【UK】イギリス政治総合スレ【UK】

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372名無しさん@お腹いっぱい。
ttp://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20061203MS3M0300303122006.html
社説 英国の威信高める核放棄(12/4)

英国で核をめぐる議論が起こっている。北朝鮮の核実験に触発されて核武装を視野に
入れた議論が起こった日本とはやや違い、核保有継続の是非をめぐる議論である。
ブレア政権が核放棄を決断する可能性は低いが、英国内には放棄論も強い。

NPTが核保有国と認めるのは、米国、ロシア、英国、フランス、中国の5カ国。
英国は弾道ミサイル搭載原子力潜水艦を4隻保有し、トライデントD―5型を1隻
あたり最高48発搭載しているとされる。

英国で起こっているのは、トライデントの後継をめぐる議論である。更新コストが
日本円で5兆5000億円かかるとされ、核放棄論が堅持を上回る世論調査結果もある。

英国は、フランスとは違い、NATOのもとで米国の同盟国であり、米国の核の傘に依存
できる立場にありながら独自の核を持つ。フランスがソ連、ロシアと陸続きであり、
中東とも近いのに比べ、英国は欧州大陸とは海を隔てている地理的条件の違いもある。

いま英国が核を放棄すれば、この流れを食い止める幾分かの効果を持つ。
核保有ではなく、核放棄が英国の政治的威信を高める。
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英国が核放棄することは、直接的な軍事的脅威の比較的少ない欧州にあって費用負担を
減らしたいとする議論で、それは軍事的にアメリカにより大きく依存することを意味する。

英国がそういう判断をすることがあったとして、それは英国の経済的実力の衰えを示す事
であって、日経の言うように「核放棄が英国の政治的威信を高める」事ではない。

軍事的なバランス・オブ・パワーのゲームから抜けて、アメリカに世界秩序維持の責任を
預けることが威信を高めることにはならない。日経の論説委員は脳みそに蛆が沸いている。

日経の言うようなことが現実にあるのであれば、何よりも「威信」大好きのフランスが
真っ先にそうする。何でこんな馬鹿な文章が紙面に掲載されるのだろう?
373名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/04(月) 21:06:40 ID:9rIm3LYU
>>372
政治的リアリズムよりも反核万歳脳だからじゃね?記者が。

イデオロギー優先は絶対後々見方を誤るけどな。
374名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/04(月) 21:09:37 ID:3S1DEI8J
ttp://www.realclearpolitics.com/articles/2006/12/will_japan_go_nuclear.html
RCP:英国と日本、将来の核抑止力について Byリチャード・ハロラン


英国で起こっている核抑止力(核武装)の是非についての議論と、日本で
起こり始めている核武装の議論の為の議論について評論している。

英国と日本は、アメリカの同盟国で、島国で、大変良く似た状況にあると
ハロランは言う。大陸国家ではない英国や日本にはICBM基地を作ったり、
爆撃機を多数準備するような方式の核抑止力はフィットせず、島国である
ことを生かした原子力潜水艦+核ミサイルの抑止力が戦略的に最善である。

英国の現有の抑止力は2024年に退役する。核軍備の交換に14年を要する
ので2010年までに計画を決定する必要がある。核抑止力は長期計画で
取り組む問題である。

この評論では、何故島国にはSSBNとICBMの抑止力が効果的なのかを説明し、
合わせて日本が核武装する場合の困難について解説している。

ちょっと面白いのは冷戦時代を通じて英国が使った、核抑止力のための
出費の概略の数字が出ていることで:

英国の核抑止力の計画書によれば、現有の潜水艦とトライデントの核抑止力
の決定が1980年で完成が1994年、費用は今日の価格で$29B(2兆9000億円)。
次期システムはオプションにより、高い場合で$147.6B(14兆7600億円)

冷戦時代の英国は常時潜水艦2隻運用の体制。冷戦後は1隻の運用体制。
これハ必要最小限抑止力と言うべきもので、足りない部分をアメリカに依存する。
日本も同じスタイルをとることができる。

参照している英国の次期核抑止力計画文書は↓
ttp://www.parliament.uk/commons/lib/research/rp2006/rp06-053.pdf