1 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
2 :
カワセミ:04/07/11 01:39 ID:xpLVcVRa
本当に早世が惜しまれる人でした。よってあげ。
日本人には珍しい、歴史や国際政治に関して視野の広い人でした。
バランス感覚は本物の知性と教養から出てくるのですが、それを実感させる稀有な人でした。
この人の弟子なら、前原誠司お前はもっとももっと頑張れと。
3 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/11 02:35 ID:JzXBO3Tp
この人の弟子って、ちょっと保守の中でもリベラルっぽくなるときが多いんだけど。
前原もそうだが、京大の中西寛もそう。
中西輝政のほうは弟子だったの?
まあ、高坂自身は戦後的現実主義で護憲的保守だったからねえ。
4 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/11 04:23 ID:WP9dVl1m
NHKの人間大学のやつ
録画したっけな
まだあるかも・・
5 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/11 05:13 ID:HBqUJ7Nu
高坂先生って、東大の先生からはムカつかれてるらしいんですが、なぜですか?
っていうか、ホントなんですか?具体的にだれなの?嫉妬なのかなあ。
6 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:04/07/11 12:49 ID:wQoFGhYQ
高坂正堯>>>>>>>>>>>>>>>>>坂本義和
みんなはどの著作が好き?
俺はやっぱり「国際政治」なんだけど。
あと「世界地図の中で考える」も好き。
東大は昔からマルクス主義者もどきでいっぱいという気がしますが。
9 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/12 16:19 ID:tZSIeJk6
47 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2001/03/15(木) 04:09
高坂氏の弟子で著名な教授シリーズ
五百旗頭真(神戸大教授)
中西輝政(京大総合人間教授)
中西寛(京都大法学部教授)
坂元一哉(阪大教授だっけ?)
佐古丞(大阪学院教授)
他にいるよな?知ってたら教えてくれ。高坂先生の教え子のもとで勉強しようと
思っているんで。
「世界地図の中で考える」はいいよね。いきなりタスマニアだしw
あとは「美しい日本への挑戦」ってのも読んでて面白いと思った。
11 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/13 01:29 ID:JSVLkEIP
イオキベと中西寛はややリベラルっぽい所あり。
12 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/13 14:22 ID:fq9Mb77o
高坂氏もそういう側面があったからね。
もちろん親ソ・親北朝鮮のリベラル気取りの馬鹿とは全く違うけど。
13 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/13 18:22 ID:Sn+P1FEN
レス少ないね。
もっとつきそうなもんなのに。
>>15 京大はなあ、経済はまっかっかだけど、
法学部は保守派のほうが多いんだよ。
「世界地図の中で考える」は昔面白く読んだんだが
今読み返してみると、甘さが目立つね。
まあ、これを書いた当時の高坂は30そこそこだったんだから
若かったということかも知れないが
30にして既に国際的に知られていて、タスマニアに客員教授として招聘
ってうらやましいけど。
甘いというのは、例えばルーズヴェルトを人がよいと評していたところ。
人がよいのは高坂さんだった。
あるいはインドネシア革命に外国の関与がなかったと見ているところ。
米英の関与は機密情報開示によって明らかになっているのだが、
当時はわからなくてもやむを得なかったとは言えない。
17 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/16 23:14 ID:xV7lKgJ4
高坂って最終的には改憲派になんたんでしょ。
田原が言ってたよ。
18 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/16 23:43 ID:8zoUs+1Y
全集は買い?
どうも読みにくそうで二の足を踏んでいるのだが
19 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/16 23:45 ID:vi5gT6J0
高坂の文章は読みやすいよ。
概念をこねくり回してるリベラル系の頭でっかちとは違う。
論壇デビューの「現実主義者の平和論」なんかを読んでも、坂本・石橋の非武装中立論を現実主義の
視点から非武装中立論の欠陥を指摘しながら、今度は現実主義の陥りがちなシニシズムを批判、
非武装中立論のアプローチはともかく、平和を求める理念は汲み取らなければならないとまとめる。
当たり前のことなんだが読んでいてホッとする。最近の論壇の下卑た反米・親米だののやり合いと
比べてもはるかにスマート。
今読むとそれこそアメリカの理論先行のリアリストとは全く違って、
むしろナイみたいなネオ・リベラル制度論者に近いような。
>>9 五百旗頭さんは確か猪木正道さんの弟子じゃなかったかしら
岩間陽子(政策研究大学院大学教授)
田所昌幸(慶應大学教授)
もそうですね。アプローチが古いと研究者としては今日では批判する向きもあるかも知れないけど、
これだけ弟子を輩出できたところは凄いと思う。
>>18 高坂さんの文章は読みやすいですよ。『古典外交の成熟と崩壊』なんて絶版ですし、
こちらで読んでもいいんでは。
中公新書で未だに買える『国際政治』を6000いくらも払って買う必要はないですが
22 :
18:04/07/17 00:09 ID:IAN6/am+
>>19 >>21 スマソ、書き方が悪かった。
高坂氏の著作は5冊ぐらい持ってて愛読してるんだけど
全集の版型が読みにくそうかな、と。
でも『古典外交の成熟と崩壊』って絶版になってるなら
全集の方で買おうかな・・・。
23 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/17 00:10 ID:0gZKJXMZ
そういうことかw
24 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/20 22:38 ID:OohB8kEx
age
25 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/20 23:23 ID:f8Xf/xFp
レス付かなすぎ
>>17 高坂さん本人は改憲か護憲かという区別自体に、たいした重きを置いていなかったように見えるが。
改憲が日本の利益になるなら改憲すればよいし、改憲で、かえって日本の利益を損なうようなら、その間は憲法を変えなきゃよい、みたいなスタンスじゃないのか。
改憲か、護憲かの論争に血道を上げる連中から、彼自身は距離を置いて見ていたように気がする。
こんな人がいたんか
うーん、知名度低い?なわきゃないよな・・・な
29 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/23 16:04 ID:4ee8P/bC
俺が高坂さんを知ったのは
中西寛氏の「国際政治とは何か」を読んでから。
なんか梅宮辰夫の名前を知ったのは、梅宮アンナをワイドショーで見てから、と言われたぐらいの違和感。
ま、われわれは「高坂正堯さんのオヤジは高坂正顕という哲学者だったんだって、ふーん」といって、「高坂正堯? あー高坂正顕の息子が学者になったのか」という世代から顰蹙を買ったものだったが。
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/25 01:22 ID:BNVuN9M8
親父は京都学派の御大
32 :
通りすがり:04/07/27 10:27 ID:jVSuMklx
高坂正堯って名前なんて読むの?
33 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/27 11:50 ID:Tqj3XfSf
34 :
通りすがりのエロノミスト:04/08/01 12:27 ID:UoLx/P1f
本おもしろいですね。
古本屋で買って、今、夢中で読んでいます
ロバートマートン→失職→竹中平蔵→Economist→ビル・エモット→山崎正和→高坂正堯
という流れです。
おまけで、両中西+イノキベ まで手出し始めています。
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/01 12:40 ID:Toz7F+8Z
高坂さんの本って本当に読みやすい。
そのうえ内容が深いからすごく得した気分になる。
36 :
デモ鳥エロニスト:04/08/01 19:10 ID:UoLx/P1f
>>35 MBAや経営学なんかでいうところの「戦略論」にあたる部分(「政治学?」)
が簡潔に読みやすくかかれているだけでなく、
プラスアルファとしての「知恵wisdom」が全面に効いている
その点では「吉田茂」が好き
>>34 五百旗頭、中西(寛)はともかく、中西(輝)はやめれ
38 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/02 00:16 ID:DrpF575Q
山崎正和もやばいよおw
39 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/02 20:22 ID:0g7dtchk
>>34 竹中平蔵もやめといたほうがいいかと思われまつ。。
41 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/03 23:33 ID:z/4Wfu5k
42 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/03 23:40 ID:jpRBxl/5
高坂氏が編者だった「国際政治経済の基礎知識」の新版がでたね。
高坂氏の弟子の中西寛氏と田中明彦氏が編者で執筆陣は
>>9の高坂人脈から
も結構出てたよ。
43 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/06 02:55 ID:i2dLUM+K
読売のコラムに「世界史の中から」の引用があった
44 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/07 23:37 ID:iiYyHpiC
高坂・後半期は中西寛氏あたりが近いようにも思うが
前半期はかなり刺激的、素人目には中西(輝)氏が最も近そう
45 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/07 23:54 ID:3vVDTKer
中西(輝)はもっと下品じゃない?
内容もそんなに刺激的とは思えないな。
というか輝は今じゃただのアジテーターだからな。
「北朝鮮は死ね」「小泉は死ね」みたいな文章は文句が刺激的なだけで、
中身は街宣右翼やネット右翼と変わらない陳腐さだし。
文明史研究とか高坂の継承をしてるみたいで
実際はハンチントンのパクりの枠組みと堺屋太一あたりと大差ない、
適当と歴史を引用して「日本はだから駄目なんだ」とわめく床屋政談。
色んな意味でがっかりする。
47 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/08 19:26 ID:9R++XpQt
高坂も60年代は「単なる右翼」って言われていたようだが
>>47 あのころは、左翼・反体制でなければ知識人ではないと思われていた時代だから。
49 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/09 00:06 ID:0MG4WMSw
つか深みが全然違うよ。
同じ中西でも中西寛氏の方はまだ文章に
そういう上品さがあると思うんだけど。
中西輝政氏は、どこかで「私は高坂さんの弟子ではない」みたいな発言をしていたことがある。
中西輝政氏は、学部時代は民法の林良平教授のゼミにいて、三重大への就職も林教授が世話をしたという。
だから彼には中西寛氏みたいに、「高坂先生の衣鉢を継ぐ」みたいな意識はないんじゃないかな。
中西寛氏の方は、逆にあまりにも高坂氏の後継者という意識が強すぎるような気がする。
発想だけでなく、文体も。
もう少し自由に羽ばたいたらいいと思うんだけど。
51 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/09 11:23 ID:xJIq1DO0
中西輝政氏は留学経験者でフォーリンアフェアーズ論文持ちで京大教授
なのに、なんで「陳腐呼ばわり」されてまで在野な雑誌に投稿したり
民放ワイドショーにでたりしてんだろう?
高坂氏も同じような謗りを受けていたようだが
>>51 「在野な雑誌に投稿したり 民放ワイドショーにでたり」……どうしてこれらに執筆したり、出演したらいけないの?
差別意識丸出しだね。
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/09 16:20 ID:xJIq1DO0
意味逆
55 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/09 17:20 ID:xJIq1DO0
「在野な雑誌に投稿したり 民放ワイドショーにでたり」すれば
(差別意識丸出しから)「陳腐呼ばわり」されるのに
中西輝政氏はなぜ出続けるのか?
高坂氏はなぜ出続けたのか?
続きは別のスレでやってくれ
58 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/10 00:28 ID:AE91AIf5
「高坂氏も同じような謗りを受けていたようだが 」
の一文を読めば当然
>>55のように解釈できるだろ。
日本語ヤバイのはID:tntKnTT1のほう
59 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/10 00:51 ID:z+RihXDl
当時「陳腐呼ばわり」されるのにもかかわらず「在野な雑誌に投稿した
り民放ワイドショーにでたり」し始めていた高坂氏の行動には何故か
「信用に値する人」だなぁなどと感じさせるものがあった。
それに比べれば中西輝政氏の行動は遥かに不器用ではあるものの、
何故だか同様に「信用に値する」モノを感じるのだが…
逆に中西輝政氏以外の方々のスタンスは、「高坂・商人国家論(?)
=憲法」とし、他をタブー視している観が否めないどころか、論議さえ
タブー視しているのではないかと思わせてしまうところがあるように思
われる。
また、そういう方々に限って、
「在野な雑誌に投稿したり民放ワイドショーにでたり」するどころか
フォーリンアフェアーズに論文投稿するなどの本来業務さえこなしては
いないのではないか?とは感じているのですが・・・
60 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/10 01:19 ID:oSGlsIL1
まあ、中西輝政の専門はヨーロッパ外交史だからね。
あと、国際関係の理論じゃなくて、歴史だから、散文的文体になるのはやむをえない。
学問的評価が高い専門書を出せばいい。国民の文明史はいらなかったね。
高坂の『古典外交の成熟と崩壊』を抜けるもの。
>>58 読み手に誤読させないように文章を書く責任は、書き手にある。
「高坂氏も同じような謗りを受けていたようだが 」 程度の曖昧な表現で、
>>51を
>>55のように読めというのは、日本語力に欠陥があるとしか思えない。
62 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/10 08:31 ID:z+RihXDl
>>60 そうですね。
ポール・ケネディも散文的文体でした。
箇条書きでまとめてみるとおもしろかったのですが
「学問的評価が高い専門書を出せばいい」ですよね。
「テキスト」というのも期待したいですが
高坂氏も標準的テキストを主催して作らずにいたのは何かわけでもあるのですか?
>>60 > 学問的評価が高い専門書を出せばいい。国民の文明史はいらなかったね。
個人的には全く同意なんだが、中西輝政氏は自分を英国流のpublicistだ、という
言い方をしていたことがある。
また専門書を出版して「しばらくのんびりします」と発言した後輩の学者を、「こん
な時代に世の中に向かって発言しないのは、知識人としての責任放棄だ」と叱り
つけた、とその後輩から聞いたこともある。
> 高坂の『古典外交の成熟と崩壊』を抜けるもの。
高坂氏も50歳すぎてからは学術的な著作はないはず。
『平和と危機の構造』(NHKライブラリー)は一般書、あるいはせいぜい教科書だし。
絶筆になった『不思議の日米関係史』(PHP研究所)は、いろいろ鋭い洞察がちり
ばめられているけど、元になった事実は各章ごとにネタ本があるし。
ただ、彼の場合は時事問題を論じても、国際関係や歴史に対する洞察が香ってくる
のが魅力だった。
そういえば藤原帰一スレって落ちちゃったの?
Publicistという立場から現代を論ずる、という態度なら確かに尊重すべき面もあるが、
こんな文章書いてるんじゃなあ↓
>平成16年Voice、3月号121P〜122P
>
>イラク復興特集・京都大教授・中西輝政「日本の国防力が目覚めるとき」
>
>第15回・国家としての日本を考える
>9年前の阪神淡路大震災直後の救助作業中に、倒壊した家屋の地下からたくさんの武器庫が
>みつかったとされる。当時から、消息筋の間の噂話として私自身、耳に挟んでできたがこの事実は、
>現在、多くの信頼できるソースで語られている。そこ(多数の地下武器庫)には、
>2001年の奄美大島沖「不審船事件」で、北朝鮮工作船に搭載されていたものと同クラスの武器
>(ロケット砲や無反動砲、機関銃)も多数隠されていた。あのとき工作船が沈没寸前に放ったロケット弾
>(や無反動砲)はもし命中すれば、数十人の乗組員を乗せた海上保安庁の巡視船を轟沈させるほどの
>威力をもっている。それほどの破壊力を持つ兵器が人知れず日本の大都会の一角に大量に貯蔵されている。
>いまも同じような武器庫が日本国内に多数存在すると見られている。
>ひとたび戦時になればこれら大量の武器庫群から、(ロケット砲・無反動砲、機関銃など)これらの
>大量破壊兵器を大量に取り出した破壊分子が日本の大都市を走り回ることは十分予測できる。
>しかもその勢力が如何なる外国に結びつくか、その答えは困難でない。この日本国内、それもまさに
>我々のすぐ隣に潜んでいる。日本の、それも東京や大阪など大都市がれっきとした戦闘地域なのである。
>このことを我々は片時も忘れてはならない。
>
>日本は国内における(重火器による大規模な攻撃)テロ、(本格的に武装した)ゲリラ行為に文字通り、
>本格対処すべき時代に来ているのである。
個人的にはPublicistを気取るなら別に研究もしてないのに大学教授である必要ないじゃん、と文句の一つも言いたくなるが
浅田彰みたいのもな。
66 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/15 18:30 ID:kZ3hv3gw
湾岸戦争が開戦してNHKの特集番組に出た高坂氏
「戦争は(アメリカが攻撃を開始した)1月に始まったんではありません。
戦争は(イラクがクウェートに侵攻した)去年の7月に始まったんです。」
「中東というのは政治的には安定してる国にはお金が無くて、政治的に不安定な
国にはお金があるという地域ですから、その意味で日本もお金だけではなくて
人も出すというのが大切だと思います。」
などと切々と説いたせいか、番組中の電話世論調査では自衛隊派遣に賛成する
人が過半数を超えていた。
同じ番組に出演していた当時の社会党政審会長の伊藤茂は
「油田の破壊に見られるようにフセインがクレイジーにクレイジーを重ねている
わけですから、それが世論に反映してると思いますね」
と逃げていた。
アジテイターのような下品な口調は絶対無縁の人だったが、静かな語り口で
現実に国民世論を動かす力のある人だったと思う。
高坂氏も湾岸戦争以後は明確に改憲派になったようだ。
今の親米保守対反米保守の情勢を見て、氏がどう言うか知りたくてたまらない。
あまりにも若すぎる死だった。
67 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/15 20:46 ID:xGTDED5I
>「戦争は(アメリカが攻撃を開始した)1月に始まったんではありません。
> 戦争は(イラクがクウェートに侵攻した)去年の7月に始まったんです。」
>「中東というのは政治的には安定してる国にはお金が無くて、政治的に不安定な
> 国にはお金があるという地域ですから、その意味で日本もお金だけではなくて
> 人も出すというのが大切だと思います。」
学者らしいナイーブさを示すのか、
あるいは確信犯的に親米論陣を張ったか
当然後者だろうが、政治学会が露骨に政治と結びつき始めたのは
このころだったのかな。
そういう点では中西輝政は高坂の立派な弟子だな。
68 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/16 01:27 ID:9zwa/PFX
中西はケンブリッジ時代の師、サー・ヒンズリ−の影響が一番強いんじゃないの。
著名な歴史学者にして、実は第二次大戦時、諜報機関で情報分析してた人。
中西の歴史観と、情報重視はこの人からきてる。
フランシス・ハリー・ヒンスレーって確かポール・ケネディの師匠でもあったわね。
歴史学のアプローチを尊重するのは一つの手段だが、輝氏の場合はどうも何ともムニャムニャ
↑補記
"Power and the pursuit of peace "は高坂氏もゼミ教材で使ってたらしい。
IISSに留学した後らしいが。
歴史重視は高坂氏も同じだから、よくわかるような気もする。
高坂氏は文体が良い。
>>67 批判しているつもりだろうが、全く無内容だな。
アタマの空っぽさを反映しているのだろう。
73 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/19 22:57 ID:aS0c/N9S
塩野七生が高坂氏に「あなたの書いたイギリス史が読みたい」と言ったそうだが
『世界史の中で考える』の中にあったような調子でイギリスの通史を書いてくれれば
確かにたとえようも無くすばらしい歴史叙述になっただろうな
高坂氏が引退後じっくり歴史書を書く時間に恵まれなかったのは何よりの痛恨事だ
74 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/19 23:31 ID:tklTFvfz
75 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/19 23:37 ID:tklTFvfz
高坂が今生きてたとしたら今の中・朝・韓との関係についてどう論じた
だろうね。意外な視点を提供したと思うよ。例えば古びた地政学的視点を
別の角度から論じるとか。視座はおそらくライトになってたと思う。今より
30年後の極東・日米関係から論じてたかも。
76 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/20 01:18 ID:MBJbMB1x
中西の『大英帝国衰亡史』は十分イギリス的散文的健全性(プロゼイックサウンドネス)がでてるよ。
確かに最初はふにゃふにゃ感じるだろうが、それが、イギリス流で、大陸のホッブスやヘーゲル流の合理論的歴史学とは隔絶される特徴。
77 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/21 17:08 ID:9j+rpe6W
高坂氏は案外著作が少ない気がする
佐藤誠三郎よりはるかにマシだけど
79 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/22 19:24 ID:IuG2pq/6
高坂さんスレがあったとは・・・知らなんだ
メディアへの露出は、永井さんと対照的だけど、
両御大ともいいですね
8年前に買った「平和と危機の構造」を読み返していて、ふと他の著作も知り
たくなったのでググったら、ここにヒットしました。
この本が出た翌年に亡くなっていたことを今日初めて知って、ちょっとショック。
民族問題とかナショナリズムとか、この本以上にわかりやすいものは、いまだ
に出会っていません。今の時代にこそ必要な人だったと思うだけに残念です。
これから他の著書も読んでみたいと思いますが、手に入りやすいものだとどれ
がお薦めですか?
81 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/27 21:06 ID:CcuVHj7V
国際政治(中公新書)
現代の国際政治(講談社学術文庫)
世界史の中で考える(新潮選書)
現代史の中で考える(新潮選書)
あたりがよろしいかと
82 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/28 00:06 ID:74pEJZrq
古典外交の成熟と崩壊
これは絶対読め。
83 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/31 13:04 ID:D+uiU4EZ
全集欲しいけど高い
84 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/03 16:11 ID:rxtiKvNP
古典外交の成熟と崩壊って絶版じゃなかったっけ?
85 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/03 23:47 ID:xNwZT72d
全集にはいっとるがな。
2割引で全集買ったぜ。
87 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/04 00:16 ID:+haNr19g
>>10 タスマニア人が希望を失って勝手に滅亡したという辺りの記述がどうも信じられないんだが。
虐待が隠蔽されているという可能性はないのかと考えてしまう。
88 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/05 18:37 ID:PycXa31N
外交感覚(中央公論)を復刊してくれい
89 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/05 18:57 ID:sOCFll4o
高坂の同僚、大嶽秀夫が書いた「高度成長期の政治学」に
保守外交の再評価について手厳しい分析が載っていておもしろいぞ。
手厳しいといっても左翼的なやつではなくて、学問的な厳しさ。
大嶽も「アデナウアーと吉田茂」という本を出してる人だから。
90 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/05 19:02 ID:XFKok1bw
高坂さんはタバコが好きなおもろい人だった。死んだ時はショック。
91 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/09 10:52 ID:MrYU/KKJ
中西輝政氏 論文 Voice 平成十六年三月号 121,122ページ
九年前の阪神・淡路大震災直後の救助中に、倒壊した家屋の地下から
たくさんの武器庫が見つかったとされる。
当時から、消息筋のあいだの噂として耳にしたが、
この事実は現在では多くの信頼すべきソースで語られている。
そこには、二〇〇一年の奄美大島沖の「不審船事件」で、北朝鮮の工作船に
積まれていたものと同クラスの武器も多数隠されていたという。
西村幸祐氏 日記 ■2004/02/16 (月) 中西論文の事
2月10日に発売された総合誌「VOICE」3月号が面白い。読みどころ
満載で、「どうする?イラク復興」という特集の内容が濃い。その中に
中西輝政氏の論文があり、読み流してはいけない事が書かれていた。
阪神淡路大震災のときに倒壊した建物の地下から、多くの武器が発見
されたと言うのだ。それは北朝鮮の工作船に搭載されていたロケット弾
と同じレベルの武器もあったという。「当時から、消息筋のあいだの噂と
して耳にしたが、この事実は現在では多くの信頼すべきソースで語られ
ている」と中西氏は警告する。
http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=401628&log=20040216
弟子も含めて語るっつのーは
あくまで高坂氏のオマケとしての意図だったんだが
輝政メインとなるのは嫌だな
93 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/10 00:31 ID:ydeEbUza
中西寛のほうはどう?
おれはちょっとこの人の文章は、読めない。
リベラルだからと言うより、ちょっと偽善に流れて、人間の本質について衝くような言葉がないんだよ
うわっつべり
94 :
カワセミ:04/09/10 00:59 ID:Gg5pyHb8
寛のほうは相当ましじゃない?
わざわざ指摘はしないけど、ある種の諦観を持ってそれは織り込んでいるかと。
良くも悪くも各組織で身勝手だというのを踏まえて、その範囲での相対的な善を論じているあたり、好感が持てる。
日本の現状に対して、「せめて独善から偽善に」というのは、今日的なメッセージだと思うのだが。
95 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/10 02:12 ID:r3iMnS6t
ただまとまった著作が一つしかないのはなー。輝政ほどじゃなくてもいいから
もっと本を書いてほしい。
>>89 あの評価は、高坂に甘いとも読める。
大嶽は高坂の基本的スタンスそのものに対する批判はしていない。
高坂は大嶽の才能を嫉妬してた?
98 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/10 22:29:28 ID:J9spYnab
大嶽は学部時代俳優志望で仕事が無いから院に進んだ
学問で身を立てる意志は希薄だった
こんなクソスレが100に達するなんて
>>1の実力はたいしたもんだ
101 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/11 21:16:41 ID:Vr4sQ1hs
真淵勝氏は高坂スクール?
なかなかいい
102 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/11 21:20:25 ID:Vr4sQ1hs
>>95 Japan's Grand Strategy
Fred Charles Ikle and Terumasa Nakanishi
Foreign Affairs, Summer 1990
104 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/12 10:54:10 ID:GcXnLNzf
>>103 そうですか。
政治、法、経済が微妙に交じり合っている分野(金融行政など)を
うまく分析している。
京大政治って立派なんですね。
105 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/12 11:06:16 ID:GcXnLNzf
106 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/13 02:41:15 ID:AxD27g8Z
なんだかんだ言って、政治系をとって見れば
京大って昔から評価高いのでは。東大と比べてどうかは知らんけど。
>>106 > 京大って昔から評価高いのでは。
30年ほど前の、法学部の政治系はガタガタだったよ。
> 東大と比べてどうかは知らんけど。
今なら匹敵するかも。
京大の某教授は、「今なら東大より充実している」といっていたけど。
>>107 その「今」は高坂、村松、大嶽、野田がいた頃(大嶽は今でもいるけど)
じゃないかな。そのころはNo.1だったと思う。今現在は「匹敵」だと思うよ。
あと、社会党研究やってる人が二人もいるのはおもしろい。
大嶽も新左翼の論文かいてるらしいし、世間と逆を行ってていかにも京大。
>>108 >その「今」は高坂、村松、大嶽、野田がいた頃(大嶽は今でもいるけど)
2年前聞いた話だけど。
2年前と今年の違いって、村松がいなくなって、鈴木(基之)、待鳥、奈良岡が増えたぐらいじゃないのかな。
>>109 自己レス。
>2年前と今年の違いって、村松がいなくなって、鈴木(基之)、待鳥、奈良岡が増えたぐらいじゃないのかな。
読み返して、記憶が曖昧なことに気づいた。
しかし、それほど大きな違いはないと思う。
「高坂、村松、大嶽、野田」時代より少し若返って、これから楽しみという面もある。
111 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/17 01:19:35 ID:7zw2QWga
京都学派って何?
112 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/20 12:14:46 ID:7+gnv4u4
高坂先生、1980年前後に離婚してるんだね
亡くなったときの週刊新潮の記事見るまで全然知らなかったよ
113 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/20 18:27:15 ID:B6CFpQZ6
「高坂・村松」だけで、東大文一を受けなかったワシは馬鹿ですか?
115 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/10/15 20:12:39 ID:UgxTWgVE
下がり過ぎだぞお前ら
116 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/12/06 22:14:59 ID:rZe1tIRH
偶然なのか意図的なのか、昨日と今日の日経新聞の経済教室欄に、坂元一哉と岩間陽子と、高坂門下の二人がそれぞれ国連改革について書いているね。
比べてみると、一目瞭然で(以下省略
岩間さんかわいいよ岩間さん
119 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/12/12 19:20:07 ID:lYefjXAw
才色兼備って彼女みたいな人を言うんだろうな。
ベルリンの壁崩壊の時に、彼女は西ベルリンにいて、高坂先生に「先生、東ベルリンで大変なことがおきました」って電話したんだって。
そしたら高坂先生が「ソ連が戦車でおそってきたのか」って聞いたらしい。
高坂先生は、東ドイツの民主化運動をソ連がつぶしにかかったと思ったそうな。ハンガリーやチェコの時みたいに。
岩間さんは「これだから年寄りは……」と応じたとか。
生前、高坂先生が思いだし話で楽しそうにしゃべっていたのを思い出す。
120 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/16 19:06:02 ID:/CObhOsb
高坂先生の全集を買った記念にあげます
121 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/02/16 21:13:44 ID:Qh4Q5hjh
ジョージ・ケナンより先に亡くなるとは思いもよらなかったよ
まあ100歳のケナンが長命なんだけど
122 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/13 13:46:06 ID:6u5UpUZ1
高坂先生の早い死は大きな損失だと言う気がしてならない。
太陽のフレアのように盛り上がる中国という難しい超大国
を隣国に持つとき、日本がどうあるべきか。
その姿を一般人、知識人を問わず説得力をもって、わかりやすく、
かつ現実的に示すことができる稀有な存在だった。
本当に惜しい!あと20年生きていたら日本の近未来外交
を安心して見ていられたのに!
123 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/13 13:58:08 ID:6u5UpUZ1
何の変哲もないリアリストのようでいながら、実は深く人間を
愛しておられたように思いますな。
レイチャールズ達の「WE ARE THE WORLD」が
流行っていたとき、「なんや、うまいこと言えんけど、あれは
ええな」と、ボソっと、しかし、しみじみ言われた講義での
一言が印象深く思い出されます。
歴史に対する深い洞察から、「人類は右往左往するけど、国を
問わず、人としての優しい想いを失くしたら終いや」という熱
い想いを持っておられたのではないでしょうか。
125 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/03/30(水) 00:24:32 ID:nEYh7mvP
あげ
126 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/10(日) 02:00:25 ID:HDRzkvCT
今月の文芸春秋に中西輝政氏の恩師高坂先生回顧録みたいの載ってる。
憲法が日本人の協力もあったというアメリカ人の講演会で、大勢の学者の前で、「うそつけ!」と野次ったエピソードがでてた。
高坂氏がかなり激しい内面もお持ちだったことははじめて知ったな。
>>126 >大勢の学者の前で、「うそつけ!」と野次ったエピソード
カッコいい・・(*゚∀゚)=3ムハー.
>>126 中西氏の記事は読んでないけど、オレの記憶では、サンプロの番組の中で、ケーディスを呼んだ時じゃなかったかな。
あのときは野次ったと言うより、本人に面と向かって「そういう嘘を言っちゃいかん」と言っていたような気がするけど。
ケーディスは、「憲法制定以後50年も変えなかったのは、日本人の選択だ」と反論(?)していたように覚えている。
129 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/11(月) 00:11:07 ID:gHV6oN47
番組の話じゃない。
130 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/11(月) 01:06:40 ID:gHV6oN47
しかも、若い時の話だ。
好々爺とした高坂氏はあくまで晩年。
激しい、怜悧な高坂助教授について書かれてました。
>>130 時系列がむちゃくちゃだな。
高坂先生が教授になったのは、1971年。
中西氏が紹介しているエピソードが、彼の記憶通り80年代はじめだったとしても、高坂先生はすでに大家だぜ。
それに、ケーディスの話をしているんじゃないのか。
文春買って読んでみたけど、サンプロ以外に、ケーディスが日本に来て高坂先生と講演会で同席した機会が別にあったということか。
サンプロの件なら、放送の数日後に知人(高坂門下生)と話題にしたから確かだと思う。
とすると奇妙だな。
ケーディスは高坂先生がいる前で、二度同じ話をし、二度とも高坂先生に嘘つきと咎められたということになる。
>激しい、怜悧な高坂助教授について書かれてました。
オレが学生の頃でもそのなごりはあったぜ。
ある時から突然ぴりぴりした感じがなくなった。思い当たる理由はあるけど省略。
132 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/04/11(月) 23:15:00 ID:HdOCsurR
>激しい、怜悧な高坂助教授について書かれてました
中西氏が学生時代の印象のことだろ。
ナに熱くなってんのw
探したらこんなのが出てきた。出典は同一人物だけど。
> しかし、ケーディスも、憲法は日本側の自由な審議を経て制定されたと主
> 張していた。ケーディスは、長い空白ののち、晩年になって来日し、テレビ
> に出演して、憲法は帝国議会における自由な審議を経て制定されたと述べた
> ことがある。その時、同席していた故・高坂正堯教授は、それはウソだ、文
> 民条項が入ったのは自発的でない証拠だと批判し、ケーディスは答えること
> が出来なかった
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/01252/contents/481.htm > ケーディスさんというのは、私は、大変有能な人だと思いますし、恐らく
> 魅力的な人だったんだと思います。しかし、彼は、晩年まで、長年日本には
> 来ませんでした。日本の学者のインタビューは何度も受けましたが、日本に
> は来ませんでした。そして、九三年ごろだったと思いますが、やっと来まし
> て、私も会ったんですが、テレビに出ておりまして、自分にいろいろ聞かれ
> るけれども、その後日本人も自由に審議したんだから、日本人の審議の記録
> をもっと見てくださいよ、我々にそう聞かれても全部責任があるわけじゃな
> いから困るというふうなことを言ったんですね。日本人は自由に審議したじ
> ゃないかと言ったら、私、たまたま家でテレビを見ておりましたら、後ろの
> 方に座っておりました、亡くなりました京都大学の高坂先生が、そんなんう
> そやと叫びました。自由にやっていたんならどうして文民条項が入るんだと
> 後ろから叫びまして、ケーディスさんはそれに反論ができなかった。審議は
> 全部チェックされていたわけであります。
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/008914720000406006.htm 中西氏の記憶違いじゃないのかな。
あと、某国連事務次長に対する人物評など、オレが高坂先生から聞いたことがあるのとは、ちょっとちがうなあ、というところがいくつかあった。
でも、おもしろかったよ。
福田和也氏について、もっとはっきり「江藤淳が世に出してやった」と書いても良かったと思うけど。
134 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/15(日) 08:18:03 ID:izxMaO+L
今、国際政治って何を基準にみればいいんですか。
ハンチントン流「文明の衝突」
プーチン流「戦勝国VS戦敗国」
マハン流(?)「米英日(海洋国家?)VS仏独露中(大陸国家)」
「右政権(共和党・自民党)VS左政権(労働党・社会民主主義)」
:
:
インドなんてのはどこに入るんだろうか?
勢力均衡
>>135 とりあえずジョセフ・ナイ『国際紛争(原書第5版)』に当たるのが一番確実じゃないか?
あと政権の左右を問うのは(2党制が世界の民主国家のトレンドでない以上)あまり意味ない希ガス。
ヨーロッパ(英独蘭等)の自由主義政党をどう位置づけるかがはっきりしないし。
それと米・共和党と日・自民党だとイデオロギーが違いすぎて同じ範疇に入れていいのか疑問。
137 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/15(日) 21:29:39 ID:izxMaO+L
structural power vs relational power
というのもある。
ナイのsoft powerはstructural powerのパクリじゃないか?
てか、ナイは「そんな簡単に割り切れるもんじゃないよ」って書いてる希ガス。
ナイ的には、「割り切れるものなんか小説の中にしかないんだ、
だからオレの書いた小説を買え!そして読め!」じゃないの?
140 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/21(土) 01:35:24 ID:Es/ZRuvl
一応「割り切れないもんじゃない」と書くのが大英帝国流だと勘違いしているヤンキー流
Bullまでは届かんだろう
Barry Buzan程度か
ま た 英 国 学 派 か
142 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/05/25(水) 08:21:21 ID:yhd3zghe
>>136 結局、ジョセフ・ナイ『国際紛争(原書第5版)』には何て書いてあるダラー?
143 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/26(日) 19:49:49 ID:y+TgzGEk
144 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/06/27(月) 14:28:55 ID:rRlGDFha
この人の著書なんとなく味わいがあっていいね。
全集段々手に入れ辛くなってきてね?
>>146 いきつけのジュンク堂ではすでに何種類か品切れみたいだな
148 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/25(木) 21:56:06 ID:dLAdRmJM
岩間陽子先生って、「享楽的な西や南」の町へ飛行機で行って、白人のてぃむぽなめてたのか?
西洋人崇拝丸出しじゃないか。
ロシア兵の乱暴狼藉はけしからんが、それをアジアとイコールにするアデナウアーの言葉を無批判に引用するよな。
改訂版を出すときには、苦言の一つでも書き込んでくださいよ。頼みますから。
高坂先生、あなたのお弟子さんは、とんでもないパンパン根性の持ち主ですよ。
>>148 このレベルの読み手もいるから、本を書くのも大変だな。
150 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/08/26(金) 15:25:32 ID:vQhJ1cSI
私は日本人です。まじりっけなしの日本人。
ということはアジア人なので、その観点から。
アデナウアーの「アジアがエルベに立っている」という言葉の引用もですが、地の分でもアジア的ということばを無批判に使われていませんか。
ロシア=アジア=混沌=専制支配、というのは、気が利いたようでいて、実は、オリエンタリズムに過ぎません。
自分たちがやりたいことを――カトリシズムでの性的抑圧も絡んで――悪玉に投影しているのでは、と考えてしまうのですよ。
私がいうまでもない。(オリエンタリズムという装置は使わずに)竹山道雄あたりが戦後、書いていますよ。
西ドイツなり西ベルリンなりで、東から逃れてきた人と話すと、ロシア=アジア=専制と
平気で話す。竹山氏は東では、ビルマ人と思われていたらしいですが。
「ヨーロッパ紀行」というのを読んで御覧なさい。
>>150 あんたが何人だろうと関係ない。
あんたが書いていることの問題は、認識と価値判断を混同していることだよ。
「ドイツ人がロシア人をそう見なしていた」と指摘することと、その認識に潜むオリエンタリズムを批判すべきかどうかはまったく別のこと。
いっとっくけど、「日本人として、あるいはアジア人として(ドイツ人のオリエンタリズムを批判するという)価値判断をすべき」というあんたの主張自体、ひとつの価値判断だからね。
ほかの人間が従う必要は全くない。
あほくさ。
m9(^Д^)プギャー
153 :
ゼミOB:2005/08/27(土) 09:25:34 ID:rtyAVNsJ
>>150 しゃべりっクチは本人によく似てるな・・・
もし君が本人なら、以後消えなさい。その方が精神衛生上いいから。
154 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/15(木) 14:29:53 ID:qFUt/Hm8
教え子の前原誠司が民主党党首になったらいいね
前原支持するぜ
156 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/15(木) 15:49:43 ID:RLBmkNqH
そういや、フォーサイトに高坂先生の「国際政治」は今でも
十分通用するとか書いてあったけど、この本の今の評価は
どうなの?
157 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/15(木) 22:17:50 ID:18tN/VHu
前原はいいけど、党内左翼にラッピングする形になるからなあ・・・・
売国振りが露出して、真実を知ることが出来る形を残しておくことも大事だな
んなこと言い出したら自民も一緒だぜ?
おまけに層化も付いてくるし…
みたいな低俗な会話はニュー速でやってくれ。
>>154 民主じゃもったいないよな
自民に入ってくれねえかなあ、外務大臣しょぼすぎ
161 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/17(土) 18:45:03 ID:xn066BBW
前原おめ
162 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/17(土) 19:09:08 ID:bTHCw5/I
フォーサイトの評価なんか気にせんでも
読んでりゃわかるやんか。
てか、フォーサイト執筆陣とは
別 格
自民巻き込んでひょっとするかもな。
165 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/17(土) 22:55:59 ID:Zrt2aYoK
高坂先生の師の猪木正道氏はまだ生きてるんだよね・・・・
すごい長命ですね
>>165 アステイオンの追悼号で猪木さんが書いてるけど、
高坂さんが院の時お世話になってたのは国際法の田岡良一さんみたい。
院に行きたいって相談を最初にしたのは猪木さんみたいですね。
167 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/19(月) 14:04:07 ID:87X5zTYW
各紙、前原新代表の紹介で必ず高坂氏に触れてるな
168 :
156:2005/09/19(月) 15:50:12 ID:EcZbS464
>>159 162サンクス
>>163 そりゃそうだろうな、高坂先生と同格だったら今頃教授やってるよw
ところで前原って外交に関しては先生の教えを踏襲してるだろうけど
それ以外はどうなの?京大ってゲバ棒のイメージが強いんだけど。
つかノンポリの友達が入ったとたん、マスクにゲバ棒スタイルだった。
学生運動の時代じゃないぜ。
169 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/19(月) 21:20:26 ID:THnauAdW
170 :
名無しさん@3周年:2005/09/19(月) 23:36:53 ID:JQ++prh6
前原はリベラルタカ派だろ
中国へのODA、外国人参政権に対しては少し融和的だ
リベラルタカ派ってなんだよ・・
安保理入り支持以外は社民・共産と同じ方針だが・・
172 :
名無しさん@3周年:2005/09/19(月) 23:45:34 ID:JQ++prh6
>>171 外交はタカ派
内政はリベラル
結局内政でリベラルだと外交と密接に関係がある
内政問題で国を売りかねん
>外交はタカ派
どこがやねん 土下座外交そのものやんけ
174 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/20(火) 01:39:07 ID:MIoKF165
175 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/20(火) 11:24:53 ID:3zQeB/sW
>>174 へえ、同じ京大なのに何でこうも違うのかね。
在学中サヨクにいじめられたんじゃないの?
反動ということもあるからね。
>>169 外国人労働者受け入れ賛成なの?IMFのレポートとか読んでないのかね?
高坂先生の教え子とは思えんな。
武田の騎馬隊の武将でつか?
177 :
名無しさん@3周年:2005/09/20(火) 15:28:28 ID:0EEzTwyN
178 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/20(火) 19:25:01 ID:3zQeB/sW
179 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/20(火) 20:55:19 ID:xJcdWQNe
age
>>175 京大=左翼、って、どこでそんなトンデモを刷り込まれたんだ?
学生で左翼っていうのは、いまは5%もいないんじゃないのか。
9割以上はノンポリ。
法学部の政治系だと、教官にも学生にもサヨは、まずいない。
>>180 >学生で左翼っていうのは、いまは5%もいないんじゃないのか。
学生運動華やかなりし70年頃でも、自覚的なサヨク活動家は1割以下だったというね。
あとは付和雷同していただけだとか。
>法学部の政治系だと、教官にも学生にもサヨは、まずいない。
政治系に限らず、昔から法学部の教官にサヨクは少ないね。
かつて政治系で、唯一左巻きだったTは、結局教授になれずに出て行った。
教授になれなかったのは、左巻きだったからだけでなくて、人間性や業績に問題があったからともいうが。
反対に、経済は、むかしマル経と近経との間で権力闘争があって、マル経が勝って近経が経済学部から追い出された経緯がある。
追い出された近経の学者たちが作ったのが、経済研究所。あと、阪大に出て行ったのもいる。
これで京大の経済学部は終わってしまった。
それから、西村慎吾は学生時代サヨクにいじめられたどころか、逆にブントを殴って鼻の骨を折る怪我をさせている。
マルクスの牙城東大に対抗してアメリカがてこ入れしたのが京大だからなあ
逆コースの一つでしょうが
>>182 はあ? なんじゃそれ?
ひょっとして東南ア研のことか?
東南ア研が、なぜながいこと本部構内に移れなかったのか、知っている?
それとも、このスレには脳内お花畑満開が居着いているのか?
184 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/22(木) 13:40:54 ID:laGSsF/D
>>180 168を読んでくれ。
そいつが特殊なのかも知れないが、トンデモ説でもないだろう。
現に経済はマル経の牙城らしいから。
そいつは確か経済か法学部。
それに今は関係ない。
前原の時代がどうだったかだよ。
>>184 トンデモだね。
経済学部がマル経の牙城だといっても、それは教員の話。
経済学部の学生でサヨの割合なんて、微々たるもの。
教員がマル経なら、学生がサヨになると思っているのなら、大学教育の力を過大評価しているのに加えて、京大生をバカにしすぎている。
前原が学生だった時代って、ほぼ20年前だけど、そのころはすでにサヨは完全にnoisy minorityだった。
あんたの友達が京大に入って、たまたまゲバ棒持つようになったからって、「京大=左翼」って図式は、統計学的にも成り立たないだろ。
「自分は中道」と言いつつ社会党共産党に投票するのが京大の伝統だろ
友達って、熊野寮に住んでんじゃないだろな?
あそこだけは異常だったぞ。
平成に入ってもタテカン。
確か鉄パイプ迫撃砲テロかなんか起きたとき、
真っ先に捜査が入ったとか。
京大憲法学は自衛隊違憲論とは一線を画していた。
189 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/26(月) 02:43:44 ID:BaYonHmw
今の京大憲法学のスタンスは荒っぽく言えば
「自衛隊や9条なんて下らない。さっさと改正するなりなんなりしろ」
だろな。
「どうでもいい」or「改正賛成」が主流といったところか。
190 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/26(月) 02:48:51 ID:+QrG9HTp
>>189 京大の憲法学者たちの著作を読んだことないだろ。
192 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/26(月) 21:18:41 ID:RF0WfmqY
てか、一括するのはいかにも乱暴だろ
193 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/26(月) 21:35:07 ID:6iLNNPnr
高坂みたいな冷厳なインテリがどうして日本にはいないのかな。微温的社会だとか、
理想主義的教育のせいだとか理由はたくさんあるのだろうが。
高坂なんて経済学も軍事もわかってないディレッタントだろ。
こういうディスシプリンがない奴は現実政治には役に立たない。
まあだから国際政治学者はみんな役に立たないんだけど(w
なんかすげーのが湧いてきたな(@△@;)
>>194 じゃあ、あんたもせめて高坂になって見ろ。
楽しみに待っているからねん。
197 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/27(火) 20:13:49 ID:CduaDoBr
高坂先生の本はどれも面白いねえ
国際政治
現代の国際政治
古典外交の成熟と崩壊
が俺的ベスト3だな
漏れは、くだけた感じの「考える」シリーズも好きだな。
199 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/28(水) 19:59:54 ID:IHF2Ehw+
あーあれも面白いねえ
講演を活字に起こしたやつが特に
以前新潮社から出てた講演カセット、CDで再発売してくれないかなあ
1934年生まれだから高坂先生が生きてたら今年71か
全然現役でいけるよね
62で亡くなったのは本当に惜しかった
晩年がもう少し長ければ、どんな豊穣な著作を生み出してくれたかと
思うと・・・・・
200 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/28(水) 20:07:53 ID:KdOJT0rl
りべらるか
201 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/09/28(水) 20:12:43 ID:Dkc6gsa6
経済学が必要だといってもマルクス経済学なんかをやっている経済学者が
いっぱいいたよな。
202 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/01(土) 19:13:28 ID:J1zxwgbJ
高坂先生
阪神がまた優勝しましたよ
先生ご存命の92年のとき
惜しいところまで行って、それ以後暗黒時代でしたが
03、05年と優勝してもう常勝時代です
冷戦時代の国際政治学者、
西の高坂、東の神谷不二(慶應)だったな。
高坂さんが生きていればなぁ。
これから日本外交が大変な時期なのに。
逝くのが早すぎたよな・・・。
中西輝政大先生がおられるので大丈夫です。
208 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/02(日) 18:42:16 ID:K0SPU+cs
ワロタ
209 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/02(日) 19:13:43 ID:t1H43b6c
>>187 大分あいちゃったけど、多分寮生だったはず。
寮の名前は知らないけど。
じゃあ、かつての駒寮みたいなものと考えれば良いわけだな。
211 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/21(金) 00:22:07 ID:WTZ+4sK6
212 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/21(金) 04:44:01 ID:YwC+asEV
町人国家なのかサムライ国家なのか。
今の時代を見たら、高坂先生はどう言うのかな。
中西(輝)の方はサムライ国家まっしぐらって感じの主張だけど。
213 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/26(水) 15:10:36 ID:gNFQholy
前原って路線変更した?
何となくイメージと全然違う…
>>213 とおっしゃりますと、どのあたりが?
ちょっと興味ありまんす。
ひょっとして前原のお知りあいの方ですか?
要するに、
旧社会党勢力に気を使って
サヨ系発言連発、単に与党に反抗するだけの論戦、
ってトコじゃないの?
確かに高坂路線と違うもん。
なんかこのスレだと中西輝政がエラク不人気なようだが、
高坂先生の弟子の中では、政策提案力において、彼が最も優れていると思うけどなあ。
イオキベ真は靖国参拝に反対してるけど、そのヘンはどうよ?
イオキベ一家はクリスチャン。
ちなみに、イオキベ真は、高坂の弟子ではない。
>>217 おっとそうだったのか、勘違いしていたよ。
クリスチャンだから反対てのは「マジカ?」って思うけど。
そうは言っても
同志社のイオキベ弟子の村田のように
全ての宗教に開かれた形であるべきみたいな事を言う人だっているし。
>>216 藤原帰一スレに比べればましw
>>218 クリスチャンだから反対というわけではないだろうけれども、クリスチャンの方が、国家神道の残滓みたいなものに対する嫌悪感、少なくとも首相が参拝することに対する違和感は抱きやすいかも知れない。
イオキベ真の場合は、彼なりの政治外交観に基づいて反対しているのだろうが。
中西輝政も高坂の弟子ではない
>>215 高坂路線そのものを継承・体現している人もいませんからねえ。
なんだ「高坂路線」って?
定義してミソ。
224 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/06(日) 20:22:58 ID:OlMZae9j
225 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/06(日) 22:59:16 ID:eFrM/XrI
高坂氏が、日本人はバートランド・ラッセルのような、欧米で異端児的な
意見を吐いている人をそうと知らずにありがたがる傾向があると指摘して
いたけれども、今でも日本のマスゴミにはそういう傾向があるね。
ノーム・チョムスキーやエドワード・サイードなど、本国アメリカでは
主流から外れた人間をもてはやす。
もっとも、これは逆の場合もしかりで、欧米のメディアでよく紹介される
日本のインテリは、家永三郎・大江健三郎・林博史のような連中。
何だか、欧米で正統的であるという知識を得てからありがたがらなければいけない
と言われてるみたいだな。
227 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/14(月) 20:09:48 ID:mxkCcy7y
アステイオン最新号に粕谷一希氏による高坂氏の回顧文が載ってる
228 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/14(月) 22:06:04 ID:HxU2HTYF
粕谷は相変わらず、他人のふんどしで相撲を取っているんだな。
名編集者だったそうだが、名編集者必ずしも名文筆家になれるとは限らないんだね。
230 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/15(火) 19:20:57 ID:+BBRhK3F
>>220 日本のプロテスタント諸教会は日本基督教団として結局戦争協力の道を選んだからね。
やむをえなかったって言うのは詭弁だね。地下に潜ってでも反抗するのが筋というもの。
>>230 誤爆?
それにしても、こんなことを言うヤツがまだいるのか。
いまの平和な世の中でぬくぬく暮らしていたら、なんとでも批判できるな。
その時代にいて、自分が反抗できたかどうか考えてから言え、卑怯者。
232 :
法OB:2005/11/16(水) 22:34:07 ID:TKwses0N
そういえば、ゼミ対抗ソフトボール大会ってまだやってるの?
教授の厳しいお姿は、この大会でもっともよく見ることができたわ。w
233 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/16(水) 23:55:03 ID:qSnUEIqg
西洋列強の侵略に対抗した大日本帝国を批判する奴は、
自分が平和な世の中でぬくぬく暮らしている事を考えない卑怯者という事ですな。
235 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/17(木) 18:55:18 ID:XIrfcR05
>>226 「これは、○○国では少数派の意見ですが」
と断って紹介するならいいんだけど、
本国でマイナーな意見をあたかもその社会の本流のように紹介する
ことがあるからなー。
>>235 いやむしろ、海外の意見をありがたがる風潮が日本に蔓延してるのが問題。
・・・と教授もおっしゃってた。w
237 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/18(金) 21:03:56 ID:ffpg6v8E
高坂氏のドイツ嫌いはどういうところからきているの?
著書には中世ドイツの血なまぐさい絵を見てからだ、
なんて書いているけど。
238 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/20(日) 19:00:33 ID:uUoKyjcH
この間の東アジア冷舌戦でも思うが
仏露中韓vs日米英
なんて地政学的図式を高坂氏が生きていたら何て言うんだろうね。
外的環境要因からの説明と国内要因からの説明を分けてきいてみたいもんだ。
特に、国内における分裂に興味あるね。
239 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/11/24(木) 22:19:23 ID:uMIAduQU
240 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/07(水) 00:26:25 ID:jgx51AHF
ところで、同じ中西さんでも、
寛さんが高坂さんの弟子で、輝政氏はちがう、
と聞いたことがあるんですが・・・
教えて!エロイ人!
241 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/07(水) 11:49:34 ID:RLvi5bEo
大中西先生こそ日本最高峰の国際政治学者
>>241 >おやじが立命館で法律の勉強して,京都家庭裁判所に就職して最後は簡易裁判所の裁判官に。
また親の経歴を詐称してるな
また、ってこれ古いぞ。幹事長代理のときだ。
246 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/11(日) 02:34:00 ID:Ia8AruRX
>>246 >━━◇「日本の近代 猪瀬直樹著作集」全国書店で絶賛発売中◇━━
自分でいうか……
こういうところがなんかなぁ
まあそのくらいでないと売文業はできないかと…
>>246の対談は十年以上前なのに今の課題をきちんと捉えてるのが
やっぱり高坂さんだなあと感心したわ。
>>249 これを書いたヤツは不勉強な上にアタマも悪いな。
251 :
高坂正堯:2005/12/13(火) 20:11:29 ID:zDFfo3OA
20世紀の初頭、イギリス外務省では、ドイツがヨーロッパ制覇を目指している
覇権主義の国であるとして、対抗すべきだという意見が支配的になりつつ
ありました。ドイツの外交には乱暴なところがあったことは否定できません。
しかし、少し前まで外務次官をしていたサンダーソン伯は、そのように
決めつけるのに反対しました。
「確かにドイツは用もないのに海軍を建設し、植民地を作ろうとしているし、
外交ではイギリスと協力するのではなく反発し、裏をかこうとするところがある。
しかし、歴史を見れば、そうしたことは統一に向けて長く努力した後、それに
成功し、最近になって大国に真実に仲間入りをした国の行動なのではなかろうか。
大体、大国には膨張する傾向があるもので、ドイツだけがそうだというわけ
ではない。事実、大国には膨張する傾向があるもので、ドイツだけがそうだと
いうわけではない。事実、イギリスとフランスのほうが1871年以降、より多くの
植民地を獲得してきたのではないか。それなのに、ドイツを膨張的と決めつけるから、
それが不当に大きな脅威に見えるのではなかろうか。ドイツの大国としての
自然の野心を認め、時間をかけて交渉して行けば、英独間の妥協は可能だ」
とサンダーソンは論じたのです。
252 :
高坂正堯:2005/12/13(火) 20:18:11 ID:zDFfo3OA
バターフィールドはサンダーソンの考え方を「より歴史的な考え方」として
評価し、それが他の人々によって入れられなかったところに、第一次世界大戦の
悲劇の一因を見たのでした。歴史学の論文ですが、現代にも完全に妥当する
ものなのです。特に、やがて中国が大国であることが明白になるとき、
サンダーソンの議論におけるドイツを中国と読みかえれば、正しい指針に
なると私は思います。特に、アメリカ人がそうすることが必要でしょうが、
イギリスが失敗したように、それは難しい課題です。
↑アメリカには親中派がイパーイいるから、そうそう簡単に中国に対して過激な
政策に走ったりしないんじゃないのかなあ。それよりも日本のほうが中国に
対して強硬に出そう。(尖閣諸島の問題もあるし)
253 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/18(日) 01:05:58 ID:vqZv63pF
民主左派残党に屈し筋を曲げたら、高坂先生が泣くぞ
前張り
254 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/18(日) 02:19:46 ID:DqQelXAc
今、中国からの圧力を最も感じているのは「京都大学」であるのかもしれない。
またもや「京都大学」は時代の波に翻弄されるのかもしれないが、
真の大学たる所以、踏み出さざるをえまい。屍、累々となろうとも
京大よ、起て!めざめよ!
255 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/19(月) 23:17:26 ID:1GSsb5Ky
東大法卒で非チャイナスクール秋葉氏、外務省中国課長に。
同時に次の中国大使にも非チャイナスクールが就く見込み。
小泉さん、京大法と東大法を競争させている。
そろそろ天岩戸が開いて天照大神のお出ましじゃ。
小泉=天鈿女命ってのはどう?
んでもって、新羅から出雲経由で来日して高天原での素行で天照大神を
怒らせたスサノオを誰にするかで迷っている・・・ 宮?後?野?竹?
京大法は外務省には東大法とタメ張れるほど人材いないぞ。
てか、どこの省庁にもいない。
昔から京大法は官僚嫌いを育てる風潮があるからね。
しかも派閥を嫌う面があるから、出世もしない。
257 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/20(火) 01:11:53 ID:x/mUOzwW
前原、前回の日米首脳京都会談フィクサー、広義の高坂門下、
高坂に庇護された竹中や香西、竹村健一、・・って、ちょっと無理あるかもね。
西村御大臣もいたね。
それでも法務省と外務省は多いときいたが
外交官試験のころは京大法からもけっこう受験してたからね。
官僚養成大学たる東大と、知恵と知識を切磋琢磨する任をおう京大の差は
やっぱり官僚の数に影響してるよ。
検事総長なら出している。
外務省なら、かつての村田次官(その後、駐米大使を経て駐独大使になった珍しい例)も京大法だし、例の田中均も京大法だよ。
京大卒は、外務省では、少ない割には頑張っているんじゃないの。
だいたいどの省も、キャリアの入省は20数名で、うち18〜20名が東大、2〜3名が京大、その他の大学(一橋、早稲田、慶応)が1〜2名ずつだった。
大学別に割り当てがあるんじゃないかと思うほど。
最近は、官僚の人気が落ちてきて、農水省なんか、ついに東大法学部卒が入らなくなった、と聞いたけどね。
261 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/20(火) 22:54:48 ID:x/mUOzwW
広義の高坂門下には中輝が入るがもうちぃーと経済ネタも絡められれば
若いときの高正にも近くなんだろうね。
二人とも敬していた歴史家ポール・ケネディはあれで1次大戦辺りまでのテーマは
構造規定要因としての経済というのはあったようだし、
高正もあれでなかなかの経済通でもあった。
中輝の中国分析に経済構造分析も加われば厚みもでるだろうに
262 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/20(火) 23:23:54 ID:SATi3Ty3
外務T種の試験委員は
東大系と京大系が就いていたからな
>>262 あ、そう。
試験委員に就いていることと、採用が多いことは相関があるわけね。
ふーん。
264 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/29(木) 15:31:29 ID:cHquFGi2
もうすぐ2006・・・・
先生が亡くなられてもう10年も経つのか・・・・
265 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/29(木) 19:09:48 ID:G3J8yENs
民主党の前原誠司代表がとりまとめを急いでいる外交・安全保障政策に関する
「前原ビジョン」の概要が二十八日、明らかになった。
外交政策についてビジョンは、(1)「万年野党」の外交政策はとらない
(2)アジアか米国か、日米同盟重視か国連中心主義かという二者択一はとらない
(3)タブー視されてきた議論に向き合う−との三原則を提示。
特に、(3)に関するテーマとして、憲法改正、軍事、インテリジェンス(諜報(ちょうほう))の三分野を具体的に例示。
その上でエネルギー開発協力、環境対策、経済協力を通じた「総合安全保障」戦略の構築を強調している。
憲法改正では、第三国からミサイルが発射されたり、日本海や東シナ海などの周辺地域で国土の安全が脅かされ、
周辺事態法に基づく措置が必要となった場合に限り、集団的自衛権を発動するとした。
こうした集団的自衛権の「限定行使」を可能にするための憲法改正を訴える。
民主党の「憲法提言」では、自衛権発動の要件として、
国連の集団安全保障活動が始動するまでの間の緊急避難的な活動に限定する「制約された自衛権」をうたっている。
前原ビジョンでは、より現実的な集団的自衛権行使の基準を提示しているのが特徴だ。
前原氏の中国「脅威論」発言で注目された対中関係では、人民解放軍の軍拡路線を「現実的脅威」と改めて強調。
その一方で、軍事面だけでなくエネルギー確保や環境汚染問題などが他国との摩擦の原因になりうると指摘し、
中国周辺国との関係を強化し、「長期的に日中関係を改善する」ことを目指すとした。
266 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/29(木) 19:10:30 ID:G3J8yENs
インテリジェンス分野では、日本独自の情報収集体制を構築し、
情報の収集・分析・評価を一体となって行える「日本版CIA」のような機関を創設する必要性を指摘。
日米同盟をアジア・太平洋地域の平和と安定のための公共財と位置付け、「日米同盟の進化」を目指す一方、
国際貢献の分野に関しては「米国の判断ではなく日本の主体的な判断による活動」を主張している。
前原氏は今後、ビジョンの細部を調整して来年二月に発表し、これを同党の外交・安全保障政策のたたき台とする考え。
ただ、集団的自衛権などをめぐり党内の異論が噴出するのは必至で、前原氏が指導力を発揮できるか注目される。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051229-00000005-san-pol
267 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/30(金) 02:24:13 ID:9kMw2KUC
268 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/30(金) 11:29:16 ID:aF8vX0jn
高坂さんは「文明が衰亡するとき」(新潮選書)で、
17世紀のオランダの平和政策をとりあげて、通商国家は偽善と狡猾に
陥りやすい体質を持つと指摘していたが、最近これを地で行くような
事件が起きた。
1995年、ボスニアのスレブニツァにあった国連避難所にいたムスリムの男性と
少年あわせて七千五百人がボスニア・セルビア軍に虐殺された。政府の委託を
受けたオランダ戦争資料研究所の調査報告書によると、国連防護部隊として
駐留していたオランダ部隊は、これを阻止しなかった。セルビア軍はムスリム
の集団から男性と少年だけを隔離し、オランダ部隊の駐留本部に隣接する場所
で拷問し、虐殺していった。だが、その叫び声が届いていたにもかかわらず、
オランダ部隊は介入しなかった。それどころか、セルビア軍に国連車両や
ユニフォームまで貸与していた。セルビア軍は後に、逃げようとしていた
ムスリムを捕らえるためにこれを悪用している。
269 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/30(金) 11:31:36 ID:NKyvklLj
270 :
268:2005/12/30(金) 11:34:54 ID:aF8vX0jn
「通商国家は戦争をしないか、あるいは避けようとする。しかし、平和を
作るための崇高な努力もしない、それはただ、より強力な国々が作り出す
国際関係を利用する」
オランダ人は合理的で優秀な国民だけど、「名誉」という考え方に
欠けていたんだろうなあ。
271 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/30(金) 16:33:24 ID:8o5xJaQy
272 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/31(土) 14:28:07 ID:ACiZRGGk
「論座」2006年1月号に細谷雄一氏が「小泉首相は外交哲学を語れ」という
タイトルで寄稿してるんだけど、この人の書く文章を読んでいると、知識人
ではない一般大衆に対する蔑視が感じられるんだが。
その点、知識人を過大評価しなかった高坂さんとは対照的。
273 :
名無しさん@お腹すいた:2005/12/31(土) 19:06:06 ID:DW9LutzS
細谷雄一氏のホームページをみると,なんか他の学者に対して変に礼儀正し
すぎるというか,他の学者に対して,こいつつまんないこと言うなとか
思わないんだろうか.いや明らかに思っているはずであって,仲間に対しては
喧嘩うれないから,その分,一般大衆を馬鹿にするんじゃないの?
274 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2005/12/31(土) 19:22:43 ID:Gwloass0
276 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/01(日) 20:49:58 ID:c05oiD8T
細谷雄一氏は、日本は中韓とともに東アジア共同体構想に参加すべきという
意見みたいですね。
政治家には優秀なブレーンが必要だし、外交が世論によって左右されるのは
危険でしょう。高坂さんも、外交には民主主義がかならずしもなじまないと
書いておられたし。
ただ、知識人やエリートの判断が常に正しいとは限らないわけで。
277 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/03(火) 00:53:14 ID:3FuldCXz
つまりそれはイギリス外交史研究者として、イギリス外交の失敗であった、
欧州統合への消極的態度ゆえに地域統合の流れへの参加に失敗した事を踏まえて、
日本も同じような失敗をするなと言っているのでしょうかね?
>>277 そうだと思いますよ。
ただ、イギリスがEUやユーロに深入りしなかったのが失敗だったのか
どうかは、人によって意見が分かれると思いますね。
279 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/06(金) 22:22:55 ID:HLqoecth
256 :世界@名無史さん :2006/01/06(金) 17:13:32 0
高坂正堯氏が『古典外交の成熟と崩壊』で、ウィーン会議を取り上げて
18世紀の文化を「遊びの精神のある文化」と形容していたが、今でも
ヨーロッパ人にはこういうところがあるな。
例えばスイスのダヴォスで開かれる会議では、仕事のついでにそこで
スキーなどを楽しむのがふつう。
ヨーロッパ人の感覚では、そういう楽しみが一方になければ、肝心の仕事の
ほうにも力が入らない、と考えている。
280 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/01/23(月) 17:37:29 ID:hQ84D3MP
>>280 なんだこのインタビュアーは。
素人にしても……
今日amazonにて高坂氏の著作をいくつか購入致しました
楽しみw
高坂氏が天皇制について論じた文章はありますか?
現代史から考えるじゃね?
285 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/10(金) 12:02:19 ID:WbfobuPe
高坂さんが、『現代史の中で考える』(新潮選書)で、
「イギリスに典型的に見られる福祉国家病というのは、イギリスだけの病気に
あらずして、現代工業文明にすべてあてはまるものであります。そして、この
病は、若いうちにかかるほど激しく現れる可能性がある。静かに、綺麗に年を
とるのではなく、苦悶の様相を呈する恐れがある」
と語っておられましたが、アジアの新興工業国が福祉国家病にかかったら、
どんな状況になると思われますか?
287 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/25(土) 04:14:15 ID:/Lie7y9v
高坂先生、あなたの教え子の某党代表が醜態を晒しまくってますよ…。
288 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/25(土) 16:52:08 ID:FP1aB4D9
80年代の半ば、早稲田に講演にこられたことがあり、「人物研究会」なるクラブが呼んだため、
ものすごく低調でした。「スター・ウォーズ計画」を「アメリカには夢がある」と発言し、
国際政治の学生が「おいおい、床屋政談かよ」と不満顔だったのを覚えています。
別に左の立場からというわけではありません。粗雑な話をされるのは早大生をバカにしてるんだな、
という感じです。
その学生がなぜ失望したかといえば、
後にコミュニタリアンのハシリとなった故・藤原保信氏が、政治学(1年配当)で、リアリズムからの国際政治の入門書としてあげたのが、高坂「国際政治」であり、
故・鴨武彦氏の高坂評価もけして低いものでなかったことがあるでしょう。
勿論、高坂氏に、藤原氏や鴨氏と同じ思想でしゃべれなどといっているわけではありません。
おまちがいのないように。
>>288 単に聴衆が理解できなかっただけではないの?
たかだかSDIを「夢がある」と発言する程度で
床屋政談と感じてしまう感性があれじゃないかと。
(その一言だけでSDIを論じたなら確かにアレだけど)
291 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/26(日) 00:29:33 ID:G7h4cY4Z
>後にコミュニタリアンのハシリとなった故・藤原保信氏
ぷっ!
高坂さんもどこかで鴨タケを評価する発言をしていたよ。
オツムの善し悪しに関する評価と、イデオロギー的立場は関係ないからね。
四半世紀前に、「バカに左右の別はない」と喝破したのは、当時早稲田の教授だったひとだよ。
ただ、そのことと、「床屋政談」と評した早稲田の学生が、高坂さんの講演を正しく理解できて、正当に評価できるオツムと見識を持っていたかどうかは、別の話だろ。
>>291 たしかにねえ。
バカでも自分がバカにされたということはわかるらしいね。
日本のリアリストの国際政治学者は、
基本的にSDI反対だったと思うが。
核の均衡が崩れるとかで。
高坂さんだったか永井さんだったかが反対を言ってて、
それをタカ派(現実主義者)でさえこう言ってると朝日が喜んで載せてた。
ってどこかで読んだ。
「スター・ウォーズ計画」を「アメリカには夢がある」と言ったのは、
その話の文脈がわからないとどうも言えませんな。
>>294 >基本的にSDI反対だったと思うが。
>核の均衡が崩れるとかで。
核の均衡とは関係ない。
MAD(相互確証破壊)の論理を知ってれば、当然SDIはMADの理論と矛盾するとわかる
はず。
だからMADの支持者はSDIに反対だった。
皮肉にも、ソ連がSDIに反対した理屈は、かつてアメリカがソ連にABM制限条約を受け
入れるよう説得した理屈と同じ。
>>294 SDI反対をうれしそうに朝日に持ち上げられたのは永井さんだお
SDIについては、「あれこそ専守防衛じゃないのか」という学生の質問に対して、
防衛のための兵器についても反対勢力があるのが国際政治の面白いところ、
と笑っておられたように覚えている。(正確な発言は記憶曖昧、スマソ)
高坂先生は反対も賛成もしてなかったんじゃないか、実際。
MADについて、高坂さんの受け売りをひとくさり。
MADはきわめてエレガントな理論だったけど、基本的に人間は、どのような状況でも、必ず合理的に・理性的に行動する、というのが前提にあった。しかし、人間は、というか政策決定者が常に合理的に・理性的に行動するわけではない、というのは、歴史が示している。
それに、偶発的な事故(誤射)による大きな犠牲を防ぐことができないというのは、MADの抱える大きな欠陥だ。
加えて、MADの、互いに国民を守らないことが自国の安全を保障するという論理は、理論的には安定していても、人間の本性に反するし、倫理的にも問題がある落ち着かない理論だ。
高坂さんがSDIについて、どう発言していたのか知らないので、以下は、ひょっとして早稲田でこう発言したのかもしれない、という推測だが。
SDIは、もし成功したら、MADの欠陥をなくし、理論的にも安定した米ソの相互核抑止をもたらすかも知れないし、結果として戦略核の大幅削減につながる可能性もある。
もしレーガン政権が、そういう世界を目指しているのではあれば、夢のある話だ……。
こんな粗雑な話をしたわけではないと思うが……
299 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/02/28(火) 04:58:31 ID:WBsntFwx
永井さんは理論的アプローチを突き詰めていって、相互確証破壊を核時代の
「平和の代償」をと言ったけれども、高坂さんは歴史的アプローチから人間の
不完全性を嫌というほど知っていたからMAD万能論にそう簡単に与しなかった
んだろうな。
でも無論SDIにも幾分の懐疑は持っていたはず。それこそ完全な安全保障を
追求する事のむなしさと悲劇は高坂さんが一番よく知っていた。
高坂さんはアメリカを「使命感の国」みたいな風に言ってたから、その文脈
から半ば皮肉って「アメリカには夢がある」なんて言ったんだろうな。
300 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/06(木) 13:23:39 ID:QWz7TYga
301 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/06(木) 15:16:28 ID:Ga8RkOtB
中西寛や岩間陽子が弟子だけど
前原誠司や佐々木敏もゼミ生なんだよなぁ・・
>>301 佐々木敏は初めて聞いたわ。
中西輝政超先生と合わせて、高坂弟子三バカトリオだな。
と、バカが申しております。
高坂さんの『海洋国家日本の構想』(1965年)に書かれた提言はいまだに
古くなっていないように思える。
「正当に『東洋』と呼びうる中国が復活し、自己を主張するようになった。
その場合、日本がその独自の偉大さを築きうる方法は、中国との同一性
ではなく、それとの相違に目ざめ、東洋でも西洋でもない立場に生きる
ことなのである」
「東洋でも西洋でも無い立場」って具体的にどういうスタンス?
こういう「あれも一是非これも一是非」みたいなことは誰でも言えるお手軽な言葉でしかない
と、考え抜いたわけでも、単に思いついただけでもないヤシが申しております。
と、傍から見れば高坂先生の威を(
309 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/04/23(日) 20:56:59 ID:OsziULvI
高坂先生が亡くなってもう10年か
先生没後教科書問題がヒートアップし
左派が決定的に没落し
保守派は反米・親米両派に分かれて大喧嘩
それぞれに先生がどんな態度取ったのか気になるね
大学では、まだ左派は没落してないよ。
一般社会で没落した分、大学と学校教育現場では、ヤケクソ気味に元気。
岩間陽子、ドイツ再軍備は読む価値ありますか?
ドイツ再軍備 中公叢書
岩間 陽子 (著) 単行本 (1993/06) 中央公論社
発送可能時期:出品者から通常2営業日以内に発送します。
価格: ¥1,937(税込)
売ってない・・・(´・ω・`)
いまこの人はなにしてるの?
単著
『ドイツ再軍備』(中央公論社[中公叢書], 1993年)
共著(部分執筆)
広瀬佳一編『ヨーロッパ変革の国際関係――「冷たい平和」への危機』(勁草書房, 1995年)
臼井実稲子編『ヨーロッパ国際体系の史的展開』(南窓社, 2000年)
渡邊啓貴編『ヨーロッパ国際関係史――繁栄と凋落, そして再生』(有斐閣, 2002年)
御厨貴編『歴代首相物語』(新書館,2003年)
論文
「ベルリン危機とアイゼンハワー外交――『大量報復戦略』の限界(1・2)」『法学論叢』141巻1号/142巻3号(1997年)
「冷戦後のドイツの安全保障政策」『新防衛論集』27巻1号(1999年)
「ドイツの安保政策の変化と連邦軍改革」『国際安全保障』29巻3号(2001年)
「ドイツの安全保障政策と新たな課題」『国際問題』509号(2002年)
「国際安全保障における多国間主義」『国際政治』133号(2003年)
「NATO/EU拡大とドイツの安全保障政策」『国際問題』537号(2004年)
ふーん。おもしろそう(´・ω・`)
今は政策研究大学院大学の助教授なのか。
314 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/16(火) 10:36:28 ID:Xbdy1wew
>>309 左派は没落していなくて、
保守リベラル+財界リベラル(同友会)+マスコミ反動右翼(ナベツネ)⇒左派ポジション
というシフトが起こったとみていいのではないか。
その意味では日米同盟解消の最大最強勢力が初出現したと考えてよいのではないか。
「保守反米派+財界反米派(同友会)+マスコミ反動右翼(ナベツネ)⇒左派」
の背景だが、おそらく
・団塊(全共闘)の世代⇒各界トップ
・大陸国家との経済関係の深化
・保守ロシアンスクール+チャイナスクール⇒利益集団化(ミイラ取りがミイラになった?)
・産油国の反米化
・大陸ヨーロッパの左傾化(独仏では今年反転しつつあるが・・・)
といったところが主な背景かな?
高坂さん生きていたらどんな分析したろうね?
ナイかEconomistあたりの意見に近いんだろうが、
最近、ナイとEconomistじゃ、かなり逆方向向いているし、
「新冷戦が始まるとき」なんて本出すのかね。
315 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/16(火) 11:10:57 ID:Xbdy1wew
ここ10年の中露のスタンスを見ていると、
共産主義というよりは「専制的」資本主義といった色合いが強く
イデオロギー上での対立要素は低い。
この中露の選好やそれに伴う国際政治の構造変化について、まず高坂さんには分析してもらいたいということもある。
316 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/16(火) 11:19:29 ID:Xbdy1wew
あと
「保守反米派+財界反米派(同友会)+マスコミ反動右翼(ナベツネ)⇒左派」
は、
「保守リベラル+財界リベラル(同友会)+マスコミ反動右翼(ナベツネ)⇒左派ポジション」
に置換してね。
当然、
「リベラル」の定義はアメリカン「リベラル」(親中派、日米同盟解消派)に倣ったが、呼称は何がいいかとの議論はある。
318 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/16(火) 16:16:07 ID:Xbdy1wew
>>314 ・団塊(全共闘)の世代⇒各界トップ
という問題は、他の国でも共通にあるのかもしれない。
韓国の問題もこういったトップ世代交代が背景にあるときいた。
アメリカ内にも強いのだろうしね。
それはさておき、フランスは悶々としてきたね。
そんなおりに、
アメリカに「NO」と言った唯一の国フランスを見よ!
なんて、悪いジョークかね。
320 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/16(火) 20:05:54 ID:Xbdy1wew
中韓にはとにかくYESってのは極端だと思われ
>>320 「戦後直後のことか?」
っておめでたいな。
まあ、違法建築問題についてもヒントが得られるだろうから
立ち読みでも良いから読んでみたら良いだろう。
日米同盟解消派て…なんだかなあ
むしろ、
「日米同盟という戦後日本外交の基調を前提として、
・アジアに(人の見方によって過剰に)ウエイトを置くか、
・アメリカへのウエイトに傾注し続けるか」
とかの選択になっただけのように思う。
>アメリカン「リベラル」(親中派、日米同盟解消派)
って定義も納得できない。
左派ポジションがどうのというより、
安保解消とかできもしないことを喚いていた連中が壊滅して、
ある程度リアルな外交路線に関する論議ができる環境になったのが
現在の環境だと思ってる。
個人的には『現代史の中で考える』で
>戦後五十年にあたって、われわれは東京裁判を完全に忘れるべきである。
>それも日本だけが悪かったとする東京裁判史観だけでなく、
>東京裁判が間違っていたという批判も共に忘れられなくてはならない。
>大体、悪い議論に反発してもよいものは生まれない。
と論じていた高坂さんが、靖国や東京裁判に関する世論の動きをどう捉えるかの方が面白いかな。
>>314の左派云々は靖国問題を軸にして右派・左派を分割しているものだし。
326 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/17(水) 11:11:28 ID:CIKy0yib
>>325 選挙に勝つためにリベラルがすべきことが
可能な限りコンサバティブと同じ主張をすることであるということは
米英の例が示すとおり、その通りだと思う。
ただ政党を分けないで、
「リアルな」外交路線を論議をできるとは思わない、
逆にその「アンリアル」さが将来に禍根を残すとは考えられまいか?
『現代史の中で考える』は昔読んだが、指摘の件は覚えていない。
個人的に東京裁判(⇒靖国問題)の真実より
開戦の経緯(大正デモクラシー世代[現・団塊世代の戦前版]や経済人、マスコミの役割)
の真実の方を重要視している。
さりとて、重要文書は重要度に応じて100年〜10年単位で未公表ときいている。
高坂さんなら、
重要文書が公表されていくにつれ、
われわれは現代史を「徐々に」思い出し、精査すべきである。
なんて言ってサプライズさせてくるんじゃないのかな?
なんといっても、昭和維新の元老なんだろうから
そんなわけで
靖国問題だけを軸に右派・左派を分割しているわけじゃない
ただ「経済同友会+団塊の世代+中露」のスタンスは左派として
定義できるような分水嶺を考えている
327 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/17(水) 13:58:09 ID:CIKy0yib
328 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/24(水) 23:33:56 ID:Zt4S3fEi
高坂さんが生きていたらイラク戦争についてどう論じただろうか?
『世界地図の中で考える』みたいな調子で分析してほしかったな。
次のようなことを指摘するのではないかなあ。
アメリカ外交に戦術的稚拙さがみられたこと。
アメリカがそうだと信じたいような一方的な道義的優越性は必ずしも存在しないこと。
しかしながら、同様に道義の観点から一方的にアメリカの行動を非難することは思考停止であること。
イラクのサダム・フセイン政権は、自らを破滅に追い込む愚かな外交政策を展開したこと。
道義的に見ても、サダム・フセインは倒されても当然のような政権であったこと。
依然として国家と国家の間には紛争があり、武力による解決にいきつくのは、権力政治の当然の帰結であること。
国連はそもそもP5の一致によってのみ機能するもので、アメリカの行動を制約する決定的要因にはなれないことを認めるべきだということ。
そのことを踏まえた上で、しかもなお、なるべく国連の権威を維持しようとするべきであること。
↑こういうふうなあたりではないかなあ?
>>329 うまいなぁ。ほんとに教授の意見みたいw
なんちゅうことしてくれたんや、と思いましたね
72 :学生さんは名前がない :2006/06/10(土) 02:20:39 ID:cKNJe08a0
みんなワールドカップ観てるんだよ。
ワールドカップと言えば、高坂さんが講演か何かで
セルビアをやたら冷たく評論しててちょっと寂しくなった記憶がある。
何で俺の発言が晒されてんの?
334 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/24(土) 12:10:07 ID:ySVBX5Kw
335 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/07/06(木) 22:49:12 ID:waHLKN8G
まあ、 難儀な時代になったちゅうことやね
336 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/07/06(木) 23:55:41 ID:fbXxwe6L
>>335 「存亡のとき」かなにかで
「21世紀は冷戦終結とは真逆の方向に進む」的なことを語っていたとこなんか凄みがあるね。
特に北東アジアがキナ臭くなるような指摘もしていたよね
337 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/07/07(金) 22:49:16 ID:WHVWq/Jd
外国へ留学した経験のある日本人は、やたら「留学体験記」みたいなものを
書きたがるけど、高坂さんはそういうものを一冊も書いてないね。
高坂さんの戦略研究所での生活はどんなものだったんだろう。
338 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/07/09(日) 12:46:33 ID:C9FZYUNx
高坂先生、
どうしたら中共の核を除去できるでしょうか?
あるものをなくせというのは土台無理な話で、どうすれば使わせずにすむか
と考えるべし、と答えられそうだな。
340 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/07/13(木) 00:18:41 ID:yGnEuTD5
先生、
冷戦ん時って、安保理ってこんなだったんでしょ?
中共の安保理常任理事国席って正当性に問題あるんでしょ?
田原って怪しいですよね?
341 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/07/18(火) 11:25:17 ID:VTnG7uxX
中国とかロシアとかが一旦手に入れたものを自発的に手放すと
考えるほうがおかしいんで、やはり日本としてはアメリカと仲よう、
中国とは喧嘩せんようにしていくしかないわけです。
「現代史の中で考える」を読んだ感想
文革世代が指導層になる頃の中国はキチガイ国家となり没落する、
ようなことを暗に言っているような。
弟子の間にある中国脅威論はこのへんの血を受け継いでいるんでしょうな
343 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/04(月) 00:22:04 ID:Ifp5FLen
「古典外交の成熟と崩壊」がどこにも売ってないよ〜
344 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/04(月) 08:29:02 ID:joxIDkh1
345 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/05(火) 02:23:24 ID:EMLuZ5kJ
>343
函付だったのを知らずに、函無し一冊目を楽天フリマで購入したが、
それを知ってから、函付でもう一冊購入した。
中公はくだらない新書ラクレを出す暇があったら古典外交〜を
文庫BIBLIOで出してください、とか思ったけど今は都市出版が権利持ってるのかなあ。
古典外交〜だけは格調高い雰囲気だね。
他は一般人の俺にも楽しく読めた。
348 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/09/28(木) 22:55:11 ID:cDWNjjRu
遅刻するなよwwwwww
349 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/10/02(月) 03:17:57 ID:kqscJ80D
「ロシアが戦争で獲った領土を差し出すわけがない」と
おっしゃってましたね。
すみません、相変わらずいいようにやられてます。
350 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/10/09(月) 15:18:10 ID:k3WstbYx
高坂さん、北朝鮮の核実験について一言お願いします。
351 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/11/01(水) 17:38:25 ID:bqPpvXdU
中公クラシックス
11/10刊 宰相 吉田茂
高坂正堯 著 新書判 280P 定価1522円(本体1450円)
たけえ!
353 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/11/02(木) 22:48:44 ID:4lxqyyQ/
高坂正尭は勝田吉太郎とはどうだったの?
仲良かったの?悪かったの?
354 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/11/03(金) 13:23:59 ID:9jeQCfGx
<引用 ミニコミ紙「月曜評論」3月號「月曜寸言」欄 久保教授解任騒動の怪
呆れた勝田吉太郎學長の言動 (勝)>
……ただ一つはつきりしてゐることは、理事長以下、学園側が「廃校の危機」に
戦々競々とし、勝田学長また何者かに怯へきつてゐることである。
例へば、昨年十一月二十九日に久保教授に語つたといふ学長の言葉など、
その典型であらう。
「大変なことをしてくれたね。問題になっているんだよ。
君、部落間題は本当に恐いんだよ。彼らが大学に押しかけてきたらどうするのかね。
その時は君に責任をとってもらうしかない。」(前掲『三重タイムズ』)
たまたま筆者(「勝」氏)は、渦中の久保憲一教授とは知らない仲ではないので、
事件の実際の経緯を詳しく聞いてみた。すると驚くべし、勝田学長の醜間が次々に
口をついて出るではないか。
故高坂正尭氏とは大猿の仲で、京都大学教授時代には、氏の博士号取得を悉く
妨害したこと、「来る者は拒まず」で、研究室は左翼の溜り場になつてゐたこと。
それでも勝田氏は、久保氏のことだけは可愛がり、二人は学内に「さざれ石」の
庭園を造るべく、一緒に台湾にまで出かけたほどの仲である。同志とばかり
思つてゐた学長の掌を返すやうな仕打ちに、「長い人生の中で初めて人に
裏切られたといふ実感を味はつた」と、氏はしみじみ述懐してゐた。
それにしても勝田氏と言へば、いやしくも保守的知識人の代表ではないか。
信じられぬ思ひで知り合ひの皇學館大学の先生に聞いてみると、彼一言の下に曰く、
「勝田なんて偽物ですよ。営業保守。教へ子には『僕は本当は右でも左でもいいんだ』と言つてたらしいですよ。そのくせ年賀状には『部落のことを恐れて誰も言はないけど、
誰か言ふ勇気のある奴はゐないのか」と書いて寄越すんですからね。」
私「だから久保先生が言つてくれたぢやないか。」
彼「いや、自分には迷惑が掛からないやうに言つてくれつてことでしよ。」
</引用>
>>353>>354 ミエミエの掛け合いだな。
両人の仲や、政治的立場を云々する人間に、両人の百分の一ほどの学識があるのやら。
356 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/11/09(木) 22:28:56 ID:fgzdfU12
『中央公論』12月号
高坂正堯没後10年
「責任ある国家」という課題
五百旗頭真×前原誠司×細谷雄一
猪木正道 - 高坂正堯(- 中西寛・前原誠司)・五百旗頭真
勝田吉太郎 - 小野紀明 - 平野啓一郎
358 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/11/13(月) 22:04:01 ID:T3t9AFxh
>>357 五百旗頭先生をカッコ付とはいえ前原の後ろに置くのはいかがなものかと
>>357 二人とも一応猪木門下って表現したかったんだろうから
むしろ小野さんの尻尾に変なのが付いてる方が問題
高坂さんの場合指導教官は田岡良一だし、
田岡・猪木両方って印象かしら。
小野先生の後任って誰になるんだろう師匠とは違って現実政治には言及しないなあ
大島渚も猪木門下だったのか。
362 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/13(火) 20:33:06 ID:L1g60ek/
tp://osaka.yomiuri.co.jp/shitei/
高坂正堯の弟子
京大教授の中西輝政、帝塚山大教授の関静雄、京大教授の浅田正彦、大阪学院大教授の佐古丞、
東京都杉並区長の山田宏、民主党前代表の前原誠司、京大教授の中西寛、大阪大の坂元一哉
慶応大の田所昌幸、防衛大学校教授の戸部良一、大阪大教授の尹景徹、他多数。
364 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 11:25:36 ID:mOdxyacn
365 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/05/26(土) 21:30:09 ID:NQiM1o0Z
366 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/28(土) 19:11:33 ID:lV5Qz+tD
ちゃめっ気でも、人をひきつけた。「コンパの帰りに僕の下宿に上がり込んで
タイガースの勝敗を確かめて行かれた」と、京大教授の浅田正彦(49)。
酔って「先生、失恋したことありますか」と聞いたこともある。
「先生は『うん』と言うて高校時代の失恋話をしてくれた」と笑う。
367 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/18(土) 21:20:02 ID:i7SaAePz
age
アタマのナカのスイムルが殺せ殺せというんだよ
ウンコくさい奴等が
370 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/03(木) 00:58:43 ID:VLDU0TLi
『海洋国家日本の構想』復刻あげ。『古典外交〜』もお願いしまつ
371 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/07(月) 14:07:00 ID:oa2j+Q7W
中西輝政先生が高坂先生のお弟子さんだったってのが良く分からん。
日本の核武装まで肯定する中西先生と、日本の国益が自由貿易の維持にあることを力説するリベラリスト色濃い高坂先生がどうしても結びつかん。
木村幹の新著の後書きに登場
373 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/25(金) 00:24:40 ID:n1AV8166
「リベラリスト色濃い高坂先生」
・・・時代は変わったとつくづく思う。
374 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/01/25(金) 00:47:56 ID:75/K/z4j
高坂先生の本がこの1年で二冊も復刊されましたね。
注目されているのでしょうか?
「古典外交の成熟と衰退」を復刊してほしいものです。
>>372 kwsk、新著って朴正煕政権期を扱ったやつ?
376 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/10(水) 22:37:05 ID:bONEjVut
age
377 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/15(月) 00:42:40 ID:UtLUXvgI
「古典外交の成熟と衰退」はまだ復刊されないの?
378 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2008/12/25(木) 23:35:09 ID:iXGm/C6X
防大の戸部良一先生(近代日本外交史・軍事史)も高坂先生の弟子だそうで。そう考えると、高坂先生のお弟子さん
は多方面にまたがってますね
379 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2009/01/11(日) 15:52:48 ID:kf8TetI4
高坂先生門下研究者近刊研究書
三宅康之(愛知県立大学)『中国・改革開放の政治経済学』 (MINERVA人文・社会科学叢書) ミネルヴァ書房 (2006/03)
関 静雄 (帝塚山大学)『ロンドン海軍条約成立史―昭和動乱の序曲 』(MINERVA日本史ライブラリー) ミネルヴァ書房 (2007/07)
小川浩之(愛知県立大学)『イギリス帝国からヨーロッパ統合へ ー戦後イギリス対外政策の転換と第一回EEC加盟申請』名古屋大学出版会 (2008/09)
益田 実(三重大学)『戦後イギリス外交と対ヨーロッパ政策―「世界大国」の将来と地域統合の進展、1945~1957年』 (国際政治・日本外交叢書) ミネルヴァ書房 (2008/11)
まだ他にあるかな?ミネルヴァが多いですね。
大阪15区は高坂ゼミ出身者対決
382 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/02/09(火) 17:01:06 ID:rvI3yWwn
保守
383 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/02/15(月) 23:38:37 ID:AGwYB3eU
karehatensai_>
図書館で著作集第6巻借りて「古典外交の成熟と崩壊」に挑戦したけど、
今まで読んだ高坂作品のなかで一番受付なかった。
高坂作品で初めて読破に挫折した。
テンポよく読ませてくれる作品じゃあない気がする。
それだけなら根性で読むけど、自分が読んだ範囲は、既知感があって。
知らない単語はポンポン飛び出てくるのだけど、それらが最終的に沿う大筋に既視感があって。
もうちょっと根性出して読み進めてたら、面白い箇所に出会ってたりするのかなあ。
385 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/03/11(木) 16:31:25 ID:km5SThUg
386 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/03/21(日) 20:57:57 ID:HSJJ7ATj
外交フォーラムでマンセー特集組む暇があるなら
『古典外交の成熟と崩壊』を復刊しろ
この人天才?
きょうだいではてんさいだたらしいか
389 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2010/05/24(月) 11:50:52 ID:FzyTJAJu
中公新書の国際政治少し読んでみました。
この本、本当に初学者向けなのですか。
言っていることが半分くらいしか分からないのですが。
自分は「国際政治」最高の入門書だと思っている。
ひゃっほーって感動した。
でも兄に布教すると難しかったと返された。
初学者向けだと思うんだけど,難しいらしいね。
とりあえず読解に世界史の知識は役に立った。
その他に国際政治の入門書としては,ジョセフ・ナイの「国際紛争」が有名所。
ナイは生きてて,高坂は居ないってのは大きいかもなあ。改訂の問題で。
勢力均衡のお話なら,キッシンジャーの「外交」上巻は素晴らしい。ただし,超厚い。
高坂正堯作品を気楽に読みたいのだったら,「不思議の日米関係史」「日本存亡のとき」あたりは読みやすい。
そんなに聞かない名だけど,個人的には好き。
本屋で探すよりも,図書館で検索かけて,書庫から引っ張り出してもらう方が遭遇しやすいような忘れられた本なんだけどさ。
ああもう,今アマゾンレビューみたら,「日本存亡のとき」に,「学生時代に読んでみたが正直よくわからなかった。」なんて書いてある。
なんてこったい。
持ち合わせてる知識が違うのか!?
ぶっちゃけ,ほとんどの高坂作品は読みやすいと思うの。
391 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
>>389 自分も外交とか国際政治に興味があり、amazonで調べた結果、高坂さんの
国際政治に行きつき、購読しました。
最初は同じく何言ってるか初心者の自分には理解できなかったのですが
他の外交やヨーロッパの近代史関係の本にも興味があったのでそれらを読んでいたら
少しずつこの国際政治も理解できるようになりましたよ。
あと何度も繰り返し読むことじゃないでしょうか。