでみるとビックリです。
例えば…
「「トンでもない事だ」と思う事だがすぐに忘れてしまう」という欄には
○掃除の人が便器でモップを洗っていても講義しなくなった時
や「文化の差」という欄では
○トイレの外でズボンのファスナーを上げるのを見ても何とも思わない時
や「カンコ家特有の性格に馴染んだ時」には
○朝食でご飯とキムチを食べ始める時
などいろいろ書かれていました。
しかしニホンちゃんが一番驚いたのは
「カンコ家特有の性格に馴染んだ時」の欄の
○理由も無く日の本家が嫌いになる時
でした。
・・後編に続く
>>408 感想名無しさん様
あ、初めて感想頂きました。なんか嬉しい♪
本当にどうも有り難うございますm(_ _)m
励みにいたします!
>ただ、ひとつツッコミをば…
>イタリーくんじゃなくてマカロニーノくんですよ?(^^;)
え………?あ、あれ……。アセアセ←確認中
………ぐはあぁ!やってしまったぁ!
ううう、言い訳できませぬ。
ゲルマッハ君かゲルマンスキー君か、しつこいくらい確認しておきながらノーマーク
のマカロニーノ君を間違うとは……………。
謝罪いたします。ごめんなさい。賠償は勘弁して下さい。
ウトゥだ…………。逝って参ります。
恥ずかしすぎるのでsage
>>409の続き・・あっタイトルは「全人類カンコ君計画」です。
「どうして、ウチを嫌いになっちゃうのぉ〜」
とニホンちゃんは瞳を”ウルウル”させつつアメリー君に聞いてきます。
「いや!、ニホンちゃんの所に行った人からは
そんな事は全然聞かないから心配ないと思うよ。
でも、おもしろいね〜。理由が無く嫌いになるんだから。」
それを聞いたニホンちゃんは
(そうか、カンコ君は理由が無いけど嫌いなんだぁ)
と口には出さないけどそう思いました。
「でも・・なんかあまりマナーのよくない事も入っているわ。」
といつのまにか隣で2人のやり取りを聞いていたタイワンちゃんが言います。
「そうなんだ、それが困るんだ。」とアメリー君は相槌をうちます。
そのころカンコ君は
「マンセー! ウリナラ文化が世界に広がるニダ〜!!」
と深くも考えず喜んでいましたとさ…。
ソースは
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2001/10/30/20011030000009.html です。
なかなか韓国が分かる興味深いものかと・・
「かの国の本音」(1/2)
「アメリー君大丈夫?」
二ホンちゃんは心配そうに声をかけました。アメリー君はちょっと厄介ごとが長引いて確かに憔悴の色は隠せません。
「大丈夫さ。元々時間がかかることは判っていた。
簡単に片付けられるようなことでもないことも」
そして目を伏せて呟きます。
「それをちょっと手間取ったからって、とやかく言いやがって。
は、誤爆だぁ!?
いまさら民間人の百や二百がなんだ。
オレは日本で五十万、ベトナムで四十万殺してるんだ。文句があるのならそれを超えてから言いやがれ」
それは平和に慣れた二ホンちゃんの顔色をなくすほどの凄惨な表情でした。
「…ねぇ、アメリー君。ちょっと休んだ方がいいよ。
疲れているだけだから。
わたし、手伝うよ。出来ることがあれば何でも言って…」
「手伝う!? じゃあ、お前はオレが殺すっていったら手伝ってくれるのか?」
「…それは、出来ないよ…」
「殺す覚悟もないくせに戦場にでばるな!」
激昂したアメリー君は二ホンちゃんの胸ぐらをつかんでいたことに気がつきました。その上に涙で泣き濡れる顔があり、後悔が感情を冷やします。
しかし、素直に謝ることは出来ませんでした。
ぎこちなく手を離し、視線を外して、かすれたような声で言います。
「勝手にしろ。だが、邪魔だけはするな」
そして、返事も聞かず背中を向け、歩き出しました。
「私、絶対に手伝うからね。誰がなんと言っても」
座り込む二ホンちゃんが言っていたようですが耳には届きません。
彼の耳には呪文のように呟く自らの声しか聞こえていませんでした。
「オレは勝つ。絶対に。
たとえ、アレを使用することになろうとも。
なに、二回目だ。ためらう必要はない」
「かの国の本音」(2/2)
家に帰るなり、アメリー君は部屋に鍵をかけ閉じこもりました。
「畜生。何とかならないのかよ。
オレは正義であり、正義は必ず勝つはずだ。
なのに、どうして上手くいかないんだ…」
大きな熊のぬいぐるみに向けて話しかけます。ちょっと滑稽な構図ですが、本人は至って真面目な顔つきでした。
このぬいぐるみの正体はティディ・ベアです。百年前にアメリー家をここまで大きくしたティディおじさんの形見の品でした。
アメリー君はティディおじさんは大好きです。
だって、ティディおじさんはアメリー君が夢想する、カウボーイ・保安官・騎兵隊・大統領・ライオン狩り、この全てをやったのです。
男らしく熱血漢で、それでいて繊細な神経を持つ彼は、まさに男の中の男としてアメリー君の尊敬の対象でした。おじさんの口癖である「太い棍棒を持って静かに話す Speak softiy and carry a big stick.」は、アメリー君の座右の銘となっています。
アメリー君は天啓を授かったかのように顔を上げました。
「そうだ。おじさんの書斎に行けば、きっと何かヒントを書いた本があるに違いない」
ティディおじさんが亡くなった後も部屋はそのまま残されています。普段アメリー君が足を踏みれる事は禁じられているのですけど、そんなことも言ってられません。
早速こっそりと部屋に入り込み、書棚を探険し始めました。
大恐慌前の「古き良きアメリカ」の品の良い調度品で統一されている落ち着いた部屋です。
そのうちの一冊にアメリー君の目がとまりました。
「かの国の本音」(エラーのため分割 3/2)
「ううむ。
―――ロッキー山脈以西が黄色人種に占領される怖れがある。奴らは礼儀正しくにこやかだが、その中では何を考えているか判らない。奴らは我々にとけ込もうとせず、強固に自らの文化を守り、少しでも劣等民族視されることを許さない、その誇りは不必要なまでに高い―――
これって、カンコの事じゃないのか!?
百年も前から迷惑をかけているなんて…」
失笑しながらページをめくります。するとそこには衝撃的なことが書いてありました。「―――奴の名は、ニホン…!?
え!? バカな。二ホンちゃんが百年も前の本に。ええっ!?」
動転するアメリー君は背後の気配に気がつきませんでした。
「!?」
気を失い倒れるアメリー君。そこには彼のパパが難しい顔つきで立っています。
「アメリーよ。この本はお前にはまだ早い。今読んだことは忘れるのだ。
だが、今にきっと理解する日が来るだろう。あの家の恐怖を。
全力で屈服させ、洗脳し、良き隣人に育てた。我々の努力を。
そして番犬を与えた。あの家を守るのではない。見張るために」
床に落ちた本を拾い上げ、本棚に戻します。
その本の背表紙には『黄禍論』とあったのでした。
あとがき
死亡者数は条件などでかなり曖昧な数字になるのであくまで目安と思ってください。
ティディおじさんは、セオドラ・ルーズベルト。二十世紀最初の十年間大統領を務め、進歩主義によりアメリカ繁栄の基礎を築きました。
当時米海軍のマハン大佐が黄禍論を唱え日系移民排斥の先頭に立ち、西海岸に移住した日系人は相当な迫害を受けます。また、その感情は太平洋戦争にも影響を及ぼしました。
「おともだち」
今日は、使われないまま倉庫になっていた教室の整理をすることになりました。クラス総出で、適当に放り
こまれたままのガラクタやら、古い机を運び出します。
机や資材などの重い物は男の子が、小物類は女の子が担当します。
「はーい、それじゃみんな、ちゃっちゃと済ませちゃいましょうね。サボったら、宿題を三倍にしちゃいますよ」
明るく言い放つフラメンコ先生。鬼の言いぐさです。クラスのみんなは、密かに呻き声を上げました。
「あーあぁ、面倒だなぁ、ね、ニホンちゃん」
「うん………。でも、頑張ろっ。みんなでやったら、きっとすぐに終わるよ」
タイワンちゃんに、可愛らしくガッツポーズをしてみせるニホンちゃん。生真面目な彼女は、サボるなど毛頭
考えていないようです。
「じゃ、始めますよー」
先生が、教室の鍵を開けます。中に入ったニホンちゃん達は、籠もったにおいに眉をしかめます。
「けほっ、けほっ………凄いほこりですわね」
「ええ。体操服じゃなかったら、ちょっと入りたくありませんわ」
「窓を開けて空気を入れ換えたほうがいいダスね。チューゴ君、ゲルマッハ君、手伝って欲しいダス」
「わかったアル」
「了解した」
「よし、じゃあ男子は机と椅子から運び出そう」
「女子はこっちの段ボール箱ですわ。重かったら、無理しないで、二人で運ぶんですのよ」
アメリー君とエリザベスちゃんの号令一下、みんなが一斉に動き出します。なんだかんだいってこのクラ
ス、チームワークは良いようですね。
一旦校舎の外に荷物を運び出し、そこで処分するものと、屋外の倉庫に入れるものとに分けることになっ
ています。ニホンちゃんも、手近に転がっていた箱を持ち上げます。がららん、という音からして、中身は空
のペンキ缶みたいですね。
つづき
「よいしょ、よいしょ」
「うわ、見てよ、ニホンちゃん。このプリント、二十年前のだよ」
「ホントだぁ………。お母さん達も、このプリント使ったのかな?……なんだか処分するのもったいないね」
「ニホン…………そんなことばっかり言ってるから、おまえの家には訳の分からないガラクタが溜まっていく
んだと思うぞ?」
「ぅ……………」
「………インドネシアちゃん…………重いの。手伝って……………」
「あらら、ホント。重いわこれ…………。ベトナちゃん、そっち持って」
「……うん」
「……どうやったら机の天板が割れるんだろうか……?これは処分しかないだろうが…興味深いな」
「ううぅぅ、シャワーを浴びたいですわ………。こんなに埃っぽいなんて………」
「………………………」
「おわっ!脅かすなよカナディアン!」
「ああ、ゴメンねアメリー君。…………でもボクさっきからここに居たんだけど………」
いやはやなんとも、賑やかなことですね。
418 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/03 04:12 ID:n5sJLIJH
つづき
みんな一生懸命作業したので、教室の中もかなりすっきりしてきました。ニホンちゃんも、教室と外を十回
以上往復して、額にうっすらと汗を浮かべています。
「あ、ニホンちゃん、ちょっと待って!」
ニホンちゃんが教室に続く階段に足をかけたところで、フラメンコ先生が声をかけてきました。ちなみに先
生も、今日ばかりはジャージ姿で奮闘しています。
「なんですか、先生?」
「カンコ君、見なかった?」
「え?カンコ君ですか?……………あれ、そういえば………」
「うかつだったわ………。一番騒がしい子がいないのに気づかなかったなんて………」
フラメンコ先生、忌々しげに爪を噛みます。柳眉を逆立てて、なかなかに迫力がありますね。
「考えてみれば、最初ッから姿が見えなかったのよね……。いい度胸してるわ。放課後の特別スパルタ授
業と、宿題十倍決定ね…。ふふ……ふふふ…………ふふふふふふふふふふ」
怖いです、先生。
「あ、あはははは………………(ひ〜ん、怖いよぉ)」
ニホンちゃん、後頭部に巨大な冷や汗を浮かべて、引きつった笑い声を漏らします。
はっきり言って、異様な空間でした。
「ふふふふふふふふふふふふ……はっ!い、いけない、先生トリップしちゃったわ。……こほん。それじゃあ
ニホンちゃん、カンコ君を発見したら、先生の所に出頭するように勧告して頂戴。抵抗するようなら、捕獲して
連行してきてね。お願いよ」
先生先生、言葉遣いが不穏当です。
「は、はい……分かりました………」
ニホンちゃんの返事に頷くと、フラメンコ先生は足音荒く立ち去っていきました。カンコ君は、放課後に魔女
の大釜に叩き込まれて地獄を見ることになりそうです。
419 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/03 04:13 ID:n5sJLIJH
つづき
先生がいなくなったのを見届けると、ニホンちゃんは小さくため息をつきました。そして………。
「カンコ君、そこに居るんでしょう?」
「に、ニダ…………」
ニホンちゃんが声をかけると、カンコ君はばつが悪そうに階段の陰から姿を現しました。………そう、彼女
は気づいていたのです。その場に漂う微かなキムチ臭に。すぐ近くに、カンコ君が隠れていることに。
「だめじゃない、サボっちゃ。先生の言葉聞いたでしょ?すぐに行って、先生に謝って、残りの仕事を頑張れ
ば、先生きっと許してくれると思うよ?ね、行こ?私も一緒に先生にお願いするから」
やっぱりニホンちゃんは優しい女の子ですね。でも、カンコ君は聞く耳を持ちませんでした。
「う、うるさいニダ!ニホンがウリに命令するなんて思い上がりもいいとこニダ!」
いきなり逆切れされたニホンちゃん、戸惑いつつも反論します。
「め、命令って………!酷い!どうしてそんなこと言うの……!?わたしは、カンコ君の………」
「やかましいニダ!!おまえはいい子ぶって、陰でウリをバカにしてるニダ!そんなヤツの言うことなど信用
出来るはずが無いニダッ!口先だけでウリを騙そうなんて半万年早いニダ!」
「酷い…………。酷すぎるよ……カンコ君………わたし、そんなつもりじゃ……」
まさかこんな悪罵を叩きつけられるとは思ってもみなかったニホンちゃん、絞り出す声が湿り、澄んだ瞳に
大粒の涙が浮かんできます。しかし、カンコ君はさらに言い募ります。
「どうせ、先生にいいとこ見せて、点数稼ごうって魂胆に決まってるニダ!親切ごかして、ウリをだしにしよう
としたって、そうはいかないニダ!」
「…………!!!…………分かったわよ………勝手にしたらいいじゃない…!……ひくっ……うっ………
……ぐすっ…………か、カンコ君の…………カンコ君のバカぁっ!!」
420 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/03 04:13 ID:n5sJLIJH
つづき
ニホンちゃんはツバメのように身を翻すと、階段を駆け上ります。零れた涙が、まるで真珠を振りまいたか
のように陽光に煌めきます。
「……………ふん!」
意地を張ってしまったカンコ君も、それを見て、胸の奥がチクリと痛みました。しかし、子供じみたプライドが
邪魔をして、ニホンちゃんを追いかけることが出来ません。が、その時………………!
ずるっ!!
「えっ……………!?」
足元を見ていなかったニホンちゃんが、階段を踏み外してしまいました!
バランスを失った体が、大きく揺れた後、もんどりうつように宙に浮き上がります!
「きゃあぁぁぁ――――――――――――――――っ!!」
「に、ニホンッ!」
ニホンちゃんの華奢な体が、小石のように宙を舞い―――――――。
どんっ………どかっ!!
「ぐぅっ…………!」
意外なほど小さく、柔らかな衝撃と共に、カンコ君の呻き声が聞こえました。恐怖のあまり、目を堅く瞑って
いたニホンちゃんは、おそるおそる目を開き――自分の下敷きになって倒れているカンコ君を見つけました。
「か…………カンコ…………君………?」
421 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/03 04:14 ID:n5sJLIJH
つづき
(わたしの下敷きに………ううん、ひょっとして………わたしを庇って………!?)
慌ててカンコ君の上から降りると、肩に手をかけて、そっとゆすってみます。
「カンコ君………ご、ごめんなさい…………大丈夫だった?………ねえ………カンコ君ってば………」
しかし、カンコ君はぴくりとも動きません。ニホンちゃんのこころに、真っ黒な雲が広がってゆきます。
「ち、ちょっとカンコ君!…もう、やめてよ。こんなときに冗談止めて………ねえ、ねえってば………ひ!?」
息を呑みました。カンコ君の体の下から、鮮やかな緋色の水たまりが広がってゆくではありませんか。
ニホンちゃんは、恐慌の坂道を滑り落ちてゆく自分を自覚しながらも、カンコ君に声をかけ続けます。
「う、嘘……………うそ、うそ、うそ、うそだよねっ!カンコ君っ!!ねえ、カンコ君!カンコ君っ!」
その声を聞きつけたクラスメート達の足音が近づいてくるのを、自分の中の奇妙に冷めた部分が知覚して
いました。しかし、ニホンちゃんはその全てを無視して、カンコ君に声をかけ続けました。それだけが、自らに
課せられた宿命であるかのように。
「ねえ………お願いだから……目を開けてよ………何か言ってよ…………変な歌、歌ってよぅ……………
……イヤだよ………こんなの………冗談きつすぎるよ………意地悪だよカンコ君………」
ぽろぽろ、ぽろぽろ………。涙がとめどなく流れます。手が、足が、唇さえもが震えています。それでも、
ニホンちゃんは、カンコ君を揺すって、話しかけ続けました。
「イヤ…………イヤだよ……………死んじゃイヤだよぅ………………カンコくぅん……………うぇっ…………
カンコ君…………ねえ………死なないでよ……………カンコ君!!」
「…………!!……………!…………!!」
「………!?…………!…………………………………!」
クラスメート達が、なにか叫んでいます。慌ただしい足音が、あちこちに散らばっていきます。その騒ぎの
真ん中で、ニホンちゃんは、何も見ずに、何も聞かずに、幼い子供のように泣きじゃくりながら、カンコ君の名
を呼び続けていました。
「カンコくぅぅ――――――――――――――――――――――――――――ん!!!!!」
422 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/03 04:15 ID:F3rrV6p7
つづき
地球町中央病院。
診察室に続く待合室には、半ば固形化したような、重苦しい空気が澱んでいました。ムードメーカー的存
在で、女の子を口説いていない時は軽口を叩いているようなマカロニーノ君も、暗く沈んだ顔をして沈黙して
います。時折誰かが、耐えきれなくなったかのように口を開きますが、言葉は紡がれることなく虚無の縁に
沈み、雰囲気は重苦しさを増してゆきます。
「……………………………………………………………………先生」
しかし、あまりに痛すぎる沈黙も、ついに破れるときが来ました。ニホンちゃんが、血の気を失った唇をぎこ
ちなく震わせて、フラメンコ先生に問いかけたのです。
「……カンコ君の血液型、知っていますか?」
「…………え?……何故、そんなことを訊くの?」
「わたしの血液型、A型なんです。もしカンコ君が同じなら、わたしの血、全部使っても構わないから、カンコ
君に、あげてほしいと思って」
クラスメート達は、その声に、等しく背筋を震わせました。感情の欠落した、人形の声。その平板な発音
は、いつもの、柔らかく包み込んでくれるようなニホンちゃんの声とは、似ても似つかぬものでした。
「ち…………ちょっと、ニホンちゃん、落ち着きなさい。そんなことしたら、貴方が死んじゃうじゃない」
「だって!」
いきなり、ニホンちゃんが激した口調で叫び、椅子から立ち上がりました。静から動へ、その変化はあまり
にも急激でした。
「だって、カンコ君は、階段から落ちたわたしを庇って、あんな怪我したんですよ!?あんなに血を流したん
ですよ!?カンコ君が居なかったら、診察室にいるのは私だったんですよ!?」
「に、ニホン!少し落ち着くアル!」
「離して!」
どん!! ――ニホンちゃんは、完全に冷静さを失っているようです。諫めにはいったチューゴ君を突き飛
ばし、ロシアノビッチ君やオージー君もろとも床に転がしてしまいました。
423 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/03 04:15 ID:F3rrV6p7
つづき
「カンコ君にあんな大怪我させたのはわたしなんです!本当はわたしが怪我をしているはずなんです!
それなのに……それなのに………わたしはこんなところでのうのうと…………!」
血を吐くような呻きに、誰もが圧倒され、なにも言い出せません。その間にも、ニホンちゃんの自らへの呪
詛はつづきます。
「いっそのこと…消えてしまいたい……!……わたしなんて、この世から消えてしまえば!」
「!!……………ご、ごめんねっ!ニホンちゃん!」
ぱぁぁぁぁん!
乾いた音が、待合室に響きました。ニホンちゃんの上体が、大きく泳ぎます。辛うじて転倒を免れた彼女
は、張られた左頬に手を当てて、憑き物が落ちたような顔をその人物に向けました。
「……カナディアン…君………………」
そう、それはカナディアン君でした。彼は、振り抜いた右手を降ろしながら、悲しげな顔をニホンちゃんに向けました。
「どうして、そんな事言うのさ……!たしかに、カンコは君を庇って怪我したかもしれないけど、だからって、
君がいなくなっちゃって、それでカンコが喜ぶのかい!?それはカンコの気持ちを裏切ることになるんじゃな
いのか!?カンコの…人の気持ちを無視するなんて、ニホンちゃんらしくないよ…………」
「…………………!!」
「大丈夫だよ……カンコは死んだりしない。あの無駄に生命力が強くて、人三倍血の気が多いカンコが、こ
れくらいで死ぬわけないじゃないか。炭疽菌を直喰いしたって発病するか怪しい位なのに」
424 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/03 04:15 ID:F3rrV6p7
つづき
「ニホンちゃん………いつものニホンちゃんに戻ってよ………。ボクらみんな、明るくて優しいニホンちゃんが
大好きなんだから、さ」
「そ、そうだよニホンちゃん!あたし………さっきみたいなニホンちゃん………キライだよ」
「ああ、ニホンちゃんはキュートな笑顔が一番似合ってるよ!」
「そうだな、ニホン。私も暗く泣きべそかいているおまえなど見たくないぞ」
「オラもそう思うダスよ。なあに、カンコならキムチさえあれば三十秒で復活するダス!」
「……ニホンちゃん………悲しむのは………立ち止まって、前を見ない事よ。それじゃ、ダメ…」
「貴女がいるから、わたくし達がわたくし達らしくいられますのよ。貴女が欠けたら………だめですわ」
「ほら、しゃっきりなさいな!みんなの中で笑っている……それが日ノ本さくらじゃなくって?」
「そんな顔、ラスカが見たら悲しむよ………。俺も、だけどな」
「みんなニホンちゃんが大好きなんだから………自分を嫌いにならないで!」
「みんなに笑顔を分けてくれるのは、ニホンちゃんだと、僕は思う。だから……笑っていて欲しい」
「カンコなんかどうでもいいアル。……でも、お前が暗いと、なんだか調子が狂うアル」
「ああっ、そうだな。カンコとニホン、どっちか選べって言われたら、俺様はニホンをとるぜ」
「みんな………みんな…………」
「分かった、ニホンちゃん?みんなには、アナタが必要なの。そして、アナタの後ろには、みんながついてい
てくれているのよ。それが“おともだち”でしょう?」
フラメンコ先生が、ニホンちゃんを優しく抱きしめてくれました。先生の―――そして、みんなの温かさが、
ニホンちゃんの凍てついた心を、ゆっくりと、優しく溶かしてくれます。
425 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/03 04:16 ID:F3rrV6p7
つづき
「先生………みんな………カナディアン君、タイワンちゃん、マカロニーノ君、アーリアちゃん、オージー君、
ベトナちゃん、エリザベスちゃん、フランソワちゃん、アメリー君、インドネシアちゃん、ゲルマッハ君、チューゴ
君、ロシアノビッチ君………みんな……みんな……ごめんなさい…………ありがとう!」
「さ、もう戻れるわね………いつものニホンちゃんに!」
「はい、先生。戻れます…………ううん、戻ります!」
そう言ってにっこり笑ったニホンちゃん………それは、間違いなく、今までで一番の笑顔でした。
「よろしい!」
その一言で、五年地球組の雰囲気がようやく戻ってきました。ニホンちゃんがいて、タイワンちゃんがい
て、アーリアちゃんがいて、そして、そして、みんながいて………。
(ああ………みんな、わたしの“おともだち”でいてくれるんだ……。みんな…本当にどうもありがとう!)
ニホンちゃんの頬を、透明な筋がもう一度伝います。それは、歓喜の涙。絶望の涙から最も離れた場所に
ある、未来を照らす希望の光。
「わたし、みんなが………みんなのことが、大好きだよっ!」
診察室の扉が開き、お医者様が現れました。みんなの間に、かすかな緊張が走ります。
「先生っ!カンコ君は、カンコ君は…………!?」
「ええ、ピンピンしてますよ。数カ所の打撲と頭部裂傷。出血は派手ですが傷そのものは大したことはありま
せん。まあ、頭を打っているので今日明日と入院してもらいますが、単なる検査入院です。まあ、おそらく、
なんの異常もないでしょうね」
「よ………良かった……………良かったよぅ……………」
ニホンちゃんの後ろで、、みんながほっとした表情を浮かべています。先ほど、どさくさ紛れに酷いことを言っ
ていた人も若干名いましたが、やっぱり心配だったんですね。………カナディアン君、君のことですよ。
「あの…………先生……………カンコ君に、会えますか?」
426 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/03 04:17 ID:F3rrV6p7
つづき
「あ、あの…………カンコ君………?」
「………ニホンニダか………………」
「うん…………あの、その…………………ごめんなさい」
「…………………………………………………」
「それと…………どうもありがとう」
「…………ニダ?」
「庇ってくれたでしょう?………………わたしを」
「…………………………まあ、恩を感じてウリを尊敬するニダ…………ウリは検査で忙しいニダ」
「う、うん……………それじゃ、カンコ君…………お大事にね」
「当たり前ニダ」
「それと……………また、学校で、ね。………………ばいばい………」
「………………ニホン」
「なに……?」
「……………済まなかったニダ」
「………………え?」
「先にお前を泣かせたのはウリニダ。………元々、ウリがサボってたからニダ。………お前に、酷いことを
言った…………と、思う…………ニダ。……………………悪かった、ニダ」
「カンコ君……………」
「だから…………これはおあいこみたいなモンニダ。………変に気にされると、気色悪いニダ」
「………………………………………」
「さあ、とっとと行くニダ。ウリに余計な時間は無いニダ」
「う…………ん………………………………ねえ、最後に一つだけ、いい?」
「何ニダ?」
「わたしたち…………………“おともだち”…………だよね?」
「………………………………………………………………………」
「………………………………………………………………………」
「………………………………ああ…………………………………“ともだち”ニダ……」
「ありがとう」
………その瞬間、今日最後の涙が、床の上で弾けました。
おしまい
427 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/03 04:17 ID:F3rrV6p7
……………ごめんなさい!今度はニホンちゃん泣かせちゃいました!m(_ _)m
えーと、前回のあとがきに書いた「カンコ君のほのぼの」を目指したのですが……………。
全然、ほのぼのぢゃないやん、コレ(泣
最初にイメージしたのが、大久保駅のあの事件でした。
おおきなテーブルを、誤って階段から落としてしまい、潰されそうになったニホンちゃんの代わりに
カンコ君が―――――。
と、思っていたのですが、そうすると、ニホンちゃんよりもテーブル落とした連中のほうが、良心の呵責に
苦しむことに(w ボツ。
で、このような形になりました。
カンコ君と大喧嘩→ニホンちゃん階段落ち→カンコ君下敷き→ニホンちゃん鬱に
しかしいざ書き始めると苦しい苦しい。序盤はともかく、喧嘩シーン以降は書くのが辛いのなんの(w
あたしゃギャグの方が性に合ってると再認識しちゃいましたよ。
で、鬱状態のニホンちゃんを立ち直らせるのはクラスメートで、という展開は、最初の予定どおりです。
ニホンちゃんをひっぱたく役は―――驚かれましたか?(w
適役はアメリー君やアーリアちゃんだと私も思います。 が!根っからのひねくれ者&陰の目標として
マイナーキャラを目立たせるという目的がありまして、彼にやってもらいました。
ちなみにさりげなく毒吐いてるのは私の人格がにじみ出ているだけです(w
クライマックスは―――――疲れた。とにかく疲れた。
ここで十三人に喋らせてるんですよね。口調と、内容がかぶらないように頭を酷使しました。
タカビーコンビはどうしてもかぶるけど。
読み返すと………いやー、はずいはずい(w 青い台詞回しですねー(w
で、最終章。
これは意図的にこうしました。といっても、深い理由はありません(爆
こんなのカンコ君ぢゃないやい!とお思いでしょうが、壇君陵より広い心でお読み下さいm(_ _)m
………しかし、この「中○生日記風ニホンちゃん」…………受け入れてもらえるだろうか…めっさ不安(w
ありとあらゆる意味で問題作になってしまったよーな気がする……………。
428 :
最後に幸せな寝顔を:01/11/03 08:00 ID:TTwORy27
夜も更けて、みんなそろって夢の中。
「Zzz...テキサ子...クーロイを......虐...ちゃダメ...ぞ」
なにやらアメリー君が寝言をいっているみたいです。
「アメリー家...よる、アメリー...のための......」
なんだか長い寝言ですね。
さて、ニホンちゃんは…。
「...ごめ...ね、ごめん...」
夢の中でも謝っているようです。
「...も、トクガワ君も...るいんだよ...」
ニホンちゃん、トクガワ君はもう気にしてないよ…きっと。
おや、カンコ君はヘソを出して寝ていますね。
「ムニャムニャ......マイ...ブラ........キッチョム...」
お兄さん思いですね。
見直しましたよ、カンコ君。
「一緒...ニホン...撃ニダ......アイ...グォ........チョム、後...から殴...ニダ?...」
どうやらキッチョム君に裏切られたようです。
まあ、勝手に信じたのが悪いんですけどね。
それよりカンコ君、風邪引かないように気を付けてね。
429 :
最後に幸せな寝顔を:01/11/03 08:00 ID:TTwORy27
ベトナちゃんは勉強机に突っ伏しています。
疲れて寝ちゃったのかな?
「...熱い......痛い....助けて...」
ベトナちゃんは悪い夢をみているようです…。
「......助け...て......」
そこに、ホーお兄さんがやってきました。
「どうした、ベトナ?」
うなされるベトナちゃんをホーお兄さんは揺さぶります。
「......助け...て......お兄ちゃん...」
ベトナちゃんは起きてくれません。
しかたないなと呟いて、ホーお兄さんはベトナちゃんを抱き上げました。
いわゆる、お姫さまだっこ、というやつでしょうか。
「ベトナ、もう傷は治っただろ」
ホーお兄さんは優しくいいます。
そして、ベトナちゃんをベッドに寝かせました。
「...治...た?...」
「そうだ、ベトナ」
するとベトナちゃんの寝顔はほほ笑みに変わりました。
「おやすみ、ベトナ」
最後に、幸せな寝顔を。
おわり
430 :
sage:01/11/04 03:20 ID:aTW2pled
>416-426
スレの主旨からするとカンコ君がいい役すぎる気がするなあ(^^;
>428-429
各国の独立&革命戦争……いや、朝鮮戦争は違うか(^^; ベトナちゃんが(・∀・)イイ!!
431 :
hjk:01/11/04 06:16 ID:Ohfsclzu
これってまとめて見れるページないかな?
432 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/04 06:28 ID:Zcz3hbY8
433 :
これだれの?:01/11/04 18:49 ID:RoqfKQmT
アメリー君が新しい携帯電話をみんなに見せびらかしています。
「パパに買ってもらったんだぜ」
ぴっかぴかの携帯ついているストラップには何だか目玉の大きな3人の女の子があしらわれています。
アメリー君の趣味でしょうか。
「テレビ電話機能もついてとってもCoolなのさ」
すると機械にうるさいゲルマッハは食い入るように携帯電話をみつめます。
「うん、なかなかよさそうだ。ところでアメリー、これはどこの家で作ってるのかな」
「さあ〜ドイツんだろうね? パパなら知ってると思うよ」
気に入ったものがあればどこの家で造られたのかも無頓着なところがあるアメリー君は答えられませんでした。
「ここにメーカーロゴがあるんじゃないかな」
ゲルマッハ君が指さすところには『のきあ』と刻印されていました。
「ああ、ニホンちゃんのところで作ってたのか」
「どうりで高性能なわけだ」
なるほどなとアメリー君とゲルマッハ君は頷きました。
そこに名前を呼ばれたと思ったのかニホンちゃんがのこのことやってきました。
「どうしたの、みんな?」
434 :
これだれの?:01/11/04 18:50 ID:RoqfKQmT
「ニホンちゃん、この携帯なんだけど僕にも譲ってくれないかな。できればアーリアのもあれば嬉しいんだが」
余程気に入ったのでしょうか、ゲルマッハ君が熱心に拝み倒します。
「ちょちょっとまってよ、その携帯わたしのウチのじゃないよ」
「でも『のきあ』ってロゴがあるし」
ニホンちゃんは小首を傾げますが、いくら思い出そうとしてもおもいだせませんでした。
それもそのはず、日之本グループ傘下の会社に『のきあ』なんていうのはありません。
「やっぱりウチのじゃないよ」
ニホンちゃんがいうと、ゲルマッハ君は焦れてしまいました。
「じゃあこれだれのなんだ?」
「う〜ん…」
ニホン風のメーカーロゴって…そこまで考え、ニホンちゃんはひらめきました。
「カンコ君なら知ってるんじゃない?」
「カンコ?」「奴が、なんで」
うん、とニホンちゃんは頷きました。
「だって、カンコ君こ〜ゆ〜こと得意そうだし。カンコく〜ん、ちょっとこっちきて〜」
ニホンちゃんが呼ぶと、カンコ君が犬のように凄い勢いでやってきました。
「ウリに用にか? 謝罪と賠償なら25時間いつでも聞いてやる」
「う〜んとねゲルマッハ君がカンコ君の家でつくってる携帯電話欲しいんだって」
「ウリナラの携帯二か?」
ゲルマッハ君は頷いて
「これと同じやつなんだが、僕とアーリアのぶんとお願いできるかな」
と、アメリー君の携帯電話を指し示します。
435 :
これだれの?:01/11/04 18:50 ID:RoqfKQmT
"ウリナラでこんな携帯造ってたにか?"
カンコ君にも全く見覚えがありません。
「カンコもたまにはいい携帯作るじゃないか、見直したぜ」
「そ、そうにか?」
「そうだよカンコ君、わたしも参考にひとつ欲しいなぁ」
ニホンちゃんにおだてられてカンコ君、舞い上がってしまいます。
「ウリナラ半万年の技術の結晶だから当然にだ。ニホンなんか屁のチョッパリだ」
こうなるとカンコ君、嘘がとまりません。
「アメリーのは研究室でできあがったばかりのだから、ゲルマッハは少し待ってろ。もちろんニホンは一番最後だ!」
"嘘も放便、ケンチャナヨ〜"
「いますぐ欲しいんだが、これでなんとかならないかな」
ゲルマッハ君は財布のなかからお札を何枚か取り出します。
カンコ君の毎月のお小遣いとは桁がふたつほど違っていました。
「千里馬精神でやるゲルマッハニム!!」
といってカンコ君はゲルマッハ君の手からお札をもぎ取りました。
"あとでコソーリアメリーのところに忍び込んで朴ればいいや、マンセー"
カンコ君はにやにやと笑いました。
「ちょっと待って!」
436 :
これだれの?:01/11/04 18:50 ID:RoqfKQmT
その声に振り向くと、フィンランちゃんがぷりぷりと怒っていました。
「嘘つかないで、その携帯スオミの作ったのだもん!」
「え、ほんとうなのスオミちゃん」
ニホンちゃんが訊ねると、フィンランちゃんは口を酸っぱくしてそうだもんと強調しました。
"な、なんてこった"
カンコ君絶対絶命、このままではお金も取りあげられてしまいます。
「う、嘘っぱちはお前だ!」「嘘じゃないもん!」
フィンランちゃんはポケットのなかからアメリーくんとまったく同じ型の携帯電話を取り出しました。
もちろんロゴマークも『のきあ』です。
「そ、それは、ウリの家から盗まれたものだ! シッパル!!」
ニホンちゃん、アメリー君、ゲルマッハ君は罵りあうふたりを固唾をのんで見守っています。
フィンランちゃんはいったん口を閉じました。
「ほら、やっぱりウリから盗んだ携帯だ」
カンコ君が嫌みたっぷりにいうと、フィンランちゃんは上目遣いでカンコ君を睨みました。
「盗っ人が猛々しいハセヨ」
さらにカンコ君は追い打ちを掛けます。
「いいもん…」
フィンランちゃんはいいました。
「カンコ君のところから絶対ぜった〜いに携帯用のメモリ買ってあげないんだもんっ!!」
437 :
これだれの?:01/11/04 18:50 ID:RoqfKQmT
…
………
…………
「アァァァァァァァァァイイイィィィィィィィィィグオォォォォォォォォォォォォォッ!!」
嘘をついたカンコ君はお金を取りあげられたうえにアメリー君とゲルマッハ君にボコ殴りにされてしまいました。
そのあとでカンコ君はフィンランちゃんに土下座させられたそうです。
「はあぁ〜〜」
ボコられるカンコ君を横目に、ニホンちゃんは盛大に溜息をつきました。
どっとはらい
438 :
名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. :01/11/04 22:12 ID:33OS5UeG
「朝鮮奥地紀行」
今日は図書室でニホンちゃん、アーリアちゃん、タイワンちゃんが仲良く読書しています。
「ニホンちゃん、何読んでるの?」
とタイワンちゃん。
「『日本奥地紀行』って言う本なの。今から130年ぐらい前のウチの田舎の様子が書いてあるの」
「バードの『日本奥地紀行』か。読んだ事はないが、かなり高名な本だな。文体がかなり辛辣らしいが」
「どんな事が書いてあるの?」
「うーん、東北から北海道までの旅行の感想を書いた手紙形式の本だよ。治安の良さと礼儀正しさにかなり感心しているみたい。
一方で子供っぽさが抜けていないとも書いてあるけど」
「今と変わっていないな。そこがニホンの良さだ」
「えー、昔からそんなに治安が良かったんだ。ホント羨ましいな〜」
と、まったりとしたいい雰囲気の会話が続いています。
と、そこにニダニダニダニダーッという足音が近づいてきて、図書室のドアの前まで来ました。
そして乱暴にドアを開けたところには我らがチョソンパンマンニョンの捏造の申し子、カンコ君が立っていました
カンコ君、学校の廊下を走ってはいけませんよ。
「カンコ、廊下を走るなといつも言っているだろうが」
と、アーリアちゃんがカンコ君を諫めます。
「ドアももっと静かに開けなさいよ」
タイワンちゃんもあきれ顔で注意しました。
「五月蠅いニダ。ウリはチンイルパの意見なんて聞かないニダ。ところで何してるニダ」
これを聞いてアーリアちゃんとタイワンちゃんはちょっとムッとしてしまいました。言葉は選びましょうね、カンコ君。
439 :
名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. :01/11/04 22:14 ID:33OS5UeG
「朝鮮奥地紀行」2
「イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を読んでいたの」
と、ニホンちゃん。下手に隠し立てするとまたニダニダうるさいのでここは素直に言った方がいいのです。
「『日本奥地紀行』?知らないニダ。そんな下らない本を読んでいる暇があったらウリの『朝鮮奥地紀行』を探すニダ」
作者が一緒とはつゆ知らず、カンコ君言いたい放題です。
「それなら、あそこの棚にあるよ」
「珍しく日本にしては使えるニダ。これもウリナラが兄の国として(以下略)」
カンコ君が去ると、ほっとした様子のアーリアちゃんとタイワンちゃんは
「やれやれ、他の人間なら礼賛本すら出しかねない日本についてでああなら奴のところだとどうなるかなんて自明の理だな」
「どうせけちょんけちょんに扱き下ろしているに決まってるわ」
と言いたい放題です。ま、間違ってはいないんですが。
しばらくすると。
「アイゴー」
と言ういつもの声と共に、顔をキムチ色にしたカンコ君がニホンちゃんの元に駆け寄ってきました。
「やいニホン!!!!!!!これはどういう事ニダ!!!!!!!!!!!!」
あっけにとられたニホンちゃんたちがカンコ君の差し出した「朝鮮奥地紀行」のページを読むと。
『朝鮮は、日本から使い方を知らない独立という贈り物を受け取った』
と書かれていました。
「これがどうした」
と、アーリアちゃん。
「ウリミンジョクの独立はウリナラがイルチェに対する激しい抵抗の後に勝ち取った物ニダ。ニホンは反省汁謝罪汁」
アーリアちゃんはいつものアレか、と呆れた様子。
タイワンちゃんは何か引っかかる様子で、カンコ君から本をヒョイと奪い取るとその近辺を読み始めました。
「カンコ、これ第二次町内大喧嘩の前に書かれた本じゃないの。独立ってチューゴのところからの独立の事よ」
そう、第二次町内大喧嘩ならアメリー家から与えられた独立のはずです。
440 :
名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. :01/11/04 22:16 ID:33OS5UeG
「朝鮮奥地紀行」3
「そんな事知らないニダ。例えそうだとしてもウリミンジョクは自力で独立したニダ」
と、そんな事全く気にかけずいつもの調子で言いたい放題です。カンコ君にとってはニホンちゃんに謝罪と(以下略)出来ればなんでも良いのです。
ところが、タイワンちゃん聞いてません。それどころか今にも笑い出しそうなのを必死にこらえている様子です。
それが面白くないカンコ君。
「何がおかしいニダ。ウリは真面目に話しているニダ」
と、これが最後の引き金になってしまったようです。
「もうダメェ〜。あっはっはっは〜」
タイワンちゃん大爆笑です。
「タイワン、なにがそんなにおかしいのだ」
「だってこれぇ〜」
笑いすぎてお腹が痛いのをこらえてタイワンちゃんはアーリアちゅんに本を渡しました。
しばらくは真面目に読んでいたアーリアちゃんですがやがて・・・
「プッ、ククククッ」
と笑いがこみ上げてきたようです。やがてはこらえきれずにタイワンちゃんと二人で大爆笑し始めました。
カンコ君はそんな二人の様子を見てキムチ色どころか唐辛子色になって激怒しています。
大爆笑の二人と激怒するカンコ君の狭間でニホンちゃんはおろおろしています。
「ちょっとタイワンちゃん、アーリアちゃん。何をそんなに笑っているの?カンコ君が激怒してるよ」
これを聞いて笑いをやっと抑えたアーリアちゃんが
「悪い悪い、これの最終章を読めば分かる。ワッーハッハッ」
こんな堅い本を読んでなぜ二人が大爆笑しているか分からないニホンちゃんですが、取りあえず読み始めました。
441 :
名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. :01/11/04 22:18 ID:33OS5UeG
「朝鮮奥地紀行」4
そこには・・・・・・・
-朝鮮の大きくて普遍的な災禍は大勢の強壮な男たちが、少しましな暮らしをしている親類か友人に頼るか「たかり」に耽る風習である。-
-多年にわたって朝鮮の恥となってきた党争は少しも原則の衝突でなはく、権力側に立った者に、
官職や金銭の自由処分権を授ける政府内の地位獲得のための闘争に過ぎなかった。-
-朝鮮語辞典の著者は、朝鮮語の働くという言葉は「損失」「邪悪な」「不運」と同義語であり、
仕事をしないで生活を送る男は、紳士社会に就く権利を立証している、と述べている。-
-朝鮮の官庁が置かれている無秩序で、堕落した状態以上の物はない
(この後、英国人財政顧問マクレリア・ブラウンの財政改革によって破産確実と言われた状態から一転、
百五十万円の黒字となった事態の詳細が述べられているが、あまりに長いので省略)-
(「朝鮮奥地紀行」イザベラ・バード著 朴尚得訳 平凡社東洋文庫 第三十六章「朝鮮に寄せる最後の言葉」より抜粋)
・・・・・・・・要するに現在と大して変わらないカンコ家の姿が辛辣かつ正確に書かれていました。
ニホンちゃんは内心「これは二人が笑うのは無理ないな」と思いましたが、口には出しませんでした。
「ニホン、何が書いてあるニダ?正確に言わないと謝罪と(以下略)ニダ」
「えっと〜」
この内容を正直に言えば、カンコ君が激怒するのは火を見るより明らかです。
かといって言わないとそれはそれで因縁をふっかけてくるのもいつもの事です。ニホンちゃんは困ってしまいました。
一方でアーリアちゃんとタイワンちゃんの笑い声はますます大きくなっていきます。
442 :
名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. :01/11/04 22:18 ID:33OS5UeG
「朝鮮奥地紀行」5
ここでカンコ君のキムチ色の脳細胞が激怒していつもより脳にたくさん巡ってきたカプサイシンの影響で閃きました。
「もう言わなくても分かったニダ。この本にはウリミンジョクにやられて無様なニッテイのことが乗っていたニダね。
それであまりにおかしいのであの二人は笑っているニダ。まーったくニホンはいつもそうニダ。
これからも世界の笑い物になっているがいいニダ。ニーダッダッダ」
この言葉が発せられたその刹那、タイワンちゃんとアーリアちゃんがカンコ君をにらみつけました。
「カンコ、いい加減な事を言うとお仕置きだぞ」
「そうよバカンコ。この本にはねぇ、あんたの先祖のあんたと大して変わらない失態の数々が書かれていて笑ったのよ。
なによ、昔からニホンちゃん家が居ないとなぁんにも出来ないじゃないの」
「うっうっうるさいニダー。チンイルパどもにはお仕置きニダー」
と、カンコ君。既に激怒しているので見境が無くなってあろう事かニホンちゃん、タイワンちゃんアーリアちゃんのスカートを
疾風のごとくめくりました。ちなみにパンツの色は彼女たちもお年頃と言う事で内緒です。
「何するのよバカンコ」
と、タイワンちゃんの鋭い正拳突きがカンコ君のみぞおちにクリーンヒット。
口をぱくぱくさせるばかりでカンコ君は声も出せません。
「カンコ、全てを忘れるがいい」
と、アーリアちゃんの音速の回し蹴りがカンコ君の頭を正確に捉え、
カンコ君は自分が空けっぱなしにしていた図書室のドアから廊下に吹き飛ばされていきました。
暫くして校庭の松の枝には簀巻きにされて「私は女の敵です」という掛札を首にかけられたカンコ君が風に揺れていました。
−おしまい−
>>409 .>411
もし宜しければ、総督府スレに転載いただければと思いますが
いかがでしょうか?
名作(w
445 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/04 22:33 ID:bNnV5VxO
「名前はどっち?」
今日の五年地球組、四時間目の授業は家庭科の調理実習です。みんなは、班ごとに調達してきた材料
を抱えて、調理実習室に向かっています。
「今日は確かニホンちゃん家の料理だったよな?ええと、ミソ・スープだったっけ?」
「うん、そうだよアメリー君。あと、鮭の塩焼きと、ほうれん草のおひたし、それにご飯。本当は朝ご飯のメ
ニューなんだけど」
「ニホンちゃんのお家のお食事って、ヘルシーな物が多いって伺いましたけど、本当ですの?」
「あ、それは本当だぜ、エリザベス。家のママもニホンちゃんのママに教わったスシやビーフボウルなんかを
よく作ってくれるけど、美味いしカロリー控えめだし、家でも評判いいんだぜ」
「そうですの。わたくしもニホンちゃんに教わろうかしら。よろしくて?」
「うん、いいよ。それじゃ、今度お家に来てくれる?」
実はニホン家の食事、ニホン食は、地球町内では愛好家が多いのです。美食家が多いことで知られるマ
カロニーノ家やフランソワ家でも、ニホン食は、しっかりと受け入れられています。
446 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/04 22:33 ID:bNnV5VxO
つづき
「さ、今日はニホンちゃんのお家の料理を作ってみましょう。刃物や火を使うので、みんなくれぐれも怪我に
は注意するのよ」
フラメンコ先生が、みんなに注意を促します。それにしても、先生のエプロン姿は、まるで若奥様の様です
ね。この姿にノックアウトされた独身教師も多いようです。
「ううむ……。私は料理が苦手なんだが………」
「………………それを言うな、アーリア。僕だって苦手だ」
「ま、二人はぼくとフランソワがフォローするから大丈夫さっ!まーかせてよ」
自信なさげなゲルマッハ・アーリア兄妹とは対照的に、妙に張り切っているマカロニーノ・フランソワの美食
家コンビ。実はこの二人、調理実習が大好きだったりします。
「こっちの班はオレやタイワン、ニホン、ベトナ、タイランド、イン堂、料理上手がそろってるアル。楽勝アル」
余裕綽々のチューゴ君。やっぱり彼も調理実習に燃えるタイプの様です。巨大なMY中華鍋を装備して、
すぐにでも始めたくてうずうずしているようですね。
「この鍋は焼く・煮る・炒める、どんな調理法も出来る万能調理具アル。チューゴ家の食の歴史が産み出し
た、偉大な道具アル!」
チューゴ君、鼻息荒いですね。ちなみにタイワンちゃんも、MY中華鍋を持って鼻息を荒くしていたりします。
447 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/04 22:33 ID:bNnV5VxO
つづき
「はい、今日のメニューは、ご飯、鮭の塩焼き、ほうれん草のおひたし、それにお味噌汁です」
「異議ありニダ!」
ぱかぁん!!
フラメンコ先生が味噌汁と口にした途端、胴間声を張り上げるカンコ君。それを耳元で喰らったタイワンちゃ
んは、重い中華鍋を無言のままフルスイング。まともに顔面で受けたカンコ君は、地獄車よろしくキリキリと
回転しながらすっ飛んでいきます。
「え、えーと…………カンコ君、何か意見が?」
「味噌汁はニホン家の呼び方ニダ!それは間違ってるニダ!」
だくだくと鼻血を流しながら主張するカンコ君。怖いです。
「はぁ?何言ってんのよバカンコ!ニホンちゃん家の味噌を使うから味噌汁なんじゃない!」
「違うニダ!味噌の起源はウリの家のテンジャンニダ!ニホン家はそれをパクったニダ!テンジャン汁と言う
のが正しいニダ!」
「ほう…………オレの家にも甜麺醤という味噌に似た物があるけど……それもパクりアルか?」
「う……そ、それとこれとは別ニダ!テンジャンという名前は地球町中で一般的に使ってるニダ!」
「あん?知らないぞテンジャンなんて」
「下品な響きですわね。あたくしも知りませんわ」
「我が家でも使っていないな。味噌は味噌だろうが、カンコ。何故そんなことを問題にする?」
「ぐ………ぐ……………」
448 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/04 22:34 ID:bNnV5VxO
つづき
「はぁ……。先生、もうどっちでもいいですから、早く始めましょう。時間が勿体ないです」
ニホンちゃんはもう諦めの境地に達しているようです。いささかなげやりな口調ですね。
「待つニダ!なら、半万歩譲ってテンジャンのアメリー家式の呼び方の“そい・びぃんず・ぺぇすと”にするニ
ダ!これで納得してやるニダ!」
「………………それってつまり味噌のことじゃねーか」
アメリー君も、呆れてツッコミに力が入りません。
「あーはいはいはいはい、分かりました。じゃあソイ・ビーンズ・ペースト・スープにします。これでいいですね」
「しょうがないニダ!それでいいニダ!」
「はぁぁ………全くどーしてこの子は…………こほん。それじゃあ皆さん、始めて下さい」
その声に、みんな一斉に動き出しました。食材を切る音や、鮭の切り身を焼く音が、食欲をそそるハーモ
ニーを奏でます。ニホンちゃんも、水を差されたことを忘れて、楽しげに料理をしています。純白の布地に大
きな赤丸を染め抜いた、シンプルなデザインのエプロンがよく似合っていますね。
449 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/04 22:34 ID:bNnV5VxO
つづき
「……………ん?………あれ?」
ニホンちゃんは、その場に妙な刺激臭が漂っていることに気づきました。その匂いは、カンコ君の方から
漂ってきます。
「ねぇ………………、タイワンちゃん……………」
「ニホンちゃんも気が付いた?」
「うん…………。一言言っておいた方がいいかな………?
「放っときなさいよ…………。どーせ、素直に聞くわけないし、あのバカ」
「でも、先生に怒られちゃうよ?」
「いい薬よ。散々怒られれば、少しは聞き分けが良くなるかもよ?」
「うん…………。分かった…………………」
どんどん強くなる刺激臭を、努めて無視しながら、ニホンちゃんは料理に勤しむのでした。
「はい、みんな出来たようですね。では、試食しましょう。みんな上手くできましたか?」
楽しい楽しい試食タイムです。みんな、自分で作った料理の味はひとしおのようですね。フラメンコ先生
は、みんなの席を批評して回っています。
やがて、先生がニホンちゃん達の所にやってきました。
「さて、ここは………。流石にアジア班のみんなは料理上手ねぇ。先生羨ましいわ」
と、先生は、ニホンちゃん達の力作が並ぶテーブルを見渡します。……が、その視線が、一点で釘付けにな
りました。
450 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/04 22:34 ID:bNnV5VxO
つづき
「………………カンコ君、それはなに?」
「これはウリナラが誇るキムチニダ!これがオイキムチ、これはムルキムチ、こっちはペクキムチ、そしてこれ
がカクテキニダ!さらにこっちは石焼きビビンバニダ!」
「………………鮭の塩焼きや、みそ…もとい、ソイ・ビーンズ・ペースト・スープはどうしたの?」
「なんでウリがニホンの家の食べ物を作らなくてはならないニダ!そんなものを作ったら一族の恥ニダ!
フラメンコ先生は謝罪と(以下略)」
ぶっちん。
フラメンコ先生のこめかみから、何かがちぎれたようなステキな音が聞こえてきました。
「そう………それじゃあカンコ君、昼休みに先生の所に来てくれる?先生、そのキムチとビビンバにすごく興
味があるんだけど」
「行くニダ!絶対行くニダ!これでウリナラの料理の素晴らしさが証明されたニダ!嫉妬したニホンが卑怯
な妨害を仕掛けてきても行くニダ!マンセー!ウリナラチェゴ!」
興奮して舞い上がるカンコ君を後目に、アジア班のみんなは、そっとため息をつくのでした。
………その日のお昼休み、フラメンコ先生の凄まじい怒声と、カンコ君の「アイゴーッ!」という悲鳴が
学校中に轟き渡り、生徒全員の食欲を奪い去ってしまいました。
おしまい
451 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/04 22:36 ID:0OHpCSZR
452 :
こちらにも:01/11/04 22:49 ID:6wWw6oAx
今日は日曜日、ロシアノビッチ君はあっちをちょろちょろこっちをうろうろする
弟達を追いかけていますが、数が多くて手におえません
「おい、おまえ達、兄さんを困らせるんじゃない、頼むから、すこし大人しくしていてくれ」
とうとう堪忍袋の緒が切れ声を張り上げます。
「それじゃ、大人しくするから、遊園地に連れてってよ、あんちゃん」
「それいい、それ ねえ大人しくするから、お願い、お・に・い・ちゃ・ん」
兄が声を張り上げても妹達はちっとも、こたえてないようです。
「わかった、連れてってやるから、大人しくしてくれ。」
それで大人しくなるのならと、ロシアノビッチの諦め気味に応え椅子に座り込みます。
ウロチョロする。弟達のめんどうをみるのが相当、堪えたようです。
「やった〜遊園地♪ 遊園地♪」
一方、弟達は遊園地に連れって行ってもらえると大喜び
(弟達のめんどうがこんなに大変だとは、思わなかった、他の奴らはどうしているんだろう?)
ではロシアノビッチ君のご要望に応え、チュウゴ家の様子でも覗いて見ましょう
「頼むアル、マカオ、香 今月ピンチアル 少しお金貸してくれないアルか」
「もう、お兄ちゃん またなの、もう少し計画的に使ってよね」
「そうですよ、お兄さん いくらアレでお金がいるからって・・・」
でも他ならぬ兄の頼みです。二人は財布からお金を出しチュウゴ君に渡します。
「これで最後ですよ、兄さん」
「チュウゴお兄ちゃんは長男なんだから もっとシッカリしてよね!!」
でも二人のお説教は、もはやチュウゴ君の耳にはとどきません
「ありがとアル 恩に着るアルよ」
そう言い残しドコかに行ってしまいました。
「もう、お兄ちゃんてば!!」
チュウゴ君あんたって人は・・・
453 :
名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. :01/11/04 23:03 ID:33OS5UeG
454 :
名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. :01/11/04 23:07 ID:33OS5UeG
>>451 私はてっきりカンコ君が
「ニホンの味噌なんてウリナラのコチュジャンに比べるべくもない代物ニダ」
と言ってコチュジャンのみそ汁を作るかと思ってました
当然鮭の塩焼きは鮭のコチュジャン焼き、菠薐草のお浸しは菠薐草のコチュジャン和えに・・・
カンコの暴走が微妙ですね
455 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/04 23:14 ID:PIFgZKio
>>454 名無しのゴンベ様
私もそれを考えたんですが………オチがあまり気に入らなかったもので(力量不足露呈)
それとカンコ君は、味噌そのものじゃなく呼び名の方に意味無く拘りそうな気が(w
ご意見どうも有り難うございますm(_ _)m
456 :
名無し:01/11/05 00:41 ID:pt/6qc2f
ところでこっちのサイズ規制のほうは大丈夫なのか。
長文が多いようだけどいきなり見えなくなったりしないか。
>430
ここではカンコ君っていい役をやっちゃだめなの?
なんでカンコ君っていっつもカッコ悪い役ばっかさせられてるんだろと
不思議に思ってたけど…スレの主旨だったのか。
>「おともだち」
ステキでした。私はこういうカンコ君も好きです。
いつもカッコ悪い役ばっかりじゃかわいそうすぎるし…;
458 :
名無し:01/11/05 12:24 ID:1KxxngF6
面白い!
けど、「ソイ・ビーンズ」のソイは日本の醤油が語源だから、その方面のツッコミも
ついでに織り交ぜてほしかったな。
あと、440に誤記。
「タイワンちゃんはアーリアちゅんに本を渡しました。」→「〜ちゃん」
459 :
名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. :01/11/05 12:52 ID:8rBWIfwJ
>>458 どうも作者です
げげ、ホントに間違ってる。ご指摘有り難うございます。
と言うわけで移植の際はここの部分訂正お願いします>ニホンちゃんHP制作者様
460 :
sage:01/11/06 22:54 ID:ci0bbEF/
あげ。
461 :
愛の劇場 古代ローマ編:01/11/07 16:18 ID:JSmrbRB+
子供達は秋の芸術祭の準備におおわらわ。
衣装を作ったり、金槌をふるったり、稽古をしたりで蜂の巣をつついたような大騒ぎです。
「台詞覚えられた?」
「全部覚えたけど、こんなに台詞少なくて大丈夫かなぁ」
ニホンちゃんが心配すると、脚本を書いたアテネちゃんは心配ないよといいました。
「足らないところはアドリブでいっちゃってもいいんだよ」
「わたしアドリブって苦手だよ」
あはは、とアテネちゃんは笑いました。
「主役のマカロニーノ君はこういうの得意だから大丈夫、ニホンちゃんが間違えてもきっとフォローしてくれるから」
「そうかなあ」
「これから通し稽古だから、そこで雰囲気に慣れちゃえばいいよ」
明日は芸術祭当日。
劇を成功させるためにみんなは頑張っていました
462 :
愛の劇場 古代ローマ編:01/11/07 16:19 ID:JSmrbRB+
第1幕 ママは女神様
舞台にはアテネちゃんひとりだけがいます。
「遠い昔、ユーロ街がまだ森ばかりだったころのお話です」
アテネちゃんの麗しい声で語り始めました。
「マカロニーノ家のご先祖さまに、ユリウス君という男の子がいました。貴族の家に生まれたユリウス君はお母さんをはじめ周囲の愛情をたっぷり受けて育ちました」
舞台の袖からマカロニーノ君とニホンちゃんが駆け込んできました。
「母さま、ただいま!」
「お帰りなさい、ユリウス。早かったのね」
「母さまが恋しくて運動場からずっと走ってきたのさ」
薄絹の衣装をまとったアテネちゃんはお母さんというよりは女神様のようです。
アテネちゃんはマカロニーノ君に微笑みかけました。
「うれしいわ…でもユリウス、従者を困らせてはだめですよ。あなたとちがって女の子なんだから」
従者役のニホンちゃんが舞台の床に座り込んでしまっています。顔は真っ赤で、ハアハアと息も絶えだえといったところ。
「アテ…じゃない、奥様。ユリウス様ったらひどいんです。わたしのお尻を触ったんですよ!」
「だから駆け足だったのね。ユリウス、おいたのしすぎは良くないわ。後ろから刺されても母さまは知りませんからね」
マカロニーノ君は弁解しますがアテネちゃんは許しません。
客席からはクスクスと忍び笑いが漏れてきます。
「さあ、ふたりとも。奥で先生がお待ちかねですよ。ご挨拶してらっしゃいね」
「「はーい!」」
促されてマカロニーノ君とニホンちゃんは入ってきたのとは反対側の舞台袖から退場していきました。
また、舞台にはアテネちゃんだけになりました。
「そして月日は流れました」
照明が徐々におとされて、女神様の姿は舞台のなかに消えました。
463 :
愛の劇場 古代ローマ編:01/11/07 16:19 ID:JSmrbRB+
第2幕 キリキアの海賊
『ある日、勉強のためにロードスさんの住む島に向かっていたユリウス君は、運の悪いことに海賊につかまってしまいました』
「お前らはウリの虜ニダ!」
ドクロマークのバンダナにアイパッチをしたカンコ君、見事海賊役にぴったりです。
「解放されたければ身代金を払うニダ、ニホンはウリの奴隷になるニダ」
劇にかこつけ言いたい放題です。
「これは僕の従者だからキミには渡せないよ」
そういってマカロニーノ君はニホンちゃんの肩を抱き寄せました。
ニホンちゃんは恥ずかしくて下を向いてしまいます。
「URrrryyy! なんかむかつくニダ、身代金を20万ウォソ要求しる!!」
ニホンちゃんは驚きますが、マカロニーノ君は鼻で笑いました。
「おい海賊、僕を誰だと思ってるんだ。そんな端金さ、せめて50万ウォソ要求しろ」
こんどはカンコ君も驚きました。
「ほ、本当ニダか!?」
「ユリウス様、そんなお金…」
驚くニホンちゃんですがマカロニーノ君は大丈夫と太鼓判を押します。
「ただし海賊、僕の従者が金を持って戻ってくるまでお前が僕の奴隷だぞ」
「わかりましたぁユリウスニムゥ」
マカロニーノ君の足許に捨身拝謁するカンコ君でした。
『従者は一生懸命お金をあつめ、ユリウス君は解放されました。彼はすぐに人を集めて海賊征伐に向かいました。身代金をせしめて油断していた海賊はまんまと捕まってしまいます』
「台詞にないことをいう海賊は縛り首さ」
「アイゴー! 許してくださいユリウスニム、奴隷にでも何にでもなるハセヨ!!」
「ユリウス様、海賊さんも反省してるっていってるし…」
「女の子のお願いじゃしかたないなあ」
こうしてカンコ君は脚本にはありませんが従者になりました。
464 :
愛の劇場 古代ローマ編:01/11/07 16:19 ID:JSmrbRB+
第3幕 借金は誰がため?
『勉強も終わり家に戻ったユリウス君は贅沢三昧の日々を過ごしました』
金貨の入った革袋に囲まれて幸せそうな紫苑ちゃんがライトアップされます。
「クラッスス様、ちょっとお願いが…」
「また借金なのね、いいわよ。でもユリウス君に伝えておいてよ、借りるだけじゃなくてたまにはお金返してねって」
大富豪役の紫苑ちゃんにいわれて、ニホンちゃんは演技でもないのに恥じ入ってしまいました。
『家の庭を素敵な公園にしたり、舗道を作り直したりしたので、ユリウス君の借金は膨らんでいきます。でももうひとつ借金の原因は…』
「貴女はきょうも素敵に輝いていて僕は眩暈がしそうだよ」
マカロニーノ君がフラメンコ先生にモーションをかけています。
「あら、世辞がお上手ね」
「本当のことを言ったまでさ。そんな大人の魅力溢れる貴女には胸飾りを贈るよ」
「まあ、綺麗な品。だけれど、高価だったでしょう?」
「ほんの家一軒分払っただけさ。でも心配は無用だよセニョリータ」
そこに、従者役のニホンちゃんがやってきます。
陽気なマカロニーノ君にニホンちゃんは無言です。
「…何だか機嫌が悪いようだね。怒った顔も悩ましいけれど、キミに似合うのははにかんだ笑顔さ」
そういってマカロニーノ君は懐から革製の首輪を取り出しました。
「僕キミに首ったけっていう意味さ」
観客、とくに大人の客からはどっと笑いが巻き起こります。
「ま、マカロニーノ君っ!」
「台詞が違うよ、僕はユリウス」マカロニーノ君は莞爾と笑いました。
一方、舞台の片隅では…
「アイゴー! なんでウリが借金返済のためにコキ使われるニダ!!」
小麦袋を山ほど担ぎ歩くカンコ君が紫苑ちゃんに小突かれていました。
465 :
愛の劇場 古代ローマ編:01/11/07 16:20 ID:JSmrbRB+
第4幕 ガリア戦記
『さて、ユリウス君の家の隣にはガリアという土地があります。そこには野蛮人が住んでいます』
「ムキーッ! わたくしは野蛮人ではなくてよ!!」
「ですからこの劇はアステリックスにしましょうと提案しましたのに」
「あのような下品な劇はわたくしの好みではありませんことよ」
「わたしは問題ないが」
「だからあなたは川向こうの野蛮人でしてよ、アーリア」
『そこ、うるさいです(怒)…野蛮人はユリウス君が嫌いだったのでヴェルチンジェトリックスを先頭にユリウス君と戦うことになりました』
鎖帷子に長剣大盾という装いで揃えた野蛮人の王を演じるフランソワーズちゃんと、アーリアちゃん、エリザベスちゃん。
対するは、抜き身のグラディウス剣を掲げ、黄金色に輝く胸甲冑に深紅のマントを纏ったマカロニーノ君。
後に従うカンコ君とニホンちゃんは投槍と盾を構えています。ニホンちゃんの被っているヘルムは大きめでちょっとぶかぶかです。
『闘いは7日間続きました』
途中カンコ君がボコ殴りにされたり、ニホンちゃんのスカートがめくれあがってしまうハプニングがありましたが、マカロニーノ君は絶妙な剣技を発揮して勝利をおさめました。
『最後にヴェルチンジェトリックスは負けを認め、自ら捕らわれの身となりました』
「く、屈辱的ですわ!」
いくら劇とはいえ剣術を嗜むフランソワーズちゃんは怒りも露わです。
「キミは僕の虜さ」
といってフランソワーズちゃんの手の甲にキスをしました。
女の子相手には本気…もとい、女の子だから本気になるのですね。
「こんな重たい剣を持たされて腕が鉛のようになってしまいましてよ!」
「…同じ形の剣ならマカロニーノには負けない」
何だか変な降伏シーンを横目にぶ〜たれるエリザベスちゃんとアーリアちゃんでした。
466 :
愛の劇場 古代ローマ編:01/11/07 16:20 ID:JSmrbRB+
第5幕 賽は投げられた
『野蛮人に勝ったユリウス君は家に帰ろうとしましたが、お家の事情で当主になっていた従兄弟のポンペイウス君が家に入れてくれません』
「どういて家に入れてくれないんだ、ポンペイウス」
「家に入るならユリウス、女の子たちを解放するんだ」
ポンペイウス役のゲルマッハ君がいいました。
マカロニーノ君に従うニホンちゃんをはじめ、軍団の女の子たちは麻の短衣の上から板鎧を着込んだ揃い衣装の一団は見栄えがします。
「この軍団を手放すなら、運命の女神に勝利を願うさ!」
マカロニーノ君はグラディウス剣を鞘から抜きました。
観客たちは息を飲みました。
『ついに賽は投げられました』
ゲルマッハ君も剣を抜きます。
刃身が照明に煌めき、一合、そしてまた一合。偽物の剣なので切れませんが、それでも剣が交わされるごとに突き刺すような金属音が劇場に響き渡りました。
実力が伯仲しているのかいくら撃ち合っても勝負が決まりません。マカロニーノ君は一計を案じました。
「海賊、お前は従者失格だからクビだ!」
「な、何を言い出すニダ、ユリウスニム!?」
「クビといったんだ、お前役立たずだからポンペイウスの応援してていいよ」
「アイゴー! 一生懸命尽くしてきたのに酷い仕打ちニダ」
怒ったカンコ君は剣をとると背後から打ちかかりました。
繰り出した剣がまさにマカロニーノ君をうちのめそうとしたとき、マカロニーノ君は身を屈めました。必然、剣はゲルマッハ君を捉えて気絶させてしまいます。
「に、ニダ??」
『ユリウス君は勝ちました。戦いに負けたポンペイウス君は遠くオリエントまで逃げてゆきました』
467 :
愛の劇場 古代ローマ編 :01/11/07 16:20 ID:JSmrbRB+
第6幕 凱旋行進
「なんで俺、こんな格好してるんだ?」
「馬だからだと思うよ、アメリー君」
「カナディアンよぉ、なんか嬉しそうだな」
「ロシアノビッチ君はうれしくないの? 役があったのに」
「馬鹿アルか、これなら群衆その1のほうがましヨ!」
なんだか騒々しい馬4頭立ての戦車はカンコ君が御者になり、マカロニーノ君を乗せています。
整列する軍団兵の女の子達。
大道具や衣装係をやっていた裏方の子供達もチェニカやトーガといった衣装をきて凱旋行進に参加します。
そして、舞台の奥にいるのは戦の神マルスに扮したゲルマッハ君と美の女神ヴェヌスを模したアテネちゃん。にこやかにマカロニーノ君を迎えます。
花びらが舞い、槍の穂先や甲冑がきらきらと輝くなかで、マカロニーノ君を除く全員が唱和しました。
『『市民たちよ女房を隠せ! エロ将軍のお通りだ!!』』
客席は拍手と爆笑に包まれました。
「そりゃないよぉ〜」
マカロニーノ君は情けない声で抗議をしましたが、誰の耳にも届きませんでした。
468 :
愛の劇場 古代ローマ編:01/11/07 16:23 ID:JSmrbRB+
芸術祭も終わり、みんなそろってキャンプファイアを囲みます。
「マカロニーノ君見直したよ、すっごく強いし」
タイワンちゃんに誉められてマカロニーノ君鼻高々です。
「はは、本気を出せばこんなの簡単さ」
「問題なのは、マカロニーノは女の子が絡まないとまったく本気を出せないというところだな」
ゲルマッハ君が茶々をいれます。
「なるほどね、だから配役が女の子多かったんだ」
「そうなの。マカロニーノ君注文多すぎて、アテネ困っちゃった」
アテネちゃんまで。
「衣装にも口を出すんだよ。ニホンちゃんとフランソワーズちゃんの衣装もっと露出の多いのにしてって」
フィンランちゃんがバラしてしまいます。
「「「え〜、マカロニーノ君て最低〜」」」
あ、あはは〜とマカロニーノ君の乾いた笑いがキャンプファイアの炎にのって天高く昇っていきました。
終劇
469 :
大韓民国海軍救難艦チョンヘジン:01/11/08 14:59 ID:mT2n0ZRh
サルベジ〜age
470 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/08 23:43 ID:y+MZrn63
「舌禍事件」
「時間アル、試合終了アル!」
審判のチューゴ君の声が響きました。真剣な目で遊技台とカードを見つめていたニホンちゃんとマカロニー
ノ君は、示し合わせたかのように大きく息をつき、互いの健闘を讃え合って握手します。
「う〜ん、やっぱり強いね、マカロニーノ君。ひょっとしたら勝てるかなって思ったけど、あっさり追いつかれ
ちゃうんだもん」
「ま、ボクにだってプライドがあるからね。ニホンちゃんも随分強くなったじゃないか」
「………そう、かな?」
「ああ、ボクの守備が引っ掻き回されるなんて思わなかったよ。こりゃ本番が楽しみだ」
二人はこの日、開催が目前に迫ったシューキュー大会にむけて、練習試合をしていたのでした。結果は引き分け。前半に、「ヤナギサワ」カードの攻撃が決まって先制に成功したニホンちゃんでしたが、後半開始直
後に今回初めて投入した「ドニ」カードの逆襲を喰らい、同点にされてしまったのでした。
「でも、まあ、今回はあくまで練習だからね。本番とは違うよ」
マカロニーノ君の自信に溢れた言葉。それは負け惜しみでもなんでもなく、彼にとっては事実の指摘でし
かありません。
「うん、分かってる。でも、明日のわたしも今日のわたしとは違うんだよ」
ニホンちゃんの切り返しに、苦笑しながら肩をすくめるマカロニーノ君。今回の試合は、ニホンちゃんにとっ
て大きな自信になったようですね。
「チューゴ君も審判どうもありがとう」
「ああ、オレも大会に出ることになったし、審判として試合を見るのはいい経験になったアル」
「それじゃ、お疲れさま、二人とも。お茶持ってくるね」
471 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/08 23:44 ID:y+MZrn63
つづき
翌日。五年地球組は、昨日の試合の話題でもちきりでした。
「ニホンさん、マカロニーノ君と引き分けたんですって?最近、どんどん強くなってますわね」
「うん、でも、試合そのものがわたしに有利だったもの。マカロニーノ君、カードのコンディションを整える暇も
なかったし、私の家でやった試合だし」
シューキューに使われるカードのパラメータは、刻一刻と変化します。他の家に持っていくと、それが大きく
落ち込んだりするので、普段は早めに持ち込んで、パラメータの回復を図ったりするのです。また、自分の
家で試合を行う際には、パラメータに有利な修正が付いたりします。「ホーム効果」という現象です。
「それを差し引いても、ですわ。もっと自信を持ってもよろしくてよ」
「そうですわ。前にあたくしがカンコ君の家でやったときは、彼、肩慣らしにもならない試合しか出来なかった
んですもの。今の貴女は、カンコ君以上の力を持っていると思いますわ」
エリザベスちゃん、フランソワちゃんも、昨日の試合には驚いているようですね。
と、そこにカンコ君がやってきました。なにやら浮かない顔をしています。
「おはよう、カンコ君。………どうしたの?元気ないみたいだけど」
「………今度、ウリがやる練習試合で、困ったことが起こったニダ」
いつも無意味にテンションが高いカンコ君ですが、今回は心底困り果てた表情ですね。一方のニホンちゃ
ん、“困ったって、遊技台がいきなり崩れたりしたの?”と、のどまで出かかりましたが、ぐっと押さえて聞き
返します。
「…困ったこと?」
472 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/08 23:45 ID:y+MZrn63
つづき
「ウリの家でも今日練習試合をやるニダ」
「うん、セネガル君だよね、相手は」
「あら、セネガル君もシューキュー大会に出場するし、丁度いいじゃありませんの。何がありまして?」
「見分けが付かないニダ」
『は?』
三人の声がハモリます。
「アフリカ班の連中、みんな真っ黒で見分けることが難しいニダ。それに、セネガルのヤツが使っているカー
ドに描かれているのも練炭みたいに真っ黒な連中ばっかりニダ。おまけに、字が読めるかどうかも怪しいか
ら、どうやって案内していいか分からないニダ」
その場の空気が、一気に白くなってしまいました。側で、聞くともなしに聞いていたアメリー君やゲルマッ
ハ君も、信じられないものを見るかのように、カンコ君を凝視しています。
「………ど、どうしたニダ?」
周りの態度がいきなり変わったので、カンコ君も流石に気づいたようです。クラスのほぼ全員が、カンコ君
に殺気だった視線を突き刺してきます。ニホンちゃんですら、呆れたような、そして少し怒ったような表情で、
カンコ君を睨んでいます。
「おまえ…………最っ低なやつだな!」
「今の時代にそんなことを言うやつがいるとはな」
「聞き捨てなりませんわね、その台詞。何考えてますの?」
「言っていいことと悪いことの区別が出来ないようですわね」
非難の嵐です。まあ、今回ばかりは同情できませんね。自業自得でしょう。
473 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/08 23:45 ID:y+MZrn63
つづき
「………カンコ君、本気で言ってるの?」
ニホンちゃん、底響きのする声でカンコ君を問いつめます。普段大人しいだけに、怒ると意外に迫力があり
ますね。
「………なら、今日はわたし、セネガル君を応援するわ」
「……そうだな。カンコなんざ死んでも応援したくないぜ」
「こてんぱんにされてしまえばいいんですわ」
「まあ、せいぜい遊ばれることだな」
「学習能力がなさそうだし、練習試合も意味がないんじゃなくて?」
みんな、凍えるほどに冷たい態度でカンコ君から離れてゆきます。カンコ君は、オロオロしながらそれを見
送るしかできませんでした。
「み、みんないったいどうしちゃったニダ!?」
カンコ君、自分の爆弾発言に気づいていないようです。というより、爆弾発言をしたという意識すら無いんで
しょうね。混乱したカンコ君は、ニホンちゃんの腕を掴んで引き留めます。
「お、おいっ!ニホン!」
「………触らないで。離してよ」
「…………!!」
「あ、セネガル君。今日の練習試合、頑張ってね。みんな、応援してるよ〜」
「…………ア、アイゴォ〜〜」
たった一言で見事に孤立してしまったカンコ君。寂しげな声に振り向く人も、誰もいませんでしたとさ。
………結局、練習試合も0−1でセネガル君に軍配が上がりました。カンコ君には何も良いことが無い一日
となってしまいましたね。
おしまい
474 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/08 23:45 ID:y+MZrn63
475 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/08 23:56 ID:y+MZrn63
476 :
M:01/11/09 18:21 ID:RN2FqCIV
遠足の日。今はお弁当の時間。
ニホンちゃんは嬉しそうにお弁当を取り出します。
「おべんと♪ おべんと♪ うれしいな♪ 何でも食べますよく噛んで♪」
歌いながお弁当のフタを開けようとしていると遠くから、
「これだけ離れれば、いいニダ」
「駄目アルもっと離れるアル、まったく懲りずにキムチ弁当をもってきて
お前は一人で弁当を食べるアル」
「サビシーニダ〜」
どうやらキムチ弁当を持ってきたカンコ君がキムチの匂いがとどかない所に追いやられています
「なんだか可哀想ねぇ」
「うん すこし可哀想」
「ニホンちゃんもインドネシアちゃんも人が善いんだから あんなのは自業自得よ」
と話していると後ろから
「タイワンちゃんはきつい事をいうねぇ」
三人が振り向くと そこにはパンパンに膨らんだ缶詰めをもった
ノーベル・スウェーデン君が立っています。
「あれ、スウェーデン君まだお弁当食べないの・・・あっ分かった缶きり忘れて困ってるんでしょう
私缶きり持ってるから、開けてあげる」
「いいよ、タイワンちゃん、そういう訳じゃないから」
「なに遠慮してるのよ、いいから貸しなさい開けてあげるから」
そう言うとタイワンちゃんはスウェーデン君の持っているパンパンに膨らんだ不思議な缶詰めを
取り上げると缶きりで開けようとします。これから阿鼻叫喚地獄絵図が始まる事もしらずに
・
・
・
・
「えーん、臭いよー、臭いよー」
「目に、目に染みるよ〜」
「鼻が捻じ曲がるよ〜」
ただ一人平然としてるのはスウェーデン君だけです。
477 :
幸せは南溟に消ゆ:01/11/10 18:41 ID:IUfQihxC
「…チューゴ君それわたしの」
チューゴ君が持っているのは更紗の布地。極彩色にロウ染めされたこの布地ははるか海の彼方でつくられた一品もので、これで服を作って着れば幸せになれるという噂のアイテムです。
「なにいうか、これは僕のだ。これでパンツを作るアル」
名前まで決めてあります。
南沙パンツ。
「だめ、チュオンサショールにするの」
「うるさい!」
ベトナちゃんが布地を取り戻そうとしますが、チューゴ君は絶対拒否です。ベトナちゃんを泣かせてしまいます。
「どうしたの? ふたりとも」
通りかかったフィリピ君が訊ねます。
「ベトナが悪いアル」
「チューゴ君がいぢめるの」
よくよく話を聞いて更紗の布地が原因と気づいたフィリピ君はいいました。
「この布地が悪いんだね」
フィリピ君は布地をチューゴ君から取り上げました。
「なにするアルか!」
「ふたりが喧嘩にならないようにこれは僕が当分の間預かっておくよ」
「「そんなのダメ(アル)!」」
騒ぎを聞きつけてタイワンちゃんやマレーシア君、ブルネイちゃんまでやってきました。
「その布地、わたしがニホンちゃんから貰ったんだからね!」
「そんなことないよ、この模様は私の下着の模様に似ているわ」
「嘘ついちゃいけないよ、ブルネイちゃん。だからこれは僕のさ」
もう収拾がつきません。
幸せを自分のものにしようとみんな布地を引っ張ります。
するとどうでしょう、いい感じの音がして、更紗の布地はびりびりに破れてしまいました。
「「「「「ああああぁぁぁぁぁ!!!!」」」」」
地獄のバトルロイヤルの始まりです。
この様子をこっそりと見ていたニホンちゃんは呟きました。
「ロシアノビッチ君から樺太織借りられてよかった〜」
どっとはらい
あ、レスがついてた。見落としてました。ごめんなさい。
>>457 >スレの主旨だったのか。
まあ、カンコ君は三枚目、というか、ニホンちゃんの敵役というか………。
モデルがモデルですからねぇ(w
あの国からのニュース(ネタ)が、どれもこれも突っ込みどころ満載なもんで(w
>ステキでした。私はこういうカンコ君も好きです。
有り難うございます!嬉しいです!
何だかんだ言っても、憎みきれないキャラですもんね(w
>>458 >けど、「ソイ・ビーンズ」のソイは日本の醤油が語源だから、その方面のツッコミも
>ついでに織り交ぜてほしかったな。
しまっつ!その点を見落としてたぁっ!
ああ、間抜けな私……(泣
お二人とも、どうもありがとうございますm(_ _)m
479 :
M:01/11/11 00:41 ID:Cg8+uRbu
「名犬マハティール」
マハティールをご存知ですか マハティールとはマレーシア君の飼っている犬の名前です
EU町のみんなに虐められるご主人様を健気にかばう、年老いた雑種の犬です。
もはやその体は老い傷つき痩せ衰えていますが、その小さな瞳には強い信念が秘められているのです
例えどんな酷い目に逢ってもご主人様を守ります。殴られ蹴られそれでも主人を守ります
どんな事があろうとも他人に媚を売る事はありません、マレーシア君以外には、懐かないのですが、
ただ一人例外がいます、それはニホンちゃんです
昔、まだマハティールが野良犬だった時、いつも虐められていました。
そんなマハティールを唯一庇ってくれたのがニホンちゃんだったのです。
マハティールはその恩を今でも忘れずニホンちゃんには、懐いていおり、
もしニホンちゃんがアメリー君に無茶な事を押し付けられている所を見つけたら
なんら臆する事無くアメリー君に噛み付くでしょう。
マレーシア君やニホンちゃんから、お金を搾り取ろう考えているEU町のみんなはマハティールの存在を苦々しく思っています
そのマハティールの活躍でマレーシア君も虐められる事も無くなりました。
ところが、ある日お金に困ったアメリー家が金儲けの為にマレーシア君の家に目を付けたのです。
日頃マハティールに噛み付かれている事も関係しているのでしょう、アメリー君はマレーシア家の経営会社の株を叩き売りました。
極めて悪質なヘッジファンドで、たちまち会社は倒産寸前に追い込まれてしまいました。
マレーシア君は家の為に奔走します
マハティールも、ご主人の為に老体に鞭打ち頑張ります。
アメリー家の不当な取立にくる人を懸命に追い払います。蹴られ石を投げられそれでも主人の為に頑張ります。
マレーシア君とマハティールの努力が、ついに報われる時がきました。
マレーシア家の会社は、持ち直したのです。
マハティールは今日もマレーシア君の為に頑張ります。
「お泊まりするなら」
「やっぱり泊まるならニホンちゃんの家がいいな。設備も整ってるし、環境もいいし、遊べるし」
今日も騒がしい五年地球組。マカロニーノ君が、なにやら熱弁をふるっています。
「そうですわね。あたくしもニホンサンの家がいいですわ。前にカンコ君の家に行ったときなんか、散々でした
もの。その点、ニホンサンの家ならば安心できますし」
「そうだな。勝手知ったる……って訳じゃないけど、ニホンちゃんちの方が落ち着くし」
「オレ様はどっちでもいいや………。でも、まあ、ニホンの家のほうが面白そうだな」
マカロニーノ君にフランソワちゃんやアメリー君、そしてロシアノビッチ君が賛同します。実は彼らは、シュー
キュー大会の時ににどちらの家に泊まるかで盛り上がっているのです。
シューキュー大会は規模も大きく、当然長丁場になるので、出場する人は数日前から泊まり込んで、準備
をすることになります。カードのコンディションを整えたり、戦術を確認したり、ライバルの偵察をしたり……。
どうやらみんな、泊まるならばニホンちゃんの家の方がいいと思っているようですね。今回は出場を逃して
しまいましたが、アメリー家のお隣のメヒコ君も、ニホンちゃんの家に泊まるつもりだったそうです。実は、泊
めてもらう部屋まで決めていたそうですよ。
481 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/11 01:57 ID:1xbShmbK
つづき
ところで……話題がこういう展開になると、必ず口を挟んでくる人がいますね。そう、彼です。
「い、いったいどういうことニダ!どうしてみんなウリの家には泊まらないニダ!」
顔をキムチ色に染めて喚き散らすカンコ君。そんな彼に、冷たく言い返すフランソワちゃん。
「だって、貴方の家にいると、体が痒くなってくるんですもの」
「ア、アイゴーッ!そんなことないニダ!これはニホンの陰謀ニダ!しゃ」
ごき。
タイワンちゃんが、カンコ君の頭頂部に肘を叩き込んで沈黙させます。
「…………せめて最後まで言わせてあげてもいいと思うけど」
「いいのよ、ニホンちゃん。どーせコイツは同じ事しか言わないんだから。聞き飽きたわ」
「う、うん………でも、カンコ君だって、みんなが泊まる準備を一生懸命してるみたいだし……カンコ君の家
に泊まってもいいんじゃない?」
『えぇ〜〜〜〜〜!』
みんなのイヤそーな声が綺麗なハーモニーを奏でます。
「ア、ア、ア、アイッゴォォォォ―――――――――ッ!!」
カンコ君、号泣。そのまま教室を飛び出してしまいました。
「ボクは何が何でもニホンちゃんちに泊まるよ!ニホンちゃんち以外は考えられないね!」
マカロニーノ君が力説します。ニホンちゃんは小首をかしげると、タイワンちゃんに小声で尋ねました。
「ねぇ、どうしてマカロニーノ君、そんなにわたしの家に泊まりたがるのかな?」
タイワンちゃんは苦笑を浮かべて答えました。
「どうせ泊まるなら、女の子の家に泊まりたがるに決まってるじゃない。だって、マカロニーノ君なのよ」
おしまい
482 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/11 01:57 ID:1xbShmbK
483 :
棄て:01/11/11 02:30 ID:RFlIXa+0
三毛さんは、筆がはやいなあ。
感心しちゃう。うん。
484 :
名無しさん@お腹いっぱい:01/11/11 02:47 ID:IPl9aloT
これ連載部分だけ纏めたHPないかな〜?
485 :
名無し:01/11/11 02:54 ID:rbwaBHci
486 :
名無しさん@お腹いっぱい:01/11/11 03:13 ID:IPl9aloT
487 :
無名:01/11/11 07:24 ID:S1fsRXWR
>481
三毛さんいつもいつも早いのにうまいですね
私文才ないんで感心しちゃいますよ
>485
ニホンちゃんの存在を最近知ってから
HPにまとまってる全594話を4日で読破しました
ニホンちゃんて(・∀・)イイ!ですね
「お泊まりするなら」オモロイ。三毛さんサイコー。
>全594話を4日で読破
うぉスゲェや。でも今から参加してくる人は
みんな同じ道を歩むことになるわけだねウンウン。
お疲れさま〜
489 :
ギギギ:01/11/12 01:44 ID:0poAORP6
そんな事より1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、韓国行ったんです。韓国。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで通れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、日本人は反省しる、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、歴史教科書如きでデモに来てんじゃねーよ、ボケが。
教科書だよ、教科書。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で反日デモか。おめでてーな。
よーしパパチョッパリに謝罪させるニダ、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、キムチやるからその道空けろと。
韓国ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
焼肉屋のテーブルの向かいに座った奴にいつ日本人と見破られるかおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと通れたかと思ったら、別の奴が、従軍慰安婦に謝罪と賠償を、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、慰安婦なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、謝罪と賠償を、だ。
お前は本当に謝罪させたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、金が欲しいだけちゃうんかと。
韓国通の俺から言わせてもらえば今、韓国通の間での最新流行はやっぱり、
在日を装って焼肉を食う、これだね。
プルコギ チョンシク ブタッカムニダ。これが通の頼み方。
直訳すると「焼肉定食お願いします」。これ最強。
しかしこれを頼むと次から店員にチョッパリではないかとマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前ら、素人は、日本で焼肉定食でも食ってなさいってこった。
490 :
月刊:01/11/13 00:14 ID:P3yp5QIq
ニホンちゃんが布団の中で熱にうなされている、傍でニホンちゃんのお母さんが
体温計を睨めながら
「38.5℃ よく今まで倒れなかったものねぇ、まったくもう他人の心配ばかりして
自分の事は無頓着、ホントにしょうがない子ねぇ」
母の言葉にニホンちゃんは少しだけ顔を出し
「お母さんは大げさなんだから、私はもう平気だから」
そう言い布団から出ようとしますが
「何いってるのこんなに熱があるのに今日は寝てなさい」
「そんな〜今日はインドネシアちゃんに勉強を・・・ムグ」
お母さんはニホンちゃんの口をおさえながら
「はい、お喋りはお終い」
そう言うと駄々を捏ねるニホンちゃんを無理やり寝かしつけ
「いい事、お母さんは買い物に出かけるけど、チャンと寝てるのよ、わかった」
ニホンちゃんは布団の中から小さな声で
「ハーイ」
と返事をすると拗ねて布団の中に潜り込んでしまいました。
お母さんは少しだけ布団からのぞく頭を優しく撫でると部屋から出て行きました。
ニホンちゃんは布団の中から母が出て行くのを確認しながら心の中で
お母さんは心配性なんだからもう、このまま寝ているのもヒマだから勉強でも・・・
などと考えていると
玄関でチャイムが鳴る音が聞こえてきます
誰かしらお母さんもウヨもいないし、しょうがないなあ、
パジャマの上に、どてらを羽織りフラフラと玄関の方に歩いて行きます
玄関の方からはチャイムの音に混じり、
「開けるニダ、反省しる」
と聞いた事のある声が聞こえてきます。
「はーい、いま開けます」
ニホンちゃんが扉を開けるとカンコ君をはじめアジア町のみんなが立っています
「どうかしたのみんな、何かあったの」
ニホンちゃんが訊ねると、みんなはため息をつきながら
「何いってるアル、ニホンが風邪をひいたというから見舞いに来たに決っているアル」
「え?・・・・え〜!!私の為に見舞いに?」
「なに驚いているニダ、そんな事より、台所を貸すニダ、せいの付く物を作ってやるニダ」
「私はもう元気だから、大丈夫よ、今からお茶でも入れるからあがって、あがって」
「そんなにふらついて何が大丈夫アルか、実力行使アル、タイワン、ニホンを布団に寝かしつけて見張ってろ」
「分かったわ、ハイ、ニホンちゃん病人は大人しく寝てようね」
そう言いニホンちゃんの手を引き寝室の方に、
「一寸、タイワンちゃん待って、チュウゴ君包丁は左の引出しで調味料は・・・」
「心配ないアル、道具は持ってきてアル ニホンは大人しく寝てるアル」
ニホンちゃんはタイワンちゃんに引っ張られフラフラと寝室の方に残りの皆は台所の方に向かいます
寝室に入ったニホンちゃんは布団に寝かしつけられます、皆の様子を見に行きたいのですがタイワンちゃんが許してくれません
台所の方からは
「ベトナ、包丁を取ってくれ」 「はい、お兄ちゃん」 「バカ、渡す時にこちらに刃を向ける奴がいるか」 「あっごめんなさい」
とか
「タイランド、少し火力を上げてくれアル」 「わかった」 「アル!上げすぎアル」「ごめん」
などなど何やら心配になるような会話が聞こえてきます。
「ねえ、タイワンちゃん少し心配だから様子を見てきていい?」
「だめ〜ニホンちゃんは大人しく寝ていればいいの」
「でも〜」
「ねてるの!」
「はい」
タイワンちゃんに見張られている、せいで台所の様子を見に行く事が出来ず、渋々寝る事にしました。
眠りについてどれくらい経ったでしょうか、
「ニホンちゃん、ニホンちゃん、起きてよニホンちゃん」
誰かがニホンちゃんを起こそうと揺すっています
「お願い、お母さんもう5分だけ眠らして」
「ニホンちゃん何寝ぼけてるのよ、もう ところ食事はココに運んだ方がいい?」
「・・・・・・・へっぷっし」
「持って来てもらった方が良さそうね、少し待ってて」
そう言い残しタイワンちゃんは部屋から出ていきました。
しばらくすると、みんながいろんな料理を持ってニホンちゃんの部屋に入ってきました。
「ニホンちゃんこれを食べて早くよくなってね」
インドネシアちゃんがニホンちゃんの前にちゃぶ台を用意しその上に様々な料理を置きます
「嬉しいけどこんなに食べられないよう」
「駄目アル、これは僕が考えた薬膳料理アル、これを全部食べれば風邪なんかはすぐに治るアル」
「ありがと、みんな」
ニホンちゃんは目の前にあるスープに手をつけます。
「おいしー でも食べた事のない味ねぇ 何のスープ?」
「それはペットショップで売れ残っていた犬のスープニダ」
「◇□▲〆∧∀」
ニホンちゃんはカンコ君の応えに、驚きおもわず口に入れたスープを噴出してしまいました。
「いっ いっ いっ」
「大丈夫? ニホンちゃん、カンコ君の言った事は冗談だから安心して」
ベトナちゃんがハンカチを渡してくれます
渡されたハンカチで口のまわりを拭きながら
「ハンカチ、ありがとう ベトナちゃん なんだ冗談なのよかったぁ」
「ええ、そのスープは、ちゃんとしたお店で買った犬でつくったスープだから安心して」
「〆●◇∩≠♪▼」
「そうアル、此れは最高級の赤犬のスープある、これを食べればすぐによくなるアル、」
「・・・・・いっいっいっ いや〜〜〜」
・
・
・
ニホンちゃんは悲鳴をあげ布団から跳ね起きます
(あれ、なんで寝て・・あれみんなは・・・もしかして夢?・・・よかった〜
なんだ夢か、そうよねベトナちゃんが犬料理作るわけないよねぇ)
安心したニホンちゃんは寝汗で濡れたパジャマを新しい脱いで新しいパジャマに着替えようとしていると
玄関の方から、チャイムを鳴らす音と
「早く出て来い、反省しる、」
カンコ君の声が、聞こえてきます。急いで着替えなおし玄関に向かいドアを開けると、アジア町のみんなが立っています
「やい、ニホン 見舞いに来てやった、感謝しる」
「ありがとう みんな いまお茶でも入れるから上がって」
「何言っているアル、病人は寝てるアル、実力行使アル、タイワン、ニホンを布団に寝かしつけて見張ってろ」
「分かったわ、ハイ、ニホンちゃん病人は大人しく寝てようね」
「これからウリ達が、ニホンのためにせいの付く物を作ってやるニダ、感謝しる」
(何だか夢と同じ・・・・まさか正夢!! そのなのいや〜〜 神様 仏様 稲尾様 どうか犬料理だけは勘弁してください)
ニホンちゃんの祈りは天に届くでしょうか
「神様〜」
おわり
494 :
そんじゃ俺も・・・:01/11/14 00:10 ID:K8UTeIZb
そんな事より1よ、ちょいと聞いてくれよ。スレとあんま関係ないけどさ。
このあいだ、靖国行ったんです。靖国。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで通れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、日本人は反省しる、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、靖国参拝如きでデモに来てんじゃねーよ、ボケが。
靖国だよ、靖国。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で参拝反対デモか。おめでてーな。
よーしパパ小泉に来させないニダ、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、キムチやるからその道空けろと。
靖国ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
参拝しただけでいつ軍国主義者ってレッテル貼られて自称「市民団体」に刺されるか分からない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと通れたかと思ったら、別の奴が、A級戦犯を分祀しる!とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、A級戦犯なんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、分祀を、だ。
お前は本当に分祀させたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、ケチをつけたいだけちゃうんかと。
靖国通の俺から言わせてもらえば今、靖国通の間での最新流行はやっぱり、
右翼を装って軍服で参拝、これだね。
周りの白い目も意に介さず街宣車で参上 。これ最強。
しかしこうすると次から隣人に変態ではないかとマークされるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前ら、素人は、千鳥ヶ淵墓地にでも参ってなさいってこった。
495 :
これってさ:01/11/14 00:14 ID:K8UTeIZb
ガイドライン知らない人にとっちゃ、なんか荒らしっぽいよね。
496 :
:01/11/14 00:47 ID:FO5CygNm
>>495 私は、「プチ」荒らしと思ってるけど。(w
ケベック 「あら、キャンベラちゃん おはよう」
キャンベラ「おふぁよう ふぇべっくひゃん」
ケベック 「なに なんなのよ、またなの、歩きながら食べるなんて、行儀が悪いわ、マナー違反よ
レディーとしてやっちゃいけない事なのよ」
キャンベラ「ふぉんな・・・・」
キャンベラちゃんはパンをミルクで押し流すと
キャンベラ「そんな事いわれても、朝はウシやひつじの世話が忙しくって食べてるヒマがないのよ」
ケベック 「もう、しょうがないわね、今回は見逃してあげる。」
キャンベラ「ありがと、ケベックちゃん」
二人が教室に着くと、教室の片隅に人だかりが出来ています
キャンベラ「なにかしら、なにかあったのかしら、チョット失礼」
二人が人だかりを分けて中に入ると
キャンベラ「Buuuuuuu」
ケベック 「もう汚いわね、飲んでるミルクを吐き出さないでちょうだい、何をそんなに驚くこ?!」
ケベックちゃんが人だかりの中心に目をやると
ケベック 「なななな ナニ、何なの何があったのキプロスちゃん、その胸はナニ」
そこには昨日までペチャパイだったキプロスちゃんが(3年生だからあたりまえ)何故かボインボインに
なっています
ケベック 「変よ、変なのよ、おかしいじゃない昨日までは洗濯板だったのに」
キプロス 「あら、ケベックちゃん 私は育ち盛りなのよ、何も不思議な事はないわ」
ケベック 「ナニ言ってるよ、あきらかに不自然よ一晩でそんなに大きくなるわけないじゃない」
キプロス 「なちゃったんだもん」
ケベックちゃんと口論を始めたキプロスちゃんの後ろから怪しい陰が近づきます、そして!!
ムニ・・・・いきなりキプロスちゃんの胸を鷲づかみにします。
キプロス 「きゃ〜〜、だっだっ誰なのって・・・香ちゃん? いきなりなにするのよ!!」
香 「わかちゃった、その乳は偽乳ね!」
キャンベラ「偽乳?」
香 「そう、アレはウォーターブラで大きく見せているだけの偽乳よ」
ケベック 「なんだ、まがい物なの そう そうよねぇ、私より大きいなんてそんな事
あるわけないわよねぇ」
キプロス 「なにようその目は、べつにいいじゃない!」
そんな会話をしているとイキナリ教室の戸が開けられたとおもうと
上級生のお姉さんが入ってきました
お姉さん 「ちょっとキプロスちゃん、そのブラは私がトル子ちゃんから貰う約束してたのよ!!」
キプロス 「びぃ〜〜だ、これはもう私の物よ〜〜だ」
そう言い放つと教室から出ていきます。
お姉さん 「まちなさいよ、まってってば〜それがないと私困るのよ〜」
お姉さんはそのあとを追って教室からでていきます
キャンベラ「なんだったの あれ?」
ケベック、香「さ〜〜」
教室に静けさがもどります。
ケベック、キャンベラ、香(でも、ホントに一番大きいのは私よね〜)
おわり
499 :
新しい洋服:01/11/14 11:01 ID:tD5VPGcK
「というわけでラスカの新しい服を作りました」
「「「おお〜」」」
アメリー君に連れられて登場したラスカちゃんの姿にみんながどよめきます。
ラスカちゃんはエプロンドレス姿。
フリルのたくさんあるエプロンにクマさん印の髪留めがついたカチューシャ、そして白のタイツと編み上げのブーツ。
グッドジョブですアメリー君。
「か、かわいぃ〜〜」
ニホンちゃんがうっとりとしています。
「可愛いだけじゃないんだ。防火繊維を使った生地だからうっかり服がコンロに触れても全然燃えない。しかも、最近物騒だから、防犯対策として衛星回線直結のデータグラスと電磁警棒も標準装備なんだよ。さすがに空は飛べないけどね」
とってアメリー君はちんまい丸眼鏡とラスカちゃんの背丈よりも大きい箒を取り出します。
完全装備のラスカちゃんはなんだかメイドさんのようです。
「ありがとうお兄ちゃん。これでラスカもひとりでおるすばんできるよ」
「う〜ん、偉いなぁラスカ」
アメリー君はラスカちゃんの頭を撫でました。
ニホンちゃんをはじめ、アメリー君の作った服を見にきた女の子たちは同じモノが欲しくなってしまいました。
「ウリも欲しいニダ」
カンコ君が叫ぶとアメリー君は0.5秒で却下してしまいました。
「男物なんかないぞ? それに、お前の小遣いじゃ買えないさ。一品モノでオーダーメイドだし、ニホンちゃんが買ってくれるはずの戦術用魔法服(Tactical Magical Dress)なんか『いーじす』カードが何枚も買えるんだぞ」
「アイゴー」
早くもミソッ滓扱いのカンコ君。
「それでもいいからわたしも欲しい」
タイワンちゃんがアメリー君におねだりしました。
「いいよ、タイワンちゃんならきっと似合…」
「駄目アル!」
チューゴ君が猛烈に抗議します。
「タイワンは寸胴だから似合わないし、ニホンもそうアル。アメリーは勝手に破廉恥な服を売りつけるな」
タイワンちゃん怒り心頭です。
「寸胴ってなによ!」
さてさて、この先どうなりますことやら。
おわり
500 :
みえないところで:01/11/14 11:02 ID:tD5VPGcK
タイワンちゃんの家の庭では子供達が野球をして遊んでいます。
マウンドにはキューバちゃん、バッターボックスにはニホンちゃんが立っています。
「かっとばせー、ニホンちゃん!」
タイワンちゃんをはじめ、みんなの声援がグラウンドに響きます。
おや、カンコ君はどうしたのでしょうかベンチに座っておとなしくしています。
「ハアハア…ウリは…ハアハア…疲れたニダ」
カンコ君の守備位置は外野。
球が打ち込まれるたびにあっちこっちと走り回ってカンコ君はもう疲労困狽です。
「ハアハア…これは、タイワンの陰謀ニダ…ハアハア…謝罪と賠…」
「もう、うるさいわねバカンコ! ニホンちゃんの応援の邪魔っ!!」
タイワンちゃんの滅殺カカト落としが決まります。
カンコ君ぐうの音もありません。
次はタイワンちゃんとの対戦ですが、カンコ君大丈夫でしょうか。
http://japanese.joins.com/php/article.php?sv=jnews&src=spo&cont=spo0&aid=20011112223330600
「まるもうけ」(1/3)
とある秋の日のことです。カンコ君は引きこもっているキッチョム君に呼び出されて裏庭を訪れました。
「一体何の用ニダ。兄さん」
「おうよ、カンコ。金がなくなったから寄越すニダ」
また金の無心です。自分で働く気がないのでしょうか、いつもこうしてカンコ君にたかっているのでした。
「無茶ニダ。うちもついこの間借金を返したばかりで余裕はないニダ」
その言葉に嘘はありません。カンコ君は自分の小遣いを返上してまでおうちの借金を返すのに努めたのですから。
「それならば仕方ないニダね。有るところから貰うことにするニダ」
「兄さんどうするニダね?」
キッチョム君が取り出したのは貯金箱とポスターでした。ポスターには『飢えたこどもたちに愛の手を』なんて書かれています。
「に、兄さん、それはちょっと… 世の中には本当に困っている人もいるニダ。こんな悪どいことは」
さすがに良心が痛むのかカンコ君は表情を曇らせます。
「ウリナラだって困っているのは本当ニダ。人民から搾取するブルジョワジーから正当な分け前を貰うニダ。それに引っかかる奴も偽善的な満足感を得ているから、遠慮する必要はないニダ」
「うう…」
カンコ君への説得もそこそこに貯金箱を改造した募金箱を持って表に繰り出します。もちろん、ばれないように変装も忘れません。
「良いか、ニダニダいうなよ。すぐにばれてしまうからな」
「判ったニダ」
ぽかり。
「判りました…」
「よし。じゃぁ、ブルジョア的帝国主義の主魁であるアメリー家に押し掛けるニダ」
「兄さんこそニダニダ言っているニダ」
ぽかぽかり。
「うう…」
まるもうけ(2/3)
早速アメリー君の家までやってきました。
そこは未だ収まらぬ騒動のためにピリピリしていますが、雰囲気を読むことの出来ないカンコック兄弟には関係有りません。玄関先に押し掛けると呼び鈴を押してみます。
ぴんぽ〜ん
づどん! づどづどんっ!
「フリーズ!!」
大砲みたいな大きな鉄砲が突き出され思わず万歳… じゃなくてマンセーのポーズを取ってしまいました。
「撃ってから言ったニダ」
「ニダ?」
「ええっと、恵まれない子供達に愛の手をおねがいしま〜す」
「いい歳こいて、本当に人を助けたかったら…
自分で働け!!」
ぴしゃりと扉を閉められてしまいました。二人はすごすごと帰るしか有りません。
「バカ野郎。助け合いの精神とかはないのか」
「兄さんの言える台詞じゃないニダね」
ぽかり。
一旦裏庭に戻って再び作戦会議です。
「仕様がない。ニホンの所へでも押し掛けるニダ」
「に、兄さんもういい加減に止めるニダ。こんな事を続けていたら地獄に堕ちるニダ!」
「なんだ、お前がいつもやっているだろーが。それともニホンに何か…」
「それとは関係ないニダ。人としてやってはいけないことがあるニダ!」
なぜかキムチよりも赤く顔を染めてカンコ君は強弁します。良心を語るカンコ君はひょっとしたらワシントン条約で輸入が禁止されるくらい希少動物かも知れません。
「お前も小心者ニダ。だったら資本主義的堕落経済にするニダね」
裏庭を見渡してゆっくりと頷きました。
「ここに生えているキノコを売り飛ばすことにするニダ」
「まるもうけ」(3/3)
裏庭中に生えているキノコを集めると結構な量になります。箱に詰めて大通りに運び、露天商よろしくむしろに並べて店開きです。
「らっしゃいらっしゃい。産地直送のキノコですよ〜」
もちろんニダニダ言うのを必死で隠し、ばれないように変装も忘れません。
まず、足を止めたのは食通で知られるフランソワーズちゃんでした。
「キノコねぇ…」
手にとって匂いをかいでいます。キムチ臭がするのではないかと二人はびくびくしています。
「このキノコ… テレピン油臭いですわね。油絵には良いかも知れませんけど、お料理には向きませんわ」
顔をしかめて立ち去ってしまいました。
食通のフランソワーズちゃんにそう断定されてしまっては致命的です。もはや誰も目もくれません。
兄弟そろって矢印のように肩を落とし店を畳もうとした時、現れたのは我らが二ホンちゃんでした。
「このキノコ、売り物なの?」
「そうニダ!」
「ニダ?」
「その通りです、お嬢さん」
「…? それよりも、お値段はおいくらでしょうか?」
兄弟は抱き合わんばかりに喜びました。実際やったら気持ち悪いのでやりませんが。
「一箱500円でいかがですか?」
お金持ちの二ホンちゃん相手にふっかけてみました。もちろんこの値段で売れるとは思ってもいません。値引き交渉前提の値段です。
ところが二ホンちゃんは複雑な表情をして、その値段で買ってしまったのでした。
しかも、そこに並んでいた分を全部。
「まるもうけ」(4/3)エラーのため
「やった、やったニダ。やっぱりチョッパリは阿呆ニダ」
みっちりとキノコの詰まった箱を抱えて立ち去る二ホンちゃんの背中に、聞こえないように呟きます。
「こんなタダみたいなキノコを買っていくなんて丸儲けニダね」
一方家に戻った二ホンちゃんは。
「おかーさん、ほら。松茸、こんなにいっぱいあるよ。
すんごく安かったの。一箱500円。
わたし、思わず『こんなに安くて良いの?』って言いそうになっちゃった」
「そんな、松茸がこんな値段で売っているはずがないでしょう……」
半信半疑で箱の中のキノコを手に取ったお母さんは顔色を変えました。
「凄いわ。これって国産品にも勝るとも劣らない香りと食感じゃない」
「やったね。こんなタダみたいな値段で買えて丸儲けだね」
それから三日三晩、ニホン家では豪勢な松茸料理を楽しんだそうな。
とっぴんぱらりんのぷう。
とある漫画を読んでいたら、思いつきました。
さすがにそのままでアレなので脚色を加えて有ります。
松茸を日本に輸出する国で南北朝鮮がワンツーフィニッシュを取っていたことから膨らませました。
何でもこんなに松茸をありがたがって食べるのは日本人だけなんだそうで。
フランス人はテレピン油(生松脂を精製して出来る油絵などに使用する油)の匂いがするとか言って嫌うそうです。
506 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/15 15:34 ID:baE6iYBV
あああ………。PCがお亡くなりに(T_T)
調べてみたら電源ユニットが逝ってました。
それに張り付けられた検査証にハングルが………(w
えと………「ラスカちゃんの休日」というおはなしを書いたのですが、うpしてもよろしいでしょうか?
ソースなしのおはなしになっちゃったんですが………。
「おともだち」の時に失敗したほのぼのを目指したつもりです。皆様のご意見を聞かせて頂きたく思います。
507 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/15 15:36 ID:baE6iYBV
ニホンちゃんとインドネシアちゃんがチュウゴ君の家に遊びにきました
大きな玄関の前で
「こんにちは、チュウゴ君いますか」
と叫ぶとしばらくしてチュウゴ君のお母さんが出てきます。
「待たせて、ごめんなさいね、うちは無駄に大きいものだから、出てくるのにも時間がかかって」
「あの チュウゴ君はいますか?」
ニホンちゃんは申し訳なさそうに、小母さんに訊ねます
「あら、そうだったわね ゴメンなさい チャン居ますわ、チョット待ってって頂戴」
小母さんは有らん限りの声を張り上げ、
「シナちゃん、ニホンちゃん達が来てるわよ〜」
ニホンちゃんとインドネシアちゃんは顔を見合わせます
「ねえインドネシアちゃん シナちゃんってチュウゴ君の事かな?」
「やっぱし そうじゃないかな、あの小母様、シナちゃんってもしかして・・・」
「あら、ご免なさい、そうよあの子 昔は秦って名前だったのでも、お友達はみんなシナって呼ぶの
だから私も知らないまにシナって呼ぶようになったの、シナちゃん早く降りてらっしゃいインドネシアちゃん達が
来ているわよ」
ふたたび呼びますが、まだチュウゴ君はあらわれません
「シナちゃん〜」
三度目ようやくチュウゴ君が二階からおりてきます
「お母さん、シナって呼ぶのはやめて欲しいアル、僕の名前はそんなんじゃないアル」
ニホンちゃん達の前でシナちゃんと呼ばれたのがよっぽどアレだったのか顔を真っ赤にし凄い剣幕です」
「でも、シナちゃんはシナちゃんだから」
「だからやめるアル、もう僕は子供じゃないアル」
その様子を二人は黙って見つめています、
「なにアル、二人とも、その笑いを堪えたような顔は」
「だめよ、シナちゃんお母さんにそんなに突っ掛かちゃ」
「な?! インドネシア お前まで、」
チュウゴ君はインドネシアちゃんに掴みかかろうとします
「やぁ〜ん シナちゃん怖〜い」
インドネシアちゃんは掴みかかるチュウゴ君の手をヒラリとかわすと笑いながら外の方にかけていきます
「待つアル、インドンシア!!」
チュウゴ君が追いかけます
「二人ともまってよぉ」
ニホンちゃんが呼び止めますが二人ともみるみる小さくなります
「もう! おばさんお邪魔いました」
「いいえ なんのお持て成し出来ずに ニホンちゃん うちのシナをよろしくね いつも迷惑ばかりかけているけれど、根はいい子ですから」
「はい 分かりました おばさん」
ニホンちゃんはぺコンとおじぎをすると
「ふたりともまってよ〜」
先に行った二人を追いかけます
「シナちゃん、待ってってば〜」
510 :
お手数ですが:01/11/16 15:11 ID:f00QsiZp
遅レスで申し訳ないのですが 476のスウェーデン君が持ってた缶詰の解説をどなたかお願いできますか
511 :
名無し:01/11/16 15:18 ID:vqsuCmCS
512 :
511:01/11/16 15:23 ID:vqsuCmCS
途中で書き込んでしまった。。。(鬱
続き
ニシンの塩漬けですが、、、、、ものすごい悪臭を放ちます。
開ける際は屋外で水の中で開け、牛乳等で洗?って食べる珍味です。
↑牛乳だったかは自信なし。
513 :
A:01/11/16 15:24 ID:yVNHn7Re
>510
確かスウェーデンではメジャーな「魚の缶詰」ではないかと。詳細は忘れてし
まいましたが、注意書きに「外であけること」「風下に人がいないか確認する
こと」などが書かれている凄まじいシロモノだったと思います。においは…
「鼻が音をたてて曲がる」級のものだとか。味ははまると絶品らしいです。
このての匂いがきつい食品は各国にあるわけで、日本なら納豆・くさや・なれずし
がありますし、スウェーデンの食品がすべてくさい訳ではないので。
514 :
:01/11/16 15:26 ID:6ZcwpYZN
515 :
510です:01/11/17 04:43 ID:FvCKvQcD
皆様 丁寧な解説どうもです
516 :
:01/11/17 17:31 ID:NYAZpYS+
>>516 をを、レスTHXです。
ひょっとして、総督府の方ご覧になりました?
では、すぐにうpしますね。
518 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/18 00:35 ID:u7G+SRL2
「ラスカちゃんの休日」
「わんわんわん!わんわんわん!わんわんわんわんわんわん!」
犬ぞりを象った目覚まし時計から、元気な犬の鳴き声が流れてきます。
「う〜………ん……」
ベッドの中から、紅葉のように可愛らしい手が伸びてきて、サイドテーブルの上をひらひらと泳ぎだしまし
た。どうやら、目覚ましを探しているようです。何度か失敗した後、目覚ましを探り当て、スイッチを捻ります。
と同時に鳴き声はやみ、白い家具で統一された清潔感溢れる部屋に、再び静寂が戻ってきました。
しばらくして、シーツがもぞもぞと動きだし、中から可憐な女の子が姿を見せました。そう、今回のヒロイ
ン、ラスカちゃんです。
「ふわあぁ〜〜……」
可愛らしく欠伸をすると、涙の滲んだ目をこしこしとこすります。そして、傍らにあるぬいぐるみに視線を落と
し、にぱっ、と笑いかけました。
「おはよう、ポーラ」
しろくまのぬいぐるみ、ポーラはラスカちゃんの大のお気に入り。彼女は家にいる間は、常にポーラと共に
行動しています。
ラスカちゃんは、ベッドから降りると、赤、緑、白の綺麗なグラデーションのカーテンが掛かった窓にとてと
てと歩み寄りました。
しゃっ、と軽快な音と共に、カーテンが開かれ、まばゆい陽光が部屋を満たします。続いてラスカちゃん
は、窓を一杯に開け放ちました。晩秋の清冽な大気が、彼女を包み込みます。
小鳥の群が、賑やかに鳴き交わしながらアメリー家の広い庭を遊び回っています。ラスカちゃんは、それ
に微笑みかけると、ポーラを抱き上げて部屋を後にしました。
さあ、ラスカちゃんの休日の始まりです。
519 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/18 00:35 ID:u7G+SRL2
つづき
ラスカちゃんが最初に向かったのは、洗面所でした。おや?随分と念入りに歯磨きをしていますね。実は
ラスカちゃん、歯医者さんが大嫌いなのです。以前、歯医者さんで大泣きしちゃったラスカちゃんは、それ以
来、「もう虫ばにはぜったいならないもんっ!」と固く誓っているのです。
歯磨きに続いて洗顔。そして、洗面台に映った自分の顔を、じっくりと眺めます。小さくてもやっぱり女の子
なんですね。
「……む〜〜」
ラスカちゃん、寝癖発見。ブラシで丁寧に髪を梳きます。癖のない、さらさらの金髪は、それだけで元の流
れるようなラインを取り戻します。改めて鏡を覗き込み、満足げに頷くと、今度はダイニングに向かいます。
ダイニングには、既にアメリー君とママがいて、朝食をとっていました。
「おはよう、ママ、お兄ちゃん」
元気良く挨拶を交わして、テーブルにつくと、抱っこしていたポーラを隣の小さな椅子に座らせました。これ
がポーラの指定席なのです。
ママがパンを持ってきてくれました。それを受け取ったラスカちゃんは、パンを二つに割って、片方をポーラ
の前に置きます。そう、彼女は、いつもポーラと半分こして食べているのです。
「いただきまーす!」
はむはむとラスカちゃんがパンを食べていると、アメリー君が声をかけてきました。
「なあ、ラスカ。俺、後でニホンちゃんちに遊びに行くんだけど、お前も行くか?」
「え!?ニホンおねぇちゃんち?うん、行く行く、連れてって、お兄ちゃん!」
「よし。それじゃ、早く食べて準備しろよ」
「うんっ!」
520 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/18 00:36 ID:u7G+SRL2
つづき
部屋に戻ってきたラスカちゃん、うきうきした表情を浮かべて、服を選び始めました。ラスカちゃんは、優しく
ていつも可愛がってくれるニホンちゃんが大好きです。そのニホンちゃんの家に行くのが、嬉しいんですね。
「う〜ん、どれにしようかなぁ…これはあんまりかわいくないし……あ、これにしよっ」
ラスカちゃんが選んだのは、濃いブルーのワンピースでした。胸の所に北斗七星と北極星のワンポイント
が入ったシンプルなデザインです。その上にダッフルコートを羽織り、わすれな草の可憐な花が描かれたポ
シェットを肩に掛けて、準備は完了です!
「それじゃ、行ってくるね、ポーラ。いい子でおるすばんしててね」
ベッドの上にちょこんと座らせたポーラに声をかけて、アメリー君の待つ玄関に向かいます。
アメリー君とラスカちゃん、二人は仲良くお手手繋いで、爽やかな秋空の下を歩いていきます。
「天気はいいんだけど………ちょっと寒いな、今日は」
アメリー君が呟くと、ラスカちゃんはちょっぴり不安そうに、大好きなお兄ちゃんを見上げます。
「お兄ちゃん、さむいの、きらい?」
「嫌いって訳じゃないけど……ちょっと苦手、かな」
「…………冬も、苦手?」
「いや、冬は冬でいろいろと楽しみがあるからね……俺は、好きだよ」
それを聞いたラスカちゃんの顔に、明るい笑顔が広がってゆきます。
「よかったぁ……。ラスカ、冬が大好きだもん。お兄ちゃんも冬が好きで、うれしいなっ!」
ぽふ、と、アメリー君に抱きつくラスカちゃん。アメリー君は、照れたような、そしてちょっとくすぐったそうな
表情をうかべて、ラスカちゃんの頭をなでてあげるのでした。
521 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/18 00:36 ID:u7G+SRL2
つづき
さて、ニホン家に着いた二人を真っ先に出迎えたのは、番犬イーグルでした。
「おお、イーグル!元気そうだな」
イーグルの元の飼い主であるアメリー君、嬉しそうにイーグルと戯れだします。人懐っこいし、噛まないの
は分かっていても、ラスカちゃんは大型犬のイーグルがちょっと怖いようですね。腰が引けています。
「イーグル〜、誰か来たの?……あ、ラスカちゃ〜ん、いらっしゃい!」
イーグルの声を聞きつけて、玄関から顔を出したニホンちゃん。ラスカちゃんを見つけて大喜びです。
「こんにちは、ニホンおねぇちゃん」
「や、ニホンちゃん。遊びに来たよ」
イーグルの頭をわしわしと撫でながら、爽やかに笑うアメリー君。その姿に、ニホンちゃんはたおやかな微
笑みを浮かべます。ここ最近、アメリー君は殺気だった空気を発散していたので、明るく笑う彼の姿が嬉し
かったのでしょうね。
「うん、大歓迎だよ。さ、入って入って」
リビングにはいると、そこにはウヨ君とタイワンちゃんが居ました。
「あ、アメリー君、あなたも遊びに来たの?」
「こんにちは、アメリーさん、ラスカちゃん」
微かに頬を染めたタイワンちゃんと、わざわざ立ち上がって二人を迎え入れるウヨ君。ウヨ君は、カンコ君
やアサヒちゃんのように、ニホンちゃんをいぢめる人間には情け容赦ありませんが、それ以外の人々には、
基本的に礼儀正しい少年なのです。
「わたし飲み物もってくるね。二人は座ってて」
522 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/18 00:38 ID:e0b+wjJJ
つづき
「へえ、グリーン・ティーか」
「うん。外、寒かったから、あったかい飲み物の方がいいかと思って。……ラスカちゃん、ジュースもあるけど、
そっちの方がいい?」
「ううん、これでいいよ」
にぱ、と笑顔をこぼすと、ラスカちゃんは、湯呑みを両手で包み込むように持って息を吹きかけます。その
愛らしい仕草に、ニホンちゃんの血がうずきます。
(か、可愛い………。うぅ、抱きしめて頬ずりしたいよぉ………)
ニホンちゃん、本日ちょっと壊れ気味。
アメリー君とタイワンちゃんが格闘ゲームを始めました。ストリートファイト系の男性キャラを使うアメリー君。
対するタイワンちゃんは、もちろん功夫使いの女性キャラを操ります。
「やばっ、かわされた!ガードですよ、ガードッ!」
「チャ〜ンス!連環転身脚よっ!」
対戦は白熱しています。ウヨ君は観戦しつつ、いささか無責任なアドバイスを飛ばしていますね。
ラスカちゃんは、よく分からないので見ているだけ。ニホンちゃんが貸してくれた「とき」のぬいぐるみを抱っ
こしています。で、そのニホンちゃんは、小柄なラスカちゃんを膝の上にのせ、綺麗な金髪をなでなでしてご
満悦のようす。すでにゲームなどそっちのけですね。
ゲームの後は、みんなで昼食を食べながらお喋り。ラスカちゃんも、楽しそうにニホンちゃんやタイワンちゃん
と談笑しています。ウヨ君はいささか照れくさいのか、アメリー君とばかり喋っています。せっかく遊びに来て
くれたんだから、ラスカちゃんとも話せばいいのに。彼女に話しかけられても、生返事を返すだけ。この年頃
の男の子は素直になれないんですね。
523 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/18 00:39 ID:e0b+wjJJ
つづき
今度は、アメリー君とニホンちゃんがシューキューを始めました。タイワンちゃんが審判をしています。ウヨ
君とラスカちゃんは、ソファに並んで座って観戦です。
部屋の中は暖かくて、その上に差し込んでくる秋の陽光が、身体をぽかぽかと暖めてくれます。おまけに
満腹です。こうなると、瞼が重くなるのも仕方がありません。
「ふわ………」
「……ふぁ………」
大きく欠伸をするウヨ君につられるように、ラスカちゃんも眠そうに欠伸をします。やがて、こっくりこっくりと
二人は船をこぎ出しました。大好きな人たちの笑い声を子守歌にして………。
「ねぇねぇ、ニホンちゃん、アメリー君。あれ見てよ、あれ」
突然、タイワンちゃんがシューキューの流れをストップさせました。
「な、なに?どうしたの?………わ」
「ほほぉ………これはこれは」
ニホンちゃんが目を丸くし、アメリー君がニヤリと笑みを浮かべます。彼女らの視線の先には……寄り添っ
て眠るウヨ君とラスカちゃんの姿がありました。ラスカちゃんは、ウヨ君の肩に頭を預け、まるで甘えているよ
うにも見えます。
「二人とも、寝ちゃったんだ………。ふふ、可愛い顔して寝てるわね」
「どこ行くの、ニホンちゃん?」
「毛布取ってくるの。いくら暖かくても、風邪ひいちゃうかもしれないし」
「あ、それじゃ、ついでに持ってきて欲しい物があるんだけど。あのね………」
524 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/18 00:39 ID:e0b+wjJJ
つづき
「………カ、……ラスカ。おい、起きろよラスカ」
暖かい手が、ラスカちゃんを揺すります。
「ん…んん………ふわぁぁ………あれぇ?ラスカ、ねちゃったの?」
「ああ、よく寝てたよ。…なあ、俺もう帰るんだけど、ラスカはどうする?もう少し遊んでてもいいぞ。あとで迎
えに来てやるから」
「う〜ん…………いま、何時?」
「四時。………どうする?」
「いいよ。お兄ちゃんとかえる」
連れだって玄関へ向かうアメリー君とラスカちゃん。他の三人も見送りのためついていきます。
「じゃあな、また明日」
「うん、ばいばい。ラスカちゃん、また遊びに来てね」
「それじゃね、アメリー君、ラスカちゃん」
名残惜しそうなニホンちゃんと、明るく手を振るタイワンちゃん。ウヨ君は、二人の後ろで何故か真っ赤な顔
をしています。
「ばいばい、ニホンおねぇちゃん、タイワンおねぇちゃん。ウヨ君も、またあしたね」
「………お、おぅ」
タイワンちゃんに肘で小突かれ、やっとそれだけを返してくるウヨ君。やっぱり顔は真っ赤です。
「ばいばーい!」
525 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/18 00:39 ID:e0b+wjJJ
つづき
帰り道。しきりに欠伸をするラスカちゃんを見て、アメリー君が声をかけてきました。
「眠いのか?ラスカ」
「うん……すこし」
「じゃ……おんぶしてやるよ。ほら」
しゃがみ込んで背中を見せるアメリー君。ラスカちゃんはちょっとだけ戸惑った後、嬉しそうにお兄ちゃんに
身体を預けました。
「お兄ちゃん、おもくない?」
「いや、全然。女の子だし、こんなもんだろ」
「そういえば、ウヨ君、まっ赤なかおしてたけど、どうしてだろ?お兄ちゃん、なにかしってる?」
「…………さあて、な」
苦笑してはぐらかすアメリー君。本当は、先に目を覚ましたウヨ君を、タイワンちゃんや彼が散々からかっ
たからなのですが、それを話して、もしも「ラスカ、ウヨ君が大好きだよっ!」なんて言われたりするとショック
が大きすぎるので、あえて黙っていたりします。
「………ねえ、お兄ちゃん。ラスカね、ニホンおねぇちゃんが大好きだよ」
「…うん」
「…………ニホンおねぇちゃんが……ホントのおねぇちゃんに…なってくれたら………いいなぁ……」
「な……ラ、ラスカ!?」
アメリー君、顔を赤くして振り向きます。……が、ラスカちゃんは既に夢の国に旅立ったようす。
「……………」
再び苦笑すると、アメリー君は、長く伸びた自分たちの影を追うように、家路を辿るのでした。
526 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/18 00:40 ID:e0b+wjJJ
つづき
こん、こん。
その夜、宿題を終えたアメリー君がベッドに潜り込むと、それを待っていたかのようにドアがノックされまし
た。いささか遠慮がちな、ちいさな音。誰が来たのか、彼にはすぐに分かりました。
「ラスカか?どうぞ」
入ってきたのは、やっぱりラスカちゃん。雪の結晶をプリントしたパジャマを着て、ポーラと一緒に枕を抱え
ています。
「あのね、お兄ちゃん。……ラスカ、なんだかねむれないの」
「ああ、昼間に寝たからな。…………で、一緒に寝よう、ってか?」
「うん、なんだか一人じゃさみしくて」
「はいはい………ほら、おいで」
「ありがと、お兄ちゃん」
満面の笑みを浮かべて、お布団に潜り込んでくるラスカちゃん。アメリー君の左腕を、ポーラごと抱きしめ
ます。
「ラスカは甘えん坊だな、全く」
「えへへ」
それから二人は、時の経つのを忘れて、とりとめなく会話を交わしました。そう、日付が変わっても。
「……それでな、そのときカンコのヤツに言ってやったんだよ。………ラスカ?」
「……………すぅ」
ラスカちゃんは、静かに寝息を立てていました。アメリー君は、滅多に見せない、優しく、穏やかな微笑み
をたたえて、彼女の頭をそっとなでてあげました。
「おやすみ。ラスカ」
楽しい夢を見ているのでしょう。愛くるしく、幸せそうな笑顔を浮かべて、ラスカちゃんは一日を終えるので
した。
おしまい
527 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/18 00:41 ID:/5AziWHo
おまけ
「おーい、ウヨくーん」
翌日の放課後。ウヨ君は廊下で、タイワンちゃんに声を掛けられました。
「…………な、なんですか?」
警戒心丸出しのウヨ君。昨日、ラスカちゃんと寄り添って眠っていたのを、からかわれまくってしまったの
で、無理もないかもしれません。
「今日さ、あたしんちで、みんな揃ってお菓子づくりするんだけど、君もこない?」
「…………毒味役ですか」
その瞬間、彼の口に、タイワンちゃんの両手の親指が差し込まれ、横に広げられました。びにょーん、と広
がるウヨ君の口。タイワンちゃん、容赦がありません。
「そーいうことゆーのはこの口かなぁ?んー?」
「ひ、ひひゃいひひゃい。ははひはひは。ははひへふははひ(い、痛い痛い。分かりました。離して下さい)」
「分かればいいのよ、分かれば。………あ、そうそう。逃げたら、どうなるか分かんないわよ。こーいうのもあ
るし」
そう言ってタイワンちゃんがポケットから取り出したのは、一枚の写真でした。そう、昨日の、毛布にくる
まって仲良く眠るウヨ君とラスカちゃんの写真です。
「どわぁぁぁぁぁぁっ!!」
一瞬にして顔面蒼白になったウヨ君、写真を奪おうと飛びかかりますが、あっさりかわされてしまいます。
「甘い甘い。……言っとくけどこの写真、ニホンちゃんもアメリー君も持ってるわよ。それに、大量に焼き増し
したし」
「な………なんて真似を………!」
「これで暫くは色々と言うことを聞いて貰えそうね♪じゃぁね〜〜、ちゃんと後で来るのよ♪」
実に楽しそうに去ってゆくタイワンちゃん。今のウヨ君の目には、彼女の背中に黒い羽が生えているように
見えます。
「い………一生の不覚……!悪夢だ…………」
その場にガックリと膝をつき、頭を抱えるウヨ君でした。
ホントにおしまい
528 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/18 00:41 ID:/5AziWHo
三毛であります。
今回のソースは…………ありません!(爆
ただ、このHPを参考にしました。
アラスカ州政府日本支局
http://www.alaska.or.jp/ あと、お絵かき掲示板で活躍しておられる萌え絵師の方々の作品にインスパイアされております。
絵師の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。
みなさんのお口に合えばいいんですけど…………これ(w
では!
530 :
シスター・・・・・?:01/11/18 00:58 ID:BiWYJn9k
ロシアノビッチ君には血の繋がらない12人の妹が居ます。
それはまだロシアノビッチ君の家が裕福だった頃に、
ロシアノビッチ君の父親があちこちから養子を貰ってきたからです。
しかし家が没落してからは皆それぞれ引き取られていってしまい、
ロシアノビッチ君は妹達に一ヶ月に一度しかあうことが出来ません。
それぞれの妹たちは
キルギスちゃん 清純派でおしとやかな子、ロシアノビッチ君をお兄ちゃんと呼ぶ
グルジアちゃん どじだが花を愛する優しい子、ロシアノビッチ君をおにいちゃまと呼ぶ
トルクメニスちゃん ボーイッシュで活発な子、ロシアノビッチ君をあにぃと呼ぶ
ロシアちゃん 妹達のまとめ役の子、ロシアノビッチ君をお兄様と呼ぶ
モルドバちゃん 妹達の中で最もちっちゃい子、ロシアノビッチ君をおにいたまと呼ぶ
ウクライナちゃん 体が弱く頼りなさげな子、ロシアノビッチ君を兄上様と呼ぶ
アゼルバイちゃん 料理が得意な子、ロシアノビッチ君をにいさまと呼ぶ
ウズベキスちゃん 発明好きで色々作る子、ロシアノビッチ君をアニキと呼ぶ
カザフスちゃん ミステリアスな子、ロシアノビッチ君を兄くんと呼ぶ
ベラルーシちゃん 古風で武道を習っている子、ロシアノビッチ君を兄君さまと呼ぶ
タジキスちゃん いつも秘密を調べている子、ロシアノビッチ君を兄チャマと呼ぶ
アルメニアちゃん 甘いものが好きでよく泣く子、ロシアノビッチ君を兄やと呼ぶ
となかなかバラエティーに富む妹達が居ます。
ロシアノビッチ君は妹達に会うのをとても楽しみにしています。
表面上は仲のいい兄弟でした・・・
作者のたわごと
独立国家共同体が12カ国で
某妹軍団も12人だったんで思いついたネタです
唯の素人考えなんでぼろぼろです・・・
ご容赦ください
>>529 うわ、リアルタイムですか(w
ウヨ君をオチに持ってきたらどうなるかな、と思って書いてみました。
タイワンちゃんだったら写真撮ってからかうくらいやりそうだし(w
532 :
:01/11/18 01:43 ID:RSHwq/7v
>530 ワラタ
>>530 12個も呼び方があるとはおどろき
漏れは名前呼び捨てですがヤパーリこういう呼び方のほうが喜ぶのかねぇ?
してやんないけど
>533
もう一つ「あんちゃん」を足して13パターンです
元ネタが何かは聞かないように(w
‥‥ふふ‥‥また来世‥‥
>>534 うう、元ネタについて突っ込みたい(w
というか、知ってる自分に鬱(w
536 :
533:01/11/18 03:12 ID:olVrezw2
ニホン家の夕食の食卓に何故かカンコ君が混じっています
「カンコ、なんで彼方がここにいるのよ」
「ゆるして欲しいニダ、ウリのウチは貧乏で食べるものがなく、ひもじいニダ
夕食に混ぜて欲しいニダ、頼むニダ、アサヒ」
「だめ〜 さっさと出てけ このバカチョンが!」
「アサヒちゃん、おいてあげようよ可哀想じゃない」
「あっ ありがとうニダ、ニホン感謝するニダ」
よっぽどニホンちゃんの言葉が嬉しかったのか、カンコ君は泣きながらニホンちゃんに頭をさげます。
「何で追い出さないのよ、もう」
アサヒちゃんは、納得できないようですがそれ以上は口を挟みません
それからというもの、カンコ君は食事の度に現れるようになりました。
そんなある日、ニホンちゃんの家に地震が襲いました。家の中は無茶苦茶になってしまいました。
家族みんなで後片付けをしていると、ニホンちゃんの傍にアサヒちゃんが寄ってきて耳元に囁きます
「カンコが何か良からぬ事を企んでるらしいわよ、早く何とかしないと」
「まさか〜」
ニホンちゃんは相手にしません、するとアサヒちゃんは懐から懐中時計を取り出すと
ニホンちゃんの目の前で左右に振り始め、小さな声でニホンちゃんに話し掛けます
「カンコはトンデモナイ事を企んでる、それを阻止できるのはお前しかいない
さあ、その拳を振り上げカンコをこの家から追い出せ」
ニホンちゃんは目の前で左右に揺れる懐中時計をしばらく見ていましたが、突然 クビが小刻みに揺れだしだ
かと思うと今度は全身がそして揺れが徐々に激しくなっていき
「くっぇ〜」
人間とは思えない声を張り上げ、家の中に物凄い勢いで入っていきました。
「あれ?おかしいなぁ こんなはずじゃ どこで間違えたのかしら・・・」
アサヒちゃんは首をかしげます。一方家の中では
「ひぇ〜 やめるニダ ニホン」
「きしゃ〜」
「だれか〜 たっ助けて〜」
「けけけけけ」
「姉さんナニしてるんだ カンコ僕がおさえているから早くにげろ」
「恩に着るニダ 」
家の中から、カンコ君が逃げ出してきます
「アイゴー こんな家 2度とくるものか〜」
カンコ君は泣きながら アサヒちゃんの前を駆け抜けていきます。
「まっいっか、結果おーらいね」
おわり
オマケ
ニホン家の食卓 二度と来ないはずのカンコ君がいます
ウヨ 「やいカンコお前 二度とこの家に来ないんじゃなかったのか」
カンコ「ドコにいようとウリの勝手ニダ、それを追い出すなんて差別ニダ
そういえばあの時はニホンやウヨにヒドイ目に逢わされたニダ謝罪しる」
アサヒ「そうよ そうよ、早く謝りなさい」
ニホン(確かに私は酷い事したけどウヨはそれを止めたのに・・・
それにあれはアサヒちゃんそそのかしたせいなのに・・・)
539 :
名無しさん@お腹いっぱい。:01/11/20 07:13 ID:9ZHqMlAt
さるべーじ
540 :
STK:01/11/20 21:58 ID:cSyne4jT
昨日物語読み始めたばかりで、初書きしたからなにか変かも。
設定間違ってたらご指摘くだされ。
長文スマソ。
541 :
STK:01/11/20 21:59 ID:cSyne4jT
【ニホンちゃんの誕生日 第1章】
明日はニホンちゃんの誕生日です。なのにニホンちゃんは落ち込んでいました。
そしてもう放課後、ちらほらと教室を飛び出す子供がいるなかで、ニホンちゃんは
うなだれながらずっと椅子に座っていました。
タイワンちゃんとインドネシアちゃんは、ニホンちゃんから招待されると思って
いたのに、一向にその気配が無いので事情を聞きました。両親がウヨ君を連れて、
どうしても外せない用事に出かけるそうです。幸い明日は休日です。
「そうだ!いま教室に残っているみんなで明日集まってお祝いをしようよ」
と計画を立てたのでした。でも、カンコ君には内緒です。
そして、マカロニーノ君にニホンちゃんの欲しいものをさりげなく聞き出して
もらい、みんなそれぞれプレゼントと料理屋お菓子を持ち寄って、お祝いしようと
いうことになりました。
しかし、カンコ君は掃除用具のキャビネットに隠れていました。
マカロニーノ君の報告を聞いて、乗り気だったアメリー君は顔面蒼白です。
「そんなものを俺が買わなくてはいけないのか!?」
「いいモノがアル!」チューゴ君は自信満々です。
「わかった俺も男だ!人肌脱ぐぜ!」アメリー君決意を新たにした。
そんな様子を見て、負けられないなと思うマカロニーノ君でした。
542 :
STK:01/11/20 22:01 ID:cSyne4jT
【ニホンちゃんの誕生日 第2章】
みんな続々ニホンちゃんの家に集まってきました。
楽しいひと時を過ごした後、みんなプレゼントを贈ります。
アメリー君からはグラマーなアメリカ版バービー人形でした。バタ臭い顔は
好みではなかったが、男が人形を買う気持ちを汲んでお礼をいいます。
「ほんとうにありがとう」
そうです、ニホンちゃんは人形が欲しかったのでした。
ベトナちゃんはアオザイを纏った素朴な人形を贈りました。凹凸の無い顔に
目と鼻と口が描かれていました。ノンと呼ばれる帽子も被っています。
「うわ〜かわいいね」
タイワンちゃんからは布袋戯人形です。装飾がごてごてしてて抱いたら突き
刺さりそうです。
「ありがとう、お部屋に飾るね」
インドネシアちゃんからは不思議な装飾を施した人形です。
「おもしろーい、でも少し変わっているね」
チューゴくんは一番可愛げがなさそうな人形です。八角形の顔していて、
人形というよりはむしろロボットです。
パッケージには[中華キャノンを君も撃て!]と書いてありました。
ニホンちゃんは必死に言葉を探します。
「・・・・・なんだか楽しそうね」
ラスカちゃんからは防寒着を着たベアのぬいぐるみでした。ニホンちゃんは
少しだけほっとしました。変わった人形より無難なぬいぐるみがいいようです。
「大切にするね」
最後にマカロニーノ君からは日本のアニメが元となったキャラクター人形の
外国版でした。なぜかキャラクター名がニホンちゃんと同じです。
「わぁ〜ありがとう。かわいいね」
はしゃぐニホンちゃんの表情を見て、リアル顔のビスクドールにしなくて
正解だったと胸を撫で下ろしたマカロニーノ君でした。
543 :
STK:01/11/20 22:04 ID:cSyne4jT
【ニホンちゃんの誕生日 第3章】
カンコ君にプレゼントを買うお金なんてありません。親にお金を無心して、
家からたたき出されてしまいました。あてもなく雑木林をさ迷っていると…
なんと!プレゼントにできるものが大木に貼り付いているではありませんか?
「なかなかアジがあっていいニダ。これならニホンちゃん喜ぶニダ!」
カンコ君、一生懸命はぎとろうと頑張ります。でもなかなか取れません。
指はすりむけ、爪が剥がれ、手が血だらけになった頃、ようやくはぎとる事
ができました。
「ウリナラマンセー!!ウリナラの勝ちニダ!!」
上機嫌でニホンちゃんの家に駆けつけます。
544 :
STK:01/11/20 22:06 ID:cSyne4jT
【ニホンちゃんの誕生日 第4章】
ニホンちゃんのお誕生会はたけなわ、盛り上がってます。
呼び鈴に気付いたアメリー君が出ました。流石よく気が付きます。しかし、
カンコ君を見るなりきつい一言を放った。
「お呼びじゃないんだよ!」アメリー君の威圧で、たじろぐカンコ君。
アメリー君の後ろからニホンちゃんが顔を覗かせます。用事で両親に祝って
もらえない悲しみを忘れて、いまでは笑顔を取り戻しています。
「あがってもいいよ」
「……ニホンちゃんに感謝するんだな」とアメリー君。
カンコ君が姿を現して、みんなちょっと不快な表情になりました。みんなの
突き刺さるような視線を浴びる中、勇気を出してニホンちゃんにプレゼントを
差し出します。すると……
「キャー!」「いやぁー気持ち悪い!」と予想に反して悲鳴があがりました。
それは血だらけの藁人形だったのです。
「なんて非常識なんだ!帰れ」アメリー君はどなりました。
「アイゴ〜〜〜」泣きながら帰るカンコ君。
どうやら何が悪いのかさっぱりわからないみたいです。きっと恥ずかしくて
受け取ってもらえなかったニダだと思い込むカンコ君。
気まずい雰囲気になったが、アメリー君のジョークとマカロニーノ君の軽口
で、なんとか場を盛り返して無事誕生会を終えました。
翌日、ニホンちゃんの玄関には血だらけの藁人形が打ち込まれていました…。
545 :
十八番:01/11/21 02:03 ID:J/lGGm4x
>>541,542,543,544
カンコらしい。(藁
でも、ウヨ君をつれて行く用事ッて一体...
546 :
:01/11/21 05:03 ID:LxLLcpNS
ウヨ君は最近とても元気です。
ついに度重なるカンコ君たちのいじめに耐えかねて、ニホンちゃんが
ウヨ君を見直し始めたからです。
しかしそんなある日のこと、事件が起こりました。
いつもアメリー家の飼い犬ジュウにいじめられているパレスチン君がキレて、
アメリー君をいきなり殴りつけたのです。
怒ったアメリー君はパレスチン君と取っ組みあいの大げんか。
ケンカをはたで見ていたニホンちゃんはこわくなりました。
「ウヨ君みたいに威勢のいいことを言ったら、こんな目にあうのかしら・・・」
そんな心配をしてオロオロするニホンちゃんの肩を叩く人がいました。
サヨックおじさんです。
気が付けば、ニホンちゃんは体を売っていました・・・・。
547 :
_:01/11/21 18:53 ID:mWO204hC
>気が付けば、ニホンちゃんは体を売っていました・・・・。
おいおい(汗
アメリー家の犬ジュウやジョーに度々襲いかかっては怪我をさせていたガソリンスタンド「サウジ」
で飼われていた犬「ラッディー」を店長のファハドさんが山奥に捨てたらしい。
近頃、野犬化したラッディ−は群れを成し、手下の犬にアメリー家を襲わせた。
ラッディ−はイスラム校やパレスチン家ではアイドル犬で、ポスターなどのマスコットは好評だ。
しかしアメリー家やその筋は狂犬として捕獲あるいは射殺することを決意、アメリー家の主人ブッシュさんを団長とする
捕獲団が結成された。「ラッディ−を殺さないで」というイスラム校の児童の嘆願はあるが狂犬を放置することは危険だ。
ブッシュさんはラッディ−に生死を問わず懸賞金2500万ドルを懸け、血眼になってあっちこっち捜索している。
549 :
STK:01/11/21 23:47 ID:7puTmrZ6
>545
サンクス。読み返すと誤字脱字の誤爆もんでした。スマソ
4章までしか思いつかなかったけど、なるべく辻褄合わせとく
550 :
STK:01/11/21 23:48 ID:7puTmrZ6
【ニホンちゃんの誕生日 終章】
深夜に帰ってきたニホンちゃんの両親はすまなさそうに思いました。と同時
に疲れ果てていました。
実はニホンちゃんにプレゼントする人形を作家に特注していたのですが、
制作が遅れていて、誕生日当日に車で受け取りに行っていたのです。ウヨ君も
お姉ちゃんへのプレゼントが見たくて一緒に行きたいと駄々をこねたので、
便乗することになっていました。
帰りの山中でエンジントラブルに遭い、ニホンパパはボンネットを開けて
ずっと修理していたのです。ウヨ君は車の中でもう寝ちゃってます。
ニホンママの反対を押しきって等身大人形にしたパパの肩身は狭いです。
ニホンママはちょっとだけ愚痴をぶつけます。
「市販のアンティークドールにしておけばこんな事にならなかったのに」
人形の制作費は数百万もかかってます。アニメ顔で超グラマー。そして
肌がそっくりで、いろいろな付加機能がついてます。ちょっとパパの趣味が
入っていますね。
そして、ニホンちゃんのまくら元に、等身大の人形をそっと座らせました。
家族に祝ってもらえなかったので、ニホンちゃんはやっぱりどこか寂しそう
な寝顔でした。
夜中、家の近くで甲高い乾いた音が鳴り響いたが、ニホンちゃん一家は
深い眠りについていて、朝まで気付くことはありませんでした。
551 :
:01/11/22 12:13 ID:FQDAUgr7
>>546 ラストを見て怒ったんだけど、新手の荒らしかな?。
これ作品リストに載せるのは一寸反対だな・・・。
552 :
十八番:01/11/23 02:09 ID:NPDiHMGj
>>546,551
確かに最後の一文が余計、と言うかオチ付けかねたのかなぁ?
取りあえず、
『ニホンちゃん達はまだ小学生!』
と言う事をみな忘れずに。
「かんにんぐ」
「は〜い、この時間はテストをしま〜す♪」
『えええぇぇぇぇぇっ!?』
異様に楽しげなフラメンコ先生の宣言に、悲鳴ともブーイングともつかない声が答えます。ぬきうちでテスト
を告げられたため、五年地球組のメンバーの半分は、目をどんよりと濁らせています。
「酷いぜ、先生………」
「まずいわ。全然勉強してない…………自信無いなぁ……」
「いきなりテストなんて卑劣ニダ。謝罪と」
すこーん!
「ほらほら、文句を言わない。はい、前の人から順にまわしていってね」
カンコ君にチョークを命中させて黙らせてから、先生は答案用紙を配っていきました。教室内のざわめき
が、急速に静まっていきます。
「ううう、何故ニダ。最近、邪魔されたり勝手に略されたりして、ちっとも補償を請求出来ないニダ」
密かに涙するカンコ君。そんなことより、テストの心配をした方がいいのでは?
「さて、みんな受け取ったわね?それじゃぁ、始め!」
戦いが、始まりました。
つづき
静かな教室に、鉛筆を走らせる音だけが響きます。時折、誰かが漏らすためいきや、忌々しげな舌打ち
が、その静謐を破るだけ。
ある意味、聖堂じみた空間の中で、カンコ君は、筑波のガマが泣いて逃げ出す程の勢いで、脂汗を垂らし
ていました。
(ま、まずいニダ………)
テスト開始から、既に三十分以上経っています。それなのに、彼の答案は半分も埋まっていません。記号
で答える問題は、ほとんど勘で答えを記入したのですが、単語や文章で答える問題には手も足もでないの
です。
(シッパル、こ、こうなったら最後の手段ニダ)
彼の言う「最後の手段」……そう、禁じ手のカンニングです。
幸い、フラメンコ先生は、開始早々に教室を一周しただけで、今は教卓でハーレクイン・ロマンスなんぞを
読み耽っています。………って言うか、先生、それは職場放棄では?
ともあれ、これをチャンスと見たカンコ君、早速行動を開始します。まず、右隣のニホンちゃんの答案を横目
で覗きます。――――が、ニホンちゃんは既にテストを終えていて、答案用紙を裏返しています。
(ぐぐ………。ニホンのくせに生意気ニダ。そ、それなら…………)
今度は左隣のアメリー君の様子を伺います。―――――アメリー君は、下敷きを衝立がわりにして、カン
コ君の視線を完璧にブロックしていました。その向こうのエリザベスちゃんに対しては無防備状態なので、
彼の意図はあまりにも露骨ですね。
(――――ひどすぎるニダ)
心の中でさめざめと泣くカンコ君。自業自得、日頃の行いのせいでしょうね。
つづき
進退窮まったカンコ君は、せわしなく視線を泳がせました。―――と、アメリー君の前に座っているカナディ
アン君の答案が目に入ってきました。
机に突っ伏して居眠りをしています。答案用紙が半分ずり落ちて、カンコ君の目前に半ば晒されていまし
た。回答欄は、全て埋まっています。
(ラッキーニダ!これも、ウリの日頃の行いが良いからニダ!)
欣喜雀躍するカンコ君。日頃の行いのよい人間が、カンニングする訳がないでしょうに。
ともあれ、ターゲットは決まりました。ちっこいお目々をめいっぱい見開き、カナディアン君の答案を睨み付
けます。先生に見られてもばれないように、顔を俯けて、鉛筆を小刻みに動かすのも忘れません。こうすれ
ば、一見真面目にテストを受けているように見えます。こういうことにだけは、頭がまわるんですね。
(み、見えるニダ!マンセー!)
いささか距離があるので、本来ならば見えない筈なのですが、彼の精神力は、一時的に視力すら上げて
しまったようです。大急ぎで回答欄を埋めてゆき、最後の一文字を書き込んだところで、タイミング良くチャイ
ムが鳴り出しました。
「はーい、そこまで!それじゃ、列の一番後ろの人はみんなの答案用紙を回収して頂戴。終わったらHR始
めるから、みんなそのまま座っていてね」
「うう、あまり出来なかった………」
「う〜ん。まあまあ、かな?」
悲喜こもごもの声が飛び交う中、カンコ君は達成感に浸っていました。やったことは不正行為なのですが。
つづき
放課後。
職員室では、フラメンコ先生が早速テストの採点をしています。
「まる、まる、まる、まる、まる、まる、あ、ばつ。まる、まる、まるっ、と。ニホンちゃん、96点。やっぱりこの
子出来がいいわね」
フラメンコ先生、いちいち採点を実況しています。プライバシーもへったくれもありませんね。
「まる、まる、まる。……う〜ん……オマケしてさんかく。……まる、ばつ、まる、まる。アメリー君、94点」
「テストの採点ですか?フラメンコ先生」
彼女の後輩で、三年地球組の担任であるハプスブルグ先生が、コーヒーを差し出しながら聞いてきます。
「あ、ありがと。……ええ、抜き打ちだったから、みんなちょっと苦戦したみたいね。えーと、次はカナディアン
君ね。……まる、まる、ばつ、まる、ばつ、まる、まる、まる…………ぷっ!」
「ど、どうしたんですか?」
いきなり吹き出したフラメンコ先生に、ハプスブルグ先生が尋ねます。
「あぁ……失礼。面白い回答をした子がいたものだから。……でも、間違いは間違いね。ばつ。…まる、ま
る、ばつ、ばる、まる、まる、まる………87点!」
カナディアン君の回答が、笑いのツボにはまったのでしょうか、肩を震わせながら採点を進めるフラメンコ先
生。そんな彼女の方が面白いのでしょうか、ハプスブルグ先生は、テストではなくフラメンコ先生を見ています。
「次は…ええっと……カンコ君ね」
つづき
「あー、相変わらず読みづらい字ねぇ………ばつ、ばつ、ばつ、ばつ、まる、ばつ、ばつ、ばつ……勉強して
んのかしらこの子。一度家庭訪問したほうがいいかもね。……えー、ばつ、ばつ、まる、まる、まる、ばつ、
まる、ばつ、まる、まる、まる……いきなり正答率が上がったわね――――え?」
フラメンコ先生のペンが、ある答えのところで止まりました。そこには、先ほど彼女の笑いを誘った、カナ
ディアン君の答えと同じ物が書かれていたのです。
フラメンコ先生の脳裏に、ある単語が深紅のゴシック文字で浮かんできました。
「まさか、ね…………」
一瞬でも教え子を疑った自分を叱責するように呟きますが、疑惑は晴れません。カナディアン君の答案用
紙を取り出して、見比べてみました。
…………全く同じでした。
一字一句違わず、まるきり同じ事が書かれているのです。図形すらもそっくりでした。
「………ハプスブルグ先生、悪いけど、これ、ちょっと見比べてみてくれる?」
「いいんですか?」
二人の答案をじっくりと比べるハプスブルグ先生。やがて、ゆっくりと顔を上げると、言い切りました。
「………カンニング、ですね」
ごごごごごごごごご………………!
その瞬間、地鳴りのような音が職員室に充満し、フラメンコ先生の背後から、闘気めいたオーラがたちの
ぼりました。ハプスブルグ先生は、それに圧倒されて、二、三歩後退します。
「あ、あの………先生?フラメンコ先輩?」
「うふふふふ………つくづくいい度胸してるわ、あの子……柱にくくりつけて闘牛けしかけてやろうかしら」
すでに目が逝っちゃっています。
つづき
ゆらり、と、備え付けの放送機材に歩み寄ったフラメンコ先生は、恐ろしい眼光を放ちながら、全校放送を
始めました。
「……五年地球組の皆さんに通達します。今すぐ、カンコ君を捕縛して、職員室まで連行してきて下さい。手
段は問いません。多少手荒に扱っても結構です。なお、捕獲に成功した人は、向こう一週間、掃除当番を免
除します。繰り返します。五年地球組の……」
「まてっ!カンコ!」
「大人しく捕まるアル!」
「アイゴーッ!」
極めて不穏なその放送が流れた瞬間、校庭から、凄まじい怒声と、悲痛な悲鳴が沸き上がりました。窓
から見下ろすと、その場に居合わせた五年地球組のメンバー全員が、カンコ君を追い回しているようです。
その人数はどんどん増えてゆき、ほぼ全員が参加したようですね。
捕まるまいと、ちょこまか逃げ回るカンコ君。しかし、みんなは、キッチョム君が指揮するマスゲームなど足
元にも及ばないような、美しく、統制された動きでもって彼を追いつめてゆきます。
「……いいチームワークだわ。いまなら、練習なしでクラス対抗の運動会をしても優勝できそうね」
満足げに論評するフラメンコ先生。その横顔をみて、密かに戦慄するハプスブルグ先生。
カンコ君包囲網は、どんどん狭まってゆき……やがて、一点に収束しました。みんなが歓声を上げます。
「捕まえたようね。…………うふふふふ、おしおきタァ〜イム」
(に、逃げ出したい……………!)
どうやら彼岸にいってしまったらしい先輩の姿に、おもいきり引きまくるハプスブルグ先生でした。
つづき
フラメンコ先生お待ちかねの、カンコ君がやってきました。その姿は、おしおきするまでもなく既にボロボロ。
丈夫な角材に、両手首と両足首を縛り付けられ、まるで狩りの獲物のようです。
『せんせーっ!捕まえてきましたーっ!』
みんなが声を揃えて報告します。本当に、全員揃っているようです。ニホンちゃんも、タイワンちゃんに引っ
張り回されていたのでしょう、彼女に右腕を掴まれたままで、職員室に入ってきます。
「みんな、ご苦労様。……あら、ニホンちゃんも協力してくれたのね」
「い、いえ、先生。わたしは……むぐ」
「ええ、彼女もカンコを追いつめるのに参加してくれました」
なにか言おうとしたニホンちゃんの口をアーリアちゃんが塞ぎ、ゲルマッハ君が何喰わぬ顔でそれをフォ
ローします。双子だけあって、その辺の呼吸はバッチリ合っていますね。
「そうなの。みんなご苦労様。約束通り、向こう一週間、みんなの掃除当番は免除します。代わりに、カンコ
君が一人で掃除するように。理由は分かるわね?」
答案用紙をひらひらと振りながらフラメンコ先生は非情に告げました。
「ア、アイゴォォ―――――――ッ!」
その悲鳴が、おしおきタイムの開始を知らせる号砲となりました。
……それから一週間の間、一人泣きながら掃除をするカンコ君の姿が見られたそうです。悪いことはでき
ないものですね。
おしまい
561 :
無名の士:01/11/23 09:57 ID:1eMijO2Q
>546
酷い、酷すぎる
>553-559
みんなに追い詰められるカンコ君が痛快
避難所が容量越えて見れない…
と思ったらこっちにもあってすごく幸せです
>560
まさか実際にやってるとは思わなかった
やっぱ韓国って国は…
562 :
sage:01/11/23 15:32 ID:bpgy4Err
今日もアメリー君は自分に従わない子を無理やり従わそうとしています。
「マレーシア、いい加減にしろ、お前は大人しく俺の言う事に従っていればいいんだ」
「誰がお前のような乱暴者に・・・ウゥ」
突然マレーシア君は倒れこみます。アメリー君の拳がマレーシア君のお腹に炸裂したのです
「どうだ、後悔する前に俺に従えばいいんだ・・・よ!!」
さらに倒れこんだマレーシア君に蹴りをいれます。
「だ・れ・が・だれが、お前なんかに従うものか!」
「いいか、俺は正義なんだ それに従わない奴は悪なんだ」
「ナニが正義だそんなの正義でも何でもない!」
「ウルセー、お前なんかあの犬がいなければ怖くもなんともねぇんだ・・・よ!」
さらにアメリーはマレーシア君を力いっぱい蹴りこみます。
みんなは遠巻きにその様子を見てますが、アメリー君の仕返しが怖いので誰も止めようとしません
アメリー君がさらに蹴りを入れようとしたその時です。
「いいかげんにしたら アメリー君」
「誰だ、俺に口答えする奴は」
アメリー君が振り返るとそこには、真っ黒い髪を妖しげにゆらし、少女が立っていました
「ハイチお前か俺に逆らう奴は」
「ええそうよ アメリー君、 自分に従わない子には暴力で従わせ、従う子には威張り散らす。
それは紳士として男として、いえ人間としてどうかしら、気に入らない事があればすぐに暴力をふるうなんて
アメリー君彼方は猿と同じ・・・」
「このアマ、言いたい事はそれだけか」
アメリー君は顔を真っ赤にし拳を震わします、そしてハイチちゃんの胸倉を掴み拳を振り上げます
「あら、殴るの?」
563 :
sage:01/11/23 15:32 ID:bpgy4Err
「ああ、俺は相手が女でも容赦はしないぜ、覚悟しな」
アメリー君はハイチちゃんの唇に触れんがほど、顔を近づけ下品な笑みを浮べます。
「別にかまわないわよ、殴っても、でも・・・呪うわよ」
アメリー君はそれを聞きピタリと動きを止めます。
ハイチちゃんは黒い瞳でアメリー君を睨めつけます、睨みつけられたアメリー君の顔は恐怖で真っ青になり
額からは脂汗が流れます、それはヘビに睨まれたカエルの如くです、それでも必死で声を出します
「そ そんな脅しでこの俺がビビるとでもおもってるのか、だいたい呪いなんて非科学的なことあるわけないだる 」
「あら 信じないのそれでも別にいいわよ、でも呪いは存在するのいくら彼方が否定してもね」
「そんなものあるわけないだろ」
「彼方がどんなに否定しても呪いは彼方を襲うわ、どこに逃げようと、どこに隠れようと、
影のように彼方につきまとい、病魔の用に彼方を蝕んでく、呪いなんて存在しないと思うのなら殴りなさい」
ハイチちゃんが睨みつけるのをやめるとようやくアメリー君は動けるようになります、動けるようになったアメリー君は
ハイチちゃんを掴んでいた手を放すと教室から出ていこうとします
「あら、どうして殴らないの 呪いが怖いの?」
「うるさい、呪いが怖いわけじゃない、無抵抗の奴を殴る気がしないだけだ」
「あら いつもは平気で殴るくせに」
「うるさい!!」
そう言い放つと教室から出ていってしまいます
「ハイチちゃん、ありがとう」
マレーシア君がようやく ニホンちゃん達の助けをかりて立ち上がりながらハイチちゃんに助けてもらったお礼を言います
ハイチちゃんはマレーシア君に目をやると、面倒くさそうに
「別に彼方を助けたわけじゃないのよ、ただアメリー君が気に食わなかっただけよ、もし彼方も・・・・」
何か言おうしましだが、途中で止め
「ふふ フフフフフフ」
不気味な笑い声を残し教室を後にします
「フフフフフフ」
終
564 :
:01/11/23 19:22 ID:34z63HK9
すみません。どなたか102話の柱の話の詳細を教えていただけないでしょうか?
あと101話の元ネタもできたら。
565 :
:01/11/23 19:59 ID:UTqfUCcB
567 :
皇妃万歳:01/11/23 20:11 ID:HCiEEFbP
チュ-ゴ君が「じゃむつ」ってのが良い!!!!!
トロツキーマンセー
568 :
sage:01/11/23 21:10 ID:jg4lNYeT
569 :
:01/11/23 21:38 ID:34z63HK9
>>566,
>>568 レスありがとうございました。
でも568氏のリンク先を信じてはいけないということですが、
やはり韓国ではなく日本の技術が中心だったんでしょうか?
でも他国につくった建築物でいばるのって恥ずかしい気が…。
570 :
pps:01/11/24 00:40 ID:MwBKWIK0
あのHPはハン板の住人が作った物です、
あれを見て朝鮮人は反省しるとか言いだしたり
あれでチョンのこと嫌いにならないでね
571 :
名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. :01/11/24 00:49 ID:uUIpBxeZ
thruth〜前夜〜
地球町では毎月一回子供たちによるカートレースが開催されます。
今度開かれるのはニホンちゃん家の有名なテクニカルコース、スズカサーキットです。
ちょっとみんなの準備を覗いてみましょう。
まずはニホンちゃん。
工作が大得意な彼女だけあって嬉々としてウヨ君とスパナを振るっています。
「ウヨ〜。ポートポリッシュ用の小型グラインダー持ってきて〜」
「あ、はいはい。姉さん、やっぱりもう少しコーナリング重視のフレームにした方が良くない?」
「そうだね〜。じゃあ26番のフレームは止めて27番のフレームにしようか」
さすがマニアックな会話ですね。
この後も丁寧にバランス取りをしたり、フライホイールの重さで激論を戦わせていました。
「んふふふー、マシンはセニョリータ。僕は感性の意のままに走るだけさー」
いきなりいっちゃった事を口走っているのはマカロニーノ君です。
彼の天才的な感性で組んだマシンは異常に早いので、地球町でも強豪と目されています。
「兄上、データによると鈴鹿の攻略はトップパワーよりむしろ中速域が肝心だ。トップを若干犠牲にして中速域のトルクをあと3.6%太らせるべきだ」
「そうだな、オールラウンドな特性を付けないとあのコースは難しい。フレームは16番で良いか?」
「問題ない。タイヤは3番が良いだろう」
さすが理詰めの双子ですね。マカロニーノ君とは正反対のベクトルですが、彼等もニホンちゃんマカロニーノ君と並ぶ強豪の一つです。
572 :
名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. :01/11/24 00:50 ID:uUIpBxeZ
thruth〜前夜〜 2
「やっぱり妹のベネトンに任せっきりなのは失敗だったかしら」
とぼやきながらつなぎ姿でエンジンを組み立てているのはフランソワーズちゃんです。
自分がエンジン製作のみに没頭してから今一つ成績がぱっとしません。
昔は強豪と言われていただけに余計に悔しいようです。
「うーむ、ブランクかしら」
と唸っているのはエリザベスちゃん。カート関連では色々とゴタゴタしてここ数年参加していませんでした。
そのおかげでかつての強豪はすっかり落ちぶれてしまっています。
「でも何とかなるわよ」
どうやら前向きに続けていくようです。
「うーん、やっぱり中古じゃあたかが知れてるわねー」
と悩んでいるのはマレーシアちゃん。
彼女も出場するのですが、エンジンの開発費が捻出できずマカロニーノ君の一年前のエンジンを買っているのです。
当然出力の面で見劣りするのは否めません。
「ニィーッダッダッター。このウリジナルヘッドカバーを受ければエンジンは完成ニダ。ウリナラマンセー」
彼も出るんですね・・・・・
ちなみにシャーシは・・・あれ?心なしかニホンちゃんの物にそっくりのような・・・
そう、キムチ色に塗られてKANKOとペイントされていますが、紛れもなくニホンちゃんの去年のシャーシです。
その傍らにはカムカバーが落ちていました。そこに刻まれた文字は「S.HINOMOTO」
そう、あのエンジンもニホンちゃんの去年のエンジンだったのです。
察しのいい人なら大体分かったと思いますが、無論カンコ君がニホンちゃんの家から無断で持ち出した物です。
カンコ君・・・あんたって子は・・・・
573 :
初投稿:01/11/24 00:54 ID:bSQ87YUo
「ウヨ君の憂鬱」
「はぁ…」
いきなりため息なんかついて、ウヨ君は少し鬱気味のようです。
実はその悩みの元はラスカちゃんにあるのです。
ニホンちゃんとアメリー君が仲のいいこと、
ウヨ君がタイワンちゃんに煽られたりしたこともあって
ウヨ君とラスカちゃんはとても仲がいいのですが…
それは、今日の帰り道…
ウヨ君とラスカちゃんは一緒に下校していました。
「じゃあ、僕はこっちだから、また明日」
「うん、また明日ね、ウヨたん」
「えっ…はぅぁっ!!」
余りの衝撃にウヨ君は固まってしまいました。
そして、ラスカちゃんが行ってしまった後も
ウヨ君はしばらく固まったままでした。
(僕のことを『たん』づけで呼んでいいのは、姉さんだけなのに…)
と思いつつも結構嫌じゃなかったり、微妙な心境のウヨ君なのでした。
574 :
名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. :01/11/24 00:57 ID:uUIpBxeZ
と言うわけで作者です
元ネタはタイトル通りF1ですが、カンコ君を入れるために色々と弄くったらこうなってしまいました
各国のモータースポーツの状況と考えていただければ幸いです
ちなみにアメリー君は弟たちと自分の家だけでグランプリを開いているのでこっちには参戦してません
575 :
初投稿:01/11/24 01:03 ID:bSQ87YUo
えっと…
>547さん、微妙に割り込んでしまってすみません
ゴメンナサイ、これ完全に私の趣味です
269話のウヨ君の最後の台詞がを使いたかっただけだったりします
タイワンちゃんの煽りってのは三毛さんの「ラスカちゃんの休日」の最後のやつだと思ってください。
文章がだめすぎですが、こういったものを書くのは初めてなので御勘弁下さい;;
576 :
初投稿:01/11/24 01:06 ID:bSQ87YUo
547じゃなくて574だし…
ほんとすみません(涙
>546
「サヨックのいうことなんぞ聞いてるとそんなことになるぞ〜」という警告と考え
ればわからんでもないです(笑)。
あ、オカルト少女ハイチちゃんの投稿者とは別人なのでキャップを付けてみました。
「どうしようかなあ」
ニホンちゃんは迷っていました。
そろそろ新聞の購読契約が切れる時期。
小学5年生ながら毎朝の新聞を欠かさないニホンちゃんにとっては思案のしどころです。
「みんなに聞いてみようかな」
日之本家は新聞をよく読みます。
丁度リビングではみんなそろって新聞を見ていました。
ニホンパパは会社で作っているジユーシンポーをひろげていますがあまりにも記事がつまらないので中にマイニチ新聞を挟んでいるのは内緒です。ニホンちゃんをはじめ家族のみんなは知らないふりをしています。
ニホンママはニホン経済新聞です。日之本家の家計を預かるニホンママは市場の商品価格をいつもチェックしています。
ウヨ君はナベツネ新聞かと思いきや、実はキョウサン君が作っているアカハタだったりします。敵を知らずんば何とやらだそうです。
「あんまり参考にならないなあ」
ニホンちゃんは呟くとそっとリビングから抜け出しました。
...next
エリザベスちゃんがスタンドで新聞を買っています。
「おはよう、エリザベスちゃん」
「ひぁっ!」
ニホンちゃんが声を掛けると、エリザベスちゃんはびっくりしたように振り向きました。
「ど、ど、どうかして、ニホン!?」
「面白い新聞を探しているんだけど、何かお奨めなものある? エリザベスちゃん」
エリザベスちゃんはほっと一息ついて、たいむず新聞を差し出しました。
「これがよろしくてよ」
でもニホンちゃんは知っています。
エリザベスちゃんが後ろ手に持っていたのはゴシップ専門新聞『さん』なのです。
ニホンちゃんが悩みながら歩いていると、アサヒちゃんとチューゴ君、そしてカンコ君が向こうからやってきました。
「チョソンニポーが一番ニダ」
「いいや、人民ニポーが一番アル」
何だか不毛な言い争いをしています。
「どうしたの、アサヒちゃん?」
「このふたり、新聞のことでケンカしてるのよ」
まったくみっともないったらありゃしない、とアサヒちゃんは肩をすくめました。
"きっとアサヒちゃんはじぶんのが一番だと思ってる"
そうに違いないとニホンちゃんは確信しました。
で、結局ニホンちゃんはどうしたかというと…
DQNなトウスポにしたそうです。
どっとはらい
>573
ラスカちゃんに『たん』付けで呼ばれるとは…ぐはぁ、萌ぇ(屍
台詞を引用していただき有り難いことです、ハイ。
タイワンちゃんがナニやらソワソワ落着きがありません
「まだかな〜 もう届いてもいい頃だけど」
何度も何度も時計を見ては部屋の中をウロウロ歩き回ります。
「タイワンさん、宅配便です〜」
「あっ、ようやく届いたみたい」
急いで玄関の方に向かいます。
「これこれ、これが届くのをまってたのよ」
「あの〜サインを」
「あっ ご免なさい、え〜と ここでいいわね」
「毎度 ありがとうございます」
宅配業者の人は深々とおじぎをするとタイワンちゃんの家をあとにします
それを見送り急いで自分の部屋にもどると、届いた箱をあけます中には・・・
「これこれ、ニホンちゃんと同じ服に同じ靴、それにカバン・・・・」
どうやらニホンちゃんの持っている物と同じ物を通販で買ったようです
タイワンちゃんは両手に服を持ちしばらく眺めていましたが
「早速きてみようかなぁ」
いま着ている服を脱ぎ散らかすと、届いたばかりの服にそでを通します
着おわると鏡の前でファションモデルよろしく一回転、スカートのすそがフワリと浮きます
「きゃ〜似合ってる 前々から思ってたけど、私ってニホンちゃんと同じ服が似合うのよねぇ
苦労して見つけた甲斐があったわ」
しばらく、鏡に映った自分を見ていましたが、
「やっぱし、折角だからこれを着て街中をあるいてみようかなぁ」
タイワンちゃんは出かける準備を始めます、タンスを開けるとニホンちゃんが持っているのと
瓜二つの帽子やカバンがズラ〜リ、その中から服に合う帽子を選びます。
「え〜と それからそれからこの前買っておいたおそろいのカーディガンは・・・・
あった、これでよし早速街中へ しゅっぱっーつ」
よっぽど嬉しいのか、かなりのハイテンションです。
街を歩くとなんだかみんながこちらを見ているような気がします。
「やっぱし 似合ってるんだ、だからみんな、私に目がいくのね」
などど、思いながら歩いていると、運の悪い事にカンコ君がそれを見ていましたでも
「や あそこを歩いているのはニホンニダ」
どうやら タイワンちゃんだとは気づいてないようです。
「いい所で見つけたニダ、ココは抗議してお金をせびるニダ、」
いったいナニを抗議するか分りませんが、タイワンちゃんの背後から近づきそして
「ニホンは反省しる」
叫んだかと思うとタイワンちゃんに襲い(?)掛かります。
でも、
「きゃ〜」
「あご」
バタリ
タイワンちゃんの振り向き様の逆水平チョップがカンコ君の咽にクリーンヒット
カンコ君はそのまま倒れこみ小刻みに痙攣しています
「ご ご免なさい・・・あれカンコ君?」
怪我をしていない事を確認すると木の下のベンチに座らせ、タイワンちゃんは家路の帰路につきました
翌日
「昨日はニホンにヒドイ目に逢わされたニダ、反省しる」
カンコ君 まだ昨日合ったのがタイワンちゃんだとは気づいてないようです。
「えぇ!昨日は一日中 家にいてカンコ君にはあってないよう」
「うるさい、またお得意の隠蔽ニダか、反省しる!!」
「そんな〜 タイワンちゃん」
ニホンちゃんは涙眼でタイワンちゃんに助けをもとめますが
「私に助けを求められても・・・・」
「そんな〜」
「やい、ニホンさっさと謝罪しる!!」
「だから 私 知らないよう」
タイワンちゃんはただ黙ってそれを眺めています
(ごめんなさい、ニホンちゃん)
さすがに昨日の事は反省してるようです
(今度からカンコ君には見つからないようにするから)
・・・・・あまり、反省してないようです
終
583 :
名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. :01/11/26 00:32 ID:1v4XrmPU
thruth
さて、カートレースニホンGP本番の日が訪れました。
T-□+がthruth21cを生演奏する中、華やかにオープニングイベントが進行していきます。
「今日は負けないよ〜」
「ホームで負けるわけには行かないよね」
ホームだけあってニホンちゃんとウヨ君はやる気満々です。
「ニホンちゃん頑張ってね」
出場しないタイワンちゃんが応援に駆けつけていました。
「それにしても相変わらず綺麗なマシンねー」
繊細に組まれたフレームはクリアペールピンクに塗られ、フロントカウルは純白を基調に中央に真っ赤な日の丸。
ワイヤー、ケーブル類の取り回しも全く無駄のない合理的な美しさです。
ニホンちゃんのマシンはその美しさからサーキットを翔る一片のサクラと呼ばれています。
「アーリア、130Rの進入速度は・・・」
「分かっている。それより完調だろうな?」
「無論だ」
ゲルマッハ/アーリア兄妹は最終打ち合わせに余念がないようです。
彼等のマシンはカウル、フレーム共にシルバーメタリックで塗られ、シートバックに黄色、赤、黒の細い三色のストライプ一本が縦に入っています。
彼等のマシンはその速さと色からシルバーアローと呼ばれているのです。
「んふふふセニョリータ、待っていておくれ、僕は真っ先に君たちのところへ帰ってくるよ」
相変わらず女の子にデレデレとしているのはマカロニーノ君です。
彼のマシンはほんの少し暗みを帯びた真紅、情熱と本能の色です。
ニホンちゃんのマシンが合理的な美しさならば、彼のマシンには感性のみが出せる美しさが漂っています。
584 :
名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. :01/11/26 00:33 ID:1v4XrmPU
thruth -2-
「ベネトン、しっかりとおやりなさい。間違ってもあの女だけには負けてはいけませんわよ」
「分かっていますわ、お姉さま。我がフランセーズ家の名にかけてエリザベス先輩だけには」
フレンチブルーのマシンの傍らにはつなぎ姿のフランソワーズちゃんとレーシングスーツ姿のベネトンちゃん。
トップグループには敵わないとしても、打倒エリザベスちゃんが目標のようですね。
「ホーッホッホッホ。フランソワーズごときにだけは絶対に負けませんわ」
彼女のマシンはやや深めのグリーンメタリックに塗られ、フロントカウルには白い線で豹の輪郭が描かれています。
正直ニホンちゃんと比べると全体的に工作精度が劣っているのは否めないのですが、かつての強豪が持つ雰囲気は伊達ではありません。
「うーん、目標は完走ね」
と控えめな目標を立てているのはマレーシアちゃんです。
彼女のマシンはオレンジをベースに中央に太い黒のストライプが走ったデザインです。
機械的な不利はどうしようもないし、なにぶん中古品なので無茶をすると壊れてしまいます。完走だけでも結構大変なのです。
「ニーッダッダッダ。ニホンになんか絶対に負けないニダ」
「その通りニダ。カンコ、ニホン家に一泡吹かせてやるニダ」
「アボジ、任せるニダ。ニーッダッダッダ」
ニダニダ喧しいのはご承知の通りカンコ君のところです。
ニホンちゃんのところから朴ったエンジンやフレームの出来はともかく、配線はぐちゃぐちゃでキムチ色の塗装もムラだらけ。
はっきり言って非常に見苦しいマシンです。
585 :
名無しのゴンベ ◆TWFgpxs. :01/11/26 00:33 ID:1v4XrmPU
thruth -3-
一通り出場するするマシンを見終わったタイワンちゃんはニホンちゃんにそっと話しかけました。
「ねぇニホンちゃん」
「何?タイワンちゃん」
「もしかしなくてもカンコのマシンって」
タイワンちゃんは呆れた口調でニホンちゃんに尋ねました
「うん、倉庫から去年組んだシャーシとエンジンが一機ずつ無くなってるの」
と言う割にはニホンちゃんはさして深刻そうな顔をしていません。ニホンちゃんクラスとなると一年前のシャーシやエンジンには価値がないのです。
「全く、あのバカンコは。後でお仕置きね」
「でも大丈夫かなぁ?」
「何が?」
「消えたのはオーバルコース用の直線専用シャーシとエンジンなの、スズカには最も不向きなの〜。カンコ君完走出来るかな〜」
さすがニホンちゃん、強豪ともなるとカンコ君を心配する余裕まであるようです。
「あ、そろそろ始まるからまたね〜」
「じゃあまたね」
社交ダンス部の練習。
ニホンちゃんをはじめダンス部のメンバーは練習に余念がありません。
ニホンちゃんはアメリー君と、エリザベスちゃんはカナディアン君と、フランソワーズちゃんはマカロニーノ君とペアを組んでいます。
ゲルマッハ君はダンス初心者のアーリアちゃんに手ほどきをしています。
ちなみにロシアノビッチ君は急病できょうはお休みです。
エリザベスちゃんはカナディアン君を上手にリードしています。
「ここのステップは、こう。そして、こうですわ」
エリザベスちゃんの容赦ない指導に脂汗をたらしながらカナディアン君がステップを踏んでいます。
「もっと背筋を伸ばしなさい、カナディアン!」
「はいぃ〜」
カナディアン君にとっては災難かも…。
「…ところでマカロニーノ、貴方はどこを触っているのかしら」
「それはキミの腰さ」
マカロニーノ君の指がわきゃわきゃとフランソワーズちゃんの体を蹂躙します。
フランソワーズちゃんの眉が片方、ぴくぴくと動きます。
「…で、どうしてわたくしの胸に貴方の体が押しつけられるのかしら」
「それはキミが魅力的過ぎるからさ」
しれっとのたまうマカロニーノ君の足をフランソワーズちゃんはしたたかと踏みつけました。
「のぉぉぉぉ!!!!!!」
「あら、ごめんあそばせ」
...next
黒のドレスに柏葉十字の首飾りを付けたアーリアちゃんは眉を寄せて場違いなところにきてしまったような顔をしていました。
「アーリア、僕の足を踏んでいるのだが」
「え、え、あの、その、ごめんなさい兄さん」
大丈夫だ、とゲルマッハ君。
プルールメリットバッヂの輝く白の礼装はいつになくゲルマッハ君を凛々しく見せています。
「任せてもらおう。『狼の祝祭』しかできないわけじゃないぞ。優雅にとはいかないが僕にだってエスコートの真似事はできるからな」
アーリアちゃんは頷きました。
「とっても上手だよ、ニホンちゃん」
アメリー君に誉められて、ニホンちゃんはとても上機嫌です。
それもそのはず、ニホンちゃんはダンス1級の腕前でステップも完璧です。
「本当は僕がエスコートするんだけど、ニホンちゃんにエスコートしてもらってもいいな」
「冗談はやめてよう」
満更でもないニホンちゃんです。
一方、窓の外から社交ダンス部の練習を覗いている人影があります。
カンコ君とタイワンちゃんのようです。
「ハァハァ、ニホンと完璧なユニゾソができるのはウリだけニダ」
「アメリー君、あたしもエスコートしてくれるかなぁ…」
羨望と嫉妬がないまぜになったふたりでした。
どっとはらい
「もっと謝罪を」
アサヒ 「ニホンちゃんは反省が足りないわ、ゲルマッハ君を見習うべきよ」
シャミン 「そうよ、そうよ、見習うべきよ」
ニホン 「え〜、もう何度も謝ったよ」
アサヒ 「いいえ、反省が足りないわ、もっと謝罪するべきよ」
シャミン 「そうよ、そうよ、もっと謝罪するべきよ」
ニホン 「そんな〜」
アサヒ 「早速マレーシア君の家にいって謝罪しなさい!!」
シャミン 「そうよ、そうよ 謝りなさい」
ニホン 「え〜」
アサヒ 「口答えせずに謝罪しなさい」
シャミン 「そうよ、そうよ、謝罪するべきよ」
ニホン 「うぅ わかりましたぁ」
ニホンちゃんはマレーシア君の家の玄関に立ち呼び鈴を鳴らします。
マレーシア「あれニホンちゃん、どうしたの?」
ニホン 「あの〜その〜 ニッテイお爺さんがマレーシア君の家に酷い事して、ご免なさい」
マレーシア「ニホンちゃん!!」
マレーシア君の大きな声が響きます。
ニホン (やっぱし、アサヒちゃん達の言う通り、まだ怒っているんだ、どうしよう)
ニホンちゃんは思わす身を竦めます。
マレーシア「どうして何度も何度も 謝るんだよ、もう昔の事じゃないかそれをいまだに謝り続けるなんて
僕は理解できない」
ニホン 「え? え〜!でも、アサヒちゃんや シャミンちゃんが謝罪がたりないって」
マレーシア「たしかに酷い事もされたけど、いい事もたくさんしてくれた、今の僕があるのもニッテイさんの
お陰なんだ」
ニホン 「 それって本当なの?」
マレーシア「本当さ・・・・ ん? そこにいるのはアサヒとシャミン! 隠れてないで出て来い!!」
マレーシア君に言われ二人の前にでてきます
ニホン 「アサヒちゃん マレーシア君がもう謝らなくていいって」
アサヒ 「だめよ だめ 謝罪は相手が許したからって、終わりじゃないの、
もっともっと謝って、もっともっと賠償して反省するの!!」
シャミン 「そうよ そうよ 反省するの」
マレーシア「黙れ二人とも いいか ニホンちゃんはアジア町のリーダーとなって
アジア町を引っ張ってもらわなきゃいけないんだ!!」
アサヒ 「なっなっなんですって! ×〇△+#>¥@」
シャミン 「△+#、△+# 〇◇¥@<$」
二人ともヒステリーを起してもう何を言っているのか分りません
ニホン 「・・・・・・」
マレーシア「・・・・・・ マハティール!!」
マハティー「ワン」
マレーシア君の傍らにいたマハティールがひと吠えすると
アサヒちゃんとシャミンちゃんは我にかえります
マレーシア「いい加減にしろ!!」
シャミン 「なによ、なによ、その犬をけしかけようっていうの、そんなの怖くないわよ
ねっアサヒちゃん・・・あれアサヒちゃん」
いつのまにかアサヒちゃんはドコかに逃げたようです
マレーシア「GO〜!!!」
マハティー「わん がぶ」
シャミン 「きゃ〜、おしり、おしりが」
シャミンちゃんは噛まれたおしりさすりながら 逃げ出します
シャミン 「アサヒちゃん まってよ〜」
FIN
590 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/27 01:20 ID:qXpEUDQj
「八方ふさがり」
「二ホーン!ウリにもっと魚を捕らせるニダーッ!!」
「や」(即答)
「アイゴーッ!」
今日も今日とて、無駄にハイテンションなカンコ君。ニホン家の池での魚獲りを、ニホンちゃんに要求して、
けんもほろろに断られています。
「何故ニダ!そんなにウリに魚を渡したくないニダか!?」
「だって、カンコ君ってば、無茶苦茶やるんだもん。北方池の時も、うちにも一言言ってくれればいいのに、そ
れを無視して勝手にロシアノビッチ君と取り決めしちゃうし。ロシアノビッチ君に締め出された後で、三陸池で
魚を獲らせろなんて虫のいいこと言ってくるし。勝手に魚獲りして、見つかったら逆切れして、うちのボートに
体当たりしたり物を投げつけたり。そんなことされたら、わたしだって怒るもん!」
ニホンちゃん、そうとう腹に据えかねているようですね。いつになく、強気です。
「勝手に獲ってなどいないニダ!あれはウリの家の敷地内ニダ!」
「うそつき。わたし、ちゃんと記録も取ってるもの。なんだったら、見せてもいいわよ?」
「そんなもの、改竄したデータに決まってるニダ!そんなもの信用できないニダ!」
「そう。じゃあ、信用しなくたってかまわないよ。うちのほうもそれなりの対処をするから」
「ぐ、ぐぐぐ……。ニ、ニホン〜〜」
「ううぅぅ〜〜〜」
ばちばちと火花が散りそうなにらみ合いをする二人。最近のニホンちゃんは、言うべき事をはっきりと口に
するようになってきましたね。
591 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/27 01:21 ID:qXpEUDQj
つづき
「おい、カンコ」
そこに、一人の少年がやってきました。ロシアノビッチ君です。
「………何ニダ?」
「オメーが、オレ様のベーリング池とオホーツク池で獲っている魚な、あれ来年から減らすから。獲りすぎる
んじゃねーぞ」
カンコ君、石化。
「な、な、ななななな、なじぇニダ?」
「あーん?何故だぁ?オメー獲りすぎなんだよ。ほっといたら、池から魚がいなくなっちまうぜ」
「そ、それはあんまりニダ!あの池でしか獲れない魚もあるニダ。減らされたら困るニダ!」
「だからって、オメーに獲らせてたら、オレ様の方が困るんだよ!立場分かってんのか?それに、北方池は
ニホンのものだってほざいたそうじゃねーか?喧嘩売ってんのか?買ってやるぞ?」
「…あ、あの………ロシアノビッチ君……」
「………なんだよ、ニホン?」
「あの池は、うちの物なんだと思うけど………」
「馬鹿言ってんじゃねーよ。あの池は………いや、この話は後にしよーぜ。今は、こいつの魚獲りのことだ」
「う、うん…………」
ニホンちゃん、海千山千のロシアノビッチ君にはいささか弱腰です。苦手意識があるようですね。
「ともかく、カンコ君にはもうお魚獲らせたくないの。勝手に獲ったら、うちもちょっと厳しくいくからね」
「オレ様の家はニホンの所みたいに甘くはないからな。容赦しないぞ。覚悟があるなら、好きにしな」
「ア、アイゴォォォ〜〜〜」
592 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/27 01:21 ID:qXpEUDQj
つづき
カンコ君、とぼとぼと帰宅してきました。ロシアノビッチ君どころか、あのニホンちゃんまで態度を思い切り
硬化させてしまい、交渉ははかばかしくありません。粘り強く交渉を重ね、互いの妥協点を見いだすしか道
はありませんが、短気な上に、譲歩という単語を脳内辞書から綺麗さっぱり削除しているカンコ君には、非
常に辛い戦いになりそうです。
「ニホンめ、ニホンめ、ニホンめ、ニホンめ、ニホンめ………」
傷のついたレコードのように、呪詛の言葉を繰り返すカンコ君。ロシアノビッチ君の名前が出てこないのは、
彼の本能が成せる業でしょうか。
縦線をいっぱい背負ったまま、カンコ家の門をくぐります。すると…………。
「ほっほっほ。大漁アル」
なんと、チューゴ君がカンコ家の敷地内で魚を獲っています。勿論、無許可で。
「ち、チューゴ君!何やってるニダ!」
「ちぃっ……見つかったアル。兵法三十六計、逃グルヲ上策トナス、アル!さらば!」
チューゴ君、素晴らしいスピードで遁走を開始します。とても追いつけるものではありません。
カンコ君は、ぼーぜんと、それを見送るしか出来ませんでした。
「……や、厄日ニダ……アイゴーッ………アイゴーッ……アイゴーッ……アイゴー……アイゴ……アイ……」
カンコ君の叫びは、地球町に、虚しく木霊するのでした。
おしまい
593 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/27 01:21 ID:qXpEUDQj
594 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/11/27 01:23 ID:qXpEUDQj
595 :
:01/11/30 17:20 ID:h43EhyaR
∧∧ /\ガチャ
(,,*゚/ /|> ,◇
ノつ、/||◇γ
(_,,う▲□□凸□
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧ ∧ 〜♪
(*゚ー゚)
、ノ つC□
(_,,う▲□□凸□
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
★★
口◇口口☆ ■ age!!
□ ☆口口◎口 ∧ ∧
口 ▽ ▼ ◎ (*゚ー゚)
○ 口 / |
▼ ○ 〜(,_,,ノ
596 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/01 00:07 ID:XIlQzsxQ
「密漁船を追え!」
―――――ウリナラマンセー壱号、キューシュー西方水域
「急ぐニダ、カンコ!」
「わ、分かってるニダ!」
ここはニホン家、キューシューの間の目と鼻の先。カンコ家一同は、ここでお魚を獲っていました。もちろん、
ニホン家の許可は得ていません。密漁というやつです。
「ええい、ぐずぐずしてると、またあのいまいましい連中がやってくるニダ!さっさと………」
ぱたぱたぱたぱた………。
お布団を拳で叩いているような、乾いた連続音が響いてきました。それを聞きつけたカンコパパの顔が引
きつります。カンコ君が狼狽しきった声で叫びました。
「ま、まずいニダ!ニホンが……!」
そう、彼女は来たのです。
―――――日ノ本さくら、中央司令室(ニホンちゃん私室)
「……不審船発見。船名は……隠してるね。………あ、カンコ君だ」
ここはニホンちゃんのお部屋。大きなモニタに、カンコ君達の乗るボートが映し出されています。その前に
腰かけたニホンちゃんは、スティックとピッチレバーを小刻みに操作しながら、カンコ君達を捕捉し続けます。
「カンコくーん、見つけたよ。ボートを止めて」
ニホンちゃんはインカムに向かって警告を発しました。
597 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/01 00:08 ID:XIlQzsxQ
つづき
―――――ウリナラマンセー壱号、キューシュー西方水域
『カンコくーん、見つけたよ。ボートを止めて』
忽然と現れた大型のラジコンヘリ。白とブルーに塗り分けられた美しい機体に取り付けられたスピーカー
から、ニホンちゃんの声が流れ出します。そう、彼女がこのヘリを操っているのです。搭載されたカメラの映
像だけで、難しいラジコンヘリの操縦をこなす彼女の技量は、恐るべきレヴェルだと言えるでしょう。
「見つかったニダ!」
「カンコッ!網を棄てるニダ!身軽になって逃げるニダ!」
一方のカンコ達は、半ばパニックになりながらも遁走を決め込むつもりのようです。わたふたをロープを切
断し、カンコ家へと舳先を向けます。
『逃げちゃダメだよー』
カコンッ、と、カンコ君の頭になにかが命中します。上空でホバリングするヘリから落とされた通信筒でした。
開けてみると、ニホンちゃん直筆の丸っこい字で、『逃げないで。止まってちょうだい』と書かれた手紙が入っ
ています。
「誰が止まるかぁぁぁっ!」
―――――日ノ本さくら、中央司令室(ニホンちゃん私室)
カンコ君達は驀進を続けます。ニホンちゃんはヘリを先回りさせると、ボートの針路上に停船を促す発煙筒
をばらまきました。こんな物まで搭載しているのです。
………が、カンコ君、無視ぶっちぎり。ぷかぷか浮かぶ発煙筒を蹴散らして、ひたすら逃げまわります。
それを確認したニホンちゃんは、ため息をつきながらインカムのチャンネルを切り替えました。
「ウヨ、シンタローおじさん。出動願います」
598 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/01 00:08 ID:XIlQzsxQ
つづき
―――――「むらくも」、ツシマ亭西方
「よっしゃぁ!シンタローおじさん、行きますよ!」
「あいよっ!」
いっぱいに広げられたセイルが、風をしっかりと抱き留めます。白地に青いラインの入った船体が、するす
ると滑るように走り出しました。警備ヨット「むらくも」出動です。
「今日こそとっ捕まえてやる!首洗って待ってろよ、カンコ!」
ウヨ君、勇み立っていますね。ヨットの舳先に腕を組んで仁王立ちし、合成風に髪をなびかせています。
「ウヨ君、飛ばすぞ!揺れるけど、落ちんなよ!」
シンタローおじさんが獅子吼します。二人の燃える漢を乗せたヨットは、一路決戦水域に向けて南下する
のでした。
―――――日ノ本さくら、中央司令室(ニホンちゃん私室)
「カンコくーん、止まりなさーい。……ねぇ、止まってよぅ」
ニホンちゃんの脱力しそうな呼びかけが続きます。………が、カンコ君は耳を貸さず、カンコパパと一緒に
一心不乱にオールを漕いでいます。
「ねー、お願いだから止まってよぉ」
『やかましいニダァッ!』×2
怒鳴ると同時に、手当たり次第に物を投げつけてくるカンコ親子。ニホンちゃんのヘリは、憎らしいくらい巧
みに、それをかわしてゆきます。
ニホンちゃんはちらりと、テレメータが伝えてくるヘリの情報に目を走らせました。
「…………シンタローおじさん、こっちにはまだ着きませんか?」
599 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/01 00:09 ID:XIlQzsxQ
つづき
―――――「むらくも」、キューシュー西方水域
「もうすぐだよ、さくらちゃん。思ったより風向きが悪くてね。………どうした?」
『ヘリの燃料が残り少ないんです………』
「そうか……大丈夫。すぐに捕捉できるよ」
「おじさん!カンコです!連中の右舷に回ってください!」
その声に、シンタローおじさんはニヤリと男っぽい笑みを浮かべました。
「―――――ほらな」
―――――ウリナラマンセー壱号、キューシュー西方水域
「こらあっ!待ちやがれ、カンコッ!」
ウヨ君の怒声が、カンコ君の耳を貫きます。みるみるうちに、シンタローおじさん操る「むらくも」が追いつい
てきました。さらにその後ろには、ジミンパパとシシローおじさんの乗り組む「あさぐも」の姿も見えます。
たまたまツシマ亭にいた二人、騒ぎを聞きつけ、押っ取り刀で駆けつけたのです。
「もう逃げられんぞ!神妙にしてお縄を頂戴しろ!」
「ウヨ君ウヨ君、それじゃ時代劇だぜ」
ウヨ君はますますヒートアップしていきます。既に木刀を構えて、接舷切り込みに備えています。
「う、うぬぬ、かくなる上は!」
カンコ君、まるきり悪役の台詞と共に、オールを構えます。それを見たウヨ君の顔に、餓狼のような笑みが
浮かび上がってきました。
「いい度胸だ、カンコッ!」
600 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/01 00:10 ID:XIlQzsxQ
つづき
―――――「むらくも」、キューシュー西方水域
がしいっ!
横薙ぎに襲いかかるオールを、しっかりと受け止めるウヨ君。激しく動揺する船上で、危なげなく身体をさ
ばきながら、カンコ君に逆襲の刃をふるいます。
一方のカンコ君は、防戦一方。ふらつく足元をなんとか踏みしめ、ウヨ君の斬撃を防ぐのに手一杯です。
「カ、カンコ!」
「アポジ!?」
悲痛な声に振り向いたカンコ君の目に入ってきたのは、いつの間にか接舷した「あさぐも」から乗り移って
きたジミンパパに取り押さえられたカンコパパの姿でした。動揺するカンコ君。そして……。
「はあああぁぁぁっ!」
バキイッ!
裂帛の気合いとともに、ウヨ君の木刀が、カンコ君のオールをへし折りました!勢いに押され、倒れ込む
カンコ君。慌てて起きあがろうとする彼の鼻先に、木刀の切っ先が突きつけられました。
「………終わりだ、カンコ。大人しくするんだな」
いつのまにか乗り移ってきたウヨ君が、冷たく宣告します。
「カ、カンコ〜〜」
「アポジ〜〜」
『アイゴォォ〜〜〜』
『作戦終了。みんなお疲れさま〜』
カンコ家が上げる敗者の雄叫びと、上空を旋回するラジコンヘリから流れるニホンちゃんの宣言が、この
大騒動の終幕を告げました。
601 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/01 00:10 ID:XIlQzsxQ
つづき
―――――「晴天白日号」、ホンシュー南方水域
「いまのうち………うう、ゴメンね、ニホンちゃん」
一方そのころ。タイワンちゃんの乗るボートが、ニホン家の敷地内に侵入していました。カンコ君たちの騒
ぎに、ニホン家の耳目が集まっている隙に乗じて、魚を獲るつもりのようです。
「この魚、ここでしか獲れないんだもん。ゴメン。ホントにゴメンね」
この場にいないニホンちゃんに謝りながらも、魚を獲る手を休めないタイワンちゃん。結構いい根性してい
ますね。………しかし、そうは問屋が卸さないのでした。
ぱたぱたぱたぱた…………。
ラジコンヘリのローターの音が近づいてきます。タイワンちゃん、凍り付いちゃいましたね。
『あ〜、タイワンちゃ〜ん!そんなことしちゃダメ〜!』
「ニ、ニホンちゃん!?どうしてこんなに早いの!?」
『うちのラジコンヘリは一機だけじゃないんだよ〜。お魚逃がしてあげて〜』
「う、うわぁぁぁん!ごめんなさぁぁぁい!」
素直にボートを止めて、魚を池に戻すタイワンちゃん。
『もう、お魚が欲しいなら言ってくれればいいのに。カンコ君みたいなこと、したらダメだよ〜』
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい〜〜〜っ!」
ヘリの機首に描かれた、ニホンちゃんの顔のノーズアートにむかって、平謝りするタイワンちゃんでした。
…………ニホンちゃんたちの戦いは、まだまだ続きます。
おしまい
602 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/01 00:10 ID:XIlQzsxQ
三毛であります。
今回のネタは、TBSのスーパーフライデー「超ド迫力!海の大攻防戦24時スペシャル」です(w
あのTBSが「凶悪韓国船」って………なにかあったのか?
しかも漁船自爆を「自業自得」(まあ、そのとおりですが)とはっきり言ってるし(w
風向きが変わってきた、ということでしょうかねえ……昨日の朝鮮総連といい……。
ではでは〜。
603 :
さるさ:01/12/02 23:38 ID:J/v0tFc/
シューキュー大会1次リーグ組み合わせ決定記念に、 出場選手をまとめました。
新キャラ(☆付き)が10人と多くなってしまいましたが、
出来る限り性格を限定せず、発展性を持つように設定したつもりです
■inカンコ家■
○Aグループ
フランソワーズちゃん
セネガル君 630
先日行なわれたシューキューの練習試合で
カンコ君に「真っ黒で見分けがつかない」と言われてしまった
フランソワーズちゃんの家までのマラソンが有名
ウル君☆
パラ君と同じでブラジー君とアルゼン君に挟まれあまり目立たない存在
デンマー君 125 207
大人の女性に興味のあるお年頃
○Bグループ
フラメンコ先生
スロベニー君 126
クロアッチ君と同時期にマンション「プラーヴィ」を出て独立した
パラ君☆(パラグアイ)
ウル君と同じでブラジー君とアルゼン君に挟まれあまり目立たない存在
ケープちゃん☆(南アフリカ)
家は宝石商を営むお嬢様
○Cグループ
ブラジー君 317
『カポエラ』という足技重視の格闘技使い
トル子ちゃん 79 338
かつての大地主、おすまん爺さん(現在は和菓子屋「おす饅堂」の主人)を祖父に持つ
ニホンちゃんとは仲がいい
チューゴ君
梨華ちゃん(小須田梨華)471
健康そうな褐色の肌とは裏腹に性格が淋しがり屋という友達の少なさそうな性格
604 :
さるさ:01/12/02 23:39 ID:J/v0tFc/
○Dグループ
カンコ君
ポーラちゃん☆
かなりの美人で、ニホンちゃんのことが気に入っているらしい
アメリー君
ポルとガル 414 578
メゾン・ド・イベリアに住む双子の女の子
■inニホン(日之本)家■
○Eグループ
ゲルマッハ・アーリア兄妹(ゲルマン兄妹)
アブダ君☆(アラブ首長国連邦)
アラー組の一員 7人兄弟の長男
アイルちゃん
アルスター3兄妹の末っ子 ボーイフレンドはアイアル君
夢想家でいつもぼーっとしているが本当は皮肉家で怒るととても怖い
カメル君☆
褐色の肌で、比較的温厚な性格
○Fグループ
アルゼン君 333
タンゴの腕前は一流の優男
昔エリザベスちゃんの”ふぉーくらんど”ぱんつに手を出し、徹底的に叩きのめされた
ナイジェリア君 485
シューキューゲームでカンコ君に引き分ける
家は貧乏のようである
フランソワーズちゃんの家で行なわれた前回のシューキュー大会の時には
トルトルおじさん(101話)にシューキューを教わっていた
エリザベスちゃん
ノーベル・スウェーデン君 128
クラス一の秀才
605 :
さるさ:01/12/02 23:39 ID:J/v0tFc/
○Gグループ
マカロニーノ君
キトちゃん☆(エクアドル)
動物好きの少女 離れの小島ガラパ島には珍しい動物がたくさんいる
クロアッチ君 126
最近ユーロ家のマンション「プラーヴィ」から独立した
ニホンちゃんとは前回のシューキュー大会で対戦したことがある
メヒコ君 334 407
謎のマスクマン 昔父親のアステカさんがフラメンコ先生にいじめられていた
○Hグループ
ニホンちゃん
ベルギー君 396
ある意味ペットのパトラッシュの方が有名?
ロシアノビッチ君
チュニンちゃん☆
アラー組の一員だが、地中池を挟んだユーロ町の人々とも仲がいい
以上、雑ネタ上げでした。
インドネシアちゃんが家帰ろうとしていると、ニホンちゃんが電柱のカゲに隠れて、います
「ニホ〜ンちゃん、どうしたの かくれんぼ?」
「しっ 静かにして、見つかっちゃうじゃない」
ニホンちゃんはそう言うと、電柱のカゲから顔をだし、様子をうかがいます
インドネシアちゃんも覗くと、アサヒちゃんが曲がり角を曲がろうとしています
「ニホンちゃん、アサヒちゃんのあとをつけてるの」
「そうよ 今日こそ、アサヒちゃんのアジトをつきとめて見せるわ」
「あれ、アサヒちゃんって、ニホンちゃんと一緒に住んでるんじゃないの?」
「それが、変なのよねぇ、居たり居なかったり、夕食も、すき焼きの時はかならず居るけど
ニンジンが出てくる時は居ないのよ、それに私が家の中でヘマすると必ずドコからともなくあらわれるし
でも探すといないし ある時はウヨックおじさんの娘だし、時には私の妹だし、別の時は新聞屋の娘だし」
「ほんと不思議ねぇ、本人には聞いたの」
「訊いたけど、はぐらかすだけだし お父さんに聞いても あっ」
ついにアサヒちゃんは、とある家の中に入っていきました
「とうとう見つけたわココがアサヒちゃんの家ね・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「ドコかで見たような家だね」
「そうねぇ・・・・・・・・」
屋根の上にはシャチホコ、玄関には門松と鳥居、左隣にはキムチ臭い家、右隣には大きな池
「・・・・・あっ!! ここ私の家だ!」
「えぇ じゃあ やっぱし アサヒちゃんってニホンちゃんと一緒に暮らしてたんだ」
「そんなはずは」
ニホンちゃんは急いで家の中に入ると、やはり見慣れた下駄箱に黒電話やはりニホンちゃんの家です
「おかさーん いまアサヒちゃん来なかった?」
「あら 帰ってきてイキナリ何を言うかと思えばどうしたの」
「アサヒちゃんってウチに住んでるの?」
「可笑しな事いう子ねぇ アサヒちゃんはアサヒちゃんの家に住んでるに決ってるじゃない」
「え〜確かにウチの入っていくのを見たのに、ねえインドネシアちゃんも見たでしょ」
「う うん でも・・・見間違いじゃないかなあ」
「え〜そんな〜アサヒちゃんの家が分ったと思ったのに」
ニホンちゃんは肩を落とします
「そこまで肩を落とすも・・・」
そんな様子を押入れの中から怪しい視線がそそがれています
「ふふふ ニホンちゃんの尾行に気づかない私じゃないのよ、ニホンちゃん相当ガッカリしてるわねぇ
困り果ててるニホンちゃんが一番可愛いけど、肩を落とすニホンちゃんもいいわねえ、
フフ フフフフフフ」
押入れの中に怪しい笑い声が響きます、アサヒちゃんそんなに笑ったらニホンちゃんに見つかりますよ
終わり
608 :
:01/12/03 23:20 ID:mHS09dqE
サヨックおじさんが「ウヨック」になってますよ。
↑ 当然謝罪します反省もします、でも賠償は(以下略)
「最後の日」
今日はロシア家のみんなが住んでいた、ソビエトが取り壊される日です。
「お兄ちゃん、早く〜間に合わないよ〜」
「もう少し待ってくれ、カメラが見当らないんだ」
「お兄さん、カメラなら僕が持ったから」
「おっ そうか、それじゃみんな行くぞ」
「は〜い」
みんながソビエトに行くとすでに取り壊しが始まっています。
「あ〜ロシアビッチさん ここにある銅像邪魔なので取り壊しますよ」
「ええ かまいませんよ」
解体業者の手により、ソビエトは徐々に取り壊されていきます。
みんなはただ黙って、取り壊されていく、ソビエトを眺めています。
ロシアビッチの脳裏にはソビエトでの思い出が走馬灯のようによみがえって来ます。
辛かった事、楽しかった事、まあ辛かった事の方が多いですがそれも、もう懐かしい思い出です。
「取り壊すのはあっという間ねぇ 兄さん」
「そうだな、こんなに簡単に消え去るなんてな」
長い間慣れ親しんだソビエトが消え往くさまを見ているのは寂しいかぎりです。
ロシアノッビッチがふと周囲に眼をやると、ソビエトに住んでいた女の子がたたずんでいます。
「なんだお前もきてたのが」
「来て悪い?」
「いや悪くはないが・・・なんだお前泣いているのか」
女の子は眼を真っ赤にし涙を必死に堪えています
「なっ泣いてなんかいないわよ、むしろソビエトがなくなってせいせいしてるわ」
「そうか・・・・・」
「そうよ、これからは グス これから・・・・・・」
女の子は必死で泣くまいと涙が流れるのを堪えましたが、とうとう堪えきれずに
「うわ〜ん わたし わたし このソビエトが好きだったのに 好きだったのに」
女の子はロシアノビッチの胸に顔をうずめると大粒の涙をこぼし泣き出してしまいました
「それなのに それなのに わたしに何も言わず、取り壊すなんて・・・・・ 」
女の子はロシアノビッチの胸で泣きじゃくります
でも今のロシアノッビッチにできる事といえば女の子の幸せを祈ってあげる事だけです。
おわり
610 :
名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/05 07:15 ID:XZ6sZUCn
あげ
611 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/05 22:30 ID:APPz7YID
「視線の先には」
「いくよ〜」
ばんっ!という音と共に、白いボールが宙を舞います。五年地球組のこの時間の授業は体育。男女に分
かれてバレーボールです。
………が、男子諸君、いまいちプレイに身が入っていません。視線をちらちらと、隣のコートに走らせてい
ます。
それもそのはず。女の子達の出で立ちは、何故か今日に限って、Tシャツと「ぶるまぁ」なのですから。普
段は、ジャージ姿で授業を受けているのに、フラメンコ先生の「バレーと言ったらコレでしょうっ!」という鶴の
一声で、この格好になってしまったのです。
フラメンコ先生、実は漢の魂を持っているのかもしれません。
そんな訳で、男子は気もそぞろなのです。なにしろ、滅多に拝めない健康的なおみ足が並んでいるのです
から。なかなかにハイレベルなゲームが展開されている女子とは対照的に、男子のコートでは、信じられな
いようなイージーミスが連発されています。カナディアン君などは、ゲルマッハ君のスパイクを顔面でレシーブ
してしまい、今は保健室で呻いています。
さらに、普段から血の気の多いカンコ君に至っては、体育館の隅で鼻血の海に沈んでいます。生死の境を
さまよっている状況と言ってもいいでしょう。
「うー、男の子達の視線が、いつもと違うよぉ」
顔をまっ赤にしたニホンちゃん、消え入りそうな声で呟きます。恥ずかしいんですね。
「………まったく、スケベどもめ」
「彼らにスパイクを叩き込んでやりたいですわね」
アーリアちゃんやエリザベスちゃんは、凍てつくような視線を男子達に突き刺します。………が、浪漫に萌
えている彼らは、それを華麗に無視して、ぎらついた視線を送り返してきました。
『はぁ…………』
ため息だけが増えていく二人でした。
612 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/05 22:32 ID:APPz7YID
つづき
「それっ!」
ニホンちゃんのスパイクが決まりました。クラスの中では小柄な彼女ですが、バレーは得意なのです。タイ
ワンちゃんやベトナちゃんとハイタッチし、動きやすいようにポニーテールに纏めた髪を後ろに流すと、ニホン
ちゃんは、ブルマの裾に手を持っていきました。
くい。
少々ずり上がった裾を、元の位置に戻します。その瞬間―――。
『ぐふぁぁぁ!?』
突然の奇声に驚いたニホンちゃんが振り向くと、異様な光景が広がっていました。
男の子達のほとんどが、床に倒れ伏して呻吟していました。一人の例外もなく、鼻を手で押さえています。
あの真面目なゲルマッハ君すら、天を仰いで後頭部を叩いていました。
「え?え?え?み、みんなどうしたの!?」
自分の行動が原因で、この惨事が起こったということに気づかず、おろおろするニホンちゃん。その様子を
見ながら、タイワンちゃんとアーリアちゃんが呟きました。
「無防備すぎだよ、ニホンちゃん………」
「あの兄上まで沈めるとは……………やるな、ニホン」
こうなっては体育どころではありません。鼻血を噴いた人たちは保健室送りになり、かくして、体育館から
男子は一掃されてしまいました―――――一人を除いて。
613 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/05 22:33 ID:APPz7YID
つづき
「ふふん、みんなあれしきでダウンとは、修行が足りないね〜」
ニホンちゃんの「裾直し攻撃」にも耐え、ただ一人残ったマカロニーノ君が、勝ち誇ったように呟きます。
「……で、先生、どーしましょう?みんないなくなっちゃいましたが」
「しょうがないわね………。マカロニーノ君は取り敢えず見学してて頂戴」
「りょーかーい」
「ね、マカロニーノ君。みんなどうしたの?」
ニホンちゃんが、心配そうに話しかけてきました。
「あー、大丈夫大丈夫。鼻血噴いただけだから。いいもの見せて貰ったし、みんな本望だろ」
「…いいもの?…………でも、なんで鼻血なんか噴いたの?」
どうやらニホンちゃん、本当に自分がしたことに気づいていないようです。さて、純真なのか天然なのか。
こんな娘に真実を教えようものなら、発作的にリストカットしかねない。と心づいたマカロニーノ君、曖昧な
笑みを浮かべて誤魔化しにかかりました。
「さぁねぇ……。おおかた、レバーだのスッポンだのを食べ過ぎたんじゃないの?」
「………なんでそんなものを」
「いや、今日の体育にそなえて、体力をつけようとしたんだよ、きっと」
「その割には、気の抜けたようなプレイしかしてなかったような気がするよ〜?」
「いやいや、ああ見えても、水面下では熾烈な駆け引きを繰り広げていたのさ」
「う〜ん、そうなのかなぁ………?」
614 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/05 22:34 ID:APPz7YID
つづき
授業が再開されました。元気なかけ声と共に、ボールがめまぐるしく応酬されます。
体育館の片隅に腰を下ろしたマカロニーノ君は、そのボールを目で追って………いませんでした。
彼の視線は、ボールではなく、それを追う女の子たちに注がれています。
「ねぇ、アーリア。なーんか、さっきから視線を感じない?」
「ああ、この粘っこくまとわりつく気配は………あいつ、だな」
「うん。一人しかいないしね…………」
ぼそぼそと小声で相談するタイワンちゃんとアーリアちゃん。やがて、アーリアちゃんが、ニホンちゃんに声
をかけました。
「ニホン。次にボールが来たら、私にトスをくれ」
「うん、分かった」
フランソワーズちゃんがサーブを打ち込んできました。ベトナちゃんがレシーブし、ニホンちゃんが絶妙の位
置にトスを上げます。そこに走り込んだアーリアちゃん、美しいフォームで思い切りジャンプしました。
「あぁっ、手が滑ったぁっ!」
わざとらしい叫びと共に、渾身の力を込めてスパイクを繰り出しました。ボールは、恐るべきスピードで、う
なりを上げて飛翔します。
べちぃんっ!!
「………!!」
砲弾のようなスパイクは、狙い過たずマカロニーノ君を直撃。悲鳴すら上げず、ぬいぐるみのように弾き飛
ばされるマカロニーノ君。
タイワンちゃんやベトナちゃんのみならず、敵方であるはずのエリザベスちゃんやフランソワーズちゃんとま
でハイタッチをして喜ぶアーリアちゃんを、ニホンちゃんは、凍り付いたままぼーぜんと見つめていました。
615 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/05 22:35 ID:APPz7YID
つづき
「あ、あんまりだよアーリアちゃん!………マカロニーノ君、大丈夫!?」
我に返ったニホンちゃん、マカロニーノ君に駆け寄り、彼を介抱します。……返事はありません。彼の頭上
で、数匹のひよこが盆踊りを踊っています。顔面には、ものの見事にボールの模様がプリントされていました。
「放っておきなさいな、ニホンさん。自業自得ですわ」
「………あら?彼、なにか持ってますわよ」
覗き込んできたフランソワーズちゃんが、彼が隠し持っていた物を奪い取ります。
…………デジタルカメラでした。
『…………………』
深海のような沈黙が、女の子達の間に広がってゆきました。動画撮影されているのを、液晶パネルで確
かめたフランソワーズちゃんは、無言のまま、その動画を再生してみます。
ちいさな液晶パネルに現れた映像は、彼女たちの想像通りのものでした。女の子たちの映像だけで、
ボールなんか、これっぽっちも映っていません。それどころか、時折、誰かのお尻がどアップになるありさま
です。
女の子たちの瞳に、青白い炎が灯りました。ニホンちゃんですら、いつもの微笑みをかなぐり捨てて、涙目
でマカロニーノ君を睨みます。
『………オンナノ、テキ………』
………結局、マカロニーノ君は、『すけべ』と書かれたプラカードを首から下げて、24時間耐久立たされ大
会にエントリーする羽目になってしまいました。なお、デジカメのメモリは、すべて初期化されてしまったそう
です。
…………合掌。
おしまい
616 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/05 22:36 ID:APPz7YID
カンコ君は保健室に連れて行かれたのでしょうか?
どうも血の海に沈んだまま、全員から忘れられてそうです……(笑)
618 :
初投稿( ゜Д゜)ノ スマソ:01/12/08 20:14 ID:Pvs9Blcx
「うーん、やっぱりウリナラ発案のテンプラは美味いニダ」
カンコ君、なにやらテンプラを食べているようです。
おっと、そこにニホンちゃんがやってきました。
「ニホン、これを食うニダ!」
「や、ちょっとカンコ君・・・がぶっ もごもご」
どうやら強引に食べさせたようです。・・・それにしても、さっきからここらへんは
どうもクサイような気がするのですが・・・気のせいでしょうか。
「それはウリ特性のテンプラニダ!」
「か・・・からーい!!!」
ニホンちゃんはそれをぺっと吐き出してしまいました。
「なにするニダ!ウリの特性キムチテンプラが!!謝罪と賠償を(以下略」
・・・やっぱり気のせいでは無かったようです。ああ、キムチくっせぇ。
「だって・・・辛いんだもん・・・それに臭い・・・」
「何を言うニダ!このテンプラはウリ達が半万年の歴史を掛けて・・・(中略
テンプラの起源はウリナラニダ!」
お決まりのカンコ君です。こうなると誰も止められません。
「カンコ君は随分面白い事を言うね」
ありゃ、運が悪いですね。ポル君がやってきました。
「ちょっとこっちへ来てくれないかな」
「ア、アイゴー!!!・・・・」
お決まりのカンコ君でした。
ソースは無しです。パッと思いついたので投稿してみました。
文が下手だからって責めないで下さい・・・
お、久々のデムパカンコ君イイですな(w
ただテンプラの起源ポルトガルキャラは414話と578話にある通り
「ポルとガル」という双子の『女の子』キャラだったりするんですが……
620 :
名無しさん:01/12/08 22:27 ID:u2XII23K
621 :
七誌:01/12/09 02:22 ID:XknYPmkI
ニホンちゃん世界に公式設定は事実上ないんだから、「○○キャラは既出」的な批判は禁物だよ。
魅力のあるキャラが生き残るってことでいいじゃないか。
最近の総督府の新キャラ氾濫もその辺を勘違いした厨房が調子に乗ってるんだろうな。
のっぺらぼうのキャラが増えること増えること。設定だけ披露しても何の意味もないのに。
「ムー〇ン」
フランソワちゃんがフィンラちゃんの机に目をやると一冊のマンガが置いてあります
「あらフィンラちゃんこの本は」
「この本? 誰が描いたか知らないけど、私のお気に入りなの」
「あら、わたし 知っているわよ」
「ホント? おしえて、フランソワちゃん」
フィンラちゃんはフランソワちゃんの肩を掴むと激しく揺すります。
「ちょっとフィンラちゃんそんなに揺すらないで この本はたしかニホンちゃんが描いたマンガよ」
「ありがとう フランソワちゃん 」
フィンラちゃんはフランソワちゃんに御礼を言うとマンガを手に取りニホンちゃんの傍に駆け寄ります
「ニホ〜ンちゃん このマンガ ニホンちゃんが描いたんだって」
「そうだけだど・・・・」
「わたしこのマンガ大好きなのそれでね、それでね ココに04って書いてあるじゃない」
「書いてあるわねぇ」
「という事は03もあるってことじゃない?」
「たしかに あるけど・・・・・」
「ねぇ見せて ニホンちゃんお願い見せて」
ニホンちゃんはフィンラちゃんのお願いに困り果てました。
何故なら、03は他人に見せてはいけないと、原作者にきつく言われているのです
「いや その 見せちゃ駄目って原作者に言われてるの、ごめんね フィンラちゃん」
それを聞くとフィンラちゃんは泣きそうな顔をします
「ニホンちゃん、私の事嫌いなんだ、だからそんな事いって見せてくれないんだ」
「そんな事ないよ」
「じゃあ見せてよ」
「だから、原作者に見せちゃ駄目って言われてるから・・・・・」
「う〜〜〜、ニホンちゃんのケチー ニホンちゃんなんて嫌いよー」
フィンラちゃんはニホンちゃんをのこし教室から出て行ってしまいました。
(どうしよ、見せてあげようかしら、でも原作者に見せるなって言われてるし・・・・)
教室に残されたニホンちゃんは見せるか見せないかの思案くれます
「どうしよ〜」
終わり
623 :
新聞研究員:01/12/10 19:28 ID:cIXFcvJy
題名:フソウ商店街
ウヨ君なんだか落ちこんでます。
それもそのはずカンコ君のパパが売っていたノートパソコンが壊れたからです。
カンコ電器店で安くてついつい買ってしまったのです。
そして保証書には「保証する代わりに謝罪と賠償と土下座を求めるニダ」と書いてあるのです。
そんなことウヨ君のプライドが許すはずがありません。
そして謝罪すれば修理がうまくいってノートパソコンが直るのかといえばそれも怪しいのです。
ウヨ君「どうしようパソコン直らないし、かといって直るかどうかわからない修理に出せば土下座させられるし・・・」と悩んでいます。
ニホンちゃん「とりあえずカンコ電器店に修理に出してみれば?それで直らなければまた買うしかないじゃない」
ウヨ君「でも、ねえちゃんコレ半年前に買ったばかりなんだよ」
ニホンちゃん「エッ!ナンですって!!」Σ( ̄ロ ̄;;)
ウヨ君「土下座したうえにお金まで損しちゃうよぉ」(TへT)
そうして悩みながら故障したノートパソコンを手に抱えながらカンコ電器店以外を探しに外へ出ました。
(続く)
624 :
新聞研究員:01/12/10 19:32 ID:cIXFcvJy
題名:フソウ商店街 (その2)
しかし、外を見まわせばロシア無線やチューゴ家電などカンコ電器店以上に怪しい店ばかり。
そうこう店を選んでいるうちに知らない街に着いてしまいました。
ウヨ君「ど、どうしよう。知らない街に着いちゃった。」 (TロT;;)
ワンワン泣いてると向こうから誰かが来ました。
謎のオジサン「どうしたんだい?」
ウヨ君「パソコン直して貰おうと思ってたら迷子になって・・・ングング(泣)」
謎のオジサン「そうかい。じゃあおじさんの店で直してあげよう」
といってパソコンを持っていきました。ウヨ君も後ろについていきました。
店につきオジサンはササッとパソコンを直してしまいました。
ウヨ君「おじさん、どうもありがとう(^^)」
謎のオジサン「いやいや。(^^)」
とウヨ君が振りかえるとなにかの本があります。(続く)
625 :
新聞研究員:01/12/10 19:34 ID:cIXFcvJy
題名:フソウ商店街 (その3)
見るとそれには「新しい日ノ本家教科書」と書いてありました。
読むとニッテイおじいさんが昔話していたこととソックリです。
ウヨ君「おじさん、僕のおじいさんをなぜ知ってるの?」
謎のオジサン「ん?ニッテイさんかい?わしの同級生じゃったからの。」
ウヨ君「はじめまして日ノ本ウヨと申します」
謎のオジサン「ああ、そうかキミがニッテイさんのお孫さんか。ワシはニシオ電器のニシオというんジャ。よろしく。」
ウヨ君「そうするとこの教科書、オジサンが一人で作ったんですか?」
ニシオおじさん「いやいや。このフソウ商店街のみんなで作ったんジャ。近所で新聞記者をやっているサンケイさんにもお世話になったのぉ。」
ウヨ君「新聞記者のサンケイさん!!サンケイ君のお父さんだ!!(驚)」
そうです。ウヨ君は小さい頃サンケイ君となかよく遊んでいました。
サンケイ君がお父さんの都合で転校してからウヨ君は暴れんぼうになってしまいましたが昔はおとなしかったのです。(続く)
626 :
新聞研究員:01/12/10 19:37 ID:cIXFcvJy
題名:フソウ商店街 (その4)
ニシオおじさん「どうした?今度は急にニコニコして。」
ウヨ君「おじさん、サンケイ君に今会えるかなぁ」
ニシオおじさん「さあのぅ。サンケイ君も最近、熟行ってて忙しそうだからのぅ。」
ウヨ君は少しシュンとしました。
でもウヨ君は希望を捨てません。
ウヨ君「オジサン、もし、サンケイ君が来たらウヨ君が来たと伝えてください」
ニシオおじさん「分かった分かった。もう閉店時間だし、今日はもう遅いからワシが車で送っていってやろう」
といいニシオおじさんはウヨ君はおじさんとともに車に乗り、家まで送ってもらいました。
それから小1時間後、塾帰りのサンケイ君がニシオ電器に向かってきました。
サンケイ君「おじさーん、新しいパソコンのソフトない?」「あれ?もう店が閉まってる。
普段は遅くまで開いているのになぁ。ま、いいや帰ろう」と帰ってしまいました。
車内でウヨ君は思いました。(いつか会えるといいなぁ)(終わり)
ウヨ君の本名は「ウヨ」なんですか?(;´Д`)
ニホンちゃんが「さくら」だから、何か違う名前をつけてあげたいところ
「テーブルマナー」
チュウゴ君が地球組のみんなをお食事会に呼んでくれました。
地球組のみんなは広いチュウゴ家の一室でお食事会の始まるのをまっています
「わたくし今日の日を楽しみにしてましたの、満願全席一度食べてみたいと前々から
思ってましたの」
「フランソワさん、涎がたれてましてよ」
「?!!」
フランソワちゃんは慌ててハンカチで口元をふきます
「冗談でしてよ」
「!? キー」
料理ができるまでの時間つぶしか、エリザベスちゃんがフランソワちゃんをからかっています。
「ねえ、マレーシア君 ブタ料理なんて出てこないよネェ」
「大丈夫だと思うけど」
「僕はそれよりもウシ料理が・・・・」
マレーシア君達はそんな事を心配していると
「大丈夫よお兄ちゃん ちゃんとブタ抜き、ウシ抜き 野菜のみ、テーブル、テーブルで分けてるから」
香ちゃんが心配しているマレーシア君に説明します
「それなら安心だね、インドネシアちゃん」
「うん、そうだね」
「でわ! お食事の準備が出来ましたので この香が皆様を食堂までご案内します」
地球組のみんなは香ちゃんに案内され食堂に向かいます。
「あっそうだ」
先頭を歩く香ちゃんが突然振り向き
「すっかり、忘れていたわ、これからテーブルマナーの説明をします。」
「あら、テーブルマナーでしたら、わたくし完璧でしてよ」
フランソワちゃんが自慢げに言います。香ちゃんはそんな事お構いなしにマナーの説明を始めます
「いいですか、ますスープは美味しそうに音を立てて飲んでください」
「なっ」
フランソワちゃんが眼を点にします
「そして食事はなるべく食べ散らかし!、辺りを汚してながら食べてください!!」
「まっなんて はしたない!!そんなのテーブルマナーとは言えないわ」
フランソワちゃんは香ちゃんに突っ掛かります、その横でしれっとした顔でエリザベスちゃんが
「あら、貴女だってつい此間まではテーブルク・・・ムグ」
突然すごい形相のフランソワちゃんが、何か言おうとしたのエリザベスちゃんの口をふさぎ小さな声で
「いいです事、もしその続きを喋ろうモノなら、貴女の秘密もココでぶちまけるわよ、わかったら頷く」
エリザベスちゃんはフランソワちゃんに口を塞がれたまま、首を縦に振ります。
「あれ、二人ともどうかしたの」
「あら、アテネちゃん何でもなくてよ ねぇ〜エリザベスちゃん」
「そうよなんでもないのよ、ホホホホホホ」
二人のかわいた笑い声がチュウゴ家の中に響きます
「ホホホホホホ」
また別の日
イン堂君が地球組のみんなをお食事会に呼んでくれました。
「今からテーブルマナーの説明をします
「あら、テーブルマナーでしたら、わたくし完璧でしてよ」
フランソワちゃんが自慢げに言います。イン堂君はそんな事お構いなしにマナーの説明を始めます
「いいですか、食事は右手だけで食べてください、左手は不浄の手です使わないで下さい」
フランソワちゃんが眼を点にします
「まっ! 手で食べるなんてはしたない!!そんなのテーブルマナーとは言えませんわ」
フランソワちゃんはイン堂君に突っ掛かります、その横でしれっとした顔でエリザベスちゃんが
「あら、貴女だってつい此間までは素手で・・・ムグ」
「いいです事、もしその続きを喋ろうモノなら、貴女の秘密もココでぶちまけるわよ、わかったら頷く」
エリザベスちゃんはフランソワちゃんに口を塞がれたまま、首を縦に振ります。
「あれ、二人ともどうかしたの」
「あら、アテネちゃん何でもなくてよ ねぇ〜エリザベスちゃん」
「そうよなんでもないのよ、ホホホホホホ」
二人のかわいた笑い声がイン堂家の中に響きます
「ホホホホホホ」
f i n
630 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/13 01:33 ID:4gE23OIR
「セキュリティ」
「アイゴーッ!それはちょっと厳しすぎるニダ!ウリの小遣いが無くなるニダ……」
「あ、そう。イヤならそれでいいぜ。別にどうしても買って欲しい訳じゃないし」
教室の隅で、カンコ君が情けない声をあげました。対面のアメリー君は、対照的に涼しい顔をしています。
「せめて分割にして欲しいニダ。ウリも最近、懐が寂しいニダ」
「だめ。どうしても欲しいのなら、頑張って小遣いを貯めるんだな」
カンコ君の哀願を、にべもなく一蹴するアメリー君。この二人、なんの話をしているのかというと、アメリー家
製の「ぺとりおっと」という名の花火の買い取り交渉をしているのです。
アメリー君の作ったこの花火は、打ち上げると、中に入った網が飛び出して、こちらに向かってくる花火を
からめ取る事が出来る優れ物。以前、アラブ町で起こった喧嘩の際も、紫苑ちゃんがこれを使って一躍有名
になりました。
相手が打ち込む花火を無力化できるので、ひたすらにセキュリティを固めているニホンちゃんの家も使って
います。
「キッチョムのとこの花火が怖いのは分かるけどなぁ。あいつなにするか知れたもんじゃないし。でも、だか
らってなぁ………」
どうやら、交渉は暗礁に乗り上げているようです。
631 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/13 01:34 ID:4gE23OIR
つづき
「そもそも、お前なんで、最近セキュリティを固めるようになったんだよ?確かにキッチョムに隙を見せられな
いけど、あいつも最近は態度を変えてきてんだろ?小競り合いくらいはするみたいだけど」
「そ、それは………」
「番犬だって、うちのイーグルの子供を譲ってやるって言ってるのに、ラプターが欲しいなんて言いやがって。
ありゃ、うちでも飼い始めたばかりなんだぞ。飼うにしてもけっこう金かかるし。やれるわけないだろうが」
苦虫を噛み潰したような表情のアメリー君。ちなみにラプターは、そろそろ年をとってきたイーグルに代わる
番犬として、新たに飼い始めた子犬です。猫とみまがうようなしなやかな身のこなしと、無駄に吠えない寡
黙さで、侵入者に気づかれずにいきなり襲いかかることができる、ある意味凶悪このうえない子です。
「………いいニダ。なら、ロシアノビッチ家のフランカーか、フランソワーズの所のラファールをもらうニダ」
フランカーは、ロシアノビッチ君自慢の大型犬。信じられないような身体能力で、格闘をさせると地球町に
敵なしという人もいます。一方のラファールは、何故か子沢山で、フランソワーズちゃんはあちこちの家に子
犬を売り込んでいたりします。無論、アメリー君のライバルにあたるわけですから、引き合いに出されると、
彼としては面白くありません。
「あ、そう。そーいうこと言うわけ?それなら、花火売ってやらんぞ」
その言葉に、顔色を変えるカンコ君。カンコ家のセキュリティシステムは、ほとんどアメリー家の品に頼って
いるので、その供給が絶たれると、非常に面倒なことになってしまうのです。
「そ、それは困るニダ!勘弁してほしいニダ〜」
632 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/13 01:35 ID:4gE23OIR
つづき
「………なあ、予算はどれくらいなんだ?ある程度だったら、俺も考えてやらんことはないぞ」
埒があかないと見たアメリー君、少しだけ態度を軟化させます。カンコ君は喜色を浮かべて、ポケットから
電卓を取り出しました。
「これくらいニダ」
ぽんぽんぽん、とキーを叩いてアメリー君に提示します。その表示を見たアメリー君、目を点にしてしまい
ました。
「馬鹿にしてるのか?お前!そんなんじゃ、どっちも買えるわけないだろうが!取り敢えずこの話は延期だ、
延期!金貯めて、出直してこい!」
「ア、アイゴ〜〜。これじゃ、ニホンに勝てないニダ〜」
「はぁ?……なんだ、お前ニホンちゃんに対抗意識もってんのか?確かに、彼女の家はいいセキュリティシ
ステム持ってるけど、お前がそれに合わせる必要ないだろ?今のままでも、キッチョム相手には充分なんだし」
「違うニダ。ニホンの家と喧嘩しても勝てるような物が欲しいニダ〜〜〜」
カンコ君、思わず本音を漏らしてしまいました。この発言に、アメリー君は当然大激怒です。
「貴様ぁっ!そんなこと考えてやがったのか!?彼女の家に手を出すことは、俺に喧嘩を売るのと同じ事だ
ぞ!?そんな了見の奴には、本当になにも売ってやらん!」
「し、しまった!?今のは冗談ニダ!ちょっとした悪戯心ニダ!ほんとーニダァ〜〜」
慌ててフォローを入れるカンコ君。しかし、アメリー君は聞く耳持たずに、足音荒く教室を出ていってしまい
ました。カンコ君は、頭を抱えて泣き言を言い出します。
「ああぁぁぁ、こんなんじゃ、本当にニホンに勝てないニダ〜。アイグォォォォ〜〜」
………………………全く、懲りない男ですね。
おしまい
633 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/13 01:36 ID:4gE23OIR
634 :
:01/12/16 14:04 ID:4qQkuRP6
唐揚げ君
ハイチちゃんが痴漢に襲われて5年地球組はちょっとした騒ぎ。
イン堂君も痴漢被害にあったばかり。クリスマスが近づいて酔っぱらいが増えているのか、最近物騒です。
アフリ科の子供たちも教室の扉からハイチちゃんの様子をうかがっていたり、アメリー君を除いたメリケン班の面々は深刻そうな顔をしています。
「恐くなかった、ハイチちゃん?」
ニホンちゃんが腫れ物に触るかのごとく訊ねると、当のハイチちゃんはいつものようにその深く黒い瞳で真っ直ぐニホンちゃんを見つめました。
「恐かったけど、大丈夫」
その瞳をみていたら、あの大雪の日のことをふと思い出して、ニホンちゃんは背筋がぞくぞくと震えてしまいました。
「ハイチ家のあたりはほんとうに普段から物騒でしてよ」
フランソワーズちゃんが皮肉を口にしますが、青ざめた顔では皮肉にも聞こえません。
ハイチちゃんはちょっとだけ目を細めてフランソワーズちゃんを一瞥しましたが、すぐにあさってのほうに視線をむけました。
「ええ、そう。いつも危険と隣り合わせ。昔のあなたの家と同じ」
フランソワーズちゃんはなにか言いたげに口を歪めましたが、ハイチちゃんは続けました。
「だから、備えだけは万全」
「…それって」
そこまでいってニホンちゃんは口を噤みました。
なんだか聞いてはいけないような気がしたからです。
「ニダ。ハイチ、痴漢されてもケンチャナヨー」
珍しくカンコ君も同情しています。
「ありがとう。そういえばあなたも昔…」
頬杖をついてニヤリと笑むハイチちゃん。
「それから先は言っちゃ駄目ニダァ!!!!!!」
カンコ君の叫びが教室に響き渡りました。
どっとはらい
637 :
名無し:01/12/19 20:54 ID:kuQh3fyD
もうされてるよ。
637さん、どうも、です。
やっぱり、そうでしたか。
読み直して探してみます。
639 :
:01/12/20 05:21 ID:2eJ7nr1d
まあ、あの橋も今再建中で今年末に完成予定だから、その関連でお話を作れるかも。
というわけで職人さん、よかったらお願いします〜
640 :
:01/12/20 05:24 ID:2eJ7nr1d
>KB ブリッジ
>コロール島(Koror I.)とバベルダオップ島を結ぶ橋
>韓国の建築会社が製作したが建築当時から「あれはいつか落ちる」と地元の人は危惧していた
>1996年9月に崩壊しパラオを大混乱に陥れた.水道管とコロール島の半分に供給するための電線が通っていたため国民生活は危機に陥り,ナカムラ大統領は国家非常事態宣言を発する事態となった.
しかし建設当時から「あれはいつか落ちる」って言われるのはスゴイね(藁
ttp://www.palau.net/life.html#anchor2159214
641 :
:01/12/22 04:41 ID:x5R0lrTA
あげ
642 :
名無し:01/12/22 06:31 ID:wlTSr1+r
やはりこっちの方が書き込みは多いのか?
643 :
:01/12/22 22:19 ID:7q4HgJLo
どっちも最近はあんまり…
早く戻ってくればいいのに
644 :
JY:01/12/22 23:32 ID:oJ8Rv2EO
オレ、次からこっちにも加工。
645 :
:01/12/23 02:34 ID:4AEdMPk1
646 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/24 14:36 ID:D9B9blwF
「聖夜」
き〜んこ〜んか〜んこ〜ん♪
五年地球組の教室にチャイムが鳴り響き、それと同時にみんなから歓声が沸き上がりました。
「はい、それじゃ、二学期はこれでおしまい。みんな、冬休みだからって羽目を外さないようにね。それと、
ちゃんと宿題をするんですよ」
しっかりと釘をさすフラメンコ先生の声も、心なしか弾んでいます。そう、今日は終業式。明日からは楽しい
冬休みです。
「ねぇねぇ、みんな冬休みはどこか行くの?」
「わたくしは家族でスキーですわ」
「いいなぁ………、オレなんか、なーんにも予定入ってないぜ。……寝て過ごすのは悲しすぎるしなぁ」
「ね、ニホンちゃん、今度お泊まりに行ってもいい?」
「うん、いーよぉ」
教室のそこかしこで、楽しげな会話の花が咲いています。と、そこへ。
がらっ!
教室の戸が勢いよく引き開けられ、小さな影が、風をまいて飛び込んできました。影は、教室の中央に立
つアメリー君に突進し、目の覚めるようなタックルを敢行します。
「な、なんだぁ!?………って、ラスカ?」
そう、影の正体はラスカちゃんでした。何かに耐えているような、悲壮な表情を浮かべています。
647 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/24 14:37 ID:D9B9blwF
つづき
「どうしたんだ?何かあったのか?…………お、おい、ラスカ!?」
アメリー君が彼女の顔を覗き込んで、狼狽した声を上げました。ラスカちゃんの瞳に涙が浮かんでいて…
みるみるうちに大きくなってゆくのです。すぐにそれは限界を超え、彼女のなめらかな頬を勢いよく滑り落ち
てゆきます。と同時に、ラスカちゃんは、堰を切ったようにしゃくり上げだしました。
「ふぇ………ひっく……アメリーおにいちゃぁん………ふえぇぇ〜〜〜」
「お……おい……一体何があったんだよ?」
「ラ、ラスカちゃん、泣かないで。どうしたの?誰かにいじめられたの?」
アメリー君と、そばにいたニホンちゃんが慌てて慰めにかかります。しかし、ラスカちゃんは泣きじゃくるだ
け。教室内に満ちていた浮ついた雰囲気は影を潜め、皆、彼らに視線を向けています。
「あのー、ここにラスカちゃんが…………ああ、やっぱりここにいた」
開け放たれたままの入り口から、ウヨ君が顔を出しました。ニホンちゃんが、珍しくきつい表情を浮かべて
彼につめよります。
「ウヨ!あなたまさか、ラスカちゃんをいじめたんじゃないでしょうね!」
「へ!?ち、違う違う、誤解だよ、姉さん!」
「………本当に?」
「神に誓って」
「なら、説明してくれる?………一体、何があったのか」
ウヨ君は、相変わらずアメリー君にしがみついて、ぴーぴー泣いているラスカちゃんに、気遣わしげな視線
を走らせてから、事の次第の説明を始めました。
「実は………」
648 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/24 14:38 ID:D9B9blwF
つづき
「うそだもん!サンタさんはぜったいにいるもんっ!」
「んーなわきゃねーっての!ありゃおとぎ話だぜ」
三年地球組の教室。今、ここは戦場でした。ラスカちゃんとコルシカちゃんが、壮絶な口げんかを繰り広げ
ているのです。いつ実力行使が行われても、不思議ではない雰囲気でした。
事の発端は、クリスマスの話題。話題の中心は、パーティーやプレゼントのことでした。その中で、ラスカ
ちゃんが「サンタさん、今年はなにプレゼントしてくれるかなぁ」と発言し、それにコルシカちゃんが、「なんだ
おまえ、まーだサンタクロースなんて信じてんのか?ガキだなー」と返したのです。
これが発火点となり、二人は、泥沼の戦いに身を投じていったのでした。
こういうときに真っ先に仲裁に入る(そして、地雷を踏んでしばかれる)ヨハネ君は、ミサがあるという理由
で既に下校してしまっています。かわりに、ウヨ君がやむなく止めに入りましたが、二人とも全く聞く耳を持っ
ていません。これが男なら、無理矢理黙らせているところですが、二人とも女の子なので説得という手段をと
るしかないのです。
結局、ウヨ君の和平工作は、あえなく失敗に終わってしまいました。精神的に消耗しきってしまい、机に
突っ伏しているウヨ君を後目に、二人の戦いはますます熾烈になっていきます。
「いるったらいるの!毎年、ラスカのまくらもとにプレゼントがおかれているんだもん!サンタさんが持ってき
てくれてるに決まってるよ!」
「バカか、おめーは!だから、それはお前の親父が買ったものだっての!だいたい、お前がサンタの姿を見
たのか!?」
「そ、それは………」
「いるわけないのに、会えるわきゃないよなー、がんばって、クリスマスはずっと起きていたら?プレゼント抱
えた親父の姿を拝めるぜ!ひょっとしたら、付け髭くらいはしてくれてるかもなぁ」
649 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/24 14:39 ID:D9B9blwF
つづき
「………で、そうしたら彼女、教室を飛び出していったんだ」
「……あぁぁ、もう。あの子ったら、ことさらそんなこと言わなくてもいいでしょうに………」
ウヨ君の話す義妹の所業に、フランソワーズちゃんが頭を抱えます。一方のアメリー君は、何故か困惑し
た表情で黙り込んでいます。実は、毎年ラスカちゃんの枕元にプレゼントを置いているのは、お父さんではな
く彼なのです。自分の行動が、この騒ぎの遠因の一つになっているので、どうフォローしていいのか迷って
いるようですね。
えぐえぐとしゃくり上げるラスカちゃんの手を引いて、アメリー君は下校していきました。ニホンちゃんも付い
ていきたかったようですが、「とりあえず、ラスカとゆっくり話しておきたいから」という彼の言葉に引き下がっ
たのでした。で、教室に残ったメンバーは、鳩首会議の真っ最中。お題目は、「どうやってラスカちゃんを慰め
るか」です。
「ここはひとつ、ウヨ君がデートに」
「却下」
タイワンちゃんの提案を、皆まで言わせず却下してのけるウヨ君。どうやら最近、耐性がついてきたようです。
「まず、ラスカちゃんとコルシカちゃんを仲直りさせるのが先だと思うよ」
心配そうに眉をくもらせたまま、ニホンちゃんがぽつりと呟きます。そして、フランソワーズちゃんに目を向け
ました。
「そうですわね。コルシカには、あたくしから話をしておきますわ」
「でも、サンタクロースの件はどうしよう……?」
「こればっかりは仕方ありませんわ。遅かれ早かれ、真実に気づくときがくるんですし」
「うむ、私もそう思う。通過儀礼のようなものじゃないかな?」
冷静に指摘するエリザベスちゃんとアーリアちゃん。しかし、ニホンちゃんは納得できません。
「でも………ラスカちゃんの夢を壊したくないよ……」
と、そのとき、彼女の後ろから新たな人物が発言してきました。
「ねぇ、それは私にまかせてくれないかな?」
650 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/24 14:40 ID:D9B9blwF
つづき
数日後。12月24日。前日から降り始めた雪は、未だやむ気配を見せず、街は既に白くたたずまいを変え
ています。
クリスマスイブのこの日、アメリー君の家では家族揃ってのパーティーが開かれていました。みんなで神
様にお祈りをして、プレゼントを交換しあい、賑やかに談笑しながら食事をします。
………しかし、そのなかで、ラスカちゃんだけが沈んだ表情を見せていました。アメリー君に話を振られて
も、ほとんど上の空。元気なく、七面鳥をフォークでつついているだけです。と、そのとき。
しゃんしゃんしゃんしゃんしゃんしゃん…………
軽やかな鈴の音が、微かに聞こえてきました。それに気づいたラスカちゃんが、弾かれるように顔を上げます。
しゃんしゃんしゃんしゃんしゃんしゃんしゃん…………
鈴の音は、どんどん近づいてきます。居ても立ってもいられず、彼女は、テーブルを離れました。
しゃんしゃんしゃんしゃんしゃんしゃんしゃんしゃん…………しゃららん!
鈴の音が、アメリー家の前で止まりました。ラスカちゃんは、歓喜の表情を浮かべて、玄関を飛び出しま
す。そこにあったのは………。
「メリー・クリスマス!」
白いお髭に覆われた、優しそうな顔。
まっ赤な、暖かそうなお洋服に包まれた格幅のよい体。
大きなトナカイさんに引かれた、これまた大きな橇。
橇の後ろに載せられた。白い袋。
絵本の中から抜け出してきたかのような、サンタさんの姿でした。
651 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/24 14:40 ID:D9B9blwF
つづき
「サンタさんだ………、サンタさんだぁ!サンタさんは本当にいたんだぁ!」
橇から降りてきたサンタさんに駆け寄り、そのままの勢いで抱きつくラスカちゃん。サンタさんは、そんな彼
女を優しく抱き留めます。
「ほっほっほ、ラスカちゃんは元気がいいねぇ。今年もよい子にしてたかな?」
「うんっ!」
「そうかいそうかい、それじゃあ、よい子のラスカちゃんにはわしからのご褒美だ」
そういって、サンタさんは袋からぬいぐるみを取り出しました。ポーラより一回りちいさな、白くまのぬいぐる
みです。
「ほうら、ポーラの弟だよ。仲良くしてあげるんじゃよ」
「うわぁぁ………。どうもありがとう!」
「おお、そうそう、ニホンちゃん達から、キミに渡して欲しいと頼まれた物もあったんじゃ」
「え………ニホンおねぇちゃんたちから…………?」
サンタさんが、次々とニホンちゃん達のプレゼントを手渡してきます。………ニホンちゃんからは、可憐なオ
ルゴール。ウヨ君からは、可愛らしいリボン。タイワンちゃんから、綺麗な髪飾り。エリザベスちゃんからは、
真っ白なティーカップ。アーリアちゃんから、立派な文房具セット。フランソワーズちゃんから、お洒落なハン
カチ。そして……コルシカちゃんからは、手作りのお人形。
「…………コルシカちゃんから………」
そのお人形は、手を繋いだラスカちゃんとコルシカちゃんを象っているようです。ちょっといびつで、あちこち
の糸がほつれかかっていますが、彼女が一生懸命に作ったのが一目で分かりました。
ラスカちゃんは、お人形に添えられたクリスマスカードを開きました。
ひどいこと言ってゴメン。新学期になったら、また仲良くしてほしいな。
親愛なるラスカへ コルシカより
652 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/24 14:41 ID:D9B9blwF
つづき
いささか素っ気ない、短い文章。しかし、その中に、コルシカちゃんの想いが込められているように、ラスカ
ちゃんには思われました。お祈りをするように、カードを胸元に押し当てるラスカちゃん。心がじんわりと暖か
くなって来るような気がします。
「……ラスカちゃんは、コルシカちゃんと喧嘩したそうじゃな。……どうかな?仲直りできそうかい?」
「……うんっ!」
輝くような笑顔で答えるラスカちゃん。それを見て、サンタさんもつられるように破顔しました。
「おお、そうか……いい笑顔じゃ。わしにとっては、一番のクリスマスプレゼントじゃな」
「………もう、行っちゃうの?」
橇に座り、手綱を握ったサンタさんに、ラスカちゃんが名残惜しそうに語りかけます。
「……ああ。わしを待ってくれてる子供達が、まだたくさんおるからの。それじゃあラスカちゃん、また来年」
「うん、また来年、きっと会おうね!………ばいばい!」
「ヒュバー・ヨウルア!ハァッ!」
サンタさんのかけ声と共に、橇が動き出しました。夜の静寂を破る鈴の音に合わせて優雅に輪舞を踊る雪
の中、ゆっくりと遠ざかってゆく橇に向かって、ラスカちゃんはいつまでも手を振るのでした。
「よかったな、ラスカ」
橇が雪のカーテンの向こうに消え、再び静寂が戻ってきました。それでもなお立ちつくすラスカちゃんの側
に、アメリー君がやってきました。
「うん………」
「さ、家に入ろう。風邪ひいちゃうぞ」
「そうだね。…………ね、アメリーお兄ちゃん」
「うん?」
「メリー・クリスマス」
「…メリー・クリスマス、ラスカ」
653 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/24 14:42 ID:D9B9blwF
つづき
兄妹が、家の中に消えてゆきました。物陰からそれを見届けたニホンちゃんが、ほっと吐息をもらします。
「……これで一件落着、かな?」
「うん、そうだといいね」
それを受けたのはフィンランちゃん。ニホンちゃんと同様、優しい微笑を浮かべています。
「でもさ、フィンランのおじさんって凄いね。まるで本物のサンタクロースみたいだったよ」
「あはは、当たり前だよ、タイワンちゃん。だっておじさんは、本物のサンタクロースだもん」
「へ!?」
「サンタはね、スオミの敷地にあるロヴァミエニって林の中に住んでいるって話があるんだよ。でね、それな
らいっそ、本当にサンタとしてそこに住んでしまおうって言って、おじさんはそこでサンタさんを始めたの。
手紙を出せば、ちゃんとお返事が来るよ。もちろん、サンタクロースの名前でね」
「へぇぇ………そうなんだ」
ニホンちゃんもタイワンちゃんも、目を丸くしています。
「だから、サンタクロースはいないって言うのは間違い。……絵本どおりのサンタではないけど、ね」
「だからあのとき、妙に自信たっぷりに『まかせろ』なんて言ったんだ」
「ね、そろそろ寒くなってきたし、もう帰らない?二人とも家に寄ってよ。家もパーティーやってるし、暖かい飲
み物もあるし」
「うーん、それじゃ、ちょっとだけ」
「あ、あたしもー。それじゃ、行こ」
三人は、そっとその場を離れると、ニホン家へ続く道を歩き始めました。
654 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/24 14:43 ID:D9B9blwF
つづき
道すがら、ニホンちゃんが不意に言いました。
「ね、今年ももう終わりだけど、本当にいろいろあったね」
「うん……大変な年だったね」
「ホント。大事件も起こったし、喧嘩も絶えないし」
「来年は………きっと、いい年に……なるよね?なってくれるよね?」
「……………うん。そうなると、いいね」
「ダメよ、ニホンちゃん。いい年に「なる」んじゃなくて、いい年に「する」のよ」
「あは、そうだね。間違えちゃった。……そう、来年こそは、みんな笑顔で過ごせるような年にしないと」
「難しいと思うけど、最初から諦めて立ち止まっていたら、なにも変わらないもん」
「そうそう………って、なんだか湿っぽくなっちゃってない?」
「あ、ごめ〜ん」
「でも…………今のこの時間だけは、みんな笑顔でいるんだろうね」
「そう……きっとそうだよ」
「わたしたちにとっては、それがサンタさんのプレゼント、かな?」
「あはは……そんなプレゼントも、悪くないかもね」
「ね………タイワンちゃん、フィンランちゃん」
「ん?」
「な〜に?」
「メリー・クリスマス」
『メリー・クリスマス!』
この世界に生きる 全ての人たちへ
メリー・クリスマス!
おしまい
655 :
三毛 ◆wPntKTsQ :01/12/24 14:44 ID:D9B9blwF
三毛であります。
ああ、性懲りもなく、またソースなしのおはなしを書いちゃいました。
クリスマス特別編ということで、勘弁して下さいm(_ _)m
今回のお話を書いて気づきました。私は、どうやらラスカちゃんが贔屓のようです。←何をいまさら
最初は、それぞれの家のクリスマスを書こうと思ったのですが、肝心の韓国のクリスマスについての資料が
ない!ミサをやって、それをTV中継するとか、パチンコ屋以上に派手な電飾で教会を飾るという(!)記述は
あるのですが、一般家庭での様子がさっぱり分かりませんでした。フランスのブッシュ・ド・ノエルや、アメリ
カの七面鳥みたいに特別な料理があるのかも分からないし。
と、いうわけで、フィンランドのサンタさんをネタに持ってきました。参考にしたHPは以下の通り。
サンタ村の公式サイト
http://www.santaclauslive.com/ サンタクロース郵便局
http://www.santaclaus.posti.fi/english2.htm あと、韓国ネタを一つ。上智大学カトリック学生会のページ
ttp://katogaku.tripod.co.jp/kaiho/kaiho_99_4.html > 20年前クリスマス、韓国のカテドラル大聖堂で起こった一話。そのとき今の金枢機卿が当時軍部独裁
>攻府を批判する説教をなさったのである。これが全国に生放送され、TVを観ていた朴元大統領が憤慨し
>たのはいうまでもない。TV中継は即刻止めさせられた。その後数年間ミサの生放送はできなくなった。
デジャブを感じるのは私だけでしょうか?(w
それにしても、イブの昼間になにやってんだか、あたしゃ(w
では!
656 :
656:01/12/24 21:03 ID:gmwP3YKB
657 :
ニー:01/12/24 21:32 ID:cpTGHnsq
658 :
まんせ:01/12/24 21:45 ID:UNvFq3JO
659 :
:01/12/25 16:40 ID:wIJIA4hu
>>657 申し訳ありません。「アミバ」を追加しておいて下さい。(w
660 :
>659:01/12/25 16:55 ID:EcRtwQ6+
ふoんろーど?
661 :
:01/12/25 16:58 ID:wIJIA4hu
>>660 元はそうらしいですね。(w
ただ最近ネットで見かける「〜辞典」にはだいたいこの項目が
あるみたいです。
662 :
ふふふ:01/12/25 17:01 ID:gYDdOJ5B
三毛って相当暇な馬鹿だね
きちがいだよ
663 :
踊る総理:01/12/25 20:39 ID:uxam8iyn
甲賀くん=コースト・ガード(海上保安庁)ってのは
ヒネりすぎですか?
>663
つーかこれ以上ニホン家の一族増やしても。
ニホンちゃんかウヨくんに肩代わりさせればよかんべえ。
665 :
:01/12/25 21:23 ID:KuQz2BPJ
自分のキャラを入れたいだけの奴のせいで
どんどんつまんなくなったね。ニホンちゃん。
3くらいまでは面白かったのに。
666 :
名無し:01/12/25 21:45 ID:sEf2L+PB
>>662 居丈高に馬鹿と決め付ければ少なくともその場では優位に立てるもんな。
それこそ馬鹿にはお似合いの論法だよ。
>>665 つまらないと思うなら自分で面白いネタを投稿すればよろしい。
667 :
:01/12/26 03:37 ID:re+RQwKV
>>662 こんな事書いてる君が、暇で馬鹿だね。
それだけはよく解ったよ。(W
668 :
:01/12/26 16:01 ID:saBY0Bqr
(@∀@)<アサヒ!お前まだこんな所にいたのか!
669 :
*:01/12/26 20:09 ID:slOsLk1g
>>665 その気だったら先に投稿してる
批判しかしないのは@@や@@@と一緒だぞ
670 :
JY42:01/12/26 23:16 ID:28YVfYrt
671 :
JY:01/12/26 23:16 ID:28YVfYrt
なんだかあれてるな〜。
672 :
:01/12/27 00:40 ID:pbynWERM
673 :
名無し:01/12/27 01:05 ID:cE5fVXyS
<<670
む。何故にハプスブルク先生?
674 :
四季砲:01/12/27 01:15 ID:GxZRxEJO
「ノルトィギ」
ニホンちゃんが庭石の上にのり隣のカンコ家のとある部屋を覗こうとしています
「う〜ん、あの桜の木がじゃまでよくみえないなあ」
背伸びをしても、飛び跳ねてもやっぱし見えません
「やっぱしみえないなぁ」
「ニダ!! やいニホンそこで何してるニダ」
ニホンちゃんは突然の声に驚きバランスを崩してしまい
「おっとっ とっとっお〜とっ きゃ」
庭石の上から落ちて尻餅をついてしまいました。
「うぅ〜 いたいよ〜」
お尻をさすりながらニホンちゃんは立ち上がります
「ニダ ニホンどうした尻餅ついて尻でも割れたニダか、みしてみる」
そういってカンコ君はニホンちゃんのスカートを・・・・
「きゃ〜!!!」
ばちっ〜ん
ニホンちゃんの悲鳴と、ともにカンコ君の頬には可愛い紅葉の跡が・・・・
「・・・・・・」
「・・・・・・」
しばらくの沈黙のあとカンコ君が先に話し始めます
「やい ニホン、どうせウリが着替えている所を覗こうとしてただろ」
「ちっ ちがうよ〜 誤解だよ〜」
「ウリの家なんか覗いてニホンは変態ニダ、まあウリの鍛え上げた肉体美を見たくなるのは、
しかたがないニダ」
「見たくない 見たくない」
「・・・・まっ 冗談はこれ位にして 何してたニダ?」
「実はキッチョム君の部屋ってどんなカナって・・・」
「・・・ウリもよく知らないニダ」
「カンコ君も知らないの?」
「ニダ 滅多な事では部屋に入れてもらえないニダ・・・・・
ウリも興味あるニダ 少し待ってろ」
そう言いのこすと自分の家に駆け込みます、一人残されるニホンちゃん、でもカンコ君はすぐに戻ってきました。
脇に長細い板を抱えて
「カンコ君 この板は何?」
「これか これはノルトィギの板ニダ」
「ノルトィギ?」
「そうノルトィギ」
675 :
四季砲:01/12/27 01:16 ID:GxZRxEJO
[ノルトィギ]
昔韓国では女の子は外に出してもらえなかった。
そこで高い塀を越えて外の様子を見ようと始められたのがノルトィギです。
ノルトィギとは韓国式シーソーで長さ2〜2.4mの板を藁束や叺で据え付けて
両端にそれぞれ一人ずつ立ってのります、
そして板が上がると2.3mは飛び上がり、ベテランになると宙返りもできます
「なるほど」
「準備をしるニダ、手伝えニホン」
「うん」
二人でノルトィギの準備をします
「準備終了ニダ、ニホンはそっちに乗るニダ」
「分かった」
「それじゃあ始めるニダよ」
ギッコン バッタン ギッコン バッタン ギッコン バッタン
「そろそろ いくニダ それ!」
カンコ君が精一杯板を踏みます、するとその反動でニホンちゃんは宙高く飛び上がります
「おっ とっ てっ とっ」
飛び上がったニホンちゃんはバランスを崩しキッチョム君の部屋の様子を見るどころではありません
両手を振り回しバランスをとるのに精一杯、何とか無事に板の上に着地しました。
ニホンちゃんが下がれば当然 今度はカンコ君が飛び上がります
「ニッ ニダ ニッ」
カンコ君もバランスを崩し 両手を振り回しバランスをとろうとしますが
うまくいかず、池に
ドボ〜ン
「あわわわわ カンコ君大丈夫?」
池に落ちたカンコ君にニホンちゃんが手を差し伸べます
「ヒドイ目にあったニダ ニホンが重過ぎるから反動で高く上がりすぎてバランスを崩したニダ」
「・・・・・・」
「ニダ? どうしたニホン 早く引き上げるニダ」
「う〜 カンコ君のぶぁか〜」
べっちん!!!
カンコ君はもう一つ紅葉を頬に付けるとそのまま気絶してしまいゆっくりと沈んでいきます
「あわ どうしよう え〜と あ〜と その〜 」
おろおろするニホンちゃんの側でカンコ君の身体は冬の冷たい冷たい日本池に沈んでいきます
「日本池じゃふぁいにばぁ 東池にぶぁ ブクブクブク・・・・・」
終わり
676 :
JY:01/12/27 01:28 ID:LwT+JN72
>>671 お絵かきみてはまったから!(テレ笑い。
総督府は静か過ぎるけど、ここはアレだ〜。
荒れてるっていうか、
萌え〜とか言ってるだけの話が増えて
面白くなくなってるよ。
すでにハン板でやる意味は無くなってしまっている。
残念だけど。
678 :
:01/12/27 10:49 ID:Cs1lWO0G
それぞれの楽しみ方があると思う。
わざわざ文句を書いてないで作品の一つもUPしたら?。
679 :
名無し:01/12/27 21:32 ID:cE5fVXyS
私的には面白ければいいと思ってるけどね。
でも元ネタなしのお話を書く人は、気合を入れて面白くするくらいの覚悟が欲しいな。
680 :
七誌7:01/12/27 23:07 ID:e8URBebq
やっぱり最後は努力と良心ですか。
確かに萌え話多すぎ…
前は風刺(というか話の面白さ)>萌え だった気がするけど最近は逆転してる。
682 :
ななし:01/12/29 21:06 ID:tkTyjRb+
うん。百合ネタもそうだけど、作者とごく一部の人しか楽しんでない気がするな。
元ネタにはそれほどこだわらなくていいから、もっと間口の広いものを書いて欲しい。
683 :
名無し:01/12/29 21:32 ID:slLZ9Js2
元ネタがガイシュツでも料理の仕方が違ってたら自分はいいと思うよ。
教科書関連ネタなんて形を変えていくつもあるしね。
なので、風刺>萌なネタきぼーん。
以前こっちのスレだったか総督府のスレだったかで言われてたが、萌は風刺のクサミを消すスパイスなんだよね。
萌えしかない話は、ただスパイスだけを食わされているに等しい。
百合ネタなんかはヒトによってスキキライが激しいスパイスだといえるね。
百合ネタ関連で揉めるなんて今回がはじめてじゃないし。
萌もダイジだけど風刺もきかせてくれ。
生意気言ってスマソ。
684 :
名無し:01/12/30 03:53 ID:6dn4JUjj
ユリネタが悪いのではなくアーリアちゃんが絡むってとこが不自然で変なんだよ。
685 :
名無し:01/12/30 04:03 ID:6dn4JUjj
追加。
>>678 作品の一つもUPできないヤツは意見も言えないんだとしたら
『ニホンちゃん』に未来はないと思うが。
そうなったらハン板でも総督府でもやる必要無し。
686 :
名無し:01/12/30 10:38 ID:tkpzMAzd
確かに書いてるひとと読んでるひとに一部かもしれないが温度差がある気がする。
前にも言われたことがあるが、2次創作用のスレでもホムペでも作って
そこで現実とはかけ離れてる萌ネタでもなんでもやればいいんじゃないの?
「ファンシーグッズ」
「きゃー、かわいー♪」
「あ、あたしこれ持ってない。ねね、香、これと交換してくれない?」
「いいよ、もう一つあるから」
「あはははは、これ、ベトナと同じ格好してるー」
アジア町の女の子達が集まって、かしましく騒いでいます。なにやら、ぬいぐるみや文房具などを持ち寄っ
て見せあっているようですね。彼女たちが持ってきた品物には、一つの共通点があります。……同じキャラ
クターを使った、いわゆるファンシーグッズと呼ばれる物です。
そのキャラの名前は、きてぃちゃん。可愛らしくディフォルメされた、白い子猫のキャラクターです。
その可愛らしさがうけて、特にアジア町の女の子達に大人気です。とりわけ、「きてぃらー」を自認している
タイワンちゃんなどは、大量に出ているグッズを手当たり次第に集めている、まさに筋金入りのマニアだった
りします。朝はきてぃちゃんの姿の焦げ目が付くトースターで焼いたパンを食べ、きてぃちゃんの文房具でお
勉強をして、きてぃちゃんのぬいぐるみがずらりと並ぶお部屋で、きてぃちゃんの柄のお布団にくるまって眠
る………、まさに、きてぃちゃんと共に生活をしていると言っても過言ではないでしょう。
さすがに、究極のグッズと言えるきてぃちゃん仕様の自動車には手が出せなかったようですが。(ただし、
お父さんが車を買い換えたときに、執拗にそれを勧めたそうですが……おそるべし、タイワンちゃん)
なにしろ、きてぃちゃんグッズは、とんでもない数の種類があるのです。ぬいぐるみや文房具は言うに及ば
ず、生活用品から家電、はてはパソコンまで、きてぃちゃん仕様の品物がある始末。だから、彼女たちは時
折、こうしてグッズを持ち寄って見せあったり、交換をしているのです。
つづき
「あ、そうそう、お母さん新製品作ったんだよ〜」
「うそ!見せて見せて!」
ニホンちゃんののんびりした発言に、激しく反応するタイワンちゃん。ニホンちゃん、引いちゃってますね。
ニホンちゃんの発言でも分かるとおり、きてぃちゃんの生みの親は、彼女のママです。
「なにやってるニダ?お前ら」
女の子達が大いに盛り上がっているところへ、カンコ君がやって来ました。チューゴ君も一緒のようです。
「……ファンシーグッズアルか。女子はそういう物が好きアルな」
「いーじゃないの、可愛いんだから」
「あはは、男の子にはちょっと抵抗あるかもね………あれ?カンコ君、ど、どうしたの?」
カンコ君、何故かニホンちゃんが抱えているぬいぐるみを睨み付けています。と、顔色がみるみるキムチ色
に染まってきました。驚いたニホンちゃん達が、声を掛けるより早く、彼は身を翻して駆け去ってしまいました。
「…………一体なんなの?あいつ」
「どうしちゃったんだろ………ね、チューゴ君、心当たりある?」
「オレに訊かれても困るアル。ニホンが抱えてるぬいぐるみを見てたアルけど…」
「……実は、カンコ君もきてぃちゃん大好きだとか」
「きゃははははは!や、やめてよベトナぁ〜、そんなわけないじゃない」
「分からないわよ。『きてぃちゃんかわいーニダぁ〜』なんて叫びながら、ぬいぐるみ抱きしめて転げ回ってる
とか」
「きゃはははははははは!やめて〜!お、おなか痛い……」
「あながち間違いじゃないかも知れないアル。ニホンの持ってるぬいぐるみが欲しいとか……」
「これ?そーいえば、これって結構レアなんだよね………」
「ひょっとして……本当にきてぃちゃんが好きだったりして……カンコ君」
つづき
「カンコ君きてぃらー疑惑」が持ち上がってしまいました。みんなうそ寒そうな表情を浮かべています。彼が
きてぃちゃんを愛でているところを想像すると、戦慄を禁じ得ないのでしょう。
「きてぃちゃんに対する冒涜よ!」
タイワンちゃんは何故か激怒しています。
「ニホ―――――――ン!!」
と、そこへ、カンコ君が舞い戻ってきました。小脇にペンケースのような物を抱えています。
「あれは……。やっぱりきてぃらー?」
おののくように呟くベトナちゃん。………しかし、カンコ君の口から飛び出してきた言葉は、彼女たちの想
像から四十五度ほど外れたものでした。
「やい、ニホン!またウリの物をパクッたニダ!」
『…………はい?』
女の子達の目が点になります。
「これを見るニダァ!」
ニホンちゃんの眼前に突き出されたペンケースには、きてぃちゃんそっくりのキャラクターが描かれていま
す。……ただし、妙な縞模様が入っていますが。いかにもパチモンといった雰囲気漂う、怪しげな代物です。
「………あのね、カンコ。いいこと教えてあげようか。……きてぃちゃんって、あたしたちが生まれる前から
あるのよ」
思い切り脱力して、無言のままのニホンちゃんに代わって、タイワンちゃんが指摘します。取り敢えず笑み
を浮かべていますが、額には無茶苦茶太い青筋が浮かんでいたりします。それに続いて、女の子達が一斉
に口を開きました。
つづき
「………可愛くない」
「なにそれ〜、野暮った〜い!」
「どっからどう見ても贋物じゃないの!」
「………カンコ君……わたし、情けなくなってきたよ」
ベトナちゃん、香ちゃん、インドネシアちゃんから酷評され、ニホンちゃんからは哀れみの視線を向けられ
て、動揺するカンコ君。
「ニ、ニダ……!ウ、ウリのが元祖ニダ!……それに、お前らだってパクッているのに偉そうにッ!」
いきなり開き直るカンコ君。女の子達の目が僅かに泳ぎます。どうやらみんな、後ろ暗いところがあるよう
ですね。……が、いち早く立ち直ったタイワンちゃんが猛然と反撃に転じます。
「もしそうだとしても、うちが起源だなんて恥ずかしいこと言わないわよ!そういうのを、盗人猛々しいって言
うのよ!」
「そうよ、そうよ!この恥知らず!」
「………最低」
「追いつめられたら逆ギレ?かっこわる〜い」
女の子達の反撃にタジタジのカンコ君。さらに、追い打ちをかけるようにニホンちゃんが声をかけます。彼
女の瞳は、夜の湖のように、静かで澄んだ光をたたえています。その静かさは、凄まじいプレッシャーとなっ
てカンコ君を圧倒しました。
「……カンコ君、このこと、お母さんに訊いてみるね。………で、もし嘘だったとしたら……」
「う、嘘だとしたら……?」
「………覚悟してね」
にっこりと微笑みながら言い放つニホンちゃん。本気で怒っています。カンコ君は、自分が特大の地雷を踏
んでしまったことを悟り、だくだくと脂汗を流すのでした。
「ア、アイゴォ〜〜〜〜〜」
おしまい
692 :
四季砲:01/12/30 21:29 ID:iUPwAqxs
「黙って耐える」
今日も今日とて落ち着きの無いカンコくんは、ニホンちゃんにいちゃもんつけています。
「ニホンは反省しる 反省しる 反省しる」
と、大声で謝罪の要求を連発するのです。
言い返せばいいのにニホンちゃんはそれにただ黙って耐えるのみです
ニホンちゃんが何も言い返さないのをいい事にカンコ君はさらに増長します
「お前が側にいるとイライラするニダ 謝罪しる 謝罪しる 謝罪しる」
無茶苦茶な事を言うカンコ君ですが ニホンちゃんはそれでも、ただ黙ってそれを耐えています
「たえるの 耐えるのよ、ニホン だってアサヒちゃんやシャミンちゃんが言っていたじゃない
口答えせずにおとなしくしていれば、こんな事はなくなるって・・・・
だから だから 耐えるのよニホン」
ニホンちゃんは、唇を噛み締め、拳を握り絞め、目に涙を浮べて嵐が過ぎ去るのまっています
693 :
中央快速:01/12/31 13:28 ID:7vnJfog+
韓国の兵役義務や日本の忍者で一ネタほしいです。
元旦のこの日早速の初詣に出かけたニホンちゃんは帰り道でカンコ君とチューゴ君にあいました。
「新年、明けましておめでとう!」
うれしそうに挨拶するニホンちゃんですが、チューゴ君は表情ひとつかえずないいつものポーカーフェイスです。
「なにが新年アルか。ユーロ街の連中の真似してそんなに楽しいアルか」
チューゴ君はふふんと鼻で笑います。
「チューゴニムの言うとおりニダ、ニホンは反省しる!」
カンコ君がニホンちゃんの前に立ちふさがります。
「だいたいニホンは節操なしニダ。アジア街の伝統を踏みにじってユーロ街の物真似してズルばっかしるニダ」
「そんな、言い掛かりだよお」
「サンタも信じてないくせにクリスマスなんかしるな!」
「それはカンコ君も一緒…」
「ニダァァァァ!!!!」
カンコ君、エラを真っ赤にして怒り始めました。
どうやらニホンちゃん、触れてはいけないところを突いてしまったようです。
”またカンコの奴がキティ害になったアル。とっとと僕だけ逃げるアルよ”
一気に燃え上がるカンコ君は後ずさりするチューゴ君に気付きません。ニホンちゃんの振り袖をがっしりとつかんで叫び始めました。
「ウリは知ってるニダ! キモノの下にはパンツ履くのはルール違反ニダ」
ニホンちゃんは真っ青な顔になりました。
「ウリが没収しる!!」
「きやぁぁぁぁぁ〜〜〜〜!!!!」
どっとはらい
695 :
JY43:02/01/02 03:00 ID:QGl8tpWI
「エリザベスの1/1」
あなたは自分以外の人々が、ある日突然別人に変わってしまうなんてこと、信じられる?
1月1日新年。雪の日。
そう、たしか新年の前後数週間は、重い雪雲が街を覆い、
普段温暖な気候のこの街を雪と影でグレー一色に染めていました。
その急激な冬の訪れのせいか、わたしの町内に悪い風邪が広がっているのだと、
私がマーケット帰りのマァムから聞いたのは、ちょうどクリスマスの終わったすぐの頃だったとおもいます。
そして今から思えばあの頃、
何者かが街と人々を少しずつ、そして雪の降るわずかな音にまぎれ静かに、
その永遠にも思える冷たさで、震える人々を変えていったのではないでしょうか。
私にはそう思わずにいられません。
なに者かが街を、人を、あの雲の色と同じ濃い灰色に染めぬいていったのではないでしょうか。
696 :
JY43:02/01/02 03:01 ID:QGl8tpWI
私が皆の異変に気がついたのは新年明けの集まりでした。
毎年行われている行事。
陽気に新年を祝いあうお祭り。
でも今年に限って、皆どこかよそよそしいのです。
いや、異常と言ってもいいのかもしれません。
みな広場の隅のほうにかたまり、ある者は魔女のように腰を曲げ、
ある者は小声でどこの言葉か分からない言葉をつかい、
そしてときおり、いぎたなく爬虫類をおもわせるような声を立てて笑うのです。
アーリア
ゲルマンスキー
フランソワーズ
イタリアーノ
フラメンコ先生
ハプスブルグ先生
ポルとガル
フィンラン
アテネ
・・・
どうして家の近い家、私の友人ばかり、
さらにどうしてアイルまであの輪にまじっているの!?
そんな彼らの顔は不健康そうにひかり、その眼には皆一様に青白いひかりが感じられました。
ふと目が合ったアイルの眼に、なにか見慣れない半円の形が見えた気がした。
そのことが、昔おばあちゃんが聞かせてくれた青白い眼の半漁人の話を思い出させ、
私の背中にひどい悪寒を駆け抜けさせました。
697 :
JY43:02/01/02 03:02 ID:QGl8tpWI
フランソワーズ、そう!あの気丈な彼女でさえ例外ではなかったのです。
彼女は古くからの幼なじみ。
私は癪なので口には出さないけれど、いつもフランソワーには強い信頼と誇りを感じている。
その彼女でさえ、いつもの毅然とした態度とまったく異なっているのです。
それが私に少なからずショックを与えました。
その動揺は自分でも思ってみないほどの大きな声になって口をついて出ました。
もはや悲鳴にさえ聞こえたかもしれません。
折りしも日が暮れ尽き、あたりは闇に包まれようとしていました。
向こうで青白い眼が私を見据えたのが見えた。
「フランソワーズ!意地悪しないで教えて!
一体この街で何が起こっているの?あなたたちに何が起こっているの?
少しの間があって、微笑。
「あなたは、私たちのあるべき姿、つまり次世代の進化について考えたことあって?
「進化?
「そう。これは進化と呼んで良いものだわ。
私たちは『進化の秘法』とも言うべきものを手に入れたわ。
これは、まだ心の硬いあなたには早すぎるの。
でも。
そのうちあなたにも解る時がくるわ。
きっと。
私の栄光あるライバルですもの。
ええ。
決して逃がさない。
逃がさないわ 。
698 :
JY43:02/01/02 03:03 ID:QGl8tpWI
そういって、彼女は私に歪んだ感じの微笑を示した。
白い歯がとがって見え、
その眼には狂気と歓喜を含んだ青白さがあった。
私は少しだけ、いつもの彼女らしいさを思った。
フランソワーがゆっくりと手をかざす。
その白い、絹のようなその手の甲には、不気味に青白く光る刻印、
曲線と直線からなる不可思議なルーンがあった。
『私たちは すべての人格を ひとつに統合する力を 手に入れたのよ。』
その声は彼女の聞きなれた、透明感のあるソプラノではない。
コンピューターの合成音を思わせる雑多な音を束ねたような声、
それを私は遥か頭上から聞いた気がした。
頭上にはただダークグレーがあった。
この街には私にはわからないものが、静かにそして確実に進行している。
真相は誰にもわからない。
そう、答えはあの雪とともに消えてしまったのかもしれない。
彼らの正気と共に。
そして、
街には家族を含め、私の語ったことをまったく信じようとしない者も多い。
だけど、私の胸は感じている。
禍々しくも美しく青白く光るあのルーンが、街と人を確実に覆いつつあることを。
あの時の雪雲が街を静かに覆ったように。
END
699 :
JY43:02/01/02 03:04 ID:QGl8tpWI
解説?2002年 1/1 イギリス除くEURO導入の話ですね。
この話は一話だけで完結してるということで。
設定は引きずりはいたしません。
700 :
某名無しさん:02/01/02 03:05 ID:L1o+qIMC
700?
701 :
JY:02/01/02 03:05 ID:QGl8tpWI
おもいっきりageてすいません(?)サゲ進行ですか?
702 :
ななし:02/01/02 12:05 ID:8APKCfkG
……ニホンちゃんは終わったのか? もう作者しか読んでない気がする。
ほとんど反響もないし……。
703 :
ななし:02/01/03 09:51 ID:RPYZhqiP
反論も出ない。
本当に終わったようだ、こりゃ。
がんばってみよう。
新聞の国際面は不滅だ。
705 :
:02/01/03 10:11 ID:LZjmXG+J
書いてないけど読んでるYO!
でも、最近の萌え路線はどうかと・・・
やっぱ風刺メインじゃないとね・・・。
706 :
ななし:02/01/03 11:22 ID:RPYZhqiP
う〜む、やっぱり現在の路線が行き詰まってるというのが最大の問題なのかなあ。
一部の作者が目新しいことを始めると、よってたかって粗悪なエピゴーネンが
満ち溢れる、というパターンをこれまで繰り返してきたからな。
転換期なのか、今は。
エピゴーネンって何?
708 :
ななし:02/01/03 13:19 ID:RPYZhqiP
エピゴーネン【Epigonen ドイツ】
思想上の追随者・模倣者を軽蔑していう語。亜流。
(広辞苑 第四版より引用)
……だそうだ。
思想上の用語とは知らなかったな。おれは出来の悪い後追い程度の意味で使ってたけど。
ところでsage進行はヤメだ。上げる。
709 :
七時:02/01/03 18:22 ID:c5pc00pP
ニホンちゃんよりも長く続いている所もあることだし、
マタ〜リ行きますか。
もっと敷居を低くしたいが。
710 :
:02/01/03 19:40 ID:HmXTEw1s
まぁ、蹴球大会が近づくにツレて、ネタも増えるでしょう。
711 :
某:02/01/05 01:23 ID:2A7sfOat
みんないなくなっても俺一人でも書く!
・・・とかいってみたり。
これってオナ○か?
712 :
:02/01/05 01:25 ID:xikz09Ms
マターリと続けて下さい。
713 :
ぷりん:02/01/05 01:31 ID:6hF5cv+W
それでは質問。
世界丸見えの韓国珍ニュースをベースに書いてみたりするのだが、
これはソースを表示できないから萌えなのだろうか。
そもそも、風刺か萌えでないといけないのだろうか。
単純にお国柄を反映させたウンチク系はどうなのだろうか。
そもそもどんな二ホンちゃんを求めているのかが問題である。
僕は二ホンちゃんを、多様性を秘めどんな内容をも包括した二ホンちゃんを求めている。
君たちはどんな二ホンちゃんを望んでいる?
実在する韓国の毒電波を擬人化して笑う二ホンちゃんを望むか?
実在しないドイツと台湾の三角関係に悩む二ホンちゃんを望むか?
二ホンちゃん!! 二ホンちゃん!! 二ホンちゃん!!
よろしい。ならば、二ホンちゃんだ。
―――なんかコピペみたいになってしまったが、結局自分はいろんな人が混沌に書きたいように書く二ホンちゃんが好きなので、現在のように寂しいのは悲しいです。
どんな話でもいいから書いて欲しいですね。
715 :
七資産:02/01/05 02:11 ID:zZaZ5bZn
みんな、新人に冷たいよ。それはぎこちない所もあるかもしれないけど、新しい血を入れるために
良いところを探してほめてあげようよ。
作者が固定化されてるのも問題だと思うぞ。
716 :
某:02/01/05 02:17 ID:tM3EY6xM
粘着質マンセー!!!
新人、玄人みんなマンセ〜!
717 :
名無しさん:02/01/07 01:22 ID:K2UgFTUd
総督府メインなのが問題なのでは?
やっぱりここに戻ってくるべきだと思います。
ハン板のほうが人口多そうだ氏。
718 :
七誌7:02/01/07 01:51 ID:/HsGEkT7
というわけで、君、勇気出してちょうどいい頃だから、
8立ててよ。ここで。
一気に独断専行で統合スレ立てましょう!
719 :
名無し:02/01/07 02:36 ID:tSmSAGUl
もともと向こうのスレでは400までいったらハン板と統合しようかって話が出てたんだよね。
その矢先にこっちが荒れたから…
720 :
十八番:02/01/07 08:00 ID:G851VW2R
総督府の方にも書いたけど、そろそろ良い時期じゃ無いかな?
でも、何クール目になるのかな?
ハン板で数えるのか、総督府板で数えるのか?
721 :
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