連続ドラマ小説「ニホンちゃん」35クール目

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845マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 22:41:29 ID:0h5UC3wh
「そうダス。ここはもっと大きなものを皆に出すダスよ」
「もっと大きなものダスか?」
「そうダスよ。向こうが東アジアで来るならこっちはダス」
こうしてお兄さんに自分の考えを言うのでした。
「アジア太平洋ダスよ」
「それダスか」
「これでどうダスか?ニホンさんのお家の鼻を明かすことができ
るダスよ」
「そうダスな。それではそれでいくダスよ」
オージー君も妹の考えに頷きました。これで決まりでした。彼は
早速次の日皆の前に出て言うのでした。
846マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 22:55:54 ID:0h5UC3wh
「皆、ワスに考えがあるダスよ」
「考え?」
「考えって?」
皆教壇のところに出たオージー君に顔を向けます。その彼が皆に
言ったことは。
「アジア太平洋の集まりを作るダスよ」
「アジア太平洋の集まりを」
「作るの」
「そうダス。間違ってもニホンちゃんのお家が言うような東アジ
アの集まりを意識したものではないダスよ」
さりげなく自分の考えを言ってしまっています。
847マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:03:52 ID:0h5UC3wh
「ワスの考えダス」
「自分で言ってるし」
「まあそんなのだろうって察しはつくけれど」
皆もその彼に突っ込みを入れます。オージー君はそれでも話を
続けるのでした。
「それで参加して欲しい人ダスが」
「それは」
「一体誰?」
「まずワスダス」
言いだしっぺが参加するのは当然です。それで皆そのことには
特に驚きませんでした。
848マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:09:08 ID:0h5UC3wh
「まあそれはね」
「当然だし」
「それで他には」
「ワスの第一の親友であるニュージーダス」
彼も外せません。それぞれのお家ができた頃からのお付き合い
の彼は当然です。ニュージー君もそれを聞いてにやにやとして
います。
そしてそれから。語られるメンバーは。
「ニホンちゃん」
「あっ、わたしもなの」
アジア太平洋というからには彼女は絶対だというのです。そし
てさらに語られていきます。
849マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:15:47 ID:0h5UC3wh
「アメリーにチューゴに」
「まあ当然だYOな」
「僕がいないと駄目ある」
二人はそれを当然といった態度で受けます。
「あとベトナ、タイラン、シンガ、インドネシア、マレーシア、
ブルネイ、フィリップダス」
ASEANメンバーも全員です。この人達もそれは当然だとい
った態度で受けます。そしてさらに言うオージー君でした。
「メヒコにチリにペルー、中南米のメンバーもどうぞダス。当然
タイワンもダスよ。パプワもだす」
「あっ、それって」
ニホンちゃんは今彼が言ったメンバーを聞いてはっとなりました。
これはポッポおじさん達の主張よりも大きいです。
850マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:20:48 ID:0h5UC3wh
「かなり凄いかも」
「ああ、勿論カナディアンもダスよ」
彼のことは危うく忘れるところでした。けれど土壇場で思い出し
たのでした。
そして最後は。皆が驚く彼でした。
「イン堂もどうぞダス」
「イン堂もかYO」
「それはどうかと思うあるが」
アメリー君とチューゴ君は彼の名前を聞いて少し嫌な顔を見せま
した。二人とは逆にイン堂君はにこにことしています。しかしこ
こでオージー君は大切な人を忘れていました。決してわざとでは
ありません。
851マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:26:48 ID:0h5UC3wh
「カンコもダス」
「当たり前ニダ。なじぇ最後になって出て来るニダ」
今にも名前が出ないのでファビョーーーンになりそうだった彼が
言い返します。
「全く。何を考えているニダ」
「悪気はないダス。それと御前の家はさっさと統一しておくダス
よ」
「そんなこと言われなくてもわかってるニダ」
これがメンバーだというのです。彼の話は終わりましたがここで
ニホンちゃんが考える顔で彼に尋ねるのでした。
852マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:31:53 ID:0h5UC3wh
「メンバーのことは聞いたけれど」
「何ダスか?」
「それいつもの集まりと大体同じメンバーじゃないかしら」
ニホンちゃんは首を少し左に傾げながら言いました。
「ぽっぽおじさんのあれもそう思ったりしたけれど」
「ま、まあそれはそうかも知れないダスが」
「中南米が入ってるだけだろ?要するに」
「最近の僕達の集まりにイン堂を入れただけあるぞ」
アメリー君とチューゴ君も突っ込みを入れます。
「まあ僕は参加みたいだしいいけれどな」
「思うところはあるが大体はいいある」
二人共さりげなくイン堂君を見ながら言います。やはりそれが
不満のようです。
853マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:37:44 ID:0h5UC3wh
「あたしも参加させてもらえるからいいけれど。何かベトナち
ゃんやタイランがいつも主催してる集まりと結局同じメンバー
じゃない。何処がどう違うのよ」
「まあそれを総合的にしたものと考えればいいダス」
「それがエーペックじゃないの?イン堂以外皆出てる人ばかり
だし。ロシアノビッチも入るんでしょ?」
「そうダスが」
彼は今ウォッカで激烈に酔い潰れているのであえて名前を出さ
なかったのです。後で話すつもりでした。
「まあどうダスか?」
皆に突っ込まれながらもとりあえず聞くのでした。
854マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:43:23 ID:0h5UC3wh
「これは」
「いいと思うけれど」
「気になるところはあってもな」
「基本的にはある」
「いいじゃない」
皆大体賛成でした。皆にとっても悪いお話ではなかったからで
す。けれどそれでも言うのでした。
「ぽっぽおじさんのそれより広いけれど大体同じだし」
「メンバー同じで話すことも同じにならないか?」
「そういう集まりが最近幾つもあって同じ話にもなってるある
ぞ」
「だから。何か何処がどう違うのかって思うんだけれど」
皆そういったところを突っ込むのでした。結果として何ともオ
リジナリティがないということになってしまったオージー君の
今回の主張でした。
855マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:48:48 ID:0h5UC3wh
しかもこういった集まりになるといつもの個性も自己主張もど
いうわけか物凄く薄くなる人も言いました。
「毎度毎度ウリも参加してやっているニダが同じメンバーしか
集まらないニダか?」
「だから気にするなダス。そういう御前はさっさと統一してお
くダス」
「兄さんだけ集まりに来ないニダがどうしたらいいニダか?」
「ワスに言われても困るダス。とりあえず花火取り上げて無理
にでも連れて来るダス」
「それができたら苦労しないニダ」
何度話をしてもこの問題だけは解決できないのでした。本当に
変わり映えのしない今回のオージー君の主張でした。キャンベ
ラちゃんの閃きも空しく。
856マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:53:25 ID:0h5UC3wh
857マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 22:26:09 ID:qtD+m8lf
          「ただ燃やしただけで」
皆それぞれお家のゴミの処分には困っています。とにかく色々な
方法でそれを処分しています。
これはニホンちゃんのお家でも同じでトウキョウの間から離れた
場所にユメノシマといったところがあります。
「ここでもずっと捨ててるけれど」
「何時まで捨てられるかな」
ニホンちゃんもウヨ君もそれがかなり不安になってきています。
それに二人はゴミについてまだ困ったことがあるのでした。それ
は何かといいますと。
「カンコ君のお家からね」
「そうなんだよな」
二人でこんな話をしていました。
858マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 22:36:57 ID:qtD+m8lf
その困った顔でカンコ君のところから流れてきているゴミの山を
見るのでした。お池を越えてやって来るそのゴミの山をです。そ
れはかなりの量です。
「あのゴミ何とかしてくれないかな」
「抗議しても無駄だしね」
ウヨ君はこうは言いますがそれでもです。チョゴリちゃんに対し
て言うのでした。
「御前の方でできるだけしてくれたらいいからな」
「わかったニダ。ウヨ君に言われるまでもないニダ」
やっぱりチョゴリちゃんはこうしたところは素直です。それでこ
の申し出を受け入れるのでした。そうしてカンコ家でもチョゴリ
ちゃんがゴミの処理をすることになりました。
859マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 22:42:34 ID:qtD+m8lf
それでですが。その処理の方法は。
ゴミを集めてそれを燃やすという方法です。古典的ではあります
がそれでも効果的なのは確かです。
そうしてゴミを集めてそこに灯油をかけて火を点けようとしまし
ただ。火が大好きなカンコ君がここで何処からともなくやって来
ました。
「何をしているニダ。燃やすニダか?」
「あっ、兄さん来たニダか」
「何か燃やすのならウリにやらせるニダ。こうした楽しいことに
呼んでくれないとは水臭いニダ」
カンコ君はすっかり遊びと勘違いしています。この辺り本当に彼
らしいです。
860マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 22:51:47 ID:qtD+m8lf
「兄妹ニダ。何で呼んでくれなかったニダ」
「家にあるゴミを燃やす為ニダ。お池に捨てたのがニホンさんの
ところにまで来て迷惑をかけているニダよ」
「そんなことはどうでもいいニダがとにかく燃やすニダな」
カンコ君はそちらの方に関心がいっています。本当にこうしたと
ころが彼らしいです。
それで、です。チョゴリちゃんからそのマッチを貰って火を点け
ようとしました。ところがです。
「ええい、待つニダ」
「何を楽しそうなことをしているニダ!」
今度はカンコパパさんとカンコママさんが出て来ました。町内き
ってのお騒がせ一家勢揃いです。チョゴリちゃんを除いて。
861マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 22:55:55 ID:qtD+m8lf
「火を点けるのはウリナラの最大の娯楽の一つニダ。デモと並ぶ
娯楽ニダよ」
「そういうことこそ一家でするニダ。いいニダな」
何かよくわからない理屈を並び立ててとにかくこの人達が言う遊
びに参加します。チョゴリちゃんも何か予想できた展開なので特
に何も言いません。ですがこの一家は誰かが突っ込まないと、誰
かが突っ込んでも斜め上にかっ飛んでいく一家です。そしてそれ
は今回もなのです。
「ええい駄目ニダカンコ!」
「駄目ニダか?」
カンコ君はいきなりパパさんに言われてその今まさに火を点けよ
うとしたところで動きを止めてしまいました。
862マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 23:07:29 ID:qtD+m8lf
「そうニダ、駄目ニダ」
こう言い切るカンコパパさんでした。
「そんな甘い火の点け方では駄目ニダ」
「そうだったニダか」
「見るニダ、本当の火の点け方を」
こう言って懐から出してきたものはです。何とそれは。
火炎放射器でした。そう、まさにそれは。
「汚物は消毒ニダ!」
これを背負って装備した時に絶対に言わなければならない台詞、
それを出してきたのでした。カンコパパさんはまさにその鉄則
を守ったのでした。
863マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 23:14:41 ID:qtD+m8lf
そしてそれからすることはです。もう一つしかありません。そ
れは何かといいますと。
当然これです。火炎放射器を全力放射です。それでゴミの山に
一気に火を点けます。
「わはは、どうニダ!」
何処からか出して来たサングラスにかけてそれで誇らしげに言
うカンコパパさんでした。
「本当の燃やし方というのはこうするニダよ!」
「凄いニダ、アボジ!」
カンコ君もこれにはびっくりです。そうしてカンコパパさんを
褒め称えます。ところがです。
864マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 23:20:47 ID:qtD+m8lf
あまりにも勢いよく火を出したのでそれがゴミの山を炎の山に
変えてしまいました。そうしてそれでお家にまで火が点いてし
まいまして。
「な、何ニダ!」
「お家に火が点いたニダ!」
「大変ニダ!」
気付いた時にはもう遅かったです。あっという間にお家も紅蓮
の炎に包んでしまいました。
「しょ、消防隊を呼ぶニダ!」
「どうにかするニダ!」
こう言った時には手遅れでした。カンコ家はまたまた全焼して
しまいました。
865マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 23:31:17 ID:qtD+m8lf
「それでなのね」
「またなんだな」
火事と聞いて助けに来たニホンちゃんとウヨ君はお家が燃えた
のに巻き込まれてそれで全身煤だらけになっているカンコ君と
チョゴリちゃんのお話を聞いています。家を燃やしてしまった
カンコパパさんとカンコママさんはお巡りさんから話を聞いて
いますがやっぱり呆れられた顔をされています。
「あの漫画の真似したらなのね」
「ゴミの山を燃やすのに火炎放射器か」
「それが失敗だったニダ」
「何となく気持ちはわかるニダが」
チョゴリちゃんもカンコ家の人なのでそれは何となくわかるの
でした。
866マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 23:35:13 ID:qtD+m8lf
「それでも。ああなってしまったニダ」
「何ていうか。こうした時にあの漫画の真似は」
「止めた方がいいな」
「とりあえず今日はテントニダ」
カンコ君もいつものことなのでなれたものです。
「明日トンチャモンに建て直してもらうニダ」
「そうか。じゃあまたな」
「それにしても。毎回毎回なじぇこうなるニダ」
カンコ君はウヨ君の言葉を聞きながら一人呟きました。
「おかげでテント暮らしも慣れたニダ。どうにかならないニダ
か」
そうはいってもどうにもならないのでした。結局いつもの展開
になってしまったのでした。
867マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 23:36:58 ID:qtD+m8lf
868マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 22:16:52 ID:zU2vF3N7
       「二人に囲まれて」
ニホンちゃんとタイワンちゃんの仲睦まじさはもう誰も
が知っているものです。暇があれば二人で楽しく遊んで
います。
それでカンコ君なんかはかなり嫉妬しています。けれど
そうしたことには疎いニホンちゃんはそんな彼のことに
ついていつもこう言うのです。
「何であんなに怒るのかしら、わたしとタイワンちゃん
が一緒にいたら」
「ああ、気にしなくてもいいから」
タイワンちゃんはその理由を知っていますがそれでもで
す。こう言って真実を言わないのです。
869マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 22:24:12 ID:zU2vF3N7
「あいつのことはね」
「気にしなくていいの」
「そうよ。それでだけれどね」
タイワンちゃんはあらためてニホンちゃんに対して言い
ました。
「今日あたしのお家に来てくれる?」
「タイワンちゃんのお家に?」
「ええ。ちょっと見て欲しいものがあるのよ」
何かを隠しているような思わせぶりな微笑を浮かべてニ
ホンちゃんに対して言うのでした。
「それでいいかしら」
「うん、わたしは別に」
ニホンちゃんも特に異論なく応えました。
870マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 22:35:25 ID:zU2vF3N7
「それだったら今日は」
「あたしの家で遊びましょう」
「そうね」
こうして今日の予定は決まりました。本当にツーカーの
関係にまで至っています。
そんなニホンちゃんとタイワンちゃんを見てそっと出て
来たのは誰かといいますと。いつものカンコ君ではあり
ませんでした。
「ウリも行きたいニダ」
チョゴリちゃんです。楽しげにお話をする二人を見てこ
う呟くのでした。
871マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 22:46:11 ID:zU2vF3N7
「ニホンさんのマンファならウリもかなり読んでるニダ。
だからウリも」
こう言ってそれで彼女もタイワンちゃんのお家に向かう
ことにしました。その前に自分のお家に帰ってです。ど
うも話が動きそうです。
そしてニホンちゃんとタイワンちゃんはです。タイワン
ちゃんのお家に入ります。まずはそのお茶とお菓子を楽
しみます。それからです。
「それでね、見せたいものがあるのよ」
「うん、何なの?」
タイワンちゃんのお部屋で仲良くお話をする二人です。
872マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 22:53:57 ID:zU2vF3N7
「これ、見て欲しいんだけれど」
「あっ、これって」
「そうなの。ニホンちゃんのお家の言葉をね」
それを原稿用紙に書いているのでした。その字も文章も
見事なものです。そしてそれを書いたのは誰かというと
です。
「あたしが書いたんだけれど」
「えっ、これタイワンちゃんが書いたの」
「そうなのよ」
見れば見る程見事な文字と文章です。それをタイワンち
ゃんが書いたというのです。これにはニホンちゃんも驚
きです。
873マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 23:01:27 ID:zU2vF3N7
「どうかしら」
「いや、凄いよタイワンちゃん」
その驚きをそのままタイワンちゃん本人にも告げます。
「こんな文章や文字が書けるなんて。わたしよりも上手
いんじゃないかしら」
「あはは、流石にそれはないわよ」
本家のニホンちゃんには流石にかなわないというのです。
けれど確かに上手です。
「それはね」
「けれど。本当に」
その上手さに感嘆の言葉しか出ません。そしてここでチ
ョゴリちゃんも来たのでした。
874マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 23:09:47 ID:zU2vF3N7
「ニホンさん、ウリはニダ」
「あれっ、チョゴリちゃん」
「来たの」
「お邪魔しますニダ」
ここで二人に対してぺこりと頭を下げるチョゴリちゃん
でした。こうしたお行儀のよさもこの娘のいいところで
あります。
そのチョゴリちゃんがです、自分のお家から持って来た
ものは。
「これニダが」
「あれっ、これって」
彼女が持って来たそれを見て声をあげるニホンちゃんで
した。それが何かといいますと。
875マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 23:20:20 ID:zU2vF3N7
「漫画じゃない」
「それも全部」
タイワンちゃんがその漫画を見て言います。それは誰が
描いたものかといいますと。
「武士が描いたのが多いわね」
「ニホンちゃんが描いたのもあるけれど」
「ウリもあと内緒ニダが兄さんも最近ニホンさんの漫画
に今まで以上に凝っているニダ」
にこりと笑ってこのことを話すチョゴリちゃんでした。
「そのことをニホンさんに知ってもらいたかったニダ」
「それであたしの家に来たのね」
タイワンちゃんもこのことがよくわかったのでした。
876マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 23:25:58 ID:zU2vF3N7
「成程ね。だからね」
「タイワンさんだけじゃなくてウリもニホンさんのお家
の文化は勉強しているニダよ」
漫画も立派な文化です。ですからチョゴリちゃんは今こ
う言ったのです。
「やっぱりニホンさんのお家の文化は素晴らしいニダよ。
ウリは大好きニダよ」
「ありがとう、チョゴリちゃん」
チョゴリちゃんに言ってもらってニホンちゃんもにこり
と笑います。
「そう言ってくれて」
「確かにいいのよね」
タイワンちゃんは二人を交互に見ています。
877マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 23:32:08 ID:zU2vF3N7
「ニホンちゃんのお家のものってね。洗練されているっ
ていうか格好いいっていうか」
「ウヨ君のがそうでニホンさんのは奇麗で優しいニダ。
確かそれは」
ここでチョゴリちゃんが言葉が出ないでいるとです。タ
イワンちゃんが言ってあげたのでした。
「たおやめぶりよね」
「あっ、そうでしたニダ」
タイワンちゃんに言われてこの言葉をやっと思い出した
チョゴリちゃんでした。この言葉がちょっと出て来なか
ったのです。
878マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 23:40:40 ID:zU2vF3N7
「その通りニダ。それでウヨ君はニダ」
「ますらおぶりね。まさにね」
「その両方が好きニダよ」
「わたしも武士もなのね」
ニホンちゃんがそれを言われてにこりとなっているとで
す。タイワンちゃんもその彼女に対して告げてきたので
した。
「あたしも両方共よ。両方共ニホンちゃんのお家のいい
ところだからね」
「ありがとう、二人共」
二人に囲まれてあらためて自分の中のものがわかったニ
ホンちゃんでした。彼女にも日之本家にもいいものは一
杯あるのです。
879マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 23:44:20 ID:zU2vF3N7
880マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 22:14:56 ID:WxJ0LarP
      「巫女巫女サンマリノちゃん」
「ううん、いいねえ」
五年地球組で女の子が大好きといえばこの人、マカロニー
ノ君です。今日はニホンちゃんのお家のキョウトの間にお
いて目を細めさせています。
「あの赤い袴に白い上着がいいんだよね。如何にもニホン
ちゃんって感じでね」
「けれど兄さん」
そのニホンちゃんを見ながら微笑む彼に妹のサンマリノち
ゃんが突っ込みを入れます。
「兄さんって女の子なら誰でもそう言ってるけれど」
「女の子は皆花なんだよ」
こうあっさりと言ってしまうのがまさにマカロニーノ君で
す。
881マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 22:25:01 ID:WxJ0LarP
「皆ね。だから巫女のかっこうもね」
「いいっていうのね」
「その通りだよ。いや、本当にいいね」
「そうなの。それにしても確かに」
お兄さんのその視線の先の巫女姿のニホンちゃんを見て。
サンマリノちゃんも思うところができたようです。
「いいわね」
「そうだろう?巫女には巫女のよさがあるんだよ」
マカロニーノ君はにこにことして話を続けます。
「本当にね」
「そうね。何か私も」
ここでサンマリノちゃんはあることを決意しました。
882マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 22:35:39 ID:WxJ0LarP
そうして次の日です。今度は一人で日之本家に来てそのう
えでニホンちゃんに対して御願いしました。
「えっ、巫女さんになりたいの?」
「はい、昨日のニホンさんのお姿を見て」
こう言うのでした。
「それでなりたいと思いまして」
「昨日のわたしのあれを見てなのね」
「はい、兄さんが物凄く気に入っていて」
「ああ、マカロニーノ君がね」
彼がどういった人なのかはクラスの誰もが知っています。
まさに女好きといえば彼です。
883マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 22:45:11 ID:WxJ0LarP
「そういえば昨日ずっと見ていて横で武士が警戒していた
わね」
「それでなんです」
あらためて言うサンマリノちゃんでした。
「私も巫女さんにって」
「そうね。それじゃあとりあえずは」
「はい」
「神主さんに御聞きして」
それからはじめることにしました。こうしてキョウトの間
の神主さんに御聞きするとです。神主さんは穏やかな声で
ニホンちゃんに答えました。
884マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 22:53:16 ID:WxJ0LarP
「いいと思うよ、私もね」
「いいんですか」
「この娘はただ純粋に巫女さんになりたいんだね」
そのサンマリノちゃんを見て言うのでした。彼女も一緒に
神主さんの前に来ていたのです。
「それだったらね」
「いいんですか」
「そうだよ。それに」
神主さんはサンマリノちゃんをさらに見ました。見ればそ
の目は澄んでいてとても奇麗です。そしてこんなことも思
ったのです。
885マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 23:04:10 ID:WxJ0LarP
「この娘だけじゃなくてね」
「他の娘もいいんですね」
「ニホンちゃんのお友達でなりたい人を呼んできて」
こうまで言うのでした。
「お行儀とか言葉遣いとか服の着方はニホンちゃんが教え
てあげればいいから」
「はい、わかりました」
こうしてです。何とサンマリノちゃん以外にも巫女さんに
なれることが決まりました。それを聞いて巫女さんに志願
しに来たのはです。
886マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 23:15:38 ID:WxJ0LarP
「ニホンちゃんとこの巫女さんに一度なってみたかったの
ね、あたしもね」
「私もある。こういうことってやっぱり憧れるものある」
「ウリ前から巫女さんになったニホンさんが奇麗だと思っ
ていたニダ。だからウリも」
タイワンちゃんに香ちゃんにチョゴリちゃんもです。この
三人がサンマリノちゃん以外の巫女さん志願者でした。そ
の四人を見てニホンちゃんは思わずこれんなことを言うの
でした。
「世界連合巫女さんジュニアね」
「ニホンさん、それはリングにかけろニダな」
チョゴリちゃんはニホンちゃんの今の言葉から元ネタをす
ぐに言ってみせました。やはりニホンちゃんのお家の文化
にかなり強いです。
887マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 23:21:31 ID:WxJ0LarP
「それニダな」
「そうなの。それでとにかく巫女さんだけれど」
「はい、御願いします」
サンマリノちゃんが応えます。こうして四人はニホンちゃ
んに巫女のなり方を教わりました。そうして。
マカロニーノ君がまたキョウトの間にお邪魔した時です。
そこで待っていたのは。
巫女姿のニホンちゃん、本当に白い着物と赤い袴がとても
似合っています。そしてその他には。
「えっ、サンマリノ!?」
自分の妹がいることにまずは唖然となります。
888マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 23:26:01 ID:WxJ0LarP
「どうしてサンマリノがここに?」
「ああ、兄さんまた来たのね」
そのサンマリノちゃんがにこりと笑ってマカロニーノ君に
応えます。
「どうかしら、似合うかしら」
「何か意外なんで何て言ったらいいかわからないけれど」
こうは言いますがそれでも。彼はその妹を見て言いました。
「奇麗だよ」
「有り難う」
「それにしても。他にも」
お部屋の中を見ればです。そこにはタイワンちゃんや香ち
ゃん、チョゴリちゃんもいます。そして彼女達もまた。
889マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 23:30:15 ID:WxJ0LarP
皆巫女姿です。それを見たマカロニーノ君もう完全にエキ
サイトです。
「何だよ皆、僕をおもてなししてくれる為にその格好をし
てくれてるのかい?」
「何でそうなるのよ」
彼の今の言葉にはタイワンちゃんが少し冷たく言い返しま
す。これもいつものことです。
「あたし達だってあれよ。巫女さんに憧れてね」
「それでなんだ」
「そうよ。これ着られて物凄く嬉しいのよ」
「正座が少し辛いけれど」
サンマリノちゃんはこのことには苦笑いです。それはどう
しようもないみたいです。
890マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 23:34:17 ID:WxJ0LarP
「けれどそれもこれからの練習だし」
「とにかく巫女の服を着られて嬉しいある」
「何だかんだで兄さんも許してくれたニダ。また巫女さん
になりたいニダ」
香ちゃんもチョゴリちゃんも巫女姿でにこにこです。その
五人に囲まれてマカロニーノ君はさらにご機嫌になって。
「じゃあ皆、僕と一緒に記念撮影しようよ」
「記念撮影?」
ニホンちゃんがそのマカロニーノ君の言葉に対して首を傾
げさせます。どうしてここでこんなことを言うのか少しわ
からなかったのです。
891マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 23:37:45 ID:WxJ0LarP
「どうしてなの?それは」
「だってこんな可愛い女の子達が可愛い服を着ているんだ
よ」
これこそまさにマカロニーノ理論です。
「その娘達と一緒に写真を撮らないと駄目じゃない」
「それでなの」
「そうだよ。さあ皆集まって」
かなり強引に五人を集めてそれで。
神主さんに御願いして写真を撮ってもらうマカロニーノ君
でした。当然彼が真ん中になって女の子達に囲まれて御満
悦です。右にニホンちゃん、左にタイワンちゃんです。自
分の前には妹のサンマリノちゃん、そして右端が香ちゃん
で左端がチョゴリちゃんです。
892マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 23:41:32 ID:WxJ0LarP
それで撮ってもらおうとします。しかしここでニホンちゃ
んとタイワンちゃんをそれぞれの手で抱き寄せようとしま
す。
「えっ、ちょっとそれは」
「いい加減にしなさい」
ニホンちゃんは戸惑うだけでしたがタイワンちゃんは違い
ます。すぐにむっとした顔でマカロニーノ君の頬をつねる
のでした。
「煩悩退散、巫女に何てことするのよ」
「いてて、ちょっと位いいじゃない」
「全く兄さんは相変わらずなんだから」
最後に溜息をつくサンマリノちゃんでした。丁度この頬っ
ぺたをつねられて溜息をつく場面が写真になりました。
893マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 23:46:01 ID:WxJ0LarP
894マンセー名無しさん
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/korea/1260593353/l50
新スレ立ててもらいました。こちらに移動御願いします。