韓国料理は日本料理のように世界的人気になるか?46

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737マンセー名無しさん
>>734
○ 欠食児童への手抜き弁当配給で波紋

韓国では2005年1月、「欠食児童への手抜き弁当配給問題」が話題となりました。これは、済州道の西
帰浦市が冬休みの期間中に欠食児童に提供した昼食の弁当の写真がインターネット上に流れ、政府や
西帰浦市のホームページ自由掲示板に抗議の書き込みが殺到したことに始まりました。インターネット
に掲載された問題の弁当の写真を見ると、パン1個、かにかまぼこ数本、うずら卵5個、小さなコロッ
ケ1つという、量的にも質的にも極めて粗末なものです。この弁当は、一人当たり2500ウォン(約250円)
の予算で支給されていました。

ここで、「欠食児童」について説明をします。欠食児童には、

  △ 学校で昼食を食べることができず、給食支援をしてもらう子ども、
  △ 食べるものがなく、食事を欠かす子ども、
  △ ラーメンやパンなどの給食代用品で食事を済ます子ども、
  △ ご飯があっても、おかずがなかったりキムチ1種類だけで食べる子ども

などが挙げられるそうです。  

しかし、「欠食児童」は、その言葉だけで見れば「食べるものがなくて食事ができない子ども」という
意味になりますが、実際はそうではなく、様々な問題によって食事を欠き成長期に必要な栄養を十分に
摂ることができない場合が多数だと見られています。貧困、親の失職、不渡りなどによる逃避、低所得
の共働き家庭、保護者の疾病などによって食事の面倒をみてもらえない子どもたちです。このような欠
食児童は、本当に食べるものがなくてご飯を食べることができない「1次的欠食」というよりは、「環
境的欠食」ということになります。そして、このような「欠食児童」に対して、政府(保健福祉部や教
育部)が支援を行っています。 (つづく)

(2005年1月11日、朝鮮日報) http://plaza.rakuten.co.jp/nao0116nao/4014
738マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 21:33:18 ID:9il3XXCI
>>737 からのつづき)

さて、西帰浦市での「粗末な弁当配給」に対して、西帰浦市と弁当配給を担当した業者は、「予算のせ
い」だとして釈明をしました。1人当たりの予算が2500ウォンと制限されている上、弁当容器にかかる
コスト、調理師の人件費、配達費などを除くと、純粋な食材料費が1400ウォン(約140円)に過ぎない
という主張でした。これに対し、ネティズン(インターネット上の市民の意:netとcitizenを組み合わ
せてnetizen)は、同様の価格で購入できる市販の弁当や食堂の定食をインターネット上に公開し、そ
の質の良さを西帰浦市の「粗末な弁当」と比較して憤りの声を上げました。西帰浦市ホームページには
「担当者は弁当の中身を見たことがあるのか」などといった声が絶えず、あるポータルサイトでは2000
人以上が抗議署名に参加しました。

こうして波紋が広がった結果、西帰浦市長は謝罪文を発表し、「欠食児童に支給した弁当の中身がずさ
んなものとわかり、担当部署による管理監督の不行き届きが認められる」とし、担当課長の職位を解除
する処分を行ない、「欠食児童への給食改善策を練り直したい」としました。これを受け、ある新聞は
「今回の事件は、ネティズンの憤りによって地方の行政が変わった稀有な事件と記録されても不思議で
はない」と述べました。

西帰浦市はその後、弁当の質を向上させるなど給食方法の改善策をまとめて発表しました。市庁食堂に
委託して弁当を製造する方法から、地域内の弁当専門業者の弁当を購入し洞事務所を通じて600人あま
りの欠食児童に直接配布する方法をとることにしました。また、従来は配達料などの付帯費用が弁当の
原価に含まれ、弁当の材料費は1400ウォン程度に抑えられていましたが、新たに配る弁当は、実際の給
食費の2500ウォンを使って製造されることとなりました。 (つづく)

(2005年1月11日、朝鮮日報)http://plaza.rakuten.co.jp/nao0116nao/4014
739マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 21:34:16 ID:9il3XXCI
>>738 からのつづき)

さらに、西帰浦市に続いて他の地方自治体でも欠食児童に粗末な弁当が支給されていたことがわかりま
した。この弁当の中身もネット上に流れたのですが、そこにはうずら卵4個、キムチ炒め、たくあん、
そしてなんと乾パン数個が入っていたのです。このようにして「粗末な弁当」の波紋がますます広がり、
「欠食児童への支援を惜しんでいるのではないか」という非難の声が全国的に大きくなって、政府が重
い腰を上げて対策作りに乗り出しました。しかし、この政府の対応に対して「問題が大きくなり、慌て
て対策に乗り出した格好だ。」とする厳しい意見もあります。

さて、今回の冬休み中、給食を受けた児童や青少年は韓国全国に24万9463人いるといいます。これは、
昨年の夏休みの6万人から大きく増加した数字です。政府は、良質の食事を提供するには食事代の引き
上げが不可欠と見て、1食当たり2500ウォンの支援費を段階的に4000ウォンまで引き上げる方針です。
特に、食事の代わりに食品交換券の支援を受けている児童6万4000人には、きちんと給食が行われてい
ないケースもあると見て、社会福祉機関が運営する給食所や近隣住民を通じた給食を拡大することにし
ました。さらに、休み期間中に欠食児童や青少年の給食を管理する「給食支援者」が全国で1万人追加
配置されることになり、給食を担当する食堂や弁当業者は、メニューを自治体に事前に提出し、内容の
点検を受けなければならなくなりました。

この件については、政府が改善策を発表したため、ひとまず落ち着いた形になりました。インターネッ
ト上での抗議の声が政府や自治体の施策を変えるという事例は、ネット社会の発達した韓国ならではの
ものだと感じました。そして、本来は「食事は一人ではなく、皆で食べるものだ」という考えが多くを
占める韓国社会に「食べるものがないのではなく、食べるものを用意してくれる家庭環境がない」とい
う大量の「欠食児童」が存在することに、韓国社会の家庭概念が日本に近づいてきているようにも思い
ました。

(2005年1月11日、朝鮮日報)http://plaza.rakuten.co.jp/nao0116nao/4014
740マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 21:47:05 ID:E/933GYJ
△ ご飯があっても、おかずがなかったりキムチ1種類だけで食べる子ども

キムチ入りなら日の丸弁当よりマシだろうになぁw