【言葉も気持ちも】素直ヒート【熱く真っ直ぐ!!】

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1ほんわか名無しさん
新ジャンル「素直ヒート」とは
恋する気持ちが止まらずついつい叫び出しちゃう女の子のジャンル

注意事項
一つ、馴れ合うときもそこそこ空気は読むべし
一つ、エロスは投下前に宣言すべし
一つ、SS投下時はタイトルと総レス数を名前欄に明記すべし
一つ、自虐を捨て堂々と真っ向から挑むべし
一つ、投下許可を取ると思ったとき、行動はすでに完了させているべし
一つ、過疎は職人達が構想を練っているからと考え自身の投下に励むべし
一つ、sage進行でドリルのように突き進むべし
一つ、>>950はスレタイを真っ赤に燃えつつ決めるべし

素直ヒート まとめ @wiki
http://www4.atwiki.jp/sunaoheat/
うpろだ
ラクガキ投下ろだver.HEAT[推奨]
http://www6.uploader.jp/home/heat/
ニガウリアップローダ [推奨]
http://www.nigauri.sakura.ne.jp/
イメージうp.org [流れやすい]
http://www.imgup.org/
Axfc UpLoader [大容量]
http://www.axfc.net/
どっとうpろだ.org [流れにくい]
http://www.dotup.org/
@ピタ(PC許可を忘れずに) [携帯用]
http://pita.st/index.html

前スレ→【赤い綱で】素直ヒート【結ばれているッ!!】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/honobono/1258890691/
2ほんわか名無しさん:2011/10/06(木) 09:44:42.78 O
キミは素直ヒートを知っているか!

これがそれだ!

女「私はァァァァァ、男をォォォォォ、、愛してるぅぅゥゥゥ! !」
男「うるさい、全校集会で叫ぶな」


素直ヒートは叫ぶ!

女「男ーっ!!私の渾身の愛を受け止めてくれーっ!!!」
男「やめんか、暑苦しい。」
女「つれないぞ、男!だが、そこが好きだぁぁァァァ!!!!!」
男「だから抱きつくなって」


叫ぶ!!!
http://www4.atwiki.jp/sunaoheat?cmd=upload&act=open&pageid=8&file=1-045.jpg


テンプレはこれで終わりだ!
さあ! 君の熱き想いを投下してくれぇえええ!!!
http://www4.atwiki.jp/sunaoheat?cmd=upload&act=open&pageid=170&file=27-127.jpg
3ほんわか名無しさん:2011/10/06(木) 09:45:24.55 O
新スレ立ててみた
前スレ満了後にお使いください
4ほんわか名無しさん:2011/10/07(金) 23:58:14.16 0
>>1
5ほんわか名無しさん:2011/10/08(土) 09:15:50.96 0
いちもつ
6ほんわか名無しさん:2011/10/08(土) 10:24:57.59 0
>>1
新スレ記念にお題をくれぇぇぇぇえええ!
7ほんわか名無しさん:2011/10/08(土) 12:06:09.93 O
>>6
おめでたいヒート
8ほんわか名無しさん:2011/10/10(月) 01:45:49.82 0
久しぶりにきたが、やはりいいもんだな
9ほんわか名無しさん:2011/10/10(月) 20:54:12.49 0
>>6 芋ようかんか焼き芋か

「男静」作者様、了解しました。少しずつですがまとめていこうと思います。
10ほんわか名無しさん:2011/10/11(火) 11:04:27.30 0
焼き芋

男・女「「おじゃましま(ぁぁぁぁあああ)す(ッ!)」」
女友「いらっしゃい。まあ、そのあたりで座って。あら、どうしたの?その焼き芋」
男「ああ、女友の家に来る途中で焼き芋屋に遭遇してな。女がどうしてもって」
女「女友のぶんも当然あるぞっ!やきいもっ」
男「結構うまいぞ」
女友「ありがと。でも女って芋好きだよね」
男「だよな。東京土産っていうといつも芋ようかん買ってくるし・・・あっ・・・」
女友「ん?どうしたの?」
男「い・・・いや、なんでもない。そ、そういえば小学校の頃も給食のスイートポテト奪い合ってたっけか」
女友「そうだったよね」
女「いいじゃないかッ!素材本来の程よい甘さがたまらないんだよっ!」
女友「でも、炭水化物あんまり取ると太っちゃうよ」
女「大丈夫だよッ!日頃から運動は欠かしてな(ブフォ)・・・!」
男「!?」
女友「!?」
女「・・・欠かしてないから・・・体重だって中学の頃から変わってないしッ!そ、それにしても、なかなか部屋だよねッ!」
男(まさか・・・)
女友(ごまかそうとしてるのかしら)
女「だってホラッ!椅子とかもどことなくおしゃれな感じだし・・・それに・・・それに・・・(うるうる)・・・それに・・・うぅ・・・」
男「えーと、そのアレだ。いい部屋で気が緩んだみたいだ。ふたりとも臭かったらごめん!次から芋食うときは気をつけるよ」
女友「な、なんだー男だったのかー。まったく、次から気をつけてよー」
男「ごめんごめん」
女「・・・うぅ・・・おとこぉぉぉおおおおおおおお!女友ぉぉぉおおおおおお!大好きだぁぁぁぁああああああッッッ!」

男(あの状況であえて名乗り出ることで、逆にさっきこいたすかしっ屁のこともごまかす。死中に活を求めるとはこのことよ)
11ほんわか名無しさん:2011/10/11(火) 15:52:21.20 0
>10
男策士だな
GH!
12ほんわか名無しさん:2011/10/13(木) 04:06:46.65 0
>>9
まとめを見たら、男静の項目が出来てる!!?感謝です!!!

>>10
上手い誤魔化しだwwwてか、女の誤魔化しが強引過ぎるwww
GHだぁぁぁ!!!
13男静(おとしず):2011/10/13(木) 04:08:06.08 0
宿の早朝。男達の部屋の前。

義妹「オハヨウゴザイマス。」寝起きドッキリ風
敵女「オハヨウゴザイマス。」寝起きドッキリ風
女友「何してんのよ〜。こんな朝っぱらから。」

敵女「仕方あるまい。男が、こういう時の定番の覗き・夜這いイベントを起こさなかったのだから。」
義妹「来ないなら、こっちからイベントを起こすまでです!!」
女友「………で、女(肝心の提案者)は?」
敵女「起こそうとしたんだかな。一向に起きる気配すら無かったのだ。」
義妹「ライバルが減るのは、大歓迎ですけどね。」

女「(-.-)Zzz・・・・」
http://vippic.mine.nu/upm/data/1318445861.jpg

敵女「別に、女友は参加しなくても良いんだぞ。」
女友「女に男の寝起き姿を教えてあげる為なんだからね!勘違いしないでよね!!(////」
義妹「……(素直に男友さんの寝起き姿が見たいと言えば良いのに)。」
14男静(おとしず):2011/10/13(木) 04:09:45.02 0
敵女「なんだ?ヌイグルミやらストラップやらで部屋が散らかってるぞ。」
義妹「多分、兄ぃが景品ゲームで獲得したヤツでしょうね。」
女友「それを差し引いても、男の子の部屋って感じね。散らかりすぎよ。」
敵女「そうだな。これでは誰が何処に寝てるのかも分からないくらいだ。」

??「う〜〜〜〜〜ん(-.-)Zzz・・・・」ゴロリ
一同「「「―――――――っ!!!!!??」」」

皆さんには、経験が有るだろうか?旅館の部屋着の浴衣を
着なれていない人が寝巻きとして使用すると、起きる頃には全裸に近い姿になってしまうことが有る。
そして、トランクスは“中身”が…………こぼれやすい!!!!

不A「(-.-)Zzz・・・・」
一同「「「いっ嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!?」」」
http://vippic.mine.nu/upm/data/1318445930.jpg

男「ん?……今、何か聞こえなかったか?」
男友「いや、別に。そんなことより、ジョギング終わりにしようぜ。そろそろ朝食時間だろ?」
男「そうだな。朝風呂で汗流す時間も考えたら、そろそろ帰るか。」
続く?
15ほんわか名無しさん:2011/10/14(金) 21:32:31.74 O
男静GH!!
そろそろ話が進展したら嬉しいな……(チラッ

・箱入りヒート

女「男おぉぉぉぉぉ!! これ見ろ、これ!!」バンバン
男「なんだこのやたらデカい段ボールは?」
女「なんかの梱包に使ってたらしいから、もらってきた!!」
男「もらってきたって、何に使うつもりなんだ?」
女「おぉ、見ろ!! デカいから私も入れるぞ!!」スポッ
男「だから、入ってどうすんだっちゅーの」
女「……捨て猫ですっ、主に男とか男とか男とかが拾ってください!! むしろ拾え!!」
男「なんだと? 俺に拾えってか?」
女「にゃあー、にゃあーっ!!」ゴロゴロ
男「なりきりやがって……よし、そこまで言うなら箱ごともらって行ってやる」ヒョイッ
女「にゃっ!?」
男「ただし、拾得物は俺に権利があるんだから、何されても文句言うなよ?」ニヤリ
女「のっ望むところだあぁぁぁぁぁ///……あっ」ズボッ、ボスンッ
男「あ……あーあ、暴れるから箱の底が抜けやがった」
女「うきゅぅ……」キュ〜ッ
16ほんわか名無しさん:2011/10/18(火) 06:36:16.56 0
>>15
ガンダム・ダンボールのコスプレみたいになった女を想像したwwwwGHだぁぁぁ!!

話に進展か……。一応、次から新キャラ?が登場する予定だけど
話の時間軸は、ほとんど進まないんだよな〜。ゆっくり進んでます。
17男静(おとしず):2011/10/20(木) 06:38:55.94 0
帰りの車中

女友「あ゛〜〜〜!朝は災難だった〜〜〜!!」
男友「馬鹿なこと、やってるからだぞ。しかも、俺達は居なかったのに。」

不A「本当に災難だったのは……俺ですよ………。」
http://vippic.mine.nu/upm/data/1319059825.jpg
男「ああ、それに対しての異論は無い。」

男「というか、鍵は?どうやって開けた?」
義妹「あんな鍵、有って無いような物ですよ。現代化学(ピッキング)の力を持ってすれば!」
http://vippic.mine.nu/upm/data/1319059914.jpg
※防犯的な関係上、道具がモザイクになっております※
男友「女ちゃんが起きれなかったように、義妹ちゃんが起きれなかったら?」
敵女「義妹(後輩)に出来て、私に出来ないことなど無い!」
http://vippic.mine.nu/upm/data/1319060022.jpg
※防犯的な関係上、道具がモザイクにry※
男子一同((((ハイ・スペックなストーカーだぁぁぁぁぁぁ!!?))))

女「ううぅぅぅ!嫌な思い出になったとしても起きれば良かったぁぁぁ!!」
男「何でだよ!嫌な思い出なんか要らないだろ!?」
女「だって、男と旅行なんて……また出来るか分からないし……嫌な思い出でも多い方が良い!!」
18男静(おとしず):2011/10/20(木) 06:39:47.02 0
男友「なんという健気な娘や〜〜!もう付き合っちゃえよ!!」
男「………………(ウゼェ)。」

男友「帰ったら、夏の大会に備えて特訓か〜〜。気が重いぜ。」
不B「大会って、いつなんですか?応援に行きますよ。」
女友「わ、私も行く!応援は、多い方が良いしね!!」



??「大会まで、後ちょっとね。楽しみ〜〜〜〜〜〜!」
女生徒「も〜〜最近、後輩ったら、そればっかりだよね。飽きちゃったよ。」
後輩「だって、本当に楽しみなんだもん!だって、先輩達に会えるかもなんだよ!?」
女生徒「先輩って、後輩が小学生の時に通ってた道場の先輩でしょ?向こうが覚えてるかしらね?」
後輩「忘れてたら忘れてたらで、また私を覚えてもらうから良いの!」


後輩「先輩……(大会まで待っててくださいね!)。」
http://vippic.mine.nu/upm/data/1319060136.jpg
続く?
19ほんわか名無しさん:2011/10/20(木) 07:49:28.18 O
新展開wktk!
20ほんわか名無しさん:2011/10/26(水) 02:11:56.83 0
お題ぷりーず
21ほんわか名無しさん:2011/10/26(水) 06:34:00.04 O
>>20
・飛んで
・回って
・落ちる
22母ヒートのようです:2011/10/27(木) 22:38:28.13 O
うちの母が喧しくて困る。

挫折した。泣きたくなった。誰かにすがりたいのに誰もいなかった。

そんな時、俺の様子がおかしいことを心配した母がやって来て、話を聞いてくれた。

普段なら母に愚痴なぞ絶対言わないのだが、この日は心が弱っていたせいか、ぽろりと口をついて愚痴が出てしまった。

誰それはこんなに成功しているのに、自分は何をやっても上手くいかない。

もしかしたら自分には、生きている価値なんかないのではないか。

そんなことを呟く俺を、母は黙って見つめている。

どこか、いつもの母と違う雰囲気であったのだが、落ち込んでいた俺はその事に気付かない。

その時の俺は忘れていたのだ。母はその純真さから、人の痛みすら共に共有しようとする人間だということに。

母は途方にくれた顔をし、大丈夫だからと何度も俺を励ました。

安易な言葉をかければ嘘臭くなることを、恐らく母は知っているのだ。

いつもなら瞳に涙を溜めていてもおかしくないのに、それすら耐えて、ただ落ち込む俺を励ましている。

その母の懸命さに打たれ、ついには俺の目から、涙が溢れ落ちた。

母はそれを見て困惑したが、それでも俺の目から涙が止むことはなかった。

俺が挫折から早く立ち直れたのは、間違いなく母のおかげである。

母には、いくら感謝してもし足りない。
23ほんわか名無しさん:2011/10/27(木) 23:39:49.27 0
いいですね。素晴らしい。
24母ヒートのようです:2011/10/29(土) 02:39:13.65 O
うちの母が喧しくて困る。

ある日のこと、俺がリビングでテレビを見ていると、母がお風呂に入るねと言ってきた。

夕飯の支度も終わっていたので、一度はうんと返事をし聞き流してしまったが、よくよく考えると

いつもは父と一緒に入るか、父が入浴を終えた後に入るかのどちらかのはずだ。

それに疑問を抱き、なぜこんな中途半端な時間に風呂を使うのか尋ねると

寒くなってきたから風呂上がりの温かい身体で、父の冷えた身体を温めてあげたいのだと言う。

確かに、外から帰ってくると冷え込みが厳しくなって、温かいものが恋しくなる季節ではある。

母の願い違わず、父はちょうど母が風呂から上がるタイミングで帰宅してきた。

ほこほこと湯気の上がる母が、ネクタイを緩める間も惜しいとばかりに、父へと突進し頬擦りする。

父は慣れた様子で母の頭をぽんぽんと叩き、離れるよう促すのだが

母は父の手の冷たさにショックを受けたらしく、いつも以上に父から離れようとしない。

そのせいで、我が家の夕飯が30分ほど遅れたのは、是とすべきか非とすべきか

いまだに判断が着きかねている。
25母ヒートのようです:2011/10/29(土) 17:10:25.40 O
うちの母が喧しくて困る。

日曜の昼下がり、父が珍しく本を片手に、居間で居眠りしていた。

ソファーにどかりと腰掛けたままの姿勢で、すやすやと気持ち良さげに眠っている。

何の気なしにそれを見つめていると、母がやってきて、俺と同じに父の寝姿を見定めた。

母は疲れてるのかなと俺に問うと、くすりと笑って父の傍らに座る。

そして、父の鼻を自身の赤く長い髪の毛で、こしょこしょとくすぐり始めた。

父はすぐにうなされ始め、空を掻くように手を上下させてもがき、やがて大きなくしゃみと共に目を覚ました。

困惑する父を尻目に、母はおはようとだけ言って、父の胸へ飛び込む。

髪の毛は汚くないのか、そして父にイタズラなどして後で怒られないのか。

それだけが目下の心配事である。
26父クールのようです:2011/10/30(日) 22:09:49.34 O
うちの妻が喧しくて困る。

毎朝私のベッドに潜り込み、おはようの挨拶とキスをしようとする。

必然、私は早く起きねばならなくなり、仕事に遅刻するようなことはなくなった。

昼は開くのをためらうほど愛情のこもった愛妻弁当を作り、周囲の視線を独占する羽目になる。

おかげで、昼食を誰かと一緒に食べようとは微塵も思わなくなった。

夕方、帰宅すると疲れた私に一番にお帰りを言い、寂しかったと抱きついてくる。

それをかわすのに使う労力より、好きにさせるべきなのだと気づくまでにそう時間はかからなかった。

夜は一緒にいれなかった時間を埋め合わせようとするように、私にすり寄って甘えようとしてくる。

暑苦しいが邪険にも出来ない。これも好きにさせることに決めた。

これを新婚当初から何年も続けている。私も奇特な旦那だなと、つくづく思う。
27父クールのようです:2011/10/30(日) 22:24:01.41 O
うちの妻が喧しくて困る。

怖い夢を見たと言っては泣き出すうちの妻。お前、今年でいくつになったと問いかけたい。

仕方ないので、寝つくまで頭を撫でてやることにする。

固く目をつむり、すがりつく妻はまるで子供のようでもある。

しかし、普段は気丈な妻がここまで怯えるのも珍しい。一体どんな夢を見たのだろうか。

妻がまだ寝ていないのを確認すると、私はそれを妻に尋ねた。

妻は思い出すのも嫌だという表情を見せ、家族が離ればなれになる夢を見たの、と答えた。

なるほど、妻が怖がりそうな夢である。昔から妻は、仲の良い人との別れを異常に嫌う傾向があった。

気休めにしかならないだろうが、そんなことにはならないから安心しろ、と言っておいた。

うちの妻は芯が強いようで実は脆い。それを知っているからこそ

私が守ってやらねばという意識を改めて強く持った。
28母ヒートのようです:2011/10/30(日) 22:43:16.86 O
うちの母が喧しくて困る。

母は相合い傘を好んでしたがる。それは、家族の間だけに留まらない。

雨宿りしている人を見ると、それが大人だろうと子供だろうと自分の傘に入るよう熱烈に誘い

そのまま相手の目的地まで送り届けてしまうのである。

むろんそうそう都合よく雨宿りしている人間などいないし、いたとしても断られることがほとんどらしいのだが

それでも希に、母の差し出す傘の恩恵にあやかる人間はいるようだ。

きっと、年齢よりはるかに若く見られがちな母の容姿にも原因はあるのだろう。

母は、誰かと一緒に雨の中を歩くのが好きなのだと言っていた。

その時の相手も、うら若くとは言わないまでも、そこそこ美人な母と共に歩くのは

まんざらでもない気分なのではないだろうか。

もしもそれを父が見たら、どんな反応を示すのだろう。

俺は最近、そんなことをよく夢想している。
29ほんわか名無しさん:2011/10/30(日) 23:32:47.57 0
母ヒートは、良いね〜。じんわりと、心が暖かくなるわ〜〜。
珍しい父視点も読めたし、GHだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
30ほんわか名無しさん:2011/10/31(月) 00:02:10.23 0
乙でした!

リクエスト:母ヒートのOL時代
       俺が女友達を家に連れてきた時の母ヒートの話
       セリフ「人生分からんもんだね」
31母ヒートのようです:2011/11/01(火) 21:08:06.27 O
うちの母が喧しくて困る。

母が珍しく長電話をしていた。相手が誰なのか気になるところである。

電話を切った母が俺の視線に気づくと、俺が質問するより早く、OL時代の友達から連絡があったのだと言った。

母にOL時代があったことすら初耳である。てっきり俺は、父と結ばれてすぐ家庭に入ったものとばかり思っていた。

母もそんな俺の思考を察したようで、大学を出てから一年だけ、父と同じ職場で働いていたのだという。

いわゆるオフィスラブという関係だったらしい。職場内恋愛が禁止されていた訳ではないとはいえ

公然の秘密とばかりに白昼堂々イチャついたであろう母を思うと、父の気苦労も察するに余りある。

母の話では、その後すぐ俺を授かり、寿退社せざるをえなくなったそうだが

それでも自分の能力をあらんかぎり使って、愛する人と一緒に働くのは楽しかったと言った。

若かりし頃の母は、きっと父の後ろ姿を見ながら、きびきびと仕事をしていたのだろう。

それを思うと、少しだけその現場に居合わせたかったような気もした。

ちなみに、後に父から聞いた話によると、母はあらんかぎりの力を使いすぎて

お茶汲みもコピー取りもことごとく失敗し、クビになる寸前だったそうな。

なんというか、実に母らしいオチのついた話だと思った。
32母ヒートのようです:2011/11/01(火) 22:18:25.81 O
うちの母が喧しくて困る。

我が家に女の子がやってきた。と言っても、俺が連れてきたのだが。

別段彼女という訳でもなく、仲の良い女友達といった関係の娘なのだが、彼女を見た瞬間、母はあらと黄色い声を上げた。

どうやら母は、俺とその娘に関して、どうしても穿った見方をしたいらしい。

俺とはどういう経緯で付き合うことになったのか、とか、俺はこの娘のどこを好きになったのか、など

聞かれたところで答えられるはずのない的外れな質問ばかりしてくるので、やりづらいことと言ったらない。

俺としても、さすがに自分の部屋へ彼女を連れ込んで二人きりになるのは憚られるので

どうしても母の目の届くリビングで、応対せざるをえないのだ。

あまりに鬱陶しいので、ちょっと席を外してほしいんだけど、と怒り気味に頼むと

母はしゅんとして部屋から出ていき、ドアの隙間から顔を半分覗かせてこちらを見ている。

彼女は、お母さんと仲が良いんだねと言い、くすくすと笑みを漏らしている。

それを聞いて、俺の耳から首筋にかけてが熱くなってゆくのが分かる。

母の行為にもはや恥ずかしさは感じないと思っていたが、まだまだ意外な局面はあるようだ。

もう二度と彼女はうちに連れて来るまい。そう近いながら、俺は初めて心底から母を恨んだ。
33母ヒートのようです 1/2:2011/11/03(木) 16:41:22.93 O
うちの母が喧しくて困る。

母が自転車を買った。これで行動範囲が広がると喜んでいる。

徒歩圏内に駅や商店があるためか、母は免許を持っていない。だから自転車があれば

そのアグレッシブさに磨きがかかり、どこまでも遠くへ行きそうである。

しかし、それから一週間後。買い物へ出かけていたはずの母が、青ざめた顔をして家まで引き返してきた。

なんと、十字路で飛び出して来た人を自転車で轢いてしまったのだと言う。

慌てた俺はすぐさま救急車と警察を呼び、母とともに現場へ駆けつけた。

幸いにも被害者に出血はなく、大きな怪我もなさそうだったが、母にぶつかられて頭を打ったのか、その人は意識を失っていた。

母は被害者を心配したが、表立った怪我がない以上どうすることも出来ず、ただ救急車が来るのを待つしかなかった。

34母ヒートのようです 2/2:2011/11/03(木) 16:42:21.39 O

母はあの人が死んじゃったらどうしよう、と今にも泣き出しそうな顔をしたが

そんな母を慰める暇もなく、俺と母は事情を聞くため、二人して交番へ連れて行かれる。

俺としても、母の今後が気がかりでやきもきしていたのだが、今度はその交番で、驚きの事実が発覚した。

母が轢いたのは、ひったくりの常習犯であったらしい。しかもその被害者改め犯人は

今まさに老婆のセカンドバッグを盗んで逃亡中だったのだ。

さらに目撃者の証言から、母が自転車で犯人を轢いたのは、犯人の完全なる

前方不注意だったことが証明され、母へのお咎めは軽い注意だけで済んだ。

唖然とする俺たち二人を尻目に、警察は今後同じことがないようにとだけ言って、家へ帰してくれた。

母は帰路の途中、人生わからんもんだねぇと自転車を押しながら言った。

俺は人生で初めて、塞翁が馬という言葉の意味を知った気がした。

35ほんわか名無しさん:2011/11/03(木) 22:38:41.04 0
お題消化乙でした。
素晴らしいです。次もお題があった方がいいでしょうか?

セリフの「人生分からんもんだね」を誰に言わせるかなと思っていたら母でしたね。
てっきり父が言うかと思ったんですけどね。
36ほんわか名無しさん:2011/11/03(木) 23:15:59.05 O
お題くれれば随時消化していくよ
母ヒート以外が書きたくなったら普通のヒートでお題消化するかも

もし「このお題は母ヒートで」とか「これは普通ので」とか要望があれば、そのように投下します
37ほんわか名無しさん:2011/11/04(金) 00:44:53.04 0
母ヒート信者参上!
GJです!
38ほんわか名無しさん:2011/11/04(金) 06:56:22.73 0
母ヒートは、なんか情景まで浮かんでくるぐらい上手いですね・・・
そんな文才が欲しいw
39ほんわか名無しさん:2011/11/04(金) 20:20:19.93 0
それでは改めてお題をお願いしますです。

お題:俺が母ヒートを基準に世の中の女の子を見てはいけないと気付いた時の話
    母ヒートの高校時代の同級生が遊びに来た時の話
    セリフ「当らずとも遠からず」  
       
40母ヒートのようです 1/2:2011/11/07(月) 20:25:50.94 O
うちの母が喧しくて困る。

基本的にほとんどモテた試しのない俺ではあるが、それでも女子との交流を持つ機会はある。

かつて恋人だって居たことはあるし、人とのコミュニケーション能力もない訳ではない。

しかし、世の女性陣を見ていると、不思議と何かしら違和感のような感情を覚えることがあった。

相手が冗談を言えば笑い、真面目な相談をすれば真摯な態度で聞いてやる。

そういった当たり前のことが、どこか当たり前でなく感じるのだ。

話がつまらない訳でもなく、興味がない訳でも決してないのだが、少し冷めている自分に何度も頭を捻る。

その感覚に名前をつけることが出来ず、モヤモヤは募るばかりだったのだが、ある日不意にそれは解決した。

俺が悩ましげにしているのを見た父が、どうかしたかと声をかけてくれたのだ。

父にこれこれしかじか、と悩みを話すと、しばし瞑目した後、それは物足りなさではないのか、と教えてくれた。

41母ヒートのようです 2/2:2011/11/07(月) 20:26:56.51 O

それだけではいまいち合点がいかなかったのだが、父は

あれと毎日過ごしていると感覚もおかしくなるだろうと、母をこっそり指差して笑う。

そこまで言ってようやく、父の言った物足りなさの意味が分かった。

そりゃあ、あの母を比較対象物にしてしまえば、どんな女性も物足りなく感じてしまうだろう。

家族だからと言ってしまえばそれまでだが、どうやら俺の中で女性に対する価値判断基準が

知らぬ間に母の無体な元気を元にするようになっていたらしい。違和感を感じて当然である。

腑に落ちた顔をする俺の頭をぽんぽんと叩き、まぁ頑張れと無意味な励ましをする父。

その父の姿を見とめるや、すぐさま隣に立ってべったりと離れない母。

あの物差しが俺の中から消えるまで、だいぶ時間がかかりそうな予感だけしている。
42ほんわか名無しさん:2011/11/07(月) 20:38:48.73 0
母ヒートのほのぼのが好きです!
43母ヒートのようです 1/2:2011/11/07(月) 21:05:04.03 O
うちの母が喧しくて困る。

俺の家に、母の古くからの友人が遊びに来た。

その人は女友さんというらしい。母は突然の来訪に感激した様子で、久しぶりだねと彼女に抱きついていた。

なんでも、両親の高校時代からの知己であるという。連絡は取り合っていたが、会うのは久々らしい。

たまたま週末で学校が休みだった俺は、母と女友さんとの再開に同席させてもらえることとなった。

席につくや、女友さんは俺に向けて、お父さんそっくりだねとのたまった。

そんなに似ているだろうかと微妙な心境になっていると、今度は母が誇らしげに、

自慢の息子ですから、と俺の頭を抱きよせながら誉めた。

44母ヒートのようです 2/2:2011/11/07(月) 21:05:42.85 O
それを見てくすりと笑う女友さんは、でも性格だけは男くんに似ちゃあ駄目よと難しい顔をした。

あれは女を不幸にする性格だからね、と女友さんが言うと、母が慌てて、でも今の私は誰よりも幸せだよ、と憤慨する。

それがよほど可笑しかったのか、女友さん呵呵大笑し、ツンデレツンデレと言いながら気をよくした。

父がツンデレであることは薄々勘づいていたが、まさか他人がそこまで父のことを把握していようとは。

伊達に父と母の友人はしていないようだ。

父は昔から母を憎からず思っていたクセに、なかなか素直になれなかったそうだ。

でも今はその分まで愛してもらっているから、と母が言うと、女友さんはハイハイのろけのろけと聞き流す。

これが長年付き合った者だけに醸し出せる、阿吽の呼吸というものなのだろうか。

熟達した漫才コンビにも似たそれは、俺の心を終始和ませた。
45母ヒートのようです:2011/11/11(金) 01:53:13.17 O
うちの母が喧しくて困る。

ハロウィンを迎えるにあたり、母がいそいそと準備をしている。

近隣の幼稚園の子供がお菓子をもらいに家々を巡るそうで、母はその子供らを、自分も仮装して出迎えるつもりらしい。

何もそこまでする必要はなさそうなものだが、母のやる気は止まるところを知らない。

魔女の被る尖り帽子に、どこから持ち出したのか黒いドレスを合わせ、やたらめったら張り切っている。

俺はそんな母に少し意地悪したくなり、そこまでするならもちろん

ハロウィンの由来も知っているんだよねと質問した。

母はドレスの裾をひらひらさせながら、要するに海外のお盆みたいなものでしょ?と、あっけらかんと言ってのけた。

正しい見解のような、そうでないような。正直に言うと俺もハロウィンの由来なんか知らないのだ。

当たらずとも遠からずかな、と言ってお茶を濁す俺を意に介さず

母は子供たちが来るのを今か今かと待ちわびている。

母にとっては、それが遠い海外の行事であろうと、またその由来を知ろうと知るまいと

お祭り事を誰かと祝えるならそれでいいようだ。

ある意味誰よりも母らしい精神性だが、そんな母に俺は、

園児より目立つことがないよう釘を刺すのだけは忘れなかった。
46母ヒートのようです:2011/11/11(金) 02:28:51.52 O
うちの母が喧しくて困る。

季節がいよいよ冬へと移行してゆく中、母が星を見ようと言い出した。

ちゃんちゃんこを身に纏い、父と俺の袖を引っ張って瞳をキラキラさせている。

母の行動が突拍子ないのは今さらなので驚きもしないが、何もこんな時期にと思わないでもない。

とはいえ母一人で外へ行かせるのも可哀想なので、父と俺は母に付き合って、庭に出ることにした。

表はしんとした空気が張りつめており、狙い違わず星がきらきらと輝いている。

母はその星をひとつひとつ指差してゆき、あれが白鳥座だよねと、父に向かって確認していた。

父は母のその指を、腕ごと30度ほど横にずらし、白鳥座はあっちだと冷静に返した。

その後も母は、いくつか星座の名前を挙げて指差していったのだが、

そのことごとくを間違えて父に訂正されていた。

母は少し残念そうな顔をして、全然覚えてないやと苦笑いする。

昔は父とよく星を見に行ったそうだが、その頃の記憶が曖昧になっているのが寂しいようだ。

そんな母を見て父は、忘れたら俺が何度でも教えてやると、珍しく母を慰めた。

母はそれを聞いて嬉しそうに笑い、父の傍らに立って二人で星を眺めはじめた。

もしかしたら母は、父の姿ばかり追っていたせいで、星座の位置をきちんと見てはいなかったのではないか。

なんとなくそんなことを思わせる、二人の後ろ姿だった。
47ほんわか名無しさん:2011/11/11(金) 02:56:02.07 0
母ヒート、GH!!!
このペースで質が下がらないのは、羨ましい!!
48男静(おとしず):2011/11/11(金) 02:56:55.68 0
柔道部の大会・会場への道中

男友「ふわぁぁぁ……眠ぃいぃ。」
男「緊張感、無さすぎだろ。お前は優勝候補なんだぞ。しゃんとしろよ。」
男友「優勝候補って、言ってもな〜〜。爺さん(師匠)から“ハンデ”を背負うように言われてるから、無理だよ。」
男「それでも、優勝が無理な程じゃないだろ?お前の実力なら。」

後輩「あ!?見つけた!先輩〜〜〜〜〜!!!」
http://vippic.mine.nu/upm/data/1320947330.jpg
男友「おほっ!誰だ?あの娘?こっちに手を振ってるけど、男の知り合いか?」
男「…………いや、たぶん。………俺達共通の知り合いだと思う。」
男友「…………えっ?」

後輩「先輩達、お久しぶりです!覚えていますか?後輩です!」
男「覚えてるよ。俺が道場辞めた後、引っ越したみたいだから、それ以来かな?」
男友「……あぁ。俺も……覚えてるよ。久しぶりだな〜〜。」
男「本当に久しぶりだよな。(これは思い出してないな)」
後輩「本当ですか〜。覚えててもらってて、凄く嬉しいです〜〜!」
49男静(おとしず):2011/11/11(金) 02:57:48.87 0
柔道部・部長「お・そ・い・ぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
女「男が、遅いぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
敵女「こらこら。今日の主役は男友なのだから、そこは男友が遅いと言わないと変だぞ。」
女友「本当に遅いわね!勝つ気が有るのかしら!!」
義妹「あれ?あそこに居るのって、兄ぃ達じゃないですか?」
http://vippic.mine.nu/upm/data/1320947451.jpg

女友「………………………。」
http://vippic.mine.nu/upm/data/1320947551.jpg

男友「いや〜〜、すいません。昔の知り合いに会っちゃいまして、遅れました。」
柔部「遅いぞ!たるんどる!しっかりせんk
女友「誰よ?あの女子は!?どういう昔の知り合いなの!!?」
男友「え?あぁ……なんていうか……その。」
女友「何!?ハッキリ言いなさい!男の子でしょ!!?」
男友「…………なぁ、マジで誰だったんだ?あの娘?」ヒソヒソ
男「やっぱり、気付いてなかったか……。」
続く?
50ほんわか名無しさん:2011/11/11(金) 06:54:33.59 O
女友こえぇぇぇぇぇ!!
そして相変わらずヒートが空気www

GH!!
51ほんわか名無しさん:2011/11/11(金) 20:37:29.90 O
・無知ヒート

男「これは?」
女「んーと、キャベツ!!」
男「違う、レタスだ。じゃあこれは?」
女「えーと……小松菜、かな?」
男「チンゲン菜だよ。お前本当に野菜の区別つかないのな」
女「だっていろいろ紛らわしいんだもん!! 色合いも似たようなのばっかだし!!」
男「形とか香りとかで分かるだろ」
女「色がピンクくなるとか、一目で分かるような違いがあればいいのにな!!」
男「そんな遺伝子組み換え食品、俺は食わねぇぞ」
女「じゃあ逆に男に問題!! これなあぁぁぁんだ!!」
男「それは椎茸だろ……いや? 椎茸にしてはなんか違和感が…?」
女「ブッブー、時間切れ!! 正解は私が裏山で見つけた茸なので何なのか分からない、でしたー!!」
男「あぶねぇな。せめて種類くらいハッキリさせてから採ってこいよ」
女「男なら分かるかなーと思ったんだけど、分からないのか?」
男「俺は何でも博士じゃないぞ。見た目食べれそうな毒茸だってあるんだから、捨てて来なさい」
女「はーい!!」


こうして知らずのうちに、松茸を捨てたヒートと男だったとさ。
52ほんわか名無しさん:2011/11/11(金) 20:47:27.03 0
Everybody Good Heat !

特に母ヒート氏はお題消化乙でごじゃした。
53ほんわか名無しさん:2011/11/11(金) 20:55:01.28 0

ところで母ヒートのお題難しすぎる?難易度の見当がつかないから適当に
出してってるけど。
54ほんわか名無しさん:2011/11/11(金) 20:59:50.62 O
特に問題はないけど、投下間隔が空いてる時は消化に難航してる
前回のお題だと「当たらずとも遠からず」が下りてくるまでに時間かかったかな

ついでにお題くれさい
55ほんわか名無しさん:2011/11/11(金) 22:31:00.85 0
それでは引き続き

お題:俺が図らずしもクラスメートの女の子と激論を交わしてしまった時の話
    俺と母ヒートと二人で買い物に行った時の話
    セリフ「どこかで見た(聞いた)ことあるなあ」
56母ヒートのようです:2011/11/12(土) 23:36:57.61 O
うちの母が喧しくて困る。

放課後、同じクラスの男女数人とダベって話をしていた時のことだ。

友人が家族の結婚式の話をしたせいで、結婚式はチャペルが良いか神前が良いかという話題になった。

女子連中は大半がチャペルで、男連中はどちらでも良いという態度だったが、俺にはそのどちらもピンと来ない。

その理由は、俺が結婚式の様子に我が家の両親を当てはめているせいだろう。

父はともかく、母に和装は似合わないような気がするが、かといって

裾の長いウェディングドレスなぞ着ると、誤って踏んづけて倒れるのではと気が気でない。

なぜそんな妄想が湧いたのかと言えば、父と母は、籍を入れただけで結婚式を挙げていないそうだからだ。

それを聞いて、いつしか俺は二人のために、式を開いてやりたいと考えるようになっていた。

そのせいでこんな埒の空かない妄想が膨れ上がってしまったのだが、事情を知らない女子連中には

それが無関心の顕れだと映ってしまったらしい。

結局、その態度が女子の怒りを買い、無駄な激論に一時間ほども費やす羽目になってしまった。

さすがの俺もこればかりは、喧しい母のせいには出来なかった。
57母ヒートのようです:2011/11/12(土) 23:46:04.48 O
書いてて思ったが、「クラスの女子と○○」系のお題は難しいなwww

母ヒートの近辺の話なら良いけど、そうじゃないと母ヒートを絡ませにくい
母ヒートが出てこないのに無理やり話に出すと男がマザコンにしか見えない
母ヒートが出てこないと冒頭の常套句が意味なくなる

これをクリアしながら書くのはなかなか難易度高いね
58ほんわか名無しさん:2011/11/13(日) 00:11:17.21 0
うん。お題を出してから気が付いた。すんまそん。実はあのお題、最初は

俺が『専業主婦とキャリアウーマンとどっちが幸せか』についてクラスメートのある女
子と雑談していて、無駄にアツい議論を交わした末に勢い余って「専業主婦にな
れよ、その方がお前は絶対に幸せになれる」と声高に宣言してしまい、その部分だ
けを聞いた他のクラスメートから散々冷やかされた挙句、どこからか聞きつけた母
ヒートに家で派手に祝福されて往生してしまった話

というお題でした。なんじゃこりゃ、長すぎるだろ、と思って削って投稿したら重要な
部分が根こそぎなくなってしまっていることに後から気が付いた。

ちなみにある女子ってのはこないだ俺の家に遊びに来た娘ね。

でもそんな欠陥お題も上手に拾ってくれてると思います。さすがです。
59ほんわか名無しさん:2011/11/13(日) 00:21:23.26 0
「俺」の中で「母」とは「溢れる情熱で家事をこなす熱血専業主婦」がデフォルト
になってるはずなので、母親がキャリアウーマンなんてのはまったく想像もつかないん
だろうと思うわけで。

看護師になりたいとか企業広報に関わりたいとか話すクラスメートの女子と話が噛み
合うわけがないのも無理からぬことかなあと。
60母ヒートのようです:2011/11/13(日) 00:26:52.68 O
うちの母が喧しくて困る。

荷物持ちを頼まれたので、母の買い物についていくことになった。

細々とした買い物は、極力近所の商店街で済ますようにしているのだが、今日は買いだめを

するつもりらしく、少し足を伸ばして駅前のデパートまでやって来ていた。

生鮮食品、消耗品、生活用品など、母の買い物がある程度済んだところで

俺はルーズリーフが切れていたのを思い出し、ついでに買っていくことにした。

母に待っていてもらっても良かったのだが、それでは荷物持ちの意味がないので、母も文房具売場についてくる。

目当ての物はすぐに見つかり、さて帰ろうと思うと母がいない。

見れば、母はキャラクター物のボールペンをしげしげと眺めている。

俺が近くに来たのに気付くと、最近の文房具は可愛いねぇとしみじみ言う。

その顔が、どこか物欲しげなように見えたので、そんなに気になるなら買っちゃえば?と俺がいうと

母は年甲斐もなくとか無駄遣いだとか言いながら、結局買うことに決めたようだ。

レジで精算を済ますと、たまには子供みたいな買い物をするのもいいねと言ってはにかんだ。

その可愛い物を愛でる女の子の笑顔に、不覚にも萌えたのは内緒の話である。
61母ヒートのようです:2011/11/13(日) 20:03:29.78 O
うちの母が喧しくて困る。

ある暇な日曜の昼下がり、する事がなさすぎて居間でダラけていると、父がやってきて隣で新聞を読み始めた。

難しい経済新聞なぞ眼中にも入らない俺は、眠気を覚えアクビ混じりに伸びをしたのだが

そうすると何故か、父が新聞から顔を離して俺をじっと見つめていた。

どうかした?と俺が問うと、何でもない、と返してまた新聞に目を移すのだが

どうも先ほどまでより気がそぞろで、新聞に集中していないようにも見える。

しばらくして父は、あぁそうかと言って急に合点のいった顔になった。

父は、お前が暇そうにしている時の仕草が、昔の母に似ていたのだ、と言った。

なんでも結婚したばかりの母は、父が新聞を読みだすと、邪魔すまいという心と

父に構ってほしいという心の間で揺れ動き、ついにはそのまま隣で寝てしまったのだそうな。

その眠りにつくまでの間、母は今俺がしたように、アクビをしたり伸びをしたりして、懸命に眠気と戦っていたらしい。

どこかで見たことある仕草だなぁと思っていたんだよ、と、父は昔を懐かしむように言う。

あの母に似ていると言われるのは、喜んでいいのか内心複雑な気分だった。
62母ヒートのようです:2011/11/13(日) 20:13:41.96 O
うちの母が喧しくて困る。

朝、俺が寝ぼけ眼で歯を磨いていると、父が洗面所を使うために後ろへ並んできた。

そしてその父の後ろに、母がぴたりと引っ付いてくる。

こういう場合、父は時間を無駄にしないため、トイレへ行ったり新聞を読んだりするのだが

母に着かれているとそれもままならないらしく、身動きが取れないようだ。

母はその様を見て、なんだかカルガモの親子みたいだねという。

言われてみればなるほど、洗面台の前に三人で立ち並ぶその様子は、

先頭の親ガモに倣って続く、子ガモの群のように見えないこともない。

それなら父が先頭になるべきでは、と俺が言うと、父はたまにはいいさと俺の頭をぽんぽん叩く。

そして母はその間も、父の背中にべったりと張りついて離れようとしない。

それはカルガモというより、オシドリのような仲の良い光景だった。
63ほんわか名無しさん:2011/11/13(日) 20:33:02.95 0
仲の良い夫婦って良いね
64母ヒートのようです 1/2:2011/11/13(日) 21:21:09.11 O
うちの母が喧しくて困る。

ふとした弾み、という言葉が示す通り、自分では予期せぬことが起こることはままある。

それは、母が家の大掃除をしはじめ、廊下にワックス掛けを始めたことに由来した。

それ自体は別に構わなかったのだが、何を考えたのかそれとも何も考えていないのか

玄関前の廊下のワックスから掛けてしまったために、家の出入りが相当不便になってしまったのだ。

ワックスが乾くまで靴下なしで廊下を歩くことができず、その上馬鹿に滑りやすい。

その滑りやすさの第一の犠牲者が、俺であった。

学校から帰ると、例の廊下が嫌に艶々と光を反射している。

俺が疑問に思いながらも家に入ろうとすると、母が危ないと叫び俺を制止しようとした。

しかしその努力も虚しく、俺は吉本新喜劇もかくやというような見事なコケ方を見せ

廊下の奥にいる母へ向かって、飛び込んで行く形になってしまった。

65母ヒートのようです 2/2:2011/11/13(日) 21:22:54.94 O

母は俺が無様を晒す寸前で俺を抱き止め、二人してその場にへたりこむ。

大丈夫かと母は問うてくるが、俺としては母に抱きしめられる格好になっているのでそれどころではない。

早く離して欲しい一心から顔を上げると、母と目が合ってしまい、妙に気恥ずかしい気分になる。

母も俺の照れに気づいてしまったらしく、離すどころか余計に強く俺を抱きしめる始末である。

俺が止めろと言うと、母はうっかり転ぶ子を離すことは出来ないと屁理屈をこねた。

そして、こんなに大きくなってたんだねと、瞳に涙すら浮かべるのである。

どうやら母は、数年ぶりに息子を抱いて、その成長に驚いてしまったらしい。

思えば俺が母の身長を追い抜かした時も、母はどことなく寂しそうにしていた。

子供の成長は単純に喜ばしいだけのものではないらしい。そしてだからといって

こうしていつまでも母と抱きあっている訳にはいかない。

俺は母をふりほどくようにして立つと、今度こそコケないよう、慎重に自室へと向かって歩みを進めた。

そして案の定、本日二度目の転倒に苛まれる羽目になった。
66ほんわか名無しさん:2011/11/15(火) 19:16:55.36 0
毎度乙です。相変わらず素晴らしいですね。

それでは次のお題を。

お題:
・母ヒートと運転免許の話
・父がこっそり隠し持っていた写真の話
・セリフ「今さらだけど・・・」
67ほんわか名無しさん:2011/11/17(木) 11:19:01.06 0
女「男、何色が好きだ?」

男「青とか黒とか落ち着いた色」

女「じゃあ指とか冷える方か?」

男「指?そりゃまあ冷える方っちゃあ冷える方だな」

女「じゃあじゃあ首とかどうだ、冬場は指先とどっちが寒い?」

男「まあそうだな、首の方が寒いかな」

女「ふむ……」

男「…………言っておくけど」

女「?」

男「お前が編んでくれるならなんでもいいぞ」

女「!!!なっ、なななな何を言ってるんだああああああああ!!!???」

男「バレバレだよ」
68ほんわか名無しさん:2011/11/17(木) 13:01:20.23 O
ヒャッホーゥ!!
男が良いデレ具合だ!!ヒートも可愛いぜGH!!

69母ヒートのようです 1/2:2011/11/17(木) 19:44:48.01 O
うちの母が喧しくて困る。

仕事が終わり、スーツを脱いでハンガーへかける父と、そのスーツを父から受け取る母。

父はそのまま風呂場へと向かい、母はスーツを箪笥へしまうのかと思いきや、

周囲を伺った後、ポケットを漁って何か探しているようである。

たまたまそれを見かけた俺は、その不審な行動に違和感を感じ、物陰から母を観察することにした。

すると母は、父のスーツから財布を取り出し、それを開き始めたのである。

いかに傍若無人な母といえど、家族の財布を勝手に開けてよいはずがない。

まさか母に限って、中のお金を抜き取ったりはしまいと思うのだが。

そんな俺の心配をよそに、母は父の財布から何かを取り出す。

70母ヒートのようです 2/2:2011/11/17(木) 19:49:17.96 O
それは、父の運転免許証だった。

母はニコニコしながら免許証を見つめ、そうした後に軽く目を閉じ、写真の中の小さな父に口づけした。

そして免許証を財布に戻し、何事もなかったかのようにスーツの内ポケットに入れようとした。

その行為の意味が分からなかったため、俺は思わず母へ向かって、何してるのと尋ねてしまった。

母は俺に一連の行動を見られていたことを知ると、存外簡単にその意味を説いた。

母は、父に怪我や問題が起きないよう、毎日免許証をお守り代わりに願掛けしていたのだそうだ。

しかし果たして、キスをするのが願掛けになるのだろうか。重ねてそれを聞くと、

だって免許証の写真写りがよくてつい、と悪びれずに答えるのである。

もちろん実物が一番格好いいんだけどね、と母は胸を張る。

母の願掛けの成果なのか、父は毎日擦り傷一つ負わずに帰宅する。

そういう無駄とも思える努力が、母の真骨頂なのかもしれなかった。
71母ヒートのようです 1/2:2011/11/17(木) 21:11:27.53 O
うちの母が喧しくて困る。

父の書斎は出入りフリーで、普段から鍵がかかっていない。そこから何を持っていっても

きちんと返しさえすれば構わないということだそうだ。

と言っても父の書斎には、表紙すら直視するのを躊躇うような分厚い経済書や

聞いたこともない著者の書いた哲学書など、およそ一般人が見向きもしない本しか置いていない。

息子である俺としてはエロ本の一冊でも置いていてほしいものだが

とかく子供の興味を引きそうな物が何一つない部屋であった。

本来なら俺も滅多なことでは近づかないのだが、試験勉強のための資料が必要になり

やむを得ず父が帰宅する前に、勝手にお邪魔することにした。
72母ヒートのようです 2/2:2011/11/17(木) 21:12:16.26 O

父の書斎は本の分類整理まで完璧なので、目的のものを探しだすのは比較的楽である。

その中から社会科の勉強に使う統計の資料を取り出そうとしたところ

本棚からひらりと一枚の写真が落ちてきた。

それは、大きくなったお腹を自慢げに突き出し、元気にVサインを決める母の写真だった。

その姿から察するに、俺が産まれる前の、二十代前半の頃なのだろう。

なんだか、ファインダー越しに笑う父の顔まで、想像できるような写真である。

こんな写真を父が持っていることに感心した俺は、その写真の裏を見て、さらに驚愕することになる。

そこには一言、父のものらしいかっちりした筆致で、『最愛の妻』と書かれていた。

普段そういうことを口にしない父だけに、こういう目立たない形で愛情が噴き出すようだ。

その写真はもちろん、母の目の届くところへわざと落としておいた。
73ほんわか名無しさん:2011/11/17(木) 21:55:07.11 O
・今さらだけど


男「お前に今さらこういうこと言うのも筋違いとは思うが」

女「なんだ!?」

男「お前って声デカすぎね?」

女「私はこれが標準だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

男「100m離れてても聞こえる声を標準とは言わねぇ」

女「だって、言いたいことはクッキリはっきり伝えないとむずむずするんだもん!!」

男「ちゃんとした発声とただの大声は違うだろ? もっと静かな声でも、言葉をちゃんと伝えることはできるはずだぞ」

女「そんなのは私じゃねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!! 好きだ男おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

男「……俺、お前にリモコンがついてたら真っ先にボリューム下げるわ」

女「そうなったら私は、お前の耳元で愛を囁き続けてやるうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

男「あ、じゃあやっぱり消音で」

女「お前は私を地獄へ突き落とす気かあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

男「……声が出せないと地獄なのかよ、お前には」
74ほんわか名無しさん:2011/11/17(木) 22:03:58.30 O
お題消化了
久々に母ヒート以外が書きたくなったのでお題をそちらに使わせてもらいました
母ヒート以外のお題も募集してます。つうか最近母ヒート書きすぎて若干飽きてきた……
75ほんわか名無しさん:2011/11/18(金) 18:20:29.12 0
そんなこと言わないでおくれよ

喉風邪をひいた素直ヒートでお願いします
76ほんわか名無しさん:2011/11/19(土) 00:21:57.02 0
初雪にはしゃぐ素直ヒートさんを
77ほんわか名無しさん:2011/11/19(土) 10:09:03.47 O
・喉風邪

女「……っくしゅん!」
男「お、珍しいな。風邪か?」
女「ぞうみだいだ……ぎのうがらくじゃみがどまらない……」
男「重症だな。声が嗄れてるお前なんか初めて見たぞ」
女「ゔぅ〜……男への愛が叫べないどスドレスだまるぅ〜……」
男「今日くらいゆっくり休め。気休めだけど喉飴いるか?」
女「それなら口移しで……」
男「それは断る。ほら、あーん」
女「むぅ〜……」パク
男「しかし今日は本当に大人しいな。いつもこの調子なら安泰なんだが」
女「……」

―――バリバリバキバキ、ゴックン

男「!?」
女「喉飴だどすぐなぐなっちゃうんだよ〜……」
男「全然安泰じゃなかった……喉飴を平然と噛むなよ」
78ほんわか名無しさん:2011/11/19(土) 10:53:22.12 O
・初雪

男「うわ、雪降ってら……通りで寒いと思った」
女「ウッヒョォーウ!!」バタバタバタ
男「ん、この声は……」
女「おっはよおぉぉぉぉぉ!! おっとっこおぉぉぉぉぉ!!」ピタリ
男「うわああ!?」ゾゾッ
女「あはははっ、『うわあ』だって! 男も可愛いリアクションするじゃないか!」
男「てめ、ヒート! 雪持ったままくっついて来んじゃねぇ!」
女「ごめんな、冷たかっただろ!? 私が今あっためてやるからなあぁぁぁぁぁ!!」スリスリ
男「頬擦りも止めろ! 恥ずかしい!」
女「今日は雪中デート日和だぞ!! このまま市街地までレッツゴーだあぁぁぁぁぁ!!」
男「しねーよ!! このくそ寒いのに外出してたまるか!!」
女「つまり室内で体があったまる運動がしたいということか!! 私はそっちもばっちこいだ!!」ハァハァ
男「なんでそうなるんだよ!」
女「じゃあ男は一体なにがしたいんだあぁぁぁぁぁ!!」
男「寒いから何もしたくねーんだよ!!」
女「そんなのは許さん!! 一緒に出かけるぞ!!」グィグィ
男「ちょ、おま……うわ寒いぃぃぃぃ」
79ほんわか名無しさん:2011/11/19(土) 22:14:50.86 0
雪中デートしたら雪溶けそうだwww
80母ヒートのようです:2011/11/20(日) 19:18:57.20 O
うちの母が喧しくて困る。

今年も寒い冬がやってきた。全く嫌な季節である。

我が家は母以外寒がりなので、冬になると厚着が欠かせない。

もこもこと着太りしている俺たちの姿を見て、母は他人事のようにあははと笑う。

そんな母は冬でも常時半袖生足で、見ているだけで手足が縮こまってきそうだ。

母は寒さを感じる神経がショートしているのではないだろうか。そんなことを口にすると

私はこうすると体が熱くなるからいいの、と言って俺に抱きついてきた。

不意を打たれて一瞬ドキリとしたが、母を相手に動揺する訳にはいかないので、黙っておくことにした。

重ね着した服越しに、母の体温がじわりと伝わってくる。

冬だというのに、寒気に動じることのない熱気を体から放っているようだ。

数十秒ほど、母と俺の鼓動が重なり、そして互いに身を離した。母の熱量は俺に移動し、母は母で

蒸気機関車さながらに顔から湯気を上らせている(ように見える)。

いつもはお父さんにやってもらうんだけど、と断っておきながら、それでも母はご満悦のようである。

なんだかなぁ、と思いながら、少しだけドキドキしてしまったのは、母には内緒にしておこう。
81ほんわか名無しさん:2011/11/21(月) 10:54:04.85 0
>>80
母がかわいいのはここのお約束として
俺くんもかわいいなwww
82ほんわか名無しさん:2011/11/21(月) 21:44:32.96 0
でもたまに父も可愛いところあるんだぜ

83ほんわか名無しさん:2011/11/23(水) 00:12:57.28 0
女「ひゃああああああ!!!!さっむっいいいいいいいいい!!!」

男「叫んでる分あったまりそうなもんだけどな」

女「違う!寒いから叫ぶ!でも寒い!!あったまらない!!だから叫ぶ!!!!」

男「なんか自分の尻尾追いかける猫みたいだな」

女「にゃああああああああ!!男あっためろおおおおおおお!!!」

男「だー!抱きつくな!歩きにくいだろ!」

女「人肌だああああああ!!人肌が必要だ男おおおおおおお!!」

男「ここで脱げってか!無理だ!」

女「こ、ここじゃなかったらいいんだな!?言ったな!?言ったなああああ!?」

男「やめろ!変な目で見られるからやめろ!やめて!!」
84ほんわか名無しさん:2011/11/23(水) 07:57:19.43 O
ヒートは寒くなっても元気すなぁ
GH!
85ほんわか名無しさん:2011/11/23(水) 21:51:38.60 O
・コーヒーを飲むと


女「うぅ〜ん…」
男「おい、起きろアホ。まだ勉強の途中だぞ」
女「眠たいよ〜…もう三時間も机に向かったから限界だあぁぁぁ…」
男「お前そのうちの二時間五十五分は全く集中してなかったろうが」
女「でももう駄目なんだぁ〜……私を置いて先に行けぇ〜……」
男「でもじゃねぇよ……ったく、コーヒー淹れてやっからもう少し気張れ」
女「コーヒーなんか飲んだらもっと眠くなるぞぉ〜……」
男「……ん? なんか今妙なこと口にしなかったか?」
女「コーヒー飲んだら、眠くなるんだよ私はぁ〜……」
男「どんな特異体質だよ、それ。グーグーガンモか」
女「詳しく説明するのもめんどいからググれ……」
男「ググって出てくるか!」
女「……Zzz」コテン
男「……結局寝ちまいやがる。誰のための勉強会だよ」
861/2:2011/11/24(木) 08:54:57.11 O
・合言葉

女「男おぉぉぉぉぉ!! 遊びに来たぞおぉぉぉぉぉ!!」

男(また喧しいのが来た……よし、今日のところは追い返してやれ)

女「男おぉぉぉぉぉ! いないのかあぁぁぁぁ?」ピンポンピンポーン

男「……女」

女「なんだ、いるじゃないか! 早く扉を開けてくれ!」

男「残念だがそう簡単に開けることはできない。何故ならここを開けるには合言葉が必要だからだ」

女「ぬゎにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」ガーン

男「最近うちの親が新しいセキュリティを導入してな(もちろん嘘)」

男「だから、合言葉を当てることが出来なきゃいくらお前でも入れることは出来ん」

女「ぬうぅぅぅぅぅ!! ならばその挑戦、受けて立つぞおぉぉぉぉぉ!!」

男「では、次の単語から連想する言葉を述べよ」

女「望むところだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

872/2:2011/11/24(木) 08:55:26.91 O
男「山」

女「下!」

男「清」

女「おにぎり!」

男「画家」

女「貼り絵!」

男「放浪」

女「旅人!」

男「……」

女「どうしたあぁぁぁぁぁ! もう終わりかあぁぁぁぁぁ!」

男「なんで俺が連想したのと悉く一緒なんだよ……」ガチャッ

女「やったあぁぁぁぁぁ! 開いたあぁぁぁぁぁ!」

男「お前さ、なんで『山』って単語から山下清を連想したんだ?」

女「んー、なんとなく! 男ならこう言うかなって思ったから!」

男「なんかお前に思考読まれたみたいで嫌だ……」ガクリ
88ほんわか名無しさん:2011/11/24(木) 12:27:36.15 O
・星の綺麗な夜に

男「最近、日が短くなったな。まだ6時なのにもう真っ暗だ」
女「ごめんな、男。私の用事に付き合わせちゃったせいで、遅くなっちゃったな」
男「別に、帰るのくらい何時になってもいいんだけどよ」
女「しかも、私ん家まで送ってくれるなんて、どういう風の吹き回しだ?」
男「うっせぇ。暗くなるのが早いから念のためだ、嫌なら送らん」
女「い、嫌じゃない! 全然嫌じゃないぞ!」
男「だったら素直に、俺の厚意を受け止めやがれ」
女「お、おぅ……」
男「どうした、今日はやけに静かだな。さっきまでギャーギャーうるさかったクセに」
女「あぁ、え〜っと……きょ、今日は星が綺麗だなぁと思って!」
男「そうだな。この辺じゃここまで星が出るの、珍しいかもな」
女「そうだよな……」モジモジ
男「ん……?」
女「……」ギュッ
男「お、おい、ヒート?」
女「きょ、今日は寒いし、星も綺麗だから……男と腕とか組んで帰りたい!!」
男「なんだよそれ……星関係ねーじゃんよ」
女「……嫌か?」
男「……いんじゃね、好きにすれば」
女「えへへ……ありがと///」ギュ〜ッ
男「……たまに女の子らしいことしやがって///」
89ほんわか名無しさん:2011/11/26(土) 13:07:18.22 O
過疎すぎる
誰かお題ください
90ほんわか名無しさん:2011/11/26(土) 13:18:32.49 0
お題
・ヒート、船に乗る
・内部告発
・セリフ「たまにはいいか」
91ほんわか名無しさん:2011/11/26(土) 13:19:34.55 O
お題はえぇwwww
仕事中ゆえ帰ったら書くお
92ほんわか名無しさん:2011/11/27(日) 22:08:54.21 0
男「ん?」

女「ぐー」

男(なんでこいつ俺の家のこたつで寝てるんだ……)

男(一周回ってなんか怖い)

女「ふひ、うへへへへ……」

男「ふふん、笑ってら」

男「どんな夢見てんだか」

女「男ぉ、……あったかいなああああぁぁぁ、……うへへ……」

男「……」

男(まあ馬鹿ヅラを見てるのも悪くないかな)
93ほんわか名無しさん:2011/11/28(月) 06:41:49.69 O
ヒートのぼせちゃうwwww

GHだ!!
94ほんわか名無しさん:2011/11/28(月) 19:31:22.43 0
・キス

女友「ねえ、二人ってキスしたことある?」
男友「えっ、なんで突然腐女子カミングアウト!?」
男「いや、これは『したことないなら私が教えてあ・げ・る』ってことじゃないのか」
女友「両方違うから安心して。クラスで友達がそういう話してたから、みんなもう経験してるのかなって思っただけよ」
男友「ふーん、乙女の悩みだな。俺は経験あるぜ。もっとも、あれは・・・」
男「なんだとッ!!!!!!」
男友「うぉい!なんだ突然大声出して!?」
男(馬鹿な・・・男友がすでに経験してるだと!?こんな屈辱、生涯通じて初めてだ・・・)
女友「その反応、男はまだなの?」
男「(ここで、まだだと答えるわけにはいかん・・・だがこいつらに嘘もつきたくないし・・・そうか!)し、したことあるぞ」
女友「へー、それで誰と?」
男「それは・・・あいつのプライバシーに関することだから・・・」
女友「あいつ?もしかして私たちの知ってる相手?」
男「も、もしかしたら会ったこともあるんじゃないかな?そんなことよりドラマでさ〜」

女友「って話を昨日してたんだけど、誰なのかな?私の知ってる人みたいだけど」
女(・・・それってもしかしてッ!)
女友「あれ?いつもなら『嘘だぁぁあああ!』とか『誰がたぶらかしたんだぁぁぁあああ!』とか言う所じゃないの?」
女「そんなこと言わないってっ!でも、男も相手のこと気遣ってるみたいだしっ、あんまり詮索しないほうがいいよっ!でへへ〜」
女友「女、何か知ってるわね?」
女「し、知らないってっ!(そっかー男のやつ、幼稚園の時のこと覚えてくれてたのかぁぁぁあああ!)でへへ〜」

男「よう、モテ男!」
男友「お、おう」
男「ったく、モテる男は辛いよなー。昨日もしちゃったぜ。目を合わせたらすぐせがむんだもんなー。とんだ雌犬だよ」
男友「そ、そうだな。大変だよなお互い」
男「いやーこの気持がわかる奴がいてよかったよ」
男友「はっはっは(おいおい!原付免許の講習で人形相手にってオチを言い出せない感じになっちまったじゃねーか!)」
男「はっはっは(大丈夫、嘘はついてない。ちゃんと雌犬って言ったし。帰ったら餌やらないとな)」
95ほんわか名無しさん:2011/11/28(月) 21:12:33.45 O
どいつもこいつもろくでもないなwww
96父クールのようです:2011/11/30(水) 22:57:59.86 O
※ちょいエロ注意

うちの妻が喧しくて困る。

一日の業務が終わり帰宅すると、朝出る時と我が家の雰囲気が違うような気がした。

鍋はことことと音を立て、キッチンからは明かりが漏れている。それはいつもと同じである。

その違和感の発生源は、そこに立つ妻にあったようだ。

いつもなら玄関まで出迎えに来た後、強い抱擁と嵐のような口づけが待っているはずなのだが

今日の妻は私にしなだれかかると、今夜は息子が泊まりに行っていないのだ、と耳元で囁いた。

普段喧しいだけに、こういう時の妻が何を求めているのかは容易に理解できる。見れば瞳は潤みを帯び、息も微かに荒いようだ。

私は妻の頭皮に鼻を埋めると、その臭いを嗅いだ。どうやら風呂にはまだ入っていないらしい。

一緒に入るか尋ねると、妻はこくこくと可愛らしくうなずいた。

私はそのまま、妻を抱き抱えて風呂場へ直行する。妻は私に抱き抱えられたまま、首筋に何度もキスをしてくる。

その感触を味わいながら、今日はどこから洗ってやろうか、などとおじん臭いことを考えてしまう。

そういう時、自分は歳を取ったのだと痛感して多少落ち込みもするのだが

愛する妻のためなら、たまにはいいかと思えるから不思議なものだ。

長丁場になりそうだったので、つけっぱなしだったキッチンの火を消すのも忘れなかった。
97母ヒートのようです:2011/11/30(水) 23:45:01.25 O
※ちょいエロ(ry

うちの母が喧しくて困る。

その日は祝日で、珍しく日中から家族全員そろって我が家にいた。

家でのんびりするのも悪くはないが、俺とて遊びたい盛りの若者である。

少し日が高くなるのを待って、俺はよく行く本屋まで出かけることに決めた。

着の身着のまま家を出て歩くこと十分、そこまで来てようやく、俺はリビングに財布を忘れて来たことに気がついた。

あまりの間抜けぶりに自分で自分に呆れてしまったが、手ぶらで出かけてもあまり意味がない。

仕方なく俺はまた十分かけて、財布を取りに家まで引き返した。

我が家へ入るのに警戒する人間はいない。それはどんな聖人君子でもそうだろう。

玄関の戸を開け、何の気なしにリビングまで歩く。その途中、俺は自分がその後目の当たりにする光景を、ちらとも想像し得なかった。

それはそうだろう。まさかこんな真っ昼間から、両親がリビングで乳繰りあっているとは夢にも思うまい。

俺がリビングの戸を開けた時、父は母のブラウスを捲り上げ、豊かとは言いがたい乳房に顔を埋めているところだった。

母は生娘のような声できゃあと叫び、あわてて何事か弁明しようとしている。

俺は血の気が引くのを感じ、ごめんと一言だけ残したまま家を飛び出した。

両親の情事というのは、何故にこうも気まずいものなのだろう。結局財布も取れずじまいだったし、最悪な一日だった。
98ほんわか名無しさん:2011/12/01(木) 20:38:31.88 0
けしからん!素晴らしい!!!
99ほんわか名無しさん:2011/12/03(土) 17:41:45.68 0
エロも良いね良いね!最っ高だねぇ!!
100ほんわか名無しさん:2011/12/03(土) 18:57:19.19 O
まとめwikiのエロネタまとめ読んでたら書きたくなった、反省はしない

そして100げとズザザー
101ほんわか名無しさん:2011/12/03(土) 23:56:13.08 0
ルパン三世

女「男に愛されているのは疑いようのない事実だけどなかなか態度にださないからなぁぁ・・・どうしたものかぁ・・・」
TV「ルパン『約束したろ?姉ちゃんを盗み出すって』銭形『やつは盗むと言ったら必ず盗む!』」
女「・・・!? こっ、コレだぁぁあああ!」

女「まだかなぁ・・・まだかなぁ・・・」ソワソワ
男「なんで、お前が俺の部屋にいるんだ?」
女「いいじゃないかっ!男の部屋は私の部屋だっ!」
男「ま、まさかのジャイアニズム・・・」
母「男ー!あんた宛にはがきが来たわよ」
男「はがき?なになに・・・『男くんへ あなたの一番大切な人を盗みに参ります ルパン三世』」
女「うわー大変だー男の大切な人がルパンに盗まれちゃうぞー」
男「・・・」
女「男が守ってやらないといけないなー大切な人が偶然家の中にいたら守りやすいなー」
男「・・・確かに、偶然今家にいるみたいだな」
女「!」

父「珍しいな。お前が私の部屋に来るなんて」
男「一番面白い選択肢かなって思ってね」
父「? よくわからんが、せっかくだから久しぶりに将棋でも指すか」
男「小学校以来だな・・・前みたいに飛車落とそうか?」
父「角も落としてくれ」

女「ぐぬぬ・・・」
妹「ぐぬぬ・・・」
母「ぐぬぬ・・・」

男「王手、飛車取り。残るは香車と玉の二枚か・・・」
父「ぐぬぬ・・・」
102ほんわか名無しさん:2011/12/04(日) 00:02:25.56 O
ちょwwww男いろんな意味で容赦ないな

GH!
103ほんわか名無しさん:2011/12/04(日) 19:25:24.97 0
女「とりゃ!!」

男「む」

女「うひひどうだ、私の手はあったかいだろう!!」

男「ほんとだ、子どもみたいだな」

女「な、何だとおおおおおお!?」

男「どれ、もっと熱をもらうとしようか」

女「!?だ、抱きつ、おおおおおおおおお!?」

男「……やっぱり服越しだと熱は伝わらないな―――って」

女「はう、あう、あうううぅぅぅ……」

男「熱っ!おい女、何の熱だこれ!!大丈夫か!!」
104ほんわか名無しさん:2011/12/04(日) 23:15:01.53 O
ショートしたwwww

ヒート可愛いよヒート
105ほんわか名無しさん:2011/12/04(日) 23:29:14.05 O
・ヒート、船に乗る

女「うおぉぉぉぉぉ!!」バシャバシャバシャ

男「あっぶね! お前もっと慎重に漕げよ!」

女「これでも細心の注意を払ってやってるんだぞ!! ただ少ぅし操舵が難しかっただけだ!!」

男「アヒルさんボートに操舵もクソもあるか! お前が下手なだけだろ!」

女「だって、男と一緒にボートなんて緊張するんだもん!!」

男「だから俺が漕ぐって言ったのに、頑固者め……」

女「うおぉぉぉぉぉぉ!! あの対岸までたどり着けえぇぇぇぇぇぇぇ!!」ズババババ

男「言葉だけ勢いがあっても、前に進まなきゃ意味ないぞ」

女「男も一緒に漕ぐんだ!! そいたら速度は二倍になる!!」

男「えぇ……何が悲しくてそんな羞恥プレイを」

女「もたもたしてると遊ぶ暇なくなっちゃうぞ!!」ドババババ

男「分かったよ……(あー恥ずかしい///)」バシャバシャ
106ほんわか名無しさん:2011/12/05(月) 20:28:41.49 O
・内部告発

女「男おぉぉぉぉぉ!!」ドカバンッ
男「……どうしてお前は人んちに上がる時くらい静かに出来ないんだ」
女「そんなことはどうでもいい!! それより男は、アイドルの××が好きだって本当か!?」
男「あぁ? 誰からそんな話聞いたんだ?」
女「男友からの内部告発により発覚したんだぞ!! どーなんだ!!」
男「口軽いな、あのアホ……まぁ、確かに嫌いではないよ」
女「私と比べたらどっちがいい!?」
男「芸能人と張り合うつもりか、お前は」
女「恋敵に芸能人も一般人も関係あるかあぁぁぁぁぁ!!」
男「……なんつーか、盲目的過ぎてたまにお前が怖いわ」
女「男からの愛情を勝ち取るためなら、私は鬼にでもなってやる!!」
男「はぁ、めんどくせ……じゃあ教えてやるけどな」
男「俺が芸能人の××を好きなのは、お前にちょっと似てるからだよ」
女「……え?」
男「男友のやつ、肝心なとこは伝えなかったんだな……だから誤解されんだよ」
女「ちょっと待てえぇぇぇぇぇ!! てことは、勝負するまでもなく私の勝ちってことか?」
男「どうやって決着つける気だったのか気になるが、一応そうなるな」
女「そ、そっか……でへへへ!」ニヤニヤ
男「えぇい、ニヤニヤすんなアホ!!///」
107ほんわか名無しさん:2011/12/05(月) 20:34:45.27 0
照れ男いいな
1081/2:2011/12/05(月) 20:45:29.46 0
たまにはいいか

男友「よっしゃー帰りだー!ゲーセン寄って帰ろうぜ」
男「そうだな、久しぶりに行ってみるか。女はどうする?」
女「えっとっ、ごめんッ!今日もちょっと用事があるからっ・・・先に帰るねっ!」
男友「そっか、じゃあまた明日な」
女友「・・・ねぇ、最近の女ちょっと変じゃない?このところ毎日私たちに帰っちゃうし」
男友「これは間違いなく恋人ですな」
男「ばーろ、そんなことあるわけ無いだろ。あの性格だぞ」
男友「あれ?おまえ知らないのか?自分の気持に素直な所がいいって結構男子にも人気あるんだぜ」
女友「それに見た目もちょっと子どもっぽいけど可愛いしね。さて、私たちはこれからどうしましょう?」
男友「尾行しかあるまい!」
男「馬鹿々々しい、勝手にやってくれ」

女友「ということで、馬鹿々々しいことを勝手に開始したわけですが」
男友「あれはどういうことでしょうか」
男「おい!お前ら何やってんだ!早くしないと行っちまうぞ!」
女友「近づきすぎよ。バレたらどうするの?」
男友「大体、お前が一番ノリ気じゃなかったろうが」
男「俺はあいつの保護者みたいなもんだからな。相手を見極める義務がある!そしてダメだと判断したら踏み込む!そして殴る!」
男友「お前がヒートしてどうすんだよ」
女友「落ち着きなさいよ二人共。あら?女が河原に降りていくわよ」
男友「橋の下に入ろうとしてるみたいだな。人目を偲んでの逢びきか・・・ロマンチックだねぇ」
男「野郎ッ!人から見えない所で女をどうするつもりだ!もう俺が出るしかねぇ!」
男友「見極めてからじゃないのかよ!」
男「もはや問答無用ッ!」
女友「ちょっと待って!草むらから何か出してたわ」
男友「あれは・・・ダンボール箱?」
1092/2:2011/12/05(月) 20:46:57.32 0
女「元気だったかぁ!今日もタマは可愛いなぁ!ミルクも買ってきたぞぉぉ!」
タマ「にゃあ!」
女「よしよしっ!今日こそ里親を見つけてやるからなぁぁあ!」
タマ「にゃあにゃあ!」

男友「仔猫だな。捨て猫か?」
女友「女の家マンションでペット禁止だからここで飼ってたみたいね」
男友「で?保護者として女をたぶらかしていた犯人に対する見解は?殴ります?」
男「ま・・・まあ、タマにはいいかな」
女友「でも、踏み込むわよね?」
男友「だな」

男友「おーい、女ー!」
女「男友っ!それに二人もっ!」
女友「あんた、どうして黙ってたのよ。私達に相談したら良かったのに」
女「だってっ!男は確か猫が嫌いだったからっ・・・」
男友「今も俺たちと一定の距離を保ってるのはそのためか。でも、男が猫嫌いなんて初めて聞いたな」
男「いや、俺は猫嫌いじゃないぞ。むしろ好きだ。ただ、その・・・」
男友「嫌いじゃないなら、もっとこっち来いよ。可愛いぞ。ほらほら!」
男「やめろって!俺が猫に近づくとだな・・・・へックション!へックション!」
女友「猫アレルギーだったのね・・・」
男友「もったいないよなーこんなに可愛いのに。女、まだ里親が決まらないなら俺が飼っていいか?」
女「本当かッ?良かったなぁぁぁぁ!男友に可愛がってもらえよぉぉ!私も毎日あそびに行くからなぁぁぁあ!」
タマ「にゃあぁぁぁあああああ!」

男「へックション!・・・ヘックション!・・・誰か助けてくれ・・・ヘックション!」
110ほんわか名無しさん:2011/12/05(月) 21:37:35.37 O
みんなかぁいいwwww
猫好きなのにアレルギーって辛いよね(´・ω・`)

俺にもお題ください。母ヒートお題も募集してます
111ほんわか名無しさん:2011/12/05(月) 21:48:38.47 0
当たり前の日常
112ほんわか名無しさん:2011/12/06(火) 00:34:31.32 0
>>110

それではいつものように

・血は争えない
・すり抜けて行く
・セリフ「そんな時こそ」
113母ヒートのようです:2011/12/07(水) 19:18:44.88 O
うちの母が喧しくて困る。

ある日学校で、俺の友人Aが暗い顔をして溜め息をついていた。

聞けば、両親が夫婦喧嘩をし、家に居場所がないらしい。

友人Aの両親は、一度喧嘩をすると長いらしく、双方なかなか折れないのだという。

残念ながら、他人の家庭にどうこう言えるだけの経験や器量は持ち合わせていないので

その悩みに対しても、当たり障りのない返答しか出来なかった。

しかし、そうでなくても、我が家の両親が参考になることなどあるのだろうか。

うちの父と母は、喧嘩をすることもあるにはあるが、その日の夜には仲直りし

すぐさま寄り添いあうおしどりに戻ってしまう。

そんな姿を見て育ったものだから、俺には世に言う男女の修羅場というのが、上手く想像出来ないのだ。

友人Aの懊悩を聞きながら、俺は改めて、自分が得難い環境にいることを再確認し、

その当たり前の日常を大事にしようと思った。
114母ヒートのようです 1/2:2011/12/07(水) 20:56:41.99 O
うちの母が喧しくて困る。

修学旅行から帰宅した夕方、母と、すでに帰宅していた父の二人が、玄関で俺を出迎えてくれた。

母はいつも家族にするように俺に抱擁を食らわせ、父はその傍らで優しい表情をしている。

数日家にいなかっただけで妙な居心地の悪さを感じてしまった俺は、二人にお土産を渡して気まずさを誤魔化すことにした。

両親に渡したお土産、その片方は無難にもみじ饅頭。そして、もう一つ。

母の開けた包みから出てきたのは、中央にでかでかと地名の入った、三角形のペナントだった。

地方のお土産屋にありがちながら、最近ではとんと見かけなくなった貴重品である。

無論、ウケ狙い以外の何物でもない選択だったのだが、不思議なことに、

二人は俺が予期した笑いとは違う、微笑ましいものを見たような笑顔をしていた。
115母ヒートのようです 2/2:2011/12/07(水) 20:57:02.26 O
父は母に覚えているかと問い、母は父にもちろんと答える。

そのやりとりの意味が分からず、俺が二人に疑問の視線を投げ掛けていると

父がちょっと待ってろと言いながら自室へと消えていった。

数分後、父が持ってきたのは、俺が買ったのと同じ種類のペナントだった。

違うのは、中央に入った刺繍が、俺のは宮島で父のが江ノ島になっていることだけである。

父が言うには、これは俺が生まれる前、二人が初めて旅行した時に、母が父へ買って渡した土産物だったらしい。

もらった当時はどうしていいか分からなかったが、どうにも捨てきれず今まで取っておいたそうだ。

母は、血は争えないねと、土産物に対するセンスの無さに苦笑している。

しかし、俺のペナントは単なるウケ狙いだが、母のペナントは心底から心のこもった贈り物のような気がするから恐ろしい。

そして何より、十年以上前の土産物を五分とかからず見つけ出してくる

父の几帳面さと母への愛が一番恐ろしかった。
116父クールのようです:2011/12/08(木) 07:49:04.44 O
※これは息子が大学に入った後の、少し未来のお話

うちの妻が喧しくて困る。

一人息子が無事大学へ現役入学を果たし、我が家には現在、妻と私しかいない。

人が一人減っただけで、家はずいぶん広く見える。寂しがり屋の妻にしてみればなおさらだろう。

私が妻に寂しくないか聞くと、妻は気丈にも平気な顔をして、大丈夫だから心配するなという。

しかし、大丈夫だと言う割には、日頃の厄介な元気が少々鳴りを潜めている感はある。

私がそれを指摘すると、妻は本当に大丈夫だからと慌てて弁解する。

ただ、たまに手にしていた物がすり抜けて行くような喪失感を感じることがあり、

それを感じる時、息子の不在を強く意識して無性に切なくなるらしい。

妻は妻なりに、複雑な心境を抱きながら息子を見送っていたようだ。

しょんぼりとソファーに座る妻の横に腰掛けると、私は何も言わず、妻の肩を抱いた。

それだけで妻は、全てを了解したような顔をし、私に体重を預ける。

そして、これからは二人きりの時間が多くなるねと、少し元気を取り戻した様子で言ってのけた。

私の胸に嬉しそうに額を擦りつける妻を見て、本当に落ち込んでいたのだろうかと、僅かに訝しく思った。
117ほんわか名無しさん:2011/12/08(木) 15:45:38.37 0
可愛い夫婦だな
118ほんわか名無しさん:2011/12/08(木) 15:46:26.24 0
>>111のお題書いてくれてありがとうございます!
119ほんわか名無しさん:2011/12/08(木) 20:50:53.81 O
・そんな時こそ

男「あ」
男友「どうした?」
男「そういや昨日ルパン三世やってたんだっけ。忘れてた」
男友「お前がうっかりなんて珍しいな。見たかったのか?」
男「いや、甥っ子が見たがってたから録画してやろうかと思ってたんだけど」
男友「そりゃ可哀想にな。俺もリアルタイムで見てたから録画してないしな」
男「誰か録ってそうな奴に心当たりないか?」
男友「うーん……」
女「はいはいはーい!! そんな時こそ私に任せろおぉぉぉ!!」
男「ヒート。お前録画してたのか? それならちょうどいい」
女「いんや!! 全くしてないぞ!!」
男「じゃあお前、何ででしゃばって来たんだ」
女「たとえ録画はしていなくとも!! 私が口頭でその甥っ子に伝えてやるぅ!!」
男「それ、俺んちに遊びに来る口実が欲しいだけだろ」
女「そんなことはない!! そんな邪な気持ちはちょっとしかない!!」
男「……まぁいい。俺はどっちにしろ見てないから、上手いこと内容を教えてやってくれ」
女「おう!!」

・・・・・

女「そんでな、ルパンたちの乗った船がボカーンと爆発してだな!!」
甥「うん、うん」
女「あわや海の藻屑かと思われたところに、敵の大将がズガーンドガーングシャーッと!!」
甥「おぉ〜!!」パチパチ
男(あのボキャブラリーでよく伝わるなぁ……精神年齢が近いからなのか)
120ほんわか名無しさん:2011/12/08(木) 22:53:56.65 0
お題消化乙です。すかさず次行ってみよー!

お題
・メジャーに挑戦
・寒風吹きすさぶ
・セリフ「とは言うものの・・・・」
121ほんわか名無しさん:2011/12/09(金) 00:32:11.02 0
メジャーに挑戦

男友「ダルビッシュがメジャーに行くらしいぞ」
男「あいつは日本に収まるようなピッチャーじゃないからな。来年はBSにかぶりつかないと」
女友「だけど、メジャーリーグの試合って知らない選手ばっかりだからよくわからないよね」
男友「外国人ばっかりだからな。でも、日本よりファンサービスが充実してるらしいから一度は現地に行ってみたいぜ」
女「男もメジャーリーグに行きたいのか?」
男「そうだな、日本の技術で勝負する野球もいいけど向こうの力の野球も直で見てみたいな」
女「そうなのか…よぉぉおおおし!私について来ぉい!メジャーリーグに連れて行ってやる!」
男「い、今からかよ!シーズンオフで試合なんてやってないだろ?」
女「問題ない!シーズンオフだろうとストーブリーグだろうと私に任せなさい!!!!」
男友・女友(あれ?デジャヴ?)

女「おらおらぁぁあああ!打撃の基本はへそだって言ってるだろうがぁぁああああ!!」グルグルッギュオンッッッ
男「またこの展開かぁぁあッッ」カキン
女「ファウルで逃げるんじゃあないッ!!もう百本追加だぁああああ!!!」グルグルッギュオンッッッ
男「100マイルのジャイロボールなんてイチローでも打てねえよッ!!!」カキン
女「弱音を吐くなぁああ!そんな事で本場の奴らに勝てると思ってんのかぁぁぁぁああああああ!!!!」グルグルッギュオンッッッ
男「だから観客として行きたいって言ってるだろうがぁぁぁぁああッ!(カキィーンッ)っしゃおらぁぁぁぁああッ!!」



女友「結局こうなるのね。投げる女も女だけど男もなんで160kmのボールが打てるのよ」
男友「どんなボケだろうと逃さず突っ込むミート力があいつの売りだからな。つーか、あいつらなんで帰宅部なんだ?」
122ほんわか名無しさん:2011/12/09(金) 01:23:29.90 O
超体育会系だな

GJ!
123ほんわか名無しさん:2011/12/09(金) 01:54:29.55 O
・メジャーに挑戦

―――ヒートん家

女「むー…」ペタペタ
女友「どしたの、女?」
女「なんか最近、おっぱいがおっきくなってきた気がする」
女友「あらま、本当?」
女「いつも着けてるブラジャーがキツキツになるんだ」
女友「ふーん。ツルペタの女でも成長するのねぇ」
女「新しいブラジャー買わないとダメかなぁ。お金ないのに……」
女友「とりあえず、どんくらいの大きさになったのか図ってみる必要があるわね」
女友「あんたんちって、メジャーとかないの?」
女「確か裁縫箱に採寸用のが……(ゴソゴソ) あ、あったあった!」
女友「んじゃあアンダーとトップ図ってみるから、服脱いでごらん」
女「おう、頼んだ!!」スルッ
女友「どれどれ……」
男「ヒート、いるか?」ガチャッ
女「!?」
女友「!!」
男「回覧板持ってきたんだが、おばさんいないみたいだから玄関に置い……とく、ぞ……?」パチクリ
女「……う、うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 見るなあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!///」
女友「ちょっと男! 部屋に入るときはノックくらいしなさいよ!」
男「す、すまん! ついいつものクセで!」
女友「いいから早く出ていきなさいっ!!」
男「は、はい!!」
女「うぅ……見られた。男におっぱい見られちゃった……///」
女友「……ドンマイとしか言えないわね」

男(うわー、うわー。ヒートの生乳見ちまったよ。しかも乳首までバッチリ……///)
124ほんわか名無しさん:2011/12/09(金) 08:18:11.01 0
お題への反応早すぎワロタ
どちらもGJです!
125ほんわか名無しさん:2011/12/10(土) 00:47:54.81 O
・寒風吹きすさぶ


女「最近風が強くなってきたなー。めっちゃ寒いぞぉ……」
男「そうだな。そろそろ着込んどかないと厳しいか」
女「防寒対策はバッチリなんだけどな。やっぱり人肌に勝る暖房はないな!!」
男「だからって俺に頼るなよ? 俺にお前を暖める義務なんかないんだから」
女「嫌だ! 暖めろ!」
男「こっちが嫌だわ」

――ピュウゥッ

女「きゃあッ……」バサッ
男「わぷっ」
女「どうした男!? なんか今変な声出てたぞ!!」
男「お前の髪の毛が風のせいで目に……」
女「髪の毛……? そうだ!!」
男「なんだ?」
女「こうやって髪に手を入れたら、男も暖かいし私も嬉しいんじゃないか!?」サワッ
男「あっ、コラ。勝手に人の手をいじくるんじゃない」
女「ぬふふ、男の手がぬくぬくだあぁぁぁぁぁ…!」スリスリ
男「……まぁいっか。確かにぬくいし」スリスリ

しかし、他人から見たら相当おかしなことになっていることに気づかなかった男であった……。
126ほんわか名無しさん:2011/12/10(土) 18:40:07.17 O
・とは言うものの

女「男おぉぉぉぉぉ!! 今日の放課後、私ん家に遊びに来ないか!?」
男「ん……別にいいけど。なんでまた今日に限って?」
女「今日はうちの親がいないから、遅くまで遊んでても怒られないぞ!!」
男「ちょっ……お前なぁ、そういうことを大声で言うな!」

ざわ…ざわ…

男「ほら、お前の発言のせいで教室中がざわざわしだしたじゃないか」ヒソヒソ
女「えー、なんでだ? 私なんか変なこと言ったか?」キョトン
男(くっ……他意が無いから非常に怒りづらい)
男(とは言うものの、このまま遊ぶ約束したら、確実にヒートとヤッたと思われる……)
女「なぁ、たまにはいいだろ? 最近うちに遊びに来てくれないから寂しいんだぞ!!」
男「またそういう誤解を招きそうな台詞を……そうだ。それなら男友と女友も一緒に誘えよ」
女「えっ? うーん……男と二人が良かったんだけどなぁ」
男「大勢いた方が絶対楽しいって。な?」←必死の形相
女「そっか……それなら女友にも声かけとくから、男友には男から声かけといてくれ!!」
男「あぁ、分かったよ(……ふぅ、これでなんとかなったか)」


翌日、クラスで男、ヒート、男友、女友が4Pスワッピングしたという
まことしやかな噂が流れることを、男はまだ知らない……。
127ほんわか名無しさん:2011/12/10(土) 20:01:49.53 O
・テレビ出演したヒート


男「土日はすることなくて暇だわ。テレビもろくなのやってないし……」ダラーッ
アナウンサー『続きましてニュース、天気予報のあとは、街角突然インタビューのコーナーです!』
男「こういうのって、大抵プロが台詞仕込まれてんだよなー」
アナ『それでは早速参りましょう! まずはショッピングモールで見つけたこちらの女性から!』
女『こんちわぁーっす!!』
男「ぶほっ……!?」
アナ『いやぁー、元気ですねー。冬の寒さも何のそのって感じですか?』
女『元気だけが取り柄ですから!!』ブイブイッ
男「こいつ、ヒートじゃないか……何やってんだ」
女『男ぉー!! 見てるかぁー!! 愛してるぞおぉぉぉぉぉ!!』
アナ『おぉー、素晴らしい。男さんというのは恋人でしょうか?』
女『私の未来のダンナ様ですっ!!』
アナ『なるほどっ! それでは、その未来のダンナ様へ愛の言葉を!』
女『男おぉぉぉぉぉ!! 世界で一番、いっち番大好きだからなあぁぁぁぁぁ!!』
アナ『男さん、幸せ者ですねぇ』

男「あいつ、全国放送でこんな……死にたい///」
128ほんわか名無しさん:2011/12/10(土) 21:06:41.77 O
・ゆるふわパーマの素直ヒート

女「おっはー!!」ふわっ
男「おっ。お前髪型変えたのか」
女「うん!! 髪伸びたからパーマかけてみた!!」
男「通りで、週末に連絡取っても出ないはずだ」
女「そう、男に最初に見せたかったの!! これ可愛いか? 似合ってるか!?」
男「まぁ、まずまずの出来って感じかな」
女「えへへ。そうかなー!!」くるんっ、ふわっ
男(うわ、動く度に髪がふわふわ……それになんかいい匂いが)
女「んぁ? どうした男、変な顔して」
男「な、なんでもないっ!」プィッ
女「ど、どうしたんだ! 私がなんか怒らせるようなことしたか!?」ふわっふわっ
男(……ヒートに見とれたのって初めてかもしれんな)
129ほんわか名無しさん:2011/12/10(土) 23:49:23.07 0
甘いな!甘ったるい!!
1301/2:2011/12/11(日) 19:27:08.51 O
・ワンセグを見る男とヒート


男「……」
女「男? 何見てるんだ?」ヒョコ
男「あぁ、ヒート。いや、最近ワンセグ付きの携帯に変えてな」
女「おぉっ! ワンセグっていうと携帯でテレビが見れるアレか!」
男「あぁ。WCの日本戦が昼からだから、ちょっとでも見ときたかったんだよ」
女「私も見たい!! ご一緒してもいいか!? いいよな!!」
男「別にいいけど、邪魔すんなよ?」
女「やったあぁぁぁぁぁ!! じゃあ遠慮なく!!」ピタッ
男「顔がちけぇ、ウザい」
女「だってこうしないと画面が小さいから見えないもん!!」
男「ちぇっ、やっぱオーケーするんじゃなかった……」
女「お、始まるぞ!!」
1312/2:2011/12/11(日) 19:28:28.95 O
――数分後

女「行けえぇぇぇぇぇ!! そこだあぁぁぁぁぁ!!」
男「くそっ、相手のディフェンス固ぇなぁ」
女「いや、まだだ! まだボールは生きてる!!」
男「おっ、ボールが溢れた!」
女「チャンスだあぁぁぁぁぁ!!」

『決まったぁ!! 日本、価千金の初得点だぁ!!』

男「やった!」
女「よっしゃあぁぁぁぁぁ!!」
男「まさかこんな早い段階で先制点を奪えるとはなぁ」
女「さすが、侍ジャパンは伊達じゃないな!!」
男「あぁ、すごいよ実際!」

――キャッキャッ

男「……あ」
女「え?」
男「あー……そろそろ授業始まるな。ここらで止めとくか」プツッ
女「なんだ男!! 今までの興奮はどこへ行ったんだ!?」
男「お前も早く準備しとけよな」スタスタ
女「おーい!? 待てよ男おぉぉぉぉぉ!?」

男(うわぁ……柄にもなく、はしゃいでるとこ見られちまったよ……orz)
132ほんわか名無しさん:2011/12/12(月) 01:10:08.16 P
test
133ほんわか名無しさん:2011/12/12(月) 19:31:55.80 0
いつも乙です!
134ほんわか名無しさん:2011/12/13(火) 00:01:14.22 0
おつおつ
135ほんわか名無しさん:2011/12/13(火) 21:16:02.32 O
VIPの某絵スレで描いてもらった、「おっぱい見られて恥ずかしがってる素直ヒート」の図
絵師さんの許可がもらえたので転載してみる。エロ注意

http://www.usamimi.info/tenohito/cgi-bin/anka/src/vipankae47949.jpg
136ほんわか名無しさん:2011/12/13(火) 21:19:47.83 O
ありゃ、すでにロダから流れた後だったか
イメピタですまんが貼直し

http://imepic.jp/20111213/766600
137ほんわか名無しさん:2011/12/13(火) 21:29:12.01 0
>>136
良いね、サンクス!
138ほんわか名無しさん:2011/12/13(火) 21:39:35.77 O
【陸上競技】

女「よっ、はっ、ほっ!」シュタタッ

男「おぉ……無駄に運動神経高いだけあって、さすがに短距離は早いな」

男友「100m障害なら都の代表にも負けないって、体育教師が言ってたな」

女「おぉーい! 見てたか男おぉぉぉぉぉ!!」

男「あぁ、流したにしては早かったな。格好良かったぞ」

女「よっしゃあぁぁぁぁぁ!! その一言があれば1000kmだって走破してみせるぞおぉぉぉぉぉ!!」

男「アースマラソンかよ……死ぬぞ」

男友「でも実際、足が早いのっていいよな。なんかコツとかあんの?」

女「ふふふ、簡単なこと!! 障害走の基本は恋と一緒だ!!」

女「目的への障害物が多ければ多いほど、私のやる気は燃え上がるのさあぁぁぁぁぁ!!」ゴォォッ

男「出た、他の誰にも通用しない馬鹿理論」

男友「棒高跳びとかも、やってみたら得意かもな……」
139ほんわか名無しさん:2011/12/14(水) 01:51:44.26 O
【軍】

男「昨日のニュースで見たんだが、韓国で徴兵から逃げた芸能人が捕まったんだってな」
男友「あ、それ俺も見た。海外はそういうとこ大変だよな」
男「日本もウダウダ言ってないで、徴兵制にすればいいのに」
男友「なに、お前右翼? あんま不用意な発言すっと周りからハブられるぞ」
男「そうじゃないが、自分を鍛え直すという意味でも徴兵はアリなんじゃないかなと」
男友「誰もかれもがお前みたいに、自分に厳しくできると思うなよ」
女「そうだぞ!! それに徴兵制なんかできたら、男と離ればなれになってしまうじゃないか!!」
男「あ、ヒート。いきなり会話に割って入るなよ」
女「徴兵となったら、最低一年は男と顔を合わせらんなくなるじゃん!! そんなの嫌だ!!」
男「あのなぁ……そういう問題か?」
女「私にとっては重要な問題だ!!」
男「ハァ……あのさヒート。自分の手で大切な人を守るためには、どうしたって強くならなきゃいけないだろ?」
女「おう!!」
男「だったらそのために、一年かそこいらくらい我慢しなきゃいけないとは思わないか?」
女「けど、それが男じゃなくてもいいじゃんかー!!」
男「俺は自分が至らないせいで誰かが傷つくのは嫌なんだよ。例えそれがお前でも、お前以外でもな」
女「わ、私も男が守りたい人の中に入ってるのか!?」
男「おう、一応な」
女「おっ……男おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」ガシッ


男友「……え、何この茶番?」
140ほんわか名無しさん:2011/12/14(水) 02:15:24.36 O
【スタンガン】

女「男ー!! これ何か分かるか!?」
男「なんだそれ。電気カミソリか?」
女「違うぞ!! これはかの有名なスタンガンだ!!」
男「へー…最近のはこんな小型化してんのか」
女「うちのお父さんが、防犯のために持っとけって通販で買ったらしいんだ!!」
男「ふーん。でもお前の場合、スタンガン取り出すより手が出る方が早そうだけどな」
女「けど、万が一を考えたら私だって用心するぞ!!」
男「じゃあ、もし電車内で痴漢にあったら、お前どうする?」
女「痴漢の指を人差し指から順番にへし折る!!」
男「夜道で一人の時に不審者が襲ってきたら?」
女「不審者の鳩尾に正拳一本!!」
男「……スタンガン必要ねーじゃん」
女「あ」
141ほんわか名無しさん:2011/12/14(水) 21:35:44.50 0
弁当

男友「やっと昼休みかー。腹減って授業全然頭に入らなかったぜ。ってあれ?今日は弁当じゃないのか?」
男「母さんが昨日から泊りで出掛けててな。食費もほとんど貰えてないから菓子パン一つでしのぐしかない」
男友「それは寂しい昼食だな」
女「男ぉぉぉおお!良かったらこれを食べないかぁぁぁああ!私の分はちゃんとあるから心配するなぁぁぁあ!」
男友「おっ!気が利いてるねぇ女。さすが男の女房役。わざわざ新品の弁当箱なんて気合が入ってるな!」
女「べっ、別に男のために持ってきたんじゃないんだからねッ!たまたま余ったからあげるだけなんだからッ!勘違いしないでよねッ!」
男友「はいはい、ご馳走様ご馳走様。で、中身はどんな愛妻弁当なんだ?男、早く開けてみろよ」
男「ば、ばかやろ!そんなんじゃねぇって女も言ってただろうが!中はきっと普通の・・・!?」

すっぽん「ギィ!ギィ!」

男「・・・」
男友「・・・元気いっぱいだな。」
男「女・・・これはいったいどういう・・・」

すっぽん2「ギィ!ギィ!」

女友「あんた、なんで弁当箱にすっぽんが入ってるのよ」
女「朝に家を出た時お弁当を持ってくるの忘れちゃってっ!取りに戻ると遅刻しちゃうから、通学路の池で採ってきたんだよッ!」
女友「ワイルド過ぎるでしょ!なんでよりによってすっぽんなの」
女「だって私、野草とかに詳しくないしっ!すっぽんは食べられるってテレビで言ってたから大丈夫だと思ったんだっ!」
女友「じゃあ男に渡した分は本当に余ったからなのね・・・」
女「うんッ!一匹獲ったらもう一匹くっついててさっ!さすがの私も二匹は食べられないと思ったから誰かにあげようと思ってっ!」
男友「珍しくツンデレだなと思ったら、そのままの意味かよ」
男「ちょっと待て!一見筋が通ってるようで通って無いぞ。弁当を家に忘れたのに弁当箱持ってるんだ?」
女「すっぽんをそのまま持ってるのも変かなって思ってコンビニで買ってきたんだよっ!」

男「だったら最初からコンビニで弁当買えよ!」
142ほんわか名無しさん:2011/12/14(水) 23:34:11.37 O
ちゃんと火を通したのか気になるところだ

GJ!
143ほんわか名無しさん:2011/12/15(木) 12:32:39.59 O
スッポンってwwwワイルドすぎるわ!!GH!
144ほんわか名無しさん:2011/12/15(木) 15:35:16.39 0
乙乙!
自分のにも入れたということはヒートは丸かじり出来るのか
145ほんわか名無しさん:2011/12/15(木) 21:06:41.74 0
丸かじりだし丸裸ですよ
146ほんわか名無しさん:2011/12/15(木) 21:49:47.88 0
よおし、じゃあお題行ってみよーか

・神社仏閣めぐり
・大当たり
・「それはともかく・・・・」
1471/2:2011/12/19(月) 00:43:15.13 0
神社仏閣巡りで考えてたら思いついたネタ

「笠地蔵」

女「男ぉぉおお!久しぶりに二人きりの帰り道だなぁぁああ!!何処か寄って帰ろぉおお!」
男「ったく、なんでそんなテンションが保てるんだよ・・・こんな寒い中で」
女「男は昔から寒がりだからなっ!私は防寒対策ばっちりでヌクヌクだぁああああ・・・ってあれ?お地蔵さまが倒れてるぞっ!」
男「そういえば今朝は倒れてなかったな。多分小学生がいたずらでやったんだろ」
女「よっこいしょっ!ひどい事する人がいるんだなぁぁ・・・なんでそんな事をするんだろっ?」
男「このお地蔵さん、結構寂れてるからな。誰も気にしてないなら、いたずらしてもいいかって思うんじゃないか?」
女「そっかぁ・・・じゃあ、こうしたらいたずらされないなっ!」
男「おいおい、いいのか?自分のマフラーとニット帽を着せるなんて」
女「誰かが大切にしてると思ったら手を出しにくいんだろっ?」
男「まあ、わかりやすく伝わると思うが・・・」
女「それに可哀想じゃないかっ!私たちが生まれる前からみんなを見守ってくれてるのにいたずらされるなんてさっ!」
男「そうだけど・・・お前寒くないのか?」
女「私は平気だよっ!男ほど寒がりじゃないからなっ!・・・クシュンッ・・・あれ?花粉症かなぁぁぁああ・・・クシュンッ」
男「・・・・・・」
1482/2:2011/12/19(月) 00:44:25.22 0

女「クシュンッ・・・ちょっと風邪引いちゃったかなぁぁあ・・・男に移すと大変だから早めに寝て治さなきゃ・・・」ピンポーンッ
女「こんな時間に誰だろぅ?はぁぁああいっ!」ガチャ
女「おかしいなぁ、だれも居ない・・・ん?足元になにかあるな・・・マフラーとニット帽、それに手袋・・・手紙もおいてあるぞっ」
女「なになに『女さんへ 今日は親切にして頂き有難う御座いました。これはその御礼です 地蔵より』・・・えぇぇえええええええ!」

女「・・・ってことが昨日の夜あったんだぁぁぁあ!」
男「ははっ、まるで笠地蔵だな」
女「私はマフラーと帽子しかあげなかったのに、手袋までくれたんだっ!お地蔵さまは昔の人だからか、ちょっとデザインが古いけど・・・」
男(ほっとけ)
女「でも、私はいっときの流行モノよりずっと使えそうなこっちの方が好きだよっ!それに前よりヌクヌクだから幸せだぁぁぁああああ!」
男「・・・そっか。じゃあ、みかんでも買ってお礼のお礼を言いに行くか?」
女「うんっ!」
149ほんわか名無しさん:2011/12/19(月) 04:52:08.56 O
ヒートめっちゃええ娘や!!
男も優しいのなGJ!!
うちの母が喧しくて困る。

いよいよ寒さが厳しくなり、暖かいものが恋しくなる季節である。

しかし、そんな気候にも関わらず母はいたって元気なもので、寒がりな俺と父はうらやましがってばかりいる。

逆に母は俺たち二人と寒さを共有したかったらしく、一人だけ仲間外れにされたような顔をして毎日ショボくれていた。

そんなある日、夕食を終えた父と俺を、母が寝室に呼び寄せた。何やら寒さ対策に一計を案じたらしい。


何をするのか皆目見当がつかないでいると、母はどこからか巨大な毛布を持ち出して、俺たち二人へ向けて覆い被せてきた。

そうして自分もその中にするりと潜りこむと、今年は寒いから冬眠しちゃおっかと、意味不明なことを言ってのけたのである。

俺はどう反応していいやら分からなかったが、順応性の高い父はすぐさまその場で

胡座をかき、お前らも座れと俺たちに着座を促した。

母はぬふふと気味の悪い笑い声を上げると、これでもう寒くないねと誇らしげに胸を張る。

父は呆れ顔で、しばらく付き合ってやれと小声で俺に指示を出した。

母は更なる暖を取るため父にすがろうとし、父はそれを最小限の動きでかわしている。

不思議な薄暗がりの中で二人のやりとりを見ながら、俺は母の無邪気さに苦笑した。
151ほんわか名無しさん:2011/12/25(日) 08:59:00.38 P
もうすぐ年末ですな
152ほんわか名無しさん:2011/12/29(木) 22:34:19.64 0
2011.12.31 水曜日 午後22時には毎年恒例三姉妹スレッドが立ちます。
素直クール、シュール、ヒートによる合同スレです。
皆さんふるって御参加ください。
153ほんわか名無しさん:2011/12/30(金) 09:06:10.78 0
クリスマス

男友「わりぃ!ちょっと用事ができちゃってさぁ。25日に遊ぶの参加できなくなっちまった」
男「用事ならしょうがねぇな。俺達だけで行ってくるさ」
男友「でも、よかったじゃねーか。女と女友で両手に花だな」
男「はいはい。お前が一生懸命組んでくれたスケジュールでせいぜい楽しんでくるよ」

女「男ぉぉおお!おはよぉおおお!!待ったかっ?」
男「今来たところだ。さて、あとは女友を待つだけだな」
女「そのことなんだけどっ!女友は風邪引いてこれないってっ!」
男「やれやれ、結局今年も女とふたりってことか」
女「二人とも毎年どこ行くかスケジュール作って楽しそうにしてるのに、残念だよねっ」
男「まあ、いつもながら結構楽しそうな日程だしアイツらの分も楽しんでやろうぜ」
女「うんっ!」

男友「こちら男友。ターゲットは順調にクリスマスを楽しんでる模様。オーバー」
女友「了解。今後も観察を続けて。オーバー」
男友「OK。って毎年クリスマス二人っきりにしてやってんのになんで進展しないんだろうな。オーバー」
女友「そのための私達でしょう。何年やってると思ってるの。オーバー」
男友「そういえば、このトランシーバーもこの為に小学生の頃に買ってもらったんだよな。オーバー」
女友「あの頃は純粋にサンタさんに貰ったと思ってたけどね。オーバー」
男友「なあ、俺たち青春時代の大切な日を無駄に消費してないか?オーバー」
女友「それを言ったらお終いよ。オーバー」

男(ったく、男友も女友も二人っきりで過ごしたいなら普通に言えばいいのに。変に気を使いやがって)
女「男ぉぉおお!ミ○キーがいるぞッ!生ミッ○ー!くらえぇぇええ!ドロップキィィィイック!」
男(大方このスケジュールも、俺たちとかち合わないように練りに練ったものなんだろうな)
女「ヤバイッ!関節を取られたッ!意外と強いぞこのネズミッ!」
男(まあ、女のおもりは慣れっこだからな。安心して二人っきりのクリスマスを楽しんでこいよ)
女「雌のほうも私の関節を狙ってくるぅぅぅうう!助けてくれ男ぉおおお!」
154ほんわか名無しさん:2011/12/30(金) 17:58:44.08 0
女wwww

ちなみに本当にドロップキックして出入り禁止になった奴いるらしいな
155ほんわか名無しさん:2011/12/31(土) 22:04:13.61 0
156ほんわか名無しさん:2012/01/05(木) 13:07:08.10 0
>>155
出遅れたorz

明けましておめでとうございます
まとめwiki 更新しました 前回更新から2カ月、申し訳ありません これからも細々とですが更新させていただきます
2012年もヒートとともに

157ほんわか名無しさん:2012/01/05(木) 13:19:28.59 O
まとめ人おつうぅぅぅぅぅ!!
158母ヒートのようです:2012/01/07(土) 19:34:28.74 O
うちの母が喧しくて困る。

今日からまた新しい年が始まる。常と変わらない、平穏な毎日が過ごせるよう願うばかりである。

しかし、我が家の場合は、その平穏な日常がすでに平穏でないという場合が多々ある。

今日も新年そうそう、こんなことがあった。父が母のことを、名前で呼び始めたのだ。

普段は母さんとかうちの妻とか呼ぶのであるが、これには理由がある。

その前日、初詣に出かけた俺たち三人は、家族揃って賽銭箱に小銭を落とし、新年の願掛けをした。

その時母が小さな声で、家族の無病息災と、たまには父が昔のように、

名前で呼んでくれますようにと願っているのが聞こえてきたのだ。

俺はわざと聞こえるように言っているのかと思ったが、父に目配せしてみると、どうやらそうではないらしい。

後で聞いたところでは、昔から無意識に願望が口から出てしまうことは結構あったらしい。

そんな願いを聞いては黙っていられず、父は翌日から、遊撃的に名前で呼んでやることに決めたようだ。

そして名前で呼ばれた当の母はといえば、あまりの出来事に感激したのか

父の首にすがりつき、むちゅーと音のするような濃厚なキスを繰り出しているところだった。

おかげで今年も、我が家の夫婦仲は暖房いらずのようである。
159ほんわか名無しさん:2012/01/13(金) 17:24:14.32 O
うおぉぉぉぉぉぉ!!母ヒートGH!!
まとめの人もGHだぁぁぁ!!
年末年始と忙しく、携帯も新しくしたせいで書き込み出来なかったけど
オイラも、そろそろ作品を投稿していくぞぉぉぉぉぉぉ!!
160ほんわか名無しさん:2012/01/15(日) 20:14:29.47 0
昨日のvipスレから面白かったものを転載しておくね。お題は「ライバル出現」ね。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/14(土) 23:01:15.89 ID:FvP3lVdb0 [2/3]
女「そこのぉぉぉ! 待てぇぇぇ!」

「わ、わたし? あ、さっきの……」

女「おまえ! もしやあいつのことが好きなんじゃないだろうな!」

「ええ!? なんでわかるの!?」

女「そうか! じゃあ言っておくぞ!」

「?」

女「わたしもあいつのことが大っっ好きなんだ!」

「そ、そう」

女「これからはおまえとはライバルだな! 負けないからな!」

「う、うん」

女「わたしの方があいつのことが好きなんだからなぁぁぁぁぁぁぁ!」

女「ただいま!」

男「おかえり。何してたんだ?」

女「好きだぁぁぁぁぁぁぁ!」

男「何が何やら」
161ほんわか名無しさん:2012/01/15(日) 20:15:02.13 0
34 名前:男のライバルも出すべきそうすべき[sage] 投稿日:2012/01/14(土) 22:58:07.76 ID:YuTfXryq0 [6/7]
クール「ふむ、君は最近彼女につきっきりだね」

男「彼女?あ、ヒートのことか?」

クール「む?君は彼女と付き合っているワケではないのか?」

男「あー、付き合ってはいないかな。仲はかなり良い方だけどさ」

クール「仲はいい……が、まだ付き合っていない、か。ふむ……」


ヒート「男おおおおお!!!帰るぞおおおおお!!今日は途中でにくまん買っていこうな!にくまん!!」

男「おっと、あいつが呼んでるな。じゃあまた明日な、クール」

クール「うむ……そうか、まだ付き合ってはいないか。望みは薄いかもしれないが……まだチャンスはあるな」


ライバル出現編 終わり(尚続編の予定はありません)
162ほんわか名無しさん:2012/01/15(日) 20:15:55.28 0
38 名前:シュールに挑戦[] 投稿日:2012/01/14(土) 23:20:50.05 ID:7dkWhwJp0 [18/19]
ライバル出現

シュール「男、最近彼女によくひっついている」

男「彼女?あ、ヒートのことか?」

シュール「いや、北京原人」

男「は?いつ俺が北京原人とひっついたよ」

シュール「世の中の男は北京原人が好きすぎて私には理解できない」

男「いや、俺はそれほど北京原人が好きではないぞ」

シュール「本当か?じゃあ朝鮮人参よりもあきたこまちの方が好きなのか?」

男「・・・・・・すまないが話の展開についていけない」

シュール「あきたこまちが好きな奴に悪い奴はいない」

男「まあ、そうだろうけど」

シュール「いい米を食ったな、男。大事にするんだ。じゃあな」 ダダダダダ

男「何を?ねえ、何を?」
163ほんわか名無しさん:2012/01/16(月) 00:51:15.59 O
うわー、昨日立ってたのか気付かなかったー…
書き手さんGH!!
164母ヒートのようです:2012/01/16(月) 15:11:58.23 O
うちの母が喧しくて困る。

父が正月休みの三日間、母は父から片時も離れようとしない。

連休が取れることの少ない仕事だけに仕方なくもあるが、それにしてもベッタリだ。

父が座っている時はその隣に陣取り、体の一部を常に触れ合わせるようにしており

父が移動しようとすると幼子のように服の裾をつかみ、一緒についていく始末である。

逃げようにも逃げ場がないのか、それとも最初からしたいようにさせるつもりだったのか

父が母をふりほどく様子はほとんど見られなかった。

去年まではいかに正月だとはいえ、ここまでのことはしなかったはずなのだが

新年そうそう、いきなり父に名前で呼ばれた衝撃が尾を引いているのだろうか。

まるで俺などいないかのごとく恋人のようにふるまう二人を見ていると、こっちの方が恥ずかしくなってくる。

息子がいるときくらい自重すべしと言っても、母はたとえ大統領が目の前にいても離れはしないと、自信満々である。

そして父も、軽く首を横に振りながら、好きにさせてやれと諦め顔なのである。

目標は三日で六十五時間以上一緒にいることだと言ってのける母に、返す言葉を俺は持たなかった。
165ほんわか名無しさん:2012/01/16(月) 18:42:48.14 i
可愛いお母さんだ
和んだ乙
166ほんわか名無しさん:2012/01/17(火) 04:50:37.96 O
久しぶりなんで、少しリハビリがてらに
http://vippic.mine.nu/upm/data/1326743231.jpg
167ほんわか名無しさん:2012/01/17(火) 07:07:45.09 O
着物ヒートGH!!
168ほんわか名無しさん:2012/01/30(月) 19:16:35.66 0
保守
169ほんわか名無しさん:2012/02/01(水) 00:05:43.22 0
あいでーちぇっく
170母ヒートのようです:2012/02/03(金) 02:03:49.94 O
うちの母が喧しくて困る。

今年最初の雪が降っているのに、一番に気づいたのは母であった。

朝方、体を身震いさせながら目を覚ますと、表では雪がちらついており

物珍しさに窓から外を見ると、両親がすでに起きて、庭で雪を眺めていた。

なんとなく察しはついたが、念のため俺も外へ出て、何をしているのか二人に尋ねると

父は母に雪が降っているからと起こされ、こうして連れ出されたのだと答えた。

母は例のごとく父と腕を組み、隙間なく体を密着させている。寒いなどとは微塵も思っていないに違いない。

いつまでそうしているつもりか聞くと父は、母が飽きるまでだろうなと苦笑する。

かくいう母は、父の言葉が聞こえているのかいないのか、降りしきる雪にいつまでも瞳を輝かせている。

これでは当分母が飽きることもあるまい。母は大丈夫だろうが、父の体は冷えきってしまうだろう。

あるいは父も、母の熱に当てられて、存外平気だったりするのだろうか。

何にせよ、温かくするに越したことはない。そう思った俺は部屋に戻り、

リビングの暖房のスイッチを強にして入れておくことにした。
171ほんわか名無しさん:2012/02/03(金) 04:14:29.93 O
GH
なんかほのぼのしたよ、あんがと
172ほんわか名無しさん:2012/02/03(金) 07:04:04.95 0
GH
あいかわらず母ヒートはかわいいいなぁ
173母ヒートのようです 1/6:2012/02/06(月) 21:37:41.49 O
ちょっと長めの投下します。
読んでいただければ幸い
174母ヒートのようです 2/6:2012/02/06(月) 21:38:40.85 O
うちの母が喧しくて困る。

我が家には家族共用のパソコンがあり、ネット環境も整っているので非常に有用である。

しかし、それを使うのは専ら俺と父だけで、母はパソコンを使う俺たち二人を遠巻きに眺めることしかしない。

自分が触ると壊してしまいそうだから、というのが母の弁であるが、あながち的外れでも

なさそうなので、俺も父も、母にパソコンは無理強いしないよう心がけていた。

そんな母が、ある日学校から帰宅すると、パソコンのディスプレイにはっしとかじりついて、何かを見つめていた。

一体何を見ているのか気になって、背後からこっそり画面を覗きこむと、どうやらどこかのサイトに接続しているらしい。

人差し指でしかキーボードを打鍵できないのに、よく使いこなせたものだ。

そんなことを思っていると母が俺の気配に気付き、後ろを振り向いた。

その目には、大粒の涙が湛えられていた。
175母ヒートのようです 3/6:2012/02/06(月) 21:42:46.55 O
俺が思わず飛びすさると、母は泣き顔を見られてばつが悪そうに笑う。

そして、ちょっとこれを見てほしいと、体を画面から半分ずらして俺を招き寄せた。

ことの次第を聞けば、まるで自分たち家族のことを書いたとしか思えない詩を、知り合いに教えてもらったのだと言う。

およそ文学性とは縁遠い母が涙するような詩とは、一体どのようなものなのか。

それに少し興味がわき、画面を目で追おうとすると、母は私が読んであげるから

そこに座りなさいと、座布団を用意して無理やり俺を座らせた。

なにも音読する必要はないのに、と思う俺をよそに、母は不器用そうにマウスを操り、画面をゆっくりスクロールさせてゆく。

それは、出産に臨む両親を、お腹の中の子供の視点から書いた、次のような詩だった。
176母ヒートのようです 4/6:2012/02/06(月) 21:43:47.63 O
・・・

わたしがあなたを選びました

おとうさん、おかあさん
あなたたちのことを、そう、呼ばせてください。
あなたたちが仲睦まじく結び合っている姿を見て、
わたしは地上におりる決心をしました。
きっと、わたしの人生を豊かなものにしてくれると感じたからです。

(中略)

おとうさん、
わたしを受け入れた日のことを、あなたはもう思い出せないでしょうか?
いたわり合い、求め合い、
結び合った日のことを。
永遠に続くと思われるような愛の強さで、
わたしをいざなった日のことを。

(中略)
177母ヒートのようです 5/6:2012/02/06(月) 21:44:51.82 O
おかあさん、
あなたとわたしはひとつです。
あなたが笑い喜ぶときに、わたしは幸せに満たされます。
あなたが怒り悲しむときに、わたしは不安に襲われます。
あなたが憩いくつろぐときに、わたしは眠りに誘われます。
あなたの思いはわたしの思い、あなたとわたしは、ひとつです。

(中略)

おとうさん、おかあさん
あなたたちのことを、そう、呼ばせてください。
あなたたちが仲睦まじく結び合っている姿を見て、
わたしは地上におりる決心をしました。
きっと、わたしの人生を豊かなものにしてくれると感じたからです。

おとうさん、おかあさん、
今、わたしは思っています。わたしの選びは正しかった、と。
わたしがあなたを選びました。

・・・・
178母ヒートのようです 6/6:2012/02/06(月) 21:47:00.06 O
母はそこまで朗々と詠い、すんと鼻をすすった。

俺も、なんと口にしてよいのか、言葉がうまく見つからない。

不思議なことにこの詩を読んでいると、母が赤ん坊の俺を慈しみ、父へ笑顔を向ける様が連想されてしまうようだ。

すると母は、○○(俺の名前)も私たちを選んで生まれて来てくれたのかな、と、潤んだ瞳のまま俺へ向けて尋ねてくる。

そして、そうかもねとつまらない答えしか用意できなかった俺を見て、ついに号泣してしまったのである。

俺は自分の台詞が母にショックを与えたのかと勘違いして狼狽えたのだが、

母は違うのと泣き笑いしながら、生まれて来てくれてありがとうと、母らしからぬ小声で何度も何度も呟いていた。

それを見ているとなんだか俺も泣けてきて、ずいぶん長い間、二人して涙を溢していたのだった。
179母ヒートのようです:2012/02/06(月) 21:52:21.87 O
長くなってしまって申し訳ない。作中に引用した詩は下記のサイトからの転載です。

http://www.ikujizubari.com/Sterility/pregnancy3.html

この詩を泣けるコピペスレで読んだ瞬間、これは母ヒートだなぁと妄想が加速してしまい、ネタに使わせていただきました。

最近母ヒートがヒートしてない気もするのですが、どうか広い心で見逃してやってください。

以下、2レスほどおまけの「父クール」です。

180おまけ・父クールのようです 1/2:2012/02/06(月) 21:59:17.34 O
うちの妻が喧しくて困る。

例の如く仕事から帰宅すると、珍しいことに妻と息子が、PCの置いてある部屋ですやすやと寝息を立てていた。

普段からパソコンには指一本触れないと公言している妻なので、なかなか見ることのない光景だ。

また何か問題でも起こしたのかと危惧してはみるものの、二人の寝顔を見ていると、無遠慮に起こすのもはばかられる気がしてしまう。

一体、私のいないうちに何が起こったのか。思案を重ねること数分、PCに目をやって、ふと思い当たることがあった。

妻が普段は近寄らないパソコン部屋へいること、そして二人とも、うっすら瞼を腫らしているようであること。

その二つを考慮し、原因はこのパソコンにこそあるのではないかと思い至ったのである。

さっそくPCの電源を入れ、二人の、特に妻の使いそうなコンテンツを片っ端から調べてみる。

果たせるかな、ネットの検索履歴から、今まで見たことのないURLが発見された。
181おまけ・父クールのようです 2/2:2012/02/06(月) 22:00:25.72 O
もしや息子が18禁サイトにでも接続していたかと邪推するも、

それが杞憂であったことを、行き着いた先のページで思い知らされた。

そこにはいかにも妻が泣き出しそうな、親子の絆を詠った詩列が並んでいた。

それを読めば、なんとなく今回のことの顛末も察することができる。

おそらく妻は、何かの拍子にこのサイトを見つけたか、あるいは息子に教えられたかしたのだろう。

そしてそれを読むうち、感極まって泣いてしまったに違いない。

息子も貰い泣きしたのか、あるいは妻に泣かされたか、いずれにしろ二人そろって泣きじゃくったのかもしれない。

推測の域は出ないが、おそらく概ね間違ってはいまい。

息子も妻をコントロールする術を身につけたとばかり思っていたのだが、

妻と共に泣くとは、まだまだ精神的に未熟であるようだ。

しかし、その優しさが父として、少しばかり誇らしくもある。

とにかく、問題が起こった訳ではなさそうでホッとした。次の問題は、

何の仕度も済んでいないと思われる夕飯を、どうするかということである。

今日は外食で勘弁してやるか。そう思いつつ、俺は傍らで眠る二人の肩を、揺すって起こしてやることにした。
182ほんわか名無しさん:2012/02/07(火) 03:15:15.24 O
母ヒート乙!
183ほんわか名無しさん:2012/02/07(火) 23:19:44.17 O
ふいんきryが違うヒートもなかなかいいね
GH!
184ほんわか名無しさん:2012/02/11(土) 23:49:50.26 0
なんかお題をおくれ
185ほんわか名無しさん:2012/02/11(土) 23:53:18.70 O
お題
・ヒートの怖いもの
186ほんわか名無しさん:2012/02/14(火) 04:54:14.20 0
男友「リングの貞子が3D映画になるらしいぞ。俺、結構ホラー好きだから劇場に観に行こうかな」
女友「私は無理ね。昔から心霊番組とか見れない性分だから」
女「まったくッ情けないなぁ!そんなものを怖がるなんてっ!私は全然怖くないぞ!」
女友「確かに、女なら貞子が出てきても倒せそうだものね・・・」
男友「あれ?でも、小学生の頃の肝試しで逃げて帰ってきたって男から聞いたことがあるぞ?」
女「そ、そのアレはだな・・・」
ライバル女「いいことを聞きましたわ。私のライバルともあろう者が、幽霊を怖がるなんて滑稽ですわね!」
男友(うわぁ・・・なんかめんどくさそうな奴がからんできた・・・)
女「な、なにを!そんなわけないじゃないか!」
ライバル女「でしたら、その場所に行って怖くないことを証明してはいかがかしら」
女「え・・・それは・・・いや!いいだろうッ!受けて立つッ!」
ライバル女「ふふふ、あなたの情けない姿を見るのが楽しみですわ。男友、場所を案内なさい!」
男友「確か場所は隣町の神社って言ってたから・・・って俺も行くのかよ!」

男「ったく、昼休みに委員会で呼び出されるとはな・・・あれ?女と男友は?」
女友「ライバル女と肝試しに行ったわ。私はそういうの苦手だからパスしたけど」
男「肝試しって昼間じゃ意味ないだろ」
女友「でも、盛り上がっちゃって・・・わざわざ隣町の神社まで出かけたのよ」
男「隣町の神社?なるほど・・・あそこなら昼間でも肝試しができるかもしれん」
女友「どういうこと?」
男「あの神社のある山、熊が出るんだよ」

熊「グァァァアアアアアア!」
ライバル女「いやぁぁぁぁぁあああああああ!」
男友「ぎゃぁぁぁぁぁああああああああああ!」
女「出たな、山の主・・・前回はお前の気迫に負けたが・・・私はもう逃げない!来いッ!・・・でもやっぱり怖ぃいい!うわぁぁあああ!」
187ほんわか名無しさん:2012/02/14(火) 07:34:00.72 O
怖さ違いwwwwGHwwwwww
188ほんわか名無しさん:2012/02/14(火) 09:36:08.46 O
・バレンタインにありがとう

女「男ぉぉぉぉぉ! プレゼントフォーユーうぅぅぅぅぅ!」
男「ん……なんだこの包み?」
女「バレンタインのチョコに決まってるじゃないかあぁぁぁぁぁ!!」
男「バレンタイン……あぁ、そうか。今日はバレンタインか」
女「こんな大事なイベントを忘れてたのか!? うっかりさんだな!!」
男「だって毎年、お前と家族くらいからしかもらえないしな」
女「そ、そうか……だがたとえモテなくても落ち込むな! お前には私がいるからな!」
男「お前に言われるとなんかスゲェムカつく」
女「そ、それでな、男……」
男「どうした。まだなんか言いたいことあんのか?」
女「バレンタインって、愛情の他に感謝の言葉を伝える日でもあるって知ってるか?」
男「いや、初めて聞いたな。けどそれがどうした?」
女「だからっ!……私、いつも空回りして、男に迷惑かけてばっかでさ!」
女「なのに男は私に優しくしてくれるから……それで……えと……」
男「お前は何が言いたいんだ。もっと落ち着いて喋れ」
女「つまりっ!! い……いっつも私と一緒に遊んでくれて、ありがとって言いたかったの!!」
男「なんだ、今日は変に殊勝だな。気味悪ぃ」
女「うわぁぁぁぁぁん! 勇気出して言ったのにぃぃぃぃぃ!!」
男「お前にとっては、好きだの愛してるだのよりただの感謝の方が恥ずかしいのか」
189母ヒートのようです:2012/02/15(水) 01:26:49.16 O
うちの母が喧しくて困る。

今年もまた、この季節がやってきた。そう、非モテ男にとって何より忌まわしいバレンタインである。

どうせ母からしかもらえないのは分かりきっているのに、何かを期待して登校し、結局は玉砕する。

そんなことを毎年繰り返すうち、この行事はモテない男を貶めるためにあるのではないかと思うようになった。

母はそんな風に卑屈なことを考える俺を叱り、もっと自信を持てと励ますのだが

バレンタインに俺を最も落ち込ませるのは母であることに、当の本人は気づいていない。

母は俺に対しては普通の手作りチョコを渡すのだが、父へはここ数年、既製品の安いチョコしか渡さないのだ。

逆ではないかと思うのも至極当然であるが、無論母がこの手のイベントを普通で終わらせるはずがない。

母はどこにでも売っていそうなチョコを一粒口に含むと、父の元へ駆け寄り、その口元に熱烈なキスをぶちかますのだ。

そして、食むように唇を貪った後、おもむろに自分の口内にあったチョコを、父の舌の上へ移動させるのである。

早い話が口移しであり、数年前にこの渡し方を実践して以来の母のお気に入りである。

息子がいようが来客があろうがお構い無しなので、当然のように父も拒絶の意思を示すのだが

どこをどう細工したものか、最終的にいつも追い詰められ、唇を奪われるのは父の方なのだ。

そうやって悦に浸る母を見るにつけ、俺が落ち込むのも分かってもらえたろうと思う。

俺は自分がいつか母に対して、爆発しろと言ってしまわないか不安でしょうがない。
190ほんわか名無しさん:2012/02/18(土) 21:57:19.59 O
・似た者同士

女「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

男「ん!? おい、どうしたんだヒート!」

女「いってて〜……誰だこんなとこにバナナの皮捨てたのはぁぁぁぁぁ!!」

男「まさか、そのバナナの皮でこけたとか?」

女「恥ずかしながらその通りだぁぁぁぁぁ!!」

男「とんだドジッ娘だな。ギャグ漫画かよ」

女「誰だってバナナの皮踏んづけたら滑るに決まってるだろぉぉぉぉぉ!!」

男「ないない。お前じゃないんだから滅多なことじゃ転んだりしないわ」スタスタ

男友「あ、そこワックス塗ったから滑るぞ男……」

男「おわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」ズルッ

男友「って、言ったそばから……」

女「なぁんだ、男も滑って転んでるじゃないかぁぁぁぁぁ!!」ニヤニヤ

女「私たち、似た者同士だな!!」

男「ぐ……不覚///」
191ほんわか名無しさん:2012/02/19(日) 18:32:15.71 0
男可愛い
GH!
192ほんわか名無しさん:2012/02/21(火) 12:08:18.30 0
惚れ薬

女「女友ぉおお!これを見てくれぇえええ!」
女友「茶色い小瓶ね。ラベルには・・・惚れ薬?」
女「うんっ!昨日、駅前の露店で買ってきたんだよっ!これを飲んだ人は、その後最初に話した人に恋をするんだってっ!」
女友「また、怪しげな・・・でも友達に聞いたことがあるわ。隣の学校では惚れ薬で芸能人と付き合った人がいるって噂」
女「本当っ!それならこれもきっと本物だぁああ!じゃあさっそく、男のペットボトルにこの薬を混ぜて・・・っと!」
女友「あ、帰ってきたわ」
男「ったく、女子は自習なのになんで男子だけ外でマラソンなんだよ。空気が乾燥してるから喉がからからだ」グビッグビッ
女「(飲んだッ!)お、男!えっと・・・ジュースは美味しいっ?」
男「あぁ美味いぞ。喉が渇いてたから余計に」
女「それは良かったッ!なぁ、私を見て何か思わないかッ?」
男「ん?そうだな・・・いつもどおりアホがいるなって思うくらいかな」
女「それだけかっ!?女友ぉおおお!騙されたぁぁぁああ!」
女友「まあまあ、現実はそんなものよ(でも、惚れ薬を飲む前と後で反応が変わらないってもしかして飲む前から・・・)」
男「?」

男友「男ぉ。後片付けしないで先帰るなんてひどいぜ。罰としてこのスポドリは没収な」
男「はいはい、全部は飲むなよ」
男友「おう、サンキュ」グビッグビッ
女友「ちょっと!男友!それ飲んじゃだめよッ!」
男友「ぶッ・・・なんだよ女友、大声出しやがって。あれか?男と間接キスになるのを嫉妬してるのか?」
女「そんな!女友も男が好きなのかッ!それは困るぞッ!」
女友「せめて、女は察しなさいよ!男友、それで・・・その・・・私を見て何か思わない?」
男友「なんだよ突然。ん〜そうだな。もしかしてお前少し太っ(ドゴォォオオオ)・・・ぐはぁあ!」
女友「ふぅ・・・どうやら本当に効果がないみたいね、この惚れ薬」
男友「いいパンチを持っていやがる・・・なんで、俺がこんな目に・・・」
193ほんわか名無しさん:2012/02/21(火) 20:01:44.93 O
男友もってことか

GH!!
194ほんわか名無しさん:2012/02/21(火) 23:22:40.51 O
・ぴたぴた

女「おっはよおぉぉぉぉぉ!! 男ぉぉぉぉぉ!!」
男「おはよう」
女「男ぉぉぉぉぉ!! んーっ!!」
男「……何やってんだ、お前は?」
女「おはようのチューはどうしたあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
男「はぁ? 誰がするかそんなもん」
女「じゃあ私からするぞぉぉぉぉぉ!! んーっ!!」
男「だがさせん」ギュシッ
女「ぐおぉぉぉぉぉっ……アイアンクローはらめぇぇぇぇぇ!!」
男「お前が妙なことしようとするからだ」パッ
女「むぬぅ……じゃあこれならいいだろ!!」ピトッピトッ
男「うわっ……!」
女「こうやって相手と頬っぺたを二回合わせるのは、どっかの国の挨拶なんだぞ!!」
男「そういう無駄な知識だけは豊富なんだな……」
女「へへへ……男の頬っぺた、暖かくて柔らかいんだな!!」
男「お前の肌は手入れがなってなくてガサついている」
女「そういうこと言うなあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
195ほんわか名無しさん:2012/02/22(水) 19:03:05.21 O
帰りに寄ったマツキヨで洗顔料やクリームの種類の多さに戸惑うところまで想像した
GH!
196ほんわか名無しさん:2012/02/25(土) 18:25:59.05 O
ふぅ
あったまるスレだぜ
197ほんわか名無しさん:2012/02/28(火) 21:18:16.74 O
・夢オチ

女「男おぉぉぉぉぉ!! なんか急におっぱいおっきくなったあぁぁぁぁぁ!!」

男「な、何ぃ!?」

女「見ろっ!! バッインバインのプッニョンプニョンのばっよえーんだぞぉぉぉぉぉ!!」タユタユ

男「待て、落ち着け俺。起承転結をすっ飛ばして女の胸だけおっきくなるはずがない……」

女「これも毎日、男が揉んでくれたご利益だな……エヘヘッ///!!」ポインッ

男「そして俺がこいつの胸を揉んだという事実もない、あり得ない」

男「つまりこれは……夢オチ!!」

―――――

男「うおぉぉぉぉぉ!?」ガバフニュッ

女「うにゃあ!?」ドキッ

男「ひ、ヒート!? てかなんだ、今のフニュッてのは!?」

女「お、男が私の胸に飛び込んできたあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

男「いやこれは違っ……うわぁぁぁぁぁ!?」

解説:あまりの夢見の悪さに男が飛び起きたら、寝顔を覗きこんでいたヒートの胸に顔面突っ込んじゃったとさ
198ほんわか名無しさん:2012/02/28(火) 22:14:02.27 O
・チャット

【heat>が入室しました】

oto:よう、ヒート
oto-tomo:おいすー
on-tomo:あら、珍しいわね
heat:こんばんわ!
oto:『こんばんは』な。文章は正しく打てよ
oto-tomo:ちょwwww男キビシスwwww
on-tomo:草生やしてんじゃないわよバカ
oto:きめぇ。こっち見んな
oto-tomo:お前ら俺に冷たくね?
on-tomo:あんたが馬鹿だからでしょ
heat:ごめん男。私パソコンにあんまり慣れてないから
oto:あんま変なネットスラング使うなよ。ヒートが真似するだろ
oto-tomo:うはwwwwおkwwww
on-tomo:全く反省してない件。どうする男くん?
oto:男友、明日学校でシメる
oto-tomo:ちょww
heat:ネットスラングってなんだー?
oto:そんでヒート、お前レスポンス遅すぎ
on-tomo:やっぱりちょっと無理があったんじゃない?
oto-tomo:まぁ慣れっしょwwww

――――

女「み、みんな書くの早すぎるぞぉぉぉぉぉ……」プスプス

ヒートがパソコンの前で知恵熱を出して倒れたのは、その晩のことだったという……。
199ほんわか名無しさん:2012/02/29(水) 08:18:46.41 O
・眠れない夜

女「……寝れない」ムクッ
女(うがー、休みだからって昼寝し過ぎたかなぁ……乙女としてあるまじき失態だぁぁぁぁぁ)
女(……そいえば今日は男に会ってないな。電話してみよっかなぁ)
女(でももう夜の十時過ぎてるし、迷惑かなぁ……あーでもでもっ!!)

Prrrr、Prrrr……

女「うわっ!?」

【着信:男】

女「男からだ!! もしもしっ!?」
男『ようヒート、今何してた?』
女「今か!? 男に電話……じゃなくてっ、特に何もしてないぞ!!」
男『そうか。悪いな、こんな遅くに』
女「問題ないぞぉぉぉぉぉ!! でも、何の用だ?」
男『いや……なんとなく。今日お前の顔見てないなと思って』
女「!!」
女(男も私と同じこと考えてたんだ!! 嬉しいぃぃぃぃぃ!!)
男『おい、どうした。黙ってないでなんか言えよ』
女「なんでもなぁぁぁぁぁい!!」ニッコニコ
200母ヒートのようです:2012/03/01(木) 00:38:24.37 O
うちの母が喧しくて困る。

父から残業の連絡があった時、母はこの上なく悲しそうな顔をする。

その様はまるで世界の終わりか、はたまた宇宙の破滅かと言わんばかりである。

ガックリ肩を落とした母は、仕方なさそうにテーブルに着き、もそもそと夕飯に箸をつける。

そして、巨大な落胆の溜め息をハァとつくのだ。

父の仕事の繁忙期ともなるとその落ち込み方もひとしおで、我が家は

ブラックホールに落ちくぼんだ小惑星のような様相を呈してしまう。

普段が明るいだけに、いざ暗くなった時の明暗のコントラストも、はっきりとしているのだろう。

しかしそれも父が帰宅するまでのことで、ドアを開閉する音が聴こえると

それが何時であっても玄関にすっ飛んで行き、父へいの一番にお帰りを言うのである。

それが叶わない時は、必ず書き置きを残してから眠る。しかも、熱烈なキスマーク付の書き置きである。

父がそれを見てどんな顔をしているか、叶うならば一度見てみたいものだ。
201ほんわか名無しさん:2012/03/02(金) 01:14:10.39 0
ぬるぽおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
202ほんわか名無しさん:2012/03/02(金) 01:16:22.72 O
がっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ
203ほんわか名無しさん:2012/03/02(金) 21:26:13.89 O
・なごり雪


女「うぉぉぉぉぉ!! 昨日は寒かったけど今日はぽっかぽかだなぁぁぁぁぁ!!」

男「だな。けどまだ気温も不安定だからなぁ」

女「こういうあったかい日は走って学校まで行くぞぉぉぉぉぉ!!」

男「お前季節に関係なく走ってんじゃん」

女「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ツルーン

男「って、滑ってるし。大丈夫か?」

女「うひぇぇぇぇぇ……脇道に雪が残ってたぁぁぁぁぁ……」

男「だから慌てるなっていつも言ってるだろ?」

女「男ぉぉぉぉぉ!! 温めてくれぇぇぇぇぇ!!」ヒシッ

男「ちょ! 濡れた体でひっつくな。拭いてから来い!」

女「ひーん……」
204ほんわか名無しさん:2012/03/03(土) 08:33:00.90 O
冬の冷えた手は凶器
205ほんわか名無しさん:2012/03/03(土) 22:22:30.13 O
・あーん

男「あーん」

女「あぁぁぁぁぁん!!」

男「今口に入れたのはなんでしょうか」

女「んにゅ……酸っぱい! けど甘い! なんだこれ!」

男「答えはハチミツに漬けたレモンでした」

女「美味ぁぁぁぁぁい!! もっとくれぇぇぇぇぇ!!」

男「こっから先は自分で食え」

女「えぇぇぇぇぇ? あーんはぁぁぁぁぁ?」

男「もうしねぇ」
206ほんわか名無しさん:2012/03/04(日) 07:29:27.14 0
修学旅行の夜

男友達A「男は好きな人いないの?」
男「俺か?えっと、そのだな・・・」
男友「こいつの好きな奴なんて決まってるだろ。女だよ、女」
男友達B「え〜!マジかよ、男!?」
男「・・・おう」
男友達A「そんな気がしてたよ。いっつも一緒にいるもんね」
男友達B「そうと判れば早速女子の部屋に突撃だ!」
男友「告白以外にすることあるか?大丈夫だって。他の女子に連絡とって二人っきりにしてやるから」
男友達A「こんな機会でもないとなかなか踏み出せなさそうだからね」
男「くっ・・・俺も年貢の納め時か。しょうがない、覚悟を決めたよ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

女(・・・的な展開になってないかなぁぁあああ。向こうの部屋)
女友達A「・・・じゃあ、次は女友だね。誰が好きなの?」
女友「私はそんな人いないよ。まだ自分のことで精一杯だから」
女友達B「あれ?でも、中学の頃は確か男t・・・モガッ!」
女友「あぁ〜!昔のことは覚えてない!覚えてないから!」
女「えッッ!女友好きな人がいるのかッ?誰ッ!?誰だぁぁあああ!」
女友「だ、だからいないって言ってるでしょー!」

男友達A「男は好きな人いないの?」
男「キャメロン・ディアス」
男友「お前、小学校の頃から一途だよな」
207ほんわか名無しさん:2012/03/04(日) 12:56:32.93 O
それ一途と違うwwww

GJ!
208ほんわか名無しさん:2012/03/04(日) 23:28:51.85 O
なんかお題ください
209ほんわか名無しさん:2012/03/05(月) 00:24:35.61 0
お題:

・ICカード
・「はっきり言おう。お前は〜が分かっていない」
    
210ほんわか名無しさん:2012/03/12(月) 17:37:45.57 O
ageとくか
211ほんわか名無しさん:2012/03/12(月) 17:50:17.29 O
これで良い
212母ヒートのようです:2012/03/17(土) 23:52:26.99 O
うちの母が喧しくて困る。

ある日、買い物から帰宅した母が、妙に浮かれ心地な日があった。

理由を尋ねても口を閉ざしたままで一向に答えようとせず、その割にはウキウキと、誰かに聞いて欲しそうな顔をしている。

これはもしや、父に一番に報告したいパターンなのではないかと予測すると案の定その通りで、

当の父が帰宅するや、スリッパをパタパタ鳴らして母が父の耳に口を近づけた。

父は母が呟く何事かの言葉を聞くと、そうかと一言だけ添えて興味なさそうに立ち去ってしまう。

母は父にもう少し驚いて欲しかったのか、不満げな空気を纏わせてぶーぶー文句を言っていた。

父がクールな対応をする時は、母の興奮が他者のそれとベクトルを異にしている時と相場が決まっている。

母が去った後、父に母が何を言ったのか尋ねると、父は冷えきった氷河のような面相で

買い物帰りに若者にナンパされたらしい、と言った。

言われてみればなるほど、あり得ないことではない。母の容姿は経産婦とは

思えないほど若々しく、時には二十代とさえ間違われるのだから。

しかしそれにしてもナンパとは、世の中には知らぬこととはいえ命知らずな輩もいたものだ。

父は続けて、あいつは俺が嫉妬するとでも思っていたのかなと、ニヒルな笑みを浮かべる。

それは、あの母と長きに渡って付き合った人間にしか出せない、諦めと幸福の複雑に入り交じったスゴい笑みだった。
213母ヒートのようです:2012/03/18(日) 00:12:53.72 O
うちの母が喧しくて困る。

母が手鏡に自分の顔を写して、目尻をむにむにと指で揉んでいる。

あの母にしては珍しい光景に、シワでも増えたのかと横合いから茶々を入れてやると

母はきっぱり、その逆だと言って落ち込んだ。

母の言うところによると、シワもシミも年齢の割に極端に少なく、いつまでも若いころのままなのが不満らしい。

贅沢な悩みだと俺が笑うと、母は、自分だけ若いままなのは嫌、あの人と一緒に歳を取りたいと肩を落としている。

何でも母の目標は、年老いてもお似合いの夫婦だと言われ続けることにあるらしく

このままでは自分が、父に不釣り合いな「若作りのおばあさん」になってしまうのではと危惧しているそうだ。

そういえば母は昔から、年齢不相応に若く見られることを嫌っていたような気がする。

その時は自然に歳を取るのが一番だからとか言っていたが、そんな隠された理由があったとは知らなかった。

しかしそれとは逆に、生気を失って枯れ果てた母というのも、まるきり想像ができない。

遠い未来、母は近所でも評判の因業ババァになっているのではないか。そんな予感をひしひしと感じていた。
214ほんわか名無しさん:2012/03/21(水) 00:48:03.03 O
・許嫁

男「お前さ、もし自分に許嫁とかいたらどうする?」

女「何ぃぃぃぃぃ!? それは男が許嫁だったらという意味かぁぁぁぁぁ!?」

男「そうじゃなくて。もし許嫁がいるのに、俺を好きになったらどうすんのかと思って」

女「私の愛に二言はなぁぁぁぁぁい!! 親の決めた結婚相手なぞノーサンキューだぁぁぁぁぁ!!」

男「相手の面子とかもあるし、そうはいかないだろ」

女「私は私の愛を貫くだけだ!! それに不都合が生じるような生き方なんかしたくない!!!」

男「まぁ、仮の話だからそこまで熱くならんでも……」

女「けどもしそうなったら、男が私を連れて逃げてくれるって信じてるもんね!!」

男「なんだ、その根拠のない自信は?」

女「だって私と男は、相思相愛だもんっ!!」

男「誰がいつどこでそんなことを言った?」

女「言わなくても分かる!! それが以心伝心!!」

男「アホか……付き合ってられん」スタスタ

女「ひっ酷いぞぉぉぉぉぉ!! 自分から話をふったクセにぃぃぃぃぃ!!」

男(ヒートを連れて逃げる、か……ま、いざというときの考慮くらいには入れといてやるか)
215ほんわか名無しさん:2012/03/21(水) 07:23:32.56 O
・前抱っこ、後ろ抱っこ

女「男ぉぉぉぉぉ!!」ピョンッ

男「……」スルッ

女「私の愛の抱擁をなぜ避けるぅぅぅぅぅ!!」

男「危険だからです」

女「ハッ!! そうか、確かに前からだと男の目線が隠れて危険だな!!」

男「いや、そういう意味じゃなくてだな……」

女「それならば、我が最終奥義『後ろ抱っこ』を食らえぇぇぇぇぇ!!」ギュムッ

男「げふっ……」

女「どおだあぁぁぁぁぁ!! これなら文句のつけようがあるまい!!」

男「後ろ抱っこってか、これただのおんぶだな」

女「こ、細かいことは気にするなぁぁぁぁぁ!!」ムギュギュ
216ほんわか名無しさん:2012/03/21(水) 20:20:11.67 O
・漢字

男友「毎年年末に、今年を表す一文字ってのやってるだろ?」

男「あぁ、あるな。とっくに季節外れだけど」

男友「それと同じで、俺らを漢字で表すとしたらなんだろうな」

男「漢字でねぇ……」

男友「男は間違いなく『冷徹』だな」

男「人聞きの悪いこと言うな。それを言うならお前は『馬鹿』だろ」

男友「ひっでぇwwwww」

男「ヒートの奴はなんだろうな」

男友「そうさなぁ、ベタなところで『熱血』とか?」

男「……いや、それよりも相応しい言葉を見つけたぞ」

男友「なんだよ?」

男「あいつを表す漢字は、『無茶』だ」

男友「あぁ……なんかすげぇしっくりくるわ」

男「だろ?」
217ほんわか名無しさん:2012/03/21(水) 21:49:52.67 O
・懐かしの

女「むむぅ……」

男「何をチクチクやってるんだ、お前?」

女「あ、男!! 今な、リリアン編んでるとこなんだ!!」

男「リリアンて……俺たちの親の世代に流行った奴だろ?」

女「昨日お母さんがリリアンセット見つけたから、私にくれたの!!」

男「へぇ……それで、その編んだのは何に使うつもりなんだ?」

女「……え? 編んで終わりじゃないの?」

男「普通は何か目的があって編むもんだろ。布だけ作ってどうすんだ」

女「それは盲点だ……考えてなかった!!」

男「おいおい……」

女「男は何か欲しいものないのか!?」

男「特にないな。春先だからマフラーも手袋もそぐわないし」

女「うー……じゃあ一体この布はどうすればいいんだぁぁぁぁぁ!!」

男「まぁ、指サックくらいにはなるんじゃないのか?」

女「せめてもうちょっと実用的なものにしてくれぇぇぇぇぇ!!」
218ほんわか名無しさん:2012/03/23(金) 01:04:48.01 O
>>209のお題お借りします

・ICカード

女「今日はATMでお金をおろしに来たぞぉぉぉぉぉ!!」
男「んで、なんで俺までついてこなきゃいかんの?」
女「私は機械音痴だからきっと男の助けが必要になると思うんだ!!」
男「あっそ。暗証番号とかはちゃんと隠せよ…」
女「おう!! まずはこのカードをATMに差し込む!!」
男「まぁそれくらいはできるだろ」
女「……おぉっ!!」スィーン
男「何見とれてんだよ」
女「何もしてないのにカードが吸い込まれるのってすごくね!?」
男「いや知らん。小学生かお前は」
女「なんか面白いからもっかいやってみよ!!」ピッ
男「後ろ詰まってるんだからはよせんかい」パコッ
女「あいたっ!!」
219ほんわか名無しさん:2012/03/23(金) 05:48:43.44 O
>>209

・はっきり言おうry

女「男ぉぉぉぉぉ!! 一緒に帰るぞぉぉぉぉぉ!!」
男「お前いつも俺を誘うよな。たまには一人で帰ろうと思わないのか?」
女「思わない!! 男こそ毎日私から熱烈に誘われてるのに、素っ気なさすぎるぞ!!」
男「素っ気ないんじゃなく、この日常に順応しないと俺の身が持たないだけだ」
女「また男はそうやって言い訳ばっかり!! はっきり言って男は乙女心が全っ然分かってないぞ!!」
男「お前に乙女心を諭されるとは心外だな」
女「女の子ってのはなぁぁぁぁぁ!! 好きな男とは家に押し入ってでも一緒にいたいもんなんだよぉぉぉぉぉ!!」
男「それはお前だけだ。人類にとって普遍的なものだと間違っても思うなよ」
女「ここまで言ってもまだ分からないのかぁぁぁぁぁ!!」
男「ごちゃごちゃうるさい。はよ帰るぞ馬鹿」キュッ
女「はひゃっ!?」
男「なんだよ、変な声出して。俺がお前の手を引いたらおかしいのか?」
女「今の今まで嫌そうにしてたじゃないかぁぁぁぁぁ!?」
男「話が長いから、止めさせるためにやっただけだよ」
女「そ、そうかぁぁぁぁぁ……///」ボシュ
男「……ふん」
220ほんわか名無しさん:2012/03/24(土) 07:31:07.82 O
・目を瞑れ

女「男ぉぉぉぉぉ!! 今すぐ目を瞑れぇぇぇぇぇ!!」
男「……また何か良からぬことを考えてるのか?」
女「そんなことない!! 男が目を瞑ってる隙にチューだとか全く考えてないぞ!!」
男「思考が駄々漏れしとるがな」
女「考えてないってば!! いいから早く目を瞑るんだ!!」
男「……じゃあお前から先に瞑ったらやってやんよ」
女「そんなことしたら男が何するか分からないじゃないかぁぁぁぁぁ!!」
男「ここまで自分のことを棚上げするヤツも珍しいな。まぁ瞑らないなら、俺もやらないだけだがな」
女「うっ……じゃあ痛いことは無しだからな?」
男「おk」
女「……んっ!!」
男「……」チュッ
女「はぅあっ!?」
男「ふぅ……」
女「い、今何をしたぁぁぁぁぁ!?」
男「秘密。自分で考えろ」
女「お、男がチュッて、チュッて……うわぁぁぁぁぁ///!!」
男「あいつってある意味御しやすいんだよな……」
221ほんわか名無しさん:2012/03/24(土) 07:43:30.13 O
・雛祭り

――ヒートん家

男「……あれ?」
女「どおしたぁぁぁぁぁ!?」
男「お前、まだ雛人形片付けてないのかよ?」
女「そういえば出しっぱなしだったな!!」
男「もう三月も末なのに、婚期逃しても知らんぞ?」
女「婚期? なにそれ」パチクリ
男「雛人形は早く片付けないと、結婚できなくなるって言い伝えがあるんだよ」
女「なぁんだ!! それなら私は大丈夫だぞ!!」
男「まぁ、お前が迷信とか信じるような人間じゃないのは分かってるが」
女「だって、男が必ず私をお嫁さんにもらってくれるって信じてるからな!!」
男「……なんらかの悪意を感じるほどの厚顔無恥っぷりだな」
女「だから雛人形を片付け忘れても問題なし!! うはははは!!」
男「俺、なんでこいつと付き合ってるんだろ……」
222ほんわか名無しさん:2012/03/24(土) 22:28:31.07 O
・おでこ

男「ふと思ったんだが、お前ってでこっぱちだよな」
女「なぁにぃぃぃぃぃ!! 私のどこがでこっぱちだとぉぉぉぉぉ!!」
男「叫んでも無駄だぞ。ほら、これが証拠だ」モシャ
女「んにゃあぁぁぁぁぁ!! 人の前髪たくしあげるなぁぁぁぁぁ!!」
男「どうやらおでこ晒されるのは苦手と見た」クシャクシャ
女「や、止めろぉぉぉぉぉ!! 恥ずかしいだろぉぉぉぉぉ!!」ジタバタ
男「思わぬ弱点を見つけてしまった。これからはおでこを重点的に責めることにしよう」
女「おのれぇぇぇぇぇ!! 男がその気ならこっちだってぇぇぇぇぇ!!」
男「お、なんだ? 何するつもりだ?」
女「くらえっ、太陽けぇぇぇぇぇん!!」ズビシッ
男「……えっ?」
女「えっ?」
男「……あぁ、太陽拳ってあれか、ドラゴンボールの」
女「れ、冷静に解説するなぁぁぁぁぁ!! 滑った私がなおさら悲しいだろがぁぁぁぁぁ!!」
男「ふむ、ギャグで自らでこっぱちを肯定するとは、いい度胸だ」ナデナデ
女「だからおでこ撫でるなってばぁぁぁぁぁ!!」
223ほんわか名無しさん:2012/03/24(土) 22:34:09.43 O
過疎だな
お題くりゃれ
224ほんわか名無しさん:2012/03/24(土) 22:52:51.86 0
GH!
すげぇな、このスレっていうかこのジャンルまだ生き残っていたのか…
225ほんわか名無しさん:2012/03/24(土) 22:55:51.64 O
>>224
規制のせいで数少ない書き手がさらに減ってるから一人で頑張ってます
最近はVIPでも立てたりしてるから、素直ヒートで検索してみてくれ

あとお題ください
226ほんわか名無しさん:2012/03/25(日) 01:38:32.02 0
つ財布
 拾った
227男静:2012/03/25(日) 04:37:02.87 O
色々と多忙で、書き込めてないけど、俺も居るぞぉぉぉ!!!
228ほんわか名無しさん:2012/03/25(日) 19:01:03.74 0
229ほんわか名無しさん:2012/03/25(日) 19:06:14.50 0
230ほんわか名無しさん:2012/03/25(日) 19:53:38.45 O
画像見れない……
231ほんわか名無しさん:2012/03/26(月) 08:44:17.98 0
232ほんわか名無しさん:2012/03/26(月) 11:22:22.03 O
これは良いヒート!!
ベリィGH!!
233ほんわか名無しさん:2012/03/26(月) 23:23:59.14 O
>>226

男「あれ……?」
友「どうした男?」
男「財布がねぇや。どっかで落としたかな」
友「お前にしちゃドジ踏んだな。いくら入ってたんだ?」
男「中身は千円も入ってないけど、あの財布気に入ってたんだよ」
友「そっか。なら一緒に探してやろうか?」
男「あぁ、悪いな」
女「その必要はなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!」ズドドドド…
男「げ、ヒート」
女「男の財布はこれだろ!! 靴箱の前に落ちてたぞ!!」
男「おぉ……拾っててくれたのか」
友「良かったな、男」
女「伊達に毎日男の隣を歩いてる訳じゃないからな!!」エッヘン
男「まぁ、今回だけは礼を言っといてやる。ありがとな」
友「素直じゃねぇなぁ、相変わらず」
女「礼はいらんぞぉぉぉぉぉ!! その代わり、私をギューッてして
  チュッてしてナデナデするんだぁぁぁぁぁ!!」
男「あ? 礼は言っただろ?」
女「知らないのか!? 落とし物を拾った人間は、その一割をもらう権利があるんだぞ!!」
男「その代償がそれかよ……」
友「一割がやたらデカいな」
女「それが嫌なら、二人きりの場所で私に好きだっていうのでもいいぞぉぉぉぉぉ!!」
男「誰がやるかよ。後で缶ジュース奢ってやるから、それで納得しろ」
女「その場合はもちろん口移しでなぁぁぁぁぁ!!」
男「うっせぇ!」
2341/2:2012/03/27(火) 19:54:43.65 O
・もう一歩

女「こ、こんにちはぁぁぁぁぁ!!」
男「おう、ヒートか。入れよ」
女「お邪魔しまふ!!」カチコチ
男「何緊張してんだ。アホみたいだぞ」
女「そ、そうだよな……」ソワソワ
男「……なんか今日のお前おかしいぞ。何をそんなにソワソワすることがあんだよ」
女「あ、あのなぁ男……今日は私、男に頼み事があって来たんだ」
男「なんだよ。言ってみろよ」
女「男と私って、付き合ってるんだよな?」
男「まぁ、周りからはそう見えるみたいだな」
女「そんで、ギュッてしたりキスしてくれたりとかまでは男もしてくれる」
男「あんまそういうこと言うな、恥ずかしいから」
女「けどな、私は恋人として、もう一歩先に進みたいってずっと思ってたんだ!!」
男「は? キスや抱っこの先……?」
女「つまりその……不束者ですがよろしくお願いしますッッッ!!」
2352/2:2012/03/27(火) 19:55:16.66 O

男「……」
女「男が見たことない顔して呆れてるッッッ!?」
男「……はぁ。お前ちょっとこっち来い」
女「きゃあぁぁぁぁぁ!!」ズルズル
男「どうも変だと思った。学校では今日親がいるかとか、しつこく聞いて来るし」
女「だってぇ……万が一私の計画に支障が出たら困るし……」
男「お前にそういう小賢しいのは似合わんっつうの」
女「問題はそこじゃない!! 男が私を抱いてくれるかどうかなんだ!!」
男「絶対イヤです」
女「何故ッッッ!?」
男「お前とはそういうロマンチックな気持ちにはならないの」
女「そんなぁ……決死の覚悟で言ったのにぃぃぃぃぃ……」
男「覚悟の無駄遣いだな……まぁ、今はまだ早いってことだ。諦めろ」
女「うぅ〜……」ショボン
男(あーもうこいつ鈍感だな! 『今はまだ』を強調してたことに気づけよ!)
236ほんわか名無しさん:2012/03/27(火) 20:34:26.05 O
お題くれ
237ほんわか名無しさん:2012/03/27(火) 22:50:40.61 0
つ蟹喰いたい
238ほんわか名無しさん:2012/03/28(水) 22:07:15.14 O
・外人さんに話しかけられて困惑するヒート

※『』の中は英語だと思いねぇ

外人「エクスキューズミー」
女「はへ!? わ、私ですか!?」
外人「イエース」
女「どど、どうしよう! 外人さんに話しかけられちゃったぁぁぁぁぁ!!」
外人『僕は浅草に行きたいんだけど、どの電車に乗ればいいのかな?』
女「あ、足くさ……? 足が臭いのか?」
外人「ホワッツ?」
女(うわぁぁぁぁぁ、何言ってるのか全然分からぁぁぁぁぁん!! 誰か助けてぇぇぇぇぇ!!)
男「何をやっとるんだ、お前は?」
女「うぁ……男ぉぉぉぉぉ!! 助けてくれぇぇぇぇぇ!!」
外人「オゥ……」
男「……まぁ、状況見てなんとなく把握できたわ。あとは俺に任せとけ」
男(ペラペラペラ…)
外人「オゥ、イッツソゥクール! センキュー!」
男「……ふぅ、なんとか通じたか」
女「おぉぉぉぉぉ……こ、怖かったよぉぉぉぉぉ……」
男「そんなにビビるな。急に泣き出したから向こうの方が困ってたぞ」
女「だって私英語全然できないし……ありがとう大好きだぁぁぁぁぁ!!」
男「感謝の前に、もちっと英語力つけやがれ」
239ほんわか名無しさん:2012/03/31(土) 22:52:42.61 O
>>237

男「あー、蟹食いてぇ……」
女「奇遇だな! 私もだ!」
男「けどどう考えても高いよなぁ。それでなくとも金ねぇし……」
女「買うのが高いなら捕まえて食べればいい! そしたらタダだぞ!」
男「簡単に言うけどな、素人がそこいらの海っぺりで取れるもんじゃないだろ」
女「私になら可能だぁぁぁぁぁ!! ちょうど今は春休み、遠出しても文句は言われない!!」
女「ちょっと今から北海道まで行ってくる!!」ドドドドドド…
男「おい、マジかよ……まぁそのうち帰ってくるだろ」

そしてその三日後、ヒートからメールが来た……

【From】ヒート
【本文】
網走さみぃぃぃぃぃ!!けど必ず蟹ゲットして帰るからなぁぁぁぁぁ!!

男「……あいつ、網走まで行ってんのか」
240ほんわか名無しさん:2012/04/01(日) 14:04:17.72 O
女「エイプリルフゥゥゥゥルっ!!!」

男「…………だな。」

女「エイプリル…………フゥゥゥゥゥゥゥゥルっっ!!!!!」

男「……………………だな。」

女「私は、男なんて……大嫌いだぁぁぁぁぁぁ!!!」

男「………………………分かった。」

女「え?あ……男?エイプリルフールだぞ?……エイプ……リル………嘘……だよ。」オロオロ

男「……俺も、お前が大嫌いだ。」

女「えっ!?嘘……だよね?今日はエイプリルフールだし、嘘だよね。」グス

男「…………………………………。」

女「うぅ……嘘……だ…よね。男……エイプリル……だし……嘘…なんだよね。」グスグス

男「…………嘘だよ。」

女「!!?なんだ!?やっぱり、嘘かぁぁぁ!騙されちゃったぞ!!」パァァァァ

女「えへへ。男、大好きだぁぁぁぁぁぁ!!!(////」
241ほんわか名無しさん:2012/04/01(日) 22:35:33.36 O
やっぱりヒートは笑顔が一番だなうん!
GH!
242母ヒートのようです:2012/04/03(火) 22:30:19.53 O
うちの母が喧しくて困る。

日差しが春の赴きを帯びてきた今日、帰宅すると疲弊した様子の母がソファに横たわっていた。

日常を全力で過ごす母にしても、少々度の過ぎた疲れ具合である。

また何かやらかしたのか気になり、母へ向けて何か言いたげな視線を送ると

それだけで母は俺が何を聞きたいのか察したようで、小学生と遊んでいたのと言ってペロリと舌を出した。

聞けば、買い物帰りに公園で遊ぶ低学年の子供たちを見つけ、その子たちと一緒にサッカーをしていたらしい。

しかし、自分の予想以上に体力の消耗が激しく、家に帰りつくなりバテて倒れてしまったのだそうだ。

いかに無尽蔵な体力を持つ母といえど、小学生の無限機関にはかなわなかったようだ。

なぜそんなことを、と俺が呆れると、母はその子供たちが、俺の小さい頃のようで可愛かったからだとはにかんだ。

そういうあどけない理由を、母は何の衒いも恥ずかしげもなく言ってのけるので、聞いているこちらが赤面してしまう。

あまり馬鹿はしないでよ、と釘を刺すと、母は分かったと笑い、ソファの上で気持ちよさそうに伸びをした。

後日、サッカーが日本代表級に上手い主婦が公園に出没するという都市伝説を人伝てに聞いたのだが、

それは、うちの母には何の関係もないはずである。

ないと、思いたかった。
243ほんわか名無しさん:2012/04/12(木) 08:55:09.37 O
母ヒートは幸せなんだろうけど、家庭に入らない方が
日本にとっては有益なんだなwww GHだぁぁぁ!!
244ほんわか名無しさん:2012/04/17(火) 21:26:04.31 0
姉ヒート

姉「弟ぉぉ!!あいしてるぞぉぉ!!」
弟「お帰りおねーちゃん、今日も元気だね」
姉「あたりまぇだぁぁ!!弟がいる限りねーちゃんはいつもどんな時でも幸せいっぱいだぁぁ!!」
弟「はいはいありがとう。ご飯できてるから早くきがえてきな」
姉「わかったぁぁ!!どりゃぁぁあ!!」
弟「だから玄関で脱ぐなってってるだろう」
姉「うはははっ!!弟の前ならはずかしくはないのだぁぁ!!」
弟「まあ、絶対風邪はひかないからいいか」
姉「そうだ、ねーちゃんは馬鹿だから風邪はひかんのだぁぁ!!」
弟「自覚してやがる」
245ほんわか名無しさん:2012/04/17(火) 22:16:30.91 O
姉ヒートGH!
しかし何ゆえヒートはお馬鹿なイメージがあるのだらう
246ほんわか名無しさん:2012/04/18(水) 22:38:36.04 0
姉ヒート

姉「おっはよぉー!!!おとおとぉぉ!!!今朝もなんておとこまえなんだぁぁ!!」
弟「おはよねーちゃん!!目玉焼きいくつ?」
姉「みっつぅぅ!!」
弟「ホント朝から元気だね・・・・・ほいよ3つ」
姉「いただきます!!ごちそうさまぁ!!!よーし一緒に学校だぁぁ!!」

弟「相変わらず早いな・・僕はこれからだから先にいってていいよ」
姉「いやだぁぁ!!弟と一緒に学校行くんだぁぁ!!」
弟「どうせ学校逆方向じゃないか」
姉「そう!!そこでおねーちゃんは考えた!!!弟の学校の生徒のふりをして一緒に授業を受ければよいのだぁ!!!」
弟「そりゃあねーちゃんはちっちゃいけど高校生なんだから小学生のにはさすがに見えないよ?」
姉「心配無用だぁぁ!!ちょうど昨日先生に『おまえは小学校からやりなおせ』と言われたばかりだぁぁ!!!クラスのみんなも同意してたぞぉぉ!!!」」
弟「ねーちゃん、ひょっとしていじめられてる?」
247ほんわか名無しさん:2012/04/19(木) 23:15:47.17 O
ちょwww姉ちゃん明るいなwwwww
GH!
248ほんわか名無しさん:2012/04/20(金) 17:50:50.51 O
お題募集します
249ほんわか名無しさん:2012/04/23(月) 10:49:00.26 O
・釣り
・オリーブオイル
・好みの芸能人
で、お願いします
250ほんわか名無しさん:2012/04/25(水) 19:55:44.84 O
這い寄れニャル子さんという作品の、主人公のヒロインに対するぞんざいな扱いが何か見たことある気がすると思ったら素直ヒートだった
251ほんわか名無しさん:2012/04/26(木) 00:11:18.74 O
・釣り

男「釣れないな…」チャプン
女「うぉぉぉぉぉ暇だぁぁぁぁぁ!!」
男「静かにしろ。魚逃げるだろ」
女「私は素潜りの方が得意なんだぁぁぁぁぁ!! 釣りは性に合わぁぁぁぁぁん!!」
男「どこまで野生児なんだよ……」
女「うぉぉぉぉぉ!! もう我慢できぃぃぃぃぃん!! 待ってろ男ぉぉぉぉぉ!!」

ざぱーん

男「ちょっ! 何してんだ馬鹿!!」
女「ちょっくら潜って魚穫ってくる!! 今日の夕飯はマダイだからなぁぁぁぁぁ!!」ザパパパパ
男「行っちまったよ……あいつには一緒に竿を垂らす風情ってもんが分からんのか?」

一時間後……

女「男ぉぉぉぉぉ!! 穫ったどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

ずどーん!!

男「カジキマグロだと!?」
252ほんわか名無しさん:2012/04/26(木) 00:44:15.62 O
・オリーブオイル

女「男ぉぉぉぉぉ!! 突然だがお腹空いてないか!?」
男「人んちに来ていきなり何なんだお前は……まぁ小腹が空いてるっちゃ空いてるか」
女「そう言うと思って、私がお夕飯作ってきたぞぉぉぉぉぉ!!」
男「……食える物なんだろうな?」
女「もちろんだとも!! いつも男にはハズレばかり引かせていたが今日こそは!!」
男「料理下手の自覚はあったんだな……」
女「ジャジャーン! これが私の作ったペペロンチーノだぁぁぁぁぁ!!」
男「おぉ……なんか普通に美味そうなとこが逆に怪しいな」
女「騙されたと思って食べてみろ!! 今日のは私の自信作だから!!」
男「そこまで言うなら一口だけ……」パク
女「ど、どうだっ!?」
男「……んまい」パチクリ
女「本当か!? やったぁぁぁぁぁ!!」
男「にんにくとオリーブの風味が特に絶妙だな」パクパク
女「そこには特に注意したからな!! 今流行りの追いオリーブって奴だぞ!!」
男「ん……まぁ、なんだ。頑張ったなヒート」ナデ
女「え、えへへ……女友に教えてもらったかいがあったぞぉぉぉぉぉ///」デレデレ
男(何この可愛い生き物)
253ほんわか名無しさん:2012/05/04(金) 13:23:41.78 O
ネタが浮かばないので保守だけしとく
254ほんわか名無しさん:2012/05/07(月) 23:32:05.29 O
黄金週間も終わったな
255ほんわか名無しさん:2012/05/08(火) 20:17:32.33 O
てすと
256ほんわか名無しさん:2012/05/08(火) 22:17:10.38 O
・シーブリーズのCM

女「よぉおしッ!授業が終わったぁああ!男ぉぉお!帰ろうッ!」
男「悪いな。前の試験がまずかったから補習があるんだ。先に帰ってくれていいぞ」
女「そうかぁ…じゃあまた明日なッ!」

女「…と大人しく帰る私ではなぁああい!この機を活かして甘酸っぱい青春を演出しようではないかッ!」
女「ということでグラウンドに男へのメッセージを描こうッ!あ〜とめらんな〜い♪ふふふんふ〜ん♪」カラカラ〜
陸上部員「じゃあタイヤ引きダッシュするぞー。よーいどん!」ズダダダッ
女「左上の方の文字がッ!」カラカラ〜
サッカー部員「次はスライディングの練習だ!」ズサァッ
女「今度は反対側がぁああ!」カラカラ〜
野球部員「今日は日頃の感謝を込めて皆でグラウンドにトンボを掛けよう」ザッザッザッ
女「ぁああ!全体的にまんべんなくッ!」カラカラ〜
男「やっと補習が終わった。もう辺りは真っ暗だな。ん?あれは…」
女「…あー…(グスッ)…とめらんな…い…(グスッ)…ふふふんふ…ん…」カラカラ〜
男「夜のグラウンドで泣きながらラインを引く女……そっとしておこう…」
257ほんわか名無しさん:2012/05/08(火) 22:46:27.50 O
なんて不憫な娘だwwww

GH!
258ほんわか名無しさん:2012/05/26(土) 11:20:22.35 O
ほage
259母ヒートのようです:2012/05/27(日) 22:19:48.03 O
うちの母が喧しくて困る。

若干17歳ながら、2ちゃんねるの「妻に愛してると言ってみるスレ」の住人である俺。

その原因は言わずもがな、うちの両親にある。

この手のスレを見る時にいつも思うのは、父も言ってみればいいのにというただ一つだけである。

普段から淡白な父がそんなことを言い出したら、母はどんな反応をするだろう。

飛びついてキスの嵐を浴びせるか、それとも思い余って号泣してしまうのか、俺には想像もつかない。

こういう場合は、本人に尋ねてみるのが一番である。俺は暇を見て、母に、父が愛してると言ったらどうするかと聞いてみた。

母は夕飯の下ごしらえをしている手を止め、しばし考えた後、

そんなこと言われたら嬉しすぎて気絶すると真面目くさった顔で言ってのけた。

その返答にいささかの誇張も感じさせないのは、さすが母であると言わざるをえない。

俺は近いうち、母が卒倒するまで愛してると言うよう、父に進言してみるつもりである。
260ほんわか名無しさん:2012/05/30(水) 20:56:10.97 O
人魚'sのなかで付き合うなら友達としても恋人としても隅田さんが一番だな
なぜフラれまくってるのか理解できん
261ほんわか名無しさん:2012/05/30(水) 21:04:17.05 O
誤爆したスマヌ
262ほんわか名無しさん:2012/05/31(木) 17:50:23.64 i
いや、禿げあがるほど同意
263ほんわか名無しさん:2012/05/31(木) 22:12:34.64 0
>>259
GH!
スレを探してしまった!
264ほんわか名無しさん:2012/06/08(金) 00:44:13.80 0
ttp://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1339070610/
スレ立ってたお題は充実してるようだが
265ほんわか名無しさん:2012/06/12(火) 04:47:55.46 0
>>264
また出遅れたorz

断絶していましたが再びまとめています

男静の作者様や皆様の中で
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/honobono/1258890691/362-364
のイラストをお持ちの方いらっしゃいましたら
http://www4.atwiki.jp/sunaoheat/pages/997.html
にアップロードお願いします。手持ちにありませんでした
266ほんわか名無しさん:2012/06/12(火) 13:14:27.93 O
まとめ人乙です
画像は保存してるがいかんせん携帯だからwiki編集できん
267ほんわか名無しさん:2012/06/15(金) 00:47:54.48 O
・飲み会からの帰り

夫「ただいま」
妻「お帰りなさい、あなたぁぁぁぁぁ!!」
夫「夜中なんだから、静かにしなさい」
妻「だってだって、一人で待つの寂しかったんだもん!」ギュー
夫「歳を考えろ、歳を……あー疲れた」
妻「お疲れさま! 飲み会どうだった?」
夫「大変だったよ。部長に絡まれるは、専務に酌させられるは……」
妻「かわいい後輩の娘に口説かれたりとか、しなかった?」
夫「そんな甲斐性、俺にはないよ。知ってるだろ?」
妻「良かったぁ! 浮気してたらどうしようって、気が気じゃなかったんだから!」
夫「バカなこと言いなさんな。それより、お茶淹れてくれないか」
妻「はーい!……でも、可笑しいね!!」
夫「何がだ?」
妻「だって、私だったらこんないい男見逃さないよ? みんな見る目ないんだねぇ!!」ケラケラ
夫「……お前と話してると俺の方が恥ずかしいよ」
妻「?」
268ほんわか名無しさん:2012/06/15(金) 17:36:59.87 i
ヒートだけに熱々夫婦だな
269ほんわか名無しさん:2012/06/17(日) 06:50:45.79 O
お題をおくれ
270ほんわか名無しさん:2012/06/17(日) 22:05:20.13 0
「梅雨」で一つ
271ほんわか名無しさん:2012/06/17(日) 22:36:09.26 O
梅雨

男「あちゃ、雨降ってきた」
女「うぁー、今日は傘持ってきてないぞぉぉぉぉぉ」
男「俺もだ、ついてないな。置き傘くらい持っとくべきだったか」
女「今のうちなら小降りだから、走って帰ればそんなに濡れないかもだぞ!!」
男「止めとけ、風邪ひいたらどうすんだよ?」
女「その時は私が看病してやるから心配するなぁぁぁぁぁ!!!」
男「ちげぇよ。お前がひいたらどうするんだって話だよ、アホ」
女「その時は男が愛情を持って看病してくれると信じてます!!!」
男「丁重にお断りします……って馬鹿やってる場合じゃないな。雨強くなってきやがった」
女「でも、たまには男と一緒に雨宿りっていうのもいいと思わないか!?」
男「まぁな。いっつもどっちか傘持ってるから、雨降っててもたいがい帰れるからな」
女「帰ったらてるてる坊主作ろうな!! それも特大の奴!!」
男「お前は小学生か……まぁいいけど」
女「じゃあ帰りは、私んち集合だな!!」
男「はいはい」

……そして数時間後、女ん家の軒先には、男と女の姿を模した可愛いてるてる坊主が並んだそうな。
272ほんわか名無しさん:2012/06/17(日) 22:51:07.02 0
乙おつ!熱くて甘いね
273ほんわか名無しさん:2012/06/20(水) 05:50:28.57 O
・ヒートのキス顔

男「ヒート、ちょっとこっち向け」
女「なんだあぁぁぁぁぁ!?」
男「悪いが少し目を瞑ってもらえるか?」
女「こうか!!」
男「そう。んで口閉じて、ちょっと上向いて」
女「ん……こ、こうか!?」
男「そう、しばらくそのままでいろよ」ゴソゴソ
女「何をするつもりなんだぁぁぁぁぁ!!」
男「いいからそのままでいろって……」

パシャッ

女「んぇ!?」
男「ん、サンキュ」
女「お、男ぉぉぉぉぉ!! 今、何を……!?」
男「お前の変顔写メ、いただきました」カチカチッ
女「いやぁぁぁぁぁ!! 保存しちゃらめぇぇぇぇぇ!!」
男「だがもう遅い、諦めろ」
女「後生だからもっと可愛い顔した奴に変えてくれよぉぉぉぉぉ!!」
男「断る」スタスタ
女「やだぁぁぁぁぁ……」ズルズル


女友「ああしなきゃ女ちゃんの写メ撮れないのね……」
男友「言い訳しなきゃ立つ瀬がないんだろ」
274ほんわか名無しさん:2012/06/20(水) 19:58:46.64 O
・日本人ならよくあること

女「今日は男のためにご飯を作りに来たぞぉぉぉぉぉっ!!」
男「はぁ。休日までご苦労様なことで」
女「材料は買って来たから台所借りるぞ!! 今日のお昼は私特性のライスカレーだからなぁぁぁぁぁ!!」
男「どんなのが出来上がることやら……まぁ期待せずに待ってるよ」
女「まずは下ごしらえぇぇぇぇぇ!! 野菜の皮をこれでもかと剥いてゆくぅぅぅぅぅ!!」
男「おい、頼むから指だけは切るなよ? 血塗れスプラッターなんて勘弁だからな」
女「むふふっ、任せとけぇぇぇぇぇ!!!」スパーンッ
男(お……?)
女「……」ショリショリ
男(なんかこいつ、野菜の皮剥きうまくなってんな)
女「よっ、はっ。ジャガイモはぁ……丸くて剥きづらいぞぉ……っと」ショリショリ
男「あんま無理しなくていいぞ、ヒート。俺も手伝うし……」
女「うるさいなぁっ!! ちょっと黙っててよ、お母さん!!」
男「お、お母さん……?」
女「……ハッ!?(;゚Д゚)」
男「……」
女「い、いやあの今のは……お母さんに『野菜の処理が雑だ』って怒られて、それで……」
男「……練習、したのか?」
女「……はい」
男「母ちゃんとか?」
女「きゃあぁぁぁぁぁ!! それ以上言うなぁぁぁぁぁ///」ドドドドド
男「……まさかヒートに萌える日が来るとはな」
275ほんわか名無しさん:2012/06/20(水) 22:22:15.13 O
・六月の花嫁

女「はぁ……今日の先輩の結婚式良かったなぁぁぁぁぁぁ」ウットリ
男「あぁ。ちょうど晴れてくれて、おめでたかったな」
女「やっぱり、六月の花嫁って他の季節のとは一味違うよな!!」
男「そうかな? 迎える側としては、天気のいい時期にしてほしいと思うけど」
女「それでもやっぱり、ジューンブライドって憧れるぞぉぉぉぉぉ!!」
男「お前でも普通の女みたいな願望あるんだな」
女「私のどこが普通でないというのか!! 私は男と情熱的な家庭を築
  きたい、ただそれだけをずっと思っているんだぞぉぉぉぉぉ!!」
男「それが普通じゃないっての……まぁ、俺も今日みたいな雰囲気のいい式には憧れるな」
女「私と男なら世界一の結婚式が挙げられるさぁぁぁぁぁ!!!!」
男「そうだな……それより、お前ブーケトスの花束どうした?」
女「おう!! ちゃんとここに持ってるぞ!!」
男「そっか。お前のことだから、どっかに忘れてるかと思った」
女「忘れるもんかぁぁぁぁぁ!! だってこれは、次に私たちが結婚するっていう証明じゃないかぁぁぁぁぁ!!」
男「証明は少し違うような……」
女「次は私たちの番だぞぉぉぉぉぉ!! きっと世界一の結婚式にしようなぁぁぁぁぁ!!」
男「……ま、善処するよ」
女「あっ、男が照れてる!! かわいいぞぉぉぉぉぉ!!」
男「うるせぇな、早く行くぞ」
276ほんわか名無しさん:2012/06/21(木) 00:34:30.14 0
>>274
なにこの子天使か
277ほんわか名無しさん:2012/06/26(火) 07:40:34.91 O
お題くれくれ
278ほんわか名無しさん:2012/07/05(木) 05:02:44.53 O
夏休み
279ほんわか名無しさん:2012/07/08(日) 07:06:20.42 O
・夏休み

女「うぉぉぉぉぉッしゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!!! 夏休みだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

男「えらいテンション上げてるけど、時期的にもうちょい先だろ」

女「夏休みになったら毎日一緒に遊ぼうなぁぁぁぁぁ!!」

男「暑いから嫌だ」

女「駄目だぁぁぁぁぁ!! 毎日一緒にいなきゃ何のための夏休みなんだぁぁぁぁぁ!!」

男「少なくともお前と毎日顔会わすための休みではねぇ」

女「私は一日たりとも男と離れたくないぞぉぉぉぉぉ!!」

男「うん、それ無理」

女「何故っ!?」

男「何故って常識的に毎日会うのは無理くね?」

女「ふはははは!! 私に常識なんか通用すると思うてか!!」

女「男と会うためなら私はどんな困難な局面も乗り越えてみせるぞぉぉぉぉぉ!!!」

男「熱心なストーカーですね」

女「何故そうなるぅぅぅぅぅ!!!」
280母ヒートのようです:2012/07/11(水) 16:07:45.14 O
うちの母が喧しくて困る。

梅雨である。平年に比べて例を見ない降雨量に、母はげんなりしているようである。

湿った花火のようにしおれている母を見ると、こちらまで気分が湿っぽくなってしまう。

この季節を乗りきれば母は元気を取り戻すのだが、今年はなかなか梅雨が明けず

家族としても母の身を案じずにはいられないのである。

どうすれば母が元気になるか思案した俺は、いつものように父に母の処し方を聞くことにした。

しかし父は、風物詩のようなものだから、夏が来るまでほっとくしかないと取り合ってくれない。

そうこうしている内にも、母の容態(?)は悪化し、ぐったりと頭を垂れてなかなか顔を上げてくれない。

すると父は、いつまでそうしているつもりだと母の頭を揺すり、お前が大人しいと息子が心配するんだぞと言い聞かせた。

母はぐったりしながらも身を起こし、父の檄に応えようと踏ん張ってはいたのだが

やはり力は出ないままのようで、くてりと父のいる方向へ倒れこみ、そのまま父を押し倒してしまった。

父は母を引き離そうとしたが、母は隙ありとばかりに両腕で父の腰、

そして両腕をがっちりホールドし、そうはさせまいとしている。

それまで元気のなかったのが嘘のように、母は溌剌として父の香りを胸一杯に吸い込んでいた。

こんな高度な技を使いこなせるなら心配する必要はなかったのかもしれない。

そう思いながら、俺は絡まる母ともがく父の、奇妙な太極図を眺めていた。
281ほんわか名無しさん:2012/07/11(水) 22:32:43.65 O
・旅行帰り

女「ただいまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

男「おかえり。沖縄旅行楽しかったか?」

女「うん!! もうホント超凄かった!! 海はキラキラだしお魚も美味しか
  ったしマングース怖かったし椰子の実固かったしそれからえーとえーと……」

男「思ったこと一辺に伝えようとすんな。小学生かお前は」

女「あ、あとこれおみやげ!! ちんすこうだぞ!!」

男「定番だな。ありがと」

女「でもな、楽しかったけど男がいなかったからちょっと寂しかった!!」

男「つってもな。家族旅行に同伴する訳にもいかないし」

女「それなら今度は男と二人きりで、沖縄旅行行きたいぞぉぉぉぉぉ!!」

男「えー、俺暑いのパスなんだけど」

女「関東だってめがっさ暑いじゃないかぁぁぁぁぁ!! それならロマンスを感じる沖縄でバカンスしようぜ!!」

男「んん……まぁお前が計画立てるなら、乗っかるくらいはしてもいいけど」

女「よっしゃあぁぁぁぁぁ!! 次の沖縄旅行で必ず男と一夜を共にするぞぉぉぉぉぉ!!」

男「てめえそれが目的かよ」
282ほんわか名無しさん:2012/07/13(金) 01:26:18.81 O
お題くれさい
283ほんわか名無しさん:2012/07/15(日) 08:08:04.04 O
保守☆
284ほんわか名無しさん:2012/07/18(水) 13:19:59.73 O
誰もいない……
285ほんわか名無しさん:2012/07/19(木) 18:56:32.00 O
sage進行ではあるが書き込み少なすぎるから一回上げてみる
286ほんわか名無しさん:2012/07/23(月) 18:01:39.83 O
じゃあ俺は下げるわ
287ほんわか名無しさん:2012/07/23(月) 20:29:45.38 0
じゃあ俺も下げるわ
288ほんわか名無しさん:2012/07/23(月) 22:16:31.62 O
じゃあ俺はお題募集するわ
289ほんわか名無しさん:2012/07/23(月) 22:18:31.78 0
夏休み初日
290ほんわか名無しさん:2012/07/24(火) 11:55:24.89 0
補習授業
こぼれ落ちるアイス
セミの羽化
291ほんわか名無しさん:2012/07/28(土) 20:54:29.70 O
今日は素直ヒートの誕生日なんでVIPに立ててみた

旧ジャンル「素直ヒート」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1343475510/
あとお題消化遅れてすまん
292ほんわか名無しさん:2012/08/10(金) 18:32:49.39 O
・夏休み初日

男「あー、終業式だるかった……」

女「今日から夏休みだぞぉぉぉぉぉ!! 大手を振って男と遊びに行けるんだぁぁぁぁぁ!!」

男「また今年もこいつに滅茶苦茶にされる夏が始まるのか……」

女「そんな!! 私がいつ男の夏休みを滅茶苦茶にしたというのか!!」

男「お前いっつも夏休み終わり近くなると、宿題終わってないって俺に泣きつくじゃないか」

女「うっ……」

男「それにお前と出かけると、必ずなにがしかのアクシデントに巻き込まれるしな」

女「それは主人公の宿命だぁぁぁぁぁ!! 名探偵が行く先々で事件に出会うのと同じこと!!」

男「だからそれが迷惑なんだってば」

女「うぐっ……」

男「まぁ今年はどこにも行かず、大人しく粛々と勉強をこなすこった」

女「嫌だぁぁぁぁぁ!! まだ夏休み初日なのにそんなインドアな毎日なんてぇぇぇぇぇ!!」

男「……夏休み中盤までに宿題大方終わらせたら、泊まり掛けでどっかに出かけてもいいかな」ボソッ

女「本当かぁぁぁぁぁ!? 行く行く、絶対それまでに宿題終わらせる!!」コロッ

男「……俺、お前の扱い易いとこだけは嫌いじゃないわ」
293ほんわか名無しさん:2012/08/10(金) 18:42:37.43 O
・補習授業

女「ぬわーっ!! なんで夏休みになってまで学校来なきゃ行けないんだぁぁぁぁぁ!!」

男「赤点連発するからだ。日頃の勉強不足、自業自得だろ」

女「うわぁぁぁぁぁん!! 夏休み前の自分が憎いよぉぉぉぉぉ!!」

男「ま、ほんの二、三時間の我慢だ。辛抱するこったな」

女「……あれ? そーいえば、なんで男は学校に向かってるんだ?」

男「俺も補習だと思ったか? 残念だが、今日は図書館の解放日だから、本の返却に寄るだけだ」

女「そんなぁぁぁぁぁ……男がいればつまんない補習も少しは楽しくなるかと思ったのにぃぃぃぃぃ……」ガックリ

男「そう嘆くな。図書館で待っててやるから、補習終わったらアイスでも食いに行くぞ」

女「本当か!?」パァァッ

男「おう。だからお前も頑張って補習受けろ」

女「うんっ!!」ニコーッ

男(泣いたり落胆したり笑ったり……幼稚園児みたいだな)
294ほんわか名無しさん:2012/08/10(金) 20:51:02.98 O
・こぼれ落ちるアイス

女「〜♪」ペロペロ

男「お前よく三段重ねなんて壊さずに食べれるな……」

女「三段アイスは女の子のロマンだからな!! 男も三段にすれば良かったのに!!」

男「俺は普通のでいい」ペロペロ

女「そうだ!! 男のアイスと私のアイス、お互いに食べさせっこしよう!!」

男「やだよ。お前が口つけたのなんか」

女「酷いぞぉぉぉぉぉ!! 私の食べ掛けは汚くないぞぉぉぉぉぉ!!」グィグィ

男「おいコラ、押しつけんな。あんまり無茶するとこぼれ……」

女「あっ!!」ベチャ

男「……だから言ったのに」

女「うひぃぃぃぃぃ!! 服の中にまで垂れてきたぁぁぁぁぁ!!」

男「うわ、暴れっからさらに被害が……」

女「ぬるぬるするぅぅぅぅぅ!! 冷たぁぁぁぁぁい!! 気持ち悪いよぉぉぉぉぉ!!」ヌチャヌチャ

男「……なんかエロいな」
295ほんわか名無しさん:2012/08/10(金) 21:19:30.43 O
・セミの羽化

女「男ぉぉぉぉぉ!! いいもの見つけたぞぉぉぉぉぉ!!」

男「ん?」

女「ジャーン!! セミの脱け殻だぁぁぁぁぁ!!」

男「へぇ……珍しいな」

女「これな、うちの庭の木で見つけたんだ!! すごくないか!?」

男「そうだな。こんな都会のど真ん中でも見つかるもんなんだな」

女「どうせなら羽化するとこから見たかったなぁぁぁぁぁ!! 成虫になったばっかのセミって、薄緑で綺麗なんだぞ!!」

男「よしてやれよ。セミだって、人に見られながらじゃ羽化しにくいだろう」

女「えっ?」

男「ん?」

女「……セミの気持ちになって考えるなんて、なんかちょっと可愛いぞ」クスクス

男「ぬっ……ちょっと待て今の無し。お前に可愛がられるなんて屈辱だ」

女「もぉぉぉぉぉ男ったら可愛いんだからぁぁぁぁぁ!!」グリグリギューッ

男「だからニヤニヤすんなって、おいコラ、人の話聞いてんのか、おいヒート、おい!!」
296ほんわか名無しさん:2012/08/10(金) 21:20:34.16 O
人よ来ぉぉぉぉぉい!!!!

ageぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!
297母ヒートのようです:2012/08/11(土) 19:59:04.90 O
うちの母が喧しくて困る。

我が家の家系は暑さに強いらしく、俺も滅多なことでは夏に負けないのだが

今年は天候の不順で身体がバランスを崩してしまったのか、珍しく夏バテを起こしてしまった。

どうにも体が重く、気分が優れない。食欲も湧かず、どんよりした霞が頭にかかっているようである。

母にその旨を伝え、夕飯はいらないと言うと、軽くでも何か食べなきゃ余計にバテるよと母から待ったがかかった。

俺としても何か口にしなければいけないのは分かっているのだが、体が受け付けてくれそうにない。

思案したあげく母は、じゃあおにぎりでも握ってあげようかと言い、パタパタと台所まで走っていった。

それならまぁ食べれなくはないかと思い、台所に立つ母の後ろ姿を眺めていたのだが、何か様子がおかしい。

不審を感じ、母の手元を後ろから覗きこむと、そこにはソフトボール大の米の塊があった。

母は生来の不器用さから、おにぎりを上手く握れた試しがなかったということを、俺はすっかり失念していたのだ。

はいと差し出されたその巨塊を尻目に、どうすべきか考えた挙げ句、粛々と口にする俺。

母のニコニコ顔を見てしまっては、こんなに食べれないと無下にする訳にもいかない。

米を噛みながら涙が止まらなくなるなんて、産まれて初めての経験だった。
298ほんわか名無しさん:2012/08/13(月) 12:21:58.05 i
……米。
299ほんわか名無しさん:2012/08/13(月) 13:26:13.60 O
素直シュール違う!

お題ください
300ほんわか名無しさん:2012/08/14(火) 22:16:08.96 O
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!
ヒート好きだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
301ほんわか名無しさん:2012/08/17(金) 09:28:28.06 O
見事に誰もいないな
302ほんわか名無しさん:2012/08/20(月) 18:45:48.03 O
ほせ
303母ヒートのようです:2012/08/20(月) 23:12:46.17 O
うちの母が喧しくて困る。

母がせっせと小間物を作っている時、それは大抵ろくな結果を産み出さない。

以前、ドアノブカバーを作ろうとしてドアを壊したところを見ている身としては、

あまりDIY方面での努力はして欲しくないというのが本音である。

母にはつくづく日常品を作るセンスが無いらしい。にも関わらず今日、母はまたよく分からない何かを作っている。

もしもの時には止めるつもりで横合いからそっと覗きこむと、
母はせっせと木片を削って、キーホルダーを作っているところらしかった。

曰く、知人から簡単な制作キットをもらったのでやってみたくなったそうだが、

俺にはどうしても母に向いている作業とは思えない。

削った木片も、本人に言わせれば小鳥を模しているそうだが、どう贔屓目に見てもアメーバの侵食といった感じである。

何とも言えない表情をする俺を尻目に、母は家族お揃いでつけたら可愛いよねと俺に賛同を促してくる。

それを一家の印とするのは断固として拒否したいところだが、ニコニコ顔の母を見ると強く反対も出来ない。

きっと父も、苦笑しながら母の提案を受け入れるだろう。そうなると、

それを身につけなければいけなくなる運命はまずもって避けられまい。

携帯のストラップに混じって揺れるひとつのアメーバを想像し、俺は小さなため息と共に頭を抱えた。
304ほんわか名無しさん:2012/08/21(火) 21:16:33.89 O
・チアガ

女「フレーッフレーッおぉぉぉぉぉとぉぉぉぉぉこぉぉぉぉぉ!!」
男「……この暑い最中にその格好はなんだ?」
女「見ての通りのチアガールだぁぁぁぁぁ!!」
男「応援されるようなことはしてないつもりだが」
女「オリンピックの応援の時に使った名残だから気にするなぁぁぁぁぁ!!」
男「その格好で応援してたんか……暇人め」
女「フレッフレッ男っ!! ファイトーファイトーおっとっこ!!」
男「あー喧し……頼むから少し黙れ」
女「嫌だぁぁぁぁぁ!! だって今を逃したら次に着れるのは体育祭の日なんだぞぉぉぉぉぉ!!」
男「体育祭の日も着るな。第一お前、チア部でもなんでもないだろ」
女「そうだけど!! なんでそんなに頑なに私のチアガを否定するんだぁぁぁぁぁ!!」
男「じゃあお前は、可愛い可愛いって心にもないこと言われて嬉しいのか?」
女「う……」
男「分かったらすぐに着替える。見てるだけで暑苦しくてかなわん」
女「はーい……」ショボン
男(ったく……そんな格好してたら目のやり場に困るだろ……)
305ほんわか名無しさん:2012/08/21(火) 23:38:25.50 0
甲子園でもやってほしい
306ほんわか名無しさん:2012/08/25(土) 03:22:04.91 O
お題募集します
307ほんわか名無しさん:2012/08/27(月) 19:29:42.67 O
過疎だね
308ほんわか名無しさん:2012/08/29(水) 06:49:30.36 O
そうね
309ほんわか名無しさん:2012/08/29(水) 19:06:37.79 0
まったくだな
310ほんわか名無しさん:2012/08/29(水) 21:38:43.12 0
その通りだ
311ほんわか名無しさん:2012/08/30(木) 13:04:59.72 O
せやな
312母ヒートのようです:2012/08/30(木) 21:52:45.87 O
うちの母が喧しくて困る。

最近、母が近所の人を集めて悩み相談なぞしているらしい。

俺は母本人からその話を聞いたのだが、内心、母に人の悩みを解決出来るのだろうかといぶかしんでいた。

母の無神経でがさつな精神は、悩み相談などという繊細な作業とはかけ離れている気がするのだ。

ところが、その首尾は思った以上に上々だそうで、いろいろと評判になっているらしい。

まさか松岡修造のような、人を強引に導いていくやり方ではあるまいかと不安になっていると

母は笑いながら否定し、私は悩んでる人の話を聞いてあげるだけだよと言っていた。

そして、悩みを吐露した人の瞳を見つめ、最後に優しく抱きとめてあげるそうなのだ。

それは年齢、性別、肩書きを問わず、誰に対しても同じようにするらしい。

それを受けて相手は照れたり、笑ったり、時には泣き出したりするのだそうだ。

さすがは未曾有の器量を誇る母である。俺にはそんな方法で人の悩みを解決するなど、思いつきもしなかった。

すると母は、こういう悩みの解決法を持った占い師が海外にいて、その人を真似ているだけだと朗らかに告白した。

しかしそれにしても、ハグするだけで悩みを雲散霧消させてしまえるなんて、やはり並大抵のことではない。

母の熱意と優しさは、思いもかけない形でこの世に顕在化するようである。
313母ヒートのようです:2012/08/31(金) 00:13:51.23 O
うちの母が喧しくて困る。

母がティッシュ配りのバイトを始めるらしい。知人の商店主に頼まれ、夏の間だけという約束で雇われたそうだ。

配り終えればすぐ帰れるというので二つ返事で承諾したそうだが、

そうそう簡単な仕事でもないらしく、全て終わるのに夕方までかかることもままあった。

父はそんな母を咎めるでもなく、応援するでもなく、好きなようにやらせる方針らしい。

相変わらず素っ気ないことだと半ば呆れていたある日、仕事帰りの

父の背広のポケットから、何故か母が配っているはずのティッシュがこぼれ落ちた。

しかもそれには、肝心要の店名広告を隠すように、赤いマーカーでハートマークがでかでかと描かれている。

父がやや焦ってそれを拾おうとしたが時すでに遅く、俺はそこに描かれたマークをバッチリ見てしまっていた。

母から聞いたところによると、父は母が夕方までティッシュ配りに従事していると、

帰宅ついでに必ず寄り道して、ティッシュを一つもらって帰るようにしていたのだそうだ。

母も次第にそれが楽しみになってきたようで、ついには手持ちのマーカーで、父の分にだけハートを刻むようにしたらしい。

しばらくして父の不在の折に部屋へ忍び込むと、十数個に及ぶハートマーク付のティッシュが発見された。

それが二人の愛情の証であるのは、想像に固くないことだった。
314ほんわか名無しさん:2012/09/01(土) 02:38:34.88 0
>>313
いいなあこの雰囲気
315ほんわか名無しさん:2012/09/03(月) 07:20:26.09 O
・夏の終わり

男「もう夏休みも終わりか……早いもんだ」

女「今年は男のおかげでちゃんと宿題終わらせられたぞぉぉぉぉぉ!!」ドヤッ

男「はいはい、来年からは一人で出来るようになりましょーね」

女「それで、夏休み最後の今日は何をして過ごす!?」

男「なんもしねーよ。明日からの学校にそなえてゆっくりするだけだ」

女「えぇぇぇぇぇ!? せっかく宿題終わってるんだからどっか行こうよぉぉぉぉぉ!!」

男「どっか行きたい場所でもあんのか?」

女「男と一緒に出かけられるならどこへでもぉぉぉぉぉ!!」

男「つまり特に決めてないと。そんなんでよく誘えたなぁ」

女「い、いいじゃないかぁぁぁぁぁ!! なんならちょこっと散歩するだけでもいいんだぞ!!」

男「計画なしめ……分かったよ、じゃあ昼飯買いにスーパーでも行くか」

女「本当か!? やったぁぁぁぁぁ!!」

男「全く……」

女「男はお昼何が食べたい!? 私が作ってやるからなぁぁぁぁぁ!!」ニコニコ

男(……俺ってこの笑顔には弱いんだよなぁ)ハァ
316ほんわか名無しさん:2012/09/08(土) 22:06:08.76 O
定期age
ついでにお題ください
317母ヒートのようです:2012/09/14(金) 01:16:33.64 O
うちの母が喧しくて困る。

夏休みボケもようやく収まってきた今日、学校から帰ると、母が足の親指に包帯を巻きつけていた。

骨でも折れたのかと心配すると、母はタンスに指をぶつけて、爪を割ってしまったのだという。

絆創膏では止め方が緩く、すぐにガタが来るため、不本意ながら包帯で止めているらしい。

いつもの母らしくもないと呆れると、母は、最近この手の地味な不幸によくかち合うのだと苦笑した。

そういえば、近頃の母はお気に入りのマグカップを割ってしまったり、散歩中の犬に吠えられたりとあまりツイていないようだ。

マグカップはなんとか修繕し、犬には吠え返してはいたのだが、それにしてもツキがないのは端から見ても明白だ。

こういう場合、下手なことを言っても何の助力にもならないので、俺は父に全てを任すことにしている。

今回の場合、父は母の包帯を見てその原因を知るなり、どこからか瞬間接着剤を持ち出して、母の爪を簡単に修復してしまった。

こうすると、爪が伸びてくるまで雑菌が入らず、腫れや炎症を引き起こすこともないらしい。

父の手慣れた手つきに感心していると、この程度は母と過ごしていたら

日常茶飯事だからなと、なんでもないことのようにクールに返された。

その割には、治療された本人が一番感激して、父の首にすがりついたりしているのだが。

父の博識さとツンデレ具合には、今日も頭が下がるばかりである。
318母ヒートのようです:2012/09/14(金) 01:48:41.47 O
うちの母が喧しくて困る。

我が家は基本的にスポーツ観戦に興味のない一家であるが、オリンピックやWCの時には家族総出でにわかスポーツファンに成り果てる。

それというのも母が、どこからか応援グッズを大量に駆り出して来て、派手にどんちゃんするためだ。

それ自体は母の性癖だからと許容できるのだが、問題は贔屓のチームが負けた場合の母の落ち込み様である。

普段がアッパーで熱いだけに、落ち込むとなるとベクトルががくんと逆を向くのだ。

無論そうそう長く続く落ち込みではないのだが、面白いのは父がそうと知りつつ、毎回母を律儀に慰めてやるところだ。

敗北の瞬間、母が声を上げて頭を抱え、そしてがっくりと肩を落とす。

そんな母を珍獣を見守るかのような目で見つめつつ、そう嘆くなとでも言うように父はポンポンと頭をはたく。

それを合図に母は顔を上げて、涙目になりながらも選手たちの健闘に拍手を送る。

そんな母に倣ってか、その時だけは父も同じように拍手を欠かさない。

その情景が毎回毎回繰り返されるので、俺は寸劇でも見る感覚で、スポーツ観戦よりも二人に注目してしまっている。
319ほんわか名無しさん:2012/09/14(金) 10:48:52.48 O
てす
320母ヒートのようです:2012/09/14(金) 22:09:56.09 O
うちの母が喧しくて困る。

数年前、母の誕生日に、父とサプライズパーティを計画した時のことだ。

その日は朝から二人とも忙しないフリをし、母の誕生日なぞ忘れているかのように振る舞った。

そして、わざとつっけんどんな態度を取って母を無理やり外へ追いやり、その隙に部屋を飾りつける。

食卓には母の好きなバラを活け、後は帰宅を待つばかりだったのだが、その肝心な母がいくら待てどもなかなか帰ってこない。

一応は買い物の名目で外へ出ていったので、そんなに遅くなるはずはないのだが。

嫌な予感のした俺と父は、パーティの準備も放り出して母の行方を探した。

五分後、我が家のすぐ近所の路地裏で、膝を抱えて落ち込む母が、父の手により発見された。

父がなぜこんなところにいるのかと聞くと、母は涙をにじませながら、二人に邪険にされたのが悲しかったからだと言って鼻をすすった。

そんな理由でこんな大人げない行動に走るなんて、あまりにも我が母らしすぎる。

父が苦笑いしながら、今日はお前の誕生日だろうがと仕方なく告白すると、母は大きく目を見開き、そうだったと驚きの表情を見せたのである。

なんと母は、今日が自分の誕生日だという事実をすっかり忘れていたのだ。

だから俺たち二人のわざとらしい拒絶にも気づかず、こんなにも落ち込んでしまっていたようだ。

その日以来、母を相手にサプライズパーティを企画するのは、我が家ではご法度となった。
321母ヒートのようです:2012/09/14(金) 23:09:40.87 O
うちの母が喧しくて困る。

夏休みが明けてしばらくの後、三者面談があった。親が学校を訪れるというのはなんとなく気乗りしないものだが、致し方あるまい。

珍しくよそ行きの服を着た母がうきうきと学校へ来たのを見て、俺はなおさら暗檐とした気持ちになる。

夏休み明けの進学模試があまり良くなかったのがその最たる原因だが、今さら嘆いても仕方ない。

どんな苦言を呈されるのか内心ハラハラしながら、担任の待つ進路指導室へ母と向かう。

その途中、母が落ち着きなく視線を辺りに向けながら、懐かしいなぁと呟いた。

そういえばすっかり忘れていたが、ここは両親の母校でもあるのだ。

母は教室の前を通り過ぎるたび、ここでは誰々と何をした、ここでは誰々に叱られたと、俺に思い出を語って聞かせた。

どうやら母にとって学校は、語り尽くせない思い出の詰まった場所であるらしい。

その横顔までもが、在りし日の少女の面影を取り戻したかのようだ。

ただ、語られた思い出の中には、大声で割った大量のガラスの事や、父をつけ狙う教師との死闘の

数々まで存在しており、俺が学園生活を送っているのと同じ学校とは思えない箇所もままあった。

そういう破天荒な事柄の全てが、母の、そして父の青春だったのだろう。

俺が大人になり、母校を訪れた時も、母のようにたくさんの思い出を語れるだろうか。

そうありたいと、今から願って止まなかった。
322ほんわか名無しさん:2012/09/18(火) 03:51:52.92 O
・花火

ドォ…ン

女「おぉぉぉぉぉ!! すごいぞ、六尺玉だぞぉぉぉぉぉ!!」
男「うん、綺麗だな。正直、こんな夏の終わりに花火ってのもどうかと思ったけど」
女「そんなの関係ないくらい感動するだろ!?」
男「あぁ。花火はいつ見てもいいもんだ」
女「なぁ男、知ってるか!? でっかい花火に願い事三回唱えると、その願い事が叶うんだって!!」
男「流れ星の間違いだろ、それ?」
女「花火もそうなんだってば!! 次ちょうどおっきいの来るから、やってみないか!?」
男「……まぁ、暇潰し程度になら」
女「よーし!!……おっ、来るぞぉぉぉぉぉ!!」

ヒュルルル……ドォン!

女「男とずっと一緒にいられますように! 男とずっと一緒にいられますように! 男とずっと一緒に……」
男「……」ブツブツ
女「あー、消えちゃった……結局三回言い切れなかったぞぉ……」
男「そうか。俺は成功したけどな」
女「男はなんて願い事したんだ?」
男「ん……『お前の願い事が叶いますように』ってさ」
女「!!」
男「そんなビックリするなよ。深い意味はないからな?」
女「お、男が意外に女殺しだった……///!!」ポッ
男「うっせ馬鹿、こっち見んな///」
323ほんわか名無しさん:2012/09/19(水) 21:01:17.24 O
鬼ほど過疎ですな
324ほんわか名無しさん:2012/09/23(日) 01:04:53.93 O
定期ほ
325母ヒートのようです:2012/09/23(日) 01:53:21.11 O
うちの母が喧しくて困る。

平日のとある日、学校から帰ると、母が涙目で俺に組みかかって来た。

理由を聞いても顔をふるふると横に振り、俺の腕を引っ張ってどこかへ連れて行こうとするばかりである。

尋常でないその様子に不安を覚え、素直に母の後に続くと、母は

俺をパソコンのある部屋まで連れて来て、パソコンが壊れちゃったと泣き出した。

話を聞くと、夕飯の献立の参考にしようとネットを使っていたら、変なリンクを踏んでしまいパソコンがおかしくなったという。

怖くなって電源を落としたはいいものの、どうすれば良いか分からず俺の帰りを待っていたのだそうだ。

パソコン慣れしていない母は、うっかりブラクラを踏んだだけでおろおろしてこの有り様である。

エロサイト巡回等していたならともかく、夕飯の献立を検索した程度ならそこまで悪質なものにハメられることはあるまい。

そう思いながら念のためウィルスバスターを起動させると、案の定特に厄介なことにはなっていないのが判明した。

もう大丈夫だと伝えると、母は目から大粒の涙をこぼし、俺にすがりつきながら大声で泣き出した。

母はパソコンが異常な動作を起こすことに、恐怖に近い感情を抱いていたらしい。

そして、俺にすがりついたまま、さすが私の息子は頼りになると、少しだけ誇らしげにしていた。

俺としては早く母に文明人としての能力に開花して欲しいところではあったのだが

母に誉められるというのもあながち悪い気分ではなかったので、まぁいっかと思ったのであった。
326母ヒートのようです:2012/09/23(日) 03:07:12.98 O
うちの母が喧しくて困る。

日差しの柔らかいある日の午後、父と母がリビングで昼寝をしていた。

恐らくはうとうとしていた父に、母が寄り添って眠ったのだろう。でなければ父が、こんな目立つ形で母と眠るはずがない。

我が家ではよくある光景だが、よくよく考えればこの二人、いささか仲が良すぎるのではないか。

一般的な夫婦が抱える倦怠期等の問題は、二人の間になかったのだろうか。

そんなことを思いながら二人を観察していると、母の頭が父の方向にかくりと振れ、父の肩に寄りかかるような形になった。

すると父は
327ほんわか名無しさん:2012/09/23(日) 03:08:56.37 O
ぎゃあ、途中送信スマン
328ほんわか名無しさん:2012/09/23(日) 03:12:33.59 P
わっふるわっふる
329母ヒートのようです:2012/09/23(日) 03:22:03.98 O
うちの母が喧しくて困る。

日差しの柔らかいある日の午後、父と母がリビングで昼寝をしていた。

恐らくはうとうとしていた父に、母が寄り添って眠ったのだろう。でなければ父が、こんな目立つ形で母と眠るはずがない。

我が家ではよくある光景だが、よくよく考えればこの二人、いささか仲が良すぎるのではないか。

一般的な夫婦が抱える倦怠期等の問題は、二人の間になかったのだろうか。

そんなことを思いながら二人を観察していると、母の頭が父の方向にかくりと振れ、父の肩に寄りかかるような形になった。

すると父は、微かに体を動かして、母の頭が当たる位置を微妙に変えているように見えた。

最初は母の頭を避けようとしているのかと思ったが、それなら体ごと動かせばいいだけのはずだ。

なぜこんな風にしているのかと考えた結果、恐らくは母の頭が肩の骨に当たらないよう

微妙に位置を変えているのだろうという結論に達した。

確かに肩骨に頭が当たれば寝苦しくなりそうだが、母はそれを知らず、未だ気持ち良さげに寝息を立てている。

無意識のうちにそこまでできる父に、そんな父を信頼しきっている母。

そんな二人に倦怠期が訪れるはずがないと、俺は静かに確信するに至った。
3301/2:2012/09/24(月) 00:07:20.95 O
・男が寝起きでムラムラしていたら

男「……」スゥ、スゥ
男「……んっ」パチッ
女「……」グゥー
男(……こいつ、また俺を起こしに来といて寝ちまったのか……?)
女「男ぉ〜……もう七時だぞぉ〜……ガッコ行くぞぉ〜……」ムニャムニャ
男(どの口が言ってるんだか……仕方ない。起こしてやるか……)
女「うに……」ゴロン
男「……!!」
男(おいおい、パンツ見えそうになってんぞ……)
女「うにゃあ……」ゴロンゴロン
男(ぐぁ、今度は完全に見えてるし……)
女「……スゥ」
男「……」ムラッ
3312/2:2012/09/24(月) 00:09:57.65 O
男「……おい、ヒート。学校だぞ、起きろ」←超小声
女「ふぅん……」スヤスヤ
男「……起きなきゃキスしちまうぞ? いいのか?」
女「……Zzz」スヤスヤ
男「……えぇい、コンニャロめが!」ガバッ

―― チュッ

男「……うわぁぁ、やっちまった。最低だ、俺」
男「起きたらヒートに土下座して謝ろう。話はそれから……」
女「……///」ポッ
男「……ヒート、まさかお前、起きてるのか?」
女「……ね、寝てますです///」
男「起きてんじゃねぇかぁぁぁぁぁ!!」
女「きゃあぁぁぁぁぁ!! だって男があんな恥ずかしいことするからあぁぁぁぁぁ///!!」
男「それ以上言うなあぁぁぁぁぁ///!!」
女「はっ、はいぃぃぃぃぃ///!!」

男の強引な説得(?)により、今のキスはなかったことになりましたとさ……。
332ほんわか名無しさん:2012/09/24(月) 03:22:39.65 O
333ほんわか名無しさん:2012/09/24(月) 03:26:08.20 O
334ほんわか名無しさん:2012/09/26(水) 01:13:35.62 O
適当なシュチュエーションくれれば書かせてもらう
335ほんわか名無しさん:2012/09/26(水) 05:55:26.78 O
>>334
素直ヒートを公園デートに誘ったら
336ほんわか名無しさん:2012/09/26(水) 10:14:54.30 O
公園デート

男「なあ女、近所の公園の改修工事が終わったみたいだから一緒に行かないか?」
女「公園デートかっ!…で、でも夜の公園で二人きりなんて、もっと段階を踏んだあとの方が…」
男「なんで夜限定なんだよ。昼間だ昼間だ」

男「へぇ、リニューアルされて綺麗な公園になってるんだな」
女「男ぉー!向こうにポップコーン屋さんが来てたから買ってきたぞっ!」
男「ったく、こいつは何時もながら花より団子か。ありがとな。そこのベンチで食おう」
女「うん!……それで、その…いい機会だからそろそろハッキリさせたいことがあるんだけど……」
男「なんだ?」
女「男は…私のことどう思ってる?」
男「…えっ」
ハト「クルックー」
女「私は男のことを…(バサバサ)やっ、やめろっ!このポップコーンは私のものだぁっ!」
ハト×20「「クルックー」」(バサバサ)
女「数で攻めても無駄ぁ…(バサバサ)わかった!わかったから!全部あげるからぁぁぁぁ…」
男「はぁ…お前は世話のかかる妹みたいなもんだよ。それにしても凄いな。全身ハトまみれ」(カシャカシャ)
女「写メ撮ってないで、助けてくれぇ!(バサバサ)男ぉぉぉ…」
337ほんわか名無しさん:2012/09/26(水) 10:21:10.58 O
鳩まみれワロタwww
でも何だかんだ仲いいのね

GH!!
338ほんわか名無しさん:2012/09/26(水) 10:23:15.11 O
お題残してったらまた書いてもらえるかな…

・素直ヒートの薬指に指輪を見つけたら
・素直ヒートのおでこに×××したら
339母ヒートのようです:2012/09/29(土) 08:16:36.27 O
うちの母が喧しくて困る。

今年も俺の誕生日がやってきた。もはや嬉しくもない記念日である。

イベントの好きな母はキャッキャと楽しそうにしているが、当の俺はというと、ここ数年誕生日になると、気持ちが若干冷め気味だった。

18にもなって誕生日を楽しみにしている方がどうかしているのだが、母はそんなことを意に介さず、例年と同じ派手な装飾を部屋に施している。

別に祝うほどのことでもないと言っても、当然のように母は聞きいれようとしない。

かといって、俺の方から譲歩して、わざとらしく喜ぶのも何か違うような気がする。

一体どういう反応をするのが正しいのか、俺は困惑しきりなのである。

すると父は、そんな俺の心情を察したのか、夕飯を兼ねた誕生日パーティーの際、

冷蔵庫からビールを一本空けて、大人なら酒くらい覚えないとなと笑って、俺に勧めてみせた。

18歳と言えば確かに大人かもしれないが、本当にいいのだろうか。そこまで考えて俺はふと、

父はこの気詰まりな誕生日パーティーを、少しでも楽しめるように酒を勧めたのではないかと思い至った。

母も、普段は未成年の飲酒喫煙にはことさらに厳しいのだが、今日だけは許してあげると言い、グラスを二つ持ってきて酌をし、片方を俺に手渡した。

父の乾杯の声と共に、先に晩酌をしていた父の物も合わせた三つのグラスが、カチンと音を立てた。

母はこれで大人の仲間入りだねと笑い、父もそれを受けて小さく頷く。

そんな二人の顔を交互に見ながら、俺は照れ臭さと恥ずかしさを、口に含んだ苦い液体で飲み下した。
340ほんわか名無しさん:2012/10/03(水) 05:29:03.47 O
定期age
341ほんわか名無しさん:2012/10/03(水) 18:39:29.04 O
定期sage
342ほんわか名無しさん:2012/10/08(月) 22:38:40.48 O
なんかお題ないすか
343ほんわか名無しさん:2012/10/09(火) 00:12:56.56 0
>>342
ハロウィン
344ほんわか名無しさん:2012/10/10(水) 19:35:27.81 O
>>343

女「男おぉぉぉぉぉ!! 今日はハロウィンだぞおぉぉぉぉぉ!!」

男「そうだな」

女「みんなここぞとばかりにカボチャを被って仮装する日だあぁぁぁぁぁ!!」

男「俺ハロウィン詳しくないけど、その認識は絶対間違ってると思う」

女「そうだな、カボチャは煮て食う物だ!! 仮装に使う物じゃないよな!!」

男「会話が噛み合わない不思議。ところでお前、ハロウィンハロウィン言う割には、何の仮装もしないのな」

女「よくぞ聞いてくれたあぁぁぁぁぁ!! 今年は外見じゃなく中身で勝負するんだあぁぁぁぁぁ!!」

男「はぁ、なんの中身だ?」

女「見よ!! これが今年のハロウィンのトレンドだz……」

(風びゅわー)

男「……なるほど、カボチャぱんつか。しかしそれをハロウィンと言い張るのはお前だけだ」

女「あぁっ! ちょっと待って今のナシぃぃぃぃぃ!! 風がっ!! 風が邪魔したから!!」
345ほんわか名無しさん:2012/10/12(金) 21:37:31.80 O
どうでも良い話だが、かもめ☆チャンスってマイナー漫画のふくのちゃんって女キャラがなかなか良い素直ヒートをしている件

五歳の幼女だけど
346ほんわか名無しさん:2012/10/12(金) 22:40:48.54 O
女「男おぉぉぉぉぉ!! おっはよおぉぉぉぉぉ!!」ボスッ
男「ぐふっ……」ヨロッ
女「どおした男おぉぉぉぉぉ!! 元気ないぞおぉぉぉぉぉ!!」
男「お前が毎日タックル食らわせてくるからだ……。もうちょい大人しくできんのか」
女「無理だあぁぁぁぁぁ!! 何故ならこれは私のアイデンティティだからな!!」
男「あのなぁ……お前のおかげで俺の腹筋ガッチガチだぞ? 知ってるのか?」
女「身体が鍛えられて良かったじゃないか!!」
男「そういう問題じゃねぇ! いいか、今日これから、俺へのタックルは全面的に禁止だからな!」
女「えぇぇぇぇぇ!? 私の朝のたしなみがあぁぁぁぁぁ!!」
男「お前のタックルは危険が危ないんだよ! 俺の身を案じるなら少しは協力しろ!」
女「ちぇー……分かったよぅ……」

――――

女「男おぉぉぉぉぉ!! 次の授業は科学だぞ!! 理科室に移動するぞおぉぉぉぉぉ!!」
男「ハイハイ、分かってんよ」スタスタ
女「よーし、行くぞおぉぉぉぉぉ!!」テクテク
男「……あれ?」
女「どうした、立ち止まったりして!! 忘れ物かあぁぁぁぁぁ!!」
男「ん、いや……なんかお前の歩く姿に違和感が……」
女「そうだな!! いつもなら私の熱いラブ抱擁をいなして、歩き去ってるところだからな!!」
男「あぁ、そうか。かわすかぶち当たるかするから、普通に横にいる事があんまりないのか」
女「そう考えると、たまにはタックル禁止するのもいいかもな!!」
男「……うーん」
女「どうしたあぁぁぁぁぁ!? 何をうなってるんだあぁぁぁぁぁ!!」
男「ん……なんでもねぇよ」
女「?」キョトン
男(いつもの殺人タックルに慣れすぎて、腰回りが落ち着かねぇ……)


その翌日、タックル禁止令は即日解除されたそうな。
347ほんわか名無しさん:2012/10/13(土) 06:50:02.21 O
うちの母が喧しくて困る。

ごく当たり前の何でもない日、住み慣れたはずの我が家へ学校から帰宅すると

何故か家の前の道路に人だかりが出来、パトカーが数台停まっていた。

そこに漂う非日常の香りに戦慄し、慌てふためいて傍らの野次馬に事情を尋ねると、なんと我が家に空き巣が侵入していたのだそうだ。

その空き巣が仕事を終え、家を出ようとする段に、たまたま早く買い物から帰った母とバッタリ遭遇。

そのまま居直り強盗と化したは良かったものの、母が応戦・撃退・逮捕して今に至るということらしかった。

その母はというと、現在パトカーの中で簡単な事情聴取を受けているらしい。なんでも、犯人の肋骨にはヒビが入り、

顔は親兄弟が見ても分からないと思われるほど腫れて、見るも無残な様相を呈していたそうだ。

俺は過剰防衛で警察に怒られるのではと心配していたが、その心配には及ばなかったらしく、

パトカーから出てきた母はわずかに興奮しながら、とても晴れがましい顔をしていた。

母の談によると、犯人は号泣しながら、すでに警察病院へ連行されていった後だという。

ここまで来ると、強盗のほうが不憫に思えてしまうから不思議なものだ。

誇らしげな母を視界の端に写しながら、俺は巡り合わせの悪かった強盗に、心の中で手を合わせた。
348ほんわか名無しさん:2012/10/13(土) 06:51:27.81 O
あ、名前欄にタイトル入れ忘れた

まぁいいや
349ほんわか名無しさん:2012/10/16(火) 18:59:13.80 0
age
350ほんわか名無しさん:2012/10/18(木) 19:27:20.76 O
誰かいたらお題くださいお題
351ほんわか名無しさん:2012/10/19(金) 00:38:11.90 0
つ「ノンアルコール」「きのこたけのこ」「表がYESの枕」
352ほんわか名無しさん:2012/10/24(水) 19:42:26.08 O
・ノンアルコール

男「うぅう……寒ぃなぁ。ちょっと薄着しすぎたか……」

女「男ぉぉぉぉぉ!! 甘酒買って来たから一緒に飲もおぜぇぇぇぇぇ!!」

男「おう、気がきくな。ちょうど寒かったから温かいもん飲みたかったんだ」

女「はい!! 冷めないうちに早く飲んでくれ!!」

男「ん、サンキュ。しかし、コーヒーとかじゃなく甘酒ってとこがお前らしいな」グビリ

女「よぅし、飲んだな!! 次は私の番だぞぉぉぉぉぉ!!」

男「……お前、自分の分は?」

女「買ってない!! だから一緒に飲もうって言ったんじゃないか!!」

男「そうか。じゃあちょっと待てよ」キュッキュッ

女「うわぁぁぁぁぁ!? なぜ飲み口を拭くんだあぁぁぁぁぁ!?」

男「えっ? いや、普通拭くだろ。汚いし」

女「男の口が汚いなんてことがあるかぁぁぁぁぁ!! せっかくの間接キスフラグだったのにいぃぃぃぃぃ!!!」

男「それが目的か。お前アホだろ」
353ほんわか名無しさん:2012/10/24(水) 20:19:56.67 O
・きのこたけのこ

女「男ぉぉぉぉぉ! おやつ持ってきたから一緒に食べるぞ!!」
男「おやつ? 何持ってきたんだ?」
女「きのこの山とたけのこの里だ!! 好きな方を選べ!!」
男「そうか。じゃあたけのこで」
女「男はたけのこの里が好きなのかぁぁぁぁぁ!?」
男「まぁ、どっちでも。強いて言うならたけのこ派だけど」
女「私はきのこの山派だぁぁぁぁぁ!! 男もこれを機に鞍替えしたらどうだ!!」
男「鞍替えってなんだよ……別にどっちも嫌いじゃないっつうに」
女「きのこはいいぞぉぉぉぉぉ! 持ちやすくて手が汚れないし、口に入れた時のサクサク感が絶妙だからな!!」
男「そうなったらこのたけのこの里はいらなくなるが、それでもいいのか?」
女「ハッ……!? そ、それもそうだな……うーん……」
男「悩むくらいなら、半分こにするか?」
女「……!! うんっ、そうする!!」ニパーッ
男「変に派閥争いとかしなくてもいいんだよ、お前はな」ポンポン
354ほんわか名無しさん:2012/10/24(水) 20:55:42.42 O
・表がYESの枕

……雑貨屋にて

女「おぉぉぉぉぉ! すごいぞ、キングベッドだぞぉぉぉぉぉ!!」
男「跳ねるな、飛び回るな。お子様に悪影響を及ぼすだろ」
女「普段は布団だからベッドは憧れなんだよぉぉぉぉぉ!!」ピョンピョン
男「気持ちは分かるが、お前が探しに来たのは枕だろ?」
女「そうだった! 男にかわいいデザインの枕を選んでもらうつもりだったっけ!!」
男「だろうが。こんなとこで油売ってると、店閉まっちまうぞ」
女「んー、そうだなー……おっ? これなんかどうだ!?」
男「どれどれ……ブフッ!?」
女「なんかこの枕、YESとNOって書いてあって面白いぞ!!」
男「……ヒート、その枕はお前にはまだ早い。置いときなさい」
女「えぇぇぇぇぇ!? まだ早いってどういう意味だぁぁぁぁぁ!?」
男「えーと、それは……」ゴニョゴニョ
女「よし、決めた!! お値段も手頃だし、これ買うことにする!!」
男「ちょ、ちょっと待て!! 俺が同行したのにそんなの買ったら、俺の良識が疑われるわ!!」
女「えー? 超かわいいじゃないか。男がこれ選んでくれたら、私は嬉しいぞ?」
男「とにかく別のにしてくれ! ほらこっちのウサギ柄のとかさ!!」
女「……?」


その後、両親からYES・NO枕の意味を聞き、悶絶するヒートであった……。
355ほんわか名無しさん:2012/10/24(水) 20:57:32.87 O
投下終わり
時間かかるがまたお題があったらください
356ほんわか名無しさん:2012/10/25(木) 15:50:53.98 0
・お菓子作り
・バイト
・長雨
357ほんわか名無しさん:2012/10/29(月) 00:06:59.33 0
ハロウィンだぞー
http://u6.getuploader.com/heat/download/23/sunaoheat20121021.jpg

>>354
うぶヒートかわいいなあ
358ほんわか名無しさん:2012/10/29(月) 05:14:23.94 O
おぉ、ツンデレスレの人だ
ハロウィンヒートかわいいね
359ほんわか名無しさん:2012/10/29(月) 22:30:03.70 O
・お菓子作り

女「今日は男にお菓子を作ってやるぞぉぉぉぉぉ!!」

男「わー」←棒読み

女「まずは盛大に粉をふるえぇぇぇぇぇ!!」ガッチャガッチャ

男「煙幕か」ゴホゴホ

女「そして次にメレンゲを泡立てろぉぉぉぉぉ!!」ビチャビチャ

男「玉子飛び散ってるぞ」ベタァ

女「最後にオーブンを500度まで加熱しろぉぉぉぉぉ!!」カチン

男「菓子焼く温度じゃねぇよ」

女「そうして出来上がったのがこちらだぁぁぁぁぁ!!」ババーン

男「プリンじゃねぇか。粉とかメレンゲどこ行った」

女「美味しいぞ!! プッチンプリン!!」

男「しかも既製品かよ。せめて己で作れ」
360ほんわか名無しさん:2012/10/29(月) 23:16:57.92 O
・バイト

男「あのさ、お前ってなんかバイトしたりしないのか?」

女「バイトかぁぁぁぁぁ! エアコンの清掃業者のバイトとかやってみたいぞぉぉぉぉぉ!」

男「何でそんなバイトをチョイスした……」

女「普段手の届かないとこにある物を掃除するの、好きなんだ!!」

男「(馬鹿と煙は高いとこが好きってか?)……じゃあ、接客とかは無理か」

女「接客かぁ! やろうと思えばやれるけど、なんでだぁぁぁぁぁ?」

男「あぁ。うちのコンビニ、バイトに一人欠員が出てさ。お前が良ければ誘おうかt」

女「それを早く言ぇぇぇぇぇ!! 男と一緒に働けるならどんなブラック企業でもお安いご用だぁぁぁぁぁ!!」

男「ブラック言うな。それに、コンビニバイトって意外に大変だけど大丈夫か?」

女「愚問だな!! 私が男の前で音を上げるものかぁぁぁぁぁ!!」

男「ならいいが。俺の紹介なんだから、あんまり変な行動とるなよ」

女「おうっ!! それにしても、私と同じバイト先で働きたいなら、そう言えば良かったのに!!」

男「馬鹿、ちげーよ。人手が足りないからヒートの手でも借りたかっただけだよ」

女「照れなくてもいいんだぞぉぉぉぉぉ!! 私と男はいつでもどこでも表裏一体なんだからなぁぁぁぁぁ!!」

男「こいつ……はたき落としたろか」
361ほんわか名無しさん:2012/10/29(月) 23:25:24.15 0
ヒーちゃんがプッチンしたプリン
さぞ美味いだろうなぁ
362ほんわか名無しさん:2012/10/30(火) 22:07:25.35 O
・長雨

男「また今日も雨か…こう雨が続くと、学校来るのも億劫になってくるなぁ」
女「秋だからな!! 雨くらい降るさ!!」
男「お前は気候によって気分が滅入ることとかなさそうだからいいよな」
女「男は雨が嫌いなのかぁぁぁぁぁ?」
男「あぁ、低気圧が近づいてくると頭痛がしてな……台風とかもダメなんだ」
女「なんか、おじいちゃんの持病みたいだな! 今も頭痛がするのか?」
男「若干な。だがまぁいつもよりは軽いから平気だ、心配スンナ」
女「そっか! よぉぉぉぉぉし分かった、私に任せろぉぉぉぉぉ!」ムギュ
男「うぐっ!?」フニュ
女「どうだぁぁぁぁぁ! 頭痛和らいでるかぁぁぁぁぁ?」ナデナデ
男「おい、お前人の見てる前で何を……」ドキドキ
女「頭痛がしたらこうしてギュッとして頭なでてあげるのが一番の特効薬なんだぞぉぉぉぉぉ!」
男「えぇい、やめんか。TPOを考えろ」ガバッ
女「頭痛には母性愛が一番利くんだぞぉぉぉぉぉ! 今度痛くなったらまたギュッてしてやるからな!」グッ
男「サムアップすんな。だいたい元からそんなに痛くなかったっての……」

男(……あれ? でもなんとなく痛みが引いてるような。気のせいか?)
363ほんわか名無しさん:2012/10/30(火) 23:12:21.78 0
俺も急に頭痛が……いたたたた
364ほんわか名無しさん:2012/11/02(金) 17:03:48.58 O
・馬鹿につける薬

女「馬鹿につける薬買ってきたぞ!!」
男「……は?」
女「見ろ!! これで私も天才の仲間入りだぁぁぁぁぁ!!」
男「もう聞くのも嫌だが、どこで買ったんだ?」
女「町に行ったら露店商がいて、そこで買った!!」
男「……値段は?」
女「十二本セットで六千円!!」
男「たっけ!? お前それゼッテー詐欺だって」
女「そんなことないぞぉぉぉぉぉ!! すでに三本飲んだけど、頭の回転が良くなってるような気がするもん!!」
男「お前……馬鹿につける薬を飲んじゃったのかよ。何のコピペだよ」
女「うん? どういう意味だ?」キョトン
男「あぁ、分からなかったならいい……しかし、残念だな」
女「何がだぁぁぁぁぁ!! これで私も男に相応しい女になれるというのに!!」
男「けど、お前がいくら頭が良くなったように感じても、対外的に見ればいつもと変わらんぞ」
女「む、難しい日本語を使わないでくれぇぇぇぇぇ!!」
男「つまり、俺から見りゃ何も変わってないのと同じってこと。いや、むしろ前の方が良かったかも……」
女「なっ、なにぃぃぃぃぃ!? それは本当か!?」
男「あぁ。それなのにそんな薬を高い値で売ってきた露店商は、詐欺だと思わないか?」←話題のすり替え
女「むむむ……そう言われると、なんか詐欺のような気がしてきた」
男「よっし。それなら今からその露店商をぶちのめしに行くぞ。場所を教えろ」
女「おぅっ!! 了解だぁぁぁぁぁ!!」

男(ふぅ……世話やかせやがって、お馬鹿め)
365ほんわか名無しさん:2012/11/03(土) 07:29:49.23 O
こんだけ差があると、入試の時だけは男と同じ学校に入るために一生懸命勉強してたんだろうなと思う
366ほんわか名無しさん:2012/11/03(土) 09:24:01.05 O
入試テストは、基本的にマークシートだ。後は、分かるな?
367ほんわか名無しさん:2012/11/03(土) 13:22:15.12 O
男が女の志望校に合わせたパターン
368ほんわか名無しさん:2012/11/03(土) 19:30:47.50 O
・頭から尻尾から

男「ヒート、たい焼き買ってきたけど食うか?」

女「ホントか!? 食べるぞぉぉぉぉぉ!!」

男「ほれ」

女「ありがとっ!! おぉっ、あっつあつじゃないかぁぁぁぁぁ!!」

男「ちょうど焼きたてが置いてあったからな。お前、甘いもん好きだろ?」

女「おぅ!! 男の次くらいに大好きだぞぉぉぉぉぉ!!」

男「そういや、たい焼きを頭から食うか尻尾から食うかで性格診断できる占いがあったな」

男「お前は普段どっちから食べr……」

女「ん? にゃんか言ったか?」パックン

男「あぁ、いや。一口で食っちまう人間には関係ない話だった」

女「〜♪」モグモグ

男(……こいつ、火傷とかしないのか?)
369ヒートとオカルトの人 1/4:2012/11/04(日) 22:05:37.61 O
オカ板見てたら湧いた

女「男ぉぉぉぉぉ!! 今週の土日暇ならどっか遊びに行こおぉぉぉぉぉ!!」

男「悪いな、土日は親戚んとこ行かなきゃならんから無理だ」

女「えぇぇぇぇぇ!? そっかぁ……」ショボン

男「俺も気が進まないんだけどな。その親戚んちの従姉妹がオカルトマニアで、俺に興味持ってるみたいなんだよ」

女「なぁにぃぃぃぃぃ!? また男に悪い虫がつこうとしているのかぁぁぁぁぁ!!」

男「そうじゃねって。なんか俺、霊的に強い体質らしくて、前から調べてみたかったんだと」

女「そんなことを言いながら男と密室でくんずほぐれつ……許せん!!」

男「だから違うっての……あ、そうだ。そいつ霊視とかもできるらしいから、お前も見てもらうか?」

女「えっ? 私もか?」

男「おう。写真でも見れるっていうから、携帯に写メ撮って持って行ってやろうか」

女「そうだなぁ、そうやって男には私がいるってアピールすれば、その従姉妹も諦めるかもな!!」

男「動機が不純だな。まぁいいけど」

女「それじゃ、私もその霊視とやらをお願いするぞぉぉぉぉぉ!!」

男「おk、把握。じゃあ従姉妹にはそう伝えとくわ」
370ヒートとオカルトの人 2/4:2012/11/04(日) 22:07:04.56 O
―――そして週明け

女「おっとこぉぉぉぉぉ!! 二日ぶりだなぁぁぁぁぁ!! 会いたかったぞぉぉぉぉぉ!!」

男「ん……あぁ、おはよう」

女「どうした、元気がないぞ!! まさか例の従姉妹に何かされたのか!?」

男「そのことなんだが……ヒート、従姉妹のアレはやっぱり勘違いだったみたいだ」

女「えっ? 勘違い?」

男「あぁ。霊視とかオカルトとか言うのも全部口からでまかせ。嫌んなるよな」

女「なぁんだ!! そんなことだろうと思ってた!!」

男「悪いな、期待してたかもしれないのに」

女「別に気にしてないぞ!! きっとその従姉妹も、男の気を引きたくてそんな嘘ついたんだな!!」

男「まぁ……そうなるのかな」

女「でも何事もなくて良かった!! 今日は安心して授業受けられるな!!」

男「……」

女「男? どうした、微妙な顔して」

男「ん、いや……なんでもない」
371ヒートとオカルトの人 3/4:2012/11/04(日) 22:09:00.00 O
男(……まさかヒートの奴には、本当のこと言えないよなぁ)

―――以下、土日にあった従姉妹とのやりとり

従姉妹『……ねぇ、男ちゃん。この写真の彼女、一体何者なの?』

男『えっ? いちお俺の同級生ですけど……彼女とかじゃないですよ?』

従姉妹『そういう意味じゃないの。いい、男ちゃん? これから先、霊的に
    怖い目に会いたくなかったら、絶対彼女を手放しちゃダメだから』

男『……どういうことです? それ』

従姉妹『この子のオーラ、今まで見たことないくらい燦々と輝いてるの……まるで金色の太陽みたい』

従姉妹『それに、私レベルの霊能者じゃ直視できないほどの強い守護霊が、彼女には複数ついてるわね』

男『……マジッスか?』

従姉妹『えぇ。もしかしたら私が今まで男ちゃんのことを霊的に強い子だと思ってたのは、この子の影響もあるのかもね』
372ヒートとオカルトの人 4/4:2012/11/04(日) 22:10:02.25 O
男『あぁ、それはあり得るかも。あいつ他人にまで不用な影響与えるし』

従姉妹『普通、ここまで強い守護霊に囲まれてると、本人自身がその力に
    耐えられなくなって、参っちゃったりするはずなんだけど……』

男『ヒートに限ってそれはないかと。無茶と無謀と元気の塊みたいな奴ですから』

従姉妹『そう……そんなこと言われるとますます興味深いわね。今度私にこの子紹介してよ』

男『い、いやぁ、それはちょっと勘弁して下さい……』

―――

男(こんなこと、ヒートに説明したら絶対に調子のるからなぁ……)

女「どしたぁぁぁぁぁ? 学校行くぞぉぉぉぉぉ!!」

男「あ、あぁ……」

男(……とりあえず悪霊避けの意味を込めて、こいつの写メを待受に設定しとくか)カチカチ
3731/3:2012/11/06(火) 22:50:27.51 O
・意外に涙もろい男

男「……」グス

女「男ぉぉぉぉぉ!! 邪魔するぞぉぉぉぉぉ!!」バァァァンッ

男「うげっ…!?」ビクッ

女「うおぉっ!? 男が涙目だとぉ!? 一体どうしたんだぁぁぁぁぁ!!」

男「な、なんでもねぇよ」カチッ

女「あっ! 今なんかパソコンの画面いじったろ!」

男「いじってない。お前には関係ないだろ」

女「隠しても無駄だぁぁぁぁぁ!! 私には全てお見通しだぞ!!」グィグィ

男「お、おい! 強引に見ようとすんな!」
3742/3:2012/11/06(火) 22:51:23.11 O
女「なになに……? 『2ちゃんねる感動スレまとめ』?」

男「……」

女「これ見て泣いてたのか!! ちょっぴり意外だったぞぉぉぉぉぉ!!」

男「あぁもううっせ! 俺が何見ようと勝手だろ、ほっとけよ!」

女「なんで怒るんだ? 泣いてるとこ見られて照れてるのか?」

男「泣いてねーよ全然泣いてねーよバカかお前」

女「ムキになるとこが怪しいじゃないかぁぁぁぁぁ!!」

男「いいからもう出てけよ! アホ!」

女「いいや、出ていかない!! 私にもそれ見せろ!!」グィ

男「や、止めろ、邪魔だっつの……あぁっ!」

女「ふんふん、なになに?」

五分後…

女「うぉぉぉぉぉ……」ボロボロ

男「だから止めろって言ったのに」

女「お……おがあざんが……おがあざんがぁぁぁぁぁ!!」ビェーン
3753/3:2012/11/06(火) 22:54:08.04 O
男「バカヤロ、お前が泣いてどうすんだ」

女「だっでぇ……」ウルウル

男「お前は鈍感なクセに、こういうのには人一倍感受性が強いからなぁ」

女「男だって泣いてたんだからおんなじだろっ!!」

男「泣いてねーっつうの!」

女「本当か!? 男はあんな悲しい話を読んでも泣かないのか!?」

男「うっ……」

女「もし本当にそうだとしたら、私は男のこと嫌いになっちゃうぞ!!」

男「……あぁ、あぁ。分かったよ認めるよ。泣いてました!」

女「やっぱり! 男は優しいから、泣かないはずないって思ってた!」

男「にしてもお前ほどボロッボロ泣いたりしないけどな」

女「だって、お母さんが死んじゃって、お母さんって呼んであげることも出来なくて……うわあぁぁぁぁぁん!!」

男「バカヤロ、思い出して泣いてんなよ……俺まで思い出すだろが」ウルッ

女「うぁぁぁぁぁぁん……男ぉぉぉぉぉ……」ムギュ

男「いつもの元気はどこへやら、か……いいよ、好きなだけ泣けよ。俺もそうするから」ポンポン

女「男ぉ……」ギュ
3764/4 総レス数ミスった:2012/11/06(火) 22:57:44.69 O


―――それから俺とヒートは、一時間近くも抱きあってぐずぐず泣いていたんだとさ(やれやれ…)


おしまい。



ちなみに、二人が見ていたスレはこれ
http://llike.net/2ch/Impression/father.htm
377ほんわか名無しさん:2012/11/07(水) 23:28:29.51 O
一日一投下

・おしり

女「こんちわぁぁぁぁぁっ!!」
男「ん……ヒートか」
女「男ぉぉぉぉぉ! ゴロゴロしてないで外に遊びに行くぞぉぉぉぉぉ!」
男「外寒いし眠いからパス」
女「寒いから眠気だって吹き飛ぶだろぉぉぉぉぉ!?」
男「お断りします」
女「ぶー。じゃあいいもん! 私も一緒にゴロゴロするから!」
男「そうしろ。こんな寒い日に表になんか出るもんじゃない」
女「んー、でも特にする事ないんだよなぁ。確かに男と一緒にいるだけで楽しいけど……」
男「なら帰れば?」
女「なんだとぉぉぉぉぉ! そんな悪いことを言うのはこの口かぁぁぁぁぁ!!」ムニュ
男「おいそれ口じゃなくて尻」
女「たまにはセクハラでスキンシップもいいじゃないかぁぁぁぁぁ!!」ムニムニ
男「お前はどこの中間管理職だ。ま、好きにすれば?」
女「うぉぉぉぉぉ!! 男のおしりは桃の手触りぃぃぃぃぃ!!」モミモミ
男「そこだけ聞くとトンでもない変態みたいだな、お前」
女「案ずるな!! 後で等価交換で私のおしりも触らせてやる!!」モミモミ
男「セクハラのお詫びにセクハラさせるって斬新だな。馬鹿たれ」ペシッ
女「いてっ」
378ほんわか名無しさん:2012/11/08(木) 21:45:48.86 O
一日一投下

・連打

男「北斗○烈拳とかオラオラの○ッシュとか、連打系の必殺技ってあんじゃん?」

女「おう!!」

男「お前あれ出来んじゃね? 無呼吸連打とか絶対得意だろ」

女「できるもんかぁぁぁぁぁ!! か弱い乙女をなんだと思ってる!?」

男「お前がか弱かったら全世界の人間みんな貧弱扱いしなけりゃならんぞ」

女「それに私のパンチはせいぜい秒間10発が最高だぞ!! 漫画みたいにいくもんか!!」

男「試したことある辺りやっぱ普通じゃねぇよ」

女「証拠だってあるぞ!! せやぁっ!!」ボボボボッ

男「拳から空気を裂く音が……」

女「な!? こんなパンチじゃ全然漫画に敵わないだろ!?」シュウゥゥ…

男「うん、まぁ、あれだ。頼むから金輪際俺に向かって拳を振るわないでくれ」
379ほんわか名無しさん:2012/11/08(木) 22:02:55.49 O
・むね

女「おっ風呂〜おっ風呂〜、身体ワシャワシャおっ風っ呂〜♪ いつか男と入りたい〜♪っとぉ!!」ザバァ

女「ふはあぁぁぁぁぁ……一日の疲れが癒されるぅぅぅぅぅ……」

女「男も一緒に入ってくれたらもっと癒されるのになぁ……」ハァ

女「……そうだ! 将来男とお風呂入る時のために予行練習しとこう!!」

女「えーっとまずは……男の体にかけ湯してあげなきゃな!! 脱衣場で冷えた身体を暖めてあげるんだ!!」

女「そんでそんで、『お背中流しましょうか?』ってかわいく聞いて、体洗ってあげよう!!」

女「そうなったら……もちろんおっぱいスポンジで洗ってあげるんだ!!」フニュ

女「……ちょっとサイズは小ぶりだけど、まぁ洗うだけなら関係ないか」フニフニ

女「いや待て!! 私の献身ぶりに男がその気にならないとも限らないじゃないか!!」

女「そしたら男も優しく私の体を洗ってくれて……そのうち男の指が私のイケない所に……」

女「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ////!!!」ザブンッ、ブクブクブク…

女「……何考えてるんだろ、私」

女「上がろ」ザバァ
380ほんわか名無しさん:2012/11/09(金) 21:56:59.54 0
女「男ぉぉぉぉ!! 愛してるぅぅぅぅ!!」
男「あーはいはい、分かった分かった。もう少し声のボリュームは下げられないのか?」
女「無理だぁぁぁぁ!!」
男「即答か……何で無理なんだ?」
女「私のっっ!! 溢れる想いはっっ!! 抑える事は出来ないぃぃぃぃ!!」
男「……はぁ……いつか枯れ果てるのを待つしかないのか……」
女「甘いな男ぉぉぉぉ!! 私の想いは無限だぁぁぁぁ!!
  それにぃぃぃぃ、男だって好き過ぎて、叫ばずに居られなくなる時くらいあるだろぉぉぉぉ!!」
男「いや、無い。感極まっても、それに触れてしまうくらいだな」
女「なんだとぉぉぉぉ!! じゃあ、私がメイド服を着たとしたら、どうだぁぁぁぁ!!」
男「無いな。やたら騒がしいメイドはうざいだけだろ」
女「ちくしょぉぉぉぉ!! じゃあっ、じゃあっ……えーと……子猫とかどうだぁぁぁぁ!!」
男「俺、猫アレルギーなんだよ」
女「そんなぁぁぁぁ!! ほ、他にっ……あぁぁぁぁ……他にぃぃぃぃ!!」
男「思い付かないなら諦めろ」
女「うぅぅぅぅ!! 男にもぉぉぉぉ!! 私の気持ちを分かって貰いたいのにぃぃぃぃ……」ショボーン
男「………………ん」ナデナデ
女「おおおおぉぉぉぉ!? 急に何故ぇぇぇぇ!! 頭を撫でるぅぅぅぅ!!」
男「……いや、残念なおつむだなっと思ってな」
女「馬鹿にされたぁぁぁぁ!! でも撫でて貰えたからっっ!! 幸せだぁぁぁぁ!!」
381ほんわか名無しさん:2012/11/09(金) 22:33:48.39 O
おぉ、久しぶりに自分以外の書き手を見た

発想が貧困なヒートかわいい!
382ほんわか名無しさん:2012/11/09(金) 22:50:37.93 O
【お嬢ヒートと従者男】


女「男ぉー!! お勉強終わったぞぉ!!」
男「左様ですか。では問題用紙をお見せください」
女「はいっ!!」
男「どれどれ……うん、満点です。よく出来ました」
女「やったぁ!! じゃあ、ご褒美にギュッて抱っこしておくれ!!」
男「いけません。子供でもあるまいにそのような振舞いをなされては、笑われますよ?」
女「良いではないか!! 他に見ている者なぞ誰もおらぬ!!」
男「万が一ということがございます。私とお嬢様の仲を誤解されては、旦那様に申し開きできません」
女「お父様の目なぞ気にするな!! いっつも仕事ばっかりで、私はお父様なんか嫌いじゃ!!」
男「困りましたねぇ……そのようなわがままを言われては」
女「私には男さえおれば良いのじゃ!! だからほれ、ギューッと、な?」
男「……仕方ありませんね」ギュッ
女「うふふ、やっぱり男の抱っこが一番じゃのう!!」スリスリ
男(あぁ……今の姿を見られたら確実にクビだなぁ)ナデナデ
383ほんわか名無しさん:2012/11/09(金) 23:02:25.24 O
【お嬢ヒートと従者男〜着替え編〜】

女「男ぉー!! た、大変じゃー!! 助けておくれー!!」
男「いかがなさいましたか、ヒートお嬢様!?」バンッ
女「ド……ドレスのファスナーが閉まらなくなってしもうた……助けておくれぇぇぇ…」
男「うわぁぁぁぁぁ!? お嬢様、そのようなことでお呼びにならないでください!」
女「男と私の仲ではないか!! それより、ファスナーが肉を噛んで痛いんじゃが……」
男「少々お待ちを、今すぐメイドに連絡しますので……!!」
女「それでは間に合わぬぅ!! 男の手でファスナーを閉めてくれぇぇぇぇ!!」
男「そう言われましても……このままでは、お嬢様の柔肌が私の目に……」ドキドキ
女「細かいことを言うておる場合か!! のぅ、私からのお願いじゃ。頼む!!」
男「……や、やはりいけません!! メイドを呼んで参ります!!」ダッ
女「あっ、あぁ!? 待て男ぉぉぉぉぉ!?」
女「……男の意気地無しぃぃぃぃぃっ!!」ジーッ ←ファスナーを閉める音
384ほんわか名無しさん:2012/11/09(金) 23:18:55.93 O
【お嬢ヒートと従者男〜お夜食編〜】

女「男ぉー!! 入るぞー!!」トントン
男「はい、どうぞ」
女「ちょっと宿題で分からないところがあるんだが、教えてもらえぬか?」
男「えぇ、良いですよ」
女「ありがとうっ!! あのな、ここの設問1なんじゃが……」
男「ふむ、これはですね……(グゥゥゥ)」
女「ぬぁ? 男、お腹が空いておるのか?」
男「おや、これは恥ずかしい。いつもなら別段平気なのですがね」
女「それなら、このチョコを食べるといい!!」ゴソゴソ
男「良いのですか? それはお嬢様のお夜食では……」
女「よく考えたら、ニキビが増えるからチョコは控えねばな!! だから男にやる!!」
男「では、お言葉に甘えまして、有り難く賜ります」
女「そんな風にかしこまるな!! たかがチョコじゃないか!!」
男「たかがではございませんよ。なにせ、お嬢様からのプレゼントでございますからね」
女「そ……そう言われると、私も意識しちゃうぞぉ!!」
男「ふふ……お嬢様のお気遣い、私には何より嬉しゅうございます」ニコッ
女「そ、そんなに喜んでもらえるなんて……私は感激だあぁぁぁぁぁ!!」ジィーン
男「お嬢様、ご近所迷惑になりますのでお静かに」
女「あ、すまぬ」
385ほんわか名無しさん:2012/11/10(土) 21:07:43.56 0
お嬢なヒートもイイ!!
GH!!
386母ヒートのようです:2012/11/11(日) 03:15:09.03 O
うちの母が喧しくて困る。

母が近所の公園で紅葉(こうよう)が見頃だとの情報を得てきたので、家族で見に行くことになった。

赤々と燃える紅葉(もみじ)は確かに美しく、すでに他の家族連れやカップルで賑わいを見せている。

うっとりした表情で母が楓並木を見上げていると、父が散っていた紅葉を拾い、母の頭にちょんと乗せた。

俺と母が二人でぽかんとすると、父は妙に得心行った顔で、やっぱり同じ色だなとうなずいている。

なるほど、言われてみれば母の赤みがかった髪は、紅葉の色と同じである。

そんなこと、今まで気付かなかったという母は、嬉しそうに頭の葉っぱを撫で、父の発見を喜んでいた。

それで高揚してしまったのだろうか、母は足取り軽く楓の木に歩み寄り、鮮やかに跳躍すると

はるか頭上の枝から赤い葉を一枚もぎ取って、父へ手渡したのである。

母は紅葉のお返しだと言っていたが、俺も父も、やたらと高い母のジャンプに開いた口がふさがらない。

しかもその間、頭の紅葉は落ちたりせず、母の頭にぴったりと貼りついたままだった。

一体どんな神業を使えばそうなるのか、母に教えを請おうかと思った出来事であった。
387ほんわか名無しさん:2012/11/13(火) 09:31:42.62 O
某所でもらったお題

【心頭滅却すれば火もまた○○】

―――リィーン…リィーン…

男「お、鈴虫か……風流だな」
女「こんなに寒いのに、まだ生きてるんだな!!」
男「そうだな。頑張り屋の虫もいたもんだ」
女「あ!!」
男「どうした?」
女「今、面白いこと考えついた!!」
男「なんだ、言ってみろ」
女「この虫が長生きできるのは、きっと根性があるからなんだよ!!」
男「ほう、その心は?」
女「心頭滅却すれば火もまた鈴虫!! なんちゃって!!」
男「……」
女「あれ? つまんなかったか?」
男「……まぁいいや。いろんな意味で寒いから、手ぇ繋いで帰るか?」
女「おぉぉぉぉぉ!! なんか釈然としないけど結果オーライだぁぁぁぁぁ!!」
男「……アホだなぁ、お前は」
女「しみじみと言うなぁぁぁぁぁ!!」

―――リィーン…リィーン…
3881/4:2012/11/15(木) 01:51:37.65 O
・王様ゲーム

男友「よーし、みんなくじ引いたかぁ!? 王様だぁーれだっ!?」
女友「はーい、私でーす!!」
男友「オーイェー! 王様は女友に決っ定ぇぇぇぇぇい!!」
女「イェーイ!! キャッホォォォ!!」
男「……いぇー」
男友「ノリが悪いぞ男ぉー!!」
女「そうだぞぉぉぉぉぉ!! こういうゲームは楽しまないと!!」
男「この手のバカな大学コンパみたいなノリは好かん」
女友「そう言いなさんなって。何事も経験よ、け・い・け・ん」
男「はぁ……なんでこんな頭悪そうなことを……」
男友「ノリの悪い男は無視して、そろそろ王様の命令いってみよーぜ!!」グッ
女友「そうねぇ……じゃあ、三番が二番に熱烈キス、とかはどう?」
3892/4:2012/11/15(木) 01:52:50.66 O
男友「かーっ、残念! 俺四番だ」
女「私は二番だぁぁぁぁぁ……あれ? てことは?」
男「……消去法で俺が三番だな」
女友「ウフフ、良かったわね? 女」
女「う、うわぁ……マジでかぁぁぁぁぁ! 恥ずかしいけどやぶさかではない私がいるぅぅぅぅぅ!!」
男友「王様の命令は絶対でーす。さぁやれ早くやれとっととやれ」
女友(本当は最初からくじに仕込み入れてたんだけどねー!)
男友(こうでもしないと、こいつと女さんの仲なんか進展しないしな!)
男「ったく、下らないことしやがって……どうせお前ら分かっててやってんだろ」
女友「まっさかー♪」
男友「そんな滅相もない!」
女「お、男ぉぉぉぉぉ!! 早く私に熱い口付けをぉぉぉぉぉ!!」
男(……さて、どうすっかな。ここでヒートを煙に巻くのは簡単だが、それじゃあのバカ二人が納得すまい)
女「男ぉぉぉぉぉ!! 私はっ、私は待ちきれないぞぉぉぉぉぉ!!」
男(……しゃーねぇ。心底嫌だが、たまにはこいつらの度肝抜いてやっか)
3903/4:2012/11/15(木) 01:55:05.30 O
男「よし、いいぞ。来いヒート」
女「よぉぉぉぉぉし!! 待ってろよぉぉぉぉぉ!!」
女友「あれー? もっとあたふたして渋ると思ってたのに、意外と素直ね」ヒソヒソ
男友「どうせ飛びついてきた女さんに、なにか大技かけるに違いないぜ?」ヒソヒソ
女「うぉぉぉぉぉ!! 男ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ドドドド
男「……そりゃっ」ムギュ
女「んぇぁ!?」ドキッ
女友・男友「ッッッ!?」

―――チュッ

女「ん、んんーーーーーーー!?」

―――チュ、レロレロ

女「んんっ、んっ、んぁ……ん〜〜〜……」トロン

男友「Oh……」
女友「なんという……」

―――ムチュウゥゥゥ!!!

女「んふぁ……ふぁっ!? ひゃめ、ひゃめぇぇぇぇぇ!!」ビクン、ビクンッ
3914/4:2012/11/15(木) 01:57:05.26 O
男「ぷはぁっ!! ふぅー……おいこらそこの二人、これで満足したか?」
女友「え、えぇ……」
男友「マジかよ……あの男が? 人前でキス?」
男「お前も床でのたうち回ってんじゃない、ヒート」
女「うぉぉぉぉぉ……し、舌いれらりたぁ〜……///」バタッ
男「で? 俺に何か言いたいことは?」
男友「ごめんなさい」
女友「お見それしました」
男「ん、分かればいい」
女「おっ、おぉぉぉぉぉ……まだ口に男の唇の感触がぁぁぁぁぁ……///」ゴロゴロ
男「ヒート、うるさい」
392ほんわか名無しさん:2012/11/15(木) 19:49:17.30 O
携帯からスレタイ検索したら素直ヒートスレが検索されない……
393ほんわか名無しさん:2012/11/15(木) 20:16:05.43 O
あ、直った
けど素直クールスレは落ちてる……
394ほんわか名無しさん:2012/11/16(金) 04:23:08.25 O
一日一投下

・コタツでまったり

女「んにゃあぁ〜……和むぅ……」ゴロゴロ
男「コタツは人を堕落させるって本当だな……」
女「こう寒いと、家から一歩も出たくなくなるぞぉぉぉぉぉ……」
男「お前もこの時期のコタツん中だけでは静かだもんな」
女「失敬な……私はいつでもおしとやかだぞぉぉぉぉぉ……」
男「はいはい抜かしやがれ」
女「……」モゾモゾ
男「……何してんだ?」
女「えへへぇ……男の膝枕ぁ〜……」ポフッ
男「うわっ、なんてとこから顔出してやがる」
女「ん〜……男の膝枕って固くてムキムキしてて大好きだぁぁぁぁぁ……」
男「膝枕限定かよ」
女「もちろん、本体も大好きだからな?」チュッ
男「ば、馬鹿っ、ヘソにキスとかすんな!」
女「んふふ……焦ってる男もかぁいいぞぉぉぉぉぉ……」ニヤニヤ
男(こいつコタツ入ると性格変わるなぁ……)
女「〜♪」
395ほんわか名無しさん:2012/11/20(火) 22:41:05.53 O
・青のり

女「おはよぉぉぉぉぉ!!男ぉぉぉぉぉ!!」
男「おはよう……ん? おまえ、朝飯お好み焼きかなんかだったか?」
女「んぇ? 違うぞ、なんでだ?」
男「前歯に青のりついてるぞ」
女「な、何いぃぃぃぃぃ!?ちゃんと歯磨きしてきたのにぃぃぃぃぃ!!」
男「お前おおざっぱな性格してるからな……おおかた歯磨きだって適当に済ませたんだろ?」
女「そんなバカなあぁぁぁぁぁ!!男とのちゅーを想定して、歯磨きは特に入念にするというのに!!」
男「想定すんな。で、どうすんだそれ?どうせ歯ブラシなんか持ってないだろ?」
女「学校ついたら念入りにうがいすることにするぞぉぉぉぉぉ!!」
男「そうしろ……ところで、何食ったら朝っぱらから歯に青のりなんかつくんだ?」
女「納豆の薬味に使うと風味が増してんまいんだぁぁぁぁぁ!!」
男「へぇ、初めて聞いた。今度やってみっかな」
女「そしたら男も私とおそろいだな!!」ニカーッ
男「そこまで真似するとは言ってねぇよ、アホ」
396ほんわか名無しさん:2012/11/20(火) 22:54:16.49 O
・眼鏡

女「そういえば、男が眼鏡取ったとこってあんまり見ないな!!」
男「そうか?水泳の授業ん時とかは頻繁に外してるぞ」
女「水泳の時は男女別々じゃないかぁぁぁぁぁ!! 隠すなんてズルいぞ!!」
男「別に隠しちゃねーっつの。ただ、極度の近眼だから日常的に外せないだけだ」
女「見てみたい!!男が眼鏡取ったとこ一瞬でいいから見てみたいぞぉぉぉぉぉ!!」
男「それはいいです」キッパリ
女「なんでだぁぁぁぁぁ!!私は男のいかなる姿も見逃したくないんだぞぉぉぉぉぉ!!」
男「だって……たとえ一瞬でも眼鏡外したら、お前が見えなくなるだろ?」
女「えっ……そ、そんな理由で外さないのか!?」
男「あぁ……」
女「うおぉぉぉぉぉ!!嬉しいぃぃぃぃぃ!!大好きだぞ男ぉぉぉぉぉ!!」ドドドド
男「姿が見えないとお前のタックルも避けらんないしな」ヒョイッ
女「あぁっ!?そういう意味かだったのかぁぁぁぁぁっ!!」ズザザーッ
男「おぉ、ナイススライディング」パチパチ
女「お前が避けるからヘッドスライディングになったんだろうがぁぁぁぁぁ!!」
397ほんわか名無しさん:2012/11/25(日) 22:15:44.09 O
人いなす。お題クレ
398ほんわか名無しさん:2012/11/26(月) 00:26:24.40 0
・勤労感謝
・11月31日
・師走
399ほんわか名無しさん:2012/11/27(火) 19:21:23.54 0
・野菜ソムリエ
・ダイエット
・逆サプライズ
400ほんわか名無しさん:2012/11/27(火) 23:55:38.20 O
・勤労感謝

妻「あなたぁ!!」
夫「ん。どうした、ヒート」
妻「新聞なんか読んでる場合じゃないよ! ちょっとこっち来て!」グィッ
夫「おいおい、どうしたんだ?」
妻「いいから早く!!」
夫「なんなんだ、一体……?」
妻「えへへぇ…今日は何の日か知ってる?」
夫「勤労感謝の日だったか。だが、それが?」
妻「あなた、毎日仕事で頑張ってるでしょ? だから労いのチュー!!」チュッチュッ
夫「おいおい、何をしてるんだ。子供じゃあるまいに」
妻「たまには童心に返るのもいいじゃない!! 私はあなたが世界一大好きぃぃぃぃ!!」ムチューッ
夫「はぁ……本当にお前は、昔っから成長しないなぁ」
妻「これでも毎日我慢してるんだから、今日くらいいいじゃない!!」
夫「それじゃ勤労感謝になってないぞ」
妻「これが私の感謝の表現なのっ!!」ムチュムチュ
夫(……出かける時どうやってキスマーク隠すかなぁ)
401ほんわか名無しさん:2012/12/02(日) 22:29:13.73 O
保守しとこう
402ほんわか名無しさん:2012/12/04(火) 00:20:51.03 O
・師走

女「うぉぉぉぉぉ!!」
男「……何してんの、お前?」
女「これから年末年始を迎えるにあたって色々準備してるんだぁぁぁぁぁ!!」
男「お前にそんな心がけがあるなんてビックリだな。気味が悪い」
女「何をおぉぉぉぉぉ!! 私だって大掃除したり年越し蕎麦作ったり忙しいんだぞぉぉぉぉぉ!!」
男「の割には、掃除も蕎麦作りもはかどってないように見えるが」
女「それはなぁぁぁぁぁ、男と初詣行く時用の着物を出してるとこだからだぁぁぁぁぁ!!」
男「うーん、まぁそれも年末年始の準備と言えなくもないか」
女「ちゃんと当日までに虫干ししとかないと、綺麗に着れないからな!!」
男「それで大掃除が進まなかったら踏んだり蹴ったりだと思うが」
女「男だって綺麗に着飾ったが私見たいだろぉぉぉぉぉ!!」
男「去年も見たからいいや」
女「ノオォォォォォ!! それじゃ着物準備した意味がないじゃないかぁぁぁぁぁ!!」
男「冗談だよ、行くよ。だから今は掃除に専念しとけ」
女「よっしゃあぁぁぁぁぁ!! そう来なくっちゃな!!」
男「相変わらず御しやすいヤツ……」
403ほんわか名無しさん:2012/12/04(火) 22:26:55.08 O
古典ネタ

女「男ぉぉぉぉぉ!お弁当食べようぜぇぇぇぇぇ!」

男「うわまた来た。隣のクラスに帰れ」

女「だが断る!! なぜなら男との唯一の接点がこの昼休みだからだぁぁぁぁぁ!!」

男「お前の作る弁当は最高に凶悪なんだよ。腕前を上げてからこい」

女「今日のは大丈夫だから!! ちゃんと食べれるからぁぁぁぁぁ!!」

男「どれ、見せてみろ」

女「フフフ、刮目せよ!! これが私のお弁当だぁぁぁぁぁ!!」カパッ

男「……パッと見で異様な臭気と汚泥を纏ってるのが分かるな」

女「見た目はアレだが味はンまいんだぞぉぉぉぉぉ!! さぁ食え!!」

男「お断りします」スタスタ

女「あぁんっ!!」
404ほんわか名無しさん:2012/12/04(火) 22:28:55.32 O
女「ヒャホーウ!雪だ雪だぁぁぁぁぁ!」

男「よく騒いでられるな……俺は寒いから無理だ」

女「こんだけ雪が積もってるんだから、雪合戦やろう!!」

男「何が悲しくて二人きりで雪合戦を……」

女「だが問答無用!!とりゃあ!!」ボスッ

男「いてっ……」

女「まだまだ行くぞぉぉぉぉぉ!そりゃそりゃあ!」ドカッボスッ

男「……」スタスタ

女「どぉして無視して行こうとするんだぁぁぁぁぁ!!」ドスドス

男「かかったな。シカトしてりゃあそっちから近づいて来ると思ったぜ」

女「んにゃ!?」

男「そーら、さっきの雪玉の倍返しだ」ズドドドド

女「にゃあぁぁぁぁぁ!? つ、冷たあぁぁぁぁぁ!!」ジタバタ

男「うわバカこっちくんな!」

女「寒いよぉぉぉぉぉ!! あっためてくれぇぇぇぇぇ!!」ギュッ

男「ぎゃあぁぁぁぁぁしがみついてくんなぁぁぁぁぁ」
405ほんわか名無しさん:2012/12/04(火) 22:30:08.92 O
女「トゥース!!」

男「……おはよう」

女「ノリが悪いぞ男ぉぉぉぉぉ! トゥース!」

男「なんで今さらオードリーなんだ?」

女「知らないのか? 今これ流行ってるんだぞ!」

男「流行に疎いにも程があるだろ……それ確か先一昨年くらいのネタだぞ」

女「えっ? だって女友が今年の流行語はこれだって……」

男「……」

女「……騙したなぁぁぁぁぁ!!女友ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

男「騙される方もどうかと思う……」
406ほんわか名無しさん:2012/12/04(火) 22:31:24.82 O
男「さっみー」

女「おはよう、男ぉぉぉぉぉ!!」

男「おはよう。今日も寒いな」

女「何ぃぃぃぃぃ寒いだとぉぉぉぉぉ!? それなら私が暖めてやろう!!」ペタペタ

男「うわ触んな。てか手ぇ暖かっ!」

女「私の身体は冷え症知らずだからなぁぁぁぁぁ!!」

男「お子ちゃまって体温高いんだってな」

女「それは私が子供だと言いたいのかぁぁぁぁぁ!!」

男「うん、主に体型とかスタイルとかおっぱいとか」

女「うわぁぁぁぁぁん!! ツルペタにだって人権はあるんだぞぉぉぉぉぉ!」

男「泣くな泣くな、ほら飴やるから」

女「ぐすん……」
407ほんわか名無しさん:2012/12/04(火) 22:33:14.00 O
男「なぁ」

女「なんだ!!」

男「お前もう少し静かにできないの?」

女「この迸る熱い思いは男でも止められなぁぁぁぁぁい!!」

男「……じゃあ、五分間黙ってたらお前の欲しいもんなんでもやるよ」

女「本当か!? なら五分間黙ってたら男のファーストキスはいただくぞぉぉぉぉぉ!!」

男「おう、かかってこい」

女「……」

男「……」ジッ

女「……」

男「……」ジィーッ

女「な、なんでこっちをじっと見つめるんだぁぁぁぁぁ! 恥ずかしいだろがぁぁぁぁぁ///!」

男「はい喋った、お前の負けな」

女「しまったぁぁぁぁぁ!!!!!」
408ほんわか名無しさん:2012/12/07(金) 00:21:31.72 O
・罠

女「おっはよおぉぉぉぉぉ!!」ズドドドド
男「おはよう」
女「今日は寒いな!! 男の頬っぺたで手を暖めさせてくれぇぇぇぇぇ!!」ペタペタ
男「うわ! なんだよ触んなよ!」
女「ふへへ……ビックリしただろぉぉぉぉぉ!!」
男「ガキじゃあるまいに、寒いからって甘えんなよな」
男友「おいーす」
女友「おはよう二人とも」
女「(ビクッ)じゃあ私、先に学校行くからなぁぁぁぁぁ!!」ズドドド
男「ん……そうか。用事でもあんのか?」
男友「うぉっ、お前その顔どうしたんだ?」
男「えっ?」
女友「なんかすごいことになってるわよ? ほら鏡」
男「な……なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁ!?」

<解説>
・ヒートの手にルージュで「ダイスキ」と書きます
・その手で男の頬っぺたをペタペタ触ります
・男の頬っぺたに「ダイスキ」が転写されます
・バレる前に学校まで逃げます

男「あンの野郎〜、また妙なイタズラを……!!」
男友「まぁいいじゃん、早めに気づいたんだしよ」
女友「そうよ。罪のないかわいいイタズラじゃない」
男「お前らは他人事だからそんなこと言えんだよ……どうしようこれ」ペタペタ

女(フヒヒ……///)ドキドキ
409ほんわか名無しさん:2012/12/12(水) 21:17:31.08 O
ネタが出ぬ
410ほんわか名無しさん:2012/12/13(木) 20:16:36.53 i
大晦日の三姉妹スレの為に書き溜めとけよ
411ほんわか名無しさん:2012/12/19(水) 00:38:25.28 O
・逆もまた

女「心頭滅却すれば火もまた涼し!! そして逆もまた然り!!」
男「はぁ」
女「つまり集中力さえあればこの寒さにも動じることはないということだ!!」
男「さよか」
女「という訳でぇぇぇぇぇ!! 今からそれを実証しようと思ぉぉぉぉぉう!!」バッ
男「うぉう。なんでロングコート着てるのかと思ったら、下に水着装備かよ」
女「これで男を悩殺してやるぞおぉぉぉぉぉ……へくちっ!!」ブルッ
男「……寒いんだな?」
女「さ、寒くなんかないぞぉぉぉぉぉ!!」ブルブル
男「寒いなら寒いと言え」
女「さ、寒くなんかないってばあぁぁぁぁぁ!!」ガタガタガタ
男「……なぁ、ヒート。その水着、すげぇ似合ってるな」ニコッ
女「にゃあ!? な、なんだってえぇぇぇぇぇ!?」
男「けど、他の男にお前の水着姿なんか見せたくないなぁ……どうすればいいんだ?」チラッ
女「そ……そこまで言うなら心頭滅却止める!! 男にしか水着姿見せない!!」
男「うんうん、そうしてくれ。水着や薄着は夏に着るからいいんだぞ」
女「そういうことなら今回は私が折れてやるかぁ!! はーっはっはっ……へくちっ!!」
男(大した集中力もないのに、大それたことすんなよな……)ハァ
412ほんわか名無しさん:2012/12/21(金) 23:55:26.23 0
【年末恒例行事のお知らせ】

 12月26日(水)……22:00より、素直シュール誕生記念スレ

 12月31日(月)……22:00(予定)より、素直三姉妹総合年越しスレ


 古参の職人さんから初見の方まで、ふるってご参加ください!
413ほんわか名無しさん:2012/12/22(土) 00:17:58.46 O
わーい!年末スレだぁ!
年末年始仕事だけど参加するよ!
414ほんわか名無しさん:2012/12/22(土) 00:27:08.31 O
年末スレってなんだ……姉妹スレだよ間違った
415ほんわか名無しさん:2012/12/24(月) 19:45:07.09 O
あぁ……素直ヒートかわいいなぁ
416ほんわか名無しさん:2012/12/26(水) 18:19:46.81 O
誰か書こうぜ
417某所からのパク……もとい、模倣:2012/12/26(水) 21:25:58.34 O
学生時代

女「男おぉぉぉぉぉ!! クリスマスだぞぉぉぉぉぉ!! 一緒にどっか行こおぉぉぉぉぉ」
男「悪いな。今日は男友のやっかみ非モテパーティに無理やり誘われてんだ」
女「うっ……そうか。まぁそういう付き合いも大事だからな!! 私のことは気にせず行ってこい!!」

大学時代

女「男おぉぉぉぉぉ!! 一緒にクリスマスキャロルを聞きながら街を闊歩しよおぉぉぉぉぉ!!」
男「あぁ、すまん。今日はバイトが忙しくて休めないんだ、帰ってからな」
女「えぇぇぇぇぇ……まぁバイトなら仕方ないか!! 分かった!!」

社会人時代

女「お、男ぉ……今年のクリスマスなんだけどな……」
男「あぁ、そのことだけど。今日は夕飯作らなくていいぞ」
女「えっ……なんで?」
男「レストラン予約してるからな。帰りに駅で落ち合って、一緒に行くぞ」
女「な、なんで!? 毎年クリスマスは予定が合わなかったのに……」
男「ん。まぁ俺も、毎年寂しい思いさせるのは忍びないと思ってたんだよ。察しろ」
女「寂しい思いなんてしてないぞぉぉぉぉぉ!! 男が頑張ってるのに私だけワガママ言えるもんか!!」
男「無理すんな。毎年俺の予定が埋まってるって聞くと、しょんぼりしてたじゃないか」
女「うっ……それはそうだけど……本当にいいのか?」
男「いいのか、じゃない。今日だけは目一杯ワガママに過ごせ。俺からの命令だ、以上!」
女「……」
男「どうした、変な顔して」
女「……私のために予定空けてくれて、惚れ直しちゃったぞ……ありがとな、男///」ポッ
男「……///(クソッ、かわいいなうちの嫁はよ!!)」
418ほんわか名無しさん:2012/12/28(金) 20:42:20.92 O
・接吻のワンシーン

女「ん……ちゅ……」
男「……」チュ、チュ
女「はふ……」チュ
男「ふぅ……」スッ
女「もう終わりなのかぁぁぁぁぁ! もっと男とチュッチュしたいぞぉぉぉぉぉ!」ギューッ
男「ダメだ。それでなくてもお前は際限なくキスしたがるんだから」
女「いいじゃないか! 小鳥の啄むようなキスは恋人のたしなみだぞ!」
男「小鳥どころか禿鷹に唇持ってかれる気分なんですが」
女「むぅー……と見せかけて隙アリ!」ガバチョッ
男「そうはいかない」ヒョイッ
女「避けるなあぁぁぁぁぁ!!」
男「避けるに決まってるだろ」
女「そんなことしたら、男のこと嫌いになっちゃうぞ!!」
男「どうぞご自由に。俺はお前のこと嫌いにならないけどな」
女「むがっ……なんで男はそんなに口が達者なんだぁぁぁぁぁ!! 悔しいじゃないかあぁぁぁぁぁ!!」ムギューッ
男(……俺はお前のそゆとこが嫌いになれないんだよ)ギュッ
419ほんわか名無しさん:2012/12/31(月) 22:01:26.23 0
【年末年始】素直クール、シュール、ヒート総合スレ【恒例】
ttp://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1356958835/
420ほんわか名無しさん:2013/01/03(木) 19:03:56.48 O
誰もいないなぁ
421ほんわか名無しさん:2013/01/04(金) 14:59:26.07 0
そりゃほの板だもの
どこかで宣伝してる訳でもなし、新規が来る可能性はゼロでしょ
422ほんわか名無しさん:2013/01/04(金) 23:23:52.26 O
新規さんじゃなくても昔からの住人もいないんじゃ……

お題ください
423母ヒートのようです:2013/01/05(土) 00:23:23.85 O
うちの母が喧しくて困る。

年も明けたというのに、両親のラブラブぶりに拍車がかかって止まらない。

いつ何時誰の前でも父の側を離れず、大好きだの愛しているだの喧しいことこの上ない。

父の正月休みにはその傾向が強くなるのは知っていたが、普通その手の

愛情表現は、歳を重ねるごとに枯れてゆくものではないのだろうか。

母はそれを受けて、歳を負うごとに父への愛がますます強くなってゆくのだと嬉しそうに語る。

一つ歳を取るごとに、父と過ごした時間が増えたのを実感できて、幸せなのだそうだ。

母は父となら、老いていくことすらも楽しんでしまえるらしい。それは稀有なる母の感性のみによるものではなく

父の隠れた愛情にも支えられて、そう感じられるのだろう。

呆れるほど仲の良い二人を見ながら俺は、願わくは人類終焉の時まで、二人が健やかならんことを祈った。
424ほんわか名無しさん:2013/01/05(土) 22:17:43.20 O
・くじ運

女「男おぉぉぉぉぉ! おみくじどうだったあぁぁぁぁぁ!?」

男「ん。末吉だった」

女「小さくまとまってんじゃないぞおぉぉぉぉぉ! 男なら大吉引かなきゃあぁぁぁぁぁ!」

男「うるせぇ。そういうお前はなんだったんだよ」

女「私か! 私は大凶だった!」

男「お前……最近のおみくじは縁起が悪いってクレームつくから、大凶なんかほとんど入ってないんだぞ?」

女「そうなのか! じゃあ逆に運がいいのかもしれないな!」ワハハハ

男「能天気だな……」

女「だって、男と初詣に来れただけで、私にとっては超々々吉だからなぁぁぁぁぁ!!」

男「さいで。ところでさっきから気になってたんだが、お前なんか全身泥まみれじゃね?」

女「おう! お神酒もらおうと思ったら滑って転んで、おまけにコートも破れちゃった!!」

男「どんだけ派手に転んだんだよ……」

女「コートは繕えばいいし、男に心配してもらえて私は幸せだぞおぉぉぉぉぉ!!」

男「……大凶のおみくじ、やっぱ当たってんじゃねぇか?」
425ほんわか名無しさん:2013/01/05(土) 22:32:54.24 O
・くじ運2

女「うわあぁぁぁぁぁ!! お、おっ、男おぉぉぉぉぉ!!」

男「なんだなんだ、騒々しい上にテンパりやがって」

女「あ、当たっ、当たっ、当たっちゃったあぁぁぁぁぁ!!」

男「なんだ、生魚にでも当たったか。だから魚は火を通せって言ってたのに」

女「違あぁぁぁぁぁう!! 商店街の福引きの一等が当たったのおぉぉぉぉぉ!!」

男「ほぅ。でもそれアレだろ、どうせしょうもない景品なんだろ?」

女「それが……当たったの、38インチプラズマテレビなんだぁぁぁぁぁ!!」

男「……それは凄いな」

女「うわあぁぁぁぁぁ!! 男が素に戻ってるってことは、やっぱり凄かったんだあぁぁぁぁぁ!!」

男「まぁとりあえず深呼吸して落ち着け。過呼吸になるぞ」

女「すー、はー……すー、はー……よし、落ち着いた」

男「なんと言ったらいいのか。とにかくおめでとう」

女「うわあぁぁぁぁぁ! もしかして私は今年分の幸福を全て使いきってしったのかあぁぁぁぁぁ!!」

男「全然落ち着いてねぇ……まぁ物が物だけに仕方ないか」
426ほんわか名無しさん:2013/01/07(月) 10:06:28.10 0
>>422
雑煮
七いも粥
お年玉の使い道
427ほんわか名無しさん:2013/01/09(水) 21:50:19.53 O
ふむ
428ほんわか名無しさん:2013/01/10(木) 00:10:11.62 0
さっきまでVIPに立ってたやつの>>53
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3827664.jpg
429ほんわか名無しさん:2013/01/10(木) 00:38:21.01 0
金曜日のかほり漂う絵柄
430ほんわか名無しさん:2013/01/10(木) 02:03:44.16 0
>>428
gj!!
431ほんわか名無しさん:2013/01/11(金) 00:02:47.84 O
>>426

・雑煮

女「今日のお弁当はお雑煮だあぁぁぁぁぁ!!!」

男「ずいぶんチャレンジフルな弁当だな。よし帰れ」

女「そういうセリフはこのお雑煮セットを見てから言うんだなあぁぁぁぁぁ!!!」

男「餅と、器と……そっちのバカでかい包みはなんだ?」

女「お出汁に海鮮、そして餅を焼くための七輪だあぁぁぁぁぁ!!!」

男「教室で餅焼く気か。怒られても知らねえからな」

女「昼食と言い張れば通らないことなぞなあぁぁぁぁぁい!!!!」

男「で、燃料は?」

女「……え?」

男「七輪があるからには、練炭とかの炭もあるんだろ? ついでに火をつける道具も」

女「……生餅だってきっと美味しいはずだあぁぁぁぁぁ!!!!」

男「やっぱり忘れてたか。詰めが甘いんだよ、お前はよ」
432ほんわか名無しさん:2013/01/11(金) 00:25:54.96 O
>>426

・お年玉の使い道

女「男はお年玉もらったかあぁぁぁぁぁ!!!」

男「まぁ、それなりに。お前は?」

女「なんと今年は五千円ももらえたんだぞおぉぉぉぉぉ!!!! 羨ましいかあぁぁぁぁぁ!!!!」

男(今日び小学生でも万券持ってるっつーのに……不憫な奴)

女「男はいくらもらったんだ!?」

男「……(まさかこいつの十倍とは言えないからな)ま、お前と同じくらいかな」

女「そうか!! だったら今日は私が何か奢ってやる!!」

男「待て待て。せっかくのお年玉をいきなり無駄遣いすんなよな」

女「気にするな!! 男とデートできると思えば安い出費だ!!」

男「……お前って男前だなぁ」

女「その代わり、奢った分だけちゃんと恋人らしくイチャイチャするんだぞ!! 約束な!!」

男(……会計になったら絶対こいつに奢らせないようにしよう)
433母ヒートのようです 1/2:2013/01/16(水) 20:48:30.80 O
うちの母が喧しくて困る。

関東一体に大規模な寒波が訪れた日、母が病院に運ばれたと通報があった。

父に先んじて帰宅していた俺は大いに驚き、慌てて指定された病院へと向かった。

母の運ばれた病室へ向かうと、中から母特有の明るい笑い声がカラカラと聞こえてくる。

それに少し安堵して部屋の中に顔を覗かせると、母が同室になった老婆と会話を弾ませているところだった。

聞けば、凍結した路面に足を取られて転倒し、腰を強かに打って立てなくなったのだそうだ。

見ての通り命に別状はないとのことだが、念のため二、三日は通院するように、とのことらしい。

母は照れ臭さと罪悪感のない交ぜになったような複雑な顔をして、心配かけてごめんと一言俺に謝罪した。

やがて、仕事終わりに俺から連絡を受けた父が病室へやってきて、何をやっているのかと母の頭を軽く小突いた。

電話口で大事はないことを伝えていたため、父の反応はさほどでもなかったが、

それでも母は申し訳なさそうに小さくなって、父の顔色を伺っている。
434母ヒートのようです 2/2:2013/01/16(水) 20:51:00.28 O
母は父にも一言謝罪し、もう大丈夫だからと、ことさらに元気なことをアピールしようと立ち上がった。

その時、腰が痛んだのか母が顔をしかめて父のいる方向へよろけ、あわや再転倒という事態が起こった。

父は慌てず騒がず母の肩を支え、そのまま足を掬い上げると、お姫様抱っこの体勢で母を抱え上げてしまった。

母も、俺も、同室の老婆も目を剥いて驚いていたが、当の父は素知らぬ顔で母を下ろす気配さえない。

父は厳かに、友人から車を借りて来たからそこまで運んでやる、と言う。

母は反論しようとしたが、父は目でそれを制し、そのまま駐車場まで歩いていってしまった。

あの母でさえ恥ずかしいのか、顔を伏せて父の胸に預けている。俺でさえさすがにそれはどうなんだろうと思う。

しかし、父がそれでいいとするなら納得するしかあるまい。おかげで母の退院手続きは、一人手の空いた俺がやる羽目になってしまった。

帰る道中、俺はふと、もしかして父は心配で堪らなくてあんな行動を取ったのではないかと邪推する。

それが的を射ていようがいまいが、母の恥ずかしがる姿を初めて見れたので、

父の行動もあながち間違えてはいなかったのかもと、変に感心してしまったのだった。
435ほんわか名無しさん:2013/01/22(火) 20:54:03.08 O
女「ノロウイルスとやらが最近流行ってるようだな!!」

男「最近ってか去年か一昨年くらいからか。かかったら大変なことになるらしいな」

女「嘔吐や下痢が止まんなくなるって、考えただけで恐ろしいな!!」

男「まぁ生々した海産物なんか普段食べないし、かかりようもない病気だな」

女「そうやって油断してると不意にぼかーんってかかるんだぞ!!」

男「はいはい、注意しますよ」

女「もしもかかったら私を呼べ!! 男の嘔吐下痢の処理なら何の苦でもないからな!!」

男「その愛情は俺にはレベル高すぎるわ」
436ほんわか名無しさん:2013/01/22(火) 21:48:53.20 O
女「おおおお男おぉぉぉぉぉ……」ブブブブ

男「うお、なんか小刻みに震えとる」

女「ちょっと前に流行った電気で腹筋きたえるヤツだだだだだ……」ブブブブ

男「あぁ、アブトロなんとかってやつか。しかし今以上に鍛えてどうすんだ?」

女「美しい腹筋は美貌の元なんだぞ!! ほら!!」ピラ

男「うわ! 見せんなバカ!」

女「腹筋ムッキムキで男にモテモテだあぁぁぁぁぁ!!」

男「いいからはよ腹隠せ!!」
437ほんわか名無しさん:2013/01/22(火) 22:10:33.29 O
今日はカレーの日らしいので

女「男おぉぉぉぉぉ!! 朝だぞ、起きろおぉぉぉぉぉ!!」
男「あー、ヒートか……」
女「今日は朝イチの講義に出なきゃいけないんだろ!! いつまでも寝くたれてたらダメだぞ!!」
男「ん……で、この匂いは?」
女「朝ごはんにカレー作ったから一緒に食べよう!!」
男「朝からカレー……なんちゅう胃袋してんだ」
女「男はカレー大好きだろ!!」
男「いやそりゃまぁ好きだけどさ」
女「私もカレー好きだからな!! 男かカレーかって言われたら男を選ぶけど!!」
男「はぁ……まぁ朝カレーもたまにはいいか。よそってくれ」
女「あいよっ!!」イソイソ
男「サンキュ。いただきます……(パク)」
女「どうだ、美味いかあぁぁぁぁぁ!!」
男「……いつもながらお前の作るカレーは辛すぎ。おかげさまで目が覚めたよ」
女「味は!? 味はどうなんだ!?」
男「……ん。美味いよ」
女「そっかぁぁぁぁぁ!! 一晩かけて作った甲斐があったぞおぉぉぉぉぉ!!」
男「ちょっと待てこのカレーいつから煮込んでたんだ」
438ほんわか名無しさん:2013/01/23(水) 21:32:13.66 0
母ヒートの人、今日の投稿の人GH!
ノロウイルスはかかると本当に大変だから要注意
439ほんわか名無しさん:2013/01/25(金) 09:11:32.83 O
女「男おぉぉぉぉぉ! 遊ぼうぜえぇぇぇぇぇ!」ドカバン

男「ん。ヒートか、ちょっと待ってろ」

女「何してるんだ?」

男「コーヒー淹れたんだが、お前も飲むか?」

女「おぉ! 飲むぞ!」

男「つってもお前じゃ味の違いなんか分かんないか。ブルマンのいい豆なんだがな」

女「失礼なあぁぁぁぁぁ! いくら私でもいいものはいいって分かるんだからな!」

男「どうだかな……ほれ」コトリ

女「あっ!!」

男「どうした?」

女「私から言わなくても砂糖三つとミルクつけてくれたんだな!!」

男「あぁ、ブラックじゃ飲めない上に超甘党なの知ってるし」

女「なんか、じんわり嬉しいぞおぉぉぉぉぉ!! 男は私のこと、ちゃんと分かってくれてるんだな!!」

男「バッ……バカか! 戯れ言言ってないで冷めないうちに飲めよ!」

女「でへへぇ……///」ズズッ

男「……///」ブスッ
440ほんわか名無しさん:2013/01/25(金) 20:00:36.51 0
VIPでたってるね
週末だから素直ヒートの絵とかSS書こうぜ!
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1359109223/
441ほんわか名無しさん:2013/01/26(土) 00:46:10.99 0
ヒートは心音も騒がしいとおもうの
オーキードーキー!!なんちてーwwwww
http://dl10.getuploader.com/g/6%7Cheat/26/heat16.jpg
442ほんわか名無しさん:2013/01/26(土) 01:32:37.31 0
>>439
男がデレたww
完全に夫婦だろこいつら

>>441
うおおおかわえええ
443ほんわか名無しさん:2013/01/26(土) 04:23:05.49 O
>>431
ヒート緊張しすぎワロタwwwww

GH!
444ほんわか名無しさん:2013/01/26(土) 05:44:20.61 0
>>441
久々にごっつぉさま GH!!
445ほんわか名無しさん:2013/01/31(木) 00:29:18.29 0
過疎だな…
446ほんわか名無しさん:2013/01/31(木) 00:44:23.96 i
そりゃ人はこないだろ
ほの板だぞ
447母ヒートのようです:2013/01/31(木) 07:09:00.51 O
うちの母が喧しくて困る。

本日1月31日は、愛妻の日という記念日らしい。

日付に関わらずイチャイチャしている我が家の両親にはあまり関係ない行事かもしれないが

それを伝えることで何か面白いことになりはしないかと考えた俺は、

両親との会話の中で今日の日についてそれとなく話してみた。

俺はその情報を聞いて舞い上がる母と、渋い顔をする父という図式を想像していたのだが

驚くべきことに俺が伝えるまでもなく、両親は今日が愛妻の日だということを既に知っていたのだ。

聞けば、母の友人からの入れ知恵らしく、父は母から聞かされて知るに至ったらしい。

おまけに、ネット上で企画されている「世界ハグタイム計画」なるものにも、二人して参加する予定だそうだ。

なんでも、「愛妻の日の8時9分に全国で一斉に旦那が妻を抱きしめる」という、考えただけで甘ったるい企画らしく

いかにもうちの母が好みそうなイベントではある。

父は当然のように乗り気ではないのだが、時間になれば母は、父がどこに隠れても探しだしてしまうのだろう。

愛妻の日を免罪符に、母が父へどんな迫り方をするのか、非常に興味深いものがある。

今日の8時9分が今から楽しみだ。詳細は追って報告することにしよう。
448母ヒートのようです:2013/01/31(木) 07:11:50.48 O
以下、続く。ちなみにハグタイム計画は実際に存在してます

http://www.google.co.jp/gwt/x?gl=JP&wsc=tb&u=http://www.hugtime.jp/&ei=GpkJUZ7JFZCvkgWTgoHwDA

企画元が企画元だから反発あるかもしれんが、念のため載せとく
449ほんわか名無しさん:2013/01/31(木) 07:16:07.34 O
ありゃ、URLこっちのがいいかな?
http://www.hugtime.jp/
450母ヒートのようです:2013/01/31(木) 20:09:04.47 O
うちの母が喧しくて困る。

去る1月31日8時09分、我が家の両親がどのように過ごしたかの報告をしたいと思う。

8時00分、母がいよいよだねと父に声をかけ、それに応じる形で父が小さくため息をつく。

8時03分、母がそわそわする。父がソファーから腰を上げ、母の隣に座る。

8時05分、母が落ち着かない様子でわたわたしだす。父、それを見て母をたしなめ、そっと手を重ねる。

8時07分、母が椅子から立ち上がり、父もようやく観念したかのようにそれに続く。

8時08分、母が無言で両手を広げ、父を受け入れる準備をする。父、咳払いをして俺に退席を促すも俺聞かず。父、渋面。

8時09分、時計の時刻に正確に合わせ、父が母を掻き抱く。母、父の腕に己を委ねる。

8時10分、父がもうよかろうと言うと、母が瞳をギュッと瞑り、首をふるふると振って腕に力を入れる。父、説得を諦める。

8時12分、母、閉じていた目を開き、無言のまま父から離れる。父、安堵の表情。そこに緩みが生じたことに当人気づかず。

同分、油断した父の背後から母がしがみつき、父の振り向き様にその唇を華麗に奪う。

8時13分、ここまでやらなきゃ愛妻の日とは言えないと、母が初めて見せる小悪魔のような顔で微笑む。

8時30分、してやられた父の深酒に付き合い、俺が晩酌の相手をする。母、その隣でにこやかな笑顔。

ちなみに、9時00分以降の記述は、酒の力で獣となった父が、母に

愛妻の日の何たるかを教えようと意気込んでいたため伏すことにする……。
451ほんわか名無しさん:2013/02/03(日) 23:31:05.90 O
・写真

女「男とツーショット写真が撮りたい!! 協力してくれ!!」
男「はぁ。なぜ本人に協力をあおぐ?」
女「実は最近私の携帯にカメラがついてることに気付いたんだ!! だから私と一緒に被写体になれ!!」
男「気付くの遅すぎね? まぁ写真くらいならいいけど」
女「そうか!! じゃあこうやって二人で携帯を持って……」
男「待てぃ。なんで俺まで携帯持つ必要があるんだ」
女「こーしてペアで持つと、密着度が上がっていいんだって!!(って女友が言ってた)」
男「む……確かにこうすると身体が離しづらいな」
女「私と手が触れあって緊張したりしてないだろうな!!」
男「るせーやい。早く撮りやがれ」
女「よーし……パシャッと!!」カシャリ
男「おー」
女「見ろ!! 私と男の初めての共同作業だ!!」
男「まぁまぁよく写ってるな」
女「今日から私の待ち受けずっとこれにする!! 絶対変えないからな!!」
男「別に構わんが、携帯にカメラがついてるのも知らなかった奴が、待ち受け画面の変え方分かるのか?」
女「……男おぉぉぉぉぉ!! あとは任せたあぁぁぁぁぁ!!」
男「自分でやらなきゃ削除すんぞ」
女「それは嫌あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
452ほんわか名無しさん:2013/02/04(月) 00:04:44.25 O
・節分

女「今日は節分だあぁぁぁぁぁ!! 豆まくぞおぉぉぉぉぉ!!」
男「お前、そのカッコ……」
女「ん? これがどうした!! ただの虎柄ビキニだぞ!!」
男「いろいろツッコミたいが、とりあえず寒くないのかだけ心配しとく」
女「私の血潮は悪い鬼を退治するため燃え上がってるんだ!! 寒くなんかないぞおぉぉぉぉぉ!!」
男「でも、そのカッコ見る限りではお前が鬼だよな?」
女「……ハッ!?」
男「鬼はー外、鬼はー外」ビシッビシッ
女「うわぁぁぁぁぁ!! 男の方がよっぽど鬼だあぁぁぁぁぁ!!」



女「はぁ、はぁ……」ゼーゼー
男「全力で逃げたな。息上がってるぞ」
女「男が容赦なく豆をぶつけるからだろおがぁぁぁぁぁ!!!」プンプン
男「ふむ、一理あるな。よし分かった、行き場を無くして意気消沈してる鬼っ娘は俺が引き取るとしよう」
女「……へっ? な、何を」
男「思えば鬼も、何もしてないのに追い返されるなんて可哀想だよな。早く来い」
女「おっ男の望みとあらばどこまでもおぉぉぉぉぉ!!!」

結局その後、ヒートな鬼娘とこたつでお汁粉食べました。(男・談)
453ほんわか名無しさん:2013/02/05(火) 18:45:52.50 0
テスト
454母ヒートのようです:2013/02/05(火) 23:42:24.43 O
うちの母が喧しくて困る。

母が家族写真を撮ろうと言い出した。特に何の記念日でもないのに、ずいぶんと唐突である。

いわく、フィルムの残った古い使い捨てカメラを見つけたので、使いきって現像に出したいのだそうだ。

デジカメ全盛の時代によくぞ残っていたものである。母はすでにノリノリで、カメラを構えて離さない。

そこへやってきた父も交え、三人で写真を撮るために横一列に並ぶ。当然セルフタイマーなどもついていないので、

自撮りの要領で母がカメラを持ち、全員がフレーム内に収まるように、手を伸ばして調節していった。

今日は母さんが主役だねと俺が言うと、母は三人とも主役に決まってるじゃないと言って、俺と父に決めポーズを取るように強制する。

母はカメラを持たない方の手でピースをしながら満面の笑みを浮かべ、父もいつにない優しい微笑みを湛えている。

なんだかそれが妙に可笑しくて、ついついニヤケてしまった瞬間に、シャッターは切られた。

俺が間抜け顔で写真に写ったとも知らず、母はすぐに現像に持っていくという。

それを止める訳にもいかず、俺は自己犠牲の末に、家庭に幸せな笑いをふりまく羽目になった。
455ほんわか名無しさん:2013/02/08(金) 21:35:48.18 O
・腕枕

女「男おぉぉぉぉぉ!! 遊びに来たぞおぉぉぉぉぉ!!」バァンッ
男「……ん」パチクリ
女「なんだ、まだ寝てたのか!!」
男「あぁ、なんだヒートか……ふあぁ」
女「今日は寒いからな!! 布団から出たくない気持ちもよく分かるぞ!!」
男「あー喧し……寝起きで聞く声量じゃねぇな、お前の声」ゴソゴソ
女「あっ! どこ行くんだ?」
男「お茶淹れにだよ。お袋たち今の時間じゃもういなかったろ?」
女「お構い無く!! 私は寝ぼけ眼の男を見れただけでお腹いっぱいだから!!」
男「そういう訳にいくかよ。一応お前でも来客なんだからな」
女「でも、すごく眠たそうだぞ!!」
男「そりゃあ、昨日徹夜したからな。眠いに決まってら」
女「だったら私に構わず横になるんだ!! 寝ぼけてお湯被ったら大火傷だぞ!!」
男「そんな誰かさんみたいな間抜けなことにはならないから安心しろ」
女「……とうっ!!」グィッ
男「うォッ!?」ドターンッ
女「そういう慢心が事故に繋がるんだぞ!! 今は大人しく寝ろぉぉぉぉぉ!!」
男「おま……だからって自分から押し倒す奴があるかよ」
女「お、押し倒してなんかいないッ!! これはただの寝かせ付けだ!!」
男「なんつー言い訳だよ……つか、俺が寝たらお前どうすんだ?」
女「もちろん、男の隣で添い寝する!!」
男「……ますます寝る訳にいかなくなったな」
女「いいから寝ろ!! 寝不足を早く解消して遊ぶんだから!!」ボスボス
男「いって、叩くなってば……あぁ、分かった分かった、寝るからその手を止めろ!!」
女「やたー!! それなら私は男の腕枕を所望するぞ!!」
男「このワガママ娘め……お前といると眠気も吹き飛ぶわ」スッ
女「そう言いながら腕枕してくれる男が大好きだぁぁぁぁぁ!!」ギュッ
男「うっせ!……あーあ、ろくに寝られりゃしねぇ」
456ほんわか名無しさん:2013/02/12(火) 20:35:46.40 O
・バレンタインデー

女「男っ……これ、受け取ってくれ!!」
男「あぁ。もしかしなくてもバレンタインチョコか?」
女「そうだ!! 今年も腕に依りをかけて作ったんだぞ!!」
男「そうか、毎年ご苦労様だな。ありがたくいただいとくよ」
女「そんでな……その包みなんだけど、今開けてみてくれないか?」
男「あ? 何でだよ、家で食うから今開ける必要ないだろ」
女「袋詰めする前に最後のトッピング忘れてたんだ!! だから頼む!!」
男「相変わらず大したドジだな……分かったよ、ほれ」パカッ
女「ありがと!!」
男「ところで、トッピングって何を飾るつもりなんだ?」
女「えへへー……んっ!!」ムチューッ
男「!?」
女「最後のトッピングは愛情だぞ!! これでラブ度百万倍だぁぁぁぁぁ!!」
男「てめっ、人の食いもんに何てこと……!」
女「これでどっから食べても間接キスだな!!」
男「……食うの止めよっかな」
457ほんわか名無しさん:2013/02/13(水) 22:51:52.85 O
女「美味しいチョコレートの作り方あぁぁぁぁぁ!!!!!」

男「はい」

女「まずはっ、板チョコをっ、これでもかと刻むっ!!!!!」ダンッダンッダンッ

男「まな板も削れてるぞ」

女「そしてっ!! 刻んだチョコを熱々の湯煎にかけて溶かすっ!!」グツグツ

男「地獄の釜の蓋でも開けたかのような熱湯だな」

女「最後にぃぃぃぃぃ!! 好きな形の型へ入れっ、冷やし固めたら出来上がりだぁぁぁぁぁ!!」

男「固めるのに冷凍庫使う必要はないぞ」

女「さぁ男!! 私の愛をたんと賞味しろ!!」

男「賞味しろったってまな板の破片混じってるし湯煎失敗してコゲコゲだし固め過ぎて食えねえしもうお前帰れよ」

女「なんでだあぁぁぁぁぁ!!」

男「お前の作業工程みてたら誰でもそう言いたくなるわ」
458ほんわか名無しさん:2013/02/14(木) 19:09:37.99 O
別スレで今日は褌の日という書き込みを見て褌はいてはしゃぐヒートが浮かんだ
459ほんわか名無しさん:2013/02/15(金) 19:29:29.84 O
飛び降り

男「こんなビル風の強いところが通学路とは……ん?なんだあの人だかりは?」
女「みんなマンションの上を見てるなっ…あッ!屋上に人がいるぞッ!」
男「まさか飛び降りか?お、おい!なんで走りだすんだ!?」

男「え〜その、死ぬのはやめたほうが良いんじゃないでしょうか…悲しむ人もいますし…」
青年「うるさい!お前に何がわかる!そんな適当な説得で踏みとどまると思うなよ!」
女「そうだぞ男ッ!もっと情熱的に説得するんだッ!」
男「うるせぇ…こちとら高所恐怖症でここにたってるのも必死なのに…てか、言い出しっぺのお前が説得しろよ!」
女「え?でも…だってほら、私口下手だし……初対面の人とうまく話せないし…」
男「変な所で人見知り発揮しやがって…そ、その生きていればいいことあるかもしれませんよ?」
青年「俺は人生に絶望したんだ!希望なんて何もない!」
男「でも、もしかしたら何か…」
青年「黙れ、黙れ!俺は死ぬんだ!」
女「あ〜もうじれったい!私が引っ掴んで安全なところに連れて行くッ!」
青年「な、なんだと!ち、近づくな!ほんとに飛び降りるぞ!」
男「やめろ!女!風強いし端に行くと危ないぞ!」
女「さあ、観念しろ!(ビュー)う、うわぁ〜ッッ!」ヒュー…ドグシャー
男「女ぁぁぁあああ!てめぇ…よくも女をッッ!くっ、女の周りに血溜まりが…許さねぇええ!」
青年「お、俺は何も……あ、立ち上がった」
男「……マンションに入ってきたな」

女「ほらみろ!ご覧の通り血まみれだ!受け身に失敗したら死ぬところだったぞ!」ドックンドックン
男「成功しても死ぬべきだろ、人として……なんで20階から落ちて額を切っただけで済むんだよ……ドグシャーってなってたのに」
女「あ、やだ……さっき悲鳴、男さんに聞かれてた?恥ずかしい……お嫁に行けない……」ドクッンドックン
男「お前の声かよ。それに血圧が下がってお淑やかなってやがる…ほら止血するから動くな」
女「ああ、男さんのマフラーを血で汚してしました。この責任は私の体で……」
男「ほら病院行くぞ。こいつだからこれで済みましたけど、常人ならめちゃくちゃ痛いと思いますよ」
青年「はい……やめときます」
460ほんわか名無しさん:2013/02/15(金) 21:14:37.63 O
ちょwwwおまwwwwGHwwww
461ほんわか名無しさん:2013/02/17(日) 21:34:40.81 O
保守カキコ
462ほんわか名無しさん:2013/02/19(火) 23:27:11.16 O
女「男はおしりフェチだと聞いた!!」

男「……どこ情報だよ」

女「発信源は秘密だが、私の情報網は広いとだけ教えてやろう!!」

男「どうせ男友だろ。あとでしばき倒す」

女「そんなことより、おしりが好きなら私の臀部を嫌というほど撫で回していいんだぞ!!」

男「……恥じらいのない女は嫌いです」

女「今一瞬葛藤したな!! それこそがフェチの弱味、男に付け入る隙だぁぁぁぁぁ!!」

男「……そんなに言うなら好きにしちまうぞ?」フニッ

女「ひゃんっ!?」

男「ふむ……見た目ほど柔らか過ぎず、適度な張りと筋肉のある良い尻だ」フニフニ

女「ちょっおまっ……ふあぁ!?」

男「フェチズムを舐めた報いだ。しばらくこのままでいるからな」フニフニ

女「そんな殺生な……はふんっ///!?」ビクンッ

男「……」ムニムニ

女「お、男の目が怖いよぉぉぉぉぉ……!!」
463母ヒートのようです:2013/02/22(金) 00:16:02.91 O
うちの母が喧しくて困る。

母の笑い声は余人より大きい。からからと喉を震わせ、まるで雷でも落ちたかのようである。

時には何が可笑しいのかと思うほど笑い転げ、いい歳をして「箸が転んでも」という慣用句を連想させるほどだ。

父は笑える話なぞ滅多にしないので、専ら俺がその笑い声の洗礼を受けるのだが

時に聞き役に収まることを拒みたくなるような騒がしさに、ぐったりしてしまうこともある。

お愛想の笑いではないからこその声量なのは分かるのだが、母に向かって

それを指摘しても、笑いたい時に笑うのが人間らしさだと言って全く取り合わない。

息子の俺からしてみればTPOくらいはわきまえて欲しいところだが、母の性格からするにそれは無理な相談だろう。

なんだか母に負けたようで悔しかったので、俺は母の口角を両手でつねり、無理やり笑顔を作らせて当面の復讐とした。

これで少しは懲りたろうかと思った矢先、母は嬉しそうな顔で、最近お父さんに行動が似てきたねと言い、また大きな声で笑う。

自分の通った道がすでに父も通った後だったと知って、俺はふにゃふにゃと脱力してしまうのだった。
464母ヒートのようです:2013/02/24(日) 00:43:17.17 O
うちの母が喧しくて困る。

母が珍しく難しい顔をして唸っている。柄にもなく腕組みなどして、思案深げである。

一体何をそんなに悩んでいるのか尋ねると、これとこれどっちが似合うかなと、まるで子供のような顔で尋ね返された。

母の両手にぽちんと乗っているのは、女性がよく身に着ける、シュシュと呼ばれる装身具だった。

右手のシュシュは赤い色、左手のシュシュは青い色をしている。要するに、そのどちらか片方を使うということのようだ。

近所の人の手作りらしいのだが、どちらが自分らしく見え、なおかつ父に似合うと言われるか、ずっと考えていたのだそうだ。

相も変わらず父に誉められるためには労力を惜しまない母であるが、そんな母を見て開口一番、

両方つければいいんじゃないかと提案した父もただ者ではない。

父が帰宅するまでに決めきらなかった母と俺のせいでもあるのだが、当の父はというと、まるで最初から

そう決めていたかのように母の髪の毛を櫛削り、綺麗にまとめあげてツインテールを完成させてしまった。

母は歓喜で今にも叫びださんとしているが、口をパクパクさせて父に抱きつくばかりで声が伴わない。

人はあまりに嬉しさが過ぎると、言葉が出て来なくなるものらしい。

そして父も、自分の満足いくように髪型をいじることが出来たためか、ご満悦である。

存外に年齢不相応という風でもないから良いのだが、これに味をしめて

母がこれから毎日ツインテールにすると言い出さないか、それだけが目下の心配事である。
465ほんわか名無しさん:2013/02/28(木) 05:04:02.71 O
・猫騙し

女「男ぉぉぉぉぉ!! 好きだぁぁぁぁぁ!!」ズドドド
男「……」
女「抱きしめてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
男「……よっ」パンッ
女「うわあぁぁぁぁぁ!?」ヨロヨロッ、ドタッ
男「うん、予想通り」
女「何するんだあぁぁぁぁぁ!! ビックリしたじゃないかあぁぁぁぁぁ!!」
男「何ってただの猫騙しだよ」
女「猫騙し!? なんだそれは!!」
男「相撲の立ち会いで突進して来た相手の目の前で、今みたいに手のひら叩いて驚かすこと」
女「私は相撲取りじゃないぞおぉぉぉぉぉ!!!」
男「似たようなもんだろ……ほら、立てるか?」
女「あ、うん」
男「押し相撲しか知らないお前には、こういう単純な手ほど効きそうだと思ったよ」
女「それでも私は押して押して押しまくるんだぁぁぁぁぁ!!!」
男「……ほい」パンッ
女「ひゃっ!?」ビクゥッ
男「二回目は引っ掛かるなよ……ホント単純だな」
女「男の意地悪うぅぅぅぅぅ!!!!」
466ほんわか名無しさん:2013/02/28(木) 21:22:49.81 O
なんかお題ないすかお題
467ほんわか名無しさん:2013/02/28(木) 22:44:38.77 O
・写真

女「男ぉぉぉぉぉ!! 笑えぇぇぇぇぇ!!」

男「……なんだいきなり?」

女「新しくデジカメ買ったから男の顔を撮らせてくれ!!」

男「ふーん。お前がデジカメねぇ」

女「せっかくなんだからにこやかに笑うんだぞ!! はいっ!!」

男「……」シーン

女「仏頂面通り越して無表情になってる!?」

男「……笑えって言われると笑えなくなる性格なんだよ、ガキの頃からな」

女「男は真面目だからなぁ!! けどそんなとこも大好きだぞ!!」

男「お前に真面目って言われるとなんかすげぇ腹立つんだけど」

女「だって、言われた通りにできないなんて不器用で可愛いじゃないか!!」クスクス

男「そんなこと言って人を小馬鹿にしてっと、こーしちまうぞ」ペタペタ

女「いやぁぁぁぁぁ! 買ったばっかのデジカメのレンズに指紋がぁぁぁぁぁ!?」

男「人のこと笑うからだ、アホ」
468ほんわか名無しさん:2013/03/02(土) 20:12:29.97 O
俺しかおらんのか
469ほんわか名無しさん:2013/03/03(日) 09:07:35.40 i
うん
470ほんわか名無しさん:2013/03/03(日) 13:00:53.50 O
お前らもっと熱くなれよおぉぉぉぉぉ!!!!
471ほんわか名無しさん:2013/03/04(月) 06:29:54.21 O
女「男ぉぉぉぉぉ!!」ダキッ

男「うがっ」

女「好きだぞぉぉぉぉぉ!!」サワサワ

男「こら、やめろ。触るんじゃない」

女「適度なボディタッチは意中の男に効果抜群って本で読んだんだ!!」

男「何に影響受けてるんだよ……全く」

女「うへへー、男の身体はがっちりしてて触り心地がいいなぁ!!」ナデナデ

男「バカなことしてたら、俺もお前の身体を触るぞ」

女「えっ」

男「えっ」

女「……お、男が望むなら好きなだけ触れぇぇぇぇぇ///」

男「照れてんじゃねーよ、冗談だよ」

女「えー? 男になら何されても構わないのにー」

男「誰が触るかっ!!」
472ほんわか名無しさん:2013/03/04(月) 08:05:05.59 O
・菜の花畑

女「うぉぉぉぉぉ!! 男、見てみろ!! 菜の花が満開だぞぉぉぉぉぉ!!」

男「見りゃ分かるよ……つーかここに連れてきたの俺だっつの」

女「どうしてこんないいところ知ってるんだ!?」

男「たまたま見つけただけ。お前連れて来たら喜びそうだったから」

女「私のためだなんて、なんか照れくさいぞぉ……///」

男「お前の『ため』とは一言も言ってないけどな」

女「それにしてもすっごく綺麗だなぁ……男もこっち来いよ!!」

男「はいはい……」スタスタ

女「えへへ……とりゃー!!」ガバッ

男「うぉっ!?」ドタッ

女「男ぉぉぉぉぉ!! 大好きだぞぉぉぉぉぉ!!」ゴロゴロ

男「おい、花が折れるだろ! 止めんか!」

女「止めたくても止まらないぃぃぃぃぃ!!」グィグィスリスリ

男(菜の花と女の匂いでむせる……)ゴホゴホ
473ほんわか名無しさん:2013/03/09(土) 23:11:35.30 O
お題おくれよお題
474ほんわか名無しさん:2013/03/10(日) 02:54:15.19 i
マサイ族
475ほんわか名無しさん:2013/03/10(日) 13:28:12.58 0
高2の春休み
476ほんわか名無しさん:2013/03/11(月) 22:23:19.12 0
少しだけど人が居る・・・クールの方が過疎ってるんじゃ・・・・
477ほんわか名無しさん:2013/03/11(月) 23:52:37.59 i
どっちもほぼ息してないよ(´・ω・`)
478ほんわか名無しさん:2013/03/12(火) 20:50:33.65 O
俺が書き込める限り素直ヒートの息は絶やさん!
479ほんわか名無しさん:2013/03/12(火) 21:42:19.57 0
じゃあ俺がいなくなっても大丈夫そうだな
480ほんわか名無しさん:2013/03/12(火) 21:47:24.35 O
>>474

ドドドドドド……

女「男みーっけ!!」ズザザァッ

男「うおっ、ビックリした……お前どっから出て来てんだよ」

女「向こうで男の歩く姿が見えたから走ってきたんだぞ!!」

男「ふーん……こっちは全然気付かなかったのになぁ」

女「こう見えても私、目はいいんだ!! お医者さんの話だと2.0越えてるって!!」

男「どんな視力だよ、それ」

女「100m先の人の表情が見えるくらいらしいぞ!!」

男「……お前はマサイ族か」

女「何でだぁぁぁぁぁ!! れっきとした日本人だから!!」

男「日本人の視力じゃねぇよ」
481ほんわか名無しさん:2013/03/12(火) 21:49:02.61 O
>>479
お前がいなくなったら号泣するってヒートが言ってる
482ほんわか名無しさん:2013/03/12(火) 22:10:02.82 0
>>475

女「〜♪」ニッコニッコ
男「何ニヤニヤしてんだ。キモいぞ」
女「だって、春なんだぞ? ウキウキしてくる季節じゃないか!」
男「よくのほほんしてられるなぁ。春休み明けたらテストあんぞ?」
女「大丈夫!! テストなんてなるようにしかならないさ!!」
男「それを言うなら『なんとかなる』だろ……しょうがない、今から俺んちで勉強会やるぞ」
女「えーっ!? 今日は一緒に散歩する予定じゃなかったのか!?」
男「勉強終わったら予定通りしてやるよ。新学期早々赤点取ったら泣くに泣けないだろ?」
女「そんなぁ〜……せっかく晴れてるのに……」
男「……俺んち来るなら美味い和菓子屋の柏餅出すぞ」
女「なにっ!?」
男「駅前に最近出来た店の期間限定品だ。食いたくないか?」
女「(ジュルリ)……わ、分かった。午前中は男の言う通り勉強する……(ジュル)」
男「おーい、よだれよだれ」
女「ハッ……!?」
男「お前ってとことん色気より食い気だなぁ」クスクス
女「わ、笑うなあぁぁぁぁぁ!!!!」
483ほんわか名無しさん:2013/03/12(火) 22:21:53.16 O
お題くれ
484ほんわか名無しさん:2013/03/12(火) 23:39:05.90 O
・トースト

女「……」アムアム
男「珍しく静かだと思ったら何食ってるんだ」
女「ふぁ、ふぉほほ。ははほはんはへふほふーはははっはふぁは」
男「ちゃんと飲み込んでから喋れ。何言ってるか全く分からん」
女「(ゴックン)……朝ごはん食べる余裕がなかったから、って言ったんだ!!」
男「だからってトースト持参で登校とかどこの漫画だ?」
女「男も食べるか? 喉パッサパサになるけど美味しいぞ!!」
男「遠慮しとく……つか、もう跡形もなく食べ終わってるじゃないか」
女「ふははは、パンがこれ一枚だけと思うてか!!」ゴソゴソ
男「うぉ、鞄の中から食パン一斤出てきた」
女「勉強したらお腹空くからな!! トーストではないけどいくらでも食べていいぞ!!」
男「……学校に何しに来てるんだか」
485ほんわか名無しさん:2013/03/18(月) 23:21:50.77 O
お題くれお題
486ほんわか名無しさん:2013/03/20(水) 17:18:00.06 0
・花粉症
・卒業
・三寒四温
・つくし
487ほんわか名無しさん:2013/03/22(金) 20:00:12.57 O
おー復帰したか、良かった!
488ほんわか名無しさん:2013/03/22(金) 22:22:43.00 O
・つくし

女「男おぉぉぉぉぉ!! 待ってくれえぇぇぇぇぇ!!」ドドドド
男「……」スタスタ
女「うおわぁぁぁぁぁ!?」ドザーッ
男「……?」ピタ
女「いったぁ〜……転んじゃったぞぉ」
男「あんだけ急げば、そりゃコケるわ。もうちょい落ち着け」
女「だって……つくしが!!」男「つくし?」
女「歩道の脇につくし生えてて、踏んづけちゃいそうになったから……」
男「咄嗟に避けてこの有り様、か。ドジッ娘め」
女「うぅ……」シュン
男「怪我は……してないな。ほら、立て」グィッ
女「……ふぇ?」
男「どこにつくしが生えてたって? 俺も見たいから教えろ」
女「……お、おう!! あっちの電柱の影だ!!」
男「ほう……確かに立派なつくしん坊だな。都会じゃ珍しい」
女「……」
男「……おい、女」
女「はっ、はいっ!?」
男「これからはあんまり先に行ったりしないから、こういうの見つけたら俺にも教えろよ」
女「……!! わ、分かったぞぉぉぉぉぉ!!」
489ほんわか名無しさん:2013/03/22(金) 23:23:58.17 O
・卒業

男「……」
女「男ッ!! ここにいたのか!!」
男「……ッ!」ビクッ
女「何をぼんやりしているんだ!! もう帰る時間だぞ!!」
男「……先に帰っててくれ」
女「一緒に帰らなきゃ駄目じゃないか!! それとも何か用事が……」グィッ
男「……」
女「……もしかして、泣いてたのか?」
男「……悪かったな。血も涙も流さない俺が泣いてて」
女「な、なんで泣いてるんだ!? お腹痛いのか!?」アセアセ
男「お前なぁ……今日が何の日か分かってて言ってるのか?」
女「えっ……今日は卒業式だけど、でも私たちの卒業式じゃないしっ!!」
男「……上級生の卒業式で感傷的になっちゃいかんのか」
女「う、ううん!! ただ、すっごく意外だったからビックリした!!」
男「……自分でもビックリだ。式終わって、教室でボーッとしてたらなんか泣けてきた」
女「うわぁ……男が泣いてるの初めて見たぞ!!」
男「俺もお前のドン引き顔は初めて見たな」
女「しかしっ!! こういう時こそ男の恋人として慰めてやらねば!!」ムギュッ
男「ふがっ……」ポフリ
女「男が泣いちゃったのは、きっと自分の卒業式のこと想像しちゃったからだな!!」ムギュムギュ
女「そんな優しいお前だから、私は惚れたんだぞおぉぉぉぉぉ!!」ムギューッ
男(こいつ……普段はナイチチのクセに柔らけぇぇぇぇぇ!!)ドキドキ
女「どうだ? 元気でたか!?」
男「フガフガ(訳:違うとこも元気出ちゃって気分台無しだよ……)」
490ほんわか名無しさん:2013/03/25(月) 19:57:54.35 O
また鯖落ちてる……不安定過ぎるだろ
491ほんわか名無しさん:2013/03/28(木) 15:42:46.93 0
SSが書けたぞぉぉぉぉ!!
でもッ!流れを切ると悪いからァッ!
今あるお題が終わったら投下するぞぉぉぉぉ!!!
492ほんわか名無しさん:2013/03/28(木) 23:49:00.38 O
お題消化いつまでかかるか分からないから気にせんでええよー
493491:2013/03/29(金) 00:34:55.23 0
済みません、用事が入ったので3日後になりそうです・・・
・矢鱈と長い
・文章力皆無
・ヒートが主人公ではなくヒロイン
・微百合
以上の点を含んでますが、問題ないですか?
494ほんわか名無しさん:2013/03/29(金) 00:38:11.12 O
ヒートスレに卑下は無用!!三日後までtktkしながら待ってるぜぇぇぇぇぇ!!
495ほんわか名無しさん:2013/03/30(土) 19:46:03.85 O
・三寒四温


女「おっはよおぉぉぉぉぉ!!」ギュ
男「おはよう」ブンッ
女「あぅんっ!!」
男「会うなり腕にしがみついてくるのやめい」
女「おのれぇっ、振りほどき方も手慣れてきたなぁぁぁぁぁ!!」
男「ちっとは落ち着いてきたかと思った矢先にこれだもんな……」
女「最近は温かかったり寒かったりだからな!! 寒かったらもっと密着したい!!」
男「真夏の猛暑日でも密着してくるクセに……」
女「今はまだ平気だろ!!」ギュ
男「……ったく」フゥ
女「男が観念してされるがままになったぞぉぉぉぉぉ!! やったあぁぁぁぁぁ!!」
男「これは観念じゃなくて諦念というんだ、覚えておけ」
496ほんわか名無しさん:2013/03/30(土) 20:03:05.41 O
・花粉症


女「はっくしっ!!」
男「くしゃみとか珍しいな。風邪か?」
女「ううん。多分花粉症デビューだ!!……くしっ!!」
男「あぁ、ついにか。あれは厄介だからなぁ……」
女「今日中に病院行って、薬もらってくる予定なんだ!!」
男「うちのお袋もアレルギー鼻炎だけど、毎年辛そうだからな」
女「まぁ私のはまだ軽いから心配無用だぞ!!……はっくしっ、はーっくしっ!!」
男「どこが軽いんだよ……ほら、こっち向け」
女「ふにゃ?」
男「はい、ちーん」
女「んっ」フーンッ
男「うん。あとこれ花粉用のマスク、出来れば外では外すな」
女「ありがと……でも、男」
男「あー、マスクはお袋に持たされただけだ。俺は使わないから気にすんな」
女「そうじゃなくて……なんか、子供にするみたいに接してくれるから、ちょっぴり恥ずかしいぞ」
男「べ、別に他意はねぇよ。弱ってるから優しくしただけで……」
女「へーっくしゅんっ!!」
男「……お前って本当ムードぶち壊すの得意だよな」
497491:2013/04/01(月) 00:03:39.46 0
では、投下します
498Sooth know he too.:2013/04/01(月) 00:10:48.49 0
目が覚めた。
暑い、体が汗ばんでじっとりする。引っ切り無しに鳴く蝉の声と、朝から合唱している鳥の鳴き声が聞こえる。
目覚まし時計を確認する。まだ午前8時か・・・。
一学期が終わり、夏休みだった。
高校二年、根暗で友達も少なく、運動はダメダメ、学力は及第点。正直、居ても居なくても変わらない生徒だった。
その上、高校に入学してからは通学の関係上、家族と別居していた。
勿論、生活費は仕送りしてもらっているが、学校にばれない様こっそりとアルバイトをしている。
そんな、夏休みの終わり頃の話だ。
この暑さではもう一度眠る気にもならないので、布団から這い出る。
やけに体が汗ばんでいるのが気になったので、箪笥から適当な服を引っ張り出し、浴室へ向かった。

***

浴室の入り口、洗面台の前。歯磨きは後回しにし、先ずはシャワーを浴びようと着ていた服に手を掛けた時だ。
「・・・随分と髪が伸びたな。そろそろ、切り、に・・・あれ、ナニコレ。」
明らかに可笑しい。
肩まで伸びた髪、自分の物とは思えない程白い肌、ほっそりとした綺麗な手、どう見ても男の物ではない胸。
顔を上げる。洗面台の鏡の奥の人間と目が合う。そこに居たのは、いつもの見たくも無い顔ではなかった。
「・・・もう一度寝るか。」
振り返り、歩き出そうとするが、頭と同時に振られた髪の質量は確かに現実の物だ。
自分の腕に触れるが、只の張り付いただけのカサカサの皮膚ではなく、その肌は柔らかく、そして汗ばんでいた。
「いやいや、どう考えても夢だが、感覚は現実の物だ。」
もう一度、鏡を見る。
鏡の向こうの少女と目が合う。
少し寝癖でボサボサの、肩まで伸びる黒い髪。
大きく開かれ、何所までも澄み切った瞳。整った形の可愛らしい鼻。柔らかそうに艶めく唇。
清楚そうで、且つ小悪魔的な印象を与える眉。肌は真っ白で、髭もニキビも無く、ハリがありつつも柔らかそうだ。
大きめのサイズの、服の上からでも整って見える胸。すらっと長く綺麗な足。括れた腰は・・・元からか。
・・・気が付くと、頬と耳が真っ赤だった。
499Sooth know he too.:2013/04/01(月) 00:14:00.44 0
「阿呆・・・何故、自分に見とれる・・・・・・いや、自分じゃない、こいつは。しかも、恐ろしく美人。」
確かに美人だった。しかし、彼にとってそんな事は二の次だ。
学校はどうするか?アルバイトは?家族、知人にはどう隠し通すか。始業式まで、あと一週間も残っていない。
取り敢えずシャワーを浴びよう。そう思い服に手を掛けるが、途端に躊躇ってしまう。
「泣いて良いよね・・・?」
仕方が無いので、着替えるだけにした。・・・いずれ、慣れなくては。

***

「さて、数々の問題をどうするか・・・。」
「宿題。やらなくて良し、俺が・・・じゃないや、私が元に戻る確証は無い。」
「家族にどう隠すか。会う事が殆ど無いから、考える必要無し。次。」
「アルバイト。・・・やめると言っていた等と伝えるしかないか。・・・まぁ、本人しか知らない事は全部知ってる。」
「学校。ここが問題だ・・・不登校で放置、は不味いよなぁ。
 あまりに酷いと親に連絡が行くだろう。そうすれば、親からここに連絡が来る訳だ。さぁて、どうした物か・・・」
・・・声を使わず、姿を見せず・・・
直接会うのは持っての外、電話もダメ・・・手紙だって筆跡で・・・手紙?
メモ帳と鉛筆を取り出し、すらすらと文章を書いてみる。
(これはいける・・・!)
となれば、次はどう言い訳するかだ。どうすれば、何事も無く退学できる・・・?
転校でも良いが、それだと手続きが更に増える。必然的に面倒も増えるし、家族とも近くなるだろう。
それではダメだ。家族を通さず、どうにか・・・少なくとも、俺の声は出ないし。
・・・私の声は?
それだ・・・いや、最善の策とは言えない。しかし、他に手が無い。
出来るだけ低い声を出せば、学校側を騙せるか・・・?それだと手紙も要らない、全く家族と連絡を取る必要が無い。
書類はここに送ってもらえば良い。
・・・私は誰だ?・・・・・・双子の妹と言う事に・・・いや、それも不味い。
高校卒業すら出来ない、となると余計に面倒になる。面倒を先に回しても、後で今以上に辛くなるだけだ。
どうにか、学校に通っておきたい。が、現実的に考えて通学できる学校なんて、一校しか思いつかない。
そうするとすれば、俺と私は赤の他人でなくてはならない。・・・少なくとも、学校側にはそう思わせねばならん。
500Sooth know he too.:2013/04/01(月) 00:16:10.07 0
あぁ、もう良い。全部やってみてからだ・・・!
大体の事は上手く行く。事実自体が変わってしまったんだ、状況もそれに応じ変化する筈。
ぶっつけ本番でやってやる、どうせ時間なんて無い。
あの学校に通うのであれば、制服が必要だ。
が、そう遠くない所で買えるので問題ない。それよりも、さっさと学校に連絡してしまおう。
繰り返すが、時間はもう無いのだ。

***

「えーと、今学期からこのクラスで勉強をする事になる、唐栖煉子さんです。・・・一言お願いします。」
名前は、小説から苗字と名前を別々に引っ張ってきた。唐栖煉子・・・我ながら、出来の悪い名前だとは思う。
しかし・・・良く、ここまで何とかなった物だ。後は、人間関係の面倒事を何とかするだけ。どうにもならんだろうが。
「・・・宜しくお願いします。」
少し暗めに言ってみたが、皆の反応は予想の範疇の物だ。多少は嫌われている方が丁度良い。
席に案内される前に、担任が切り出す。話したのは、私は知っていて当たり前の事。
「それと、もう一つお知らせがあります。
 親の仕事の事情で、遠藤(・・・つまり、俺)君が転校になりました。
 急だったようで、あの、ついこの間飛行機で北海道に行ったそうです。」
俺は・・・いや、私は笑いを堪えるのに必死で、返ってシリアスな表情になっていた様だ。
(こんなに上手く行くとは・・・自分で吐いた嘘を聞いているだけで、今にも吹き出しそうだ。)
辺りを見渡すと、予想外の反応をしている奴がいた。・・・虐められ気味だった女生徒だ。
理由を考えようと思ったが、担任に考える事を遮られる。
「丁度・・・と言うと悪いのですが、その席が空いたので唐栖さんはそこの席を使ってください。」
私は無言で、誰とも目を合わせずその席へと歩いて行く。・・・男子も女子も五月蝿い。転校生位で、騒々しいなぁ。

***

私が俺だった頃の数少ない話し相手、彼もまた殆ど友達が居ない様だが、様子を見る限り大丈夫そうだ。
恐らく、慣れているのだろうな。それよりも、気になる奴が居る。先程、妙な反応を示したあいつだ。
まぁ良い、取り敢えず午前中は授業を受けておくとしよう。・・・新調した、可愛らしい文房具で。
501Sooth know he too.:2013/04/01(月) 00:17:49.73 0
昼休み。
男子の視線も、女子の視線も痛い。どちらも、私を品定めしているらしい。
・・・恋愛対象として、あるいは敵味方の判別として。心地良くない。が、そんな事を言ってもどうしようもない。
朝、妙な反応を示した女生徒の傍へ行く。名前は・・・沙緒篤とか言ったか?できるだけ、さりげなく声を掛ける。
「・・・少し良いかしら?」
「ひっ!?」
文字通り、驚いた様な声を上げる。しかし、直ぐに元の暗い表情に戻り、か細い声でボソッと言う。
「・・・私は嫌われ者だ。私と関われば、お前も虐めの対象になる。」
私は・・・いや、この場合は俺か?兎に角、私は笑った。
「フフ・・・別に良いわ。下らないもの、そんな事。良ければ、一緒に昼食を取らない?」
あー、喋り方って難しい。
そんな私の考えを他所に、沙緒は驚いたような表情をしていた。しかし、先程よりもずっと明るい表情で。
「・・・良いのか?後で悔いても遅いのだぞ?」
「しつこい様だけど、下らない。どうでも良いわ。」
「・・・ありがとう。」
沙緒は、確かに笑顔だった。無理矢理、感情を押さえ込んでいるようにも見えるが、それでも笑顔だった。
・・・こいつが笑うのは、初めて見たかもしれないな。

***

食事を終えた所で、本題を切り出す。
しかし、隠し通さなければならない事、尻尾を掴まれては不味い事は山ほど有る。慎重に言葉を選び、話を振る。
「・・・突然だけど。」
「何だ?」
「えっと・・・遠藤、だっけ?
 その人の突然の転校を聞いた時、何と言うか・・・凄い表情だった。半泣きだったよ?・・・友達だったのかしら?」
「そうでは、ない・・・むしろ、あの人だって私を嫌っていた筈だ・・・」
そんな事は無い。関心が無かっただけだ。
「・・・何で・・何で分かるのさ?」
「私は・・・どうせ皆、私の事が嫌いなんだ。理由なんて無い、私が虐められる様な駄目な奴だからだ。」
「へぇ・・・詳しく聞かせて頂戴?・・いや、言い辛ければ良いわ。」
502Sooth know he too.:2013/04/01(月) 00:20:09.65 0
「・・・ここでは、話したくない。
 もし・・・もしお前が私を嫌いではないのなら、もしお前さえ良ければ・・・今日、私の家に来てくれないか?
 今日でなくても良い。明日でも、明後日でも・・・」
「分かった分かった、今日行くわ。それで良いのよね?」
「帰り、待っていてくれ。」
「フフ、何も用事が入らなければ、ね。
 でも、信用してくれて良いよ。行く心算はあるの、多分何も用事は入らない・・・転校してきたばかりだけど。」
「信じるぞ。」
「えぇ、そうしてくれると有難い。」
間違い無い。明らかに、女子の視線がきつくなった。
クク・・・敵とみなしたか?それで良い。アンタ等と、いつまでとも判らずつるむなんて御免だ。
・・・しかし、私・・・違う、俺も男だ。以外と可愛い顔なんだな、沙緒って。
そう、笑うと可愛いな、とね・・・あんな暗い顔してなければ文句無しの美少女なのに。
それより・・・俺に恨みでも有ったのか、あいつは?

***

授業が終わり、放課後が訪れる。私として、唐栖煉子として初の放課後。
教室でそのまま合流し、家へと案内してもらう。
バス通学らしい、これなら他の学年の生徒の中に紛れる事もできる。色々と便利そうだ。
町に出て、一度バスを乗り換える。
一時間くらいだろうか、物静かで辺りに建物があまり見当たらない場所にポツンと立つ一軒家に着く。
白を基調とした外観は清潔感を感じさせる。
「遠慮せず、上がってくれ。」
考えてる内に、さっさと中へあげられる。
「済まない、少し待っていてくれないか?」
「フフ・・・構わないよ、待ってるわ。」
玄関で突っ立ったまま、今までの会話に怪しい部分や、女らしくない部分が無かったかを考えてみる。
・・・歩き方について思い出した。
胸を張り、威風堂々と。腕は前ではなく後ろに振り、足は少し内股気味に。メンドイ・・・仕方あるまい。
突然、大きな声が聞こえてくる。
503Sooth know he too.:2013/04/01(月) 00:21:48.78 0
「姉上、学校で知り合った転校生を連れてきたぁぁ!!」
姉と思われる人物が話して居るようだが、聞き取れなかった。
だが、先程の大きな声は恐らく沙緒・・・いや、篤のものだろう。
「だがッ、どう言う風に接したら良いのか、全然分からないッ!!!」
(ほぉ・・・さて、虐められていた原因の大元はアレかな?)
大きな了承の返事が聞こえ、篤が戻ってくる。
「はっ・・・!?」
「どうかしたのかしら?」
「も、もしや・・・き、聞こえていたか・・・?」
「えぇ、そうね。」
「・・・。」
「もう一度だけ聞くわ、どうかしたかしら?」
「私は、私は・・・」
「あぁ、もう。良いわ、それも全部纏めて聞かせて貰う。」
「そ、そうか・・・取り敢えず、そんな所に立っていないで上がってくれ。部屋に案内する。」
ちょ、おま・・・ちょ、ちょっと待てぇ!?俺、男だぞ!?
ゲフンゲフン・・・いえいえ、何でもありません、私は唐栖煉子・・・

***

部屋に入れさせてもらう。暖色系の家具が多い部屋だ。
(くそ・・・女子特有の甘くて良い匂いがする・・・)
そんな馬鹿みたいな事を考えていると、篤が部屋を出る。
「少しだけ、待っていてくれ。悪いな、度々。」
無礼だが、一人になったので部屋の観察をしてみる。
白い壁紙に開放的な窓、明るい色の木の机、暖かそうなオレンジ色の布団、可愛らしいピンク色のカーテン。
そこまでは女の子らしい部屋だ。しかし、如何せん散らかっている。机の上は文房具と教科書、プリントで埋まっている。
硝子のテーブルの上にも教科書類が広がり、他にゲームソフトなんかがある。
絨毯の上にはプリントと洗濯物、それに異様なまでにベッドが荒れている。
これは、恐ろしく寝相が悪いんじゃ・・・等と考えていると、篤が戻ってくる。
504Sooth know he too.:2013/04/01(月) 00:24:13.57 0
「ジュースを持ってきた。遠慮せず飲んでくれ。」
「あら、悪いね。ありがと。」
ジュースの入った硝子のコップを受け取りつつも、話を切り出す。
「そうね・・・先ず、この家に来て直ぐね・・・はぁ、何度でも訊くよ。どうかしたの?」
少し呆れた口調で訊く。
「お前も、聞いただろう・・・五月蝿かっただろう。」
「確かに五月蝿いわね。でも、それに何か問題があって?」
「え・・・?」
「良いじゃない、それが貴方の個性なのだから。そう言うの、嫌いじゃないわ。」
「ほ、本当か・・・!?」
「えぇ、嘘を吐く必要なんて無い。でしょう?」
「うわぁぁぁん、お前が初めてだぁぁぁぁ、私はぁぁ、うれしいぞぉぉぉぉぉ!!!うぅ、うわぁぁぁん・・・」
そう言ったかと思うと、篤は私の胸で泣き出してしまう。
(だから、俺は男だっつーの・・・くそ、良い匂いがする。畜生、泣けてきた。)
「つ、次の事を聞かせて貰えないかしら?」
「す、すまない・・・嬉しくて、つい・・・・。」
「それで良いのよ、ごちゃごちゃ言う人達は気にしなくて良いの。
 誤解は生じるかもしれないけど、私は貴方の味方よ。ここまで来て、敵に回るなんて出来っこないわ。
 ・・・虐めの手口じゃなくってよ?」
「ありがとう、ありがとぉぉぉぉぉぉ!!」
「五月蝿いわ。」
「あ、ごめんなさい・・・。」
「・・・進まないわね、次の事を聞くわ。
 何故、貴方は嫌われていると思うの?・・・いや、これは愚問だったわ。仕方の無い事ね。
 じゃあ何故、貴方は虐められているの?まぁ、察しは付くケド・・・」
「きっと、最初は私が五月蝿い奴だったから。でも、きっと誰でm」
「誰でも良いのよね、そんな物だもの。だから、下らないと言ってるの。」
「お前はぁ・・お前と言う人はぁぁ・・・何でそんなに優しいんだぁぁぁぁ!!感動したぞぉぉぉぉ!!」
・・・確かにこれは五月蝿い、うん。だからと言って、別に排斥する必要も無いと思うが。
ふん、下らない・・・何もかも。こいつの方が、よっぽどまともな人間じゃねぇか。
505Sooth know he too.:2013/04/01(月) 00:27:12.01 0
「もう一つ、訊いても良くて?」
「あぁッ!何でも訊いてくれ!!」
「貴方は・・・えっと・・・あぁ、遠藤だった。何で貴方はあの時、あんな顔をしていたの?恨みでもあったの?」
「恨んでなんかいない!!恨んでなんかいない・・・何で・・・」
「訳有りね。根掘り葉掘り聞かせて貰うわ。」
「何で、なんで・・・なんで、転校しちゃったんだ・・・・」
「お、親の都合で・・・えっと・・・」
(危ないって・・・いや、でも背に腹は変えられぬ。少しの情報で全てがばれるのではない。)
「あ、あぁ、と・・・ごめんね、続けて?」
「私は・・・私は、あいつが好きだった・・・大好きだった・・・・」
「嘘ぉ!?」
(あ、やってしまった・・・行き成り失敗とか・・・)
「ど、どうかしたのか?」
「ご、ごめんなさいね。それは想像していなかったものだから。別に他意は無くてよ?」
「いや、構わない・・・でも、でも何で、よりにもよってあいつが・・・」
「・・・。」
「仕方ないって、頭ではわかっているんだ・・・でも、でも、好きで好きで仕方がないんだ。
 お前には、分かるのか・・・?人を好きになった事はあるか・・・?」
ねぇよ。どうせ俺の事を好きになる奴なんていない、そう思って諦めてたから。・・・が、それを言える筈は無い。
「あら・・・フフ、残念。私、男には興味無いわぁ。
 変かもしれないけど・・・私ね、女が好きなのよ、女に恋をするの。フフフ・・・」
さて・・・何でこんな事を言った、私!?いや、嘘じゃないけど・・・決して嘘じゃないけど・・・
「確かに、私が好きになったのは男だ。
 お前とは違うかもしれない・・・でも、それも個性だと教えてくれたのはお前だ。
 だから・・・だから私はぁぁ、お前を変な目で見たりはしないッッ!!!」
「え、あ、あぁ・・・ごめんなさい。貴方に対して、そう意味で言ったんじゃないのよ?
 貴方は恋愛対象ではないわ、大切なお友達よ?」
「私が、友達・・・?」
506Sooth know he too.:2013/04/01(月) 00:30:00.33 0
「あら、嫌だったかしら。」
「そんな事は無いっ!私は嬉しいんだぁぁぁ!!」
「確かに五月蝿いわねぇ。」
「ごめんなさい・・・。」
「謝らなくて良いわ。賑やかで良いじゃない?」
「お前のおかげで、学校に通う楽しみが出来たぁぁぁ!!感謝するぅッ!感謝されてくれぇぇッ!!」
「はいはい、どうぞ。」
「あいつが居なくなって、私はもう学校に行きたくなかった・・・眺めてるだけで、良かったんだ・・・。
 ・・・だがッ!明日からはお前が居るッ!!」
「・・・そうね。」
こいつに、言える日が来るのだろうか・・・私が、その居なくなった男だと。

***

辺りも暗くなってきた帰り際、篤の姉と思われる人物に引き止められる。
「済まない、少し良いだろうか。」
別に帰りを待っている人が居る訳でもない。
「えぇ、構いませんわ。」
「篤、少し席を外してくれないか。彼女と会話がしたい。」
「分かった!」
「ふふ、良い子だ。・・・済まない、ここで話すのもなんだ、こちらに来てくれ。」
居間に案内されソファを勧められたので、お言葉に甘えて座らせて貰う。どうでも良いが、俺は後で物凄く後悔した。
私が座ると、直角に向かうソファに篤の姉が座る。
「突然済まないな。本題に入っても良いが、先に自己紹介をしておこう。
 私は沙緒冷、そうだな・・・大学の院生、元剣道部、天秤座、AB型と言った所か。」
「え、えっと・・・私は唐栖煉子、篤の同級生、帰宅部、えぇっと・・・あ、後は一緒ですね。」
「ふむ・・・ならば、お互い気が合う事があるかもしれないな。
 しかし、私がしたい話はそれではない。篤が虐められているのは知っているか?」
「つまり貴方は知っていたのですね?」
「・・・中々鋭い指摘だ。確かに、本人に聞いたのではない。
 その話は、君が聞きたければ話すが、別段大した話でもない。良ければ、本題を進めたい。」
「本題、お願いできますか。」
507Sooth know he too.:2013/04/01(月) 01:41:37.65 0
「簡単な話だ。篤と仲良くしてやってくれ、ただそれだけの事だ。」
・・・この際、俺が男である事は忘れよう。そう思った・・・思おうとした所までは良かった。
しかし、この女性・・・鏡で見た私も、と言うとナルシストの様だが、それ程に美人だ。
背中まで伸びた美しい黒髪、知的な銀縁眼鏡、鋭い目、雪の様に白い肌、抜群のスタイル、落ち着いた雰囲気。
まさに、理知的な美人だ。姉妹揃って美人・・・くそぅ、俺は俺じゃなくて私なのだが・・・
「フフ、勿論ですわ。虐めの理由も、知れば下らないですから。」
「そうか、それは良かった。」
その時、何処かから違う人物の声が聞こえてくる。母親か、と思ったが違うようだ。
「貴方、篤の友達?」
手にはおにぎりを、顔には大仏のマスクを被った・・・だ、誰?
「え、えぇ・・・」
「舞、それでは驚いてしまうだろう。」
「あ・・・」
舞と呼ばれた大仏のマスクの女性はマスクに手を掛けるが、手に持ったおにぎりが大仏にべったりとくっつく。
「あ・・・」
「ふふ、仕方の無い妹だ。」
「奈良の大仏が新潟の米を食う・・・ぶつぶつ」
米と海苔のこびり付いた大仏のマスクを脱ぐと、冷さんが妹と呼んだ女性の顔が露わになる。
〒の形の髪留め、少しバサバサとした寝癖の様な髪、そこにおにぎりと大仏のマスクだ。
・・・と言うととてつもなくシュールだが、肌はご飯粒のように白く、顔は姉にも劣らず綺麗な顔だ。
姉と違い、胸は真っ平r(ピチューン
「もう一人の篤の姉、沙緒舞。見苦しい所を見せた事は謝っておく。」
「えと、いえいえ。そんな、私は何も・・・」
「貴方・・・似てる。兄妹か何か?」
「・・・?」
「話でしか聞いた事が無いのだけれど、篤の憧れの、確か・・沿道、と言う子に似てる気がする。」
鋭い・・・!?一体、どう推理した・・・?怖いなぁ、悪い人には見えないけど。
「遠藤・・・」
「あぁ、そうそう。・・・まぁ、恐らく他人だろうね。私の勝手な推測だし。」
「・・・・・・所で、ご両親はお出かけで?」
「話を逸らす、か。後ろめたい事でもあるのか?」
508Sooth know he too.:2013/04/01(月) 01:43:32.23 0
「姉さん、詮索は良くない。やるなら盗み聞き。」
「あぁ、済まない。・・・親は、別居しているんだ。」
「へぇ・・・(盗み聞きの件は良いのか?)」
「あ、所で貴方は帰らなくて大丈夫?ご両親が心配してない?炊き立てのお米が冷めちゃわない?」
「私も、通学の都合で両親と別居しているもので。」
「ふむ・・・舞、篤を読んできてくれないか?」
舞さんが出て行き、程無くして篤を連れて出て来る。三姉妹が揃った所で、長女の冷さんが話を切り出す。
「今日はもう遅い、良ければ泊まって行かないか?」
「姉上ッ、どう言う事だぁぁぁ!?私には、さっぱりだぁぁぁ!!!」
「どうやら、彼女も家族とは別居しているらしい。そして、今はもうこんなに遅くなってしまった。」
お姉さん、彼女じゃなくて彼でs・・・ゲフンゲフン。
いや、でもそれは非常に不味い。俺の緊張的な意味で。本当に上がりきって、何も出来なくなる。
「それは良い!!それしかないっ!!是非止まっていけぇ!!!」
「え、あ、いや、あの・・・」
「どうかしたの?迷惑だったかしら?」
「わ、私、その・・・少し変で・・・・」
「お前はぁ、変なんかじゃなぁぁぁぁぁい!!」
「ごめん、篤。大体9秒くらい口の筋肉を止めて。」
「ごめんなさい。」
「それで、どうかしたの?・・・女の子が好き、とか?」
「え、えぇ・・・そうです、それです・・・」
まぁ、中身は男ですとか言えないし・・・。
「あ・・・当たった。」
「意外だな。君は可愛いのに。私も女だが、君に惚れてしまいそうな位だ。心配するな、取って食べたりはしない。」
「米・・・ほっぺたのご飯粒は食べてしまうかも。」
・・・結局、美女3人に言い寄られて逃げる術は、私には無かった。
509Sooth know he too.:2013/04/01(月) 01:45:09.70 0
「・・・なぁ。」
「あら、まだ起きてたの?」
「寝れなくて、な・・・。」
「私が居るから?」
「それもなくはないんだ・・・でも、やっぱり、悲しいよ・・・あいつと、会えない、なんて・・・
 うぅぅ・・・うぇぇぇん・・・ひぐっ、ぐすっ・・・・・・」
「・・・仕方の無い子ね。」
「だって、だってぇ・・・」
引かれていた布団から這いずり出て、傍に寄ってやる。
「泣くな、高二にもなって。」
「・・私の事が嫌いでも良い・・・見つめてられればそれで良いんだ・・・
 挨拶を交わせたら、それで良かったんだ・・・あんまりだぁぁぁぁ、うぇぇぇぇん・・・・・」
あー、複雑・・・どうしたら良い・・・・・・でも、もう二度と会えない、なんて言えない。
考えた末、頭を撫でてやりながら優しく語り掛ける。
「大丈夫、大丈夫よ。貴方が想っていれば、例えどんな形でも、きっともう一度、もう一度・・・
 一度なんかじゃないわ、きっと一緒に居られる。きっと・・・どんな形であっても、貴方の傍に居てくれる。」
「うぅ・・・」
「でもね・・・ここからは慰めにはならないかもしれない。それでも聞いて。
 もし・・・もしも、遠藤が目の前に現れても、元の姿でなかったら、元の・・・貴方の知っている姿でなかったら。
 それでも・・・貴方らしく、元気に話しかけてあげて。そうしたら、きっと彼も分かってくれるわ。
 ・・・・・・根拠は無いけど。でも、私も信じられる。貴方達がまた会える事は。」
「・・・あいつは、死んだのか?」
「フフフ・・・それは違うわ。安心して良いわよ。今頃、どうしてるんでしょうね?」
「私の事、覚えているかな・・・」
「覚えてるよ、きっとね。」
「もしかして・・・何か、知っているのか・・・?」
何だ、この姉妹達!?確かに、彼女にはヒント・・・と言うか、色々と言いすぎたかもしれんが・・・鋭い。
「想像に任せるわ。」
「ずるいぞ!お前はぁ・・・・・・ありがとう。」
「気にしなくて良いわ。それより早く寝なさい、私も寝るから。」
「あぁ!!お休みぃぃ、お前ぇぇぇぇ!!!」
「・・・。」
510Sooth know he too.:2013/04/01(月) 01:47:47.09 0
「違ったぁぁぁぁ!!!お休みぃぃぃ、煉子ぉぉぉぉぉ!!!」
「・・・フフ。」
私の名前、か・・・。こいつになら・・・こいつになら、全てを話せる日が来るのかもしれないな。
真実を聞いて、こいつが耐えられるなら、ね。
さて・・・俺の馬鹿!莫迦!バカ!!こんな良い匂いのする布団で寝ろとか無理!!
あっ、暖かい・・・良い匂い・・・寝れるわぁ・・・・・・

***

耳鳴りがする。
・・・俺が俺でなくなって、数日が立った。
少しは慣れたさ、歩き方や言葉遣いは。着替え、トイレ、風呂なんかもね。
でも、耳鳴りが「おはよぉぉぉぉぉぉ!!!」
「あんだぁ?朝っぱらから、ったく・・・」
目の前の少女と目が会う。
沙緒篤。
・・・・・・。・・・あれ、私さっき何て言った?良いや、何食わぬ顔で訂正しておこう。
「な、何よ!?朝早くから・・・って、貴方か。」
「おはよぉぉぉぉ!!煉子ぉぉぉぉぉぉ!!」
「はいはい。おはよう、篤。」
「む・・・」
「・・・?どうかしたの?」
「あははははっ!!おはよう、煉子!!」
「朝から元気ねぇ、貴方は・・・」
「どんな夢を見た?」
「え?・・・何で?」
「起きる直前に、おじさんみたいな寝言を言っていたぞ!」
「え?えーっと・・・覚えてないわ。」
「そうかぁぁぁ!ならば、良いんだぁぁぁぁッ!!」
・・・そう、俺は俺で無くなった。それからまだ数日、だが俺の生活は大きく変わった。
始業式前は、とても忙しかった。それはそれは、スケジュール帳に追いかけられる様に。
そして登校一日目、私にたった一人の、だけど誰よりも大切な友達が出来た。
511Sooth know he too.:2013/04/01(月) 01:50:38.91 0
さて、今日はどんな辛い事が待っているのだろうか。
・・・何が来たって、負けはしない。守ってやるべき友が居るのだから。
不意に、部屋の扉がノックされる。
「二人共、もう少ししたら朝食だ。早くしないと、ご飯が冷めてしまう。」

***

登校する。
もう直ぐ教室・・・篤が立ち止まる。
「あぅ・・・」
「何尻込みしてるの、さっさと入りなさい?」
「あぁ・・・あぁ、そうだな。お前が居てくれる、私は私だぁあぐぐg・・・」
「はい、止まりなさい。叫ばないで。」
「むぐぐぐぐ・・・」
「あのね、貴方に非が有るものはどう頑張っても私が擁護しきれないわ。」
「むぐ、んぎゅぅ・・・」
「でも、私は元気な貴方を見ていたいけどね。だから出来る限り貴方をフォローするわ、自分らしく居なさい。」
「むぎゅぎゅ。」
「返事は?」
「むぐ。」
「はっきり言いなさい。」
「あぐぐぐ・・・」
私は、笑いながら右手を退ける。
「あら、ごめんなさい。これでは返事が出来ないわね。」
「苦しかったぞぅ・・・」
扉を開けると同時に、落ちてくる黒板消しをキャッチする。
「っと危ねぇ・・・あら、やだわ。つい変な言葉を発してしまったわ。」
「・・・。」
黒板消しを本来の場所に置き、鞄を席に置く。ふと、机の中に紙切れが入っている事に気付く。
取り出し、開いて読んでみる。・・・この字は、男子の字ではないな。
―調子に乗るな、ブス―
512Sooth know he too.:2013/04/01(月) 01:53:15.94 0
私は思わず笑ってしまった。可愛らしく。
勿論、俺だったら悪そうな笑い方しか出来ないであろうが、どちらでも同じだ。
情けない、下らないと嘲笑しているのだから。
「ゴミはちゃんと捨てないと、ね。」
「待て・・・それを貸してくれ。」
「嫌、と言ったら?」
「私の所為だ、何と書いてあったんだ?」
「貴方の所為じゃない。だから嫌よ。・・・ゴミはゴミ箱に捨てないとね。」
にっこり笑いながら言う。
「・・・そうか。私は少し、お前を甘く見てたみたいだ。」
紙切れをゴミ箱に捨て、席に戻る。それ以降、午前中は目立った事は特に無かった。
ただ、篤には聞かせたくない声だけが聞こえていた。

***

昼休み、篤と昼食を取っていた。と言っても、私は帰っていないから、私が作った弁当ではない。
冷さんの作った弁当。小さな幸せ・・・苦労に見合う幸せだ。うん、美味い。
いや、コンビニ弁当でも良かったのだが・・・あぁ、優しい人だ。部外者の私の分まで作ってくれるとは。
「ちょっと。」
五月蝿い、話しかけてくるな。
クラスの女子、虐めっ子共の一番発言力のありそうな奴が話しかけてくる。
篤の様子を窺う。・・・あまり、良い顔はしていない様だ。
「・・・?何かしら。」
「あんた、自分で可愛いとか思っちゃってんの?」
「さて、どうかしらね。」
「・・・ちょっと可愛いからって調子に乗るんじゃないわよ。」
「あら、可愛いだなんて、有難う。」
「バカじゃないの、褒めてんじゃねぇよ。黙れ。」
「あら失礼。」
「・・・あんた、何、他人事のような顔してんの。ウザいんだよ!」
矛先が篤に向けられる。
「・・・。」
513Sooth know he too.:2013/04/01(月) 01:54:32.70 0
「黙ってないで何とか言いなさいよ!」
篤の頬に向けて、平手が飛ぶ。
(・・・あーぁ、これはやりすぎだわ。)
平手が豪快な音を鳴らす前に、その手首をひっ掴んでおく。
「ほぉ・・・。行き成り暴力とは、好かないね・・・あら、言葉遣いが荒くなってしまったわ。」
「お前ッ・・・!?」
「あームカつく。マジうざっ。」
「フフ、褒め言葉をどうも。」
「・・・お前って、物凄い強気だったんだな・・・。」
「あら、知らなかったかしら?」
話しかけてきた女生徒は、うざいだとか何とか言いながら仲間の方へ戻っていく。
「全く、失礼しちゃうわね。」
「・・・尊敬するよ、お前を。」
「フフフ・・・。」
違う、今の私は仮面を被っているだけ。
だから、こんなにも強気になれるのだ。本来の俺は・・・いや、ぐだぐだと考えても仕方が無い事。
「私も、見習わないとなァ!」

***

「あ、唐栖さん。申し訳無いのですが、職員室へ来て貰えますか?」
ほ、放課後職員室・・・だと・・・!?
「あ、はい。・・・ごめんなさい、先に帰っていても良いわ。」
「心配するな、ここで待っているぞ!」
「そう・・・ありがとね。」

***

話は別に大した事ではなかった。・・・まぁ、親が学校に来られないのだから、面倒事が多いのは仕方がない。
しかし、今はその面倒を嘆く暇はない。
「・・・どうしたの!?」
514Sooth know he too.:2013/04/01(月) 01:57:23.75 0
教室。隅の方で篤が泣いている。床に水溜り・・・雑巾の匂い・・・。
「いや、何も言わなくて良いわ。」
ぐしょぐしょに濡れた篤を抱きしめる。
俺は男だとか、緊張だとか、そんなふざけた事は言ってられない。私は、篤の友達だ。それ以上でも以下でもない。
「やめろぉ・・・。お前が濡れるぅ、お前が汚れるぅ・・・」
「莫迦、気にする訳が無いでしょ。」
「お前ぇ・・・煉子ぉ・・・・」
「ごめんなさい。私は、傍に居て守ってあげなかった・・・。」
「私、やり返さなかったぞ・・・。」
「あら、良いのよ?たまにはやり返しても。」
「良いのか!?あいつ等位なら、病院送りになってしまうぞ?」
「えっ、冗談よね?」
「そこまでやるつもりは無いが・・・指の5本くらい、折ってしまうかもしれない。」
「え?え?」
「・・・どうした?」
「あはは、あははは・・・」
「ど、どうしたッ!?大丈夫か!!」
「あ、あぁ、ごめんなさい、大丈夫。・・・やっぱり、やり返したらダメね。」
「わかった。」
「強い子ね。」
「ふふふ・・・私、頑張るぞぉぉぉ!!」
指一本程度簡単に折るって・・・腕力・・・聞かないで置こう。
「取り敢えず、掃除しましょう?床がびしょびしょだわ。」
「あぁ!!」
「・・・所で、一つ良いかしら。」
「何だ?」
声のトーンを下げる。
「・・・誰よ、こんな事をしたの。」
515Sooth know he too.:2013/04/01(月) 02:00:03.28 0
「私は、誰かを貶めるなんて出来ない・・・」
「あはははは!!・・・仕返しなんてしないわよ、知っておきたいだけ。」
「でも・・・」
「まぁ良いわ、見当は付いているもの。」
(私は、前からこの教室に居たからね。)

***

「あーぁ、疲れたわ・・・」
ベッドに倒れこみながら言う。やっと自分の家に帰ってきた。・・・今日も色々忙しかった。さて・・・
「うぉぉぉ!!ここが煉子の家かぁぁぁぁ!!!」
「騒がしいわねぇ・・・」
「・・・お前、可愛い顔して以外と男らしい家だな。」
(そりゃまぁ、男ですしおすし・・・)
「あ、箪笥だけは絶対に開けちゃダメよ!!!」
「どれどれぇ・・・」
「だ、ダメだってば!!」
下着とか見られたら不味いって。
「おぉ!!こう言うのをぼーいっしゅって言うのか!!」
「はぁ・・・」
「こ、これは・・・!?」
「次は何よ、もぅ・・・」
「何故、これが・・・」
「・・・え?」
「お前、ゲームする奴なのかぁぁ!!」
「え?・・・あ、するよ。」
「そうかぁぁぁ!!私もするぞぉぉぉ!!」
あー、びっくりしたー。掃除を徹底するかぁ・・・私の家もかなり散らかってるし。
「お前ぇぇぇぇ!」
「はいはい、何よ。」
「コーヒー飲むのかぁぁぁ!!」
バリスタか、インスタントコーヒーでも見つけたのだろう。
516Sooth know he too.:2013/04/01(月) 02:02:02.60 0
「飲むわよ、どうかしたの?」
「私の姉上も飲むぞぉぉ!」
確かにあのお姉さん方、特に冷さんの方は飲みそうだ。
「へぇ・・・それは初耳だわ。貴方は飲まないでしょうね。」
「・・・苦いのは苦手だ・・・何故、分かったぁぁ!?」
しゅんとした声で苦いのは苦手とか言われても・・・私を萌え殺させる気ですか。
「勘よ、勘。」

***

がちゃり。篤が受話器を置く。
「と、言う訳だぁぁぁ!!」
「はいはい、分かった。好きにしなさい。」
「やったぁぁぁ!!お泊りだぁぁぁぁ!!!」
(どうしてこうなるんだか・・・気が抜けないな・・・)
「あら、夕食何も作ってないわ。どうしましょ。」
「二人で作れば良いじゃないかぁぁぁ!!」
「あら、手伝ってくれるの?ありがと。」
二人で台所の方へ歩いて行く。取り敢えず炊飯器を覗く。二人分はあるな。
味噌汁を作りながら、何か主菜になる物はないかと冷蔵庫を覗く。
(・・・くそ、もう少し料理を勉強しておくんだった。)
包丁と俎板を取り出し、冷蔵庫にあった野菜と豚肉を適当な大きさに切る。
出来るだけ人参は薄く切ったが・・・ゴロゴロしている。切り終わると、その食材をフライパンに入れて加熱する。
同時に、味噌汁の鍋に、味噌を溶かす。フライパンの方は、適度に塩胡椒を掛けながら炒める。
不意に、篤は隣に立つ。長方形のフライパンに黄色い物が広がっている。
「卵焼きかしら?」
「あぁ、私がお前の分も作るぞ!」
「フフ、ありがと。少し待ってね、ここを開けるから。」
味噌汁にかけている火を弱くし、出来上がった野菜炒めを皿に盛り付ける。
ちょっと味見をする・・・少し辛いが、まぁ良い感じだろう。
使い終わったフライパンを洗っていると、絶叫が聞こえてくる。
・・・焦げ臭い。
517Sooth know he too.:2013/04/01(月) 02:03:30.01 0
「うわぁぁぁん!!焦げてしまったぁぁぁ!!」
「ちょっと位、焦げてても良いわ。」
「そ、そうか・・・・焦らない、焦らない・・・あぁ、崩れたぁぁ!!」
卵焼きを盛り付ける為の皿を出し、味噌汁の様子を見に行く。うんうん、良く出来ている様だ・・・味噌汁は。
味噌汁の火を止め、声を出さずに笑いながら茶碗とお椀を二つずつ取り出す。

***

「で、何かしら?この黒いのは。サクサクしてて美味しそうね。」
「・・・ごめんなさい。」
噛むと本当にサクサクと音が鳴る。とても苦い。その上とても甘い。何これ。
「苦いのは嫌いじゃないわ。でも、砂糖は入れすぎね・・・」
「・・・卵焼き、作ろうとしたんだ・・・」
「あらら、泣いてるの?」
「泣いてなんかなぁぁい!!うぅ・・・お味噌汁おいしい・・・・」
「フフ・・・。」

***

夕食を終え、食後の珈琲で一息吐いていた。篤には、冷蔵庫にあったジュースを渡してある。
「あ、お風呂沸かしてあるから、好きな時に入ってきなさい。」
「煉子ぉぉぉ!!一緒に入るぞぉぉぉ!!!」
「・・・!?うぐっ、げほっげほっ、ごほっ・・・」
「だ、大丈夫か!?」
「大丈夫じゃないわ・・・」
「顔が真っ赤だぞ?苦しくないか!?」
「・・・言ったでしょ、私は女が好きなのよ。いや、まぁ、自分の体は見れるケド・・・
 貴方とは言え、一緒にお風呂に入るなんて恥ずかしくて出来ないわ・・・昨日だって同じ事を言ったじゃない。」
「あぁ、そうだったか。それじゃあ、一人で入ってくるからな!」
満面の笑みで言ってくれる。
「行ってらっしゃい。」
518Sooth know he too.:2013/04/01(月) 02:05:39.58 0
篤が風呂から上がってくる。ふわりと良い匂いがする。濡れた髪、ほんのりと紅くなった肌・・・
「・・・どうかしたか、そんなに私をじっと見て。」
「あら、ゴミがついているわ。」
肩の後ろの方を、それとなくゴミを取るフリをする。
「これで良いわね。」
「良い湯加減だったぞ、冷めないうちに入った方が良い。」
「あら、そう?じゃ、入ってくるわ。」

***

風呂から上がり、雑談をした。学校の話は、出来るだけ避けた。・・・篤に、嫌な事を思い出させたくは無かった。
お世辞抜きに、篤は良い奴だ。
元気で明朗快活、素直で、正直で、真っ直ぐで・・・五月蝿くなければ、本当に皆から愛されていただろう。
気を抜けば、惚れてしまいそうだ。・・・だが、私はもう二度と恋はしないだろう。
気が付けば、結構遅い時間だった。明日も学校はある、篤に布団を勧める。
「一緒に入るぞっ、煉子!」
「莫迦ね、何度も言っているでしょ。私は、女が好きなの。可愛い女の子と一緒の布団なんて、緊張しちゃうわ。」
「ならば大丈夫だ!私は可愛くはない!!」
「何で、そう自虐的なのよ。貴方は可愛い、自信を持って良い。」
「え・・・?」
「・・・ほら、さっさと寝なさい。」
「何でだ・・・?」
「何で、って・・・別に」
「違うんだ・・・この布団、なんだかあいつの匂いがする。いや、違う。布団が特に強いだけ、この家自体・・・」
「あいつって・・・」
(それは・・・マズい・・・)
「そうだ、遠藤の匂い・・・」
「あら、何でかしらね。」
「すー、はー・・・良い匂い・・・なのに、どうして悲しいんだ・・・」
「ま、会えないと知って二日しか経ってないもの。仕方無いわね。」
519Sooth know he too.:2013/04/01(月) 02:08:55.95 0
「会いたいよ・・・会いたいよぉ・・・」
(俺だってどんなに会ってやりたくても、もう二度と・・・)
「早く寝なさい、それが良いわ。」
「うん・・・」
今、頭に良い案が浮かんだ。むしろ、何で今まで思いつかなかったんだろう。

***

耳鳴りがする。
・・・俺が俺でなくなって、数日が立った。
少しは慣れたさ、歩き方や言葉遣いは。着替え、トイレ、風呂なんかもね。
でも、耳鳴りが「おはよぉぉぉぉぉぉ!!!」
「な、何よ!?朝早くから・・・やっぱり、貴方ね。」
「おはよう、煉子!」
「お早う。ほら、さっさと起きなさい。朝食にするわよ。」
「顔は可愛いのに、姉貴系・・・少しだけ、少しだけ待ってくれ。」
「・・・?」
「もう少し、あいつの匂い、嗅いで居たい・・・」
「似てるだけよ、きっと。それは偽物。でも・・・貴方が落ち着くなら、それで良いわ。」

***

「ねぇねぇ、あたしたち友達でしょ、一緒にトイレ行きましょ。」
いつも通り、昼休みの事。
またしてもあんたか、面倒な女は嫌いだ。いいか、俺は面倒が嫌いなんだ。
「あら、トイレは行きたい時に一人で行く物ではなくって?それとも私、食べられちゃうのかしら。」
興干。やらないか。尻を貸そう。
「良いじゃない、皆一緒に行くのよ。ほら、行きましょうよッ・・・!」
「それより、昨日は世話になったね。」
「おい、お前・・・それはッ!!」
「お友達として、遊んであげたのよ。あたし達がね。」
私は出来るだけ自然に、大声で言った。
520Sooth know he too.:2013/04/01(月) 02:10:53.58 0
「へぇ〜。バケツの水を思いっきり掛けるなんて、楽しそうな遊びね。私もやって良いかしら、勿論貴方にね?」
「せーっかく誘ってあげたのに、うっざ。」
「あら、品の無い言葉ね。うざい、だなんて。」
「てんめぇ、言わせておけば!!調子のんなよ、粋がってんじゃねぇよ!!」
私は、ニヤリと笑った。
・・・違う、柔らかな微笑を浮かべた。クラスの中でも、顔つきの整った爽やか系(?)男子が仲裁に入る。
「あのさ、俺が言うのも何だけど・・・虐めんの、やめた方が良いよ。」
「何よ、こいつがちょっと可愛いからって!!」
「あら?貴方の方が可愛いわ。」
「ムカつくッ・・・!!」
「本当にそう思っているわ。・・・それに、人は顔だけではないわ。私は性格も酷いからねw」
「ごめん・・・私も少し同感だ。」
「あら、酷いわねぇ。」
「兎に角、俺は虐めの味方はしないよ。それだけ。」
男生徒は爽やかに笑いながら、友の所へ戻っていく。
虐めっ子も、バツが悪そうにしながら居なくなる。私は篤に笑顔を見せ、先程の男生徒の方へ行き肩を叩く。
「助かったわ、ありがと。」
「え?あぁ、いや、俺は・・・どういたしまして。」
挨拶だけ交わし、また篤の元に戻る。これで大方の男子は、そして一部の女子は揺らいだ筈。
(計画通り・・・!)
心の中の俺が残虐な笑みを、私が輝くような微笑を浮かべる。

***

そろそろ、聞こえてくる噂の中心が自分になってくる。
あいつ、顔は可愛いのに強気だよな。だがそれが良い、とか
顔は美人、性格は男勝り・・・むしろ清々しい程に漢らしい、とか。
勿論、女子達からの陰口も聞こえる。しかしその分、篤を悪く言う声は聞こえなくなった。
(まだ3日目。その内、目に物を見せてやるさ、ククク・・・)
「どうした?そんなにニヤニヤして。」
「別に何でも無いわ。」
521Sooth know he too.:2013/04/01(月) 02:13:10.91 0
「その・・・済まない、折角着替えを済ませた所なのに、困った事がある。」
「えぇ、確かに全速力で着替えたわ。・・・私、変だもの。」
制服から体操着への着替えを済ませ、廊下で話していた。
「あぁ、もう女子更衣室に入ってくれとは言わない・・・教室にジャージを忘れてしまった・・・。」
「何だ、そんな事。良いわ、教室の前で待ってなさい。」
教室前、男子が着替えているのが戸の窓から見える。ノックし、堂々と入る。辺りがざわめく。
「ごめんなさい、ちょっと良いかしら。」
傍に居た男生徒に断りをいれ、篤の体操着の入った袋を取る。堂々と歩き、外に出る。
「はい、完了よ。」
「あ・・・」
「分かってるわ、もう一度入ってやるわよ、全く。」
一度ならず二度までも女子更衣室に。勿論、あんな奴等の着替え等見たくもない。
喜べば良いのか、泣けば良いのか・・・しかし、これから何度も入る事になる。早めに慣れないと。

***

午後の授業、今日は体育があった。そして、当たり前の如く体育教師が死の呪文を唱える。
「はい、じゃあ仲の良い人と二人組み作ってー。合わなければ3人でも良いぞー。」
篤よ、ありがとう・・・と言いたい所だが、私はある生徒の事を思い出す。
俺の数少ない、学校での話し相手だった生徒、工藤拓実。
「篤、もう一人加えても良いかしら?」
「賑やかな方が良い、大歓迎だぁ!」
「ま、断られるかもしれないけどね。」
予想通り、工藤は一人でうろうろしていた。
「ねぇ、もし良かったら私たちと組んでもらえる?」
「えww良いんすか、自分でwww」
「嫌なら良いわ。他に相手が居るのかしら?」
これ程なく可愛らしい笑顔で言う。勿論、組む相手が居ない事位知っている。
「オナシャスwwサーセンwwww」
「良いかしら、篤?」
「勿論だ!」
「あ、すげぇ元気ッスねwwwそっちの方が良いッスよww」
522Sooth know he too.:2013/04/01(月) 02:15:49.13 0
「そうかぁぁ!良かったぞぉぉ!」
「授業中よ。」
「ご、ごめんなさい・・・」
(これで問題が一つ解決、と・・・)

***

「はぁ、はぁ・・・キッツいわね・・・」
「どうしたぁぁぁ!!まだだぁ、まだ終わってないぞぉぉぉ!!!」
「ちょ、貴方なんでそんなに体力あるのよ・・・」
「大丈夫すかwwきっつwwきつすぎワロタwwwwww漏れ自重www漏れ自重しるwwww」
「そ、そんなにきつかったか・・・?」
「いやww唐栖さん体力無さ杉www」
「余計なお世話よ・・・はぁ、はぁ・・・」
何故、二学期すぐの授業が体力トレーニングなんですか。
結局さっき組んでから、ずっと一緒にやってるが・・・確かに私は、俺の頃から体力が無い。運動は苦手だった。
だが、篤の体力は可笑しい・・・アスリートか。帰宅部なのに、私もだけど・・・

***

自分のベッドに倒れこみながら言う。
「・・・で、結局また来たのね、貴方。」
「迷惑だったかぁぁぁ!!ごめんなさいぃぃぃ!!」
「本当に迷惑なら追い出すわよ。」
「ありがとぉぉぉぉ!!!」
「相変わらず騒がしいわね。フフフ・・・それより、とっておきのプレゼントがあるわ。」
「何だ?高い物だったら、お返しなんて出来ないぞ?」
「そうねぇ・・・二百万はくだらないわ。」
そう言いながら、篤の方に紙飛行機を飛ばす。
「二百万円の紙飛行機かぁぁぁ!!」
「違うよ莫迦・・・開いてみなさい。」
篤は、小さな紙飛行機の折り目を開く。
523ほんわか名無しさん:2013/04/01(月) 06:35:56.01 O
来たあぁぁぁぁぁ!!今から読む!!
つか本当に長いなwww自分は1レス短編しか書けないから裏山
524Sooth know he too.:2013/04/01(月) 06:39:22.89 0
「・・・メールアドレス?誰のだ?」
「遠藤のパソコンよ。手に入れるの苦労したんだから、感謝して欲しいものだわ。」
「本当か!?」
「嘘をついてどうするのよ。ぬか喜びした貴方を見て楽しむ?それも良いわね。」
「お前ならやりかねない・・・。」
「あら、酷いわねぇ。返して貰おうかしら、と言う冗談は置いておくとして。
 パソコンのメールだから、すぐには返信が来ないかもしれない。電話で声を聞く事も出来ないけど我慢してね。」
「十分だ、嬉しいぞ、嬉しすぎるぞぉぉぉぉぉ!!!煉子ぉぉぉぉぉ!!!ありがとぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「わかったから、近くで叫ばない頂戴。」
「・・・ごめんなさい。」
「返信、来ると良いわね。」
「あぁ!!」
(ほんと、何故思いつかなかったのかしら・・・あれ、言葉遣いが変だな。)

***

「今日はちゃんと帰りなさいよ。」
「わかっているぞぉぉぉぉ!!って、もうこんな時間・・・済まない、私は帰る・・・。」
ふと、雨が屋根を打つ音が聞こえたので窓に目をやる。中々の土砂降りだ。
「傘、持って来たの?」
「・・・無い・・・」
「フフ、家まで送るわ。」
「良いのかぁぁぁ!?」
「どうせ暇だもの。」
支度をし、家を出る。
「はい。あまり可愛らしいデザインとは言えないけど。」
「・・・お前は折り畳み傘を使うのか?」
「それがどうかした?」
「相合傘・・・」
「あら、優しい事言ってくれるわね。」
「相合傘、と言うよりお前的には愛々傘だな。」
525Sooth know he too.:2013/04/01(月) 06:41:31.82 0
この辺は本当に暗いな、街灯が少ない。白い家だけがぼんやりと浮かび上がって見える様だ。
「さて、この辺で良いわね。」
「ありがとぉぉぉ!!家まで送ってもらってぇぇぇぇ!!!」
「フフ、お礼なんて言わなくても良いわ。」
大声で気付いたのだろう、家の中から冷さんが出て来る。
「おや、送ってもらったのか。済まないな、有難う。
 手が空いていれば君を送っていくのだが、今は忙しくてな。済まない。
 帰る際、気をつけてくれ。君は可愛いからな・・・」
冷さんの手が私の頬に触れる。
「えぇ、お気遣い有難う御座います。」

***

行きもそうだったが、仕事帰りか、人が多い。バスがとても混んでいる。スーツ姿の青年、中年が殆どだ。
・・・。・・・・。・・・・・・チッ、痴漢か。メンドクセェ。ふん、私が男ならやらないくせに、失礼しちゃうわ。
少しだけ首を動かし、顔を窺う。もう少しで、街中の停留所に着く。そこが終点だ。
ボソッと、且つ良く通る声で呟く。
「・・・ごめんね、おじさん。私、男には興味ないわ。まぁ、関係ないでしょうけど。」
言い終わる頃には、既に腕を引っ掴んでいる。バスが止まる。降りる際に、運転手に言う。
「運転手さん、この人痴漢です。」
そう言った時だった。中年の男は腕を振り、私をバスの床に打ちつけ、走って逃げる。
「お客さん、お金払ってませんよ!!」
便乗して、バスの外に出て叫ぶ。
「誰か捕まえてください!!その人、痴漢です!!」
バス内での呟きもあってか、スーツ姿の青年数人が痴漢の中年男性を取り押さえる。私は傍まで歩み寄り、笑顔で言う。
「ごめんなさいね、おじさん。しつこい様だけど、私は女にしか興味無いわ。
 ・・・この人、お金も払ってませんので、運転手さんの所に連れて行ってください。」
そう言い残し、次のバス停に向かって歩き始める。
こんな田舎で痴漢する方が間違っている。しかも、幾ら体は女でも、相手が男ではな。
・・・篤だったらフルボッコかしら。相手が私だっただけでも、感謝して欲しいものね。
526Sooth know he too.:2013/04/01(月) 06:43:30.47 0
家につくと、動きやすい部屋着に着替え、マイコンを立ち上げる。二年前に買った、自作のデスクトップパソコン。
マイコンが立ち上がると、インターネットブラウザを開き、メールを確認する。
(やっぱり。帰って直ぐ、か・・・・仕事が早いわね。)
―沙緒です。覚えていますか?
複雑な気持ちで返信する。
―同じクラスだった?覚えてる。どうやってアドレスを?
―友達に聞きました。貴方が居なくなると同時に転校してきた方です
―えっと・・・名前は?あと、無理に敬語使わなくて良い
―「唐栖煉子」 有難う
―あぁ、あいつか
―お前はあいつとどう言う関係だ?
―別に何も無い。只の知り合い
―そうか
―そう言えば、あんた、虐め受けてなかった?
―あぁ
―大丈夫なん?
―煉子が守ってくれている
―ほぉ、あいつが・・・
―?
―守ると言うより、いぢめる奴だと思っていたw
―かもしれんな。でも、私の友達だ
―仲良くしてやってくれ

***

いつも通り登校。いつも通り教室に入ろうとするが、何やら声が聞こえてくる。
「あたし達とあいつ虐めない?」
「あいつ・・・?」
「そうよ、唐栖。あいつ、うざいじゃん?」
527Sooth know he too.:2013/04/01(月) 06:46:41.40 0
「・・・ふざけるなッ!!煉子は私の友達だ!!そんな事、する訳が無いッ!!!」
「どうせあんたも、あいつが迷惑だったりするんでしょ?」
そう言った女生徒の頭が、ぽんぽんと黒板消しで叩かれる。
白い煙がふわりと舞い、女生徒の頭に綺麗な白い長方形が描かれる。
「フフフ、目の前で言うんだ、それ。あー・・・あとさ、黒板消し、やめたら?誰よ、そんなのに引っ掛かるの。」
「私は引っ掛かったぞ。」
「貴方ねぇ・・・」
「何すんのよ!!あんたの所為で髪が汚れたじゃない!!」
クラス中に聞こえる様、大きめの声で言う。
只でさえ、さっきから篤の大声と、今のこいつの金切り声で人目を引いている。教室に居る殆どの奴が聞いているだろう。
「多人数で弱者を虐めるなんて、私は嫌いよ?それに、貴方達のは理由も下らないわ。誰でも良いのね。」
そして、2人にしか聞こえないような声で呟く。
「虐めとは、なんとも情けない。貴方達には誇りも無いのね。生き易そうね、羨ましいわ。
 浅はかで、愚かで、卑小で、下賤で・・・やるなら、一人で虐めるわ。例え何人が相手でも、ね。」
「ムカつくのよッ・・・!!」
それなりの速さで平手が飛んでくるが、左手の甲で受け止める。
「あら残念。ダメよ、女の子の顔に傷を付けちゃ。」
「・・・お前、煽るの上手いな・・・」
「楽ばかりして生きてる訳じゃないわ。まだ16だけど。」
「キー、ムカつく!!うっざ!!どうせあんた達の味方する奴なんていないに決まってるわ!!」
「感情的ね。もう少し理知的に喋れないかしら?・・・これじゃあ、会話が成立しないわ。」
野次馬が集まり始める。先日の男子に加え数人、更に彼女と共に虐めていた女子達もやってくる。
「あの悪いんだけどさ、俺はお前の味方はできねぇわ。虐めだって気付いてたからさ。」
そう言ったのは、いかにも野球部と言った丸刈りでガタイの良い男生徒だ。
「どうせこいつが可愛いから味方するんでしょ!!」
その質問には私が答える。
「確かに、私は少し自信過剰だわ。自分の顔に、多少の自信は持っているもの。
 ・・・でも、虐めをしたのは貴方よ?その言い方は何か違うんじゃなくって?」
多くの同意の声が聞こえてくる。私は更に付け加える。
528ほんわか名無しさん:2013/04/01(月) 07:16:51.11 O
さるったかな
529Sooth know he too.:2013/04/01(月) 08:20:15.09 0
連続投稿ですね!!と怒られた(´・ω・`)
――
「私だってキツい言い方しかできないし、彼女も・・・篤も叫ぶ事だってあるわ。
 でも、見逃してくれないかしら。それは欠点ではなく、個性なの。
 今は個性が持て囃される時代、彼女の個性は大切にすべきだわ。私のはともかく。
 だから、もう一度だけお願いするわ。彼女の個性を理解してやってくれないかしら?」
女子の声が騒がしい。恐らく、誰かがやめようと言い出したのだろう。
所謂仲間割れ、きっと二つに分かれて言い争っているのだろう。私は更に更に付け加える。
「それにね、私だって虐めたくなる時はあるわ。
 苦い物が苦手な篤に、エスプレッソをブラックで飲ませたいとも思う。
 胡椒と唐辛子を大量に入れたインスタントラーメンを食べさせてみたいとも思うわ。
 フフフ、下らないでしょう?でもそれは、対象が笑顔になる「いぢめ」。
 何故なら、彼女に理解を示し、冗談として軽く虐めるから。同じ虐め方でも、これなら二人共笑顔になるわ。
 さて、いつやってやろうかしら、楽しみね・・・じゃなかった。
 虐めたいから虐める、そんなの下らないじゃない。恥ずかしいじゃない。
 大丈夫、彼女も、皆も許してくれるわ。だから、彼女を虐めないであげて欲しいのよ。
 まぁ、かく言う私はこれからいつか、さっき言った虐めをやる心算だけどね。」
「お前ぇ・・・。」
「うはwwwwおkwwww」
「あら、珍しい。いつも貴方は静かだし、言い辛かったんじゃない?ありがと。」
そんな会話をしている間に、完全にさっきの女子達が二つに割れたようだ。
元々発言力が小さく、嫌々付き合っていた様な奴等は派閥から分かれたらしい。
(今や、私が中心だ。顔立ちに優れた私が・・・予想通りだ。俺は・・・居なくなって正解だったんだな。)
「どうした?浮かない顔をして・・・私は平気だぞ?むしろ、嬉しかった。ありがとう、煉子。」
「え?そんな顔をしていたかしら?まぁ良いわ、何でも無いのよ。」
仲間割れしている女子達の方に向く。
「それでも虐めを続けるって言うなら、止めはしないわ。
 でも、やるなら私を虐めなさい。幾らでも構ってあげるから。」
誰かが呟く。
「お、漢だ・・・」
530Sooth know he too.:2013/04/01(月) 08:22:18.84 0
「悪いわね、転校生なんかが出しゃばって。後は貴方達が勝手に決めること、口は挟まないわ。」
取り敢えず、この場を離れたかった。人が多いのは面倒だ。篤の手を引っ張って、教室の端の窓辺へ行く。
「さて・・・やっと落ち着いたわね。まぁ、私が原因だけど。で、どうだったの?」
「・・・?何の話だ?」
「酷いわね、人が折角苦労してアドレスゲットして、しかもタダで譲ってあげたのに。」
「あー、その話か!!ありがとう、返信来たぞ!!本当に・・・(すー)ありがとぉぉぉぉ!!!」
「耳元で大声出さないで・・・耳が痛いわ・・・」
「ご、ごめんなさい。」
「でも大変ね、今までずっと虐められていたなんて。」
「そう、だな・・・お前は、今までずっとこうだったのか?」
「こう?」
「お前は、私を守ってくれているのだろう?」
「えぇ、そう言う事になるわね。守ってあげてる〜なんて恩を売る心算はないケド。」
「・・・本当は守るために、皆を言葉巧みに操っているんじゃないか?」
(操る、ねぇ・・・あながち、間違いでもないのかも。)
「あら?そんな心算は無くってよ。」
嘘も方便。
「そうか・・・お前なら、昔も今のように皆を動かしていたのかと思ったが。」
「フフフ、昔、ね・・・暗い子だったわ。クラスでも、いつも一人で居る様な、ね。」
これは嘘ではない。
「お前が・・・暗い?会って見たいな、その頃の煉子に。」
(貴方のメールの相手よ、全く。)
「でも・・・貴方みたいに、くっついてくる人も居たわ。一人か二人ね。
 だけど、ずっと今みたいな生活をしていたら疲れてしまうわ。」
「そうなのか。・・・私は、お前ほど強くないからなぁ・・・」
「そんな話はどうでも良いわ。話してみてどうだった?えぇっと・・・沿道?」
「遠藤か?・・・やっぱり、良い奴だなぁ。」
「そう・・・良かったわ。フフ、急に醒めていたらどうしようか、とね。」
「そんな事は無い、むしろもっと好きになったぞ。
 虐められている事も心配してくれた。お前の話をしたら、仲良くしてやってくれ、と言っていた。
 ・・・・あの人も優しいんだな、お前みたいに。」
「そうね・・・そうかもしれないわね。はて、どんな人だったかしら・・・」
531Sooth know he too.:2013/04/01(月) 08:24:28.75 0
早速やってきたか。・・・3人、以外と少ないのね。
そんな、いつも通りの昼休み。
窓から見える空は、雲一つ無く良い天気だ。窓から見える木は、美しい紅葉で染まっている。
「言われた通り来てやったぞ。オラ、立てよ!」
無言で立ち上がる。椅子を戻していると、拳が振り下ろされるのが目の端に写る。
(ここら辺で少し打たれてみようかしら・・・被害者面ができるわぁ・・・)
ぼすっと鈍い音が鳴る。背中に小さな痛みが走るが、殆ど痛くも無い。が・・・
「痛っ・・・」
少し痛がるフリをしてみる。被害者ぶってみる。結果、物凄く耳が痛くなった。
「貴様ァァァァッ!!!私の友達をォォォォォッ!!!!」
「待って!」
「止めるなぁぁ!!」
「私が言い出した、だから止めて・・・なぁんて、言うと思ったかしら?」
一呼吸置き、天使のような笑顔で言う。
「・・・怪我はさせちゃダメよ?」
「わかった。」
篤が、私を打った女生徒に歩み寄る。
「く、来んな!マジ気持ちわりーよ!!」
更に無言で近づく。
「な、何するつもりよ!?」
篤の肩辺りに拳が振り下ろされるが、篤はビクともせず、お返しに鳩尾に拳を入れる。
「喰らえぇぇッ!!これが煉子の痛みだぁぁぁ!!」
「うぐっ、げほっげほっ・・・」
「ちょっと、私はそこまで痛い事されてないわよ!?」
「ふっふっふ・・・確かに痛いかもしれない。でも、これはそれよりも苦しいのだ!」
「貴方、腕力はあるんだから・・・」
「気絶しない程度に手加減はしたぞ?」
「・・・もう良いわ。痛くなかった、そう言う事にするから、やめてあげて。」
「そこまで言われなくとも、これで終わりのつもりだったのだが・・・」
少しだけ、酷いと言う黄色い声も聞こえた。
だが、男子は存外冷静だ。こう言うのはじゃれあっている内に覚えるのだろう。
・・・かく言う私もそうだ。知っている。その苦しさを知っているから、やめろと言った。
532Sooth know he too.:2013/04/01(月) 08:26:20.72 0
ベッドに倒れこみながら言う。
「よく来るわね、貴方。」
「昨日も、一昨日もその体制だったな。」
「そうだったかしら?」
「私は幸せだぁぁぁ!!」
「どうしたのよ、急に。」
「友達がいて、好きな人とメールできて、好きな人の匂いを嗅ぐことが出来てッ!!」
「偽物よ、匂いは。」
「それでも構わんッ!!」
「・・・今日は、貴方に助けて貰ったわね。有難うう。」
本当の事を言えば、あいつ等位なら、私でも気絶させる位ちょろいものだった。
だが、それは流石に体裁的に不味い。そこに篤が出てきて、私のやりたい事をやってくれた。感謝しないと。
「気にするなァ!友達だろう!!」
「フフ・・・貴方の方が、よっぽど漢らしいわ。」
「そ、そうか?・・・男らしい女って、男から見てどうなんだろうな・・・」
「まぁ、ありじゃないの?」
「そうかぁぁぁ!!そう言ってくれるだけでも嬉しいぞぉぉぉ!!ありがとぉぉぉぉ!!!」
「はいはい、どういたしまして。」
元に戻れなくても良いかな、なんて思ってしまった。そんな自分が・・・俺は嫌だった。
あの時はあんなに困っていたくせに、周りに味方された瞬間、戻らなくてもいい等と考える自分が。
優越感を得て、勝利を噛み締める自分が、俺には許しがたいものがあった。
「・・・何だろう。ふと見せる、何か考えてるような表情があいつに似てるな、煉子は。」
「え?そうかしら?殆どあの人の事は覚えてないわ。昔、会った事があるだけだし。」
今作った。その設定今作った。
「何だ、そんな位の仲だったのか。てっきり、付き合っているのかと思った位だ。
 何故か煉子はあいつの事を良く知っていたし、いつか会えるなんて言うんだ。
 しかも、この家はあいつの匂いがする。だから・・・もしかしたら、なんて考えたら、怖かった。」
「あはは!!言ったでしょ?男に興味は無いわ。それに付き合っているなら、そうとはっきり言うし。」
「そう、だよな・・・良かったぁぁぁ!!!」
「誰とも付き合ってないとは限らないけどね。でも、もてなさそうな奴だわ。」
「お前、見境無しに毒舌だな・・・。」
「褒め言葉をどうも。」
533Sooth know he too.:2013/04/01(月) 08:29:55.29 0
篤とのメールより。
―こんばんは
―返信
―忙しくないか?
―暇
―そうか、良かった
 今日は、煉子が格好良かった。女子達相手に、堂々と喧嘩を吹っ掛けて、クラスの人たちを説得した。
 私を守ってくれた。煽りながら、優しく諭していた。・・・私も負けていられない。
 昼休み、私は少しだけ悪い事をしちゃった。煉子が諭しても、まだ虐めを続ける子が煉子をぶった。
 私は怒った。煉子は怪我させないように、と言ったからみぞおちにパンチした。
 苦しそうだった。煉子にもちょっとだけ怒られた。でも、私は煉子を守った。
 ・・・お前だったら、私を許してくれるかな・・・?
―何故だ、文章自体は説明が大分足りないのに、光景が目に浮かぶww
 許す。友達の為に怒った。相手の方が悪い。→仕方ない、むしろ正義の味方
―そうか、ありがとう。そう言ってくれて嬉しい
―唐栖煉子・・・どんな奴だ?
―強気で、毒舌で、優しくて、コーヒーを飲む。ゲームもする。服はボーイッシュ。私の友達。
 あ。あと、とっても可愛い。男だったら好きになりそうなくらい可愛い
―・・・?あの時はまだ小さかったしな、想像できない
―だが、お前は好きになったらダメだぞ。煉子は女が好き
―本当に居るんだ、同性愛者って
―煉子、男子更衣室に堂々と入った。女子更衣室の方が嫌そうだった
―本物かいw
―だけど、変な目で見ないで欲しい。煉子の友達としてお願いする
―まぁ、ね。そう言う人も居るさ、個性があって良いじゃない
―煉子もそんな事言っていた。やっぱり、お前は優しい人だな
―・・・優しくなんかない
―・・・?
―いや、何でもない
―悩みは相談してくれ。煉子は私の相談を聞いてくれる。だから私がお前のを聞く
534Sooth know he too.:2013/04/01(月) 09:16:07.33 0
―悩み、ねぇ・・・
 そうだね、北海道は以外と都会。勘違いしてる人が多いのが困るねw
―そうなのか!?牛とか熊とかいないのか!?
―牧場に行けば牛は見れる、家には大抵木彫りの熊が居る
 ・・・山の中にいけば、熊に会えるだろうね。帰って来れるか分からないけどww
―へぇ。北海道は寒くて、牛や熊が居る所だと思っていた
―北海道も夏は暑いよwただ、夜はそこまで暑くないから良いが
―そうなのか
 他には悩んでいないか?話した方が楽になるって煉子も言っていた
―唐栖の事、信頼してるんだな
―友達だからな。でも、お前も信じているぞ
―そりゃどうも。・・・まぁ、こんな奴、信用しない方が良いぞ
―それはできない!
―そうか・・・じゃ、嘘とか言わないよう気をつけるわw
 次の悩み。そーだな・・・知り合いに会えない事か?格好的にね
―・・・?
―いやぁ、色々あってねww今だったら、知り合いと会える状況じゃなくてねぇ
―そうか・・・済まない、良い相談相手になれなくて
―気にしないで欲しい。話すだけで楽しいから
―そうなのか?
―そうだ
―ありがとう、それなら私でも出来る。好きなだけ頼ってくれ
                                                 ※一部抜粋
***

今日もいつも通り登校。
金曜日、今日の授業が終われば、土日休みだ。何事も無く、授業を受ける。
そして、昼休み。いつもの奴等は、今日は来なかった。
昼食を終えると、工藤に話しかけられる。いや、いつも通りだが・・・私にとって非日常なので驚いた。
「ちょとww良いすかwww」
「あら、何か用かしら?」
「ついてきて欲しいでござる」
535Sooth know he too.:2013/04/01(月) 10:06:05.49 0
「良いわよ。篤、もし誰かが責めて来ようものなら、全力で潰して良いわ。
 私が全責任取るから。慰謝料、治療費、全部含めて、ね。」
「いや、いくら私でもそこまではやらない・・・」

***

廊下に出る。誰も居ない様だ。
「実は好きになったでござるwwwっうぇwwwww」
「あら、嬉しいわね。でも、貴方は男に同じ事が言えるかしら?」
「つまり、どう言う事だってばよ?」
「フフ、ごめんね。私、女が好きなのよ。女に惚れて、女に恋をするの。
 変だって事は、私も自覚しているわ。だから、あまり言いたくなかったの。
 ごめんなさいね・・・これからも、良いお友達で居ましょう?」
「うはwwwwwwおkwwwwwwwwww」
「あら、優しいのね。ありがと。」

***

「ただいま。何も無かった?」
「あぁ、異常なし、だ!」
「そう、それは良かったわ。」
「何の話をしていたんだ?」
「ばれちゃったわ、私が同性愛者だって。」
「そうか・・・」
「でも良いわ。好意的に受け止めてくれたから。」
「そうか、良かったな!」
「そうね。」
(ほんと、複雑な気分ね・・・過去の男友達に告白されるなんて。
 同性愛者になった気分よ・・・あぁ、そう言う設定だったわ。いけないいけない、うっかりしてた。)
536Sooth know he too.:2013/04/01(月) 10:08:02.80 0
下校中、バスに乗る。
いつもなら、椅子がほぼ満席、数人が立っている様な状況だ。だが、今日は一箇所だけ椅子が空いていた。
「あら?珍しく椅子が空いてるわ・・・まぁ、この時間なら乗る人も少ないわね。どうぞ、座りなさい。」
「いや、私は良い。お前が座れ。」
「あらあら、遠慮するとは良い子ね。でも良いわ、そう言う気分じゃないのよ。座りなさい、命令するわ。」
「そうか、悪いな!」
「気にしなくて良くってよ、私は座りたいのではないから。」
つり革を掴み、外をぼんやりと眺める。
(私も中身は男だ。座る訳にはいかないわ。)

***

「えぇっと、昨日はここでベッドに倒れこんで何か言ったのよね。」
「そうだな!」
「じゃ、座って言うわ。この家、そんなにあの人の匂いするの?」
「それもそうだがッ、私がこの家に来るのはぁぁ、お前が居るからだッ!!」
「へぇ。まぁ良いわ。・・・私は誰かさんと違って、突然消えたりはしないわ。」
「何所にも行かないでくれ!!私はお前に感謝している、だから傍に居てくれ!!」
「何よそれ、理屈が通ってないわ。ま、貴方らしくて良いけど。」
窓を眺めながら考える。もしも元に戻ってしまったら、それは彼女にとって幸なのか不幸なのか。
・・・だが、全てを話すと言う訳には行かない。これだけは誰にも悟られる訳には行かない。
罪な人間だ、私も。
どう頑張っても、一人の少女に悲しみを与える事になる・・・こんな事なら、一人で居れば良かった。
私の所為で、いずれ篤はショックを受ける。こんなにも素直な少女が、どうして篤が。
・・・彼女は、篤は耐えられるのだろうか。
最も好きな者に二度と会えない事か、たった一人の信頼してる友人が目の前から消えてしまう事が。
何で、私は彼女と関わってしまった?どうして彼女が悲しまなくてはならない?
私の所為で、私の所為で・・・全部、私の所為だ・・・・
「おーい?」
「・・・。」
「おぉぉぉぉい!?」
「・・・へ?あ、あぁ、ごめんなさい。考え事をしていたわ。」
537ほんわか名無しさん:2013/04/01(月) 10:09:04.33 0
しえん
538Sooth know he too.:2013/04/01(月) 10:09:55.04 0
(貴方が一番言えないわ、悪いけど。)
「いえ、悩みではないわ。単純に、考えていただけなのよ。」
「煉子の様に、誰かを元気にしたり、誰かを動かしたり出来る頭の良い人の考える事・・・
 ・・・頭の悪い私には分からない!でも、考えすぎは駄目だ。考えるだけでは、どうにもならなかったりする。」
「そうね。考えるだけでは、どう仕様も無い事だわ。」
「・・・悲しい事でもあったのか?暗い顔してる。」
「うーん・・・貴方にも言っておくわ。
 ずっと未来の事だけど、いつの日か、もしかしたら貴方の前から大切な人が居なくなるかもしれない。
 あの人かもしれないし、自分で言うのもなんだけど、私かもしれない。
 でもね。どんなに悲しくても、悲しむだけじゃ何も変わらないのよ。
 自殺なんて持っての外。どうせ、失敗して後で苦しむだけ。死ぬ時だってとってもとっても辛いのよ。
 生きている意味が無いなら、わざわざ死ぬ意味も無いわ。だから、自殺はしちゃ駄目よ。
 あれ・・・なんでこんな話をしているのかしら。」
「・・・お前、もしかして・・・」
「・・・何よ?」
「自殺、しようとした事・・・あるのか?」
「あははは!!無いわよ、そんな事するほど莫迦じゃないわ!・・・でも、一度だけ、全てを捨てた事があるわ。
 16歳でこの調子だもの、周りが莫迦らしく見えてしまうわ。何も知らないくせに、ね。」
「全てを・・・捨てる・・・。」
「大した事じゃないわ。語るのも無駄な位。」

***

メールより
―頭の良い人は考える事がムズカシイ
―何かあったのか?
―煉子が何か難しい話をしてくれた。大切な人が消えたら、とか、自殺は駄目、とか。なんか哲学的
―・・・。
―ムズカシイよな
―そうだな
―お前は、私の前から消えてしまうのか?
539Sooth know he too.:2013/04/01(月) 10:11:46.09 0
―否定はできない。何が起こるか、なんて判らないからね
―そうか・・・
―でもさ、今こうして話してるって事実があるじゃない?
―うん
―その事実は、あんたが死ぬまで、あんたの頭にあるでしょ?
―うん
―あんたが唐栖と友達だった、と言う事実だって消せないさ。良いか悪いかは置いといて、ね
―そうか
―他の事だってそうだ。例え話だけど、ある日目が覚めたら美少女だった、なんて小説がある
 そいつは朝、目が覚めたら美少女になっていた。そんな冴えない男子高生の話。
 で、そいつは女子として・・・美少女として生活していく
―苦労しそうだ
―あぁ、苦労の山だね。でもある日、友達が出来るんよ、正直者な友達。
 それからまたある日、悩みができる。もし元に戻ったら、その友達はどうなるのか・・・ってね。
 いや、ざっくりしすぎてあまり伝わってないだろうけど
―それでも、悲しいのはわかった
―でもさ、そいつが男だった「事実」は間違いなくあるし、女になってしまったと言う「事実」もある。
 友達だった、って事もね。勿論、誰にも信じてもらえなかった。それでも、そいつの頭の中では確かな事実なのよね
―・・・そうだな。そう言いたかったのか、煉子は
―いや、知らないけど

***

特に忙しかったのは、数日間。
それからは、苦労はあるけど平和だったわ。暫く、話題の中心は私。迷惑ったらありゃしない。
それから、徐々に馴染んでいったけど、今度は虐めていた側が孤立してしまう。
・・・まぁ、何とかなったんだけど。でも・・・人々の中心なんて、二度とごめんね。疲れるわ。
体育は相変わらず、篤に驚かされたわね。
でもあの子、結構勉強ダメなのよね。教えてる内に、私の学力がついてしまったわ。
・・・昔は及第点しか取っていなかったのに。
メールの方も、目立った進展は無かったな。
彼女なりに悩んで、成長して・・・ま、そんな様子を眺める俺は全然違う所で悩んでいたがね。
540ほんわか名無しさん:2013/04/01(月) 10:40:21.44 0
しえん
541Sooth know he too.:2013/04/01(月) 12:15:21.37 0
でも、今までこの姿のままだったわ。
きっと・・・もう、戻らない、そう思っていた。何で変わったかなんて、私の知る事じゃないわ。
大丈夫、まだあの子を含め、誰も気付いていない。・・・隠し通さなくてはいけない。
そう言えば、冷さんってよく本を読むのね。篤は全然読まないみたいだったけど。
国語の時間も、あんまり「わかったぞ!」って言う顔はしてなかったわね。
そうそう、学校祭もあったわ。
ま、私達帰宅部は生徒会と一緒に雑用だったけど。でも、篤と二人で、賑やかな雰囲気の中に居るのも悪くなかったわ。
フフ・・・飲み物や昼食を奢ったのも良い思い出ね。
次第に寒くなってきた。美しい紅葉も銀杏も散り、終焉の象徴、冬が来た。
・・・私は、真っ黒なベンチコートを着ていたのよね。厚着って言われたわ。
篤はボーイッシュだとかどうとか・・・まぁ、男物しかないんだもの。
あの子の冬服も見たケド・・・やっぱり、あの子は熱いわ。冬でも半袖を着るんだもの、小学生か。
冷さんは、夏服よりも綺麗に見えた。より一層落ち着いた雰囲気で、きついオーラが緩和されて。
舞さんは相変わらずシュールだ。米、って漢字が一文字、大きく書かれたTシャツなんかを着ていたわ。
後は・・・そうね、何度か男に言い寄られた事もあったわね。
その度に同性愛者だと言うんだもの、次第にクラス中にばれてしまったわ。
まぁ、女に惚れるのは嘘じゃないのよね・・・
私の誕生日もあったわね。親からプレゼントが届いたわ。小説、海外人作家の。
篤には、寒くなるから、と湯たんぽを貰ったわね。
誰かさんは北海道に行った事になってるし・・・フフ、丁度良いわね。
あの子の誕生日には、何を送ろうかしら。
あぁ、そうだ。篤に、コーラと言ってブラックコーヒーを飲ませてみた。
あの子ったら、見た目も匂いも珈琲なのに、コーラだと信じちゃうのだもの。
苦い苦い〜って、騒いでたわ。芸人顔負けのリアクションだったわね。フフフ・・・可愛い子ね、本当に。
・・・あ、それからそう遠くない日、雪が降ったわ。篤って・・・何度も言うけど、お馬鹿なのね。
「あいつも見てるのかな」なんて・・・北海道は遠すぎるわ、同じ雲が覆っている訳が無い。
それに覆っていたとしても、そこでも雪が降っているとは言い切れないわ。
542Sooth know he too.:2013/04/01(月) 12:16:30.24 0
更に言うとすれば、北海道は冬になると毎日の様に雪が降るのよ。除雪が大変なくらいね。
でも・・・遠藤は見ていたわ。同じ雪を、貴方の隣で。
さて、そろそろクリスマスね。
世間では、リア充が鬱陶しい日ね。そして一番汚らわしい日。品が無いったらありゃしないわ、聖なる夜に。
でも、それでも今年は楽しみだわ。あんなに素直な友達が居るの、それこそサンタクロースを信じる様な、ね。
楽しみでない筈が無いじゃない。
「ふー・・・疲れた。文字にすると、少しは落ち着くわね。」
更に、ペンを動かす。
そろそろクリスマス、同時にそろそろ冬休みだわ。
・・・長期休暇。冬休みの終わり頃・・・違うわね、一週間くらい前だから、冬休みに入って数日。
そう・・・元に戻ってしまうんじゃないか、とね。正直、怖くて仕方ないわ。
でもこの間までは、もう戻らない、と信じきっていた。なのに、これ程まで怖いなんて・・・・
篤は・・・何があっても、受け止めてくれるかしら。
・・・考えてもどうしようもない事。どうせ、何も無いわ。そう思わなきゃ、やっていられない。
「そう・・・考えるだけ無駄よ。答えなんて、どうせ分かりっこ無いのだから。」

***

12月23日、金曜日
登校日の中では、カップル共が一番鬱陶しい日だ。去年までのこの日は、私は鬱々とした気分だった。だが今年は違う。
「おはよ、篤。」
「おはよぉぉぉぉ!!!」
「騒がしいわねぇ、朝から。」

***

私は随分と強気だ。自信過剰とまで言える、バベルの塔の如きプライドも持っている。
仮面さえ被れば、人はこうも強くなれるのか。
・・・二度と剥がれる事の無い仮面。今、それが剥がれてしまうのではないか、と怯えている。
美しすぎる、呪いの仮面。それに惹かれる者も少なくない。
543Sooth know he too.:2013/04/01(月) 12:18:31.64 0
「なぁなぁ、唐栖って彼氏とかいないの?だって可愛いじゃん?」
「フフ・・・貴方はお断りよ。それと、彼氏じゃなくて彼女ね。」
もう数ヶ月が経った。だが、未だに慣れない。
・・・何故、男が恋愛対象になる?・・・否、女も恋愛対象にはならない。
一体、私は何者なのだろう?この世界に存在する者なのか?
「また難しい顔してる・・・そうだな、今日は愛について考えていたのか?」
「はずれ。クリスマスだからって愛なんて、下らないわ。」
あながち外れでもないのだが、ピッタリ当たりと言う訳でもない。
篤は馬鹿に見えて以外と鋭い。いや、あの姉妹は皆、勘が鋭いから困る。
「でも考えていたのは、もっと下らない事よ。」

***

12月24日、土曜日
「おはよぉぉぉぉ!!煉子ぉぉぉぉぉ!!遊びに来たぞぉぉぉぉぉぉ!!!」
「あら、おはよう。早いわね・・・チャイムくらい鳴らしなさいよ。」
「ごめんなさい・・・。」
「まぁ良いわ。いつもの事だもの。そう、いつもの。」
珈琲を入れる。一つは、砂糖もミルクも入れないブラック。もう一つは、甘ったるい珈琲牛乳。
「中学の時に、格好付けて飲んだりしなかったのかしら。」
「・・・格好付け・・・?」
「あぁ、勿論私はそんなんじゃなくってよ。」
被るだけで格好のつく仮面もあるし・・・。と言うか、これは男子の中二病だ。
「あぁ、甘いな!」
「でしょうね・・・所で貴方。」
「何だ?」
「浮気しよう、とか思わないの?
 あいつはいつになっても現れないし、貴方の顔なら十分、男の一人や二人くらい引っ掛けれるわ。」
(男として保障するよ。)
「そんなの、しないに決まっているッ!!!」
「あらあらぁ・・・彼にゾッコンなのね、フフ・・・・。」
「・・・お嫁に行けなくなるじゃないか・・・。」
544Sooth know he too.:2013/04/01(月) 12:20:34.38 0
「そうね・・・友達として、聞いておこうかしら。
 もしも、あの人と私、どちらかしか助けられない状況だとしたら、どっちを救う?」
「決まっているッ!!両方だぁぁぁ!!!」
「・・・貴方らしいわ。」

***

昼食を取り、雑談をしている内に、次第に辺りが暗くなってきた。そんなに話し込んでいたか・・・
窓からは、まだ少し明るいが、夜の街に輝くであろうイルミネーションが色とりどりの光を放っている。
「そう言えばぁぁぁッ!!今日はッ、クリスマスイブだなぁぁぁぁぁ!!!」
「そうね。」
「一緒に居たかったな、あいつと・・・」
「あら、私じゃ不満かしら。」
「そうじゃない、そうじゃないんだ・・・」
「フフ、分かってるわよ。ほんと、恋する乙女ね。」
ここまで一途だと、見ていて胸が痛い。・・・言いたくはないが、きっともう会えないのだから。
「叫んだら、聞こえるかな・・・?」
「やってみたら?w」
「遠藤悠斗ぉぉぉぉぉッ!!!私はお前が、大好きだぁぁぁぁぁ!!!!」
「凄い声ね・・・きっと届いたわ。きっと、ね。」
「そうかぁぁぁ!!それは良かったぞぉぉぉ!!」
ちゃんと届いたわ。でも・・・

***

「さて、そろそろ帰った方が良いんじゃないの?」
「あまり帰りたくない・・・」
「あら、お姉さん方が男でも引っ張り込んでるとか?フフフ。」
「そうじゃないんだ。ただ・・・クリスマスなんだ、二人でいたい・・・と言うか・・・」
「あら。柄にも無くもじもじしちゃって、どうしたのよ。」
「私は遠藤が好きだ・・・でも、でも・・・」
「何よ、はっきり言いなさい。」
545Sooth know he too.:2013/04/01(月) 13:39:41.47 0
「私・・・煉子も好きだ・・・。」
「それはそうでしょうね。友達だもの。」
「違う、お前ならわかるだろぉぉぉ!?同性間で恋愛なんて可笑しいかもしれないぃぃッ!!
 でも、でも・・・私は、どうしたらぁぁぁぁぁああ!!!」
成る程、鋭い・・・篤には悪いけど、今まで篤の事を馬鹿だと思っていた。
だが・・・ヒントをあげすぎた所為か?私は、何所で間違えてしまったのだろう・・・
「フフフ。だったら尚更ね。早く帰らないと、餓えた狼に食べられちゃうわ。」
「頼むッ!!お願いだッ!!何だってする、変な事をしたって良い!!!
 だから、だから・・・一緒に居てくれぇぇぇぇッ!!!!」
「変な事なんてしないわよ・・・好きにすれば?」
「良い、のか・・・?」
「拒みはしないわ・・・お姉さん方には、ちゃんと連絡するのよ。」
「あぁ、あぁ・・・!!」

***

「煉子ぉぉぉ!!今日ぐらいは、一緒の布団にぃぃぃぃッ!!!」
「嫌よ・・・でも、貴方が寝付くまで、傍に座って居てあげるわ。」
「煉子の髪・・・さらさらで、ふわふわで・・・あぁ・・・」
「そんなに大した物じゃないわよ。」
「・・・何だか、ウズウズする・・・変な気分・・・。」
「あら、風邪薬取って来ようかしら?」
「そうじゃないんだ。ドキドキして、胸が苦しくって・・・。」
「うーん、どうしたものかしら・・・。」
「心の底から、煉子と一緒に居たい、煉子が好きだって気持ちが溢れてくるんだ・・・
 でも、それはあいつに対しても同じ・・・あぁぁぁっ!!私は、私はぁぁぁ!!!」
「・・・。」
苦しかった。悩んでる彼女の様はとても苦しそうだ。でも、それを見る私も苦しかった。とてもとても苦しかった。
546Sooth know he too.:2013/04/01(月) 13:40:54.13 0
「なぁ、煉子・・・。」
「うん?」
「変かもしれないが・・・キス、してくれないか・・・。」
「あら、嬉しい事言ってくれるじゃない。・・・でも、それは出来ないわ。」
「いや、良いんだ・・・」
「貴方が嫌いだから、じゃなくってよ。
 私は、私に罰を与えなければならない・・・私は、間違いを犯した。
 ・・・誰かを傷付けてしまう間違いを、ね。だから、罰しなければならない。
 その人の悲しみ以上に辛い罰を与えなくちゃならない。甘んじて受けなくちゃならない。
 ・・・・だから、駄目なのよ・・・。」
突然、篤が跳ね起きながら叫ぶ。
「お前が何をしたって言うんだぁぁぁ!!!!」
「・・・!?」
「お前のおかげで、私は救われているッ!!私だけじゃない、虐めっ子達だって考え直してくれたぁぁッ!!
 クラスの雰囲気も、ずっと良くなったッ!!!皆、お前のおかげで変われたんだぁぁぁぁ!!!
 だから、だから・・・そうやって、自分を責めないでくれ・・・。」
「違うわ。自分を責めたくて、自分ばかり責めてるんじゃない。
 ・・・事実だもの。そう、私が考えた事も、全てね。ずるい事、汚い事、黒い事、色々思ったわ。
 そうして行動した結果、周りが変わっただけ。私がやろうとしたのは、私欲にまみれた事。
 だから罰しなくちゃならないの。これから私は大切な人の、大切なものを奪ってしまう事になるわ・・・。
 死を持ってしても足りない。生きて償わなければならない、重い重い罪。・・・私、中二病だわ。」
篤の叫び声は、耳も、胸も痛くした。
「私にはわからないッッ!!!何が私欲だッ、何が罪だぁぁぁぁッ!!!
 だったら、私の恋だって私欲じゃないかぁぁぁ!!!みんなみんな、自分の為に動いてるんだ!
 でもッ、だけどッ、それでも人は他人を思いやれるッ!!!
 煉子だって、私を助けたのは自分のためだけだったと言うのかッ!?体育の時、工藤を仲間に入れたのもかッ!?
 虐めっ子にはっきりと物を言ったのは!?学校祭に私を誘ってくれたのは!?
 今までずっと、私と友達で居てくれたのは!?
 全部、全部、全部、自分のためだったと言うつもりかぁぁぁぁぁぁッッ!!!!!」
「五月蝿いわね、貴方に何が分かるのよ。」
547Sooth know he too.:2013/04/01(月) 13:41:40.34 0
(しまった、言ってしまったわ・・・ごめんなさい、篤・・・。)
「わからない!!何も、なんにも・・・煉子の事、全然わかんない、わかってない!!
 でも、煉子が言ってるのは間違っているッ!!!バカな私にだってわかるぞぉぉぉぉ!!」
「ごめんなさい・・・今までずっと、貴方を馬鹿扱いしてきたわね。その事も謝るわ。」
「ふざけるなッ!!そんな事はどうだって良いッ!!私は馬鹿で良いッ!!
 煉子ッ!自分に謝れぇぇぇッ!!自分は悪くない、こんなに責めてしまってごめんなさいって!!!」
「・・・そう言えば、貴方とこうして喧嘩をするのは初めてね。」
「・・・そ、そうだな・・・すまない、熱くなってしまった。」
「フフ、貴方はいつも熱いわよ。冬なのに暑苦しい位だわ。」
「ごめんなさい・・・もう寝る、だから傍に居てくれ。これからも、ずっと・・・」
「心配しなくて良いわ、ずっと隣に居るわよ。だから、安心して眠りなさい。」
「あぁ・・・お休み、煉子。」
「お休みなさい。」
たった数ヶ月。たった数ヶ月の間、共に過ごしていただけだ。だが私にとって、彼女は親友だ。かけがえのない親友だ。
・・・だからこそ、彼女を傷付けたくなかった。

***

窓から、朝日が差し込む。空気がひんやりと冷たい。
首を動かせば、すーすーと篤が寝息を立てているのが見える。
(寝顔、可愛い・・・)
篤の頭を軽く撫で、立ち上がる。
(朝食でも作っておこうかしら。)
そう思った時、ふと篤の寝言が聞こえた。
「煉子ぉ・・煉子ぉ・・・行かないでくれぇ・・・・」
それでも私は、朝食を作りに台所へ向かった。
・・・何故だろう、妙に気だるかった。風邪でも引いたのだろう、うつさないように気をつけないと。
548Sooth know he too.:2013/04/01(月) 13:43:05.74 0
足音が聞こえる。
そちらに振り向くと、篤が居た。目を覚まして、きっと良い匂いにつられて来たのだろう。
「あら、おはよう。ちょっと待ってね、今朝食にするわ。」
その時の篤の顔は、少し妙だった。泣き笑うような表情だったのだ。
朝食ぐらいでそんな表情は、いくら篤でも可笑しい。そう思っていると、篤が駆け寄ってきて、私に抱きつく。
「会いたかったぞぉぉぉぉぉ!!!」
「あら、どうしたのよ?まるで、私がずっと遠くに居たみたいじゃない。寂しかったかしら?」
そこまで言って、可笑しい事に気づく。
「妙に、声が低いわ・・・喉は痛くないけど、やっぱり風邪かしら?」
「・・・そうか、お前が煉子のクリスマスプレゼントかぁぁぁぁ!!!」
「・・・え?」
へぇ・・・嫌な事に気付いたかも。
「ごめんなさい、ちょっとだけ待っててもらえるかしら・・・いや、少しだけ待っていてくれ。」
鏡を見に行く。
見た。消え入りそうな、震えた声で呟く。
「さようなら、唐栖煉子・・・。」
そして、篤の元へ戻る。
「そう。ドッキリでしたーっ!」
「煉子ってば、酷い悪戯だなぁ!!ところで、煉子は・・・?」
「えぇっと・・・言い辛いんだけど・・・」
「・・・?」
「昨日の夜中、出て行ったよ。急に引っ越さなきゃいけなくなったらしい。
 丁度、俺がこっちに戻ってきた時に、ここに呼ばれて、入れ替わりで・・・・。」
「え・・・!?」
「唐栖から、伝言、預かってるよ・・・今まで、ありが、とう、って、伝えて、って・・・・・・」
目から涙が零れる。どう仕様も無かった。・・・元々は、自分の蒔いた種だ。罰が当たったのだろう。
「な・・・何でお前が泣くんだぁぁぁぁ・・・私も、泣いてしまうじゃないかぁぁぁ・・・・」
549Sooth know he too.:2013/04/01(月) 16:01:49.33 0
篤が私の・・・いや、俺の腕の中に入ってきて、泣き始めてしまう。
常識的に考えて、この状況は可笑しい。だが同一人物である以上、違和感がない。
「何で・・・何で急に居なくなっちゃうんだ・・言ってくれれば、良かったのに・・・・・・!
 どうして・・私の前から居なくなっちゃうの・・・?ずっと一緒に居る、って、約束したのに・・・・!!
 なんで・・・?ずっと、ずっと一緒に居てよ、煉子ぉ・・・・!!うぐっ、えぐっ・・・」
(あぁ、もう!我慢できない!!どうせ信じないだろうよ。でも、それでも別に構わない!!!)
「あの・・・さ。信じられないかもしれないし、信じなくても良いけど・・・聞いてくれるか?」
「何だ、よぅ・・・?」
「さっき、嘘吐いた。俺・・・ずっと隣に居たよ、あんたの。」
「は・・・?どう言う事だッ!?」
直ぐに理解できないのも仕方あるまい。
「俺として、ではなく・・・唐栖煉子として。
 夏休みの終わり頃だったかな・・・何故かなんて知らないけど、目が覚めたらあの姿だった。
 最初は苦労したよ、色々と。服も、風呂も、日常生活の全てが違った。
 工藤の事だって、どう言う風に接したら良いか分からなかった。
 仮面を被っていたから、私は強気だったわ・・・俺からすると、考えられない位に。
 そう・・・ただのぼっちが、クラスの中心になった。でも、誰にも言えなかった。私は遠藤だ、なんて事は。
 楽しかったよ・・・楽しかったわ、貴方と居て。とっても楽しかった。
 だが、俺が唐栖煉子だって言う証拠なんて無い。信じられないのは解ってる心算。
 あんたが苦い物が苦手な事も、馬鹿だって事も、何所までも真っ直ぐな事も知ってるさ。
 でも、それは唐栖から聞いた、と言えば片付いてしまう。・・・そう言う事だ、信じなくて良い。」
思っていた程、篤は驚いていない様だ。返って、それが不安だった。
550Sooth know he too.:2013/04/01(月) 16:02:41.33 0
「そう、だったのか・・・。
 だから風呂に一緒に入ってくれなくて、更衣室が嫌いで、ボーイッシュな服で、お前の匂いがして・・・
 難しい事言ってるように見えて、ずっと遠回しに私が傷つかないように・・・
 ずっと、この日の事を考えていて・・・それで、それで・・・私のために・・・言ってくれれば、私は信じたのに。」
「・・・は?」
「違う・・・きっと私は、長い夢を見てたんだ。唐栖煉子と言う、幸せな夢を。」
「信じるって言うのか?こんな童話みたいな話を!?」
「勿論だッ!だって、私と煉子は友達じゃないかぁッ!!」
「そうだったな・・・だが、唐栖煉子はもう居ない。」
「違うぞ、お前が言ったんじゃないか!!唐栖煉子は確かに居た、その事実は消えないって!!!」
「・・・そうだな、そんな事も言ったね。」
「だから・・・だから、いつも・・・・そっか。学校祭も、あの雪も、クリスマスも・・・ずっと隣に・・・」
「・・・だが、この話は誰にも話す心算はなかった。
 信じて貰える筈も無い。それでも・・・信じなくても、あんたには話そうと思った。
 悪かった、ずっと黙ってて。ずっと騙してて。」
「・・・はははは!!」
「どうした?」
「やっと気付いた!!だから、私は煉子が好きだったんだ!!そうか、そうかぁ!」
「・・・。」
「姿が変わっていたら・・・それでも、違う形できっと会える・・・・
 あの寝言・・・最初の頃の時々変わる口調・・・・
 暗い子だった、クラスで一人で居る様な・・・・
 もしも、大切な人が居なくなったら・・・悲しむだけじゃ駄目、自殺も駄目・・・・
 あの人と私、どっちを救う・・・・
 全部、全部そうだ・・・何で私は気付かなかったんだぁぁ!!こんなにも、足跡が残っているのに!!」
「へぇ・・・そんなに覚えてたか。」
「最初から、全部言ってくれれば良かったのに!!お前となら、風呂だろうが何だろうが構わないのに!!」
「・・・ごめん。」
「そうだ!まだ面と向かって言ってなかったなッ!!」
「・・・何を、だ?あるいは、何かしら?」
551Sooth know he too.:2013/04/01(月) 16:04:41.06 0
篤はこちらをじっと見つめた後、大きく息を吸い込む。
「大好きだぁぁぁぁッ!!お前ぇぇぇぇッ!!!ずっと、ずーっとぉぉぉぉぉッッ!!!
 だから・・・だから、もう居なくならないでくれッ!!どんな事でも、信じるからぁぁぁぁぁ!!!!
 世界で一番、愛してるぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッ!!!!!」

***

私は・・・違う、俺はその後、改めて篤の家に招待された。
・・・姉に紹介したい、と。勿論、俺は彼女等を知っている。・・・初対面のフリは慣れた。
見慣れた、白い外観の家。上がらせて貰うと、早速居間へ招待される。
「君が、遠藤君か。」
「え、えぇ、はい。」
いきなりの緊張。駄目駄目じゃん、俺。
「・・・成る程、雰囲気が似ているな。先日引っ越してしまった、唐栖と言う子に。」
「はは・・・会ってみたかったものです。」
「所で、私と異性として付き合ってみる気はないか?」
「姉上ッ!?」
「ふふ・・・冗談だ。ただ、篤が惚れるのも解る。血は争えないな。」
冷さんは口許を緩める。
「紹介が遅れた、沙緒冷だ。大学院生、天秤座、AB型と言った所か。」
「遠藤悠斗、高校二年、以下同文です。」
「・・・成る程、道理で彼女と似ている訳だ。」
話していると、いつもの大仏マスクとおにぎりで、舞さんがどこからともなく現れる。
しかも、真っ白なTシャツに「米」と書かれた服。・・・いつも通りだ。
「舞、煉子ちゃんの時もその格好じゃなかったか。」
(煉子ちゃん、ねぇ・・・)
しかし、舞さんの言葉は予想外の物だった。
「二度目。自己紹介はいらないだろう、遠藤君?」
「・・・え?」
「初対面だ、挨拶は必要じゃないか?」
「理由は分からない。」
「・・・いつものペースだな。」
552Sooth know he too.:2013/04/01(月) 16:06:01.50 0
「その理由じゃない。何故、女の子になったのか。」
「えっ」
「あ、姉上ッ!?」
篤が再び素っ頓狂な声を出す。
「女になってしまったから、仕方なく唐栖煉子と名乗った。そして篤を虐めから助けた。しかし、突然やってくる別れ。
 元に戻ってしまい、篤に友達を失う悲しみを与えてしまった。そんな後悔をしてるんじゃない、唐栖煉子さん?」
「え、えっと・・・」
「冗談を言った。でも、そんなファンタジーなのは嫌いじゃn・・・」
言いかけた舞さんの言葉に、篤が割って入る。
「姉上ッ!?何で知っているんだッ!!?」
「「「・・・。」」」
「あれぇぇ?可笑しいぞ・・・?皆、どうして黙ってるんだ・・・?」
「貴方ねぇ・・・わかってて言ってるのかしら。先が見えない子だわ。・・・って、煉子は言うと思うぞ。」
「本当の話なのか、遠藤君。」
「・・・信じられますか?」
冷さんと舞さんは、口を揃えて言う。
「「信じられる。」」
「はは・・・血は争えませんね・・・」
「そうか・・・ふふ、良い男を見つけたものだな、篤は。」
「似ているのではなくて同一人物だった・・・貴方が、唐栖煉子さん・・・」
そう言う舞さんの顔は、未だに大仏だ。
「そう・・・じゃ、私の髪留めの形、判るかしら?」
「郵便のマークの形、ですよね?〒←こんな風な。」
「ふふふ・・・とっても幻想的ね。嫌いじゃないわ。」
「な、何だッ!?このとてつもない疎外感は!?い、いくら姉上でも彼は渡さないからなッッ!!?」
「取って食べたりはしない、だから怯える必要は無いぞ、遠藤君。・・・よし。舞、今日は外泊しよう。」
「カプセルホテル。」
「あ、姉上ッ!?どう言う意味だッ!?」
「畳の和室でイタリアンのフルコースが出るなら、カプセルホテルでなくても良い。」
「意味は無い。二人きりにしてやろう、と思っただけだ。・・・一晩中、な。」
553Sooth know he too.:2013/04/01(月) 16:08:18.66 0
篤が裏返った声で叫ぶ。
「ど、どどどう言う事だぁぁぁ!?そ、それってつまり・・・。」
(俺が何か言って、誰か聞いてくれるかな・・・)
「そうなるかどうかは、お前達次第だ。ふふ・・・」

***

辺りの暗くなってきた頃。
冷さんと舞さんは出て行った。俺と篤は、いつも通り篤の部屋に居た。
・・・いつも通りではないな。そこに居るのは、唐栖煉子ではないのだから。
「さぁ、私を抱けぇぇッ!!今すぐッ!!」
俺はもう、答えを決めてある。
「だが断る」
「何・・・だと・・・私の胸が無いからかぁぁッ!!」
「違う阿呆・・・もし俺が、あんたと結婚したら抱いてやる。」
「そ、それってプロポーズか・・・?」
「違う莫迦。別れる可能性もあるからって事。」
「私は絶対にお前と離れないッッ!!だから、捨てないでくれぇッ!!」
「・・・またバイトする。金が溜まったら指輪買うよ、婚約指輪。いつになるか判らんけど。」
「お、お前ぇぇぇぇッ!!私は嬉しくて泣くぞぉぉぉ!!!」
「婚約指輪は物的証拠にもなるしな。・・・と、言う訳だ。今日は陽が昇るまで遊ぼうぜ。」

***

ドアが少しだけ開く。
ドアの向こうの銀縁眼鏡と目が合う。銀縁眼鏡の内側の瞳が動き、篤の方を見る。
辺りは既に明るい。
篤はトランプを数枚握ったまま、テーブルに突っ伏して寝息を立てている。
それを確認すると、冷さんが部屋に入る。
「起きていたか・・・篤、幸せそうに寝ているな。結局何もしなかっただろう?そうなる事位、私にもわかっていた。」
「まぁ、篤を傷付けるなんて、とても出来ませんからねw」
554Sooth know he too.:2013/04/01(月) 17:28:59.44 0
「・・・妹の代わりに、私が君と寝ようか?」
「はい?」
「ふふ・・・昨日だってそうだ。君の反応は実に可愛い。だから、ついからかいたくなってしまう。」
「からかわれている事には気付いてましたが・・・ですが、反応に困ります。」
「私とて、妹の大切な人を奪ったりはしないさ。」
そう言いながら、冷さんは部屋を出て行く。そして扉を閉めながら言い残す。
「・・・だが、妹に飽きたなら、いつでも私の所に来ると良い。」
俺には、その言葉はからかっている様にしか聞こえなかった。
・・・あの人は冗談を言う時もいつもとトーンが変わらない、抑揚の無い声だ。
本心は、本人にしかわからないのだろう。だが、俺は篤を離す心算はない。だから、冗談として受け取っておこう。
眠っている篤の頭を撫でながら、そう考えていた。

***

がばっ。
「・・・夢か。」
何だか良い匂い。
布団から這い出て、台所へ歩いて行く。

***

「おはよぉぉぉッ!!」
「おはよう、篤。」
「・・・所で、悪い夢を見なかったか?魘されていたぞ。」
「・・・少し、昔の事を夢に見たわ。悪いわね、貴方ばかり働かせてしまって。家事は私がやるって言ったのに。」
「仕方ないさ、この国は悠斗の様な人に優しくないからなッ!」
「私は、どっちの人間なのかしらね・・・人格的には遠藤悠斗だけど。」
「どっちだって良いッ!大好きだぞ、悠斗ぉぉぉぉッ!!」
「・・・煉子よ。今は。」
555ほんわか名無しさん:2013/04/01(月) 17:29:51.31 0
以上です、長々と失礼しました
556ほんわか名無しさん:2013/04/01(月) 17:54:25.75 0
いきなり50レス近く進んでて驚いたw
557ほんわか名無しさん:2013/04/01(月) 18:03:24.81 O
その情熱にまずはGHだあぁぁぁぁぁ!!!!
感想は読み終わってから書くぜぃ
558ほんわか名無しさん:2013/04/03(水) 13:06:57.77 O
遅くなったが読み終わった
幸せになってくれて良かった……!

GH!!
559ほんわか名無しさん:2013/04/03(水) 22:40:55.26 O
お題おくんなまし
560ほんわか名無しさん:2013/04/04(木) 18:04:59.83 0
・お花見
・図書館
・サイクリング
・そろそろこたつをしまう時季
561ほんわか名無しさん:2013/04/17(水) 01:21:52.01 P
男「…………桜ももう散ろうかというこの時期に、なんだお前は」
女「コタツは正・義ッ! しまうのは夏のわずかな期間だけでよかろうなのだぁぁぁぁ!!」
男「ものぐさは嫁に行き遅れるともっぱらの噂」
女「押し掛けるから問題ないっ! コタツごと! 冬に! そうすればいかに男でも逃げられまい!」
男「くやしい、でも入っちゃう(ビクンビクン」
女「―それに! この時期はスイッチ切って毛布だけにしとくといい具合になるんだァァァァ」
男「どれどれ(モゾモゾ」
女「――っ!? (ち、近い近い近い! 隣に入ってくるとか予想外だぞ男ぉぉぉぉ!!)」
562ほんわか名無しさん:2013/04/17(水) 07:32:01.76 O
そのままイチャイチャするんだ!
563ほんわか名無しさん:2013/04/22(月) 01:53:53.51 O
お題はもらえど書く時間がない……
564ほんわか名無しさん:2013/04/26(金) 19:09:09.69 O
>>560
・お花見+図書館


男「……」パラ

―――ヒラッ

男「……?」
女「あぁーっ!! 男の頭に桜の花びらがあぁーーーーー!!」
男「喧しっ……だからどうした?」
女「なんか珍しいなーと思って見てただけ!!」
男「そこの窓から入ってきたみたいだな……つか図書館では静かにしろよ」
女「おーっ!!」
男「返事自体がうるせぇよ、ったく……」パラ
女「なぁなぁ、男ぉ!!」ヒソヒソ
男「なんだよ……」
女「ここからなら桜がよく見えるから、お花見できるかもな!!」ヒソヒソ
男「ん……そうだな。ここなら花見の特等席だな」
女「今度、ここで一緒にお花見しよっ!! 二人きりで桜を眺めるんだ!!」ヒソヒソ
男「……いいけど、花見にかこつけて図書館で飲食するんじゃないぞ? あと、騒ぐのもOUTだからな」
女「そんな事細かに注意しなくても、小学生じゃないんだから安心しろっ!!」ヒソヒソ
男「ヒソヒソ声の時点ですでに喧しいから信用できねぇよ」
565ほんわか名無しさん:2013/04/26(金) 21:39:47.05 O
・サイクリング


女「たまにはプァーッとどこか遠くの方に行きたいな!!」
男「つっても、GWはどこも混むし、あんまり出る気しないんだよな」
女「それなら、自転車で遊びに行こ!! 男と遊ぶためのいい穴場知ってるんだ!!」
男「サイクリングってことか……そういえば中学んころ、COLNAGOのロード用自転車とか欲しがってたなぁ」
女「こ……こるなご? って、なんだ?」
男「外国の高級自転車メーカー。ロードレース用の本格的な自転車を作ってる会社の名前だよ」
女「そうなのか!! でも意外だな、男は自転車に興味があったのか!!」
男「ほんの一時期だけな。今は自転車買うのさえ諦めてるよ」
女「なんでだ? お小遣いとか貯めれば、どうにでもなりそうじゃないか!!」
男「俺もそう思ってたけどな……ローディはとにかく金がかかるんだよ。ほら、見てみな」
女「ふぇ……? 何、これ」
男「さっき言ってた、COLNAGOの日本支社のサイト。そこに書いてある自転車の値段、よーく数えてみな」
女「えーっと……いち、じゅう、ひゃく、せん……ひゃ、百五十万円んんんんんんんん!?」
男「そ、自転車一台でその値段だ。もちろん安いメーカーの自転車もある
  けど、とにかく敷居の高いスポーツだってことに代わりはないな」
女「……男おぉぉぉぉぉ!!」ガシッ
男「な、なんだよ」
女「自転車に百五十万も出すくらいなら、私といっぱい遊びに行こう!!
  美味しいものお腹一杯食べて好きなことして遊べるぞ!!」ユサユサ
男「そんな涙目にならんでも……よっぽどショックな値段だったんだな」
566ほんわか名無しさん:2013/04/26(金) 21:54:14.54 O
・そろそろこたつをしまう時期

男「うー、眠……」ウトウト
女「おっ邪魔しまぁーーーーーーーーーす、っとぉ!!!」ドォンッ
男「……ヒートか。眠気が覚める一撃だな」
女「おっ、まだこたつしまってないのか! それじゃ私も失礼して……」モゾモゾ
男「……しかし、もう5月か。早くこたつも片付けちまわないとな」
女「ダメだ、まだ片付けるには早いぞ!!」
男「どうしてだよ。ボサッとしてると夏なんかあっという間だぞ?」
女「こたつを片付けたら、男と合法的にイチャイチャする場が無くなっちゃうじゃないか!!」
男「人ん家でイチャイチャしようとするのはよしていただけませんかね?」
女「むしろ私から言わせれば、男が私を押し倒すくらいしてもいいと思ってる!!」
男「丁重にお断りします」
女「ならばこうしてやるうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」ドカッ
男「うおっ……おいこら、止めろ」ゴロン
女「こたつも男も大好きぃぃぃぃぃ!!」チュッチュッ
男「お、おいっ! 首にキスマーク残るだろ、止めろって!! マジで……うわあぁぁぁぁぁ!?」
567母ヒートのようです:2013/04/26(金) 23:53:26.10 O
うちの母が喧しくて困る。

今年のGWは父の休みが取れず、母が心底残念そうな顔をしている。

長めの休暇が取れたからといって格別どこかへ出かけたりはしないはずなのだが、

それでも母は、父と一緒に過ごす時間が削られるという、ただそれだけを惜しんでいるようだ。

母は、リビングの日だまりの中で父と微睡むのが好きなのに、と口惜しそうに嘆く。

確かにそれは、父が休みの時でないとできないことだが、さりとていい歳をした母親の呟きとも思えない。

俺は母に、倦怠期という言葉を知っているかどうか尋ねてみた。

母はけろりとした顔で、私たちには一生無関係な言葉だと言ってのける。

同じ質問を父にもしてみると、事細かに解説してある辞書のような、正確な答えが返ってきた。

二人とも、その言葉を自分たちに当てはめようなどとは、夢にも思っていないようだ。

こんな夫婦なればこそ、リビングで二人して微睡む、などという休日の過ごし方が浮かぶのだろう。

かえすがえすも、GWに父の休暇の取れなかったことが、残念でならなかった。
568母ヒートのようです:2013/04/27(土) 00:28:13.68 O
うちの母が喧しくて困る。

ある日母が、父の携帯に鈴のついたストラップをつける提案をした。

父は別段構わないということだったが、長年母の息子をしている俺からすれば、

この突然の提案には、何かキナ臭いものを感じざるを得ない。

最愛の父に悪影響を及ぼすようなことをするとも思えないが、母は何をどうしてもやはり母なので、用心するにこしたことはない。

その鈴の効果が現れだしたのは、鈴をつけてから数日後のことだった。

かねてより帰宅する父を出迎えるのは母の役目であったのだが、ここ数日、父を迎えるその姿勢に拍車がかかっているのだ。

具体的に言うと、まるで父が帰宅するのが分かっていたかのように、父が玄関を開けるのを察知して待ち構えているのだ。

ここまで言えば、鈴の果たす役割はもう分かったことだろう。母は微かに鳴る鈴の音を聞き分け、父の帰宅を耳で聞き分けていたのである。

なんとも恐るべき、そして母らしい遣り口だが、その終焉にも実に母らしいオチがついた。

敏感な母の耳は、近所の猫の首輪の鈴まで察知するようになってしまい、

それを聞いただけで反射的に玄関に走るようになってしまったのだ。

これでは日常生活に支障をきたすからと、父は母に鈴のストラップを返し、自覚症状のあった母も、渋々ながらその言葉に従う。

以降そのストラップは、母をパブロフの犬にしてしまわないよう、俺の机の引き出しに厳重にしまわれることとなった。
569ほんわか名無しさん:2013/04/29(月) 08:45:29.73 O
GWだし素直ヒートと日中からイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャしたいなぁ……
570ほんわか名無しさん:2013/05/02(木) 06:59:15.81 O
・方言ヒート(博多弁)

女「男さん! うちと付き合ってくれんね!?」
男「は……えーっ、と……?」
女「いきなり呼び出しばしたとは謝ると! だけん、もう我慢できよらんかったとよ!」
女「うちは三組の女、あんたに一目惚れしたと!! うちと付き合ってほしかとね!!」
男「……いきなりすぎてようわからんばってんが」
女「だけん、うちはあんたのこと好いとうとってことたい!!」
女「覚えとらん? 男さん、入学式ん時に、教室がわからんで迷ってたうちに、声かけてくれよったったい!!」
男「あ……あー、あん時の……」
女「そう!! あん時からうち、男さんのこつば気になっとったとよ!!」
男「あー……」
女「返事はいつでんよかけん、男さんの真っ直ぐな気持ち、伝えてほしかと!!」
男「えと……うん、じゃあ、友達からで良かなら……」
女「えっ」
男「……よろしくお願いします」
女「そ、そんな即決するとは思うとらんかったたい……うち、喧しかけどそれでも良かと?」
男「良かか悪かかは付き合ってから決めるくさ」
女「……ほんなこつ?」
男「……はい」
女「いやったあぁーーーーーーーーー!!! 男さん、愛しとうとっ!!!」
男「うわぁ……想像以上にしぇからしかね……」
5711/2:2013/05/03(金) 19:59:34.24 O
・方言ヒート(博多弁)その2

女「そんでなー、うちのお父さん階段から転げ落ちて、ドッシャーンッて!!」
女「もー家族全員大笑いやったと!! 可笑しかやろぉ?」
男「そいは大変やったねぇ。お父さん怪我せんかったと?」
女「あ……うん、平気やったけど」
男「そいは良かったばい。怪我のなかとが一番っちゃけんね」
女「……なぁ、男さん。うちの話って、つまらん?」
男「えっ。そげんこつはなかとよ? まうごつ(とても)面白かたい」
女「けど、男さんあんまり笑いよらんけん! だけん、うちの話がつまらんのかなぁって……」
男「あぁ……ごめんな。俺、表情が乏しいけん感情が顔に出らんとよ」
男「そいがあったけん、中学ん時の彼女にも『何考えようか分からん』っちゅうてフラれてなぁ……」
女「酷か女ったい!! でも、うちの話がつまらん訳やなかったなら、ちょっと安心したと!!」
男「不安にさせて悪かねぇ。けど、女さんが気にすることやなかと」
女「うーん……感情が顔に出よらんのは、表情筋が固うなっとうとやなかね?」グニッ
男「にゅっ!?」
女「うちがマッサージして柔らこうしてあげる!! リラックスリラックス!!」グニグニ
5722/2:2013/05/03(金) 20:01:37.64 O
男「みょあぁ……お、女さん。人の見とうけん今は勘弁して……」
女「なんば言うとうと!! 恥ずかしがるこつはなかろうもん!!」グニグニ
男「……えいっ」グニッ
女「むにゅっ!?」
男「言うても止めてくれんとなら、同じやり方でお返しったい」ムニムニ
女「むがーっ!! うちは表情筋固うなっとらんと、やらんでよか!!」
男「女さんの手ば止まれば俺も止めると」
女「そっちが後からやってきたけん、そっちが先に止めるのが筋やろうもん!!」
男「……」ムニムニ
女「……」グニグニ
男「……ぷっ」
女「うにゃ?」
男「アハハハハッ! 俺はなんをムキになってやっちょうとかねぇ!」
女「……?」ポカン
男「女さんがあんまり無邪気やったけん、乗せられてしもうたとよ! アハハハ……」
女「……何やらよう分からんっちゃけど、男さんの笑うた顔がようやっと見れたばい!!」
男「……あ」
女「思うた通り、笑顔の方が素敵ったい!! ますます惚れたったい!!」ニコニコ
男「……なんか、今さらんなって恥ずかしく思えてきたたい」
573ほんわか名無しさん:2013/05/03(金) 20:29:57.02 O
・方言ヒート(博多弁)その3

―――GW中、駅前

女「おーい、男さーん! こっちこっちー!」
男「あぁ、女さん。待たしてしもうたね」
女「なーんもぉ! うちも今来たところったい!」
男「私服姿ば初めて見たけんが、よう似合うとるよ」
女「そ、そうね? 普段スカートとか穿かんけん、そう言ってもらえるとホッとする!!」
男「そういえば、学校でもスカートの下はジャージやね?」
女「スカートはスースーして寒かけん、うちはあんまり好かんとよ!!」
男「けどその格好じゃと、女の子らしさが五割増しじゃねぇ」
女「うん? それ、普段は女の子らしくないって暗に言うとうとやなかね?」
男「あ、いや、そうやなかと。ますます綺麗になっちょるっていう意味やったとやけど」
女「どーせいつもは女の子らしくなかもんねっ! ふーんだっ!」プィッ
男「そげんつもりで言うたとやなかったとやが……」
女「……ふふふ、冗談ったい!! 男さんの困惑する顔が見たかったと!」
男「あぁ、そう……女さんも人の悪かねぇ」
女「うちのこと可愛いなんて言うたのは男さんが初めてやもん! 怒るはずなかろうもん!」
男「でも、ほんなこつ可愛かとよ。俺は果報者じゃな」
女「男さん、ジジくさかー! うちのお爺ちゃんみたいなこと言っとう!」クスクス
男「ははは……ほいじゃ、行こっか」
女「うんっ!!」
5741/2:2013/05/03(金) 20:52:58.02 O
・ツンヒートな彼女


女「皆さん、おはようございます」
友「あ、おはようございます先輩! 今日もお綺麗ですね!」
女「あら、お上手ね。お愛想でも嬉しいわ」
友「お愛想だなんてそんなぁ! 全部俺の本心っすよ!」
女「あらあら……うふふ」
男「ちゃーっす。はざーっす」ガラッ
女「あら……おはよう」ツンッ
男「……ども」
友「おはよ、男」
男「よう、友」
友「まーだ続いてんのかよ、会長との『冷戦状態』」
男「だな」
友「一体何が原因なのかねぇ……正直、お前と先輩がこうだと、生徒会の仕事やりにくいったら」
男「それは向こうに言ってくれ。俺に心当たりはない」
女「男くん、ちょっとこっちへ」
男「……はい?」
女「なんなの、この生徒会日報は? 誤字脱字は酷いし字は汚い。やり直しなさい」
男「申し訳ありません」
女「あなた、最近たるんでいるのではなくて? 指導して差し上げますから、書道室まで来なさい」
男「は……しかし、そろそろ授業が始まりますが?」
女「口答えは許しません。すぐ済みますから、早くなさい」
男「……はい」
友「うっわぁ、また個人指導かよ……」
男「もういい加減慣れたけどな。正直、朝からこれはキツいよ」
友「授業前にヘコまされるとか大変だな。まぁ頑張れよ」ポンポン
男「……あぁ、行ってくる」
5752/2:2013/05/03(金) 21:06:59.90 O
―――書道室


男「……失礼します」ガラッ
女「……」
男「会長、先ほどのご指導の方、お受けしに来たのですが……」
女「……男ぉ」
男「はい」
女「男おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」バッ
男「はいはい」
女「そんな冷たい言い方しないでくれぇぇぇぇぇ!! さっきのが本心じゃないのくらい、分かってるだろ!?」
男「存じておりますが」
女「生徒会日報も完璧だったぞ!! 誤字脱字もないし、字だって綺麗だった!!」ギューッ
男「弁解しなくても理解してますから、落ち着きましょう」
女「うぅ……ごめんなぁ、男ぉ……私、人前だと緊張してああなっちゃうんだぁ……」グスン
男「知ってますよ。良家の出自がプレッシャーになって、ああいう態度取るしかないんでしょ?」
女「嫌な気持ちになったろう? 私のこと、嫌いになったか!?」
男「その程度で折れる心は持ち合わせていません」
女「……ありがとうぅ……」グズグズ
男「鼻水、ふいてください。顔ぐちゃぐちゃですよ?」
女「……うん」チーンッ
男「先輩がどんなに口悪くても、俺から離れることはありませんから安心してください」ギュッ
女「……私、こうしてる時が一番幸せだあぁぁ」
男「……ホント、意地っ張りなんだか、泣き虫なんだかねぇ」
576ほんわか名無しさん:2013/05/04(土) 07:04:58.95 O
・寝ぼけ

女「…Zzz」

男「ヒート、入るぞ……って寝てるし」

男「こんないい天気の休日に昼寝とか、脳ミソ腐るぞ」

女「……」スピー

男「……リアクションがないとやたら静かだな」

男「ちゃんと息してるのか……?」ソ〜ッ

女「うーん……」パクッ

男「ッッ!?」ビクッ

女「んん〜……? なんだこの餃子、固いぞぉ……?」モグモグ

男「こいつっ、人の耳をっ……!!」ゾクッ

女「……美味しくない……金返せぇ……」ペッ

男「……寝ぼけてたにしてはハッスルしすぎだろ」

男「……寝てようが起きてようが、こいつには近づかない方が無難だな」
577ほんわか名無しさん:2013/05/08(水) 09:32:04.71 0
規制のせいか誰もいないなぁ
お題くりゃれ
578ほんわか名無しさん:2013/05/08(水) 16:46:10.92 0
.かしわもち
.母の日
.五月病
.突風
579ほんわか名無しさん:2013/05/08(水) 20:54:35.84 O
>>578

・方言ヒート〜こどもの日編〜

女「男さんっ!! これ食べて!!」
男「うん? どげんしたと、これ?」
女「柏餅ば作ったと!! 今日はこどもの日やけん!!」
男「あぁ、そういえばそうじゃね。やけん、もう子供っちう歳でもなかと思うけんが」
女「祝い事はいくつんなっても祝ってよかと!! せっかくの手作りっちゃけん食べてよ!!」
男「それもそうじゃね。じゃあ一つ……」パクッ
女「どげんね、美味しか?」
男「うん。わっぜぇ(凄く)美味かよ」
女「本当に!? 良かったぁ、頑張って作った甲斐があったもんね!!」
男「ただ、もう少し砂糖を控えてもよかかもしれんばい」
女「んー、そうね? そういえば砂糖きかせ過ぎたかもしれんねぇ」
男「あと、柏葉にくるむ前に粉をはたきすぎかもしれん。ちょっと粉っぽさば感じる」
女「えっ……そ、そう?」
男「あとは……そうじゃなぁ、あんこを固めに煮ればもっと良くなるかも……」
女「お、男さんっ!! ちょっと細かすぎやなかね!?」
男「あっ……ご、ごめん! 俺んち和菓子屋やっとうけん、甘味の味には細かかとよ!」
女「にしても厳しい評価ったい……本当は美味しくなかったとやなかの?」
男「そげんこつはなか! 女さんの愛情いっぱい詰まって、美味しかったと!」
女「なぁーんか、自信なくすったい……男さんけっこう辛辣やねぇ」
男「ごめん……女さんの柏餅ば貶めすつもりはなかったと。俺の悪いクセたい」
女「……よしっ! そんなら次は、男さんが納得できるようなお菓子作ってくるたい!!」
男「……え?」
女「男さんが厳しかったとは、うちの技量が足りんかったからやもんね!」
女「それなら、今から練習して上達すればいいだけのことやろうもん!! 楽しみにしとってね!!」
男「もう立ち直っとう……女心っちゅうもんはよう分からんばい……」
580母ヒートのようです:2013/05/09(木) 00:34:38.03 O
うちの母が喧しくて困る。

ある日曜日のこと、いつもかしましく忙しない母が、珍しく椅子にへたりこんで放心していた。

顔どころか首筋まで真っ赤になって、視線も定まっていない。表情もどこか虚ろである。

熱でもあるのかと思っていると、母は俺が立ちつくして見ていることに気づいたらしく、聞いてもいないのにそうなった理由を語りだした。

有り体に言ってしまえば、父に母の日を祝ってもらえて、嬉しかったからそうなっていたということらしい。

よくよく見れば、母の着るポロシャツの胸ポケットに、カーネーションが一輪刺してあるのが見える。

それを渡しながら父は、母の耳元で、何事かを囁いたそうだ。その台詞を聞いた途端、母は

尋常でないほどに赤面し、動けなくなってしまったらしい。

母は、父が何を言ったか知りたいかと俺に尋ねてきたが、イエスと言ったところで教えてくれないのは目に見えている。

父が発する母への言葉は、自分だけの宝物として、母の脳内HDDに刻みこまれるからだ。

案の定、母は一人できゃあきゃあ騒ぎだしただけで、俺にその台詞を教えてはくれなかった。

きっと、素面で聞いたら身悶えして鳥肌の立つような、歯の浮く台詞なのだろう。

母がその手の台詞に弱いのは知っていたが、卒倒寸前にまで興奮しているのは初めて見た。

そして何より、俺の全く気付かなかった母の日というイベントを、いち早く察知していた父に、拍手して見習わなければならないだろう。
581ほんわか名無しさん:2013/05/09(木) 01:10:22.37 O
・突風

男「今日は風強いな……うわっ!」

女「砂埃があぁぁぁぁぁ!! 目にっ、目にいぃぃぃぃぃ!!」

男「あんまり目擦るなよ。余計悪化するぞ」

女「ここは私を風避けにして先に行けえぇぇぇぇぇ!!!」

男「俺お前より背高いから全然風避けにならないんだが」

女「私のことは気にするなっ……後から必ず追いつくからっ!!!」

男「はいはい死亡フラグ死亡フラグ。いいからこっちこい」グィッ

女「ふあっ!!」

男「風強いときは、こうやって腕組めばちっとはマシになるんだってよ」

女「そうかあぁぁぁぁぁ!! ラグビーのスクラムの要領だな!!」

男「ま、歩道に横並びになるから人来たら離れなきゃだけどな」

女「男と私が手を組んだからには、風ごときに好き勝手はさせえぇぇぇぇぇん!!!」フハハハ

男(……普通に腕組んで帰りたかっただけ、とは一生気付かないんだろうな)
582ほんわか名無しさん:2013/05/11(土) 15:06:12.75 0
・突風

風「ごおおおぉぉぉぉ……おおおおおおおお」

男「なんて風だ。くっ」 よろり

女「危なあぁぁい! 掴まれえええええぇぇぇぇぇ!!」 ぎゅうっ

男「痛い。手が痛い。離せ」

女「待て! 風から護れず、こけさせてキズものにでもしようもんなら、
  責任をとって婿にするしかないだろうが! それでもいいのかああぁぁぁ!?」

男「おまえは時々というにはかなりの頻度でよくわからんことを言うよな」

女「はッ!? しまったァ! このままだと結婚できないじゃないかああああああ!」 うるっ

男「自分から言っといて泣くなよ」

女「な、泣いてなんかいねええ! 眼に砂が入っただけだあああああ!!」

男「手を離せ」 
583ほんわか名無しさん:2013/05/11(土) 15:55:39.47 0
・かしわもち

女「フフフ……男の子なら端午の節句! わたしの手作りかしわもちでイチコロッ!」 

女友「うん。まあ頑張って。三百六十日ほど先に」

女「関係ねえ! 数日程度の誤差に邪魔されるような恋路かよおおおぉぉぉぉ!!」

女友「端午の節句意味ないじゃん! 今日まで何やってたのさ」

女「大丈夫! 葉っぱはまだ何百枚でもあるから! あいつが! 惚れるまで! 作るのをやめない!!」

女友「わんこそばシステムか!」

女「……というわけでございまして。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします」 ふかぶか

女友「失敗作の容量が、スタッフが美味しくいただける限度を超えたのか……」

女「障害のない恋なんざァ!」 さめざめ

女友「お菓子作りは厳密な用量が命だけど、あんたそういうのだめな子だからねえ」
584ほんわか名無しさん:2013/05/11(土) 16:40:44.37 0
・サイクリング

女「待たせたなあ!」 ちりんちり〜ん

男「おまえ……こっちはクロスなのにママチャリって……しかも変速なし……」

女「これしか持ってない!」 ちり〜ん

男「大丈夫って言ったよなおまえ?」

女「大丈夫! おまえが先に走ってくれさえすれば、あとを追って琵琶湖を三周だってしてみせる!!」 ちりんちりんちり〜ん

男「琵琶湖を三周もする用なんかないが」

女「さあ、試せ! わたしの愛を!! そしておののき、受け入れるがいい!!!」 ちりちりちりちりちり〜ん

男「いちいちベルを鳴らすな」
585ほんわか名無しさん:2013/05/12(日) 09:42:21.89 O
おぉ、なんというGH
どれも素晴らしいがサイクリングの話が特にクッソかわいすぎる!!
586ほんわか名無しさん:2013/05/13(月) 18:21:38.64 0
・五月病

女「宿題忘れましたあああああ!」

先生「うん、素直で大変よろしいけども、もうちょっとすまなそうに言えないかな?」

女「はッ!? まさかこれが噂に聞く『五月病』のしわざ!」

先生「あれは環境の変化にひと月ほどスルーされた人がなるもんだよ」

女「なら間違いなく……これは……五月病!!」

先生「おまえに限ってそr

女「運命の人との出逢いは世界を一変させるでしょうがああアァァァァ!」 くわっ

男「……こっち見んな」

先生「ああ……」

男「納得しないでください」

男友「たしかにおまえ、ちょくちょくこいつスルーしてるもんなー」 へらへら

男「うまいこと言わなくていいから」

女「でもッ! 恋ッ!!! せずにはいられないイイィィィーーーッ!!!!!!!!」

男「宿題をしろ」
587ほんわか名無しさん:2013/05/13(月) 18:29:42.13 O
ワロタGH
触発されたのでお題ください
588ほんわか名無しさん:2013/05/13(月) 18:49:07.21 0
・急に暑くなってきた
・春になると妙に機械的な重低音で鳴く虫
・ハイキング
・耳かき
589ほんわか名無しさん:2013/05/13(月) 19:22:36.58 0
・春になると妙に機械的な重低音で鳴く虫

音「ぢいいいぃぃぃ――――」

女「うるせえええええええええええ! 毎年毎年なんなんだこいつらはアアァァァ!!」

男「年中うるさい誰かほどでもないけど、クビキリギリスじゃないのか」

女「きりぎりすゥ!? ちィッ、虫けら如きに負けてたまるかァ!」

男「(争いは、 同じレベルの者同士でしか発生しない……)」

女「わたしの愛をおおおおぉぉぉ! 受け取れえええぇぇぇ!!」 ひしっ

男「……」 さっ

女「なぜよける!? わたしたちの愛が虫けら如きに負けていいのか!」

男「なぜ虫と張り合うのに愛の話になる」

女「虫が鳴くのなんざ求愛か威嚇、時季が毎年同じなら、まず求愛だろうがァ!」 ぐばっ

男「物知りだな。おまえ昆虫はかせか」 すっ

女「だからよけるなよおおおおおお!!」 ずいっ

男「威嚇されたならよけるしかないだろ」 ひょい

虫「ぢいいいぃぃぃ――――」
590ほんわか名無しさん:2013/05/13(月) 20:14:43.36 O
GHGH。ヒートの求愛が届く日は遠そうだな
591ほんわか名無しさん:2013/05/18(土) 19:13:46.75 0
・耳かき
・急に暑くなってきた


女「よしっ、たまには恋人らしく耳かきでもしてやろう!」

男「最近、急に暑くなってきた影響がこんなところにも……」 げんなり

女「フフフ。今宵、おまえの無防備な寝顔は、わたしの膝の上の宝物……ッ」

男「おまえ膝枕で耳かきされると眠くなるタイプなのか……それとかなり恥ずかしい心の声が漏れてるぞ」

女「よくあることだ! 気にするな!!」

男「あと、断る」

女「なぜッ!? 耳かきは男の浪漫じゃなかったのかァ!!」

男「耳かきで会心の一撃を繰り出されても困るんで」

女「し、失礼な決めつけを! じゃあなんならいいんだよ!?」

男「会心の一撃向きなら白髪抜きだな。孝行がてら親の白髪でも抜いてやれ」

女「……え? そ、それはつまり、二十三年後あたりに膝枕で俺の白髪を抜いてくれっていう」

男「勝手にプロポーズにするな。そして二十三年後とかいう失礼な決めつけの根拠はなんだ」
592ほんわか名無しさん:2013/05/19(日) 03:20:07.00 O
意外に気を使うタイプだからすぐ白髪になると思ってるんだろうかwwww
GH!!
593ほんわか名無しさん:2013/05/19(日) 21:14:40.81 0
ニャル子さんって素直ヒートなん?
594ほんわか名無しさん:2013/05/20(月) 03:59:23.56 O
ぞんざいな扱われ方が素直ヒートっぽいって言われてたことはあったな
595ほんわか名無しさん:2013/05/20(月) 17:37:33.24 i
素直で明るいところや主人公からの扱いはそれっぽいが、
いかんせん熱さが足りない
596ほんわか名無しさん:2013/05/21(火) 01:43:12.66 0
・耳かき
女「おーとーこっ♪」
男「言うな、持ってる物見りゃ何したいか分かる。」
女「GWだぞぉ、たまには甘えて良いんだぞぉ?」
男「・・・ってか、連休もう終わったぞ。」
女「連休なんて関係無い、ご奉仕させてくれ!!」
男「言い方が何かアレだからやだ。」
女「そんな事言わずに、な?」スリスリ
男「(その隙に耳かき奪取・・・!)」スッ
男「ほら、横になれ。」
女「わかった。」
男「ちょっと暗いかな・・・?まぁ、大丈夫か。」
女「あぅっ・・・んふぅ・・・。」
男「・・・。」
***
男「ほら、もう行って良いぞ。」
女「あぁ、有難うな!」
男「・・・で、何しに来たんだ?」ニヤニヤ
女「・・・あれ?何故私が耳かきされている?」
男「からかい甲斐がある反応をするよな、お前。」
男(あぅっ・・・とかグッと来た。)
597596:2013/05/21(火) 01:45:05.15 0
お、書けた・・・数日間規制くらって無理かと思ってたが・・・
被ってしまって申し訳無い、耳かきしかネタが無かった
598ほんわか名無しさん:2013/05/21(火) 04:03:48.93 O
甘あぁぁぁぁぁい!!!!
GH!!
599ほんわか名無しさん:2013/05/21(火) 20:34:25.58 0
規制解除バンザイ!
600ほんわか名無しさん:2013/05/21(火) 22:33:19.19 O
規制解除おめ
自分は所用で投下できないから可能ならなんか書いてってくれ
601ほんわか名無しさん:2013/05/25(土) 21:51:09.12 O
602ほんわか名無しさん:2013/05/25(土) 22:00:26.39 0
お題を貰えれば
603ほんわか名無しさん:2013/05/25(土) 23:53:10.99 0
・ジャスミン
・父の日
・めまい
・目覚まし時計
604ほんわか名無しさん:2013/05/26(日) 00:45:39.43 O
・男への愛情が迸り過ぎて失語症になってしまったヒート
605ほんわか名無しさん:2013/05/26(日) 13:14:19.27 0
・男への愛情が迸り過ぎて失語症になってしまったヒート
男「居るか、見舞いに来てやったぞ。しかし個室なんて・・・」ガラッ
女「・・・!!・・・、・・・。」
男「あぁ、泣くなって。何言いたいのか、さっぱりだが。」
女「・・・。」
男「・・・。」
女「・・・」ガシッ
男「いきなり抱きつくな。」
女「・・・・・・」
男「そんな顔するな。くそ、病人じゃなかったら・・・」
女「・・、・・・・?」
男「目で訴えるな。あー、いや、お前が失語症になったと聞いて・・・。」
女「・・・、・・・!」
男「そうじゃない。心配だっただけだ。」
女「・・・!!」
男「一々五月蝿い、入院したと聞いて心配するのは当たり前だろ。」
女「・・・・、・・・!!」
男「喋らなくても喧しいな・・・所で、あのメモ帳は何に使うんだ?」
女「・・・・・・。」
男「お前の事だろうから、そんな事だと思っていたが・・・って、ちょっと待て。」
女「・・・?」
男「何故俺は失声症のお前と会話してるんだ・・・?」
女「・・・・!」
男「あ、因みにお前の場合は失語症じゃなくて失声症な。」
606ほんわか名無しさん:2013/05/26(日) 18:33:23.39 O
ヒートどうなっちゃうの……?
607605:2013/05/27(月) 15:58:24.35 0
>>606>>605に対して当てた言葉なのか、廃れ行く素直ヒートに対して当てた言葉なのか・・・
取り合えず、後付で>>605の続き

・男への愛情が迸り過ぎて失語症になってしまったヒート

男「起きてるか?」ガラッ
女「・・・!!」
男「俺は二度来たら駄目なのか?じゃあ帰る。」
女「・・・・・・!!・・・!!!」ガシッ
男「まぁ、わかってはいたさ。しかし俺が来た時、あのメモ帳必要ないな。」
女「・・・」ニコッ
男「以心伝心、ねぇ・・・お前は判り易いからな。」
女「・・・っ。」
男「何か言ったか?」
女「だ・・・きだ・・・」 パクパク
男「!?」
女「大好きだァァァァァアアアアアアアッッッ!!!!」
男「」ビクッ
***
隣室にて
患者A「」ビクッ
患者B「」ビクッ
患者C「」Zzz
***
男「こいつ・・・気合で治しやがった・・・。」
女「気合じゃない、愛だッ!!」
看護婦「綾織さーん、どうされましたー?」
男「お前の雄叫びの所為で、ナースコール無しで看護婦が来たぞ。」
608ほんわか名無しさん:2013/05/27(月) 17:37:58.43 O
すまん>>606>>605へのレスだ
GH!!無事に治って良かった……
609ほんわか名無しさん:2013/05/27(月) 21:08:11.24 0
む、この形式の場合は名前付けなくて良いのか・・・忘れてた
610ほんわか名無しさん:2013/05/28(火) 21:47:59.56 O
名前ありでもいいのよ
いつだかに投下された松田緋糸って名前は好きだったな
611ほんわか名無しさん:2013/06/04(火) 21:28:34.93 O
スレ圧縮来そうな予感がするから書き込み
612ほんわか名無しさん:2013/06/04(火) 21:52:40.47 0
じゃあ俺も保守
613ほんわか名無しさん:2013/06/07(金) 00:39:14.96 O
VIPの絵スレで素直ヒート描いてもらたから転載

「お前が好きだあああああ!!!」と叫んでいるところ

http://vippic.mine.nu/up/img/vp116458.png
614ほんわか名無しさん:2013/06/17(月) 20:56:18.42 0
久しぶりの書き込みほす
615ほんわか名無しさん:2013/06/19(水) 13:11:48.41 0
素直ヒートが好きすぎて辛い……
616母ヒートのようです:2013/06/20(木) 06:29:35.29 0
うちの母が喧しくて困る。

暑さも本格的に夏のそれになってきたというのに、母のパワーは一向に衰えることを知らない。

汗だくになりながら家事をこなし、時には趣味に興じ、そして息子である俺や父の相手をする。

そんな母であるから、夏場は汗を拭くためのタオルが欠かせない。

小さなフェイスタオルなら、小一時間程度で汗を吸ってぐっしょり重くなってしまう程だ。

別段母が特別汗っかきという訳でもなく、消費カロリーと新陳代謝が常人を遥かに上回っているのだ。

おかげで父も、夏場だけは寄ってくれるなと、母をどうにか遠ざけようと毎日苦労している。

それが寂しいのか母がしょんぼりしていると、父は母が持つタオルを手に取り、これで我慢しろと言いながら

母の額の汗を、優しく柔らかな手つきで拭き取ってあげていた。

それだけで母はキャッキャと喜び、暑苦しさはより一層力強さを増して父の前に立ちはだかる。

そういう時に俺と父は、夏という季節のことを少しだけ疎ましく感じてしまうのであった。
617母ヒートのようです:2013/06/22(土) 21:09:55.03 0
素直ヒートのまとめwikiが見れなくなってる……!?
何がどうしたんだ
618ほんわか名無しさん:2013/06/23(日) 21:49:33.49 0
なんか新ジャンルのまとめwikiも見れなくなってるっぽいな
悲しすぎる……
619ほんわか名無しさん:2013/06/26(水) 17:39:52.77 0
もう誰もいないんだな……
620ほんわか名無しさん:2013/06/27(木) 21:44:01.96 0
ここにいるぞ!
621ほんわか名無しさん:2013/06/27(木) 22:44:53.44 0
いちいちレスしてないけどSSとか絵とか楽しみにしてるんだからね!!
6221/2:2013/07/04(木) 23:04:47.88 0
「おい、そこのテメェ! 私と合体しろォォォォォッッッ!」
「ひぃ、痴女!?」
 学校から帰ってる最中、とんでもないのに出くわした。
「痴女じゃねえ! これは! この叫びは! お前への溢れんばかりの愛が! 私に叫ばせているだけだ! さあ、脱げ! 今すぐ全部脱げェェェェェッッッ!!!」
「通報していい?」(スマホ片手に震えながら)
「やめて」

 詳しく話を聞くと、俺に一目惚れしたとか何とか。
「はぁはぁ、成る程。眼科を受診することをオススメします」
「私の視力は左右ともに6.0だ!」
「お前それサバンナでも同じ事言えんの?」
「とにかく! 私がお前に惚れていることは、嘘偽りのない真実だァァァァァ!」
「超うるさい」
「これは! 私の溢れるパッションが! 魂の律動が! お前への愛が! 言葉となり世界を震わせているだけだ!」
「ふむー。花のように愛らしい少女に好かれるのは大変喜ばしいことなんだが、精神疾患を患ってる奴が相手となると、話は別だなァ」
「は、花みたいとか言うな///」
「なんか急にモジモジしだした! これは可愛い! 直喩した甲斐があった!」
「う、うー///」
「ただ、精神疾患のことに対して何の言及もないのは、気づかなかったのか、それともガチなのであえて無視したのか、そのどちらか判明しないとこれ以上踏み込めません」
「前者に決まっているだろう! 私は正常だ!」
「しかし、頭がオカシイ奴は決まってそう言うぞ? しかしその場合俺も頭がおかしい奴にカテゴライズされ、更に言うなら世界はそのカテゴリでいっぱいとなり地球滅亡へまっしぐらなので、その説はお断りさせて頂きます」ペコリ
「お前は面白いな!」
「…………」
「ん? どうした?」
6232/2:2013/07/04(木) 23:05:31.96 0
「大抵の奴は、俺がこういう言動をすれば引きつった笑いをして去っていくものだが、お前は変わらないんだな」
「私には私の信念があり、お前にはお前の信念がある! その信念を、どうして笑い飛ばせようか!」
「い、いや、そんな御大層なものではないんですが……。ただの趣味というか、クセというか、脊髄反射というかその」
「たとえ他者がどう思おうとも諦めないその気骨……気に入った! さらに気に入ったぞ! 脱げ! さあ、私に種を仕込めッッ!!!」
「通報していい?」(二回目)
「やめて」(二回目)

 このお嬢さんはすぐに人を裸にしようとするので、それはいけないということをこんこんと説明する。
「そ、それくらい私にだって分かっている! ただ、私の情熱が、理性を放逐するのだ! 仕方がないのだ! あと、正座もうやめていい?」
「ダメ」
「うぐー……」ションボリ
「はぁ……。しかし、すごい奴と知り合っちゃったなー。タイムマシン使って数十分前に戻ってなかったことにしたいよ」
「案ずるな! ずっとずっと前からお前の観察は続けていた! 今更多少戻ろうとも、結果は変わらないぞ!」
「アッパー方向のストーカーかぁー。うあー」
「観察は完璧、対策も完全! お前好みの女性になっているハズだ!」
「いや、確かに見た目はどストライクですが、性格がその、ええと、あのー」
「花丸合格か! 即お嫁さんか! 努力の甲斐があったというものだ! ふふ……ふははははッ!!」
 嬉しそうに高笑いしているので、どうにも言い辛い。
「そのくらい頑張ったし、正座やめていい?」
「ダメ」
 ちょこんと小首を傾げる所作は鼻血が出そうなほど可愛いが、それはそれ。
「足が、足がぁ……」(半泣き)
「まあ、話は分かった」
「じゃあ嫁か!? 子作りか!? ここでか!?」
「とりあえず、知り合いからで」
「普通、こういう時は友達だろう!?」
「じゃあ、友達で」
「うんっ! ……む?」
 何か思案顔だったが、これからヨロシクという名目で握手したら、ニマニマしだしたので、よしとしよう。
624ほんわか名無しさん:2013/07/05(金) 02:04:40.94 0
隅っこの人だとおおおおおおおおおお!!?
まさかマジで書いてもらえるとは!!大好きだああああああああ!!!!
625ほんわか名無しさん:2013/07/09(火) 04:13:07.01 0
方言ヒート〜海水浴編〜

女「イヤッホォ〜!!海いぃぃぃぃぃ!!」
男「よか天気んなって、ほんなこつ良かったばい」
女「本当じゃねぇ!!せっかく男さんと初めての海やけん、晴れて良かったねぇ!!」
男「女さんも楽しそうで何よりったい。女さんは海、好いとうと?」
女「大好き!!やけん、はよう泳ご!!」
男「うん。あ、女さんちょっと」
女「ん?なんしたの?準備体操する?」
男「そうやなかけど、そん水着よう似合っとるよって言いたかったと」
女「ふぇあっ!?」
男「学校ではそげん派手な水着着とるとこ見れんけん、新鮮じゃねぇ」
女「あ、あんね……こん水着、今日のためにお姉ちゃんが選んでくれたと。誉めてくれてありがとうっ!」
男「よかお姉さんったい。姉妹仲がよとやね〜」
女「でも、お姉ちゃんも酷かとよ!うちが学校の水着で海行こうとしたら、バカにしてうちのことなじりよるの!!」
男「あー……それは……」
女「でもそのおかげで男さんに誉めてもらえたけん、やっぱり感謝するべきなんやろうねぇ!!」
男(……スク水で海水浴ば行こうとしたら、なじるとは当たり前やと思うっちゃけんが)
626ほんわか名無しさん:2013/07/19(金) 22:42:47.68 0
方言ヒート〜うだるような暑さ編〜

友「暑かぁ〜……なしてうちん学校はクーラーなかとかねぇ〜」
男「友は軟弱すぎるったい。こげん暑さで参っとったら、八月は乗りきれんごなるぞ」
友「いや、どげん考えてん顔色一つ変えよらんお前の方がおかしかぞ」
男「俺は家の仕事で暑いの慣れよる
けん、平気ばい」
友「和菓子屋やったっけ、お前んち」
男「そうばい。こないだは急に手伝え言われて、火の前であんこ一時間練っとった」
友「うわぁ……考えただけで地獄ったい。和菓子屋に産まれんで良かった〜……」
男「ほんなこつ、友は一回鍛え直した方がよかt……」
女「男さぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっっっ!!!」ドカァッ
男「ぐへっ……!!?」
女「ねぇねぇ聞いて!!今朝うちのガレージでセミの幼虫が脱皮しよったの!!すっごい綺麗かったんよ!!」
男「お、女さん……いきなり突進は止めちくれ……」ズキズキ
友「おはよう、女さん」
女「あっ、友くんおはよう!今日もよか天気やねぇ!」
友「……男が熱かとに耐性があるとは、女さんの影響もあるとやろうなぁ」
男「……否定はしきらん」
627ほんわか名無しさん:2013/07/26(金) 08:45:14.19 0
保守がてらお題オナシャス
あ、あと素直ヒート誕生日おめでとう
628ほんわか名無しさん:2013/07/27(土) 16:37:51.28 i
おっきろー
629ほんわか名無しさん:2013/08/05(月) 10:48:57.38 0
なんと。26日が誕生日だったか
ヒート誕生日おめでとう
630ほんわか名無しさん:2013/08/05(月) 18:09:50.20 0
某所では28日だと言われ祝われていたぞ
631ほんわか名無しさん:2013/08/05(月) 20:29:32.36 0
ブーン系だと何故か7月26日が誕生日になってるが、初代スレが立ったのは28日だな

>>627は自分が書いたんだが最近ブーン系界隈にいるんでまちがえちったテヘペロ

あとお題ください
632ほんわか名無しさん:2013/08/06(火) 00:46:41.61 0
・誕生日
・夏真っ盛り
・TSUTAYA
・ゴミ箱
6331/2:2013/08/09(金) 20:43:57.06 0
書き込もうとする度に規制喰らっているのは何故・・・
・誕生日
男「そう言えば、あんたの誕生日知らないんだよな。いつ?」
女「今日だぞ!・・・あ、ちがう。昨日だった・・・。」
男「嘘付けw誕生日は?って聞かれて、今日って答えるとか小学生じゃあるまいし・・・」
女「本当だぞ!!本当だもん・・・」ウルウル
男「あー・・・本当なんだ。疑って悪かったね。」
女「信じてくれるなら、別にそんな事は気にしなくたって良い!」
男「今知ったからな・・・誕生日プレゼントなんて用意してないんだよな。何か欲しい物ある?」
女「欲しいもの、か・・・あるには、あるぞ。」ボソッ
男「珍しく元気無いな。俺に用意できる物なら用意するが、高すぎる物は無理だからな。」
女「いや、これは言っても無理なものだろう・・・来年まで、取っておく事にする。」
男「来年・・・?」
女「再来年になるかもしれないな。」
男「・・・まぁ、別に良いけどさ。で、他には?」
女「無理に聞き出そうとしないのも、お前の優しさだな!」
男「良いから欲しい物言え。」
女「お前が傍に居てくれれば、私はそれで良いぞ。」
男「はぁ・・・?」
女「深い意味なんて無い、この生活が続けられれば私はそれで良いんだ。」
男「・・・これからも皆で仲良く、ってか。」
女「そうじゃないが、今はそれで良い。」
男「へぇ・・・あんたも何か企む事はあるのか。まぁ、上手く行く事を祈ってるよ。」
男(仕方ない、明日、何か適当に買ってくるか・・・。)
男「じゃ、本当に何も用意しないが、それで怒らないんだな?」ニヤニヤ
女「あぁ、十分だ!!」
男「そうかい・・・そりゃ良かった。」
男(そりゃ良かった・・・疑いを持っていないようで。)
***
男「じゃ、渡したからな。」ドサッ
女「開けても良いのか!?」
男「開けなくてどうするの?大した物じゃないけど。」スタコラサッサ
6342/2:2013/08/09(金) 20:44:44.30 0
女「渡したって・・・何の話だ?」ガサガサ
女「ぬいぐるみ!?可愛いなぁ・・・!」
女「あっ!!」
女「誕生日の事か!」
女「可愛い奴だな・・・!」
***
女「何だあれは!!」ガラッ←扉
男「あー・・・気に入らなかったか・・・」(´・ω・`)
女「可愛いじゃないか!!あったかくて、やわらかくって、もふもふで・・・あぁもぅ、可愛いなぁ!」もふもふ
女「プレゼント有難うな!!」
男「どう致しまして。」
女「でも・・・誕生日プレゼント、くれないんじゃなかったのか?」
男「じゃあ返して、って言ったら?」
女「嫌だぞ。これはお前が私にくれたんだから、もう私の物だ!返さないぞ!」
男「そうか。いや、少し驚かせようかと思っただけだ。」
女「ふふ、そっか!」
男「そうだ。わかったら出て行け。」
女「何でだよ〜、冷たいなぁ。」
男「莫迦、あんたの予想以上の反応に照れてるんだよ。」
女「こいつも可愛いけど、お前も可愛いな!」
男「・・・感覚狂ってるんじゃないの?」
女「返事は可愛くないなぁ。」
男「うるせぇ。」
女「とにかく、有難うな!!」
男「・・・はいはい。」
635ほんわか名無しさん:2013/08/09(金) 21:58:07.26 0
ふおおおおおおおおお!!!!!
そのぬいぐるみを毎日毎日愛で続けてぼろぼろになっても大事にするヒートが浮かんだ!!

GH!!
636ほんわか名無しさん:2013/08/12(月) 21:35:13.57 0
素直クールスレが落ちてる……
637ほんわか名無しさん:2013/08/12(月) 22:12:45.08 0
素直ヒートのエロ画像ください
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1376303786/

おまえらさすが暑くても元気だな
638ほんわか名無しさん:2013/08/12(月) 22:27:32.07 0
ごめん
639ほんわか名無しさん:2013/08/12(月) 22:46:33.32 0
真面目な話wikiどうしたんかね
データ残ってる内に作りなおしたほうがいいんでないか
640ほんわか名無しさん:2013/08/12(月) 23:03:42.18 0
かなり前から気付いちゃいたが直せるだけの技術がない……

とか言ってらんないな。いろいろ試してみんべ
641ほんわか名無しさん:2013/08/23(金) 07:57:55.64 0
ヒート好きだああああああああああああ!!!!!!!
642ほんわか名無しさん:2013/08/29(木) 18:45:29.99 0
テスト
643ほんわか名無しさん:2013/09/02(月) 20:35:14.18 i
てす
644ほんわか名無しさん:2013/09/07(土) 07:59:40.04 0
ゴミ箱

女「おじゃましまぁぁあすッ!」
男母「いらっしゃい。男は部屋にいるからよろしくね」
女「はいッ!男の部屋は……ここだな!(ガチャ)男ッ!っていない。トイレかな?」
女(それにしても男の部屋は久しぶりだなぁ。いろいろ変わってるなぁ)
女(んっ?このゴミ箱にいっぱい溜まってるティッシュは……噂通りカピカピしてるしやっぱり……!)
男「おい、来てくれたのはありがたいがなぜゴミ箱を漁っている」
女「男ッ!何だこのティッシュの山はッ!私というものがありながらッッ!」
男「なんの話だッ」
女「こんなに溜まってるなら私に言ってくれればいいのにッ!た、たぶん一人でするよりスッキリするはずだぞッ!」
男「どう考えても自分でやるほうがスッキリするだろ。それに何でそんなこと頼まねばならん。お前は母親か」
女「母親ッッ!?!?男は義母さんにそんなことをぉぉぉぉおおおおお!?!?」
男「記憶に無いけどたぶん幼稚園に上る前くらいはみんなそうだろ」
女「幼稚園ッ!?!?男はそんな時から目覚めてたのかッッッッ!?!?」
男「まず、お前が目を覚ませ。それにそのティッシュ触ってると風邪移るかもしれんぞ。鼻水ついてるから」
女「鼻水?」
男「俺が風邪で学校休んだから見舞いに来てくれたんだろ?」
女「え……あ、うんっ!ハイッ、お見舞いのプリンッ!そっか、鼻水か……あはははっ」
男「?相変わらず変なやつだな」
645ほんわか名無しさん:2013/09/07(土) 08:08:32.78 0
勘違いヒートかわいい!wwww

GJ!
646ほんわか名無しさん:2013/09/15(日) 01:05:02.10 0
便乗ばっかりもアレなのでお題ください!
647ほんわか名無しさん:2013/09/15(日) 01:37:51.04 0
果物
648ほんわか名無しさん:2013/09/15(日) 23:37:43.18 0
・果物

女「男ぉぉぉっ!!居るかぁっ!!」
男「居るよ。お前にはドアホンが目に入らなかったのか。」
女「恋は盲目ッッ!」
男「あっそ。行き成りだが、林檎食うか?収穫したばかりのを、親戚から貰ったらしい。」
女「おう、食べるぞ!私が剥こうか?」
男「丁重にお断りさせて頂きます。所で、林檎には性的な意味の比喩があるらしい。」
女「何ィッ!?」
男「何でも、オカルトの性魔術を実践するジプシーの男女が教典に沿って性交しながら、林檎を食べたらしい。」
女「良く分かんないが・・・つまり、男は私を誘ってるんだなッ!!?」
男「いや、只の雑談で深い意味は無いが・・・」
女「そうと決まれば、善は急げだッ!!」
男「人の話を聞け。後、林檎剥かせろ。」
女「じゃあ、林檎を食べたら、だな!」
男「だが断る」
女「私に魅力が無いと言うのか!?」
男「そんなことよりりんごたべたい」
女「あ、そう言えば、果物の話で思い出した!」
男「・・・?」
女「私、夏にも果物を食べたぞ!」
男「へぇ、それで?」
女「夏休みに食べたんだけどな、西瓜って何だ?」
男「野菜。」
649ほんわか名無しさん:2013/09/16(月) 20:38:51.82 0
やっぱりアホの子ヒートは最高だな

・夏真っ盛り


女「夏だな!!男!!」

男「え?いやもう9月……」

女「何を言ってる!!まだ私たちの夏は終わらないだろ!!そうだろぉぉぉぉぉぉ!?」

男「あぁ、まぁ夏休み中何も出来なかったからな……そういうことにしといてやる」

女「どこか一緒に遊びに行こう!!海でも山でも、どこでもいいぞ!!」

男「じゃあぶどう狩りにでも行くか」

女「だからまだ夏なんだって言ってるだろぉぉぉぉぉぉ!!」

男「無理がある、無理が」
650ほんわか名無しさん:2013/09/16(月) 20:51:23.13 0
・TSUTAYA

女「男ぉぉぉぉぉぉ!!これ見たい、これ!!」

男「恋愛映画なんて、借りてみても途中で熟睡すんだろ。却下」

女「むぅー……じゃあこれは!?」

男「アクションはテンション上がり過ぎてお前が煩くなるからアウト」

女「むむー……じゃあ、これ!!」

男「ホラー嫌いなんだろ?返して来なさい」

女「ぬおぉぉぉぉぉぉ!!男と共通で見れる映画みつかんねぇぇぇぇぇぇぇ!!」

男「だからアニメにしとけって言ってるのに」

女「アニメはもう卒業するって決めたんだもんっ……」

男「無理すんな。ほら、プリキュアとしばわんこ持ってきたから、借りてこいよ」

女「うわぁぁぁぁぁぁん!!子供扱いするなぁぁぁぁぁぁぁ!!」←でも借りる
651ほんわか名無しさん:2013/09/16(月) 21:07:44.83 0
・誕生日


男「ハッピーバースデートゥーユー……誕生日おめっとさん、ヒート」

女「ありがとー!!男ぉぉぉぉぉぉ!!」

男「喧しいからいちいち礼を言うな。それより、電気消すから早よケーキのろうそく吹き消せよ」カチッ

女「おう!!いっくぞぉぉぉぉぉぉ!!」フーッフーッ

男「……」ソーッ

女「やたー!!全部消えたー!!」

男「ん。良かったな」ギュッ

女「ふおぉっ!?」

男「誕生日プレゼントその1だ。電気消してる間だけだからな」

女「おっ、おっ、男の体温が、直にぃぃぃぃぃぃぃっ……!!?」ドキドキドキドキ

男「おま、心臓の音すげぇぞ。大丈夫か?」

女「ふぉぉぉぉぉぉぉ!!?」バタリ、キュゥ…

男「あ……気絶した。刺激が強すぎたか……」
652ほんわか名無しさん:2013/09/18(水) 23:50:49.13 0
・ノートの落書き


女「……」

【素直ヒート】

女「……」カキカキ

【素直ヒート→山田ヒート】

女「……」ニヤニヤ

男「何してんだ、お前?」

女「ハッ!?」バッ

男「隠しても遅い。何を書いてるんだお前は?」

女「違うんだぁぁぁぁぁぁぁ!!これはそういうアレじゃないんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」アセアセ

男「そこまで慌てなくても、別になんとも思っとらん」

女「う……それはそれでなんか悲しいぞぉぉぉぉぉぉ!!」

男「何こいつ超めんどくせぇ」
653ほんわか名無しさん:2013/10/07(月) 22:06:45.51 0
(お題ください)
654ほんわか名無しさん:2013/10/08(火) 00:02:57.82 0
秋 体育の秋 食欲の秋
655ほんわか名無しさん:2013/10/16(水) 22:49:47.33 0


女「残暑が続いたと思ったらすっかり秋の日和だな!!」

男「そうだな、季節の移り変わりなんてあっという間だ」

女「ところで男!!涼しくなってきたし、カップルがよくやるアレやらないか!?」

男「アレってなんだよ……嫌な予感しかしねぇぞ」

女「ほら!!夏場と違って涼しくなると、よくカップルが腕を組んで歩いてるじゃないか!!」

男「まぁ夏の盛りにはようせんが……だからってお前と腕組んで歩くのはなぁ」

女「ならば無理やり腕を取るまでよぉぉぉぉぉぉ!!!」ガシッ

男「おい止めろ、お前が勢いこんで引っ付くとろくなことにならんだろ」

女「……あれ?なんかおかしいな、こうか?」グィグィ、ゴリ

男「あだだだだだだ!!肘極ってる肘極ってる!!」

女「あ、ごめん」

男「なんでお前はいつもそうなんだ……」ゼェゼェ
656ほんわか名無しさん:2013/10/16(水) 23:07:39.29 0
体育の秋

女「やっほーいっ!!おっとこぉぉぉぉぉぉ!!」

男「うわ、なんだその格好」

女「秋といえば運動!!運動といえばブルマだろう!!」

男「はぁ、どうでもいいけどブルマ似合うなお前」

女「そうだろぉぉぉぉぉぉ!!惚れ直したかぁぁぁぁぁぁ!!」

男「いや全くそんなことはないが……お前ちょっと耳貸せ」

女「なんだ!!そんなに私のブルマ姿に感じ入ったか!!」

男「いいから、はよ」グィ

女「うぉぉぉぉぉぉ!?そ、そんないきなり来られても心の準備がぁぁぁぁぁぁ!!」

男「……あのな、ブルマめくれてパンツ見えてるぞ」ボソッ

女「なにぃぃぃぃぃぃ!?」バタバタ

男「見られたのが俺だけで良かったな」

女「うわぁぁぁぁぁぁ恥ずかしいぃぃぃぃぃぃ!!!!」ドドドドドドド

男「……あいつにも人並みの羞恥心はあったんだなぁ」
657ほんわか名無しさん:2013/10/17(木) 21:16:42.53 0
GH!GH!
658母ヒートのようです:2013/10/21(月) 23:29:58.46 0
うちの母が喧しくて困る。

トイレで小用を済ませ戸を開けると、母が扉の前で順番待ちをしていた。

俺がそのまま立ち去ろうとすると、母は後ろから俺の腕を掴み、ちょっと待ってと引き留めた。

別段母に引き留められるようなことはしていないはずなのだが。俺がいぶかしむと、母は俺の手を取ったまま

自分の手のひらと合わせて、尿意のバトンタッチだと言いながらハイタッチしてきた。

尿意のバトンタッチとは何なのか、そもそもすでに放尿を終えた人間と何をバトンタッチするのか、

疑問は尽きなかったが雰囲気でやっているだけなのだろう。

事実母も、細かいことは気にするなと言わんばかりにカラカラと笑い、そのままトイレの中へ入ってしまった。

残された相手のことも少しは考えて欲しいものだが、そのいつまでも若いつもりのノリは決して嫌いではなかった。
659ほんわか名無しさん:2013/10/23(水) 20:36:52.45 0
方言ヒート〜月夜の晩編〜


prrr……prrr、カチャッ


男「はい、もしもし。女さんどげんしたと?」
女『あ、男さん!!今何しよった!?』
男「勉強しよるとこやけど、何か用やった?」
女『あんね、勉強の途中で悪かと思うとやけど、ちょっと空ば見てくれん!?』
男「空……?」
女『お月さまがでっかくてすごい綺麗かと!!やけん、誰かと一緒に見たかーっち思ったとよ!!』
男「おお、ほんなこつ。満月には少し足りなかばってんが、女さんの言う通りよか月じゃねぇ」
女『そんでね、時間があったら、うちのお願い聞いてほしかとやけど……』
男「なんね?別にヒマやけん、なんでん言うてみらんね」
女『えっと……「今夜は、月が綺麗ですね」って、言うてもらえん?』
男「えっ?それだけ?」
女『うん、それだけったい!!』
男「うーん……「今夜は、月が綺麗ですね」?」
女『そう!それったい!』
男「女さんがそれでよかっちゅうなら、何度でも言うてあげるけんが」
女『んーん、一回だけでよか!!それじゃ、遅くに電話してごめんね!!』ガチャッ、プツン
男「あっ……なんじゃったんじゃろ、女さん?」



女「何度も言われたら、幸せすぎて頭おかしくなってしまおーもん……///」ジタバタ
660ほんわか名無しさん:2013/10/23(水) 21:35:03.11 0
方言ヒート〜和菓子屋の倅編〜


男「ごちそうさまでした。女さんの弁当はいつも美味かねぇ」
女「お粗末さまでした!!男さんがそう言ってくれるけん、作りがいがあるとよ!!」
男「でも、いつも思うとったとやけど、女さんにばっかり弁当作ってきてもらって、なんか悪かねぇ」
女「なんば言うとうとね!!男さんいっつもうちに勉強教えてくれたりしようやん!!」
男「うーん、なんちゅうか……食べ物の恩は食べ物で返したかとよ」
女「そげなこと、恋人同士なら当たり前っちゃろ?気にせんでよか!」
男「そげん訳にはいかんと。やけん、今日は女さんにお礼ば持って来たと」ゴソゴソ
女「え、嘘?」
男「あんな、これ、女さんをイメージして作ったお菓子やけん。良かったら食べちくれ」
女「えぇーっ!?もしかして男さんの手作り!?」
男「そう。本当はまだ未熟やけん餡練りしかさせてもらえんとやけど、親父に無理言うて作らせてもらったと」
女「すっごいかわいい!!これ、本当に食べてよかの!?」
男「うん。それな、季節に合わせて紅葉をかたどったと。いかにも女さんみたいやろ?」
女「美味しいーっ!!中に栗入っとう!!こんなん作れるなんてすごかー!!」
男「(食べるの早っ!?もう少し形も見て欲しかったばってんが……)」
女「もう大好き、男さん大好き!!これからもずっとうちのためにお菓子作って!!」
男「お、おう……女さん、ちょっと落ち着こう。興奮しすぎったい」
女「あ……ご、ごめん」
男「……ここまで喜ばれるとは、正直思うちょらんかったたい。嬉かよ」
女「えへへへぇ……///」
661ほんわか名無しさん:2013/10/23(水) 21:57:32.04 0
お題おくれよ
662ほんわか名無しさん:2013/10/24(木) 07:11:27.78 0
方言可愛いいいいい!
GH!
663ほんわか名無しさん:2013/10/25(金) 07:45:19.85 0
方言ヒート〜作る人食べる人編〜


女「ねぇ、男さん。料理ば美味しく作るコツって、なんと思う?」
男「えっ?そうじゃなぁ……なしてそげんことば聞くと?」
女「男さん和菓子作りよるし、何か知っとらんかなぁって。うちもお弁当作る腕上げたかと」
男「そげん難しく考えんでよかとよ。女さんが毎日頑張っとうのは知っとるし」
女「それじゃいかんとよ!!なんち言うたら、男さんの方が料理できそうやし……」
男「俺は和菓子以外は全然ったい。よく親父に勉強が足りんってなじられよるよ」
女「そうなん?」
男「うん。それにな、料理は食べる人の顔ば思って愛情込めるのが、一番の上達方法ったい」
男「そげん方法なら、女さんは誰に言われんでも得意やっとやなかと違うね?」
女「あ……うんっ!!うちもお弁当作る時、いっつも男さんの顔ば思い浮かべとうよ!!」
男「ほらな?そげん女さんが、料理上手くならんはずがないったい。もっと自信ば持ってよかと思うよ」
女「うん。ありがとう、なんかちょっと自信ついたかもしらん!!」
男「しかし、新妻んごと悩みば持っとるねぇ、女さんは。なんか照れくさかたい」
女「えっ……に、新妻ってなん言いよるの!!うちはそげんつもりで相談したとやなかと!!」
男「そげん焦らんでも……女さん可愛いすぎるったい」
女「もーっ!!からかわんでよね、男さんのばか!!ばかちん!!」
664ほんわか名無しさん:2013/10/26(土) 21:42:33.70 0
お題おくんなまし
665ほんわか名無しさん:2013/10/26(土) 23:10:20.51 0
・女心と秋の空
・あったか〜い……?
666ほんわか名無しさん:2013/10/28(月) 20:06:18.37 0
・女心と秋の空


女「男ぉぉぉぉぉ暇だ構ってくれぇぇぇぇぇ!!!」
男「はいはい、後でな」
女「今遊ばないと貴重な青春が失われてしまう!!それに、男の後でが永遠に来ないことくらい知ってるぞ!!」
男「(こいつ、ちょっと学習してやがる……)じゃあ、そこのパズルでもやってみるか?」
女「おう、これか!!」
男「俺はもう何回かやって飽きちまったから、固める前にバラしてやってみてもいいぞ」
女「いいだろう!!パズルの類いは苦手だが、それが男からの挑戦だというならやってやる!!」
男「……まぁ、頑張れ」
女「んーと、まずはこのピースからかな……」
男「……」

〜五分後〜

女「ぬあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ボンッ
男「!?」ビクッ
女「やっぱりパズルは駄目だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!一緒に遊んでくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
男「おま、まだ五分しか経ってないってのに……」
女「女心と秋の空は変わりやすいんだ!!頼むからパズル以外のものにしてくれ!!」
男「どう見てもお前がパズル嫌いなだけな件……仕方ないな。どれ、見せてみな」
男「いいか?こういうパズルはまず枠組みの縁から組み立てて……」


結局女に付き合ってやる男だったとさ……。
667ほんわか名無しさん:2013/10/28(月) 20:42:17.42 0
・あったか〜い……?


女「男ぉぉぉぉぉ!!こっちだ、早く来ぉぉぉぉぉい!!」
男「おま、足早すぎ……ちょっと待てっての」ゼェゼェ
女「はやくしないと、ぐんぐにるの特性マロンパイ売り切れるぞぉぉぉぉぉ!!」
男「付き合わされる方の身にもなれっての……」
女「これでも平常時の五割引きだぞ!!だらしないな男は!!」
男「この体力バカめ……ちょっと休憩。自販でなんか買ってくるわ」スタスタ
女「むー……まぁいい、私も休憩だ!!」
男「ふぅ……(ゴキュゴキュ)あ、わり。お前の分買ってくんの忘れてた」
女「私はいらないぞ!!こんなものは朝飯前だ!!」
男「いいから水分は取っとけ、ほら」
女「ちょ、ちょ!?これ、男の飲みかけ……」
男「あん?ああ、嫌だったか?」
女「い、嫌じゃない!!嫌じゃない、けど……!!」
男「じゃあ飲め。途中でぶっ倒れても助けねーぞ」
女「じゃ、じゃあ一口……」ゴキュ
男「最初から素直にそうしとけよな、ったくもー……」
女「……甘ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいッッッ!!!!!///」ゴァッ
男「それブラックコーヒーだぞ!?」
668ほんわか名無しさん:2013/10/29(火) 21:50:36.58 0
アホの子すぎて笑ってしまったw
GH!
669ほんわか名無しさん:2013/10/30(水) 20:53:14.56 0
お題よこしやがれヒャッハー!
670ほんわか名無しさん:2013/11/01(金) 22:15:30.44 0
671ほんわか名無しさん:2013/11/01(金) 22:20:49.98 0
>>670
絵柄が進化してはる……!!そしてヒートがプリキュアの黒い娘に見えた

可愛すぎGH!!
672ほんわか名無しさん:2013/11/02(土) 19:22:07.49 0
男の方も手慣れたもんだなw
673ほんわか名無しさん:2013/11/02(土) 19:55:34.61 0
そういやもうハロウィン終わったのか
ハロウィンネタでなんか書きたかったな
674ほんわか名無しさん:2013/11/03(日) 18:36:51.66 0
・原付

男「原付の免許取りたいな……」

女「なんでだぁぁぁぁぁ!?学校なら歩いて通える距離じゃないか!!」

男「そうだけど。あればあったで便利かなーと思って」

女「男ってそんなアグレッシブな性格だったか!?」

男「まぁ確かにアウトドアよりインドア寄りではあるけど。行動範囲広げといて悪いこたないだろ」

女「むー……いや、やっぱり駄目だ!!原付なんて危険が危ないぞ!!止めた方がいい!!」

男「言っとくが、別にお前に止める権利はないからな?」

女「そりゃあそうだけど……でもさぁ!!」

男「でも?」

女「……免許取ったら、男と一緒に帰れなくなっちゃうじゃんかよぉ」

男「……」

女「一人で帰るのって寂しいじゃんかよぉぉぉぉぉ!!私は毎日男と一緒に歩いて帰りたいぞ!!」

男(……こいつはなんでこんなに人のツボを突きまくるのかねぇ)グリグリ

女「ちょ!?なんで人の頭なで回すんだ!?恥ずかしいぞ男ぉぉぉぉぉ!!」
675ほんわか名無しさん:2013/11/06(水) 23:03:27.78 0
女「男おおおおお!!帰ろうぜええええええ!!」

男「おう、ヒート。悪いけど帰りちょっと本屋寄ってくぞ?ほしい参考書見つけたんだよ」

女「げげっ!!本屋行く途中って、デカい犬のいる通り歩かなきゃいけないじゃん!!」

男「あぁ、あのバカデカいボルゾイな」

女「あいつ苦手なんだよなぁぁぁぁぁぁ……私と目が合うと絶対吠えるしさぁ!!」

男「じゃあ真っ直ぐ帰るか?俺は別に今日じゃなくてもいいぞ」

女「……いやっ、今日こそはあいつを克服する!ビビってたら一生苦手なままだもんな!」

男「そっか……まぁ頑張れ」

女「おう!」

男「……」

女「待ってろよボルゾォォォォォイ!!今日こそはその首根っこ掴まえてキャインキャインと……」

男「…………ガゥッ!」

女「ひぅっ!?」ビクッ

男「……やっぱり次の機会にしといた方がいいんじゃないか?」

女「お、おどかすなよもおぉぉぉぉぉ!!」ドキドキドキドキ

.
676ほんわか名無しさん:2013/11/07(木) 06:39:29.82 0
方言ヒート〜抱きしめ方編〜


女「うちね、人をギューッて抱きしめるのが好きなんよ!!」
男「そういえば女さん、そういうコミュニケーション好きそうやもんね」
女「そう!!ほんでね、男さんに聞きたかことばあるっちゃけど!!」
男「なんね?」
女「男ん人って、どういう抱きしめ方が一番好きっちゃろうか!?」
男「どういうもこういうも、抱きしめ方に種類なんてあると?」
女「それがあるとよ!!こうやって、後ろに回した手を腰で組むやり方やろ!!」ギュッ
男「お、おう……?」
女「ほんで次は組んだ手を相手のお尻に当てよるやり方!!」ムギュ
男「ほ、ほほう……」
女「ほんで最後は、相手の脇の下から手をくぐらせて羽交い締めにするやり方!!」ギューッ
男「おうふ……」
女「男さんどれがよか!?うちとしては最後の方法が密着度高くて好いとうとやけど!!」ムギュゥ
男「……女さんの好きなんにすればよかとやなかろうか」
女「そう?そしたら男さんにぎゅーする時は最後のこれにするけんね!!」ギュッ、スリスリ
男「あぁもう、人の見ようとに、ほんなこつこの娘はもう……」
677ほんわか名無しさん:2013/11/07(木) 08:45:04.11 0
>>675
その後ボルゾイに立ち向かうがいいように弄ばれるヒートが見えた
678ほんわか名無しさん:2013/11/07(木) 19:22:35.10 0
九州弁かわいいなぁ

>>673
たとえイベント日が過ぎちゃっても気にしない!!
http://dl6.getuploader.com/g/6%7Cheat/30/heat4_03.jpg
679ほんわか名無しさん:2013/11/07(木) 20:35:02.54 0
>>678
方言ヒートお褒めに預かり光栄なりや
クー姉の苦労が伺い知れる絵だなwwwGH!!!
680ほんわか名無しさん:2013/11/07(木) 22:17:04.58 0
方言ヒート〜ハロウィン編〜


女「男さんっ、トリックオアトリートぉッ!!」
男「……んん?女さんなんしようと?」
女「だけんトリックオアトリートって言おうもん!!お菓子くれんとイタズラするけんね!!」
男「あぁ、そっかぁ……今日はハロウィンやったかぁ」
女「……男さん、もしかして今日がハロウィンって気づいとらんかった?」
男「いや、存在自体は知っとうけど……ハロウィンは和菓子屋の倅として複雑な気持ちんなる行事やけんね」
女「あー、確かに和菓子とは真逆のイベントやもんねぇ」
男「ま、それはそれとして楽しめばよかとやろうけど。はい、女さん」ポン
女「わ、これお菓子!?」
男「そうたい。今手元にあるのがこれしかなかけんが、勘弁してくれんね?」
女「わーいっ、ありがとう!!でも男さん、今日がハロウィンって気づいてなかったとやなかと?」
男「あー、それな、俺が家から持ってきたサツマイモ飴ったい。女さんと弁当食べた後につまもうかと思うとったと」
女「そうなん?」
男「うん。こげなもんしか用意できんかったばってんが、良かったら食べてくれんね」
女「うーん……そんならこれ、最初ん予定通り二人で食べん?」
男「え?だけんそれじゃあ、ハロウィンのお菓子ばなんもなかよ?」
女「良かったい!!そげな気を使うより、男さんと二人でニコニコ食べた方が美味しいに決まっとーもん!!」
男「……そうね?そげん言うてくれるとなら、俺もご相伴に預かろうかねぇ」
女「そげんしよう!!じゃあこれお昼までうちが持っとくね!!」
男「……よか女ん子じゃなぁ、女さんは」
女「?」
681ほんわか名無しさん:2013/11/08(金) 00:28:36.77 0
方言ヒート〜手を繋いで歩こう編〜

〜帰り道〜

男「今日はよか天気やったねぇ」
女「……うん」
男「そろそろ体育でマラソンのあっとやねぇ。たいぎかよ」(※たいぎい→ダルい、面倒の意)
女「そうやね……」
男「……女さん、なんか元気なかとやなかね?」
女「あっ、え!?そ、そげなことなかよ!?」
男「そうね?学校出る時からしょんぼりしよるように見えたったい」
女「……うち、そげん風に見えよった?」
男「そうじゃねぇ。俺ばっかり喋っとうけん、珍しかとは思っちょったけどな」
女「……うにゅあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ガバァッ
男「!?」ビクッ
女「こげんクヨクヨしようとはうちらしくなかったい!!男さんっ、お願いがあると!!」
男「な、なん……?」
女「あんね男さんっ、うちと手ば繋いで帰ってくれんね!?」
男「……へ?」
女「今日一日そんこつば意識して全然集中できんかったと!!いかん!?」
男「はぁ……そげん言われて悪かこつなかばってんが」
女「ほんなこつ!?やったあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
男「だけん、女さんそげなこつば気にしとったとね?」
女「だって男さん、いつまで経ってん手も繋いでくれよらんとやもん!!」
男「あぁ……まぁ、そいで女さんが元気んなってくれるとなら」
女「そんなら、男さんつーかまえたっ!!!」キュッ
男「あ……っと」
女「男さんの手、ポッカポカで温かかねぇ!!素敵ったい!!」ムギュムギュ
男「……うわー、照れくさかー」
682ほんわか名無しさん:2013/11/08(金) 15:47:08.16 0
方言はいいなぁ
683ほんわか名無しさん:2013/11/10(日) 08:34:59.80 0
方言ヒート〜声がデカすぎて編〜


女「男さぁぁぁぁぁん!! おっはよぉぉぉぉぉ!!」ドカッ
男「うべっ……」ゲホッ
女「今日は英語の小テストばあるとやねぇ!! ちゃんと勉強してきた? うち全然自信なかとー!!」
男「女さん……ちょっと声のボリュームば下げて……顔近いけん耳がうっ壊れっしまうたい」
女「あっ……ごめん」
男「いや、よかとよ。しかし毎日元気やねぇ、羨ましかと」
女「そげんことなかったい。声の大きかけん、家族にもせからしかってようがられるし」(※がられる→叱られる、怒られる)
男「なんね、気にしようと?」
女「だって、男さんも迷惑に思うとやろ!? うちはこれが地やっちゃけん、抑えられんとよ!!」
男「いや、俺が女さんの元気のよかとこ羨ましがっちょったとは本気ったい」
女「……ほんなこつ?」
男「うん。だけん無理して声抑える必要はなかと思うと。TPOさえわきまえてもらえれば」
女「うちの声大きかと、コンプレックスやったと。それでんよか?」
男「うん。女さんのそげんとこ、俺は好いとうとよ」
女「……うわぁぁぁぁぁぁ、初めて面と向かって好きち言われたぁぁぁぁぁぁ……」
男「あ、いや、ごめん。軽々しく使う言葉やなかったね」
女「ううん、もっと言って!! 何回でも何百回でも!!」
男「あー、うん、後でね」
女「あーもう、朝から超幸せったい!! 英語んテストなんかもうどうでんよかくらいったい!!」
男「いやそこはちゃんとしよう……」
684ほんわか名無しさん:2013/11/10(日) 21:18:59.98 0
方言ヒート〜簡単なクイズ編〜


女「男さん!! うち、クイズの考えたけん答えてくれん!?」
男「え、あぁ。よかけど……」
女「ほしたら問題でっす!! この世で一番ぬくいものってなんでしょーか!!」
男「うーん……? なんち、漠然とした問題じゃねぇ」
女「制限時間はあと十秒たい! 男さん、分かる!?」
男「え、ちょ、制限時間ばあると!?」
女「さーん、にー、いーち……はいブッブー!! 時間切れったい!!」
男「なんも考えつかんかったばい……それで答えは?」
女「あんねー、答えは『人肌』ったい!!」ギュッ
男「のおっ!?」
女「寒うなると人肌恋しくなるやろ? それは人肌が一番人間にとってぬくかからやと思うと!!」
男「あー、そげな意図の問題やったとか……」
女「だけん、冬場はこうして人肌同士でぬくめあうとがいっとうよかと思うとよ!! 男さんもそう思わん!?」
男「……うん、そうじゃな」ギュッ
女「ふぇ!?」
男「その答えが当たっとうなら、俺から女さんをぬくめてあげてん罰は当たらんちゅうことじゃね」
女「あ、あのっ、えぇぇぇぇぇっ!?」
男「ほんなこつ、女さんはぬくかねぇ。ずっとこうしておれればよかとにな」ヌクヌク
女「……ほあぁぁぁぁぁぁぁ///」ボッ
男「あ……茹でダコんなりおった」
685ほんわか名無しさん:2013/11/11(月) 05:47:04.95 0
>>684
ありがたやありがたや
686ほんわか名無しさん:2013/11/12(火) 13:43:08.57 0
方言ヒート〜お風呂入りに編〜

男「うー……さっぶかぁ」
女「ほんなこつねぇ!! 今朝は特に寒うなったとやね!!」
男「こげん寒かと、布団から出るともたいぎかよ……」
女「そうじゃねぇ!! うちはこげな風に寒かと、あっつーいお風呂ば恋しくなると!!」
男「おぉ、それは良かねぇ。こげん寒かと、温泉でん出かけて暖まりたかねぇ」
女「うちね、熱いお湯ば浸かって、冷たか手足のビリビリーってしてぬくうなるとが、いっち好きなんよ!!」
男「はは、江戸っ子んごたるなぁ、女さんは」
女「男さんも、うちと一緒んお風呂入れたらよかとにねぇ!!」
男「え……えっ!?」
女「ほしたらうち、男さんの背中流してあげるけん!! 男さん専用の三助ばなってあげるったい!!」
男「……女さん、自分が今何言うとるか、分かっとう?」
女「え?…………あっ、違っ!! うち、そういう意味で言うたとやなかとよ!?」
男「あぁ、分かっとうけど……分かっとっても、一緒んお風呂の入りたか言われたら、ドキドキしよるばい」
女「あぁぁぁぁっ!! やけぇそういう意味やなかとやってばぁぁぁぁぁ!!!」
男「……意外と天然じゃなぁ、女さんは」
687ほんわか名無しさん:2013/11/12(火) 21:40:57.39 0
方言ヒート〜ボーイズトーク編〜


〜トイレにて……〜


友「……なぁ、男。最近女さんとはどげな風な?」ジョロロロ…
男「どげな風て……別に普通ったい。仲良うさせてもらっとうと」ジョロロロ…
友「ふーん……」
男「なんね? なんか言いたかことばあっとか?」
友「……お前、女さんと付き合い始めてから、よう笑うようになったげな」
男「あー、そうかもしらんな。お前に言わるるまで気づかんかったばってんが」
友「あん無愛想な男が、あげん明るか子とよう保っとうなって、みんな言いようぞ」
男「そげん噂になっとうとか……まぁ、確かに我がでもびっくりしとうくらいやしなぁ」
友「なぁ、お前ぶっちゃけ女さんのどこを好きになりよったと? お前と女さんの接点が、いまいち見えてこんとやけど」
男「そうじゃな……例えば友は、好きな女ん子の好きなとこ、百個挙げぇ言われたら出来ようね?」
友「そげなもん、冗談でんなか限り無理ったい」
男「じゃろう? 俺もそうったい。だけん女さんなら、ほんなこつ百個挙げてしまいそうな気がするとよ」
友「はぁ?」
男「そこが、俺の女さんに惚れた理由じゃろうなぁ……ほんなこつ、可愛か子じゃっとよ」
友「……聞いた俺ん方がバカ見たばい。小便引っかけちゃろーかこいつ」
男「うおっ! なんしよーとやこんバカちんが!」
688ほんわか名無しさん:2013/11/13(水) 00:05:48.26 0
方言ヒート〜ガールズトーク編〜


〜食事中……〜


友「……ねぇ、女。最近男さんとはどんな感じ?」
女「えー? どんな感じて、ラブラブに決まっちゃろー!!」モグモグ
友「それは傍目に見てても分かるけん。私が聞きたかのは具体的なハナシ」
女「具体的な? ちゅうと?」モグモグ
友「ぶっちゃけあんたら、キスとかもうしたとね?」
女「キッ……!?」ブフッ
友「汚っ!? なんしよーとね、女!!」
女「友が変なこと言うけん、吹いてしもーたがね!! もうっ!!」フキフキ
友「いやいや、マジな話、付き合うてまだキスもしよらんて、あんたら聖人?」
女「男さんはそげん軽か人やないもん!! うちのこと、ほんなこつ大事にしてくれようとよ!!」
友「ちゅうても、お互いがお互いを大事にし過ぎて、話が一向に進展せんのも見ててはがいかと」(※はがいい→腹が立つ)
女「うちと男さんは見せ物やなかと!! うちらはうちらで仲良うやっとーの!!」
友「はぁ……今どきプラトニックラブなんて流行らんとに。変なとこ奥手やねぇ」フゥ
女「そいでもよかの!! キスしてくれてんくれなくてん、うちは男さんのこと好いとーもん!! 大好きやもん!!」
友「あー……分かった分かった。ほんに、せからしか娘やねぇ」
689ほんわか名無しさん:2013/11/13(水) 18:17:20.21 0
方言ヒート〜ラバーズトーク編〜

〜帰り道〜

女(友が変な話しよるけん、なんか妙に男さんの事ば意識してしまうと……)
男「女さん? どげんしたと、黙りこくって」
女「うん? あっ、あぁ、なんでんなかよ!!」
男「そうね? なんか学校おる時から、俺と目も合わせてくれよらんが」
女「……あんさぁ、男さん。男さんはキスとか、してみたくならん?」
男「……え゙?」
女「べ、別に誘っとう訳やなかとよ!? だけん、友がまだキスもしよらんのかってビックリしとったけん……」
男「いきなり何言うかと思うた……元気のなかったとはそういうことやったとやね」
女「ねぇ、男さん。うちって女としての魅力なか!?」
男「そ、そげなことなかとよ。むしろ俺から見れば、女さんには魅力しかなかと」
女「そげん言うてもらえるのは、嬉しかとやけど……たまには行動で示してほしかと……」
男「……ごめん、女さん。俺は小心者やけん、言われてすぐにっちゅう度胸はどしてんなかと」
女「……そっかぁ」ハァ
男「だけん、あと三日……いや、あと一日待ってくれよれば、俺も絶対腹ばくくるから! そんだけ待っちょってくれ!」
女「えっ、あ……あと一日て、明日っちこと?」
男「う……そ、そうじゃな。明日まで待ってくるれば、なんとか……」
女「……本当やね? 約束してくれると?」
男「……うん」
女「……そげん言うたら、うち期待してしまうけんね?」
男「お、おう……」
女「……そしたら、約束の指切りしよ!! 破ったらうち、泣いてしまうけんね!!」
女「はいっ、ゆーびきーりげんまん、嘘ついたら針千本のーます。指切った!!」ブンブン
男「お、おう……!?」
女「そんなら、明日は絶対キスばしよーね!! 約束ったい!!」

男「…………今夜は眠れん夜になりそうじゃなぁ」
690ほんわか名無しさん:2013/11/13(水) 21:15:44.95 0
当然キス編もあるんですよね?ね!?
691ほんわか名無しさん:2013/11/14(木) 01:37:30.75 0
方言ヒート〜対照的な二人編〜


男「……」フラフラ
友「うぉ!? どげんした、男!」
男「あぁ、友。おはよ……」
友「お前、生気ば抜けた顔しとるばい。大丈夫か!?」
男「大丈夫やなか……昨日全然寝つけれんくて、一睡もしとらんとよ……」
友「あー、だけんこげな遅刻ギリギリの時間に登校しよるとか」
男「それもあるばってんが……あんまりいつも通りの時間ば出ると、女さんに鉢合わせしてしまうけんね……」
友「はぁ? 女さんと会ったら、なんか都合ん悪かことのあるとや?」
男「……今はちょっと、訳あって顔ば合わせたくなかとよ」
友「なんね、女さんと喧嘩でんしたとや?」
男「……いや、実はな」

女「おっとっこっ、さああああああああああああん!!!!」ズドーンッ

男「ぐおぉっ!?」ゲホッ
女「良かったー!! 今日は家ば出るの遅れたけん、学校まで会えんかと思うとった!!」
友「お、おはよう、女さん……」
女「おはようっ、友さん!! うちね、昨日興奮して全然寝れんくて、目ば冴えまくっとうと!!」ギラギラ
友「……みたいじゃな」
女「男さんっ、はようせんとHR始まってしまうとよ!! 急げ急げ!!」グィグィ
男「お、女さん……大きか声ば出さんでくれ……頭に響く……」ズルズル

友「……よう分からんばってんが、とりあえず喧嘩したとやなさそうじゃな」
692ほんわか名無しさん:2013/11/14(木) 16:56:31.68 0
方言ヒート〜タイミング編〜


男(はぁ……なしてキスばするとにこげん憂鬱な気分にならんといけんとやろ)
男(だけん、女さん期待しよるっち言うてたしなぁ……俺が尻尾巻く訳にはいかんったい)
男(……問題は、どげなタイミングで話ば切り出すか、じゃな)

【午前十時】

男(午前中からキスの話なんかしよれば、さすがの女さんも引くかもしれん……まだ我慢じゃ)

【正午】

男(弁当ば使って歯も磨きよらんでキスなんかできる訳なかよな。今はまだ機やなかと)

【午後三時】

男(昼から体育のあるけん、汗臭か身体で女さんに触るのは失礼じゃろう。汗が引くの待つったい)

【そして……】

男(なんしよーとや俺は……もう放課後やなかか!!)
男(自分がここまでのヘタレじゃとは、さすがに思わんかったたい……)
693ほんわか名無しさん:2013/11/14(木) 17:34:06.46 0
方言ヒート〜そしてついに編〜


女(男さん、今日はあんまり話してくれよらんかったなぁ……)
女(ほんなこつキスばしてくれるとやろか……うちは学校でんどこでん良かとやけど)
女(まぁ、楽しみはあとに取っとかんとね!! 本番はこれからったい!!)ムフーッ
友「女ー、あんた今日も男さんと帰ると?」
女「当たり前っちゃろ!! 今日一緒に帰らんでいつ帰ると!!」
友「いや、知らんけど……あんた今日、なーんか変に昂っとらん?」
女「そげなこつなか!! 友の気のせいたい!!」
友「そんならよかけど……」
男「あ……女さん!」
女「あ、男さんっ!!」
友「おー、噂すればなんとやらやね」
男「あ、あんさ……悪かとやけど、帰る前に、ちょっと俺に付き合ってくれんね?」
女「……ッッ!! は、はいっ!!」
男(これ以上先伸ばしんしたら、今日中にキスなんて絶対無理たい……学校におるうちに決めんと!!)
女(男さん、ついに決心ばしてくれたとやね!! なんかうちも緊張してきたったい!!)
男「そんなら、行こか」
女「……うんっ!!」

友「……?」
694ほんわか名無しさん:2013/11/14(木) 18:52:33.20 0
方言ヒート〜 I will give you all my love, 編〜


〜校舎裏〜


男「この辺なら人もおらんで大丈夫かね……」
女「そうやね。けど、うちは人に見られよっても全然平気ったい!!」
男「それは俺が勘弁してほしかと……でさ、女さん。俺、その……キスばする前に、一つ言うておきたかことのあるとやけど」
女「え……なん言いようと?」
男「……俺、女さんに告白されて、最初は困惑するこつば多かったとやけど、今では女さんと恋人んなれて、良かったと思うてます」
女「な、なんね、いきなり敬語ば使って……!?」
男「気にせんで聞いちくれ。そんで……俺、不器用じゃけん言葉にしたり行動にするの苦手やけど」
男「そいでも俺、女さんのこといっとう好いとうから。離したくなかち、思っとうから」
女「あ……う、うんっ!!」
男「だけんこれからもずっと、俺ん恋人でいてつかぁさい。お願いしますっ!」
女「……!!」ドキンッ
男「……あぁ、やっと言えたばい。なんち言えば俺の気持ちば伝わるか、ずっと考えよったとよ」フゥ
女「……ッ」
男「……女さん?」
女「……もうっ、男さん!! 女ん子ば泣かすようなこと言うなんち、最低ったい!!」ポロ、ポロポロ
男「うぇ!? な、なして泣きようと!? 女さん!!」
女「嬉し涙ったい……ばってん、女ん子泣かせたのは事実じゃけん、責任ば取ってもらうとよ!!」
男「……ごめん、女さん。どげんして責任取ればよかかね?」
女「分かっとうクセに、男さん意地悪ったい!!」ギュッ
男「……うん」
695ほんわか名無しさん:2013/11/14(木) 19:14:30.10 0
方言ヒート〜はじめてのチュウ編〜


女「……愛しとうと、男さん。他の誰にも、こん気持ちだけは譲らんけんねっ」
男「……うん。俺も、女さんと同じ気持ちったい」







         チュッ         






.
696ほんわか名無しさん:2013/11/16(土) 13:44:37.31 0
方言ヒート〜事後編〜


女「……なんか、足元ばふわふわしとー……」
男「……俺も。頭がぼんやりしようとよ」
女「……うち、幸せすぎてなんて言うたらいいか分からんと。こげな風になるの、生まれて初めてったい」
男「そうじゃな……だけん、何も泣くこつばなかろうもん。なんか悪かことばしたような気分になるとよ」
女「えへへ……ねぇ、男さん?」
男「ん?」
女「あんさ……うちのことギューッてしてくれん?」
男「……ん。これでよかと?」ギュッ
女「ダメったい。もっと強く抱きしめてくれんと、幸せが逃げてしまいよるよ」ギューッ
男「……」
女「……好いとうと、男さん。今はそれしか言いたくなか」
男「……うん。俺もったい」

.
697ほんわか名無しさん:2013/11/16(土) 14:32:01.05 0
あら素敵
698ほんわか名無しさん:2013/11/17(日) 22:39:46.44 0
お題募集してみるか
699ほんわか名無しさん:2013/11/18(月) 00:29:19.13 0
VIPでスレ立てて絵描いてもらったからこっちにも貼っとく

http://vippic.mine.nu/up/img/vp128596.jpg
700母ヒートのようです:2013/11/18(月) 22:25:08.52 0
うちの母が喧しくて困る。

日曜の昼下がり、二度寝をたっぷり堪能した俺がリビングへ向かうと、母が胡座をかく父の背後に座り、その寝間着の中に手を突っ込んでいた。

また母の奇行が始まったのかと呆れて見ていたが、どうやら単に父の背中を、母が掻いてあげているだけのようだ。

父は難しそうな顔をしながら右だ左だと指示を出し、母の手が的確に痒みを捉えると、何とも言えない顔をして背を丸める。

母もそれが楽しいのか、父の背中に指を立て、飽きもせずにかしかしと掻き続けている。

そんな時間がしばらく続いた後、母は唐突に父の寝間着に両腕を突っ込み、地肌に触れるようにしてから体の前面へ手を回した。

父は驚き、痒みはもう取れたと言って母を振りほどこうとするのだが、母も譲らず、直に体温を感じたいだけだからと言って、一向に手を離そうとしない。

やっていることが痴女にしか見えなかったので、見かねた俺が父へ向かって孫の手を渡すと、

父はよくやったと言いたげな目配せをしてようやく母を引き剥がし、孫の手を使って背中を掻き始めた。

もちろん母からはぶーぶー文句を言われたが、あのままにしていたら、いくら家庭内でも変態と相違ない。

少しは母にも、自分を省みるということをしてほしいものである。
701母ヒートのようです:2013/11/19(火) 21:30:23.87 0
うちの母が喧しくて困る。

冷凍庫の霜取りをしていたはずの母が、見せたい物があるからと言って俺を呼びつけてきた。

手伝いが必要なことがあったろうかと思いつつ、呼び掛けに応じて母の元へ行くと、当の本人はニコニコしながらまな板の上を指さしている。


そこには、人の拳大の小さな雪だるまが二体、可愛らしくちょこんと置いてあった。

母が言うには、集めた霜が思いの外多かったため、季節外れの雪だるまを作ったのだと言う。

向かって右が父を模した父だるま、向かって左が母自身を模した母だるまだということらしい。

ご丁寧にもまな板の上にはランチョンマットを敷き、足場を少し傾かせて母だるまが父だるまに寄りかかるようになっている。

こういう風に家族を模して遊ぶのは大変結構なのだが、母はそういう場合、かなりの確率で俺を作るのを忘れがちである。

俺がいないんだけど、とわざと苦い顔をしながら聞くと、これは結婚前の二人だからいいの、と上手くはぐらかされた。

そう言われて見ればどことなく、写真で見たことのある二人の若い頃のように見えてくるから不思議なものだ。

母は父さんにも見せたいからと、その二つの雪だるまを冷凍庫に大事にしまう。

おかげで父が帰宅するまで、冷凍庫の中央は二体の雪だるまに占領され続けた。
702ほんわか名無しさん:2013/11/19(火) 22:26:08.91 0
母ヒートがかわいすぎて困る
こんな親が欲しい
703ほんわか名無しさん:2013/11/19(火) 22:31:53.04 0
方言ヒート〜将来の夢編〜


女「男さん!! 昨日の進路希望調査表、もう出した!?」
男「あー、まだ出しよらんったい。ちゅーか、出してん出さんでん一緒やけどな」
女「え? なんで?」
男「俺、高校卒業したら本格的に、和菓子作りの修行ばせんといかんし」
女「あぁ! お家の和菓子屋さん、継ぎようとやもんね!」
男「うん。親父にもそう言うてあるし、俺自身それで納得しとうし」
女「えらかねぇ、男さんは! うちはまだ将来のこととか考えられんとよ!!」
男「そらそうったい。俺も実家が和菓子屋やなかったら、そう簡単に決めよらんもんなー」
女「……ね、男さん。和菓子作りの修行って、やっぱり大変!?」
男「まぁそうじゃろうな。うちはわりと老舗やけん、贔屓にしてくれるお客さんば失望さす訳にはいかんけんね」
女「そしたらうち、ずっと男さんのそばにいて、応援してあげると!!」
男「えっ? いやいや……なして進路の話からそげな話になると?」
女「だって、うちがそばで応援ばしてあげよれば、男さんもキツか修行ば耐えられよるやろう!?」
男「んー、まぁそう、かね……?」
女「やけんうち、男さんのお嫁さんばなると!! うちの進路はそれで決まりったい!!」
男「……あんな、女さん。自分の将来のことは、も少し真面目に考えんね?」ポン
女「な、なんねその顔は!? うちは大真面目ったい!!」
男「それもどうかち思うがなぁ……」
704ほんわか名無しさん:2013/11/21(木) 06:29:12.05 0
寒くなってヒートが布団に潜り込んでくる季節になってきましたね
705ほんわか名無しさん:2013/11/21(木) 20:09:54.26 0
方言ヒート〜夢見編〜


女「おっとこさぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」ズドゴッ
男「ごふっ……ど、どげんしたと、女さん。今日はいつもより興奮しとらんね?」
女「聞いて聞いて!! うちね、今日すっごく良か夢ば見たと!!」
男「はぁ……どげな夢な?」
女「あんね、男さんがおじいちゃんになっとう夢!!」
男「……うん?」
女「そんで、うちがおばあちゃんになって、男さんにお茶淹れてあげようの!!」
男「……それのどこが良か夢なん?」
女「だって、おじいちゃんとおばあちゃんになっとうっちことは、
  うちと男さんは年取ってからも添い遂げてるっちことやん!!」
男「あぁ、そげな意味か……えらい過程ばすっ飛ばしよる夢やね」
女「二人して縁側でお茶飲みよったとよ!! うちらも年取ってん、この夢みたく仲良うしよーね!!」
男「……あんさ、女さん。一つ気になったとやけど、その夢俺と女さん以外の人は出て来んかったと?」
女「うん、うちと男さんだけしかおらんかったたい!!」
男「ちゅうことは、孫や子供はおらんかったとやね」
女「そういえばそうじゃねぇ。だけん、夢ん中のことじゃから気にしとらんかったとよ!!」
男(……なるほど。自分が子供産んだりするところは、まだ想像できよらんっちことなんじゃろなぁ)
女「男さん? どげんしたと?」
男「……女さんは純粋ないい娘じゃなぁ」ナデナデ
女「なっ、なんで頭撫でよーと!? 意味分からんったい!!」
706ほんわか名無しさん:2013/11/21(木) 23:17:02.01 0
方言ヒート〜盃の月編〜


男「すっかり遅うなってしもうたなぁ……」
女「ほんに、最近は暗くなるの早かねぇ!!」
男「ごめんな、女さん。俺の調べもんに付き合うてもろうて。お詫びに家まで送ってくけん」
女「ありがと!! ほんならお言葉に甘えるったい!!」
男「……あ」
女「ん? どげんしたと、男さん?」
男「女さん、見よって。今日は綺麗な盃の月ったい」
女「はいのつき? って、なん?」
男「三日月の欠けたとこが上に来よる月のことば、盃に見立てて盃の月っち言うとよ」
女「へー、初めて聞いたと!! 男さん物知りやねぇ!!」
男「うちん親父が酒飲みやけぇね。月を肴に、とかなんちか言うて、風流もんば気取っとったと」
女「うわー、カッコよかー!! うちらもそげん風に晩酌ばしたかねぇ!!」
男「そげん言うてん、女さんお酒ば飲めようと?」
女「んーん、一滴も飲んだことなか!! だけん、二十歳んなって初めてのお酒は、男さんと飲むち今決めたったい!!」
男「あぁ、そいは良かなぁ。そんときも盃の月ば出ちょったら、最高じゃっけんどな」
女「そうじゃねぇ!! そんときはうちが、男さんにお酌してあげるね!!」
男「そんなら、女さんにも俺がお酌してやらんといけんな。俺、女さんの酔うたとこっち、バリ綺麗じゃと思うとるんよ」
女「えっ……えぇぇぇぇ!? なしてそげん思うと!?」
男「だって、女さん目力ば強かけん、酔うてとろんちした目付きんなったら可愛かろーなち思うとったとよ」
女「そ、そげん言わるっと恥ずかしかー……やけんもしかしたら、べろんべろんに酔うて迷惑ばかけるかもしらんよ?」
男「なぁんも。そげんこと気にしよらんで良かったい。俺は女さんの酔うた顔も、へべれけんなった顔も見てみたかったい」
女「う……うぅ……今日の男さん、言葉がえらい積極的じゃねぇ。うちん方が顔赤くなるったい」
男「そいもそうじゃな……盃の月んせいで、酒も飲まんとに酔いようたい」
707たまには普通の素直ヒートも:2013/11/22(金) 00:28:39.34 0
・いつものやつ

女「おっとこおおおおおお!!!」
男「……なんだ?」
女「お・と・こおおおおおお!!!」グィグィ
男「な、なんだなんだ? 鬱陶しいやっちゃな」
女「今日もいつものアレ、やってくれよぅ!!」
男「いつもの……ってなんのことだ?」
女「ほらっ!! 私が顔近づけると、いつも髪の毛くしゃくしゃーって撫でてくれるだろ!?」
男「あぁ、アレな」
女「最近アレされないと落ち着かないんだ!! 今日もやってくれ!!」
男「(顔近いと暑苦しいから遠ざけるためにやってたんだが……)まぁいいか。これのことか?」クシャリ
女「んー……なんか違うような気がする!! いつものはもっと無造作だぞ!!」
男「んなこと言われてもわかんねーよ……こうか?」クシャクシャ
女「違ぁぁぁぁぁぁぁうっ!! いつもはもっとこう、髪を櫛でとくみたいにさらっとしてるだろ!!」
男「だぁぁぁぁっ!! 鬱陶しいわ!! んなもん出来るか!!」
女「毎日やってるだろぉぉぉぉぉ!? なんで今日は出来ないんだぁぁぁぁぁぁ!!」
男「意識したら出来るもんも出来なくなるに決まってんだろが!!」
女「えっ……そ、そうか!! 男は私を意識してしまっているのかぁぁぁぁぁ!!」
男「おいコラてめえなに都合のいい勘違いしてやがる」
708ほんわか名無しさん:2013/11/22(金) 19:57:18.20 0
方言ヒート〜おでこ編〜


女「男さん、髪の毛伸びてきよったねぇ!!」
男「あー、そうじゃな。そろそろ切らんといけん頃じゃな」
女「前髪おでこにかかりようと。鬱陶しくなか?」
男「んー、だけん寒かと髪ば切るのもたいぎかぁ」
女「中途半端な長さはいかんと!! せっかくの男前が隠れてしまいよるけん!!」
男「……女さん、親戚のおばちゃんみたいなこと言いような」
女「そいでなくてん、男さんの顔が隠れてしまうんは嫌ったい!! おでこに髪のかからんくらいが良か!!」
男「そうね?」
女「うん!! 思いきってこんぐらい切ってみたらいけん!?」ファサ
男「ん……」
女「ほらー!! 眉毛見えよった方がカッコよかと!!」
男「女さん、人んおでこで遊びよらんでくれ……」
女「んふふー、男さんのおでこツルッツルたい!!」スリスリ
男「……」
女「あれ? 男さん、どげんしたと?」
男「あ、あんなぁ、女さん。俺、親父のハゲようけん、おでこんことはあんまり触れてほしくなかと……」
女「そうやったと!? ご、ごめん!!」
男「いや、よかとよ……親父んハゲよるからって、俺までハゲるちゃあ限らんしな……ははは」
女「お、男さんが初めて見せる顔ばしとー……もう金輪際おでこのことには触れんでおこう……」
709ほんわか名無しさん:2013/11/22(金) 21:04:59.84 0
方言ヒート〜怒り編〜


女「あーっ!! ほんなこつはがいかーっ!!」
男「……どげんしたと? 朝からぷんぷんしとうね」
女「あっ、男さんおはよう!! ねぇ聞いてくれん!? うちのお姉ちゃん酷かとよ!!」
男「なん? 喧嘩でんしたとね?」
女「問題はそん喧嘩の原因ったい!! お姉ちゃんに男さんの話しとった
  ら、お姉ちゃんうちと男さんが月とスッポンやなんて言いよったと!!」
男「それで怒りようと? 女さん案外短期じゃね」
女「それだけやなか!! うちのことちんちくりんだのツルペッタンだの、人ん気にしようことばっかり言いようとよ!!」
男「あはは、女さんでん口負けすることばあっとやねぇ」
女「笑い事やなかっ!! ほんに憎たらしか姉ちゃんやっとよ!!」
男「でもな、俺は一人っ子やけん、兄弟喧嘩ってちょっと憧れようと」
女「そげん良かもんやなかったい!! うち、あげなお姉ちゃん欲しくなかったと!!」
男「多分お姉さんも、女さんと俺んことば気にかけとうとよ。だけんそげな風な言い方してしまうとやなかとかね?」
女「むぅー……そいじゃあ男さんに免じて、今回だけは許してあげることにするったい!!」
男「うん、そうしちくれ。それにしても、女さん家でも俺んことば話しようと?」
女「そうったい!! うちらんラブラブ話ば毎日聞かせよーとよ!!」
男「……ちなみに、お姉さんに彼氏は?」
女「おらんかったと思うけど……男さん、浮気ばしたらいけんけぇね!!」
男(……毎日のろけば聞かされよったら、そら嫌味の一つも言いたくなりようやろなぁ)
710ほんわか名無しさん:2013/11/23(土) 23:22:58.24 0
方言ヒート〜ホットケーキ編〜


女「おっはよぉー、男さんっ!!」
男「おはよう、女さん……ん?」スンスン
女「いけんしたと? 鼻ばクンクンさせて、風邪でもひきよったと?」
男「なんか女さんから甘い匂いばしようね。なんか食べてきおった?」
女「おぉ!! 男さん鼻ば良かねぇ!! うち、今日朝ご飯にホットケーキ食べて来たんよ!!」
男「そいでか。お菓子ん匂いがしたけん、ビックリしたと」
女「うちが焼いたホットケーキ美味しかとよ!! 男さんにも今度食べさせてあげるけん!!」
男「そんなら俺も、女さんのホットケーキ楽しみに待っとうよ。ほんに、よか匂いばするったい」クンクン
女「ちょっ!? 男さん、匂い嗅ぎすぎやなかと!?」
男「あぁ、ごめん。洋菓子の匂いば珍しかったけん。よう考えたら変態んようなこつしとるな、俺」
女「……あ、あんね? あとで二人きりんなる時ばあったら、そん時は好きなだけ嗅いでよかけん、今はよしてほしかと」
男「いや……そん時にはもう匂いも抜けとうとやなか?」
女「ばってん、男さんに匂い嗅いでもらうの、思うたより全然嫌やなかとやもん!!」
男「えぇ……なんカミングアウトしとーとね……」
女「なんか男さんに嗅がれようと、お腹ん中だけやなくて心ん中まで甘ーくなるような気がすると!!」
男「……女さん。俺が言えた義理やなかけど、取り返しのつかん変態ばなる前に早う帰っておいでな?」
711ほんわか名無しさん:2013/11/25(月) 18:14:14.02 0
・ヒートと出かけよう〜水族館編〜


女「おおおおおおっ!! 凄いぞ男っ、鮫がいるぞぉぉぉぉぉ!!」
男「テンション上げんな、他の客の迷惑になるだろ」
女「こっちにはニモがいる!! ああっちにはマンタだぞ!!」
男「お前……魚詳しいな、ちょっと引くわ。あとニモは魚の名前じゃねぇぞ」
女「男とのデートに予習は欠かせないだろ!! この水族館のどこに何がいるのかは逐一把握済みだぞ!!」
男「はぁ、さいで。わりとキッチリしてるのな、お前って」
女「午後からはイルカショーあるから、最前列で見ような!!」
男「水飛沫かかるから最前列は勘弁してほしい……」
女「何をぉぉぉぉぉぅ!! 濡れながら見るイルカショーもまた一興だろうがぁぁぁぁぁ!!」
男「……風邪ひいても知らんぞアホ」

〜数時間後〜

女「へーっくしゅ!! へぇぇぇぇぇっくしゅっ!!」ブルブル
男「だから言ったのに……」
712ほんわか名無しさん:2013/11/25(月) 18:28:19.81 0
・ヒートと出かけよう〜動物園編〜


女「男ぉぉぉぉぉ!! こっち来てくれぇぇぇぇぇ!!」
男「なんだよ……喧しいな」
女「見ろ、ミーアキャットだぞ!! ちっこくて可愛いな!!」
男「おー、すげぇ。初めて生で見た」
女「可愛いなぁぁぁぁぁ……ペットショップとかで売ってないかなぁ!?」
男「どう考えても無理だろ……買うのも、飼うのも」
女「あっ……巣の中引っ込んじゃった」
男「お前が大声出すから……」
女「なんでどの動物も、私が来ると巣にこもるんだろ?」
男「お前の声が威嚇してるみたいに聞こえるんだろ。大型動物なら大丈夫なんじゃないか?」
女「おお、ナイス提案だ!! それなら次はライオンの檻に行ってみるか!!」

〜ライオンの檻の前〜

女「おぉぉぉぉぉ!! ライオンがにゃんこみたいにお腹見せてゴロゴロしてるぅぅぅぅぅ!!」
女「見てみろ男!! ライオンなのにすっごい可愛いぞぉぉぉぉぉ!!」
男(……ライオンがヒートに服従のポーズしてる。こいつどんだけ?)

※服従のポーズ……猛獣がお腹を見せるのは相手に屈服した時のみ。
713ほんわか名無しさん:2013/11/25(月) 18:48:38.20 0
・ヒートと出かけよう〜遊園地編〜


女「ビッグクラウンマウンテン制覇!! ジャンボロケット制覇!!」
女「この園で残るはFUJISANとウルティマバインドだけだ!! 行くぞ男!!」
男「ちょ、ちょっと待て……さすがに三連続絶叫マシンはキツいわ」
女「む……そうか!! 男にはちょっとハイペースだったな!!」
男「お前がジェットコースターマニアとは知らなかったぞ……おかげで心身共にボロボロだ」
女「当然だ!! この世の全てのコースターは私に制覇されるためにあるんだぁぁぁぁぁ!!」
男「なんつーか、お前らしいと言えばらしいけどな」
女「それじゃあ次のアトラクションは男が決めていいぞ!! 私はなんでも平気だからな!!」
男「ん……そうか、じゃあアレで」

っ【お化け屋敷】

女「……ッッッ!!! お、お化け屋敷か!!」
男「あぁ、確かなんでも平気なんだよな?」
女「……やっぱり止めにしない?」
男「ダメ。これは回避不能なイベントなので強制執行されます」
女「イヤだぁぁぁぁぁ!! 他はどれでもいいけど怖いのだけはダメなんだぁぁぁぁぁっ!!」ズルズル
男「人を引っ張り回した罰だ、存分に楽しむがいい。ふははは!!」←実は絶叫系苦手
714ほんわか名無しさん:2013/11/25(月) 19:17:03.89 0
・ヒートと出かけよう〜お高いレストラン編〜


女「お、男ぉ〜。これなんて読むんだ……?」
男「ブルゴーニュ風スズキのロースト。その下が舌平目のムニエル」
女「そ、そうか……なんか、緊張するなぁ、こういう店って」
男「ドレスコードのある店なんか初めてだろ? 注文は俺がしてやるから、落ち着け」
女「余裕だなぁ……男はこういう店来たことあるのか?」
男「仕事の関係でな。お得意先の接待に使ったりする」
女「へぇぇぇぇぇ……大人だなぁぁぁぁぁ……!!」
男「お前もこういう店が似合うようになればいいんだけどな……すみません、注文を」
店員「はい、かしこまりました」
男「本日のオススメコースを二人分、あとワインは白で……」
店員「ワインの銘柄等、ご注文はございますか?」
男「おまかせで、頼みます」
店員「かしこまりました」
女「……なぁなぁ、男。ここってドリンクバーとかないのか?」
男「ば、バカっ、んなもんあるかっ!」
店員「お客様。ソフトドリンクがよろしければ、私どもでご用意させて頂きますので……」
男「す、すみません……」
女「お、おぉう……なんかごめん……」
男「ファミレスと同じだと思うと恥かくからな? お前はちょっと黙ってなさい」
女「なんかすごいアウェーの空気だぞ……」ショボン
男「……お前に大人の女になれって言うのは、まだ無理な相談か」
715ほんわか名無しさん:2013/11/25(月) 20:16:55.37 0
ヒートと出かけよう〜屋台のおでん編〜


女「大将っ!! おひさ!!」
大将「おう、ヒーちゃんじゃないの。久しぶりだねぇ!」
女「外は寒いだろ!! 男も入れ!!」
男「お前、すごい店知ってんな……屋台のおでん屋って初めて入るわ」
女「こないだはレストランでご馳走になったからな!! 今日は私の奢りだぞ!!」
男「恩に感じる必要はなかったんだけどな……まぁ、ありがたくご馳走になるか」
女「それじゃあ大将、まずは大根と餅巾着、それと蛸足ね!!」
大将「あいよっ」
男「俺も同じのを。あと、清酒があれば冷やで」
女「この寒いのに冷や酒とは通だな!! 私はぬる燗で頼むぞ!!」
男「お前も、酒の頼み方が板についてんな」
女「こないだみたいな店もいいけど、やっぱり私にはこういう店の方が合ってるもんな!!」
男「確かに、あんだけ言っても全然落ち着いて食えてなかったな」
女「ナイフとフォークのマナーって難しいもん!! 箸がいい、箸が!!」
大将「はいよっ。冷や酒とぬる燗お待ちっ!!」
女「おっ、ありがとう大将!! そいじゃ男、乾杯しようかっ!!」
男「……考えてみれば、お前と乾杯交わすのも初めてか」
女「そうだな! 男とお酒飲める日が来るなんて、私は幸せだぞ!!」
男「はは、そうか……じゃあ、乾杯」カチンッ
女「かんぱーいっ!!!」カチンッ
716ほんわか名無しさん:2013/11/25(月) 20:28:41.32 0
なんかお題くれ
717ほんわか名無しさん:2013/11/25(月) 22:21:31.04 0
・ヒートと出かけよう〜歯医者編〜


女「うー……」
男「痛むのか?」
女「今は痛み止めきいてるから大丈夫……」
男「そうか。早く良くなるといいな」
女「なぁ男。なんで歯って自然に治らないんだろうな……」
男「知らんけど。きちんと歯磨きしてれば虫歯もならないのに、サボるからだ」
女「うあぁぁぁぁぁ……歯医者やだよぉぉぉぉぉ……」
男「そりゃ歯医者が好きなやつはおらんわ。我慢しろ」

<チュイィィ…

女「ひっ!?」ビクッ
男「おい、冷や汗すごいぞ。大丈夫か?」
女「男ぉぉぉぉぉ!! やっぱり私歯医者だけはダメだぁぁぁぁぁ!!」
男「子供みたいな駄々をこねるな。お前いい歳だろが」
女「だって、ドリルを口に突っ込むんだぞ!? 凌辱みたいなもんじゃないかぁぁぁぁぁ!!」
男「凌辱とか言うな! 付き合ってるこっちの身にもなれ!」
女「私の貞操は汚されちゃうんだぁぁぁぁぁ……誰かぁぁぁぁぁ……」
男「あー、鬱陶しいな。マジ泣きしやがって……仕方ないな、ちょっと口開けろ」
女「……ふぁ?」
男「ほら、飴。本当は虫歯だから止しとかなきゃいけないけどな」カポッ
女「ふまっ……あ、甘い」
男「今時ガキでもあんなワガママ言わねーぞ?」
女「……ごめん」モグモグ
718ほんわか名無しさん:2013/11/26(火) 07:07:43.18 0
方言ヒート〜コンビニ編〜


女「男さぁぁぁぁぁん!! 一緒ん帰ろぉっ!!」
男「あぁ、女さん。ちょっと悪かばってんが、帰りにコンビニ寄ってってんよか?」
女「よかとよ!! なんか足りんものでんあったと?」
男「ルーズリーフば切らしてしもうたけん、帰りに買っとこうち思ってな」
女「あーっ!! そういえばうちも、フリスクのブラックミントば切らしとった!! 買って帰らんと!!」
男「女さん、フリスクば好きと? なんか意外じゃね」
女「あれがなかと、勉強しとう最中でもすぐ眠くなると!! だけん、一時間に一回は食べようの!!」
男「あぁ、そういう目的じゃったか。確かに頭シャキッとするけんね」
女「そしたらうちもコンビニついてくけん!! よかよね?」
男「おう。付き合わせてしもうて悪かね」
女「なぁんもぉ!! 気にせんばよかとよ!!……あ、そーだ!! ねぇ、男さん。ルーズリーフって幾らくらいすると?」
男「そげん高くはなかよ、200円くらいじゃったかな?」
女「そしたらうちがそのルーズリーフ買ってあげるけん、男さんはうちにフリスクば買ってくれん!?」
男「えっ? 別に構わんけど、なしてそげん回りくどかことばすっと?」
女「お互いにプレゼント交換んごつすれば、その物ば大事に使おーもん!!」
男「それはそうかもしれんけど、ルーズリーフもフリスクも消耗品やけん、いつか使いきってしまうやろ?」
女「フリスクはケースば残るし、ルーズリーフは捨てんければ取っとけるやん!!」
女「それに、高か物は買えんけど、気持ちだけはどげな物にでも込められよるったい!!」
男「なるほど……女さんの手にかかれば、毎日がイベントデーんごたるな」
女「だけん、男さんがフリスクば買ってくれよったら、勿体なくてよう食べよらんかもね!!」
男「なんじゃそれは。本末転倒じゃな……」
719ほんわか名無しさん:2013/11/26(火) 22:20:20.61 0
うむ、GH
720ほんわか名無しさん:2013/11/27(水) 13:41:35.46 0
方言ヒート〜居眠り編


女「んがー……」グゥ
男「女さん、そろそろ帰らんと……あれ、寝とる」
男(そういえば昨日徹夜で勉強したち言うてたなぁ……起こすのも悪かし、待っとくかね)

〜三十分後〜

女「……んん」ピク
男「お、ようやっと目ば覚ましよったかな?」
女「……ふぁ?」ムク
男「おはよう、女さん。はよ帰らんと、もう誰もおらんよ」
女「……あれ、男さん? なんでうちにおるの……?」
男「(うち?)いや、女さん起きよらんけぇ、待っとったとやけど……」
女「……男さん」ギュムッ
男「!?」
女「起きてすぐ男さんの顔ば見れるなんて、うち幸せったい……」スリスリ
男「ちょ、女さん……いくら人のおらんからって、教室でそれは……」
女「……教室?」キョロキョロ
女「……やああああああぁぁぁぁぁ!?」ガバッ
男「うぉっ!?」
女「うち、寝ぼけて家におると思っとった!! やけん男さんのおって、夢ば見とーかと……!!」
男「あぁ、寝ぼけちょったと。通りで……」
女「やだー!! 男さんに恥ずかしかとこ見られてしもうたと!! 頼むけん今のうちのこと忘れて!!」
男「……ごめん、女さん。いつもとやっとうこと変わらんのに、どこが恥ずかしかったと?」
女「だって、意識なかとに男さんに抱きついたりしてしもうて……ああもう顔から火ば出そうったい!!」
男「……俺、女さんの恥じらいの基準ばよう分からんたい」
721ほんわか名無しさん:2013/11/28(木) 03:23:04.36 0
方言ヒート〜猫になりたい編〜


女「あぅー……」
男「どげんしたと、女さん? ぐったりしとうね」
女「こないだんテスト、よくなかったんよ……せっかく徹夜ばして勉強したとに……」
男「やけぇ落ち込んどったとね。努力は必ず成果になるけん、そげん気落ちせん方がよかよ?」
女「うち、もう勉強したくなか……産まれ代わってテストば受けんでいい動物になりたかよ……」
男「相当へこんどるなぁ……だけん、動物んなりたかっちゅうのはどうかち思うがね」
女「ねぇ男さん、うち産まれ代わったら猫になるけん、そうなったら男さん家で飼ってくれん?」
男「な、なんてな? 女さんなん言いようとね?」
女「だって、猫んなったらテスト受けんでよかし、男さんと毎日一緒におれるやん……」
男「俺は人間の女さんば好いとうと。猫んなりおったら、どげな風に接してよかか分からんくなるばい」
女「うー……そげんことくらい分かっとうけどさぁ……」
男「それに、女さんのことだけん、猫んなっても俺のそばから離れよらんのやろう?」
女「そらそうったい。男さん大好きだけん、学校でんどこでんついていくとよ」
男「そしたら、猫んなってもあんまり変わらんとやなかね? 結局学校には来とう訳やし」
女「……それもそうっちゃね。だったらやっぱり人間の方がよかとやろうか」
男「俺はそん方がよかねぇ。まぁ、猫んなった女さんも可愛かろーちゃあ思うけんが」
女「……にゃあ」
男「!?」
女「うち今から猫んなったにゃー、やけん男さん可愛がってにゃー」ニャアニャア
男「……女さん。語尾ににゃーばつけただけやと、名古屋弁にしか聞こえんたい」
7221/2:2013/11/28(木) 20:36:37.96 0
方言ヒート〜男の嫉妬編〜


〜帰り道〜

女「そんでね、お母さんゴキブリに驚きよって、ぴょーんって五メートルも跳ね飛びよってさぁ!!」
男「五メートルて、それは言い過ぎじゃろう?」
女「本当にそうやったんよ!! そんでね……」

<あれ、そこんあんた、もしかして女ちゃん?

女「えっ?」クルッ
奴「おー、やっぱり女ちゃんやった!! 俺んこと覚えとー?」
女「あーっ!! やっくんやなかねー!! バリ久しぶりっちゃねぇ!!」
奴「ほんなこつなぁ!! 高校ば入ってから会わんかったけぇ、十ヶ月ぶりか?」
男「……女さん、こん人は?」
女「あっ、ごめんね男さん!! こん人はうちの中学時代の男友達で、奴くん言うんよ!!」
奴「こんちゃーす!! もしかしてこん人、女ちゃんの彼氏?」
女「んふふー、そうったい!! うちのいっとー好きな人、男さんっちゅうの!!」
奴「おぉー! あげんガサツで乱暴な女ちゃんにも、男ば出来よるとやなぁ!!」
女「もー、余計なこつ言わんでよね!! 男さんが呆れよったらどげんすっとね!!」
奴「男さん、気ぃつけた方がよかですよ。俺、小学生ん時女ちゃんに骨ば折られよったとですから」
男「は、はぁ……」
女「なっ、なん言いようとね!! あれは事故、誰がなんちゅってん事故やろーもん!!」
奴「ま、そういうことにしとこうかね。そいじゃ、俺も人と約束ばしとーけん、また会ったら声ばかけてくれ」
女「もーっ!! 絶ぇぇぇぇぇっ対声なんかかけてあげんからね!!」
奴「ははは。ほんじゃあの!!」
女「んっとにもー……人ん覚えてほしくなかことばっかり覚えとるんやもんねぇ!!」
男「……」
7232/2:2013/11/28(木) 20:56:45.12 0
女「……男さん? どげんしたと、なんか変な顔しとうよ?」
男「ん……あぁ、なんでんなか。はよ帰ろ」テクテク
女(あれ……男さんもしかして……?)
男「……」
女「……待って、男さん!!」
男「え……なんかした? 女さん」
女「男さん!! あんね、うちの胸ば触ってみて!!」
男「は、はぁ!? いきなりなん言いようと!? 意味が分からんったい!」
女「よかから!! うち、怒ったりせんから!!」グィッ
男「おぐっ……!」ムニ
女「ほらっ、心臓のドキドキしようとが、伝わってこん!?」
男「お、女さん、大概にせんと俺も怒るけんね!!」
女「やけん、男さんには知っといてほしかと!! うちが話してていっとうドキドキするのは、男さんだけやって!!」
男「……ッ!!」
女「他ん誰と話しても、こげん胸が鳴ったりせんと!! だけん、そげん顔ばせんでおって!!」
男「……女さんには俺が嫉妬しよったの、見透かされよったとやねぇ」
女「そらそうったい!! 伊達に男さんのこと、毎日見とらんもん!!」
男「……ごめん、女さん。俺、みっともなかったとやね」
女「謝らんでよかと!! それだけうちが男さんに愛されとうってことやもん!!」
男「……あと、俺はいつまで女さんの胸に手ばあてがっとけばよかと?」
女「あ、ご、ごめん!! つい……!!」
男(……女さんの胸、意外に柔かったたい)
724ほんわか名無しさん:2013/11/30(土) 04:33:13.73 0
方言っていいなあ
725 【凶】 :2013/12/01(日) 19:27:00.75 0
方言ヒート〜冬眠編〜


男「今日はほんなこつ寒かねぇ、息ば真っ白ったい」
女「本当じゃねぇ!! 場所によっては霜ば降りたとこもあるらしかよ!!」
男「霜かぁ……もう秋も終わりじゃねぇ」
女「ほんに、これからもっと寒か季節になりよるねぇ!!」
男「ほんに。出歩くとがたいぎくなるったい。今朝も布団からよう出らんかったとよ」
女「こげん寒かと、冬眠でんしたくなりようよねっ!! 男さんもそう思わん?」
男「あぁ、そうじゃねぇ。暖こうなるまであなぐらに籠って、寝ときたかねぇ」
女「だけんそしたら、クリスマスやバレンタインば男さんと過ごせんくなるとやね。やっぱり冬眠は却下で!!」
男「クリスマスか……俺、その手のイベントば祝ったことなかとよ」
女「え、なんで!? 子供ん時から一回もなかと!?」
男「そうったい。うちは親父がそげなイベント事ばあんまり好きやなかみたいでなぁ」
女「そんなら今までの分、今年はうちといっぱいクリスマスば祝おうよ!!」
男「そげん言うても、今まで祝えなかった分の埋め合わせにはならんっちゃろう?」
女「だからいっぱいはしゃぐと!! うちがプレゼントもあげるし、ケーキも作ってあげるったい!!」
男「それは楽しそうじゃなぁ。今から楽しみんなってきたばい」
女「やろ? だけん男さんも、当日はいっぱい遊ばんといけんよ!! うちとの約束やけんね!!」
男「……けど、そげんワクワクしよったら冬眠どころやなかとやね」
女「冬眠ばしよる場合やなかとよ!! 男さんのクリスマスば取り返さんといかんとやもん!!」
男「大袈裟じゃなぁ、女さんは。やけん俺、嬉しかとよ」クスクス
女「なして笑うと!? うちは大真面目だけんね!!」
7261/2:2013/12/01(日) 23:29:15.69 0
方言ヒート〜あーん編〜


女「男さんっ、ご飯食べよっ!!」
男「うん」
女「はいこれ、男さんのお弁当!!」
男「いつも悪かねぇ、ありがとう」
女「気にせんばよかとよ!! 好きでやっとうことやもん!!」
男「あれ? 女さん、自分の弁当は?」
女「それがねぇっ、今朝起きられんくて時間なかったけん、一人分しか作れんかったとよぉ!!」
男「じゃあ、女さんはどげんすっと? まさか昼抜きで午後ん授業ば受ける気やなかろうね?」
女「心配せんでも、コンビニでおにぎりば買ってきたけん!! 気にせんで食べて!!」
男「おにぎりだけじゃ栄養片寄るばい。俺は購買でパンでん買うけん、これ食べ?」
女「うちは男さんに食べてもらった方が嬉しかと!! やけん男さん食べて!!」
男「うーん、堂々巡りじゃなぁ……いけんすればよかとかねぇ」
女「……あっ!!」
男「どげんしたと? なんかよか方法ば思いついた?」
7272/2:2013/12/01(日) 23:30:30.01 0
女「あっ、いや、あんねっ……男さんがそげん言うなら、一口だけもらおうかな!!」
男「一口ち言わんで、全部食べんね。女さんの作ったとやから、遠慮する必要なかよ?」
女「そうやなかの!! そん一口、男さんに食べさせてほしかとよ!!」
男「……ちゅうと?」
女「え、えっとぉ……男さんがあーんして食べさせてくれよったら、うちそれだけで満足するとやけどなぁって……」チラ
男「……」
女「……ごめんっ!! そげなこと言っても無理に決まっとうよね!! 冗談やったけぇ真に受けんでね!!」
男「……俺はそれでよかよ?」
女「……えっ?」
男「まぁ、恥ずかしくなかちゅうたら嘘んなるばってんが、女さんが腹ば空かせたら困るけんね」カパッ
女「えっえっ!! ちょ、ちょっと待って!! 男さん本気!?」
男「本気。ほら、女さん。あーん」
女「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!? ちょ、ちょっとたんま!!」
男「いけんしたと? 俺は一口ち言わんで、全部これで食べさせてんよかとよ?」ニコッ
女「そっ、そげな笑顔でそげんこつされたら、うち死ぬっ!! 絶対死ぬっ!!」
男「死ぬ!? 女さんから言い出したとに!?」
女「今も心臓ば破裂しそうにバクバク言っとうもん!! 本当にされたら心臓止まる!!」
男「……弁当一つで大袈裟じゃなぁ」
728ほんわか名無しさん:2013/12/03(火) 07:15:21.01 0
方言ヒート〜カーディガン編〜


女「おっとこさぁん!!」
男「おはよう、女さん。お、今日はカーディガンば羽織っとうとやね」
女「そうなんよ!! 学校のカーディガン可愛かけんうち好きなんよ!!」
男「女ん子はよかねぇ。男は中に着込むしか出来んから、お洒落に気をつけようもなかよ」
女「スカートば寒かとやし、お互い様ったい!! それとも男さんも、うちのカーディガン着てみる?」
男「いや、それはよかばい……」
女「やろー? 文句言いおったら罰が当たるとよ!!」
男「しかし女さんは何着ても似合うとやねぇ。可愛かよ」
女「そげん誉めんでよー!! うち調子乗ってしまうけんね!!」
男「いやいや、ほんなこつ。俺が女やったらそげな着こなしようせんもん」
女「んふふー、ありがとっ!! 他の誰にそう言われるより、男さんに誉められるとが一番嬉しかよ!!」


モブ1(なんだあのバカップル……)
モブ2(死ねっ、死んでしまえ!)
教師(チッ……)
729ほんわか名無しさん:2013/12/03(火) 21:26:15.32 0
方言ヒート〜人間観察編〜


男「あれ? 女さん、廊下で突っ立ってなんしようと?」
女「あっ、男さん!!」
男「女さんのクラス、次移動教室やなかったっけ? はよせんと遅れようよ?」
女「そうやっとやけどねー、ちょっと人の顔ば見とったと!!」
男「……なしてそげなことしよると?」
女「だって、通りすがる人の顔ば見るのって、面白かもん!!」
男「よう分からんけんが……何がそんなに面白かとね?」
女「あん人は楽しそうやなーとか、あん人は元気なかーとか、そういうの見れるとがよかの!!」
男「ふぅん……女さんの意外な趣味じゃね。人間観察ば好いとうとは思わんかったばい」
女「そげん大袈裟なもんでんなかとやけどね!! でも、人のイキイキしたとこ見よるのは好いとうよ!!」
男「……なぁ、女さん。そこから俺ん顔ば見たら、どけな風に見える?」
女「えっ? どけな風もなんも、いつも通りったい!!」
男「そうかね。一緒におるといつも至近距離やけん、遠目に見よれば何か違う感想ばあるかと思うたとやけど」
女「残念でしたー!! 男さんは今日もうっとりするくらいよか男やもん!!」
男「えぇ……ちょ、女さん……」
女「ほんに、男さんのこつば好きになって良かった!! 遠くでん近くでん、うちは毎日そう思っとうよ!!」
男「……そげなこと、本人の前で言わんでくれ。恥ずかしかばい」
730ほんわか名無しさん:2013/12/03(火) 22:08:23.20 0
誰かいたらお題くださいオネシャス
731ほんわか名無しさん:2013/12/04(水) 19:51:30.21 0
方言ヒート〜どこを好きに編〜


友「……ねぇ、あんたってさ」
女「んー?」
友「男さんのどこを好きになったと?」
女「えーっ、前に教えたやん。うちが入学式で迷うた時に、男さんが案内してくれて……」
友「それはなれそめ。私が聞きたかとは、今現在どこを好きかってこと」
女「そんなもん、いっぱいありすぎてどこが好きなんて言えんもん!!」
友「はいはい、ノロケはよかから具体的に挙げんね」
女「うーん……優しかとこももちろん好きやし、一生懸命やったことは必ず誉めてくれよるし……」
友「なんか、保護者と子供みたいやねぇ、あんたら」
女「でも一番好きなんは、男さんの笑ったとこかな!!」
友「ふぅん……」
女「男さん、付き合うたばっかりの頃はあんまり笑ってくれんかったとやけど」
女「今ではうちと一緒によう笑ってくれるようになったと!! うち、男さんの笑顔が一番好きったい!!」
友「……なんとなく、そげん言うとやなかかと思っとった」
女「え、なんで?」
友「あんた気づいとらんやろうけど、男さんとおる時のあんたも、エラい朗らかに笑っとうとよ?」
女「そうかな……それやったら、男さんもうちと同じ気持ちになってくれよるかもしれんとやね!!」
友「はぁーあ、やっぱり男のおる娘は違うったい。私と一緒ん時はあげな笑顔絶対見せんとにねー」
女「そ、そげな意地悪言わんでおってよぉ!! 友は友、男さんは男さんったい!!」
友「……」クスッ
732ほんわか名無しさん:2013/12/05(木) 13:26:31.73 0
>>730

・倦怠期
・嫉妬
・喧嘩

こんな物で良ければどうぞ
7331/2:2013/12/06(金) 22:01:08.98 0
>>732

方言ヒート〜女の嫉妬編〜


子供「年末助け合い基金でーす、募金をお願いしまーす……」

男「お、募金ばやっとう。そういやもう年末なんじゃなぁ」
女「そうじゃねー!! ほんなこつ、一年経つのって早かばい!!」
男「せっかくだし、ちっとだけでん募金しとこうかな」
女「あ、じゃあうちも!! 奮発して五百円!! 」
男「無理はせんでよかよ? 俺が付き合わせたみたいで申し訳なかけん」チャリン
女「付き合わせたなんて、とんでもなかよ!!」チャリン
子供「あ、ありがとございますっ……!」
男「けど、こげな小さい子がよう頑張っとうよなぁ。俺がこん子くらいの歳やったらようせんばい」
女「そうやねぇ、うちらの小学校ではこげんことやっとらんかったよ!!」
子供「あ、はい。わたし、学級委員ですから……」
男「そうか。ほんじゃあクラスば代表して、きばらんといけんな」ポンポン
子供「あ……はいっ!」
女「!!」 ピクッ
男「少ししか協力できんけど、募金いっぱい集まるとよかね」ニコッ
子供「あっ、え、っと、あ、ありがとうございますっ!! ありがとうございますっ!!」ペコリ
男「ほんじゃ行こか、女さん」
女「あっ……そ、そうやね!!」
子供「……」ドキドキ
7342/2:2013/12/07(土) 03:05:32.45 0
ーーーー
ーーー
ーー


女「……」シーン
男(あっれー? 募金ばしてから女さんが一言も喋りよらん……俺なんか悪かこつばしたっけ?)
女「……男さん」
男「うん? 何?」
女「男さんって、子供好き?」
男「そうやね、まぁ嫌いではなかばってんが……」
女「ふーん、そっかぁ……」
男「……もしかして、さっきの子供んこと?」
女「ち、違っ……!! 別に子供相手に妬いたりせんよ、うち大人やもん!!」
男(あぁ、そういうことか……)
女「ただ、男さん子供に優しかけん素敵やなーって思うとったと!! それだけったい!!」
男「……女さん、ちょっと手ば繋いで帰らん?」
女「……え?」
男「いや、それよりも腕ば組んだ方がよかかな」クィッ
女「え、えーと……?」
男「もっと密着せんね。やないと寒かやろ?」
女「……ほんなこつそげんしてよかの?」
男「ん。たまにはこげなのもよかろーもん」
女「……ッッ!!!」ギュゥゥゥッ
男「痛っ……女さん、ちょっと腕強く握りすぎったい」
女「男さんが優しかのがいけんとやもんっ……!!」ムギュゥッ
男(そげな涙目んならんでも……女さん意外に焼きもち焼きやなぁ)
735ほんわか名無しさん:2013/12/13(金) 22:07:24.58 0
【12月31日】年末の素直三姉妹スレのお知らせ【毎年恒例】

今年もやって参りました
12月31日 午後22:00より、素直三姉妹合同のスレが立ちます
是非ご参加ください

規制で書き込めない方はこちらへ
代行スレ:ttp://yy27.60.kg/test/read.cgi/surrealism/1368235839/
736ほんわか名無しさん:2013/12/13(金) 22:18:11.14 0
おー、やっと告知きたか!

今年は何日持つかな……
737ほんわか名無しさん:2013/12/21(土) 00:10:08.67 0
もうそんな季節か…
738ほんわか名無しさん:2013/12/30(月) 19:33:20.03 O
規制に巻き込まれたのでしたらばで方言ヒートを書いてます。

新ジャンル「方言ヒート(博多弁)のようです」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1388234491/
739ほんわか名無しさん:2013/12/31(火) 22:01:12.97 0
【年越し】素直クール、シュール、ヒート総合スレ【祭】
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1388494797/
740 【大吉】 :2014/01/01(水) 02:33:01.06 0
>>732

方言ヒート〜喧嘩編〜


男「おはよう、女さん」
女「あっ、男さんおは……うわっ!? その顔いけんしたと!?」
男「ああ、これは別に大したことなかと。気にせんで」
女「気にせん訳なかろーもん!! 顔がバリ腫れ上がっとーやん!!」
男「……実は、昨日ん夜に親父と大喧嘩してしもうてなぁ」
女「なんで!? そげん怪我するほどの喧嘩って大事やん!!」
男「……俺が、和菓子屋継がずに大学行きたいち言うたらどうする?って話ばしたら、親父カンカンになりよってなぁ」
女「えぇーっ!! 男さん、和菓子屋になりたくなかの!?」
男「俺も本気で言った訳やなかよ。冗談のつもりが理不尽に怒りようけん、俺もカッとなってしもうたと」
女「なんもそこまでせんでも……男さんが怪我ばしたら、うち心配するやん!!」
男「まぁ俺も四、五発くらいはしばき返しよったばってんが……」
女「しかもやり返したと!? もーっ、男さん何考えよーとね!!」
男「ごめん、柄でんなかとに俺もハッスルしてしもうたとよ」


男(女さんと進路ば同じにしたかったちうのは、言わん方がよかとやろうな……)
741母ヒートのようです:2014/01/03(金) 04:00:41.97 0
うちの母が喧しくて困る。

冬になると出不精になりがちな俺であるが、母と一緒にいるとそうもいかない。

年末年始の買い出しに駆り出され、荷物持ちを手伝わされることになった。

外に出ると、厚着しているにも関わらず身を切るような寒さで、なんとなく憂鬱な気持ちになる。

しかし母は、そんな俺の心情を知ってか知らずか、イキイキと元気そうだ。

俺が、よくこんな寒い日に動き回る気になるねと呆れると、母は言っていることの意味が分からないと言うように、きょとんとした顔をする。

母に言わせれば、今日は小春日和とそう大差ない過ごしやすさだということだ。

母のように基礎代謝が高いのは羨ましくもあるが、寒さに無頓着すぎるのはさすがにどうかと思ってしまう。

屋内との気温差に堪えかねて、手を擦りながら俺が歩き出すと、母は何か思いついたような顔をした後に、

冷たい外気を思い切り肺に吸い込んで、俺の横顔へ向けて吹き掛けてきた。

何してんの、と聞くと、母は、白い息は温かいんだよと、得意げな顔をして笑っている。

まるで小さい子供にするような行動に一抹の恥ずかしさを覚え、俺は小走りになって母と距離を置いていた。

近づくとまた同じことをされそうで、その日一日は母の隣を歩けなかった。
742ほんわか名無しさん:2014/01/03(金) 06:44:35.20 0
そういえば三姉妹スレで言えなかったけど松田緋糸の人投下GHでした。

あなたの書くヒートが好きです。
743ほんわか名無しさん
方言ヒート〜葛藤編〜


女「お姉ちゃんお姉ちゃん!!」
姉「なんね女、しぇからしかね」
女「あんさ、こん下着とこん下着、明日どっち穿いてけばよかと思う?」
姉「どっちでんよかでしょうが。いちいち私に聞かんで自分で決めんさい」
女「だって、明日は男さんとデートする日ったい!! 変な下着穿いてかれんやん!!」
姉「どーせ下着ば見せる機会なんかなかでしょ。悩むだけ無駄ったい」
女「何が起こるかは当日んなってみらんと分からんやん!! もしもそうなってからじゃ遅かやろ!!」
姉「奥手同士のカップルがなん言いよーとね?」
女「奥手でも、彼氏のおらんお姉ちゃんよりは進んどーもん!!」
姉「あ、あんたそれは言わん約束やろう! そげなこと言うならもうアドバイスしてあげんからね!!」
女「よかもーん! お姉ちゃんなんか頼りにせんでもうちらラブラブやけんねーだ!」ベー
姉「憎らしか子やね〜!! あんたちょっとこっちきんしゃい!!」

<ギャーギャー