戦後の闇市のバーで二人は出会う
短気で凶暴で堕落を好んだハードコアな男と共にした日々は
数奇で
想像を超えていた
しかし、どことなく優しく、暖かいのは三千代が坂口安吾という
一人の男に本気で惚れていて
また
安吾もそうだったから
「くらくら日記/坂口三千代」
88 :
哀悼 青島幸男:2006/12/20(水) 13:40:33 ID:EtTiV9vx0
あなただけがいきがいなの
おねがい おねがい捨てないで
てなこと言われてその気になって、三日と空けずにキャバレーへ
カネのなる木があるじゃなし、質屋通いは序の口で
退職金まで前借りし、みついだあげくが
ハイ、それまでヨ
ふざけやがってふざけやがってコノヤロウ
泣けてくる
俺の呪いを大盛りで4つたのむ
90 :
ひみつのまとりさん:2024/12/01(日) 14:22:04 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
好きにやりなよ できるのなら
そんな素敵な事はない
好きにやりなよ できるのなら
ソレが素敵だ ソレがいい ソレがいい
もう何も話したくない バカバカしくなったんだ
一体やつら どんな神経を どのくらい 持ってんだ?
空はとてもきれい 曇りでも晴れでも
空はとてもきれい パレットは何色
うやましいさ 実に素晴らしい
あやかりたいもんだ
ひがんでるのさ 実に素晴らしい
どうぞ いってらっしゃい
「 好きにやりなよ」 SION
薬板らしいレベルに落ちてきたなあ
93 :
名無しさん@_@:2006/12/24(日) 18:52:26 ID:acgizqfEO
「では、あの寝台によこたわっていたあの男は私なのですか?」
と、彼は膝をついて叫んだ。
指は墓から彼の方に向けられ、それからまた元に返った。
「いいえ、幽霊さま!ああ、いやだ!いやだ!」
指はなおもそのままだった。
「幽霊さま!」
と、彼は幽霊の衣にかたく、しがみつきながら叫んだ。
「私の言うことをお聞きください。私は今までの私と違います。このようにお近付きにしていただかなかったら、
ああなったにちがいないでしょう。けれどもあんな人間にはもう決してなりません。
私に少しも望みが無いのなら、どうしてこんなものを私にお見せになるのですか?」
この時はじめて幽霊の手がふるえているようだった。
スクルージは幽霊の前の地面にひれふして言葉を続けた。
「善良な幽霊さま、あなたの本心は私のためにとりなし、憐れんでくださいます。私が心を入れかえた生活に入れば、
こうしてお見せくださいました影を変えられるとおっしゃってくださいませんか?」
親切な手はぶるぶる震えた。
「私は心からクリスマスを尊び、一年中その気持で過ごすようにいたすつもりです。」
クリスマスキャロル/ディケンズ
あー ディケンズのクリスマスキャロル
だいぶ前に買ったけど全然読んでないや。。
おもしろかた?
今夜読めば、より一層の愛と感動をお約束します^^
うんwそんな長くなかったぽいし読んでみるよ。thx
てイヴに読書とかwまあ、ありっちゃありかもね
___ 保守
/ || ̄ ̄|| ∧∧
| ||__|| (´・ω・`)
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
| | ( ./ /
98 :
Σ( ▽ヮ▽):2006/12/28(木) 21:43:26 ID:bqnZVDLm0
99 :
Σ( ▽ヮ▽):2006/12/28(木) 22:31:13 ID:bqnZVDLm0
速度が問題なのだ
人生の絶対量ははじめから決まっているという気がする
太く生きるか
長く生きるか
尽きてしまえば死より他ない
「鈴木いずみ」
101 :
ひみつのまとりさん:2024/12/01(日) 14:22:04 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
僕の知人にそれを飲んだら平気でビルから飛び下りちゃうほど頭の中がメチャメチャになっちゃう"エンジェル・ダスト"っていう強烈なドラッグを、金属の小さなカプセルに入れてネックレスにして肌身離さず持ち歩いてる人がいる
「イザとなったらこれ飲んで死んじゃえばいいんだから」って言って、定職になんか就かないでブラブラ気楽にくらしてる
自殺はとてもポジティブな行為だ
「完全自殺マニュアル/鶴見済」
窮寇は追うことなかれ
「孫子」
104 :
名無しさん@_@:2007/01/06(土) 15:28:06 ID:/UPxzywt0
鶴見済も、その肌身はなさずPCPを持ち歩いている男も、まったくポジティブだとは思えないがw
かたましく媚ぶる者は、上に対ひては則ち好みて下の過を説き、下に逢ひては則ち上の失を誹謗る
「聖徳太子/十七条憲法」
106 :
名無しさん@_@:2007/01/12(金) 21:01:49 ID:py0Ch9G30
, ノ)
ノ)ノ,(ノi
( (ノし
┐) ∧,∧ ノ
..|( ( ....:::::::) (
 ̄⊂/ ̄ ̄7 )
(/ 保守 /ノ
 ̄TT ̄
太郎のうえに雪ふりつむ
108 :
名無しさん@_@:2007/01/13(土) 00:41:57 ID:cmFsY5az0
踏切よ、ここは
109 :
名無しさん@_@:2007/01/13(土) 10:18:57 ID:0ncY6UFHO
グレートギャツビー/フィッツジェラルドを
橋本福夫訳、野崎孝訳と同時進行で読んでるが、
最近でた村上春樹訳を読んだ奴はおるか?
薬板的には中島らもファンが多いようだが
村上春樹を語るヤツはおらんか
五十音の段て数字にするとしたら
13579
あいうえお
でもいいのですか?どでしょか?
111 :
名無しさん@_@:2007/01/13(土) 12:27:49 ID:kT0+l+aRO
あ→11 い→12
う→13 え→14
お→15
でもいんじゃないかな!?
ポケベルの時代に育ったからかな〜?
112 :
名無しさん@_@:2007/01/13(土) 12:51:58 ID:C6DXzovPO
無限を感じる…
[ウォールフラワー]
113 :
ひみつのまとりさん:2024/12/01(日) 14:22:04 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
>>109 春樹版ギャッツビーちょっとずつ読んでるよ
橋本版は読んだことないけど、野崎版より表現に人間味があって読みやすい
ライ麦みたくモロに春樹色に染まってるけど名訳だと思う
春樹作品は”世界の終わりと(ry” ”羊をめぐる冒険” ”パン屋再襲撃” 辺りが好き
また新しく長編書いてくれないかな・・・
115 :
Σ( ▽ヮ▽):2007/01/17(水) 02:24:58 ID:s3o674fN0
村上春樹のねじまき鳥クロニクル・・あの閉鎖的な展開はダンスダンスダンスまでの村上春樹的な
風通しのよさがまったくなかった。。村上龍がねじまき鳥〜に関して「うすら寒いものを感じた」みたいな
ことを書いていた記憶があるが、そういう表現がぴったり・・さすが作家は批評も文学的だな、と感心した。
風の歌を訊け、1973年のピンボール、羊をめぐる冒険、ノルウェイの森、ダンスダンスダンスなどで
ひとりの主人公「僕」と「鼠」シリーズになっている。
オレはこのへんを読み返すと札幌の大通公園界隈をがクリアーに浮かぶ。ドルフィンホテルの場所などはまさに
後楽園ホテルとかあのへんだと思いませんか?>札幌の人
116 :
名無しさん@_@:2007/01/17(水) 02:31:04 ID:8e9eenCcO
ランゲルハンス島の午後
117 :
名無しさん@_@:2007/01/17(水) 03:37:22 ID:yn3V8jEEO
花村蔓月好き(^^)♪
うふふ 夢のなかへ うふふ 夢のなかへ うふふ さあ
逃げて逃げて逃げまくらずに
どこかに定着しようと思い出したとたんに
陳腐なものになり果てたんだよ
――僕は親不孝だろうか。
――男爵は、そこまで考えて来て、頭から蒲団をかぶってしまった。久しぶりで、涙を流した。
すこしずつ変っていた。謂わば赤黒い散文的な俗物に、少しずつ移行していたのである。
それは、人間の意志に依る変化ではなかった。一朝めざめて、或る偶然の事件を目撃したこ
とに依って起った変化でもなかった。自然の陽が、五年十年の風が、雨が、少しずつ少しずつ
かれの姿を太らせた。一茎の植物に似ていた。春は花咲き、秋は紅葉する自然の現象と全く
似ていた。自然には、かなわない。ときどきかれは、そう呟(つぶや)いて、醜く苦笑した。
けれども、全部に負けた、きれいに負けたと素直に自覚して、不思議にフレッシュな気配を
身辺に感じることも、たまにはあった。人間はここからだな、そう漠然と思うのであるが、さて、
さしあたっては、なんの手がかりもなかった。
121 :
Σ( ▽ヮ▽):2007/01/19(金) 02:26:47 ID:6NOfP9oX0
これわひどい
122 :
坂スピ安:2007/01/19(金) 02:37:09 ID:83mqa1RJO
おもしれーじゃんw
>>121誰が書いたんだべか
春樹訳のギャツビー読んでるヒトいたのね
おれも読むっ!
コテネタ恐縮だがユノビはハルキニストwだと思ってたよ;)
124 :
名無しさん@_@:2007/01/19(金) 02:53:52 ID:83mqa1RJO
アルマーニ・カンブリア・村上リューは「長崎オランダ村」が面白いよ
漫画みてーな雑文だから1:30で読めるが、メシの食いっぷりの描写は秀逸
泳いだ帰りに一人で入ったニースだかのレストラン、
メニューが読めず、テーブルに
トマトジュースの大瓶、ワインのフルボトル、ビールのピッチャー、炭酸水のやはりフルボトルなんかが
ドシドシ並べられて
「言ってくれりゃ良いのによ」なんてボヤくとこ笑える
126 :
名無しさん@_@:2007/01/19(金) 10:50:50 ID:fUUD+1EyO
テスト
127 :
Σ( ▽ヮ▽):2007/01/19(金) 12:57:51 ID:hk3jAjyp0
ハルキニストって一瞬なんのことかわからなかった・・ダンス〜までは読んでた。
アンダーグラウンドさえ読んでない。あれは読みたいと思ってるけど、他に読みたいものがある。
オレは特定の作者はそのときそのときで嵌るけどマンセーはしない。それどころかその反対の立場で批評している
椰子のも読むし、嫌いだと思った作家も買って読んで本棚においてあることもある。嫌いだけでおもしろいのは
また別だと思う。
でも、村上春樹は特別よかったよ。すごくよかった。片岡義男もそうだけど、翻訳調の文の良さがよくわかる。
片岡義男は青春小説っぽい扱いだけど、オレは好きですね。彼の角川文庫のビートルズ詩集は秀作だと思う。
ほとんど直訳。誰もがやろうとしてできない直訳をあえてビートルズの詩に対して行なった片岡さんはスゴイと思う。
坂口安吾も嵌ったことがある。京都在住の頃のグダグダ人生が結構好きです。あとは、アドルム中毒のころの
奥さんの回顧録が読ませた!
二つの愛するものの間で引裂かれる苦悩。アドルム中毒。リエも子供たちも
ふり棄てる為の放浪。ぼくはこの為、精神病院にさえ入った。リエの生命を
自分のものとしたい不逞なメチャクチャな願いから、アドルムと酒に酔い、
一日、兇器をとりリエの下腹さえ刺した。リエの目にみえぬ心の傷や身体の
汚れさえ、できれば拭いさりたいといたわり大切にしてきたぼくが、どうし
て現実にリエの玉の肌を傷つける愚行を演じたものか。神聖冒涜の近代人の
病的な倒錯心理かもしれぬ。春婦の肉体を神聖と思いこんだのも既に倒錯心
理とすれば、二重、三重のぼくの偏執や倒錯。
129 :
名無しさん@_@:2007/01/20(土) 19:10:03 ID:9Qs2HK9WO
芸のためなら女も泣かす
130 :
ひみつのまとりさん:2024/12/01(日) 14:22:04 ID:MarkedRes
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ
もう、この頃では、あのトカトントンが、いよいよ頻繁に聞え、新聞をひろ
げて、新憲法を一条一条熟読しようとすると、トカトントン、局の人事に就
いて伯父から相談を掛けられ、名案がふっと胸に浮んでも、トカトントン、
あなたの小説を読もうとしても、トカトントン、こないだこの部落に火事が
あって起きて火事場に駈けつけようとして、トカトントン、伯父のお相手で、
晩ごはんの時お酒を飲んで、も少し飲んでみようかと思って、トカトントン、
もう気が狂ってしまっているのではなかろうかと思って、これもトカトントン、
自殺を考え、トカトントン。
「人生というのは、一口に言ったら、なんですか」
と私は昨夜、伯父の晩酌の相手をしながら、ふざけた口調で尋ねてみました。
「人生、それはわからん。しかし、世の中は、色と慾さ」
俺には、時を止めるのに、「この時をおいては」というほどの時はなかった。宿命ら
しきものがもし俺にも多少あるとすれば、「時を止めることができなかった」、という
ことこそ、俺の宿命だったのだ。
自分には青春の絶頂というべきものがなかったから、止めるべき時がなかった。絶頂
で自分を止めるべきだった。しかし絶頂が見分けられなかった。ふしぎにも、そのこと
に悔いがない。
いや、たとえ青春を少しばかり行き過ぎてからでもよい。もし絶頂が来たら、そこで
止めるべきだ。だが、絶頂を見極める目が認識の目だというなら、俺には少し異論があ
る。俺ほど認識の目を休みなく働かせ、俺ほど意識の寸刻の眠りをも妨げて生きてきた
男は、他にいるはずもないからだ。絶頂を見極める目は認識の目だけでは足りない。そ
れには宿命のたすけがいる。しかし俺には、能うかぎり稀薄な宿命しか与えられていな
かったことを、俺自身よく知っている。
それを俺の強靭な意志が宿命を阻んで来たからだ、というのは易しい。本当にそうだっ
たろうか。意志とは、宿命の残りかすではないだろうか。自由意志と決定論のあいだは、
印度のカーストのような、生まれついた貴賎の別があるのではなかろうか。もちろんい
やしいのは意志のほうだ。
若いころ、俺はそうは思わなかった。あらゆる人間意志は歴史に関わろうとする意志
だと俺は考えた。その歴史はどこに行ったのだ? あのつまずいてばかりいる乞食の老
婆は?
…それにしてもある種の人間は、生の絶頂で時を止めるという天賦に恵まれている。
俺はこの目でそういう人間を見てきたのだから、信ずるほかはない。
何という能力、何という詩、何という至福だろう。登りつめた山巓の白雪の輝きが目
に触れたとたんに、そこで時を止めてしまうことができるとは! そのとき、山の微妙
な心をそそり立てるような傾斜や、高山植物の分布が、すでに彼に予感を与えており、
時間の分水嶺ははっきりと予覚されていた。
もう少しゆけば、時間は上昇をやめて、休むひまもなく、とめどない下降へ移ること
がわかっている。下降の道で、多くの人は、ゆっくりと収穫にかかれることをたのしみ
にしている。しかし収穫なんぞが何になる。向う側では、水も道もまっしぐらに落ちて
ゆくのだ。
ああ、肉の永遠の美しさ! それこそは時間を止めることのできる人間の特権だ。時を
止めようとする絶頂の寸前に、肉の美しさの絶頂があらわれる。
白雪の絶巓の正確な予感の中にいる人間の肉体の澄明な美しさ。不吉な純粋さ。侮蔑
の涼しさ。そのとき人間の美と、カモシカの美とがもののみごとに一致する。けだかく
角を立て、拒絶に潤んだやさしげな眼差しで、白い斑のまじった流麗な前足のひづめを
こころもち浮かせて。かがやく山頂の雲を頭に頂いて。訣別の矜りに充ちて。
地上に残してゆくもの、時の流れ止まぬ場所に居つづける者たちに向かって、訣別の
手をあげようとしれも、俺にはそんなこととても似合わない。俺が突然街角で訣別の手
をあげたりしたら、まちがえてタクシーが止るだろう。
タクシーが止ろうが、一向に俺は構わない。俺は全ての時間を使い尽くすの
だ。新しい経験は値が張る。俺の古い時間ではどのみち購えぬものだ。俺は忘
却を新しい認識の形として覚えようとしているのだ。つまり、俺は時の通貨で
忘却を買おうとしている。前を向いて歩くにはそれしかないように思える。記
憶は忘却へと進化する。新しい体験が次第に習慣へと薄れていくように。その
忘却のなかで俺は肉の美しさを味わい続ける。もっとも卑しい王よりももっと
卑しく、もっとも気高い売春婦よりももっと気高く、俺は覚めぬ夢の中で起き
ていることを選んだのだ。
俺たちはお互いを見分ける訓練を積まなければいけない。そのための手段と
して快楽を選んだ。その選択が間違いだったとは思いたくない。
136 :
ひみつのまとりさん:
あなたの目を盗みましたよ( ̄ー ̄)ニヤリッ