[総合]小泉首相北朝鮮訪問 part25[ニダゴー]

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2004/03/30 (産経新聞朝刊)
【北の闇 狙われる日本】(7)揺れる総連 行動強化で引き締めへ( 3/30)
 一月下旬の週末。東海地方選出の中堅国会議員の秘書が、地元事務所で不意の来客に対応していた。
 「国会審議中の法案の件で、陳情したい。先生に、お目にかかれませんか」。初対面の男は丁重なあいさつ
に続け、こう切り出した。名刺には、その地域の在日朝鮮商工会の名称が刷り込まれている。議員の不在を
伝えると、男はセカンドバッグから取り出した文書を読み上げるように、ゆっくり話し始めた。
 「日本は、北朝鮮への経済制裁の一環として、現行の外為法を一部変えようとしています。改正案の成立、
発動は朝鮮に対して最悪のメッセージ。国にいる親戚(しんせき)に、カネもモノも送れなくなってしまいます…」
 秘書は「せりふが口になじみ、一日に何カ所も回っている様子がうかがえた。相当、切迫しているようだった」
と振り返る。
 男の行動のもとになった一枚の文書がある。在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の国際統一局が、一月二十四日
付で各県本部委員長あてに発行したものだ。
 「日本当局の《外為法改正》の動きに関連して これに反対する対外活動を繰り広げるために」と題した文書には
、「すべての本部は、地方出身の国会議員に対する要請工作を緊急に繰り広げるようにすること」との指示が
書かれていた。
 金正日(六二)が、日本人拉致を認めて謝罪した一昨年九月十七日の日朝首脳会談以降、総連は表立った動き
を一時、控えていたとされる。公安当局者は「対北制裁法案の成立を『断固阻止せよ』という北朝鮮からの指示を
受け、(総連が)全組織を動員して、半ば公然の工作を再開したということ」と指摘した。
(続く)
552 :04/03/30 21:43 ID:nYDLWTMr
>>551の続き

 日朝会談以降、総連の組織は大揺れに揺れた。ある地方本部幹部は「総連中央の求心力や統率力は著しく低下
し、いまだに回復できていない」と打ち明ける。
 組織内から公然と批判も出されるようになり、総連は昨年三月、一般活動家からの追及をかわすための「想定
問答集」を作成し、幹部に配布するなど組織の体制維持に躍起だ。
 近畿の地方本部の活動家だったカワハラ(通名)は、総連の改革を求めて活動してきた一人。「(総連は)北朝鮮の
出先じゃない純粋に在日同胞の権利を擁護するための団体に生まれ変わるべきだ」という。
 特に問題視したのが、「総連に本国直轄の革命組織がある」こと。この「革命組織」が、「学習組(そ)」。総連や傘下
団体に組織される非公然組織で、彼らは「金日成元帥が組織し、金正日同志が指導する在日朝鮮人金日成主義者
の革命組織」という。ただ、日朝会談直前の平成十四年夏、金正日の命令で解散したとされていた。
 だが最近、その組織を復活させる動きが出ている。
 一月二十九日。総連はごく一部の活動家を集め、秘密会合を開いた。会合は翌日に迫った「中央委員会」の準備
会合とされたが、関係者は「実際は、学習組再建委員会の準備会合だった」と明かす。
 「総連に、『基本マダン』という隠語がある。マダンとは、朝鮮語で『広場』で、ここに集い、話し合われたことは、この
場限りにしましょうという意味。隠密行動を前提とした指令系統が、存在するということだ」。総連の最高幹部に近い筋
はこう言って、「新学習組」の存在を示唆した。
 総連は、揺れ動く組織を学習組の再構築や対日工作への行動強化という方法で引き締めようとしているかにみえる。
 元総連幹部は「金正日を頭脳にたとえれば、総連組織全体は手足。そして、学習組は頭脳の革命思想を具体化する
ための脊髄(せきずい)であり、神経網。在日秘密工作機関が再結成されれば、対日工作は再開される」と警告した。
 これらの件について、朝鮮総連は「産経新聞の取材にはお答えしない」としている。


ichimaiより転載・・・産経新聞朝刊
553 :04/03/30 21:47 ID:nYDLWTMr
2004/03/29 (産経新聞朝刊)

【北の闇 狙われる日本】(6)工作員の告白 合法活動で「親北」浸透( 3/29)
 「毎朝、起きたらまず、最高司令官(金正日)が何を考え、何をしておられるかを思う。最高司令官の
ために統一革命活動をやってきたし、これからも働く。これは、信念だからね」
 東京・歌舞伎町のスナック。パイプから甘い香りの煙をくゆらせながら、男は言った。
 自称・貿易商。この六十代前半の男について、公安当局の資料にはこんな記載がある。
 《在日朝鮮人。在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の活動家だったが、昭和五十四年ごろ、工作員
に採用、北朝鮮で工作員教育を受けた。宗教家を装い、辛光洙(原敕晁さん拉致事件の実行犯)ら
非転向長期囚の北朝鮮への早期送還に向けた活動を展開した》
 男は平成十二年十一月、警視庁公安部に詐欺容疑で逮捕される。押収したメモに、工作員としての
学習内容が書かれていた。一九七九(昭和五十四)年、北朝鮮の招待所で学習を受けた際のもの
とみられる。
 メモには、工作員としての心構えから協力者獲得時の注意事項、敵区(日本国内)での潜伏方法、
主体思想を広める手段などが記されており、「工作員マニュアル」と呼べるものだった。
 その中で、公安当局が注目した一項がある。
 《(協力者獲得には)宗教界、政界、学界などで政権と対抗できる人物を掌握するのがよい。大学教授
を通じて、学生に影響を与え、群衆扇動してデモを起こすことも悪くない》
 男は朝鮮労働党の統一戦線部など二つの工作機関の幹部に直接、面会して指令を受けていた。
 そして実際、東京・新宿で教会を主宰。国内の教会関係者を北朝鮮に招いたり、日本で日、韓、朝に
またがる子供の絵画展を開いたりするなど人道交流を名目に、韓国財閥経営者を協力者として獲得
することにも成功していた。
 「『人道』を隠れみのにした工作。マニュアルそのままじゃないか」。当時の捜査関係者は、こう言って
驚いたという。男の足跡には、日本での“息の長い”工作活動がにじんでいた。
 (続く)
554 :04/03/30 21:47 ID:nYDLWTMr
>>553の続き
                ■□■
 北朝鮮の対外工作といっても、暗殺や拉致といった非公然・非合法なものだけではない。
 公安調査庁関係者は「政治家や財界人、各界で影響力がある人々を北朝鮮シンパに引き入れ、日本
社会のムードを『親北』にしていく。こうした合法・公然活動の方が、長期的には北朝鮮に利が多く、日本
にとっては有害だ」と警告する。
 その男が昨年、再び注目された。元赤軍派最高幹部らの訪朝企画で、北朝鮮側との連絡調整役を
務めていたのだ。
 計画は金銭関係などのトラブルで頓挫したが、公安当局は、男が出所後一年余りで「人道・宗教」名目
の活動を展開し、野党の国会議員を含む、新たな人脈を構築していたことに注目した。
 「行動原則は、今も変わらない」。男は言い切った。
 男は、北朝鮮の朝鮮赤十字会や朝鮮宗教人協議会といった“人道団体”を標榜(ひようぼう)する組織
の幹部を兼任する人物とも親交がある。その幹部は、工作機関の要員とされていた。
 そのことをただすと、「当たり前じゃないか。統一工作は、全領域で行うんだ。だけど、それが違法か。
今の朝鮮半島を見てみなさい。共和国(北朝鮮)が統一するよ。われわれの信じた最高司令官と共和国
が正しかったということだ」。男の口調に熱がこもった。
 この男のように、朝鮮総連がはぐくみ、北朝鮮で学習を受けた「工作員」が、今も日本に多数いるとされる。
彼らが、合法的に日本に住んで活動を行う限り、摘発する方法もない。
 「在日工作員にとって、北とのパイプは麻薬のようなもの。常に北朝鮮の意向に対して忠実であろう
とし、北から高く評価されることを望んでいる。それが、対日工作への原動力なのだ」
 公安当局の幹部は、こう分析した。

ichimai 産経新聞朝刊

怖い・・・