漫画とかドラマとかでよく出てくるような典型的な日本の田舎の
大きな旧家の内情とかを知る人はいないだろうか。
その土地ならではの秘密めいた祭りごととか、壮絶な遺産争いとか
跡目争いとか、生まれたときから許婚がいるとか、何か特殊な逸話を聞きたい。
180 :
おさかなくわえた名無しさん:2010/04/13(火) 21:25:09 ID:WMtXjLtR
>>179 私が実際に暮らしてるわけじゃないけど、父や母から聞いた話。
父の実家は代々続く地主兼農家。その土地ではまあまあな名家らしい。
父は7人兄弟の末っ子で、姉姉姉兄姉姉父という構成。
跡目争いや遺産争いは存在しない。
なぜなら、跡取りは長男と決まっていて、遺産は全て長男が持って行くから。
代々そうだったので、他の姉弟達もそれを疑問には思っていない。
ただし、現在長男の息子二人が家業の手伝いもせず結婚もせず完全ニート化していて、
さすがに彼らに家を継がせるのは駄目だという声が親戚から上がっている。
そのせいか、私が高校生の頃、優秀な(あくまで田舎では、だけど)父の娘である私と、
長男の息子を結婚させるという話が持ち上がった事もある。
私の母が猛反対してくれて立ち消えになったが。
生まれたときからの許婚なのかは分からないけど、長女と三女は姉妹で、
もう一方の家の兄弟と結婚している。
次女は駆け落ち的な感じで結婚したらしく、親戚の集まりにもほとんど顔を出さない。
兄弟の下3人は割と自由に育てられたらしく、みんなその土地を出て好きな相手と結婚している。
冠婚葬祭にはすごく厳格。
代々付き合いのあるお寺を妄信的に信じていて、寄付をめちゃくちゃしているらしい。
私の父はもう亡くなっているんだが、その時の戒名の値段にはびっくりした。
父は戒名などいらないと言ってたのに、長男の伯父が「絶対に必要だ!」と
言い張って譲らないので付けてもらったんだが…。
生活というよりただの親戚紹介になってしまいました。
何かご質問あればしてください。
>>180 レスありがとうございます。すごく興味深いお話だった。
従兄弟との結婚話がごく自然に持ち上がるなんて、
やはり家や血筋をかなり重んじるあたりが旧家のイメージという感じです。
お家は何代くらい続いてらっしゃるのですか?
妻の実家もそんな感じですね。長生きした父が亡くなったとき長男は80歳。
でも遺言はほとんど全部をぼんくら長男にだった。こちらは法に従って協議して、
妻を含む弟妹にはアパートなど半端な資産と、代償資産として数千万が貰えた。
子供達だけが相続したら半分は売らなければならなかった約三千坪は、父の後妻が
半分相続して、生前父がしていたように綺麗な緑地にして存続させている。
父は市役所にもコネがあったので、地目を山林に認めさせていたが、後妻が相続した
とたん、航空写真を持って宅地並課税を申しつけに来たそうだ。実際首都圏の30万
都市の中心部。
長男の長男は親に輪を掛けたぼんくらで、周りでは次の代にはこの土地は間違いなく
無くなるだろうと言われている。後妻も70とっくに過ぎてるからそっちの半分も彼女が
亡くなったら細切れに分譲されるだろう。結婚当時鬱蒼とした森だったのが、全部宅地
そうやって家が潰れていくのか…
昔の名家が養子に継がせたりしていた理由がわかった。
そこまでの旧家ほどでもないけれど、実家がそうかもしれません
敷地内にはいろいろ昔のもの(室町〜江戸期中期くらい)や戦時中の飛行機の防空壕があって
毎年社会科見学に地元の小学校が来ます
自分が通ってたときに自分の家に来たときは、本当にいやだった
おじいさんが説明したりするんだけど、あとでお前のじーちゃん何時代人?って言われたり
おまえんちまだ新聞じゃなくてかわら版だろーって言われたり
今でも地元の神社の祭事の特別な役を当主(今は父です)が受け持ったりしています
直垂という、戦国時代の武将みたいな衣装で出かけていくのですが何をしてるのかは知りません
当主が代々次の当主に口伝していくもので、話してはいけないんだそうです
敷地内には稲荷社のほかに井戸神様のお社があります
切ってはいけない老木(ご神木と言っていました)は、市の保存樹林にも指定されています
屋敷内には神棚の部屋があって馬鹿でかいのがあるほか、恵比寿様、年神様、荒神様の神棚があります
ちなみに古い農家(豪農で庄屋だった)なので仏壇の部屋もあります、葬式や法事は仏式です
そのほか、土着の信仰と思われるお祭りもあります(身ばれが怖いので割愛)
神仏習合が普通だったからだそうです
嫁に来るときに資産を継がない約束はしました
弟(長男)がいるので弟が継ぐのでしょうが、女は資産の話は一切聞かせてもらえないので詳しく知りません
その代わり、嫁に出るときに生前贈与の形でいろいろもらったりはします
嫁入り道具とそのお金を受け取ることが、遺産放棄の代わりになるような感じです
長男は特別扱いで、育ちかたにもいろいろと差があります
ただ、うらやましいと思ったことはありません、重責を負ってくれてありがたいとは思います
ああいう家の嫁にだけはなりたくありません
母はものすごい苦労してると思います
何か質問があれば答えます(身ばれしない程度に)
あなたのお母様が結婚された経緯をくわしく。
・恋愛結婚orお見合い
・恋愛であるなら、父は母にどこまで「長男に嫁ぐとどうなるか」と教えていたのか
・見合いなら、母が父家への候補として見合いに選出された基準は何か(母実家も名家?
さらに、その見合いにクリアしたのは、母の何が適合したのか(美貌?健康体?
>>185 恋愛結婚です
父とは母は大学で知り合ったそうです
母は典型的な「商家のお嬢さん」です
名家というのかはわかりませんが、いわゆる乳母日傘で育った人です
母いわく、「商売をしている家だから、子供は女中さんが面倒を見てただけ」だそうですが。
父方の祖父はロータリークラブの理事?をしていて、典型的な地方の名士という感じです
ちなみに嫁入りに際しては母方の親族からは反対もあったようです
「ああいうふるい農家では絶対に長男の嫁は苦労する」とか言われたようです
けれど母方の祖父(母の父親)がしきたりを重んじる人だったので
何から何まで父方にお伺いを立て、父方の慣習にあわせて嫁入り支度を整えたそうです
母が言うには、祖父は根っからの商売人で腰が低かったのでそうなったのでしょう
子供の目からも母の部屋にあった嫁入り道具はとても立派で、
特に桐の細工箪笥に収められたたくさんの着物は私の憧れでした
父は自分の家のことを「古い体質の農家」と説明していたそうですが
あの世代のことですからあまり詳しく話してはいなかったようです
けれど、ある程度自分の実家も古い家で、熱心な仏教徒の家だったので
嫁ぎ先に尽くす、ということへの抵抗はなかったようです
祖父にも「おまえは望んで嫁ぐのだから、あちらで必要とされるようになりなさい」と言われたそうで
献身的に行事の作法などを覚えたりしたようで、当時のノートを見ると詳細なメモが残ってます
(私が結婚するときに見せてくれました)
それより一番辛かったのは、女の子二人を先に生んだので
「女腹だ、跡継ぎが産めないのでは」といわれ続けたことだったみたいです
実家の飲み水がいけなかったから女腹(女しか生めないという意味)になったのだと言われて
邸内の井戸神様のお社の湧き水で沸かしたお茶しか飲ませてもらえなかったそうです
弟を生んだときにはお姑さん(私の祖母)からごほうびまでもらったと苦々しげに教えてくれました
父が自分の家をなんと説明していたか、について今思い出したので追加
母を口説くとき、父は
「うちは裏にテニスコートがあるよ」
と誘ったそうですw
テニスは母の趣味ですが、母はいくらなんでもいやらしい誘い方だなと思ったそうです
ちなみにテニスコートは離れの土地に実際ありましたが、立派なものではなくて
更地にした農地に人工芝を敷いて自分たちでネットを張った粗末な日曜大工程度のものですw
私が中学校に上がるくらいに潰してマンションになりました
家を維持するのって大変なんだな
大きい家は地元の産業にも関わってるだろうし
長男相続はその責任の代償なんだな
だからぼんくらじゃ困るんだろうけど
お答えありがとうございます。引き続き大丈夫かな?
そんなところの長男(弟さん)は、どんな帝王学を受けるもんなんでしょうか。
家の宗教の仕切りやら、蔵にある文物や遺跡の維持管理やら、諸所の税金関係、
次世代へ「家」を伝承していくマニュアルはあるんだろうなとは思うんですが、
地域の長的立場として下々の人間らのトラブルイザコザの仲裁、
下々の人がエライ人とのコネが欲しくて取次ぎを頼んでくる、みたいな
現代じゃ「普通に弁護士雇って裁判しる。そんなの役所の窓口池」なことも
跡取り(まだお父様が現役なんだよね?)がしてたりするんでしょうか。
弟さんを父親が秘書的に付けて、現在進行形でOJTしてるのかな。
それとも、代替わりするまでは「遊んでいなさい」なボンボン状態なんかな。
>>189 正直、長男とその他の子供は育ち方が違うので、弟がどういう教育をされてきたのかは詳しくはわからないのですが
幼いころから祖父、父につれられて親戚の寄り合いに顔を出したり(コネ作りの意味もあると思います)、
季節の行事で当主が取り仕切るところを見学して学んだり、ということはしていた覚えがあります
特に大きな行事、我が家が参加する祭事のある神社のお祭りと、
お盆、正月、お彼岸、講、初午などは長男は別行動でした
そういう時は子供たちは別の間と家族が呼んでいた15畳程度の部屋に集まり、食事や遊びなどをしていますが
長男である弟は父と行動をともにしていました
たとえば、お盆なら精霊棚をしつらえたり、お迎えに行くのは祖父、父、弟の三人の仕事でしたし
お祭りの時に直垂の着付けを手伝ったり、作法どおりに送り出すのも男衆の役目でした
大晦日前までの神棚や仏間の掃除、新しいお札のしつらえも祖父、父、弟がしていました
細かい作法などの伝承は実際見て覚えなければならないことがたくさんあって、大変だと思います
また、邸内のお社や古いもの(触ってはいけないものや見てはいけないものなどもあります)の管理は
禁忌事項も多く管理をしていくのは大変なことなので、現在は父と弟が手分けをしてやっているようです
地元は親戚だらけなのですが、うちは総本家なので寄り合いは我が家で開かれます
現在その寄り合いに出るのも(祖父亡き後なので)父と弟です
親族の相談事や決め事もそこで決められるようです
弁護士や会計士の所にも弟を連れて行っているようですが、詳しくは知りません
ちなみに現在弟は会社勤めをしながら家の仕事もしています
(現在は農業は副業程度になり、ビルとマンションと駐車場の経営などしてます
たまに思いついたように飲食店などの細かい事業を始めたりもしているみたいです)
父は今還暦すぎですが、もう少ししたら家業を弟に譲る計画もあるようです
帝王学とまでは行かないと思いますが、ひとつだけ思い当たることがあったので追加(ばっかりでごめんなさい)
我が家も長男相続で他の子供は遺産放棄しますすが、
長男である弟は「自分が財産を手にできる」とは思ってないみたいです
「家の財産であって、おまえのものではない。守るのがお前の役目だ。勝手に使ってはいけない」
「○○家の名前を継ぐのであって、金品を継ぐのではない」
とよく祖父が弟に話していたのをうっすら覚えています
小さいころは特に、弟がおごり高ぶらないよう、
「総領(本家の長男のこと)は偉いのではないよ、
ご先祖様から受け継いだ大事なものを守る大切な役目があるからみんな大切にするんだ
だから強く賢くなければならない、そうでなければ家族を守れない」
というようなことを口をすっぱくして説教していました
ひゃー……。長男の重責スゴス!
わりに短時間でこれだけサッとまとめてレスを書けるというのは、
跡取りでなくとも、子供には平等に教育をというご実家なんでしょうね。
皆、大学出?それか修行込みで跡取り長男は高卒とか(いやないか
弟さんはまだ独身と察するのですが、嫁取りするしかないんですよね。
弟が自分で相手を見つけたとして、相手女性の家格がずいぶん上だったら
婿に出るという可能性ってあり?
(その場合は、親戚内の寄り合い会議で、第二位の跡継ぎ候補に権利移動とか。
次世代のお嫁さんの負担が軽減する流れになってないと、弟さんの結婚も
難航しそうだけど、お母様の負担よりは軽くなりそうですか?
ちなみに、お母様が担ってた苦労する部分ってどんなところ?
司祭執り行うときの、炊事場の手配とか作法とか裏方的な部分だけ?
当主の右腕的存在として、一緒に知恵を絞って考えるな政治的部分も?
質問たくさんですみません。
>>192 私の父も母も大学を出ているので、特に何も言われたりはしませんでしたが3人とも大学進学しました
ちなみに私は文系私大、妹は医大、弟は国立理系です
お稽古事などにはお金をかけてもらったほうだと思いますが、教育にうるさい家ではなく、高校までは3人とも公立です
弟には長く付き合っている彼女がいて、結婚も考えているようです
まだ正式に決まってはいませんし、プロポーズもまだですが、彼女がいると発覚したときに、
祖母と父がいろいろ詳しく聞いていました
・兄弟はいるのか(一人っ子や女兄弟だけの長女は困る)
・相手の学歴は?(高卒以下を認めないとはっきり祖母が言っていました)
・相手の家は土地持ちか(流れ者を嫌う家なので)
・相手の両親はしっかりした職業か、どういう家の出身か
・相手の親族に不妊治療をしている女性はいるか?
・まさか前科者は親族にいないだろうな?
などを聞いていたようです
まだ結婚決まったわけじゃないんだし、と私は助け舟を出したつもりで言ったのですが
「だからこそだろう!きちんと相手の家と話し合う前に既成事実があったら取り返しがつかない」
と祖母に一喝されていやな思いをしました
つまり、子供でもできてしまったらどういう出自であれ引き取らなければならないからという意味です
こんな家には絶対嫁ぎたくない、と思いましたw
長くなるので続きます
続きです。
母の結婚のときも結構もめたようですが、家の格としては問題がなかったようです
(祖母は「商売人の娘はどうか」と言ったようですが。。。。)
弟の彼女はしっかりした子で、問題はないように思えますが、
少し心配なのは今風の家庭に育った普通の子だということです
お盆のときに我が家に遊びに来ていたのですが、「すごい!」とはしゃいでいて
それを祖母が「見世物じゃないんだよ、女衆に浮かれてる暇はないよ」と諌めていたのがかわいそうでした
ちなみに母の苦労というのはお姑様状態の祖母に付き従って裏方作業に徹しなければならないところです
嫁入り当時は姑どころか大姑も小姑もいたので、新婚当日から下働きで、次の日も日の出とともに起きたそうです
なにしろ、女衆は表に出るようなことは一切させてもらえません
ですから父も家のことを母に意見を求めるようなことも一切しません
ただ、行事のときの供物などの調理法や、作法(お膳に並べる野菜の向きなどとても細かい)は一切母に任されるので
父も母には一目置き、親戚からもとても尊敬されてはいます
正月にお膳に並べる箸には父のものに「主人」、母のものに「主婦」と書かれ、他の者の箸袋には名前が入ります
主婦とは、主たる婦人。と祖母がよく言っていたように、うちの中では尊称です
家の中一切を取り仕切る女は、「山ノ神」なんだそうです
こういう感覚が、弟の彼女に理解できるかは疑問ですし、理解できても耐えられるかどうかは…
私でしたら絶対に耐えられませんw
本当に知らない「生活」がたくさんなんで、驚き。
かつお母様の自発的努力の姿勢に感服(祖母への対抗意識もあったのかなw
で、なんでその祖母はそこまで偉かったんでしょうか。
当主の母だから、って立場もあるんでしょうけど、男衆が良いとしているなら、
女衆である祖母が「商売の家が…」なんてヤイヤイ言っては駄目じゃんwwww
と思うんですが。
祖母が直系一人娘で、祖父が婿でってのならまあ分かるけども、
それならそれで男当主である祖父を立てて、祖母はあくまで裏方の仕来り伝授の
師匠役でお母様に淡々と伝えるだけでいいじゃんねー。
男産め産みなさいと祖父が願って言うならともかく、祖母が言うのはなんか違う。
>>195 祖母は家のことに関しては絶対の権限があります
なにしろ、「お姑さま」ですから。。。えらぶっているのではなく、偉いのです
何十年も祖父を支え、一族の女衆をまとめ家を守り、父を当主として間違いないように育てたので実績があるのです
まして戦中戦後は大変な苦労をしたようです
祖母の嫁入り道具はひとつも残っていません、家を守るために自分のものをすべて売ったんだそうです
そして、嫁の教育、指導は姑に一任されるため、最終的な嫁の選択は姑がします
舅には承認権があるのみで、嫁選びの一番手は姑です
男衆は表での仕事一切をしますが、奥(裏方)の事に関しては女衆にすべて責任があるので
偉いというより、当然の権利でしょう、実際の現場の人間のリーダーですから
男衆が安心して表の仕事をするためには、奥の仕事がきちんとできる嫁に教育しなければならないし
もしも嫁がサボったり怠けたりすれば非難されるのは姑です
ちゃっちゃと自分でしてしまうのが一番楽でしょうが、伝承していかなければならないので大変だと思います
まして、跡継ぎのことに関しては家の存続にかかわることなので、一大事です
ですから男を産めと言ったのは祖母だけではなく、祖父もです
もし母が男を養子をもらわなければなりません
実際、私と弟は7歳の年の差があるのですが、養子を貰うなら早く決めなければならないので
男を産め、もしくは諦めて養子を貰うか、長女の私を総領にしろと言われたようです
女が家を継ぐのは大変ですし、神社の祭事には参加できないので婿をとることになりますが
そういう重責のある家の婿探しには苦労するでしょうし、
親戚からも軽んじられる孫娘がかわいそうだ、という思いもあったようです
弟はかわいそうだな、と思うこともありますが、それ以上に大切にされ、かわいがられてきているので
本人はまったく自分の立場を嫌がったりはしていないようです
えーと、嫁選びに姑が口を出すこと、どうしたら理解してもらいやすいか考えたら
将軍の母親が正室側室選びに奔走してる図が浮かびましたw
将軍自体は嫁を選んだりしませんよね?むしろ大奥の中で決まる、みたいな、
ああいう感じです
家事の合間にレスしてたらミスがありましたorz
誤)父方の祖父はロータリークラブの理事?をしていて
正)母方の祖父はロータリークラブの理事?をしていて
誤)もし母が男を養子をもらわなければなりません
正)もし母が男を産めなければ、養子をもらわなければなりません
他にもあるかもしれません、、、、長文の上読みにくくてすみません
ダンナのお母さんの家がそんな感じだったそうですよ
没落してしまったけど。
九州で、幕末のときは武士で家に集まって、日本の行く末会議をしたそうです
正門?は男だけしか通れず、女は勝手口みたいな入り口からしか入れなかったといいます。
お祖父様が戊辰戦争で銃弾を腕に受けて、一生手が曲がらなくなってしまったと、義母が誇らしげにおっしゃってました
なるほど、嫁憎しの狭い了見からの世間並みのイビリではなくて、
家を存続させるゆえに発生する嫁への重圧なんですね。
家を盛り立てる、まではいかずとも、衰えさせないようにするのだって
それを維持するだけでも大変なのに。
「家」を成り立たせている一切を覚えて、やりこなせるような能力があって、
「家」に親戚の皆が寄せる期待というか思慕に応えてやろうという気概があって、
当主として面に立つ旦那の立場や重責に思いを巡らせられる懐深さがあって、
……。
うーん、今風の子でもなく自分にも難しすぎる。自分はこれで終わりにします。
弟さん個人だけでなく、「家」に脈々と流れる精神にも合致するような女性が
いずれ現れると良いですね。遠くからそっと祈っておきます。
>>201 ありがとうございます
弟に良縁がありますように、と私も思ってます
私は育ててもらいながら、家のことはもう一切責任のない立場に出てしまえた人間なので…
総本家は資産もありますが、中の人間は質素に暮らしてます
それは、資産は一族の中に危機に陥った家があればその家を助けられるように、と蓄えているからです
また、歴史的に相続してきたものを伝承していく役目もあります
だから、中の人間は大変な思いもすることはありますが、精神的には季節を感じ、神仏を感じて生きる豊かな生活です
大変だけど、それなりに幸せだと思います
日本人であるということは、ああいう生活に身をおくということなのかもしれない、と外に出てしまった私は時折思います
ああいう責任を負い、きちんと自分の仕事を担い、生きていくのって、十分誇っていい生き方だと思います
それをわかってくれる女性が来てくれるといいなあと思います
…私は絶対いやだけどw
地主さんは農地解放でどえらい苦労してるケースもあるんだよね。
うちの本家はそれでいやけがさしたみたいで、一切合財市に売って&寄付して他県に移住しちゃった。
戦国時代からの名主だったし武勲や開墾みたいな功労もあったから文化財扱いじゃ!みたいに役所をだまくらかしてw
我が家は祖父の代で分家して終戦時は他の土地にいたもんだから不在地主扱いで全部没収⇒大没落だった。
日本全国そんな騒ぎのときに嫁入り道具売ってまで家を支えたお祖母さんはご立派。
>>203 農家なので戦中食べ物に困ったりはしなかったようですが戦後は大変だったみたいで、
祖母は今でもアメリカが大嫌いで
GHQさえ来なかったら私の嫁入り道具を手放さずにすんだ、と今でも言います
祖母は金策に困っているときに戦後の混乱に乗じてやくざ者が押しかけてきたのを
クワを振り回して追い返した、という武勇伝も持っていますw
実際は嫁入り道具どころの話ではなかったみたいで、
現金かき集めても足りなくて家作を大分手放したのだとか
戦前は昔ながらの平屋の家作が五十軒以上あったのだそうですが
私が生まれたころには5棟残っていただけでした
それも取り壊してマンションになりました、税金対策だそうです
映画化決定です
ナレーションはID:laVAuDNhでw
ID:laVAuDNhさんの生活、まさに知らない生活でおもしろいなぁ。
なんとなく織田家を思い出したんだけど、弟さんが信成みたいに出来ちゃった婚になったらどうするんだろうw
>>206 弟は元野球少年→高校球児で、シャイで一本気な昔気質の体育会系なので、
曲がったことや筋の通らないことが大嫌いなので、できちゃった結婚だけはない気がします
また弟はこういう家の長男に生まれ、幼いころから本家の総領といわれて敬われて育てられると
どうしても自分の家を大いに誇りに思っているようなところがあり、
またこういう家の出身なので「ザ・保守派」という感じの思想を持っているように思います
なので、できちゃった結婚はおろか、婚前に避妊しないような女性を見下しているようなところはあるので
そういうことにしっかりした女性でないと恋愛対象にならないんじゃないかと思います
思春期のころはよく弟と恋愛の話なんかをしましたが、恐ろしく好みが古風だったのを覚えています
実際弟の彼女は、普通の家の子ですが真面目で、委員長タイプ?みたいな堅い子です
とはいえ、我が家の中に入るとそれでも、現代的な子には見えますけど(男女同権とか言い出しそうな感じ)
また、信成くんの家は歴史を持つ血統の由緒正しいおうちですが、
それとうちのような長く続いただけの百姓の家とはまた違うと思います
織田家は日本中の人が知っている歴史上の人物がご先祖にいたという歴史的事実があって、
現在未来その子孫が存在するだけで意義をなすようなところがあり、
我が家は史実上は無名ですが現在に至るまで守ってこなければならなかったいろいろのものがあって、
人物ではなく伝統や田畑を未来へと継いで行くことに意義があるような感じではないでしょか
あまり長文レス連発しながら長居をしすぎるのもどうかと思うので、
最後に織田くんのことを考えていたら祖父の生前の言葉を思い出したので、書いておきます
「我が家は百姓だ、たかが農民だ
お武家様のように武勲があるわけではない、お公家様のような尊い血筋があるわけでもない
けれど戦は私たちのものではない、勝っても負けても私たちは英雄にもならないが罪人にもならない
黙々と田畑を耕し、神仏を敬い、季節ごとを真面目に生きていくのが我が家のやり方だ
身分相応に生きることは容易くない、普通が一番難しいのだ
それをひたすら続けて我が家は何百年も続いてきた
おまえは嫁に出る身だが、婚家がどんな家でも相手より偉いと思うな、
けれど我が家に育ったことを恥じることもない
どんな家の人間でも同じお天道様の下に生きていて、
そして我々農民の作った食べ物によって、この国は生かされてきたのだから」
嫁ぐ前、祖父が私に言ったことです
未だに私は、自分が歴史に残らない一農民だった先祖をもつ身であることを密かに誇りに思っていたりします、
絶対にあの家の長男に生まれついたり、他家からあの家に嫁ぐのだけはいやだけどw
お祖父さまの言葉に心を打たれた
一日中張り付いてたのか
じじいかっこよすぎだろ
ドン百姓の話はもうこの辺でおひらきでいいんじゃない
おなか一杯。