物語は続いてゆく
携帯で立てれた
すまんがこれで
乙!
作者さん降臨待ってるよー
もうパート5かあ!
いちと神7おつ
part4の最後の問題作ww夢オチでよかったww
【レィディDiamondな神7】
<ドラキュラ・岸優太>
僕はドラキュラ。吸血鬼だ。
表が黒で裏地が赤のマントがお気に入り。
決め台詞は「包んであげますよ」だ。
…自己紹介はこれくらいにしておこう。お腹がすいた。
早く誰かの血を吸い腹を満たさなければ。
血というのは子供のものほど美味しい。岸は公園へ向かった。
思惑通り数人の子供が砂場や遊具で遊んでいる。チョロイものだ。
岸は砂場で一人で遊んでいる女の子を括いで木の陰に連れて行った。
大丈夫。殺すわけじゃない。ちょっと催眠術で眠らせてほんの少し血を頂くだけだ。
もちろん傷は付けない。僕は心優しい紳士なドラキュラなのさ。
岸は女の子の目の前で指をパチンと鳴らした。
これで女の子は少しの間、眠りにつくはず。
…が、女の子は一向に眠る気配がない。
岸の額に汗が滲んだ。今まで催眠術が効かなかったことはない。
岸は焦りながら何度も指パッチンした。
「あ、あれ?」
気づけば、たくさんの子供たちに囲まれている。岸の全身はもう汗だくだ。
子供たちの中に特徴的な唇をしている子がいて
その子の「やっちゃえよ!」の掛け声とともにみんなで襲いかかってきた。
勝ち目がない事を悟った岸は
「本当に申し訳ございませんでした」…と、少女に土下座した。
<海賊・高橋颯>
僕は海賊の颯。世界中を船で旅して財宝を集めたり回転したりしている。
It'sも赤いターバンと黒い眼帯を着けているのが特徴だ。
海賊と言うと悪人のイメージがあるかもしれない。でもそれは違う。
僕は海の底で眠っているお宝を探し集めてそのお金で貧しい暮らしをしている子供たちに
メロンパンをプレゼントしているのだ。自分で言うのもなんだが、いい海賊だ。
その日もある港町でメロンパンをプレゼントしてた。
するとその国の王様が大変喜んでくれて僕をお城のパーティに招待してくれた。
僕はパーティなんて初めてだからちょっとワクワクした。
パーティが始まり美味しい食事や談笑を楽しんだ。この国はいい人ばかりだ。
そして何より美しい女性が多い。中でもひときわ輝く汗と法令線が魅力的な女性がいた。
僕は一目ぼれした。
そうこうしている間にダンスの時間が訪れた。僕は彼女を誘ってみようかと思い勇気を出して近づいた。
が、次の瞬間彼女は一人でシャカリキに「LOVE together 2002」を踊り始めた。
周りのみんなは「そういうダンスじゃなくね?」みたいな白い視線を投げかけていたけれど
僕にはシャカリキに踊る彼女と飛び散る汗が神々しく見えた。
その後2人は恋に落ち、小さな港町で幸せに暮らしましたとさ。
<フック船長・神宮寺勇太>
俺は船長。手がフックなのが特徴だ。
なぜフックなのかと言うと、その方が女の子にモテると思ったからだ。
案の定、海の海女さんたちが俺を暗い過去を背負った危険なにおいのする男だと勘違いしてキャアキャア言っている。
自分の体を改造した甲斐があった。
神宮寺は満足げにポケットからスマホを取り出した。いつもの日課でエロ動画を見ようと思ったのだ。
「ん?…なんだよ、反応しねーじゃねーか」
そう。彼のフックの手ではスマホは操作できない。神宮寺はフックの手に改造したことを猛烈に後悔し始めた。
「何だよ!動画見れないなら意味ないじゃんかよ」
しかし、スマホが見れないせいで神宮寺は類稀ない妄想力を手に入れ
それはそれで楽しい毎日を送ったとさ。
<ピーターパン・倉元郁>
トントン…トントン…
夜寝ていると窓をたたく音がした。
とある独身女性(34)は怖かったが思い切ってカーテンを開けてみた。
「えーーーー!」
目の前には信じられない光景が…
何と、ポテチの袋に片手を突っ込んだピーターパンがいた!
彼女は可愛い男の子にテンションが上がり、すぐにそのピーターパンを部屋に入れてあげた。
「ありがと、おばさん」
すごく失礼なことを言ってきたが、可愛いから許した。
「おばさんじゃないけどね…ピーターパンがこんな所に何の用?」
「お腹空いたから何かちょうだい」彼女は残り物のチャーハンを用意した。
きっと食べる姿も可愛いのだろう…そんな想像をしていたが、ピーターパンはたったの1分で皿いっぱいのチャーハンを食べつくした。
「もっと無い?」彼女は言われるがままに家中の食料をすべてピーターパンに捧げた。
そしてピーターパンはすべてを食べ終わると
「めんどくさいけど、これからチャラいフック船長をやっつけに行かなきゃいけないんだ。
おばさんありがと。またね」と言って、空へ飛んで行った。
その後、ずっと彼氏のいなかった独身女性に恋人ができた。
このことから、可愛いぽっちゃりピーターパンに会うと幸せになれるという都市伝説が広まり
ピーターパン用のお菓子を買い占める独身女性が増えたそうな。
<ハチ・羽生田挙武>
僕は「ハニーだあむ」。ハチだからハニーと呼んでくれていい。
僕は毎日せっせと蜂蜜を作っている。結構な重労働だ。
でも一生懸命働いて作る蜂蜜は格別に美味しい。しかも商売にもなる。
僕は作った蜂蜜を1瓶5000円で販売している。これが結構いい収入になる。
ふと自分の巣に目をやると熊のプゥゥとかいう奴が素手で僕の巣から蜂蜜を盗もうとしている。
またあいつか…冗談じゃない。そもそも彼は上半身は赤いTシャツを身につけているが
下半身は何も着けいていない。その点についても、いつか問いただしてみたいと思っているが今は我慢しよう。
盗みを辞めさせるのが先決だ。僕はすぐに飛んで行って、プゥゥに説教をした。
「熊のプゥゥ君…ここは資本主義の国だよ。お金がなければ食べられない。これが欲しければ5000円払うんだね」
熊のプゥゥは僕の言葉を無視した。挑発的な目でこっちを見ながら手に付いた蜂蜜をなめた。
僕の怒りは頂点に達した。プゥゥに顔面パンチをお見舞いした。
プゥゥは泣きながら僕に5000円を支払った。
武力行使は好きじゃないが時と場合による。
それからもハニーは蜂蜜を作り続けた。ハニーの蜂蜜は結構好評でいつも売り切れ御礼となった。
そして1代にして財閥を築き巨万の富を得るのでした。
<てんとう虫・中村嶺亜>
僕は52歳。ごくごく普通の会社員だ。
趣味なんてものは特になく暇で寂しい日曜日は一人ゲームで気持ちを紛らわす。
これが唯一のストレス解消方法でもあるのだ。
今日は何のゲームをしようかな、なんて考えながらドアを開けると
そこには世にもカワユイてんとう虫がちょこんと座っていた。
「ぬぬぬぬぬぬぬ!」
「あ、おじゃましています。てんとう虫の嶺亜といいます。れあたんって呼んでくださぁい」
「んんんんんれあたんんんんんん…!」超絶タイプだ。
「栗ちゃんのおうちを探していたらぁ、迷子になっちゃって…疲れたからここで休ましてもらっていたんです」
「可愛いね、れあたん、ハァハァ…ずっとここで休んで行ってもいいんだよ、ハァハァ」
「でもぉ、栗ちゃんが待ってるからもう行かなきゃ」そう言って嶺亜はふわっと空へ飛んで行った。
「んんんんんれあたんんんんんん!」
さみしいオヤジは新たな生きがいを見つけた。
こうして嶺亜はまた1人、オジサンを魅了したのだった。
スレたて乙です
そして作者さん乙ですwwwwwwww
かわいいwwwwwwwww
みんなかわいいけどくらもっさんがかわいすぎる
早速おつです!みんなかわいいwww
ハニー、プウゥの下半身は気にしちゃいかんぞw
栗ちゃん谷村もあったらいいのに!クソ事務所がああああああ
作者さん乙
「そういうダンスじゃなくね?」にワロタ
暑くて疲れる
神7にビューネくんになって癒してもらいたい
ビューネくんかわいいw
れあたんビューネくんは特に癒されそうだな
ビューネくんってなんだっけ?思いだせない
谷村ビューネくんにボソボソされながら癒されたい
きしふう岩橋の感じるままにYOU&Iがあああああああ
岸ビューネくんの癒されなさハンパない
暑苦しい
19 :
ユーは名無しネ:2012/07/05(木) 00:28:34.51 0
岸くんの肌からは色々なモノが分泌されてそう
遅くなったが
>>1おつ
優男め、幼女の血を吸うとは生意気な…
と思ったけど安定の不憫でわろた
神7楽屋劇場 「若きロックブリッジの悩み」
「僕はどうしたらいいんだろう…」
誰もいない楽屋で、どんよりとそんな呟きを放つ少年が一人…。
少年は名を岩橋玄樹と言った。「げんき」は「げんき」でもファインパワーではない。プロフェッショナルツリーの方だ。だがプロフェッショナルツリーって何だ?
その岩橋の悪い癖はなんでもかんでも物事を悪い方に考えて勝手に心配して勝手に元気がなくなることだ。しかし今回、他でもない自分の心配で頭がいっぱいだ。
自分は今一体どのラインに属するのか…
ほんの少し前までは阿部と宮近との売り出しトリオでまとまっていたのにここへきて阿部と宮近は「トラヴィス・ジャパン」というユニットに抜擢されていった。一人残された自分はどうすればいいのか。途方に暮れていた。
「やはり僕は神7…に入るのか…?」
しかし神7にはもう7を超えて8人いる。この上また増えたら神9だ。いやそれはそれで野球のメンバーっぽくてかっこいいけど…と岩橋は思う。
だがそこにまだ井上瑞稀も控えているしハワイに何故か同行したあの子も控えている…
そう考えるとドアが開く。
「あれ…ここじゃなかった…」
ぼそっと呟いて彼は頭を掻いた。ハワイに同行した古い林に虹が輝くと書いて古林虹輝である。シャイニングレインボーだ。
「おっかしいなあ…一体どこなんだろう…楽屋14…」
しかし本人は虹が輝くどころか梅雨の曇天のようなどんよりした口調でそう呟き彷徨って行った。
「楽屋は12までしかないんだけど…」
しかしもう古林の姿はなかった。
岩橋は溜息をつく。悩んでいても仕方がないので弁当を食べることにした。楽屋にはちょうど9人分あった。
丁度食べ終わった頃に誰かが入ってきた。
「あーお腹すいたー!お腹すいたお腹すいたー!!」
「岸くん、お弁当あるよほらそこ」
入ってきたのは岸くんと高橋だった。岸くんは相変わらずの汗まみれでお腹をおさえて大声で叫びながら、そして高橋はそんな岸くんを愛おしげに後ろから見つめている。
「いっただっきまーす!!」
岸くんは岩橋が出したこともない大声で手を合わせた
「岸くん、お弁当おいしそうだね。あ、ブルーベリーが入ってるよ。僕ブルーベリー好きなんだ…め、目がよくなるから…ま、まるごと食べちゃいたいな…なんちゃってごにょごにょ…」
岩橋は奇妙な感覚で二人を見つめた。高橋の健気なアプローチに全く気付く様子もなく岸くんはガツガツと弁当を夢中で食べている。
(可哀想に…こんなにさりげなくアピールしてるのに全く伝わらないなんて…なんて相手を好きになってしまったのだろう…僕が心配することじゃないけど、でも…)
また岩橋が勝手な心配をしていると岸くんはあっという間に弁当をたいらげ、あろうことかもう一つにまで手を出し始めた。
「あ、岸くんそのお弁当は…」
「いっただっきまーす!!」
岸くんはかまわずまたガツガツ食べ始めた。高橋は何かを言おうとしてしかし岸くんの豪快な食べっぷりをうっとりと見つめている。
(その弁当は人数分しかないじゃないか…だけど小学生の弁当まで食べて泣かすようなKY岸くんだから仕方がないといえば仕方がないが…先に食べておいて良かった…)
「あー喉渇いた。なんか飲み物買ってくる」
「あ、岸くん、僕も行くよ」
岸くんと高橋は楽屋を出て行った。入れ違いに神宮寺と羽生田が入ってくる。
「だからよー。時代は獣姦モノだって!これとかすげーぞ。ゾウとヤってんだぞ!ミラクルもんだろ!!」
「獣姦ねえ…せめて上品なトイプードルあたりにしてくれないか?ゾウってだいたい交尾中に踏みつぶされやしないか?ていうかどこで撮ったんだろうな。上○動物園が許可をくれるとも思えないし」
彼らは獣姦モノについて弁当を食べながら語り合っていた。神宮寺はともかく羽生田までもがそれに乗っかっていることに岩橋は心配を覚える。まだ中学生なのに…
(いくら同じグループで気が合うからってそんなところまで合わなくても…はにうだ君はエリートのはずなのに…最終的に神宮寺に輪をかけた変態になりそうな気がするのは僕だけだろうか…
はにー帰ってきておくれはにー…って何を言ってるんだろう僕は…)
岩橋が余計で勝手な心配を抱いていると羽生田がこちらを見た。
「おや岩橋。何難しい顔をしているんだ?また眉間に皺が寄っているぞ」
「いや何も…僕はニワトリあたりの方がいいかなと思って…」
取り繕うように獣姦の話に合わせようとすると羽生田は露骨に引いた。何故僕が引かれなくちゃならないんだろう…。
神宮寺と羽生田は食べ終わるとそれぞれトイレとコンビニに出かけて行った。また楽屋に静寂が戻る。
この時点でもう神7の濃さに心配メーターが大分振り切っていた。こんなグループでやっていけるのかどうか…
そんな心配をしているとまたドアが開く。いつでもどこでもいちゃいちゃ全開れあくりが入ってくる。
「あー腹へったー。れいあ早く食べさせてーそんでその後俺の吹き矢吹いてー」
「栗ちゃん今日のお弁当なにかなあ。僕の好きなお魚入ってるといいなぁ」
岩橋の存在などおかまいなし…と思いきや何故か栗田からもの凄い殺気が放たれた。
「…!?」
岩橋は慌てた。何故かその殺気は自分に放たれている。
何故?何故なんだ?何故僕がこのア…栗田にこんな切り裂きジャックもションベンちびりそうな超ド級の殺気を放たれなくてはならないんだ?毎日清く正しく生きているというのに…
「な…何か…?」
なんとかそれだけを口にすると栗田は答えた。
「別になんもねーし。この弁当おいしそうだなれいあー(テメエオレノレイアトカタクンデザッシニノッテタナゼッタイユルサン)」
気のせいか主音声に混じって副音声が聞こえてくる…これは耳の錯覚か幻聴か…?
「れいあの好きなホッケ入ってんじゃんよかったなーれいあー(サラニレイアトトナリアワセデオウジサマイショウキテサツエイトカユルサネエトウキョウワンノサカナノエサニシテヤル)」
そんな…僕は雑誌の撮影で指示に従ってやっただけで他意はないのに…魚の餌なんてごめんだ。せめて骨は甲子園に埋めてくれ…
岩橋が自らの命の安全について心配をしているとしかし栗田は中村をさっさと楽屋から連れ出してしまった。一命はとりとめた。
「もう駄目だ…無理だ僕には…」
どん底にまで元気がなくなり岩橋はうなだれる。もう何も考えずルート66に向けて英会話の勉強でも始めようか…などと思いながら溜息をついた。
いや…
こんなことではいけない。いつまでも勝手に心配して勝手に元気がなくなる岩橋玄樹ではいけない。例えプロフェッショナルツリーでもげんきはげんきだ。元気を出さねば。
岩橋は考えた。落ち込んだ時には楽しいことや好きなことについて考えるんだ。好きなことといえばやっぱり野球だ。
岩橋は立ち上がる。そしてピッチングフォームを作った。
「ピッチャー岩橋、大きくふりかぶって第一球…」
大きく息を吸い込み、思い切りふりかぶり…
「スッタライーーーー!!!バッターアウッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
叫んだところでドアが開いた。
「…」
谷糠…谷沼…谷貫…よく思い出せないがそいつは入ってきて岩橋を怪訝な表情で見た。
岩橋は恥ずかしくて悶絶死しそうになる。よりによってこんな冗談の通じなさそうな相手が入ってくるなんて…
何か言ってくれるかせめて笑ってくれたらまだ救いがあるというのに谷沼は負のオーラを撒き散らしながら黙って弁当を食べ始めた。ある意味では拷問のような仕打ちだ。
しかし、と岩橋は羞恥心に悶えながらも思い出す。
確か彼には「宇宙人疑惑」があった。それだけではない、ロクネンジャー金田に熱烈サムライラブアタック中でスパゲティプレイやSM緊縛プレイを強要する変態疑惑も…白い壁の病院の入院歴が二回…全裸で火遊び…
岩橋の背中に汗が流れた。
(僕には地球でまだやり残したことが…。SMなんて無理だ…僕には嗜虐趣味も被虐志向もない…至ってノーマルだしスパゲティは食べるものであってプレイに使うものではない…全裸で火遊びなんて一体どんな狂気の沙汰だ…)
谷沼はもくもくと弁当を食している。そして食後のお茶をうまそうにすすった。その間も岩橋の全身には汗が流れた。逃げるべきか、助けを呼ぶべきか…せめて誰か入ってきてくれたら…
岩橋の願いは通じた。楽屋のドアが乱暴に開く。
「あーーーーーーーーー腹減ったーーーめしーーーー!!!!!」
東京ドーム全体に響き渡りそうな声を張り上げながらなだれ込んできたのは神7最年少の倉本だった。岩橋にとっては同期である。4つ年下で可愛い存在だ。そうだ、彼がいた。彼なら食べ物を与えていればご機嫌だから歩み寄れるだろう。
「倉本…」
救いを求めるように倉本の元へと駆け寄ろうとすると…
「俺の弁当がねえええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
宇宙にまで響き渡りそうな声で倉本は絶叫した。
岩橋も谷村も唖然としてそれを眺めた。が…
「てめえらかああああああああああああああ俺の弁当食ったのはああああああああああああ!!!!!!!!!」
倉本はケルベロス化して襲いかかってきた。小学6年生一人に中学二年生の谷村と高校一年生の岩橋はしかし全く歯がたたなかった。
違う…
違うんだ、君の弁当は岸くんが…
だが岩橋には真実を伝える余裕はなかった。今日二回目の生命の危機…とりわけそれは深刻な問題となって襲いかかりもう神7でもなんでもいいから生きて家に帰りたいと切に願わずにいられなくなった。
ある意味では悩みはすっぱり解消されたのだ。
岩橋も谷村も倉本にボコボコにされ、飲み物を買って帰ってきた岸くんも瀕死の岩橋の密告によって八つ裂きにされたのは言うまでもない。
ロックブリッジプロフェッショナルツリーに光りあれ
END
作者さん、かみせぶん乙です!
旬だけど隠オーラの岩橋きゅんかわいいよ
【W誌】あむ「颯はホントに岸くん、好きだよな」岸くん「なんか気まずい(苦笑)」颯くん「(真顔で)だってジュニアの先輩として、一番憧れてるのが岸くんだから…」
早売りでこんな会話が
わお岸颯
もしも神7が小型犬だったら
僕は谷村家で飼われているミニチュアシュナウザー。
名前はまだ無い…というかご主人の中学生が何かに思い詰まるとすぐに名前を変えるんだ。
自分がなかなか名前を覚えてもらえないからってそりゃないぜ。
散歩に出てもご主人は社交的じゃないからなかなか犬友もできやしない。
まあ、僕も誰彼かまわずしっぽをふるような犬じゃないから仕方ないか。
今日は散歩先の公園でよく見かける僕の数少ない小型犬仲間を紹介しよう。
まずはブサカワで人気のパグの優男(やさお)。岸家の兄ちゃんと妹が
ゴールデンレトリーバーのウェンディーと一緒に散歩につれてくる。
この中では一番古株らしいけどいっつも落ち着きなく動き回っている。
おいおい!その涎、なんとかならないか?それにしても愛嬌のある顔だ。
こいつは気のおけないいいヤツだがたまに意地汚く拾い食いをして腹をこわすwww影で不憫くんと言われているらしい。
クルクルの毛並みが人気なのがトイプードルのFUU。このクルクルの毛並みが奴の一番の自慢だ。
FUUはパグの優男が好きらしく、いつもなんとなく後をつけている。優男は全くそんな事気付いちゃいないけど。
おや?今日は珍しく岸家の次男坊が優男を散歩に連れてきた!おおおおおおおお!!!どうしたことだ!
FUUが次男坊のところに駆け寄って腹出してクルクル回りだしているwwwあちゃぁー嬉ションまでしちゃって…
なんかたまにおかしな事になるんだな、こいつは。
そんなFUUのところに駆けつけたのがミニチュアピンシャーのアムム。嬉しすぎて我を忘れてるFUUに
「ワン!」と一括。アムムはいいとこの犬らしく身に付けるものが全てブランド品だ。
食べ物もいいものをもらっているらしい。が、意外とおちゃめなところもあるやつらしい。
え?なんだって?今度躾のために訓練所に入れられる?そうか君も大変だな…
おや?ビーグル犬のミートくんがやってきたぞ。なんだかまた一回り大きくなったような…
腹回りがどんどん巨大化しているように見えるのは気のせいではないはず。人一倍可愛い顔してみんなに愛嬌を振りまいて
隙あればおやつをねだっているからそんなことになるのだよ。
あっちの木陰で仲睦まじくじゃれあってるのはミニチュアダックスのレアチーズちゃんと
柴犬のマロンちゃんだ。こいつらの仲の良さは異常w
これがオスとメスだったら可愛いミックス犬がわんさか生まれるだろうに…
飼い主同志も仲が良く時折どこかの茂みに消えていくのを見る。鼻が利くのも時には困ったものだ。
そういうことかよ!と突っ込みたくなる。
だが、ここだけの話、レアチーズちゃんはマロンちゃんが散歩に来ない時、キャバリアのアランくんとも
ラブラブしてるのを僕は知っている。恐ろしいことにならなければいいけど…
あああああ、この平和な公園にノーリードで走ってくるヤツがいる!!
ポメラニアンのチャラだ。こいつの飼い主はいつもチャラのリードを外し、自分はベンチでスマホをいじっている。
チャラは可愛くて愛想がいいからみんな見逃しているけど、実はすぐに腰を振るから影でエロいエロい言われてんだぞ。
それでも懲りずに愛想振りまき腰振りまきしてるんだがな…ああ、今日はあんな熟女にフリフリしてやがる。
あれ?岸家のウェンディーがこっちめがけて走ってくるwwwなんだ?なんなんだ?取り敢えず逃げろ!
僕は必死に走った。・・・が、相手は大型犬、逃げきれるはずもなく・・・ってなんでこんなところに落とし穴があるんだ!
おーーーーーい!誰かーーーーー僕はここだーーーーーー
名無しの声は届くはずもなかった。
おしまい
作者さん達乙です
古林くんwww
谷村とプロフェッショナルツリーは暗いイケメン枠で似てるような
神7ってなんか皆わんこっぽいw
神7内の不憫率上がってるwww
犬7かわいい!
某漫画に岸くんみたいな男の子とパグの話あって泣いた
最近れいあはのど元にほくろのある微笑年に奪われがち
ほくろめがけて吹き矢が飛んでこないか心配
32 :
ユーは名無しネ:2012/07/06(金) 01:15:41.34 0
俺のげんたんが不憫に
33 :
ユーは名無しネ:2012/07/06(金) 02:02:43.41 0
げんたんはにーいいカップルだね
犬7ありがとう!こんな犬飼ったら大変だろうなあ
そろそろレアチーズ巡って戦争勃発かな!
>>25 あんなにずっと一番岸くんの隣にいてその発言ができる颯きゅんすごい
颯きゅんガチだね
颯くん、雑誌でもこれだけアピってるんだから
日頃からガンガン押してるんだろうな
そしてあむあむは何度も岸君話を聞かされてるんだろうな
(真顔で)っていうのがね
リアル颯くんは赤くなってごにょごにょいわないのか…
>25はあむあむが「颯はホントに岸くん、好きだよな」と言ってるのがポイント
本人は気づかれてないつもりだと思う
岸くんは至って通常運転でしょうな
それにしてもレアチーズ浮気
好きな人ができたら「見てるだけでいい」って颯くん雑誌で
高橋「岸くんは、赤が似合うっぽい」
岸優「オレ、自分で赤って言おうとしてた。赤、好きなんだよね」
羽生「赤レンジャーの色じゃん。赤はエースの色だよ!」
岸優「でもこのあいだ占い見てたら、ラッキーカラーは黄色って書いてあったんだけど(笑)」
神宮「おっと、颯とかぶった!」
高橋「岸くんが黄色がいいっていうなら、オレはゆずるよ」
羽生「颯はホントに岸くん、好きだよな」
岸優「なんか気まずい(苦笑)」
高橋「(真顔で)だってジュニアの先輩として一番憧れてるのが岸くんだから…」
神宮「はい岸くんのニヤニヤいただきました」
岸くんがデレてるとこ想像できるわ
46 :
ユーは名無しネ:2012/07/06(金) 19:16:57.90 0
俺もあの中入りてえ
全員デコ出したらかなりルックスレベルが下がるな…
あがってますけど
かわいいよ でもデコ出しはしばらくいいかな
50 :
ユーは名無しネ:2012/07/06(金) 20:26:58.77 0
れあむは上がってる
ふう岩橋は下がってる
じんたんは変わらず可愛い
岸は変わらずブサイク
実際の顔は岩橋かなり上位なのにデコ出すとなんか横綱みたいに見える
颯も変わらずかわいいけど
眉毛がな
羽生田の飛び抜けたぶささについて
え
あむあむ飛びぬけて可愛いけど
一番お化けに強そうなのは羽生田くん。
自信家だから「お化けなんかに脅かす権利はない」って言いそう(笑)。
怖がりなのは岸くんかな。強がるけど最初に逃げるタイプ。
僕はヘッドスピンでお化けを吹き飛ばします! (高橋颯)
岸くんのためにヘッドスピンでお化けを吹き飛ばすと言いたいんですねわかります
何気にあむあむの言いそうなことも押さえてて萌えますな
今月の雑誌はきしふうあむあむの三角関係についていくらでも妄想膨らむぜ
そしてあらんに取られまいとアホが本気出してきてるのがわかるw
作者さんの降臨を待つ!
いつもありがとうです
神7楽屋劇場 「恋愛教祖…?」
高橋は相変わらず悩んでいた。
どうしたら岸くんにこの想いが伝わるのか、しかし伝わったところでどうすればいいのか…
恋愛教祖である中村は「好きな人の側にいれるだけで幸せ」という訓示をくれたがそれはそうとしてやっぱり何か進展がほしい。
そうでなくともこの間岸くんはチュウガクイチネンジャーから熱い視線を注がれていた。油断していたらライバルが増えかねないのだ。
「みつめるた〜びに〜こい〜♪」
突然、ドアが開いてガッスガスのババアボイスが轟いた。高橋はずっこけそうになる。
「あ?高橋?何ずっこけてんのアホだな」
栗田が呆れ気味にそう言った。いくら高橋といえどアホにアホ扱いは屈辱だ。
「栗田君…何唸ってたの…?」
「あ?うなる?うなるってなんだよ俺はチェリッシュ歌ってただけだし。れいあがこの曲好きだから俺も練習中」
今の歌のどこに音程が…こいつは音痴なんて生易しいもんじゃない…高橋は唖然とした。
「あー暇だなー。れいあ今撮影中なんだよな。今回どんな衣装かなー。あーなんで俺れいあと一緒の撮影じゃねーんだよくそー」
ぼやきながら栗田は少年ジャンプを読み出してバカ笑いもといアホ笑いをしだす。知性の欠片もない。これのシンメで連日アホ呼ばわりされる谷村はさぞかしストレスが溜まるだろうな…
同学年の仲間に高橋は同情する。そりゃあ白い壁の病院に二度目の入院もするだろう。
黙っていれば目がぱっちりして髪の毛サラサラで小顔でスタイル抜群の女の子と見間違うようなかわいこちゃんなのにそれら全てを駆逐してしまうアホオーラはある意味では天然記念物級だ。
理知的で乙女で几帳面な中村とはまさに対極。人は自分にないものを求めるのだろうか…
(僕も岸くんに自分にはないものを求めてるのかな…)
しゃかりきなダンスとか滝のように流れる汗とか人の弁当勝手に食っちゃう意地汚さとかとか…
高橋がうっとりと幻想に浸っているといきなり目の前に栗田のアホ顔があった。
「な…何?」
「お前今岸のこと考えてたろ?」
高橋は仰天した。何故このアホに自分の考えていることが分かったのか…またしてもどっか顔に書いてしまってたのか…慌てて鏡を見たがいつものホクロがあるだけだった。
「なななななな何言って…アホなこと言わないでよ栗田くんいくらアホでも怒るよぼぼぼぼ僕」
「誰がアホだっててめえ?」
栗田のゴボウみたいな腕が首にからみつく。
「締まってる締まって…うげぇ…」
「俺を谷村みてえなアホと一緒にすんな」
このままでは窒息死する。謝りながらギブをした。つい本音が出てしまった。
「お前岸みたいなアホな奴のことよく好きになれるよなー。あいつ俺と話してる時に寝るようなアホだぞ?」
「それは栗田くんの話がアホ…じゃなくてつまらないんじゃ…」
「まーでもよ。早いとこお前が岸をなんとかしてくんないとまたれいあ襲われたりしたらたまんねえしなー。俺も協力してやっか」
意外な展開が訪れる。栗田が自分のために協力とは俄かには信じがたい話だが溺れる者はなんとやら。高橋は話を聞いてもらうことにした。
「栗田くんはどうやって中村くんを落としたの?」
気になっていたことを高橋は訊いてみた。
「あ?落とす?つうかそのへんのいきさつはフューチャリングシリーズに書かれてただろ」
栗田は鼻をほじる。高橋はあとで過去ログを探さなくてはならなくなった。
「まあなー。俺もれいあが俺のこと世界一好きだって知る前はさ、ガラになく臆病になってたりはしたよ。言ったら嫌われるかもなんて思ってたしー。でもなんつうの?偶然が味方したっつうかー」
話し方と声こそアホだが内容はなんか染み入ってくる。アホはアホなりに悩んでいたということか…
「どうしたら岸くんに振り向いてもらえるかな?」
「岸はアホだからなー。はっきり言わねえと分かんねえぞ。はっきり言っても分かんねえかもしれねえし」
「それじゃ手の施しようが…」
「んじゃなんも言わずガバって襲ってちゅーでもしちゃえばいいだろそれで一発で気付くだろいくら岸でも」
「そそそそそんなことできるわけないじゃんアホなこと言わないでよ!」
「んじゃ「岸ダイスキ」って書いたTシャツでも着て歩きゃいいんだよ」
「そそそそれで電車乗れって言うの?いつぞやの「岸SMダイスキ優太」じゃあるまいしアホにも程があるでしょ!」
やっぱアホは駄目だ…高橋は諦めた。この僕の純情可憐絶賛桃色片想いをこんなアホに相談したのがそもそもの間違いだ。そう結論づけて高橋は飲み物を買いに楽屋を出ることにした。
だが、ドアを開けた瞬間時が止まる。
「あ…」
「もぉ岸痛いぃ重いぃ早くどいてよおぉ」
岸くんが中村に覆いかぶさっていた。高橋は石化する。と同時に後ろで何か地の底から轟く音がした。
「違うぞ!今たまたま汗で滑ってこけてそこにこれまたたまたま中村が靴ひもほどけたってしゃがんでて…ああああああ殺さないで魚の餌にしないでワタリガニの餌も嫌ああああああああああああ!!!!」
岸くんはパニックだ。だが後ろを振り向くと栗田は仁王の形相だった。すでに体の周りをコスモが渦巻いている。
このままだと岸くんが殺されてしまう…
愛する人を魚の餌にさせてなるものか…
高橋は全身の筋肉を収縮させた。例え栗田を殺してでも岸くんを守る。己にそう言い聞かせた。
「栗田くん待って!!岸くんには指一本…」
しかしいとも簡単に高橋は吹っ飛ばされた。体格も筋肉も自分の方が勝ってるというのに今の栗田にとっては蟻を踏みつぶす象のようなものだ。
そうか、愛する人を守るってことはこういうことなのか…好きな人のためなら少年バトル漫画もジンバブエドルもびっくりの強さのインフレを起こす…それが愛だ…
高橋は薄れゆく意識の奥で岸くんの悲鳴を聞きながら栗田をほんの少しだけ尊敬したという。
END
岸くん御臨終です
颯きゅん切ないよ颯きゅん
栗ちゃん乙やはり教祖は偉大だ
作者さん乙です…
颯きゅん今回もダメだったね颯きゅん…
しかしこのスレの内容と雑誌がリンクしていく
怖いくらいにな…
作者さんいつもたくさんの物語をありがとう!
アホはアホらしく清々しく颯きゅんを助けるかと思いきややっぱりアホだったww
岸くん安定の奇跡的不憫乙ww
颯きゅん巻き添え不憫乙www
過去ログのくだりで激しく笑ったww
颯きゅん、岸くんのために頑張って漁りたまえww
くらもっさんは妹に瑞稀を激推し
しかも瑞稀が3人も上げたお兄ちゃん推しに倉もっさんの名前はなし
だんだんくらもっさんがドMにみえてきたお
神7楽屋劇場 「悪ふざけBABYHONEY」
羽生田は楽屋でごきげんに鼻歌を歌いながらスマホのアプリで暇つぶしをする。静かな楽屋は時には自宅の自分の部屋よりも落ち着けるかもしれない。
そこに喧騒が飛び込んできた。
「いやー!!今日もいい汗かきました!!」
あたかも風呂上がりかのように岸くんが大汗をタオルで拭きながら入ってくる。二人しかいないのに一気に騒がしくなった。気のせいか室温まで上がった気がする。節電の夏なのに…
「あー腹減った。はにうだお菓子持ってない?」
「ないよ。さっき食べちゃったよ。それくらい自分で持ってきなよいい加減」
呆れながら答えると岸くんは「えー!?」とぶーたれる。高校二年生なのに小学二年生みたいな振る舞いだ。
「お菓子ないと俺パワー出ないよ。ガムでもなんでもいいからさ、ちょうだい」
「ないってば。しつこいなあ」
羽生田は若干嫌な予感がしてきた。そもそも楽屋劇場で岸くんとペアになるとろくなことがない。大好物の豚肉を勝手に食べられた時など3日は歯ぎしりが止まらなかった。
(高橋ならこの状況を嬉しがるんだろうがな…)
羽生田は同期の恋心を未だ理解できずにいた。それより何よりこの法令線男は鈍すぎて話にならない。どれだけ態度に出したところで気付きもしないのではないか。そう思えてきた。
しかしながらもしその思いに岸くんが気付いたらどういった反応をするだろうか。そんな興味が羽生田をくすぐった。暇だったのもあり羽生田はシュミレーションをしてみることにした。
「岸くん、大事な話がある」
殊更深刻を装った表情で、羽生田は岸くんと向き合った。
「え、何?やっぱお菓子あるの?」
わくわくしながら岸くんは目を輝かせたが羽生田はかぶりを振る。
「そうじゃないんだ。岸くんに言っておきたいことがあって…」
羽生田は思わせぶりに目を伏せた。いつかドラマ出演が決まった時のために演技の練習も悪くないかもしれない…これはノーカット版のフィクションだ。などと思いながら。
「言っておきたいこと?」
岸くんは目をぱちくりとさせる。
「実は僕は…岸くんが好きなんだ」
最後ちょっと笑いそうになったがなんとかこらえた。エリートであり良家の子息である羽生田挙武がいつでも汗まみれの法令線不憫丸出しSM大好き岸優太が好きだなどと一体どんなジャンルに属するのだろう。れあむマドリードも岸颯ジャスティスも真っ青の展開だ。
さあどうでる岸くん。真っ赤な嘘とはいえはにうだの熱い告白をどう受け止めるのだ…?
羽生田が岸くんの出方を待つこと数秒。岸くんが口を開いた。
「はにうだ…だったらお菓子ちょうだい」
岸くんは真顔だった。
なるほど敵もさるもの。今はもう食い意地だけが先に立ってそういったロマンスなど頭の隅にすらないのだな…
ならばこうだ。
「お菓子では僕の愛は測りきれない。どうしてもというなら僕自身をやろう。さあ、存分に食べるがいい岸くん」
とは言ったものの羽生田は自分の純潔を岸くんに捧げる気など毛頭ない。メロン百万個積まれてもお断りだ。
「いや人肉はちょっと…腹は減ってるけどさあ…」
「そういう食べるではない。食べちゃいたいくらい好き、もしくは食べられちゃいたいくらい好きってことだ。つまりれあくりがやってるようなことを僕と岸くんでしてみようっていう意味だ。分かるか?」
こうまで説明しないと分からないものなのか。いやはや全く比類なき鈍さ。不憫に加えて鈍感も全世界1だ。羽生田は言いながら呆れた。
「いやー…俺中村とはできてもはにうだとは…」
「だけど中村には栗田がいるじゃないか。岸くんとてもう精子の…じゃなかった生死の境をさまようのは嫌だろう。さあ僕と○▲◇の*▽※を§¶ΘしてΣ¢$で●〒Шしようじゃないか!カモン岸くん!めくるめく官能の世界へ!」
「ちょっと待て無理だっつのだいたいはにうだは俺の好みじゃないし女装させても無理だあああああああ助けて神様やられるううううううううううううう!!!!!!!!!!」
岸くんのくせにいっちょ前により好みをしようってのかしゃらくせえ、と羽生田は当初のコンセプトも忘れて岸くんに飛びかかった。
こちとら好きで法令線に言い寄ってるわけじゃないんだ同期の高橋のために幾つかサンプルを取っといてやるのと暇つぶしとでなんでこんな言われ方をしなくてはならないのか…
「岸くん、食わず嫌いと言う言葉を知ってるか?」
「知ってるけど食いものじゃないし!」
「この僕の高く通った鼻やヘッドライトみたいな目やわがままボディを愛おしいと思わないのか!?え!?」
「らって無理なんらもん!おいなんでそんな力があるんだはにうだ。お前そんな怪力キャラじゃ…」
「だいたい暇潰しとはいえこの僕が好きと言ってやってるというのにその態度はなんだ?失礼だとは思わないのか?ていうか身の程を知れってんだ岸くん!」
「何言ってるか分かんないけど嫌なもんは嫌ああああああおいちょっと身動きとれない勘弁してかんにんしてええええええおっかさああああああん!!」
「さあ岸くん、覚悟しろ…!」
羽生田は岸くんに馬乗りになった。岸くんはいよいよパニック状態になって泣き叫んだ。
「嫌だあああああ俺の初体験がああああああああうxrtcfvygbふにjmk、でrftgyh!!!!」
半狂乱で涙と鼻水と唾液とその他よく分からない水分を飛ばし岸くんは幼稚園児に退行していった。あまりにも無様なその姿に羽生田は我に返る。こちらとてこんな奴と初体験など願い下げだ、と。
羽生田は一つ咳払いをし、両手を前に広げて言った。
「ほんのジョークだよ岸くん。ジャストジョークだ。あんまり人のお菓子ばっか食べてないで自分で持ってきなよってことだよ分かったかい?」
少々無理くりな気もしたが羽生田はそれで締めてみた。
岸くんは「わがりまじだ…」と涙目で何度も何度もう頷いていた。
やはり羽生田には岸くんに恋する高橋の気持ちは理解できないのであった。
ただ、暇はそれなりに潰せた。
END
作者さん乙!
ちょっと岸あむに期待してしまったw
はにーのキャラなんか憎めなくて大好き
あむあむいいね〜
作者さん乙!
サンプルとジョークのつもりが拒絶されてプライド傷ついてムキになっちゃうはにー可愛いよはにー
しかし岸くんおバカだから最後の無理やりな締めも納得しちゃってうっかり颯くんに言っちゃってまた颯くんの苦悩が始まるんだな…
精子の…がツボ
はにーのキャラ好き
理屈っぽそうなしゃべり方とか
…しかし颯きゅん相手は鈍感すぎるぞ
作者さん乙です
暇はそれなりに潰せたwwwwww
作者さん乙です
このなんのロマンスも生まれなさそうなカップリング大好き
はにーが1人のところに岸くん来て不憫の匂いしかしなかったけどはにーが無事でよかったwww
作者さん岸はにーおつです
いつもありがとう!
エリートはにーの暇潰しは規模が違うなw
れあたんならってそんなこと颯くんに聞かれたら大変だw
こういうカップリング面白い大好き!
>>43 今更だが颯きゅんの「〜っぽい」ってまたお決まりの餅っぽい中の汁っぽいなんとかを思い出したぞw
岸くんキャラ崩壊しすぎだろw
神7で名作ドラマ
岸「俺なら颯のこと、悲しませたりしない…」
颯「俺のこと好きになってもいいぞ、許可してやる!」
中村「栗ちゃ〜ん、野菜泥棒がいるよぉ」
倉本「このトマトうまいっすね〜、もらってもいいっすか?」
中村「いいよぉ(どうせ食べないしw)」
倉本「やったー!あ、嶺亜くんも食べる?」
中村「てめぇ俺にトマト食わせようとしたな…」
倉本「え?いやあああああぁぁぁぁぁ!!」
神宮寺「いつも嶺亜嶺亜やかましいんだよ!!お前れあヲタか!!」
栗田 「俺はれあヲタじゃねぇ……ただ嶺亜のことが好きなだけさ!!」
神宮寺「やっぱりヲタじゃねーかよ!覚悟しやがれ!!」
栗田 「ちくしょおぉぉぉ、行きたかったぜハワイイイイイ!れあたんんんコアラパアアアンチ!!」
神宮寺「ぐはっ…やら…れた……」
羽生田「ブザマだ……」
谷村「僕は…冥王星の正統な後継者だ……」
岸くんの恋人(になりたい)
岸くんは今日も胸ポケットに颯を入れてレッスンにやってきた。
誰よりも早くレッスン室に入り、片隅に積み上げられている椅子の下に颯を下ろす。
岸くんが見つけた安全で死角になる場所だった。
颯が汗を拭くためといざとなったら隠れられるようにタオルも奥に突っ込んだ。
小さくなってしまった颯にとって、ダンスをしてる時だけが何もかも忘れてただ生きていることを実感出来る大事な時間だった。
それを岸くんが分かってくれてることが何より颯は嬉しかった。
「岸、神宮寺、ちょっと来い。」
レッスンが終わると、岸くんと神宮寺は鬼ヤクザに呼ばれて出ていった。
颯は誰もいなくなったレッスン室の椅子の下で三角座りをして岸くんを待つ。
ドアの開く音を聞いて颯が飛び出すと、そこにいたのは岸くんではなく羽生田だった。
颯は急いで引っ込み、タオルの影に隠れる。
「あれ〜、どこにやったかなぁ」
羽生田は何かを探している。
部屋の中を歩き回り、ついに椅子の下を覗いた。
「あった!…あ、違う…」
引っ張り出したタオルはどこかの酒屋が近所に配ったもので、羽生田の高級フワフワタオルとは似ても似つかぬものだった。
その時、羽生田の目の端がなにか動くものを捉える。
「ヒッ!」
タオルから手を離そうとしたが、そのタオルから「シーッ」という声が聞こえておもわずタオルを見つめた。
タオルの先には小さな人間がぶら下がっていた。
タオルに掴まって逆さまになり足を180度に開いている。
あまりの異様な光景に羽生田は声を出すのも忘れた。
胸の奥の方がざわざわする。なぜかこの光景を見たことあるような気がした。
羽生田を包んでいる時間が止まる。そして周りの景色がゆっくり逆回転を始めた。
そのスピードはどんどん早くなり、ハワイに行った辺りでまたゆっくりになり、止まった。
「ふ…う?」
「羽生田、オレが分かるの?」
その時、岸くんが戻ってきた。
神宮寺が戻ってくる前に3人は場所を移した。
羽生田は次々と質問をぶつけたが、2人にも分からないことだらけだった。
しかし頭のいい羽生田はだいたいの出来事を理解する。納得はいかないが理解はした。
「僕が颯のことを忘れるなんて…」
1番納得がいかないのはそこだ。
(なんで岸くんだけが覚えてるんだよ。)
「でも思い出してくれたじゃん。ほんとにほんとに嬉しかった!」
そのまま2人は盛り上がり、次のレッスンの後颯は羽生田の家に泊まりに行くことになった。
当日、嬉しそうに羽生田の胸ポケットに入って手を振る颯を複雑な気持ちで見送って、岸くんは1人の部屋に帰ってきた。
夕食、風呂も終え自由を満喫出来る時間がやってきた。
「さあ、何するかな。やっぱりアレか…」
岸くんはスマホを取り出しSM動画を検索し始める。
いつも颯がそばにいるので思い切りオ○ニーも出来ない。
いや、1度颯が隣に寝ていた時にムラムラして始めてしまい、ふと目に入った颯に異様に興奮し、自分の変態さ加減に性的倒錯を覚えて颯を見ながら達してしまったことがあった。
それに罪悪感を感じて、以来全然していなかったのだ。
そうとう溜まっているはずだ。
しかし、3回もするともう満足してしまった。
テレビを見ても、漫画を読んでもいまいち面白くない。
(この部屋こんなに広かったっけ。あんなちっちゃいのがいないだけでこんなに広く感じるなんて…)
開けなくていいドールハウスの屋根を開けてしまい、猛烈な淋しさに襲われた。
その頃、颯と羽生田は空白の時間を埋めるように楽しくおしゃべりしていた。
相変わらず羽生田は颯が何言ってるか所々分からなかったが、そうそうそんな所も好きだったんだと少しずつ感覚を取り戻していくのが楽しかった。
「岸くん何してるかなぁ」
ふと颯が時計を見上げる。
「岸くんの事だからいやらしい事でもしてるんじゃないか?」
「ふふふ、そうだね。」
「颯、平気なの?」
「うん。It'sもオレがそばにいるし、オレの世話もしなきゃいけないから、岸くんには自由な時間がないんだよ。たまにはオレから解放してあげなきゃ。あ、でも1番ははにうだと遊びたかったんだよ!」
なんて可愛いこと言うんだろう。羽生田は颯の頭をチョンチョンつつきながら言った。
「岸くんに電話する?おやすみくらいいいんじゃないか?」
「する!」
つづく
作者さん乙です
3人とも…
胸がキュンキュンしたよ
続き楽しみ
作者さんたちおつです
ドS颯きゅんの許可してやるに激しく萌えたw
岸くん颯きゅんがいないと心に穴がポッカリ空いてしまうなんて…
やっぱり岸颯想い合ってるね…!
岸くんにおやすみを言う続き見たいなあ
ミニ颯きゅん可愛すぎる
そして谷村くそわろたw
85 :
ユーは名無しネ:2012/07/08(日) 08:53:24.90 0
ジュニランプレッシャープレスクラブ
岸 優太編 未公開シーン
先日放送された岸の記者会見だが実は放送されていない部分があった。
れいあ「岸君は女の子に告白するとしたらどこでしますか?」
岸「自分からじゃなくて女の子から告白されたい…」
れいあ「もうっ!岸、男でしょ。告白する場所を決めてください!」
れいあは少し怒り気味に言う。
岸「じゃあ…放課後の教室で」
れいあ「それではここが放課後の教室だと思って女の子に告白してください」
と言ってれいあは隣にいる高橋颯の背中を押す。
颯「えっ?(僕が岸君に告白されるの?どうしよう!心の準備があぁぁっ)」
突然の展開に颯は明らかに動揺している。岸も緊張しているようで悪いクセである眉間にシワを寄せた険しい表情になっていた。
岸「えっと…シンメになる頃からずっと好きでした。オレと付き合って下さい!」
颯「!!(そ、そんな前から僕のことを!?うれしいよおぉぉっ)」
颯は興奮してしまい携帯マナーモードを発動しながら岸に近づいた。
岸「うわぁっ!こわいよぉぉっ」
岸はその動きにドン引きし逃げようとする。他のみんなは颯の動きを止めにかかった。この事態が収まるのに時間がかかってしまい収録は中断してしまった。
結局、この部分は編集でカットされることになりオンエアされることはなかった。毎回恒例の告白シーンが無かったのはこのような出来事があったからである。
END
ところで今回の収録に谷村も参加していたがれいあのことが怖いのでれいあから1番遠い位置に立っており(司会の茂木を除く)質問も積極的にしなかったのだった。
作者さんおつです!
JJLにそんなことが…w
岸くん颯きゅんの恋心をわかってあげてw
そしてpart4のれあ谷村の問題作があって以降この二人に何か期待してしまうw
違うカップリングでも見たいなあ
岸君の恋人(になりたい)の今までの読みたかったけど前スレもうなかったorz
88 :
ユーは名無しネ:2012/07/08(日) 16:25:14.46 0
作者さん乙です!
シンメになる頃からずっと好きでした。て
完全に女の子じゃなく颯に言ってるよなww
89 :
ふまわき:2012/07/08(日) 17:01:20.36 0
私は、礼くんがダイスキなんです!
スレタイ百万回読め
神7楽屋劇場 「Ryu-Rea Rの平行線」
谷村が楽屋のドアを開けると誰もいなかった。
「…」
ほんの少しほっとする。白い壁の病院から退院してすぐのこともあり、なんとなくメンバーと顔を合わせ辛い。とりわけ中村と栗田…特に中村には…
ルービックキューブでもしながら一人気を落ち着け、それからレッスンに挑もう。そうしよう。そして余計なことは一切考えず雑念を捨て振り覚えに集中するんだ。そう決心し、谷村は荷物を降ろした。
「あれぇ谷村もう退院したんだぁ」
突如、後ろからその中村の声がして谷村は天井に頭をぶつける勢いで飛びあがった。スーパーマリオばりの跳躍力である。
中村はそんな谷村をきょとんと見やっていたが谷村は目を合わせることができない。
「はだかで火遊びとかさぁ悪い子すぎだよぉ親に心配かけちゃダメじゃん」
谷村が自宅の自室で全裸で火遊びをして白い壁の病院に強制入院させられたことはもう知れ渡っているようだった。ある意味ではそれは誤解だが真相が暴かれるよりは何百倍もましといえばましである。
「谷村どうしたのぉ?なんでそんな汗かいてんのぉ岸じゃあるまいしぃ」
中村は近づいてくる。駄目だ。無理だ。今目を合わせたらなんだか全てを悟られそうでそれだけはなんとしても避けなければならない。
例え夢とはいえ中村にあんなことやこんなことをしてされてそれはそれは良い子のみんなは見ちゃダメなものオンパレードだったのだ。夢だろうが栗田もれあオタも許すはずがない。
「何怯えてんのぉ別に振り付けも動線移動も間違えてないんだからおしおきとかしないしぃ僕」
おしおき…
そのキーワードに体が反応した。
「違う!違うぞ俺はそんな気は毛頭ない!違うってば違うんだあ!」
体の反応を無理矢理打ち消すために頭を抱えて大声で叫ぶと中村はドン引きした。怪訝な表情になっている。
あああこんなことでは余計に疑いを抱かせるだけだなんとかしなくてはと谷村は焦る。何事もなかったかのように振る舞えばいいんだ。そうだ、自然に、いつもどおりに…
「何やってんのぉ?」
「な…何ってきのこ図鑑を見ようと…」
「さかさまだけどぉ?」
言われて初めてきのこ図鑑をさかさまに持っていることに気付く。だがそれを認めると動揺していることが伝わってしまう。なんとかごまかさねば。
「き…きのこは上下さかさまに見るのが通の間で流行ってて…このしめじの美しいフォルムときたら…」
大丈夫だ。中村はきのこになんか興味がないからこの嘘はばれない。至って普通の谷村龍一を装うことに成功だ。そう、大丈夫、大丈夫…
しかし谷村のそうした思いとは裏腹に中村はいよいよもって不審に思い始めた。
(おしおきしすぎで本当にぱっぱらぱーになっちゃったのかなぁおかしすぎだよねぇこの子…)
中村は思う。元々変わっているが谷村は最近奇行が輪をかけてひどくなりだしている。小学生の金田を拉致監禁してスパゲティプレイやSM緊縛プレイを強要したりリハ前に行方不明になったり全裸で火遊びをしたり…
レッスンや本番で谷村はよくミスをするし奇行のたんびにおしおきをしてきたがもしかしたらそれが余計に彼を追い詰めていたのかも…。
栗田もシンメのよしみでプリンをあげたりと優しくしてあげてるし、自分もたまには優しくしてやらないといけないのかもしれない。
普段から他の子より厳しくしてしまっているしラジコンの時も後ろから絶対零度を飛ばしてしまったし…と中村は少し反省し、実行してみることにした。
「谷村ぁお菓子食べるぅ?」
たけのこの里の箱を持ちながら近寄ると谷村は蛙のようにびよーんと部屋の隅までジャンピングした。しかもきのこ図鑑を持ったままだ。
「…」
「あ…えっと俺きのこの山派なんで…あと端っこにいた方が落ち着くから…」
谷村の図鑑を持つ手が震えている。これはかなり深刻な状況かもしれない。もしかしたら仮退院なのかなぁと中村は不安になった。
「そうださっきねぇチューペットもらったんだよぉ二本あるからひとつあげるぅ」
「あひぃいいいいいいいいい!!!!!」
よく冷えたチューペットを吸いながら近づくと谷村は口をぱくぱくさせながらまた逃げた。チューペットは嫌いなのだろうか。
「あ、じゃあ飴ちゃんはぁ?」
「きえぇえええええええええ!!!!!」
ペコちゃんキャンディーを開けて舐めながら谷村にも差し出すとまた彼は奇声を発して顔を真っ赤にした。
飴もいらないのだろうか…
では食べ物はやめて何か楽しい話題でも振ってみよう、と中村は試みる。
「谷村ぁ僕ねぇ今吹き矢の練習中なのぉこないだたった2点しか取れなくてぇ悔しかったしぃ」
鞄に入れていた携帯用吹き矢を吹こうとすると谷村は悲鳴をあげて涙目になった。なんだろう。吹き矢を咥えたのがそんなに恐怖を招く行為だったのだろうか…昔狙撃されたトラウマでもあるのか…
では谷村の興味に合わせてみよう。
「谷村僕にもきのこ図鑑見せてぇどれがおいしいのぉ?」
近寄ると谷村はわけの分からない言語を叫びながらうずくまりだした。かすかにプルプルと震えている。
「…」
中村はどうしていいか分からなくなった。何をしてもどう話しかけても谷村はキテレツな反応を繰り返す。
栗ちゃん助けてぇと中村は心の中で栗田にSOSを出した。この子どう扱っていいのかもう分かんないよぉ…
中村は匙を投げていつもどおり振る舞うことにした。こういった場合の判断は早いのである。
「そうだ谷村ぁレッスン休んでた間の振り付け今のうちやっとかないとぉ後でみんな困るし教えたげるから早く立ってぇ」
うずくまる谷村の腕を掴むと彼は奇声をあげた。
谷村はもう限界に達した。
考えない考えないあの日のあの夢は忘れろ普通に振る舞えと自分に言い聞かせていたのに中村はまるでそれすらも見透かしたかのように誘惑をしかけてくる。チューペットを吸う姿もペコちゃんキャンディーを舐める様も吹き矢を咥えるその仕草も全てあれを連想させる。
フラッシュバックのように脳裏によみがえり谷村は全身が…というかとりわけある一部分が痙攣し始めた。しかもきのこがあれに見えてくる。そしてさらに「どれがおいしいのぉ」という中村の問いがどうにもなまめかしくて悶絶死しそうになる。
わざとやっているのだろうか。だとしたら拷問だ。
そして腕を掴まれ谷村はプッツンしたのだった。
「あああああああごめんなさいごめんなさいあんな夢見るつもりなんてなかったんですほんとです俺にそんな気はありません俺は至ってノーマルです普通です!!!
俺の吹き矢吹いて舐めてしゃぶって顔に飛ばさせてなんなら飲んでなんて思ってないし
俺の吹き矢を挿し込んでああしてこうして泣かしたいなんて微塵も思ってません
更にあん時は出てこなかったけどトマトプレイしていじめてやったら中村どうなっちゃうんだろとかプリンプレイで全身プリンまみれにして舐めまわして喘がせたいとか考えてませんだから許して下さいもう振り間違いしないからあああああああああああ!!!!!!!」
全て叫び終えるとほんの少しだがふっきれた谷村だった。王様の耳はロバの耳効果である。
だがしかし谷村はレッスンに復帰できたと思ったらまた入院しなくてはならなくなった。
それは白い壁の病院ではなく普通の外科病棟だったが全治に2週間かかった。そして入院中に1000枚の風景画のノルマを更に課せられていた。
END
困惑れあたん可愛らしい
ふうくん気持ち悪いね
>>95自分の心に留めておくだけでいいのにわざわざ書く事か?
ここって好き勝手なこと書くところじゃないの?
神7のストーリーを作ろうの会です
JJLの谷村のキャラがここの話と本当に近くてびっくりしてる
ここで谷村が登場した頃ってまだあまり性格分かってなかったよね?
JJLの谷村不憫伝説
始まる前に皆にどMといじられ落ち込む
位置間違えてアホの栗ちゃんにダミ声で怒られてちょっかいだされる
れあたんに変なおじさんを強要されるも放置される
サイコ颯くんに真剣に心配される
自我を立て直すのは親指と人差し指の体操
明るい岸くんに吹っ飛ばされる寝暗役
楽屋では隅っこで基本ぼっち
皆明るいなー羨ましいなーと輪に入ろうとするとしらける
皆の目線が怖い
はしもっちゃんにばかにされ心配される
変な一発芸が痛い
飼ってみたい動物→相談相手になってくれるならなんでもいい
本当の谷やんは実はここのストーリーよりも不憫なのかもしれないな
作者さん乙です
谷村新司がリアルに吹っ切れる日が来ますように
しかしれあたんに吐いたセリフがエロくてたまらんんん
岸くんの恋人(になりたい)
もう寝るかと岸くんが思っていると、羽生田から着信があった。
(こんな時間に電話をかけてくるって、颯に何かあったんじゃ…)
岸くんは慌てて電話に出る。
「あ、岸くん?オレ〜。」
のんきな颯の声だ。
「どうした?何かあった?」
「岸くんが淋しがってるかなーと思って。」
岸くんは焦って電話に出たのが恥ずかしくなり強がった。
「ぜ〜んぜん。1人の時間を満喫してるよ。しかも今日の晩ご飯カレーだぜ。残念だったな。」
「こっちはすき焼き。デザートにメロンも出たよ。あみあみのメロンだよ!」
「………」
「岸くん?」
「もう寝るんだろ?」
「うん。」
「腹出して寝るなよ。」
「岸くんもまたおねしょしないようにね。」
「またって俺がいつおねしょしたんだよ。」
「へへへ…おやすみ、岸くん。」
「おやすみ。」
羽生田は岸くんに軽口をたたくようになった颯を見て、良かったなと思いながら同時に寂しさも感じていた。
「はにうだ一緒に寝よ〜。岸くん、寝相悪いからって絶対一緒に寝てくれないんだよね。」
「でけ〜。うわっ!門が勝手に開いた!」
翌朝、岸くんは朝一で羽生田宅を訪問した。
「全く…こんな朝っぱらから人騒がせな…だいたい夕方には会えるのにそれも我慢できなかったの?」
「いや…いつも胸ポケットに入ってるからさ、いないとなんか落ち着かなくて…」
岸くんは頭を掻いた。
羽生田は岸くんを浴室に連れて行く。
「汗まみれの岸くんを僕の部屋に入れる訳にはいかないからね。しっかり洗って!服も出しとくから着替えてよ!」
岸くんはシャワーを浴び、着替えた上にファ○リーズを振り掛けられてやっと羽生田の部屋への入室を許可された。
「颯〜、お迎えが来たよ。」
「え、岸くん?ちょっと待って!」
羽生田の部屋の一角に置かれている西洋のお城のミニチュアから颯が出てきた。
いつぞやのフリフリエプロンを着けている。
羽生田は飲んでいたカフェオレを吹いた。
岸くんの様子を窺ってみると、鼻の下を伸ばしてニヤニヤしている。
寒気がした。
(これが噂のクレイジーシンメというやつか。よく知ってるつもりだったけどここまでとは…)
「岸くんこれ!」
颯はハンカチにくるまれた物を指差す。
「何?」
岸くんが包みを開けると、ラップに包まれた小さいおにぎりがコロコロ6個入っていた。
「愛妻弁当だよ!羽生田の家の高級明太子が入ってるからおいしいよ!」
岸くんにとっては一口サイズのかわいいおにぎりだが、自分の顔より大きいおにぎりを6個も作るのは大変だっただろう。
岸くんの顔が緩む。
雑誌の取材で何気なく言ったことを覚えていてくれるのも嬉しかった。
「ありがとう、颯。後で一緒に食べような。」
「なんでもいいけどさ、余所でやってよ。昨日から…ここは新婚さんいらっしゃいか!僕は三枝か!」
「岸くん、羽生田の家でのんきにお風呂入ったり朝ご飯ごちそうになったりするから完璧遅刻だよ。」
「いいじゃん。ちょっとくらい。」
「ダメ!学校はちゃんと行かないと。」
「なあ…颯。いつかさ、一緒にタイに行こうな。」
「うん。タイに行って象に乗ろう。」
「ついでにサイにも乗っとく?」
「その頃には宮近も立派なサイになってるだろうしね。……岸くん。」
「ん?」
「大好き。」
「そういうのは女の子に言われたい。」
「はいはい。」
つづく
いろんな作者さん乙
みなさんいろんな作品をありがとう
笑ったりキュンキュンしたり盛りだくさんでたまりまへんわ
谷茶浜まですっかりれあたんのフェロモンにメロメロにww
だがトマトプレイやプリンプレイは確かにみたい激しくみたい…!
だがそれを実行するのはアホ
岸くんの恋人(になりたい)はあむあむ登場でさらに面白くなってきたね
あむあむ切ない…だが寒気がしたには笑った
ラストがもう可愛くて可愛くて
「大好き。」
「そういうのは女の子に言われたい。」
「はいはい。」
こいつらwwww
颯くんきゅんきゅんする
はにー切ないな…
最近あむあむ→颯が脳内を占めすぎてて、なんだか平成BESTのスナップがあむ→颯としか思えなくなってきた
はにー…
岸家のごちそうはカレー
はにうだ家のすき焼きは通常レベルなんだろな
ぶつくさ言いながらもおにぎりの材料を用意し、ラップをちぎり、岸くんをお風呂に入れ、着替えを差し出し、朝ご飯まで食べさせるはにー愛しい。
おにぎりにキュンキュンしてたら三枝ww不意打ちww
110 :
ユーは名無しネ:2012/07/09(月) 23:19:07.11 0
ネタが古くなってしまいましたがストーリーが浮かんだのでまた書きたいと思います。
ジュニランプレッシャープレスクラブ 岸 優太編 未公開シーンその2
橋本涼「じゃ、次の質問いいですか?」
岸「はい、どうぞ」
橋本「岸君は事務所に入った当時坊主だったそうですが本当ですか?」
岸「えっ!?なんでそんなこと知ってるの?誰から聞いた?」
橋本「さねやす君です」
岸「あっ…(あいつがいたか。すっかり忘れてたー!)」
高橋颯「ねぇねぇ、今のホントなの岸君!」
颯が興味津々で聞いてくる。
岸「うん、まぁ…。当時野球やってたからね」
れいあ「オレも初めて聞いた。今度その頃の写真持ってきてぇ!」
岸「やだよっ。坊主のオレカッコ悪いから見せらんない」
井上みずき「僕はジャニーズのお仕事で坊主になったよ」
岸「えっ!?」
みずき「岸君は僕の坊主姿もカッコ悪いって思ってたの?」
みずきはほっぺたをふくらまして岸をにらんだ。
岸「いや、そんなつもりじゃ…」
岸が動揺して汗びっしょりになっていると司会の茂木が会話に入ってきた。
茂木「実は、こんなものがあるんですが…」
茂木はスーツのポケットからあるものを取り出し岸に渡した。
111 :
ユーは名無しネ:2012/07/10(火) 00:57:10.64 0
岸「これは…」
岸が手にしたものはバリカンだった。
茂木「バリカンを使って今ここで坊主を再現してみせるのはどうでしょう」
岸「いや、それはヤバイっすよ」
れいあ「いいねぇ。ちょっとやってみようよぉ」
と言ってれいあは岸からバリカンを奪う。
岸「コラッ、バリカンを返せ!」
れいあ「みんな、岸を押さえててぇ!オレが岸の頭を刈るからぁ」
れいあの指示に従ってみずきと橋本は岸を捕まえようとする。
岸「や、やめろ!」
岸は2人の手を振りほどいて必死に逃げようとする。
颯「ウィーン、ウィーン…」
颯は岸のピンチにパニックになり携帯マナーモードを発動中。
谷村「…」
谷村はれいあのことが怖いのでこのやりとりには参加せず遠くから様子を見ている。
れいあ「もうっ!岸じっとしててよぉ。動くとバリカンがあてられないでしょ!」
岸「坊主にされてたまるか!」
岸があまりに暴れるのでみずき、橋本の2人だけでは押さえつけることが出来なかった。幸い1ミリも剃られてはいない。
そこでれいあが言った。
れいあ「谷村!谷村も岸を押さえててよぉ」
谷村「え、でも…」
れいあ「いいから早くぅ!」
れいあに逆らうともっと厄介なので谷村は人差し指と親指を使って自我を修復しながら渋々岸を捕まえにいった。
さすがに岸より体のでかい谷村が加わると岸はどうすることも出来なかった。完全に動きを止められてしまった。
ウィーン…(マナーモードの音ではない)。バリカンの電動音が徐々に近づいてくる。岸は恐怖で涙目になっていた。
岸「だ、誰か助けて…」
絶体絶命と思ったその瞬間、ある力がれいあを襲った。
れいあ「うわぁっ!」
それは颯のヘッドスピンだった。初め携帯マナーモード状態だったがそんなことをしても岸のピンチを救うことは出来ないと気付き特技のヘッドスピンをかますのだった。
ヘッドスピンは見事れいあに命中し、バリカンはどっか遠くに飛んでいってしまった。その光景に司会の茂木もびっくりだ。
こうして岸の坊主は免れたのであったが颯が勢い余ってスタジオの機材ををガンガン壊すので収録が中断してしまった。
結局この部分は編集でカットされることとなりオンエアされることは無かった。だから岸が坊主にされそうになったことは視聴者は全く知らないのである。
END
ちなみに今回の収録に神宮寺も参加する予定だったがドラマで共演中の女の子に夢中で収録のことをすっかり忘れていた。
彼は色気とともにチャラさにも磨きがかかっている
作者さん乙
まさかあの場にバリカンがあったとはね…
坊主見たかった!
何気に茂木さんのセリフの再現率が高いw
岸くんも一応アイドルなのにw
作者さん乙!告白といいバリカンといい
岸君インタビューにはいろいろあったんだなw
115 :
ユーは名無しネ:2012/07/10(火) 18:36:12.79 0
作者さん乙
何気にれあたん、めちゃくちゃノリ気www
親指ひとさし指親指ひとさし指親指ひとさし指親指ひとさし指
なんでこんな約束をしてしまったのだろう。
親指ひとさし指親指ひとさし指親指ひとさし指親指ひとさし指親指ひとさし指
あの夢も、あいつの前でしてしまった失言も、いっそ何もなかった事にしてしまいたい。
親指とひとさし指を交互に重ね合わせるという指の体操で自分の心の中に広がる負の世界に逃避しても、目の前の現実は消えなかった。
「手越くんに会わせてくれたら許してあげるぅ」
外科病棟から退院した俺に向かってあいつはそう言い放った。
あのひやりとした視線をあびせられると俺はいつも硬直してしまう。体も。思考さえも。
「わかった。なんとかする。」
凍結した思考回路で導き出した精一杯の返答だった。
「僕ぅ、時間を守らないのも嫌だけどぉ、約束を守らないのも同じくらい嫌なのねぇ」
無理でしょ、できるわけないよねぇ。能面のようにのっぺりとした白い顔は、蔑みの念を俺に向けていた。
神7楽屋劇場 「神宮寺勇太の保健体育講座」
「うお、これはすげーな。ヒットだヒット。よし、保存…と」
神宮寺は今日も元気に、健やかにスマホでエロ動画検索に励む。このところドラマ撮影で生活が不規則になりがちだが他の時間を削ってでもてもこの時間だけは確保していた。
「あれ…おいおいメモリ不足とかまじふざけんなって感じだねー!」
またSDカードを買わなくてはならない。このために最近は他に買いたいものがあっても我慢している。ハワイに行った時も現地の本格エロDVDか動画を一つでも持って帰ってこようと意気込んだが言語の壁が阻んだのだ。
「あーちっくしょー誰かSDカード持ってねーかな…」
神宮寺が頭を掻いてるとドアが開いて甲高い声がつんざいた。
「あーもー腹減ったー!!めしー!!」
入ってきたのは倉本だった。神宮寺はすがるような思いで倉本に問う。
「おい倉本SDカード持ってねえか?お前の携帯に入ってね?それくれよ。金払うから」
「あ?そんなもん持ってねーし」
倉本は生意気な返事をすると楽屋に置いてあった弁当を一瞬でたいらげた。食べ足りないらしく鞄からパンやらお菓子やらを出してまたガツガツと食べ始めた。
「お前なあ…色気より食い気もいいけどそろそろまじでどうにかしねーと巨大化一直線だぞ」
「別にいーし」
倉本はがふがふ食べている。食べカスが見る間に広がった。
「んなこと言ってっと井上から見放されるぞ。自己管理もできないデブなんざゴメンだってな」
「ありえねーし。みずきは俺のお嫁さんになるんだし」
「いーや十分ありえるね。つーかお前もし仮に奇跡がおきて井上嫁にもらったとしてヤり方とか知ってんのかよ」
「あ?やりかた?なんだよやりかたって」
神宮寺がもったいぶって耳打ちをすると倉本は侮蔑の眼差しを向けた。
「お前ほんと脳みそ下半身の歩く条例違反キングオブセクハラ変態皇帝だな。捕まる前に海外逃亡しろよ」
鼻で笑われ、神宮寺のプライドに火がついた。
まわすべき血を一時的に下半身ではなく脳味噌に戻し、神宮寺は倉本に言った。
「おいおいずいぶんな言い方じゃねーか。じゃあお前もしも井上がお前としたいっつってきた時ちゃんと受け入れる準備できてんのかよ?」
「準備も何も俺はいつでもどこでも発情期のれあくりと違ってちゃんとそれなりにビジョンあるし」
「やり方も知らねえ奴がビジョンだと?ハッ!笑わせんなよ!これだからお子ちゃまは…」
「でもお前初体験まだだろ」
痛いところを突かれたが神宮寺はひるまない。ここで負けたら永遠にこのブラックホールからは見下され続ける。なんとしてでも年上の威厳は保たなくてはならない。岸くんみたいにならないように。
「今の世の中実践より理論なんだよ!俺は日々このスマホと共に初体験に向けて研究している!そりゃもう東大名誉教授も裸足で逃げ出すくらいにな!」
「ふーん」
倉本は鼻をほじりだした。この野郎…神宮寺はメラメラと己の闘志を力に変えた。
神宮寺は倉本を指差し、高らかに言い放った。
「いざって時にやり方分かんなくて井上傷つけてもいいんなら笑ってろ!お前まさか愛があればできるなんて漫画みたいなこと言わねえよな?
男同士ってのはな、ちゃんと知識をもってやらねーとそりゃもうえっらいことになんだぞ!井上のこと大事に思ってんなら素直に俺に教えを請う方が利口だと思うがな」
「そ…それぐらい自分で調べるし」
倉本のぐらつきを神宮寺は見逃さなかった。
「食いもののことしか考えられないお前がか?じゃあもし今すぐ井上がしたいっつってきたらどうすんだよ?せっかくの井上の気持ちをお前は踏みにじることになるんだぞ!」
「れいあ君に教えてもらうし」
「お前れあくりがやってるようなことをいきなり井上にできると思ってんのか?ただでさえもあいつは登りたくねー階段登りっぱなしなんだから拒絶されても知らねーぞ」
「う…」
もうひと押しだ。神宮寺は立ちあがり、天を仰いだ。
「他ならぬ同期のお前のためだ!俺が今から男同士のやり方を初級編から視聴覚教材付きで説明してやろう。なんなら付録も付ける!感謝しろよ!」
「くそ…お願いします…」
倉本は素直に負けを認め、従った。いくら生意気盛りでも井上を盾に取られては敵わない。そこで小一時間ほど神宮寺による「スマホDE保健体育」講座を受講した。
そして…
「みずき、待たせたな!もう大丈夫だ!」
レッスンでへとへとになり、空腹と疲労でフラフラの井上はやけに倉本の目が輝いているのを不思議に思う。しかも、いつも小脇にお菓子の袋をかかえているのに今日はその代わりに小さな小瓶を持っている。
「大丈夫って何が?」
「俺はいつでも準備万端だ!さあ来い!」
「はぁ?」
疲れているのに意味不明な冗談はやめろよ、と言おうとすると倉本はいきなりその小瓶を突き出し、
「これ使えば俺とお前で▽■Ωの◎▲Σを¢★¶してШ×※しいの○▲■でもって*☆▼が§÷Ωして大丈夫だ!もしそれでも不安だっつうんなら俺の携帯に神宮寺からもらった動画が入ってるから参考のために一度見とくか?」
井上は倉本の言っていることの半分も意味が分からなかったが嫌な予感と共にその動画とやらを見せられた。
そして頭の線が飛んだ。
「無理だっつーの!!!俺の許容範囲越えてるっつーの!!だいたいまだ11歳だし!分かる?11歳だよ11歳!!まだ干支回りきってないんだよ!!もうこれ以上階段昇れないってば無理無理無理無理カタツムリqwせdrftgyふじこl!!!!」
井上にさんざん喚き散らされた倉本は神宮寺への猜疑心をかなり強固なものにした。とりあえず神宮寺のスマホからSDカードを抜き出す復讐はしておいた。
そしてその晩はヤケ食いをおこし近所のコンビニやスーパーさらには個人商店までもを廃業寸前にまで追いやったという。
END
親指ひとさし指親指ひとさし指親指ひとさし指親ゆびひとさし指親指ひとさし指
無理だ。どう考えても不可能だ。
屈指のエリート学校に合格し、ルービックキューブを1分30秒で解くことのできる俺の高機能な脳細胞ですら沸騰して分裂を繰り返してしまうほどの難題だった。
いくら同じ事務所の先輩といえども相手はスーパーアイドル、こっちはしがないジャニーズジュニア。接点などあるはずがなかった。
この俺に無理難題を押し付けてきたあいつですらカウントダウンコンサートの時にただ1回すれ違ったというだけで、頬を紅潮させながら手越くんに会ったと興奮ぎみに他のジュニア達にふれまわっていたほど、それくらい遠い存在なのだ。
接点。いやもしかして、万が一、来月号の雑誌の撮影かなんかで手越くんと同じスタジオ同じ撮影時間。あるだろうか。いや、もしそのような偶然に偶然が重なったような状況に巡り会ったとしてもだ、
「変なおじさんっ、変なおじさんっ、手越くんちょっとお願いがあるんだっふんだ」
なんで図々しくもあっちの撮影集団の輪に入っていって話しかけることができるか?
無理だ。
ジュニアの楽屋の中ですらみんなの輪に入れずにひとり隅のテーブルできのこ図鑑を眺めている根暗で人見知りのこの俺が。
あいつのぞっとするほど白い肌と、氷のように冷たい視線を思い出して背筋に震えがはしった。
これで約束を守れなかったら次は入院どころでは済まないかもしれない。
今は人の目が怖いだの言っていられる状況ではない。
こうなったら何が何でも何とかするしかない。
もぉ栗ちゃんてば、外見は男だけど中身は女ってどういうことぉ?」
撮影スタジオに到着し彼の姿をさがすとアホと笑談をしていた。
満開の花畑のような笑顔だ。
「あのぅ、この前のおしおk、いや約束、ちゃんと覚えてたから」
俺が話しかけると満開の笑顔が一瞬にして凍てつく氷の世界にかわる。
彼は無言で俺の後をついてきた。後方から突き刺さるような絶対零度の視線を感じる。
「この部屋で待っているらしいから。」
俺はあらかじめ調べておいた楽屋の番号を指し示した。
恐る恐る彼の横顔を見ると白い頬がぷっくりとふくれていた。怒っている?
一瞬JJLラジコン回の収録で感じた恐怖が蘇る。
いや、違う。緊張しているんだ。
僕ぅ緊張するとほっぺふくらましちゃう癖があってぇ。
そう話しているのを聞いた覚えがある。いやもしかしたらなんかのアンケートで見たのかな。
やっぱり先輩に会うのって緊張するんだ。ましてや一番憧れている手越くんだもんな。
いつも自分の前ではドSで俺のことを蔑んだような態度しかとらないくせにこんな幼気な、乙女のような、いじらしい。夢の中で感じた刹那的感情が再びわきおこる、いやちょっと待て。そのような邪念はあの朝パジャマのズボンと下着と一緒に燃やしたはずだろう。
白くて華奢な乙女のような彼の腕がドアノブを握る。
その部屋で待っていた人物はまばゆいほどに輝く金色の髪の、まぶしいほどのアイドルオーラを放ち
「手越くん・・・・。」
彼が目の前の憧れの先輩の名前を口にする。
振り向いた輝く先輩の左手にはなぜかスマホが握られており右手にはじんたんのリトルじんたん・・・・・
「神宮寺ぃ、僕の大好きな手越くんの格好でいかがわしい行為しないでくれるぅ」
だたでさえ白い頬がますます青白さを増してきた。
「いやー俺手越くんに似てるって言われた事ないけどシゲアキくんにはちょっと似てるっていわれたことあるんだよねー。谷木?あれ?谷寸?がどうしても手越くんに変装してくれ、協力してくれっていうからよ」
あっけらかんとそんなことを話す奴の右手はこんな状況も止まることを知らないらしい。
「神宮寺はぁ、一週間オナニー禁止。そして、たーにーむーらぁー」
俺の目の前に立ちはだかるのは天使でも乙女でもお花畑でも刹那的快楽でもない。
俺のよく知っている絶対零度の視線だ。
おわり
すまん途中書き込みかぶってしまった
作者さんたち乙!
いやいやくらもっさんやめれww
そして神宮寺はやっぱりまだお子様ランチだなw
ドSれあたんとドM谷村ありがとう!
憧れ手越くんの代わりが神宮寺とリトル神宮寺なんて…w
123 :
ユーは名無しネ:2012/07/11(水) 01:01:55.04 O
脳内では神7がしゃべっているので声優必要無し
おれのくらもっちゃんもいつかあんな事やこんな事するようになっちゃうんだな・・・
動画を神7だけで撮ってもらってるあたり
事務所内でも特別なくくりとして認定してるのかな
谷栗はいますか…?
いません
谷栗岩橋はチビ達と居たな
どちらも作者さん乙!
神宮寺!くらもっちゃんをみずきてぃで釣るなwww
このあとのみずきてぃとの関係が気まずくなりませんように…
みずきてぃのことでヤケ食いして個人商店潰しちゃうくらもっちゃんさすがっす…
れあたんガチで「手越君に会わせてくれたら許してあげるぅ」って言いそう
ほっぺふくらませ緊張するれあたん可愛いよれあたん
手越君に会えるとときめいたのに変装神宮寺に愛しの手越君を穢されたれあたんが今回一番不憫かもしれんwww
今見てきたw
神宮寺が喋っていたけどなかなかかっこよかった
岸くんのあの意味の分からないテンションはなんなんだw
夏に向けて神7はダンスレッスンに励む毎日だった。
レッスン場にはいつものように鬼ヤクザの怒号が響きわたる。
「おいおいおいおいい!!!何回やればちゃんとユニゾンすんだ?!あぁん?!颯はいいんだよそのままで完璧だから!!
オイこら岸!てめーが颯に一挙手一投足合わせろ!次間違えたら簀巻きにして東京湾のヘドロ汚染がきつい所にピンポイントで埋めっぞ!!!
わかったなゴルアアアアアアア!!!!!!!!!」
どう見てもUSアーミーです本当にありがとうございました…
羽生田は肩をすくめて、他の神7メンバーと振りを合わせていた。
そういえばさっきから神宮寺の姿が見えないことに気づいてはいた。どうせレッスン中に性衝動を催してトイレにこもっているんだろう。
そのうち羽生田もトイレに行きたくなってきた。
「ちょっと手洗いに行ってくる」と近くにいた中村に告げて、急いでトイレに駆け込む。
用を足して一安心していると、個室のほうからガタッと音がした。
不審に思った羽生田は個室のドアをノックした。
「おーい、もしかして神宮寺?何やってんの?」
ドアがふいに開いた。まさか、オ○ニーの真っ最中じゃ……とおそるおそる覗きこむと
便器の上に体育座りして顔を突っ伏している神宮寺がいた。
いつものようにエロ動画満載のスマホを持ってないし下半身をポロリしていない。
「…どうしたんだ?」
神宮寺はのろのろと顔を上げて羽生田を見た。「あー、拳武か。よかった……」
不自然に潤んだ目、リンゴのように赤い顔、これはもしや…羽生田はそっと神宮寺の額に手を当てた。
「うわ、すごい熱さだ。これはおそらく風邪かインフルエンザかデング熱だな」
「俺さぁ、今日はこのまま帰るわ」
「じゃあ鬼ヤ…振り付け師さんに言わないと」
「いいから、誰にも気づかれずにひっそりと帰りてーから…」
「何を谷河原みたいなこと言ってるんだ。仕方ない、僕も上がろう。ちょうどキリのいいとこだったし」
「えっ、べつにいいって」
羽生田は純粋な心配というより、天下の(?)ジャニーズJrとあろう者が途中で行き倒れたりして警察のお世話になるという
かなり恥ずかしい事態を危惧したのだった。
ロッカールームで着替えて一緒に外に出た。まだ夜にはなっていない時間帯である。
なんだかサボったみたいで羽生田は少し後ろめたさを感じる。神宮寺はフラフラと酔っぱらいのような千鳥足だ。
駅に着き、電車に乗り込む。運良く端のシートが空いていたのでふたりはそこに座った。
目を閉じてぐったりした様子の神宮寺は、電車が都心を離れて車内が空きはじめるとようやく口を開いた。
「ちょい前から調子悪かったんだけどよ。すぐ治るって油断してたらこんな…うげふ!ゲホゲホゲボボ!!ゲフッギュハッtゴヘッtガハッt!!!」
これはいよいよ風邪の疑いが濃厚だな、と羽生田は思う。炭酸飲料みたいな題のドラマにも出るというのに大丈夫なんだろうか。
やがて電車は神宮寺の降りる駅に到着した。ずいぶん遠くまで来てしまったような気がする。
見知らぬ街を歩きながら羽生田は「がんばれ、あともうちょっとだ」と登山のように励ました。
「ちょっと肩かして」と神宮寺は羽生田の肩に腕を回してくる。ゼイゼイハアハアとやたら呼吸が荒い。
「なんか苦しそうだね」「まあな…ゲホゲホッ!!ボヘッtグホガホゲッフゲフ!!」
神宮寺が風邪でもインフルでもこの至近距離でたっぷり菌を浴びてしまっているのだから今さらマスクなどで
防御してもムダだろう、と羽生田はこの時悟った。
それに自分より背の高い神宮寺に全力で寄りかかられて羽生田までフラフラしはじめた。
やっとこさ神宮寺家にたどり着く。家族はまだ帰宅していないようで、家の中は無人だった。
神宮寺は自分の部屋に入るとベッドに直行した。
ごろん、と寝っころがって羽生田を見上げる。「なんか悪かったな…お前ん家逆方向だもんな」
羽生田は一瞬、往復の電車賃を請求しそうになったが、いやいや岸くんじゃあるまいしと首を振る。
「こういう事態だし仕方ないさ。ところで薬飲んだほうがいいんじゃないのか?」
「あっ、そうだ」と神宮寺はベッドから這い出てリビングへ向かった。
その隙に羽生田は室内を見回した。本棚に並んだコミックの後ろを探ると大量のエロDVDが出てきた。
ベッドの下をのぞくと、大量のエロ本が隠してある。
わかりやすさに逆に感心しながら羽生田はエロ本を流し読みする。肌色の多いページばかりで目がチカチカする。
「…お?そーいうのキョーミあんの?」戻ってきた神宮寺がニヤニヤ笑っている。
「いや、ちょっと後学のために」
「何スカしてんだよ。俺このページでよく抜くんだけどさ、やっぱ全裸よりもなんか着てたほうが
脱が……うごふ!!ゲフゲフン!!ガボッツオフンウゲフガボンゲホ!!!!!」
いつものノリが戻ったようだが、神宮寺はまたすぐベッドに横になってしまった。
「あーダメだ。体ダルくて縦にしてらんねー」
「だったら寝てればいいんじゃない」
急に真面目な顔になって神宮寺はつぶやいた。
「…なあ、あむ。このこと誰にも言うなよ。とくに岸くんと颯には……」
「べつにいいけど…僕はいいのか?」
「お前はいいよ。だって何か浮世離れしてるし」
浮世離れならあのシンメだって結構なものだと思うが、なんとなく気持ちはわかる。
肝心な時に体調を崩すとかアテにならないとかそういう風に思われたくないんだろう。
「僕、そろそろ帰ろうかな」羽生田は腕時計を見て言った。
「えっ、帰っちゃうの?」
神宮寺はベッドの上にはね起きた。妙に淋しそうな表情をしている。
「親御さんはまだ戻られないのか?」
「あー、残業とか集まりとかで遅くなるって」
「ふーん…」
「コンビニ行ってきてもいいぜ。けど1時間以内に戻ってこいよ」
何なんだその命令口調は、とカチンとくるけど未知の街のコンビニを見物するのも面白いかもしれない。
羽生田はそうすることにした。
地元のコンビニでは見かけないスナック菓子や新フレーバーのポテト、お茶のペットボトル、おにぎりなどを買った。
店員はヤンキー上がりのDQNだったけどこれも郊外らしくていい。
部屋に戻ると薬がきいたのか神宮寺は眠っていた。
起こさないように静かに包みを開けながらポテトをつまむ。うーむ、うまうま…と至福のひとときに
酔いしれていると、神宮寺が寝返りをうった。
「う〜〜ん……」
目を覚まして腹がへっているようならこのおにぎりをあげよう、と羽生田は様子を見た。
「……」神宮寺が何かつぶやいた。聞こえなかったので耳を近づける。
「…ン…ゆうた……くん…」
ゆ・う・た?YUTA?羽生田は首をかしげる。自分のことを君付けするなんて彼はやはりナルシーなのか…
しばらくして神7にはもう1人ゆうたがいることに気づく。
神宮寺の寝顔を見直すと、目尻から1本、液体というか涙が流れ落ちた。
えっ?!えええ???!!泣いてるよこの人!!!!!
羽生田はいつになく焦った。
ていうか、出たよ、岸くん。
彼の豊かな法令線や、止まると石になるのかと疑いたくなるダンス、スプリンクラーの如き汗…
そしてよくわからない眼力等からは年下の男をとりこにする怪しい魔力が放出されているに違いない。
現に親友の高橋はすでにもう…
僕はそんな黒魔術に毒されなくてよかった、と己の冷静さに誇りすら感じる。
羽生田が息をひそめるようにお茶を飲んでいると、神宮寺の声がした。
「アレ…あむ…?帰ってたんだ」
「同学年のよしみでひとつ忠告しておく…」
いつもは半開きな目を最大限に開けて羽生田は力説した。
「君のオトメン化なんて誰も求めてはいない。あの3トップはなかなか手強いぞ?ブリッコポーズを照れずにしっかり決められるか?
君の需要はチャラ男だ。チャラくてセクシー、女性いや女体には目がない肉食系エロエロ男爵だ。
だからこそ身長以外は完璧な絶対センターの先輩にも誉められたんだろう。だったらその路線を貫きたまえよ。
体は男の子だけど中身は女の子とか、間違ってもそっち方向に行ってはいけない」
「はあ?何の話してんだよ」神宮寺はわけわからんといった表情だ。自覚もないんじゃどうしようもない。
「さっき夢を見てただろ」羽生田はカマをかけてみた。
「あー…なんか見た気もすっけど…」
「その夢の中に岸くんが出てこなかったか?」
「岸くん?…てかブサカワで白くて汗っかきのパグ犬なら出てきたよーな…」
神宮寺は眉毛を寄せながら記憶をたどっている。
きっと深層意識では岸くんがその犬に変換されているのだろう。
「…そうだ。その犬が目の前でトラックにひかれてさぁ…血だらけんなって……」
その夢が正夢でないことを祈りつつ、羽生田はほぅ、とため息をついた。
「好きな人が死ぬ夢を見て涙を流すなんて充分乙女チックじゃないか」
「はあ?!誰が乙女チックだって?つーか俺が夢で泣くとかありえねえから!てか好きな人とかいねーし
アイドルの恋人はファンのみんなだからな!!」
まるでどこかの前歯先輩みたいなことを言っている。
「もういい…わかったから、いつものチャラ宮寺に戻ってくれ」
「何がわかったっつうんだよ?!戻るって最初から……ごふう!ゴッフゴフゲフンゲボゲボガビョオオヅ……」
それにしても何かが飛び出てきそうな恐ろしい咳だ。神宮寺の肩が苦しそうに上下している。
羽生田は咳を止めようとしてなぜか神宮寺を後ろから抱きしめてしまった。
「げほんげほn…ちょ、なん、これ…離せって」
いつもは自分が仕掛ける側だから先手を打たれるのに慣れていないらしい。
まったくもう、どいつもこいつも。僕は介護要員じゃないんだぞ。
「あのさぁ……あむ…」
神宮寺が照れたように振り向く。フサフサした髪の毛が羽生田の目や額に刺さって痛い。
「俺……なんか勃ってきちゃった」
「……」
「お前、手伝ってくんね?」
「……………」
「しごいてとかは言わねえ。つーかちょい触ってくれるだけでいいから」
「……………………………………………」
1時間後、羽生田は電車の中にいた。
窓の外はすっかり暗くなっている。
今日いろいろあったせいで、いつもは明晰な思考回路がショート寸前になっている。
これというのも、諸悪の根源はすべて岸くんじゃないのか?
神宮寺が不用意にオトメン化したのも、颯が電波なのも、中村が役者の息子や関西のオトメンと同じカテゴリーに入りつつあるのも
谷石がぼっちで栗田に虐げられている上に変なおじさん押しをやめないのも、倉本と栗田と谷原がハワイに行けなかったのも
この前買った新商品のカップ麺がクソマズかったのも、サマリーが2つあるのも、すべて岸くんのせいなのだ。
「それ相応の報いは受けてもらうよ…岸くん」
羽生田はニヤリとハードボイルド風に笑った。
次の日、レッスン中に羽生田はマスクを外し、岸くんがしゃかりきダンスでトランス状態に入ったのを見計らって
咳をそれはもうたっぷりと浴びせかけてやった。
「なんか汗かきすぎて悪寒がするんだよな〜」などと岸くんは言っていたが
翌日も翌週になってもしれっとした顔でレッスン場に来ている。
その間に神宮寺も羽生田も治り、またレッスンに復帰していた。
「風邪とかさぁ、そーいうの気の持ちようだって!ひいたって思わなきゃひかないんだって!」
岸くんが言うと妙な説得力があった。
「岸くんみたいに単純な人ばっかじゃねえから」神宮寺が軽くツッコむ。
「でも、好きな人からうつされたら逆にうれしいっぽい」高橋が夢見るようにつぶやく。
「いや、病気うつされたりしたら逆に嫌いになると思うね」
羽生田がクールな感じで言うと、神宮寺はチラ見して笑った。
夏はすぐそこまで来ている。――
終わり
作者さん乙です!!
確かに岸君は風邪引いても負けなさそうだなww
それにしても神宮寺の神宮寺が元気になっちゃう所が可愛らしすぎる
>>134と
>>135の行間が駆り立てるな
あむはあむあむしちゃったのかな…
作者さん乙!
あむあむが主役ってだけでも嬉しいのに、この行間がまたたまりまへん…!
一時間かけて何をしたんだい!?
出だしのUSアーミーのくだりめちゃくちゃワロタ
しかし岸くんの年下男子を狂わせるフェロモン凄まじいな
リアルでも颯きゅんが雑誌で真顔で告白するほどだもんな…
このスレ初期はれあたんこそ唯一のフェロモン担当だったのにまさか岸くんまでそうなる日が来ようとは…、
しかし年下男子を虜にする魔力、2人にしか効いてないような…
そんなもんに惑わされてる2人のほうがおかしいんじゃ…
139 :
ユーは名無しネ:2012/07/12(木) 12:03:55.71 0
おれもあむあむに手伝ってもらいたい
はにー颯くんにも優しいしじんたんにも優しいし友達思いだなあ
岸くんのダンスは雨乞いやら敵討ちやらいろいろ見方はあるが、トランス状態はワロタ
そしてそれを尊敬するふうくん…
142 :
ユーは名無しネ:2012/07/12(木) 22:34:03.03 0
あの一時間で何があったか誰か教えてくれ!ww
確かに岸くんは風邪ひいても気力だけで直しそうだなww
飲んじまったと予想するwww
はにーなら成分や味すら分析しそうだ
はにー大人の階段のぼりすぎ
飲んじゃったって…お口で…ゴクリ…たまらん
147 :
ユーは名無しネ:2012/07/12(木) 23:32:27.03 0
おれはあむあむの飲みたいです
俺はれあたんのがいいです
149 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 00:05:12.12 0
はにーがごくり・・・
はにーがお口でごくり・・・・・見たい
はにーダッチワイフみたいなおちょぼ口するときあるもんね
151 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 10:51:07.07 0
はにーが飲もうとして吹いて塗れてる姿が見たいです
152 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 13:03:49.35 I
神7劇場「2つの影」
〜yuta kishi × fu takahashi〜
「どこだ…ここは…」
岸優太は気がつくと、全く見たこともない場所にいた。
それはいつもの如く、道に迷って知らない森に入り込んでしまった…などという訳ではない。
その場所は暗くジメジメとした…パッと見た感じだと…倉庫。
というかどう考えても倉庫。
「俺…なんでここに…?」
岸くんは無い脳みそで記憶を懸命に辿った。
が、何分かけようとレッスン後からの記憶が一切ないのだ。
それはまるでハサミなどでスッパリ切断してしまったのかと疑うほどに綺麗サッパリ忘れている。
「おっかしいな〜…何やってたんだ、俺…」
首を捻りながら、とりあえず外に出ようという結論に至り、見るからに重たそうな扉に手をかけて、思いっ切り押した。
だが一向に扉が開く気配はない。
これはそろそろやばいやつだ。と岸くんは焦りはじめた。
その焦りからか、額には汗が浮き出ていた。
閉じ込められたのではないか、そんな考えが頭をよぎる。
「くっそー…!」
ガチャガチャと扉を押し、ドンドンと叩いた。
俺は閉じ込められるようなことは何一つしてないんだ。
そう思い、不安を打ち消す。
153 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 13:05:04.93 I
ガチャ
すると岸くんよりも遥かに後ろの方で扉が開く音がした。
今自分が格闘している扉でないことは確かだが、出られる予感がし、岸くんはその方向に走った。
「っいってぇ〜……!」
走った矢先、何かにぶつかり、岸くんはそのまま後ろに倒れた。
何で俺はこういつもいつも…そう思い、立ち上がろうとした岸くんの前に、明らかに自分より背が高い人が立っているのに気づく。
岸くんは自慢のブルーベリーアイでその人を見つめた。暗くて顔が良く見えない。
だがお互いが見つめ合う、この時間に危機感は覚えなかった。
もしかしたら自分を閉じ込めたやつかもしれない…そうは思ってもこの人から悪質な雰囲気は微塵も感じられない。
暗さに目が慣れ、もう1度良く見たとき、その人が誰なのか明確になった。
「颯っ…?!」
154 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 13:10:03.86 I
「うん。そう。」
岸くんは安堵の息を漏らした。
「颯、何でここに?俺、目が覚めたらここにいて…」
「レッスンの後?」
「そう。そこから記憶が無くてさ、ってもしかして颯も?」
そう問い掛けると颯はニッコリと微笑んだ。
その微笑みの意味はイマイチ良く分からなかったが、とりあえず知っている人がいる、それだけで岸くんの心の不安は軽減された。
そこで岸くんは、ふと颯の手元を見た。
何かの袋をぶら下げている。
「なぁ、颯?それ何?」
岸くんは指を差しながら、そう聞いた。
「これ?これは…」
「…」
「えっと…これは…メロンパンだよっ…」
岸くんは颯の目が泳いだのを見逃さなかった。
何かを隠している。
証拠など無かったが、なぜかそう確信した。
「颯はホントにメロンパン好きだな…」
だが、問い詰めるのはやめておいた。
聞いてほしくなさそうな顔をしたからだ。
「うん」
155 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 13:11:55.30 I
そう言った颯に岸くんは微笑んだ。が、すぐに険しい顔になり
「なあ颯、お前どこから入ってきたんだ?」
そう聞いた。
よく考えると、颯がメロンパンどうこうよりもまず、ここから出なくてはならないのだ。
「向こうだよ」
「向こう?向こうってどこ?」
「あっちの扉」
「じゃあ行こう。ここから出ないと…何でこんなところに…」
「待って!!!」
ぶつくさ言いながら歩き出した岸くんを、颯が大きな声で止めた。
「話を…聞いてからにして…」
颯の声はだんだん小さくなったが、ギリギリそう聞き取れた。
「話?」
「うん、あの…ね……」
そう言い、俯いた颯。
一体何を言われるんだ…?
156 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 13:31:59.91 I
岸くんは再び不安に襲われた。
俺に何かおかしなところが?チャック全開みたいなことになってるのか?
そう思い見てみるがちゃんと閉まっている。
じゃあなんだ?顔に何かついてるのか?
颯はなかなか口を開かない。
「……颯…?」
痺れを切らし、岸くんはその話を催促した。
「…岸…くん…」
「ん?」
「…俺…」
そこまで言いかけて、颯はまた口を閉じた。
これじゃ、堂々巡りだ。と岸くんは思い、一旦座ろうかと声をかけ、近くの木箱を指差す。
颯は小さく頷き、2人でそこに座った。
「岸くん…俺はね…」
「うん」
「俺は…岸くんといっつもシンメでしょ…?」
「そうだね」
「岸くん…は…ダンスも上手だし…優しいし…」
褒められると思っていなかった岸くんは思わず顔が緩む。
「ありがとう」
「うん…それで…俺はそう思ってて…それで…岸くんは…俺のこと…どう思ってる?」
「どうって…颯もダンス上手だし、優しいと思ってるけど」
「他には」
「他?ヘッドスピンとか尊敬してるよ」
「…じゃあ…さ。神宮寺と俺、どっちが好き?」
「……え?」
157 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 13:33:45.60 I
思ってもみない質問に岸くんは焦りを感じた。
颯は胸に手を当て、大きな深呼吸を繰り返している。
神宮寺と颯?
いや、どっちが好きってそんな決められる訳が…
颯は優しいし、なんかいろいろと気遣ってくれるし、シンメだし。
神宮寺は神宮寺で一緒にいて楽しいし、シンメではないけどWゆうたとして結構仲良しだし、お揃いも持つくらい好きだし、一緒に遊びに行くし。
とそこまで考えて、岸くんは気付いた。
どちらも仲良くしてはいるものの、プライベートでは神宮寺といることの方が多い。
神宮寺は俺をよく誘ってくれるし、また遊びに行こうぜ、とよく言う。
俺はあまりイケイケなタイプじゃないから、自分から沢山誘ったりはしない。
誘われれば行くタイプだ。
ただ颯もそのタイプではないのか?
もし仮に颯が俺との仲の良さを気にしていると仮定すれば、どう考えたってお揃いを持ち、プライベートのほとんどを一緒に過ごす神宮寺の存在は不安なモノじゃないか。
シンメだから。それだけで友達を語るにはあまりに不十分すぎる。
「俺は…どっちも好きだよ。」
気付いたときには、そう言葉に出していた。
颯は明らかに落胆の表情をしている。
158 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 13:35:40.89 I
「そうだよね。岸くん優しいもんね。俺の前でどっちかなんて言えないよね。」
泣き笑いみたいな表情で、そういう颯を見ているとなぜか胸か痛んだ。
「違う。ホントにどっちも好きだ。」
「もういいよ。これからもシンメとして…」
「颯…」
岸くんは颯を抱きしめていた。
颯は目を大きく見開いたが、
「岸くん、ちょっと…」
そう言って、力無く俺を押し返そうとする。
俺はその反発を無視し抱きしめ続けた。
颯は岸くん、ちょっと、ねえ、岸くん、と何度も離すよう指示するが、俺は無視をし、颯が何も言わなくなったとき、俺はゆっくりと伝えた。
「颯…またレッスン帰りにでも2人っきりで…ファミレスに行こうか。」
颯は小さく、えっと漏らした。
159 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 13:37:24.83 I
「それから、今度一緒に遊びに行こう。それで何かお揃いのものを買おう。ずっと付けてられるモノがいいね。」
岸くんは一文ずつ、丁寧に言葉を置いた。
颯はうんうんと頷いている。
時折鼻水を啜る音が聞こえ、泣いているのだと理解した。
「そうだ。また今度カラオケとか行こう。まだJr.のメンバーとは行ったことないから、颯が初めてになるけど…」
「俺が最初…?」
「うん、約束だよ。」
颯は泣いた。今まで堪えていたのだろう。
嗚咽を漏らし、岸くん、ありがとうと何度も言った。
ぎゃあああ岸颯いい雰囲気…!!
続きが激しく気になる!!
161 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 15:32:48.98 I
岸くんは、颯の後ろにある袋が開いていることに気が付いた。
さっき颯が持っていたものだ。
抱きしめたまま、それを良くみるとメモ用紙のようなものに小さく
『岸くんへ。もっと仲良くなれたら嬉しいです。颯』
の文字があり、買った状態のままになっている、YとFのストラップが入っていた。
「大丈夫。もう仲良しだよ。大好き、颯。」
颯はまた、小さく、ありがとうと呟いた−−…
162 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 15:34:01.15 I
しばらくして、落ち着いた颯と共に、この倉庫を出ることにした。
「っていうか、何で俺、こんなとこにいたんだろう…」
颯はクスッと笑った。
岸くんともっと仲良くしたいって悩み聞いた羽生田が睡眠薬を使って連れて来て、表情があまり分からないようにって暗い倉庫を選んでセッティングしてくれたんだよ。と心の中で説明したあと、
「なんでなんだろうね」
と微笑んだ。
そのまま2人は、岸くんが最初に格闘していた扉に向かう。
「いや、颯、そっちは開かなかったんだよ」
と岸くんが言ってすぐ、颯はいとも簡単にその扉を開けた。
「えっ!なんで??!!」
颯は呆れた表情でこう返した。
「…岸くん…この扉、押すんじゃなくて、引くんだよ?」
2人は明るい太陽に迎えられ、眩しさで思い切り目を閉じる。
ピッタリとくっついた2つの影が、大きな1歩を踏み出した−−…
end
163 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 15:54:36.98 0
はにー友達思いなのはいいけど睡眠薬ってw
きぃーーーしぃーーーーーーー!!!
よくやった
165 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 18:22:28.34 0
あむあむ報われないな
俺のところにおいで
作者さん乙です!
岸君いいよぉぉぉぉぉ
岸君がリアルにこれくらい察することが出来たなら
岸颯は今どうなってたのだろう
167 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 19:34:24.38 I
神7劇場「2つの影 番外編」
〜fu takahashi × amu haniuda〜
「ねぇ、あむあむ?」
楽屋にいた僕に、ふいに声をかけてきたのは颯だった。
「なんだ?」
「あの…ね…」
「岸くんか?」
「なななななな何で分かっ…」
君が言いだしにくそうにするなんて、岸くんかヘッドスピンが出来なくなったとか、そういう深刻なものに違いない。
まあ、多少適当に言った面もあったのだが…。
当たっていたならば関係ないだろう。
「で、その岸くんがどうした」
「うん…あのね…岸くんが…」
颯はゆっくりと話しはじめた。
岸くんがまた神宮寺と遊びに行ったこと。
そこでお揃いのキャップを買ったと話してたこと。
次はお泊り会の約束を持ち掛けてる神宮寺を見たこと。
それを1つ1つ暗い表情で話す颯は本当に寂しそうで…
168 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 19:35:41.24 I
「そう…か…」
「うん…ねえ、あむあむ…どうしたらいいかな…」
羽生田は思った。
どうして辛い思いをしてまで、彼を愛すのかと。
颯が愛しているのは岸優太だ。
汗だく単細胞の不憫で生きるのが下手な精神年齢が低い高校2年生だ。
確かに彼のダンスは尊敬に値するが、その他の95%くらいは僕の方が正直上回っている気がしてならない。
ただ颯になぜ好きなのか。と問うことは間違いではないかとも思う。
彼はそんなダメなところすら愛しいのだろうから。
「ならば颯。一度ハッキリ伝えたらどうだ?」
「ハッキリ…??」
「もっと仲良くしてくれ、と伝えるくらい訳ないだろう。」
「いやでも、岸くんが迷惑だったらやっぱり…」
こうやって悩むところは、やはり恋なのだろうと知っていながら、羽生田はあえて言った。
169 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 19:36:47.93 I
「友達に仲良くしてと言われて迷惑なやつがどこにいる。」
「友達…」
「あと神宮寺と颯どっちが好きかと問えばいい。」
「そそそそんなの聞けないっ」
「大丈夫だ。僕の力を全て使って素晴らしいストーリーを作成してやろう」
羽生田はニヤリと笑った。
颯は嫌な予感がしたが、羽生田を信じ、任せることにした。
それから数日後のレッスンが終わった後。
羽生田は一枚の紙切れを颯に渡した。
「え、何…?これ…」
「まあ、とりあえず見てくれ」
自信に満ち溢れている羽生田を横目に、その紙切れに目を通した。
170 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 19:37:39.43 I
○月×日
△□倉庫貸し切り許可
「許可証…か何か…?」
「さあ、ここに岸くんを睡眠薬でセットする。それが覚めたら颯は岸くんの元に向かうんだ」
「…は?」
「そこでなら、表情はバレにくいから言いやすいだろうし、颯に出会った瞬間の安心感は相当なものだ。」
「ちょ…ちょっと…」
「岸くんが出て来た瞬間に颯は扉の前に行く。すると岸くんは颯を見て安心する。颯は中に入るよう指示する。入る。喋る。質問する。仲良くなる。ジ・エンドだ。」
僕は力強く言い切った。
完璧だ。我ながらそう思う。
171 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 19:39:30.75 I
だか颯は違った。
「…………無理だよ、あむあむ……」
颯は抑揚のない声で言い、許可証を押し返す。
「なぜだ?なぜそう言い切る?」
「俺は…岸くんに…そんなこと出来…
「30万」
「……え…?」
「倉庫の機材撤廃。及び物品の配置。更には貸し切り許可証発行。占めて100万だ。幸い父親の会社が使ってる工場の余り倉庫だからかなり安くすんだ。有り難いことだな。
ただ僕も勝手に動かしたのは悪いと思う。それにどっちにしろ、いつかはしないといけなかった撤廃と配置だ。7割はこちらで受け持とう。ただし、この発端は君の相談によるものだ。つまり君は残りの30万を払ってもらう。」
「あむあむ!何言ってんの!俺まだ中2だよ!30万も払えるわけっ…!」
「ならやるんだ。…もう…何の進展もないままは悲しいだろう…?」
「…」
172 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 19:40:13.55 I
ま、嘘だけどな。と羽生田は心で呟いた。
廃墟と仮した街中のいらない倉庫を借りてもいいかと聞いたら2つ返事でOKを貰えたから、パソコンで許可証を自作した。
というのが本当だが、素直な颯なら、そのまま受け止めるだろうと考えたまでだ。
「…そんな…でも…」
「よく考えてみろ。相手は岸くんだ。いつもムチャブリしたって、即OKの岸くんだ。どうせ毎回不憫なことが起きるんだから、間違っても問題ないさ。」
颯は考えるそぶりを見せたが、30万は払えないからやってみる、と言った。
173 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 19:40:46.51 I
そして2人が上手くいったのは言うまでもない。
ただ岸くんが引く扉を押して、開かない開かないと騒ぐとは誤算だった。
そのせいで颯は逆の扉にわざわざ回り込むという、羽生田命名「パターンB」に急遽変更しなくてはならなくなった。
岸くんがあれ程アホだとは。
不意に、なぜ自分が颯にここまでしているのだろうと、疑問に思ったが、それが恋だという選択肢はすぐに排除した。
違うさ。僕はノーマルだ。
あ、睡眠薬は仕事で疲れて、いつもあまり眠れない父親が、どうしても、というときに使用するものだ。
拝借したところで気づきやしない。
174 :
ユーは名無しネ:2012/07/13(金) 19:41:29.55 I
数日後、携帯にYのストラップを付けた岸くんがレッスン場にやってきた。
「みんな、おはよーっ♪颯、おはようっ♪」
「おおおおはようっ…!」
颯は戸惑いながら挨拶をした。
岸くんはそのあとすぐに笑顔で神宮寺と挨拶をしていたけど。
自分が今日岸くん挨拶ナンバーワンに輝いたことが嬉しかった
「ねぇ、岸くん…」
「なに?颯。」
「えっと…いつ…」
「ああ、遊びに行くのなっ♪今度の日曜日にしようか♪」
「うんっ♪」
本当に嬉しそうな颯を見て、羽生田は思った。
この胸の痛みは恋などではない
僕に下心など、もともと無かったのだと。
end
あかん…目から汁が…
作者さん乙です!
きしふういつまでも仲良くね
そしてはにー愛しいよ大好きだよ
はにーも幸せになるといいね
作者さん乙です
最初のない脳みそバロスだったけどあとは切なさだらけだよあむあむ
作者さん乙です
全てはあむちゃんの手のひらの内なのに切ないのは何故だろう
ベッドの上に正座して
「よ…よろしくお願いします」
「こ、こ、こちらこそよろしくお願いします」
懐かしいこのシーンに一歩近づいたな
公式HP動画見た
6人とも爽やかで良かった
神宮寺が仕切ってるのが基本になったのかな?
他の書きかけてたけど、倉庫の作者さんの読んだら書きたくなって先に書いてみた
進み過ぎてごめん
他のカップリングなかなか書けなくてごめん
「颯、今日泊まりに来ない?家族みんなで親戚の家に行って留守なんだ。」
岸くんがそう言った。確かにそう言った。
あわわわわわわわ。どうしよう。いきなりお泊まりなんて展開が早過ぎる。心の準備が…
けど、オレの口が勝手に答える。
「家に電話して聞いてみる。」
明日は日曜日だし、岸くんの名前を出したら親もあっさり了承してくれた。
収録が終わり、岸くんが「お腹へったー!」と騒ぐので、嶺亜くんと3人でファミレスに行くことにした。
嶺亜くんがいてくれると安心感がある。岸くんとの会話もいつもより弾む気がする。
岸くんの嶺亜くんを見る目やボディータッチがちょっと気になる時もあるけれど。
岸くんがまとめて会計している間に、嶺亜くんが「がんばれぇ」と小瓶を握らせてきた。
こここここここれは…
嶺亜くんを見ると、ニッコリ笑って小さくガッツポーズを作っている。
顔が熱くなり、頭から湯気が出てるような気がした。
駅で嶺亜くんと別れ、2人で岸くんの家に向かう。
岸くんの家に近づくにしたがって緊張が増してきた。
「あ、あそこが俺んち。……あれ?電気付いてる。」
岸くんが不思議そうにドアを開けると、
「おかえり。遅かったね。」
と、一目で岸くんのお母さんだと分かる人物が顔を出した。
「え、なんでいんの?」
「急にお父さんの仕事が入っちゃって、明日の朝から行くことになったのよ。明日ならあんたも行けるでしょ。あら?高橋くん?」
「1人だと思ったから颯呼んじゃったよー。」
「いらっしゃい。いつも優太がお世話になってます。ごめんなさいね。折角来てくれたのにバタバタしちゃって。」
「いえこちらこそ、いきなり来ちゃってすみません。岸くんにはいつも優しくしてもらってます。」
「まぁ!颯くんしっかりしてるわね。あんたも見習いなさいよ。ごはんは?」
「食べてきた。行こ、颯。」
「うん。おじゃまします。」
岸ふぅ好きだお
岸くん母、浮かんだのがまんま岸くんの顔だったw
れあたんあの小瓶まだ持ち歩いてんのよww
小瓶・・・えぇぇぇぇぇ
岸くんは部屋に入ると鞄をポイと放り出してベッドに腰掛け、キョロキョロしているオレに自分の隣をポンポン叩いた。
「ここ。」
オレがそっと座ると、岸くんは顔を覗き込むようにして、
「ごめんな。気まずい思いさせて。なんかいきなり颯くんとか呼んでるし…」と言う。
「ううん。ちょっと緊張したけど、普段の岸くんが見れたみたいで嬉しかった。岸くんとお母さん似てるね。」
「よく言われる…」
顔を見合わせて笑った。
それからもオレが何か言う度、返事をする度に岸くんが顔を覗き込んでくるので、ドキドキしてついに話が続かなくなってしまった。
しばらく沈黙が続きつい俯いてしまう。
「ふう…」
そう呼ばれて顔を上げると、目の前に岸くんの顔があった。
岸くんの顔がゆっくり近づいてくる。
無意識に目を見開いていたらしく、息がかかる距離で「目閉じて」と言われる。
慌ててギュッと目をつぶると、柔らかくて温かいものが唇に触れた。
しばらくして顔を離すと、岸くんがまっすぐに目を見て言った。
「いい?」
声がかすれている。
小さく頷くと、ゆっくりベッドに寝かされた。
2、3回軽く唇を重ねた後、岸くんの舌が入ってきた。右手がシャツのボタンにかかる。
その時、
「優太〜、スイカ切ったから取りにおいで〜。」
と岸母の声が聞こえてきた。
岸くんはしぶしぶスイカを取りに行く。
しばらくすると半玉分くらいのスイカの乗ったお盆を持って戻ってきた。
「早く食べちゃおうぜ!」
そう言って岸くんはものすごい勢いでがっつき始めた。
口をスイカでパンパンにして、口の周りはスイカの汁でベットベトだ。
その姿があまりにかわいくて、愛しくてつい笑ってしまう。
「岸くん、種は?」
「めんどくさいから食べちゃった。」
「おへそから芽が出てくるよ。」
「ラッキーじゃん。収穫出来たらおまえにも分けてやるよ。」
「岸くん…」
つい、岸くんの口の周りのスイカの汁を舐めてしまいその場に押し倒された。
その時ノックの音がして、
「高橋くんこんばんは。」
と岸父がやってきた。
「お、プロレスごっこか?元気でいいけど食べ終わってからやりなさい。」
そしてまた、お世話になってます、いえこちらこそという会話をし、少し世間話をして岸父は出て行った。
岸父も岸くんと同じ顔をしていた。
その後もちょっといい雰囲気になると岸兄がやって来て、また盛り上がってくると岸妹がやって来て、お世話になってます、いえこちらこそを繰り返した。
岸兄も岸妹もやっぱり岸くんと同じ顔をしていた。
庭でウェンディがクンクンいっている。
「あ、しまった。今日俺が当番だ。ごめん、颯。ウェンディの散歩付き合ってくれる?」
「うん。」
岸くんが散歩に行ってくると言うと、岸母は「ついでに隣に回覧板回して。」と言い、岸兄は「ついでにDVD返却してきて。あ、おまえに貸してるSMのも忘れず返せよ。」と言い、岸父は「つまみ買ってきて。」と言い、岸妹は「私はアイスクリーム。」と言った。
ウェンディの散歩をしながら岸くんは、
「ごめん。やっぱり今日はこれ以上無理だ…」
と落ち込んでいる。
「いや、オレはそそそそそんなこと期待してなかったし…」
「まさか家族みんないるとはなぁ。次は絶対留守の時呼ぶから。」
「でも今日来れて良かったよ。岸くんが岸くんなのが分かったから…」
「どゆこと?」
これを使うのはまだまだ先かもしれないな。
オレはポケットの中の小瓶を握り締めた。
おわり
岸ファミリー皆同じ顔wwww
なんか想像できてしまったお
作者さん乙です
わお岸颯!続きが気になってしまうううう
プロレスごっこて岸父w
そして岸くんパシリ想像できるww
188 :
ユーは名無しネ:2012/07/16(月) 12:43:05.95 0
絵に描いたような幸せそうな家族だなあ
189 :
ユーは名無しネ:2012/07/16(月) 15:18:49.94 I
岸家全員顔一緒とかwww
岸颯いい感じだあ〜
ふう家もみんな同じ顔してそうだけどねww
はにーの家もみんな同じく目細いっぽい
作者さん乙!
岸颯のラブシーンにドキドキした…!
家族も岸颯もほのぼのしてて癒された
岸家の顔www
作者さん乙です
れあたんの小瓶wwwこりゃあ次が楽しみだ
194 :
ユーは名無しネ:2012/07/17(火) 01:27:22.43 I
作者さんの降臨を待つ!
195 :
ユーは名無しネ:2012/07/17(火) 01:59:45.85 0
作者さん乙!
これの続き楽しみすぎる
岸颯もついにここまで来たかwww
みんな気づいてないのかスルーしてるのか
兄がレンタルしたSMものDVDを借りてる岸くん
まさかそのDVDで予習して颯きゅで実行…ゲフンゲフン
兄も弟もSM好き…
岸家変態だな
とんだ変態だなきしゆ
岸くんは間違いなくMだな
岸くんのせいで颯くんのSが開花したら…
「羽生田〜、オレそんなに岸くん好きって態度に出てるかな?岸くん困らせちゃってるのかな?(涙目)」
「(あ、やば…最近煽りすぎてたかも)
そんなことないよ颯。岸くんも颯に褒められてニヤニヤしてたじゃないか。」
「岸くん優しいから…空気読んだだけだよ。きっと。」
「どうした?急にそんなこと言い出すなんて…誰かに何か言われ…まさか、某巨大掲示板でも見たのか?」
「………」
「あんなとこ見るもんじゃない。適当なことしか書いてないんだから。特に神7のストーリーなんちゃらってとこは絶対見ちゃだめだ!颯は僕のことを信じて任せてたらいいんだよ。」
「うん。分かった。……羽生田は?羽生田はオレのことどう思ってる?鬱陶しくない?」
「そんなことあるはずないだろ!言動は独創的でおもしろいし、いつも一生懸命な努力家で、ちょっと頑固だけど素直なとこもあって、誰にでも親切で…大切な仲間であり大好きな友達だよ。僕はいつでも颯の味方だ!」
「あむあむ〜(涙)」
羽 頭ポンポン
201 :
ユーは名無しネ:2012/07/17(火) 17:38:50.29 0
おっとついにあむあむ本気で狙いに来たか
あむふうで結ばれて欲しいけど最後は岸くんなんだろうなあ
颯きゅんにとってここは見ちゃダメなのかww
それにしてもあむあむ優しいなあ
大好きな・・・
あむあむヤったれ
あむあむもやるときゃやるんだぞ
あむあむとシアワセになって欲しい
あむあむ本気の策略で颯くん落として欲しい
209 :
ユーは名無しネ:2012/07/18(水) 13:47:04.08 0
はにーの仕掛ける罠でボロボロになる岸くん
そんな岸くんにますます惹かれる颯くん
こりゃあはにーに勝ち目はないな
そんな勝ち目のない現状が辛くなり学業と声変わり中なのを理由に神7活動を休むあむあむ…だったら萌える…!
今頃颯きゅんへの切ない恋心を募らせて身悶えているに違いない…
あむあむのガチ策略されたら颯きゅんは
赤子を捻る位あっさり陥落されそうwww
212 :
ユーは名無しネ:2012/07/18(水) 18:43:58.80 0
いやだ完璧にあむあむ恋敵役で最終的には振られて良いヤツ演じちゃううパターンじゃん
岸くんは空き部屋で椅子に縛り付けられている。
シャツははだけ、ズボンと下着は足首に引っかかったままだ。
目の前では高橋が真面目な顔で踊っていた。
「岸くん、今日の振りで確認したいところがあるんだけど、付き合ってくれない?」
そう頼まれてノコノコついて行ったらいつの間にかこうなっていた。
「どうだった?」
ひと通り踊り終えた高橋が息を弾ませながら聞いてくる。
「きれい…」
「それだけ?もっとダメ出しとかしてよ。
まぁ、そんな状態じゃ説得力ないか…」
「うう…」
岸くんのそれはもうすでに興奮状態であることを示していた。
「岸くんも喉乾いたでしょ。水買ってくるからいい子で待っててね。」
そう言って高橋は出て行った。
わざとだろう、ドアは閉まりきらず少し隙間が開いている。これはしばらく帰ってこないな…と岸くんは悟った。
めったに人は来ない場所だが、それでもたまに遠くの方から話し声や足音が聞こえる。
その度に岸くんはドキドキし、体中の血液が下半身に集まって来るような気がしていた。
欲望を満たすため、なんとか手だけでも自由にならないかともがくが、高橋がしっかり縛っている。もがけばもがく程縄が食い込んだ。
前を向けば鏡に映る、縛られ勃起した自分の姿が目に入る。
さらに固くしては鏡で確認するという繰り返しで意識が朦朧としてきたところに、微かに鼻歌が聞こえてきた。
「神宮寺!神宮寺っ!」
何も考えられなかった。岸くんはただただ夢中でその聞き慣れた声の主の名を呼んでいた。
「誰?」
ドアの隙間が少し広がり、怪訝そうな神宮寺の顔が覗く。
「え、岸くん?何し…ああ、お楽しみ中か。」
そう言って神宮寺は部屋に入ってきた。
流石はエロスの申し子、瞬時に状況を把握したようだ。
「楽しそうなことしてるじゃん。」
と、岸くんを舐め回すように見ている。
「助けて…」
「助けるってどうすんの?」
「…触って。」
「やだよ。あいつ恐いもん。岸くんのことになると人が変わるっていうか…」
そうは言ったがなかなか部屋からは出て行かない。逆に吸い寄せられるように近づいて来た。
「でもまあどうしてもってんならちょっとくらい…」
その時、神宮寺の背後からただならぬ妖気が漂い、地獄の底 からかと思われる重低音が響いた。
「何してるの?神宮寺」
「いやっ、まだ何もしてないです!まだ何もっ!」
神宮寺は両手を挙げて飛び退いた。
「ふう〜ん。何かするつもりだったんだ。まあいいや。」
と、高橋は岸くんの方を向く。
「岸くん。いい子で待っててって言ったよね?そんなに我慢出来なかったの?それとも神宮寺だから?」
「ごめんなさい。ごめんなさい。」
岸くんは半泣きになっている。
「許さない。そこで見てて。」
そう言って高橋は今買ってきたペットボトルの水を口に含み、突っ立っていた神宮寺を抱き寄せくちづけた。
神宮寺の喉が動く。
「あ…」
自分が飲むはずだった水を神宮寺が飲んでいる…
岸くんは嫉妬で全身の毛が逆立つ感覚を覚えたが、毛じゃない部分も一層逆立った。
とてつもなく長い時間に思えたキスが終わると、高橋は岸くんの目の前で椅子に座り神宮寺に言った。
「舐めて。岸くんが見てるからしっかりね。」
神宮寺は目をトロンとさせて「はい、ご主人様。」と答えている。すっかりその気だ。
神宮寺が高橋の足元に屈み込んで少したった。
「ダメだなぁ、知識ばっかりあっても。変わって。」
高橋はそう言うと、神宮寺のズボンと下着を手早く剥ぎ取り、椅子に座らせ足元に屈み込んだ。
「アァッッッ!すごい…気持ちいいっ!」
神宮寺がいやらしく声をたてる。
岸くんは今までじらしにじらされた結果、まだキスまでしかしてもらってなかった。
そんなこと俺だってまださせられてないし、してもらってないのに…そう思えば思う程岸くんのものは限界に近付く。
見たくないのに目が離せず、涙目で2人の行為を見つめていたら、岸くんをチラッと見た高橋と目が合った。
が、プイと目を反らされる。
その瞬間、岸くんは触ってもないのに達した。
その直後に神宮寺も絶頂を迎えた。
「もう終わりだよ。早くしまって。
分かったでしょ。岸くんは触らなくても逝っちゃえるような子だし、おしっこ我慢したり変なポエム読まされて興奮する変態なんだから神宮寺にはムリだよ。
それでもまた変な気おこすようならリトルじんたん噛みちぎってすりおろして社長室のお魚さんのエサにするからね。二度と気持ちいいこと出来ないよ。
もう岸くんに手を出さないって約束出来るならまた遊んであげてもいいけど。」
「約束します!また勇太を苛めてください、ご主人様。」
「うん。じゃあもう行って。」
「はい。」
神宮寺は羨ましそうに岸くんを見ながら出ていった。
高橋は黙って岸くんの縄を解く。
「ごめんなさい。嫌いにならないで…」
岸くんは泣きながら訴えている。
「嫌いになんてならないよ。オレは変態の岸くんが好きなんだから。」
「じゃあ、キスして…」
「ダメ。神宮寺のが残ってるから。」
岸くんは楽屋で目覚めた。またしても勃起している。
何か夢でも見ているのか、ここのところ楽屋で寝ると毎回だ。
しかし、そういう年頃だし健康な証拠だと思って岸くんは気にしていなかった。
ただ、鬼ヤクザにバレてめちゃくちゃ怒られてからは誰にも悟られないように気をつけていた。
今日も机に突っ伏して寝ていたので、そのまま寝たふりで収まるのを待つ。
やっと収まり、起き上がるとすぐさま神宮寺がやって来た。
「岸くんの好きそうな動画見付けたから一緒に見ようぜ!緊縛放置プレイからのおしおき3P!な、岸くん好きだろ?」
「う、うん。…でも今はいいや。」
岸くんはすごく見たかったけど防衛本能が働く。今それを見たら危険な気がした。
「え〜、いいじゃん。一緒に見ようよ〜。」
「やめなよ!岸くん嫌がってるだろ。」
「どこがだよ!どうみても見たそうだろうがよ!」
高橋がやって来て神宮寺のスマホを奪う。
「あ、こら!返せ!」
「やだ!」
なんとか動画を消去しようとする高橋と、スマホを取り返そうとする神宮寺が揉み合っている。
けれど、なんだかんだいって2人は仲がいい。
スマホの取り合いで絡まり合い、ついつい笑ってしまっていた。
岸くんはそんな2人を微笑ましく眺める。何故か固さを取り戻していく下半身に戸惑いながら。
おわり
作者さん乙です!
岸くん何してはるんですかwwしかも鬼ヤクザにバレてんのかい
ふうくんとじんたんのキスシーンがエロかった
なんか岸くんの性癖が今後不安になる…w
岸くんはいい御主人様がいていいなぁ
岸さんなにしてるんすかwwwwww
颯さまあああああああああ
220 :
ユーは名無しネ:2012/07/18(水) 23:02:19.32 I
岸くん、何やってんだよw
てか、また夢オチwww
作者さんありがとう!
夢オチドM岸くん久しぶりだ!
まさかの3Pにドキドキしたww
ていうか颯さまってww
222 :
ユーは名無しネ:2012/07/19(木) 09:14:36.04 0
岸くん不憫キャラからただのド変態キャラにw
>リトルじんたん噛みちぎってすりおろして社長室のお魚さんのエサに
いてええええええええええええええええええええええ
224 :
ユーは名無しネ:2012/07/19(木) 10:59:19.19 0
じんたんのリトルじんたんオレも食べたい
岸君早く目覚めちゃえばいいのに
なんで雪だるま大作戦CM神7じゃないんだ
5人だから
SM作者さん乙乙乙!
岸くんばかり何してんねんと言われているが颯くんのほうが突き抜けたド変態な件www
しかもあの神宮寺をも上回り虜にするほどのテクニシャン…
颯さまああああああああああ
229 :
ユーは名無しネ:2012/07/19(木) 13:47:09.72 I
もうそろそろ一発やってもいいのにー
つか、やってくれ!
ごめんなさい、嫌いにならないで
涙目で懇願する岸君たまらん
にしても、颯のテクニック…ゴクリ
夢の中のドS颯くん、岸くんの潜在的な願望が生み出した架空の人物だからね
やっぱり岸くんが変態…
れあくりのストーリー最近は大体致してしまった後のものばかりだけれど
する前とか2人の想いが通じ合う前の話も書いていいのかな?
ここのスレが進むと同時に神7の時系列も進んでるの?
する前も通じ合う前も一応既出
パート1か2だったかな
れあくり初めて物語から「小瓶」という魔法のアイテムが生まれた
作者さん何人もいるんだから、時系列とか関係なく書きたいもの書いたらいいと思うけど
いろんな話読みたいし
236 :
ユーは名無しネ:2012/07/20(金) 16:56:45.41 0
そもそも好き勝手書いてるくせに今更何気兼ねしてるんだよ
237 :
ききき:2012/07/20(金) 18:32:26.21 0
きもす
238 :
ユーは名無しネ:2012/07/21(土) 02:00:11.47 0
書きたいもの書きたいだけ書けばよくないか?
時系列とか気にする必要全くないだろ
239 :
ユーは名無しネ:2012/07/21(土) 02:04:12.51 0
お前ら岸颯の時は無条件に「書いて!書いて!」なのにそれ以外となると冷ややか過ぎ
だから同じ岸オタからも気持ち悪がられんだよ
240 :
ユーは名無しネ:2012/07/22(日) 14:50:53.65 0
過疎
今はバカレアの時代
安井きゅうううううううううううううううん
小さい颯くんの握ったおにぎり、明太子と砂糖入ってたかも…
はにーそれ見てニヤニヤしてたかも…
岸くんごめん
砂糖にぎりktkr
245 :
ユーは名無しネ:2012/07/23(月) 21:41:35.11 0
少蔵にてkmsvn分裂しますた
神宮寺/はにー/かおる/れいあ
---------------------------
岸/颯/谷/栗
雑誌でも別々で乗りだしたり完全にバックで分かれたら分裂と言っていいがまだ分からんな
247 :
ユーは名無しネ:2012/07/23(月) 22:39:37.71 0
新ユニのSexy boys神7バラバラ
Sexy boysってマリウスと松島のユニットでしょ
前にマリウスと松島でラブレター歌ったときもバックは神宮寺羽生田倉本らだったよ
そんなん言ったられあたんなんて何回分離されてんだよって話ですよね
それでもちゃんと新ユニットとして紹介された
ここも過疎ってきたし…
グループできたねー
パッと見スノプリみたいだったw
岸颯岩橋谷栗はどうなるんだ…
ん?まだまだやるけど?
>252
ちゃんと活躍の場は設けてくれるから心配すんな
しばし互いに違う場で経験値を積むだけ
作者さんの復活を待つ!
松マリ+ズニアであるんだから
ナカプマショリ+ズニアもあるんじゃないの
sexy zoneバックが岸颯岩橋栗谷で
松マリ含めるsexy boys(神嶺あむ松倉井上倉本松倉その他)のバックがチビ8だったみたい
上5人は松マリユニにコンセプトが合わなかったのかな
それとも残りの中島菊池勝利のバックにつくか…
岸フー岩橋はバカレアバックは違う?
セクゾン兄組でお願い
バカレアとかやみて
260 :
ユーは名無しネ:2012/07/24(火) 11:46:39.80 0
バカレアやだ
何だかんだで岸くんをいじれるのは前歯と唇だよ
やっぱり神7じゃなきゃ
夏だ!海だ!神7だ! 〜前篇〜
照りつける太陽、むせかえる熱気、うだるような暑さ…
夏真っ盛り。神7一行は「夏と言えば海」と満場一致の元、例によって羽生田一族所有の海辺の別荘にやってきた。
とはいえリゾートと呼ぶには少々大げさな、東京湾から約一時間の小島の海岸である。少々うらびれているが海はそれなりに綺麗だ。お盆もまだ先だからクラゲもいない。
「これで水着のねーちゃんいたら最高なんだけどなー!」風を受けながら神宮寺は口惜しそうに叫ぶ
「腹へった。ところで島にコンビニとかあんの?」倉本がお腹をさすっている
「個人商店は幾つかあるよ」羽生田が答える
「栗ちゃん二人でゴムボート乗ろうねぇ」中村は麦藁帽子を深く被っている
「れいあ後で日焼け止め塗ってあげるー。全身にー」栗田は中村の肩を抱いてご機嫌だ。
「溺れたり流されたり魚の餌になったりしませんように…」谷村はお守りを握りしめている。
そして…
「うぇっ…うげ…おえぇ…!!」
「岸くん大丈夫?後少しで着くから…」
岸くんはクルーザーに乗って10分で船酔いして盛大に吐いていた。高橋がかいがいしく介護をし、背中をさすっている。吐しゃ物の臭いがひどくてみんな出て行ったが高橋はそれでも幸せ気分だ。
岸くんがもう胃液しか出なくなった頃、ようやく船は港に着いた。
「迎えの車が来てるはず…あ、あれだよ」
羽生田が指差した先には軽トラックがあった。じゃんけんの結果中村が助手席に、他の7人は荷台に乗って別荘まで運んでもらった。
「あー…死ぬかと思った」
船酔いと車酔いですっかりグロッキーになった岸くんは別荘に着くなり倒れ込んだ。
「岸くん、はいお水…それとおしぼり」
「ありがと高橋…お前はいい奴だ…」
「いいいやそそそそそんな仲間として当然のことをしたまででああああああ」
岸くんの感謝の言葉に高橋は照れてそのへんにあった観葉植物の葉をむしって散らかしていた。
「けっこう綺麗なとこじゃん。よーし今日は大いなる生命の源、大海原を背景にオ○ニー大会だ!」
神宮寺が一人はりきる横で中村と栗田は毎度安定のいちゃつきっぷりを見せつける。
「栗ちゃん日焼け止め塗ってぇ」
「オッケー。んじゃ脱いでれいあー」
「やだよぉここじゃみんながいるからぁ。栗ちゃんのばかぁ」
「…」
谷村がそれを目を細めて見る。毎度毎度こいつらには羞恥心というものはないのだろうかと呆れながら。
「どうする?すぐ海に行く?」
羽生田の問いかけに倉本が首を横に振った。
「腹減った。昼飯まだじゃん。どっかでなんか食おうよ」
荷物整理もそこそこに一行は歩いて数分の大衆食堂に入った。客はまばらで地元の人間ばかりである。
その中の一人の老人が珍しがって色々と話しかけてきた。そして島にまつわる伝説を話し始める。
「この島にはなあ…満月の満潮時に海に花嫁を捧げる習慣があってなあ…それで豊漁を祈るんじゃよ。さらには…」
「俺のお嫁さんはれいあだしー」栗田は中華丼方手に中村を抱き寄せる。中村は麻婆春雨を食べながら頬を染めた。
「俺のお嫁さんはみずきだしー」倉本はラーメンとギョーザとホイコーローとチンジャオロースをたいらげてデザートのゴマ団子にかぶりついていた。
「ぼ、僕のお嫁さんは…」高橋はあんかけそばを口にしつつ岸くんを横目に見る。岸くんは猫舌なのでラーメンが冷めるまで息を吹きかけていた。
「海の神様に捧げるには美しい処女じゃなければならんでなあ…」
「処女!?」神宮寺は春巻きを食べながらエロワードに反応した。すでに右手があらぬ部分へ伸びている。
「そんな伝説まだ平成の世の中に残ってたのか」羽生田は呆れ半分、感心半分である。そして「ここの中華はあまり口に合わない」とぶつくさ文句を言いながらタンメンと揚げギョーザをたいらげた。
谷村は黙々とエビチリを食べている。
「もう千年も前からこの漁村はそれで神様から守られとるんじゃ」
どこにでもある類の話である。神7達はふんふんと適当に流した。殊に倉本は食べるのに必死で最後には老人ののこしたチャーハンにまで手をつけていた。
腹ごなしがすむと、神7一行は海岸へダッシュした。
海はほどよい透明度でわかめも浮いていない。白い砂浜とまではいかないがゴミもないし人もほとんどいないからすいていて快適だった。
「ハワイの海ほどじゃないけど綺麗だな!」岸くんは感激している。
「岸くんまた痩せたんじゃね?ガリガリじゃん」神宮寺が岸くんのうきでたアバラ骨を触った。その後ろで高橋が般若の形相になっている。
「うーん、バリやハワイもいいけどこういう素朴な海もまあいいもんだな」羽生田の金持ち発言は誰も聞いていない。
「栗ちゃんくすぐったいよぉ」
「ダメだよれいあちゃんと日焼け止め塗んねえとせっかくの白い肌が焼けちまう〜」
「だいじょうぶぅ焼けてもすぐ元に戻るからぁ。あ、そんなとこ塗らなくていいよぉやだぁ」
アホと乙女のいちゃいちゃの横で谷村は準備体操に余念がなかった。
いきなり海に飛び込むと足がつって溺れてしまう。そしてあまり沖に出ると流される危険があるからできるだけ波打ち際にいることにした。
青い空の下と蒼い海の中で神7達ははしゃぎまわる。しばらくは和やかにすぎていたが次第に各所で曇り模様が勃発した。
まずこちら。
「岸くんほらほらフナムシフナムシ」
「やめろ神宮寺!俺フナムシ苦手なんだ。あ、こらちょっとそんなとこに入れるなあああああああ!!!」
神宮寺が悪ノリをして岸くんの水着の中にフナムシを入れようとする。それを見て高橋の髪の毛が逆立った。
「神宮寺くんやめなよ!!岸くんの水着の中に手ぇつっこむとかどこ触る気だああああああああ!!!」
高橋は条件反射で神宮寺にとび蹴りをくらわした。高跳び経験者の跳躍力と脚力が織りなす破壊力に神宮寺は吹っ飛ばされる。派手に砂浜に倒れ込んだ。
「ってーな!冗談だろ冗談。お前岸くんのこととなると人格変わりすぎなんだよ!」
「そそそそそんなことないよ神宮寺くんがおかしなことするからだろ!」
二人は言い合いを始めた。岸くんは自分が原因になっていることも露知らず浮輪を持って沖に向かっている
「おいおい二人とも子どもじみた喧嘩はよせよ。せっかくの海だぞ」
羽生田が仕方なしに止めようとしたが二人とも譲らない。
「なんか良く分かんねえけどアイスでも食べて落ち着けば?」
倉本がどこから仕入れたのか謎なアイスクリームを舐めながら言った。
しかしそれらには全く耳を貸さず高橋と神宮寺の間に険悪ムードが流れ始める。
そして一方…
「あ、この貝殻綺麗だなぁ。顕嵐に持って帰ってあげよぉ」
砂浜に落ちていた綺麗なピンク色の貝殻を拾いながら中村が呟く。栗田はそれを聞いて全身の血が沸騰した。
「れいあダメ!てゆーかなんで阿部じゃなくて顕嵐なんだよ!いつの間に名前呼びになってんの!?」
「えぇ…別に深い意味ないよぉ」
「俺知ってんだよ!阿部が無人島にれいあ持っていきたいって言ってることも観覧車二人で乗りたいって言ってることも!絶対ダメだかんな!れいあは俺だけのもんだし!」
「栗ちゃん大げさぁ。別にそういう意味じゃないってぇ」
最初は柔らかく諭していた中村だが栗田があまりにも聞きわけなく喚いたので頬を膨らませ始めた。
「栗ちゃんやきもちやきすぎぃ。僕のこと信用してないのぉ?」
「そういう意味じゃないし。俺の「許さないリスト」に阿部と脇山と宮近と吉澤ともちろん岸も載ってるからこいつらにはれいあ指一本触らせないって誓ったの。それだけ!だからその貝殻捨てて!」
「二人とも…貝殻図鑑でも見ながら落ち着いて…」
谷村が止めに入ったが中村も栗田も聞く耳を持たない。怒った中村が放った貝殻と栗田が八つ当たりで投げたフナムシが同時に谷村の顔面にヒットした。
そんな雰囲気の中、別荘に戻ると奇妙な張り紙がドアに貼られていた。
「なんじゃこりゃ?」
倉本がびりっとはがしながら読み上げる。
「『今夜花嫁をいただきに参る』だってさ。なにこれ?」
「花嫁ぇ?」
皆同時に素っ頓狂な声を挙げた。真っ先に記憶の糸が繋がったのは谷村だった。
「そういえば昼間食堂でおじいさんがこの島には花嫁を海に捧げる習慣があるとかないとか言ってたけど…」
「そういやそんなこと言ってたっけ。んじゃこの島の人のイタズラだな」
神宮寺は笑ったが岸くんはまさかということもある、といつになく慎重さを見せた。
「海に捧げるっていうかおっさんに捧げられそうなのは…」
皆が中村を見る。
「えぇ…僕ぅ?」
中村は首を傾げる。
「あり得るかもな。とりあえず中村は用心した方がいいんじゃないか?まあ栗田がいるから大丈夫だとは思うけど」
羽生田がそう言って栗田と中村を見据えたが二人の間にはまだしこりが残っている。
「僕はぁ…自分のことは自分で守るしぃ」
中村がそっけなく言うと栗田は少し打ちのめされたような表情になる。中村は少し言いすぎたかもしれないと反省しつつもひっこみがつかなくなってしまった。
「岸くんだって油断してると不憫システムの関係で花嫁にされるかもよ?」
神宮寺の冗談にまたしても高橋は神経をささくれだてた。何か言おうとする高橋を羽生田が制する。
夕飯は別荘で食べたが少し雰囲気が重苦しかった。倉本だけは我関せずでいつもどおりの食欲を見せたが他は進まないし会話もまばらだ。
これはいかん…と岸くんは思った。
せっかくの海なのにこれでは台無しだ。ここは一つ最年長として場を和やかにしなくては…と一応年上らしい使命感が岸くんの中に芽生えた。
「よしみんな!花火やろう!」
岸くんは立ち上がる。
「俺の友達が花火工場でバイトしててちょっと分けてもらったんだ。ほら。じゃじゃーん!」
バッグの中から花火セットを取り出すと岸くんは皆に仰々しく見せて回った。日もとっぷりと暮れていたし静かな海岸でする花火はまたオツなものだ。岸くんに連れられて一行はぞろぞろと海岸へと歩いていく。
「おー綺麗じゃん」
しかし楽しんでいるのは小学生の倉本一人と岸くんだけだった。他のみんなはしらけムードをまだひきずっている。
「俺ションベン行ってくるわ」
「俺も」
神宮寺と栗田がトイレに立つ。砂浜には溜息が漂い流れた。
「中村、栗田のやきもちは今に始まったことじゃないんだしお前だってそれだけ想われてるってことだから嬉しいって言ってたじゃん。だからそろそろ機嫌直したら?」
岸くんが珍しく年上らしく諭すと「うん…」と中村は素直に頷いた。
「毎度毎度くだらないことで精神を乱すなよ。神宮寺の悪ふざけくらい笑って受け流せるくらいじゃないと」
羽生田も同期ながら少し年上の目線で高橋に言い聞かせた。高橋は「分かってる」と答える。
「なーそんな辛気くせえ顔でそんな花火すんなよ。不気味すぎんぞたにー」
「…これが一番落ち着くんだよ…」
線香花火をしゃがみながら凝視する谷村を倉本が白い眼で見ていた。
「神宮寺と栗田遅くないか?どこまで行ったんだ?」
30分以上経っても神宮寺と栗田は戻ってこなかった。不審に思った6人が浜辺を散策していると何やら奇妙な半紙大の紙切れが置かれていた。
『花嫁はいただいた。今夜海に捧げる』
それは玄関の張り紙と同じ自体だった。それを見て岸くん、高橋、羽生田、倉本、谷村は中村を見やる。
「中村は無事だよな」
「だとしたら花嫁って誰だ?」
みんなでう〜ん、う〜ん、と考える。だが分かるはずもない。街灯がほとんどない町だったこともあり迷わないうちに別荘に戻ることにする。
もしかしたら二人は別荘のトイレに行ってそのまま中で寛いでいるのかもしれないと結論付けたからだ。
だが二人の姿はここにもなかった。
栗田は目を覚ました。なんで自分が眠っていたのか記憶がない。けだるい体に鞭打って身を起こすとすぐに自分に異変が取り巻いていることが分かった。
「なんじゃこりゃ?」
部屋がほのかな明かりに照らされていたこともあり、その奇妙ないでたちに思わず素っ頓狂な声を出した。
真っ白な服を着せられている。頭にも何か被せられていた。そして恐ろしく長い白いレースのスカートがあつっくるしかった。
「なんで俺こんなん着てんの?」
確かTシャツとジーパンだったはずなのに見事に着せ替えされている。見ると、隣に神宮寺も同じ格好で横たわっていた。
「おい神宮寺、起きろ。起きろって」
体を揺すると神宮寺は唸りながら身をゆっくりと起こす。そして寝ぼけ眼で
「なんだ…?寝てたのか俺…?」
「なあなんで俺らこんな格好してる訳?」
言われて初めて自分が白いドレスを着せられていることに神宮寺は気付いたらしく悲鳴のような声をあげた。そこで部屋の襖がそっと開いた。
「目が覚めたか…」
そこにいたのは昼間食堂で会った老人だった。確か島の伝説を聞かせてくれた…
「おっさんなんで俺らこんなとこでこんな格好で寝てたの?」
栗田が単刀直入に訊くと老人は表情一つ変えずにこう答えた。
「君達二人は海の花嫁に選ばれた」
「はぁ!?」
神宮寺と栗田は二人で同時にそう叫んだ。花嫁ってなんだ?訳が分からない。
「ちょっと待てよおっさん。花嫁ってのは女だろ。俺は確かに美男子だが女装は意外と似あわねえんだ。百歩譲っても中村みたいな乙女男子くらいじゃねえと…」
神宮寺の直訴に、老人は首を振った。
「ダメだ。もう間に合わん。この際性別がどうのこうの言ってられん。それに…」
老人は口惜しそうに拳を握った。
「花嫁にふさわしいあの可憐な少年は、残念ながら処女ではない。君達の会話を聞かせてもらった」
「あ…」
栗田は思い出す。そういや食堂で思いっきり中村とのプレイあれこれについて話していたことを。成程、確かに処女ではないが…
「仕方がないから消去法で君達二人にした。汗ばかりかいている少年はせっかくのドレスを台無しにするだろうしその隣でクルクル回ってる少年は体格が良すぎる。
理屈っぽい少年は何かと厄介そうだし幼い少年は食べすぎでドレスが入らなさそうだった。暗くてじめじめして負のオーラを撒き散らしている少年は花嫁にはふさわしくない。
本当は色白のおしとやかなあの少年が一番ふさわしかったのに処女でないのが残念でならない」
老人は好き勝手なことを言った。
「まあ品はないがこうしてドレスを着せれば花嫁に見えなくもない。ただし極力しゃべらないでほしい。特にそっちの君」
老人は栗田を指差した。
「おい待てよ消去法とか失礼すぎんだろ。俺を誰だと思ってんだ?神宮寺勇太だぞ?泣く子もチャラくなると言われる千葉が生んだエロエンペラーだぞ!」
「俺れいあ以外の奴に嫁ぐ気とかねーし!俺がいなくなったら岸とか阿部とか谷村とかがれいあに何するか分かんねーし。死んでも死ぬわけにゃいかねんだよ!あり?死んだら死ねねーか。わけわかんなくなってきた」
しかし老人は神宮寺と栗田の訴えを全く無視して町の若い衆を呼んだ。抵抗する間もなく神宮寺と栗田は大層な神輿に乗せられ担ぎ込まれた。
後篇につづく
はにうだ観光シリーズktkr
作者さん乙
それぞれ食べてる中華料理のチョイスがwwww
作者さんおつですありがとう!
自分も神7と海行きたい!たにむのフナムシと颯きゅんの奇行に盛大に吹いたw
そして久しぶりにわちゃわちゃ神7読んでホッとした
我が家に帰ったみたいな
270 :
ユーは名無しネ:2012/07/25(水) 18:29:43.81 0
ふうキモいんですけど
こないだのJJLライブは神7達の声なのか?
あれだけでは判断しにくいけどあんまり歌上手い子いないのかな…w
夏だ!海だ!神7だ! 〜後篇〜
「栗ちゃん怒ってるのかなぁ。僕があんなこと言ったから…」
中村は目に見えて落ち込んでいた。二時間近く経っても栗田も神宮寺も戻ってこない。
「気晴らしに二人で野外オ○ニーでもしてるんじゃないか?そういや神宮寺が言ってたろ」
羽生田は呑気にメロンゼリーを食べている。
「探しに行った方が良くないか?何かあったら大変だしもし道に迷ってたら…」
二人の身を案じる岸くんに、高橋は複雑な思いを抱いた。仲間のことを心配するのは当たり前なのに、ちくちくと胸が痛む。
「僕探しに行ってくるぅ」
中村が立ったのをきっかけに、結局6人で神宮寺と栗田を捜索した。二人がいそうなところ…野外オ○ニーができそうなところ、浜辺など名前を呼びながら探し回ったが一向に見つからない。
「ケータイは?」
倉本の問いかけに、中村と岸くんがそれぞれ栗田と神宮寺の携帯電話を鳴らしたが応答はなかった。
「ケータイに出ないのはおかしいな。おそらく野外オ○ニーなら神宮寺のスマホが必須だろうから」
羽生田が分析した。そこで谷村が「あ」と何かを指差した。
「どうした、谷村?」
「あれ…」
谷村が指差した先には何やら仰々しい神輿と行列が見えた。その先に満月が輝いている。
「なんだありゃ?」岸くんは首を傾げた
「こんな時間に祭か?」羽生田が腕時計を見やりながら言う
「楽しそうな雰囲気じゃないよぉ」中村は眉根を寄せた
「祭だったら夜店あるよな!」
倉本はらんらんとスキップで行列に向かって行った。しかしややあってふてくされて戻ってくる。
「なんだよ祭じゃなくて儀式だと。花嫁が海に捧げられるとかなんとか言ってんの。訳わかんねー。おまけに花嫁はすんげーアホとチャラい女なんだってよ」
アホ…?
チャラい…?
倉本以外の神7達は顔を見合わせた。アホとチャラといえば現在行方不明のあいつとあいつ…だが花嫁ってどういうことだ?
「とにかく行ってみよう」
岸くんの号令で、神7達は行列へと向かった。
「おい…これは地味にやべえぞ。この神輿、どうやっても開かねえ」
神輿にはしっかりと鍵がかかっていて開けようとしてもびくともしない。振動からどこかへ運ばれていることぐらいしか分からない。
「いけにえって何だ?」
栗田がアホ面で訊く。
「神様に捧げる餌みたいなもんだ。俺達このまま海に投げ込まれるかもしれんぞ」
「おいそれは困るぞ。まだれいあと仲直りしてないしもっとしたいプレイややってみてープレイがあんのに。しかも俺がいなくなったら岸や阿部や谷村ががれいあにちょっかい出すじゃんかよ!」
「俺だって初体験しないまま死ぬなんざ絶対ゴメンだね!もっとすげー動画あるかもしんねーのにそれ見ないまま死ぬわけにゃいかねー」
「で、どうすりゃいーんだよこれ。どうやって開けんだよ」
「知るかよ。お前のアホ力でなんとかしてみろよ。火事場のアホ力で」
「できねーし。お前こそ空手でなんとかしてみせろよ」
「空手でなんとかなるようなもんでもねーだろ」
不毛なやりとりを続けているうち振動が止まる。外で何か大勢が唸る声が聞こえてきた。儀式が始まったようである。
「おい!やべーって!冗談じゃねー。このまま死ねるか!」
神宮寺はパニック状態になる。そして思考がヤバイ方向に向かいだした。
「処女じゃなきゃ殺されねえんだったらおい栗田!この際しょうがねー。俺とヤれ!初体験もできて一石二鳥だ!こうなったら相手はどうでもいい!人生には妥協も必要だしな!」
「俺れいあじゃないと勃たないし」
「じゃあ目瞑れ!俺を中村だと思え!」
「目瞑っても感触とかで分かるし」
アホはドヤ顔で断言し、一切妥協しない。
「お前死んだら元も子もないんだぞ!二人でヤればお前も殺されずにすむんだぞ!我慢しろよ」
「神宮寺にヤられるくらいなら死んだ方がましだし」
そうこうしてるうちに何やら儀式が佳境に入った気配がした。いよいよもってピンチである。人間、追いつめられると思考がクリアになることもある。この場合の神宮寺はまさにそれだった。
「おい栗田!想像してみろ!お前亡き後岸くんと阿部と谷村が中村を輪○してあんなことこんなことしてさせて泣かせて喘がせて18禁もビックリの世界だ!
お前今死ぬわけにいかねーんだよ!こっから脱出して中村と仲直りしてちゅーしてあれしてこれしてxcvgbhンjm、デrftギュfghんmrftgだ!!!!」
栗田は想像する。すると燃え上がるようなパワーがみなぎってきた。地球のみんながオラに力を分けてくれるような…あるいは「ほわちゃあ!」とか言って北○神拳が使えるような…あるいはこの腕がゴムみたくびよーんと伸びて覇王色の覇気が周りを渦巻くような…
そして栗田もまたアホらしからぬ思考の切り替えを可能にした。
「神宮寺お前も考えてみろ!この世にはまだまだお前の知らねえ未知のプレイ動画があるし!それにな、デンマークにはその名も「エロティカ博物館」っつうのがあってそこでは世界中のAVが見れんだぞ!そこに行かずに死ぬこととかできねーだろーがよ!」
何故栗田が北欧のマイナー博物館を知っていたのかはともかく神宮寺の中に衝撃が走る。そんな夢のようなミュージアムがこの世界にあるのか?ハワイ行きたいとか言ってる場合じゃねえ、俺は今すぐデンマークに行かなければ。こんなとこで花嫁の衣装着せられて海に捧げられるわけにゃいかねえ。
神宮寺にかつてない情熱のパワーがかけめぐる。
二人の体重は合わせて80kg程度ではあったがこの時ばかりは自重の100倍の力は出ていたように後になって思った。
頑丈な鉄の鍵はいとも簡単に壊れた。
「あのすいません!花嫁について教えてもらいたいんですけど…!」
岸くんが行列にいる町の人をつかまえて訊くとこんな答えが返ってくる。
「結局今日の満月まで見つからんかったがよそから来た若者がそれに選ばれたと。一人は可愛らしい顔をしとったがなんだか声がわしら年寄りみたくしわがれててのう。品もなかったし…
もう一人は花嫁と呼ぶにはあまりにもチャラい感じがしてどっちも清楚な乙女とは言い難いな。だがまあ仕方がない」
もう間違いない。花嫁は栗田と神宮寺だ。神7達は顔を見合わせた。
「どどどどうしよう栗田と神宮寺が魚の餌になってしまう…」岸くんは己の恐怖体験をフラッシュバックさせた
「あんなのを捧げたら逆に海が荒れないか?」羽生田は呆れ顔だ
「これでちょっとはストレス軽減されるだろうか…」谷村は何気に本音が漏れる
「可哀想に海も」倉本は両手を合わせている。どうやらそれは海への憐みのようだ。
そして…
高橋は不思議と怒りがこみあげてくる。仲間を勝手な町のしきたりで奪われるわけにはいかない。絶対にそんなことは許せない。
「確かに栗田くんはアホで無神経でだらしなくて頭の中が二部構成の単細胞だけど僕の恋愛教祖その2でもあるんだ…。
そして神宮寺くんは目の上のたんこぶでいつもいつもセクハラだのエロ発言だのてめえいい加減にしろセクシーゾーンに特大ヘッドスピンお見舞いして金○ブっ潰して二度とオ○ニーできなくしてやるぞコラとかって思うけど…こんなところで死なれるわけにはいかない…!」
「栗ちゃんとまだ仲直りしてないしぃ栗ちゃんいなくなっちゃうなんて谷村にトマトプレイされるより嫌だよぉ絶対ダメぇ!」
中村と高橋は神輿に向かって走り出した。だが町人がそれを阻んだ。
その時、神輿から白い光が放たれた。
「なんと…!?」
町の人達が呆然と見守る中、神輿の中から神宮寺と栗田が現れた。二人とも純白のウェディングドレスを着ている。が、その様相は花嫁のそれとはほど遠かった。
二人は声をハモらせながら
「俺はまだ死ぬわけにはいかねえ…!」
とばったばったと人をなぎ倒してこちらに向かってくる。その反則的な強さに神7達も唖然とした。花嫁姿がやけにシュールだった。
しかし無事でいたことにほっと皆胸をなでおろした。
「良かった…まあ魚の餌にはならずにすんで」岸くんは汗を拭いた
「まあ…栗田くんと神宮寺くんはタダじゃ死なないよね」高橋もほっとしている
「海が荒れずにすんで良かった」羽生田は頷く
「同感」倉本も頷く
「やっぱりストレスはなくならないか…」谷村はまた本音が漏れた。
「あ、れいあ」
栗田が中村に気付いた。嬉しそうに駆け寄ったが少しばつが悪そうに顎を引いた。
「ごめんれいあ…また俺みっともねえやきもちやいて…」
「…」
中村はぽかーんとしている。あれだけ栗田の身を案じていたのだから今すぐ抱きついて「もう栗ちゃんのばかばかばかぁ心配したんだよぉ」とか言っていちゃいちゃの通常運転に戻りそうなものなのに…
皆が不思議に思っていると、ややあって中村はぼそっと呟いた。
「栗ちゃん、かわいぃ…」
中村はうっとりと恍惚の表情で花嫁姿の栗田を見つめた。そしてふらふらと歩み寄ると栗田の手を取る。
「れいあ?」
「栗ちゃんのお嫁さん姿がこんなに可愛かったなんてぇ…分かってたけどぉ実際目の前にするとなんか新しい気持ちが芽生えてくるっていうかぁ…」
胸を押さえて乙女の独り言のように呟くと中村は次にとんでもないことを言った。
「このままの格好でぇ今日は栗ちゃんが女の子になってしよぉ」
全員鼻水を吹いた。岸くんが二人の花嫁プレイを想像しておかしな気持ちになりしゃちほこで精神統一をしようとすると高橋がヘッドスピンでそれに乗じる。
倉本は意味が分からなかったが羽生田は「僕の想像力の限界を超えてる」と渇いた笑いを漏らした。そして谷村は得意のフィンガーセラピーで平常心を呼びもどしていたが鼻から赤い水が止まらない。
そして神宮寺は…
「おいおいなんか俺もコーフンしてきたぞ!せっかくのこの俺の花嫁姿だ!それにこの世に素晴らしい博物館があることを知った記念に特別に俺の処女をやってもいいぞ!いい加減俺も理論より実践だからな!」
とまたとんでもないことをのたまった。
「おいはにうだ!お前どうだ!?」神宮寺は羽生田に迫った。
「僕にも選ぶ権利くらいある」羽生田は即断した。
「んじゃ倉本!井上とヤる時のための予行演習だ!」今度は倉本に迫る。
「みずき以外の奴となんざ死んでもゴメンだし特に神宮寺となんて世界中のあんぱん積まれてもごめんだね」倉本は鼻で笑った。
「よしこの際お前でもかまわねー!お前指技凄そうだしな!」神宮寺は谷村に向き直る。
「無理だよ…もう俺白い壁の病院はごめんだし…」聞きとるのが困難な小声で谷村は拒絶した。
次々に断られ、神宮寺はむきになってきた。そして岸くんの方を向いた。
「じゃあ岸くんでもいいや!この俺の花嫁姿を抱けるんだからもう不憫からおさらばだよな!なんだったらこれ着せてやってもいいぞ!カモンレッツトライ!」
「ちょ…待て神宮寺…!」岸くんはドン引きだ。
「問答無用!覚悟せいや岸くん!」
神宮寺が岸くんに飛びかかろうとすると何かがぷっつんと切れる音がした。そして…
「ふざけんなあああああてめえこのまま海に沈めんぞコラあああああああああああ!!!!!!!!!!!」
何かが憑依した高橋は神宮寺とガチバトルを始めた。やはり高橋には岸くんがらみで冷静になることは難しいようである。空手とヘッドスピンが入り乱れ、その一種異様な光景に「海の祟りだ」と町の人達は蜘蛛の子を散らすように去って行ったという。
そして夜が明けた。
花嫁が捧げられなかったこととは無関係にその日の海はやや荒れていて、帰りの船はずいぶんと揺れた。岸くんはやっぱり船酔いをし、行きは大丈夫だった谷村もひどい船酔いに襲われた。
岸くんにはずっと高橋がつきっきりで看病していたが谷村には誰も看病がつかず、谷村はひたすらフィンガーセラピーで自我を保った。
「やっぱり海はバリに限るな」羽生田はメロンジュースをワイングラスで飲みながら目を細める。
「次はみずきと二人きりで海だな!あいつの家海近いし!」倉本は計画を練り始めた
「栗ちゃん可愛かったよぉ」中村は幸せそうに栗田に寄り添う
「れいあのウェディングドレス姿も超可愛かったー」栗田は中村の肩を抱き寄せる。二人の足元にはウェディングドレスがお土産として紙袋の中に収まっていた。栗田の処女が無事中村に捧げられたかどうかは二人以外知る由もない。
「ウェディングドレスオ○ニー最高!」
神宮寺は今回も初体験のチャンスを逃したものの花嫁姿でのオ○ニーに大満足の様子だった。そして帰宅するとすぐにデンマーク旅行のガイドを買った。
END
久々の更新乙です!
知識だけは豊富なのに童貞な神宮寺ww
誰かたにーの看病してあげよう…w
作者さんお久しぶり!
いつもありがとう!
神宮寺にとんでもないこと言いながらも仲間のためにと燃える颯くんかっこよす
そうなんだよ…栗ちゃんは本当にウェディングドレス似合うほど可愛いんだよ…!
こないだのガチリンピックでつくづく美少年だと思い知らされた…
いつもアホ呼ばわりしてごめんよ…
だがそのアホさがまたいいんだよ…
あの顔で中身が谷茶浜だったら不憫通り越してなんだかもうやるせなくなりそうwww
作者さん乙!
神7内での神宮寺のモテなさは異常w
れあくりはリバも可能なんですねわかります
オレだったらじんたん大歓迎なんだけどなあ
281 :
ユーは名無しネ:2012/07/26(木) 22:06:32.97 0
花嫁のチョイスワロタwwwwww
作者さんありがとう
やっぱり羽生田観光好きだー!
今回はW不憫船酔いだけでよかったね
作者さんおつ!
はにうだ観光愛してる!
じんたんの花嫁姿似合わなさそうだが盛大に萌える
それにしてもたにむは一言一言が貴重だなw
作者さん乙です!
フィンガーセラピーに吹いたw
そして栗田ww花嫁wwww
確かになんだかんだで一番似合うのは栗田だな
しゃべらなければwwww
某掲示板に
電車で遭遇したときに、神宮寺が宮近に「お前のほうが○んこデカいだろww」って笑いながら言ってたwww
との目撃情報が…
おいこら神宮寺!宮近に何をしたwww
それぞれ神7のかわいいAA見たい
仲間増やしたい(;б;エ;б;)(’ー‘・)
(´・v・`)くらもっちゃん
(´´ー`)あむあむ
(’ー‘・)/ふうくん
( ・3・)じぐじぐ
(;б;エ;б;)岸くん
(*’_’*)♥れあたん
( ゜ё゜ )さね
(V―V)礼様
おまけ
(´・н・`)くらもっつぁん
( ̄L ̄)羽生田さん
(・,ー,)ふうくんヘッドスピン
AAの颯あむは本当似ているw
わきさねwww
289 :
ユーは名無しネ:2012/07/28(土) 07:57:20.74 0
そうえいば栗ちゃんの見たことないな
ありがとう!じぐじく可愛い
栗ちゃん谷村も見たいなあ
れあたんきゃわあああああああ
(^皿^)栗ちゃん
/|_____ノヽ
〈〈___/´|彡_ノノ
/| /| ー-しイ‐‐'′
ト、/ !,イ__「i/ レイ {_,r┴、
| ,r'7 /、L-─¬、 i_/⌒ヽ
「了_,r// / \ /\`Y´ ̄ヽ
ト、 f^ソ、 |// ̄\ !_ ヽ ヽ Y´ ̄ヽ
rト、\!_{_iY∠---─┴-、 ノ | !`Y´ ̄ヽ
{」 Y´-く`ー‐r┬‐ァ' ̄ ̄,イ ̄ / | レ─-!
ヽ、 〉-ヽレ-、\ `'┴'r-─‐く_ノ--‐' _人ノ │
} `ー┤ レ! ! `ーr─┴、____/ !-─-、!
ノ ル'⌒ヽ!| ,-─' ̄`ー/⌒ヽ _ノヽ、 !
|| /! | /ノ,イ_ ̄\__厂 i─‐‐'´ | ヽ ノ
ヾ、_八_`ーイ' 厂! | \ く ,-─-、 ヽ ノ /´
 ̄ `ー‐'′ ! l `┘ノ厂 ̄` `ー‐匕__/
`'====''′
川崎
でかすぎて使えねえよw
川崎wwwww
(/б''б) 谷某
△
(//_@||| 暗黒vir.
ウィンクじんたん
( ・3-)★
(/б'_б) 美少年vir.
とくちょう:眉間のしわが少し消えている
virとは?
目が隠れてる方が谷某らしいからこれ
谷( /'_б)人(^皿^)栗
さようなら元祖新芽ええええ
神( ・3・)人(´・v・`)倉
はに(´´ー`)人(*’_’*)れあ
岸(;б;エ;б;)人(’ー‘・)/颯
谷( /'_б)人(^皿^)栗
わき(V―V)人( ゜ё゜ )さね
たにーがハシーに似てもうたが
304 :
sage:2012/07/28(土) 16:59:36.02 0
川崎の原型はなんなんだ
コイキング
ふうだって父さんにそっくりな件(w
神7楽屋劇場 「Wゆうた、夏の陣」
「あっつー!!溶けちまう!!」
「今日もいい汗かいたー!!」
岸くんと神宮寺は二人同時に楽屋に戻ってきた。すでに滝禊の後かのように岸くんは全身汗でずぶ濡れだったし神宮寺も汗だくであった。楽屋のエアコンをフルパワーにする。節電もなんのそのだ。
「あー!!この一杯のために生きてるー!!」
冷えたポカリスエットを手に腰を当てて岸くんは一気飲みして叫ぶ。風呂上がりのビールを飲むオヤジのようだ。
「さーて、検索検索っと!」
神宮寺は水分補給よりもスマホでオカズ探しだ。その横で岸くんは弁当をガツガツ食べ始める。
「おお!これは…これが伝説の生クリームプレイ…!!」
「神宮寺、おかずいらないの?俺食べていい?」
神宮寺がオカズに夢中になっている間に岸くんは神宮寺の弁当のおかずを食べ始める。羽生田の豚肉を勝手に食べて誓約書を書かされた反省も橋本の弁当を食べて泣かしてそれを暴露された反省も全く活かされていなかった。
だが神宮寺は食べることに興味がないので文句一つ言わずオカズ探しに没頭している。このへんの利害の一致がこの二人がうまく噛み合っている所以かもしれない。
「やっぱ夏はエロ動画検索だろ!なあ岸くん!」
弁当を適当に口にしつつ神宮寺は殊更爽やかに、且つチャラく岸くんの肩を叩いた。
「いやー夏といえばスイカとか海とか花火とか縁日とかココナツとかじゃないの?」
岸くんは話半分で唐揚げをぱくついている。
「きんちょうの夏、オ○ニーの夏だろ!やっぱ!」
神宮寺が古臭いCMをパロディる。
「いやーオ○ニーも最近はウェンディとか妹とかの目が怖くてさー」
岸くんはしゅうまいを一口でたいらげる。熱いお茶を飲もうとしてむせた。
「今年の夏こそは俺初体験すんぞ!ドラマは初体験したしな!」
神宮寺は熱く夢を語る。
「俺も初体験したいなあ…女の子に告白されて…」
岸くんは何かを想像してにやけ顔になる。
二人は和やかなのかなんなのかよく分からない感じで会話を進める。誰もつっこまないので若干ぐだぐだではあったが…。
「てなわけで初体験のためにまずは予備知識固めとかないといけないっしょ。どうよ岸くん?」
神宮寺は箸を置き、再びスマホを動かし始めた。岸くんは食べ終わったこともあり覗きこむ。
「おお…これはまた…」
「すっげーだろ。エロエロだろ?」
二人はノリノリでエロ動画を堪能する。ファンの子にはちょっと見せられない姿だ。ここに高橋が入ってきたらまたひと悶着あるところだが彼は今撮影とインタビューの最中である。
「ほれほれ岸くんこれ最新のSMモノ。すっげーだろ!」神宮寺はドヤ顔だ
「おお…」岸くんは目が輝いている
「これなんかどう?ロリ熟女っつー新ジャンル!」魔法の指が次々と魔法のように動画を映し出す
「おお…アリだな…」岸くんは生唾を飲んだ
「やっぱ痴女モノは男の憧れだろ!」神宮寺の憧れは斜め上を行く
「否定できん…」斜め上にちゃっかり乗る岸くんだった
「やっぱ岸くんは話が分かるわー。アホは最近中村の監視が厳しくて盛り上がれねーしな!はにうだは好みのジャンルがはっきりしすぎてイマイチ盛り上がれねー時あるし谷餅は出血多量になってめんどくせえしな」
神宮寺はY談で花を咲かすことに関して人を選ばない。ただ、相手が神宮寺のスピードに乗れないだけなのだ。
そして岸くんはこう見えて割とストライクゾーンが広かったのである。自分では検索など面倒くさいことはしないが他人のそれにちゃっかり乗っかるのである。
Wゆうたはスマホのエロ動画で時の経つのも忘れ、また恥も外聞も関係なくフィーバーする。年頃の思春期男子満開の楽屋には邪魔も入ってこず思う存分二人はエロ動画を堪能した。
そして…
「てめえら何か言い残すことはねえか?ん?」
二時間後のリハーサル、スタジオ内に身の毛もよだつ恐怖の大王が降りてきた。1999年ではなく2012年の間違いだろノストラダムスよ…と誰もが心の中でつっこまざるを得ない空気が取り巻いている。
「ありましぇん…」
「右に同じ…」
岸くんと神宮寺はエロ動画に夢中でリハーサルの時間に大幅に遅れた。鬼ヤクザもとい振付師は拳の関節を鳴らしていた。すでにスタンバっていたJr達は他人事ながらその恐怖に意識が遠のく。
「じゃ、てめーら二人スカイツリーのてっぺんからノーロープバンジージャンプに挑戦してもらおうか」
「ノーロープ…?」
「バンジージャンプ…?」
それって死ねってことじゃ…岸くんと神宮寺は思わずツッコみそうになったが声にならなかった。
この夏、Wゆうたにとびっきりの初体験が手招きしていた。
それはうれしはずかしニャンニャンではなくノーロープバンジージャンプという前代未聞空前絶後今世紀最大未曾有の大冒険であったが。
END
作者サン、ありがとう!!
夏らしく、爽快で、ありそうな感じ!!
Wゆうた、いいね!!
神宮寺はスケベそうランキングには選ばれたけどオナニー中毒なわけじゃないよ
311 :
ユーは名無しネ:2012/07/28(土) 22:04:57.74 0
>>302 さようならってサマリーの看板で分かれるって知ってたの?
あの服の色は関係ないけどれあたん颯きゅんくらもっさん…
おそらく看板は抜粋… すまん
たにー看板オメ!びっくりした
今見てきたけどまあワンショットを使われた程度のものだったしあんまり気にすることもないかと
作者さん乙です
ロリ熟女って何?www
俺も思ったwwww
作者さん乙!
実際にこの展開あり得るから余計ウケるwww
やっぱりみんなロリ熟女気になるんだなw
かくいう自分も気になってググってしまったわw
>一見矛盾しているロリ熟女とは、年齢を重ねても幼ない娘であるかの様に見える女性の事。
ニコニコ動画では主に堀江美都子に付くタグ。
>本来の年齢ではおばさんまたはババアなどと呼ばれても不思議ではないが、そうは見えない為に感嘆の意味を込めてロリ熟女と呼ばれる。
最近では菅野よう子にも付けられるようになった。
作者さん乙です
内容もさることながら谷餅wwww
だめだたにーの呼び方が毎回ツボるwwww
谷餅wwww
谷餅ってなんか美味そうだw
ほほう勉強になる…
サンクス神宮寺
神7楽屋劇場 「夏野菜克服」
今年の夏休みはどこへ行こう…。ハワイやバリはもう飽きたし太平洋クルーズも去年経験した。ロスも今更だしどこかヨーロッパあたりがいいかもしれない。そう、イタリアにでも行って本場イタリアンなんかを食べるのもいいしスペインの片田舎を見て回るのもいいな…。
羽生田は楽屋でメロンゼリー食べ食べ夏休みの過ごし方についてあれこれ構想する。サマリーをがんばった自分へのご褒美も検討中だ。
そんな楽しい思考に耽っているとキイ…と楽屋のドアが開く。入ってきたのは中村だった。若干元気がない。いつもの1・5倍(当社比)色が白いように思えた。
「どうした?なんか元気ないな」
羽生田が食べ終えたメロンゼリーのカップをごみ箱に放りながら問いかけると中村は力なく微笑んだ。
「ちょっとぉ…夏バテかなぁ…」
「そいつは難儀だな。ちゃんと食べないと体力もたないぞ。この後まだ収録が残ってるし」
「うん…」
中村は座り込んで溜息をついた。どうにも覇気がない。まあ普段からふわふわしていて乙女のようだが…
「お菓子でも食べるか?」
そう言って差し出しかけて羽生田は間一髪で気付いた。手に持っていたのはトマトプリッツだった。危ないところである。
「おっと…これじゃなくて他に…そうだ何か飲み物でも…」
袋を探ると紙パックのジュースが手に収まる。それを差し出そうとしてまた羽生田は寸前で気付いた。それはトマトジュースだった。またしてもうっかりしていたら地獄を見るところであった。
危ない危ない。不憫はごめんだ。僕は誰かさんみたいに外科病棟になんざ入院したくない。そうでなくとも以前にラジオお悩み相談室でやらかして入院した経験があるのに…
羽生田は他のものを探した。
「ううむ…」
羽生田は頭を抱えた。決して狙っていたわけではないのに、何故か袋の中はトマト製品だらけだった。トマトゼリーにポテ○チップストマト味、トマトビスケット、トマトフレーク、おまけにプチトマトも入っている。中村にはタブーなものばかりだ。
「お菓子だったらぁ食べられるかなぁ」
中村は袋を覗きこんでこようとする。羽生田は慌てて隠した。
「ちょっと今在庫切れで…」
「嘘ぉいっぱい入ってたじゃんちょうだいぃ」
「いや…これは…」
鞄に直そうとして手元が狂い、中身が散乱した。トマト製品達がごろん、と姿を現し中村の顔色が変わる。
「…トマト…………」
中村は目を剥いてわなわなと震えた。羽生田は恐怖で硬直する。
「な…中村…落ち着いて…Please calm down」
今入院したら夏は病院で過ごす羽目になる。それだけはなんとしても避けたい。羽生田は天にも祈る気持ちだった。栗田よ、今すぐここへきて中村を落ち着かせてくれ。なんならここでおっぱじめてくれてもいいから…
羽生田が宇宙ではなく神様と交信を始めていると、中村は深呼吸を始めた。必死に自我を修復しているようだ。
そしてそれはなんとか成功したようでいつものふんわり乙女が帰ってくる。
「良かった…あやうく不憫になりかけるとこだったよ」
散乱したお菓子を鞄にしまいながら羽生田も安堵の溜息をつく。
「ごめんねぇ僕トマト見るとぉなんか冷静でいられなくなっちゃってぇ」
「まあ誰にでも苦手なものはあるさ。僕も激辛料理やゲテモノ料理は無理だしね」
「でもぉ激辛料理もゲテモノ料理も自分から手出さない限りあんま近づいてこないじゃん?トマトってぇほんとどこにでもあるしぃ油断してたら色んな料理に入ってるしぃ」
中村はそう言って悩ましげに視線を落とした。
「こないだもぉ学校の友達と久しぶりに遊べてぇみんなでファミレス行ったんだけどぉそこで「夏野菜の冷製パスタ」ってのがあって「あ、これおいしそぉ」って注文したらぁトマトだらけのパスタが出てきてもぉ大変だったぁ」
「大変…とは…?」
なんとなく想像がつくが一応羽生田は訊いてみた。
「よく覚えてないけどぉプッツンしちゃってぇ出入り禁止にされちゃったみたいぃ」
羽生田は中村の学校の友達とそのファミレスに同情した。
「みんなに迷惑かけちゃったしぃ妹達にも格好つかないしぃそろそろトマト克服しなきゃって思ってるんだけどどうしたらいいと思うはにうだぁ?」
「いやそこまで重度だと僕なんかにはとても…栗田に手を繋いでもらいながら食べさせてもらったらどうだろう?なんなら口移しとか」
「それもずっと前にやったんだけどぉ栗ちゃんのことボコボコにしちゃったみたいでぇ二度とやるまいって誓ったのぉ」
最愛の栗田ですらボコボコに…トマトの威力は恐ろしい。羽生田の背中に戦慄が走る。
「はにうだ協力してぇ」
「無理だ。不可能だ。インポッシブル。栗田ですら無理なものを僕がどうにかできるわけがない。丁重にお断りする。」
小刻みに首を左右に振りながら羽生田は断固拒否した。無理ゲーすぎる。
「友達でしょぉ」
中村は頬を膨らませる。可愛い、が無理なものは無理だ。
「友情でどうにかできる範囲を超えてる。国連機関かNASAにでも相談した方がいい」
あっさり切りあげて羽生田は旅行雑誌を見ることにした。エリートは安請け合いをしない。自分にできることとできないことの見極めは大切だ。
中村は少し不満そうにぶつぶつ言っていたがそのうちに夏休みの過ごし方についての話題になり機嫌が戻ってくる。羽生田が去年行った太平洋クルーズの話や中村が小学生の頃行った長野で野生の猿に出くわした話などで盛り上がった。
「はにうだ今年はどこ行くのぉ?」
「うん、イタリアかスペインなんかいいと思って」
「へぇ〜。いいなぁ」
中村は雑誌を覗きこんでくる。だがイタリアのページを見て形相が変わった。
イタリアン料理特集だった。日本でもご存じおなじみのイタリアンはトマトなくして語れない。トマトをふんだんに使った料理の数々が掲載されていた。
「…………トマト……」
中村は拳を握って震え始めた。羽生田は可及的速やかにページをめくる。
「イタリアはやっぱり再来年かな、そう、スペインなんかいいと思って…」
そしてめくったスペインのページには…
「…………………とまとがいっぱぁい………」
祭りの特集だった。
スペインはバレンシア州、ブニョールという人口一万人程度の街では8月の最終水曜日にその名も「ラ・トマティーナ」という祭が行われる。号砲と共にトラック数台分におよぶトマトが街の人口の数倍の人数によってひたすら投げ合われ街はトマトで埋めつくされる。
その様子が写真付きで盛大に掲載されていた。トマトまみれの参加者達の狂気じみた様態がでかでかと載っている。
「うふ…うふふ…」
中村は笑っていた。が、肝心の目は一切笑っていなかった。
羽生田が身を翻した時にはもう遅かった。プッツンした中村はこの後栗田が楽屋に戻ってくるまで発狂して暴れまくった。
そこには乙女の姿は微塵もなく、騒ぎを聞いて「ゴルア!!!なんの騒ぎだぁ!?」とかけつけた鬼ヤクザですら「俺は打ち合わせがある。てめえらでなんとかしとけ」とスルーしていったという。
羽生田は外科病棟の集中治療室でイタリアとスペインは老後でいいかもな…と薄れゆく意識の向こうで想った。
END
んんんんんれあたんんんんん
作者さん乙です暑いですね
あむあむああああああああああ
サマリーには間に合ってくれw
327 :
ユーは名無しネ:2012/07/29(日) 22:15:28.46 0
あむあむが不憫の領域にwww
作者さん乙!
れあむマドリードw
やっぱりれあたんとスペインの祭りの絡みは危険すぎる…!
アホもボコられ鬼ヤクザも逃げ出すとは…!
あむあむICU送り…ご愁傷様…w
颯くんにお見舞いに来てもらって元気になれよ
谷餅は夢の中でれあたんとトマトプレイかな
れあたん最強か
最弱は岸くんたにーかな
神7楽屋劇場 「ストレスの夏」
谷村のストレスは限界付近にまで達していた。
連日の厳しい暑さとそれよりも更に厳しいレッスン、それらをこなしながらの学業…ミスをすれば鬼ヤクザからの怒号が飛び、中村からおしおきのデッサン。宿題を忘れれば当然教師に叱責をくらうし成績が悪いと親もいい顔をしない。
その中で最もこたえるのがアホによるアホ扱いおよびボディタッチだった。今日も位置を間違え、酒ヤケ声で「間違ってんじゃねーよ!」と蹴りをくらった。
「くそ…エリートなのに…」
もう今日はこれ以上ストレスに見舞われたくない…楽屋で涙目になりながら谷村はフィンガーセラピーで乗り切る。だがしかし最近ではその効力も薄れかけてきた。
真面目にペットを飼おうかどうか思案中だった。ペットでなくてもきのこを育てるとか、なんでもいい、相談相手がいれば…。
帰りにペットショップかきのこショップにでも寄ろうかと思案していると楽屋のドアが乱暴に開いた。誰かを確かめる間もなく栗田のアホ全開のババア声が響き渡る。
「ふざけんじゃねー!!ブッ殺すぞ!!」
「ああああすいませんごめんなさいもう間違えないから蹴らないでえええええええ!!!!!!」
条件反射で謝りながら壁際に後ずさると栗田は「あ?」と顔を歪ませた。どうやら今日のリハでの失敗を怒っている訳ではないようだ。
「くっそ…!!」
栗田は不貞腐れながらごみ箱を蹴った。相当に機嫌が悪い。触らぬアホに祟りなしだ。谷村は黙ってきのこ図鑑を見ることにした。
「おい谷村」
「…何?」
静かに読書していたいのに、栗田は不機嫌オーラ全開で話しかけてくる。できればそっとしてほしい。これ以上ストレスが溜まるのはごめんだ。
「指いじっててストレスって解消されんのか?」
谷村はどきりとした。まさか栗田がJJLのオンエアを見ていようとは…
「れいあが出てるんだったら絶対見るし。それ以外は見てねーけどよ」
まるでれあオタみたいなことを言いながら栗田は中村の眼鏡姿が可愛かったと顔を緩ませる。その後で鬼の形相になり、
「でも今れいあ阿部と収録中なんだよな…阿部の野郎れいあになんかしたら東京湾のヘドロにしてやる…!」
成程。栗田が機嫌が悪いのはそこか、と谷村は合点がいく。最近何かと仲良しアピールのある二人だ。「れあくりはもう古い。今はもうれあらんの時代だ」と唱えるれあオタも増えて来ているというが…
「俺最近ストレス溜まってしょーがねんだよ。れいあが色んな奴とからみだして!知ってるかお前、れいあ慎太郎とラーメン食いにいったりしてんだぞ!そうでなくとも岸とかお前がれいあに妙なことしようとしてんのによ!」
「いや俺は何も…こないだ殺されかけたし…」
身の毛もよだつ記憶が掘り起こされる。栗田よりもあの時の中村の方が比べ物にならないくらい恐ろしい。
「オンラインゲームは母ちゃんの監視の目が厳しくて思うようにできねーし岸みたく踊ってストレス解消とかになんねーし神宮寺みたくオ○ニーしても一時的なもんだし倉本みたいに食べることが解消になるどころか俺食べても太れねーしなんかいい方法ねーかなー」
「あ…じゃあこれ教えようか?」
谷村は人差し指と親指を前に突き出した。
「こんなんでストレス解消になんのかよ?」
「まあ…それなりに…」
「おめーもっと声張れよ。れいあにも言われただろ!?」
「分かったー」
変なおじさん風に言えば声が出る。そう思ってやってみたのだが「ふざけんじゃねえ」とまた一発蹴りをくらった。
栗田は親指と人差し指を懸命に動かしている。そしてそれを自分で凝視している。だんだんそれが高速になってきた。あっという間に目にもとまらぬ速さになりこれならギネスにも挑戦できそうだ。
「これは…」
谷村は茫然とそこに見入った。このアホは時々わけのわからない凄さを見せつける。アホのくせに振り覚えが早いのも立ち位置を間違えないのもそのへんと関係しているのだろうか…
谷村がちょっとだけ栗田を認めようとしたその時である
「あーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
栗田は絶叫した。
「余計ストレス溜まるだろうがよ!!!谷村お前ほんとホームラン級のアホだな!!!俺お前みたいなアホが一番ストレス溜まるんだよ!!!!!!!」
思い切り罵声とボディタッチが炸裂し、谷村はまた一つ今日のストレスが増えたのだった。
END
作者さん乙!
映像化並みに谷茶浜とアホの様子がやたら鮮明に浮かぶのは何故だ…www
あいつらリアルでもこんな感じなんだろうな…www
作者さん乙です
わかったーちゃんと変なおじさん声で脳内再生されたwwww
れあくりたにのスノプリ組好きだ
作者さん乙です
最近やけに谷栗が好き…
好きというか怖いもの見たさみたいな好奇心かもしれないが
作者さんおつです
れあくりに虐げられてるたにむが愛しいw
神7楽屋劇場 「食べることは生きること」
撮影を終え楽屋に戻ると中は食べカスやらその残骸の袋やらでひどい有様だった。高橋は座る場所もない。
「ちょっと倉本片付けながら食べなよ。なんだよこれは」
「うるせー」
ふてぶてしくシンプルに返して倉本は食べ続ける。このところ更に食欲に磨きがかかっている。夏バテなぞ彼の辞書にはないのかもしれない。見ているだけで胸ヤケを起こしそうだ。
「食べすぎじゃないの?お腹壊しても知らないよ?」
「俺腹壊したことないもん」
確かに、倉本の胃袋はチタンでできてそうだった。
「井上と一緒に食べたら?喜ぶんじゃないの?」
何気なく言っただけなのだが倉本は激昂した。
「みずきがこないだからよそよそしくて俺のこと避けんだよ!もう小瓶は捨てたし神宮寺に騙されただけだっつってんのに!だから食うしかないんだよ俺は!!」
倉本は涙目になった。よく分からないが何か辛いことがあったらしい。そのストレス解消のために食べているということか…ならばそっとしておいた方がいいのかもしれない。食べることでその辛さをまぎらわすことができるのなら…。
「はあ…」
溜息をつきながら高橋は昼食がわりのメロンパンを一口かじる。だが食欲がない。胸がいっぱいなのだ。
岸くんたら神宮寺とエロ動画に夢中になってあわやノーロープバンジ-ジャンプだなんて…
やっぱり年頃だしえっちなことに興味があるのは仕方がないにしても一体どんな動画を…まさかSMじゃないよね…僕はSMは無理だよまだ14歳だしでも岸くんが望むならSにもMにもなるよなんちゃって…
そんなことを考えつつ高橋はメロンパンを置く。パンは口の中がパサパサしてくるから夏はあんまり食べられない。まだ果物の方が進むかもしれない。
「スイカか…」
岸くんはJJLでスイカを自らで表現していた。赤い服と白いボタンで…
一口かじって瑞々しい甘さが広がる。ジューシーでマイルドで…まさに岸くんの味。
「あ…甘いね…」
中村の言うとおり、岸くんは甘かった。そう、このスイカのように…高橋は恍惚とスイカ汁をすすった。
「ブルーベリー…」
タッパーの中に入ったブルーベリーを複雑な想いで手に取る。黒紫の小さな粒…食べると目にいいアントシアニンが豊富に含まれている。岸くんは自分自身をこれに例えていた。
(き…岸くん…)
高橋は湧きあがる欲情と共にブルーベリーを舐めてみた。味はない。だが「岸くんを舐めまわしている」という妄想がなんとも精神をハイにさせた。
「か…噛み砕いてもいいですかあ…?」
呟きながら、一粒口にする。じわっと広がる甘酸っぱさが岸くんの味だ。なんとも魅惑的な…脳天がとろけそうになる。
「頭大丈夫か?」
気付くと目の前に目を細めた倉本の顔があった。急激に羞恥心がやってくる。しまった。倉本がいることをすっかり忘れていた。
「なななな何がだよ僕は全然普通だし」
平静を装うと倉本は哀れむような目を向けた。
「お前も色々苦労してんだな。まあ食って気を紛らわせよ。食ってりゃやなこと忘れるって」
高橋の肩に手をおくと倉本はそっと袋からプラスチック容器を取り出し、高橋に差し出した。倉本が食べ物をくれるなど奇跡に近い。高橋はそれを手に取った。
それは鶏肉のスパゲティだった。奇しくも岸くんがロクネンジャー橋本から横取りしてしまったというものと同じ…
「そうだね…食べることは生きること…」
高橋は鶏肉のスパゲティを口にしながらあの時の岸くんはきっと何も考えず上手そうに食べたんだろうなあと想像してまた悦に浸ったのだった。
END
乙乙乙乙作者さーん!
妄想で岸くん舐め回したりパックンしちゃう颯くん可愛い
くらもっさんいいやつだ…みずきと仲直りできるといいね
>僕はSMは無理だよまだ14歳だしでも岸くんが望むならSにもMにもなるよなんちゃって…
颯くんはリアルでもこういうタイプっぽいのがまたよい
作者さん乙です!
颯きゅんブルーベリー岸くんを早く食べてあげて岸くん腐っちゃうからw
近頃の神7ストーリー内の力関係
れあたん>>>>>>>>>>はにもっさん>>颯きゅん>>>神宮寺栗ちゃん>>>>>岸くん>谷村
になるのか?w
作者サン、乙です!!
ありがとう!!
「岸くんを舐めまわしている」
ハイになれそう。。。
作者さん、連日乙です
颯くんそれ変態だよ…
345 :
ユーは名無しネ:2012/08/01(水) 01:54:39.52 0
ふう気味が悪い
岸くんの恋人(になりたい)
サマリーが間近に迫ってきた。
夏休みということもあり、Jr.達のレッスンも長時間に及ぶ。そのため間に食事タイムも兼ねた長めの休憩時間が設けられている。
谷村は地下の小部屋で1人きのこ図鑑片手に昼食を取っていた。
ここはめったに人が来ない。
以前ロクネンジャー達のかくれんぼに利用され大騒動になったが、それ以来Jr.は誰も近付かなくなった。
初めはたいした興味もなく、なんとなく見ていたきのこ図鑑も今ではリラックスタイムになくてはならないアイテムだ。
ここできのこ図鑑を眺めながら食後のプリンを食べるのが谷村の唯一の楽しみだった。
しかし、珍客が現れる。
きのこ図鑑を小人が覗き込んでいた。
やっぱり小人というものはきのこが好きなのだろうか?いや、違う!小人だぞ、小人!そんなものがいるはずないじゃないか!
しかもここは都心のスタジオだ。夢か幻に違いない。暑さとストレスのせいでおかしくなったのか?また病院送りか?
一瞬の内に真っ白な病院で四肢を拘束され、機械に繋がったヘッドギアを付けられている自分を思い描き、震えた谷村に小人が言う。
「プリンちょっとちょうだい。」
谷村は小さい子供が好きだ。
そう言うとなんだか危険な香りがするが、単純に子供や小動物に癒される「小さいもの好き男子」なのだ。
谷村は小人のかわいさに悩むことを放棄した。
小人を見たなんて誰にも言わなければいいだけだ。
スプーンにプリンをすくって机の上に置いてやると、小人は「やったー!」と大喜びでプリンに飛び付く。
あっという間にスプーン一杯分のプリンをたいらげると、机の縁にちょこんと座り、足をブラブラさせながら斜め掛けにしている水筒の中のものを飲み出した。
すっかりくつろいでいる。
こいつさっき喋ったよな?言葉通じるのかな?
谷村は思いきって小人に話し掛けてみた。
「プリン好きなの?」
小人はニコニコしている。
「うん。一番好きなのはメロンパンだけどプリンも大好き!プリンくれてありがとう。」
「どういたしまして。君、名前はあるの?」
「フー!」
「フー…くん?」
「うん。FUのフーだよ。フーでいいよ。」
「じゃあフー、今度メロンパン持ってきてあげるね。」
「メロンパンは毎朝食べてるからプリンがいい。あと、ゼリーとヨーグルトとアイスクリームとチョコレートと…」
「わかったわかった。全部は無理だけど何か持ってくるよ。」
しかし、毎朝メロンパンを食べるなんて小人なのに規則正しい生活してるんだな。
そう思って谷村はまた質問をぶつける。
「フーはここに住んでるの?」
「ううん、通いだよ。き…えっと、恋人と一緒に住んでるんだ。」
「へー、フー恋人いるんだね。同棲とか大人だね。」
「どどどどどどうせい?うん…まあ…そうなるのかな…
タニタ食堂は?好きな子いないの?」
好きな子と言われて一瞬中村の顔が浮かんだ。慌てて首を振る。
「い、いないよ。好きな子なんて。」
そんなわけない。中村のことが好きなんてあるはずない。
「ふーん。ツラいよね、片思いって…お互いがんばろうね。」
何を言ってるんだこの子は…
俺、今好きな子いないって言ったよな?しかも片思いがんばろうって、同棲してる恋人はどうなった?
タニタ食堂って?
つっこみ所はいくつかあったが、谷村は敢えて聞き流すことにした。
その頃岸くんは神宮寺とエロ動画に夢中になっていた。
そこに羽生田がやってくる。
「岸くん、ちょっといい?」
岸くんを部屋の隅まで連れて行き耳打ちする。
「颯がいないんだけど。」
「えっ!あ、そういえば秘密の抜け道見つけたとか言ってたな。暇だからどっか遊びに行ったんじゃないの。すぐ戻ってくるよ。」
「そんな暢気なこと言って…誰かに見つかったり踏みつぶされたりしたらどうするんだよ。僕探してくる。」
「あっ、羽生田…」
つづく
いつもの作者さんリスペクトしてるので勝手にエピ参考にさせてもらいました
作者さんすみません
大好きです
恋人作者さん乙!待ってた!
谷村ついにれあたんに…新展開w
あんなにれあたんに虐められてるのに谷村きゅんドMw
栗ちゃんが知ったら大変だw
350 :
ユーは名無しネ:2012/08/01(水) 16:21:38.97 0
たにれあキタ━(゚∀゚)━!!
れあたんは本当誰とでもフラグ組めるんだなあ
351 :
ユーは名無しネ:2012/08/01(水) 18:37:31.80 O
栗ちゃん好きだから、栗ちゃんメインの話を書いて欲しいです。
栗ちゃんメインはやはり前スレ104-107の悩めるアホ
あれは泣けた
栗ちゃん名作多し
初めて物語もよかったな
part5までで作品いくつになったんだろ?
すごい数だよね感激ひとしお
作者さん乙です
タニタ食堂www
たにーのセリフが所々変なおじさんで再生されるorz
パート5まで続くなんて思ってなかったな
岸くんの恋人の続き気になるんんんんんんんサイコパスぅ
358 :
ユーは名無しネ:2012/08/03(金) 00:05:56.72 0
パート1とか初期の頃見てなかった
超後悔・・・
過去ログ探そう
過去ログどこ
スレ名をググるといいことあるかも
362 :
ユーは名無しネ:2012/08/03(金) 17:20:51.65 0
age
363 :
ユーは名無しネ:2012/08/03(金) 17:45:57.30 0
過去ログ過去ログ
364 :
ユーは名無しネ:2012/08/03(金) 20:17:55.98 0
ここのスレ大好きすぎる!作者さん達に感謝感激雨顕嵐w
最初から今までの作品まとめて出版してほしいくらいだ
一日必ず一回は覗く
日課になってる
>>364ここでは感謝感激岸優太です
単推しだったのが箱推しになっちゃうよなここの話読むと
わかるわ
自分もここ見て神7+αの名前覚えた
優良スレ
雑誌テレビサマリーでまたエピ増えるの楽しみ!
370 :
ユーは名無しネ:2012/08/04(土) 01:55:36.25 0
>>361 ありがとう
見つかりました
週末は神7ストーリ三昧です
神7楽屋劇場 番外編「我らTravis Japan、神7に宣戦布告!」
神7達の楽屋の向かいの楽屋では、とある集団が会議を開いていた。彼らの名は人呼んで「Travis Japan」一見ツアー会社か旅行雑誌のような名前だがれっきとしたJr内の正式ユニットである。
プレイゾーンも佳境に入る中、彼らは今後の自分達のありかたについて真剣に考えたり適当に思い描いたり様々に意見を交わしていた。
「やっぱり今んとこ俺らの扱いって神7に準じちゃってるよな。もっとこう…俺らの方がメインに立つにはどうしたらいいか…」
「考える人」像のように頬杖をついているのは宮近海斗である。彼は隣に座る阿部顕嵐に訊ねた。
「顕嵐はどう思う?」
しかし阿部は吹いた。宮近がひょっとこのような変顔で言ったからである。それを非難したのは最年少の梶山朝日だ。
「ふざけてんなって。真面目に考えようぜ。ワイルドなこの俺がもっと引き立つ方法を!」
そう言ってTシャツの袖をまくりあげ、恍惚と梶山は己のボディに魅入った。相変わらずワイルドだ…と。
しかしその隣では類人猿一歩手前の吉澤閑也がさらに太い二の腕を見せつけながら鉄拳を放つ。
「アホか。お前の似非ワイルドなんかどうでもいいんだよ。グループ全体のことを考えろって。まあ考えたところでどうにかなるもんでもないけどな」
ニヒリストな吉澤は会議にあまり熱心ではない。はりきっているのは専ら宮近と梶山のみである。
「おい、食ってないでお前もなんとか言えよ」
楽屋の隅でスナック菓子の袋を幾つも散らかしている中村海人に向かって梶山は言った。海人は口の中にものを入れたまま、
「ろーれもいーよー」
と言ってまた食べ始める。すでに袋は5〜6つは空になっていた。
「とりあえずさあ…タイマン勝負ってのはどうよ?ワイルドに」梶山が提案した。
「タイマンって何やんだよ」阿部が呆れ気味に訊く
「なんでもいいんじゃね?ぎゃふんと言わしてやれば」吉澤は寝転がりだした。
「8対5じゃん。どーすんだよ?数が合わないぞ」宮近がコロッケ風に言った。また阿部が吹く。
「そこはワイルドな俺らが1対2とかでカッコ良く勝利すればいいじゃん!」梶山は自信満々だ。
「んじゃ誰から行く?」阿部が周りを見渡しながら訊く。宮近がそれに答えた。
「ここは最年長のヨッシーからだろ。行けヨッシー!」
吉澤は「誰がヨッシーだ」と宮近をどつきながら、「俺が全員倒したらお前らの出番なくなるけどいいか?」と言って勇ましく出て行った。確かに、腕相撲なら8人抜きするだろう。頼もしい限りである。
トラヴィス達がそう期待しながら吉澤を見送り、そして5分…10分…15分が過ぎた。
「遅くない?」
阿部が心配げにそう口にしたその時、吉澤が戻ってきた。何故かにやけ顔である。
「おいシーズー!どうだったんだよ!勝ったのか?てかなんでそんなにやけてんの?」
宮近がまたしても変なアダ名で呼んだが吉澤はそれには答えず一言、
「可愛いなぁ…」
と独り言のように呟いた。何故かトラヴィス達はすぐに事情を察知した。
このゴリラ、さてはハムスターにたらしこまれたな…
吉澤は手の匂いを嗅いでいた。恐らく手を握る何かをしたのだろう。それを想像して何故か阿部は腹がたった。
「おいゴリ…吉澤!しっかりしろって。お前まさか嶺亜くんに…」
「可愛いなぁ…」
吉澤はなおも呟いている。一体何をやらかしたのか阿部は気になったがとりあえずこいつを正気に戻すのが先だと判断した。そして楽屋の隅で相変わらず食べ続ける海人の顔を吉澤の前に突き出した。
「しっかりしろゴリ…じゃなくて吉澤!中村は中村でもこれを見ろ!」
海人のお世辞にも綺麗とはいえない肌と食べカスにまみれた間のぬけたにやけ面を見ると吉澤はそれまでのスウィーティーな気分が一気に醒めてしまい、腹がたって海人の顔を一発殴って正気に戻った。
「このゴリは駄目だ、よし顕嵐、お前行け!」宮近が阿部に指示を出した。
「え、俺?」阿部はきょとん、としている。「いやでもさあ俺タイマンとかやったことないし…」
阿部が尻ごみをしていると梶山が押し出しながら
「いいから行けって!ほんとお前は乳首だけじゃなく気も小さいな!」
と暴言を吐いた。阿部は楽屋を放りだされしぶしぶ神7達の楽屋のドアを開く。一体なんだってこんな無意味なことをしなければならないのか…嫌気がさしつつ中に入ると…
「あ。顕嵐だぁ」
お花畑に天使が一人…
じゃなかった楽屋には中村が一人でいた。阿部を見てにこにこと微笑みながら首を傾けた。
くそっ…可愛い…
阿部は目尻が下がるのを必死にこらえた。
「どうしたのぉさっきしずや君も来たけどぉ」
「あ…そうなの…?吉澤なんかした?」
「ううん。腕相撲してぇ指相撲してぇそんでアルプス一万尺してぇせっせっせしてぇ…それで笑いながら帰っちゃったぁ」
「あ…そう…」
阿部は吉澤がにやけながら帰ってきた理由がよく分かった。楽屋に二人きりとかショタコンホイホイすぎるだろ。
しかし、と阿部は気を確かに持とうと努めた。俺はタイマンをしに来たんだ。例え相手がハムスターでも天使でも俺はグループのために任務を果たさねばならない。
「嶺亜くん、あの…」
「顕嵐今度観覧車一緒に乗ろうねぇ」
「はい…」
阿部は涎を慌てて拭いた。気を確かに持て顕嵐。お前は遠征先のホテルで同室してベッドにもぐりこまれた時もちゃんと平気で夜を明かしたじゃないか…あの時の俺帰って来い。阿部は念じた。
「…」
よし、大丈夫。阿部顕嵐14歳。もうすぐ15歳。乙女座のA型。俺は至ってノーマル。普通。だから大丈夫。大丈夫ったら大丈夫。一度咳払いをして阿部は全ての雑念を振り払う。
「嶺亜くん、あのね」
「怖かったら手握っててあげるからねぇ」
中村は微笑みながら阿部の手を握ってきた。小さくて柔らかい手の感触に阿部は自分の全身がアイスクリームになって溶けだすのを自覚した。
「はいぃ…」
天国への階段を昇っているとしかし、がちゃりと楽屋のドアが開く。
「貴様…」
恐ろしくドスの利いた、鬼ヤクザかと聞き間違うような地獄の重低音に阿部は一時的に意識を取り戻した。目の前に栗田がダミアンのような顔をして立っていた。
あーやっぱりね。やっぱりこうなるのね。だって俺ミスター貧乏籤だもんね。今回も見事に引き当てちゃいましたよ、ええ。ありがと神様。さよならパパママ。グッバイさよなら再見アディオスまた会う日〜まで〜…
阿部は楽屋を出る時、なんとなくこうなるんじゃないかな、という気がしないでもなかった。そしてそれは現実になった。それだけの話だ。
「…顕嵐…お前の仇はきっととってやるから安らかに眠れよ」
虫の息で楽屋に戻った阿部を囲み、トラヴィス達は合掌した。
「さて、中村には中村で対抗してみよう。行け!うみんちゅ!」
宮近はまだ食べている海人を無理矢理放りだした。海人はお菓子の袋を抱えたまま楽屋前で立ち尽くす。
「んー…とりあえず食べ終わってからドアを開けることにしよう」
しかし持ってきたお菓子の量は膨大で、もう面倒臭くなって海人は神7の楽屋のドアを開けた。だが誰もいなかった。
「あれー?誰もいない。つまんないのー。おや?」
楽屋には美味そうな折詰弁当が一つ置いてあった。なんだか高級そうだ。お菓子ばっかりで少々飽きてきたところである。海人は何も考えずその弁当を口にした。
「おおー!うまいー!」
普段食べるロケ弁当や差し入れ弁当とはなんだかグレードが違う。感涙しつつ最後まで一粒残らず平らげると誰かが楽屋に入ってきて絶叫した。
「それは僕の銀座ス○ヒロの弁当ではないのか…?」
わなわなと震えながら海人の持っている空っぽの弁当を指差していたのは羽生田だ。すでに目がヘッドライトを超えて目玉焼きのようになっている。
「あ…ごちそうさま…」
海人が慄きながら返すと、ぷつん、と何かが切れる音がして羽生田は悪霊でも憑依したかのように襲いかかってきた。
「貴様ああああああああ!!!!死ね!殺してやる!いや…殺すだけでは飽き足らない、生きたままハラワタ引き裂いて未来永劫地獄の苦しみを味わわせてやる!!!
羽生田挙武をなめるな!!僕はやるといったことは100%実行する!!羽生田一族の財力の全てをかけてでもお前を八つ裂きに…」
「えええ!そんな怒ること!?ごめんって。この中から好きなのあげるから」
海人はとりあえず手持ちのお菓子をずらりと並べた。すると羽生田は息を整えながらお菓子を吟味し始める。
「とりあえず今日のところはこれで許してやるが二度と同じ過ちは繰り返さないように」
海人は「一ヶ月間羽生田様にお菓子を毎レッスン5つ献上します」という誓約書を書かされ、楽屋を出た。高級弁当は美味かったがなんだか損をした気分だ。だがまあハラワタが引き摺り出されなくて良かったと前向きに考える。
呑気に楽屋前で海人がまたお菓子をボリボリ食べていると、ちょうど倉本が同じようにお菓子を頬張りながら通りかかる。
「…」
「…」
二人は目を合わせる。そこで何かお互い感じるものがあった。
(この子は確か神7のブラックホール…確かに小学生にしては立派すぎる体型だ…)
(こいつ確か大食いJrで三位に入ったなんとかうみんちゅって奴だ…俺は四位だったけど…)
海人と倉本はしばし沈黙する。そしてお菓子の袋をお互い見せつけるようにして貪り食う。
食って食って食って…二人のブラックホールはやがてそのままスタジオの外にまで出て行った。
「…海人遅すぎね?」
楽屋の時計を見ながら梶山が呟いた。
「人質にでも取られたか?あいつ間抜けだし」
吉澤がバスケ雑誌を開きながら言った。阿部は依然として予断を許さぬ状態である。うわごとのように「かんらんしゃ…かんらんしゃ…」と呟いていた。
「やっぱここは俺しかいねえな!このワイルドな俺しか!」
梶山は立ち上がる。白い歯を見せつけながら80年代スターさながらの爽やか気どりで出て行った。そして意気揚々と神7達の楽屋のドアを開ける!
「うらぁ!神7!ワイルドな俺がタイマン張りに来たぞ!」
殊更ワイルドを装って梶山は楽屋に雪崩れ込んだ。
「おいお前入る時はノックくらいしろよ」
神宮寺は毎度おなじみスマホ方手のオ○ニーの真っ最中だった。しかしワイルド梶山は動じない。こちとら伊達にワイルドを名乗っているわけじゃない。俺だってもう中学二年生だ。そんなもんで動じるほど子どもではない。何せワイルドだからな。
「オ○ニーは中断して俺とタイマンだ神宮寺!このワイルドな俺と!」
「ワイルドワイルドって…お前はス○ちゃんかよ。それより見てみろって。すっげーぞこれ。シーメールって知ってっか?ほれほれ」
神宮寺はスマホのエロ動画を得意げに梶山に見せてきた。
「こんなもんワイルドな俺に…おお…おおー…これは…」
「な?すっげーだろ!お前もワイルドにミルクでもカルピスでも出しちゃってもいいぞ?ん?」
この世の中にはまだまだワイルドなエロ動画が溢れているのだな…今回は仕方がない。いくらワイルドでも俺はまだ中学二年生。中学三年生にエロ知識ではまだ敵わない…だがそのうち俺だって…。
梶山は自分を慰めながら神宮寺と共に青春のミルクを飛ばした。
「ワイルドだったぜ…」
梶山は充足感と共に楽屋を出たがさて、と考える。タイマンはりにいってミルク飛ばして返ってきたとか宮近に笑われるしゴリ吉澤にも皮肉めいた笑いを飛ばされる。それはプライドが許さなかった。何か成果を残して帰らなければ…。
思案しながら進むと廊下の隅に誰かが座っていた。何かぶつぶつ言いながら指を動かしている。確かこいつも神7だったような…
「おい、お前。えっと…た…たに…」
確かこいつとは同学年でアジャタで一緒でリバーダンスも一緒にしてなんだかんだ同じ現場になることが多かったはずだが名前が思い出せない。まあ俺は脳みそもワイルドだ。細かいことは気にしない。梶山は言った。
「おい、谷鍋!俺とタイマンだ!」
しかし相手は陰気に梶山を見上げただけだった。暗すぎる。真昼間なのにこの暗黒のオーラはなんなんだ。墓場でももうちょい明るいだろうに。
「聞いてんのか、ワイルド梶山とサシで勝負だ!何がいい!?」
「…なんでもいいよ…どうせ俺は勝ち知らずだし…」
溜息と共に聞きとるのがやっとな小声が返ってくる。なんなんだこれは。いくらなんでも絶望に浸りすぎだろ。
いくらワイルドな俺でもこの暗さはちょっと無理だ。こっちまで暗くなってしまう。これは俺の不戦勝ということで。梶山は勝手に結論付けた。
そして楽屋に戻ると宮近が溜息をついて立ち上がる。
「やはり最後は俺しかいないな…地球のみんな、オラに力を…!」
元気玉を作ろうとしたが返ってきたのは梶山と吉澤の失笑だけだった。宮近はだが使命感に燃えながら楽屋を出た。俺は宮近海斗。犀になる男。そう、犀は強いんだ。気合いだ。気合いがあればなんでもできる。
そう自分を奮い立たせ、宮近は神7達の楽屋の前に立った。
「たのもー!!」
道場破りばりに堂々と宮近は勢いよく神7の楽屋のドアを開けた。そこで風を受ける。
高橋がヘッドスピンの練習の最中だった。相変わらずいい回りっぷりだ。これだけ回っているのは地球か高橋かといったところだ。そして楽屋内には彼以外には誰の姿もない。
「高橋か…」
高橋とは仲は悪くない。しょうもないギャグを言ってもそれなりに笑ってくれるし本人のたまに見せる奇妙奇天烈な言動も嫌いではない。そう、Jrの良き仲間でもある。タイマンというのは非常に心苦しくもある。
「あれ?宮近。何しに来たの?」
宮近の存在に気付き、高橋は回転を止めた。
「タイマンだ。だがまあいきなりやり合うのもなんだから少し話でもしようか、高橋よ」
「は?またなんか変なギャグ思いついたの?忙しいんだけど」
高橋は真面目にとりあおうとしない。宮近がさてどーすんべと思案に暮れ始めると楽屋のドアが開き、岸くんが入ってきた。
これは少々分が悪いな、と宮近は思った。一対一なら勝てなくもないが二対一はさすがに不利だ。今回は見送るしかないのかもしれない。君子危うきに近寄らず、だ。その方が賢明だろう。
ならばお茶を濁して早々に退散するが吉だ。宮近はいつものように少しおどけた口調で岸くんの肩を叩いた。
「いや〜岸くんおめでとう!まさか岸くんがはにうだと結ばれるなんて!オラびっくらこいただよ!」
「え?」
岸くんは素っ頓狂な声を出して間抜け全開の表情を見せた。
「俺さーこないだ楽屋通りかかったらさーたまたま聞こえてきちゃって。はにうだの愛の告白が!食べちゃいたいくらい好きとかなんとか僕の愛は計り知れないとか…。岸くんもまんざらでない様子だったじゃん!」
全くの偶然であったが宮近は羽生田が暇潰しの悪ふざけで岸くんに告白したのを立ち聞きしていた。(注釈:神7楽屋劇場「悪ふざけBABY HONEY」参照)もっとも彼は最後まで聞いていなかったからそれが全くの嘘であることを知らずに誤解していた。
「あ、いやそれは…」
岸くんはすぐにそこに思い至ったが否定する前に巨大地震のような轟音が楽屋内に響き、それがかなわなかった。
「高橋…?」
宮近が高橋を見やると彼は白目をむいて震えていた。携帯電話のマナーモードどころではない。大震災クラスの震えだった。そして…
「そんな…そんな…岸くんとはにうだが…そんな…あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
発狂した高橋は超高速でヘッドスピンを始めた。その回転数の凄まじさに楽屋内にハリケーンが巻き起こる。全てを巻き込み、飲みつくすその巨大竜巻は宮近と岸くんを巻き添えにして地獄に陥れた。
その後楽屋に戻ってきた羽生田が真実を説明するまで宮近は回され続けた。そして命からがら楽屋に戻ると梶山にもたれかかって思い切りゲロった。
「おえぇ…ところで海人はどこ行った?まだ戻ってこないけど…」宮近は口を拭いながら訊ねた。
「さあ…宇宙人にでも捕まったんじゃね?あいつワイルドさのカケラもないから」梶山は宮近のゲロがかかった服を脱ぎ半裸で自身のワイルドさに酔いしれながら答える
「まー戻ってこなけりゃこないで別にいいよ。それにしても可愛かったなぁ」吉澤は何かを思い出して恍惚としている。そして阿部は三途の河で中村がぶりっこスマイルで微笑んで手招きしているのを意識の奥で見ていた。渡りたいが渡ったらもう二度と戻れない葛藤に苦しみながら…
トラヴィス達が海人の身を案じて(?)いた頃、その本人は何故か倉本と寿司バイキングに辿り着き二人して店を倒産寸前にまで追いやっていたという。
END
作者さん乙です
トラビスジャパンのことよく知らないから自分の中でもこの話のキャラを定着させようと思ったwww
これから旅行編とかで知らないうちに
たにーだと思ったらうみんちゅだったとかありそう
私信ではありますが感謝感激岸優太ありがとう!
しずやが呟いた時、絶対ネタにされると思った、てか、して欲しいと思った
作者さんありがとう!願いが叶ったよ!
そしてあれ以来しずやがなんか可愛く思えてしょうがないんだwww自分オカシイwwwww
それにしてもれあたんは最強すぎるw
378 :
ユーは名無しネ:2012/08/04(土) 14:45:13.94 0
作者乙!あそこで悪ふざけBABY HONEYネタがくるとは
作者さん乙です!
うみんちゅのキャラがマイルドに成長したくらもっさんだとは…www
分かり合った2人が可愛いなあ
ふうくん危険すぎるww宮近乙w
おにくとうみんちゅこれは新しい組合せでいいかもw
くらもっちゃんとうみんちゅワロタwww
382 :
ユーは名無しネ:2012/08/04(土) 23:36:42.57 0
金持ちなのにジャンクフードやお菓子が好きな庶民はにー
神7
作者さん乙です
はにー誤解とけてもしばらく口きいてもらえなそう
グッバイさよなら〜懐かしいwww
作者さん乙です
岸くんどうなった…?
作者さん乙!
なぜタイマンwと思いつつ笑いながら読ませてもらったわ
うみんちゅが大食いJr三位になってトラビスのブラックホール枠はこやつか…と思ってたら夢の競演w
タイマンなのか意気投合なのか結局お店を追い込む大食い二人ワロタw
あむあむが岸くん奪ったら凄まじい修羅場すぐる…!
下手すりゃその場で発狂し泣き喚く颯くんが刃傷沙汰起こして切腹してもおかしくない…
ヘッドスピンで済んだのは奇跡だ
しずやあらんがれあたんの虜すぎワロタw
作者さんいつもながら性格把握うまいね
神7の合致っぷりに最近本当ビックリしてるけどこれトラビスも多分ほぼ合ってる
うみんちゅは袋とじでせっかくの裸撮影なのに不自然に腹を隠し続けた前科ありの男
岸くんの恋人(になりたい)
谷村は例によって変なおじさんのモノマネを披露する。
以前見た時はうすら寒いものを感じたが、不思議なものでこのサイズで下から見上げるとめちゃくちゃおもしろい。
フーは転げ回って笑った。転げ回りついでにヘッドスピンを披露する。
「わー、すごいすごーい。」
まだ変なおじさんだ。
2人はまた笑う。
「あー、楽しかった。そろそろ休憩終わるから戻らなきゃ。」
「途中まで連れてってー。」
フーは谷村のジャージのポケットに収まると叫んだ。
「タニタ食堂発進!行け!!」
「あ、ここでいいよ。降ろして。」
「ここ?」
「うん。秘密の抜け道があるんだ。じゃあまた明日ね。バイバイ。」
「また明日。」
そう言うとフーは物陰に消えた。
「また明日か…」
谷村はそう呟いて、知らないうちにニコニコしていた顔を引き締める。
さあ、レッスンだ。頑張らないとな。
その時、近くの楽屋から言い争う声が聞こえてきた。
ちびっ子Jr.たちが休憩している部屋だ。
谷村が覗くとロクネンジャーがワイワイ揉めている。
どうやら橋本が昼食時に食べようとしていたあさりの味噌汁がなくなり、廊下のごみ箱から空のカップが出てきたらしい。
それで、自分より先に戻っていた他メンバーを怪しんで犯人探しをしていたのだ。
谷村は黙っていられず割って入る。
「みんな仲良くしよ!」
「なんだ、宇宙人じゃねーか。口出すなよ!」
たまたま金田が休みでいなかったので必要以上に騒ぎが大きくなることはなかったが、谷村はレディダイPVメイキングの岸くんのようにロクネンジャーに囲まれボコボコにされた。
その時!
「やめろ〜!」
フーのか細い声が聞こえてロクネンジャーが一斉に振り返る。
そこには羽生田が立っていた。ポケットが少し膨らんでいる。
谷村は後に「この時羽生田がとても大きく見えた」と語った。
「なんだなんだ。今度はハニューダームか?変な声出してんじゃねーよ!」
橋本の放った「変な声」という言葉に谷村はハッとする。今だ!今しかない!
「証拠もないのに仲間を疑うなんてよくないよ。味噌汁勝手に飲まれて腹立たしい気持ちも疑われて悔しい気持ちも分かるけど、ここはぐっとこらえて。ね?仲良くしよ。明日みんなにカップ味噌汁買ってきてあげるから。
そうです、私が変なおじさんです。変なおじさんだから変なおじさん…」
変なおじさんの長台詞キター!とフーは笑いをこらえたが、ロクネンジャーと羽生田は脱力した。
そして…
「疑ったりして悪かった。冷静に考えたらおまえらはそんなことしねーよ。」
「僕達こそはしもっちゃんの味噌汁守れなくてごめん。」
事態は終息した。
羽生田は、そういえばさっき岸くんがあさりの味噌汁をすすっていたなと思い出したが、仲間を疑うのはよくないって変なおじさんも言ってるし…と芽生えかけた疑惑を打ち消した。
一方、谷村は必死で記憶の糸を辿っていた。
今さっきフーがロクネンジャーを止めてくれたように、確か以前怒る中村から一生懸命庇ってくれたやつがいたはずだ。
しかしそれが誰だったか全く思い出せない。
谷村の脳裏に親友の高橋凜の顔が浮かんできた。
凜だったっけ?いや、違う。
今度は凜の声が蘇る。
「えー、やだよ。あの2人だよ?どう接していいかわからないって。ムリムリムリ。」
うん、そう言った。
あれは…そうだ!Wゆうたに対抗してトリプル高橋はどう?って話しをしてる時の台詞だ。
トリプル高橋…
高橋凜。高橋実靖。高橋……高橋…颯。
「…高橋颯」
谷村が小さく呟いた。
颯はポケットの中で目を見開く。
「やったな。」
羽生田がポケットの上からそっと颯を揺さぶった。
「おはよう、岸くん。」
翌日、レッスンスタジオに向かう岸くんに後ろから声がかかる。
「おはよう。」
岸くんが振り向くとそこにいたのは谷村だった。
こんな明るく元気な声を出す谷村を見るのが始めてだった岸くんは目を丸くした。
しかし、その後もっと驚くことになる。
谷村が岸くんを追い越す時、小さい声で
「おはよう、颯。」
と言ったのだ。
颯も胸ポケットからちょこっと顔を出して
「おはよう、タニタ食堂。」
と言った。
「え、え?どゆこと?いつの間に?」
「へへ〜。岸くん、油断してたら知らないよ。」
谷村は前方に中村の後ろ姿を見付ける。
深呼吸して駆け寄り
「おはよう、中村。」
と声をかけた。
「おはよぉ。機嫌よさそうだねぇ谷村。
あ、聞いたよぉ。昨日ロクネンジャーのけんかの仲裁したんだってねぇ。やるじゃん。
ご褒美にこれあげるぅ。」
中村はきのこの山を差し出した。
休憩時間、また遊びにきた颯に谷村はきのこの山を勧める。
「オレは1個で充分。あとはタニタ食堂が食べなよ。せっかく嶺亜くんがくれたんだし。」
そう言うと颯は足を投げ出してペタンと座り、クラッカー部分を抱えこんでチョコレートをペロペロ舐め出した。
「ちょっ!その食べ方やめな。なんか卑猥だよ。」
「え、なにが?」
颯はいたって呑気だ。
谷村は急に悪戯心が湧いてきて、その颯の姿を写メった。
後で羽生田と岸くんに送信してやろう。
谷村は中学2年生らしい無邪気な笑顔を覗かせた。
羽生田×颯
「どうして谷猿のところには自分から出ていったんだ?(僕の所には来てくれなかったのに…)」
「タニタ食堂は入院させられるのを怖がってただろ?だからオレを見ても誰にも言わないと思ったんだ。
それに、なんか最近つらそうだったから…
前にね、岸くんに何の役にもたたないのに面倒かけてごめんって言ったら、颯といたら楽しいし癒されるよって言ってくれたことがあって、じゃあオレでも何か役にたてるかなって…」
羽生田は黙って人差し指で颯の頭を撫でた。
岸くん×颯
「岸くん、オレ達同棲してるんだよね。同棲って恋人同士みたいだね。」
「は?」
つづく
作者さん乙です!
この話かわいい
ほっこりしてるっぽいの中の癒されるっぽいの中の感動っぽいっていうか
次回も楽しみにしてます
作者さん乙!
小さな颯くんやっぱ可愛いしほっこりするいいお話だ…実写化希望!
谷猿wタニタ食堂w
颯くんの頭よしよしするあむあむいいなぁ〜
岸くんとは相変わらずでまたw
393 :
ユーは名無しネ:2012/08/05(日) 11:01:27.76 0
あむあむせつないよあむあむ
フーがかわいすぎてつらいうわああああああああああああああああああああああああああああああ
ディベートで岸くん座れなくてれあたん笑いつつも慰めるみたいに腰ポンポンしてたの良かった
このスレ的にはちょっと怪しかったあの二人w
まあ一度エレベーターでやっちゃってるし
懐かしいwww
398 :
ユーは名無しネ:2012/08/06(月) 00:38:58.68 I
あのロケ、ふーくん欲しかった
おもちゃなのにすげー現実的な狙い方してるなww
金田くん脂汗浮いてない?w
>>399早売り?ライターさんたち絶対にここを見てるだろwww
たにー可愛いじゃねーかおい
404 :
ユーは名無しネ:2012/08/06(月) 09:58:12.31 0
たにー願望かなってよかったね
たにーにはフィンガーセラピーのほかにも超音波セラピーが必要なんだよ
金田くんのきゃーっていう超音波が聞こえてきそうだw
よりによって谷村金田が組まされるとはwwww
406 :
ユーは名無しネ:2012/08/07(火) 02:26:23.30 0
お
まとめサイト作ろうかと思ってるんだけど、需要ってあるかな?
W誌
たにーと金田くん
岸颯あーん
しょんぼりはにー
神宮寺自重
ちょ嶺亜の制服あるある
い く つ か吹っ飛ぶって何事!?w
岸ふうが裸で抱き合ってたんだけど
神宮寺「一緒に行く相手は、もちろん岸くん。そして颯が、オレにヤキモチ焼いちゃう…っていうパターンだろうな(笑)。」
なにこれまんまじゃんこわい
じんさん颯くんの気持ち知ってていじわるしてそうだわー
っていうか今までまとめサイト無かったんだ、自分が知らないだけかと思ってた
>407 過去の名作たまに読み返したりする自分には
嬉しすぎるw楽しみに待ってる
【密かな敵】
「栗ちゃんのばかぁ……」
ジャニーズ1乙女な男、中村嶺亜はJJLガチリンピックの熱戦により吹き出た汗を拭うこともそこそこに足早にロケバスへ向かっていた。
しかし、いつもと違って嶺亜はたった一人だった。そう、普段は当たり前のように隣にいる栗田恵がいないのだ。
「栗ちゃんってば、デレデレしちゃってぇ……」
嶺亜を柄にもなく苛々させているのは他でもない栗田である。けれど本当の理由はその裏にあるちょっとした嫉妬心からだった。
そもそもこの世界はある程度の自信とその自信に基づく根拠が必要だと嶺亜は思っている。そして嶺亜の自信は自分の顔にあった。
昔は生気がなどと揶揄されたものだが、今では顔で得する部分も少なくない。だからこそ美容には誰よりも気をつけているしその反面おごりすぎないようにも気を配っている。
その顔で築き上げた自分の地位を脅かそうとしてきたのが、そう高橋凛だ。しかしながら今日の苛々は凛が理由ではない。凜はどうやら「龍一に守られるよりも守りたい」という思考にチェンジしてきたらしく最近妙に男らしい。もはや自分の敵ではない。
なら誰か?
「上原勝太郎、……入所当初はあんなのじゃなかった気がするんだけどなぁ」
そう、SPで急に初登場してきた上原勝太郎。ぱっつんがトレードマークの謙虚な和風美人だ。
同世代の中では少々古株の嶺亜にいわせると入所当初は本当にあんな感じじゃなかったのだ。どちらかというとロン毛でEX●LEの後ろで踊ってたなんて話もあったほどワイルド系。いつの間にキャラチェンジしたのだ……。
しかし長年地盤を固めてきた嶺亜から見れば注意しすぎなければならないほどの敵ではない。なら何故こんなにも焦っているのか?そこの理由に栗田が絡んでくるのだ。
『お前思ってたよりすげーのな!』
正直あまりメインのJrではない上原は今日の収録メンバーに特に仲がいいというメンバーがいなかったようで休憩時間も凛とちょろりと喋った程度でぼんやりしていた。そこに話しかけたのが栗田だ。
別に嶺亜も栗田が別の奴に話しかけるのが嫌だというほど独占欲が強いわけではない。けれど、その嶺亜の信頼をあっさりと崩しにかかってきたのだあの男は(もちろん上原はそんな気さらさらないのだろうが)。
『そ、うかな?』
『うん、ただ暗いだけの奴かと思ってたのにさー』
『ふふふ、栗田くんって面白いね』
あれは、確実に。栗田の後ろにキューピットが飛び出そうとしてた。もちろん慌てて栗田の名前を呼べばそんな影は消えうせたけれど、上原の微笑が頭から、離れない。
また、その様子を見ていて興味を盛ったらしく岸と岩橋が上原に話しかけてくれて栗田との身体的な距離は確実に離れた。
それなのに、無性に苛々落ち着かないのは、何故。顔の系統でいえば谷村や岩橋に似通った部分がある、けれどその二人が栗田と話していたってなにも感じないのに。どうして。
足がぴたりと止まった、自分の気持ちが落ちているのが手に取るように分かる。
「嶺亜、くん!」
「……凛?」
「栗田くんと一緒じゃ、ないの?」
「凜こそ慌ててどうしたのぉ?」
その質問には、答えたくない。無駄に上手くなった誤魔化し笑いで見つめ返せば若干黒く焼けた凜の頬がぴくりと引きつった。
「上原くんなら心配ないと思う、けど、」
「…………」
谷村に似てる、のに、谷村と凜は確実に違う。きっと凜は谷村の傍にいるために必死に足掻いて、強くなって。
自分は栗田の傍にいるために必死に足掻いたこと、なんてあっただろうか。
「栗田くんは、ちゃんと嶺亜くんのこと……ほら、「おーい、嶺亜ー!」」
凜の後ろから走ってくる、栗田の姿。その斜め後ろには岩橋と岸と、そして上原が。
「なーんで先いくんだよー」
「……ごめんねぇ、栗ちゃん」
凜が視界のすみっこで少し肩をすくめて、上原に話しかけ先にロケバスに乗り込んだ。それに岸と岩橋も続く。残された、栗田と嶺亜。
「ねぇ栗ちゃん、」
「んー?」
「上原ってどんな子?」
君の一番は、いつでも僕でありたいから。
END
作者さん乙!
れあたんやきもちktkr
やきもちやくれあたんとりんりん出る話読みたかったから同じ気持ちの人がいてくれてうれしす
420 :
ユーは名無しネ:2012/08/07(火) 23:22:27.15 0
作者さん乙です
やきもちれあたん可愛いw
勝太郎君登場も嬉しい!
作者さん乙!
ヤキモチれあたん、か、かわええええええええ
すごい…
まとめ乙です
きゅんの所にある「永遠の青」は「青い春」に入れて欲しいな〜
個人的に「死んだら、」ってタイトルがツボった
まとめ乙!お疲れ様です
まとめのデザインが若いなあと思ったのは自分だけかあああああああ
羨ましい限り
>407
ありすぎる
あ、できてた
まとめ乙です!
岸くんの恋人になりたい全部読みたかったからありがたい
「永遠の青」と「青い春」一緒がいいって書いたけど、作者さん違うなら別だよね
どうなんだろ?
まとめサイトありがとう!本当にありがたい!
ものすごい量だ…歴史を感じるな
まとめ乙!ヤキモチれあたん乙!
実際のところリアルに負けず嫌いれあたんのほうがアホの栗田よりもヤキモチ妬きそうだ
まとめ乙!!
読み返してたら面白すぎて全然寝れなかったww
一つ一つの話にコメント機能つけてくれたら嬉しいななんて
まとめサイトみてくれたみたいでありがとう!
永遠の青と青い春は自分も迷ったんだけど……作者さんが一緒がどうかわからなくて
あと、一つ一つの話にコメント機能はつけれなかったけど、
レビューを書く場所ならストーリーの中にあるからよかったらそれで
432 :
ユーは名無しネ:2012/08/08(水) 10:48:06.90 0
>422 乙!!いつでも読めるようお気に入り登録した
>>431 まとめサイトありがとう!
何回も読んだのにまた読んじゃって寝不足だよ〜w
一つだけ
各ページにTOPに戻るボタンて付けれない?
自分が気づいてないだけなのかな?
読み進んだ後いっこいっこ戻らないとならないんだけど
戻るボタンつけてみたよ
上手く機能してるかなー
これってその記事に感想とか設置できる?
>>434 ありがとーーー!
すごい読みやすくなったよ
2のまとめサイトとは思えない厨くささ
しかも携帯用じゃね?
>>437 年増ですけどごめんねw
パソコンで作ったから逆に携帯で動作確認してないんだけど、携帯の方が見やすいかな?
439 :
ユーは名無しネ:2012/08/08(水) 15:21:16.99 0
まとめサイト感謝です!!!
メモ帳に1個1個お気に入りの話の場所
メモってたからかなり助かります。
今月のP誌のれあたん可愛すぎて。
可愛らしくていいよー
目に優しいし
まぁどんな最高傑作作ったってケチつける人はいるし気にすんな\(^o^)/
デザインどうのよりも、今までの膨大な量をまとめてくれたことを先に感謝したら?
どうやら
>>437がもっと素晴らしいまとめサイト作ってくれるようです
今月の颯くん発言
嶺亜くんにはかなわないとか笑いジワのある人が好きとか
ここの設定そのまんまでワロタ
まとめサイトありがとう!乙!
自分むしろこのデザインめちゃくちゃ可愛くてうれしいっす
まあ神7メンバーが可愛いから自然とそうなりますわな
小さな恋のメロディにサブタイトルもつけてくれたり、細かくジャンル分けしてくれたり、膨大な量なのに大変丁寧に作っていただき感謝感激岸優太!
歴史を感じながら読み返したらまたいいですなあ
それにしてもたった1日で訪問数がどんどん増えてるのがすごい!
人気になったもんだなあ
446 :
ユーは名無しネ:2012/08/08(水) 18:50:10.76 0
このスレのおかげだと思う。
本当だ臭い
谷茶浜凜 in OKINAWA
〜若きりんりんの悩み〜
れあオタ上層部のノリと勢いでユニット結成され、あれよあれよと意味不明な売れ方をした谷茶浜凜のふたり。
その後、谷泥沼の神7での活動やJJL出演や学校でスケジュールがなかなか調整できず谷茶浜凜の活動はデビューシングル止まりになっていた。
そんなふたりに谷茶浜凜として新たな仕事が入った。
それは…谷茶浜凜ミニコンサートin沖縄。
谷土瓶も凜も首をかしげていた「谷茶浜」とは、沖縄の地名に由来し「谷茶前の浜」という民謡も存在する。
今回の仕事をきき、そうか地域密着型の売り出し方をするためのユニットだったのか…谷茶浜ってなんだよと思ってたよ…と、謎が解け珍しくスッキリした気持ちになるふたり。
…だが本当は
「谷茶浜凜どうしますかな」
「某巨大掲示板が由来ってのも不憫だから、まぁとりあえず沖縄飛ばしてそれっぽくしておきますか」
「そんなことよりれあたんとくりたんの出番増やしてこちとら忙しいんだよなー」
「んんんんんれあたんんんんんん」
「んんんんんんくりたんんんんん」
「れあくりジャスティス!」
「れあむマドリード萌え萌え!」
と、またしてもれあオタ上層部のノリと勢いで展開しているなどとは知る由も無いふたりだった…。
件の民謡をYouTubeで聴くふたり。
いかにも沖縄らしい陽気でのびのびとした曲調に戸惑いを隠せない。
「…なんか…僕らにとっては凄まじいアウェーだね…」
「…だね…EUROサッカーも終わったというのに…」
「…いくらW杯最終予選がまだあるからって…」
「世間はオリンピックだからって…」
「いくら男子サッカーも女子サッカーも活躍してるからって…」
「…だからといって、僕らにホームなんてあるわけないけど…」
「……。」
「……。」
「…NHK放送センターとかは?」
「…よく行くしそこってことにしておこうか…」
「…まぁ、天下のNHKが僕らをそこまで認めるはずないけどね…」
「…僕らに居場所なんて、あるわけないもんね…」
無駄にサッカーに詳しいながら相変わらず負のオーラとネガティブ発言も絶好調(?)にレッスンも準備も進め、ついに沖縄に向かうふたり。
前回も説明したが、飛行機の中でもお互いにどんよりとした空気を漂わせてはいたものの、それはあくまで端から見た者の印象であって、本人達はむしろその空気に居心地の良さを感じている。それはこの二人だからこそ一緒に味わえる感覚なのだ。
とは言え、例の絶対零度ドSおしおき天使やすぐ怒ってはすぐケロッとする謎な脳の構造をしたアホから離れ開放感に浸る谷茶浜と違い、高橋凜のほうは久しぶりにふたりで活動できるうれしさを感じながらも時折思い詰めた表情を浮かべていた。
一体…何が正解なんだろう…
僕は…これからどうなるんだろう…
凜は悩んでいた。
Jr.一の仲良しの相方、谷畑との距離も広がる一方で焦りや淋しさに苛まれている最中、大塚くんがJr.を辞めてしまった。
まさか大塚くんが辞めるなんて…!
自分もいつかそうなるのだろうか…
そして、龍一とも離れ離れに…
そんな時に収録された某大先輩の番組でも龍一はれあくりと一緒に前のほうで無邪気な笑顔を浮かべ、凜はひとりポツンと最後列。
淋しさやらやるせなさやら隣に座る大塚君が辞めることへの困惑や今後の身の振り方への苦悩などが表情に全て出ていてVTRを見直して愕然とした。
…あんなこの世の終わりみたいな死にそうな顔で出演しちゃってごめんなさい…。
僕も龍一に追いつくよう頑張ろうと決意した。
だが、何を頑張ればいいのだろう?
ダンスや歌を頑張るのは言うまでもなく当たり前だが、この世界はそれだけでは生き残れない。
自分にしかない何かが必要なのだ。その何かが足りないから、JJLにも雑誌の仕事にもなかなか呼ばれず、頑張るチャンスすら与えられなかったんだ。
龍一はエリート正統派美少年なのに名前もろくに覚えてもらえない不憫かつ変なキャラで絶賛ブレイク中。
龍一は自分の殻を破ろうとしている。その努力の甲斐あって龍一のかっこよさや人柄の良さや可愛いところをみんながわかってくれて人気が出るのは素直に嬉しい。だが、それに比べ自分はどうだ?
僕も名前を覚えてもらえない。
だが、谷茶浜とか谷町線旅情とかいじりがいのある覚えられなさではない。
僕は凛ではない。凜だ。
どの掲示板でも正しく表記されているのを探すほうが大変で、そのたびに悲しくなる。
だが、これを指摘したところで
「どっちも似たようなもんじゃんwめんどくさっ!」
「りんりんって神経質?」
「いちいち細かい人ってウザい」
「ていうか、どこが違うの?」
と言われそうで言いづらい。
言いづらいと思ってたら、ついにカレンダーでも誤植された。
面白くもないからいじられもしない、シャレにならないパターンなのだ…。
それも歯がゆいが、もっと歯がゆいのは谷茶浜凜のカップルのこの定着率の低さ…!
岸颯やられあくりやらでみんな盛り上がってるが、僕らだって負けてない。
れあくりはまあ当然としても、岸颯は颯くんが岸くんに愛を囁き踊り狂ってヘッドスピンするばかりだ。
僕と龍一なんて、あの少クラで仲良しJr.でお互いの名前を挙げ、申し合わせたわけでもないのにコメントまで丸カブリだったんだぞ!?
あのときは照れ隠しで「意外ですね」なんて言っちゃったけど、心底うれしかったなぁ…。
…なのに何故!?
何故あれこれカップリングして妄想するのが好きなファンにさえ僕の存在がないかのようにストーリーが進んでるんだ!?
こんなに決定的な萌えエピそうそうないぞ!?
あのとき、龍一は僕の名前の漢字も間違えていなかった。自分が名前覚えてもらえないつらさを味わってるから、僕にはそんな思いをさせないための優しさ…まあ、龍一は頭のいいエリートだからあのくらいの漢字はお手の物なのかな。
…龍一はそこまで意識してるかわからないけど、僕は…。
雑誌もだいぶご無沙汰してしまったが先月号で再登場、ガチリンピックでもJJL再登場となり張り切り見事走り幅跳びで優勝した。が、勝ち知らず全額返金で笑いを取る谷底をみてると果たしてそれでよかったのか、インパクトは残せたのか…。
せっかく優勝したのに気の利いたコメントもできないし感情を露わにするのが苦手な性格で喜びをうまく表現できず茂木さんには突っ込まれ、れいあくんにはフォローされる始末…。
そのせいか、雑誌のガチリンピックの記事には僕が映って
もう、何をどうすれば這い上がることができるのか正解のない世界に困惑していた。
谷沼津へのライバル心がないと言えば嘘になる。
だが、凜の胸にはそのライバル心を上回る複雑な感情が渦巻いていた。
そんな複雑な感情を隠し、いつものように龍一と接する凜。
「…神7、最近どう…?」
「…名前、未だに覚えてもらえないんだ…覚えてくれてるれあくりに至ってははおしおきカップルだし…」
「…ひどいね…もうだいぶ経つのに…れあくりのおしおきの壮絶さは僕の耳にも入ってくるよ…しかも、みんなで出かけてるのに置き去りにしたこと数知れずって…」
「…ああ…僕の存在はしょっちゅう忘れ去られるし…というより、初めからないも同然さ…。
…凜こそガチリンピックで栗田君に呪いかけられかけてて大変だったね…あのネガティブ大魔王に寒気がしたよ…」
「…僕のほうは大丈夫…僕は、龍一が心配だよ…。
…僕だったら、龍一のこと、絶対忘れたりしないのに…」
「…ありがとう、凜…」
「…僕なんて、Jr.全体から忘れ去られてるから…」
「…忘れてないよ…そんなわけないよ…僕は絶対、忘れない…」
「…ありがとう、龍一…」
そんな温かく少年らしいまっすぐで爽やかな会話を交わすときでさえ、なんという尻すぼみな消え入りそうな声でどんよりと重苦しい負のオーラ…!
いつ如何なるときも陰気な負のオーラをまとう美少年としてお馴染みのふたり。そんなふたりでさえ、辿り着いた沖縄の空と海の素晴らしさには自然と少年らしい無邪気な笑顔にさせられた。
「…綺麗だね…」
東京とはまるで種類の違う色彩の青空と白い雲、透き通る海を背景に、目を細め見とれ微笑みながら呟く龍一。
「…うん…すごく、綺麗…」
うなづく凜。だが、その言葉は沖縄の広大で美しい自然だけに向けられたものではない。空や海や砂浜と溶け込む龍一の横顔の美しさに目を奪われ、凜は密かに息を呑んだ。
龍一はまだ気づいてないんだ。自分の本当の魅力に…。
龍一は僕とは違う…僕なんかとは…。
沖縄の自然に癒されたのも束の間、その後すぐリハに準備にと目まぐるしい展開のままミニコンサートへと突入した。
沖縄男児にはなかなかいないタイプの美少年ふたりにライブ客は登場から沸き上がった。
「なんていう透明感さぁ〜」
「まるで存在していないみたいさぁ〜」
「あの2人組は負のオーラがチャームポイントらしいさぁ〜」
「東京から来た憂いを帯びたシティボーイさぁ〜」
と多くが溜息を漏らしながら感嘆する。
かつて一世風靡したWINKのようなきらびやかでなおかつ王子様にも見える衣装、
無表情で踊ってはいるものの、二人は元々目力が強いため流し目をしただけで黄色い声が響き渡った。
(注…筆者が沖縄言葉に疎いため「○○さぁ〜」で無理やりごまかし乗り切ったことをこの場を借り沖縄の皆様にお詫び致します)
特に彼らのデビュー曲「生まれてきちゃってゴメンネ☆」は沖縄の女性に凄まじいインパクトを与えた。
コンクリートの粒のように
僕にも個性はあるのかな
踏まれて轢かれてしまうけど
あの眩しいベテルギウスに
願えばいつかは叶うかな
そのうち爆発しちゃうけど
願えど叶わず虚しさに
いつも襲われ嘆くんだ
あゝ神様
僕の生きる意味はなんですか
あゝ神様
生まれてよかったのでしょうか
今日も自虐的に笑う
生まれてきちゃってゴメンネ☆
あまりにもネガティブな歌詞だが、だからこそ世の迷える子羊たちの共感を得て大きな救いをもたらし大ヒットとなった。
他にも先輩方のカバー曲、りゅー&りんりんの徳川家康大好きアイドルトークショー、龍一の変なおじさん、凜の走れメロスのコスプレで短距離走など、見応えたっぷりのミニコンサートの一日目を無事終えた。
なれない土地でのミニコンサートを無事スタートできて二人は安堵した。
また明日もミニコンサートだ。その前に英気を養うためにと夕焼けの美しい砂浜に二人並んで腰掛け、沖縄の空と海と太陽を堪能することにした。
鼻先を軽やかに舞う潮の香り。
青からオレンジへと色を変える空。
空の色に染められていく澄み渡る海。
ほんのりと温かく、さらさらした砂浜。
まだ中2だというのに、そんな絶好のロケーションでもはしゃいだりはしない二人。ただ、静かに体育座りをして変わりゆく空と引いては寄せる波を眺めていた。
レッスンの合間の休憩中にもいつもこんなふうに寄り添い合う二人。気が向いたらどちらからともなく喋り、話したいことが見当たらなければただ寄り添う。の時間は、心の底から平和を感じられる。
…そう、今までは。
いつからだろう、龍一とラインが変わってなかなかレッスンでも会えたり会えなくなったりして距離ができてきたのは…。
今までは、お互いに悩んでることを相談したり、他愛ない話でまったり語り合ったりしてたのに…。
今は龍一が売れてきて、どんどん遠くへ行ってしまっている。自分は逆に後退する一方だ。
そんなときに、不穏な噂を耳にした。
なんと…あのおしおき天使にトマトプレイとプリンプレイなるマニアックなものを試したいと直訴したというのだ。悔しいが、あの天使の持つよくわからない引力に勝ち目があるとは思えない。
…が!更にショッキングな噂も耳にした。なんと!龍一がよりによってまだ幼い金田くんに愛の告白をしたというのだ…!それも、スパゲッティプレイというマニアックなものまで試そうとしたとかしないとか…。
れいあくんが相手ならまだ諦めがつく…。でも、金田くんだったらどうしよう…つらい…つらすぎる…。
今月出た雑誌にこの二人のツーショットで戯れる写真が出ていてそれもまたショックだった。今月、僕は写真載らなかったのに…なぜこの組み合わせなの?なんでここに今までの傾向とまるで違う金田くんいれて撮影したの?ねえ…!
問いただしたい気持ちで胸は溢れるが、果たして自分にその権利も価値もあるのだろうか…。
だって、別につきあってるわけじゃなさそうだし、あ、でも、実は秘密の関係…うわあああそうなら僕はどうしたら…!
空と海と水平線に目をやる凜。
それはそれは広大でもあり、神秘的でもあり、美しい連なり。
自然の理屈抜きの偉大さを前に、自分はこんなにもうじうじと悩んでなんてちっぽけな人間なんだろう…と自己嫌悪に陥っていった。
凜の大きな瞳から溢れた涙が頬を伝う。まさか、自分が泣くなんて…。
「…凜…どうしたの?」
心配そうな顔をして龍一が顔をのぞき込む。おどおどした声でボソボソと尻すぼみになっていく声だが、優しく温かみの感じられる声だ。
「…ごめん、なんだか涙出てきちゃって…」
「いいんだよ…何かつらいことでもあったの?」
龍一の優しさが心を和ませてくれる。
同時に、この感情をぶつけてこの関係が崩れてしまうのでは…という不安が頭をもたげる。
「……。」
凜は思わず無言になってしまった。もう、何からどうやって伝えれば…。そうこうしているうちに、また涙が出てきてとめどなく溢れ出してきてしまう。
普段はクールな凜がこんなふうになるなんて、きっとよっぽどのことだ…なんとか励まさなくっちゃ…!使命感に燃える龍一。
「…なんくるないさ〜…」
「…龍一…なんくるないさ〜って、どんな意味?」
「琉球方言で、『どうにかなるさ』『なんとかなるさ』って意味だよ…って、僕は凜がどんなことでどのぐらい悩んでるかも知らずに、なんて差し出がましいことを…!
凜の悩みがとてつもなく深刻だったら、僕ごときがなんくるないさ〜なんて言うべきじゃない…!なんくるなくない…なんくるなくない…」
龍一はまたフィンガーセラピーで自我修復中になった。
「…龍一…!」
凜の瞳からはさっきよりも大粒の涙が溢れている。
「…ご、ご、ご、ごめん…!僕、なんか、泣かせちゃって…」
「…龍一のせいじゃないよ、それどころか…僕への一言のためにそんなに悩んで、真剣に考えてくれるなんて…!…うれしい…!」
龍一は小学生の頃、友達に言った言葉で相手を傷つけてしまった過去がある。それ以来、ずっと必要なことしか喋らず生きてきた。が、最近の龍一はたくさん喋るようになった。
「…龍一、念のためにいっておくけど、これうれし涙だから」
「…え、う、うれし泣き…!うわ、そんなの初めてだ…!…ありがとう…」
基本的に不憫なのでこうして褒められるのにいまいち慣れていない龍一が、照れてやたらとモジモジとした挙動不審な喜び方をする。
「…僕こそ…ありがとう…。泣いたのも、全然たいしたことじゃないんだ…これからのことが心配だったり、その…龍一と会う時間少なくなって淋しいし」
照れてつい淡々とした言い方になってしまうのが凜の癖だ。だが、その表情はどんなときよりも柔らかく微笑んでいた。
「…僕も、凜と一緒の時間が減って淋しかった…凜と一緒の時間が減るということは、僕の心の平和の時間が減るということだからね」
端正に整った顔をやや照れくさそうにくしゃっとさせて龍一は言う。凜はそれを聞き同じく照れくさそうに笑う。
「…僕は、どう頑張っていけば、今の龍一くらい人気者になれるかな…性格変えていかないといけないな…」
「…性格って、すぐ変えられるものじゃないから大変だと思う…でも、凜はいつもかっこいいから大丈夫!」
「…またまた…龍一こそ、すごくきれいでかっこいい…」
「…もう、照れるなぁ…凜こそきれいという表現がピッタリだよ…」
このやり取りのとき、龍一は朧げにこんなことを考えていた。
凜が…女の子だったらよかったのに…。
そしたらきっと、何年も何十年先も寄り添い合っていられる気がする。
でも、不思議なんだ。そうじゃない現状でも、凜とはずっと寄り添って生きていけそうな感覚があるんだ。
…またまた、落ち着け自分!いくら凜が女の子以上にきれいな男子だからって…はぁ…そんなことを言ったら凜はビックリしすぎてウォーミングアップもせず短距離ダッシュして足を痛めちゃう…!
雑誌では自分から告白したいと言っておきながら、相手が凜だとあれこれ悩んでしまう龍一だった。
凜は、少しではあったものの龍一に自分の気持ちを伝えることができた。
「よし、こういうコミュニケーションの繰り返しで、どんどん自分を押し出していける人間になろう。龍一だって、変なおじさんやって頑張ってるんだから!」
凜にみるみる力が湧いてきた。
「じゃぁさ、せっかく沖縄来たし、沖縄の海で変なおじさんやるよ!」
言うなり波打ち際でパシャパシャ水音を立てながらいつもの5倍は激しい変なおじさんをやる龍一。
「ぼ、僕もやる!一緒にやろう龍一!」
龍一の至近距離でこれもまた激しい変なおじさんをやる凜。
散々変なおじさんをやり尽くしたら、いつぞやの少クラみたいに肩を抱き合い、海にこれからの二人を託した。
水しぶきと共に夕暮れ時の光を纏いキラキラと輝く美少年二人。
言葉で友達を傷つけてしまった過去を持つが故に優しくなれて、どこまでも暗いのに明るさを纏うべくもがく龍一。
感情をあらわにするのが苦手ながら、本当は情熱を胸に秘め這い上がろうともがく凜。
二人とも、羽化する直前のさなぎのような状態なのかもしれない。
空に舞う姿は、それはもう美しいに違いない。
〜Epilogue〜
無事ミニコンサートの千秋楽を終え、東京のレッスン場に帰ってきた二人。
すると、アホがいきなり二人をみるなり指差して「ギャハハハハ!アホが来た!アホがいるー!ギャハハハハハ!」と言って来た。
何のことかさっぱりなので他の神7メンバーに訊いたら、なんと!
海辺でやった変なおじさんの一部始終を写真と動画両方でマナーの悪いファンに隠し撮りされ流出したとのこと。
更に、二人のまったりしながらアツアツな雰囲気が出ている写真、浜辺に座って涙ぐむ凜を龍一が慰めている写真も…。
写真はコマ漫画できそうなほどの枚数を撮られ、動画もYouTubeにアップされていた。
観た人たちのリアクションを一言で表現するなら…
腐女子歓喜!ショタホモも歓喜!ありがとう谷茶浜凜!あひゃひゃひゃひゃhyはあhjhしうあql
といった具合で、また謎の層からの絶大な支持を受けることとなる。
「おめーらデキてんのバレてんじゃねーよっ!
スキャンダルがバレたら、俺とれいあも会いづらくなんだろーが!
本っっっ当にアホだなおめーら!」
アホの蹴りが龍一のみならず凜にも当てられる。
ドカッ!バキッ!
美しく聡明でありがなら不憫。
実は両想いであるのに、不憫であるが故に未だに友情を壊すのを恐れてすれ違ったまま。
さて、これからどうなるのやら…。
End
谷茶浜凛懐かしいwww
まとめサイトみたあとだから余計
それにしても岩橋は完全にライン加入かね
>456
FNS見る限りそうだったな、何故かセンターだったし
あと、いつかの颯くんみたいに髪短くなっててワロタw
颯くんは逆に伸びてて鼻の下みたいな髪型になってたけど
作者さん乙!
りんりん好きだからまた上がってきてほしいよー
凛はもう無理だと思う
岩橋入れるなら井上入れてほしかったなー
作者さん乙どす
りんりん意外と肉食系wたにーが草食すぎるのかw
意外にもアホはりんりんのフォローしてたね>ガチリンピック
>>457 自分は颯くんどうしてか安井さんに見えたよ
岩橋は宮近に見えた
そういえば岩橋Ladyダイヤモンドでもセンターだったっけか
年齢の割りに身長が追いついてない組か、岸くんパターンだな
岩橋は今だけって気がする
売り出し中
宮近あらんと三人で売り出されてたのに一人だけトラヴィスに入れなかったし
とらじゃぱに入れなかったことが悪いかどうかは疑問が残るわけですが
岩橋結構前からお試し期間いわれてるけど、FNSに持ってきたってことはそういうことなんじゃない?
前回のFNSは谷栗もいなかったし
神7ラインは元々絶対固定じゃないからなあ
GWのジャンプコンでは神7(8人)プラス松倉だったし井上もたまに入るし
雑誌なんかでは最近W誌が岸颯神あむの4人体制にしてるしな
せくしーぼーいず、なんて妙なものも出てきたしね
まぁ、岩橋は神7周辺のラインでほぼ確定でしょ
っていうか宮近あらんと離れてしまったんだからそろそろ新しい場所見つけて確定しないとヤバイ
それこそりんりんの二の舞だぞ
りんりんは推されてた期待に見合うだけの結果を残せなかった。
ガチリン見る限りじゃ良く言えば謙虚で無欲、悪く言えば向上心がなさそうだった。主張不足で上層部からも「この子は伸びない」と判断されたのかもしれん。だって最初は佐藤倉本と3トップの推されニューフェイスだったし
岩橋は単純に踊れないからトラヴィスには入れなかったから神7ラインに入れようということだろう。今でこそましになってきたがレディダイの頃なんかは宮近あらんより全然踊れてなかったし
羽生田が神宮寺とシンメになりだしたのは岩橋をれあたんのシンメにしようとしたからかもしれん(逆の理由かもしれんが)
そうするとくらもっさんが宙ぶらりんになるんだよな
FNS岸颯神嶺あむ倉谷栗岩橋とか最強すぎ
あのままグループ組んでほしいくらいよかったw
自分はFNS+松倉がいい
最近松田くんも良いなあと思うけど
作者さん乙です
鬼ヤクザの作者さんだよね?待ってた!
たにれあアツい!と思って親友ってことにしちゃってごめんね、りんりん
岸くんの恋人(になりたい)
「颯、釣りごっこしようぜ。」
「なにそれー。楽しいの?」
「楽しいよ。…俺が。」
「ワーイ。やるやる。」
「じゃあ颯、魚役ね。」
「ギョギョギョ」
岸くんは釣り糸から針を外し、ちぎったメロンパンをくくりつけて、ベッドの上から釣竿をしならせた。
弧を描くメロンパンに颯が飛び付く。
「なんという動体視力と瞬発力!そして脅威の跳躍力…いける!次のオリンピックも夢じゃないぞ!!
……って、ちが〜う。そういう遊びじゃないの。釣れそうでなかなか釣れない、かけひきみたいなのを楽しみたいの。」
「かけひき?でもオレもうとっくに岸くんに釣られてるもん…」
「……………」
「ちょっと、何か言ってよ。」
「お、おまえこそそんな真っ赤になるなら言うなよ…え、餌が違ったかな。」
岸くんは今度は釣り糸にポテコをくくりつけてみた。
颯は口笛を吹きながら、両手を後ろで繋ぎ、膝をピンと伸ばしてポテコの回りを歩き回る。
ポテコは颯を誘うようにピョコピョコ揺れた。
初めは余裕でポテコをチラ見していた颯だが、だんだんポテコが欲しくなってくる。
「うまい。うまい。」
岸くんが片手で釣竿を持ち、もう片方の手で袋のポテコを食べ出した。
しかし颯は岸くんの食べているポテコに興味はない。今目の前でピョコピョコしているポテコが欲しいのだ。
「えいっ!」
ついに颯はポテコにしがみついた。
「お、きたか?釣れた釣れた!釣れました〜!!」
「ヒャー!!」
岸くんがリールを巻くと、颯が逆バンジー状態で跳ね上がる。
颯はそれが気に入って、もう1回もう1回とねだった。
「結局違う遊びだよ。まぁいいか。」
岸くんは颯がオエッとなるまで何回も釣り上げてやった。
その後、岸くんに釣り糸を少し貰った颯は、爪楊枝に釣り糸をくくりつけて自分用の釣竿を作った。
それから毎日、岸くんの好きそうなつまみを日替わりで付けて、「岸くん釣れないかなー。」と釣り糸を垂らしているが、まだ岸くんは釣れていない。
つづく
あああミニ颯くんかわいい!!!
岸くん釣れるといいね!頑張ろう颯くん!
「ヒャー!!」 てミニ颯きゅんかわゆすなぁ
岸くん釣れるといいねー
いっそのこと自分に釣り糸をくくりつけてみてはどうかなw
明日サマリーで神7補給してきますわ
俺は今日花火大会で神7補給済み
結構出番多かったしまさか紹介までしてもらえるとは思わなかった
花火大会いいなあ
会場には明日の朝一の飛行機か新幹線で入りかねえ
ハードスケジュールだな神7
476 :
ユーは名無しネ:2012/08/11(土) 00:56:46.81 I
俺13日まで補給できねえ
花火大会いいなあ
セクシーサマーワロスwwwwwwww
こんな曲まじめにレッスンさせられて踊らされる神7可哀想wwww
さ、梅田行ってくるか
俺も行ってくるぜ!待ってろよ神7!!
神7in青いイナズマ
夏真っ盛りのある日、神7はレッスン場近くの神社へやって来た。
ここは芸能の神様がまつられているらしい。
ミーティング的な意味もあったのだが、いつのまにか鬼ごっこへとなだれ込んでいた。
それが神様の怒りを買ったのか、もしくは雨男のせいか、空が急激に暗くなり、雨がバラバラと降ってくる。
おまけに雷まで鳴り始め、狙いすましたかのように岸くんの頭上に落ちた。
「うわあああああ!!!!岸くうううううんん!!!!!」
プシュウウ…と悶絶している岸くんに駆けよった高橋も2本目の雷に打たれて気絶した。
「おい、なんだこの雷……うわあぁ!!!」
ほかのメンバー達も青いイナズマに打たれ、次々と倒れた。
「ん……?」高橋は目を覚ました。雨はいつの間にか上がっている。
「…き…きしくん、大丈夫……?」
手を伸ばすと、人の体らしきものに当たった。うつぶせに倒れているので誰かはよくわからない。
高橋はその誰かの体を抱き起こした。
なんと、それは岸くんでも他のメンバーでもなく、見慣れた自分自身だった。
「わあっ!!な、なんだ、これ……」
衝撃のあまり、高橋は自分の体を放り出してしまう。自分はイテテ、とうめきながらムクッと起き上がった。
「あれ、颯…?じゃない…えぇーーーーー!!!俺っ??!どうなってんだあー??!!」
どうやら、さっきの落雷のショックでお互いの人格が入れ替わるという古来からよくある現象が起きてしまったらしい。
高橋は岸くんの体に、岸くんは高橋の体に入ってしまったというわけだ。
「岸くんの体に入ってしまったなんて…そんな…おそれ多い!!」
高橋は両手で顔をおおった。そこでふと気づく。顔と比べて妙に手が大きい。
これが岸くんの48個あるチャームポイントの1つ、ビッググローブハンドかあ…高橋は思わずウットリした。
「なあ、颯。ヘッドスピン教えてよ。一度やってみたかったんだよねー」
高橋の体に入った岸くんはのんきな調子で言う。
「いいよ。えっと、こうやって…」と頭を地面につけかけてハッと気づいた。
「ダメダメ!これ岸くんの頭だから…丁重に扱わないと」
「だーいじょぶだって。ヘッドスピンできるなんて夢みたいだよ。つーか俺の体わりと頑丈だし!」
「うーん、じゃあ、いくよ!」
高橋はヘドスピ用帽子をかぶりスタンバイした。やはり自分の体じゃないせいか勝手が違う。
ていうか、岸くんの身体って俺より小さいんだなあ…とグルングルン回りながら幸せを噛みしめる。
岸くんin高橋は見よう見まねでやろうとするものの、ヘナヘナとすぐ崩れ落ちてしまった。
はたから見ると高橋のことが心配になる光景である。
「よーし、やめた!やっぱダンスで勝負だ!」
岸くんは速攻あきらめ、得意のダンスを踊り出した。
「おおっ、すげえ!やっぱリーチ長いと迫力出るな〜」
岸くんがえんえんとヘッドスピンし続ける横で高橋はしゃかりきに踊りまくる。
そんなフシギな光景を眺めながら、羽生田の体に入った神宮寺はつぶやいた。
「あっちはダンスバトル開催中かよ…ったくのんきでいいよな…つうか、おい、見下ろすなよ!」
「いや、ちょっと気分いいね。やはり僕も最低限このくらいの身長は欲しいところだ」
神宮寺の体に入った羽生田は少し満足そうだった。
「俺は1年前に戻ったような変な気分だよ…てかさぁ、ちょっとシコってきていい?お前の体だけど」
「ダメに決まってるだろ!というか毎度毎度簡単に勃ちすぎだろ!」
「なんだよ動揺しちゃって。もしかしてまだムケてねーとか?」
「僕の口からそんな下品なセリフを言わせるとは…私的に契約しているシークレットエージェントメンに狙撃させるぞ」
「わあ、怖えぇ〜」神宮寺in羽生田はクククッと笑った。
なんだこのエロ丸出しの表情は…羽生田は自分自身に愕然とする。
「いいから、自分のをシコってなさいって」
「あのさー、今俺の体ってあむが入ってんだぞ?いいのか?」
羽生田は無言で自分の体に飛びかかり、首をしめた。
「ひぃ〜ギブギブギブ、ぐええ…」
「ねーねー栗ちゃん見て。神宮寺が羽生田をいじめてるぅ、かわいそー」
栗田の体に入った中村は自分の体の肩をつついた。
「れいあ…すげー言いづれーんだけどさ…」
「なぁに?どうかした?」
「なんでそんなうるせえ近所のガキみてーな声になっちまったんだああああ」
それは君の身体に入っているからだよ、とは中村は言わなかった。
「栗ちゃん、今どーゆー気持ちがするぅ?」
「えーと、なんか背がちょい縮んで、声もやーらかくなって肌もしっとり白くなって、すげえ乙女っぽくなった気がする」
「僕はねぇ、背が伸びてやせて日焼けして、声がガスガスしてる気がするんだけどぉ」「」
「マジか…何でだ?!」
どうやらアホ、いや栗田はお互いの身体が入れ替わっているという現象を今ひとつ把握しきれてないようだった。
そこへタイミングの悪いことに阿部が通りかかった。
「あれ、れいあくんじゃん。何してんの?」
「なれなれしく声かけてくんじゃねーよ。クソが…」
「…へ?」
もちろん阿部は中村に話しかけているのだった。
今は中身が栗田であることに気づいていたとしたらそれは超能力者である。
「てめーのツラとかマジ見たくねーんだわ。今度ダンスで一緒になったら動線にバナナの皮ばらまいてやっかんな……
つーか気安く下の名前で呼んでんじゃねーよ。中村くん、いや、中村様と呼べや」
挑発的な目で威嚇する栗田in中村だったが、なぜか阿部は頬を赤くしてつぶやいている。
「ヤバイ、こういうSっぽいのも悪くないかも…」
「はあぁ?何言ってんだ?!俺のイニシャルTだし!あれUか?!」
「ねーねーあらん、あっちでWかいとが呼んでるよぉ」
横から中村in栗田がひしゃげた声で口をはさむ。
阿部は一瞬、瞳孔が開いたような目でそっちを見たが、首をかしげながら宮近たちのほうへ行ってしまった。
「あーーー、雷に打たれたらお腹すいた。なんか食べよっと」
いつものように倉本は自分のバッグから色々と食料を取り出して食べはじめた。
岩橋の体に入った谷村はおそるおそるその様子をうかがっていた。
見慣れた光景のはずだが、問題なのは今、倉本は谷村の体に入っているということだ。
部活帰りの高校球児を5人集めたような食べっぷりはある意味気持ちがいいけれど
それが自分の胃袋に詰めこまれているのかと思うと、何か酸っぱいものがこみ上げてきそうになる谷村だった。
前に雑誌の何かの質問でプール一杯のプリンが食べたい、なーんて言っちゃったけど
すいません、話盛ってました…本当はプリン2個で充分なんです。アイドルっぽいこと言ってみたかっただけなんです…
谷村は猛反省した上で倉本に声をかけた。
「あのさ…もうそれくらいにしといたほうがいいんじゃ…」
「えっ、まだおにぎり5個とパン4つと唐揚げ6個とコロッケ3個と板チョコ3枚とゼリー2個しか食ってないぜ?」
すでに谷村の1日の食事量を超えている。
「シメはやっぱあそこの店のカツカレー!もちろん大盛りで!」
倉本が元気よく指さす先には肉料理が充実してるよ的な洋食屋があった。
ひいぃ、と谷村は頭を抱えた。あわてて自分の体の暴挙を止めようとしたその時、
「郁、キャッチボールしよう」と倉本の体に入った岩橋が声をかけた。
「うん、やろうやろう」
倉本in谷村はようやく食べ物から意識を離してくれたようだ。
倉本の後ろを自分がたたたっと追いかける光景を谷村はふしぎな気持ちで傍観した。
岩橋in倉本は自分のバッグからグローブやバットなどを取り出していた。
持ち歩いてるんだ…というツッコミはさておき、岩橋は倉本の構えるグローブに突き刺すような球を送り込んだ。
その速さと制球に谷村は感心した。さすがジャニーズ野球大会で投手をつとめただけある。
谷村は野球大会で脚光を浴びる自分の姿を想像してみた。なぜかその手には卓球のラケットが握られている。
野球大会の種目に卓球はないですよね。ハイハイ、どうせ僕はプレゼンターがお似合いさ……
岩橋は一見暗めだけど、野球ができるし、笑顔が可愛いし、濃いキャラ揃いの神7にもそれなりに溶けこんでいるし
さらに谷村の癒し兼駆け込み寺である高橋(実)とも仲良しらしい。
誕生日は4日違いだし顔立ちや雰囲気も何となく似ているけれど、岩橋が天上人のように思えてくる。
もはや趣味となりつつあるネガティブ思考にどっぷりつかっていると、どこからか声がした。
「…たにー、たにーってば!おい、助けてくれ!」
呼びかけられて谷村in岩橋はハッと我に返る。倉本が困り果てた顔でこっちを見ている。と言っても、それは自分の顔なのだが…
どこから持ってきたのか、岩橋in倉本の足元には無数のボールが転がっている。
「もうつかれたよー、もういいってばー…」
「いや、まだまだ!…あと64球残ってる!」
岩橋は相手を呪い殺すような表情で投球し続けている。これはもうキャッチボールではない。
「い、岩橋、ノルマとかべつにないから…小学生の肩をあまり酷使すると…ひええっ!!!」
止めようとした谷村の、正確には岩橋の頭に、渾身のストレートが見事ヒットする。
これじゃただの野球バカだ……谷村は本日2度目の気絶をした。
「あり?岸くんどーしたの」
神宮寺in羽生田が訊く。
「いや、これは俺じゃなくて颯なんだけど…」ぶっ倒れている高橋in岸くんの頭を膝に載せた岸くんin高橋が言う。
「なんか俺の体だと慣れてないから回りすぎちゃって倒れたらしい」
一見すると、高橋が岸くんを膝枕しているように見える。
これを颯が見たら喜ぶだろうか…羽生田in神宮寺は写メろうかとも思ったけど、なんとなくやめておいた。
向こうから岩橋を背負った谷村と、その後ろから倉本が歩いてくる。
「どーしたよ野球少年も」
「これは俺だけど中身は谷村なんだ」岩橋in倉本が説明する。ああ…と一同は納得した。
倉本in谷村は谷村in岩橋をその場に降ろすと、「体力使ったから腹へったー」と叫ぶ。
すかさずその口にアメを放りこむ岩橋だった。
「れいあー、あのビーストに何かされたりしてないよな?」
「ああ、しずやくんのことぉ?この前意味もなく頭ナデナデされたぐらいだよぉ」
「くっそ…!油断も隙もねーなトラジャ!てかさあ、入れ替わったままだとあいつら俺に親しげにしてくんのか?…ウゲー」
栗田in中村は岸くんのもとに駆けよった。
「なあ、なんとかしろよ!このまんまじゃやだよ!つーか俺はれいあになりたいんじゃなくて
れいあに触りたいんだあああああああああああああああ!!!」
「あー俺はこっち、こっち」
岸くんは、高橋in岸くんの襟元をつかんで揺さぶっている栗田の手を離させた。
「俺ももう限界。つーかオナるのに他人の許可がいるとかありえねえ。
やっぱ出すなら自分の精子じゃないと意味ねーし」と神宮寺が言う。
「変態な言い草だが僕も同意見だ。やはり自分の肉体が一番落ち着く。
こんな体でも他人のモノだと思うと遠慮がつきまとうものだ」
「こんなって何だよ」神宮寺が不満そうに羽生田にツッコむ。
「自分の胃袋じゃないとなんか変な感じだよな。やっぱりたにーの胃袋小さくてものたりないし、負オーラハンパねーし。
みずきと一緒にいるのが俺じゃなくてたにーとか、ムリ!」
「俺もやっぱり野球するなら小学生の体だと不便かな」
倉本や岩橋も口々に言う。そこで目を覚ました高橋が起き上がった。
「俺はべつにこのままでいいです……岸くんは?」
「え?…颯がヘッドスピンできないとかやっぱ問題じゃん?元通りになったほうがいいと思うけど」
高橋はショックを受けたように後ずさりした。
「やっぱり…俺の体じゃ不満ですよね。筋肉も中2にしてはバキバキついてるし色黒だし。背もあるし可愛くないですもん…」
「あ、あの…颯??」
「でも岸くんには何の不満もないから!色白で砂糖みたいだし、汗がよく出て新陳代謝抜群だし!すごく居心地いいし!」
ほめられて岸くんは嬉しかったけど、論点はそこじゃない気がした。
「というわけですまないが岸くん、雨男ぶりを発揮してもう一度悪天候を呼び覚まし、そして真っ先に雷に打たれてほしい」
羽生田が厳かに告げる。
いくら岸くんがドM体質でも自ら進んでイナズマに身を差し出すほどの域にはまだ達していなかった。
「えー…、マジかあ。でもしょーがないか…」
しぶしぶ岸くんはその場でしゃちほこのポーズを決めてみせた。
すぐさま空には暗雲が漂い、雨が早くもパラパラと落ちはじめる。
「すげーな岸くん。その力何かに使えんじゃね?」と神宮寺は雨に打たれながら感心している。
「でも雷は発生してないな。岸くん、何か神を怒らせるようなことをしてみてくれ」羽生田が現場監督のように指示する。
岸くんはうーんと考える。ここはおしりペンペンか?それともアッカンベーとオナラプーの2本立てでいくか?
悩んだ末両方やってみたが、空は無反応だった。
苦しまぎれにどんぐりころころを歌いながらミュージカル風の振付けでダンスを披露すると雷鳴がとどろき出した。
イナズマは近くの木ではなくなぜか岸くんめがけて直線的に落ちてくる。
「ヤッター、って違うか……」と複雑な気持ちでつぶやきながらその場にぶっ倒れる。
神7は再び青いイナズマに打たれていった。
そして30分後、目を覚ますと元通りの体になっていて皆はホッとしたのだった。(約1名を除く)
数日後、神7は何事もなかったように楽屋にいた。
「ゴメンね。野球のことになると見境なくなって…」
岩橋は申し訳なさそうにプリンが3個入った箱を谷村の前に置いた。
なんか人からお菓子をもらう率が高いな、と思いながら谷村もスーパーで買ったたこ1パックを岩橋に渡す。
「いや、こっちこそ…硬球って頭とかに当たると危険なんだよね」
もし打ち所が悪かったら岩橋の芸能人生を葬ってしまうところだった。
けれども、球を投げたのは岩橋だし、実際に球が直撃した痛みを味わったのは谷村なのだが…
倉本は自分の胃袋に復帰して食欲全開かと思いきや、小学生なりに何か感じたらしい。
「ねぇ、みずき。俺がもしまったく別人みたいになっても中身が俺だったら変わらずにつき合ってくれる?」
などとセンチメンタルな問いを投げかけ、
「わかんないよそんなの!くらもっちゃんはくらもっちゃんじゃん!俺、毎日の生活のことで頭いっぱいだし!
そういう小難しいことは金持ちのはにうだあたりにでもまかせなよ!」と井上を逆ギレさせていた。
栗田は中村のほっぺをプニプニし、中村は栗田のほっぺをつついている。
「れいあのほっぺ、マジ柔らけえぇー商品化してえ」
「栗ちゃんって脂肪とかほとんどないんだねぇ。ちょっとやせ過ぎじゃない?」
「俺、れいあのためにがんばって太るわ。ビースト吉澤みてーにゴツくなる!」
「うん、やめとこっか」
神宮寺がスマホをいじっていると、少し離れたところで蜂蜜おにぎりを食べていた高橋がターンしながらすっ飛んできた。
「ねえ今の画像、何っ?!」
「ああコレ?なんかネタに使えんじゃねーかと思ってとっといたんだけどさ」
その画像とは、高橋が岸くんを膝枕してるっぽいのやつだった。
「そーいやお前気絶してたんだっけ。これよく見ると颯の股間に岸くんの頭当たってんな…キ○タ枕だなアハハ」
このKY野郎が…という羽生田の視線にもおかまいなしに神宮寺はニヤニヤ笑った。
「なあ、この画像1万でどうよ?」
高橋は世界の終わりのような表情で真剣に考え込んでいたが、やがて口を開いた。
「やっぱいいや。だってこの時の岸くんは俺が入ってるっぽいの中だから正確に言うと岸くんじゃないし」
「お〜わかってんじゃん、颯」
「こんな画像見たら岸くんがショック受けちゃうよ。だから俺のスマホに転送して」
「なになに?何の話してんの?」無邪気なサルめいた表情の岸くんが近づいてくる。
高橋と神宮寺はあわててその画像を隠そうとしたが、岸くんのブルーベリーアイズには通用しなかった。
「あー、あん時のか。でもさぁ、颯の体に入って気づいたけど、あんま汗かかないってのもいいよな!
着替えとかタオルとか少なくてすむし。てか筋肉もしなやかだし、ダンスが映えるよなあ」
「やだなあ岸くんってば…あーいう経験してわかったけど岸きゅんの体いや岸きゅんこそが至高だからああああああ!!!!!」
なんじゃコイツら…と神宮寺と羽生田は呆れたような視線を送る。
お互いの体をほめたたえる怪しげな会話は周囲の誤解を生んだ。
「アイツら、とうとうデキたな」
橋本が羽場に耳打ちする。
「えぇ?!やっぱ夏だからなぁ…どっちが上なんだろ?栗田・中村ペアと違って想像しづらいんだけど」
「岸じゃね?高橋の体に入ったとか言ってたし。永遠にズルズルとプラトニックで行きそうだったけどわっかんねーもんだな」
林も話に加わってくる。
「うあ、マジか。あんなガリガリ君なのに…まあでもこれで2組目だっけか。爛れた集団だな」
「一夜限りの可能性もあるしな。つーかユニ内でそういうのって気まずくね?俺らはやめとこーぜ」
「当たり前じゃん!」
それには気づかず、恥ずかしげに微笑みあう3歳差同士のシンメだった。
終わり
サマリーから帰って見たらなんか面白いのが投稿されてた。作者乙
さてサマリー
今回の梅田は神7勢ぞろい!天使担だからあっまり全体見れてないけど神7メンのそれぞれの印象というか雑感
岸くん…ソロヴォカリーズなかなか上手かった。盛り上げ方が上手になっててステージ慣れしてきてるのが分かった。唇先輩からは安心安全のイジられっぷりw
颯…「みなさんでヘッドスピンしましょう!」ワロタ。できませんw最後髪が岸くんばりにびしょびしょになっててこんなとこまで似てきたのかと
神宮寺…ちゃらぐうじ健在。相変わらず盛り上げるのが上手い。
くらもっさん…ごめんよ天使のシンメだからほとんど見れてない
はにうだ…スマートでキレのあるダンスが魅力的。立ち昇る上品さというか気品があった
れあたん…超絶天使。ガチ天使。天国に導いてくれました。昇天です
栗ちゃん…顔ちっせええええ足なげええええええマジな顔してるとアホっぽさが微塵も出てなくてまじ美少年
谷村…相変わらず何かを背負ってるような険しい顔して踊ってた
前回は歓声の差がけっこうあったけど今回あんまりというか全然差がなかった
神7全体の人気が上がってきてるな
作者さん乙!
めっちゃ笑ったw
神7デビューして人気出たあかつきには実写化希望!
レポありがとう!
神7人気出てきたのうれしいな
颯くんはどこまで岸くんに似ていく気だw
今回は前回のアリーナよりけっこう内容変わってた。練習も大変だったろうなそりゃジャンプにはつけないわ
れあむがきぐるみ着せられてガチ脱水症状を心配してたけどあのコスプレはなしだったw安心した
まあ宮近阿部井上がいないからな
サマリーおもろかった
岸くんの汗が凄すぎて最後落ち武者みたいになってたw確かに颯も滝に打たれたみたいになってたわ
反面れあむの涼しそうなこと涼しそうなことw
神7一人のお仕事体験記〜神宮寺勇太×ドラマ撮影〜
「あちぃぃぃいいいぃぃい!」
夏だドラマだ撮影だ、スプラウトのドラマ現場入りした神宮寺はさっそくお兄ちゃんことルイス・ジェシーの雄叫びを耳にする。
雄叫びに吸い寄せられるように神宮寺はその方向へかけた。
「お兄ちゃん、おはようございます!」
「おぅ、おはよー」
雄叫びこそ野太かったもののジェシーの笑顔は眩しい。岸くんより年下なのにお兄ちゃんのほうが背ぇ高いな、と自分の身長は棚にあげて失礼なことを思う。
「お前まだ着替えてねーじゃん、早く着替えてこいよ」
「あ、はーい。失礼します」
ジェシーは既にスプラウトの学生服だったが、神宮寺はまだ私服だ。ジェシーにひとまずお辞儀して被服控え室に急ぐ。
「あーれ、神宮寺くんだー」
「あ、知念くん!おはようございます」
「なに、着替えいくのー?」
「はい」
「多分ね、安井と樹がいるからなんかあったら二人に聞きな」
ばいばーい、と知念が手をふって走って行くのを見送る。
こんな短時間に先輩二人に話しかけられた、普段絡みがある先輩といえば唇や前歯くらいなので新鮮だ。
「安井くーん、樹くーん、……あれ、」
いないぞ、と首を捻った瞬間隣の部屋から出てきた女の子にぶつかる。いて、と神宮寺はよろけただけだったがその子はころりとこけた。
「すいません、大丈夫ですか?」
「こちらこそごめんなさい、あら、」
藤井萩花、関西ジャニーズJr.7WEST藤井流星の妹。可愛い女の子の知識だけはある神宮寺の頭がフル回転する。
「神宮寺勇太くん、だっけ。よろしくね」
萩花がニコリと笑う、しかし神宮寺の思考はそれどころではない。
チ ?ラ ?リ ?ズ ?ム ?だ ?
こけた反動でスカートがめくれる、パンツが見えそうなのに見えないそのライン。……最強だ。
悦に浸っている神宮寺を他所に萩花が立ち上がり神宮寺の妙な表情に首を傾げる。まぁいいや、と細かい所を気にしない所は兄譲りか、じゃあと手をふってその場を去った。
「やばい……」
さて、残された神宮寺は。今すぐオナりたい衝動を抑えて先程の素晴らしいチラリズムを思い返す。あれはそうだ芸術だった。
ドラマが決まった時に羽生田に『君のエロ思考が先輩方にバレたら僕達にも支障をきたすかもしれない。くれぐれも気を付けるように』と忠告されたことはもはや頭からはすっかり消えている。
彼女が出てきたことからここが女子の控え室だということはわかった。いかにして潜入するか、ただのエロ親父にしかみえないがこう見えてジャニーズJr.、アイドルである。
「さて、」
神宮寺が超えてはいけないラインをこえるかこえないかの瞬間、
「あー、神宮寺だー」
「こっちだよ、着替えなきゃ」
樹と安井が控え室からひょこりと顔を覗かせ神宮寺の良心を呼び止めた。
「あ、はい」
なんとか間一髪でストップさせた神宮寺だが、クランクアップまでバレずにやっていけるのか。まさに神のみぞしる、である。
おわり
490 :
ユーは名無しネ:2012/08/12(日) 12:24:54.27 0
作者さん乙!
ふーには岸くんのチャームポイント、48個もあるんだな
全部教えてほしいわ
サマリーいきてえ!
早く神7補給しないとw
作者さん達乙です。
昨日のサマリーで岸くんが颯くんの肩抱いて一緒にハート作ったらしいね。
でかした岸くん。
作者さん乙!
そうか、じんたんはジェシーのことお兄ちゃんって呼んでるんだっけ
新しい萌えが発掘できそうなこともないこともない
ジェシーみたいなお兄ちゃんもじんたんみたいな弟もどっちも欲しい
作者さん乙!
神宮寺、ジェシーで目覚めかけたりしてw
お兄ちゃんと慕うジェシーに優しくされたらたとえ千葉が生んだエロエンペラーといえどもキュンときそうだ
俺ならキュン死にする
サマリー行ってきた。前回の梅田ではたにー&はにーがいなかったが今回は8人全員揃ってて感激した!
一生に一度あるかないかの超良席で神7全員1M以内でばっちり見れたのでそれぞれのコンサでの様子と感想を
岸くん
岸くんの癖にかっこいいw岸くんのくせにファンサすげえw岸くんのくせにいじられ上手w岸くんのくせに歓声大きいw
生の岸くんまじかっけえ。髪が短くなってて汗でびしょびしょでこっちにまで飛んできそうだったw佐藤氏のソロなのに何故か岸くんのソロ有りwうめえw
唇先輩にいじられてる時はここの岸くんっぽくて安心したw
颯
踊ってるとまじかっけえのにしゃべりだすとおかしな子になってたw「自己紹介が雑」って自分で言っててワロス。夢はヘッドスピンで空を飛ぶことらしい。君ならできる!
最後豹柄のストールみたいなん羽おってて意外と似合っててワロタ
神宮寺
髪の毛大杉じゃね?若干茶髪になってた。ダンスはかっこつけるつけるし最後の紹介でもジャケット脱いで悲鳴上がってた。さすがというべきか
岸くんが先輩二人にいじられてるのを隣のれあたんとクスクス笑ってた
倉本
若干疲れも見えたけどがんばってた。これだけの振り付けをこなしてるのは素直に凄い!関西Jrの吉野くんとは同学年だからかよくからんでた。フレンドリーなんだな
はにー
鼻たっけぇw涼しい顔して超クールガイ。あむうちわ持った子に「うん」と微笑んで頷いてあげてた。その子健人うちわとかも持ってたけどね…
れあたん
死ぬほど可愛くてマジで頭がショトして記憶が半分ぶっ飛んでる。うちわに気付いて手を振って笑ってくれたとこまでは思いだせる。ひたすら目で追ったつもりだが残念なことに後半はずっと反対側
唇先輩のソロ「ルージュ」のダンスがまじかっけぇ。その時は乙女じゃなくて超絶イケメンだった。関西Jrの小さい子によくからんでた。ちっさい子好きなのかな
栗ちゃん
れあオタの拙者を目の前でガン無視でござるwwwwサーセンwwww殺されなかっただけまし?www
でも自分の位置から一番良く見れたのは栗ちゃんなんだな。顔小さくてスタイル良くてほんとかっこよくてれあたんが「栗ちゃぁん」ってなるのが分かった
栗ちゃん団扇もってたらどういう反応示したか逆に興味が沸くところではある
たにー
一瞥されたwしかしくっそイケメンだなでも確かに暗黒のオーラが見える。Jr含めてのMCでは「谷村立ち」が見れて嬉しかったw
レディダイで狂ったようにしゃかりきに踊りだす。どうした、たにー!?www
ほんと神7全員まさに「神」だった
I thank you God for this amazing day!!
神7一人のお仕事体験記〜岸優太×雑誌対談〜
「おねがいしゃしゃしゃーっす!」
初めてのメンバーとの対談、限界まで緊張しきった岸はそれはもう盛大に噛んだ。
それに吹き出したのは今日の対談のメンバーである、田中樹と京本大我だった。すぐ近くにいた松村北斗も肩を震わせているし、スタッフさんもくすくす笑う。岸は今すぐ穴に入りたい気分だったが、掴みはおっけーとポジティブに考えることにしてソファに腰掛けた。
それにしても、編集者さんは何を思ってこの三人にしたのだろうと岸は首をひねる。方や田中聖を兄に持つJr.では一番のラップリスト、方や京本政樹を父に持つJr.ではトップの歌声の持ち主。生まれてこの方平均一般庶民のラインを崩さずやってきた自分とはレベルが違う。
今も樹はお得意のおちゃらけで北斗やジェシーを爆笑させていて、京本は安井に髪のセットをして貰いながら歌の打ち合わせ。楽屋ではとりあえず何か食べている自分と正反対だ。
唯一一緒だとすれば、年齢だ。樹は同い年京本は一つ上、ドンピシャ世代である。ただ、岸は年下の面々と組まされることが多く何より二人は事務所歴でいうと先輩に当たるのでいくら同世代でも絡みはない。
トップグループの彼等がうらやましくないといえば嘘になる、が自分は年下のメンバーとわちゃわちゃやってるのが一番性にあっている。と、思っているからかあまり気にしていない。
「そろそろはじめるよー」
スタッフさんの声かけで京本と樹が岸の両隣を挟むように座る。二人から漂ってきた香水だかアロマだかの香りに感化されて自分の体臭が無駄に気になる。羽生田に借りた制汗スプレーを一応吹きかけてきたけれど……。
そんなことを悶々と考えれば考えるほど汗をかいてしまうということに岸は気づいていない。
「入った順は俺、樹、岸の順でさ〜……」
京本が喋り樹が反応してるのを見て岸が慌てて対談に集中する。うんうん、と頷いたりいじられたり、とペースは始終京本樹ではあったが……。
対談も無事終了し、岸は安堵のため息をついた。
写真撮影がまだ残っているが、前の組の撮影が暫くかかるらしく少しの間休憩時間。けれど、京本と樹は休憩時間もオンモードらしく喋る喋る。
「そういえばさ、」
樹が兄の聖によく似たニヤリとした笑いでこちらを見る。岸は嫌な予感がしたがシカトするわけにもいかない。
「な、んですか?」
「なんかJr.内で大爆笑の一発ギャグあるんだろ、見せてよ」
岸の毛根から汗が吹き出る。また別のスタジオで撮影してたらしい高地、岩本、慎太郎が戻ってきてなんだなんだと集まってくる。岩本がくいっと顎でしめして岸の背中に戦慄が走る、岩本くん怖い。
岸は、数ヶ月後彼が金髪ヤンキー役で映画に出るであろう予言を受信した。
あのギャグは百発百中でスベってるんだよ、ボケ!なんて岸がいえるわけもなく覚悟を決める。
「いきます!しゃちほこ!」
岸のよく通る大声と真逆にスタジオは凍りついた。
「あっちゃ〜……」
岸がなにかやらかしやしないか心配で楽屋を覗き込んでいた神7が、案の定と頭をかかえていたことも、
「…………」
撮影そろそろだよ、と呼びにきたnoonboyzが笑顔で固まっていたことも、
「岸きゅぅん!なんで、なんで北斗くんなのぉぉおおぉ!」
一ヶ月後雑誌を見た颯くんが
北斗『全Jr.内で一番好きなのは?』
岸『それはもちろん北斗くんですよ』
という部分にショックを受けて楽屋でヘッドスピンが止まらなくなってしまうことも、
岸くんは知る由も無いのだった。
おわり
作者さん乙!
岩本さんすいません許してやってくださいwww
岸くん心配で覗きにきちゃう神7きゃわ!
>北斗『全Jr.内で一番好きなのは?』
岸『それはもちろん北斗くんですよ』
岸くんほんとに北斗好きだよね
(’ー‘。・)ぎじぐん
栗田wwwwwwwwwwwwwwwwww
なんだろうJJLの岸くんと嶺亜
絶大な信頼関係にあるように見えてならないwww
熟年の夫婦みたいだったよな
ボク寝相は良いよね?って即座に嶺亜に確認する岸くんはホントどうかと思う
岸くん「僕、寝相は…全然いいよね?寝相に関しては」れいあをチラッ
れいあ(え〜?みたいな顔をして)「たまにちょっと…悪いけど?…までも、いいと思いますよ」至って冷静
その後の岸くんの怪しい照れ笑い
ていうか岸くんがデレすぎ
全然おにぎりの時とテンション違うじゃん
確かに岸くんはデレてた
でも嶺亜も何かあるたびに「じゃあボクがやります!ボクがやります!」ってさぁ〜〜〜
最後の方は谷村まで空気読んだのか「じゃあ嶺亜くんお願いします」って何なのもうwwwwwww
れあたんは何気に谷村の寝言をはっきり聞いてるし壁に向かって話しかけているのを見ている
そちらも疑って然るべきだ
でも岸くんはれあたんに言われて顔がゆるむのを無理やり険しい顔して抑えていた
ほんまにデレてた
岸くんは絶対某誌の「Jrが選ぶJrランキングで」「女装が似合う」「オトメンだと思う」「甘えん坊だと思う」にれあたんを入れてると思う
女装が似合うは証明済みだけど
一方れあたんも「歌が上手い」と「最強コンビ」に岸くん入れてるし
問題は「恋人にしたい」に誰をれあたんはえらんだのかということだが…
颯と神宮寺は岸くんだろうけどれあたんは栗ちゃんやあらんかもしれないしなあ
507 :
ユーは名無しネ:2012/08/13(月) 18:40:45.10 0
現実見てるときしふうなんてとんでもない虚構だとわかるね
虚構てw
なんか棘あるね〜当たり前じゃん全部妄想なんだしwwwww
岸颯も岸れあもWゆうたもれあむもれあくりも色々楽しめてホント面白いよ神7
岸&嶺亜・・・たまらんなwww
岩橋って子あまり好きではない
顔が綺麗なだけってかんじそれ以外はそれほど目立つもの見受けられない
暗いイメージがあるし、綺麗なわりに華がない
高橋颯って知的に見えたけど 結構頭悪いかんじ??天然??
羽生田 踊りだけは好印象
高橋凛 顔はいいのに あのやる気のなさはなんなんだろう あれじゃあだめだな
アイドルとか執着心なさそうだし
すぐいなくなるに一票
岩橋は非常に真面目な印象
昨日のサマリーでも自分のファンを探そう、ファンサしようとしててフリーの時に必死に客席の方を見てたし他のJrのうちわもった自分にも目を向けようとしてくれた
ただパフォーマンスは本当にがんばらないと岸&颯と一緒にやるのは厳しいと思った。「感じるままに…」では一人悪い意味で浮いてたし
りんりんは最初勝利とかと一緒に押されで気が付いたら
見えなくなり現在は谷村の相方ポジというよくわからんコースを
歩んでいる不思議少年 人生谷ありなりんりんw
すぐいなくなりそうに見えてもうすぐ入所二年のりんりんさん
>511
たしかに浮いてる
ふたりに技術が全然追いついてないかんじ
高橋岸は表現力もあるしな
凛は将来性見えない
クールというよりかは暗い
いつもつまんなそうにしてる
踊ってる顔もそう
こっちまで暗くなる
もうやる気ないんじゃね?
岸高橋羽生田倉本神宮寺中村この辺が今のジュニアのトップ?ってこと?
樹たちはさておき
U15と言いたいところだが岸くんが16だったっていう
岩橋はセクボに入れるには大きすぎて仕方なく岸颯にまぎれこませたんじゃね?
選抜隊に後から入ってきた形で今のところシンメらしいシンメがいないからセンターに置かれること多いけど
そういや何気に嶺亜&あむ、神宮寺&倉本のシンメが神宮寺&あむ、嶺亜&倉本になってるな
なんでなんだろうな
りんりん初めて見た時、若かりし日の大野さんに似てると思った
困り顔…
それゆけ!神7 「Penalty」
レッスンは正直言って楽じゃない。
毎度のことながら立ち位置を間違えたり振りを覚えるのが遅かったりその他へまをやらかしては鬼ヤクザから怒号が飛び、栗田からは罵声とボディタッチとアホ呼ばわり。そして中村からは絶対零度の視線とデッサンというおしおきをくらう。
殊にこのおしおきが毎回辛い。谷村は絵を描くのが苦手だ。以前雑誌の企画で見本を見ないで犬を描くというのがあったができあがった自分の絵を見るとまるで宇宙生物のようだった。幼稚園の時描いた絵と大差なかった。
宿題もあるし、予習復習の勉強もあるし、自分の時間も持ちたい。だがこのおしおきで課せられるデッサン100枚がその全ての時間を奪ってゆく。描いている間も中村の絶対零度が頭にまとわりついて強迫観念のようなものに襲われる。
だからあんな夢を見てしまったのではないかと谷村は結論づけていた。そうでなければ決して見たりはしない。あんないかがわしい破廉恥な夢など…
その夢の余波でまた入院したものの、谷村はとにかくレッスンでのへまを減らそうと己に課題を与えていた。へまさえしなければおしおきもない。おしおきがなければ普通に過ごせる。そう、至って平和な日々が…
しかしそうは言っても現実はなかなか思うようにいかないものである。
「ゴルア!!何やってんだ谷村ぁ!!そこ違うだろうがてめーはこっちだ!栗田てめえもズレてんぞオラア!!」
また今日も移動を間違えて名指しで叱られた。脊髄反射で栗田と中村の顔を見てしまう。案の定、栗田は血管を浮きだたせていた。中村は今谷村がいる位置からは表情が見えない。
また今日もおしおきを課せられるのか…
帰ったら何時で、それから食事と風呂に入る以外はまたデッサンかな…三か月前に買ったゲームソフトはまだパッケージすら開けていないなそういえば…
谷村は諦めの境地に達しながら相変わらず怒鳴られながらレッスンを終えた。そして恐る恐る楽屋に戻った。
「てめ間違ってんじゃねーよ!俺まで惑わされて鬼ヤクザに怒鳴られたじゃねーか!アホか!」
いきなりの栗田からのボディタッチ。ストレスゲージが50ポイント上がった。そして栗田のボディタッチの次は中村だ。谷村は気を引き締めた。もしかしたらレッスンの時より神経を張りつめているかもしれない。
だがいつまでたってもあの少し鼻にかかった柔らかボイスの「谷村ぁ」が来ない。
「…あれ?」
谷村は思わず楽屋内を二度見した。確かにそこに中村はいる。高橋と談笑している。
何か重要な話でもしているのか…?そう思ったがそうでもなさそうだった。そこに羽生田が加わって彼のモノマネを見て笑っている。通常状態である。
「おい聞いてんのか谷村!ホントお前はアホだな!いい加減移動ぐらいすんなりやれよ!」
栗田は言いたいことだけ言って中村の元に寄って行く。栗田のボディタッチが済んでから交代で中村がこちらに来るのかと思ったらそうではなかった。
中村はそれからレッスンが終わるまで谷村に話しかけてくることなく帰って行った。
おしおきはなしだ。
「…うそ…」
そんなことがあり得るのだろうか。
入所してすぐにスノプリに入れられて一緒に活動して以来、ミスをする度におしおきをされてきた。ただの一度も余すことなく、だ。
それなのに…
帰り道、谷村は放心状態だった。家に帰っても宿題も勉強も手につかず時間を持て余していた。いつもならモチーフの前に半泣きでスケッチブックとお見合いなのに…
一体何故おしおきがない?谷村の頭はいつしかその一点で埋めつくされていった。
谷村はその日、夜が明けるまで寝付くことができなかったのだった。何故なのかは自分でも分からなかった。
「なー、れいあ。なんで谷村になんも言わなかったの?あいつ今日も間違えて俺までとちっちゃったじゃん。超特大おしおきすんのかと思ってたけど」
レッスンの帰り道、栗田がそう中村に問いかける。中村はうん、と頷いてから栗田の手を握った。
「なんかねぇ…ちょっとしばらく谷村にはあんまり厳しくしないどこうと思ってぇ」
「い!?なんで!?」
栗田は目を見開く。中村は苦笑いをしながら答えた。
「こないだぁ谷村のこと病院送りにしちゃったからぁ…谷村がおかしなこと言ったからとはいえちょっと家族の人には申し訳ないなあって思ってぇ…」
「んなこと気にする必要ないし。谷村がれいあのことトマトプレイでいじめたいなんて俺聞いただけでも海に沈めたくなったし!だからそういうこと別に気にしなくてもいいって!あいつ厳しくしないといつまでも間違うじゃん」
「うんでも甘やかすわけじゃないよぉ。優しくしようかなぁと思ったら谷村おかしくなってトマトプレイがどうのこうのってのたまってぇそれで僕プッツンして病院送りにしちゃったから優しくするのもやめようと思ってぇ」
中村はトマトでプッツンして谷村だけでなく羽生田も二回病院送りにしている。その点については深く反省していた。
「あんまり精神的に追い詰めると逆に集中力なくなってミス多くなるだろうしぃ。先生が怒ってくれるから別にいいかなあって」
「そうかなあ…まあれいあがそう言うんなら…」
「あ、でも栗ちゃんは栗ちゃんのしたいようにしてぇ。谷村とはシンメだしぃ僕なんかよりよっぽどミスされると困るでしょぉ?」
中村は笑って栗田の顔を見つめた。
「そりゃまそうだけど…。ま、いいかー谷村とかどうでも。あ、れいあゲーセンよろーぜ。チュープリ撮ろ!」
栗田は頭の切り替えが早い。というより物事をあまり深く考えない。中村も栗田のこういうところが好きだ。
その日はゲームセンターで二人で遊んで中村も栗田も充実した時間を過ごしたのだった。
「ゴルアアアアア!!!谷村てめえやる気あんのか!!そんなに隅田川でノーシュノーケルダイビングしたいかうるあああああ!!!」
谷村はかつてないほどに鬼ヤクザからの怒号を受けた。何故かどうやっても振りが頭に入らないし移動もちぐはぐだ。何人ものJrに迷惑をかけてしまったし皆もはや迷惑がるというより同情の眼差しを向けていた。
ただ一人栗田だけがいつもと同じ調子でちょっかいという名のボディタッチと罵声を浴びせてきたがそれも今の谷村には右から左へ抜けて行く。
谷村は中村を見た。興味なさそうに一人で振りの確認をしている。まるで谷村などそこにいないかのような…
俺の存在なんて、もう消してしまったのだろうか…
おしおきも、絶対零度も、プッツンももうないのか…?
ふいに、そんな疑問が頭をよぎるとブリザードが通り過ぎて行く。背中には冷汗が滲み、呼吸も苦しくなってきた。そして目頭が熱い。
「おい、たにー大丈夫かよお前」
いつの間にか休憩時間になってて、倉本がパンを頬張りながら顔を覗きこんできた。その横で井上もにぼし方手に怪訝な表情だ。
「なんか迷子になったみたいな顔してるね」
迷子…
谷村は自分で自分が分からなくなっている。おしおきなんて、苦痛で仕方がないし何故エリートの自分があんな「女みたい」を超えてもはや半女体化している性別矛盾異次元フェロモン生命体に理不尽にペナルティを与えられなくてはならないのか腹が立つし納得できない。
馬鹿馬鹿しくって仕方がないはずなのに何故か毎回バカ正直に従ってしまう自分を変えたいと思っているのも確かだ。
だから、今のこの状態はむしろ歓迎すべきことなのに…
何故か今、自分の中に喜びも安らぎも1ミリもない。
あるのはただ、焦燥と不安といった意味不明の精神的動揺だ。
谷村は無意識にフラフラと中村の元に歩み寄っていた。彼は栗田と岸くんと三人で携帯動画を見ながら笑いあっている。
「どしたの谷海?」
岸くんが谷村に気付いてそう問いかけた。そこで中村もこちらを見る。
絶対零度のぜの字もない。至って普通の通常状態の乙女モードだった。この時点でおしおきなんてないことは否が応にも感じてとれた。谷村は言葉を失う。
「んだよ谷村、変なおじさんなら後でやれよな。今俺らこれ見てっからよ」
栗田のアホ声も今は遠くに聞こえた。何かが足元で崩れていく。谷村は足場を失うような恐怖と魂の牢獄に陥れられたような絶望感に襲われた。誰もいなければ叫んでいたかもしれない。
茫然自失の谷村をよそに、三人はわいわいと盛り上がる。そして中村が一言、
「のど渇いたぁ。ジュース買ってくるぅ」
と百円玉を握りしめてレッスン室を出た。
谷村はややあってそれを追った。何故か足が勝手に動いた。
「ん〜やっぱミルクティにしよぉ。ミルク入ってるから身長伸びるかもしんないしぃ」
中村は独り言を呟いてミルクティのボタンを押した。ガシャン、という音と共に取り出し口にミルクティの缶が降りてくる。それを手に振り返ると目の前に谷村が立っていた。
「谷村ぁ?何びっくりしたぁ」
気配を全く感じなかったから中村は少し面食らった。そうでなくとも表情が虚ろで暗闇で出会ったら避けてしまう感じだ。
谷村は動かなかった。何か言うでもなく、自販機に手を伸ばすでもなく立ち尽くしている。中村はそれを背にさっさとレッスン室に戻る…はずだった。
「わ」
ふいに手首をぐいと掴まれ、凄い力で近くの楽屋に連れて行かれた。谷村が張りついたような表情で自分の手首を痛いくらいに握りしめている。
「何谷村ぁ?痛いじゃん離してよぉ」
「…なんで…」
谷村は手を離しながらそう呟いた。ふと見上げるとその眼は泳いでいてひどく混乱しているように見えた。だが中村には何故彼がそんな状態になっているのか、また何故自分をこんなとこに連れて来てそう問うのか訳が分からない。
確かに、今日の谷村はいつにもましてミスが多くてひどい。以前の中村なら一も二もなく当然おしおきだ。
だが今は自重している。当たらず障らずで谷村のことは栗田に一任しているしそれがいいと判断したのだ。
「何がぁ?」
問うと、谷村はぐいと一歩近づいてきた。
「なんで、おしおきしないんだ…?」
震える声で、谷村はそう訊ねた。中村は答える。
「なんでって…。別に僕だってぇ谷村におしおきしたいわけじゃないしぃ谷村だってされたいわけじゃないでしょぉ?」
「…でも、なんで突然…」
「僕もそんなに余裕ないしぃ自分のことに集中しないといけないしぃ読んだ本に『人にしたことは自分に返ってくる』とかってあったからぁあんまりそゆことするのもどうかなって思ったのぉ」
「もう…おしおきはない…?」
谷村の眼は見開かれていた。唇はわずかに震えている…気がした。
「そゆことかなぁ。谷村だってその方がいいでしょぉ?」
今までただの一回も許すことなく谷村のミスにはおしおきをしてきたから急にそれがなくなって疑問に思うのはもっともかもしれない、と中村は思った。
だがこうして説明はしたし、彼もおしおきを気にすることなくレッスンに集中すればそれは本人だけでなく神7のためにもなる。そう判断した。
中村は楽屋を出ようとした。が、それはできなかった。
「ちょ…谷村?」
「じゃあ俺が何をやらかしても、おしおきはしないってこと…?」
何かが宿ったような目をして、谷村は中村ににじり寄ってきた。
頭の奥でブウン…という機械音が鳴っていた。
それは谷村に冷静な判断と良識を奪い去って行った。我を忘れる、というのとは少し違う。自分では整理をしようと努力しているつもりなのにそれに反してどんどん遠のいていく。軽い混乱状態だ。
おしおきはもうない。
それはつまり、振りを間違えても移動をとちってもミスをしてもへまをやらかしても粗相をしても中村は谷村に一切干渉してこないということだ。そこに至ると谷村は自分でも全く思ってもみない行動に出ていた。
「谷村、ちょっとぉ」
中村の少し迷惑そうな声に、自分が中村を壁際まで追いつめて両手を掴んでいることに気付いた。だが手の力は緩まない。
「何すんの、離してよぉもぉ」
「離さない…」
「はぁ?何言って…」
「何してもおしおきしないなら、俺も何するか分からない」
そう、もう谷村は自分が分からない。谷村をそれまで支配していた理性は大きく変形してしまった。何かに突き動かされるように谷村はそれを行動に移す。
「ちょっともぉいい加減にしてぇ怒るよ僕」
若干声を荒げて谷村の手を振りほどこうと乱暴に腕を動かし、中村は谷村の拘束から逃れようとした。谷村はそれをさせまいと更に力をこめる。
「あっ」
中村はバランスを失って尻もちをついた。そこに脊髄反射するように谷村は中村に覆いかぶさる。
そして手はどういうわけか中村の衣服の中に侵入しようとしていた。
「谷村、ちょっとほんと変な冗談よしてよ」
余裕がなくなり、中村の乙女口調が早口になり始める。
「今までの仕返しなのこれ?」
中村の声は少し怯えを含んでいた。が、そうではない。仕返しなんてしようなんて思ったこともないし今もそうだ。これは仕返しではなく…
「ちょ…やだ…」
谷村は加速度的に行為をエスカレートさせた。衣服の中に入り込んだ手はとある一点に達しようとする。中村の一番大事な部分だ。
中村はもがく。が、谷村の体重は中村より10kg近く重い。体格は一回り違うしそうやすやすと態勢は変らなかった。
谷村は自分の中に不思議な力が宿っているのを意識の奥で感じる。例え中村が今ボブサップ並の力を手に入れようとも押さえつけることができるという奇妙な確信すら湧いてきた。
「たに…」
中村の口を塞いだ。それは手でなく唇でだった。一瞬、中村の体が強張った。しかしすぐに中村は抵抗する。だが谷村の手はもう中村の大事なものに達していた。
このまま、もう暴走するだけだ…
谷村の中にはもはやなんの躊躇いも恐れもなかった。ただ衝動に従うだけである。
「い…」
中村は息を吸い込んだ。
もうどうにでもなれ…
谷村が全てを本能に委ねようとしたその時だった。
「いい加減にしなさい谷村ああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
楽屋を揺るがすような中村の怒声が耳をつんざいた。
谷村は一瞬、頭が真っ白になる。体は金縛りにあったかのように硬直した。
その隙に中村は谷村の拘束から逃れ、息を乱しながら立ちあがった。そして…
「あ…」
谷村はそれを見上げた。
絶対零度の視線が自分を見おろしている。記憶に懐かしい中村のその眼が網膜に刻まれた途端に谷村は世界が色を取り戻すのを認識した。
目の前がさっと開けたような明瞭感…
しかしそうした谷村の再生をよそに中村はドスのきいた低音を響かせる。
「そんなにおしおきされたいんなら思う存分してあげるからねぇ…」
谷村の全身を鳥肌が走る。頭の奥には100万ボルトの電流が轟いた。
中村がドSの眼で自分を見ている。谷村は自分の眼に涙が浮かぶのをぼんやりと自覚した。
それは恐怖ではない。後悔でも反省でもない。そう、それは…
谷村は生唾を飲んだ。そして…
「谷村ぁ覚悟はいぃ…?」
「…あ…は…」
谷村はその日、徹夜できのこの静物画を描いていた。食事もせず、風呂も入らず、ただひたすらに筆を走らせる。やっとノルマを達成した頃には空が白くなり、鳥の鳴き声が聞こえてきた。
疲労と寝不足、そして精神的肉体的負荷に満身創痍で谷村は朝を迎えた。
カーテンを開けると朝日がやけに眩しく見えた。もちろん梶山のことではなくサンライズのことである。
久しく忘れていた感覚だった。
朝ってこんなに爽やかだったっけ…こんなに煌めいていたっけ…?
爽快感に似たものが、谷村の全身を駆け巡っていた。
谷村自身はまだ自覚していなかったが頭の奥では不思議な安らぎと奇妙な高揚感、そして軽い興奮が幾重にも折り重なり、フィンガーセラピーに頼ることなく自我を保つことに成功していた。
人はそれをこう呼ぶ。
真性ドM、あるいはmasochist、あるいは被虐愛好者、あるいは変態…
だがしかし谷村が自身の特殊な性癖に気付くのはもう少し経ってからであった。
そして次の日、中村から事の始終を聞いて怒り狂った栗田に半殺しにされた谷村だったがこちらには一切なんの快感も抱くことなくただひたすらに苦痛のみが残った。
肉体的苦痛よりも精神的苦痛に快感を得るタイプなのか、それともそれは相手によるのかは謎だが少なくとも栗田のボディタッチは心の底からストレス以外のなにものでもないと谷村は確信を抱きつつ、精子の…ではなく生死の境を彷徨い続けたのだった。
END
たにーやらかしたwww
神7は変態の集まりか
れあたんのおしおきなしではいられない体になってしまったのか…
それだともれなく栗ちゃんの暴力もついてくるのに
なんつーか、不憫乙w
作者さん乙
たにー新境地だな
岸くんを遥かに凌駕するドMぶりで今後も楽しみ
れあたんって、構ってあげなきゃいけない人ばかりで大変だw
530 :
ユーは名無しネ:2012/08/14(火) 01:10:54.57 0
まともなのははにーだけだな
豚肉食べたらキレるけどなw
ドMと呼ばれてガックリしてたのもフリだったというのか…!
533 :
ユーは名無しネ:2012/08/14(火) 01:33:03.37 0
神7()ババアの妄想スレきめええええええええwwwwww
デッサン100枚って美大生でもなかなか描かないというか描けない量だぞ
535 :
ユーは名無しネ:2012/08/14(火) 01:43:19.39 0
だまれよ汚物
536 :
ユーは名無しネ:2012/08/14(火) 03:32:14.48 0
おらネチネチ婆
537 :
ユーは名無しネ:2012/08/14(火) 03:47:05.50 0
>どうぞどうぞ
>高橋や神なんとかのスレなんか見たこともないし
>勝手に居座ってそのスレの住人達にも毛嫌いされてれば?
雑談スレや蔵スレに居座ってるネチネチ婆にお墨付きいただいたので
今日からお世話になります
よろしくwwwwwwwwwww
538 :
ユーは名無しネ:2012/08/14(火) 03:54:55.58 0
750 名前: ユーは名無しネ [sage] 投稿日: 2012/08/14(火) 03:46:35.05 0
>749
哀れな婆
勝手にそっちのスレで構ってもらってれば?
だいたいネチネチ婆ってお前の自己紹介じゃん
お前より婆なんて絶対にいないよわかってるでしょ?
みんなお前より若いしお前より何十年も寿命長いから
なんか変なのがわいたか?
作者さん乙!
反省れあたんかわいいよ、んんんんあ!
れあたん最終的に谷村の横にいそう
自分はそうなって欲しい
谷村滝汗
543 :
ユーは名無しネ:2012/08/14(火) 16:35:06.29 0
おひょおおおお絶対零度の視線で見つめられたいと思った俺は谷村と同類
りんりんが可哀想だおタニー(´・ω・`)
谷村「(自我修復中)」
谷村担だけどドMは禿同
たにりん推しだけどね
>543
俺も全然Mとかじゃないけどれあたんの絶対零度は浴びたい
作者さん乙!
やっぱりたにードMだったか…いやドMすぎだろ激しくワロタwww
りんりん、一向に名前の漢字覚えてもらえないしガチでシャレにならん不憫だなしかし
最近、負のオーラも増してきてるし何か悩んでるのかと心配になる…
たにーも谷茶浜になる前はやる気なさそうにみえたしダンスも残念で色々厳しい声あったからドンマイりんりん
りんりんにも何か吹っ切れるきっかけいずれ訪れるさ
「なんで、おしおきしないんだ…?」
谷村wwwwwwwww
単刀直入すぎるwwwwwwww
たにーそういえばプレッシャープレスの時もちらちられあたんの顔うかがってたな
岸くんのアンサーステーションでもれあたんに暴露されてたまらなそうな嬉しそうな顔してたし気を遣ってローズマリーで岸くん起こすのを「嶺亜くんお願いします」って言ってたし
冬にABCの特番の映像持ってる人は見てほしいんだけどMステリハでABCのメンバーがカメラに向かってしゃべってる後ろでJRが談笑してたんだけど
はにーとかと話してたたにーが前にいるれあたんが振りむいて会話に参加した瞬間に顔がゆるんでにや〜ってなったのがその時気になったんだ
考えすぎといえば考えすぎだがな。どうだろ
この間のJJLバトルでやっぱれあくりしっくりきたわー
でもれあたにも激しく萌える
二人で魚の針外そうとしてるとこなんか可愛すぎて爆死しそうになった
この調子でたにくりの絡みもJJLで見てみたい!
いやむしろ三人でアンサーステーションやれや!
即保存した
俺も
iPhoneなぜか見れない
『居場所』
夏といえば甲子園だった。
野球に青春を捧げた彼らに声が枯れる程エールをおくって、いつか自分もその舞台にたつことを夢見て。夏休みの家のTVはいつも決まって甲子園、その定番がなくなったのはいつからか。
「……肩、いってぇ…」
レッスンから疲れて帰ってくるとリュックを下ろした肩が鈍く痛んだ。左手で湿布のケースをなんとか掴んで残り少ないそれを自ら肩に貼る。
母親に頼めばきっと綺麗に貼ってくれるのだろうけど、「肩に負担がかかるのなら、辞めたっていいのよ」なんて泣きそうな顔でいわれるのは目に見えている。
野球部で活動するには支障が出る程度の怪我、それでも野球大会ではブレずに投げきれた。日常生活にはなんの問題もない、はずなのに、……どうしてこんなに痛いの。
「玄樹ごはんよ、……玄樹ー?」
「い、今行く!」
親にはもう迷惑をかけたくない。喉の裏に貼り付く声を絞り出して階下の母親に返事をした。
「今日はハンバーグよ、お父さんは遅くなるみたいだから先に食べちゃいましょ」
「あ、……うん」
正直いって食欲なんてなかったけれど、お腹はすいている。気持ち悪い感覚、に目眩がする。
「…………ねぇ、玄樹」
空気が固まる、母親の動きがぴたりと、止まった。
嫌な、予感。
「なに、「肩、痛いの……?」」
どうして、
「湿布のにおい、するけど」
「ねぇ、玄樹!」
やめて、
「お医者さんいく、?」
「さわら、ないで……!」
_
結局昨日は一睡も出来なかった。レッスン場に擦れるシューズの音が、耳に痛い。
「おはよう、岩橋」
「……おはよ、」
挨拶に声をかけてきたのをにこりとも笑えずに受け流す。無意識に肩に負担をかけないようにしてたからか逆の肩が、重たい。
「岩橋、来たばっかで悪いけどダンスの振り合わせできる?」
「……あぁ、うん」
肩に手をやって溜息をついているとすでに汗だくな岸くんに問われた。さっきの無愛想を少し反省して口角をあげてみる、……少しは笑えていただろうか。心配になって岸くんの顔をみたけれどもう彼は颯の方に意識をよせていて、何だか分からない息が再び漏れた。
日常生活をおくるには支障がない、何度も心の中で繰り返して立ち上がった。痛みは精神的なものだと、昔いわれた言葉が蘇る。……強くなったと、思っていたのに。
「はい、……わん、つー、すりー、」
岸くんと颯と、三人で踊るナンバー。例え自分が二人のオマケ的な引き立て役的な、選出だとしても二人の足を引っ張ることは望ましくない。そう思うのに、足が、動かない。
「………岩橋、体調悪いの?」
ぴたりととまる、二人の足。一瞬だけ訪れるレッスン場の静寂。ブレーキが分からない自分の足。
「休む?」
颯くんの声が、母親の声にリンクして。少しだけ、
「……きもちわるい、」
肩が壊れた、野球が出来なくなった、居場所がなくなった。
再び築こうとしている新しい居場所で、あがかなくてどうするの。
「……大丈夫、だから!」
「いや、顔色悪すぎだし!身長ある奴……わっきーとしずやっ、岩橋楽屋に運んで!!」
岸くん、叫びすぎだよ。俺は大丈夫だよ。
耳元で囁かれた「大丈夫か」も、脇山の声なのか閑也の声なのかもよくわからない。……二人の声ってそんなに似てたっけ?
目を閉じると、自分の存在価値がなくなったあの日のことが瞼の裏にはりついていて。
やだ、恐い、やめて、
「……て、」
「なに?聞こえない「TV、消して!!」」
ゆっくりとおろされる自分の体。
やっと開いた喉から振り絞った言葉を聞き返してきた谷村の声に被せるように叫んだ。
(野球のサイレン、もう二度と夢にもみれないあの舞台)
やけに大きく響いたTVのプツン、という音と共に自らの意識もとんだ。
_
「……起きた、?」
乾いた目の奥、何度も瞬きをして意識を無理やり視界に集中させると泣きそうな颯が目の前にいた。
「あ、親呼ぶ?携帯、」
「大丈夫、……一人で帰れる」
「でも」
颯の眉がますますぎゅっと寄って零れそうな涙の膜。でも、大丈夫。確かに自分は、強くなったはずだから。
「起きたのか」
颯がそれでもまだなにかいおうとした瞬間に楽屋のドアががちゃりと開いた。まだぼんやりとする視界、でも誰かなんてすぐにわかった。
「迷惑かけて、ごめん」
「……別に迷惑、とか思ってないけど?」
神宮寺が心外だ、みたいな顔をしてデコピンされる。真面目な表情から一転くしゃりと笑って、羽生田がそれに頷いて口を開く。
「母親に迷惑をかけたくないのだろう?……僕が送ってやる、遠慮するな」
「へ、」
「羽生田んちの車ちょー居心地いいんだよなー」
「っちょ、くらもっちゃんそれ岩橋にかってきたやつだから!……ゼリーくらいなら食べれる?」
妙に間延びした声で、ゼリーに手を伸ばす倉本を慌ててとめる岸くん。
「羽生田がおくってくれるなら安心だねぇ……谷村もなんか顔色わるいよぉ?」
「いや、これはもともと……」
「普段から物覚えわりぃのに体調わるくなんかなったらどうすんだよ!がはは!」
……自分をおいて、話が進んでいく。でもそれが嫌ではないのは、何故。
「無理だけはしちゃだめだよぉ」
ふざけた空気が一変。嶺亜がぽつりと呟いた。
「ほどほどにな、うちのセンターさん」
栗田もあのにやっとした笑顔を珍しく封じて、真面目な顔で口にした。
「あの、さ」
羽生田の車を岸くんと二人で待つ。それくらい持てる、といったのにどうしてもというから持って貰った自分のバックが風に揺れた。
「……なに?」
「そんなに無理して、大人にならなくてもいいよ」
「…………」
「もっと我が儘いったり甘えたりしたっていいんだよ、……岩橋とはなんか長い付き合いになりそうだから、一応いっとく」
一つしか変わらない、彼がとても大きくみえた。
消されちゃったみたいね
んんんんんんれあたんんんんんん
夏といえば甲子園だった。
自分はもうあの舞台を目指すことはできない。けれど、
「本番、上手くいくといいな」
「……うん」
仲間と目指す新たな舞台が、待っている、から。
(もう、居場所を失ったりしない)
「岸くん、」
「ん?」
「ダンス教えて。……もっと上手くなりたい」
「はは、いいよ」
一度は失った夢、でも新しい夢ができた。
マウンドでは一人ぼっちだった、叫んだって届かない。なのに、
(もう一人ぼっちじゃない、そうやって胸をはれるのは、何故)
さっきまで鈍く痛んでいた肩が、妙に軽くなった気がした。
おわり
作者さん乙!
……岩橋、怪我が原因で野球辞めたのか。知らなかった
岩橋そんなに好きじゃなかったけどちょっと好きになったよありがとう!
大人な岸くんかっこいい\(^o^)/
本当に痛めてたのならガチリンで投げさせるなんて無理なのでは?
球速110キロってうちの補欠でも300点くらい取れてしまうぞ
岩橋が嫌いなわけではないが
作者さんおっつー
……あの閑也の腕に抱かれたのかww
岩橋くんはもう一人なんかじゃないぜえええ
今の周りの環境はすごく暖かい気がする
岩橋くんらしくゆっくり頑張ってほしいよ
>564
野球で肩怪我、なんて聞くと自分はMAJORの吾郎しか出てこないから大げさに考えてしまうけど
レギュラーで活躍するのは難しい、程度なのかな
それか、もっと球速かったのに怪我でがくっとスピード落ちたとか
野球大会は9回まで試合があったわけじゃないからなー、ガチリンはもっと球数少ないし
どれくらい投げれるのかは本人にしかわからないな
作者さん乙です感動した!
岩橋きゅんんんんんん
作者さん乙です!
岩橋の球って野球やってた子にしては遅い方なの?
野球大会やJJLでは活躍出来るっていうくらいのレベルなのかな
作者さん乙!
感動したわああああ!
岩橋もきっとこんなふうに悩んだりしてるのかもな…と思うと胸が熱くなる
宮近と同じGになりたいと言ってたけど叶わなかったし、最近は岸颯と一緒に踊る機会多くて比べられるし今も悩んで大変だと思うけど生温かく見守るよ
高校球児で甲子園で投げるような子は140は出すらしいけど…
全くやったことのない子なら110でもすごく速く感じるし打てないかもしれないけど栗ちゃんと岸くんはあっさり打ったからな
他担だが顔は1番可愛いと思う
山田太郎の役を優太にやってほしい
脳みそだけが惜しいw
三回ほど神7にあってきた!
岸→なんか汗が飛んできそうだった、っていうか周りには確実に飛んでる。岩橋とよく絡んでた気がする。二人の肘をくっつけて関節大集合とかよくわからんこともしてた
颯→ずっとニコニコニコニコしてた、可愛い。踊りはかっこよかったしトークは……だし、雰囲気変わりすぎww
倉本→ちょっとお疲れなのかな?って若干思う時がちらほら。神7より同年代の子達との絡みのほうが多かった。
れあたん→ガチ天使。隙はみせないし笑顔は絶えないし仕草も可愛らしいし、さすがプロ意識たけーと尊敬してしまった。つまり、まとめると大天使
はにー→エキゾチックすぎてびっくり。最近かっこよくなってきたなと思わず親目線
神宮寺→前あったときよりファンサ激しくなっててわろたwwたにー団扇の自分にもファンサしてきて何故?あと、茶髪になっていっそうチャラくなった
栗ちゃん→顔ちっちぇーーーーーー!!!なんかかわいこぶりっこしてた、いきなりどうした
たにー→団扇もってたらにこにこ笑ってファンサしてくれた、たにー団扇もっててスルーされた奴は少ないと思う。え、出来る子たにーとか不憫じゃないとかこ ま る
あと、ついでに岩橋。自己紹介のときに
岩橋「元気ですかー?」ファン『げんきー』岩橋「元気ですかー?」ファン『げんきー』岩橋「いわはしー?」ファン『げんきー(笑)』
ってやってたのが可愛かったww
谷村ってそんなにファンサ出来る子なの?ww
イメージと違いすぎてわろりん
>>575 たにーは、「トゥルルルってなに?」っていうカンペに爆笑しながらやってくれたらしい。
なにやったんだ、谷村
谷村はれあオタの拙者にも一瞬びくって反応したでござるw
羨ましいのう自分は埋もれだ
髪の毛すごいモリモリにしてたあむオタがいた
あれの後ろにならなくてほんと良かった。見えねえもん
谷村のファンサは本当にマメだったよね
イメージ変わった
岩橋はズニアになりたくてYahoo知恵袋で質問するくらい熱心だからなぁ
祭りだワッショイ!神7
サマリー大阪公演は成功裏に終了した。ほんのわずかな休暇に神7達はとある田舎町の縁日に来ていた。例によって羽生田の知り合いの知り合いがやっている寺の本堂に泊まらせてもらって地元の夏祭りに皆で浴衣を着て出かけた。
小さな町だが祭りは賑やかで屋台が沢山ならんでおり櫓太鼓に提灯、盆踊りと風情たっぷりである。神7達はご機嫌に祭を楽しんでいた。
「おおー!!射的がある!やろうやろう!!」
岸くんは昔懐かし射的に目を輝かせた。その横で高橋が岸くんの浴衣姿に見とれている。
「岸くん浴衣似合うよ…なんちゃって…」
高橋は2ホーンくらいの音量でそう呟いた。もちろん射的に夢中の岸くんには聞こえていない。
「よっしゃ岸くん勝負だ!」
神宮寺もこの日ばかりはスマホを置いて、まだエロのエの字も知らなかった頃の童心に帰る。
「まあこういう素朴なのもなかなかいいな…。おお、りんごあめか、いただきます」
「とりあえずやきそばとわたあめとベビーカステラと焼き鳥とたこ焼きから攻めるか」
羽生田は屋台のりんご飴とわたあめを両手に、そして倉本はかたっぱしから屋台の食べ物をはしごしていた。
「あ〜やぶれちゃったぁ。栗ちゃん取ってぇ」
「よーしれいあ、俺100匹くらい掬うぞ!任しとけ!」
中村と栗田は金魚すくいでいちゃいちゃ全開だ。そして谷村はヨーヨー釣りに勤しんでいた。
「ふ…うふふ…」
ぽよんぽよんと水に浮かぶカラフルなヨーヨーを見ながら谷村は微笑んでいた。本人は純粋に子どもの頃に還って楽しんでいたつもりだが屋台の主人は少し気味悪そうに「兄ちゃん好きなんやるからそろそろ終わってくんねえか?」と声をかけ始めていた。
ひとしきり屋台を楽しむと、盆踊りに参加する。鬼ヤクザのダンスレッスンを日々こなしている神7にとって初めての盆踊りでもすぐに振りをマスターするくらい朝飯前だ。
ただ岸くんは若干しゃかりきすぎる盆踊りになっていたし高橋は思わずヘッドスピンをやりそうになった。普段の癖はなかなか抜けないようだ。
「あー楽しかったな!やっぱ祭はいいな!日本の夏だ!」
岸くんが金魚の入った袋方手に総括しながら神7が本堂に戻ると住職が神7達を待ち構えていた。そう、夏といえばやはり…
「この寺にはな、その昔ひどい失恋をした女が自らの首を切って自殺して、その血で男への恨みつらみをこの本堂の床一帯に書きなぐったという言い伝えがあってな…。
それから夜な夜な女の霊が男を求めてさまようという…。特に君たちのような美少年なんかは狙われるかもしれんな…」
ろうそく一本を立て、ゆらめく炎に照らされた住職の顔が不気味すぎたのと、リアルな内容に神7達は総毛立った。
しかも住職は怪談話を終えるとオホン、と一つ咳払いをしてこう言った。
「さて、夏と言えばやはり肝試しだな」
「はい…?」
「この寺の周りをぐるっと回る山道の真ん中に魔よけの札を8枚祠に置いといた。一人ずつ行ってそれを取ってきなさい」
「ちょ…ちょっと待って下さい!」
真っ先に異を唱えたのは岸くんだった。
「あの…夜の山道は危ないし、うちにはかよわい乙女や小学生もいるんで…。やっぱ最年長としてはメンバーを危険な目に遭わすわけには…」
「岸は自分が怖いんだろギャハハハハハ!」
栗田は図星をついた。だがその栗田も、
「まー俺もれいあをこんな真っ暗な道歩かして一人にするなんてできないし!俺と二人でならいいけど」
「それはだめだ。全員一人で行きなさい」
住職は断言した。
「ま、他にやることもないしいいんじゃねーの?色っぽい女の幽霊なら大歓迎だけどなー」神宮寺は下半身に手を伸ばす。
「お化けなんて非科学的なものいやしないんだしいたとしても猪ぐらいじゃないか?」
羽生田はさらりと言う。倉本は「猪って鍋にすると美味いんだよな」と涎を垂らした。
「僕はどっちでもいいけど…岸くんが嫌なんだったら…」高橋は岸くんをちらりと見た。
「岸怖いなんて言わないよねぇ。一番年上だもんねぇ?」中村の一言は何気にちくりと刺さる。岸くんは最後の頼みの綱の谷村に声をかけた。
「谷祭、お前も嫌だろ?山道で迷って忘れられて帰るかもしれないし猪に襲われるかもしれないしもしかしたら本物の幽霊に出会っちゃうかもしれないし…俺達不憫体質には夜の山道で独りぼっちなんてとんでもない。そう思わないか!?」
谷村は完全同意だった。この時ばかりは二人に結束が芽生えた。だが…
「谷村怖いとか言わないよねぇ?この中で一番身長おっきいもんねぇ?」
体はでかくても俺は年齢的には下から二番目だぞとは言えなかった。中村のドSの視線に谷村は反論できず黙って頷くより他はなかった。
かくして大反対の岸くんと谷村をよそに肝試しは始まってしまった。
「俺が一番…」
順番を決めるくじびきで谷村はトップバッターを引き当てた。その番号を見て愕然とする。
「はい谷村ぁ。がんばってねぇ」
中村がにっこり笑って懐中電灯を手渡してくる。その横で栗田もアホ笑いをして背中をバン、と叩いて、
「生きて帰ってこいよギャハハハハ!」
逃亡、の二文字が頭を掠めたがそんなことをしたらお化けよりも幽霊よりも恐ろしいお仕置きが待っていると思い至って谷村は諦めて山道を歩きだした。
「大丈夫だ谷村龍一…道は一本道で迷いようがないし猪なんて出ない。ましてやお化けなんているわけが…歌にもあったじゃないか。お化けなんてな〜いさ…って…」
黙っていると恐怖で頭がおかしくなってしまう。いつもの10倍おしゃべりになった谷村は笑う膝に必死に力をこめて山道を進んだ。
「…?」
懐中電灯の明かりが、目の前から何かがやってくるのを照らした。谷村は本能的に恐怖を覚えた。
「ぎ…」
叫ぼうとして、その声は闇に吸い込まれていった。前からやってきたのはよく見知った顔だ。しかし何故、いったいぜんたいこんなところに彼がいるんだ…?谷村は信じられない思いでその人物がこちらに歩み寄ってくるのを固唾を飲んで待った。
「谷村くん…」
ちゃんと「谷村」と名を呼んでその人物はにっこりと笑った。リスザルのような愛らしい笑顔。白い歯と褐色の肌。やせぎすの小柄な体…見間違うはずもない。
「か…金田くん…?」
信じられない。が、金田が前から歩いてくる。浴衣に身を包んでいる。ぱたぱたと走ってくると金田はにっこり笑って谷村の前に踊り出た。
「金田くん…?なんでこんなとこに…?」
「谷村くん、今まで宇宙人だなんて言って怖がってごめんね」
上品な美声で金田は谷村にそう言った。そしてぎゅっと手を握ってくる。
「こないだの撮影で一緒になって、谷村くんって優しくて素敵な人だなって俺気付いたんだ。小学校受験した者同士、知的な話題で盛り上がりたいなって思って…」
「か…金田くん…!」
夢でも見ているのだろうか。また俺はその結果白い壁の病院に三度目の入院をするのか…?もう喜んでいいのか恐れていいのかよく分からない。分からないが後ろからまた声が聞こえた。
「谷村」
振り向くと今度は中村がいた。
「中村…?なんで、一人ずつじゃあ…」
「怖がってるんじゃないかと思って来てあげたのぉ。不満なのぉ?」
少し拗ねたように頬を膨らませながら中村は谷村のもう片方の手をぎゅっと握ってきた。そうして下からねめつけるように谷村を見上げた。ドSの絶対零度に鳥肌が走る。
「だめだよぉ谷村、僕がいるんだからぁ。浮気したらおしおきだからねぇ」
へ?浮気?浮気ってなんのこと?一体どうしちゃったんだ中村は…栗田はどこに…
谷村はしかし右手には素直で聡明で従順な年下、そして左手にはちょっぴりドSなツンデレあねさん女房の年上というこの両手に花状態に完全にネジがぶっ飛んでいった。
「さて、二番は高橋だな」
羽生田に言われて高橋は懐中電灯を複雑な気持ちで受け取りながら歩き始める。
(岸くんとペアで肝試しなら良かったのに…)
肝試しならわざと怖がるふりをして抱きついても不可抗力ということで処理される。それとも怖がる岸くんの手を握って「ずっと手を握ってるから大丈夫だよ」なんてちょっと男らしくいってみたりなんかしちゃったり…
そうしているうちに愛が芽生えちゃったりするのかな…こういうのを吊り橋効果って言うんだっけ…
高橋は妄想を膨らませながら山道を行く。恐怖心など完全に払拭されていた。
「あれ?」
前から人が歩いてくる。先に行った谷村かと思ったがどうやらそうではなさそうだ。
近づいてくるにつれ、高橋は「え!?」と我が目を疑う。
「き…岸くん!?」
前から歩いてくるのはなんと岸くんだった。確かスタート地点に岸くんはいるはずだ。それなのに何故前から歩いてくるのだろう…?
高橋の疑問をよそに岸くんはにっこりと、そしてくっきりと法令線を刻ませて笑った。高橋が大好きな岸くんの笑顔だ。それだけでとろけそうになる。
「岸くんどうしたの?なんで前から…どんな近道があるの?」
「高橋…」
岸くんは高橋の名前を呟いてゆっくりと歩み寄ってきた。そして…
「き…ききききききききしくん…!?」
なんと岸くんは高橋に抱きついてきた。高橋は一瞬で脳みそが沸騰した。
岸くんのにおい、岸くんの体温、岸くんの感触、岸くんの鼓動…
その全てが高橋の五感に百万ボルトの電流を轟かせた。
「高橋…好きだ…」
さらに岸くんはナチュラルソフトボイスで、高橋の耳元で甘くそう囁いた。高橋は腰が抜けそうになる。
「き…き…」
高橋は声が出せない。呼吸もできない。ただ心臓はもう破裂しそうなほどに滅茶苦茶に鳴っていた。
遠のく意識の中で高橋は岸くんの感触だけをぼんやり感じていた…
「さーて、お次は俺か」
神宮寺は颯爽と懐中電灯片手に進みだした。彼の場合幽霊が出るかもしれないというのは恐怖と言うより「色っぽい白い着物を着たねーちゃん」が出てくるという期待に変わっている。
るんるんと進みつつ夜の山道でオ○ニーもオツなものかもしれん…記念にしていくか…と頭をよぎった。
「よーしやるか!」
そう決心して浴衣に手を入れた時…
「神宮寺くん!」
神宮寺は我が目を疑った。ここはド田舎のマイナーな町の中のそのまた山の麓の寺の山道…
こんなところに、彼女たちがいるはずがない。しかも全員コスプレをしているなんて。
「神宮寺くーん」
「スプラウト」で共演中の女の子達が看護婦、警官、メイド、水着…それらの衣装を身にまとい神宮寺の元に駆けてくる。
彼女らとて芸能人だ。それぞれスケジュールがあるはずなのになんでこんなところにいるのだろう…しかし当然の疑問はもう下半身の絶大なエネルギーによって吹き飛んでしまった。
「え、ちょっと待って…こういうの事務所的にNGじゃ…」
しかし女の子たちは神宮寺に群がってくる。てんでに色んなところを触りだした。もちろん神宮寺の肉体は細胞レベルで感度ビンビンだった。
「あの、俺知識は膨大だけど経験ないんで…お手柔らかにお願いします」
チェリー全開で神宮寺は素直に身を委ねた。今夜俺はついに初体験か…長かったなここまでの道のり…一皮?けるまで14年と10カ月もかかっちまったい…
パパママ立派に育ててくれてありがとう。今夜勇太は大人になります。
感動に身を包みながら、神宮寺はそっと目を閉じた。
「んじゃ行ってくるわ。れいあ大丈夫だって俺すぐ戻ってくるからさ。心配しないで」
「うん栗ちゃん、がんばってぇ」
中村に見送られながら、栗田は歩きだす。山道をすいすいと駆けながら、今夜は浴衣プレイを思う存分悦しもう。ロー○ョンも1ダース持ってきたしな…と期待に胸を膨らませる。
本堂でみんなで雑魚寝だがまあ問題ない。誰がどこにいようとも栗田は平気でできる。
そうして栗田がプレイのあれこれを想像していると、後ろから声が聞こえた。
「栗ちゃーん」
中村が駆けてくる。一人で行かなくてはいけない決まりだったがもしかしたらやっぱり自分と二人で行きたくて追ってきたのかもしれない。栗田は立ち止まった。
「れいあやっぱ俺と一緒が良かった?だよなー」
「栗ちゃん…」
うるうると、潤んだ目を中村は栗田に向けてきた。その瞳の意味するものを栗田はアホのくせに一瞬で理解する。だから応えてあげた。
「れいあ…」
抱きしめて、濃厚キスを何度も繰り返すと中村は頬を染めて体をずらした。
「おぉ…れいあ…?」
中村は膝をついて栗田の硬くなったものをさすり、そのまま下着をずらして咥え始めた。
「ぅわ…れいあ今日はえらく積極的だな…」
いつもの中村とは少し違って肉食的に攻めてくる。普段は乙女でふんわりしていて可愛い天使だが意外と男らしい一面を持っていることは栗田も知っている。こないだのウェディングドレスプレイではそれを再確認して燃え上がった。
今まさにその時の…いや、それ以上に激しく凄まじい中村のテクニックに栗田は酒ヤケ声を山じゅうにこだまさせるくらいに喘いだ。
「れいあ…!れいあ…!」
愛しい中村の名前を口にしながら、栗田は絶頂を迎えた。
「たにーえらく時間かかってんな。やっぱ猪に襲われてんのかな」
5番目の倉本の番になってもまだトップバッターの谷村は戻ってこない。住職の話だとだいたい15分ほどで戻ってこれるということだった。5分刻みでスタートしているがまだ誰も戻ってこない。
「い…猪って死んだふりは通用するの…?」
岸くんがなんか言っていたが倉本は無視して進み始めた。
こんな運動をさせられるとまた腹が減る…祭でしこたま食べたがもう消化され尽くしてきた。もし猪がいれば捕まえて夜食にしたいところだ。
「つまんねーなー。肝試しとかより闇鍋とかの方がいいのに」
ぶつくさ文句を言いながら倉本は進む。さっさと終えて夜食を確保しなくては。そう思って足を速めた時だった。
「くらもっちゃん!」
聞き覚えのある…というよりは聞き間違えるはずもない。将来の嫁の声が倉本の聴覚を刺激した。
「みずき!?なんでこんなとこにいんの?」
倉本は井上を誘いたかったが彼は別のサマリーに出演中だ。だがこうして浴衣を着て確かに自分の前にいる。もしかしたら…
「くらもっちゃんに会いたかったから俺急いで来たんだよ」
やっぱり…倉本は顔が緩んだ。
「しょーがねーなー。そんなに俺のこと好きなのかよ…。まあ当然といえば当然だけどな」
「うん。大好きだよくらもっちゃん!」
井上は手を握ってきた。どくん、と倉本の心臓が高鳴る。
「な…なんだよみずき、今日はえらく素直だな…」
言いながら倉本は声が震える。顔が熱い。
井上は頷くと輝く笑顔でこう言った。
「くらもっちゃん、俺と結婚して」
倉本の頭の奥で鐘が鳴った。
「みずき…結婚って11歳でもできるんだっけ…?」
「できるよ、きっと」
「そっか…そうだな…」
倉本は井上の小柄な体を抱きしめた。もう一週間ぐらい飯を食わなくても生きていけそうな気がする…それほどまでに倉本を歓喜の輪が包んでいた。
「じゃあ行ってくるぅ。岸ちゃんと後で来なよぉ逃げたらダメだからねぇ」
岸くんに釘を刺して中村はスタートし始めた。
これが終わったら栗田と一回浴衣プレイをして早く寝ないとお肌に悪い…。少なくとも「お肌のシンデレラタイム」と呼ばれる10時までには寝たいな…なんてことを考えながら進む。
暗くて鬱蒼としているがそれだけだ。中村は案外度胸は座っていた。着々と進んでゆく。
「あれぇ?」
前から誰かが歩いてくる。暗闇だが中村にはすぐに分かった。栗田だ。
「栗ちゃんどうしたのぉ戻ってきたのぉ?」
栗田は先に行っている。倉本を挟んで2人前のはずだった。
「うん。戻ってきた。れいあと一緒がいいからー」
栗田は破顔しながら言った。中村は嬉しかった。駆けよって手を握る。
「れいあ」
栗田は真顔になった。普段はいつも弾ける笑顔で大声で笑っていることがほとんどだが真剣な栗田の顔はまた一味違って超がつくほど格好いい。めったに見られない表情なだけに余計にそう感じる。中村はその精悍な顔つきにうっとりと魅入った。
「なぁに?栗ちゃん」
「れいあ、一緒に暮らそう」
きっぱりと、男らしく断言するように栗田はそう言った。そして抱きしめてくる。
「もう俺れいあと一秒も離れたくない。ずっと一緒にいたい。中学生でも本気だったらできると思う。俺と一緒に暮らそ」
「栗ちゃん…」
中村は感動に胸を躍らせる。大好きな栗田とずっと一緒にいられるなんて、これ以上の幸せはない。
この日のために家事をがんばりたいと雑誌の取材に答えていた甲斐があった。それが実現されるのだ。
朝も昼も夜もずっと二人きり…
それは文字通り夢のような毎日だろう。中村は自分の周りを自分によく似た天使が祝福してラッパを鳴らしてくれるのを喜びの中で見ていた。
「やっぱ行かなきゃダメ?」
岸くんは涙目で羽生田に問う。もうすでに6人行ったしここで行かなくてもばれないんじゃあ…そう思ったが残酷な返事が返ってくる。
「逃げたら一生ヘタレのビビリとして馬鹿にされ続けるけどそれでも良かったら」
岸くんは半泣きで懐中電灯を取った。
「うう…こんなことなら家で妹を釣ってた方がましだった…」
岸くんは後悔しながら重い足を引き摺った。
だいたい夏に肝試しなんてどこのどいつが考案したのだろう。岸くんは文句を言いたい気分だ。
祭で遊んで盆踊りを踊ってスイカ食べてあるある話をしておやすみなさいでいいじゃん…なんでこんな誰も得しない企画が催されたんだ…とうらみつらみをぶつぶつと愚痴った。
「よし…ここは一つダッシュで駆け抜けよう。早く着くかも知れないし上手く行けば前を行く中村に辿り着くかも」
それはいいアイデアのように思えた。逃げたんじゃない。怖いんじゃない。ガチリンピックで100M走金メダルを取ったこの脚力で前を進む人に追いついただけだ。理にかなっている。
「よし。よーい…」
ドン、とくるつもりが誰かが木にもたれてこちらを見ているのが見える。岸くんは目がいい。思わずびびって叫びそうになったがそれはよく知った顔だった。
「中村?」
先を歩いている中村がそこにいた。まだダッシュしてないから追いつくはずがないのだが…
「中村どうしたの?なんでまだこんなとこにいんの?」
「岸…」
中村の眼は何故か潤んでいた。岸くんはどきりとする。暗いが白い肌が妙になまめかしく見えた。
「え…何?もしかして中村もやっぱ怖くなった…とか…?」
ちょっと茶化してみたが中村は岸くんのそれには答えることなく近寄ってくる。そして何故か浴衣の帯を緩め、肩を出した。
「へ?」
「岸…して…」
岸くんは視力はいいし聴力も正常だ。しかし俄かにはその発言は信じ難かった。だから確認を取った。
「な…なんて…?今…」
「岸に、してほしぃ…」
今度は抱きつきながら中村は確かにそう囁いた。静かな山の中ではそれがやけによく響いていた。
「ちょ…してほしいって何を…?」
なんかいかがわしい捉え方をしているのは自分だけかもしれない。もしかしたらなんでもない、くだらないことかもしれない。いつどこで栗田が現れるか分からないのだ。動揺しつつも岸くんはこれまでの経験上慎重を期した。
だが中村は岸くんの両のほっぺたを手で包み込み、至近距離で見つめながら…
「岸のしたいこと全部、僕にしてぇ」
岸くんの頭と下半身は大爆発した。
「さて、と…」
最後に一人残った羽生田はリュックを背負う。この中にはありとあらゆる不憫防止グッズが詰め込まれている。もしもの時のために、万が一の事態に備えて羽生田は装備することにしている。これは自己防衛の一環だ。
肝試しなんて馬鹿馬鹿しい企画でもいつどこで不憫が襲ってくるか分からない。万全を期しておく必要があった。
羽生田は進む。夜の山道は人間に自然と恐怖を植え付ける。それらと闘いながら道なりにずっと進んでいった。
「不憫になんてなってたまるか…!」
確固たる思いを胸に、羽生田はずんずん進む。猪が出ればエアガンで撃退するしお化けや幽霊が出ても退治できるよう除霊グッズも揃えている。崖や穴に落ちたら救助ロープで脱出できる。怖いものなんてない。
来れるもんなら来てみろ。羽生田挙武をなめるな。エリートは無敵だ。
数分そうして進むと住職の言ったとおり古びた祠があった。その中には確かに魔よけの札が入っている。が…
「…何故8枚もあるんだ…?」
お札は一人一枚取って帰ってくるルールだ。だから最後の羽生田は残った一枚を持って帰る。そのはずなのにお札は綺麗に8枚揃っていた。
「いちま〜い、にま〜い…」
お菊さんばりに数えてみたがやはり8枚だ。
羽生田は首を捻る。誰もここに辿り着いてないということはない。道は一本道だ。脇道もないし崖があるわけでもないから茂みに潜んでもいない限りどうやっても出会うだろう。
では札を取らずに戻ったというのだろうか。全員?一体どうして…?
「僕をはめようとしているのか…?」
一瞬、そんな疑問がよぎったがそんなはずはない。そもそもそんなことをしめしあわせる時間なんてなかったはずだ。まあ、茂みに隠れておどかす、ぐらいはあるかもしれないが…
羽生田はだから茂みを照らしながら神経を集中させて気配を探った。いつ誰に出てこられても涼しい顔が保てるように。驚かされてびびるなどこの僕にはあり得ない。エリートはいつでも毅然としているべきだ。
しかし進めど進めど誰も出てこない。そうしているうちに一周して元のスタート地点に戻ってきた。だが誰もいない。本堂にもいなかった。
「おい…」
羽生田はだんだん腹がたってきた。何がしたいのか分からないがいい加減にしてほしいものだ。
「おいみんな!子どもじみたイタズラはやめてくれ!」
喚き散らしながら寺の中を走り回って一つ一つの部屋を開けて回る。そこで羽生田は見た。
「なんだあれは?」
離れの部屋に、女が見えた。確かここには住職しか住んでいないはず…恐怖心よりも先に羽生田はそこを覗いた。
その部屋に、神7達が折り重なるようにして眠っていた。
「おいみんな!一体どうし…」
羽生田が無我夢中でその部屋のドアを開けると、ゆらりと女が振り返った。羽生田は腰が抜けそうになる。
女は髪がぼさぼさで、目が血走っていた。気のせいか首のあたりから何かがダラダラと垂れている。一目見て普通でないことは分かる。我に返ると羽生田は恐怖でちびりそうになった。
「あなた…」
女はわなわなと震えている。世にも恐ろしい形相だ。羽生田はもう逃げようと思った。
だが、メンバーがただならぬ状態である。その板挟みに苦しんでいると女は言った。
「早く出て行きなさい…!」
栗田とはまた違った種類のガラガラ声で女は羽生田に命令した。従おうとしたが疑問が口をついて出る。
「僕の仲間達をどうするつもりだ…?」
生きているようではある。だが全員依然として昏睡状態だ。不安になった。
女は独り言のように答えた。
「連れていくのよ…私の還るところに…」
「還るところ…?」
女は頷いた。
「黄泉の国…とでも言うのかしら。こんなに可愛い少年達となら寂しくないわ。私を捨てた男よりも遥かに美形揃いだし…」
「みんなに何をした?」
「魂を抜くために意識を覗かせてもらったの。恋愛感情や性衝動をつつくと人の魂は無防備になるからね…」
「どういう…ことだ…?」
「見たいものを見せてあげただけ…。7人中6人が男の子同士ってのは驚いたけど…美形ってそうなのかしら。さあもういいでしょう。立ち去りなさい」
女は手を払って羽生田を退けようとした。だが羽生田は納得いかない。
「ちょっと待て。ここに超絶美少年な上にエリートでしかも金持ちと言う三種の神器を持った少年がいるのを忘れてやしないか?何故僕には何もしてこない?」
「あなたは…」
女は呟いた後、歯をむき出しにして震えだした。そして羽生田の問いには答えず鬼のような形相を向けてきた。
「邪魔しないで!私はこの子達を連れてあそこに還るの…!今すぐここから立ち去りなさい!」
「うわあああああああ!!!!」
羽生田は恐怖でもうわけがわからずそこいらにあるものを叫びながら投げ付けた。ものを投げたところで相手は悪霊なのだから意味がないと分かっていつつも論理的な思考はブっ飛んでしまっている。
仲間を助けたいのと、自分を助けたいのと、怖いのと恐ろしいのとどうにかしてほしいのとなんでまたこんな目に結局遭ってるんだという怒りと不憫は絶対嫌だという拒絶が絡み合う糸になってぐちゃぐちゃになった。
そして…
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
自分の絶叫より遥かに巨大な断末魔が轟いた。見ると女の悪霊はもがきながら苦しんでいる。何やら白い蒸気のようなものまでたちこめてきた。
「ああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」
女の放つ蒸気のあたりに玉が転がっているのが見えた。
「これは…」
羽生田がさっき祭の屋台で気まぐれに買ったパワーストーンだった。確か魔除け効果があるとかなんとかで非常に胡散臭いがなんとなく身につけていた。それが暴れたことで外れて散らばったのだ。
どういうわけか300円の石で悪霊は非常なるダメージを受けている。羽生田は思い出した。確かお土産用にもう2,3個買ったはずだ。魔除けグッズの入ったポーチからそれを取りだし、糸を切って悪霊に投げ付けた。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
悪霊は最後の叫びと共に消えた。羽生田は安堵でその場に倒れ込む。
そして夜が明けた。
「いてて…」
岸くんは首をさすっていた。他のみんなも似たような症状で肩やら腰やらをさすっている。
「なんであんなところで寝ていたんだ?しかもみんなして…」
住職は呆れ顔だった。だが神7達も訳が分からない。肝試しをしたところまでは思い出せるがその後の記憶が曖昧である。気が付くとみんなして離れの納屋で折り重なるようにして眠っていたところを住職に叩き起こされた。みんな寝違えて体が痛い。
「…まあ言っても信じないだろうな…」
「え、なんか言ったはにうだ?」
高橋が羽生田が何かをぼそっと呟いたことに気付き訊ねたが彼はふっと苦笑いをして卵焼きを口に運んだ。
朝ご飯を食べ終えると住職にお礼を言って神7達は帰路についた。またサマリー漬けの日々が始まる。
だが今回の慰安小旅行は思わぬ効果をもたらした。岸くんと谷村が不憫な目に遭うことなく終え、他のメンバーもそれぞれ帰りの電車でふわふわと夢心地に浸っていた。
「いや〜いい夢だった…」
岸くんは何かを思い出してニヤニヤしている。隣では高橋も顔を赤らめていた。
「岸くんがまさか僕に…例え夢だとしてもなんて素敵な…生きててよかった…」
「あーやっべー。初体験って実際あんななのかなあ…」
神宮寺はスマホを持つのも忘れて回想に浸る。電車内なのでさすがに下半身は広げなかったが…
「れいあ俺超いい夢見たー。れいあがさ〜」
栗田はその内容を大声で電車内で話す。乗客の顔がひきつっていたがおかまいなしである。そして中村も気にするでもなくむしろうっとりと栗田の肩に頭を置きながら
「栗ちゃんかっこよかったぁ…いつか実現できるといいなぁ…家事がんばろぉ」
と呟いた。そしてその横で谷村は悩んでいた。
「一体どっちを選べば…二股は良くない…金田くんを傷つけたくない…しかし…」
だがそれはなんとも魅惑的な悩みではあった。谷村は奇妙な興奮に包まれていた
そして倉本はものも食べず目をキラキラさせて、
「早く帰ってみずきに会いに行ってやんねえと!正夢ってあるんだな、いや、予知夢っていうのかなこれ。なーはにーどう思う?」
「…どうでもいいよ…」
皆が浮かれている中でただ一人羽生田は不貞腐れていた。悪霊からみんなを救ってやったというのに自分だけ何も悦しい思いをしていない。
悪霊に幻覚攻撃をされなかったのはあのパワーストーンを身につけていたからだ。おそらく、それをつけてなかったら今頃みんな揃って黄泉の国だ。だけどそんなこと言ったって皆信じやしないだろう。
「なんかしんないけど俺今気分いいからこれやるよはにー。はにーもいい恋愛しろよ!俺みたいに!」
倉本は誇らしげにそう言うと羽生田にメロンソーダ飴をくれた。
小学生に上から目線で恋愛談議をされて、羽生田は心底へこんだ。ある意味ではこれは不憫以外のなにものでもないのでは…
岸くんではないが、涙目になりながら羽生田は窓の外の風景をぼんやりと見つめる。青い空と入道雲がまるで自分を慰めてくれているかのように微笑んでいた。
そうして重い足取りで帰宅すると…
「おかえり挙武。食べる?」
「おお…!」
よく冷えた3千円のメロンがあり、全てどうでもよくなって羽生田は超ごきげんになった。その夜の夕飯は豚しゃぶでさらにテンションが上がる。
そして鋭気を養った神7達はサマリー後半戦へと挑む…
END
作者さん乙!
あむあむお疲れ様w
あむあむには誰が現れたのか気になりつつ、エリートなのに色気より食い気なあむあむ可愛いよ
岸くんはまたれあたんでやらしいこと考えやがって困ったやつめ
谷茶浜が贅沢すぎわろたwww
作者さんおつです!このシリーズ大好き
ふうとたにーがめっちゃ幸せそうでワロタ
たにー金田くんにしとけw
作者さん乙!
谷祭に吹いたwれあたん大人気だけど自分は谷村れあたんでお願いしたい
でもれあくりもいいし岸れあだって捨て難い…
んんんんんれあたんんんんん
593 :
ユーは名無しネ:2012/08/17(金) 03:36:08.01 0
はにーのお相手は誰だったんだろ
乙っす
れあたん大忙しだな
嫌だこのグループ変態だらけだわ
596 :
ユーは名無しネ:2012/08/17(金) 14:00:22.78 0
作者さん乙です!わろた!!
そうか
たにーはまだ知らないんだな
この前の花火大会ではにーが金田くんをひざの上に抱っこして花火をみていたことを…
はにーと金田くんも共通点が多いしな
そういえばPON!で歌う金田くんをはにーが温かく見守っている姿も映像で流れたな
たにー
迷っている暇はないかも
たにーの恋敵がはにーだなんて…
でもたにーはれあたんにしろ金田くんにしろ戦う敵が強者すぎるw
はにーにはこのままのスタイルを貫いてほしいw
まさかのはにー金田くんフラグktkrワロタwww
金田くん「羽生田くんはかっこよくて育ちもよくて頭もいいのに、それを鼻にかけず僕にもとっても優しくしてくれて…なんだか、大人の余裕を感じてひざに座ってるときドキドキしました…」
とか言い出し谷茶浜涙目フラグでもあり
だが最初に金田くんへの恋心をたにーにけしかけたのははにーだという
そして催眠術への流れ
よくわからなくなってきたw
602 :
ユーは名無しネ:2012/08/17(金) 22:47:14.61 0
唯一まともなはにーなのに
603 :
ユーは名無しネ:2012/08/17(金) 22:48:18.09 P
果たしてまともでしょうか?
面白半分でたにーに催眠術をかけ金田くんフラグ立てたあむあむ
だが、その金田くんはたにーではなく自分に懐いて想いを寄せるように…
颯くん気になるなか、可愛い年下を無下にできず悩むあむあむってわけですか
あむあむの悪戯がまさに運命の悪戯を引き起こしたのか…
悪ふざけBABYはにーですから
岸くんにも暇つぶしで嘘告白するからなw
全部悪ふざけかw
でも素を簡単に晒さないはにー可愛いよはにー
607 :
ユーは名無しネ:2012/08/18(土) 00:43:03.40 0
はにーは颯くんだけには優しいな
岸くんスケベだなれあたんでやらしい妄想してんな
颯くん良かったね幸せそうだね
神宮寺チェリーすぎwでも一番現実味がw
くらもっちゃんご成婚おめれとー
んんんんれあたんんんん家事がんばってえええ
栗田てめえw
谷村贅沢の極み
そしてはにゅーだドンマイw
609 :
ユーは名無しネ:2012/08/18(土) 01:14:25.58 P
【8/16えび18時】最後のJr.紹介で、「トラビスジャパン」て呼ばれたんだけと、間違えて立っちゃった挙武様。ドンマイ!
海老も出て多忙なんだなあ
宿題終わったかな
7人中6人が男同士、そして更にその半数がれあたん相手とは果たして
岸くんはスケベ心、たにやんは結局金田君
やっぱれあくりじゃなきゃ!
たにむらはりんりんで
変態グループ
ただの妄想です
「お疲れーす」「てめーら今日やったトコちゃんと覚え込んでこいよ!」「はーい」
本日のレッスンが無事終了し、鬼ヤクザは無人になったスタジオで椅子に腰かけて酷使したのどを玄米茶で潤していた。
「ふうぅ〜〜〜…」
これは1日を終えた安堵のため息であって、べつにオキニの名前を呼んだわけではない。
けど、「呼んだ?」状態で私服に着がえた高橋が入口から顔をのぞかせているのに気づき、鬼ヤクザはあわてて立ち上がった。
「どどどど、どーした颯、また居残り希望か?」
「いえ、今日はやめときます…なんか疲れてるっぽいし。これどーぞ」
と鬼ヤクザの手に何か渡して走り去っていった。
見ると、のど飴だった。
何この気遣い!!さすがデキる子!!!さすが俺のFUUUUUUUUUU!!!!!!!
盛り上がりかけた気持はまたすぐ落ちる。
彼は通常の鬼ヤクザモードを解除し、振付師モードに戻った。
長い間、この仕事をやってきて、いろいろな生徒(?)を見てきた。
ダンスは上手いしやる気も持ち合わせている奴…やる気はあるがなかなかダンスが上達しない奴…
ダンスは普通かそれ以下だがアピるのが妙に上手い奴…素質はあるのに努力を放棄している奴…
ダンスが下手なうえにやる気もなく、なぜこの事務所に入ってきたのか、それ以前になぜ合格したのか謎に包まれた奴…
個性がバラバラな奴らのダンスをお客様に見せられる一定のレベルまで仕立て上げるのが彼の仕事だった。
高橋は素質に恵まれているし、技術も向上心もあってある意味もっともラクというか教えやすいカテゴリーに入る。
それに顔はキュートで体もアレだし声は時々エロいしそのくせ不思議ちゃんだし
俺がひいきしてしまうのもやむなしだろ文句あっかゴルアアアアアアアという感じなのだけれども
この業界、ダンスが上手いことが必ずしも成功につながるわけではない。
むしろヘタにどんな振り付けでもこなせてしまうと、どんどん後ろに下げられていく…というのが
この事務所の不思議なところである。
そんな危惧を高橋に抱いていたある日のこと、鬼ヤクザは変な夢を見た。
夢の中で、高橋はすでに高校生になっていた。
坊主頭にZ字のソリ込みを入れ、鼻ピアスを付けている。
「こんなガキっぽい振付で踊ってられっかよ!!!四代目J Soul Brothersに俺はなる!!!!」
とか言い出してレッスン場を飛び出す…という解釈に困る内容だった。
「まさか、俺の颯きゅんが…エグザイル派に?」
ありえない、と思いつつも、夢の中とはいえガキっぽい振付とディスられたことに地味に傷つく鬼ヤクザだった。
将来有望なJrが何らかのきっかけでDQN化したり、問題を起こしたあげく、この業界から消えていくことは充分ありうる。
今までそんな例は掃いて捨てるほど見てきた。
だから、なおさら不安が募る。
考えすぎのような気もするが、いや、ああいうピュアな子ほど危険なのだという気もする。
他にも年中スマホでエロ動画を検索しまくり、所構わず下半身を露出してるような奴もいるけれど
そんないかにも危なっかしいのは周囲も警戒するから逆に安心かもしれない。
鬼ヤクザはあの夢のせいで人知れず憂鬱な気分を引きずっていた。
ある日のレッスン終了後、岸くんと高橋が居残りを希望した。
汗のかきすぎで脱水症状に陥りかけた岸くんがヨロヨロと水を買いに行った隙に、鬼ヤクザは高橋に話しかけた。
「颯。毎日レッスンきついと思うが、そのー、どういう気分だ…?」
「きついけど楽しくてやりがいあります!もっと上手くなりたいし、仲間にも恵まれているから…」
あまりにもまっすぐな答えとキラキラした瞳に鬼ヤクザはノックアウト寸前だった。
「そうかーそりゃ良かった。でもなぁ、振付になにか不満があったりしないか?
もっと違う方向のダンスに興味があるとか…」
「べつにないです。充分カッコイイっぽいの中だし」
うんうん、わかってるねえ、さすが俺のF(ryと鬼ヤクザは目尻下がりっぱなしの鼻の下伸ばしっぱなしの
デレデレメロメロ状態になった。
617 :
ユーは名無しネ:2012/08/18(土) 23:11:19.26 0
でもホントに一人ひとり個性強くて面白いよね〜
そんな神7が私は大好きだ!
そこへ岸くんが水を飲みながら戻ってくる。
高橋はその姿を目線で追いながら続けた。
「目標にしてる人がすごい近くにいるから、がんばれるんだと思うんです…」
まーだ絶賛片想い中なのか。鬼ヤクザは舌打ちしかけた。
岸くんも一応ダンスの素質があって向上心もある部類に入るのだが
やたら汗っかきなうえに閉めきった部室の匂いがしてパグ犬に似ているという時点で鬼ヤクザの興味の圏外だった。
鬼ヤクザはジェラシーの炎を燃やしかけたが、アイツも颯のモチベーションの1つとして役立っているなら
それでいいか、と思い直す。
「そうか、悩みがあるなら言ってくれ。いつでも相談にのるから…あと、あまり奇抜なヘアスタイルはするなよ」
「ハイ、ありがとうございます」
目の前の高橋と夢の中の高橋はあまりにギャップがありすぎた。
安心しかけていると、岸くんが声をかけてくる。
「あのーそろそろ始めていいっすか?」
うるせえてめーは黙ってろ!いいからすっこんでろ!!邪魔すんなこのクソボケがあああああ!!!!!
こう一喝してやりたいが高橋の手前、そうすることもできない。
岸くんが踊り出すと、高橋の目は自然と吸い寄せられる。
んもう、颯のダンスのほうが数百倍も綺麗なのにい、と鬼ヤクザは心の中で思った。
だがしかし、これは使えるかもしれない…
居残りレッスン後、鬼ヤクザは岸くんを呼び止めた。
高橋のようなプリティーボーイに夜道は危険きわまりないが、今日は仕方ないので1人で帰ってもらう。
「話ってなんですか?僕も早く帰りたいんすけど…」
うっせーてめーはいくら深夜になっても大丈夫だこの野郎と言いたいのをこらえて鬼ヤクザは岸くんに向き直った。
「岸、お前にちょっと頼みがある」
「はあ、何でしょう」
「実はな、高橋のことなんだが…四代目J Soul Brothersになりたいとか…」
「ええええええええええぇぇぇーーーっっっ!!!!!!!」
岸くんは鬼ヤクザの耳をつんざくほどの大声を上げた。相当驚いたらしく目が極限まで見開かれている。
「で、でもこの前三代目の人達が歌番組に出てるの見ましたよ?それなのにもう四代目の募集なんですか?!」
「さ、さあ…そのへんはくわしく知らんけど、そういうことらしいんだな」
鬼ヤクザは適当にごまかした。
実は夢の世界のお話でしたミャハとつけ加えるタイミングを完全に逃してしまった。
「変だなあ…周りになんの相談もないなんて」
「んーまあ、それでだ。お前がそれとなーくさりげなーく、高橋が今どういう気持でいるのかを探ってほしいんだ」
「…べつにいいっすけど、なんで僕が?」
そんなん決まってんだろーがこの超絶鈍感ニブチンバカチン野郎があああああああ!!!!!!
その場で体落としを決めてやりたくなるが、高橋から本心を聞き出すには
岸か羽生田あたりが適任だろうし、羽生田はこういう頼みを素直に引き受けなさそうなイメージがある。
よって、消去法でコイツに頼むしかない。
「つべこべ言わずに引き受けろ。いいな、できるだけ高橋をリラックスさせて本音を引き出すんだ。
お前3つも年上なんだから悩み相談ぐらい乗ってやれるだろ…分かったな?」
鬼ヤクザが藤岡弘、ばりの低音でささやくと、岸くんは首をブンブンと縦に振った。
脅しに屈したというわけではなく、岸くん自身も何か知りたがっているように見えた。
岸くんはめずらしく悩んでいた。
高橋の本音を聞き出す、と言ってもそんな簡単にいくわけがない。
シンメ同士だけれど3歳の年の差があるし、高橋の性格は岸くんでも今ひとつ掴みきれていないのだ。
みんながいるレッスン場ではそんな時間も取れないだろうし…
悩んだあげく、レッスン帰りにファミレスに誘うことにした。
実を言うと、今日はこのあと神宮寺と無修正の洋モノエロDVDやエロビデオが
豊富に揃っているというビデオ屋に行く予定になっていたのだが
とくに緊急を要するわけでもないので日にちをズラしてもらうことにする。
「えーっ?!マジかよー」
神宮寺は不満そうな声を上げた。
「ごめん!別の日なら絶対行けるから」
岸くんは手を合わせて頭を下げる。
「颯も連れてけばいーじゃん。アイツだってもう14なんだしさ。こういうの興味出てくる年頃だろ」
「いやぁ…それはちょっと」
高橋をそんなところに連れていったことが鬼ヤクザにバレたらどんな目に合わされるかわかったもんじゃない。
「じゃあさ、今度ファミレスでおごる。何でもスキなの頼んでいいから。それならいいだろ?」
「…んー、まあしょうがねえか」
単純なのか複雑なのかよくわからないのが神宮寺のいいところだ。
岸くんと高橋は連れ立って駅近くのファミレスに入った。
2人ともそれほど空腹ではなかったので、ピザとサラダとドリンクバーしか注文しなかった。
「足りなかったらまた追加すればいいよな」と岸くんはメニューを閉じて高橋に声をかけたけれど何か反応が薄い。
高橋はアイスティーをあっという間に飲み干してしまい、現在テーブルにあるのは3杯目だ。
岸くんは向かい合っている高橋を見た。
中2にしては大人っぽいけれど、こうしてるとやっぱりフツーの少年で、エグザイル系に憧れているようには見えない。
日焼けしてるところが怪しいっちゃ怪しいけどこれは自然のものであって日サロとかで熱心に焼いているわけではないだろう。
やっぱ鬼ヤクザの考えすぎじゃないのかなあ、と思う。
でも、本人に聞いてみないとはじまらない。
「んーとさぁ、颯は外部のオーディションとか受けたりすんの?」
岸くんはおそろしく単刀直入に聞いた。
「え…?」と高橋が顔を上げる。「何の話?」
「あ、ちょっと風の噂で聞いたんだけどさ」
食べなよ、と岸くんはピザの大皿を高橋のほうへ押しやった。
しかし高橋はそれには手をつけず、ひたすらサラダだけをつついて口に運んでいる。
「じゃあ、ただの勘違いってやつかあ。なーんだ」
岸くんは安心したように大きな手でピザを取ってかじりついた。
「…そうだよ。そんなの受けるわけないし」
「だよなぁ。ごめんな、変なこと聞いて」
「岸くん…うれしい?」
「そりゃ颯とはシンメだし、一緒にやってきた仲間だし。ひとり欠けたらさびしいじゃん」
「…サビシイ…」高橋はうつむいて鸚鵡返しに言う。
「…きしくん…俺ね」
「ん?」
「俺、岸くんがいるかぎり、外のオーディションとか受けたりしないよ…だから安心して」
高橋は消え入りそうな声でそう言った。
岸くんはびっくりして高橋の顔をのぞき込んだ。気のせいか目の淵が少し赤くなっているように見えた。
何か無神経なことを言ったような気がしてうかつに声をかけられなくなる。
戸惑って無意識に開閉している岸くんの手を高橋はそっとつかんだ。
「汚いよピザの油ついてるし」
岸くんがそう言っても高橋は首を振るだけで離そうとしない。
「はい、指切りげんまん」
と強引に自分の小指を岸くんの小指に絡めてくる。
「うーそつーいたらーはーりせーんぼんのーますー」
高橋は完全なる無表情でお経のように一本調子で歌っている。
その様子はぶっちゃけ岸くんがチビりそうになるくらい怖いものがあった。
「ゆび、きっ、たー」
そう言って小指を絡めてきた時と同様、強引に指を離される。
解放されて安堵すると同時に、どこかで物足りなさを感じている自分に岸くんはひいた。
「先、帰るよ…」
高橋は岸くんとまったく目を合わせずに席を立って本当に店を出て行ってしまった。
ファミレスの座席にひとり取り残された岸くんはしょうがなく、高橋がまったく手をつけなかったピザに手を伸ばす。
「…いてぇ…」
さっき高橋にドSチックにきつく絡めとられて揺さぶられた小指が今になってジンジンと痛んだ。
岸くんはピザを食べるのも忘れて、その小指をじっと見つめていた。
それから数日後、鬼ヤクザはそれとなく岸くんと高橋の様子に目を光らせていた。
いつもより罵声や恫喝がおろそかになり、レッスン場にはまったりとした空気が漂った。
こいつら、何かあったな…鬼ヤクザはピーンときた。
岸くんはさすが高校生というべきか一見通常営業だが、よく見るとダンスが妙に機械的で魂が入ってない。
高橋はさらにひどく、振りがあちこちスッポ抜けたり、1人だけ違う曲の振付で踊ったりしている。
最初はギャグのつもりかと笑っていた他の神7メンバーやJr達も少なからずドン引きしている。
何より、お互いに相手を全然見ようとしないのが奇妙だった。
まあ、それはそれで俺得なんだがな…と鬼ヤクザは首をひねる。
レッスンが終わると待ちかねたように鬼ヤクザは岸くんを別室へしょっぴいて行った。
盗み聞きされないように完全密室状態にする。
「おい、どうだった?あの後、颯とちゃんと話したんだろう!?なんて言ってたんだ」
肩を揺すりながら問い質しても、岸くんは「はあ」と気の抜けた返事をするだけだった。
「何だ…お前ら何があったんだ。まさか貴様、颯にあんなことやこんなことを…」
「そのことなんですけど」と岸くんはいつもより影の深い目で鬼ヤクザを見る。
「俺…もしかすると、颯のこと傷つけたかもしんないっす…」
いつもなら「てめえええええこの役立たずがあああああ!!!御柱祭の柱の先端にくくり付けっぞゴルアアアアあああ!!!!!」
と首を締め上げるところだったが、鬼ヤクザは何も言わなかった。
ひょっとして、事態をややこしくしてるのは俺か?という自覚があったからである。
高橋のあの最悪な未来予想図は、あくまで鬼ヤクザの夢の中にしか存在していない。
しかし、それを今さら言い出せる空気ではなくなってしまった。
「そうか…もう少し時間がたてば落ち着いてくるだろ」
鬼ヤクザは振付師モードになって、よくわからない慰めの言葉を岸くんにかけた。
高橋と羽生田はレッスン帰りにコンビニに立ち寄っていた。
「はにうだ。俺ってさージャニーズ向いてないのかな…」
唐突な質問に羽生田は片方の眉毛を軽く上げた。
「典型的なジャニーズ系じゃないけれどいい顔立ちしてるし、ヘッドスピンという武器も持っているじゃないか。
向いてなかったらこんなところにはいないはずだよな」
「てことは、やっぱり向いてないって意味?」
「君、国語の成績悪いだろ」
高橋はアメリカンドッグを食べながら、大きくため息をついた。
昨日のファミレスでの岸くんとの会話が頭をよぎる。
あれは遠回しに俺とのシンメを解消したいって意味だったのかな…
だいたい何であんな根も葉もない噂が立つんだろう。
ホントは岸くん、俺に外のオーディションを受けてほしいんじゃ…
岸くんにシンメを選ぶ権限などないのはわかっている。それは皆そうだ。
だから、憧れの人とシンメになるなんてことはまさに奇跡の確率で、高橋はそのキセキに感謝しながら毎日頑張っている。
でも万が一、岸くんのシンメの位置を他の人に明け渡すことになったら…
その時の自分がどういう風になるのか自分自身でも想像がつかなかった。
こんなことを一日中考えていると、胸の真ん中が苦しくなってくる。
「さっきからため息ばかりついているな」羽生田が指摘する。
「だって、ため息つかないと苦しいんだよ。もしかして心臓の病気かもしれない」
「まさか。恋わずらいじゃないのか?」
羽生田はアメリカンドッグをかじりながら涼しげに微笑んだ。
「前に親から言われたことがある。
誰かから必要とされているうちが華だって。君もそうじゃないのか?
もちろん僕もそうだけど。少なくとも仲間達やファンのみんなからは必要とされているだろう」
「そうかな…」
「素直じゃないね」
「うん」と高橋は今度は素直にうなずく。
そういえばあむあむは両親のどちらかが元芸能人だったっけ、と思う。
必要とされなくなることを恐れるより、必要とされている今が大事。
必要としてくれる人の中に岸くんがいたらもっと嬉しいけれど。
高橋は自分の右手の小指を見た。
あの時、岸くんにムリヤリ約束した。
岸くんにとっては、隣りに俺がいてもいなくてもどっちでもいいことなのかもしれない。
そう考えるのは辛いけれど。
でも、あの時言ったことはまったくの本心だから、後悔していない。
あの人は「さびしい」って言ってくれた。俺がいなくなるとサビシイって。
それでもう充分だった。
「あむあむ…ありがとう」
高橋が羽生田の肩を抱いて言うと、羽生田は、ふむ、と軽くうなずいた。
週明け、レッスン場の片隅に岸くんを見つけた高橋は速攻頭を下げた。
「この間は、ごめんっ」
「ごめんな、颯」
2人の声がほぼ同時に重なった。
「あれ…?どうして岸くんがあやまるの」
「ハハ…こんなとこ似ちゃってどーすんだよな」
高橋と岸くんはほぼ同時に頭の後ろをかいた。それに気づいて思わず笑い合う。
何だか鏡みたいだ、と高橋は嬉しくなった。
「ちょっと自主練してっていいですか?」
レッスン後、高橋が鬼ヤクザに声をかけてきた。
もちろん!!!ウェルカム!!OK!カモーン状態である。
やはり16、7の小童に高橋を受け止めるという大役など任してはおけない。ここはダンディーな年長者の俺が…と
鼻息を荒くする鬼ヤクザだったが、ふとあることに気づく。
「ん?その岸はどうした。アイツは居残らないのか」
「岸くんは神宮寺くんとTSUTAYAに行くって言ってました。だから来ません」
妙に晴れ晴れとした表情で高橋は言う。
「あの、俺ここでがんばります。自分自身とみんなのために!」
「ONE FOR ALLの精神か…素晴らしい」
鬼ヤクザはオキニの成長ぶりにこっそり目頭を熱くした。
「じゃあ四代目J Soul Brothersへの道はあきらめたんだな?!いやー良かった!!!」
また夢と現実を混同してしまった。マズイ、と口を押さえる鬼ヤクザを高橋は怪訝そうに見ている。
「その…よんだいめじぇいなんとかぶらざーず、って何ですか?和菓子屋ですか」
「へ…知らないのか?」
「はい。バブルガムブラザーズなら知ってるけど…」
おいおいなんで平成生まれのお前がバブルガム(ryを知ってて四代目(ryを知らねーんだおかしいだろ、とツッコミたい鬼ヤクザだったが
もしかして親御さんがバブルガム(ryの熱狂的なファンかもしれない、と思い直す。
「まあいい。それじゃ今日の復習からいくか」
「はい!」まるで向日葵のごとき高橋の笑顔に今俺は君を猛烈に押さえ込みたくなる鬼ヤクザだった。
将来、Z字ソリ込み入り坊主頭鼻ピアスのジャニーズJrが誕生してしまうかもしれないが
そうなったらその時考えよう…と鬼ヤクザは思った。
終わり
作者さん乙です!いい話だ。
クスリとさせられつつも思いの伝わらないせつなさに泣けた。
あむあむがいい味出してるね〜。
作者さん乙!「てめーはいくら深夜になっても大丈夫だ」にわろたw
作者さん乙!
鬼ヤクザのいつもながらのFUUUUU萌えに余計な心配が加わるとこうなるんですね
颯くんの無表情の怖い指切りみてみたいw
岸颯のすれ違いからのシンメ的意思疎通な仲直り萌えますなあ
だが颯くんならその髪型も鼻ピアスもある日しれっとやりかねないw
J SOUL BROTHERSに行っても活躍しそうだけど…
いやあああああああああああああああああ
岸颯がいいんだ岸くんしっかりつなぎとめろ
ぎゃああああああああああああああああああ
あむあむ相変わらずいい子
「うむ」に萌えた
ここのふうくんは可愛らしく感じるんだけどなあ
実態見ると若干気持ち悪いんだよなあ
気持ち悪くはないけど独特な空気感は持ってると思う
いいか悪いかはまた更に置いといて
面白いんだけどここのサンチェすっかり変態キャラになってていい年なのに不憫すぎるw
作者さん乙!
笑いあり、ちょっとホロッとさせられるとこもありーのですごくよかった
しかし鬼ヤクザのキャラ濃すぎるwww
神7並に定着してますなさすがですw
作者さん乙です
自分、鬼ヤクザよく知らないから脳内再生するときは加藤雅也だ
作者さん乙デス!!
このスト−リ−、みんな いい人で嬉しい!!
タイトルは何だろう
ちょっと〜〜〜!
JJL始まる直前に嶺亜の告白あって禿げるほどwktkしてたのに何で本編にないんだよ〜〜〜〜
な
ん
だ
と
それきっと上層部の仕業
それきっと次回だよ。一週間頑張れる気がする
よしとりあえず一週間生きよう
やっぱ可愛さ減って魅力半減
颯の告白にがっかりした奴挙武…じゃなくて挙手
颯てっきり岸くんに告白すると思ったのに茂木かよww
でも最初ずっと岸くんの方見てニヤニヤしてたよねw
NamiwaOjiにせくぼって結局一体なんなんだorz
>>635 そうなのかなぁ?そういう感じではなかったような
ちょっとやってみた的なかる〜い感じだったし
何より一緒に流れた他のシーン全部昨日の放送だったんだよぉカットされたとしか思えね
>>642れあたんそれやった時の衣装がアンサーステーションの赤いシャツ着てた気がする
それで丸々カットはないだろ
あのメンバーでアンサーステーション回ってきてないのは嶺亜瑞稀はしもっちゃんだけだし
瑞稀は鞄の中身はしもっちゃんはシュガーおにぎりやったしな
どう考えてもそろそろれあたんだろ
相変わらずれあたんだけ出し惜しみするなあチクショウ
(’ー‘・)この中で好きな人いるんです
646 :
ユーは名無しネ:2012/08/20(月) 20:58:26.12 P
岸くんのほうチラチラ見ながら言ってたね
(’ー‘・)えっと…岸くんです!
(;б;エ;б;)えっ…
ここの誰もが望んでたはず
てか雑誌とかですごいアピールしてんだから神7チームも岸くんて答えると思ってたような気がする
だって颯くん谷村に振られた時すごい動揺しててワロタよ
でも敢えてそこは外したっつうか颯くんなりのボケっつうかツッコミ待ちだったんじゃ?
なのにそのまま流されて引っ込みつかなくなったっていうかw
って考えたほうがおもろいw
めずらしくれあたんのつっこみが静かだった
あそこでマジな顔で岸くんが好きって言ったらさすがに事務所NGでカットされるよ
周りもどん引きになるの分かってるからさすがの颯くんも言わなかったんだろう
そういやレッスンでローラースケートの練習してるってあったけどいつどの舞台で使うんだろう
サマリーではなかったな
>>650が正解だと思う
探偵に一番向いていると評される谷茶浜が颯くんの恋愛の方向性や神7のタブーを露わにしようとした瞬間だな
まあ事務所やファンのこと考えたらタブーでも我々にとってはジャスティスだが
颯くんの脳内
「えっ、谷茶浜が俺にゲイ疑惑ぶっ込んできた!
…えっ、えっ、もしかして、本気で俺が岸くん好きなの言わせる気!?
もう、この際ズバッと言っちゃおうかな!?
いやいや、こんな絶好の振りはないけど、さすがにテレビで言ったらまずいよね…
なんか、ファンの間でも噂になってるぽいの岸くん迷惑っぽいだし、でもじゃぁなんて返せばいいかな…
普通に返すだけじゃまたダダすべりって言われるし…
…そうだ!
茂木さん好きとか言っておこう!
ネタっぽいし茂木さん気が合うし!」
そして、茂木さんと言った瞬間、自分に好きと言ってもらえると思っていた岸くんの目線は天を仰ぎ泳いでいた。
一方、テレビの前の鬼ヤクザは
「なっ…なななななっなんだとFUUUUUUUU!
今までは岸なら俺と年もキャラも違うから諦めていたが…同じ中年なら俺でもいいじゃないかああああああああああああああああああああっ!
ちくしょう!茂木許さん!東京湾の魚の餌に…してやりたいが、そしたらJJLの司会は誰が…悔しいがあんな適任はいない…!
ちくしょうううううううううううううううううううううううううううう」
と、手にしていたカップを叩き割りながら雄叫びをあげ男泣きしていた。
惜しいところだけど岸くんは自分って言われなくて内心ホっとしてたと思うよ
どうも岸くんは颯のことは(性的な意味で)好みではないと思う
鬼ヤクザが激しく悔しがりながらも颯くんのローリングプロポーズからの爽やかスマイルのリピート再生が止まらない頃、
あむあむもまた颯くんのPPCをみていた。
「まったく、なんでこうも不思議なことばかり言えるのだろう…。
大体、いくら冗談としてもよりによって茂木さんに告白するか普通!
さすが颯、笑わせてくれるよ…。
ていうか、なんだよローリングプロポーズって!あーおかしい…!
…なんだろう?颯のプロポーズの言葉をきいたら動悸が激しくなった…。
颯の発声がよくなってきているせいかな…。
うわ!颯が僕のことを褒めてくれている!
努力しているとか…。まったく、言葉を選べ!本当は僕にファッションセンス皆無だけど頑張ってるみたいじゃないか!
大好き…だと…?
うむ、まあ、褒めてくれたことだし許してやるよ…」
あむあむもまたブツクサ言いながらもうれしくてリピート再生が止まらなくなっていた。
性的な意味で好みなわけがないw
れあたんはふうくんに興味ないのがわかったw
羽生田って答えた後の皆の微妙な空気wwwwwwww
サマリーでローラー履いてたのは、かくたゆうせい橋本林だったよ
>657
あの「お…おう」みたいな空気なw
あとれあたんが面白がるように颯見ながら岸くんに目線向けてて
この子はやっぱり小悪魔だって思った
颯に「赤ネクタイを蝶ネクタイにした方が…」って言われた茂木きゅんはれあたんが同意した瞬間に眼の色が変わったぞw
661 :
ユーは名無しネ:2012/08/22(水) 00:42:12.87 P
明星?@Myojo_henshu
【ジャニーズJr.@MYOJO10月号A】挑戦した髪型は、エクステヘア、ロッカー風ヘア、ワッフルヘア、クルクルヘア!誰がどんな髪型になったかな?メイキング写真もたっぷりあるよ♪
4時間明星?@Myojo_henshu
【ジャニーズJr.@MYOJO10月号@】
ヘアアレンジでぷちイメチェン!→髪型ひとつで人の印象はガラリと変わるもの。ふだんなかなかできない髪型に、岸優太、中村嶺亜、羽生田挙武、高橋颯が、いざ 挑戦!どんな変身を遂げたのかな?それぞれの髪についてのこだわりも教えちゃうよ☆
見たいような怖いような…
岸くんかっこいい
颯FNSの時みたい
羽生田神宮寺
れあたん残念
こんな感じだ。自分の主観だが…
かっこいい岸君楽しみ!!
665 :
ユーは名無しネ:2012/08/22(水) 11:32:35.96 P
神7楽屋劇場「Arm wrestling」
「あぁそれこないだ見たぁ。面白かったよねぇ」
「これ美味くね?高橋も食ってみ。れいあ食べさせてー」
「ヘッドスピン用の帽子がこないだ破けちゃって…」
和やかな楽屋内である。中にいるのは中村と栗田のカップルと高橋だ。
高橋にとって二人は恋愛教祖である。中村にとっての高橋は可愛い信者であり後輩であり同僚であり仲間である。
そして栗田にとっても高橋は中村に手を出すことは絶対にない安心安全の仲間でもある。この三人が楽屋にいて悲惨なことはそうそうおきるはずもない。ゆるやかな時間が過ぎていた。
「あ〜暇だな〜」
次の収録までまだかなり時間がある。他のメンバーもそれぞれ暇潰しに出かけた。おしゃべりもそろそろ飽きてきたし、何をして暇を潰そう…と三人は頭を悩ます。そこで中村が提案した。
「ねぇ腕相撲対決しようよぉ。こないだねぇガチリンピックでやって僕一回戦敗退しちゃったからぁリベンジしたい」
無理もない話だった。ゴリラの群に羊あるいはハムスターが一匹まぎれこんでいたのだ。遺伝子レベルで腕力が違う。高橋と栗田はそう思っていた。
そして栗田はあの映像を思い出して歯を食いしばった。
「れいああのゴリと腕相撲した後手ぇ洗った?あと阿部の応援とかしちゃダメだし阿部に触れるのももうダメだよ!」
「もう栗ちゃんやきもちやきだねぇ」
躊躇わずやきもちをやく栗田とそれをさらっと受け入れる中村の二人を見ていつか僕も岸くんとこうなりたいものだ…と高橋は思いを馳せる。
「じゃあやろっか。じゃんけんで順番決めようよ」
高橋がそう提案してじゃんけんをする。そして対戦順が決まった。
「栗ちゃんお手柔らかにねぇ」
中村は首を傾けて色仕掛けで挑む。栗田は組んだ瞬間「れいあかわいーなぁ…」とガチリンピックの吉澤と変わらぬ口調とデレ具合で呟いた。
「いい?Ready…Go!」
高橋の号令で中村と栗田は対戦を始めた。
が…
「やったぁ〜」
一瞬で勝敗が決まった。というより栗田は戦意喪失である。何故なら中村が色仕掛けをしかけて勝てるはずがない。分かりきった結果ではあった。
「やっべ。れいあの可愛い顔見てたら力とか入んねー」
栗田はデレる。しかしその後真顔で高橋の方を向いて指を差した。
「てめーにゃ容赦しねえぞ」
次は栗田と高橋の対戦だった。それぞれ組み合って目を合わせた。中村が二人の手の上に掌を乗せながら、
「Ready Go!!」と号令をかける。
「…!」
「…!」
「二人ともがんばれぇ。いい勝負ぅ」
中村は二人を応援する。高橋と栗田はしばし膠着状態にあったがややあって高橋が栗田の腕をねじ伏せた。
「あ〜くっそ〜!!」
栗田は酒ヤケボイスで悔しがる。高橋はしかしちょっと自信があった。40kgしかない栗田のポッキーみたいな腕に負ける気はしなかったのである。腕相撲でなくともプロレスや格闘技でも負けはしないだろう。
もっともこれは通常モードの栗田に対してである。こと中村が絡むと彼は魔神ブウやラオウよりも強くなる。そうなると高橋は太刀打ちできない。
「栗ちゃん僕がカタキとるからねぇ」
栗田の背中を優しくさすりながら中村は言った。だが高橋は逆に悩む。
(あんまりきつい勝ち方したら栗田くん怒り狂いそうだしなあ…でも手加減したら中村くんに失礼だし…)
半袖から伸びる中村の腕はほとんど筋肉もついていなくて細くて柔らかそうだ。どう贔屓目に見ても腕力はなさそうだった。適度にいい勝負のフリをして勝つのがベストかもしれない。さすがに負けるのはわざとらしい。
よし、そうしよう。決意をしながら高橋は中村と組んだ。
「いくぞ!!れでぃ〜ごー!!」
栗田のガラガラ声が楽屋に響いて勝負が始まる。高橋は計画通り最初はあまり力をこめず負けないよう加減した。
そこで異変が起きる。
「高橋ぃ岸がこないだ寝言でねぇ…なんて言ってたか知ってるぅ?」
「え?」
「僕びっくりしたぁ。岸があんなこと言うなんてぇ」
「え?え?え?」
岸くんが!?寝言!?あんなこと!?聞き捨てならない。高橋の動揺は一気に頂点に達した。
「岸ねぇ…」
ゴクリ…と高橋は生唾を飲んだ。岸くんは一体寝言で何を…
高橋の全神経は聴覚に集中した。その時だった。
「あ」
パタン、と手の甲が机についた。高橋はすっかり勝負を忘れてしまっていた。
「やったぁ〜優勝〜」
中村がクルクル回ってはしゃぐ。その横で栗田も「れいあおめでと〜」と拍手をしてる。高橋は唖然とした。
「…」
なんという頭脳プレイ。腕力では圧倒的に高橋が上だが弱点を突かれてあっさり負けてしまった。
やはり恋愛教祖には敵わないのか…
しかしながら負けた悔しさよりも岸くんが寝言で何を言っていたのかの方が気になり高橋はそれを聞きだすのに必死になって中村に問い質していた。
END
668 :
ユーは名無しネ:2012/08/22(水) 21:36:32.44 0
作者さん乙!れあくり&颯くんは読んでてほのぼのする
小悪魔れあたん始動w岸くんの寝言…私も気になるw
作者さん乙!
れあくり颯いいねぇ!
このトリオは平和だねえ
岸くんの寝言…
実はすっごいくだらないことだったられあたん本当に小悪魔すぐるw
Myojo見たけど颯くん短髪にする時美容院に岸くんの写真持って行ったのかw
あと岸くんがメッシュ入れてたことあるのに驚いた
失敗といえばHawaiiから帰ってきて短髪にしたあの時か・・・
ハワイ後なら、失恋か?とか岸くんに短髪似合いそうって言われたのか?とかここで散々妄想したのに、実際は髪型真似しようとしてたなんて…
妄想の遥か上を行くとはおそろしい子
神7楽屋劇場 「真夏の雪だるま大作戦」
「あっち〜な、もう…」
「たまらないな、この暑さは…」
神宮寺と羽生田はうだりながら楽屋になだれこむ。汗だく&疲労の上に暑さで頭が湯立ってしまいそうだ。エアコンの効きも節電のためか悪く、下敷きで仰ぎながら半裸状態だ。
もちろん神宮寺は全部脱ごうとしたが「この暑いのに更に不快になるようなものを見せるな」と羽生田が断固阻止した。
「全く…いつでもどこでもおっぴろげるもんじゃない。育ちが知れるぞ神宮寺…おや?」
羽生田はそれを見つけた。今日の楽屋には小さな冷蔵庫がある。スイッチ一つで冷凍庫にも変わるなかなかの優れ物だ。そこに張り紙がされていた。
『差し入れです ご自由にどうぞ』
「おお…差し入れ…」
羽生田は目を輝かせながら冷蔵庫を開ける。そこにはまばゆいばかりの色とりどりのアイスクリーム様達が微笑んでいた。
「神宮寺見ろ…真夏に舞い降りた雪だるま様達だ…!」
先輩Jr達がイメージキャラクターを務めるサー○イーワンのアイスクリーム達が可愛らしいボックスに収まっている。放つ冷気が神々しい。
「おおー!!ありがてえー!!早速いただくかー!!」
神宮寺は飛びついて来た。まあ待てと羽生田は数を数えて冷静に状況判断をした。
「全部で16個ある。ということはだ、一人二個だ。これはもう早いもの勝ちということで好きなのを選ばしてもらおう。親切なことにカップとスプーンもある」
「よーし、じゃあ俺は…!」
はりきってスプーンとカップを取ったものの神宮寺は何故か精子…ではなく静止した。
「どうした?神宮寺?」
「やっべぇ…迷う…」
神宮寺はいつになく真剣な表情になって呟く。
「俺はバニラと抹茶が好きなんだけど…心の兄のジェシー君は確かホッピングシャワーとキャラメルリボンがオススメだった…」
「ならそれにすればいいじゃないか」
羽生田が言うと神宮寺は首を横に振る。
「だけど「Jrが選ぶJr大賞」で「恋人にしたいJr」一位に輝いた俺のリスペクトする樹くんはチョップドチョコレートとチョコレートチップがオススメだし、これまたドラマでよくしてもらってる安井くんはチョコレートミントとラブポーションサーティーワンがオススメだって…三人とも超よくしてくれてる兄貴達だし…」
「ううむ…そんなこと言ったら…」
羽生田も同じように頭を抱え始めた。
「僕は当然マスクメロン一択なんだが…僕の憧れでもある京本くんは確かストロベリーチーズケーキとオレンジチーズケーキがオススメだったぞ…どっちを選べばいい…?」
「こいつはやべえ。難しい選択だぜ…」
神宮寺と羽生田はお互い頭を抱え、唸り続ける。尊敬する先輩、憧れの先輩、よくしてもらってる先輩…どの人のオススメに従えばいいのか…そして一人忘れられている萩谷慧悟の立場は…
迷いと葛藤。その幾重にも連なる靄をかき分けてたった一つの選択を導かなくてはならない。それはこの先否が応にも現れる無数の選択肢の一つにすぎない。ここで迷ってしまってはこの先それらをかいくぐってなどいけない。
しばしの後、神宮寺と羽生田は己の進むべき道、選択肢を絞った。男らしくすっぱりと。
そして…
「よし決めたぞ俺は!」
「僕もだ。さあ、いただきま…」
二人がスプーンを取った時だった。
まさに神隠し。テレポーテーション、天外消失…あれだけ綺麗に並んでいたアイスクリーム達はボックスの中から忽然と姿を消していた。そう、一つ残らず…
「これは…」
一体ぜんたい何が起こったと言うのだこの楽屋に…神宮寺と羽生田は戦慄した。これは恐るべき超常現象の前触れなのでは…
二人が背中に冷たいものを走らせていると、それはふいに響いてきた。
「あー上手かった。でもちょっと足んねえかな」
振り返るとそこには口の周りをアイスクリームでべとべとにした倉本がいた。彼はスプーンについたわずかな量まで舐める。
「いっこぐらいみずきにやれば良かったかな。あいつアイスこの夏まだ食べてないっていうし…まーでもしゃーねーか。神7への差し入れだしな」
アイスクリームはこの雪だるまが全部食べてしまった。そういうことだ。
全てを理解した神宮寺と羽生田はとりあえず一発ずつ倉本をどついてから神宮寺はアイスクリームプレイの検索を、そして羽生田はコンビニにアイスクリームを買いに楽屋を出た。
END
675 :
ユーは名無しネ:2012/08/23(木) 21:21:33.39 0
作者さん乙!萩谷の存在…wくらもっちゃん共食いすんなやー
二人は何を食べようとしてたのかな?
おおおおおおはぎたんはドラマ決まったエリートなんだぞ!それにしても倉本、
太るわけだ
作者さんおつーアイス食べたくなってきた…
じんたん気が多すぎだろw
作者さん乙!
ほんとおはぎさんの立場はw
くらもっさん安定のブラックホールですねw
アイスと先輩のこと考え悩むふたり可愛いなあおい
くらもっさんわろたwwwwww
岸くん=安定の汗だく涙目不憫
颯くん=安定のヘッドスピン不思議ちゃん
神宮寺=安定のエロエンペラー(但しチェリー)
くらもっさん=安定のブラックホール
あむあむ=安定のセレブエリート時々不憫
れあたん=安定の天使(但しフェロモン過多)
栗ちゃん=安定のアホ(但しれいあ絡みは除く)
谷茶浜=安定の不憫から自我修復のコンビネーション時々変なおじさん
☆誌で神宮寺にコメントしてるはにー、イメージ通りでかわいいよぉ
神7楽屋劇場 「Sleep」
静かな楽屋内に二つの寝息が漂い流れる。
岸くんと谷村はおやすみの最中だった。次の出番まで時間があるし、連日の厳しいレッスンと暑さによる睡眠不足で寸暇を惜しんでその解消に努める。楽屋はエアコンが効いていて涼しいし灯りを消せばけっこう暗い。昼寝部屋としてはなかなか優秀だ。
岸くんは夢を見ている。内容はなんてことはない、過去の経験が無作為に引き出され、支離滅裂で破天荒なものである。
昔通った駄菓子屋に中学の数学の先生が早口言葉を言いながらペンライトを振っていたり、場面変わってハワイの海らしきところに妹と隣の家のおじさんがボクシングしているという…
一方谷村は深い闇の中にいた。
谷村が安眠できるのはこの楽屋だけかもしれない。家で寝るのはたいていおしおきのデッサンを終えてからなので心身ともに疲れきっている。そうすると逆に深い眠りというのは訪れない。学校での居眠りなんてもっての他だ。
だから出番まで何も考えずに眠ることのできる今は貴重な睡眠時間である。夢をみている余裕などはない。
二人は寝相はわりといい。もつれあって絡み合うこともなくすやすやと寝入っている。
岸くんはちゃんと携帯電話のアラームをセットしていたし谷村もそうだった。遅れれば鬼ヤクザに半殺しだ。二人とも無駄に不憫になりたくないという思いからその点にぬかりはなかった。
安らかな岸くんと谷村の寝顔からはこの二人が不憫オリンピックぶっちぎりの金銀メダル保持者などと想像もできない。そんな二人は楽屋劇場では毎回ろくな目に遭わないが今日だけはこのまま平和に過ぎゆく…
はずだった。
「…〜」
岸くんと谷村の目覚ましアラームがほぼ同時になる。二人の安らかな寝顔に険しい皺が刻まれ唸り声が響き始める。
アラームはけたたましく鳴り響いている。だがそれも一定の秒数と共に沈黙した。二人は起きない。
このまま寝入ってしまうと寝過ごして不憫一直線である。さあどうする…
「あれぇ?」
楽屋のドアが開く。入ってきたのは中村だった。深く寝入る二人に呆れながら
「まだ寝てんのぉそろそろ起きないと二人ともぉ」
岸くんは保険をかけていた。自分がアラームですんなり起きることができないのが分かっていたから予め時間になっても自分が起きていなかったら起こしてくれ、とメンバーにお願いしていたのである。
「岸ぃ起きなよぉもう出番になるよぉ」
岸くんに声をかけた後、中村は谷村にも同じようにして起こしにかかった。
「谷村ぁ起きなさいぃ遅れたらおしおき追加するよぉ」
中村はかいがいしく二人の不憫を起こそうとした。
そして収録後…
「ごめんなさいごめんなさいすみません無意識なんです覚えてないんですほんとごめんなさい謝るから許して…!」
「俺も記憶がなくて…決してそんなこと思っていたわけでは…おしおき追加は勘弁して下さいほんとに…!」
岸くんと谷村は土下座する勢いでひたすら中村に許しを請うていた。
「知らない。岸のことなんてもう起こさない。谷村はデッサン100枚追加ぁ」
中村は頬を膨らませて岸くんと谷村の謝罪を全て蹴散らした。
中村に起こされた岸くんはその寝起きの悪さから無意識に暴言を吐き続けた。そして谷村は起き上がったものの壁に向かって「トマト」を連呼したのである。どちらもそれは記憶にはない無意識の行動ではあった。
「ほんとごめんてばああああお願いだから機嫌直してよおおおおおお」
「金輪際もう二度とト○トは口にしません撲滅運動もしますだから許して下さい…!!!」
「やだ絶対許さないぃ」
それからというもの岸くんと谷村は仮眠に入る際にはローズマリーと水と早口言葉メモを常備しておくことにしたという。
END
683 :
ユーは名無しネ:2012/08/24(金) 22:25:11.41 0
作者さん乙!不憫2人組だから絶対何かやらかすのはわかってたけど。
れあたんにトマトは禁句だよ谷むぅ…しかも撲滅運動ってw
イタリア人からもお叱りうけてボッコボコにされちゃうよー
JJLネタを上手く使ってて面白かったっす♪
684 :
ユーは名無しネ:2012/08/25(土) 00:55:56.74 O
岸くん達ぺろぺろしたい人おいでー
http://m bb.whoca res .jp/m bb/u/kshks/パス「きしっくすは谷村には厳しいのに9」
685 :
ユーは名無しネ:2012/08/25(土) 10:32:26.56 0
アラームは金田くんの超音波で作るべき。
たにーは一発で起きれるお♪
岸は知らんけど
25日1部
岩橋「けんとくんが大好きな岩橋玄樹です!」
岸「ふうまくんを愛してる岸優太です!」(噛む)
颯「そんな岸くんを僕は好きです!」
岸「(颯は)携帯のアプリの育成ゲームできしくんって名前つけてる」
ツイより
おいおいおい
ついに告ったなふうくんw
689 :
ユーは名無しネ:2012/08/25(土) 15:14:57.97 P
勝利が岸くんと映画行った話とか買い物言った話とかするから
ふうくんのリミッターがイかれ始めた
690 :
ユーは名無しネ:2012/08/25(土) 15:29:09.75 P
【8/25サマリー10時】
岸「どうもー風磨くんをとんけい(声裏返る)してます岸優太でーす」
風「風磨くんをとんていって」
岸「風磨くんを愛している岸優太です」
マ「いや僕の方が愛してる」
岸「僕の方が愛してる」
マ「じゃあどうぞ」
颯「そんな岸くんを僕は好きです!」
風「牡丹と薔薇みたいな三角関係で」
PC規制なげーよお
>688
颯くんそこら中で告ってる気がするがw
色よい返事をもらったことが一回もないのが面白いつうか可哀想つうかもういい加減やめてくれつうか…
真性ドMの称号は谷村から高橋へ
あんなに好きって言ってんのに颯くんはスルーかい
岸くんもまたかって半分呆れてんのかね…
好みじゃない奴から言い寄られたらお前らだって同じ反応するだろ?
好みじゃないんだよ、好みじゃ…
「女の子に告白されたい」とか「ボーズ頭を女の子が触ってくるのが嬉しかった(中学時)」とか岸くんは女好きだからああいうのは好きじゃないんだよ
どうせ男から言い寄られるならまだ女っぽいれいあとか顔だけなら可愛い栗田とかの方がいいんじゃない?
颯くんやっぱり痛々しいよ
育成ゲームのくだりとか
完全にネタにされてるwww
699 :
ユーは名無しネ:2012/08/25(土) 16:28:31.81 P
そしてれあたんの手…
うらやましすぎはにうだ
神宮寺の朝帰り
岸勝利映画
颯神宮寺宮近ダイバシティ
嶺亜谷村+2渋谷ウロウロ
なんか目情も楽しいよ
ついに谷村が嶺亜とデートまでこぎつけたとか胸熱
サマリー行くとホントここのキャラまんま…というかここのキャラを更に三割増しにしたような感じでビックリするわ
新メンバー岩橋はまさかの公式ホモキャラだしもうどうしたもんか
岩橋はホモのフリしたヤリチンだから騙されてはいけない
706 :
ユーは名無しネ:2012/08/25(土) 22:40:00.64 P
岩橋くんは女子を手をつないだこともないと言ってたし暗いし人見知りだしピュアだから
ちょっと優しくされただけで人を好きになっちゃうんだよ
オタがそう思いたいのは勝手だけどさ…
なんかキナ臭いんだよねあの人
あー分かる気弱そうだけどすごく計算高そうだもんw
颯の天然とか嶺亜の強かさとは違うほの暗さを感じる
まー害がなければネタとして面白いからいいんだけど
709 :
ユーは名無しネ:2012/08/25(土) 23:01:46.66 0
案外一番自然体なのは神宮寺かもっていうw
岩橋がピュアとか信じてる奴がまだいたとは
どんだけドリーマーだよw
岩橋は計算はしてそうだけどあんまり要領良い感じにも見えないなぁ
というかイマイチどういう人なのかよくわかんないわw
でも顔は可愛いから神7達でユニット結成したりする事があるなら入ってて欲しいと思う
ていうか興味ねえわ
岩橋くんのかわいい眉毛をゲジゲジしたい
アイドルなんだから計算したっていい
計算しなさすぎる奴もどうかと思うわ、岩橋はもう高校生なんだから特に
岩橋スレでどうぞw
【8/25セクゾ3部】MC。Jr.が登場する時一人だけ転ぶ羽生田くん。Jr.全員が"何やってんのコイツ…"みたいな反応。 羽生田「お前らやるって言ったじゃん!ふざけんなよ!」 羽生田くんハメられました。
はにー可愛いすぎて悶える
718 :
ユーは名無しネ:2012/08/26(日) 20:38:34.97 P
【セクゾサマリー8/25 2部】神宮寺の紹介で腰を振ったときに「おえっ」と吐き真似をする羽生田挙武。神宮寺負けるな。
しばらく腰振りはやめとけ
嫌われすぎてる
はにーが不憫への道へ…w
はぬおっかねえ
でもあむあむ神宮寺岩橋で一緒に帰ったみたいだね
結局みんな仲良しホッコリ
てかJJLの谷やんぶっとんでたけどどしたの
前回の自分の放送が好評だったのでちょっとハジけてみたって感じ
茂木きゅんまでもがたにーにドSみたくなっててワロタ
れあたんがたにーの腕掴んだ瞬間はなんかぐっときた
ちょ!今すごいものを見た!
Jr.ランドのCMで嶺亜が岸くんに「前から大好きでした!」って告白してたんだけど問題はその後…
「楽屋でよく言ってんですよ〜」と言いながらの岸くんの尋常じゃないデレッぷりと
大慌てで「言ってない言ってない!」と否定するれあたん…
岸くんの夢の話し?
夢だろ?夢だよな?!
違うよ〜
焦りまくる嶺亜とそれ見て笑ってる颯くんとか
他面も大ウケで…
なんて言うかカルチャーショック?的な?w
ジュニランCMなんて流れるんだ
来週放送?
どおりでなかなか放送されないわけだれあたんのプレッシャープレスクラブ…
さて、狙撃の準備してくるか…
もうけっこういい年なのに高校生の岸くんにマジ嫉妬した
おのれええええええええええええええええええええええ
とりあえず地球破壊爆弾手配した
来週のかは分かんない
流れたのは先週の魚釣りと嶺亜告白とタップダンス
こんな番組やってますよ〜的な感じのCMだった
タップダンスの何秒かだけろ子がされてたわ…
確かにあれは番組内容紹介のスポットっぽかった
いつ放送やねんれあたんの告白うううううううううううううううううううううううう
昨日正座して待ってたのにはしもっちゃんやないけえええええええええええええええええ
JJL タニムーの「僕のもとにきてくれよ」
なかなかキュンときた〜!
レイアのプレッシャープレスクラブ楽しみだな
最近たにむフィーチャーされてて胸熱…
谷やん最近調子いいねー
神7に放り込まれた時の谷やんの調子の良さは異常
ブーメラン空気だもんな
やっぱ谷村は神7連中にいじってもらってこそ輝く素材。特にれあたん。
739 :
ユーは名無しネ:2012/08/28(火) 03:46:08.15 0
変なおじさんから流れが変わったな
「遅いな…」
岸くんは呟いた。
神7はサマリーのため大阪に遠征していた。
会場からホテルまで揃って移動してきたはずなのに、同室の高橋がなかなか戻って来ない。
コンビニにでも行ったのだろうか?
それなら一声掛けて行きそうなものだし、それにしても遅すぎる。
心配した岸くんが携帯を取り出した時、独特なリズムのノックが聞こえた。
「颯だ!」
岸くんがドアを開けると気まずそうな顔をした高橋が立っていた。
「ただいま。」
「ただいまじゃないよ。どこ行ってたんだよ。心配するだろ。」
「ちょっと神宮寺くんに呼ばれてて…岸くん心配してくれてたの?ごめんね。」
「別にいいけど。これからは一声掛けてってよ。」
「うん。」
部屋に入り、岸くんがベッドに腰掛けると、隣に腰掛けた高橋が耳元で囁いた。
「さっきのドア開けてくれた岸くん、飼い主を待ってる犬みたいで可愛かったよ。ね、今日はオレだけのパグのゆうたになって。」
「え…それはどういう…」
「オレがいいって言うまで立って歩いたらダメだよ。喋るのもダメ。分かった?」
高橋に見つめられ、囁かれた岸くんは気が付けば「ワン!」と答えていた。
「じゃあ、服脱ご。オレ犬に服着せるの好きじゃない。」
高橋は岸くんの服を脱がせ、三角が前にくるように首にバンダナを巻いた。JJLの時の巻き方だ。
「うん。首輪よりこっちの方が可愛い。ヨダレもすぐ拭けるし。」
「ワン!」
「よしよし。いいこいいこ。」
高橋は岸くんの頭や背中を撫でる。
「ゆうたは1年中発情期だね。」
「キャン!」
触ってると落ち着くからと言って、岩橋がボールを色々持ち歩いているのを思い出し、フワフワのボールを借りてきた。
高橋が転がしたボールを岸くんがくわえて戻ってきたり、ボールの取り合いをしたりしてしばしじゃれあう。
そのうち高橋が持つボールに飛び付こうとして、全裸の岸くんが高橋に覆い被さる形になる。
2人の視線が絡み合った。
「神宮寺と何してたの?」
「コラッ!喋っちゃだめでしょ。一から躾ないとダメみたいだね。」
高橋はさっと体勢を入れ替えると岸くんをよつん這いにし、バンダナを掴んでおしりを平手打ちした。
高橋の掌は意外とぶ厚い。ズシッと重い衝撃が脳天まで走り抜ける。
「ウッ」
岸くんは歯を食いしばって耐えた。
「前に約束したからちょっと遊んできた。こんなに気持ちいいの初めてって泣いて喜んでたよ。
ステージではオラオラなのにそういうとこ可愛いよね神宮寺も。
あ、最後まではしてないから安心して。」
「キャンキャンキャンキャン」
岸くんが高橋の腕に噛み付く。
「コラッ!ゆうたっ!」
バシンッ!
高橋は再度岸くんのおしりを叩いた。
「いたいっ…いたいよ」
ベシッ!
「ふうっ」
「…岸くんさぁ、さっきから叩いてもらいたくてわざと喋ってるでしょ。ここ凄いことになってる………もう叩かないよ。」
「え…」
岸くんは明らかにガッカリしている。
「ぶしっ!」
「え、くしゃみ?可愛い!けど、冷えちゃったのかな。ごめんね。お風呂に入れてあげるね。」
高橋は岸くんをバスルームに運ぶため、お姫様抱っこした。
「……しくん。…岸くん。」
高橋の声で岸くんは目覚める。
大阪での公演を無事終え、今はTDCホールでの公演を行いながら合間に雑誌の撮影もこなしていた。
「うぅ……ん…いいところだったのに…」
「あ、ごめん。でももう撮影始まるって。みんな先に行っちゃったよ。」
そう言って、起き上がった岸くんを見た高橋は顔を赤くする。
「岸くんまた…いつもどんな夢見てるの?いいところって?」
「それが起きた途端に忘れちゃうんだよね。寝起き悪くてごめん、せっかく起こしてくれたのに。じゃあ行こっか。」
今日の撮影テーマはアイドル雑誌のテッパン「子犬と戯れる神7」だ。
スタジオの片隅に囲いがあり、子犬が4匹放されていた。
「わ〜、可愛い〜!!」
神7の面々が駆け寄ると、1匹のパグの赤ちゃんがヨロヨロと近づいてきて途中でポテンとこけた。
高橋が「岸くん!大丈夫?」とパグを抱き上げ、スタジオは笑いに包まれる。
スタッフさんも面白がり、「じゃあ岸くんと颯くんとパグの組み合わせで撮影しようか。」と言い出した。
しかし、高橋が「岸くん」と名付けたパグは何故か岸くんに全く懐かず、高橋とパグが戯れるのを前屈みの岸くんが見てる写真ばかりとなるのだった。
おわり
夢おちドM岸くんシリーズ来たああああ!
作者さんありがとう!このシリーズも毎回楽しみです!
岸くんの眠れる意識…颯くんへ攻められたい思いがたまらないww
パグゆうたwww
今回はスパンキングゆうたか
ごちそうさま
746 :
ユーは名無しネ:2012/08/28(火) 20:44:40.34 P
【8/28セクゾサマリー神宮寺勇太】MCスプラウトの話/健人「じんちゃんは(恋)してるの?」神宮寺「俺はしてないんですよ、恋のキューピッド役で」岸「こいつ今恋してますよ!僕に!」神宮寺「(岸の目の前で岸を見ながら)岸くん好きだよ!」
颯くん息してる?
白目むいてマナーモードだな
もしかして岸くんってみんなから愛を確かめてないと不安なナントカ症候群なんじゃなかろうか
自己愛なんとかってやつ?
こういう軽いノリならいいけどガチで来られると引くのかな
颯くん試してみて
Wゆうたに関しては☆誌が焚きつけてる気がしないでもない
今後の颯くんの出方が楽しみだ
ついでに谷茶も頑張れよ
颯も岸くん大好きって言っちゃったんだからそういう時反応すればいいのに!
もうみんなネタで実は8人ともすげえ険悪とかだったら笑える
裏7か
小説より
斜め上ゆく
神7
by2012 夏
れあもはしもっちゃんも岩橋くんも岸くん岸くんだしまじ岸くん何者
思うに絶対にここ読んでそうだよな。そして自分たちで面白がってないか?
キャラ立ちに
一役かってる
壺の中
>757
一気に萎えた
んんんんんんんんんんんんんんさねやすぅぅ
>>758 そうか?
自分はそんな妄想も含め面白がってるぞw
しょりたんぺろぺろっと
その妄想いいな!
「俺ってこんな不憫?」と涙目になる岸くん
「こんなキテレツじゃないし」とまんざらでもない颯くん
「俺ここまで犯罪者チックじゃねーよ」とチャラグージ
「俺こんな食いしん坊じゃないし」と拗ねるくらもっさん
「不憫にされるのは納得いかない」とはぬーだ
「こんな女みたいじゃないし。栗ちゃんのことも普通に友達だし」と冷静な嶺亜
「俺アホじゃないし」と自分が全く見えてない栗田
「…」読みながら自我の修復に努める谷村
うーん…
実際の神宮寺はもっとピュアな気もするようなしないような
多分れあたんはもっと腹黒いと予想w
>>762 岸くんのことはあえて否定しない颯くん
ここまで犯罪者チックじゃないとエロエンペラーキャラは一部認めるチャラ宮寺
自分みえてない栗ちゃんと自我修復たにむ
ワロタwwwwwww
このスレを発見してしまい自我修復しながらボヤく谷村
「僕…名前ちゃんと覚えてもらえてるよ…
谷茶浜じゃないよ…
凜とはユニット組みたいけどお付き合いとなると…
きのこにも苔にもプランクトンにも興味ないよ…
金田君や嶺亜君をいやらしい目でみたりしてないよ…
栗田君はアホだけど」
れあたんは腹黒いってか毒舌だなw
岸くんこそ腹黒そうw
実際は名前をいじられてるのはかしくん。谷茶浜じゃなくてもしくん。
うしくんなきしくん。
菓子くん牛くん模試くん棋士くんww
【セクゾサマリー 8/26 3部 MC 岸優太】勝:コシくん! 岸:キシです!
健:スシくん! 岸:へいらっしゃい!(お寿司握るマネ)って違う!
勝:ウシくん! 岸:もぉ〜(身振り手振り付)って違う! 健:ウシジマくん!
岸:ウシ…違います!K!I!S!H!I!岸です!
今ジュニランライブ見てたんだけどナイアガラ半端ないな
他みんなスッキリ爽やかなのに岸くんだけ放送事故レベルにテカテカ
神7スレを発見してしまったトラビス弟組
宮近「すげえw神7キャラ濃すぎw
やっぱり颯くんは岸くん好きなんだなw」
朝日「俺ワイルドだけど神宮寺と一緒に仲良くミルク発射しねーよ!」
うみんちゅ「くらもっちゃんと大食い対決かぁ…面白そう」
しずや「れあたん可愛いなぁ〜…たまには栗ちゃんじゃなくて俺とも(ry」
顕嵐「てかさ、なんか俺と宮近つきあってるんだけど」
宮近「えっどれどれ…!
…うん、これは名作だ!
顕嵐、これの再現ドラマごっこしようよ!」
顕嵐「えっやだよ。れいあとならいいけど」
宮近「……(涙目)」
顕嵐「嘘だよ、もう〜しょうがないな〜」
ぶっちゃけ一人くらい見つけちゃっててもおかしくないwww
まさかれあたんがウシくんに告白するとは
斜め上行ってんな
774 :
ユーは名無しネ:2012/08/29(水) 18:37:04.44 0
さねやすとか見つけて一人でニヤーっと笑いながら見てそう
さねやすが出てくる話もあったなあ
おい、さねやすとか言ってるやつスレチ
なんかレスが777ってめでたいねれあたん
神7だし
ここ最近の神7の扱いが、谷栗<岩橋になってるのが心配だ
いや、岩橋は好きだけど谷栗が落とされるのは違うと思うんだよなぁ……
それにしても鬼ヤクザは岩橋センター好きね
置き場所がないからだろ
あれは鬼ヤクザの意向は全く関係なさそうだ
>>779 それこそセクボとかな
そのうちセクボじゃないメンバー=栗颯岩岸谷で一くくりにされたり
でも、少なくとも岸くんと岩橋はセクボにはなりたくなかっただろうから
また複雑な問題だが
今週は岩橋のほうがセンターよりだったとはいえ衣装は一緒だったから
まだ谷栗≦岩橋くらいだったけど、先週は露骨だったな
>>780 シンメ決めてるのは鬼ヤクザらしいけどね
どおりでジャニーさん好みじゃなさそうなシンメがいるわけだけど
セクボは分かりやすい選考基準があるじゃないか
だからセクボはセクゾンの3rdシングルの単発企画だと思うよ
セクボって関西?の子もいるしな
NYCboysみたいな感じになるのかね
……あーでもNYCboysみたいにするとバックのメンバーでグループ確定しちゃうかもしれないわけだ
それこそびーあいみたいな
セクボって最初もっと人数いたよね?
ますますNYCboysとかぶって嫌な感じ
さっさとグループの名前きめてくれれば岩橋とかその他諸々解決するのに
それで岩橋が入ればそれこそ確定だけど、中途半端
今東京Jrのグループ極端に少ないから神7は後回しにされてるのかね
それかセクボが収まるまでの辛抱か、YaJJみたいにしたくないのか
数々の失敗を省みて慎重にやってる感じがする
安易にユニット組ませると解体せざるをえなくなった場合箱オタや選考から漏れた子のオタが発狂してややこしくなるからな
バカレア組だってユニット名はないし今後もつけないと思う
マジレスすると
今後神宮寺の成長と共にいろいろ変わって来ると思ってる
神宮寺のシンメが倉本から嶺亜や羽生田に変わって来たように
また成長したらシンメが変わりセクボも無くなると思う
1番怖いのは岩橋神宮寺のシンメになった時の岸颯の処遇
正直、岸くんにはあまり時間が残されてない
来年には進路もきめなくちゃいけないわけで
童顔と身長でのりきって、21歳のくせに十代に混じってCM出たりドラマ出たりしてる安井みたいになれるのか
変な話、それこそ岸1みたいになっていくのか
将来のことちゃんと考えないとな
岸颯はこれまでいの一番に推されてきてその成果が思わしくないのかジリジリ後退が始まっている
多分岸颯がもっと人気出てたらスプラウトはどっちかが出てたしセクボのユニット編成はもっと変わってたと思う(佐藤岸颯とかね)
推しただけの成果を出してるのが神宮寺だけなので彼はドラマも決まり雑誌もソロでの撮影が各段に増えた
もしかしたら今後神宮寺だけ抜粋してバカレア組の中に入れたり彼を軸とした新しいユニットを作るかもしれない
セクボはまだ実験の段階
良くも悪くもコンサでの声援が一番分かりやすい
神宮寺倉本の声援は紹介Jrの中で飛びぬけてた
倉本はそのわりに今ちょっと微妙な位置にいるが神宮寺は分かりやすく推されだした
羽生田を神宮寺のシンメにしたのは意外だったが羽生田も人気がでなければすぐに外されるだろうな
ふまけんみたく2トップにしたいんだろうがまだそこまでいかないね
空気を読まず初投稿
テスト勉強をしよう。
誰かの声で、そうなって。
いつもの顔触れがコンサート会場の楽屋に集まった。
神宮寺「あ、やべ。赤ペンが切れてる。帰り寄っていい?ムジルシ」
谷村「・・・赤ペンなんて適当にセブンで買えばいいのに」
嶺亜「そんなこと言ったら駄目だよ、谷村。神宮寺はこだわりの男だからね。ペン一本にも妥協できないんだ」
谷村「こだわりっつーか・・小さい」
嶺亜「シッ聞こえるよ」
神宮寺「残念だが丸聞こえだ。くそ。誰かエクソシスト呼んでくれ」
栗田「それっぽいのいるじゃん」
神宮寺「羽生田で勝てるなら、呼ばずとも俺の圧勝だっつの」
こういう機会でもないかぎり見ることのない「一面」筆箱の中身。
谷村「つうか神宮寺くんのペンケースの中身って、全部ここなんですか。」
神宮寺「まあ・・そうだよ。シャーペンはたまに変わるけど」
『こだわりの男』のこだわりは、こと文房具においても徹底している。
見事にムジルシ・ブランドで固められた彼のペンケースは嫌味なくらい、シンプルで、爽やかだ。
嶺亜「神宮寺は下敷きもバインダーもついでにCDケースなんかもここだよ」
谷村「うわー。イラッとする」
神宮寺「何でだよ」
谷村「中学生の持ちモンなんて家中からかき集めるくらいの適当さでいいんすよ」
岸「つうかお前の筆箱はちょっと男らしすぎると思う。」
嶺亜「俺も岸にさんせーい。」
ちなみに谷村の筆箱の内訳は
岸「どれどれ、龍一君。ちょっと優太お兄さんに見せて御覧」
谷村「・・別に面白くないっすよ」
シャーペンに、赤・黒・青の3色ボールペン、定規、そして黄色の蛍光ペン。
揃えは必要最低限。
なのに
岸「・・・・いや、消しゴム多くね?」
何故か消しゴムだけは、3つも4つも入っている。
谷村「・・消しゴム使い切るの、なんか苦手で」
どれもこれも、小さく使いにくくなってところで役目を終えているようだ。
岸「あー・・ぽいぽい。面白いな。性格でるよこれ」
谷村「・・岸くんは俺をそんな性格だと思ってたんですか」
岸「え?」
谷村「俺が消しゴムの一つも使い切ることのできない根気のないヤローだと」
岸「え、いや、違う!違うよ!?あれ?!なにこの激しいデジャヴ!!」
神宮寺「・・まてまて。慌てるな岸くん。実際そうだろ。こいつ、飴やってもすぐガリガリかみ砕くじゃん。ガムも味薄くなったらそっこー出すし」
谷村「神宮寺。」
神宮寺「あ?」
谷村「その理屈でいうと、神宮寺さんは」
神宮寺「ごめん俺が悪かった」
谷村の機嫌が傾く前に、皆の興味は、次のターゲットへと移った。
岸「颯、見してみ」
颯「・・・・・・え、なんすか」
この輪にいながら、一人黙々とノートに向かっていた高橋颯である。
栗田「聞いてなかったのかよ。すげー集中してんな。何してんの」
颯「明日提出のノートを、うつしてるんです」
岸「・・そう」
谷村「今頃そんな作業やってんのかよ・・終わったな、お前。」
颯「谷村・・優しくない・」
ノートの提出期限に追われているくらいだから、テスト勉強なんかは出来てはいまい。
そしてちゃんと出ているはずの授業のノートができてないということは・・つまり、そういうことだ。
岸「まあまあ、颯のバカは今にはじまった事じゃないし。一学期はちゃんと乗り越えたじゃん?」
颯「岸くぅん・・!」
嶺亜「まー、奇跡ってそう何回も起きないから奇跡っていうんだけどね?」
颯「ごめん、今すぐ僕の感動返して」
栗田「てか三人とも、ついでに神宮寺も。ちょっと見て。颯のペンケース。やったら色入ってるよ。」
そんな颯のペンケースの中身は、パンパンに膨れていて
その中には、色とりどりのカラーペンが詰まっていた。
「「「うわぁ・・・」」」
颯「え?うそ。なんで今ひいた?」
岸「だってお前、これ全然勉強する気ねぇだろ」
神宮寺「なんでそうなんの?」
栗田「女子みてぇ・・」
颯「栗田くん、それさべつだよ!」
岸「蛍光ペンだけで3本ある・・颯の教科書にぎやかそうだなぁ」
嶺亜「英語の教科書に蛍光黄色のパーカーを無理矢理着せられた男がいるね。間違いない。」
岸「塗り絵かあ」
神宮寺「颯だしさあ」
颯「神宮寺くん!見てきたようにいわないでよ・・・!」
神宮寺「じゃあ見せてよ。英語」
颯「・・・・・・・絶対ダメ」
岸が言ってた事は、あながち間違いではない。
筆箱は、多くの場合持ち主の人となりをあらわす。
その法則にのってみると、岸優太の筆箱は見事にずばり「岸優太」な、そこそこに整理され、そこそこ無駄のない感じの無難な仕上がりになっていたし
栗田にいたっては
谷村「・・・栗田くんペンケースらしきものが見当たらないんすけど」
栗田「あー。チャック壊れたからね、棄てた。」
颯「え?じゃまさか」
栗田「裸一貫で頑張る所在。」
外側がない。
どうやら筆記具のすべては、ありのままの姿で荷物のポケットに放られているらしい。
颯「・・なくならない?」
栗田「入れるときちゃんと気をつければ意外と大丈夫だけど」
「「・・流石だ。」」
受験生としていかがなものかということで
栗田には後日、このメンバーから新しいペンケースが贈られた。
終わり
連投失礼しました
うんまあいいんだけどさ
改行が多すぎて読めない
改行多いと読めないんですか?
すみません気をつけます
改行なくせば1〜2回で済みそう
いつか「○○と○○昔は同じ位置にいたのにねぇ」とか言われるようになるのかなぁとか勝手に想像して勝手に悲しくなってるわw
801 :
ユーは名無しネ:2012/08/30(木) 00:36:35.08 0
それは深澤さんがその昔中島1号と同じユニットにいたことをディスってるのか?
Iな自分は読みやすかったけど、PCは読みにくいかもね
サバサバしてる谷茶が新鮮で面白かった、乙!
>>801 はしもっちゃんがJJLで名前あげてた奴か
深澤はちび8およびれあたんに近付きすぎ、ってかショタコン
れあたんとの話kwsk
>800
んなこと言ったられあくりと大塚ちゃんは3年前同じユニットでCDまで出したのに大塚ちゃんはもう…ウゥッ…
書き手さん大歓迎!乙乙!!
大塚ああああああ大好きだよ大塚あああああぁぁぁあああああ
その写真買ったわw
後ろの二人明らかオッサンだけどロクネンジャー可愛いからってw
いくらこの板が2chとは仕様が違うとはいえ
改行は最低限にする がマナーだからな
あとキャラ設定は無視なんだなww意外性があったww
810 :
ユーは名無しネ:2012/08/30(木) 07:28:23.25 0
中段左の子だれ?かわいいなあ
作者さん乙です
テイスト違って新鮮!
昨日のサマリーで岸くん唇に「おすわり!」って言われて座ってた
本当にパグだったのか…
か、可愛い…
それはそれは
岸くん謎の性衝動に戸惑っただろうね
作者さん歓迎乙!
確かに颯くんの筆箱はカラーペンが詰まってそうだなw
私服でも結構カラフルな服着てるみたいだし
作者さんいらっしゃ〜い!
乙!ありがとう!
筆箱は確かにキャラ出るな〜ナイス分析!
栗ちゃんのもはや筆箱いらないってありそうでウケたw
颯くんは絶対カラフルっぽいよな
ちょっと訂正させてくれ!深澤はショタコンではない
最年長なのにメンバーから1番子供っぽいって言われ
トイレに1人で行けない奴は違う(これはだいぶ改善されたようだが)
つまり深澤がチビ8に遊んでもらってるだぞ
神7楽屋劇場 番外編「ロクネンジャーの夏」
歌舞伎も終わって久しい2012年夏、我らがロクネンジャーは相変わらず多忙の日々を送っていた。この夏はサマリーのリハーサルに本番に…気付けばもう夏休みが終わろうとしていた。
「おい、やばくね?」
橋本があさりの味噌汁を冷ましながら言った。今は楽屋で昼食中だ。
「何が?」
羽場がサンドイッチをほおばりながら訊く。横で林は冷やし中華をすすっていた。金田は手作り弁当を食べていたが野菜ばかりで若干テンションが落ちている。
「今年の夏休み、どこにも行ってねえよ」
橋本は吐きだした。だがそれは禁句だ。皆深い溜息をついた。
「でもさ。井上と橋本はJJLで釣りしてたからまだいいじゃん。俺らガチでどこにも行ってないし」
林は冷やし中華のきゅうりをよけながらそう呟く。羽場はうんうんと頷き、金田も「そうだよ」と同意する。
「おい井上聞いてる?」
橋本が井上の肩を揺らす。井上は「ああもー」とぶーたれた。
「揺らすから字乱れたじゃん。ちょっと邪魔しないでくれる?」
「何やってんの井上?」
羽場が覗きこむ。漢字ドリルだった。
「宿題が終わんないんだよやばいよサマリー最後までびっちりあるのに!お前ら手伝ってよ!」
さっさとおにぎりの昼食を食べ終えたかと思えば井上は寸暇を惜しんで宿題の最中だった。ロクネンジャー達は呆れながら
「まだ終わらせてなかったの?こんだけサマリーの日程詰まってんだからサマリー始まるまでに終わらせとくのが常識だろ」
橋本が最後の一口を飲みほしながら指摘する。
「そんなこと言われても俺ギリギリまでやらないタチなんだもん!あーもう分かんなくなってきた。くっそー」
井上は頭を掻き毟る。そういえばいつにも増してリュックはパンパンだった。まるで今から登山にでも行くかのようで、この中にはきっと夏休みの宿題が詰まっているんだろうな…とロクネンジャー達は思う。
「あーあ、神7達はいいよなー。ハニューダームっていう旅行代理店があるからいろんなとこ行けて…あいつら海に祭に色々行ってるじゃん。俺らもどっか行きてーなー」
橋本がぼやく。その横で林がごまだれの汁をすすりながら
「でもよー小学生だけで旅行とか親が許さねえだろ。行けてせいぜい日帰りじゃね?」
「あ、俺電車賃含めて300円までしか出せないからね」
井上が計算ドリルをめくりながら言う。
「300円ってお前今時市民プールも入れねえよ。遠足のおやつ代じゃねえんだから…」
羽場が呆れながら計算間違いを指摘する。金田は林のチャーシューをおねだりしているが断られている。
「Jrやってなきゃなあ…海とかプールとかキャンプとか行けてたかもしんないのになあ…」橋本は溜息をつく
「でもお前ステージに上がる快感はJrやってなきゃ味わえねえだろ」羽場がもっともなことを言う
「オリンピックもそういやまともに見てねえよ…」林はデザートのゴマ団子をかじっている
「小学生最後の夏休みなのにコンサートしか思い出がないってのもね…」金田はやっと野菜を食べ終えた。
「まだドリルの他に自由研究と絵日記と読書感想文と自由工作が残ってる…」井上は夏休みの宿題一覧表を手に震えている。
それどころではない井上以外の4人はどことなくわびしさと虚しさを抱え、
「夏休みの思い出にどっかいきてぇなあ…」
と同時に呟く。その横でいよいよ切羽詰まった井上が4人に向かって叫んだ。
「もうダメだ!どう考えても間に合わない!!お前ら助けてよ!!仲間だろ!!この通り!!」
「…ったくなんで俺が井上の宿題手伝わなきゃなんないんだよ…」
橋本はぶつくさ言いながら自由研究の題材を探して回る。こんなもの、近所に生えてる草とか虫とか集めて適当にやりゃあいいのに…と思っているとロビーで岸くんが汗を拭きながらポカリスエットを一気飲みしているのが見えた。
ちょうどいい、岸くんは人が良いところがあるから橋本は頼ってみることにした。
「なー、ナイア…岸くん、ちょっと宿題手伝ってほしいんだけど。あ、俺のじゃなくて井上のなんだけどね」
「え?宿題って何?」
「自由研究なんだけどさあ…」
そう言ってもちかけようとした時、橋本は柱の陰からこちらを見つめる不穏な光に気付いた。
「なーあれうっとおしいんだけどどうにかしてくんね?」
橋本は柱の陰に隠れている(つもり)の高橋を指差し、岸くんに言った。
「高橋?何やってんの?」
「いいいいいや別に何も…はしもっちゃん岸くんに何の用かと思って…なんか最近妙に懐いてるっぽいの熱い視線を感じるの中の恋のライバルはサバイバルっぽいのぽいの…」
こいつも宿題が終わらなくて脳の回線がやられたのかな、と橋本が思っていると岸くんがぽん、と手を叩いた。
「そうだはしもっちゃん、高橋にも協力してもらおう!
『人は何回までヘッドスピンができるか』とか『ヘッドスピンしたまま牛乳が飲めるか』とか『ヘッドスピンしながら納豆をかきまぜることはできるか』の実験と実証をレポートにしてみよう!」
「え、えええ岸くんそんなこと…ああでも岸くんの為なら…」
高橋は戸惑いながらもまんざらでもない様子だ。岸くんのため、というよりは井上のためなんだがこの際まあいいかと橋本は黙っていた。そして実験を始めた。
「まったくもう井上って変なとこ真面目なくせに変なとこ不真面目なんだから…」
絵日記を任された羽場は手近な楽屋のドアを開ける。一人でやるより誰かにやってもらった方が早いかもしれない。
「ダメぇ栗ちゃん誰か来たぁ」
「いーじゃん誰が来たってかまやしねえよ見せつけてやろーぜれいあー」
「やだ恥ずかしいよぉ…あっ…」
「れいあ…」
楽屋ではれあくりがコトの最中だった。だが羽場は時間がないしこの際仕方がないと咳払いをし、声をかける。
「なー宿題手伝って」
れあくりは羽場の方をきょとん、と見る。
「んだよいーとこだったのに。おめーまだ宿題やってねーのかよ」栗田がベルトをしめながら悪態をつく
「俺のじゃなくて井上の。ていうか自分こそ終わったの?」
「あ?宿題?そんなもん二学期始まってからだよジョーシキだろ」栗田は得意げだった。
このアホはダメだ…羽場は中村に照準を合わせた。
「絵日記なんだけどさあ。俺、絵苦手だし手伝って」
「いいよぉ。僕、絵は得意だからぁ。じゃあ栗ちゃん文章書いてぇ。栗ちゃん字上手だもんねぇ」
「よっし分かったれいあー。これ終わったら続きしようなー」
栗田はやる気マンマンだった。だが羽場は思う。字のうまさはともかくこのチンパンジーに文章を書かせたらえらいことになるんじゃなかろうか…。
だが自分のじゃなくて井上のだしまあいっかと深く考えず任せることにした。
「なんで俺が井上の宿題なんか…」
林は不満たらたらで楽屋を出る。出てすぐに暑さで嫌気がさしてきた。とりあえずエアコンの効いたところに行きたい。ついでにそこにいる誰かに手伝ってもらおうと考える。
「おいおいノックしながら入ってこいよ」
半ば予想されたことではあったがその楽屋では神宮寺が下半身を広げスマホを持っていた。スマホからは喘ぎ声が漏れている。林は一瞬悩んだが他にいないしと諦めて井上から託された読書感想文の原稿用紙を広げる。
「読書感想文書かなきゃいけないんだけど手伝ってくんね?」
「ああ?夏休みの宿題か?おめーそういうのは母ちゃんか兄ちゃんにでも手伝ってもらえよ」
「俺のじゃないし。井上のだし」
「誰のでもよー今俺忙しいんだよ見りゃ分かんだろ?」
「オ○ニーなんかいつでもどこでもやってんじゃん。一瞬だけ右手止めて人の役に立てよ。一日一オ○ニー、一日一善ってどっかになかったっけ。善行の後のオ○ニーは格別だって言うだろ」
少々無理があるか…と林は思ったが相手はエロに関することなら赤子のように素直になるエロエンペラー神宮寺である。「それもそうか…そうだな…」と上手くまるめこまれていった。
「よし最近一冊読み終えたばっかだしいいだろう。やっぱフ○ンス書院は名作だらけだな…」
フラ○ス書院ってなんだっけ…?と林が記憶の引き出しを探っている間に神宮寺は感想文を書きあげて行った。こいつ案外頼りになるなあと林は感心したがそれと同時に記憶の引き出しが開いた。
「よし!傑作だぜ!」
自信満々で手渡された原稿用紙を、林は微妙な気持ちで受け取った。
「ねーちょっとせめて何作るかだけでも自分で考えなよ。第一ここにある材料なんて限られてるし…」
楽屋で金田は井上に言う。井上はドリルとにらめっこしながら「適当にやってよ」といい加減な返事しか返さない。
「まったくもう…」
金田が呆れて溜息をつくと楽屋に誰かが入ってきた。
「おや?僕らの楽屋はここじゃなかったのか?」
ハニューダームがコンビニの袋方手に入ってくる。そしてその後ろには…
「ひいいぃ…」
金田は全身鳥肌が立った。ハニューダームの後ろには宇宙人…地球名「谷なんとか龍一」がいた。自動的に自衛機能が最大限にまで発動した。拉致監禁され迫られたあの日の恐怖がフラッシュバックで蘇る。
そしてこの間撮影で組まされた時は生きた心地がしなかった。無事家に帰りついた後14時間眠ったのを覚えている。
「あ、ちょうどいいとこに。宿題手伝って!もう切羽詰まってんの!!」
井上は宿題を終わらすことに必死なのか宇宙人相手にそう叫んだ。その横でハニューダーム…日本名「羽生田挙武」が腕を組む。
「おやおやまだやってないのかだらしないな…。こういうのは前半に終わらせとくべきだろう」
「そんなこと今更言ってもしょうがないじゃん。中学生なら小学生の算数くらいわけないでしょ!手伝って。あ、そっちの宇宙…谷藻は金田の方の自由工作お願い」
あろうことか井上は宇宙人を押しつけてきた。冗談じゃない。金田は叫んだ。
「お、俺はにゅーだーむ君に手伝ってほしい!はにゅーだーむ君、頼むよ!」
汗を流しながら懇願したがしかし羽生田は渋る。
「僕は手先があんまり器用じゃないんでね…。袋とじを破るのも一苦労するくらいだしまだ漢字や計算の方がいいな。谷若芽、君は指先が器用なんだろう?いつも人差し指と親指を動かしているし…手伝ってやりなよ」
「お、俺が金田くんに…?」
何故か宇宙人の眼はぎらついていた。これはいよいよもって捕獲の危険性が出てくる。金田は必死だ。
「はにゅーだーむ君!頼むからお願いだから!花火大会の時親切にしてくれたじゃん!あれ偽りの優しさだったの!?ここで俺を見捨てたら外交問題だよ!!ただでさえ日韓関係が険悪な時にこれ以上他の国ともめてどうすんの!?」
「何を言ってるのかよく分からないが…そんなに言うなら…」
金田の思いは通じた。安堵に身を包まれているとしかし宇宙人が割って入ってきた。
「いや…金田くんは俺が…」
「そうか?なら…」
「ちょっと!そういう曖昧な態度どうかと思うよ?エリートなんでしょ!?一度決めたこと簡単に曲げるのどうかと思うけど!!俺雑誌ではにゅーだーむ君のことたくましくてお父さんにしたいって言ったんだからね!小さい子のイメージに合わせるのもエリートの条件だと思う!!」
「ううむ…」
金田の「宇宙人に捕まりたくない」という一心と、羽生田のエリート魂をくすぐられる思いと、谷村の「金田くんは何故そんなに羽生田に固執するのか」という猜疑心と嫉妬心が交錯しているうちに楽屋にまた誰かが入ってくる。
「あれ、みずき何やってんの?」
倉本だった。呑気にカレーパンを口にしている。そんな倉本に井上は大きな目を血走らせながら懇願する。
「くらもっちゃんも手伝ってよお願い!ドリルか工作どっちでも好きな方で!」
「宿題かよ〜。みずきおめー俺のこと頼りすぎだぞ。いくら将来の夫でも」
「おっとっとなら後であげるから!お願い!」
「つーかドリルはそこの中学生にやってもらえよ。はにーが計算でたにーが漢字な。工作は…ハンガー折って靴かけでいいんじゃね?ほれこの通り」
ドリルを羽生田と谷村に押し付けるとカレーパンをかじったまま倉本は手近にあった針金ハンガーを折って靴かけなるものを作成した。いっちょうあがりである。
「おおー!くらもっちゃん頼りになるー!!」
井上は珍しく倉本に賛辞を呈した。金田も危機一髪で宇宙人から逃れることができ、同じように倉本を讃えた。
「いやそんな…当たり前のことだろーお前は俺の将来の嫁なんだし…やっと俺が頼りになる男だってこと分かったのかよ。まあこれくらい当然…」
デレる倉本をよそに、羽生田と谷村が「何故自分が小学生の宿題をやらなくてはならないのか」という疑問を抱きながらペンを走らせる。
そしてややあって橋本、羽場、林も戻ってきた。
「みんなありがとー!!」
できあがった宿題を受け取り、大きな目を涙で潤ませながら井上はみんなに感謝の意を示した。そしておもむろにパンパンのリュックを開けると…
「宿題終わったらみんなでやろうと思って!!」
とどでかい花火セットを出した。パンパンの原因はこれだった。しかし何故井上がこんな豪華な花火セットを持っているのか、皆疑問に思う。それに井上は得意げに答えた。
「昨日奮発してガム買ったら商店街の福引の補助券もらってさ、そんで通りかかったおばあちゃんがいらないからってまた補助券くれたんだ!んでガラガラ回したら4等賞の花火セットが当たったんだよ!!」
「花火ね〜。ま、しゃーねーか。一人でやってもわびしいだけだろ。付きあってやんよ」橋本は肩をすくめる
「俺ロケット花火がいい」羽場が中身を物色し始める。
「一人何本?」林が数え始めた。
「遅くなるって家に電話しとかなきゃ」金田は携帯電話を耳に当てた。
「おい当然俺も入ってんだろうなみずき!」倉本は井上に確認する。井上は「ああうん。くらもっちゃんもしたかったらいいよ。手伝ってくれたし」とあっさり返事だった。しかしながら倉本はまたデレた。
「おいおい二人で線香花火見つめ合うとか…さすがの俺もちょっと照れんだろうがよ…」しかし井上は本数の確認をして聞いていなかった。
そこに神7の残りががやがやと入ってくる。
「あれ何なに?花火?いーな!俺達もやりたい!」岸くんが大人げなく参加しようとする。
「岸くんと花火…」納豆と牛乳で顔がどえらいことになっていたが高橋はその幸せに浸る
「花火プレイ…デンジャラスだぜ…」神宮寺はまたよからぬ妄想に下半身を活性化させた
「この人数じゃ足りないだろ…僕らの分は僕らで出すか」計算ドリルを終えた羽生田は建設的意見を出した。
「わぁ楽しそう。どうせならぁ出前とって食べながらしようよぉ」中村は出前の一覧表を栗田と見比べる。
「れいあ俺ピザがいーなー。食べさせてー」栗田は花火は割とどうでもいい
「線香花火は入れてね…」谷村のリクエストは誰も聞いていなかった。
かくしてレッスン終了後、日が暮れるのを待って出前を取り、近くの公園で神7とロクネンジャーはささやかながらに花火大会をした。
「いいか?つけるぞ」
岸くんが最後に打ち上げ花火の導火線に火をつける。1秒、2秒…5秒後に破裂音と共に夜空に繚乱と花火が舞い散る。
「たーまやー!!」
皆一斉に叫ぶ。夜空を彩る赤、緑、黄色…見つめながらロクネンジャー達の夏はサマリーと共に終盤を迎えようとしていた。
「宿題も終わったし花火もできたしめでたしめでたし」
井上は満足げに頷いた。
「結局夏休みの思い出はサマリーと花火だけか」
橋本が腰に手を当てながら呟くと羽場と林が
「まあいいんじゃね?来年は中学生だし俺らも旅行代理店とっつかまえてどっか行けば」
「サマリーの舞台は普通じゃなかなか味わえないしな」
横で金田も頷く。
「とりあえず失敗しないようにしないと夏休みの思い出が鬼ヤクザの怒号になっちゃうしね」
ロクネンジャー達がそれぞれの思いを胸に花火大会を線香花火でしめくくろうとするとしかしそれは発生した。
「あー!!俺の最後のピザ片がない!!」橋本は楽しみに取っておいたピザが忽然と姿を消しているのを発見し、叫んだ。
「え?何どしたのはしもっちゃん?」
見るとそこには橋本のピザ片をむしゃむしゃと食べている岸くんがいた。
橋本はブチ切れた。
「てめー鶏肉のスパゲッティだけでなくピザまで取る気かよ!!吐きだせ!!俺のピザ!!」橋本は岸くんにとび蹴りをくらわした。
「何するんだはしもっちゃん!岸くんに!」高橋がすかさず応戦しようとした。
「うるせー!!てめーは牛乳と納豆食べながら回ってろ!!」橋本は一蹴する。そして…
「なんで俺がそんなことしなきゃなんないの?最後の線香花火なのに!」羽場が神宮寺に向かって首を振った。
「いーからこれを俺のここに落としてみろって。俺はSMは趣味じゃないがまあもののためしにいいかもしれん。さあ!!カモンレッツトライ!」
「やだし。おまわりさんこの人です!!変態です!!」羽場は下半身を広げようとする神宮寺を指差し叫んだ。
そしてまた羽場の横では井上が倉本とピザの取り合いをしていた。
「くらもっちゃんそれ俺のだって!俺まだ2片しか食べてないんだよ!!」
「おいみずき、これは夫となる俺の胃袋に入るべきだ。お前はあんまし食べない方がいいぞ小さい方が可愛いしな」
「何その理屈分かんないよ!ちょっと、中村栗田!ちゅーしてないで助けてよ!元スノプリの仲間だろ!!」
しかし井上の必死のSOSには全く耳を貸さず中村と栗田は夜の公園で熱い接吻を交わして二人の世界にどっぷりと浸かっていた。さらにその横では…
「か、金田くん暗いし遅いし危ないから送るよ…」
谷村が100パーセント親切心と「守りたい」という思いから勇気を出してそう願い出たのだが金田は警戒信号を最大限に鳴らした。そして近くにいた羽生田の袖を掴む。
「はにゅーだーむ君!小学生を一人で帰らすなんてエリートだったらしないよね!?もちろん安全な場所まで送り届けるのが義務だよね!」
「え?でも僕と君の家は反対方向じゃないか。だったら谷蛍に…」
「あああまたそういうこと言う!!反対とかそういう小さなことにこだわるのってエリートとしてどうかと思うよ!俺がオレンジ色に光る物体に乗せられたらどう責任とるつもり?外交問題に発展だよ!!大使館に迷惑かかるよ!」
「君は賢そうなのに時々わけの分からないことを言うな…」
「金田くん、なんではにうだにそんなに…」
谷村はなんだか敗北感に見舞われ、必死にフィンガーセラピーで自我を修復しようと努めた。
そうして騒ぎすぎたため、近所の住民に通報されロクネンジャーも神7も慌てて解散した。
かくしてロクネンジャーは小学生最後の夏休みを騒がしく終えようとしたのだった。
END
823 :
ユーは名無しネ:2012/08/30(木) 20:45:49.40 O
作者さん乙
読者感想文と絵日記が心配だ…
作者さん乙同じく読書感想文と絵日記が気になるw
続編を書いてくれ
『裏7』
「ねーえ、岩橋ぃ」
いつものレッスンが終わってさて帰ろうと岩橋は汗臭いタオルを乱雑に詰め込んだバックを持ち上げた。友達は多いほうではあるが今日は帰る途中に予定がある為、一緒に帰ろうと誘われる声を適当に受け流して足早に部屋を出る。
廊下を一人歩いて携帯を取り出したとき、後ろから声をかけられた。
「……どうしたの、嶺亜くん」
振り返らずとも誰か、なんてすぐわかる。またその次に続く言葉も想像出来たから足を止めただけで彼の方向なんて向く必要もない。
「今日はぁ、誰と何処でぇ?」
「何の話」
「……またまたぁ、」
絡みつくような声質はちょっと苦手。振り払っても離れない、真夏の熱帯夜みたいにべとりと張り付いて冷や汗がたらりとたれる。自分が振り返らないそっちを見ようともしないことに痺れを切らしたのか近づいてきた嶺亜の気配がすぐ真後ろに。
「体、売ってるんでしょ?」
タイミングよく岩橋の携帯が廊下に鳴り響く。着信音。その音が誰からか、なんて嶺亜に分かるはずもないのに悟ったかのように嶺亜の唇からふっと呆れたような息が漏れた。
「岩橋が一人でさっさと帰る日は大抵、そうだもんねぇ」
彼の白い腕が背後から伸びてきて、携帯をもった岩橋の腕をきゅっと掴む。冷たい、体温を感じない。
「……じゃぁ、嶺亜くんはどうなの」
「ふふ、僕ぅ?」
(だって知ってる、彼も一緒だってこと)
誤魔化しもしない、薄く笑う彼。ふと嶺亜の腕が離れてごそごそと彼の鞄を弄る音がする。いい加減、回れ右をして鞄から取り出したらしい携帯を操作する嶺亜をじっとみつめた。
「……へへ、これぇ」
何分か前に届いたらしいメールを嶺亜がにこにこしながら見せ付けてくる。でも、それって、
「岩橋と二人での、お仕事だねぇ」
「……嘘、」
ぴこぴことメールを知らせる携帯のランプ、慌ててそれを開くと嶺亜の携帯の画面に表示されている文面とまるまる同じものが届いていた。……一人じゃない、なんてはじめて。
「……岩橋はさぁ、なんでこんなことしてるの?」
二人同時に携帯をおろして向かい合う。白光りする蛍光灯に照らされて顔色が悪く感じる、それはきっと自分も一緒。この後のことにおびえてる、なんて今更過ぎてありえない。
「僕はねぇ、栗ちゃんと一緒にいるため、かなぁ」
「…………」
「……もちろんそれだけじゃないよぉ、…そんな純粋なキャラだったらそもそもこんなことしないよねぇ」
「べ、つに」
「岩橋がこのまま僕を蹴落とすつもりなら容赦しないけど、……そんな感じでもないしぃ。ね、」
そこで一旦言葉を切って、再び冷たい手の平が腕を軽い力で掴んでくる。
「協力しよ。……岩橋頭よさそうだからぁ、わかるよねぇ?」
「……ん、」
「ふふ、……じゃぁ一緒にいこっかぁ」
冷たい指がするりと腕をつたって岩橋の手のひらをぎゅぅっと握る。まるで子供みたいに仲良く手を繋ぎ合って、なんてキャラでもない。でもお互いの手が無意識に震えているのが分かったから……慣れているはずなのにおかしな話。
「どこのホテルだっけぇ?」
「……駅前」
(どうして、なにが、……こうなった、の、)
「で、岩橋は結局なんでこんなことしてるのぉ?」
「………居場所が、」
「ん」
「見つからないから、かな」
「ふぅん、…………僕もいくらやっても見つからない、や」
こんなことでおそろいだってちっとも可愛らしくないのに。
少しだけ嬉しいのはどうしてなのか。
(ねぇ、誰か教えてよ)
おわり
827 :
ユーは名無しネ:2012/08/30(木) 23:17:45.90 i
作者さん乙同じく続編希望だ
話が変わるが、セクボはセクゾが結成された当初からあった計画らしいぞ。
聡・マリ、勝利、唇・前歯の3グループに分けてユニットをつくるらしい。セクボはその第一弾。
となると岸颯栗谷は勝利のユニットに入るんじゃなかろうか。
らしい
作者さん乙!裏7の続きや他メンのストーリー気になるっす
しかし岩橋きゅんれあたんの色白コンビ俺得すぎる…ご馳走様です
そしていつもの作者さん乙!
自分も神7と花火したいけどじんたんのじんたんに線香花火は痛ええ
くらもっさんの靴掛けに盛大に吹いたw
しょりたんとたにーとかワクワクするな
831 :
ユーは名無しネ:2012/08/31(金) 06:09:23.58 0
れあたんげんたんとかどんなパラダイスよ
普段は無いここならではなカップリング乙です
続ききぼんぬ
>>827 岸颯が勝利についたら 完全 バック(舞台むけ とか)要員になりそうでコワイ・・
MAとかの路線・・
それトラビス
作者さん達乙です
もうすぐサマリーも終わるから、そろそろ2組のデート実現しないかな
誕生日も勝手に楽しみにしてる
セクサマ31】
颯「好きなものはメロンパンとヘッドスピンと岸くんです!
今日は岸くんの団扇持ってる人全員に投げキスしたいと思います!!」
風磨「なんかもーこえぇーよ!ハート強いな!!」
そのあとアリーナの岸うちわもってる子に投げちゅー二回ww
ツイより
同担拒否じゃなかった!
吹いたwww
岸くん、お願いだから一回颯抱いてやってくれ
なんかすげえなふうくん…完全にリミッターが外れとる
自分が入った公演ではこういうのなかったので残念w
颯くん…
やっぱJJLの輝いてる人って岸くんの事だよねw
841 :
ユーは名無しネ:2012/08/31(金) 21:25:13.13 0
こういうのが嫌われる原因だろうな
842 :
ユーは名無しネ:2012/08/31(金) 22:45:03.78 0
元太セクボじゃないだろ
颯くんいつか刺さないか心配
作者さんたち乙!
危うい雰囲気の裏7…いつかドラマでこういう役の二人みてみたい
いつもの作者さんのは相変わらずわちゃわちゃで和むw
絵日記と読者感想文が…!
くらもっさんのデレデレぶりが可愛いなまったく
颯くん、むしろ同担拒否じゃないということで好印象だよ
ちゃんと自分のファンにもファンサしてたようだし
同担拒否だったらコンサートでブルブルマナーモードだなwww
『裏7・2』
「待て、って!」
「……なに、」
こんなにクソ熱いのに汗一つかいてない谷村の腕をがしっと神宮寺が掴んだ。正反対に神宮寺の手のひらは汗でべた付いており、それが不快なのか谷村の形の良い眉毛がしかめられる。
「あのさ、もうやめたら?」
「なにを?」
「その、あの……アイツと、凜と、会うこと」
その名前が口から出た瞬間、谷村の体は確かに震えた。のに、相変わらず表情は固いままちらりとも変わらなくて神宮寺にはそれが少し恐ろしい。腕と手のひら、くっついているはずでも交じり合わない体温。
「どうして、「背中の傷、凜がつけたんだろ」」
谷村の体を覆い隠す灰色のTシャツ。その背中の生地をぎゅっとつかめば、汗で濃い灰色に早代わり。その裏側に隠されている傷跡、なぞれば谷村の体はますます震えた。
「なんで知ってるの」
「谷村がコソコソしながら着替えてるから気になって」
「覗き見したって、ことね」
「……悪い」
はぁ、っと吐き出された溜息に神宮寺まで感化されて鈍痛な気持ちになる。離せ、と顎でくいっとしめされシャツを掴んでいた手をしぶしぶおろした。
「別に、あからさまに怪しかった俺にも落ち度はあったんだから」
相変わらず冷静な言動に苛々するよりも先に呆然とする。なんで、こんなに、
「そ、それいわゆるDVってやつだろ?どうしてそんなこと」
「俺が悪いの」
「は、?」
伏し目がちだった目がふと上を向いてばちりとお互いの視線が合う。合う、合ってる、はずでも谷村の意識はどこか違うところ。やけに黒い瞳に思わず吸い込まれそうになる、……いけない。
「俺が、悪い子だから」
「ちょ、谷村?」
「俺が全部全部ぜーんぶ悪いの、ねぇ、ごめんなさい。許して、」
さっきまで冷静で妙に大人びていて、それが一変。急に子供みたいな口調で涙声になった谷村が耳を押さえながらずるずると座り込む。おい、どうした?なんて陳腐な声をかけてみても谷村は自分の声には少しも反応を示さない。
(なにが、なんだっていうの)
「落ち着け、って!」
たまらず、同じように座り込んで谷村の薄っぺらい体をぎゅっと抱きしめる。弓のように大きくしなったその体、は。
背中の部分が若干熱をもっているように感じて、妙に心を騒がしくさせる。
「……ごめん、」
一言小さく謝って、ぺらりとめくったそのシャツの下、には。
(赤い傷跡、黒くて汚い執着の証)
暫く二人で抱きあったまま、沈黙の時間。それが谷村が立ちあがったことでぷつりと途切れた。
「……俺、もう行くわ」
「は、なんで」
「さっきから携帯ずっとぶるぶるしてんの、多分凜から、だし」
「なんで、……なんで、あんな奴のとこ!」
「だって龍一はもう俺から離れられないから。……ねぇ、そうでしょ?りゅーいち」
5℃ほど一気に下がった周りの気温。今日一番に大きく揺れた谷村の体。向こうで薄く笑う凜の姿。
「……てめっ、!」
「ちょっとやめてよ、神宮寺ぃ?……あー、そっか八つ当たりか」
「は?なにいってんだ」
「ふふ、だって俺知ってるよ?神宮寺もー、……俺と似たようなもんだって」
掴みかかろうとして失敗する自分に、ぺたりと女の子みたいに再び座り込んだ谷村と、やはりなにを考えているのかよく分からない凜。
凜の口角がよりいっそうきゅぅっと上がった、
「神宮寺はー、龍一のこと監禁しちゃいたいくらい愛してる変態さん。だもんね?」
「………え」
「っ、……!」
「俺知ってるよ?神宮寺の携帯のファイル、龍一でいっぱいだって」
にこにこしながら近づいてくる凜から目が離せない。……谷村からの視線も感じる、けれど。
「ほら、帰ろ?りゅーいち?」
「…………」
何も喋らない、無言の谷村。それでも凜のされるがままにふにゃりと立たされた。横目でその姿をちらりと見るけれど彼はもうすでに凜に意識が全て逝っていた。
「ばいばい、神宮寺。可哀相な片思いさん」
その瞬間にみえた谷村の顔、
(笑っている気がした)
END
作者さん乙!
ひぃ、りんりんが怖い……だと?
裏7かなりドキドキする
作者さんおつ、じぐじぐやっぱり変態なのかそうなのか
850 :
ユーは名無しネ:2012/09/02(日) 00:34:59.59 0
出遅れた…
ロクネンジャー待ってたよ。宿題に翻弄されるロクネンジャーなんて可愛いんだ
それぞれの食べ物事情もワロタ
ハニューダームを必死に説得する金田かわいいよ金田ー
作者さん乙!ドキドキした!
次はどんなカップリングで来るか楽しみ
りんりんのクールさは役に合ってるねー
谷村とじぐじくは結ばれないけどなんか好きなコンビ!
852 :
ユーは名無しネ:2012/09/02(日) 01:15:43.56 i
作者さん、乙!
黒りんりんもぜんぜんイケるんだな。
りんりんは負のイメージしかない。
じぐじぐはやっぱへんたいww
続編を希望する。
853 :
ユーは名無しネ:2012/09/02(日) 03:55:01.07 I
かみせぶんんんんんうらせぶんんんん
今日も好きな人を体で表現しますって颯くん怖いもんなし
突然ケーアイエスなんとか叫びだして踊り出すから
チアガールの真似かと思ったww本番前ずっと練習してたらしい
岸くんは後ろ向いて爆笑つかもう笑うしかねーだろって感じw
岸くんと神宮寺は笑い倉本と嶺亜は苦笑いなイメなんだけど
あむあむはどんな気持ちで見てるんだろ
JJLれあたんの告白ktkr!
あと、アイリッシュダンス組は皆仲いいみたいで、谷茶が浮いてなくてよかった……
>>857 秋葉と岩橋がいい感じな陽キャラでよかったな
それにしても谷茶は全コーナーフルコンボか
CMの告白なかったぁ〜
やっぱアレお蔵入りなのかー?
デレッデレの岸くん見たかったのにぃ
な…なかっただと…?
>860
かっこいい人?ああ、岸くんです。
っていう軽い告白とローラのモノマネならあったが
>かっこいい人?ああ、岸くんです。
全然思ってねえよれあたんwwwwwwwwwwwww
颯の100万分の一も思ってないでしょwwwwwwwwwww
CMのは多分告白してみて下さいってヤツだと思う
告白自体より岸くんのデレッぷりと嶺亜の慌てっぷりが面白かったのに
ここかれあスレに画像貼ったんだけどPC規制されて今も見れるか確かめられないおごめん
裏7作者さん乙!
裏7のヒリヒリ感たまりませんな…
黒くて怖いりんりんよすぎる…!
いつかドラマでこういう役やってほしいな
谷茶浜凜の最新版でりんりんは笑えなくてシャレにならない方みたいな表現あったがまさにそれ
谷茶浜とはまた違うガチな暗さが…だがなぜか気になる…
>>857-858 谷茶浜よかったよね
秋葉や岩橋との絡みよかった
谷茶浜に鋭いツッコミ入れる梶山との老け面13才コンビも好きなんだがトラビス忙しくて休んだのかアイリッシュダンス企画から外れたのか
神7みんな千秋楽乙乙乙乙乙!
>864
蓮音の時と比べてあっさりしすぎでしょれあたんwwwwっていうね
たにーをもってして「いつも蓮音の話ばっかしてる」ってれあたんどんだけww
栗ちゃんとは倦怠期か殿堂入りなのか
れあくりたにのスノプリの絡みが見たい
谷村がれあくりに弄られて欲しいってか弄られたいよね?
サマリーでJr.の名前呼んでいく時、たぶん唇が「声がかわいい栗田恵」って言っててブッってなった
唇スベリまくりで寒かったな
神セブン楽公演お疲れー
岸くんは名前でいじられて
岩橋はゲイネタでちょっと沸かして
颯は岸くん大好きネタ疲労で
神宮寺と羽生田と倉本と嶺亜はなんかしゃべった?
俺が入った回は神宮寺はドラマの話して倉本は唇にポーズ考えて下さいっつってたけどれあむはなんにもしゃべってなかった
あむあむは藤ヶ谷とかトイストーリーの物真似してたよ
神宮司は腰ふってた
あむは唇さん達と海に行ったとか日焼けの皮がむけるのが早いとか
神宮寺はマリに最初会ったとき外人だと思ったとか言われてた
MCの最中に勝利が岸くんの腰辺りをつついて何かふざけあってた
れあたんは…終始笑顔だったようなw
唇と前歯に嶺亜が上手く扱えるとは思わないな
勝利とマリはよそよそしいだろうし頼みの松島はMC中はそんなに前に出ない
嶺亜もああいう場でしゃべるのが苦手そうだしな
れあたんに限っては男子の中に女子が一人という立場なので話の中に入っていけなくても不思議じゃない
『裏7・3』
「……今度太ったら仕事また減らすぞ、って言われたんじゃねぇのかよ。拒食症」
「黙れ」
栗田が楽屋に一人で戻るとそこには同じく一人の倉本しかいなかった。あんこが口の周りにべたべたとはりつき、なのに手を伸ばしているのは甘ったるいチョコレート。
栗田が水を手にとって、倉本のほうを見ずにチクリというと倉本は間髪をいれずに言い返してくる。けれどその間も彼の手が止まることはない。
「……足りない」
皆で食べるように、と籠に盛られたお菓子は全て倉本のお腹の中。メンバーもそれを知っていてか基本的に楽屋に備え付けられた食べ物を食べるようなことはしない。結果全て倉本の独り占め、しかしそれでも彼は足りないらしい。
「だから、太るって」
「……離せ、」
「目ぇ覚ませよ!」
「離せ、っていってんだろ!」
がさごそと倉本自身の鞄を漁りだし取り出したのは油分と塩分の多いスナック菓子。さすがに見ていられずその手首をがしりと掴むと普段の倉本からは想像も出来ない低い声が漏れ出た。
年下のくせに無駄に体格のいい彼に、体の薄い栗田は押し返される。転げこそしなかったものの、背中が机にぶつかり誰かの携帯のキーホルダーががちゃりと激しく音をたてた。
「……ごめん」
短気な栗田には珍しく、キレるよりも先に驚きで満たされたらしい。その様子をみた栗田はバツの悪そうな顔で、それでもいくらか頭が冷えたらしく小さな声で謝った。
「……いや、」
栗田も軽く頭をふって、栗田が差し出した手をとって体勢を立ちなおす。
「…………俺もね、分かってんだよ」
「ん」
「でも、やめらんない。……なんでかな、」
殊勝な倉本、普段はクール寄りなのに珍しく子供らしい。同じラインで踊らされてはいるけれど精神はやはり小学生。頑張って大人になろうとしていた、あの頃の自分。
どうしようもなく愛しくなって、気分転換に倉本を自販機に誘った。
「そういえば、嶺亜一緒じゃねぇの」
「……………あ、聡」
(その質問には答えたくない)
「あー、栗ちゃんとくらもっちゃん。どうしたのー」
自販機の隣のベンチに一人座る松島。にこりと笑って二人を迎える、けれどその顔は、
「……聡くん、痩せた?」
「そう?ありがと、くらもっちゃん」
「ってか、……やつれたでしょ」
ずばり、と正直に言い切った栗田。その瞬間、松島の顔から笑顔が消えた。
「俺ねー、ご飯食べれないの」
「それって、」
「拒食症。ふふ、くらもっちゃんの反対だね」
毒のある松島の声。再びにこりと笑いかけられたけれど、その目の奥には確かに暗い闇があって二人の背中に薄ら寒いものが走る。
「デビューしてもね、それがゴールじゃないってことだよね。結局」
「どういうこと」
「デビューするってことは、メディアにでるってこと。……バッシングもその分増える」
すっかり黙り込んでしまった倉本を背中に隠すようにして栗田が問い返す。聡の瞳がぐるりと回ってたんたんとした声で答えられる。……自分の知る彼じゃない、ような。
「……そういえば栗ちゃんは、嶺亜くんとはどうなの?」
(ねぇ、栗ちゃん。)
(僕最近、綺麗にね、笑えないの。どうしてかな、)
(ねぇ、栗ちゃん。……大嫌い)
「俺はこの世界を知って、ちょっと大人になって、……少しこの世の中に絶望してしまったから。ふふ、デビューしたくせに……贅沢かな」
絶望、ってなぁに?
END
ごめんミス、くらもっちゃんは拒食症じゃなくて過食症だな
作者さん乙!
れあたんどういうことなの、んんんんんれあたんんんんんん!!!!
絶望を知らない者に希望を語ることはできない
冬の寒さが春の芽吹きを運んでくるように
悲しみのどん底にいてはじめて喜びの歌が歌える
という詩を思い出した
880 :
ユーは名無しネ:2012/09/03(月) 23:23:59.51 0
作者さん乙!
れあたんとくりたんの間でいったい何があったんだ……
裏7?の続きなのか
作者さん乙!ますます続きが楽しみになってきた
れあくりの関係が気になるな…
松島も大変だけど頑張れ!神7には見たくても見えない景色を見られるんだから…
『裏7・4』
「颯、帰ろう」
「…………?」
もう誰もいなくなった楽屋に一人でぼんやりと座り込んでいる颯に羽生田が声をかけた。しかし、はっきりとした反応は返ってこない。
(また、か)
「だ、れ」
少し小さめの目が上目遣いに、というよりも睨むようにこちらを見つめてくる。決してふざけているわけではない、寧ろふざけてでの言動だったらどんなに良かったか。颯は、……時々記憶喪失になる。
「忘れたの?……岸だよ、岸優太」
そうして羽生田は、嘘をつく。
「でね、岸くん!」
「うん、分かった。分かったから落ち着いて」
岸の喋り方は笑い方はどんな感じだったか。羽生田個人からしてみれば彼になんの興味もないのだが、颯のために、彼そっくりに真似るために。はじめて嘘をついたときから岸を観察するようになった。
(「岸だよ、岸優太」「……へ、岸くん…?」「うん、そう」「岸くん、岸くん岸くん岸くん岸くん岸くん岸くん……きし、くん」)
かちりとパズルのピースがはまるように。岸の名前を出しただけで颯は元通り。……いくつかの歪さは残るのだけれど。
それが悔しくて試しに自分の名前をいってみたこともある。
『羽生田、挙武だよ』
『………………だぁれ?』
それから無駄な足掻きはやめた。
「ねぇ、岸くん聞いてるの!?」
「……あぁ、ごめんごめん」
「もう!人が一生懸命喋ってるのにぃ」
ぷっくり頬を膨らませて颯がふざけたように拗ねる。その様子が可愛らしくて思わず口角が自然と上がった。
「そんな意地悪は岸くんにはー、お詫びのちゅーを要求しますー」
「……へ、」
「ほら、早く!」
「ちょ、まっ……え、」
颯にとっては"岸くん"だけど、自分は"岸くん"じゃない。でも、颯にとっての"岸くん"になれるのなら、ねぇ、どうしたらいいのかな。
「……颯、目ぇ閉じて」
「え、岸くん…………っ、あ」
覚悟をきめて颯に一歩近づいて、目を閉じて、……後数センチ。その瞬間に鳴り響く携帯のメール着信ミュージック。
「ごめん、岸くん」
颯が照れ笑いをしながら一歩二歩と後ろにさがって鞄からぴかぴかと光る携帯を取り出した。甘い空気はすっかり霧散して、もう跡形もない。ヘタれてどもったりしなければ今頃、なんて思ってる自分は結構気持ち悪い。
「誰からだったの?」
「…………ううん、間違いメールだったみたい」
「そ、う」
「ね、帰ろ岸くん。俺まだまだ喋りたいことたっくさんあるんだから!」
(携帯の着信画面は"岸くん"の文字)
「………ねぇ、岸くん」
「うん、なぁに?」
「ううん。……やっぱりなんでもない」
ねぇ、(上手に騙して)難しいの
END
作者さん乙!
岸きゅん……罪な男……っ!
うわああああああなんかカップリングとキャラが秀逸!乙!
岸くんになってあげるあむあむの気持ち
記憶喪失になっても岸くんが大好きな颯きゅんに色々と切ないよお
颯きゅん…切ない…
本当は岸くんがいいのにわざと騙されてるのか……
ああああああ岸くんどうにかしてやってくれえええ
作者さん乙です!
あむあむうううううううおしい!てかせつねえなあああああもおお
颯くんはマジで岸くんだけは忘れなさそうな感じがするわw
全俺が泣いた
作者さん乙!
裏7、3も4もどちらも泣ける…
くらもっさんもここでは愉快なブラックホールだが実際はストレス溜まる場合も多いだろうし、松島も最近なんだか辛そうだし…。
ついリアルは大丈夫かなと心配してしまうぜ
颯くん…あむあむ…泣ける…
切ないよ切ないよおおおおっ…!
裏7シリーズはキャスティングが本当にナイスすぎるぜ
890 :
ユーは名無しネ:2012/09/05(水) 15:16:39.01 0
過疎ってね?
891 :
ユーは名無しネ:2012/09/05(水) 16:13:22.82 0
あむあむがかわいそう
892 :
ユーは名無しネ:2012/09/05(水) 18:45:01.41 0
羽生田観光シリーズ期待あげ
もしくは元太かまちゅくらあたりの神7との遭遇?シリーズ
元太はチュウガクイチネンジャーで遭遇済み
894 :
ユーは名無しネ:2012/09/05(水) 20:15:26.75 0
せつないあむあむにキュンと来ちゃう
895 :
ユーは名無しネ:2012/09/05(水) 20:27:20.97 0
作者さんあってのスレだから作者さんがお休みの間はこのスレも止まるのは常時
サマリー終わったしリアルなネタもないしなあ
雑誌が発売されればまたそれで盛り上がれると思う
>893 元太見逃していたorz
まちゅくらと未知との遭遇で
集まれ!僕たち98年組
今日は毎月恒例アイドル誌の取材の日だ。
谷村が指定されたスタジオに入ると、先客がいた。
「ん?なんか甘味が足りないっぽい…」とつぶやき、カップ麺にドバドバとチョコソースを振りかけている。
塩ラーメンに甘味が必要なのかわからないのであえてスルーし、谷村は落ち着かない様子で言った。
「今日ってさ、何かいつもと違う取材なんだよね…」
毎月のネタに困ったのか、生まれ年でJrを分けて対談をやるらしい。
1つ上の97年生まれは大所帯だが、98年生まれはまだ数少ないので集めやすかったのかもしれない。
「あれ?ここでいいんだよな」
ドアをバーンと開けて鉄アレイを持った男が入ってきた。
おもむろにTシャツを脱ぎ、自分の力こぶや背筋を鏡に映してニヤニヤしているその男の名は、梶山朝日。
「でも胸板が薄いような」と味噌のような色の塩ラーメンを食べ終えた高橋が言うと、「言うなーーー!それ気にしてんだよ!」と吠える。
同学年って他に誰がいたっけ?なんか大事な人を忘れているような…谷村が考えているとまた1人入ってきた。
無言で近くの椅子に座り、周囲を物珍しげに見渡してニコニコしてる。
「おー古林じゃん、久しぶり」とTシャツを着ながら梶山が声をかけた。
そこへ$誌のライターさんが現れ「まあボーイズトークみたいなノリで好きに話していいよ。こっちでちゃんと編集しとくから」などと言う。
そんな適当すぎるだろ…テーマとか決めてくれよと谷村は思うが、ライターはレコーダーだけ置いてさっさと出ていってしまった。
「ボーイズトークって何だよ…ていうか俺らって年齢以外にとくに共通点なくね?」と梶山。
「体がわりとデカい、とか」と高橋。
「でも1コ上だと実靖くんとか山下くんもいるよな」と谷村。
「ハワイに行った」と古林。
「いや、約1名当てはまらない…」梶山と高橋は谷村を見た。
「いいんですよ。ハワイは紫外線がキツイらしいし…べつに何とも」と谷村は高速フィンガーセラピーを開始する。
「それ、どーやってやんの」梶山は真似して指を動かし始めるが、「うおっ!痛ぇ!」と突き指してしまった。
「颯くんにちょっと聞きたいんだけど」と谷村。
「何?」
「なんでそんな甘いものばっかり食べてんの?糖尿病とか怖くないの」
「大丈夫じゃない?汗で全部出てるっぽいし」
「そういうもんかな。そんな都合よく体の仕組みは出来ているのか」谷村は首をかしげた。
「どーでもいいよ!あれだけ動いてりゃ平気だろ!もっと話題ねーのかよ」突き指に息を吹きかけつつ梶山が吠えた。
「じゃあ、将来の夢でも言ってく?俺は精神的な癒しのある落ち着いた生活がしたい」
「谷村くん芸能界やめたほうが…俺は何だろ?今のままで幸せかなぁ」と高橋は宙を仰ぐ。
「いいね〜俺は特撮系のヒーローとかやりてー!古林は?」
「神主」と古林。
「神主か……なんか似合いそうだな」と梶山が言うと古林は嬉しそうにうなずいた。
そこでドアが開き、誰かが入ってきた。
「すいません…遅れました」と息を切らしながら現れたのは高橋凜だった。
「あ、凜…」そうだ凜がいたんだ、と谷村は微笑みながら見たが目線をスッとそらされる。
「学校から走ってきたんだけど、間に合ってよかった…」
「え、ここまで走ってきたの?!」高橋が驚く。
「うん、ちょっと嫌なことあって。走ってると忘れられるし」
嫌なことって何だろう。谷村は気になったが、後で聞こうと思い対談に意識を戻す。
古林が携帯をいじって、梶山に見せている。
「お、宮近と顕嵐の寝顔?!お前なんでこんなの撮ってんだよー」
「めずらしかったから」と古林は相変わらずニコニコしながら言う。
「まさかこの2人デキてんじゃねーだろーな…ユニ内でそういうのやめてほしいぜ」梶山はせんべいをかみ砕きながら言った。
そんなこと言ったら神7なんてどうなるんだ。ふと谷村は中村と栗田を思い浮かべた。
思い浮かべたついでに乙女がプレッシャープレスクラブでしそうな質問を投げかけてみる。
「梶山はもしJrの誰かとつき合わなきゃいけないとしたら誰がいい?」
「うわぁぁー、誰だろ……閑也とかかな」梶山は苦悩の表情で答えた。
「閑也くんか。また渋い好みで」
「だってあいつは俺を負かした男だし!他の奴らは弱いけど」どうやら恋愛を格闘技と勘違いしているらしい。
「あと、俺って色黒じゃん?つき合うなら色白のほうがいいかなって」
「色白いのはいいよね」と高橋がうなずく。
「それに年齢差あるほうが頼れる気がするし」
「だよね。3歳差くらいがちょうどいいよね」と同意する高橋。
「あの…さっきからアナタ、誰かを想定して相づち打ってますよね」と谷村もせんべいを食べ出す。
「今の言い方、茂木さんそっくり。だんだん似てきたんじゃないの?」高橋ははぐらかした。
「凜くんはどーよ。Jrん中でつき合いたい人いる?」梶山が声をかけた。
「栗田くんかな…」凜の答えに谷村は耳を疑った。なんでやねん!
「あーいう乱暴だけど裏表がなさそうな人っていいなと思って…」
俺は裏表があるって?そんなの凜が一番よく知ってるはずなのに…と谷村は心の中で混乱した。
「つーかこの話題あんまり引っ張るとキモくね?変えようぜ」と梶山。
「えっ…岸くん?!!」高橋が食いついてくる。
「岸くんって…どっから出てきたんだよ」
「あーゴメン。なんか最近幻聴がするようになって」
「もしかして、颯くんのすしくん好きって、あれMCのネタじゃなくてガチだったのかよ?!」
「きしくん、だから」高橋は真顔で訂正する。
「質問」と古林が手を挙げる。いつから挙手制になったんだと思いつつ、谷村がはい、と当てた。
「颯くんはもし岸くんを一晩だけ自由にできるとしたらどんなプレイがしたいんですか」
「ぷ…プレイって……!!えー」さすがに高橋は顔を真っ赤にしていた。
「古林、ぶっこむなあ」梶山はニヤニヤ笑っている。
「…んーっと、まず、岸くんを椅子に縛り付けて……」と高橋が語り出した。
「縛り付けないとダメなプレイなんだ?」梶山が疑問を投げかける。
「まだ先があるんだよ。もう少し聞こう」と谷村。
「それでメロンパンを食べさせます。俺が一口ずつちぎって」
メロンパンプレイか…と一同はふんふんうなずく。
「つぎはカスタードメロンパン、そしてショコラメロンパン、その次は夕張メロンクリーム入りメロンパンを食べさせて、どれが一番おいしかったか聞いて。
で、それを次の日の朝食にする」
「ちょ…単なるメロンパン試食係じゃん」
「待って、これは夕食までの話だから。そのあとに岸くんを机の上に縛り付けて…」
「やっぱり縛るんだ」
「だって縛っておかないと岸くん踊り出しそうだし」
「ガハハ!そりゃそーだな」
「それで、岸くんの上に俺が乗っかって、岸くんのピーをピーしてピーになったところで寸止めしてそのうちにピーをピーしてやって
ピーを持ってあとはふたりでピーしてピー的なピーっぽい中の感じでピーになってピーでOK!フィニッシュ!みたいな…でもやっぱムリだろうな」
「…あれでも岸くんは一応人間で軟体動物じゃないからね」
谷村と梶山は今聞いたことをすぐさま脳内から消去しようと試みた。
凜は高橋に向かって問い返す。
「それで満足?ていうか岸くんって結構ひどくないかな…あんなにキミがアピってるというのに」
「どーなんだろう、わかんないや。他にやり方知らないから」
「そうか。ずいぶん単純なんだね」
「うん、でもだいぶ抑えてたんだよ。舞台上だし」
「え、アレで?!」と谷村は思わずツッコんでしまった。
「時間も限られてるし、まだ全然伝えきれてないっていうか…もっと情熱的にやったほうがよかったかな?」
「やればやるほど逆効果だと思うよ」と谷村。
「そっか、わかった!岸くんの反応が薄いのって、あれ感覚が麻痺してるんだな」と梶山。
「食事のたびに少量の砒素を盛りつづければ、何かわからずに人体を少しずつ衰弱させていけるよね」と凜。
「颯くんの砒素で、岸くんが麻痺…」と笑顔の古林。
「あああやっぱり2日に1回くらいにしとけばよかったああぁぁ!!!作戦ミスだ…」高橋はテーブルに頭をゴンゴン打ちつけた。
「つうか、元々の作戦がおかしいだろ。いっそすっげー冷たくしてやるのとかはどうだ?」
「どうすりゃいーの…岸くん近寄るなよ暑苦しい、とか?」
「おお、いいぞその調子!」梶山は無責任にはやし立てた。
「これでもつけてろ!って香水の瓶を投げつける、とか?」
「いいね。シンデレラの姉みたいで」と凜。
「岸くんのことなんか本当は大大大大っっっ嫌いで顔も見たくないんだけどシンメで隣同士だから仕方なく見ちゃうけど
はあ…まじうぜえ……けど見ちゃうんだからな!!!!くっそー何でだよきしくんのアホーーーーーーー!!!!!!」
「やべえ、颯くん落ち着いて」
「龍一……なんでメール返してくれないの?」凜が唐突に言い出す。
なんで今このタイミングで?!谷村はあせった。「メールって…それいつのだっけ」
「3日前だけど」
谷村は険しい表情で必死に3日前の記憶をたぐり寄せた。
たしか夜にクソ面白いゲームを見つけてしまい、数日間食事も風呂も睡眠もおろそかになるくらいドハマリしてたんだった…
あわてて携帯を確認すると、凜からのメールがたしかに届いていた。
『人間って何で生きてかないといけないんだろう。疲れたらいったん辞めるとかできないのかな』
即返信レベルじゃないか…谷村の背筋に冷たいものが走る。
でもここに凜がいるということはこれが最後のメールにならずに済んだというわけだ。
「ごめん、気づかなかった…!何かあったのか?」
「いや、べつに何もないけど」
ないんかい!思わずコケそうになる谷村だった。
「なんか、対談ってこんなんでいーのかよー?ラストに古林、好きな人のタイプとか言っとけ!」と梶山。
「ココナッツな人」と古林。
「ココナッツオイルの香りを漂わせている人な!それかココナッツを素手で割ってジュース飲める人か?
そんなの日本にあんまいねーだろ!じゃ次、谷村!」
「俺は……」
谷村は視界の隅に凜の視線をとらえていた。
暗い人、なんていったら誤解されそうだしと悩んでいると、雪のような肌をした1つ上の少年の作ったような笑顔が浮かんできた。
よし、ここは深く考えず、あくまで好みな感じを言おう。
「…ソフトな感じでツッコんでくれる人かな」
凜の表情が暗くなり、視界から消えた。
「おい下ネタかよ?ま、いいけど。谷村ってどう見てもボケだもんな」
ボケ…?俺のどこが…梶山の発言に釈然としない気分になるが、大きな目で凜を見つめ、頼む帰らないでくれ、と念を送る。
「これどーいう風に載るんだろ?なんかワクワクすんな!」
「楽しみだね。この5人ってめずらしい感じだし」
「ふふふ」
梶山と高橋と古林がのんきに話している一方で、谷村はスタジオを出ていった凜を追いかけていた。
「ちょっと待ってよ!俺の話も聞いてくれ!」「…やだ」
凜は競歩のような早足で、走ってもいないのに、なぜか谷村は追いつけない。
しまいには地面にすっ転んでしまい、イケメンが台無しになった。
「…………?」
見上げると、凜が無言で手をさしのべている。
谷村は放心状態でその手を取り、立ち上がった。
「ありがとう、…あのさ」
「言い訳なら聞いてやるよ」
2人は手を繋いだまま、歩き出した。
女の子みたいだった凜の手が、自分とさほど変わらないほど大きくなっていることに気づく。
ああ…俺にはやっぱりこの子しかいないのかも………谷村は実感した。
※後日、編集部の判断でこの対談はお蔵入りとなりました。
終わり
にじきが中2組だった衝撃
こいつの学年ここで発覚だしwwwwwww
お前が知らなかっただけだろw
作者さん乙!
りんりんはどの話でも重くなる宿命なのかw
颯きゅんがビーフシチュー的な重さだとしたらりんりんは鉛的な意味で重たい
面白かったー!
作者さん乙です
谷村がいとおしい
あとさぁ
颯くんが岸くん貶しまくってるのを偶然通りかかった岸くんが聞いてしまってたらいいのにねぇ
更に面白くてぇw
作者さん乙!
めちゃくちゃ声出して笑ったwww
梶山の自我修復からの突き指とか適当なノリのトークとか本当にやってくれそうでwww
前から雑誌やJJLでしゃべる内容がアホだなぁと感じてた…
栗ちゃんはここで言うほどアホじゃなさそうだけど梶山はシャレにならなさそうなんだよwww
97年生まれのアホ代表=栗ちゃん98年生まれのアホ代表=梶山
アホ対決みてみたい…!
りんりんと谷茶浜いいねいいね!
りんりんにメロメロな谷茶浜とヤンデレなりんりん…たまらん…!
颯くんのプレイのくだりも本当にみんな言いそうで言いそうでwww
わざわざ夕食までの流れまでありがとう颯くんw
古林がwwwww
そして
>>907がれあたん口調でツボにハマってワロタw
作者さん乙!にじきキタwww
しかし98年組は地味でまとまりないけど作者さんのおかげで愛しい存在になったw
颯くんの妄想を岸くんが聞いてたらまた滝汗だろうなあ
颯くんの鼻歌
岸・岸・岸・離さな〜い♪こんなにも強く
想ってるから きっといつま〜で〜も♪
菓子・寿司・牛・離れな〜い♪しかたないだろ
キミとボクはそう 最高のシンメ 明日も踊ろ〜♪
『裏7・5』
「ねぇ優太、先生に聞いたわよ。また成績落ちたそうじゃない」
「……ごちそうさま」
「先生が芸能活動頑張ってるのも知ってるけど本業を疎かにしたら、……って聞いてるの?優太!」
夜ご飯中、何気なく母親が切り出してきた話題、それに反応するのがとても面倒で。ごちそうさまとそっけなく言い捨て岸はご飯もそこそこに自室の階段を駆け上がった。
「……俺だって分かってるっつーの」
長らく勉強した形跡のない机の上に乱雑におかれたテストの答案用紙。赤点こそいかなかったもののみなかったふりには出来ない程の点数。中学生の頃は点数なんて気にしたことなかったけれど、今よりは酷くなかった気がする。
原因なんて一番自分が分かってる。でも、だって。
「じゃぁ、どうすればいいんだよ」
こういったら生々しいけれど、干されるのが恐い。
テスト休みだ受験休みだ、と休んだ先輩方はたくさんいる。休む前と休んだ後で扱いがあからさまに違うのか、といったらそういうわけでもない。
(何をそんなに恐がってるの、)
この世界は需要と供給から成り立っている。需要があれば当然メディアにでる機会は増える。でも、(需要がなくったって、世の中に出てる人はたくさんいる)。
それが供給。いわばお偉いさんに気に入られた人間、通称ゴリ推し。
自分はどちらでもない、微妙な立ち位置。多少気に入られてなければマイクを持たせてすらもらえない、コンサートでの歓声や団扇の数でファンだってそこそこいるってことは知っている。
でも、でも。
(恐い、)
『岸は将来について考えることある?』
『将来ですか?』
『そう、将来』
セクゾンのデビューが決まった数日後、笑い顔がぴったりと消えた北斗くんがふと問いかけてきたことがあった。
『俺はさ、コネがあるわけでも人並み外れた特技があるわけでもない』
『……そんなこと、』
『だから悔しいってより嫉妬してる。俺が、……俺や高地が築き上げてきた地盤を後から出てきたあの子達にあっさりと奪い取られたことに』
『………………』
『でもね、俺には高地がいたから』
『……はい、』
『樹とかジェシーとかもっとたくさん俺には支えてくれる仲間がいたけれどなによりも、高地がいたから。……俺はきっともう一度泥臭く這い上がってみせる』
そうして、北斗くんは久々に大きく笑って、
『……ねぇ、岸。俺岸のダンス大好きだよ、……だからそれだけで終わらして欲しくない』
『…………』
『仲間を放しちゃ駄目だよ、……いやもちろんあっちが離れってちゃうこともあるけど。でも、』
『デ゙ビューしたいって仲間がいるのなら、それに向かって努力しなきゃいけないよ。……俺は、失敗しちゃったから』
部屋のすみっこに座敷わらしみたいに置かれた大学の資料たち。頭の中の天秤がふらりふらりと風に舞うみたいに揺れる、片方は学業片方は仲間達。
どうしたらいいの、どうすればいいの。
(どうやったら自分は、夢に近づけるの)
「っ、」
ぴりりり、と突然鳴り響いた携帯電話。部屋の中で首振りをしていた扇風機の風で答案が舞い上がって、
冷たい鉛の塊を押し付けられて"早く決めてよ"、なんて急かされてるみたいで……少し泣きそうになった。
END
作者さん乙!
お、これで全員そろったのかな?
スノプリが当初岸本大塚が推されだったのに今現在は嶺亜だけが残っているように(栗田もいるっちゃいるけど推され路線とは言い難い)
3年後はこの中で一体だれが生き残っているだろうか…
スノプリは弟組が一切ブレてないのが救い
兄組は堀之内が早々に辞め、岸本大塚は佐藤松島が出てきたあたりから干されセクゾンデビューで栗ちゃんも最終選考から外れた
スノプリ当初全くの空気だったれいあだけが残るなんてあの当時誰が予想しただろうか
案外、三年後に残っているのは…
作者さん乙!
セクゾンが出来たときはまさか北斗が本当に這い上がってくるなんて思いもしなかった
ドラマ出て映画も決まって全国ゴールデンで唇前歯よりはるかにいい役貰って
歴史は繰り返す、もしかしたら神7内でもとんでも人事がされる日がくるのか
作者さん乙です
いつもニコニコしてて優しい岸くんもリアルな悩みを抱えてるんだと思ったら
なんか涙が出てきた…
でも岸くんならこの先辛いことがあっても乗り越えて欲しい…!
現実を突きつけられたようですごく辛い
安定5<れあたにくりになる日もあるのか…?
多分してない
作者さん乙です〜
来年神宮寺れいああむ辺りが高校進学する頃には岸くんもう高3なんだよね
ドラマとかに出るような感じじゃないしなんかダンス職人っぽいんだよね
味噌饅みたいになれればそれはそれでオイシイような…
先のことを考えると辛くなる・・・
あいつら普段から仲がいいから余計に。
誰が消えて 誰が残るのか・・・
出来る限り神7を応援したいと改めて感じた夏の終わり
Jrなんていつ辞めてもおかしくないんだから後悔のないよう今を全力で応援するだけ
>>920 ちょ……なんだよー岸優太あああああああ
作者さん乙!
これが一番リアルに近そうで胸が痛む…!
岸くんも北斗も、そういうの間近でみてるだけにこれからのことが不安になったりするんだろうな…
北斗も岸くんも神7みんなまとめて幸あれ!!
ファンは、心配ではあるけどあんまり心配してるとこのスレの岩橋みたいになっちゃうぞw
本人たちはもっと不安で心配だろうからせめて俺らは明るく温かく精一杯応援しようぜ
少クラのJrにQのあむがこことそっくりのイヤミキャラ(いい意味で)でワロタ
知念先輩に「頑張って下さい」はねえよwwwwwwwwww
読んでて泣きそうになりながらも「鳴り響いた携帯電話」で思わず歌ってしまった
929 :
ユーは名無しネ:2012/09/07(金) 07:39:39.00 O
岸くんはセクゾン(仮)お披露目一日目は京本と一緒にセクゾン衣装着てたからギリギリまでデビュー候補だったんだよな、三日目には颯と一緒のバック衣装になってたが。
それはただの代役だろw
あー岸颯嶺亜にはデブして欲しいなー
931 :
ユーは名無しネ:2012/09/07(金) 10:48:18.42 i
w誌→岸颯神はにーくらもっちゃんれあたん
全員くまみみwwwれあたんにくまみみは犯罪級
栗は岩橋井上橋本玉元 たにーはのってない。
P誌→セクボと岸颯岩橋にわけられた
栗谷は松倉松田といっしょ
たにー干され始めたか?
神7の解体は避けたい。
雑誌、ジュニラン、コンサ、TVでそれぞれ推され具合が微妙に違うから雑誌載ってなかったからといって干されてるとは限らない
しかしセクボの写りかなりいいな
お子様ユニットというわけではなさそうだ
ただたんに今月はバカレア組のページが増えたのとSnowManが載ったからページ数が足りなかっただけ
…………だと信じたい
どーして剣の舞に谷茶いなかったんだろ
クマ耳倉本と岸くん以外微妙じゃね?
岸くんの似合いっぷりにはワロタがれあたんたにむー厳しい
猫耳だったら良かったなぁ
谷村は熊耳やってないだろ
それにれあたんは天使だったし
間違えたw
あむあむだ
>>933 noonboyzや関西もページ増えたし、うん、そういうことだよ……
たにむがそんな
みんな谷茶好きなんだな
俺もだが
谷茶好きだから干されないで欲しい
ただ単に学業が忙しい時期で撮影参加できなかっただけと予想
あむあむも一時期そんなときあって今また出始めたからエリート校にはよくある展開なのでは
It is late summer〜神7晩夏のミステリアスナイト〜
吹き抜ける風に涼しいものが混じり始めるこの季節。神7達はとあるリゾートホテルにやって来ていた。シーズンオフだから格安で止めてくれるという羽生田の親戚の厚意だった。
神7達はバスと電車を乗り継ぐ。最後のバスは二時間に一本という超ローカル線で、まだ陽は沈んでいないがこの日の最終便らしい。ほとんど貸し切り状態だ。
「なーみんな、起きてよ。ほらほらあんな珍しい形の岩山が!」
バスに揺られて30分も経つと神7達はうとうとと居眠りを始めたが岸くんだけは何故か目がランランとして皆を起こしてまわる。その度に迷惑がられていた。
「岸くん一人ではしゃいでなよ…俺超眠い」神宮寺はスマホいじりもそこそこに早めに眠りについていた。
「うるせー」倉本はハエを追っ払うように手をしっしと動かす
「悪いけど岩山ではしゃぐほど子どもじゃないんでね」羽生田は一蹴した
「岸落ち着きなさすぎぃ…」目をこすりながら中村はぼやく
「…」栗田は中村の膝枕で起きない
「スノーゲームって通信できるの…?」谷村も覚醒と半覚醒の間を彷徨っている
そして高橋は…
「岩山…すごいね岸くん…いわやま…いわ…」
必死に岸くんの呼びかけに応えようとするが白目を剥いていた。しかし岸くんはめげずにはしゃぎまわり、神7達はおちおち寝ていられなかった。
「おおー!おっしゃれ〜!!」
ホテルは三階建ての洋館風で展望露天風呂もあるらしい。いかにもバブリーではあったが神7達はおおはしゃぎだ。シーズンオフで客室14のうち神7がツインルームを4部屋、そして他の客が2部屋という埋まり具合だった。
「どうもー!お世話になりまーす!」
岸くんが受付で代表して挨拶をする。初老の支配人らしき男はにこにこと笑って歓迎してくれた。
「ようこそようこそ。何もないところだけど綺麗な湖が近くにあってね…妖精が出るなんて言い伝えもあるぐらいなんですよ。楽しんでいって下さいね」
「妖精!?」
神宮寺が反応する。そしてすかさず「妖精コスプレプレイはねーかな…」とスマホをいじり始めた。それを羽生田が諌める。
神7達はそれぞれの部屋に分かれて荷物整理をした後、ロビーに集合することにした。
301号室(岸くん・神宮寺)
「おおーすげー!!高級感溢れてる〜!!」
岸くんは感激する。部屋には大きなベッドが二つ、アンティーク調の家具と大きなテレビとソファ。そしてベランダからは湖が一望できた。
「どれどれ…あれ、おい有料放送ないの?うっそだろー!!楽しみにしてきたのにー!!」
神宮寺は部屋のテレビが有料放送に対応していないのをえらく不満がった。彼の場合部屋の広さだとか高級感よりも有料放送の方が重要らしい。
「まーまー神宮寺。今日ぐらいは有料放送もスマホのエロ動画もなしにしてリゾート思いっきし楽しもうよ」
「んなこと言ってもなあ〜やっぱ旅の楽しみったらこれじゃんよ…」
「そう言わずに…ちなみに新しい動画ないの?」
岸くんはちゃっかり探りを入れた。神宮寺はよしきた、とスマホを起動する。
「これなんかどーよ?最新のスカト…」
「あ、スカ○ロはなしでお願い」
「んじゃ緊縛SMモノはどう?岸くん好きだろ?」神宮寺はニヤリと笑う
「いやそんな好きとか…一応見てみよっかな…おお…」
岸くんと神宮寺は荷物整理もせずにエロ動画で盛り上がる。しかしここはリゾート地。例え夢中になって時を忘れても鬼ヤクザに半殺しにあうこともない。Wゆうたは相変わらずの盛り上がりを見せていた。
302号室(羽生田・倉本)
部屋に入ると倉本はまず鞄からパンの袋を取り出しむしゃむしゃやり始めた。羽生田は室内の散策に入り、満足しながら荷物を降ろす。
「なー、はにーここってコンビニとかねーの?」
レーズンパンを頬張りながら倉本が訊く。
「コンビニなんてないよ。下のお土産屋に一応食べ物は売ってるだろうけど。夜は君の大好きなバイキングだから安心したまえ」
「うっひょー!!やったー!!」
バイキングと聞いてテンションの上がる倉本を目を細めながら羽生田は言う。
「そろそろダイエットも考えたらどうだ?大きくなり放題じゃないか。井上との体格差もどんどん広がる一方だぞ」
「みずきは俺の嫁だから小さくていいもん。俺が大きくなってみずきを包んでやりゃいいんだよ」
「そうは言っても井上だってスリムな方がいいに決まってる。『スレンダーなくらもっちゃんステキ!』とか言われてみたくないか?」
倉本は視線を上に向けて考えている。そして唸りだす。
「井上は神宮寺をお兄ちゃんにしたいなんて雑誌で言ってるし、そろそろ倉本も井上が憧れるような男になる必要があるんじゃないかな」
「神宮寺…だと…?」
倉本は唖然とする。そういや確かにそんなこと言ってたような言わないような…
「じゃあ俺にもエロくてチャラくてところかまわずオ○ニーオ○ニー言えってことかよ!みずきって時々無茶ぶりするよな〜くっそ〜」
倉本の思考はよく分からない方向に反れだした。が、羽生田はなんだか面白そうなのでそのまま黙っておくことにした。
303号室(高橋・谷村)
「ぎじぐんどがよがっだ…」
部屋に入るなり、高橋は膝をついて涙声で嗚咽を漏らしだした。谷村はそれを若干引きながら見る。
「じゃあなんでそう言わないんだよ…」
「だっでぞんなのいえるわげないじゃないがああああああああ」
倒れ込み、マナーモードのように全身を床に打ちつけながら高橋は左右に跳ねる。ゾンビじみていて気味が悪い。谷村は離れた。
「別に寝泊まりくらい離れたってどうってことないだろ…それより寝ながらヘッドスピンだけはやめてくれよ。俺は安眠したい」
谷村が素っ気ない態度をとるからか、高橋も諦めて通常モードに戻ろうとする。そしてぼそっとこんなことを口にした。
「隣は中村くんと栗田くんかあ…夜あの声が聞こえてきそうだなあ…」
谷村は硬直した。
「遠征先とかでさ、隣の部屋になったJrが聞き耳たてたりしてるらしいんだけど…ここの壁ってなんか薄そうだし、栗田くん凄いはりきってたし…」
「な…」
谷村は想像する。中村が栗田にあんなことやこんなことをされてもうめちゃくちゃになっているのを…
チェリーな谷村には想像の限界があったがそれでもメーターは簡単に振り切った。
「がふぅ!!」
「うわああああ!!谷宿こんなとこで鼻血吹いちゃダメだって!染みになる!!怒られちゃうよあああもう助けて岸くんんんんんんん!!!」
不用意な一言で高橋は谷村の介護と血で汚れたシーツの後始末に追われた。
304号室(中村・栗田)
「わ〜すごいお部屋〜見て見て栗ちゃんすごいおしゃれだよぉ」
中村はぴょんぴょん跳ねて部屋の中を見て回る。栗田も同じようにしてはしゃいだ。
「ベッド二つもいらねーよなれいあー。いっこ物置にしようぜ!」
「うん。あ、見て湖が見えるぅ」
中村がベランダに出ようとしたが栗田が後ろから抱きついてそれを制止した。
「れいあ、しよー」
「えぇ…でも栗ちゃん荷物置いたら集合だからぁあんまり遅くなるとみんなが迎えにきちゃうよぉ?」
「だいじょーぶだって速攻でヤれば」
「もう栗ちゃんたらぁ…あ」
中村がその気になった瞬間に彼の携帯電話が鳴る。中村はそれを手に取り、
「うん着いたよぉ。お兄ちゃんねぇすんごい綺麗なホテルに今いるのぉ。ちゃんとお土産買ってきてあげるからねぇ」
相手は妹らしい。話し方からして下の小学一年生の方だ。栗田はさすがに邪魔できなかった。
中村はきゃっきゃと妹と話をしている。おあずけを喰らっている間に栗田の携帯電話も鳴った。
「あ?なんだよ?知らねーし。俺そんなん触ってないし。自分でどっかにやったんだろー」
栗田も姉から電話がかかってくる。何か失くしものをして栗田のせいにしているらしくがやがやと言い合いをし、最終的にお互い「このアホ!」を連呼して終わった。
ホテルの側の湖は非常に透明度が高く、水面がきらめいていて宝石のような輝きを放っていた。本当に妖精がいそうな神秘的な美しさである。
湖ではボートに乗ったり釣りをして楽しむことができた。もちろん岸くんは釣り派で高橋と神宮寺と羽生田もそれに付き合う。
倉本はあひるのボートに乗ってお菓子を食べ、谷村もペリカンボートに乗って疲れきった心身を癒していた。中村と栗田は二人でボートを漕ぐが上手くいかなくてそこからいちゃいちゃが始まる。
「おおー!!かかったー!!フナゲット―!!」
岸くんは超ハイテンションだ。隣の高橋も変なテンションになっている。
「さすが岸くん!フライフィッシングでロクネンジャー二人にいいように使われ…頼られてただけあるね!フナ寿司は滋賀名産だよ!」
「釣りプレイとかねえかな〜」
神宮寺はまたスマホをいじり始める。羽生田がそれを諭した。
「こんなところでエロ動画検索はやめろ神宮寺。湖に落としたらえらいことだぞ」
言った側から神宮寺は手元を狂わせてスマホを落とした。
「あーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
湖に神宮寺の絶叫がこだまする。
神宮寺のスマホはころんころんと滑り落ち、湖面に姿を消した。この世の終わりのような奇声をあげながら神宮寺が湖にダイブしようとするのを羽生田と高橋が必死に止める。岸くんは釣りに夢中で気付かない。
「なになにどうしたのぉ神宮寺ぃ?」
ボート遊びを終えた中村と栗田が戻ってくる。
「俺のスマフォがあqwせdrftgyふじk、おl。p;・ふじこl!!!!!」
神宮寺は古代言語で状況を説明しようとしたが二人には伝わらなかった。羽生田が「スマホを湖に落としたんだよ」と通訳する。栗田が意外にも深い同情を示した。
「まじでー!?お前がスマホなくしたっつったら俺がれいあ失ったぐらいの衝撃じゃん!なんとかなんねーのかよ!みんなで探してやろうぜ!」
「栗ちゃん優しいねぇ。でも見つけたとしても中のデータ全部おじゃんになってそうだけどぉ…」
「あああああああああああ!!!!!!!!!俺の俺の命より大事なスマホおおおおおおおおおおお!!!!!」
その後、倉本と谷村もやってきたが倉本は「ご愁傷さま」と無関心だったし谷村はボートを降りる時につまずいて半身ずぶぬれになってそれどころではなかった。
「みんな見て見て!12匹も釣れたよ!今夜はフナ寿司パーティーだね!…ってあれ…?どうかした…?」
能天気な岸くんに、皆の深い溜息が突き刺さった。
301号室(岸くん・神宮寺)
「俺の…俺の…」
神宮寺は魂が抜けたようにそれだけを呟いてベッドに横たわっていた。食事にもろくに手をつけず、展望露天風呂にもいかず死んだ魚のような眼をしてずっとぶつぶつ念仏だけを唱えていた。
いつもの自信に満ちたオラオラエロエンペラーはそこにはいない。ただ絶望だけを抱えた枯葉がかさかさと漂っている。
「神宮寺元気だせって!お前だったらまた新しいスマホで新しいコレクション揃えるのもお手のものだろ!帰ったら携帯ショップ行こうぜ!」
岸くんが慰めても神宮寺は依然として渇いた呪文を口にするだけだった。岸くんは途方に暮れ、そして匙を投げた。
「とりあえず寝よう神宮寺!明日になったら嫌なことも忘れるって!俺も嫌なことあった時は寝ることにしてるし。んじゃおやすみ」
岸くんは灯りを消した。そしていつしか二人は眠りに堕ちる。
しかし真夜中に岸くんが目を覚ましてトイレに行こうとするとそれは目に映った。
「!!」
湖のあたりにぼんやりと鬼火がゆらめいていた。信じられないことにその中に人のようなものが見えた。それがこちらを見た…ような気がした。岸くんはこの時ばかりは己の視力の良さを呪った。
「いやああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」
岸くんは絶叫した
302号室(羽生田・倉本)
バイキングで満腹になった倉本は満足して露天風呂からあがるとそのまま就寝体制に入っていた。
「みずきぃ〜」
幸せそうに倉本は眠っている。満腹だし井上の夢を見ているのなら食べ物と間違えて襲いかかってくることはないだろう。
羽生田は静かに一人でリゾートの夜を満喫する。みんなとわいわいやるのもいいが一人の時間も確保しておきたい。
何やら隣の高橋達の部屋が騒がしい気もしたがかまわずベランダのアームチェアーに座ってグラスにメロンジュースを注いだ。こうして一杯やるのが羽生田の楽しみの一つでもある。
「うん。いい夜だ…」
グラス方手にガウンを羽織って気分は憧れのハリウッドスターだ。虫の音の音楽会と星々のきらめきのライトがなんとも幻想的である。晩夏の夜が自分に微笑みかけてくれるようで羽生田は魂まで浄化されるのを感じた。
「おお…美しい光…」
湖のふもとあたりに何やら炎のようなゆらめく光がぼうっと見えた。
そして隣の部屋から絶叫が轟いた。
303号室(高橋・谷村)
「神宮寺くん大丈夫かなあ…かなり落ち込んでたけど…」
高橋は心配をする。いつでも自信満々威風堂々の神宮寺が、まるで火が消えたように落ち込んでいた。あんな彼を見るのは初めてだ。
「さあ…岸関くんが慰めてくれてるし大丈夫じゃないの?」
「そ…そそそそそれって落ち込んでる時に優しくされて恋が芽生えちゃうパターンじゃないの!?ダメだよそんなの!!きええええええ!!!」
高橋の勢いに谷村はドン引きだった。しばらくこうして二人で話すことなんてなかったがこいつはやっぱりどっかネジがおかしい、と谷村は思う。やはり回りすぎで脳がシェイクされてるのでは…?恐怖に近い感情を抱かずにはいられない。
「あああああ!!!!岸くんんんんんんん!!!!!!」
谷村がフィンガーセラピーで自我を修復するように、高橋もまたヘッドスピンで自我を修復しようとする。だが室内は広いとはいえやはり超高速でまわられてはたまったもんじゃない。
「おいちょっと回るならどっかよそでやってくれ!いて!ぶつかってるってばおい!いてててて!!!」
谷村は必死で高橋のヘッドスピンを止めようとする。が、その凄まじい回転に顔やら背中やらを蹴られ続けた。いくらドMでもこれは違う。谷村は涙目になった。
谷村が限界に達して隣の部屋に助けを請おうとした時、何やら叫び声のようなものが聞こえた。そこで高橋のヘッドスピンがぴたりと止まる。
「岸くんの声だ!!」
高橋はダッシュで駆けて行った。
304号室(中村・栗田)
「栗ちゃん待ってちょっと休憩ぃ…ペース早すぎだよぉ」
第二ラウンドにすぐさま入ろうとする栗田を中村は少しクールダウンさせにかかる。栗田は不満そうにぶーたれた。
「えーでもれいあまだ一回だよー。今夜中に俺ローション1ダース消費するつもりだしー」
栗田はまるで今始まったかのようにやる気マンマンである。とてもガチリンピック100M走で断トツのビリだったとは思えない。しかしながら鉄棒ぶら下がり金メダルの体力がここで活きているのか…
「栗ちゃん積極的すぎぃ。別にいつもしてるしぃそんなはりきらなくてもぉ」
「だって最近色々あったじゃん!谷村がれいあに変な真似してきたり岸とアンサーステーションでいちゃいちゃしたり岸のことプレッシャープレスクラブで「かっこ良くて好き」とか言ってさ!俺ちょっとストレス溜まってたんだよね」
「もう栗ちゃんやきもちやきだねぇ。フライフィッシングでいちゃいちゃできたからいいじゃん僕初めての勝利だったしぃお魚もおいしかったしぃ」
中村が小さな子をあやすように栗田に言い聞かせる。栗田は甘えるようにして中村に抱きつき、そのまま第二ラウンドに突入しようとする。そこで中村が何かに気付いた。
「なんか隣騒がしくないぃ?さっきまでは気にならなかったけどぉ」
中村がベッドから身を起こして隣の部屋の方を見やった。確かになんか喚き散らしてる声が聞こえる。
「谷村がまたアホなこと喚いてんじゃね?かまわず続けようぜー」
栗田は気にも留めていなかったが中村は今度は窓の外を見やった。
「ねえ栗ちゃん…あれ何ぃ?」
中村は窓の外の湖のあたりを指差した。そこに何か灯りがゆらめいている。
そしてどこかで誰かが叫ぶ声が聞こえた。
「岸くん大丈夫!?不憫な目に遭ってない!?」
301号室にかけこんだ高橋は岸くんの安否を第一に確認する。後のメンバーもぞろぞろと301号室にやってきた。
「岸の声ぇ?どうかしたのぉ?」
中村が問うと岸くんは目を血走らせながら窓の外を指差した。
「お…オニオニオニオニオニオニ鬼火がああああああ!!幽霊がああああああああ!!!」
神7達は窓の外を見やる。が、真っ暗で何も見えない。しんとした林と湖が広がっている。
「その光なら僕も見たが…何かの照明じゃないのか?そんな怖がるようなもんでもないだろう」
羽生田が呆れ気味に言う。栗田も鼻をほじりながら。
「俺らも見たけど別にぼうっとしてるだけで怖がるようなもんでもねーぞ。てかまだ途中だったんだからくだらねえことで騒ぐなよアホだなー」
「なんだよせっかくみずきの夢見てたのにくだらないことで起こすなよなー」倉本は枕を抱きしめながら目をこする。
「岸くんが無事で良かった…」高橋はほっと胸をなでおろす。谷村は欠伸をしていた。
みんなが呆れながら部屋に戻ろうとするとそれまで岸くんの悲鳴にも起きることなくベッドで一人眠りこけていた神宮寺がむくっと起き上がった。
「神宮寺…?」
岸くんの呼びかけに、神宮寺は応えない。その眼にはまるで生気がなく機械のようにさっさと歩いて部屋を出て行ってしまった。
「…?」
皆は顔を見合わせる。こんな時間に出て行ったって何もあるはずがない。ホテルの土産物屋だって閉まっているし辺りには他に宿泊施設やホテルがちらほらあるだけだ。第一、街灯もまばらで真っ暗である。
「神宮寺、おいちょっと待て…」
羽生田が走りだし、皆も追う。岸くんは湖に浮かぶ幽霊が怖かったが一人で残るのも怖かったので慌てて皆に付いて行った。
「神宮寺どこぉ?」
「おーい、神宮寺〜」
「クニのお母さんが泣いてるぞ。出てきなさーい」
外に出たものの完全に見失ってしまった。辺りは暗いし勝手も分からないしで探しようがない。皆途方にくれた。「やはり湖の底まで探しにいったのだろうか…恐るべしエロパワー…」羽生田は深い溜息をついた。
「スマホなくしたのがそんなにショックだったなんて…神宮寺くん、おしい人を亡くした…」高橋は涙ぐむ
「だよなー。俺もれいあ失ったら生きてても意味ないし」栗田は同情しきりだ。
「Wゆうたがシングルになってしまう…」岸くんは涙目だ。
「合掌」倉本は手を合わせた
「谷村ぁちょっと湖潜って神宮寺探してきてぇ」中村は谷村に無茶ぶりをした。谷村は顔をひきつらせたが脳の片隅に快感が灯っている。
神7達が共に過ごした仲間との別れを惜しんでいるとそれは皆の眼に届いた。
「あれは…」
向こうで何かがぼうっと光る。オレンジ色と黄緑がまざったような幻想的な色合いの光だ。
「お…鬼火…!!」
岸くんは慄いたが他のみんなが走りだした…と思ったら谷村が出遅れてて二人の不憫は慌てて後を追う。
辿り着いたのは昼間釣りをした湖の桟橋だった。
「神宮…寺…?」
桟橋の先に誰かが倒れているのがぼんやりとした光で分かる。駆けよるとそこに神宮寺が倒れていた。しかし彼の安否を確かめるのが早いか、湖の上に浮かんだ光の中からうっすらと人の影が浮かぶ。
神々しい光の中から現れるその影に神7達は状況も忘れて魅入った。
「まさか…これが湖の妖精…?」
誰かがそう呟いた。そしてだんだんと浮かび上がるその姿に目が釘付けになる。
「これは…!」
影はやがて神7達の前にくっきりと現れた。そしておもむろに口を開き…
「おんどりゃああああ!!!!!わしのテリトリーに何いかがわしいもん投げ入れとんじゃワレラ!!!」
神7達は目が点になった。
「とっとと持って帰らんかい!!!そこの小僧に二度とこんなもん落とすなっつっとけわりゃあなめとったらかんど!!!いてまうどコラ!!!!」
禿げた頭のおっさんが物凄い巻き舌のヤクザ口調でまくしたて、何かを神宮寺に投げ付けた。
神7達は口を開けて唖然とする。
しかしながらおっさん妖精は頬を染めたかと思えばちらっと中村を見やって
「そこのボク、可愛いのう…。どや、おっさんと一緒にこの湖の妖精やらんか?」
と誘いかけた。
「え、僕ぅ?」
中村はきょとん、とした後ぶりっこスマイルを作って
「僕まだ小さい妹がいるからぁ…帰らないと泣いちゃうんでせっかくですけどお断りしますぅ」
と当たり障りなくすっぱり断った。おっさん妖精は残念そうに消えていった。
「もう二度とお前を離さないからな…!!」
気を失っている神宮寺の背中には彼のスマホが落ちていた。何が何やらわけの分からない岸くん達はとりあえず神宮寺を担いでホテルに戻ったのである。
神宮寺に記憶はなく、「夢で何度も『こっち来いコラ』と呼びかけられた」ことは覚えているという。
「可愛い俺のスマホちゃん…」
神宮寺はスマホに頬ずりをする。何故かスマホはデータ破損もなく湖に入れる前と違わず使用することができた。神宮寺は涙ぐみながら歓喜にのたうちまわる。
「あれが湖の妖精だなんて…」
羽生田はなんだか納得がいかなかった。自分の中の大切なイメージがく崩れていくような喪失感に包まれていた。
それは皆も同じだった。帰りのバスでは微妙な空気が流れていた。
「妖精ってもっと可愛くて綺麗な女の子じゃないの…?」岸くんもがっかりだ
「き…岸くんみたいな妖精なら…」高橋はまた蚊の鳴くような声で呟く
「みずきより可愛い妖精いねーよな、たにー!」倉本は隣の谷村に同意を求める。谷村は「あ、ああ…」と適当に流した。
「良かったーれいあがあのおっさんに連れていかれなくてー」栗田は中村の膝枕でほっとする。
「神宮寺スマホ見つかって良かったねぇ」中村は神宮寺に微笑みかける。
「おおよ!!俺の命より大切なスマホにもう一度巡り合えたこの奇跡!!帰ったら防水ケースと命綱ストラップ買わなきゃな!」
ハイテンションで宣言した後、神宮寺は皆に聞いて回った。
「俺のスマホ救ってくれた妖精ってやっぱ美少女!?ヌける!?あーくそ記憶全然ねーんだよなもー!!」
神宮寺は心底残念そうに叫ぶ。だがみんな硬く口を閉ざした。夢は壊さないでいてあげようという優しさもあり、禿げたおっさん妖精が命より大事なスマホをゴミのように吐きだしたことを知ったら神宮寺も気の毒だという思いやりもあり、
馬鹿馬鹿しくて話す気にもなれないのもあり…。
「まーいっか。こいつが無事でいてくれたことが何よりだ!おーよしよし俺とお前はずっと一緒だからな」
神宮寺はエロ動画のたっぷり詰まったスマホをまるで我が子を抱く母親のようにして愛おしげに撫でた。
そうしてバスは神7達を乗せて静かに揺れていた。
END
はにうだ観光〜!!
作者さん乙です
河内弁の妖精さんwww
はにーかっこいいな
いつもの作者さん乙!
羽生田観光シリーズは相変わらず小ネタ満載で笑えますなあww
河内弁のおっさんが妖精wwいやだwww
>ベランダのアームチェアーに座ってグラスにメロンジュースを注いだ。こうして一杯やるのが羽生田の楽しみの一つでもある。
「うん。いい夜だ…」
グラス方手にガウンを羽織って気分は憧れのハリウッドスターだ。
このシーンをDVDにしてください…金は出す
あむあむ似合いすぎだよ…アームチェアーだけに…なんつって
いつもの作者さん乙!はにうだ観光愛してる!
リアルだと岸くんに超積極的で凹んでたんだけど
ここではいつものウブな颯きゅん可愛いよ
そして明日のJJLは肝試しktkr!
953 :
ユーは名無しネ:2012/09/09(日) 00:19:08.04 I
そしてもうすぐpart6!
954 :
ユーは名無しネ:2012/09/09(日) 02:32:59.39 0
くらもっさんも何気にヘンタイじみてるなw
羽生田観光シリーズキター
いつもの作者さんありがとう
あむあむのグラスはブランデーグラスで脳内変換されてるw
956 :
ユーは名無しネ:2012/09/09(日) 15:38:41.70 0
9月9日Jr.サマリー1部 岸優太&高橋颯】
Jr.メドレーのラブトュギャで岸颯のみ立ち位置変わる時に、
岸くんから変わり際に颯くんの横腹をすっと触る。
ツイより
いつもの作者さんおつです
このシリーズ読むとなんだか安心する
ヘッドスピンとフィンガーセラピーの共演わろたw
たにーはすっかりれあたんに飼い慣らされてるしw
>956
なん…だと?
「谷村ぁちょっと湖潜って神宮寺探してきてぇ」
れwwwwあwwwwたwwwwんwwww
ちょっとしたことでも嬉しいね颯きゅんよかったねえ
>ちょっと休憩ぃ…ペース早すぎだよぉ
言われたい
たまらん…
神7修学旅行企画JJLあたりでやってくれんかなー
こういうわちゃわちゃした感じが映像で見たい
パジャマ着て並べた布団の上でぐだぐだトークでいいですからお願いします事務所様
そういえば2期の唇チームのご褒美ってどうなったんだろう
忘れ去られてるようだけど
念願の浴衣をお願いします
966 :
ユーは名無しネ:2012/09/11(火) 21:23:08.16 0
嵐が深夜帯でしてたパジャマうだうだとか相葉すごろく的なことを神7に
ぜひともしていただきたいw
それならびーちく開きTシャツの出番ですねw
JJLでサマリーのjrメドレーやってたけどど素人でもわかるくらいトラビスと差があるように見えたから
神7達にも舞台経験したりしてダンス上達してもらいたいと思ったけど
岸くんとか今から舞台にまわされたりしたら辞めてしまいそうだよなぁ…
確かにトラビスはビシっとしててすごいけど神7の色んな個性があるダンスも好きだ
セクシーありふんわりありジタバタありで面白いよ
あんまりダンスに特化するとただのダンサー要員になってしまうし
トラビスはダンスで集められたユニットだからな
だから岩橋は外れた
岸颯の間でも厳しいからな〜岩橋
くらもっさんの重そうなダンス、嫌いじゃないwww
サンダーバードをヤンヤンでやった時神宮寺がスケジュールの関係で出れなくて岩橋が代わりに出てた
代役だから仕方ないとはいえかなりひどかった
顔はいい、野球もできる、と推され路線に即乗れそうなのに入所から一年半経ってやっと推されだしたのはダンスがよっぽどひどかったからじゃないかと
そして古林は逆に踊れもしない期間から推されてちょっと可哀想な結果になってる
ふうくんが振付考えてくれた感じるままに〜の岩橋のフリーダンスが
すごい簡単そうで…wでも1番アイドルっぽい顔してるけど
顔が好みじゃない人にとってはただのミソッカスだな
岩橋は谷村ともげ同士シンメになればいいのに
なんか顔も憂鬱そうな雰囲気も似てるし
前歯唇先輩のような双子シンメになりそう
二人ともダンスが下手だからダメ
谷村は栗田にボディダッチで喝を入れてもらわにゃいかん
ダンスも上手くなって欲しいけどアクロバット出来る子がいればなーとたまに思う
颯くんバク転出来るようになったみたいだけど2人でバク転で交差するのとか見たい
979 :
ユーは名無しネ:2012/09/12(水) 00:11:42.98 0
岸くん出来ないのかよ
ブサイクなんだからやれよ
バク転はブサイクの担当技じゃないだろwwwww
まあぶっちゃけンスレベルとか高くなくてもいいんだがな
可愛いければそれでいい
羽生田は遠征があまり好きではない。遠征先で泊まるホテルはどこも汚くて狭くて不便だからだ。みんなと騒げるのは楽しいが翌日のことを考えるとあまり無茶もできないし、寝心地の悪いベッドでは安眠もできない。
今日泊まるこのホテルもお約束通り狭苦しいビジネスホテルだ。必要最低限のものしか置いていないし眺めもクソもない。
だがぼやいても仕方がない。部屋に入ると荷物の整理を始めた。
「…おや?」
鞄の中に見慣れない小瓶が入っていた。手に取って眺める。なんだったっけ、これ…
「あ」
思い出した。家を出る直前に父親が出張先でもらったという謎の秘薬とかいうお土産だ。父親は冗談混じりにこう話していた。
「パプアニューギニアの少数部族のシャーマンが調合した惚れ薬だそうだ。話のネタにもらってきた」
そのネタを息子に渡すと彼はまた忙しく仕事に戻って行った。羽生田は急いでいたからそれをそのまま鞄に入れたのだ。
「惚れ薬ねえ…」
本物だとも思えないがまあネタとして楽しむのはアリだ。人生の中にこういうちょっとしたジョークや悪ふざけはいいスパイスになる。
羽生田は小瓶を開けて中の液体をコップに注いだ。一見して紅茶のような透き通った赤茶色でそれなりにいい匂いがする。
「あ。はにうだだったんだぁ今日の相部屋ぁ」
ドアが開く音がして中村が入ってきた。今日の同室は彼だ。栗田と離れてさぞかし残念だろう。そう言うと中村はふふっと乙女ちっくな笑みをたたえて
「んーん。大丈夫ぅさっきそこでしてきたからぁ」
あっけらかんととんでもないことを言った。羽生田は鼻水を吹きかけた。このカップルは本当に節操というものがない。
「…」
しかしながら急速にとある興味が羽生田の脳裏を掠めた。
この液体を中村に飲ませてみたらどうなるだろう。
中村が栗田にぞっこんなのは言うまでもない。そこに揺らぎなど生じるはずもない。れあらんだろうがりゅーれあだろうがれあくりジャスティスの前には赤子も同然。中村が栗田以外の人間を好きになっちゃうはずがない。
もしこれが本物だとしたら、そんな強固な想いをも変えてしまうのだろうか…
「中村、これ飲む?」
「なにこれぇ?綺麗な色ぉ」
「こないだ父親が海外に行ってきた時のお土産にくれた紅茶でね、おいしいし疲労回復にもいいんだって」
「ほんとぉ?じゃあいただきますぅ。わぁいい匂い」
中村は荷物を降ろすと上品な仕草で秘薬を飲んだ。羽生田はそれをじっと見つめながら反応を待つ。
「…どう?」
「うんおいしい。ありがとはにうだ。ごちそうさまぁ」
コップを戻し、中村はいつもと変わらない様子で荷物整理を始めた。どうやら完全にバッタもんだったようだ。それもそうか。そんなもの、漫画や小説の中の話だ。現実にあるわけがない。
羽生田はさっと頭を切り替え、入浴や宿題を済まし、就寝準備にとりかかった。
異変は、いざ寝ようという時に現れた。
984 :
ユーは名無しネ:2012/09/12(水) 00:31:55.67 0
そう、可愛ければそれでいい
やっぱ顔だよ、顔
セクゾンのイケメンセンターだって…
「はにうだぁ…」
部屋の電気を消そうとすると、ふいに中村が呼びかけてきた。振り向いて羽生田はぎょっとする。
目の前に、中村の潤んだ瞳があった。
「な…どうした中村?」
不意をつかれて、羽生田は平常心が一度大きく乱れた。だがすぐに立て直す…つもりだった。
「なんか僕おかしい…体が熱いぃ…」
言いながら、中村が抱きついてくる。息が乱れていて、本当に体温が上がっているのが服の上からでもよく分かる。
「ちょ…ちょっと待て中村。落ち着くんだ。熱でもあるのか?」
「そうじゃなくてぇ…なんかはにうだ見てたらぁ…ドキドキしてきてぇ…」
中村は苦悶の表情だった。なんだか恥じらう少女のようで胸のあたりがくすぐったくなった。
中村は自分でも良く分からなくて少し混乱しているようだ。だが羽生田には当然ながらすぐに分かった。
(薬だ…)
本物だったのだ。
即効性ではなく遅効性だった。今になって効いてきたのだ…。
「はにうだぁ…なんか…僕自分でも分かんないけどぉ、栗ちゃんじゃなくてはにうだとしたくなってきちゃったぁ…」
中村にうる目で見つめられて吐息混じりにそんなこと言われて迫られて「いや僕にはその気はないから」と断れる人間がいたら会ってみたいものだ、と羽生田は思う。
栗田は言わずもがなだし神宮寺ならもうやりたい放題だろうし顕嵐は骨まで溶けてメロメロだろうし吉澤はもう「可愛いなぁ」しか言えないだろうし谷村はまた入院するだろうし岸くんだったら一発KOだろうな…
「ちょっと待って中村。君の気持ちは分かるんだけど、僕も命が惜しい。東京湾の魚の餌になるのはこの僕の死に方としてはあまりにもご先祖様に申し訳ないっていうか…」
羽生田は口ではそう言ってみたもののぴったりと密着した中村の体の柔らかさや温もり、更には首筋に当たる吐息にもう血液が下半身に集中し始めているのを自覚した。無駄な抵抗なのだろうな…と我ながら思う。
「はにうだ…どうしてもだめぇ?」
気が付くとベッドに二人して横たわっていた。すぐ目の前に中村の顔がある。白い肌はこんなに至近距離でも驚くぐらいにきめ細やかでまるで大理石か陶磁器のようだ。思わず唾を飲んだ。
「いや…でも…」
しかし羽生田はもう天秤が傾き切っていた。我慢は体に悪い。これは僕の意志ではなく中村に押し切られる形になるのだから何も躊躇うことはないだろうと言い聞かせた。そう、悪いのは僕ではなくパプアニューギニアのシャーマンだ。
羽生田がそう己に結論付けると同時にしびれを切らした中村が口づけをしてきた。
(おお…柔らかい…)
頭の奥がびりびりと痺れてくる。そうか、キスとはこんなに気持ちがいいものなのか…そりゃあ恋人同士ならやるよな…なるほどなるほど勉強になるな…
唇を甘噛みするかのように中村はソフトに繰り返してくる。唾液が絡み合い、舌が滑り込んできた。羽生田は体温が急上昇するのを自覚する。それと同時に心臓も走りだした。
羽生田は中村のTシャツとスエットの中に手を入れてみた。すべすべとしてほんのり温かい感触に、今まで抱いたことのない興奮を覚える。ただ肌に触れているだけなのに何故こんなに神経が昂ぶってくるのだろう。
不思議に思う一方で、納得がやってくる。
(そうか…これか…そりゃあ栗田も夢中になるし岸くんも惑わされるだろうし谷村も白い壁の病院に入院もするだろうな)
色んなところをまさぐると、中村は小さく喘ぎ始めた。そして…
「あむ…」
と囁いた。「はにうだ」ではなく、「あむ」と呼ばれたことによって今まで辛うじて保っていた羽生田の理性が一気に弾け飛んだ。何故かはもう分からない。ただ名字でなく名前で呼ばれただけなのに、それのどこが…
しかしもうどうでも良かった。アクセルを踏んだ羽生田は中村のTシャツをたくしあげるとそこから覗く小さな蕾のような突起に吸いついた。
「あっ…あぁっ…」
びくんびくんと中村は体を痙攣させた。薬には感度を良くする効果もあるのだろうか、愛撫する度にその声が大きくなってゆく。
「ダメだよ中村…隣の部屋に聞こえるよ…」
隣の部屋は誰だっけ…羽生田は考える。そうだ、岸くんと神宮寺だ。ならもっと大きな声を出させてみるのもいいかもしれない。というかそもそも自分にも抑えている余裕はない。
羽生田は中村の穿いているスエットを下着ごとずらし、すでに十分硬くなっているものを触った。ついていることをはっきりと確かめたのはこれが初めてだ。疑っていたわけではないがやっぱり男の子だ。
このまま弄って大声で喘がせてやろうとしたのだが、予想外に中村も羽生田のズボンの中に手を入れて触りだした。
「うぁ…」
羽生田は忘れていた。経験では圧倒的に中村の方が上だ。何せ彼は栗田と経験済みである。そりゃもう数々のプレイで気持ち良くなるツボを心得ているのだ。
「はっ…うっ…あっ…!」
喘がすつもりが、逆に喘がされている。リードはあっという間に奪われてしまった。
しかしこの手つきは凄い。可愛い顔してもの凄いテクニシャンだ。これは計算外だった。
「なか…中村…これはちょっと…ヤバイ…!」
「あむ…」
中村は羽生田の名を呟きながらよりいやらしい手つきで扱きだした。更には首筋や顎に唇を這わせてきくる。微かに伝わる呼吸が羽生田の全身を痺れさせた。
「ま…待ってくれ…もう少し穏やかに…」
そう言ったものの、体は快感を求めていた。中村もそれをお見通しなのか、更に敏感な場所を刺激してくる。
「あ…い…!!」
「あむは、ここがいいみたぃ…」
自分の体の感度のツボは自分ではよく心得ている。それをこんな一瞬で探り当てられてしまい、羽生田は驚きと戸惑いを抱かずにはいられない。一体この子はどれだけ男の体を知り尽くしているんだ…
「気持ちいぃ?」
中村は羽生田の耳元で囁く。そして耳たぶを甘噛みしてくる。
「ぁ…うっ…あぁっ!」
自分の意志とは無関係に声が突いて出る。全身が燃えるように熱い。
「あぐ…あっ!…あっ…!」
「だめぇ…あむ…お隣に聞こえちゃうよぉ…」
さっき羽生田がしようとしたことを、まんまとされてしまっている。しかしもう何も考えることができなくなっていた。ただひたすらされるがままに羽生田は喘いだ。
「くっ…!」
駄目だ。限界だ。気持ち良すぎる。自分でしたときとは比べ物にならない…。
これはもう素直に本能に身を委ねる方が利口というものだ。そう、我慢は体に良くない。ここは遠慮なくぶちまけてやるのが礼儀というものだろう。
「あむ…出していいよぉ…」
中村の許しを得たこととは無関係に羽生田は一気に放出した。ひと際強烈な、ぞくぞくするような快感と共に中村の白い肌に自分から放たれたものがぴしゃりとかかるのを認識した。
「わぁ…」
自分の内股にかかった羽生田の精液をみやりながら中村は嬉しそうににっこりと笑った。
「気持ち良かったぁ?」
「………うん、まあ……」
うん、まあどころか死ぬほど気持ち良かった。中村は羽生田の本心を察したのか満足そうに微笑む。
白い肌。男でもあり女でもあるような不思議な性別の曖昧さ。その気がなくてもその気になってしまう抗いがたいフェロモン…それこそが中村の持つ唯一にして最大の武器なのかもしれない。
そして息を整える間もなく中村の囁きが耳元を撫でた。
「あむ…今度は僕の中で出してみる…?」
「っつーのはどうよ?ヌけんだろ?え?」
神宮寺は得意げに羽生田に感想を求めた。その右手はすでにあるところを押さえている。
「これを…神宮寺が書いたのか?」
羽生田は諸々思うところを抑えてとりあえず原稿用紙から目を離した。
「おおよ!俺の処女作だぜ!あ、処女ってなんかエロいな」
「うーん…てかねえ非現実的すぎないか?惚れ薬とか今時漫画でもそんなもの…」
「お前俺がなんも考えないで出してきたとか思ってんじゃねーだろーな。ちゃーんと調べてあんだぜ。惚れ薬っていうとうさんくさいけどパプアニューギニアにはな、人間の認識パターンを変える薬が昔から伝わってるらしくてな。
つまりは愛おしく思う形に対する認識を変えるには脳の機能を一旦低下させてある種のトランス状態にさせてから刷り込みを…」
「よくそんなことその頭で調べ上げたな。そんな暇があったら振りの一つでも覚えればいいじゃないか…」
「お前だったら海外色々行ってるしパプアニューギニアぐらい行ったことあんだろ?」
「ないよ。そんな蛮地…。だいたいなんでまたそんな話書こうなんて思ったんだ?」
「俺アイドルやりながらエロゲのライターになるのも悪くないことに気付いたんだよ!それかAVの監督な!この膨大なエロ知識と情熱を社会に役立ててみない手はないだろ!」
神宮寺は夢を語りだす。が、羽生田は疲れていたこともあり適当にあしらって帰路についた。
(全く、馬鹿馬鹿しい…いくら迫られたからってこの僕が中村とあんなことこんなことそんなことするなんて…まあ…一回くらいならしてみてもいいが…何事も経験だって言うし)
ぶつぶつと呟き妄想を膨らませながら自宅に戻ると両親が今度の休みの旅行について問いかけてきた。
「今年はどこに行く?夏は入院してたり舞台があったりとお前も忙しかったしな。ハワイやバリはもう飽きただろうし太平洋クルーズは去年行ったな。ロスも今更だし、無難にヨーロッパ一周でもどうだろう?」
羽生田は少し考えた後、こう答えた。
「うん…そうだね…たまにはこう、マイナーなとこなんかいいんじゃないかな。そう、たとえばパプアニューギニアとか…」
END
988 :
ユーは名無しネ:2012/09/12(水) 01:14:45.48 0
作者さん最高です!
ついにあむあむもれあたんの魅力にはまったかw
期待していた恒例900番台の問題作がw
あむあむはボコられなさそうでよかったね美味しい思いもできてないけど
作者さんおつです問題作楽しみにしてた!
れあむ俺得すぎワロタwこんな可愛いシンメにhshsしまくってたのに…
神宮寺の文才に脱帽
作者さん乙!
れあむマドリードならぬれあむニューギニアktkr!
れあむシンメ大好きな俺得すぎるー!
れあむシンメはあの二人が並ぶことにより独特の気品とかっこよさが増幅されるんだよな
だからこそ、この手の作品による背徳感ハンパないいいいいいいいいいいいいいい
神宮寺w
栗ちゃんはれあたん絡み、神宮寺はエロ絡みで急に賢くなる生物