連続ドラマ小説｢二ホンちゃん」40クール目

本ドラマは全くのフィクションであり、実在の国家・指導者とは何の関係もありません。
前スレ：連続ドラマ小説「二ホンちゃん」39クール目復活版。
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/korea/1284042709/
<丶｀∀´>このスレのまとめページニダ
　目次+ログ　現在紛失中。
　1〜1095話　http://web.archive.org/web/20080604192332/http://funshei.at.infoseek.co.jp/index.html
　1072話〜　 http://nihonchan.himegimi.jp/index.html
<丶｀∀´>このスレの起源は速報板ニダ「韓国逆切れ、日本に制裁措置発動！」
http://nihonchanshuppan.web.fc2.com/tanjou.html#R339
<丶｀∀´>イラスト倉庫ニダ
http://page.freett.com/nihon_chan/
<丶｀∀´>お絵描き掲示板ニダ
http://w3.oekakies.com/p/nihon2/p.cgi
本スレに掲載するのが微妙な作品や、長文感想や火病は総督府のスレを活用するといいかもしれません。
連続ドラマ小説「二ホンちゃん」補完・議論用スレ７
http://www.soutokufu.com/cgi-bin/hogehoge/test/read.cgi/hangul/1132577033

◇主な登場人物◇ （一部抜粋、順不同）
二ホンちゃん‥‥‥‥本編の主人公。可憐で弱気な美少女。
カンコ君‥‥‥‥‥‥二ホンちゃんになにかとちょっかいを出すが自滅する事多し。強きに従い弱きをいたぶる。
アメリー君‥‥‥‥‥クラスの番長。一番大好きの陽気な暴れん坊。
エリザベスちゃん‥‥権謀術数に長けたお嬢様。ちょっと嗜虐的なところがある。
ゲルマッハ君‥‥‥‥金髪碧眼の知性派。マイスター並みの器用な手をもつ。
アーリアちゃん‥‥‥ゲルマッハ君の双子の妹。暗殺者として養成された暗い過去を持つ。二ホンちゃんが大好き。
フランソワーズちゃん‥ワガママいっぱいのクラスの女王様。エリザベスちゃんとの仲は宿敵と書いて友と読む。
マカロニーノ君‥‥‥美女と美食をこよなく愛するプレイボーイ。
ロシアノビッチ君‥‥良家の御曹司のはずが、家が破産して今は貧乏暮らし。小学生なのに呑んだくれる日々。
チューゴ君‥‥‥‥‥クールで不気味な策士。クラスの不良的存在。
タイワンちゃん‥‥‥二ホンちゃんの親友。元気印の拳法娘。チューゴ君に絡まれて困っている。
アサヒちゃん‥‥‥‥二ホンちゃんを困らせることが好きな捏造娘。チューゴ君が好き。
ベトナちゃん‥‥‥‥昔アメリー君とけんかしたときの後遺症なのかどこか影のある少女。
トル子ちゃん‥‥‥‥菓子処『おすまん堂』の看板娘。二ホンちゃんの親友だけど時々・・・・。
フラメンコ先生‥‥‥五年地球組の担任。情熱的指導で子供たちを導く。
ウヨ君‥‥‥‥‥‥‥二ホンちゃんの弟。姉を心配しつつ見守っている。三年地球組。
ラスカちゃん‥‥‥‥アメリー君の義理の妹。幼さを色濃く残す無垢な少女。三年地球組。
ハプスブルク先生……三年地球組の担任。没落した旧家のお嬢様で、保母さんタイプ。

こちらに詳しい人物紹介等があるニダ。
http://members.at.infoseek.co.jp/nihonchanjiten/jinbutsu.html
二ホンちゃんwiki（人物編）
http://nihonchan.jp/cgi-bin/pyukiwiki/index.cgi?%bf%cd%ca%aa%be%d2%b2%f0

◇ろーかるるーる◇
●スレの進行はsage進行でよろしくお願いします。ただし下がりすぎはageもよし。
●連投は控えましょう。即席小説では読者も面白くありません。
●雑談もOK。でもほどほどにね。
●面白かったら感想をつけてあげると、作者達が泣いて喜びます。
●作者個人への批評はやめましょう。人格攻撃とみなされる書き込みも慎みましょう。
●根拠のない認定や罵倒は荒らし行為だと認識しましょう。
●新人や古参というのはありません。皆同じ住人です。
●作者は作品を離れれば同じ住人です。読者にもなります。どちらが偉いというのもありません。
●新参叩きや批評と称して、他の住人を排除しない。
●二ホンちゃんは皆のものです。誰がえらい、というのはありません。
●議論の結論は時間をおきましょう。いきなり、では納得しない人もいます。議論を経ていない、または迅速なスレ立ては認められない場合もあります。
●今あるサイトのリンクの拒否や新規リンクの申請、作品ナンバリング辞退は自己申告です。
●自分の気に入らない書き込みを無闇に認定する事は止めましょう。論理的かつ理性的な反論を。

★荒し、粘着、気に入らない書き込みや作品、特定個人に対して。
専用ブラウザの使用をお勧めします。ギコナビ、ホットゾヌ等お好きな物をお使い下さい。それで
見えなくなります。自分が気に入らない書き込みが他人もそうだとは決して思わない事です。人と
あなたは違う人格だと認めるのも大人です。スレはあなただけのものではありません。

●ニホンちゃんの利用
・ニホンちゃんの著作権は全て２ちゃんねると掲示板運営者に帰属します。
・ニホンちゃんのキャラクター・世界観・及び作品を利用した２次的創作活動は原則自由です。
　ただし、スレ内での告知・宣伝活動は一切禁止とします。
・投稿されたSS作品などの商業利用は、２ちゃんねると掲示板運営者の了承を得てください。
　尚、著作者への無断使用は厳禁とし、議論スレへ御一報の上、著作者の意向に従って下さい。
・本スレはあらゆる関連書籍・他板のニホンちゃん・同人誌・ファンサイトは一切関知せず、その行動により生じたいかなる責任も負わない物とします。
・出版問題の資料サイトです。参考にどうぞ。
ニホンちゃん出版問題過去ログ集
http://nihonchanshuppan.web.fc2.com/
★重複スレが立った場合の作品の処置
投稿確認
・投稿者は、投稿に関して発生する責任が全て投稿者に帰すことを承諾します。
・投稿者は、話題と無関係な広告の投稿に関して、相応の費用を支払うことを承諾します
・投稿者は、投稿された内容及びこれに含まれる知的財産権、（著作権法第21条ないし第
28条に規定される権利も含む）その他の権利につき（第三者に対して再許諾する権利を
含みます。）、掲示板運営者に対し、無償で譲渡することを承諾します。ただし、投稿
が別に定める削除ガイドラインに該当する場合、投稿に関する知的財産権その他の権利、
義務は一定期間投稿者に留保されます。
・掲示板運営者は、投稿者に対して日本国内外において無償で非独占的に複製、公衆送信、
頒布及び翻訳する権利を投稿者に許諾します。また、投稿者は掲示板運営者が指定する
第三者に対して、一切の権利（第三者に対して再許諾する権利を含みます）を許諾しな
いことを承諾します。

２ちゃんねるのこのルールに従い、本スレに移管される事となります。重複スレの確認は、
そのテンプレ等が２ちゃんや日本国の法律に準拠しているか否かを基準とします。そうで
ないスレの作品は、本スレに移管される事になります。

ニホンちゃんＱ＆Ａ
Ｑ．ニホンちゃんは何を取り扱っていますか？
Ａ．日韓関係及びその他の様々な時事や文化、風物、習慣、出来事等様々のものを取り扱っています。
Ｑ．作品を書いてみたいですがいいですか？
Ａ．誰でも構いません。是非書いて下さい。
Ｑ．スレにいて具体的に慎むべき事は？
Ａ．一般人に相応しいマナーを守る事です。罵倒や新人いびり、誹謗中傷、そういった行いはやめましょう。
Ｑ．ニホンちゃんの事を詳しくないけれど作品やイラストを書いてもいいでしょうか。
Ａ．初心者大歓迎です。
Ｑ．ニホンちゃんは誰の物ですか？
Ａ．２ちゃんねるハングル板を利用している皆の物です。
Ｑ．ニホンちゃんはハングル板にあるべきスレですか？
Ａ．日韓関係を主に扱っています。ですからいいのです。
Ｑ．重複スレが立ちました。どうしましょう。
Ａ．そのスレが２ちゃんねる、日本国のルールや法律に違反している場合はすぐに正規スレを立て
ます。作品はその正規スレに移動となります。ルール違反のスレは論外です。
Ｑ．正規スレの定義は？
Ａ．テンプレが２ちゃんねるのルールに即しているかどうかが重要です。
Ｑ．ハングル板なのに色々な国を擬人化キャラが出ているけれど？
Ａ．そうしたキャラクターが出る作品においてはできればニホンちゃんのお家の人かカンコ君の
お家の人が絡む様な作品を御願いします。これは作者の方の書き方にお任せします。
Ｑ．何か気に食わない人がスレにいてストレスが溜まります。
Ａ．ここは個人のストレスを発散させる場所ではありません。最悪板で好きなだけ吼えて下さい。
Ｑ．お話のソースとかは？
Ａ．できるだけ付けて下さい。ソースがほしいと言われても貼らないというのは読者の方にも不親切です。
Ｑ．住人とはどういう人ですか？
Ａ．２ちゃんねるのルールに従って利用する人です。マナーも守って下さい。

　　　　　　　　「地鎮祭」
「ううん、遂に４０クール」
「凄いことよね、やっぱり」
陛下たんがニホンちゃんに言います。
「そこまで愛されてきたんだから」
「そうですね。それで御本家はこちらに？」
「４０クール記念だから。それでお邪魔したけれど」
「すいません、９５０も踏めなくて」
「仕方ないわよ。そこに行く前にだったから」
前クールの話をさりげなくしてからでした。
「とにかく。今からね」
「はい、今からはじまります」
ニホンちゃんは笑顔で陛下たんに答えます。
「ニホンちゃん４０クール目」
「はじまりますよ」
二人の女の子の笑顔と共に。ニホンちゃん４０クール
スタートです。

　　　　　　「どれも懐かしい」
何とです。誰も忘れてしまっていたあのバンドが
復活しました。
「えっ、ニダーズって？」
「まだあったんだ」
「そんなの」
「実はウリも奇麗さっぱり忘れてしまっていたニ
ダよ」
カンコ君自身もこう言います。本当に誰もが忘れ
てしまっていたグループです。
「ウリもチョゴリも最近ピアノや歌劇やらフィギ
ュアやらばかりだったニダ」
特にチョゴリちゃんです。彼女はフィギュアにお
いてもその才能を開花させたのです。

そんなこんなのうちにです。カンコ君はニダーズ
のことを忘れてしまっていました。けれどここで
たまたま思い出したのです。
「それで再開ニダ」
「宜しく御願いしますニダ」
「ううん、すげえいい加減な再開だなあ」
「今まで本人達も忘れてたってのがもう」
「凄くよなあ」
「まあ僕達も忘れてたけれど」
要するに皆忘れてしまっていたのです。それがニ
ダーズです。
けれど思い出したからにはです。ちゃんとコンサ
ートもするのでした。

カンコ君とチョゴリちゃんはザイちゃん、ザイニ
ー君を集めてです。早速練習をしてそれからです。
学校の体育館でコンサートを開くのでした。
「というわけで皆来て欲しいニダ」
「待っていますニダ」
二人は笑顔で皆に言います。そうしてでした。
その体育館でコンサートを開きます。皆もニダー
ズのコンサートを観る為に集まってきているので
す。
「何か来ないと五月蝿いし」
「まあ仕方ないか」
「そうよね」
こんな話をしながら集まってきています。そうし
てそのニダーズが出てきました。

「皆、今日はよく集まってくれたニダ」
「ああ、来てやったからな」
「さっさとはじめろ」
「聴いてやるよ」
「・・・・・・何ニダ、そのぞんざいな態度は」
カンコ君はステージからそんな皆に対して言い返
します。
「久し振りのコンサートニダ。もっと楽しく歓迎
するニダ」
「じゃあ何でずっと忘れてたんだよ」
「それ自体が駄目でしょ」
皆の容赦のない突っ込みはここでも健在です。何
しろカンコ君自身がずっと忘れてしまっていたバ
ンドだからです。

「まあとにかくだよ」
「さっさとはじめろよ」
「いいな」
「ああ、わかったわかったニダ」
カンコ君は渋々といった様子で皆の言葉を受け
てです。そうしてでした。
歌と演奏をはじめます。久し振りのニダーズの
調子はといいますと。
「こんなものかなあ」
「っていうかよく腕が錆びなかったな」
「そこは認めてもいいかな」
「そうよね」
一応認める言葉は出ます。

コンサートは何の異変もなく。言い換えればあ
マリ面白みのないまま進んでいきます。けれど
ここで、でした。
チョゴリちゃんがメインヴォーカルの時にです。
彼女がこう歌いはじめたのです。
「溝鼠みたいに♪」
「えっ、この曲って」
ニホンちゃんがすぐに気付いたのです。その曲
はといいますと。
「あの曲よね」
「うん、間違いないね」
ウヨ君もお姉さんの言葉に頷くます。二人がよ
く知っている曲でした。

「まさかその曲でくるなんて」
「チョゴリ、そう来たか」
二人は無意識のうちに身構えながらそのうえで
曲を聴きはじめます。チョゴリちゃんの歌はさ
らに続いていきます。
「リンダリンダリンダ♪」
「えっ、この曲って」
「よくない！？」
「っていうかかなりいいけれど」
「ニホンちゃんのところの曲みたいだけれど」
皆このことはもう察します。けれど今はパクリ
とかそういうことは誰もいいません。

いい曲は誰が歌ってもいい、チョゴリちゃんが
今歌っているこの曲もです。それで皆ハイテン
ションになって言います。
「いいぞいいぞ！」
「僕達も歌うぞ！」
「いくわよ！」
「そうニダ、皆一緒に歌うニダ！」
チョゴリちゃんが飛び跳ねながら皆に対して
言います。
「ニホンさんのところの昔の曲ニダ！歌うニダ
よ！」
「ああ、歌うぞ！」
「皆で！」
こうしてです。皆凄いテンションで歌うのでし
た。

「若しも僕が何時か君と出会い話し合うなら♪」
「そんな時はどうか愛の意味を知って下さい♪」
皆で歌ってです。そうして歌い終わると。
拍手と歓声の嵐です。皆チョゴリちゃんに対して
それを向けています。
「こんな凄いコンサートになるなんてなあ」
「もう予想外」
「っていうかニダーズってシリアスな時はチョゴ
リちゃんメインだったよな」
「コメディはカンコで」
「そうそう」
「ウリはお笑いニダか」
カンコ君はそんな皆の言葉を聞いてです。いささ
か面白くなさそうな顔で言いました。

「なじぇそこでそうなるニダ」
「だってよ、カンコだから」
「なあ」
「それ以上に理由ないし」
「これだけで説明がつくし」
「・・・・・・ウリは今非常に悲しいニダ」
流石にここまで言われてはカンコ君もへこまざる
を得ません。しかしです。
お兄さんとは逆にです。チョゴリちゃんは本当に
皆から歓声を受けています。特にニホンちゃんが
こう言うのでした。
「まさかその曲が来るなんて思わなかったわ」
「全くだ」
ニホンちゃんだけでなくウヨ君も言います。

「昔わたしのお家の七人のバンドが歌ったことが
あったけれど」
「あれにしても大昔の話になってしまったけれど
な」
「そんなことがあったニダか。ウリはいい曲だっ
たからそれで歌わせてもらったニダ」
チョゴリちゃんはそれで歌ったというのです。彼
女もそうしたお話は知らなかったのです。
「けれどこんな好評だとは思わなかったニダ」
「ああ、それその七人のバンドの時もだったの」
「自分達の曲よりも人気があったんだ」
それだけいい曲だというのです。二人の説明も熱
を帯びてきています。

「今回。それも思い出したし」
「いい思いをさせてもらったな」
「そう言ってもらうとウリも嬉しいニダ」
チョゴリちゃんは二人の言葉に笑顔になります。
「今回はいい曲を有り難うニダ」
「ううん、こっちこそ歌ってくれて有り難う」
「また歌ってくれよな」
こうしてニダーズシリアス部門は大成功に終わり
ました。けれど。
「ウリはお笑いだったニダか」
一人落ち込んでいる人がいました。カンコ君にと
っては今一つよくないニダーズの復活コンサート
となりました。

韓国の代表的パンクロックバンド「クライング・ナット」
が日本のバンド「ザ・ブルーハーツ」の代表曲「リンダ　
リンダ」を歌いだした。 日韓の若者約三百五十人がこぶ
しを振り上げる。
東京・渋谷のライブハウスで開催したコンサートのタイト
ルは「ソウル・トーキョー・サウンド・ブリッジ」。「イ
ンディーズ」と呼ばれる 独立系レーベルに所属する日韓
のロックグループが二組ずつ出演した。同様のコンサート
は、ソウルの若手アーティストが集まる街 といわれる弘
大（ホンデ）のライブハウスでも開かれた。日本勢は喝采
を浴び、現地新聞やテレビ局も取材に訪れた。
企画したのは日韓インディーズレーベルの関係者。日本側
の責任者は、携帯電話の「着うた」など、音楽配信サイト
への デジタル音源提供を手がける「バウンディ」だ。同
社の山崎雅丈マーケティング本部長（４３）は「優れた音
楽をお互いに紹介して ファンを広げ、音楽配信事業の市
場拡大につなげるのが狙いだ」と説明する。

戦略の背景にあるのは、縮小傾向にある日本の音楽市場に
対する危機感だ。少子高齢化で主力購買層の十代が減少し、
ＣＤやＤＶＤの売り上げは落ち続けている。山崎本部長は
「稼ぎ頭の音楽配信も最近は伸び悩み気味で、海外市場開
拓は 不可欠だった」と明かす。さらに「韓国をパートナ
ーにしたのは文化的に親しみやすく、普及させやすいと判
断したため」という。
日本でＫ−ＰＯＰアイドルばかりが脚光を浴びている現状
への不満も募っていた。バウンディの福岡智彦社長（５６）
は 「インディーズには、息長く応援してくれる地道なファ
ンが多い」と話す。
「サウンド・ブリッジ」は今後、年四回ほどのペースで実
施していく予定だ。出演バンドの曲を集めたアルバム作成
といった計画も 進んでいる。
福岡社長は「デジタル時代になって音楽が海を越えるのは
たやすくなったが、売れるには工夫が必要だ」と力説。
「今回のイベントは ビジネスとしての成果がまだ出ていな
い。しかし積み重ねが何かを生むと信じている。日韓が協
力して良いバンドが活動できるよう 環境を整えたい」と
“日韓インディーズ”の融合に意気込んでいる。
ttp://www.tokyo-np.co.jp/feature/kigyou/news/101227.html
ttp://www.tokyo-np.co.jp/feature/kigyou/news/images/101227-1.jpg
ttp://www.tokyo-np.co.jp/feature/kigyou/news/images/101227-2.jpg
ttp://www.youtube.com/watch?v=oGm5M43Ysxs

741 名前：名無しさん 投稿日：2010/12/27(月) 00:43:17 ID:E44CHF46
　　　　　　　　　「不気味なトナカイ」
クリスマスにです。皆ニホンちゃんのお家に御呼ばれ
したのでした。
「ニホンちゃんのお家かあ。期待できるよな」
「そうよね。毎年豪勢なクリスマスだし」
「一体何が出て来るかしら」
「凄く楽しみ」
「鶏肉にケーキに」
この二つが絶対に出て来るのがニホンちゃんのお家の
クリスマスです。
「ツリーもきらきらで」
「イルミネーションも」
皆楽しそうにお話をしながらそのニホンちゃんのお家
に向かって歩いていきます。

742 名前：名無しさん 投稿日：2010/12/27(月) 00:43:38 ID:E44CHF46
「ニホンちゃんのお家全体を飾っているからねえ」
「もう何から何まで楽しみだよね」
「どんあのかしら」
皆にこにことしてニホンちゃんのお家に向かいます。
そうして案内された場所は。
「えっ、ここって」
「あの、クリスマスだけれど」
「ここって」
皆はナラの間に案内されました。てっきりトウキョウ
の間かヒョウゴの間に案内されると思っていたので少
し拍子抜けです。
けれどです。それでも皆すぐに思いなおしてこう言う
のでした。

743 名前：名無しさん 投稿日：2010/12/27(月) 00:44:21 ID:E44CHF46
「けれどニホンちゃんの昔の大広間だしね」
「やっぱり立派なものがあるよね」
「歴史あるし」
「ここもいいかな」
けれどです。カンコ君が如何にも不吉といった顔で
こう皆に言うのです。
「ナラの間ニダよ、ここは」
「そんなの来たらわかるじゃない」
「今更って感じだけれど」
タイワンちゃんとインドネシアちゃんがこう彼に
返します。
「それがどうしたのよ」
「何かあるの？」
こうカンコ君に言うとです。

744 名前：名無しさん 投稿日：2010/12/27(月) 00:44:41 ID:E44CHF46
「ナラの間に」
「鹿は一杯いるけれど」
皆の周りにもその鹿達がいます。ナラの間はお部屋
の中でも鹿が一杯いるのです。
「それがどうかしたのよ」
「ここの鹿って性格悪いけれどちょっかい出さない
と大丈夫よ」
「鹿なぞあれに比べたらどうということはないニダ」
カンコ君は明らかに何かを恐れています。
「あれが出て来るニダよ」
「あれ？」
「あれって何よ」
「だからナラにだ」
あくまでそこに何かを観ているカンコ君です。

745 名前：名無しさん 投稿日：2010/12/27(月) 00:44:59 ID:E44CHF46
「それこそ。何が出て来るかニダ」
「だから何なのよ」
「それで」
そしてです。お部屋を見るとです。肝心のホスト
役がまだでした。
「ニホンちゃんまだね」
「どうしたのかしら」
「これは間違いないニダ」
カンコ君はニホンちゃんがいないのを見てさらに
言いました。
「これから。ウリ達をとてつもなく恐ろしい妖怪
達が襲うニダよ」
妖怪というのです。クリスマスに。

746 名前：名無しさん 投稿日：2010/12/27(月) 00:45:17 ID:E44CHF46
「覚悟しておくニダ」
「覚悟って。クリスマスに？」
「しかも妖怪って」
タイワンちゃんとインドネシアちゃんはそんなカ
ンコ君に対して怪訝な声で言います。
「あんたね、季節が違うわよ」
「クリスマスに妖怪はないでしょ」
「クリスマスにあるのは」
ベトナちゃんも言います。
「楽しいことばかりじゃ」
「ここだけは違うニダ」
そのベトナちゃんに対しても言うカンコ君です。
今日の彼は普段とは違って本当に何かに怯えてい
るようです。

747 名前：名無しさん 投稿日：2010/12/27(月) 00:45:37 ID:E44CHF46
「今日のここだけはニダ」
「何が出てくるのかしら」
「だからサンタ姿のニホンちゃんでしょ」
「奇麗だけれど怖くなんてないわよ」
タイワンちゃんとインドネシアちゃんはこうベト
ナちゃんに言います。その他の人達もどうしてカ
ンコ君がそこまで怯えているのかわかりません。
そうした時にです。
ニホンちゃんが来ました。それも橇に乗ってサン
タルックで。ミニスカサンタの服がとても似合っ
ています。
これはいいです。しかしです。

748 名前：名無しさん 投稿日：2010/12/27(月) 00:46:01 ID:E44CHF46
トナカイ達もいますがそれが何とでした。あのあ
まりにも悪名高いマスコット達でした。
「で、出たあああああああーーーーーーーっ！！」
「お化けーーーーーーーーーーーっ！！」
「ゲゲゲの○太郎呼んで来い！」
「お祓いだーーーーーーーーーっ！！」
「ヨハネ、ヨハネに退治してもらえ！」
皆そのマスコット達を見て大騒ぎです。カンコ君
の言葉は見事当たりました。
マスコット達はニホンちゃんの左右に控えていま
す。サンタ姿のニホンちゃんの左右にです。異様
としか言い様のない光景です。

749 名前：名無しさん 投稿日：2010/12/27(月) 00:46:20 ID:E44CHF46
その彼等を見ながらです。皆怯えきっています。
カンコ君がその中でニホンちゃんに対して言いま
す。
「ナラからそれは離れないニダか！」
「うん、そうなの」
ニホンちゃんも申し訳なさそうな顔でカンコ君に
対して答えます。
「取り憑いちゃったの、このお部屋に」
「今年でお役御免で成仏したのではなかったニダ
か」
「それがそうならなくて」
「それでニダか」
カンコ君もです。腰が抜けています。そのマスコ
ット達のあまりもの不気味さにです。そうなって
しまっているのです。

750 名前：名無しさん 投稿日：2010/12/27(月) 00:46:49 ID:E44CHF46
「ここで出て来たニダか」
「お部屋はここしか空いてなかったし」
そのナラの間だけがなのです。
「それでなの」
「しかもナラの間だからもれなくその妖怪達も
一緒だったニダか」
「封印したかったけれどできなかったの」
ニホンちゃんにしてもです。どうやらこのマス
コット達が苦手なようです。本当に誰がこんな
のをマスコットに選んだのでしょうか。
「どうしようかしら」
「ウリの方が聞きたいニダ」
これがカンコ君の返答でした。

751 名前：名無しさん 投稿日：2010/12/27(月) 00:47:08 ID:E44CHF46
「とにかくニダ。今日はその妖怪達が一緒ニダ
な」
「うん、そうなの」
「とりあえずそれはわかったニダ」
わかりたくなくてもです。尚です。
「妖怪に謝罪と賠償は要求しないの？」
「あんたの十八番はしないの」
タイワンちゃんとインドネシアちゃんも腰が抜
ケ手しまっています。けれどそれでもこうカン
コ君に対して尋ねます。
「今回は思う存分していいわよ」
「はい、どうぞ」
「実際にそれをしたらどうなるニダか」
カンコ君は真剣にニホンちゃんに対して尋ねま
す。

752 名前：名無しさん 投稿日：2010/12/27(月) 00:47:31 ID:E44CHF46
「その妖怪達にニダ」
「しない方がいいわよ」
こう答えるニホンちゃんでした。
「多分。頭からバリバリか七代に渡って取り憑
かれるか」
「・・・・・・絶対に遠慮するニダ」
流石にこう言われてはカンコ君も謝罪と賠償を
要求するわけにはいきませんでした。そうして
です。
「とりあえずクリスマスを楽しむニダ」
「うん、鶏肉だけじゃなくて七面鳥も用意して
るし」
この辺りはニホンちゃんならではです。

753 名前：名無しさん 投稿日：2010/12/27(月) 00:48:02 ID:E44CHF46
「ケーキもツリーもイルミネーションもあるか
ら。皆楽しんでね」
「これでそのマスコット達がいなかったらどれ
だけいいやら」
「うう、何度見ても怖いわね」
タイワンとインドネシアちゃんはバイキングで
出て来る御馳走を食べながら言います。それは
皆も同じなのでした。
「美味しいけれど」
ベトナちゃんがぽつりと一言。
「怖い。そんなクリスマス」
かくしてナラの間のクリスマスは行われるので
した。マスコット達はクリスマスが終わっても
ずっとお部屋にいるのでした。

754 名前：名無しさん 投稿日：2010/12/27(月) 00:48:20 ID:E44CHF46
せんとくん、奈良県に就職決まる−年明けに辞令交付へ
（2010年12月22日）
平城遷都1300年祭のマスコットキャラクター｢せ
んとくん｣が、来年から奈良県のマスコットキャ
ラクターになることが決まった。
同祭のキャラクターとして誕生した当初は、気持
ち悪いなどの物議を醸したが、次第に｢よく見ると
かわいい｣｢慣れた｣などの声が多く聞こえるように
なり、現在では、「奈良といえばせんとくん」と
言われるほどの人気キャラクターに成長した。
今年1月から11月末までに、同祭・平城宮跡会場を
除いても全国各地・海外も含めて904件のイベント
などに登場している。
配属先については観光振興課が予定されているが、
役職も含め1月4日に正式に辞令交付される。奈良県
は｢奈良の魅力を発信し、観光のキャラに限らず、
県政全般の発信をして、国内・海外で活躍してほし
い｣と期待を寄せる。
平城遷都1300年記念事業協会で、特命宣伝部長｢せん
とくん｣とともに仕事をしてきた職員は｢（就職が決
まって）良かった。今後も活躍してくれることはあ
りがたい｣と話す。
せんとくんに思いを寄せる、葛城市のマスコットキャ
ラクター蓮花（れんか）ちゃんは｢ご就職おめでとう
御座います。就職難といわれる中、人気のある公務員
に就職が決まり、給料体系が気になりますが、奈良の
ために頑張ってください｣と祝いの言葉を寄せた。
ttp://nara.keizai.biz/headline/522/

　　　　　　　「歯軋り」
アイルちゃんはよくエリザベスちゃんと一緒に寝てい
ます。そんな彼女を見てスコット君はいささか面白く
なさそうです。
「何でいい歳でまだ姉貴と一緒に寝るんだよ」
「私まだ九つだけれど」
「姉妹は何歳になってもいいのでしてよ」
アイルちゃんだけでなくエリザベスちゃんもこうス
コット君に言います。
「だから。別にエリザベス姉様と一緒にお休みして
も」
「いいのでしてよ」
そう言うのです。

「だから今日も」
「一緒に寝ますわ」
「ふん、勝手にしろ」
姉妹それぞれに言われてです。スコット君は渋々と
頷くしかありませんでした。
そうしてそのうえで、です。一人寝ようとしました
がここで、でした。
「じゃあ僕が一緒にいようかい？」
「御前がかよ」
「うん、僕でよかったら」
ウェールズ君です。彼がふとやって来てそのうえで
スコット君に言うのでした。するとスコット君はそ
の兄弟にです。

「仕方ないな。それじゃあな」
「今日は一緒の部屋でね」
「まあいいだろ。同じベッドになると怪しいからそ
れは止めような」
「そうだね。それはね」
こんな話をしてです。二人も一緒のお部屋で寝ます。
そしてエリザベスちゃんとアイルちゃんはです。お
姉さんと妹さんで、です。にこりと笑い合いながら
そのうえでこうお話をするのでした。
「それではわたくし達は」
「ええ、お姉様」
笑顔で言い合ってです。それからでした。

そうして二人でそれぞれのパジャマに着替えて同じ
ベッドに入ります。エリザベスちゃんの豪華な天幕
のベッドです。
「フランソワーズのベッドには負けませんわよ」
「そうなの」
「あの娘のベッドで寝たこともありますけれど」
何だかんだで一緒にいることの多いエリザベスちゃ
んとフランソワーズちゃんです。
その彼女のベッドのこともお話しながらです。二人
はエリザベスちゃんのベッドに一緒に寝るのでした。
「それではアイル」
「はい、お姉様」
二人はお休みの挨拶をします。

「それではでしてよ」
「はい、お休みなさい」
こうして二人で寝ます。けれどです。
翌朝。エリザベスちゃんは今一つ寝不足といった
顔で登校してきました。そうして今一つ元気があ
りません。
その彼女を見てです。ニホンちゃんとフランソワ
ーズちゃんが彼女のところに来て言うのです。
「大丈夫？」
「あら、また紅茶を飲み過ぎて練られませんでし
たの？」
二人の言うことはそれぞれ個性が出ています。や
っぱりフランソワーズちゃんの態度は違います。

けれど実際に彼女のところに来てです。この体調
を尋ねるのでした。
「昨日何かあったの？」
「よかったら聞いてあげましてよ」
「ええ、実はですね」
エリザベスちゃんは二人のその気遣いに応えてで
す。こうお話するのでした。
「昨日アイルと一緒に寝ましたの」
「えっ、妹さんとって」
「貴女まさか自分の妹を」
「はい、二人共いけない妄想は自主規制でしてよ」
それはお話がややこしくなるので言わせませんで
した。そうしたお話になるといらんことになって
しまうからです。

かくしてエリザベスちゃんはです。昨日起こった
ことをありのままお話するのでした。
「そうなの。アイルちゃんがなの」
「寝る時に歯軋りをしますのね」
「それが気になってですわ」
それでだというのです。エリザベスちゃんは寝不
足になってしまっているのです。目の下のクマが
それを見せています。
「これまでそんなことはなかったのに。どうして
なのでして？」
「ううん、それは多分」
「あれですわね」
二人はお話を聞いてです。すぐに理由がわかった
のです。

「アイルちゃん、最近困ってないかな」
「何か悩みとか」
「悩みといいますと」
そう言われるとです。エリザベスちゃんはすぐに
こう二人に答えました。
「我がエリザベス家は現在御本家のお兄様の結婚
式のお金も危ういですわ」
「えっ、それってかなりまずいんじゃ」
最近危ないと言われているニホンちゃんのお家で
もそこまでいきません。しかもそう言われるとで
す。エリザベス家の危機的な状況が嫌でもわかっ
てしまうのでした。

「アイドルマス○○のオレンジの人とか。ああい
う感じなのかしら」
「ニホンさん、その例えはあまりではなくて？」
フランソワーズちゃんもいささか引いてしまう今
のニホンちゃんの例えでした。
「もっとオブラートに」
「じゃあピンクのにひひの人の逆とかは？」
「それ、全く同じ意味でしてよ」
ニホンちゃんはどれだけ辛い状況でもピンクの人
だと言えます。少なくともエリザベスちゃんのお
家よりは安心な状況なのです。
とにかくです。エリザベスちゃんのお家の逼迫し
た状況がです。そのままアイルちゃんにストレス
を与えてしまっているのです。

それに気付いてもです。エリザベス家は。
「わたくし、今は本当に厳しい状況でして。自分
のお小遣いも」
「困ってるの」
「それでも。アイルにあげるしかありませんわね」
お姉さんの辛いところです。彼女にとっても苦渋
の選択でした。
そしてです。フランソワーズちゃんもでした。実
は彼女もお家がニホンちゃんのところなぞ甘い甘
いといった笑うに笑えない状況だったりします。
欧州丁はとにかく今は何処も大変な状況なのであ
ります。

「アイル、時々わたくしのお家に連れてきなさい。
わたくしの作ったお菓子を御馳走してさしあげま
してよ」
「フランソワーズ、貴女もなの」
「貴女は大嫌いですけれど貴女の妹の惨状は見て
見ぬふりとはいきませんよ」
それでだというのです。
「だから宜しくてよ」
「感謝しますわ、本当に」
「わたしも。何とか」
そしてニホンちゃんもでした。
「アイルちゃん時々呼んであげて。わたしのお家
っていつも誰かが来てるけれど」
こうエリザベスちゃんに言うのです。

「わたしのお家。ゲームとかお菓子とか。何でも
一杯あるから」
「うっ、それはわたくしも行きたいですわね」
何気に本音を出してしまったエリザベスちゃんで
した。けれどこうしてです。
アイルちゃんはその困っている状況がかなりまし
になりました。そうしてです。
「お姉様、じゃあ今日も」
「ええ、一緒にね」
二人は静かに寝られるようになりました。お互い
ににこりと笑い合ってです。そのうえで二人仲良
く同じベッドでお休みするのでした。

財政危機に陥ったアイルランドで22日、「歯ぎしり」
をする患者が増えていると 歯科医らが警告した。患
者らが歯ぎしりをするのは、財政不安によるストレス
が 原因だという。
アイルランド歯科医師協会のダーモット・カナバン
（Dermot Canavan）医師によると、 歯ぎしりは不安
やストレスと関連することが多い。 ほかには喫煙量
や飲酒量が多いことや、コーヒーの飲み過ぎなどが
挙げられる。
「正確な統計は出ていないが、わたし個人の経験や他
の歯科医との会話から、 歯ぎしりに苦しむ患者の数
がかなり増えている」と、カナバン医師は語る。
「患者と話すと、患者たちの多くは財政的に厳しい重
圧に直面している」
アイルランド政府は、同国経済が国際的な金融危機の
打撃を受けたため、 緊縮財政を次々と打ち立てて予算
削減と増税を実施している。
ttp://www.afpbb.com/article/economy/2780548/6606131

巨額の財政赤字に苦しむアイルランド政府は、日本時間の
２２日朝、緊急の記者会見を開き、ＥＵ＝ ヨーロッパ連
合に対して金融支援の要請を行い、承認を得たことを明ら
かにしました。
これはアイルランドのカウエン首相が日本時間の２２日朝
開いた緊急記者会見の中で明らかにしました。 それにより
ますと、アイルランドは２１日、ＥＵに対して金融支援の
要請を行い、ＥＵから承認を得た ということです。
支援には、この春のギリシャ危機をきっかけにＥＵやＩＭ
Ｆ＝国際通貨基金が設けた緊急融資制度などが 活用され、
総額は１０００億ユーロ以内（日本円でおよそ１１兆円以
内）になるとしています。
アイルランドをめぐっては、金融危機で経営が悪化した大
手銀行の不良債権が膨らみ、多額の公的資金を 投入する必
要に迫られたことから、ＧＤＰ＝国内総生産に対することし
の財政赤字の割合が３２％と大幅に 悪化する見通しになり、
信用不安が高まっていました。アイルランド政府は、今週
財政の自立的な立て直し に向けて向こう４年間の緊縮財政
策を発表する予定ですが、今月に入って１０年ものの国債
が一時、ユーロ 導入以来、最安値をつけるなど緊迫した状
況が続くなか、支援の要請を急ぐことを迫られた形です。
ギリシャ危機の高まりから、わずか半年で新たにアイルラン
ドが支援要請に追い込まれたことは、ユーロ圏 全体の信用
不安のふっしょくに向けた道のりの険しさをあらためて示
すものになります。
ttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20101122/k10015377421000.html

日本政府が、財政危機に見舞われているアイルランド政府に
対し、国際通貨基金（ＩＭＦ）を通じた資金融資を行ってい
たことが３０日、分かった。
１２月中旬に、約１０・２億ユーロ（約１１００億円）を貸
し出した。日本政府は、ＩＭＦからの要請があれば、今後も
追加融資に応じる方針だ。
ＩＭＦはアイルランド政府に対し、複数回に分けて約２２５
億ユーロ（約２兆４０００億円）の融資を行う計画を立てて
いる。１２月１６日の理事会で、１回目となる約５８億ユー
ロ（約６２００億円）の融資を決めて実施しており、日本か
らの融資はこの一部に充当された。
資金は、過去の円売り・外貨買い介入に伴って、約１・１兆
ドル（約９０兆円）規模まで積み上がった外貨準備を活用し
た。外貨準備を使ったＩＭＦへの融資は、２００８年１１月
の金融サミットで麻生首相（当時）が表明した仕組みだ。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101231-00000255-yom-bus_all


謹賀新年。

　　　　　　　　　「いつも飲んでるから」
「ニホンちゃん、あけましておめでとう」
「うん、タイワンちゃんおめでとう」
ニホンちゃんはお家に来たタイワンちゃんに対して
笑顔で新年の挨拶をします。ニホンちゃんは奇麗な
赤と桃の振袖です。タイワンちゃんは赤い中華の服
です。ズボンは白です。
そのめでたいお祝いの格好の二人がです。新年の挨
拶を交えさせてです。そうして。
二人はそのままニホンちゃんのお家を出てです。あ
る場所に向かうのでした。
「はじめてかな」
「そうよね」
二人で道を歩きながらお話しています。

「ロシアノビッチ君のお家で新年会なんてね」
「あいつはいつも来る方だったからね、新年はね」
「そうよね、いつも飲んでてね」
「そうしてだったからね」
それがロシアノビッチ君のお正月だというのです。
そんなお話をしながら二人でそのロシアノビッチ家
に向かいます。そうしてでした。
途中で、です。カンコ君達と合流しました。
「あけましておめでとうニダ」
「ＨＡＰＰＹ　ＮＥＷ　ＹＥＡＲ」
「謹賀新年ある」
カンコ君だけでなくアメリー君やチューゴ君達もい
ます。タイヘイ池の皆がいます。

その皆でロシアノビッチ家に向かいながら。アメリ
ー君が言いました。
「あいつ正月何してるんだろうな」
「飲んでるのはわかるあるがな」
チューゴ君はこう予想してきました。
「けれどあいつの正月は」
「わからないよなあ」
「全くニダ。どんなのニダか？」
カンコ君は首を捻っています。とりあえず皆ロシア
ノビッチ君のクリスマスがどういったものかは知ら
ないみたいです。
それでこんなことを言いながらです。皆でそのお家
に向かうのでした。

そうしてお家に来るとです。出迎えてきたのは。
「あけましておめでとうだな」
顔を真っ赤にしたロシアノビッチ君です。やっぱり
でした。
「お酒飲んでるのね」
「まあたウォッカ持って」
ニホンちゃんとタイワンちゃんがそんな彼を見て
言います。やっぱり彼はお正月も飲んだくれている
のでした。
そうしてその飲んだくれている彼がです。皆をお家
の応接間に案内してくれます。そこにあるのは。
お菓子や食べ物もありますがお酒ばかりです。それ
を見てでした。
「あのな」
「予想通り過ぎるあるぞ」
アメリー君とチューゴ君の言葉です。

「正月からどれだけ飲んでるんだよ」
「今年もそれあるか」
「ああ、大晦日の夜からなんだよ」
平然と二人に返すロシアノビッチ君です。
「飲んでるんだけれどな」
「あんたね、飲むのもいいけれど」
タイワンちゃんがそんな彼に対して小言です。お
正月からです。
「そんなに飲んでると身体に悪いわよ」
「ウォッカだしね」
ニホンちゃんはそのことを言います。彼がいつも
飲んでいるそのウォッカについてです。

「アルコール度高いから」
「そんなのずっと飲んでると本当にやばいどころ
じゃないわよ」
「ああ、大丈夫大丈夫」
けれどロシアノビッチ君はこう言うばかりです。
そうしてまだ飲みます。どんどん飲んでいくので
す。
「俺は幾ら飲んでも大丈夫なんだよ」
「またそんなこと言って」
「それよりだよ。皆どうだよ」
ロシアノビッチ君は皆に対して言い返してきまし
た。
「飲むか？どうだよ」
「あたしはいいわよ」
「わたしも。ちょっと」
まずはタイワンちゃんとニホンちゃんがお断りし
てきました。

「だからあたし達まだ小学生でしょうが」
「それでお酒は」
「常識で考えればそうなるな」
「その通りあるぞ」
　アメリー君にチューゴ君はここでは二人に便乗
です。二人共やっぱりロシアノビッチ君とは仲が
宜しくありません。
「だからな。飲むなとは言わないけれどな」
「せめて慎んだ方がよくないあるか？」
「俺の家じゃ飲まないと寒くて死ぬんだよ」
実際に寒くてたまらないのです。あまりにも寒い
ロシアノビッチ家の夏、かつてフランソワーズち
ゃんやゲルマッハ君、アーリアちゃんを破ったの
は伊達ではありません。

「だから飲まないとな」
「それにしてもよく飲みニダな」
カンコ君までが言います。
「もうウォッカ二本目ニダよ」
「いや、今日四本目なんだけれどな」
数が一気に倍になりました。
「実はな」
「だからそれ飲み過ぎでしょ」
「あの、大晦日からって」
「何言ってるんだよ。正月はこれからだろ？」
ロシアノビッチ君はまたタイワンちゃんとニホン
ちゃんに対して言います。その間もウォッカがそ
の手から離れることはありません。

「五日まであるんだよ、俺の正月」
「それでかＹＯ」
「まだ飲むあるか」
「酒はたっぷりあるんだ。酒だけはって言うかも
知れないけれどな」
何気にそんなジョークも入れます。
「まあそれでもだよ」
「飲めればいいのね」
「あんたはつまり」
「ああ、皆も飲めよ」
あまつさえまた勧めるのでした。ニホンちゃんと
タイワンちゃんに言われてもまだまだ飲むのでし
た。

けれどここで、です。ニホンちゃんがふとこう言
いました。
「けれどあれよね。五日までよね」
「ああ、そうよね」
タイワンちゃんもニホンちゃんのその言葉に頷く
のでした。
「お正月が五日までだから」
「だよな、じゃあ安心か？」
「それまであるからな」
「心配することはないニダね」
皆ニホンちゃんのその言葉を聞いてほっとなりま
した。しかしなのでした。
ロシアノビッチ君はです。こんなことを言うので
した。

「さて、十日まであるしな」
「えっ、あんた今」
「何て言ったの？」
タイワンちゃんとニホンちゃんがさいしょにその
言葉に反応しました。
「十日までって言ったけれど」
「五日までなんじゃないの？」
「去年の話だけれど今年もそうするんだよ」
そうだというのです。
「九日と十日が土日だしな」
「あとの三日はどうなるニダ？」
カンコ君が尋ねるとです。このことにはこう返事
が来ました。

「うちじゃ七日がクリスマスなんだよ。だからそ
の前後もな」
「盛大に飲むニダか」
「ああ、じゃあ一日目から楽しむか」
こう言って五本目を取り出してまた飲みます。
「いいねえ、十日も飲み放題なんてな。やっぱり
最高だぜ」
「まあ御前はずっと飲んでるけれどな」
「それを言ったらおしまいあるがな」
アメリー君もチューゴ君も流石に呆れています。
「しかし。こいつの正月って」
「何処まで飲むあるか」
呆れる皆をよそに飲みまくるロシアノビッチ君で
した。彼の正月はいつもより凄かったです。

新年になり、部屋に新しいカレンダーをかけた。６
日休めばすごい連休！ロシアでなら･･･。
ロシアのお正月休みは１日〜５日。大晦日には家庭
やレストランでパーティーしたり、赤の広場とか人
の集まる場所で朝まで飲んで踊ってお祝いするそう。
１２時に鳴るクレムリンからの鐘の音でシャンパン
を飲み、鳴り終わるまでにグラスを飲み干すとお願
い事が叶うとのこと。
１月１日を新年としたのは、ピョートル大帝。１７
００年からである。その前は９月１日が新年、もっ
と古い時代は３月１日だった。
ロシアでは新年にカードやプレゼントの交換をする。
ロシア版サンタは、「マロースじいさん」。孫の
「雪娘」とセットでプレゼントを配る。ちなみにお
年玉の習慣はないらしい。
そして７日がクリスマス（降誕祭）。ロシア正教の
暦（ユリウス暦）だと１３日遅れなので７日になる。
信仰が事実上禁止されていたソ連時代はおおっぴら
にお祝いできず、祝日になったのは９０年代に入っ
てから。信仰篤い人たちはクリスマス前の４０日間、
身を清めるために肉や卵など動物系のものを食べず
に過ごす。
新年のほうは、グレゴリウス暦で祝うので、１４日
が旧正月。特にお祝いはせず、旧正月が過ぎた後ク
リスマスツリーを片付ける。
近年は、西側社会（という言い方もなんかしっくり
こないが）同様に１２月２５日も楽しく祝っちゃう
そうです。
ttp://amihappy.exblog.jp/2469474/

ロシアの正月【ロシア語会話】
こんにちは、【ロシア語会話】の上野です^^
今年はもう終わりですね。
皆さんの一年はどうでしたか？
例年の如く、本当に色々あった一年でした。
素晴らしい経験がたくさん出来ましたけど(^^♪
今日はロシアの正月(日本では大晦日、正月にあた
る)について話しましょう^^
まずは、ロシアのお正月についてはこの２つのペ
ージを見れば大体概要はわかります。
・ロシアのお正月と、遅れてやってくるクリスマス
・ロシアお正月TV事情
なんでも、ロシアでは大晦日の夜に大きなパーティ
ーをして、酔いつぶれた元旦を過ごす(?)みたいで
すね(笑)
大晦日は一番大きな行事だと伺っているんですけど、
初のロシア語圏での年末年始を向かえ、はらはらド
キドキです。
私も友人のロシア人宅に呼ばれる予定です。
ちなみにその友人家族はアルコールを飲まないので、
本当に良かった(涙)
お酒の弱い人は、大晦日の夜に友人のロシア人のお
宅にお邪魔^^は危険になる可能性がありますので、
気を付けましょう。
あなたの元にも素晴らしい新年が訪れますように。
2006年の応援、本当にどうもありがとうございまし
た。
また、来年会いましょう！
【ロシア語会話】の上野でした。
ttp://roshiago.livedoor.biz/archives/50658737.html

ロシア人低寿命の最大要因は「ウォッカ」
2010年03月24日 16:03　発信地:モスクワ/ロシア
報告書によると、平均的なロシア人1人あたりの年間
アルコール消費量15〜18リットルは、欧州の一部の国
々における数字を下回っているが、ロシアはウォッカ
に偏っており、強いアルコール飲料が大部分を占めて
いる点がほかの国々とは違うところだという。
そして、強いアルコール飲料の大量消費は、平均して
寿命を9〜10年縮めており、ロシア人の死亡率が高いこ
との主な原因となっているという。
2008年の政府の公式データによると、ロシア人男性の
平均寿命は61.8年となっている。
調査に携わった専門家らは、対策として、ウォッカの
価格を引き上げることを当局に提案している。「短期
的には、ウォッカからワインやビールに切り替えるこ
とも有効だろう」と指摘する専門家もいる。(c)AFP
ttp://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2712790/5531729

　　　　　　「白い鳩がもたらすもの」
ベトナちゃんはお料理も結構得意です。今日はニホン
ちゃんのお家であの鳩のお饅頭を御馳走になっていま
す。
それで、です。そのお饅頭を食べながらこんなことを
言うのでした。
「私もこのお饅頭」
「作ってみたくなったの？」
「うん」
その通りだと。ニホンちゃんにこくりと頷いてそれで
答えたのでした。
「美味しいし。それに」
「それに？」
ここで、です。ベトナちゃんはこんなことをニホンち
ゃんにお話しました。

「鳩は平和の象徴だから」
「そうね。鳩はね」
「ニホンちゃんのところには最近おかしな鳩が一羽い
るみたいだけれど」
「あれはもう近いうちに死んじゃうから気にしないで
いいわよ」
「そうなの」
「誰からも相手にされなくなるから」
そういう意味で死ぬというのです。
「だからね」
「そう。それで鳩は」
平和の話に戻ります。お話はベトナちゃんのペースで
進んでいきます。

「平和の象徴だから」
「そうした意味も含めて？」
「ちょっとお菓子作ってみる」
そうするというのです。
「私のお家。ずっと喧嘩が続いたし」
「そうだったわね」
「だから。余計に」
それでだというのです。そうしてなのでした。
ベトナちゃんはニホンちゃんのその鳩のお菓子を自分
でも作ってみました。そうしてできたのは。
「これ」
「色は変えたの」
見ればです。そのお菓子は白い色をしています。そこ
がニホンちゃんのお菓子とは違います。

それがどうしてなのか、ベトナちゃんはこのことも
ニホンちゃんにお話しました。
「平和だから」
「平和の白い鳩なのね」
「うん」
その通りだとです。こくりと頷いてそのうえで言う
のでした。
「だから」
「そうなの。いいと思うわ」
ニホンちゃんはその白い鳩のお菓子に対してにこり
と笑っていいと言いました。それを聞いたベトナち
ゃんもでした。
本当にほんの少しだけ微笑んで。こうニホンちゃん
に言いました。

「有り難う」
「そんな、御礼は」
「けれど有り難う」
御礼はしっかりと言うベトナちゃんでした。そうし
てなのでした。
ベトナちゃんは皆にそのお菓子を見せます。すると
皆すぐにこう言うのでした。
「うわ、これ滅茶苦茶美味しそう」
「ニホンちゃんのところの鳩のお菓子にそっくり」
「平和？それをイメージしたのかな」
「そう」
その通りだとです。皆に答えるのでした。表情はい
つものままですが何処となく嬉しそうです。

その嬉しそうな雰囲気で。ベトナちゃんは皆にこう
言いました。
「皆が平和になって欲しいから。そう思って作った
の」
「平和なあ」
「それはやっぱり皆そうなって欲しいし」
「だよなあ。何だかんだ言って」
「喧嘩ばかりだと」
「嫌になるから」
皆何だかんだで平和が好きなのです。誰も好き好ん
で戦争なんかしません。どれだけ普段乱暴な子でも
です。
それで皆笑顔でそのお菓子を食べはじめます。その
味はといいますと。

「美味しい」
「っていうか病み付きになる？」
「食べたら幸せになるみたいな」
「そんな感じだよなあ」
「鳩だし」
鳩の力は偉大でした。ニホンちゃんのところのどう
しようもない鳩はともかくとしまして。
皆その鳩のお菓子を次から次に食べてです。満足し
ました。ベトナちゃんのお菓子は大成功でした。
けれどです。ベトナちゃんはここでニホンちゃんに
対してです。こう言ってきたのでした。
「まだ食べてない人いる」
「あっ、そうね」
見ればです。お菓子が一個だけ残っています。

それで二人は気付いたのです。その食べていない人
はといいますと。
「紫苑ちゃんみたいだけれど」
「そうね」
ベトナちゃんはニホンちゃんのその言葉に頷きまし
た。見れば紫苑ちゃんだけはです。自分の席に座っ
たままでいるのです。
そんな紫苑ちゃんに対してです。二人は声をかけま
した。
「ねえ、紫苑ちゃん」
「お菓子残ってるけれど」
「そんなお菓子いいわよ」
紫苑ちゃんはつっけんどんな調子で二人に言い返し
ました。

その顔はとても不機嫌そうです。その顔で二人に言
うのでした。
「何が平和よ。平和なんてね、食べただけじゃ手に
入らないのよ」
「えっ、けれど」
ニホンちゃんは紫苑ちゃんのその拒む言葉に動きを
止めてしまいました。
「美味しいし。それに」
「だからいいわよ。平和はそんな食べたり御願いし
たりして手に入ったりしないのよ」
紫苑ちゃんはまだ言います。
「喧嘩して喧嘩して、それで手に入れるものよ。嫌
な奴を全部やっつけてね」
本当にそんな日常を送っているのが紫苑ちゃんです。
彼女とアラブ組の面々は今も続いているのです。

だからです。二人に対してもこう言ってです。鳩の
お菓子を食べようとしません。けれどでした。
ベトナちゃんはです。その紫苑ちゃんに対してこう
言うのでした。
「喧嘩して手に入る場合もある」
それはです。ベトナちゃん自身がそうだったから言
えることでした。彼女もずっと喧嘩ばかりしてきた
のです。
けれど、でした。ベトナちゃんは紫苑ちゃんに対し
てこう言うのでした。
「けれど」
「けれど。何よ」
「御願いしないと手に入らない」
そういうものでもあるというのです。

「そう。平和が欲しいと思わないと」
「それは嘘よ。私はそんなこと思ったことないわ」
「その言葉こそが嘘」
ベトナちゃんは紫苑ちゃんの今の言葉こそ嘘だと。
はっきりと指摘しました。
「何故なら」
「何でそう言えるのよ。根拠は？」
「胸」
紫苑ちゃんの胸を指し示します。その白いセータ
ーの胸をです。スカートは青のミニスカート、お
家の色です。
「その胸にあるから」
そこにあったのは。

お花でした。オリーブのお花でした。
「オリーブの花言葉は平和」
「あっ、そういえば」
ここで、です。ニホンちゃんがあることを思いだ
しました。それは。
「紫苑ちゃんのお家の花って」
「そう、オリーブ」
ベトナちゃんもです。それだというのでした。
「つまりは」
「紫苑ちゃんも本当は平和を」
「だから嘘だった」
その紫苑ちゃんの言葉がだというのです。ベトナ
ちゃんは指摘するのでした。

「さっきの言葉は」
「け、けれど」
「嘘、よくない」
ベトナちゃんはまた紫苑ちゃんに言いました。
「平和は御願いして欲しいと思わないと手に入ら
ない。それ、わかってる筈」
「そ、そうよ」
紫苑ちゃんは遂に進退窮まってです。困り果てた
顔になって答えました。
「私だって平和になりたいわよ。それが悪い？」
「悪くない」
ベトナちゃんは紫苑ちゃんのその言葉を否定しま
せんでした。

そして、でした。そっとあるものを差し出してき
ました。それは。
「これ、食べて」
「そのお菓子ね」
その鳩のお菓子をです。紫苑ちゃんに対して差し
出してなのでした。
「是非」
「わかったわよ。それじゃあ」
紫苑ちゃんも受け取ってです。その白い鳩のお菓
子を食べました。そうして言う言葉は。
「美味しいわね。今度は皆で一緒に食べたいわね」
「うん」
穏やかな笑顔でその言葉を受けるベトナちゃんで
した。それは心から嬉しそうな笑顔でありました。

ベトナムのファム・タイ・スー（Pham Tai Thu）さんがハノイ（Hanoi）建都1000年を記念して放った
1000羽の白いハトは、長い戦争を経験した同国で末永く平和のシンボルであるようにとの願いを
込めたものだった。
しかし式典から2か月後、ハトの大半は捕まえられ、食べられるか毒殺されてしまった、
とスーさんは語る。
何羽生きているのかたずねたところ、スーさんは低いうなり声をあげて「3分の1」と語った。
残りのハトも生きのびれないだろうとスーさんは不安だ。
「とても悲しい」と、スーさんは語り、タバコの煙をゆっくりと吸い込んだ。
■ハトを連れて式典へ
スーさんは蘭の栽培で収入を得ている。鳥を飼うのが昔から好きだった。
10月の建都1000年の式典に鳥と一緒に参加してほしいとハノイ市当局から依頼を受け、
そのための資金提供も受けた。
「ベトナム各地からいろんな種類の鳥を集めた」という。
暮らしているベトナム中部ダナン（Danang）で飼育し、式典のために鳥たちとハノイに向かった。
「わたしはベトナムと世界の平和を願っている」と語るスーさん。
ハトたちは、「平和の都市」ハノイの建都1000年式典で放たれた。
■ハトたちに何が起こったか
現在、ハノイの植物園内の小島にある鳥小屋に姿を見せるハトは10数羽程度だ。
スーさんは、爪楊枝（つまようじ）で口の中の掃除をしながら、ハトたちの身に起きたことを
説明してくれた。「捕まったものもいたよ。家で飼育したかったのかもしれないし、
食べたかったのかもしれない」
スーさん自身もハト泥棒を目撃したし、警察もハト泥棒を捕まえている。
地元メディアによれば、ハノイ市警は、ハト数百羽を盗んでレストランに売ったとして容疑者6人を
逮捕した。ハノイでは通常、白いハトではなく、通常のハトの肉が販売されている。
また、植物園の池の水を飲んで病気になったハトもいるという。「ハノイ中の池が汚染されてるよ」
とスーさんは語る。

■ハトたちの苦境は「戦争のせい」
スーさんによると生き残ったハトたちも、鳥小屋に戻るのを恐れて、そばの木で
避難生活を送っているという。
スーさんは、誰のせいでもないと語る。悪いのは、ベトナムの悲しい戦争の歴史だと。
「ベトナムの人びとはつらい目に遭いすぎた。だから自分たちの振る舞いをただす機会なんて無かった」
植物園スタッフによると、ハトたちは現在、植物園側ではなく市当局が管理するようになった。
スーさんは、毎日植物園に戻って、コメやトウモロコシを与え、水を取り替えている。
しかし、そろそろベトナム南部のダラット（Dalat）の蘭農場に戻らなければならない時期が
来ており、代わりにハトを世話してくれる人を探している。
「最後の1羽、2羽になっても、誰かがえさを与えないと」と、スーさんは語った。
ttp://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2780755/6614236
ttp://l.yimg.com/bt/api/res/1.2/Q6Zq_2ZUTbmndVFjs9ZHAQ--/YXBwaWQ9eW5ld3M7Zmk9aW5zZXQ7aD0zNjU7dz01MTI-/http://media.zenfs.com/en_us/News/AFP/photo_1293463309844-1-0.jpg
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花言葉平和
花言葉のいわれ昔、戦争の時にギリシャでは相手の国に行かせる平和の使者にオリーブの枝を持たせたそうです。
また、ノアの方舟で水が引いたことを知らせにきた鳩がオリーブの枝をくわえていました。これらの言い伝えから花言葉「平和」が生まれたようです。
ttp://hana.ds-comp.com/shiawase-natsu/oribu.html
ttp://ffj.jp/hanakotoba/olive.htm

ソース改変。

　　　　　　　　「バスケは駄目」
何処の小学校のどのクラスでもバスケットボール
やそういった遊びは人気があります。勿論女の子
の間でもです。
ニホンちゃん達は今日は体育館でそのバスケをし
ようとしています。それで皆集まっているのです。
その中で、です。最初にタイワンちゃんが気付い
たのでした。
「あれっ、サウジいないわね」
「そういえばそうよね」
タイワンちゃんの言葉を聞いてです。ニホンちゃ
んも気付きました。
「何処に行ったのかしら」
「いたような気がするけれど」
次第に皆気付いていきます。

「何処に行ったのかなあ」
「あれっ、そういえばサウジって」
「そうよね」
ここで皆あることに気付きました。一つのこと
に気付けば他のことにもなのでした。
「スポーツとかになると何か」
「消極的っていうか」
「あまりいないような」
「そういえばそうよね」
「どうしてかしら」
実は今日にはじまったことではなくです。サウ
ジちゃんはスポーツになるとお付き合いが悪い
のです。

皆そのことに気付いてです。そうしてでした。
「何でかしら、あれって」
「何かあるのかしら」
「やっぱり何もないってことはないと思うけれ
どね」
ここでこう皆にお話するタイワンちゃんでした。
「そうでないとあんなことしないから」
「そうよね。それだったら」
ニホンちゃんもタイワンちゃんのその言葉に頷
きます。そうしてでした。
「ちょっと。聞いてみようかしら」
「サウジに直接？」
「それだとサウジちゃん言いにくいし」
気配りを忘れないニホンちゃんでした。

「だからここは」
「ああ、それだったら」
すぐにです。タイワンちゃんが閃いてです。こ
う提案してきたのです。
「いい考えがあるけれど」
「いい考えって？」
「本人に聞かなくてもね。弟さんや妹さんがい
るじゃない」
これがタイワンちゃんの閃きでした。
「それでどうかしら」
「あっ、それいいわね」
ニホンちゃんもタイワンちゃんのその提案に頷
きます。

「それじゃあね。サウジちゃんの弟さんや妹さ
んにね」
「聞いてみよう。何処となしにね」
「武士からも聞いてみるわ」
「ええ、それじゃあ」
こうしてでした。ニホンちゃんとタイワンちゃ
んは早速情報収集にかかりました。そうしてわ
かったことはです。
「お父さんがだったのね」
「そうだったのね」
二人がわかった真相はこうしたものでした。
サウジちゃんのお父さんがです。彼女にあまり
運動をさせたがらなかったのです。

何でもお家の教えで、です。サウジちゃんのお
家はアッラーの教えの中でもとりわけ厳しいも
のなのです。
それで、です。女の子が運動したりするという
ことにお父さんは反対しているのです。
それを知ってです。ニホンちゃんがまずこう言
うのでした。
「これって困ったことよね」
「結構以上にね」
タイワンちゃんもニホンちゃんのその言葉に対
して頷きます。
「どうしようかしら」
「ううん、やっぱりここは」
タイワンちゃんが言うことは。

「あれしかないかしら」
「あれって？」
「そう、あたし達で直接説得するのよ」
ここでは直線的戦術を採用するタイワンちゃん
でした。
「サウジのお父さんにね」
「直接お話してなの」
「そう、ただ」
タイワンちゃんのお話はさらに続きます。
「大事なのはね」
「そのままお話してもあの人そう簡単にははい
って言わないわよね」
サウジちゃんのお父さんはかなり頑固な人なの
です。

だからこそお家の教育もかなり厳しいのです。
それも踏まえてなのでした。
「だからここはね」
「うん、ここは」
「運動が身体にいいっていうデータも一緒に
持って行って」
「データなら任せろ」
最高のタイミングでアーリアちゃん登場です。
タイワンちゃんにばかりニホンちゃんと一緒
にいて欲しくないからでしょうか。
「そうしたことならだ」
「データ、用意したんだ」
「そうだ、した」
速いです。あまりにも。

けれど何はともあれです。データは用意して
あるというのです。そうして。
「私も行こう」
「あんたもなの？」
タイワンちゃん何気に少し嫌そうです。
「一緒に行くのね」
「そうだ。悪いか？」
「別にそんなこと言ってないわよ」
とか何とか言いながらタイワンちゃんの顔は
本音を言っています。
「あたしとニホンちゃんだけで充分なのに」
「えっ、けど」
二人の間には全く気付いていない人がここで
言うのでした。

「アーリアちゃんもいてくれたら凄く心強い
けれど」
「見ろ、ニホンも言っているぞ」
「大体ニホンちゃんをあだ名とはいえ呼び捨
てなんてあんたとバカンコだけなんだけれど」
それも何気に不満に思っているタイワンちゃ
んです。けれど本人がいいというのならもう
それで決まりでした。
かくして三人でサウジちゃんのお家に行って
です。サウジちゃんのお父さんに対して言う
のでした。
「このデータを見ればわかります」
アーリアちゃんはいきなりデータを出すので
した。

「女の子も運動をすれば健康や成長にいいの
です」
「そうです、それに」
「あたし達友達と一緒に楽しくやりたいです」
ニホンちゃんとタイワンちゃんはサウジちゃ
んはお友達だから攻撃を仕掛けるのでした。
「一緒にバスケしたり泳いだり」
「皆仲良くしたいだけなんです」
「それは私もです」
何かアーリアちゃんだけ畏まっている感じで
すがそれでも二人に加わってそれでサウジち
ゃんのお父さんに言います。

「皆仲良く。クラスの皆で楽しむことは悪い
ことでしょうか」
「あの、サウジちゃんも寂しそうですし」
「よかったら」
可愛い女の子三人の攻撃力は絶大です。サウ
ジちゃんのお父さんもここで遂にこう言うの
でした。
「わかった。それならだ」
「いいんですね」
「それじゃあ」
「サウジをいじめなかったらいい」
これが条件だというのです。かなり優しい条
件と言えます。

「言葉通り優しくしてくれるのならな」
「はい、わかりました」
「仲良くします！」
こうしてサウジちゃんは皆と色々な運動がで
きるようになりました。彼女はニホンちゃん
達のところに来てにこりと笑ってこう言うの
でした。
「有り難うね、お父さんに言ってくれて」
「いいのよ、それは」
「そうそう。だってあたし達も」
「皆で遊びたいからな」
こう言う三人でした。

「だから。こういうことはね」
「気にしないでいいから」
「そうなの」
三人の言葉を聞いてです。サウジちゃんは
本当に嬉しいと思いました。そんな彼女に
です。三人はこうも言いました。
「じゃあ。今からね」
「バスケしよう」
「皆でな」
「うん、じゃあ一緒にね」
サウジちゃんも満面の笑顔で応えます。そ
うして皆で遊ぶバスケは。とても楽しいも
のでした。

女子校での体育教育が禁止されている保守
的なイスラム社会のサウジアラビアで、六
つの女子高がバスケットボールなどの対抗
戦を開催、教育省が「こうした運動会は違
法」として調査に入る騒ぎになっている。
サウジ英字紙アラブ・ニューズが ２６日ま
でに伝えた。
サウジでは、車を運転できないなど女性に
対するさまざまな規制があり、有力王族が
昨年、女子の体育教育解禁に理解を示す発
言をして話題になったほど。
対抗戦は西部ジッダで今月８日に開催。約
２００人の女子高生がバスケットボールの
ほか水泳や体操などの種目に参加、主催者
は「サウジで初めての試み」としていた。
ところが、その様子がメディアで流れると、
参加したハムラ女子高のファリダ・ファル
シ 理事長に抗議が寄せられたという。
ttp://www.47news.jp/CN/201012/CN2010122601000005.html

　　　　　　　「意外と太ってます」
「ううん、どうやっても減らないんだＹＯ」
「その通りある」
アメリー君とチューゴ君が腕を組んでそのうえで悩ん
でいます。
「何か、痩せるいい方法ないか？」
「お茶も漢方薬も駄目ある。どうしたものあるか」
「あんた達はっきり言って食べ過ぎ」
「あれだけ食べてりゃどうやっても脂肪率は増える
わよ」
二人に対してタイワンちゃんとインドネシアちゃん
が言います。
「それも油系ばかり食べて」
「それじゃあ太るわよ」
そんなことを言います。けれどです。

ここでニホンちゃんもです。困った顔で言うのでし
た。
「わたしも。油断したら怖いし」
「それ言ったら実はあたしもね。お家の料理チュー
ゴのと大体同じだから」
「私もやばくなる？お家甘い果物が多いから」
こう言ってしまうともう皆が皆危ないのでした。と
にかく脂肪の問題は深刻です。
「何か脂肪率って」
「誰にもなのね」
「そうなのよね、本当に」
女の子三人もそれは同じなのでした。そしてです。
アメリー君とチューゴ君はそこを通り掛かったメヒ
コ君に気付いて言うのでした。

「その点メヒコは大丈夫か？」
「そうあるな」
こう彼に言うのでした。
「ルチャリブレやってるしそんなに油っこいもの
食べたりしないからな」
「その点は安心あるな」
「どうかなあ」
しかしです。メヒコ君は困った顔で二人に返すの
でした。
「最近僕もね」
「脂肪率が気になるの？」
「そうなんだ。果物もお菓子とか他にも油の多い
の食べるしね」
ニホンちゃんに対して答えます。

「最近大丈夫かなあ」
「それだったらよ」
タイワンちゃんは体重計を出してきました。それ
をメヒコ君に見せながらお話します。
「これに乗って。脂肪率も出るから」
「どっから出して来たのよ」
「まあそれは言いっこなしでね」
インドネシアちゃんに対しての言葉です。とりあ
えず野暮なことは言わないということです。
そして実際にメヒコ君がその体重計に乗ってみま
すと。これが。
「お、おい」
アメリー君も驚くのでした。

「御前それは幾ら何でも危ないなんてものじゃな
いだろうがＹＯ」
「予想以上あるな」
チューゴ君も唖然となっています。
「アメリー以上だったあるか」
「これってやっぱり」
「やばいなんてものじゃないわよ」
タイワンちゃんとインドネシアちゃんも言います。
言わざるをえませんでした。
「あんた、それでルチャリブレやってるの？」
「っていうかできてるの」
「うん、できてるよ」
とんでもない返答がメヒコ君の口から来ました。

「ちゃんとね」
「嘘でしょ、それは」
「あんなに飛び跳ねたりとかできないでしょ、そ
の脂肪率だと」
「とにかく。これは」
ニホンちゃんもです。その脂肪率に驚きながらメ
ヒコ君にお話します。
「痩せた方がいいわよ」
「油っこいものとか糖分の多いものは控えるって
ことだね」
「それと運動ね」
ニホンちゃんはダイエットについての基礎をお話
するのでした。

「メヒコ君ルチャリブレやってるからすぐに痩せ
るというか脂肪率が減ると思うわ」
「うん、じゃあそうするよ」
「僕もな。最近まだだしな」
「僕もある。困ってきたある」
アメリー君もチューゴ君もそれぞれ腕を組んで困
った顔で言います。
「やっぱりソーダとハンバーガーは」
「肉饅とか杏仁豆腐あるな」
「あんた達食生活に問題あるでしょ」
「私達も人のこと言えないけれど」
タイワンちゃんもインドネシアちゃんもその表情
が暗くなっています。

「ちょっとねえ」
「ニホンちゃんのところの食事みたいにいこうか
しら」
「わたしも。ちょっと」
ニホンちゃんもそうした問題にはあまり言えない
ところがあります。
「ダイエットには気をつけてるから」
「ううん、誰もが困ってることだね」
メヒコ君もここでまた言います。しかしなのでし
た。
ロシアノビッチ君が皆のところに来ました。勿論
その手にはウォッカの瓶、顔は見事な赤ら顔です。

その彼がです。皆に対してこう言うのです。
「何だよ、ダイエットだって？」
「そうよ。ちょっとね」
「皆それで悩んでるんだけれど」
「そんなのやったら駄目だろうがよ」
ロシアノビッチ君は豪快に笑いながらタイワンち
ゃんとインドネシアちゃんに言うのでした。
「何でそんなことするんだよ」
「御前、酔ってるのはわかるからな」
「痩せてないと困るのは自明の理あるぞ」
アメリー君にチューゴ君、ここでもロシアノビッ
チ君に対してきついです。そしてメヒコ君もでし
た。

「だから。脂肪率が」
「そんなのある方がいいだろ」
けれど彼はまだこう言うのでした。そしてそれが
どうしてかも言うのでした。
「寒いとな。太ってないと凍えちまうぜ」
「あっ、そういえば」
ロシアノビッチ君の今の言葉を聞いてです。ニホ
ンちゃんが最初に気付きました。
「ロシアノビッチ君のお家の大人の人って。特に
女の人は」
「そうだよ、太ってないと困るんだよ」
その寒さ故にです。ロシアノビッチ家はそこまで
寒いのです。

そもそもロシアノビッチ君が今も手に持っている
そのウォッカにしてもです。寒さを凌ぐ為にある
ものです。とにかく寒いロシアノビッチ家なので
す。
その寒いお家の彼はです。皆に言います。
「皆太っていいんだよ」
「ロシアノビッチ家みたいにだね」
「そうだよ、太れ太れ」
メヒコ君に対しても同じ言葉です。
「さもないと凍えちまうぜ」
「とはいってもだＹＯ」
「普通の家は御前のところよりずっと暖かいある」
まずはアメリー君とチューゴ君が反論します。

「そんなに太っても」
「暑くなるある」
「あたしのお家も暑いしね」
「私のところも」
「僕のところもだよ」
タイワンちゃんにインドネシアちゃんにメヒコ君
もです。お家は暑いのです。
「それで太ってたら汗かいてね」
「大変なことになるわよ」
「だからそれは」
「何だよ、面白くねえな」
ロシアノビッチ君は皆の反論にかなり不満な顔で
す。そしてニホンちゃんもでした。

「やっぱり。痩せてないと」
「ったくよ、太ってて悪いことなんてねえぞ」
まだこう言うロシアノビッチ君でした。
「寒さなんかどうするんだよ」
「それ、キューバの家でも言える？」
「あん？あいつの家でもいつも飲んでるが不都合
あるか？」
またメヒコ君に返します。
「っていうかあんな暖かい場所なんて俺の家には
何処にもねえからな」
だから実感することは殆どないというのです。お
家によっては太っていないと駄目なところもある
ようです。

メキシコで肥満問題が深刻化している。経済協力
開発機構（ＯＥＣＤ）によると、 メキシコの１５
歳以上の人口のうち太り過ぎまたは肥満が占める
割合は ６９．５％に達し、これまで最悪だった米
国や英国を抜いて世界一となった。
この傾向はアパレル業界に顕著に表れている。
業界関係者は「ＬサイズとＸＬサイズの衣類の販売
は過去３年で５０％増えた」と話す。
こうした事態に政府は昨年、肥満対策キャンペーン
を打ち出し、 運動や野菜・果物などの摂取を呼び
かけた。 カルデロン大統領は「肥満または太り過
ぎの割合は、１９８０年以来３倍に なった」と危
機感を募らせる。
５〜１１歳でも既に太り過ぎの子供が４５０万人に
達した。 学校内でジャンクフード禁止に踏み切る
校区も増えたが、学校の外に並ぶ屋台で いくらで
も買えてしまう状況だ。
同国の公衆衛生局によれば、児童・生徒の肥満また
は太り過ぎの比率は １９９９年の１８．４％から、
２００６年には２６．２％に増加。 国民の死因は糖
尿病が筆頭になった。
メキシコでは麻薬戦争により過去４年で３万人が死亡
したが、 肥満・太り過ぎとそれに伴う健康問題で命
を落とす人はその５倍に上る とＯＥＣＤは指摘。
個々に対策を講じれば、年間４万７０００人を慢性疾
患による死から救うことが できると試算する。
同国厚生省によれば、国は糖尿病や高コレステロール、
高血圧、心疾患など 肥満を原因とする疾患の治療関
連費用に５５億ドルを費やしている。
ttp://www.cnn.co.jp/world/30001406.html

肥満の原因とされる砂糖入り炭酸飲料などの消費量を
抑えて、医療費を抑制しよう――。
ニューヨークのブルームバーグ市長が、そんな試みを
打ち出した。一方、飲料業界は「無用な干渉でしかな
い」と猛反発し、「ソーダ戦争」の様相を呈している。
市の提案は、月当たりの世帯収入が２４００ドル（約
２０万円、４人家族の場合）未満の 低所得者層に配ら
れる米政府の食糧クーポン券で、炭酸飲料などの砂糖
入り清涼飲料水を 買えなくするというもの。市による
と、人口当たりの糖尿病患者は、低所得者が住む地域
では、 高所得者層地域の４倍。１日に１回以上炭酸飲
料を飲む人が３８％以上いる地域は、クーポン券 利用
者が多い地域と重なり、肥満率が３０％以上に達する
という。
このため市長は、クーポン券で炭酸飲料を買えなくすれ
ば、より栄養価が高い食料品にお金が まわるようにな
り、肥満や糖尿病を抑えられると訴えている。
これに対し、米国飲料協会は「砂糖入り飲料水のカロリ
ーだけが特別なわけではない」として、 狙い撃ちに反
発するコメントを発表。「恵まれない人たちにとって不
公平な措置だ」と主張し、 一歩も引かない考えだ。
バーなどの屋内施設からたばこを追放し、ファストフー
ド店にカロリー表示を義務づけるなど、 次々と健康政策
を打ち出してきたブルームバーグ市長にとって、肥満対
策は負けられない戦いだ。 しかし、飲料業界は大きな政
治力を持っており、今後、市の提案が米政府に認められる
かどうか は、不透明だ。
買い物客の８割前後が、クーポン券利用者だというブル
ックリン区のスーパーで働くスタンリー・パンフィール
さん（２７）は「市長の考えは面白いかもしれないけど、
どっちにせよ、 みんなソーダを買うよ」と効果に懐疑的だ。
ttp://www.asahi.com/international/update/1228/TKY201012280140.html

中国では経済発展を背景とする食生活の変化で、肥満人口
が猛烈に増えている。現在の肥満人口は3億2500万人だが、
20年後の2030年には倍増して6億5000万人に達する見通し
という。チャイナネットなどが米専門誌を引用して報じた。
中国で、1982年に「体重オーバー」とみなせる人は人口の
約7%だった。しかし、サンプル調査を続けた結果、過去15
年間に「肥満者」は毎年1．2%の割合で増加していることが
分かった。肥満が若年化していることも特徴で、7歳以下の
児童の約2割が「体重オーバー」で、7%は「肥満児」に分類
される。肥満児の割合は、欧米諸国よりはるかに高い。
世界的に肥満度を示すために用いられる指数にＢＭＩ（Ｂ
ｏｄｙ　Ｍａｓｓ　Ｉｎｄｅｘ＝身体質量指数）がある。世
界保健機関は、おおむねＢＭＩが30以上を肥満とみなしてい
るが、黄色人種は欧米人に比べて、ＢＭＩが小さ目になるの
で、中国人の場合、実際には28以上で肥満と考えるべきという。
中国人の肥満は他国と比べ◆体そのものは小さい◆ＢＭＩ指数
は小さい◆腹が出る――などの特徴があり、生活習慣病に結び
つく危険度が高いとされる。ＢＭＩ指数が欧米人とは一致しな
い関係で、男性の場合、腰回りが90センチメートル以上、女性
では85センチメートル以上は肥満とみなす目安も有効という。
ttp://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0501&f=national_0501_019.shtml

　　　　　　「ルーマちゃんの笑顔」
ロマニちゃんは車の中で生活しています。浅黒い肌
と黒い髪と瞳がトレードマークです。
元々は馬車の中で生活していて今は車がお家になっ
ている娘なのです。特技は占いや歌で占いはかなり
凄いものがあります。
「ほら、フラメンコ先生のお家が舞台になっている
あのオペラ」
「カルメンよね」
ニホンちゃんがロマニちゃんのその説明に応えます。
フランソワーズちゃんのお家のオペラの中で最も有
名といっていい作品の一つです。

そのオペラはフラメンコ先生のお家のメゾンリベリ
アが舞台になっていますがその作品の主人公はとい
いますと。
「私のお家の人ってことになってるから」
「昔から物凄く色々なお家の人が歌ってきている役
よね」
「それだけでオペラ歌手の名鑑ができる位にね」
その主人公だけでなく相手の伍長さんや元々の恋人
に闘牛士といった役を歌ってきた歌手を見ていれば
です。指揮をしてきた人達も驚く程錚々たる顔触れ
が連なります。そこまで凄い作品なのです。
「先生のお家の人だけじゃなくてアテネのお家の人
も歌ってるしね」
「あっ、あの人ね」
アテネちゃんのお家の人とは誰か。ニホンちゃんは
すぐにわかりました。

「カラヤンさんが見つけ出した」
「そう、バルツァさんね」
「あの人も凄かったわよね」
「そうでしょ。とにかく色々な人が歌ってきてるの
よね」
ロマニちゃんにとってはそれが自慢の一つだったり
します。そのオペラでも占いの場面があったりする
のです。
「凄く有名なオペラよね」
「そうよね」
「で、どうニホンちゃん」
ロマニちゃんはここで急に話題を変えてきました。

「占いする？」
「ううんと、それじゃあ」
ニホンちゃんはロマニちゃんのお誘いに乗ろうとし
ます。けれどここで。
ルーマちゃんがいきなりです。霧の様にニホンちゃ
んの傍に来てです。こう囁いてきたのです。
「占いならね」
「えっ、ルーマちゃん！？」
「ええ、そうよ」
その赤い目を細めさせて驚いているニホンちゃんに
答えるのです。
「実は私もね」
「ルーマちゃんもまさか」
「そう。占いが得意なの」
こう言うのです。

「これでもね」
「そ、そうだったの」
「意外かしら」
人間離れした青白い肌に口の中から見えるちょっ
と長い二本の歯、ルーマちゃんはそういったトレ
ードマークを見せながらニホンちゃんにお話する
のです。その姿はどうも普通の人間のものには思
えません。
「それは」
「別にそうは思わないけれど」
「じゃあ。ロマニの占いの後でね」
「うん」
「私にも占わせて」
こうニホンちゃんに言います。

「そうさせてね」
「うん、それじゃあ」
最近この二人を中心として学校では占いがよく
行われています。けれどそれがあまりにも度が
過ぎまして。
ある先生がです。こう言い出しました。
「学校で占いをするの禁止しようか」
皆があまりにも占いに熱中するからです。それ
でこう言い出したのです。
勿論それを聞いたロマニちゃんとルーマちゃん
はです。顔を顰めさせてです。こう言うのでし
た。

「占い位ね」
「別にいいじゃない」
これが二人の主張です。自分達が好きなことを
禁止されてはです。誰もがこうなることです。
二人も同じです。
それで、です。まずロマニちゃんがこんなこと
を言うのでした。
「私の家の人間を怒らせたら怖いのよ」
「一体何をするの？」
「そうよ。例えばね」
凄みのある笑みを浮かべてです。そのうえでニ
ホンちゃんにお話するのです。何か雰囲気がか
なり危ういものになってきています。

「呪いとか」
「あの、それは幾ら何でも」
「冗談に思える？」
「あまり。そうは」
かなり控えめに言うニホンちゃんでした。今の
ロマニちゃんの顔は何かハイチちゃんを思わせ
るものになっています。クラスでそうしたお話
になるとやっぱり、というあの娘の顔になので
す。
けれどニホンちゃんはあえてこう言ったのです。
オブラートに包むのこそ日之本流ですから。
ロマニちゃんはそんなニホンちゃんの言葉を受
けて止まるかというと。こう言うのでした。

「よし、じゃああの先生をね」
「本当にするのね」
「そうよ。ロマニ家の人間を怒らせたら本当に
怖いのよ」
こうして呪いをかけようと何処からか怪しい人
形まで出してきています。けれどその彼女にな
のでした。
ルーマちゃんがまた霧の様に何処からか来て、
です。彼女にこう囁くのでした。
「ここはね」
「ここは？」
「もっといいやり方があるわ」
その赤い目に妖しい光をたたえながら。ロマニ
ちゃんにお話します。

「私に任せて」
「ルーマになの」
「そう。そんなことを言う人には先生であって
もね」
その白い顔に凄みのある笑みを浮かべてです。
ルーマちゃんのお話は続きます。
「させないから」
「許さないじゃなくて」
「そう、させないの」
これがルーマちゃんの言葉でした。
「ここは任せてね」
「いい考えがあるみたいね」
ロマニちゃんもそんなルーマちゃんの言葉から
察したのでした。

それで、です。ここは彼女に任せることにして、
です。こう告げました。
「じゃあここはね」
「任せてくれるわね」
「ええ。具体的にどうするの？」
「夜よ」
こんなことを言うのでした。
「夜になればわかるから」
「あの、夜って」
「私の本当の時間は夜なのよ」
ルーマちゃんは今度はニホンちゃんに対して答
えます。やっぱりかなり妖しい、人間のものと
は思えない笑顔です。

その笑顔で、です。ルーマちゃんはさらに話す
のでした。
「だから。夜になればね」
「何かするのね」
「そうよ。夜になればわかるわ」
こう言ってです。今は二人の前を去るのでした。
その動く時もです。音がしません。
しかも何か影も何処かにいったようです。そうし
たものを見てロマニちゃんはそっとニホンちゃん
に囁くのでした。
「ルーマってね」
「うん、前から思っていたけれど」
ニホンちゃんもです。ロマニちゃんが何を言いた
いのかわかっています。

それで、です。ロマニちゃんに対して言葉を返す
のでした。
「ちょっと。普通の人には」
「やっぱり。噂通りね」
「トマトジュースをいつも飲んでる人じゃないわ
よね」
「そう思いたいけれど」
この辺りは誰も確信を得られないのでした。それ
は何故か、ルーマちゃんだからです。
その日の夜です。その占い禁止を言っている先生
のお家の前にです。急に霧が出て来て。
多くの蝙蝠や狼、烏に蛇達が出て来て。そのうえ
でルーマちゃんが出てきました。

霧の中から。そこから浮き出てきたみたいに出て
きてです。先生のお部屋の窓を見てこう言うので
した。
「何階にあっても窓を閉めていても私には関係な
いから」
こう言うと。どうしてなのかわかりませんが先生
の枕元に来てです。声をかけるのでした。
「先生、起きて」
「んっ？」
「目を見て」
目を覚ました先生にこう話してです。その赤い目
を光らせるのでした。それで終わりでした。

先生は次の日にはもう占い禁止とか言わなくなり
ました。不思議なことにです。
そんな状況の中で、です。ニホンちゃんはロマニ
ちゃんとお話するのでした。
「ルーマちゃん、やっぱり」
「やったわね」
二人でこう彼女についてお話します。
「その力を使って」
「やっちゃったわね」
「ううん、やっぱりルーマちゃんって」
ニホンちゃんは真剣に考えていました。ルーマち
ゃんは実は何かというとです。

「ブラドお爺さんって本当にそうした人じゃない
かって言われてるし」
「そうよ。物凄く怖い人だしね」
「じゃあやっぱり。ルーマちゃんも」
「言われてみればそっちの特徴が全部揃ってるし
ね」
「そうよね。今だって」
「あれ、まさか」
クラスにいるルーマちゃんは上機嫌で自分の席に
座ってガラスのグラスで何か赤いジュースみたい
なものを飲んでいます。その赤いものが一体何な
のか、皆怖くてとても聞けないのでした。考える
ことはできてもです。

ルーマニアの魔女に所得税課税、呪いで対抗？
ブカレスト（CNN）　ルーマニアで1日から新しい
労働法が施行され、魔女や占星術師、占い師など
も所得税を課税されることになった。魔女たちの
一部は、政府に呪いをかけると宣言している。
新法では魔女や占い師のほかボーイやモデルなど
も専門職に分類され、所得を申告して納税するこ
とが義務付けられる。政府は脱税対策の一環と説
明している。
これに対して占星術師たちは、このような少額所
得に課税しても国の予算を増やす助けにはならな
いと予言した。占星術師のマリア・サルブさんは
地元テレビ局の取材に応えて「政府が思うほどに
お金は入らないだろう。占い師のところに来る人
はそれほど多くはないから」とコメントしている。
魔女のブラタラ・ブゼアさんも「この国の指導者
は頭が逆さまに付いているらしい」と憤る。魔女
たちに所得税を払わせようとすれば、政治家は呪
いをかけられるだろうとブゼアさんは予想、その
ための呪文には犬の排泄物と砂ひとつまみ、黒こ
しょうを使うと明かした。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110107-00000011-cnn-int

　　　　　　　　「妹の為にも」
カンコ君はとにかく毎日やたらと食べます。キムチ
も勿論ですがお菓子とかもです。
「兄さん本当によく食べるニダな」
「食べないと死ぬニダ」
晩御飯をもりもり食べながらチョゴリちゃんに対し
て答えます。
「ウリは一日に体重の半分を食べないと死んでしま
うニダ」
「それはモグラでないニダか？兄さんはモグ○獣人
だったニダか」
チョゴリちゃんは随分と懐かしい名前を出してお兄
さんに突っ込みを入れます。

「じゃあキノコは苦手ニダな」
「これは冗談ニダ。気にするなニダ」
速攻でそれは否定するカンコ君でした。何はともあ
れかなりの量を食べ続けます。
そうして食べて食べて食べまくった結果です。身体
測定の日にです。
男の子達は皆トランクス姿です。それぞれのお家の
旗の柄のトランクスです。
勿論カンコ君も太極トランクスです。けれそそのお
腹の部分は。
「なあカンコ」
「今のお腹」
「やばくないか？」
皆彼のお腹を見て言うのでした。

「出て来てるぞ」
「太ってきてるな」
「明らかに」
「うっ、そういえばそうなのだ」
自分でお腹を見てです。カンコ君もそれと認める
しかありませんでした。
そして体重と測ってみると。実際に。
「太ってたニダ」
「だよなあ。十八キロも太ってるな」
「ちょっとまずくないか？」
「デブってきてるぞ」
皆こう彼に言います。

カンコ君もそれを実感してです。それで言うので
した。
「ここはやはり」
「ダイエットだな」
「頑張れよ」
「痩せたら御礼言ってやるからな」
皆実に素っ気無くカンコ君に対して言います。け
れどここで、でした。
カンコ君はです。こう言うのでした。
「食べる量は減らさないニダ」
「それは何でなんだ？」
ウヨ君がカンコ君に対して尋ねます。彼は見事な
までに引き締まった身体をしています。

それが服の上からもわかります。そのウヨ君がカ
ンコ君に対して尋ねます。
「どうしてだ、それは」
「お腹が空くことが嫌だからニダ。できれば運動
をして痩せたいニダ」
「それは一理あるな」
ウヨ君もカンコ君のその言葉に頷きます。そうし
てなのでした。
自分からです。こう申し出るのでした。
「じゃあ俺と一緒にするか？ダイエットな」
「御前は全然太ってないニダが」
「日課の鍛錬をすればいい」
これがウヨ君の提案でした。

「そうすればな」
「鍛錬ニダか」
「そうだ。それでどうだ？」
「とりあえず痩せられるならそれでいいニダ」
カンコ君はそのことだけしか考えていませんで
した。それで言いました。
「御前の鍛錬をするニダ」
「よし、じゃあはじめるぞ」
早速でした。こうしてカンコ君はウヨ君のその
鍛錬でダイエットをすることになりました。そ
の鍛錬はといいますと。
「まずは池でだ」
「ここニダな」
二人はお池の前にいます。とても大きなお池で
す。

そこに一艘のボートがあります。二人はそれに
乗り込んで、でした。
「一、二、ソーレ！」
ウヨ君が漕いでいきます。反対側にいるカンコ
君もですが。
水圧が手にかかってです。大変です。少しでも
油断すれば身体がもっていかれそうです。
「な、何ニダこれは！」
「俺はいつもこれをやっている」　
言いながら漕いでいるウヨ君です。
「身体全体を使って漕ぐんだ」
「と、とんでもないニダ」
身体全体を使って漕ぐとでした。

席とお尻が擦れ合ってです。そこがすりむけて
いくのでした。
それが終わった時にはです。カンコ君のお尻は。
「い、痛いニダ。お風呂に入るのが怖いニダ」
「さて、次はだ」
へとへとのカンコ君とは正反対にウヨ君は平気
です。それでカンコ君に対して続いてこう言う
のでした。
フル装備になってです。走り回るのでした。
「ついて来い」
「こ、今度はこれニダか・・・・・・」
カンコ君はこれもしています。こっちも何とか
ついてきました。

けれど終わったその時には。カンコ君は半死半
生になってしまっていました。そんな彼を見て
です。ウヨ君は言うのでした。
「何だ、この程度でだらしがないな」
彼は平気な顔でいます。本当に何でもないとい
った感じです。
しかしカンコ君は汗の水たまりの中に倒れ込ん
でいます。そうしてウヨ君に対して言うのでし
た。
「こんなことは二度とできないニダ」
「そうか、それは残念だな」
「もっと優しいのをするニダ」
そしてこう言うのでした。

「食べる量はそのままで。優しいのにするニダ」
こう言ってです。何とか優しいダイエットをし
ようとするとです。
チョゴリちゃんが言ってきました。
「じゃあ食べる量はそのままでいいニダが」
「それは構わないニダか」
「あまり脂っこいものや極端に甘いものは控え
る。これだけでいいニダ」
チョゴリちゃんは随分優しい条件を言います。
そしてそれがどうしてかもお話するのでした。
「ウリナラの料理は唐辛子をたっぷりと使って
いて脂肪が燃えるからそれだけでもダイエット
にはかなりいいニダ」
それがチョゴリちゃんの優しい食事制限の理由
なのでした。

「だから食べる量はそれでいいニダ」
「そうニダか」
「運動は。そうニダな」
チョゴリちゃんは考える顔で話していきます。
「晩御飯の後に筋トレ、休み時間には軽いスク
ワット。それと散歩ニダな」
随分とソフトなメニューのようです。
「それを毎日するといいニダ。夕食は心なし
だけ減らして」
「それだけニダか」
「後はフラフープと縄跳びニダな」
チョゴリちゃんはそれも言うのでした。
「毎日するといいニダ。ウリが監督するニダ」
こうしてです。チョゴリちゃんがチェックする
ことにしてです。カンコ君はそのソフトなダイ
エットをはじめました。

そうして次の身体測定では。
「おお、痩せたなあ」
「十八キロのダイエットなあ」
「やったな」
「凄いな、おい」
「当然の結果ニダ」
カンコ君はトランクス一枚で両手を腰にやって
皆に誇らしげに言います。
「チョゴリの考えたメニューは完璧ニダ」
こう言うのでした。何はともあれカンコ君のダ
イエットは大成功に終わったのでした。
けれどウヨ君はです。いぶかしみながらです。
こうチョゴリちゃんに尋ねるのでした。

「あのメニューであそこまで痩せられるのか」
「大事なのは毎日続けることニダ」
「俺の鍛錬と同じか」
「あの鍛錬はどう考えてても兄さんには無理ニ
ダよ」
普通の子にはです。ウヨ君は鍛えているからで
きるのです。
「けれどニダ」
「けれどか」
「そうニダ。あのメニューでウリが監督すれば
兄さんでも毎日できるニダ」
チョゴリちゃんはそれを考えてメニューを組ん
で監督をしたのです。

けれどそれだけではないと。チョゴリちゃんは
ここでこうお話するのでした。
「兄さんはいつも怒っているニダ」
「それもあるか」
「そこで暴れてカロリーが消費されるニダ。だ
からちょっとしたダイエットと食事制限を毎日
やっただけでもあそこまで痩せられるニダよ」
「それにカンコ家の料理は唐辛子で脂肪を消費
されるか」
「だからあれだけでもいけたニダよ」
「成程、そうだったんだな」
色々な要因があってのことなのでした。ダイエ
ットはただ食事制限をしたりがむしゃらに運動
すればいいものではない、ウヨ君はそのことを
勉強しました。

金相基（キム・サンギ）陸軍参謀総長が、陸軍
のホームページを通じ、将兵の保護者に向けた
「新年の あいさつ」を発表した。金総長はあい
さつ文の中で、陸軍訓練所の中でダイエットに
取り組む兵士が属す る「健康小隊」を例に挙げ、
兵士たちが自分に打ち勝ち、強く成熟した姿に
変わろうとしていると紹介した。
金総長は、「陸軍訓練所の健康小隊に属する訓
練兵たちは、体力トレーニングと食事制限など
を通じ、 訓練終了までに10キロ減量することを
目標に、熱心に新兵訓練に臨んでいる。最近で
は大邱出身の キム・ギテク訓練兵が、このプロ
グラムで18キロの減量に成功し、本人はもちろ
ん、周囲も『モムチャン （筋肉質のたくましい
体）になった』と驚いた」と説明した。
陸軍訓練所によると、健康小隊は教育大隊別に
一つずつ設けられ、入所した訓練兵の1割程度
が配属 される。同隊は2003年に導入されて以
降、陸軍訓練所の「看板プログラム」の一つと
なっている。訓練所の 関係者によると、「入
隊時の身体検査で、体格指数(BMI)が一定以上
の訓練兵が対象で、本人が希望する
場合に限り配属される」という。

健康小隊に配属されると、通常の兵士とは別
に、体力トレーニングのプログラムと専用の食
事メニューが 与えられる。1週目は、夕食後
に腹筋運動10回、腕立て伏せ10−20回を毎日
行い、訓練中の休憩時間には、 スクワットを
10回ずつ2セット行う。休日でも5キロのウオ
ーキングが課せられる。2週目以降は、各自の
能力 に合わせて負荷が調整され、2−3週目に
はフラフープ50−100回、縄跳び100−300回、
4−5週目にはフラ フープ100−200回、縄跳
び300−500回を行う。食事も、朝食と昼食は
ほかの兵士と同じ量だが、夕食は3分 の2ま
でとアドバイスされている。
ttp://www.chosunonline.com/news/20110104000037

海上ならでわのきつい訓練は、「遠泳」でしょう。
私はやってませんが、かなりの距離を泳ぐそうです。
（洋上で昼食を摂るぐらい長い距離）
私が経験した訓練では、小銃訓練と短艇訓練でした。
小銃訓練は、小銃を抱えたまま、ひたすら走る。。。
（何１０キロ単位です）走り終わった頃は、腕の筋肉
がぷるぷる痙攣してました。短艇訓練は、いわゆ
るカッター漕ぎです。
１０人で漕ぎますが、カイが流されるとかなりの水
圧がかかります。腕の力のない人は、体ごともって
いかれてしまいます。
お尻の皮と手の皮がむけて、訓練後の浴室には悲鳴
がこだましてました。

レンジャー養成訓練と言うのがあります。
詳しくは、割愛致しますが、テンマイル走と言うの
があり、フル装備、控え銃の姿勢のまま１６キロを
走り抜きます。
個人差は有りますが、約４時間で１０キロ前後、体
重が落ちます。当然、意識朦朧となりますが、教官
が、あらゆる手段で、意識ダウンを防止してくれま
す。(^_^;)
ttp://oshiete.goo.ne.jp/qa/522262.html
抜粋。

　　　　　　　　「成長する！？」
ニホンちゃんは誰もが知っている、本人にとって
は残念なことに自他共に認める貧乳であります。
「この前ミン○スって言われたの」
「ああ、如月○早の」
「そうなの。つまりは」
「胸がよね」
タイワンちゃんもすぐにわかりました。実は彼女
も同じだからです。
「胸ってねえ」
「どうしたら大きくなるのかしら」
ニホンちゃんはそれが知りたくて仕方ないのです。
胸の小さい娘が誰もが思うことです。

「他には七一六なんて」
「ああ、それね」
「とか言う人も胸ないし」
「そうそう。イエローの人が胸ないのは確かだけ
れどピンクの人もねえ」
「芸人さんも覇王さんもね」
二人でこんなことを話す日々です。しかしです。
皆の間で。こんなことが囁かれはじめました。
「えっ、ニホンちゃんの親戚に！？」
「そんな人がいるって！？」
「本当かよ、それって」
主に男の子達の間で、です。ニホンちゃんの親戚
の人についての話が出たのです。

その人はというとです。
「胸が凄いらしいんだよ」
「凄い貧乳じゃないんだな」
「ニホンちゃんの家の殆どの人みたいに」
とにかくニホンちゃん＝貧乳という認識が皆の中
にあるので。それで皆ニホンちゃんのお家の人は
誰もが胸がないと思っています。
けれどその人はです。こう言われています。
「もうさ。ゴット○ーザ様とかちあキ○グみたい
な感じで」
「えっ、そうなんだ」
「そこまでなんだ」
その二人の名前を聞いて皆目を瞠りました。

「じゃあ本当に胸あるんだ」
「ミン○スさんとか覇王さんとか芸人さんみたい
な」
「鉄板じゃないんだよな」
「あの家の人で」
「しかも」
おまけに、なのでした。その人はといいますと。
「顔はニホンちゃんにそっくりらしいんだよ」
「親戚だからか」
「それでだよな」
「つまりは」
皆の中で、です。あることは結びつきました。
ニホンちゃんとその人の噂がです。一つになる
とです。

「じゃあニホンちゃんも」
「今はああでも成長したら」
「ひょっとしたら胸が」
「大きくなる！？」
「だよねえ」
皆このことを聞いてです。ニホンちゃんを見る目
が変わりました。そうしてそのうえでこうひそひ
そとお話をするのでした。
「今はああでも」
「大きくなったら」
「巨乳になるかも」
「凄く大きく」
こう見るようになったのです。

それはニホンちゃんの耳にも入ります、それで彼
女は少し嬉しそうな顔でこう言うのでした。
「若しかしたらわたしもなのね」
「うう、その顔に巨乳が加わったらもう向かうと
ころ敵なしじゃない」
ニホンちゃんと同じく胸のないタイワンちゃんは
です。かなり面白くなさそうです。
「ニホンちゃん、いいなあ」
「わたし可愛くないし。それに大きくなるかどう
かはまだわからないけれど」
「それでもよ」
こう返すタイワンちゃんでした。とにかくニホン
ちゃんの胸がひょっとしたら大きくなるかも知れ
ないと聞いてです。こう言うのでした。

「胸、そうなのね」
「だからそれは」
「いいなあ、本当に」
彼女は羨むことしきりです。そうしてです。
「ニホンちゃんの胸が巨乳にかＹＯ」
「その話、聞き捨てならないあるな」
「ああ、女の子はやっぱり胸だ」
アメリー君、チューゴ君、ロシアノビッチ君が
まずこう言うのでした。
「あの顔で胸が大きくなる」
「素晴し過ぎるある」
「俺はこれからニホンちゃんのファンになるぞ！」
下心全開で。彼等は立ち上がりました。

そうしてです。こんなことを言うのでした。
「巨乳こそは正義！」
「ニホンちゃんも今巨乳に！」
「巨乳になれ！」
「巨乳よ永遠に！」
こんなことを集まって言っていました。巨乳崇拝
者達の執念の恐ろしさたるやまさに天地を揺るが
す程です。
しかしです。世の中というものは広いもので巨乳
が好きな人間だけではありません。こうした人達
もいます。
ウヨ君はです。お姉さんが巨乳になりそうだと聞
いてです。

いささか面白くなさそうな顔をしています。そう
してこんなことを言うのでした。
「喜ぶべきなのだが。どうも姉さんはな」
「御前もそう思うニダな」
ここでカンコ君登場です。彼は勿論そのことにつ
いてはウヨ君と考えを同じくしています。
それで、です。ウヨ君に対してこう言うのでした。
「貧乳の何処が悪いニダ」
「そうだな。そのことについては御前に同意する」
ウヨ君はここで己の考えをはっきりと決めました。
そうしてそのうえでこうカンコ君に対して言うの
でした。

「わかった、それならだ」
「そうニダ。今こそニダ」
「俺は決めた！時代は貧乳だ！」
「巨乳が何ニダ！」
「だから俺は！アイ○スでも！」
「三浦あ○さも中の人も違うニダ！やはり如月
○早と中の人ニダ！」
「そうだ、その通りだ！」
こうして貧乳を愛する人達でグループを結成し
たのです。そうして。
巨乳愛好者達とです。それこそ真っ向からぶつ
かるのでした。

「貧乳の何処が悪い！」
「それもまた正義ニダ！」
それを聞いてです。アメリー君、チューゴ君、
ロシアノビッチ君を中心とした巨乳愛好者達
はです。即座に反撃に出ました。
「胸が大きいってことはそれだけでこの世の
全てを支配するんだＹＯ！」
「バニーガールもチャイナドレスもボディコ
ンも全て巨乳であってこそ映えるある！」
「あるってことだけでいいんだよ！ない胸な
んて何にもならねえんだよ！」
三人はこう反論します。何かいつもよりもヒ
ートアップしています。

けれどウヨ君とカンコ君も引きません。カン
コ君はいつもの強い者には弱いというスタン
スすら消し去っています。こちら側の主張は
といいますと。
「あのない胸にこそ全ての幸せがあるんだ！
それをどうしてわからないんだ！」
「持たざる者の悲しさではないニダ！あの平
たさにこそ美しさがあるニダ！」
こう主張し合ってです。何かもう滅茶苦茶に
なってしまっています。
そしてそんな男の子達の有様を見たニホンち
ゃん本人はといいますと。

困り果てた顔で。こうタイワンちゃんに言い
ます。
「若しかしてわたしってあれ？胸が大きくて
も小さくても」
「そうみたいね。何かかなり大変だけれど」
「ううん、どうなるのかな。これまで胸は大
きいのがいいって思ってたけれど」
「あれじゃあね。どっちでもね」
「弱ったなあ。まだどうなるかさえもわかっ
てないのに」
困り果てた顔で言います。ニホンちゃんの胸
はどちらにしても騒動の種になるようです。
彼女にとっては不本意なことに。

政府は日本最東端の南鳥島（東京都小笠原村）
近海で海底資源の本格調査に乗り出す。国内
埋蔵量の少ないレアメタル（希少金属）やそ
の一種であるレアアース（希土類）を豊富に
含む「コバルトリッチクラスト」と呼ばれる鉱
床の分布などの早期把握を目指す。
国際的な採掘ルールが今年７月にも決まる可能
性があるためで、鉱区などを速やかに申請でき
る態勢を整え、中国や韓国など周辺国との排他
的経済水域（ＥＥＺ）外での開発争いを有利に
進めたい考えだ。
コバルトリッチクラストは、マンガン、コバル
ト、ニッケル、白金などのレアメタルや電気
自動車のモーターなどに使われるレアアースの
ネオジム、ジスプロシウムなどを含む海底資源。
現在、各国が様々な海域で埋蔵量や分布の調査
を競っており、政府は中国からの輸入に頼るレ
アアースなどの将来的な自国生産にも期待する。
ttp://www.nikkei.com/news/article/g=96958A9693819481E3E3E2E2848DE2E0E2E3E0E2E3E39F9FEAE2E2E3?n_cid=DSANY001

我が国の最東端に位置する南鳥島は、隆起した
サンゴ礁からなる周囲6kmほどの小さな島です。
沖ノ鳥島と同じように東京都小笠原村に属して
います。周辺には別の島はなく、この島がある
ために広大な200海里水域を設定することがで
きます。島しょ農林水産総合センタ−では、平
成8年度に続き同島周辺海域の漁業資源調査と
海洋観測を行い、ハマダイやキンメダイをはじ
めとする漁業資源の状況と漁場環境について、
各種のデ−タを収集しました。
背景・ねらい
これまでの調査から同島の周辺海域では、大型
のハマダイ等の底魚類が数多く生息しているこ
とが確認されています。また、同島は伊豆諸島
海域から太平洋を東方へ流れる黒潮の一部が反
流となって流れてくる海域にあたり、伊豆諸島
海域で産出されたキンメダイの卵・稚仔魚が分
散している可能性も考えられます。今回の調査
では同島周辺海域について、試験操業による底
魚類の採集とプランクトンネットによる稚仔魚
の採集、海洋観測デ−タの収集を行い、伊豆諸
島海域でのハマダイやキンメダイ資源の調査、
研究に役立てます。

成果の内容・特徴
　平成20年7月18〜22日に調査指導船「みやこ」
(写真1)で鳥島地先で合計15回の底釣りによる試
験操業を行い、鳥島から南鳥島までの海域で4測
点(ST-1〜4)と南鳥島を中心とした東西南北の海
域で4測点(ST-5〜8)の合計8測点でリングネット、
ボンゴネット、ノルパックネットを用いた卵・稚
仔魚採集と海洋観測を行いました(図1)。
�@ 試験操業による漁業資源の状況:ハマダイEtel
is coruscans 29尾を含む合計18種101尾を採集し
ました。ハマダイの平均尾叉長は約69cmであり、
平成6年度及び8年度調査とほぼ同じ大きさである
ことがわかりました。また、操業1回あたりのハマ
ダイ釣獲重量(CPUE)は約9kg台で、平成8年度と同
程度であり、資源の状態が高いレベルであること
が示唆されました。

�A 魚類稚仔魚の分布状況:各種ネットから合計10
目19科4,939個体の魚類が確認されました(写真3)。
キンメダイの卵・稚仔魚については残念ながら採
集されませんでした。これは、本年の伊豆諸島海
域での出現状況が例年に比べて遅い傾向にあるこ
とから、調査時期の7月には黒潮の反流によって輸
送されてくる卵・稚仔魚が少なかったためと考え
られます。
�B 海洋観測結果:CTDを用いて水深別の水温、塩分、
クロロフィルaを測定しました。海面付近の水温は
全調査地点で概ね27〜28℃で、底釣り試験操業で
ハマダイを釣獲した水深300〜400m付近は13〜14℃
で、同時期の伊豆諸島海域と比べるとかなり高め
であることがわかりました(図3)。
成果の活用と反映
今後は、今回得られたデ−タを伊豆諸島海域と比較
して漁場の特性を検討するとともに、定期的な調査
を進め、伊豆諸島海域で資源の減少が懸念されてい
るハマダイの生態解明や、キンメダイ資源の管理に
役立てていきます。（小埜田　明）
ttp://www.ifarc.metro.tokyo.jp/26,4510,52,263.html

　　　　　　「ニホンちゃんも実は」
ある日です。サウジちゃんがいきなり紫苑ちゃんに
対して怒ってきました。
「あんたこれ何よ」
「いきなり何よ」
紫苑ちゃんも負けていません。サウジちゃんをじろ
り、と睨んで言い返します。
「喧嘩なら買ってあげるわよ」
「くっ、いつもいつも強気ね」
その強気が実はただの強がりなのは殆どの人が知っ
ています。けれどサウジちゃん達アラブ系の子達は
そのことに気付いていないのです。
それで、です。サウジちゃんはここは一旦しり込み
を見せました。

しかしそれでもです。サウジちゃんは気を取り直し
てです。あるものを出してきました。
それは何かというとです。一羽の鳩でした。
「鳩？それがどうかしたの？」
「この鳩、うちで捕まえたんだけれど」
「鳩なんて何処にもいるじゃない」
紫苑ちゃんはサウジちゃんを睨み返してそのうえで
また言います。
「何でもないじゃない」
「何でもない訳じゃないわよ」
サウジちゃんはここで鳩の翼を広げてみせます。す
るとそこには。

紫苑ちゃんのお家の文字が書かれています。それを
見せてです。
「あんた、この鳩で私のこと色々と探ってたでしょ。
そうじゃないの？」
「そんなこと知らないわよ」
紫苑ちゃんはふん、といった態度でまたサウジちゃ
んに言い返します。
「私がやったって証拠はあるの？」
「だからこの鳩よ。言うまでもないじゃない」
「だから。私のお家の文字が書かれているってだけ
で私があんたのこと探ったっていうの？それは違う
でしょ」
こんな言い争いになります。こうした騒動がクラス
であったのです。

皆それを見てです。密かにこんなことを言い合うの
でした。
「やっぱりなあ」
「紫苑だから」
「やってるんじゃないかなあ」
「あの娘なら」
こう密かにお話するのでした。こうした時にはやっ
ぱり信頼が出ます。
そしてそのことはニホンちゃんの耳にも入ります。
丁度お家にタイワンちゃんにラスカちゃん、香ちゃ
んにチョゴリちゃんと女の子達が来ています。彼女
達からそのことを聞いたのです。

「紫苑ちゃんにも困ったものよね」
「そうよね、やっぱりね」
皆でお菓子を食べています。そうしながら紫苑ちゃ
んのことをお話しているのです。
「紫苑ってああいう娘だからね」
「ううん、やっぱりやってるのかしら」
「どうかしらね。けれど人のことをあれこれと探る
ってのはね」
「そうよね、悪いことよね」
こうお話するのでした。とりあえず今はタイヘイ池
の女の子達は平和です。
しかしここで、です。ニホンちゃんは急にお母さん
に呼ばれたのです。

「あれっ、何かしら」
「お家の用事ですか？」
「それあるか？」
「うん、そうみたい」
こうラスカちゃんと香ちゃんに答えます。
「ちょっと行って来るわね」
「はい、私達はその間は」
「お菓子とお茶を楽しんでますので」
「ニホンさん、お気遣いなくニダ」
チョゴリちゃんもにこりと笑ってニホンちゃんに言
います。本当に平和です。少なくともニホンちゃん
はそう思って何の心配もなくお部屋を離れるのでし
た。

そうしてニホンちゃんがお部屋からいなくなるとで
す。タイワンちゃんが何かいつもと違う笑顔で他の
娘達に言うのでした。
「じゃあ。ニホンちゃんがいない間にね」
「はい、そうですね」
「その間にある」
まずはラスカちゃんと香ちゃんが応えます。二人も
妙な笑顔です。
そしてその笑顔は。チョゴリちゃんも同じでした。
「まずは雑誌ニダな」
「そうよ。ニホンちゃんの好きな雑誌を調べて」
四人で雑誌を調べます。そうして調べているものは
といいますと。

「ニホンさんの最近の趣味って」
「こんな感じあるか」
「そうニダな。髪型とファッションはそんな感じで」
見ればニホンちゃんが今気に入っている髪型やファ
ッションを調べています。
その他には漫画とかも調べています。
「ニホンさんって最近こうした漫画が好きなのね」
「ドラマはこれあるな。それで女優さんは」
「アニメは。萌えニダな」
「ああ、これなんか凄くいいじゃない」
タイワンちゃんはゲームを調べています。とにかく
ニホンちゃんのお部屋を四人で隈なく開けて調べて
います。

そのうえで、です。箪笥とかまで開いて。
「これ可愛い」
「そうあるな。可愛い下着ある」
「ニホンさんの好きな下着はこれニダな」
「うう、今すぐに持っていきたい感じね」
ニホンちゃんの下着の好みまで調べています。傍か
ら見れば何か変態さんみたいです。
とにかくニホンちゃんの好きなものを何から何まで
調べてです。その後で。
お部屋を完全に元に戻してです。何食わぬ顔でお菓
子とお茶を楽しむのでした。
そんなことがあったとも知らず、です。ニホンちゃ
んがお部屋に戻ってきました。

「御免なさい、待った？」
「ううん、全然」
「ずっとお菓子食べてたニダ」
「そう、よかったわ」
ニホンちゃんはタイワンちゃんとチョゴリちゃんの
言葉を聞いてまずはほっとした笑顔になります。そ
のうえでこうお話するのでした。
「ちょっと。お母さんに急にお買い物を頼まれてた
の」
「そうだったんですか」
「ご苦労様ある」
ラスカちゃんと香ちゃんはニホンちゃんのその言葉
に対して笑顔で返します。

四人共顔には全く出しません。それはある意味見事
ですらあります。
そうしてです。お菓子とお茶を楽しみながらニホン
ちゃんに対して言うのでした。
「それでニホンちゃん、ゲームでもしない？」
「ゲーム？」
「うん、よかったらだけれど」
「そうね。それじゃあ」
何も知らないニホンちゃんは気前よく四人にプレス
テを出してです。そのうえで新作のゲームを紹介す
るのでした。
「探偵さんと怪盗さんのゲームでね。この前にアニ
メにもなってたの」
そのゲームを紹介してです。皆で楽しむのでした。

こんな風にして皆をお家に招いているニホンちゃん
です。そして。
何故かです。タイワンちゃん達の服装が変わってき
ました。ニホンちゃんのものにそっくりになってき
ています。
ニホンちゃんはそれを見てです。にこりと笑って言
うのでした。
「何か皆わたしの真似してくれてる？ファッション
だけじゃなくて漫画とかゲームもそんな感じだし」
「うん、実はそうなの」
タイワンちゃんがにこやかな笑顔でニホンちゃんに
対して答えます。ただしそこにはどうも裏があるよ
うです。

けれどその裏はおくびにも出さずです。タイワンち
ゃんはこうニホンちゃんに言いました。
「またよかったらニホンちゃんのお家に行っていい
かな」
「うん、何時でもいいよ」
気前よくこう答えるニホンちゃんでした。この娘だ
けは本当に何も知りません。
けれどそれを離れた場所から見ていた紫苑ちゃんは
です。一人こう呟くのでした。
「隅々まで見られているのに気付かないなんて。本
当にお人よしね」
こう呟くのでした。けれどこの言葉はニホンちゃん
には聞こえませんでした。

サウジアラビアで先週捕獲された１羽のハゲワシに、
スパイ疑惑が浮上している。 ハゲワシの体にＧＰＳ
（全地球測位システム）発信器が取り付けられてい
たためで、 サウジ当局は政敵イスラエルの「偵察要
員」と判断、「身柄」を拘束した。 一方のイスラエ
ル側は学術目的の放鳥と主張しており、「悲運のハ
ゲワシの早期釈放を」と訴えている。
イスラエル紙ハーレツなどによると、ハゲワシ（翼
を広げた長さが２６５センチ）は サウジ国内の砂漠
で地元住民に捕まった。 体にはカーナビにも使われ
るＧＰＳ発信器に加え、「Ｒ６５テルアビブ大学」と
記された目印が付いていたため、地元メディアなどが
「ユダヤ主義者（シオニスト）の新手の刺客」と騒い
だ。
イスラエル・メディアによると、ＧＰＳは生態観測の
ためにテルアビブ大が 装着したもので、このニュース
にあきれた同国政府高官は「腰を抜かした」という。
ttp://mainichi.jp/select/today/news/20110106k0000e030021000c.html
ttp://mainichi.jp/select/today/news/images/20110106k0000e040051000p_size5.jpg

>>176
感想です。
サウジアラビア、怖っ !
ただのGPS発信機付けたハゲワシなのに、
「ユダヤ主義者(シオニスト)の新手の刺客」
とか言っているんだもんなぁ・・・・・・。
本当に「刺客」なら、"目印"なんて付けるかっての。
どんだけ被害妄想なんだよ・・・・・。
下手にサウジ周辺では、「学術目的の放鳥」は出来ませんな。

　　　　　　「新年を祝いに」
今、町は滅茶苦茶寒いです。寒過ぎてもう何が
何だかわからない位です。
「つららあるし」
「耳が千切れそうよね」
ニホンちゃんとタイワンちゃんも完全武装でも
寒がっています。
そしてマカロニーノ君がこんなことを言ってい
ます。
「皆厚着で僕は凄く悲しいよ。何でこんなに寒
いんだよ」
「じゃああんただけどっかの変態怪盗みたいに
常に全裸になったら？」
タイワンちゃんの容赦のない突っ込みが炸裂し
ました。

「厚着嫌いならね」
「タイワン、何かきつくない？」
マカロニーノ君はそんなタイワンちゃんに対し
て困った顔で返します。
「変態怪盗だなんて」
「まああのアニメ意外と面白かったからね」
「ゲームも面白いよ」
何故かその話題を知っているタイワンちゃんと
マカロニーノ君です。
そしてここでまた一人来ました。
「寒さなんて赤くて熱いものを食べれば何とも
ないニダよ」
カンコ君です。自分のお家の料理をお話に出し
てきています。

「それで楽勝ニダ」
「うん、それはそうだね」
その通りだと頷くマカロニーノ君です。
「僕の家もカンコと同じで大蒜と唐辛子はたっ
ぷりと使うからね」
「けれどそれにしては」
ニホンちゃんがマカロニーノ家の料理とカンコ
家の料理を思い出しながら言います。
「味、全然違うけれど」
「そうよね。オリーブやチーズの関係もあるか
らね」
それはタイワンちゃんもわかります。双方のお
家のお料理を比べたらです。

「けれど食材的にはマカロニーノのお家の料理
もね」
「寒さにはいいわよね」
「そうだよ。よかったらどんどん食べてよ」
薄着が駄目なら今度は料理で、マカロニーノ君
もくじけません。
それでこうです。ニホンちゃんとタイワンちゃ
んに対して言うのでした。
「よかったら今度どう？僕のお家にバカンスで
ね」
「いいや、ウリナラで熱くて辛いものを食べて
寒さなんて忘れるニダよ」
ニホンちゃんが常にいないとならないカンコ君
も参戦です。

「その方がいいニダ」
「僕の家は食べ物だけじゃなくてリゾートもで
きるんだけれど」
「ウリナラにも遊ぶ場所は一杯あるニダよ」
二人共ニホンちゃんの招待がかかっているだけ
に必死です。お互いに張り合いだします。
しかしここで、です。ネーデル君がやって来て
言うのでした。
「駄目駄目、寒いからって暖かいところや熱い
食べ物に逃げてたら駄目だよ」
こう言うのです。
「それよりもね」
そして彼の主張はといいますと。

「もう寒い時には寒いことをしないと駄目なん
だよ」
「寒い時には寒いことって？」
「そうだよ。皆今日はうちにおいでよ」
ニホンちゃん達だけでなくクラスの皆も誘うの
でした。
「もうこんな寒さなんか忘れてしまうようなこ
とをしようよ」
「一体何かしら」
それを聞いてです。ニホンちゃんは首を傾げさ
せるのでした。
「寒いことっていうけれど」
「あまりいい予感はしないわね」
タイワンちゃんは目を曇らせています。

「これは」
「そうね。寒い時に寒いことなんて」
ニホンちゃんもそれは感じています。そうして
皆でネーデル家に行くとです。
皆まずはお池に案内されました。ネーデル家の
前に広がる北池です。
「池じゃないか」
「ここに何かあるニダか？」
マカロニーノ君とカンコ君が皆を代表して尋ね
るとです。ネーデル君はこう言ってきたのでし
た。
「皆水着になって」
こう告げるのでした。

「今すぐにね」
「今すぐにって」
「こんなに寒いのに？」
「水着？」
「うん、そうだよ」
また皆に言うネーデル君でした。
「じゃあすぐにね」
「まあ着替えるのなら」
「すぐだけれど」
皆威勢よく服を脱ぐともうその下はスクール
水着か海パンです。服は気付けば着替えてい
るものです。

「まあこういう着替えはお約束だし」
「別にいいよな」
「水着になってくれたらそれでいいから」
ネーデル君にしてみればそれだけでいいので
した。
「それじゃあね」
「うん、それじゃあ」
「今から何するのよ」
今度はニホンちゃんとタイワンちゃんが彼に
尋ねたのでした。
「こんな時に水着だと」
「洒落にならない位寒いけれど」
二人共寒空の下でスクール水着です。もう鳥
肌が立ってしまっています。

そんな中でネーデル君に尋ねるとです。彼は
こう言うのでした。
「じゃあ今から泳ごうか」
「ちょっと待ちなさいよ」
タイワンちゃんは顔を顰めさせてそのうえで
ネーデル君に突っ込みを入れました。
「つまりあれ？寒中水泳やろうっていうの」
「そうだよ。だから寒い時には寒いことをっ
て言ったじゃない」
「冗談じゃないわよ」
タイワンちゃんは顔を顰めさせたまま再び言
いました。

「そんなことしたら風ひくじゃない」
「そうだよ、こんなに寒いのに寒中水泳って」
「何なんだよ、それ」
「正気なのかよ」
「風確実に引くわよ」
「いやいや、大丈夫だよ」
けれど平気な顔で言うネーデル君でした。
「僕は新年になるといつもこれやってるけれ
ど何ともないしね」
「こんなに寒い中で？」
「してるって？」
「今年は特別寒いけれどね」
本人もそれは認めます。

「けれどまあ大丈夫だよ」
「駄目だ、こりゃ」
「何か寒気してきたし」
「咳が」
「くしゃみが」
「鼻水が」
皆段々風邪をひいてきました。けれどです。
マカロニーノ君とカンコ君は平気な様子で。
こうネーデル君に言うのでした。
「こんなことしても何の意味もないよ」
「その通りニダ」
こうクレームをつけるのでした。

「こんなの早いところ止めようよ」
「何の意味もないニダよ」
「いやいや、もうここまで来たらね」
ネーデル君は強引に皆をその凍えるお池に
入れたのです。皆もう真っ青になってガタ
ガタ震えながら泳ぐのでした。
そして翌日。皆見事にです。
「えっ、本当に風邪ひいたんだ」
「うん、そうよ」
「風邪じゃなかったらあんたこの場ではり
倒してるから」
ニホンちゃんとタイワンちゃんがマスクを
したうえでネーデル君に言います。

見れば皆マスクをしたり厚着をしたり頭に
アイスノンをしたりです。明らかに風邪を
ひいています。無事なのはネーデル君本人
と。
「マカロニーノとカンコは大丈夫なのに」
「ああ、そういえば僕風邪ひいてないね」
「ウリもニダ」
この二人も平気なのでした。
「皆死にそうなのに僕達だけって」
「何か凄い話ニダな」
「皆も二人を見習って欲しいなあ」
物凄いことを言うネーデル君でした。

「子供は風の子だよ」
「そうそう、大蒜と唐辛子を食べてね」
「風邪なんか吹き飛ばすニダ」
二人も言います。けれどです。
タイワンちゃんはそんな彼等をとても忌々
しげに見てです。こう言うのでした。
「何とやらは風邪ひかないのよ」
「それ？やっぱり」
「それしか考えられないから」
ニホンちゃんに対しても言うのでした。と
にかく何があっても風邪をひかないマカロ
ニーノ君とカンコ君でした。

オランダの高級リゾート地・スヘフェニン
ゲンで、新年を祝う恒例の寒中水泳大会が
催されました。
参加者：「冷たい海に浸って、新年を新鮮
な気持ちで迎えたいんだ」
今年はヨーロッパを襲った寒波の影響で、
一時は開催が危ぶまれていました。
しかし、元日は寒いながらも太陽にも恵
まれ、集まった1万人が冷たい北海に飛び
込みました。
ttp://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210102015.html

>>177
感想有り難うございます。
紫苑ちゃんも問題がありますがサウジちゃんはサウジちゃんであれなところが多いので。
そういうところも書けていればいいな、と思っています。

　　　　　　　「塩分注意」
キッチョム君はとにかくいつも餓えています。肥満
した欠食児童という有り得ない状況の彼ですが引き
こもりで登校拒否を続けていますので食べ物が手に
入ることがないのです。
「兄さんは今日もお部屋から出てこないニダか」
「そうニダ、全然ニダ」
カンコ君が困った顔でチョゴリちゃんに話していま
す。
「栄養失調になってるから何か食べないと駄目ニダ
が」
「それでもニダな」
二人にとっても困ったお話です。

家族にとっても頭痛の種であるキッチョム君です。
何か正体がよくわからない首領様の言葉ばかり聞い
てです。おかしなことばかり言ってそれで学校にも
登校しないし自分のお部屋から出ることもないので
す。何もかもがおかしなことになってしまっている
キッチョム君です。
彼は時々そのお部屋からこっそり出て悪いことをし
ています。本当に碌なことをしないことでも知られ
ています。
「花火どうするニダ？」
「それも頭が痛いことニダ」
カンコ君はこのことについてもチョゴリちゃんに言
うのでした。

「兄さんは何があっても花火を手放そうとはしない
ニダ」
「そうニダな。花火さえあればいいって思い込んで
いて」
「どうしたらいいニダか。皆何とかしろって言って
もウリが言っても駄目ニダ」
こんな困った状況が続いています。そしてです。
いつも餓えているキッチョム君がです。ある日のこ
とでした。
真夜中にお腹が空き過ぎてです。そのことに我慢で
きなくなってそれでお部屋から出て、でした。
台所で、です。食べ物を探すのでした。

「何かないニダか」
とりあえず何か食べるものはないかと台所のあちこ
ちを探し回って。あるものを見つけたのです。
そしてとにかく餓えていて食べられるというかお口
に入れられるものなら何でもいいキッチョム君はで
す。それをお口の中に詰め込みました。
噛みもせずどんどん飲み込みます。そうしてその結
果はといいますと。
入院したキッチョム君の枕元にニホンちゃんにカン
コ君、それとチョゴリちゃんがいます。ニホンちゃ
んがカンコ君達に対して呆れた顔で尋ねていました。
その尋ねていることとは。

「お塩をこれでもかっている位に頬張って台所のと
ころで倒れてたの」
「そうニダ」
チョゴリちゃんも呆れた顔でニホンちゃんに対して
答えています。
「御塩の食べ過ぎでそうなったニダ」
「ええと、つまりは」
ニホンちゃんはそのお話を聞いてそのうえで言うの
でした。
「塩辛いものを急に食べ過ぎてそうして倒れたって
いうことよね」
ニホンちゃんも話がわかりました。結果としてそう
いうことでした。

そうして話を聞いてです。こう言うのでした。
「それは倒れて当然ね」
「縁分の摂り過ぎはよくないって聞いたけれど急に
食べても駄目だったニダな」
「うん、そうなの」
今度はカンコ君に答えるニホンちゃんでした。
「急に多く摂っても駄目なのよ」
「そうだったニダか」
カンコ君もそれを聞いて頷いたのです。彼にしても
塩分の摂り過ぎは身体によくないとは聞いていまし
た。けれど急に多く摂っても駄目だというのは今は
じめて知ったのです。

そのうえで、です。キッチョム君を見てこう言うの
でした。
「兄さんも何でそんなことをしたニダか」
「だからあんまりお腹が空いてとにかくお腹を膨ら
ませたかったニダよ」
チョゴリちゃんがこうそのカンコ君に対してお話し
ます。
「それが追お塩だったニダ」
「何か凄く馬鹿な話ニダな」
カンコ君ですら呆れ返ってしまっています。そうし
てそのうえで言うのでした。
「けれど。お塩はそこまで危ないニダな」
カンコ君はここでまたこのことを言いました。

「ちょっと頭に入れておくニダ」
「お塩だけじゃないのよ、これが」
ところがです。ここでニホンちゃんがこうカンコ
君とチョゴリちゃんにお話するのでした。
「それがね」
「じゃあ他の調味料もニダか」
「そうニダか」
「そうなの。お醤油だって一気に飲んだらそれこ
そ危険だし」
ニホンちゃんのお家のお料理にはいつも使うお醤
油にしてもそうなのです。これも塩分がたっぷり
と入っているのですから。

「唐辛子とか胡椒だって。やっぱり多く摂ったら
だし。特に一気にはね」
「そういえばウリも唐辛子をあまり一気に食べた
ら流石に」
カンコ君ですら、です。それはなのでした。
「後でお尻が痛くなったりするニダ」
「そうよね。だから過ぎたるはね」
「及ばざるが如しニダな」
チョゴリちゃんが言いました。
「そういうことニダな」
「うん、そうよ」
その通りだと。ニホンちゃんもこくりと頷いてそ
れで答えます。

「何でも程々ね」
「兄さんはあんまりにも餓えているからそんなこ
とを言っていられる余裕はなかったニダ」
「そういうことニダな」
「そういうことになるわね」
ニホンちゃんもその通りだと言います。
「今回はね」
「全く。こんなことになってニダ」
「呆れてしまったニダ」
「御料理も気をつけないとね」
ニホンちゃんはこんなことも言いました。
「あまり濃い味はね。身体によくないから」
「じゃああれニダか？」
チョゴリちゃんはそれを聞いてです。ある娘のお
料理を思い出しました。

「エリザベスさんのお料理は。あの人はお塩とお
酢をそれぞれ少ししか使わないニダよ」
「ええと、エリザベスちゃんは」
ニホンちゃんはエリザベスちゃんの名前が出ると
その顔を微妙なものにさせました。そのうえでま
ずはカンコ君の顔を見ました。
「あれよね」
「あいつはただの下手糞ニダ」
カンコ君が見事なまでに言い切ってくれました。
「それ以外の何者でもないニダ」
「やっぱりそうニダか
チョゴリちゃんも話を聞いて納得します。実際の
ところ彼女もエリザベスちゃんのお家のお料理に
ついては知っています。

それで頷いてです。こう言うのでした。
「あの人のお料理はそもそもがニダな」
「味付けがあれなのに揚げてばかりだから」
「カロリーまで高い最悪の料理ニダ」
カンコ君エリザベスちゃんの料理には容赦しませ
ん。親の仇の如く言います。両親はどちらも健在
なのですが。
こうして三人でエリザベスちゃんのお料理につい
て言ってからあらためてキッチョム君を見て言う
言葉は。
「それでも。食べられるだけよね」
「エリザベスはましニダ」
「キッチョム兄さんよりは」
こう意識不明状態のキッチョム君を見ながらお話
をするのでした。

そしてです。さらにこんなことを言い合うのでし
た。
「けれど。入院してたら御飯は貰えるから」
「それにカロリー計算してもらえるから肥満も何
とかなるニダ」
「兄さんにはいい薬にもなるニダな」
こんなことも言うのでした。
結局そのまま入院してです。今度はお塩までも制
限されてしまったキッチョム君でした。つまみ食
いをするにしても食べるもの、もっと言えばお口
に入れるものはよく見ないといけません。もっと
も食べ物がある人とない人がいますが。キッチョ
ム君は間違いなく後者なのは確実ですが。

対北朝鮮短波ラジオ自由北韓放送の１８日の報道
によると、北朝鮮の軍人が空腹に勝てず塩をおや
つ 代わりに食べるケースが増え、塩毒で死亡す
るケースが続出している。
この放送に出演した北朝鮮警備小隊出身者は、以
前から塩をポケットに入れおやつのように食べて
おり、 塩の中毒で軍人が死ぬ場合も多いと話し
た。また軍部隊で毎朝ポケットを検査して塩を回
収したりもすると 付け加えた。
ttp://japanese.joins.com/article/article.php?aid=136773&servcode=500§code=500

　　　　　　　「ねこねこ大行進」
ニホンちゃんのお家にも猫がいます。しかもその数
はかなりのものです。
「やっぱり猫っていいよね」
「うん、そうだね姉さん」
ウヨ君もお姉さんのその言葉に同意して頷きます。
実は彼も結構猫好きだったりします。
「うちの家犬も多いけれどね」
「猫も沢山飼ってるし」
見れば餌を入れているお皿が二人の周りにかなり
あります。そこに猫達がこれでもかと集まってい
ます。その数はかなりのものです。ニホンちゃん
はその猫達を見てまたウヨ君に言います。

「うちの家ってどれだけの猫がいるかしら」
「さあ。どれ位かな」
実は二人共家にどれだけの猫がいるのか知らない
のです。実際に数えてみますと。
「これだけいたのね」
「ううん、多いって思ってたけれど」
「それでもこんなにいるなんて」
あらためてその数を数えてみて二人は驚いていま
す。家族が百二十人もいるだけでも驚きですが猫
も多かったのです。
「ひょっとして町で一番多くない？」
「そうかも知れないね」
本気でそう思うのでした。ニホンちゃんはクラス
でこのことを皆にお話しました。

するとです。まずはフランソワーズちゃんとエリ
ザベスちゃんが甘い、といった笑顔でニホンちゃ
んに言ってきました。
「わたくしの家はもっと多いですわよ」
「わたくしもですわ」
二人のお家の猫達はそれぞれニホンちゃんのお家
よりも多かったのです。
「わたくしの家のペルシャは見事ですし」
「スコティッシュフォールドは最高の猫でしてよ」
「ううん、うちのニホン猫もいいけれど」
種類ではともかく数で負けたのはです。ニホンちゃ
んは少し残念でした。

それで残念に思っているとです。今度はアメリー
君にチューゴ君が出てきました。そうしてそのう
えでこう三人に言うのです。
「猫だって？僕猫大好きなんだＹＯ」
「僕もある。猫はいいあるな」
何とこの二人も猫が好きだったのです。
「僕は家で飼うことが多いけれどね。これでもか
っていう位いるＹＯ」
「鼠を捕ってくれる有り難い動物ある。白でも黒
でも猫はいい動物ある」
こう言う二人でした。この二人も猫には愛着があ
るのは間違いありません。

そしてその数は。二人共凄いものでした。エリザ
ベスちゃんもフランソワーズちゃんも唖然とする
までです。
「何でして、それは」
「二人の家は猫屋敷でしたの？」
「黒猫もいるよ。壁の中にね」
「猫の悪霊もいるあるぞ」
二人は何気にやばそうなことも言います。実は猫
はそういうところもあるのです。可愛いだけでは
なかったりします。
しかし二人のそれぞれのお家の猫の数は確かにか
なりのものです。多いのは人だけではなかったの
でした。

そしてマカロニーノ君にブジリー君もです。二人
も来てこんなことを言うのです。
「猫だって？」
「僕も猫は好きだよ」
「ううん、何かどんどん増えていくけれど」
ニホンちゃんはこの展開に少し驚いています。と
にかく皆猫が好きです。それで一杯飼う人の家は
とにかく一杯あるのでした。
「どうなるのかな」
「猫っていいよね」
「可愛いしね」
マカロニーノ君とブジリー君もです。その数を言
うとです。エリザベスちゃんとフランソワーズち
ゃんが呆れながら言います。

「マカロニーノはわたくし達と同じ位の数ですけ
れど」
「ブジリーのところも猫屋敷でしたのね」
「勿論猫の他にも色々な動物がいるけれどね」
ブジリー家のお庭はかなり深い森になっています。
そこに色々な動物が一杯いるのです。
それをです。ブジリー君は話すのです。
「けれど猫もね」
「というか動物多過ぎですわ、ブジリー家は」
「まさかペットまでとは思いませんでしたわ」
エリザベスちゃんとフランソワーズちゃんのお家
にはブジリー家程野生の生き物はいないのです。
というよりはブジリー家はそのことにおいては町
でダントツです。

これについてはマカロニーノ君も言うのでした。
「だからさ。猫は猫でもネコ科の生き物は入れて
ないよね」
「ジャガーとかオセロットだよね」
「うん、そういうのは別だよね」
「勿論そうだよ」
そうした猛獣は別だというのです。つまり純粋な
猫だけを入れているのです。そうしてその猫の数
においてもブジリー家はかなり多いのです。
しかしそれでもです。
「ただ。アメリーとチューゴは」
「本当に猫が好きですのね」
ブジリー君もこの二人には勝てないのです。

そして二人もです。誇らしげに笑ってこう言うの
でした。
「いやあ、猫っていいよなあ」
「全くある。犬もいいあるが」
ここでは二人が圧勝でした。少なくとも数におい
てはなのでした。
そしてニホンちゃんがお家に帰るとです。ウヨ君
がこんなことを言ってきました。
「姉さん、これからロシアノビッチ家に行く？」
「えっ、ロシアノビッチ君のお家に？」
「うん、あそこも猫がかなり多いらしいんだ」
「ふうん、そうなんだ」
今度はロシアノビッチ君でした。

そのお話を聞いてです。ニホンちゃんはすぐに答
えました。
「それじゃあね」
「うん、一緒に行くよね」
「そうさせてもらうわ」
こうしてです。ニホンちゃんはウヨ君と一緒にロ
シアノビッチ家に行くことになりました。そうし
て行くとです。
よく見てみると確かに猫が多いです。明らかに日
之本家よりも多いです。
その猫達だけでも多いですがウヨ君はここでお姉
さんにこんなことを言ってきました。

「実はウクライナに呼ばれてるんだよ」
「ウクライナちゃんのところ？」
「そう、そこなんだ」
こうお姉さんにお話するのでした。
そしてそのウクライナちゃんのお部屋に入るとで
す。そこは。
お部屋の至るところに猫がいます。床にも机にも
ベッドにも窓のところにもです。あちこちにいる
のでした。
そしてその中にいるウクライナちゃんはとてもに
こにことしています。そうしてそのうえでこう二
人に言ってきました。

「やっぱり猫が一杯いるっていいわよね。可愛い
から」
「ううん、一つのお部屋にこれだけって」
「何かヒッチコックの映画みたいだな」
二人はその映画を思い出したのでした。
「けれどウクライナちゃん喜んでるし」
「いいのかな、これも」
「そうよね」
何となくですがいいとする二人なのでした。どう
やら一人で好きというのならです。ウクライナち
ゃんがトップみたいです。少なくとも彼女のお部
屋は物凄いことになっています。

余談。
「兄上、私達の家も猫が多いのだがな」
「アーリア、僕達は何故出番がなかったのだ」
ゲルマッハ家の兄妹がこんなことを話していま
す。
「やはり我が家は犬が好きとされているのか」
「そうかもな。ワーグナーさんもナッチ叔父も
犬が好きだったしな」
犬好きという点においてはエリザベス家に匹敵
するのがゲルマッハ家なのです。
「だからだろうか」
「だとすると残念なことだ」
二人で言うのでした。

「私達は猫も好きなのだがな」
「それが知られていないというのはな」
「猫はいい動物だ」
「うむ、それは間違いない」
二人でこんなことをお話しています。
「だが。我々はやはり犬なのか」
「そういうイメージがあるのか」
「もっと猫好きだということを知ってもらいた
いものだ」
「全くだ」
こんなことをお話する二人でした。実は猫も好
きな二人なのでした。

エキサイトでの和訳の文章。
大部分があるトップ10の国は猫人口をなでます。
米国76,430,000
中国53,100,000
ロシア12,700,000
ブラジル12,466,000
フランス9,600,000
イタリア9,400,000
イギリス7,700,000
ウクライナ7,350,000
日本7,300,000
ドイツ7,700,000
ttp://www.mapsofworld.com/world-top-ten/countries-with-most-pet-cat-population.html
ttp://www.excite.co.jp/world/english/

　　　　　　 ,;r''"~￣^'ヽ,
　　　　　 ./　　　　　　 ;ヽ　　　＜猫ちゃん大好きぃ
　　　　　 l　　＿,,,,,,,,＿,;;;;i　　　　　　フゥハハハーハァー
　　　　　 l l''|~___;;､_y__ lﾐ;l　　　　　
　　　　　 ﾞl;| | `'",;_,i`'"|;i |　　　
　　　　 ,r''i ヽ, '~rーj`c=/　　　
　　 ,／　 ヽ　 ヽ`ｰ"/::　`ヽ
　 /　　　　 ﾞヽ　 ￣､:::::　　ﾞl,　
　|;/"⌒ヽ,　　＼　　ヽ:　　 _l_ 　彡
　l l　　　　ヽr ヽ |　_⊂////;`） 　ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
　ﾞlﾞl,　　　　 l,|　　彡 　l,,l,,l,|,iﾉ∧
　| ヽ　　　 ヽ　　　_ ＿ （　・∀・）
　 "ヽ　　　　 'j ヽヽ,￣ ,,,,,Ｕ/"Ｕ,,
　　 ヽ　　　　ー──''''''""(;;)　　 ﾞj
　　　ヽ､＿　　　＿＿,,,,,r-'''''ｰｰ'''''
おまけ。

　　　　　　　「燃えよドラゴン」
チューゴ君とアメリー君はお互いの家に遊びに行き
ました。
まずはアメリー君がチューゴ君のお家に遊びに行っ
てそれからチューゴ君がアメリー君のお家に遊びに
行ったのです。
最近二人は微妙に仲がぎくしゃくしていました。け
れどそれで何とか仲直りとしたのです。
しかしです。お互いの訪問が終わってからです。ア
メリー君はチューゴ君に対してこんなことを言った
のです。
「御前さあ、最近な」
「何あるか？」
お話はここからはじまりました。

「一体どうしたあるか？」
「僕が御前の家に行った時にラジコン見せたりあの
人の真似しただろ」
「ブルース＝リーさんのあれあるか」
「そうだＹＯ。御前ちょっと調子に乗ってないか？
最近」
こうチューゴ君に言います。
「ちょっとな」
「それは気のせいあるぞ」
チューゴ君はこうアメリー君に返すのでした。その
顔は平然としています。この辺りの図太さは流石と
言えます。

そしてです。アメリー君に対してこう言葉を返すの
でした。
「僕もちゃんと謙虚にしているあるぞ」
「そうか？謙虚な奴は自分で謙虚とか言わないと思
うけれどな」
「だからそれは気のせいある」
こんなやり取りをしています。二人の関係は今も何
かぎくしゃくしているように見えます。けれどなの
でした。
そんな二人を見てもです。周り、とりわけタイヘイ
池の面々は落ち着いています。そしてそれはタイワ
ンちゃんもでした。

そしてそのうえで、です。ニホンちゃんに対して言
うのでした。見ればニホンちゃんもあまり困った顔
ではありません。
そしてそのうえで、です。彼女もタイワンちゃんの
お話を聞くのでした。
「あの二人よく見ればね」
「そうよね、何かね」
「ほら、あの壁新聞でも」
うぃきりーくすという壁新聞です。最近その新聞が
学校で話題になっているのです。そこには皆の秘密
がこれでもかと書かれまくって暴露されているので
す。

その中でもアメリー君の暴露が一番多いです。その
次位にチューゴ君が来ますがそこに書かれてある二
人の関係は。
「結構あれやこれやで二人でお話してるからね」
「そうよね。ああ見えても実は結構ね」
「あの二人ウマが合うから」
二人もそのことをわかってきているのです。
「ああして言い合っていてもね」
「実際は違うから。ほら」
タイワンちゃんはここでニホンちゃんにさらに言い
ました。
「二人の目を見てよ」
今度は目です。そのアメリー君とチューゴ君の目を
見てみてというのです。

「よく見たらね」
「あっ、お互いを見合っていないわね」
口では言い合っていてもです。実は二人の視線はお
互いを見ていません。
それどころかです。二人は全く同じものを見ていま
す。その見ているものとは。
そこにはロシアノビッチ君とイン堂君がいます。そ
うしてそのうえで二人仲良く何かをお話しているの
でした。
「飛行機のラジコン一緒に作ることだけれど」
「ああ、それだよな」
何とです。二人は今一緒に飛行機のラジコンを作っ
ているのです。

そのことで二人でお話しています。そしてそのうえ
でこんなこともお話しています。
「他にもな。色々とな」
「うん、お話しようね」
「イン堂、俺御前の家に色々と行っていいよな」
ロシアノビッチ君は笑顔で、です。こうイン堂君に
尋ねるのでした。
「それどうだ？」
「うん、いいよ」
イン堂君もです。にこりと笑ってこうロシアノビッ
チ君に答えます。
「アメリーもこの前来たけれどね。君はもっともっ
と来ていいから」
こんなことを言います。

「カレーご馳走するよ」
「楽しみにしてるぜ、それもな」
そしてです。ロシアノビッチ君もこんなことを言う
のでした。
「チューゴの家にも行ったけれどな。あそこは寒い
からな」
「うちはあったかいよ」
「ああ、だからな」
こんなことをお話しています。アメリー君とチュー
ゴ君はその二人を見ています。
そんな四人を見ながらです。タイワンちゃんはニホ
ンちゃんにお話します。

「アメリーとロシアノビッチの仲の悪さはもう言う
までもないわよね」
「チューゴ君とロシアノビッチ君もね。基本的には
なのよね」
この二人と何処までも仲の悪いロシアノビッチ君な
のです。このことはニホンちゃんもよくわかるよう
になってきています。
「それによ。アメリーとイン堂って今一つ相性がよ
くないし」
「チューゴ君とイン堂君もね」
実はこの二人もイン堂君は何処か苦手です。どうし
てお付き合いすればいいのか、困っているところが
あるのです。イン堂君とのお付き合いは中々以上に
難しいのです。

そしてです。おまけに。
「ロシアのビッチってソ連家だった頃から結構ね。
イン堂と付き合いあったじゃない」
「そしてアメリー君とチューゴ君は実は何かにつ
けてお話してるから」
「そういうことよ。結果としてね」
四人の関係はこれで決まるのでした。
「相性って大事よね」
「うん、凄く」
ニホンちゃんはタイワンちゃんの言葉に頷きまし
た。
「本当にそうよね」
四人を見ながらタイワンちゃんに答えます。

「わたしも。ロシアノビッチ君とは色々あるし」
実はニホンちゃんにしてもです。ロシアノビッチ
君とは浅からぬ因縁があったりするのです。この
辺り本当に複雑です。
「ちょっとねえ」
「少なくともね」
タイワンちゃんの言葉が忠告めいたものになって
きました。
「ロシアノビッチと仲良くしたらね」
「物凄くまずいわよね」
「これからはイン堂ともね。下手に仲良くしたら
まずいかも」
タイワンちゃんはこのことも考えるのでした。

「その辺りよく考えてお付き合いしよう」
「そうね、本当にね」
こうお話をする二人でした。そしてです。
アメリー君とチューゴ君はそれぞれその二人を
見ながらです。こんなことを呟くのでした。
「さて、いざという時にあいつ等に向ける鉄砲
玉は誰がいいかな」
「ロシアノビッチにはまずニホンちゃんあるな」
不思議なことにです。二人の考えは見事なまで
に一致しています。
「カンコがいいか？手頃で突っ込ませてもそう
簡単には死なねえ奴」
「オージーは盾に手頃あるな」
実に物騒な呟きです。

「まあその辺り考えていくか」
「時間はまだあるある」
そしてロシアノビッチ君とイン堂君もです。そ
れぞれこう呟くのでした。
「イン堂と手を組めばまたアメリーと真っ向か
ら対抗できるな」
「これでチューゴも怖くないね。ロシアノビッ
チが一緒なら」
何か随分と物騒な呟きがこちらからも聞こえて
きます。そんな四人の関係になろうとしていま
す。果たしてクラスはどうなるか、それはまだ
誰にもわかりません。

2011年1月16日、米紙ポコノ・レコードは「中国に
『ブルース・リー症候群』再発の兆し」と題した
記事を 掲載した。19日付で環球時報が伝えた。以
下はその内容。
ゲーツ国防長官は中国が「ブルース・リー症候群」
を再発させたのではないかと危惧している。両国
軍の 関係改善のため訪中した同長官だったが、こ
れにタイミングを合わせたかのように、中国人民
解放軍が 開発中の次世代ステルス戦闘機「殲20」
のテストフライトを行ったのだ。
中国人は礼儀を重んじる民族である。通常はこの
ような非礼な態度で客人を迎えることはしないは
ずだ。 では、一体これはどうしたことか？中国は
今、有頂天になっているとしか言いようがない。
強くなった国力を 振りかざし大威張りを始めたよ
うに思える。これこそが「ブルース・リー症候群」
の兆しといえよう。
中国人にとってブルース・リーはカンフー映画のヒ
ーローにとどまらない。彼はあの時代の最も有名で、
最も 称賛された民族主義者だったのだ。60年代に
007の「ジェームズ・ボンド」が英国の落胆を打ち消
したように、 ブルース・リーは70年代に強く聡明
で自信に溢れた中国のイメージを作り出した。数百年
にわたり侵略の 屈辱に甘んじてきた中国人をどれほ
ど勇気づけたことだろう。
最近の中国からは相当な自信が感じられる。「ブルー
ス・リー症候群」が再発したといっても過言ではない。
ただ、映画の中のブルース・リーは単に人々に娯楽を
与える存在だったが、現実世界に出現したブルース・
リーは人々が見たくない恐ろしい結末をもたらすかも
しれない。（翻訳・編集/NN）
ttp://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=48702

ロシアのステルス戦闘機共同開発にインドが調印
インドの首都ニューデリーで12月21日インド国防省はロ
シア空軍とスホーイ社が開発中の第五世代ステルス戦闘
機共同開発の契約書に調印しました。開発金額は推定で
2億9500万ドルとされ、ロシアとインドの間で均等に分
担する予定。2016年に単座型と複座型を開発し2020年ま
でに就航することを目標としているとのこと。
インドはロシアにとって最大の武器輸出国で、国防予算
を過去10年で３倍に増加。今回の首脳会談では国防、経
済にとどまらず、アフガニスタン、パキスタン情勢や宇
宙開発についても意見を交換。ロシアの援助で建設が進
むインド南部の原発にみられる通り、エネルギー分野で
の協力にも重点が置かれています。
ttp://blog.livedoor.jp/aircraftchannel/archives/1951890.html

　　　　　　　「三つのおでん」
ニホンちゃんのお家には色々なお料理があることは
よく知られています。その中にはこうしたものもあ
ります。
「ううん、冬には凄くいいよね」
「その通りだな」
今日はタイワンちゃんとコユンちゃんが御呼ばれし
ています。そうしてそのうえで二人がニホンちゃん
にご馳走されているものは。
「おでんって。色々な食べ物が中に入っていてしか
もあったかくていいよね」
「そうだな。美味しい」
二人はこう言いながら食べています。

「身体があったまるしそれに栄養もたっぷりあるよ
ね」
「こんな食べ物がニホンちゃんのお家にあるなんて
思わなかったわ」
二人は手放しで褒めています。ニホンちゃんはその
二人に対して笑顔でこうお話します。
「今日のおでんはお味噌で味付けしたの」
「あっ、そういえばお味噌の味がするわね」
「ニホンちゃんのところのお醤油の味もするけれど
お味噌の味の方が強いわね」
「これはカンサイ風なの。そちらじゃお味噌を入れ
ないとカントウ煮になるの」
ニホンちゃんは二人にこのこともお話しました。

「それで今日のおでんはね」
「カンサイなのね」
「それなのか」
「そうなの。二人共気に入ってくれたみたいで何よ
りだわ」
ニホンちゃんはこのことに満足してにこにことして
います。そしてです。
タイワンちゃんとコユンちゃんはです。それぞれこ
う言うのでした。
「何かあたしもこのおでんっていうの作りたくなっ
たわ」
「僕もだ」
二人はここでこう言うのでした。

「ただ。このままだとあまりにもニホンちゃんのお
家の味のままであたしのお家にはちょっと合わない
かな」
「味付けはこのままでいいか？下手に唐辛子を入れ
るのはまずいな」
二人はそれぞれ考えて言います。
「ちょっと。その辺り考えてみてね」
「作ってみる」
「ええ、どうぞ」
　ニホンちゃんはその二人の言葉に対して優しい
笑顔で応えます。
「皆で美味しいもの作って食べて。楽しくやろう
ね」
こう言うところがやっぱりニホンちゃんです。

まずはタイワンちゃんです。ニホンちゃんのお家
のそのおでんの材料の他にはタイワン家の調味料
を自分の前に置いています。そうしてその他には
です。
「よし、これでいいわね」
「あれ、何を作るの？」
「おでん作るの、今から」
妹であるファーレンちゃんに対してこう答えるの
でした。ファーレンちゃんはたまたまおやつを食
べに台所に来たのです。
「それをね」
「おでん？けれど」
ファーレンちゃんはその材料を見て首を少し傾げ
させてです。こう言うのでした。

「手羽先あるけれど」
「うん、それも入れるの」
「鶏の味が出るけれど」
チューゴ家の系列のお料理の伝統の一つです。鶏
の骨やそうしたものからダシを取るやり方がです。
ここでも出ていました。勿論手羽先自体もしっか
りと食べます。
「お野菜も何かそのまま入れるみたいだし。ニホ
ンさんのお家のそれとは少し違うのね」
「だから。あたしのお家のおでんよ」
タイワンちゃんはにこりと笑って妹さんに答えま
す。

「それを作るのよ」
「だからそうしたのを入れるの」
「他にも八角とかシナモンも入れるから」
完全にタイワン家の調味料です。そうしたものも
入れていっておでんを作るタイワンちゃんなので
した。
そしてコユンちゃんは。タイワンちゃんのそれよ
りもです。ニホンちゃんのお家に近い材料や調味
料を自分の前に置いています。そこにやっぱりお
やつを食べに来たチョゴリちゃんがです。やって
来てコユンちゃんに尋ねたのでした。
「おでんニカ？」
「そうだ、おでんだ」
それだと話すコユンちゃんです。

「おでんを今から作る」
「ニホンさんのおでんをそのまま作るニダか？そ
れだとウリナラの人はあまり食べないニダよ」
「いや、あえてこうする」
こうチョゴリちゃんに返すコユンちゃんでした。
その言葉はしっかりとしたものです。
「だし汁の味もだ。あっさりと魚でいく」
「それじゃあ本当にニホンさんのお家のおでんと
変わらないニダよ」
「しかしだ」
ところがです。ここでコユンちゃんはこうチョゴ
リちゃんに言いました。

「ニホンちゃんのお家のおでんはからしを使って
それを付けて食べるな。だし汁もお味噌を使う場
合もあるな」
「そういうものは使わないニダか」
「そうだ。そしてだ」
ここでまた言うコユンちゃんでした。
「コチュジャンを用意しておく」
「それをニダか」
「そうだ。あっさりとした味の熱いおでんにその
コチュジャンを着けて食べる」
コユンちゃんが考えたカンコ家のおでんの食べ方
はそうしたものでした。

「それでどうだ」
「ううん、それならウリナラの人も喜んで食べる
ニダ」
辛さがそこで満たされるからです。チョゴリちゃ
んも満足した顔でコユンちゃんの言葉に頷きます。
「兄さんみたいに辛くないと我慢できないってい
う人も大丈夫ニダ」
「だからだ。これでいく」
こうしてです。コユンちゃんも独自のおでんを作
りあげたのです。そうしてです。
タイワンちゃんとコユンちゃんはそれぞれニホン
ちゃんのお家に行ってです。おでんを作ってニホ
ンちゃんに振舞うのでした。

勿論ニホンちゃんも自分のおでん、今度はカント
ウ風のそれを用意しています。そうして三人で食
べてみるとです。
「あっ、それも」
「そうね。美味しいね」
「ああ、いいな」
三人共それぞれのおでんを食べてすぐにこう言い
ます。
「タイワンちゃんのおでん。鶏の味が出ていてか
なりいいわ」
「コユンちゃんのこのコチュジャンを着けて食べ
る食べ方っていいわね」
「ニホンちゃんのこのお醤油メインのおでんも。
食べやすいな」
こう言う三人でした。

「何かおでんも」
「それぞれのお家で違うわね」
「しかしだ」
それでもだというのです。三人は。
「どれも美味しいよね」
「そうね。身体にいいしあったまるし」
「おでんはいい食べ物だ」
それは同じなのでした。そうしてです。
「またこうしてね」
「そうね。それぞれのおでんをね」
「食べるとしよう」
三人は和気藹々としておでんのことをお話する
のでした。三人共すっかりおでんが大好きにな
っています。

　熱々のおでんがおいしい季節。インターネットで料理ブログを執筆するヤミーさんが教えてくれた「滷味(ルーウェイ)」は、いわば
台湾風おでん。五香粉を使うことで、スパイシーな本場の味を手軽に再現した。（森谷直子）
ttp://www.yomiuri.co.jp/photo/20110122-893018-1-L.jpg
・・・
　ヤミーさんが台湾を初めて訪れたのは、一昨年秋のこと。「３泊４日で市場と屋台を巡り、食べまくってきました」
　その中で、特に気に入った屋台料理が「滷味(ルーウェイ)」。一見、日本のおでん風だが、様々なスパイスが入っていて、
複雑な味と香りがした。
　「滷」とは中国料理の調理法で、しょうゆ、酒、砂糖に八角、シナモン、陳皮などのスパイスを加えたタレ「滷水(ルースイ)」で
肉などを煮込むことだという。
　そこで思いついたのが、日本でも売られている五香粉。八角、シナモン、陳皮などを混ぜた中国のスパイスだ。「これを使えば、
滷味に近い味を再現できるのでは、と考えました」
・・・
　現地の滷味は、ずらりと並んだ具の中から好きなものを選んで入れてもらって食べた。肉や野菜のほか、つみれやさつま揚げに
似たものなど、いろいろな具があったという。
　「日本で作るなら、肉や野菜におでんの具を加えるといいのでは。野菜は小松菜、もやしなどが合います。キャベツは特に
おいしいので、ぜひ入れて下さい」
　水にしょうゆ、酒、砂糖、五香粉を加えて煮立て、手羽先と野菜、さつま揚げやつみれを入れて煮込むこと１５分。清涼感と
異国情緒のある香りが立ち上ってきた。手羽先やたっぷりの野菜に、甘辛いタレがよくしみている。
　「一度タレを作ったら、具やスパイスを足して煮返しながら、何度か使えます。二度目三度目の方が、味がなじんでおいしいですよ」

■ヤミーさん（料理ブログ主宰）
　インターネットで執筆している料理ブログが人気のヤミーさん。レシピ本もこれまでに１４冊出しているが、「ヤミーさんの３ＳＴＥＰ　
ＣＯＯＫＩＮＧ」（主婦の友社）など一部は翻訳されて台湾、マカオ、香港などでも出版されている。
　実は一昨年の台湾旅行の目的の一つは、「本当に現地の書店で本が売られているのか、自分の目で確かめること」だった。
「本当にありました。当たり前だけれど、全部漢字。ヤミーは『雅米』なんです」。数冊買って帰り、ブログの読者にプレゼントした
そうだ。
■余ったタレ　魯肉飯に
　ヤミーさんがもう一つ台湾ではまった料理が魯肉飯(ルーロウハン)。甘辛いタレで煮込んだ豚バラ肉のみじん切りをご飯にかけた
ものだが、「滷味の余ったタレでひき肉を煮たら、近い味になったんです」。
　滷味のタレ１／２カップを鍋に入れて沸騰させ、豚ひき肉１００ｇを入れ、肉に火が通ったら、火を止めてふたをして５分おき、
ご飯にかける。
ttp://www.yomiuri.co.jp/photo/20110122-893207-1-L.jpg
ttp://www.yomiuri.co.jp/gourmet/food/trend/20110122-OYT8T00409.htm

いやーまだまだ寒いですね。
こんな日はおでんがいいですね。
韓国にもおでんありますよ。韓国語でもおでんはオデンと発音するのだ。
ちなみにうどんもウドンだよ。
オデンは街角の屋台で売ってます。
串にさした魚の練り物が多いです。
昼間からやっていて、立ち食いが多いかな。
味は辛くはありません。
日本と同じように魚のだしで煮込んであるので、
韓国旅行で辛いもの飽きたーというときには、いいですよ。
（コチュジャンソースをつけて食べる人も多い）
屋台の横にビニールテントを張ってテーブルと椅子をおいてあるところもありますよ。
お金が無いときは、おでんを頼まず
だし汁をもらいチャミスル（韓国焼酎）を飲むのがﾂｳなのだとか。
貧乏な感じがいいでしょ、愛の群像のヨン様はこのシーンあったね。
少しディープなところにきたのかな？って雰囲気もいいです。
そうそう、ホンデに人気の屋台があり昼間から行ってました。
昼間なのにいっぱいなんだよ。
学生や女性も気軽に入っている。
屋台にはトッポキもあります。
３００〜４００円くらいだったかな？
プラスチックの皿にラップが張ってあり、皿は洗わず使いまわすみたい。
ラップは変えてくれるから少し安心なのかな？
韓国の冬は寒いから湯気が見える屋台は本当においしそうです。
また韓国に行きたくなってきた。
ｐｓ　
関東のオデンの練り物で　すじ　というのがあります。
材料はサメ。
軟骨が入っていてたまにコリッとするのがオツですね。
関西ですじといえば　牛すじ。
関東と関西の違いは出汁だけではないんですよね〜。
ttp://yaplog.jp/o-momo/archive/47

　　　　　　　　「ケベックちゃんも同じ」
カナディアン君の妹のケベックちゃんは元々はあの
フランソワーズ家にいました。それで性格はかなり
お姉さんに似ています。というかそっくりの性格を
しています。
「何時かお姉様みたいな素敵なレディーになってみ
せますわ」
「あんなのがもう一人できるってのかよ」
「エリザベスとフランソワーズだけでももうお腹一
杯だっていうのに」
そんな彼女のいつもの言葉に皆心からこう思うので
す。
「頼むからそれだけはなあ」
「止めて欲しいなあ」
皆そう思ってです。

そしてそのうえで、です。カナディアン君もぼやい
ています。
「ケベックって僕に全然なついてくれないんだよね。
何時か独立するんだって言ってるし」
「えっ、カナディアン君いたの」
ニホンちゃんはカナディアン君が横にいたことには
じめて気付いたのでした。
「ええと、それで何があったの？」
「・・・・・・また気付いてなかったんだね」
「御免なさい、今イ反面ライダーの脚本を書いてた
から」
そちらの方は相変わらず絶好調のニホンちゃんなの
です。

何はともあれです。ニホンちゃんは本当にカナディ
アン君に気付いていませんでした。
そしてそのうえで、です。カナディアン君にあらた
めて言います。
「ええと、それでだけれど」
「うん、ケベックのことだけれど」
「ケベックちゃんがどうしたの？」
「相変わらずなんだ」
カナディアン君の言葉がとほほとしたものになって
います。
「僕の言うことなんか全然聞かなくて」
外では誰にも気付いてもらえず、お家ではそんなカ
ナディアン君なのです。

「もうフランソワーズにばかりなついて。そんなの
だから」
「フランソワーズちゃんにねえ」
ニホンちゃんもこれには少し困った顔になります。
何しろあのフランソワーズちゃんです。クラスにお
いて困ったお嬢様の双璧の一人ですから。
そしてお話をすれば現れる、フランソワーズちゃん
が二人のところにやって来ました。
「呼びまして、ニホンさん」
「だから何でそこで僕を忘れるのかな、皆」
フランソワーズちゃんもです。カナディアン君のこ
とは見事に忘れてしまっています。彼女にしてもそ
れは同じです。

「あの、僕もいるんだけれど」
「ああカナディアンいましたの」
「これが皆素だからなあ」
誰も悪意なくその存在を忘れてしまう、ある意味に
おいて凄いカナディアン君です。
何はともあれです。彼はフランソワーズちゃんに対
してもケベックちゃんのことをお話します。すると
こうした返事が返ってきました。
「わたくしは別に貴方のお家のことについてとやか
く言うことはありませんわよ」
「あの、それでもケベックはフランソワーズにばか
りなつくから」
血を分けたお姉さんの方になのです。

「それ、どうにかならないのかな」
「そうは言いましてもわたくし貴方のお家の人間で
はありませんし」
ここでは正論のフランソワーズちゃんです。
「ですからそれは言われてもどうしようもありませ
んわ」
「うう、じゃあどうすればいいんだろう」
「まあじっくりと時間をかけて兄妹仲をよくしてい
けばいいんじゃないかな」
ニホンちゃんは彼女らしいオーソドックスなやり方
を提案しました。
「それでどうかしら」
「それが一番かな」
カナディアン君もニホンちゃんのその言葉に頷きま
す。

「やっぱりね」
「そうですわね。わたくしもニホンさんの考えが一
番いいと思いますわ」
フランソワーズちゃんもニホンちゃんのその提案に
賛成します。そうしてです。
カナディアン君はとりあえずニホンちゃんの言うや
り方でいくことにしました。そうしてそのうえでお
家に帰りました。するとです。
ケベックちゃんがです。いきなりお兄さんにくって
かかってきました。
「今すぐにミルクをありったけ買って来るのですわ」
いきなりお兄さんをパシリ扱いです。ある意味凄い
です。

「いいですわね」
「あの、ケベック」
そのいきなりの言葉に戸惑いながらです。カナディ
アン君は妹に問い返します。
「いきなり何かな」
「わたくしフランソワーズお姉様の様に胸を大きく
したいのですわ」
弱冠九歳にしてです。フランソワーズちゃんはこん
なことを言うのでした。
「胸を大きくする為には牛乳。だからなのでしてよ」
「あの、いいかなケベック」
カナディアン君はその妹さんに対しておずおずとし
た態度で言います。
「僕ちょっとね」
「いいですわね」
有無を言わさぬ口調のケベックちゃんです。

「今すぐ。十リットルですわよ」
「じゅ、十リットル！？」
その数字を聞いてです。カナディアン君は思わず声
をあげてしまいました。
そのうえで、です。ケベックちゃんに対して尋ね返
すのでした。
「それ、まさかと思うけれど」
「そうですわ。今日飲むのでしてよ」
ケベックちゃんは胸を張ってカナディアン君に対し
て答えます。
「これからもずっとでしてよ」
「まさか。そんなに飲むなんて」
カナディアン君は呆然となっています。

「身体壊すよ。いや、本当に」
「大丈夫でしてよ。わたくし牛乳には慣れておりま
してよ」
ケベックちゃんはフランソワーズちゃんそっくりの
口調で述べます。
「わかりましたら。さあ早く」
「ええと、僕お兄さんなんだけれど」
カナディアン君はささやかな抵抗を試みます。流石
にお家の中までないがしろにされてはたまりません。
ただでさえクラスでいつも誰からも気付いてもらえ
ないからといっても。
それでケベックちゃんに対して言うのでした。

「だから。そういうのはね」
「ここにはお姉様はおられませんわ」
ところがです。ケベックちゃんは平然として返しま
した。
「それでどうして。お兄様に遠慮する必要がありま
して？」
「うう、だけれど」
「わかりましたら早く買って来るのですわ」
流石にお金は出します。けれどあくまで買いに行け
と言います。最早お兄さんの威厳なぞ何処にもあり
ません。
かくしてです。カナディアン君はケベックちゃんの
牛乳を買いに行かされたのです。

こんなことがありました。カナディアン君はこのこ
とをとほほといった顔でニホンちゃんとフランソワ
ーズちゃんにお話します。するとニホンちゃんがま
ず困った顔で述べました。
「ううん、それでもね」
「やっぱり根気よく？」
「うん、そうするしかないと思うわ」
ニホンちゃんもいささか弱気な顔になっています。
そこまで甘く見られてないがしろにされているのは
です。ニホンちゃんには考えられないことだからで
す。何しろニホンちゃんは実際には弟のウヨ君より
もずっと強い、クラスの女の子の中で文句なしに最
強だからです。本人に自覚はなくてもこれが無言の
圧力になっているのです。

そのニホンちゃんには考えられないことなのです。
それでもうどう言っていいのか困ってしまったので
す。
そしてです。フランソワーズちゃんはカナディアン
君にこう述べました。
「そんなことをしてはいけませんわ。ここはまずガ
ツーーーーーンといかなくてはいけませんわ」
「ガツーーーーーーーンと？」
「そうですわ。だから貴方は駄目なのでしてよ」
フランソワーズちゃん厳しいです。伊達に五人のク
ラス委員の一人ではありません。
そしてです。フランソワーズちゃんは困り果ててい
るカナディアン君にこう言うのでした。

「御仕置き位はしなくてはいけませんわ。そうでな
ければさらになめられましてよ」
「ケベックにお仕置き？」
ところがカナディアン君はそのフランソワーズちゃ
んに対してこう返しました。
「そんなことできると思う？」
「貴方には無理ですわね。それに」
「うん、そうだよね」
「ケベックに何かしたらわたくしが許しませんわ」
怖い顔になってカナディアン君に対して述べるフラ
ンソワーズちゃんです。
「その時は覚悟しておくのですわ」
「じゃあ何もできないじゃない」
カナディアン君はさらに弱った顔になります。

「このままケベックの我儘が続くってことじゃない
か。やっぱり」
「それ位我慢するのですわ」
フランソワーズちゃんはさっきと言うことが全く違
っています。
「宜しいですわね」
「ええと、やっぱり根気よくね」
ニホンちゃんもこう言うことしかできません。最早
です。
「そうするのがやっぱり」
「うう、何でお家でもそうなんだろ。僕ってどうし
ても報われないのかなあ」
自分の運命に悲しみを感じるカナディアン君でした。
彼の受難と苦労は続きます。

カナダのモントリオールにあるショッピングモール
で１９日、乳児を持つ母親約６０人が、子どもたち
に一斉に授乳する デモ集会を行った。
同ショッピングモール内にある衣料品店が今月初め、
ある母親に 店内で母乳を与えないように求めたとい
う。
これに対し、母親らは、授乳する権利があることを
訴えるため、 公共の場での一斉授乳のデモに踏み切
ったという。
ttp://sankei.jp.msn.com/world/news/110120/amr11012009330038-n1.htm
ttp://sankei.jp.msn.com/images/news/110120/amr11012009330038-p1.jpg
ttp://sankei.jp.msn.com/images/news/110120/amr11012009330038-p2.jpg
ttp://sankei.jp.msn.com/images/news/110120/amr11012009330038-p3.jpg
ttp://sankei.jp.msn.com/images/news/110120/amr11012009330038-p4.jpg
ttp://sankei.jp.msn.com/images/news/110120/amr11012009330038-p5.jpg

　　　　　　　「一つ多い丼」
ニホンちゃんのお料理は何かと有名です。その中にはこう
したお料理もあります。
「これはニホンちゃんの料理あるよ」
「えっ、そうなの？」
チューゴ君の言葉に唖然とするニホンちゃんです。今皆は
ニホンちゃんのお家でニホンちゃんが作ったラーメンを食
べているのです。
「これってチューゴ君のお家のお料理なんだけれど」
「元はそうだったかも知れないあるがもう別のものになっ
てしまっているあるよ」
こう言うチューゴ君なのです。彼にしても食べながら言っ
ているので間違いありません。

「味が全く違うある。料理の仕方も」
「ううん、そうかな」
「まあ美味しいけれどね」
アメリー君も一緒に食べています。そうして二人のそれぞ
れの麺についてこう言います。
「両方共美味しいから僕にとっては問題ないよ」
「そうなのね」
「美味しいことは確かある」
それはチューゴ君も認めます。言いながら食べています。
「ニホンちゃんのお家のお料理あるな」
「そうなるのね」
それを言われて納得しだしたニホンちゃんです。今は彼女
のお家に皆集まっています。そこで屋台風にして皆カウン
ターに一列に座っているのです。ニホンちゃんは勿論その
皆と向かい合っています。

タイワンちゃんもです。こうニホンちゃんに言います。
「ニホンちゃんってアレンジすること得意だからね。例え
ばだけれど」
「そうそう、今のこのラーメン」
タイラン君が言ってきました。
「これ最高だよ」
「うん、ちょっと考えたの」
タイラン君が食べているラーメンも勿論ニホンちゃんが
作ったものです。それは何かといいますと。
「タイラン君のお家のトムヤンクンとラーメンを組み合
わせたのよ。名付けてトムヤンクンラーメンね」
「いや、これいいよ」
タイラン君は食べながら手放しで褒めます。

「美味しいよ、本当にね」
「そこまで美味しいのね」
「うん、食べているからこそわかるよ」
舌は嘘をつきません。美味しいものは美味しい、これは
まさに真理です。
その真理を話すタイラン君です。一緒にいるシンガ君や
フィリップ君もご満悦です。
「こうした人の好みにアレンジしてくれるのがね」
「嬉しいんだよね」
「ニホンちゃんならではっていうかね」
「そこがいいんだよ」
まさにそうだというのです。

「いや、本当にいいよ」
「あっさりしたラーメンもあるしね」
彼等にしてみればです。ニホンちゃんの味付けはタイヘ
イ池の面々の中では比較的あっさりとしたものなのです。
それがラーメンにも出ているのです。
それを話してです。二人もニホンちゃんのラーメンを笑
顔で食べていきます。本当にニホンちゃんの作ったラー
メンは好評です。
けれどです。ここで、です。オージー君がふとこんなこ
とを言いました。
「何かおかしいダスな」
「えっ、おかしいって？」
すぐにニホンちゃんがオージー君のその言葉に対して応
えます。

「味が？」
「それはいいダス」
味ではないというのです。
「凄くいいダス」
「じゃあ一体何が？」
「確かに皆いるダスな」
オージー君は眉を顰めさせています。そのラーメンを食
べながらです。
そしてそのうえで、です。皆にも言いました。
「丼が一つ多くないダスか？」
「あっ、そういえばそうだな」
「一つ多いある」
ここでアメリー君とチューゴ君も気付いたのでした。

「ニホンちゃん数を間違えたとか？」
「それあるか？」
「そんな筈ないけれど」
ニホンちゃんは首を捻りながらです。こう皆に答えま
す。
「皆ちゃんといるし。玄関で靴の数を数えもしたし」
「キッチョムが紛れ込んでるとか？」
タイワンちゃんはこう言いました。
「それとか？」
「ああ、有り得るよねそれって」
「そうだよね」
タイラン君とフィリップ君はタイワンちゃんのその
言葉に対して頷きます。

「あいついつも餓えてるし」
「それならね」
「いや、いないよ」
けれどシンガ君が周囲を見回しながらです。それを
否定しました。
「あんなに目立つ奴がいたらすぐにわかるし。それ
に」
「それに？」
「それにっていうと？」
「あいつはいつも餓えてるから」
このことが重要です。キッチョム君は万年欠食児童
です。となるとです。

「だから。もう食べ物だったら何でも喰らいついて
ガツガツだからね」
「そうダスな。あいつは間違いなくそうしてくるダ
スよ」
オージー君も知っているキッチョム君の餓えです。
とにかく彼は目立つのです。
「だからワスでも気付くダスよ」
「じゃあ誰なのかしら」
ニホンちゃんはここでまた首を捻ります。屋台風に
なっているカウンターに謎が漂っています。勿論ニ
ホンちゃんはカウンターのところに立っています。
割烹着がとてもよく似合っています。

そのニホンちゃんがです。皆を見回してからまた言
いました。
「やっぱり皆いるわよ」
「だよな、やっぱり」
「全員揃っているあるぞ」
アメリー君とチューゴ君も周りを見回しながらまた
言いました。何時しか皆ラーメンを食べ終えてしま
っています。
「けれど丼は多い」
「謎あるぞ」
「だから誰なのよ、一人多いの」
タイワンちゃんもいい加減その謎に不安を感じだし
ています。

「誰が来てるのよ」
「あのさ」
そしてです。ここで謎の声です。
「皆それ本気だよね」
「全員が冗談でこんなこと話すと思う？」
タイワンちゃんはその声に対して答えます。
「そうでしょ」
「そういえばこの丼のラーメン全部なくなってる
よね」
「そうだね」
タイラン君とフィリップ君はその誰かのラーメン
の丼を見ながら話します。

「誰かが絶対にいる」
「そして食べ終えてるね」
「しかも」
シンガ君がその丼の中を見て言いました。
「このラーメンの中にこれがあったよ」
「あっ、それダスか」
オージー君はシンガ君が丼の中から取り出してき
たそれを見て声をあげました。それはというとで
す。
「それは楓だすな」
「あっ、そうね」
ニホンちゃんもその楓を見て言います。

「それって」
「うん、そうだよね。これって」
赤い一枚の楓の葉っぱです。それは。
「確か。誰かのお家の花だった？」
「そうよね。誰だったかしら」
タイワンちゃんは今度はその首を傾げさせるので
した。
「一体ねえ」
「ええと、誰かいたけれど」
「何かいたよな」
「うん、いたある」
アメリー君とチューゴ君も首を捻ります。それは
どうしてもわからないのでした。

「僕の隣に誰かいたな」
「そうあるな。誰だったあるか」
「あのさ。だから皆本気？」
また誰かの声が聞こえてきます。
「それ本気で言ってるんだよね」
「コメディーではなくシリアスダス」
オージー君も真剣な顔でその声に答えます。
「その証拠に今ここで爆発が起こったらその時
は黒焦げではなく皆死ぬダスよ」
「そうなんだ。皆本気なんだね」
声の色がいよいよ悲しいものになりました。
「何で僕はいつもこうなんだろうな」
そしてです。その声にです。

やっとです。ニホンちゃんが気付いたのでした。
「カナディアン君、かな」
「そうだよ。僕だよ」
ここでやっとです。カナディアン君が出て来た
のでした。
「僕、最初からいたんだけれど」
「えっ、あんたいたっけ」
タイワンちゃんは真剣な顔でカナディアン君に
突っ込み返します。
「あたし今も気付いたわよ」
「僕もだよ」
「実は僕も」
「僕もね」
タイラン君とフィリップ君、シンガ君も言いま
す。

「いたんだ」
「そうだったんだ」
「カナディアン君が」
「いつもこうなんだよなあ、折角ニホンちゃん
のところに呼ばれたのに」
「リアルで気付かなかったダス」
オージー君も呆然です。
「何処まで影が薄いダスか」
「ええと。それでだけれど」
ニホンちゃんは愛想笑いを浮かべてです。その
カナディアン君にそっと言ってきました。
「もう一杯。どうかな」
「うん、じゃあ」
「え、遠慮するなＹＯ」
「そうある。ニホンちゃんはどんどん作ってく
れるあるよ」
「だからね。好きなだけ食べなさいよ」
皆でそんなカナディアン君をバツの悪い顔でフ
ォローします。何とも悲しい結末に終わってし
まったニホンちゃんのお家のラーメン屋台なの
でした。

★地方のラーメン、アジアで人気「タイではマックに匹敵」
　全国的にはあまり知られていない地方のラーメン店が、アジアへ進出して成功するケースが相次いでいる。
金沢からタイへ、熊本から中国へ。現地の好みに合わせて工夫したメニューが支持されているのに加え、
所得水準が上がり、庶民にも日本食が身近な存在になったことも追い風になっている。
　「今やバンコクで『８番らーめん』を知らない人はいない。
ケンタッキー、マクドナルドに匹敵する外食チェーンに育ちつつある」
　先月２１日、金沢市内の本社で開いた記者会見で、後藤四郎・ハチバン社長（６３）は胸を張った。
８番らーめんは石川県内で６６店舗を展開。富山県（３３店舗）や福井県（３０店舗）なども合わせ、
国内では計１５４店舗があるが、北陸地方以外では無名に近い。
　そんな同社が、タイでは本家の石川県より多い８８店舗を展開する。
バンコクを中心に、北部のチェンマイや南部のプーケットでも出店。
進出は１９９２年で、まだ珍しかったオープンキッチンやカウンター席など当時の日本の最先端の店
を再現した。メニューは日本語で、下に小さくタイ語を入れ、「格好いい日本食」のイメージを作った。
　タイ進出は、８番らーめんの味を気に入った現地の布地卸小売業者から持ちかけられた。
当時は東京進出を図っていたが、苦戦。専務だった後藤社長は「東京もタイも、どちらに出るのも苦労する。
競争が激しい首都圏より、競争が全くないタイの方が伸びしろがある」と賭けに出た。
　進出当初は中流階級がターゲットだったが、急速な経済成長による収入の向上で、
今では庶民が気楽に入れる店に。定番の「野菜らーめん」の味は日本と同じだが、
一番人気は現地向けに作った「トムヤムクンらーめん」だ。
　タイに続き、２００３年に香港、０４年には台湾に進出。
海外店舗は９６店に増え、そこから得る収益は年１億円前後。
０８、０９年度の経常利益が２億円台のハチバンにとっては、海外事業が収益の柱だ。
　熊本市の「味千ラーメン」も、熊本県内に６０店舗以上を構える地元密着型の店。
だが、中国では４４７店舗（昨年１１月末時点）を展開する。

　成功の理由は、ラーメンのほか、焼き魚や串焼きなど、様々な日本食を２００種類以上置いたことだ。
「一人でラーメンを食べる日本と違い、中国では今も大勢で円卓を囲み、
色々なおかずを分け合って食べるのを好むんです」と担当者。
やはり現地の好みにあわせ、あさりラーメンやトマトラーメンも置いている。
　中国での成功を聞きつけ、他の国からも出店要請が殺到。
シンガポールやフィリピン、米国や豪州など計１１カ国・地域に出店している。
　札幌市の「ラーメンさんぱち」は０４年に香港に進出。その後、台湾、韓国、中国、カナダへと出店し、
現在は海外で計１２店舗を展開する。現地の好みにあわせ、麺は軟らかめ、塩っ気は控えめだ。
担当者は「日本人が食べても『みそラーメン』と認めてもらえる範囲で、
現地の好みに味を合わせています」と話す。（生田大介）
ttp://www.asahi.com/food/news/OSK201101260066.html

途中私用で二度の離脱失礼。

　　　　　　　　「変わらないカンコ君」
マジャールちゃんというとです。まず趣味は何かという
とです。
「これね」
「あっ、それマジャールちゃんのお家のだったの」
「そうよ。これね」
ニホンちゃんにルービックキューブを見せながらお話を
しています。
「これ昔ニホンちゃんのお家で物凄く流行ったって聞い
てるけれど」
「今もし時々してるの」
実際にニホンちゃんはマジャールちゃんから受け取った
そのキューブで遊びだします。中々器用に面を揃えてい
きます。

「どうかな、こんな感じで」
「上手ね。かなりやり込んでたのね」
「そうなの。わたしこういうの好きなの」
「そういうところニホンちゃんらしいわね」
女の子二人でにこにことしてお話をしています。する
とそこにもう一人来ました。誰かといいますと。
「あっ、トル子ちゃん」
「二人共何のお話してるの？」
トル子ちゃんです。彼女もにこにことしながらやって
来ます。
「何かしてるみたいだけれど」
「あっ、これなの」
ニホンちゃんはトル子ちゃんにそのキューブを見せま
す。

「キューブのことでね。ちょっとね」
「あんたもしてみる？」
マジャールちゃんはトル子ちゃんもどうかと言うので
した。
「キューブどう？」
「そう。だったら」
トル子ちゃんもそのキューブを受け取ってはじめまし
た。そんな二人を見てです。
ニホンちゃんがです。こうその二人に対して言いまし
た。
「あれっ、二人共仲いいの」
「まあそうね」
「悪くはないわね」
二人はです。それぞれニホンちゃんに顔を向けて答え
ました。

「昔からね」
「結構一緒に遊んだりしてるわよね」
「確か。マジャールちゃんのお家って」
ニホンちゃんは彼女のお家の昔のことを知っています。
どうだったかというとです。
「オス曼堂の」
「ええ、いたことあったわよ」
マジャールちゃんはニホンちゃんの問いにすぐに答え
てきました。
「土地借りててね。それであのお饅頭屋さんで働いて
たことあったわよ」
「昔うちのお店って凄かったからね」
トル子ちゃんにとってはです。少しだけ誇らしいお話
です。

「もうね。滅茶苦茶大きなお店で。しかも持ってる土
地もかなり広くて」
「そうよね。働いていたのに？」
「それがよかったのよ」
マジャールちゃんはにこりと笑ってニホンちゃんに答
えました。
「だって。トル子のお家に色々よくしてもらったし。
あのお爺さん懐が広いし」
「うちのお爺ちゃんって細かいことは何も言わない人
だからね」
トル子ちゃんのお爺さんオス曼さんはそういう人なの
です。お店や貸している土地には色々な人がいました。
それでもだったのです。

そうした人達の習慣やしきたりには何も言わずです。
トル子家の宗教を信じない人でも大切に扱っていたの
です。トル子ちゃんのお爺さんは本当に物凄い器の持
ち主なのです。
その人のところにいてです。マジャールちゃんのお家
の人達はというとです。
「気前よかったし。自由だったしね」
「よかったのね」
「あの人のところにいたってことは運がよかったわよ」
こうまで言うのです。
「だって。私のお家ってこの前までロシアノビッチの
お家に逆らえなかったのよ」
「ロシアノビッチ君って」
ニホンちゃんも言葉が止まります。ロシアノビッチ家
はといいますと。

まさに鋼の支配です。その怖さはもう町の誰もが知っ
ています。
ニホンちゃんも彼女のお家もロシアノビッチ家とはか
なり揉めてきています。それで知っているのです。
そしてです。マジャールちゃんは暗い顔になってさら
に話します。
「モンゴルの家にこきつかわれてきたことだってある
のよ」
「モンゴル君ね」
「あそこは凄かったから」
逆らうと容赦のないお仕置きをお家の人全員が受けさ
せられるのです。草原の家はその時はまさに鬼の如き
強さと恐ろしさを誇っていたのです。

「あのお爺さん優しいから。天国みたいだったわよ」
「ううん、そうだったのね」
「ハプスブルク先生にも何かとよくしてもらってたけ
れどね」
マジャールちゃんのお家は中々複雑な過去があるので
す。ハプスブルク先生のお家のところにいたこともあ
るのです。
「やっぱり。トル子のお家のことは忘れられないわね」
「だから今もね」
トル子ちゃんも笑顔です。
「こうして二人の仲はね」
「そんなに悪くないの」
あらためてニホンちゃんに対してお話するのでした。

「そうなのよ」
「そういう関係なの」
「いいなあ、そういうのって」
ニホンちゃんはです。そんな二人のことを知ってです。
羨ましそうに言いました。
「わたし。ちょっとねえ」
「ああ、そうね」
「あいつはね」
ニホンちゃんが何を言いたいのか、トル子ちゃんもマ
ジャールちゃんもすぐにわかりました。もうクラスの
誰もが知っていることです。
「あいつだけは違うからね」
「それにもう扱い方わかってるでしょ」
どうも落ち着いている雰囲気です。

「だって同じことしか言わないし」
「だからね」
「ううん、けれどいつも来るから」
ニホンちゃんは二人に対して困った顔で答えるのでし
た。
「困るのよ」
「とか何とか言ってるうちに」
「来たわよ」
噂をすれば何とやらです。カンコ君がやって来ました。
そうしてそのうえでニホンちゃんに対して言ってくる
のでした。
「御前が昔ウリにしたことで謝罪汁」
具体的に何をしたのかを言わないでいきなりでした。

「お陰でウリは死にそうになったニダ。色々されたせ
いでそうなったニダ」
「ううん、言うこと本当に変わらないわね」
「基本はね」
こう言う二人でした。
「っていうか何ていうか」
「様式美ね」
どうしてカンコ君がこうもニホンちゃんに言ってく
るのかは二人にはわかっています。それで何処か暖
かい笑顔でいます。けれど一人だけわかっていない
ニホンちゃんは困った顔になっています。
「だから。わたしがカンコ君に何時何処で何をした
のか」
具体的に尋ねるのでした。

「それを言ってもらわないと」
「むっ、それならニダ」
ニホンちゃんに言われてです。カンコ君はこう言う
のでした。
「この前のジェ○トマ○の悪役には頭にきたニダ。
脚本の御前のせいニダ」
「ジェッ○○ン！？」
ニホンちゃんはそのタイトルを聞いて目を丸くさせ
てしまいました。これは彼女も予想していませんで
した。
それで、です。呆然としながらカンコ君に対して問
い返します。

「それって武士が脚本だったんだけれど」
「むっ、そうだったニダか」
「ラデ○ゲよね。頭にきたのって」
「そうニダ。あいつには頭にきたニダ。だからウリ
に謝罪汁」
「だからそれは武士だから」
ニホンちゃんはまたカンコ君に言いました。
「わたしじゃないから」
「それでも御前が謝罪汁。いいニダな」
「謝罪しても。あの悪役は変わらないけれど。って
いうかカンコ君あの作品も最後まで観たんだ」
それは何となく察したニホンちゃんです。

「そうなのね」
「作品はいいニダがあの悪役だけは駄目ニダ」
「ううん、じゃあウルトラ○○メビ○○の復活した
ヤ○ールなんかは？」
「あんなおっかない悪役は一回観たら忘れられなく
なるから駄目ニダ」
カンコ君の顔が青くなりました。それでも言い続け
ます。
「とにかく御前は謝罪汁。いいニダな」
「だからわたしはその作品には関係ないのに」
一人困った顔になるニホンちゃんでした。けれど皆、
トル子ちゃんもマジャールちゃんもどうしてカンコ
君がニホンちゃんに対してそうなのかわかっている
ので。ついつい顔が暖かいものになるのでした。

パル・シュミット・ハンガリー大統領は、スペイン
の日刊紙ABCへのインタビューで「150年のトルコ支
配は良いことだった」と述べた。パル・シュミット
ハンガリー大統領は、ハンガリーの輪番制議長国職
や、新たに発布された新メディア法に関しスペイン
紙のインタビューに応じ、その中で、トルコのEU加
盟についてもふれた。
ハンガリー大統領は、その会見で「トルコ人に政治
家たちとしばしば会合しトルコのEU加盟について長
時間、会談をしている。およそ1億人のイスラム教徒
国家がEUに入るには、時間が必要だ」とという表現を
用いた。
シュミット氏は、「トルコ人によって150年間支配され
たことは幸運なことだったと思っている。支配者がト
ルコ人ではなく、他の民族であったならば、我々は言葉
と宗教の変更を求められ、我々は反乱者となっていただ
ろう。トルコ人にとって、ハンガリーは150年間戦略的
な場所であった」と1541〜1686 年の間にトルコ人によ
って支配されたハンガリーがとても幸運であったと強調
して言った。
ハンガリー首都ブダ（現ブダペスト）はスレイマン一世
により1541年に征服され、ブダは1686年までの145年間、
ハンガリーの一部地域については160年間、オスマン帝国
の主権下に置かれていた。
ttp://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20110126_094532.html
ttp://www.milliyet.com.tr/macaristan-cumhurbaskani-ndan-inanilmaz-turkiye-itirafi/dunya/sondakika/25.01.2011/1344069/default.htm?ref=haberici

　　　　　　「名も知らぬ遠き島より」
ニホンちゃんのお家にです。彼女のお家では少し珍しい
ものが流れ着いてきました。それが何かというと。
「あれ、椰子の実ね」
「そうだね、姉さん」
ニホンちゃんはウヨ君の言葉を聞きながらです。その流
れ着いてきた椰子の実を拾いました。そうしてそのうえ
で、です。こんなことを言いました。
「何かこれ見てるとね」
「あの歌思い出すよね」
「ええ。名も知らぬ遠き島より」
「流れ寄る椰子のみ一つだね」
　こうです。ニホンちゃんだけでなくウヨ君もその歌を
口ずさむのでした。

「懐かしい歌だよね」
「そうね。とてもね」
椰子の実を拾ってそんなお話をしていました。この二人
は至って平和でした。
けれどです。そんな二人を遠くから見てです。ある人が
含み笑いを浮かべていました。
「オホホホホホホホホ、今度の私の仮の名前はあれに決
まったわ」
異様に巨大でしかも不気味なプレッシャーを放っていま
す。そうしてです。
オージー家にです。突如バイクに乗った巨大な女の人が
襲来して来たのです。

「オホホホホホホホホホ！私の名前は椰子よ！」
「いいや、御前は椰子ではないダス！」
その迫り来るバイクの女の人にです。オージー君が叫ん
でいます。物凄い衝撃と共にオージー家を襲ってきてい
ます。
突風に耐えながらです。オージー君はヘルメットで顔が
見えないその人に対して言います。
「御前はサイクロンダスな！ワスの目は誤魔化せないダ
スよ！」
「あら、それは別人よ」
その女の人はあくまでこう言います。けれどそのバイク
は白くて流線型で。しかも空まで飛んでいます。誰がど
う見てもあの伝説のバイクです。

それに乗りながらです。謎の女の人はまだ言います。
「私は椰子よ。覚えておくのね！」
「ええい、その歌がＢＧＭでまだ言うダスか！」
「強引にも程があるダスよ！」
キャンベラちゃんも抗議します。何とその椰子と名乗る
女の人はＢＧＭまでかけているのです。そのＢＧＭはと
いうとです。
「嵐と共にやって来た〜〜〜♪」
これもあの伝説の曲です。オージー君もその曲が何なの
かはよく知っていました。
「ニホンちゃんのお家のあの曲ではないダスか！」
「イ仮面ライダーダスな！それも最初の！」
キャンベラちゃんも知っていました。その曲が何の曲な
のです。

「それでまだ言うダスか！」
「御前はどう見てもサイクロンダス！」
「だから違うわよ。私は椰子。何度も言うわよ」
「ええい、もういいダス！」
「ここは通さないダスよ！」
二人がその謎の女の人に向かいます。しかしなのでした。
女の人はあまりにも強くてです。二人はあえなく吹き飛
ばされてしまいました。そして。
お家は無残に蹂躙されてしまいました。オージー君とキ
ャンベラちゃんは散々な目に遭いました。その翌日です。
オージー君はクラスにおいてです。その謎の女の人につ
いて皆にお話しました。

「あいつは絶対にサイクロンダス。どっからどう見ても
サイクロンダス」
「ああ、あの人ね」
ニホンちゃんはその謎の女の人のことを聞いてです。こ
う答えました。
「マエミさんよね。あの人のことよね」
「何っ、あいつはそんな名前も使っているダスか」
「うちじゃそうよ」
「あたしのところもそう呼んでるし」
「僕のところもある」
タイワンちゃんとチューゴ君も答えます。
「いつも暴れ回ってくれるのよ」
「本当に迷惑な奴ある」
二人もマエミちゃんにです。散々な目に遭っています

そしてです。アメリー君も言います。
「うちじゃハリケーンって名乗ってるんだけれどな。あ
のやたらとでかい女だろ」
「アメリーのところにも出て来るダスか」
「ああ。それで名前聞いたらわかると思うけれどな」
「バイクは青ダスな」
「そのバイクに乗ってハリケーンとか名乗って大暴れし
てくれるんだＹＯ」
アメリー君ですら適わない、ある意味において非常に恐
ろしい相手です。しかも彼だけではなくです。
「わたし、吹き飛ばされたことあるし」
「僕は毎回コテンパンにやられてるある」
「あいつに勝てる奴いない？本気で募集するわよ」
ニホンちゃんにチューゴ君にタイワンちゃんもです。こ
の三人でもなのです。

とにかく誰もが適わないのがそのマエミちゃん、本名一
切不明という存在なのです。
とにかくオージー君のお家で暴れ回ったそのマエミちゃ
んでした。しかし彼のお家で大暴れしただけではなくで
す。
突如としてです。あの高らかな笑い声が学校の校庭から
聞こえてきたのでした。
「おほほほほほほほほほほほほ！！」
「げっ、あの声は！」
「学校にも来た！？」
「まさか！！」
皆慌てて窓のところに殺到して校庭の方を見るとです。
彼女がいました。

「私の名前はイセワンよ。宜しくね！」
「だから御前はマエミある！」
「ハリケーンだろ！」
「いや、サイクロンダス！」
三人の一斉射撃にも似た突込みが炸裂します。けれど
マエミちゃんには全く通用しません。しかもその名前
はといいますと。
ニホンちゃんが嫌な顔になってです。そうしてそのう
えで皆にお話するのでした。
「あの、あの名前って」
「どうしたダスか、ニホンちゃん」
「大分前にわたしのお家で大暴れした時に名乗ってた
んだけれど」
ニホンちゃんのよく知っている名前だったのです。

「もうね。お家のあちこちを滅茶苦茶にしてくれた時
の名前なのよ」
「それがイセワンダスか」
「その名前で来たってことは」
「キャ、キャンベラが吹き飛ばされたダス！」
言ったその途端にです。運悪く校庭で体育の前の準備
体操をしていたキャンベラちゃんがこの前の仕返しに
と向かったらです。瞬時に吹き飛ばされてです。空高
く吹き飛ばされてしまったのでした。
「ま、前より強くなっているダス」
「た、武士も」
ウヨ君もです。刀を手に向かいましたが一撃で吹き飛
ばされてしまいました。

マエミちゃんはそのうえで校舎に向かってきます。そ
れを見てです。
「ええと、誰が行く？」
「一人で行っても絶対に勝てない相手だし」
「じゃあ皆で行く？」
「放っておいたら学校全体が滅茶苦茶になっちゃうし」
「そうしたら一緒だし」
皆マエミちゃんが迫る中でどうしようか相談します。
「ううん、ここはやっぱり」
「皆で行く？」
「そうするしかないよなあ」
こうしてです。皆でマエミちゃんに向かい止めること
にしました。

しかしです。マエミちゃんはあまりにも強くてです。
五年地球組の皆も一撃でなのでした。
「おほほほほほほほほほほほほ！！イセワンの力を甘
く見てもらっては困るわ！」
マエミちゃんは校庭においてです。うって出たうえで
あえなく返り討ちにあって横たわる皆を見回しながら
高笑いでした。
「例え何が来ようとも！あのニッテイさんですら私に
は適わなかったのよ！」
「えっ、お爺ちゃんもって」
皆と一緒に一撃で吹き飛ばされて横たわっていたニホ
ンちゃんがです。マエミちゃんのその言葉を聞いて顔
をあげました。

「この人ってそんなに昔からいたの？」
「そういえば大昔のアテネのお話で怪物扱いされていた
ダスよ」
オージー君も横たわりながらニホンちゃんに囁きます。
「若しかしてあいつ相当長生きしていないダスか？」
「ううん、そういえば昔からわたしのお家にも来てるし」
「本当に何者ダスか？住んでる場所も一切不明ダスし」
「何なのかしらね、冗談抜きで」
「さあ、帰るわよ」
校内でも大暴れしたマエミちゃんはです。意気揚々と学
校を後にします。そんなマエミちゃんを見てです。ニホ
ンちゃんはまた言いました。
「そのお家、何処にあるのかしら」
一応帰る場所はあるようです。けれどそれが何処にある
のか。誰も知らないのでした。何もかもが謎に包まれて
いるマエミちゃんでした。

オーストラリア気象局によると、超大型サイクロン「ヤ
シ」が２日午後１１時 （日本時間同１０時）ごろ北東部
クイーンズランド州に上陸する見通し。同州のブライ首
相によると、最高レベル「カテゴリー５」の勢力を持つ
ヤシの襲来を前に、既に１万人以上が避難所に身を寄せ
ている。
ブライ首相は、サイクロンの予想進路周辺のケアンズか
らタウンズビルの間の地域で「人命や建物に深刻な脅威
をもたらす恐れ」があるとして、住民らに警戒を呼び掛
けている。低地などでは強制的な避難措置が講じられた
ほか、ケアンズやタウンズビルの空港は一時閉鎖された。
同州では昨年末から深刻化した洪水により、日本の国土
面積の３倍以上が被害を受け、石炭輸出などに大きな影
響が出ている。
ttp://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011020200593

死者4,697人・行方不明者401人・負傷者38,921人（「消
防白書」平成20年度版より)にのぼり、明治以来最大
の被害を出した。3,000人以上の犠牲者を出した台風とし
て、室戸台風、枕崎台風とあわせて昭和の三大台風のひ
とつに挙げられている。この犠牲者の数は、1995年（平
成7年）1月17日に兵庫県南部地震（阪神・淡路大震災）
が発生するまで、第二次世界大戦後の自然災害で最多の
ものであった。
災害対策について定めた災害対策基本法はこの伊勢湾台
風を教訓として成立したものである。
伊勢湾台風の進路1959年（昭和34年）9月20日にエニウェ
トク島付近で1008ミリバール（当時の単位。ヘクトパスカ
ルに同じ）の弱い熱帯低気圧（当時の用語）が発生、西に
進み、21日にはサイパン島の東を北上しながら次第に発達
し、21日21時には1002ミリバールの台風第15号となって、
再び西寄りに進路を変えて急激に発達した。9月22日9時に
は996ミリバールであったものが同日15時には970ミリバー
ル、翌23日9時には905ミリバールとなり、22日9時からの24
時間で91ミリバールも気圧が降下した。発達はさらに続き、
23日15時にはアメリカ軍の気象観測飛行機により894ミリバ
ールが観測された。中心付近の最大風速は75メートル（ア
メリカ軍の観測では90メートル）、風速25メートル以上の暴
風雨圏（暴風域に同じ）は半径300キロメートルであった。

台風第15号はその後も余り衰えることなく、9月25日昼頃まで
900ミリバール前後の猛烈な勢力を保ち、進路を北西から次第
に北に転じて26日9時には潮岬の南南西400キロメートルに達し
たが、その時でもなお中心気圧920ミリバール、最大風速60メ
ートル、暴風雨圏は東側400キロメートル、西側300キロメート
ルという、非常に強い超大型の台風であった。
台風は26日18時過ぎ、930ミリバールの勢力を持って潮岬の西
15キロメートル付近に上陸した。26日朝までの進行速度は毎時
30キロメートル以下であったが次第に加速して、上陸後は60~70
キロメートルで紀伊半島を縦断し、中央高地を経て27日0時過
ぎに日本海に抜けた頃には90キロメートルにも達している。27
日9時前後に東北地方を横断する際には、秋田沖に進んだ中心は
次第に消滅し、青森県の日本海上に新たな中心が生じて東北東
進する「ジャンプ現象」を起こした。
台風は同日21時に北海道の東で温帯低気圧に変わり、東太平洋
にまで達して10月2日に消滅した。伊勢湾岸の高潮による大災害
から、9月30日、気象庁により伊勢湾台風と命名された。
アメリカ海軍のレポートによれば、中心付近の最大風速は165ノ
ットを記録している。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E6%B9%BE%E5%8F%B0%E9%A2%A8

　　　　　　　　「最高の幸せ」
紫苑ちゃんは昔皆から何かにつけていじめられていま
した。その理由は色々なものがありました。
家族の人達がお金持ちだったり頭のいい人だったりし
ていたので嫉妬されていた、宗教が違うのでそこが皆
と違っていた、そして何よりもです。彼女の家族は昔
お家がなかったのです。
お家がなくてです。紫苑ちゃんの家族は町のあちこち
を彷徨って生きていました。その立場はロマニちゃん
と変わらないところがありました。ロマニちゃんにし
てもいじめられていました。二人はそうしたところも
似ていたのです。
いつもいじめられていた紫苑ちゃんです。けれどその
いじめの中で一番有名なものは。

ナッチおじさんがいた頃のゲルマッハ家、それにスタ
ーリンおじさんの頃のロシアノビッチ家にはです。近
寄るだけで物凄くいじめられていました。
そのいじめの余りもの酷さにです。ナッチおじさんと
仲のいい筈のニッテイさんやベニトおじさん達がです。
その顔を顰めさせる程でした。
それで、です。二人はお家の人達にこう言ったのでし
た。
「若し紫苑家の人達が来たらだ」
「助けてあげるんだ」
この人達はこう言ってです。本当に紫苑ちゃん達を匿
ったりゲルマッハ家の人達から守ったりしたのです。

それはニホンちゃんやマカロニーノ君も同じでした。
二人も何かあると紫苑ちゃんを守っていたのです。
その時いつも一緒にいたゲルマッハ君とアーリアちゃ
んに紫苑ちゃんを引き渡す様に言われてもです。二人
は頑として引きませんでした。
「わたし達のお家にはわたし達の決まりがあるの」
「だからさ。君達にとやかく言われるいわれはないん
だよね」
ニホンちゃんとマカロニーノ君は二人にそれぞれ伝え
ます。
「だからね。悪いけれどね」
「帰ってくれるかな」
「僕達は同盟相手だ」
「それでもなのか」
二人もです。こう言い返します。

「同盟相手の頼みでもか」
「紫苑を引き渡せないというのか」
「だから。紫苑ちゃんは今わたしの家にいるから」
「その次は僕のお家に来てくれるからね」
だから駄目だというのです。ニホンちゃんもマカロ
ニーノ君もこう言って引かないままです。
そんな二人を前にしてです。ゲルマッハ君がアーリ
アちゃんに対して言いました。
「仕方がないな。アーリア」
「兄上、帰るのか」
「仕方がない。あいつに制裁を加える機会はまたあ
る」
「そうか、わかった」
こうしてです。二人も仕方なく引き下がるのでした。

こうしたことが何度もありました。ニホンちゃんと
マカロニーノ君は紫苑ちゃんを匿ったり守ったりす
ることが多くなっていました。その紫苑ちゃんがで
す。二人に対してまずは御礼を言いました。
「ありがとう」
「いいのよ。だってお爺ちゃんがいつも言ってるか
ら」
「僕もだよ。紫苑が僕のお家に来たらお客さんだか
ら何があっても大事にしろってね」
「それで。私を助けてくれるの」
「気にしないでいいから」
「ゆっくりしていたらいいよ」
こう優しい声をかける二人でした。そして紫苑ちゃ
んは二人に対してこんなことを言いました。

「私の家族、ずっとお家がないから」
「それは聞いてるわ」
「知ってるよ」
二人も、特にマカロニーノ君はこのことをよく知っ
ています。もう皆が知っていることです。
だからこのことについては特に何も言わなかったの
です。けれど紫苑ちゃんはさらにこんなことを言う
のでした。
「お家があったら」
「お家？」
「紫苑のお家？」
「ええ、あんな奴等にいじめられないし」
まずはです。こう言うのでした。

そしてです。こんなことも言いました。
「皆が仲良く暮らせて。これ以上はない位に幸せに
なれるのに」
「お家があれば」
「そうなれるんだね」
「ええ、なれるわ」
ニホンちゃんとマカロニーノ君に対してです。確信
している声で言うのでした。けれどそれを聞いたニ
ッテイさんはです。遠くを見る目でこう言うのでし
た。
「確かにお家は大事だ」
こうです。ニホンちゃんに対して諭すようにお話し
ます。

今は紫苑ちゃんはいません。けれど彼女のことを言
っているのは明らかでした。ニッテイさんはその言
葉を続けます。
「けれど。家があろうともだ」
「幸せになれるとは限らないの？」
「さくらもわかるようになる」
今度はニホンちゃんに対して言いました。
「このことがな」
「そうなの」
ニホンちゃんはマカロニーノ君にニッテイさんのこ
の言葉をお話しました。すると彼もこんなことをニ
ホンちゃんにお話したのでした。

「僕もおじさんに言われたよ」
「ベニトおじさんよね」
「うん。紫苑はひょっとしたら」
おじさんがどう言ったかというとです。
「僕やニホンちゃんのお家にいた方がいいんじゃな
いかってね」
「自分のお家を持つよりよね」
「その方がいいんじゃないかって。話してたよ」
奇しくも二人の人達がこんなことを言っていたので
す。第二次町内喧嘩の時のことです。ニホンちゃん
もマカロニーノ君もニッテイさん達のこの言葉を忘
れませんでした。

喧嘩が終わって暫くしてです。紫苑ちゃんは念願、
いえ悲願だった自分のお家を持つことができまし
た。これ以上はないまでの幸せを手に入れること
ができたのです。
筈でした。けれど彼女はです。
お家はアラブ丁にあってです。周りは彼女とその
家族の人達をよく思っていない人達ばかりです。
お家ができたその時から喧嘩ばかりです。
自慢のお家にはいつも誰かが殴り込んできたりそ
の中で誰かが暴れたりします。お家の壁には紫苑
ちゃん達を呪う言葉が書き殴られています。
そうして紫苑ちゃん自身もなのでした。

それまで喧嘩についてはからっきしだった彼女が
です。猛者怒という技を身に着けてそれで始終誰
かを倒しています。その手はいつも汚れていて服
も喧嘩の結果乱れていたりします。
目は真っ赤になっていて物凄い形相になってしま
っています。そんな状況です。
けれどです。紫苑ちゃんはこう言うのでした。
「お家があるわ。だから私は幸せなのよ。お家が
あればこれ以上はない位幸せだから」
自分ではこう言います。けれど周りの誰もがです。
それを聞いても信じません。喧嘩ばかりしている
彼女を見ればとてもそううは思えないからです。

ニホンちゃんとマカロニーノ君もです。そんな彼
女を見てです。悲しい目になってそのうえでこう
言うのでした。
「お爺ちゃん達の言ったことは」
「本当のことになったのかもね」
「そうかも知れないわね」
ニホンちゃんはマカロニーノ君のその言葉に頷き
ました。
「今の紫苑ちゃんは。とても」
「幸せじゃないよ。そんなこと自分自身が一番よ
くわかっている筈だよ」
マカロニーノ君ははっきり言いました。そのとて
も悲しい目で。

「あんな風になって。それが幸せな筈がないじゃ
ない」
「紫苑ちゃん、お家があったら幸せになれるって
言ってたけれど」
「ならなかったね。本人もそれはよくわかってる
と思うよ」
「そうよね、本人が一番ね」
二人は紫苑ちゃんを見ます。今彼女は一人です。
周りには誰もいません。
そしてアラブ丁の子達からは敵意で見られて。誰
も近寄ろうとしません。
それでもです。彼女はまだ自分ではこう言うので
した。

「あれだけ気が遠くなるまであちこち彷徨ってい
じめられて。それでやっと手に入れたお家よ。そ
のお家があってどうして最高に幸せじゃないって
言えるのよ」
「お家があっても。それだけで幸せにはなれない」
「そうだね。僕もそのことがとてもよくわかった
よ」
ニホンちゃんもマカロニーノ君もその周りに誰も
いなくて敵意で見られてもまだ言っている紫苑ち
ゃんを見ます。その目に見える彼女は。一人でた
だ強がって泣きじゃくっているように見えたので
す。彼女もそれに気付いていながらも。それでも
どうしようもなくなっているのです。

戦前と今のイスラエル。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88
ttp://inri.client.jp/hexagon/floorA4F_ha/a4fhb500.html
ttp://inri.client.jp/hexagon/floorA4F_ha/a4fhb400.html
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9D%B1%E6%88%A6%E4%BA%89
ttp://www.sinzirarenai.com/persons/mussolini.html
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E5%8E%9F%E5%8D%83%E7%95%9D
ttp://wwwi.netwave.or.jp/~mot-take/jhistd/jhist4_6.htm
ttp://www.youtube.com/watch?v=xOLtUtHePAg
ttp://www.youtube.com/watch?v=mXNYWD7OFbU&feature=related
ttp://www.youtube.com/watch?v=0RFLgSJ7-h0&feature=related
ニッテイさんとベニトおじさんの台詞は一部創作。
尚ムッソリーニがユダヤ人を弾圧していたとの説
もあり。

　　　　　　　　「凄いよ！ケープちゃん」
今エジプト君のお家が物凄いことになっています。そ
のことを学校で愚痴る彼でした。
「本当に困ったよ」
「親父さんもう引退するしかないんじゃない？」
「そうよね、もうね」
「やっぱり。あそこまでの騒ぎになったら」
「仕方ないんじゃないかな」
これが皆のおおよその意見です。皆も皆でそれなりに
彼のお家が心配なのです。そこにはそれぞれの考えが
あるにしてもです。
「もうね。これだったらね」
「仕方ないんじゃ」
こうしてです。エジプト君にアドバイスするのでした。

エジプト君も皆の言葉を受けて考える顔になっていま
す。彼にしても今の自分のお家の状況はどうにかした
いところなのです。
けれど彼はまだ子供です。自分ではどうすることもで
きません。それで困った顔でこう言うことしかできま
せんでした。
「ううん。どうにかなって欲しいけれどね」
「とにかくさ。今の状況が続くのはよくないから」
「早く収まって欲しいね」
「そうだね、本当にね」
「そう願うよ」
皆もまた言うのでした。そんな状況のエジプト家なの
でした。

「エジプト君のお家って昔のものが多いし。そうした
ところにまで被害及ばないわよね」
「今のところはね」
エジプト君は心配している顔のニホンちゃんに対して
答えました。とはいってもその表情が変わるところは
ありません。
暗い顔のままで、です。ニホンちゃんにお話を続ける
のでした。
「ピラミッドとかスフィンクスとかね」
「そうしたところに何かあったら。やっぱり」
「うん、うちにとっても痛いし」
クラスの皆はそうしたものを箕にエジプト家に来るの
です。だからニホンちゃんは言うのです。

そうした状況のエジプト家です。本当にどうなってし
まうのか、皆不安です。
けれどその彼にです。同じアフリカ丁、とはいっても
北と南で随分離れた関係になっているケープちゃんが
来てです。そのうえで何でもないといった顔でエジプ
ト君に対して話しました。
「あんなのはね」
「あんなのはって？」
「大したことないじゃない」
こう言うのです。
「全然ね」
「あの、全然って」
「あんなの騒ぎのうちに入らないわよ」
また言うケープちゃんでした。

「そこまで深刻になることないわよ」
「あの、何でそこまで明るいの？」
「ええと、どうしてなのかな」
エジプト君だけでなくです。ニホンちゃんも怪訝な
顔になってそのうえでケープちゃんに対して尋ねる
のでした。
「僕の家本当に今大変なんだけれど」
「あれで騒ぎのうちに入らないって」
「だって。私の家じゃね」
ケープちゃんのお家の話が出て来ました。彼女自身
のです。
「あんなの全然大人しいから」
「あの、それって」
ニホンちゃんが今の言葉に呆然となりながら言いま
した。

「ケープちゃんのお家って」
「そうだよ。物凄いなんてものじゃないじゃない」
エジプト君も言います。
「もうそれこそ」
「モヒカンが暴れ回っている様な洒落にならない
状況じゃない」
「モヒカンなんていないわよ」
そう言われてもです。全く動じたところのないケ
ープちゃんでした。
「私のお家の人でそうした髪型の人って。いない
って言ってもいいけれど」
「だから。漫画の話だから」
ニホンちゃんはそれはあくまで例えだとです。こ
うケープちゃんにお話します。

「わたしのお家の。あの」
「知ってるわよ。胸に七つの傷の人が悪党を次か
ら次にミンチにする漫画よね」
ケープちゃんもその漫画はよく知っていました。
それでこうお話するのでした。
「知ってるわよ」
「だから。例えだから」
「あの漫画って私のお家モデルにしてるのかしら。
そうなの？」
ケープちゃんは全く動じることなくニホンちゃん
に対して述べます。
「若しかして」
「それより前だから」
ニホンちゃんはまだ真面目にコメントします。

「前だけれどね」
「ふうん、そうなの」
「だから。そういう問題じゃなくて」
ニホンちゃんは真剣な顔でケープちゃんにお話し
ます。
「だから。ケープちゃんのお家と比較しても。そ
れはちょっと違うんじゃ」
「比較にならないよ」
エジプト君も今回も困った顔になってそれでケー
プちゃんにお話します。
「僕のお家も酷い状況だけれどさ。そもそもケー
プのお家は」
どうかというのです。

「だから。あの漫画そのままだから」
「そういうのと比べたらどうなのよ。今のエジプ
トって全然普通よ」
「だから比較することがだよ」
また言うエジプト君です。
「違うんじゃないかな」
「ううん、そうかなあ」
ケープちゃんだけがわかっていません。そうした
ことがまるで、です。
そのうえで、です。ニホンちゃんもこう言うしか
ありませんでした。

「エジプト君、とにかくね」
「とにかく？」
「今の騒ぎは何とかしないといけないよね」
「それはわかってるけれどね」
エジプト君は普段の調子に戻ってニホンちゃんに
対して述べます。
「やっぱり。お父さんが会社の経営から退くしか
ないかな」
「けれど。アラブ丁の過激な人達が出て来たらそ
れこそ」
「うん、それが一番心配なんだ」
若しエジプト君のお父さんが経営から退いてそう
した人達が出て来るとです。

皆密かに恐れているのです。若しそうなってしま
ったらです。
「紫苑ちゃんのお家と喧嘩するとか言ってるわよ
ね」
「もううち紫苑と喧嘩したくないんだけれどね」
これはエジプト君自身もそう思っています。ナセ
ルさんの頃までは派手に喧嘩してです。そうして
そのうえで、です。何度も負けてそのうえで喧嘩
しても無意味だと思ってです。サダトさんがそれ
で紫苑家と仲直りしてそうして喧嘩することを止
めたのです。
そんなことがあってなのです。エジプト君はそれ
で紫苑ちゃんとの喧嘩を止めたのです。

お家全体でそうすることにしたのです。彼にとっ
てもお家の人達にとってもです。もう紫苑ちゃん
との喧嘩は避けたいのです。だからそうした人達
が出て来ると困るのです。
「ううん、だから今これからどうなるか不安だし
ね」
「その辺り不安よね」
「本当にね」
こんな話をしています。ただケープちゃんだけが
能天気です。そしてまだこんなことを言うのでし
た。
「まだまだ。全然平気よ」
「だから平気じゃないから」
エジプト君は彼女の言葉をそのまま受け入れられ
ません。

とてもです。それでまた言うのでした。
「本当にどうなるのかな。頼むから困った人達が
出て来てまた紫苑との喧嘩は」
「避けたいわよね」
ニホンちゃんもエジプト君のその気持ちはよくわ
かります。それで応えます。
「紫苑ちゃんも。そうなったら」
「絶対に引くような奴じゃないしね」
エジプト君の悩みは今のところどういう結果にな
るのかわかりません。とにかくそうした状況が続
いてです。一人を除いて今の彼のお家の状況が不
安なのでした。

ムバラク大統領の退陣を求めるデモが続くエジプト
の情勢に不安を抱く人も多い中、エジプトで4年以
上働いている南アフリカ人女性教師が「南アフリカ
よりもカイロのほうが安全に思える」と発言した。
この女性はカイロのアメリカンスクールで美術教師
をしている55歳の女性リンダさん。南アフリカのプ
レトリアにある教育関係者ではよく知られているそ
うだ。「自分の部屋のバルコニーから囚人が火を放
っているのを見ていても、南アフリカより何百万倍
も安全に思える」という大胆発言をしている。
しかも2月1日カイロでのデモ中ですら、リンダさん
は町で買い物をしていた。「新鮮な食材、パン、卵、
なんでも買えたわ。」とのこと。デモに参加してい
るエジプト人は刀や鞭、挙句にほうきなどの武器を
持って歩き回っているのに、大丈夫なのかとたずね
ると、彼女の住むMaadiという郊外の町には南アフリ
カ人や裕福なエジプト人が住んでいる

そうで「エジプト人がここ数日の暴動に何とか対処
しようとがんばっている。南アフリカ人はこの状況
を一度経験しているのでその気持ちがわかる。エジ
プトで今起こっていることに対して舞い上がってい
る人もいれば、恐怖やパニックに陥りそうな人もい
る。」と、過去の経験を乗り越えた強さがうかがえ
る。
「エジプトでのデモでは毎日のように銃声が聞こえ
てくる。町では家族を守ろうと毎晩のように近所の
グループが見張っている。そのグループが寒さしの
ぎ兼いざというときの武器として火を焚いているの
が安全だと感じる。」というリンダさん。
南アフリカでは何度も強盗にナイフで喉を突きつけ
られる恐怖を味わっているということで、リンダさ
んにとっては南アフリカよりもまだ安全だそうだ。
いずれエジプトにもマンデラのような人物が現れる
といいだろう。
ttp://news.livedoor.com/article/detail/5321725/

　　　　　　「ミニスカートよ永遠なれ」
カンコ君はこの日ニホンちゃんのお家に来てです。彼女
のお家のアニメを熱心に観ています。
「御前今度はそのアニメか」
「そうニダ。けい○んニダ」
「漫画の連載再開されるそうだな」
「それは何よりニダ。連載が終了した時ウリは悲しみの
あまり死ぬところだったニダ」
こうウヨ君に答えながら観ています。
「再開して本当に何よりニダ」
「それはわかった」
ウヨ君はカンコ君のその喜びはいいとしました。とりあ
えず自分の家のものは何でも大嫌いと言いながらそこま
で熱中している矛盾は置いておいてです。

そのうえで、です。こうカンコ君に尋ねました。
「御前今けいお○観ているな」
「観ればわかると思うニダが」
「その前は聖痕のク○イサーを観ていたな」
「あれも第二期がはじまるそうで何よりニダ」
「スクール○○ズも観ていたな」
「○氏ねの声の人はサム○○ガールズでも主役の声を
やっていたニダな」
随分と物知りのカンコ君です。
「いい演技をする人ニダ」
「おい、さらに尋ねるがな」
ウヨ君の問いはさらに続くのでした。何か結構真剣な
ものがあります。

「御前はうちのドラマも観るな」
「それがどうしたニダか？」
「ライ○観ていたな」
「北乃○いと福○沙希の二人はプライベートではかな
り仲がいいそうニダな」
「本当によく知ってるな。まあいい」
カンコ君の博識にかなり驚きながらもです。ウヨ君の
質問は続きます。
「メイち○んの執事はどうだった」
「特撮出身者が一杯出ていてよかったニダ」
「じゃあサムラ○ハイ○クールはどうだった」
「サムライになった時のギャップがよかったニダ」
そのことも言います。

どうやらカンコ君ニホンちゃんのお家のアニメやドラ
マをかなり観ているようです。そしてウヨ君はそこに
です。ある法則を見つけました。
「しかもだ」
「別にウリがニホンの家のドラマを観てもいいニダ。
御前やニホンの悪口は一切言っていないニダよ」
「いや、これまでのドラマ全部学園ものだぞ」
ウヨ君が指摘するのはこのことでした。
「見事なまでにな」
「それが悪いニダか？」
「いや、どうしてなんだ？」
ウヨ君が気付いたのはここまででした。それ以上のこ
とには気付いていません。

「恋○無双シリーズのＯＶＡでの外伝もかなり観てい
たしな。どうしてうちの学園ものがそんなに好きなん
だ？」
「そ、それは」
何故かここで戸惑いを見せるカンコ君でした。けれど
苦し紛れといった感じでこんなことを言いました。
「面白いからニダ」
「それでか」
「そう二ダ。それ以外に何の理由があるニダ」
「それもそうだな」
ウヨ君はそれで納得したのでした。それ以上考えるこ
とはありませんでした。
けれどです。カンコ君がどうしてニホンちゃんのお家
の学園ものにこだわるか。そこには別の理由がちゃん
とあったのでした。

カンコ君が観ている学園ものはです。どれも制服が出
てきます。学園ものですから当然ですがそこにです。
とっておきの理由があったのです。
「ううむ、桂○葉はいいニダ。平○唯のストッキング
もいいニダ」
こんなことを言いながら女の子達のスカートと足ばか
りを観ています。そうなのです。
カンコ君は女の子のスカートばかりを観ていたのです。
どのアニメもドラマもです。女の子達はかなり短いス
カートなのです。
そういったスカートを観てです。カンコ君は満足して
いたのです。
そしてです。自分のお家に帰って溜息混じりにこんな
ことを言いました。

「ウリナラもニホンの家みたいにスカートが短かった
らよかったニダ」
「兄さん、何スケベなことを言ってるニダか」
早速チョゴリちゃんの呆れた突込みが突き刺さりまし
た。
「ミニスカートならキッチョム兄さんのお人形で幾ら
でもあるニダ」
「あんな気色悪いものでなくて制服でのミニスカート
がいいニダ」
「っていうとガンダムＳＥ○○のシリーズの軍服とか
みたいなのニダか？」
チョゴリちゃんはそのシリーズの名前を出すとです。
二人共その瞬間に顔を暗くさせました。

そのうえで、です。カンコ君がチョゴリちゃんに対し
て言いました。
「そのシリーズはどうしようもないから話にも二度と
出すべきではないニダな」
「ＤＥＳ○○ＮＹの最終回は最低最悪だったニダな。
負債はもう二度と作品を作るなと言いたいニダ」
「だからその二人のことは話に出すなニダ」
「コミック○○ボン版はよかったニダ。もう休刊して
しまったニダが」
「だからそういう軍服のミニスカートではないニダ」
カンコ君はあらためてチョゴリちゃんに対してお話し
ました。

「学校の制服のミニスカートニダよ」
「じゃあニホンさんのお家みたいな感じニダな」
チョゴリちゃんはそのものずばりで言いました。
「ああいう感じニダ」
「だから最近ニホンさんのお家でアニメやドラマばか
り観ているニダか」
「それは違うニダ。ニホンがどうしてもっていうから
仕方なく観ているニダ」
あくまでこう言い張るカンコ君です。この辺りやっぱ
り素直ではありません。
けれど何はともあれです。カンコ君はニホンちゃんの
お家のミニスカートの制服にぞっこんになりました。
それで、です。

学校でもです。こう力説するのでした。
「ニホンはこれから制服を着て登校するニダ！」
「えっ、どうしてなの？」
いきなり言われたニホンちゃんはきょとんとなってカ
ンコ君に言葉を返します。彼女の今の服装は姫カット
にした髪に桜色の振袖とえんじ色の袴、それと靴とい
う某大戦を思わせる格好です。ニホンちゃんのお気に
入りの格好の一つです。
けれどその袴姿のニホンちゃんにです。カンコ君はか
ーーなーーり(ＣＶ：中村優一)強硬に言うのでした。
「いいニダな。それは絶対ニダ」
「だからどうしてなの？それは」
とりあえずカンコ君に尋ね返すニホンちゃんでした。

「あの、どうしてわたしが制服で登校しないといけな
いの？うちの学校制服自体がないけれど」
「それはニダ」
カンコ君ここからです。ついつい本音を言うのでした。
「それは決まっているニダ。ニホンがニホンの家の制
服を着る。最近のニホンの家の制服のスカートはどれ
も短いニダ。だからニホンもそれを着ればミニスカー
トになるニダ。ニホンのミニスカート姿、とりわけウ
リの好みでは自転車に乗った、まさにあのけいお○の
最初のＯＰで乗っている感じ、とりわけニホンの今の
髪型だと○山澪ニダな。もっともニホンの胸は秋山○
よりも中身の日笠○子さんの７１６、即ちない胸、こ
れを名付けた覇王中○さんもその親友の今井ミン○ス
さんも胸はないからどっこいどっこいニダ。しかしウ
リ的にはそのない胸こそがいいニダ」
こんなことを言うのでした。

そうして本音をあらかた言ってしまってからです。ま
た言うカンコ君でした。
「わかったニダな。とにかくミニスカートで来るニダ
よ」
「ええと、どう言えばいいのかな」
カンコ君のお話を最後まで聞いたクラスの皆はドン引
きです。勿論ニホンちゃんもです。ニホンちゃんは引
きながらもカンコ君に対して言います。
「だからうちの学校には制服自体がないから。わたし
のお家の制服って」
「駄目ニダか」
「短いのばかりだから」
流石にカンコ君が無意識のうちに全部しゃべってしま
った本音については言いません。というよりかは言え
ません。内容が凄過ぎて。

それで、です。ニホンちゃんは何とか体裁を取りなが
らカンコ君にお話します。
「下は。スパッツになるけれど」
「何っ、それではＡ○Ｂ４８や特撮と同じニダ。それ
は大変な堕落ニダ」
「最近どのドラマでもそうだけれど」
「アニメではちゃんと見えるニダ」
「ク○イサー無修正版と分けられてるけれど。恋○だ
って露骨に見えるのはＤＶＤだから」
ニホンちゃんは何とかといった感じでカンコ君に対し
て説明します。
「だから」
「うう、じゃあ制服の魅力が半減してしまっているニ
ダ」
カンコ君。かなり悲しい顔になっています。

「大変な堕落ニダ。ニホンの家にはもう浪漫が消えよ
うとしているニダか」
「堕落って」
「制服の魅力がアニメでも抑えられてきているニダ。
ウリは今猛烈に悲しいニダ」
こんなことを言うカンコ君でした。ニホンちゃんも何
と言っていいのかわかりませんでした。
けれどです。ウヨ君はその話を聞いてです。妙に納得
してこう言うのでした。
「何か今回はあいつの言うことに妙に納得できるとこ
ろもあるな」
何気に彼もそうしたことが気になりだしているのでし
た。ただそれは誰にも秘密でした。

ttp://imgnews.naver.com/image/073/2011/02/07/110207_4d4f8535d298f.jpg
日本のある言論媒体が、日本の文化を伝達する韓国人
ブロガーの驚くべき体験談を公開して、両国の文化を
比較して注目を集めている。
6日、日本の媒体『サーチナ』では「日本で体験した文
化的な衝撃」を紹介して、ある韓国人ブロガーが「日本
の女子高生が『ミニスカート』をはいて自転車に乗る姿
に驚いた」というブログを引用して紹介した。
このブロガーは[Jヒメ]というニックネームの人物で、
『日本文化の衝撃的な場面』をブログに掲載してきたと
伝えられた。彼は自分のブログに、「短いスカートを履
いた女性が自転車に乗る姿は、多くの韓国人が衝撃を受
けざるを得ない光景」だと言いながら、「スカートで自
転車に乗る女子高生をよく見かけたが、堂々と乗ってい
た」と書いた事が分かった。これと関連して該当の媒体
では、「日本人は自転車に乗る文化が普遍的だが、韓国
人の目にはミニスカートをはいた女性が自転車に乗る姿
は妙な好奇心を催す」という言葉を伝え韓国と日本の文
化の違いについて語った。
このような報道に対して日本のネチズンたちは、「韓国
人はどうしても日本の少女を見ればAV女優を連想するみ
たいだ」、「韓国の強姦事件は日本の10倍」と反応し、
両国の文化の違いについて敏感な反応を見せた。
ttp://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=104&oid=073&aid=0002052657

　　　　　　　「やば過ぎる面子」
チューゴ君は読書家です。チューゴ家はとにかく昔から
本が多いです。その中で育ってきたからでしょうか。彼
はとにかく本をよく読みます。
その彼がです。今も教室で本を読んでいました。その本
が何かというとです。
「あれっ、その本なのかＹＯ」
「そうある、読んでみたらかなりためになるあるな」
こうアメリー君に応えます。その本が何かというとです。
「紫苑の家の本は。かなりいいある」
「うちには紫苑の親戚多いけれどな」
アメリー家には色々なお家から移ってきた人がいます。
チューゴ家から来た人もいればニホンちゃんのところか
ら来た人もいます。

その中にはです。紫苑ちゃんの親戚の人も大勢いるので
す。
それで、です。アメリー君もその本のことを知っている
のでした。
「そのせいでその本読んだことあるんだＹＯ、僕もな」
「本当にいい本あるな」
「ああ。うちじゃ紫苑の親戚の人って色々と大事な仕事
してるけれどな」
これはアメリー家だけではありませんが彼のお家ではと
りわけなのです。紫苑ちゃんの親戚の人が頑張っていて
大事なお仕事をしているのです。その中にはこんな人も
います。

「キッシンジャーさんとかな」
「ああ、あの人も紫苑の親戚だったあるな」
「そうだＹＯ。あの人の他にはスピルバーグさんだって
そうだしな」
「多いあるな、本当に」
「それでその本も読んだんだＹＯ」
またその紫苑ちゃんのお家の本のお話になりました。
「いやあ、何かと参考にさせてもらってるんだ」
「そうあるな。こんな本があるとは思わなかったある」
二人共物凄く感心しています。そしてそんな二人のとこ
ろにです。紫苑ちゃんが来ました。
チューゴ君が自分のお家の本を読んでいると見てです。
それで来てです。そのうえでにこりと笑って二人に対し
て言いました。

「アメリーだけじゃなくてチューゴも私のお家の本を読
んでるのね」
「その通りある。ためになるいい本あるな」
「有り難う。チューゴも私のお家のこととかに興味があ
るのかしら」
「少なくとも参考にしたい部分は多いある」
こう答えるチューゴ君でした。少しにこやかに笑ってそ
のうえで紫苑ちゃんに対して述べるのでした。
そして紫苑ちゃんもチューゴ君のその言葉を受けてです。
こう言うのでした。
「アメリーには前から助けてもらってるけれど」
「何言ってるんだＹＯ、僕達の仲じゃないか」
アメリー君は明るく笑って紫苑ちゃんに応えます。

紫苑ちゃんの親戚の人が沢山お家にいて重要なお仕事を
しているせいでしょうか、アメリー君は紫苑ちゃんに対
してかなり好意的なのです。というよりかは何かあるん
じゃないか、と皆に疑われる程紫苑ちゃんを庇うのです。
紫苑ちゃんはクラスでもかなり問題のあるトラブルメー
カーであるというのにです。
そのアメリー君がです。紫苑ちゃんに対して明るく言う
のでした。見れば何か目がおかしいです。紫苑ちゃんが
来てから目の光が何処か虚ろなものになってしまってい
るのです。まるでビー玉の様な目に。
ただチューゴ君はそれに気付かないままで。紫苑ちゃん
に応えます。

「紫苑のこの本はこれからも読ませてもらうあるよ」
「有り難うね。よかったら他の本も読んでよね」
「ただ。僕は紫苑の行動には少し」
こう言おうとしたところでした。急に紫苑ちゃんのその
目が光りました。
それまでは琥珀色の奇麗な瞳がです。赤いルビーの輝き
を放ったのです。すると。
チューゴ君の目がです。今のアメリー君の目と同じもの
になってしまいました。
そうしてそのうえで、です。こう言うのでした。
「いつもそれでいいあるよ。頑張るあるよ」
「有り難うね」
紫苑ちゃんの目は元に戻ってです。にこりと笑って言う
のでした。

「応援御願いするわね」
「わかったある。僕でよければ何時でも力になるあるか
らな」
「僕もだＹＯ」
アメリー君も同じ目で言います。
「紫苑、困った時は何時でも僕に言うんだ。力になるか
らな」
「有り難うね、二人共」
紫苑ちゃんはここでもにこりとした笑みでした。そうし
てそのうえで二人のエールを受けるのでした。
けれどそんな彼女と二人を見てです。ニホンちゃんはど
うにも難しいものを感じていました。
そしてその彼女にです。タイワンちゃんがそっと囁くの
でした。

「紫苑の目の光見たわよね」
「うん、あの光で見られたらチューゴ君が急に」
「アメリーもよ。あの赤い光の目で見られたら急に態度
が変わったでしょ」
「あれ。何かしら」
「さあ。ただ碌でもない術なのは間違いないわね」
それはだというのです。タイワンちゃんは思いきりいぶ
かしむ目になってニホンちゃんにお話します。
「あの娘がね。昔物凄くいじめられていたのは確かよ」
「うん、そうよね」
そのあまりにも酷いいじめのことはニホンちゃんも知っ
ています。毎日欧州丁の子達にいじめられて傷だらけに
なっていた紫苑ちゃんのことをです。

その頃の紫苑ちゃんは親戚にお金持ちの人が多い、学校
の成績がいい、お家がない、宗教が違う、こうした理由
でいじめられていたのです。
そうした過去がです。今の紫苑ちゃんを形作っていると
言っても過言ではありません。けれどニホンちゃんもタ
イワンちゃんもそんな紫苑ちゃんの昔を知っているから
こそです。こうも思うのでした。
「けれど。ああした術を使って」
「あれで友達じゃないわよね」
「アメリー君もチューゴ君もどう思ってるのかしら」
「あの二人は操られてるってわからないけれど」
この二人はそうだというのです。けれどタイワンちゃん
はここでさらに言いました。

「周りはね。どう思うか」
「周りが大事なのね」
「少なくともあたしはああして味方につけるのは友達だ
とは思わないわ」
タイワンちゃんはこの辺りかなりシビアでした。お話す
るその顔も真剣なものです。
「利用するだけなんて。お友達じゃないでしょ」
「そうよね。やっぱり」
「あの娘はそれがわかってないのよ」
また言うタイワンちゃんでした。
「いじめられてきてばかりだから。今の自分のこともね」
「今の自分も」
「ニホンちゃん、いい？」
タイワンちゃんはニホンちゃんにです。これまで以上に
真面目な顔になって言いました。

「いじめられっ子ってね。いじめっ子に変わることもあ
るのよ」
「いじめられていた子がいじめる子に」
「わかるわよね。昔の紫苑と今の紫苑を見てたら」
「うん・・・・・・」
ニホンちゃんはいたたまれない顔になってです。タイワ
ンちゃんの今の言葉にこくりと頷きました。本当によく
わかったからです。
「パレス＝シナ君とお家の人達、それに自分に反論する
ような人達に」
「同じなのよ。いじめられているのといじめるのはね」
それは同じだとです。タイワンちゃんはとても硬い声で
お話します。

どうしてその声が硬いものになっているのか、お話する
タイワンちゃん自身もニホンちゃんもよくわかています。
それはあまりにも冷たい現実のお話だからです。
それをあえて言うからこそです。タイワンちゃんは今そ
うなっていました。お話を聞くニホンちゃんもです。
「ああして。クラスの強い子を味方に、術まで使ってそ
のうえで引き入れてもね」
「猛者怒を身に着けても」
「同じなのよ。紫苑はそれが全然わかってないのよ」
「どうしてわからないんだろう。あんなに辛くて悲しい
気持ちを長い間味わってきたのに」
「だからよ。それでわからないのよ」
だからこそだというタイワンちゃんでした。

「あの娘、自分がいじめられてきたから。自分が今何を
してもいい、何をしてでもお家を守りたいって思ってる
のよ。自分だけがそういう思いをしてきたって思って」
「それでなのね」
「かえってそれがあんまりにも心の傷になってて」
「どうしてもああなるのね」
「自分ではわからないのよ。どうしてもね」
タイワンちゃんは最後は目を閉じて首を横に振りました。
ニホンちゃんも唇を噛んで俯いてそのお話を聞くだけで
した。けれど紫苑ちゃんはそんな二人には気付かずにで
す。虚ろな目で自分自身に笑顔を向けるアメリー君とチ
ューゴ君を見て笑っています。彼女だけが全く気付かず
にです。

中国人にユダヤ教を信仰していると話せば、たちまちこ
んな反応が返ってくる。「とても頭がよくて、ビジネス
にたけているんですね」
中国人のユダヤ人観は、グーグルの国別検索キーワード
ランキング「グーグル・ツァイトガイスト」中国編でも
明らかだ。09年版では、「なぜユダヤ人は優秀か」とい
う質問が「なぜ」部門の４位に。「なぜ共産党に入党す
るべきか」に続く順位で、「なぜ結婚するべきか」を上
回った（10年版のツァイトガイスト中国編には「なぜ」
部門の設定はなかった）。
おかげで、中国出版界では数年前から意外なブームが起
きている。ユダヤ教を金銭的成功の源とみる「世論」に
便乗して、ユダヤ教の聖典タルムードにあるビジネスの
奥義を説く、という書籍が続々と出版されているのだ。
書店の棚には、『タルムード解読──１０１のユダヤの
ビジネスの法則』や『図解付きユダヤの知恵の書』と題
する書籍がずらり。ビジネス教育に対する関心が高まり、
自己啓発書の売り上げも伸びるなか、ビジネス書として
タルムードを読み解く本は今や氾濫状態だ。
『タルムード解読』の著者の韓氷（ハン・ビン）は、あ
る大手出版社が刊行したタルムード関連のシリーズによ
って、移民や孤立化など「古代ユダヤ人と現代の中国人
が直面する問題には共通点が多い」と気付いたと言う。
この手のビジネス書の販売部数の統計は入手できないも
のの、ユダヤ研究センター（上海）の王健（ワン・チェ
ン）副所長によれば「ものすごい人気を誇る話題の分野」
だ。タルムードは「ビジネスと蓄財のためのガイドブッ
クになっている」という。

ユダヤ人を「金儲けの達人」と捉える中国人の見方は、強
欲といった紋切り型のユダヤ人像を生み出した欧米の宗教
的な敵対心とは無縁だ。
こうした見方が芽生えたのは中国に投資家が集い始めた19
世紀半ばとみられる。上海で活躍したサイラス・ハルドゥ
ーンをはじめ、不動産王で鳴らした外国人の多くはユダヤ
人だった。ユダヤ系一族出身で発電所経営やホテル業で財
を成したマイケル・カドゥーリは、今や中国語圏で最もリ
ッチな非中国人。総資産は推定50億ドルに上る。
ユダヤ教への称賛の念は、ビジネスの枠を超えた歴史的な
背景を持っている。毛沢東時代の中国で活動した欧米出身
者十数人のうち約半数はユダヤ人。おかげで中国の知識層
はユダヤ文化に関心を抱くようになったと、南京大学の徐
新（シュイ・シン）教授（ユダヤ学）は指摘する。

■誤解が生み出したブーム
そうした流れを受けて、中国の官営メディアは、毛沢東へ
のインタビューで知られるジャーナリストのイスラエル・
エプスタインらユダヤ人をもてはやすようになった。05年
に亡くなったエプスタインの葬儀には、胡錦濤（フー・チ
ンタオ）国家主席や温家宝（ウエン・チアパオ）首相も参
列している。
中国以外のユダヤ教専門家にしてみれば、タルムードをビ
ジネスのハウツー本として捉えるのはあり得ない話だ。
契約法や利子に関する記述があるのは確かだが、蓄財のガ
イドブックではないと、ユダヤ教神学院（ニューヨーク）
のエリーザー・ダイヤモンド准教授は語る。「ある中国人
から『金持ちになりたいので、学院の蓄財コースで教えて
いる内容を知りたい』という手紙を受け取ったことがある。
言うまでもないが、ユダヤ教神学院に大金を稼ぐ人はあま
りいない」
（中略）
ユダヤ人に会った経験がないという韓は、自身のユダヤ人
観が正しいかは分からないと断りつつも、「ユダヤ人はカ
ネそのものはよくも悪くもないと理解している」と主張す
る。著書は「中国ビジネスという暗い部屋を照らす」もの
らしい。
韓の不満は、『タルムード解読』が自分の人生を変えたと
の感想を語る実業家が現れていないこと。「この手の書籍
があり過ぎるのかもしれない」
ttp://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2011/02/post-1958.php

　　　　　　　　　「それはいけません」
この学校ではいいので。皆携帯を持って来ています。
その携帯を使って皆色々なことをしています。例えば写真
を撮ったりもしています。
「猫、撮れた？」
「撮れた
ニホンちゃんにです。ベトナちゃんが答えています。二人
共その手に携帯を持っています。
それで猫の写真を撮ってご機嫌になっています。こうした
写真を撮ることもしています。
メールやそうしたこともいつもです。他にはゲームまでし
たりしています。
とにかく何にでもです。携帯電話は使えます。物凄く便利
なものです。

ニホンちゃんはその中で。ベトナちゃんにこんなことを言
いました。
「これでおもちゃになるのも当然よね」
「そうね。ニホンちゃんのお家では」
「携帯をモチーフにしたおもちゃあったのよね」
「５５５とか９１３とか３３３とか」
「そうそう。あれとか戦隊とか」
皆が使うので、です。それで携帯をモチーフにしたおもち
ゃもあったのです。
そんな話をしている中で、です。二人のところにカンコ君
が来てこんなことを言いました。
「ウリは最近考えているニダよ」
「何を？」
お話はそこからでした。

「考えてるって。携帯を使ってよね」
「その通りニダ。携帯を使って」
それで何をするかというとです。
「懺悔をしようと思っているニダ」
「あっ、そういえばカンコ君のお家の宗教って」
「そうだったわね」
ニホンちゃんだけでなくベトナちゃんも気付きました。
彼のお家の宗教はバチカンのおっさんのところの宗教な
のです。
その宗教の特徴の一つはです。悪いことをした時に懺悔
をするというものがあります。カンコ君はそれを携帯で
しようというのです。

そのことをです。ニホンちゃんとベトナちゃんにお話し
たのでした。
「それはどうニダか？」
「ううん、わたし達に言われても」
「答えられないわ」
バチカンのおっさんの宗教にはあまり馴染みのない二人
はです。ちょっと返答に困ってしまいました。
「ううん、そういうことはやっぱり」
「バチカンの人に聞いた方が」
「じゃあヨハネニダな」
カンコ君はすぐにです。彼に聞こうと思ったのでした。
これは当然のことです。

そう思ったらそこにです。ヨハネ君本人がやって来たの
でした。
「御呼びですか？」
「またいいところに来たニダな」
「ええと、ヨハネ君って確か三年地球組だったと思うけ
れど」
「どうしてここに来たのかしら」
「マカロニーノ兄さんに用がありまして」
こうニホンちゃんとベトナちゃんに答えます。実は彼と
マカロニーノ君は兄弟なのです。
「それでこのクラスにお邪魔していました」
「そうだったんだ」
「それでなの」
二人もヨハネ君のその説明を聞いて納得しました。

「マカロニーノ君に用があってね」
「それで私達のクラスに」
「用が終わったので帰ろうと思ったのですが」
そこでカンコ君の声を聞いてです。そうして来たという
のです。
「それで何の御用ですか？」
「実はニダ。携帯で懺悔ができるかどうか知りたいニダ。
それが用ニダ」
こうヨハネ君にもお話します。
「どうニダか？それは」
「そうですね。僕ではちょっとお答えするのが難しいお
話ですね」
お話を聞いてヨハネ君はこうカンコ君に答えました。

「懺悔に文明の利器ですか」
「そうニダ。していいかどうか知りたいニダよ」
「僕では難しいので」
またこう答えるヨハネ君でした。
「ですから。教会に来て下さい」
「バチカンにニダか」
「はい、そこで判断を仰ぎましょう」
こうしてです。カンコ君はヨハネ君と一緒にバチカンの
おっさんの教会に向かいました。ニホンちゃんとベトナ
ちゃんも一緒に来ます。
「二人共来るニダか」
「うん、ちょっと興味があって」
「だから」
それでだと答える二人です。

「いいわよね、別に」
「何があるか見ても」
「別にいいニダ」
カンコ君もこれといって反対する理由がありません。
だからいいと答えました。
そうしてそのうえで、です。二人もバチカンのおっさ
んの教会に入りました。するとです。
教会の祭壇の十字架のところにです。原始人みたいな
服を着た太った髭のおじさんが掲げられていました。
白く化粧をしていて死んだ様に目を閉じています。
それを見てです。カンコ君がまずヨハネ君に対して言
いました。

「ウリは真恋○無双の世界に迷い込んだニダか？」
「何故そう思われるのですか？」
「この十字架の怪しい人がイエスとかマリアとかいう
のならウリはすぐに帰るニダ」
こうヨハネ君に対して言います。
「声は誰の声ニダか」
「一応若本さんで御願いします」
「・・・・・・そのままニダな」
カンコ君はその声の人を聞いて思わず呟きました。と
にかくその声と怪しい人の組み合わせにはです。多く
の人が熊先生を見た時並のトラウマを感じてしまうの
です。

何はともあれです。ヨハネ君は十字架の怪しい人をま
るでごく自然なもののように扱ってです。そのうえで
カンコ君に対して言いました。
「では。あのことを十字架の方に対してお話して下さ
い」
「確かあの人ニホンちゃんの昔のバラエティ番組に出
いた」
「うん、多分ね」
ニホンちゃんはその謎の人を見ながらベトナちゃんの
質問に答えます。
「あの人よね」
「そうね。あの人ね」
「だとすると」
ここで、です。ニホンちゃんはおおよそ察しがついた
のです。

「駄目だったら」
「ええ。あれね」
「そうね、あれね」
二人はこれからどうなるかおおよそわかりました。そ
うしてそのうえで成り行きを見ます。
カンコ君は正直にです。十字架にかけられて死んだよ
うな顔をしている人にです。自分の望みを言いました。
「携帯でも懺悔ができたらいいニダ」
こう言いました。するとです。
何故か十字架が点滅してです。そのうえで。
急に十字架の人が目を開き手を動かします。その手が
形作ったものは。

バツでした。それが出た瞬間に。
カンコ君の頭の上にです。水が落ちてきました。それ
こそバケツを逆さにした様な勢いで。
それでびしょ濡れになってしまったカンコ君にです。
十字架の横にいたヨハネ君が言いました。
「駄目だとのことです」
「そうニダか」
「はい、残念ですが」
一連の有様を見てです。ニホンちゃんとベトナちゃん
は妙に納得して言いました。
「何かあの人が十字架にいると」
「自然と予想できるわね」
しかもバツの時には目と口を開いてです。やけに嬉し
そうな顔をするから余計にです。印象的なのです。

そこまで見てです。ニホンちゃんはまた言いました。
「久し振りに見たけれど」
「インパクト絶大ね」
「うん、何度見ても」
「そうね。確かに」
ベトナちゃんも言います。そしてカンコ君はというと
です。
携帯での懺悔は駄目となってしまいました。けれどそ
れでへこたれる彼ではありません。
何処からかシャンプーを出してきてです。それを自分
の頭につけてです。両手でしゃかしゃかと洗いだした
のです。
そんな彼を見てです。ヨハネ君が尋ねます。

「何をしているのですか？」
「頭が濡れたからついでニダ。髪を洗っているニダ」
その水をかぶったのをです。逆に利用しているのです。
この辺り実にタフです。
そうして洗ってからです。ヨハネ君に対してあらため
て言いました。
「水をもう一回ニダ」
「ううん、こういう展開ははじめてなのですが」
「ウリは転んでも只では起きないニダ。だからもう一
回水を落とすニダ」
こんなことを言うカンコ君でした。そして今回の御願
いはいいとされてです。十字架の人がまた嬉しそうに
バツを出して。髪を奇麗に洗ったカンコ君なのでした。

ｉＰｈｏｎｅでは「ざんげ」できない＝ローマ教皇庁
ロイター 2月10日(木)11時39分配信
［バチカン市　９日　ロイター］　カトリック教徒の
ざんげを手助けする携帯電話「ｉＰｈｏｎｅ（アイフ
ォーン）」向けアプリケーションが登場したが、ロー
マ法王庁は９日、ｉＰｈｏｎｅを使ってざんげをする
ことはできないと強調した。
法王庁の広報局長を務めるフェデリコ・ロンバルディ
神父は発表で、ざんげには聖職者の立ち会いが必要だ
と説明。「どんなアプリケーションもその代わりには
ならない」と続けた。
同アプリを開発した米Ｌｉｔｔｌｅ　ｉＡｐｐｓ（リ
トル・アイアップス）は、教会での罪の告白に向けて
心の準備をするためのツールであり、ざんげに取って
代わるものではないと強調していた。
ただ、一部メディアの報道は、このアプリが米国のカ
トリック教会の認定を受けているため、ｉＰｈｏｎｅ
でのざんげが可能になったとも受け取れる内容だった。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110210-00000850-reu-int

遅ればせながらニホンちゃんお誕生日おめでとう。

　　　　　　「バレンタインの騒乱」
今日はバレンタインです。ニホンちゃんの席の前にです。
クラスの男連中がこれでもかと集まっています。
「ニホンちゃん、チョコチョコ！」
「チョコレート頂戴！」
「ニホンちゃんのチョコレート！」
「早く！早く！」
まるで何かのお薬をやっているかの様にです。皆凄いテ
ンションでニホンちゃんに言っています。
そうしてそのうえで、です。ニホンちゃんの机の上にこ
れでもかとうず高く積まれているチョコレートを見てい
ます。
そしてニホンちゃんもです。皆にそのチョコレートを一
つずつです。手渡していきます。

「はい、どうぞ」
「よし、ニホンちゃんからのチョコレートゲット！」
「やっぱりニホンちゃんのチョコレートって美味しいん
だよな」
「そうそう、この味がいいんだよ」
「確かに。いつもながらいいね」
チョコレートだけでなくお菓子なら何でもござれのベル
ギー君もです。ニホンちゃんのその手作りのチョコレー
トに太鼓判です。
「味が繊細なんだよ」
「ただの義理チョコよ」
ニホンちゃんは謙遜してこう言います。確かに義理チョ
コなのですがそれでもです。ちゃんと手作りなのがニホ
ンちゃんです。

それで、なのです。ベルギー君も満足しています。その
中で、です。
「あれ、あいついないな」
「そうだよな。ロシアノビッチだけいないけれど」
「何だ？折角のバレンタインなのに」
「どうしたんだよ」
皆ロシアノビッチ君がいないことに気付いてです。そう
してそのうえで言い出しました。
「どっかで寝てるのか？」
「また屋上でとか？」
「有り得るけれど」
「どうしたんだろ」
皆いぶかしんでいるとです。そこにウクライナちゃんが
クラスに来ました。

そうしてそのうえで、です。五年地球組の皆に対してこ
う言うのでした。
「あの、ちょっとうちの兄さん止めて下さい」
「えっ、ロシアノビッチ君が？」
「また何かしたのかな」
ニホンちゃんとベルギー君がそれぞれウクライナちゃん
に対して言いました。
「姿が見えないと思ったけれど」
「そっちのクラスで何をしてるのかな」
「それが大変なんです」
見ればです。ウクライナちゃんは泣きそうな顔になって
います。そうしてそのうえでまた言います。

「あの、チョコレートを。私達のチョコレートを無理矢
理に」
「？無理矢理にって？」
「一体何をしてるのかな」
「とにかく来て下さい」
ウクライナちゃんは少し強引にニホンちゃんとベルギー
君を連れて行きました。そうして三年地球組に来た二人
が見たものは。
ロシアノビッチ君がです。妹さん達からチョコレートを
取り上げてです。そのうえでウォッカの肴にしているの
です。何気に甘いものでもお酒を飲めるロシアノビッチ
君です。
その赤ら顔で、です。ロシアノビッチ君は妹さん達に対
して言っています。

「他の男連中にチョコなんてやるんじゃねえぞ」
「えっ、その為のバレンタインなのに」
「それにどうして兄さんが食べるの？」
「私達のチョコレート全部」
「どうしてなのよ」
「俺は御前等の兄貴だぞ」
こう返すロシアノビッチ君です。
「それだったら当然だろ。学校にチョコレートなんか
持って来るな」
「それだけは正論だけれど」
「折角皆にあげようと思っていたのに」
「義理だけれど」
それでもだというのです。

彼女達にしてみれば誰かにチョコレートをあげるだけ
でもです。楽しいことなのです。ところがそれをお兄
さんがなのでした。
「とにかくだ。彼氏とかそういう相手は御前等にはま
だ早いんだよ」
「それでチョコレート全部取り上げるっていうの？」
「それが理由なの」
「当たり前だろ。チョコレートはどうして手渡すんだ
よ」
彼が指摘するのはそのことです。
「本命の彼氏に手渡して告白するんだろ。違うか？」
「別にそこまでは」
「考えてないけれど」
実際にウクライナちゃん達はそこまで考えてはいませ
ん。ただの義理チョコです。

しかしその義理チョコをです。ロシアノビッチ君は全
部食べてしまっているのです。ウォッカと一緒にです。
そんな彼を見てです。まずはニホンちゃんが前に出よ
うとしました。
「ちょっとこれは」
「あっ、ニホンちゃんは出ない方がいいよ」
ところがここで、なのでした。ベルギー君がそのニホ
ンちゃんを止めました。
「それはね」
「あれっ、どうしてなの？」
「だって。ニホンちゃんとロシアノビッチはお家単位
で仲がよくないじゃない」
最近は特に、です。カンさんやセンゴクさん達のせい
で、です。

「だからニホンちゃんが相手だとあいつも本気になる
から。出ない方がいいよ」
「それでなの」
「そういうこと。本当の喧嘩になってしまうからね」
ロシアノビッチ君も強いですがニホンちゃんも相当な
ものです。普段は気弱でも本気で怒るとです。コトノ
○様みたいになってしまうのです。クラスの女の子の
中で最強なのは伊達ではありません。
それがわかっているからです。ベルギー君もニホンち
ゃんが出るのは止めたのです。
けれど、でした。今のロシアノビッチ君は止めないと
いけません。さもないとウクライナちゃん達があまり
にも可哀想です。

そのことはニホンちゃんもベルギー君もわかっていま
す。それでニホンちゃんはベルギー君に対してあらた
めて尋ねました。
「じゃあ。どうするの？」
「うん、僕に任せて」
ベルギー君はにこやかに笑ってニホンちゃんに答えま
した。
「ちょっと行って来るから」
「そうなの」
「うん、待っていてね」
こうしてです。ベルギー君は一旦教室から出ました。
そうして暫くしてです。彼は三年地球組のクラスに何
でもないといった顔で戻ってきてです。

ロシアノビッチ君を見つけたといった風を装ってです。
こう彼に言いました。
「おいロシアノビッチ、ハプスブルク先生が呼んでる
ぞ」
「えっ、ハプスブルク先生が！？」
それを聞いてです。ロシアノビッチ君は顔をそのベル
ギー君に向けました。殆ど条件反射です。
「何処になんだよ、それ」
「ああ。ちょっと僕達の暮らすに来てな。バレンタイ
ンにザッハトルテを作ってきたらしいぞ」
「俺にかよ。先生がザッハトルテだって！？」
「それでどうするんだ？」
「行かない筈がないだろ」
ロシアノビッチ君は即座に答えました。

「じゃあな。今から行くからな」
「急げよ」
こうしてです。ロシアノビッチ君は妹さん達から取
り上げてウォッカの肴としていたチョコレートをそ
のままにして自分のクラスに戻りました。かくして
ウクライナちゃん達のチョコレートは幾らか食べら
れてしまいましたが殆どが無事なままでした。何と
か最悪の事態は避けられました。
ウクライナちゃん達はそのことに喜んでいます。そ
の微笑ましい光景を見ながらです。ニホンちゃんが
ベルギー君に対して尋ねました。
「どうしてハプスブルク先生なの？それでさっきの
お話って本当なの？」
こうベルギー君に尋ねるのでした。

「ハプスブルク先生がわたし達のクラスでロシアノ
ビッチ君にザッハトルテをプレゼントなんて」
「うん、それは本当のことだよ」
何とです。それは本当のことだというのです。
「実際に先生ザッハトルテ作って皆に義理チョコみ
たいにして配ってるし。先生にクラスに来てもらっ
たのは僕が案内したし」
「ロシアノビッチ君が妹さん達から離れる為になの
ね」
「その通りだよ。上手くいったね」
「力より技ね」
具体的にはそういうことなのでした。怪力の彼に対
しては下手に直接言って悶着を覚悟するよりはです。
頭を使うべきなのです。

ニホンちゃんはここまではわかりました。けれど一
つだけどうしてもわからないことがありました。
そのことについてです。首を捻りながらこう言うの
でした。
「けれど。ロシアノビッチ君とハプスブルク先生っ
て。どうしてなの？」
「ああ、ハプスブルク継承喧嘩とか七日間喧嘩とか。
ボナパルトおじさんとの一連の喧嘩とかで先生とロ
シノアビッチの家ってそれぞれ付き合いが深かった
からね。ロシアノビッチがね」
「ロシアノビッチ君が？」
そう言われてもです。まだ首を捻るニホンちゃんな
のでした。

どうしてもわからないといった顔で、です。また言
いました。
「先生のことになると。前もああしてすぐに飛んで
いったけれど。ただお家同士のお付き合いが深いだ
けでそこまでなるのかしら」
「あはは、わからなかったらいいよ」
ベルギー君はニホンちゃんのそうしたことについて
の鉄壁の鈍感さ、クラスでダントツの疎さを思い出
しました。それで誤魔化すのでした。
そして、です。彼女にあらためて言いました。
「じゃあ帰ろうか」
「うん、そうね」
ニホンちゃんはそのどうしてもわからないことを置
いてそのうえで応えました。クラスに帰ると凄い笑
顔で先生が作ったザッハトルテを食べているロシア
ノビッチ君がいました。

ロシア西部の州当局、バレンタインデー自粛を通達
2011年 02月 9日 13:49 JST
ロシア西部のベルゴロド州当局は、学校や公共機関
に対し、バレンタインデーを祝うことを控えるよう
通達を出した。
地元メディアによると、この通達は同州の教育機関
や文化センターでバレンタインやハロウィンのイベ
ントを「心の安全を守るため」に禁止しようと呼び
掛ける動きの一環だという。
通達文書は副知事の署名付きで、同州のロシア正教
会の主教からも良いと認められたものだとロシア通
信（ＲＩＡ）は伝えている。
また、州内のナイトクラブなどにも、１４日に特別
なイベントを実施しないよう指示が出されていると
いう。　
ttp://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-19466820110209?rpc=122

　　　　　　　　「それはウェイトレスじゃない」
五年地球組のタイラン家の子はです。タイラン君だけでは
ありません。
サワディーちゃんもいます。この人については皆それぞれ
言うことが違います。
「男の子だろ」
「いや、女の子じゃないの？」
「いや、だから男だって」
「女に決まってるじゃない」
皆彼女の性別についてはっきりとしたことは知らないので
す。本当にどっちなのかというとです。誰もそれぞれ違う
ことを言います。
それは同じお家のタイラン君もです。困った顔でこう言う
のでした。

「実は僕も知らないんだよね、サワディーの性別がどっち
かは」
「タイランも知らないって」
「じゃあ誰も知らないよな」
「そうよね。お家の人がわからないんじゃ」
「とても」
「そうなんだ。本当に男の子なのか女の子なのか」
タイラン君は真剣に悩んで言います。
「そこが不明なんだよね」
「何かそうしたお話って結構あるよね」
「そうですわね」
ここでニホンちゃんとフランソワーズちゃんがです。こん
なことを言います。

見れば今の二人の姿はです。
ニホンちゃんは白い頭巾に鎧、それに陣羽織です。あの有
名な戦国大名の姿です。
そしてフランソワーズちゃんもです。華麗な青と白、それ
に金モールの軍服です。それはまさに。
「上杉謙○とオスカ○なんだ」
「実に、善きこと！(ＣＶ：朴路美)」
「行くぞ、アンドレ(ＣＶ：田島令子)」
二人共それぞれの印象的な台詞を言ってみせます。何気に
その役になりきっています。
そうしてそのうえで、です。二人はタイラン君に対して尋
ねました。
「わたし達は一応性別がはっきりしてるけれど」
「サワディーはどうなのでして？」
怪訝な顔で尋ねます。

「本当にどうなの？」
「男でして？女でして？」
「だから僕にもわからないんだよ」
タイラン君は困った顔で二人に答えます。
「どっちなのかな、いや本当に」
「一緒に住んでいてもわからないの」
「またおかしな話ですわね」
「だって。お風呂はいつも別だしあいつ着替えは絶対に
自分の部屋でするし」
「そういえば学校でも何時の間にか着替えてるし」
「そうですわね。瞬間的に」
何気に皆瞬間的に着替えることができたりします。この
辺りはお約束です。

しかもです。タイラン君はさらに言います。
「下着はトランクスだけれどぶっちゃけ女の子でもあれ
ははけるよね」
「ううん、かなり極端だけれど」
「できることはできますわ」
かなり無理をすればです。こうしてサワディーちゃんの
性別は不明なままなのでした。
そんなサワディーちゃんですがここで、です。タイラン
君は二人に対してこんなことを言いました。
「うちが経営している喫茶店だけれどね」
「喫茶店で？」
「まさかサワディーが？」
ここで二人は察しました。

「喫茶店でお手伝いしてるんだ」
「そうなのですわね」
「うん、そっちに来てみる？」
こう二人に勧めるタイラン君でした。
「うちの喫茶店にね」
「うん、それじゃあ」
「御言葉に甘えまして」
こうしてです。二人はタイラン君に案内されてそのう
えで彼のお家が経営しているその喫茶店に向かうので
した。そしてそこに行ってみるとです。
サワディーちゃんがいました。彼女は可愛いウェイト
レス姿です。その姿を見るとです。ニホンちゃんもフ
ランソワーズちゃんも言います。

「女の子よね」
「そうとしか思えませんよね」
「そうだよね。今の服装を見ればね」
タイラン君も二人に対して述べます。
「そう見えるよね」
「それでもなのね」
「はっきりしたことはわからないのですわね」
「そうなんだよね。試しにね」
タイラン君がです。そのサワディーちゃんに対して
声をかけました。
「ねえサワディー」
「何かな」
返ってくるその声は妙に男の子っぽいものなのでし
た。

「僕に何か用かな」
「男の子の声だよね」
「うん、そう聞こえるわ」
「間違いありませんわ」
ニホンちゃんとフランソワーズちゃんもです。そう
答えます。
「声は男の子」
「けれどそれでもなのですわ」
「わからないんだよね、はっきりしたことは」
タイラン君もです。困った顔になっています。
「サワディー、本当に君性別どっちなんだい？」
「僕の性別？」
サワディーちゃんも困った顔のタイラン君に対して
応えます。

「それはどっちかっていうんだよね」
「うん、本当にどっちなんだい？」
「どっちだろうね」
ところが、です。サワディーちゃんは思わせぶりな
笑顔で、です。こう言うだけでした。
「一体ね」
「だからそれが問題になってるんだけれど」
「それは言わないのですわね」
ニホンちゃんもフランソワーズちゃんもそんなサワ
ディーちゃんの言葉を聞いて呆れた顔です。
とにかくサワディーちゃんが男の子なのか女の子な
のかは全くわからないままでした。けれどです。

ニホンちゃんもフランソワーズちゃんもです。そん
なサワディーちゃんを見てでした。あることを考え
たのです。
ニホンちゃんはです。弟のウヨ君に対してです。あ
る服を勧めています。
「えっ、その服着ないといけないの？」
「うん、ちょっと着てみて」
「わかったよ。仕方ないな」
何よりも大事に思っているお姉さんに言われてはで
す。ウヨ君も頷くしかありませんでした。そうして
ニホンちゃんが着るように勧めているその服を着る
のでした。

フランソワーズちゃんはというとです。コルシカち
ゃんに対してある服を勧めています。
「何だよこれ、こんな服をあたしに着ろっていうの
かよ」
「口応えは許しませんわよ」
ニホンちゃんとは全く違いです。フランソワーズち
ゃんのところはどうにも殺伐とした感じです。けれ
どです。フランソワーズちゃんも伊達にお姉さんで
はありません。しかもクラスの女の子の中ではかな
り強い方です。
そのお姉さんに言われてはです。コルシカちゃんも
頷くしかありませんでした。こちらは本当に強引な
話になっています。

そうして次の日。まずウヨ君はです。
何と歌舞伎のあのお姫様になっています。タイラン
君がそれを見て唖然としながらニホンちゃんに言い
ます。
「ええと、八重垣姫かな」
「うん、本朝二廿四考の」
それだとです。ニホンちゃんはにこりと笑ってタイ
ラン君に答えます。
「どう？奇麗でしょ」
「何かこれじゃあ」
正直サワディーちゃんと変わらないかな、と思うの
でした。しかもです。

コルシカちゃんはというとです。その格好は。
「三銃士の？」
「ええ、アラミスですわ」
こちらは男装の麗人です。オスカ○とはまた違った
役にさせられているのです。見ればウヨ君は戸惑っ
た、コルシカちゃんは怒った顔になっています。
けれどです。二人共それぞれの性別を越えた格好に
なっています。しかもどちらもです。
「奇麗だね。とてもね」
「うん、サワディーちゃんを見てね」
「それで考えましたのよ」
ニホンちゃんとフランソワーズちゃんはにこりと笑
ってタイラン君に対して述べます。

「どうかな、それで」
「いいと思いますわね」
「ううん、確かに奇麗だけれど」
こうは答えてもちょっとどう言っていいかわからな
いタイラン君でした。しかもサワディーちゃんはそ
んなウヨ君とコルシカちゃんを見てにこりとして言
うのでした。
「いいよね、性別を越えた奇麗さってのはね」
「だから御前はそもそも性別はどっちなんだ？」
「そんな小さなことにこだわっていたら面白くない
よ」
タイラン君に対してこう言って終わらせるのでした。
そんなサワディーちゃんでした。

空の旅を「レディーボーイ」がお手伝い、タイの新規航空会社
［バンコク　９日　ロイター］　タイの新規参入航空会社「Ｐ・
Ｃ・エア」は、性転換した客室乗務員を積極的に採用し、競争
の激しい航空業界で他社との差別化を目指している。
４月初旬に運航を開始する同社は、これまで性転換者４人、女
性１９人、男性７人を客室乗務員に採用。航空当局は「第３の
性」を採用することに異論はないという。
性転換者の１人、ナクマイさん（２４）は、「今はとても幸せ。
採用が決まった瞬間、うれしすぎて泣いてしまった」と喜びを
語った。客室乗務員３０人は現在、運航開始に向け、メークや
整髪のトレーニングを受講している。
同社は航空会社として初めて、タイ国内では一般的に「レディ
ーボーイ」と呼ばれる性転換者を採用して話題を呼んだ。
なお性転換者の採用基準についてＰ・Ｃ・エアは、女性の基準
と同じとしているが、女性らしい声に加え、容姿も女性に似て
いる必要があるとしている。
同社は、バンコクと日本、韓国、香港や中国の空港などを結ぶ
路線を運航する予定。
ttp://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-19485320110210?rpc=122

　　　　　　　　　「また突っ込まれる」
皆お家でも自分でもそれぞれ日記をつけています。日記
といえばです。
最近お家が騒がしいエジプト君の日記帳になるとです。
それはもうかなりのものです。
「まあ。文字を読むのが難しかったりするけれどね」
「ええ、凄く苦労しますわね」
エリザベスちゃんがです。その絵文字を見ながら何とか
エジプト君のお家の昔の日記を読み解こうとしています。
けれどそれが中々進んでいません。
けれどです。彼の日記帳がです。相当な長さを誇ること
は間違いのないことです。そしてそれはこの人もなので
した。

イラク君の場合はです。彼のお家のあった場所に以前に
住んでいた人達の日記がです。残っているのです。
「まあ紙とかには残っていないけれどな」
「粘土に書いた文字よね」
「象形の文字ですわね」
ニホンちゃんもいます。エリザベスちゃんはその文字に
も出て来て読み解こうとしています。
難しい顔で読みながらです。こんなことを言うのでした。
「昔の文字は本当にわかりにくいですわ」
「それでも書いてることがわかってきただろ」
「おおよそですわね」
それでもわかるというところがです。流石はエリザベス
ちゃんです。

日記ではこの二人がかなりのものです。他にはイン堂君
やチューゴ君もそうですが今はいません。そしてエリザ
ベスちゃんはニホンちゃんも見ます。そうしてそのうえ
でこう言うのでした。
「ニホンさんのところもそれなりに長いというか。日記
がしっかりと残ってますわね」
「ううん、そうかな」
自分ではそういう自覚はあまりないニホンちゃんの返事
はです。今一つはっきりしないものでした。
そしてその今一つはっきりとしない返事をです。また言
のでした。
「わたしのところはそんなに」
「凄いよな」
「そうだよな」
けれどエジプト君とイラク君もそれは認めます。

「ニホンちゃんって今でも何かっていうとメモを取った
りしてるしさ」
「日記だって細かいところまで欠かさず書いてるから。
凄く研究のしがいとかあるよ」
「そうなのかな」
二人にも言われてです。やっと頷くニホンちゃんなので
した。
「わたしの日記ってそんなにしっかりしてるんだ」
「先祖代々ですわね」
エリザベスちゃんもそれを言います。
「だから色々なことがわかって凄く研究のしがいがあり
ますわ」
「そうなんだ」
こんな話をしていました。

普通ならここで話が終わるところですがそこは五年地球
組です。クラスが誇る天才エンターティナーがいます。
その人はここぞという時にこそ誰も呼んでいないのに出
てきます。この時もそうでした。
「そろそろだね」
「そうだな」
それがわかっているエジプト君とイラク君がここで言う
のでした。
「あいつ来るね」
「来ない筈がないな」
二人がこう言うとです。真打登場です。本当に最高のタ
イミングでの登場でした。

カンコ君です。まさにここぞという時に出て来てです。
こう言うのでした。
「ニダッハッハッハ、ニホンはおろかエジプトやイラク
ごときの日記で驚いているとはまだまだ底が浅いと言う
しかないニダな」
「やっぱり出てきましたわね」
そろそろだと思っていたエリザベスちゃんもです。落ち
着いてカンコ君に応えます。
「それで貴方の日記ですわね」
「そうニダ。ウリナラの日記は凄いニダよ」
胸を張ってです。堂々と言うのでした。これも本当にい
つも通りです。