752 :
ななし:02/04/08 14:26 ID:8UtSJRFJ
>>742 さすがにそれだとマズイだろ
漏れは藁&萌えなので、これでよし
753 :
345話作者:02/04/08 19:55 ID:KzJTYHkq
919話、920話の連作はちょっと欲張りすぎました。
新キャラも出したい、パロディーもやりたい、自分の前の話につなげたい
とか・・・
練が甘かったようですね、まだまだ精進せねば
アラー組のサウジちゃんはお買い物が大好きです。
最新型のM1カメラとか、イーグル犬とか、フランソワーズちゃんから買ったボートとか。
安くても高性能な90式カメラをおねだりして、ニホンちゃんを大いに困らせたこともあります。
ミネラルウォーターよりメロンのほうが安いといっていたりします。
なんだかぶるじょあな彼女ですが、サウジちゃん曰く、『いい』んだそうです。
とってもお買い物大好きなサウジちゃん。
そんな彼女は大金持ちです。
755 :
蒲生:02/04/08 22:08 ID:vIlUCUdl
>>747 「さくらさくら」にこういうリミックスのしかたがあったのか・・・。
カンコ君のテーマは「大韓民国国歌」→「アリラン」ですな。
ウヨ君とアメリー君もキボンヌ!
756 :
ななし:02/04/08 22:21 ID:Q4sn7zFY
>754
また新キャラかよ。
固有名詞が違うだけの立ってないキャラを一人で量産しないでくれ。
757 :
sage:02/04/08 23:15 ID:bRsgOxVP
>756
サウジちゃんはすでに登場済みです。
758 :
:02/04/08 23:50 ID:GloOgVAF
ニホンちゃんの家では、電子工作が流行っています。
特に、タイワンちゃんや、アメリー君の家から色々買って作っています。
ただ、ニホンちゃんの家では買って組み立てるだけじゃなくて、たまに部品を作ります。
といっても、アメリー君の家から石を買ってきて加工するんですが…
SSHという特殊な加工をしたパーツは結構人気があったりします。
それを見たカンコくん、悔しくてたまりません
「ウリだってニホンには負けないのだ」
といって、家の篭って彼も工作をはじめました。
759 :
:02/04/08 23:50 ID:GloOgVAF
しばらくして
「これを見るニダ」
得意満面の笑みでカンコくんはパーツを出しました。
「へ〜 カンコくんも電子工作やるんだ。えっ、アレ?」
ニホンちゃんは、カンコくんのパーツにSSHを使ったものを見つけました
でも、貧乏なカンコくんにそんな高級品買えるわけありません。
「文句あるニダ?」
「うんうん、無いけど…カンコくん私の家からパーツかったんだ。」
「な…何を言うニダ。これはSIFといってウリオリジナルにだ。捏造は許さないニダ」
「ご…ごめんね、カンコくん。」
ニホンちゃんは心の中でまたパクリかと思いましたが、後で面倒なのであえて何も言いませんでした。
「うらやましいニダ?でも、お前になんて売ってやらないニダ。欲しいなら18000円よこすニダ」
「うんうん、いいよ。私は自分のがあるから。」
SSHという加工したパーツがあるので、ぱくったSIF加工のパーツなんていりません
「最高の品質なんで、良いから買うニダ」
そう言って強引にニホンちゃんに売りつけてとっととどっかに言ってしまいました。
「ハァ…」
ニホンちゃんは憂鬱な気分になりましたが、毎度のことで慣れているので仕方ないと
思いつつ、家に帰って使ってみることにしました。
760 :
:02/04/08 23:52 ID:GloOgVAF
「うーん、カンコくん結構やるな。私も負けないようにしないと」
そういいながらニホンちゃんが電子工作工作していました。すると…
「あれ?」
急に動作が辺です。まともに動きません。最高品質なんて全くの嘘です。
次の日、ニホンちゃんがカンコくんのそばに行くと、
周りにはクラス中の友達が集まっていました。
「嘘つき。何が最高品質だよ。ノイズでてるじゃないか!!」
「なんなのよ…全く…」
罵倒の嵐です。耐え切れなくなったカンコくんは
「これはニホンのパクリニダ。悪いのはニホンニダ」
大声で叫んでます。
「ハァ…」
と、ため息をつくニホンちゃん。ストーカーって嫌ですね。
長文駄文でスマソ。過去ログ見てないんで…被ってたらごめん…
761 :
:02/04/08 23:52 ID:GloOgVAF
元ネタ
カノープスのSSHをSUMA(韓国企業)がぱくった。名称はSIF。
とーぜん、バッタもんだけどw
ちなみに18000円の根拠は、当時の発売価格
これはGeForce2MX搭載としては高かった。
しかも、画質はSUMAの従来品よりは良いが、さして良いわけでもない。
カノープスは2万前後で出していたが、まあ、モノは良いらしい
他のメーカーは当時は1万前後だったと思う
カノープス
http://www.canopus.co.jp SUMA
http://www.suma.co.kr
762 :
100話作者 ◆UMAIu01k :02/04/09 00:07 ID:JTD3yiSs
ごめん わかりにくいかな…
SSHっていって、日本のカノープスていうグラフィックボードメーカー
の独自の技術があるんだよ。これ使うと画質が良くなる。
それをパックったのが韓国のSUMAってメーカー。
SIFとかいう、非常にSSHに似たものを作ったんだよ。
当然ながら、日本のカノープスには及ばなかったけどね。
ヲタなんで許してください…
>754
元ネタは軍板の90式戦車スレより・・・
>756
一発キャラ量産で反省汁を飲んでまいります
>747
カンコ君のテーマが微妙にチューゴ家風に聞こえてしまった(^^;
でもマンセー!
今480KBです。
次スレに移る時の要望とかあればイマノウチ。
自分としては今は特に無いんですが、このスレが立った時に
>>13さんが
ウヨ君の人物紹介追加を希望してましたが、文面の案とかあればこれもイマノウチ。
ハン板にスレ立て出来る方、適当な時期に次スレ立てていただけるとありがたい
です。よろしくおながいします。
766 :
age:02/04/09 02:12 ID:Vc31BlqR
>765
早めに要望しる、カコスレは>1じゃなくて>2に貼り付ける
数が増えたから邪魔くさいっす。
767 :
要望しる:02/04/09 02:17 ID:nqV818dP
>1には前スレだけ貼ればいいニダ。
関連サイトにニホンちゃんNV計画は外せないニダ。
しかしテーマ曲はどうするニダ?
768 :
ななし:02/04/09 02:31 ID:XKXzmhKA
>>764 つーか君のネタは平坦で直訳的でつまらん。キャラ量産というより使い捨て。
いったい何を書きたいのかさっぱり判らない。
769 :
ななし:02/04/09 02:37 ID:XKXzmhKA
それからキャラと会話するのはやめとけ。
痛いHPの作者とかみんなそれをやるんだ。
770 :
345話作者:02/04/09 14:22 ID:/WE/6JRb
>>746 おそレススマソ
あ、いえいえ、民主主義(共産主義含む)否定派です。家族とか地域社会
とかを否定するのが民主主義ですから。
ちなみに、ブランデンちゃんはプロイセン王国の前身のブランデンブルグ
辺境伯(選帝侯)領から取りました。アーリアちゃんの親戚という設定で
出したかったのですが、適当な名前が思いつかなかったのでブランデンブ
ルグを使ってみましたが、かなり不評のようですな・・・
771 :
某韓国人:02/04/09 14:25 ID:lLXLxNb/
>>767 現在鋭意制作中でございます(T▽T)
ようやく構成がまとまって、現在激しく打ち込み中ですんで
もう少々お待ちをm(__)m
>>771 聞いた所では、これ相当な精神ブラクラだそうで。
あまりにも恐ろしいって事で、わしもまだ最後まで見たことがありませぬ。
773 :
:02/04/09 19:24 ID:UOSJrgc1
>771
「なにがおかしいんだろう」と思って数分間見ていると
突然グロ画像と叫び声が……だったかな。
774 :
:02/04/09 19:31 ID:WG4obsyx
大辞典はアドレス代わってるので、新しい所に変更願います。
>>771 吃驚したニダ!
ウリは謝罪と保証を要求するニダ!
早く謝罪シル!!
777 :
ななし:02/04/10 00:12 ID:PI84Mhac
>771
びっくり系のブラクラですね。んー?と思って見ていたら変な画像と
叫び声がいきなり出てきた。さすがに驚いた。これ作った奴は結構
悪趣味だな。見る時は驚かされる、という予備知識を持っていた方が
無難です。
778 :
:02/04/10 00:48 ID:FjnlQ5WL
>>776 ________
〈 ドウモスミマセン
∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(´Д`;)ヾ
∨)
((
779 :
さよくびと@DTM猿:02/04/10 02:26 ID:82nG5jkd
780 :
名無し:02/04/10 04:01 ID:WXCO/vpg
ポートピアage。つーか遅すぎ?
「ロボット」
今日は、ニホン家に女の子たちが集まって、お茶会です。
みんなが持参したお菓子や飲み物が、所狭しとテーブルに広げられ、賑やかな談笑の声が、部屋に満ち
ていますね。
「うーん、エリザベスちゃんの紅茶って、美味しいね〜」
「え!?このバームクーヘン、アーリアが作ったの!?」
「和菓子って、なんて繊細で美しいんでしょう。食べるのが勿体ないくらいですわ」
いやはやなんとも………「女三人よれば姦しい」といいますが、これはそんな状況を超越していますね。
ピンポーン!ピンポピンポピンポ、ピンポーン!
突然、ニホン家のインターホンが連打されました。えらく落ち着きのない鳴らし方で、ニホンちゃんは来客
の正体を察したようですね。ちょっとイヤそうな表情を浮かべて、応対します。
「…………はい。どちら様ですか?」
『ニホーン!!ウリニダ!ここを開けるニダー!!』
案の定、招かれざる客でした。ニホンちゃんは、深い深いため息をつきつつ、玄関に向かいます。
つづき
カンコ君、まるで我が家のような態度で、ニホン家の居間に上がり込んできました。
「おう、みんな揃っているニダな。丁度いいニダ」
勝手に座布団を持ち出して、どっかりと座り込みます。女の子たちの浴びせる、冷たい視線も、どうやらテ
ンションの上がっているらしい彼には、そよ風くらいにしか感じられないようです。
「………で、何の用ですの?」
ドライアイスのように冷たいフランソワーズちゃんの声にも、カンコ君は怯んだ様子を見せません。ニダ、と、
笑み崩れて、人形のようなものを取り出しました。
「これを見るニダ!」
「……………人形?これがどーしたってのよ、バカンコ?」
「ふふふ、只の人形じゃないニダ。………アバター、手を挙げるニダ!」
その声に応じて、人形がひょい、と手を挙げました。
「どーニダ!?これはウリの家で開発したロボットニダ!パソコンで動作を設定すれば、声を認識して、命令
に従うニダ!ニホンには真似できないニダ!マンセー!」
カンコ君、その場に流れる白い空気に気づかず、大盛り上がりです。
つづき
と、そのとき。
「ああ、騒がしいと思ったら、来てたのか、カンコ」
ウヨ君が、居間にやって来ました。その足元に、子犬のような機械が寄り添っています。ニホン家自慢の
ペットロボット、アイボ君です。
「きゃー、アイボ君だー。おいで!」
それを見たタイワンちゃん、大喜びでアイボ君をさし招きます。アイボ君は、とてとてとタイワンちゃんに近づ
くと、ぺたりとお座りしました。
「こんにちは、アイボ君」
その声に応じて、しゅたっ、と前足をかかげて見せるアイボ君。立て続けに出される「お手」「おかわり」な
どの命令にも、流れるような動きで応えます。
「見事なものだ………ニホン、アイボは更に賢くなっているんじゃないのか?」
「うん、学習機能が上手く働いてるみたい。オプションのプログラムを入れれば、踊ることもできるよ」
それを聞いたアーリアちゃんは、いささか意地悪げに、カンコ君に声をかけました。
「どうだ、カンコ。こういうものこそ、ロボットの名に相応しいと思うが」
つづき
「………ふ、ふん!ウリのアバターは、パソコンに繋いで、メールを読ませることだって………」
アイボ君のあまりの性能に驚愕したカンコ君。しかし、なおも強弁します。………が。
『メールが〜来てるよ〜〜♪』
ユーモラスな合成音声の歌声が、彼の台詞を遮りました。居間に据え付けられたパソコン、その脇に鎮座
していたマウスのぬいぐるみが、ちゃかちゃかと踊りながら歌っています。
ウヨ君が、無言のままパソコンを操作しました。それに応じて、マウスが喋りだします。
『ニホンちゃん、アメリーだよ。ついさっき、うちにカンコが来たんだ。妙なおもちゃをロボットだって、散々自慢
していったよ。今度は、君の家に行くみたいだったから、メールしておくね。君の家のマウスにでも、これを読
ませてやれば、あいつも大人しくなるんじゃないかな?じゃあね』
「…………………………………………………………………………………………………………………」
あまりにもタイミングのいいメール。一同の間に、沈黙が降りてきます。
「……………………………………で、カンコ君。メールがどうしたんですの?」
思い切り意地悪な口調で、エリザベスちゃんが問いかけます。カンコ君は、それに答えずに、ただ一言呟
くだけでした。
「…………………………………………………………………………アイゴォ〜」
786 :
はち:02/04/10 21:28 ID:W3F16G8y
>>781-784 三毛さん楽しく読ませていただきました。
次回の作品も楽しみにしております。
次はネットゲームネタってのはどうでしょうか・・・
787 :
JY:02/04/10 23:40 ID:8AGnYXFc
いつも安定して話がかける三毛さんはすごいなぁ。
788 :
十八番:02/04/10 23:57 ID:nrq/0Bl0
789 :
747:02/04/11 11:09 ID:w6eGGiOL
キャラBGMシリーズ
今回はウヨ君のテーマです。
ttp://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Oasis/6228/theme/uyokun.lzh 軍歌も考えたのですが、あえて「荒城の月」でいってみました。
やたら重苦しくなってしまいましたが・・・
もっと小学生っぽくすべきだったか・・・
蒲生さん、machinaさんレス感謝。
やっぱり反応があるとうれしいっす。
カンコくんのテーマには韓国国歌の「ウリナラマンセー」のフレーズを是非使いたかったもので。
さすがにハン板の住人には基本でしたか(w
今後も、各国の民謡などのアレンジというパターンで、他のキャラのテーマも作ってみようと思っています。
チューゴ君を作りかけていたのですが、リクエストがあったので、先にアメリー君に着手してみます。
790 :
:02/04/11 14:11 ID:NaYfszdB
ところで新スレッドに移らないんですか?
791 :
さよくびと@DTM猿:02/04/11 23:10 ID:ExSL/Tik
>>747様
ぐぅでし(T▽T)なんかミギっぽくて。
伊福部マーチ風にするともっと雰囲気が出たかも。
(てゆーか、自分でやりたくてうずうずしてます^^;)
ところで、既存3曲のアレンジはご自分で?
792 :
ZATU:02/04/11 23:41 ID:YBq/0SNw
みなさん、はじめまして〜。
中華王先行者の作曲担当してましたZATUっていいます。
日本画帳のほうでNV化計画にBGM関係で参戦表明しました〜。
とりあえず、今、何曲か試作してます。
キャラテーマはみなさんがやられると思うんで、NVに必要なBGM作曲に
徹します。地味〜な路線でいきます。
なにか出来たら、ここにカキコします。
793 :
十八番:02/04/12 00:59 ID:aKX93Du9
>>790 現在(これ書き込む前ね)491.4KB。
スレ容量は幾つまでだっけ?
794 :
:02/04/12 01:50 ID:0sgMSVze
512`じゃなかったっけ。
ウヨ君とフィンランちゃんのキャラ紹介を追加した上で新スレ立てたほうがいいころあいだね。
795 :
:02/04/12 01:58 ID:0sgMSVze
796 :
7氏:02/04/12 07:29 ID:LaH5it47
カンコ君は大のギャンブル好きです。
今日はニホンちゃんの家でポーカーゲームでもして
一稼ぎしようと思いました。
カンコ君は自分で勝手に500ウォン持ってきて
「おいっニホン勝負するニダ!!」
と息巻いて仕方がなかったので、心優しいニホンちゃんは
お小遣いの50円で渋々勝負を受けてあげました。
ところがカンコ君は2本ちゃんの50円を見て
「おいっニホン!何でお前は50円ニダ?
俺は500ウォン持ってきて勝負してやるんだぞ!
お前も500円持って来い!!
それがいやなら責任を追及するニダ!!賠償するニダ!!」
と相変わらずワケの分からない事を言っています。
ニホンちゃんは
「500円と500ウォンじゃ釣合わないじゃない」
と反撃しようとしたが、どうせカンコ君が負けるんだし
まあいいかという事で勝負を開始しました。
案の定、勝負はあっけなくニホンちゃんが勝利し
カンコ君の500ウォンをもらおうとした所、
「待て!!お前はイカサマをしただろう!!
賠償しろ!!保障するニダ!!」といつもの調子です。
困ったニホンちゃんは
「じゃぁ今の勝負はなかった事にしてあげるよ」
と器の大きな所を見せてあげました。
何事もなかったようにカンコ君は家へ帰ったのですが・・・
続く・・・
797 :
7氏:02/04/12 08:17 ID:LaH5it47
実は自分の500ウォンとニホンちゃんの500円を持って帰ってしまったのです。
その頃、カンコ君は家で「ニホンは頭悪いなウリに500円までよこしたニダ」
自分の頭の弱さを棚に上げて何を言ってるんだか・・・
後日カンコ君と兄貴分のチューゴ君との会話で、
カンコ君「ニホンの奴、この前家に来て500円おいていったニダ。あいつウリに気があるのかな?」
チューゴ君「それはないな・・・」
カンコ君「ソ・そんなことないニダ!!絶対ニホンはウリに気があるニダ!!」
チューゴ君「分かったよ・・・だったらこの前貸した金返せよ」
カンコ君「ワ・分かったニダ・・・」
結局カンコ君はニホンちゃんから巻き上げた?お金でチューゴ君に支払いをしてしまいました。
カンコ君「またニホンから巻き上げればいいニダ」と相変わらずでした
798 :
345話作者:02/04/12 16:35 ID:uyEmXBeW
アーリアとブランデンブルグ その1
放課後のおしゃべりを楽しんだ後、女の子たちはすっかり茜色に染まった校舎を後にしました。
ニホン「また明日ね〜」
タイワン「じゃあね、バイバイ〜」
少女たちは明日を楽しみに、それぞれの家路へと着きます。
ブランデン「アーリア〜、一緒に帰ろうぜ!!」
アーリア「ああ・・・」
新学期がはじまってから、家が近いせいもあって、二人はいつも一緒に登下校しています。
いつもきまってブランデンちゃんの方から一緒の登下校を呼びかけるのですが、アーリアちゃんは、
時々鬱陶しく感じていました。
アーリア「(いくら親戚だからって、ちょっとなれなれしいな・・・)」
そう思いながらも、いつも二人で歩くのでした。
それは、川沿いの道を歩いているときでした。不意に、ブランデンちゃんが話しかけます。
ブランデン「なあ、アーリア、アーリアってスゴイな!!」
アーリア「え?」
ブランデン「去年の学芸会すごかったよ。よくあんな話考えられるな〜」
どうやら、去年やった地球組のお芝居の話をしているようでした。
(拙作 第422話「学芸会 アルプスの少女ハイジ編」参照)
アーリア「え・・・ちがう・・・あれは原作があるんだ」
ブランデン「ふーん・・・でも、お芝居に仕立て直したのはアーリアなんだろ?」
アーリア「まあ・・・」
アーリアちゃんの頬が紅くなります。
ブランデン「スゴイな〜!!私そんな才能ないからさ〜うらやましいよー。よっ、ニクイゼこの!!」
そう言ってブランデンちゃんはカラカラと笑いました。でも、アーリアちゃんの様子
はちょっと変です。うつむいてしまい、暗い表情になってしまいました。
799 :
345話作者:02/04/12 16:35 ID:uyEmXBeW
アーリアとブランデンブルグ その2
ブランデン「どうした・・・???私、なんか悪い事言ったか???」
アーリア「別に・・・」
ブランデン「なんだよ、この、水臭いじゃねえか、親戚なんだからさー、悩みは話す話す!!なっ!!」
ブランデンちゃんはアーリアちゃんとは対称的にニコニコしています。
アーリア「(まったく・・・これだからノーテンキなやつは・・・)」
アーリアちゃんは無神経だなと思い、ちょっとムッとしました。でも、思いきって話して
みる事にしました。
アーリア「実は・・・」
それは、去年の学芸会で、チューゴくんをバカにするような配役にしたことを、アーリア家の大人た
ちから怒られてしまったことでした。
アーリア家は、日之本家以外の地球町の各家がそうであるように、地球町での一定の覇権を確保
するために、さまざまな家と深い関係にあります。例えば、ユーロ町西地区と連帯を強化してお
互いの家を自由に行き来したり、共通のルールをつくったりしました。また、ユーロ町東地区や
ロシアノビッチ家には資本提供などで、かなり深く食い込んでいました。そして、アジア町での
パートナーは(一時期は日之本家でしたが)基本的には昔からチューゴ家だと考えていました。
だから、将来アーリア家を背負って立つアーリアちゃんが特定の、しかもアーリア家にとってあ
まり重要ではないニホンちゃんやタイワンちゃんとばかりつきあうのは、大人たちにとっては頭
痛のタネだったのです。
ましてや、おだてて乗せておくのが得策のチューゴ家の子弟をバカにするのは、あまりほめられ
たことではなかったのです。
800 :
345話作者:02/04/12 16:35 ID:uyEmXBeW
アーリアとブランデンブルグ その3
アーリア「好きな子と仲良くして、キライなヤツをバカにするのはいけないことなのか・・・・。」
アーリアちゃんは寂しそうな顔をしました。でも、ブランデンちゃんは、いつもの笑顔
とは別に、厳しい表情になりました。
ブランデン「大人って・・・大変だな。」
アーリア「え?」
ブランデン「大人ってさ、いろんなこと考えてさ、キライでも仲良くしなきゃいけない時もあるし、
好きでも戦わなくちゃいけない時もあるよな。」
アーリア「・・・・!!」
アーリアちゃんは、ブランデンちゃんが意外に大人びた考え方をしていたことに驚きました。そして、
ブランデンちゃんを見直すとともに、子供っぽい自分の考え方や、今まで心のどこかでブランデンちゃん
をバカにしていたことがとても恥ずかしく思えました。
アーリア「私は・・・子供だな・・・。」
ブランデン「いいじゃん、子供で!!」
アーリア「え?」
ブランデン「私たち、子供なんだから・・・子供でいいじゃん!!好きな子と仲良くして
キライなやつと喧嘩して・・・それでいいじゃん!!」
ブランデンちゃんは厳しい表情を解くと、ニッっと笑いました。
アーリア「そうか・・・ふっ、そうだな。」
アーリアちゃんも口元をゆるめてつぶやきます。そんなアーリアちゃんのつぶやきを聞いてか聞かずか、
ブランデンちゃんは土手へと駆け上がりました。
そして、両腕を大きく広げ、大の字になると、思い切って深呼吸をしました。
ブランデン「おーい、アーリア〜、 お前もこっちへ来いよーーー良い景色だぜーーー」
アーリアちゃんが土手の上を見上げると、ブランデンちゃんの栗色の髪は夕日に照らされて、いつにも増して
キラキラと輝いていました。
そんなブランデンちゃんを見て、アーリアちゃんは、ブランデンちゃんのことを鬱陶しいと思う気持ちが
いつのまにか消えていることに気がつくのでした。
おしまい
【ウリナラの星】
カンコくんは、実にみにくい少年です。
顔は、ところどころ、味噌をつけたようににきびがあり、表面は、ひらたくて、えらが張っています。
クラスメイトは、もう、カンコくんの顔を見ただけでも、いやになってしまうという工合でした。
たとえば、ザイニーくんも、あまり美しい少年ではありませんが、カンコよりは、ずっと上だと思っていましたので、
夕方など、カンコくんにあうと、さもさもいやそうに、しんねりと目をつぶりながら、首をそっ方へ向けるのでした。
もっとちいさなおしゃべりのタイワンちゃんなどは、いつでもカンコくんのまっこうから悪口をしました。
「ヘン。又出て来たね。まあ、あのざまをごらん。ほんとうに、アジア町の仲間のつらよごしだよ。」
「ね、まあ、あのえらの大きいことさ。きっと、かえるの親類か何かなんだよ。」
こんな調子です。おお、兄と慕うチューゴくんならば、こんな生はんかのちいさい鳥は、もう名前を聞いただけでも、
ぶるぶるふるえて、顔色を変えて、からだをちぢめて、木の葉のかげにでもかくれたでしょう。
ところがカンコくんは、ほんとうはチューゴの兄弟でも親類でもありませんでした。かえって、カンコくんは、アジア町の
中の宝石のようなニホンちゃんの兄さんでした。ニホンちゃんはお魚を食べ、カンコくんは犬をとってたべるのでした。
それにカンコくんには、ながい歴史もするどい技術もありませんでしたから、どんなに弱い子供でも、カンコくんをこわがる筈は
なかったのです。