正式に満州国承認ではなく、援助の部分的なものを満州が払うのだから、
逆なとらえ方もある。右よりのサイトや本が取り上げてるようす。
当時国民党政府は、経済危機打開のため各国の援助を求め、英国はこれに応じ
ましたが、こと中国となると、日本の頭越しでは、日本から文句がでるので、
日英共同の援助を提案しました。
英国の特使リース・ロスの案は、中国の対外債務の三割ぐらいは、満州分と
想定して、援助の三割は満州分とするが、満州は分離されているので、その分
を満州国から中国に払う形で、満州国を事実上承認させるという、英国らしい
老練なアイデアです。
≪英国の提案に応ぜず≫
外務省は、本省も出先も飛びつきましたが、大蔵省は日本の国際収支が悪いうえ
に、ロシアからの東支鉄道買収にもお金が要るので不可能と言います。
須磨彌吉郎南京総領事は、あきらめきれず、「対支外交に王手がかかっている」
と高橋是清蔵相に直訴しますが、「趣旨はもっともだが、無い袖は振れない」と
断られました。
ttp://www.glocomnet.or.jp/okazaki-inst/hyakuisan45.html