「太陽政策」の呼称、統一省が修正要求…野党の反発必至
【ソウル=浅野好春】金大中政権(1998〜2003年)下で進められた対北朝鮮融和政策
「太陽政策」について、韓国統一省が、高校近現代史の教科書の記述をより一般的な表現である
「和解協力政策」と修正するよう教育科学技術省に求めていたことがわかり、論議を呼んでいる。
太陽政策はイソップ物語になぞらえ、旅人のマントを脱がそうとして太陽が北風に勝ったように、
北朝鮮を開放に導くには強硬策ではなく融和策が有効とした政策。
聯合ニュースによると、李明博大統領は「マントを脱がそうとする人(韓国)が服を脱いでしまった」
と批判しており、修正要求は保守的な大統領の考え方を反映したものとみられる。
こうした動きに、金大中氏の流れをくむ野党民主党が反発するのは必至だ。
(2008年9月21日23時12分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080115-899562/news/20080921-OYT1T00641.htm
米韓、北朝鮮支援を中断も…核施設の復旧加速なら
【ソウル=浅野好春】聯合ニュースは21日、外交消息筋の話として、北朝鮮が寧辺の核施設の
原状復旧作業を加速した場合、米国と韓国は経済・エネルギー支援を中断する方針だと報じた。
聯合電によると、復旧作業は現在、5000キロ・ワット黒鉛減速炉、
使用済み燃料棒再処理施設(放射科学研究所)、燃料棒製造工場の3施設で進行中。
別の消息筋は「復旧がより露骨に進むなら、エネルギー支援は出来なくなる」と述べた。
米韓は特に、核爆弾の原料のプルトニウムを取り出す再処理施設の復旧状況を注視しているが、
復旧には2か月ほどかかると想定されるという。
(2008年9月22日00時42分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080115-899562/news/20080922-OYT1T00032.htm
韓国首席代表、対北エネルギー支援停止の可能性を示唆
【ニューヨーク=宮崎健雄】北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の米首席代表
クリストファー・ヒル国務次官補と韓国首席代表の金塾外交通商省朝鮮半島平和交渉本部長が21日、
ニューヨーク市内で会談した。
金本部長は会談後、記者団の取材に応じ、北朝鮮が、無能力化を進めてきた寧辺の核施設の復旧を
進めていることについて、「無能力化作業は経済・エネルギー支援と結びついている」と指摘。
その上で、「(6か国協議が)『行動対行動』の原則で動いているということを北朝鮮に思い出して
欲しい」と述べ、復旧作業が続けば、同協議の合意に基づくエネルギー支援を停止する可能性を示唆した。
金本部長はまた、北朝鮮が反発している核検証について、
「重要な要素は譲れないが、(手続きを定める文書の)形式やその他の部分では、話し合うことができる」
と述べ、一定の配慮を行う考えを示した。
(2008年9月22日10時41分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080115-899562/news/20080922-OYT1T00225.htm
【週刊韓(カラ)から】非武装地帯を歩くツアー
2008.9.21 16:20
朝鮮半島を南北に分断するDMZ(非武装地帯)や板門店を観光する「安保ツアー」。
以前は一部を除いてDMZ一帯が一般人に開放されていなかったが、最近は多くのポイントが
観光客に公開されるようになった。板門店や統一展望台などを見学するDMZツアーが旅行の
ガイドブックによく掲載されている。これまでこうしたDMZ観光の有名スポットに行ったことは
あるが、今回は最近新たに開発された“変わり種”DMZツアーに参加してみた。
DMZは「軍事境界線」または「休戦ライン」と呼ばれる分断線(東西約250キロ)から
南北各2キロずつ計4キロの幅で設けられた中立地帯のことだ。
DMZは朝鮮戦争が1953年に停戦してから55年間、
人が踏み入ることはなく「自然のサンクチュアリ(聖域)」としても知られる。
今回参加した京畿道の漣川郡にあるDMZを見学するツアーは外国人観光客を対象に、
数年前に始まった。ソウル市内から車で2時間ほどの山間にある。
境界に設けられた鉄条網沿いに1キロほど散策できるのがこのツアーの特徴。
南北が軍事的に対峙する最前線を歩いて、南北分断の現場を体験しようという趣旨だ。
この一帯は「鍵部隊」という愛称で呼ばれる韓国陸軍第5歩兵師団が管轄。山頂に設けられた
「鍵展望台」から北朝鮮を一望できる。展望台は、1998年に安保教育などの目的で建設された。
ツアーの最初に、この施設で地形の模型やビデオを見ながら、
若い隊員が「鍵部隊」についてや北朝鮮側の動向などを説明してくれる。
その後、隊員の案内で、幾重にも厳重に張られた鉄条網に平和祈願のリボンを結んでから、
DMZとの境界を歩くのだが、「鉄条網に触らないように」「軍事施設を撮影しないように」
「北側にカメラを向けないように」など細かい注意を受けるので緊張感が漂う。
テロ組織関係の74人摘発 韓国で過去5年間と報道
2008.9.21 18:37
韓国の聯合ニュースは21日、同国内で過去5年間に、国際テロ組織アルカーイダや、
アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンなどと関係しているとみられる外国人ら計74人が
摘発されたと報じた。同国の情報機関、国家情報院が国会議員に提出した資料の内容として伝えた。
同ニュースによると、この中には韓国内の外国公館へのテロを企てたり、
在韓米軍に関する情報収集を行っていた者がいたほか、
昨年7月には韓国経由で大量の麻薬や原料をタリバンに送ろうとした事件もあった。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/080921/kor0809211840003-n1.htm
【外信コラム】ソウルからヨボセヨ “将軍様”の歯磨き
2008.9.22 02:40
9日の建国60周年の記念行事に姿を見せなかったことから、
健康悪化説が流れる北朝鮮の金正日総書記の病状を韓国メディアが連日のように報道していた。
韓国をはじめ米国や北京の情報筋、消息筋、外交筋のさまざまな情報が飛び交っている。
韓国の情報機関、国家情報院は翌10日の国会情報委員会で「言葉に障害はなく、動くこともできる」
と明らかにし、韓国の大統領府もこの日夜、「脳卒中から回復中」と発表した。
一方、韓国メディアは「半身不随だが、意識はある」
「脳卒中の後遺症で痙攣(けいれん)を起こしている」などと報道。
そして極めつけが「歯を磨ける程度」。まるでそばで見てきたような報道まで飛び出した。
こういった具体的な内容を知り得るのはごく限られた家族や要人のみだろう。
情報源がばれて韓国側の諜報活動に支障が出るのではないかと心配だ。先日、韓国の政府関係者と
懇談した際も、「情報が漏れ過ぎ。こちらの手の内を明かしているようなもの」と話していた。
韓国で親北政権が10年間も続いたせいなのか、“対北情報戦”の戦い方をすっかり忘れてしまったようだ。
ただ、韓国統一省だけはかたくなに口を閉ざしている。
韓国の記者たちがどんなに詰め寄っても「さまざまな情報があるが、公式に確認された事実はない」。
この報道官、マスコミからは嫌われているに違いない。(水沼啓子)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/080922/kor0809220242001-n1.htm
対北朝鮮交渉、難しい時期「返事が返ってこない」ヒル次官補
2008.9.22 10:20
北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の米首席代表、ヒル国務次官補は21日、核申告の検証方法を
めぐり停滞する同協議について「交渉をしようという兆しが北朝鮮側にあまり見られない」と述べ
「特に難しい時期を迎えている」と語った。
ニューヨークで韓国首席代表、金塾外交通商省平和交渉本部長と会談後、記者団に語った。
米朝はニューヨークの国連代表部を通じて連絡を取り合っているが、回答はなかなか返ってこない
状態で、ヒル次官補は「交渉に入れていない」と説明。
「(検証方法の)細部や形式で、柔軟に対応する用意がある」と述べ、話し合いに応じるよう求めた。
ヒル次官補は一方で、国際的に特に厳しい検証を要求しているわけではないと強調。
「目新しいことをやろうとしているのではなく、これまでも実施されてきたものだ」として、
要求する施設への立ち入りや試料採取などの原則で譲らない考えを示した。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080922/amr0809221024002-n1.htm
「極右政治家」と警戒感=韓国
【ソウル22日時事】麻生太郎氏の自民党総裁選出に韓国では警戒ムードが漂っている。
韓国メディアは同氏を「自民党の代表的な極右政治家」(聯合ニュース)
と位置付けており、韓国政府は麻生氏に慎重な言動を期待している。
同国では、麻生氏が日本統治時代の創氏改名に関して
「朝鮮の人たちが『名字をくれ』と言ったのが始まり」と発言したことへの批判が根強い。
ニュース専門テレビ局YTNは22日、麻生氏について「韓国に対する妄言で悪名が高い」と紹介した。
韓国政府関係者は「重要なのは首相になった後の麻生氏がどう対応するかだ」と語り、
麻生政権の行方を冷静に見守る考えを強調した。(了)
(2008/09/22-17:28)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008092200659
朝鮮外務省代弁人 テロ指定解除と核申告検証は別問題
外務省のスポークスマンは19日、米国が10.3合意履行を引き続き回避し、
世論をミスリードしていることに関連して、朝鮮中央通信社記者の質問に次のように答えた。
■
すでに明らかにしたように、われわれは米国がわが国に対する「テロ支援国家」の
指定解除措置の効力発生を無期限延期したことに対応して核施設無力化作業を中断し、
このほど寧辺核施設の原状復旧を開始した。
これは、9.19共同声明と2.13合意、10.3合意によって規定された
「行動対行動」の原則に伴う当然の論理的結果である。
ところが、米国はわれわれの核申告書提出があたかも「国際基準」による検証を前提にしたかの
ように世論を欺いてわれわれのの対応措置が6者合意に違反するものであると主張している。
「国際基準」による申告書検証が合意されてこそ、われわれに対する「テロ支援国」の指定解除措置
が効力を発生すると主張するのは、これまでのすべての合意を全面的にわい曲するき弁である。
6者や朝米間に文書上ではもちろん、口頭でもこれについて合意されたものは全くない。
10.3合意の骨子は、われわれの核施設無力化と核計画申告対米国を含む5者の
政治的・経済的補償である。
「テロ支援国」の指定解除措置はまさに、この10.3合意に従って9.19共同声明履行の
第2段階で締めくくられるべき米国の義務であり、核申告書の検証とは徹底的に別個の問題である。
7月の6者団長会談で合意された検証監視システム樹立問題は9.19共同声明に従って
全朝鮮半島の非核化を実現する段階で6者会談の各参加国に該当する検証を実現するための
措置として見越されたものである。
>385
にもかかわらず、米国は今、われわれが検証を回避するので非核化プロセスが膠着状態に
陥っているかのように世論をミスリードして愚かにも圧力と欺まんで一方的にわれわれを
核武装解除させようとしている。
どの合意にもない「国際基準」の申告書検証にかこつけて自らが公約した「テロ支援国」の
指定解除措置の効力発生を延期した米国の行為は結局、われわれに対する敵視政策をいっそう
強めるという真意を如実にさらけ出したものである。
核兵器拡散防止条約(NPT)と国際原子力機関(IAEA)の加盟国でもないわれわれに
「国際基準」の美名のもとに家宅捜索を強要しようとする米国の企図は、
いつまで経っても絶対に実現されない妄想にすぎない。
米国の本性が再び明白になった以上、われわれは「テロ支援国家」の指定解除を願いもせず、
期待もしないし、われわれなりに進めばいいのである。(朝鮮通信)
[朝鮮新報 2008.9.22]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2008/04/0804j0922-00001.htm
李大統領、28日から訪ロ 29日に首脳会談
2008.9.22 20:20
韓国大統領府は22日、李明博大統領が28日から4日間の日程でロシアを訪問、
29日にメドベージェフ大統領と会談すると発表した。同日にプーチン首相とも会談するという。
大統領府によると、首脳会談では北朝鮮が寧辺の核施設復旧作業を進めている問題や、
韓露関係の強化を協議する。シベリア開発や、将来的な韓国への天然ガス供給、韓国と北朝鮮、
ロシアの3者協力事業についても話し合う見通し。会談後に共同声明を発表する。
一連の会談で北朝鮮の金正日総書記の健康問題が話題になる可能性もある。
大統領府によると、李大統領は30日にはフルニチェフ宇宙センターを訪問する。
李大統領は今回の訪ロが終われば、就任後に急いでいた日米中ロの「四大強国」を
一通り訪れたことになる。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/080922/kor0809222018003-n1.htm
北朝鮮、IAEAの封印を撤去 核施設の復旧本格化へ
2008.9.22 20:23
【ベルリン=黒沢潤】国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は22日、
本部ウィーンで開幕した9月定例理事会で、北朝鮮の寧辺の核施設に設置されていた
IAEAの封印と監視カメラを北朝鮮が撤去するよう通告してきたことを明らかにした。
ロイター通信がIAEA外交筋の話として伝えたところによると、封印はすでに撤去されているという。
エルバラダイ事務局長は冒頭演説で「北朝鮮は22日朝、再処理工場内で(核関連)活動を
行う施設の封印と監視カメラを撤去するよう伝えてきた」と語った。
北朝鮮の外務省報道官は19日、米国がテロ支援国家指定解除を延期したことを強く非難し、
無能力化作業を中断した核施設を「少し前から現状復旧しているところだ」と説明していた。
封印が撤去されたことで、北朝鮮は今後、施設の復旧を本格化させるものとみられる。
ロイター通信は複数の外交筋の話として、復旧作業は数カ月続くとの見通しを示した。
韓国や米国は復旧作業が加速すれば、北朝鮮へのエネルギー支援などを中断する構えだ。
一方、IAEAの理事会では、北朝鮮の協力によって作られたとみられ、
イスラエルに昨年9月に空爆されたシリアの原子炉跡から採取された環境サンプルの詳細が
IAEAから明らかにされる見通しだ。理事会では、国連安全保障理事会の決議を無視して、
ウラン濃縮活動を拡大するイランの核問題についても討議される。会期は26日まで。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/080922/kor0809222026004-n1.htm
韓国、教科書記述で紛糾 政府と野党、太陽政策など巡り
2008年9月22日19時55分
【ソウル=牧野愛博】韓国で高校の近現代史教科書の記述を巡り、政府と野党の対立が
激しくなっている。国防省は過去の軍事政権を正当化する表現を、統一省は金大中政権を象徴する
「太陽政策」の名称変更をそれぞれ要求。野党が「危険な政権の見方を子どもに強要している」
と反発している。
修正意見は国防省が6月、教育科学技術省の求めで提出していたが、韓国内の報道をきっかけに
政治問題化した。
国防省は一部教科書に対し、朴正熙政権を「民族の近代化に貢献した」との表現にするよう、
全斗煥政権に関する「強権政治」の記述を改めるようそれぞれ求めた。また、済州島で48年に
起きた左翼勢力の蜂起で一般住民が軍・警察に無差別に殺害された「済州島4・3事件」を
「左翼勢力の大規模反乱」と変更するよう要求。同事件は、盧武鉉前大統領が06年、
「国家権力が不当に行使された」として遺族らに謝罪していたものだ。修正要求は25項目にのぼる。
統一省も、金大中政権の北朝鮮に対する「太陽政策」を、正式名称の「和解協力政策」にするよう求めた。
こうした動きに野党の民主党は、「無視できない歴史の否定」「国家の連続性を否定する行為」
と強く反発。国防省は、4・3事件の「大規模反乱」を「武装暴動」に置き換えるとともに、
要求の1項目を取り下げた。金夏中統一相も22日、「太陽政策」の併記を認める考えを示した。
専門家からは「前政権が進めた歴史の再評価の揺り戻し」
「10年にある統一地方選に向けた保守の結集軸作り」などの声が出ている。
http://www.asahi.com/international/update/0922/TKY200809220263.html
【ちゃいな.com】中国総局長・伊藤正 ポスト金正日に備えよ
2008.9.23 03:29
1976年9月9日、毛沢東が死去したとき、中国国民は「神」を失ったショックに見舞われ、
不安と悲嘆の底に沈んだ。しかしほどなく権力を握ったトウ小平氏が、革命路線から経済建設重点に
ギアを切り替えると、国民の生活や意識に大変化が起こった。北京五輪はその到達点の一つだった。
現在、多くの中国人は、毛沢東時代の「貧困と抑圧」という負のイメージを北朝鮮と重ね合わせる。
「いや、北朝鮮の現状は毛時代よりはるかに悪い」(中国の専門家)。
少なくとも中国では飢餓が常態化し、外国の援助に頼ることはなかった。
中国の政策転換には、独裁的権力者の死が必要だったが、北朝鮮はどうなのか。
毛沢東の命日と同じ9月9日、北朝鮮が挙行した建国60周年記念式典に金正日総書記が欠席した。
この異例の事態に、国際社会は強い関心を寄せ、米国や韓国などからさまざまな重病説が流れた。
中国も当然注目しているが、極めて慎重な反応に終始した。
9月中旬、中国の情報部門首脳は、訪中したある西側高官に対し、重病説を言下に否定したという。
「あれは米国の謀略情報ですよ」と。筆者が知り得た情報は、循環器系の疾患で一定期間休養を
要するものの、さほど深刻ではないというものだった。
北朝鮮のナンバー2で最高人民会議の金永南常任委員長は10日、
訪朝した共同通信の一行に「問題はない」と答えたと伝えられたが、
一行は翌日、平壌発北京行き機で、金正日氏の長男、金正男氏と偶然乗り合わせたという。
正男氏の北京行きの目的は不明だが、正日氏の容体が緊迫したものではないことを示唆していよう。
病状をめぐっては「ドイツ人(または中国人)医師が手術」「脳卒中だが、歯を磨ける程度に回復」
といったうがった情報も流れた。中国の情報筋はそれらを「憶測」とし、病状は国家の最高機密であり、
中国でも確実な状況を知ることはできないと述べた。
>391
世界が観測を巡らすのは、金正日後の北朝鮮への関心にほかならない。
毛沢東後には激烈な後継争いが起こり、毛夫人の江青氏ら四人組の逮捕で決着した。
これは後に、中国が指導者終身制を改め、定年制を敷く契機になった。
それに対し終身制プラス世襲制の北朝鮮ではどうなるか。
金正日氏は70年代に父親の金日成主席から後継者に指名され、94年の金主席の死去で後を継いだ。
金正日氏もいずれ3人の息子の中から跡継ぎを選ぶとみられるが、それでは大きな変化は期待できまい。
「多くの犠牲を払い核を保有した目的も金王朝の維持にある」(中国の専門家筋)からだ。
終身制にせよ世襲制にせよ、いずれ訪れる政権交代のリスクは避けられない。
その時期の接近を示唆する金正日氏の重病説に、中国は国内で情報封鎖をしながら、情報収集に努め、
あらゆる事態に対応しようとしている。
これは最近、北朝鮮が核施設の復旧作業に着手し、ミサイル基地も建設、
核問題をめぐる6カ国協議や拉致問題をめぐる日朝交渉も再開のめどが立たないなど、
北朝鮮がより強硬策にでる危険な兆候も見え始めたことによる。
こうした中で、日本の政局は解散風が吹きあれ、自民党総裁選でも、
北朝鮮問題はほとんど議論されなかった。麻生太郎次期首相は、米中韓と連携、情報の収集に努め、
ポスト金正日を視野に入れた北朝鮮戦略を構築すべきだ。(いとう ただし)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/080923/kor0809230332001-n1.htm
北朝鮮の核施設再稼働に懸念 米大統領
2008.9.23 00:27
【ワシントン=有元隆志】ブッシュ米大統領は21日夜(日本時間22日午前)、
中国の胡錦濤国家主席と電話会談し、北朝鮮が寧辺にある核施設の再稼働に向けた動きをみせている
ことに懸念を表明した。そのうえで米中が連携して、核問題をめぐる6カ国協議で合意した
朝鮮半島の非核化に向けた作業を再開するよう北朝鮮に働きかけていくことで一致した。
国家安全保障会議(NSC)のジョンドロー報道官が22日、明らかにした。
北朝鮮は米国がテロ支援国家指定解除を延期したことを不満として、
核施設の無能力化作業を中断するとともに、収納庫にあった機材を移動する動きをみせている。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/080923/kor0809230025000-n1.htm
北朝鮮、核施設の封印解除要求 エルバラダイ氏明かす
2008年9月23日0時1分
【ウィーン=関本誠、ソウル=牧野愛博】国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は
22日、9月定例理事会の冒頭声明で、北朝鮮が同日朝、寧辺の核施設の封印を解くように求めて
きたことを明らかにした。IAEA外交筋は一部の封印解除を確認した。
北朝鮮は同日午前、寧辺に常駐するIAEA査察官に封印を解くよう要求。封印撤去後、
プルトニウムを抽出する再処理施設の再稼働に向けた準備として、必要な点検などを行うとみられる。
エルバラダイ氏は「北朝鮮当局が再処理施設のテストを行うために封印と監視装置を取り除くよう求めた。
核物質は使わないと話している」と述べた。核専門家によると、再処理施設の再稼働には数カ月が必要という。
北朝鮮は8月18日、IAEAに対し、核施設の無能力化の中断を通告。その後、米国が施した
封印を外し、一部機材を取り付けるなど復旧作業に着手。今回の通告がIAEA定例理事会初日に
合わせて行われたことから、テロ支援国家指定解除に向けて米国から譲歩を引き出すために、
理事会の場で強硬姿勢をアピールする狙いもあるとみられている。
韓国政府当局者はこの動きに対し、「事実確認が必要だが、細かい動きに一喜一憂しない。
現時点で支援を中断する考えはない」と語った。
日米韓など関係国は5日、北京での協議で「支援の中断は、北朝鮮が施設の復旧作業を進める口実を与える」
(6者協議筋)として支援の継続を確認していた。
http://www.asahi.com/international/update/0922/TKY200809220310.html
588 名前:文責・名無しさん 投稿日:2008/09/23(火) 12:53:06 ID:JGQdedPS0
ニッポン人脈記 「在日」という未来C
人生ひとくくりにするな)
朝日新聞 2008年9月22日(月)付
(その1)
映画監督の崔洋一(さいよういち、59)はこの夏、
沖縄の砂浜で、「カムイ外伝」を撮っていた。
ロケの合間にインタビューした。
「映画を撮るのは、今日、テメエ、この野郎と
いいあったやつが明日は肩くんで一緒にメシ食ってる
という世界ですよ」
映画づくりは「バクチだ」という。
「要するに、左翼ゴロと優秀なヤクザが始めた仕事ですから。
バクチというのは何かといえば想像力。おもしろいか、
おもしろくないか。そのことに、大枚を投じる」
(その2へ続く)
589 名前:文責・名無しさん 投稿日:2008/09/23(火) 12:53:38 ID:JGQdedPS0
ニッポン人脈記 「在日」という未来C
人生ひとくくりにするな)
朝日新聞 2008年9月22日(月)付
(その2)
父は在日コリアン1世、母は日本人。
朝鮮学校の先輩から誘われ照明係に。
助監督時代、鼻っ柱のつよさで知られ
若松孝二(わかまつこうじ、72)にみこまれる。
大島渚(おおしまなぎさ、76)の「愛のコリーダ」で
チーフ助監督をつとめ、32歳で監督デビュー。
そうした生い立ちは崔の映画にどうかかわるのか?
「ある種の触媒としての在日なんてことは、
もうくだらねえなと思うわけですよ。だけど、
片一方ではぬけぬけと、おれは立派な韓国人だというわけだよ。
ちなみに、あなたのおじいさんはどこの生まれなの?」
韓国の慶州。ぼくは在日3世です。
「在日に、日本を感じてしまうね、逆に。
世界観をせばめ、一元化することが好きな国だなとというふうに。
(在日)60万人、まあ正確には四十二、三万人らしいけど、
それだけ顔があり、それだけ人生がある。
もうひとくくりにするな」
(その3へ続く)
590 名前:文責・名無しさん 投稿日:2008/09/23(火) 12:54:54 ID:JGQdedPS0
ニッポン人脈記 「在日」という未来C
人生ひとくくりにするな
朝日新聞 2008年9月22日(月)付
(その3)
崔は93年、「月はどっちに出ている」で一世を風靡した。
主人公は在日のタクシー運転手。フィリピン人の娘に恋する。
結婚相手にフィリピン人はだめ、日本人はだめという母の小言に
くってかかる。「いったいオレ、誰と結婚すりゃいいの?」
その母は北朝鮮の家族への小包に現金を忍ばせる。
朝鮮総連系と韓国民団系がいがみあう結婚式。笑いがあり、
たくましさがあり、「妙ちくりんな人がいっぱい出る
エンターテインメント」に仕上げた。
連続殺人サスペンス「マークスの山」、盲導犬の物語
「クイール」といった作品もある。
(その4へ続く)
591 名前:文責・名無しさん 投稿日:2008/09/23(火) 12:55:19 ID:JGQdedPS0
ニッポン人脈記 「在日」という未来C
人生ひとくくりにするな
朝日新聞 2008年9月22日(月)付
(その4)
04年、梁石日(ヤンソギル、72)原作の「血と骨」で
再び在日を描く。
舞台は昭和20年代の大阪の裏長屋。ビートたけし(61)
が欲望の塊のような男を演じる。すさまじい暴力とエロス、
父と息子の骨肉の争い。人間のどろどろとした本性を
見すえた。
在日にはこだわらない。しかし、それを素材にすれば
大向こうをうならせる。そんな崔があこがれる映画とは?
「たとえば内田吐夢(うちだとむ)さんの『宮元武蔵』や
『飢餓海峡』。そういう映画に追いつきたいという気持ちは
強いですね。
冷蔵庫から酒をとりだし、「みんなで飲もう」。映画論が
続く。「ぼくはインチキ野朗どもが人々を喜ばせるという、
それを変えたくないな。このごろ思うんです。涙が出るほど
笑える詐欺集団になってみたい」
(その5へ続く)
592 名前:文責・名無しさん 投稿日:2008/09/23(火) 12:56:25 ID:JGQdedPS0
ニッポン人脈記 「在日」という未来C
人生ひとくくりにするな
朝日新聞 2008年9月22日(月)付
(その5)
朝鮮高校生と日本の高校生がけんかしたり、恋愛したり。
05年の青春映画「パッチギ!」の監督、井筒和幸(いづつ
かずゆき、55)はなぜ在日にこだわるのか。
崔の「月はどっちに出ている」の試写会のあと、居酒屋に
流れ、在日2世のプロデューサー李鳳宇(リボンウ、48)と
出会って、やがてコンビを組む。
奈良育ちの井筒には在日の友人がいて、くらしぶりを
知っていた。でも東京の若い俳優はなにも知らない。京都の
在日地区で2ヶ月、ロケをした。
(その6へ続く)
593 名前:文責・名無しさん 投稿日:2008/09/23(火) 12:57:36 ID:JGQdedPS0
ニッポン人脈記 「在日」という未来C
人生ひとくくりにするな
朝日新聞 2008年9月22日(月)付
(その6)
続編「パッチギ!LOVE&PEACE」では、芸能界に入った
在日のヒロインに、日本の徴兵を嫌って逃げた父を「そんな
父がいたから私が生まれることができた」と語らせた。
「ネットの書き込みで『死ね、非国民め』とか、週刊誌に
『反日映画』とか、さんざん言われましたよ」
中傷に反骨心をたぎらせる。07年、若者向けに在日の歴史
をひもとく『民族の壁どついたる!』を出版した。「在日を
描くことで、日本のグロテスクさがよく見えてくる」。
井筒はそう思っている。
(崔?寿)
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フリガナ等は原文ママ
麻生新総裁は「代表的な極右政治家」 韓国紙報道
2008.9.23 19:16
【ソウル=水沼啓子】23日付の韓国各紙は、麻生太郎氏が自民党新総裁に選出され、
次期首相に就任することを一斉に報じた。麻生氏については「極右政治家」などと警戒感を示す報道が
ある一方、「外相就任後は靖国神社参拝をしなかった」などと実利重視の面を評価するものもあった。
有力紙の東亜日報の社説は麻生氏について「日帝侵略史を否定してきた代表的な極右政治家」とし、
創氏改名に関する発言など「失言」の数々を紹介。その上で、「国粋主義の狭い枠組みから抜け出し、
より広い世界を見つめることを望む」とした。
朝鮮日報は一面で「政治的には保守志向だが、外相在任中は靖国神社参拝を自制するなど、
日韓関係を重視するという評価を得ている」と伝えた。社説では、北の核問題に関連して
「嫌いでも日本と手を握らなければならない」と現実的な対応を主張している。
中央日報は、麻生氏の経歴や家族構成、エピソードなどを詳しく報じながら、韓国政府関係者の話
として「外相に就任したとき、当初の憂慮とは違って過去の歴史、独島(日本名・竹島)問題などに
対して中立的な姿勢を維持することに努力した」といった評価を報じている。
一方、左派系のハンギョレは社説で「極右民族主義的世界観を持った麻生首相の登場で、
日韓関係改善はさらに遠ざかる可能性が大きい」とし、
「彼の主張は帝国主義日本の大東亜共栄圏の主張を連想させる」と警戒感を示した。
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/080923/kor0809231920002-n1.htm
「金総書記の病状少し好転」 韓国情報機関トップ証言
2008年9月23日19時10分
【ソウル=牧野愛博】韓国の情報機関、国家情報院の金成浩(キム・ソンホ)院長は23日、
国会情報委員会に出席し、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の健康状態について
「少し好転したものと推測される」と証言した。同委のハンナラ党議員が明らかにした。
金院長は、金総書記の具体的な病状については言及を避けたという。
韓国政府によれば、金総書記が脳卒中で倒れたとされて以来、会話や映像など、具体的な動静を
伝える情報は確認できていない。ただ、朝鮮中央通信が最後に金総書記の活動を伝えた8月14日
から40日が経過したが、北朝鮮メディアが伝える金総書記の肩書に変化がないほか、
後継体制を暗示する表現もみられないという。
韓国政府関係者は「これだけの期間、権力の構図に変化がない以上、軽症という推測は成り立つ」
と語った。
http://www.asahi.com/international/update/0923/TKY200809230184.html
北朝鮮技術者、イランで核弾頭開発支援…反体制組織が会見
【ウィーン=石黒穣】イラン反体制組織・国民抵抗評議会は23日、ウィーンで記者会見し、
北朝鮮技術者がイランで核弾頭と弾道ミサイル開発を支援していると指摘した。
事実なら、イランで収集された技術データは北朝鮮に送られ、核爆弾小型化などに利用される
恐れがある。
同評議会によると、テヘラン南東部ホジルの丘陵地帯に秘密開発拠点があり、
北朝鮮技術者が核弾頭の形状やミサイルの空力設計で協力している。
北朝鮮技術者の関与は約2年前から強まり、専用の宿泊施設があって、多いときは数十人が滞在。
秘密拠点には地下施設もあり、核爆弾を起爆する高性能爆薬の爆発試験が行われているという。
イランと北朝鮮の弾道ミサイル開発での協力の歴史は古く、イランのシャハブ3は
北朝鮮のノドンと同一とされる。シャハブ3に搭載できる核弾頭はノドンにも積める。
国民抵抗評議会は、2002年8月、イラン中部ナタンツの濃縮計画を暴露したことで知られる。
(2008年9月23日21時35分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080923-OYT1T00461.htm
ベトナム軍事代表団が訪朝
2008.9.24 07:56
北朝鮮の朝鮮中央通信によると、ベトナム共産党のレ・バン・ズン書記局員率いる
同国人民軍代表団が23日、平壌を訪問、朝鮮人民軍の金正角総政治局第一副局長と会談した。
会談後、ベトナム人民軍の政治総局長を兼務するズン書記局員は、朝鮮人民軍が主宰した
レセプションで演説し、「両国は共通の敵に反対して闘っており、社会主義を守っている」と述べた。
「共通の敵」に具体的には言及しなかったが、米国とみられる。
ズン書記局員はまた、北朝鮮が「金正日総書記の指導下で祖国防衛や社会主義を実現するための
闘争で大きな成果を挙げている」と評価した。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/080924/kor0809240758000-n1.htm
【衝撃事件の核心・特別版】北の女スパイ全貌(6完) 日本潜入3回、韓国帰国後に即逮捕
2008.9.23 11:49
脱北者を装い韓国でスパイ活動をしていた北朝鮮国家安全保衛部(秘密警察)の女工作員、
元正花(ウォン・ジョンファ)被告(34)は、韓国当局に国家保安法違反容疑で逮捕される
前日まで日本に滞在していた。指令は「北朝鮮の重要情報を持ち去った日本在住の脱北者を探せ」。
捜査の手が迫っていることにウォン被告はまったく気づいていなかった。
凄絶な一連のスパイ活動はあっけく幕を閉じた。
◆安保講演52回、将校らの名刺を収集
ウォン被告は2006年9月初句、脱北者たちが韓国の軍部隊を回りながら将兵を対象に、
北朝鮮についての話をする「安保講演」を始める準備に着手した。
目的は、部隊の指揮官の人定調査と軍事機密を収集すること。
自宅のパソコンを使い、インターネットで北朝鮮離脱住民後援会のサイトに接続し、
電話番号を確認した。その後、後援会の事務所を訪ねた。
ウォン被告は後援会の会長に懇願した。
「私は中国で男と誤った出会いをし、その男が妊娠させて逃げて行ったので、
捕まえるために韓国に来ました。やっていた事業もつぶれて米を買って食べるお金もありません。
生活が苦しいので助けてほしいのです」
北朝鮮ではどんな仕事をしていたのかたずねる会長に、ウォン被告は「价川で教化所の教導官
として勤務していました」と答えた。北朝鮮側が描いたストーリー通りに話を進めたのである。
「それなら、軍部隊の講義に回ってみなさい」
会長はそう言うと、韓国の情報機関、国家情報院の情報部員に電話をし、
ウォン被告の安保講演を依頼した。
>407
その後、ウォン被告は軍部隊の安保講演の講師として選定された。
06年9月下旬ごろ、携帯電話で中国にいる保衛部の幹部要員に電話し、
「安保講演の講師に選ばれました。一生懸命任務遂行できるよう頑張ります」と報告した。
ウォン被告は06年11月28日から07年5月30日ごろにかけて、安保講演をしながら、
陸軍の戦車大隊や、複数の砲兵大隊、複数の連隊、整備大隊、軍犬訓練所、補充部隊、
連隊水索中隊、航空作戦司令部航空大隊などの所在地を確認。複数の中佐や少佐の名刺を収集した。
ウォン被告が行った安保講演活動は全部で52回。軍事機密収集や軍指揮官の身上把握、
軍将兵の敵対感弱化に努めるとともに、北朝鮮軍の優越性を宣伝したこともあった。
◆暗号は「たこの2番目の件」
ウォン被告は、中国にある保衛部の拠点と連絡を取る際、事前に「暗号」を使うという取り決めを
していた。報古する軍将校の名刺や軍部隊の位置などは「たこ2番目の件」として話をすることに
なっていた。
ウォン被告は07年5月末ごろ、中国にいる幹部要員に電話をかけた。
「『たこ2番目の件』はどうしますか?」
幹部要員は「『たこ2番目』は、スポーツ刈りで図休が大きな人がくるだろう。その人に渡せ」
と指示した。
その言葉通り、07年6月12日ごろ、韓国のウォン被告の家に、
スポーツ刈りで図体が大きな30代半ば男(身長約180センチ)がたずねてきた。
ウォン被告はその間収集した軍将校らの名刺約70枚、部隊の位置やその場所に行く方法を書いた紙、
メモなどを黄土色の大きな封筒に入れて男に渡した。
大胆にも韓国内で北の工作機関関係者が直接、接触していたのだった。
>408
◆日本潜入指令…情報持ち出した脱北者探せ
ウォン被告は日本でも工作活動を行おうとしていた。
ときはさかのぼり、06年12月末。
中国にいる幹部要員から「立ち寄れ」と指示されたウォン被告は瀋陽に入った。
北朝鮮タンドン貿易代表部で、幹部要員から日本潜入の指令を受ける。
「(北朝鮮の)咸鏡北道金策市に住んでいた金○○という女がいる。年は50代前半だ。
その女が北朝鮮の重要な情報を抜き取り出して日本に行った。
お前が日本に行ってこの女がどこに住んでいるのか把握しろ。
韓国の女たちが日本に嫁に行くと、主に仙台などに集まって暮らす。
だから、仙台の方に一度行って、金 ○○がいるか調べろ」
幹部要員は、朝総連(在日本朝鮮人総連合会)の「黄」と「李」という男らの日本の電話番号を
ウォン被告に渡した。「彼らに連絡して助けを受けろ。日本に行って彼らに会ったら、
私に直接電話を繋いでくれ」と指示し、工作資金5000ドルを渡した。
それを受け取ると、ウォン被告は韓国に戻っていった。
>409
◆探査対象の脱北女性は仙台に
日本潜入の指令を遂行するため、ウォン被告は07年6月13日ごろ、仁川国際空港から
大韓航空機(KAL)を利用して、成田空港に到着した。大阪に居住する朝総連の「李」に連絡した。
「日本に到着しました。大阪にいってまた電話します」
ウォン被告はそういって電話を切ったが、再び電話してもつながらなくなってしまった。
結局、6月18日まで宮城県川崎町にいる仲介人の家に身を置いた。
仲介人の車に乗って、仙台方面に向かい、日本人と結婚した韓国人女性たちの家を回りながら、
「知り合いのお姉さんだが、北朝鮮の人で金○○といいます。
その人がどこに住んでいるか知っていますか?」と尋ねて回った。
だが、知っている人はひとりもおらず、一旦韓国に戻った。
ウォン被告は韓国から中国にいる保衛部の幹部要員に電話をかけ、
「金○○を捜しに日本に行きましたが、捜せませんでした。再び日本に行くつもりです」と報告。
幹部要員は「分かった。忙しい。今、話をすることができない」と言って電話を切ってしまった。
ウォン被告はその年の8月にも金○○の居所を把握しようと仙台に行ったが、失敗している。
そして、08年5月8日、三度目の日本潜入を実行した。また大阪の「李」に連絡して、
「ウォン・ジョンファです。日本に来ました。大阪に行くこともできます。
これから行きますから、待機していらしてください」と話した。
ところが、「李」にはまたしても会うことができなかった。
>410
関係者などの協力を得て、引き続き金○○の居場所を捜していたところ、仙台で、
「金○○を知っている」という女性と会った。ただ、そのときに、ウォン被告が直接、
金○○に会うことはできず、仕方なく韓国の自宅や携帯電話の番号を女性に渡し、
連絡してもらえるよう手配して、7月中旬に韓国に戻った。
《ウォン被告の起訴状には、その後、金○○とコンタクトできたかなどについては
一切触れられていない。また、金○○が北朝鮮のどんな情報を持ち出したかも記されていない》
>411
◆ダブルミッション…あっけない幕切れ
なぜ、ウォン被告が、金○○の所在確認を中途半端に切り上げたのは定かではないが、
実は日本滞在中に、別のミッションも受けていたのだ。
中国にいる保衛部の幹部要員から、ウォン被告は、韓国で暮らす脱北者の身元照会を命じられた。
ウォン被告は5月13日ごろ、日本から韓国の軍人、黄○○大尉に電話して、
「次の安保講演の講師は誰なのか確認して、教えてほしいの」と依頼した。
《ウォン被告は黄大尉と、06年11月の第○○師団○○連隊○○大隊の安保講演に行って
知り合った。その後も接触し、07年3月中旬に性的関係を持って抱き込んだ相手だった》
黄大尉からの折り返しの電話で、講師は、チョン・○○とユ・○○と分かった。
「チョン」は身辺保護対象となっており、北朝鮮では外貨稼ぎをしていた。
「ユ」は○○連隊でも講義をしたことがあるという情報をつかんだ。
ウォン被告は日本滞在中の6月初旬、把握した「チョン」と「ユ」の人定情報を中国の
北朝鮮タンドン貿易代表部にいる幹部要員にに電話して報告した。
フィナーレは近づいていた。
7月14日に日本を発ち韓国に戻ったウォン被告は、翌15日、
韓国当局に国家保安法違反容疑で逮捕されたのだった。
イラン:「核弾頭開発、北朝鮮が支援」 反体制派が暴露
【ウィーン中尾卓司】イランの反体制派組織「イラン国民抵抗評議会」(NCRI)は23日、
ウィーンで会見し、「イラン現政権は、長距離弾道ミサイルに搭載可能な核弾頭の開発を進めている」
と指摘、関与する重要人物や民間企業の実名を明らかにした。
さらに、北朝鮮の専門家が核弾頭と弾道ミサイル開発を支援していると明らかにした。
同評議会の説明によると、テヘラン近郊に核弾頭を研究開発する秘密施設があり、
射程2000キロの新型弾道ミサイルを研究、製造している。
北朝鮮の専門家は核弾頭の設計を支援しているという。
国際原子力機関(IAEA)は今月まとめたイラン核問題の報告書で、イランの核計画に
「外国の専門家が関与している可能性がある」と国名を明記しないまま指摘していた。
同評議会は02年にイランの秘密核開発を暴露。
IAEAがイラン核問題に集中的に取り組むきっかけとなった。
毎日新聞 2008年9月23日 21時19分
http://mainichi.jp/select/world/news/20080924k0000m030092000c.html
北、テロ組織に核移転の恐れ=報復視野に抑止戦略を−米報告書
【ワシントン23日時事】米有力シンクタンク、外交評議会は23日までに、
核テロに関する報告書を作成し、「北朝鮮の指導者は、報復を受ける危険がなければ、
核兵器や核物質をテロ組織に故意に移転する可能性が十分ある」と警告、
米政府は報復の可能性も視野に入れた抑止戦略を確立する必要があると訴えた。
6カ国協議が核申告の検証問題で行き詰まる中、北朝鮮の核保有継続を前提に、
核流出への対応をめぐる論議が本格化してきたことを意味する。
(2008/09/23-14:57)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date2&k=2008092300261
春・夏・秋・冬
「米国の本性が再び明白になった以上、われわれは『テロ支援国』の指定解除を願いもせず、
期待もしないし、われわれなりに進めばいいのである」。朝鮮外務省のスポークスマンは19日、
このように述べ、引き続き寧辺核施設の現状復旧を推し進めることを再度強調した
▼ 米国によって持ち出され、南朝鮮や日本のメディアが喧伝している「国際基準」による検証作業
なるものは、朝鮮外務省スポークスマンが明らかにしているように、6者間や朝米間で文書上は
もちろん、口頭でも何ひとつ合意されてはいない。これは南朝鮮や日本のメディアが
6者会談を報道する際、枕詞のように使っている「北朝鮮核問題のための」というのと同じで、
6者間の合意を完全にわい曲するものだ
▼10.3合意の骨子は、朝鮮が核施設の無力化と核計画の申告をし、米国を含む5者が政治的、
経済的補償をすることで、「テロ支援国家」の指定解除は、米国が9.19共同声明履行の
第2段階で果たすべき義務である
▼ にもかかわらず、これまでの協議「合意」に従い、非核化を進展させることが国際社会での
孤立を防ぎ朝鮮の利益にかなう、などとき弁を弄し、「(北朝鮮が)そんなに違った合意を新政権
から引き出せるとは思わない」(マコーマック米国務省報道官、19日)と自分たちの「正当性」
を主張するところなど、米国の本性は変わらないということを如実に表している
▼そもそも、NPT(核拡散防止条約)、IAEA(国際原子力機関)から脱退している朝鮮に、
「国際基準」の検証を受ける義務はない。(松)
[朝鮮新報 2008.9.22]
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2008/08/0808j0922-00001.htm
各地で建国60周年記念行事 日本人士と共に祝う
■北海道
朝鮮創建60周年記念祝賀宴が11日、札幌市内のホテルで行われ、19人の北海道議会議員と
20人の札幌市議会議員をはじめとする日本人士と同胞ら約300人が参加した。
祝賀宴では、北海道朝鮮初中高級学校の教職員による合唱「人民共和国宣布の歌」「臨津江」に続き、
生徒らの朝鮮舞踊などが披露された。
続いて、総連北海道本部の朴鐘民委員長があいさつし、日朝連帯北海道民会議顧問で
前衆議院議員の佐々木秀典氏、北海道議会の鰹谷忠副議長が祝辞を行った。
集いに参加した日本人士らは、情勢が厳しい中でも北海道での日朝連帯の歴史を忘れることなく、
引き続き在日朝鮮人の民族権利を守り国交正常化の早期実現のための運動の裾野を広げていこうと訴えた。
これに先立つ6日、「朝鮮民主主義人民共和国創建60周年慶祝北海道同胞祝祭−
9・9節The 60thアニバーサリー北海道トンポ祭り」が北海道初中高で行われ、
活動家と同胞、生徒ら約450人が参加した。
2部構成の集いでは、午前にスポーツフェスティバル、午後には同胞祝祭がそれぞれ行われた。
スポーツフェスティバルでは、サッカーとソフトボール競技に朝青、青商会のメンバーらを中心に
シニア世代の同胞らも多数参加。共に楽しいひと時を過ごした。
同胞祝祭ではまず、朴鐘民委員長があいさつをし、祖国で強盛大国建設が進んでいるこんにちほど、
祖国の人々と在日同胞の胸に未来に対する希望が満ちあふれている時はなかったと指摘し、
朝鮮創建60周年を祝おうと述べた。
また、祖国と共に栄光の道を歩んできた在日朝鮮人運動の歴史を胸に
「トンポアイネット拡大21」100日間運動を成功裏にしめくくろうと訴えた。
>421
祝祭では、アボジと子どもたちが力と技を比べあうシルム大会などが行われたほか、
さまざまな屋台と遊びのコーナーが設けられ祝賀の雰囲気を盛り上げた。
祝祭の最後には、大型テレビなど豪華賞品が当たる抽選会が行われ、
100以上の賞品が同胞たちに配られた。【北海道支局】
■福岡
総連福岡県本部と福岡県日朝友好協会が共催する朝鮮民主主義人民共和国創建60周年記念
朝・日友好親善レセプションが10日、福岡市内のホテルで行われた。朝・日友好親善の新しい
流れを作ろうと5月に結成された同協会が共同主催者として参加し、朝・日間の関係改善を願う
政治、経済、文化、宗教、報道、教育など各界の人士や日朝友好活動を行う市民をはじめ
150余人の日本人と160余人の同胞、活動家の参加のもと盛大に行われた。
レセプションでは総連本部の李周学委員長と同協会の北原守代表が主催者を代表して、
多田昭重・西日本新聞社代表取締役会長と上岡孝生県議が来ひんを代表してあいさつした。
李委員長は、朝鮮の創建によって在日同胞は主権国家の海外公民としての誇りを胸に
在日朝鮮人運動を堂々と繰り広げることができるようになったと強調し、これからも日本人と共に、
国交正常化のための交流や在日同胞の諸般の権利擁護のための活動を展開していきたいと述べた。
レセプションでは、武樹民・中国総領事館総領事、東定喜美子・I女性会議県本部議長、
久保山教善・「広範な国民連合・福岡」代表世話人、浦田憲一県議をはじめとした来ひんらが
祝辞を述べた。また、同協会の訪朝時のビデオが上映された。
続いて、福岡朝鮮歌舞団と志免飛龍太鼓によるコラボ公演が行われた。
参加者らは歓声をあげ、ともに踊るなどし友好ムードを高めた。
参加した同胞らは、朝・日関係が停滞するなか、多くの日本人が参加し朝鮮創建を
祝ってくれて本当に力が湧いてきたと口をそろえた。