小島良太のカフェで優雅な日記

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48小島良太:02/06/19 22:30 ID:wJG8DbK7
ここ数日はまともに日記を書く暇が無かった。
まぁ・・・語るのも大変な修羅場だったからな。
取りあえず、イーグルは厩舎に戻ってきたとだけ言う。

さて・・・そんな帰ってきて早々の出来事だ。
・・・「あいつ」が来た・・・。
種付けシーズンが終わって、物見遊山で来たらしいが・・・。
現役を離れて数年経つが、その世界を狙った鋭い目付きは何一つ変わってない。
彼を知らない、現役世代はその全身からみなぎるオーラを感じてか、自然と道を開けた。
だがそんな彼を恐れず近づいていったのがいる。我が厩舎の大将格、マンハッタンカフェだ。
マンハッタンが目の前に現れると、あいつの方から声をかけてきた。
「お前か?春の天皇賞馬は?」
「ああ・・・これから世界最強の伝説を作る俺にしてみれば、天皇賞春は一つの序章に過ぎないけどな・・・」
その言葉を聞くとあいつは鼻で笑ってあしらった。
「・・・世界最強か・・・懐かしいね。俺も昔は若禿げのあいつとそんなもん目指したなぁ・・・。
だけどな小僧、世界を獲るのは簡単じゃねえぞ」
「そんな事・・・だがこの体に流れる偉大な父・サンデーサイレンスの血をもってすれば、世界の競馬界に君臨する事など容易い事だ」
「サンデーサイレンスの血・・・ふははは!それはおかしい!」
「な・・・何を笑う!我が父を愚弄するのか!?」
あいつは高笑いを止めると、一転今度は怒鳴りつけた!
「何がサンデーサイレンスだ!ふざけるな!
お前に流れる血など、日本に行けばどこにでもお目にかかれる血なんだよ!」
マンハッタンが怒りの表情を露わにした。ファザコンの彼だ・・・親父の悪口が一番許せないんだろ。
「き、貴様!我がサンデーサイレンス一族を敵に回して、この世界で生きていけると思うのか!?」
「血気盛んな若者は怖いねぇ・・・。だが、その体に流れる血は生き残れるのかな?」
「・・・な、何を言い出す?」
「・・・お前はサンデーサイレンスの後継者になれるか?と聞いているんだよ」
49東京マンチョス ◆SLa1mTeU :02/06/19 22:30 ID:onO4pSNT
  ∧_∧  \\
  (#・∀・)   | | 
 と    )    | | うるせえ!
   Y /ノ    人
    / )    <  >__∧∩ ←小島         
  _/し' //. V`Д´)/
 (_フ彡        /
50小島良太:02/06/19 22:30 ID:wJG8DbK7
続き。

「ああ!なるさ。世界最強になって、親父の真の後継者になってみせる」
マンハッタンは迷わず答えたが、あいつはそれを聞くと、再び鼻で笑った。
「・・・やはり若いな。お前は現役の事しか考えていない・・・。
良く考えてみろ。サンデーサイレンスの血を引く者は数多い。
幻の三冠馬、フジキセキ。天皇賞春秋制覇のスペシャルウィーク。現3歳で天皇賞秋を制覇したバブルガムフェロー。
香港で勝ったステイゴールド。お前と同じ世代の皐月賞馬、アグネスタキオン。他にも数えればキリがないんじゃないのか?」
「そ、それがどうした!?」
「・・・つまり彼らとの争って勝てるのか?将来、種牡馬となった時にな」
マンハッタンは絶句した。俺も驚いた。
あいつは変わった現役を引退してから・・・自分の血を残す戦いを始めてから・・・。
「・・・それじゃ・・・。君が無事競争生活を終えればまた会うだろう。
その時は種牡馬のライバルとしてな・・・」
去り際、あいつは俺に語りかけた。
「良太さん、フランス語覚えてくれよ。あんな冷や冷やするのは俺だけで十分だからさ」

・・・あいつの名はサクラローレル。
かつて親父が乗った馬だ・・・。
51 :02/06/19 22:36 ID:CooVkQ4b
(・∀・)イイ!!
52          :02/06/20 00:18 ID:nk5O0Mnt
壮大なスケ−ルになってきた・・・
53 :02/06/20 00:23 ID:PrUuZs1W
ローレル、カコ(・∀・)イイ!!
54 :02/06/20 00:28 ID:cKECZJQq
つーかさぁ・・・

「サスガァァァァァァァァー・・・」
「オモシローイ!」

で唾飛ばしちゃったよ。しょーもねぇ・・・
でもおもろかったよ。うん。
55カフェーage派:02/06/20 18:23 ID:Y9ys1DPP
漏れもなんか黙ってられないよ。
今一つ地味な馬たちをマターリ応援してきたのに、
他の人馬ヲタに日記スレなんか立てられるわ、
小物ヒールキャラにされるわ。
この不快感ってトップロード基地さんには想像もつきませんかね?
自分らのスレでやってるならまだしも・・・(;´д`)
56 :02/06/20 20:22 ID:GioAgm2b
ネタスレにマジ切れする奴いるんだよな。
監視してて、気に入らなきゃ荒らす、と。
ここも荒れるのかな?やな感じだね。
でもやり過ぎネタは良くないよね。
とぷろの日記で行き過ぎたネタやった
職人さんが関係してるなら反省して
欲しいな。
この影響がとぷろ日記に出るの嫌だし。
飛び火してね。
57 :02/06/20 20:25 ID:ma6drvzZ
>56
放置スレのとぷ基地か?出てくるなよ。
面白くて粋じゃないのはネタじゃありません。
58マンハッタカフェ:02/06/20 23:08 ID:vUO5DD+V
俺は自分の今まで競争生活を振り返ってみた。
昨年の正月にデビューして、夏を経て菊花賞を獲り、そして有馬記念でもテイエムオペラオーを下した。
今年も日経賞では不覚を取ったが、天皇賞・春は難なく獲った。
そう・・・全ては我が父サンデーサイレンスの名を高める為に、そして我がサンデーサイレンス一族が世界を制する為にやっているものだと思った。

・・・だがあいつはそれをあっさり否定した。
サクラローレル。
あいつが走っていた頃を知らない俺は先生に話を聞いた。
デビュー間もない頃、鞍上が横山典に変わってからの快進撃、そして・・・世界を目前に断念した事実を。
あいつは何のために走ったのか。そして何の為に世界を目指したのか?

・・・分からない。俺には分からない。
ただ・・・俺がサンデーサイレンスの血を世界に示そうとするのを嘲笑った。
・・・間違っているのか?俺が?
59 :02/06/20 23:16 ID:QuEFfpiE
タキオソみたい
60 :02/06/21 01:00 ID:k523U0E8
♪けーはみんく けーはみんく! けーはみんく! !♪♪の
光州の紅一色のスタンドを見て、チョソ信者のオヤジは何も逝ってないのか?

絶対、東京(中山)競馬場のスタンドを黄と黒のサポーターで梅尽くすので
20万人のカフェ信者を集めて来いと逝い出すと思われ・・・。
61 :02/06/21 01:11 ID:k523U0E8
http://www.perugiacalcio.com/

トニービン像が家にあるペルージャ会長、ガウチjrのWEB
62 :02/06/21 07:08 ID:hUPnXkyD
>57
だからマジ切れすんなって
63 :02/06/21 07:23 ID:1n2hXfrv
とぷ基地に人の心なんか期待しちゃいけません
64 :02/06/21 20:16 ID:fpXussrS
>>58
2行目「夏を経て」、君の3才の初夏を4字で片付けられるもんかいの…若者は前向きでいいなぁ。
65豚汁人:02/06/22 20:07 ID:YqPmMZSI
名誉茨城県民のジーコさんに教えられた「セレソン・ハウス」にやってきました。
本当に見事なカナリア色のお宅だこと・・・。でも、黒色のラインはいらないよ!!
66太が気に入りそうなAA:02/06/22 21:23 ID:YqPmMZSI

デーンパミンゾクっ!ドドンドドンドン♪
       ∧ ∧   ,,──,−、
       (,,゚Д゚) / (:  :(  ) ))  
        |つ/つ  `ー─``ー'
      〜|  |   ┣━━┫┨
       U U   ┠┤  ┣┫
67 :02/06/23 15:09 ID:0S286cDy
ドリーム競馬ゲストの親父に何か一言どうぞ
68名無しさん@お馬で人生アウト:02/06/25 10:10 ID:IknRjtGx
69良太:02/06/26 21:06 ID:i8KsJhh8
今日のニュースで2ちゃんねるの件をやってたけど無断で名前を
使われてるのも立派に裁判起こせるって事だよね?
70JRA:02/06/27 20:26 ID:Xonor0Gl
>>69
勝馬投票券の売り上げに貢献する内容であるなら、何もクレームなんか無いよ
71 :02/06/28 21:53 ID:iAyST7BX
良太、何をビビってるんだか・・・(w
72タイガーカフェ:02/06/30 01:35 ID:yMgdElLy
明日は福島で残念ダービーこと、ラジオたんぱ杯がある・・・。
俺も出たかったぞ!
でも今はネタを作るので精一杯だ。
しかし、ライバルのサスガが、レースに出るとは余裕のある奴だ。
なめやがって。覚えてろ!お前より面白いネタを考えてやるからな!
730えむれ:02/06/30 01:40 ID:uIj727ad
ブラックカフェもいいだろう
74リックスカフェ:02/06/30 22:23 ID:meoYrSSx
ど、どうも。今日、何気に福島で初勝利を挙げました。
他のカフェの皆さんに比べたら目立たないですけど・・・ど、どうか一つよろしくお願いします。
75 :02/07/01 11:20 ID:F1lTkckW
イーグルは七夕賞か




どうせダメだろ
76イーグルカフェ:02/07/01 23:05 ID:CMUlCJbQ
・・・だからもう引退したいんだよね。ぶっちゃけ。
なのに、まだ走るんですか?

結局、安田記念でも何も変わらなかった。
無理やり沖厩舎に連れて行かれて学んだのは、鬱という感覚だった・・・。

・・・種牡馬にならなくてもいいです。
もうのんびり、余生を過ごしたいんですよ・・・。
種付けとか、血を残すとか、そんな大きな使命なんていらないから・・・。
頼みます。どうか、その辺の牧場の展示馬にでも俺をしてください。

・・・はぁ鬱。鬱だ。
77リックスカフェ:02/07/01 23:09 ID:CMUlCJbQ
ど、どうも。
さ、最近、同じカフェ軍団の年長者のイーグルさんがかなりやる気を無くしています。
お、同じカフェの者として、イーグルさんには頑張って欲しいです。
大丈夫・・・僕なんて・・・この前やっと1勝しただけなんですから・・・。

だ、だから・・・その・・・僕と比べても困るかもしれないけど、頑張ってくださいよ・・・イーグルさん。
78 :02/07/02 22:44 ID:E6ksEm47
age
79 :02/07/03 23:18 ID:znQMTZCP
粘着age
80名無しさん@お馬で人生アウト:02/07/03 23:21 ID:aentAk87
スターバックスカフェ
81 :02/07/04 21:54 ID:MR+OE90z
良太さあ〜ん。
日記書いてぇ。
82小島良太:02/07/04 23:48 ID:Duwqp8ti
今日は一つ困った事があった。

「なんじゃわれー!」
「なめとんのか?この小僧!」
怒鳴り声がするので行ってみたら、そこで怒っているのはタイガーと、メジャーのお笑いコンビ・・・もとい3歳馬コンビ。
誰に因縁つけているのかと思えば・・・。
「・・・だから言っているでしょう。二線級の先輩には挨拶しないって・・・」
そう・・・期待の2歳馬として鳴り物入りで、入厩してきたブラックカフェだった。
「こ、こいつ〜!」「生意気だぞ!」
どうやらタイガー、メジャーに対して失礼を働いたようだ。しかしここで三頭を喧嘩させてもいけない。
穏便に止めに入ろうとした、その時だった。
「何を騒いでいるんだ?うるさいぞ」
そこに堂々と現れたのはマンハッタンだった。
83小島良太:02/07/04 23:48 ID:Duwqp8ti
続き

「マ、マンハッタンさん!」
「この若造が挨拶をしないんで・・・」
「・・・タイガー、メジャー。ぐちぐち騒ぐなよ」
マンハッタンは二頭を見据えて言い放った。
するとどうだろう。さっきまで怒り心頭だったタイガー、メジャーが黙ってしまった。
「・・・先輩なら、後輩の無礼くらい笑って許してやれよ・・・。
悔しかったら、結果を出そうぜ」
そう言って最後に少しだけ微笑むと、二頭は黙って引き下がった。
次にマンハッタンはブラックの方に向き直った。
「・・・あなたがマンハッタンカフェ・・・ですね」
いきなりブラックが呼び捨てで読んだ。だがそれに気にする様子もなくマンハッタンは黙っていた。
「同じカフェの冠名を持っていますが、いずれカフェと言ったら、ブラックカフェと呼ばれるようになります。
だからよろしくとは言いません。今後ともお見知りおきを」
マンハッタンに対しても、横柄な態度をとるブラック。だがそれでもマンハッタンは黙っている。
ブラックがそのままマンハッタンの横を通り過ぎようとした。その時だった。
「・・・おい。若造・・・。恥を晒すなよ」
マンハッタンが一言、呟いた。
その時、ブラックの顔が険しくなった。そしてマンハッタンをにらみつけた。
だがマンハッタンは顔色一つ変えなかった。

・・・マンハッタンと、ブラック・・・そう言えば二頭ともサンデーサイレンス産駒だったなぁ。
お互いプライドが高そうで、これからが大変だ。
しかしマンハッタンは変わったな・・・あの日、サクラローレルに出会ってから。
84ギヤック ◆VoWxzUuM :02/07/04 23:51 ID:ltSjkoDL
>>82
>>83
やるね
85マンハッタンカフェ:02/07/05 23:56 ID:moDmtF0D
最近、俺は自分が歳をとったと実感する事が多くなった。
俺を慕ってくれる後輩も増えた。生意気な後輩がかわいく見えた。

・・・あの日、あいつが俺の前に現れなかったら、俺はどうなっていたんだろ?
今でも親父は尊敬しているし、偉大だと思う。
だけど・・・絶対的な存在では無くなった。
むしろあの日から、俺が最終的に超えるべき存在となった。

もちろん競走馬としても、いずれは種牡馬としても・・・。

・・・サンデーサイレンス。
俺はこの偉大な父を超えられる日が来るのだろうか?
86 :02/07/07 15:38 ID:vNRuxRMN
カフェー勝利
87イーグルカフェ:02/07/07 21:40 ID:no1bL/XY
うわああああああああああああああああああん!!!!
88小島良太:02/07/07 23:15 ID:I3dIt2x8
今日はとても素晴らしい日となった。
イーグルが勝った!実にNHKマイルC以来の勝利だ。
一時は鬱病に悩まされて、引退したいとまで呟いていたのに・・・。
帰ってきたイーグルは俺を見つけたとたん、駆け寄ってきた。
「勝ったよ〜!俺、勝ったよ〜!良太さん!」
そう言うイーグルの目には涙が光っていた。
G1を勝ってから20連敗したんだ。その間、ずっと苦しい想いをしてきたんだ。
「引退しようと何度も思ったけど、頑張って良かったよ〜!
ありがとう良太さん!これからも頑張るよ!」
・・・俺ももらい泣きをしてしまった。
「こんなところで泣くもんじゃない!秋には天皇賞か、マイルCSを目指すぞ!」
そう言った親父の目にもうっすら、涙が浮かんでいた。

何はともあれ、イーグルおめでとう。
そしてこれからもよろしくな。
8975:02/07/08 10:23 ID:IGtxcrJ9
すまん、イーグル、本当にすまん
でもね、まさか勝つとは思わなんだよ(w
90イーグルカフェ:02/07/08 23:44 ID:AG3MzVEi
昨日、七夕賞を勝った。
俺にとって二年振りの勝利だ。
とにかく長かったなぁ・・・。
NHKマイルCを勝ってから、全然勝てなくなって久しく、勝利の味なんて忘れていたよ。
でも勝つと嬉しいよなぁ。だけど、俺はあいつらがいなかったら勝てなかったかもな・・・。

七夕賞前の調教を控えて、俺は鬱になっていた。
もう辞めたい。もう辞めたい。そんな事だけを思っていた。
鞍上の勝春さんには悪いけど、わざと落馬してアクシデントを起こそうかな?とか、折り合いをつけないで最下位で終わろうかな?とか。
そんな・・・引退のいい方法を考えていた・・・。今思うと情けない話だ。
もう調教をする気も無く厩舎で横になっていた時だった。
「あ、あの〜・・・ちょっといいですか?」
俺は振り返った。そこにはこの前、初勝利を挙げたばかりのリックスカフェ、リバーカフェの二頭がいた。
「・・・どうしたんだ?お前ら?」
「そ、そのですね・・・G1を勝った時ってどんな気持ちなのかなぁ・・・って聞きたいと思って・・・」
リックスが言った。
「そうそう」
リバーが続いた。
「ぼ、ぼくたち、まだ1勝しかしていないけど・・・いつかはG1勝ちたいんで・・・」
「そうそう」
リックスがおどおどと言い、リバーが相槌を打つ。
「そ、それで・・・G1を勝った事がある、イーグルさんにお話を聞いてみたいと・・・」
「そうそう。そうなんです」
緊張しながら俺を見ている二頭を・・・なんだか俺は放っておけなかった。
91イーグルカフェ:02/07/08 23:54 ID:AG3MzVEi
続き。

「G1なら・・・マンハッタンの方がいいだろ?
あいつの方が勝っているし」
「で、でも・・・マンハッタンさんは生で見ているし・・・」
「そうそう」
「イ、イーグルさんがどんな気持ちだったか聞いてみたいんです」
「そうそう」
俺はそこまで聞くと、横にしていた体を起こして彼らと向き合った。
「・・・つまらない話だけど・・・ちょっとだけだぞ」
そう言うと、二頭とも嬉しそうな顔で俺を見つめた。
俺はNHKマイルCを勝つまでの日々を話した。
デビューしたての頃、厳しい調教の日々、そして・・・勝った時の喜びを。
「・・・す、凄いなぁ」
「そうです。そうです」
二頭とも目を輝かせていた。
「ぼ、僕もいつかG1勝ちたいです」「そうそう」
「だ、だからイーグルさんも頑張ってくださいね」「そうです。そうです」
「た、七夕賞、応援しています!」「応援します!」
最初から最後まで訳のわからない二人だったが・・・彼らの純粋な要求にこたえられたのか、ちょっと自信は無かった。
だけど二頭とも、最近初めて勝利を知ったばかりだったわけだ・・・純粋に強さに憧れているだけの1勝馬だったんだ・・・。
それなのに俺は・・・。
カッコ悪い事ばかり考えていた、自分が恥ずかしかった。

だから俺は調教もマジになって頑張った。
そして勝てた。
もう自分から引退しようなんて思わない。
俺は燃え尽きるまでやる。頑張ってやる。
92田中勝春:02/07/09 23:26 ID:al84RF8R
今日は突然、太さんに呼び出された。
「勝春、七夕賞はお疲れ様。
福島リーディングも取れたようだし、どうだちょっと来ないか?」
まぁようはお祝いに誘われた訳だ。
太さんも太っ腹な人だなぁ。
そう思い、指定されたところに行ったら・・・。
どう見ても駐車場だった。なんで?と思ったが、すぐ疑問が解けた。
黄色と黒の看板。カフェの西川オーナーが経営する駐車場だ。なかなか粋な事をしてくれる。
しばらくすると一頭の馬がやってきた。
「どうもです」
「あれ?お前はリバーカフェじゃないか。わざわざ迎えに来てくれたのか?」
「そうです」
「嬉しいな。そう言えば、お前もこの前が初勝利だったんだよな」
「そうです」
「じゃお前の初勝利のお祝いも兼ねて、今日はパッーと行こう!」
「どうもです」
俺はリバーカフェの後について行って、会場へと向かった。
しばらく歩くと、さら大きな駐車場がそこにあった。
てっきり豪華なホテルとかを考えていたから、呆気に取られたが・・・そこで俺はとんでもない光景を見た!
93田中勝春:02/07/09 23:42 ID:W/Vz1kDT
続く

「ここです」
リバーカフェが蹄を指した先には、なんと祭があった!
やぐらを囲んで盆踊りを踊る小島厩舎の馬たち。
どこから呼んだのか数多くの屋台。
まるで団地でやるようなお祭りだが、豪快だ!
俺のためにここまでしてくれるとは感激だ!
「おう勝春、来たか!」
「ふ、太さん・・・」
「西川オーナーが上機嫌でな。七夕賞の賞金の一部をつぎこんでこの祭を開催してくれたのだ。
見ろ!この豪華さ!どうだ我々にピッタシだろう!」
感激のあまり涙が出そうになった。そしてその七夕賞を勝ったイーグルカフェが寄ってきた。
「あ〜!勝春さん!待っていたんですよ!」
「イ、イーグルカフェ!凄いな!」
「そうですよ!俺たちやったんですよ!」
「ああ最高だ!俺も楽しむぞ!」
喜びの絶頂にいたところに、蛯名さんが話し掛けてきた。
「やぁ勝春。七夕賞制覇おめでとう」
蛯名さんまで俺を祝ってくれる。なんて素晴らしい事なんだ!
「蛯名さん!わざわざ俺を祝ってくれるなんて・・・」
「当たり前じゃないか。お互い西川オーナーにお世話になっているんだ。頑張ろうぜ」
「ええ・・・お互い・・・」
一瞬おかしいと思った。なんで今、わざわざ西川オーナーの名前を出すのだろうか?
「さぁ今日は楽しもう。西川オーナーのおごりだしな!」
そう言うと蛯名さんはマンハッタンカフェの元に行ってしまった。
何かおかしい。主役は俺じゃないのか・・・。
そして俺の目に映った垂れ幕が・・・全てを物語っていた。

「上半期一番!カフェ快進撃記念祭! 主催:小島太厩舎」

・・・ははは。俺のお祝いじゃなかったのね・・・。
94 :02/07/10 00:55 ID:iULCXnRN
(・∀・)イイ!
95 :02/07/14 13:41 ID:Dg5nS9jP
落ちそうなので保全しときます。
96  :02/07/15 10:29 ID:8rqfpNmT
jg
97名無しさん@お馬で人生アウト
日記まだ?