1 :
T:
最近の医療訴訟について、判例を上げてみんなで検討してみましょう。
2 :
T:02/12/12 15:10 ID:FtvBstmY
3 :
卵の名無しさん:02/12/12 16:05 ID:uF8nBNw1
判例を検討して医療訴訟を未然に防ごう。無理かもね。
1992年9月6日
06:40 寝床で呼吸困難、意識障害が出現した33歳女性。
07:20 総合病院内科を受診し、当直医に全身冷汗、顔色不良、胸の苦しさを
訴えた。初診時チアノーゼ、喘鳴はなく、血圧、脈拍、呼吸数、体温は
正常。胸腹部レントゲン写真、心電図に特別な異常なし。血管確保、
制吐剤の静脈注射を行った。
09:00 日直医の診察。血圧82/54mmHg脈拍88、中枢神経系の異常を疑ったが
頭部CTスキャン異常なし。諸検査の結果から現時点で病名の特定は困難と
感じ、当面経過観察とした。
12:30 意識は清明だが、吐き気、呼吸困難感が持続。動脈血ガスではpH7.387、
PO2 67.1、PCO233.1と低酸素血症があり、酸素吸入開始、呼吸心拍監
視装置を装着。
15:30 一時的に症状は軽減。血圧82/54mmHg、意識は清明で頭重感があり、吐き
気なし。心電図の異常も見られなかったが、意識障害と吐き気から
脳炎などの症状を疑い、グリセオール(脳圧降下剤)投与開始。その後も
しばらく血圧は少し低いものの(80-90)、小康状態にあると判断された。
4 :
卵の名無しさん:02/12/12 16:08 ID:uF8nBNw1
21:15 ナースコールがあり、呼吸微弱状態で発見され、頬をたたくなどして
呼吸再開。血圧74/68mmHg、発語なし、尿失禁状態。しばらくして
呼吸は落ち着く。以後は15分おきに経過観察が行われた。
9月7日
00:00 苦しいとの訴えあり。心拍数が一時的に60台にまで低下。
血圧74/68mmHg、昇圧剤の投与開始。
00:40 全身硬直性けいれん、一時的な呼吸停止。
09:10 死亡確認。
原告側合計8500万円の請求に対し、550万円の判決
受診時の血液検査は?
6 :
あっくん:02/12/12 16:16 ID:uQq+0lKy
肺梗塞だろ。
ピルでものんでたか??。
妊娠は−だろな。
7 :
卵の名無しさん:02/12/12 16:19 ID:uF8nBNw1
判例だから詳細は不明、患者側は12:30の時点までに病名が疑われ更に検査をなされなかったことを問題としている。
8 :
卵の名無しさん:02/12/12 16:22 ID:uF8nBNw1
あっっくん、ぴんぽーん、ピンオポーン、正解、さすが。
9 :
卵の名無しさん:02/12/12 16:22 ID:uF8nBNw1
もうやーめた。
10 :
卵の名無しさん:02/12/12 16:39 ID:ZzOO8rxI
12:30 pO2が低いとき 胸のCTも必要だった
12:30
循環器のせんせ―――い!!
心エコ−お願いしまーーす!
12 :
卵の名無しさん:02/12/12 17:04 ID:LnFt+kef
あたしは肺梗塞は経験したことないけど、
入院時胸部レントゲン検査、ECG正常,胸痛なく、基礎疾患も不明となると
肺梗塞も急性呼吸不全の一つではあるも、診断根拠は何もないわ。
されと、自宅での意識障害、一時的改善という意識水準の動揺も説明できないわ。
血管起因性の疾患であることは十分疑われるけれど。。
基礎疾患に抗リン脂質抗体症候群があったとすると、かなり説明できるんじゃないかしら。
13 :
卵の名無しさん:02/12/12 17:22 ID:cd+pjLRR
O2↓、CO2↓の時点で十分疑う必要ありだと思うが。
14 :
卵の名無しさん:02/12/12 17:37 ID:LnFt+kef
疑う必要はあるものの、診断にいたるには根拠としてぜい弱だわ。
それと意識障害の動揺はどう説明するのかしら。全身のemboliの状態があったのでは。
基礎疾患無しの肺梗塞の発症頻度は、調べてないけどこの年代の女性では
妊娠でもなければ低いのでは、と。
15 :
卵の名無しさん:02/12/12 17:51 ID:i3ugEYh2
PEは診断している間はないわな。
疑った時点で呼吸管理ぐらいかな。
PEだとしたらECG正常とあるが、正常波形ながら
ECGはなにかわからん頻脈などなかったのかな。
カラーでなくともエコーはとらんかったのかな。右心どうだったかな。
漏れのみたのは02はみるみる下がっていった。
即挿管・抗凝固でなんとか復活。
高齢で脳梗塞後でしたが・・・
16 :
卵の名無しさん:02/12/12 17:59 ID:FtvBstmY
コピペですが
>判例時報1630号
約10日間持続する発熱・嘔吐を主訴として総合病院小児科を受診した2歳男児。
アセトン血性嘔吐症、急性咽頭炎の診断で入院となり、補液、抗生物質投与が開始された。
入院治療にもかかわらず発熱・嘔吐は続き、やがて意識障害も出現、入院後5日目に行われた
腰椎穿刺で初めて結核性髄膜炎と診断、抗結核剤が開始された。
ところが意識障害は改善せず、重度の脳障害が残存した。
患者側1億2700万円の請求に対し、7260万円の判決
>裁判所の判断
初診時に結核性髄膜炎を疑うのは困難としても、抗生物質を3日間投与して効果がみられなかった時点で
「アセトン血性嘔吐症、急性咽頭炎」という診断を見直しするべきであった。
ところが担当医が項部硬直をみたり髄液検査をしたのはさらに状態が悪化した
入院5日後であり、診断を誤り適切な治療開始を遅らせた重大な過失がある。
17 :
卵の名無しさん:02/12/12 17:59 ID:VDp5ElTt
裁判所の判断
入院受診前からショック状態を呈し入院後も低血圧が持続していたこと、動脈血ガ
スで低酸素血症及び低炭酸ガス血症を呈したこと、胸部レントゲン写真で異常所見
がなかったことから、9月6日13:00の時点で肺塞栓症を含む肺循環障害を疑うこと
は十分可能であった
医学に素人の裁判官がこんな判断くだすことが問題なんだ。
しかし、主治医が5時間かかって気づかなかったことをあっっつくんは11分で
気づいたのは問題だ。
18 :
卵の名無しさん:02/12/12 19:25 ID:4ckuWhyO
呼吸苦・胸痛があれば肺梗塞は必ず鑑別診断に入れなければいけない。
救急一年生の常識。
19 :
農学部:02/12/12 19:29 ID:JzySbHLn
今、裁判官の無能さが少しずつ問題になってきています。
司法試験というのは医師国家試験と同じく全体的(幅広くという意味です)な試験なので
専門的な裁判官、弁護士があまりいません。
そのためめちゃくちゃな判決が結構あるそうです。
裁判官who'swhoなんか読んでみると
明らかに判決に傾向らしき物がでてるからな。
相手の鑑定人もアレだけど誰が裁判官になるかで
判決も変わってくるてのは納得いかない。
21 :
卵の名無しさん:02/12/12 19:53 ID:TPdXxtt5
>相手の鑑定人もアレだけど誰が裁判官になるかで
>判決も変わってくるてのは納得いかない。
禿同
22 :
卵の名無しさん:02/12/12 19:57 ID:LqxmUWfP
判例時報1224号
概要
数日前から風邪気味であった35歳男性が、深夜咽頭の痛みが激しくなり、呼吸の
たびにヒューヒューという異常音を発し呼吸困難が出現したため、救急外来を受診。
解熱鎮痛剤、抗生物質、総合感冒剤などを処方されて一旦帰宅するが、病状が
ますます悪化したため当日午前中の一般外来を受診。担当した内科医師は、胸部
レントゲン写真には異常はないため感冒による咽頭炎と診断し、入院は不要と考
えたが、患者らの強い希望により入院となった。ところが、入院病棟に移動した
1時間後に突然呼吸停止となり、気管内挿管が困難なため緊急気管切開を行ったが、
植物状態となって死亡した。
合計7126万円の請求に対し、3027万円の判決
喘息発作じゃないぞ、耳鼻科の先生は簡単と思うが内科の先生答えてくれ。
23 :
卵の名無しさん:02/12/12 20:00 ID:L/X/FaI4
えぴぐろたいちす
24 :
小児科:02/12/12 20:01 ID:iIRLg9+E
なんで喉頭軟線撮らなかったのかな。
大人で!ですか。。
26 :
経世:02/12/12 20:03 ID:yapFNIqw
喉頭蓋炎だね。
これは酷使の近畿問題の一つになかったっけ?
27 :
ないかい:02/12/12 20:05 ID:rXFTJ7lt
急性喉頭蓋炎でしょ。前の病院でも1例あったよ。なんとか外科の先生
と挿管したけど肺炎になってしもたよ。外科の先生と一緒に耳鼻科の
先生にそんなときはいきなり気管切開やって怒られたよ。でも夜中に
するのも恐いしなあ。
28 :
卵の名無しさん:02/12/12 20:11 ID:QDMun71P
喉頭浮腫か?しかしうちみたいに耳鼻科常勤医のいない病院、地区にも
夜間耳鼻科医がいないところなら免責かも。」
29 :
あっくん ◆q8EWoJqSIY :02/12/12 20:15 ID:L/X/FaI4
検討すべきは、病名当てではなく、何が過失と認定されたかではないか。
30 :
卵の名無しさん:02/12/12 20:16 ID:LqxmUWfP
2ちゃんの先生たちさすがだな。
裁判所の判断
喉頭部は全く診察せず、咽頭部も殆ど診察しなかった基本的過失により、
急性化膿性喉頭蓋炎による膿瘍が喉頭蓋基部から広範囲に生じそれが呼吸
困難の原因になっている事実を見落とし、感冒による単純な咽頭炎ないし
扁桃腺炎と誤診し、その結果気道確保に関する配慮を全くしなかった。
原告側合計7126万円の請求に対し、3027万円の判決
医賠責入っていなければ一家路頭に迷うところだ。
国試で説けても、災難は忘れた頃にやってくる。
31 :
卵の名無しさん:02/12/12 20:18 ID:isOjAXad
病院には、いつでもお医者さん、看護師さんが沢山います。いつでも空きベット
があります。夜間、救急に来た患者さんは、医師が必要と認めなくても、希望す
れば経過観察のため念のために一晩入院することが出来ます。
<<22
ヒューヒューいってて、肺野で喘息様の聴診無ければ
一般的に疑うんじゃないのか・・・
上気道の狭窄疑うだろ&ボス民吸入&お助けコール(紹介)だな
33 :
卵の名無しさん:02/12/12 20:38 ID:yapFNIqw
外科系でなくても、虎ヘルパーの入れ方くらいはマスターしとかないとね。
ソル・コーテフ / サクシゾン か気管切開。
35 :
卵の名無しさん:02/12/12 21:05 ID:uLzLNI6B
37 :
卵の名無しさん:02/12/12 21:18 ID:QDMun71P
<<35
おまじない・・・
もちろんステロイドや抗生剤は流してるって
<<38
あぁ、ことばたらず
前半ー開業レベルでみたときの想定で返事してた
後半ー診断ついてからのこと
sorry
40 :
卵の名無しさん:02/12/12 23:11 ID:QL7wDB9f
age
41 :
卵の名無しさん:02/12/13 07:17 ID:9tNhxvFJ
age
42 :
卵の名無しさん:02/12/13 07:45 ID:OWWWOzJP
本日も身の縮み上がる判例をご紹介。
判例時報1654号
詳細な経過
1991年3月2日
11:00頃 法事の最中に眩暈と嘔吐を来して歩行不能となり、近医を経てA総合病院
脳神経外科に搬送され、頭部CTスキャンで右小脳出血(血腫の大きさは3.8x2.5x2.0
cm)と診断された。意識清明であったが言語障害があり、脳圧降下剤の投与、高血
圧の管理を中心とした保存的治療が行われた。
3月6日 若干の意識障害、右上肢の運動失調がみられたため、局所麻酔下にCT定位
脳内血腫吸引術がおこなわれた。術後感染防止のため、第3世代セフェム
(クラフォラン)、広域ペニシリン(ペントシリン)の静注投与が行われた。
3月8日 焦げ茶色の下痢と発熱。腰椎穿刺では髄膜炎が否定された。
3月9日 白血球15000、CRP0.5。
3月10日 下痢が5回あり、ロペラミド(ロペミン)投与(以後も継続された)
43 :
卵の名無しさん:02/12/13 07:48 ID:OWWWOzJP
3月11日 下痢が3回、白血球42300、CRP3.9。敗血症を疑い、γグロブリン
追加。胸部レントゲン写 真異常なし、血液培養陰性。
3月12日 下痢が3回、チェーンストークス様呼吸出現。
3月13日 下痢が2回、血圧低下、腎機能低下、人工呼吸器装着、播種性血管
内凝固症候群を疑い、メシル酸ガベキサート(FOY)開始。抗生剤をアンピ
シリン(ビクシリン)、第3世代セフェム(モダシン)、ミノサイクリン
(ミノマイシン)に変更。
以後徐々に尿量が減少して腎不全が進行し、感染や血圧低下などの
全身状態悪化から人工透析もできないままであった。
3月18日 死亡。
原告側合計3700万円の請求に対し、2354万円の判決
44 :
卵の名無しさん:02/12/13 07:50 ID:OWWWOzJP
症例は高血圧性小脳出血を発症した65歳男性、糖尿病、腎障害、及び軽度の
肝障害がみられていた。
45 :
卵の名無しさん:02/12/13 08:44 ID:zQV77Uqp
46 :
あっくん:02/12/13 09:24 ID:N4A35Poa
偽膜性腸炎、薬剤性腸炎だろうが、
腹のCTとれよ。放射線科はいないの、
ばんこのませろ。
そもそも血腫除去が不要と思われ。
47 :
卵の名無しさん:02/12/13 09:27 ID:2AwWwD2S
65歳、男性は術後のMBSA感染、もしくは
粘液便の記載がないものの偽膜性大腸炎と考えられますわ。
多分毒性の強いMRSAでしょう。治療は同じ、VCMの経口、ケイカン投与。
術後腸管感染の典型例、これは見のがせば負けちゃうわ。
皆さんも、日常よく経験するでしょ?
抗製剤、使い過ぎ注意しましょうね。
48 :
あっくん:02/12/13 09:35 ID:iKPVJiVi
opeした脳外が、DQNでは。
俺の親ならやらないぞ。
49 :
卵の名無しさん:02/12/13 10:00 ID:d9yLE7o4
ピンポン、ピロポン、ヒロポーン。
あっくん、血腫除去まで指摘してすごい、さすが。
裁判所の判断
一般的に医師にはさまざまな疾病の発生の可能性を考慮して治療に従事
医療専門家としての高度の注意義務があるのであって、本件の下痢の状況や
白血球数などの炎症反応所見の推移は、かなり強く偽膜性腸炎の発生を疑わ
せるものであると評価するのが相当である。病院側の主張する事実は、
いずれも偽膜性腸炎が発生していたことを疑いにくくする事情ではあるが、
ロペミンにより下痢の回数がおさえられていた可能性を考慮して下痢の症状
を観察するべきであった。そのため、3月11日から翌12日午前中までには
偽膜性腸炎が発生していることを疑うことが可能であり、その時点で
バンコマイシンの投与を開始し、かつロペミンの投与を中止すれば、
偽膜性腸炎を軽快させることが可能であり、エンドトキシンショック状態
に陥ることを未然に回避できた蓋然性が高い。
50 :
あっくん:02/12/13 10:12 ID:N4A35Poa
次の問題、どうぞ。
51 :
卵の名無しさん:02/12/13 10:15 ID:s2K3XM7s
良すれage
52 :
卵の名無しさん:02/12/13 10:40 ID:d9yLE7o4
あっくんに問題。どうして訴訟に負けちまったんでしょうか。
判例時報1534号
既往歴 気管支喘息(10歳頃から罹患し、毎年秋にはひどい発作があった)
高血圧(既往症として高血圧症、高脂血症、肥満、喘息を指摘されていた
59歳男性。定期健康診断の胃部X線検査で食道裂孔ヘルニアと診断されたた
め、内視鏡検査を受けるように指示された
詳細な経過
1986年5月2日 胃部X線検査で食道裂孔ヘルニア、胃炎、球部の隆起性病変
疑い
1986年12月3日 胃内視鏡検査を受け食道裂孔ヘルニア、食道潰瘍瘢痕等が
認められたが異常なしと診断(今回事故と全く同じ方式の咽頭麻酔が行わ
れたが、無事であった)
1987年11月7日 胃部X線検査で高度の食道裂孔ヘルニアと診断され、内視鏡
検査を指示された。
1987年12月7日 胃内視鏡検査。
9:10 ジメチコン(ガスコン)10ccおよび塩酸リドカイン(4%キシロカ
イン溶液20cc<キシロカイン800mg相当>)によるうがいをさせた後、
口の中に残ったキシロカインを吐き出させた。
53 :
卵の名無しさん:02/12/13 10:42 ID:d9yLE7o4
9:10 ジメチコン(ガスコン)10ccおよび塩酸リドカイン(4%キシロカイ
ン溶液20cc<キシロカイン800mg相当>)によるうがいをさせた後、
口の中に残ったキシロカインを吐き出させた。
9:20 硫酸アトロピン1A、臭化ブチルスコポラミン(ブスコパン)
1A筋注
9:30 キシロカインビスカス5cc(キシロカイン100mg相当)を服用したまま、内視鏡検査台に横臥させた(今回の施設では同様の内視鏡前処置を1万件以上行い、事故発生は皆無であったとのこと)。
そして内視鏡を挿入しようとしたところでいびきをかき始め、はっきりと
した言葉が発せられなかった。直ちに回復室に移動し血管確保、ステロイ
ドを静注。
9:40 応援の医師が駆けつけて気道確保、昇圧剤の投与を行うが、
全身痙攣発生
9:50 心肺停止。エピネフリン(ボスミン)心腔内投与、直流除細動等
が繰り返されたが、効果 なし。
13:10 死亡確認となる。
原告側合計11330万円の請求に対し、2908万円の判決
54 :
あ〜くん:02/12/13 10:43 ID:rm3WSfQY
キョクマ.ショックでしょ。よくある話。
55 :
卵の名無しさん:02/12/13 10:45 ID:KrtqdBtG
リドカインショック。
ヤッパリ局麻テストは必要だねえ。
56 :
卵の名無しさん:02/12/13 10:50 ID:d9yLE7o4
ヒント
敗訴の根拠には驚くべき裁判官の屁理屈が、、、
57 :
あっくん:02/12/13 10:54 ID:N4A35Poa
ICで、死亡の可能性を話してない?
58 :
卵の名無しさん:02/12/13 10:56 ID:d9yLE7o4
第1審は「解剖の所見が気管支喘息の死亡の症状に類似していることから、
高度の蓋然性をもって死亡原因を局所麻酔中毒であると認めることはでき
ない」として病院側無責となりました。ところが第2審では一転して、局所
麻酔中毒であると断定して病院側の過失を認定した。
あっくん、この理由は何だ。
喘息、DM、高血圧基礎疾患沢山あるので、ハイリスク症例ではECGモニター下
でやれ、とかなんとかでわ?
少し抗コリン剤、キシロ多めだモんね。
60 :
卵の名無しさん:02/12/13 10:57 ID:d9yLE7o4
早く答えろ、あっくん、俺は忙しいんだ。
61 :
卵の名無しさん:02/12/13 10:59 ID:l/OHVmMu
ハイリスク患者に対する侵襲的検査を禁止しましょう。
キシロカイン800mg・・・・
まさか、極量を超えてるから、とか?
告らんさんとケコーンなワケだが、あげるか下げるかで、
アカデミックな話題での自信のなさが露呈されてますな>オレ
65 :
卵の名無しさん:02/12/13 11:19 ID:d9yLE7o4
>63
ピンポン、ピロポン、ヒロポーン。
裁判所の判断
咽頭麻酔で基準量を著しく超えるキシロカインが投与され、それが当時の身体条件
により一時にしかも大量に吸収されて、局所麻酔中毒が発生して死亡した。過去に
も1万件以上同様の咽頭麻酔を行って事故がなかったというが、従前からの方法を
路襲するのであれば、事故発生の危険が極めて高いのであるから、即時に対応でき
る処理体制を準備しておく義務があったのに怠った過失がある。ただし長年にわた
る気管支喘息、高血圧、動脈硬化、肺機能の著しい低下などの健康状態が、症状の
発現、および回復の妨げに影響を与えたと推認できるので、身体的素因の影響度は
50%である。
うがいしてはき出してるだろ、そんなバカな、、、こんな裁判官ほっといて良いのか。
うがいではき出すことを前提としていても極量を超えてはならないのか・・・知らんかった。
・・・てことは、もしかして…??
いや、その前に「50%」って何よ?w
マジで?
じゃあイソジンガーグルやばくない?(笑
>67
確かに。
誤って飲み込んでしまうことはありうるので、危険な方法なんでしょうね。意識障害・
痙攣をきたしたその後の経過もリドカイン中毒に合致します。
うーん、この判決は実は納得できる気がしますが、どうでしょうね?
術野消毒でも極量を超えてはだめぽ。
72 :
卵の名無しさん:02/12/13 11:32 ID:cmHM9m2T
誤嚥なら即胃洗浄で良くね?
73 :
卵の名無しさん:02/12/13 11:33 ID:yaR1jYHh
患者側
内視鏡検査の咽頭麻酔では4%キシロカイン溶液20cc(キシロカイン800mg相
当)によるうがい(効能書の基準量 は通常成人で80-200mg)と、キシロカ
インビスカス5cc(キシロカイン100mg相当)を口に含ませたが(同基準量
100-300mg)、両者を併せた基準量である200-300mgを大幅に越えた総計9
00mgのキシロカインが投与されたため、キシロカイン過剰投与による局所
麻酔中毒となり、中枢神経に影響を与えた結果 死亡した。
以前も沖縄かどっかで局麻の極量を超えてどうこうってあったよね
てゆーか局麻用キシロカインの極量って少なくない?
背中のおっきなアテローマ取るときなんか
場合によっては極量をどうしても超えるだろう
特に感染してて痛がる患者のときなんか。
75 :
卵の名無しさん:02/12/13 11:36 ID:yaR1jYHh
[病院側]
4%キシロカイン溶液20cc(キシロカイン800mg相当)によるうがいの後、
キシロカインを吐き出させる場合には、キシロカインすべてが吸収されるわ
けではなく、キシロカイン中毒になるほどの過剰投与はなかった。これまで
同じ方法で内視鏡検査の咽頭麻酔を行っていたが、今までに事故発生の経験
はなかった。 そして本件でも、前年の検査で同様の咽頭麻酔をしてまった
く異常がなかったことから、 局所麻酔中毒ではなく別 の原因が疑われる。
76 :
卵の名無しさん:02/12/13 11:37 ID:KrtqdBtG
これからは全部プロカイン(極量1000mg)?
>73
キシロカインの極量って500mgくらいじゃなかったですか?
どっちにしろ、うがいでそんなに吸収されるのでしょうか。
78 :
卵の名無しさん:02/12/13 11:43 ID:KrtqdBtG
キシロカインの極量は200mg。1%のバイアル1本分。
実は2%20mlの瓶ですでに極量を越えていたりする。
Σ(´Д`)ガーン !
そこまでとは認識しておりませんでした。
80 :
卵の名無しさん:02/12/13 12:09 ID:yaR1jYHh
81 :
卵の名無しさん:02/12/13 12:23 ID:TSj/XSMR
もう麻酔無しで内視鏡やるべきだと思われ
まず
最初にこの裁判官から
82 :
卵の名無しさん:02/12/13 12:30 ID:EaR7kuD4
キシロカイン100mgでも静注すると急性中毒になる危険はあり。でも浸潤麻酔なら
1%20mlを5本使っても吸収がゆっくりだから大丈夫なこと多い。極量はあくまでも
静注の場合と考えているが。
83 :
葉子:02/12/13 12:34 ID:JAtE6Y+s
内視境検査の時、睡眠導入剤を使ってるところは
開業のセンセイでけっこう多くて、
評判いいけど事故も多いわ。
原則として、使うべきではないわね。
この辺は、日本消化器内視鏡学会から勧告が出ていたと思うのだけど。
咽頭麻酔は安全な内視鏡検査のためには不可欠だから、かえってしなければ
事故があった時は負けるわね。
あたしは、キシロカイン.スプレーを使ってるけど、容量は確認しとこ。
ERCPなんか、一番事故率高いわよ。こわ〜い
84 :
卵の名無しさん:02/12/13 12:37 ID:l/OHVmMu
内視鏡検査の死亡率、局麻ショックの危険について充分説明していても、結果論で訴訟になるのであれば、
医療行為は一切できないですね。
86 :
卵の名無しさん:02/12/13 12:48 ID:KrtqdBtG
>>82 一応、能書では硬膜外・伝達・浸潤麻酔の極量は200mg、エピネフリン添加製剤で500mgとなっております。
87 :
卵の名無しさん:02/12/13 17:59 ID:KrtqdBtG
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20021213k0000e040063000c.html 毎日新聞2002年12月13日
医療ミス:
民事裁判で認定の医師も処分へ 厚労省方針
厚生労働省は医師免許の取り消しなど行政処分の要件に、医療事故紛争の大半を占める民事裁判で、過失やカルテ改ざんが認定されたケースを加えることを決め、13日の医道審議会に諮る。
都道府県で患者側からの処分の申し立てを受け付ける方式を採用する。審議会は刑事罰を受けた医師だけを処分していたが、医療事故が多発し、
刑事事件にならなくてもミスを繰り返す「リピーター」医師などの問題が深刻化する中で、国が医療行為の制限対象を大幅に広げる政策転換に踏み切る。
これからは、民事訴訟に負けても医師免取り消し・・・・。ガクガクブルブル。
行政処分は他の国でもやってるし
今までが甘すぎたからいいんで無いの
DQNな判事よりはよっぽどましな決定が出るでしょ
あんまりな医者は淘汰された方が業界のため
89 :
卵の名無しさん:02/12/13 18:17 ID:iUQ+jW2U
恐怖政治の始まりだね。それにしても、あいかわらず毎日の書き方ひどいな。
民事で過失ありってのは、お金払う形に決着がつくやつ全部はいるの?
行政処分の必要性はかんじるけど
対象の間口が広くなると、さらに防衛医療に拍車がかからないかぃ?
91 :
卵の名無しさん:02/12/13 18:31 ID:l/OHVmMu
一人で当直中に緊急オペ。これぐらいでいいかなってときに、急患依頼。
もう少しぬっとこう。手術中だから断ってくれということになるだろう。
急患がたくさん押しかけて手が回らなくても、カレー事件のように民事で訴えられる時代。
医師免許を失うリスクは、さけねば。
術中に新たな急患を受けるために、早く手術を終えて、縫合不全なんておこしたら、
大変だ。
昔、救急病院に患者を送ろうとしたら、あいにく手術中。でも、医師の一人が手術を抜けて、
診てくれたので助かった。今後、そんなことは、無理になってくるだろう。
天災、テロなどで、大量の急患が押し寄せても、無理して受ける必要もないと思うよ。
一人の縫合中に診てくれといわれても、物理的に無理だろ?症状を聞いて、口頭指示なんて危険きわまりない。
これからは、絶対防衛医療が大事だ。
94 :
卵の名無しさん:02/12/13 20:31 ID:8IBqemmN
忘れた頃にやってくる急性喉頭蓋炎に気をつけよう。
判例時報1510号
原告側合計12009万円の請求に対し、7282万円の判決
詳細な経過
1986年5月8日
17:30 45歳男性、3日前からの37C程度の発熱、喉の痛み、易疲労感を主訴に
救急指定の内科開業医を受診。診察の結果、体温37.0C、扁桃腺が赤く腫れていたが、
呼吸音には異常はなく、急性気管支炎、扁桃腺炎と診断し、扁桃へのルゴール塗布、
ニフラン(解熱消炎剤)などの内服を3日分投与し帰宅させた。
19:30 帰宅後も症状は改善せず、薬も喉をつかえて飲み込めず、息が苦しくなり、
妻が開業医へ電話したところ、看護婦からすぐに来院するように言われた。
19:55 再度診察。問診に対し「息苦しい」と答えるのがやっとであり、聴診の
結果弱い乾性ラ音を聴取した。呼吸は荒く起座呼吸であったので、ネブライザー
(アスプール2ml、アレベール1ml)吸入をしたが改善なし。そのため肺水腫、
咽後膿瘍、喉頭浮腫などの重篤な疾患を疑い、救急センターへの転院を手配した。
その際、救急車の利用は時間がかかる恐れがあったので、妻の運転する乗用車で搬送
することにし、担当医は自ら自動車を運転して同行した。
20:25 約10分で救急センターに到着。搬入時意識はなく心肺停止状態。直ちに
気管内挿管等の救急蘇生術が行われたが効果なし。
21:30 死亡確認
95 :
卵の名無しさん:02/12/13 20:33 ID:8IBqemmN
裁判所の判断
2回目の受診の際に、呼吸困難を訴える患者に当然要求される診察(呼吸、
脈拍、血圧、意識状態やチアノーゼの有無など)を怠ったため、患者の重症
度や緊急性の判定ができず、呼吸困難の急激な進行により窒息状態に陥る
可能性を予見できなかった注意義務違反がある。
しかも、気道確保の準備をして救急車を要請し自ら同乗していれば救命の
可能性があったため、死亡という結果に対する過失があるといわざるを得
ない。
耳鼻科の先生、急性喉頭蓋炎でこういう目に遭わないためのポイントを教えて下さい。
96 :
卵の名無しさん:02/12/13 20:53 ID:8IBqemmN
急性喉頭蓋炎ときずかなくとも救急センターへの転院を手配し担当医は自ら自動車
を運転して同行したにもかかわらず敗訴、信じられない。。
97 :
卵の名無しさん:02/12/13 21:09 ID:X2Czqkmj
98 :
卵の名無しさん:02/12/13 21:17 ID:77hCRv3V
Not Found
The requested URL /MDJOURNA/anti/doc/1999-02/005medemiru.htm was not found on this server.
Apache/1.3.27 Ben-SSL/1.48 Server at www.iyaku-j.com Port 80
99 :
卵の名無しさん:02/12/13 21:19 ID:77hCRv3V
登録すれば見られるのでしょうか
ゴネ得・訴え得の世の中の象徴
101 :
卵の名無しさん:02/12/13 22:10 ID:owthnef5
>>94 www.nakamoto-plan.co.jp/groups/naika/home/index.htm
↑ これにかいてあることからするとこの判例のケースは扁桃に所見が
あったから専ら2回目の診察が問題と
病名に思い当たらなくても呼吸困難を甘く見るなってことなのかな
漏れなら直ぐ血ガスとって救急車だな 使わないとテストパックもったいない
から...というのは冗談ですがガスとって挿管しようと思って喉頭鏡引っ張り
出せば入れられなくても診断はできるし
ところでステロイド絶対禁忌の呼吸困難ってあるかな?
耳鼻科の先生ではありませんが、肺野の聴診をするときに最後に喉頭の聴診
をする。狭窄音が聞こえたら慌てる。
急逝喉頭蓋炎と思しき症例には何度も当たって、そのたびに恐ろしい思いを
しています。2度とみたくないのですが、つい2ヶ月ほど前にも当たって、大
変な思いをして挿管しました(本来は気管切開なんでしょうけど、自分のウ
デに自信が無いのと、とてもそんな時間は無さそうだと判断したため)。
さすがに窒息させるわけにはいかないですからね。
しかし、腫れあがった喉頭に挿管チューブを力任せに押し込むあのえもいわれぬ
感触は嫌なものですね。
>>101 意識もあるけど挿管でしゅか、開業医の段階で・・・
というか、どう考えても
急性喉頭蓋炎で、外来きて、急速悪化したら敗訴じゃん(藁
正直 も う み た く ね ぇ
104 :
卵の名無しさん:02/12/14 07:37 ID:PLttEctv
105 :
卵の名無しさん:02/12/14 07:45 ID:PLttEctv
106 :
卵の名無しさん:02/12/14 07:47 ID:PLttEctv
下から2番目にthumb signとかいうのが乗っています。この時点で創刊するんですか。
107 :
卵の名無しさん:02/12/14 07:59 ID:ys1InIwa
104は何で開かないのか。2ちゃんかパソコンに詳しい方教えてください。
108 :
卵の名無しさん:02/12/14 08:13 ID:ys1InIwa
94ケースの17:30の時点で105の所見が見られるんですか。
109 :
卵の名無しさん:02/12/14 08:33 ID:lmccZelw
110 :
卵の名無しさん:02/12/14 08:45 ID:XAAU6AXE
うわっ、やば、
レセコンの胃カメラ設定見たらキシロカイン極量こえてる。
キシロカインビスカス2% 10ml→ 200mg
キシロカインゼリー2% 5ml→ 100mg
キシロカインポンプスプレー 2g→ 160mg
合計キシロカイン460mg、極量の約2倍以上。
キシロカインショック起こしたら敗訴かな。
111 :
卵の名無しさん:02/12/14 08:59 ID:fGg1nq6l
>>110 実際に起きるかどうかはともかく、何かあったら敗訴かも・・・
112 :
卵の名無しさん:02/12/14 10:13 ID:BvDqe/NQ
>>103 要は緊急気道確保ですよ
輪状甲状切開やトラヘルパーくらい使えるようになれということでしょう
麻酔専門医でもなければ、ソウカンなんてしようとしちゃ駄目
喉頭を突付いて余計ひどいことになるのがおち
113 :
卵の名無しさん:02/12/14 10:24 ID:j8Q8PODY
>>112 「救命救急士に挿管してもらう」っていうナサケナイやつ
出てきそうだな、、、汗)
114 :
卵の名無しさん:02/12/14 10:29 ID:BvDqe/NQ
いや「急性喉頭炎の場合は」ってこと
救急救命士だってやらせちゃ駄目よ
愛護的な喉頭展開とソウカン不能時の適切な次善策を行えない人間には無理
115 :
卵の名無しさん:02/12/14 10:29 ID:XAAU6AXE
救命救急士が挿管に失敗し訴えられ、医者は訴訟から逃れられるってか。
こりゃいいや。
guest guest
117 :
卵の名無しさん:02/12/14 13:13 ID:PzUkxItP
救急救命士が訴えられたらどうなるんでしょうね?
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| ! || || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
|| 茄子は肉便器!! ||
|| Λ_Λ いいですね。
|| \ (゚ー゚*)教授
||________⊂⊂ |
∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ | ̄ ̄ ̄ ̄|
( ∧ ∧ ( ∧ ∧ ( ∧ ∧ | |
〜(_( ∧ ∧ __( ∧ ∧__( ∧ ∧ ̄ ̄ ̄
〜(_( ∧ ∧_( ∧ ∧_( ∧ ∧ は〜い、先生。
〜(_( ,,)〜(_( ,,)〜(_( ,,)
〜(___ノ 〜(___ノ 〜(___ノ
|| Λ_Λ いいですね。
|| \ (゚ー゚*)
||________⊂⊂ |
∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ | ̄ ̄ ̄ ̄|
( ∧ ∧ ( ∧ ∧ ( ∧ ∧ | |
〜(_( ∧ ∧ __( ∧ ∧__( ∧ ∧ ̄ ̄ ̄
〜(_( ∧ ∧_( ∧ ∧_( ∧ ∧ は〜い、先生。
〜(_( ,,)〜(_( ,,)〜(_( ,,)
〜(___ノ 〜(___ノ 〜(___ノ
119 :
卵の名無しさん:02/12/14 13:41 ID:wYrX+ojw
急性喉頭蓋炎が苦しがってきたら直ぐに救急車を呼び救命士に挿管を依頼すること。
自分で挿管出来なかったら間違いなく一億近い訴訟に巻き込まれるぞ。
120 :
卵の名無しさん:02/12/15 21:27 ID:qnZrSIJd
判例は勉強になるなー。
判例時報1498号
詳細な経過
1987年8月27日
10:00頃 32才、男性、激しい腹痛が出現。
22:00頃 腹痛がさらに増強し、全身倦怠感、脱力感などが出現した。
8月28日
9:00頃
救急車でA病院に搬送。意識は清明、体温38.2℃、呼吸数34規則的だが呼吸苦あり、
血圧118/90、脈拍96であり、急性腹症、過換気症候群と診断され、ジアゼパム(セルシン1A)
筋注。顔面 蒼白、四肢冷汗及びチアノーゼ、手指は硬直し両手にテタニー様の症状、
口渇、発汗、腹部膨満に加えてデファンス状の緊張状態 乳酸加リンゲル(ポタコー
ルR)500mlの点滴開始。
10:00 血液ガス:PH7.416、PO290.1、PCO227.1
13:20 腹部の緊張が高度でブルンベルグ症状が認められた。呼吸苦と四肢のけいれん
がみられ再びジアゼパム投与
14:00 白血球11700、血清アミラーゼ616、GOT290、GPT110、カルシウム2.1、
コレステロール570、中性脂肪3750、グルコース259という結果 をもって、急性腹症
に対する外科治療の可能性を考慮し、B病院への転院を決定。
121 :
卵の名無しさん:02/12/15 21:29 ID:qnZrSIJd
15:40 B病院に到着、飲食禁止、補液(ヴィーンD、アクチット)、抗生物質(ハ
ロスポア)、制吐剤(プリンペラン)、解熱剤(ヴェノピリン)、ビタミン剤な
どが投与され、呼吸が苦しいときにはビニール袋を口に当てるように指示。
夜間帯への申し送りでは、「過換気症候群、急性腹症の患者で、アミラーゼ
が上昇し、肝機能全体が悪化している。現在のデータでは原因不明だが、今後
吐血や下血、あるいは腹痛がきわめて強くなるなどの急変があれば、緊急手術
を行う可能性がある」とされた。
21:00 意識もあり、腹部痛も軽減していたが、四肢冷感とチアノーゼ、呼吸
困難がみられた。
8月29日
6:30 落ち着いた状態にあり、特に訴えはなかった。
7:00 突然下半身が剥がれるような痛みを訴えだし、自制不可。解熱剤の
静注。
7:30 意識はあったが苦しい、気持ちが悪いと訴え、頻脈、血圧測定不能。
まもなく呼吸停止。救急蘇生が繰り返されたが、
13:40 死亡確認。
某大学病院で解剖が行われ、膵実質及び近傍脂肪組織に高度の壊死・出血が
みられ、一部は融解状を呈し、急性出血性膵炎による死亡と診断された。
122 :
卵の名無しさん:02/12/15 21:32 ID:qnZrSIJd
裁判所の判断
以下の過失を認定
1.腹膜刺激症状を伴う強い上腹部痛、GOT、GPT、LDHの高値、血中アミラーゼ
が正常値の3倍を越えていたこと、白血球増多、高度の低カルシウム血症、
高脂血症(中性脂肪3750、コレステロール570)、高血糖(259)などは、
急性膵炎が重症化するときに特徴的に認められる所見である。更にテタニー様
の四肢硬直は過換気症候群によって助長された可能性はあるが、低カルシウム
血症に基ずく可能性が高い。
2.sentinel loop sign、colon cut-off signなどの認められる頻度は膵炎
症例の50ないし30%以下であって、これらが認められなくても急性膵炎の診断
を困難にするものではない。
3.B病院ではそもそも重症急性膵炎に罹患していることを疑診することができ
ず、それがため重症急性膵炎に対して必要とされる保存的治療、さらには外科
的治療を施さなかった注意義務違反があった。
4.本件は重症急性膵炎で全身状態がきわめて不良であったため、たとえ急性膵炎
の診断・治療が適切に行われたとしても生命予後は予断を許さないものがあった
。しかし、救命率は約70%に上っているため、急性膵炎と診断し得なかったこ
とと死亡との間には相当因果 関係がある。
5.過失の割合をA病院とB病院で分割するべきではない。
原告側合計6319万円の請求に対し、5659万円の判決
123 :
卵の名無しさん:02/12/15 21:35 ID:38s5Ckos
124 :
卵の名無しさん:02/12/15 21:37 ID:qnZrSIJd
重傷膵炎は急性膵炎と異なり死亡率は60%近いと思うが、この素人裁判官は急性膵炎と混同しているんじゃないの。
125 :
卵の名無しさん:02/12/15 21:51 ID:91nyEY/t
膵炎の診断がつかなかったのはまずいと思うが、診断がついて手術したとしても、助からなかったんじゃないの?
重症の急性膵炎の救命率が70%てなことは絶対ないだろ?
>>124,125
だいたい重症膵炎の救命率は病院の消化器内科に入院した場合は7割くらいと思われ。
そこにたどりつくまでに死んでる人は入ってないけど。
127 :
卵の名無しさん:02/12/15 22:00 ID:91nyEY/t
128 :
卵の名無しさん:02/12/15 22:01 ID:EFX6NFnp
これA病院には全く責任ないの?
急性腹症で9時入院の患者のデータが14時っておかしくないか?
それにエコーくらいやらないかな?(B側はXP所見で抗弁したように読める)
経過が省略されてるのかもしれないけどね...
これからは送った者勝ちかい
129 :
卵の名無しさん:02/12/15 22:05 ID:91nyEY/t
130 :
卵の名無しさん:02/12/15 22:18 ID:Wl/qMbmm
3割は死亡するし。カルシウムが下がるようなのはもっと予後悪いでしょう。症状や経過見ても
このケースは5分5分でしょうね。家族には死ぬぞってムンテラすべきケースだなあ。
個人的感覚では賠償金取るようなら診療すべきでないが。
132 :
卵の名無しさん:02/12/16 08:45 ID:5Wr5Xj7n
133 :
卵の名無しさん:02/12/16 09:44 ID:g56nLMGU
1987年ではCTは一般的ではなかったのか・・・
いまなら腹部超音波+CTですよね
134 :
卵の名無しさん:02/12/16 11:48 ID:zJzguA1U
1987はCTエコーとも膵炎が一般的に鑑別できると言えるレベルではなかったと思う
135 :
卵の名無しさん:02/12/16 13:10 ID:xhWiq+5A
87年では厳しいね
診断も治療も。
死亡率7〜8割でしょう。
136 :
卵の名無しさん:02/12/16 17:38 ID:iH528BVT
>>135 同感です。そのころはみんな死んでました。
死んだからって訴えられたんでしょうかねえ。
最初から死ぬってムンテラかまさないと。
137 :
卵の名無しさん:02/12/16 18:21 ID:3LU1Qw21
このスレめちゃくちゃべんこーになるぞ。ありがとう。
138 :
卵の名無しさん:02/12/16 18:52 ID:ZdN2GJuL
少なくとも現在なら訴えられて当然の症例とは思う。
カルシウムとかアミラーゼとか血糖値とかこれだけ証拠が出ていて診断でき
なかったは通らないと思われ。
ただ手術を行ったとしても救命率は50%ってとこだと思うので、慰謝料は
遺失利益の50%が妥当。
139 :
卵の名無しさん:02/12/16 19:54 ID:kg2hTZWA
>137
どうだ、勉強になるだろ。まだまだ面白い判例が有るぞ。
2ちゃんの先生方は勉強家が多いことがこのスレでわかるだろー。
140 :
卵の名無しさん:02/12/16 20:23 ID:UxA7yjuG
>>101 ちょい昔、T大でステロイド剤に対するアナフィラキシーショックてのがあったな。
もう、どうすりゃいいんじゃい。
141 :
卵の名無しさん:02/12/16 20:40 ID:79Tf/QFn
>137
忘年会真っ盛りだ。急性膵炎患者は沢山いるぞ。その中から重症膵炎を見落とさないことが大事だ。
判例1498ではショック症状、体温38.2、WBC11700,血糖259などが重症膵炎を
疑う所見だ。これを見落とすと訴訟されても仕方ないぞー^。
142 :
卵の名無しさん:02/12/17 01:46 ID:K+48n+NQ
良スレだ。
143 :
卵の名無しさん:02/12/17 09:13 ID:IJXfhfU4
本日の症例期待AGE
144 :
卵の名無しさん:02/12/17 09:15 ID:pvkSKm6j
あげ
145 :
卵の名無しさん:02/12/17 09:22 ID:se8zTzei
平成14年6月28日 東京地方裁判所
平成12年(ワ)第3569号 損害賠償請求事件
2949万の請求に対し2ちゃん判事の判決は?
概要
脳梗塞によるてんかん発作を起こして入院し、リハビリテーションをおこなっていた63歳男性。
場所についての見当識障害がみられたが、食事は自力摂取し、病院スタッフとのコミュニケーション
は良好であった。ところが椅子座位姿勢の訓練中、看護師が目を離したすきに立ち上がろうとして
後方へ転倒して急性硬膜下血腫を受傷。緊急開頭血腫除去手術がおこなわれたが、3日後に死亡した。
146 :
卵の名無しさん:02/12/17 09:28 ID:WidpzhWY
個人的には、一般家庭でも十分に起こりうる事象だし、損害賠償を請求されても困るのだが、治療費用・訴訟費用などで500万くらいは払わされそう。
147 :
卵の名無しさん:02/12/17 09:33 ID:pvkSKm6j
訓練中なので、やはり日常とはちがう。
1000満くらいか。
病院内での転倒、心筋梗塞などは、病院責任じゃないん
じゃなかったのか?
脳梗塞後遺症の患者は入院を断る、もしくはベッドに縛りつけろってか?
150 :
卵の名無しさん:02/12/17 09:47 ID:se8zTzei
13:00 椅子座位での姿勢保持リハビリが約2時間経過。「その姿勢で辛くないで
すか」との問いに患者は「大丈夫」と答えた。
13:10 午後の検査予定をナース・ステーションで確認するため、「動かない
ようにしてね」と声をかけ、廊下を隔て斜め向かい、数メートル先のナース・ステーションへ
向かった。その直後、背後でガタンという音がし、患者は床に仰向けで後ろ側に転倒。
直ちに看護師が駆けつけると、頭をさすりながらはっきりした口調で「頭打っちゃった」
と返答。ところが意識レベルは徐々に低下、頭部CTスキャンで急性硬膜下血腫と診断し、
緊急開頭血腫除去術を施行
1998年9月24日
20:53
死亡。
151 :
卵の名無しさん:02/12/17 09:48 ID:se8zTzei
[患者側の主張]
1.予見可能性
座位保持リハビリテーションはまだ2日目であり、長時間のリハビリテーションは患者にとって負担になることが予見できた。さらに場所についての見当識障害があるため、リハビリテーション中に椅子から立ち上がるなどの危険行動を起こして転倒する可能性は予見できた。
152 :
卵の名無しさん:02/12/17 09:49 ID:se8zTzei
2.結果回避義務違反
病院側は下記のうちのいずれかの措置をとれば転倒を回避できた。
1 リハビリテーション中は看護師が終始付き添う。
2 看護婦が付添いを中断する際、リハビリテーションを中断する。
3 長時間の座位保持のリハビリテーションを回避する。
4 車椅子や背丈の高い背もたれ付きの椅子を利用する、あるいは壁に近接して椅子を置くなど、椅子の後方に転倒しないための措置をとる。
5 リハビリテーション中に立ち上がれないように、身体を椅子にベルトなどで固定する。
153 :
葉子:02/12/17 11:56 ID:01xCvCU+
昔、チルトテーブルの患者さん、自分で器用にベルトをはずして転倒。
骨折し、こじれて他院で死亡されました。御家族とはまったくもめませんでしたわ。
入院時に、転倒に関しては充分に説明して御理解頂いておりますが、
回避義務違反なんて、現場を無視した実行不可能なものを
病院側に押し付け、判例化してしまうなら
回復期リハビリ病棟以外は、しない方が賢明、となりますわね。
154 :
卵の名無しさん:02/12/17 12:11 ID:673w89Yl
寝たきりで、いいんじゃない。
でも「形式的にリハのふり」と、「リハ転倒の危険を繰り返し吹き込む」
のセットでね。
155 :
卵の名無しさん:02/12/17 12:17 ID:2sBSdFv2
リハもこれからはやめとこう。
156 :
卵の名無しさん:02/12/17 12:29 ID:se8zTzei
裁判所の判断
1.予見可能性
事故当時、少なくとも看護師に挟まれた状態では自分で立っていることが可能であった
ため,自ら立ち上がり、または立ち上がろうとする運動機能を有していたことが認
められる。そして看護師の指示に対して頷くなどの行動をとったとしても、場
所的見当識障害などが原因で指示の内容を理解せず、あるいはいったん理解して
も失念して、立ち上がろうとするなどの行動をとること、その際に体のバランスを
失って転倒するような事故が生じる可能性があることは、担当医師は予見可能であっ
た。
2.結果回避義務違反
転倒による受傷の可能性を予見し得たのであるから、担当医師ないし看護師は、
テーブルを設置して前方への転倒を防ぐ方策だけではなく、椅子の後ろに壁を近接させたり
、付添いを中断するときは椅子から立ち上がれないように身体を固定したり、転倒を
防止するために常時看護婦が付き添うなどの通常取り得る措置によって、転倒防止
を図ることが可能であった(現に5kgの砂嚢2個を脚に乗せたテーブルを設置して前
方への転倒防止策を講じていながら後方への転倒防止策は欠如していた)ので、医療行為
を行う上で過失、債務不履行があった。
2949万の請求に対し、1590万円の支払命令
157 :
卵の名無しさん:02/12/17 12:30 ID:pvkSKm6j
りはびり危なし!
158 :
卵の名無しさん:02/12/17 14:12 ID:6PXY4T8b
>付添いを中断するときは椅子から立ち上がれないように身体を固定したり
ふーん身体拘束OKなんだ 最近かまびすしいのとは違う趣旨の判決だね
ムンテラしてあったかどうかは関係ないんだね
転倒ごときで結果回避義務とか言われたらなーんにもできないね
159 :
卵の名無しさん:02/12/17 15:01 ID:gF2t3KW7
硬膜下血腫の診断の遅れを問題にしてるんじゃなくて転倒の予見可能性を
問題にしているわけだ。呆け老人が徘徊して洗剤をジュースと間違えて飲んで
死んだら病院に損害賠償という判決も確かあったはず。
交通事故みたいなもんだけど気をつけとかんとね。
160 :
卵の名無しさん:02/12/17 15:16 ID:/0DNoA5A
当院は脳卒中後遺症患者さまのリハビリはお断り致しております。
161 :
卵の名無しさん:02/12/17 15:23 ID:/0DNoA5A
原告側2590万円の請求、さてハウマッチ。
判例時報1736号
概 要
脳内出血後に生じた右不全片麻痺に対し入院リハビリテーションをおこなっていた71歳女性。
病院内の廊下を歩行していたところ、子供が廊下の壁に沿って設置されていた防火扉の取っ手
に触れたため、防火扉が閉じ始めて患者と接触、その場に転倒し、右大腿骨頚部骨折を受傷した。
患者側は、防火扉の設置保存に瑕疵があったために負傷したとして、病院に損害賠償を請求してきた。
162 :
卵の名無しさん:02/12/17 15:42 ID:TlXThNEk
医療系の雑誌で読んだだけで、詳細は忘れたけど、MMが頭蓋に生じてエピの発作が
起きて、それを抑えるためにヒダントイン使って運悪く何十万人に1人とされる
TENになってステッたPt。
確か医療側が敗訴してたと思うけど、たとえ宝くじに当たるか当たらないかの
頻度の副作用でも、事前に説明しておかなければ負けるみたいなこと書いてあった。
俺、病院の玄関の看板に理念なんて掲げなくていいから「薬や手術などによって、
副作用や合併症が起きて死ぬことがありますが、それでもよければこの門を
くぐってください」くらいの1文を掲げて欲しいな。
164 :
卵の名無しさん:02/12/17 16:05 ID:/0DNoA5A
裁判所の判断
1. 病院内は高齢者や身体に疾患を有するものが多数往来しているため、今回のような事故を回避するために、一般
の住宅や通常の施設とは違った、利用者の安全へのより高度の注意義務が課せられている。したがって、本件は病院
内工作物の設置保存の瑕疵により生じた事故である。
2.患者は現在一人で生活をおくることは極めて困難であり、
随時介護を要する状態にあるので、後遺障害は第2級に該当する。
3.患者の年齢、骨折の際の肉体的苦痛、リハビリテーションの負担などは原告にとって相当程度のものであったことを斟酌
すると、後遺障害の等級を減じる要素や過失相殺の要因とはならない。
原告側2590万円の請求に対し、2010万円の支払命令
165 :
卵の名無しさん:02/12/17 16:19 ID:WidpzhWY
この賠償金は、子供の保護者が支払うべきものだと思うのは、俺だけでつか?
166 :
卵の名無しさん:02/12/17 16:21 ID:WidpzhWY
あるいは、防火扉のメーカーに対して請求するべきものではないのでつか?
PL法との絡みで病院はメーカーに請求できるのでは?
167 :
卵の名無しさん:02/12/17 16:41 ID:r7AOXDoz
医者からが一番簡単に取りやすいからでつ。
168 :
卵の名無しさん:02/12/17 16:50 ID:UNi3do4F
最近は保健所の立ち入り検査でも
こういう場所はよく指摘されるようです。
素直に勧告には従っておいた方がよいみたい。
いろいろなところの補修でコストがかかりますわね
guest guest
170 :
卵の名無しさん:02/12/17 16:57 ID:r7AOXDoz
>169
これなんでつか。
171 :
卵の名無しさん:02/12/17 17:10 ID:F0zL7ed8
拘束ができるんだったら、こんな楽なことはない。
あと、終始監視しとけって、そんなに人間雇ってねーっつーの。
172 :
岩手人:02/12/17 17:34 ID:p/W0cMAN
自分の母親が53の若さで脳溢血で倒れ、リハビリ病院に入院している間に転んで肋骨を数本骨折しました。
...と言っても、もう2年も前の話ですけど、
この事実が判明したのは昨日の事です。
昨日養護施設で車椅子の母親が、
呼吸困難になって病院に運ばれてレントゲンを撮った結果解りました。
「過去に肋骨骨折してますね?」
医者が言うには5,6ヶ所の骨折のようでした。
当時のリハビリ病院からは家族には何の話もありませんでした。
処置も無かったと思います。(しょっちゅう見舞いに行ってたから...)
一生懸命リハビリを行っていた母親が、急にやらなくなったのもこの時期です。
おかげで、半寝たきりとなり、今では背骨が変形し、
片方(骨折側)の肺が極端に小さくなり衰弱しています。
医者に過去の骨折の事を聞いてから、かなりの怒りを覚えています。
こんな事許されるのでしょうか?
母親はひょっとして今元気に歩いていたのではないかと思うと、くやしいです。
板違いかもしれませんが、皆さんの見解を聞ければと思い書込みました。
173 :
卵の名無しさん:02/12/17 17:40 ID:WidpzhWY
174 :
卵の名無しさん:02/12/17 17:44 ID:WidpzhWY
>>172 通常の転倒で5-6箇所の肋骨骨折があるとは考えにくい。
脳出血を起こしたときに、蘇生措置(心臓マッサージ)をしませんでしたか?
175 :
岩手人:02/12/17 17:55 ID:p/W0cMAN
>>174 すいません。気が高ぶってしまっていました。
その可能性もありますね?
脳出血の際自分はその場に居なかったので解りませんが、
自分の母親がお世話になった病院を順に調べていけば、過去の骨折の経緯がわかりますか?
ご返答ありがとうございます。
176 :
地方外科系:02/12/17 18:00 ID:JV0EXfFx
>>175 最終診察日から5年以上経過していると、カルテがない可能性があります。
それは、法律の基準なので、ないからといって、責める事は出来ません。
177 :
卵の名無しさん:02/12/17 18:01 ID:WidpzhWY
心肺停止で運び込まれてきた患者さんは、まず蘇生措置を行います。
気道確保・人工呼吸のための気管内挿管を行い、心臓マッサージを行います。
中高年者の場合には、この際に肋軟骨が仮骨化して弾力が低下しているために、しばしば肋骨の骨折を起こします。
肋骨を損傷しないように心臓マッサージを手加減するのでは本末転倒になります。したがって、蘇生措置の際の肋骨骨折はやむを得ないものととらえられています。
178 :
たろ:02/12/17 18:13 ID:p/W0cMAN
>>176,177
本当にありがとうございます。
私が疑っているのは、特養老人ホームに入る直前のリハビリ病院での、
母親に対する処置なのですが。かなり対応が悪かったのを覚えています。
特養老人ホームに入る前まで、手術した病院以外で3ヶ所お世話になっています。
見方もわからないのですが、
5年以内でしたら、カルテは見せてもらえるものですか?
179 :
岩手人:02/12/17 18:17 ID:p/W0cMAN
家にPCが無いので、また明日来ます。
ありがとうございました。
180 :
卵の名無しさん:02/12/17 18:28 ID:29Slj6fz
ここ読んでると、一部の裁判官は予見可能性があったなどと屁理屈をつけて
結果論で判決を出しているのが見え見えですね。
「被害者」に賠償金を出すのが良心的だとでも勘違いしているのだろうか?
回りまわって医療の萎縮という大いなる損失を生むことにも気づかずに。
181 :
卵の名無しさん:02/12/17 19:14 ID:lbIQoWZ+
>>180 裁判についてはその通りですね。でも病院に過失が無くても不幸な転帰をとった患者に何らかの補償金が
でるようなシステムがあれば、もう少し殺伐とした雰囲気が改善できるのでは?
182 :
卵の名無しさん:02/12/17 19:22 ID:R5jglJO3
>>181 そのための生命保険じゃないの?人間はいつかは死ぬもの。
>病院に過失が無くても不幸な転帰をとった患者
なんて,寿命そのものじゃないか。寿命で死んだ患者にまで
国家予算で保証しろとでもいうのか?冗談じゃない。
183 :
卵の名無しさん:02/12/17 20:49 ID:rH3YrrtR
>>162 面倒だけど、使う薬の能書のコピーは、必ず家族に渡して
サインをもらって下さい。
それでも、インネンつけられて、カネむしられますけど。
アーア、医者やめよー。
184 :
卵の名無しさん:02/12/17 20:50 ID:rH3YrrtR
できれば、裁判官の名前、書き足してください。
185 :
卵の名無しさん:02/12/17 20:54 ID:U8C31ORk
>>181 大概が保険の掛け金けちって小額の保険しか入っていなorそれすら入ってない
DQNだろ?高齢ゆえ掛け金の高さに閉口して入ってないというのも多いと思われ。
>>178 そんなこと調べてどうすんの?
看護婦が患者に暴行加えたでも思ってんの?
何か起こるとなんでも病院が悪いんじゃないかと考える
あんたみたいな人間は好きになれないね。
187 :
卵の名無しさん:02/12/18 02:58 ID:9U4yhwtO
>163
いや、入り口の理念なんて、どうせしっかりと読みゃしないんだから、
末尾にでもシレッと目立たなく出しといて、裁判の時、
相手側の弁護士が「副作用の説明が無かったじゃないか!」ってきた時に
「おや、入り口の看板をお読みにならなかったんで?」と返せる。
188 :
卵の名無しさん:02/12/18 09:01 ID:I3/N72fa
平成14年9月5日 松山地方裁判所判決
概 要
経験年数20年のベテラン看護師が、健康診断目的で来院した42歳女性の右肘尺側皮静脈から採血を試みた。
針を挿入直後に患者が「痛い!」と訴え、血液の逆流がなかったので左側から改めて採血した。ところが、
採血直後から右上肢の知覚障害、痛み、浮腫、運動障害が出現し、大学病院整形外科で反射性交感神経異栄養症(RSD)と
診断され、労災等級第7級に相当する後遺障害が残存した。
裁判所の判断
原告は採血直後から右手のしびれ等を訴えるようになり、現在でも右手は触れられただけでも強い痛みを訴え、
大学病院医師は採血を原因とする「右上肢カウザルギー」ないし「RSD」と診断している。痛みに関する供述に
はやや誇張された面があると感じられるが、およそ障害がない、あるいはその障害が軽微であるとの根拠とする
ことはできない。したがって、採血時に肘窩の尺側皮静脈に注射針を深く刺し、正中神経を傷つけたため右手が
使えなくなったのは、採血担当看護師の過失である。
原告側合計3254万円の請求に対し、2419万円の判決
189 :
卵の名無しさん:02/12/18 09:04 ID:I3/N72fa
カウザルギーて本当か、詐病だろ。
190 :
岩手人:02/12/18 09:19 ID:Hy7CUdc5
>>186 母親は骨折した方をかばって首や背中の骨が変形しました。
2〜3日に1回は様子を観に行ってましたが、
それまでは、半分動かない体でも頑張って立って歩いてたのです。
その骨折していた事実を知らない本人と身内にしてみれば、
当然不思議に思うことではないですか?
真相はまだ解りませんが、これから病院を順に調べるつもりです。
>暴行加えたでも思ってんの?
そんな事するわけないでしょ?あったら周りの患者達が教えてくれますよ。
ただ、一つの病院だけは看護婦の対応が酷かった事を覚えてますよ。
>あんたみたいな人間は好きになれないね。
私達が知らないままで居たほうが良いと?
何も詮索するなと?
>>172 脳出血を起こしたときに、吐きっぱなしで意識はずっとありましたから、
心臓マッサージは無かったと思います。
191 :
卵の名無しさん:02/12/18 09:33 ID:kxipwfLM
>>190 煽りにマジレスしてはいけません
面白がらせるだけですよ
>>190 なぜリハビリ病院で転倒したとわかるのか、それが疑問なんですけど。
あなたのそう判断した根拠をどうぞ。
193 :
岩手人:02/12/18 09:45 ID:Hy7CUdc5
>>192 トイレに行く際転倒した事をその病院から聞きました。
看護婦にえらい怒られてたと回りの患者さんから聞きました。
私達は転倒するのが怖くなってリハビリしなくなったのかと思ってました。
194 :
卵の名無しさん:02/12/18 09:48 ID:I3/N72fa
このスレ止めた方が良いかもしれんな。
DQN患者に医療訴訟の油刺すだけかもね。
195 :
卵の名無しさん:02/12/18 10:46 ID:10fLJx8K
医療過誤訴訟では、ほとんど病院が勝つんでしょ?
だから、防衛医療になる必要もないし、萎縮する必要もない、訴訟の対応策なんか
考えなくてもいいじゃない。ほとんど勝ってるんだから。
>>195 30%くらいは患者勝訴だったはずです。
>>196 実際には若いという形で病院が金を払わせられるケースが多くを占めています。
これは事実上の敗訴ではないでしょうか。となると30%以上です。
理不尽な訴訟で勝ち負けに関係なく起こされた時点で悪評が立ち
マスコミがおもしろおかしくセンセーショナルに書き立てるわけだが
199 :
卵の名無しさん:02/12/18 13:48 ID:ctGzWx1G
良スレつぶさぬため 岩手人さんにマジレス
まずあなたがやるべきことは現在の胸郭のX線写真のコピーとそれに
関する整形外科または放射線科専門医の診断書ないし意見書を入手する
ことですね その内容をアゲてくれたら2ちゃんDrsはきちんと答え
てくれると思うよ 仮に数箇所の肋骨骨折があっても同時に受傷したと
は限らないからね
200 :
200:02/12/18 14:26 ID:lIy998bL
201 :
岩手人:02/12/18 14:28 ID:Hy7CUdc5
始めに、今までの私の書込みで不愉快になった方がいましたら謝ります。
すいません。
>>199 今どう調べればいいのか考えているのですけど、
脳出血を起こした時の病院から順に回って骨折の経緯を辿ってみようと思います。
胸郭のX線写真のコピーは貰えるのですか?
説明はしていただけるものなのでしょうか?
カルテや写真を見ても何の事か多分さっぱり解らないと思います。
親友の兄弟に医者がいるので付いて来てもらえればいいのでしょうが、
確定じゃない話なので、そうもいきませんものね。
返答ありがとうございました。
202 :
199:02/12/18 15:43 ID:iQbXQxYk
ネタじゃないと信じてマジレス続き
172に書いてある骨折を診断した医師に頼めばコピーはもらえる
実費を払うとよりスムーズ それをもってその親友の兄弟とか
いう人のつてで専門医に読んでもらうといい ただし読影は複数
の医師にしてもらうこと その際に謝礼を払うかどうかはあなた
の判断ですね ただこれ以上の話は別のスレでやるべきでしょう
203 :
岩手人:02/12/18 16:19 ID:Hy7CUdc5
>>199 ありがとうございました。
スレを建てようかとも思ったのですが、proxy何とかで建てれなくて...
病院・医者板が一番いいかなと思い此処に来ました。
とにかく納得するまで家族皆で頑張ってみます。
あなたの様な方に助言いただいて嬉しく思います。
今後活動の経過報告等、何処かのスレにできればと思います。
ついでで何ですけど、「アスピレッチ症候群」って知ってますか?
知り合いがこの病気で生死の間にいるのですけど、症例がかなり少ないらしく...
204 :
卵の名無しさん:02/12/18 16:34 ID:4UIu8xwX
205 :
卵の名無しさん:02/12/18 17:00 ID:qbjKR7WU
>>198 もし患者が勝訴したら、少なくとも世間は理不尽な訴訟とはみないだろうが。
206 :
卵の名無しさん:02/12/18 17:20 ID:Pbf1xzQ8
>>205 その勝ち負けが出る前にあれこれ書かれるような気がするが。
>>203 関係ない長文が目障りなんで
”ちょっとした質問スレ”にどうぞ。
208 :
卵の名無しさん:02/12/18 18:11 ID:mVzfOmku
マスコミによる世論の誘導は判決に少なからず影響を及ぼす。
わざわざわかってる事を聞くなよ
>>208
210 :
ぜるだ ◆MHmattvur2 :02/12/18 18:55 ID:Eo8XT4N2
というか
最近の司法には
あるところから圧力が・・・
考えたくないけど
判決がおかしすぎる
司法まで冒されたら本当に日本は・゚・(ノД`)・゚・。
手遅れだよな・・・
DQNが増殖しすぎだ
211 :
卵の名無しさん:02/12/18 20:39 ID:E2N7sKEX
>>204 このケースは酷いね。馬鹿が病院や石を訴えてるのはあきらか。
家族と患者本人で病気や治療に関して合意もなにもできてないんだろ。
212 :
名無しさん@3周年:02/12/18 22:34 ID:De+ODxIS
一番知りたいのは、
患者本人とその家族との間でどういう話になっているのかだよね。
本人には告知していなかったとしても家族には全て話していただろうし、
一般的に考えれば本人に告知しなかったのだって家族の意向だろうし。
もし家族の意向で告知しなかったのだとすれば、
本来その責めを負うのべきなのは告知を希望しなかった家族のはず。
213 :
卵の名無しさん:02/12/18 22:48 ID:vP8SipD3
>>207 ”ちょっとした質問スレ”はちょっとした質問をするところ。
岩手人さんは独立のスレッドをたてるべき。
214 :
卵の名無しさん:02/12/18 22:48 ID:vP8SipD3
本当に「アスピレッチ症候群」で正しいのか?
こういうわかり易く書いてある判例集ってのはどこにあるんでしょう。
検索しても本文はどこにあるんだってのばっかしで・・・。
216 :
あっくん ◆bBolJZZGWw :02/12/19 05:14 ID:rM9XThM+
おおむね、医療訴訟の判例は妥当な判例ですか?
217 :
卵の名無しさん:02/12/19 10:38 ID:AtQ4o85K
あっくんが死刑になっていない以外は。
218 :
卵の名無しさん:02/12/19 10:49 ID:kWO8TTLO
219 :
卵の名無しさん:02/12/19 10:59 ID:kWO8TTLO
みんな会員になってお勉強してね。無料だよーん。
221 :
卵の名無しさん:02/12/19 16:30 ID:RoPd+Z/a
>>195 それは大昔の話です。今は、判決が出た例でも半分近く、和解になり賠償金を
払ったものも含めれば半分以上医者が負けてます。
しかも、訴訟すれば確実に負けるようなものは大部分示談になっていること、
言いがかりとしか思えない訴訟が増加していることを考えれば医者が責任
を負うべき例では大部分そうなっていると考えてよいでしょう。
222 :
BCさくら ◆hjAE94JkIU :02/12/19 16:32 ID:JiwzDKjG
医者は冬の時代だね。
法曹は医師より強し!
うちの大学に弁護士を目指している人がいます。
医者より弁護士の方がいいということですね。。。
はあっ、、、、弁護士なんて受からんよ私は><
223 :
卵の名無しさん:02/12/19 17:26 ID:G6Of7FMJ
>>221 言いがかり訴訟で医者が責任をとらされているのならDQN患者よりも司法に働きかけたほうがよくない?
224 :
卵の名無しさん:02/12/19 23:57 ID:1ZsURGzI
http://www.asahi.com/national/update/1219/035.html >肥満治療で無理な縄跳び、足にけが 国に賠償命じる
> 国立療養所西奈良病院(奈良市)に肥満治療で入院中、縄跳びをさせられて
>右足首を痛めた同市内の少年(13)と両親が、国に約22万円の損害賠償を
>求めた訴訟で、奈良地裁(樋口庄司裁判官)は19日、国に請求通りの
>支払いを命じた。樋口裁判官は「縄跳びが上手でない少年に対して、
>医師らが跳び方や回数を配慮すべきだった」と述べた。
> 判決によると、当時小学5年だった少年は肥満と脂肪肝の診断を受け、
>00年8月21日から10日間、同病院に入院。肥満治療で縄跳びをした際、
>片足で跳び続けたため右足がアキレス腱(けん)炎になった。少年らは01年7月に提訴した。
> 同病院の梶川勝示事務長は「判決の内容を十分に検討して、今後の方針を決めたい」と話した。
こんな裁判して22万もらってもあわないから、ただ裁判やりたいだけという感じだね。
225 :
卵の名無しさん:02/12/20 00:40 ID:VnYgRceL
226 :
卵の名無しさん:02/12/20 02:47 ID:6PGgHubs
>>224 自分で食べ過ぎてデブになったくせに・・・。
デブに育てた親の責任は?
227 :
卵の名無しさん:02/12/20 08:08 ID:cdlYpLg3
>>224 今オヅラがCXで判決批判したよ 相変わらず見当違いだけど
あんまし外れてもなかっただろ。
結果を見てから過程を評価しているんじゃないか?
他のものにも管理責任が重くなりすぎる可能性。
太らせた親の責任は?
の三点。
それに加えて、ゲストかなんかの、罰則を重くしすぎれば、
誰も何もしなくなるという批判。
229 :
卵の名無しさん:02/12/24 22:13 ID:LQ48JKgQ
弁護士に訴訟依頼すると着手金として10万くらいとられるが、22万じゃあ割に合わない。
まあ勝訴だからイイが。
230 :
卵の名無しさん:02/12/24 22:44 ID:EQhMUmAI
>>215 医療過誤100選は安くてイイ
(名前が気に食わないが)
夫が死亡したのは担当医の検査と処置にミスがあったためなどとして、妻(77)ら遺族が、担当医と宇都宮社会保険病院(宇都宮市南高砂町)
を運営する全国社会保険協会連合会を相手取り、約3700万円の損害賠償を求めていた訴訟の判決が25日、宇都宮地裁であった。
羽田弘裁判長は「医師の注意義務違反と死亡との間に因果関係が認められる」として、担当医と同連合会に対し、遺族に計約3365万円を支払うよう命じた。
訴えていたのは、同病院に入院していた宇都宮市南町、会社員斎藤忠告さん(当時71歳)の妻ら遺族2人。
判決によると、斎藤さんは1994年7月、胸の圧迫感を感じて入院、動脈に管を通して心臓を検査する「心カテーテル検査」を受けた。
その際、医師は、斎藤さんが脳こうそくを防ぐために服用していた抗凝血剤の投与を止め、検査後もすぐに再開しなかった。
このため、斎藤さんは同年10月、脳こうそくから肺炎を起こし、呼吸不全で死亡した。
>>
http://www.yomiuri.co.jp/04/20021225i505.htm あまりにもデータが少なすぎて反論できないのだが、3ヶ月の間、いつ抗凝血剤(っていっても何なんだ?)を始めたかも書いていない。
ミスなのかどうかもわからない。
まあ、患者には出血多量の危険があるけど中止するとアポる危険もある、どちらがいい?みたいなことを聞いて
検査するべきなのでしょうかね。私は出血の危険を話して薬継続して検査しますがねえ。
いずれにしてもDOQには何を言っても無駄、自分の金をむしり取られるだけ、という感がぬぐえませんな。
232 :
卵の名無しさん:02/12/25 16:29 ID:xbWz3/7p
自分の金???
233 :
卵の名無しさん:02/12/25 16:31 ID:xbWz3/7p
>>228 太らせた親の責任?、主婦が喫茶店でだべってるんじゃないんだからさ。
234 :
卵の名無しさん:02/12/25 22:53 ID:XGJrCh0U
>>231 そういうDQN患者家族をぶらっくリストに載せて晒すか。
235 :
卵の名無しさん:02/12/25 22:56 ID:tn2nfRrA
>>231 そうか?俺ならアポの話をして、薬止めるけど・・・
捕手
238 :
:03/01/04 16:04 ID:RlMDlL41
>>235、
>>231つかり、見解はないってこと。
要するに、医者が患者に説明したことをカルテに鉗手入れば問題ない。
・・・・はずだが、今の裁判官はどう見るかねえ。それにカルテを書くような時間の余裕も欲しい。
リアルタイムでカルテかくなんて無理。
240 :
卵の名無しさん:03/01/10 09:11 ID:zdEWmwWz
毎日新聞より
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030110k0000m040121000c.html 医療過誤:
病院に賠償命じる判決 北九州、検査前投薬で死亡
北九州市小倉北区の民間病院で胃カメラ検査前に投薬を受けて死亡した女性会社員(当時23歳)の両親が、病院を経営する社会福祉法人
小倉新栄会に8762万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が9日、福岡地裁小倉支部で言い渡された。
杉本正樹裁判長は「患者への問診・観察と説明を担当医師が怠った」として、病院側に6716万円の支払いを命じた。
判決によると、女性は98年1月、胃カメラ検査のため、のど用麻酔剤▽胃腸抑制剤▽鎮静剤――を投与され、いずれかによるショックで心臓が止まり死亡した。
杉本裁判長は、3薬すべてにショックを起こす可能性があり、極めてまれながら死亡例もあると知りながら、医師が投薬の適否を判断するのに
必要十分な問診・観察をせず、鎮静剤は投与しなくても良いことを説明しなかった、と指摘した。
判決について、別の病院で胃カメラを担当する医師は「患者を過度に興奮させないため、鎮静剤を使う医師は多い」と話す。
病院側は「判決文を検討して控訴するかどうか決めたい」と話している。
241 :
卵の名無しさん:03/01/10 09:12 ID:zdEWmwWz
これも毎日から
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20030110k0000m040120000c.html 医療過誤:
投薬ミスで足失ったと提訴 横浜、乳児の両親
横浜市南区の神奈川県立こども医療センター(黒木良和所長)で、未熟児の男の乳児が医師の投薬ミスから右足切断を余儀なくされたとして、
同市に住む両親が9日、損害賠償約1億7000万円を県に求めて横浜地裁に提訴した。
訴えによると、乳児は01年5月にセンターで生まれた。出生時は670グラムで、生後10日目に栄養を補うためカリウムの投与を受けた際、0・6ミリリットルのところを誤って6ミリリットル投与され、「高カリウム血症」になった。
センターは高カリウム血症治療のため乳児にカルシウム剤を点滴したが、血管の外側の組織に漏れて固まったカルシウムが血管を圧迫したため、
右足が壊疽(えそ)を起こし同月25日、手術で右足のひざ下を切断したという。
こども医療センターは9日、毎日新聞の取材に「訴状を見ておらず担当者も不在のため、コメントできない」と答えた。
242 :
卵の名無しさん:03/01/10 12:18 ID:ouaXMyG/
240>
ここには昔、バイトでいってた。
辞めてずいぶんたったので、この事件は知らなかったな。
ここは、当時は老人ばかりで、内視鏡検査なんかは
あまり積極的にやってなかったが、北九州は内視鏡の全処置でかなり
ほりぞん、なんかを無造作に使っているところが他にもあるので
要注意だね。
ほりぞんを何千回か使っていれば、必ず事故は起こるよ。
おれは、原則的には使わないことにしている。
CFでは、ぺんたじん、使うこともあるが、無理は禁物。
243 :
卵の名無しさん:03/01/10 13:27 ID:ZkV9h4OF
鎮静剤だけじゃなく、キシロカインやブスコパンでも死ぬ可能性はある。
だからといって・・・(以下略)
宝くじに当たったと思ってあきらめるしかないのか、民事の範囲なら・・。
244 :
卵の名無しさん:03/01/10 15:43 ID:ZkV9h4OF
>>医師が投薬の適否を判断するのに必要十分な問診・観察をせず、
「必要十分な問診・観察」→どこまでを言うのか?問診票だけではダメなのか?
また、それらを行った上で大丈夫だからといって、ショックが起きないわけでも
あるまいに。
ゆがんだ結果論で判決が下りるなら、ゆがんだ自己防衛に走るしかない・・・。
245 :
麻酔稼業:03/01/10 16:04 ID:d7nHNx+F
>>242 >ほりぞんを何千回か使っていれば、必ず事故は起こるよ。
お前の言い草はえらく乱暴だな(藁。今時、BZのpure antagonist
も存在するのに、その台詞はないだろう?
患者をちゃんと診てれば、呼吸抑制が生じようと、局麻中毒になろう
と、すぐわかる。よく、ショックのせいにするが、ショック自身が起
こることは極く稀にしかない。
246 :
卵の名無しさん:03/01/10 17:57 ID:ouaXMyG/
麻酔科のセンセイにしかられちゃ、一言もないよ。
おっしゃる通りだと思う。
だが、おれの周囲、というか同僚なんだが、知ってる限りで
上部消化管で死亡事故は2件あった。
どちらも訴訟にならなかったが。
ほりぞんは内視鏡検査で通常使う必要はない、てことを
おれは、いいたかったんだ。
意識がしっかりしてもらった方が、検査施行の上で安全だと思う。
患者さんが苦痛を訴えるというのは、大きなシグナルなんだから。
247 :
卵の名無しさん:03/01/10 18:47 ID:Nt+Fiz4v
>>246 だが、ほりぞんでせでーしょんかけないと、苦しくて後であの医者は
下手くそだって評判たつから開業医には必須のあいてむだって話だぜ。
248 :
卵の名無しさん:03/01/10 19:31 ID:NcTj/W5J
ほりぞん使用による合併症発生率のデータってどこかにありませんか?
249 :
卵の名無しさん:03/01/10 19:44 ID:5CzW9M8f
ホリゾン使うときは、熟練した助手をつけて
内視鏡してます。内視鏡と麻酔管理は一人では
できません。
250 :
卵の名無しさん:03/01/10 20:33 ID:Ba3WxcOO
sedationかけるときはライン確保、自動血圧計、SaO2付けてGTFしてる。
当然だと思っていたが・・・。
251 :
卵の名無しさん:03/01/10 20:35 ID:YJHcd1iW
ほりぞんは二万例使用して一例の死亡例も経験ないと豪語される先生もいる。
ブスコパンやキシロカインのアナフィラキシーショックが原因だろ。
252 :
卵の名無しさん:03/01/10 20:42 ID:NcTj/W5J
死亡に至る合併症が起こる確率 → 2万例使用して一例もない確率
1/3000 → 0.127%
1/5000 → 1.831%
1/7000 → 5.742%
1/9000 → 10.84%
もちろん、こんなふうにはいかないでしょうけど。
253 :
アクマホケンコム:03/01/10 21:08 ID:7UkbbQna
254 :
卵の名無しさん:03/01/11 11:00 ID:fYuC8iTa
ほりぞんよりおぴすたんのほうがこわかですたい
255 :
卵の名無しさん:03/01/11 11:26 ID:KwK0/6un
そげなことなかですたい
256 :
卵の名無しさん:03/01/11 11:42 ID:KlFGsAv6
今日胃カメラ3例ともセルシン10mg使用しましたが、みなさん安らかに
眠られていました。
257 :
卵の名無しさん:03/01/11 12:53 ID:NRiB1VVi
1994年10月31日朝日新聞第一面記事より。
88年から5年間で上部下部内視鏡検査に伴い全国で225人の死者。
そのなかで134人が前処置による死亡。もっとも多いのが鎮静剤の過剰投与。
おいらは5千人くらいホリゾン投与して内視鏡したが呼吸停止要ソウカン5人くらい経験したよ。
とくに怖いのはアネキセートで覚醒しても再び眠ってとまるんだよね。とうぜんだけど。
高齢者はキケンだよ。
アネキセートで覚醒させて返したら帰りに居眠り運転で事故おこして裁判になった例も新聞でみたな。
新聞記事でてから一切鎮静剤なしで1万例以上してるが、事故はない。
鎮静剤使わないほうが気楽だな。
258 :
卵の名無しさん:03/01/11 13:26 ID:RIcFLOa+
この判例のことだね。
胸やけの主訴で上部消化管内視鏡検査を受けた61歳男性。検査の結果、食道裂孔ヘル
ニアと診断された。検査にあたっては鎮静剤としてミダゾラム(ドルミカム®)10mg
を静脈注射し、拮抗薬としてフルマゼニル(アネキセート®)0.5mgを使用した。
ところが、自動車で帰宅途中に意識を失い単独交通事故をおこし、腰椎圧迫骨折、
左肋軟骨骨折、左手関節部骨折、右腸骨骨折、両膝打撲、右肩腱板損傷などを受傷。
鎮静剤使用についての説明がなかったということで医事紛争へ発展した。
裁判所の判断
ドルミカムの使用時間、ドルミカム®とアネキセート®との効用時間の関係、本件事故
の時間・態様からすると、胃カメラ検査の際投与されたドルミカムの影響によって起
こったものと推定できる。その際担当医師らスタッフが胃カメラ検査に際して使用した
ドルミカム®などの薬剤の効用について、自動車運転に意識した説明をしていたとし
たら、少なくとも胃カメラ検査当日、自ら自動車を運転して本件病院を訪れた可能性は
少なく、もし自動車で来院したとしても病院内でもうしばらく休んでいたことが窺え
る。したがって、病院側の説明義務違反により起きた交通事故である。
原告側1261万円の請求に対し、607万円の判決
259 :
卵の名無しさん:03/01/11 14:05 ID:NRiB1VVi
内視鏡検査の途中で呼吸停止おきるとパニックになってしまう。
アンビュでもんで、アネキセートつかえばいいんだけど、
そういうときに限って血管確保してなかったり、新人看護婦ひとりしかいなかったりする。
勤務医時代はどしてもソーカンできないときは麻酔科医呼んだけど
バイト先で呼吸停止したときはこわかった。
そのときの恐怖がよみがえるので、開業してからはこわくて使えない。
一人診療所で鎮静剤つかう奴は勇気あると思うよ。
260 :
山崎渉:
(^^)