アジア時報 09年04月号より
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ttp://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1244798548/ 韓国「正しい歴史認識」の虚構と戦略 日韓歴史教科書問題
司会・中島嶺雄氏(国際教養大学学長・理事長)今日は、古田さんにしばらくぶりに報告いただくことになりました。
古田さんは、韓国・朝鮮問題の権威であるだけではなく、特に日本との教科書問題その他でも大変活躍しておられます。
今日は歴史教科書を素材に、日韓における歴史問題、歴史認識の問題と言ったところを中心にお話しいただけると思います。よろしくお願いいたします。
>「正しい歴史認識」は複数ある
今、日韓双方の学者・専門家による日韓歴史共同研究委員会の第二期をやっていまして、私は教科書斑のチーフをしています。
第一期の委員会にはなかったのですが、第二期から教科書斑というのを設けまして、教科書研究を専門にやるということになっています。
研究費等を貰ってしまったので研究しなきゃいけないと思いまして、韓国の教科書を60冊と日本の教科書40冊、合計100冊ぐらいを読みました。その成果を今日はお話ししたいと思います。
見ていただいた方が良いと思いますので、絵をご覧ください。これは、日本の学習指導要領と同じで、韓国では教育課程と言いますが、その第七次(1998年以降)、つまり現行のものです。
この一番新しい中学校の社会の教科書で、世界の文化圏を教えるようにという指示があります。並べてみますとどうでしょう、「儒教・漢字文化圏(註:成地文化社)」というのもあれば、
「東アジア文化圏(註:金星出版社)」もあるし、「東北亜文化圏」もある。場所もまたいろいろで、「東洋文化圏」(註:志学社)とか、インドまで入っているのもありますし、「乾燥文化圏(註:志学社)」というようなものまであります。
これはいったい何を示しているかというと、韓国の教科書には規格がないということです。それで、韓国の教育人的資源部(2008年から教育科学技術部、日本の文科省に当たる)が
「世界の文化圏を教えろ」と指令を出すと、様々なものが並列して出てきてしまう。要するに、韓国には規格がないというのが特徴で「正しい歴史認識」は複数存在するということです。