乙
【あらすじ】
中1のある夏の晩、3つ年下の妹、晴香が
無防備な格好で寝ているのを見てしまった僕(遠山宏人・ヒロちゃん)は、
以来、寝ている妹の部屋に忍び込み、密かに妹の裸に触れては自慰に浸っていました。
とうとう妹にバレてしまうものの、家族の絆で事件は解決を迎え、平和な生活が戻ります。
しかし、心の中に生じた歪みは消えることなく温存されたまま。
遂には、再び寝ている妹に触れるようになりました。
妹にバレないよう、こっそりと…
最初の過ちから2年。
小6になった晴香が性に目覚め始めたことを知り、僕は複雑な感情を覚えます。
妹が成長していく様子をそばで眺めながら、悶々と苦悩する兄のお話。
【登場人物】
「遠山宏人(ヒロちゃん)」
現在中3。遠山家の長男。
妹に欲情していることに対する自責の観念があるものの、抑制できずにいるダメ兄。
物事を一人で思い悩む傾向があり、心底信頼できる友人がいない。
陸上部に所属しており、後輩たち数人と、手紙の遣り取りをしている。
「遠山晴香」
現在小6。遠山家の長女で、宏人の実妹。
すでに恋愛、性に目覚めている。
さばさばとした性格で、思っていることをズバズバと言うタイプ。
気は強いが、根は優しい。
「遠山清文」
現在中2。遠山家の次男。エロ本を拾い集める癖あり。全裸オナニーを妹に発見されたり、
隠しておいたエロ本を勝手に読まれたりなど、イタい思い出には事欠かない。
「遠山晴美」
遠山家の母。サラリーウーマン。兄妹たちの様子を穏やかに見守っている。
「遠山宏文」
遠山家の父。サラリーマン。あまり話に出てこない。
「遠山文子」
遠山家の祖母。専業主婦。兄妹たちの様子を穏やかに見守っている。
「遠山宏昭」
遠山家の祖父。定年後につき無職。あまり話に出てこない。
「江崎美香」
現在中3。宏人のクラスメイト。非常に気さくで明るい、元気いっぱいの女の子。
宏人と逢う時は必ず、「ヒロくーん!」と声をかけてくれる。宏人の憧れの人なのだが、他に彼氏がいる。
【ローカルルール…?】
●すみませんが、妹とのエロエロな近親相姦自慢ができそうな雰囲気のスレではありません…
近親相姦自慢なら他の各種妹・近親スレへお願いいたしますm(_ _)m
●sage進行推奨。でもageてもどうってことないです。
●コテハンの人が何人かいます。
えっちな21禁さん◆HiroLRuxBk(ヒロ)、偽ヒロさん、ヒロリンチョさん、偽ヒロリンチョさん、
ヒキコモリンチョさん、偽ヒキコモリンチョさん…ほか、無名コテハンの方々など。
どうか温かい目で見守ってやってください。
●「きのう妹をおそって無理やりやった。いやがっていたけど最後にはしっかりとイッ(ry」
などの、妹に対する思いやりのカケラも無いような書き込みはご遠慮下さい…
僕も人に言える立場ではありませんが…(汗)
以下、
http://sakura01.bbspink.com/test/read.cgi/hneta/1090304969/135 の続き、第34回「アイスクリーム」になります↓
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夏休みも残すところあと一週間。
カレンダーを眺めるのが憂鬱に感じられる夏の終わり。
思い返すと、もっといろんなことが出来たような気がした。
白い砂浜と青い海。歩行者天国に人が溢れる都会。
そのどちらにも行かずに、山間の田舎で無為に過ごしていた、中学最後の夏。
もっといろんな所に行きたかったなぁ。
どうして、今になるまでずっと何も考えずに生活していたんだろう。
今頃になって思い返しても、もう遅いのに。
あと一週間しかないのか…
残った宿題に手を付けなければならないことを考えると、途端に気が滅入りそうになった。
嫌々ながらも、部屋の隅に放置された大量のプリント類の中から宿題に相当する物を再発掘し、
おおよその対策を考えるべく小一時間眺める。
「登校日に提出しろ云々」などと書かれた不条理な宿題が出た昨年と違い、
手遅れになっているものがなかったことが物の救いだった。
数学や英語は、その気になれば1日でなんとか終わるはず。
社会、理科も、プラス1日あれば何とかなる程度の分量。
しかし最大の難関は、何と言っても読書感想文。
これほど諸学生を困らせる宿題は、なかなか無いのではないだろうか。
別段読みたくも無いような本を読み、なおかつその感想を原稿用紙3枚以上にわたって記述し、
2学期の第1日までに提出せよとは、何とも不条理な話ではないか。
こんな作業、好きかと訊けば、誰もが嫌いだと答えるに決まっているはずだ。
ごく稀に好きと答えるような輩がいるらしいが、それはおそらく過去に感想文で賞を取ったことがあるか、
新たに入選を狙っているかのどちらか、あるいは両方に該当する者なのだろう。
大体、本を読んで何を考えようが思おうが、そんなことは当人の自由なのであって、
感想を他人に見せびらかして読ませるといった作業をさせる必要など無いはずではないか。
そんな物は書きたい奴に書かせておけばよいのであって、
わざわざ僕…いや、学生全員に強制させる意図が全く判らない。
それだけ言うならば、国語担当の岡本先生(担任)に真っ当な主張をありありと訴えればいいのであるが、
あの温厚そうに見えて、実のところかなりの頑固者の先生を説得するには、
かなりの労力を要するであろうことは想像に難くない。
きっとこう言われるだろう。
「遠山、いくら自分が書きたくないからといって、そんな言い訳をするなんて見苦しいと思うな、先生は」
なかなか鋭い…いや、違う!
僕は自分が感想文を書きたくないからこういった主張を滔々と述べているのではない!
実情をよく鑑みて、ただ素朴に思ったことを述べているだけなのだ。
「じゃあ本を読んで、思ったことをただ素朴に書いてみるだけでいいじゃないか。
先生は読みたいぞ、遠山の書いた感想文が」
何故にそういう方向に話が進むのだろう。
あぁもう、いちいち反論するのが面倒になってきた。
判ったよ、書きますさ。書いて持って行きますとも。
ナンダカンダ言って、みんな嫌々ながらも書いて来るんだよな。
そんでもって、そこに書かれているのは案外、まともな内容だったりするんだなぁ、これが。
あんなにぶっきらぼうな村田君が、実はこんなに心優しい少年だったなんて…って感じの、
ちょっとした思いがけないギャップに微笑みををこぼしたりしているんじゃないか?
あるいは、クラス一美人の木村さんには破壊願望がある…みたいな、
他人の心を覗き見る快感に酔っているのではないかね?
いいや、間違いない!絶対にそうしているはずだ。
先生、そうしているんでしょう?だって、僕が教師ならまず間違いなく…
………
…僕が担任の立場ならば、きっと提出された感想文を読むのを楽しみにしているんだろうな。
立場によって主張が180度変わるなんて、なんだか愚かだよな…
しかし、気になる人…例えば江崎美香、木島瞳が、一体どんな本を読んで、
どんな感想を原稿用紙3枚に書いてくるのか、少し知りたい気がする…
………
とりとめの無い想像をひとしきり浮かべていると、いつの間にか時間はかなり過ぎ去っていた。
既に昼の2時半。このままでは今日も一日ムダに過ごしてしまいかねない。
ひとまずは、最も時間のかかりそうな例の課題からやるか…
何はともあれ、書かずには済まないだろうし。
元ネタとなる本を選びに、僕は出かけることにした。
目的地としてまず頭に浮かんだのは、松中(松隈中学校:母校)の図書館。
そこは職員室以外では学内で唯一冷房が効いているため、
夏休み前後になると、気温の上昇に比例して
人口密度がアップするという現象を観測することが出来る場所。
そしてスカスカの本棚が並ぶ、図書館とは名ばかりの休憩室なのだった。
残っているのは、女性器、性交、セックス云々といった、
性的な項目に該当する部分が切り取られている百科事典や、
「おばあちゃんはまほう使い」、「青春を無駄にするな!」、
「恋愛なんかやめておけ」、「新仏教用語集」云々などの
存在意義不明なピントのずれた蔵書ばかりで、とてもとても感想文に使えるものなどないのであった。
そういえば、めぼしい本は片っぱしからパクって持って帰られてしまうので
この有様になったんだと、図書委員の金本が言っていた。
そういうアイツも最初からパクる目的で新刊を発注していたりする極悪人。
こんな奴が図書委員長をしている時点で、
学校の図書システムが崩壊していることは目に見えて明らかなのであった。
こいつが将来政治家になったらまず間違いなく、
我々の血税を使い込んで私服を肥やすであろうことは、未だ有権者ではない僕にも容易に想像できる。
近い将来、こいつが「俺、村議会議員になる!」などと言い出さないことを切に願うばかり。
………
なにはともあれ、あそこはダメだな…
図書館をボツにし、隣町の本屋に出かける決心を固めた僕は、
ジーンズとTシャツに身を包み、財布を持って部屋を出た。
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家族は皆出かけていて、晴香しかいなかった。
洗面所で顔を洗い、鏡の前で髪を整えていると、不意にやって来た晴香が僕に声をかけた。
「ヒロちゃん、どっか行くの?」
『あぁ、ちょっとライト文庫に行ってくる』
「何の本買いに行くの?」
『読書感想文の本』
「あー、まだ書いてなかったのぉ?」
『あぁ、だから買いに行くんだよ』
「さっさと書いとけばよかったのにぃ」
『はぁ…ってか晴香、おまえは書いたのか?』
「…今書いてるところ」
『なぁんだ。おまえもまだなんだ…ふふふっ』
「そんなニヤニヤしないでよ、ヒロちゃん、まだ何も書いてないくせに」
『五十歩百歩』
「違うぅ、私はもう清書するだけなんだから」
『な、なにぃ?』
「ふふふっ、だからもう出来てるようなもんだよ。ま、ヒロちゃんも頑張ってね」
そう言って、晴香は僕の肩をぽんぽんと叩く。
口元から白い歯を覗かせ、にやにや笑いながら小生意気な瞳で僕を見つめる。
ゴールテープ目前の妹と、スタートライン遥か手前にいる僕。
歴然たる差を見せつけられ、不意に焦燥が湧き上がった。
『な、なに言ってんだ晴香、俺は一日で書ける!』
「ほんとぉ?」
『あぁ、一日で書いて見せるさ!』
「…くすっ」
『信じてないな?』
「だって毎年、ヒロちゃん苦しんでるじゃん」
『いや、今回は大丈夫だ!薄い本を買ってくるから』
「セコ〜い」
『あぁ、俺はセコいんだ。悪かったな』
「うん、悪いよぉ」
ふと、窓の外を眺める。
青空の向こうに浮かぶ入道雲。眩しい陽射しに映え、揺らめいている緑。
暦の上では、もうじき夏が終わる頃だというのに、僕の村は未だ、真夏の熱気に包まれていた。
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晴香に見送られながら出発してみたものの、いざ外に出ると、うだるような暑さに眩暈を覚えた。
おそらく、気温が35度くらいはあるのではないだろうか。
何時にも増して、今日は暑い気がする。
気温がピークに達している頃に外に出たことを少し後悔しながら、僕は集落の坂道を下った。
坂を下りきった所にあるのは、陽炎が湧き上がるアスファルト舗装の道。
街へと繋がる、村からの唯一のエスケープルートだ。
一応国道なのだが、平日の昼間だというのに、車通りがほとんどない。
ふと思い返す。
そういえば小学校時代、下校の最中に、
車の来ない道路に、大の字になって寝転んでてみた事があったっけ…
どうしてあんなバカなことをしていたんだろう。
きっと、やってはいけないタブーを犯す快感と、
車が来るかもしれないという不安から来るドキドキを味わっていたんだろう。
………
今考えるとバカバカしいことだと思う。
けれどその衝動は今も冷めることなく、形を変えて、僕の心の中で蠢いている。
なぜなら僕は、寝ている晴香に触れたくなる衝動を抑えきれないではないか。
妹の身体に触れる背徳感と、晴香にバレるかも知れない不安。
いつしかそれが、麻薬のように僕を蝕んでいるではないか。
晴香に触れたときの興奮が、頭から離れない…
………
アブラゼミのせわしない鳴き声を聴きながら、道路脇にある停留所の木陰で、僕はバスの訪れを待った。
滲み出した汗をタオルで拭きながら、そのまま待つこと10分。
1時間半ぶりにやって来たバスに揺られて、僕は街へと向かった。
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バスを2度乗り継ぎ、街に着いた頃には、もう既に4時前になっていた。
傾き始めた日に照らされた入道雲が、遠くの山並みの上で黄色く輝き始めている。
僕はライト文庫に入ると、すぐさま文庫本コーナーに行き、手っ取り早く薄い本を選んだ。
最近発売されたコミックを軽くチェックした後、手早く購入を済ませ、店を出る。
そのまま帰る予定だったものの、文庫本1冊だけの買い物では味気なく思えた僕は、
書店の隣にあるアイスクリーム専門店で、カップアイスを買って帰ることにした。
アイスクリーム専門店、「レッドベリーアイスクリーム」。
チェーン店らしいのだけれど、この街には1軒しかない。
店内は、部活帰りの女子高生で賑わっていた。
僕は晴香の好きなチョコチップと、弟の好きなチョコバナナ、そして自分用にストロベリーを選んだ。
保冷用のドライアイスが詰められた箱を手にし、手早く店を出た僕は、
再びバスに乗り込み、束の間の街を後にした。
箱から僅かに漏れ出る白い煙を眺めながら思う。
これから家に帰り着くまで、およそ50分くらいかかるけれど、
アイスが溶ける前に家に辿り着けるだろうか。
途中でドライアイスが尽きてしまうのではないだろうか。
まぁ、溶けたらまた冷凍庫で冷やして固めればいいんだろうけど、
できるならば、溶けないでほしい…
箱の中身を心配しながら、僕はバスに揺られた。
車窓の風景が変わり、集落の停留所に降りた頃には、時刻は既に5時半を回っていた。
あんなに暑かった昼間の熱気も幾分収まり、ひぐらしが鳴いていることに夏の終わりを感じる。
入道雲に遮られ、夕陽の差さなくなった集落の坂道を、僕は足早に登った。
車内の冷気に癒されたはずの肌に、再び汗が滲んでくる。
早く家に帰り着かなければ、アイスが溶けてしまう…
ようやく家に辿り着き、玄関を開けると、家の中は薄暗いまま、ひっそりと静まり返っていた。
きっと、未だ誰も帰ってきていないのだろう。
急ぎ足で台所に向かい、手にしていたカップアイスの入った箱を慌しく開いてみたものの、
残念ながら、ドライアイスは全て蒸発してしまっていた。
カップの外側を掴んでみると、案の定、かなり軟らかくなっている。
…やっぱり間に合わなかったか…
アイスを再び固体に戻すべく、僕はカップを掴んで冷凍庫に入れた。
完全に固まるまで、あと30分はかかるだろう。
ふぅ…
一息ついて、改めて家の中の静寂に気付く。
家を出る前には晴香がいたはずだけれど、今は何処にいるのだろうか。
僕は自分の部屋に戻るべく、居間のドアを開けた。
ガチャ…
開けたドアから漏れ出る、思いがけない冷気。
エアコンの効いた薄暗い部屋の中を、僕は静かに見遣る。
そこには、瞳を閉じたまま、ソファーにもたれかかっている晴香がいた。
晴香…寝てる?
息を殺して、僕は静かにその様子を窺う。
ノースリーブのシャツにショートパンツを纏い、
静かな寝息をたてながら、穏やかに瞳を閉じている晴香。
呼吸に合わせて上下する胸の、微かなふくらみ。
…晴香…
傍に歩み寄り、晴香の肩に触れてみる。
ゆっくりとゆっくりと指先を伸ばし、人差し指の腹を、
晴香の小麦色に焼けた肌に、優しく軟着陸させる。
けれど晴香はそれに気付かず、穏やかに眠ったままだった。
僕は肩に触れている指を離し、続いて晴香のふくらみへと指を伸ばした。
指先に触れる、Tシャツの布地の感触。
更に指を押し付けると、晴香の肌の弾力が、布越しに伝わってきた。
肌の僅かな傾斜を感じ取りながら、僕は指を優しく移動させていく。
そして、ようやく晴香のふくらみの頂を探り当てた。
布越しに触れている、晴香の乳首。
それをいとおしむように、指で優しく押す。
何度も触れるうちに弾力を増し、硬くなってくる、晴香の乳首。
そっと指を離すと、その勃起が見た目にも感じられた。
僕は立ち上がると、ソファーにもたれかかっている晴香の後ろに回り、晴香を上から見下ろした。
その緩んだ襟口から覗く、晴香の肌。
震える左手を、ゆっくりとTシャツの襟口に近づけていく。
そして人差し指を中に入れ、シャツを指先で摘むと、ゆっくりと前に引っ張った。
徐々に拡がって行く、晴香の肌とシャツの隙間。
晴香の胸のふくらみが、だんだんと露わになっていく。
そして遂に、晴香の桜色の突起までもが視界に入るようになった。
そこで指を止め、左腕の震えを抑えつつ、晴香のふくらみを直に眺める。
…晴香…
ついさきほどまで布地越しに触れていた晴香の胸を、今こうやって見ている。
ソファーにもたれかかって寝ている晴香の、ふくらみかけの小さな胸。
穏やかに眠っている晴香の寝顔の下で、呼吸に合わせて上下している晴香の乳房。
触れたい…
僕は左手の指を全てシャツの内側に入れると、ゆっくりと襟口の中に侵入させていった。
肌に触れないように気をつけながら、シャツの内側に手の甲を滑り込ませてゆく。
そして、手首までもが全て中に入ってから、ゆっくりと晴香の左胸に触れた。
…晴香の…おっぱい…
そっと覆いかぶせた掌に当たる、晴香の乳首。
晴香の呼吸に合わせて、掌に押し当てられる柔らかいふくらみ。
その優しい感触が愛らしく思えた。
肌にそっと密着させると、晴香の鼓動が直に伝わってきた。
…晴香の鼓動…
晴香の肌の温もりを感じる。
いつしか、僕の掌はしっとりと汗ばんでいた。
そっと優しく触れながら、晴香のふくらみの弾力を確かめる。
そしてひとしきり愛撫した後、今度は右胸へと掌を移動させた。
移動の際に、晴香の胸の浅い谷間に触れた。
その落差から、以前に比べてふくらみを増したことを感じさせられる。
…晴香…大人になりつつある、晴香の身体…
…晴香の身体を…もっと知りたい…
僕は再び、晴香の胸を覗き込んだ。
汗ばんだ肌、愛撫で勃起した乳首、なだらかな左右のふくらみ。
両手で愛撫したくなった僕は、襟口から左手を差し込んだまま、新たに右手の侵入を試みる。
晴香を起こさないように、ゆっくりと人差し指を襟口の中に入れ、続いて手を侵入させていった。
そして、両手を完全にシャツの中に入れ終えると、ゆっくりと、晴香の両胸に掌を重ねた。
呼吸で上下する、晴香の胸。
その弾力の変化までもが、いとおしく感じられる。
掌を優しく動かしながら、晴香の小さな胸を、僕はひとしきり確かめた。
静かに、息を殺しながら。
腕の震えを抑えつつ、晴香の体温を感じながら。
…っすすっ…
不意に晴香の寝息が乱れ、僕は驚いた。
晴香が眠りから覚めつつある事を予感した僕は、晴香の襟口からそっと両手を抜いた。
そしてしばらく傍で、晴香の様子を見る。
…っすぅ…すぅ…すぅ…
晴香は再び、静かな寝息をたてて始めた。
その様子に、張りつめた緊張が幾分解けるのを感じた。
再び晴香に触れたくなった僕は、今度は晴香のノースリーブシャツの左袖口から左手の指先を侵入させた。
晴香を起こさないように、静かに、ゆっくりと。
やがて、指先が再び晴香の乳首を捉えた。
晴香の左胸の先端を愛撫しながら、僕は自分の下着の中に右手を挿し入れる。
そして、勃起した分身を握り、激しく上下に動かした。
…はぁっ…はぁ…晴香の…おっぱい…
膨らみつつある、晴香のおっぱい…
晴香の身体を…もっと知りたい…
晴香のふくらみかけの胸を…もっと見ていたい…
膨らんでいく晴香の胸を…晴香のおっぱいを…
こうやって見ていたい…触れていたい…
大人に変わりつつある晴香…
その様子を、ずっとずっと…そばで見ていたい…
そして晴香の胸に甘えたい…
晴香…はるか…はるかぁっ…っうっ!
ビュルビュルッ、ビュルッ…ビュル、ビュルッ…ビュル…
…っはぁっ、はぁっ…はぁっ、はぁ…
………
紫煙
窮屈なジーンズの中で、暴発した僕の分身。
下着の中の右手は、精液に塗れてぐちゃぐちゃになっていた。
僕は左手を晴香の胸元から抜いてその場に横たわり、
汗ばんだ肌を冷ましながら、絶頂の余韻に浸った。
晴香…
どうしても…気になってしまう…
晴香を…晴香の身体を…確かめずにはいられない…
晴香…
………
…
頬の上で揺らめいていた熱が、徐々に冷めていく。
遠くなる意識を呼び戻すべく、僕は下着の中から右手を抜いた。
白濁液が纏わり付いて、ドロドロになっている僕の右手。
傍にあったティッシュでそれを拭き取り終えると、僕は晴香にそっと声をかけた。
ヌメヌメと股間に纏わり付く下着の感触が、お漏らしした時のようで、なんだか気持ち悪い。
『晴香…』
指で優しく肩を押すものの、晴香は起きない。
…晴香…
その脚に目を向ける。
丸い膝、肉付きの抑えられたふともも、小麦色に焼けた晴香の肌。
その付け根を覆う、茶色のショートパンツ。
…今なら…触れられるかも知れない…
僕は、晴香の左膝にそっと指を当てると、外側に向かってゆっくりと押した。
スス、ス…
ゆっくりと開いていく、晴香の脚。
茶色のショートパンツに覆われた、晴香の股間。
僕は晴香の前にしゃがみ込み、おもむろに右手を伸ばすと、人差し指をその隙間から侵入させた。
固めの布地を指の腹で優しく押しのけながら、肌との間にゆっくりと指を進めていく。
すると指先が、薄い布地に当たった。
晴香の下着…
その縁を指の腹で捉え、弾力のある肌に爪を押し付ける。
そして肌と下着の隙間に指先を侵入させていく。
指先に柔らかい感触を感じた。
そこを上下になぞり、指をその中に侵入させていく。
ゆっくりと、ゆっくりと…
やがて右手人差し指の第1関節までが、晴香の胎内に入った。
晴香の…おまんこ…
晴香のおまんこに今、指を入れてる…
ついさっきまで、精液でドロドロになっていた指を…
………
僕は空いている左手を自分の下着の中に入れ、
再び硬くなった肉棒を掴むと、荒々しく上下に愛撫した。
さきほど放たれた精液が指と肉棒に纏わり付き、
カウパー液と混じり合ってベトベトになっている。
晴香…晴香…はるか…
心の中で、妹の名前を何度も呼ぶ。
床に膝を着いたまま、恍惚に揺れる視線で晴香を見上げる。
目の前で眠っている晴香。
僕が、おまんこに指を入れていることなど知らずに、安らかな寝息を立てている晴香。
その穏やかな寝顔。
呼吸に上下する、晴香の身体。
晴香…晴香の、身体…
今こうやって確かめている…妹の、身体…
もっと…もっと知りたい…
晴香…晴香を…もっと知りたいよ…
晴香…晴香…はるか…はるかぁっ…っうぅっ!
ビュルルッ、ビュルッ…ビュル、ビュル…ビュッ…
…っはぁ、はぁっ…はぁっ…はぁ…はぁ…
………
2度目の射精。
下着の中で、熱くほとばしる精液。
僕の股間は、既に大量の精液で濡れていた。
部屋の中に漂う、独特の香り。
肩で荒い息をついてい僕の横で、晴香はなおも静かに眠ったままだった。
その穏やかな様子を見ていると、自分のした行動が、ひどく愚かなものに思えた。
僕は晴香の膣口から指を抜くと、汗ばんだ肌が乾くまで、ぼんやりと晴香を見ていた。
晴香…
晴香、ごめんな…
………
ティッシュで左手を拭った僕は、晴香を眠りから覚ますことにした。
晴香の右肩を揺さぶる。
『晴香…お〜い、晴香…』
「…ん〜…」
身体をおもむろに捻らせながら、晴香が眠そうに反応を示す。
そのいじらしい仕草に戸惑いながら、僕は晴香の肩を揺さぶった。
『晴香、アイス買って来たぞ…』
「…ん〜…」
『アイス買って来たぞ〜』
「…あいす〜?」
『あぁ、レッドベリーアイスクリーム』
「チョコチップ?」
僕が店名を口にしたところ、それまで起きようとしなかった晴香が、不意にむっくりと起き上がった。
しかも自分の好みの種類を選んできたのかどうかを、僕に問いかけてくる。
その現金な反応が、少し微笑ましく思えた。
『…あぁ、チョコチップだぞ』
「うわぁ、ありがと〜」
『上から2段目の冷凍庫に入ってるから、食べていいよ』
「やったぁ、ヒロちゃんサンキュ〜」
そう言って晴香は立ち上がり、ふらふらと冷蔵庫の方に歩いていった。
そして中からチョコチップのアイスカップを取り出すと、
蓋を開け、中身を掬って食べ始めた。
「…む…ヒロちゃん、これ軟らかい!」
『あ、すまん…帰ってくる途中にちょっと溶けたんだ…』
「えぇ〜、だったら固まってから食べよ」
そう言って、晴香は再び冷凍庫にアイスをしまった。
その様子を見届けた僕は、着替えを持って脱衣所に向かう。
おもむろに服を脱ぎ、精液で汚れたトランクスとジーンズを水洗いして洗濯機に放り込み、
シャワーで身体をキレイに洗い流した。
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湯上りの、さっぱりした身体でアイスを食べていると、晴香がやってきた。
「ヒロちゃんは何アイス?」
『ストロベリー』
「またストロベリー?…なんか女の子みたいだね」
『男がストロベリー食ったっていいだろ?』
「…いいけど」
『だいたい、おまえはストロベリーじゃなくてチョコチップばっか食ってるじゃんか』
「別にいいでしょ、好きなんだから」
『だったら俺がストロベリー食っててもいいじゃんか』
「うぅ〜…」
言い負かされて拗ねていると思いきや、晴香は急にニヤニヤしながら僕の肩をポンポンと叩いた。
「ま、ヒロちゃんは女の子用のレターセット集めてるくらいだから、
女の子みたいなところがあるってことには間違いないよ(にやにや)」
『俺は男だってば!…あ、それとも
俺が兄ちゃんじゃなくて姉ちゃんだった方がよかったのか?』
「えー!気持ち悪い!!ヒロコ〜?!」
『ヒロコじゃねぇよ…宏人だろうが!
…まぁ、晴香も男みたいなもんだし、ハルオって名前にすれば…』
「絶対イヤ!」
『いいじゃんか、おまえ男みたいに気が強いんだし』
「それはヒロちゃんに似たせいでしょ!」
『だから丁度いいじゃんか、ハルオで…』
「絶対にイヤ!!」
晴香と一緒に、ふざけ合う喜び。
兄と妹の、平和な関係。
けれど交わす言葉とは裏腹に、妹に女を感じて打ち震えている僕がいる。
それを敢えて否定している僕は、きっと素直じゃないんだろう。
同じことは、晴香にも言えることなのかもしれない。
そう思うと、胸の奥が少し揺れた気がした。
………
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↑以上、第34回「アイスクリーム」でした。
支援してくださった
>>2さん、
>>30さん、ありがとうございました!
そして終了を静かに見守ってくださった多くの方々、
前スレ埋めに参加された方々、本当にありがとうございました!
次回、第35回「バスタオル(仮)」(現在完成度3%)が出来上がり次第、またここにアップいたします。
今後とも、どうぞ気長にお付き合いくださいませm(_ _)m
>>44=43 前スレ972さん
スペース支援、ありがとうございました!
古くから見守っていてくださる事が窺え、大変励みになります。
わずか20秒差ですれ違ってしまいましたが、嬉しかったですよ〜
>>45=2 前スレ973さん
いつもありがとうございます。ご無沙汰でした。
遅くなりましたが、前スレをdat落ちさせずに保持させてくれた
管理者の方にもこの場でお礼を言いたいです。
お気遣いありがとうございましたm(_ _)m
ウホッ、ヒロタソ乙カレー♪
久しぶりにビュルルッが見れた.。・゚(ノ∀`)゚・.。
また次回も楽しみにお待ちしておりまつ。
とうとう前スレ埋まりましたな。
1000にチョトワラタw
ho
つまんね
んなこたぁ〜ない
捕手
投手
保守ついでの小話。
今まさに俺の部屋のベッドに妹が寝てる。
仕事の整理してる疲れもあるが、妹にはハァハァできない。
俺は床で寝ることにします。
妹はあなたのベッドが落ち着くのでしょう。羨ますぃ…(;´Д`)
ほ
し
ゅ
ho
ヒロタンは?
61 :
ヒロタン:2005/04/03(日) 12:25:16 ID:vKbGRKfGO
呼んだ?
はまち
こんにちは。
>>1のヒロです。みなさんお元気でしょうか?
4月になり、桜が咲き始めましたね。
これからお花見シーズンが来ることを思うと、何処となくワクワクする今日この頃です。
なお現在、第35回「バスタオル(仮)」を文章化中(現在完成度85%)です。
今夜にはアップできる予定ですので、どうか気長にお待ちくださいませ。
ひとまずはレスから…
>>47=48 前スレ979さん
カキコありがとうございます。これからも、たまに覗いてやってくださいませ〜
>>54さん
妹思いなお兄さんですね…
もしも私が同じ状況だったら、同じベッドで晴香と添い寝をしたいです(汗)
>>61 代理ヒロタンさん
代理ありがとうございます。どうもお待たせしました!
ではでは、また夜にお会いしましょう。
ヒロたんキター(°∀°)!!
こんばんは、
>>1のヒロです。
ようやく第35回「バスタオル」が完成しました。
遅くなって申し訳ございません…
まずはレスから…
>>65さん
見守ってくださり、ありがとうございます!今後ともどうぞよろしく。
そのほか、保守してくださった多くの方々、本当にありがとうございました!
以下、
>>41の続きになります↓
村には、秋が静かに訪れていた。
暦は既に10月中旬。朝晩の肌寒さに、冬の足音が聴こえる。
僕は、中学最後の文化祭を控え、その準備に忙殺されていた。
合唱の指揮者としての練習を重ねつつ、
クラス発表である劇のシナリオ製作に参加し、友人と頭を捻りあう毎日。
劇では、探偵推理ミステリー路線を演じることが、
先月の学級会にて、多数決で決定されていた。
しかし、肝心のシナリオが全くまとまらない。
シナリオ製作委員に立候補したメンバーの一部が、
各々の考えたストーリーを意地でも押し通そうとするため、
なかなか折り合いが付かないのであった。
苦肉の策として、それら複数のストーリーを無理矢理ミックスさせると、
今度は推理や設定が破綻してしまうといった具合で、
全く収拾がつかないまま、刻々と時間ばかりが過ぎていく。
必然的に、僕は日が暮れた頃に帰宅することが多くなっていた。
この日も学校を7時過ぎに下校する。
薄暗い道を自転車のライトで照らしながら、
ようやく家に帰り着いた頃には、時刻は午後8時を回っていた。
居間では、妹がバラエティ番組を見ながら笑っていた。
手早く夕食を済ませた僕は、晴香に声をかける。
『晴香、先に風呂入ってくれ』
「えー、ヒロちゃん先に入っていいよ〜」
『先にって…俺は今飯食ったばかりだから後がいいよ』
「じゃあキヨちゃん(弟)に入ってもらえば?」
『あいつはもう入ったよ』
「じゃあお父さんは?」
『入った』
「お母さんは?」
『入ったって』
「婆ちゃんは?」
『婆ちゃんも爺ちゃんも入ったってば…俺と晴香だけだって、風呂入ってないのは』
「うぅ…」
『…入る気になったか?』
「あのね、9時から始まるドラマ、「黄色い救急車」が、どうしても見たいんだな〜」
『おまえ、水曜電波ミステリー劇場なんか見たいのか?』
「うん!」
『…見てもいいけど、いつ風呂に入るんだ?』
「この番組が8時50分過ぎに終わるから、それから9時までの間に入る!」
『10分で!?』
「うん!」
『絶対間に合わないって!』
「間に合うよ〜!」
『無理無理…ビデオに録って後から見れば?』
「あのね…裏番組を録画するから、「黄色い救急車」は絶対見ないとダメなの」
『マジかよ…』
「うん、だからヒロちゃん、今から風呂に入って8時50分までに上がってね」
『あと15分しかないじゃんか…』
「大丈夫大丈夫」
『は〜…だったらおまえ、もっと早く風呂に入っとけよ〜』
「ごめんごめ〜ん」
結局晴香に根負けした僕は、大急ぎで入浴を済ますことにした。
制限時間は15分。今回の入浴時間の目標タイムは、10分以内。
いつもの3倍の速さで服を脱ぎ、髪、顔、身体を洗って湯船に浸かり、
慌しく浴室から出て時計を見ると、時刻は8時43分だった。
入浴時間6分か…うむ、早いではないか!
どうだ晴香よ、兄ちゃんは6分で風呂から上がったぞ!
サスガにおまえにはできるまい、フフフ…
…って、こんなに必死でこいて風呂に入る必要は無かったんだろうけど…
風呂から上がった僕は、居間の畳の上に横になり、
お湯で火照った身体の熱気を冷めるに任せた。
ふと、晴香が僕に声をかける。
「ヒロちゃん、えらく早かったね…」
『あぁ、6分で上がったよ…早いだろ?』
「早いよ〜…ちゃんと身体洗った?」
『洗ったってば!』
「くすっ…」
『晴香も、ちゃんと身体洗えよ』
「洗う洗う!」
『はいはい…』
僕と晴香は、しばらくそのままテレビを見ていた。
ふと気が付いて時計を見ると、時刻は8時50分を回っている。
『なぁ晴香、もう8時50分だけど…大丈夫か?』
「大丈夫!ヒロちゃんよりも早く上がるから」
『ホントに大丈夫かぁ?早く入ったほうがいいぞ』
「う〜ん…次回予告が終わってから大急ぎで入る〜」
ようやくバラエティー番組の次回予告が終わった時、壁の時計は8時52分を指していた。
「終わった〜!」
唐突に叫んで立ち上がる晴香。
自分の部屋に走って行き、替えの下着を掴んでくると、
そのまま妹は大慌てで脱衣所に入っていった。
これだけで、既に約1分半のロスだ。
やがて脱衣所の扉越しに聴こえる、衣擦れの音。
そして、勢いよく浴室のドアを開閉する音がしたかと思うと、
今度は洗面器が落ちて散乱する音が聴こえてきた。
どうやら、晴香はかなり慌てているらしい。
慌てすぎて、風呂場で滑って転んで頭でも打たない事を願うばかりである。
僕は、居間の畳の上に寝そべったまま、浴室から聞こえる音に、耳を澄ましていた。
時計の針は、時々刻々と、時間の経過を刻んでゆく。
あと2分…あと1分…
………
時計が9時を回った直後に、切り替わるテレビ画面。
水曜電波ミステリー劇場、「黄色い救急車」が始まった。
ドラマのタイトルテロップが表示され、登場人物のキャスティングが流れ始める。
あれほどドラマを見たがっていた晴香は、まだここには現れない。
浴室のドアを開ける音が聴こえない以上、晴香はまだ浴室の中にいるはずだ。
やはり間に合わなかったか…
そう思いつつ、横になったまま、右手で頭を支えながらテレビを見ていると、
不意に浴室の扉が開いた音が聴こえた。
続いて、バスタオルで慌しく身体を拭く音。
それが止んで間もなく、脱衣所のドアが勢いよく開いた。
中から駆け出してきたのは、バスタオルを身体に巻いた格好の晴香だった。
バタバタバタ…
そして、僕の傍に駆け寄ると、立ったまま、じっとテレビを見つめる。
僕は横になった体勢のまま、そっと晴香を見上げた。
………
…晴…香、?
晴香は、白いバスタオル1枚に身を包み、軽く脚を開いて、僕の頭のすぐ隣に立っていた。
湯上りの熱気で紅く火照っている、晴香の健康的な脚。
肌触りの良さそうな、弾力を感じさせるふともも。
そして、その付け根にある、淡い茂みと、晴香のワレメ。
図らずも、その全てが見える角度に、晴香は立っていた。
…晴香…
一心不乱にテレビを見つめる晴香の足元で、
僕は、晴香の性器を食い入るように見つめていた。
晴香の、生えかけの性毛。
盛り上がった恥骨。その下側に伸びる、一本の縦筋。
ワレメの間から覗く、クリトリスの包皮。
僕の、男の身体とは大きく異なる、女の、妹の性器。
起きている生身の晴香が、今ここで、無防備に僕に性器を曝け出している。
………
見つめている僕に気付く様子もなく、
晴香は立ったまま、テレビを凝視していた。
覗き上げていることを悟られまいと、僕はおもむろに視線を逸らそうとする。
けれど、晴香の性器が間近に見えるという事実が、僕を激しく駆り立てる。
…見たい…見たい…晴香の、起きている晴香のおまんこを、直に…
「ねぇ、ヒロちゃん」
不意に話しかけてくる妹。
驚いた僕は、慌てて晴香の性器から視線を逸らし、何事もなかったかのように平静を装う。
けれど、画面を見ながら話している晴香には、僕の行動は悟られていないようだった。
『な、なんだ…?』
「始めのほう、どうだった?」
『どうだった…って…タイトルと歌が流れたくらいだぞ…』
「いきなり、事件とかなかった?」
『じ…事件って…い、いや…何もなかったけど…』
「ふ〜ん…」
それを聞いて安心したのか、晴香は再び静かに画面を見つめ始めた。
支援
シエン
…全く気付いていない、晴香…
僕は、高鳴る胸の鼓動を抑えつつ、密かに晴香を下から見上げる。
…晴香…晴香の、おまんこ…
そのすぐ足元で、兄に大事な所を見られていることなど知らずに、
一心不乱にテレビを見つめている晴香…
晴香の性器を見て、僕が劣情に身を焦がしていることなど知らずに、
無防備に性器を曝け出したまま、僕に話しかけてくる晴香…
晴香…
ひとしきり情欲に悶えている僕をよそに、晴香がおもむろに歩き始めた。
僕の後ろを通って、テレビの正面にしゃがみこむと、
画面に視線を合わせたまま、その場で静かに体育座りをした。
身体に巻きつけられたバスタオルの開口部が、僕の視線の先で大きく開かれる。
そこにあるのは、軽く開かれた脚の隙間から覗く、晴香の膣口。
妹の、胎内への入口。
…は、晴香っ…み、見えてる…
晴香…おまんこが、見えてるよ…
性器が丸見えになっていることに気付かないまま、
肩に懸かる洗い髪を揺らしながら、膝を抱えて座っている妹。
その扇情的な光景を前に、僕の分身は大きく膨れ上がっていた。
股間の勃起を悟られまいと、僕は身体を折り曲げてカモフラージュする。
けれど晴香は、僕の変化に気付く様子もなく、ただひたすらに、じっと画面を見つめていた。
僕は欲望をほとばしらせたい衝動に駆られる。
晴香のことで頭の中が一杯になり、それ以外の事が考えられない。
無防備な晴香の隣で、興奮に打ち震える体の振動を抑えつつ、
僕は止め処のない欲望に浸っていた。
晴香…はるか…はるかっ…
もっと近くで見たい…
もっと近くで触れたい…
晴香の、妹の性器に触れたい…
そして晴香の胎内へ、僕の性器を…
『晴香』
不意に母の声が聴こえた。
僕は驚いて、声のした方向を見遣る。
そこには母が立っていた。
母は妹に話しかける。
『晴香、そんな格好してたら風邪ひくでしょ、服を着なさい』
「は〜い…」
『晴香!』
「はいは〜い、わかったわかったー」
母の声が、いつになく鋭い気がした。
相変わらず無防備にしている妹の様子とは裏腹に、僕は焦っていた。
…母さん、晴香がおまんこ丸出しにして座っていることに気付いたんだろうか…
だとしたら、まさか…
僕が、妹のおまんこを見て興奮している様子を悟ったのではないだろうか…
………
嫌…嫌だ、そんなの、嫌…
咄嗟に、恐怖が心に湧き上がった。
動揺している僕を他所に、母は急かすように妹に話しかける。
『晴香、服を着なさい』
「は〜い〜」
『風邪引いてしまうでしょ』
「待って…もうちょっとしてCMになってから〜」
相変わらず、晴香は性器を露出させたまま、僕の傍で膝を組んでいた。
妹の秘部が目の前にあるにもかかわらず、僕は素直に興奮できずにいた。
不安と焦燥とが、僕の胸に込み上げる。
女に欲情している様を、家族になんか見られたくない。
ましてや、妹に欲情している様子を、母さんに悟られるなんて…
絶対に…絶対に嫌だ!
そんな事態なんて、考えたくない…
………
………
どうにもならない欲望。
僕自身にも、うまく理解できない狂気。
妹に欲情しているだなんて…
そんなヘドロのような想いは、僕が独りで、心の中に抱いていればいいことなんだ…
それを…それを母さんに覗き見られるなんて…気が狂いそう…
僕の欲望は、僕だけが知っていればいいんだ。
誰にも知られたくない…僕だけの…
やがて画面が切り替わり、ドラマがCMになるや否や、
晴香は脱衣所に駆け込んで行った。ところが、すぐにその扉が開く。
「パンツ忘れた〜!」
晴香はそう叫びながら、バスタオルを乱れ気味に身体に巻きつけ、自分の部屋へと駆けていった。
そして、CMが終わっってしばらく経った頃に舞い戻ってきて、
再びテレビの前に体育座りで座った。
晴香は赤いパジャマに身を包んでいる。
おもむろに晴香が、僕に問いかける。
「ヒロちゃんあれから何か話が進んだ?」
『あ…あぁ、今、みんなが田舎の温泉旅館にやって来たところ…』
「ふ〜ん…」
『…なかなか落ち着いてテレビ見れないみたいだな…』
「うん…家にビデオが2台あればいいのになぁ」
『そんなにテレビばっかり見ていてもしょうがないだろ…』
「今日は特別だよ〜。見たい番組が重なって困ったこと、ヒロちゃんもあったでしょ?」
『…あ、あぁ、あるが…』
既に、母はこの場を去っていた。
いつしか、僕の股間の勃起も収まっていた。
けれど、心に湧きあがった恐怖は、消せないままだった。
居心地が悪くなった僕は、額に浮かんだ汗を手の甲で拭うと、
おもむろに立ち上がり、その場を後にした。
母と出くわすのを避けるように、僕は自分の部屋へと向かう。
そして扉を閉めるとベッドに身を投げ出し、うつ伏せになった。
さきほどまでの出来事を思い返してみる。
湯上がりの晴香の性器を間近で見たときの興奮。
興奮を不意に劈く、晴香を呼ぶ母の声。
湧き上がる不安。
…そう、僕には判っている。
晴香に抱くこの衝動は、母さんに、そして家族に、必ず不幸しかもたらさないということを。
僕が妹に欲情している様子を知った母さんは、一体どんな気持ちを抱くのだろう…
気持ち悪い息子だと、思うだろうか。
………
2年前、寝ている晴香の身体に触れていることがバレた時のことが、頭に浮かぶ。
あの後、母さんの取り成しで、僕と晴香は仲直りをした。
もう二度としないことを誓って、僕らは母さんに手を握り合わされて、和解したんだ。
けれど僕は、あの時の約束を破ってしまった。
晴香にバレないように、こっそりと、今でも時折夜中に部屋に忍び込んでは、
寝ている晴香の身体に触れている。
その事実は、僕しか知らない。
晴香に、そして母さんに知られないように、僕はひっそりと行動していた。
けれど今日、晴香の性器を眺めている僕に、母さんが気付いてしまったのならば、
もう、ダメだ…
晴香を呼ぶ母さんの、いつになく厳しい口調。
僕の劣情に、気付いたんだろうか。
…そうではないと信じたい。
家の中で、母さんに警戒されながら生きていくなんて、苦しくてたまらない。
だったら妹に欲情するのをやめればいいのだと、僕には判っている。
判っている…判っているけれど…僕には、僕には出来ないよ…
目の前で、無防備に性器を見せて座っている妹を見て、
欲情せずに座っているだなんて…僕には…
…だったら、いっそ晴香に、明け透けに言えたらよかったんだ。
おまえ、パンツくらい履けよ、って…
けれど僕には出来なかった。
晴香の性器を目の前にして、僕はただ黙ってそこを見つめながら、
卑怯にも欲情することしか出来なかった。
消せない欲望を、独りで抱え込んで温存させたまま、僕は生きていくつもりだった。
けれど、きっとそれは許されないのだろう。
それが母さんを、そして晴香を、不幸にするものであるのならば。
…でも、晴香が傍にいる限り、僕は晴香を求めずにはいられない。
もし晴香と求め合えるんだったら、僕は喜んで欲望に身を任せるだろう。
晴香…
僕は仰向けになると、自分の分身を露出させた。
そして、肉棒に手を添えると、優しく愛撫し始めた。
…どうしようもない…
晴香…ごめんな…
僕は…自分勝手な欲望に浸って、晴香に欲情してばかりいる、最低な兄だよ…
…けれど、晴香と求め合えるんだったら、僕は…僕は…
………
いけない想いだって判っている。
けれど僕は、晴香が欲しくてたまらない…
晴香…僕のそばで、ずっと笑っていて欲しい…
その無邪気さで、その無防備さで、ずっと僕を虜にさせ続けて欲しい…
…晴香と、一緒に甘え合っていたい…ふざけ合っていたい…
そして、互いの身体を求め合えたなら、僕は…僕はっ…
膨れ上がった分身を激しく愛撫しながら、僕は我侭な思いに浸る。
頭の中では、さきほど見た晴香の性器の光景がフラッシュバックしていた。
晴香…ずっとそばにいて欲しい…
僕と一緒にいて欲しい…
二人で一緒にいよう…互いの身体を求め合いながら…
晴香…晴香が、僕を求めてくれるのなら、僕は…僕はっ…
晴香…晴香、はるか…はるかぁっ…っうっ!
ビュルルッ、ビュルッ…ビュルルッ、ビュッ…ビュルッ…
…はぁ、はぁっ…っはぁっ、はぁ…晴香…
………
晴香と求め合う妄想に浸りながら、僕は絶頂を迎えた。
迸った精液が、僕の肉棒とお腹を汚している。
荒い息を抑えつつ、僕は火照った頬を冷めるに任せながら、絶頂の余韻に浸った。
…晴香…
晴香…二人でずっと、一緒にいたい…
ずっと一緒にいよう、晴香…
枕元のティッシュで精液を拭い取ると、僕は襲い来る睡魔に身を任せ、眠りの淵に沈んだ。
---------------
↑以上、第35回「バスタオル」でした。
長きに渡って支援してくださった
>>78=65さん、そして
>>79さん、
古くから支援してくださっている
>>92さん、本当にありがとうございました!
次回、第36回「自作エロ漫画(仮)」(現在完成度5%)が出来上がり次第、再びカキコいたします。
どうぞ、今後とも気長にお付き合いくださいませm(_ _)m
>>95 ヒロタン、乙!
エロもさることながら、冒頭のマターリ具合とかが相変わらずイイね。
また、よろしく。ノシ
次回も期待支援
乙です!!
心よりお待ちしてます!
>>96=92さん
感想ををありがとうございます。とても励みになります!
>>97さん、
>>99=79さん
暖かいお言葉、ありがとうございますm(_ _)m
>>98さん
いつもありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いします。
ではでは、またお逢いしましょう!
ヒロタンの文章は整っていて読みやすいんだよね。
自分は文才ないからハァハァするネタがあっても厨レベルの妄想になるorz
文才よりも妹が欲しいorz
ヒロたん乙カレ
つまらん
>>106 是非詳しくレポして萌えさせてくれ。。
ついでに漫画もうPおながいします
ヒロタンスレ
ぬるぽ
ガッ
ヒロタンは?
,r'´ ̄ ̄ ̄ ̄ `, ,r'´ヽ'´ヽ、_j'⌒ヽ_ ,r─、 r‐、
| = = | > l´ `i l ,! | l
| = = | ゝ'j |、_,r=r-、_,j | l _ | |
ゝー'´ ̄`ゝー ' / i! ノ l ´ j ,! l
(二二  ̄ ̄`i ゝイ `|゙i⌒ヽ |´ ヽ _ / / /
/ /´ ̄」 ,! _」 | ヽ,_丿 ! r'´ /
ヽ __/ i´ _丿 i__」 i___ノ ヽ __/
もす
ほす
ヒロタン
ほs
こんばんは。
>>1のヒロです。みなさんお元気でしょうか?
桜が咲いた地域の方、もう花見には行かれたでしょうか?
こちらでは見に行くよりも前に、既に桜が散ってしまい、とても名残惜しく思っております。
さてさて、現在第36回「卒業(仮)」(現在完成度50%)を鋭意文章化中です。
なるべく近日中にアップできるように頑張りますので、どうか気長にお待ちくださいませ。
なお、予定していた「自作エロ漫画(仮)」(現在完成10%)は、
また次回になる予定です…すみません(汗)
今回はあらすじ上、エロ無しセンチメンタル路線になります…
えっちねた板で何書いてんだ!と訝られそうですが…どうかご了承くださいませm(_ _)m
ひとまずはレスから…
>>101さん
101ゲットおめでとうございます(笑)
文才はともかく、ハァハァするネタがあるのは良いことですね〜
>>102さん
「うぅ…わ、わしはもう、だめじゃぁ…」
『何言ってんのよ、おじいちゃん、しっかりして!』
「わ、わしはもう、だめじゃぁ…」
『何言ってんのよ、もうすぐおじいちゃんの誕生日じゃないの!おじいちゃん、誕生日プレゼントは、何が欲しい?』
「う…わ、わし…弟が欲しい…(ガクッ)」
『おじぃちゃーん!!』
(嘉門達夫/「ネタのワンダーランド」より)
…を思い出しました(汗)
>>103 どんな箇所がつまらなかったのかを、具体的に言って下さると非常に助かります。
>>106 風呂上りに素っ裸でテレビ見にやってくる妹ですか…確かに前回の話と酷似してますね…
>>113さん
ウホッ(笑)
それにしても、IDから判断すると、携帯から巡回なさっておられる方が多い事が窺えます。
わざわざ巡回してくださり、ありがとうございます。
遅筆で申し訳ございませんが、また完成が近づきましたらカキコいたします。
今後とも、どうぞ気長にお付き合いくださいませm(_ _)m
きもい
ヒロタソキタ-w
気長にお待ちしております(*´ω`)ノシ
ドス
ヒロタソ乙っす。
はじめて見ましたが、元気な妹さんの萌え話、いいっす。
次のお話を心待ちにしておりまつ。
こんばんは。
>>1のヒロです。みなさんお変わりありませんでしょうか?
お蔭様で、なんとか今夜中に第36回「卒業」(現在完成度95%)をアップできる予定です。
なお、今回凄まじく長いです。
テキスト分量にして前回の3倍(38KB)ほどあり、かなりの長丁場になりそうです。
アップは9時前頃を予定しております。どうか気長にお付き合いくださいませm(_ _)m
ひとまずレスを…
>>121さん
いつもお纏めありがとうございます!
>>123さん
>>125さん
支援保守カキコありがとうございます。今後ともどうぞよろしく…
ではでは、どうぞ今しばらくお待ちくださいませ。
こんばんは、
>>1のヒロです。
ようやく第36回「卒業」が完成しました。
今回はかなり長いうえにエロなしですが…
どうか暖かい目で見てやってくださいませ(汗)
以下、
>>94の続きになります↓
---------------
僕が中学校に進学してから3度目の冬が終わった。
既に登校坂では、例年よりも早く咲き誇った桜並木が色を染めている。
この日が来ることが、僕は残念で仕方がなかった。
今日は卒業式…
考えてみれば、あっと言う間だった気がする。
期待と不安に心震わせながら入学した3年前。
不良と先輩とに怯えながら暮らした1年。
苛めと孤独に苛まれていた2年。
たくさんの後輩に囲まれ、手紙の遣り取りをしながら、賑やかに過ごした3年。
………
大好きな人がいた。
廊下で擦れ違えば毎回、笑顔で僕の名を呼んで、明るく声をかけてくれる人。
戸惑っている僕を見ながら、包み込むような笑顔で僕を見てくれる人。
けれど、その人には既に彼氏がいる。
卒業を2週間後に控えた昼休み、
彼女の机の上に見た、僕ではない男の名前が宛先に書かれた手紙。
彼女のことが好きになってから1年半、僕はずっと彼女のことばかりを考えていた。
けれど、彼女が好きであることを言い出せないまま、とうとう迎えてしまった最後の日。
---------------
中学生生活最後の日、僕は所属する陸上部の部室前で、後輩の1年女子6名に囲まれていた。
かねてから手紙の遣り取りをしていた後輩のみんなが、僕に手紙と色紙を渡してくれる。
「遠山君、卒業おめでとー!」
「高校行っても手紙書くから、返事書いてね!」
『あぁ…ありがとう、書くよ!』
先輩と後輩の上下関係が緩く、和気あいあいとしている陸上部が、僕は大好きだった。
「ちゃんとうちにも手紙書いてね、天然記念物!」
みんなが優しい声をかけてくれる中で、聞き捨てならない呼称で僕を呼ぶ声がする。
この声の主は戸田詩織だ。
『こぉら、詩織!俺は天然記念物じゃねぇっての!』
「なぁに言ってんの〜?どっからどう見ても天然記念物認定済みじゃん」
『誰に?』
「松中(まっちゅう:松隈中学校)天然記念物ファンクラブに決まってんじゃん!ね、美弥子!」
そう言って詩織は、横にいた田中美弥子に声をかけた。
美弥子は笑顔でそれに答える。
「うん!」
『はぁ〜』
「うふふ…遠山君、たまには松中陸上部にも遊びに来てね」
「その時は差し入れ楽しみにしてるからね〜!あたしはチョコクッキー系でヨロシク!」
ため息をついている僕に、早崎小百合と小村早紀が声をかけた。
すかさず、陸上部一スリムな鶴田明里が、早紀に声をかける。
「早紀っていっつも食いしん坊だよね〜」
「む…だってたくさん食べないと大きくならないよ、明里」
その遣り取りを聴いていた僕に、美弥子が声をかけた。
「ねぇ遠山君、松中に遊びに来た時は、あたしと一緒に1500m走ろうね」
『え…1500mはきついなぁ…』
「じゃあ800m!」
『800mって…100mでいいよ』
「え〜、だって遠山君とあたし長距離だったじゃん…また一緒に走ろうよ〜」
『だったら、僕と一緒に砲丸投げやらないか?』
「やだ〜、あんな重いの…」
「あははぁ、美弥子ヒョロリンチョだから飛ばないよね〜」
早紀がそう茶々を入れると、美弥子はすかさず反論した。
「飛ばなくていいもん…っていうか、早紀だってチビッコだから飛ばないでしょ!」
「チビッコで悪かったわね!…あ〜あ、うちも早く小百合みたいに大きくなりたいな〜」
そう言って、みんなで小百合のほうを見る。不意に美弥子が呟いた。
「小百合はちょっとデカ過ぎだけどね〜」
「こら美弥子!デカ過ぎって何よ!…あんた身長、あたしとほとんど一緒じゃない!」
「いや…胸が…」
「あ…えへへっ、この小百合さんのナイスバディが気になるかい…ほれほれ」
「小百合、あんたオバサンみたいだよ〜」
ニヤニヤ笑いながら、小百合に向かって毒舌トークを展開する井上沙耶。
そこには、仲のよい幼馴染特有の親しみが込められていた。
すかさず小百合が反論する。
「沙耶、一体誰がオバサンみたいなん?」
「小百合〜」
「む〜!私まだ12歳だよ。陸上部で一番若いんだから」
「いや、とても12歳には思えないよ!」
「私のマイ・ナイスバディを褒めてくれてるの?ありがと、明里☆」
「いや、性格が…どう見てもオバサ…」
「あーかーりー!!」
「きゃぁーさゆりー、痛い痛いー」
歓喜の嵐渦巻く、陸上部の喧騒。
いつもと変わらず、元気一杯な陸上部員たち。
その様子を見て、僕は頬を緩めた。
同じ光景を眺めながら、美弥子が僕に話しかける。
「小百合、今日も元気炸裂だね〜…くすくす」
『あぁ、そうだな…僕がいなくなっても、新年度になってもこんな感じなんだろうな…」
「多分ね。そう言えば、晴香ちゃん…だっけ、遠山君の妹、
4月からうちの部に入ってくるんだよね」
『あぁ、うちの晴香、陸上部に入るって言ってた…という訳でよろしくな!』
「うん、任せて!…で、どんな子?」
『僕の身長を低くして、髪を背中まで伸ばして、まぶたを二重にしたような感じ』
「え〜…ってことは、遠山君そっくり?」
『あぁ、似てるってよく言われる』
「そっか〜、逢うの楽しみだな〜」
『ちょっと気が強い所あるけど、ワガママな奴じゃないからさ、どうか仲良くしてやってくれな』
「うん、わかったよ〜」
『田中美弥子って先輩がいるから、
困った時はその人に相談すれば大丈夫だよ…って妹に言っとくからさ』
「了解〜、任せてよ!」
『ありがとう…』
「お、美弥子!遠山君と何2人で話してるの?」
不意に明里が僕らに話しかけた。美弥子が落ち着いた口調で答える。
「遠山君の妹の話」
「あ…え〜と、名前なんだったけ…は…はな…」
『晴香だよ…花子じゃないってば。妹が花子なら俺は太郎か?』
「太郎じゃなくて天然記念物だもんね〜」
詩織こと、戸田詩織が横槍を入れた。
僕はすかさず反論する。
『くぉらぁ〜詩織!俺は天然記念物じゃねぇってば!』
「そぉだよ詩織、天然記念物じゃなくて『特別』天然記念物なんだから」
『一緒じゃー!』
明里のベタなボケに、ツッコミ返す僕。
その様子を、通りかかったクラスメイトが見ていた。
ヒロタン来てた支援
「ヒロ君、最後までずっと、一年生に大人気だね〜…くすくす」
『あ…あぁ…まぁね』
彼女の名は江崎美香。
僕の憧れの人。
僕が好きでたまらなかった人。
そして、既に彼氏がいるが故に、想いを告白できないままでいた人。
彼女を前にして、僕は言葉を失う。
これまで毎日のように思い浮かべるのは、彼女のことばかりだった。
けれど、僕は夢物語を描ききれないまま、いつの間にか今日を迎え、
そして今、別れを迎えようとしている。
彼女と僕。
進学先が違う故に、もう逢えなくなる彼女。
彼女の手に握られた花束と鞄。
きっと部活の送別会が済んで、今から帰るところなのだろう。
「高校に行っても頑張り屋のヒロ君でいてね」
『あ…あぁ、ありがと…』
「あたしもヒロ君に負けないように頑張るからさ。約束だよ!」
そう言って、彼女は右手を差し出した。
桜色に染まった、小さな掌。
曇りない笑顔で僕の瞳を見つめている彼女。
僕は戸惑いながら、おもむろに右手を差し出した。
そしてそっと、彼女と握手をした。
冷たく、柔らかな、彼女の掌。
胸の中で、声にならない声が渦巻いている。
口を開くと、それが飛び出してしまいそうで、僕は黙って口を噤んでいた。
「去年、一緒のクラスになれたときも、こうやって握手したね」
『う…うん…』
「あれから1年間…ヒロ君と一緒のクラスで過ごせて、私本当に嬉しかったよ。
勉強、一杯教えてくれてありがとう」
『あ…あぁ…お、俺こそ…大変だった時に、力になってくれて…本当に嬉しかったよ…ありがとう…』
「高校違うけど、また何処かで逢ったら、その時はヒロ君!…って声かけるから、よろしくね!」
『あ…あぁ、また江崎に逢えるのを…楽しみに待っているから…』
「ありがとう。じゃあヒロ君、また逢おうね!バイバイ!」
『あぁ…バイバイ…』
そう告げると、彼女は一緒にいた友人と一緒に歩いて去っていった。
そして、校門の出口のところで振り返り、
その場に立ち尽くしている僕に向かって、大きく手を振った。
さっき握手した右手を、僕も大きく振りかざす。
そして彼女は、再び振り返ると坂を下り、僕の視界から去っていった。
僕の手の届かない所へ…
胸の中で、遂に言い出せなかった言葉が響いている。
湧き上がる、悲しみと寂しさ。
僕は涙が溢れそうになるのを必死で堪えていた。
「江崎さん、いい人だね〜」
ふと、そばで見ていた美弥子が言った。
『あ、あぁ…いい人だよ…本当に…』
「…江崎さん、遠山君のこと、ヒロ君って呼んでたね〜」
『…はっ!?』
「遠山君、江崎さんと結構仲いいんだね〜」
今度は早紀がツッコミを入れた。
『わ…悪いか、仲良くて…』
「別にいいけど…じゃあ、あたしも今度から遠山君のことをヒロ君って呼ぶことにしよっかな〜」
「さんせー!遠山君、あだ名の『遠山君』も一緒に卒業して『ヒロ君』に入学しましょうね〜」
早紀の言葉を聴いていた小百合が、開口一番、頓珍漢なことを口走った。
『な…にゅ、入学ぅ!?』
「ヒロ君、そつぎょーおめでとー!」
『だぁぁぁーやめてくれー』
「どうしてダメなの…ヒロ君が〜」
『いきなり変な呼び方に変えんでくれー』
「うん、やっぱり遠山君には『天然記念物』が…」
『詩織、くどい!』
「詩織〜『特別』が抜けてる…」
『明里もくどいってば!あぁ〜もぉ…』
悲しさを紛らすように、僕は後輩と戯れあう。
そんな僕等を冷やかすように、同期の連中のうち幾人かが、
僕に皮肉を言って目の前を去っていくのを見た。
皆がみな、明るい別れを迎えられるわけではない現実を、その都度感じる。
気が付けば、僕等は既に夕刻を迎えていた。
---------------
バカ騒ぎを終えた僕は、後輩達から貰った手紙と色紙を鞄に入れ、帰途に着いた。
昼間、碌に何も口にしていないにもかかわらず、空腹感はあまりなかった。
頭の中で、今日の出来事を思い返しながら、僕は自転車をゆっくりと漕ぐ。
式の終盤、「翼をください」を歌ったときに堪えた涙。
あの時の僕の頭の中は、悲壮感で一杯だった。
すぐ斜め前の席に座っている愛しい人の後姿を見ながら、僕の心は張り裂けそうになっていた。
その人に、一体何と言えばいいのか。
何を言った所で、もう全ては遅すぎたではないか。
けれど、何も出来ないまま別れてしまうのが悲しくて、
僕は彼女に、最後に想いを伝えるつもりでいた。
…けど…けれど、できなかった…
最後に逢った時の、彼女の曇りなき笑顔を前にして、僕は言葉が言い出せなくて、戸惑うばかりだった。
僕と一緒に過ごした時への想いを、屈託なく話す彼女を前にして、
僕は自分の言葉を口にする事が出来ないまま、そっと彼女を見送るしか出来なかったんだ。
………
自宅に辿り着き、家の中に入ると、先に帰っていた母親が、僕に声をかけた。
「おかえりヒロちゃん。遅かったね」
『あぁ…最後の別れを言うのに手間取ってた…』
「ふふ…友達が一杯いるのはいいことよ」
『そうかもね…』
そう言って母は笑う。
僕は言葉少ななまま自分の部屋に向かった。
学ランを脱ぎ、鞄から、今日貰った手紙と色紙、そして卒業アルバムを取り出した。
アルバムを開くと、そこには、去年の文化祭の写真が載っていた。
指揮者としてタクトを振るう僕。
その後ろで、一斉に歌っているクラスメイト達。
その中に彼女の姿を見付けたとき、不意に目頭が熱くなり、涙が溢れた。
声を殺して、僕は泣く。
…っうっ…江崎…江崎、美香…
閉じたまぶたの裏で、僕は彼女との思い出を振り返っていた。
---------------
中学に入学してからしばらく経った頃。
いつの間にか、僕は隣のクラスの女の子に声をかけられるようになっていた。
おかっぱの短い髪を揺らせながら、
名前も知らない彼女は、廊下で擦れ違う度に僕の名前を呼び、
面識もほとんどない僕に手を振って微笑んでくれるのだった。
「ヒロ君おっはよぉー」
「ヒロ君また逢ったね〜」
「ヒロ君やっほ〜」
「ヒロ君いぇーい」
「ヒロ君ばいば〜い」
「ヒロ君ふぁいとー」
「あ、ヒロ君だぁ」
胸に付けているネームプレートから、彼女が江崎という姓であることを知った。
名簿から、下の名前が美香であるということも判った。
僕に好意を抱いていることは、その仕草から理解できたけれど、
何故それほど僕に親しみを持って接してくれるのか、僕には判らなかった。
僕をからかっているのだろうか。
僕を利用しようと思っているのだろうか。
けれど、その屈託なき笑顔を見ると、
彼女がそんな悪い考えを忍ばせているようには、どうしても思えなかった。
---------------
彼女との関係は、それからもずっと変わらなかった。
毎日擦れ違うたびに、明るく声をかけてくれる彼女。
けれど、初めて逢った頃に感じた戸惑いもいつしか薄れ、
その笑顔と親しみの言葉は日常生活の一風景に溶け込んで、
僕の意識を揺さぶるものではなくなっていった。
出逢ってから1年半が経過した中2の秋、文化祭を間近に控えた金曜日。
既に日の暮れた空の下、僕は自転車を押しながら、
彼女やその他の友人達と一緒に、帰途についていた。
駅前まで来た所で、汽車通学の彼女が不意に僕の前にやってきた。
そして、目の前で掌を合わせて、僕にお願いをする。
「ヒロ君、あのね…お願いがあるんだけどさ…
私ね、学校に財布置き忘れてきちゃったんだ…
取りに行きたいんだけど、今から行くと最後の汽車に間に合わなくなっちゃうから…
ヒロ君、ごめんだけど自転車で、学校からお財布取ってきてくれないかな…」
『えっ?…あぁ…いいけど…』
突然の申し出に戸惑う僕。彼女は矢継ぎ早に言葉を繋ぐ。
「…でさ、本当にごめんなんだけど、私ね、明日の朝9時20分の汽車で直子と街に遊びに行くんだ。
…だから、ごめんだけど…その時間に駅まで財布持って来てくれないかな…」
『えぇぇっ?……あ、あぁ…別にいいけど…』
「…ほんとにごめんね、こんなこと言って…
あのね、財布は私の机の中に入ってるから…見れば判ると思う」
『…あぁ…わかった』
「ありがとう。じゃあ明日の朝9時20分に松隈駅に来る上りの汽車に乗ってるから!」
『…うん、わかった…』
「ほんとにごめんね。じゃあ明日お願いね、ばいば〜い!」
『あぁ、バイバイ…』
去っていく彼女の後姿を見ながら、僕は唐突な依頼に戸惑っていた。
取りに行かせるだけならまだしも、わざわざ明日、駅まで持って来いだなんて…迷惑だよ。
代わりのお金を持っていけばいいだけの話なのに、
どうして、忘れたサイフでなければならないんだよ。
どうして、わざわざ僕を取りに行かせるんだよ。
………
けれど、引き受けてしまった以上、取りに行かないわけにはいかないよな…
僕は今来た道を引き返し、再び中学校に向かった。
登校坂を登り、ようやく学校に着くと、
社会担当の三木先生が、ちょうど職員玄関の鍵を閉めようとしていた。
『先生〜、待ってください!』
「あら遠山君…こんな遅くにどうしたの?」
『教室に財布を忘れたんです…取って来ていいですか?』
「あぁら、忘れものかぁ…ギリギリセーフだったねぇ…ここで待っとくから取って来なさい」
『ありがとうございます!』
廊下の電気も点けないまま、暗い廊下を靴下のまま走った。
彼女のクラス「2−1」の教室に入ると、
窓から差し込む月光を頼りに教卓上の座席表を眺め、彼女の机を探す。
ようやく机を見つけ、しゃがみ込んで中をると、彼女の言葉どおり、そこには財布があった。
札を折らずに入れられる、皮でできた長方形の茶色い財布。
中学生が持つには似つかわしくない、大柄の財布。
彼女の机は空っぽで、財布以外にはプリント数枚しか入っていなかった。
僕は彼女の財布を胸の内ポケットに入れると、廊下を走って職員玄関に向かった。
入口では、先生がドアに手をかけて待っていた。
僕は急いで靴を履き、ドアの外に出るとお辞儀をする。
『先生、どうもありがとうございました』
「どういたしまして。もう暗いから気をつけて帰りなさいよ」
『はい、失礼します』
先生の車のテイルランプが、僕を追い越し走り去っていった帰り道を、
自転車を押しながら、僕はゆっくりと歩いた。
財布を取りに向かう時に抱いた不平は、いつの間にかすっかり消えていた。
代わりに心に浮かぶのは、彼女のこと。
………
今、江崎の財布を抱えて歩いている。
明日、松隈駅で財布を渡すって約束をして、
僕は今、江崎のために、彼女の財布を抱えて歩いている。
財布を渡したら、江崎、きっと喜んでくれるだろう。
いつも、僕に声をかけるときのような笑顔で…
江崎タソが激萌えな件
彼女の笑顔が頭に浮かぶ。
すれ違い様に、僕に声をかける彼女の、屈託のない笑顔。
「あ、ヒロ君だぁ、やっほ〜」
心の中で彼女の声が響く。
その暖かな呼び声が、僕の心に染み渡っていく。
…ヒロ君…ヒロ君…
…ヒロ君、ありがとう…
………
不意に、心が揺れた。
江崎美香…
毎日いつも、僕に笑顔で話しかけてくれる女の子。
擦れ違う度に、包み込むような笑顔で、僕の名を呼んでくれる、唯一の女の子。
そんな暖かい女の子って、江崎しかいない。
そんな優しい人って、江崎しかいなかったよ…
………
自己中で冷たい奴ばかりの学校。
自堕落に生きるために、人を平気で傷付ける連中ばかりの学校。
他人の足を引っ張り、面倒臭いことを他人に押し付け、相手を不幸に突き落とし、
その苦しむ姿を見て、歪んだ笑みを浮かべる奴ばかりが蔓延る学校。
そんな連中に苦しめられ、苛められ、バカにされていることが、僕は悔しい。
悔しくて仕方ない…
………
そんな不幸にまみれている僕に、いつも明るく声をかけてくれていたね…
傷付いて荒んだ僕に、寂しさを抱えた僕に、やさしさを教えてくれていたね…
江崎…
………
どうして今まで気が付かなかったんだろう。
あんなに毎日、傍で僕に笑いかけてくれていたのに、どうして今まで見えなかったんだろう。
ようやく気が付いたよ…
江崎ほど、暖かい人はいなかったよ…
その笑顔が、その他愛のない言葉が、愛しくてたまらない。
薄い桜色の口唇、落ち着いた声、サラサラの短い髪、細い身体、白い肌…
江崎…江崎のことが、愛しくてたまらない。
胸が苦しい…
………
…ぎゅっ…
制服の内ポケットに入っている財布を左胸に押し付ける。
分厚い革の感触。掌と心臓の間で共鳴している鼓動。
彼女の財布を抱きしめながら、僕はぽろぽろと泣いた。
胸の奥で、彼女の声と笑顔が響く。
…あ、ヒロ君だぁ…
…ヒロ君やっほ〜…
…ヒロ君いぇーい…
…ヒロ君ふぁいとー…
………
江崎…
江崎…江崎、美香…美香…
彼女の笑顔が思い出される度に、涙が溢れる。
既に宵闇に包まれた、誰も通らない道を歩きながら、僕は声を押し殺して泣いた。
泣きながら、自転車を押して家に向かう。
帰宅した頃には、もう既に夜の8時になっていた。
帰りが遅いのを心配していた家族には、
自分の財布を学校に忘れて取りに戻っていたのだと説明した。
夕食を済ませ、自分の部屋に入った僕は、学ランの内ポケットから、彼女の財布を取り出した。
そして、それを左胸に宛がうと、心の中で彼女の笑顔を思い浮かべながら、強く抱きしめる。
江崎…
嬉しい…
江崎の傍にいられることが嬉しい。
また明日、江崎に逢えることが嬉しい。
江崎に財布を渡せることが嬉しい。
江崎の喜ぶ笑顔が見られることが…嬉しくて仕方ない。
………
笑顔で「ヒロ君」って呼んで欲しい。
僕に微笑みかけて欲しい。
江崎…
江崎の傍にいたい…
………
彼女の笑顔を思い浮かべ、名前を呼ぶ度に胸が締め付けられ、甘い痺れが全身を包み込む。
その切なさに耐え切れず、僕は何度も泣いた。
溢れ出す涙が頬を伝い、抱きしめた掌の上にぽろぽろと零れ落ちる。
泣き疲れた僕は、彼女の財布を左胸に抱いて眠りに就いた。
翌朝、泣き腫らしたまぶたを擦りながら、
彼女の財布をポケットに入れ、急ぎ足で自転車を漕いで駅に向かう僕。
無人の松隈駅の待合室で10分ほど待っていると、ホームに上り線の汽車が入ってきた。
改札口をくぐり、車内に彼女の姿を探す。
ほどなく、二輌目の上り側の昇降口で、笑顔で僕に手を振っている彼女を見つけた。
彼女は茶色のズボンに小豆色のシャツを纏い、その上にカットソーの白いトレーナーを着ていた。
初めて見る、私服姿の彼女。
僕は傍に駆け寄ると、ポケットから取り出した財布を、彼女に渡す。
「ヒロ君、ありがとー!ごめんね、わざわざ持ってきてもらって…」
『いいよいいよ…あ、あのさ…念のために、中身確認してみて…大丈夫?』
「ん〜と…大丈夫!バッチリだよ!」
『よかった…』
「ヒロ君、本ッ当にありがとね!お礼に、月曜にお土産持ってくるから!」
『そんな気を遣わなくてもいいよ』
「気を遣ってるんじゃないよ。ヒロ君には、いっつもお世話になってるからさ〜」
プルルルルル…
発車のベルが、狭い構内に鳴り響く。
「ほんじゃヒロ君、また月曜日に逢おうね〜!ばいば〜い!」
『あぁ…バイバイ…』
閉まる扉を、僕は黙って見ていた。
走り出した列車の車内から、彼女は僕に向かって手を振ってくれた。
それに応えるように、僕も彼女に手を振り返す。
列車がホームを離れ、僕の視界から消えるまでずっと、僕は手を振り続けていた。
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2日後、翌週の月曜の朝、ホームルーム前の休み時間。
席についていた僕は、後ろから肩をぽんぽんと叩かれた。
何気なく振り返ると、そこには隣のクラスにいるはずの彼女が立っていた。
「ヒロ君おはよ〜、この間はありがとうね!」
『あ、あぁ…』
「あのね、お礼のおみやげ買ってきたんだ…これ!」
そう言って、後ろに回していた右手を、そっと僕の前に差し出す。
彼女の右手には、赤い紙袋が握られていた。
「はい!」
『あ…ありがとう…』
「うふふ…ヒロ君、今日も1日頑張ろうね」
『おぅ、頑張ろうな』
「ほしたらヒロ君、先生が来ちゃうからまたね…」
『あぁ、ありがとう…わざわざ…』
「いいっていいって…」
彼女はそう言うと、教室の後ろのドアから出て行った。
友人達に冷やかされるのを恐れた僕は、その日はその紙袋を鞄に隠したまま過ごした。
夕刻、家に帰った僕は、鞄から取り出した贈り物を開けてみる。
中には、植木鉢に植えられた小さなサボテンが入っていた。
それを机の上に飾ると、彼女に貰った紙袋を丁寧に畳んで机の引き出しに仕舞う。
そして、身体を前にもたれ掛からせると、重ねた掌の上に顎を乗せた。
僕はその小さな姿を間近で眺めながら、僕は切ない気持ちに浸った。
---------------
それからは、毎日が夢のように思えた。
いつだったか、授業でお互いの教室を入れ替わったとき、
授業終了後に、廊下で逢った彼女は、僕の席に座っていたから、と言った。
そんな彼女に、僕も彼女の席に座っていたことを告げる。
一緒だね、と言って、僕等は笑い合った。
教室に戻った僕は、つい今し方まで彼女が座っていた自分の席に腰掛け、
彼女の温もりを感じて、切なさに浸った。
彼女も同じ気持ちで、自分の席に腰掛けているのだろうか。
そう思うと、僕は全身が甘く痺れて、涙が出そうなほど嬉しかった。
ずっと、両想いだと思っていた。
僕は彼女を好きで、彼女は僕を好きなんだと思っていた。
けれど、そんな彼女に年下の彼氏がいると気付いた、中2のバレンタイン。
甘い期待が、厳しい現実へと入れ替わった冬の終わり。
打ちひしがれている僕に、何事もなかったかのように、
笑顔で声をかけてくれる彼女が、僕には辛くて仕方なかった。
程なくして冬が終わり、陽光眩しい春が訪れた。
新クラス編成発表があった、中3の始業式の日。
念願叶って彼女と同じクラスになり、喜んでいる僕に、
一緒のクラスになれて本当に嬉しい、これから一年間よろしくね、と言って、
僕に右手を差し出した彼女。
僕等は、教室の入口で握手を交わし合った。
あのときに触れた、冷たく小さな掌の感触を、僕は今でもはっきりと覚えている。
彼女を近くで感じる喜びに、胸の高鳴りを感じながら過ごす毎日。
窓の外の眩しい緑に包まれて、夏服の彼女を眺めていた初夏。
僕は、彼女が年下の彼氏と別れたという噂を耳にした。
そして間もなく、彼女に新しい彼氏が出来たのだと、人伝で聞いた。
新しい彼氏の名前は、隣のクラスの谷山和人。
昔、僕の友人だった奴。
今となってはもう、僕を虐げる一不良へと堕ちてしまった、どうしようもない奴。
その事実を否定したかったけれど、僕にはどうしようもなかった。
僕にとっては辛い現実をよそに、
ずっと変わらないまま、逢う度に僕の名を呼び、僕に親しげに声をかけ続けてくれる彼女。
悲しい事実と、優しい彼女との狭間で、僕はいつも悩んでいた。
僕に見せる、屈託のない微笑み。
僕の知らない所で、和人に恋愛感情をぶつけている彼女。
彼女の優しさを、心では必死で求めていながらも、
彼女が胸に秘めている恋愛感情に触れる事が出来ない事実を、僕はずっと悩んでいた。
………
美香…
和人の何処がいいんだよ。
あいつなんて、ちょっと格好つけてるだけの不良じゃんか。
人を平気で傷付けるような奴の、一体何処がいいんだよ。
一体、何処が…
………
僕ではダメなの?
僕は、美香の恋愛対象にはなり得ないの?
だとしたら、どうして僕に、そんなに優しくしてくれるの?
恋愛対象でないのなら、いっそ、僕を冷たく突き放して、
僕の未練を打ち砕いてくれたらいい…
なのに美香は、僕に優しい…
優しくて…優しくて、優しすぎるくらい…
………
僕にはその優しさが、愛しくてたまらない。
その微笑みが、僕を呼ぶその声が、愛しくてたまらない。
自分勝手に生き、他人を苦しめてばかりの連中が蔓延る中で唯一、
僕に親しみを持ってくれるのは、美香しかいない…
………
信じてもいいよね…
その優しさは、本物だと信じていいよね…
信じたい…信じたいけれど…美香は、あいつが…
………
---------------
苦悩を消せないまま、夏が過ぎ去った。
放課後の図書館には、落葉色の斜陽が差し込んでいる。
借りた本を返しに来た僕は、
窓際の手摺にもたれ掛かって外を眺めている彼女を見付けた。
彼女は同じクラスの友人、木本千恵と一緒に、
何処となく寂しそうな表情で、窓の外を静かに眺めている。
僕が部屋に入ってきたことにも気付かないくらい一生懸命に、
一体何を見つめているというのだろう。
その視線の先を探る。
窓の外に広がる校庭の隅で、黒い改造服に身を包んだ男子が数人歩いていた。
一目でそれと判る不良グループ。
その中には、千恵の彼氏である不良、森村充と、あいつが…谷山和人がいた。
千恵がおもむろに、彼女に話しかける。
『充、昔はもっと優しかったのにな〜』
「田村君と付き合うようになってから、悪くなったんだよ」
『あいつの兄ちゃん、高校でもバリバリの不良だからね』
「そうらしいね。田村君のせいで、和人も最近悩んでたし…」
『いい加減、田村君と縁切っちゃえばいいのにね』
「でも和人、お家が田村君の隣だから、しょっちゅう呼び出されるんだってさ」
『なぁにそれ、パシリ?』
「みたいなもんかなぁ」
『美香…それってカッコ悪くない?』
「ん〜…でもカッコいいんだなぁ…」
『まったく、アンタって子は…』
「えへへ…」
彼女のその様子を前にして、どうしようもない気持ちに襲われる。
初めて見た、好きな男のことを話してのろけている、彼女の姿。
誰よりも好きだったはずの彼女の笑顔が、僕の瞳には残酷に映る。
「あ、ヒロ君ヤッホー!」
不意に僕に気付いて、声をかける彼女。
「本を返しに来たのー?」
『…あぁ、そうだけど…江崎は二人で何やってるの?』
「んーとね…千恵とデート!」
『…はは…仲いいなぁ…』
「でしょ〜、私の彼女は千恵だもん♪」
美香はそう言って、千恵の掌を握った。
苦笑いしている千恵。
二人の笑顔が、僕には辛くて仕方なかった。
僕は本を返却すると、速やかに図書館を後にする。
涙が零れそうになるのを堪えながら、僕は人気のないところを目指して走る。
そして、校舎の屋上に繋がる13階段の上まで登り詰めると、僕はその場に腰掛けた。
抑えていた感傷が噴き出す。
美香…美香…
もう…もう彼女のことは…諦めるしかないじゃないか…
あいつと付き合っているってこと…判ってはいた…
判ってはいたけれど…けれど、悲しい…
…だって…だって、あんな彼女を前にして…
僕は…僕には、何が出来るというの…
僕には…何も…何も…
………
溢れるに任せた涙が頬を伝い、僕の足元にぽたぽたと零れ落ちる。
僕は声を殺して、身体を震わせて泣いた。
僕が13階段を下りたのは、既に日が傾き、窓の外が薄暗くなる頃。
泣き腫らした目を悟られまいと、人に逢うのを避けながら帰途に着く。
けれども僕の脳裏では、彼女の笑顔が、燦然と輝いたままだった。
---------------
認めたくない気持ちと、認めざるを得ない思いが、僕の憂鬱を駆り立てる。
あれから何も出来ないまま、時間だけは、ただ刻々と過ぎてゆく。
………
「3−2は、誰も指揮者やりたい人はいないのー?」
6時限の音楽の授業中、担当の城戸先生の声が、音響のよい室内に響き渡った。
中学生活最後の文化祭で行われる合唱コンクールを控え、
僕等のクラスは、指揮者の選出で揉めていた。
皆の前に立ち、スポットライトを浴びながらタクトを振るう役目を、
自ら買って出るような奴は、僕のクラスには一人もいなかった。
いちいち練習するのが面倒臭い…
皆の前に立つのが恥ずかしい…
そんな余計な作業なんかやりたくない…
そういった理由から、毎年、指揮者選びは難航するのだった。
「立候補者いないんだったら、どうやって決めますかー?」
「推薦がいいと思いまーす」
つい先程まで黙り耽っていた不良の新川龍二が声を挙げる。
「推薦?…誰を推薦するの?」
「遠山君がいいと思いまーす」
先生に問われ、ニヤつきながら僕の名を言い放つ龍二。
僕は振り返って龍二の席を睨んだ。
それを見て、喜色にどよめき立つクラス。
「あぁ…そうだ、それがいいや、ハハハ…」
「遠山がいいよ、遠山が」
「あぁ、遠山にピッタリだよ」
明らかに嫌がらせだった。
僕が怒りに震える姿を見て、ニヤニヤと勝ち誇った笑みを浮かべている連中。
「推薦は遠山君しかいないの?他にはー?」
「遠山君でいいと思いまーす」
『…ちょっと待てよ』
僕は席を立ち上がり、叫んだ。
『やりたくないことを嫌いな奴に押し付けて、何が推薦だよ!』
「何だよ、お前。お前だって、自分がやりたくないからそう言ってんだろうが」
『…っ!』
「お前だって他人に押し付けたがってるくせに、何言ってんだよ」
『…お、お前だって…』
「俺は遠山がいいって思って言ってんだよ。
オマエがどうしてもやりたくないって言うんだったら仕方ないけどな。
その時は誰か他の奴がやる羽目になるだろうけどな、ハハッ」
龍二はそう言い放つと、勝ち誇ったようにほくそ笑んだ。
胸の中で渦巻く、憎しみと怒り、戸惑いと懊悩。
『…お、俺は、俺は…』
「遠山君、大丈夫…?」
『…先生』
心配気に声をかけてくれる城戸先生。
僕は黙って俯いたまま、苦悩していた。
どうして…どうして…
僕がこんな辛い仕打ちを味わわされなければならないんだ…
………
「…あの、俺が…俺がやってもいいけど、指揮者…」
不意に、群衆の中から小さな声が聞こえた。
声のするほうを見遣る。
僕と同じく、クラスで弱い立場にある宮本紀之が、戸惑いながら僕を見ていた。
「宮本君…」
彼に振り返る城戸先生。
僕は紀之を見る。
戸惑いながら僕を見ている紀之。
その発言は、僕を憐れんでの行動なのだろうか。
僕は、今現在、自分が置かれている状況を思い返す。
………
今ここで、指揮者をやりたくない気持ちに任せて、
紀之に任務を引き受けさせてしまったならば…僕は最低に情けない奴じゃないか。
我が身可愛さに、他の奴に嫌なことを押し付けて知らん顔をしている連中と、
同じになってしまうじゃないか。
この期に及んで、そんな醜態晒すなんて、僕には耐えられない…
そんな卑怯な真似するくらいなら、僕は…
………
僕に残された道は、一つしかなかった。
『…先生、俺…やります』
「遠山君…」
『俺が…指揮者、やります』
「本当にいいの?宮本君がやってもいいって言ってるけど?」
『俺に指揮者をさせてください!』
「………」
黙りかねている先生に代わり、紀之が僕に声を掛ける。
「宏人…俺がやってもいいんだよ、指揮者…」
『いいよ、俺がやる…』
「別に俺は…嫌じゃないんだぞ…」
『あぁ…でもいい、どうか、俺にさせてくれないか?』
「…あぁ、判った」
「遠山君、本当にいいの?」
『いいです…問題ありません』
相変わらず喧騒に包まれている教室。
その話し声をを打ち砕くように、城戸先生が切り出す。
「はい注目!指揮者が決まったので、今から合唱の練習を始めます。
席を立って後ろに並んでくださーい。
楽譜無しで歌える人は、声が出るように前を向いて歌ってくださーい。」
その合図と共に、皆は席を立ち上がり、
教室の後ろに設置されている合唱スタンドの上に上がり始めた。
「遠山君、課題曲は4拍子だけど、拍子の執り方は判る?」
『はい…』
「こうよ、こう」
そう言って、先生は僕の前で両手をかざした。
僕もそれに合わせて両手を動かす。
「そうそう、そんな感じ…大丈夫みたいね。なら始めよっか…はーい、合唱始めまーす」
先生の合図で演奏が始まった。
課題曲は「大地讃頌」。
ピアノを弾くのは、保育園時代からの僕の同級生、笹川亜希だった。
(母なる大地の〜 ふところに〜…)
まだ動揺が収まらない僕は、うまくリズムを執れずにいた。
ぎこちない手つきを嘲笑されるのが嫌で、
僕はクラスの皆とは目を合わせないまま、ちぐはぐに空を刻んでいた。
ピアノを演奏する亜希は、時折僕の手付きを見遣りつつ、
自分のペースで演奏している。
指揮が演奏に追いつけない事が、僕は恥ずかしかった。
緊張と焦りから、拍子が上手く掴めない。
………
…はっ!?
不意に、合唱の列の中にいた美香が、右手を差し出した。
そして、その手を伸びやかに振りかざすと、4拍子のリズムを刻み始めた。
歌いながら、僕に向かって、真剣な顔で腕を振り続ける彼女。
…美香…
言葉にならない熱い想いが、胸に込み上げてくる。
僕は彼女の滑らかな手付きを見つめながら、その動きにあわせて腕を動かした。
徐々にリズムが掴めてくる。
(われら〜人の子の〜 われら〜人の子の〜 大地をほめよ〜 讃えよ〜土を〜)
曲のクライマックスが近付くに伴い、高鳴る鼓動。
彼女に励まされ、リズムが取れるようになった事が、僕は嬉しかった。
顔のこわばりが取れ、思わず綻ぶ頬。
僕の様子に気付いた彼女は、僕を見て小さく微笑んだ。
…美香…美香…美香っ…!
(母なる大地を ああ〜 讃えよ大地を ああ〜〜)
彼女は腕を高くかざすと、鮮やかな手付きで掌を内側に丸め込み、フェードアウトさせる。
腕を振りながら、僕は、彼女の美しい仕草に見惚れていた。
指揮を終えた彼女は、僕を見て目を細めて合図した。
…よく頑張ったね…
彼女を見て、僕は泣き出しそうになる。
刹那、終業のチャイムが校内に鳴り響いた。
皆は一斉に合唱ステージを降り始め、
教科書と筆箱を手に、教室へ戻る支度を出始める。
「はーい、今日はこれで終わりでーす。終わりまーす」
挨拶もまばらに、廊下に溢れ出すクラスメイト達。
溢れそうになる涙を堪え、僕は群集を突っ切って教室に向かった。
ぐしゃぐしゃになった顔をクラスメイト達に見られるのを避けるように、僕は廊下をひた走る。
…美香…僕は…僕はぁっ!…
張り裂けそうな心を抱えながら、ただ、思い切り泣きたかった。
まだ誰も戻ってきていない教室に辿り着いた僕は、自分の机に手を就き、俯いたまま立っていた。
ヒロタソキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
今回長いよ長いよ今回…しかも萌える(ノд`)
………
足音が近付いてくる。
それは駆け足で廊下を歩いてきて、教室のドアから室内に入ってきた。
思わず振り向いた視線の先には、美香が立っていた。
走り出した僕を、追いかけて来てくれたのだろうか。
彼女は自分の席に教科書を置いた。
僕は彼女の席に駆け寄る。
そして、声を振り絞って、胸の中にこみ上げる想いを、彼女に語りかける。
『…ありがとう…』
「………」
彼女は黙って僕を見ている。
僕は彼女の顔を正視する事が出来ずに俯いたまま、彼女のセーラー服のスカーフを見つめていた。
「…ヒロ君…大丈夫…?」
『………』
一生懸命に言葉を繋ごうとするものの、涙声で、うまく喋る事が出来ない。
机の上に、ぽたぽたと涙が零れ落ちる。
そんな僕を、彼女はじっと見つめていた。
………
慌しい足音が廊下に響き始める。
やがて、教室のドアをくぐって、中に入ってくるクラスメイト達。
泣き濡れている僕を見て、龍二たちが僕をからかう。
「なんだよ、遠山。お前そんなに指揮者がやりたくないのかよ。」
…違う!…
「そんなに嫌なら代わって貰えばいいじゃねぇか」
「俺のせいだって先生に言うつもりなんだろ」
違う違う違う!…
それは声にならずに僕の中で反響する。
けれどそれ以上に、目の前にいる美香の心遣いが嬉しくて、僕は泣きながら言葉を繋ぐ。
『江崎…さっき俺にリズムとってくれたじゃんか…』
「………」
『あれ…凄く…凄く嬉しかったよ…ありがとう…』
「………」
もうすぐ終業前のホームルームが始まる。
僕は教室を飛び出して、廊下の隅の洗面所で顔を洗った。
ここには居られない気がした。
何処か、思いっきり泣ける所に行って、心行くまで、思いっきり泣きたい…
僕は人気のないパソコン室の資料庫に向かう。
誰も居ない室内に入ると、
部屋の中央にある3段だけの短い階段に腰をおろして、僕は声を上げて泣いた。
美香…ありがとう…ありがとう…
心の中で彼女の優しさを思いながら、僕は泣き続ける。
ひとしきり泣いて、心が落ち着いた僕は、濡れたハンカチをまぶたに当て、涙を拭った。
ガラッ…
不意にパソコン室の扉が開く音がした。
足音と共に、中に誰か入ってくる。
驚いた僕は、資料庫のドアの窓からパソコン室内の様子を窺う。
そこに居たのは、図らずも、美香と亜希だった。
………
僕は、出て行くことも出来ずに、戸惑いながらその場にじっと隠れていた。
ガチャ…
不意にドアが開く。
薄暗い庫内に差し込む光。
逆行に照らされて、僕を見つめる影。
それは紛れもなく、美香の姿だった。
彼女は僕を見て、とっさに身体を震わせて驚いた。
そして、小さな声で呟く。
「…びっくりした…」
僕は、彼女と目を合わせて小さく会釈する。
彼女は、壁に備え付けられた分電盤のスイッチを入れ、
パソコン室内の照明を点けると、静かに僕に囁く。
後でマトメテ読もう
「…ちょっと待ってて…」
彼女は部屋を出て行った。
僕はその場に腰掛けたまま、心の中でざわめく想いと向き合う。
………
やがて、静かにドアが開き、再び彼女は資料庫に入ってきた。
そして、僕の傍まで歩み寄ると、
両手でスカートの後ろを撫で上げながら、そっと僕の右隣に腰掛けた。
彼女はそっと僕に話し掛ける。
「ヒロ君…落ち着いた…?」
『…うん…』
「さっきは、大変だったね…」
『………』
『龍二さ…余った給食のデザートを取り合う時とか、
自分がジャンケンに勝つまでは何回も、『遅出しすんな』…って言ってやり直しさせて、
買ったらさっさと持って行ったりするよね…」
『…うん…』
「欲しい物は無理矢理奪い取って、嫌なものは無理矢理誰かに押し付けてばかりだよね…
相手のことを自分の身になって考えられるように…みんな、なれたらいいね…」
『………』
「ねぇ、ヒロ君…指揮者、嫌なの?」
『…いいや、嫌じゃない…』
嘘だった。
あれほど抵抗しておいて、僕が指揮者を担当する事を嫌ではない筈がなかった。
彼女は僕に問い返す。
「…本当?」
『…いくら嫌でも、自分がやりたくないからって言って、
他の人に役目を押し付けるなんて卑怯な真似、俺には出来ないよ…』
「………」
彼女は黙り込んで、僕を見つめる。
無理矢理決められた役目を、どうして背負い込もうとするの?
彼女の瞳は、僕にそう語りかけているようだった。
「…紀之君がやるって言ってたけど…」
『…そこで紀之に任せてしまったら、俺は卑怯者になってしまう…だから…やるしかないんだ…』
「ヒロ君、本当に嫌なんだったら、無理にしなくてもいいんだよ…」
『嫌じゃないよ、俺がやる!…俺がやるよ…大丈夫…平気だから…』
「………」
『俺に決まった以上…一生懸命、頑張るから…』
「………」
僕を気遣う彼女を遮るように、声を挙げてしまったことを悔やむ。
彼女は再び黙り込んで、俯いていた。
僕は彼女に話しかける。
『江崎…俺、江崎が…リズム執ってくれたとき…本当に嬉しかったよ…』
「………」
『初めは辛くて…辛くて仕方なかったけど、一生懸命に腕を振ってくれる江崎を見てると…
頑張らなきゃ…頑張りたい…って、思えたんだよ…』
「………」
『一生懸命に励ましてくれて…ありがとう…』
「ヒロ君…」
『今まで…ずっと励ましてもらってきたけれど、今日ぐらい、嬉しかったことはなかったよ…
江崎、ありがとう…ありがとう…っうっ…』
「ヒロ君…」
とめどなく溢れ出す涙。
僕は彼女の前で、顔をくしゃくしゃにして、声を殺して泣いた。
「ヒロ君…」
僕を見つめる彼女の瞳、その瞳に揺れている涙。
それは彼女の頬を伝い、スカートの上に静かに落ちた。
涙に濡れた彼女の瞳を見つめる。
目頭と頬を紅く染めた彼女は、静かに僕に語りかける。
「…ヒロ君、私も仲間外れにされたことあったけど、
いざ、仲間外れにされたとき…『嫌』って言えなかったよ…そんな病気なのかもね…」
『………』
「…でもね、ヒロ君…一生懸命頑張る人って、初めは目立たないかもしれないけど…
でも、それを判ってくれる人って、きっと何処かにいるよ。
ヒロ君を判ってくれる人も、きっといるよ…」
僕を励ましながら、彼女は泣いていた。
右手にハンカチを握り締めて、紅く染まった瞳で、僕を見つめる。
『…江崎…』
僕等は、見つめ合って泣いた。
ひとしきり泣いて、涙が収まったころ、彼女が僕に声をかける。
「文化祭、頑張ろう」
『うん』
「ヒロ君、私パソコン室に戻るけど…よかったら、パソコン打ちにおいでよ。
しばらくしたらおいでよ」
『うん、後から行く…ありがとう…』
彼女はそう告げると、立ち上がって静かにドアを開けると、部屋から出て行った。
残された僕は、湿ったハンカチで涙を拭う。
そして、彼女の言葉を今一度思い返す。
…一生懸命頑張る人って、初めは目立たないかもしれないけど…
でも、それを判ってくれる人って、きっと何処かにいるよ。
ヒロ君を判ってくれる人も、きっといるよ…
………
それは他ならぬ、美香のことだと思った。
そんな彼女の優しさ、ひたむきさを、理解できる人になりたい。
彼女の励ましに恥じないように頑張りたい。
決心を胸に抱いて、僕は資料庫のドアを開け、美香と亜希のいるパソコン室へと入った。
----------
それから文化祭まで、およそ10日間。
彼女は、ピアニストを務める亜希とともに、放課後に時間を割いて、
音楽室で指揮の練習を企画し、僕に付き合ってくれた。
徐々に、上手くリズムが取れるようになっていくのが判る。
幼馴染の亜希と一緒に、僕等は3人で笑い合った。
そして迎えた合唱コンクール当日、
僕らのクラスは見事校内で一位を獲得し、隣町で開かれる合唱際への切符を手にしたのだった。
残念ながら、指揮者としては1位になれなかったものの、彼女は、溢れんばかりに喜んでくれた。
ヒロ君、頑張ったね、合唱祭では、今度は私達と一緒になって、頑張って歌おうね。
そう言って笑ってくれた、あの時の彼女の曇りなき笑顔。
ここ数日、何度も夢に出てくる、愛しい人の笑顔。
---------------
卒業アルバムを開いたまま、僕は机に顔を伏せ、ただひたすらに泣き濡れていた。
彼女と最後に交わした言葉が、胸に浮かび上がってくる。
………
高校に行っても頑張り屋のヒロ君でいてね。
あたしもヒロ君に負けないように頑張るからさ。約束だよ!
高校違うけど、また何処かで逢ったら、その時はヒロ君!…って声かけるから、よろしくね!
………
美香…
もう逢えなくなる。
もう美香の声が聴けなくなる。
僕を呼ぶあの声が、あの微笑みが、もう…
…美香…
………
誰かが階段を上がってくる足音が聴こえる。
それは僕の部屋の前で止まり、ドアノブを捻ると、中に入ってきた。
「ヒロちゃーん、晩ご飯だよ〜」
『………』
「ヒロちゃん…寝てるの?」
『…起きてるよ…』
声の主は、妹の晴香だった。
僕は起き上がる事も出来ずに、机に臥したまま、晴香の問いかけに答える。
「今日の晩御飯は卒業祝いのステーキだよ!」
『…あぁ…』
「早く来ないと冷めちゃうよ〜」
『…あぁ…』
「…む、何これ、色紙?」
『あ!』
机の上に散乱している手紙や色紙に気付いた晴香。
僕の傍まで駆け寄り、それを手に取ろうとする。
僕は咄嗟に顔を上げ、それを防ごうとした。
しかし、妹に泣き顔を見られることを恐れ、晴香の方を向くことができない。
晴香と反対方向に顔を向けたまま、掌でいそいそと涙を拭う。
その間に、晴香は陸上部のメンバーから貰った色紙を拾い上げて、まじまじと見つめていた。
「…ねぇヒロちゃん、早崎小百合さんってどんな人?」
『え…明るくて元気一杯な人だよ…どうしたんだ…』
「やっぱり〜…いや、字がすっごい元気だから、気になったんだ〜」
『そうか…あいつ、面白くていい奴だから、可愛がってもらうといいよ…』
「は〜い…じゃあ、この田中美弥子さんは?」
『しっかり者。何かで困った時には相談するといいよ…』
「………」
『………』
不意に晴香が静かになった。
妹は、僕の机の上を見つめている。
そこには、開かれた卒業アルバムと、涙で濡れた天板が、デスクライトに照らされて光っていた。
妹はおもむろに僕の顔を見て、心持ち穏やかに話しかける。
「…ヒロちゃん、また後で色紙見せてね。ご飯が冷めないうちに食べに来てね」
『…あぁ』
僕は視線を合わせられずに、俯き気味に机の上を見ていた。
………
妹が部屋を出て行った後、僕は手鏡を取り出して自分の顔を確かめてみる。
赤くなった目、目尻にまだ残るっている涙の跡。
泣いていたことは、誰が見ても明らかだった。
…勘付かれたか…
思わずため息が漏れる。
まだ余熱の残るまぶたを擦りながら、僕は泣き疲れた顔を整える。
そして、涙が全て乾いたのを確認し終えると、
夕食に向かうため、電気を消して部屋を後にした。
--------------------
↑以上、第36回「卒業」でした。
非常に長きに渡り支援してくださった
>>134=147=153=165=175=183=190=209=216さん、
>>157さん、
>>138=202さん、
>>170さん、
>>195さん、
本当にありがとうございました!
ヒロタソ乙彼チャーソ
久しぶりにネ申とふさわしいヒロタソ文を拝見させて頂きました。実は毎日来てますw
お次も期待しております〜( ・ω・)ノシ
ヒロタソ、青春時代を思い出したよ…
今回のは「おまいは俺か!」って感じだった。
乙!
>>220=134さん
最初から最後までスペース支援してくださり、ありがとうございました!
どうかごゆっくりお読みくださいませ〜
>>221=195さん
毎日来られているとは!暖かい言葉をありがとうございます。
今後ともどうぞ気長にお付き合いくださいませ。
>>222=157さん
江崎タソ激萌えとは…(笑)
同じような経験がおありですか…いやはや、振り返れば懐かしいですなぁ。
>>224=223=138さん
今回は大量だったので大変だったと思いますが…
いつもおまとめ、ありがとうございます!
なお、次回第37回「自作エロ漫画(仮)」(現在完成度15%)
が出来上がり次第、再びカキコいたします。
どうぞ、今後ともどうぞ気長にお付き合いくださいませm(_ _)m
ヒロタン乙カレ!!
エロ無かったけど感動したよ
読ませるねぇ
モス
>ヒロたん
シンクロ率100%で読ませていただきました。
>>222に限らず、このスレに魂を引かれた面々は
みな同じような経験をするようです
そういえば俺も指揮者でした(やらされた)
ます
捕手
ヒロタン
234 :
えっちな21禁さん:2005/04/25(月) 00:26:31 ID:o0OTMr2ZO
ヒロタンまだ?
↓↓ヒロタン降臨↓↓
まぁ〜だだよ
もういい〜かい
ホス
歩種
にちゃん歴5年の俺なら言える!
ぬるぽ
241 :
えっちな21禁さん:2005/05/02(月) 00:13:10 ID:+T2a/zjwO
保守ついでに質問
これの、まとめサイトはないんですか?
ヒロさんの文マジで好きなのですが
243 :
えっちな21禁さん:2005/05/02(月) 01:04:24 ID:WZ9PVdAHO
んぢゃ もっとageよう
244 :
えっちな21禁さん:2005/05/02(月) 08:58:41 ID:Oumpn1INO
age
こんにちは。
>>1のヒロです。みなさんGWはいかがお過ごしでしょうか。
こちらは残念ながらお仕事が休めません…
休みが取れたら、バイクで初夏の新緑を眺めに行きたいものです。
さてさて、次回第37回「自作エロ漫画(仮)」(現在完成度15%)ですが、
多忙により、まだほとんど進んでおりません。
そんな状況で顔を出すのは気が引けますが…どうかレスさせてください。
>>227さん
>>228さん
ありがとうございます。そのお言葉、なんとも嬉しいです。
>>230さん
同じ立場の者として、親近感が湧きますね〜。
指揮は上手くいきましたか?
良くも悪くも、忘れられない青春の想い出でしょうか…
>>240さん
ガッ!(笑)
>>241さん
まとめサイト、近々お作りします!
過去の文章を改めて今読み返すと、
どうも納得のいかない仕上がりになっているものが多く、
このままではお読み頂くのが恥ずかしいですので(汗)、現在書き直しております。
出来上がりましたらスレにリンクを貼りますので、
そのときまで、どうか気長にお待ちくださいませ。
遅筆で申し訳ございません!ではではまたお逢いましょう。
ヒロタン直々にまとめサイト作ってくれてたのか・・・・
お疲れ〜
ヒロタソガンガレ超ガンガレ!!
ヒロタソ乙!
じっくり作ってください。
ヒロタン待ち
ヒロタンsage
ヒロタン待ち
倉庫1ゲット
4か…
>>247-252さん
保守支援カキコありがとうございました!お待たせしました。
>>254 早速の1GETおめでとうございます。携帯でも見られたのですね…
>>255さん
4様ゲットおめでとうございます。
なお、まとめるにあたり、文章やタイトルを一部修正した箇所があります…
どうぞご了承くださいませ。
こうして見ると、めちゃくちゃに分量ありますね。
お金になるわけでなく、名声を得るためでもなく、ここまでの情熱を持続させることは並大抵ではないと思います。
いったい何が、ヒロタンをここまで駆り立てるのか、最終回には分かりますかね?
ヒロタソまとめサイト完成乙!
まとめサイト乙です
ヒロタソ乙彼チャーソ
part1から常駐してますが改めて読むとヒロタソの文章力に驚かされますw
今日初めてここを読んだので、応援&記念かきこ。
これからまとめサイトも見させてもらいやす。乙ですー。
262 :
えっちな21禁さん:2005/05/08(日) 18:06:42 ID:BQbFgbQcO
キリ番ゲトあげ
263 :
えっちな21禁さん:2005/05/08(日) 18:41:10 ID:uEcrsN8fO
なんか彼女がいる感じになる?妹のパンティ盗んだことある?
ヒロタン待ち
ヒロタン待ち
ヒロタン萌え
268 :
えっちな21禁さん:2005/05/12(木) 02:29:10 ID:QzgR3V+8O
(・_・)エッ....?
ヒロタン真似
ヒロタソはバイク何乗ってるの?
スーパーカブ
もす
ここからヒロタンにハアハアするスレ
ハァハァ
続きマダー??
276 :
えっちな21禁さん:2005/05/17(火) 20:36:00 ID:VT2ZCSv80
ヒロタン待ち
待ち
ヒロ〜タン
待ち
モス
こんばんは。
>>1のヒロです。どうもご無沙汰しております。
初夏の緑が眩しい季節になりましたね。みなさん、お変わりありませんでしょうか。
現在、第38回「陸上大会(仮)」(現在完成度40%)をチマチマと製作中です。
なお、前回予告していた「自作エロマンガ(仮)」は話の都合上、また次回になります。
お待ちになっておられる方々、本当に申し訳ございません。
こちらは仕事、休日共に多忙のため、なかなか思うように文章を書けずにいます。
今週中にはアップする予定ですので、どうぞ気長にお待ちくださいませ。
遅くなって恐縮ですが、ひとまずはレスさせてください…
>>257さん
励みになるお言葉、ありがとうございます。
僕を駆り立てるのは、ノスタルジア…いわば、郷愁、追憶です。
妹と一緒に過ごした思い出を振り返り、当時の出来事を思い返しながら、
懐かしい故郷や過去の出来事を、時間を見つけては小説形式に纏めています。
エンターテインメント性が少なく、個人的な話が多いのが難点ですが、
できるだけ嘘にならないよう、気をつけながら書いているつもりです。
…こんな文章で宜しければ、どうかこれからもよろしくお願い致しますm(_ _)m
>>258さん
>>259さん
カキコありがとうございます。励みになります!
>>260さん
長い間お付き合いくださり、ありがとうございます。
>>262さん
カキコどうもです。何番だったのでしょうか?またキリ番getなさった時は、是非よろしくお願いします。
>>263さん
パンティならば無断で借りた事がありますが…(汗)
第11回「晴香の下着」の回ですね。
>>264さん
某コーヒーのCMを思い出しますね。
>>270さん
>>271さん
スーパーカブではないですが…スズキのオフロードバイク、ジェベル250XCに乗ってます。
こいつに乗って早4年…暇になったら、また林道を走り回りたいものです。
最後に。
毎日携帯から保守カキコしてくださる方、本当にありがとうございます!
ひょっとして
>>221さんでしょうか?
そのお気遣いがとても嬉しいです。陰ながら、暖かいカキコに励まされていました。
僕もほぼ毎日スレを見ていたのですが、小説を投下出来ない身の上であるため、今までカキコを控えていました。
ご期待に沿えるよう、これからも頑張っていきたいです。
どうぞ、これからもよろしくお願いします!
律儀に全レスしてくれるし、まとめサイトも自分で作ってくれる。
何ていい人なんだ。ほんと、乙です。
ヒロタソキタ━━('∀`)━━♪
ご報告乙ですw
このスレは毎日拝見してますが、必ずしも私がすべて保守してる訳ではありませんです。時々PCにて観覧したりもしているので、他の方に保守して頂いています。
ジェベルですか〜。たまには仕事を忘れてマターリ林道を走るのも良いですね(*´ω`)
今度の作品も楽しみにしております〜♪
あーんヒロタン大好き〜♪
捕手
わ
ん
ヒロタン待ち
ひろたんってどこ住んでたの?かなーりいい田舎なんで県だけでもいいから教えてホスィー
そろそろ神降臨かな?
295 :
えっちな21禁さん:2005/05/27(金) 21:11:37 ID:k2fNkyZPO
多分、千葉県だよ
296 :
293:2005/05/27(金) 23:42:08 ID:zKA8lkX9O
>>295 マジか!おれも千葉で育った身だ!
ってことは、養老渓谷辺りか?
あそこならありえるな
>295>296
ageんなよ
あぼーん
ヒロターン
こんばんは。
>>1のヒロです。どうもお待たせしております…
現在、第38回「晴香と陸上部」(現在完成度95%)をチマチマ書いております。
21時半頃にはサイト&本スレにアップできる予定です。
なんとも遅くなりましたが…ひとまずはレスさせてくださいませ。
>>287さん
嬉しい言葉、ありがとうございます。
>>288=270=221さん
ありがとうございます、やはり221さんでしたか!どうぞこれからもよろしくです。
>>289さん
う…嬉しい(笑)。ありがとうございます。
>>296=293さん
>>295さん
県まで教えると、多分所在がバレてしまいます…なのでどうかご容赦ください…
なお、千葉の養老渓谷ではありませんよ〜
物語の舞台は、僕の故郷と、僕がこれまでに訪れたことのある田舎をミックスさせて作っています。
それぞれ、思い思いの田舎を想像して読まれてくだされば幸いです。
他にも保守カキコしてくださった方々、ありがとうございました!
なお、今回はストーリーの都合上、えちぃな描写がありません…
勿体ぶらせてしまって申し訳ございませんが、どうかご容赦くださいm(_ _)m
ではどうぞ、今しばらくお待ちくださいませ!
こんばんは。
>>1のヒロです。少々遅くなりました…
ようやく第38回「晴香と陸上部」が完成しましたのでアップいたします。
以下、
>>218の続きになります↓
春休み、特にすることも無い時間を、僕は独りで過ごした。
手持ちの自転車を漕いで、未だ訪れたことのない村の山奥へと出向いたり、
山を二つ越えた先の隣町にある岬へと行き、海を見たりしていた。
友人とバカ騒ぎして遊ぶ気分にはなれず、感傷に浸って過ごしていた。
もう美香と逢えなくなる。もう、彼女と一緒に過ごせなくなる。
けれど、違う進路を選んでしまった以上、一緒に居られないのは仕方のないことなのだろう。
仮に、美香と一緒に居られたとしても、僕には何が出来ただろう。
既に彼氏がいる美香を前にして、僕に出来たことは、友達として、一緒の時間を過ごすことくらい。
彼女の姿を見て、その声を聴いて、片想いに浸ることしか出来なかったではないか。
美香に好きだと伝えて、お互いの関係にヒビを入れてしまうよりも、この想いを胸に沈めて、僕は僕の道を歩いていった方がいい。
そうすれば、またいつか彼女と逢ったときに、お互い笑顔で笑い合えるよね。
本当は一緒にいたいけれど、両想いになりたいけれど…今の僕には、出来そうにない…
毎日、同じようなことばかり考えていた。
しかし、4月に入って間もなく、進学することになる高校から、
進路希望調書や問題集、提出課題の類が大量に送られてきたためで、
僕は机に向かう日々を送ることになった。
----------
春休みを終え、僕は隣街の高校に進学した。
県の西部では随一の大学進学実績を誇ると言われる進学校、県立八条高校。
全校生徒は約1200人。同級生はおよそ400人。母校の松隈中学校の約7倍の規模だった。
人で溢れる入学式には、父が来てくれた。母は、村の中学校に入学する妹の入学式に行っていた。
式を終え、父の車に揺られて帰途に着く。
家に入ると、真新しい紺のセーラー服に身を包んだ晴香が、居間の畳の上に立ってテレビを見ていた。
「ヒロちゃんおかえりー」
『あぁ、ただいま。さっき帰ってきたのか?』
「うん」
『そうかぁ。入学式はどうだった?』
「人が沢山でびっくりだった」
『あぁ、そうかぁ…まぁ、小学校はクラス8人しかいなかたっもんなぁ。クラスは何人だ?』
「31人。1年2組だよ…で、ヒロちゃん、担任は岡本先生だよ!」
『あ、岡もっちゃんかぁ…俺の元担任じゃん』
「私を見て、『宏人の妹か〜、宏人によぉ似とるな〜』って言ってたよ」
『ふはは…確かに言いそうだ』
「逢っていきなり、『ヒロちゃんに似てる』だなんて、失礼だよね〜」
『失礼じゃねぇだろ!』
「失礼だよ〜。だって似たくて似たわけじゃないのに…」
『…ふっ、まぁこればっかりは仕方がないから諦めてくれ』
「む〜…入学したばかりなのに、あちこちで言われるんだってば。ヒロちゃんに似てるって…』
『誰がそんなこと言ってんだ?』
「陸上部の先輩達だよ〜。逢っていきなり、『晴香ちゃんでしょ。やっぱり〜!遠山君そっくり!』だとか、
『さすが遠山君の妹だね〜』とか言うんだもん…」
『よかったなぁ、みんなに可愛がって貰えて…』
「よくなーい!」
晴香の楽しそうな様子に、僕は安堵を覚える。
僕の想い出を宿す後輩達に囲まれた晴香が、中学生活の順風満帆なスタートを迎えたことを、嬉しく思った。
----------
新たな学校生活が始まってから間もなく、晴香は当初の予定通り、松隈中学校の陸上部に入部した。
一緒に入部したメンバーは7名で、すべて女子だと言っていた。
唯一の男子集団だった旧3年連中が抜けたことで、松中陸上部は完全な女子の部に変貌を遂げたことになる。
僕らが入部した頃は、事実上、男子9名オンリーの男臭い部活だったのに、随分と様変わりしたものだなと思った。
一方、八条高校に進学した僕は、ボート部に入部した。
僕と同期で入部した仲間は7人で、全員が男子だった。
クラスの掲示板に貼ってあった、ボート部勧誘パンフレットの写真に惹かれたのがきっかけだった。
軽い気持ちでボートの体験試乗に行き、そして同じく軽い気持ちで入部を決めた。
けれども、入部したての僕らは、すぐにはボートに乗せてもらえず、
筋力トレーニングとランニング、坂道ダッシュの基本練習メニューばかりをさせられていた。
松中時代に入っていた陸上部の練習と何ら変わりないではないかと、ふと思う。
ありふれた練習を終え、会社帰りの父の車に揺られて帰宅するのが、毎日の日課となりつつあった。
5月になったばかりのある日のこと。
いつものように練習を終え、父の車で帰宅する。家に入る頃には、時刻は既に夜8時を迎えていた。
荷物を抱えて部屋に戻ると、程なくして晴香がやってきた。
「ヒロちゃーん、陸上部のみんなからお手紙だよ〜」
『あぁ…ありがとうな、持ってきてくれて』
「はい、これ」
晴香はそう言って、手紙と交換日記を僕に渡す。
交換日記は田中美弥子、手紙は早崎小百合、小村早紀、戸田詩織、鶴田明里の、
いずれも陸上部2年生の面々と交わされているものだった。
卒業して以来、僕は後輩と手紙の遣り取りする際、受け渡し役を晴香にお願いしていた。
「ヒロちゃん、相変わらず2年生に大人気だね」
『あぁ…おかげでみんなおまえに優しいだろ』
「ん〜、大体は…」
『大体…って、優しくない奴がいるのか?』
「いいや、みんな大体優しいけど…戸田さんが…」
『戸田…?詩織が、何かあったのか?』
「あの人、なんだか下級生にやたらと厳しいんだよね」
『あぁ…あいつ、先輩面するのかぁ』
「うん…練習やってると、あれこれ文句言ってくるんだよ…」
『何て言ってくるんだ?』
「『新しいロッカー使う1年はナマイキだ』とか、『1年は練習しないで喋ってばかりいる』だとか…」
『あいつ、そんなこと言ってんのか…』
「戸田さんだって、しょっちゅう体調が悪いって言って部活見学して、2年生とお喋りばかりしてるのに…」
『そうなのか…』
「そうだよ〜。おまけに嫌いな人の悪口を、その人のいない所でこそこそ言ってんだよ」
『まじか?』
「まじだよ…この間、井上さんと2人で1年の美沙都ちゃんの悪口を言ってたから、私注意したんだよ」
『おい…おまえ、詩織に文句言ったのか?』
「言ったよ…それから口利いてない。今日持ってきた戸田さんの手紙だって、美弥子ちゃんを通して渡されたんだよ」
『そうかぁ…後輩としては、いい奴だったんだけどなぁ…』
「2年生や3年生とは仲いいからね、戸田さん…1年生に嫌われてるだけ」
『そうかぁ…去年まで、上下の仲がいい部活だったのに、残念だな…』
「ほんとに残念…ふぅ…」
晴香は溜息をつく。
上級生である詩織に言立てするのは、きっと勇気の要ることだったはずだ。
詩織の陰口を見過ごせなかったところは、間違った事が嫌いな、強気な晴香らしかった。
けれども、晴香はそのまっすぐな性格故に、対立する相手を招きやすいのではないだろうか。
仮に、今の陸上部内で内部分裂が起こってしまえば、詩織側に味方する奴もいるかも知れない。
そうなった場合に晴香を理解し、力になってくれる奴はいるだろうか。
僕は晴香に問い掛ける。
『…なぁ、優しい人もいるんだろ?美弥子とかはどうなんだ?』
「そうそう、めっちゃいい人だよ、美弥子ちゃん!」
『…そう言えばおまえ、美弥子のことを『美弥子ちゃん』って呼んでるな…』
「うん。そう呼んでくれって、美弥子ちゃんが言ってたから」
『ほぉ〜、そうなのか…』
「うん。あとね、小百合ちゃん、明里ちゃん、早紀ちゃんもだよ!」
『他のメンバーもかい!何と言うか、えらく仲がいいんだな…』
「小百合ちゃん、私が早崎先輩って呼ぶと、
『晴香〜、小百合ちゃんって呼べって言ってるでしょうがー!!』…って、物凄い勢いで迫って来るんだってば」
『わはは…相変わらず元気だなぁ、小百合は…』
「毎日すご〜く元気だよ、小百合ちゃん」
『そうかぁ。まぁ、楽しそうでよかったよ…』
「楽しいんだけど…戸田さんがもう少し優しかったらなぁ…」
『まぁ、他のメンバーがそれだけ優しかったら大丈夫だろ。
来年、新1年が入ってきた時も、ちゃんと仲良くできるようにしないとダメだぞ』
「うん、大丈夫だよ〜」
妹が楽しそうに話す様子を見て、僕は安心する。
きっと晴香は、みんなに守られているんだろう。
これから先も、晴香が陸上部内のメンバーと上手くやっていけることを、僕は願った。
『…ま、何かあったら、俺とか美弥子ちゃんに相談するんだぞ』
「うん…それにしてもヒロちゃん、美弥子ちゃんと付き合ってるの?」
『えぇっ?…いや、付き合ってないけど』
「そうなの?交換日記してるくらいだから、付き合ってるのかと思ったのに…」
『あいつが、『交換日記しよう』って言って、俺に日記帳を書いて持ってきたんだよ』
「それって告白?」
『違うって…あいつには元々付き合ってる奴がいたんだよ。
俺はその時に相談に乗ってあげてたんだ…ま、あいつはもう別れたんだけどね』
「それって、ヒロちゃんと付き合うために?」
『違う違う…普通に別れただけだってば。…なぁ、そんなに俺と美弥子を付き合わせたいのか?』
「そんなつもりはないけど…好きなのかなぁ…って…」
『…ま、素直でしっかり者のいい子だとは思ってるけど、あいつを恋人として意識したことはないよ…
それはあいつも同じなんじゃないかな』
「そうかなぁ…」
『そうだってば。手紙書いてくれる他のメンバーだって、多分同じだぞ。例えば小百合の手紙には、
『うちは英君LOVEなんだな〜、今度告白するんだ!応援してね!』とか書いてあるくらいだし…』
「小百合ちゃんそんなこと書いてるんだ、へぇ〜…なんだか女の子同士のお手紙みたいだね」
『だろ?いい話し相手なんじゃないかな、俺って』
「ヒロちゃん、人の話聴くのは上手だもんね」
『まぁ…という訳だから、誰かと付き合ってるわけではないんだ』
「そっかぁ…じゃあ、彼女はまだいないんだね」
『あぁ、いねぇよ…いなくて悪かったな…っていうか、おまえは彼氏出来たのか?』
「まだだよ…そんなにすぐ作れる訳ないじゃん!知り合って1ヶ月しか経ってないのに」
『…ま、晴香を好きになる奴は、よっぽどの変わり者か物好きだろうな…』
「ヒロちゃん、どういう意味〜?」
『いや、何でもない…あまり気にしないでくれ』
「何が変わり者か物好きよ!絶対そんなことないんだから!」
モス
『まぁ、まともな男から好かれるように頑張ってくれ(にやにや)』
「む〜…すっごくカッコいい彼氏を作って、ヒロちゃんをビックリさせてやるんだから」
そう言って僕等は笑い合う。
ひとしきり会話を終えた後、妹は僕の部屋を去っていった。
一人になった部屋の中、晴香から耳にした事実に、僕は思いを巡らす。
……
あいつ、僕と美弥子が付き合ってるんじゃないかと疑っていたんだな。
まぁ、男女で交換日記している関係ならば、疑われても仕方ないだろう。
けれども、その交換日記を、僕と美弥子の間で受け渡ししているのは晴香。
封をされている手紙とは違い、日記帳なのだから、
読もうと思えば簡単に、しかも何の証拠も遺さずに目を通せるはずだ。
僕らの対話を、きっと晴香は知っているんだろう。
美弥子が僕に何を話し、僕が美弥子にどう応えているのかを、
晴香はきっと、日記帳を密かに読んで確認しているのだろう。
だって、もし僕が晴香の立場だったならば、僕はそうせずにはいられない。
……
仮に晴香と、僕の知り合いの誰かが交換日記をしているとする。
もし僕が交換日記を受け渡しする立場だったならば、きっと中身を確認せずにはいられないだろう。
そこに一体どんな遣り取りが繰り広げられているのか。互いを想う恋しい気持ちが、そこにどう書かれているのか。
僕には向かう事のない、語られることのない晴香の想いと、
他所の誰かから僕の妹に向けて語られる愛の言葉を知りたくて、僕は日記帳を読まずにはいられないだろう。
……
仮に晴香が、僕と美弥子の交換日記を読んでいたとしても、大した問題はない。
なぜなら、僕と美弥子は恋人同士ではなく、友人同士なのだから。
互いに恋しい想いを抱くわけではない、緩やかな関係なのだから。
だから晴香に交換日記を読まれたって、僕は別に恥ずかしくなんてない…
…いや、本当は少しだけ恥ずかしいのだけれど、ラブレターを読まれる恥ずかしさに比べれば、何十倍もマシだ。
美弥子も、きっと晴香に日記帳を読まれることについては、ある程度意識しているんだろう。
……
…美弥子、か…
……
美弥子と手紙の遣り取りを始めたのは、去年の夏休み。
そのおよそ一ヶ月ほど前の6月下旬、美弥子は同じクラスにいた男子に告白され、彼と付き合い始めた。
けれど彼と上手く話が出来なくて、彼女は静かに悩んでいた。
「女友達とは気さくに話が出来るのに、彼とは上手く話せない…
頭の中が真っ白になって、何を話せばいいのか判らなくなるんだよ」
彼女は僕に宛てた手紙の中で、そう悩みを打ち明けた。
美弥子の苦悩をほぐすように、僕は手紙で美弥子に語りかける。
「そんなに深く悩まずに、あまり気にせずに話せばいい。僕や陸上部の仲間と話す時のように、気楽に接すればいい。
部活で僕らと一緒に、走る練習と話す練習をしようね」
部活で逢う時の美弥子は、小百合や早紀などの元気溢れるメンバーと一緒に、いつも楽しそうに笑っていた。
僕との会話が、彼女の悩みを解くきっかけになればいいと、僕は願った。
交わす手紙の中で、再び元気に語りかけてくれるようになった美弥子に、僕は安心していた。
それ以来、彼氏についての悩みを、彼女から相談されることはなくなった。
僕はてっきり、美弥子は彼と上手くいっているものとばかり思っていた。
美弥子の手紙で、再び彼氏についての話題を読んだのは、3学期が始まってしばらく経った頃。
「この間、祐樹くんと別れたよ」
「他に好きな人ができた」と、彼から言われたのだという。
けれど美弥子自身も、彼への気持ちが冷めていたので、特に悩みはなかったのだと、彼女は手紙に書いていた。
美弥子から交換日記を受け取ったのは、それから1ヶ月あまりが過ぎた、2月末のある日のことだった。
放課後、帰り間際に陸上部の部室前を通り掛かった際、美弥子が僕を呼び止めた。
「遠山君、ちょっと渡したいものがあるんだけど…」
『んぁ、何?手紙か?』
「うぅん…はい、これ」
彼女はそう言うと、後ろに回した手を前に持ってくる。握られていたのは、正方形の可愛らしいノートブック。
『わぁ…これって何、ノート?』
「交換日記」
『交換日記!?』
「うん」
『え…手紙じゃ…なくて?』
「交換日記をしたいの、遠山君と」
『え…』
突然の出来事に、僕は戸惑う。
こういった類の物は、普通、付き合っている者同士が交わすものではないのか。
それに、僕はあと1ヶ月もしないうちに、松中を卒業してしまうというのに…
『なぁ…美弥子、俺はもうすぐ卒業して、居なくなってしまうんだぞ…』
「大丈夫、晴香ちゃんが入ってくるでしょ」
『え…』
「交換日記、遠山君が卒業したら晴香ちゃんに受け渡ししてもらうから、大丈夫だよ」
『…あ…あぁ…』
美弥子がせっかく用意して書いてきてくれた物を無碍に返す訳にもいかず、僕は戸惑いながら頷いた。
そして、しみじみと日記帳を見つめる。15センチ四方ほどの大きさの、クリーム色の小さな日記帳。
表紙にはクマとウサギの絵がかかれており、平仮名で「こうかんにっき」と書かれていた。
『…ありがとうな…んーと…』
「あっ、読んじゃダメ!」
『な、何でダメなんだ…?』
「今ここで読んじゃダメ!家に持って帰ってから読んで…」
『あ…あぁ、そうだな…そうするよ…』
僕は日記帳を鞄にしまうと、美弥子と別れ、帰途に着いた。
自分の部屋に戻ってから、それを取り出して、おもむろに読み始める。
……
2月23日 晴れ
遠山君、いつも手紙書いてくれてありがとー!
でももうすぐ卒業だね…遠山君がいなくなると寂しくなるよ〜(泣)
今までたくさん手紙を書いてきたけど、今回思いきって交換日記にすることにしました!
これからもよろしくね☆
……
日記帳の一番初めに書かれている、美弥子の言葉。
やがて卒業していく僕を繋ぎ止めるように、語りかける美弥子。
あの日に読んだ文章を、僕は今一度読み返していた。
きっと美弥子は、物寂しかったんだろう。どうすればいいのか判らずに、悩んでばかりいたのだろう。
彼女が、人の話を聴くのが上手く、仲間への面倒見が良いのは、きっとそのせい。
それは寂しさの裏返しの優しさなんだろう。
美弥子を見る度に僕は、その背後に影を差す寂しさを感じ取り、戸惑ってしまう。
そう理解できるのは、彼女が僕と似た悩みを抱えて生きている人間だからなのだろう。
美弥子にとって、僕は部の先輩であり、よき相談相手であり、話の通じる数少ない異性なのだろう。
僕から漂う同類の匂いを、彼女もきっと感じ取っているのだろうけれど。
僕は日記帳のページを捲り、彼女が今日書いてくれた部分を見る。
……
5月1日 晴れ
だんだん暑くなってきたけど、遠山君は元気かな?今は部活で毎日ボートに乗ってるのかな?
こっちはもうすぐ陸上大会があるので、毎日800mを走ってます…きついよ〜(涙)
今日のタイムは2分52秒だったよ…遅いので、頑張ってもっと早くらないといけないなぁ〜と思います*
ところで昨日、晴香ちゃんが詩織ともめてたんだ…
詩織が新1年生の子の悪口を言ってたのを、晴香ちゃんが「やめてください」って注意したんだよ。
詩織は「晴香ちゃんはナマイキだ」って言って怒ってたけど、私は晴香ちゃんは悪くないと思うな…
詩織、ちょっとワガママな所あるからさ…みんなとなかよく部活できたらいいんだけどね…
もし晴香ちゃんが遠山君に相談してきたら、その時は元気づけてあげてね。
……
晴香のことを気遣った、美弥子の言葉。彼女の優しさを、僕は嬉しく思った。
この日記を晴香が読んでいたとすれば、美弥子に親しみを持つのは間違いないだろうと思った。
美弥子の日記を読み終えると、今度は詩織の手紙を読むことにした。
小奇麗に折り畳まれた便箋を解くと、独特の右上がりの文字が現れる。
……
DEAR 天然記念物!
Helloー!元気にしてる〜?八高(註:八条高校)でもバリバリ頑張ってる?
こっちはもうすぐ陸上大会があるので毎日バリバリ練習中だよ!私は400mに出るんだ。
去年までは短距離だったけど、顧問のすすめで今年から中距離にも出ることになったんだ。
天然記念物も応援してね!
ところで遠山君の妹の晴香ちゃんについてだけど、ちょっと私、合わないかも…
この間、部活中に晴香ちゃんと言い合いになったんだ。
1年生にちゃんと練習してって言ってたのを、晴香ちゃんが誤解したみたい…
私が注意したのが気にさわったみたいなんだ。
もし晴香ちゃんが家でそのことを話してたら、
先輩の話をちゃんと聞くように言っとかないとダメだよって言っといてね!
そして、ちゃんと練習するように言っといてあげてね〜!
………
晴香が僕に話してくれた内容と、幾分食い違った記述。
けれどそれが事実なのかどうかは、僕が晴香に訊けば、ある程度判ってしまう。
きっと詩織は、僕を自分の味方に引き込むつもりで、この手紙を書いたんだろう。
だったら、そこに嘘を書いてはいけない。
自分の身を守るために、自分の非を隠すような嘘なんか、書いてはいけない。
晴香だって、自分に都合の悪い部分は僕に話してくれていないかもしれない。
けれどあいつは、自分の身を守るために、人を傷付ける嘘をついたりするような奴じゃない。
詩織は、自分が晴香や新1年生の上に先輩として君臨する手伝いを、僕にさせようというのだろうか。
僕に嘘をついて、後輩に文句を言って、自分の身を守るために汲々としている。
詩織はきっと、今の陸上部の和気あいあいとした雰囲気が、不安で仕方ないんだろう。
後輩に自分の立場を脅かされるのが怖いんだろう。それはきっと、彼女の自信の無さに因るもの。
だから味方を作って、自分を守ろうとする。自分に味方してくれる人間と、群れようとする。
そのせいで、晴香や他のメンバーが苦しめられるのは、嫌だ。
詩織の言動には、注意しといた方がいいだろう。
もっとも、あいつに何かと友人が多いのは、その群れたがる性分のお陰なんだろうけど…
僕は詩織の手紙を、更に読み進める。
……
あ!それと重大ニュース!
前に遠山君が手紙の交換をやってた木島瞳ちゃん、女子バスケ部やめて、来週から陸上部に入ることになったんだよ!
瞳ちゃん、部活で先輩にいじめられてよく泣いてたから…最近部活やめたんだよ。
今度の陸上大会には100mに出るって言ってたから、応援してあげてね!
じゃあまたね!Bye×2
……
不意に思い掛けない名前を目にして、僕は戸惑う。
木島瞳。僕が初めて手紙を書いた人。ちょうど去年の今頃、僕に好意を寄せてくれていた子。
背が小さくて、可愛らしい笑顔が印象的な女の子。
だけれど優柔不断な僕が、他に好きな人がいることを仄めかしたが故に、僕の許を去っていった人。
彼女が陸上部にやってくるのか…
バスケをするには圧倒的に不利な小柄な身体でありながら、部活では一生懸命に頑張っていると聞いていた。
けれどいつの間にか、彼女がそんな苦しい立場に追い込まれていたなんて、僕は全く知らなかった。
気不味い雰囲気のままに疎遠になっていた彼女と逢って、
あの時に言えなかった、モヤモヤした気持ちを洗い浚い話したかった。
彼女は陸上大会にやってくる。カレンダーを見て、その期日を確かめる。
陸上大会は、毎年5月の第3日曜日に開催されている。今年は5月19日。
高校のボート部の練習を休めば、無理なく見に行けるだろう。
その事実を、僕は嬉しく思った。
----------
日曜日の晩、書き終えた手紙の返事と、美弥子への交換日記を持って、僕は晴香の部屋を訪れた。
『晴香〜、陸上部のメンバーに手紙書いたから、明日学校に持って行ってくれ』
「はいは〜い、ちょうだい」
『小百合と早紀、明里と詩織、そして美弥子の交換日記だ』
「了解、明日渡しとくね」
『…なぁ晴香、おまえ、詩織と言い合った後、他の誰かから何か言われなかったか?』
「ん〜…美弥子ちゃんがちょっと励ましてくれたかな。あんまり気にするなって…」
『そうか。他のメンバーは?』
「小百合ちゃんが、『晴香ー!元気出せー!』って言ってたよ」
『あぁ…そうか』
「どうしたのヒロちゃん?手紙に何か書いてあったの?」
『まぁ、少しな…でも安心しろ晴香!美弥子も小百合も明里も早紀も、おまえの味方だった。
だから、みんなの優しさを大切にするんだぞ』
「うん…そうする」
『詩織はどうにもならんが、まともに反発するよりは、上手く付き合って行った方がいいと思うぞ』
「う〜ん…仲良くできそうならそうするけど、できるかなぁ…」
『出来る範囲でいいよ…無理はしなくてもいいからさ』
「は〜い」
晴香にはそう言うものの、実際問題として、詩織と晴香は合わないと思う。
自己主張の強い所などは、2人ともよく似ている。
けれど晴香は、詩織のように自己保身のために、都合の良い嘘をついたりはしない。
あっけらかんとした素直さが、晴香の長所なんだろう。そのまっすぐさが、これから先も続いていくといい。
誰かに叩きのめされて曲がってしまったり、
目先の不安や欲望に捻じ曲げられたりせずに、まっすぐに生きていって欲しい。
そう願うと、僕は続けて晴香に語りかけた。
『なぁ晴香…陸上大会は19日にあるのか?』
「うん、そうだけど…どうしたのヒロちゃん?…ま、まさか見に来るつもり?」
『もちろん』
「いやぁー!!来ないで!来ちゃダメ!」
『どうして来ちゃダメなんだ?』
「だって恥ずかしいじゃん!」
『恥ずかしくなんかないだろ』
「恥ずかしいってば!同級生にまで、『晴香のお兄ちゃん、晴香にそっくりー』だとか言われるじゃん…」
『俺は構わないけど』
「私が構うの!」
『まぁ、どっちみち母さんが行けば、『晴香のお母さん、晴香にそっくりー』…って言われるのは目に見えてるんだけどな』
「それくらいは我慢できるけど、ヒロちゃんはダメ!」
『えー…どうして俺だけダメなんだ?』
「どうしてもこうしてもないの!ダメなものはダメなんだから」
『あぁ…じゃあこっそり行くよ』
「こっそり来るのもダメ!」
『じゃあ変装して行…』
「変装してもダメ〜!」
『えぇ〜…じゃあどうしろっての?』
「だから来なきゃいいんだよ(にやにや)」
晴香はにやついて僕を見ている。僕は負けじと、にやついて晴香を見つめ返す。
『イヤ、絶対に見に行く!本当は来て欲しいんだろ?(にやにや)』
「欲しくなんかないってば!」
『はぁ〜…俺は晴香を応援したいんだぞ。だから見に行っていいだろ?』
「だ〜め!応援したいんだったら、別の場所から応援してちょーだい」
『応援するさ!…会場で』
「だーかーらー、ダメ〜!」
『いいじゃねぇか、減るもんじゃねぇし』
「何言ってるのよヒロちゃん!…あぁ〜もぉ、好きにすればいいじゃん!」
『ってことは行っていいってことか?』
「ホントはイヤなんだけどね…どうしても来たいなら来れば?」
『よっしゃー!』
「も〜…ホントは美弥子ちゃんたちに逢いたいから来るんでしょ〜?」
『あぁ、それもある…けどそれだけじゃない。
俺はあの陸上大会に行かないと、夏が始まらないような気がするんだ』
「それってどういう意味?」
『俺が松中陸上部に入って初めて出た、思い出の大会なんだよ…
あそこに行くと、これから夏がやってくるんだな〜…って気分になるんだ』
「ふ〜ん…そういうものなの?」
『あぁ。まだ晴香は行ったことないと思うけど、おまえも今度行けば、きっと思い出の場所になるよ』
「そうかなぁ」
『なるなる…だから楽しみにしとくといい』
「む〜…楽しみというより緊張するなぁ」
『緊張って…おまえは何に出るんだ?』
「100mと、400mリレーと、走り高飛びの予定」
『そっかぁ、頑張って練習して、入賞できるといいなぁ』
「うん、頑張るよ〜」
そう言って、晴香は笑う。その笑顔を、僕は静かに見つめた。
晴香に手紙を託し、部屋に戻った僕は、去年の大会の風景を思い返す。
緑の山々に囲まれた山奥にある会場。そこに集う、数多の中学生達。
陸上のユニフォームに身を包んだ女の子達を、気にしない素振りで見遣りながら、
自分の出場するプログラムが訪れるのを、仮設テントで緊張しながら待ち続ける。
薄地のユニフォームに浮き上がる胸の膨らみや、袖口や襟口の隙間から垣間見える胸に、僕はドキドキしていた。
あの雰囲気を、今年も味わいたい。あわよくば、後輩達や妹の成長を、この目で確かめる事が出来ればいい…
大会まであと3週間弱。その日が来るのを、僕は待ち遠しく思った。
--------------------
>>343 ヒロタン、久しぶり〜。ノシ
今度、時間があるときに見てみますね。
346 :
293:2005/05/28(土) 23:18:38 ID:m4oMQPbQO
無理言ってごめん。千葉の養老渓谷辺りを思い浮かべながら読みまつw
347 :
293:2005/05/28(土) 23:19:21 ID:m4oMQPbQO
乙言い忘れたw
ヒロタン乙!
>>344さん
おひさしぶりです。いつも保守&支援ありがとうございます。
最初から最後まで付き合ってくださり、どうもです!
>>345さん
いつも支援、お纏め、ありがとうございます
>>346-347=293さん
どうもです。養老渓谷でなくて恐縮ですが…
どうか思い入れのある田舎を思い浮かべてお読みくださいませ。
今回は登場人物が多かったので、ちょっと情報不足気味ですが…
まとめサイトに登場人物解説がありますので、どうか参考にされてくださいませ。
なお、次回第39回「陸上大会(仮)」が出来上がり次第、またカキコいたします。
今後とも、どうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m
しかし女の子の登場人物が多くて、ごっちゃになって…
分からなくなってきた w
>>349 お〜ヒロタン
感謝!
エッチ描写は無かったが良い話でした
改めて乙
ヒロタソ乙彼チャーソ♪
良いお話ありがとう(*´д`)
353 :
えっちな21禁さん:2005/05/29(日) 11:31:06 ID:a7Ogl9ahO
ところで晴香ちゃんの発育具合はどうなの?もうブラは付けたのかな?
354 :
えっちな21禁さん:2005/05/29(日) 11:32:53 ID:mWv8j7J00
保守
エロに期待
357 :
えっちな21禁さん:2005/06/02(木) 16:10:29 ID:YuQx6aWE0
↑
こう言うサイトで実際に引き出すまでにいたった人いる?
あ…いやスレ違いは重々承知ですが…
もしくはこう言うサイトにかんするスレは有りませんか?
あっ…す…すみません
スミマセン…
(;´Д`)妹ハアハア
半年で46円なおれがいる
361 :
えっちな21禁さん:2005/06/03(金) 17:37:09 ID:wmr5XXMw0
書くなら スレタイにそった内容で
362 :
えっちな21禁さん:2005/06/03(金) 18:32:11 ID:cLbYXCHL0
363 :
えっちな21禁さん:2005/06/04(土) 10:10:51 ID:G5ix6eeHO
364 :
えっちな21禁さん:2005/06/05(日) 08:05:04 ID:OyHGhhyv0
捕手
sage推奨!
366 :
えっちな21禁さん:2005/06/05(日) 17:58:39 ID:K2td9O9N0
367 :
えっちな21禁さん:2005/06/05(日) 21:53:44 ID:SyWzT6Tf0
>>366 ageると業者が来るからsageてね。
369 :
えっちな21禁さん:2005/06/06(月) 14:55:10 ID:CcODOXS+0
370 :
えっちな21禁さん:2005/06/06(月) 16:38:17 ID:QdDG81oh0
ヒロタン待ち
ヒロタン町
373 :
えっちな21禁さん:2005/06/09(木) 02:38:39 ID:p26lUpWh0
ヒロタンは今夜も晴香タンを見て忙しいのです。
374 :
えっちな21禁さん:2005/06/09(木) 19:21:55 ID:ET/4mKpYO
ヒロタンをおかずに今日もハァハァ
ヒロタン来ないから、リアル妹で(ry
377 :
えっちな21禁さん:2005/06/10(金) 01:53:56 ID:8OXOj1Kp0
ワザとだよ
ヒロタン待ち
こんばんは。
>>1のヒロです。みなさんお元気でしょうか?
こちらは仕事と個人的な事情に忙殺される毎日を送っております。
個人的な話で申し訳ございませんが…
私の知人(♀17歳)が性的虐待に遭い、個人の時間を彼女への応対に忙殺されています。
彼女いわく、親類の男性から7年間に渡って、断続的に被害に遭っていたとのことです。
脅迫、強姦、不法侵入、強制猥褻、淫行条例違反など、
懲役刑に処されることに間違いない、悪質な犯罪です。
僕は警察に通報することを主張したのですが、手を下した相手が彼女の親類であったがために、
「絶対に通報しないでくれ」…と、本人に涙ながらに訴えられている状況です。
ここしばらくの間、彼女の心の傷を慰めつつ、納得のいく形で事件に幕を引く方法を考えています。
妹に似たような犯罪行為を行う小説を書いている身でありながら、
何を言っているのだというご指摘もあるかもしれません。
そのご指摘について、僕には返す言葉がありません。
何故ならば僕も、程度の差こそあれ、同じ罪名に該当する行為に手を染めていた身だからです。
小説内に書かれている僕の行為は、紛れもなく犯罪です。
どんな理由があれど、相手の合意無しに性的な行為に及ぶことは犯罪です。
その事実の下、身に積まされる思いで彼女の支援を行っています。
支援しながら、絶えず自身の葛藤に悩まされています。
僕は正義を声高に叫ぶことの出来ない原罪を背負っている身です。
矛盾した行動を取っている事を自覚せずには、正しい道を歩むことの出来ない身です。
その葛藤の行く末に収拾を付けなければ、
彼女と妹の心に刻まれた傷を癒し尽くす事は出来ないでしょう。
今後とも小説の執筆は続けますが、
この問題を解決できるほどの幕引きをラストに加えたいと思っています。
それがいつになるかは判りませんが…その時を信じて小説を書きたいと思います。
今回の、鬱々とした気分を撒き散らす文章、どうかご容赦くださいませ。
今後とも、気長にお付き合いくだされば幸いです。
遅くなりまして申し訳ございませんが、どうぞ気長にお付き合いくださいませ。
>>380 トリップ入れ忘れた…orz
> 僕は警察に通報することを主張したのですが、手を下した相手が彼女の親類であったがために、
> 「絶対に通報しないでくれ」…と、本人に涙ながらに訴えられている状況です。
説明不足ですが…「本人」とは加害者の男性ではなく、「被害者」の知人女性のことです。
悪しからず…
こんにちは。
>>1のヒロです。
ネタ無投下で恐縮ですが、ひとまずレスだけでも書かせてください…
>>351=318さん
ありがとうございます。なるべく判りやすく読めるように努力します!
>>352さん
ありがとうございます。今後ともどうぞよろしくです。
>>353さん
当時は未だブラなど付けていませんでしたが…
ここら辺についての詳細は、後々改めて書きますね。
>>359さん
>>360さん
結局パケ代などを勘定すれば赤字になるのではないかと小一時間t(ry
>>377さん
>>378さん
冷静なツッコミ、どうもです。
>>384さん
レスありがとうございます。
仰せのとおり、非常に難しいのです。
現在第39回「陸上大会(仮)」(完成度20%)を文章化中です。
完成が近付き次第、改めて告知いたします。
遅くなりまして恐縮ですが、どうぞ気長にお待ちくださいませm(_ _)m
>>ヒロさん
「夜回り先生」なんかでもその手の問題からつらい思いをしている子供の話がよく出てきます。
参考にしてみてください。
>>388さん
どうもこんばんは。
スレ違いの重苦しい話にもかかわらず、暖かい助言を掛けてくださり、ありがとうございます。
早速ネット通販で「夜回り先生」を注文しました。届いたら読んでみますね。
390 :
えっちな21禁さん:2005/06/13(月) 00:59:36 ID:UFVi0Lyd0
>>389 ヒロタン、
ハルタンは何年生ですか?
ハルタンとは進展ありましたか?
ヒロタン問題早く解決するといいね
ヒロタン待ち
ヒロタンさげ
寝ている妹を触ってオナニーしたら、なんて罪になるのよ。
挿入はしてないから強制猥褻か?
395 :
えっちな21禁さん:2005/06/16(木) 00:02:10 ID:kFj0V7my0
昨日の夜の出来事。
夜中にトイレに行って部屋に戻ろうとしたらうめき声が…
妹がうなされているようだったのでタオルで汗を拭き取り頭をナデナデしてたら、妹が「お兄ちゃ…しいよ」などと。
てっきり起こしてしまったのかと思って「ん?」と聞き返す俺。
そしたら「…いちゃん、私の気持ち気づいて」だと!(・д・)
・
・
・
そんな出来事から明けた朝、妹は普通に俺と接してくる。きっと寝言だったんだと思うことにした。
が…今日はケーキでも買って帰ろうと思う俺ガイル(´・з・`)
意識しまくってまっせOrz
ナンダッテ!!Σ(゚Д゚)
>>396 (・∀・)イイヨイイヨー!!
がっつり応援するよ!
399 :
えっちな21禁さん:2005/06/16(木) 15:47:20 ID:3thcToxv0
今新たなネ申が降臨した
ここはヒロタンのスレ
402 :
えっちな21禁さん:2005/06/16(木) 18:31:39 ID:GC4CVqadO
ネ申はいくらいてもいいづらぜ
>>396 (;´Д`)ハァハァ (;´ Д`)ハァハァ (;´ Д `)ハァハァハァハァ :.` ;:.・∵ ゚ д:.`
ここはヒロタンのスレ
紙はいくらいてもいいぜ
>>404 他の人が書いてもイイんじゃなかったっけ?
イイよね?ヒロちゃん
407 :
えっちな21禁さん:2005/06/17(金) 01:39:07 ID:t7zq5PZp0
ヒロタンどこ行ったの?
ageんなよ…
409 :
えっちな21禁さん:2005/06/17(金) 03:21:51 ID:1g6vJuHbO
今なら言える
俺と妹の関係はかなりオープンだよ
前に妹が俺の朝立ちんこをトランクスの上から触ってて、俺はずっと薄目で見てたんだけど
妹が瞬きもせずに凝視してたから射精してしまったことがある
妹はびっくりして自分の手をティッシュで拭いてた
あとマッサージをよくしてあげるけど、重点的に太ももの付け根あたりを揉んでやる
去年は目隠しして、フェラさせた
ちなみに俺16妹11
410 :
えっちな21禁さん:2005/06/17(金) 04:26:44 ID:Ow5Z/+lt0
政府:インターネット有害情報規制開始
「有害サイトは閉鎖させるべきだ」公明党神崎代表
6月10日 山口県光市光井の高校で爆弾爆発事件発生
6/11「部屋を捜査しても爆弾の作り方を示す本を見つけられなかった」
6/13午後 政府と自民、公明の与党両党が首相官邸で連絡会議を開催。「インターネットを利用して簡単に爆発物が作られた、これを規制できないか?」
6/14午前「インターネット上における違法有害情報等に関する関係省庁連絡会議」設置
6/14午前 有害情報を遮断できる「”フィルタリングソフト”普及、モラル教育の充実を図る」、などの案が提案される。将来的な法規制の是非なども議論される。
6/14未明「違法・有害サイトは閉鎖させるべきだ」と政府関係者の意見が毎日新聞記者に伝えられる。
なんとたった4日で有害サイト規制案が決定。あまりにも展開が速いため、国民と対話の機会は一切なし。
各省庁が6月21日までに取りまとめ 実現可能なものから順次実施するとのこと。
http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050615 6月21日。人権擁護法案成立に向け、ついに2chねるにメスが入る日が来た。
>396です。
仕事の関係上あんまカキコできないのはご理解頂きたい。
俺は31才。妹は18才。
俺が最近独り暮らしを始めてたんやけど、妹が俺の仕事場の近くの大学受験するとかで転がりこんできたんよ。
まぁそんなことはさておき、昨日は予定通り妹が好きなイチゴが乗ったショートケーキを買ってみた。
俺はケーキとかの甘いもんは苦手だから妹分しか買わなかったんだけど、妹が「お兄ちゃんのがないと?私だけ食べれんよー」と言い出し1分位イチゴを持ったまま固まってたと思ったら「お兄ちゃんあーんして」だとー…
驚いた感じでポカーンてした顔しちゃったよ!
その少し開いた口に妹のイチゴ持った手が!
葉っぱのところが手で取れないのか妹の手が俺の口の中でもにょもにょ…
妹が「お兄ちゃんイチゴ美味しい?」って泣きそうな照れてるような顔しつつ聞いてくる。
俺は「ん。」って言って風呂に逃げ込むしか出来んかった。
鏡でみたら俺の耳真っ赤(*´・Д・`)ハズカシ
完
>>412 これからも進展がありそうですな。普段から優しくしてる恩恵が、現れましたか。
二人で暮らす時間がまだありそうですので、期待しております。
シコシコ
ドピュ
ヒロタン待ち
417 :
えっちな21禁さん:2005/06/18(土) 02:33:38 ID:Zx8f8ThA0
ハルタン待ち
ハルタン萌え
ん。タソ待ち
ハルカ待ち
ヒロちゃん
ハルカたん
423 :
えっちな21禁さん:2005/06/21(火) 05:04:56 ID:Oy07Hdc1O
ダメぽ
ハルカ待ち
昨日から妹が修学旅行だからつまらない
>>425 帰ってきたら、お前がたまった下着を洗濯すること。
427 :
えっちな21禁さん:2005/06/22(水) 23:15:02 ID:V5zwUJo30
奥の奥まで洗ってあげよう!
ハルカたん
さっき帰ってきたのでこれからまたハァハァできる
ヒロタンまち
432 :
えっちな21禁さん:2005/06/23(木) 23:56:50 ID:xVsLKN6y0
ハルタンまち
435 :
えっちな21禁さん:2005/06/24(金) 23:33:25 ID:XdvRpz4G0
>>425 いつ帰って来るの?
もう帰って来たの?
437 :
425:2005/06/25(土) 00:36:18 ID:xuz1zkJW0
430も俺。
一部屋をベッドで仕切ったようなもの。
んで今ベッドで寝てるよ。
というかさっき少しだけ胸触ってたら寝返り打とうとしたんでばれたかと思った。
どうやらまた眠ったらしい。
そろそろ俺も寝るか。
しかし今日は暑いな・・・。
438 :
えっちな21禁さん:2005/06/25(土) 01:59:49 ID:WEJJ5RRh0
寝てる妹にDキスとかクンニとか素股とかならしたことあるな
昔の話だけどな〜
普通起きるから。
眠らした妹の間違いだろ
そうそう、普通起きる。胸触るだけでこれだもん。
完
444 :
えっちな21禁さん:2005/06/26(日) 02:05:02 ID:mCdUTGuP0
勝手に終わるな!
445 :
439:2005/06/26(日) 05:04:32 ID:IBnTHU2D0
レム睡眠だかノンレム睡眠だかの時は起きないと思われ
熟睡してれば大丈夫かも?
いきなり揉むとかじゃなく触る>撫でる>揉むのように徐々にやってたら起きなかった
(いきなりやっておきるかどうかは試したことないが)
ハイハイ
2枚いっぺんをやったら起きた
448 :
えっちな21禁さん:2005/06/26(日) 14:31:27 ID:/NMzwq8e0
もうバーボンには騙されない
とオモタけど一応行ってみた。
(:.;゚;Д;゚;.:)/ヽァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ
正直すまんかッた!
451 :
えっちな21禁さん:2005/06/26(日) 18:49:59 ID:2FSDuQ2N0
妹、2週間前は白パンツだったのに、昨日見たらベージュのパンツだったよ・・・成長してるな・・・
うちなんかもう黒に移行してる・・・・・・
ハルカ待ち
454 :
えっちな21禁さん:2005/06/27(月) 05:39:27 ID:fZf5m8gv0
暑い日は家に帰ってきて体操着のままゲームしてる妹だが、水色の何かが透けている。
ドキドキしますた。
遥たん
457 :
えっちな21禁さん:2005/06/27(月) 23:04:38 ID:D0lc1YiA0
どうも頭の弱い奴が若干名来ている件について。
いかがなものか
462 :
えっちな21禁さん:2005/06/28(火) 23:21:44 ID:gFpYSKul0
>>462 頼むからメール欄にsageって書いてくれ…
466 :
えっちな21禁さん:2005/06/29(水) 22:39:59 ID:pWJx4tj90
ヒロタン待ち!
467 :
えっちな21禁さん:2005/06/29(水) 22:40:27 ID:pWJx4tj90
ハルタン待ち!
このスレ及び他板の話に触発されて変な自信をもったんで
とりあえずうつ伏せで寝ている妹の尻を揉んでみた。
・・・・・・・すぐ起きたじゃねえかよ嘘ツキ〜〜〜〜!!
絶対いい雰囲気とか無理!ならないありえない!
「なに尻触ってんだよ」って言われた・・・・・・
咄嗟に、近くに置いといたペットの犬のせいにしたけど、思いっきり手で股間付近を揉んでたから苦しいし・・・・・・・
つか暗がりで起きたら近くに兄が居るだけでも言い訳できねぇorz
以前にも裸を見たり後ろから胸を揉んだりとかなり兄としてやばい行為をしてきたが最近はマジでやばい。
どんどん自分が壊れている気がしてきた・・・・・・・
あああああああ・・・・・・・・親にチクられたら終わる・・・・・親戚からも何言われるか・・・
ネタとしても終わってる
そこまで追い込むなよ、な
精進が足りん、出直せい!
…じゃなかった…やめとけ。
もう既に妹の中では変態兄としてインプットされているのでどっちみち手遅れだが、
これ以上の深手を負う前に彼女でも作れ!
ハルカたん待ち
473 :
えっちな21禁さん:2005/06/30(木) 23:19:48 ID:1rdGgkLv0
ヒロたん待ち
474 :
えっちな21禁さん:2005/06/30(木) 23:32:31 ID:7adpddcKO
ageんな
>>471 彼女か・・・・・作れたらこんなにならなかったろうな・・・・・・・・・
で、どうやってもHするのは無理っすかね?はい、無理っすよね。
とりあえず大事にならなくて一安心 (´∀`)ハァ〜
477 :
えっちな21禁さん:2005/07/02(土) 02:19:17 ID:UuPjO3uZ0
ヒロたん待ち
478 :
えっちな21禁さん:2005/07/02(土) 02:19:42 ID:UuPjO3uZ0
ハルたん待ち
ヒロタン待ち
こうなったらリアル妹で(ry
ハルカたん
482 :
えっちな21禁さん:2005/07/04(月) 22:03:19 ID:fXLpT+Io0
ヒロたん
483 :
えっちな21禁さん:2005/07/05(火) 17:22:59 ID:K5B1URAI0
ヒロタン待ち!
484 :
えっちな21禁さん:2005/07/05(火) 17:23:21 ID:K5B1URAI0
ハルタン待ち!
バルタンまち
フォッフォッフォッ
デュワ
ハルカ
バルサン
490 :
えっちな21禁さん:2005/07/06(水) 22:03:10 ID:O4zjES3E0
ヒロたん待ち
491 :
えっちな21禁さん:2005/07/06(水) 22:03:26 ID:O4zjES3E0
ハルたん待ち
>490>491
493 :
えっちな21禁さん:2005/07/07(木) 20:59:41 ID:ixSXFXpuO
摩天楼にバキューン
ハルカタン(*´Д`)ハァハァ
496 :
えっちな21禁さん:2005/07/08(金) 01:56:31 ID:bAIpL/sl0
ヒロタン待ち
497 :
えっちな21禁さん:2005/07/08(金) 01:56:54 ID:bAIpL/sl0
ハルタン待ち
バルサン待ち
バルタン待ち
(*´Д`)ハァハァ
おかち待ち
ツマンネ
はい爆笑
503 :
えっちな21禁さん:2005/07/08(金) 16:22:56 ID:nGMSR67x0
おれもこのスレに触発されてやってみたんだが…バレなかったぞ
しまいにはパンツ脱がしておれの精液をたっぷり付けといた。中一の妹に毛が生えてたのは意外だったなぁ。
っていう妄想を(ry
(*´Д`)ハァハァ
>504
なんかワラタ
>>504 お前のレスで、「じゃあ漏れも!」って行きそうになったじゃないか。
あ〜カラオケ二人で行ったときに酔わせちまえばよかった。
>>508 カラオケ→泥酔→悪戯は基本だったのにもったいなかったと思って。
妹だから失念してたけどカラオケで二人きりで何もしないのは普通ないよなぁ。
いや妹だからありえないんだけどね。
510 :
えっちな21禁さん:2005/07/09(土) 17:57:59 ID:hRH4p2GdO
今週はエレキングだった。
ミクラスで対抗すべし
ヤッた事あるやつにしかわからない罪悪感というものがある
そういった旨が文章に含まれてなければネタだ
ヒロタソまだ〜?
えっちねた板はネタをかくとこだろ?w
「俺、何やってるんだろう」と思いつつも、勃起していくチンコ、手は妹の割れ目をさすってる。
こんにちは。どうもご無沙汰しております、
>>1のヒロです。
各地で大雨が降ってますが、皆さん平穏無事でしょうか。
早いところ大雨が終わり、夏の青空を仰ぎたいものですね。暑いのは大変ですが…
最後にカキコして、かれこれ1ヶ月ほど経ちました。
あれ以来、スレが予想以上のペースで伸びていることに驚きながら、時折静かに様子を伺っておりました。
現在でも
>>380でお話しした彼女の心を鎮めるために苦悩している毎日です。
詳細に書くと、それこそ小説1本書けそうな程ですが…
こちらに関しては、また状況に変化がありましたらカキコさせてくださいませ。
なお、小説続編の「陸上大会」についてですが、予想以上に長くなりそうなので、
冒頭の部分を第39回「陸上大会 その1(仮)」(現在完成度85%)として区切り、今夜にでもアップいたします。
話の流れ上、今回もエロい描写はないのですが…どうかご容赦くださいませm(_ _)m
亀レスで申し訳ございませんが、どうかレスさせてください。
>>388さん
「夜回り先生」「夜回り先生と眠れない子どもたち」
「魂の声 リストカットの少女たち」の3冊を購入し、読ませて頂きました。
彼女の抱えている心の闇について、思いを馳せる事が出来たように思います。
人を傷付けるのは容易いですが、救うのは容易ではありませんね…
>>390さん
物語中では現在中1です。
>>391さん
ありがとうございます。解決できるよう頑張ります!
>>394さん
恐らく強制猥褻でしょう。
>>396さん
一体、どんな夢を見てたんでしょうか…
>>406さん
兄が鬼畜まっしぐらでなければ構いませんよ〜。
>>407さん
ご無沙汰しておりました、ここにいます!
>>412さん
初心なお兄さんですなぁ…案外妹さんのほうが上手かもです。
>>445=439さん
何事もなければそれに越したことはないでしょうけど…
>>476=468さん
無事で何よりですが、この行為の恐ろしい所は習慣性があるという点です。
どうか家庭崩壊に陥らないようお気をつけくださいませ。
>>480さん
どうか家庭崩壊に陥らないようおk(ry
>>501さん
>>502さん
掛け合い漫才ですか(笑)
>>504さん
どうか触発されないでください…
>>509=507さん
カラオケボックス内は監視カメラが付いているので
監視員に筒抜けなのではないかと思うのですが、無問題でしょうか?
>>512さん
個人的にはそうであって欲しいと思いますが…
いろんな人がいるので一概に言えないかもです。
>>514さん
ご無沙汰しておりました。どうぞ今しばらくお待ちくださいませ。
ヒロタン乙
ヒロタン降臨age
寝ている妹の鼻にコンセントを入れる
電源を入れる
上上下下左右左右BA
妹が「ヨガッフレイム」と言ったら成功
とりあえず電源だと思われる突起物は3つあるんですが(;´Д`)ハァハァ
乙
529 :
えっちな21禁さん:2005/07/10(日) 18:51:37 ID:57MQu65zO
>>526 めちゃくそワロタwwPS2に繋げてやってみるww
ヒロタンは?
こんばんは、
>>1のヒロです。すっかり遅くなりまして申し訳ございません。
すみませんが夕刻に急用が入ったため、今夜中のアップが不可能なってしまいました…
お待ち下さっておられた方々、
こちらの個人的都合でお時間を費やさせてしまい、本当に申し訳ございません!
第39回「陸上大会 その1(仮)」は、現在完成度95%です。
明日には必ずアップ致しますので、今しばらくお時間を頂きたく思います。
まるでエロゲー発売延期告知みたいで情けないですが…
どうぞご容赦くださいませm(_ _)m
>ヒロタソ
いつまでもお待ちしております。ご安心下さいませ
いつまでも待つよヒロタン
確かあれは芋が賞C位の時か、色々鬼畜したよ。
Dキス、立て筋シュッシュッ、燻煮、須磨田、穴留異物挿入など。
特に燻煮は成人女にはありえない、何とも言えない甘い舌触りが今でも脳裏に焼き付いている。
因みにいきなり禿しく触ると起きるので、最初は揺すってみたりして徐々に…。
流石に本番すると起きると思われたし、人間として終わる希がしたのでヤメタ。既に終わってるかw
クンニが読みにくい
こんばんは。
>>1のヒロです。昨晩はアップできず、ご迷惑をお掛けしました。
ようやく第39回「陸上大会@ 僕と小百合と男女の友情」(現在完成度99%)を
仕上げることができそうです。
これから筆を入れて校了しますので、カキコ開始はおそらく22時くらいになる予定です。
それまでどうぞ今しばらくお待ちくださいませ。
>>530=523さん、
>>524さん、
>>525さん、
>>528さん、
>>532さん、
>>533さん、
>>534さん
暖かいカキコをありがとうございます!
>>526さん
スミマセン…元ネタが判りませんが、何かのゲームなのでしょうか?
>>535さん
カキコから窺う限り、何度か妹さんにバレているように思うのですが…
禍根が残っていないか不安です。大丈夫でしょうか?
夜遅くになり恐縮ですが、もうしばらくお時間を下さいませm(_ _)m
ヒロタン乙
540 :
えっちな21禁さん:2005/07/11(月) 22:03:46 ID:Ee1UaPvkO
>>538 何度か目を覚ました事はありましたよ。でもすぐにムニャムニャって再び寝入ってましたからね。
でも恐らく親は怪しがってたはず…。ある時を境に別に寝かせるようにされたからね。
今は親も、もちろん妹も普通に接してくれてますよ。しかしそれ以来異常性欲が
こんばんは。
>>1のヒロです。まことに遅くなりました。
無事に第39回「陸上大会@ 僕と小百合と男女の友情」を
校了することが出来ましたので、アップ致します。
どうもお待ち遠さまでした!まずはレスから…
>>539さん
どうもです。お待たせしました!
>>540=535さん
「異常性欲が」…ですか…
以下、
>>342の続きになります↓
陸上大会の会場は、僕らの村から40キロほど離れた山奥にある水峰村(みなみねむら)にあった。
僕らの住む松隈村に比べ、人口は約半分、面積は約2倍の、更に過疎の進んだ村だ。
山と緑以外は何も無い村。
水峰村出身のクラスメイトが、そう言っていたことを思い出す。
けれど、僕はこの村の風景が好きだった。
猛々しく切り立った、緑の山並み。
奥深く切れ込んだ谷間に点在する、小さな集落。
川沿いを走る、1.5車線の狭い道。
その道を辿れば、どこまでも行ける気がした。
山の頂から空の高くに至るまで、何処までも行けそうな気がした。
本当はそんな筈など無いのだけれど、果て無き高みに続く場所が、この村の奥深くにあるような気がしていた。
初夏の陽光に照らされ、緑が眩しく輝きだすと、思い浮かぶのは水峰村のこと。
その眩い風景の中に浸ると、僕は鼓動の高鳴りを感じる。
夏が来る事が、待ち遠しくて仕方なくなる。
だからもう一度、あの場所へ行きたい。
そして今一度、自分が今ここに生きていることを確かめたい。
僕がここに生きて、胸震わせるほどの衝動に突き動かされていることを実感したい。
その衝動は、決して綺麗なものばかりではないけれど、僕が生きていることの証だから。
だから…
僕は晴香、そして母と一緒に、父の運転する軽ワゴン車に揺られながら、静かに車窓を眺めていた。
中3の弟、清文は、
「帰宅部なのに陸上部の大会に顔を出すのは恥ずかしい」という理由で、今日はついて来なかった。
窓の外では、松隈村の穏やかな山並みが八条市の開けた平野に変わり、
やがて再び山々の緑へと姿を変え始める。
1つの町と2つの村を通り抜け、水峰村に入る頃には、出発してから1時間余りが経過していた。
最近国道に昇格したばかりの道の傍らには、真新しい国道の看板と、
錆び付いたままに打ち捨てられた県道の看板が立っていた。
道中の随所で、道路拡張工事のための重機が置かれたままになっていた。
僕は視線を車内に移すと、右隣の席に座っている晴香を見遣る。
僕と同じように、窓の外を眺めている晴香。おもむろに、僕は晴香に声を掛ける。
『晴香、おまえ今日は何に出るんだ?』
「ん〜とね、100メートルと400メートルリレーと走り高跳びだよ」
『なんだかいろんな種目に出るんだな』
「駒場先生が出ろって言うから」
『そうかぁ…何が一番得意なんだ?』
「ん〜…走り高跳びかなぁ」
『走り高跳びかぁ…おまえどの位跳べるの?』
「この間跳んだ時は110センチだったよ!」
『ほ〜…結構跳べるんだなぁ』
晴香の身長は、およそ145センチ。
その事実を考えると、晴香にとって110センチとは結構な高さになるはずだ。
「えへへ…うちの陸上部の中では一番だったよ!」
『マジかぁ…』
「まじまじ」
『そうかぁ…ならば入賞できるといいな』
「う〜ん、やってみないと判らないよ〜」
晴香はそう言うと、顔を綻ばせて笑った。
----------
出発して2時間弱が経過した頃、僕等はようやく目的地に到着した。
どんよりと曇った空の下、八方を深い山に囲まれた谷間の急傾斜地に、木造の家々が立ち並んでいる。
村の中心部であるにもかかわらず、1本道の通り沿いには、
雑貨屋と理髪店がそれぞれ1件ずつしかなかった。
鄙びた集落の外れにある役場前のT字路を左に折れ、
急坂を登っていった先には路線バスの停車場がある。
父はその脇に車を停めた。車から降りた僕等は、各々荷物を抱えて坂道を登った。
やがて、整地の行き届いた白いグラウンドが、眼前に姿を現わした。
その背後には、鉄筋コンクリート製の白い校舎が、
山肌にへばり付くように建てられている。
水峰村立水峰中学校。
僕が初めて陸上大会を経験した場所。
夢にまで見た、思い出深い場所。緑に囲まれた、懐かしい場所。
3年前と同じように、グラウンドにはトラックの白線が引かれ、
その周囲には仮設テントが建てられている。
陸上大会であるというのに、
何故か照明塔に紅白旗と万国旗が架け渡されている様子も、3年前から変わらない。
大会開始まで、あと40分。
まだ人の少ない会場の隅に、僕は母校の応援席を見つけた。
テントの白い屋根に、「松隈村立松隈中学校」と書かれている。
その下にはブルーシートが敷かれ、
早めに到着した設営担当の保護者と生徒達が腰掛けている。
見覚えのある面々。あれは田中美弥子と戸田詩織、そして鶴田明里と小村早紀だろうか。
テントの中の人影が、歩み寄る僕に気付いて手を振る。
薄暗い屋根の下から出てきたのは、田中美弥子だった。
「遠山くん、ひさびさ〜!」
『あぁ、ひさびさだな』
彼女に返すように、僕も手を振った。
肩に懸かるほどの髪を束ねたポニーテールが、落ち着いた笑顔の向こうで揺れている。
彼女は松中の体操服と、体育用の紺色のショートパンツを着ていた。
クラス名と苗字の書かれたゼッケンが、お腹の上に縫いつけられている。
「遠山君、今年は応援だね」
『あぁ、もう今年は出れないから応援だな…美弥子は800メートル走に出るんだったっけ』
「うん、そうだよ」
『そうかぁ。応援するから頑張って走ってね』
「うん!」
「あー、遠山君〜!」
テントの中から小村早紀の声がした。
僕に気付いたのか、美弥子に続いて小村早紀、鶴田明里の2人がテントから出てきて、僕のもとへと駆け寄ってくる。
2人とも、美弥子と同じ体操服姿だった。
「おっひさ〜」
「ひさしぶりやねぇ、遠山君」
早紀と明里が、代わる代わる僕に呼び掛けた。僕はすぐさま声を掛ける。
『あぁ、ひさしぶり。元気にしてた?』
「めっちゃ元気だよ!」
僕の言葉に、笑顔で答える早紀。最後に逢ったときと変わらない笑顔。
相変わらず小柄なままの身体で、僕に向かって笑いかける。
『あぁ、ほんとに元気だなぁ』
「えへへ…まぁね」
「そぉそぉ、みんな元気ありまくりだよぉ。特に小百合なんか毎日叫んでるよ〜」
続いて僕に語りかける明里。その細い身体と、日に焼けていない白い肌が目に入る。
彼女が持ち出した早崎小百合の話題に、思わず笑みが零れる。
『あぁ、小百合毎日叫んでんのか…何て叫んでるんだ?』
「『よっしゃー!』とか、『うお〜!!』とか、『オッケー』だとか、『バッチグ〜(死語)』だとか…」
『わはは…小百合も相変わらずだなぁ』
「あぁぁーーっ!とーーおーーやーーまーーくーーん!!」
不意に、僕を呼ぶ声が遠くから聞こえた。この元気一杯な声は、紛れもなく小百合だ。
彼女は運動場の角からこちらに向かって叫びながら、全力ダッシュで走って来る。
服の下で揺れている、そのふくよかな胸。
彼女は僕の名前を叫び終わらないうちに、僕の許へとやって来た。
そのまま僕の前を通り過ぎれば、ドップラー効果が確認できそうな勢いである。
至近距離で急停止した彼女は息を切らせ、膝に手を衝きながら僕を見つめる。
「はぁ…はぁ…と、遠山君!!元気か?」
『あ…あぁ、元気だよ!凄い勢いだなぁ』
「もっちろん!今日はこの勢いで1番を狙うからね!という訳で応援よろしく〜!!」
『あぁ…』
彼女はそう言うと、僕に向かってピースサインを見せて微笑んだ。
噂をしている最中に絶妙なタイミングで現れるのは、偶然なのか、
それとも天然系の小百合だからこそ成せる技なのだろうか。
会話のほとんどにビックリマークが付いているのではないかと思えるほど、
彼女は今日も元気一杯だ。
明里と早紀が、彼女に語りかける。
「小百合〜、朝っぱらから元気あり過ぎだよ〜」
「な〜に言ってんの明里!元気ないと走れないよ〜」
「小百合みたいに元気発散しまくってたら、走る前にヘタっちゃうよ〜」
「それは早紀、元気が足りないな〜。ちゃんとごはん食べてる?」
「食べてるってばぁ!だけどちっとも大っきくなってくれないんだもん…」
「大丈夫!きっとそのうち大っきくなるって」
「なるかなぁ…」
「まぁ小百合はデカくなり過ぎなんだけどね…」
「あ〜か〜り〜!」
「きゃあ〜小百合ー!むごふぉっ!」
小百合は明里の首元に腕を回すと、自分のふくよかな胸元に彼女を抱き締めた。
正確には、抱き締めたと言うよりは押さえ付けたと言ったほうが適切だろうか。
「デカ過ぎなんて言わなーい!」
「うぐぅ〜!うぅうぅ〜…」
言葉にならない悲鳴を上げている明里。
僕のいた頃と、何等変わらない光景。二人がじゃれ合う様子を、僕は笑顔で見つめた。
しばしの抱擁の後、ようやく解放された明里が、細い肩を上下させながら息をつく。
「っはぁ…はぁ、苦しかったぁ…」
「だめだよ小百合、明里を窒息死させちゃ〜」
「大丈夫だよ美弥子〜、スキンシップだよ、スキンシップ!」
「も〜…エロいおじさんみたいだよ〜」
「誰がエロいおじさんだって〜?みーやーこー!」
「きゃ〜小百合ぃ!やめて〜」
小百合は美弥子に手を伸ばす。
喜色を浮かべながら、美弥子は小百合の攻撃から逃れようとしたものの、
逃れきれずに捕まってしまった。
小百合は、美弥子の脇腹に手を回してくすぐり始める。
「スキンシップスキンシップ〜」
「きゃははは…はひゃ…ひゃ、やめ…やめれぇ…やめてぇー、小百合ぃ〜!!」
堪えきれない笑いの衝動に、のた打ち回っている美弥子。
彼女は笑い転げながらも、身体をくねらせて小百合の攻撃から逃れようとする。
普段の大人びている様子からは想像できない、彼女の顔に浮かんだ満面の笑み。
それは本当に心の底から湧き上がって来るものなのだろう。
彼女の無邪気な笑顔を、僕は見た事がなかった。
僕に逢うとき、彼女は小さく笑う。
けれど、その背後にはいつも寂しさが漂っているような気がしていた。
明里や早紀が僕に見せるような、素直な親しみを示す事が出来ずに、
小さな笑顔の裏では常に寂しさを抱いて生きている。
そんな彼女が、何の屈託もなく笑っている。
小百合にくすぐられた結果ではあるけれど、
彼女は今、何のわだかまりもなく、素直に笑いの衝動に身を任せている。
彼女の中に息を潜めていた無邪気さが姿を現わす様子を、僕は静かに眺めた。
美弥子、こんな風に笑うこともあるんだな…
「ねぇ遠山君、なにニヤニヤ眺めてるの?」
早紀の言葉で、いきなり我に返る。
しかし彼女の言葉からして、どうも変に勘違いされているようだ。
『なっ…早紀、ニヤニヤじゃないって!二人を笑顔で眺めてたんだよ』
「む〜、小百合と美弥子が抱き合ってるのをニヤニヤ見てたじゃ〜ん」
『ニヤニヤじゃないって!』
「あえっ…遠山君、うちらが抱き合ってるのを見てニヤニヤ笑ってたの?」
早紀の言葉に反応した小百合が、美弥子に回した手の動きを止めてこちらの様子を窺う。
その腕の中では、笑いすぎて苦しそうに息をつく美弥子が、僕へと視線を向けていた。
『いや、小百合、違う!』
「も〜、遠山君も抱き締めて欲しいんでしょ〜?」
『なっ!?』
「だったらそう言ってくれるといいのにぃ〜、ほらー!」
『だあぁぁぁっ!違うー!』
僕に飛び掛かろうとする小百合から身をかわし、僕は後方へ走って逃げた。
全速力で追いかけて来る小百合。
「とーおーやーまーくーん!!」
『だあぁぁぁっ!』
走り行く先に、僕に遅れてやって来た晴香の姿を見つけた。
晴香は、追いかけっこをしている僕を見て、少し困ったような笑顔を浮かべている。
僕は晴香の傍に駆け寄った。
追いついた小百合が、すかさず晴香に声をかける。
「晴香ー!おっはよ〜!!」
「おはようございます!」
『はぁ…はぁ…晴香…』
「ねぇヒロちゃん、何やってるの?」
『…さ、小百合と鬼ごっこだよ』
「も〜、遊んでる暇があったら荷物運ぶの手伝ってよ〜」
「ごめんごめん晴香〜、遠山君、うちに抱き締めてほしいらしくってさ〜」
「なーっ!?」
『な、何を言ってるんだ小百合!!』
晴香に向かって、いきなり素っ頓狂なことを口にする小百合。
僕は慌てて否定しようとするが、晴香は何故か急に機嫌が悪くなった。
「…ヒロちゃん!小百合ちゃんに抱き締めて欲しいなんて言ったの?」
『言ってない!言ってないって…』
「も〜、隠さないでいいのに♪」
小百合が横槍を入れる。
『隠してねぇ!大体、そんなこと言ってないだろ!』
「も〜冷たいなぁ…じゃあ晴香っ!」
「え!?」
そう言うと、小百合はいきなり晴香を抱き締めた。
『なっ!?』
「ぎゅぎゅぅ〜〜!!」
「さ…小百合ちゃん痛い痛い〜!」
擬音を口で言いながら、妹を抱き締める小百合。
荷物を両手に持ったまま、晴香は成す術もなく、彼女に抱擁されるがままになっている。
しばしの暑苦しい抱擁の後、小百合は晴香の体から身を離し、
晴香の両肩に手を置いて晴香に語り掛ける。
「晴香〜、いきなり抱き締めてごめんな〜。荷物が重かったら持つぞ〜!」
「あっ…さ、小百合ちゃん、いいですよぉ…」
「なぁに気にすんな!軽い軽い、うお〜!」
小百合は晴香が両脇に抱えていた荷物を全て奪い取ると、仮設テントの方へと走っていった。
僕はその様子を、ただただ茫然と眺めていた。
見つめながら僕はぼんやりと考える。
小百合は天然系だと言われているけれど、
時にそれが本当なのかどうか、判らなくなる。
その行動は、無邪気な無頓着さによる思いつきなのか、
あるいは自覚の上に敢えて選択しているものなのか。
きっと、両方が入り混じっているんだろう。
掴み所がない奴だけれど、
彼女が人の悪口や文句を言っている姿を見たことは、これまでに一度もない。
とても素直で思い遣りのある、いい奴なのだ。
もし彼女が男の子だったら、陸上部の女の子達はきっと、あいつに惹き寄せられていただろう。
遠ざかる後姿を見て、もし小百合が男の子だったなら、
僕はきっと彼(彼女)には敵わないかも知れないな、と思った。
荷物を全て持って行かれた晴香は、
僕と同じく小百合を茫然と見つめていた。僕は晴香に話し掛ける。
『…小百合、荷物全部持ってっちゃったな』
「うん…」
『今日の小百合、凄いパワフルだよなぁ…』
「きっと大会だからだよ〜。ま、ヒロちゃんが来てるから…ってのも、あるかもしれないけどね」
『そうかぁ…?』
「だって小百合ちゃん、『とーおーやーまーくーん!』って叫びながら走って来るぐらいだしね」
『あはは…まぁ、そうかもな…』
僕等は歩みを止めたまま、静かに会場に目を向けた。
やがて晴香が、不意に僕に声をかける。
「ねぇヒロちゃん、小百合ちゃんに抱き締めて欲しいなんて言ったの?」
『言ってないって!』
「本当?」
『言えるわけないだろ!』
「え…ってことは、言えないけど心の中では思ってるの?」
『思ってない思ってない!』
「本当?」
『本当だってば!』
「ヒロちゃん…ホントは小百合ちゃんのことが好きなんじゃない?」
『違う違う…まぁ、いい奴だと思うけど、友達としてな』
「そっかぁ〜」
『まぁ、あんな親しげな奴は男友達にもいないよ…
もしあいつが男だったら、きっと女の子に人気があっただろうな』
「あぁ〜、そうかもね…小百合ちゃんのことを好きだっていう子もいるくらいだしね」
『何!?女の子なのにか?』
「うん」
『晴香…まさか、お前…?』
「私じゃないよ!…まぁ、ヒロちゃんの知らない人だけどさ」
「そうか…」
パワフルで面白く、それでいて思い遣りもある彼女のことを好きな女子は、確かに多い。
だけれど、彼女を恋愛の対象として考える子までいるとは、思ってもみなかった。
僕は晴香に問いかける。
『なぁ…その子って、陸上部員か?』
「そうだけど…」
『誰?』
「それは言えない!私、その子から秘密で相談受けてるんだから」
『あぁ、そうかぁ…』
「だからヒロちゃん、我慢してね」
『あぁ…だけど晴香、あいつには今、他に好きな人がいるんだぞ…』
「うん、知ってる…同じクラスの英樹君でしょ」
『よく知ってるなぁ』
「だって小百合ちゃん、私とかにも話してくれるんだもん」
『はぁ…開けっ広げな奴だなぁ』
「だからみんなにバレバレなんだよね…」
『ばればれ、か…』
小百合のことを好きだという、例の晴香の友達が、
その事実を知って何を思っているのかが気になった。
走り去っていった小百合は仮設テントに駆け込み、
ブルーシートの上に荷物を置く場所を探している。
その姿を見ながら、彼女について思いを馳せた。
----------
彼女は恥じらいも秘め事もない、実にあっけらかんとした奴なのだけれど、
その中身は全くの女の子なのだった。
もっとも、実際に性別は女性なのだし、
外見上では陸上部の中で最も女らしい体型をしているので、当然と言えば当然なのだろう。
普通の女の子のように男子を好きになり、その想いを語ったりする女の子なのだ。
彼女と手紙の遣り取りを重ねる中で、
彼女から恋の話を何度も聞かされていた僕は、
彼女が内実共に女の子であると言うことを、よく知っているつもりだった。
ただ、彼女と接する男子が、
彼女を女の子として好きになるのかという点については、僕はやや否定的に見ていた。
どう見ても、彼女は他の女の子とは異質な存在に映ってしまう。
男みたいな奴…そう思われてしまいかねない。
事実、以前彼女が意中の英樹君に告白した際、
相手から即答で受け取った返事は、「オマエを好きだとかって考えたことない」という辛辣なものだった。
彼女はその返事に悩んで、僕に手紙の中で相談を持ち掛けてきた。
「英くん、男子の中で一番の仲良しだと思ってたので超ショックだったよ〜。
うちのこと嫌いだったのかなぁ?と思うと、悲しくて悲しくて、ダーッと涙が出たよ。
今でも英くんのことが好きなんだけど、またダメって言われそうで怖いよ〜」
結局、彼女はその一ヶ月後、再び彼にアタックし、そして再び見事に玉砕した。
今度は、「オマエ、女って思えない」とまで言われたらしい。
彼女はその翌日に僕に手紙を書いてきた。
「ショックで家に帰ってから何度も泣いたよ。
泣いてる所をお母さんに見つかって「どうしたの?」ってきかれたから、
好きな人に告白したら、「女って思えないって」言って振られたって言ったんだ。
そしたら「うまくいかない時もあるからね」って言ってくれたよ。
英くんに「女って思えない」って言われたけど、うちって男の子っぽく見えるのかなぁ?
男の子みたいだってよく言われるけど、うちは女の子なんだよ。
しかも入学してこの方、英くん一筋なんだから!
悲しいこと言われたけれど、いつか、うちのことを好きだって言ってくれないかなぁ」
彼女は元気一杯に振る舞っているけれど、その影にはナイーブな面がある。
その事実を、彼女が僕にいろいろ語ってくれるのは、きっと僕を信頼しているからなのだろう。
もっとも、彼女は自分を拒まない相手に対しては分け隔てなく接するのだから、
僕が特別という訳ではないのだろう。
ただ、異性で恋の話や悩みの話が出来る相手は、唯一僕だけだと言っていた。
同級生の男の子達からは恋愛対象と見なされておらず、
上級生からは喧しい後輩として敬遠されている状況なのだから、
それは仕方のないことなのかも知れない。
確かに、陸上部員として初めて出逢った当初は僕も、
小百合のことを元気の有り過ぎる奴だと思い、敬遠していた。
けれど小百合は、僕の抱いた後ろ暗さなどお構いなしに、
元気一杯に話しかけてきてくれた。
すぐに後輩達と打ち解け、和気あいあいとした時間を過ごせるようになれたのは、
きっと彼女がいたからだと思う。
小百合の元気一杯な姿を見るのは楽しい。
彼女が持て余すパワーで部内のメンバーを巻き込み、皆を湧かせるのを、僕は楽しみにしている。
もし彼女に悩みがあるのならば、解決する手助けをしてあげたい。
落ち込んでいるのであれば、元気付けてあげたい。
彼女の内面を知るようになって以来、僕はそう思って接してきた。
彼女は悩みがあると、手紙で僕に相談を持ち掛ける。
「クラスにうちの事が嫌いな人がいるみたいで、
うちが話しかけても聞いてくれなかったりするんだ。
仲良くしたいと思ってるんだけど、どうすればいいんだろう?
話しかけると『あんたうるさい』って言われて悲しかったよ〜。
うちがうるさいのを直したら、話してくれるようになるのかなぁ?
誰かに嫌われるのはイヤだなぁ」
彼女が幼少期を過ごした積木小学校時代の同級生は7人。
しかし松隈中学校に進学後、
クラスの人数が30人、同級生が59人と、およそ10倍に増えた。
知らない者同士が多人数集まれば、当然、合う人間と合わない人間が出てくる。
幼い頃からずっと少人数の環境で育ったが故に、新たな人間関係でつまづく子は多い。
小百合もその一人だった。僕は小百合に返事を書く。
『小百合がみんなと仲良くしたい!って思う気持ちが、その人たちにも伝わるといいね。
本当は、みんながみんなと仲良くしていけるといいんだけど…
合わない人が出来てしまうのは、仕方がないことだと思う。
でもいくら合わないからって、小百合に意地悪をするのは間違ってると思うなぁ。
そんな人もいるだろうけど、どうか負けずに頑張ってほしいです。
小百合のことをうるさいって思う人もいるだろうけど、
小百合のパワーで元気付けられる人もいっぱいいるんだから。
僕もそうだし、陸上部のメンバーだって、小百合には元気を一杯分けてもらってるんだよ。
小百合のこと応援するから、元気出してね!』
小百合にそう書いた手紙を渡すと、すぐさま翌日には返事が返って来た。
「遠山君、ありがとサンキュ〜!!読んでてマジ嬉しかったよ〜!
嬉しくて嬉しくて嬉し泣きしてしまったよ(T▽T)
泣いてる時にお母さんがやってきたので遠山君のこと話したら、
『あんたいい友達持ったね〜!』って言ってたよ。
応援してくれてありがとぉー!!
うちも遠山君のこと応援するから、頑張ってくれ〜!フレー、フレー、とーおーやーまー♪」
元気一杯の文字が、カラフルな便箋の上で踊っている。
僕が励ましの言葉を手紙に書くと、彼女はそれを素直に受け止めてくれるのだった。
彼女と一緒にいる時、僕は彼女に押されっ放しで、彼女の強烈なパワーに押し流されてしまう。
けれど手紙の中の彼女は、僕に励まして貰うのが嬉しくて仕方ない、普通の年下の女の子なのだ。
彼女の真っ直ぐ純粋な気持ちが、僕にはとても嬉しかった。
----------
彼女の元気な姿を見ると、僕は喜びを覚える。
けれど、 これまでに彼女を恋人として意識したことは一度もなかった。
顔が格別好みというほどでもない…というのも、多少はあったかもしれない。
四六時中一緒に過ごすと、流石に疲れきってしまうのではないか…と
危惧する気持ちだって、ないとは言えない。
何はともあれ、僕は今の状態を快く思っている。
男女の友情とは、きっとこういう状態を指すのではないのだろうか。
互いが互いのことを大切に思いながら、恋愛とは別の所で手を取り合っている状態。
それはきっと絶妙な均衡の上に成り立っている産物なのだろう。
仮に、小百合が僕のことを好きだと言ってきたならば、そのバランスは脆く崩れ去ってしまう。
とはいえ今のところ、彼女は他の男の子を好きだと言っているのだから、
多分そのような事態は起こらないだろう。
ただ…彼女のふくよかな胸元やふとももを、
妄想のお世話に用いさせて貰うことは、これまでに何度もあった。
彼女を欲望の眼差しで眺める事が、今までにどのくらいあったか判らない。
それくらい、彼女は魅力的な身体つきをしている。
入部当初、彼女を初めて見た際、既に彼女の胸は大きくなっていた。
彼女はたまに、ブラをつけずに部活に来る事があった。
彼女が無防備なのをいいことに、僕は彼女の身体をこっそり観察していた。
胸の先端の突起の位置を確認したり、
走る度に揺れるふくらみを眺めては、卑猥な妄想に浸ったりしていた。
昨年の陸上大会では、襟口の隙間から小百合の胸の谷間を眺めて興奮していた。
今年もそれを、あるいはそれ以上の成果を期待してここにやって来た。
けれど、そのようないかがわしい欲望など、決して今の小百合には言えない。
先刻、小百合に抱き付かれそうになった時だって、
僕は驚くと同時に、少しだけ嬉しいと思っていた。
もしこの場に誰もおらず、僕と小百合の二人だけだったならば、
僕は抱き付かれていたかも知れない。
彼女が僕の背中に抱き付くのを期待しながら、
彼女のふくよかな胸が僕のうなじに当たるのを期待しながら、
全速力で逃げるふりをしていたかも知れない。
それは友情でも恋愛でもない。ただの性欲から来る打算でしかない。
こんな衝動に彼女を巻き込めば、今の関係は確実に崩壊する。
僕の中の薄暗い欲望なんて、
恋愛とは全く別次元の場所で蠢いているものだから…
だから、隠さなければならない。
彼女に、妹に、そして他の陸上部の女の子たちにも、欲望をひた隠しにしなければならない。
けれども今日、僕が陸上大会を見に来たのは、己の欲望を満たすために他ならない。
妹や小百合、美弥子や明里、早紀たちの身体を眺め、
興奮を感じるために、今ここに来ている。
自分が浅ましい奴だって事くらい、判っている。
判っているからこそ、僕は彼女たちに悟られないよう、踏みとどまらなければならない。
その一方で、制限内において、
自分の欲望を可能な限り満たすにはどうすれば良いかを、僕はあれこれ考えている。
……
荷物を置いた小百合が、不意に僕らに向かって手招きをした。そして大声でこちらに向かって叫ぶ。
「とーおーやーまーくーん!サイコーの場所取っといてあげたよー!」
『ありがとー、小百合ー!…晴香、行こっか』
「うん!」
既に両親が、僕らの後ろに迫っていた。僕等は4人で、松中の仮設テントへと向かった。
----------
↑以上、第39回「陸上大会@ 僕と小百合と男女の友情」でした。
次回、第40回 「陸上大会A 瞳との再会(仮)」(現在完成度3%)が
出来上がり次第、再びカキコ致します。どうもお待たせしました…
最近えちぃなしのシーンが多く、大変恐縮ですが…
今後ともどうぞ気長にお付き合いくださいませm(_ _)m
乙でし。
エチーは自作エロマンガからかな??
まだ読んでないけどヒロタン乙
582 :
えっちな21禁さん:2005/07/14(木) 21:42:42 ID:ObO7SrInO
ところで、この時期は晴香ちゃんの部屋には忍びこんではいないの?
ヒロタソは仕事で忙しいし晴香タソも大学生じゃなかったっけ??
二人はけっ(ry
こんばんは。
>>1のヒロです。みなさんお元気でしょうか?
こちらは仕事の合間を縫ってチマチマと編集作業をしております。
このたび、掲示板に携帯からのアクセスが多いことを考慮し、携帯用サイトを作成しました。
作成に際し、画像等を省き、1ページあたりの容量を8.5KB未満に抑えてあります。
文ばかりで読みにくく、パケ代がかさむのが難点ですが…
これまで閲覧できなかった方、どうぞお試しくださいませm(_ _)m↓
http://f56.aaa.livedoor.jp/~hirooo/index.html なお、PC用サイトも継続中です↑
こちらでは、お話の舞台となっている松隈村の地図をアップしておりますので、
お暇でしたら、どうぞ眺めてみてくださいませ。
ひとまずレスさせてください…
>>579 ありがとうございます。楽しませることができるよう、頑張ります!
>>580 そうなる予定です。延び延びになって申し訳ございません…
>>581 携帯からの声援カキコ、ありがとうございます。
>>582 小説中の高1当時は幾度も忍び込んでましたが、
同じ表現の繰り返しばかりになってしまうので、小説内には書いていません…
>>583 妹は現在、社会人2年目です。なお、僕に関してはおっしゃるとおりです。
>>584 愛がなくても結婚できる男女もあれば、愛があっても結婚できない男女もいr(ry
次回、第40回「陸上大会A 瞳との再開(仮)」(現在完成度5%)の
完成が近づき次第、再びカキコする予定です。
今後とも、どうぞ気長にお付き合いくださいませm(_ _)m
携帯サイト作成乙!
ヒロタンI love you!
ヒロちゃんは、相変わらず熱心だねぇ
今はハルタンと同意の上でセックルしてるの??
こらこらw
二人は子供もいるよ
594 :
えっちな21禁さん:2005/07/19(火) 22:30:44 ID:R6CuXv1l0
二人の子供?
こらこらw
ヒロタン待ち
バルタン待ち
598 :
えっちな21禁さん:2005/07/23(土) 10:52:34 ID:sq9Lv50M0
599 :
えっちな21禁さん:2005/07/23(土) 14:42:34 ID:4yl9yLuO0
600
チンチンシュッシュッ
602 :
えっちな21禁さん:2005/07/24(日) 00:12:38 ID:CNbcFLGFO
陳陳ツンツン
晴香たーん
604 :
えっちな21禁さん:2005/07/24(日) 22:34:45 ID:qhnopFjKO
ハルカつーと、ガキのころ見ていた太陽の勇者ファイバードの天野ハルカを思いだすな・・・
605 :
えっちな21禁さん:2005/07/24(日) 22:43:06 ID:Ez7JTs0U0
ヒロたん待ち
606 :
えっちな21禁さん:2005/07/24(日) 22:44:25 ID:Ez7JTs0U0
ハルたん待ち
ボケまで言うことないけど、時季が時季だけに
sageた方がイイとは思いますね。
できましたら、ご協力お願いします。
609 :
えっちな21禁さん:2005/07/25(月) 10:18:10 ID:qzqEvPO+0
ヒロタン待ち
610 :
えっちな21禁さん:2005/07/25(月) 10:19:11 ID:qzqEvPO+0
ハルタン待ち
>609>610
空気嫁
↑空気嫁
614 :
えっちな21禁さん:2005/07/25(月) 23:42:18 ID:SvC3MQye0
ハルタンはヒロタンの嫁?
615 :
えっちな21禁さん:2005/07/25(月) 23:44:05 ID:Ou3XJ5WZO
しつこい(゜凵K)
>>614 当たり前のこと聞くなって、去年結婚したんだぞ?覚えとけよ
そう言えば 偽ヒロタン ヒロリンチョタン 偽ヒロリンチョタン
のみなさんどうしてるのでしょうか?
さぁ?
ハルカたん待ち
バルタン待ち
バルサン待ちw
へい!タンタン麺お待ち
>>622 コックさんですか?
チャーシュー麺下さい
タンタン麺のお客様〜?
チャーシュー麺のお客様〜?
ミニチャーハンのお客様〜?
ご注文は以上ですか〜?
俺ギョーザ2つとハーフライスね。
天津飯2人前よろしく〜
あんかけいもうとを一つ…
ヒロタン麺一つ
クラブハウスサンドお願い
シスタースープ一つ
ウザイから止めれ
では話題を戻そう。
たまに妹がホットパンツで雑魚寝するんだがどうすればいい
本当にたまにだからいつ見れるやら…
覚えておこう兄弟
太ももをお前の唾液でベタベタにする
ハルカたん待ち
待ち
マダ?
640 :
えっちな21禁さん:2005/08/05(金) 02:02:13 ID:BNcWsQQl0
あわてるな!
641 :
えっちな21禁さん:2005/08/06(土) 01:50:36 ID:ki6B7mXs0
その通り!
642 :
えっちな21禁さん:2005/08/06(土) 15:13:30 ID:VoYKoPSl0
でも待ちどうしい!
真理ですな
644 :
えっちな21禁さん:2005/08/06(土) 22:16:27 ID:VoYKoPSl0
がっかりさせるな
すべてを悟っているかのような達観した美少女
647 :
えっちな21禁さん:2005/08/07(日) 01:46:07 ID:ea6EWTJB0
<>○<>
// ヽ\
/ ∧,,∧ ヽヽ
/, ミ*゚Д゚ミ l l 置いておきますね
| ヽ\`yノ ノ
ヽ ____ノ
ハルタン待ち
バルタン待ち
きたよ〜
フォッフォッフォッ
(V)∧_∧(V)
ヽ(・ω・)ノ
/ /
ノ ̄ゝ
ハルカタン
まだ
654 :
えっちな21禁さん:2005/08/12(金) 01:51:48 ID:sbuSHBJe0
>>654 夏期臨時休業に入りまつた('д')y-┛oO
↑成長の方が
657 :
えっちな21禁さん:2005/08/12(金) 22:11:01 ID:LK92alr20
成長は休業してませんよ。
遙タン
659 :
えっちな21禁さん:2005/08/14(日) 01:26:08 ID:3xqulgAaO
妹とやりたいんだけど調教方法教えて下さい
寝ている間に少しずつ
耳元で「ワンワン、ワンワン!」と犬の吼え声を聞かせる
阪神
みかりん
すーざん
ヒロタン
一言レスでもいいから顔出してね
665 :
えっちな21禁さん:2005/08/17(水) 02:32:48 ID:d7KrGB+X0
ヒロタン・ハルタン、夏休みです。
>>666 詳しく
あとPC許可をしてくれるともっとうれしい
668 :
えっちな21禁さん:2005/08/19(金) 06:12:06 ID:hRDJxeY40
PCだからみれないお
>>666タソ(´・ω・`)ショボーン
携帯で見てる俺は勝ち組
キタコレww
ほんとにマンコ開いててビビったてばwww
>>672 この変態兄鬼(*´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ//ア//アl \ァ l \ァ!!!!
今日の夜も布団の中侵入して撮ってくるぜ(^_-)-☆
妹いくつ?
16歳☆いいマンコしてる笑笑
確かに!良き仕事!
【希望】今度はクリアップでw
おK☆まさか自分のがぅPされてるとは思ってねぇだろな笑笑妹なのに犯したい…
おいおい。近親はヤヴァィぜ。その代わりオイラが(ry
舐める程度なら犯罪にならんだろう…
いやいや、「犯したい」=「本番」はまずいというだけで、
さわったり、クリアップしたり、味見したりは、どうぞ!w
つーか、是非やってくれww
夏だからって下着だけで寝てるんだぜ?!兄とはいえ男だ…おっぱい見えてパンチラは堪え難い…
おっぱいもうpして欲しい
今度はアヌスを頼むわ
妹寝た!!もぉすぐクリとおっぱい送るぞー☆期待してまっとけよ!
>>685 了解しました!社長!
全裸に靴下はいて、ティムポ握り締めてまってますーー。
センセ、さっきのと同じなんですが…。
689 :
えっちな21禁さん:2005/08/19(金) 23:41:52 ID:8lGYDhmjO
ふつう起きるだろ
社長!前にはってあるやつデリってないんですが、いいのかな?
消すこと推奨。
起きてるのか?!なんし抵抗しねぇしいいぢゃね?
追加キターーーーー!
でも、社長!そこはクリではない膣口では?
どんなのがいいんだよ?!
社長!クリは、一番上にある、豆ですよ。
おぱーい撮るときに、もう一度お願い!
ごめんね^^
妹の中に入った☆だんだん俺の指に吸い付く!!てかこいつ感じてるょな↑でも寝てるんだが…とりあえずもぉすぐ新しく撮って作るからまて!
挿入画像カモン
明日にでも、妹に「お前、なんか夢見てなかった?」って
聞いてみたら?
どんな答えが返ってくるか、楽しみだ。
すごーー!
GJ!!!
でも指入れすぎじゃないのっ!?
ちょ、3本はむちゃしすぎじゃないw
クリ挟み超GJ!
自然な状態頼めるかな
703 :
えっちな21禁さん:2005/08/20(土) 00:26:24 ID:sYVrzYMRO
ごちそうさまですた!イイ!栗が少し剥けてるところとか
すげええええええええええええええええ。
社長!ありがとおおおおおおおおお。
こりゃーーー、感激ものです。www
ねばねば(;゚∀゚)=3
実は自分撮りということはないよね?
明日おっぱいとか撮るよ。俺もう我慢できねぇ…出そうだから部屋行ってオナするわ↓これ生はかなりヤベぇ
自分撮りならどぉする?
どっちでもよい。こんなきれいなマムが見れりゃ文句ナス!!!
キレイだからゆるしてもいいけど
チンコうp!
ごめん…実はレイプに憧れててお兄ちゃんになりすました。だからちんAは無理…
チン子見てどうする?
えーーー、社長、女?まあ、たしかに指きれいだとは思ったが。。。
手の向きがありえんだろ。
まあとりあえず画像提供乙。
でも、社長!16歳っていうことでFA?
なんちゃって笑笑
昨日違うスレであきってゆうゃ⊃いてあれ絶対俺の妹!あれ俺の家!だからあいつもやるなぁと思って今日やってやった☆
ふむ
ジェットストリームアタックに免じてゆるします
乙でした
社長!とりあえず、明日もよろ。また来る。乙でした。
719 :
えっちな21禁さん:2005/08/20(土) 02:07:04 ID:bwdENMljO
全部見損ねちまった
(σω;)
再うPキボンヌです
そういうスレじゃないから他いきな
>>720 ヒロタンこないとネタないからいいんでない?
でも、それを確証する手立てはない
>>721 ローカルルールから逸れてる
妹を辱めるのは駄目だろ
725 :
えっちな21禁さん:2005/08/20(土) 23:16:32 ID:puRwKuMM0
さて、社長はまだかな。
社長ー!どうしたんすか?続報ワクテカしてお待ちしてます!
728 :
えっちな21禁さん:2005/08/21(日) 02:03:16 ID:DBDnZw0hO
もう期限過ぎてるよ(´・ω・`)ピクトってこんなに短かったか?
消したんだろ
730 :
えっちな21禁さん:2005/08/21(日) 03:06:52 ID:DBDnZw0hO
なるほど。そんなに漏れに見せたくないのか。寺仮名死す
732 :
えっちな21禁さん:2005/08/21(日) 11:22:10 ID:r+GEH/Uk0
733 :
えっちな21禁さん:2005/08/21(日) 12:54:41 ID:DBDnZw0hO
まとめサイトに社長の画像をぅpしてホシス
735 :
えっちな21禁さん:2005/08/21(日) 16:03:52 ID:9Stifn7YO
その写メの何がヤバいのか分からん。
ってか、まとめサイト見てみたんだけどさ、
晴香とかいうのが出てくる小説を書いてる奴、どんだけ暇なんだよ!?
気合い入れすぎだろw
むしろこのスレはその小説のために存在するんだが
というか実話なんだが…
だれか732を見る方法教えてください・・・
740 :
えっちな21禁さん:2005/08/22(月) 00:14:59 ID:ZXVxpw8jO
732はもう消したんだな
734ももうないぞ
736ももう消えてる
PCからじゃ見えない・・・orz
3番目はアイコラかぃ??
748 :
えっちな21禁さん:2005/08/24(水) 14:53:58 ID:2RE6EYuPO
三番目は合成したのモロバレだな。あんなものなのかな
749 :
えっちな21禁さん:2005/08/24(水) 16:49:23 ID:XOzHix17O
アイコラは萌えない…
ヒロタン
アイコラだったのか…
本物だったらコワスwww
ヒロタン来いよぉ〜
754 :
えっちな21禁さん:2005/08/27(土) 02:38:08 ID:ZAgPVQQF0
ヒロタン・ハルタンは夏休みです。
ひろたん玉には書き込みしろよ
ヒロタン
757 :
えっちな21禁さん:2005/08/31(水) 01:21:49 ID:oNmTCALE0
ヒロタン
758 :
えっちな21禁さん:2005/08/31(水) 17:35:48 ID:7Y7Mbf9I0
俺の妹(高3)は兄の俺から見ても結構いい体で可愛いんだが、
部屋が隣でドアがほんの少しだけ開いている時がある…
今日も着替えを覗かしてもらい、部屋でハァハァしますた
>>758 ネタは、ともかく
とりあえずsageろ
起きてる妹にハァハァするのはスレ違いなのだろうか?
あれは中学生の冬頃。
妹が座敷にあるコタツで寝ていた。
その頃、女の体に興味深深だった俺は妹を女としか見てなかった。
まだ、あそこの毛も生えていない無垢な子だったのに。
手始めに、起きてるかどうかほほをつっつく。
ぷにぷにして心地いい。
そしておもむろにコタツの中へ。
スカートなので当然中は丸見え。
純白のパンティに可愛いキャラクターが乗ってる。
起こさないように起こさないように…。
そっと人差し指をパンティーの淵に引っ掛ける。
こんなにドキドキが止まらないのも、
じっとり汗ばんでるのも、
コタツのヒーターのせいではない筈だ。
そうして慎重にずらしたパンティの中から、
まだ無垢なスジが見えた。
そしてその頂に、ほんの少し突起が見える。
まだ発達していない小陰唇。ピンク色に輝く中。
女としてはまだ幼すぎる、少女の全てがそこにあった。
そのピンクパールのようなアソコを舐め上げる。
思ったよりションベン臭くない。
舌先に残る、るらるらとした感触。
未体験の感触にさらに鼓動が早くなる。
スジだけでは足りない。
もっと奥へ。
もっと奥へ。
自分の中のオスの衝動が突き上げる。
つぷっ。
外側とは違う、別の感覚。
私は舌先で、そこを何度も何度もこねくり回した。
「んっ…。」
しまった!起こしてしまったか?
慌てて頭を打ち付けてしまった。
外に出てもう一度寝てるか確認する。
うん、大丈夫。静かに寝息をたてている。
今度は人差し指を入れようと、
もう一度唾で濡れたそこをめがけて滑り込ませる。
肉の感触が心地いい。
その一つ一つが指に纏わりついてくるようだ。
そしてそこに辿りつき、ゆっくりと中に入れる。
あっさりと中へ滑り込んだ。
そこは小さかった。
人差し指だけで一杯になってしまう。
そうして第二関節まで入れたところで、ゆっくりと引き抜いた。
膣の中に反応があった。
突然、締め付けられる指。
あわてて全部引き抜くと、布団の外から母の声が。
横になってテレビを見ながら何とか誤魔化す。
最後に残った、引き抜いた時の呻くような声。
それがなかなか頭の中から離れなかった。
稚拙ですいません、やっぱり他の神は凄いなあ。
自分の文章だとこれが限界だわ。
ちなみに最近、うちの妹は髪を染めました。
ああ、黒髪のままで居て欲しいのに。
>>768 いえいえ、とってもイイ感じですよ。
描写も、なにかヒロちゃんと通じるものを感じますね。
他にもありましたら、是非よろしくお願いします。
勃った
>>769 あはは、ありがとうございます。
一応ネタはあるんですが、それはここではスレ違いになっちゃうんですね…。
>>770 ありがとう御座います。
いや、この程度で何だか申し訳ないです。
ひょっとしたらまたどこかで書くかも知れません。
そのときはよろしく。
772 :
えっちな21禁さん:2005/09/01(木) 18:51:17 ID:tBFmct1/O
エロ小説描写
773 :
えっちな21禁さん:2005/09/02(金) 22:22:00 ID:XqoxwIOm0
PAYさん
その時妹は何歳だったの?
今は高校生?
勃起しますた
775 :
ぽ:2005/09/03(土) 00:36:44 ID:FMRKMT0M0
俺の妹早紀(実名)中3 こいつまじかわいい。俺が言うのもなんだがまじで
美少女。ちょいと生意気だが・・・。だから風呂とかついつい覗いちゃうのさ。
おっぱいちいさいけど
776 :
えっちな21禁さん:2005/09/03(土) 01:19:13 ID:yzpdjaQoO
777 :
:2005/09/03(土) 01:25:47 ID:Rli+wmBC0
胸小さい方がかわいいじゃん
778 :
ぽ:2005/09/03(土) 09:33:10 ID:FMRKMT0M0
うーん基本的にスレとあんま関係ないんだがいいんかな・・・妹はショートで
頭はまあまあいい。進学校行くらしいし。顔は丸顔で 前スクール水着盗まれ
て怒ってたな。あと若い先生にメールで告られてた・・・みせてもらったけど
・・・
その先生はクビの方向で
780 :
ぽ:2005/09/03(土) 23:47:58 ID:FMRKMT0M0
またこのメールがなげーしまじなんだわ・・・
781 :
えっちな21禁さん:2005/09/03(土) 23:51:40 ID:iv2d+JNkO
>>780 兄に見せるということは、困ってるんじゃないのかな? 自慢げにじゃないよね。
もし妹さんが困惑してるようならば、兄としてしっかりアドバイスしてあげてほしいな。
783 :
ぽ:2005/09/04(日) 00:42:31 ID:FjwBDvnf0
>>782 もちろんアドバイスというか担任に言えとか校長に言えとかは言ったよ
(どっちも女の先生だし)。正直頭にきたわけだし 当然だよね?
でも大きくしたくないらしんだ。
気持ちもわかるけどね・・・
>>783 妹さんもまだ子供だから、深くは考えてないんだろうな。好感持たれたってぐらいしか。
それじゃ、当面は静観して卒業までの間と卒業してから相手がおかしな動きをしないか
注意しておけばいいかな。
そういうことしてる時点で相当非常識なヤツだから、気をつけないと。
ぽさんは、とりあえずいつでも妹さんが相談しやすいように間口を開げておいてくだされ。
一人で黙られると厄介だから。 それと、ヒロちゃん、スレ違いでゴメン。w
教育委員会にチクる。<あくまでもチクる
あと大都市なら婦人会館て無いか、
こちらは
兄が携帯持参で怒った顔をして行けば、
たいてい教師はどこかに飛ぶことになる
教師の立場を利用してレイプっつう話もあるらしいでな
>>778 >あと若い先生にメールで告られてた
普通にヤバいだろそれ(w
ちゃんとPTAに報告しなきゃ。
788 :
ぽ:2005/09/04(日) 20:48:43 ID:FjwBDvnf0
でも本気でそういうのは嫌がるんだ
優しい妹さんなんだな
だけど、そんな優しい妹さんだからこそ危ないんだよな
ヒロタンは?
そう言うの聴くと最近そんなニュース多いし、いかにLめあてで鬼畜先生になろうとする鬼畜が多いかが分かるな
792 :
えっちな21禁さん:2005/09/05(月) 02:44:12 ID:c1dVrnW30
793 :
えっちな21禁さん:2005/09/05(月) 15:13:10 ID:vvbewLH90
ヒロタン待ち
遥
ヒロタン
選挙
自民圧勝
ジミー合掌
800 :
えっちな21禁さん:2005/09/13(火) 11:46:41 ID:GbP0cYeAO
ヒロタン
スレ落ちるよ
お〜いヒロタン
ちょwwwwwおまいら聞いてちょwwww
二日前、妹と旅行行ったのさ。そうさ。初めての兄弟旅行だ。
妹は大学2年で胸はBくらいでちょっとプニプニしてるわけよ。
決してデブではない。俺が断定する。
それで、泊まったのが一泊目はビジネスホテルだったんだけど、そのときはムラムラして眠れなかった。
そりゃそうさ。ツインの部屋で隣に妹が寝ているわけだからさ。このスレ知ってればもっと変わったかもしれないが・・・。
とりあえず一泊目はなにもしなかった。いや、できなかったんだけどな。手が震えてなにもできなかった。
妹は、俺のことをウザイだけのやつだと思ってるらしく、エッチな話とかはまずしない。
処女じゃないっぽいけど、真相はわからない。
旅行に付き合ってあげただけでもありがたいと思えみたいな感じ。
それでも幼い頃の話とかで結構盛りあがってた。
うはwwwww途中で送信してしまったwwwww
んで、まぁ、北陸の方に行ったわけだけど、レンタカーでいろいろ観光してきたわけよ。
その時の写真の妹を見ると、やっぱすげーかわいいんだわ。
もう妹の分までいろいろカネ出したりしてさ。妹もヘンな所で律儀だから奢られるの嫌いみたいでさ。
昼食代とか夜の飲み代とか出してくれたりしてさ。今思うとうれしい。
んで、問題は二日目なんだけどさ、急遽能登方面に行こうかと言うことになって逝ったのさ。
ところが、ホテルが結構満杯で・・・苦肉の策でラブホになったわけですよ・・・。
妹はラブホに慣れてるらしく(女友達とかと、結構破格で泊まれるという事は知ってたらしい)
ラブホでいいじゃん。みたいな話でラブホに入ったんさ。もちろん俺は初めて。・゚・(ノд`)・゚・。
一応トリ付けておくよ
旅行男掲示板に戻って来い!
その日は調子に乗ってバカみたいに近くのコンビニでビールを買いまくって
俺は飲みまくった・・・。そりゃそうだ。初ラブホデビューの日ですげー緊張してたからさ。
んで、なんか夜の11時頃じゃないと延長料金をとられるらしいから、夜の11時まで俺は車の中でビールを飲みまくったw
運転は妹に任せてさ。妹は酒を全然飲めないから、俺一人ビールをグビグビ飲んでたさ。おうよ。
だから飲酒運転はしていないさ・・・。ラブホの駐車場入れるところ以外は・・・w(ホテルの敷地内だからおkだよね??)
11時になったから、ラブホに初入場!
ちょっと感動wwビジネスホテルより安くてしかも住所や氏名を書く必要ない!しかもフロントを通らなくてイイ!
「昨日もラブホにすればよかったね〜」なんてことを言いながらベッドに腰掛ける。
あれ?ダブルベッドなんですけど(^^;)これって、妹と同じ布団で寝るってことだよね??
ちょwwwそれってもう7〜8年ぶりなんですけどwwwみたいにすっげー感動してたwww俺がwwww
妹はいたってクール・・・w
>>806 もしかしてここってスレ違い?他のところで書いたほうがいいかな・・・。妹萌えスレとか・・・。
いやただの支援のつもり。
早く書けって意味も含む。
つC
>>809 すまん。酔ってるし、思い出しながら書いてる。
妹は備え付けの浴衣?っぽいやつを着始める・・・。もちろんパンツ見えてるんですけど(^^;)
妹は俺のことを危険な人物と思ってないのか?それとも天然なのか!?まぁ、俺のことはどうでもいいってのが本音っぽいけどw
まぁ、シャワーを浴びに行った。俺はこのとき、彼女となら俺も乱入できるんだろうな(´・ω・`) って顔をしてたと思う。
その間、テレビのチャンネルを変えてみるとエロビデオが流れてるんだなw俺めちゃビックリした。ビジホとかじゃ有料だからさ。
ほどなくして、俺もシャワーを浴びた。
いよいよ就寝の時が迫ってきました。俺はシャワー浴びてから妹にもエロビを見せたんだけど、興味なさげ(´・ω・`)
ほどなくしてテレビを消し、ライトも消す。もちろん俺はヤリたいですよ。ええ。妹に、ねぇ、腕触らせて。と言ったら、
すげぇ勢いで蹴りが入りますた・・・。しかも、ベッドの半分からこっちに入ってくるな!!まで言われてしまいました。
泣きそうになりながら、ビールをぐいぐい飲む俺。
>>810 Thanks!
妹は何回も寝返り打つ。俺は小声で「もう寝た?」と聞くと、「うるしゃい。もう寝るの!」って返ってきた。
俺としては、もう少し話相手になってほしかったんだけどさ・・・。
つーか、寝てなかったのかよww
俺もそろそろ眠くなってきたんで、最後に35缶一気して、明日も早いんだと言うことで程なく眠りにつく俺www
たぶん妹より早く寝ちゃったと思う。わかんないけどさww
コレで朝を迎えればどんなに幸せだったことか・・・。
ふと目が覚めた。携帯を手にとると3時42分。この時間は鮮明に覚えている。
自分でもなんで目が覚めたのかわからない。1メートル隣では妹がすやすやと寝息を立てている。
尿意を覚えたので、トイレに向かう。放尿。スキーリ。さて、布団に入ろうかと言う所で
好奇心が芽生えてきた。妹が隣で寝てる。実を言うと、妹はすごくかわいい。
俺だけそう思うのかもしれないけどさ。妹萌えとか結構理解できる方だ。妹はかわいい。
真っ暗だったんで、携帯のカメラモードにして、ライトを付けてみた。
どうやら妹は俺が寝ていたほうに顔を向けてるけど、普通の仰向けで寝ている。
妹のマンコを見たい!胸を揉みたい!俺の脳裏に浮かんだのさ。
時間はもう朝の4時近い。さすがに妹は起きないだろうと思った。
でも、不安だった。いきなり起きたらどうしようとか、こんなことをしていいのだろうかとかさ。
かわいくても、妹は妹・・・。家庭崩壊とかいろいろ脳裏に浮かんだけど、欲望には勝てなかった。
やばい。思い出したら手が震えてきた・・・。ちょっとビールを買ってきます・・・。
ええと・・・とりあえず支援しとこうかな。
(・∀・)イイヨイイヨー!!
ちんこ出しながら待つにはつらい季節がやってきた。
冷蔵庫に一つだけスーパドライがありました。続き書きます。
とりあえず、顔をつついてみた。反応なし。腕をかるく揉んでみた。プニプニしてる。
俺はこの時点で欲望に完全に負けた・・・。と思う。そろそろと布団の下の方に手を忍ばせ、胸を触る。
こんなに興奮したことは人生で一度もなかったと思う。だって憧れ(?)の妹の胸を触るのだから。
初めて童貞を捨てた時よりも興奮してた。だけど、その興奮のあまり、強く掴みすぎたのだろう。
妹は寝返りをうってしまった・・・。両腕を胸の辺りに持っていき(暗いからよくわからなかったけど)俺が寝てた方向に
ひらがなの「く」の字のようになってしまった。俺はその時、心臓が普通に止まっていたような気がする。すげぇビビったから。
こんなにビビったこともかつてなかったかもしれない。
俺はゆっくりトイレのほうに逃げた。そして、暗闇の中、携帯を握り締めてただ震えてた。怖かった。
10分くらい経った頃だろうか。妹が気付いて起きてきたのか確かめるためにベッドの方に向かった。
忍者にも負けないくらいソロリソロリと歩いた。
妹は安らかな寝息を立てていた。泣きたくなるくらいかわいい!体中が震えた。
そして、なぜか冷静になって考えてる自分がいた。
乳房は心臓に近いから、防衛反応として寝返りとかしたのかな?とか。
的外れかもしれないけど、欲望に負けた哀れな男にはこうとしか考えられなかったみたい。
もちろんその間中は妹の柔らかい胸の感触は忘れられなかったけど。手のひらに今でも残ってる。
次に狙うのは妹のアソコだった。ここなら心臓に遠いし。とかもうアホかと言えるくらいアホだった。いや、シラフでもアホなんだけど。
携帯のカメラのライトを付ける。妹は相変わらず「く」の字になってる。
そしてよくみるとお尻の部分が布団からはみ出してるのに気付いた。
妹は寝相が悪いらしく、浴衣がはだけてる。パンツが再び丸見え状態・・・。
俺はゆっくりお尻の部分に近づいていく。妹のなお尻が目の前にある。写メを撮りたくなるほど綺麗なお尻だった。
つるつるしてて、毛穴もなくて、パンツはピンク色でもうそれだけで射精しそうだった。
カウパー液はすでに出てた。勃起した俺のアレを触るとヌルヌルしてた。こんなのでも出るんだなぁって思ったよ。
なにせ寝ている妹の下半身を間近でみることができるなんて夢にも思わなかったから。
震える手で、ゆっくりとパンツをめくってみる。妹のワレメの部分ととアナルが少し見えた。
その時携帯のライトが消えて一瞬暗闇になった。右手でパンツをめくってたんだけど、あせって携帯のライトを照らそうと
手をパンツから離した瞬間、パッチン!って妹のパンツのゴムひもが鳴った。
うわ!!起きちゃう!!って思った。なんでその時にゆっくり手を引き抜かないのかと。
携帯のカメラのライトってすぐ消えるよね・・・。でも、妹は反応なしだった。
相変わらず規則正しく寝息を立てていたさ。俺は安心感と同時にもう戻れないと思った。
再びライトを付けると、妹のパンツをめくり、指を滑らせた。柔らかい触感に温かい感触。
右手でパンツをめくり、左手でマンコを開こうとした。でも、妹は「く」の字になっているため、足が閉じてるから
うまく開けなかった・・・。ムリヤリ開くと起きる可能性もあるし、その間携帯のライトは消えるし泣きそうだった。
再びライトを付け、じっくり観察すると、妹のマンコは奥まではよく見えなかったけど、すごく綺麗だったさ。
ビラビラは小さく、ほんとわからないくらい。穴に指を入れようとしたけれど、きつくて入らない。
足を閉じてるせいかもあるけど、本当に非処女なの!?って感じだった。もう俺、死んでもいいやとさえ思えた。
穴は諦めて、クリの方に指を這わせてみると、届かない・・・。足を開かせる必要があるようだ。
このときの俺はもうMAXビンビンで、射精してもおかしくなかったと思う。
何回も指を這わせると、少し濡れてきたような感じがした。指を引き抜いて、匂いを嗅いでみると、女の匂いがした。
オシッコっぽい匂いはしなかったから、綺麗に洗ってるんだなと思った。(少し匂った方が俺的には萌えなんだけど(;^^))
そして、調子に乗って指を這わせてたら、ついに妹が寝返りをうった。
しかも動きが激しかった・・・。一気にこっちの方を向いてる気がした。
この時も心臓が止まったよ。俺はトイレに逃げた。そして、自分のアレをしごくとあっという間に果てた。
>>820 それは無いと思う・・・。今はもう家だし、パソコン使えないから・・・。
続き書きます。
その時の量は半端じゃなかった。ヘタしたら童貞捨てた時よりも多かったかもしれない。気持ちよさも一番かも。
その後、だんだんシラフに戻ってきたら、激しい罪悪感を覚えた。そして後悔もした。
幸い、妹は朝起きても普通に接してくれたけど、もうあんたと旅行は行かないとか言われました。
やっぱり気付いていたのかもしれない。でも、この時の記憶は、オナネタとしてずっと使ってしまいそうです。
長文、失礼しました。誰も相談する相手がいなかったので、スレ汚ししちゃいました。
でも、誰かに話したかったのは事実です。すいません。
>>822 思い出しながらの長文、大変乙でした。
やや不完全燃焼の感もありますが、バレてしまった可能性もありますし
普通に接してくれただけでもOKでしょう。
日頃、ちょっとした優しさとかを見せて、兄ポイントうpすることをお勧めします。
>>823 ありがとうございます。今でも妹は好きだし、できれば最後まで出来ればと考えることがあります。
でも、妹は必要以上の行為はいらないらしく、結局ウザがられてしまうことが多いんですよ。
こっちは心配のつもりで言っても、妹にとっては迷惑だとやっぱり兄としては何もできません。
妹に必要とされる兄になりたいのですが・・・。かなり難しそうです。・゚・(ノд`)・゚・。
>>824 そんなことないですよ。
何だかんだ言っても物心ついた時からそばにいる、一番身近な存在じゃないですか。
まだ20歳ぐらいですから、だんだんとお兄さんの良さに気付くのでしょう。
ウザくてキモイ兄貴ってだけだ
確かにキモイ兄貴だ
>>824 すいません。寝ちゃってました。
>>826-827 ちょっと自分がヤケ起こしてたのもあります。
キモイという事は自覚してます。スレ汚しすいません。
>>828 別にスレ汚してないよ。
そういうスレだしな。
ただ自覚してようがなんだろうが、おまえは激しくキモイ。
トドメ刺しましたね
大丈夫だ。
そこまでキモくないから気にするなって
832 :
えっちな21禁さん:2005/09/19(月) 03:11:04 ID:jWkMkYO5O
833 :
えっちな21禁さん:2005/09/19(月) 03:13:06 ID:jWkMkYO5O
834 :
ぽ:2005/09/19(月) 13:24:09 ID:amahl+DR0
うーむ 読んでて興奮したが 実際外道だな
妬みが多いスレですねwww
この板でカキコしたのが運のツキだったようだなwww
837 :
ぽ:2005/09/20(火) 09:57:51 ID:hXQLhZBS0
これを妬みととるかな・・・
838 :
えっちな21禁さん:2005/09/20(火) 17:12:45 ID:Y2wy3Fw50
agei
839 :
えっちな21禁さん:2005/09/20(火) 17:31:59 ID:vzM/l7AR0
「妹」って書いてあるときに誰を想像するのか。
それによって、どうやって血祭りにあげるのかが変わるよね。
840 :
えっちな21禁さん:2005/09/20(火) 17:32:59 ID:41AM0NS/0
ちょっと聞いてよ!
アタシの彼ったら、こんなサイトに夢中なの!
http://teen.elitecities.com/dvd2005/ なんだかすごいDVDがいっぱいあって、
そこで買ったのを見て喜んでるんだけど、
アタシにも見せてくるの!
恥ずかしい!って思ったけれど
でも最後は二人ともエロエロになっちゃって
あたしもイキまくっちゃった!
喜んでていいのかなぁ???
はいはい宣伝乙
ヒロタンは?
843 :
えっちな21禁さん:2005/09/22(木) 00:52:34 ID:4sjIVXErO
前スレでもありましたが1000までにヒロタンが
来なければ次スレはありません
無駄にスレを消費しないようにしましょう
age
電車男
脳神経外科医の名前何だっけ?
846 :
えっちな21禁さん:2005/09/24(土) 05:40:11 ID:ekWy7b5h0
848 :
えっちな21禁さん:2005/09/24(土) 13:09:59 ID:AE3NMq7g0
849 :
えっちな21禁さん:2005/09/24(土) 14:35:23 ID:nkvfe0ab0
中1の時、いっしょの部屋で寝ていた妹(小3)のパンツ下ろして
割れ目を開いてみたことがある。
小学校の間は妹とずうっと風呂に入っていたから裸は見慣れていたんだけど、
記憶にあるのは「女って尻の割れ目が前まできているものなんだ」という
ことだけ。
中学に入って割れ目の奥に興味が出てきて、行動に及んでしまった。
(おしっこの穴と子供が生まれる穴があるとクラスメイトの情報)
ピンクの肉がごちゃごちゃしていて結局良く判らず、手が臭くなった。
850 :
えっちな21禁さん:2005/09/24(土) 23:15:05 ID:S9Jy23dn0
>>849 中学になった妹は、やっぱり寝てたの?少しは大人になってた?
ヒロタン
(*´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ヘヤ ケア
終わりかな
まぁ、一旦休んでもまたヒロちゃんが立てるでしょう。
このヒロってひとの話、マジで面白い。でも、まとめサイトが見れないorz
誰か、原因教えて暮。
857 :
えっちな21禁さん:2005/09/29(木) 11:45:41 ID:aCrnWaY80
ハァハァ挙げ句
保守
もう10月か
Part.1から居るが、不思議とヒロタソが来ない事に不安を感じない俺ガイル
Part.1から居るが、不思議とヒロタソが来ない事に不安を感じない俺ザンギエフ
Part.1から居るが、不思議とヒロタソが来ない事に不安を感じない俺ダルシム
Part.1から居るが、不思議とヒロタソが来ない事に不安を感じない俺アズナブル
864 :
えっちな21禁さん:2005/10/03(月) 01:49:49 ID:IL8H25f8O
age
(´・ω・`)
867 :
えっちな21禁さん:2005/10/06(木) 14:53:49 ID:Oxj1F5y7O
869 :
えっちな21禁さん:2005/10/07(金) 23:11:12 ID:A931+dDiO
870 :
えっちな21禁さん:2005/10/09(日) 21:23:29 ID:Y6mKfzZp0
age
おまいらきんもーっ☆
まぁ妄想同士仲良くやってくれやwwwwwwwwwww
872 :
えっちな21禁さん:2005/10/10(月) 22:33:13 ID:D4GYRpoy0
姉が寝てると欲情が…。
ヒロタン来ないな
リアル妹は萌えないな...
↑
よぉ〜く考えてごらんよ
妹さんの事を
何か…
見えてくるかも
しれないよ
877 :
えっちな21禁さん:2005/10/12(水) 02:37:45 ID:7ec8mn3ZO
謂ってよし
878 :
えっちな21禁さん:2005/10/14(金) 00:55:29 ID:wn5cSy1W0
ヒロは死んだのですか?
879 :
えっちな21禁さん:2005/10/14(金) 01:37:58 ID:lo9nqVZE0
ヒロタン・ハルタンは、
自分で書き込むまで呼ぶな。
880 :
えっちな21禁さん:2005/10/14(金) 19:12:52 ID:nnrsp0riO
まさか、ハルカにバレてここに書き込むことができなくなったんじゃねえのかな・・・
ヒロタソ実は見てるけど、特に書込む事がないから自粛してROMってるだけに一票
家帰ってきたらリビングに赤いランドセルやら
たま○っちやらが置いてあって、は?・・・
どうやら近所の女の子が泊まりに来ている。
kwsk
∩
( ゚∀゚)彡 夜這い!夜這い!
⊂彡
885 :
えっちな21禁さん:2005/10/15(土) 02:18:53 ID:VDWm+lWS0
低学年なら激期待!!
ヒロタン!!
せめて進行状況くらいカキコんでクレ!!
保守
ヒロタン…
891 :
えっちな21禁さん:2005/10/25(火) 02:02:13 ID:z3GZdxsy0
妹の寝ているのを見ても、全くハァハァしない
保守
894 :
えっちな21禁さん:2005/10/30(日) 16:39:51 ID:oJuXWaZY0
896 :
えっちな21禁さん:2005/10/31(月) 20:22:12 ID:aMjeYjQu0
俺が中1、妹が小4の時(まだ部屋も同じだった)
口半開きで寝ている妹を見て、フェラチオってどんな感じだろ?と思い
半開きの口にチンポを入れようとした。
まあでも、半開きの口に入るわけが無く、下手に入れたら噛まれそうだし
結局、唇にチンポを擦り付けてたりしながら、自分でしごいて、
口の中に目掛けて射精してた。
パジャマとパンツを脱がして、マンコの匂いかいだり、指入れてみたりもした。
別々の部屋になるまでの2年近く、半色々とお世話になった。
898 :
えっちな21禁さん:2005/11/01(火) 01:00:17 ID:4EJK0CDj0
俺も、妹が中学入るまでは同じ部屋だったよ。
一番最初に、寝ている妹のマムコを見たのは、俺小6、妹小3だった。
妹のマムコみながら、チンコにティッシュかぶせてシコシコしてた。
夏とかだと、タオルケット1枚とかで寝てるからいいけど
冬だと布団、毛布あって、その中に潜り込んでやるのはメチャ暑かった。
でも、妹の匂いも篭ってるので興奮物だった。
何回か、顔面に蹴りを食らった事がある。
蹴りを食らうと「バレタ!」と思い、1〜2週間ぐらいは、様子見でやるのは止めていた。
そんなのを、半年繰り返してたら、部屋が別々になった。
中学になったから別々になったのか、ばれたから別になったのかは、未だに不明
あと、妹のマムコを見て、ビックリしたのは
初潮が来た時(小5くらいだったか?)、チョロ毛が生えた時(小6はじめ?)だな
初潮の時は、マムコ見るまで全く知らなかった
てか、同じ部屋に居るのに、初潮以降マムコ見るまで生理に気が付きませんでした。
女って仮面を被った生き物だとつくづく思った
899 :
えっちな21禁さん:2005/11/01(火) 03:15:34 ID:vBy+Fmrp0
>>898 おい。酒でも飲ませてそのときの事を聞くんだスネーク
もしかしたら、知ってたけどお兄ちゃんだったから・・・みたいな展開が・・・!!.
900 :
えっちな21禁さん:2005/11/01(火) 03:41:02 ID:SdHHoXzdO
今日妹と飲んだが見たいか?
kwsk!
>>899 怖くって聞けないし、妹は、まだ(いや、もうか?!)高3だ
そうか、もう6年以上も、妹のマムコ見ていないのか
当時のは、目に浮かぶが、現在のは・・・うむ、想像できんな
当時の妹は、エロ本やアイコラと同じ扱いだった気がする
妹とエッチやりたいとかじゃなく
妹のを見て、隣の席の女子のを見ているんだと妄想してシコシコ
広げて匂いをかいで、某アイドルとだぶらせてシコシコ
ありゃ、そうすると、今になって考えてみると
妹とエッチして、相手はクラスの子と妄想して・・・
なんてこともやれたのかw
903 :
えっちな21禁さん:2005/11/01(火) 18:13:57 ID:/zORl6/M0
「上上下下左右左右BA」とUコンマイクで絶叫
↓
ファミコンの電源を入れる
↓
寝ている妹の鼻の穴に、ファミコンのACアダプターを挿す
↓
妹が寝言で「ョガフレイム」と言ったら成功
ヒロタン
905 :
えっちな21禁さん:2005/11/04(金) 04:40:52 ID:ONCfFICL0
なんでヒロさんこないの?近況報告して
906 :
えっちな21禁さん:2005/11/04(金) 22:32:13 ID:J3L+HJdN0
もしかしてハルタンか親にこのスレがバレタとか?
骨髄小脳変性症にデモなったんじゃね?
909 :
えっちな21禁さん:2005/11/07(月) 13:08:24 ID:HEjWn4tQ0
>>906 その可能性が現実味を帯びてきたな。いつもなら何らかの反応を返してくれるはずだし。
それか病気や事故の可能性もある。
PC壊れたんでしょ。
気長に
912 :
えっちな21禁さん:2005/11/10(木) 05:21:51 ID:rcCvK2MK0
ここの即死条件ってどんな門?
1000までにヒロタソ来なかったら次スレ無し(´・ω・`)
914 :
えっちな21禁さん:2005/11/11(金) 12:39:50 ID:GtUyocKdO
>>913 前スレの後半も同じような状況だったな。
無駄に消費するのはやめましょう。
と言いつつ…
age
カウバー捕手
保守
917 :
えっちな21禁さん:2005/11/19(土) 00:08:25 ID:8nHZ0aX/O
無駄にするな
918 :
えっちな21禁さん:2005/11/19(土) 00:09:03 ID:7VcdYcXQ0
919 :
えっちな21禁さん:2005/11/20(日) 10:51:00 ID:70A9pzig0
ごほん
パート1から見てた訳だが、もう終わったな…(つдと)グスン
921 :
えっちな21禁さん:2005/11/21(月) 05:08:52 ID:/CJxKp4iO
今隣りに芋が寝て待つ
どうしたら良いですか?
922 :
えっちな21禁さん:2005/11/21(月) 05:40:57 ID:S+Ruc9AaO
まず顔とか触って爆睡度を確かめる。
寝息が変わるか否かで判断できますよ。
ため息ついたり寝返り打ったら止めた方がいい。
大丈夫そうなら今度はキスしてもう一度確認…
923 :
えっちな21禁さん:2005/11/21(月) 07:08:13 ID:mnJ9xLChO
誰か、少額生がSのコピペサイト知ってたら誘導してくれ!
くだらん書き込みするな
925 :
えっちな21禁さん:2005/11/21(月) 20:23:41 ID:S+Ruc9AaO
妹に夜這いする時、体が震えるのは俺だけですかね?
バレた事は一度もないけど(多分)
>>925 おれは興奮しすぎて心音がおかしくなる
その割りにチンコは立たずじまい
>>926 お前のその感情はエロでも萌えでもハァハァなものでもない。
恋だ。恋なのだ。
928 :
えっちな21禁さん:2005/11/25(金) 10:50:56 ID:Xne2+LhkO
925です。自分はエロ気分で悪戯しますが、不思議と勃起しませんねぇ。
クォーター(1/4)勃起+先走り汁溢れ状態って感じです。
絶対にバレないよう、かつ自分の欲望を満たす、
という極度の緊張状態ではそんなものかも。
930 :
えっちな21禁さん:2005/11/26(土) 19:06:42 ID:o7XjErRbO
では早速、くだる書き込みをしてもらおうか
931 :
えっちな21禁さん:2005/11/26(土) 19:09:54 ID:PGRpMsbL0
牛乳を飲むと必ずといっていいほど催すよ。
933 :
えっちな21禁さん:2005/11/26(土) 21:35:54 ID:o7XjErRbO
スレ違い
934 :
えっちな21禁さん:2005/11/27(日) 00:49:06 ID:08PKSZxH0
くだった。
935 :
えっちな21禁さん:2005/11/27(日) 00:53:27 ID:/dVQFkeR0
ハァハァしたい!!!!!
936 :
えっちな21禁さん:2005/11/28(月) 00:22:16 ID:12rfs3KSO
ハァハァ
937 :
えっちな21禁さん:2005/11/28(月) 14:21:01 ID:qPLLw0450
なにこのすれ!!まぢキモィωだヶど!!
っヵ、ヒロちゃωゎキモぃでしょ。
せめてヒロ君ならぃぃのに、ちゃω付ヶって・・(ヒロ君でもキモぃヶど)
ωで一人称の『僕』ってゅーのもキモィ!!
ォタクっぽくてぁりぇなぃ。今時僕なんてゅー人居なぃっしょ!!
俺に変ぇた方がぃぃょ。俺!
思ゎず見てしまったヶド、キモさに鳥肌たちゃった!!
こωな発言したら叩ヵれちゃぅだろぅヵら、もぅココにゎ来なぃヶど
このスレ(ヒロちゃωの話)まぢキモすぎだヵらЙё!!!
ぁと、実際、妹に欲情するハズがなぃ。
欲情するゃつがぃたら、マヂ精神異常者だヵら!!
↑だれこれ↑
939 :
えっちな21禁さん:2005/11/28(月) 15:51:05 ID:EH75YvS8O
じゃ、
妹が中1の時からほぼ毎晩夜這いしたオレって
精神異常すよね‥
そうだね
嘘です
943 :
えっちな21禁さん:2005/11/29(火) 01:03:00 ID:dlzbAmRNO
>>942氏はID違うから別人ですね〜
昔の話ではありますが、本当ですよ。
別に信じてもらう必要はありませんが。
>>941氏、暇を見つけて暴露しますので気長にお待ちを…
だな
マジでヒロタン来ないな
ヒロタン来なかったらスレ消滅
必要ならヒロタソがPart5たてるだろう。それまでチンポ握って待つのが良いと思う。
だがヒロタソ居なくても寝ている妹に悪戯系のスレは欲しい。どうする同志(ロリコン共)よ。
ヒロタンが作ったスレだから他は要らない
別に妹スレが、ありすぎだから過疎気味のスレッドに書き込めばいい
だな
誰か ヒロタソ 頼む
953 :
えっちな21禁さん:2005/12/06(火) 21:11:04 ID:ew9rZ/UcO
テスト
954 :
えっちな21禁さん:2005/12/07(水) 01:36:16 ID:JVfZBA0zO
テスト
テスト
そしてテスト
見捨てられたか
958 :
えっちな21禁さん:2005/12/10(土) 22:56:29 ID:RyvVfhqF0
あほ
959 :
えっちな21禁さん:2005/12/13(火) 06:37:37 ID:nvIc5qotO
うめちゃう?
↑氏ね
961 :
コピペ:2005/12/13(火) 19:07:04 ID:brI7dCRI0
842 :えっちな21禁さん (sage):2005/12/11(日) 17:21:34 ID:msfCgRQ2O
昨日の夜の話
帰ってきたら、制服姿の妹がリビングのソファーで寝ていた。学校から帰って来た後疲れて寝てしまったのだろう。
中二の妹は、最近スカートを短くし、かなり生意気になってきた。
せっかく寝ているので、日頃の恨みをはらそうと、妹のスカートを捲った。白いパンティーが顔を覗かせた。
ふと何年か前、一緒に風呂に入っていた時のことを思い出した。
あの頃は、おれによく妹は甘えていた。狭い風呂の中執拗に体をくっつけてきたりしたもんだった。
少しは女の子らしくなったのかな、そんなことを考えるとちんこが固くなるのを感じた。
962 :
コピペ:2005/12/13(火) 19:07:56 ID:brI7dCRI0
843 :えっちな21禁さん (sage):2005/12/11(日) 17:22:04 ID:msfCgRQ2O
ティッシュ箱を取ろうと思い、机の上に目をやると、小さな袋と紙切れが見えた。
「お兄ちゃんへ
お金が余ったから、誕生日プレゼント買ってあげる。その代わりあたしの誕生日の時は、倍返しだからね。」
目が熱くなった。
おれですら忘れてた誕生日を妹が覚えてくれてたことが嬉しかった。
急いでスカートを戻し、タオルケットをかけてやった。
夕焼けが霞んで見えた。
どう見ても精子です。
本当にありがとうございました。
964 :
えっちな21禁さん:2005/12/14(水) 13:34:56 ID:adlNAV9SO
腹減ったな
965 :
ドコモ:2005/12/14(水) 15:16:48 ID:Xbjye0PRO
妄想上の妹は異常に成長している!明日で合体する。
↑氏ね
967 :
えっちな21禁さん:2005/12/16(金) 02:02:34 ID:wMyhM2wX0
968 :
えっちな21禁さん:2005/12/16(金) 02:26:18 ID:qGVzzo980
ハァハァ
楳
こんばんは。大変ご無沙汰しております、
>>1のヒロです。
随分寒くなりましたが、皆さん変わらずお元気でしょうか。
これまで永きに渡って不在のまま時を過ごしてしまい、本当に申し訳ございません。
最後にカキコしたのが
>>587の7月17日ですので、丁度5ヶ月振りのカキコになります。
居ない間もスレ、サイト共に目を通し続けてくださった方々、
ご迷惑をお掛けして本当に申し訳ございません。
5ヶ月の間に執筆の障害になる出来事が多々あり、しばらくカキコを控えておりました。
あまり詳細に述べるとネタバレになってしまう恐れがありますが…
執筆の障害となった主要因は、以下の2つです。
@妹、晴香との関係が一時悪化し、
妹との出来事を思い返して執筆する作業に相当の精神的負担を要したこと
A
>>380で言及した知人女性が精神に変調を来しているため、
彼女への対応に膨大な時間を要していること
@については、いずれ小説の続きにて言及する予定です。
…この調子では相当先のことになりそうですが(汗)。
Aについては完全にスレ違いになってしまいますが、
いつか別個の小説にまとめて発表したいと考えています。
ひとまずはレスさせてくださいませ。
>>735さん
確かに、初夏頃は暇でした(汗)
>>762 PAYさん
遅ればせながら、カキコお疲れさまでした。
妹さんとはその後何事もなかったのか非常に気になりますが…
>>775 ぽさん
妹、早紀さんは、その後先生の毒牙に掛からずご無事だったでしょうか。
あと、お風呂覗きは程々にw
>>803さん
気合の入ったカキコ、本当にお疲れ様でした。
そういった興奮には耐性がありますので、
悪い方向へとエスカレートしないことを遅ればせながら祈っています(汗)
>>849さん
それはまぁ…致し方ないことかとw
>>880さん
>>906さん
バレてはいませんが、バレるとまずいことを書いているのは事実です。
決して褒められた話ではありません。
>>881さん
書くべきことは大量に溜まっているのですが…書けずに申し訳ございません。
>>896さん
>>898さん
きっかけは、女体への興味、という点に尽きるかと思います。
>>925=922さん
ほぼ同じ経験がありますが…
>>937さん
会話内での一人称は「俺」、心情内での一人称は「僕」です。
>>949さん
状況を俯瞰したカキコ、ありがとうございます。これから新スレ立てますね。
スレが1000に近づき、レス数の消費を食い止めるべく砕心して下さった方々、お気遣いに感謝致します。
現在、第40回「陸上大会A 瞳との再開(仮)」(完成度15%)を文章化中です。
完成次第、新スレとまとめサイトにアップ致します。
冷え込みが厳しいですので、どうか体調には十分お気をつけくださいませ。
キター!!・゚・(つД`)・゚・
待ってたよー。・゚・(ノД`)・゚・。