連続ドラマ小説「ニホンちゃん」35クール目

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1マンセー名無しさん
本ドラマは全くのフィクションであり、実在の国家・指導者とは何の関係もありません。
前スレ:連続ドラマ小説「ニホンちゃん」34クール目
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/korea/1195618710/
<丶`∀´>このスレのまとめページニダ
 目次+ログ http://nihonchanjiten.at.infoseek.co.jp/
 1〜1095話 http://funshei.at.infoseek.co.jp/
 1072話〜  http://nihonchan.himegimi.jp/index.html
<丶`∀´>このスレの起源は速報板ニダ「韓国逆切れ、日本に制裁措置発動!」
http://nihonchanshuppan.web.fc2.com/tanjou.html#R339
<丶`∀´>イラスト倉庫ニダ
http://page.freett.com/nihon_chan/
<丶`∀´>お絵描き掲示板ニダ
http://w3.oekakies.com/p/nihon2/p.cgi
ニホンちゃん非公式サイト サクラノ花ガ咲キマシタ
http://pn-unofficial.hp.infoseek.co.jp/TOP.htm
ニホンちゃん‥‥‥‥本編の主人公。可憐で弱気な美少女。
カンコ君‥‥‥‥‥‥ニホンちゃんになにかとちょっかいを出すが自滅する事多し。強きに従い弱きをいたぶる。
アメリー君‥‥‥‥‥クラスの番長。一番大好きの陽気な暴れん坊。
チューゴ君‥‥‥‥‥クールで不気味な策士。クラスの不良的存在。
タイワンちゃん‥‥‥ニホンちゃんの親友。元気印の拳法娘。チューゴ君に絡まれて困っている。
ロシアノビッチ君‥‥良家の御曹司のはずが、家が破産して今は貧乏暮らし。小学生なのに呑んだくれる日々。
こちらに詳しい人物紹介等があるニダ。
http://members.at.infoseek.co.jp/nihonchanjiten/jinbutsu.html
http://d13.ty.land.to/cgi-bin/nihonchan/pyukiwiki/index.cgi?%bf%cd%ca%aa%be%d2%b2%f0
2マンセー名無しさん:2009/05/03(日) 00:37:48 ID:i9TOPtnr
◇ろーかるるーる◇
●スレの進行はsage進行でよろしくお願いします。ただし下がりすぎはageもよし。
●2ちゃん専用ブラウザの使用を推奨します。
●連投は控えましょう。即席小説では読者も面白くありません。
●雑談もOK。でもほどほどにね。
●面白かったら感想をつけてあげると、作者達が泣いて喜びます。
●作者個人への批評はやめましょう。
●新参叩きや批評と称して、他の住人を排除しない。
●ニホンちゃんは皆のものです。誰がえらい、というのはありません。
●議論の結論は時間をおきましょう。いきなり、では納得しない人もいます。議論を経ていない、または迅速なスレ立ては認められない場合もあります。
●今あるサイトのリンクの拒否や新規リンクの申請、作品ナンバリング辞退は自己申告です。

ソースのないお話や自信のないお話、作品、スレのリンク、テンプレ議論に関する議論はこちらで。
連続ドラマ小説「ニホンちゃん」補完・議論用スレ7
http://www.soutokufu.com/cgi-bin/hogehoge/test/read.cgi/hangul/1132577033/
本スレの作品は、ソースをついたものをお願いします。

●ニホンちゃんの利用
・ニホンちゃんの著作権は全て2ちゃんねると掲示板運営者に帰属します。
・ニホンちゃんのキャラクター・世界観・及び作品を利用した2次的創作活動は原則自由です。
 ただし、スレ内での告知・宣伝活動は一切禁止とします。
・投稿されたSS作品などの商業利用は、2ちゃんねると掲示板運営者の了承を得てください。
 尚、著作者への無断使用は厳禁とし、議論スレへ御一報の上、著作者の意向に従って下さい。
・本スレはあらゆる関連書籍・他板のニホンちゃん・同人誌・ファンサイトは一切関知せず、その行動により生じた
 いかなる責任も負わない物とします。

・出版問題の資料サイトです。参考にどうぞ。

ニホンちゃん出版問題過去ログ集
http://nihonchanshuppan.web.fc2.com/
3地鎮祭:2009/05/03(日) 00:46:57 ID:i9TOPtnr
さて、今日も騒がしい地球組の面々。その中でももっとも騒がしいカンコ君がいきなり
いつものようにニホンちゃんに対して言います。
「ニホン、実はニダ」
「実は。どうしたのカンコ君?」
「最近ウリも気付いたことニダがウリ達が今いる場所では特別な風習が残っているニダ」
 不意にニホンちゃんにこんなことを話すのでした。
「特別な風習って?」
「つまりニダ。スレが立つとまずそれを祝ってあとスレの穏やかな進行を願って」
「あれっ、そうだったかしら」
 けれどここでタイワンちゃんが首を傾げるのでした。
「何か別の理由だったんじゃないの?」
「そうなの?」
「確か1000取った人が立てるのがならわしで」
 こんなことを言うのでした。
「何か勝手にスレ立てとかウリ的には問題ないとか。そんなことも言ったような」
「そこんところわからないのね」
「どうだったかしら。最近あまり地鎮祭自体見ないしね」
「けれどいい風習だからここは」
「そうニダ、これでニホンちゃん35クールをはじめるにあたって」
 二人は珍しくカンコ君の言葉に続いて言うのでした。
「以上地鎮祭でした」
「これからも宜しくお願いしますね」
4BAD GIRL:2009/05/03(日) 00:56:21 ID:i9TOPtnr
その倉庫の中は昨日の大雨でシミだらけでした。接触不良の灯りが二人の女の子
の姿を照らし出しています。
「アイル、行かなくてよろしいの?」
皮のジャケットに黒いジーンズを履いたエリザベスちゃんが尋ねます。今日は栗色
の髪をアップにしています。
「・・・・・・ええ」
アイルちゃんは答えました。彼女も黒い皮の服に身を包んでいます。
「彼はいつものところで待っていますわよ」
エリザベスちゃんは少し湿った壁にもたれかかりながらシガレットチョコを取り出し
ました。そして口にします。
「・・・・・・・・・」
彼女は答えません。座り込んだままチョコを口にしています。
「早く行きましたら?わたくしになぞ構わずに」
「けれど・・・・・・」
アイルちゃんは義姉の顔を見上げます。彼女は義妹に対して微笑みました。
「貴女の心にはお手上げですわ。わたくしに構わず行けばよろしいのに」
「・・・・・・・・・」
けれど彼女は答えません。いや、答えられないのです。
5BAD GIRL:2009/05/03(日) 00:57:32 ID:i9TOPtnr
ようやく仲直りできそうな義姉と彼。彼女はそのどちらも手放すことは
出来ないのです。彼女は悩んでいました。どちらか一方に行けば一方を
永遠に手放さなくてはならないような気がして。
「アイル」
エリザベスちゃんは優しい声で語り掛けました。
「家の旗は知っていますわね」
「はい」
言わずと知れたユニオン=ジャックです。
「あれを思い出しなさい。あれこそがわたくし達のつながりそのものなのですから」
「あ・・・・・・」
彼女はそれを聞いてハッとしました。
「わかったでしょう。わたくし達のつながりはあの旗がある限り変わりませんわ。
そして貴女とあの娘が惹かれ合うことも」
「・・・・・・はい」
アイルちゃんはその言葉に頷きました。
「さあお行きなさい。貴女が行ったら彼は喜びますわ」
「お姉様は?」
「わたくしはもうすぐここにいますわ。久し振りのチョコですから」
彼女は微笑んで言いました。
6BAD GIRL:2009/05/03(日) 00:58:32 ID:i9TOPtnr
アイルちゃんは去りました。エリザベスちゃんは倉庫で一人チョコを
口にしています。
「本当に何だかチグハグですわね。どうかしてますわ」
彼女はチョコから口を離して言いました。
「女なんてこんなものかも」
視線を下に落として言いました。
「・・・・・・わたくしもまだまだですわね。フランソワーズの前では強がって
いても本当はこんなもの」
そう呟くと一人倉庫を後にしました。そこに光が差しました。
「照明が照ったのかしら。それにしては眩しかったような」
その時彼女は普段の鋭さを忘れていました。あまりにも寂しく哀しい
心でしたから。

翌日ーーーーー。
『スクープ!シガレットチョコ屋内禁止を言い出した張本人が!』
学校の壁新聞にそんな記事が一面に載りました。何とそこには昨日
倉庫でチョコを食べるエリザベスちゃんが映っていました。
「な、何ですの、これは!?」
 エリザベスちゃんその記事を見て顔を真っ赤にします。
「おいおい、流石にこりゃまずいだろ」
「ああ、言いだしっぺがこれじゃあなあ」
7BAD GIRL:2009/05/03(日) 01:00:36 ID:i9TOPtnr
「あらエリザベス、貴女も中々やりますわね」
そこへ最も弱味を見せたくない相手が。
「他の人には禁止しておいて自分は優雅にチョコを召し上がるなんて。
わたくしにはちょっと真似出来ませんわ」
「グギギ・・・・・・」
エリザベスちゃんは顔を真っ赤にしたままです。しかし一言も言い返す
ことは出来ません。
「それにしても隠し撮りされるとは間抜けなこと。あら、ですから貴女の
家は今も落ち目なのでしたわね」
「それはおめーーんとこもだろーーが」
皆内心そう突っ込みたくなりましたが口には出しませんでした。それを
遠くから見る影が。
「フフフ上手くいったな」
アイアル君が壁に隠れてエリザベスちゃんの様子を見ながら含み笑いを
漏らしています。
「アイルを完全に俺のものにする為まで俺の戦いは続くんだ」
どうも彼はまだまだやる気まんまんなようです。
8BAD GIRL:2009/05/03(日) 01:02:25 ID:i9TOPtnr
アイルランド問題を。エリザベスちゃんいい奴過ぎかな。オチは
煙草が数年前アイルランドで問題になっていたのでそれです。
ttp://www5f.biglobe.ne.jp/~coral/ireland/north.html
ttp://www01.vaio.ne.jp/naomori/ire_history/1998PeaceTreaty.htm
ttp://www.asahi-net.or.jp/~cn2k-oosg/ira.html
話の流れは光GENJIのアルバムの曲BAD BOYから。大沢と
内海がメインで歌っていた曲です。

>>1
スレ立てありがとうございます。
これから時間があれば時々書かせてもらいます。
9マンセー名無しさん:2009/05/03(日) 13:54:53 ID:lhXwnIxM
http://nihonchan.jp/org/html/1831.html
ハイハイワロスワロス
10人魚の涙:2009/05/05(火) 00:39:29 ID:sQRC7vq/
「な、何よこれ!?」
デンマーク君のお家に来たトル子ちゃんは玄関に入るなり思わず叫んで
しまいました。
「ちょっと、これどういうことなの!?」
「ぼ、僕は知らないよ」
問い詰められるデンマーク君も困っています。見れば玄関の人魚の置物
に悪戯がされているのです。この置物は彼のお家の有名な童話作家の話に
出て来るものでこのお家のシンボルとも言えるものです。
それにはトル子ちゃんのお家の服が着せられているのです。最近EU町
に入りたがっている彼女へのあてつけであるのは言うまでもありません。
「誰なのよ」
彼女はそこにいる一緒に遊びに来た皆を問い詰めました。
「誰がこんなことするのよ、幾ら何でもやっていいことと悪いことがある
でしょう!?一体誰なのよ!」
気丈な彼女は泣いたりはしません。けれどその声は次第に荒いものにな
ってきました。
「こうなったら一人一人問い詰めて絶対白状させてやるわよ、やったのは
誰か大体見当がつくんだから!」
彼女も引くわけにはいきません。顔を真っ赤にして皆、特にEU町の人
に対して言います。もう後戻りできない程険悪な状況になろうとしていま
した。
11人魚の涙:2009/05/05(火) 00:40:18 ID:sQRC7vq/
ここでニホンちゃんがスッと出て来ました。そして人魚にかけられている
着物を取り外しました。
「えっ・・・・・・」
彼女の咄嗟の行動に皆流石に驚きました。
「ニホンちゃん、一体・・・・・・」
「これで元通りよね」
ニホンちゃんはその着物をしまうと皆に対して言いました。
「誰かやったなんて言ったらどうしようもないわ。人って時として馬鹿な
ことしちゃうもんだから」
「それはそうだけれど」
「私は・・・・・・」
「トル子ちゃん」
「う、うん」
大好きなニホンちゃんの言葉を受けて流石にトル子ちゃんも落ち着いて
きました。
「もう人魚さん服着ていないからいいよね。皆も」
「え、ええ」
「そりゃそうだけれど」
「だったらいいじゃない。だから忘れましょ。折角デンマーク君がわたし達
皆を招待してくれたんだし。楽しみましょう」
「そうするか」
「うん」
皆ニホンちゃんの言葉に頷きました。そしてデンマーク君に案内され中に
進んで行きました。
12人魚の涙:2009/05/05(火) 00:41:09 ID:sQRC7vq/
「トル子ちゃん」
ニホンちゃんは皆が行って一人残ったトル子ちゃんにそっと声を
かけました。
「よくあることだから。気にしないでね」
「けど・・・・・・」 
それでも気分が晴れないのは事実です。彼女は難しい顔をしてい
ました。
「時には許してあげること、忘れることも必要だよ思うよ」
「・・・・・・そうね」
彼女はやっと難しい顔をなおしました。そして微笑んでそう答え
ました。
「じゃあ私今回のことは忘れる。そうした方が楽になれそうだし」
「うん、そうした方がいいよ」
ニホンちゃんもそれを受けて微笑みを返しました。
「さもないとあいつみたいになるからね」
「そうね、あはは」
「こらニホン、さっさと来るニダ!」
ここであいつの声が聞こえて来ました。
「いつも通り仕方なくウリの側に置いてやるニダ!だから早く
来るニダ!」
「言ってる側から」
「トル子ちゃん、行こう。カンコ君も呼んでるし」
「そうね、行きましょう」
「うん」
こうして二人は皆が待つ部屋に行きました。そして何事もなかっ
たようにパーティーを楽しむのでした。その後ろでは人魚姫が少し
目を光らせながら微笑んでいました。
13人魚の涙:2009/05/05(火) 00:45:35 ID:sQRC7vq/
今回のソース。人魚姫にブルカが。それを外した日本人。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041217-00000208-yom-int
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041216-02204695-jijp-int.view-001
反対するにしろこういう人間性を疑われるようなことは止めた
方がいいかと。数年前の話ですがいい話だったので。
14ON THE WAY:2009/05/07(木) 22:30:45 ID:0ecUQfmC
色々とそれぞれのビジネスに精を出している地球町の各家庭、その中でもとかく
別の意味で皆の注目を集めるのがカンコ家です。
パクリやコピーはもう常識ですがその他にも奇想天外な方法で商いをしています。
惜しむらくはそのアイディアが売り上げに全く結びついてはいないことです。
「しかし今度は違うニダ」
毎回そう言っては同じ事の繰り返しです。時々あまりにも訳がわからない事を
やって皆から注意されています。
「普通にやれ」
皆の言葉はそれです。しかし普通という言葉は本来彼等には全く通用しないのです。
最近では猫車で露天商もやっています。しかしパクリ、コピーの為にその評判はいまいち
です。というか警察に追われています。
「逃げるニダーーーーーッ!」
車の上でカンコ君達に引かれながら叫ぶパパさん。しかし落ちて慌てて走って逃げます。
そして何とか逃げました。
「それでもやるのよねえ」
「全く、懲りない奴ね」
警察に追われ屋台を逃げて行くカンコ一家を見ながらタイワンちゃんとインドネシアちゃん
が言います。それでも露天商をやっています。
しかしそれもそろそろ限界。段々逃げられなくなりました。というか逃げる度にパパさん
が落ちるのでは話になりません。というか猫車に問題があるのですが。
「とにかく警察をどうするかニダな」
カンコ一家家族会議で話し合います。
「アボジ、まともに商売した方がいいニダ」
チョゴリちゃんが正論を言います。しかし却下。
15ON THE WAY:2009/05/07(木) 22:31:39 ID:0ecUQfmC
「ウリに秘策があるニダ」
ここでカンコ君が言いました。
「要は警察に捕まらなければいいニダ」
流石です、やはりこうした考えに至ります。かくしてその為の画期的かつ大胆な
革命的方法が採られることになりました。

翌日。
「靴はいらないニダか〜〜〜〜?」
下校時間学校の前でカンコ一家は露天商を開いていました。まるでヒヨコ売りの
様です。
「何だこりゃ・・・・・・」
その店を見た皆思わず硬直。何と車全体に靴や服を並べて売っているのです。
「カンコ君、これ何?」
ニホンちゃんが尋ねます。
「ニホンにはわからないニダか、これは動くデパートニダ!」
カンコ君鼻高々に言います。
「動くデパート!?」
「何処が!?」
タイワンちゃんとインドネシアちゃんの突っ込み。
「これはウリナラが何時でも何処でも店が開けるようにと考え出した究極の秘密兵器
ニダ、これでウリナラは大儲けするニダ!」
「はあ・・・・・・」
皆に注目されてカンコ君大喜びです。そう、注目されているだけでお客さんは
いません。そもそも品物が劣化コピーばかりですから。
16ON THE WAY:2009/05/07(木) 22:32:37 ID:0ecUQfmC
これはたちまち噂になりました。取材も来ました。
「中々凄いわね」
アサヒちゃんも取材に来ています。
「ニダッハッハッハ、ウリジナルのデパートニダよ」
カンコ君得意気です。
「つーーか誰もやらないって」
「ウリジナルって斜め上って意味だったの?」
タイワンちゃんとインドネシアちゃんも突っ込みも耳に
入りません。しかし警察の目は届いていました。
「ちょっとよろしいですか?」
当然違法な商いのガサ入れに来たのです。
「フン、証拠はあるニダか!?」
カンコ君一家タカをくくっています。しかし。
「あります」
アサヒちゃんの新聞に車のナンバーがしっかりと
映っていました。
「し、しまったニダ!」
「ナンバーも変えておけばよかったニダ!」
それは犯罪です。まあどのみち犯罪なのですが。
かくして警察のご厄介になりカツ丼を食べる派目になった
カンコ君一家、ただ一人愚考に加わらなかったチョゴリちゃんの
一言。
「どうしてうちはまともなことが出来ないニダ」
17ON THE WAY:2009/05/07(木) 22:33:23 ID:0ecUQfmC
ttp://japanese.joins.com/html/2004/0210/20040210202621400.html
まさに斜め上スパイラル、一体何処までいくつもりだろう。
今の所懐かしのネタを掘っていきます。
18マンセー名無しさん:2009/05/07(木) 22:34:22 ID:AkUpOoHV
ニホンちゃん、トル子ちゃんに人形のこと謝っときなさいよ。
19マンセー名無しさん:2009/05/07(木) 22:43:47 ID:6wMN9m4x
よくもまあこんなにつまらなく書けるよな
熱血君の才能は異常
20マンセー名無しさん:2009/05/07(木) 23:20:37 ID:r5R4MWPc
このスレはいったん落として立て直した方がいいと思う。まだ議論中だったんだから。
21マンセー名無しさん:2009/05/08(金) 00:49:14 ID:8uHednNW
このスレ存続させて熱血君の専用スレにしてやれば問題ないじゃないか。
22マンセー名無しさん:2009/05/08(金) 17:16:06 ID:Rzl4pKFo
>>21同意 
つか既に稼働してるスレがあるのに勝手にスレ立てる人間は隔離で十分。 
文句があるなら34スレみたいに途中で落とさず1000まで終わらせろ。
23不思議なお話:2009/05/10(日) 00:01:51 ID:CsmZiR0C
どの家もそれぞれ多くのお話を持っています。童話とか古い教えとか小説とか。それで
どの家にも一つ面白い共通点があるのです。
「うちの家の一番高い丘ってダイダラボッチっていう人が作ったらしいのよね」
「僕の家の土地はバンコという人の身体だったらしいアル」
「私の家の古い教えじゃ最初の神様って凄く大きかったらしいわ」
「僕の家にある樵がいたっていうんだけれどこれがうちの家より大きかったとか」
「私のご先祖はゴリアテっている大きい人を喧嘩で負かして家長になったらしいわ」
「僕のノーベル家では巨人が神々と戦う話だよ」
「僕の家でもあるな。よくインドラとか神様が巨大な魔人と戦う話がある」
「オス漫お爺ちゃんも言ってたわ。イフリートっていう巨大な精霊」
そうです、何故か殆どの家で巨大な人の話があるのです。それは自然とかそういった
ものを表わしているとか言われていますが多くの説があります。しかしもう一つ気に
なる話が。
「そうした人の骨があるらしいな」
何処かでその大きな人の骨が見つかったらしいのです。皆はそれを探しに行きました。
参加は上記のメンバーとチューゴ君家と同じ話が多いタイワンちゃん。個性的なメンバー
です。
24不思議なお話:2009/05/10(日) 00:03:42 ID:CsmZiR0C
一行はアメリー君の家の崖にやって来ました。そこで骨が見つかったらしいのです。
「手分けしてやろうぜ」
アメリー君の言葉通り皆は動きました。男組が掘って女組が細かい作業。やがて
一つの骨が見つかりました。
「これか……」
一同それを見て呟きました。早速調べてみることにしました。
「そういう事なら任せて」
ノーベル君の出番です。色々と科学的に調べています。
結果は。
「違うね。これは大昔の恐竜の骨だよ」
「そうか……」
皆落胆してしまいました。
しかし皆諦めません。今度はチューゴ君の家からです。
「前から僕の家で問題になっているアルが」
シセンの間の辺りで大きな人が見かけられるというのです。
「行くか」
地球組探検再出動です。
25不思議なお話:2009/05/10(日) 00:05:08 ID:s7NfgvD5
一行はシセンの間の庭に入りました。鬱蒼とした竹の庭です。
「ここか」
皆は竹の中に潜みました。
「さて、何が出るかな」
皆は固唾を呑んでいます。
「ニホンちゃん」
タイワンちゃんがソッとある方向を指差します。
「あっ……」
そこには毛だらけの人がいました。
「あれ……」
二人は皆に伝えます。
「あれか」
「ゴリアテとは違うみたいね」
そこにいるのは何か猿みたいな外見の生物でした。
「オランウータン……じゃないよね」
トル子ちゃんが呟きます。
「ゴリラでもなさそうだし」
アテネちゃんも言いました。
「何なんだ」
皆が疑問に思ったその時です。ノーベル君が言いました。
「あれは……ギガントピテクスかな」
26不思議なお話:2009/05/10(日) 00:07:50 ID:s7NfgvD5
「ギガントピテクス!?」
「うん、昔いた類人猿なんだ。丁度この辺りにいたそうだよ。もう絶滅して
しまったと聞いているけれど」
「では昔からうちで噂になっていたのはあいつだったアルか」
実はこの辺りでは昔から目撃例があります。
「何かうちの雪男に似てるな」
イン堂君がふと呟きました。
その大きな類人猿は何処かへ行きました。一行はそれを追います。
「はぐれるなよ」
「ええ」
しかし見失ってしまいました。結局巣とかも見つかりませんでした。
それでも手形を見つけました。それはここにいるパンダのものとは違い
ました。猿のものでした。
「思ったより収穫が少ないわね」
チューゴ君の家に戻ってアテネちゃんが言いました。
「あれが巨人とは思えないなあ」
ニホンちゃんがポツリ。
「見間違いかしら。よくあるじゃない」
トル子ちゃんが現実的な一言。
「うん、僕の家で巨人の化石が見つかったって話があったけれど嘘だったしな」
 こうした話に目がないアメリー君もいつもの冷静さで言います。
「それだけど一つ面白い資料を見つけたよ」
ノーベル君がネットを検索して言いました。
27不思議なお話:2009/05/10(日) 00:09:31 ID:s7NfgvD5
「これ、私の家の話ね」
アテネちゃんが言いました。
「うん、そこから出て来た化石がその巨人の外見とそっくりだそうだね。これは
アメリー君家での話と同じだ」
「だな。全く同じだ」
「結局さっきの大きな猿みたいなのやそうした化石がもととなったお話だったのね」
紫苑ちゃんが最後を締めくくる言葉を言おうとしたその時でした。ニホンちゃんが
ふと検索の中に自分の家の話があるのを見つけました。
「あ、これうちのお話よ」
それは『さんぶたろう』という人のお話でした。
本当に日之本家にいた人物であるようです。ですが人と蛇の精の間に生まれた異形の
人であるという言い伝えです。
「蛇……」
それに対し皆ピクリ、と眉を動かしました。何故か蛇の話は何処にでもあります。
ノーベル君のところにもチューゴ君やイン堂君のところにも紫苑ちゃんのところから
出て来た教えにも。
「うちにもあるわ。脚が蛇の大きな人が出て来て神様と戦う話が」
アテネちゃんも言いました。
そのさんぶたろうという人は仙人でもあったようです。話を見ると殆ど神様です。
しかしそれを読むうちにチューゴ君が言いました。
28不思議なお話:2009/05/10(日) 00:11:03 ID:s7NfgvD5
「うちの話に似てるアルな」
「ええ。そっくりね」
タイワンちゃんも言いました。
「多分本当にいた人の話にチューゴ君の所の話を入れたみたいね」
ニホンちゃんが見終わって言いました。
「あれは元々うちの端っこのほうの家の話だったらしいアル」
「それが混ざってああなったらしいけれど」
二人はチューゴ君の家の古い話の説明をしました。
「それに蛇は皮が剥けてそれが再生になるし水辺に住んでいるから水を司る」
「そして毒が絶大な力か」
イン堂君とトル子ちゃんが言いました。
「そして巨人は絶大な力を持った人や障害、恐ろしい自然ということかな。アテネ
のところの話や紫苑のゴリアテを見ると」
アメリー君が考え込みながら言いました。
「そうだね、僕のところは世界を囲む蛇も巨人もそれそのものだし」
「そう考えると恐竜やあのお猿さんはそれのモデルね」
アテネちゃんが言いました。
「そうね」
紫苑ちゃんも納得。
「それで話は大体解決したけれどわたし何かひっかかるのよね」
ニホンちゃんが首を傾げながら言いました。
「何?」
皆が尋ねます。
「何でどの大きな人も蛇も同じ様な属性なの?まるで示し合わせたみたいに」
「!!」
結局謎はさらに深い謎を呼びました。それは何故か。もしかすると彼等の
無意識の奥底に共有する何かがそうさせているのでしょうか。
29不思議なお話:2009/05/10(日) 00:12:03 ID:s7NfgvD5
30トップを狙え!:2009/05/13(水) 00:10:55 ID:E+v+Lbv0
「さて、クラスのナンバーワンは誰だ!」
ある日唐突にこんなコンテストが開かれました。
「それは何といってもこの僕だろう」
まず名乗り出たのはアメリー君。
「いや、天才料理人である僕アルな」
チューゴ君も名乗り出ます。
「あらわたくしですわ。このエリザベスこそがトップでしてよ」
「エリザベスがトップでして?面白い冗談ですわね」
当然この二人も。
「いや、クラス一の伊達男のこの僕に決まってるじゃないか」
「御前喧嘩弱いじゃねーーか」
「何か勘違いしているアルぞ」
マカロニーノ君、アメリー君とチュ−ゴ君の突っ込みもスルーです。
「これだけじゃ寂しいよな」
ここで誰かが言いました。
「ゲルマッハも出ろよ」
「僕は構わないが」
「ニホンちゃんも出るよね」
「えっ、わたしはあのその・・・・・・」
二人決定しました。
「あと二人は・・・・・・」
「ニホンが出るならどうしてウリも出さないニダ!」
ネタ要員も確保しました。こうしてコンテストが始まりました。
31トップを狙え!:2009/05/13(水) 00:11:50 ID:E+v+Lbv0
「まあ一人一人得意分野が異なるからなあ。これは甲乙つけがたいぞ」
審査員を務めるクラスの皆は言いました。
「体力ならチューゴだし喧嘩ならアメリーか。服を持っているのなら
フランソワーズだよなあ」
「バランスとれてるのはニホンちゃんにエリザベス、ゲルマッハか。なにげに
キャラクターが出てるな」
「いや、ニホンちゃん案外バランス悪いぞ。総合だと三位位になるぜ」
「あ、ほんとだ」
皆コンテストをしながら言います。
「ウリは?」
カンコ君が審査員達に対して尋ねます。
「まあネタと電波とお笑いならトップだな。安心しろ、これだけは誰にも
勝てやしないから」
「訂正しる!男前と頭とスポーツニダ!」
「どこがだよ・・・・・・」
「うりゅしゃいニダ、それにウリはいつも誰にも構ってもらえないニホンに
も寛大な心優しい好漢ニダ!そんなこと言うと許せんニダ!」
「・・・・・・逆だろ。ニホンちゃんにしか相手にしてもらってないだろ」
「ファビョーーーーーーン!」
顔を真っ赤にして激怒です。
「審査が進まねえからあっち行ってろ」
縛られて向こうに転がされます。そして審査は再開されました。
「ところで何かおかしくないか!?」
誰かが言い出しました。
32トップを狙え!:2009/05/13(水) 00:13:29 ID:E+v+Lbv0
「え!?」
 皆その言葉にハッとします。
「アメリーにチューゴ、エリザベス、マカロニーノ、フランソワーズ、
ゲルマッハ、ニホンちゃん、カンコだろ。全部で九人じゃないのか」
「そういえば・・・・・・」
アーリアちゃんは審査員席にいるので違います。
「おい、そういえば一人足りないぞ」
「一体どういうことアル!?」
コンテストを受ける面々も騒ぎだしました。
「エリザベス、まさか貴女ロンドン塔から幽霊を・・・・・・」
「フランソワーズ、貴女がベルサイユから先祖の霊を・・・・・・」
「二人共、それだともっと大事になってるよ。ハイチちゃんが反応
しないしそれはないよ」
マカロニーノ君が二人の暴走を止めます。
「マカロニーノ、ナイスだ。しかしだとすればどういうことだ!?」
ゲルマッハ君が口に手を当て考えます。
「キッチョムが例によって紛れ込んでいるわけではないし」
皆疑心暗鬼になり場を見ます。
「だとすれば誰ニダ!?」
謎は深まります。
33マンセー名無しさん:2009/05/13(水) 00:15:54 ID:E+v+Lbv0
ちょっと何かと言われてる某氏の過去作品を貼ってみたが。このスレの形式で。
独特のかき方だね、マジで。
34マンセー名無しさん:2009/05/13(水) 00:21:15 ID:E+v+Lbv0
で、俺もちと書いてみた。

          ニホン×ロシアノビッチ
ニホン「ロシアノビッチ君私のパンツだけれど」
ロシア「ああ、何か話進展したよな」
ニホン「そう?」
ロシア「俺はそう思うんだけれどお前はどうなんだよ」
ニホン「アソウさんはそう言ってるけれど」
ロシア「だったらそうなんだよ。これからは仲良くやろうぜ」
ニホン「仲良くって私パンツまだ返してもらってないけれど」
ロシア「もうすぐ返すからよ。なっ」
ニホン「本当かしら」
ロシア「だからアソウさんとうちの親父が言ってるじゃねえか」
ニホン「今までいつもそう言ってたし信じられないなあ……」

ソースはここな。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090512-00000229-jij-pol
35蟷螂の斧:2009/05/15(金) 00:14:59 ID:AbXw1t63
カンコ君は自分の家の歴史にとても誇りを持っています。その為自分達
が他の家の人達にどう書かれているかとても関心があります。
「ウリは一体どれだけ格好よく書かれているニダかな」
興味の趣旨こそあれですがその関心の高さはニホンちゃんよりも上です。
従ってその中身を見たりもします。
「ちょっと見せて欲しいニダ」
「おい」
そして皆のを見てみます。
「さてさてウリの人気は・・・・・・」
「さて、と」
皆これから予想される事態に備えます。
−数分後ー
ワナワナワナワナワナワナワナワナ
カンコ君が怒りで全身を震わせています。
「これはどういうことニダ・・・・・・」
キッと皆を睨んで言います。
「そのまま」
「ありのまま書いただけよ」
皆素っ気無く言います。
36蟷螂の斧:2009/05/15(金) 00:16:32 ID:AbXw1t63
「これの何処が本当のことニダ!」
カンコ君ファビョーーンして叫びます。
「ウリナラは属国などではないニダ!アメリー君やチューゴ君の手下になった
こともニホンの子分になったこともないニダ、これは完全な誤りニダ!」
「何処がだよ」
「現に今だってそうじゃねーーか」
皆それに対して冷めた声で言います。
「それが誤りニダ、ニホン池というのも間違いニダ、あれは東池ニダ!」
カンコ君必死に力説します。もう必死です。
「黙れ、カンコ」
そこで誰かが言いました。
「!?」
皆声がしたほうを振り向きます。見ればコユンちゃんがいます。
「お前がそんなふうなのだから我が一族は町の皆から馬鹿にされ忌み嫌われる
のだろう。いい加減に学習しろ」
皆よりさらに冷たい声で言います。
「な・・・・・・」
これにはカンコ君も皆も絶句です。
「少なくともボクはお前のそんな破廉恥な行動は絶対に許さない。どうしても
というのならボクを論破してからにしろ」
「グギギ・・・・・・」
カンコ君顔を真っ赤にしています。
「フン、まあ今日はいいニダ」
カンコ君プイッと背を向けました。
37蟷螂の斧:2009/05/15(金) 00:17:47 ID:AbXw1t63
「だが覚えておくがいいニダ。ウリは自分が格好悪く書かれることは
絶対に許さないニダ」 
そう言ってその場を去りました。
「フン、馬鹿者が」
コユンちゃんはその背中に向けて言います。
「おい・・・・・・」
皆はそんな彼女に声をかけようとします。
ジロリ
しかし彼女の視線の前に沈黙してしまいます。皆はその威圧感に押され
その場を後にしました。
「カンコ君の馬鹿・・・・・・」
一人になったコユンちゃんは顔を俯けて呟きました。
「・・・・・・どうしてなの」
コユンちゃんはポツリと言いました。 
「どうしてありのままに受け入れて自分を正しくしようって出来ないの・・・・・・」
その瞳は泣いていました。彼女はそのまま一人で泣いていました。
「・・・・・・・・・」
それを遠くから見る娘がいました。
38マンセー名無しさん:2009/05/15(金) 00:22:56 ID:AbXw1t63
また某氏の作品転載。こっちのスレの形式で。とりあえずサンプルにはなる。
タイトルは気にするな。それで昔のネタでまた書いてみた。今度は長い。
39マンセー名無しさん:2009/05/15(金) 00:23:47 ID:AbXw1t63
           ウリナラタイマー!?
ロシアノビッチ君家で今度新しいプールが出来ました。
「よくそんな金があったな」
皆一言。
「奮発したんだぜ、良かったら来てくれよ」
そう言って皆を招待します。かくして皆水着を持ってロシアノビッチ君
の家へ行きました。
「水着持ってこいつの家へ行くのってはじめてだな」
さて到着。
「うわあ・・・・・・」
何と、中はかなり豪勢です。波のプールにサウナ、レストランまであります。
「何でもあるんだな」
派手好きのアメリー君も驚き。
「ああ。御前の家がここまで出来る力が残っていたとは正直驚きアル」
チューゴ君の言葉が皆の意見を代弁しています。
「おい、俺の家だってまだまだ力はあるぜ。馬鹿にするなよ」
ロシアノビッチ君上機嫌で言葉を返します。
「さあ皆今日は楽しんでくれよ。折角招待したんだからな」
「おおーーーーーっ!」
皆言われなくてもそのつもりです。プールに入り泳いだりサウナに行ったり
しています。
40マンセー名無しさん:2009/05/15(金) 00:25:02 ID:AbXw1t63
さてプールに入るニホンちゃん、今日は半ズボンタイプの白のビキニです。
「これだと体型隠れるらしいけれど」
「やっぱり駄目みたいね」
タイワンちゃんもうなだれています。彼女は上が赤、下が白の同じく半ズボン
タイプの水着。隣ではマカロニーノ君が水を得た魚状態。
「あいつは相変わらずか・・・・・・」
黒い競泳用水着のアーリアちゃんのジャ−マンスープレックスをお見舞い
されています。
「ニ、ニホンの水着・・・・・・」
カンコ君も相変わらずみたいですね。タイワンちゃんに見事にぶっ飛ばされて
います。天井に炸裂してそこからまッ逆さまにプールに落ちます。
「何するニダ!」
しかし無傷です。
「いや、何で平気なんだよおめーーは」
皆からの突っ込みもケンチャナヨです。
「何はともあれ皆楽しんでるみてーーだな。俺は嬉しいぜ」
ロシアノビッチ君上機嫌で皆を出迎えます。
「つーーかプールで酒は止めろよ」
「溺れたら危ないアルぞ」
「いいんだよ、今日は泳がねーーから」
水着こそ着ていますが泳がないらしいです。
41マンセー名無しさん:2009/05/15(金) 00:26:52 ID:AbXw1t63
「まあ皆喜んでくれて何よりだ。俺は嬉しいぜ」
酔ってるせいか益々上機嫌に。
「それはいいけどよ」
そこでアメリー君が口を開きます。
「何だ?」
「暗くなってきてねーーか?」
見れば天井のガラス窓に雪が積もってきています。
「あれ大丈夫アルか?」
「ああ、心配いらねえ」
ロシアノビッチ君鷹揚に手を振って答えます。
「ちゃんとそれ位計算してるぜ。いくら俺でもそれ位やるさ」
ミシ
「ミシッ!?」
一同その音にビックリ。
「まあどんだけ雪が積もっても大丈夫だ。このプールはびくともしねえよ」
ミシミシ
「おい・・・・・・」
皆天井を見上げます。
42マンセー名無しさん:2009/05/15(金) 00:27:53 ID:AbXw1t63
「まあ大船に乗ったつもりでいてくれよ。例え外が雪に包まれてもここだけは
大丈夫だからよ」
ミシミシミシミシミシミシミシミシ!!!!!
「御前はこの音が聞こえんのかーーーーーーっ!」
「んっ!?」
気付いた時にはもう遅し。プールは雪の重みで潰れてしまいました。水着で
冬のロシアノビッチ家に放り出された一向は風邪を引いて入院する破目に
なりました。
「やっぱ酒飲みながらの設計はまずかったかな」
しもやけだらけで布団に寝かされるロシアノビッチ君が一言。
「今何つった!?」
それを聞いた一同ピクリ。
「もう一度聞きたいのだが」
皆を代表してアーリアちゃんが来ました。
「だから一杯やりながら設計したのがまずかったかなって」
気付いてません。
「そうか」
かくして当分皆から禁酒令を出され苦しむことになるロシアノビッチ君でした。
43マンセー名無しさん:2009/05/15(金) 00:29:26 ID:AbXw1t63
古いソースだ。読んでもらったらまあ嬉しい。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040215-00000111-yom-int
44マンセー名無しさん:2009/05/16(土) 00:29:19 ID:uH8o7HuR
>>43
多分十中八九で熱血君だろうけど、
あえて他人だと仮定した場合、残念だけどテンプレ違反だから。
>尚、著作者への無断使用は厳禁とし、議論スレへ御一報の上、著作者の意向に従って下さい。

熱血選集よりぬきニホンちゃんは終了。
45マンセー名無しさん:2009/05/16(土) 08:04:15 ID:/czgHXL+
>>44
リッチマン君、こっち来てくれない?
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/korea/1242026981/l50
46マンセー名無しさん:2009/05/16(土) 10:20:58 ID:uH8o7HuR
認定癖とか、お前自分が>>45でナニ言ってるのか理解してないのかwwww
47マンセー名無しさん:2009/05/16(土) 11:05:16 ID:/czgHXL+
>>47
はい、君とはここで話しないから。お話したい人こっちのスレで楽しく待ってるよ。
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/korea/1242026981/l50
ところで通帳について色々言われてるけれどそもそも君幾つ?今年で34か28かどっちよ。
以後は向こうのスレでね。
48マンセー名無しさん:2009/05/16(土) 11:31:33 ID:uH8o7HuR
>>47
畳みかけるような認定。さすがにリッチマンさんは違いますねw
俺の認定はきれいな認定、お前の認定はリッチマンですか?
今時社民党でも使わねえっすよ、そんなレトリックwwww
49マンセー名無しさん:2009/05/16(土) 12:58:28 ID:dkseqkPU
リッチー君wあちこちで凄い馬鹿にされてますねw
50マンセー名無しさん:2009/05/16(土) 14:53:00 ID:uH8o7HuR
しかし来ないね熱血君。
自分に寛容なスレで、おすすめ2ちゃんねる見れば巡回してる形跡もあるし、
自分のSSが無断で転載されてるのに声一つ上げないってやっぱり変だな。
あまつさえ全然関係ないスレからリッチマン()とか呼ばれたり、
こりゃこのスレには近づかない方がいいな。
ちょっとレスするとキチガイに通帳アップ強制させられちゃかなわんからな。

と言うわけでもう一つのスレに戻ることにするよ。
51マンセー名無しさん:2009/05/16(土) 14:58:10 ID:6v4VAbwK
俺リッチマンですが何か?
52何故か寛大:2009/05/17(日) 00:40:36 ID:7QXaDHkF
アサヒちゃんは紙芝居やショーもやっています。けれどその壁新聞とは違う面が
かなり多いです。
毎週日曜の朝にはトウエイさんと一緒に子供達の為にショーをやっています。こ
れがいつも皆に大人気です。
ところがこのショーの脚本はいつもニホンちゃんやウヨ君に書いてもらっていた
りします。しかもこれがアサヒちゃんの主張とはかなり違っていたりします。
けれど何故かアサヒちゃんは二人、特にウヨ君に対して何も言いません。といい
ますかトウエイさんに対してもかなり好き勝手にやってもらっています。あの口
煩いアサヒちゃんがです。
「何か言うに言えないのよ」
そのことについてこう言い訳めいて言うのです。
「トウエイさんには昔からお世話になってるし。それに」
「それに?」
「まだあるのかよ」
「おもちゃ屋さんとのこともあるし」
このことも言うのでした。実はこのショーで出て来るおもちゃはいつもニホンち
ゃんのお家のおもちゃ屋さんのものなのです。番台さんというこのおもちゃ屋さ
んがお金を出してくれてトウエイさんが作っているのです。結局アサヒちゃんは
場所とかを提供しているだけで殆どその製作とかには関係していないのです。
53何故か寛大:2009/05/17(日) 00:43:07 ID:7QXaDHkF
「だから私何も言えないの。まあ番組だけ楽しんで」
「それでニホンちゃんとかウヨにも好きに書いてもらってるのかよ」
「そうよ。ニホンちゃんの脚本も武士の脚本もいいじゃない」
二人の脚本も認めています。これまた意外なことに。
「ニホンちゃんにはライダーと戦隊で頑張ってもらってウヨには主にライダーで
ね。頑張ってもらうわ」
「ウヨの奴にライダーかよ」
「また鬼の時みたいに荒れるんじゃねのか?」
「っていうか何でお前あの時代トウエイさんとこのあの人の暴走止めなかったん
だよ。お前も時間ギリギリで困ってたんだろ?番台さんのことも全然考えない人
だったしな」
「言って聞くような人じゃないから」
アサヒちゃんは本当に珍しく顔を顰めさせて皆に言い返します。
「だからもうどうしようもなかったのよ。あれでウヨには迷惑かけたけれどね」
「あいつに迷惑とか言うって」
「お前本当にアサヒか?」
「私は私よ。さて、今回のニホンちゃんのシナリオは」
今ニホンちゃんが戦隊のメイン脚本なのです。そのことを考えてついつい笑顔に
なるアサヒちゃんです。
「どんな感じになるかしら。楽しみよね」
「っていうかこいつ本当にアサヒか?」
「中身ヨミかサンケーじゃないのか?」
皆からこういぶかしがられる程このショーに対しては別人のアサヒちゃんなので
した。人は色々な顔があるものでしょうか。
54何故か寛大:2009/05/17(日) 00:45:25 ID:7QXaDHkF
日曜毎朝やっているスーパーヒーロータイムをネタにしました。いつもとは全然
違うアサヒちゃんです。
それぞれの新キャラはまんま製作会社とスポンサーの会社です。ニホンちゃんは
小林靖子、ウヨ君は井上敏樹となっています。
小林靖子。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E9%9D%96%E5%AD%90
井上敏樹。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E6%95%8F%E6%A8%B9
本来は井上敏樹が小林靖子の兄貴分ですがキャラを優先させました。
55美味しいお握り:2009/05/19(火) 21:59:27 ID:HMvpWxCV
皆今日はカンコ君の家にお呼ばれです。しきたりみたいなものになっています
けれど皆を家に呼ぶとご馳走するのが普通です。
特にカンコ君はこういった時もうかなりかっとんで頑張ります。それで皆は一
体何が出て来るかかなり不安でした。
「あの時の八墓丼は凄かったなあ」
「鮎が生焼けで頭から突き刺さってたからな」
とりあえずこの悪夢は皆まだ覚えています。その衝撃にかなり打ちのめされて
しまいました。それで今もこの時のことを思い出して暗い顔になっているので
す。
「まあとにかくな」
「そのカンコ家に着いたよ」
何故か不吉なオーラを漂わせているカンコ家に到着しました。それで家に入る
といきなり物凄い大きさのカンコ家の旗に遭遇しました。
「何だこりゃ」
「カンコの家の旗じゃねえか」
「ニダッハッハッハ、皆それは正解ニダが外れニダ」
見ればそこにはカンコ君がいました。チョゴリちゃんも一緒です。二人はその
巨大な自分のお家の旗の側に立っているのでした。
56美味しいお握り:2009/05/19(火) 22:00:22 ID:HMvpWxCV
「これはウリ達が作ったお握りの旗ニダ」
「お握りの旗!?」
「あれっ、よく見たらこれって」
「だよな。ニホンちゃんの家でよく見る」
紛れもないお握りでした。それで旗を作っているのです。
「チューゴさんが食べられるように温かいお握りにしてアメリーさんが食べら
るように海苔を使ってないお握りもあるニダよ」
「流石あるなチョゴリちゃん」
「気が利いてるな、やっぱり」
その二人はチョゴリちゃんの言葉を聞いてにこりです。実は二人も食べられな
いものがあるのです。
「あとこんなのも作ったニダ」
「あっ、これいいじゃない」
「可愛いわよね」
皆今度はお握りで作った熊の絵を見て声をあげます。見ればその熊もかなりの
力作です。
57美味しいお握り:2009/05/19(火) 22:01:12 ID:HMvpWxCV
「これもチョゴリちゃんが作ったのね」
「センスいいじゃない」
「チョゴリはウリの妹ニダ。それならいいものを作るのは当然ニダ」
いつも通り妹とついでに自分を褒めるカンコ君でした。
「実はニホンさんの影響を受けてるニダ」
ここでこっそりニホンちゃんに打ち明けます。
「お握り自体がそうだったりするニダ」
「そうみたいね。カンコ君も何だかんだで私のお握りよく食べるし」
実はニホンちゃんの作ったものを誰よりも食べるカンコ君だったりします。
「それでこれもなのね」
「そうニダ。それで」
「さて、後はニダ」
カンコ君は得意になったまま言葉を続けます。
58美味しいお握り:2009/05/19(火) 22:02:39 ID:HMvpWxCV
「皆あがるニダ。奥に本番があるニダよ」
「えっ、ここじゃないの?」
「この旗と熊がそれじゃないの?」
「チッチッチッ、ウリはそうそう生半可なことはしないニダよ」
右手の人差し指を立てて横に振っての言葉です。
「さあ、わかったら奥に行くニダよ」
「何かわからないけれど」
「まだあるの?」
皆カンコ君の言葉に首を傾げます。
「もうここの旗と熊で充分なのに」
「一体何なんだろう」
「さあ、こっちニダ」
とりあえずそこにあるお握りを食べながらカンコ君の案内を受けますそ
うして案内された場所は。


                 つづく
59美味しいお握り:2009/05/19(火) 22:04:00 ID:HMvpWxCV
60ダイエットは大変です:2009/05/22(金) 23:01:21 ID:FR3l9FuL
アメリー君が食べ過ぎなのはもう誰も知っていることです。けれどそれは
最近では彼だけの話だけではなく。チューゴ君も同じです。
「何だ、御前もかよ」
「そうある。最近どうも食べる量が多くなってその結果ある」
「だよな。体重が気になるよな」
「困ったことある」
一応二人共外見は何ともないです。それでついつい天然のニホンちゃんが
言ってしまうのでした。
「別に太ってないんじゃないの?」
「だからさ、隠れ脂肪なんだよ」
「だからこそ困ってるある」
「そうだったんだ。じゃあすぐに痩せないとね」
やっぱりニホンちゃんの天然は時として物凄いことを言います。二人が今
一番気にしていることをずばり言います。
61ダイエットは大変です:2009/05/22(金) 23:02:51 ID:FR3l9FuL
「運動して食べ物も考えて」
「食べ物?そういえば」
「最近お肉ばかり食べているあるな」
確かに二人共外見は何ともないのですが体重計に乗ってみるとこれが。皆
が唖然とする体重です。
「牛か?」
「いや象だろ」
「言いにくいことをよくそんなに簡単に言ってくれるな、おい」
「かなり頭に来たあるぞ」
「だったら痩せたら?」
今度はタイワンちゃんの容赦のない突っ込みです。
「ほら、食事はもうお野菜とかお魚主体にして後は」
「運動よ。毎日走って泳いでね」
「うわ、何か味気ない料理ばかりだな」
「脂っこくなくて寂しいある」
二人は早速ニホンちゃんが作ったあっさり味の和食に寂しい顔になります。
他にもお豆腐やお刺身とかばかりで確かに二人から見るとかなりあっさり
とした料理です。
62ダイエットは大変です:2009/05/22(金) 23:04:12 ID:FR3l9FuL
それに後は運動。よりによって隠れ脂肪だらけの二人が小柄ですばしっこ
いことで有名なタイワンちゃんの自転車についてランニングです。しかも
サウナスーツを着てです。
「さあ、これが終わったら筋トレだからね」
「何かこれってよ」
「ボクサーみたいあるぞ」
二人はもう肩で息をしています。けれど元々かなり運動する方でおまけに
体力もあるので何とかやっていけます。そうして遂に。
「おい、痩せたよ痩せた」
「元の体重に戻ったあるぞ」
それぞれのお家の旗の柄のトランクス姿で体重計に乗って見てそれから得
意満面の二人でした。
「これでよし、無事痩せたよ」
「ニホンちゃんの料理とタイワンのトレーニングのおかげあるな」
「痩せてよかったね、二人共」
「御礼はいいわよ」
二人は笑ってそれはいいとするのでした。この辺り気前がいいです。
「やっぱり太り過ぎって身体によくないからね」
63ダイエットは大変です:2009/05/22(金) 23:04:56 ID:FR3l9FuL
「健康的にバランスがいいのが一番よ」
「そうだよな。よし、痩せたら」
「早速ある」
けれど二人はここでまた脂っこいものを猛烈に食べだしてしまいました。
そうしてまた元の体重に戻ってしまうのでした。
「あれっ、何で元に戻ったんだろ」
「不思議あるな」
「もう二人共エリザベスちゃんのお家に行くといいかも」
「御飯がまずくて痩せられるわよ」
「いや、それは勘弁してくれよ」
「あそこの家の料理だけは勘弁ある」
それは断る二人でした。けれど結局体重は元に戻って。同じことの繰り返
しになってしまうのでした。
64ダイエットは大変です:2009/05/22(金) 23:05:56 ID:FR3l9FuL
最近では中国でも肥満が問題になっているそうです。ついでにもうあまり
にも有名なアメリカの肥満も使ってみました。
ttp://www.recordchina.co.jp/group/g28275.html
ttp://www.ritsumei.ac.jp/~isaka/texas3.htm
二人の外見はキャラを考慮してあえて変えないで隠れ脂肪にしました。
最近こっちの方が問題だという指摘もありますが。
65マンセー名無しさん:2009/05/26(火) 00:22:28 ID:rpONDk8S
最近ニホンちゃんのお家のナラの間に人形が一つ置かれています。その
人形とは何かといいますと。
やたらと気色悪い顔立ちをしていてそのうえ頭に鹿の角が生えている少
しイン堂君のお家の服に似た服装の男の子のお人形です。日之本家の人
達だけでなくお客さん達からもこう言われています。
「何でこんなの選んだんだろう」
「見てるだけで怖いんだけれど」
滅茶苦茶不評です。けれどナラの間の記念に考えられた人形ということ
なのでとりあえず置かれています。けれどまずお家の人達からしてこの
人形以外のお部屋のマスコット人形を考えだす程不評です。
「姉さん、これで行こう」
「ええと、マ○ト君?」
「あの祟りがありそうな人形よりずっといいよ」
ウヨ君だけでなくニホンちゃん自身もその時の日之本家の服を来たマス
コットキャラを考え出していたりします。とにかくこのお人形はとても
不評です。
66マンセー名無しさん:2009/05/26(火) 00:23:24 ID:rpONDk8S
そしてニホンちゃんは決して悪気があったわけではなかったのですが。
このお人形をカンコ君に貸し出すことにしたのです。
これに対するカンコ君とチョゴリちゃんの反応。
「あれだけは絶対に贈るなニダ!ウリナラに祟りをかける気ニダか!」
「ニホンさん、他のものなら何でもいいニダ。けれどあのお人形だけは
絶対に嫌ニダ」
こう言って必死に断ります。二人共とにかく滅茶苦茶嫌がっています。
それを見たニホンちゃんの感想はといいますと。
「やっぱり駄目なの?」
「他のに汁ニダ!ひこ○○んでもよし○○君でも何でもいいニダがあれ
だけは絶対に嫌ニダ!」
「プリ○○アだったら最高ニダ」
チョゴリちゃんは何気にアニメの方を言っています。とにかく二人は完
全拒否です。
67マンセー名無しさん:2009/05/26(火) 00:25:02 ID:rpONDk8S
ですがお家同士の都合もあってこのお人形はカンコ君に貸し出されまし
た。ですがそのカンコ君とチョゴリちゃんの反応は。
「絶対に見ないニダよ」
「厳重に封印しておくニダ」
箱に詰めて御札を実際に貼ってそのうえで埋めてしまって。決して見よ
うともしません。今回はニホンちゃん側完全に失敗でした。
「やっぱりあのお人形って誰が見ても怖いのね」
「っていうかあの人形考えたの誰なんだ?」
ウヨ君はこのことを問題にしています。今回は流石のカンコ君も謝罪や
賠償を言い出す余裕がなくお人形を封印して逃げるのでした。
68マンセー名無しさん:2009/05/26(火) 00:26:21 ID:rpONDk8S
あのせんと君が遂にソウルへ。ソウル市民も今回ばかりは可哀想。
ttp://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20090525-OYT1T00672.htm
ちなみにこの作品のタイトルは『マスコットプレゼント』。
69マジでやるの!?:2009/05/28(木) 00:07:58 ID:8jJtDojC
「ウリはもう我慢しないニダ!」
キッチョム君が今日も引き篭もっている部屋の中から喚いています。
「今度ことアメリーやカンコのラジコンの船を沈めていってやるニ
ダ、これは警告ではないニダ!」
とまあいつものようなことを言っていますがこれに対して皆の対応
はといいますと。
「じゃあ本当に今度こそどうなっても知らないよ」
「っていうか本当にやるの?」
かなり冷ややかです。もう流石にロシアノビッチ君にしろチューゴ
君にしろ庇いきれないので相当冷たい目です。けれど収まりがつか
なくなっているキッチョム君はこう喚いています。
これに対してアメリー君は極めて冷静です。
「そうか、じゃあいよいよ引導を渡してやるぜ」
手の指をボキボキと鳴らして不敵な笑みを浮かべています。今にも
喧嘩をしそうな状況です。
70マジでやるの!?:2009/05/28(木) 00:09:28 ID:8jJtDojC
そして一応カンコ君も。何か中の人が変わったかのように結構でき
るようになったカンコパパさんの声もあってそれなりに身構えてい
ます。
「ウリもこうなったらやるしかないニダ」
「とりあえずカンコ、あいつが何かしてきたらわかるな」
「わかっているニダ」
身体中から冷や汗をかきながらもアメリー君に応えています。
「今回だけはもう」
「そうだよ、あいつをぶっ潰したら後はお前が好きなようにしてい
いからな」
後のことはあまり興味がないといった感じです。
「さて、何時はじまってもいいようにパツキンとクーロイにも声を
かけておくか」
「兄さん、何か今度ばかりは」
「そうニダ。か〜〜〜な〜〜〜り危険ニダ(CV:中村優一)」
きな臭い匂いがぷんぷんです。チョゴリちゃんもカンコ君もキッチ
ョム君の部屋の扉の前でフル装備ですが真っ青です。さあ、今度こ
そ今度こそなのでしょうか。それは誰にもわかりません。
71マジでやるの!?:2009/05/28(木) 00:11:44 ID:8jJtDojC
遂に宣戦布告。何度目!?今度こそ本当!?
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090527-00000082-jij-int
72ファビョるマカロニーノ君:2009/05/29(金) 23:34:48 ID:cEfOGJ6Z
マカロニーノ君は音楽も得意なことで有名です。最近では彼やゲルマッハ君
だけでなくニホンちゃんにしろあのカンコ君にしろかなりの腕前になってい
ますがオーケストラの指揮も大得意です。
マカロニーノ君の指揮は確かにかなりのものです。ところが練習中の彼の態
度というのがかなりのものだったりします。
「違うって、駄目だよそれじゃ!」
「違うんだって、そうじゃないんだよ!」
完璧主義を通り越してもう独裁者です。指揮者の席で怒鳴ったりしています。
「フランソワーズ、だからそれは駄目なんだって」
「言いますわね」
あるオペラのリハーサル中にタイトルロール役のフランソワーズちゃんの歌
い方にクレームをつけます。けれどフランソワーズちゃんもプライドが高い
女の子なのですぐに言い返します。
73ファビョるマカロニーノ君:2009/05/29(金) 23:37:24 ID:cEfOGJ6Z
「わたくしはこの作品でのスターですのよ。そんなことを言って宜しいので
して?マカロニーノ」
「スターは空にあるものだよ、フランソワーズ!」
「っておい!」
「フランソワーズにそんなこと言うかよ!」
丁度それぞれの楽器を持って練習に参加していた皆もこれにはびっくりです。
フランソワーズちゃんは喧嘩もかなり強いことは周知の事実だったからです。
けれどそれでもマカロニーノ君は言うのでした。
「君が間違ってるんだよ、それは!」
「何ですって、マカロニーノ!」
「いいから早く練習に参加する、いいね!」
あのフランソワーズちゃんにすら有無を言わせない指揮者マカロニーノ君な
のでした。しかもそれは練習中は普段からで。
「駄目だ駄目だよ!」
「そんなの全然なってないよ!」
激怒して指揮棒を折りスコアを破り時計やら何やらを投げまくり譜面台も叩
き壊してしまいます。それを見て短気なことではクラス一のカンコ君が唖然
とした顔で呟きました。
74ファビョるマカロニーノ君:2009/05/29(金) 23:38:31 ID:cEfOGJ6Z
「ウリよりも凄くないニダか!?」
とにかくこんな調子のマカロニーノ君の指揮です。けれど元々あっさりとし
ている彼、一通り暴れた後は落ち着いて。
「じゃあ練習しようよ」
何事もなかったかのようにまた練習をはじめるのでした。皆このことにかな
り引く事は引くのですがそれでも後には引かないのでそれは助かっています。
けれどそれでも。
「あいつが指揮者になるとそれだけで緊張するよ」
「何なんだよ、カンコよりも暴れるじゃねえか」
「ウリは指揮者になる時はあんな事はしないニダ」
カンコ君はここでも言います。とにかく指揮者になると大暴れのマカロニー
ノ君なのでした。
しかもそれはリハーサルの時だけではなく本番の時にも。聴きに来る人が何
人か遅れた時でした。
「遅れたら駄目じゃないか!」
また怒鳴ります。本当に指揮者のマカロニーノ君はカンコ君以上に大暴れし
てしまう人になってしまっています。
75ファビョるマカロニーノ君:2009/05/29(金) 23:39:23 ID:cEfOGJ6Z
最早伝説になった指揮者トスカニーニ。年代的にはマカロニーノ君のパパさ
んなのですがここは彼にしました。他にもトスカニーニネタで書くかもしれ
ません。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%8B
ttp://classic.music.coocan.jp/cond/toscanini.htm
76とりあえずは:2009/06/01(月) 00:51:13 ID:f/8sboAx
メヒコ「じゃあニホンちゃん、もうすぐなんだね」
ニホン「うん、メヒコ君風邪だいぶよくなったのよね」
メヒコ「そうだよ、もう大丈夫だよ」
ニホン「だからね。それでパパとママがメヒコ君のお家にもう行ってもいいよって」
メヒコ「言ってくれたんだ」
ニホン「そういうことなの。だからやっと」
メヒコ「嬉しいよ。じゃあ早速色々用意しておくからね」
ニホン「遺跡見に行っていい?」
メヒコ「勿論だよ」
ニホン「あとタコス食べたいけれど」
メヒコ「もう腕によりをかけて作るから安心してよ」
ニホン「あとは。他には」
メヒコ「まずは僕の家に来て」
77とりあえずは:2009/06/01(月) 00:51:58 ID:f/8sboAx
ニホン「まずはそれからなのね」
メヒコ「そういうこと、久し振りに皆も呼んでね」
ニホン「楽しくやるのね」
メヒコ「寂しかったんだから。皆僕の風邪のせいで困ったり家に来なかったり」
ニホン「そんなに寂しかったの」
メヒコ「申し訳なかったし。けれどその皆に喜んでもらいたいからさ」
ニホン「わたしだけじゃなくて皆も集まって」
メヒコ「うん、楽しくやろうね」
ニホン「皆でね」
こうして久し振りにメヒコ君のお家で楽しく遊ぶことができたニホンちゃん達でした。
まずは皆が行ける程安心できる状況になったようで何よりです。
78とりあえずは:2009/06/01(月) 00:54:01 ID:f/8sboAx
メキシコツアーが再開されだしています。このまま何もなければいいですが。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090530-00000060-jij-bus_all
79怖いお魚:2009/06/02(火) 23:33:06 ID:v1FCE676
今日皆はブジリー君のお家に来ています。まずはシェラスコのような豪快
なブジリー君のお家の料理を堪能します。
それから皆で仲良く水遊びです、ですが皆ブジリー君のお家の河に入るの
にかなり慎重に場所を選んでいます。
「ああ、やっぱりあれだよね」
「そうだよ、あれだよ」
「ここにはあれいないよな」
皆河を覗きながら真剣な声でブジリー君に対して言います。皆今はブジリ
ー君のお家の船に乗って河を行き来しているのです。
「ピラニアよ」
「他にもエイとかデンキウナギとか」
「そういうのここにはいないわよね」
「うん、この辺りにはいないよ」
ブジリー君はにこりと笑って皆に答えます。
80怖いお魚:2009/06/02(火) 23:34:27 ID:v1FCE676
「そういうのはね。いないよ」
「そうか、それはよかった」
「じゃあ巨大ナマズとか鰐は?」
「アナコンダとかは」
とにかく危険が山盛りのブジリー君の河です。
「ここにはいないよね」
「いたらもう帰ろうぜ、本当に」
「だからそういうのはいないよ」
ブジリー君はまたにこりと笑って述べるのでした。
「ここにはね」
「そうか。それじゃあ」
「早速中に入って皆で」
「ただしね」
皆が服を脱いでその下にもう着ていた水着で河に入ろうとしたその時に。
ブジリー君の言葉が鋭いものになってきました。
81怖いお魚:2009/06/02(火) 23:35:08 ID:v1FCE676
「一つ注意して欲しいことがあるんだけれど」
「あれっ、ひょっとしてエイとかがいて」
「その毒針に気をつけろとか?」
エイまでいるこの河、本当に凄いです。
「違うよ。水着はぴっしりとしたビキニとかそういうのじゃないと絶対
に駄目だよ」
こう皆に釘をさしてきたのでした。
「絶対にね。何があってもね」
「何があってもって」
「やっぱり何かいるのかよ」
「うん、小さい魚がいてね」
ここから話がやたら怖くなります。
「お尻の穴から身体の中に入って血を吸うから」
「私や下僕達だけじゃなかったのね」
ルーマちゃんが誰にも聞こえないようにぽつりと呟きます。
82怖いお魚:2009/06/02(火) 23:37:19 ID:v1FCE676
「それは」
「だからね。絶対にその魚が身体に入らないようにしてね」
「河の中に入れってか」
「それで」
「さもないと内臓まで食べられちゃうよ」
お話はさらに怖いものになります。
「だからね。くれぐれもね」
「わかったよ。っていうかよ」
「本当にこの河はおっかないよな」
皆ここまで聞いたら流石に河の中に入ろうとはしません。釣りをするだ
けで我慢しています。
「そうね。何か私には」
けれどルーマちゃんだけは楽しそうに微笑んでいます。
「合っているかも。蝙蝠だけじゃなくてお魚までそんなのがいるなんて」
どうも仲間を見たような気持ちになって笑っているようです。この娘だ
けは特別なのでした。
83怖いお魚:2009/06/02(火) 23:38:45 ID:v1FCE676
ブラジルの吸血魚。ひょっとしたらまたアマゾンネタやるかもしれません。
ttp://www.ntv.co.jp/q/oa/20071209/03.html
ttp://hiki.cre.jp/SciTech/?Candiru
84ボランティアをすると:2009/06/04(木) 23:19:14 ID:Rsvk/9TK
アメリー家でもかなりの暴れん坊で知られているパツキン君ですがこれで
結構いいところもあります。実は彼は結構奇麗好きなのです。
「アメリー、そこはちゃんと掃除しとけよ」
「クーロイ、窓が汚れてるぜ」
細かい感じではありますがそれでも奇麗好きなのは確かです。ですからゴ
ミ拾いも気付いたらやりますし芝刈りなんかも得意です。
それで気付いたらそうしたことをする彼ですがこの日たまたま通り掛かっ
たアメリー家の庭のある場所を見て目を顰めさせました。誰も芝刈りもし
ていませんしゴミ拾いもしていません。これで不満を持たない筈がありま
せん。
「仕方ねえな。ここはおいらがやるか」
それですぐに芝刈りとゴミ拾いをはじめました。ところがそれをしている
とアメリー君とクーロイ君がやって来て言うのでした。
「おい、そこ芝刈りするなよ」
「ゴミ拾いも駄目だぞ」
「何でだよ」
二人の言葉の意味が全くわからずきょとんとなっています。
85ボランティアをすると:2009/06/04(木) 23:20:57 ID:Rsvk/9TK
「何で芝刈りとゴミ拾いが駄目なんだよ」
「理由は言われたら困るけれどな」
「とにかく駄目なんだよ」
しかし二人はこう言って彼の行動を止めるのでした。
「だからな。ここはな」
「止めるんだよ、いいね」
「だから意味わかんねえぞ、おい」
パツキン君はいいことをしているつもりなので思いきり抗議します。
「掃除したら駄目って何なんだよ」
「いいから止めろっていってんだよ」
「さもないとパパのところに連れてくよ」
「パパって。おいらのダディかよ」
パツキン君にも当然お父さんがいます。アメリー君にもいますしクーロイ
君にも当然います。この辺りは結構複雑なアメリー家です。
「何でそうなるんだよ。とにかくおいらは最後までやるぜ」
「なら仕方ないな。クーロイ」
「そうだね、アメリー」
二人は頷き合ってそのうえでパツキン君を彼のお父さんのところに連れて
いきます。そしてお父さんが彼に言った言葉は。
「最近うちも金も人手も不足していてな。捕まったのは運が悪かったな」
「運が悪かったっていうか意味わかんねえよ」
全く以って訳のわからないお話にいぶかしむしかないパツキン君でした。
86ボランティアをすると:2009/06/04(木) 23:22:23 ID:Rsvk/9TK
アメリカオハイオ州でのお話。芝刈りやゴミ拾いをして捕まったそうです。
なおパツキン君にしたのは彼がアメリカ南部の擬人化キャラだという設定
からです。
ttp://www.excite.co.jp/News/odd/E1243936691891.html
87マンセー名無しさん:2009/06/06(土) 06:02:23 ID:euUOm2Gr
>>86
アメリカ南部というとコナンでターミネーターな州知事を思い出しちゃいます。
88その舌は誤魔化せない:2009/06/06(土) 22:08:47 ID:z2WoXxzl
マカロニーノ君といえば美食ですがその中でもやはりパスタには
五月蝿いです。パスタは彼の代名詞であり彼がいてこそパスタが
あると言っても過言ではありません。
そのマカロニーノ君がある日のこと。フランソワーズちゃんのお
家がやっているパスタのお店に入りました。するとそのフランソ
ワーズちゃんが売り子をやっていました。
「ようこそマカロニーノ」
ウェイトレスの格好をしてにこりと笑う様はまさにお人形です。
少しばかり笑顔がシニカルではありますが。
「貴方のお家から直輸入のパスタですのよ」
「そういえば僕のお家からパスタを仕入れていたんだよね」
「そうですのよ。そしてそれをこうして販売していますのよ」
「だったよね。じゃあさ」
マカロニーノ君はここで彼女に言うのでした。
89その舌は誤魔化せない:2009/06/06(土) 22:10:13 ID:z2WoXxzl
「そのパスタ食べさせてくれない?」
「パスタをですの?」
「うん、そのままでいいからさ」
こうフランソワーズちゃんに申し出るのでした。
「一本貰えないかな」
「茹でたものでなくて宜しいので?」
「味見するだけだからさ」
それでいいというのでした。
「だからくれないかな。味見にね」
「それでしたら」
マカロニーノ君の言葉に負けて遂にそのスパゲティを一本だけ彼
に渡すのでした。
90その舌は誤魔化せない:2009/06/06(土) 22:11:26 ID:z2WoXxzl
「どうぞ」
「有り難う。じゃあ早速」
「ナポリ産ですのよ」
「僕のお家でも本場のだね」
「ええ、そうですわよ」
こうしたやり取りの後でそのスパゲティを乾燥したまま食べます。
けれど食べた途端マカロニーノ君は目をしばたかせて。こうフラ
ソワーズちゃんに答えるのでした。
「これはナポリのスパゲティじゃないね」
「えっ!?」
「残念だけれどフランソワーズ、君の間違いだね」
こう言い残して立ち去るのでした。調べてみたら本当に間違えて
ナポリのものではなく他の場所のスパゲティでした。やはり食べ
物、特にパスタになると誤魔化せないマカロニーノ君の舌でした。
91その舌は誤魔化せない:2009/06/06(土) 22:12:39 ID:z2WoXxzl
ロッシーニがパリでスパゲティを食べてそれがナポリ産のもので
はないとすぐに言い当てたお話です。ソースは桐生操さんの本に
あります。
なおロッシーニの資料。最近では祖国イタリアを中心に彼の音楽
の大々的な再評価が行われているそうです。
ttp://www006.upp.so-net.ne.jp/Rossini-642/menu.html
ttp://www.tcat.ne.jp/~eden/MM/RossiniRetire2.htm
92マンセー名無しさん:2009/06/06(土) 22:15:17 ID:z2WoXxzl
>>87
あの人は元々ハプスブルク先生のお家の人でしかもカルフォルニアは西部にあたるので
パツキン君とはちょっと違うかな、と思ったりします。
かなり個性的な人ではありますので個別キャラになるかも知れませんが単発キャラにな
ってしまいそうですね。
93かっくんアタック:2009/06/08(月) 23:15:44 ID:i/mL/1BN
タイラン君のお家は最近皆を呼ぶことにもかなり力を入れています。
町の皆をバンコクの間やプールに呼んでそこで楽しんでもらうので
す。その時にジュースや御馳走を出すのも忘れません。
「さあさあ、皆飲んで食べて泳いで楽しんでよ」
わざわざ屋台を用意してそこから麺やタイ風炒飯を出して振る舞い
ます。
「遠慮はいらないからさ。どんどんね」
「うわあ、何かまた一段と美味しくなってるね」
その中でも一番のターゲットのニホンちゃんがタイラン君の焼いた
鶏料理を食べて笑顔になっています。
「タイラン君のお家の料理って辛くてとてもいいわね」
「そうだろう?だからどんどん食べてよね」
「うん、そうするね」
ニホンちゃんだけでなくクラスの皆がタイラン君のお家で楽しんで
います。けれどその中で悪戯小僧が一人。
94かっくんアタック:2009/06/08(月) 23:18:19 ID:i/mL/1BN
タイラン君とはお家が結構近いしそのうえアセアングループややエ
イペックやらの会合で付き合いの深いフィリップ君です。その彼も
来ているのですが皆の後ろにこっそりと近付いてすることは。
「えい」
「あれっ!?」
「何っ!?」
皆の膝の後ろを自分の膝で押して攻撃をしてきます。それを受けた
皆は思わずかくん、とバランスを崩してしまいます。
「お、おいフィリップ」
「一体何するんだよ」
「いや、ちょっとね」
皆に咎められても明るく笑って返すだけです。
「ほんの悪戯だよ。気にしないでよ」
「本当にただの悪戯か?」
「それだけ?」
「そう、それだけ」
明るい笑顔を作って述べます。
95かっくんアタック:2009/06/08(月) 23:19:46 ID:i/mL/1BN
「だから気にしないでよ」
「ったくよ、何がしたいんだよ」
「訳わかんねえよ。まあいいか」
皆この程度の悪戯なら、と思い彼を許すことにしました。けれど
皆気付いていませんでした。かくん、となった時に時折ズボンや
スカートの中にあるカードダスのカードやそんな子供のおもちゃ
が落ちてしまうことに。気付いていませんでした。
そしてフィリップ君がそれをこっそり取っていることに。気付い
ていなかったのでした。
「へへっ、儲かったや。まあこれ位で止めておこうかな。皆にば
れたら洒落にならないしね」
こっそりと仕掛けていたフィリップ君の悪戯、彼もこれで中々一
癖ある子なのでした。
96かっくんアタック:2009/06/08(月) 23:21:12 ID:i/mL/1BN
タイで発生したフィリピン人のすりグループです。お金だとちょ
っと子供っぽくなく陰惨になるのでカードダス等にしました。
ttp://www.bangkokshuho.com/news.aspx?articleid=7864
97自分から売り込みます:2009/06/10(水) 23:21:28 ID:NfllfKVS
最近皆本当に大変です。アメリー君のお家からはじまった騒ぎでもうてんや
わんやです。それで町中本当にとんでもない状況です。
とりわけEU町はそれで深刻で。皆もう今にも倒れそうです。
それはエリザベスちゃんも同じです。それどころか彼女のお家はとりわけ大
変でお嬢様の彼女もやりくりをしないととてもやっていかない状況です。
それで子供ながらもアルバイトをしようと思うのですがこれが本当に中々見
つかりません。あれこれ雑誌や新聞やチラシを見ても見つかりません。それ
で困った彼女が思いついたことは。
「これしかありませんわね」
こうしてあることを実行に移したのでした。
翌日もうクラスではそのことで大騒ぎです。学校に登校してきたエリザベス
ちゃんを見て皆言います。
「一体何だよ、あれ!?」
「わたくし売りますって!?」
「そうですわよ。わたくし妙なアルバイト以外は何でもしますわよ」
平然と皆に答えるのでした。
98自分から売り込みます:2009/06/10(水) 23:22:15 ID:NfllfKVS
「それはオークションにある通りでしてよ」
「けれど。自分をオークションに出すなんて」
いつも一緒にいるフランソワーズちゃんも眉を顰めさせています。
「それもネットの」
「ネットでも何でも。今は大変な状況ですわ」
強気な彼女も今の自分のお家のことを認めるしかありません。
「ですから本当に何でもしますわよ」
「じゃあよ、メイドさんでもか?」
「勿論」
「チャイナドレス着てウェイトレスもあるか?」
「喜んで」
アメリー君とチューゴ君の突込みにも平気で答えます。
「その程度でしたら」
「じゃあバニーガールの格好でウリにジュースを入れるニダ」
「それは駄目でしてよ」
「ちっ、それじゃあ面白くないニダ」
「調子に乗らないことでしてよ」
流石にそれは駄目と言われて渋い顔になるカンコ君でした。何はとも
あれ何でもするというのです。
99自分から売り込みます:2009/06/10(水) 23:23:47 ID:NfllfKVS
「さあ、わたくしを買えば貴方達も特がありますわよ。真面目で熱心
で向上心もありましてよ」
そして自分でもアピールするのでした。
「特にお料理は」
「いや、それはいいから」
「それだけは止めてくれ。あと幽霊も連れて来るなよ」
「そんな、幽霊はわたくしの家の住人でしてよ。あの方々が来なくて
どうしろというんですの?」
「だからそれはいいんだよ」
「あの連中連れて来るんだったら来ないでくれ」
これは流石に断られました。あとお料理も。エリザベスちゃんも今は
とにかく困っているのがわかります。
100自分から売り込みます:2009/06/10(水) 23:25:40 ID:NfllfKVS
エリザベスちゃんのお家も大変です。ケント州はイングランドにある
ので彼女になりました。かなりオリジナルネタも入れました。
ttp://news.livedoor.com/article/detail/4193539/
今回の恐慌?はどうも欧州の方に致命的だそうです。かの国もどうや
ら相当まずいようですが今のところは生きていますね。
101呼ばない人と呼んでくれる人:2009/06/12(金) 22:17:41 ID:6wUfKTeo
最近お財布こととかキッチョム君のことでクラスも何かと騒がしい状況
が続いています。それでクラスの中でも力のある子達はあれやこれやと
集まって話をしています。
とりわけニホンちゃんにアメリー君とチューゴ君三人が集まってそのう
えで話し合いをすることが多いです。最近のクラスはこの三人を中心に
動いていると言って過言ではないです。
「それじゃあお財布のことはこれでな」
「風のこともこうするあるな」
「あとはキッチョム君だけれど」
三人で顔を合わせると結構上手にいっているようです。話は結構進展し
ていたりします。しかしそれを見てかなり面白く思っていない人が一人
います。こう書けばもう誰でもわかるあの人です。
「なじぇウリが呼ばれないニダ!」
カンコ君はいつものように叫んでいます。
「ウリと兄さんのことならウリがいなくて何の意味があるニダ!これは
ウリを除け者にしようとしている陰謀ニダ!」
「陰謀陰謀ってね。あんたそればっかりじゃない」
タイワンちゃんがそんな彼に呆れながらも突っ込みを入れます。
102呼ばない人と呼んでくれる人:2009/06/12(金) 22:18:44 ID:6wUfKTeo
「だから。何でそうなるのよ」
「それは決まっているニダ。これはウリを除外して話を進めようという
ニホンの陰謀ニダ」
「はいはい、またニホンちゃんね」
タイワンちゃんは呆れたまま話を聞いてあげています。
「で、それの証拠は?」
「以前も同じことをアメリー君とチューゴ君に提案していたニダ。しか
しそれは事前に察知したウリが大反対して実現しなかったニダ」
つまり暴れて騒いでお話を潰していたのです。
「しかし今回ニホンは三人で話をしているニダ!ウリナラの地位は落ち
ていくニダ、全てニホンのせいニダ!」
「だから、あの三人にどうやってあんたが勝てるのよ」
タイワンちゃんはなたカンコ君に突っ込みを入れました。
103呼ばない人と呼んでくれる人:2009/06/12(金) 22:19:33 ID:6wUfKTeo
「あんたが。どうなのよ」
「ウリみたいな強くてイケメンで頭脳明晰で人気者を捕まえて何てこと
を言うニダ?それこそクラスのニューリーダーウリに勝てる奴といえば
あまりいないニダ。従ってウリはクラスを指導するメンバーの中に入っ
てあれこれと」
「あのね、そういった自分を改造コード使ったみたいに言うのがまずは
あれなのよ。つまりあんたはもう少し自分を・・・・・・」
こう言いかけたところで。何故かタイワンちゃんの言葉が止まりました。
そうしてカンコ君の後ろを見て蒼白になっています。
「あ、あわわわわわわわわ・・・・・・」
「何ニダ?ウリの後ろに何かいるニダか?」
タイワンちゃんのその蒼白の顔を見て後ろを振り向くとそこにいたのは。
何とニホンちゃんのお家のナラの間のマスコットの笑みを浮かべたイン
堂君でした。イン堂君はおまけに左手にサーベルを持ってカンコ君に対
して声をかけてきました。
104呼ばない人と呼んでくれる人:2009/06/12(金) 22:23:33 ID:6wUfKTeo
「探したよ、カンコ君」
「な、なじぇニダ?」
「ちょっとさあ、うちのお家のラジコンの船とそこに乗せていたお人形
がずっと帰らなかったことでね。ちょっとお話がしたくてね」
「ウリは別にないニダ・・・・・・」
「僕はあるから。じゃあ僕のお家の地下室でじっくりとお話しようか」
「タ、タイワンウリを助け・・・・・・」
「あ、あたし何も見てないし聞いてないから。イン堂もバカンコもそう
いえば最近見ないわね」
「何っ、今さっきウリと話を・・・・・・」
「じゃあ行こうか。ラジコンの操縦者の人達もロイズおじさんも君とじ
っくりお話したいらしいからね」
もうタイワンちゃんは何処かに消えています。そうして笑顔のイン堂君
に首根っこを掴まれてそのまま連行されていくカンコ君。とりあえずク
ラスのトップの人の一人とはお話ができそうです。そのお話がどんなも
のかはクラスの誰も確かめようとはしませんけれど。
105呼ばない人と呼んでくれる人:2009/06/12(金) 22:25:47 ID:6wUfKTeo
106一人だけではない!:2009/06/14(日) 21:38:32 ID:9p5NQY/M
最近ウヨ君はどうもおかしいと思っていることがあります。近頃
フィリップ君のお家から働きに来ている人達の中に正規の手続き
を経ないで入って来ている人達をフィリップ君のお家に帰っても
らおうとしているのですがお家の壁新聞、とりわけマイちゃんと
アサヒちゃんのところが強硬に反対しているのです。
「かわいそうよ!」
「そうよ、あの人達の人権はどうなるのよ!」
こんなことを言って反対しているのです。これに対してウヨ君は
当然ながら反対なのですがこれといって手を打つことができない
でいて困っていたのです。
「参ったな、どうしたものかな」
彼一人で言っても無理ではとも思い動けなかったのです。
「俺一人じゃ何をやっても・・・・・・」
最近ポッポおじさん達がアソウおじさんを押していてそれもあっ
て弱気になっているのでした。けれどそんな彼に対してにーちゃ
んが袖を引いて案内したところがありました。そこに彼が行って
みると。
107一人だけではない!:2009/06/14(日) 21:39:14 ID:9p5NQY/M
そこはアサヒちゃん達のお家の前でした。日之本家の中にも色々
なお家があったりします。その一連のお家の前に今太った人が大
きな声で一人で叫んでいました。
「フィリップさん達のお家から来たあの人達、あれは何なのです
か!?真面目に働いている他の人達に対して失礼ではないのです
か!?何故貴方達は彼等に対して批判しないのですか!?」
「あの人は誰なんだ?」
ウヨ君は一人でアサヒちゃん達に向かって抗議しているその人を
見てにーちゃんに尋ねました。
「一体誰なんだ?」
「サクライさん」
ここでにーちゃんはウヨ君にその人の名前を教えたのでした。
「あの人がサクライさん」
「サクライさん!?確か」
近頃色々な本を出して活発な行動をしている人なのは知っていま
した。けれど名前だけで見たのははじめてだったのです。
108一人だけではない!:2009/06/14(日) 21:40:37 ID:9p5NQY/M
「あの人がそうだったのか」
「うん」
「何故あの人達を擁護するのですか?それは犯罪行為の助長の他
ありません。正規の手続きを経ないで来ている人達には帰っても
らいましょう、それを言わない貴方達は犯罪行為の助長です!」
「そうだ、その通りだ」
ウヨ君はサクライさんの言葉に頷きました。
「その通りなんだ。けれど俺は」
「私は言いますよ!」
サクライさんはウヨ君の前で叫び続けています。たった一人で。
「一人でも言います。一人でも戦いますよ!こうして!」
「そうなんだ、一人でも言うべきなんだ」
ウヨ君の中に熱いものが戻りました。
「あの人の言っていることは正しい、俺は怖気付いていたんだ」
「じゃあどうするの?」
「俺も行く!」
にーちゃんに対して答えました。
109一人だけではない!:2009/06/14(日) 21:44:06 ID:9p5NQY/M
「そして一人で戦っているあの人と一緒に戦う!それが今俺がや
るべきことなんだ!」
こう叫んでサクライさんのところに駆けていきます。そうして今
サクライさんの横に来て。
「俺も一緒にやらせて下さい!」
「武士君、君も来たんですね!」
「はい、貴方と一緒に頑張ります!」
その決意をありのままサクライさんに告げます。
「ですから御願いします!」
「はい。君も今から私の同志です!」
「はい!」
今二人はここで熱い握手を握り合うのでした。再び立ち上がった
ウヨ君に今力強い味方としてサクライさんとその同志達が加わっ
たのでした。
110一人だけではない!:2009/06/14(日) 21:49:30 ID:9p5NQY/M
在特会の桜井誠会長の三月のマスコミ前での活動から書いてみました。
かつてあたらしい教科書の西尾幹二氏も出たことがありましたのでそうした作品を
見て書いてみました。ソースは在特会のサイトやユーチューブにあります。
111もしニュージー君が常に全裸だったら:2009/06/16(火) 21:09:59 ID:SGzmqhwU
オージー君の相棒と言ってもいいニュージー君。結構洒落に
ならないこともしでかす相棒とは違って一人では結構目立た
ないところがあったりします。それでお家に来てくれる人も
オージー君のそれに比べると少しばかり少ないです。
これがニュージー君にとって悩みの種で彼はそれを何とかし
ようと考えていました。そうして遂にあることを思いついた
のでした。しかもそれをすぐに実行に移すことにしたのです。
「これやったら流石に皆驚くで」
会心の笑みをもう浮かべながら。そのうえで皆を呼ぶのでし
た。
「ニュージーの家っていうと羊か?」
「それとムカシトカゲ?」
皆が知っているのもあまり多くはありません。
112もしニュージー君が常に全裸だったら:2009/06/16(火) 21:10:48 ID:SGzmqhwU
「あとキーウィ?」
「鳥も果物もあるけれど」
本当にその程度しか知らないのでした。昔結構大きな鳥がい
たのも知られていますが本当にオージー君に比べると結構以
上に地味です。皆羊料理とキーウィのサラダとかが出て来る
のかな、と思いながらニュージー君の家にやって来ました。
そうしてニュージー君のお家に着くと。
「よお、来たんやな皆」
早速そのニュージー君が出迎えてくれました。皆その格好を
見て絶句でした。
「何だそれは・・・・・・」
「服着ろよ服」
「服!?わては隠し事ないから服なんか着ることはないんや」
訳のわからないことを言っています。何と今のニュージー君
は裸の身体に服を塗っているだけなのです。当然ながらその
下半身にもです。勿論ぼかしとかモザイクもなしです。
113もしニュージー君が常に全裸だったら:2009/06/16(火) 21:11:33 ID:SGzmqhwU
「どや、この格好。ニホンちゃんとこのあの尻出して死んで
もうたあの鬼の人より隠してないで」
「隠した方がいいと思うけれど」
そのニホンちゃんも唖然としています。
「ニュージー君、ちょと動いたら大切なところのまだ塗って
ないところの肌が丸見えよ」
「ええねんええねん、わてには隠すもんはあらへんからな」
「最低トランクス位はけよ」
「何なんだよ、それはよ」
「じゃあ皆、御馳走するで」
とはいってももう御馳走どころではありませんでした。その
全裸ニュージー君にお菓子やコーヒーを出されてもどうして
もその裸に目がいってしまうので御馳走どころではありませ
んでした。こうして彼は暫くの間『もしニュージーが常に全
裸だったら』とか『南のチョ○○○○』とか『キャストオフ』
とか仇名されました。けれどこれが大きな話題になったのも
確かでそれは彼にとってはいいことだったようです。
114もしニュージー君が常に全裸だったら:2009/06/16(火) 21:13:31 ID:SGzmqhwU
ニュージーランド航空のCM。何と本当に常に全裸です。
ttp://news.livedoor.com/article/detail/4168654/
ttp://www.youtube.com/watch?v=elD38pJX7iE
動画もありますので観たい方はどうぞ。
115メテオ:2009/06/18(木) 23:10:25 ID:m97f4gKY
ゲルマッハ君とアーリアちゃんはごく普通に町を歩いていました。
この時は本当に普通でした。
「兄上、今度はだ」
「それでそのことだがな」
本当にいつものやり取りです。何の変哲もありません。ところが
ここで何と。
星が降ってきたのでした。いきなり。それは見事にゲルマッハ君
の頭にぶつかったのでした。
「グハッ!」
「何っ、隕石が急に降ってきただと!」
これにはアーリアちゃんもびっくりでした。それであまりにも狼
狽してしまった為にとんでもないことを言うのでした。
「まさかニホン!あの禁断の魔法メテオを使ったのか!」
「何でわたしなの!?」
翌日学校でそのことをアーリアちゃんに言われたニホンちゃんも
びっくりです。いきなりそんなことを言われて驚かない方が不思
議です。
116メテオ:2009/06/18(木) 23:11:19 ID:m97f4gKY
「わたしそんな魔法使えないけれど」
「しかし御前の家のゲームで」
「ゲームはゲームだし」
ニホンちゃんはキョトンとしながらもアーリアちゃんに答えます。
「そんなの使えないよ、本当に」
「そういえばそうか」
ここでアーリアちゃんもやっとそのことに気付いたのでした。
「それもな」
「そうよ。そんなの無理だし。それに」
「それに。何だ?」
「メテオって。あれよ」
ニホンちゃんの言葉が少し困ったようなものになりました。
117メテオ:2009/06/18(木) 23:12:12 ID:m97f4gKY
「物凄くレベルの高い魔法でしかも唱え終わるまでに物凄く時間
がかかるし」
「そんなになのか!?」
「うん。だから使えても使わないの。それよりもブリザガとかサ
ンダガとか使うから」
「敵の属性によってはバイオやファイガだな」
「そういうこと。だからメテオはね。ちょっと」
「特に4が遅かったな。まるで使えなかった」
二人はゲームの話をしているうちに誤解を消してしまいました。
ニホンちゃんはそのうえでアーリアちゃんに対して尋ねます。
「それでゲルマッハ君は?大丈夫なの?」
「うむ、もう登校してきている」
「えっ!?」
ニホンちゃんはこっちの方が驚きでした。
118メテオ:2009/06/18(木) 23:14:27 ID:m97f4gKY
「隕石に当たったのに!?本当に?」
「幸い無事だった。このようにな」
「運がよかった」
当のゲルマッハ君は手に包帯を巻いているだけです。
「吹き飛んだけれどな。その時はな」
「それでも殆ど無傷って」
ニホンちゃんはそのことがとても不思議ですがそれでも彼はこう
言うのでした。
「やはり。これは天の配剤なのかもな。やっぱりな」
ゲルマッハ君はこう解釈することにしました。何はともあれ彼は
殆ど無事なのでした。
119メテオ:2009/06/18(木) 23:16:16 ID:m97f4gKY
ドイツで男の子が隕石にぶつかって助かりました。
ttp://news.sky.com/skynews/Home/World-News/Boy-Hit-On-Arm-By-White-Hot-Meteorite-From-Outer-Space-Travelling-At-30000mph/Article/200906215302251
ソースは英語です。
120まだ若いのに:2009/06/20(土) 21:34:29 ID:pIkEqImD
エリザベスちゃんのお家の御本家は結構以上にややこしい問題が
代々起こっていることで有名です。こんなことで誰も有名になり
たくはないのですがそれでもこんなことでも有名になっています。
今の当主の人は女の人で息子さんが跡を継ぐことになっています
がやっぱりこの人もトラブルがありました。
しかもこの人の話題はそれだけではありませんでした。クラスの
男組はその人を見る度に言うのでした。
「なあ、あの人の髪の毛ってな」
「やばいよな」
「もう手遅れだぜ、あれ」
実は髪の毛が後ろからかなりやばいことになっているのです。こ
んなことでも有名になってしまっているのです。
けれどもその人の息子さん達はまだ若いですししかも両方共クラ
スの女の子達からも話題になる程度の美男子、特にいづれ跡を継
ぐことになっている長男の人は絶世の美男子とさえ言われてきて
いました。
121まだ若いのに:2009/06/20(土) 21:35:14 ID:pIkEqImD
ところが。最近のこの長男の人も。
「二十六であれか?」
「あそこまで薄くなるとな。もうな」
「砂漠化だな」
男組にとっては笑えない話なので真剣にひそひそと話をしていま
す。当然エリザベスちゃんの耳にも入るお話で。
「エリザベス、あのことは」
「言わなくてもわかっていますわ」
フランソワーズちゃんに憮然として返しています。
「わたくしも心配しておりますのよ」
「その気持ち、よくわかりますわ」
しかし何故かここでフランソワーズちゃんはやけに好意的なので
した。いつもはここぞとばかりに茶化すことが予想されるという
のにです。
122まだ若いのに:2009/06/20(土) 21:37:18 ID:pIkEqImD
「わたくしも」
「ああ、そうでしたね」
こう言われてエリザベスちゃんもわかったのでした。
「貴女のお家の方々も歴代」
「その通りですわ。ボナパルトおじ様といい殿方はかなりの割合
で髪の毛が」
彼女のお家もそうなのでした、実は。
「ですからこればかりは貴女に同情致しますわ」
「そうですわね。それにしてもクラスの男連中は」
ここでクラスの男組を見ますと。
「僕もあと十五年でこうなるのか!?」
「嫌だぞおい、もっとふさふさでいたい!」
「禿るのだけは勘弁してくれ!」
彼等はもっともっと切実なのでした。何となくそれを見て長男さ
んの今の気持ちがわかったエリザベスちゃん、とりあえずさりげ
なく育毛の治療をしてあげようと考えていたりします。
123まだ若いのに:2009/06/20(土) 21:41:31 ID:pIkEqImD
ウィリアム王子の最近の頭髪。僅か二十六歳です、念を押します。
ttp://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00157486.html
こっちの方が興味をそそられましたのでこちらをネタにしました。
124復讐は地獄のように:2009/06/22(月) 22:09:29 ID:21PmPKIF
ハプスブルク先生といえば音楽です。その音楽の素晴らしさはそれこそ
町の皆が知っていることです。
とりわけ有名なのがモーツァルトさんの音楽です。まさに天才と言うべ
きその曲は天使の音楽とも言うべきものです。
ところがこの人は天才であるが為に物凄く難しい音楽も作っています。
その中でもあるオペラにある曲は。とんでもない難しさを誇っています。
あまりにも難しいので歌える人は中々いません。物凄い高音で尚且つそ
の技術が非常に高いものを要求されるからです。その為に歌うとなると
本当に難しいのです。
だから学校でもそうはいません。五年地球組でも歌える女の子はそれこ
そ何人かいるだけです。フランソワーズちゃんはこれでかなり有名です
が流石の彼女もこの歌には謙遜を見せます。
「とにかく。歌えることが奇跡ですのよ」
「難しいよね、本当に」
ニホンちゃんも納得する難しさです。なおニホンちゃんといえば当たり
役はプッチーニさんの蝶々さんです。プッチーニだと他にはアメリー君
の西部の娘やチューゴ君のトゥーランドットがあります。フランソワー
ズちゃんもプッチーニさんではラ=ボエームが大得意です。
125復讐は地獄のように:2009/06/22(月) 22:10:11 ID:21PmPKIF
そんなとても難しい歌ですが何と三年生でも歌える娘がいました。それ
が誰かというと。チョゴリちゃんです。
「御前、本当にあの歌でいいニダか!?」
ピアノ演奏者を務めるお兄さんも念を押すように妹に問い返します。ち
なみに彼は実はピアノとか指揮とかはかなりのものだったりします。皆
最初は全く信じませんでしたが。
「あれは本当に難しいニダよ」
「歌えるニダ」
けれどチョゴリちゃんはこう言って実際に歌いはじめようとします。カ
ンコ君もそれを見てピアノを弾きはじめます。するとその歌唱は。
「おい、これってよ」
「ああ、すげえ」
「見事ね」
皆実際に聴いてみて唖然です。チョゴリちゃんは見事に歌いこなしてお
ります。ピアノを演奏するカンコ君も唖然となって思わずピアノが止ま
ってしまいそうでした。
126復讐は地獄のように:2009/06/22(月) 22:10:57 ID:21PmPKIF
「本当だったニダ・・・・・・」
お兄さんからしてこんなに驚いています。とにかく物凄い技量です。
歌い終えたチョゴリちゃんには皆拍手の嵐、お兄さんと二人仲良く手を
握る彼女にブラボーの声がかけられます。
「声の域が合っているから歌えるニダよ」
「物凄いニダな。本当に」
あのカンコ君も妹自慢を忘れるこの歌唱力、チョゴリちゃんは見事歌っ
てみせました。
それを聴いていたハプスブルク先生のお言葉。
「実はあの歌は何故かいつでも誰かが歌えるんですよ」
「それが凄く不思議なのですけれど」
「どうしてニダ?」
歌えるフランソワーズちゃんもチョゴリちゃんもこれが不思議でした。
とにかく物凄く難しいモーツァルトさんのこの歌でした。
127復讐は地獄のように:2009/06/22(月) 22:12:05 ID:21PmPKIF
韓国のソプラノ歌手スミ=ジョーです。モーツァルトの『魔笛』第二幕
における『復讐は地獄のように』はショルティの全曲盤にあります。
ttp://www.samonpromotion.com/artist/list/sumi/index.php
フランソワーズちゃんはこの人。
ttp://wanderer.way-nifty.com/poet/2006/05/post_aece.html
物凄い美人です。エディタ=グルベローヴァの後継者とさえ言われてい
る人です。
なお『復讐は地獄のように』はこんな曲です。ユーチューブより。
ttp://www.youtube.com/watch?v=DvuKxL4LOqc&feature=related
ttp://www.youtube.com/watch?v=51q6am2SPhE
何故か常に歌える人が必ずいるとても不思議な曲です。
128犯人を捜せ:2009/06/24(水) 21:36:36 ID:7h77R/qb
近頃ゲルマッハ家では盗難が頻発しています。どういった盗難かと
いいますと靴がなくなるのです。
「これは宇宙人の仕業だ」
「食べたのはないあるか?」
とりあえずアメリー君とチューゴ君の推理は皆スルーします。流石
にこれは有り得ないと皆わかっているからです。
しかし靴が亡くなっているのは事実。もうかなりの数の靴がなくな
っていますのでゲルマッハ君も不安になってきています。
「犯人は一体誰なんだ?」
「だから宇宙人に決まってるさ」
「食べたあるよ、誰か」
「二人共今回はこれ以上の発言を禁じる」
アーリアちゃんが二人に対して最終勧告を告げて黙らせてしまいま
した。このままでは話が全然進まないからです。
129犯人を捜せ:2009/06/24(水) 21:37:57 ID:7h77R/qb
そのうえで皆推理に入りますが犯人が誰かわかりません。当然なが
らゲルマッハ君もアーリアちゃんも犯人が誰かわかりかねていまし
た。
幾ら考えても誰が持って行ったかわかりません。ところがここで出
て来たのはベルギー=ワッフル君でした。
彼はまずは安楽椅子にもたれかかるように座りだしました。そうし
てそのうえで皆に対して言うのです。
「僕の脳細胞が今その仕事を忠実に果たしているよ」
「これで犯人がわかるのか」
「そうらしいな」
ゲルマッハ君もアーリアちゃんも果たして本当にこれで犯人が見つ
かるのかどうか疑問です。しかしやがてワッフル君は立ち上がって
そうして。二人に対して言うのでした。
130犯人を捜せ:2009/06/24(水) 21:38:45 ID:7h77R/qb
「謎は解けたよ、犯人に会いに行こう」
「会いに行く?」
「何処にだ?それは」
「ついて来ればわかるよ」
いぶかしむ二人に対してワッフル君は至極落ち着いたものです。そ
して彼は二人を連れてやって来たのはゲルマッハ家のお庭の中にあ
る森でした。そこに入ると。
そこには狐達がいました。大きな狐が小さな狐達に対して靴を沢山
並べていました。どれもゲルマッハ家でなくなった靴ばかりです。
二人はそれを見て犯人が誰かわかったのでした。
131犯人を捜せ:2009/06/24(水) 21:41:32 ID:7h77R/qb
「まさか狐だったなんて」
「母親狐が子狐達のおもちゃにしていたのか」
「そうさ。ゲルマッハの家でこの前狐を見てね。それで考えていっ
たんだよ」
ワッフル君はにこりと笑って二人に言うのでした。
「これで事件は解決だね」
「そうだな。事件が終わってみれば」
「いいものだな。こういう事件も」
遊んでいる子狐達とそれを優しく見守る母狐を見て二人も頬を緩ま
せます。その後靴は返してもらいましたが二人は怒るどころは頬笑
んだままなのでした。
132犯人を捜せ:2009/06/24(水) 21:42:13 ID:7h77R/qb
ドイツでの靴の盗難の犯人が狐でした。何かごんぎつねのようです。
ttp://www.lilipuz.de/nachrichten/details/artikel/fuchs-du-hast-den-schuh-gestohlen/
ttp://www.spiegel.de/panorama/0,1518,629800,00.html
ttp://sankei.jp.msn.com/world/europe/090613/erp0906131728006-n1.htm
ワッフル君にしたのはポワロでいきたかったからです。ポワロはベ
ルギー出身です。
133ムーンウォーク:2009/06/26(金) 21:32:39 ID:5mthisiE
皆が沈んでしまったその日。クラスのホームルームの時間に
まずクーロイ君が出て来ました。
いつものラフな格好とは違って物凄くキラキラで派手な格好
をしています。その格好で出て来てそれでやることは。
華麗なダンスを踊っていきます。後ろに歩く仕草でそのまま
やることもあれば思いも寄らない動きをしてみせたり。その
ダンスを皆に見せるのでした。
そうしてその中で。皆に対しても声をかけました。
「皆もどうかな。一緒に踊らない?」
「そうだな」
「それはね」
皆もそれに頷きました。立ち上がるその動作は力ないもので
したがそれでも立ち上がって。ゾンビやモンスターに扮して
そのうえで踊りはじめました。
134ムーンウォーク:2009/06/26(金) 21:33:59 ID:5mthisiE
「悲しいことも寂しいことも一杯あるよ」
クーロイ君はスーツに着替えたり赤い服になったりしてその
うえで踊り続けます。踊りながら皆に言うのでした。
「けれどさ。悲しんでばかりじゃ先にいった人が余計に悲し
い思いをするからね」
「だから踊って明るくして」
「そうするのね」
「そうだよ。だから今日は踊ろうよ」
やはり踊りながら皆に声をかけるのでした。ゾンビやモンス
ターに扮してクーロイ君の周りに集まっている皆に。
「今日はね」
「そうだね。わかったよ」
「先にいった人の為にね」
皆彼の言葉に微笑んで応えてそのうえで踊りに加わりました。
悲しい気持ちを喜びに変えて。そうしてクーロイ君の誘った
その踊りを皆で踊るのでした。
135ムーンウォーク:2009/06/26(金) 21:35:20 ID:5mthisiE
136マンセー名無しさん:2009/06/28(日) 21:20:38 ID:KQdlFCOj
                「笑いに来た」
ニホンちゃんが珍しく落ち込んでいます。皆そんなニホンちゃん
を見てどうしたのかと心配するのでした。
「どうしたんだろう」
「何かあったのかしら」
皆が皆顔を見合わせて心配そのものの顔で言い合います。そうし
てそのうえでどうしたものかと考えていました。
そんな皆の中から出て来たのはあのカンコ君。皆は彼が出て来た
のを見て急いで止めます。
「おい、御前は行くな」
「またニホンちゃんをいじめるつもりなの?」
何しろ彼は水に落ちた犬は叩け、というお家の子です。何をして
も不思議ではありません。ましてや相手がいつもちょっかいを出
しているニホンちゃんなら尚更です。
137マンセー名無しさん:2009/06/28(日) 21:22:25 ID:KQdlFCOj
ところが彼はここでお面を取り出してきました。そのお面が何だ
ったかというと。
「え・・・・・・」
「ニホン、御前を笑いに来たニダ」
そのお面は笑ったような顔をしていました。カンコ君はそのお面
を被ってそのうえでニホンちゃんに対して言うのです。
「笑いに来たってわたしを?」
「そうニダ。御前が落ち込んでいるのがおかしくて仕方ないニダ」
こんなことを言います。それを聞いて皆は。
138マンセー名無しさん:2009/06/28(日) 21:23:16 ID:KQdlFCOj
「あいつ、やっぱり」
「またあんなことして」
ところが様子が少し違います。何とカンコ君ここでさらに。
「だからこれ以上笑わせない為に落ち込むのを止めるニダ。さも
ないともっと笑ってやるニダ」
お面を被ったまま言うのでした。ここまで話してそれでニホンち
ゃんの前から去ります。
「そうよね。落ち込んでばかりいても」
カンコ君に言われたニホンちゃんはやっと笑顔になりました。そ
んなニホンちゃんと今はクラスの後ろのロッカーでそのお面をな
おしているカンコ君を見て皆は思いました。
「何だかんだであいつも結構心配していたんだな」
「そうみたいね」
普段とは違ったカンコ君を見て皆少しだけ彼を見直したのでした。
139マンセー名無しさん:2009/06/28(日) 21:27:42 ID:KQdlFCOj
韓国のお面です。
ttp://www.searchnavi.com/~hp/tojin/mask/
ttp://www.searchnavi.com/~hp/tojin/mask/sy.htm
笑ったお面はここの花嫁のものです。
140マンセー名無しさん:2009/06/29(月) 18:22:59 ID:Fx7/4rsY
>>139
エンコリで能面と唐人踊りの面を比較したトピックを思い出したw
141マンセー名無しさん:2009/06/30(火) 21:54:38 ID:DjVkv9ne
      「どのカードがいいのか」
今ザイニー君はとても悩んでいます。自分が持っているボーキュー
チームである鴎チームの韓国カードをどれにするのかでとても悩ん
でいるのです。
「とにかくボビーは駄目ニダ」
「けれど応援してくれている人達が物凄く怒っているニダよ」
「それでもあいつは今シーズンで終わりニダ」
ザイちゃんの言葉もこう言って聞きません。
「だから他のカードにするニダ」
「どうしてもニダか」
「それでも。誰にするかニダ」
カードを替えるとはいってもそれでもどのカードにするのかまでは
まだ結論を出していないのでした。とりあえずニホンちゃんにOB
カードを出してもらってそれを見てみますが。
142マンセー名無しさん:2009/06/30(火) 21:56:09 ID:DjVkv9ne
「それでどれにするの?」
「ジョニーカードはうちのOBだし丁度いいニダか?」
「じゃあジョニーね」
「いや、ヨダもいいニダ」
ニホンちゃんが出そうとしたところで今度はヨダだと言います。
「それともエガワがいいニダか」
「あれはとても癖の強いカードニダがいいニダか?」
この選定にはザイちゃんが心配になって言葉を入れます。
「それでも」
「いや、ひょっとしたらノモカードも」
今度はトルネードです。とにかく全然決まりません。
「どれにしたらいいニダか。困ったニダよ」
「何かピッチャー出身のカードばかりじゃない?ザイニー君が選ぼ
うとしてるのって」
「そうニダ。けれどどっちみち今のままじゃファンが納得してくれ
ないニダ」
ニホンちゃんとザイちゃんの言葉をよそに悩み続けるザイニー君な
のでした。やっぱりまだ結論は出ません。
143マンセー名無しさん:2009/06/30(火) 21:57:10 ID:DjVkv9ne
某チームの監督カード選定。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090630-00000028-sanspo-base
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090630-00000504-sanspo-base
在日関連になるので書いてみました。
144マンセー名無しさん:2009/06/30(火) 21:59:36 ID:DjVkv9ne
>>140
あの比較は意識しましたが韓国のお面はそれはそれでいいものだと思いましたので
好意的に書きました。何でも貶めるのはよくないですから。
145マンセー名無しさん:2009/07/05(日) 13:46:40 ID:D7JCTRfM
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/korea/1209655967/l50
面白いね。ニホンちゃんを我が物にしようともくろむ連中の正体見えてきた?
保守も兼ねて紹介しておくか。
146「カブト」:2009/07/06(月) 03:48:56 ID:IvoK6DKG
日之本家では今日とても珍しい競技が行われています。それが何
かといいますと。
「よし行け!」
「そこだ!」
何とカブトムシをけしかけ合っています。そうしてそのうえで彼
等にお相撲をさせているのです。
男の子達で楽しそうに遊んでいます。その中にはウヨ君もいます。
自分の持っているカムトムシを楽しげにニホンちゃんに見せつつ
そのうえで言うのです。
「この王者のカブトムシで絶対に優勝してやるんだ」
「何か凄く強そうなカブトムシね」
「当たり前だよ、俺が選んだカブトムシなんだから」
だからだと胸を張っています。
「絶対に優勝してやるから見ていてくれよ」
「ええ、まあ」
ニホンちゃんは女の子なのでカブトムシだけでなく虫自体があま
り好きではありません。それで困った顔もしています。
それでも弟の試合は見守っています。その決勝、ウヨ君の王者の
カブトムシは今まさに勝利を得ようとしていました。ところがこ
こで。
何と急に飛んでしまいました。そうして何処かに消えてしまって。
後は何処に行ってしまったのやらです。
こうしてウヨ君は負けになりました。何とも納得のできない負け
ですがそれでも言うのでした。
「次があるな。それに王者を見つけないとな」
「そうね。とりあえずはね」
まずは自分のカブトムシを探さないといけないウヨ君なのでした。
負けたことよりもそっちの方が大変なようです。

カブトムシの大会です。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090628-00000013-maip-soci
147「願いは聞く!」:2009/07/21(火) 23:16:06 ID:XRBRqt6e
アサヒちゃんはこの時とても困っていました。毎週皆に観てもらっ
ているあのライダーでのトウエイさんのところから派遣されている
ショーを作る人が急遽変わってしまうことになったからです。
「どうしようかしら、これって」
こんなことは前代未聞です。トウエイさんもこれには参ってしまっ
ています。担当の人が変わったらそれだけには留まりません。脚本
を書く人まで交代になります。
他にも変わるものは一杯ありますがとにかく脚本家を何とかしない
といけません。前の人がもう予算もスケジュールも滅茶苦茶にして
いるので脚本は尋常でない速さで書ける人でないといけません。こ
こでトウエイさんが言った人は。
「ウヨ君しかいないな」
「ウヨ!?けれどこの仕事は幾ら何でも」
アサヒちゃんも流石に今度は気が引けています。
「ウヨの作風に合うかどうかわからないしそれに前の担当の人の作
風が好きな人が何を言うかわからないわよ」
「それでももうウヨ君しかいないよ」
結局はそうなのでした。もう今の状態を何とかしてくれる人は彼し
かいないのでした。結局はアサヒちゃんがトウエイさんと一緒に彼
に頼むことにしました。
「引き受けてくれるかしら」
「どうかな」
アサヒちゃんもトウエイさんも物凄く不安です。引き受けてくれる
かどうかわからないからです。時間がないだけでなく前の担当さん
の作風が好きな人達がどう騒ぐのかわからなかったからです。
それでアサヒちゃんもトウエイさんも恐る恐るウヨ君に言ってみま
した。そのウヨ君の返答は。
148「願いは聞く」2:2009/07/21(火) 23:16:50 ID:XRBRqt6e
「(こういった話限定で)御前の話は聞く!」
何と快諾でした。これにはアサヒちゃんもびっくりです。
「えっ、本当にいいの?」
「ああ、早速書く。じゃあそれでいいな」
「え、ええ。御願いするわ」
アサヒちゃんもトウエイさんも呆気に取られていますがそれでも明
るい顔になって頷くのでした。これでもう決まりでした。
かくしてウヨ君が鬼のライダーの脚本を書くことになりました。彼
のその信じられない速筆は確かにライダーを救ったのでした。まあ
騒ぐ人もいましたが。

仮面ライダー響鬼での井上敏樹。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E6%95%8F%E6%A8%B9#.E4.BD.9C.E5.93.81.E3.81.AB.E3.81.BE.E3.81.A4.E3.82.8F.E3.82.8B.E3.82.A8.E3.83.94.E3.82.BD.E3.83.BC.E3.83.89
ここの作品にまつわるエピソードより。
149マンセー名無しさん:2009/07/22(水) 11:28:01 ID:Cf7addZm
だれもいない

熱血だけ?
150マンセー名無しさん:2009/07/24(金) 13:09:38 ID:/Ee4Iqkd
>>147
誰だかバレバレだな
151マンセー名無しさん:2009/07/26(日) 00:28:17 ID:dyYGZpfy
             「ことわざ 犬も歩けば」
カンコ「ニホン、なじぇ棒を道に置くニダ」
ニホン「ちょっとイーグルが逃げちゃって」
カンコ「イーグルが逃げたから棒を置くニダか?」
ニホン「そうなのよ。こうやってね」
置かれる棒。しかも立てて。
ニホン「あとはこれで待つだけね」
カンコ「それでイーグルが見つかるニダか?」
ニホン「そうよ。ほら、もう」
早速棒に当たって立ち止まったイーグル。
ニホン「来たでしょ。実際に」
カンコ「そうニダな、これは一体どういうことニダか?」
ニホン「犬も歩けば棒に当たるよ。だから捕まえられたの」

日本のことわざ「犬も歩けば棒に当たる」
152マンセー名無しさん:2009/07/30(木) 21:33:09 ID:q8VnctgU
          「恐怖のツアー」
『是非来い』
ロシアノビッチ君のお家の言葉で書かれているツアーへの案内です。
皆それを見てまずは首を傾げさせます。
「何だこりゃ」
「お池に行くみたいだけれど」
それはわかります。ですがモデルガンや何やらを絶対に持って来る
ように書いてあるのがさっぱりわかりません。皆このことについて
どうしてなのか首を捻っています。
けれどとりあえず参加してみました。皆まずは船に案内されます。
船の上にはもう完全装備のロシアノビッチ君がいました。
「よお、じゃあ早速行くか」
「早速っていうけれど」
「何処に行くのよ」
皆モデルガンやらおもちゃのバズーカやらを持っていますが何が何
なのかわかりません。それでもロシアノビッチ君が運転するその船
に乗って連れて来られた場所は。何とロシアノビッチ家のお池で悪
いことをしている人達の場所でした。
153マンセー名無しさん:2009/07/30(木) 21:34:14 ID:q8VnctgU
「よし、皆であの連中を撃ちまくって懲らしめるんだ」
「・・・・・・おい」
「何よそれ」
皆それを言われてもまずは何と言っていいかわかりませんでした。
「これがツアーかよ」
「お池の悪い人達を撃つのがそれなの!?」
「そうだ。こうやってな」
ロシアノビッチ君はいきなりモデルガンのショットガンをぶっ放し
ました。それを受けた悪い人達が忽ちダメージを受けます。
「うわあっ!」
「ほら、こうやってな」
ロシアノビッチ君は次々と彼等を撃っています。これには流石のア
メリー君やチューゴ君もびっくりです。何も言えません。勿論他の
皆も同じです。
「どこまで無茶をやるんだよ、こいつ」
「これがツアーって」
唖然とする皆の側で相変わらずおもちゃとはいえショットガンを撃
ちまくるロシアノビッチ君、流石ではあります。
154マンセー名無しさん:2009/07/30(木) 21:36:47 ID:q8VnctgU
ロシアの恐怖のツアー。何だこれは。
ttp://rocketnews24.com/?p=11485
155マンセー名無しさん:2009/07/31(金) 17:56:25 ID:pyUNGWzI
それ嘘ネタだってば…
ちゃんとネタしらべようね
156マンセー名無しさん:2009/08/01(土) 23:11:19 ID:aVe74CLX
           「ことわざ 水に落ちた犬は叩け」
ニホン「カンコ君、棒持って何をするの?」
カンコ「決まってるニダ、犬が水に落ちているニダ」
ニホン「あっ、そうだね」
カンコ「だからこの棒で叩くニダ」
ニホン「えっ、そんなことしたら可哀想よ」
カンコ「ウリナラではそうしているニダ。だからいいニダ」
ニホン「どうしてもやるの?」
カンコ「そうニダ・・・・・・あっ」
そのお水のとことに落ちたカンコ君。するとその犬に。
カンコ「アイゴーーーーーーッ、離すニダ!向こう行くニダ!」
ニホン「カンコ君、逆に犬に噛まれてるけれど」
カンコ「それはいいニダ、早く何とかするニダ!」

韓国のことわざ「水に落ちた犬は叩け」
157マンセー名無しさん:2009/08/01(土) 23:12:37 ID:aVe74CLX
>>155
それは本当ですか!?ソースを出して下されば訂正させて頂きます。
お詫びに訂正の作品を書かせて頂きます。>>152作者です。
158マンセー名無しさん:2009/08/02(日) 13:15:17 ID:8M0mNxet
>>157
ttp://obiekt.seesaa.net/article/122478844.html

軍事的デマに飛び付いた人達
何か怪しいな、と思ったら、それが本当かどうか一次ソースか或いは、可能な限りそれに
近い情報をチェックすることが重要です。ウソをウソと見抜けるように皆で努力しましょう。

ロシアで海賊を “合法的に死傷させる” ツアーが問題に - ロケットニュース24(β)

正当防衛の名の下に海賊を殺傷するツアーを、ロシアの旅行代理店が企画していると
糾弾するこの記事は、何もかもがウソでした。

ソマリア海賊狩りツアーはデマか - 火薬と鋼

意図的なネタとして作られたウソ記事を、伝言ゲームの途中で本当の記事だと勘違いして、
そのまま本当の事だと誤まって伝えられていきました。

もし「ロシア人ならやりかねない」と思って何も検証する事もなく鵜呑みにしたのであれば、
それはロシアに対して大変に失礼な行為です。今回の場合は大元はロシア語の記事ではなく、
英語で書かれた嘘ニュースサイトが出発点だったのですから、ロシア語の原文をチェックする
必要すら無かった筈です。

怪しいネタなのに何の疑いもなくダボハゼのように飛びつく行為は、恥と思ってください。

……いや、ロシアならやりかねないだろw
騙されたのは恥だけどな。
俺も騙された。つーか、どうでもいいやと思って本当かどうか調べなかった。
159マンセー名無しさん:2009/08/03(月) 00:16:17 ID:GnOBRaBT
>>157-158
坂田のSSに何を期待してるんだ
160マンセー名無しさん:2009/08/03(月) 23:09:22 ID:1voAAO0X
「実は大好き」
カンコ君はとにかくニホンちゃんにいつもちょっかいをかけて
います。それである時皆ニホンちゃんのいないところでカンコ
君に対して尋ねるのでした。
「大体何でいつもニホンちゃんにちょっかいかけるんだよ」
「そうよ。そんなに嫌いなの?」
「大嫌いニダ」
まずはこう答えるカンコ君でした。
「そしてそれ以上に目障りニダ」
「目障り?」
「どういうことよ、それって」
「ニホンは見た目は抜群にいいし服のセンスはかなりいしそれ
にその着こなしが見事ニダ」
まずは容姿からです。
161マンセー名無しさん:2009/08/03(月) 23:11:10 ID:1voAAO0X
「それに才能の塊で手先が器用で胸はないけれどスタイル、特
に脚が奇麗ニダ」
「ふんふん」
「それで?」
皆さらに話を聞いていきます。
「勉強も運動も嫌味なレベルで凄いしおまけに人気者ニダ。だ
から目障りニダ」
ここまで一気に言いました。それを聞いた皆の感想は。
「あんた本当にニホンちゃんのこと大好きなのね」
「まあわかってたけれどな」
「な、なじぇそうなるニダ、ウリはニホンは」
「ああ、わかっていたからな」
「そういうことにしておいてあげるわ」
こう言ってカンコ君に対して微笑を向けるのでした。実は皆わ
かっていたのです。


日本への韓国の本音!?を書いてみました。ある漫画を参考に
しています。
162マンセー名無しさん:2009/08/03(月) 23:13:41 ID:1voAAO0X
>>158
うわあ・・・・・・。
そうだったんですか。実は本当だと思っていました。
言い訳になりますが英文もロシア語もわからないです。
失礼しました、次回作でロシアノビッチ君に謝罪します。ただ賠償はできません。
163マンセー名無しさん:2009/08/05(水) 21:32:39 ID:sS7K0N1t
        「違いました」
ロシア「ああ、ニホンちゃんよ」
ニホン「どうしたロシアノビッチ君」
カンコ「何かあったニダか?」
ロシア「この前のツアーの話ありゃ作り話だ」
ニホン「えっ、そうだったの!?」
ロシア「そうなんだよ。何か信じていた奴多かったみたいだけれどな」
ニホン「わたしもそうだったけれど」
カンコ「ウリもニダ」
ロシア「書いてる作者が一番信じてたらしいな。何か頭から信じてたらしくてな」
ニホン「そうだったんだ。それって困ったことよね」
ロシア「全くだぜ。ソース位調べてもらわないとな」
ニホン「そうよね。これからはこんなことがないようにしてもらいたいわ」
カンコ「その通りニダ。ウリのこと言えないニダよ」
ロシア「まあ書いた作者には謝罪を求めて賠償を求めないでな」
ニホン「作者さんから伝言です。『申し訳ありませんでした』」
ロシア「二度とこんなことがないように努力するからな」
164マンセー名無しさん:2009/08/05(水) 21:33:22 ID:sS7K0N1t
今回はまことに失礼しました。
ttp://obiekt.seesaa.net/article/122478844.html
165マンセー名無しさん:2009/08/07(金) 20:40:19 ID:mjISgxQW
          「女装大嫌い」
フィリップ君の趣味の一つとして女装があります。彼は元々そ
の顔立ちが整っているのですから女装すればかなり似合います。
それで女装に凝っているのです。
「どうかな。今日の格好は」
「あっ、今日も中々いいな」
「似合ってるじゃない」
皆そんな彼の女の子の格好を見て言います。見れば長い髪のウ
ィッグを被ってスカートをはいてお化粧までして。完全に女の
子になっています。
そんな彼の女装は確かに好評です。それで彼もその気になって
街を歩いたりします。けれどサウジちゃんのお家でのパーティ
ーにその格好でやって来ると。
166マンセー名無しさん:2009/08/07(金) 20:41:19 ID:mjISgxQW
「この馬鹿者!」
「うわっ、何一体!?」
いきなりサウジちゃんが鞭を手に襲い掛かってきました。見れ
ばえらい剣幕です。
「アッラーは女装なんて豪語同断よ!」
「僕キリストなんだけれど」
「うちの家に入れば同じよ。覚悟しなさい!」
「そ、そんなーーーーーーーーっ!」
こうしてサウジちゃんに追い掛け回されてそのうえで鞭でぶた
れるフィリップ君でした。彼はそっちの趣味はなかったので災
難ではありました。
167マンセー名無しさん:2009/08/07(金) 20:42:01 ID:mjISgxQW
サウジアラビアで女装をしたフィリピン人達が鞭打ちに。
ttp://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2613339/4289105
168マンセー名無しさん:2009/08/09(日) 21:06:54 ID:K2BgX6w9
           「人気が人気を呼ぶ!?」
「何じゃこりゃーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!」
皆タイラン君のお家に来て絶叫しました。
「おいタイラン何だよこれ!」
「一体何をやったあるか!」
アメリー君もチューゴ君も血相を変えています。
「象はうちのキョーワグループのマスコットだけれどよ!」
「パンダといったらうちあるが!」
二人はそれぞれ出しています。
「あのカラーリングはねえだろうが!」
「象にパンダの色を塗って何を考えているあるか!」
「だってさ。象はうちの家のシンボルなんだよ」
タイラン君は落ち着きを取り戻せない二人に対して平然と言う
のでした。
169マンセー名無しさん:2009/08/09(日) 21:08:01 ID:K2BgX6w9
「それに今パンダのぬいぐるみチューゴ君から貰ったじゃない」
「あれはささやかなプレゼントあるぞ」
「それでさ。考えたんだよ」
こう言うのでした。
「パンダだけ人気が出たらいけないなって思ってね」
「それで象なのかよ」
「うん。象はうちの動物の象徴だからさ。人気が出ないと凄く
嫌だから」
「それでパンダの色にしたのかよ」
「それで、あるか」
二人も皆もこれで納得したのでした。
170マンセー名無しさん:2009/08/09(日) 21:08:41 ID:K2BgX6w9
「象をな」
「この色あるか」
「それでどうかな」
あらためて二人に尋ねるのでした。
「この色の象。いいかな」
「ノーコメントな」
「何も言えないある」
流石に二人も項垂れるばかりでした。皆その物凄いカラーリン
グの象を見て呆然とするだけでした。
「何かピンクのザクより凄いかも」
ニホンちゃんも今回ばかりはこれだけしか言えませんでした。
171マンセー名無しさん:2009/08/09(日) 21:10:04 ID:K2BgX6w9
タイで象をパンダのカラーリングに。
ttp://mainichi.jp/select/wadai/graph/20090627_2/?link_id=RSH01
172マンセー名無しさん:2009/08/10(月) 03:01:49 ID:wJLIVTs6
チューゴ君ちではは犬にパンダの模様に色を塗ってたと思うけど。

ttp://kirei.xsrv.jp/archives/cat11/post_78/
173マンセー名無しさん:2009/08/11(火) 21:53:08 ID:Bb3F8e0m
          「アル=マージ」
エリザベスちゃんのお家でも色々とコンテストが催されていたり
します。その中でこんなコンテストがあるのでした。
『魔女コンテスト』
このコンテストの名前を見た皆の最初の感想はといいますと。
「魔女って」
「何かエリザベスらしいけれど」
何気にかなりの先入観を持たれているエリザベスちゃんです。
ですが魔女というと皆の間ではかなり楽しいイメージがあるのも
また事実です。それで何だかんだ言って町の女の子はそれぞれの
お家の魔女の格好をして参加することにしたのでした。皆もお祭
が大好きですから。
174マンセー名無しさん:2009/08/11(火) 21:56:07 ID:Bb3F8e0m
「ニホンちゃんはそれなのね」
「うん、巫女さん」
タイワンちゃんは京劇に出て来るみたいな異様な赤い服の夜叉か
何かみたいな格好です。そしてアーリアちゃんは艶のある赤いア
ラビア風の服を着ています。それが何かというと。
「クンドリーだ」
「ああ、ワーグナーのパルジファルの」
「あれなんだ」
二人はアーリアちゃんの説明を聞いてわかったのでした。
「そうかあ、アーリアちゃんのお家だとそれなのね」
「成程ね」
見れば皆が皆それぞれのお国の魔女になっています。そのうえで
参加するのでした。
175マンセー名無しさん:2009/08/11(火) 21:59:10 ID:Bb3F8e0m
こうしてコンテストがはじまりました。皆が皆それぞれの魔法を
見せます。というよりかは何かパフォーマンス大会になっていま
す。
「わたしお払いしたけれどいいのかな」
「あたしなんて何か道教の術使ったけれど」
「私のは何だ?クンドリーはキスでパルジファルを賢者にしたが」
彼女は何と勇気を出して投げキッスをしてみました。これでアー
リアちゃん優勢かと思われましたがここで。本家本元が出て来た
のでありました。
エリザベスちゃんは黒を基調としたまさに魔女そのものの格好で
出て来ました。そうして自分の作詩した魔女の詩をろうじてその
うえで蛇の形のキャンデイを皆に投げます。なおこれは彼女の手
作りです。そう、彼女が作ったのです
176マンセー名無しさん:2009/08/11(火) 22:02:48 ID:Bb3F8e0m
その恐るべきキャンディを食べて皆は。すぐに誰が優勝か決定し
てしまったのでした。
「これだけのキャンデイを作られるなら魔女だ!」
「間違いない!」
こう言い合って彼女が優勝となったのでした。エリザベスちゃん
はとりあえず自分がコンテストに優勝できたことは喜びました。
けれどキャンディの味が魔女の味と言われたことは。
「そんなにあれですの?」
「ううん、何ていうか」
「独特?あんまりにも」
「駄目だ、少し舐めただけで倒れそうだ」
ニホンちゃん、タイワンちゃん、アーリアちゃんの言葉です。や
っぱり彼女が作った食べ物はかなり問題があるようです。
177マンセー名無しさん:2009/08/11(火) 22:08:19 ID:Bb3F8e0m
イギリスでの魔女のコンテストです。優勝はカーラ=カラミティ
さんという人です。
ttp://cnn.co.jp/fringe/CNN200907300021.html
カーラ=カラミティさん。
ttp://www.wookey.co.uk/images/wc160-carla.jpg
なおキャンディの味は創作です。エリザベスちゃんの料理下手と
いう設定を使わせてもらいました
178マンセー名無しさん:2009/08/11(火) 22:10:48 ID:Bb3F8e0m
>>172
それも何か面白そうですね。チューゴ君もそうした事をしているとは思いませんでした。
若しかしたらネタに使わせていただくかも知れません。その時はお礼を述べさせてもらい
ます。
179マンセー名無しさん:2009/08/13(木) 21:26:10 ID:CU3miJBW
         「いたとは思わなかった」
オージー君とニュージー君のお家にはいなくなってしまった生き物が
結構います。昔はいたのに何らかの事情でいなくなってしまった生き
物達です。
「そういえばあのトリもなあ」
「いなくなったダスな」
オージー君がニュージー君の言葉に残念な顔で頷いています。
「美味しいからって食べてたらなあ」
「いなくなってしまったダスよ」
二人と二人のお家の人達が食べてしまったのです。それでいなくなっ
てしまったのです。いなくなってからわかる寂しさでした。
「こんなんやったらあそこまで食べるんやなかったな」
「ついつい食べ過ぎてしまったダス」
二人は今はオージー家に残っているその鳥の剥製を見て話をしていま
す。ところがこの剥製を見た皆が言うのでした。
180マンセー名無しさん:2009/08/13(木) 21:27:15 ID:CU3miJBW
「あれっ、この鳥って」
「そうだよな、見たよな」
「うん、見た見た」
こう言うのです。それを聞いた二人はそんな筈がないと反論しました。
「そんな訳あらへんやろ。大分前におらんようになったんやで」
「それで今どうして見ることがあるダスか」
「だってよ。あそこにいる鳥が」
「それじゃないの?来てみてよ」
二人を早速そこに連れて来ました。するとそこにいたのは紛れもなく
その鳥達でした。
181マンセー名無しさん:2009/08/13(木) 21:29:12 ID:CU3miJBW
「嘘やろ、こんな近くにおったなんて」
「しかもこの鳥はいつも見ていたダスよ。まさかこの鳥だったダスと
は」
「まあ気付かなかったのはあれかな?とも思うけれど」
「よかったじゃない、今もいてくれて」
皆は二人と鳥達の再会を祝福してくれています。
「けれどもう食べ過ぎたら駄目よ」
「またいなくなるぞ」
「それはわかっとるって」
「そうか、今もいてくれたダスか」
まさかの再会に満面の笑顔になる二人でした。流石にもうこの鳥達を
食べようとはしませんでした。
182マンセー名無しさん:2009/08/13(木) 21:31:27 ID:CU3miJBW
オーストラリアとニュージーランドの間のロードハウ島で絶滅してい
たと思われた鳥が意外な形で発見されました。
ttp://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090812-00000000-natiogeo-int
DNAでこうしたこともわかるとはまことに世の中進歩しました。
183マンセー名無しさん:2009/08/15(土) 20:42:57 ID:4dY1aOeD
        「ネーデル君の不思議な旅」
ピンポーーーーーーン
いきなりカナディアン君のお家のチャイムが為りました。それに
気付いたカナディアン君が玄関に出て来ると。
「やあ、オージー君」
「えっ、オージー君って!?」
玄関にいたのはネーデル君です。けれど彼はカナディアン君を見
るなりいきなりこう言ってきたのです。
「ちょっと遊びに来たんだけれど。キャンベラちゃんも元気かな」
「キャンベラちゃんって」
こう言われても全く訳がわからないカナディアン君、唖然とした
ままそのうえで彼に対して言うのでした。
184マンセー名無しさん:2009/08/15(土) 20:44:08 ID:4dY1aOeD
「ここカナディアン家なんだけれど」
「あれっ、そういえばカナディアン君じゃない」
やっと目の前にいる人がカナディアン君だと気付いた位です。
「どうしてここにいるんだよ。君もオージー君のお家に遊びに来
たのかい?」
「いや、だからここ僕の家なんだけれど」
「オージー家じゃなくて?」
「違うんだって。何でオージーの家なんだよ」
何とネーデル君はオージー家とカナディアン家を間違えてそのう
えで来たのです。それで今カナディアン君と話をしてそのことに
気付いたのです。
185マンセー名無しさん:2009/08/15(土) 20:45:19 ID:4dY1aOeD
「何か間違えて来たみたいだね」
「普通間違えるの?」
カナディアン君はそこがわかりませんでした。
「僕の家とオージーの家じゃかなり離れてるし全然何もかもが違
ってるのに」
「ははは、誰にだって間違いはあるよ」
「そういえば前にエリザベスが同じ間違いしたらしいけれど」
何はともあれ次は間違えずにオージー君のお家に向かってそのうえ
で彼のお家に辿り着く事ができたネーデル君でした。本当に物凄い
間違いであります。
186マンセー名無しさん:2009/08/15(土) 20:47:42 ID:4dY1aOeD
オランダのある人がオーストラリアに行く所を間違えてカナダに来
てしまったお話。カナダにもシドニーという街があるそうです。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090814-00000265-reu-int
187マンセー名無しさん:2009/08/17(月) 21:18:41 ID:seExP+vN
       「運命の日において」
今年も八月十五日が来ました。ウヨ君は以前知り合ったサクライさん
やその同志達と共にお墓参りをしています。
「何かポッポやアサヒが五月蝿いですけれどね」
「武士君、それに負けないで頑張ろう」
「はい」
今ウヨ君はサクライさんの言葉を受けてその決意を固めていました。
しかしここでお墓の外で騒ぐ人達がいました。
「お墓参り反対!」
「軍靴の足音が聞こえる!」
こんなことを叫んでいます。見ればサヨックおじさんやザイちゃんや
ザイニー君達です。ウヨ君は彼等を見て最初はまたか、と思っただけ
でした。
188マンセー名無しさん:2009/08/17(月) 21:19:43 ID:seExP+vN
しかし次第にウヨ君の顔色が変わっていきます。それがどうしてかと
いいますと彼等が御本家の先代の人やニッテイさんを罵倒して挙句に
は骸骨に模したりしていたからです。
それを見てウヨ君だけではありません。サクライさん達も自然に動い
ていました。そうしてそのうえで彼等を追い払いそのうえでその骸骨
を奪い返しました。皆その骸骨を忌々しげに見下ろしています。
「何て奴等だ」
「下劣にも程がある」
ですが骸骨は奪い返しました。そうしてそのうえで今サクライさんは
言いました。
189マンセー名無しさん:2009/08/17(月) 21:20:25 ID:seExP+vN
「武士君、この日にこれ以上はない破廉恥な行動を妨げたことは大き
いことだよ」
「大きいですか」
「うん、まずはここからだよ」
こうウヨ君に言ってきたのでした。
「これから辛いことはあってもね。諦めずに頑張ろう」
「わかりました」
ウヨ君はとても澄んだ声でサクライさんの今の言葉に頷きました。
「何があっても俺は。諦めません」
「僕も一緒だよ」
「俺もだ」
「俺もです」
「私もです」
サクライさんだけではありませんでした。他の多くの人達もウヨ君の
周りを囲んで同じ目をしています。この日はウヨ君にとってはあらた
めて特別な日となったのでした。
190マンセー名無しさん:2009/08/17(月) 21:23:42 ID:seExP+vN
皇紀二六六九年でしたよね。八月十五日の靖国です。
ttp://youmenipip.exblog.jp/11747505/
ttp://www.youtube.com/watch?v=7s-4BMBFnCA
参加された皆様お疲れ様でした。
191マンセー名無しさん:2009/08/19(水) 21:57:18 ID:f5edlHFB
          「引き裂かれたもの」
日之本家の中での選挙が近くなっています。今回の選挙はアサヒ
ちゃんやマイちゃんの強烈なプッシュもあってポッポおじさんが
かなり優勢になっています。アソウおじさんはかなり劣勢でそれ
でポッポおじさんはかなり調子にも乗っています。
「政権交代!」
「政権交代!」
口を開けばこう言います。何か他に言う事はないのか、とか果た
して中身はあるのかといった意見もありますがもうアサヒちゃん
達のプッシュのおかげで怖いものなしです。ポッポおじさんはも
う選挙に勝ったつもりでいました。
192マンセー名無しさん:2009/08/19(水) 21:58:06 ID:f5edlHFB
そんなポッポおじさんが今日はカゴシマの間でお話をしています。
それをニホンちゃんは少しぼんやりと、ウヨ君やにーちゃんは苦
い顔で聞いています。
「何かおじさんって」
「政権交代しか言わないじゃないか」
ウヨ君が腹立たしげな顔で言います。
「本当に他に言う事はないないのか、全く」
「そうなのかも・・・・・・ってあれ!?」
ここでニホンちゃんはふと気付きました。ポッポおじさん達の後
ろにあるミンシュグループの旗に。
193マンセー名無しさん:2009/08/19(水) 21:59:24 ID:f5edlHFB
「何かあのミンシュの旗って」
「・・・・・・何だあれは!?」
ウヨ君はその旗を見て思わず驚きの声をあげました。何とその旗
は日之本家の旗を切ってそれで合わせたものなのです。
驚いたその瞬間にはもう激怒でした。ウヨ君はまさに怒髪天を衝
といった有様でポッポおじさんに猛抗議するのでした。
「我が家の人間が我が家の旗を切り裂くだと!これはどういうこ
とだ!」
「そ、それはその」
抗議を受けたポッポおじさんはしどろもどろで返します。
194マンセー名無しさん:2009/08/19(水) 22:00:15 ID:f5edlHFB
「私達の神聖な旗をこのようにして作ったことはまことに遺憾な
事でありまして・・・・・・」
「何だと!御前の旗の方が我が家の旗より大事なのか!御前はそ
れでも我が家の人間か!」
「それはその・・・・・・」
「許さん!今度こそは許さん!」
ウヨ君は完全に怒ってしまいました。最早ポッポおじさん達と完
全に敵対してしまいました。
ウヨ君だけでなくお家の多くの人達が本気で怒ってしまいました。
にーちゃんに至っては総力を挙げて攻撃にかかっています。何か
忽ちのうちに多くの敵をお家の中に作ってしまったポッポおじさ
ん、さて選挙はどうなるのでしょうか。
195マンセー名無しさん:2009/08/19(水) 22:01:09 ID:f5edlHFB
民主党の国旗切り裂きです。
ttp://sankei.jp.msn.com/politics/election/090817/elc0908171549019-n3.htm
今2ちゃんはおろかネット中で祭りになっています。さて、今後
の展開が楽しみです
196マンセー名無しさん:2009/08/21(金) 22:44:38 ID:apG/fPpO
         「一番の美人は」
「さあ、はじめるわよ皆」
キューバちゃんの明るく元気な声が辺りに響きます。ここは
カリブ池にあるバハマ家です。ここで一番人気の女の子と言
えばキューバちゃんなので彼女が司会をしているのです。
「そういえばあたし司会ってはじめてよね。まあいいわ」
彼女も彼女なりに上機嫌です。そのうえでまた皆に対して告
げるのでした。
「それじゃあ毎年恒例の何処の国の女の子が一番なのか決め
る大会よ!」
「よし!」
「早くやれ早く!」
「出てらっしゃい可愛い娘ちゃん達!」
キューバちゃんの声に続いて女の子達が出て来ます。最初の
女の子は。
197マンセー名無しさん:2009/08/21(金) 22:46:02 ID:apG/fPpO
「ニホンちゃん!」
「精一杯頑張るわ。応援してね」
「前も凄かったけれど」
「今回も」
黒い着物に般若の面です。何か物凄い格好ですけれどまずは
彼女でした。
次に香ちゃん。頭に黒いチューゴ家の昔の冠を被って何かカ
ボチャというか昔の欧州丁の王子様みたいな格好です。
「僕がデザインしたあるが」
「皇帝?」
「王子様も入ってるみたいだけれど」
「兄さん、私頑張るあるよ」
にこりと笑ってお兄さんに告げる香ちゃんでした。
198マンセー名無しさん:2009/08/21(金) 22:47:33 ID:apG/fPpO
そして次のアテネちゃんはそのままお家の神様の姿です。
「何か黄金の杖とか持ったらそのまま」
「聖闘士引き連れそうだよな」
皆そんなアテネちゃんを見て言います。続いてはカレリア
ちゃんです。何か兵隊さんみたいな帽子を被ってそれで白
いミニの派手なドレスです。
「俺がデザインしたドレスだ、どうだよ」
「これもなあ」
「凄い格好だよな」
「優勝は私よ。兄さんはそこで見ていて」
カレワラちゃんも言います。続いて出て来たのは先生なの
ですがフラメンコ先生です。そのままフラメンコのドレス
を着ています。
199マンセー名無しさん:2009/08/21(金) 22:48:20 ID:apG/fPpO
「私も出ないとね。やっぱりね」
「って先生」
「先生が出るのは」
「いいじゃない。年齢制限はないわよ」
「まあそうですけど」
こうして強引に出てしまっている先生でした。続いてはラ
スカちゃんです。赤い半ズボンのレーサーです。ヘルメッ
トにはアメリー家の旗が描かれていてフラッグまで持って
います。
「当然僕がデザインだよ」
「相変わらず派手ね」
「まあらしいけれど」
「アメリー兄さんがデザインしてくれたこの服で頑張りま
す」
ラスカちゃんにこりと笑っています。そして続いてはチョ
ゴリちゃんですがその大きなチマチョゴリが出るとカンコ
君が叫びます。
200マンセー名無しさん:2009/08/21(金) 22:49:18 ID:apG/fPpO
「当然デザインはウリがやったニダよ。チョゴリの為にそ
れこそ三日三晩かけたニダ」
「そうか。まあ頑張ったんだな」
「マンボウにも見えるけれどな」
「ウリの為に服を作ってくれた兄さんの為にも頑張るニダ」
チョゴリちゃんはここでもいい娘です。そしてトリに出て
来たのは。
「お、おい!」
「ダントツじゃない!」
皆ベトナちゃんを見て思わず絶叫です。何と黒いアオザイ
をアレンジした服なのですがばっちり決まっています。そ
の楚々とした美貌が際立っています。
201マンセー名無しさん:2009/08/21(金) 22:51:03 ID:apG/fPpO
「これはいいよ」
「っていうかトップ?」
「ちなみにデザインは僕だよ」
「にいさん。私頑張る」
ホーチミン君が言いベトナちゃんは一言で言います。これ
で女の子達は出揃いました。
「さて、誰が一番になるかだけれど」
キューバちゃんはその皆を見回してからとりわけニホンち
ゃんを見ます。黒くて長い髪はアップにして下は半ズボン、
しかも脚にはピンクのストッキング。何とも派手な格好で
す。キューバちゃんもその格好に驚きながら彼女に尋ねる
のでした。
「その服のデザインって」
「武士だけれど」
「俺だと何か悪いのか?」
「・・・・・・あんたも随分派手なデザインするのね」
唖然としながらもウヨ君に言うキューバちゃんでした。彼
女的には彼のデザインとニホンちゃんが一番の驚きだった
ようです。さて、本当に誰が優勝するのでしょうか。
202マンセー名無しさん:2009/08/21(金) 22:52:12 ID:apG/fPpO
ミスユニバースです。とりあえず女の子がいるお家を選ん
で出しました。画像がある国だけです。
ttp://www.afpbb.com/article/entertainment/news-entertainment/2632016/4470608
ttp://sankei.jp.msn.com/world/america/090819/amr0908191412004-n1.htm
オランダやタイ、メキシコ、ベネズエラが注目でしたが実
は女の子のキャラがいない国だったので出せませんでした。
あとデザインをウヨ君やお兄さん達にしたのは彼女達が国
の代表だからです。登場人物多めになりました。
203マンセー名無しさん:2009/08/21(金) 23:49:37 ID:iQK+AwWQ
>>202
ベネゼエラの衣裳がエロっぽいね。
日本の衣裳は散々に言われている事だけど、下品で悪趣味だ。

支那の衣裳はエキセントリックだな。
204マンセー名無しさん:2009/08/23(日) 21:32:32 ID:50cyqTnV
        「随分と忘れていました」
「あら」
エリザベス家において。家の長老と言ってもいいビクトリア
さんがふと本棚にあった一冊の本に気付いたのでした。
「確かこの本は」
「御婆様、どうされたのですの?」
「図書館に借りていて忘れていた本よ」
見ればそれは楽譜です。本と呼ぶには少し違うものがります
けれどとにかく図書館で借りて忘れていたものでした。
「確かこれを借りたのは」
「何時ですの?」
「この前の喧嘩の時かしら」
こう言うのでした。
205マンセー名無しさん:2009/08/23(日) 21:34:44 ID:50cyqTnV
「確か」
「というとアルとフォークランドパンツを巡ってのですわね」
「いいえ、違うわ」
ビクトリアさんはにこちと笑ってエリザベスちゃんに答えま
した。
「これは確か」
「イラクとの喧嘩でもありませんわね」
「最近じゃないわ」
「というとフランソワーズや紫苑とアラブ組に喧嘩を売った
時か真冬と北池で鱈の取り合いした時か」
何気に物凄く場数を踏んでいるエリザベスちゃんです。
206マンセー名無しさん:2009/08/23(日) 21:37:29 ID:50cyqTnV
「何時ですの?それでしたら」
「第二次町内喧嘩の時よ」
ビクトリアさんはこう答えるのでした。
「これを借りたのは」
「第二次町内喧嘩といいますと」
もうかなり昔のことです。そんな昔のことなのでした。
「そんな昔ですの!?」
「けれど思い出して何よりだわ。早く返しましょう」
「何か罰金が凄そうですわね」
エリザベスちゃんはこのことを思って少しばかり心配になり
ました。今エリザベス家はお金がないからです。
207マンセー名無しさん:2009/08/23(日) 21:40:06 ID:50cyqTnV
「それでもですのね」
「ええ。返しに行くわ」
思い出せばもう行くと決めたビクトリアさんでした。そうし
てその楽譜を返しに行くと図書館の人もそんな楽譜のことは
忘れていました。
「そんなの貸していたんですか」
「ええ。第二次町内喧嘩の時に返しそびれてそのままだった
のよ」
「はあ。またえらい大昔ですね」
図書館の人も驚いた顔になっています。
208マンセー名無しさん:2009/08/23(日) 21:42:54 ID:50cyqTnV
「それじゃあ今からですね」
「罰金はどの位なのかしら」
「まああまり昔ですからねえ」
いいというのでした。とりあえず罰金は免れました。ですが
皆その話を聞いて思うのでした。
「どれだけレンタルしていたんだか」
「まあ返すのは凄いけれど」
ビクトリアさんにしてはかなり珍しいうっかりでした。その
ビクトリアさんは今日もエリザベス家で悠々自適の生活を送
って穏やかに暮らしています。
209マンセー名無しさん:2009/08/23(日) 21:46:47 ID:50cyqTnV
210マンセー名無しさん:2009/08/23(日) 21:50:38 ID:50cyqTnV
>>203
ベネズエラちゃんというキャラもいたかな?思ったのですがこれ以上キャラ出すのもな、とかも
思ったりして結局あれで止めました。
今回の我が国の服は何とも言えませんね。
中国については正直かなり驚きました。あのデザインでくるとは意外でした。
211マンセー名無しさん:2009/08/24(月) 05:23:06 ID:sFIG52nG
看取るスレで「イルボン嬢」というきゃらいるよーです。

ttp://awfuljapan.livedoor.biz/archives/51259621.html
(リンク先画像あり)
212マンセー名無しさん:2009/08/24(月) 21:50:19 ID:BeiVcLR/
>>210
2009年ミス・ユニバースはベネズエラの連覇、同国では今回で6人目
http://chiquita.blog17.fc2.com/blog-entry-4529.html

優勝おめでとう
213マンセー名無しさん:2009/08/25(火) 20:46:14 ID:oz3OO9U9
         「最多優勝でした」
さて、誰が一番美人で可愛いのかを決める大会、それに優勝
するのは誰かといいますと。
「前はベネズエラちゃんだったけれど」
「今度は誰かしら」
皆そのことに興味津々です。
「それにしてもこの前のベネズエラの服って」
「あれは凄かったよなあ」
「確かに」
こう言い合いもしています。
「見えそうで見えないし」
「あのギリギリのところが何とも」
「しかも水着だってかなりのものだし」
どうもファッションはかなりのもののようです。
214マンセー名無しさん:2009/08/25(火) 20:47:08 ID:oz3OO9U9
「それにね。あの顔立ち」
「スタイルだって子供とは思えないよな」
「若しかしたら今回も?」
ベネズエラちゃんで話がもちきりです。そんな中で優勝者が
発表されます。それは。
「ベネズエラちゃん!」
彼女でした。スポットライトが照らし出します。
「おめでとう!やったわね!」
司会のキューバちゃんが満面の笑顔でベネズエラちゃんを抱
き締めます。実はこの二人最近かなり仲がいいのです。
215マンセー名無しさん:2009/08/25(火) 20:48:31 ID:oz3OO9U9
「この前に続いてだし」
「そうね。六回目だし」
「えっ、六回もって」
「そんなに優勝してたの」
皆今の彼女の言葉を聞いてびっくりです。
「何時の間にそんなに優勝していたのよ」
「若しかして優勝回数トップ?」
「実はそうなのよ」
キューバちゃんが驚く皆に対して言いました。
「この娘ね、この町の美人大会で優勝した回数トップだった
りするのよ」
「何と・・・・・・」
「意外なところに美人が」
皆またしても驚きでした。
216マンセー名無しさん:2009/08/25(火) 20:49:23 ID:oz3OO9U9
「どう?彼女のこと気付いた?」
「お見それしました」
「まさかこんなところに凄い美人さんがいるなんて」
皆素直に頭を下げます。
「じゃあベネズエラ、トロフィーね」
「有り難う、キューバ」
満面の笑顔でキューバちゃんからのトロフィーを受け取り
ます。かくしてベネズエラちゃんは町で一番の美人という
ことになったのでありました。それも最多というさらに凄
いおまけまでついているのでした。
217マンセー名無しさん:2009/08/25(火) 20:50:52 ID:oz3OO9U9
>>212さんのソース使わせていただきました。有り難うご
ざいます。しかしベネズエラって凄い美人が多いようです
ね。今までカーロス=リベラとペタジーニとカブレラとラ
ミレスとマルカーノとチャベスしか知りませんでした。
ttp://chiquita.blog17.fc2.com/blog-entry-4529.html
218マンセー名無しさん:2009/08/27(木) 21:53:27 ID:B6PNu5hR
         「一人抜けているニダ」
社交ダンス部は今アーリアちゃんも入れますと九人います。ところが
ここでフランソワーズちゃんがこんなことを言うのでした。
「そろそろメンバーを増やしませんこと?」
「メンバーっていうと」
「あの面々かYO」
ニホンちゃんとアメリー君が彼女の言葉を聞いてすぐに言いました。
「チューゴ君にイン堂君にブジリー君に」
「それとメヒコとエジプトとあとケープだったか」
「全部六人」
「十四の家かYO」
「それを考えていますの」
あらためて二人に話すフランソワーズちゃんでした。
219マンセー名無しさん:2009/08/27(木) 21:55:34 ID:B6PNu5hR
「それでどうでして?」
「どうかなあ」
「僕もあまり賛成できないな」
二人はどうも消極的でした。
「とはいってももうチューゴ君達はいつも来てるし」
「正式なメンバーってわけかよ」
「僕は今回は何も言っていないあるぞ」
「僕もね」
ここでそのうちの二人であるチューゴ君とイン堂君がやって来ました。
「まあ僕としてはあまり・・・・・・とも考えているあるが」
「僕はどうかなあ。どうしようかな」
「とにかく話には出しますわよ」
フランソワーズちゃんは四人の話を聞かずに言うのでした。
220マンセー名無しさん:2009/08/27(木) 21:59:07 ID:B6PNu5hR
「それで宜しいですわね」
「たまには人の話聞いて欲しいんだけれど」
「とはいってもこいつとエリザベスはな」
「まず人の話は耳に入らないある」
「何でこんなんなんだろう」
四人はそれぞれ言います。しかもフランソワーズちゃんはここで一人
忘れていたのです。その一人が何処からともなく飛んで来ました。
「ウリを入れていないとはどういうことニダ!」
「あっ、カンコ君」
「その中にウリがいないとはどういう了見ニダ!ウリも入れるニダ!」
「貴方が?」
しかしフランソワーズちゃんはカンコ君を見ても口の左端をシニカル
に歪めるだけでした。
221マンセー名無しさん:2009/08/27(木) 22:04:43 ID:B6PNu5hR
「どうして貴方が社交ダンス部に入れまして?」
「学校のスーパースターであるウリがいないのはおかしいニダ。そんな
社交ダンス部はそれこそあの敏腕プロデューサーがいないクウガニダ!」
「あの人のせいで予算もスケジュールも滅茶苦茶になったんだけれどな」
「二人で特撮をぶっ壊そうって言ってその後どれだけ干されたあるか」
アメリー君とチューゴ君がその後ろでカンコ君の言葉に突っ込みを入れ
ます。
「そもそもニダ。社交ダンス部は一人欠員がいるニダ」
「欠員?」
「欠員って?」
ニホンちゃんとイン堂君がその言葉に首を傾げました。
222マンセー名無しさん:2009/08/27(木) 22:08:50 ID:B6PNu5hR
「誰か欠員っていたっけ」
「いなかったよね」
「新たに入るメンバーを入れてまずニホンにアメリー君にチューゴ君に
ロシアノビッチ君にイン堂にブジリーにメヒコにゲルマッハとアーリア
にマカロニーノにエリザベスにフランソワーズにエジプトにケープニダ。
一人足りないニダ」
「わたくし随分後ろですわね」
今のカンコ君の呼んだ順番が微妙以上に気に入らないフランソワーズち
ゃんでした。
「それでも確かに一人足りませんわね」
「誰なんだYO、その一人」
「いないとなると問題あるぞ」
アメリー君にもチューゴ君にもわからないことでした。
223マンセー名無しさん:2009/08/27(木) 22:13:48 ID:B6PNu5hR
「宇宙人とかな」
「狐が化けて紛れ込んでいるあるか?」
「幽霊とかじゃないかな」
「誰かが間違えて仏像とか置いていったとか」
ニホンちゃんもイン堂君もトンデモ回答を出しています。
「本当に誰なのかな?」
「僕も知らないよ」
「わたくしも。誰かいたような気はしますけれど」
フランソワーズちゃんも腕を組んで考えますがどうしても誰だったのか
思い出せません。
「誰だったか存じませんわ」
「それ見ろニダ。とはいってもウリも誰がいたのか思い出せないニダ」
「僕ずっと一緒にいるんだけれど」
誰も気付かないような声で誰かが呟きました。
「何でいつも誰も気付いてくれないんだろう。社交ダンス部にいても」
カナディアン君のことに誰も気付かないまま皆果たして誰がいたのか
考え込んでいます。まさか当人がすぐ傍にいるとは考えもしないで。
224マンセー名無しさん:2009/08/27(木) 22:15:02 ID:B6PNu5hR
サミットの参加国を拡大する案が出ています。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090827-00000322-yom-int
225マンセー名無しさん:2009/08/28(金) 17:53:32 ID:BrRn1E+x
gj
226マンセー名無しさん:2009/08/29(土) 22:52:28 ID:dvSpLgHR
        「爆発ガールズ」
皆色々な遊びをしてそれぞれ楽しんでいます。その中には昔から
子供達の遊びの一つである爆竹もあります。
これは女の子もしていまして結構皆楽しくやっています。そんな
中でトル子ちゃんがその手に爆竹を持って火を点けました。
けれどそこで止まってしまいました。投げようとしません。皆そ
んなトル子ちゃんに首を傾げて尋ねます。
「トル子ちゃん、どうしたの?」
「投げないの?」
「ぎりぎりまで待つのよ」
不敵な笑みと共に答えるだけでした。その間も持ったままです。
227マンセー名無しさん:2009/08/29(土) 22:56:20 ID:dvSpLgHR
「こうやってね」
「こうやってねって」
「今にも爆発しそうじゃない」
「そう、それなのよ」
「それって?」
「何か言っている意味が」
わからないというのです。皆首を傾げてしまっています。
「そう、ギリギリで投げるのよ。もうそこまで待つスリルを楽し
んでいるのよ」
どうやらそうらしいです。そのままぎりぎりまで待ちます。そう
して遂に、という瞬間に。
228マンセー名無しさん:2009/08/29(土) 23:00:25 ID:dvSpLgHR

ボッカーーーーーーーーーーン

爆竹が爆発してしまいました。トル子ちゃんが持ったままです。
それによってトル子ちゃんは見事黒焦げになってしまいました。
「あれっ、ミスっちゃった」
「ミスっちゃったじゃないけれど」
「何かバカンコみたい」
「爆竹には気をつけないと駄目よ」
その真っ黒になって髪の毛もチリチリになってしまったトル子
ちゃんに対してベトナちゃんが言ってきました。
229マンセー名無しさん:2009/08/29(土) 23:05:35 ID:dvSpLgHR
「私もこうなったことがあるから」
こう言って見せてきたのは自分も爆竹を持ったまま爆発してそ
れで黒焦げになっている写真でした。クールな普段の彼女から
はとても想像できない姿です。
「だから気をつけて」
「そうね。それでわかったわ」
トル子ちゃんも爆発してみてはじめてわかったことでした。
「爆竹も危険なのね」
「ええ。だからね」
最後にベトナちゃんの忠告をしっかりと聞くトルコちゃんでし
た。爆竹は本当に危険です。
230マンセー名無しさん:2009/08/29(土) 23:10:38 ID:dvSpLgHR
トルコで居眠りをした兵隊さんのお仕置きに安全ピンを抜いた
手榴弾を持たせて爆発させてしまった事件です。それとベトナ
ムでの事件です。子供らしく爆竹にしてアレンジもしました。
ttp://www.yonhapnews.co.kr/international/2009/08/27/0605000000AKR20090827204500086.HTML
ttp://www.hurriyetdailynews.com/n.php?n=officers-disciplinary-action-result-in-four-deaths-reports-claim-2009-08-27
ttp://www.hurriyetdailynews.com/images/2009_08_27/officers-disciplinary-action-result-in-four-deaths-reports-claim-2009-08-27_l.jpg
ttp://www.viet-jo.com/news/sanmen/090108064620.html
231マンセー名無しさん:2009/08/31(月) 23:08:03 ID:LL+UDb3a
        「あらためて見てみると」
「兄さん、ウリ思うニダが」
「どうしたニダ?急に」
カンコ君はお家の中で自分の方に来てそのうえで声をかけてきた
チョゴリちゃんに対して言葉を返しました。二人共今はお家の中
でくつろいでいます。
「あらたまって。何があったニダ」
「この前の町出の一番さん美人さんが誰か決める大会だったニダ
が」
「負けたことは仕方ないニダ」
そのチョゴリちゃんの言葉に優しく慰めの言葉をかけるカンコ君
でした。妹にはとにかく優しいです。
232マンセー名無しさん:2009/08/31(月) 23:11:26 ID:LL+UDb3a
「次があるニダよ」
「そうではなくて服をあらためて見るニダ」
「服!?」
「そうニダ。ウリの服は兄さんがデザインしてくれたニダな」
「その通りニダ」
それはまさにその通りだったので素直に答えるカンコ君でした。
「それがどうかしたニダか?あのデザインは御前に会っていると
思っていたニダが」
「他のお家のを見てみるニダよ」
こう言ってそれぞれのお家の服を見せるのでした。着ている女の
子がそのまま着ている写真です。
233マンセー名無しさん:2009/08/31(月) 23:16:08 ID:LL+UDb3a
「あらためて見てどう思うニダ?」
「・・・・・・ペルーは何処の異世界から来たニダ?」
まずはペルーちゃんの服装を見てカンコ君唖然です。
「牛の角を生やしているのは儀式に使うニダか?」
「アーリアさんはニーベルングの指輪に見えるニダよ」
「・・・・・・フライアだと思うニダがよくわからないニダ」
カンコ君が呆然となっています。これは滅多にないことです。む
しろ他人を唖然、呆然とさせるのが彼ですから。
「エリザベスさんもよく見たら」
「あいつは何を考えてこんな格好したニダ。悪の魔法使いニダか」
「ニホンさんや香やラスカに驚いていたニダが他にも」
「・・・・・・斧とか弓矢とか楯とか持っている奴がいるのはウ
リの気のせいニダか?」
カンコ君もう自分の見ているものを信じていません。
234マンセー名無しさん:2009/08/31(月) 23:19:25 ID:LL+UDb3a
「気のせいではないニダ。天使までいるニダよ」
「ウリはこいつをニホンの家のゲームで見たニダよ」
何か変わったところから出て来ている天使を見ての言葉です。
「そのままではないニダ?」
「ファイナルファンタジーYニダな」
「それニダ」
完全に目が点になっている二人。けれどこの中でチョゴリちゃん
は言うのでした。
「兄さん、もっと冒険してもよくないニダか?今度の大会は」
「・・・・・・流石にウリには無理ニダ」
けれどカンコ君はもうお腹一杯でした。
「ここまで壮絶なデザインはできないニダよ」
「そうニダか」
そう言われて何故かがっかりのチョゴリちゃんでした。実はもっ
と凄い服を着たいのでしょうか。何を以って凄いのかというとど
うにもあさっての方向にいっているようですが。
235マンセー名無しさん:2009/08/31(月) 23:23:27 ID:LL+UDb3a
あらためて見るミスユニバースでの各国の服です。もう何が何な
のか。
ttp://chiquita.blog17.fc2.com/blog-entry-4538.html
ttp://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1297379.html
236マンセー名無しさん:2009/08/31(月) 23:25:57 ID:HL1AoQDU
>>231-234
乙です
文字だけみてると、なんだかカオスだなぁ・・・
237マンセー名無しさん:2009/09/02(水) 21:57:19 ID:c0KmrzZK
          「究極最終メニュー」
町で一番の美人を決める大会に大きく遅れを取ったというか常識
を発揮してしまって大人しいデザインにしてしまったカンコ君、
彼は唖然としましたがここで何故か不可思議な対抗心も芽生えさ
せてしまったのです。
「この挽回は必ずするニダ」
別に誓わなくてもいい誓いをしました。そして。
クラスのお料理の時間、今回はそれぞれオリジナルメニューを作
ることになっています。そこでカンコ君は何かに取り憑かれたよ
うに何かを必死に作っています。
「何やってんだ?あれ」
「わからないある」
アメリー君とチューゴ君がまず眉を顰めさせました。
238マンセー名無しさん:2009/09/02(水) 22:01:18 ID:c0KmrzZK
「何か普段と違うあるが」
「料理赤くねえぞ、そういえば」
「キムチ使ってないみたい」
ニホンちゃんがこのことに気付きました。
「そもそも大蒜や唐辛子も」
「その二つ使わねえって」
「カンコの料理あるか!?」
二人はニホンちゃんの言葉を聞いて怪訝な顔になりました。彼等
も彼等でそれぞれのメニューを作ってはいます。
「お魚とお米使ってるけれど」
「んっ!?ニホンちゃんの料理の真似か?」
「何か普通過ぎるあるな」
その作っている様子を見て皆さらにその表情に怪訝な色を深く強
くさせました。
239マンセー名無しさん:2009/09/02(水) 22:06:07 ID:c0KmrzZK
「けれどまあ見させてもらうか」
「そうするあるか」
今どうこう言っても何にもなりません。皆とりあえず今は様子を
見るだけでした。そうして食べる時間です。
「わたしはお握りと卵焼き」
「僕はハンバーガーとサラダな」
「刀削麺と炒飯あるぞ」
それぞれのメニューを皆に出してみせています。とりあえず多く
の面々はごく普通の料理です。そしてカンコ君の料理は何かとい
いますと。
240マンセー名無しさん:2009/09/02(水) 22:11:09 ID:c0KmrzZK
「それで何だ?」
「随分真面目に作っていたあるが」
「何なの?カンコ君」
アメリー君とチューゴ君、それにニホンちゃんがまず来てそれに
皆が続きます。そのうえでカンコ君のところに行くと。
「素材を生かした新メニューニダ」
「新メニューなの」
「それがこれニダ・・・・・・見るニダ!」
皆の前にその新メニューが姿を現わしたその瞬間でした。即座に
調理実習室で大爆発が起こりました。ガスにまで引火してとんで
もない爆発となりました。
241マンセー名無しさん:2009/09/02(水) 22:16:52 ID:c0KmrzZK
「な、何だそれは!」
「何をやったあるか!」
その大爆発から最初に立ち直ったアメリー君とチューゴ君は速攻
で突っ込みを入れます。二人共真っ黒になっています。当然服は
ボロボロに焦げて髪の毛もチリチリです。
「その料理は何なんだYO!」
「爆弾あるか!」
「爆弾ではないニダ、料理ニダ」
けれどカンコ君はこう言うのでした。
「御飯に鮎を入れたものニダ」
何とあまり炊けていない如何にも硬そうな御飯に頭から何匹かの
鮎が頭から突き刺さっています。鮎にしろ生焼けです。尻尾だけ
が無惨に出ています。
242マンセー名無しさん:2009/09/02(水) 22:22:17 ID:c0KmrzZK
「それがウリの新しいメニューニダ」
「それが料理かYO・・・・・・」
「幾ら何でも無茶苦茶あるぞ」
「あの、カンコ君」
ニホンちゃんも黒焦げになりながらもカンコ君に尋ねます。当然
皆爆発のせいで真っ黒になっています。
「それ食べられるの?」
「ウリが作ったものニダ。絶対に大丈夫ニダ」
「何があっても食べないからな」
「そもそも何をどうやったらそんな料理ができるあるか」
「もう何が何だか」
三人だけでなく皆唖然でした。
243マンセー名無しさん:2009/09/02(水) 22:24:13 ID:c0KmrzZK
「これは流石に」
「無理」
「っていうか有り得ない、マジで」
カンコ君は思わぬところで暴走を見せることになりました。彼ら
しいと言えば彼らしいのでありますけれど。なおこのメニューは
誰も食べませんでした。
「なじぇ誰も食べないニダ。ウリはとても悲しいニダ」
「やかましい!見ただけで大爆発起こす料理作りやがって!」
「何処をどう言ったらあんなものが作れるあるか!」
流石に今回は袋にはされませんでしたが一斉に突っ込みを入れら
れるカンコ君なのでした。
244マンセー名無しさん:2009/09/02(水) 22:31:08 ID:c0KmrzZK
あのスケキヨ丼です。何度見ても凄い。
ttp://www5b.biglobe.ne.jp/~manimani/ayashi/101-200/136.HTM
AAもどうぞ。
ttp://riceballman.fc2web.com/AA-Illust/Data/SukekiyoDon.html
245マンセー名無しさん:2009/09/02(水) 22:37:26 ID:c0KmrzZK
>>236
はい、各国の衣装をあらためて見ますとどれも壮絶だったのでもう一度ネタにさせて
もらいました。
最早ここまでくるとGガンダムとかRPGの世界に本当に思えます。それも一国だけ
ではなく殆どの国がそうした状況です。今年のミスユニバースはカオス過ぎました。
246マンセー名無しさん:2009/09/04(金) 22:30:53 ID:RcmTAGnb
      「バザーで大発見」
皆フィリップ君がが自分のお家の中において開いているバザー
に参加しています。彼のお家も何だかんだで発展はしてきてい
るようです。
「何か紆余曲折ばっかりしてるけれどね」
「それでもかなりよくなったじゃない」
タイワンちゃんが彼に対して告げます。
「アメリー君のところから出て行った時に比べればそれこそも
う」
「まあね。それは確かにね」
このことは他ならない彼が一番自覚していることです。
247マンセー名無しさん:2009/09/04(金) 22:35:28 ID:RcmTAGnb
「本当に。色々な食べ物も手に入るようになったしね」
「そうよね。このウズラなんか特に美味しそうよね」
「あれっ、フィリップ君このウズラって」
ここでニホンちゃんがフィリップ君が手に持ったそのウズラを
見て驚きの声をあげました。
「何でこんなところにいるの?」
「何でって食べる為にだよ」
フィリップ君は何を今更といった口調でニホンちゃんに返しま
した。
「ニホンちゃんだってウズラ食べるじゃない」
「そうじゃなくてこのウズラって」
ニホンちゃんはそのウズラ自体を見て言うのです。
248マンセー名無しさん:2009/09/04(金) 22:40:59 ID:RcmTAGnb
「確かもういなくなったウズラなじゃないの?」
「あれっ、そういえば」
「このウズラって」
タイワンちゃんもここで気付いたのでした。
「もういなくなったって言われてるやつじゃない。何でいるの
よ今ここに」
「何でだろうね」
持っているフィリップ君にもわからないことでした。
「まだいたんだ」
「いたんだじゃなくてこんなの食べたら駄目よ」
ニホンちゃんはすぐにそのウズラを保護しにかかりました。
249マンセー名無しさん:2009/09/04(金) 22:44:51 ID:RcmTAGnb
「とにかくまだいたってわかったんだし。だからね」
「うん。じゃあ食べるのは」
「他のウズラに決まってるでしょ」
タイワンちゃんが呆れた顔でフィリップ君に突っ込みを入れま
す。
「それともまさか食べてまたいなくなりましたってするつもり
なの?あんた」
「それじゃあここはやっぱり」
「他のウズラよ、いいわね」
こうしてフィリップ君は他のウズラを食べることになりました。
本当に何時何処で何が発見されるのかわかったものではありま
せん。とはいっても何故かフィリップ君は結局そのウズラを食
べちゃったとかどうとか。食欲には勝てないのかも知れません。
250マンセー名無しさん:2009/09/04(金) 22:49:18 ID:RcmTAGnb
フィリピンで折角見つかったウズラが食肉市場に。お話を少しアレンジしました。
ttp://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=74072940&ST=yahoo_headlines
251マンセー名無しさん:2009/09/06(日) 21:49:58 ID:c3psNNmA
         「メーテルさんと乙男さん」
ニホンちゃんもウヨ君も時間があれば誰かの家に御呼ばれしています。
とにかく人気者のこの二人ですが今日はチョゴリちゃんとタイワンちゃ
んに御呼ばれでした。
「ウリはとっておきの服で待っているニダ」
「あたしは腕によりをかけて御馳走するから」
「それで今日は二人だけれど」
「服?御馳走?」
ウヨ君はこのことがかなり気になりました。
「一体どんなのかな」
「とりあえず言ってみないとわからないけれど」
「そうなんだよな。じゃあ行こう、姉さん」
「ええ」
こうして二人でまずはチョゴリちゃんのお家に行くことになりました。
つまりまずはカンコ家にお邪魔したわけです。
252マンセー名無しさん:2009/09/06(日) 21:53:55 ID:c3psNNmA
しかし何と向こうから出迎えが来ました。来たのは。黒い毛皮のあっ
たかそうな丈の長いコートとこれまた黒い毛皮の高い帽子のチョゴリ
ちゃんでした。おまけに車掌さん姿のカンコ君までいます。
「ウヨ君、出迎えに来たニダよ」
「ニホン、わざわざ来てやってニダ。感謝しる」
「出迎えに来たのはいいんだが」
「二人共その格好は」
「これがサービスニダ」
「どうニダ?似合うニダか?」
何とも言えない格好です。というよりはこの格好は。ウヨ君もニホン
ちゃんも一旦顔を見合わせてから二人に言うのでした。
253マンセー名無しさん:2009/09/06(日) 21:58:42 ID:c3psNNmA
「おい、その格好は」
「物凄く怒る人がいるから危ないけれどいいの?」
「そんなことはケンチャナヨニダ」
いつものケンチャナヨ節で全てを無効化してしまうカンコ君でした。
「向こうが気付かなければいいニダ。何、気付いても知らぬ存ぜぬで
かわしてしまえばいいニダ」
「それってどうにもならないと思うけれど」
ニホンちゃんはこう思いましたがそれ以上はとても言えませんでした。
とりあえずチョゴリちゃんがウヨ君に可愛く笑って言ってきているの
は目に入りました。
254マンセー名無しさん:2009/09/06(日) 22:03:26 ID:c3psNNmA
「どうニダ?似合うニダか?」
「そうだな。似合うことは似合う」
「ウヨ君に言ってもらうと嬉しいニダよ。兄さんと二人で徹夜で作っ
たかいがあったニダよ」
「これもサービスニダ。ニホン、感謝するニダよ」
「うん。それじゃあ」
とりあえずカンコ君のその招待を受けてからカンコ家に行ってそこで
四人で遊んだニホンちゃん。続いてタイワンちゃんのお家に来ると出
て来たのは肉じゃがでした。
「肉じゃがですか」
「タイワンちゃん、御馳走ってそれだったの」
「ええ、そうよ」
その肉じゃがを出したタイワンちゃんがにこりと笑って二人に告げる
のでした。
255マンセー名無しさん:2009/09/06(日) 22:08:08 ID:c3psNNmA
「どう?ニホンちゃんとこの料理をね」
「それはそうですけれど」
「何でまた肉じゃがなの?美味しくて栄養があるのは確かだけれど」
「決まってるじゃない。ニホンちゃんと一緒になる為じゃない」
ここでついつい口を滑らしてしまったタイワンちゃんでした。
「それで将来はニホンちゃんのお婿さんにあたしがねって。まあ性別
は性別だけれどそんなの気にしないでね」
「ちょっと以上に気になるけれど」
「あの、幾ら何でも女同士なのは」
「いやね、冗談よ」
流石に自分の失言に気付いたのでしょうか、咄嗟にこう言います。
256マンセー名無しさん:2009/09/06(日) 22:12:49 ID:c3psNNmA
「あたしだって女の子だし。男の子としか結婚できないってわかって
いるわよ」
「だといいけれど」
「けれどどう?」
それでも何故かニホンちゃんに顔を向けながら尋ねてくるのでした。
「肉じゃがって家庭的な料理じゃない?そうでしょ?」
「まあそうだけれど」
それは誰よりもよくわかるニホンちゃんでした。何故ならその肉じゃ
がのお家ですから。
「それにどうかしら。あたしのエプロン姿」
今度はくるくると回りながら自分のエプロン姿をとりわけニホンちゃ
んにことさら見せてきます。
257マンセー名無しさん:2009/09/06(日) 22:16:43 ID:c3psNNmA
「いいお婿さん・・・・・・いえお嫁さんになれるわよね、あたし」
「まあそうだけれど」
「タイワンさん、若しかして」
ここでふと思うウヨ君でした。
「乙男なのか?女の人だけれど」
「じゃあ私は乙女?」
ニホンちゃんは今のウヨ君の言葉を聞いてふと思いました。
「ええと、漫画じゃ確か男の子がヒロインなのよね」
「だから姉さんが女の子だけれど男の子でヒロインで」
「タイワンちゃんが女の子だけれど女の子でヒーロー?」
ここでニホンちゃんがこう言いました。
258マンセー名無しさん:2009/09/06(日) 22:17:50 ID:c3psNNmA
「何か言っていてわからなくなってきたな」
「本当ね」
「さあ、あたしこれからも頑張るわよ」
妙な話をしてしまいこんがらがってしまった二人をよそにまた言う
タイワンちゃんでした。
「ニホンちゃんの為に美味しいものを食べてヒーローにね」
「やっぱり乙男だよな、タイワンさんって」
「この場合乙女なのかしら」
「少なくてもヒーローだよ」
「それでわたしがヒロインなのかしら」
どうもその辺りはこんがらがる二人でした。けれどその横ではタイ
ワンちゃんが相変わらずせっせとニホンちゃんにアプローチするの
でした。もう何が何だか。
259マンセー名無しさん:2009/09/06(日) 22:18:48 ID:c3psNNmA
韓国のスリーナインと台湾の肉じゃがです。最後の方は今フジテレ
ビでやっているドラマ『乙男』を元ネタにしました。
ttp://news.biglobe.ne.jp/international/809/tre_090904_8094459332.html
ttp://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0903&f=national_0903_024.shtml
260マンセー名無しさん:2009/09/06(日) 22:43:37 ID:QY6iqmVq
ID:c3psNNmA
もしかしたら、誰も読んでないかもしれないぞ
261マンセー名無しさん:2009/09/07(月) 00:31:50 ID:JWuaHNi3
悪い、このスレに誤爆した。謝罪はするが賠償は勘弁な。
http://www.soutokufu.com/cgi-bin/hogehoge/test/read.cgi/hangul/1132577033/
262マンセー名無しさん:2009/09/07(月) 11:18:13 ID:Slyvw0T0
今日は熱血君が書かない日
263マンセー名無しさん:2009/09/08(火) 22:24:31 ID:DXOtYq9a
         「ダーリン愛してる」
乙男ということにされてしまったというか何故かタイワンちゃん
に肉じゃがを御馳走になったニホンちゃんですがこのことはすぐ
にクラスの皆に伝わりました。これを聞いた男組の反応がこれま
た実にアナーキーでした。

         ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!   
          cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・   
                                             
            ,. -─- 、._               ,. -─v─- 、._     _
            ,. ‐'´      `‐、        __, ‐'´           ヽ, ‐''´~   `´ ̄`‐、
       /           ヽ、_/)ノ   ≦         ヽ‐'´            `‐、
      /     / ̄~`'''‐- 、.._   ノ   ≦         ≦               ヽ
      i.    /          ̄l 7    1  イ/l/|ヘ ヽヘ ≦   , ,ヘ 、           i
      ,!ヘ. / ‐- 、._   u    |/      l |/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、l イ/l/|/ヽlヘト、      │
.      |〃、!ミ:   -─ゝ、    __ .l         レ二ヽ、 、__∠´_ |/ | ! |  | ヾ ヾヘト、    l
      !_ヒ;    L(.:)_ `ー'"〈:)_,` /       riヽ_(:)_i  '_(:)_/ ! ‐;-、   、__,._-─‐ヽ. ,.-'、
      /`゙i u       ´    ヽ  !        !{   ,!   `   ( } ' (:)〉  ´(.:)`i    |//ニ !
    _/:::::::!             ,,..ゝ!       ゙!   ヽ '      .゙!  7     ̄    | トy'/
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、    r'´~`''‐、  /        !、  ‐=ニ⊃    /!  `ヽ"    u    ;-‐i´
 !    \::::::::::::::ヽ   `ー─ ' /             ヽ  ‐-   / ヽ  ` ̄二)      /ヽト、
 i、     \:::::::::::::::..、  ~" /             ヽ.___,./  //ヽ、 ー        
264マンセー名無しさん:2009/09/08(火) 22:28:51 ID:DXOtYq9a
いきなりこんな顔で騒ぎだします。のっけからアナーキーな有様
です。
「タイワンちゃんがニホンちゃんを狙ってる!?」
「乙女になろうとしているだと!」
「ヒーローになるつもりかよ!」
ニホンちゃんがヒロインならタイワンちゃんはヒーローになって
しまう訳で。女の子でもヒーローになれるようです。
「まあ最近のニホンちゃんの漫画やアニメって男でもヒロインに
なったりするしな」
「ガンダ○O○のティエリアとかな」
「あのお姫様より奇麗な女装だったしな」
「グラヴ○○ンだと○牙とかな」
皆ニホンちゃんのお家のアニメとかに異様に詳しいようです。何
はともあれタイワンちゃんにニホンちゃんを取られるのではない
のかと勝手に想像しています。それで勝った行動は。なお一連の
話を小柄な人物が物陰から聞いていたのには気付いていませんで
した。
265マンセー名無しさん:2009/09/08(火) 22:34:27 ID:DXOtYq9a
ニホンちゃんが学校で女の子達と一緒にいるとです。いきなり袴
姿にカラーの覆面という異形の一団が出て来なくてもいいのに六
人も出て来ました。
「男が嫉妬に燃える時!」
「嫉妬マスクを呼ぶ合図!」
「何この歌」
「無意味に名曲だけれど」
嫉妬マスクのテーマに乗って現われたその一団、奇怪なポージン
グをして叫ぶのでした。
「乙男レッド!」
「乙男ブルー!」
「乙男イエロー!」
「乙男グリーン!」
「乙男ブラック!」
「乙男ピンク!」
六人勢揃いです。女の子達はその六人を見てまずは唖然です。そ
の次に大体誰が誰なのかわかったのでした。
266マンセー名無しさん:2009/09/08(火) 22:40:11 ID:DXOtYq9a
「赤がアメリーよね、青がチューゴで」
「絶対にね。どうせ赤がリーダーで青が参謀とかそんなので決め
か何かよね」
「黄色のイン堂はカレー?緑のロシアノビッチは自分の家に腐る
程ある木で黒のマカロニーノは格好つけかしら。それともベニト
おじさんかしら」
ここまではおよそわかりました。けれど最後のピンクがわからな
いのでした。
「カンコは今チョゴリちゃんのクラスに行ってるし」
「やけに小さいけれど誰かしら」
「ええい、僕はアメリーじゃねえYO!」
「チューゴではないあるぞ!乙男ブルーある!」
自分で手を挙げてすらいます。ある意味物凄いです。
267マンセー名無しさん:2009/09/08(火) 22:45:41 ID:DXOtYq9a
「とにかく我等乙男戦隊オトメンジャー!」
「ニホンちゃんを招待したい!」
「えっと、わたし?」
とりあえずいきなり和服で自分の前に出て来た六人に顔を向けは
しました。
「わたしを?」
「そうさ。まずは僕の家だけれど世界一華やかなニューヨークの
間にワシントンの間の桜の並木道、ロスのお池でサーフィンとか
テキサスの荒野で西部劇堪能とかね」
「四人のシェフが待っているあるぞ。南には風光明媚な水墨画み
たいな世界に黄鶴楼、香もいるあるし北にはあの壁も健在あるぞ。
悠久の歴史ある」
「やっぱりタージ=マハールだよ。それに聖なるガンジスで穢れ
を洗い落としてエステも楽しめるよ。僕の家の映画はもう今町の
皆の話題の的だよ」
このモロバレの三人の次は。
268マンセー名無しさん:2009/09/08(火) 22:50:05 ID:DXOtYq9a
「俺の家のモスクワの間の赤い城の模型見て驚くなよ。サンクト
ペテルブルグの間なんかもう最高だぜ。ただちょっと骨が出て来
たりなんて噂もあるがまあ気にするな。あとサウナもいいぜ」
「もうね、僕の家は観光なら何でもあるよ。ほら、ローマの間な
んて歴史の勉強ができるしちょっと落ち着きたくなったらパスタ
にワインとかでゆっくりオペラなんてどうかな」
五人がそれぞれ宣伝します。もう自分がそれぞれ何処の誰なのか
もう自白していますがそれは一向に気付いていないようです。も
っとも皆誰が誰なのかわかっていますので一向に気にしていませ
ん。問題は最後の一人です。
269マンセー名無しさん:2009/09/08(火) 22:53:07 ID:DXOtYq9a
「ピンクはヒロインの色なのに」
「何の言わないってどういうことなの?」
皆それが不思議でした。ピンクだけとにかく何も言わないのです。
身動き一つしません。それを見て怪訝な顔になることしきりでし
た。
「本当に誰かしら」
「あれって」
皆が首を傾げているうちにです。五人はそれぞれ仲間割れをはじ
めてしまいました。ニホンちゃんが誰のお家に行くべきか。それ
をニホンちゃんの意見を聞かずに争いだしたのです。
270マンセー名無しさん:2009/09/08(火) 22:55:55 ID:DXOtYq9a
「だから僕の家なんだYO!」
「僕の家あるぞ!」
「いいや、僕の家でカレーを食べるんだ!」
「黙ってろ、俺の家しかねえだろ!」
ブラックは弱いらしくて真っ先に倒されてしまいました。それで
今は四人で争っています。
けれどその間にピンクがすすす、と動いてさっとニホンちゃんの
手を取ると。すぐにヒロインを連れ去ったのでした。
「これで決まりね。ニホンちゃんは今日もあたしのお家で御馳走
になるのよ」
「あっ、本当の乙男!」
「タイワン!」
ニホンちゃんを傍らに抱いて察そうとマスクを取った彼女は何と。
タイワンちゃんでした。謎のピンクは彼女でした。
271マンセー名無しさん:2009/09/08(火) 22:59:19 ID:DXOtYq9a
「一番最初にニホンちゃんをゲットした人が今日ニホンちゃんを
お家に招待する約束ね。じゃあこれで決まりね」
「そんな決まりあったの」
ヒロインなのに話に完全に置いてけぼりだったニホンちゃんは少
し呆然となって自分を左手で抱き締めるタイワンちゃんに尋ねま
した。確かに今の二人はヒーローにヒロインです。何時の間にか
教室の出口のところにいます。
「わたし全然知らなかったけれど」
「そうなのよ。まあ今日もうちで御願いね」
この強引な申し出にニホンちゃんはただ頷くばかりでした。完全
にタイワンちゃんのペースで話を進められています。
272マンセー名無しさん:2009/09/08(火) 23:03:03 ID:DXOtYq9a
「え、ええ」
「くそっ、抜け駆けされたな」
「しかも何かエンディングと同じような展開」
「確かに」
女の子が男の子の手を取って逃げる終わりの曲のことは皆も知
っていました。今が丁度それだったのです。
「あとはあんた達がニホンちゃんとタイワンに返り討ちにされ
るだけだけれど」
「どう?」
この女の子達のかなり意地悪な問いにレッドとブルーが五人を
代表してかなり忌々しげな声で答えます。顔はマスクに隠れて
いますがそれも大体想像できる声で。
273マンセー名無しさん:2009/09/08(火) 23:05:29 ID:DXOtYq9a
「それはお断りだYO」
「そこまで合わせるつもりはないある」
彼等も流石にそれは断るのでした。何はともあれ今日もニホン
ちゃんはタイワンちゃんのお家に御呼ばれすることになったの
でした。
「何か話が無茶苦茶だけれど」
「いいじゃない。今日は肉じゃがじゃなくて飲茶と麺類をもう
たっぷり作るから二人で食べましょう」
「うん、それじゃあ」
こうしてヒロインは目出度くヒーローと結ばれハッピーエンド
となりました。それに嫉妬する人がかなりいるようですけれど
それでもハッピーエンドなのでした。
274マンセー名無しさん:2009/09/08(火) 23:06:32 ID:DXOtYq9a
各国の観光です。元ネタは乙男の海での話の袴の戦隊ものと最
後の歌、それとパッパラ隊のしっとマスクのテーマより。色は
かなり主観です。
ttp://www.discoveramerica.com/jp/
ttp://www.cnta.jp/
ttp://homepage2.nifty.com/maruta-futoshi/india/india.htm
ttp://homepage2.nifty.com/maruta-futoshi/index.html
ttp://www.russia-emb.jp/sightseeing/index.html
ttp://www.amoitalia.com/
ttp://italia.wingstone.net/
かなりの長篇になりました。長いと思われた方には謝罪しますが
賠償はいたしません。
275マンセー名無しさん:2009/09/08(火) 23:44:52 ID:4fEdvUYX
レス数を稼ぎたいからって、細かく刻み杉。
早く本スレに追いつくといいね(藁
276マンセー名無しさん:2009/09/09(水) 07:09:32 ID:EBAEgy4X
今日の夜に反委員会が火病ります
しばらくお待ちください
277マンセー名無しさん:2009/09/10(木) 22:33:31 ID:Hih3QK5S
         「二人のお母さん」
ニホンちゃんにもニホンパパさんとニホンママさんという
御両親がいます。そして当然ながらオージー君やニュージ
ー君にも御両親がいます。
「そういえば二人のお父さんとお母さんって見たことない
けれど」
「何を言っているダスかニホンちゃん!」
「幾ら親友同士でもそれは聞き捨てならへんで!」
鯨のことでニホンちゃんとこの二人はいがみ合うことが多
かったりしますがそれでも様々な交流があったりします。
そのお付き合いは家ぐるみでかなり深いものになっている
のが現実です。もっともニホンちゃんのお家はそうした相
手がかなり多いのですけれど。
278マンセー名無しさん:2009/09/10(木) 22:41:15 ID:Hih3QK5S
「ワスにもちゃんとパパとママがいるダスよ」
「わいのお母ちゃんはニホンちゃんのお家にもかなり来た
ことがあるんやけれどな」
「えっ、そうだったの!?」
ニホンちゃんは今のニュージー君の言葉に思わず声をあげ
てしまいました。
「ニュージー君のお母さんがわたしの家に何度もって」
「歌手なんやけれど、わいのお母ちゃん」
ニュージー君はここで言うのでした。
「それ知らんかったんか?」
「歌手でニュージー君のお家の人って」
ニホンちゃんは彼の話を聞いてそこから記憶を辿るのでし
た。そうして当たったのは。
279マンセー名無しさん:2009/09/10(木) 22:46:21 ID:Hih3QK5S
「あのオペラ歌手の人?」
「そや。毎年みたいに来てるやろ?」
「ええ。あの人だったら」
「もともとわいの家におったお爺ちゃんとエリザベスの家
から来たお婆ちゃんの間に産まれてな」
ニュージー君のお母さんはそういう人だったのです。この
人のお家も結構複雑でエリザベスちゃんのお家から来た人
と元から住んでいた人が一緒になっているのです。そして
一緒になるまでに随分と色々なことがあったりもしていま
す。
280マンセー名無しさん:2009/09/10(木) 22:51:39 ID:Hih3QK5S
「それでお父ちゃんと結婚してわいが産まれたんやで」
「そうだったんだ。ニュージー君のお母さんってあの人だ
たんだ」
「どや、別嬪さんやろうちのお母ちゃん」
ここでさりげなく自分のお母さんのことも自慢するニュー
ジー君であります。この辺りは結構子供らしいです。何だ
かんだ言って皆まだ小学五年生ですし。
「世界中飛び回ってマカロニーノの家のオペラもゲルマッ
ハの家のオペラも歌ってんねんで」
「あの人は確かに凄いわね」
「ワスのママもダスよ」
ニュージー君に負けじとオージー君も言ってきました。
281マンセー名無しさん:2009/09/10(木) 22:57:01 ID:Hih3QK5S
「ワスのママも一度ニホンちゃんのお家にアメリーの家の
メトロポリタン公演で来たことがあるダスが」
「御免なさい、ちょっと覚えていないわ」
「どういうわけかママはニホンちゃんのお家に縁がないダ
スがそれでも町で有名な歌手の一人ダスよ」
それでもオージー君はこのことを強調します。
「パパが指揮をしていつも二人で頑張ってるダスよ。その
間にワスとキャンベラも育ててくれるし刺繍も好きなとて
も家庭的な人ダスよ」
「ふうん、そうだったの」
オージー君のお家のことを今はじめて知ったニホンちゃん
でした。これはとても意外なことでした。
282マンセー名無しさん:2009/09/10(木) 23:01:56 ID:GSXLxjUc
熱血オンライン
283マンセー名無しさん:2009/09/10(木) 23:02:33 ID:Hih3QK5S
「オージー君のお母さんってそういう人だったの」
「歌の技術が凄いダスよ。一度聴いてみるといいダス」
「わかったわ。じゃあ機会があれば」
「それでダス」
ここでオージー君はあるデザートを出してきました。それ
も三人分です。
「このお菓子は?」
「ワスとキャンベラがママの為に作ったお菓子ダス」
こうニホンちゃんに対して説明します。
「名付けて『ラ=ストゥペンダ』ダス。ママの仇名をその
まま使ったダスよ」
それがそのお菓子の名前なのでした。それを三人で食べよ
うというのです。
284マンセー名無しさん:2009/09/10(木) 23:05:53 ID:Hih3QK5S
「さあ、これを食べて」
「わいの歌も聴いてくれへんかな」
今度はニュージー君がにこりと笑って立ち上がりました。
そうしてそのうえで歌う歌は。
「あれっ、エリザベスちゃんのお家の言葉と」
もう一つあったのでした。そちらはニホンちゃんがあまり
聴いていない言葉でした。その言葉が何かといいますと。
「これがお爺ちゃんの言葉なんや」
「ニュージー君のお家に前からいた人達の言葉なのね」
「最近はエリザベスの家の言葉とこの言葉両方でわいの家
の歌を歌うことにしてん」
こう話すのでした。
285マンセー名無しさん:2009/09/10(木) 23:10:14 ID:Hih3QK5S
「お母ちゃんのルーツをそのまま歌ってるんやで」
「そうね。そういえば何かニュージー君の後ろに」
何時の間にかその前からいた人達が出て来て後ろで踊って
います。結構異様なものもありますが流石に血を引いてい
るせいかニュージー君と一緒だと絵になっています。
「さあニホンちゃん食べるダスよ」
「ええ。それじゃあ」
そうしてオージー君の差し出してくれたそのお貸しも食べ
ます。今日はオージー君とニュージー君の家族のことも、
そして意外な一面を知って満足したニホンちゃんでした。
286マンセー名無しさん:2009/09/10(木) 23:15:37 ID:Hih3QK5S
オージー君とニュージー君の親のお話です。オージー君の
お母さんはオーストラリアのオペラ歌手ジョーン=サザー
ランド、お父さんは指揮者のリチャード=ボニング、ニュ
ージー君のお母さんは同じくオペラ歌手のキリ=テ=カナ
ワです。
ttp://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1218184
ttp://keyaki.blog.so-net.ne.jp/2007-08-06
ttp://www5.plala.or.jp/teddy-ka/sutherland.html
ttp://www.neowing.co.jp/detailview.html?KEY=UCCD-3833
ttp://emimusic.jp/artist/kanawa/
ttp://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/KiriTeKanawa/
ttp://www.geocities.co.jp/MusicHall/1236/kanawa.htm
本としての資料は石戸谷結子さんの『オペラ歌手はなぜ
モテるのか?』です。文藝春秋社から出ていました。そ
の他には音楽之友社のオペラ関係の本を参考にしていま
す。お菓子は石戸谷さんの本の中にあります。二人の舞
台の映像はそれぞれDVDで観られます。
キリ=テ=カナワはマオリ族の父とイギリス系の母の間
に生まれたのでニュージー君のお母さんとして民族的に
相応しいのでは、と思い書いてみました。なおニュージ
ー君の歌についてのソースはこちらです。
ttp://barrajii.blogspot.com/2008/08/blog-post.html
ttp://anthem.hanondesu.com/15_new.html
ttp://www.h3.dion.ne.jp/~pekochan/kokkikokka/kokkioseania/kokkinewzealand.htm
ttp://www.rumiko.co.nz/oceania/newzealand.html
287マンセー名無しさん:2009/09/12(土) 21:47:27 ID:BjdXYOvC
         「アヒルちゃん登場」
ニホンちゃんのお家の中にはとりあえず四十七の重要な部屋
があります。とりあえず皆がくつろぐ場所やお風呂やおトイ
レとかもありますがその他の部屋も四十七個あるのです。
「何気に多過ぎないニダか?それにマップはどうなっている
ニダ?」
「そういえばどうなってるんだろ」
その構造はニホンちゃんも知らなかったりします。何と彼女
は日之本家にずっと住んでいるのに自分の家がどういった構
造になっているのか知らなかったのでした。しかもこれは彼
女だけでなくお家の皆もでした。
288マンセー名無しさん:2009/09/12(土) 21:51:43 ID:BjdXYOvC
「そういえばカンコ君もお家の中どうなってるか知ってる?
何回か引っ越す話とかあったりお家そのものが焼けたりして
たような気もするけれど」
「それを言えばアメリー君の家も時々構造が変わったりチュ
ーゴ君の家もアパートだったりしているニダよ」
「何かその時その時になって皆お家の形が変わってたりする
のね」
「それを言ったら話が収まらないニダ。これ位にしておいた
方がいいニダ」
「そうね。じゃあそういうことで」
とりあえずどうでもいいことを話していた二人でした。何は
ともあれ今日皆はニホンちゃんのお家のオオサカの間に集ま
っているのでした。
289マンセー名無しさん:2009/09/12(土) 21:56:59 ID:BjdXYOvC
「いやあ、たこ焼きにお好み焼きにきつねうどんに串カツに
味噌を使ったおでんにって」
「自由軒のカレーに金龍ラーメンにいづも屋の鰻。堪能させ
てもらってるよ」
皆オオサカの間特有の料理に舌鼓を打っています。オオサカ
の間の水路を走る遊覧船の中で船旅を楽しみながら悠々とそ
うした料理を味わっています。
「安くて庶民的だけれどそこに味があるよね」
「しかもデザートはこの夫婦善哉」
「いや、二つ一度に出て来るのがいいよね」
「そうでしょ。オオサカの間は美味しい食べ物が一杯なのよ」
ニホンちゃんも上機嫌で皆にお話します。
290マンセー名無しさん:2009/09/12(土) 22:01:39 ID:BjdXYOvC
「だからわたしもここが大好きなの。オオサカにいると何か
気持ちが楽しくなるのよね」
「それにいつもあれが見えるしね」
タイワンちゃんが明るく言います。そうして指差した先にあ
るものは。
勇壮なお城の天守閣と高い塔です。その二つがこれまたとて
も絵になっています。
「あのお城と塔のプラモがまたいいのよね」
「あれもいいでしょ。わたしあのお城も塔も大好きなのよ」
ニホンちゃんはその二つを見てもご満悦です。
「それに最近はね」
「最近は?」
「また一つ面白いものが出て来たのよ」
こう言うと皆が乗っている遊覧船のすぐ側に何かが出て来ま
した。カンコ君が最初に気付きました。
291マンセー名無しさん:2009/09/12(土) 22:07:37 ID:BjdXYOvC
「何ニダ?急に右側が暗くなってきたニダよ」
「あれっ、そういえばそうだな」
「何あるか?」
続いてアメリー君とチューゴ君もそのことに気付きました。
「一体何か来たのだ?」
「ビルあるか?」
そう思ってその右側に顔を向けました。するとそこにいたの
は。
「な、何ニダこれは!!!」
「ば、化け物か!?」
「ウルトラマ○に出て来た怪獣あるか!?」
三人はそちらを見て驚きの声をあげました。そこにはアヒル
が一匹いました。
292マンセー名無しさん:2009/09/12(土) 22:15:25 ID:BjdXYOvC
船なんか比べ物にもならない巨大さの黄色いアヒルの赤ちゃ
んのおもちゃです。それが川の上にぷかぷかと浮いていたの
です。流石に皆これには顎が外れる程驚きました。
「ニ、ニホンちゃん何これ!?」
「特撮の撮影!?ひょっとして」
「それともお化け?」
「うん、ちょっと面白いかなって思って作ってみたの」
ニホンちゃんはこう皆に話します。
「それでなんだけれど。どうかな」
「微妙。っていうかYO」
「最早可愛いとはとても思えないある」
さしものアメリー君もチューゴ君も外れそうになる自分の顎
を何とかするのに必死でそれ以上は言えませんでした。
293マンセー名無しさん:2009/09/12(土) 22:20:52 ID:BjdXYOvC
他の皆もです。あまりにも壮絶なその姿に何も言えないでい
ます。タイワンちゃんがその大きさを見て何とか言うのでし
た。
「ニホンちゃんのゲームの戦艦とかアニメのロボットと比較
しても全然違わないと思うけれど」
「まあ面白いかなって思った作ったのよ」
「幾ら面白くても限界超えてるわよ」
皆それ以上は何も言えません。そのまま呆然としたまま船と
オオサカの料理を楽しみましたが目はアヒルに釘付けでした。
しかも川からあがってもです。
「夕陽が奇麗なんだけれどな」
「アヒルの姿が目に一緒に入ってシュール過ぎるある」
アメリー君もチューゴ君も今だにこう言っています。
294マンセー名無しさん:2009/09/12(土) 22:26:43 ID:BjdXYOvC
夕方のアヒルは何かもうタイガーセブンのOPの如く絵にな
っています。そして夜になると夜景に照らされる黒い川の上
にただ一人浮かんでいます。そのつぶらな瞳で。
「ニホンちゃん、あれ見て何か思わない?」
「ちょっとシュールかしら」
「いや、ちょっとどころじゃないし」
タイワンちゃんはここで遂に力尽きました。
「もう。何て言ったらいいのかしら」
「とりあえずマエミが来たらどうするニダか?あの大きさだ
とオオサカのお城や塔に殴り込んだりビルに突っ込まないニ
ダか?」
カンコ君も流石にそんなことを心配していしまいます。
295マンセー名無しさん:2009/09/12(土) 22:33:32 ID:BjdXYOvC
「あれだけ大きいとマエミの風だと漫画みたいになってもお
かしくはないニダよ」
「そうよね。その場合どうしようかしら」
何かそうしたこともあまり考えていなかったっぽいニホンち
ゃんです。
「お城に突っ込んだアヒルさんなんかやっぱり絵にならない
わよね」
「とりあえずオオサカはもう蟹や河豚やエイリアンやあの紅
白のおっさんで足りてるニダ。まだ必要ニダか?」
「あとナラの間にはあのマスコットもいたりするけれどどう
かしら。こっちに持って来る?」
「・・・・・・あれは絶対にお断りニダ。それにしても本当
に恐ろしいでかさニダな」
そんなことを話していたその時です。
296マンセー名無しさん:2009/09/12(土) 22:41:09 ID:BjdXYOvC
「あっ、風が!」
「マエミ!?」
「いや、違うけれど」
「アヒルが!」
「飛んだ!」
不意に風が起こりました。そうして舞い上がったアヒルちゃ
んが何とお城の頂上に着地しました。ついでにお城にあの蟹
も河豚もエイリアンも来て止めに紅白のおじさんの人形まで
一緒になりました。隣には塔まで来てグリコのランナーと後
はケンタッキーのおじさんも一緒になりました。まさしくオ
オサカの間オールスターです。
297マンセー名無しさん:2009/09/12(土) 22:47:46 ID:BjdXYOvC
「一つ一つでもすげえってのによ」
「ここまでカオスだともう何も言えないあるぞ」
「それでさ。ニホンちゃんどうするの?」
「最早話が収まりきれないニダよ」
アメリー君とチューゴ君は完全に呆れてしまいタイワンちゃ
んとカンコ君はニホンちゃんにこれからどうするのか尋ねま
す。けれど当人は至って冷静にこう言うだけでした。
「これで昔あったすっぽんの人形もあったら完璧だったんだ
けれどなあ」
どうもニホンちゃんもぶっ飛ぶ時はぶっ飛ぶみたいです。何
はともあれ物凄い光景が暫くそれぞれの場所に戻されるまで
壮絶なカオスがオオサカの間で展開されるのでした。
298マンセー名無しさん:2009/09/12(土) 22:51:28 ID:BjdXYOvC
299マンセー名無しさん:2009/09/13(日) 11:56:29 ID:LmgzLsUu
今日の熱血ID:qoR7gjdm
300マンセー名無しさん:2009/09/14(月) 22:45:33 ID:AVVsQpgR
        「お庭に一杯いました」
インドネシアちゃんのお家はお池の中にあちこち部屋がある
といった変わった建築になっています。必要な時にそのあち
こちの部屋を移動するという方法です。
そうした結構面倒な移動をしなければなりませんがお家の中
はお庭も一杯あって中々見所が多いです。とりわけお庭の木
の中を進むととりわけ面白いです。木々が鬱蒼と茂っていて
中に入ると冒険みたいです。
「そういえばオランウータンもいるし」
「虎がいるのは危ないけれど」
「それでも面白いわ」
今日はニホンちゃんとタイワンちゃん、それにベトナちゃん
といったアジアンガールズが遊びに来ています。三人はあち
こちを案内してもらっています。
301マンセー名無しさん:2009/09/14(月) 22:52:41 ID:AVVsQpgR
三人を案内しながらインドネシアチャンは早速そのオランウ
ータンを見つけます。そうしてその頭を撫でてみせます。
「えっ、インドネシアちゃんそれは」
「危なくないの!?」
「大丈夫よ。オランウータンって凄く大人しいから」
にこりと笑ってニホンちゃんとタイワンちゃんに答えてみせ
るのでした。
「頭触ってもね。平気なのよ」
「そうなんだ」
「そういえばゴリラも結構大人しいけれど」
「そうでしょ?大きなお猿さんっていうのは顔は怖いけれど
大人しいのよ」
ここで豆知識も披露されました。
302マンセー名無しさん:2009/09/14(月) 22:58:21 ID:AVVsQpgR
「だから大丈夫よ。まあ腕力は凄いから腕とか握り潰された
りしないようにね」
「わかったわ」
彼女の言葉にベトナちゃんが答えます。そうしてそのうえで
三人がお庭の木の中をさらに進んでいきますと。ふとニホン
ちゃんは目の前に小さなお猿さんを見つけたのでした。
「あれっ、可愛いお猿さん」
「本当ね」
ベトナちゃんもそのお猿さんを見て微笑みます。普段はあま
リ表情は見せませんけれどだからこそその笑顔が素敵な女の
子です。
303マンセー名無しさん:2009/09/14(月) 23:02:30 ID:AVVsQpgR
「可愛いわ。目が大きくてとても小さくて」
「そうよね。何か珍しいお猿さんみたいね」
タイワンちゃんもそのお猿さんを見てにこりと笑っています。
「ねえネシア、このお猿さんって」
「あれっ、この猿って確か」
けれどその猿を見たインドネシアちゃんはその目を急にいぶ
かしむものにさせるのでした。
「もううちの家からいなくなったお猿なんだけれど」
「えっ、そうなの!?」
「そうだったの!?」
参院は今のインドネシアちゃんの言葉を聞いてまずはその目
をそのお猿さんみたいに大きく見開いてしまいました。
304マンセー名無しさん:2009/09/14(月) 23:09:11 ID:AVVsQpgR
「いなくなったっていっても」
「じゃあ今いるのは」
「まだいたのね」
インドネシアちゃんもそのお猿さんを見ながら言います。彼
女にしろ随分といぶかしむ顔になっています。
「私も今かなり久し振りに見たけれど」
「そうだったんだ。そんなお猿さんだったんだ」
「そうなのよ。けれど久し振りに見られて嬉しいわ」
ニホンちゃんに応えながらにこりと笑うのでした。
「そうなの。元気でいたの」
そのことに本当に嬉しそうなインドネシアちゃんでした。け
れどそれだけではありませんでした。
305マンセー名無しさん:2009/09/14(月) 23:13:34 ID:AVVsQpgR
何と今度は。ベトナちゃんがお庭のその奥の方を指差したの
です。そこにいたのは。
一匹の鹿が罠にかかっていました。インドネシアちゃんはそ
れを見てまずは目を顰めさせました。
「悪い奴が最近いるのよ。家の中の動物を捕まえて勝手に売
ったりする奴がね」
「そうした人は何処にもいるのね」
クールですが何処か悲しそうな今のベトナちゃんの言葉でし
た。
「本当に」
「そうなのよ。とにかく助けないとね」
こう言ってその鹿に近付きます。すると。
306マンセー名無しさん:2009/09/14(月) 23:18:20 ID:AVVsQpgR
その鹿を見ても驚くインドネシアちゃんでした。何とその鹿
もまた。
「えっ、この鹿も」
「ひょっとしていなくなった動物だったの?」
「さっきのお猿さんと同じで」
「ええ、そうなのよ」
ニホンちゃんとタイワンちゃんの声に頷きながらの言葉でし
た。何とこの鹿もそうだったというのです。
見れば確かにこの鹿もちょっと変わった感じかも知れません。
どうもインドネシアちゃんのお家にはそうした動物が結構多
いようです。
307マンセー名無しさん:2009/09/14(月) 23:23:29 ID:AVVsQpgR
「また見つかったなんてね。凄いわね」
「凄いっていうか有り得ないでしょ」
タイワンちゃんが驚いているインドネシアちゃんに対してこ
う突込みを入れました。
「こんなにいなくなったって思った生き物がいるなんて」
「私の家の森って生き物が一杯いるし深いから中々入ったり
しないけれど」
インドネシアちゃんの今の言葉は少し言い訳めいたものも含
まれていました。
「それに虎がいたり蛇もいたりするしね」
「何気に危ないのね」
タイワンちゃんがそれを聞いて突っ込みを入れます。ここで
もでした。
308マンセー名無しさん:2009/09/14(月) 23:28:57 ID:AVVsQpgR
「あんたのお家のお庭って」
「否定できないわね。それは」
このことは自分でも認めるインドネシアちゃんでした。けれ
どそれでもやっぱりいなくなったと思った生き物がいたので
機嫌よくこう言うのでした。
「いや、今日はよかったわ。満足したわ」
「けれどこんなにいなくなったって思った生き物がいるもの
かしら」
「普通はそうじゃないと思うけれど」
「羨ましいことは羨ましいわ」
ニホンちゃん、タイワンちゃん、ベトナちゃんのそれぞれの
このことに関する感想です。何はともあれいなくなったと思
っていた生き物がまだいることがわかったというのは非常に
いいことであります。
309マンセー名無しさん:2009/09/14(月) 23:30:27 ID:AVVsQpgR
310マンセー名無しさん:2009/09/15(火) 02:53:19 ID:PwRuRiAk
今日の熱血ID:tYtPd1o3
311マンセー名無しさん:2009/09/16(水) 23:07:17 ID:Q6Azd2Ol
         「テコンVの恐怖」
最近ニホンちゃんのお家でガソダムの原寸大のおもちゃを
飾って話題になっています。それを見る為だけにクラスや
他のお家の人達が一杯来てニホンちゃんのお家はさらにお
客さんが増えています。
さて、ニホンちゃんに何かあるとそれに対して対抗意識を
持たずにいられないのがカンコ君、今回もニホンちゃんの
ガソダムに対してあるものを飾ると言い出したのです。
「テコンVニダ!」
「ああ、マジンガーZか」
「それなんだ」
皆テコンVと言われてもかなり冷めた対応で返すだけであ
りました。
312マンセー名無しさん:2009/09/16(水) 23:10:20 ID:Q6Azd2Ol
「何を出すかって思ったらそれかよ」
「今時マジンガーじゃ駄目でしょ。マジンカイザーとかど
うなのよ」
「いいや、ガソダムに対してはテコンVニダ」
カンコ君はパクリ疑惑に対しても古いという指摘に対して
もあくまでこう言い張ります。
「だからこそウリは110メートルの原寸大のテコンVを
作ったニダ」
「マジンガーって確か二十五メートルかそれ位じゃなかっ
たっけ」
「確かそうよね」
皆やっぱりテコンVをパクリだとばかり思っています。こ
れも無理のないことです。
313マンセー名無しさん:2009/09/16(水) 23:12:44 ID:Q6Azd2Ol
けれどカンコ君はあくまでマジンガーZをテコンVと言い
張ります。それでさらに言うのでした。
「とにかくニダ。皆よかったらその原寸大テコンVを見に
来るニダ。いいニダな」
「また訳のわからねえもの作ったんだな」
「全く」
「あの、カンコ君」
ここでニホンちゃんがそっとカンコ君に声をかけるのでし
た。
「その一一〇メートルって」
「むっ、ニホンニダか」
カンコ君はそのニホンちゃんに目をやってまずは不機嫌に
なったふりをするのでした。
314マンセー名無しさん:2009/09/16(水) 23:15:42 ID:Q6Azd2Ol
「若しかして御前も来たいニダか?」
「かなり高いけれど大丈夫かしら。あの、倒れたりとかし
ないわよね」
「御前は呼んでないニダ。そもそも呼ぶつもりなんか毛頭
ないニダ」
カンコ君ニホンちゃんの話を何一つとして聞いていません。
本当にいつも通りです。
「何っ、けれどどうしても来たいというニダか」
「倒れたらまたお家壊れたりとか」
「仕方ないニダな。招待してやるニダ」
ニホンちゃんの話を何一つとして聞くことなく自分一人で
話を終わらせてしまうのでした。
315マンセー名無しさん:2009/09/16(水) 23:18:01 ID:Q6Azd2Ol
「ウリの心の広さに感謝するニダ。特別に御前も呼んでや
るニダ」
「よく言うよ」
「全く。いつもいつも」
皆はそのいつも通りのカンコ君を見て呆れた顔です。
「ニホンちゃん来ないとすっげえ不機嫌になるのに」
「それこそニホンちゃんだけは呼んで隣にいないと何をや
るにしてもやる気がなくなる癖に」
皆そんなカンコ君のことはよくわかっていますがここでは
あえて当人に対しては言わないのでした。こうして皆でそ
のテコンVを見にカンコ家に行くことになりました。
316マンセー名無しさん:2009/09/16(水) 23:21:26 ID:Q6Azd2Ol
「あれだよな。デスティニーはやっぱり接近のあの圧倒的
な攻撃力がいいよな」
「そうあるな。サポートにルナマリアのインパルスもあれ
ば最高あるぞ」
アメリー君とチューゴ君はカンコ家に行く途中で何やらゲ
ームの話をしています。
「グラヴィオンはやっぱサンドマンが参加してから本番に
なるのかYO。っていうかエイジの方が主人公らしいな」
「僕としてはエイジがメインでも別に構わないと思うある
ぞ。実際に」
二人が鈴村なお話をしている側ではアーリアちゃんとゲル
マッハ君が話をしています。
317マンセー名無しさん:2009/09/16(水) 23:23:24 ID:Q6Azd2Ol
「兄上、やはり第三次か」
「僕はあれが一番好きだ。やはりマクロス7がいることが
かなり大きい」
「熱気バサラ。凄いキャラだな」
「全くだ」
「それでわたくしはですね。あえて万丈様を推しますわ」
「あらエリザベス。ブライト艦長もよくてよ」
エリザベスちゃんにフランソワーズちゃんもいます。クラ
スの有名な人達が集まっているようです。
皆でゲームの話をしているうちにカンコ家に辿り着きま
した。見ればそれこそ怪獣よりもまだ大きい鉄の城がそ
びえ立っています。
318マンセー名無しさん:2009/09/16(水) 23:26:14 ID:Q6Azd2Ol
「これは確かに」
「間違いない、巨大マジンガーだ」
ニホンちゃんとウヨ君はその原寸大テコンVを見上げて
それで言うのでした。
「まさか本当に作るなんて」
「ある意味凄いな、いつもながら」
「おお皆よく来たニダ」
ここでカンコ君が連れて皆を出迎えて来ました。何かそ
の服も兜甲児みたいです。
「まさかと思うが」
「声は石丸博也さんか?」
ゲルマッハ君とアーリアちゃんはここでもロボットなネ
タで問うのでした。
319マンセー名無しさん:2009/09/16(水) 23:27:48 ID:Q6Azd2Ol
「止めておけ御前のキャラじゃない」
「どう考えてもな」
「安心するニダ。別に石丸さんは意識していないニダ」
カンコ君はそれはわかっているのでした。けれど皆どう
もいささか不満のようです。
「僕もまだお小遣いが苦しんだYO」
「全く。少し落ち着いたと思ったあるが」
「兄上、この状態が何時まで続くんだ?」
「わからない、今が耐え時だが」
「フランソワーズ、生きていまして?」
「エリザベス、貴女はどうですの?」
「バカンコ、あんたも大変だったんじゃないの?」
タイワンちゃんもいます。とりあえず皆あまり嬉しそ
うではありません。
320マンセー名無しさん:2009/09/16(水) 23:30:32 ID:Q6Azd2Ol
とにかくその巨大テコンVを皆に近くで見せます。け
れど皆あまり近寄ろうとしません。
「なじぇ近くで見ないニカ?」
「ああ、気にするな」
「ここが一番よく見えるからある」
アメリー君もチューゴ君もあまり動こうとはしません。
「確かに細かい場所までよく再現しているな」
「そうだな。今にも動きそうだ」
「カンコも中々腕をあげましたのね」
「それは褒めてあげますわ」
けれどゲルマッハ兄妹もエリフラも全然今いる場所か
ら全く動こうとしません。タイワンちゃんもニホンち
ゃんの側に立ってクールに見ています。
321マンセー名無しさん:2009/09/17(木) 00:15:17 ID:U7tQSpKS
そうしてそこで。ニホンちゃんに対して言うのでした。
「風、出て来たよね」
「ええ」
ニホンちゃんはタイワンちゃんのその言葉に対して少
し不吉な顔で頷きます。
「そうよね。出て来たわよね」
「ええと。風向きはこっちだから」
「このままで大丈夫ね」
皆何時の間にか一つの場所に集まっています。カンコ
君だけがしゃかりきになって皆にテコンVのことを大
きな声で説明しています。けれどここで。
322マンセー名無しさん:2009/09/17(木) 00:16:06 ID:U7tQSpKS
ビュウウウウウウウウーーーーーーーーーーッ

突風が吹いたのでした。しかも高い場所がとりわけ強
かったです。その風を全身でしかも一方から受けてし
まったテコンVは力学の法則に従って。
見事に倒れてしまいました。何とカンコ家の方に。こ
うしてカンコ家は忽ちのうちにテコンVの下敷きにな
って全面倒壊していしまいました。
「か、風が・・・・・・」
「予想通りだけれど」
「ここまでお約束だともう何も言えないわね」
ニホンちゃんもタイワンちゃんも呆然としています。
実は皆こうなることを予想して風上の場所に集まって
いたのです。
323マンセー名無しさん:2009/09/17(木) 00:17:08 ID:U7tQSpKS
けれどカンコ君だけが違いました。哀れテコンVの下
敷きになってしまいました。けれどそう簡単には死ぬ
ことのないカンコ君は何とかその中から這い出て来た
のでした。
「ああ、やっぱり生きてるな」
「これで何の問題もないある」
「大ありニダ!」
五体満足でちょっとおでこをすりむいただけのカンコ
君はアメリー君とチューゴ君の何でもないといった言
葉に対して少しファビョーーーンして言い返します。
324マンセー名無しさん:2009/09/17(木) 00:19:30 ID:U7tQSpKS
「ウリの家が全壊したニダ!しかもテコンVも!」
「今度は何日で元通りになるのだ?」
「いつも次の話には元通りになっている家だが」
ゲルマッハ君とアーリアちゃんは今度は聞いてはいけ
ないお約束をカンコ君に尋ねます。
「そういえば毎回何時誰が建て直してるんですの?」
「お金はどうしていますの?保険があるにしても」
「いつも気付いていたらトンチャモンとかがなおして
おいてくれているニダ」
カンコ君は四人に対して憮然とした顔で答えます。そ
の後ろは見事なまでに瓦礫の山となっています。百十
メートルの巨大ロボットも見る影もありません。
325マンセー名無しさん:2009/09/17(木) 00:20:41 ID:U7tQSpKS
「けれど。これには流石に参ったニダ」
「まあ残念だったわね」
タイワンちゃんも実に素っ気無い口振りです。
「だから言ったのに。大丈夫かしらって」
「そんな話ウリは聞いていないニダぞ」
「あんたが聞いていないだけよ」
ニホンちゃんに突っ込みを入れるとタイワンちゃんか
ら突っ込み返されます。
「全く。お約束とはいえ今回はかなり壮絶ね」
「アイゴオオ、今度は正義の味方に家を壊されてしま
ったニダ。これではまるで」
「ウルトラマンみたい」
「やっぱり正義の味方は時として恐ろしいニダ」
最後にニホンちゃんの突っ込みに応えます。今回ばか
りは一時間程度落ち込んでしまったカンコ君でした。
326マンセー名無しさん:2009/09/17(木) 00:22:49 ID:U7tQSpKS
327マンセー名無しさん:2009/09/18(金) 22:56:30 ID:RmWDWA2/
        「白いアダムとイブ」
「ええと。イチジク祭り!?」
「何なのよ、それ」
ニホンちゃんとタイワンちゃんがカンコ君に彼のお家でそんな
お祭りをすると言われてまずは怪訝な顔になりました。
「イチジク食べるの?」
「それがお祭りになるっていうの?」
「そうニダ。まずは来てみてのお楽しみニダ」
カンコ君は思わせぶりな顔で二人に対して言います。しかもそ
れは太平池に面しているお家の皆に対しても話して自分のお家
に招待するのでした。
328マンセー名無しさん:2009/09/18(金) 23:02:31 ID:RmWDWA2/
「わたしのお家でもイチジクって食べるけれど」
「それでもお祭りにするようなものかな」
「その辺りが全くわからないあるが」
「バカンコのことだからまた訳のわからないことになるんでし
ょうけれど」
ニホンちゃんもアメリー君もチューゴ君もタイワンちゃんもい
ぶかしむ顔をしながらカンコ家に向かいます。何か毎回毎回何
だかんだでカンコ君のお家に来ている皆です。
「まさかと思うけれど」
ここでニホンちゃんは不吉なことを考えてしまいました。その
不吉なこととは。
329マンセー名無しさん:2009/09/18(金) 23:08:26 ID:RmWDWA2/
「イチジクのキムチとか」
「まさか・・・・・・とは言えないのよねえ」
「全く」
タイワンちゃんもインドネシアちゃんも今のニホンちゃんのそ
の発言を否定できませんでした。
「とにかく油断したらキムチだから」
「あいつキムチしかないからね、基本的に」
「だから。まさかとは思うけれど」
ニホンちゃんは心から心配する顔になっています。まさかとは
思っていても本当にやるのがカンコ君だからです。
330マンセー名無しさん:2009/09/18(金) 23:13:18 ID:RmWDWA2/
「とにかくさ。行ってみないとわからないよ」
「それは確かにそうだけれどな」
「しかし不吉な感じがするのは否定できないあるぞ」
タイラン君が皆をリラックスさせようと言いますが皆どうにも
浮かない顔であります。そんな話をしているうちにもうカンコ
家に辿り着いてしまいました。
今現在のカンコ家の外観も最早。何とも言えない姿になってい
ました。何と緑の蔦に覆われているのです。
「お化け屋敷?」
「みたいよね」
タイワンちゃんもインドネシアちゃんもまずこう思ったのでし
た。
331マンセー名無しさん:2009/09/18(金) 23:16:53 ID:RmWDWA2/
「毎度毎度壊れて建て直してだから形が違うのはわかるけれど」
「それでもこの蔦って何なのかしら」
「イチジクの蔦あるな」
チューゴ君はその蔦を少し見てから述べました。
「それのようあるぞ」
「そういえばそうか?何か最初見た時はジャングルかと思った
けれどな」
アメリー君はその蔦を見てこんなことを思ったのです。
「まあ動いて襲い掛かって来ない限りはいいさ」
「流石のカンコ家でも流石にそれはないと思うよ」
タイラン君も流石にそれはないと思っていました。そんな話を
しながら皆は家の中に入りましたがその皆を出迎えてきたのは。
332マンセー名無しさん:2009/09/18(金) 23:21:24 ID:RmWDWA2/
「待っていたニダよ」
「ようそこニダ」
カンコ君とチョゴリちゃんです。しかしその二人を見た皆は一
斉に身構えました。タイラン君とインドネシアちゃんがすぐに
叫びました。
「妖怪!?ジャングルの中にいる筈なのに!」
「人の生き血を吸うつもりね。覚悟しなさい!」
二人はカンコ君達を完全にそれだと勘違いしています。皆もそ
れに続いて身構えています。
「どうやらカンコもチョゴリちゃんもこの訳のわからねえ化け
物に食われちまったらしいな」
「仇は取ってやるあるぞ」
アメリー君は何処からかモデルガンを、チューゴ君は七節棍を
出して今にも戦いそうです。
333マンセー名無しさん:2009/09/18(金) 23:26:00 ID:RmWDWA2/
「ニホンちゃん、よくわからないけれど化け物だから」
「そうよね。お塩とあと退魔の剣と」
この二人は魔物と戦う姿勢に入っています。その白塗りで顔に
イチジクを描き身体中に蔦を巻いているその化け物じみた二人
を完全に妖怪か何かとみなしているのでした。
「バカンコはいいとしてチョゴリちゃんまで取って食うなんて」
「許せないわ」
「・・・・・・皆ちょっと待つニダ」
ここでカンコ君が臨戦態勢にある皆に対して言ってきました。
声は紛れもなく彼のものです。
334マンセー名無しさん:2009/09/18(金) 23:29:38 ID:RmWDWA2/
「ウリニダ。わからないニダか」
「えっ、御前カンコかYO」
「妖怪じゃないあるか」
「そんな訳ないニダ。ウリはカンコニダよ」
いぶかしむ皆に対して述べます。皆ここでよく見れば隣の女の
子もチョゴリちゃんそっくりだと気付いたのでした。
「そういえばこの娘チョゴリちゃんに似てるよ」
「そうよね」
「確かにね」
タイワンちゃんとインドネシアちゃんはその女の子を見ながら
タイラン君の言葉に頷くのでした。
335マンセー名無しさん:2009/09/18(金) 23:34:35 ID:RmWDWA2/
「間違いないわね」
「何だ、二人共無事だったの」
「無事も何も最初から何もなってないニダよ」
「これは衣装ニダ」
二人はまだいぶかしむ顔の皆に対して述べます。
「イチジクだからアダムとイブの格好になっているニダよ」
「服がなくてイチジクの葉っぱで隠していたニダ。だからこ
ういう格好にしましたニダ」
「そうだったの」
ニホンちゃん二人の言葉を聞いてやっとわかたのでした。こ
れは皆も同じです。
336マンセー名無しさん:2009/09/18(金) 23:37:52 ID:RmWDWA2/
「そうだったんだ。イチジクだったの」
「まさかと思うが何と思っていたニダか」
「ニホンさんも何か陰陽道みたいなのしようとしていたニダ
が何をするつもりだったニダ?」
「まあお祓いをしようかなって」
実際にそんなことを考えてしまっていたニホンちゃんなので
した。もっともそれは皆同じでしたけれど。
「思っていたけれど。違って何よりだったわ」
「失礼極まるニダ。もっともウルトラマンタロウに出て来た
あの怪獣と言われるよりはましニダが」
カンコ君はいたく立腹しながらこうニホンちゃんに言い返す
のでした。
337マンセー名無しさん:2009/09/18(金) 23:40:32 ID:RmWDWA2/
「あの話はかなり怖かったニダからな」
「ああ、あの蔦怪獣の話な」
「あれはかなり怖かったあるな、確かに」
アメリー君もチューゴ君も何故かその話は知っているようで
す。カンコ君の今の言葉にうんうんと頷きます。
「まあとにかくさ」
「イチジク祭りよね」
タイラン君とインドネシアちゃんは話の本題をカンコ君達に
尋ねるのでした。
「それで何するの?」
「まさかと思うけれど皆でその怪獣みたいな格好しないわよ
ね」
全身蔦だらけでしかも出ている部分は白塗りの二人を見なが
ら尋ねるのでした。
338マンセー名無しさん:2009/09/19(土) 00:05:46 ID:7Grv4ri9
「とにかく来たけれど」
「何するのよ、それで」
「決まっているニダ。イチジク祭りニダよ」
カンコ君はその蔦だらけの顔で胸を張って言います。
「当然皆でイチジクを食べるニダ」
「もうたっぷり用意してあるニダ。イチジクの実だけでなく
てジャムやその他のお菓子もあるから皆で食べて下さいニダ」
「ええと。イチジクのキムチとかは」
「そういうのはないわよね」
ニホンちゃんとタイワンちゃんはここで内心とても恐れてい
ることをおずおずと尋ねました。
339マンセー名無しさん:2009/09/19(土) 00:07:09 ID:7Grv4ri9
「やっぱりそれはないわよね」
「まさかと思うけれど」
「ウリが止めましたニダ」
チョゴリちゃんが二人に対して説明します。
「兄さんがもう少しで作りそうだったけれどそれだけは」
「チョゴリは駄目ニダ。何でもキムチにしないとウリナラ
の料理ではないニダよ」
「よかったね、本当に」
「そうね。まあ何はともあれ皆でイチジク食べましょう」
ニホンちゃんだけでなく皆も今のチョゴリちゃんの言葉に
ほっと胸を撫で下ろします。そうして安心してそのイチジ
クとそれから作ったお菓子等を皆で楽しく食べるのでした
340マンセー名無しさん:2009/09/19(土) 00:09:33 ID:7Grv4ri9
341マンセー名無しさん:2009/09/19(土) 00:12:09 ID:7Grv4ri9
342マンセー名無しさん:2009/09/20(日) 21:59:17 ID:GZkoVV4e
        「アイスクリーム大好き」
キューバちゃんといえばスポーツ万能で知られている女の子です
がそれ以外はあまり知られていませんでした。けれどある日思い
も寄らないことからその好みがわかってしまうことになりました。
「このアイス美味しいわよね」
「ええ、物凄くね」
ニホンちゃんとタイワンちゃんが二人仲良くアイスクリームを食
べているその時にキューバちゃんがやって来たのです。すると彼
女はそのアイスを見ていきなり血相を変えて叫び出しました。
「何っ、そのアイス何処で売ってたの?」
「えっ、何処でって」
「そのお店だけれど」
ニホンちゃんもタイワンちゃんもまずはそのいきなり叫び出した
キューバちゃんにびっくりしました。けれどまずは彼女に対して
答えてあげました。
343マンセー名無しさん:2009/09/20(日) 22:03:35 ID:GZkoVV4e
「そこの」
「ってあんたいきなりどうしたのよ」
「そうなの。あそこのお店なの」
キューバちゃんは二人の目の前にあるコンビニを見ると目をキラ
リと光らせました。そうして一瞬力を溜めてお店にダッシュです。
そうしてその中から何と五〇〇ミリリットルのアイスをそのまま
買って来たのでした。
ニホンちゃんもタイワンちゃんもこれにはあんぐりです。何しろ
タイワンちゃんと同じ位クラスでは小柄な彼女が五〇〇のアイス
です。これで驚かない筈がありません。
344マンセー名無しさん:2009/09/20(日) 22:09:43 ID:GZkoVV4e
「ちょっと、キューバちゃん。それって」
「幾ら何でも食べ過ぎじゃないの?」
「えっ、あたしいつもこうだけれど」
二人の横に来てもう食べはじめています。何処からか出して来た
マイスプーンで美味しそうに食べています。
「アイス大好きだから」
「大好きでも五〇〇って」
「また豪快ね。あんたらしいって言えばらしいけれど」
「それこそお家じゃいつも食べてるわよ」
キューバちゃんは二人に対して答えながらアイスを食べ続けてい
ます。流石に五〇〇はかなりのボリュームです。
345マンセー名無しさん:2009/09/20(日) 22:14:53 ID:GZkoVV4e
「アイスとバナナはね。大好きよ」
「アイスにバナナって」
「そんなのばかり食べてると太るわよ」
アイスクリームといえば肥満です。もうそれは言うまでもありま
せん。アメリー君の驚異的な体脂肪率の原因の一つにもなってい
ます。実は何気に彼女達にしても密かにチューゴ君にしてもこの
アイスを食べはじめてから脂肪率が気になってきていたりします。
何気に怖い食べ物でもあるのです。バナナにしろカロリーが高い
ものだったりします。
「だから。ちょっと」
「どうなのよ、それって」
「大丈夫大丈夫」
けれど当のキューバちゃんはこんな調子でした。
346マンセー名無しさん:2009/09/20(日) 22:21:47 ID:GZkoVV4e
相変わらず物凄い量のアイスを食べながら。こう答えます。
「だって毎日物凄い運動してるじゃない」
「あっ、スポーツ」
「それなの」
「そうよ。いつも動いてるから」
また二人に対して答えるのでした。
「だから大丈夫よ。その分動いてるから」
「だからそれだけ食べても平気なの」
「バナナまで食べても」
言われてみれば納得です。実際にキューバちゃんのスタイルもか
なりのものだったりします。小柄ですが実に引き締まった身体つ
きをしています。
347マンセー名無しさん:2009/09/20(日) 22:26:17 ID:GZkoVV4e
そのスタイルを見れば二人も納得です。そう言うだけはあると。
やっぱり食べたらしっかりと運動しないといけないということみ
たいです。痩せたければ。
「あたしはいつも身体動かすしこういうのも食べても大丈夫って
わけなの」
「そういうことね。成程」
「じゃああたしも身体もっと動かさないとね」
「それはそうとニホンちゃん」
もうアイスを食べ終えたキューバちゃんはここでニホンちゃんに
顔を向けて尋ねてきました。
「一つ聞きたいことがあるけれど」
「何?」
ニホンちゃんもキューバちゃんのその問いに応えます。
348マンセー名無しさん:2009/09/20(日) 22:29:55 ID:GZkoVV4e
「ニホンちゃんのお家ってお米とか櫻のアイスとか他にも何かピ
ンク色のアイスあるそうだけれど」
「ああ、薩摩芋のアイスね」
ニホンちゃんはそう言われてすぐにわかりました。
「カゴシマの間の名物よ」
「今度それ食べたいけれどいいかしら」
「あっ、それあたしも」
「何か面白そうなのでタイワンちゃんも話に乗ってきました。
「ニホンちゃん、よかったら食べさせて」
「うん。それじゃあ皆で」
こう話が進んだところでニホンちゃんさりげなく爆弾発言をして
しまいました。
349マンセー名無しさん:2009/09/20(日) 22:35:19 ID:GZkoVV4e
「そのお米とか櫻のアイスもね。あとは」
「おおっ、まだあるのね」
「流石ニホンちゃん。そのアイスは何なの?」
「キムチアイスだけれど」
それを聞いたタイワンちゃんもキューバちゃんも急に元気をなく
してしまいました。そして項垂れてこう言うのでした。
「いや、それはいいから」
「遠慮するから」
「そうなの。それはいいの」
「あまりね。どうもね」
「遠慮したいわ」
流石にそれには拒否反応を見せる二人でした。けれど後でその他
のニホンちゃんのお家のアイスは楽しめたのです。
350マンセー名無しさん:2009/09/20(日) 22:39:09 ID:GZkoVV4e
キューバ人はアイスが大好きです。
ttp://www.wtp.co.jp/cuba/taberu/
ttp://www.k4.dion.ne.jp/~amigos/Cuba%20inshoku2.html
ttp://www.geocities.jp/sunny_sneakers/gaikoku/cuba/cuba4.html
ttp://www.rizken.com/vocaan/Cariente/backnumber/cariente036.html
ニホンちゃん家のアイスクリーム色々。
ttp://shizen100s.exblog.jp/3172488/
ttp://iyagerium.blog90.fc2.com/blog-entry-58.html
ttp://www.ice-tengoku.com/syohin/hug001.html
ttp://www.okota.net/ice/kago/ice.htm
ネタにしてないアイスも多数です。牛タンアイスとか馬刺しアイ
スとかミソラーメンアイスって何なんだ。
351マンセー名無しさん:2009/09/20(日) 23:41:06 ID:tLEtY9ao
>>350
代謝速度が落ちるオバさんになってから急激に太るパターンだなw
352マンセー名無しさん:2009/09/22(火) 22:19:53 ID:gSPjLoa8
         「一人だけどうにも」
ニホンちゃんの所謂萌え絵というものが最近評判になって
います。それで皆結構以上に彼女の絵を参考にしてそれで
キャラクターなんかを書いています。その中にはタイラン
君もいました。
「色々とさ、お父さん達が厳しかったりまだ不勉強でこれ
でいいかな、なんて思っているんだけれどね」
「それでどんな感じなの?」
「うん、こんなのだけれど」
ニホンちゃんに尋ねられてこう言いながら出してきたもの
はです。何と意外にも。
353マンセー名無しさん:2009/09/22(火) 22:25:59 ID:gSPjLoa8
「タイラン君上手いじゃない」
「えっ、そうかな」
本家と言ってもいいニホンちゃんに褒められて笑顔になる
タイラン君でした。
「そんなにいいかな、僕の絵って」
「ピンクの髪の女の子も青い髪の眼鏡の女の子もいいし。
ただ胸が小さい女の子はいないのね」
「まあそれはね」
この辺りは見事な貧乳を誇るニホンちゃんには寂しいお話
でした。実は日之本家では貧乳を愛でるという趣味の人も
結構いるからです。
「僕実は巨乳派なんで」
「そうなの」
そのことに少し以上に残念な気持ちになるニホンちゃん。
ところが二人がこんな話をしているとあらたに四人出て来
たのでした。見れば本当にいつもの顔触れです。
354マンセー名無しさん:2009/09/22(火) 22:31:24 ID:gSPjLoa8
「ニホンちゃん、あたしも最近萌えってやつがわかってき
た気がしてね」
「それで描いてみたあるぞ」
「さあ見せてやるニダ。感謝汁」
「まあ僕は何でもナンバーワンだからね。萌えについても
誰にも負けないよ」
タイワンちゃんとチューゴ君、カンコ君、アメリー君です。
本当にいつもニホンちゃんの前に出て来る人達です。
「こんな感じだけれど」
「どうあるか?」
「さあウリの絵の上手さに感嘆するニダ」
「僕はここでもナンバーワンさ」
四人はそれぞれ胸を張っていいます。ところが。
355マンセー名無しさん:2009/09/22(火) 22:38:28 ID:gSPjLoa8
「ええと」
ニホンちゃんはそのうちの一人の絵を見てどうにも困った
顔になっています。その一人とは誰かといいますと。
「あの、アメリー君」
「何だいニホンちゃん。そんなに僕の萌えが気に入ってく
れたのかい?」
「・・・・・・アメリー君の萌えって筋肉なの?」
かなり遠慮がちにアメリー君に対して尋ねるのでした。見
るとアメリー君のイラストだけかなり独特というか異次元
みたいな有様です。
356マンセー名無しさん:2009/09/22(火) 22:45:24 ID:gSPjLoa8
「タイワンちゃんのこの青髪の女の子凄く可愛いわね」
「ふふふ、ニホンちゃんのを参考にさせてもらったわ」
「チューゴ君のは自分のお家の女の子なのね」
「そうある。やっぱり僕の家の女の子を出さないといけな
いと思ったあるよ」
「カンコ君凄く絵が奇麗だけれど」
「ウリも勉強したニダ。それでこんな絵を描いてみたニダ
よ」
「タイラン君はさっきみたし」
「いいよね、それで」
「ええ。けれど」
他の四人のを見てからあらためてアメリー君のその絵を見
ます。その絵は何と。
357マンセー名無しさん:2009/09/22(火) 22:51:09 ID:gSPjLoa8
筋肉モリモリのヘラクレスみたいな人が中心にいてそれを
囲んでさながらRPGに出て来るみたいな格好の金髪のコ
ミカライズされたお姉さん達がいたり紫の髪のこれまたア
メリー君のお家の漫画みたいな女の人が出ていたりしてい
ます。皆と比べるとかなし異質です。異質というよりはま
さに異様です。
「それ・・・・・・萌えなのよね」
「そうだよ。何かおかしいかい?」
「おかしいっていうか」
ニホンちゃんも他の皆もこれには何と言っていいのかわか
りません。アメリー君の他のイラストを見てみてもです。
358マンセー名無しさん:2009/09/22(火) 22:55:31 ID:gSPjLoa8
「ええと。ゴルフもムキムキで」
「ロックマンは声が椎名へきるさんの面影がないあるな」
「ボンバーマンもここまでなるニダか」
「シレンもブレスオブファイアもこうなるんだ」
タイワンちゃんもチューゴ君もカンコ君もタイラン君もか
なり唖然としています。何とアメリー君が描いた絵はどれ
も筋肉モリモリだったり妙にコミカライズされているもの
ばかりなのです。とりあえず萌えとかそういったものはま
さに日曜の七時半から八時半までとそれ以降九時まで以上
のアサヒちゃんがやっている紙芝居以上の開きが出てしま
っています。
「仮面ライダーなら合うけれど」
「プリキュアではないニダな」
タイワンちゃんとカンコ君がそれをそのまま言い表してし
まいました。
359マンセー名無しさん:2009/09/22(火) 23:01:00 ID:gSPjLoa8
「何かおかしいかな。僕の絵って」
「とりあえずだけれど」
ニホンちゃんはかなり控えめにそのアメリー君に対して言
いました。
「絵に筋肉とかコミカライズとか抜いて一回描いてみたら
どうかなって思うんだけれど」
「えっ、それじゃあ何にもならないよ」
けれどアメリー君はこう言って驚いた顔を見せます。
「折角描くんだからそういうのはちゃんと入れないとさ。
駄目じゃない」
「ええと。それだと」
ニホンちゃんはアメリー君にこう言われて困った顔になっ
てしまいました。
360マンセー名無しさん:2009/09/22(火) 23:08:14 ID:gSPjLoa8
それでも言います。やっぱり親切な女の子です。けれどこ
うした親切が本人に届くとは限りません。
「まああれよ。見んなの絵とか参考にしてみたらどうかし
ら。それで真似てみてね」
「こんな感じかな」
それで描いてみた絵もやっぱり同じでした。相変わらずも
うムキムキでコミカライズです。タイラン君がここで皆を
代表してニホンちゃんに言うのでした。
「これはもうそっとしておいてあげる方がいいかもね」
「そうみたい。どうやっても合わないみたい」
「萌えもいいね。やっぱりね」
本人だけがわかっていません。とにかくあまりにも独特と
いうか異様な感じになっているアメリー君の萌えでした。
361マンセー名無しさん:2009/09/22(火) 23:14:16 ID:gSPjLoa8
362マンセー名無しさん:2009/09/22(火) 23:18:29 ID:cDSZJ39g
ID:gSPjLoa8
363マンセー名無しさん:2009/09/22(火) 23:20:10 ID:gSPjLoa8
>>351
その可能性は残念ですが否定できませんね。アイスクリーム=メタボですから。
ただ太ったキューバちゃんはちょっと想像できなかったりします。ニホンちゃんにしろ。
364マンセー名無しさん:2009/09/23(水) 14:00:43 ID:06sVfKV6
ここんとこの妙に長いgdgdの話ってどこが面白いの?
365マンセー名無しさん:2009/09/23(水) 16:12:58 ID:B2Emjfju
>>364
俺は長い話のほうが好きだけどな
366マンセー名無しさん:2009/09/23(水) 17:03:49 ID:Eqh+Mepc
長い話が面白いとは限らない
ただ言えることはこのスレの話はつまらない

たぶん>>365は文弱なんだよ
367マンセー名無しさん:2009/09/23(水) 17:40:14 ID:ctbWSnIV
じゃあおまえがお手本を見せてみろ。
このスレを応援しているワケじゃないけど、>>366 みたいなヤツは存在そのものが害悪だ。
368マンセー名無しさん:2009/09/23(水) 18:31:02 ID:Eqh+Mepc
>>367
俺は本スレで作品投下してあるから探してみ?
ヒントはサヨックおじさんな
369マンセー名無しさん:2009/09/23(水) 19:06:56 ID:ctbWSnIV
>>368
そっかそれは残念なお知らせだった。
いままで比較的楽しみにしてたんだが、これからはあのスレを読むときに
こんなゲスの書いた作品かも知れないと頭をよぎることになるんだな。

作家の人格と作品は別物だけど、>>366 みたいなことをやるヤツの人格は永久に認められんな。
370マンセー名無しさん:2009/09/23(水) 21:17:27 ID:qpk9/gJ6
>>369
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/korea/1253154390/l50
このスレでずっとその「本スレ作者」とやらが暴れてんだよ。
在日特権あるのか、あるなら見せろ、とか喚いて資料紹介されても読まないでないだろ、とか喚く。
やたらと偉そうな経歴出して威張る、特盛会なんてつまらん仇名も命名してる。
糞コテ出て来い、逃げたか、とか粘着もしてる。何者なんだこいつは。
サヨックとかいうんで見たらハン板にはありえん左翼擁護なんだが。
ニホンちゃんは左翼工作員が作者やってんのか?
371マンセー名無しさん:2009/09/23(水) 21:53:47 ID:R+zZdtSA
>370
具体的にどの作品が左翼擁護なの?
372マンセー名無しさん:2009/09/23(水) 22:15:33 ID:HrmPeJrt
>364
全然面白いと思わないけど、ここは坂田の隔離スレだから仕方ない。
373マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 00:24:48 ID:TMnWISKs
隔離スレで仕方ないなら、こなけりゃいいじゃん。
隔離スレにわざわざ来てなに言ってんのおまえ?
374マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 00:33:18 ID:7ZJfHqCX
ID:qpk9/gJ6
375マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 10:01:29 ID:n7COw6yD
つまらないと書いただけでゲス呼ばわりするなんて、
とんだ翼賛スレですねw
376マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 11:23:51 ID:TMnWISKs
そう書いた「だけ」が問題なんだ。そうなんだ。w
おまえも日本人の端くれなんだろ? だったらその安い挑発なんとかしろよ。
大人の日本人がそんなので本気で悔しがると思うのか?
377マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 14:43:12 ID:n7COw6yD
そもそもニホンちゃんは左翼擁護とかなに言ってんの?
右の言い分が正しい時も、左の言い分が正しい時もあるのが当たり前なんだから、
是是非非に決まってるじゃん。
右翼は常に正しくて、左翼は常に間違ってると思ってんなら、もう少し世の中見た方がいいぞw
378マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 17:19:33 ID:TMnWISKs
ひょっとして自分宛?
自分はそんなこと一言も言ってないが?
言ってたなら例示してくれ。そうでなかったらいい加減黙るよ。邪魔だろうし。
379マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 18:46:51 ID:n7COw6yD
アンカーつけてないと、誰に発したレスかどうかも判らないのかよ。
安い挑発とやらに半日以上噛みついて、いい大人が御立派な事ですw
380マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 19:20:50 ID:TMnWISKs
うん。わかった。おまえがどういうヤツかってコトが。
朝鮮人と変わらんぞ。
381マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 20:38:15 ID:9TsXX7jF
やっすい認定だな。
鮮人扱いすれば相手にダメージ行くと思ってんのか?
382マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 22:53:25 ID:lmHNxeOP
       「うにょうにょ」
あまりにも目立たないことではクラスでトップクラスと言っても
いいカナディアン君ですが何とそのカナディアン君が皆を自分の
お家に招待してきました。
「カナディアンの家って何処だったかしら」
「確かアメリー君のお家のすぐ側だったと思うけれど」
同じタイヘイ池のメンバーの筈のタイワンちゃんやニホンちゃん
ですら知らなかったりします。それはカンコ君も同じであったり
します。
「そういえば何回か行ったことがあるような気がするニダ」
「ってあんたチョゴリちゃんにしろあんたにしろ結構勉強とかを
しに行ってるじゃない」
「それはそうニダが」
タイワンちゃんからの突込みにも今一つはっきりしないカンコ君
であります。
383マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 22:56:28 ID:lmHNxeOP
とりあえずメンバーはこの三人にアメリー君とチューゴ君がいま
す。あとイン堂君もいます。
「何か皆嫌な予感がするって言ってこないんだYO」
「確かに僕も嫌な予感がするあるが」
「まあどうとでもなるよ」
イン堂君だけ実に落ち着いています。
「それはそうとカナディアン君の家って何処なんだろうな」
「実は僕も知らないんだけれどな」
何とお隣の筈のアメリー君も知らなかったりします。そんな状況
でしたがそれでも何とかカナディアン君の丸太作りの家に着きま
した。チャイムを鳴らすとすぐにカナディアン君が待っていまし
たとばかりに皆を出迎えてお家の中に案内してきました。
384マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 23:00:29 ID:lmHNxeOP
「いやあ、待ってたよ本当に」
「そんなに皆が来たことが嬉しいの?」
「そうなんだ。実はね」
ここでカナディアン君が何か言おうとしたらでした。いきなり上
から何か細長いものがぼたり、と落ちてきました。それも家の中
なのにです。
「んっ、何今の」
「何か落ちたニダよ」
タイワンちゃんとカンコ君がすぐにそれに気付きました。
「細長いものだけれど」
「紐ニダか?」
「紐じゃないんだ、これが」
カナディアン君は暗い顔になって皆に話してきました。皆そのを
聞くのでした。
385マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 23:04:52 ID:lmHNxeOP
「実はね。今僕の家は人間以外で一杯一杯なんだ」
「人間以外って何なんだYO」
「お化けでもいるあるか?」
「それがね」
アメリー君とチューゴ君に答えようとしたその時でした。また上
から何かが落ちてきました。それはカナディアン君の頭上に落ち
たのですが。それは。
「カナディアン君、それって」
「うん、そうなんだ」
ニホンちゃんはその細長いうにょうにょ動くものを見て顔を真っ
青にしてしまいました。何とそれは。
「蛇がね。出て来てね」
「蛇って・・・・・・」
気付けばです。皆の周りには無数の蛇がうにょうにょと蠢いてい
ます。床にも壁にも窓にも天井にもテーブルの上にも。至る場所
が蛇だらけです。
386マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 23:08:40 ID:lmHNxeOP
「な、何よこれ」
「御前の家は蛇の巣になったニダか?」
「蛇を養殖したら増えちゃってね」
ニホンちゃんと同じく顔を真っ青にさせてしまったタイワンちゃ
んとカンコ君に対して答えるのでした。
「それでもう家の至る場所がね」
説明するその側から蛇達がぼたぼたと落ちてきます。そしてそれ
ぞれ絡み合いうにょうにょと動き舌を出し。挙句には皆の身体に
よじ登って蠢いてきます。
「お、おいちょっと待て」
「幾ら何でもこんな話は聞いていないあるぞ」
流石のアメリー君もチューゴ君も全身をキングコブラが巻いてき
ましたので怖くて動けません。他にもサンゴヘビやヒャッポダ、
ハブにサイドワインダーと怖い蛇がオールスターです。しかも数
が半端ではありません。
387マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 23:13:12 ID:lmHNxeOP
カンコ君は全身蛇だらけになっています。これには彼も白目をむ
いて口から泡を吹いています。ニホンちゃんとタイワンちゃんも
その白い足に無数の毒蛇が絡み付いてきていまして。
「今ちょっとでも動いたら」
「噛まれるわよね」
皆蛇に絡まれて身動き一つできません。カナディアン君もそれは
同じです。
「皆、どうしたらいいかな」
「どうしようもねえYOこんなの」
「今まで生きた中で屈指の恐怖体験あるぞ」
この二人ですらそうなのです。あまりにも恐ろしい今の状況にも
う皆どうしようもありません。そう、一人を除いて。
388マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 23:16:37 ID:7ZJfHqCX
こんなSS面白いと思ってる奴は頭が悪いか
それともリアルで精神疾患持ちぐらいじゃねえ?
389マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 23:17:59 ID:lmHNxeOP
ここでイン堂君が何処からか笛を取り出してきました。そうして
笛を吹くと。蛇達は皆から離れて一つの場所にまとまりだしまし
た。彼が窓を開けてそこから吹くと家の全ての蛇達がそこから出
てしまいました。
「蛇使いの笛を使ったんだ」
「うん、そうなんだ」
イン堂君の得意技がここで出ました。それで皆を救い出したので
した。こうニホンちゃんに対して答えるのでした。
「よかったよ、おかげでね」
「ええ、それにしても」
「ほっとしたニホンちゃんはここで言います。
390マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 23:22:24 ID:lmHNxeOP
「もうこんな目には二度と遭いたくないわ」
「全くよ。そりゃあたしの家だって蛇は多いけれど」
「ショック死するニダ。冗談抜きで何処をどうやったらこんなに
蛇が多くなるニダ」
「しかも毒蛇ばかりよ。危ないどころじゃねえYO」
「今度はから蛇を増やすことは止めるあるぞ」
皆まだ真っ青になっている顔でカナディアン君に対して言います。
流石に今回は彼に対してかなり強く注意します。
「ちょっと観光にいいかなって思ったんだけれどね。蛇が多かっ
たら皆興味を持って来るかなって」
「そのうち噛まれて死ぬわよ」
ニホンちゃんは真剣な顔でカナディアン君に注意します。
391マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 23:25:52 ID:lmHNxeOP
「毒を持ってる蛇だって多いんだし」
「そうだよね。それに他に」
「他に?」
「こんなのもいるしね」
ここで出て来たのは何と。二十メートルを超えるアナコンダでし
た。これは一匹でもかなり怖いです。
「ど、何処をどうやったらこんな巨大な蛇が出て来るんだYO!」
「伝説上の生き物あるか!」
アメリー君もチューゴ君も目を大きく見開いてその髪の毛を逆立
てています。
「早く何とかしろおい!」
「本当に一口あるぞ!」
「だよねえ。どうしようかな」
「ってカナディアンもう飲み込まれだしてるじゃない!」
「に、逃げるニダ!食われるニダよ!」
「カンコ君、そこからまた一匹巨大アナコンダ出て来たわよ!」
「しょうがないなあ。また僕がここは笛で」
最後もイン堂君頼りでした。かくして皆カナディアン君に対して
二度と蛇を育てないように注意したのでした。誰もが蛇には懲り
懲りになりました。
392マンセー名無しさん:2009/09/24(木) 23:29:24 ID:lmHNxeOP
カナダで蛇の営巣地から蛇が出て来てそれで民家に多量に住みつ
いちゃったそうです。かなりアレンジしました。
ttp://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2644072/4632974
ttp://www.winnipegsun.com/news/manitoba/2009/09/18/10968966-sun.html#/news/manitoba/2009/09/18/pf-10968966.html
ttp://www.winnipegsun.com/news/manitoba/2009/09/18/10968966-sun.html#/news/2009/09/16/pf-10944576.html
世界の毒蛇。
ttp://big_game.at.infoseek.co.jp/snakes/adder.html
ttp://big_game.at.infoseek.co.jp/snakes/venomous_snakes1.html
ttp://kawa3104.at.infoseek.co.jp/garagarahebi.html
ttp://www.nationalgeographic.co.jp/animals/reptiles/eastern-coral-snake.html
巨大アナコンダ。ハヤカワ文庫の「幻の動物達」という本も参照。
ttp://www.geocities.jp/habuyakata/
ttp://psyco.jp/heliboy/liar/10.html
実際に二十メートルのアナコンダがいるかというと信じられない、
という説が一般的なようです。ただし上記の本には目撃例も結構
紹介されていました。
393マンセー名無しさん:2009/09/26(土) 22:12:25 ID:8PkfSIXE
        「アメリー家の伏兵」
今日も誰かの家でお呼ばれ、明日の誰かの家でお呼ばれ、何
かと誰かの家で遊ぶことの多い五年地球組の面々ですが今日
はアメリー家で楽しく遊んでいます。何といってもクラスで
一番の子ですしそのお家も町内で物凄い力があります。です
から彼と表立って仲の悪い人達以外は皆来ています。
「やっぱりアメリー君家が一番色々あるわね」
「そうよね」
タイワンちゃんとニホンちゃんがコーラとハンバーガーを片
手にあれこれと話をしています。
「食べ物は癖があるけれど一杯あるし」
「飲み物もだし」
味は満足できないこともありますがとにかく何でもたっぷり
とあるので皆そのことに満足しています。
394マンセー名無しさん:2009/09/26(土) 22:18:40 ID:8PkfSIXE
その中で皆ダンスとか音楽も楽しんでいます。けれどその中
で食べ物をガツガツと食べていたカンコ君が。何か黒くて小
さい蜘蛛が手についているのに気付きました。
「?何ニダこれ」
その時は別に何とも思わずに払おうとしました。ところがこ
こでその蜘蛛がいきなり。
払おうとしたその手の指を噛んできたのです。カンコ君はそ
れで少し痛いと思いましたが結局その蜘蛛を払ってしまいま
した。しかしそれを見た当のアメリー君がここでカンコ君に
対して言うのでした。
「おいカンコ」
「何ニダ?」
ここで彼が言った言葉とは。
395マンセー名無しさん:2009/09/26(土) 22:27:19 ID:8PkfSIXE
     )\(  (ヽ ( (\γ/レ//ノlノlノ)__
    )\ (ヽ  \、,》) 《 (  ノ ノ ノ
   ノ /        ' 》  》 ミ     ゝ
  ノ (( 巛 《《   )        lll   ゝ
  ~(   ノ     (川    )  ) )  ヽ)
  ノノ     彡  ノ  ヽ )) ノノ )ノ )ノ)ν
  ノ  ノノ      》)》 νν■■■/
  <    川/⌒>  ノ   <(タ) ,(ゝ
  )(  ))  || | ⊂\ |        ヽ
  ノ(    ((  (~  ヽ|         ヽ
  ((   川 \\ ~、||        , >
  ノ      |`ー´          (~     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ノ) ノノ ((  」    |       ・/    < おまえはもう氏んでいる
  <     」     |      /)      \___________
  ((( (  (ゝ      |       <
   ((ヽ((vV       、_     ヽ
   /          :    ̄ー、_)
⌒ 彡ヾ\      ;:     :   |⌒⌒ー、
 彡ヾ\     ;:     :   |     ⌒ヽ
 彡彡ヾ\    ;:        <⌒⌒ー、_
             声:神谷明
396マンセー名無しさん:2009/09/26(土) 22:35:46 ID:8PkfSIXE
こうでした。いきなりそう言われたカンコ君、まずはその目
を思いきり顰めさせて言うのでした。
「どういうことニダ?一体」
「今御前を噛んだ蜘蛛な、クロゴケグモっていうんだよ」
その蜘蛛の名前をカンコ君に話します。
「猛毒の蜘蛛でな。うちの家じゃ毒蛇よりずっと恐れられて
いるとんでもない蜘蛛なんだよ」
「ニダッ!?」
そう言われてカンコ君まずはあんぐりです。その口を物凄く
大きく開けてしまいました。
「毒蜘蛛ニダか!?じゃあウリは」
「本当にそのままじゃ死ぬかもな」
アメリー君は実にあっさりと言うのでした。
397マンセー名無しさん:2009/09/26(土) 22:41:34 ID:8PkfSIXE
「まあ安心しろ、今は」
「た、大変ニダーーーーーーーーッ!!」
死ぬと言われたカンコ君、アメリー君の言葉をよそに大騒ぎ
になりだしました。
「早く何とかしないとウリが死ぬニダ!皆どうしたらいいニ
ダか!」
「安心するある。今から漢方薬を調合するあるぞ」
「ちょっと待ってなさいよ」
狼狽することしきりのカンコ君に対して最初に助け舟を出し
てきたのはチューゴ君とタイワンちゃんでした。
「ちゃんとそういう解毒剤も作れるある」
「ちょっと待ってなさいよ」
「そうニダか」
カンコ君はそれを聞いてまずはほっとしました。けれど二人
はここで言うのでした。
398マンセー名無しさん:2009/09/26(土) 22:48:56 ID:8PkfSIXE
「まあ三日は待つよろし」
「その間寝ていて」
「三日もあったらその間にウリは死んでしまうニダ」
流石にそれだけかかればお話になりません。カンコ君は二人
の申し出は断らざるを得ませんでした。
「漢方薬は駄目ニダ。どうするニダか」
「大丈夫だカンコ」
今度はウヨ君が出て来ました。
「そういう場合はだ。傷口を切ってそれで毒の侵攻を防ぐ。
荒療治だがこれがいい」
「傷口をニダか」
「少し痛いが我慢しろ」
言いながらいつも持っている刀を抜いてきました。そうして
その刀をカンコ君の噛まれた方の手の肩に当てて。
399マンセー名無しさん:2009/09/26(土) 22:54:46 ID:8PkfSIXE
「このままばっさりといけばいいからな」
「・・・・・・待つニダ」
ウヨ君の100%本気の目を見てすぐに止めたカンコ君でし
た。
「切ったらそれでウリの手は」
「それでも御前は助かる、安心しろ」
「安心しないニダ。そうなったらそれはそれで大変なことニ
ダ、絶対に駄目ニダ」
「そうか、ならいいが」
「当たり前ニダ、御前は一体何を考えているニダ」
流石に今回ばかりはカンコ君の言うことの方が正しいと言え
ました。
けれど騒いでいる間にも毒は身体の周りに集まってきます。
ニホンちゃんはさりげなくカンコ君にオオバコを食べさせて
います。けれどこれも。
400マンセー名無しさん:2009/09/26(土) 23:03:54 ID:8PkfSIXE
「薬草も効かないニダ」
「駄目なの、やっぱり」
「このままでは本当に死んでしまうニダ」
カンコ君はいよいよ焦ってきています。
「どうしたらいいニダ?ウリはこのままじゃ」
「だからな。ほら」
ここでアメリー君がカンコ君のその噛まれた方の手を注射
でブスリとしました。それで一気にお薬を入れるのですた。
「これで大丈夫だからな」
「これでニダか?」
「血清だからな。暫く安静にしてれば大丈夫だ」
注射をしたうえでカンコ君に対して言います。
401マンセー名無しさん:2009/09/26(土) 23:08:31 ID:8PkfSIXE
「全く。人の話は聞け」
「そうだったニダか」
「大体確かに下手をしたら死ぬけれどな。そうそう死ぬ
わけでもないから安心しろ」
そのうえでこの蜘蛛のことをカンコ君に説明するのでし
た。
「確かに毒は持ってるけれどな。一番問題なのは毒があ
るから、噛まれたからって焦ることなんだよ」
「うう、確かにその通りニダ」
アメリー君の正論の前にカンコ君は言葉もありません。
「そうだったあるか」
「てっきり物凄い蜘蛛って思ったけれど」
チューゴ君もタイワンちゃんもここでそのことをようや
くわかったのでした。
402マンセー名無しさん:2009/09/26(土) 23:15:57 ID:8PkfSIXE
「案外怖くないのあるな」
「本当に死ぬって思ってたけれど」
「わざわざ腕を切り落とす必要もなかったんだな」
「・・・・・・御前は冗談抜きにもう少し安全な方法を
考えるニダ」
珍しいカンコ君の突っ込みがウヨ君に炸裂します。
「本当に腕を切ってどうするつもりだったニダか」
「生えるだろ、御前の生命力なら」
「ウリをプラナリアみたいに言うなニダ」
確かにプラナリア並の生命力を持っていますがだからと
いって切られるつもりもないカンコ君でした。当然と言
えば当然のことです。
403マンセー名無しさん:2009/09/26(土) 23:21:38 ID:8PkfSIXE
「とにかく助かったからいいニダが」
「そういえば最近わたしの家にもこれに近い蜘蛛がいる
けれど」
ニホンちゃんはふとこのことを思い出しました。
「まず大騒ぎするよりどんな蜘蛛なのか勉強してわかっ
てそのうえで冷静に対処するべきなのね」
「そうだよ。まずは焦らないこと」
アメリー君もこのことを真面目に言うのでした。
「焦ったら取り返しのつかないことになるからね」
「そうよね、本当に」
「全くある。それを思えば今回の騒ぎは」
「いい勉強になったわね」
チューゴ君もタイワンちゃんも頷くことしきりです。
「俺も騒ぎ過ぎだな」
「当たり前ニダ。もっともウリが一番騒いだニダが」
ウヨ君とカンコ君は反省することしきりでした。楽しい
パーティーの中での一幕でした。
404マンセー名無しさん:2009/09/26(土) 23:29:39 ID:8PkfSIXE
405マンセー名無しさん:2009/09/26(土) 23:37:15 ID:8PkfSIXE
このセアカゴケグモもマスコミが煽ってるっぽい?ので気になったので書きました。
とりあえず蜘蛛の毒は蠍に比べたらましっぽいようです。
406マンセー名無しさん:2009/09/27(日) 09:24:07 ID:xSNssMsG
変な奴が棲み付いちゃってるな
407マンセー名無しさん:2009/09/28(月) 02:40:47 ID:VzhZsqHV
毒が問題ではなく、外来種であり定着してしまったことが問題なんだがな
408マンセー名無しさん:2009/09/28(月) 23:04:21 ID:93IZm2+s
        「助っ人まふゆちゃん」
「いいや、駄目ダス」
「絶対あかんに決まってるやないか」
今日もオージー君とニュージー君のタッグがニホンちゃんと
いがみ合っています。この二人は最近あるお魚のことでニホ
ンちゃんと対立しているのです。
「絶対に食べるわ。緑豆君が来てもね」
「そう言うダスか?なら本当にこっちもやるダスよ」
「緑豆呼んで三人で邪魔したるで」
「それならこっちだって」
ニホンちゃん普段と違います。何か今にも刀を抜きそうな程
です。皆それを見て顔を青くさせます。
409マンセー名無しさん:2009/09/28(月) 23:06:54 ID:93IZm2+s
「まさかニホンちゃん本当に」
「あの二人だと絶対に適わないわよ」
クラスの皆はニホンちゃんの実力をよく知っています。身体
は細くても力は物凄いですしスピードもあります。技のキレ
はその二つよりも凄いです。一言で言うと物凄い強さなので
す。その彼女が切れるとなると。
「血の雨が降るぞ」
「どうしよう」
緑豆君が来ても同じです。三人分の棺桶が必要なのかも、と
まで思う人すら出ていました。その時でした。
410マンセー名無しさん:2009/09/28(月) 23:10:18 ID:93IZm2+s
「ねえニホンちゃん」
「どうしたの?」
二人に今にも何かを仕掛けそうなニホンちゃんに声をかけて
きたのはまふゆちゃんでした。ニホンちゃんはここで一気に
冷静になりました。
「お魚の肉なら私が持ってるけれど」
「えっ、そうなの」
「よかったらね」
それでニホンちゃんにさらに言うのでした。
「売ってあげようか?」
「えっ!?」
まふゆちゃんのこの言葉を聞いて驚いたのはニホンちゃんだ
けではありませんでした。
411マンセー名無しさん:2009/09/28(月) 23:13:17 ID:93IZm2+s
オージー君とニュージー君もです。二人も今のまふゆちゃん
の言葉を聞いて驚きの声をあげたのです。
「ど、どうしてダスか?」
「何であんたがニホンちゃんに売るねん」
「いいじゃない、私だってあのお魚食べてるわよ」
まふゆちゃんはニホンちゃんのすぐ隣に来て二人に対して言
うのでした。何時の間にか二対一から二対二になっています。
このこともオージー君とニュージー君にとっては計算外のこ
とでありました。
「それで何で私には何も言わないの?」
「うっ、それはダスな」
「まあ何ていうかや」
こうまふゆちゃんに言われると急に口ごもってしまう二人で
した。けれどまふゆちゃんはさらにオージー君達に対して言
うのでした。
412マンセー名無しさん:2009/09/28(月) 23:17:07 ID:93IZm2+s
「まさかと思うけれどニホンちゃんがアジア丁の人で私が欧
州丁の人だからってことじゃないわよね」
「えっ、まさかと思ったけれど」
「あんた達」
これを聞いたクラスの皆の目の色が一変しました。そうした
考えはクラスでは一番嫌われることだからです。今ではそう
なっているのです。
「ニホンちゃんがアジアだからって」
「若しそうだったら」
「ち、違うダス」
「それは誤解やで」
二人も慌てふためいた顔で皆に言い繕います。若しそういう
考えの人ということになれば二人は明日からクラスの除け者
になってしまうからです。
413マンセー名無しさん:2009/09/28(月) 23:21:47 ID:93IZm2+s
「ワス達はあくまでダスな」
「その、あのお魚を大切に思ってや」
「けれど私には何も言わないじゃない」
まふゆちゃんの突込みは容赦がありません。まさに氷の冷た
さで二人に突き刺さり続けています。
「それだったらニホンちゃんが採って食べても文句はないわ
よね。そうね」
「うう、そ、その通りダス」
「そやったら」
こうして二人は遂に敗北を認めました。こうしてまふゆちゃ
んはニホンちゃんにそのお魚を売ることになったのです。
414マンセー名無しさん:2009/09/28(月) 23:26:09 ID:93IZm2+s
この言い合いの後でニホンちゃんはそっとまふゆちゃんのと
ころに来て。こう言うのでした。
「有り難う、助けてもらったしおまけにあのお魚まで売って
くれて」
「いいのよ」
まふゆちゃんは二人に向けたものとは正反対の穏やかな笑み
でニホンちゃんに応えました。
「だってね」
「だって?」
「お魚食べるのもあれじゃない。それぞれのお家の大切なな
らわしじゃない」
「ええ」
それだというのです。ニホンちゃんはまふゆちゃんのその言
葉を大きな黒い目をぱちくりさせながら聞いています。
415マンセー名無しさん:2009/09/28(月) 23:29:42 ID:93IZm2+s
「私のお家だってあのお魚食べるんだし」
「あとノルウェー君もよね」
「あの二人は私やノルウェーには言わないのにニホンちゃん
にだけ言うじゃない。あのことが前からおかしいって思って
いたのよ」
こうも言うのでした。彼女も思うところがあったのです。
「それに」
「それに?」
「ニホンちゃんあの時あの二人に向かおうとしていたじゃな
い」
このこともニホンちゃんに対して言うのでした。ニホンちゃ
ん自身のことをです。
416マンセー名無しさん:2009/09/28(月) 23:32:35 ID:93IZm2+s
「あれも見てだったのよ。私がお魚を売ってあげようって思
ったのは」
「わたしがオージー君とニュージー君の言うことに反対した
からなのね」
「前のニホンちゃんだったら何も言えなかったじゃない」
今よりもずっと気の弱いニホンちゃんだったらということで
す。確かにその時のニホンちゃんだったら無理だったでしょ
う。けれど今は。
「それでも。言ったから」
「それでなの」
「自分を出していいよ。見ている人は見ているからね」
「うん」
まふゆちゃんのそのとても温かい言葉に満面の笑顔で頷く
ニホンちゃんでした。二人の間に今ささやかな友情が芽生
えたのでした。
417マンセー名無しさん:2009/09/28(月) 23:39:00 ID:93IZm2+s
アイスランドが日本等に鯨肉の輸出を検討してくれていま
す。是非お願いします。
ttp://www.afpbb.com/article/economy/2646564/4676194
捕鯨反対といえば。
ttp://www.youtube.com/watch?v=iC28MdxzEpQ
ttp://www.youtube.com/watch?v=JBvdwTQDxHo&feature=related
ttp://www.youtube.com/watch?v=pPkf7T00qH0&feature=related
ttp://www.youtube.com/watch?v=bFI8xN1RhiQ&feature=related
ttp://www.youtube.com/watch?v=NS8XM7yNjAE&feature=related
ttp://www.youtube.com/watch?v=9p_reZsg8xA&feature=related
ttp://www.youtube.com/watch?v=bFI8xN1RhiQ&feature=related
ttp://www2.ocn.ne.jp/~norikazu/Epageh8.htm
ttp://nzdaisuki.com/news/news.php?id=3090
残酷な動画もありますので注意して下さい。
>>406>>407
前作は外来種の問題ではなく毒を持った動物とそれへの情報というテーマで
書いてみた作品です。これがいいか悪いかはわかりませんが。
外来種問題を扱った作品も過去にニホンちゃんとタイワンちゃん、アーリア
ちゃんの釣りの話でありました。
418マンセー名無しさん:2009/09/30(水) 23:05:55 ID:9sFPNFsi
       「元気ですかーーーーーーっ!」
日之本家には恐ろしいことに誰をビンタしても絶対に問題に
なったりしない人がいます。恐ろしいことですがそうした人
が本当にいたりするのです。
それどころか。皆ビンタされて喜んでいます。
「有り難うございました!」
「気合い入れてもらいました!」
感謝すらしています。男の子が主にビンタされますがそれで
も皆このようにその人に感謝の言葉を述べます。
「あの人にならな」
「ビンタされて光栄だよ」
皆その顔に物凄い赤いビンタの跡を貰って喜んでいます。
419マンセー名無しさん:2009/09/30(水) 23:09:18 ID:9sFPNFsi
そんな人がいる日之本家ですがある日お家の前に。こんな看
板が出ていました。
『コスチューム指定自由。ニホンちゃんが彼女になってくれ
ますよ』
完全に危ないお店の看板です。けれど本当にこんな看板が出
ているのでした。
「ニホン家ってこんなに困ってたのかな?」
「流石にこれは危ないんじゃないの?」
皆首を傾げるどころではありませんでしたがそれでも興味が
出たのも事実です。しかも男の子だけでなく女の子まで出入
りできるというのです。
420マンセー名無しさん:2009/09/30(水) 23:13:16 ID:9sFPNFsi
「それでしたら」
「ものは試しですわね」
まずは町内きってのプッツンお嬢様コンビエリザベスちゃん
とフランソワーズちゃんが名乗りをあげます。そうしてお家
の入り口でコスチュームを指定します。
「そうですわね。ここは」
「BASARAですわ」
「あとは金色夜叉ですわね」
「それとライフ」
「こっちは女同士ですわよ」
二人はそれにすることにしました。ニホンちゃんのコスチュ
ームをBASARAに指定して中に入りますと。お部屋にあ
の軍神の格好をしたニホンちゃんが待っていました。
421マンセー名無しさん:2009/09/30(水) 23:17:25 ID:9sFPNFsi
「よくぞいらっしゃいました(声:朴路美)」
声まで似せてニホンちゃんが出て来てくれました。もうそれ
だけで二人はうっとりです。
「素晴らしいですわ」
「何て凛々しいこと」
どうやらこの二人はこのキャラがお気に入りみたいです。そ
うして早速ニホンちゃんと交際するバーチャリリアルティに
入るのでした。
「今までよくぞ頑張ってくれました、我が剣よ」
「いえ、ニホン様」
「わたしくしはただニホン様の為を思って」
周りに薔薇が咲き誇り実に宝塚な光景が繰り広げられていま
す。そうして日之本家の砂浜やそうした場所を回り続いては。
422マンセー名無しさん:2009/09/30(水) 23:21:57 ID:9sFPNFsi
「ええい、駄目だ!」
「そんな・・・・・・」
「あんまりですわ」
今度は金色夜叉です。エリザベスちゃんもフランソワーズち
ゃんも学生服にマント姿のニホンちゃんに邪険にされて泣い
いる演技を楽しんでいます。何だかんだで二人共かなりMな
のかも知れません。Sでありながら。
そして最後はライフです。今度はプラットホームでミニの制
服姿のニホンちゃんを必死に抑えて。
そのうえで平手打ちです。完全に絵になっています。そうし
て女同士を楽しむのでした。
423マンセー名無しさん:2009/09/30(水) 23:25:06 ID:9sFPNFsi
気付けば楽しい時間は終わっていました。二人は完全に恋人
同士になって楽しみました。実に堪能したのでした。
「これはいいですわね」
「また行ってみますわ」
「是非共」
二人の話を聞いてそれで皆こぞって行ってみることにしまし
た。ウヨ君やニホンママさん、アイヌちゃんにリューさん、
それにニホンパパさんと様々な相手とシチュエーションを楽
しむことができるようになっていました。本当に一歩間違え
ると怪しいお店です。
424マンセー名無しさん:2009/09/30(水) 23:29:34 ID:9sFPNFsi
「ええと、スクールウォーズに仮面ライダーにエヴァンゲリ
オンにエースをねらえに暴れん坊将軍に」
「本当に色々なシチュエーションと格好があるんだな」
皆そのことに驚いてすらいます。鏡の世界の中で幸せになり
たかっただけなのに、と恋人を覗きながら消え去ったり上様
に祝ってもらったりもう何でもありです。ないのは本当に危
ないお店のシチュエーションだけです。
そしてその中で男の子達が行くのは。あの人のところでした。
「僕あのホーガン戦で!」
「俺はアリ戦!」
そのビンタをしても許される人のところに殺到するのでした。
皆どんどんその人のところに並びます。
425マンセー名無しさん:2009/09/30(水) 23:33:05 ID:9sFPNFsi
「ダーーーーーーーーッ!」
「元気があれば何でもできる!」
この人はこんなことを言いながら男の子達に延髄斬りに卍固
めを決めそしてビンタをします。最後の最後のこのビンタが
最も人気がありました。
「有り難うございました!」
「また来ます!」
町中の男の子達が満足して帰って行きます。中にはニホンち
ゃんのビンタを受けたいという男の子もいます。
「馬鹿っ!」
彼女という設定のニホンちゃんにもバシーーーーーンと叩か
れて。両方の頬に跡をはっきりとつけて帰るのでした。
426マンセー名無しさん:2009/09/30(水) 23:36:44 ID:9sFPNFsi
「いやあ、あの人だけでなく彼女って設定のニホンちゃんに
ビンタされるって」
「この世の極楽よ」
「あたしまた行くわよ」
「ウリもニダ」
何気にタイワンちゃんとカンコ君もニホンちゃんのビンタを
受けて御満悦です。カンコ君に至ってはあの人のビンタまで
受けています。
「じゃあ明日もね」
「行くニダ」
こうしてニホンちゃんのお家はかなり稼いでいました。とこ
ろがそんなある日。
427マンセー名無しさん:2009/09/30(水) 23:39:29 ID:9sFPNFsi
ヨハネ君が日之家に来たのです。そうして厳かな声でお家の
皆に伝えました。
「できればこれで止めて欲しいのですが」
にこりとした顔です。けれどその後ろには上半身は屈強な裸
身をそのままにして不気味な黒い覆面を被った男の人達が並
んでいます。その手に得体の知れない不気味な道具まで持っ
ています。その人達を後ろに従えてニホンちゃん達に告げる
のでした。
「宜しいでしょうか」
「わかりました・・・・・・」
流石にヨハネ君に言われては日之本家の皆も頷くしかありま
せんでした。風俗上よくないとヨハネ君が思ったからです。
こうしてこのサービスは終わりました。皆そのことを心から
残念がりあの人のビンタだけで我慢するようになりました。
428マンセー名無しさん:2009/10/01(木) 00:44:06 ID:f/elvQ2+
秋葉原に可愛い女の子がビンタまでしてくれるお店がオープ
ンするそうです。
ttp://digimaga.net/2009/09/cute-room-that-girl-slaps.html
ビンタをして御礼を言われるその人。
ttp://www.igf.jp/inoki/
ttp://www.twc-wrestle.com/inoki.html
ttp://home.intercity.or.jp/users/saigou/inoki/inokivideo.htm
ttp://www.ne.jp/asahi/kii/takahiro/inoki04.htm
ttp://www.enjoytokyo.jp/id/lets_staff/145697.html
美しいです。
なおネタやオチはオリジナルです。御気に召されませんでし
たら謝罪はしますが賠償はいたしません。
429マンセー名無しさん:2009/10/01(木) 23:38:58 ID:KRYox3Du
オリジナルっていうか捏造ですね。笑えます。
430マンセー名無しさん:2009/10/02(金) 23:15:53 ID:U+Fkbb65
        「ベトナちゃんの漫画好き」
最近ベトナちゃんは漫画に凝っています。時間があるといつも
何かしらの漫画を読んでいます。
漫画といえばニホンちゃんですがベトナちゃんが読んでいるの
もそのニホンちゃんのお家の漫画です。彼女がとりわけ凝って
いるのは。
「これなの」
「それなのね」
「ええ、この漫画が一番面白いから」
こう言って出してきたのはニホンちゃんのお家で昔から大人気
のネコ型ロボットの漫画です最早不滅の存在と言っても差し支
えのないものです。
431マンセー名無しさん:2009/10/02(金) 23:18:56 ID:U+Fkbb65
「これ、面白いから」
「あとこの漫画も読んでるのね」
「ええ」
他には現代を舞台とした忍者漫画も読んでいます。それはウヨ
君が描いたものです。
「この漫画も。烈火と紅麗って」
「面白いでしょ。わたしはどっちかっていうよ紅麗が好きだっ
りするけれど」
「私も。格好いい」
今まで色々な辛いことがあったベトナちゃんはそうした過去が
あったキャラクターに感情移入するようです。その漫画も読ん
でいますがやっぱり一番のお気に入りはそのネコ型ロボットの
漫画なのでした。
432マンセー名無しさん:2009/10/02(金) 23:22:43 ID:U+Fkbb65
「この漫画がやっぱり」
「一番面白いのね」
「とても。ほのぼのしてるし明るいから」
こう言いながら今も読んでいます。ニホンちゃんもその漫画を
覗き込んで読んでいます。
可愛い女の子が二人仲良くしています。そしてここでもう一人、
やって来たのは。
「ニホンさん、また漫画見て欲しいニダ」
「あっ、チョゴリちゃん」
それはチョゴリちゃんでした。彼女が描き終えた原稿用紙を持
ってきたのです。
433マンセー名無しさん:2009/10/02(金) 23:26:53 ID:U+Fkbb65
見れば絵はかなり奇麗です。かなりニホンちゃんの絵柄に似せ
ている感じですが上手なことは上手です。ニホンちゃんがその
漫画を読んでみると。
「何かストーリーが前と同じじゃないの?」
「そうニダか?」
「ええと、これ武士かしら」
見ればウヨ君そっくりの男の子が出ています。その男の子がこ
れまたチョゴリちゃんそっくりの転校生に一目惚れして。
その娘がカンコ家の女の子だったので日之本家の男の子はそれ
こそ必死にカンコ家の言葉を勉強してその娘に告白する。そう
したあらすじです。
434マンセー名無しさん:2009/10/02(金) 23:30:39 ID:U+Fkbb65
「前は確か」
ニホンちゃんはその漫画を読みながら思い出すのでした。
「わたしそっくりの女の子が主人公でカンコ君そっくりの男の
子に告白する為に」
それでカンコ家の言葉を勉強するというあらすじだったのです。
その前の漫画も大体において同じあらすじでした。
「そうだったような」
「気のせいニダよ」
けれどチョゴリちゃんはにこりと笑ってそれを否定するのでし
た。
「ウリは別にニホンさんやウヨ君をモデルにはしていないニダ
よ。それは完全に気のせいニダ」
「そうなの」
そう言われても今一つ、いえ二つは信じられないニホンちゃん
でした。
435マンセー名無しさん:2009/10/02(金) 23:35:24 ID:U+Fkbb65
そして今もベトナちゃんが読んでいる漫画を見て。チョゴリち
ゃんは言いました。
「ウリナラに似たようなのがいるニダが」
「トンチャモンだったわよね」
「前から気になっているがあれは何ニダ?ニホンさんもベトナ
さんも知ってるニダか?」
「知らないわ」
まず答えてきたのはベトナちゃんでした。
「チョゴリちゃんもこのロボットが好きなのかしら」
「それは好きニダが何か違うニダ」
チョゴリちゃんは首を傾げさせてベトナちゃんに答えました。
436マンセー名無しさん:2009/10/02(金) 23:40:11 ID:U+Fkbb65
「何で色が青でないのかそれがわからないニダ。オレンジのネ
コ型ロボットなんていたニダか?」
「一応チューゴ君のお家にいるのがそれ?」
何かネコ型ロボットは他のお家にもいるみたいです。今度はニ
ホンちゃんが考えながら言いました。
「オレンジだったわよね。アメリー君のところにいるのが黄色
でブジリー君のお家にいるのは緑色で。確かそうだったと思う
けれど」
「ネコ型ロボットはあちこちのお家にいるニダか」
「けれどチョゴリちゃんのところにはずっといるのよね」
このことがかなり謎めいているのです。
437マンセー名無しさん:2009/10/02(金) 23:43:22 ID:U+Fkbb65
「それがよくわからないけれど」
「兄さんはネコ型ロボットはウリナラ起源って言ってるニダよ」
それはいつものことです。
「あれはいつものあれニダか?」
「そうだったと思うわ。他にもフランソワーズちゃんのお家に
怪盗のロボットもいるけれど」
「何が何かわからないニダ」
チョゴリちゃんは本当に頭がこんがらがってしまいました。ど
うも自分のお家にいるロボットはニホンちゃんのお家の公式の
ロボットではないみたいでしかも他にも一杯ロボットがいると
わかったからです。
438マンセー名無しさん:2009/10/02(金) 23:49:31 ID:U+Fkbb65
「けれどまた漫画は描かせてもらうニダ」
「ええ、またね」
とりあえずそのお話とチョゴリちゃんの漫画のことはそれで一
件落着でした。そしてそのうえで。
チョゴリちゃんはあらためてベトナちゃんが読んでいる漫画を
見てみました。そのネコ型ロボットの漫画です。
「やっぱりニホンさんのお家の漫画の中でもこれが一番面白い
ニダ」
「そうね」
ベトナちゃんもチョゴリちゃんの今の言葉にこくりと頷きます。
そのうえで今度は三人でそのネコ型ロボットの漫画を読むので
した。それはやっぱり面白いものでした。
439マンセー名無しさん:2009/10/02(金) 23:55:58 ID:U+Fkbb65
440マンセー名無しさん:2009/10/03(土) 15:06:27 ID:SvUsseLg
で、このgdgdの垂れ流しっていつまで続くの?
441マンセー名無しさん:2009/10/03(土) 17:27:57 ID:IeKjpWhE
多分熱血君が死ぬまで永遠に続く。

>>395とかの流れ見て、ID:TMnWISKsとかはゲラゲラ笑ってんの?笑ってんの?
ある意味そのセンスに脱帽だわ。
442マンセー名無しさん:2009/10/03(土) 17:54:13 ID:fapYBZEi
>>440ー441
ヲチでやれ。

ここはネケツのステージ。
観客は舞台に上がっちゃダメだろ。
443マンセー名無しさん:2009/10/03(土) 21:38:08 ID:IeKjpWhE
この人熱血君て言うの?ヲチスレってどこ?
444マンセー名無しさん:2009/10/04(日) 22:45:32 ID:xoiSL2cl
          「一応チョゴリちゃん」
ウヨ君が作っている同人ゲームでかなり人気のものがあります。
学校の有名な人がそれぞれキャラクターになって戦うゲームで
これはもう昔から大人気です。
「僕のサマーソルトを浴びて吹き飛ぶんだね。クーロイやパツ
キンも出ていたりするよ。パツキンの奴は兜被ってるけれさ」
「僕の暗殺拳の切れ味は1から健在あるよ。香も出ているある
から見るよろし。当初は僕が女装してたあるが」
「わたしはまあセーラー服着てるけれど。どっちかっていうと
武士が主役のゲームだし」
「俺はやっぱりスクリューパイルドライバーだよな。あれを決
めるのが一番気持ちいいんだよ」
こういう顔触れです。
445マンセー名無しさん:2009/10/04(日) 22:55:52 ID:xoiSL2cl
他にはフラメンコ先生が忍者で出ていたりタイラン君がスキン
ヘッドと片目になっていたりします。とにかく色々なキャラに
なって出ています。
ところがここで一人出ていない人がいます。それもお家単位な
ので不満爆発です。
「なじぇウリが出ていないニダ!」
カンコ君は新作が出る度に怒りを爆発させていました。
「餓狼○説やキング○ブファ○ターズやフ○イターズヒス○リ
ーでは出ていたのになじぇストリ○○ファ○ターでは出ないニ
ダ!よく見たらウヨはマッス○ボマ○にもウリもチョゴリも出
していないニダ、これは差別ニダ!」
カンコ君はいつもの如く猛抗議をします。
446マンセー名無しさん:2009/10/04(日) 23:02:20 ID:xoiSL2cl
「思えばウヨはサムライ○○リッツや月○の剣○でもウリ達を
出していないニダな。アメリー君やチューゴ君だけでなくフラ
ンソワーズやゲルマッハまで出しているというのにこれは差別
ニダ」
「御前さっきから全然伏字になってねえじゃねえかYO。あと
ワール○ヒーロ○ズにも御前出てねえだろ」
「しかも最後の二つはあれでもかなり強引だったあるぞ。フラ
ンソワーズも強過ぎたあるぞ」
その横からアメリー君とチューゴ君が呆れ果てた顔で突っ込み
を入れます。しかしそれでも彼に付き合ってあげるのでした。
447マンセー名無しさん:2009/10/04(日) 23:08:13 ID:xoiSL2cl
「ええと、御前テコンドーだよな」
「そうニダ」
アメリー君の問いにはっきりと答えるカンコ君でした。
「ウリが出て来る時はこれニダ。というよりかはこれ以外で出
た記憶がないニダ」
「鉄球を振り回して爪を使っていたことはあったあるな」
チューゴ君はこのことを突っ込みます。
「今回はそれはなしあるか」
「やっぱり脚メインでいきたいニダ。あの二つの役はどうもイ
ロモノ過ぎたニダ」
あまりにもイロモノで完全にお笑いになっていました。カンコ
君としても不本意だったのです。
448マンセー名無しさん:2009/10/04(日) 23:16:06 ID:xoiSL2cl
今度はロシアノビッチ君が尋ねます。出て来るとまずレスラー
である彼が。
「で、力はいいのかよ」
「それより技とスピードニダ」
カンコ君はテコンドーらしくそれを求めるのでした。
「それで一気に攻めていきたいニダ。いつもみたいな調子で」
「やっぱり一撃でどかっと減らすのがいいんだけれどな」
さりげなく自分の好みを言うロシアノビッチ君でした。
「じゃああれか。毒霧吹いたり爪で回転したりとかいうのは
駄目か。俺としちゃ魔法使うのもありだけれどな」
「それはロシアノビッチ君のワ○ルドヒ○ローズでの役では
ないニダか?」
カンコ君ゲーム、それもニホンちゃんのお家のゲームにはや
けにくわしいです。こうした子はクラスに絶対に一人はいま
すけれど。
449マンセー名無しさん:2009/10/04(日) 23:19:04 ID:xoiSL2cl
「そうではなくて正統派ニダ。一作だけ出てそれで以後隠れ
キャラになってるようなのじゃなくて餓○伝説やキング○ブ
フ○イターズの時みたいにずっとレギュラーでいられるキャ
ラがいいニダ」
「だから全然伏字になってねえぞおい」
「モロバレあるぞ」
ここでまたアメリー君とチューゴ君の突込みが入ります。
「それによ。一作だけでもあの髭の親父さんはすげえインパ
クトあったろうがYO」
「娘の応援に毎回来てくれたり時空を超えて友情出演までし
てくれる素晴らしい人あるぞ」
二人にしてもニホンちゃんのお家のゲームにやけに詳しいよ
うです。男の子だからでしょうか。
450マンセー名無しさん:2009/10/04(日) 23:23:17 ID:xoiSL2cl
「何ならあれするか?トランクス一枚で闘うハチマキバカ」
「ウヨのキャラの一つあるが主役の一人あるぞ」
「ああ、あれな。御前よくトランクス一枚になるしケツ出し
たりするからぴったりじゃねえか」
「あいつは却下ニダ」
こう言ってアメリー君とチューゴ君とロシアノビッチ君のア
ドバイスを退けるのでした。
「あくまで正統派キャラニダ。何ならチョゴリを使ってもい
いニダよ」
「ああ、チョゴリちゃんか。それもいいな」
「チョゴリちゃんだったら正統派キャラもいけるある」
「御前だったら二メートル七〇の身長に体重五十五キロでウ
エスト三十三センチのキャラとかにもなるしな」
何気にサムライのゲームではこんな無茶なキャラも出してい
たことのあるウヨ君でした。
451マンセー名無しさん:2009/10/04(日) 23:30:53 ID:xoiSL2cl
「じゃあ決まりだな、チョゴリちゃんな」
「よし、では早速ウヨの奴に提案してみるある」
「感謝しろよ、俺達にな」
何はともあれ三人は好意でウヨ君に提案することにしました。
カンコ君はとりあえずはこのシリーズにもウリナラの人間が
登場できてホルホルでした。ところが。
実際に画面に出てきたチョゴリちゃんを見ると。何かが微妙
に違うのでした。
「・・・・・・何ニダ?これは」
「んっ、おかしいか?」
カンコ君に画面を見せるウヨ君がカンコ君に尋ね返します。
その画面に映っているのは。
452マンセー名無しさん:2009/10/04(日) 23:36:54 ID:xoiSL2cl
何かが違います。上はブラだけでテコンドー着を着ていませ
ん。下にテコンドーのズボンです。しかしその顔といい髪型
といい。
「これは香ニダか?」
「チョゴリだけれど何かおかしいか?」
「名前もゲームのうえでの香に似ているニダ。とにかくその
顔がチョゴリじゃなくて香そっくりニダが」
「気のせいだ」
ウヨ君はきっぱり言い切ったのでした。
「俺も色々キャラ作ってるんだからな。そう見える時もある
だろ」
「いや、これは香ではないニダか?どうしてもそう見えて仕
方ないニダ。動きにしろ」
「気にするな、そんなこと」
しかしウヨ君は全く取り合おうとしません。
453マンセー名無しさん:2009/10/04(日) 23:47:01 ID:xoiSL2cl
「ちゃんとチョゴリ出したんだからな。気にするな」
「いや、そうは言ってどう見てもチョゴリには見えないニダ。
これは訂正を要求するニダ」
「わかったわかった、出すまでにはなおしておくからな」
「本当ニダな?覚えておくニダよ」
「俺が覚えていたらな」
どうにもあまりやる気がなさそうなウヨ君です。
「やっておくからな」
「本当に本当ニダな。ちゃんとチョゴリにしておくニダよ」
かなり食い下がるカンコ君でした。果たしてウヨ君はちゃん
と訂正するのでしょうか。どうもあまりその気はないようで
すけれど。
454マンセー名無しさん:2009/10/04(日) 23:52:15 ID:xoiSL2cl
ストリートファイター初の韓国キャラ。確かにあのキャラに
似ています。
htp://news.kukinews.com/article/view.asp?page=1&gCode=eco&arcid=0921439165&cp=nv
ttp://image.kukinews.com/online_image/2009/0930/20090930_seob1.jpg
ttp://www.capcom.co.jp/sf4/juri.html
ネタ元はカプコンの過去のゲームとネオジオ系より。知ってる
人ももう少なくなったかな、ネオジオは。
455マンセー名無しさん:2009/10/06(火) 22:24:20 ID:kFW9Dc+m
        「昔のニホンパパさん」
ニホンパパさんのお仕事は大学の学者さんです。とても優しくて
温厚でニホンちゃんにとってもウヨ君にとってもとてもいいお父
さんです。
そんなニホンパパさんですが今でこそ学者さんとして有名ですが
昔はもう一つ職業を持っていました。それは。
「えっ、またですか」
「そう。そこを頼むよ」
「けれど今何作も書いてるので時間が」
「君しかいないんだよ。だからね」
トウエイさんに頼まれてそのショーや紙芝居の脚本を書いていた
のです。むしろこちらが本職みたいでした。
456マンセー名無しさん:2009/10/06(火) 22:33:55 ID:kFW9Dc+m
「あなた、またなの?」
「うん、またなんだ」
こうニホンママさんにも答えます。
「また仕事が来たんだよ」
「今でも何本脚本頼まれてるの?」
「さあ。どの位かなあ」
本人ですらそれがわからない位頼まれて引き受けているのです。
そのうえでまた頼まれたのです。
「何か忍者ものとかライダーとかあるけれど」
「多いわね、本当に」
とにかく色々あって何が何なのかわからないまでの忙しさなので
した。ニホンちゃんもウヨ君もまだ小さかった時です。
457マンセー名無しさん:2009/10/06(火) 22:43:08 ID:kFW9Dc+m
それでもニホンパパさんは書きます。その前に景気付けにお酒を
一杯ぐい、とやってからです。
そのうえで書きはじめますが何と一本の脚本を僅か三時間で書い
てしまいました。物凄い速さです。
それからすぐに別の脚本を書きます。それを続けていきます。と
ころがその中でストレスが溜まってというかあまりにも書かない
といけない量が多くて。
「あなた、トウエイさんから原稿の催促が」
「親父が死んだって言っておいて」
まずは自分の親を死んだということにしたのでした。それで催促
から逃げようというのです。
458マンセー名無しさん:2009/10/06(火) 22:49:33 ID:kFW9Dc+m
その次は自分の兄弟で祖父母で人が次々にいなくなって。挙句に
はニホンママさんの御両親、つまり婿入り先の両親までもが。
「お義父さんが死んだってことにして」
「わしはまだ生きているぞ」
この頃は御存命だったニッテイさんが横から呆れて突っ込みまし
た。流石に今の言葉には唖然としています。
「君、幾ら何でもそれはないだろう」
「すいません、とにかく今仕事に追われていて」
「というか昨日も君の脚本のショーで今日も君の脚本の紙芝居を
観たのだが」
そんな有様でした。そして今度は。
459マンセー名無しさん:2009/10/06(火) 22:56:00 ID:kFW9Dc+m
「娘のさくらが死んだから」
「息子の武士が死んだから」
これが親の言葉です。とにかく催促に追われて周りの人をどんど
ん殺していって。奥さんもその中に入って遂には殺す人がいなく
なってしまいました。しかし催促は終わりません。
「流石カイグンさんの下にいただけはあるよ、あの人も」
「けれどあなた、もう殺す人がいないわよ。私も死んだしさくら
だって武士だって死んだし」
「困ったなあ、どうしようかな」
そしてニホンパパさんが採った最後の手段、それはもう究極の手
段でした。
460マンセー名無しさん:2009/10/06(火) 23:03:02 ID:kFW9Dc+m
「えっ、逃げたんですか?」
「はい、今何処にいるのか」
何と逃亡でした。ニホンパパさんは原稿の催促から逃げてしまっ
たのです。トウエイさんもこれには弱ってしまったのですがここ
でニホンママさんに言った言葉は。
「わかりました。ではお伝え下さい」
「はい、何と伝えればいいのでしょうか」
「死んでしまえ!とお伝え下さい」
こう伝言を頼んでそのうえで帰るのでした。けれどニホンパパさ
な逃走先でもちゃんと原稿を書いていました。何だかんだで書く
速さは物凄かったのです。
461マンセー名無しさん:2009/10/06(火) 23:08:04 ID:kFW9Dc+m
お酒を飲んでは書き飲んでは書き。そんな一種無頼な状況でした。
とにかく書いて書いて書きまくりました。
中でも忍者が出て来るものとライダーが得意で最期にリクグンさ
んやカイグンさんを思わせる姿を見せるヒーローが多くトウエイ
さんも満足していました。けれど勢いは何時までも続きませんで
した。
「流石にもうね。疲れたね」
「じゃあ脚本のお仕事は」
「もう止めようかな。大学の方も忙しくなったしさくらや武士も
大きくなったしね」
こうニホンママさんに言うのでした。
462マンセー名無しさん:2009/10/06(火) 23:18:02 ID:kFW9Dc+m
「それにまた子供が欲しくなったしね」
「あら、嫌だわ」
今の御主人の言葉に頬を赤らめさせるニホンママさんでした。
「三人目だなんて」
「だからね。もう脚本の仕事はね」
「そう。引退するのね」
「子供達には悪いって思ってるけれどね」
それでも引退したのでした。書いた量はかなり膨大でしたがその
引退は案外早いものでした。こうしてニホンパパさんは脚本家の
仕事を辞めました。
463マンセー名無しさん:2009/10/06(火) 23:28:41 ID:kFW9Dc+m
ニホンパパさんは脚本家を辞めました。けれどその脚本は今も子
供達の心を離しません。皆今もニホンパパさんの脚本による作品
を観ています。
「ところがどっこいライダーマンも生きていた!」
「やったあ!」
「生きていたんだ!」
この台詞を聞いて子供達はいつも狂喜乱舞するのでした。
「生きていたんだな!」
「本当に死んだと思っていたよ!」
ニホンパパさんのその脚本は今も生きています。そして生きてい
るのは脚本だけではありません。
464マンセー名無しさん:2009/10/06(火) 23:34:36 ID:kFW9Dc+m
ニホンちゃんとウヨ君の二人が今脚本を書いています。この二人
もどっこい生きていたのです。というよりかはニホンパパさんが
強引にそういうことにしたのですけれど。
「じゃあシンケンはここでイエローとピンクを一緒にさせて」
「よっし!753だ!音也もここで出してだ!」
今は二人が日之本家のヒーローショーやお芝居の脚本を担当して
います。お父さんに代わって。
「僕の次は子供達が書くなんてね」
「血は争えないのかしらね」
「そうかもね」
そんなニホンちゃんとウヨ君を見て目を細めさせるニホンパパさ
んでした。とりわけウヨ君がニホンパパさんの血を濃く引いてい
るようです。
465マンセー名無しさん:2009/10/06(火) 23:35:17 ID:kFW9Dc+m
昭和の特撮を支えた伊上勝氏。ニホンパパさんに重ねました。前
に井上敏樹氏を書いたので今回はお父さんです。昭和特撮は実に
多くの作品がありました。ソースは他に本で読んだ逸話等も入れ
ております。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E4%B8%8A%E5%8B%9D
今回のトウエイさんの中の人。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%B1%B1%E4%BA%A8
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E9%83%A8%E5%BE%81%E5%8F%B8
ニホンちゃん。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E9%9D%96%E5%AD%90
言わずと知れたウヨ君。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E4%B8%8A%E6%95%8F%E6%A8%B9
ウィキはソースとしてはどうかとも思いますが御容赦を。
466マンセー名無しさん:2009/10/08(木) 22:09:02 ID:hFVJSCoA
         「破壊神降臨」
その朝、一日は何事もなくはじまりました。そう、彼女が来る
までは。
「おはようございますですわ」
フランソワーズちゃんが登校してきました。しかし今日の彼女
は普段とは違っていました。どう違うかといいますと。
「ええと、今度はさ」
「何のファッションなのかな」
皆彼女の格好を見てとりあえずまたか、でした。まずその服で
すが昔のドレスです。みらびやかでフリルや刺繍も豪奢な見事
なドレスを着ています。
467マンセー名無しさん:2009/10/08(木) 22:16:39 ID:hFVJSCoA
そして髪型、これが問題でした。何とその上に帆船が乗せられ
ているのです。アバンギャルドと言う言葉すらおこがましい有
様になっています。
「その船だけれど」
「海賊?」
「海賊ではありませんことよ」
フランソワーズちゃんは閉じられた扇子を右手に持ってそれを
お口に当てて優雅に述べました。
「これこそがファッションでしてよ」
「ファッションねえ」
「っていうかそれが」
皆まずは唖然でした。フランソワーズちゃんの訳のわからない
行動はいつもですがそれでも今回はかなり驚くものがありまし
た。
468マンセー名無しさん:2009/10/08(木) 22:22:02 ID:hFVJSCoA
そのインパクト抜群の髪型を見て皆何と言っていいのかわかり
ません。批判できる領域を超えていました。
「どうでして、この素晴らしい髪型は」
「素晴らしい、ねえ」
「何ていうか」
皆唖然としたままです。そしてフランソワーズちゃんは皆のそ
の反応をこう解釈したのです。
「そうですのね。あまりにも素晴らしくて声も出ませんのね。
わたくしの美貌と合わさって」
「何処をどうやったらそう思えますの?」
かろうじて宿敵(とも)エリザベスちゃんがこう言い返すことが
できただけです。そしてこれははじまりに過ぎませんでした。
469マンセー名無しさん:2009/10/08(木) 22:28:22 ID:hFVJSCoA
それからフラソワーズちゃんは派手なドレスにその訳のわから
ない髪型で毎日学校に来るようになりました。髪は小麦粉で真
っ白にしてしかもどんどんうず高くなって洒落にならない装飾
まで一緒につくようになりました。
その装飾がこれまた。
「ええと。お池なんだ」
「水車まであって」
「如何でして?」
皆が唖然としているのを賛美と受け取っているのは変わりませ
ん。この辺りが流石フランソワーズちゃんです。
「素晴らしいものでして?」
「ま、まあ」
「何ていうか」
何も言えない皆でした。
470マンセー名無しさん:2009/10/08(木) 22:37:44 ID:hFVJSCoA
そして彼女の髪はさらに高いものになっていきある日。クラス
に入る時にその入り口を破壊してしまったのです。
「何ですの?この入り口は」
その入り口を普通に通っただけで髪で破壊してしまいおかんむ
りのフランソワーズちゃんです。
「こんなに脆いなんて」
「貴女の髪の毛の中には何が入っていまして?」
その上にまとめた髪だけで入り口を破壊してしまったフランソ
ワーズちゃんに目を点にさせながら尋ねるエリザベスちゃんで
した。
「何故入り口がこうも簡単に」
「壺を入れていますの」
フランソワーズちゃんは教室に入りながら憮然として答えまし
た。
471マンセー名無しさん:2009/10/08(木) 22:44:32 ID:hFVJSCoA
「陶器ではなくて銀の。頭の上のお花の水の為ですわ」
「そうですの。銀の」
それで入り口を破壊したというのです。確かに銀ならばそれも
可能です。しかし銀です。かなり重いです。
「よくそんなものを頭の中に入れておけますわね」
「重いですわ、確かに」
フランソワーズちゃん本人もこのことは認めます。けれどです。
「ですけれどこれがファッションでしてよ」
「それがですのね」
「ええ。ですから」
やっているというのです。しかしです。
472マンセー名無しさん:2009/10/08(木) 22:50:38 ID:hFVJSCoA
ここでその銀の重さで頭を揺らしてしまいました。すると。
「ぐわっ!」
「うわっ!」
フランソワーズちゃんの頭が動いたらそれだけでまさに丸太が
動いたのと同じです。その方角にいたクラスの何人かがそれだ
けで棒に叩き潰された様になってしまいました。
「えっ、どうしましたの!?」
「お、御前の髪が」
「何て威力なんだ・・・・・・」
打たれた皆はあまりもの衝撃にのびてしまいます。最早髪型で
すらなくなろうとしています。
473マンセー名無しさん:2009/10/08(木) 23:03:19 ID:hFVJSCoA
そして頭をあげそこねてまたバランスを崩して。そちらにいた
人達も叩き潰してしまいました。
「あげっぱ!」
「いでぐ!」
皆奇声と共に吹き飛ばされます。フランソワーズちゃんは何と
か頭を起こそうとしてまたしてもバランスを崩してしまい。今
度は何とか体勢を途中で立て直そうと頭を回したから大変です。
皆を窓ガラスや机や椅子ごと吹き飛ばしてしまったのでした。
「うわあああああーーーーーーーっ!!」
「うわあああああって」
忽ちのうちに大惨事でした。フランソワーズちゃんは頭のバラ
ンスを崩しただけでクラスを阿鼻叫喚の地獄絵に変えてしまっ
たのでした。
474マンセー名無しさん:2009/10/08(木) 23:09:36 ID:hFVJSCoA
この悪夢の後でフランソワーズちゃんは頭を完全に固定されま
した。それで大怪我を負った皆から言われました。誰もがその
頭や腕か足に包帯やらギプスやらをしています。車椅子やギプ
スをしている子までいます。
「もうさ、その髪型はさ」
「なしにしてくれないかな」
「迷惑ですのね」
「うん」
皆一斉にフランソワーズちゃんの問いに答えました。
「その通りだよ」
「だからね。止めてよね」
こうして皆フランソワーズちゃんの髪型を止めさせるのでした。
これで一件落着かといいますと。
475マンセー名無しさん:2009/10/08(木) 23:16:07 ID:hFVJSCoA
「わたくし反省しましたのよ」
まずはこう言ったのですが。
「それで皆さんにも大人しめの髪型をと思いまして」
そう思って皆の髪型を強引に変えてきました。女の子も男の子
も髪型も格好も無理矢理ベルサイユの薔薇にされてしまったの
です。
皆強引にドレスやみらびやかな服以外には似合わない髪型にさ
れてしまった笑うに笑えません。というよりか泣いてさえいま
す。
「こんなんじゃラフな服着れないよ・・・・・・」
「っていうかお家の服なんてとても・・・・・・」
「おーーーーほっほっほっほっほっほ、やはりわたくし一人で
なくて皆さんと一緒なのが一番ですわ」
とりあえず大人しい髪型で高笑いするフランソワーズちゃんで
した。しかし皆がどう思っているかはわかっていないのがまさ
に彼女でありました。
476マンセー名無しさん:2009/10/08(木) 23:18:56 ID:hFVJSCoA
477マンセー名無しさん:2009/10/09(金) 07:36:32 ID:jvTsO08r
478マンセー名無しさん:2009/10/10(土) 22:26:34 ID:uFpfTMf9
         「無理にでも」
パレス=シナ君のお家は最近になってやっと持つことができ
そうになったという状況です。まだ予断は許しませんがとり
あえずは、というところはです。
それでもまだ紫苑ちゃんがあれこれと介入してきたりして本
当にどうなるかはわかりません。それで彼が飼っていた縞の
鼠さん達も紫苑ちゃんの彼だけでなくお家への度重なる攻撃
の中でいなくなってしまいました。
「何で鼠まで攻撃するんだよ!」
「鼠!?そんなのいたの?」
紫苑ちゃんはそんなことは一切お構いなしでした。
479マンセー名無しさん:2009/10/10(土) 22:34:54 ID:uFpfTMf9
いたことは最初から考えていませんでした。とにかく彼とそ
のお家を追い出すことが目的だからです。そんな彼女が鼠の
ことなぞ考える筈もないのです。
だから鼠がいなくなってもです。本当に平気な顔です。勿論
パレス=シナ君に謝ることすらしません。
「鼠位何だっていうのよ」
「何だよ、その言い方!」
「私はね、ずっといじめられてそれこそ何かを飼っていたら
そのペットだっていじめられてきてものも取られてきていた
のよ」
紫苑ちゃんのとても悪い癖が出ました。彼女は都合が悪くな
ると自分が過去いじめられてきたことを言ってそれを楯にす
るのです。
480マンセー名無しさん:2009/10/10(土) 22:46:52 ID:uFpfTMf9
このことを言えば皆黙ってしまうからです。この娘はあくま
で自分を被害者にして逃れようとするのです。
ですから今回も。こう言うのでした。
「鼠位その辺りで見つけてきたらいいでしょ」
「御前のせいでいなくなってもかよ!」
「そうよ。どうせ見つかるでしょ」
こう言って平気な顔でその場を後にします。後に残ったパレ
ス=シナ君はまず紫苑ちゃんに対して怒り心頭でした。
「見ていろよ」
怒りと憎しみに満ちた目で紫苑ちゃんの背中を見ています。
481マンセー名無しさん:2009/10/10(土) 22:55:45 ID:uFpfTMf9
「何時か御前を絶対に潰してやるからな。それこそ何があっ
ても許さないからな」
こう強く誓うのでした。そうしてそのうえでいなくなってし
まったその縞のある鼠達を探します。
けれどその鼠達は見つかりません。一匹もです。それで彼も
落胆してしまいました。
「参ったなあ」
家中探しても見つからず溜息をついてしまいました。
「本当にいないや。どうしよう」
そうした鼠達はアフリカ丁にいるのですがそこから買う余裕
はありません。彼のお家はできたばかりで貧しいのです。
482マンセー名無しさん:2009/10/10(土) 23:03:12 ID:uFpfTMf9
それで困っていましたが遂に最終解決手段を考えだしました。
それが何かというとです。
「これしかないな、やっぱり」
こう呟きながら普通の白い鼠達を手に入れてです。そこに絵
の具を出しまして。
そうして数日後。彼のお家にやって来た皆が見たものは何か
といいますと。
「あれっ!?」
「その鼠は」
「うん、そうなんだよ」
少し照れ臭そうな顔で皆にその鼠達を見せるのでした。
483マンセー名無しさん:2009/10/10(土) 23:11:02 ID:uFpfTMf9
「実はね。少し考えたんだけれど」
「へえ、普通の白い鼠に色を塗って」
「それで縞の鼠にしたんだ」
「そうなんだ」
そうしたというのです。皆に対してその少し照れ臭そうな顔
で説明を続けます。
「どうかなって思ったけれどね」
「いいんじゃない?」
「ねえ」
皆はその鼠達を見て言い合います。とりわけチューゴ君が満
足そうです。
484マンセー名無しさん:2009/10/10(土) 23:22:55 ID:uFpfTMf9
そうして言うのでした。
「いいアイディアあるぞ。僕も同じことやったあるがな」
「いや、あれは何か」
「チューゴがやるとちょっと」
けれど皆彼に対しては辛口の評価なのでした。
「あからさまに怪しいし」
「おかしいってものじゃなかったし」
何かこの辺りに彼とパレス=シナ君の違いが出ています。パ
レス=シナ君の評価は悪いものではないようです。むしろも
う一方の娘の方が、というのが口には決して出さないクラス
の皆の考えの様です。
485マンセー名無しさん:2009/10/10(土) 23:31:24 ID:uFpfTMf9
「大体さ、あの縞の鼠達がいなくなったのって」
「紫苑のせいじゃない」
「ねえ」
皆ここで紫苑ちゃんをジロリ、と見ます。皆に見られた彼女
は流石にバツが悪そうです。
「な、何よ」
怯みながらもそれでも必死に虚勢を張って言うのでした。
「私が悪いっていうの?私だってね、以前はいじめられてい
たけれどそれでも今は自分が生きる為にね」
「それでも鼠達にまで被害を与える必要ないじゃない」
「パレス=シナが鼠を手に入れるのも邪魔したんだろ?」
皆よく知っていました。それで紫苑ちゃんを批判する目で見
てそのうえで言うのでした。
486マンセー名無しさん:2009/10/10(土) 23:38:51 ID:uFpfTMf9
「じゃああんたが悪いじゃない」
「そうそう」
「本当に最近やり過ぎだよ」
アメリー君はあえて黙っていますが紫苑ちゃんはこうして責
められました。そうして皆あらためてパレス=シナ君に顔を
戻してそのうえで言うのでした。
「じゃあさ、この鼠と一緒に」
「写メールとかさせてくれるかしら」
「うん、いいよ」
皆の問いににこやかに頷くパレス=シナ君でした。例え本物
がいなくとも、なのでした。
487マンセー名無しさん:2009/10/10(土) 23:46:05 ID:uFpfTMf9
488マンセー名無しさん:2009/10/10(土) 23:47:41 ID:uFpfTMf9
>>477
実は違います。というかその話は紹介してもらってはじめて知りました。
本当にロココ文化のみを扱った作品です。それはそれで面白いとは思いますが
作品とは関係がありません。
489マンセー名無しさん:2009/10/11(日) 01:57:53 ID:aOOqmuqi
2009年09月19日(Sat)「グッド・バッド・ウィアード」
http://www.cafeopal.com/reviews/2009/09/19-225308.php

>朝鮮人が日本人をバンバン撃ち殺すあたりはネットウヨクみたいなオタク新人類にはNGかもしれないが、それ以外の大多数はたとえ
>日本人であっても観ていて気持ちがイイ。

もう日本を占領したかのような言い草で笑った
490マンセー名無しさん:2009/10/12(月) 22:37:33 ID:gUpylmQd
         「間違いを正す」
カンコ君とチョゴリちゃんは今は一緒に住んでいます。です
からその参考書も社会の地図も時々意識せずとも見てしまう
こともあります。
そんな中ふとカンコ君の目に入ったチョゴリちゃんの使って
いる地図。そこに描かれている地図はカンコ家と日之本家の
場所のものでした。そこを見てみますと。
カンコ君はもうそれだけで激怒しました。それが何故かとい
いますと。
「なじぇ東池になっていないニダ!」
それが理由なのでした。
491マンセー名無しさん:2009/10/12(月) 22:49:01 ID:gUpylmQd
「そこは東池ニダ!ニホン池ではないニダ!」
「兄さん、またそれを言うニダか」
チョゴリちゃんはそれを聞いてまずはうんざりとした顔にな
って言葉を返しました。
「何度も言っているニダが誰もそんなことはわかったって言
わないニダよ」
「ええい、うりゅしゃいニダ!」
チョゴリちゃんの言う言葉も全く聞きません。こうしたこと
ではいつものことですが。
「ここは東池ニダ!一体何時からその地図を使っているニダ、
答えるニダ!」
「二ヶ月程前からニダ」
こう兄に答えるのでした。
492マンセー名無しさん:2009/10/12(月) 22:58:46 ID:gUpylmQd
「それ位ニダ」
「そんなに使っていたというニダか!?今すぐ東池に訂正し
ておくニダ、さもないと許さないニダ!」
「もうわかったニダ」
兄があんまりにも五月蝿いので仕方なく頷くチョゴリちゃん
でした。本当に仕方なくというのがその顔にもはっきりと出
ています。
それでわざわざマジックを出してそのうえでニホン池という
部分を消してそのうえで東池と書きますこれで一段落と普通
は考えるところですが。残念なことにカンコ君は普通のこと
はまずしません。ここがポイントです。
493マンセー名無しさん:2009/10/12(月) 23:06:29 ID:gUpylmQd
「それでこれは誰の作った地図ニダか?御前の作った地図ニ
ダか?」
「アメリーさんの作った地図ニダ」
事実をそのままカンコ君に対して答えるのでした。
「それでアメリーさんから貰ったものニダよ」
「そうニダか。アメリー君ニダな。とりあえず相手はわかっ
たニダ」
「とにかくこれで訂正はしたニダ」
チョゴリちゃんはそれで話を終わらせようとしてきました。
もういい加減うんざりしてきたからです。お兄さんのあまり
ものファビョりっぷりに。
494マンセー名無しさん:2009/10/12(月) 23:14:46 ID:gUpylmQd
しかし一旦火病を起こしたカンコ君はそう簡単には収まりは
しません。それで。
「よし、ウリは決めたニダ」
「また近所迷惑を起こすことニダか?」
「近所迷惑ではないニダ」
妹の突込みにも怯むところはありません。というか全く意に
介していません。
「ウリが町中に正しいことを教えてやるニダ」
「それを近所迷惑というニダよ」
チョゴリちゃんが正論なのですがカンコ君にとってはそうで
はありません。それで彼が翌日採った行動とは。
495マンセー名無しさん:2009/10/12(月) 23:20:55 ID:gUpylmQd
まず学校に入って皆が集まっているのを見届けてからすぐに。
教壇の前に来ていきなりこう言うのでした。
「皆は東池のことを知ってるニダか!?」
その皆に尋ねるのでした。
「東池のことを。どうニダか?」
「ああ、あれだよな」
「ニホン池だったよな」
「あの池なら知ってるよ」
「あれはニホン池ではないニダ。あれの正式な呼び名は東池
ニダ。ウリがいつも言っている通りニダ」
このことを言い続けるのでした。その皆に対して。
496マンセー名無しさん:2009/10/12(月) 23:30:24 ID:gUpylmQd
「なじぇ皆ウリの東池の名前にしないニダ。今日は皆にそれ
を訂正してもらう為にこうして言っているニダ」
「御前それ一週間で一回は絶対言ってるじゃねえか」
「何かもう聞き飽きたけれど」
「それは皆が訂正しないからニダ」
話が完全に噛み合っていません。しかしカンコ君はなおも言
い続けます。
「だからこうしてウリは皆に対して言うニダ」
「やれやれ」
「まあ聞いてあげるわよ。用事しながらね」
皆自分達のやっていることを聞きながらですがそれでも彼の
話を聞くのでした。何か皆本当に手馴れたものです。
497マンセー名無しさん:2009/10/12(月) 23:38:47 ID:gUpylmQd
それぞれのやることをしながら聞いている皆に対して言い続
けるカンコ君です。最早完全に独壇場です。
「皆の地図をチェックさせてもらうニダ。そもそもあの間違
いを正さないとウリは」
「今日そうした授業じゃないから地図持って来てないんだけ
れどさ」
「それでも訂正しろっていうの?」
「そうニダ。ウリは自分の家の地図は全部書き換えたニダ。
だから皆も家に帰ったらするニダ」
「面倒臭いなあ」
皆の本音が出ました。そしてここで。カンコ君の独壇場が見
事終わってしまうのでした。
498マンセー名無しさん:2009/10/12(月) 23:44:52 ID:gUpylmQd
「それじゃあいいかしら」
「ニダ?」
「ホームルームはじめるわよ」
フラメンコ先生がやって来たのです。そうしてそのうえで教
壇で言い続けているカンコ君に対して言うのでした。
「自分の席に着きなさい。いいわね」
「ううむ、時間切れニダか」
「はい、いいわねカンコ君」
「仕方ないニダ。わかったニダ」
こう応えて大人しく自分の席に着くカンコ君でした。これで
この話は終わったのですが彼の横の席のニホンちゃんが一言
呟きました。
「もっと他にやることないのかしら」
こう一言漏らしたのでした。今日はそのニホンちゃんの溜息
からはじまりました。
499マンセー名無しさん:2009/10/12(月) 23:48:58 ID:gUpylmQd
500マンセー名無しさん:2009/10/14(水) 22:35:49 ID:21VQdEAr
          「そんなことをするから」
今エリザベス家のあるお水溜りのすぐ側でスコット君とアイル
ちゃん、それにウェールズ君の三人が集まっています。そうし
てそのうえで水溜りに向かってクラブを振ってそのうえでボー
ルを水溜りの中に放り込んでいます。
「なあ」
「どうしたの?」
ここでスコット君がアイルちゃんに対して声をかけてきました。
アイルちゃんもすぐにそれに応えてきます。
「いやさ、この水溜りな」
「わかってるわよ」
まずはこう返すアイルちゃんでした。
501マンセー名無しさん:2009/10/14(水) 22:43:53 ID:21VQdEAr
「あれでしょ?出るって話よね」
「あれデマだったんだけれどな」
「らしいわね、確か」
相変わらずゴルフボールを水溜りの中に打ち入れながら兄弟の
言葉に応えるアイルちゃんでした。
「確かね」
「ああ、あれいないんだ」
ここでそれまでボールを打ち込むことに専念していたウェール
ズ君も話に加わってきました。水溜りの周りはとても澄んでい
て実に奇麗な場所です。エリザベス家の中でも屈指の美しい場
所ではないでしょうか。
502マンセー名無しさん:2009/10/14(水) 22:52:44 ID:21VQdEAr
「本当のところは」
「いや、俺は確かに見たんだけれどな」
スコット君はこう言いはします。
「それにここあれだぞ。俺の部屋がある場所じゃないか」
「そうだけれどね。そういえば昔からいるんだっていう話だっ
たわね」
「そうだよ。俺は確かに見たんだよ」
スコット君は見たと言います。かなり真剣に言っています。少
なくとも彼は自分が嘘をついていないことは信じています。そ
れだけは間違いがありません。
503マンセー名無しさん:2009/10/14(水) 22:59:49 ID:21VQdEAr
「何度もな」
「何度もね。まあ私もウェールズも見た記憶がないわけじゃな
いしね」
「それは確かにね」
アイルちゃんだけではなくウェールズ君も応えてきました。実
際のところは三人共それを見た記憶があるのです。
「僕だって。それにエリザベスお姉様だってね」
「何であの馬鹿姉貴は自分も確かに見たのにそれを否定しやが
るんだ?」
スコット君はこのことが不思議で仕方ありませんでした。何し
ろ彼女も一時期は確かに見たと言っていたのですから。
504マンセー名無しさん:2009/10/14(水) 23:08:44 ID:21VQdEAr
ですが今彼女はそれを否定しています。見間違いだったという
ことにしているのです。そうしてあくまでいないと言い切って
いるのです。
「何でなんだよ、いるんだよ」
「実際のところどうなのかしらね」
とはいってもアイルちゃんもこの辺りは確信が持てなくなって
しまっています。何しろ最近それをめっきり見なくなってしま
ったからです。それで本当のところはいないんじゃないのか、
見間違いなんじゃないかと思うようになっています。
「いるのかしらね」
「どうだろうね」
スコット君もです。本当にいるのかどうかわからなくなってき
ているのです。
505マンセー名無しさん:2009/10/14(水) 23:20:34 ID:21VQdEAr
そんな話をしながらボールを水溜りの中に打ち入れていきます。
するとそうしているうちにでした。
不意に水溜りの水面が騒がしくなってそこから。それが出て来
たのでした。
「ほらなっ、いるだろ!」
「ええ、確かに」
「いるね」
それを見て喜びの声をあげるスコット君に対してアイルちゃん
とウェールズ君が応えます。今その目で見ては流石に否定する
わけにはいきません。
506マンセー名無しさん:2009/10/14(水) 23:29:57 ID:21VQdEAr
「間違いないわ、いるわ」
「まさか本当にいるなんて」
「俺は間違っていなかったんだ。凄いぞ!これは本当にいたん
だ!(声:田中真弓)」
興奮するスコット君。しかし少し落ち着いてきたアイルちゃん
とウェールズ君はここで。彼に対して言うのでした。
「いるのはいいけれど」
「怒ってるよ、あれ」
「何っ、怒ってるのか?」
二人にそう言われて我に変えるスコット君でした。そういえば
水溜りから出て来たそれの雰囲気はかなりむっとしたものであ
ります。
507マンセー名無しさん:2009/10/14(水) 23:38:19 ID:21VQdEAr
「そういえば確かにな」
「そうでしょ。何かこっちに来てるし」
「逃げた方がいいんじゃ」
「いや、待て」
ところがです。ここでスコット君は言うのでした。
「せめて携帯で写メールしてな」
「何言ってるのよ!食べられるわよ!」
「そうだよ、早く逃げないと!」
「おい、せめて携帯位はな」
「き、来たわ!」
「逃げないと!」
そんな悠長なことをやっている暇はありませんでした。こうし
てスコット君はそれを写真に撮ることができずに逃げ出すこと
になってしまいました。
508マンセー名無しさん:2009/10/14(水) 23:44:15 ID:21VQdEAr
そのことをエリザベスちゃんに三人でお話します。ですが彼女
は全く信じようとはしません。
「そんなものがいる筈がありませんわ」
「ちっ、見たって言ってんだろうが」
「それなら写真は何処ですの?証拠になるものは」
エリザベスちゃんは冷たい言葉をスコット君に対してかけるの
でした。
「ありませんわね。それではわたくしを信じさせることなんて
できませんわよ」
「ちっ、何てこった」
こうなっては何も言えません。実際にスコット君達は証拠を持
っていないのですから。それでは何も言えなくて当然です。
509マンセー名無しさん:2009/10/14(水) 23:49:04 ID:21VQdEAr
こうして結局それがいるということはエリザベスちゃんに納得
させることはできませんでした。しかしここで彼女は三人に対
して言うのでした。
「それでゴルフボールですけれど」
「掃除ですか?」
「御免なさい、水溜りに打ち込んで」
「いいえ、今度からしないだけでいいですわ」
掃除はいいというのです。
「貴方達の話は信じませんけれど。それでも万が一ということ
があってはいけませんわ」
「えっ、じゃあお姉様」
「やっぱり」
アイルちゃんとスコット君はここでエリザベスちゃんの本音を
見ました。
510マンセー名無しさん:2009/10/14(水) 23:55:55 ID:21VQdEAr
それはスコット君もです。それでもエリザベスちゃんはこう言
うのでありました。
「どうしてもというのなら」
「どうしてもかよ」
「今度はわたくしに確かな写真を持って来ることですわ。そう
したら信じてあげましてよ」
スコット君に微笑んでの言葉でした。
「宜しいですわね」
「ああ、わかったぜ」
エリザベスちゃんのその言葉に頷いてみせるスコット君でした。
中々本音は言わないお姉さんであります。
511マンセー名無しさん:2009/10/14(水) 23:57:13 ID:21VQdEAr
512マンセー名無しさん:2009/10/16(金) 22:58:55 ID:RDotkwYE
         「普通は売らない」
ある日カンコ家の前で。カンコ君が色々なものを出店に並べて
いました。
「さあ、買った買ったニダ!」
ハリセンではたきながら大声で売りに出しています。
「徐々に値を上げていくニダよ。さあ、どれが欲しいニダ!?」
「んっ、今度は何だ?」
「何やってんだ?あいつ」
皆そのカンコ君を見てまずは興味を惹かれました。
「また訳のわからねえことやってんのか?」
「どんなパフォーマンス見せてくれるんだ?」
皆完全にお店とは思っていません。見世物だと思っています。
そうしてお店を覗くのでした。
513マンセー名無しさん:2009/10/16(金) 23:08:15 ID:RDotkwYE
「おい、今度は何なんだ?」
「どんな見世物あるか?」
まずはアメリー君とチューゴ君が彼に尋ねます。
「何か色々売ってるけれどYO」
「売り物あるか?」
「売り物だけれど売り物ではないニダ」
カンコ君は二人に対してまずはこう答えたのでした。
「オークションニダよ」
「これオークションだったのか」
「叩き売りかと思ったぞ」
とりあえずカンコ君にしてはオークションだったのです。
「オークションはもっとこう洒落た場所でするものではなく
て?」
「これでは本当に出店ですわよ」
エリザベスちゃんもフランソワーズちゃんもそんなカンコ君
に対して怪訝な顔になって述べます。
514マンセー名無しさん:2009/10/16(金) 23:16:00 ID:RDotkwYE
「バナナでも売っているみたいなお店ですけれど」
「色々売っていますわね」
「とにかくこれはオークションニダ」
とにかく自分ではこう言い切るカンコ君です。頭にねじり鉢
巻をしてお腹には腹巻で白いシャツですから何処からどう見
てもテキ屋さんでありますが違うようです。
「さあさあ、皆何が欲しいニダ?」
「何が欲しいって言われても」
「強引に話進め過ぎでしょ」
ニホンちゃんとタイワンちゃんは今の展開にとりあえず何と
言っていいのかわかりません。
「とりあえず。そのオークションの品物は何かしら」
「またキムチとかホンタクとかスケキヨ丼とかそんな訳のわ
からない料理じゃないわよね」
「料理がオークションになるニダか」
カンコ君は今のタイワンちゃんの突込みにはむっとした顔で
返しました。
515マンセー名無しさん:2009/10/16(金) 23:21:56 ID:RDotkwYE
「大体御前は無茶苦茶を言うのにも限度があるニダ。それで
ニダが」
「オークションよね」
「そうニダ、はじめるニダ」
カンコ君はニホンちゃんの言葉に答えて頷いてみせました。
「まずはこのコップニダが」
「えっ、そのコップって」
ニホンちゃんが最初に気付きました。
「シンタローおじさんがカンコ君のお家にプレゼントしたガ
ラスのコップじゃないの?」
「えっ!?」
「嘘だろ、それ」
皆今のニホンちゃんの言葉にまず驚きの声をあげました。
516マンセー名無しさん:2009/10/16(金) 23:24:34 ID:RDotkwYE
「この花瓶もお皿も鍵も。全部わたしのお家から貰ったもの
じゃないの?」
「そういえばこれは」
「これだって」
皆カンコ君の言葉に気付いてでした。お店に並べられている
ものを見てみますと。
「これうちからカンコ家に贈った黒猫の像じゃねえかYO」
「これは確かカンコにやった千年狐の襟巻きあるぞ」
まずアメリー君とチューゴ君が気付いたのでした。
「ロンドン塔の石、貴方にあげたものでしたわね」
「アンリ四世叔父様が刺されて怪我をしたあのナイフも」
エリザベスちゃんとフランソワーズちゃんも自分達がカンコ
君やカンコ家にあげたものがあるのに気付きました。
「ちょっとバカンコ、この読んだらそれだけで百日は寿命が
縮まる新聞あたしがあげたやつじゃない」
「それはニホンの家のものではないニダか?」
カンコ君さりげなくタイワンちゃんに対して突っ込みを入れ
ました。
517マンセー名無しさん:2009/10/16(金) 23:28:40 ID:RDotkwYE
「大体皆ニホン以外は呪われたものばかりウリにくれてない
ニダか?全部あまりいいものではないニダぞ」
「うるせえ、そんなことはどうでもいいんだYO!」
「問題はそこではないある!」
「そうですわ。人がプレゼントしたものをオークションに出
なんてどうかしていますわよ」
「一体何を考えているんですの!?」
皆口々にカンコ君を責めだしました。
「最近ずっとする機会がなかったけれどYO」
「お仕置きあるな」
「覚悟はできていまして?」
「今度は容赦しませんわよ」
「いいわね、バカンコ」
ニホンちゃん以外の皆がここでカンコ君を取り囲んでしまい
ました。
「さて、言い残す言葉はありまして?」
「冥途の土産に聞いてあげますわよ」
「いえいえ、皆さん」
ところがです。ここで小さな男の子の声が聞こえてきました。
それが誰かといいますと。
518マンセー名無しさん:2009/10/16(金) 23:37:00 ID:RDotkwYE
ヨハネ君でした。真っ黒いオーラをその全身にまとっていま
す。そのうえで目が全く笑っていない笑みを浮かべてそこに
立っていました。
「この鉄の処女は確か私から貴方に差し上げたものだったと
思いますが」
「げっ、ヨハネ」
「御聞きしたいのですが。何故競売にかけられていたのでし
ょうか」
「そ、それはニダな」
「さて、お話はこうして御聞きしましょう」
ヨハネ君の後ろから早速屈強な上半身裸の覆面の男の人達が
出て来ました。その人達はすぐにカンコ君を捕まえてしまい
ました。
519マンセー名無しさん:2009/10/16(金) 23:44:36 ID:RDotkwYE
「さて、それでは御聞きしましょうか」
鉄の処女の扉が開かれます。そこには無数の針が見えていま
す。中に入ればどうなるか言うまでもありません。
「何故でしょうか。競売にかけられていたのは」
「か、かけられていないニダ」
カンコ君は必死にこう言います。
「ただ家の前に並べていただけニダ。別にそんなことはして
いないニダよ」
くくられてそのうえで今にもその怖いお人形の中に入れられ
てしまいそうになる中で必死に言うカンコ君でした。
「それだけニダ。何もないニダよ」
「まあそう言うだろうな」
「誰でもあれには勝てないあるぞ」
さしものアメリー君もチューゴ君も今は見ているだけでした。
ヨハネ家の折檻の恐ろしさは町一番だからです。
520マンセー名無しさん:2009/10/16(金) 23:50:12 ID:RDotkwYE
「だから何でもないニダ。すぐになおすニダ」
「わかりました。それでは」
ヨハネ君はカンコ君の今の言葉を聞くとにこやかな笑みに戻
りました。そうしてその屈強な男の人達を連れて静かに帰る
のでした。
「まあ。お話は終わりましたし」
「早くなおすことですわね」
エリザベスちゃんもフランソワーズちゃんも少しだけ戸惑う
ものを残しながらカンコ君に対して告げました。
「ほら、さっさと片付けなさい」
「壊れ易いものもあるから注意しないと」
まずはタイワンちゃんとニホンちゃんが出て来て。それから
皆もなおすのを手伝ってあげました。カンコ君も今回ばかり
はしおらしくなりました。
521マンセー名無しさん:2009/10/16(金) 23:54:41 ID:RDotkwYE
ソウル市が贈られた記念品を競売に。
ttp://www.asahi.com/international/update/1015/TKY200910150475.html
アメリー君の贈り物。
ttp://www.aozora.gr.jp/cards/000094/files/530_20932.html
チューゴ君。
ttp://page.freett.com/sekihantaki/tadaf/tora/tukimono.html
エリザベスちゃん。
ttp://members.jcom.home.ne.jp/invader/works/works_2_b.html
フランソワーズちゃん。
ttp://hp1.cyberstation.ne.jp/kathy/02novels/history01henri/henri_index.html
ヨハネ君。グロ画像注意。
ttp://members.jcom.home.ne.jp/0350371001/works/works_4_h.html
ttp://alice.lolitapunk.jp/report5.htm
ttp://thx4311.kir.jp/kakisute/hibi/irq/tetu.htm
ttp://d.hatena.ne.jp/keywordmobile/%93S%82%CC%8F%88%8F%97
贈り物はネタでもあります。ニホンちゃん家以外の贈り物はどう
もわかりませんでした。ヨハネ君の贈り物にしたのは新紀元社の
『拷問の歴史』という本で『聖母マリアの慈悲』という同じタイ
プのものがあったからです。こっちはスペインでした。
522マンセー名無しさん:2009/10/18(日) 22:06:08 ID:e5TVHTwd
         「サウナ天国」
今日は皆はフィンランちゃんのお家にお呼ばれです。そう
してまずはフィンランちゃんのお家のお料理を食べてから
本格的な催しとなりました。
「まあありきたりだけれど」
「ありきたりっていうと?」
「皆でお風呂に入らない?」
こう皆に言ってきたのでした。
「お風呂に。どうかしら」
「お風呂ね」
「いいんじゃないの?」
皆それを聞いてまずはとりあえずはといった様子ではあり
ますが賛成しました。
523マンセー名無しさん:2009/10/18(日) 22:12:48 ID:e5TVHTwd
「言ったら何だけれどこの辺りって冷えるし」
「お風呂はやっぱり有り難いわよね」
「そうよね、確かに」
皆それぞれ言います。こうして皆でフィンランちゃんのお
家のお風呂に入ることになりました。
そのお風呂はというと。湯舟がありません。サウナがそこ
にあるのでした。
「スオミのお家のお風呂ってこれなのよ」
「サウナだったの」
「そうなの。これでいいわよね」
ストーブの上に焼いた石があります。そして側に柄杓とお
水も。何に使うかは明白でした。
524マンセー名無しさん:2009/10/18(日) 22:24:36 ID:e5TVHTwd
皆もう水着になっています。男の子は男の子で、女の子は
女の子で。それぞれ入ります。
サウナルームにはそれぞれ据わる場所に敷物があってその
上に座って。それからあったまるのでした。
「へえ、これがね」
「あんたのお家のサウナなの」
「サウナの本場なのは知ってるかしら」
こうタイワンちゃんとインドネシアちゃんに対して言いま
す。当然この娘達も水着です。タイワンちゃんは白の、イ
ンドネシアちゃんは赤の競泳水着です。体型がはっきりと
出ています。
525マンセー名無しさん:2009/10/18(日) 22:33:20 ID:e5TVHTwd
「スオミのお家がそうだってのは」
「ああ、そういえばそうだったわね」
「サウナってあんたのお家が本場だったわね」
「そうよ。皆これであったまるのよ」
二人の言葉に微笑んで答えます。彼女はお家の色を表して
いるのか水色と黄色のフリルのあるワンピースです。とて
も子供らしい水着です。
「まずは思いきりあったまってね」
「うう、確かに」
「もう汗だく」
「そしてよ」
あったまって終わりなのがサウナではありません。まだあ
るのです。それが何かといいますと。
526マンセー名無しさん:2009/10/18(日) 22:39:20 ID:e5TVHTwd
外に出るとそこにはフィンラン家名物の湖が広がっていま
す。フィンランちゃんがまずその湖の中に飛び込んだので
した。
「それっ!」
「それって」
「湖の中に!?」
「そうよ。気持ちいいわよ」
湖の中から皆に声をかけます。
「だからね。どんどん飛び込んでよ」
「それじゃあ」
それに最初に応えたのはニホンちゃんでした。この娘は
ピンクのセパレーツですがその胸のなさがとりわけ強調
されてしまっています。けれどそのスタイルはとても女
の子らしいです。
527マンセー名無しさん:2009/10/18(日) 22:52:37 ID:e5TVHTwd
「いくわ」
「はい、来て」
奇麗な水泳の飛び込みで中に入ったニホンちゃん。入っ
て最初の感想は。
「気持ちいい・・・・・・。熱い場所から一気に冷たい
場所に入って」
「そうでしょ?これがサウナの醍醐味よ」
さりげなくニホンちゃんの側に来て抱きつきながら言う
フィンランちゃんでした。
「だから一緒に冷たくなりましょう」
「そうね。このお水の中でね」
雪さえ降ってきています。身体を冷やすのには絶好の状
況です。そこに他の皆も飛び込みます。
528マンセー名無しさん:2009/10/18(日) 23:04:17 ID:e5TVHTwd
こうして身体を冷やしてまたサウナであったまって冷や
してを繰り返してサウナを満喫しました。女の子達はサ
ウナから出て来た時にはもう皆お肌もすべすべでした。
「はい、どうぞ」
フィンランちゃんがほっとしている皆に対して飲み物を
出してきました。ミルクです。
「いいでしょ、スオミのお家のサウナって」
「ええ、確かに」
「満足させてもらったわ」
タイワンちゃんもインドネシアちゃんもそのお肌がツヤ
ツヤとしています。
「いつもよりずっと奇麗になった感じで」
「また来たい位よ」
この辺り実に女の子らしいです。
529マンセー名無しさん:2009/10/18(日) 23:11:01 ID:e5TVHTwd
そんな話をしてお風呂の後のほっとした一時を過ごして
いる時に。ふとニホンちゃんが言ってきたのでした。
「そういえばだけれど」
「あれっ、ニホンちゃん」
「どうしたの?」
「男の子達どうしたのかしら」
男組はまだ誰も帰ってきていないのでそのことに気付い
たのでした。
「まだサウナかしら」
「あれっ、そういえば」
「いないわね」
そうなのでした。まだ誰も帰ってきていません。その時
彼等はどうしていたかといいますと。
530マンセー名無しさん:2009/10/18(日) 23:21:59 ID:e5TVHTwd
皆まだサウナにいました。しかし顔が真っ赤です。どう
もお酒が相当入っているようです。
「おいロシアノビッチ」
「これでいいんだよな」
「これがサウナの正しい入り方なんだよな」
「ああ。まずは入る前に酒を潰れるまで飲む」
ロシアノビッチ君はサウナの中で皆に説明しています。
彼はサウナに入る前に必ずお酒をこれでもかと飲むので
す。もっともそれは普段からですが。
「そしてだよ。汗をふんだんにかいてだ」
「ああ」
「今みたいにだよな」
「そしてだ」
皆にそのロシアノビッチ流サウナの入り方を講義してい
きます。
531マンセー名無しさん:2009/10/18(日) 23:30:09 ID:e5TVHTwd
「これでもかというまで汗をかいて」
「そして?」
「どうするんだ、今度は」
「いくぜ野郎共!」
サウナの扉を開けるとでした。そのまま湖にダイビン
グです。なお男同士なので皆真っ裸です。
「ウラーーーーーーーーーーッ!!」
叫び声をあげて湖の中に飛び込みます。それで身体を
一気に冷やすのでした。
「こうやって身体を冷やすんだよ。それでまたサウナ
に入ってだ」
「汗かくのかよ」
「そうやって酒を抜くっていうのかよ」
「ああ、そうだ」
まさにそうだと皆に答えるのでした。その氷さえ浮か
んでいる湖の中から。
532マンセー名無しさん:2009/10/18(日) 23:36:27 ID:e5TVHTwd
「さあ来い!そしてロシアノビッチ流のサウナの入り
方を満喫しやがれ!」
「よし、それならだ!」
「やってやるぜ!」
その酩酊状態のまま氷の湖にダイビングです。そうし
て身体を冷やしてまたサウナに入って汗を流してまた
氷の水にダイビングして冷やしてサウナであったまっ
てを繰り返します。そうしてその結果。
「だ、駄目だ・・・・・・」
「死ぬ・・・・・・」
皆サウナから出て服を着たところで力尽きてしまいま
した。
533マンセー名無しさん:2009/10/18(日) 23:40:26 ID:e5TVHTwd
「し、心臓が・・・・・・」
「こんなのできるかよ」
男組は全員ダウンでした。見事に枕を並べて討ち死に
状態です。
いつもこれが普通のロシアノビッチ君だけ平気で。お
風呂あがりのウォッカをストレートで飲みながらそん
な皆に対して言うのでした。
「だらしねえな。こんなので音を上げてどうするんだ
ってんだよ」
「というかあんたそれ自殺行為だから」
横からフィンランちゃんがそのロシアノビッチ君に対
して突っ込みを入れました。男組のサウナは壮絶な結
果に終わったのでした。
534マンセー名無しさん:2009/10/18(日) 23:44:51 ID:e5TVHTwd
535マンセー名無しさん:2009/10/18(日) 23:56:21 ID:4Q82rou7
ネッケツ君イッテQ見たんだなw
536マンセー名無しさん:2009/10/20(火) 22:55:30 ID:0rg5+BbM
       「花札を見ただけ」
カンコ君のお家では花札がかなり人気です。それがウリ
ナラ起源という主張はいつものことですが何はともあれ
花札を皆でしています。
それで学校でもしていたりします。けれどニホンちゃん
は最近花札を殆どしなくなったので何が何なのかよくわ
からなくなってきています。
「虎の褌兎のパッチ?」
「また懐かしい漫画ね」
ふとこんなことを言ったニホンちゃんに対してタイワン
ちゃんが突っ込みを入れます。
537マンセー名無しさん:2009/10/20(火) 23:02:07 ID:0rg5+BbM
「茶臼山ポンコツにエテコが真似してあさっぱち?」
「せっせせーーーのよいよいよいってね」
「最近ではニホンのオオサカの間でも知っている人が少
なくなっていないニダか?その漫画は」
カンコ君も思わず突っ込みを入れてしまいました。とに
かくもうこんなネタはかなり古くなっています。
じゃあこれ?」
ない胸にサラシを巻いて紫の着物に袴になったニホンち
ゃんでした。今度は何かといいますと。
「少し古いかな」
自分でも心当たりがあるようです。
538マンセー名無しさん:2009/10/20(火) 23:09:43 ID:0rg5+BbM
「この格好って」
そう言いながらもその手に刀を持っています。ただしそ
の持ち方は左手が前で右手が後になっています。この持
ち方もかなり珍しいです。
そのうえで上着は脱いでいます。その結果さらしの胸が
露わになっています。
その格好で技を出すと花札が出たり鳥の姿が出て来たり
します。
「一つ、二つ、三つ。猪鹿蝶!」
「そんな感じよね」
「他にも技一杯使えるけれど」
これまた随分と懐かしいものを出すニホンちゃんでした。
539マンセー名無しさん:2009/10/20(火) 23:21:40 ID:0rg5+BbM
「これ位しかないけれど。もう花札で知ってるのって」
「けれどあんたはかなり知ってるのよね」
「そうニダ」
こうそのニホンちゃんとタイワンちゃんに答えるカンコ
君でした。
「まあ毎日みたいにやってるせいニダ。それでニダが」
「それで今もやってるの」
「何かねえ」
見れば皆カンコ君のお家に集まっています。それでその
花札をしているのでした。流石にお金とかはかけてはい
ませんが。
540マンセー名無しさん:2009/10/20(火) 23:24:33 ID:0rg5+BbM
「こうしたゲームってもうトランプばかりだからかえっ
て新鮮よ」
「わたしも。何か本当にはじめてするみたい」
ニホンちゃんもでした。本当に花札から離れて久しいの
でした。
「これはかなり」
「けれどどうニダ?面白いニダな」
「ルール中々思い出せないけれど」
「何か悪いことしてる気分ね」
ニホンちゃんとタイワンちゃんが答えます。他の皆にし
ても大体同じ気持ちでした。
そんな皆忘れてしまっているか知らない花札をしていま
すと。そこにカンコママさんがやって来ました。丁度皆
にメッコールとお菓子を持って来たのです。
541マンセー名無しさん:2009/10/20(火) 23:34:24 ID:0rg5+BbM
カンコママさんは皆が花札をしているのを見て。いけな
い遊びをしていると怒るどころか子供達を押しのけてそ
の中に入りました。そうしてです。
「これはやり方があるニダ」
皆を集めて言うのでした。
「まずはこうして出したい札をあらかじめ懐の下に隠し
ておくニダ。そうしてから」
「いかさまの方法なのね」
タイワンちゃんはカンコママさんのそのお話を聞いてわ
かったのでした。
「何かって思えば」
「勝負は勝てばいいニダ」
それに対するカンコママさんの返答は実にカンコ家の人
らしい言葉でした。
542マンセー名無しさん:2009/10/20(火) 23:44:04 ID:0rg5+BbM
「だからそうして。後はいざとなったら暴れて勝負それ
自体をなかったことにするのも手ニダ」
こうした遊びにおいて一番やってはいけないことを堂々
と子供達に対して教えています。そうしてカンコママさ
んの言う正しい花札の遊び方を皆に教えているとです。
最近またお家の会社の経営がやばくなって気が立ってい
るカンコパパさんがお家に帰って来ました。車に乗って
いますがそれでもお酒も入っています。
「なじぇ働いても働いてもよくならないニダ」
とりあえず自分に原因があるとは考えていません。これ
また実にカンコ家の人らしいです。
543マンセー名無しさん:2009/10/20(火) 23:48:32 ID:0rg5+BbM
そうして家に近付いてきて二階の窓を見てみますと。カ
ンコママさんが子供達と一緒に花札をしているのが見え
てきました。子供達と楽しくです。
それを見てその和やかな様子に微笑むのでもなく悪いこ
とを教えていると怒るのでもなく。いきなりファビョー
ーーーンしてしまったのです。
「また花札をやっているとはどういう了見ニダ!」
こう叫んで激怒して何を血迷ったのかしでかしたことは。
「家長の怒りを受けるニダ!」
お家に車で突入しました。一階が忽ち全壊してしまい二
階も底が抜けてしまいました。カンコ家はまたしても潰
れてしまったのでした。
544マンセー名無しさん:2009/10/20(火) 23:51:47 ID:0rg5+BbM
「花札をやっているのがけしからんニダ!とにかくそれ
が許せないニダ!」
「そんなこと言って飲酒運転をした言い訳になるニダか!
家の再建費用はどうするニダ!」
「そんなのウリが知るかニダ!」
全壊した一階で取っ組み合いの喧嘩をしているカンコパ
パさんとカンコママさんでした。底が抜けてしまったの
で一階に放り出されて全身埃だらけのぼろぼろになって
しまった皆は。
「何で車で突っ込んで来たの?」
「あんたの親父さん何考えてるのよ」
「ウリにもさっぱりわからないニダ・・・・・・」
カンコ君は泣きそうな顔でニホンちゃんとタイワンちゃ
んの問いに答えます。
「どっちにしろアボジ、もうお酒も車も止めて欲しいニ
ダ。誰が言っても聞かないニダが・・・・・・」
家が壊れて悲嘆にくれるカンコ君でした。前に見える夕
焼けだけが奇麗でした。花札のお月様に何処か似ている
そんな夕陽なのでした。
545マンセー名無しさん:2009/10/20(火) 23:54:50 ID:0rg5+BbM
546マンセー名無しさん:2009/10/21(水) 03:19:19 ID:zwzZEeEb
坂田って自分がみじめにならないの?
547マンセー名無しさん:2009/10/21(水) 04:49:13 ID:DoCoWY7Z
>>546
ヲチでやれ。
踊り子に触るな。
548マンセー名無しさん:2009/10/22(木) 22:47:33 ID:o7Ac4qb2
        「ゴールデンコンビ」
ロシアノビッチ君の妹の一人であるリトアニアちゃんは
いつも一緒にいる人がいます。それが誰かといいますと。
「それじゃあ今日も一緒にね」
「はい、遊びましょう」
ポーラちゃんです。クラスの中では弱々しいとか今一つ
頼りないとか思われている彼女がそのリトアニアちゃん
のパートナーだったりします。
その関係は思ったより深くてしかも長いです。それこそ
リトアニアちゃんが物心ついた頃からです。ですから本
当に長い付き合いです。
549マンセー名無しさん:2009/10/22(木) 22:52:47 ID:o7Ac4qb2
その頃リトアニアちゃんは周りに誰もいませんでした。
ロシアノビッチ家はロシアノビッチ君自身も大変な状況
でモンゴル君と長い間揉めていました。他の妹達にして
もあれやこれやとそれぞれ大変でした。
リトアニアちゃんはその中で一人だったのです。けれど
その彼女に声をかけてきたのがポーラちゃんだったので
す。
彼女はそっとリトアニアちゃんのところにやって来て。
こう囁いたのです。
「一緒に遊ぶ?」
「うん」
これがはじまりでした。二人は一緒にいるようになった
のです。
550マンセー名無しさん:2009/10/22(木) 23:00:01 ID:o7Ac4qb2
二人は一緒になるとすぐにバチカンのおっさんのところ
に向かいました。そうしてそこでバチカンのおっさんの
教えを受けました。
「これで私達一緒なのよ」
「一緒なの」
「そう、何時でも一緒にいられるのよ」
こう言ってリトアニアちゃんに微笑むポーラちゃんでし
た。
「その代わり色々と私に合わせてね」
「うん、それじゃあ」
こうして二人は一緒にいるようになりました。二人は長
い間一緒にいました。
551マンセー名無しさん:2009/10/22(木) 23:06:41 ID:o7Ac4qb2
けれどロシアノビッチ君が落ち着いてくるとリトアニア
ちゃんを自分のお家に引き取ったのでした。
「待たせたな、これからはずっと一緒だぜ」
「えっ、けれど私」
ここでポーラちゃんの方を見ます。彼女はゲルマッハ君
やアーリアちゃんの方に引き取られようとしていました。
「ポーラさんと」
「決まったんだから逆らうな」
これ以上は言わせないロシアノビッチ君でした。
「いいな、それなら来い」
「うん・・・・・・」
頷くしかありませんでした。けれどまたポーラちゃんの
方を見ます。見ないでおれませんでした。
552マンセー名無しさん:2009/10/22(木) 23:19:02 ID:o7Ac4qb2
ポーラちゃんも泣きそうな顔でリトアニアちゃんを見て
います。その顔で彼女に言うのでした。
「また何時か一緒に遊ぼうね」
「はい・・・・・・」
この時にはポーラちゃんの方が年上だとわかっていまし
た。それで言葉遣いが変わっています。その言葉使いで
彼女に応えるのでした。
「また一緒に」
「遊ぼうね」
こう言い合ってそのうえで別れた二人でした。それから
リトアニアちゃんはずっとロシアノビッチ家にいました。
ポーラちゃんは独立したりしなかったりです。そうして
それからは。
553マンセー名無しさん:2009/10/22(木) 23:26:11 ID:o7Ac4qb2
ロシアノビッチ家はとても厳しかったです。リトアニア
ちゃんもしょっちゅう折檻を受けました。けれどお家が
一回破産してしまってリトアニアちゃんを含めた妹達は
自由になりました。そうするとでした。
家を出ても遊び友達のいなかったリトアニアちゃんのす
ぐ側にいたのは。あの時と同じで。
「また一緒に遊ぶ?」
ポーラちゃんでした。静かに笑って彼女に対して言って
きたのです。
「よかったら」
「はいっ」
リトアニアちゃんは笑顔で応えました。こうして二人は
また一緒に遊べるようになりました。
554マンセー名無しさん:2009/10/22(木) 23:32:36 ID:o7Ac4qb2
二人は今日も一緒に遊んでいます。リトアニアちゃんの
いるところにポーラちゃんがいてポーラちゃんがいると
ころにリトアニアちゃんがいて。そんな仲睦まじい二人
です。
皆そんな二人を見て言います。
「ポーラちゃんにもお友達いたんだね」
「リトアニアちゃんにも」
いつも仲よく遊んでいる二人を見て微笑みます。
「何かああして二人で遊んでいるの見てると」
「そうね」
皆自然と笑みになっています。
555マンセー名無しさん:2009/10/22(木) 23:41:07 ID:o7Ac4qb2
「微笑ましいっていうか」
「パートナー同士っていいよね」
大抵の人が喜んでいます。けれどロシアノビッチ君だけ
は今一つ面白くないようです。
「ちぇっ、俺から離れるのかよ」
こう言ってウォッカを飲みながらリトアニアちゃんをか
なり残念そうな目で見ています。
「俺なんかよりポーラの方がいいっていうのかよ」
「というか御前はちょっと駄目兄貴過ぎるぞ」
「そうよ。もうちょっとしっかりしなさい」
その年がら年中お酒を飲んでいる彼に皆が一斉に突っ込
みを入れます。
556マンセー名無しさん:2009/10/22(木) 23:47:59 ID:o7Ac4qb2
「さもないとリトアニアちゃんだけじゃなくて」
「妹さん達皆離れてくわよ」
「げっ、そうなったら」
そのことを言われてロシアノビッチ君もやっと気付いた
のでした。
「家事する人間がいなくなるじゃねえかよ」
「わかったらもう少ししっかりしたら?」
「せめてお酒を控えてね」
「これだけは止められねえよ」
ロシアノビッチ君はこう言って皆のその言葉をはねつけ
るのでした。
557マンセー名無しさん:2009/10/22(木) 23:51:40 ID:o7Ac4qb2
「そんなのわかってんだろうが」
「駄目だこりゃ」
「わかってたけれど」
皆そんなロシアノビッチ君にやれやれといった対応です。
けれどあらためて二人を見て。
「まああの二人は」
「今度こそね。ずっと一緒に」
「仲良く遊んでいて欲しいわよね」
皆が温かく見守る中を楽しく遊んでいる二人でした。今
二人はとても幸せでした。
558マンセー名無しさん:2009/10/22(木) 23:52:31 ID:o7Ac4qb2
559マンセー名無しさん:2009/10/24(土) 22:09:41 ID:IxQTWx/Q
        「浮気をしたら」
クラスで一番女の子が好きな人といえばやっぱりこの
人です、マカロニーノ君です。
「ニホンちゃん、今度オペラでもね」
「タイワンちゃん、いつもお肌が元気だね」
「ベトナちゃん、シャンプー変えた?」
「アーリア、また絵のモデルになってよ」
「エリザベス、テニスのパートナーになってくれない?」
「フランソワーズ、このお花あげるよ」
「インドネシアちゃん、この前の笛のことだけれど」
「紫苑、このブローチあげるよ」
まさに風の中の羽根の様にです。女の子達の間をく
るくると動き回っています。
560マンセー名無しさん:2009/10/24(土) 22:22:55 ID:IxQTWx/Q
それで皆からどう思われているかといいますとはっき
り言って女好きです。軟派男とも言われていますしか
らっきり力がないことも知られています。喧嘩では何
しろ女の子あっさり負けてしまう程度です。
アーリアちゃんには何かある度にぶん殴られています。
そんな彼であります。
それでも懲りないで今日も女の子達の間をひらひら。
夜も昼も飛び回っています。
「夜も昼も飛び回り、花の心惑わす」
「あら、モーツァルトね」
その曲を聴いたハプルブルク先生が笑顔になります。
561マンセー名無しさん:2009/10/24(土) 22:32:25 ID:IxQTWx/Q
「流石ね。音楽は完璧ね」
「いや、今度先生のお家のウィーンの間で歌いますか
らね。是非にって思いまして」
「期待してますよ、マカロニーノ君」
「はい、先生」
当然ハプスブルク先生にも笑顔で応えます。けれどこ
の先生に笑顔を向けたのは少し失敗でした。
笑顔で先生に応えたマカロニーノ君に対して。普段は
これといって彼には何も言わないロシアノビッチ君が
やって来て後ろから彼の肩にぽん、と手を当ててきて
言うのでした。
562マンセー名無しさん:2009/10/24(土) 22:40:04 ID:IxQTWx/Q
「ハプスブルク先生に声をかけるのはちょっと止めて
欲しいんだがなあ」
「あれっ、ロシアノビッチいたんだ」
「さっきからな。とりあえず今の俺の話だけれどな」
そのハプスブルク先生のことです。
「わかったな。ちょっとばかり止めて欲しいんだよ。
俺としちゃ他の娘に声をかけるのは構わないんだが
な。まあフランソワーズはちょっと止めて欲しいって
思ったりもするがな」
こんなことをマカロニーノ君に対して言います。どう
も彼も二股かけているっぽいです。
563マンセー名無しさん:2009/10/24(土) 22:49:11 ID:IxQTWx/Q
「わかったな。そこんところはな」
「参ったなあ、可愛い女の子や美人さんには誰でも声
をかけないと僕は死んじゃう特異体質なのに」
「それはもう特異体質どころか変態じゃねえのか?」
ロシアノビッチ君は今のマカロニーノ君の言葉に突っ
込みを入れるのと一緒に首を傾げてしまいました。
「そんな体質聞いたことねえぞ」
「実際にそうなんだから仕方ないじゃないか。とにか
く僕は誰にでも声をかけないと本当に死んじゃうんだ
よ」
「だからハプスブルク先生とフランソワーズだけはな」
話は平行線になっています。そんな二人を見てクラス
の女の子達は言うのでした。
564マンセー名無しさん:2009/10/24(土) 22:56:53 ID:IxQTWx/Q
「何ていうか」
「どっちもどっちっていうか」
「まあそういう連中だってのはわかってるけれど」
呆れていましていささか軽蔑さえ見せています。
「全く」
「相変わらずね」
けれど皆それで止めていました。ですが皆のナ化にいる
ブルネイちゃんだけは違いました。クラスで屈指のお金
持ちの家の娘でしかもその家訓がとても厳しい家として
知られています。
565マンセー名無しさん:2009/10/24(土) 23:08:35 ID:IxQTWx/Q
「許せないことじゃない」
彼女は怒って皆に言います。
「二股とか誰にも声をかけるとか。裏切りじゃないの?」
「裏切りって」
「それはちょっと大袈裟じゃないの?」
皆今の彼女の言葉には少し言い過ぎなものを感じてしま
っています。
「そこまでは」
「ねえ」
「それでも浮気じゃない。浮気は許せないわよ」
その家訓の厳しさがここでも出て来ています。それで彼
女はこんなことも言うのでした。
566マンセー名無しさん:2009/10/24(土) 23:18:29 ID:IxQTWx/Q
「浮気者は鞭打ちにするべきよ」
「鞭って」
「それはちょっと」
「実際に今持ってるけれど」
言いながら早速何処からか鞭を出してきました。しかも
先が九つに分かれた物凄い鞭です。
「キャットナインテイル・・・・・・」
「それなの・・・・・・」
「浮気したらこれよ」
ブルネイちゃんは目を怒らせて言います。
「これでひっぱたいてやるわよ」
「ちょっとそれは」
「ねえ」
皆やっぱり賛成できかねるものがあります。
567マンセー名無しさん:2009/10/24(土) 23:26:32 ID:IxQTWx/Q
「そこまでは」
「確かに浮気はよくないけれど」
「けれど私のフィアンセは言ってるわよ」
ブルネイちゃんはこのことも言います。
「浮気したら本当に鞭打ちにするべきだってね。だから
それもいいのよ」
こう言いながらです。マカロニーノ君とロシアノビッチ
君を見据えます。すると普段は乱暴者のロシアノビッチ
君も大人しくなってしまいました。
「ま、まあそうだな」
明らかにブルネイちゃんを意識してすごすごと去ろうと
しています。
568マンセー名無しさん:2009/10/24(土) 23:33:09 ID:IxQTWx/Q
「マカロニーノ、そういうのはよくないよな。やっぱり
一人にしないとな」
「あれっ、急にどうしたの?」
けれどマカロニーノ君は気付いていません。この辺りに
どうも二人の違いが出ています。
「そんなに大人しくなって」
「何でもねえさ。それじゃあ」
「何だろう。おかしなロシアノビッチだなあ」
「ねえマカロニーノ」
いぶかしむ彼の後ろからです。ブルネイちゃんがにこに
こと笑ってやって来ました。両手を後ろにやってです。
569マンセー名無しさん:2009/10/24(土) 23:41:35 ID:IxQTWx/Q
「一つ聞いていいかしら」
「あっ、ブルネイ何かな」
何も気付いていないマカロニーノ君は軽やかにブルネイ
ちゃんの方を振り向いて応えます。
「何かあるの?デートの誘いかな」
「そうよ。あのね」
その彼に対して尋ねます。
「私とニホンちゃんとタイワンとベトナとネシア。一体
誰とデートしたいかしら」
アジアンガールズの中から選べというのです。これが彼
女の罠でした。
570マンセー名無しさん:2009/10/24(土) 23:46:14 ID:IxQTWx/Q
「誰がいいかしら」
「そんなのとても選べないよ」
マカロニーノ君はいつものマカロニーノ君でした。本当
にいつもの彼でした。
「そんなの。皆と一緒にデートするよ、絶対にね」
「駄目だこりゃ」
「鞭打ちも仕方ないわね」
それを見ていた女の子達は呆れて匙を投げてしまいまし
た。これで彼の運命は決まったのです。
「だからさブルネイ、皆を呼んでよ」
マカロニーノ君は能天気にブルネイちゃんに対して言い
ます。やっぱり気付いていません。そしてブルネイちゃ
んはこう彼に答えます。
571マンセー名無しさん:2009/10/24(土) 23:51:36 ID:IxQTWx/Q
「わかったわ。じゃあ皆を呼んでね」
「うん、皆を呼んで」
「鞭打ちにしてあげるわ!」
ここで今まで後ろ手に持っていたその鞭を出すのでした。
キャットナインテイルをです。
「浮気は許さないわよ!」
「浮気じゃないよ!自由恋愛だよ!博愛主義的自由恋愛
なんだよ!」
「一緒のことよ!覚悟しなさい!」
「そんなーーーーーーっ!」
かくして鞭を持って振り回すブルネイちゃんから逃げ回
ることになったマカロニーノ君でした。女好きは時とし
て我が身を禍に導いてしまいます。
572マンセー名無しさん:2009/10/24(土) 23:56:24 ID:IxQTWx/Q
573マンセー名無しさん:2009/10/26(月) 22:46:01 ID:zJWWg9qO
        「脚本家募集」
エリザベスちゃんのお家の魔法学校の映画はそれこそ
町の皆に大人気です。これは彼女のお家が元々魔法や
そういったものへの造詣が深いからそれが下地になっ
からです。
「まあわたくしも魔法は」
「使えまして?」
「さて、わかりませんわよ」
フランソワーズちゃんの問いにあえて思わせぶりに返
すだけです。とにかく彼女のお家のこの映画のシリー
ズはかなりの人気です。
574マンセー名無しさん:2009/10/26(月) 22:54:58 ID:zJWWg9qO
それでお金の入りもかなりのものなのですがそれを見
て羨ましいと思う人もいます。こうした話になるとい
つも出て来るこの人です。
「あれだけ人気が出てお金持ちになっておまけに自分
の家のものを宣伝できるなんてかなり凄いニダ。羨ま
しいニダよ」
「兄さん、また何か考えているニダか?」
チョゴリちゃんがカンコ君を少し警戒しながらそのう
えで見ています。
「まさかと思うニダが」
「よし、決めたニダ」
そのまさかでした。例によってです。
575マンセー名無しさん:2009/10/26(月) 22:58:34 ID:zJWWg9qO
「チョゴリ、ウリも魔法映画を作るニダよ」
「またパクリニダか?もう誰も飽きて形式通り突っ込
んで終わりニダよ」
「今回は違うニダ。そう、大々的なプロジェクトを実
行に移すニダよ」
「こう言っていつもまともにいったためしがないニダ。
もうパターンになっているニダ」
チョゴリちゃんの言葉を無視してまたしても何かをは
じめるカンコ君でした。早速学校で皆を前にして何や
ら物凄いことを言います。
576マンセー名無しさん:2009/10/26(月) 23:06:36 ID:zJWWg9qO
「ウリは全く新しい話を作るニダよ」
「ふうん」
「そうか」
皆教壇の上からこう宣言したカンコ君の言葉に対して
実に素っ気無く返します。
「それで今度はどんな超絶展開になるんだ?」
「クラス爆発させたり学校倒壊させるの?」
「それはしないにだ。特撮もありニダがとりあえずそ
れは考えていないニダ」
皆の突っ込みは冷めていますがカンコ君はいつも通り
熱いです。その熱さで言うのです。
「それでニダが」
カンコ君は言うのでした。
577マンセー名無しさん:2009/10/26(月) 23:16:45 ID:zJWWg9qO
「エリザベスの魔法映画を作るニダ」
「物真似ですわね」
それを聞いたエリザベスちゃん速攻で突っ込みを入れ
ます。極めてクールです。
「魔法学校の映画ですの?前にニホンさんのアニメを
そのまま真似ていましたわね」
「気のせいニダ」
それを強引にそういうことにしてしまって話を続けて
いくのでした。こうしたところは本当にいつも通りで
あります。
578マンセー名無しさん:2009/10/26(月) 23:23:02 ID:zJWWg9qO
「とにかく新しい話を作ってそこから映画やアニメや
ドラマやゲームにして大儲けするニダ」
「いきなりそれかよ」
「お金の話なのね」
皆そのことにまずいつも通りだと思いますがそれでも
話を聞きます。
「それでまずは脚本ニダ。ウリはそれを大々的に募集
したいニダ。一番いい脚本を書くたらそれを採用して
それから映画とかにしていくニダ」
これがカンコ君の考えた壮大な計画なのです。何はと
もあれまずは脚本でした。
579マンセー名無しさん:2009/10/26(月) 23:29:47 ID:zJWWg9qO
「誰でもいいから持って来るニダ。よかったら本当に
採用するニダよ」
「そうはいいましても」
今度はフランソワーズちゃんがカンコ君に対して突っ
込みを入れました。
「貴方のお家のドラマで成功しているものはニホンさ
んのお家のものを元にしたばかりではなくて?」
いきなりこのカンコ君が一番気にしている事実をつく
のでした。こうした容赦のなさが流石です。
「そうではありませんこと?」
「だからそれを何とかしていく為ニダ」
だからこそというのでした。
580マンセー名無しさん:2009/10/26(月) 23:37:10 ID:zJWWg9qO
「ウリナラの脚本家を育てる為にも。それで募集を
するニダ」
「じゃあ何で僕達に募集を?」
「皆から集めるんじゃなくてあんたが書けばいいん
じゃないかしら」
「そうよね」
「だからウリやチョゴリも書くニダ」
何か話がおかしな方向に流れてもいます。
「その中で一番いいものを決めるニダよ。何なら皆
も審査員になってみるニダ」
何かかなり強引に話を決めるカンコ君でした。こう
して何はともあれみんなが書いた脚本から一番いい
ものを選ぶことになりました。
581マンセー名無しさん:2009/10/26(月) 23:44:12 ID:zJWWg9qO
そうして選ばれたのは。カンコ君のものでもなくチ
ョゴリちゃんのものでもなく。この人のものでした。
「よし、じゃあ是非使ってくれよ」
「何でこうなるニダ・・・・・・」
審査委員長のカンコ君はウヨ君の脚本が一番になっ
てしまって甚だ残念でした。
「ウリのでもチョゴリのものでもなくてウヨの脚本
が一番になるニダ」
「けれど兄さんもウリもウヨ君のが一番いいっては
っきり言ったニダよ。この雰囲気がいいってはっき
り言ったニダ」
へこむ兄に対してこのことを言うチョゴリちゃんで
した。
582マンセー名無しさん:2009/10/26(月) 23:50:43 ID:zJWWg9qO
「そうではないニダか?言ったニダよ」
「その通りニダ。ウヨの脚本は確かに面白いニダ」
これはカンコ君も認めるところでした。意外と公平
なところもあるみたいです。
「おまけに書くのが速いニダ。こちらの言い分もか
なり聞いてくれるニダ」
「じゃあうってつけではないニダ?とにかく兄さん
も選んだニダよ」
チョゴリちゃんの言うことはまさに正論です。けれ
どカンコ君はこう言わざるを得ませんでした。言わ
ないとどうしても自分で納得できないからです。言
っても納得しない人ですが。
583マンセー名無しさん:2009/10/26(月) 23:55:34 ID:zJWWg9qO
「どうしてウリやチョゴリが書いたのより面白いニ
ダ。おまけに同時入賞はニホンだったニダよ」
「何かへこんでるようですけれど」
「脚本は決まったことですし早く作ることですわ」
「わかってるニダ。けれど何か納得がいかないニダ」
同じく審査員にいるエリザベスちゃんとフランソワ
ーズちゃんにも突っ込まれます。それでも気落ちす
るものが残っているカンコ君でした。横ではチョゴ
リちゃんがやれやれといった顔をしています。そん
なお兄さんを慰めながら。
584マンセー名無しさん:2009/10/26(月) 23:59:04 ID:zJWWg9qO
585マンセー名無しさん:2009/10/28(水) 22:39:23 ID:tph7WRAO
       「胸よ届け君の心に」
男の子は皆女の子の胸が大好きです。まず嫌いな人はいま
せん。
五年地球組の皆もそれは同じで誰もが女の子の胸をこよな
く愛しています。当然カンコ君も同じです。
「全く以ってけしからんニダ」
「いきなり何よあんた」
タイワンちゃんがいきなり言い出したカンコ君に対して突
っ込みを入れます。
「あんたの頭の構造がけしからんのはどうしようもないか
ら諦めなさい」
「ウリの頭のことではないニダ」
まずはこのことを否定するのでした。
586マンセー名無しさん:2009/10/28(水) 22:45:52 ID:tph7WRAO
「御前もそうニダがウリの周りにいるのはどいつもこいつ
も貧乳ばかりニダ。それがけしからんニダ」
「さて、北斗七星のあの横にある星まで飛ばしてあげるか
ら覚悟しなさい」
面と向かって貧乳と言われたタイワンちゃんはゆらりと立
ち上がりました。そのうえで指をボキボキと鳴らし顔の上
半分が暗くなったところに目を銀色に輝かせています。今
にも殺さんとしています。
「一撃で済ませてあげるから」
「ウリ個人としてはいいニダが」
ですがカンコ君はタイワンちゃんの今の言葉を聞かずに一
人こう言うのでした。
587マンセー名無しさん:2009/10/28(水) 22:56:11 ID:tph7WRAO
「それでもチョゴリといいコユンといい。あまりにも胸が
なさ過ぎるニダよ」
「僕を呼んだのか」
「何ニダ?兄さん」
凄く久し振りに登場のコユンちゃんとチョゴリちゃんが彼
のところにやって来て尋ねます。
「名前を呼ばれた気がして来たが」
「胸がどうとか言ってるニダか?」
「ウリナラの二枚看板も胸はないニダ」
カンコ君は二人が来たところでまた言うのでした。随分と
失礼な言葉を出し続けています。
588マンセー名無しさん:2009/10/28(水) 23:06:49 ID:tph7WRAO
二人もいきなり貧乳と言われてです。むっとした顔になっ
てしまいました。そのうえでカンコ君に対して言うのでし
た。
「胸の大きさで人を判断するのはだ」
「あまり感心できないニダよ。すぐに訂正するニダよ」
「大き過ぎても駄目ニダ」
ところがです。カンコ君は独り言を続けます。そうして今
度はこんなことを言いました。
「程よい大きさというかそうニダな」
珍しく思想家になっています。とはいってもその言ってい
ることも考えていることも幾分あれではありますがそれで
も思想家にはなっています。
589マンセー名無しさん:2009/10/28(水) 23:16:32 ID:tph7WRAO
その思想家カンコ君が言うのでした。思索に耽りながら。
「それを考えるとタイワンの胸は程よいニダな」
「へえ、あんたも見る目あるじゃない」
自分の胸を褒められてタイワンちゃんもさっきまでの凄ま
じい殺気は消しています。
「見直したわよ、今の言葉は」
「コユンもチョゴリもニダ」
今度はお家のその二枚看板について言います。
「やっぱり胸は大き過ぎない方がいいニダよ。二人もそれ
を考えれば合格ニダ」
二人もなのでした。
590マンセー名無しさん:2009/10/28(水) 23:31:29 ID:tph7WRAO
人というものは褒められるとやはり気分が悪いものではあ
りません。二人もこれで機嫌をなおしました。
「ふむ、君も進化したようだな」
「そうニダよ。胸が小さいのもいいニダよ。それがわかる
兄さんは立派ニダよ」
カンコ君を褒めさえします。彼はその中でさらに言います。
そう言いながら見ているのは。
ニホンちゃんです。言わずと知れた貧乳クイーンです。彼
はそんなニホンちゃんを見て言うのでした。
「まあニホンはあれニダな」
「わたし?」
ここでカンコ君に気付いたニホンちゃんでした。
591マンセー名無しさん:2009/10/28(水) 23:37:42 ID:tph7WRAO
「どうしたのカンコ君、わたしの胸に何かあるの?」
「ニホンの胸はあれニダな。ウリの好みからすれば少しば
かり小さいニダよ」
ニホンちゃんにも気付かず言うのでした。
「やっぱりBカップはないと寂しいニダ。Aカップも悪く
はないニダがもう少しだけ欲しいニダ」
「胸のことは」
全く自信のないニホンちゃんは言われて困った顔になって
しまいます。けれどカンコ君はまだ言うのでした。
「最近ニホンの家でも巨乳アイドルが多いというニダ。ウ
リナラでもそうニダがウリはあえて言うニダ!」
ここまで言ってです。いきり立ったカンコ君は実際にその
場から立ち上がりました。そのうえで宣言するのでした。
592マンセー名無しさん:2009/10/28(水) 23:39:58 ID:tph7WRAO
「そう、貧乳こそが男の目指すものニダ!そのよさがわか
らないのはそれだけで人生の楽しみを知らない奴ニダ!巨
乳しか見れないのはそれだけで人生を悲しみの渦の中に置
いてしまっているニダ!」
こう宣言するのです。それを聞いたニホンちゃんの感想は
といいますと。
「ええと。胸の大きさを言ってるの?」
「そうなのよ。何でも貧乳がいいってさっきから」
「独り言を言っていたのだが」
「いきなり叫びはじめたニダ。何かおかしな宗教に目覚め
てしまったみたいニダ」
タイワンちゃんとコユンちゃんとチョゴリちゃん、まさに
ニホンちゃんも入れて貧乳四天王が揃っています。
593マンセー名無しさん:2009/10/28(水) 23:43:20 ID:tph7WRAO
その貧乳四天王が見守る中でカンコ君の宣言は続きます。
さらに言うのでした。
「ウリは今こそ高らかに言うニダ。貧乳の素晴らしさを、
それに勝るものはありはしないということを。ウリのこ
の考えに賛同するものは今ここに集まるニダ!」
「わかったぞ、カンコ!」
何と最初にその言葉に応えたのはウヨ君でした。感激し
た様子でやって来てカンコ君の両手を自分の両手で握り
締めて叫ぶのでした。
「御前の高邁な思想、俺の心に届いたぞ!」
「ウヨ、わかってくれたニダか!」
「当然だ!」
普段は犬猿の仲の二人がです。今刎頚の交わりを結ん
でいます。
594マンセー名無しさん:2009/10/28(水) 23:46:29 ID:tph7WRAO
「俺も常々思っていたんだ」
「そうだったニダか」
「見るんだ、タイヘイ池にいる女性陣を!」
これまた随分と範囲を広げています。話がかなり広範
囲になってしまっています。カンコ君の高邁な思想を
今ウヨ君が広げています。
「ベトナさんもインドネシアさんもだ。ブルネイさん
もペルーさんも皆どうだ!」
「貧乳ニダ」
カンコ君は胸を張って言います。
「チリもそうニダな。ケベックもベガスもその胸はあ
まり大きくはないニダ」
「ラスカはわからない。しかしタイヘイ池は貧乳で溢
れているんだ」
語るウヨ君の目がきらきらと輝いています。
595マンセー名無しさん:2009/10/28(水) 23:50:40 ID:tph7WRAO
「キャンベラも香もだ。この貧乳の花園において俺達
は何故巨乳を追い求めるんだ?何故そんな愚かなこと
をする必要があるんだ」
「その通りニダ。ウリ達は今まさに貧乳の素晴らしさ
をこの世に広めていくニダ」
完全に何かの宗教になっています。
「その為にはウヨ」
「ああ、カンコ」
二人は顔を見合わせて言い合います。
「ウリ達は共に戦うニダよ」
「貧乳の為にだ!」
また手を強く握り合います。その絆は何処までも強く
熱いものになろうとしています。
596マンセー名無しさん:2009/10/28(水) 23:56:16 ID:tph7WRAO
「さあ、いざ同志達よ立ち上がるニダ!」
「今ここに貧乳の輝かしい夜明けがはじまったぞ!」
朝日が見える岸壁で高らかに言う二人でした。今彼等
はその朝日が昇るのを見ています。
そんな二人を見てニホンちゃんは。呆然となったまま
言うのでした。
「ええと、二人共そんなに貧乳が好きだったんだ」
「そうみたいだけれどこれは何か」
「突き抜け過ぎだろう。完全に意味がわからないぞ」
「ウヨ君も兄さんも同じ男の子ということニダか?何
かおかしいニダよ」
タイワンちゃんもコユンちゃんもチョゴリちゃんもそ
んな二人を見て呆れるばかりです。けれど今二人はそ
の絆を固めあったのでした。それも強く熱く。
597マンセー名無しさん:2009/10/28(水) 23:58:41 ID:tph7WRAO
598マンセー名無しさん:2009/10/29(木) 06:10:47 ID:9U00S0Va
下記のニホンちゃんのマンガにおいて、フランソワーズちゃんはなぜホウキを持ったら完璧なのでしょうか。
誰か解説してもらえませんか。
http://www.geocities.jp/nippon_chan_in_joyful_world/jp/japan018.htm

599マンセー名無しさん:2009/10/30(金) 23:09:00 ID:ZdMnPdlg
>>598
スレチ。
ここはネケツの隔離スレだよ。
600「逃げた食べ物」1:2009/11/02(月) 00:58:02 ID:y7UOhInq
「皆に御願いしたいことが一つできたある」
チューゴ君はまず皆に対してこう言ってきました。何か
えらく物々しい感じです。
「困ったことあるが」
「何だ?キッチョムの馬鹿がまた何かやったのかYO」
アメリー君はあまり緊張せずにチューゴ君に対して問い
返しました。彼は本当に何でもないといった口調で彼に
尋ねています。
皆もです。この町での騒動なぞいつものことですから。
それで穏やかに彼の話を聞いているとです。


601「逃げた食べ物」2:2009/11/02(月) 00:58:57 ID:y7UOhInq
チューゴ君の顔は深刻なままです。そうしてこう言って
きたのです。
「うちの家で飼育している動物が一杯逃げてしまったあ
る。四十六匹もある」
「何よ。兎?それとも蛙?」
タイワンちゃんも彼に軽く尋ねます。
「そんなのだったら罠仕掛けたら一発じゃない。あんた
だったら簡単に捕まえられるでしょ」
「そうよね」
ニホンちゃんもそうじゃないかと思いながらタイワンち
ゃんの言葉に頷きます。


602「逃げた食べ物」3:2009/11/02(月) 00:59:41 ID:y7UOhInq
「そんな大した動物じゃないんじゃないかしら。お家で
飼ってるんだから」
「それでだけれど」
今度はイン堂君がチューゴ君に尋ねます。
「何かな、その動物って。犬?それとも猫?」
「じゃあ何か餌用意したらいいよね、それで終わりじゃ
ない」
「そうよね」
またタイワンちゃんとニホンちゃんが言います。けれど
ここでチューゴ君が言った動物は。
「鰐ある」
これでした。


603「逃げた食べ物」4:2009/11/02(月) 01:32:55 ID:y7UOhInq
「鰐が僕の家から逃げたある。全部で四十六匹である」
「・・・・・・おい待て」
鰐と聞いて皆まずは硬直です。その中でアメリー君が皆
を代表してチューゴ君に突っ込みを入れます。
「鰐って何なんだよ。人食うだろうが」
「だから大変ある。捕まえたらどうしてもいいから皆鰐
を捕まえるのに協力して欲しいある」
「物騒な話だね、また」
流石のイン堂君もこれには呆れてしまいました。
「鰐って。下手しなくてもこっちが食べられちゃうじゃ
ないか」
「あんた、あたし達も食べられるわよ」
タイワンちゃんからは先程までの軽さは消えています。


604「逃げた食べ物」5:2009/11/04(水) 00:16:10 ID:kdZ4BMVg
「そんなの捕まえるなんて」
「とにかく鰐は何をしてもいいから捕まえて欲しいある。
皆に御願いあるよ」
「仕方ないなあ」
「それじゃあ」
皆かなり不満ですがそれでもチューゴ君に協力してその
うえで鰐を捕まえることにしました。
実際に捕まえようとしたらやっぱりかなり大変です。ま
ずお池の中やお水の中にいる時は手出しできません。も
し落ちたらそれで終わりです。
「このっ!」
アメリー君がボートの上から銛を放って鰐を仕留めます。
随分と慣れた動きです。


605「逃げた食べ物」6:2009/11/04(水) 00:22:17 ID:kdZ4BMVg
その鰐を引き寄せてそのうえでボートの上に引き上げま
す。見れば結構な大きさです。
「上手いあるな、また」
「まあな」
一緒にいるチューゴ君の問いに応えます。ボートの中に
は他にタイワンちゃんとニホンちゃんがいます。この三
人も結構上手に鰐を捕まえています。けれどアメリー君
の銛捌きは傑出していました。
「昔取った杵柄だしな」
「昔って?」
アメリー君の今の言葉にすぐに反応したニホンちゃんで
した。何か引っ掛かるものを感じたからです。


606「逃げた食べ物」7:2009/11/04(水) 00:26:42 ID:kdZ4BMVg
「私が取って食べることには反対してるのに」
「よし、チューゴも上手いな」
しかしアメリー君はそんなニホンちゃんの言葉は耳には
入っていません。他の皆が鰐を捕まえていくのを見て自
分もまた捕まえていきます。陸ではイン堂君達が頑張っ
て見事全部捕まえました。
そして捕まえると。チューゴ君が皆に対してこう言って
きたのです。
「では食べるあるぞ」
「ああ、そうだな」
「それじゃあ食べましょう」
チューゴ君の提案に最初に乗ったのはアメリー君とタイ
ワンちゃんでした。


607「逃げた食べ物」8:2009/11/04(水) 00:32:25 ID:kdZ4BMVg
「僕はステーキがいいな」
「あたしは何でも。ニホンちゃんはどうするの?」
「そういえば鰐って美味しいんだっけ」
「美味しいあるぞ」
チューゴ君がニホンちゃんに太鼓判を押してきました。
「鶏みたいな味ある。食べてみて損はないあるぞ」
「そう。だったらわたしも何か作ってみるわ」
ニホンちゃんもそれに乗ることにしました。ただイン
堂君はここで一つこだわりを見せました。
「僕はっぱりカレーにしないとね」
他には欧州町の面々があまり乗り気ではない感じでし
たが鰐がいるお家の子達は皆それぞれ鰐を捌いてそう
して料理にしていきます。


608「逃げた食べ物」9:2009/11/04(水) 00:38:03 ID:nhYdtouu
そうして出て来た鰐料理の数々。鰐のお刺身にステー
キに葱焼きにスペアリブにお刺身にお寿司、そしてカ
レーです。ホルモンやデザートまであります。
当然お刺身やお寿司はニホンちゃんが作ったものです。
自分で作ったけれど味にはあまり自信がありませんで
した。
「大丈夫かな」
「ああ、大丈夫だって」
「食べたらびっくりするあるぞ」
けれどそのニホンちゃんに対してアメリー君とチュー
ゴ君が今から食べるのを楽しみにしながら言ってきま
した。


609「逃げた食べ物」9:2009/11/04(水) 00:44:08 ID:nhYdtouu
「本当かしら」
そう言われても半信半疑だったニホンちゃんですが勇
気を出して食べてみますと。これが。
「あっ、本当」
「でしょ?美味しいでしょ」
今度はタイワンちゃんが微笑んで言ってきました。見
れば皆とても美味しそうに食べています。
「鰐って」
「ええ。柔らかいしあっさりした味だし」
「爬虫類ってそうあるぞ」
「結構食べるんだよね」
チューゴ君とアメリー君も機嫌よく食べています。


610「逃げた食べ物」10:2009/11/04(水) 00:49:32 ID:nhYdtouu
「だからどんどん食べるある」
「カレーはどんな感じなんだ?」
「うん、こっちもいけるよ」
イン堂君は自分が作ったそのカレーを皆にも勧めます。
このカレーもまた。
「美味しい。鰐って美味しいのね」
「でしょ?じゃあ鰐はたっぷりいるし」
「そうね。皆で食べましょう」
明るい笑顔になって頷くニホンちゃんでした。意外な
ところに美味しい動物がいたのでありました。


611「逃げた食べ物」11:2009/11/04(水) 00:53:00 ID:nhYdtouu
612総督府より転載:2009/11/04(水) 21:32:27 ID:nhYdtouu
         「マジで奇麗!」
タイラン君はとても変わった趣味があります。どんな趣味か
といいますと女装が好きなのです。よく女装してその姿で皆
の前に出たりします。
「どうかな。今日の女装は」
「奇麗って言わないとタイガーショット出すから褒めるしか
ねえじゃねえかYO」
「ムエタイと女装の組み合わせは反則あるぞ」
まずはアメリー君とチューゴ君が突込みから感想を述べるの
でした。
「けれどまあいいじゃねえのか?」
「似合ってるあるぞ」
二人も認めはするレベルです。つまり彼の女装は中々いけて
いるのです。
613総督府より転載:2009/11/04(水) 21:38:27 ID:nhYdtouu
そのいけているタイラン君が今度は皆を女装にしてそのうえ
で大会を開くというのです。それを聞いた皆は。
「また変な大会開くなあ」
「相変わらずって言えば相変わらずだけれど」
「それでだけれどね」
皆の困惑した声をよそに話を続けるタイラン君でした。
「皆女装して来てね。楽しみに待ってるからね」
「それで審査か」
「何か凄いのになりそう」
皆タイラン君の強引さに戸惑いはしますがそれでも参加する
ことは参加するのでした。かくして男組は全員参加したので
ありました。
614総督府より転載:2009/11/04(水) 21:49:46 ID:nhYdtouu
とはいっても女の子は参加できません。その場合は弟やお兄
さんが参加することになっています。日之本家で参加する人
といえば。
「俺か」
「武士、頑張ってね」
ニホンちゃんがウヨ君にエールを送っています。
「武士だったら可愛いから絶対に大丈夫よ」
「いや、可愛いって言われるのは」
気恥ずかしいウヨ君でした。そういうことを言われると男ら
しさを追求している彼にはあまり気持ちいいものではないの
です。
けれど参加することは決定しています。それで大会までにダ
イエットもして服も選びます。鶴の様な白い服も用意してそ
のうえで。
615総督府より転載:2009/11/04(水) 21:59:22 ID:nhYdtouu
「うわ、凄いじゃない」
「そんなにいいかな」
「ええ、最高にいいわよ」
ニホンちゃんのお家の歌舞伎のヒロインの一人雪姫になりま
す。これが最高に合っています。
「揚巻とか静御前とかでも面白いけれどね」
「うん、これにするよ」
そう言ってその雪姫の格好でいざ出陣となったのでした。
そしてタイラン家に行くと。まずは奇麗なドレスを着た大柄
なブロンドの美女がいました。顔が真っ赤です。
「俺・・・・・・いや私はもう主人がいますから」
「オネーギンのタチヤーナか。とするとロシアノビッチか」
ウヨ君はその大柄な美女がロシアノビッチ君だとすぐにわか
ったのでした。
616総督府より転載:2009/11/04(水) 22:08:02 ID:nhYdtouu
さらに行くとです。ごてごてしたきらびやかな服を着て実に
濃い京劇そのものの化粧をしたお姫様がいます。彼は。
「この宮殿の奥において」
「トゥーランドットということはチューゴか」
今度は彼でした。そして今度は。
「ジャック=ランス、あんたは博打打ちだったわね」
赤い服を着て銃を隠し持っている威勢のよさそうな酒場の女
姉御がいます。彼はといいますと。
「西部の娘だからアメリーだな」
まず三人に気付いたウヨ君でした。皆が皆それぞれみらびや
かな格好で集まっています。皆化粧も上手くて本当に女の子
に見えます。
617総督府より転載:2009/11/04(水) 22:17:50 ID:nhYdtouu
「何か私達よりも奇麗?」
「そうかも」
「何か嫉妬」
それを見た女の子達の感想です。見れば確かに皆物凄い美人
になっています。
それでコンテストに参加して皆が皆そのそれぞれの姿を披露
したりタイラン君のお家の服に着替えたりして審査をしてい
きます。エントリーされるごとに皆の前に姿を現わします。
当然ウヨ君もその一人で。その雪姫の格好や鶴の姿、それに
タイラン君のお家の姿で出て来て皆に見てもらいます。その
感想は。
618総督府より転載:2009/11/04(水) 22:28:07 ID:nhYdtouu
「恥ずかしいな」
やはり女装には抵抗があるのでした。
「俺は男だし。こんな姿で皆の前に出るのは」
「何言ってるのよ、凄く奇麗よ」
けれどニホンちゃんはこう言って彼を褒めるのでした。
「若しかしたら優勝するかも知れないわよ」
「優勝って」
「そうよ。武士前優勝できなかったでしょ」
「まあそれは」
実は前はそれができなかったのです。
「そうだけれど。前の前だったかな」
「今回はリベンジよ。絶対にね」
こう言って弟を励ますニホンちゃんでした。
619総督府より転載:2009/11/04(水) 22:38:14 ID:nhYdtouu
そしていよいよ結果発表です。自分も参加して女装もして
いるタイラン君が発表します。
「さあ、発表わ」
「私よ」
「私に決まってるYO」
「私あるよ」
ロシアノビッチ君もアメリー君もチューゴ君も完全に女の
子になりきっています。
「ここまで奇麗なんだから」
「ミニーはいいヒロインよ」
「タイトルロールを舐めたら駄目あるよ」
三人も必死の顔になります。そして優勝は。
620総督府より転載:2009/11/04(水) 22:48:31 ID:nhYdtouu
「ウヨ君!」
「えっ、わたし!?」
ライトで照らされてその中で驚いた顔になるウヨ君でした。
「わたし!?わたしが優勝なの」
「よかったわね」
すっかり女の子になっているタイラン君が彼・・・・・・
いえ彼女を抱擁してから告げます。
「奇麗よ、とても」
「ありがとう」
すっかり女の子になってトロフィーを受け取るウヨ君でし
た。
「わたし、頑張ったかいがあったわ」
「そうよ。美は頑張れば頑張るだけいいものになるのよ」
タイラン君も言うのでした。
621総督府より転載:2009/11/04(水) 22:54:55 ID:nhYdtouu
「だから皆も。今回は駄目だったけれどもっと奇麗になっ
てまた来てね」
「ええ、わかったわ」
「今度こそは私が勝つわYO」
「優勝するあるよ」
ロシアノビッチ君もアメリー君もチューゴ君も次回こそは
と誓うのでした。
そして雪姫の格好でニホンちゃんとトロフィーを持ってツ
ーショットを撮るウヨ君の姿は。
「本当に美人姉妹になっちゃったね」
「うう、喜んでいいのか悪いのか」
男の子に戻ったウヨ君は。どうも複雑な気持ちでした。
622総督府より転載:2009/11/04(水) 22:56:40 ID:nhYdtouu
623マンセー名無しさん:2009/11/05(木) 19:11:38 ID:xYoz07iQ
なかなかヨカタwww
624マンセー名無しさん:2009/11/05(木) 19:38:06 ID:Fsl6Fn1r
はるな愛さん、おめでとうございます。


後、SS面白かったw
625マンセー名無しさん:2009/11/05(木) 22:20:31 ID:+TBiQfwe
         「これこそ予定調和」
今日ニホンちゃんと皆はメヒコ君のお家に集まっています。ニホン
ちゃんがメヒコ君のお家に桜の木を植えるのです。
「僕の家にもあるからな、ワシントンの間の庭に」
「僕の家にも結構植えられてるあるぞ」
アメリー君とチューゴ君がまず言います。皆でニホンちゃんがその
桜の木を植えるのを見守っています。
「やっぱり奇麗なんだよな、桜は」
「全くある。何だかんだでやっぱりあれは切れないあるよ」
この二人も認める桜の奇麗さと美しさ、桜の木はやっぱりニホンち
ゃんのお家の木です。
626マンセー名無しさん:2009/11/05(木) 22:30:58 ID:+TBiQfwe
皆集まっていますがここで一人だけ。その集まりに来ていない人が
います。それが誰かというと。
「全くあいつは」
タイワンちゃんが呆れた声で言います。
「またいないのね」
「いつものことだけれどね」
インドネシアちゃんが彼女の言葉に応えます。
「カンコの遅刻は」
「たまには時間通り来なさい」
いない本人に対しての言葉です。
「まあいたらいたらで五月蝿いけれど」
「確かにね」
そんな話も出ています。とにかく今は皆でニホンちゃんが桜の木を
植えるのを見守っています。
627マンセー名無しさん:2009/11/05(木) 22:39:55 ID:+TBiQfwe
そして木を植え終わると。メヒコ君がニホンちゃんのところに来て
明るく楽しい声をかけるのでした。
「有り難う」
「これでメヒコ君のお家にも桜が咲くのね」
ニホンちゃんはメヒコ君の御礼を受けながら微笑みます。するとこ
こで風が吹いてそれで。
満開の千本桜から花びらが散ります。そうしてそのうえで青い空を
桜色に染め上げます。
地面にも落ちお池にも落ちて辺りを桜色に染め上げます。皆それを
見てうっとりとします。
628マンセー名無しさん:2009/11/05(木) 22:51:14 ID:+TBiQfwe
「やっぱり桜はいいよね」
「奇麗でそれでいて華やかで」
「全く」
ここでベトナちゃんが言います。
「ニホンちゃんそのものね」
ニホンちゃんを見ながら話すその顔は微かに笑っているように見え
ます。
「この桜は」
「そうよね。日之本さくらだし」
タイワンちゃんもベトナちゃんのその言葉に笑顔で頷きます。
「そのままよね」
「ええ。そのニホンちゃんが植えた千本桜」
インドネシアちゃんもうっとりとして花びらが舞うお空を見上げて
います。
「本当にそのままよね」
こう言うのでした。
629マンセー名無しさん:2009/11/05(木) 23:00:11 ID:+TBiQfwe
女の子達がうっとりしていると男組も。今日ばかりは静かになって
集まってジュースを飲んでいます。
「こういうのもたまにはな」
「いいものある」
「ああ、全くだぜ」
ロシアノビッチ君はお酒です。
「酒が美味いぜ、おかげでな」
「それにしても。奇麗だよ」
タイラン君もいます。
「本当にニホンちゃんの心が舞ってるみたいだね」
「ああ、だよな」
「その通りある」
アメリー君もチューゴ君も今日は大人しいです。タイヘイ池に面し
ている一同がうっとりとしています。
630マンセー名無しさん:2009/11/05(木) 23:09:07 ID:+TBiQfwe
とりわけ桜を植えてもらったメヒコ君は御満悦です。桜の中に立っ
てそれでニホンちゃんに言います。
「何時までもこうしていたいよ」
「そうね。この桜の中で」
赤い袴とその桜色の振袖姿のニホンちゃんの周りにも花びらが舞っ
ています。何処までも幻想的な風景が続きます。そうしてその幻想
の中で。
遂に出て来ました、彼が。その桜吹雪の中から遂に出て来たのです。
まさに主役は遅れてやって来る、とはいっても遅刻して来ているわ
けなのですけれど。
631マンセー名無しさん:2009/11/05(木) 23:15:04 ID:+TBiQfwe
「やあ皆、出迎え御苦労ニダ」
「誰も出迎えてねえから安心しろ」
「というか遅れて何を堂々としているあるか」
いきなりアメリー君とチューゴ君の冷たい突込みを受けて参上した
のはカンコ君でした。桜吹雪の中から颯爽と現れたのです。堂々と
遅刻してきて。
「とにかくよ。御前も祝うんだな、メヒコのこと」
「ニホンちゃんが植えた桜のことあるが」
「当然ニダ、ウリが祝わなくてどうするニダ」
カンコ君は胸を張って言うのでした。
「大体ニホンのこの桜はソメイヨシノニダな」
「ええ、そうだけれど」
ニホンちゃん本人がカンコ君の問いに答えます。
632マンセー名無しさん:2009/11/05(木) 23:23:35 ID:+TBiQfwe
「ひょっとしてそこから先の言葉は」
「ソメイヨシノはウリナラに生えていた桜がき・・・・・・」
「それはない」
ここでタイワンちゃんがカンコ君の言葉を遮って突っ込みを入れ
ました。
「あんた大昔にそれ言って自爆したでしょ。繰り返しはギャグの
基本だけれどもういい加減使い古したネタを何度も言うのは止め
なさいよ」
「何っ、ウリが言うのをネタだというニダか!?」
「あれっ、ネタだったんじゃないの!?」
「そう思ってたけれど」
タイラン君とベトナちゃんもこう言い返します。
633マンセー名無しさん:2009/11/05(木) 23:33:37 ID:+TBiQfwe
「だって毎回毎回自爆して笑い取ってるから」
「そうだとばかり」
「・・・・・・ウリは今猛烈に悲しいニダ」
ネタを言われたことがとにかく残念なようです。どうも彼にして
みればそうではなかったようです。
「これはネタではないニダ。ソメイヨシノはウリナラの」
「ええと、ここに急に何処からか出て来た図鑑があるけれど」
演説を再開しようとしたカンコ君に対してメヒコ君が言ってきま
した。
「カンコ家にあったのはオオシマザクラとエドヒガシの雑種とか
王桜だよね。ソメイヨシノはまた違う種類じゃない」
「これ前聞いたぜ、おい」
ロシアノビッチ君も酔ってはいてもこのことを覚えていました。
634マンセー名無しさん:2009/11/05(木) 23:41:02 ID:+TBiQfwe
「何ていうか繰り返しだけれどよ」
「確かさ、あたし前言ったけれど」
タイワンちゃんが話を収めにかかりました。
「大体あんた昔ニホンちゃんのお家の人が植えた自分の家の桜の
木をニホンちゃんの家のものだからって切り倒していっていたん
じゃなかったかしら」
「うう、それはそうニダが」
「ああ、もうこれで話は終わりな」
「お花見再開するあるよ」
話が終わったところでアメリー君とチューゴ君が皆に言います。
「ほらカンコ、御前も入れ」
「ジュースとお菓子をたっぷりと楽しむよろし」
「はい、どうぞ」
メヒコ君が早速お菓子を差し出してコップには。
635マンセー名無しさん:2009/11/05(木) 23:48:42 ID:+TBiQfwe
「どうぞ」
ニホンちゃんがにこりと笑ってジュースを注いでくれるのでし
た。そのジュースの中に花びらが一枚落ちてきて。
それを見たカンコ君まずはそのジュースを一気飲みしました。
そしてそれから言うのでした。
「・・・・・・ニホンの味がするニダな」
「美味しいの?わたしの味って」
「まずいニダ。だからもう一杯寄越せニダ」
こう言ってコップをニホンちゃんに突き出してもう一杯催促を
するのでした。ニホンちゃんもそのコップにジュースを注いで
あげて。メヒコ君のお家でのお花見はこうしてつつがなく終わ
ったのでした。
636マンセー名無しさん:2009/11/05(木) 23:55:57 ID:+TBiQfwe
637総督府スレより転載:2009/11/06(金) 22:00:02 ID:61gQW7yP
         「タイツの魅力」
アメリー家には物凄く大きな舞台があります。町中で有名
なこの歌劇場はニューヨークルームにあります。その名前
はメトロポリタン、物凄く多いレパートリーと広さで有名
な場所です。
ここでアメリー君はよくオペラを上演します。町中から歌
を歌う人を集めていつも華やかに上演しています。
今日はチューゴ君の家を舞台にしたマカロニーノ君のお家
の作品である『トゥーランドット』です。演出はチューゴ
君で指揮はアメリー君です。そして主役はクラスでも屈指
の歌い手であるマカロニーノ君です。
638総督府スレより転載:2009/11/06(金) 22:12:42 ID:61gQW7yP
配役は万全です。何の問題もありません。ところがここで
演出担当のチューゴ君と主役である王子役のマカロニーノ
君が対立したのです。それは何についてかといいますと。
「だからその服じゃないと駄目なんだよ」
「僕の家の作品あるぞ。その服は不自然ある」
マカロニーノ君が主張してチューゴ君が受けません。とに
かくお互い言い合ってそれで引きません。何かえらいこと
になっています。
「おい二人共どうしたんだい?」
あまりにも騒ぎが続くのでアメリー君が二人の間に入りま
した。
「そんなに喧嘩して。どうしたんだYO」
こう尋ねるとでした。
639総督府スレより転載:2009/11/06(金) 22:18:40 ID:61gQW7yP
「マカロニーノがタイツをはきたいと言って聞かないある。
それも黒タイツあるぞ」
「だからさ。それがいいんだよ」
だというのです。どうもマカロニーノ君がタイツをはきた
いと言って我儘を言っているようなのです。それでチュー
ゴ君が反対しているのです。
「あれはスタイルがはっきり見えるからね。僕の脚線美が
お客さんにはっきり見えるじゃない」
「だから。僕の家に黒タイツなんてないあるぞ」
チューゴ君はあくまでこう言って反対します。
640総督府スレより転載:2009/11/06(金) 22:31:28 ID:61gQW7yP
「普通の服ある。あのゆったりとした僕の家の服ある」
「けれどさ。主人公の王子はあれじゃない」
マカロニーノ君も引きません。
「モンゴルの家の人になるんだよね。だったら君の家の服
の必要はないじゃない」
「モンゴルの家の人でもタイツはないあるぞ」
この辺りはチューゴ君に分があります。
「だから駄目ある。この作品では絶対にタイツは駄目ある
よ」
「いや、僕がタイツだったらお客さんがね」
お互い引く素振りは全くありません。そんな二人の対立を
見て遂にアメリー君が言いました。
641総督府スレより転載:2009/11/06(金) 22:38:41 ID:61gQW7yP
「マカロニーノ、今回はチューゴが正しいぞ」
「正しいって?じゃあタイツをはいたら駄目なのかい?」
「大体何なんだよ。いつもタイツはきたがるじゃないか」
アメリー君も彼のこのことを指摘するのでした。
「どんな作品でも。確かにヨーロッパ町の作品ならいいけ
れど古代が舞台のとかこうしたチューゴの家の作品とかだ
と無理が有り過ぎるよ」
「そうある。じゃあ西部の娘でも蝶々夫人でもタイツある
か?無茶苦茶あるぞ」
「そうだよ」
何と西部劇の作品でもニッテイさんの時代のニホンちゃん
のお家の作品でもそれだというのです。これはまず有り得
ない話です。
642総督府スレより転載:2009/11/06(金) 22:45:57 ID:61gQW7yP
それでもマカロニーノ君はタイツだと言うのです。聞く様
子は全くありません。
「だからタイツじゃないと人気が出ないじゃないか。僕が
その格好で出たら皆来るじゃない」
「どうする?」
「ここまで言うなら仕方ないあるか?」
流石にアメリー君もチューゴ君も折れようとしてきました。
マカロニーノ君があまりにも強く言ってしかも引かないか
らです。この二人ですら引かせるのでした。
「じゃあもうわかった」
「タイツでいくよろし」
こうして黒タイツで出ることになったマカロニーノ君。そ
の評判はどうでしょうか。
643総督府スレより転載:2009/11/06(金) 22:57:04 ID:61gQW7yP
何と彼の言った通りでした。皆そのタイツ姿を見てうっと
りです。女の子達、年配の人達は特にその黒タイツのマカ
ロニーノ君にうっとりです。
「いつもスタイルいいわよね」
「そうよね。特にあの脚」
「タイツ姿がいいのよ」
こう言って惚れ惚れするのでした。彼の甘いマスクや見事
な歌いぶりも大人気です。しかし何といってもその黒タイ
ツ姿が人気の的でした。
それで拍手も歓声も彼が独占です。歌えばもうそれで舞台
が中断される程でした。
644総督府スレより転載:2009/11/06(金) 23:06:42 ID:61gQW7yP
舞台が終わってカーテンコールでも彼が中心です。指揮を
していたアメリー君や演出のチューゴ君はおろかタイトル
ロールのノーベル君のお家の人までも圧倒してしまってい
ました。
「実際に大人気だったな」
「舞台は大成功だったある」
アメリー君もチューゴ君もそれは認めます。二人にとって
もこれはとてもいいことです。
「けれどな。あいつばかり目立ってな」
「他の人は全く目立たなかったあるぞ」
こう言うのでした。
645総督府スレより転載:2009/11/06(金) 23:13:45 ID:61gQW7yP
「考えてみればこれって我儘な話だよな」
「その通りある。何か腑に落ちないある」
周りにはそんな不満の残る舞台でした。しかしその翌日の
同じトゥーランドットの舞台でノーベル君のお家の人と歌
で競争して負けて大荒れになったマカロニーノ君、一旦舞
台から下がって喚き散らすのでした。
「僕にあんなことするなんて!絶対に許さないからな!」
「だからおめえはちょっと舞台のことになると我儘過ぎる
んだ!大人しくしろYO!」
「皆のこと考えるよろし。舞台が滅茶苦茶になるあるぞ!」
今度は彼に怒る二人でした。とにかく舞台や指揮になると
とても困った人のマカロニーノ君です。
646マンセー名無しさん:2009/11/07(土) 22:15:09 ID:GBbuTrZJ
          「毛が抜けるぬいぐるみ」
「兄上、大変なことになったぞ」
アーリアちゃんがゲルマッハ君に対して言ってきました。
「極めて深刻な事態だ」
「深刻だというのか」
「そうだ、これを見てくれ」
こう言って出してきたのは熊のぬいぐるみでした。二人がいつも
大事にしているそのぬいぐるみがです。
何と身体の毛がなくなっているのです。それも一本もです。それ
を見てゲルマッハ君は言いました。
「これはどうしてなんだ?」
「私にもわからない」
アーリアちゃんも険しい顔で首を横に振るだけでした。
647マンセー名無しさん:2009/11/07(土) 22:23:03 ID:GBbuTrZJ
「だが、これはだ」
「そうだな」
事態が大変なことはもう言うまでもありませんでした。
「何とかしなければならない」
「しかし兄上、私にはどうしていいのかわからないが」
「僕もだ」
二人共そもそも原因がわかりません。ですから解決案もわかり
はしません。本当に困ったことになりました。
しかしこのぬいぐるみは二人にとってお気に入りですし何とか
したいです。それで考えに考えた二人が採った解決案とは。次
の日の学校において。
648マンセー名無しさん:2009/11/07(土) 22:37:29 ID:GBbuTrZJ
「それでだ」
「皆の意見を聞きたいのだが」
そのぬいぐるみを見せて皆の意見を集めることにしたのでした。
自分達ではどうしていいのかわかりかねたので皆に聞くことに
したのです。この辺りはいい判断だったと言えます。
皆もこれにはまず驚きました。誰もがそもそも原因についてわ
かりかねました。
「ええ、何でなの?」
「何でぬいぐるみの毛が抜けたの?
それがわからないのです。生きているものの毛が抜けるのなら
わかりますがぬいぐるみとなるとです。誰もそれがどうしてな
のかさっぱりわかりません。
649マンセー名無しさん:2009/11/07(土) 22:49:03 ID:GBbuTrZJ
従って皆首を傾げています。ところがここで誰かが言うのであ
りました。
「呪いかな」
「呪いか」
それを聞いたゲルマッハ君の顔がぴくりと動きました。
「それでぬいぐるみの毛が抜けるというのか」
「何ていうかゲルマッハ家の」
「あっ、そういえば」
「確かに」
皆ここではっと気付きました。そういえばゲルマッハ君の額は
です。かなりまずいです。
「その額、前よりも」
「そうだよね。何かさらに」
ゲルマッハ君の額は次第に次第に広くなっています。そのこと
に呪いの理由を見たのです。
650マンセー名無しさん:2009/11/07(土) 23:00:00 ID:GBbuTrZJ
「その呪いがぬいぐるみにも」
「まさか」
「いや、それは違う」
ゲルマッハ君は意固地な声でそれを否定しました。
「僕のこれは至って普通だ。それは気のせいだ」
「いや、気のせいじゃないかも」
「だよね、これは」
「間違いないよ」
話が変わってきました。ぬいぐるみからゲルマッハ君の額につ
いてです。しかしその話はある人の登場によって中断させられ
ることになりました。
651マンセー名無しさん:2009/11/07(土) 23:08:21 ID:GBbuTrZJ
「いえ、それは関係ありませんよ」
「むっ、ハイチか」
「はい」
アーリアちゃんが彼女に気付きました。ここで皆の前に出て来
たのはハイチちゃんだったのです。
彼女は皆の前に出て来ると。こう言ったのです。
「このぬいぐるみの毛が抜けた理由は私にもわかりませんがゲ
ルマッハさんの髪の毛とは何の関係もありません。またゲルマ
ッハ家にはそうした呪いはありません」
「あれっ、ないの」
「そういった呪いはないの」
「はい、ありません」
はっきりとした言葉でまた皆に答えてきました。
「そうした呪いはです」
「何だ、そうだったんだ」
皆これで話を元に戻すことになりました。
652マンセー名無しさん:2009/11/07(土) 23:17:00 ID:GBbuTrZJ
「けれどこの毛はどうしたらいいんだろう」
「原因はわからないにしても」
「解決方法はあります」
しかしハイチちゃんはこう皆に言うのでした。
「それは私に任せて下さい」
「えっ、あるの!?」
「このぬいぐるみの毛をどうするか方法が」
「あります。これをです」
言いながら出してきたのは何かお薬みたいなものでした。それ
を皆の前に出してきたのです。
そうしてそのうえで。皆に対して話すのです。
653マンセー名無しさん:2009/11/07(土) 23:26:24 ID:GBbuTrZJ
「これを塗ればいいのです」
「そうなのか」
「それを塗れば毛が元に戻るのか」
「ええ。それでは」
ゲルマッハ君とアーリアちゃんに応えながら早速そのぬいぐる
みを受け取ってです。ぬいぐるみにそのお薬を塗るとでした。
そうすると。
何と毛が見る見るうちに生えていきます。そうして元通りにな
ったのでした。
「何と」
「本当に元に戻るとはな」
ゲルマッハ君もアーリアちゃんもこれには驚いています。どう
してそうなったのかびっくりしています。
654マンセー名無しさん:2009/11/07(土) 23:32:04 ID:GBbuTrZJ
当然皆もです。それでハイチちゃんに尋ねるとです。
「ニホンさんのお人形を見てです」
「わたしの?」
「はい、毛が自然に生えるお人形がありますね」
「え、ええ」
ハイチちゃんのその質問に答えます。
「実際に何で生えるのかわからなくてとても怖いって思ってる
んだけれど」
「それの謎でもあるのです」
ハイチちゃんはニホンちゃんにも話すのでした。
「それがこれなのです」
「これって」
皆話が読めなくなってきています。それで彼女の話をさらに聞
くのでした。
655マンセー名無しさん:2009/11/07(土) 23:39:05 ID:GBbuTrZJ

「どういうことなの?ニホンちゃんのお家のお人形からわかっ
ったって」
「何か話が」
「ニホンさんの髪の毛が生えるお人形に塗られているお薬には
髪の毛を伸ばす成分が含まれているのです」
それだというのです。
「それを塗ったのです。それなのです」
「ああ、それでなんだ」
「それでぬいぐるみの毛も」
「その通りです。これで事件は解決しました」
ハイチちゃんは皆に言いました。ついでにニホンちゃんのお家
の人形の謎も解けました。しかし事件は解決したとはいえ結局
ぬいぐるみの毛が抜けた原因はわからずじまいなのでした。
656マンセー名無しさん:2009/11/07(土) 23:43:19 ID:GBbuTrZJ
ゲルマッハ君のお家の熊さんの毛が抜けたお話。くま安崎氏と
は関係がありません。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091107-00000018-jij-int
それとお菊人形の話をミックス。
ttp://www.ishiyasan.co.jp/okiku.htm
ttp://nats12.cool.ne.jp/NATS/HOKKAIDOU.1/OKIKU/okiku.html
ttp://www.ntv.co.jp/FERC/research/19970921/r7703.html
ttp://jajatom.moo.jp/kyoufu/2001/sekai01-02.html
ttp://www.tanteifile.com/onryo/onryo_map/map/hokkaido/02.html
真相?大昔のコロコロコミックのあすかあきお氏の漫画がソースだとか。
かなり胡散臭い意見も言う人ではあります。
ttp://www.nazotoki.com/okiku.html
人形が怖いという謝罪は受けますが賠償はできません。
657マンセー名無しさん:2009/11/09(月) 22:24:24 ID:UdCErrcN
        「クールメイド」
「いらっしゃいませ」
紫苑家に行くとです。まず紫苑ちゃんがいつものクール
な表情でそれで。メイド服を着て皆を出迎えてきたので
ありました。黒と白のそのコントラストと可愛らしいデ
ザインのそのフクがとても似合っています。
「何か普段と違ってこれまた」
「凄くいいよな」
「ああ、かなりな」
男組はそんな紫苑ちゃんを見てまずドギマギです。なお
メイド服のスカートは当然ミニでその下にはガーターで
白ストッキングで脚を覆っています。
658マンセー名無しさん:2009/11/09(月) 22:31:58 ID:UdCErrcN
そんな艶姿の彼女が現れてです。こう彼等に囁いてきた
のでした。
「御主人様、これなぞ如何でしょうか」
「御主人様!?」
「何か凄い新鮮っていうか」
「紫苑にそんなこと言われるなんて」
これまた皆にとっては強烈な一撃を持った言葉でした。
こうして彼等は忽ちのうちに陥落してしまいました。こ
れはメイド服の魅力もさることながら紫苑ちゃん自身の
そのクールビューティーな魅力が大きかったようです。
やっぱりこの娘もかなりの美少女であります。
659マンセー名無しさん:2009/11/09(月) 22:39:50 ID:UdCErrcN
そうして勧めてきたものはといいますと。
「ええと、これ?」
「これ買えばいいのか」
「その通りです、御主人様」
また御主人様と呼ぶ紫苑ちゃんでした。こうした細かい
心配りは流石長い間商売で生きてきたお家の娘だけはあ
ります。
「お肌がすべすべになるわよ」
「ああ、化粧品なんだ」
「それなんだ」
お肌と聞いて何なのかわかりました。青い容器やチュー
ブに入ったそれはよく見れば本当にそういったものでし
た。
660マンセー名無しさん:2009/11/09(月) 22:50:09 ID:UdCErrcN
「うちのお家の塩がたっぷり入ったプールから採ったも
のだから。自然でいいわよ」
「ううん、けれどなあ」
「僕達男だし」
「こうしたお化粧の類は」
ところが皆ここで難色を示しました。皆男なのです。で
すからこうしたお化粧品は買ったりしないのです。それ
でも紫苑ちゃんはそのクールなままで皆にお化粧品を差
し出してそのうえで言うのでした。
「どうぞ、御主人様」
「うっ、これは」
「かなり」
男心の壺を付くことニホンちゃんのお家のアイドルの如
しです。しかもです。
661マンセー名無しさん:2009/11/09(月) 22:58:11 ID:UdCErrcN
紫苑ちゃんは只者ではありません。何とここで更なる手
を打ってきたのです。それは。
「どうぞ、御主人様」
「このお化粧品は如何ですか?」
「お母様や妹さんにお似合いですよ」
何とニホンちゃんにタイワンちゃん、ベトナちゃん、イ
ンドネシアちゃんにトル子ちゃん、アジアンガールズが
一斉にメイド服で皆の前に現われたのです。その服は二
ホンちゃんがピンク、タイワンちゃんがイエロー、ベト
ナちゃんがブルー、インドネシアちゃんがレッド、トル
子ちゃんがグリーンです。見事に色分けまでされたミニ
のメイド服です。
662マンセー名無しさん:2009/11/09(月) 23:04:38 ID:UdCErrcN
しかもその手にはやっぱりその紫苑ちゃんのお家のお化
粧品があります。
一人だけでもかなりの威力なのにそれが六人になりまし
た。これで皆の命運は決まりました。
「も、もう我慢できない!」
「終わりだ、負けた!」
「買うよ買うよ!」
こうして皆紫苑ちゃんのお化粧品を買ったのでした。結
果として紫苑ちゃんの思い通りの展開になりました。彼
女は皆が帰った後札束のお札の数を数えながらにっこり
としています。
663マンセー名無しさん:2009/11/09(月) 23:11:45 ID:UdCErrcN
それもメイド服のままです。これだけを見ればやっぱり
奇麗な女の子だな、と思えるのですがここで。後ろから
そのアジアンガールズが彼女に言ってきたのでした。
「あのさ、いい加減帰りたいんだけれど」
「私も」
タイワンちゃんとインドネシアちゃんがむっとした顔で
紫苑ちゃんに言ってきました。
「お仕事終わったし」
「もういいわよね」
「帰られないわよ」
けれど紫苑ちゃんはそう言う彼女達に対して実に冷たい
声で告げるのでした。
664マンセー名無しさん:2009/11/09(月) 23:17:42 ID:UdCErrcN
「まだうちの家喧嘩してるし」
「あんたのせいで帰られないんだけれど」
今度はトル子ちゃんが言ってきました。五人共まだメイ
ド服のままです。
「皆でレバノンの家に遊びに行っていたら急にあんたと
あんたのお家の人達が喧嘩売ってきてそれでここにいる
んだし」
「まだ終わらないの?」
ベトナちゃんはぽつりと紫苑ちゃんに尋ねます。
「まだ」
「まだよ」
紫苑ちゃんの返答は冷たいままです。
665マンセー名無しさん:2009/11/09(月) 23:26:24 ID:UdCErrcN
「もう少し我慢していて」
「もう少しって」
ニホンちゃんは紫苑ちゃんの今の言葉に難しい顔になり
ました。
「晩御飯までにお家に帰られるかしら」
「じゃあお家の人には私から連絡しておくから」
相変わらず札束のお札を数えています。その姿はまるで
人買いです。
「それで安心できるわね」
「何かそれでずっと働かされそうで」
「全然信用できないんだけれど」
ニホンちゃんやタイワンちゃんだけでなく女の子皆が思
っていることでした。とはいっても何とかお家の人達が
迎えに来てくれて帰ることはできました。
666マンセー名無しさん:2009/11/09(月) 23:29:07 ID:UdCErrcN
667マンセー名無しさん:2009/11/09(月) 23:31:46 ID:UdCErrcN
668マンセー名無しさん:2009/11/11(水) 22:39:07 ID:LFCuKtap
         「飛ばせ風船」
ニホンちゃん達は小学生といっても学生さんであることには
変わりありません。従ってテストからは逃れることはできま
せん。これはまさに学生の本分です。
「うわあ、また一日近付いたよ」
「テストの日が近付いてるわね」
皆そのことにかなり怖がっています。
「勉強はしないといけないし」
「悪い点取ったら恥ずかしいし」
「恥ずかしいで済めばいいけれど」
話はさらに暗いものになっていきます。
669マンセー名無しさん:2009/11/11(水) 22:48:35 ID:LFCuKtap
「下手をしたらお母さんに怒られるから」
「お小遣い減らされたりおやつなしにされたり」
「最悪折檻とか」
話が次第に剣呑なものになっていきます。
「そういうのあるからね」
「絶対に頑張らないと」
「それでもねえ」
皆溜息と共に言葉を出していきます。
「調子のいい悪いもあるし」
「知らない問題ばかり出るとかね」
テストには付き物の悩みはまだあるのでした。
670マンセー名無しさん:2009/11/11(水) 22:57:29 ID:LFCuKtap
「だから運のいい悪いもあって」
「どうなるかわからないのよね」
「おまじないでもしようかしら」
誰かがこんなことを言いはじめました。
「何か効き目あるのない?」
「お祈りするとか?」
「そういうのかな」
「ううむ、何かあるかな」
こう悩んでいるとです。いつもの彼が出て来たのでありま
した。
671マンセー名無しさん:2009/11/11(水) 23:05:37 ID:LFCuKtap
「皆それならいい方法があるニダよ」
「ってカンコ」
「今度はどんな芸を見せてくれるのよ」
「芸とは失礼ニダな」
いきなり芸とか言われたカンコ君はまずは不機嫌な顔にな
りました。
「ウリは別に芸なぞしてはいないニダよ」
「そうだったのか!?」
「いつもそうだと思ってたけれど」
皆この辺りはかなりシビアというかカンコ君にとっては偏
見です。どうやら皆の方が正しいようですが。
672マンセー名無しさん:2009/11/11(水) 23:12:24 ID:LFCuKtap
そんな皆の目にもめげず。彼は言うのでありました。
「それでおまじないニダが」
「それでどうするんだ?」
「何かまた動物のぬいぐるみ引き千切ったりお池の中に飛
び込んだりとかいった奇妙なパフォーマンスするの?デモ
の時みたいに」
「そんなことはしないニダ」
またしても皆の言葉をムキになった顔で否定します。
「今回使うのは風船ニダ」
「風船!?」
「今回は案外まともだよね」
「そうね」
皆その話を聞いてまずはこう言い合いました。
673マンセー名無しさん:2009/11/11(水) 23:24:00 ID:LFCuKtap
「またうんことかそんなかもって思ったけれど」
「意外にまとも」
「っていうかまとも過ぎて拍子抜けだけれど」
「それでニダが」
カンコ君はさらに皆に話します。
「風船にテストの点が上がるように書いてそれをお空にま
で飛ばすニダよ」
「本当にそれだけ!?」
「それで終わりなの」
皆いつもがいつもなので中々信じようとしません。
「それで終わりって」
「何かカンコじゃないみたい」
かなり失礼な言葉も出てしまっています。
674マンセー名無しさん:2009/11/11(水) 23:31:39 ID:LFCuKtap
「それで終わりって」
「文字書いた風船をお空に飛ばすだけなんて」
「では皆いいニダか?」
カンコ君は早速何処からか風船とペンを取り出してきて皆
に告げます。
「風船に文字を書いてお空に飛ばすニダよ」
「まあそれでテストの点数がよくのならいいことだし」
「それじゃあ私も」
「僕も」
皆とりあえず風船にお願いごとを書くだけで本当にテスト
の点数が上がるのならいいことだと思い風船にそれぞれ点
数がよくなることを書きました。そしてその風船にガスを
入れて。
675マンセー名無しさん:2009/11/11(水) 23:38:33 ID:LFCuKtap
皆で風船を一斉にお空に飛ばします。それぞれの字が書か
れた風船が一斉にお空に上がりました。
「何かこれだけで終わりって」
「呆気ないっていうか」
「拍子抜け?だよね」
「平和が一番ニダ」
クラスで一番訳のわからないエンターティメントを引き起
こしている人の発言です。
「これで皆がテストの結果がよければいいニダ。ついでに
ウリもそうニダ」
「まあ確かに」
「その通りね」
皆今回ばかりはカンコ君の言葉に頷きました。このまま話
は平和に終わりました。
676マンセー名無しさん:2009/11/11(水) 23:44:28 ID:LFCuKtap
と思ったら。
急にお空に烏達が出て来ました。そうして皆の風船に次々
に襲い掛かって。
一つ、また一つと割っていきます。皆この展開には凄く嫌
な顔になりました。
「これがオチ?」
「だとしたら凄く嫌なんだけれど」
「御願いした風船が破られるって」
「しかも烏にって」
皆このことに本当に嫌な顔になります。かといってもお空
のことですのでどうにもなりません。
677マンセー名無しさん:2009/11/11(水) 23:49:37 ID:LFCuKtap
流石のカンコ君もこの事態には呆然となっています。まさ
かここで烏が出て来るとは思わなかったのです。
そしてその呆然となった顔で呟くのでした。
「・・・・・・なじぇここで烏が出て来るニダ?」
「わからねえけれどよ」
「物凄く不吉な気がするけれど」
「これ以上ないまでに」
その烏の羽根の真っ黒い色を見て不吉なものを思わざるを
得ませんでした。誰もが。
「どうしようかしら、これって」
「御祓いする?ついでに成績祈願もう一回して」
誰かが言いました。
678マンセー名無しさん:2009/11/11(水) 23:55:19 ID:LFCuKtap
「それでどうかしら」
「それならウリナラのそうしたグッズをあげるニダ」
流石に今回ばかりは烏のことはどうしようもないまでも自
分がやったことで気落ちしているのでカンコ君が皆に言っ
てきました。
「今度は流石に烏は出ないニダよ」
「ああ、じゃあそれで」
「御祓いと祈願にするわ」
「それで頼むニダ」
こうしてあらためてカンコ君から成績上昇祈願グッズを貰
って何とか気を取り直した皆でした。さて、それでテスト
の結果はどうかというと悲喜こもごもでありました。
679マンセー名無しさん:2009/11/11(水) 23:58:40 ID:LFCuKtap
680マンセー名無しさん:2009/11/13(金) 22:13:30 ID:O03ZBHxK
          「誰も気付かない」
今ニホンちゃんのお家でぽっぽおじさんがこんなことを言い出した
のです。それは何かと言いますと。
「東アジア町の皆で一緒にやっていこう」
こんなことを言ったのです。それで皆大騒ぎになっています。
「皆っていうと」
「具体的には誰が入るのかしら」
「それが問題だけれど」
それでぽっぽおじさんの飼い犬フラン犬はこんなことを吠えていま
した。
「アメリーイラン、アメリーイラン」
最早犬の吠え声ではありません。しかしその顔はあの人面犬です。
フランケンの顔の犬ですから。
681マンセー名無しさん:2009/11/13(金) 22:20:18 ID:O03ZBHxK
けれどこう吠えています。つまりアメリー君は入れないというので
す。
これにアメリー君が気分を悪くしたのは当然です。この犬はどうも
ニホンちゃんのお家の人よりもチューゴ家の人達になついているの
です。実のところあまり頭がよくないんじゃないかと噂する人もい
たりします。
それで皆この犬は何なんだと思っているとです。
当のぽっぽおじさんはこんなことを言いました。
「アメリー君も参加してもらうよ」
フラン犬の吠えているのはなかったことにするのでした。どうやら
まだこの人の方がフラン犬よりはましみたいです。
682マンセー名無しさん:2009/11/13(金) 22:28:55 ID:O03ZBHxK
ですがこれはこれで騒動の元でありました。
「ええと、アメリー入れたら」
「東アジア町じゃないんじゃ?」
「そうだよね」
しかしここでこの二人が言うのでした。
「わす最初から入ってくれって言われてるダスよ」
「わいもやで」
オージー君とニュージー君が出て来ました。
「わす達東アジアだったダスか?」
「オセアニアやったと思うんやけれどな」
「だよな。確かに」
「そういえば」
皆この二人の話を聞いて言うのでした。
683マンセー名無しさん:2009/11/13(金) 22:39:39 ID:O03ZBHxK
「それにチューゴ、あんたって」
「何あるか?」
チューゴ君はタイワンちゃんの言葉に顔を向けます。
「自分独自で最近アメリー君と付き合ってるわよね」
「まあ色々と付き合いは深めているある」
実はこの人もこの人でこんなことをしているのでした。
「それは事実あるしちゃんと皆にも言っているあるぞ」
「じゃあぽっぽおじさんのあれはどうなの?」
「何かどう言っていいのかわかりかねているところもあるのは
事実あるが基本としていいと思っているあるぞ」
「そうなのね。あたしは」
ここでタイワンちゃんは自分のことも考えます。
684マンセー名無しさん:2009/11/13(金) 22:47:49 ID:O03ZBHxK
「そもそもあのおじさんの構想に入ってるのかしら。あの馬鹿
犬はあたしを露骨に嫌ってるけれどね」
「あと僕の考えだけれど」
今度出て来たのはシンガ君でした。
「アメリーは参加させるべきだと思うよ」
「そうダスな。やっぱりアメリーは必要ダスよ」
「まあ別にええんちゃうか?」
「何だかんだでアメリーは入っていいと思ったりもするある」
意外とチューゴ君もそれにはやぶさめではないようです。どう
も彼個人でアメリー君と付き合いを深めているせいでしょうか。
それを聞いてアメリー君もまんざらではないようです。結構そ
の機嫌をよくしてきました。
685マンセー名無しさん:2009/11/13(金) 22:57:25 ID:O03ZBHxK
「だったら僕もかな」
「いいと思うよ。君が入っても」
彼本人にも言うシンガ君でした。
「あとベトナやタイラン、マレーシア達も入るし」
「考えてみれば相当賑やかになるわね。けれど」
ここでタイワンちゃんはあることに気付きました。
「けれどこれっていつもの集まりと一緒の顔触れじゃないの?
ほら、APECとか」
「確かに」
「言われてみれば」
「そうよね」
皆このことに気付いたのでした。
686マンセー名無しさん:2009/11/13(金) 23:05:12 ID:O03ZBHxK
そして今まで黙っていたニホンちゃんも。ここでやっと口を開
くことができたのでした。実はこの娘もこの場にずっといたの
です。
「それわたしも気になってたけれど」
「あのおじさんはそれに気付いているの?」
「ううん、かなり怪しいと思うわ」
首を横に捻ってタイワンちゃんの問いに答えるニホンちゃんで
した。
「実際のところね」
「そうよね、やっぱり」
「ああ、あの犬の吠えていることは気にしないで」
ニホンちゃんはここでこのことを皆に言いました。
687マンセー名無しさん:2009/11/13(金) 23:14:03 ID:O03ZBHxK
「最近御本家にも吠えたりしてもうおじさんも流石にどうしよ
うもないってなってるっぽいから」
「そうなの。じゃあ無視するわね」
「ええ。それでだけれど」
「あとウリもいるニダが」
もう一人出て来ました。カンコ君です。
「この話ウリもいるニダよ。ついでに言えばウリは賛成ニダよ。
それは言っておくニダ」
「そういえば御前あのおじさんに可愛がられてるしな」
「だからあるな」
アメリー君とチューゴ君がそのカンコ君を見て言いました。
「だからなんだな」
「それでわかったあるが」
688マンセー名無しさん:2009/11/13(金) 23:24:13 ID:O03ZBHxK
「まあとにかくウリは賛成ニダ」
カンコ君はどうも結構流されて言っているようです。けれど自
分の考えはちゃんと言うのでした。
「それは言っておくニダよ」
「わたしは。どうかしら」
当人であるニホンちゃんも困った顔になっています。
「アメリー君が入るのはいいけれどそれって東アジアじゃない
んじゃないの?」
「そもそも僕達だって厳密には東アジアじゃないよ」
シンガ君がここで言います。
「はっきり言えばね」
「そうよね。オージー君達は」
「絶対に違うダスよ」
「それもはっきりしてるで」
「それであたしはどうなるのかしら」
タイワンちゃんはそもそも参加するのかどうかという時点でも
う疑問になっています。
689マンセー名無しさん:2009/11/13(金) 23:31:21 ID:O03ZBHxK
「まだまだ問題山積みっていうか。だからAPECとかとどう
も変わりがないけれど」
「それでもウリはいいと思うニダよ」
「僕はとりあえず参加でいいんだな」
「基本は賛成あるぞ」
「本当にどうなのかしら」
「とりあえず何処まで東アジアダスか?」
「訳わからんで」
「アメリーが入るんならまずいいとしてだよ」
皆が皆言います。ところがここで。あれこれ言ってしかも考え
が決まっていない人もいる中で何処からか声が聞こえてきたの
でした。
690マンセー名無しさん:2009/11/13(金) 23:36:08 ID:O03ZBHxK
「僕も入れて欲しいな」
「バカンコ、あんた今何言ったのよ」
「ウリは何も言ってないニダよ」
カンコ君がすぐにタイワンちゃんに言い返しました。
「というか今の言葉にはニダが付いていないニダよ」
「そうよね。じゃあ誰よ」
「あの、その集まりに僕も入れて欲しいな」
「また聞こえたぞ」
「誰あるか?」
アメリー君とチューゴ君は周りを見回しました。けれど誰も見
当たりません。今いる顔触れ以外にはです。
「誰ダスか?」
「幽霊ちゃうか?」
オセアニアコンビも怪訝な顔になっています。
691マンセー名無しさん:2009/11/13(金) 23:40:12 ID:O03ZBHxK
「だとすると怖いダスな」
「まさか幽霊も参加したいちゅうんか?」
「だから僕も参加希望なんだけれど」
「また聞こえたけれど」
「やっぱり誰もいないし」
ニホンちゃんとシンガ君も遂にここでおかしいと思いはじめま
した。
「武士の筈もないし」
「キッチョムはそもそも論外だし。誰なんだ?」
「あの、皆本当に僕に気付かないの?」
誰かの声は何とか皆に気付いてもらおうと必死になっています。
けれど本当に誰も気付いていません。
692マンセー名無しさん:2009/11/13(金) 23:45:46 ID:O03ZBHxK
「参ったな、どうしようかな」
「声は聞こえど誰もいない」
「まさか忍者ニダか!?ウリナラの」
「それは二重の意味でないわよ。忍者はニホンちゃんのところ
でしょうが」
すかさずタイワンちゃんがどさくさ紛れに忍者の起源を言い出
したカンコ君を注意します。
それでもです。本当に誰もいません。
「誰かしら。何か怖くなってこない?」
「確かに。声はすれどってのはな」
「あまり気持ちがよくないあるな」
ニホンちゃんの言葉にアメリー君とチューゴ君が頷きました。
693マンセー名無しさん:2009/11/13(金) 23:52:18 ID:O03ZBHxK
「じゃあここは」
「場所を変えるあるか」
「そうだね。君子危うきに近寄らずっていうのはこの場合に使
う言葉じゃないけれどね。怪しいものからは逃げるのが一番い
いよ」
シンガ君もそれに賛成します。こうして皆とりあえずその場所
から立ち去りました。
そして一人残ったのは。カナディアン君でした。
声の主は彼だったのです。けれど彼のことには誰一人として気
付かなかったのです。
「何で皆いつも僕に気付いてくれないのかな。折角仲間に入れ
て欲しいって言ってるのに・・・・・・
木枯らしが吹き木の葉が彼の前を舞います。一人寂しく残され
たカナディアン君でした。
694マンセー名無しさん:2009/11/13(金) 23:59:02 ID:O03ZBHxK
695マンセー名無しさん:2009/11/15(日) 21:49:04 ID:VTPqV4oB
          「究極水着相撲」
最近紫苑ちゃんはあちこちと喧嘩し続けていますがその中で
美容にも気を使っています。それで結構食べ物にも気を使っ
ていたりします。
「そういう場合にはね。恋をすればいいよ」
「それで誰とかしら」
言い寄るマカロニーノ君にいつものクールさで返します。
「私と付き合うからには。戦場にいる気分でないと大変だと
思うけれど」
「ううん、相変わらず紫苑は冷たいなあ」
「とにかく今はそのつもりはないから」
こう言ってとりあえず彼は下がらせます。
696マンセー名無しさん:2009/11/15(日) 21:59:03 ID:VTPqV4oB
それでも美容は重要です。太ってしまうのは彼女も嫌なので
す。それでどうしようかと思っていますと。
「何か悩んでるって本当ですか?」
そこにウヨ君がやって来ました。
「それも喧嘩以外のことで」
「まあね。悩んでいないって言ったら嘘になるわ」
喧嘩のことでも家同士のお付き合いのことでもないので今は
素直に答える紫苑ちゃんでした。
「それはね」
「それで何のことですか?」
「ちょっと太らないかどうかって」
かなり率直に答えたのでした。
697マンセー名無しさん:2009/11/15(日) 22:10:15 ID:VTPqV4oB
「それを気にしてるんだけれど」
「ああ、それだったらですね」
ここでウヨ君は紫苑ちゃんに対して言いました。
「一ついい考えがありますよ」
「それはどういったものかしら」
「相撲しませんか?」
こう紫苑ちゃんに提案するのでした。
「相撲。俺の家のですけれど」
「相撲っていったら」
紫苑ちゃんはそれを聞いてあることを思い浮かべたのです。
それが何かといいますと。
698マンセー名無しさん:2009/11/15(日) 22:22:02 ID:VTPqV4oB
「男の人が褌になって裸でぶつかり合うあのレスリングみた
いなものよね」
「はい、それです」
少し違うと思いながらもそうだと答えるウヨ君でした。
「それですけれど」
「それをすれば痩せるの?」
「見るものはあると思いますよ」
ウヨ君はこう紫苑ちゃんに対して答えました。
「だからどうですか?」
「そうね。それじゃあ」
ウヨ君のその言葉を聞いてです。紫苑ちゃんも決めました。
その決断は。
699マンセー名無しさん:2009/11/15(日) 22:32:04 ID:VTPqV4oB
「じゃあそのお相撲をね」
「どうします?それで」
「やってみるわ」
その神秘的な微笑で言うのでした。やはり普段の彼女はクラ
スの皆と同じ様にその顔立ちも雰囲気もとても整った奇麗な
ものです。少なくともその顔立ちはかなりの美少女でありま
す。
その彼女が相撲を、というのです。ウヨ君はそれを聞いてま
ずはかなり戸惑いました。
「あの、相撲をですか」
「そうよ」
その奇麗な神秘的な微笑みはそのままです。
700マンセー名無しさん:2009/11/15(日) 22:42:17 ID:VTPqV4oB
「実際にやってみるのよ」
「あの、相撲はですね」
ウヨ君は戸惑ったまま彼女に対して言いました。
「相撲って褌一枚ですけれど」
「やり方はあるわ。まあ見ていて」
「そうですか」
その神秘的な笑みにはウヨ君も適いません。琥珀意色の瞳の
輝きも見事なものです。こうしてその笑みでウヨ君に自分の
やりたいようにやると言った紫苑ちゃんは早速皆を集めまし
た。するとです。
701マンセー名無しさん:2009/11/15(日) 22:51:27 ID:VTPqV4oB
まず騒ぎだしたのはです。男の子達でした。
「おい、これはかなり」
「何ていうか」
「ないんじゃないか?」
今にも鼻血を出しそうな様子でそれは何故かといいますと。
彼等は普通の格好です。はっきり言って面白くとも何ともあ
りません。ところが女の子達はです。
全員水着です。それぞれ奇麗だったり可愛らしかったりきわ
どかったりする水着です。女の子は皆水着でそこに集まって
いるのです。
「いいよこれは、人生最良の日だよ」
紫苑ちゃんにいつもの肘鉄を受けていたマカロニーノ君はそ
なことは忘れて感涙しています。
702マンセー名無しさん:2009/11/15(日) 23:00:02 ID:VTPqV4oB
「皆の水着が見られて。こんなことってないよ」
「さて、いいかしら」
そこには主賓の紫苑ちゃんもいます。彼女は自分のお家の旗
の色の青と白のきわどいワンピースです。その格好で皆の前
にいて微笑んでいます。
「これからやるのはね」
「何なのよ、一体」
「私達だけ水着だけれど」
「女だらけの水泳大会でもやるの?」
随分と懐かしいことを言う娘もいます。何気にこうしたこと
も知っているようです。
703マンセー名無しさん:2009/11/15(日) 23:07:29 ID:VTPqV4oB
「それで何をするのよ」
「プールとかも近くにないけれど」
「お相撲よ」
紫苑ちゃんはクラスメイトの女の子達に対してくすりと笑っ
てそのうえで述べました。
「お相撲をするのよ」
「相撲って」
「わたしのところなの?」
「そうよ。武士君から聞いてなかったかしら」
紫苑ちゃんはこうニホンちゃんに対して尋ねました。
「それは」
「そういえば昨日何か言っていたような」
ニホンちゃんもそのことを思い出しました。ニホンちゃんは
ピンクの白いフリルの付いた可愛らしいワンピースの水着を
着ています。
704マンセー名無しさん:2009/11/15(日) 23:17:30 ID:VTPqV4oB
「お相撲がどうとか」
「流石に褌はどうかと思ったから水着でね」
「それでお相撲するの?ここで」
「そういうことよ」
微笑みをそのままにしてまた皆に答えます。
「それでどうかしら」
「まあいいけれど」
「褌じゃないし」
女の子達はそれでまあいいか、と納得しました。お相撲をす
る方はこれで納得です。そして男の子達はどうかといいます
と。
「いいんじゃないか?」
「そうだよな」
特に反対する理由はないのでした。
705マンセー名無しさん:2009/11/15(日) 23:25:15 ID:VTPqV4oB
「それでな」
「別にな」
それぞれこう言って紫苑ちゃんの案に賛成したのです。こう
して話は決まりました。
そしてはじまりました。
「はっけよい、のこった!」
女の子達は水着姿でお相撲をはじめます。するとです。
「なっ、これは!」
「いいよな、これ!」
「ああ、最高だよ最高!」
「ブラボーーーーーーーーッ!」
男の子達が俄然騒ぎだしました。それは何故かといいますと。
706マンセー名無しさん:2009/11/15(日) 23:31:10 ID:VTPqV4oB
まずはっけよい、の時にお尻を突き出します。それを後ろか
ら見ると物凄い光景なのです。
そして組むとさらにです。何と言っても水着姿の女の子達が
肌を重ね合わせ打ち合うのです。これはもうかなり刺激的な
光景です。
男の子達が騒ぐのも当然です。マカロニーノ君に至っては何
処からかビデオカメラまで持ち出してきて。
「いいよそこだよそこ!」
録画まではじめています。けれどこれは流石に紫苑ちゃんに
怒られてしまいました。
707マンセー名無しさん:2009/11/15(日) 23:39:48 ID:VTPqV4oB
「ちょっとマカロニーノ」
水着姿のままの紫苑ちゃんが彼にクレームをつけるのでした。
「それは流石に駄目よ」
「やっぱり駄目?」
「そうよ。どうしてもというのならお金払いなさい」
こんなことを言うのでした。何と禁止ではありませんでした。
「わかったわね、それでね」
「えっ、お金払えばいいの?」
「そうよ。わかったわね」
「うん、じゃあ」
こうしてマカロニーノ君はお金を払って録画を続けました。
女の子達はそれを見まして。
708マンセー名無しさん:2009/11/15(日) 23:47:06 ID:VTPqV4oB
「撮影って待ってよ」
「それはないじゃない」
「いいじゃない、見られて減るものじゃないし」
紫苑ちゃんが言ったとは思えない言葉です。
「それにお金は取ってるから私のお家は儲かるし」
「儲かるって」
「じゃあ」
「この水着相撲、いいわね」
得意のお金の話にもなっているので紫苑ちゃんはにこりと
しています。
「これからもしていいわね」
「やれやれ、結局こうなるのね」
「現金なんだから」
皆そんな紫苑ちゃんに呆れてしまいました。けれどその笑
顔はとても奇麗な笑顔なのでした。
709マンセー名無しさん:2009/11/15(日) 23:54:17 ID:VTPqV4oB
710マンセー名無しさん:2009/11/17(火) 21:38:09 ID:OGuqBiL0
           「ブスじゃない」
皆誰が奇麗なのか可愛いのかとても関心があります。他の人
のことについてもそうですがそれは自分自身についても同じ
です。
それで誰かがあるものを考えつきました。それはこの人は本
当に美人だとちゃんとチェックして出してくれる機械です。
これまた随分と便利な機械であります。
「何か本当に便利なものができたよね」
「御都合主義みたいに」
「確かに」
皆そう言いながらもその機械に注目しています。それは間違
いのないことでした。
711マンセー名無しさん:2009/11/17(火) 21:49:35 ID:OGuqBiL0
その機械に皆登録しようと考えていました。その中にはエリ
ザベスちゃんもいました。
「まあわたくしでしたら」
いつものお嬢様然とした格好と凛とした顔立ちでの言葉です。
この雰囲気はやはり彼女ならではです。
「チェックされるまでもないですわね」
「それで若し駄目だったらどうしますの?」
その横からフランソワーズちゃんが少し意地悪に彼女に尋ね
てきました。
「その時は一体どうしまして?」
「そんなことは有り得ませんわ」
エリザベスちゃんはフランソワーズちゃんのその言葉を軽く
笑って一蹴しました。
712マンセー名無しさん:2009/11/17(火) 21:58:53 ID:OGuqBiL0
「絶対に。何がありましても」
「あら、余裕ですわね」
「わかっているからこそですね」
ふふん、という微笑みがその自信を何よりも見せています。
そんなことは有り得ないと完全に信じています。
「何がありましても」
「では早速登録してみれば宜しいですわ」
「ええ、ではフランソワーズ貴女も」
「わかっていますわ。それでは」
二人はいつも通り優雅に連れ立ってその機械のところに向か
います。見ればもう皆登録をはじめています。
713マンセー名無しさん:2009/11/17(火) 22:08:03 ID:OGuqBiL0
今のところ目立つのは男組です。ノーベル=スウェーデン君
やブジリー君にデンマー君、それとマカロニーノ君といった
顔触れです。
「ラテンや北欧が多いですわね」
「そうですわね」
エリザベスちゃんはフランソワーズちゃんの言葉に頷きます。
まだ女の子は少ないです。
「何故かフラメンコ先生もいますわね」
「どうしても自分を美人としたいみたいですわね」
幾つになっても気の若い先生であります。その先生を横目に
見ながら早速登録に入ります。
714マンセー名無しさん:2009/11/17(火) 22:18:05 ID:OGuqBiL0
まずはフランソワーズちゃんです。登録したところ順位まで
出て来ました。やっぱりこのクラスは美男美女ばかりなので
登録自体はすんなりといけました。そしてその順位はといい
ますと。
「七位ですの!?このわたくしが」
その順位に思いきり不満な顔になりました。
「何ですの、これは」
「あらフランソワーズ、残念ですわね」
ライバルのその順位にくすりと意地の悪い笑みを浮かべてみ
せるエリザベスちゃんでした。
「けれどレディーたる者順位にこだわってはいけませんこと
よ。あくまでいつも優雅に」
「わかってますわ、そんなことは」
ぷりぷりしながらも返すフランソワーズちゃんでした。
715マンセー名無しさん:2009/11/17(火) 22:27:29 ID:OGuqBiL0
何時の間にかアーリアちゃんも来ています。彼女は少しその
顔を恥ずかしそうにして言うのでした。
「まあ私もな」
「いいのではなくて?」
頬を赤らめさせている彼女に対してにこりと笑って応えるエ
リザベスちゃんでした。
「それも」
「いいのか」
「誰だって気になるものですわ。わたくしも同じですし」
「そうか。それならだ」
「ええ。一緒に登録致しましょう」
こうしてエリザベスちゃんとアーリアちゃんは一緒にその機
械に登録することにしました。
716マンセー名無しさん:2009/11/17(火) 22:36:34 ID:OGuqBiL0
そうしていよいよそれがわかろうとします。さて、エリザベ
スちゃんは何位でしょうか。アーリアちゃんも。
順位はすぐに出ました。それは。
「な・・・・・・」
「そんな・・・・・・」
二人は思わず絶句してしまいました。何と出て来た順位はエ
リザベスちゃんが二十位でアーリアちゃんが二十一位であっ
たのです。なお男の子も女の子も今のところその順位は二十
一位です。つまりは。
「わ、わたくしがブスですって!?」
「私が、そんな・・・・・・」
二人は呆然となってしまいました。
717マンセー名無しさん:2009/11/17(火) 22:46:42 ID:OGuqBiL0
「これどういうことですの!?この機械何かおかしいのでは
なくて!?」
「確かに期待はしていなかったが。それでもことは。どうに
もならない」
二人はそれぞれ言います。とりわけエリザベスちゃんはかな
り怒っています。
「誰ですの、こんな機械造った人は。出ていらっしゃい、抗
議してあげましてよ!」
「ちょ、ちょっとエリザベス」
そのあまりもの剣幕にフランソワーズちゃんもいつもならこ
こで茶々を入れるところで止めに入っています。それだけ今
の彼女は壮絶なのです。
718マンセー名無しさん:2009/11/17(火) 22:53:10 ID:OGuqBiL0
「そんなこと言いましても。まあ機械には機械の都合という
ものがありましてよ」
「しかも美人かどうか!?それを見たら」
二十分の三という確率で美人だとされました。これがエリザ
ベスちゃんをさらに怒らせてしまったのは言うまでもありま
せん。
「赦しませんことよ、これは!」
「おい、俺の順位何だよ!」
見ればロシアノビッチ君もいました。彼は最初から酔ってい
ましたがそれ以上に怒りでその顔を真っ赤にさせていました。
これはかなり危険です。
719マンセー名無しさん:2009/11/17(火) 23:01:29 ID:OGuqBiL0
「誰だ、こんな機械造りやがったのは!妹達だけ高くて何で
俺だけやたらと低いんだ!」
「あちらもですわね」
「ううむ、見れば兄上もだ」
アーリアちゃんはここでゲルマッハ君に気付きました。
「かなり。不満そうだな」
「順位にはこだわらないが」
一応こう言いはしています。
「何故こんなに低いのだ。僕はそんなにいけていないのか」
「額のことを今言ったら大惨事ですわね」
そんな彼を見てフランソワーズちゃんはこっそりと呟きまし
た。これはもう火を見るより明らかです。
720マンセー名無しさん:2009/11/17(火) 23:13:08 ID:OGuqBiL0
とにかくエリザベスちゃんにロシアノビッチ君、そしてゲル
マッハ兄妹は不満を露わにしています。そんな一触即発の中
で皆も次第に。
「これ何か偏ってるし」
「おかしいよ」
「これデンマーが造ったらしいけれど」
「偏ってない?」
やがて批判は開発者に向かってきました。
「エリザベスは確かにとんでもない部分やたらと多いし」
「料理下手だし」
「いつも幽霊が絡むし」
「かなり馬鹿なところあるし」
皆何気にぼろくそ言っています。
721マンセー名無しさん:2009/11/17(火) 23:22:25 ID:OGuqBiL0
「それでも顔は悪くないよ」
「性格は問題だらけだけれどね」
「どさくさに紛れて随分と言ってくれますわね」
当然皆の今の言葉はエリザベスちゃんの耳にも入っています。
それでさらに不機嫌になっています。
「とにかくデンマー。これはおかしいのではなくて?」
「そうかな。僕はそんなにおかしくはないけれど」
「おかしいですわ。何とかしなさい」
「じゃあ君が造ってみる?僕は僕の目から見てちゃんと基準
を決めてるしね」
どうやらこれが問題だったみたいです。とにかくこれで謎が
解けて皆納得しながらもデンマー君のこの機械は以後は彼か
ら見ていけてそうな人以外は使いませんでした。
722マンセー名無しさん:2009/11/17(火) 23:24:03 ID:OGuqBiL0
723マンセー名無しさん:2009/11/17(火) 23:38:26 ID:046/BG+8
ここの人、病院いかなくても大丈夫なの?
724マンセー名無しさん:2009/11/19(木) 21:52:34 ID:R+ZYxGH3
今次スレについて総督府議論中です。住人の方よかったらいらして議論に参加して下さい。
725マンセー名無しさん:2009/11/20(金) 00:00:35 ID:PrFK8Cj2
           「スカートちらり」
ある日のことです。タイワンちゃんのお家に向かう船のガイドを
タイワンちゃんがしていました。ところが今日のタイワンちゃん
の格好は普段と違いました。
「あれっ、どうしたの今日は」
「お客さんにいつもより多く来てもらう為なのよ」
にこりと笑ってニホンちゃんに応えるタイワンちゃんでした。
「だからなのよ」
「それでその格好なの」
「そうなの。似合うかしら」
お船のうえでくるくると回ってみせながら今の自分の服をニホン
ちゃんに見せるタイワンちゃんでした。
726マンセー名無しさん:2009/11/20(金) 00:09:46 ID:PrFK8Cj2
見れば服はです。白い上着に青いミニスカート。タイワンちゃん
の脚線美が露わになっています。これはかなり目を惹くものです。
目だけでなく心も惹いてしまいます。まさに悩殺とも言っていい
姿です。
それを見てニホンちゃんもです。同じ女の子であっても目も心も
奪われて思わずごくり、と喉を鳴らしてから。そのうえでタイワ
ンちゃんに尋ねました。
「あの、その格好」
「どうかしら、この格好」
タイワンちゃんはにこりと笑ってそのニホンちゃんに対して言葉
を返します。
727マンセー名無しさん:2009/11/20(金) 00:17:43 ID:PrFK8Cj2
「注目するかしら」
「とても。っていうか」
またタイワンちゃんの脚を見て。また言うのでした。
「凄いよ、その脚」
「脚なのよね」
何とここでそのスカートをちらりとあげて脚をさらに見せてみせ
ます。するとお客さん達がわっと集まります。
「な、何だ!」
「凄いじゃないか!」
「可愛いじゃないか」
これでお客さんがわっと集まりタイワンちゃんのお家に向かいま
す。タイワンちゃんはそれを見てまたにこりです。
728マンセー名無しさん:2009/11/20(金) 00:25:58 ID:PrFK8Cj2
「こういうことなのよ」
「お客さんを集める為なんだ」
「そういうこと。やっぱりあれよ」
またニホンちゃんに笑って言ってきました。
「注目されないと来てくれないからね」
「けれど凄い格好ね」
そのミニスカート姿がだというのは言うまでもありません。ただ
でさえ奇麗な脚線美がさらに際立っているからです。けれどここ
でタイワンちゃんもニホンちゃんに対してこう言ってきたのであ
りました。
729マンセー名無しさん:2009/11/20(金) 00:33:31 ID:PrFK8Cj2
「ニホンちゃんだってね」
「わたしも?」
「そうよ。やってみたらいいじゃない」
こうアドバイスしてきたのです。
「脚を見せてね」
「脚を」
「ニホンちゃん脚凄く奇麗だし」
実は自分であまり自覚がなかったりするニホンちゃんです。彼
女は胸がないのでスタイルには自信がないのですがそれでも脚
にしろ身体全体でそのスタイルはかなりいいものがあるのです。
それは間違いありません。
730マンセー名無しさん:2009/11/20(金) 00:42:18 ID:PrFK8Cj2
タイワンちゃんもそれを見て彼女に言うのです。
「どうかしら」
「ううん、わたしはちょっと」
ニホンちゃんは首を傾げながらタイワンちゃんに対して応えま
す。けれどここでそんなニホンちゃんにアドバイスして来た人
がいます。その人は。
「そうだね。いいんじゃないかな」
「ヲタ君・・・・・・」
ヲタ君でした。おそらくタイワンちゃんの色香に誘われてそれ
でここまで来たのでしょう。それでニホンちゃんに対してアド
バイスするのでした。
731連投支援:2009/11/20(金) 00:48:02 ID:d7INTdZy
熱血「2chが出来て10年、ニホンちゃんスレができて○年、
   その中で、僕はスレッドはまさに生きとし生ける者、
   コテハンのみならずすべての名無し、
   ある意味では生命がないものに対しても
   存在しているものだと思っておりますが。」
732マンセー名無しさん:2009/11/20(金) 00:51:18 ID:PrFK8Cj2
彼が言うにはです。
「お客さんも集まるしね。それに」
「それに?」
「皆喜ぶから」
こんなことも言うのでした。
「だからいいと思うよ」
「わたしがミニスカートになることが」
「うん、それもね」
ここでさらにアドバイスするヲタ君です。やはりこうしたこと
になるとかなり強いです。というよりはまさに専門分野と言っ
ていいものであります。
733マンセー名無しさん:2009/11/20(金) 00:59:02 ID:PrFK8Cj2
「学校の制服をミニにしてね。あとは」
「あとは」
こうしてニホンちゃんにアドバイスしていきます。そうして次
の日ニホンちゃんはお家のお仕事の一貫であるCDの宣伝を学
校でするのでした。その格好は。
「うっ、これは・・・・・・」
「鼻血出そう・・・・・・」
皆ニホンちゃんのその格好に興奮しています。何と中学校や高
校のそれを思わせる制服姿で赤いスカートはミニです。もうぎ
りぎり見せそうです。
その格好で皆に言うのです。
「皆わたしの家のCD買ってね。御願いね」
言いながらちらしを渡しています。あまりにも刺激的なミニス
カート姿に呆然となっている皆はちらしを受け取ってしまいま
す。しかもCDのことも頭に入ってしまいます。
734マンセー名無しさん:2009/11/20(金) 01:06:22 ID:PrFK8Cj2
おまけにそのスカートの下はです。黒いブルマーです。もうこ
れは辛抱たまりません。
ちらりと見えるそれが目に入っただけで男の子達はノックダウ
ンです。そして学校が終わるとすぐに日之本家に行ってCDを
買うのでした。ニホンちゃんの戦略は大成功です。
「こんなに上手くいくなんて」
「それだけミニスカートは威力があるんだ」
アドバイスしたヲタ君が大喜びのニホンちゃんに対して話して
います。
「それがわかってくれたかな」
「けれどちょっと恥ずかしかったけれど」
ニホンちゃん顔が真っ赤です。やっぱり制服タイプの超ミニに
ブルマーというのは彼女も恥ずかしかったのです。
735マンセー名無しさん:2009/11/20(金) 01:14:36 ID:PrFK8Cj2
「それでも。お家の売り上げには役に立てたのね」
「そうだよ。男の子は皆脚に弱いんだ」
そのものずばり言ってしまうヲタ君でした。
「タイワンちゃんもそれがわかっていたからね」
「だからいいのね。ううん、それを考えたらブルマーも」
「恥ずかしくても威力はあるんだ」
何故か戦略兵器みたいに言うヲタ君でした。
「ブルマーが嫌でもミニスカートはね。こういう時には基本な
のはわかってくれたかな」
「うん、それはね」
ニホンちゃんもわかりました。けれどそれを見て複雑な顔をし
ている人がいました。
736マンセー名無しさん:2009/11/20(金) 01:19:23 ID:PrFK8Cj2
「ううん、どうしたものかな」
ウヨ君です。彼は困った顔でそんなお姉さんを見ています。そ
の顔は困ってはいますがそれと一緒に何処か嬉しそうな、そん
な複雑な顔であります。
そしてその顔で。言うのでした。
「姉さんがあんな格好をするのはな」
まずはニホンちゃんの格好についてです。
「嫌なんだが。見ていたら」
「こうも思うのは男の子ならではです。
「いかん、姉さんが相手だ。こんなことを考えたら駄目なん
だ。しかしそれでも」
煩悩というか邪念が渦巻いてもいます。これは絶対に言うこ
とができませんけれど。
737マンセー名無しさん:2009/11/20(金) 01:24:03 ID:PrFK8Cj2
「あの姿には見とれてしまう。それに売り上げにかなり貢献
しているのは事実だ。俺はどうすればいいんだ」
それに悩んでいるとです。当のニホンちゃんが彼のところに
来て言うのでした。しかもその格好で、です。やっぱりニホ
ンちゃんは無防備です。
「武士、何があったの?」
「な、何もないよ」
慌てて顔を真っ赤にして応えるウヨ君でした。
「別に。何もないから」
「そう。だったらいいけれど」
「うん。だから気にしないでくれ姉さん」
ニホンちゃんから顔を必死に背けて応えるウヨ君でした。彼
もそろそろ難しい年頃になってきたみたいです。
738マンセー名無しさん:2009/11/20(金) 01:28:50 ID:PrFK8Cj2
739マンセー名無しさん:2009/11/21(土) 21:38:12 ID:PmRlARof
         「何を血迷ったのか」
「ねえ武士」
「どうしたの?姉さん」
「ナラの間のことだけれど」
お家の中でこうウヨ君に話し掛けるニホンちゃんでした。
「いいかしら」
「あのマスコットのことかな」
「ええ、あれのことだけれど」
やはりそれでした。あの可愛くないだの気持ち悪いだの言われて
いるとても評判の悪いマスコットのことでした。
「今度ね、あれでね」
「何か作ったの?」
ウヨ君は不吉な予感を感じる顔でお姉さんに問い返しました。
740マンセー名無しさん:2009/11/21(土) 21:58:11 ID:PmRlARof
「まさか」
「ええ、そうだけれど」
予感的中です。まさにその通りでした。
「いいかしら」
「それでどんなものかな」
嫌な顔をしながらお姉さんに応えるウヨ君でした。
「今度のあれは」
「抱っこしてるものなの」
それだというのです。
「それをね。作ったんだけれど」
「あのマスコットで抱っこ」
想像しただけで不気味なものがあります。
741マンセー名無しさん:2009/11/21(土) 22:08:54 ID:PmRlARof
「それって一体」
「こんなの」
言いながらそれを見せてきました。もう早速作っていたのでした。
ある意味仕事が早いです。
「これだけれど」
「うわ・・・・・・」
それを見てまずは唖然となるウヨ君でした。
「姉さん、それ絶対に」
「駄目かな」
「駄目とかそういうの以前だよ」
こう言うしかないウヨ君でした。
「気持ち悪いにも程があるよ」
「そう、やっぱり」
実は自覚のあるニホンちゃんでした。
742マンセー名無しさん:2009/11/21(土) 22:28:22 ID:PmRlARof
そうしてその自覚のままに。ニホンちゃんはまだ言うのでした。
「問題あるよね」
「そのマスコットの存在自体がね」
ウヨ君もこれまでになくきついことを言います。
「というかこの前だってカンコが凄く嫌がってたじゃない。それ
こそ家の庭に封印してたし」
「じゃあこれ売りに出したら」
「売れないと思うよ」
これまたはっきりと言いました。
「絶対に」
「けれどこのマスコットのグッズって」
ところがここでニホンちゃんは言いました。
743マンセー名無しさん:2009/11/21(土) 22:36:22 ID:PmRlARof
「売れてない?結構」
「不思議にね」
ウヨ君も知っていることでした。
「売れてるよね、実際に」
「何でかな、これって」
「気持ち悪過ぎてかえって人気が出ているからね」
世の中何が人気になるかわかりません。何とこのマスコットは
実際に大人気だったりします。これが二人には全くわからない
ことだったりします。
「だから作ったんだ」
「ひょっとしたらって思って」
「ゴーヤーマンは可愛かったけれど」
ウヨ君は何気にリュー君が昔作った懐かしのマスコットを話に
出してきました、
744マンセー名無しさん:2009/11/21(土) 22:43:05 ID:PmRlARof
「けれどこれはどう見ても」
「無理かしら」
「皆カンコとかチョゴリみたいな態度取ると思うよ」
ウヨ君には想像できている未来でした。
「だって怖いから」
「ううん、けれど作ったし」
「仕方ないから今回も売る?」
「売ってみるわ。家の景気の足しになるかも知れないし」
「それじゃあ」
こうしてニホンちゃんはその抱っこしているポーズのマスコ
ットを売りに出してみました。
745マンセー名無しさん:2009/11/21(土) 22:46:40 ID:PmRlARof
そのマスコットを見た皆の反応は。まずはウヨ君の予想通り
でした。
「こ、今度は抱っこちゃん!?」
「ふ、不吉な!」
「ゆ、夢に出るわよ!」
皆思い切り引いています。ニホンちゃんとウヨ君が売り子を
していますがここで二人は言いました。
「やっぱり」
「こうした反応だろ?俺の言った通りじゃないか」
本当にその通りでした。ウヨ君の危惧は当たりました。しか
も予想より酷くです。
746マンセー名無しさん:2009/11/21(土) 22:50:42 ID:PmRlARof
けれど皆ドン引きから立ち直って。そのうえで少しずつ戻っ
てきて。そのうえで言うのでした。
「何か少し見たら」
「まあ確かに気持ち悪いし」
「可愛くないけれど」
「トラウマになるし」
この評価は変わらないのでした。誰がどう見ても気持ち悪い
ものは悪いのです。
それでも皆その抱っこマスコットを一つずつ手に取ってその
うえで買っていくのでした。
「じゃあこれ」
「頂戴」
しかもちゃんとお金まで払ってです。
747マンセー名無しさん:2009/11/21(土) 22:57:02 ID:PmRlARof
こうして瞬く間にマスコットは皆売れてしまいました。気付
けばもう二人の前にはお金だけが残っていました。
ウヨ君もこれにはびっくりで。目が点になったままニホンち
ゃんに対して言うのでした。
「ええと、売れたね全部」
「そうね。本当に全部」
「何でなんだろう」
あらためてこのことを考えるウヨ君でした。
「こんな気持ち悪いのが売れるなんて」
「今回もね」
「俺にはそれがとてもわからない」
そう言って憚らないウヨ君でした。
748マンセー名無しさん:2009/11/21(土) 23:00:49 ID:PmRlARof
「だって全然可愛くないじゃない。というか夢に出る位気持
ち悪いし」
「インパクトがあるからじゃないかしら」
ニホンちゃんはそれが原因かと考えるのでした。
「それでかえって」
「インパクトか。それで人気が出て」
「だってあんまりにもインパクトあるじゃない、あのマスコ
ットって」
「まあそれはね。何でもまずはインパクトか」
「だと思うよ。それがないと人だって中々人気が出なかった
りするし」
最後は何気にカナディアン君のことを意識しないうちに言っ
てしまったニホンちゃんでした。何はともあれこのマスコッ
トのグッズは今回も好評でした。
749マンセー名無しさん:2009/11/21(土) 23:04:25 ID:PmRlARof
750マンセー名無しさん:2009/11/22(日) 23:12:59 ID:HDNXBqCp
750げと
751マンセー名無しさん:2009/11/23(月) 22:42:21 ID:lhp3sQnP
        「カンコ君開催テスト」
「この度ウリはニホンの家において」
「何でわたしの家なの?」
「毎回何かと理由をつけて来る奴だな」
すぐにニホンちゃんとウヨ君からの突込みが入ります。この
展開はいつも通りです。
しかしそれでめげるカンコ君ではありません。ケンチャナヨ
精神でさらに言うのでした。
「それでニダが」
「何をするというんだ?」
とりあえず何かをしようというのはわかります。そしてそれ
がとんでもないものだということもです。
752マンセー名無しさん:2009/11/23(月) 22:53:55 ID:lhp3sQnP
「それでだ」
「テストをするニダ」
それだと言うのです。何かニホンちゃんのお家でやるのには
随分と場違いなテストのようです。
「ウリナラの歴史のことをどれだけ知っているのか皆をテス
トするニダ」
「ってわたし達をテストするの!?」
「何でまた急にそんなことをするんだ」
「成績優秀だった受験者にはカンコ家の史跡跡や工場を訪問
するというプレゼントもあるニダよ」
二人の話を聞かないままさらに言うカンコ君でした。
753マンセー名無しさん:2009/11/23(月) 23:05:02 ID:lhp3sQnP
「それでどうニダか?」
「だから何でわたしの家でするのかしら」
「それが謎なのだがな」
しかしテストを開くことを強引に決めてしまいました。そう
して皆を集めてテストです。
「ニホンちゃんの家のイベントで何で御前が主宰をやってる
んだ?訳わかんねえYO、おい」
「しかもテストあるか。じゃあ何あるか?とどろけ一番みた
いなとんでもテストあるか?」
まずアメリー君とチューゴ君が不満爆発です。他の皆も同じ
です。ザイ君やザイニーちゃんもいますが大体の人は嫌々と
いうのを顔にはっきり出しています。
754マンセー名無しさん:2009/11/23(月) 23:13:25 ID:lhp3sQnP
「しかしYO、カンコの家の歴史ってな」
「何かあったあるか?僕の家の召使いだったばかりだったと
思うあるが」
「で、答案用紙がこれ?」
タイワンちゃんもかなりうんざりした顔です。
「何よ、滅茶苦茶な出題ばかりじゃない」
「いいや、それは真実ニダ」
例によって例のカンコ家の歴史のことばかりが書き殴られた
答案が皆の前にあります。ウヨ君もそれを見てかなり不機嫌
な顔になっています。
「正直に書いていいんだな、本当に」
「正解を書くニダ」
ここでもう見事なまでに齟齬が出ています。
755.^さくら..^:2009/11/23(月) 23:16:36 ID:a+ZznKhf
imifumei
756マンセー名無しさん:2009/11/23(月) 23:20:29 ID:lhp3sQnP
「わかったニダな。真実を書くニダ」
「わかった。真実だな」
ウヨ君もそれに頷きます。ニホンちゃんも席に着いています
がはあ、といった顔です。
「あのカンコ君、どう考えても問題の内容が」
「正解を書くニダ。正解はウリがいつも言っている通りのも
のニダ」
「じゃあ架空のことばかりじゃねえかYO」
「作り話は歴史ではないあるぞ」
またしてもいつもの二人からの突っ込みです。
「何だ?一万年の歴史?」
「ダン君と熊?いきなり間違いあるな」
二人はもう最初から正解を目指してはいません。
757マンセー名無しさん:2009/11/23(月) 23:26:10 ID:lhp3sQnP
それはタイワンちゃんも同じです。もう正解はわかっていて
も自分の思ったことを書いていきます。
「ええと、リシさんは馬鹿やってニホンちゃんのお家に助け
られたと」
「ええい、それは間違いニダ!」
「正解じゃなくてもいいわよ。とにかくあたしはあたしの書
きたいことを書くからね」
「俺もだ。というか何から何まで滅茶苦茶じゃないか。カン
コ、これが歴史なのか」
「歴史ニダ」
「架空戦記の小説やゲームのテストじゃないんだな」
「ウリの家の歴史ニダ」
何があってもこう言い張るカンコ君でした。
758マンセー名無しさん:2009/11/23(月) 23:32:02 ID:lhp3sQnP
「わかったらさっさと正解を書くニダ」
「真実を書いてやる」
見れば殆どの人が真実を書いています。こうしてテストは進
んでいきます。そしてテストが終わって回答となったのです
が優秀者は。
「ザイとザイニーニダ」
「よし、やったニダ!」
「豪華プレゼントは貰ったニダ!」
「ああ、そうか」
「よかったあるな」
「おめでとう」
アメリー君もチューゴ君もタイワンちゃんも心の底からどう
でもいいといった顔です。
「優秀者出たのか」
「あれで」
ウヨ君とニホンちゃんもそれは同じでした。
759マンセー名無しさん:2009/11/23(月) 23:38:18 ID:lhp3sQnP
「とにかくそれで誰か満足したんならいいんじゃないか?」
「そうよね。それでいいのなら」
「しかしニダ」
ところがカンコ君は圧倒的多数の合格しなかった落第者に対
して怒った顔で言うのでした。
「皆何故ニダ。正解を書かなかったのは何故ニダ」
「だからどこにも真実がなかったからだYO」
「今回は嘘を書くつもりはないある」
「そうよ。だから試験の内容が滅茶苦茶じゃない」
すぐにいつもの三人がカンコ君に突っ込みを入れます。
「何だ?町全体に影響を及ぼした文化とかな。しかもその長
がどれだけあるんだYO」
「何で僕のアパートのかなりの部分が御前のものだったある
か?」
「それでニホンちゃんの対馬パンツがあんたのものになって
たりするし」
三人の突っ込みは容赦がありません。
760マンセー名無しさん:2009/11/23(月) 23:43:05 ID:lhp3sQnP
「しかもニホンちゃんの名前ばかり出て来たな」
「主役かと思ったあるぞ」
「おまけに何かニホンちゃんやけに強かったし」
「そういえば確かに」
ニホンちゃん本人もカンコ君の答案に自分の名前がやけに
出ていることには気付いていました。
「何かわたしが出て来てカンコ君しょっちゅういじめてる
のはカンコ君がいつも言ってる通りだけれど」
それはいつもの話なので皆何が正しいのかはもうわかって
います。
「それでもわたし自身が知らないことまで書いてるし」
「御前姉さんの下着の色とか何で知ってるんだ?」
ウヨ君もそのことをカンコ君に尋ねます。
761マンセー名無しさん:2009/11/23(月) 23:45:39 ID:lhp3sQnP
「何故か俺がいつも褌なのを知ってるしな。何処でそんな
ことを知ったんだ?」
「そ、それはたまたま誰かから聞いた話を書いたまでニダ。
それだけニダ」
随分と苦しい言い訳です。
「それだけニダ。気にするなニダ」
「わたしのスリーサイズとかお風呂入ったら何処から洗う
かとか髪の長さとか髪の毛の質とか好きなパジャマの柄と
かまで」
「知り過ぎてないか?どうやってそんなことまでわかった
んだ?」
「だから気のせいニダ。それはウリがただ聞いたことをそ
のまま出しただけニダ」
こう言い繕うとします。しかしです。
762マンセー名無しさん:2009/11/23(月) 23:51:41 ID:lhp3sQnP
ここでザイ君とザイニーちゃんが言うのでした。
「兄さんいつもニホンさんのことばかり見てるニダよ」
「そのせいニダ」
何故いつも見ているのかはもう殆どの人が知っています。
それを知らないのはここでは二人だけです。その二人が
言うのでした。
「何でわたしのことばかり見るのかしら。嫌いで嫌いで
仕方がないっていつも言うのに」
「本当にわからない奴だな。どうしてなんだ?」
「まあわからないならいいニダ」
「とりあえずはニダ」
最後にザイ君とザイニーちゃんの言葉がかかりました。
何はともあれテストは終わりました。殆どの人にもうば
れてしまっていることをまだ何とか言い繕うとしている
カンコ君をそのままにして。
763マンセー名無しさん:2009/11/23(月) 23:53:55 ID:lhp3sQnP
764マンセー名無しさん:2009/11/24(火) 08:52:06 ID:FUey6zcB
吹いたじゃないかwww
まだまだカンコ君はこんなことをやってるんだなw
765マンセー名無しさん:2009/11/25(水) 22:21:28 ID:T1z8Jvqy
         「こういう才能はあります」
今日はニホンちゃんのシズオカの間でピアノコンクールを開いて
います。皆それぞれのピアノの腕を見せようと躍起になってその
場にいます。
「今回は僕が勝つよ」
「いいえ、私よ」
お互いにはじまる前からライバル心を発揮し合っています。つい
最近まではEU町の人達ばかりだったのですが最近ではアメリカ
町やアジア町の皆も参加するようになっています。
そしてその中にはです。一見するとこうした世界には最も縁が遠
いと思われる人もいるのでした。
766マンセー名無しさん:2009/11/25(水) 22:31:54 ID:T1z8Jvqy
その人が誰かといいますと。クラスで最高最大のエンターティナ
ーと呼ばれている人です。そう、この人です。
「何でこいつがピアノ弾けるんだ!?」
「世の中何かおかしいわよ」
「ええい、うりゅしゃいニダ」
カンコ君です。タキシードを着て今そこに立っているのでした。
本当に場違いとしか思えないのですがそれでもこの人はピアノや
クラシック関連にはかなり凄いものがあるのです。
「指揮だってできるしな」
「それもかなり凄いし」
皆それを目で見て耳で聴いても全然信じられないのでした。
767マンセー名無しさん:2009/11/25(水) 22:43:21 ID:T1z8Jvqy
「何でなんだ?こいつに芸術のセンスがあるなんて」
「異常っていうか」
「異常と思うのならウリのピアノを聴いてみるニダ」
本人も自信があるようです。その顔には緊張もあります。本当に
本気なのがわかります。
「わかったニダな。まずは聴いてみるニダ」
「そうよね。カンコ君のピアノも指揮も確かに凄いし」
このことはニホンちゃんも素直に認めることでした。ニホンちゃ
んは今は白いドレスを着ています。当然彼女もこのコンクールに
参加するのです。ですからドレスを着てこの場にいるのです。
768マンセー名無しさん:2009/11/25(水) 22:55:46 ID:T1z8Jvqy
そんな中で遂にカンコ君の出番です。しっかりとした足取りで皆
の前に置かれているそのピアノの前に来て。そうして演奏をはじ
めるのでした。
その演奏はといいますと。
「凄いな」
「奇麗だししかも繊細だし」
「見事っていうか」
皆を脱帽させるに相応しいものなのです。何とカンコ君の演奏は
優雅にして繊細、しかも大胆で気品もあるという普段の彼からは
全く想像もできないものなのです。しかし皆それが見事なことは
認めるしかありませんでした。
769マンセー名無しさん:2009/11/25(水) 23:03:56 ID:T1z8Jvqy
「いや、凄いよ」
「今日は特に凄いし」
「そうよね」
評価はもうかなりのものです。まるで優勝するのかどうかさえ決
まっていないのに皆こうしたことを言っていきます。それだけの
ものがもうあるのです。
そしてその一位を決める時ですが。一位は当然。
「やっぱりな。自分の耳には嘘をつけないからね」
「そうよね。もうね」
「決まりだよ」
皆カンコ君を見て言います。彼は見事シズオカの間でのコンクー
ルで一位となったのでした。
770マンセー名無しさん:2009/11/25(水) 23:14:38 ID:T1z8Jvqy
それで開催家のニホンちゃんからトロフィーが授けられます。カ
ンコ君はもうにこにことしています。そしてその顔で言うのであ
りました。
「ウリが一位というのは誇らしいニダ。まさに皇帝ニダ」
「ここでそれを言わなかったら本当に凄いって尊敬さえできるん
だけれどな」
「皇帝というのは僕の家のことあるがまあ才能だけは認めてやる
ある」
当然ながらこのコンクールにはアメリー君やチューゴ君も参加し
ていました。けれど二人は残念ながら一位とは至らなかったので
す。今回のカンコ君があまりにも凄過ぎたからです。
771マンセー名無しさん:2009/11/25(水) 23:29:04 ID:T1z8Jvqy
「けれど本当に御前のこうしたピアノとか指揮とかの才能は凄い
よな。見事なものだよ」
「僕も最近そっちでも実力を発揮してきたあるが御前には負ける
ある。それは認めるあるよ」
「そうよね。カンコ君だけじゃなくてチョゴリちゃんも歌とか凄
く上手いし。血筋なのかしら」
ニホンちゃんも言います。ニホンちゃんにまで言われてカンコ君
はさらに上機嫌になります。そしてその上機嫌のままこんなこと
を言ってきたのでした。
「実はニダ」
「実は?」
ニホンちゃんだけでなく皆がその言葉に注目します。
772マンセー名無しさん:2009/11/25(水) 23:31:09 ID:T1z8Jvqy
「ウリには夢があるニダよ」
「夢って?」
それを聞いてまずはニホンちゃんがその目をしばたかせました。
それから皆もです。
「夢って何なんだよ」
「いきなりあるが聞いてやるある」
アメリー君とチューゴ君もそれに応えます。
「何かわからないけれどよ」
「何でも言ってみるよろし」
「ウリは実はニダ」
二人の言葉と見んなの声に応えて言うカンコ君でした。その夢が
何かといいますと。
773マンセー名無しさん:2009/11/25(水) 23:36:55 ID:T1z8Jvqy
「ピアノ演奏家とオーケストラの指揮者を目指しているニダ」

ドッカアアアアーーーーーーーーーーーーーーン

その言葉を言った途端にシズオカの間が大爆発を起こしました。
皆その中で派手に吹き飛ばされます。
しかし言った本人はです。至って平気な顔で言うのでした。
「ウリは本気ニダ」
「おめーーの本気は言っただけで大爆発を起こせるのかYO!」
「流石に今のは受けきれなかったあるぞ!」
アメリー君もチューゴ君も黒焦げになって折角セットした頭も
タキシードもボロボロになった姿で突っ込み返しました。
「それだけは絶対に似合わないだろうがYO」
「幾ら上手くてもある」
二人の言葉に何とか爆発から生き残ったクラスの皆も頷きます。
流石にそれは合わないのでした。
774マンセー名無しさん:2009/11/25(水) 23:44:10 ID:T1z8Jvqy
「カンコ君、それ本気よね」
ニホンちゃんも爆発の中でセットした髪も奇麗なドレスもすす
だらけになってしまっています。
「その将来の夢って」
「その通りニダ。ウリはやるニダよ」
「そうなの」
それを聞いてニホンちゃんも呆然となっています。
「ま、まあ頑張ってね
「ウリはやるニダよ。そしてトスカニーニやブーニンを超える
指揮者、演奏家になるニダ」
今その決意を決めるカンコ君でした。才能や素質はともかくど
うにも誰が想像できないものがあるようです。
775マンセー名無しさん:2009/11/25(水) 23:47:36 ID:T1z8Jvqy
776マンセー名無しさん:2009/11/25(水) 23:49:24 ID:T1z8Jvqy
>>764
カンコ君は永遠にカンコ君です、また同じ事をするでしょう。
今度は一体どんなものか、それも御期待ですね。
777マンセー名無しさん:2009/11/27(金) 22:19:08 ID:SetH5tr5
        「まさにニホンちゃんならでは」
ニホンちゃんは絵が描くのがとても得意なのはもう皆が知っている
ことです。その絵は漫画だったりアニメだったりしますがとにかく
物凄く上手いです。
しかもかなりの独創性も持っています。その彼女が今自分のお家の
机の上で考えていました。
「ううん、そうねえ」
「どうしたの姉さん」
「うん、ちょっと考えたんだけれど」
部屋にたまたま入って来たウヨ君に対して言うのでした。
「ほら、最近私色々なもの人間にして書いてるじゃない」
「そうだね」
このことはウヨ君もよく知っていることでした。
778マンセー名無しさん:2009/11/27(金) 22:29:36 ID:SetH5tr5
そのニホンちゃんが言うのです。ペンや紙を前にしてです。そう
して言うことは。
「今度はね」
「今度は。どうするっていうんだよ」
「皆を書こうかな」
こんなことを言うのでした。
「ちょっとね。皆をね」
「皆っていうと?」
「だから皆よ」
返答はまずはオウム返しでした。それでもニホンちゃんははっき
りとウヨ君に対して言うのでした。
779マンセー名無しさん:2009/11/27(金) 22:38:09 ID:SetH5tr5
「クラスの皆を書こうかなって思ってるのよ」
「それって姉さんのクラスの皆!?」
「そう、皆」
まさにその皆だというのでした。
「皆を書こうと思ってるの。しかも」
「しかも?」
「女の子にしてね」
何かさりげなく物凄いことを言うニホンちゃんでした。
「皆を女の子にしてみて。それでどうかしら」
「ええと、姉さん」
とりあえず何とか落ち着きを保ちながらそのうえでお姉さんに対
して問い返すウヨ君でした。
780マンセー名無しさん:2009/11/27(金) 22:47:24 ID:SetH5tr5
「俺の耳がおかしいかも知れないけれど」
「多分おかしくはないわよ」
「いや、さっき皆を女の子にするって言ったよね」
このことを問い返すのでした。
「今確かに」
「そうよ。そのつもりだけれど」
「あの、姉さん」
またニホンちゃんに対して問い返すのでした。それもかなり切羽
詰まった様な真剣な顔で。
「それってアメリーとかチューゴもかな」
まずはその二人を話に出すのでした。
781マンセー名無しさん:2009/11/27(金) 22:58:02 ID:SetH5tr5
「あの二人も」
「こんな感じでどうかしら」
「えっ・・・・・・」
その二人の女の子になった姿を見て顎が外れんばかりに驚いてし
まったウヨ君でした。それを何とか抑えてニホンちゃんに対して
言いました。
「それがあの二人って」
「可愛いわよね」
「いや、可愛いとかそういうのじゃなくて」
ここにウヨ君とニホンちゃんの認識に決定的なずれが生じてしま
っていました。それはもう絶望的なまでに、ナラの間のマスコッ
トとシガの間のマスコット位開いてしまっていたのでした。
782マンセー名無しさん:2009/11/27(金) 23:07:50 ID:SetH5tr5
「もう。何ていうか」
「とりあえずクラスの皆描いていくから」
「どうしてもなんだ」
こうしてニホンちゃんの暴走がはじまりました。それはまさにブ
レーキが外れたダンプカーでした。こうなったらもう誰にも止め
ることはできません。
次の日クラスの皆にその絵を見せてみます。すると皆もウヨ君と
全く同じ顔になってやっぱり顎が外れんばかりに驚いてしまった
のでありました。
「な、何それ!?」
「それが僕!?」
「私そんな服いつも着てないわよ」
皆が皆一斉にニホンちゃんに対して突っ込みを入れました。
783マンセー名無しさん:2009/11/27(金) 23:16:27 ID:SetH5tr5
「僕の女性化ってそんな格好なんだ。金髪のチアガールで」
「チャイナドレスにお団子頭あるか。基本ではあるが」
まずはそのアメリー君とチューゴ君が難しい顔になっています。
言いたいことをどうしても言えない顔になっています。さしもの
二人もです。
それにカンコ君もです。今回ばかりは何を言っていいのかわから
ず呆然となってニホンちゃんに尋ねます。
「ニホン、一応聞くニダが」
「何かな」
「これは本当にウリニダな。チョゴリではなくてウリが女の子に
なったらこうなるということニダな」
まるで爆弾を扱う様に慎重にニホンちゃんに対して尋ねるのでし
た。
784マンセー名無しさん:2009/11/27(金) 23:23:18 ID:SetH5tr5
「本当にこれニダな。どうして下半身が茄子になっているのかが
どうしてもわからないニダが」
「まあそれは感性だけれど」
「そうニダか」
(ニホンの家の声優さんの絵みたいニダな)
心の中でこんなことを思わずにはいられないカンコ君でした。あ
の伝説の画伯のことをです。
見ればかなり可愛らしい、チョゴリちゃんに勝るとも劣らないそ
の女の子になったカンコ君が描かれています。本人ですら唖然と
なってしまうその美少女を見てさしものカンコ君も言葉がなくな
ってしまっていました。その下半身が茄子になているのも見て。
785マンセー名無しさん:2009/11/27(金) 23:31:17 ID:SetH5tr5
女の子の中ではエリザベスちゃんはメイドさんの服を着ています。
皆それには一斉に疑問の声をあげます。
「こいつがメイドなんかする訳ねえ」
「意地悪お嬢様とか魔女とかだろ」
「他には黒太子とかな」
「絶対そんなのだ」
「何故わたくしがそんな悪役めいたものなのでして?」
皆が言うのでエリザベスちゃん至っておかんむりです。幾ら何で
も例えが悪過ぎます。
「どうもわたくしやフランソワーズになると急に評価がおかしく
なるのは気のせいでして?」
「いや、気のせいじゃねえ」
「実際におかしいから。おめえにメイド服なんてよ」
どうも人望という点において非常に問題があると思われるエリザ
ベスちゃんです。
786マンセー名無しさん:2009/11/27(金) 23:37:19 ID:SetH5tr5
とにかく彼女のメイドイラストは皆から全力で否定されています。
幾ら何でも有り得ないと。
「あれだろ。マカロニーノの家のオペラに出て来たエジプトの王
女様とかフラメンコ先生の家の公女とかな」
「アムネリスやエボリ公女ですわね」
どちらも物凄い性格の激しいキャラクターです。どちらかという
とそれだというのです。
「わたくしは」
「ああ、それだよ」
「絶対にな」
皆こう言ってはばかりません。そうしてです。
最後は皆一番驚きました。登校拒否なので今もクラスにはいない
キッチョム君ですがその姿は。
787マンセー名無しさん:2009/11/27(金) 23:43:36 ID:SetH5tr5
「アタシは悪くないもんって」
「このミニスカートの軍服の女の子が
「あいつって」
「どうかな、これで」
描いた本人が一番あっけらかんとしています。
「可愛いでしょ、これって」
「いや、可愛いっていうか」
「あの肥満した欠食児童のあいつがあれって」
「有り得ないわよ」
皆口々にこう言うのでした。つまりキッチョム君が一番有り得
ないというのです。
788マンセー名無しさん:2009/11/27(金) 23:49:09 ID:SetH5tr5
「やっぱりこれは」
「何ていうか」
「ニホンちゃんって・・・・・・」
皆のニホンちゃんを見る目が変わりました。呆然となっていま
す。ニホンちゃん自身の自画像も着物で何か派手な感じです。
それもまたあれです。
そうして描いてもらってない人は描いてもらってない人で言う
のでした。
「あたし描いてもらってないけれど」
「御免なさい、ちょっと事情があって」
「事情って」
タイワンちゃんなんかは寂しい顔になっています。とにかく今
回は皆に何と言っていいのかわからなくさせてしまったニホン
ちゃんなのでした。彼女もやる時はやります。全く別の意味に
おいても。
789マンセー名無しさん:2009/11/27(金) 23:50:39 ID:SetH5tr5
790マンセー名無しさん:2009/11/27(金) 23:55:27 ID:J6NuF+uv
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1342879.html
↑記事の最後にあるアフィリエイトに注目w
791マンセー名無しさん:2009/11/28(土) 02:02:08 ID:nk5ghLbD
ネッケツを煽って自作自演するなマキナ
792マンセー名無しさん:2009/11/28(土) 02:39:59 ID:UpeMWFID
確固とした証拠もなしに、なんでもかんでも結びつけたがる連中って、
どうしてこう頭が悪そうに見えるんだろう。
793マンセー名無しさん:2009/11/28(土) 06:35:29 ID:jJFjvCsr
委員会乙
794マンセー名無しさん:2009/11/28(土) 15:31:35 ID:SjhW7FNR
なんでもいいから商標阻止しろよ、マキナが仕掛けてきてるのに話全然すすんでねーし、
どぜうマキナ委員会の3文字しか繰り返せない、オウム並の無能だってバレちまうぞwwww
795マンセー名無しさん:2009/11/28(土) 16:09:14 ID:OYys7RwM
商標登録の話はこちらで。
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/korea/1257856964/l50
796マンセー名無しさん:2009/11/28(土) 16:42:50 ID:SjhW7FNR
そっちでgdgd話してたら、マキナが商標とり下げて詫び入れてくると思ってんの?
散々正統とか不当とか威勢よく追求してたのは、ポーズだけか?
議論なんていいんだよ、クソの役にもならねえよ。
今まで息まいてた通り、さっさと異議申し立てするなりマキナをリアルで追求なりしてこいよ。
797マンセー名無しさん:2009/11/28(土) 18:43:45 ID:+01xEY0p
自演乙
798マンセー名無しさん:2009/11/29(日) 16:45:22 ID:eipc+x05
ギコ猫、のまネコに続き今度はニュー速発祥のニホンちゃんが商標登録申請される
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/news/1259445866/

4 名前: リービッヒ冷却器(東海)[] 投稿日:2009/11/29(日) 07:05:46.79 ID:Z/xd/5xx
そんなキャラ知らない件
799マンセー名無しさん:2009/11/29(日) 22:07:18 ID:ZpzB28zZ
        「多分違う」
「凄い発見がありました」
ヨハネ君が三年地球組の皆に言っていました。
「我が主のあの衣がです」
「えっ、あの衣って」
「まさか!?」
皆それを聞いて一斉に驚きました。
「ヨハネ君のお家のあの最初の人!?」
「昔にいたっていう」
「はい、あの方です」
まさにその人だというヨハネ君でした。彼は疑うことなくその
話をするのでした。
800マンセー名無しさん:2009/11/29(日) 22:17:50 ID:ZpzB28zZ
「あの方のです。本物だという証拠が遂に見つかったのです」
「死んだ時にくるまれていたっていう?」
「っていうかあの人生きていたんじゃ」
「そんな話もあったわよね」
クラスの皆はヨハネ君の話を聞きながらひそひそと話をしてい
ます。
「けれどそれが見つかったって」
「マジで!?」
「神はおられるのです」
いつもの様に深い信心と共に語るヨハネ君でした。その信仰は
とにかく本物です。
801マンセー名無しさん:2009/11/29(日) 22:29:43 ID:ZpzB28zZ
「それでです」
そのヨハネ君が言い続けます。
「その衣ですが」
「今あるの?」
「ここに」
「はい、あります」
厳かな声でこう答えるヨハネ君でした。
「実はお兄様が調べてくれまして」
「お兄様って」
「ああ、マカロニーノさんのことだね」
皆中々覚えていないし忘れているヨハネ君の血縁関係につい
ても思い出しました。
802マンセー名無しさん:2009/11/29(日) 22:39:58 ID:ZpzB28zZ
「そういえばヨハネって」
「マカロニーノ家の三男さんだったんだ」
「それでバチカンに養子に入って」
「そうだったね」
この辺り結構複雑だったりします。
「それでマカロニーノさんなんだ」
「けれどマカロニーノさん!?」
「あの人が調べたの!?」
皆今度はこのことについて考えたのでした。
「大丈夫かな、それで」
「そうよね」
マカロニーノ君の性格は後輩の子達の間でももう充分以上
に知れ渡っていますのでこう言われるのでした。
803マンセー名無しさん:2009/11/29(日) 22:45:01 ID:ZpzB28zZ
「あの人が調べたって」
「しかもマカロニーノさんってお家まんまバチカンのおじ
さんの宗教だし」
「何か贔屓してそうじゃない?」
「そうよね」
皆このことも危惧するのでした。とにかく怪しいと思うこ
としきりです。
けれどここにマカロニーノ君も来て言うのでした。三年地
球組の皆に対して。
「僕も真面目に調べたんだよ。それでその時の文字もしっ
かりとあってね」
「そうですか?」
皆そのマカロニーノ君をかなり懐疑的な目で見ています。
804マンセー名無しさん:2009/11/29(日) 22:56:33 ID:ZpzB28zZ
「それでわかったんですか?」
「その主さんが亡くなられた時の服だって」
皆どうしても信じられません。それで皆少しだけその衣を
見てみるとです。ウヨ君がふと言うのでした。
「待て、この主は十字架の主の顔だな」
「それがどうかしたのですか?」
それを言われたヨハネ君は何でもないといった顔でウヨ君
に言葉を返します。
「主の顔について何か」
「マカロニーノの家の顔だな、あの主は」
そこを指摘するウヨ君の目は鋭いものになっています。
805マンセー名無しさん:2009/11/29(日) 23:05:32 ID:ZpzB28zZ
「そうだな。その顔だな」
「はい、そうですね」
「それがどうかしたのかい?」
ヨハネ君だけでなくマカロニーノ君もウヨ君に対して問う
のでした。
「当然ですが」
「そうだよ。主の顔はね」
「あの人は確か紫苑さんの家の人だったな」
ここでウヨ君は誰もが知っていることを話したのでした。
この事実をです。皆このことは知っていますがそこから深
く考えたことはなかったりします。
806マンセー名無しさん:2009/11/29(日) 23:16:19 ID:ZpzB28zZ
「そうだな。あの時の」
「はい、それもその通りです」
「そういえば紫苑とは最近あまりデートしていないな。今
度しようかな」
マカロニーノ君は能天気にこんなことを思ったりもします。
しかしウヨ君の目はさらに鋭くなりそれで二人に対して言
うのでした。
「それで何故主の顔がマカロニーノさんの家の顔なんだ?
紫苑さんの家の生まれなのに」
「あっ、そうか」
「そうよね」
皆ウヨ君の今の言葉にはっとなったのでした。
807マンセー名無しさん:2009/11/29(日) 23:23:35 ID:ZpzB28zZ
「紫苑さんのお家の人なのにマカロニーノさんのお家の顔
っておかしいわよね」
「それも昔だと余計に」
「どういうことかな、それって」
皆このことに首を傾げてしまいました。言われてみればこ
んなにおかしなことはありません。となるとその衣にある
主の顔もです。
「あのお顔じゃないんじゃ」
「となると偽者!?」
「そうよね」
そう考えだしたのです。確かにその顔であるとはちょっと
考えられないからです。
808マンセー名無しさん:2009/11/29(日) 23:27:38 ID:ZpzB28zZ
それでもマカロニーノ君は言います。彼も信じているもの
がかかっているので必死になっています。それで彼が言う
にはです。
「いや、主の人の傷跡とこの衣にある跡が一致してるよ。
それに」
「それに?」
「まだ証拠が?」
「はい、あります」
ヨハネ君も言ってきました。彼はお兄さん以上に真剣な顔
になっています。流石に今はいつも連れている上半身裸で
覆面をしている大きな人達はいませんが。それでも言うの
でした。
809マンセー名無しさん:2009/11/29(日) 23:31:12 ID:ZpzB28zZ
「私が頼んでじっくりと見てもらった結果もあります。そ
の結果で」
「そうだったの?」
「その時代の?」
「はい、そうです」
そうだというのです。
「ですから間違いありません」
「しかし昔のあの人の顔はだ」
ウヨ君はさらに言います。彼も引きません。まさに彼とヨ
ハネ君、マカロニーノ君の対決になっています。それはも
うかなり熾烈です。
810マンセー名無しさん:2009/11/29(日) 23:34:06 ID:ZpzB28zZ
「髭のない若い人に描かれていなかったか?今みたいな顔
になったのはもっと後だったんじゃないのか?」
「うっ、それは」
「つまりですね」
「じゃあおかしいな」
ウヨ君が次に言ったのはそのことでした。昔のその人の顔
を描いた絵は髭がないというのです。しかし今のその人は
御承知の通り髭を生やしています。ですから。
「やっぱりそれはおかしいんじゃないのか?その布は」
「いや、じっくり調べたからね僕も」
「間違いありません、これは本物です」
あくまで引かない二人でした。そうして最後まで本物かど
うかわからないままでした。この衣、果たして本物なので
しょうか。
811マンセー名無しさん:2009/11/29(日) 23:37:35 ID:ZpzB28zZ
812マンセー名無しさん:2009/11/30(月) 04:50:09 ID:S5g7Z8nj
>>811
> こんな顔になるとか、実際だと。

「みんなでぱらいそさいくだ」の人によく似ています。
813マンセー名無しさん:2009/12/01(火) 18:54:17 ID:9/A/onG0
【商標】ギコ猫、のまネコに続き、今度は「ニホンちゃん」が商標登録申請
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1259641153/
814マンセー名無しさん:2009/12/01(火) 21:16:04 ID:LPGcy613
         「妹を抑えられません」
皆お兄さんがいたりお姉さんがいたり弟さんがいたり妹さんが
いたりしています。それはクラスでもとりわけ目立たないカナ
ディアン君も同じです。
けれど今は彼が目立たないことについてのお話ではありません。
その困った妹さんについてです。
ケベックちゃんは実はカナディアン君の本当の妹ではなくあの
フランソワーズちゃんの妹さんです。
「つくづく悪の血脈だな」
「あの家とエリザベスの家には本当に碌なものがねえし碌なも
のが生まれねえな」
これが皆の感想です。
815マンセー名無しさん:2009/12/01(火) 21:26:25 ID:LPGcy613
「全くな」
「とんでもねえ家だぜ」
本人を前にしていてこの発言です。当然ながらフランソワーズ
ちゃんは切れそうですがそれはとりあえず放置されています。
そうしてそのうえで皆ケベックちゃんを見ます。
見れば見る程お姉さんにそっくりです。その顔立ちや髪の色だ
けでなく服装も仕草も何もかもです。冗談抜きで地味さが特徴
と言っていいカナディアン家には場違いです。
「わたくしフランソワーズお姉様になりますわ」
本人も実際にこんなことを言います。すっかりお姉さんを模範
にしています。
816マンセー名無しさん:2009/12/01(火) 21:36:22 ID:LPGcy613
そんなケベックちゃんなので皆かなり呆れてしまっています。
しかもお兄さんの言うことは全く聞きません。間違ってもそん
なことはしません。
「わたくしにはお兄様なんていませんわ」
「いつもこんなのなんだよ」
泣きそうな顔で皆に話すカナディアン君です。
「どうしたらいいかなあ。皆どう思う・・・・・・って」
皆その彼に気付きもしません。社交ダンス部でも太平洋町の集
まりでも何処でも彼には誰も気付きません。異常なまでも影の
薄さです。
「幾ら何でも相談の時位気付いて欲しいんだけれど」
こう言っても誰も気付かないのでした。
817マンセー名無しさん:2009/12/01(火) 21:45:50 ID:LPGcy613
「あの、皆聞いてる?」
「あれっ、今誰が喋ったんだ?」
「おかしいわよ、クラスには皆いるのに聞き慣れない声がす
るなんて」
「やっぱり気付いてもらえないし」
こんな有様です。ケベックちゃんのことは知っていても彼のこ
とは全く気付きません。知ってもらう前の段階だったりします。
「相談すらできないなんて・・・・・・」
このことに最高に落ち込んでいるとです。やっと気付いてくれ
た人がいました。たまたま彼の机にぶつかってしまったニホン
ちゃんでした。
818マンセー名無しさん:2009/12/01(火) 21:55:31 ID:LPGcy613
「あれっ、カナディアン君この席だったの」
「そうだよ。この席だったんだよ」
「そうだったんだ」
「だから何で皆気付いてくれないんだろう・・・・・・」
このことに落胆しきりのカナディアン君でした。まずここから
して問題でした。
「ケベックがまた家から出るとか言ってるのに」
「ああ、ケベックちゃんが」
「いつも言うんだよね。どうしたらいいかな」
そのまま話の流れでニホンちゃんにお話します。こうした時に
は優しく相談に乗ってくれる彼女はやはりクラスではかなり有
り難い人です。
819マンセー名無しさん:2009/12/01(火) 22:05:20 ID:LPGcy613
「それでだけれど」
「そうね。要するにカナディアン君のお家の人とケベックちゃ
んだけがいるからよくないんじゃないかしら」
ニホンちゃんはふとこんなことを言うのでした。
「わたしの家なんか色々な人がいるじゃない」
「そうだね。個性的な人ばかりいるよね」
シシローおじさんにシンタローさんにヲタ君にドキュソちゃん
にチンソー君にサンケー君にヨミちゃん。ウヨ君やニーちゃん
だけではないのです。リュー君にアイヌちゃんといった人達も
います。とにかく個性的な顔触れの多いニホンちゃんのお家な
のです。
820マンセー名無しさん:2009/12/01(火) 22:14:44 ID:LPGcy613
「二つだけだと問題になることって多いのよ。実際にわたしだ
ってね」
「そうだね。カンコ君と一緒にいたらね」
そもそも歩くトラブルクリエイターです。彼と一緒にいたらそ
れだけで何か怒ると思っていいです。
この人はかなり極端ですがその他の人ともです。二人だけだと
どうもトラブルが起こりやすくそれが深刻なことになりやすい
ことに気付いたカナディアン君でした。
「ううん、考えたんだけれど」
「どうするの?それで」
「僕も色々な人に来てもらうよ」
にこりとした笑みになってこうニホンちゃんに言うのでした。
821マンセー名無しさん:2009/12/01(火) 22:26:19 ID:LPGcy613
「今からね」
「色々な人に?」
「そうだよ、アメリーの家みたいにね」
そうするというのでした。
「よし、じゃあ早速」
それによってケベックちゃんの存在の割合を減らしてそれと
一緒に彼女の我儘を抑えてもらおうと思ったのです。そうし
て早速色々な人達を家に呼んでみました。
「さあ、誰が来てくれるかな」
うきうきしながらその人達が来るのを待つのでした。
そしてやって来たのは」
822マンセー名無しさん:2009/12/01(火) 22:35:19 ID:LPGcy613
「よお、遊びに来たぜ」
「誰でもいいというから来たあるぞ」
「ここは涼しくて過ごしやすいと聞いたから来てやったニダ。
感謝汁」
「えっ、何で君達が?」
やって来たのはアメリー君にチューゴ君にカンコ君というク
ラスで屈指の騒々しい顔触れです。しかもそれぞれお家の人
達まで一杯連れています。
「じゃあ早速バーベキュー焼いてだ。ああ、これいいから貰
っておくな」
「中華料理作るある。場所も借りるあるぞ」
「家の木を借りてちょっと焚き火をするニダ」
三人共勝手なことをしだしています。早速滅茶苦茶なことに
なっています。
823マンセー名無しさん:2009/12/01(火) 22:47:00 ID:LPGcy613
「あの、ちょっと」
「ああ、パパやオバマおじさんも来てくれたな」
「さあ、ここにも我がチューゴ家の部屋を作るある」
「うわっ、火が強過ぎたニダ。火事になりそうニダ!」
カナディアン君の言葉をよそに三人が三人で滅茶苦茶なこと
をしてです。お家の中は滅茶苦茶になっていく一方です。
そして三人はケベックちゃんに全く気付きません。自分達の
ことだけをしています。ということは。
「ではわたくしは独立しまして」
「全然解決になってないじゃないか!」
カナディアン君もこの展開に大弱りです。事態はさらに悪化
してしまっていました。
824マンセー名無しさん:2009/12/01(火) 22:54:16 ID:LPGcy613
そんなこんなで瞬く間に滅茶苦茶なことになってしまったカ
ナディアン家。最早その三人とそれぞれのお家の人の方が有
名な程です。やっぱり彼自体は覚えてもらえません。
「だから何でいつもこうなるの、僕の場合!」
「あっ、カナディアンいたのかよ」
「何でここにいるあるか?」
「遊びに来たニダか?」
「だからここ僕の家なんだって!」
もうすっかり馴染んで図々しく居座っている三人に対して叫
びます。叫んでも無駄ですが。しかもケベックちゃんは。
「わたくしもきっとお姉様みたいに」
「だから何でこうなるんだよ!誰か相談に乗って!」
こう嘆くことしきりのカナディアン君でした。彼にとって幸
せとは縁の遠いもののようです。
825マンセー名無しさん:2009/12/01(火) 23:07:54 ID:LPGcy613
826マンセー名無しさん:2009/12/01(火) 23:14:19 ID:LPGcy613
>>812
あっ、そうなのですか。気付きませんでした。
>>813
少なくともこのスレのテンプレは一切の商業利用を禁止となっています。
商業利用についての議論は今自治スレで行われています。
827マンセー名無しさん:2009/12/03(木) 22:17:58 ID:1fYcwuTZ
        「女の勝ち」
ニホンちゃんがクラスの皆を美少女にしてしまった本を
出してから暫く経ちました。殆どの人が何だかんだでそ
れを受け入れていました。
それはアメリー君やチューゴ君も同じで。確かに思うと
ころはありましたがそれでも受け入れていることには偽
りはありませんでした。
「考えてみればな。女の子になるっていうのも」
「悪くないことある」
こう言ってそれでもいいと考えるようになっているので
した。そしてこんなことまでするのでした。
828マンセー名無しさん:2009/12/03(木) 22:26:10 ID:1fYcwuTZ
「そういえばあるが」
「ああ、それな」
ここでチューゴ君は変わったステッキを出してきました。
見ればアメリー君も同じものを持っています。その先に
はピンクのハートがあってきらきらとしているそんな不
思議なステッキでした。
「そのニホンちゃんのお家のおもちゃ屋さんから買った
ものあるが」
「番台さんだよな」
そのニホンちゃんのお家のおもちゃの世界でかなりの売
り上げを誇っているその人です。二人共その人のお店で
買ったのです。
829マンセー名無しさん:2009/12/03(木) 22:38:47 ID:1fYcwuTZ
「他にも変身ベルトとかあったよな」
「あれは何かヒーローになるあるがこれは女の子になる
ものあるからな」
本当に色々なものを売っているニホンちゃんのお家です。
変身できるものまであるのでした。
「じゃあこれを使ってな」
「あの姿になるある」
こう言い合ってそれでステッキを構えてから振ります。
そのうえでそれぞれ言うのでした。
「アメリースターパワーメイクアップ!」
「チューゴメタモルフォーゼ!」
七色の光に包まれ幻想の中で姿を変えて。二人は女の子
になりました。
830マンセー名無しさん:2009/12/03(木) 22:46:07 ID:1fYcwuTZ
あのチアガールとチャイナドレスの女の子にです。まさ
にその姿になってうえで笑顔になって言い合うのでした。
「これでいいわね(声:水谷優子)」
「ばっちりある(声:久川綾)」
にこりと笑ってさえいます。
「それじゃあこの姿でいくわよ」
「わかっているあるよ」
声や喋り方まで女の子になってしまっています。そうし
てその姿で街に出てすることはです。
「さあ皆アメリー家に来て鼠ランドで楽しんで!」
「チューゴ家の料理を楽しんで下さいある!」
ミニスカートやスリットから生脚を見せて扇情的に動き
ながらお家のアピールをするのでした。
831マンセー名無しさん:2009/12/03(木) 22:54:25 ID:1fYcwuTZ
それを見た街の人達の反応はといいますと。やはりチア
ガールとチャイナドレスの威力は抜群でした。何といっ
てもこれにつきます。
「へえ、いいねえ」
「じゃあ行ってみようかな」
見事な看板娘です。男の子のままだとあれこれと言われ
いる彼等も女の子になればです。もうそれだけで大人気
となっています。
「男の子の姿だとこんなのなかったわよ」
「そこが複雑な気持ちある」
それでも人気者になれたので二人共満足しています。そ
うしてその満足のままです。
832マンセー名無しさん:2009/12/03(木) 22:59:40 ID:1fYcwuTZ
いよいよ本命に向かいます。その本命とは誰かといいま
すと。誰かのお家に行くのが大好きで誘いを断れなくて
おまけに他のお家ではかなり気前がよくなる娘です。そ
んな都合のいい娘がいるかといいますと。
これがいます。誰かといいますともうこの人しかいませ
ん、ニホンちゃんです。
「ニホンちゃんは何処あるか?」
「ちょっと見ないわね」
女の子の姿のままで周囲を見回す二人です。
しかし人は探せば時として見つかるものです。そうして
見つかったニホンちゃんはといいますと。
833マンセー名無しさん:2009/12/03(木) 23:05:29 ID:1fYcwuTZ
あの着物を着て携帯電話を持って髪をアップにしていま
す。薔薇と真珠の髪飾りまでしています。
「いつもの格好じゃないわね」
「すっかりあの服装に馴染んでいるあるね」
かくいう二人も女の子の姿に完全に馴染んでいます。ど
うもかなり気に入っているようです。
「とにかく見つけたからには」
「早速声をかけるある」
こうしてその女の子の姿で声をかけようとします。けれ
どその間にニホンちゃんは何か携帯で誰かとお話をして
いました。そのお相手は。
834マンセー名無しさん:2009/12/03(木) 23:14:39 ID:1fYcwuTZ
「うん、じゃあここで待ってるから」
「すぐ行くわね」
どうも誰かとお話しているようです。二人は何かと思っ
てそれで様子を見守っているとです。白いコートに帽子
とマフラー、黒いタイツに赤のミトンと靴のフィンラン
ちゃんがやって来ました。
「スオミのあの服も」
「あの本の服ある」
二人はフィンランちゃんのその格好を見てすぐにわかり
ました。何と男の子だけでなく女の子達の絵もかなり描
いてたのです。こういうところは流石ニホンちゃんです。
835マンセー名無しさん:2009/12/03(木) 23:21:29 ID:1fYcwuTZ
「服のセンスかなりいいわね」
「私達の服もそうあるが」
すっかり別人というか性別を変身で変えてしまっている
二人も思わず唸ります。
「しかももう一人来たわよ」
「あれは」
実に都合よくもう一人来ました。今度は誰かといいます
とキューバちゃんでした。
「あの娘も」
「奇麗な服着てるある」
ベレー帽に軍服みたいな上着と半ズボンとタンクトップ、
それにブーツといった格好です。手にしているのは吸っ
てはいませんが葉巻です。明らかにお姉さんの下原知恵
さんをイメージしたこれもニホンちゃんの格好です。
836マンセー名無しさん:2009/12/03(木) 23:29:33 ID:1fYcwuTZ
「呼んだ?二人共」
「うん、よかったら」
「スオミのお家でオーロラ観ない?」
二人はにこりと笑ってそのキューバちゃんを誘うのでし
た。
「アーリアちゃんも来るし」
「アイスクリームもあるわよ」
「勿論よ」
二人の誘いに満面の笑顔で応えるキューバちゃんでした。
彼女にとっても願ってもない誘いだからです。
837マンセー名無しさん:2009/12/03(木) 23:36:01 ID:1fYcwuTZ
「それじゃあ今からね」
「ええ、じゃあ」
「三人で」
行こうとしたところにまた一人です。何と車に乗ったア
ーリアちゃんが登場です。ベンツのスポーツカーから三
人に対して颯爽と声をかけます。
「よかったら乗っていくか?」
袖のない上着とロングスカートが似合っています。これ
またニホンちゃんデザインです。
「スオミの家だったな。ニホンからメールを受けてやっ
て来たぞ」
彼女もまたニホンちゃんに連絡を受けてだったのです。
アメリーちゃんもチューゴちゃんも完全に取り残されて
しまっています。
838マンセー名無しさん:2009/12/03(木) 23:41:32 ID:1fYcwuTZ
「あの娘どうして車に乗っているの?」
「多分花形満やキグナス氷河ある。子供でも車を運転し
ていることが漫画やアニメの世界では時々あるある」
どうやらその様です。何気に物凄いことをしてしまって
いるアーリアちゃんです。
その二人をよそに元々女の子の彼女達はきゃっきゃっと
可愛くお話をしながらアーリアちゃんの車に乗ってその
ままフィンランちゃんのお家にオーロラを観に行きます。
後に残ったのは折角のカモを獲られてしまった二人だけ
でした。
839マンセー名無しさん:2009/12/03(木) 23:46:02 ID:1fYcwuTZ
二人は作戦失敗を認識するととりあえず撤退に入ること
にしました。そのまま帰ろうとしますと。
「少し遅かったわね。もう少しでニホンちゃんを誘えた
のに(声:山口由里子)」
「んっ、今度は」
「誰あるか?」
「私よ」
また女の子です。何と今度は長身で大人びたお姉様でし
た。厚い赤と黒のコートの下は何と上半身は裸で胸が見
えてしまいそうになっています。下はこれまた赤のロン
グスカートですがスリットが凄いことになっていてそこ
から赤いガーターと黒のブーツが露わになっています。
見事なブロンドにはこれまた赤と黒の毛皮の縁のない帽
子がありましてまさにクールビューティーといった顔に
ある目は赤です。彼女は。
840マンセー名無しさん:2009/12/03(木) 23:50:24 ID:1fYcwuTZ
「折角ウォッカを御馳走しようと思ったのに。残念だっ
たわ」
「ウォッカってあんたひょっとして」
「ロシアノビッチあるか!?」
「ええ、そうよ」
女の子になってもでかいロシアノビッチ君は二人を見下
ろしてにこりと笑ってみせるのでした。
「私よ。ロシアノビッチよ」
「ぜ、絶対嘘よ!」
「そんな筈がないある!」
二人はまずそのことを全力で否定しようとしました。
「あんたがロシアノビッチの筈がないわ!」
「何処をどうやったらそうなるあるか!」
流石にこればかりは納得できない二人でした。最早ここ
までくると誰かわかりません。本当にニホンちゃんの才
能は凄いです。あらゆる意味におきまして。
841マンセー名無しさん:2009/12/03(木) 23:56:34 ID:1fYcwuTZ
842マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 22:10:22 ID:0h5UC3wh
        「顔触れも内容も」
ぽっぽおじさんが言い出したその東アジア町での集まりですが
アメリー家も参加していいということになって何かもう東アジ
アじゃないんじゃないかといった話になっています。それでニ
ホンちゃんのお家の中でも色々と言われています。
「やっぱりこれって」
「だからさ、あのAPECとかと変わらないよ」
「そうよね。おじさんそのことに気付いてるのかしら」
「多分気付いてないよ。下手したら三歩歩いただけで何もかも
忘れてしまいそうだし」
「それは鶏なんじゃないかしら」
「鳩でもそうなんじゃないの?」
こんなお話になっています。そしてそれを聞いた人がいました。
843マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 22:20:23 ID:0h5UC3wh
最近ニホンちゃんと大きなお魚のことで揉めていたりするオー
ジー君です。彼はニホンちゃんとウヨ君のこうしたお話を聞い
早速キャンベラちゃんと自分達でも話し合うのでした。
「ニホンちゃんのお家が今何を言っているか知っているダスな、
キャンベラ」
「勿論ダス、あの東アジア町の集まりダスな」
やっぱりキャンベラちゃんも知っていました。オージー家にも
関わりのあるお話だったからです。
「あのままアメリー君までニホンさんの主導で入ったら」
「今後ワス達のお家はニホンちゃんのお家のリードに従うこと
になるダスよ」
オージー君はそれを危惧しているのでした。
844マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 22:30:39 ID:0h5UC3wh
「オセアニア町のリーダーの座にあるというダスに。それでも
ニホンちゃんのお家の言葉に従うようになってしまいかねないダ
スよ」
「それは困るダス。オージー家にもプライドがあるダス。このま
まニホンさんのお家の言うままになったらワス達の影が薄くなっ
てしまうダスよ」
二人共実に困った顔でお話を続けます。
「この事態を避けるには」
「どうしたらいいダスか?」
兄妹であれこれ悩みましたがやがて。キャンベラちゃんがふと気
付いたのでした。
845マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 22:41:29 ID:0h5UC3wh
「そうダス。ここはもっと大きなものを皆に出すダスよ」
「もっと大きなものダスか?」
「そうダスよ。向こうが東アジアで来るならこっちはダス」
こうしてお兄さんに自分の考えを言うのでした。
「アジア太平洋ダスよ」
「それダスか」
「これでどうダスか?ニホンさんのお家の鼻を明かすことができ
るダスよ」
「そうダスな。それではそれでいくダスよ」
オージー君も妹の考えに頷きました。これで決まりでした。彼は
早速次の日皆の前に出て言うのでした。
846マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 22:55:54 ID:0h5UC3wh
「皆、ワスに考えがあるダスよ」
「考え?」
「考えって?」
皆教壇のところに出たオージー君に顔を向けます。その彼が皆に
言ったことは。
「アジア太平洋の集まりを作るダスよ」
「アジア太平洋の集まりを」
「作るの」
「そうダス。間違ってもニホンちゃんのお家が言うような東アジ
アの集まりを意識したものではないダスよ」
さりげなく自分の考えを言ってしまっています。
847マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:03:52 ID:0h5UC3wh
「ワスの考えダス」
「自分で言ってるし」
「まあそんなのだろうって察しはつくけれど」
皆もその彼に突っ込みを入れます。オージー君はそれでも話を
続けるのでした。
「それで参加して欲しい人ダスが」
「それは」
「一体誰?」
「まずワスダス」
言いだしっぺが参加するのは当然です。それで皆そのことには
特に驚きませんでした。
848マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:09:08 ID:0h5UC3wh
「まあそれはね」
「当然だし」
「それで他には」
「ワスの第一の親友であるニュージーダス」
彼も外せません。それぞれのお家ができた頃からのお付き合い
の彼は当然です。ニュージー君もそれを聞いてにやにやとして
います。
そしてそれから。語られるメンバーは。
「ニホンちゃん」
「あっ、わたしもなの」
アジア太平洋というからには彼女は絶対だというのです。そし
てさらに語られていきます。
849マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:15:47 ID:0h5UC3wh
「アメリーにチューゴに」
「まあ当然だYOな」
「僕がいないと駄目ある」
二人はそれを当然といった態度で受けます。
「あとベトナ、タイラン、シンガ、インドネシア、マレーシア、
ブルネイ、フィリップダス」
ASEANメンバーも全員です。この人達もそれは当然だとい
った態度で受けます。そしてさらに言うオージー君でした。
「メヒコにチリにペルー、中南米のメンバーもどうぞダス。当然
タイワンもダスよ。パプワもだす」
「あっ、それって」
ニホンちゃんは今彼が言ったメンバーを聞いてはっとなりました。
これはポッポおじさん達の主張よりも大きいです。
850マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:20:48 ID:0h5UC3wh
「かなり凄いかも」
「ああ、勿論カナディアンもダスよ」
彼のことは危うく忘れるところでした。けれど土壇場で思い出し
たのでした。
そして最後は。皆が驚く彼でした。
「イン堂もどうぞダス」
「イン堂もかYO」
「それはどうかと思うあるが」
アメリー君とチューゴ君は彼の名前を聞いて少し嫌な顔を見せま
した。二人とは逆にイン堂君はにこにことしています。しかしこ
こでオージー君は大切な人を忘れていました。決してわざとでは
ありません。
851マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:26:48 ID:0h5UC3wh
「カンコもダス」
「当たり前ニダ。なじぇ最後になって出て来るニダ」
今にも名前が出ないのでファビョーーーンになりそうだった彼が
言い返します。
「全く。何を考えているニダ」
「悪気はないダス。それと御前の家はさっさと統一しておくダス
よ」
「そんなこと言われなくてもわかってるニダ」
これがメンバーだというのです。彼の話は終わりましたがここで
ニホンちゃんが考える顔で彼に尋ねるのでした。
852マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:31:53 ID:0h5UC3wh
「メンバーのことは聞いたけれど」
「何ダスか?」
「それいつもの集まりと大体同じメンバーじゃないかしら」
ニホンちゃんは首を少し左に傾げながら言いました。
「ぽっぽおじさんのあれもそう思ったりしたけれど」
「ま、まあそれはそうかも知れないダスが」
「中南米が入ってるだけだろ?要するに」
「最近の僕達の集まりにイン堂を入れただけあるぞ」
アメリー君とチューゴ君も突っ込みを入れます。
「まあ僕は参加みたいだしいいけれどな」
「思うところはあるが大体はいいある」
二人共さりげなくイン堂君を見ながら言います。やはりそれが
不満のようです。
853マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:37:44 ID:0h5UC3wh
「あたしも参加させてもらえるからいいけれど。何かベトナち
ゃんやタイランがいつも主催してる集まりと結局同じメンバー
じゃない。何処がどう違うのよ」
「まあそれを総合的にしたものと考えればいいダス」
「それがエーペックじゃないの?イン堂以外皆出てる人ばかり
だし。ロシアノビッチも入るんでしょ?」
「そうダスが」
彼は今ウォッカで激烈に酔い潰れているのであえて名前を出さ
なかったのです。後で話すつもりでした。
「まあどうダスか?」
皆に突っ込まれながらもとりあえず聞くのでした。
854マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:43:23 ID:0h5UC3wh
「これは」
「いいと思うけれど」
「気になるところはあってもな」
「基本的にはある」
「いいじゃない」
皆大体賛成でした。皆にとっても悪いお話ではなかったからで
す。けれどそれでも言うのでした。
「ぽっぽおじさんのそれより広いけれど大体同じだし」
「メンバー同じで話すことも同じにならないか?」
「そういう集まりが最近幾つもあって同じ話にもなってるある
ぞ」
「だから。何か何処がどう違うのかって思うんだけれど」
皆そういったところを突っ込むのでした。結果として何ともオ
リジナリティがないということになってしまったオージー君の
今回の主張でした。
855マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:48:48 ID:0h5UC3wh
しかもこういった集まりになるといつもの個性も自己主張もど
いうわけか物凄く薄くなる人も言いました。
「毎度毎度ウリも参加してやっているニダが同じメンバーしか
集まらないニダか?」
「だから気にするなダス。そういう御前はさっさと統一してお
くダス」
「兄さんだけ集まりに来ないニダがどうしたらいいニダか?」
「ワスに言われても困るダス。とりあえず花火取り上げて無理
にでも連れて来るダス」
「それができたら苦労しないニダ」
何度話をしてもこの問題だけは解決できないのでした。本当に
変わり映えのしない今回のオージー君の主張でした。キャンベ
ラちゃんの閃きも空しく。
856マンセー名無しさん:2009/12/05(土) 23:53:25 ID:0h5UC3wh
857マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 22:26:09 ID:qtD+m8lf
          「ただ燃やしただけで」
皆それぞれお家のゴミの処分には困っています。とにかく色々な
方法でそれを処分しています。
これはニホンちゃんのお家でも同じでトウキョウの間から離れた
場所にユメノシマといったところがあります。
「ここでもずっと捨ててるけれど」
「何時まで捨てられるかな」
ニホンちゃんもウヨ君もそれがかなり不安になってきています。
それに二人はゴミについてまだ困ったことがあるのでした。それ
は何かといいますと。
「カンコ君のお家からね」
「そうなんだよな」
二人でこんな話をしていました。
858マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 22:36:57 ID:qtD+m8lf
その困った顔でカンコ君のところから流れてきているゴミの山を
見るのでした。お池を越えてやって来るそのゴミの山をです。そ
れはかなりの量です。
「あのゴミ何とかしてくれないかな」
「抗議しても無駄だしね」
ウヨ君はこうは言いますがそれでもです。チョゴリちゃんに対し
て言うのでした。
「御前の方でできるだけしてくれたらいいからな」
「わかったニダ。ウヨ君に言われるまでもないニダ」
やっぱりチョゴリちゃんはこうしたところは素直です。それでこ
の申し出を受け入れるのでした。そうしてカンコ家でもチョゴリ
ちゃんがゴミの処理をすることになりました。
859マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 22:42:34 ID:qtD+m8lf
それでですが。その処理の方法は。
ゴミを集めてそれを燃やすという方法です。古典的ではあります
がそれでも効果的なのは確かです。
そうしてゴミを集めてそこに灯油をかけて火を点けようとしまし
ただ。火が大好きなカンコ君がここで何処からともなくやって来
ました。
「何をしているニダ。燃やすニダか?」
「あっ、兄さん来たニダか」
「何か燃やすのならウリにやらせるニダ。こうした楽しいことに
呼んでくれないとは水臭いニダ」
カンコ君はすっかり遊びと勘違いしています。この辺り本当に彼
らしいです。
860マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 22:51:47 ID:qtD+m8lf
「兄妹ニダ。何で呼んでくれなかったニダ」
「家にあるゴミを燃やす為ニダ。お池に捨てたのがニホンさんの
ところにまで来て迷惑をかけているニダよ」
「そんなことはどうでもいいニダがとにかく燃やすニダな」
カンコ君はそちらの方に関心がいっています。本当にこうしたと
ころが彼らしいです。
それで、です。チョゴリちゃんからそのマッチを貰って火を点け
ようとしました。ところがです。
「ええい、待つニダ」
「何を楽しそうなことをしているニダ!」
今度はカンコパパさんとカンコママさんが出て来ました。町内き
ってのお騒がせ一家勢揃いです。チョゴリちゃんを除いて。
861マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 22:55:55 ID:qtD+m8lf
「火を点けるのはウリナラの最大の娯楽の一つニダ。デモと並ぶ
娯楽ニダよ」
「そういうことこそ一家でするニダ。いいニダな」
何かよくわからない理屈を並び立ててとにかくこの人達が言う遊
びに参加します。チョゴリちゃんも何か予想できた展開なので特
に何も言いません。ですがこの一家は誰かが突っ込まないと、誰
かが突っ込んでも斜め上にかっ飛んでいく一家です。そしてそれ
は今回もなのです。
「ええい駄目ニダカンコ!」
「駄目ニダか?」
カンコ君はいきなりパパさんに言われてその今まさに火を点けよ
うとしたところで動きを止めてしまいました。
862マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 23:07:29 ID:qtD+m8lf
「そうニダ、駄目ニダ」
こう言い切るカンコパパさんでした。
「そんな甘い火の点け方では駄目ニダ」
「そうだったニダか」
「見るニダ、本当の火の点け方を」
こう言って懐から出してきたものはです。何とそれは。
火炎放射器でした。そう、まさにそれは。
「汚物は消毒ニダ!」
これを背負って装備した時に絶対に言わなければならない台詞、
それを出してきたのでした。カンコパパさんはまさにその鉄則
を守ったのでした。
863マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 23:14:41 ID:qtD+m8lf
そしてそれからすることはです。もう一つしかありません。そ
れは何かといいますと。
当然これです。火炎放射器を全力放射です。それでゴミの山に
一気に火を点けます。
「わはは、どうニダ!」
何処からか出して来たサングラスにかけてそれで誇らしげに言
うカンコパパさんでした。
「本当の燃やし方というのはこうするニダよ!」
「凄いニダ、アボジ!」
カンコ君もこれにはびっくりです。そうしてカンコパパさんを
褒め称えます。ところがです。
864マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 23:20:47 ID:qtD+m8lf
あまりにも勢いよく火を出したのでそれがゴミの山を炎の山に
変えてしまいました。そうしてそれでお家にまで火が点いてし
まいまして。
「な、何ニダ!」
「お家に火が点いたニダ!」
「大変ニダ!」
気付いた時にはもう遅かったです。あっという間にお家も紅蓮
の炎に包んでしまいました。
「しょ、消防隊を呼ぶニダ!」
「どうにかするニダ!」
こう言った時には手遅れでした。カンコ家はまたまた全焼して
しまいました。
865マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 23:31:17 ID:qtD+m8lf
「それでなのね」
「またなんだな」
火事と聞いて助けに来たニホンちゃんとウヨ君はお家が燃えた
のに巻き込まれてそれで全身煤だらけになっているカンコ君と
チョゴリちゃんのお話を聞いています。家を燃やしてしまった
カンコパパさんとカンコママさんはお巡りさんから話を聞いて
いますがやっぱり呆れられた顔をされています。
「あの漫画の真似したらなのね」
「ゴミの山を燃やすのに火炎放射器か」
「それが失敗だったニダ」
「何となく気持ちはわかるニダが」
チョゴリちゃんもカンコ家の人なのでそれは何となくわかるの
でした。
866マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 23:35:13 ID:qtD+m8lf
「それでも。ああなってしまったニダ」
「何ていうか。こうした時にあの漫画の真似は」
「止めた方がいいな」
「とりあえず今日はテントニダ」
カンコ君もいつものことなのでなれたものです。
「明日トンチャモンに建て直してもらうニダ」
「そうか。じゃあまたな」
「それにしても。毎回毎回なじぇこうなるニダ」
カンコ君はウヨ君の言葉を聞きながら一人呟きました。
「おかげでテント暮らしも慣れたニダ。どうにかならないニダ
か」
そうはいってもどうにもならないのでした。結局いつもの展開
になってしまったのでした。
867マンセー名無しさん:2009/12/07(月) 23:36:58 ID:qtD+m8lf
868マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 22:16:52 ID:zU2vF3N7
       「二人に囲まれて」
ニホンちゃんとタイワンちゃんの仲睦まじさはもう誰も
が知っているものです。暇があれば二人で楽しく遊んで
います。
それでカンコ君なんかはかなり嫉妬しています。けれど
そうしたことには疎いニホンちゃんはそんな彼のことに
ついていつもこう言うのです。
「何であんなに怒るのかしら、わたしとタイワンちゃん
が一緒にいたら」
「ああ、気にしなくてもいいから」
タイワンちゃんはその理由を知っていますがそれでもで
す。こう言って真実を言わないのです。
869マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 22:24:12 ID:zU2vF3N7
「あいつのことはね」
「気にしなくていいの」
「そうよ。それでだけれどね」
タイワンちゃんはあらためてニホンちゃんに対して言い
ました。
「今日あたしのお家に来てくれる?」
「タイワンちゃんのお家に?」
「ええ。ちょっと見て欲しいものがあるのよ」
何かを隠しているような思わせぶりな微笑を浮かべてニ
ホンちゃんに対して言うのでした。
「それでいいかしら」
「うん、わたしは別に」
ニホンちゃんも特に異論なく応えました。
870マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 22:35:25 ID:zU2vF3N7
「それだったら今日は」
「あたしの家で遊びましょう」
「そうね」
こうして今日の予定は決まりました。本当にツーカーの
関係にまで至っています。
そんなニホンちゃんとタイワンちゃんを見てそっと出て
来たのは誰かといいますと。いつものカンコ君ではあり
ませんでした。
「ウリも行きたいニダ」
チョゴリちゃんです。楽しげにお話をする二人を見てこ
う呟くのでした。
871マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 22:46:11 ID:zU2vF3N7
「ニホンさんのマンファならウリもかなり読んでるニダ。
だからウリも」
こう言ってそれで彼女もタイワンちゃんのお家に向かう
ことにしました。その前に自分のお家に帰ってです。ど
うも話が動きそうです。
そしてニホンちゃんとタイワンちゃんはです。タイワン
ちゃんのお家に入ります。まずはそのお茶とお菓子を楽
しみます。それからです。
「それでね、見せたいものがあるのよ」
「うん、何なの?」
タイワンちゃんのお部屋で仲良くお話をする二人です。
872マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 22:53:57 ID:zU2vF3N7
「これ、見て欲しいんだけれど」
「あっ、これって」
「そうなの。ニホンちゃんのお家の言葉をね」
それを原稿用紙に書いているのでした。その字も文章も
見事なものです。そしてそれを書いたのは誰かというと
です。
「あたしが書いたんだけれど」
「えっ、これタイワンちゃんが書いたの」
「そうなのよ」
見れば見る程見事な文字と文章です。それをタイワンち
ゃんが書いたというのです。これにはニホンちゃんも驚
きです。
873マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 23:01:27 ID:zU2vF3N7
「どうかしら」
「いや、凄いよタイワンちゃん」
その驚きをそのままタイワンちゃん本人にも告げます。
「こんな文章や文字が書けるなんて。わたしよりも上手
いんじゃないかしら」
「あはは、流石にそれはないわよ」
本家のニホンちゃんには流石にかなわないというのです。
けれど確かに上手です。
「それはね」
「けれど。本当に」
その上手さに感嘆の言葉しか出ません。そしてここでチ
ョゴリちゃんも来たのでした。
874マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 23:09:47 ID:zU2vF3N7
「ニホンさん、ウリはニダ」
「あれっ、チョゴリちゃん」
「来たの」
「お邪魔しますニダ」
ここで二人に対してぺこりと頭を下げるチョゴリちゃん
でした。こうしたお行儀のよさもこの娘のいいところで
あります。
そのチョゴリちゃんがです、自分のお家から持って来た
ものは。
「これニダが」
「あれっ、これって」
彼女が持って来たそれを見て声をあげるニホンちゃんで
した。それが何かといいますと。
875マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 23:20:20 ID:zU2vF3N7
「漫画じゃない」
「それも全部」
タイワンちゃんがその漫画を見て言います。それは誰が
描いたものかといいますと。
「武士が描いたのが多いわね」
「ニホンちゃんが描いたのもあるけれど」
「ウリもあと内緒ニダが兄さんも最近ニホンさんの漫画
に今まで以上に凝っているニダ」
にこりと笑ってこのことを話すチョゴリちゃんでした。
「そのことをニホンさんに知ってもらいたかったニダ」
「それであたしの家に来たのね」
タイワンちゃんもこのことがよくわかったのでした。
876マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 23:25:58 ID:zU2vF3N7
「成程ね。だからね」
「タイワンさんだけじゃなくてウリもニホンさんのお家
の文化は勉強しているニダよ」
漫画も立派な文化です。ですからチョゴリちゃんは今こ
う言ったのです。
「やっぱりニホンさんのお家の文化は素晴らしいニダよ。
ウリは大好きニダよ」
「ありがとう、チョゴリちゃん」
チョゴリちゃんに言ってもらってニホンちゃんもにこり
と笑います。
「そう言ってくれて」
「確かにいいのよね」
タイワンちゃんは二人を交互に見ています。
877マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 23:32:08 ID:zU2vF3N7
「ニホンちゃんのお家のものってね。洗練されているっ
ていうか格好いいっていうか」
「ウヨ君のがそうでニホンさんのは奇麗で優しいニダ。
確かそれは」
ここでチョゴリちゃんが言葉が出ないでいるとです。タ
イワンちゃんが言ってあげたのでした。
「たおやめぶりよね」
「あっ、そうでしたニダ」
タイワンちゃんに言われてこの言葉をやっと思い出した
チョゴリちゃんでした。この言葉がちょっと出て来なか
ったのです。
878マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 23:40:40 ID:zU2vF3N7
「その通りニダ。それでウヨ君はニダ」
「ますらおぶりね。まさにね」
「その両方が好きニダよ」
「わたしも武士もなのね」
ニホンちゃんがそれを言われてにこりとなっているとで
す。タイワンちゃんもその彼女に対して告げてきたので
した。
「あたしも両方共よ。両方共ニホンちゃんのお家のいい
ところだからね」
「ありがとう、二人共」
二人に囲まれてあらためて自分の中のものがわかったニ
ホンちゃんでした。彼女にも日之本家にもいいものは一
杯あるのです。
879マンセー名無しさん:2009/12/09(水) 23:44:20 ID:zU2vF3N7
880マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 22:14:56 ID:WxJ0LarP
      「巫女巫女サンマリノちゃん」
「ううん、いいねえ」
五年地球組で女の子が大好きといえばこの人、マカロニー
ノ君です。今日はニホンちゃんのお家のキョウトの間にお
いて目を細めさせています。
「あの赤い袴に白い上着がいいんだよね。如何にもニホン
ちゃんって感じでね」
「けれど兄さん」
そのニホンちゃんを見ながら微笑む彼に妹のサンマリノち
ゃんが突っ込みを入れます。
「兄さんって女の子なら誰でもそう言ってるけれど」
「女の子は皆花なんだよ」
こうあっさりと言ってしまうのがまさにマカロニーノ君で
す。
881マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 22:25:01 ID:WxJ0LarP
「皆ね。だから巫女のかっこうもね」
「いいっていうのね」
「その通りだよ。いや、本当にいいね」
「そうなの。それにしても確かに」
お兄さんのその視線の先の巫女姿のニホンちゃんを見て。
サンマリノちゃんも思うところができたようです。
「いいわね」
「そうだろう?巫女には巫女のよさがあるんだよ」
マカロニーノ君はにこにことして話を続けます。
「本当にね」
「そうね。何か私も」
ここでサンマリノちゃんはあることを決意しました。
882マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 22:35:39 ID:WxJ0LarP
そうして次の日です。今度は一人で日之本家に来てそのう
えでニホンちゃんに対して御願いしました。
「えっ、巫女さんになりたいの?」
「はい、昨日のニホンさんのお姿を見て」
こう言うのでした。
「それでなりたいと思いまして」
「昨日のわたしのあれを見てなのね」
「はい、兄さんが物凄く気に入っていて」
「ああ、マカロニーノ君がね」
彼がどういった人なのかはクラスの誰もが知っています。
まさに女好きといえば彼です。
883マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 22:45:11 ID:WxJ0LarP
「そういえば昨日ずっと見ていて横で武士が警戒していた
わね」
「それでなんです」
あらためて言うサンマリノちゃんでした。
「私も巫女さんにって」
「そうね。それじゃあとりあえずは」
「はい」
「神主さんに御聞きして」
それからはじめることにしました。こうしてキョウトの間
の神主さんに御聞きするとです。神主さんは穏やかな声で
ニホンちゃんに答えました。
884マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 22:53:16 ID:WxJ0LarP
「いいと思うよ、私もね」
「いいんですか」
「この娘はただ純粋に巫女さんになりたいんだね」
そのサンマリノちゃんを見て言うのでした。彼女も一緒に
神主さんの前に来ていたのです。
「それだったらね」
「いいんですか」
「そうだよ。それに」
神主さんはサンマリノちゃんをさらに見ました。見ればそ
の目は澄んでいてとても奇麗です。そしてこんなことも思
ったのです。
885マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 23:04:10 ID:WxJ0LarP
「この娘だけじゃなくてね」
「他の娘もいいんですね」
「ニホンちゃんのお友達でなりたい人を呼んできて」
こうまで言うのでした。
「お行儀とか言葉遣いとか服の着方はニホンちゃんが教え
てあげればいいから」
「はい、わかりました」
こうしてです。何とサンマリノちゃん以外にも巫女さんに
なれることが決まりました。それを聞いて巫女さんに志願
しに来たのはです。
886マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 23:15:38 ID:WxJ0LarP
「ニホンちゃんとこの巫女さんに一度なってみたかったの
ね、あたしもね」
「私もある。こういうことってやっぱり憧れるものある」
「ウリ前から巫女さんになったニホンさんが奇麗だと思っ
ていたニダ。だからウリも」
タイワンちゃんに香ちゃんにチョゴリちゃんもです。この
三人がサンマリノちゃん以外の巫女さん志願者でした。そ
の四人を見てニホンちゃんは思わずこれんなことを言うの
でした。
「世界連合巫女さんジュニアね」
「ニホンさん、それはリングにかけろニダな」
チョゴリちゃんはニホンちゃんの今の言葉から元ネタをす
ぐに言ってみせました。やはりニホンちゃんのお家の文化
にかなり強いです。
887マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 23:21:31 ID:WxJ0LarP
「それニダな」
「そうなの。それでとにかく巫女さんだけれど」
「はい、御願いします」
サンマリノちゃんが応えます。こうして四人はニホンちゃ
んに巫女のなり方を教わりました。そうして。
マカロニーノ君がまたキョウトの間にお邪魔した時です。
そこで待っていたのは。
巫女姿のニホンちゃん、本当に白い着物と赤い袴がとても
似合っています。そしてその他には。
「えっ、サンマリノ!?」
自分の妹がいることにまずは唖然となります。
888マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 23:26:01 ID:WxJ0LarP
「どうしてサンマリノがここに?」
「ああ、兄さんまた来たのね」
そのサンマリノちゃんがにこりと笑ってマカロニーノ君に
応えます。
「どうかしら、似合うかしら」
「何か意外なんで何て言ったらいいかわからないけれど」
こうは言いますがそれでも。彼はその妹を見て言いました。
「奇麗だよ」
「有り難う」
「それにしても。他にも」
お部屋の中を見ればです。そこにはタイワンちゃんや香ち
ゃん、チョゴリちゃんもいます。そして彼女達もまた。
889マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 23:30:15 ID:WxJ0LarP
皆巫女姿です。それを見たマカロニーノ君もう完全にエキ
サイトです。
「何だよ皆、僕をおもてなししてくれる為にその格好をし
てくれてるのかい?」
「何でそうなるのよ」
彼の今の言葉にはタイワンちゃんが少し冷たく言い返しま
す。これもいつものことです。
「あたし達だってあれよ。巫女さんに憧れてね」
「それでなんだ」
「そうよ。これ着られて物凄く嬉しいのよ」
「正座が少し辛いけれど」
サンマリノちゃんはこのことには苦笑いです。それはどう
しようもないみたいです。
890マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 23:34:17 ID:WxJ0LarP
「けれどそれもこれからの練習だし」
「とにかく巫女の服を着られて嬉しいある」
「何だかんだで兄さんも許してくれたニダ。また巫女さん
になりたいニダ」
香ちゃんもチョゴリちゃんも巫女姿でにこにこです。その
五人に囲まれてマカロニーノ君はさらにご機嫌になって。
「じゃあ皆、僕と一緒に記念撮影しようよ」
「記念撮影?」
ニホンちゃんがそのマカロニーノ君の言葉に対して首を傾
げさせます。どうしてここでこんなことを言うのか少しわ
からなかったのです。
891マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 23:37:45 ID:WxJ0LarP
「どうしてなの?それは」
「だってこんな可愛い女の子達が可愛い服を着ているんだ
よ」
これこそまさにマカロニーノ理論です。
「その娘達と一緒に写真を撮らないと駄目じゃない」
「それでなの」
「そうだよ。さあ皆集まって」
かなり強引に五人を集めてそれで。
神主さんに御願いして写真を撮ってもらうマカロニーノ君
でした。当然彼が真ん中になって女の子達に囲まれて御満
悦です。右にニホンちゃん、左にタイワンちゃんです。自
分の前には妹のサンマリノちゃん、そして右端が香ちゃん
で左端がチョゴリちゃんです。
892マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 23:41:32 ID:WxJ0LarP
それで撮ってもらおうとします。しかしここでニホンちゃ
んとタイワンちゃんをそれぞれの手で抱き寄せようとしま
す。
「えっ、ちょっとそれは」
「いい加減にしなさい」
ニホンちゃんは戸惑うだけでしたがタイワンちゃんは違い
ます。すぐにむっとした顔でマカロニーノ君の頬をつねる
のでした。
「煩悩退散、巫女に何てことするのよ」
「いてて、ちょっと位いいじゃない」
「全く兄さんは相変わらずなんだから」
最後に溜息をつくサンマリノちゃんでした。丁度この頬っ
ぺたをつねられて溜息をつく場面が写真になりました。
893マンセー名無しさん:2009/12/11(金) 23:46:01 ID:WxJ0LarP
894マンセー名無しさん
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/korea/1260593353/l50
新スレ立ててもらいました。こちらに移動御願いします。