関ヶ原で西軍が勝利した場合

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229日本@名無史さん
>>226の続き

「毛利殿、論功行賞を考えてる場合ではありませんぞ!」
大阪城二の丸に設けられた仮設の西軍本陣で、
三成は激しい口調で毛利輝元に食いついた。
「おお治部殿、右目の傷はもう大事ござらぬか」
「幸いにして母親から二つ頂戴しております、それより戦はまだ終わっていませんぞ、
会津殿にも捜索を依頼しているものの依然として秀忠は行方知れずじゃ」
「わかっておる」
輝元は家康捕獲後も将兵に具足を解くことを許さず、
戦場到着寸前で行方不明となった徳川秀忠の捜索に全力を傾けていた。
「治部どの、ここの女城主殿が西軍諸大名に勝手に感状を出しているのをご存知か?」
「まさか…淀君が…」
「それがし配下の忍びが捕らえた、これじゃ」
「なんと…これではまた新たな火種を蒔くようなもの、毛利殿!」
「治部殿、いくさは戦場だけではござらん」

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