<< 連続小説 【 俺の板 】 第六話 >> □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
俺は洋梨を仰向けに寝かせ、上に乗っかり、デロデロに汗ばんだ全身を愛撫し始めた。
洋梨は俺の禿かかった髪を掴み、もだえ苦しんでる。。。
「ごめんね、金融屋ちゃん。 私かわいくないでしょ?
以前、金融屋ちゃんが私の事を『 筑 紫 哲 也 』と想像してる。って言ってくれたぴょんね?
あの時、本当はパソコンの前で、泣きそうだったんだ。。。
だって、だって・・・・・・。 洋梨は『 筑 紫 哲 也 』みたく、かわいくないもん!。
実際会って、がっかりしたでしょ?」
「ああ、あれか、気にするなよ。 そう。 そうだよ。
確かに、俺は今朝まで、洋梨を 『 筑 紫 哲 也 』とイメージしてた。
活字だけのやりとりって怖いな。 完全にイメージが出来上がってた。
ところでオマエは俺を誰だと想像してた?」
「そうだなぁー、『 上 岡 龍 太 郎 』かな?」
「なーんだよ! 『 上 岡 龍 太 郎 』って! わっはっはっはっはっはっは♪♪。 こりゃ傑作だあー!」
俺は洋梨を強く抱きしめ、禿しく舌を絡ませた、
しかしこんな時でも、右手に携帯を持ち、板の状況チェックは怠らない。
なぜならば、俺は『 上 岡 龍 太 郎 』ではなく、金融屋のもう一つの顔は
約600万人の、ユダヤ人虐殺の責任者とされる、アドルフ・アイヒマン元SS中佐である。
そう。 俺は削除依頼を出し続けたスレ処刑人、元アイヒマンであるのだ。
つづく
第五話
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