―――僕は気付いてしまった
外に出られない村。
「引越す」と言いながら家ごと消える住人。
居なくなった事に誰一人気に留めない村人。
考えてみればこの村はおかしな所ばかりなのだ。
何の為に頑丈な扉がある?
何故門番が必要なのだ?
簡単な事だ。
扉はこの村を守る為に閉ざされているんじゃない…
僕達を出さない為に村ごと隔離しているのだ。
そう――
住人は消えているんじゃない
消されているのだ
もう時間がない。
僕もいずれヤツらに消されるだろう。
何事も無かったかのように…
そして今日も… また1人…
前スレ
おいでよどうぶつの森がホラーゲームだったら。
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1145108046/
怪奇梟の館
スカールジュプン聴きながらこのスレ読んだらマジで身震いがした
勝手に続き
消されていることに気付いているのは僕だけなのだろうか。家ごと消えてしまうなんて、消されてしまうなんて。
普通に考えればそんなことは有り得ない。が、実際に起こっている…。
僕には分からない。
こんな恐ろしい村からは早く出ていきたくて堪らない。
どうしてこの村の住民は普通に過ごしていられるのだろう?
抵抗すればすぐに消されるのだろうか?
それとも、何かの薬で思考能力を奪われているのだろうか?
そう言えば村人は何故か妙に明るい。薬の副作用だろうか。
兎も角、出られない以上は謎を探るしかない。今日は誰かに一応警戒して、まるで気付いてないふりをしながら『引っ越し』のことをそれとなく聞いてみようと思う。
謎解きホラー風になってしまった…。orz
読みにくくてスマソ
私は村から脱出すべくイカダを作ることにした
斧を使い木を切り倒し作る予定だったが
私は目の前の光景に愕然とした たった今切り倒したはずの木がないのだ
切りカブだけ残し消滅してしまったのだ
何気に良スレの予感
8 :
枯れた名無しの水平思考:2006/08/24(木) 15:58:08 ID:G905IBGe0
しかし、切り株が残っていた。
すかさずスコップで掘ると、なんと消滅した。
またもおきた驚愕すべく状況に驚いているヒマはなかった。
近くで銃声と悲鳴が・・・
ワロタ
続き!
10 :
枯れた名無しの水平思考:2006/08/24(木) 16:00:10 ID:8piWGx1m0
脱出方法を色々試してみたが、どれも失敗した。
最後の手段としてボトルメッセージを海に流した。
返事はまだ来ない…。
動物の森2(ドス
仲良くなった住人の皮を剥いでそして肉にして。。。(ry
冷静になって考えてみれば、海もおかしな事ばかりだ。
南洋のシーラカンスと、流氷の海に生きるクリオネが共存するなど、
何故今まで気付かなかったのだろう。
そして波が打ち寄せてはくるが、潮の満ち干きもない。
この海(と私が理解している場所)は、本当に外海とつながっているのか!?
もしかして私もまた、記憶や思考能力を操作されているのか?
そしてたまたま、何らかの原因でその効果が切れ始めた?
・・・・まだわからない。だが時間がなさそうだという事はわかる
夜中、何となく寝つけなくて村を散歩する事にした。辺りは妙に静まり返っている。
この村の不可思議さに日々首を傾げつつも、さすがに命に危険の及ぶような
出来事はあるまい。そんな事を考えつつ村を歩く。
ふと何か物音がする。「時期の早いクツワムシでも鳴いているのか?」そう思ったとたん
強烈な痛みが走る。そして体に何か注ぎこまれる感触と共に意識を失った・・・
「うぅ……」
目が覚めると、僕は床の上で寝ていた。
あの狸の店主に有り金をかっさらわれたので布団を買う余裕すらないからだ。
それはともかく、何故僕は家に?さっきまで…。
さっきまで、僕は何処にいた?
思い出そうとすればする程、あやふやに、霧がかかったかのようにぼやけていく。
一体何があったのだろう?
一人称いまだに悩んでるんだけど僕と私どっち使った方が良い?
住人の一人が昨日バウムクーヘンを食べたがパサパサだと言ってきた
贅沢な奴だな 僕は食べたくてもバウムクーヘンなんて手に入らないのに
はらへった 今日も果物を皮ごと食べ
喫茶店で夏でもお構いなしの熱いコーヒーを飲み喉を潤す
もう限界だ
にくくいたい
肉が喰いたい僕の前に動物たちが現れた。
本来ならおいしそう、と舌なめずりする場面のはずだが…。
…どうして小さいはずのウサギまで、僕と同じくらいの背丈なんだ?
しかも人間と同じように二足歩行している。会話も可能らしい。
彼(彼女)らはこの村の住人だと言った。
僕は気が遠くなった。
何なんだ?この生き物はたちは!…あまり考えたくはない。
恐ろしくなった僕は、その場を愛想笑いでごまかしつつ、立ち去ろうとした。
すると、住民の一人が話しかけてきた。
「あなたの家に遊びに行ってもいいですか?」
…絶望的だ。もう、逃れられない。
諦めの日から、僕はどれだけ月の満ち欠けを数えたのだろう。
それが単なる惰性だとわかっているのに、僕が自主的にできる事と言えば、
そのくらいしかないのだ。
幸いな事に僕の命は、こうして現時点では活動をしているのだし、村中の
彼らが僕に危害を加える様子もなさそうだ。こうしておとなしく釣りや
虫取りなどを、している限り、取り敢えず身の安全が保障されているようだ。
しかし、今一度思い出してみたい。
僕は、なぜこの村に来る事になったのだろう・・・・・・?
荒れた風雨の中を、タクシーで運ばれる以前の記憶がない。
ポストに手紙以外のものが入ってる…。
私、××××は命を狙われています
なぜ、誰に、命を狙われているのかはわかりません。
ただひとつ判る事は、××××と関係があるということです。
タヌ×チとあ×みは犯人の一味。
他にもどうぶつが4〜5匹以上。黄色いタクシーを所有。
村を引っ越した住人をもう一度よく調べてください。××でいます。
き×よさん両親の死は未知の薬物によるもの。
証拠の注射器はこれです。
どうしてこんなことになったのか、私にはわかりません。
これをあなたが読んだなら、その時、私は引っ越しているでしょう。
…家があるか、ないかの違いはあるでしょうが。
これを読んだあなた。どうか真相を暴いてください。それだけが私の望みです。
前原圭一
今日もメッセージボトルが流れてきた。
そもそも、これまでメッセージボトルに乗せられて流れてきたどれもが、
意味をつかみかねるものばかりだ。
本体の空になった薬の効能書きはまだしも、バイトの募集に保険の勧誘に
至っては、メッセージボトルで流すものではなかろう。
そして今回のコレだ。
あいつらが怪しいのは、僕も何となく気付いている。しかしそれは、ここに
書かれたような面倒な関係に成り立ったものでなくて、実はもっと単純で
ありながら、それでいて奥が深いという相反したものを感じるんだ
>本体の空になった薬の効能書きはまだしも
それはメッセージボトルじゃなくてゴミ。
村の住人が今週花火とか嘘付いて疑心暗鬼に落としいれようとするから困る
ギンヤンマって都市伝説だよな。
高速で主人公や動物たちにぶつかってきて致命傷を与えるんじゃなかったっけ?
>>25 「嘘だっ!!」とでも言っておけばいいと思うよ。
こちらが側に寝返るように毎日賄賂を贈り続けた住人が何者かの日記を見せてくれた
この日記は誰の物なのか?今この日記を書いた者は何処に居るのか?
30 :
枯れた名無しの水平思考:2006/09/03(日) 00:00:32 ID:CF9bxnpmO
あげ
この村は呪われている・・・
地面を掘ると、
石みたいに硬くなって死んでいる見たこともないような生き物が・・・
この村には、
それを、収集しているヤツがいる・・・
うれしそうに、語るヤツ・・・
金を出して、買い取るヤツ・・・
部屋に飾って、楽しんでいるヤツ・・・
なんだっていうんだ・・・クソッ
不気味だから、全部。地面から掘り出す。
しかし・・・次の日になると・・・
あぁぁぁぁぁぁっ・・・
遠退く意識の中、誰かに呼び止められる
ああサルモンティ、お前か・・・
笑いかけてくる奴に
私はいつも通り、つくりものの笑顔を返す
「お前にオレの一番大切なものを捧げたい」
うわぁぁぁ、やめてくれ
そんな趣味はない・・・・
戸惑う私をしりめに
奴は腰のポケットから何やら取り出す
「ほらよ、宇宙ステーションだ」
ああ、世も末だ
まさか白い猿から
あの大宇宙を浮遊する巨大な宇宙ステーションを手渡されるとは・・・
自宅へ戻ると
部屋で宇宙ステーションを広げてみた
涙が出た
魚影かと思ったら、長靴が意思を持って泳いでいる。
雨が嫌いだ。
いや、正確に言い直そう。
この村に来て、雨が嫌いになった。
雨の翌日には、あのおぞましいものが埋まっている場所が増える。
あれだけでも忌まわしく思うのに、さらに新種の生き物が・・・・。
それを掘り出したときには、まるで石のように硬直している。
しかし部屋に持ち込んで置いた瞬間から、突然に動いたり
奇声を発したり、得体の知れぬ行動を取り始める。
それもかなりの種類がいるようだが、この生物らしき物体が
この村に普遍的に存在している事は、博物館では全く興味の
対象としていない事からも窺い知れる。
掘り出さねば良いなどと、気楽な発言はしないで欲しい。
そのまま放っておいて、翌日にさらに成長したらどうするのだ。
さらには僕を襲ってこない保証もないのだから・・・・。
危険因子を予感させるものは、なるべく小さいうちに除去せねば。
雨が嫌いだ。
いや、正確に言い直そう。
この村に来て、雨の翌日の晴れの日が嫌いになった。
日曜の深夜
純喫茶鳩の巣では
稲川淳二の怪談ばなしが聴ける
『今日の、トンネルでさまようにほんへい のはなしは、きみのもちものにいれておいたよ』
うーん…あの辺にお墓が足りないのが原因かしら…
ループしている
「ガーン!!○○くんお墓参りしてないのぉ〜
ちゃんとしなきゃ死んじゃうよぉ〜」
翌日、「うぅ、○○くんやっぱり死んじゃったよぉ〜ちゃんとお墓参りすればよかったのにぃ〜」
と言いながら住人の顔がにやけてる ↑ボク系で考えてください。
たぬきち商店にたぬきちがおらず、看板に「かゆ、うま」
住人がカゼを引くたびにカゼを引いた住人は氏に もう一匹住人が消える
氏んだ住人の家の看板に「かゆ うま」
41 :
枯れた名無しの水平思考:2006/09/07(木) 13:50:53 ID:m/DwMYr90
「みなさーん!今週はバトルロワイヤルですよー!」
おいでよどうぶつの森 〜皆殺し編〜
43 :
枯れた名無しの水平思考:2006/09/07(木) 13:58:07 ID:VW5iUCOo0
おいでよどうぶつの森 〜メスライオンの発情編〜
44 :
枯れた名無しの水平思考:2006/09/07(木) 14:02:13 ID:U/MPNXP70
「あっ○○ちゃん!
ねえ、かっこいい死に方考えてくれない?」
45 :
枯れた名無しの水平思考:2006/09/08(金) 00:46:54 ID:217sji/tO
46 :
枯れた名無しの水平思考:2006/09/08(金) 12:14:48 ID:110j9tI/0
おいでよどうぶつの樹海 3980円(税込み)
機種 ニンテンドーDS
ジャンル ホラーゲーム
今日一日も生きていられた。
ほっとしながら家へ戻る。ベッドのある屋根裏に足を運んだところで、また憂鬱になった。
増えているベッド、その上で昏睡する人間がいる。
誰かもわからない『同居人』だ。
今日も起こそうと奮闘してみるが、彼等の反応はない。眠ったままだ。
彼等も僕と同じようにこの村に連れてこられたんだろうか、しかしどうして僕と同じこの家に?そして何故目を覚まさない?
しかし考えても仕方がなかった。うまい結論も出ないし、とりあえずその日は眠ることにした。
次の日、家の中の家具が微妙に変わっていた。
いい気がするわけがない。僕がいないうちに誰かが家の中に入ったのだろうか。これでは隠し事すらできない。
もうどうにでもなれ、今日は寝てしまおうと、嫌な気分で屋根裏に上がる。
すると、ベッドで昏睡する人間達のうちの一人が、昨日と違う服を着ているのに気付いた。
僕が眠っている間に起きて活動したのだろうか。
僕が起こそうとしてもちっとも起きないのになぜだ?
ベッドと人間は今日も増えていて、ついにベッドが4つになった。もうベッドを置けるスペースはない。
そのまた次の日、ベッドとその上の人間が一人減っていた。
48 :
枯れた名無しの水平思考:2006/09/09(土) 18:41:00 ID:UN3xbqCW0
一見普通のどうぶつの森だがパッケージの裏の隅に
「このゲームは精神障害者の方が見えている日常をそのまま再現しました」
と書かれてある。
「ホンマさんはね…あなたのとなりに‘いる’んだよ…」
穀潰し編のコトブキのおじさん強かったよな
セイイチ=時報
あさみ=たかのん
門番さん左=メグレ
門番さん右=TBS
たぬきち=ロリコン
フータ=ポケモンマスター
きぬよ=にぱー
ぺりみぺりこ=(・3・)
ぺりお=お料理ナビ
コトブキ=臨海公園
つねきち&ホンマさん=やまいぬ
おいでよどうていの森・・・・・・・
スマソただ言ってみたかっただけ
3日に一度避難勧告が出される
翌日住人が何人かいなくなっている
ラッキーwith包帯の服
いったいヤツは何者なのだろう?
土曜の夜に裸で喫茶店のステージに現れては、リクエストを強要してくる。
リクエスト曲が持ち歌でなければ、適当に歌ってお茶を濁す。
しかし偶然にも持ち歌と同じタイトルの曲をリクエストして、歌い終わった後で
ヤツは立ち上がることもなく、ギターを手離すこともなく僕に語りかける。
「○○の ミュージックは きみの持ちものに いれておいたよ」
いつの間に?確かに入っているのだが、そんな素振りも見せなかった。
今のところ危険を感じさせる存在ではないが、注意すべきではある。
ゲーム開始時プレイヤーが記憶喪失で、とりあえず罠に引っ掛かった犬を助ける
(この時カラスをパチンコで撃ち落とすとアイテムを落とすぞ)
↓
たぬきちではなくカブリバが現れ、農場を紹介される
(この時カブリバに持っていた写真を見せると斧を持って襲い掛かってくるぞ)
↓
農場の近くには墓場があり、その近くの川には魚すら住んでいない…村人がチェーンソーを持って襲い掛かってきた!
(序盤は武器もパチンコしかないので、むやみに村人に話すな!チェーンソー村人の家からは斧が手に入るぞ)
↓
村人が言う。「あなたもカブリバに騙されたの?」用心して武器商人のたぬきちから斧を買うプレイヤー
(用心とはいえ増築を頼むとカブリバが怒る。敵村人は二階にも上がってくるぞ!)
↓
巨人セイイチ・海の怪人ラコスケ戦。謎の博物館にボンが迷い込んだ!コトブキ村長から博物館に入る許可をもらうが…
(博物館では溶岩とセイイチときぬよあさみのチェーンソーには気をつけろ!即死するぞ)
↓
博物館の奥でボンを助けると、何もなかったかのようにカブリバが…(謎のポア教団・コトブキ村長戦)
>>54 ヒント:マスターがトス(ryな なにをする きさまらー
何そのバイオファクトリー新どうぶつの森4
スコップで石突いたら、
ゲジゲジがあああああああああああああああああああああああああ
村は寸断され、一人また一人とすり替わっていく。
土着の信仰が暗に語る絶望に取り囲まれながら、人として
生き残るために逃げ、戦い、助け合う。複数の主人公たちが織り成す
サバイバル群像劇
59 :
枯れた名無しの水平思考:2006/09/11(月) 21:30:18 ID:kzSRuTKq0
>>55 何かチェーンソーとかバイオハザードっぽくね?
※バイオにチェーンソー男という奴がいます。
ちなみにチェーンソー姉妹もいます。=きぬよとあさみ?w
>59
どう見てもバイオ4のパロディだろ…。
野暮なツッコミはよそうぜ
61 :
枯れた名無しの水平思考:2006/09/12(火) 19:44:13 ID:lHrp+tRO0
良スレage
>>59 >>56 序盤の台詞集
たぬきち「ハロー」
モサキチ「オッパーのペラペラソース!」
かぶきち「手コキ!屁コキ!」
ボン「萌えぇ燃えぇ」
牛の頭蓋骨「待たろう!待たろう!」
ぺりみ「へ?あんた、あのボロ牧場に住んでんの!?
はぁ…あんたもカブリバに捕まった口かぁ。」
門番武器持ってて怖すぎ
64 :
枯れた名無しの水平思考:2006/09/17(日) 12:12:37 ID:DLp9qeyh0
たぬきち「ウェルカム!新しい武器を入荷したぜ!」
この村の名前って、何?
ひなみざわ村
68 :
台詞集:2006/09/17(日) 20:53:30 ID:4eyzsxlaO
ネタバレ注意!
プレイヤー「降ろへ…降ろへ」カッペイ「降ろしまへん」(この台詞の後場面が関所に移り門番戦)
たぬきち「ウェルカ〜ム」
ぺりみ「上等じゃん!ぶちまけられてえかぁ!?」
きぬよ「悪いけどお先に退場させてもらうわ」
70 :
枯れた名無しの水平思考:2006/09/17(日) 21:03:32 ID:Dph6yZYP0
ある日、タイムスリップが出来る電話があるという噂を聞いた。
僕は、あんな住人の言うことだ。どうせ嘘に決まっていると思っていた。
しかし、僕の家にある電話はおかしい。誰からも電話はかかってこない。
屋根裏部屋にある電話だ。こんな村にある電話なら、かかってこなくてもおかしくないと思い、ほったらかしにしていた。
あの噂で妙に興味が湧いてしまった。駄目だとわかっていても。こんな事はしてはいけないと判っていても。
まずは電話を手にする。それを耳に当ててみる。
驚いた。一瞬何が起こったか判らなかった。電話自ら喋り掛けてくるとは・・・。
彼は無機質な、不気味な声で語りかけてくる。
「こちら ひなみざわ村 各種設定センター で ございます」
なんだこれは。何を言っているんだ。
続く
かなぁ?
71 :
枯れた名無しの水平思考:2006/09/17(日) 21:11:01 ID:Dph6yZYP0
リア小なので、こんな文しか書けませんorz
72 :
枯れた名無しの水平思考:2006/09/17(日) 22:29:59 ID:/p4Hb9uA0
どう森、楽しいじゃん!
たぬきち「いえ…ご心配なく。すべて計画通りです。彼が記憶を取り戻す素振りをありません。
はい、私にお任せください。すべてはこの「どうぶつの森計画」成就のために…」
74 :
枯れた名無しの水平思考:2006/09/17(日) 23:38:58 ID:n2PnRLad0
メッセージボトルだ!
どうにかして外界と連絡が取りたいと思い、僕が流したものだ。
中身の紙が違っている!やった!外の人間の連絡がとれたに違いない!
さっそく読んでみる・・
ツ ギ ハ オ マ エ ダ
75 :
枯れた名無しの水平思考:2006/09/18(月) 00:24:56 ID:gvsCwLsS0
門番の二人はサラザールの右腕&左腕か?
今ここに自分が居る経緯がわからない。
わかっている事と言えば、これからこの場所で生活していかなければならない事だけだ。
何故ここで暮らさねばならないのか?
どうして自分はここに居るのだろうか?
その問いに答える者はいない。
覚えている事は河童につれられて来た気もするが、河童など存在しない。
ではこの記憶は何だ?
自らに問うてみてもその答えはない。ただ分かる事はこの地で生きてゆかねばならないということだ。
生き延びる為にこの地を探索するとしよう。
見る限り平和な世界に見える。
木々や草花は生い茂り、地に落とした果実は腐らないよだ。
これらを食していれば飢える事はないだろう。
腐らない果実が自然であるならば、であるが。
南下すれば海があり、魚を釣る事ができる。
海があると言う事は当然川もあり、そこでも魚が取れる。
動物性蛋白質を取る事ができ、生きることは可能であるように思える。
探索を続けていると何やら「かさかさ」と言う音が聞こえる。
ついぞ聞いたことのない音だ。
何の音だろうか?この様な音をたてる生物に心当たりはない。
もっとも、それほど生物に関しては詳しいとは言えないが。
足に激痛が走った。何だ?この痛みは?
それほど長い距離を歩いた覚えはないが。
いや、疲労とは違う。その証拠に意識が遠のいてゆく。
遠のいてゆく視界の隅に何か違和感を覚える生物の姿。
何だあれは?なぜ蠍などいる?
遠のく意識の中で確信した。
「あぁ、ここで死んでしまうんだな。」
79 :
枯れた名無しの水平思考:2006/09/18(月) 01:30:07 ID:CGT65MMM0
ふと気づくと一軒の家の前に居た。
何だ?この貧相な家は?こんな家見覚えがないぞ?
いや、見覚えはある。河童に連れられてきたその日に見た気がする。
確かたぬきにここがあなたの家だ、と言われた。
ありえない。河童などいないし、たぬきが喋る事もありえない。
しかし今この目の前にある家のポストには私の名がある。
ではここは私の家か?
いや、そんな事はどうでもいい。どうでもよくないが、二の次だ。
何故自分は生きている?確かに自分は蠍に刺された。
普通ならば生きていないはずだ。
では私は死んでいるのか?いや、生きている。
何故だ?
いや。生きていないのか?わからない。
誰か助けてくれ。答えてくれ。
いっそ狂ってしまえば楽なのだろう。
81 :
枯れた名無しの水平思考:2006/09/18(月) 14:20:20 ID:HL64E82z0
>>80サラザールがあのフクロウでサドラーがハトか
川を覗くとピラニアと鮭と金魚とヤマメが泳いでいる。
なんの冗談だこの森は…!
どうぶつ達の部屋を物色していた。あの、クローゼットが気になる。何が入ってるのだろうか。
開けてみた。
なにか書いてある。
「メイド・イン・ジャパン」
・・・。日本がこの村に家具を輸出してるらしい。
この村は日本と通じてるみたいだ。
夕飯の魚を釣るために川沿いを歩いていた。
もう半分ほど諦めの混ざってしまった俺は、川に何がいても驚かないようにしていたが、最近は川で鮭がよく釣れる。
ドラドと共存できるのか知らないが、深く考えないことにするが、晩飯には悪くない。
こんな村なのにいつになくのんびり歩いていたら、不意に足下の地面が崩れた。
何だ!?と思う間もなく、陥没した地面の穴にずぼっと落ちる俺の体。
何だ。落とし穴!?
しまった。油断していた。誰が何のために仕掛けたんだろうか。
誰かが即座に近寄ってくるような気配はしなかったが、ずっとここにはまっていてはどうなってしまうことやらわからない。俺は思いきり身をよじって落とし穴から這い上がろうとした。
しばらくじたばたしていると、上空から不意に聞き覚えのない奇妙な音が響いてきた。
奇妙な音の恐怖に襲われて、穴にはまったままおそるおそる上空を見上げる。その途端俺は一瞬めまいを感じた。
嗚呼、なんてこった、幻の存在と思っていたUFOをこの目で見ることになるなんて!
この落とし穴も宇宙人の策略なのか?あのUFOの下の部分から、いつか見たSF映画のようにビームか何かが出てきて、俺を宇宙に連れていってしまうのだろうか。
畜生、そんなことになってたまるか!!
俺は地面に腕をついて思いきり体を持ち上げた。ずぼっと体が落とし穴から抜け出す。それが見えたのか、UFOは俺の頭の上を素通りし、空の彼方へ消えていった。
UFOの去っていった方角を見ながら、俺はとりあえず安堵の息をついた。
油断ができない。この村にはまだまだ俺の知らない危険が残っているようだった。
寝室の時計を弄って遊んでみた
翌日
「あら○○ちゃん七ヶ月ぶり」
・・・・?
86 :
枯れた名無しの水平思考:2006/09/21(木) 20:32:24 ID:j/dkzKTX0
何故だ・・・?
時計を今日の日付から7ヶ月動かしただけなのに・・・。
この村の時が動いている・・・!!
いったいこの村は何なのだろうか。
蠍はいる・・・幻のUFOも見える・・・
わからないことだらけだ。
俺は訳がわからず、そこにあった木を揺すった。
ボトッ
なんだ。スズメバチの巣!?
しまった。油断していた。まさか木にまで罠を仕掛けていたとは・・・。
スズメバチの大群が俺に襲い掛かる・・・!
しかし、スズメバチの脅威のスピードに負け、俺は刺されてしまった・・・。
流石に死んだと思った。
猛毒があるといわれるスズメバチに刺されてしまったのだから。
しかし、俺の体に異常はない。
外傷といえば顔が腫れた程度だ。
俺はとりあえず、家に戻り睡眠をとることにする。
この村は危険だらけだ。油断しては殺られる・・・。
亀のはずのコトブキ村長がムカデに変形した時は驚いた
そして今日も僕は、夜の「散歩」に出かける。何度も危ない目に遭いながら、
よく懲りないものだと自分でも思っているが、真実に一歩でも近付きたいのだ。
なぜ今まで気がつかなかったのだろう。僕は、足をとめた真ん前にある建物を
見ながら、自分がこれまで余裕が全くなく、あまり周囲を見回していなかった
事に、自分に対する若干の嘲りを感じていた。
ギリシャ彫刻を模したであろう石柱に飾られたその建造物は、周囲の風景との
対比で一層の荘厳さを見せつけ、何かの宮殿をも連想させてくる。中央部の
玄関口と思われる扉は開放されており、中に照明が灯されていることから、
誰かしらが建物の内部にいるようだ。
それでも中に入るには躊躇いがある。しかし今まで何度も危ない橋を渡って
きたのだ。今更迷って何になる!そう自分を鼓舞しながら、玄関をくぐり抜け
ロビーに立入った瞬間に、後悔と血が凍りつくような恐怖が襲い掛かった。
自分の身の丈くらいはある巨大なフクロウが、大きな目を見開いてじっと僕を
見つめているのだ。鋭い嘴と爪は、体長に比例して巨大になり、しかしその
鋭さは変わる事がない。脚で頭をつかまれたならば、僕の頭蓋骨など簡単に
砕かれてしまうだろう。目を固く閉じ覚悟を決めているが、フクロウはまだ
襲ってこない。獲物(僕)の様子を窺っいながら、何か喋っているようだ。
「・・・・・・村の博物館へようこそ!」強者に口から出る丁重な言葉というものは、
一種独特なものがある。そのときの僕は完全に迫力に負けていて、その後に
フクロウと、どのようなやりとりをしたのかさえ覚えていない。
気がつくと建物の外にいて、散歩の途中に掘り当てた化石を奪い取られていた。
とりあえず助かった・・・・。
秋風も吹き始めた季節というのに、着ているものが汗でびっしょりとしていた。
何だかんだ言ってこのスレで出てくる主人公は
森ライフ満喫してるなぁ
僕の心の余裕のなさは、普段の生活にも如実に現れていた。
この村に来て・・・・、いや来させられてからというもの、僕は
同じ服を着っぱなしだ。しかし何の用意もなくこの村に住む事に
なった僕が、着替えなど持っているはずもない。
その問題に対して考えられる方法の1つは、木の皮をはいで
丹念に紡いでいく方法。そしてもう1つはヤツらの皮をはいで、
毛皮を得る方法。もちろん僕は前者のための技術など持って
いないので、採り得る方法は自ずと決まってくる。
斧を手にして夜の森へ繰り出していくと、間もなく獲物がやって
きた。いつも高飛車な態度で話してくる、メスの羊だ。これから
冬へ向かうところで、いい毛皮が採れそうだ。
そして、僕が初めて経験する・・・・・・殺し。
ここから先のことを想像するだけで、背中に冷たいイヤな汗が
流れていく。斧を後ろ手に隠して、いつものつくりものの笑顔を
見せようとするが、なぜか顔の筋肉のこわばりが気になる。
「・・・ちゃん、おたくエイブルシスターズって知ってる?」
何だ?初めて聞く名前だぞ!混乱して立ち尽くす僕を一瞥すると
羊が立ち去って行き、僕は千載一遇のチャンスを逃してしまった。
これから徐々に気温が下がっていくと言うのに・・・、それを思うと
心も足取りも重くなってくるのだった。
能力姉妹って何だ?
僕は部屋に置かれたベッドの上で、数日前の夜のできごとを頭の中で整理し直していた。
羊を前にしながら逃げられた事、そしてその後に知ったヤツらの恐るべき事実を・・・・・・。
羊を狩り損なった僕は、まだ夜の森を彷徨い歩いた。夏の萌える様な緑の季節が過ぎ紅葉の
兆しも見せ始め、寒くなる前に何とかせねばならないという気持ちに拍車をかけた。そして
ようやく新たな獲物を見つけ、今度こそ逃がしはしないと気を引き締めた。
何も知らずにこちらへ向かって来たのは、とぼけたフリをしてとんでもない腹黒な黒牛だった。
ヤツなら今夜に消え去っても、誰も悲しみはしないだろう。僕は息を潜めて木の陰で待ち、
ヤツが通り過ぎようとしたところを後ろから一気に襲い掛かった。
「!!」
僕のオノが確かに胴体にヒットしたはずだったが、その感触が動物の骨肉を斬ったものとは、
明らかに違うものと感じた。気を取り直して再びオノを振りかざしヤツに飛びかかる僕の心は、
誰よりも鬼畜だったと思う。そして・・・・・・。
「・・・・・・ひゃ〜っ!」
悲鳴をあげたのは、黒牛でなく僕だった。ヤツに当たったオノは、まるでゴムの固まりに
当たったかのごとく弾き返されたのだ。手にした凶器が役に立たず、結果として自分が
全くの丸腰の状態と知った僕の体は、体の震えも歯の音も止めることができなかった。
そんな僕の気配を察したのか、黒牛が赤い目を光らせながら振り返った。
「うふふふふ もうおひさまと さよならだねぇ〜」
僕を殺すという意味の言葉を口にしながら、ヤツが静かに近づいてきた。しかし恐怖に足が
竦み声も出ない僕を見て、なぜかヤツは去っていった。助かった理由が、今もわからない。
しかし一つだけわかったことがある。僕にヤツらを殺す事が不可能なのだと。
どうすればいいんだ。こんなところで人生を終わらせたくない・・・・。
94 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/04(水) 17:54:31 ID:tqTaGONTO
保守age
>>93のせいで、ロデオに声をかけるのが恐くなった。
どうしてくれるんだよ!
今日、私は知ってしまった。
この村の村長が、その昔「Drモロー」と呼ばれていたことを。
そして、村の住人達が、以前は普通の人間だったことを。
やがては私も・・・・
この村が落し穴だらけなのは、誰をハメようとしてるのだ?
…まさかオレ!?
落ちたらどうなるんだ?
喰われるのか!?
殺られるのか!?
都会の喧噪に嫌気がさした私は、居合わせたタクシーに飛び乗って
運転手の勧めるままに着いた村、どうぶつたちは私を快く迎え入れてくれた。
そこで暮らし始めて、もう一年近く経つ。
この村はやさしい村だ。
砂浜で貝拾いをする足を洗ってゆく波も、今にも消え入りそうなほど淡い星のまたたきも
何もかもがやさしかった。
ただ時が過ぎゆくたびに胸にわき上がる不安、不信…この村の奇妙な現象の数々…
そういえばあの夏の花火は何処から打ち上げられていた?
引っ越すと云って消えた友人達は何処へ消えた?
それでも村の何かもが珍しく、驚きと喜びに忙しくしているうちはよかった。
何も考えずにいられた。でも、今。
与えられた家の借金はもうない。
請われるままに寄贈を続けた博物館は立派になった。
今の私は、ただ毎日生える雑草を抜き、花に水をやることだけ…
機械的に村の環境維持に努めるだけ…
…今の私は、あの都会にいた頃のよう。堪えきれず逃げてたどり着いたと思ったこの村も…
門番さんに落とし物のひとつを、私のモノだと云ってもらってきた。白くて、丸い玉。
今の私はそれがどういうものかつぶさに分かる。
初めてそれに出会った時の驚きが懐かしい。
私は黄金色に輝くスコップでそれを村の隅で土に埋める。
もうこれで終わりにしよう。
さようなら、私の関わったあまり多くはないものたちよ、さようなら。
…そうして、私は落とし穴に飛び込んだ。
…ハズだった…
深い穴の底、私は膝を抱え丸くなっていた。感じられるのは土の匂いだけ。
そうして終わりの時を静かに待っていた。
どれぐらい経ったのかまどろんで居た私は、何かを感じて目を覚ます。
ざわり。ざわ。ざわ。
土が、動いている…!
波のようにうごめく土に、私は溺れているようになる。
なにがなんだか分からないまま、明るい昼の太陽の下に私は放り出された。
あたりを見回しても平坦な地面が続くだけ…穴などない。
落とし穴が…落とし穴自らが塞がったのだ。
この村への疑問は更に深くなる。
そして逃げ道が断たれたことに、私は再度、絶望した。
もう何も、信じることが出来ない…。
この村は狂っている。
逃げ出す術もない。
唯一の出口には犬のような生物が棲んでいる。
やがて自分を試すかのように僕は門へ向かった。
それ以外に道は無かった。留まっていてもいずれ消されるのだ。
一歩ごとに、恐怖は足元から這い上がってくる。
恐怖に、全身を支配される。
しかし、門番の怪物から出た言葉は拍子抜けするほど意外なものだった。
「おでかけなさいますか?」
もしかして、外に出られるのか?
こんなに簡単に?
たしかに甘かったかもしれない。
そううまくいく筈がなかったのだ。
門を抜けた僕を待っていたのは、もう一つの狂った村だった。
人間の姿を目にする。
一年余り孤独に耐えてきた僕にとっては希望の光だった。
その少女が振り返る。戦慄が走った。
表情が、無い。
いや、正確には、顔が「固まっている」のだ。
もはや、人間らしさは消失していた。
そしてふと疑問が浮かぶ。
その答えに自ら凍り付く。
僕は。
僕の顔は。
文章書いてる人うまいなぁ。
ほんとに恐いよ。
冷静に考えると
こちら側の門と相手側の門は直接は繋がっていない
別の村に行く際には門と門の間の空間を通るわけだ
つまり門の先の空間にあるのは
冷静に考えると
ピジョンミルク混入のコーヒーが一番恐い
残念 ピジョンミルクは人間に拒否権が与えられている
他に監視員による家の視察も断ればやってこない
でも見ている…
あいつらは見ている…
ハッピールームアカdrっっっっっっっっd
夜、散歩していると海岸に誰か立っているのを見た。
話しかけようとすると
「なくしてはじめて わかることって あるよね」
と一方的に言うと大砲を押し付け、海に消えていってしまった。
やっぱりあの海の向こうには何かあるのか。
僕だってカナヅチじゃない。泳ぐことくらい……あれ、海に入れない。
なんだ、この見えない壁は。
門番にラッコのことを尋ねようとすると、「誰も通らなかったであります」と返事がきた。
ばかな。だって、あいつから貰った大砲だってここに持っている。
あいつは、一体、何なんだ?
何を僕に伝えたいんだ?
来たれ!牙獣の森!〜弱肉強食編〜
トンコ「ボスが美少年ぶんどった!あんた信じれるか!?」
隔絶された村
喋る動物
いまだに釣れるシーラカンス
この村は何かがおかしい
そして私はペリ子が森で・・る・を・・・・・・・み・・・・・・・・た
110 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/09(月) 19:19:37 ID:yGEuy0cX0
もう・・駄目だ・・・
俺はこの村から逃れられる術は・・・ない・・・
朝起きて、散歩していると見知らぬ誰かが村に来ていた
!そうだ・・・彼に助けを求めよう!
しかし、彼は俺の話に一切耳を傾けず自分は腹が減っていると主張し続けた。
仕方ない・・・俺は彼にこの村に成ってるフルーツを渡した
彼はとても喜んでフルーツを一瞬で食い尽くした。
そして彼はこう言う・・・
「デザインを渡すでごわす!どこにしまうでごわすか?」
何だ・・?何を言ってるんだこいつは?
どこにしまう?俺にはしまうスペースなんてないはずだ・・・
門番に尋ねると彼の名前はセイイチらしい・・・
しかし、この村に来るものは理解できない・・・
俺には・・・理解することが出来なかった・・・
111 :
ワタリ:2006/10/09(月) 20:24:10 ID:TOZOtSaK0
凄いね!!みんなね〜
出口のない森。
せめて、ここが何処なのかだけでも把握しておかねば。
脱出の日に向けて。
手がかりを探すべく、スコップで地面を掘り返す。
やがて白い、石とも骨とも知れないものが姿を現した。
自分は学芸員と名乗るあの怪しい巨大フクロウ。
まだいまいち信用ならないが、何かの参考になるかもしれない。
見せて反応を伺ってみた。
「これは ス テ ゴ の あ た ま ですね」
・・・捨て子・・・の・・・頭・・・
俺は「それ」を放り出し、建物を飛び出した。
無我夢中で木々をすり抜け、崖下の池の淵まで逃げた。
息が切れてしゃがみ込む。震えが止まらない。
何があった。この森で。何が。
113 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/09(月) 21:45:08 ID:yGEuy0cX0
この森は・・・おかしいにも程がある・・・
家ごと消される住人・・・
消える木と切り株・・・
未だ釣れるシーラカンス・・・
消える・・・記憶・・・
誰かもわからない「同居人」・・・
謎の電話機・・・
蠍の存在・・・
空を翔るUFO・・・
固まる顔・・・
海を渡るラッコ・・・
捨て子の・・・頭・・・
そのすべての記憶が僕の頭をよぎっていた・・・
今日は外に出て散歩に出かけた
「みなさーん!どんぐりまつりですよー!」
!?なんだ・・・?
どんぐりまつり?そんなのは聞いたことがない
そもそもこの村でどんぐりを見かけることすらない
しかし、そこには「ある」のだ・・・
わずか1日でどんぐりはできるのか?
僕はその1つのどんぐりを手に取った・・・
役場の前に見知らぬ1人の男が立っていた・・・
彼の名はドンどんぐり
どんぐりを集めているらしい
僕はさっき手に入れたどんぐりを渡した
「ふぇふぇふぇ!あと4つどんぐりをくれればいいものをやるんじゃがのう」
・・・なるほど、どんぐりの数に応じて褒美がもらえるのか
もしかするとこの村からの脱出の許可をもらえるかもしれない!
僕はこのどんぐり祭りにすべてをかけることにした
どんぐりまつりとは、この村にとっては重要な事らしい。
きのうまで化石!化石!と騒いでいたリス(のような生き物)も、
誰も彼もが、出会うとどんぐりの話しかしない。
何人かと話をするうちに、ようやくどんぐり祭りの全容が
おぼろげながらわかってきた。
知らなくても良かったような話だったけど。
知らないでも生きていけるような事だったよ。
知らない方が幸せだった事ってないかい?
やつらに話しかけたり話しかけられたりしたときに、どこから
ともなく音楽が流れてくるんだ。それが役場の前ならば、
広報用のスピーカーからではないかと理解できる。
でも、浜辺でも森の中でも場所や時間を厭わずに、あの音楽が
流れてくる。僕は、その度に周囲を見回したんだ。どこかに
スピーカーでもあるのかな?と思って。
でもどこにも、そんなものなどありはしない。
どんぐりを拾いながら、頭の中に一つの仮説が頭をもたげてきた。
あいつら、・・・・もしかして、ロボット?
保守
どんぐりを集め始めてかれこれ4日程たっただろうか。
どう見ても村長を名乗っていた亀だが、いまはドンドングリらしい。
まぁそれはいい。今更不審に思った所でどうなるものではない。
彼にどんぐりを渡し続けているが一向にこの村から逃れる事はできない。
この祭りは今週いっぱいらしいが終わるまでにこの村から逃れる為の何かを得られるのだろうか?
これまで得られた物は確かに貴重な物であるのかもしれないが、
今私が欲している物ではない。私が欲しているのはここから逃れる術だ。
とは言え、貰える物は貰ってしまう自分の浅ましさにはあきれてしまう。
現実を忘れどんぐりを集め続けたが、ふと我に返ってみるとやはり信じがたいことが多い。
そもそもこのどんぐりはどこから現れた?
「わしの神通力じゃよ」などという話を聞いた気がするが、到底信じられるものではない。
しかし、どんぐりが急に目の前に現れた事は事実だ。
後2日。いや、3日か?このままどんぐりを集め続けよう。
これから先、何が待っているのかはわからないが。
117 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/13(金) 01:06:36 ID:9z/X41Wu0
保守がてら書き込んで過去レス読み返してみたけど、「僕」と「私」どっちがいいんかな?
116で私って書いちゃったけど「僕」の方がしっくりくるかな?
僕に一票
どんぐりの恐怖は全ての木を伐採する事で回避可能
神通力も人間の知能には敵わない
120 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/13(金) 17:24:17 ID:82ibox+K0
>>119 ドンどんぐり「うぬぬ・・・やりよるのお・・・ならば仕方ない・・・」
!?村中ラフレシアだらけだ!!
ドンラフレシア「ふぇふぇふぇ!これがわしの神通力じゃよ!」
122 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/14(土) 07:48:32 ID:zkcB+ovvO
このスレ好きなのでageで
僕は今日も手掛かりを探す…
すると向こうからサムという奴が頭に何かを光らせこちらに走ってくるのが見えた。いつもあの奇妙な姿は、精神的に参っていた僕を苛立たせる。
関わるまいと急ぎ足でその場を離れるが、何故か奴は追ってくる
その必死さに、ただならぬものを感じだ僕は恐る恐る振り返ると、そいつは悲しげに微笑みながら僕を見ていた。
「…これ だいじなもの おめぇに…」
瞬間風が舞い、よく聞きとれなかったが、奴は僕に何かを渡すとその場からいなくなっていた。
奴から渡された物…それは一枚の写真。その写真に何か深い意味があるような気がしてならなかったが、どうしても奴に話しかけるのをためらってしまう。でも何かある…それだけは分った。
数日後、意を決して奴の家に行ってみると…あの悍ましい光景が目の前に広がっていた。昨日まであった家がまた消えていたのだ…
僕は走った。走って走って…叫びは声に出来ず、流すことの許されない涙を飲み込んで。
…あの日聞けば良かったのだ。僕の、彼に対しての汚い感情のせいで、なにかを伝えようとしていたのに…何も聞けないまま また一人村から消えてしまったのだ。
終わらない恐怖。真実など何処にも見えない
夜はただ静かに、眠ることだけが許された…
125 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/15(日) 15:30:59 ID:5ByGGzmnO
私は見てはならない光景を目撃してしまった…
タコリーヌがっ!海で釣れたっ!タコをっ!喰っていた…
126 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/15(日) 17:03:02 ID:5ByGGzmnO
メープルがはちみつ欲しさに蜂の巣に手をいれた…
大量のスズメバチが出てきた。
メープルは走った。走って走って走りまくった。
しかし、主人公の歩くスピードにやっと追い付く程度の速さでは逃げられず…
ついに追い付かれたメープルはスズメバチの餌食に…そしてメープルは死んだ。
127 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/15(日) 18:52:41 ID:l7a3Wwdi0
どんぐり祭りは今日で最終日らしい。
230個もの数のどんぐりを集めたと言うのに未だこの村から出られない。
それどころか、きのこの模様が描かれた奇妙な物しかもらえないのだ・・・。
しかも、もうドンどんぐりは何も・・・くれはしなかった・・・。
結局どんぐり祭りで僕がこの村から出ることは許されはしなかった。
最近、僕はあることに気付いた。
役場の中でいつも働いている村長を名乗る亀がいなくなっていた。
そこで僕はドンどんぐりの実態を探るべくずっとドンどんぐりを観察していた。
彼は役場の前から一向に動かず、ただ立っていた・・・。
午前0時・・・
僕はついに諦め家に戻ろうとした。
そのときだった。
役場の前のドンどんぐりが消えていた。
慌てて役場の中に入ると、村長と名乗る亀が働いている。
これで確定した。
ドンどんぐりの正体はそん・・・
!?突然、怪しい男が役場の中に入ってきた。
???「そのことを知ってしまったからには死んでもらおう」
・・・終わった・・・
これは罠だったのだ・・・
僕がドンどんぐりの正体を知ろうとしてることもずっとドンどんぐりを観察していたのも・・・
すべて読まれていた
ああ・・・もう僕は死ぬだろう
僕の家は消され、村では何事もなかったかのように時が過ぎていくのだろう・・・
すべて・・・終わったんだ・・・
僕は必死にどんぐりを集めた。ドンどんぐりの手前勝手な要求に堪えながら…
虫喰いどんぐりを丁寧に取り除きながら必死で集めたのだ。
だが、彼は230個を超えた時点で何もくれなくなった…脱出のヒントも教えてはくれない。
僕はあまりに腹が立ち、大量の虫喰いどんぐりを一度にくれてやった。
その時の奴の顔をみて、少しは気が晴れた気がした。
その夜、僕は家に戻り、ベッドに疲れた体を預けた。ヘトヘトだった。
直ぐに睡魔に襲われ、僕は深い眠りについた…はずだった。
真夜中に急に目が覚め、体を起こそうとするが、体が言うことを聞かない。
辺りを見回して、暗闇の中を目で確認し、何もいないと安心した…その時。
天井から変な音がし、僕は音のする方を見つめた。
暗闇に目が馴れてきて、次第に見えてきたそれに、僕は驚愕した。
虫喰いどんぐりが天井からぶら下がり、どんぐりから虫の足のような黒いものがわさわさと見えている。
ゆっくりとどんぐりが下りてきて、僕の顔の上で静止した。
僕は必死に逃れようとするが、体が全く動かない。
直後、中から小さな蜘蛛が無数に湧いて出て、僕の顔に落ちてきた。
たちまち蜘蛛どもが僕の鼻や口、目や耳に入って来て、激痛が走る。
「うわあああああああああああああああああ!」
…何故か目の前が明るい。外からは雀の鳴き声が聞こえる。
「…夢…?」
僕はふらつく体をなんとか起こし、外に出た。
家の前には村長の亀がいた。普段は役場の前に居るのに珍しいなと思った。
「おはようございます」
僕は一応挨拶をし、形だけでも礼をした。
村長は普段通りの張り付いたような笑顔を見せた。
「おはよう」
そう言うと彼は、僕に背を向けた。
僕は不思議に思いながらもその場から動こうとしたその時、村長は僕の方を向いて静かに言った。
「昨日はよく眠れたかい…?」
僕は最近思う。
『もしかして僕は誰かの掌で踊らされてるんじゃないか』と。
一歩一歩歩くにしても僕ではない、誰かの意思が込められているんじゃないか・・・
そう思えて仕方がない。
130 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/16(月) 14:26:45 ID:0/AfM7oCO
いた!今日もあのこぐまがやってきた…
131 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/16(月) 14:28:54 ID:0/AfM7oCO
たくさんのノミを抱えてやってきた…
名はメープルという。
132 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/16(月) 14:32:04 ID:0/AfM7oCO
聞いてみた…
「なんでそんなにノミ付いてるの?」
メープルは言った…
「だって今まで一度もお風呂入ったことないんですもの…だベア…」
いやいや昨日雨に打たれてましたやん
134 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/16(月) 16:25:38 ID:0/AfM7oCO
傘さしてるけど濡れまくってるよね
このスレほんとに怖い…
>>128 いやあああああああああああああああああああああ
虫はやめて虫はやめてえええええええええええええええ
137 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/16(月) 21:32:34 ID:0/AfM7oCO
人間界との戦争に備えて毎夜主人公が眠りに落ちた頃合いを図りながら、 大量破壊兵器を作り出そうとしている…
しかし、動物達の頭では作り出せないだろう。
138 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/16(月) 21:47:30 ID:g7B25WoC0
どんぐり祭とやらが終わった。まだ僕はこの村にいる。謎の同居人も一緒だ。
ドンどんぐりはどう見ても村長を名乗る亀だったが、それを追求してはいけない気がしていた。
だから僕は素直に彼の言う通りにし、どんぐりを集め続けた。
そうすることでこの村から逃げることができると思ったからだ。
だが、僕は今日もまだこの村にいる。
只一つ、彼の言う事を聞かなかったからだろうか。
「むしくいどんぐり」を好奇心から彼に手渡してしまったからだろうか。
今朝は目覚めが悪かった。何か悪い夢を見た気がする。
無数の虫達が僕の体内に潜り込んでくる夢だ。
まだその感触がこの身に残っている。あれは夢だと言うのに。
さあ、今日もこの村で生き延びるための、この村から逃げ出すための探索を続けよう。
ここに来てからずいぶん長い時間が過ぎた気がするが、
これから何が僕を待ち受けているのかまだ分からないから。
140 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/17(火) 12:55:29 ID:wh0XKMIMO
〇〇村はこぐまだらけだ。しかし村にやってくるお客さんは全くと言っていいほど、不思議に思っていないのです。
それもそのはず…
門の外の看板には
[クマ牧場へようこそ!]
この村は化石が異常に多い
毎日少なくとも3つは掘り出せる
この地で昔何かあったのだろうか
142 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/17(火) 16:19:10 ID:wh0XKMIMO
動物が二足歩行で歩いてて喋ったりしてるだけで
すでにホラーだな。
宙に回りながら服を着てる所なんて…ブルブル
143 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/17(火) 20:45:39 ID:8sMOUNyF0
「昨日はよく眠れたかい・・・?」
僕の頭で村長を名乗る亀のあの言葉が離れなかった・・・。
昨日のあの無数の虫達は村長の仕業だったのか・・・。
ドンどんぐりの正体はやはり村長を名乗る亀だったのか・・・。
謎は深まるばかりだった。
でも僕は今日もこの村の脱出方法を探していた。
すると、目の前に見知らぬ男がいた。
どうやらこいつはローランと言うらしい。
壁紙や床を配りに来たのはいいが、地図を忘れて困ってるらしい。
しかも、僕に手伝えと要求してきたのだ。
どんぐり祭りの悪夢の翌日で疲れているが、引き受けることにした。
「これをたぬきちさんのところにもっていくです」
なんてことだ・・・。
よりにもよってあのタヌキだと・・・。
ローランと名乗る男から壁紙を受け取った。
よく見るとこれはかなりレア物じゃないか。
タヌキの野郎に配るより僕のものになったほうが数倍マシだ。
僕はこっそりとその壁紙を持ち帰った。
僕はすぐに家に張ってみようとしたが、眠気が襲ってきてそのまま眠りについてしまった。
翌日・・・
「うわああああああああああ!!!」
なんてことだ・・・。
昨日のあの立派な壁紙が安物の壁紙に変わっていたのだ・・・。
誰かが摩り替えたのだろうか・・。
それとも、あのローランの呪いだったのか・・・。
またしても謎が浮かび上がってしまった。
それでも今日も僕はこの村から逃げ出すために探索を続ける・・。
来る動物、行く動物。
しかしその「瞬間」を、僕達は目撃していない。
僕と同じようにこの村に彷徨い込んだ仲間…
僕達4人は、村の門、海岸とグループに分けて、1日中見張ってみることにした。
しかしやはり。動物が引っ越していく、その瞬間を見ることは無かった。
村を囲んでいる壁。崖。丘。その向こう……脱出したい。
その為にUFO型の小型飛行船を撃ち落す。
村に流れるアナウンス。「謎の飛行物体が墜落しました!」
そうか、奴らは科学的なものに対する知識が乏しい…?
いや、しかし…あのテレビは何だ!電柱も無く、テレビ局も、塔も無く。
僕は次第に混乱してきた。このままではいけない。今日はもう休むことにする。
なんか3DOにあったミストみたいやな
146 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/17(火) 23:36:19 ID:wh0XKMIMO
デスノートで消されてるんじゃね?
「名前・メープル
死因・消滅死 」
ワンダフルライフ(ていう映画があるの)みたいな感じじゃね?
村は地上と天国の中間地点、住民は死んで間もない者、
施設キャラたちは使者を送り出す管理係、村から消滅した者は天国へ。
148 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/18(水) 11:42:51 ID:OJApCcEcO
マジこのネタオモロイwww
1瞬にして家ごと住人が消えるのは異常
次元の狭間におくられたとしか思えない
150 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/18(水) 13:20:14 ID:OJApCcEcO
喋る動物なんて存在しちゃいけないから。
>>149 なるほど
村長の正体は賢者ギードだったのか
引っ越しを宣告した者には問答無用でデジョンっと
これで全ての謎が解けた
ちょ、このスレ漫画にしてみるわ HPも作っとくがいいか?
またアフィ厨か
スパークが荷物をダンボールに詰めている
僕は彼をを救うべきか否か
僕が何度も留まることを彼に乞えば彼は消滅せずに済むだろう
彼は淡々と荷物を梱包しながら僕が話しかけるのを待っているに違いない
「行かないで!」その一言を飲み込み、僕は静かにドアを閉めた
155 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/18(水) 17:51:36 ID:OJApCcEcO
↑
スパーク死んだな…
156 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/18(水) 19:00:20 ID:7m+WqRBR0
「スパァァーーーーークーーーーーーーー!!!」
翌日、僕は絶叫する。
しかし周りの動物の反応をきたらこうだ。
「スパーク?何のことかしら」
「きっと熱を出して幻影でも見てるんだよ。おくすり持っていってやろう」
157 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/18(水) 20:19:06 ID:OJApCcEcO
「お前らもいつかはスパークと同じ運命を辿るんだぜ…」と心の中で笑ってやれ
最近このスレも空気変わったな
>>152 何度か投稿した側ですがあまり漫画にはされたくないです。
そういえば住人の誰も引っ越したやつの話ってその後一切しないな…
記憶ごと消されてるのか…
このスレ好きだ
更新されてると凄い嬉しい
161 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/19(木) 12:28:11 ID:CP9zGAOaO
「…39度もありましたの」風邪を放置してると病院送りになる…
そして…死ぬ…
つーか動物と人の体温ちげーだろ!
あるのかも分からない出口を探して村をさ迷い、
今夜も疲れ切った足を引きずりながら帰路につく。
滅入る気持ちを慰めようといつものように安物のラジカセをつけた。
ラジカセといってもラジオが聞けるわけではない。
毎日試してはみるが外界と遮断されたこの村では電波は入らないようだ。
ラジオを諦め、たまにこの村を訪れる放浪のミュージシャンがくれたテープを入れる。
曲を選びながらふと彼の言葉頭をよぎった。
「また聞きにきてくれよな…まってるからさ」
また…来る?
この村の住人ではない彼は、
自由にこの村と外の世界を行き来する手段を知っている…?
もしかすると彼がいるあの席に…
純喫茶ハトの巣に秘密が隠されているのでは……。
僕はいても立ってもいられず家を飛び出した。
途中すれ違うフータの怪訝そうな視線を無視してそこへたどり着くと
奥の席のピアノへ………
届かない。
手は虚しく空を掻くだけで、足は僅かな段差がどうしても乗り越えられなかった。
まるで見えないなにかに押し退けられるようで…
その場所はバリアでも貼られているかのように僕を拒んだ。
肩を落とし喫茶店を出ようとすると僕の後ろで、
普段無口なマスターが嘲るように小さく笑った気がした。
博物館の化石を上手く動かすと「兜のカギ」が手に入るよ。
そして「兜のカギ」を使って屋根裏部屋でフーコ倒して、クレスト入手。
このときフーコにダメージ喰らうと猛毒に侵されて動けなくなって、
ホンマさんだと自動的に助かるけど富竹さんだとカッペイにキャラチェンジで血清イベント。
や ら な い か
間に合わないと富竹さんがあぼんするから気をつけてね。
166 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/20(金) 16:31:52 ID:eoy51IEmO
どうぶつの森で鳥インフルエンザ流行る…
ぺしみちが…消えた…
167 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/20(金) 16:34:59 ID:9nnfcJms0
>>
おもしろい事いうね
感動した
ありがとう
ある奇妙で恐ろしい現象は、秋晴れのさわやかな日に起きた。
僕はいつものように目が覚め、いつものように手掛かりを求め、村をさまよった。
毎日どこを探しても何をしても手掛かりは無く、もはやただの習慣と化していた。
焦る気持ちと諦めの気持ちが入り交じり、僕は不快でたまらなくなった。
僕は気持ちを落ち着けるため、喫茶店に行くことにした。
この村で唯一外界と同じ時を過ごせる場所だ。マスターが鳩である以外は。
僕はいつものように博物館に入った。
いつものようにフータの人様を舐め腐るような視線を浴びる・・・はずだった。
中に入った途端、館内に非常に不快な臭気がたちこめていた。
僕はその臭気にたまらず鼻を押さえ、床に目を移した。
・・・・・驚愕した。そこにはフータの変わり果てた姿があった。
体は痩せ衰え、羽は無惨にも抜け落ち、剥き出しの皮膚は黒く変色していた。
まさかと思い、二階に上がると、小さな同様の変死体が転がっていた。
「うええええええ!」
僕は臭気とその惨状に、たまらず嘔吐した。・・・なんなんだ、これは!?
喫茶店に行ってみたが、マスターのかつての姿はそこには無かった・・・
僕は外に出て、他の動物達がどうなっているのか、見に行ってみた。
不思議なことに、村の住民にはなんら変化がない。
その場にいたビンタに血相を変えて僕は話しかけた。
「博物館の中が大変なことに!フータやマスターが死んでいるんだ!」
しかし、彼はその話には一切の感心を持たず、家の中に入ってしまった。
他の動物達の反応も同じだった。ただ1人、アンヌを除いては。
「・・・嘘だろ」
村の外れに、彼女の死体が転がっていた。同様の死に方だった。
僕は訳が分からなくなり、腰が抜け、その場に座り込んでしまった。
その時、後頭部に強い衝撃を受け、僕は気絶してしまった。
気づくと、僕は自宅にいた。
時計を見るともう夜だった。
僕は夜に目覚めた事を不思議に思い、何かを思い出そうとするが、
頭に白いもやがかかっているような感覚になり、思い出すことが出来ない。
僕は強い倦怠感を覚え、再び眠ってしまった。
翌日、珈琲を飲みに博物館へ向かって歩いて行くと、看板が立っていた。
「博物館は閉館しました」
建物の入り口には立入禁止の立て札があり、電気はついていなかった。
そして村からアンヌの姿と家が消えていた。
僕は違和感を感じながらも、いつもの村の怪現象だろうと、大して気に留めなかった。
役場の方から村長の声が聞こえた。
「生物兵器実験は失敗じゃ。鳥どもが全滅した。」
しかし僕は、その言葉を聞いても何も感じることは無かった。
169 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/20(金) 22:05:50 ID:eoy51IEmO
↑
ワロタ
メープル加えてくらはい
その日、悲劇は起きた。
セルバンテスの家は跡形もなく消え失せていた。
外界から隔離された村の中にいる生き物は、僕と僕の自宅の謎の同居人以外は、皆動物の姿をしていた。
そしてセルバンテスは牛だった。
正直僕は、この村の住人達を信用してなどいなかった。彼等も僕と同じ境遇の被害者であるとの考え方もできたが、住人含め村全体がグルという可能性もある。
何より彼等は、真面目に村のことを相談する手紙を書いても「何が書いてあるのかわけがわからない」としか返してくれないのだ。
それはセルバンテスも同じだった。
…とはいえ、何日間も、何十日間も同じ村で生活し、顔を合わせた結果……自然と、彼等の存在を受け入れてしまう自分がいた。
疲れがたまり、生きている何かと触れ合うことでの癒しが欲しかったのかもしれない。
セルバンテスはある時は渋い口癖を考えてくれと頼み、ある時はカルピからの手紙に爆笑する雄牛だった。
村をパトロールするぜと胸を張って言う彼の姿は、そのひょうきんな顔と合わせると、こんな村でありながらも何だか微笑ましくなったものだった。
しかし、彼は消えてしまった。
彼の家のあったところには、看板が一つ、空しく突っ立っているのみだった。
哀しい虚無感が胸中に押し寄せる。また僕は村の友人が消えるのを食い止められなかったのだ。
数日後にはきっと、村の数合わせのために新たな動物が送られてくるのだろう。そしていつか、ここにもまた全く別の住人の家が建つのだろう。
思わずふらりとよろけて、僕は近くの広葉樹にどんっと背中をぶつけた。
また一人消えてしまった。それを防げなかった。虚無感の次に押し寄せてきたのは、言い様のない怒りだった。
「畜生……ちくしょおおおお!!!」
怒りに身を任せ、思いきり広葉樹の幹を掴む。爪が割れて血が滲むのにも構わず、僕はその木の幹を激しく揺さぶった。他にぶつけようのない怒りをなんとかして静めるために。
木から何かが落ちてきたのはその時だった。
ふと、落ちてきた物体に目を向ける。それを拾い上げてみた時、僕は怒りで頭にのぼった血が一気に引いていくのを感じた。
僕が拾い上げたそれは。
牛の頭蓋骨。
嗚呼、
嗚呼。
神様。
僕は改めてこの村の異常さを思い知らされた・・・
きっかけはメイプルだった。
村から鳥類が全て消え失せた日から数日後、一匹の新顔が来た。それがメイプルだった。
彼女は可愛らしい容姿をしており、仕草や言動も取って付けたような可愛らしさに溢れていた。
初めは皆からちやほやされていたが、徐々に他の住民達は彼女と疎遠になっていった。
やがて住民達は、メイプルの悪口をささやき合うようになり、僕にも彼女の悪口を言い始めた。
僕は特に彼女を嫌う理由は無いので、なるべく彼女の悪口の話題は避けるようにした。
すると次第に、彼女を庇っていると言われるようになり、僕も疎外され始めた。
もともと僕は住民達のことを警戒していたのでどうでもよかったが、
メイプルは明らかに心に傷を負っているようだった。
そんなある日、メイプルが僕に泣きながら話しかけてきた。
「どうしてみんなから嫌われちゃうんですぅ?哀しいですぅぅ!」
やや癇に障る声で泣きながらもせいいっぱいかわいそぶる彼女を見て、
僕はなんとなく嫌われている理由が判った気がした。
とはいっても深く関わるのはごめんなので、その場は適当にやり過ごした。
翌日、僕は目が覚めると外が騒がしいことに気がついた。
役場の前に人だかりができ、聞くに耐えない罵詈雑言が飛び交っている。
僕は人だかりに近づき、その中央に目を移した。
その瞬間、僕はあまりの光景に言葉を失った。
メイプルが、十字架に縛り付けられ、高い台の上で晒し者にされていた。
周りの住民達は正気を失っているかのような顔つきで、メイプルに罵声を浴びせる。
メイプルはあまりの恐怖に声も出ないようだ。
突然、十字架の下からキュリキュリと音がし、僕はそちらを向いた。
驚くべき事に、巨大な杭が下からせり出してきた。
そしてそれは、メイプルにゆっくりと下から近づいていく。
「く・・・串刺しにするつもりか!?馬鹿なまねはよせえ!」
僕はとっさに叫んだが、住民達には聞こえないらしい。
やがて血しぶきが辺りを真っ赤に染め上げ、声にならない叫びが村中に響いた。
「こ・・・こいつらは異常だ・・・狂ってる・・・」
そう経たないうちに、メイプルは静かになった。絶命したようだ。
「なんてことを・・・・」
彼等の狂乱の宴は、メイプルの死体を灰になるまで燃やし尽くすまで続いた。
翌日、村は何事も無かったかのように、日常の風景を取り戻していた。
村全体を覆ってた険悪な空気も消え、僕も疎外されなくなっていた。
・・というより、住民たちはメイプルの存在自体を忘れているようだった。
僕は役場に行き、これまで村に住んでいた住民の一覧を見せて貰った。
だが、そこにはメイプルの名前は無かった。
「どうしたのかね?」
突然後ろから声がして、僕は驚いて振り向いた。
そこには村長がいた。
僕は村長にメイプルという住民が居なかったか聞いてみることにした。
「村長、メイ・・・」
その時、村長は僕の口を手で塞いだ。
「知らない方が良いこともある」
突然、目の前が暗くなった。
僕は自宅で目が覚めた。夜だった。
ぼくはデジャヴを感じつつも、思い出すことはできなかった。
「あの、あなたリリアンさんのことどう思います?」
庭の花に水をやりながら、シマウマのサバンナが話しかけてきた。
僕はリリアンのことは好きだ。Likeという意味で、だが。
いつも元気で明るいし、同じウサギでもフランソワなんかと違って
僕のことを見下さない。ちょっと軽いのが玉にきずだが。
まあ好きだよ、と答えておいた。
「そうですか、わたし、リリアンさんのこと、あまり好きじゃないんですよ……」
そのとき、サバンナがどんな顔をしていたのかはわからない。
僕はサバンナの嫌な面を見てしまったような気がして、その場を去った。
そして次の日、リリアンの家は跡形もなく消えていた。
サバンナが、あの女が、何かやったのだろうか。サバンナは何事も無かったかのように
相変わらず花に水をやている。
僕はリリアンの家に行かなかったことを激しく悔やんだ。
一言言えば良かったのだ。たとえ笑われたとしても。
サバンナが、君を、狙っている、と……
メープル好きなのに…ひどすぎ
176 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/21(土) 08:23:13 ID:vS5cHnP3O
173
最高にワロタ
リクエストしたの俺だからバッシングは俺にドゾ。
というかスレ違い
このスレめっちゃ好きww
178 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/21(土) 12:00:26 ID:vS5cHnP3O
猿の惑星状態になるまえにどうぶつ達を殺害せよ!
いや動物同士の話しを盗み聞く限り既に動物に支配されてるだろう
子供は全て森に閉じ込められ 大人達は
180 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/22(日) 14:29:34 ID:8QnO13IXO
ちょっwwww
大人達どうなったのさ!?まさか…まさか!!
今更だけどなんか
>>1の文がひぐらしくせえ・・・。
リッキーに罪はなかったんだ
ただ好奇心旺盛なだけだったんだ
甲羅が背中の上に乗っているだけだと勘違いしていたんだ
剥がされた甲羅には、年老いた沢山の臓器が
183 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/22(日) 23:31:35 ID:8QnO13IXO
ホラー版どうぶつの森が発売されたら、俺は3万円払ってでも買いたい
Wiiならリモコンでドアノブを回して恐る恐る住人の部屋に入るわけか。
面白そうだ…ゴクリ
この村に関しては様々なおかしな点があるが、その最たるものは、化石だ。
断層や古い地層があるわけでもないのに、地面に化石がいくつも埋まっている。
しかも、スコップで掘り返せる程度の深さに。大昔にこの辺りで大絶滅でも起こったのだろうか。
まあ不思議ではあるが、金を得るには手っ取り早いので、僕は化石掘りが日課になっていた。
ある日、村で事件が起きた。住民の一人が死んだのだ。状況からみて、殺された…とも考えられる。
ビンタが自宅で、全身から血を流して事切れていた。チェーンソーで全身をなます切りにされていた。
体の一部が切り落とされ、皮膚や肉はズタズタだった。
彼の死から二日後、村は不自然なほどいつも通りだった。
住民が一人殺されたとはとても思えない村の空気に、僕は戸惑いを覚えながらも日課である化石掘りを始めた。
いつものように化石は考古学者を泣かせるほどあっさりと見つかった。
ただ、その化石はやや変わった印象を受けた。やけに真っすぐな溝が、表面に認められたのだ。
僕はハッとした。これは化石なんかじゃない。これは死んだビンタの骨なのではないか。
大昔の生物に、まるで刃物で傷つけられたような真っすぐな痕が出来るわけない。
僕はフータの所に骨を持って行き、溝があるから化石ではないと言った。しかし…
「これはプテラの頭ですね」
…何を言っている?そんな生物が生きていた時代に刃物なんてあるわけない。
しかしフータは自分の主張を曲げることは無かった。
「…まさか…」
僕は化石の展示室に急いだ。そして一つ一つ念入りに見て回った。
「なぜ気付かなかったんだ…」
そこにあった化石には、明らかに道具で付けられた傷や穴があった。
真っすぐな溝や傷、不自然に丸い穴…
刃物や電動工具で付けられたとしか思えない痕があちこちにあった。
「まさか…嘘だろ…」
「知らなければ良かったのにねえ…」
後ろを振り返ると、チェーンソーをもったフータがいた。
次の瞬間、僕の体に激痛が走った。声にならない叫びをあげ、床を転げ回る。
僕の意識は薄れていき、チェーンソーの回転する音が館内に響き渡った。
「…これは猿の化石かな………ふふ…」
うんざりだ
188 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/23(月) 20:27:24 ID:jIALkti90
>>185といい、みんなチェーンソー好きだなwww
どうもりでぼくなつの8月32日みたいなバグが起こったら…
173は最高傑作!!
ふと僕は、真夜中に目を覚ました。
僕はベッドから起き上がると、ついつい家の外まで足を進めてしまう。
しかしその時は、背中がぞくぞくしてたまらないので、即座に踵を返して部屋の中に戻った。
泣き声が、聞こえてきたのだ。村のどこかから。
部屋に戻り、ストーブをつけてソファに腰掛け、僕は恐る恐る耳をすませた。
───確かに、聞こえる。
小さな子供の、泣く声が。
あれは一体何だ。今日この日まで、子供の泣き声など聞いたことはなかったし、この村にそんなに小さな子供はいないはずだった。
となると……
脳裏に浮かんだ考えに、僕はぶんぶんと頭を振った。そんなまさか。幽霊……なんて。
別に僕は今日…いや、昨日か?幽霊に取り憑かれるようなことはしていないはずだ。いつも通りに村で過ごして、脱出の方法を考えて。
ただ……門番が門を開けてくれることがわかったので、試しに門の外に出てみただけのはずだ。
結局門の先にあったのはここと同じような村で、そこからの脱出は不可能であることがわかったのだったが……
などと考えている間にも、泣き声は聞こえてくる。しかも少しずつ大きくなっているのではないか?…近付いている?
ストーブを付けているにも関わらず、寒気がした。僕はソファから立ち上がり、屋根裏にあがった。
とりあえず、朝を待とう。それしか方法がない。僕はベッドに横になると、両手で耳を塞ぎ、そのまま───夜明けを待った。
次の日外に出てみると、家の前で小さな猫の女の子が泣いていた。
一瞬どきりとしたが……どうやら迷子らしかった。
「お母さんのいる○○村に帰りたいよぉ……」
僕は安堵のため息が思わず口をついて出るのを感じた。なんだ、昨日の泣き声はこの子だったのか。幽霊というのは僕の杞憂だったようだ。やれやれよかった。
○○村というのは、昨日門の先にあったもう一つの村の名前だった。あそこから迷い込んできたらしい。
僕はその子の頭を撫でてどうにか泣き止ませ、一緒に門の方に足を運んだ。
○○村の門では、迷子の母親らしい雌猫が待っていた。
親子の感動の再会。迷子の子猫は目に涙を一杯にためて母親猫に抱きついた。その光景を見て、思わず僕の口元も綻んだ。
ふと視線を感じてそちらに目を向けると、一人の少年───僕ぐらいの年齢だろうか───がこっちを見つめているのに気が付いた。
彼には昨日も会った。こちらの村では、彼が『僕』のポジションに立っている。彼もまた僕と同じく、自分の村に疑問と恐怖を感じ、村からの脱出を目指しているのだ。
手を挙げて挨拶すると、彼はすっと僕の近くに歩いてきて、こそりと耳打ちした。
曰くは、「明日また来てくれ」と。
僕は首を傾げた。迷子は送り届けたのだ、これ以上何の用があるだろう?脱出の件で話し合うとしても、お互い自分の村のことで手が一杯なのは彼もわかっているだろうに。
とりあえずその日は、礼を言う母親猫に挨拶し、彼の視線を背中に受けながら足早に村に戻った。
翌日僕は、再び彼の村に訪れた。
今朝目を覚ましたら、ポストにあの親子からお礼の品が届いていた。わざわざどうもと挨拶するのも礼儀だろう。それもかねてだった。
彼は門のところで待っていた。挨拶をする僕に、早々に用件を言う。
「とりあえず、村を回ってきてくれよ」
村の方を指差して、彼が言う。僕はまたも首を傾げた。
「村人全員に挨拶してくれ。漏れがないように」
彼の目は真剣だった。
わけがわからない。しかしその視線に押されて、僕はとりあえず言われた通りにすることにした。どっちにしろあの親子に挨拶するために、村を歩かせてもらう予定だったのだ。
また後でと挨拶し、僕は村の方に足を向けた。
僕が再び彼の待つ門に戻ったのは、夕方になってからだった。
門のところに戻ってきた僕の顔は、血の気が引いて真っ青だったか、でなければこの時間まで村中を隅から隅まで歩き回ったせいで赤くなっていたことだろう。
「わかっただろ?」
彼が肩をすくめて僕を見つめる。よくよく見ると、彼の顔もまた少し青ざめているようだった。
秋風が冷たいにも関わらず、僕の背は冷や汗でびっしょりだった。僕はごくりと生唾を飲んで、彼の言葉にゆっくりと頷いた。
「うちの村には、あんな親子いないんだ……」
Wii版どうぶつの森は住人をアミで叩くときプレイヤーの力加減で痛さが変わる
場合によっては死に至らしめることも・・・金属バットでも叩ける
この奇妙な村に、ヒャクパーというさらに奇妙な生物がいる。
ネコのような容姿をしているが、皮膚はみかんのような見た目をしており、
毛ではなく葉っぱが頭に生えている、植物なのか動物なのか判らない、不気味な生物だ。
僕は正直いって、ヒャクパーにあまり良い印象はもっていなかった。
「このままじゃ明日はまっぱだよー」
とほざいたので服をあげたら、翌日また同じ台詞で服を要求してきた。
「いちごギンガムの服が見つからないんだよー」
というので、仕立屋にいったら普通に売っていた。使い走りにされたのか。
さらには、
「アタシのイメージカラーは何色でしょう?」
と訳の分からない質問をしてきた。そんなの知るわけない。
適当に答えたら違うといった顔をして、
「アンタには難しい質問だったかな」
とほざく。僕は我慢の限界に達していた。
そして、ついに僕はキレた。
僕が外を歩いているとき、ヒャクパーに会ったので一応挨拶したら、
「いちごギンガムの服が売ってないの!」
と言われた。
・・・僕がくれてやった服は・・・?無くしたのか・・・?
しかも無くした上に、おなじ人にたかるのか・・・!!?
僕はついにキレた。
「ふざけるなよおおおおおおお!!!!!」
僕はヒャクパーの頭をつかみ、彼女の家に引きずっていった。
そして彼女を床に叩き付け、思いっきり蹴飛ばした。
「こ・・・・殺してやる!!!!!忌々しい生き物めええええええ!!!」
僕は斧を掴み、彼女の頭めがけて思いっきり振り下ろした。
「げうっ」
彼女は短い悲鳴をあげ、すぐに死んだ。それでも僕は止まらなかった。
「死ね!死ね!死ね!死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!!!!!!」
潰れた頭から血が噴き出し、脳が飛び散る。
「ははははははは!お前にも血が流れてんのか!!果汁でも出てくるのかとおもったぜ!!」
頭は胴から切り離され、皮膚は裂け、肉はミンチになり、骨は砕けた。
斧が砕けるまで叩きのめした僕は、急に意識を失い、肉塊の上に倒れた。
「・・・・・はっ」
目が覚めると、僕は真っ暗な部屋の中で台の上に固定されていた。
「目が覚めたかね?」
そこには村長がいた。
「そ・・・村長!これはなんだ!?」
村長は僕の問いに答えることなく、ゆっくりと近づいてきた。
「誤算だったよ。まさか君が住民を殺してしまうなんてねえ・・・」
僕はそのとき、ヒャクパーを殺した事を思い出した。
「み・・・見てたのか!?」
「君は失敗例だ。残念だよ・・・。まあいいわい、人間は腐るほどいる・・・」
次の瞬間、僕の頭の上でけたたましい音が鳴り響いた。
細いドリルが、高速で回転しながらゆっくりと下がってくる。
「ひっ・・・まさか・・や、やめ・・・・・ぎゃあああああああああああああああ!」
「手足と内蔵は・・使えそうじゃな・・・ひひひひひ!!!」
禿同
195はオモシロイwww
ララミーだったら尚更
下手なホラー書きはすぐグロに走る
200 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/24(火) 21:32:08 ID:cd0+yDRD0
村のブラックジャック気取りで病気の住人にくすりをせっせと
はこんでいた。正雄くん(仮名)。
まさかの集団感染に備え、コピー技でくすりを256個までふやしていた。
そのうわさをきいた役場のぺりみ
「はーくすり? もんばんにたのんでトビラあけてもらえば全員ベホマズン
だっちゅーの」
そのとおりだった。正雄(仮名)は苦悩した。
「ぺりみがFF7のエアリスの癒しの風のつかいてだとは」
すべてに絶望した正雄(仮名)しにばしょをむらじゅうにさがした
とうぜん任天堂の自主規制でそんなばしょはなかった。
ホラーだからグロいんじゃん
このスレおもすれー
ゲーム中ありのままの現象を脚色してるってのがかえって怖いね。
<<170とか秀逸。
> ゲーム中ありのままの現象を脚色してる
それがおもしろいと思っているんだけど…
最近は単純にキャラクター虐殺したいだけのようなのが多くて読むのがつらい
───僕は気付いてしまった。
この村の真実に。
この村からの良い脱出方法が見つからない僕は、次第にこの村についてのありとあらゆることを考えるようになっていった。
この狂った村は、言ってしまえば───『箱庭』なのだ。
門の外にはもう一つの同じような村があり、結局のところ『外』への出口はない。
では、波の打ち寄せるこの海は、本当に海なのだろうか。
雨が降り星の瞬くこの空は、本当に空なのだろうか。
そもそも、何のためにこんな村が存在しているんだろう。
ひょっとして、裏で村を牛耳る誰かがいるんだろうか。
あの図々しい年老いた亀だろうか、それともあの腹黒く欲深い狸だろうか?
この村はまさか、誰かのために作られた場所なのだろうか?
そんな風にあれこれ考える日が数日続いたある日、僕はふと、それまで全く気にとめていなかった一つの事実に気が付いた……
この村の建物は全て、南側に出入り口の扉がある。
僕の家も、頻繁に入れ替わる住人の家も、博物館も役場も店も。北側の門でさえ例外ではない。
しかし、それなのに僕は……南の空を『見上げる』ということを、ほとんどした事がなかったのだ。
北側の空は何度も見上げた。郵便物を運ぶペリカン、どこからか飛ばされてくる風船、それらが北側の空を横切り、その度に気になって見上げたのだ。
しかし、南側の空からそれが飛んできたことは一度もない。
僕は外を歩く時はいつも真っ直ぐ前の道を見るのが習慣で、空を見上げること自体ほとんどしない。視線を宙に上げることがあっても、それは大抵何かを考えている時で、空に注意を向けたことはなかった。
そして、今。
僕は、南の空を見上げている。
その場に棒立ちになった僕の目は皿のように見開かれ、口はだらしなく開かれていた。
「………そうか…」
小さな声で、僕は呟いた。
ふつふつと込み上げてくる感情は、怒りか悔しさか、それら全てか。
口の中はからからで、足ががくがくする。
「この村全てはお前のためだったんだな───消されて入れ替わる住人はお前を退屈させないためか?僕が脱出のために試行錯誤して行動するのもお前が楽しむためだったのか?」
以前僕の頭に浮かんだ単語が、再び脳裏に蘇る。
───『箱庭』。
───箱の中に、土砂、小さい木、人や家や動物を模した人形を入れ、それらを眺めて楽しむ玩具。
怒りで握りしめた拳がぶるぶると震え、爪が手のひらに食い込んで指の間から血が滲んだ。
悔しくて、悔しくて、次第に僕の目には涙が溜まり始めた。
「全て、全てが……お前の仕業か………」
ぎっと、眉を釣り上げる。
ありったけの憎しみを込めて、南の空を睨み。
声を限りに、僕は大声で───叫んだ。
「お前の 仕業 かああああああッッッ!!!!」
───南の空には、ぽっかりと長方形の『穴』が浮かんでいた。
穴というよりは、空のその部分だけがガラス張りになっているようで。
そして、そのガラスの奥から───
巨大な見知らぬ人間の顔が、
僕の小さな体を見下ろして、
にったりと嘲笑を浮かべていた。
「はは」から手紙が来た。
家を出てこの村に来てから随分経つ。お母さんは元気だろうか。
手紙を読むと他愛のない事が書き連ねてある。
よかった。元気そうだ。
安堵すると同時に手紙の一つも出さなかった自分が恥ずかしく思える。
そうだ、ちゃんと手紙を読んでいる事と近況を伝える為に手紙を書こう。
…ここから逃れられなくなってしまった事を。
…もう会うことができないかも知れない事を。
「もしかしたらお母さんが助けてくれるかもしれない」と、期待していた。
「お母さん元気ですか?僕は元気です。
家を出てから連絡もせずにごめんなさい。
今、僕はのどかな村で暮らしています。同居人もいます。
毎日何とか暮らしていますが、最近家に帰りたいと思うことも増えました。
一度帰りたいと思うのですが、荷物が多いので迎えに来て欲しいです。
一人でこの村から出ることはできないです。
迎えに来てもらえないともう会えないかもしれません。
迎えに来てください。お願いします。」
何かおかしな文章になってしまったが、これなら誰かに見られても大丈夫だろう。
お母さんなら僕が何を言いたいかわかってくれるはずだ。
手紙を送れたのだから、僕がどこに居るか分かっているはずだ。
本文を書き終えて、宛先を書こうとした時に僕は絶望した。
…住所が分からない!
何故だ?かつて自分が住んでいた場所が思い出せない!
この村の外と連絡を取る事さえも許されないのか?
記憶を消してまで守りたい物があるのか?
それともここに僕を縛り付けたいのか?
暫く経ち少し冷静になった。
僕は母親の名前さえ分からない。
そもそもこの手紙の「はは」は本当に僕の母親なのだろうか。
母親を騙る何者かでないと言い切れるのだろうか。
誰も答えてくれないだろう。村長も住民も。
ここから逃れる術を教えてくれなかった様に、この村の外に関する事はなにも。
…明日も生き延びよう。この村から逃れる事が出来る日まで。
210 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/25(水) 07:30:04 ID:v9RND/bq0
何も代わらない日々。抗うことの出来ない日常。
…僕は、それにいつの間にか慣れていたのかもしれない。
ふと、真夜中に目が覚めた。
外からは幾人かの住人が動き回っている音がするが、もはやそれを不審に思う気持ちは消え失せていた。
そういえば、明朝6時にオーロラがこの家に来るとか言っていた。
彼女の言動に対してわずかばかりではあるが、僕は好意を抱いていた。だから何気なしにOKを出し、適当に時間を指定していたのだが
さすがに寝起きの姿では迎え入れたくなかった。
時計を合わせようと思い、枕元の電話機をとり「時計を合わせますか」のガイダンスに従い、時刻を修正する。
…寝ぼけた頭で、気付という方が無理かもしれない。…でも僕は気づくべきだった。
【自分の時計の方に時報を合わせた】と言う不可解な出来事に……
…翌朝、待てど暮らせどオーロラは来なかった。さすがに不審に思い外に出てみる。
そのとたん、ものすごい腐臭が鼻を突いた。
非常用に買い置きしていたカブがすべて腐っている!?
吐き気を催しそうなアリとハエのたかるそれから目を反らし、周りを見回す。
…… な ん だ こ れ は !?
一夜にして、手入れの行き届いていたはずの小綺麗な村は、雑草生い茂る荒村と化していた……
唖然とする僕の足下に、ポストからあふれかえった手紙の一通が風にあおられて落ちてきた。
色褪せ、風化しかけたその手紙には、かすれたインクでこう書かれていた……
「私が引っ越してから、もう6500日も経つんですね。その後お変わりありませんか?オーロラより」
今日もイヤな一日が始まる。
でも一日中部屋にこもって、考えていては頭がおかしくなりそうだ。
もっとも外出すればしたで、おかしくなりそうな事ばかりなのだが・・・・。
玄関の扉を開けて表に出たところで、僕は急に忘れ物を思い出した。
様々な事で気をとられているせいなのだろう。仕方ない。
むしろ遠出をしてから思い出すよりも、幸運だったと思わなければ。
「??」
玄関から家に入れない。なぜだろう?鍵をかけた覚えもないのに。
いや、そういう次元の話ではない。扉に触れる事さえできない。
そう言えば窓を開け放しだったから、そこから入ればいいか。
そう思った僕が、歩き出したときだった。
サバーッ
突然に門の脇の土が盛り上がり、何かの物体が勢いよく飛び出してきた。
今、僕の目の前には、僕に怒りの視線を向けた巨大モグラだった。
ヘルメットをかぶりツルハシを抱えたそれは、怒りのためか全身を震わせ、
今にも飛び掛ってきそうな勢いだ。
「あ どうもはじめまして。わたくし リセットさんともうします。」
見た目に対して、非常に紳士的な物言いに若干の戸惑いを覚える僕に、
モグラが自分が何者なのか、そしてなぜ今出てきたのかを丁寧に説明する。
要するに『セーブをせずに電源を落とすさないでくれ』という事なのだが、
最後に「次からは 手加減なしですよ。そこんとこ よろしくたのんますわ。
ほな!」と言うと再び土中に消えていった。
あまりに唐突なできごとに、呆然とさせられていた僕だったが、気を
取り直して家に入った。今度は何の障害もなく。
しかしテーブルの上に置いてある財布を手にしたときに、重要な事に
気付き一気に出かける気が失せてしまった。
リセット?セーブ?電源?この村に来てから初めて聞く言葉だ。
僕が眠っている間に、この村で何が行われているのだろう。
急激に襲い掛かる不安から、僕はしゃがみ込み震えていた。
213 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/25(水) 16:21:34 ID:rSYT5s4UO
面白いのでage
>>212 このスレではリセットさん出るかなーと思ってたので
超GJ
あの建物が気になる。ギリシア神話に出てきそうな神殿風の建物だ。
以前あそこに立ち入った憶えはある。そう、僕と同じくらいの体長を持つ梟がいた建物だ。
あの時はそこに立ち入るなりその恐怖に立ち竦んででしまった事を僕は忘れない。
それと同時に、二階へと続く階段があった事を思い出した。
毎日この村を散策したが分からないことが多すぎる。
その答えを求めて未だ訪れた事のないあの建物の二階へ赴く事にしよう。
…よかった。幸いあの梟は眠っている様だ。
僕は二階へと向かった。
…梟だ。ここにも居る。下階に居る者よりも幾分小さい様に思えるが、
僕の身長と大差ない事に変わりはない。しかも起きている。
ここまでか、と思った僕にその梟は語った。
「天文台にようこそ!」
天文台?確かに望遠鏡らしき物がある。その天井はドーム型でプラネタリウムを思い出させる。
この村を探索している時に気づいていた。
夜空に浮かぶ星がとても綺麗だった事を。多くの星座があった事を。
僕は言われるがままに望遠鏡を覗いて見る事にした。
そうしなければならないと思ったからだ。
…やはりこの星空はいい。いやな事を忘れさせてくれる。
このままずっと見つめて居たい位だ。
星空を見つめ、我を忘れていた僕にその小柄な梟はこう言った。
「星座をつくりませんか?」
何を言っている?星座を創るだと?
僕が決めたからと言って皆に受け入れられる物ではあるまい。
…待て。確か下階の梟は眠っていた。そもそも梟は夜行性の物が多いからしかたないが。
僕はそれを期待して、敢えて昼間にここを訪れたはずだ。
ならば、今は昼間なのではないのか?
であるならば、何故これ程までにはっきりと星を見る事ができるのだ?
今僕が見ている星空は現実なのか?虚構なのか?
何もかもがあやふやだ。助けてくれ。
毎日同じ事の繰り返し。
村からの脱出模索に翻弄される日々。
そんな毎日に疲れきっていた僕は、ある日気まぐれで村の環境整備に取り組んでみようと思い立った。
村の動物達がのほほんと「××ちゃんと△△ちゃんは、カフェモカ同好会仲間なんだって〜」などとどうでもいい話題で
盛り上がったり、虫取りや魚釣りに行じている横で、僕はひとり汗水流して木を切り花を植え替え、水を撒いていった。
「ふぅ…これでよし」作業が終わると、辺りはすっかり暗くなっていた。
一日中無心になって体を使ったせいか、充実感と心地よい疲労感があふれてきて、僕はその日、久しぶりに泥のようにぐっすりと眠った。
−−−翌日。
外に出て愕然とした。
なんと村に歩道が出来ていのだ!
昨日僕が整えた環境に見事に調和されたルート、そしてデザイン。
僕はしばらく見とれてしまった。
…しばらくしてふと思う。これは誰が作った?
まさか、この村のボンクラ動物どもにこんなもの作れる訳がない。
このような高度な技術は、人間でないとまず無理だろう。
…。
…あっ!人間!
いるじゃないか、うちに。僕の他に3人も。
みんなひたすら眠り続けていると思っていたが、僕が寝ている間に誰かが起きて作業をしていたのかもしれない。
すると、毎日僕と同じ思いを持ちながら生活している人もいるに違いない!
そう思いつくと、いてもたってもおれず即座に家の中へ引き返し、一気に寝室のある3階へと駆け上った。
そして、ひとりひとり揺すって起こそうと試みた。
…が、やはり起きない。
今まで何度となくやってきた行為だ。無理だと分かっていたはずじゃないか。
途方に暮れかけた途端…いきなり閃いてしまった!
そうだ、手紙を書いたらどうなるだろう?
寝室をぐるりと見回し、一番センスを感じさせる服(おそらく非売品だろう)を着た女の子をターゲットに、まず手紙をしたためてみた。
「きみとおなじいえにすんでるものです。そとのほどうはきみがつくったの?にんげんとはなしがしたい。へんじまつ。」
便箋一枚、漢字が使えない条件の中で、なるべく気持ちが伝わるよう書いたつもりだ。
不安ではあったが役場のペリカンに手紙を預け、その日は眠った。
−−−また翌日。
ビンゴ!朝ポストを覗くと彼女から返事が来ていたのだ!
「やはりむらをきれいにしたのは、あなただったのですね。これからふたり、じょうほうをこうかんしあいましょう!うれしい!」
…体が嬉しさで震えた。こんな簡単に、人とコンタクトを取るのに成功するとは!
しかも簡単な文面からも、僕と彼女二人の気持ちは一緒のところにあると、目指すものは同じだと感じとれた。
…いける!二人ならこの村を脱出できる!
僕はすぐに彼女に返事を書き、昨日と同じく役所のペリカンに手紙を預け、次の日も待ち遠しくその日は早めに就寝した。
−−−またまた翌日。
ポストを覗くと、そこには彼女からの手紙はなかった。
なぜだかいやな予感がして、すぐに3階へ、寝室へとつまづきながらも全速力で駆け上った。
そこで僕の見たものは…。
彼女のベッドに彼女はいなかった。
代わりに、たぬきの店の作業着姿の、うだつのあがらなそうな見知らぬ男がそこには横たわっていた…。
彼女はどこへ行ったのか。いや、連れ去られたか抹消されたか。
なぜ消えたのが彼女だったのか?
…次は僕の番なのか?
いっその事、それでも構わない。この生活にピリオドが打てるのならば…。
そして僕の生殺し生活は、まだ続いている。
…ああ、とにもかくにもまた振り出しだ…。
218 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/26(木) 07:53:34 ID:MytoqhE70
>>217 携帯でこんな長文うてるとはすごいっす。
ひとりでぶつもりやってるので同居人の理不尽さにはきづきませんでした。
>>217 イイね。
見知らぬ者同士が不条理空間に綴じ込められて、って展開が
映画『CUBE』みたいで好き。
260のボンクラ動物にワロタwww
221 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/26(木) 20:37:58 ID:h/K9zBCm0
ボク系キャラを叩いたとき「ぼくのアタマわれちゃうよぉ〜」というけど、
その後にたたくとホントに割れて、セイイチの食べっぷりばりに中身がドバっと・・・
彼女の姿が消えたベッド。
そこに横たわる見知らぬ男。
見覚えのある作業着は、僕がこの村に初めて来た時にタヌキの店を手伝わされる際に着用したものと同じだ。
寝ている彼へと手を伸ばし、作業着に触れる。
見知らぬ男の体温で、ほんのりと温かい作業着。
幸せそうに微笑んで眠る彼は今、どんな夢を見ているのだろう?
僕もここのベッドで眠っている時、こんな笑顔を浮かべているのだろうか?
ここに眠る彼等は皆、僕が楽しそうに眠っている寝顔を見ているのか?知っているのか?
だとしたら、僕も、眠っている時だけは安らかなのだろうか?
「――……っ!!」
名も知らぬ同居人達の安らかな寝息を乱しそうで、僕は必死に叫ぶのを堪える。
簡素な木の階段をヨロヨロと下りて家の外へ出た僕は、叫びたい衝動を押し殺して走った。
僕の整地した並木道、もういない少女の敷いたのだろう美しい歩道、愛らしく咲き誇る色取り取りの花。
街灯もないのに、夜目にも美しく整然と木々は立ち並び、くっきりと周囲の景色からも映えて見える。
赤と白の薔薇が並ぶ花壇に、ふと異質な色を見て、僕は近づいた。
ピンクの薔薇。
夜露を含んでしっとりと肉厚な花弁。まだみずみずしいそれは、いつ咲いたのだろう?
街路樹の入り口に咲いたそれは通行には不便な位置にあり、安全な場所に移植しようと僕は手を差し伸べる。
可愛らしい桃色の花びらに手を触れ、そのまま……
僕は子供のように声を上げて泣き崩れた。
消えてしまった少女は、この花を見ただろうか?
手紙ではなく、互いに目を見交わして一言でも話せたら、僕たちの運命は変わっていただろうか?
たった一言、この花を見つめながら「綺麗だね」と微笑み合えたら
どんなに僕は幸せだったろう。
例えここが創られた世界だとしても。
泣いて、泣いて、夜も白々と明ける頃。
僕はようやく立ち上がって、自宅へと歩き出した。
自宅の屋根裏で眠る同居人達の顔が脳裏をよぎる。
話しかけたい。
少女と手紙を取り交わす事ができたのだから、彼等とも出来るだろう。
おそらくは自分の望むような返事も来るだろう、自分は一人ではないと嬉しくもなるだろう。
けれど、また、彼等が消えてしまったら?
わずかな言葉をやり取りしただけの少女が消えた。それだけで僕はこんなに辛い。
また誰かに声を掛けて、突然に消えられてしまったら…
僕は二度と立ち上がれないだろう。
だから、もう二度と、同居人には声はかけまい。
泣きはらした目で、朝靄にけむる自宅を見るのはことさら悲しい。
…………。
自宅の前にはホンマが来てるし…。
なーんかホラーって感じがしなくなってきたな・・・このスレ
――――― ざわり 。
自分の中で、ナニかが生まれる。
僕を見つけたホンマは、小走りに僕の方へと近寄ってくる。
コナイデ。
僕ではないナニかがそう言った。
ボクノ ソバニ コナイデ。
じっと僕を見ないで。どうして見るの?
アンタの望み通りに保険にも加入したし、僕は入りたくなかったけれど反論もさせてくれなかったよね?
僕が返事をすると嬉しそうにしてくれるけれど、どうしていつも目だけは笑っていないの?
どうして僕の邪魔をするの?
花に水をやっていても邪魔するし岩を叩いてお金を出しているのを邪魔したりもしたよね?
どうして邪魔するの?作業中に顔を覗き込まれるのがどんなに邪魔か分かってやってるの?
追い払っても少し離れるだけでどうして立ち去ってくれないの?
邪険に扱っても文句も言わないで引き下がるクセして、どうしてじっと据わった眼で見つめるの?
第一どこから来るのさ?どこかに帰るなら僕を連れて行ってよ。助けてよ。
僕が騙されて贋作の名画を買わされた時も、アンタは平気で引き取ったよね?
目の前に僕が居るのに、僕宛の手紙をわざわざポストに入れてさ。
アンタが「はい、保険の100ベル」って手渡してくれれば済むでしょ?なのになんで?
来ないでよ。
コナイデ。
僕の、ソバニ、来なイで。
225 :
217:2006/10/27(金) 00:53:09 ID:ssKu+aIgO
>>222 続きを書いてくれてトンクス。
うまいね!感動した!
オチがこれまたイイ。ノシ
>>224 こういうのもアリだね。
面白い。
みんな上手いな〜
音がする…いつも目覚めるときに鳴るオルゴールにしては電子的な音が。
いつもは僕が目覚めるとその音をオフにせずとも止んでしまう。
きっと目覚まし的なものなのだろうと思う。今日こそはその音の正体をみたい。
わからないことだらけのこの村だから、そんな些細なものも不安をあおるのだ。
♪〜♪〜♪〜
今起きれば見れるかもしれない。
しかし体が動かない。
ああ、今日もか…今日もわからない。
♪〜♪〜♪♪〜♪〜…。
音が止む。僕は目覚めていないのに。
今までにない事態。
不思議に思い瞼を持ち上げ…もちあがらない。
突然止んだあの音。
それからどれくらいたったかわからない。
いくら意識しても動かぬ体が僕を眠りにはつかせずに、ただただ握ったままの手から汗がふきだす。
やっとあの音を聴こえ、いつものように起床したときにはみしらぬ女がそこにいた。
ご丁寧に音もたてずにベッドを持ち込み、まるで僕…
一日に一杯しか飲めないコーヒーがある。
そりゃ僕だってわかっている。
喫茶店でコーヒーのおかわりなんて、無粋だという事くらい。
でも村で唯一の喫茶店「鳩の巣」では、一日に一杯しかコーヒーを飲む事ができない。
ときどき出会う先客との会話にも慣れた。
鳩がカップをどのように持つのかとか、彼らがどうして僕と同じ言葉を
喋る事ができるのかとか言う事に、最初は怯えさえしたのに・・・・。
しかし家の中にいてさえ、ハッピールームアカデミーなどという得体の知れない
輩に、常に監視されているのだ。それを考えれば少々の不審なことくらいは、
問題にするような話ではない。
こうして僕の心も、少しずつ崩壊していくのだろうか。
でも元の世界に帰れないのなら、このまま狂ってしまった方が楽かもしれない。
そして今日、鳩の巣の先客に、見慣れない猫がいた。
話を聞くと彼は、あちこちの村を忙しくめぐっているらしい。
よその村では、僕と同じ名前の人間にも出会った事があるようだ。
絶望による諦めで曇っていた僕の心に、一筋の光が差し込んだ気がした。
彼についていけばいいんだ。
これを逃したら脱出の機会など、当分めぐってこない。
「お願いです!一緒につれていってください!!」
そう言おうとしたのだけど、口からその言葉が出てこない。
困惑する僕を無視するかのように、彼はこの店のコーヒーを讃え、
この村を褒め、怪しいもう一匹の旅ネコの質問をぶつけてきた。
「そういえば、さいきん あやしいヤツ見なかった?」
「見たよ!」(「そんなのどうでもいいから、一緒に連れて行って!」)
「えっ、見たの?! いつ?どこで? いいな いいなぁ・・・」
「誰のコト?」(「お願い!助けて!!自由に喋る事ができないんだ!」)
「そっかぁー・・・最近は出歩いてないのかもしれないや
でも、もう1回出てこないかなぁ あの あやしいネコ・・・ 」
そんなやりとりの間にも僕には、一筋の光がどんどん絞り込まれていく気がした。
「次は どこの村に行こっかなぁ」
そう言うと、彼はおもむろに椅子から降り、ゆっくると店を出て行った。
もう一筋の光などない。大きな期待をした後だけに、その落胆もまた大きかった。
「人生ってさ すれちがいの 連続なんだよね 」
僕の心の中で、さっき彼が言った言葉が何度も反響した。
「何がすれ違いだよ。」僕は小さくつぶやき、鳩の巣を後にした。
完全にホラーじゃないな
ホラー≠グロだよ
こういう心理的に追い詰められた感じが俺は好きだ
俺もグロよりこういう方が好きだな
閉鎖空間の恐怖みたいな心理的なやつ
232 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/27(金) 22:08:27 ID:CX53KlRf0
いつもと変わりのないはずの朝だった。
しかし、今日という日はいつもと違った。
朝目覚めると僕は・・・
薄暗い牢屋に閉じ込められていた。
両手両足すべてを手錠をかけられ身動きが取れなかった。
何故僕はここにいる?
僕は一体何をした?
思いだそう・・・
昨日を・・・。
振り返ろう・・・
昨日を・・・。
僕はいつものように朝目覚めた。
気持ちよい朝・・・。
僕は喫茶店に行き、コーヒーを飲みに行った。
「コーヒー・・・一杯200ベルですけど・・・」
僕はコーヒーを一杯注文した。
マスターはいつもと同じようにコーヒーをカップに入れ僕に渡した。
「では冷めないうちに・・・入れたてを・・・どうぞ」
僕はいれたてをいただいた。
・・・!?
何故だ・・・?
ここまでの記憶しかない!?
ガチャッ・・・
突如牢がゆっくりと開いた・・・。
その瞬間僕は驚愕した。
「マス・・・ター・・・!」
目の前にいたのはあの喫茶店のマスターだった。
「あのコーヒーに睡眠薬を仕込んだ」
「何で!・・・何でそんな・・・!?」
僕は逃げ出そうにも体を動かすことが出来ない!
「ここに住人は動物ばかりだ。何でかわかるか?」
マスターは突然語りだした。
「彼らは元々人間だったのだ。人間を改造して彼らのような動物を創り出したのだ。当然、人間のときの記憶は消してね」
僕は気付いた。
まさか・・・僕を・・・!?
「君には・・・ウシになってもらおうかな・・・」
「やめろ・・・やめろぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
その日、博物館中に叫び声が聞こえたと言う・・・。
下手だな俺・・・orz
234 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/27(金) 23:13:11 ID:9ru8CBsX0
僕は映画館へ向かった。
そう、劇場版どうぶつの森の特典付き前売り券を買うために。
「こちらの特典からひとつお選びください」
受付嬢はそう言った。
僕は迷った。どれもこれも欲しい。
迷った挙句、僕はこう言った。
「あ、すみません、あと子供3枚追加で下さい」
こうして僕は4種類のぬいぐるみを手に入れた。
追加3枚分の料金を支払う際、手持ちの野口英世が僕を睨みつけているように見えた。
235 :
232:2006/10/28(土) 08:51:47 ID:tn7S4jv50
236 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/28(土) 09:04:01 ID:8cDt6aEWO
237 :
232:2006/10/28(土) 11:24:34 ID:tn7S4jv50
本当のマスターの過去
何故だろう・・・。
私は都会で人間と人間の間に生まれたはずだ。
だから私も人間として生まれるはずなのに・・・。
動き方・・・話す言葉・・・
人間と同じ特徴だった。
ただ一つ違うのは・・・
私が鳩の姿をしていることだけだった。
学校ではいじめを受け、人間達から遠い目で見られていた。
卒業後、都会で喫茶店を開いた。
しかし、客はほとんど入ることはなかった。
私は都会での生活を抜け出し、田舎に向かった。
そんなとき、たどり着いたのがこの村だ。
極少数の人間達が住んでいる小さな村であった。
私はここで喫茶店を開くことを決意した。
そして無事に博物館の地下で喫茶店を開くことが出来た。
だが、都会のときと何も変わらなかった。
人間達は私に一切近寄らず、私を避けていた・・・。
そんなとき、こんな考えが浮かんだ・・・。
「人間達が私と同じような動物の姿をしていたらどんなに幸せだろう・・・」
私は早速喫茶店の奥に研究室を作った。
そこで人間達を改造する研究を密かに進めていた・・・。
喫茶店のマスターと研究員・・・
2つの顔を持ち私は暮らしていた。
数ヵ月後・・・
私の研究は完成した。
ついに実験してみることにした。
ある日、喫茶店に客が来た。
私はいつものコーヒーに睡眠薬を仕込み、客を眠らせた。
そして、研究室に連れ込み改造を始めた。
実験は成功だった。
さっきまで人間だった姿は完全にカエルのような姿と化していた。
私はさらに人間だったときの記憶を消し去った。
私はこの村の村長、役場で働いている者、商店を経営してる者、仕立て屋を経営してる姉妹、さらには喫茶店を開かせてくれた恩師の博物館の経営者までを改造した。
引っ越してきた人間はその日に改造してやった。
すると、どうだろう。
あの活気がなかった喫茶店にたくさんの客が入ってきた。
そんなとき、この村に1人の人間がこの村に来た。
私はすでに心に誓っていた。
「次は奴の番だ」と・・・。
ボク「チッ コーヒーしかださないのかこの店は!しらけた喫茶店だな2度と来るか!!!!」
こうしてボクは難を逃れた
最近このスレのおかげで、ホラー脳になってしまった…。
「もう、おひさまとサヨナラだねぇ〜」だとか
「しらなくていいこともあるんだぜ」だとか
「むかしこのへんにタライがおちてたんだが、なんでこんなとこに…」だとか
「オレのだいじなものをささげたい」だとか
そんな住人達のたわいもない言葉をホラーにつなげてしまい、素直に受け止められないのです。
今日どうぶつの森買っていきなりこのスレ見ちまった
ヽ(`Д´)ノウワァァァン
241 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/28(土) 20:49:43 ID:tn7S4jv50
そろそろ最高傑作を決めないか?
どのネタが一番面白く、恐ろしいのか・・・
空に空いた四角い枠にプレイヤーが怖いよ
243 :
1/4:2006/10/28(土) 21:53:54 ID:YgZ7TJm60
心地良い眠りから、僕は目覚める。
また今日も、いつもの日々が始まる。雑草をむしり、化石を掘り、住民達の
おしゃべりに付き合い、海岸でのんびりと釣りをする――なんて優雅で、
理想的で、ひどくいびつで、吐き気がするほど平和な日々。
この村は狂っている。住民達は明るく屈託無くて、秩序も保たれており、
表面的には平和だが、どこか、何かが決定的に狂っているのだ。僕はそれが
恐ろしい。そして、ここから脱出出来なければ、僕もいずれ狂うしかなくなる。
……僕は、それが、こわい。
この村へ来てもうすぐ2ヶ月、未だ脱出への手がかりは掴めていない。だが
あきらめるわけにはいかなかった。あきらめたとき、それが、僕が狂うときに
他ならないからだ。
僕はベッドから起きあがり、まだ眠っている「同居人」たちの横をすり抜けて
階下へ向かう。足音をひそめる必要はない。彼らはいつも、昏睡したように深く
眠っているから。
階段を下りながら今日が土曜だということを思い出し、またあの保険屋と顔を
合わせるのかとうんざりして、
……目を、疑った。
244 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/28(土) 21:54:37 ID:HvGP8OnRO
メープルネタ
245 :
2/4:2006/10/28(土) 21:55:03 ID:YgZ7TJm60
この村に引っ越してきたとき、僕はほとんど荷物を持っていなかった。
ひとつきりの段ボールにはなぜかろうそくとラジカセのみ。着替えすら持って
いなかった。もしかしたら僕がこの村に来る以前の記憶を無くしているのと関係
あるのかもしれないが、ともかく、必要に迫られて、僕は村で家具を買い揃えて
いった。椅子と机、タンスにテレビ。もちろん「同居人」たちの荷物も日々増減
していた。いつのまにか床には趣味の良い絨毯が敷かれ、壁紙も何度か貼り替え
られていた。
それが、なかった。
246 :
3/4:2006/10/28(土) 21:55:42 ID:YgZ7TJm60
なにひとつない、空っぽの空間だった。フローリングはむき出しになり、壁紙も
最初の飾り気に乏しいものに戻っている。
一瞬、理解が出来なかった。
僕が寝ている間に何があったのだろう。泥棒だろうか?この、『平和』な村で?
それとも、「同居人」の誰かが断り無く売り飛ばしてしまったのだろうか?
しかし、家具だけでなく絨毯から壁紙まで剥がすなんて……正気とは思えない。
「同居人」は、狂ってしまったのだろうか?僕よりも一足先に?
呆然と部屋を見渡していたが、僕はその時はじめて、少し前にまた階段が続いて
いることに気が付いた。昨日までは、もちろんこんなものはなかった。……そう
いえば、本来階段を下りてすぐあるはずの、玄関がない。僕は、ようやく事態を
理解しつつ、おそるおそるその階段を下りていった。
下りたさきには、見慣れた僕の、僕らの部屋があった。一通りの家具が揃い、少
し雑然とはしているが、過ごしやすい部屋。僕は安堵のあまり座り込んでしまっ
た。そして思わず笑いが込み上げてくる。寝ぼけて飛んだ早とちりをしてしまっ
た。ただ単に、階を間違えてしまっただけだったなんて。
そう考えたところで、僕の思考は再び凍りついた。
ちょっと待て。 階を間違えた ……だと?
247 :
4/4:2006/10/28(土) 21:56:48 ID:YgZ7TJm60
僕は立ち上がって階段を駆け上がった。
先程の空っぽの部屋に出る。そのまま更に階段を上ると、僕らのベッドが並ぶ
屋根裏部屋がある。僕は弾む息を深呼吸で抑えて階段に向き直ると、再び階段を
一段一段、ゆっくりと下りていった。
果たして、その部屋はあった。
……平屋のこの家には昨日まで絶対に存在しなかったはずの、その部屋は。
僕は毎朝目覚める。
……しかし、もしかすると、いつだって目覚めてなどいないのかもしれない。
だってこの村での生活は、不可解で矛盾だらけで、
まるで悪夢そのものじゃないか。
>>241 人によって評価は違うと思うし、
みんないいよ。
それより保管庫が欲しくなってきたな。
>248
言い出しっぺの法則
250 :
248:2006/10/29(日) 03:19:53 ID:yQa/LTzK0
>>249 うへ。
タグは打てるから作れるには作れるけど
ほかにも保管庫欲しい人いたりする?
251 :
248:2006/10/29(日) 03:30:14 ID:yQa/LTzK0
ごめんやっぱ無理だわ
俺だと更新速度が遅くなりそう
私じゃなくて、「わたし」を主人公にしようと何度か練ったけれど、
どうしても最後には、「僕」になっちゃうんだよね。
書き進めていくと、いつの間にか頭の中で男の子キャラになってる。w
>>251 簡素なのだったら俺作るけど、前のスレ読めない…
254 :
248:2006/10/29(日) 15:14:48 ID:yQa/LTzK0
256 :
253:2006/10/29(日) 16:55:43 ID:MMAmdvDt0
257 :
253:2006/10/29(日) 18:05:13 ID:MMAmdvDt0
258 :
253:2006/10/29(日) 18:06:43 ID:MMAmdvDt0
1〜3行くらいの短い文章もあとからまとめます。
259 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/29(日) 18:34:52 ID:KC0afTNH0
262 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/29(日) 20:11:25 ID:uWi95EvHO
大好きage
263 :
253:2006/10/29(日) 21:09:17 ID:MMAmdvDt0
とりあえずこのスレの長文は保管しますた。
意外なくらいたくさんあった…。
264 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/29(日) 21:31:54 ID:EczixaeyO
ナイスage
俺の本当のマスターの過去があったww
載れて嬉しいww
自分のがあると嬉しいなw
>257
乙でした!
センスいいですねー。
最初は、自分のいくつかのも含めて保管庫なんかいらない!
とか思っていたけど、何だかいいですね。
当初の思いなど忘れて、むしろうれしくなっちゃいます。
ありがとう。
>>257
>>257 乙!
一つ一つの題名も見易くて良いと思うよ
272 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/30(月) 17:36:46 ID:6yIr5013O
ネタスレのくせに良スレ。そのうち商品化キボヌ
このスレッド ゲーム化してくれー!!
つ[おいでよどうぶつの森]
世界なんて心の持ちようひとつで、あっさりと変容してしまう脆いものなのです…
楽しかった村の生活も、ただ今は…
主人公がスペランカー並に弱い。
落とし穴にかかると死亡。
また、虫に刺されても死亡。
パチンコの代わりに銃を扱う。
たまにオバケやコウモリが出てくる。
風水のことを最初に教えてくれたのは、誰だったろうか。
どこの誰から情報を仕入れたかはすでに思い出せなかくなっていたが、ともかく僕は『風水』というものを知るに至ったのである。
聞いた話によると、それには部屋に置いてある家具の位置と色とが関わっているらしい。特定の方角に特定の家具を置くことで、『風水』とやらの効果が現れるということだ。
うまい具合にやれば、この家を監視しているらしいハッピールーム・アカデミーとやらから高評価を得られる可能性もあるという。
それがはたして得になるのかわからなかったが、とりあえず損にはなるまい。そう思った僕は、脱出に悩む息抜きもかねて、玄関先の部屋の模様替えを始めた。
僕は最初風水について半信半疑だった。しかし信じられないことに、効果はすぐに現れたのである。
西側に黄色の家具を設置すると、金運が上がる。そう聞いたような気がしたため、僕はとりあえずその通りにしてみた。部屋中の黄色の家具を部屋の西側に並べる。あまり信じていなかったせいもあり、並べた数は適当にこんなもんかなと思う程度だった。
しかし、それでも効果は現れたのだ。
なんてことだ。使いを頼まれた時に住人達がくれる報酬の金額が、明らかに増えている。
僕は家に戻って西側に置く黄色家具の数をさらに増やしてみた。するとなんと、それに比例して動物からの報酬の額も上がっていくのである。
ひょっとすると村の動物達は、ハッピールーム・アカデミーの連中とつるんで僕の部屋を監視していたのかもしれない。…が、本当に風水の効果であるという可能性も完全には否めない。
奇妙なことばかりの村なのだ。まやかしのように思える『風水』が本当に効果のあるものだったとしても不思議ではない。
こんな村でも、懐が暖かくなるのは悪い気はしない。少なくともこのベルという通貨は、村の中ではしっかりと使えるのだ。
僕は新しい発見と儲けた報酬についつい嬉しくなって、鼻歌混じりに家に戻った。
家具をあれこれ動かしまくったので少々疲れてしまった。日ももうすぐ落ちるし、今日はもう眠ろう。そう思い、ベッドのある屋根裏に直行する。
ベッドにぼすんと横になって、僕はすぐに目を閉じたが、ふと胸の当たりに小さな不安を感じて再び起き上がった。ベッドから立ち上がり、その場で狭い屋根裏の中を見回す。
家の中で唯一、どうしても模様替えのできない区域がここだ。何故かはわからないが、ここの壁紙と床板は変えようと思ってもなぜか張り替える気が起こらない。唯一の家具のベッドは、ほかのベッドと入れ替えることはできても、ずっとこの位置でこの方向を向いているのだ。
そこで僕は、思わずさっと青ざめた。
……やっぱり風水なんて、まやかしだ。
報酬が増えたのはたまたまだ。でなければやはり、動物達はハッピールーム・アカデミーとつるんでいるのだ。
風水なんて迷信で、実際は存在などしないのだ。
そうに決まっている。いや、そうでなければ困る。
今日までもこれから先も、僕は北枕で眠るのだから。
やぁ、おひさしぶりですね。とりあえず隣の席にどうぞ。 マスターこちらにコーヒーを。
先日はわざわざ、迷子の世話をしていただいてありがとう。
…ええ、あの親子は、居なくなりましたよ。現れたときと同様に……ね…。
え?あぁ、見ていただいたんですね。お恥ずかしい。
ま、自己満足なんですけどね、ちょっとしたもんでしょう?辺り一面、「あれ」が咲き誇っているのは。
私も、いろいろ試しました……。その結果は、みての通りですよ。
結局、せめて自分の生活する空間ぐらいは、整えておこうと思ってね。
そうこうするうちに、「あれ」が現れたんですよ。
それをかき集めただけなんですけどね。
……えぇ、知ってますよ、「あれ」にそのような作用があることは……。
でもね私、最近思うんですよ、それこそが「ご褒美」なんじゃないかって。
やだなぁ、そんな顔しないで下さいよ。
……私は、この方法を試してみます。うまくいったにしても、行かなかったにしても。
こうして、お話しできるのは、たぶんこれで最期でしょうね。
又ここに来ることがあったら、私の家に住んでいる、同居人によろしく。
……彼らも、私の作業を邪魔しないところを見ると、同じことを考えているかもしれませんけどね。
それじゃ、……お元気で。
「スズラン」
ユリ科の多年草、その見かけと裏腹に、根と花に毒を持つ。
スズラン畑の中で眠りにつくと、二度と目覚めないという………
280 :
253:2006/10/31(火) 08:21:06 ID:7uvid7UT0
281 :
枯れた名無しの水平思考:2006/10/31(火) 08:41:15 ID:WzC1nVObO
いい仕事するねage
今日もまた、どこからともなく現れた「住人」というのが増える。
取り合えず僕はそいつがどんな奴なのか、此処に来た方法を知っているかもしれないという期待を少し持ちながらも家のドアをノックした。
青く、アヒルのような風貌の奴だ。眼鏡をかけている。
……眼鏡?
まあこれは良いとしよう。そいつはダンボールの周りをうろうろしているだけで、中身を取りだそうとはしない。
僕は先程抱いた期待を持ちながらそっと話しかけた。
…残念ながら此処にどうやって来たかは教えてくれないようだ。いや、ボンと名乗った彼にもわからないのかもしれない。
彼はまだ話している。しかし次の瞬間、僕は耳を疑った。
「ね、ママ!」
ママだと!?
一体どこに居ると言うんだ?僕は辺りを見回したが、彼以外住んでいる人が見当たらない。
こいつは一体誰に話し掛けた?こいつは見えるのか?
まさか。
僕の脳裏に一瞬よぎった。このダンボールの中身はなんだろう。どうして開けないんだろう。
僕が彼の家を出ようとドアノブに手をかけたとき、小さなダンボールが微かに動いたような気がした。
同居人が亡くなった。
この村で一人で暮らしていた僕の家にいつからか枕を並べていた彼。
部屋が増えた時、それぞれ一室づつ分け合った彼。
僕がこの村で唯一話したことのない彼。
その彼が亡くなった。
昨日はカラフルな服を着ていたのに、今日は真っ白な服だ。
これが死に装束と言う物なのだろうか。
今まで漫画やアニメでしか見たことがなかった天使の輪、
綺麗な髪に浮かぶ光の輪ではなく、漫画などで死んだ人の頭上にあるものが、
それが横たわっている彼の頭上にあった。
今日まで言葉を交わしたことはなかったけれど、
確かに彼はこの村に暮らしていた。同じ家で暮らしていた。
たまに僕の部屋の家具が彼の部屋に移動していたこともあった。
その時は腹が立ったけど、こうして見るといい思い出だ。
彼との奇妙な生活を思い出すと涙が溢れてきた。
彼を埋葬してあげよう。村中から綺麗な花を集めてきて飾ってあげよう。
そう思い、僕はスコップを片手に表に出た。
…
随分と時間が掛かってしまったが、埋葬の準備はできた。彼を埋めてあげよう。
僕は彼がこれから安らかに眠れる所へ連れて行くために彼を持ち上げようとした。
…持ち上がらない。
毎日穴を掘り、斧を担いで歩き回っているから体力には自信があったが、
彼はピクリとも動かない。
僕は自分の非力さに涙した。
共に暮らした者を埋葬することさえ出来ないのか。
気がつけば夜が明けていた。
あのまま眠ってしまった様だ。彼をそのままにして。
取り敢えず僕は家を出た。
日課となっている花の世話をしてからこの後のことを考えるつもりだった。
またこの村で一人ぼっちになってしまった。
寂しかったからうろうろしていたのかも知れない。
彼のために用意した墓穴が元に戻されている。
覚えがないが僕が戻したのだろう。
記憶がないのは気持ちが悪いが、たぶんそうだ。
違和感を覚え少し気分が悪い。
少し横になって休めば治るだろう、と思い部屋に戻った。
部屋の様子もおかしい。家具の配置が違う。
照明器具も見たことのない物に変わっている。
お気に入りのソファがない。
僕は屋根裏部屋に急いだ。
新しい同居人か?一人ぼっちにならずにすむのか?
屋根裏部屋には彼が横たわっていた。昨日亡くなった彼が。
新しい同居人はいない。
…もしかして彼は生きているのか?
話しかけても反応はないが、いつもの事だ。
よくよく見れば服装が違っている。天使の輪はまだあるが。
生きているならこの輪っかはなんだろう。
何はともあれ、彼が生きているのなら、僕は一人じゃない。
会話は出来ないけれど、ここから逃れる方法を探しているのが僕一人じゃないのは心強い。
僕は安堵し、また泣いてしまった。
さぁ、今日もこの村から脱出する方法を考えよう。
……埋めなくてよかった。
設定無視ネタかと思ったら吹いたw
287 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/01(水) 21:23:49 ID:mILWQFg2O
93は名作だなぁ
マーサが驚くと目が赤くなるのは、幼い頃の憎しみとトラウマから。
まぁウサギは元から目が赤いが。
289 :
279:2006/11/02(木) 10:16:28 ID:KQxrFrsg0
保管庫の中の人。収録ありがとうございます。
まさか、本当に収録されるとは思いませんでした。
サブタイまで付けていただけるとは、恐れ多くてうれしいやら、はずかしいやらw
血を見ると殺しがしたくなる「ハート様」と言う珍獣が越して来る
元人間の「DIO」も(ry
チョウチンアンコウをつり
ビチャッッ
チョウチンアンコウがはれつした・・・
ぎゃー、気持ちわる〜〜い!!
ホラーじゃなかった(´・ω・`)スマソ
トキならぬ「アミバ様」がが毎年どうぶつの森にやってきて住民を新たな秘孔発見の実験台にしてる
なら男の子は世紀末の救世主か
ある本にはこう示されている・・・。
ある日、彼の家にゴキブリが発生した。
彼は自らの足でゴキブリを踏みつけた。
すると、彼は何かに襲われたかのように倒れたのだ。
彼は苦しみ、助けを求めていた。
私はすぐに病院に連れて行った。何とか一命は取り留めたようだ。
彼は即入院。病名は不明
数日後、彼の姿は跡形もなく消えていた。
医師たちは懸命の捜索作業に当たった。警察も駆けつけた。
しかし、彼の居場所は掴めなかった。
第一手がかりがなかったのだ。
ある日、警察の1人があるものを見つけた。
彼のベッドには・・・
1匹のゴキブリが息絶えていたのだ。
この本のタイトルにはこう書かれている。
「おいでよどうぶつの森 〜ゴキブリの呪い〜」
296 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/03(金) 17:20:17 ID:5HuesWOe0
age
297 :
253:2006/11/03(金) 21:41:59 ID:H7dOHmGW0
>>289 保管庫の中の人……Σ(・ω・)
中?
……デラレナイ?
喜んで頂けて幸いです。
この村には娯楽が少ない。
しかし、今日はとたけけが来る。この村の数少ない娯楽だ。
何を言っているのか分からない歌だが不思議と安らぐ。
本当ならそんな暇はないはずなのだが、毎日同じことの繰り返しでは陰鬱になってくる。
気分転換も必要だろう。
僕は村から脱出する方法を来る日も来る日も捜し求めている。
週に一日ぐらい休んでもいいだろう。休息を取らねばこの村では命取りだ。
それぐらいこの村には危険が満ち溢れている。
そんな風に考えながら散策していると、気がつけば喫茶店の近くにいた。
なんてことだ。こんなにもとたけけの来訪を待ち望んでしまっているのか。
この村に馴染んできてしまっているようど。こんな事じゃいけない。逃げなければ。
気を取り直して、少し早いがコーヒーでも飲んで待っていよう。
この店は落ち着いた音楽が流れ、雰囲気だけはいい。
「コーヒー飲むでしょう?1杯200ベルですけど…
どのようなブレンドで?」
僕は「いつもの」とだけ答えた。いつもので通じる辺り入り浸りすぎている事の証か。
「そうそう、ピジョンミルク入れます?」
不意にマスターが声をかけたので、僕は思わず「お願いします」と言ってしまった。
…ちょっと待て。今何と言った?ピジョンミルクだと?
ピジョンミルクってあれか。鳩が餌が取れなかった時に雛に与える、胃壁を剥がしたあれか。
……待ってぇぇぇ。そんな物入れないでぇぇぇぇ。
「冷めないうちにどうぞ。」
…遅かった。僕の前にコーヒーカップが置かれた。
早く飲めとマスターがこちらを見ている。鳩は意外と獰猛だ。飲まねば何をされるかわからない。
僕は目を瞑って一息に飲み干した。
帰宅して僕は寝床に潜り込んだ。
この村から逃れられないだけでも十分な仕打ちだというのに、
なんでこんなセコイ嫌がらせまでされなければならないのだ?
もう嫌だ。帰りたい。助けて。
僕は朝まで泣いた。
書き込んでから誤字発見。脳内変換よろです。恥ずかしい。
>保管庫の中の人?W
いつもありがとうございます。
つけていただけるサブタイも秀逸で嬉しいです。
>298
GJ!
とたけけのことも思い出せて二度嬉しいぜー
イヤダ・・・
コッチヲムクナ・・・
「諦めろ」
ウルサイ・・・
ボクニチカヨルナァ!
「お前は私の支配下の中にあると同然だ」
シアワセヲカエシテ・・・
ボクノアノシアワセダッタヒビヲカエシテ・・・
はっきり言おう。
僕は土曜日が嫌いになった。
前までは休日でとてもよい生活ができていたはずだった。
だけど、この村に来て土曜日が嫌いになった。
11月4日 土曜日
僕は外に出る。
僕はいきなりいやな気持ちになり、涙が出そうになった。
そう、僕の目の前には
あのホンマがいたのだ。
うわぁw
チカヨルナ・・・
コッチヲムクナ・・・
ボクニハナシカケルナ・・・
相変わらず、近寄ってくる鬼畜ホンマ。
僕はすぐ逃げた。
すると、流石のホンマも諦めたかもう追っては来なかった。
僕は安心し、村からの脱出作戦を練っていた。
そのときだった。
僕は振り返った瞬間驚愕した。
「さあ、アンケートに答えてもらいましょうか?」
「う、うわああああああああ!!」
304 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/05(日) 18:33:02 ID:ZArLsivJ0
連レスでスマンが保守age
僕はいつものように魚釣りをしていた。
たぬきちに魚とベルを交換してもらい、家に帰る途中、セルバンデスにであった。
彼は僕がこの奇妙な村に初めて来た時からすんでおり、
一番心の許せる友だった。
そんな彼に僕は声をかけた。すると、彼は言った。
「おまえはいつまで独り身なんだよ?おれも人のことは言えないけどな。
そろそろ家にもう一人いて欲しくなるよな。
お 互 い に さ 。 」
妙に語尾が強調されていると思いながらも、僕は気に留めず、
「独りの方が気楽でいいよ。」
と返した。そのとき、彼は少し傷ついたような顔をしたが、
僕はそのまま家に帰った。
数日後、釣った魚を彼におすそわけしようと、彼の家に向かったが、
あるべき場所にその家はなかった。
こうして僕は心許せる友人を失った。
306 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/05(日) 20:58:50 ID:P1qeOcqxO
ワロスワロス
きようのにつき
きようわ にわに
かぶを うめました
たのしかつた です
ひまわりむら はなこ
きよう
かぶ うま
ひなみざわむら はなこ
308 :
303:2006/11/05(日) 21:55:24 ID:ZArLsivJ0
昨日は悪夢だった。
やっとのことでホンマから逃げたというのに・・・。
まさか、背後に回っていたとは・・・。
結局アンケートに答える派目になってしまった。
どうせ、世界旅行なんて当たらないのに。
今日は日曜日。
昨日の気分の悪さを良くするため僕は喫茶店に行った。
いつもと変わりない喫茶店。
しかし、1つだけ違うことがあった。
イスに奴が座っていたのだ。
「ホンマ・・・!」
「やあ、君か。ここで出会うなんて奇遇だね」
奇遇?そんなはずはない。
奴は読んでいたのだ。
僕が毎日喫茶店に通っていることを知っていたのだ。
そうに違いない、と僕は思っていた。
「そういえば、昨日逃げたよね?どうして逃げたんだ?」
ドキッとした。
やっぱり昨日のことを怨んでいる、と思った。
「あなたに気付かなかったんですよ。そして、いきなり背後にいるからビックリしましたよ」
と僕はウソをついた。
するとホンマは
「そうか・・・」
とあっけなく納得してしまった。
僕はさっさと家に帰って寝た。
そのときだった。
あの電話が鳴ったのだ。
今までかけることしかなかったあの電話が・・・。
僕は受話器を取った。
「あの〜・・・今月の100万ベル支払われてないんですけど・・・」
僕は耳を疑った。
「100万・・・ベル!?」
「ご存じないですか?あなた保険に入ってますよね?その保険で毎月100万ベルもらってるんですよ」
う、ウソだ・・・
こんなの何かの夢だ!
その時、僕は目覚めた。
どうやら夢だったようだ。
ぼくはほっ、と一息ついた。
そしていつもと同じように手紙をチェックした。
今日は1通の手紙が来ていた。
その差出人を見て僕は驚愕した。
「ホンマ」
奴からの手紙だった。
僕はそっと見てみた・・・。
「昨日はよく眠れたかい?」とだけ書かれてあった。
しかし冷静に考えると100万ベルなんてたいした額ではない
カブに群がる蟻の方が怖い
ホンマって俺の苗字だからこいつのネタって複雑…w
なんでホンマだけ普通っぽい名前なんだろ
この村で生活することを余儀なくされてからどれくらいの時間が過ぎただろうか。
僕は幾度なくこの村からの脱出を試みた。しかしその全てが徒労に終わるのみだった。
そう…この村は外界から完全に隔離されているのだ。
僕は精根尽き果て、虚ろな瞳で空を見上げていた。
暫くすると風が強くなってきた。秋風が僕の頬を哀しく撫でる。
すると風船が風に漂い近付いて来るのがみえた。
よく見ると紐に箱がくくり付けられている。
気になった僕はその風船を狸らしき生き物から購入したパチンコで撃ち落とした。
箱の中身を見て愕然とした。うしのがいこつ…
カルピ…。
カルピは1ヶ月前までこの村に住んでいた牛の住人である。ある日引っ越すと言ったきり家ごと忽然と姿を消した。
以前にも引っ越すと言い家ごと姿を消した住人は何人かいた。
しかしカルピがこんな変わり果てた姿で帰ってくるなんて。おそらく誰かがカルピを連れ去り、頭部を切断、それを風船に付けて飛ばしたのであろう。
正気の沙汰とは思えない。僕は膝をガクリと崩し泣き叫んだ。
泣きやんだ頃には太陽はもう西に傾いていた。僕はこの村に犯人がいる可能性があることを住人に伝える為にカルピの亡骸を見せて回った。
しかし住人達はノーリアクション…。つい最近まで一緒にいた仲間の亡骸を見せられて顔色ひとつ変えないのである。
僕は住人を含めたこの村全体のあまりの不気味さに身震いした。
そして見てしまった。夕焼けで顔を真っ赤に染めた村長が、木陰からニタリと笑みを溢しているところを…。
312 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/06(月) 08:50:00 ID:wzZ+XKEFO
虐殺ネタ命
昨日一緒に暮らしていた○○君が何時の間にか引っ越してました
今日地面を掘ってみると人間の骸骨が埋まってました
キャビアちゃんに送ったら部屋に飾ってくれました
314 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/06(月) 18:43:37 ID:AGw8WoD10
I miss you...
僕は脱出を試みるために関所に来た。
今日は門を開けることにした。
すると、1人の男が僕の村に来た。
初めてだった・・・。
何年ぶりだろう。
同じ人間と話すのは・・・。
僕は2人で楽しい一時を過ごした。
しかし、別れはあっという間に来てしまう。
彼はもう自分の村へと戻っていった。
また1人・・・。
僕はまた1人に戻ってしまった。
i miss you...
君がいなくて淋しいよ
>314
どこがホラーなんだ。
それはホラーじゃない
>>314 アッー!
そう…それは恋
本格恋愛シュミレーションRPG「やらないか どうぶつの森」
今春発売予定
318 :
253:2006/11/07(火) 00:08:51 ID:stshKpfJ0
多くの人の目に触れてもらうために、
ゲーム系の検索サイトに登録しようかと思うんですがどうでしょう?
>>318 まとめサイトの人?
いいんじゃないかな、まとめ方や題名の付け方も秀逸だし。
それから俺の稚拙な話も載せてくれてありがとう
>318
任天堂の目に触れるのもマズイような気がしないでもない…。
それと矛盾するけど、ゲーム作った人にこそ読んで欲しい気もする。
(喜ぶと思う)
>>319,320
ジャンル的にどうぶつの森の二次創作の小説サイトってことになるから
登録とかに問題はないと思う。
注意書きとグロ物は色変えたりはするけど。
せっかく量も結構溜まったし、内容も良質だし、
ここ見てる人しかこないサイトってのも寂しい。
まとめサイトの中の人GJ!
このスレはたまにしか覗いてなかったから
まとめサイトの存在を知らなかった
自分みたいなのもいるし、どんどん登録するといいと思うよ
携帯のまとめサイト見せてもらったけど
読みやすいしぴったりなタイトルつけてくれてるのがすごくいい
このスレは「おい森がホラーゲームだったらの話(グロ系)」と
「おい森の理不尽な点をホラーゲーム風に解釈する話(サイコサスペンス系)」
の二通りがあるみたいだけど
前者は注意書きしてくれると助かるかも
夜になってから村を散歩してみた。
けれど・・・いつもと様子が違う。
どうぶつの家は電気はついているのに、扉を叩いても返事はない。
電気をつけたまま寝てしまったのか?
いや、どうも様子がおかしい。なぜかどのどうぶつの家を訪ねても
同じ状況なのだ。昼間にはみんな、村を歩いているのを目撃した。
いつもどおりに釣りをしたり花に水をやったり。
「男がいるときだけ普段はマスカット食べてるよとか言うなよ〜」
とか冗談めいた会話もしたり。
リリアンは泣いてたけど、あの時はみんな笑ってて、
今日も楽しく過ごしていたはずだった。
みんなどうしたんだろう?ちょっと不思議に思いながらも
今日は家に帰って寝ようと思った。
そして家のノブに手をかけようとした瞬間、誰かの気配を感じた。
いや、正確には、うしろで女の子の鳴く声がしたのだ。
ふと振り返ると、そこにはリリアンがいた。
月明かりで見えにくかったが、目が赤く、すこし腫れているきがした。
どうしたんだろうと思った次の瞬間、ぎょっとした。
なぜ、手にオノを持ってるのか!?
しかもオノが鈍い赤色で汚れている・・・
ひょっとして、今日みんなに笑われたこと・・・今も怒ってるのか?
とても嫌な予感がした・・・
けれど彼女は僕より先に、泣きながら話しかけてきた
手に持ったオノを強く握り締めながら・・・
「あ、アタイともっと・・・しゃ、しゃべりたいん・・・だね・・・?」
まぁ住人は斧を装備できないんだけどな
325 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/07(火) 07:53:13 ID:Rdu93db0O
というより、持ってるだけで何にもしないでウロウロしてる
326 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/07(火) 21:24:47 ID:ruxu7xAF0
ドウキョニン
僕は今日も村から脱出しようとしていた。
でも未だに脱出をすることはできなかった。
もう無理なのだろうか・・・。
いや、諦めたらそれは「死」と同じだ。
この村にいては少しの油断が死へと繋がる。
一刻も早く脱出しなければ・・・。
僕は今日、オノを買った。
すこし不気味なものだったが使い勝手は良かった。
僕はそれだけで満足していた。
家に戻り、僕はすぐに寝てしまった。
だが、ここで大きなミスを犯してしまった。
家にオノを置きっぱなしにすることは一体どういうことか・・・。
それは凶器を家に置くと同じことだ・・・。
次の日
家からオノが消えていた。
外に出るといつもの朝が僕を待っていた。
オノのことなんか忘れていたのかもしれない。
そのときだった。
「死ねェェェェェェェェ!!」
家から謎の男がオノを持って襲い掛かってきたのだ。
そうだ・・・
僕の家には「同居人」がいるのだ。
僕が眠っているとき他の同居人が目覚め、オノを奪ってもおかしくはない。
オノが僕に襲い掛かる!
僕は抵抗しようとしたが・・・。
僕の首は宙を舞った。
その日、平和な村は1日で血に染まったという・・・。
その日も、この村にとって何の変哲もない一日の始まりであって、僕にとって、
いつもの嫌な一日の始まりだった。相変わらず眠ったままの、僕の同居人を
横目に起きて、すぐに外出する予定だったが、ポストに数通の郵便が入っていた
ので、ひとまずそちらの整理を終えてからにした。
たぬきの店より怪しげな、つねきちの出店の案内状。何度見ても僕の心を重く
する、ははの手紙。(あの同居人にも、同じように届いているのだろうか。)
そして最後は、ロデオからの手紙だった。『ん・・・・、ロデオ?うちに
押しかけたときの礼状はもらったはずだし、誕生日は先月終わったはずだ。』
=====================================
せつないねぇ つもりくん!
ホラゲむらは、ボクが
いっぱいだよぉ・・・たぶん
キミがいま たってるところにも
ボクのおもいで、うまってるんだぁ
わすれないでねぇ ロデオ
=====================================
遺書だった。何てことだ・・・・・・。かつて、あれほど僕に恐怖を感じさた
ロデオまでが、「尾」も「胃」もバラされて埋められてしまったのか。
しかも僕が立つ場所など、特定しようがないであろうに、下に埋まって
いるということは、・・・・・・村中に散らされて埋められてしまったのか!!
その無念は、想像を超えて余りあるとしか言えず、この村で起きた猟奇殺人に
対する恐怖よりも、怒りがこみ上げてきた。
このような猟奇的な犯行に及ぶ者の精神構造は、一体どうなっているのだろう。
ロデオが、こうして僕に手紙に記しているということは、つまり犯人は、
殺戮劇を繰り広げる前に、事前説明しているということじゃないか。
そしてその状況を楽しむかのごとく、遺書を書くように仕向けているのだから。
本当に怖かっただろうね。さぞ悔しかっただろうね。怒りつつも、僕にできる
ことと言えば、ロデオのために手を合わせることだけだった。
しかし誰なんだ?少なくともこの僕も、ロデオに斧を振り上げ殺そうと
試みた事があるけれど、彼の体はものともせずに弾き返してしまったのだ。
そのときの恐怖は、今でも忘れる事などできない。そして僕は、この村に
いる限り、どのような相手でも殺す事ができない事を悟ったのだ。
そのロデオに遺書を書かせるという余裕まで見せながら殺し、
しかも体だけでなく、五臓六腑をもバラして村中の土中に埋め回るほどの
念の入れようだ。それほどの作業をしながら、僕はその姿を目撃していないし、
誰も怪しい姿を見ていないようだ。
門番に聞いても、特に誰かが通ったと言う話もない。
待てよ・・・・、門番?彼らが嘘をついていない保障など、どこにもないでは
ないか。しかも彼らも兵士の端くれである以上は、殺戮の訓練を受けて
いるはずだ。しかしそうだとしたら、どっちがやったのだろう?
もし自分の相棒が勝手に持ち場を離れれば、普通ならば気付くし、また
咎めたりもするのではないか。もちろん、最悪の場合は共犯であるとも
考えられる。しかし、彼らのいずれか、もしくは両方がロデオを殺すとなれば、
その動機があるはずだ。私怨はないだろう。ロデオには、他人の悪口を吹聴する
悪癖があったけれど、門番への悪態を口にしたのを聞いたことがない。
「もしかして、仕事・・・・?」最悪の仮説が思い浮かんだと同時に、
怒りに吹き飛ばされていた恐怖心が首をもたげ、僕はその場にへたり込んでしまった。
328 :
1/3:2006/11/08(水) 01:07:33 ID:osBzXXeL0
かたかたかた………
かたかたかた………
僕の目の前で、そんな音が延々と鳴っていた。
かたかたかた………
かたかたかた………
僕の目の前で、彼女は延々と作業を続けていた。
まるで何かに取り憑かれているかのように。
その日僕は、村のたったひとつの洋服店『エイブル・シスターズ』に足を向けていた。
服だけでなく、門の横の旗や地面に敷く歩道まで、デザインに関するものなら何でもお任せの店である。
店を経営しているのは、ハリネズミのきぬよとあさみの姉妹。
そして僕は、妹のきぬよに販売を任せて、店の奥側でひっそりとミシンをかけているあさみのことが、少し気になっていた。
村に来たばかりの頃、僕に対するあさみの態度はひどくそっけないもので、この人は他人と触れあうのが苦手なんだなというのが第一印象だった。
それでも、店に並ぶ品々を見るついでに、僕は毎日彼女に挨拶していた。
それを繰り返すうち、彼女はだんだんと僕に対して口をきいてくれるようになったのだった。
実際会話してみると、彼女はとてもおしとやかで心優しく、温かい気持ちにさせてくれる女性だということがわかった。そしていつしか僕は、店に足を向けるたび彼女に会うのが楽しみになっていた。
329 :
2/3:2006/11/08(水) 01:08:04 ID:osBzXXeL0
僕はその日の午後、果物を狸に売って懐が少し暖かくなったので、服でも買おうかと彼女達の店に向かった。
販売担当のきぬよに軽く挨拶し、陳列された商品を物色するふりをしつつ、ちらちらとあさみの姿を眺めた。
正方形に切られた生地にミシンをかける彼女。数日後にはあの生地の服がここに並ぶことだろう。いつもはすぐに声をかけに行くが、たまには彼女の姿をこっそりと眺めるのもいいなと思い、僕はそのままほのぼのとした気分でしばらく彼女の姿を眺めていた。
…しばらく経って、僕はふとおかしなことに気付いた。
あさみが、ずっと同じ生地のミシンをかけているのだ。
もう結構長い間、あの生地にミシンをかけている気がする。いつまでやってるんだろう?いや、ひょっとして自分で思っているほど時間が経っていないのだろうか?いや……
待てよ、そういえば彼女は、午前中もあの柄の生地にミシンをかけていなかっただろうか?
……まさか。僕は頭に浮かんだその考えを一笑した。ずっと同じ布にミシンをかけつづけるわけないだろう。柄が一緒なだけだ。
いや、でも………。
僕の心に、何かが引っかかっていた。僕に気付くことなくミシンをかけ続けるあさみ。その姿を僕は、今度は先ほどまでよりも注意深く眺めてみた。
かたかたかた………
彼女のミシンが、正方形の生地を縫っていく。四角い布の辺にそって、真っ直ぐに。
端から端まで縫って、くるりと布の向きをを90度曲げる。慣れた手つきで、二つ目の辺にそって同じように布を縫っていく。
同じように、三つ目の辺を縫い、四つ目の辺を縫い。
それから彼女は───また、最初に縫ったはずの辺を、再び縫い始めた。
ぎくり、と僕の髪の毛が逆立った。その辺はさっき縫ったはずじゃないか。ぼんやりしていて気付かなかったのか?一度縫ったところを何度も縫うなんて、何の得もない。
「あさみ………」
思わず敬称をつけることすら忘れて、僕は彼女の名を口にした。
次の瞬間、彼女はサッとミシンを止めて、僕の方に振り返った。
普段の柔らかい口調でいらっしゃいと言い、にっこりと柔らかい笑みを浮かべる。
……いつものあさみだった。
330 :
3/3:2006/11/08(水) 01:09:11 ID:osBzXXeL0
普段通り、雑談に花が咲く。
良かった、いつも通りのあさみだ。僕はほっとした。きっと僕が果物集めでちょっと疲れていて、それでつい何か見間違えて彼女が同じところを何度も縫ってると思ってしまったんだろう。
彼女の笑顔を見て僕はそう考えると、それじゃあそろそろ、と会話を切り上げた。彼女は笑顔のまま軽く僕に一礼して、再びミシンに向かう。
───かたかたかた………
何か一つくらい買っていこうと棚に手を伸ばした僕の耳に、ミシンの音がやけに不気味に響いた。
何故か僕の背中に冷たいものが走る。何故だ?僕はちらりと再びあさみの方に目を向けた。あさみは僕のことはもう気にしていない様子で、ミシンに集中しているようだった。
「あさ………」
もう一度声をかけようとして、僕ははっと言葉を途切れさせた。じっと彼女の姿を見つめて、足が軽く震える。
彼女……瞬き、してるか?
かたかたかた、と音をたて続けるミシン。僕はゆっくりとあさみに近付いた。あさみはミシンをじっと見下ろして、僕の足音にも気付かない様子で、ただただ布にミシンをかけ続ける。
……半開きになった、虚ろな目。
その目は開ききっているわけでもなく、かといって閉じるわけでもなかった。
かたかたかた………
僕の頭の中で、目の前で鳴り続ける彼女のミシンの音が反響した。
ひと休みもせず、瞬きすらせず、ただじっとミシンを見下ろして、延々布を進める彼女。
針が布に刺さる。引き抜かれる。また刺さる。引き抜かれる。刺さる、引き抜かれる、刺さる……
不意に、ぞくりと背筋が逆立った。真っ青な顔で、勢い良くがばっと振り返る。
「きぬよ!!?」
「はいはーい」
明るい口調で、きぬよが僕に声をかけてきた───いつの間にか、僕の真後ろにいたきぬよが。
「御用は何かしら?」
そう言いながら、きぬよの目がじっと僕を見つめた。
真っ黒な、僕の姿すら映し返さない目。僕はきぬよの目に見つめられて、その場に立ち尽くしたまま動けなかった。あさみはそんな僕を後目に、ミシンをひたすらかけ続ける。
きぬよの言葉が、あさみのミシンの音に混ざって、僕の頭の中でエコーしていく。
かたかたかた ごよう は なにかしら ? …… かたかたかた … なに かし ら ? … かたかた …
かたかたかた………
かたかたかた………
僕の目の前で、そんな音が延々と鳴っていた。
かたかたかた………
かたかたかた………
僕の目の前で、彼女は延々と作業を続けていた。
まるで何かに取り憑かれているかのように。
>328-330
お、俺のsan値がぁ!?
あの斧は確かサイバイブデストラクションがかかっていて生物は殺せないんじゃ?
334 :
328:2006/11/08(水) 17:41:14 ID:osBzXXeL0
しまった あさみ瞬きしてた。
アナザーどう森って解釈でヨロ
エイブルシスターズ。エイブルってなんだ?
”能力”か?能力姉妹?なんだそれ。人名じゃないな。
少なくとも苗字とは思えないし、聞いたこともない。
…be able toで”〜出来る”だな。つまり”可能”ってわけだ。
……可能姉妹?
僕が知ってるカノウ姉妹は人間だ。漢字も違う。あの姉妹はどう見ても針鼠だ。
…彼女たちは元々人間だった?
僕もその内動物になってしまうのだろうか…。
ちょwあんたすげぇwww
僕は最近、友達が出来た。
扉を開けなければ行けない場所で、毎日会えるわけでもないけど、僕と同じニンゲンの容姿の友達。
今日僕は、初めて彼の村に招待された。胸をドキドキさせながら門の向こうを真っ直ぐ見つめて彼の村に足を踏み込む。
目に見える情景はなんだか新鮮に感じた。
僕の村とは多少似ているが、やはり違っている。
まず果物。僕の村には蜜柑しか実らない。しかし彼の村には林檎が艶やかな色を出して実っていた。
僕は彼に村の中を案内された。
彼の住む村の住人達。僕の村では見たことの無い動物が居た。ペンギンやアヒル、はたまた象なんてのも居る。
なんだかとても新鮮だった。瞳に映るもの全てが新しいものだった。
最後に彼は店に連れていってくれると言う。店の店員がどんな奴かとても興味があった。僕の村の狸とは違う動物なのかと思い込み、僕は彼の後を追い掛けた。
しかし、店の作りは僕の村の物とまったく同じだった。僕は驚愕した。
い、いや。僕の村には猫が二匹いるし、きっと違う顔をしているのだろう。
僕は自動ドアを開けた。
嘘だろ。
僕の目の前に居たのはあの狸そのものだった。
最初理解できなかった。僕の村と同じ狸だが、同じではない。
体が震えた。
彼に気付かれぬように、僕は博物館に連れて行ってもらうようにお願いした。
……こいつも。
僕は飛び出して、服屋や役所の扉を開ける。
こいつも、こいつもこいつも!
普通の家に住んでいる奴以外はまったく僕の村と同じ。でも違う。僕は頭が可笑しくなりそうだった。
クローン?でも理由が見当たらない。
その時僕は、一つの事が脳裏によぎった。
僕達は飼われている。
一つ一つの箱庭でモルモットのように、選ばれている。
そ、そんな筈…。
僕はこの事を不思議そうな彼に……
→・言う。
・黙っている。
タヌキなんてあんま見分けつかんだけだろ
・脱出方法がない!この村は隔離されている!!!
役場で引っ越し願いを出しましょう
僕はこの奇妙な村から逃げ出したくて、何度も引っ越しを試みた。
しかし、何度引っ越しても結果は同じだった。
村の形や住民は少しづつ違っていても、
同じ施設、同じ店員、同じ役人、同じ訪問者、同じ気候、同じ植物・・・・・
不気味なくらい同じような村にしか行けないのだ。
そもそも、引っ越し先の村は、僕が適当に思いついた名前が実際についている。
なぜこのような奇妙な事が・・・・・・・
僕はハッとした。今まで何という村かを聞かれていたのでつい答えていたが、
僕の住んでいた街の名前を運転手に言えば連れていってくれるんじゃないか・・・
僕は急いで役場に行き、引っ越し手続きをした。
そして迎えに来た運転手に
「○○県の××市まで!!!」
とまくしたてるように言った。
すると運転手は
「・・・はあ?何言ってんだ、兄ちゃん。」
と返されてしまった。
運転手は全く心当たりが無い様子だった。
むしろ、県や市といった言葉が通じなかった。
僕は仕方がなく、また適当に思いついた名前を言った。
「あいよっ」
と運転手は威勢良く言って、車を走らせた。
僕は少なからず運転手に対してうらめしい気持ちを抱き、ミラー越しに睨んだ。
「・・・・・・え?」
どうして今まで気づかなかったのだろう・・・
その運転手の顔は、何度か喫茶店で見かけたあの運転手の顔だった。
「・・・・・・!!!!!」
そう、僕はいくつもの村を移動するとき、いつもこの運転手によって運ばれていたのだ。
逆に、この人(?)以外の運転手を見かけたことはない・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・脱出は不可能・・・・・・・・・・・・・・・・
僕は全身から力が抜け、死んだような顔でタクシーに揺られていた。
「着いたよ」
運転手が僕に声をかける。
僕はフラフラとタクシーを降りた。
役場で手続きを済ませ、外に出たとき、同じ顔の村長がいた。
「ワシがこの村の村長じゃ」
声まで同じだ。頭がおかしくなりそうだった。
僕は適当に挨拶をし、新しい自宅に向かおうとした。
その時、村長がぼそりと言った。
「これでわかっただろう?余計なことを考えるな・・・」
ああ・・・・僕は馬鹿だ・・・・・・
始めからこの村長の手の上で踊っていたに過ぎなかったのだ・・・・・・
僕は落胆、絶望し夏の残り物の噴出し花火を村長に向けて豪快に放った
携帯からですが頑張ります。
断ればよかった。
すぐ気付くべきだった。
奴は、いや奴らは僕に薬を盛った。
そもそもあの店ほど薬を飲みやすい場所はない。
薄暗い照明、店員は一人、メニューは一日一杯、「限定」のコーヒーだけ…
使い古されたパターンだよな。
「毒入りコーヒー」
なんて。
しかもすぐ効果が出るんじゃない。毎日飲む事で成分が体に蓄積し、わずかずつ体質を変えていく。
あれ?
僕ってこんなに毛深かったっけ?
身長が縮んだ気がするなぁ。
何だか最近、すぐお腹が空くんだぁ。
鉄道ってかっこいいなぁ〜
そして、僕は今日この村に引っ越しさせられてきた。
初めて会った君に、挨拶抜きでいきなりこんな事言うのもアレだけど…
喫茶店のコーヒーは断れる。
わざわざ奴らが残した、唯一にして最大の防衛。
断るんだ!僕みたいに、どうぶつに変わらないように!!
しかし、僕の口から出た言葉は…
「やぁ、初めましてのヒトだねぇ?僕…ボクの名前は…」
>>345 そう言われると、今うちの村にいるロデオが、天然の中にも何か言いたげな瞳をしている…
ように見えてきた。
自分はゲームのキャラクターだと気がついて
DSのタッチパネルから動物達が飛び出してきて
任天堂社長を倒すスレはここか
ねぇ・・・どうしてわたしを とじこめるの?
わたしは、おかあさんを さがしていただけなのに・・・・
やだよ・・・・・こわいよ・・・・・・・・
わたしを、どこへつれていくの・・・・・・・・・?
かえりたいよ・・・・さむいよ・・・おかあさん・・・・おかあさん・・・おかあさ・・・・・・・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「そっちの村に行ってるって、言い張ってるんだけどなぁ?」
「さっきから探しているんだけど、どこにも居ないぞ?聞き間違いなんじゃねーのか?」
「おかしいなぁ・・・?あ、あいつに聞いてみるか。おーい!」
これはこれは、旦那がた。いいところにいらっしゃいました!。
はぁ?迷子?知りまへんなぁ
ところで、ごっつ目玉商品入荷したんでっけど、どないでっか?
このピンクのパンダのぬいぐるみと、オルゴールのセット。なかなか手に入りまへんでぇ?
ちょーーーっとばかし、茶色のシミ、ついてますけど、そこは勉強させてもらいまっさかいに・・・・・・
保管庫の中の人へ。
なあひょっとして保管庫なのにアフィリエイトつけてないか
一応置いてあるのは2chに投下された物とはいえ他人の作品なんだから
つけてるならそりゃちょっとどうかと思うんだけど。
>>349 脊髄反射でレスするけど、ありゃ、フリーのスペースにデフォで引っ付いてる奴じゃ?
脊髄反射でレスするけど、
保管庫だってクオリティ上げようと思うと鯖管理費とかかかるだろ
保管庫で儲けるのは筋違いだと思うが保管するにも時間と金が必要だろ
いくつか書いた者だけど、保管庫作ってもらって、いいサブタイまで付けてもらってるから、
他の人はどう思うか分からないけど、少なくとも俺はアフィついててもいいと思う。
管理も金かかるだろうし、面倒もかけてる訳だから。
>>349が言いたい事も分かるし、そう言ってくれる人がいる事も嬉しいけど、
自分は読んで楽しんでもらったり、駄目出ししてもらえるだけで十分です。
・・・書籍化して販売したら怒るけど。
ソネット規制ウゼ〜。
>>349-352 ごめん。
保管庫とか作ったことなくて、つい付けてしまってた。反省してる。
もう外したよ。ちなみに報酬額は0円です。
証拠いるんだったらスクリーンショットもアップしますです。
なんか、迷惑かけた。スマン(´・ω・`)
アフィついてると萎えるけどアフィに過剰反応する厨も萎えるな
外した中の人GJ
>353
別に外さなくても良かったと思うけど、素早い対応GJ
356 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/12(日) 18:08:51 ID:UQwRSRM+0
嫌だと思う人が居るなら外した方がいいと思う。
手間と時間は確かにかかるかもしれないけど、
それが嫌なら作らなければいいわけだからね。
というわけで
>>353GJ
>>353 規制解除されたかな?
わざわざお疲れ様です。嫌がる人も居るみたいだから迅速な対応はGJでした。
自分はサブタイに関しての著作権云々は、もし話題になるなら、保管庫の中の人の物だと思ってますが。
今後ともよろしくお願いします。勿論無理のない範囲で。
[危機回避]
誰も気に留めない。
誰も噂にもしない。
誰も足を運ばない。
狸の館の奥に、その部屋はあった。
ヘアーサロン…。
動物が体毛を刈る場所なのかと考えもした。
しかし…ガラス張りの内部を覗くと、人間用のオカマ(?)があったりして、この村の住人達には似付かわしいものだと感じた。
このサロンは人間用…
人間用……?
えっ!?まさか!?僕用!?僕がターゲット!?
改めてもう一度、部屋の内部をガラス越しに観察してみる。
ぎょっとした。
…ハサミを握り締め、僕が入ってくるのを今か今かと待ちわびた、ピンクの不気味なプードルと目が合ってしまったのだ!
背中にひとすじ、汗がつたった。
これは…この村の罠か?
自ら飛び込んでくるように仕向けた巧妙な罠…?
そうだとしたら、こんな所に用はない。
延びた襟足を翻し、僕はその場を静かに去った。
あとには、動脈と静脈の象徴であるバーバーポールが、静かに回っていた。
次の人間のターゲットを誘うかのごとく…。
360 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/14(火) 12:58:51 ID:TI+zEsr6O
メープル銃で撃って瀕死の状態にしたい
>あとには、動脈と静脈の象徴であるバーバーポールが、静かに回っていた。
ちょwwwww
362 :
LYS同盟の使者:2006/11/14(火) 17:17:03 ID:JWM6yA5y0
しかし実際にはハサミなど使わず最新の機械で髪型を変えてくれる便利な店だった
3000ベルはボッタクリだろとは思ったがこの設備でこれは安い
店長のカットリーヌさんも凄く感じが良くて超良心的なヘアサロンだなぁって思いました!
皆もおいでよ〜ヘアサロン・スピーディ〜
ゲームに出てくる、全然恐くないアイテムを使って
良くもこんなにゾッとさせるネタが次々と出てくるよなぁ〜
みんなスゲーよ。
恐くなったり泣いたり笑ったり、なんかもう感動した。
まとめに自分が書いたのが幾つか混じってて笑ったw
悪いんだが、誰か
>>363の怖い所を説明してくれないか?
何回読んでもワカラン(ノД`)
怪しげな機械に座る前後で考えることが全然違うんだぜ
「オレが たっぷりと 使い込んだ プリンセスなふくだ
男のフェロモンとか 感じてくれると うれしいぜ!」
↑ by キング
>>368 ナルホド!
そう言われてみりゃコワイ。
夏の間に萌えるような緑を見せていた木々の葉が、紅く色づき始め、いよいよ肌寒さを感じる
ようになってきた。それとともに僕の心も、益々陰鬱になっていく。
気晴らしに釣りをするにしても、最近はどうにもその気になれない。と言うのも、
僕が釣竿を持ち歩く姿を見るだけで、すぐに釣り勝負を吹っ掛けたがる住民が、少なからず
存在しているからだ。
それでもこの村に連れて来られて最初の2ヶ月ばかりは、一生懸命釣りや虫捕りに明け暮れた。
家のローンを払わねばならないから、とにかく何でも捕まえて、たぬきちの店で売りまくった。
それに、博物館のフクロウのご機嫌もとれるので、身の安全という副産物もついていたから。
でも家の増築も限界を迎え、すべての支払いを終えてしまった今となっては、その気力さえも
滅多に起きやしない。
結局は、外より幾分か暖かい部屋に篭り、ベッドでごろごろと寝転んでTVを見たり、あるいは
何を目的にするでなく、部屋の中をうろつくしかない。
不本意ではあるけど、ハッピールームアカデミーに監視され続ける生活にも慣れてしまった。
もちろん慣れていると言っても、納得までしたわけではない。
しかし、その不満をどこに持って行けばいいのか?
僕がこの村に来てからというもの、そのような気配を感じさせる施設を見た事が無いのだから。
冬が近いと言えば、風邪の季節でもある。ここのところ、村中で住民の病気が続いたせいか、
看病に使ってしまい、薬の買い置きも底をついてしまった。
あいつらも病気のときのために、薬の買い置きくらいしておけば良い話なのに・・・・。
仕方なく家を出て、あの品揃えの悪い「たぬきデパート」に出かける事にした。
家を出て間もなくすると、青い目をした犬と出合った。ベンという名前だったか。
昨日に引っ越してきたばかりで、作業を手伝おうと訪ねたら、泣くわ怒るわの大騒ぎだった。
しかしもう荷物の整理も終わったのだろうか、あのように平和そうに散歩をしている風体は、
いかにも頼りなさげだ。
もっとも、そんな頼りなさげな連中にさえ、傷一つつけられない僕は、もっと頼りないのだが。
『昨日は何もしてあげられれなくて悪かったね。』この先も平和に過ごすには、
そんな言葉だけでもかけておいた方が良いだろうな。そう思って、いつもの作り笑いで、
ベンに声をかけた。
そしてベンもとぼけた笑顔を浮かべ、脈絡のない会話で応えてきた。
「う〜ん・・・ さいこうで 何人くらい 入るのかなぁ うん? キミの おうちのコトだよぉ!
すっごく 大きくなったでしょ? 110人くらいの おじさんと ごちそうパーティが
できるかも しれないよねぇ〜、バウ」
『まったく大きなお世話だ。だいたい110人って何の数字だよ。』口に出そうな気持ちを、
ぐっと飲み込み、頬を引き攣らせながらベンと別れた。
そんな事より買い物だ。さっさと済ませないと、本当に風邪を引いてしまうかも知れない。
まったく何がごちそうパーティだよ、家が大きくなったって、僕がどれほど苦労したのか、
あいつは知ってるのかよ・・・・・・・・。
ちょっと待てよ。おかしいじゃないか。何であいつが知ってる・・・・?
僕の家が「すっごく 大きくなった」事を、昨日引っ越してきたばかりの、あいつが何故知っている?
風邪で高熱を出したときと明らかに違う寒気が、背筋を何度も駆け抜けていった。
やつらだけじゃないんだ・・・・・・。
僕を四六時中監視しているのは、ハッピールームアカデミーだけではない事を知ってしまった。
そのときの僕の顔は、泣きそうな、そして諦めきった情けない表情をしていたと思う。
考え方がうめぇな
話しによるとこいつは私が引っ越してくる前にこの村に住んでた事があるらしい
この村で空き家なんてものはあの家だけだったからよく覚えていたらしい
375 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/17(金) 16:25:03 ID:mnGhiPWKO
「あ、あのっ、いつも仲良くしてくださって、ありがとうございます!」
血相変えて走ってきたと思ったら、いきなり何を言い出すんだコイツは。
俺がお前等と仲良くしているのは保身でしかない。
「こんなこと改まって言うのもなんですけど、あなたの顔を見たら急に言いたくなっちゃって…」
ついに、消される!!
俺は直感した。
言葉を交わすいとまもなく、現われては消えていった屋根裏の同居人…あいつらと同じ運命が
まもなく俺にも降りかかる…!
…しかし俺はこの日が来るのを待っていたような気もする。
永遠に続くかと思われる単調な日々。抜け出せない森の牢獄。
形はどうあれ、やっとここから開放されるのだ。悪くない。
俺は家に戻り、ベッドに横たわった。鍵は開けておいた。
いつも通り、苦も無く眠りが訪れる…
------------------------------
しかし再び俺は目覚めた。アイツの言った事は、ただの脅しだったのか?
玄関を開けると、ポストに俺に宛てた手紙が入っていた。
「むらでいちばん やさしくしてくれたのは、あなたです・・・いままで ありがとうございました
あえてよかった ××より」
俺は慌てて奴の家に行った。
が、予想していた通り、昨日まで建っていたはずの家が跡形も無い。
消されるのはお前の方だったのか。
俺は俺を慕う者をまた1匹失った事、と、やはり永遠にこの牢獄で、
死ぬ事も出来ず生き続けなければいけない事に気づき、いつまでもその場に立ち尽くしていた。
378 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/19(日) 19:05:32 ID:pJOZy7ieO
【if…友情、愛情が殺意に変わったら】
―私は いつもあなたを見ている。
どんな時だって、あなたの事は忘れない。
初めてこの村に来てから話しかけてきたのはあなたでしたね。
「ああ、君がユキ?僕は○○○。よろしくね!」
私の事をいつもほめてくれた。
手紙だって毎日送ってくれた。
病気の時は励まして、薬だって買ってきてくれた。
釣り大会の時は良きライバルとして、
年越しは友人の一人として―
そして私は友情とは違う、もっと大きな、暖かい物を感じました。
ずっと貴方と居たい…
でも親愛の証として写真を渡して、
それからあなたは変わってしまった…
何故わたしを無視するの?
何故手紙を渡さなくなったの?
何故病気の時も何もしてくれなくなったの?
彼に近付き、私は呼び掛けた。
…だが、無視された。
それ所かあなたはわたしをアミで叩き始めた。
…落とし穴にわたしを押して落としたりした。
嫌。
そんなあなたは見たくない。
私はあなたを側に置きたい。
…わたしは明日、他の村に引っ越します。
…だけどあなたは来なかった。
あなたをわたしの側に置きたい。
私がこの斧であなたの心の鎖を断ち切ってあげる。
…家から出てくるあなたを私は木の影から見ていた。
あなたは私のモノ…
ユキ視点です。
写真を手に入れた瞬間永住させるつもりはないプレイヤーに対してのユキの心境を書いてみました。
…てか単なる復讐劇ジャン。
何か「おいでよ」で検索したら変なスレあったけど拾う?
381 :
1/3:2006/11/19(日) 21:23:38 ID:uhX+3YMy0
この村に来てからというもの、僕が食べるものといえば
木に成る果物ばかりだ。
海や川ではアユ・タイ・ヒラメ等の高級魚がいくらでも釣れるのに、
タヌキの店へ行けばガスコンロやバーベキューコンロも手に入るというのに、どうしても
料理をする気分になれない。
[そもそもバーベキューの肉が無い…いや…ある…?
いや…それについては思考がまとまらない…]
あんなに新鮮なのに、刺身で喰おうとすら思わない。
果物以外の食べ物は身体が拒否反応を起こすのだ。
目の前にあるのに、食べられるとわかっているのに、どうしても食べる事ができないのだ。
そんな偏った食生活なのに、不思議と毎日健康でいられる。
村の他の住民のように、風邪をひいたことすらない。
試したことはないが、きっと今の僕は、何も食べなくたって生きていけるんだろう。
[村の端から端まで、全速力で何周も走り回ったって
息切れひとつしない。
僕は、いつの間にこんな体力がついたんだろう]
それはいい。
今更この村でおこる理不尽に異を唱えたところで、まともな返答をしてくれる相手など
居ないことは分かっている。
382 :
2/3:2006/11/19(日) 21:25:26 ID:uhX+3YMy0
だが今、目の前で腹を空かしているセイウチには
困ったものだ。
僕はあいにく食べ物を持っていない…はずなのだが、
セイウチは僕の手元をヨダレを垂らして見つめている。
視線の先にあるものは、さっき掘り出したばかりの新鮮な野菜…
赤カブ。
冗談じゃない。
これが僕には喰えないことは百も承知だが、日曜日から毎日、欠かさず水をやって
丹精し、やっとここまで大きくした野菜、つまり、大事な資金源だ。
はっきり言って僕は今や大金持ちだ。
タヌキの店は僕の投資のおかげで(そうに違いない)デパートになり、自宅も限界まで
増築し、銀行にも充分な貯金があり、欲しいと思った物はタヌキに値段を確認
するまでもなく買える。
実在するのかどうかも分からない最果てにあるという貧しい村への寄付も、
「もう充分」と、役場のトリに呆れ顔で言われてしまった。
それで、僕のタンスの中には美しいだけで何の役にも立たない7色の羽が
静かにねむっている。
383 :
3/3:2006/11/19(日) 21:29:34 ID:uhX+3YMy0
だけど、だからこそ、今の僕には…金 を 貯 め る こ と く ら い し か
楽 し み が な い ん だ !!
[永遠に繰り返される住民との単調な会話]
「貯金だけが楽しみ」
思えば、何て寂しい生活なんだろう…この村で金がどれほどの
意味を持つのか…僕はそれでもここで生活しなくてはならない。
友達も、家族も持たず、たったひとりで。
…とにかくこの赤カブはやれない。そう断ろうとした時、
僕は以前、この万年空きっ腹のセイウチに、釣り過ぎてもて余していた
“スズキ”をくれてやった時のことを思い出した。
猛烈な勢いで肉片を撒き散らし、瞬く間に巨大な魚が丸ごとヤツの腹へ消えてゆく…
悪夢のような光景だった。大食いとか早食いってレベルじゃない。
奴が意味不明の抽象画を僕に渡してその場から立ち去っても、身体の震えが止まらなかった。
目的の獲物が手に入らなかった場合、この空腹の野獣は手近な獲物…僕…を狙うだろう。
そして肉片が飛び散り骨も残らず…
もはや選択の余地は無い。僕はあきらめてヤツに赤カブを手渡した。
(以上、オチは無し。わらしべイベントへの布石のつもりで書いて力尽きました)
>>382 マジレスすると「もう充分」じゃなくて「もう十分」な。
わたし系は風呂に入らない歯を磨かない
道端で平気にウンコする
息がくさい
体臭がくさい
ノミがわんさか付いてる
手と足が短く寸胴
屁がくさい
屁をしたと同時に実が出るそれを手で取り食べる
網でよく叩かれる
落とし穴によく落とされるよく押される
不幸の手紙がよく送られるホメル日なのに馬鹿にされる
歌の日に誰も聞いてくれない
フリマで化石を大量にかわされる
風邪の時無視される
誕生日に空き缶をもらう
橋の中に閉じ込められる
花をパクられる
頭が悪い弱い
いじめられキャラのわたし系だが引っ越そうとしたら止められる
素晴らしいんだが最後に作者コメントつけるのやめてほしい
一気に萎える
388 :
1/10:2006/11/20(月) 13:00:15 ID:81XbrevL0
ここのところ、目が醒める間隔がどんどんと開いていっていた。
半年前には毎日二回は目が醒めていたのに、もはや2日や3日
目覚めないことも珍しくなくなっていた。
平屋+屋根裏の粗末な家には、絨毯や壁紙が散乱し。
村には雑草がはびこるどころか、大きな臭い花まで咲いていた。
もう村の誰が存在を抹消されようが、気にもならない。
このまま屋根裏で独り、朽ちてしまえれば、とすら思っていた。
そんなある日、4日ぶりに目を覚ますと。
見知らぬ女の子が、隣のベッドで眠っていることに気づいた。
389 :
2/10:2006/11/20(月) 13:01:07 ID:81XbrevL0
4日ぶりの起床というのに、今日はやたらと目覚めがすっきり
している。すぐに階段を駆け下りると。
家の周りの雑草が、全て引き抜かれていた。
久々に村中を歩き回ると、あの大きな臭い花は消えていた。
まだちらほら残る雑草を引き抜きながら、しばし考えてみた。
(きっと…あの女の子の仕業だろうけど…そもそも誰だ?)
少し情報収集をしようと、高慢ちきな犬女を呼び止めてみると、
2週間ぶりがどうのニテンリッチがどうの代わり映えしない話を
聞かされたあと、ようやくそれらしい情報をつかめた。
「××ちゃんとぐーぜんお茶したけどあのコ、前からあんなに
「お花好き」ってカンジだったかしら?」
390 :
3/10:2006/11/20(月) 13:02:27 ID:81XbrevL0
なるほど、よくよく川のほとりなどを見ると、花がちらほらと
咲いている。花は枯れつくしたはずなのに。ということは…
「いらっしゃいませだなもー」
果たして、コンビニたぬきの花は売り切れていた。
今まで、ただ独りで村を脱出しようと足掻き続けて、それでも
果たせぬ毎日を過ごしてきた自分には、一筋の光明だった。
屋根裏に上がって、思い切って彼女に声をかけようとした。
…なぜか声が出ない。
肩に手をかけ、揺すろうとしてみた。
…なぜか手が伸ばせない。
そして、なぜか鼓動が止まらなかった。
おっと、昼休み終わってるじゃん。続きは後ほど。
392 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/20(月) 13:26:15 ID:wJqgtZV8O
【裏切りの始まり】
「じゃあ20日の19時00分に行くねぇ。」
私の名前はメグ。
この不可解な空間から脱出しようとは思いつつも、
この生活は楽しんではいた。
今日もニコバンが午後七時に来るのだ。
だが私は腑に落ちない所がある。
「20日の19時00分に行くねぇ」
20日って今日だろ?素直に今日って言えば良いじゃないか。
それに「00分」って何さ。馬鹿にしてるのか?
そんな事を思いつつもテレビに視線を向け続けた。
…これ、先週も同じ番組をやっていなかったか?
再放送にしては早すぎる。
というかいい加減飽きた。
…寝よう。
--*--*--*--*--*--
うん…現在午後七時丁度。
…来ない。
何時まで経っても来ない。
ニコバンは10分、30分経っても来なかった。
私に焦りすら感じさせた。
何か遭ったのだろうか。
私の足はニコバンの家へ向かった。
ニコバンはそこに居た。
良かった。何も起きていない。
そう思いたかった。
「メグくぅん!どうしていないのさ!」
…は?
私はきちんと七時に家で待ち合わせしたハズだ。
「だからさぁ、いないならいないって言ってくれれば…」
何だこいつは。
お前が来なかったのだろう。
何故私のせいにする。
「もうメグくんなんてしらなぁい!」
私の理性が吹き飛んだ瞬間だった。
--*--*--*--*--*--
事が済んだ後、私は斧についていたニコバンの残滓を川で洗い流した。
川が紅く染まる。私の心も紅く染まる。
私は罪を負った。
…だが、裁かれたくない。
私はこの事が大事になる前に引っ越しをすることにした。
だが…私の目の前に現れたのは…
「…あれ?メグくん。どうしたのかなぁ?」
393 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/20(月) 14:13:17 ID:wJqgtZV8O
【真実と罰。そして懺悔】
僕は脱出への糸口を見つける為、
村人との交流をはかった。
だが、手掛かりは見つからなかった。
そんな中、バニラとは結構仲良くなった。
この事はバニラの誕生日の次の日の事である。
「バリさん!」
バニラが僕に近付いてきた。
「バリさん、今日、私の家に来れますか?」
バニラは顔を赤らめて僕を見つめる。
「うん。良いけど?」
僕は快く返事を返した。
「じゃあ22時の30分に。」
随分遅いな。
それに普通どうぶつから自分の家に誘うなんて…
僕は気にしない事にした。
「じゃあ後で。」
…僕はバニラと別れて、家に戻る途中で村長と出会った。
めずらしい事もあるものだ。
僕の家の前に、しかも昼時に居た。
「村長!」
「おお、バリか。」
「何か用ですか?」
…そう聞くと、一瞬、村長は言葉を出すのをためらった。
永い一瞬が過ぎた。
「…あまりあいつには付き合わん方が良いぞ。」
村長はそう言うと役場へ戻っていった。
あいつとは誰だ?そうは思ったが、
僕の頭の中には一人の美しいどうぶつの姿が浮かび上がった。
バニラ。
バニラの記憶は僕のモノクロの記憶を色鮮やかにしてくれる。
僕は村長の不可解な言葉を解釈した。
バニラは何かを知っている、と。
コワスw
--*--*--*--*--*--
「バニラ!」
僕はバニラの家に入った。
「バリさん!」
楽しい一時が流れた。
バニラは人間より人間らしい。
僕はそう感じた。
急に辺りが静かになる。
「バリさん…私の話を聞いてくれますか?」
「?うん。いいよ。」
僕は迷いもせず、頷いた。
そして真実を知る事になった。
「私のこの身体は…本当は私の物ではないんです。」
僕の頭は一瞬、バニラの言った事を理解出来なかった。
だが、その言葉は僕の脳を渦巻き、脳細胞がフル活動で知識として再構築していく。
「バニラ、詳しく聞かせてくれ!」
僕はバニラの肩を強く掴んだ。
「あっ…」
バニラは弱い声を口から漏らす。
「…ごめん。」
「いいんです…
私…一度、命を捨てたんです…
人間としての命を…」
「…」
「貴族として生まれた私の回りには一つの愛情もありませんでした…
私の身体も、心も傷ついていきました…」
「バニラ…」
「…自分の人生が怖くなった私は、橋から身投げしたんです。
…そうしたら、身体が軽くなって、…村長が…」
「…!」
「私は自分を捨てたい、と村長に言ったんです。
そうしたら、
『この身体を捨てて、新しく生まれ変わるか?』と。
…そして、私は頷きました。
…身体が変わっていく感覚は今でも覚えています。
肌から毛が生えて、黒い髪がどんどん抜けていって…」
僕の身体から血の気が引いていく。全身がザワザワする。
「そして骨が軋んで…血が噴き出して…
でも…痛みがなかった…」
バカな。村長は、村長は…人体を直接変化させられると言うのか。
「最悪だ…そんな事が行われていたなんて…」
「…」
バニラは黙って、どんどん顔が下へと向いていった。
「バリさんが村の事を必死で探っていたから…
やっぱり言わなきゃって…」
「…」
永遠とも思われる、数分が静寂の中で流れる。
「それでも…」
僕は静寂を破った。
「え?」
「それでもバニラは好きだ。
姿がどうなろうと…バニラの優しさが…好きだ!」
僕は正直に言った。
この瞬間、真実を知った僕はこの後どうなるのだろうか、
…そう言う事はどうでもよくなってきた。
「僕は愛している。
愛しているよ…」
「バリ…さん…」
バニラが僕の頬に口付けした。
僕が、バニラの方を向くと、
バニラの無垢な顔がどんどん赤くなっていった。
僕は何分か、バニラと口付けし合った。
僕の苦心が吹き飛んだ。
この空間に閉じ込められていて、不安だった。
寂しかった。
悲しかった。
でも…僕は同士を見つけた。
そして、同時に愛せる者も見つけたんだ。
…僕の顔に暖かい、何かが当たる…
「あなたに…あなたにもっと早く出会っていれば…!」
「バニラ…」
口付けは更に激しくなり、そして―
397 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/20(月) 15:05:25 ID:wJqgtZV8O
--*--*--*--*--*--
もう、日付が変わろうとしている。
僕は帰る仕度をしていた。
「バニラ…これから君はどうするんだ?」
「…真実を話した、私は村から消されます」
やはり。
村長は外部に漏らさないつもりか…
その時、窓の外の影の視線に気付いた。
しまった。早く気付くべきだった。
今の影はぺりこ、はたまたぺりみか?
…監視されている!
「!…バリさん…」
「…僕は、僕はどうすればいいんだっ!」
「バリさん、ごめんなさい。私が…」
「ううん…いいんだ。…決着をつけてくる。」
「バリさん?!」
僕は金の斧を手に役場へ向かった。
終わらせてやる。
因果の螺旋を…
--*--*--*--*--*--
「…バリ。」
村長は強く、威厳を以て僕の名前を呼ぶ。
僕は有無を言わさず、村長の左腕を切り落とした。
斧から腕を断ち切った感触が僕へ伝わる。
「ぐあああぁぁぁっ!」
金の斧は血を受けて、妖しく、そして美しく光った。
「哀れだな。コトブキ。
…自分で渡した斧で斬られるとはな!」
僕はあまりにもありがちな台詞を言った事を悔やみつつ、
近くに居たぺりみの胸を斬った。
ザクッ。
斧は凄まじい唸りを上げてさらに頭を潰した。
血飛沫が床へ、そして僕の頬へ散らばる。
丁度バニラの口付けを受けた場所だ。
「貴様ッ…!」
村長…いや、コトブキは断面を押さえながら床にひれ伏して居る。
「身体を変えた住民を元に戻せ。」
僕はコトブキの首に斧の刃を当てながら要求した。
「…は、はは…下らない事の為に…」
僕は斧を少し下へ押しつける。
「あ゛あ゛っ!」
首から血が漏れ出す。
「元に戻せ。」
「はははっ…もう無理だ!あいつらの肉体はもうワシの力となって朽ち果てたわっ!」
「…そうか。」
僕は落胆した。
バニラの人間の時の姿を見たかった…
僕は力を入れて斧を完全に下に落とした。
--*--*--*--*--*--「バニラ…」
「バリさん…!その血は!」
「バニラ…逃げよう。
こんな所から…」
バニラは黙って頷いた。
僕には死角があった。
村の門番が邪魔で気になったが…
門はどうなっている?外界への空間が広がっているのか?
門から出るしかない。
僕とバニラは門へ向かった。
「あっ…その血はなんでありま…」
僕は金の斧を投げ付けて門番の一人を闇へ葬った。
「あ!あっ…あっ…あの…」
バニラも金の斧を持っていたらしく、もう一人の門番の頭をカチ割った。
急いで僕達は鍵を奪い、門を開ける。
僕達は白い空間を走った。
それはどれだけ走ったか時間を忘れる程だ。
だが…白い空間から外に出る事はなかった。
「何故だ…!何故出れない…!?」
ただ焦りだけが大きくなる。
そう言えばバニラがいない。
いつの間にかはぐれたんだ。
バニラを捜す僕の目の前に、一人の少年が現れた。
>>--*--*--*--*--*--「バニラ…」
Missorz
「ダメじゃないか。こっちにきちゃぁ…」
「お前は誰だ!」
僕は謎の少年に問う。
「僕?僕の名前はニンテンドー。
この世界の神様と言った方がいいかな。」
「…神?神様だと?」
「ああ。コトブキもこっちの手先。住民を作るのに協力してくれたよ。」
「貴様…」
僕の身体の奥底から怒りが湧いてくる。
「まあバニラは没になったデータを使っただけだけどさ!まさかプレイヤーとヤっちゃうとはねぇ。」
「!何の事だ!?」
僕が今聞いた「データ」「プレイヤー」。
どういう意味なのだろうか。
「まあいいや…君は知り過ぎた。」
少年が手を翳す。
僕は応戦体制に入る、が、無駄だった。
僕は左腕と左脚と胸に違和感を感じた。
左脚に視線を向けると、
左腕が徐々に分解されていくではないか。
左脚もだった。
そして、胸の部分は青紫色に変色していく。
「まあ…ルール違反しちゃったし、妥当でしょ。」
何だこの少年は。何を言っているのだ。
「君にもどうぶつになってもらおう」
--*--*--*--*--*--
景色がいつもの村に変わった。
夜空がきらめく村。
バニラも、気絶はしていたが、側にいる。
…僕は左腕を見る。
左腕が肩から丁度無くなっており、
血が噴き出し始めた。
「っ…うああああああああっ!!」
脚からも血が噴き出す。
バニラはその声で目を覚ました様だ。
「バリさんっ!?」
「ああああっ…あ…」
出血が止まった。
…断面から骨が生えた。
徐々に筋肉も構築されていく。
…だが…生えた腕と脚は既に人間の物ではなかった。バリは、知識の代償を人間としての自分を払う事になってしまった…
〜FIN
401 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/20(月) 16:36:54 ID:glU0KyDL0
402 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/20(月) 18:39:15 ID:Q6DYpuyP0
プレイヤーの名前が出てきたり動物とセックルしちゃうのに萎えた
それがなければ良かったのに
403 :
4/10:2006/11/20(月) 18:58:03 ID:81XbrevL0
なぜか、急に手紙が書きたくなった。ベッドに横たわる、バイトの
服を着たまんまの彼女が、愛おしくてたまらなくなった。
今までDM一通しか書かなかった手が、すらすらと滑る。
なぜか漢字は思い出せないし書けないが。ひらがなで、かいた。
誰かに操られるかのように書いたその手紙は、馴れ馴れしくて、
かつ自分でも赤面するような甘ったるい文面だった。
次の日に目を覚ますと、彼女の服装が変わっていた。
期待に胸を膨らませながらポストを覗くと…返事があった。
自分の書いた手紙に負けず劣らずの、甘ったるい手紙だった。
404 :
5/10:2006/11/20(月) 18:58:50 ID:81XbrevL0
それからの村の暮らしは、楽しいものだった。
毎日、手紙を楽しみにしながら目を覚ました。
彼女が好きな花を、好きな家具をもっとたくさん買えるよう、
毎日釣りと昆虫採集に明け暮れるようになった。
彼女も彼女で、あの三日で実がなる不気味な果樹を増やして、
果物を採取しては売りさばいているようだった。
悪徳商人のタヌキ親父に儲けさせ続けた結果、あっという間に
コンビニはデパートへと変貌を遂げ、家も5部屋+屋根裏の広々
としたものになった。
村には見たこともない青いバラ・金のバラまでもが咲き誇った。
服飾店には彼女の作った可愛らしいデザインが沢山飾られた。
雑然と散らかっていた部屋は、モノクロシリーズ部屋・ロイヤル
シリーズ部屋とテーマの貫かれた美しい部屋になった。
村を出たいという気持ちは、すっかり消えてしまっていた。
405 :
6/10:2006/11/20(月) 19:00:06 ID:81XbrevL0
しかし、違和感もないことはなかった。
まず、彼女は僕が起きている間は一切目を覚まさない。
彼女が起きているであろう間は、僕も一切目が覚めない。
まるでそれがこのセカイの約束であるかのように。
そして…手紙。
手紙の内容は甘ったるい話から、なにげない日常の話へ移ろい
はじめていた。いや、それ自体はむしろ心が安らいだ。
だがそこで語られる「日常」は。映画館に行った、ドライブした…。
それも、「二人で」行ったという。
彼女は目を覚ましてないのに。村には映画館も車もないのに。
まったく記憶も心当たりもない話が延々と綴られている。
なのに、返事を書く自分の手も勝手に動く。
当たり前のように映画の話に相槌を打っている…。
406 :
7/10:2006/11/20(月) 19:01:04 ID:81XbrevL0
…でも、そんな不条理すら、さほど気にならなかった。
この不条理な甘い監獄に永遠に閉じ込められることすら望んだ。
永遠に年も取らない。永遠に二人で生き続けられる。
その幸せを望んでいた。
しかし。異変は徐々に起こり始めていた。
花が枯れ始めた。彼女が水をやらなくなったのだ。
服飾店のデザインは変化を止め、彼女も服装を着替えなくなった。
彼女のメールも次第にそっけないものになり、やがて途絶えた。
心はあせるのに、なぜか自分が手紙を書く手も止まりだした。
伝えたい言葉はいっぱいあるのに、手が動かない。
やがて、彼女が目を覚まし活動している痕跡が消えだした。
407 :
8/10:2006/11/20(月) 19:02:11 ID:81XbrevL0
もう、彼女はかれこれ1週間は目を覚ましていないようだ。
わけもわからないまま、気持ちだけ憂鬱になっていった。
唯一残った青いバラに水をやるだけで寝てしまう毎日。
再び村は雑草だらけになっていた。
やがてそれさえも面倒になり、青いバラをポケットに入れた。
なぜか枯れない青いバラを抱いて、ひたすら眠り続ける。
もう、最近は自分もほとんど目を覚ますことがなくなった。
1ヶ月以上眠り続けただろうか。
唐突な胸騒ぎで目が覚めた。頭が非常に重く、寝覚めも最悪だ。
408 :
9/10:2006/11/20(月) 19:03:51 ID:81XbrevL0
しかし、ぼーっと動けぬままベッドで佇む間も、胸騒ぎは収まる
ところを知らない。早く動いてくれ、自分の体。
玄関を開けると、雑草まみれの村、叩きつける豪雨。
手紙で膨れたポストを開けると、彼女からの手紙があった。
「○○へ
さよなら
××より」
雨でぐしょぐしょの手紙を握り締め、しばし放心した。
…轟く雷鳴で我に返り、とぼとぼと屋根裏部屋に戻る。
彼女は以前と同じ服装で、屋根裏部屋に寝ていた。
409 :
10/10:2006/11/20(月) 19:08:14 ID:81XbrevL0
その、人形のように横たわる彼女の姿を見た瞬間、全てを悟った。
ようやく、このセカイの真実にたどり着いた。
だけど、そんなことはもはやどうでもよかった。
ただ一つ、重要なこと。
それは、彼女が二度と「戻ってこない」ということ。
それだけが、自分にとっての全てだった。
屋根裏部屋のベッドにゆっくり横たわる。
恐らく…もう二度と自分が目を覚ますことはないのだろう。
何をどうやっても脱出は叶わない、この閉鎖空間。
その閉鎖空間の中で、永遠に横たわり続ける自分と彼女の骸。
だけど、それでいい。このまま永久に、眠り続けよう。
そして、忘却の彼方へ消えてしまおう。
わたしはいま ○○むらというむらのもんのまえにいる
これがきょうふへのいりぐちというわけか
わたしは いをけっしてもんをとおった。
なんだ?このもんをかこむほしがたのあなは…
な なんだ!からだがかってにほしがたのあなにむかっていく!!
どうしてこんなことをさせるんだ!
わたしのからだはじめんへうまってしまった。
ざんねん!わたしのせいかつはこれでおわってしまった!!
>>403-409 DSきっかけに付き合い始めたカップルの出会いと別れ?
こっちの世界で彼女が殺されてるとか想像するとホラーだね。
「ナガレボシ」
僕はいつものように外に出た。
今は真夜中だ。
住人のほとんどが眠りについている。
たぬきの親父の店も能力姉妹の店もすでに閉店していた。
僕は暇だったので、日課としている花の水遣りをした。
そして、水遣りも終了し家に帰ろうとしたときだった。
キラン・・・・
確かに音が僕の耳に届いた。
慌てて僕は空を見上げた。
すると、流れ星が僕の目に映った。
僕は流れ星に急いで祈った。
「早くこの村から出られますように・・・」と・・・。
翌日
今日もいつもと変わらない朝が僕を待っていた。
・・・手紙が来ているようだ。
僕に2通の手紙が届いていた。
1通目は・・・
別れのメッセージだった。
慌ててその送り主の家に行くと・・・
また消えていたのだ。
家がそこには何も無かったかのように消えていた。
そして僕は2通目の手紙を読んだ。
僕は愕然とした。
ちきゅうの ○○さん
あのひの よる、
いのりは しっかり とどきました
ええ、とどきましたとも・・・
アナタのねがいを かなえましょう
おほしさま
あ・・あああ・・あ・・・
まさか昨日の流れ星が「見ていた」のか?
僕はガックリと膝をついた。
「うああ・・あ・・あああ・・・!」
僕は思わず涙を流してしまった。
もうダメだ。
宇宙の星まで僕の邪魔をする・・・。
誰も助けてはくれないんだ・・・。
【改造されし…】
私はある日、ある村の人の元へ遊びに行こうと思った。
一応言うが私はこんな口調だが女ではない。男だ。
…それはともかく、その村には行った事も無く聞いた事も無い。
いつもの事だが頭が勝手に命令を出している。
もはや気にしなくなってはいたが、見ず知らずの村に行くと言うのは恐怖もあり、楽しくもある。
私は仕度を済ませると門へ向かった。
…しかし、門番が意味不明な数字を言っているのが気になる。
気にするだけ無駄なので無視する。
門が開けられ、余計なまでに明るい空間が広がる。
それは近くに太陽がある程だ。
私は一歩を踏み出す。
そして見知らぬ村へ。
もはや施設の人々、例えばここの門番が同じ事は驚かない。
私の思考が麻痺しているのだろうか。はたまたもう慣れてしまったのか?
私は門所から出ると…
--*--*--*--*--*--
何なんだ?この空間は…
岩が並んでいる。
整然と並ばれた不自然な岩を通るとそこには人間の少年がいた。
「やあ、君が△▲▽だね?
僕がB◎◎だよ!」
…何なんだ。この少年は馴々しく…だが私は冷静に頭を冷やし、思考を固める。
この村は尋常ではない事になっている。…何て事だ。
こんな、この亜空間の理をも捩じ曲げられる、そんな力を持った…
「ああ△▲▽君!家に入って!」
私はB◎◎に言われるがまま豪邸に入った。
「は…ハチの巣!?」
そこにはまさにこの世の物とは思えない家具が大量にあった。
「ほら!何が、欲しいの?」
私の身体から力が抜けて行く。
私はこの後どうなる。こんな奴の家に入った、私は。
私も捩じ曲げられるのか。…それもいい。 そうしている間にB◎◎は何かを言う。
「…しょうがないなぁ…改造家具じゃ駄目か…」
改造…!?その単語は私の頭を混乱させた。まずい!殺られる!
…だが、既に遅かった。私は…
〜第1部完
スレ違いかもですが
かゆ うま って何ですか?
>>417 バイオ1にでてくる飼育係の日記の最後の1文
ちなみに正確には
かゆい
うま
【始まる悪夢】(単発です)
この生活に入って、一日が立った。
…何かが変だ。僕は普通の空間とは違う何かに気付いた。
そういえば、今朝、サムが殺害されたらしい。
…犯罪が起こる事は変わらないのか?
特に話した事も無かったので、気にも止めなかった。
だが…僕は、次の日の夜に家に帰る時に小さく、誰が言ったか分からない様な声をきちんと捉えた。
「このゲームは遊びではない」
…は?
この生活がゲーム?そして遊びではないとは?
僕は言い知れぬ恐怖を覚える。
バン。
銃声が聞こえた。聞こえた方向へ僕は自然と走り出していた。
何と、あさみがロビンの脚を撃っているではないか。
もがくロビン。僕はただ見るしかなかった。
あさみが最後の一発を撃とうと拳銃を構えたとき、勝負が決まった。
ロビンが持っていたチェーンソーをあさみに突き、その状態で起動させたのだ。
まき上がるエンジン音。吹き上がる血。あさみの断末魔。
あさみの身体にはチェーンソーがどんどん食い込み、最後には縦に真っ二つになった。
…しまった!ロビンに気付かれた!
「!そこに誰かいるのぉ!?」
僕は脚が竦んでいた。頭が命令しているのに身体が動かない。
ロビンが近付く。
「なーんだ、○○くんかぁ…まあいいや。僕も帰りたいし…」
何を言っているんだ。
ロビンの持つチェーンソーがうなりをあげて僕に襲いかかる。
「なにをする やめ」
プレイヤーDは バラバラになった!
【ロビン】
状態:左脚に銃創 装備:チェーンソー 場所:エイブルシスターズ前
【プレイヤーD あさみ 死亡】
残り9人。
馬鹿な!!!チェーンソーはラスボスの神さえも一撃で倒す最強の武器じゃないか!!かてねぇかてねぇよ・・・
「エフエフファイブ」
ある日僕は不思議なことに気付いた。
店のタヌキの親父が村の隅に立っていた。
「何をしている?」
と僕はたぬきの親父に話しかけた。
すると・・・
「遅かったな!」
!?
一体何のことだ?こいつは何を言っている?
「ファファファ・・・ついに手に入れたぞ!最強の力!世界を支配する力!『無』の力だっ!!」
無?・・・なんだ?何が始まろうとしている?
「邪魔な奴らを消し去ってやる!まずはお前の同居人だ!!『無』に飲み込まれ消えて行く様を見るがいい!!」
すると、奴から黒いエネルギーが浮かび上がった。
まさか・・・本当に同居人を?まさかこうして住人も消し去っていたのか?
黒いエネルギーは僕の家のほうに向かっていったではないか!
「やめろーーー!!」
黒いエネルギーは僕の家を包み込み
家ごと消えていってしまった。
「ファファファ・・・お前達も『無』の中に消え去るがいい!!」
すると今度は黒いエネルギーが僕に向かって飛んできた!
「ぐ・・・ぐわあああああ・・・!!」
僕は黒いエネルギーに包まれそのまま消えていった。
(
>>423の続き)
「立てっ!!」
声が聞こえ、僕はゆっくりと自分の体を起こした。
そこには宇宙空間が広がっていた。
そして僕の目の前に紛れも無く、僕の同居人の1人が立っていた。
しばらくして他の2人の同居人も僕の目の前に現れた。
初めて同居人の声を聞いたのだ。
「最強の三戦士! 登場!!同居人!俺らが『無』の力を押えている間に奴を倒すんだ!!闇の力より世界を救えるのは光の戦士!お前だけだ!行くぞっ!!」
・・・何を言っているのだこいつらは?
こいつらは僕の味方なのか?
僕にたぬきちを殺せといっているのか?
今日は訳がわからない日だ・・・。
気がつくと場所が村に戻っていた。
そこにはたぬきちがいた。
「なぜ無の力が消えるのだ!?えーいこれでも食らえっ!!」
たぬきちはまた黒いエネルギーを放った。
しかし、同居人がその黒いエネルギーを抑えた。
「さあ!今のうちに!たぬきちを!殺すのだ!!行け!!光の戦士達よ!!!」
どうやらこの村を救える者は・・・たぬきちを殺せる者は・・・
僕しかいないようだ!
僕は斧を手に取り戦闘態勢をとった。
「たぬきち!いくぞっ!!!」
(
>>424の続き)
「くっ!」
僕は斧を握り、たぬきちの首に襲い掛かった!
たぬきちは腕で防御した。
しかし・・・
たぬきちの腕は脆くとも切り裂かれた。
「ぐわあああああ!」
たぬきちは苦しそうにうめき声を上げた。
しかし・・・
たぬきちの腕だけが動き出し、またたぬきちにくっついたのだ!
「ぐ・・・くくく・・・これが『無』の力か!素晴しい!」
僕は驚愕していたがすぐにまたたぬきちに飛び掛った。
しかし、僕の斧はいとも簡単にかわされ、僕はパンチを受けてしまった!
「ぐあああ・・・!」
何だ・・・?このパンチの威力は・・・!
心臓が破裂しそうだ・・・!
「くくく・・・もう終わりか?あっけないな・・・」
たぬきちは僕に近づく・・・。
「これで終わりだァァァ!!」
たぬきちは強烈なパンチを繰り出す!
しかし、僕はそのパンチをうまくかわしたぬきちに切りかかった!
「うおおおおお!!」
その時、たぬきちの首が宙を舞った。
「ハァハァ・・・今度こそ終わったか?」
しかし、たぬきちの首が動き出しまた首が戻ったのだ!
だが、様子が違う。
『無』がたぬきちを飲み込んでゆく・・・?
「な ぜ だ!無の力を 手に入れたのに……無とは一体……うごごご!!」
その瞬間、僕の目の前は真っ白になった。
何だ?何が起こる?
奴は死んだのか・・・?
(
>>425の続き)
僕は真っ白な空間を見ていた。
そしてどこからか声が聞こえた。
「私はネオたぬきち。全ての記憶 全ての存在 全ての次元を消し、そして私も消えよう 永遠に!!」
!?
何だコイツは?魔王を名乗ろうとでも言うのか?
その瞬間、目の前に現れたのは
たぬきちとは遠く離れた化け物だった。
「う・・・なんだ・・・コイツは・・・?」
僕は斧を手に取った。
「行くぞ!」
その瞬間、数多の隕石が落下し爆発したのだ!
「ぐわああああああ!!」
これはもはや斧で勝てる相手ではない・・・
そう僕は思っていた。
僕はガックリと膝をついた・・・。
「どうした?もう終わりか?ならば死ぬがいい!」
また隕石が降ってきた!
僕は必死に回避しようとするが、逃げ切れる技ではなかった。
「うわあああああ!」
僕はその場に倒れこんでしまった。
僕は既に諦めかけていた。
しかし、消された住人 同居人のために僕は勝とうと決心していた。
「うおおおおお!」
僕は斧を持って切りかかった!
「馬鹿め!死ぬがいい!」
隕石が降り注ぐ!
何発もの隕石に当たるが、僕は倒れなかった。
仲間が僕を支えているような気がしたのだ。
「な・・・何故倒れん!?」
僕はネオたぬきちに近づく!そして!
「終わりだァ!たぬきちィィィ!!」
「くそっ!死ね!死ねェ!」
戦いは終わった・・・。
僕はたぬきちに・・・勝った・・・。
僕の心がたぬきちに勝ったのだ!
ゴゴゴゴゴゴ・・・!
たぬきちが消滅してゆく・・・。
「そ・・そんな・・・馬鹿・・・な・・・」
そしてついにたぬきちは消えたのだ。
気がつくと僕は村にいた。
しかし、いつもと違う風景が僕を待っていた。
あのどうぶつだった住人は元の人間に戻り、人間だったときの記憶を思い出していた。
そう、この村に平和が訪れたのだ。
〜END〜
428 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/22(水) 18:08:58 ID:ekXkrfMBO
【ソルクラッシャー】
アタシはいつもの通りパチンコを使い、空を力無く飛んでいる風船を打ち落とした。
何故この風船が飛ばされているのかは解らない。だがアタシはこの村から出る事も出来ず、確かめる方法は残されていなかった。
無差別に飛ぶ風船。そして何故同封されているか分からない箱。
そんなある日、アタシは風船の錘として働いていた箱を開けた。
そこには神々しい光を放つパチンコがあったのだ。
こんな闇だらけの生活の中でまさに希望の光明を見つけた。
闇を照らす光のパチンコだ。
アタシは喜んでさっそくその金で出来たパチンコを手に取る。そして、弾を放った。
弾は光を放ちながら何も無い空間を切り裂き、太陽に向かう。
まさに空撃ちだったのだが、その速度はアタシを満足させた。
--*--*--*--*--*--
〜2時間後
アタシは眠りから覚め、外へ出る。
…見渡す限り真っ暗だ!
今はちょうど真昼のはずだ。
何故?どうして?
アタシは何とか思考を再開させ、パッチに話しかける。
「ん〜…結構前に急にお日様が砕けちゃたんだよ、なのれす〜」
…太陽が砕けた?
確かにアタシは太陽に向かってパチンコを撃った。だが…!
そんな馬鹿な!
慌てたアタシは滑って転んで木に頭をぶつけてしまった。
430 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/23(木) 08:08:09 ID:z93feEGdO
【目が点2】
真実の口と言う家具をメグと言う子から貰った。
…しかしメグは突然村から消えてしまった。
…何ごともなかった様に村は動く。
だが僕は忘れない。
例えそこに居るニコバンに君の存在を否定されても…
僕はある日、真実の口を家に置いて見た。
…よく見ると口の部分に血の痕がある。
真実の口は確か嘘ツキが手を入れると挟まれるんだったか。
そこまで挟む力が強いのか。
僕は恐怖を感じながらも笑いながら真実の口の口の中を覗く。
>水星のピラーがある!取りますか?
…はあ?何だこれは…まあいい。これを売って少しでもこの生活の足しにすれば…
僕は左腕を口の中に入れ、ピラーを掴む。
>突然レリーフの口が閉じた!
〜!!?
何だと?しまった!罠だったのか?
メグは僕を騙したと言うのか!?
左腕の肘から激痛が走る。
ぐちゃ!と音がした。
「ひ、左腕があああぁぁ…」
僕の左腕は無惨にも肘から食いちぎられてしまった。
こうして僕は状態異常【LOSEUM】になり、
家で死を待つだけになってしまった。
431 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/23(木) 11:03:14 ID:wQfiCZNh0
なんだかヘンなのが湧いて来ちゃったなあ。
ゲームの設定に基づいた怖い所を掘り下げるのが主旨だったような気がするんだが…
432 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/23(木) 13:27:44 ID:9CnN5Q1mO
ホラーとグロは別物だと思ってるんだが。
この村に来てから今日で丁度一年が経った。
初めは軽い気持ちで家を飛び出し、ここへ来たが、これ程までに長く滞在するとは思わなかった。
いや、拘束される、と言った方が正しいか。
この村に来た時、ここは住民も少なく、やけに立派な役場と博物館、
みすぼらしい掘っ立て小屋のような商店と服飾品を扱う店。それだけだった。
初めは興味本位で、暫くすると生き延びる為にこの村を歩き、いろいろな物を採取し売買した。
全ては生きてここから逃れる為に、自分の為にやった事だ。
何度か門番の機嫌を伺いながら外出した事もあったが、
たどり着いたのはここと同じく閉鎖された空間と、虚ろな表情をした、僕と同じ姿をした住民がすむ村だけだった。
博物館の展示物は全て揃ったそうだ。梟に請われるままに色々と寄贈してきたからだ。
それも自分の身を守る為で、言うことを聞かなければ身の危険を感じたからだ。
決してこの村の発展の為などではない。自分の為だ。
みすぼらしかった商店も今では立派なデパートになっている。
初めて出会った時は裸に前掛けなどという信じがたい格好をしていた狸も、
今では立派だが、センスのないスーツに身を包んでいる。
色々とぼったくられた気もするが、生きて行く為に必要だったので仕方ない。
店舗が立派になって狸は喜んでいるだろうが、自分の為にやった事だ。
ただ、もうあの狸のコンビ二時代の下半身丸出しのコンビニシャツ姿や、
スーパーだった時期の裸エプロン姿などと言うおぞましい物を見ることがなくなったのは、
僕にとって喜ばしい事だ。あの露出狂狸め。やっと更正したか。
初めて会った時にここで着替えろなどと言ったセクハラ発言を僕は忘れない。
一年過ごして不信感は増すばかりだ。
なぜあの博物館の梟は展示品はこれで全て揃ったというのだろうか。
博物館と言う物の展示物はいくらでも発見されていくものだ。
これで終わり、という事はない。
しかし、いくらこの村を探索しても新たな発見がないのも事実だ。
全て今まで見てきた物ばかりだ。
村長は監視者側の人間、と言うか亀、だと薄々勘付いていたが、
もしやあの梟も監視者側なのだろうか。
そうでなければ展示物が全て揃ったなどという発言はできない。
狸はローンを返し終わった後も大人買いしてなどと、僕をしゃぶりつくす気でいっぱいだ。
子狸まで駆り出して家具や雑貨を売りつける。その全てはただの葉っぱだ。
僕をここから逃がすつもりはないだろう。
あの狸共も監視者側だろう。
毎週大量のかぶを僕は売却しているが、あのかぶは一週間で腐ってしまうかぶだ。
どの様に処理しているのか疑問だったが、狸が監視者であれば説明が付く。
監視者と言ったが、管理者と言う方が正しいのかもしれない。
僕は管理されている。この村へ来たのは僕の意思だった。
しかし、ここでの生活は管理されたもので、僕に自由はない。
この閉ざされた空間の中であれば自由はある程度あるが、
他の住民に対して物理的に、直接的に干渉することは許されていない。
…ここへ来たのも僕の意思だったのだろうか。
もうこの軟禁生活に疲れたよ。
一年過ごしてやってきた事をこれから先も繰り返すだけだろう。
いや、これ以上の変化は望めない以上、刺激のない生活が続くだろう。
緩慢と死を迎えるだけの生活だ。
あの頃に、この村に来る前に戻りたいと思うが人生にリセットボタンはない。
しかし、僕の人生には電源ボタンはある。
僕の電源を切ってこの村から逃げよう。
逃避だと言われるかもしれない。だけどそうするしか方法がない。
電源を切ったら僕はもう二度と目覚めないだろう。
僕は自由だ。解放される。さよなら誰が作ったか知らない箱庭。さようなら。
………
私はこの村に来てから既に58年が経過している。
…だが、幾ら時間が立っても、私の身体が老いる事は無かった。
この村は時間が立っていると思っていたがそうじゃなかった。
時間ではなく、ただ空が回っていただけなのだ。
私は、死ねるのか?
肉体は子供のままでも精神は既に老人の考えである。
私だけでは無い。他の住民もそうなのだ。
55年滞在している、アンヌやたまも見た目が変わる事が無い。
本来はあり得ない現象なのだ。
物が腐ると言う事も無い。
3年近く外に放置した林檎は今だ紅く妖しくツヤを保っている。
ただ、カブが腐るだけなのだ。否、カブも一週間立てばああ言う風なる様に弄られているだけなのかもしれない。
この村に時間の経過と言う概念は無いらしい。
このまま私は身体が朽ち果てる事も無く、永遠にこの箱庭に閉じ込められるのだろうか。
未来は、まだ暗い闇の中だ…
村を歩いていればわかるが物凄い急な坂になっている
地平線が高いとでも言えばわかりやすいか
つまりめちゃくちゃ小さい球体の上に村があるわけだから朝昼晩と地球よりも早く1日が回るだけなんじゃ?
だから実際20年とか経っても老化しないのもうなずける
>>437 マジレスありがとう。
にしても任○堂は時間の変化を考えないで作品を作るから困る。
せめて置いてある果物とかは腐らないかなぁ…
(注意:グロではありませんが、『ゲームに基づく内容+筆者の考えたゲーム外部』の話です。)
心地よい曲が頭の中に流れ始めた。
ああ、目覚めの時だ。僕はぱちりと目を開いてベッドから立ち上がり、深呼吸した。あの曲のおかげか、僕は毎日すっきりした目覚めを迎えている。
すたすたと階段を下りて、玄関から外へ。白い鳥が空を飛んでいく。表の空気を吸って、僕はもう一度深呼吸した。
───おはよう。
ポストに手紙が来ていた。二通ある。
うきうきしながら開くと、母からだった。適当に目を通して即座に捨てる。
もう一通は引っ越していったサラからだった。大事にポケットの中にしまい込む。後で役場で保管してもらおう。
果樹から果物を取りつつ村の中をぶらぶら歩くのが、僕の日課だ。
昼間は青空を眺めて住人の動物達とお喋りし、花に水をやり、その日の気分で髪型を変えたり服を着替えたり。たまにはいたずらして動物を落とし穴にはめてみたり、木を切って道路を敷いてみたり。
夕方には海辺で波の音に耳を傾けてから喫茶店でコーヒーを一杯。夜は星を見ながら散歩し流れ星を見つけては明日の幸せをお祈りする。
───ああ、なんて平和な生活。
平凡なばかりの毎日の繰り返しではあったが、僕はそれに満足していた。住人の動物達は時々引っ越しをするので、新鮮な出来事が全くないわけではない。多分今では、この村に一番長く住んでいるのは僕だろう。
ここにつれてきてくれたカッパの運転手には、心から感謝している。こんなに平和で素敵な日々を、僕にくれたのだから。
昔は狭くて空気の悪いごみごみした団地で、いっつも……
ん?
僕は頭の中にぼんやり浮かんだ光景に、ふと首を傾げた。よく思い出してみようとすると、それはもやのように掻き消えてしまう。
この村にやってくる前のことを、僕はほとんど思い出せない。しばらく頭をひねってみて、まあいいや、と僕は考えるのをやめた。思い出せないものは仕方がないのだ。それより今の生活を楽しんだ方が、ずっといい。
この村で毎日を過ごす僕は、とてもとても幸せだった。
のんびりした散歩を終えて、僕は家に戻った。入ってすぐの部屋は一番広く、今は木々の質感が暖かいカントリーシリーズの家具が揃っている。
階段を上がっていきながら考える。そろそろ見飽きた気もするし、また今度模様替えしようか。
部屋の模様替えは以前も何度かした。子供っぽいカラフルシリーズから大人な雰囲気のモノクロシリーズまで、たぬきちの店で売られる家具の種類は幅広い。
ウエスタンテーマやサイエンステーマに飽きた後は、自分で合いそうな家具同士を並べて新しいテーマを作ってみたこともあった。
『学校』というのをテーマに机を並べてみたことがあったが、『学校』というのが何だったかよく思い出せないし、なんだかやけに胸がむかむかしてきたので、すぐに取り払って別のテーマに変えてしまった。模様替えは楽しいが、あれは失敗だった。
僕の家には同居人がいる。勝手に模様替えをしまくると文句を言われそうだが、彼等は僕が起きている間はずっと眠っていたので、その心配はなかった。
……しかし、彼等は時々何も言わずにいなくなってしまう。それが僕はとても寂しかった。
彼等はずっと眠っているし、しかもほかの動物のように手紙を残してはくれない。話したこともない同居人達だが、それでも彼等がいなくなる度、僕は寂しい気持ちになっていた。
どうしていなくなってしまうのかはわからない。まあでも仕方がない。彼等にはきっと彼等なりの都合があるのだ、僕と違って。
しかし今日は大きなサプライズがあった。
屋根裏に戻ってみた僕は、そこに増えていたベッドを見て、思わず満面の笑みを浮かべた。
新しい同居人が来ていたのだ。
───女の子だった。
***
「ねえ、今朝の新聞読んだ?」
「うん、また例の沼でしょ?動物園の近くの森の」
「そうそう。今度は女の子だって」
「遺体、見つかったの?」
「駄目だったみたい。深いし底の方が真っ暗で」
「また何年か経った後で浮かんでくるんじゃない?」
「…そういえば、最初に行方不明になった子がまだ見つかってないんだよね」
「そうなの?ひょっとしてその子の怨念が〜…とか?」
「ちょっと、やめてよ」
「冗談だってば。でもね…昔あそこの沼にはカッパがいて、近くを通った子供を引きずり込むっていう話があったそうよ……」
>>440 これこれ!!こんな感じな話を待ってたんだww
※注意※
「しゃしん」のネタバレが有ります。
ああ…お腹空いた…モモやリンゴじゃ、
いくら食べても食事の満足感が得られないよ。
ジューっと焼いたお肉が食べたいな…。
「お肉」は、目の前にいくらでもあるんだけど。
牛・豚・鳥・その他食べられそうなお肉が。いっぱい。
でも、ま、それはここで生活する上で、
超えちゃいけない一線だよね。ガマンガマン。
気晴らしにお部屋の模様替えをしてたら、
お友達にもらった写真がテーブルから転げ落ちた。
あたしはその時、初めて写真のメッセージに気づいた。
サバンナ:サバンナで、昼飯を食べる
バニラ:味はたべてみるまでわからない
…なあんだ、そうだったのか。
あたしったら、鈍感で気づかなくって悪いことしたわ。
あなたたちはお友達なんかじゃなくて、
最初からあたしのための食料だったのね。
ピーチク:迷わず行けよ、行けばわかるさ
…そう、何も迷う事なんかなかったんだわ!
あたしは、タンスの中から新品のオノを取り出して…我に返った。
あたしったら、何バカなことしようとしてるの?
こんなこと、知能の高い生物として、許される事じゃないわ…。
あたしは今すぐにでもこれを振りかざして
外に飛び出していきたい衝動をこらえ、それをタンスに戻した。
早まってはいけない。
・
・
・
・
・
あたしはたぬきデパートへ行って、バーベキューコンロを注文してきた。
ガスコンロとどちらにするか迷ったけど、やっぱり炭火焼きよね♪早く届かないかなぁ☆
ていうかそんなことしなくても
目玉焼きとか肉とか普通にあるんだけどね
445 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/24(金) 17:28:13 ID:kri8kFAl0
パンもあるしね
>>440 怖っ(((゚Д゚;)))
背筋がゾッとしたぞ…。
「なつみSTEP」ってflash思い出した
…こぇーよ、ママン
>>440 怖えええええ!
これ読んだ後、ビビらずにおい森プレイできる自信がないw ガクブル
あと、なつみステップ検索して激しく後悔 orz
怖すぎるよママン…
300万人が行方不明なんて大事件にも程がある
450 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/25(土) 19:29:03 ID:Hwe4UiVT0
「シネナイムラ」
この村に着て僕は気付いてしまった。
僕はこの村に着てから・・・
「体が呪われてきているようだ・・・」
自分の体の呪いに気付いたのはぺりみ 彼女に出会ったときだ。
彼女は僕に話しかけてきた。
面倒くさそうな口調で彼女は話している。
これは普通のことだ。
しかし、彼女がしゃべり終わった瞬間・・・
彼女が心の中で思っていることがわかるのだ。
そういえば、かぶきち 彼に話しかけられたときもそうだ。
無理やり僕に商売を押し付け話し終わったときに
「聞こえてしまう」のだ・・・。
人は心の声なんて聞けない。
でも僕はわかってしまう。
僕は呪われてしまったのだろうか・・・。
怖い・・・
自分が怖い・・・。
聞きたくも無い他人の心の声・・・。
ああ・・・僕はどうなってしまうのだろう・・・。
このまま呪い殺されるのだろうか。
もうイヤだ・・・。
この村に来たことが間違いだったのだ。
・・・この村に来たのが間違い?
いや、ちがう・・・
僕は来たのではなく「来てしまった」のだ。
あのカッパに無理やり連れて行かれそしてこの村に立っていた。
そうだ・・・よく考えれば僕は無理やり連れて行かれたんだ。
だから僕はカッパの思うがままに動かされているに違いない。
ならいっそのことここで死んでやる。
しかし、自殺を図ろうとしても何故か自分自身を殺せないのだ。
仕方ないので僕は友達に殺してもらうように言った。
友達はすべてを理解しているようにただ頷いた。
そして、僕に向かって斧を振り下ろした。
さようなら・・・・
しかし、彼が振った斧は「当たらない」のだ。
その後彼は何度も斧を振ったが当たらない。
そう・・・
この村で死ぬことは「許されていない」のだ。
あれは小言
小さい声で喋る時()を使うのはよくあること
斧は当たらないんじゃなくて当てる気がない 誰だって殺人犯になんかなりたくないからな
毎日毎日単調な作業
疲れ果てて家に帰ると待っているのは暗い部屋に付けっ放しのテレビ
ランプをおけば明るくなるのだろうがメンドクサイ。
家具はテレビと花。4色のバラだけ。
今日もいつもと同じように屋根裏部屋でベッドによこになる。
テンテンテンテンテンテン
また、いつもと同じように目が覚める。
しかし目覚し時計すらないのに何処から音が出ているんだろう。
寝ぼけ眼で階下へ降り、外へ出る。
ほとんど目をあけずに、ポストから手紙を2通とりだす。
一つは、あのアヒルからの手紙だった。
どうやら俺の立っている所に何か埋まっているらしい。
だが、下は石畳。俺には掘れるわけがない。
もう1通は、きれいな花で囲まれた女々しい便箋。
誰だろうと思いながらも、どうせまた誕生日だろうかなんて思いながらも
脱出の希望を胸に抱きつつ封を開ける。
「××さんへ
こんにちは
きょうからどうきょすることにな
ったモノです
よろしくおねがいします
○○より」
明らかに女の子の物で、村に住んでいる動物の名前ではないし、
どうきょ、は同居と言う事で間違いはないだろう。
急いで家の扉を開け、屋根裏部屋に駆け入ると、
自分のベッドから3寸ほどの所に新しくベッドがあり、
ワンピースを着た女の子がそれに横たわっていた。
その子は無防備にもパンツを晒し、
幸せそうな寝顔をしていた。
そうだ、初めてこの村で出会った人間。
脱出の可能性が、希望が見えてきたのだ。
揺さぶり起こそうと試みるが手が動かない。
色々試してみるが、「歩く」ことしかできないのである。
そこでこの子が手紙を送ってきた事を思い出した。
そうだ、手紙は送れるかもしれない。
ここまでたぬきの店が開くのを心待ちにした事はない。
たぬきちの店で一番ましだったハンバーガーのびんせん
を買ってきて、ものすごく甘ったるい内容の手紙をぺりこに渡してきた。
これであの子に届くはずだ。
今日はカブなんてどうでもいい。
寝る事にした
家から出て愕然とした。
石畳の周りが色とりどりの花でめいっぱい囲まれていた。
それからは、あの子と色々とやりとりした。
一度、告白の手紙もきた。
「もちろん返事は...」
省略するがどうやら彼女はJOJOネタが通用するらしい。
しばらくすると、家の中も華やかになり、
村にはすずらんも咲いた。
だが、ある日彼女は姿を消した。
ベッドごと。
もしかしたら起きているかも知れない。
そう思い、外に出てみた。家の横には、青いバラと、ピンクのバラが、
寂しそうに咲いていた。
いや目覚まし時計はあるだろう・・・
ていうかそれ引っ越しただけでホラーでもなんでもない
劇場版 どうぶつの森
どうぶつ村…ここは人間と動物が一緒に暮らせる不思議な村。
ここにあいという一人の女の子が引っ越してきた。
ある日あいは、海岸にメッセージボトルを見つけた。
そこには「こんや12じ だれかが しぬ」と書いてあった…。
なつみステップの何が怖いのか解らない俺負け組み
最近投下される作品にいちいち揚げ足とるみたいなレス書いてるやつは一体何がしたいわけ?
マジ萎える
>>455 俺も最初解らなかったんだが、ぐぐって解説サイト見たら…((( ;゚Д゚)))
こえー
ロイヤルなドレッサーを4つ並べると、真夜中に17世紀の貴族の霊が出てきて
次の日起きると家の中をこちらを見ながら徘徊している。アジアシリーズなら平安貴族。リゾートシリーズだと黒人の霊
「ウラナイ」
夜 22:40
ある日、役場の前に怪しいテントがたっていた。
僕は覚悟を決めてテントに入った。
そこには占い師を名乗る猫がいた。
「あなたの運勢を100ベルで占ってあげましょう」
僕は突然のことで訳がわからなかった。
僕はとりあえず占ってみた。
すると彼女はタロットカードを使って占いを始めた。
しばらくして彼女は僕に占い結果を話した。
「「せつやく」と大きくロゴの入った アドバルーンをハリネズミの女性が空に 放とうとしています
それにどういった意味と 効果があるのかは、残念ながら かのじょにしか分からないのです
暗示されるのは「がんこ」「しょうきょく的」「ケチ」・・・とのコト」
と彼女は意味がわからないことを言った。
ハリネズミ?きぬよ?あさみ?
そしてこの結果で何がわかるのだろう・・・。
夜22:55
僕はハッとした。
あと5分でたぬきちの店が閉まってしまう!
僕は全速力で急いでたぬきちのところに向かった。
そのときだった。
これまで起こったことが無い事態が起こったのだ。
僕は転んだのだ。
今まで走っているときは余裕で走れていた。
だが、今は少し走ればすぐに転んでしまうのだ・・・。
一体これはどういうことなのだろうか・・・。
結局転びまくってたからたぬきちの店は閉店してしまった。
夜23:00
僕は仕方が無いので家に戻ろうとした。
しかし、歩いている住人が僕に話しかけてきた。
そして僕に嫌われるようなことを言った。
他の住人も同じだ。
みんなが僕を避けているのか?
僕が何をしたというのだ?
そして僕は気付いた。
あの占い師は僕を占ったのではなく呪ったのだ。と・・・。
翌日
僕はいつものように目覚めた。
そして、手紙をチェックした。
・・・1通の手紙が届いていた。
珍しくあのホンマからの手紙だった。
○○どの
ころんだそうですね?
かなり キョーレツに・・・
へいしゃの しょうがいほけんより
きゅうふきんが でております
おだいじに・・・ ホンマより
そんな・・・。
僕が転んだときを彼は「知っていた」のか?
彼は僕を見ていたのか?
助けてくれ・・・。
僕はここに来る者に狙われている・・・。
僕を消そうとしている・・・。
ああ・・・助けを求めても誰も助けはしてくれないのだろう。
こうしてまた1日が過ぎてゆくのだ・・・。
お前は保険に同意して契約したんだろうが
助けを求めるくらいなら契約すんな
転んでも「僕は転んだとこ見てないから」とか言われて金貰えない方が可笑しい
>>430 【LosArm】じゃないのか?
元ネタに従うとな。【失う腕】だから。
464 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/26(日) 20:29:18 ID:hQnW0WLkO
色々考えた。
ほとんど改変ネタだがな。
斧で斬った木に当たると死亡
博物館の化石が復元し、ディノクライシス状態に
プレイヤーのステータスに心電図が
斧だけでなく、マチェットやチェンソーも入手可能。
ヘザービームやセクシービームも撃てちゃう
ゴキブリに3匹以上捕まれた状態で1秒経過すると死亡
落とし穴に引っ掛かると中には骸骨が
悪魔召喚プログラムが手に入る
主人公が危険思想を持った危ない少年
ゲームスタート時に自分以外に恨んでいる相手を三人入力出来るが、ゾンビとして出て来る
ホンマさんの正体が実は某アンブレラ社の工作員
イチャイチャしている自称アツアツのどうぶつorプレイヤー達は海から出て来る怪物に惨殺される
実は死人の村
動物転生2SPIRAL TANUKITI
実はおいでよ動物番長
『少女は狂ったぐらいが気持ち良い』を掲げるおいでよどうぶつの果実。
どうぶつ達の眠り
プレイヤーが腰の高さから落ちただけで死亡
おきのどくですが ○○○は きえてしまいました
主人公が空気 誰に話し掛けても華麗にスルーされる
467 :
枯れた名無しの水平思考:2006/11/27(月) 20:35:31 ID:G4+UocYpO
468 :
1/2:2006/11/28(火) 00:39:53 ID:0xND0E+r0
彼は、村いちばんの人気者
村にきれいな花をたくさん植えて世話をして、ひとの頼みごとはこころよく引き受ける
みんな彼の家に遊びに行きたがるし、誕生日パーティにもひっぱりだこだ
彼は最近引っ越してきたばかりのわたしにもとっても優しい
会うといつも笑顔で声をかけてくれて、すてきな家具やお花を贈ってくれる
そんな彼だからわたしもつい、新しい隣人への不満を彼にこぼしてしまったのだ
「ダンベルさんって いつもおこってるみたいで こわいんです・・・」
彼はいつもどおりの笑顔でわたしの愚痴を聞き、慰めてくれた。
次の日、彼から手紙が来ていた
「かれは もう きみを、
こまらせない から、
しんぱい しないで
だいじょうぶ だよ」
どういう意味だろう? ささいな愚痴だったのに、ダンベルさんに話してしまったのかしら?
彼に事情を聞かなければと、わたしは家を飛び出し、
――そして 息をのんだ
469 :
2/2:2006/11/28(火) 00:40:52 ID:0xND0E+r0
つい昨日まで、ほんの10数時間前まで、すぐ隣にあったはずのダンベルの家が跡形もなく消えていた
残された看板の前で呆然と立ち尽くしていると、後ろから声が聞こえた。
「やあ、おはよう」
いつもどおりの笑顔の彼だった
「おはようございます! ねえ、ダン…」
ともかく彼に事情を尋ねようとする私を、彼は明るい声でさえぎった。
「ほら、だいじょうぶだって言ったでしょ?」
彼はあくまでも優しい笑顔で微笑む
「マールを困らせる悪いどうぶつなんて、この村にいらないんだよ?」
そう、彼は、村いちばんの人気者
彼には なんでも できる
わたしは 彼の笑顔が 怖い
471 :
小ネタ:2006/11/28(火) 03:30:33 ID:hLLU/oKl0
〜おいでよ!ひぐらしのなく森に〜
はにゅう「ぁぅ、…あぅあぅあぅ……。」
フルデリカ「…はにゅう…今日はいつ?何年の何月何日?」
はにゅう「…えっとえっと、2006…」
ボコッ
リセットさん「くぅぅぅぅらぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!
おまえら何回やったら気が済むんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーっ!!
リセットするなっちゅーのを聞き入れられへんのか、お前らはぁぁぁぁぁーーーーー!!!(以下略
オチが読めたとか言わんでください。重々承知してますから。
フレデリカの人生リセット回数より俺のリセット回数の方が圧倒的多いから給料いくらだ
僕はある日、他の村の●●●と遊んだ。
そして恐ろしい事実を見てしまった。
●●●が立ち寝しているのだ。
何て器用なんだ。…だが、叩けば直ぐに起きるはずだ。
だが、何をしても彼は起きなかった。アミでいくら叩いても…
もしや彼はこのまま目覚めないのか…そう、ベッドの上の様に、昏睡に陥っているのか。
僕は泣きながら自分の家に帰った。自分もいつか、突然あんな事になってしまうのだろうか。
そう思うと恐怖で身が固まるのだった。
俺は出来ないが立ち寝はめずらしいだけで別にそこまで特別なものでもない
>>475 プレイ中にDSを閉じて、他のDSから見てみよう
477 :
シェル:2006/11/30(木) 21:32:49 ID:XmRU/AAr0
スリーブ状態だと、
相手がねかけているかんじになる
478 :
シェル:2006/11/30(木) 21:34:27 ID:XmRU/AAr0
ひぐらしのなく森にって(笑)
↑マンガ友達が持ってたから読んだけど
グロカッタ・・・
479 :
1:2006/11/30(木) 21:44:22 ID:lhlcfnLU0
「この前、お前の同居人の“あいつ”を見かけたけど
ぶっちゃけアイツ【孤独な少年】ってかんじだな」
とある住人が僕につぶやいた。
“あいつ”…。いつ見ても「たぬきちの店」の作業服を着たまま、僕の家の屋根裏で寝ている“あいつ”
正確には“あいつら”同居人。
女が2人に男が1人。
僕が起きている時、彼らは寝ていて、僕が寝ている時に活動している。
その証拠に、僕が目覚めると、部屋の中には掘り出した化石や、ちょうどその時欲しかった物…
住人からねだられていた魚や服・家具なんかが、置いてあったりする。
それどころか、99000ベルの入った袋が無造作に放置してあることさえある。
家に大金を置いたままというのも物騒なので、僕が代わりに役場に貯金している。
おかげで利子はどんどんつくし、ティッシュや貯金箱という(預金額の割にはケチな)記念品も貰った。
それでも彼らから苦情の手紙ひとつ来ないので、ついつい僕は、彼らの金やモノを
利用させてもらうのが常となった。
そんな得体の知れない、しかし僕にとっては都合の良い存在の彼らだが、
僕と同じく孤独を抱えているという。
僕は最近、他のむらへ出かけようが、この村の住人と仲良くなろうが、結局本当の意味では
1人ぼっちなんじゃないか? などと鬱屈していたところだったので、ひとつ屋根の下に
同じような仲間が居る事が嬉しくなった。
480 :
2:2006/11/30(木) 21:45:30 ID:lhlcfnLU0
もっと彼らのことを知りたい。僕はむらの住民達に聞き込みを開始した。
聞いた話をまとめると…
・とにかく無気力。それが顔にも出ていて、目がいつも半開き。
「あのコたちの顔を見ると「やっつけ仕事」って言葉を思い出すわ」誰かがそう言った。
引越しの時も、カッパの運転手の質問に投げやりに答えていたという噂だ。
・魚は釣らないし、虫も捕らない。
・だけど、村じゅうの岩を叩いて小銭を稼いでいる。
(これは僕もやってる。しかし、金の出る岩は1日1つだけだし、僕が毎朝一番に見つけて、
叩き終わってるはずだが…?)
・むらの住民とは全く話さない。
・もちろん手紙も出さない。出しても返事が来ない。
・そのくせ、たまにやってくる部外者は大好きで、グレースの服・セイイチの絵画・とたけけの歌・
ラコスケがくれる家具などを、ちゃっかり手に入れている。
…僕以外の3人はみんな、そんな行動を繰り返しているそうだ。
さらに手がかりをつかむため、僕は彼らの部屋を捜索することにした。
増築した部屋の各収納は、誰が言い出したわけでもないのに個別に使うようになっていた。
まず、1人目のタンスを開けたとき、僕は戦慄した。
引出しの中には、ありとあらゆる種類のハニワと化石が、隙間なく収まっていた。
まさか、と、続けて他の2人の収納も開けてみる
クローゼットに、ありとあらゆる種類の服や絨毯や壁紙が…
冷蔵庫に、今まで関わった住民の写真が…ギッチリと詰まっていた。
ギッチリと…そういえば、彼らはいつも手荷物が多かったと誰かが言っていた。
僕は屋根裏へ確認に行った。
彼らの手荷物をのぞくと、その中には、タンスに入らない白カブ、部屋に水槽を置くには大きすぎる魚
(サメやマンボウ)、そして珍しい虫…そんなものが詰まっていた。
481 :
3:2006/11/30(木) 21:46:30 ID:lhlcfnLU0
単なるコレクション? それにしては、なんだか薄気味悪い。
【孤独な少年】だと? 違う、この申し合わせたような集め方からして、そうは思えない。あの3人は一丸となって行動している。
おそらくは、のけ者の僕個人に対して「何か」をするために…。でも、それは一体?
僕は考えに考え、しかしろくでもない暗い想像しかできず、とうとう気分が悪くなったので、
外の風に当たろうと玄関の扉を開けた。深呼吸をしたその瞬間、ポストに書いてある彼らの名前が目に入った。
女が2人に男が1人。
「そうこ」・「ほかんこ」・「ストックマン」
僕はその時思い出した。遠い昔母に語ってもらった童話「こびとの靴屋」を。
こびとは、僕が寝ている間に小金を稼ぎ、モノを手に入れ、整然と保管しておいてくれる。
ホッとした。心配することはなかった。彼らはこれからも僕のために働いてくれるだろう。
しかし、嫌な考えも頭を横切る。
僕も、所詮は「靴屋」の代わりに都合良く働く、こびとの一人に過ぎないんじゃないか、と…。
>>481 確かにメインの主観的発想だと、ストックである同居人の不気味さが際立つ…
股下がスースーした…
牛の頭蓋骨はセルバンテスを頃して入手
兎の被り物はルナを頃して入手
既出ですかそうですか
「うわぁぁぁん!いたかったよ〜。バカー!!」
斧をも弾き返す屈強な体を持つ彼らが、貧弱な虫捕り網でいとも簡単に
ダメージを受けることを数日前に教えてくれたのは、皮肉なことに
今わたしの目の前で泣き叫ぶ白い犬でした。
あの雨の日に、気がついたときには、わたしは車で運ばれている最中でした。
体力のない女の身一つで見知らぬ土地に置かれ、元の世界に帰る術を絶たれた今、
生き抜くために得られた結論は、月並みな話ですが『どこかで折り合いをつけて
いかなければならない』ということでした。
そう・・・・、帰るためには、何としても生き続けていかなければなりません。
実際に開き直ってつき合い始めれば、最初はその風貌に気圧されそうになった
キング、ゴメス、ゴンザレス、タンタンそしてビアンカでしたが、実のところ誰もが、
むしろお節介と言えるほど面倒見の良い住民でした。
そしてそれは、もはや動物ではないと思える、やよいやガチャも同じでした。
二足歩行をしているとか、共通の言葉をしゃべっているなどということに
おびえているだけでは、事態が好転するはずなどないのですから。
得体の知れぬ土地に放り込まれ生きていかねばならない状況は、彼らにしても
同じなのですから、お互いの足を引き合うことなく暮らしていかねば、
今もって姿を見せない何者かに、つけ入る隙を与えかねません。
何事もなく平穏に・・・・・・。
でも一匹だけ異質な存在がいました。どちらかと言えば甘えん坊のような言動を
口にしつつも、ことある毎に他の住民の悪口を吹聴するトミでした。
わたしは、そんな彼が苦手でしたが、それでも生き続ける手段の一環として、
他の住民と分け隔てることなく接してきました。しかし今日・・・・。
「ねえ、キミってビアンカくんのこと、どのくらい好き?」
「ゴンザレスくんと同じもの買っちゃって、気まずかったんだ。」
「やよいくん?ボクはキライだな。何となくイヤらしいんだもの。」
「それをもらった以上は、キミはボクの味方につくんだよ。」
いやだ、いやだ!どうしてこんなにいやな思いをしてまでこんな会話に
付き合わなきゃならないの?早く帰りたい。お母さんの住むあの家に帰りたい!
もしかして、この犬がわたしたちをここに連れてきた黒幕のスパイでは?
そう、そうに決まっている。そして住民の関係が崩して、そこを一気に
攻め込んでこようという魂胆に決まっているの!
心のどこかで何かが崩れる感覚が訪れるとともに、いつの間にかわたしは、
それまで手にしていた如雨露を虫捕り網に持ち換えて、
この森に来てから忘れていたはずの満面の笑顔で、トミに近づいていきました。
ふるさとに住むおかあさん
――――「え?え?ボクのあたまに虫がいたの?」
いつもお手紙をもらっているのに、お返事を出せなくてごめんなさい。
――――「うわぁぁぁん!いたかったよ〜。バカー!!」
でもわたしも無事ではないけど、こうして生きています。
――――「もうキミのこと信用できないよ。」
いつか絶対に元気に帰ります。だから心配しないでください。
――――「急に心変わりして、ひどいよ〜!」
ああ、でもそれまで人としての心を保ち畜生道に落ちぬならば。
――――「やめて、やめてぇ!ボクの頭がわれちゃうよ〜!」
その不安さえもいつまで持ち続けることができるのでしょうか。
久々の小ネタ
コトブキ「今日は渡したいものがあるんじゃよ。きんのつりざお・・・じゃないから安心せい。こんやくゆびわじゃ」
>>485 上手いなあ。上品な口調の女の子が
じわじわと狂っていく感じがたまらん。
>>487 人生の墓場!w
490 :
485:2006/12/02(土) 22:32:00 ID:XqY8Vxy20
ネタバレしちゃうと、元ネタはS&GのScarborough Fair/Canticleと、中島敦の山月記です。
もう、お逝きなさいどうぶつの森
希望小売価格5900円
平和な村に謎の森の番人が迫る!主人公は…!?
ホラーでもなんでもないな
こんなぶつもりはいやだスレにいけ
スプラッタホラーでなければホラーでないと思う人には物足りないだろうね。
今後は来ないほうが精神衛生上の観点からも来ないほうが良いと思うよ。
書いた側がホラーだと思って書いたからここに投下してるんだろ
スプラッタじゃなきゃ嫌だと思うのは勝手だが
その自分の基準に他人まで従わせようとするんじゃねえ。
なんか気取ってる馬鹿がいるな
スレ再開
↓
497 :
枯れた名無しの水平思考:2006/12/06(水) 17:46:55 ID:bn7IOVnB0
「四次元のタンスとクロゼット」
今日は部屋にタンスを飾った。
これでタンス、クロゼットが揃った。
僕は早速飾ったタンスに洋服を入れようとした。
しかし、ここで異変に気付くことになった。
・・・服が入ってる・・・?
どういうことだ?
このタンスはさっきタヌキの店で買って今飾ったばかりのはずだ・・・。
何故物が既に入っている?
まさかタヌキの親父が服を入れたのか?
しかし、タンスに入っていた服はすべて僕が以前クロゼットに入れておいたはずの服だった。
慌てて僕はクロゼットの中身を見た。
やはりタンスと同じ服が入っていた。
種類・・・枚数・・・すべて同じだ。
・・・だけど、やはり何かの偶然だろう。
僕はそう感じタンスに入っていたすべての服を売った。
・・・これでタンスの中身が片付いた。
僕は気分転換に服を着替えるためクロゼットを開けた。
しかし、そこに待っていたのはあまりにおかしいものだった。
クロゼットの中身が消えていたのだ。
僕はガックリと膝をついた・・・。
それ言ったらタンスにタンスが入る方が恐ろしいだろ
あれはポケモンのお預かりシステムと同じ物を使ってるんだからホラーでもなんでもない
>>498 このスレはゲーム中の、現実で考えると怖い現象をあげるスレだろ(いつの間にかホラーSSスレになっているが)。
お前のツッコミの方がマジ萎く。しかもポケモンの方はPCに預けてるんだぞ?タンスとPCを一緒にするのもどうかと思うが。
必死に
>>497を擁護してみた。
>>499 dクス
俺毎度毎度書いたのはいいが、すぐツッコミ食らう・・・orz
>>500 気にしなくていいよ。
最近投下された作品は毎回一人だけ萎えるツッコミ入れてる奴がいる。
空気も読めないスルースキルもない餓鬼は放っときな。
>>490 山月記か!
あれも考えようによっちゃサイコホラーだな。
しかも本当に猛獣になっちまうし。
・・・・・・・・?で、私にどうしろと
住人の肌を虫眼鏡で見てみると全身ビッシリと一_くらいの穴が空いてる
眼球にも
>>506 ガクガク(((゚Д゚;)))ブルブル
や、やめてくれ…。
ブツブツ系苦手なんだ…。
>>497氏のネタを勝手に拝借
いろいろ試した結果、タンスとクロゼットはどういうわけか中で繋がっているとわかった。
信じがたい話だが、信じがたい話などこの村にはごろごろしている。
気にしなければ、便利な話だ。
各部屋に収納家具を置いておけば、何か必要になった時、どの部屋にいても
すぐに用が足りるのだから。
そう、気にしなければ。
だが、これが気にせずにいられようか。
縦型のクロゼットと横型のタンス、異なる形の家具に物を収納しているのだ。
収納の仕方は同一ではない。
ハンガーに掛けてクロゼットの中に吊り下げた、お気に入りの服。
タンスの引き出しを開けて探すと、確かにそれはあった。引き出しに合うよう、たたまれて。
もう一度クロゼットを開ける。
ハンガーに掛かった服が吊られている。
タンスの引き出しを開ける。
明らかに僕のものではない手癖で、お行儀良くたたまれた服。ハンガーは見あたらない。
うっかり付けてしまったシミや、見覚えのある縫い目のほつれ。動かぬ証拠。
間違いなく同じ服だ。僕の着慣れた服だ。なのに。
クロゼットとタンスを結ぶ見えない通路の中で、何が起きているのか。
・・・気がつくと、僕は全ての持ち物をタンスの中から引きずり出していた。
訳のわからないわめき声を上げながら、それらを部屋中に投げ散らかす。
つかんだ手に、ひんやりした布の柔らかい感触。それが宙を舞う度、揺らぐ部屋の空気。
からっぽになったタンスの前に膝をついて、僕は肩で息をしていた。
ゆるやかに首を巡らし、散らかった部屋の反対側に黙然と座す、クロゼットを見つめる。
僕は、そっとタンスを閉め、重い動きで立ち上がった。
足先に柔らかくからみつく服たちを引きずりながら、クロゼットの前にたどり着き、扉を開ける。
からっぽの庫内。
見えない世界でタンスと結ばれている、板で囲まれた四角い空間。
閉ざされた森の中の、
時の流れぬ家の中で、
“どこか”と繋がっている道への入り口。
ねえ、もしかして。
そのひんやりとした空間の奥へ腕を伸ばした僕は、多分、
母親に抱擁をねだる幼子のような表情をしていただろう。
含み笑いのようなかすかな風が、小さなクロゼットの奥からこぼれ、僕の身体を飲み込んだ。
このスレに影響されてメッセージボトルに「助けて…」って書いて流したら
すれちがい通信が成功しちゃった…
しかも相手はまともな文章でプレゼント付だった。
届いた人本当にごめんなさい…
「大佐、またですよ…」
「またか…仕方あるまい…」
「大佐、もう時間がありません…」
「哀しいが、殺るしかあるまい…それが彼等の望みだ。」
「では、始めますね…」
「ああ、撃ち込むか…」
「大量破壊兵器発動!」
―――――
「何だあれ?ゴルァ!」
「飛行機じゃないかしら?クワァ!」
「ってこっちに来てるよ!ゴルァ!」
「キャァァ―(ryクワァ!」
ズドゴオォォォ
2006年12月10日15:13分
動物の村
――消滅――
「よし、消えたね、新しい村作ろっとw」
「お兄ちゃん貸してよー」
「しるか、アハハハw」
>>511 ちょwwおまwwwプレイヤーだけならず村までwww
>>511 どうぶつ住人達の日常を挙げたホラーゲームバロスw
>>510 もう諦めてはいたけれど、僕は今日もメッセージボトルを流す。
誰もこの村からの脱出を助けてはくれないだろう。
それでも僕は今日も流し続ける。
そしてどこからともなく流れ着いたメッセージを拾い読む。
「はじめまして。○○むらの あゆみです。
まだはじめたばかりの10さいです。
わたしのむらのくだものをおくります。
○○むら あゆみ 」
ほらやっぱりだ。やっぱり自分で何とかしなきゃいけないんだ。
僕は泣きながら、ボトルに入っていたリンゴを食べた。
「はじめたばかり」の言葉に不安を覚えながら。
どこがホラーなのかわかんなくなってきたんだぜ?
返し詩みたいなものだから、スプラッタに期待しないでくれ。
そもそも『ホラーゲームだったら』と言うスレなのにいつの間にか『現実に考えたらホラー』になっている。
さらにいつの間にかホラーSSスレになっている。本当は小ネタを出し合うスレだったんだろうけどスレ2になってから変わったな。
と、空気を読まない発言をしてみる。
別にホラーとかスプラッタを書くのが駄目ってわけじゃない…よな?
『スプラッタ以外はホラーじゃない』って主張してるような奴がいるから逆にスレ主旨がこんぐらがってきてるような気が。
グロホラーも書いてみたいっちゃ書いてみたいんだけど全年齢制の板だし
描写表現はどのへんまでOKなのやら
1スレ目はそれほど面白いと思わなかったけど
2スレ目になってから神スレになったと俺は思う
>>518 にしてもグロはせいぜい『目が点2』とか『ヒャクパー』程度までかな?
まあ『目が点2』の元ネタ(旧DDS2)と思われるゲームが恐らく全年齢対応ってのが…表現も『グチャッ』以外もほとんど同じだしなぁ…
まああのイベントはトラウマ物だし、何よりも腕千切れてんのに一緒にいるヒロインが心配してくれない。所詮その程度のグロさ。
それと同じ…なのか?『ヒャクパー』とか実際見たら嘔吐&失神モノだろうけど。
てかいつの間にかスプラッタ議論に…
「どうぶつの森」に潜むドス黒さ・狂気をホラーの文脈で引きずり出す、と
いう方向性を示した、このスレの
>>1が偉大だったんだと思うよ。
《番外編・おいでよどうぶつの森が厨二病RPGだったら》
人口十数人の小さな村に辿り着いた少年剣士の○○。
――しかし、その村には、獣人化の呪いがかけられていた…。
「ほう、この村にあってなお、人で在り続けるとな…」
四聖獣の一匹――玄武の姿を取った老人…村長は呟いた。
「いや…俺、よくわかんねぇんだ。どうしてここに連れてこられたのか。
気がついたら、俺は緑色のモンスターに拉致されていて…そもそも
俺はいったい誰なんだ…記憶が…うっ、頭が痛い…」
ぐにゃりと歪む景色。
それはやがて暗転し、○○の意識は闇の深淵へと堕ちていった…。
ファナティック・ビースト・フォレスト
イザヨイ ホ ケダモノ
〜 十六夜に咆吼える獣
リセット回数が増え過ぎるとジョニーのXOに乗せられてどっかに飛ばされてしまう。
看板が立ってる地面を掘ると死体が出てくる
喫茶店のマスターの奥にあるドアは、マスターの趣味の拷問部屋である…
ううっ。
>>508がこのスレに書き込んだ事を忘れた頃に、
枕元で、何度も何度も
「ねえ、もしかして。 」
「そのひんやりとした空間の奥へ腕を伸ばした僕は、多分、
母親に抱擁をねだる幼子のような表情をしていただろう。 」
「含み笑いのようなかすかな風が、小さなクロゼットの奥からこぼれ、
僕の身体を飲み込んだ…」
って、朗読してあげたい。朗読してる自分も
恥ずかし過ぎて死にそうになっても、ガマンして朗読を続けてあげたい。
邪気眼はこうして生まれていくんだなぁ…。
>>526 ?
その部分枕元で囁かれてもそんなに恐くないと思うんだけど。
>>527 中2病っぽくていたたまれないってことだろ
「邪気眼」をググってみればわかる
いちいちそんなこと書き込むのも
どうかと思うけどな
ずっと探しているのにジンペイが見つからない
531 :
枯れた名無しの水平思考:2006/12/12(火) 22:14:42 ID:6ek0JkUC0
ジンペイうちに居る。
いやあ、良作がすごい多くていいね
しかしうまいな〜というより本気で怖ッ!!と思ったのは
>>487だったりする
朝起きたら村中に雑草が生えてて、必死で全部抜く
→次に目覚めた朝、なぜかまた村中に雑草が…
→次の朝も…→その次の朝も…
とたけけの歌をおまかせにした。
先週・だいすき
今日・けけラブソング
♀もいるのに、♂主人公、とたけけに好かれてる…?
なーんてね。
ほんとうは けけラブソングなんて曲
レパートリーにないんだけどね。
キミためだけに、と・く・べ・つ なのさ!♪
こんどは シャワーを あびてきてくれよな。
まってるからさ。
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
とたけけかぁ
「♪な〜み〜も〜え〜…」
と彼が歌ってるのをボンヤリ聞いてたら、突然
「♪おまえの〜うしろにいる〜そのひと〜だれ〜…」
とはっきり聞きとれる歌詞
「…えっ聞き違い!?何?何?」
と慌てて、DS凝視。しかし再び何事もなかったように
「♪おお〜ぅえ〜…」
歌うとたけけ。
なんて想像を真夜中にしてみた。
…後ろを振り返れなくなったorz
こええ!
540 :
1/2:2006/12/19(火) 01:06:11 ID:mE+Ov4OL0
(この流れで思い浮かんだのですがあまりホラーじゃない内容になってしまいました。ホラー事件の前夜的な雰囲気を感じ取って頂ければ幸い。)
『-NAOMI-』
「やあ、…一曲聴いてくれるかい?」
ステージの上に腰掛けた、アコースティックギターを抱えた犬が言った。
この閉ざされた村の中で、彼のいるこの空間は、僕にとって唯一の安らぎの地だった。
彼の名はとたけけ。毎週土曜日に、博物館地下の喫茶店に現れるギター弾きだ。
その姿は他の住人達と同様、人間ではなく白い犬だったが、僕は彼にだけは浅いとも深いとも言えぬ信頼を寄せていた。
何故かはよくわからない。彼よりもずっと多い回数顔を合わせている狸などは、未だに信用できないというのに。
彼が心底音楽を愛しているらしいという事が、そちらに夢中で僕に危害を与えることはあるまいという無意識的な確信に繋がり、そこから信頼感が芽生えたのだろうか。
ライブは夜の8時に始まる。彼はいつもその30分前からステージの上にスタンバっていて、スタートの時間がやって来るのを待っている。
土曜の夜になると、僕は狂った村から聖域に逃げ込むように喫茶店へと走る。以前は彼がライブを始める8時まで家で待っていたが、最近では我慢できずに8時前に駆け込むことが多くなった。
彼がライブを始めるまでの時間、僕は喫茶店のカウンタ席に腰掛けて、マスターにコーヒーを一杯入れてもらう。
村にきてすぐの頃と比べると、僕はこのマスターのことも少し信頼するようになっていた。
最初は彼の入れてくれるコーヒーすらも疑ってかかり、飲むふりをして床に流したと酷いまねもしていた。
が、何度も通ううちに彼は僕の姿を見ると「ああ、また来てくれた」と言っているかのような柔らかい表情をするようになり、次第に喫茶店を開くことは小さい頃からの夢だったと語ってくれるようになった。
マスターは行くたびに違う味のコーヒーを入れてくれる。それらの味は確かに良く、毒を盛られているという感じも全くしない。おそらく彼もまた、とたけけと同じように、自分の店とコーヒーを愛しているのだろう。
普段はマスターがコーヒーを湧かして僕のやって来るのを待ち、土曜日にはとたけけが音楽を奏でてくれる。
いつの間にか、この喫茶店は僕にとって、かけがえのない場所となっていた。
「それじゃ…聞いてくれ。『おととい』」
マスターにピジョンミルク入りの甘いコーヒーを入れてもらった後、僕はいつものようにとたけけに曲を聴かせてもらうことにした。
僕の方から曲を指定することは、あまり無い。選曲はいつもいつもおまかせだ。こう言っては何だが僕は彼の持ち歌のタイトルをあまり知らなかったし、彼が僕のために選んでくれる曲を聴きたいと思っていたからだ。
ジャン、と彼がギターの弦を鳴らす。ステージ正面の椅子に腰掛けて、僕は軽く足を揺らしながら、彼の曲にじっと聴き入った。
ギターの旋律と彼の歌声が美しい調子に絡み合う。彼が何語で歌っているのか、僕にはよくわからなかった。たまに日本語のように聞こえることもあったが、何と言っているのかよくわからない場合の方が多かった。
僕にとっては、歌詞がわからない方が都合が良かった。わからないものはわからないと割り切れる。歌詞の内容を気にすることなく、曲を聴くことに集中できるからだ。
───しかし、今日は違った。
「♪なおみ…… なおみ…… 待って……」
僕は顔を上げた。
とたけけは、静かな旋律を奏でながら歌っていた。
「♪なおみ…… なおみ…… 待って……」
僕にかまわず、彼は歌うのを続けた。何度も何度も、そのフレーズを繰り返す。明らかに、それは日本語だった。
僕の頭に一つの疑問が浮かんだ。───なおみって……誰だ?
「♪なおみ…… なおみ…… なおみ……」
僕の聞き違いだろうか、歌うとたけけの声色は、随分悲しそうなものに聞こえた。曲調も静かで、癒し系というよりはどちらかというと哀愁を誘うものである。
…そういえば、彼の曲にはたまにそういうものがある。以前聴かせてもらった『けけバラッド』や『にだんざか』等、どこか物悲しい、涙を誘うような、そんな曲が───
ボロロン、とギターの弦が一弾きされ、曲が終わった。僕ははっと我に返り、ステージの上の彼を見つめた。
「聴いてくれてありがとう」
彼はそう言って微笑んだ。
ああ、今日はこれで終わりだ。僕は椅子から立ち上がった。彼が聴かせてくれるのは、毎晩一曲だけである。だからこそこの時間は僕にとって貴重なのだ。
また聴かせてねと笑いかけ、喫茶店の出口の方へ足を運ぶ。が、出入り口のすぐ横のマスターのカウンタの場所まで来て、僕はぴたりと足を止めた。
「……なおみは」
口を動かしながら、僕はそっととたけけの方に振り返った。
とたけけは僕の方に目は向けない。ただじっと、膝の上に抱えた自分のギターを見つめている。
「…なおみはどうしたの?」
気になる衝動を抑えきれず、僕は尋ねた。
僕は今ではもう結構長くこの村にいるつもりだったが、そんな名前の住人は聞いたことがない。
とたけけはやはり顔を上げなかった。椅子に座って俯いたまま、動こうとしない。
しばしの沈黙があった。
数秒の空白の後、それを破ったのはとたけけではなく僕の方だった。僕はとたけけの方に顔だけではなく体も向けて、ゆっくりともう一度───彼に尋ねた。
「………どう『なった』の?」
542 :
3/3:2006/12/19(火) 01:09:25 ID:mE+Ov4OL0
とたけけが顔を上げた。
彼の黒い瞳と目が合い、僕は思わず一瞬身震いした。とたけけは僕の顔をじっと見つめ、その後ふっと口元に柔らかな笑みを浮かべた。
「……また来てくれよな」
静かに、僕に向かって言う。
「待ってるからさ……」
……待ってるから。
寂しそうなその言葉が、僕の頭の中にエコーした。僕は彼に返事を返すことなく、再び出入り口の方に体を向けた。
前の週やそのまた前の週とは違い、僕の頭の中は疑問で溢れていた。憶測でしかない考えが、次々と溢れては消えていく。
彼は『なおみ』を待っていたのだろうか。
毎週僕に聴かせてくれるギター。『なおみ』にも聴かせていたのだろうか。
では、『なおみ』は一体どこに?
───ぼそり。
歩くのも忘れて突っ立ったまま考え込んでいた僕の横で、カウンタの内側のマスターが、突然小さな声で───何か呟いた。
「え、何?」
「あ、いえ…」
僕に声をかけられ、マスターは驚いたのか一瞬びくりと肩を振るわせた。
「何でも……」
慌てたように首を横に振りながら、いつものような呟き言葉で僕に言う。
「…何でもないですから………。」
それだけ言って、マスターは再び手に持ったカップを熱心に磨き始めた。僕は彼の横顔をじっと見つめる。
マスターは何か知っているのだろうか。
そういえば、僕は毎週彼のライブを聴きにきているが、ほかの客を見たことは一度もない。
僕がこの村に来る前からとたけけがここでライブを行っていたのだとしたら、その曲は誰が聴いていたんだろう。
僕がやって来るまで、彼のギターの音色はマスター一人だけの特権だったのだろうか。
………それとも──?
───また来てくれよな。
───待ってるからさ。
───待ってるからさ………
一段一段、博物館に続く階段をゆっくりあがっていく僕の頭の中では、とたけけの寂しそうな声が、延々と響いていた………
今度の土曜、リクエストしてみようかな
「おととい」
保守
545 :
枯れた名無しの水平思考:2006/12/20(水) 18:19:07 ID:bi3fQ2jP0
久しぶりの休暇を娘と過ごすために、おいしいフルーツが特産の観光地「どうぶつ村」へ車で向かっていた。
村へと続く山道は濃い霧に包まれていて、視界が悪い。
村にさしかかったその時だった、霧の中から突然人影が飛び出した。
私はとっさに急ハンドルを切ったが、車はバランスを失い、沿道のガードレールに激突、車ごと低い崖をすべり落ちていった。
私が意識を取り戻した時、助手席の娘は無事かとあわてて振り向くと、既に娘はそこにいなかった・・。
私はすぐに車から飛び出し、辺りを覗うと、周りはうっそうとした霧がたちこめる、森の中だった。
そうだきっと娘は私を助ける為に村へ向かったんだ、そう信じ、村へと続く山道を駆け出した・・・。
>>546 このスレの比べたらって気持ちで見たが
(((;゚Д゚)))
〇保守〇
>>547、549
いやー、文中の「白ばんば」を「雪虫(トドノオオワタムシ)」
の意味で解釈しているからでしょうか。
雪玉かと思いきや虫がビッシリっていうか辺り一面虫まみれ
見たいな想像しちゃって。フータでもないのに。
551 :
枯れた名無しの水平思考:2006/12/25(月) 12:11:48 ID:khR2VH9A0
ぼくは気づいた。
この村には不思議な「エネルギー」が潜んでいることを。
気づいたのはここに越してきてすぐだ。
初めて虫を捕まえ、博物館に寄贈した時のこと。
たしかにあのフクロウは虫を自分のポケットにしまった。
しかし、虫が展示されているコーナーに行くとその虫はすでに
そこにいた。フクロウはあの場所から動いてない。
何故?「どこでもドア」みたいな原理があるのか?
しかしぼくはあまり木にも止めなかった。この村では通常考えられない
事が起きるのだから。
まだそのエネルギーを感じることはよくある。
手紙。
手紙は毎日のように届く。しかし届けられる瞬間は見ていない。
春、ずっと家の前で配達の瞬間を見ようと待ち構えていたことがある。
しかし手紙は来なかった。
仕方ないのでぼくは家に戻った。
次の瞬間―
『ピコーン ピコ−ン』
・・・。ポストが鳴り出した。誰もぼくの家には来ていない。
なのに何故?
この世界には異次元空間があるのか・・・?
そういえば―
たまに村を訪問す奴ら。
彼らは朝6時以前には見ない。それに気づいたぼくは1週間早起きして6時10分まで
関所で彼らを待ったこともある。しかし、誰も現れない。
一眠りしようは家に戻りかけた時だった。背筋が凍った。
奴がいる―
552 :
枯れた名無しの水平思考:2006/12/25(月) 12:27:08 ID:khR2VH9A0
そう、セイイチがいる。
たまにふらっと現れ、食べ物とデザインを交換していく奴だ。
―で、でもいつの間に?この村には空と関所と海以外には入り口が無い。
しかも海か空から来るのは限られている。他の奴らは関所から入る以外に
は方法が無い。
まだまだある。
住民達もだ!
何故すぐに家を作ったり、すぐに家を消たりして、この村に
瞬間的と言ってもいいほどのスピードで引越し出来るのか。
ぼくは確信した。
―この村には異次元空間が存在する―
関係ないが、ぼくが起きている間、ずっと南側の斜め上から視線を感じる。
あれも「異次元の存在」なのだろうか。
そして、それを利用すればここから脱出できるかも知れない。
毎日同じことの繰り返し。
そんな世界からおさらばできるかも知れない。
ぼくはいろいろな知識を吸収しようとした。
この村に本は無い。ならパソコンだ。たぬきの店ではたまにパソコンが
売られている。あれを使えば・・・。
ぼくはさまざまな論文やファイル等をパソコンにダウンロードして
読みふけった。それだけでは足りず、今日、大学や宇宙関連施設の
メインコンピュータに侵入した。
553 :
枯れた名無しの水平思考:2006/12/25(月) 14:36:34 ID:khR2VH9A0
犯罪だとわかってはいた。しかし関係ない。
たとえ警察関係者が来てもここからは出れない。
そしてもしもとの世界に戻れればぼくはここから
解放だ。それなら懲役なんて安いものだ。
――1週間後――
警察が来た。そしてぼくは連行された。そして村を
出ようと門番に警察が話し掛けた。
「何か用でありますか?」
「はやく門を開けろ」
「近くの村へお出かけするDSどうしと、遠くの村にお出かけする
Wi-Fi通信のどちらでお出かけしますか?」
「何を言ってるんだこの犬野郎。早く門をあけろ」
「どちらへですか?」
「ふざけるな!公務執行妨害で逮捕するぞ!」
―やはりこの村からは出られないのか―
ぼくも努力はした。墜落した宇宙人にワープについての話も聞き、
たぬきから大量にテレビやパソコンなどの電器を買い、さらに
宇宙船のパーツをパクって、転送装置を作った。計算では完璧だ。
しかし、起動しない。何度メインスイッチを入れても動かない。
スイッチのプロテクトは解除してある。だけど駄目だった。
やはりこの村に足を踏み入れた人間は帰れない。
また1人、帰れない人間が増えた・・・。
了
予想外のインフレの中、生活は困難を極めていた。
黒く重い非難を全身に浴び、政府は、苦痛に身を震わせている。
2006年12月28日午後2時10分。その後永久に陽の目を見ることのない住人の日記には、「記録的な暴動が観測され、政府を襲った。」そう小さく記された。
それは、全人類68億人を乗せた史上最大の惑星の、皮肉な最期である。
幸福の絶頂から悪夢への転落。
耐え難いその現実は、人々をどうぶつの村に陥いれ、人間の心を瞬く間に奪い去った。
死神のように‥‥
そうして、
本当の悲劇の幕は切って落された‥‥‥
555 :
枯れた名無しの水平思考:2006/12/29(金) 01:05:56 ID:z3sqHd9p0
556 :
枯れた名無しの水平思考:2006/12/29(金) 17:08:40 ID:8YRDreezO
>>440 上野が情景に浮かぶ…
動物園と沼(池)…
みしらぬだれかさんへ
ただいつものんびりと
すごすまいにちに
けじめをつけたくて
てがみをかきました
いろいろなかくどからものをみて
みしらぬだれかさんへ
なもしらぬ おやからうまれて
ごろつきまがいの じんせいをおくり
ろとうにまよって ついたこのむら
しんせつなひとたちに ありがとう
だれでもない このわたし
みしらぬだれかさんへ
しねっ!!!!!
たぬきち
560 :
枯れた名無しの水平思考:2006/12/31(日) 13:16:20 ID:tq3pfvXCO
みしらぬだれかさんへ
おぐりしゅんはねーよなぁ、おぐりしゅんは…
けけボッサにかんどうした
561 :
枯れた名無しの水平思考:2007/01/01(月) 17:41:02 ID:zfHJeJYh0
たぬきち「ディスイズマイストア!」
たぬきち「ろくばん れじへ どうぞ だもな!」
「ステゴの頭と体、はっけーん!」
母親が嬉しそうに言うから、まじでびびったよ(´・ω・`)
このスレ
>>1から読んで久々におい森やりたくなった。
しかしながらハロウィンとクリスマスがないとツマンネ。
ハロウィンあったらホラーネタも膨らみそうなのにね。
自宅にご先祖様がいっぱい観える
566 :
枯れた名無しの水平思考:2007/01/07(日) 02:10:37 ID:vgbk1YtEO
みしらぬだれかさんへ
メープルさんいきクサイよはやくしんでね
僕は動物園に入れられたんだ。
最近このスレつまんなくなった
ネタ切れか?
スプラッタ以外のホラーを認めたがらない輩や
何かアップされる毎にケチをつけたがる輩がいるから
ネタ提供人たちも嫌気がさしちまったんじゃね?
確かにネタが投稿しにくい空気…
マーサは邪気眼を習得済み
ゲームに忠実系の話をよく投下してた者ですが
確かにちょっとそろそろネタ切れ
決して脱出することのできないこの村で、僕は今日もまた一日を過ごしている。
僕は家の近くに咲いている白いバラに水をやった。
何をしてもこの村から脱出できない事を悟った僕は、今は普通に暮らそうと思っている。
普通に生きている限り、僕に被害は無かったのだから。
娯楽の少ないこの村で、僕が打ち込んでいるのはガーデニングだ。
綺麗に咲いている花を見ていると、村から出られない事も少しの間忘れられた。
さっき水をやった白いバラの近くに、枯れた花があった。水をやり忘れたのだろう。
僕はあーあ、と思い頭を掻いた。
すると、頭を掻いていた手に何かがあたった。花だ。
このあいだ花を見つけた時に、綺麗だったので頭につけておいた花。
目の前の花は水やりを2、3日忘れただけで枯れている。
しかしこの頭につけている花は、一ヶ月くらい前に摘んで、そのまま頭につけたのだ。
おかしいじゃないか。
まさか。この村の生態系を自由に支配する者が居るのではないか。
もしかしたらその存在に動物たちは消されているのかもしれない。
僕はこの村から脱出する意思を取り戻した。
>>573 待ってました!
流れをぶった切る勇気に最敬礼!
何かが変だ・・・どこかが狂ってる・・・
夢?デジャヴ?
いいや、そうではない。
確かに昨日釣ったイトウは手元にある。ならば、この村に、何が起こった?
1月13日、1月13日。日にちがループしている・・・?
そんなバカな!
一年間の記憶喪失?
そんなまさか!?
西暦に変化はない!
どういうことだ?
時間の逆行?そんなことがおこるなんて信じられるわけがない!信じられるもんか!しかし気付いているのは僕だけらしい
どうなっている?どうなっている?
僕の知らない何か、恐らくこの村を支配する何かは、時間までも意のままに操ることができると言うのか?
恐怖というよりも、絶望が僕を中で広がり行くのを感じた。
どうやら矮小な僕が太刀打ちできる相手ではないらしい・・・
そしてまた時間は逆行し、僕は夏と冬を行き来する。誰か助けて。
理性を保とうと狂気を必死で押さえ付け、メッセージボトルに助けを求める文章を書き、祈りを捧げ、今日もまた海に流す。
それすらも何者かに監視され、操られて行っている行動のように思えたが、僕にはそうする他、手段は思い付かなかった。ああ、早くここから逃げだしたい。
ある日、僕は金や家具を求めて村の木をゆすっていた。
木をゆすると金の入った袋や家具が落ちてくる事に、最初は驚いていた。
だが僕はもう驚かない。それが日常化してしまったから。
一本の木をゆすっていると、ハチの巣が落ちてきた。
やばい!!!
次の瞬間、僕はダッシュした。しかしハチは距離をつめてくる。
しかし、結局ハチに刺されてしまった。
その後は目が腫れるは住民にバカにされるはでさんざんな一日だった。
そんな時、ある住民に言われた。
「ちょっと!アンタそのカオ…鏡見たの?」
そんなにひどい顔なのか。そういえば自分がハチに刺された顔を見たことが無い。
なのに、なぜかひどい顔をしていることがわかっていた。
一回この目で見てみようと思ったが、家に鏡は無い。
しょうがないのでタヌキデパートの窓ガラスを覗いてみた。
自分の顔が映し出される。
はず、だった。
そこに自分の姿は無かった。
何故?
僕は不安になり、近くの池を覗き込んだ。
やはり自分は映っていない。
川も、海も、ガーベラを入れてある透き通った花瓶も、
僕の姿を映してくれるものは無かった。
580 :
796:2007/01/16(火) 21:37:56 ID:wmI0pPCf0 BE:1469534898-2BP(112)
テレビをつけた。
「ここはSSスレではありませんね。次のニュースです」
電源を消した。
ここで暮らすこと半年。もう涙は枯れ果て、悲しみの感情も忘れかけた頃の出来事だった。
…僕は涙を流していた。
決して悲しいわけじゃない。
でも感情とは裏腹に、針の飛んだレコードのように、繰り返し繰り返し泣いていた。
今思えば、アイツに会ってからだ。…あの奇妙なナリのキモいアイツ。
自分のことを『師匠』と勝手に位置付けるアイツ。
そんなアイツに呪われたかのように、得体の知れぬ者に操作されているように、僕の涙は止まらない。
そんな僕の様子に、見て見ぬフリをする住人。
あるいは「ねぇねぇ、これ買ってくれない〜?」とこちらの状況にお構いなしに、ボッタクリ商売を始める住人。
またあるいは、涙を流す人の前で「ふぅ…」とため息を吐き、自分の小言を一方的に語るのみの空気の読めない商売人。
…改めて感じた。やはりこの村には僕の味方はいないのだ。
忘れかけてた悲しみの感情や孤独感が再び蘇り、僕は久しぶりに本当の涙を流した。
…偽の涙の上に。
584 :
枯れた名無しの水平思考:2007/01/21(日) 13:45:27 ID:/eez8OZ+O
さすがに「○○ちゃんにもう 2 2 6 日も会ってないわ〜」って言われた時は寒気がした
僕は夜一人、雪の積もった中を歩いていた。とても静かだ僕が雪を踏む音と川が流れる音だけが聞こえる。
─「グー…」─
突然、奇妙な音が耳に飛び込んできた。周りを見渡すが、誰もいない。するとまた
─「グー…」─
あの音がする。
僕は耳を澄ましながら音の正体を探る。
─「…グー…」─
どうやら音は地面の下からするようだ。僕はスコップを握り締め、地面を掘り始めた。
「ザクッ…ザクッ…」
掘る度に「あの音」が大きくなってゆく。僕の心は恐怖と妙な期待感とでごちゃごちゃになっていた。
そして…数分後…ついに僕はその音の正体を掘り当ててしまった。
『─これは何だ?』
僕が始めてみた謎の音の正体はあの音を立てながらガサガサと不気味に蠢いている。
固まっていた僕がはっ、と気付くとその不気味な蠢くものは川へ落ちて流れて行ってしまった。
いったいアレはなんだったのだろう?僕の新たな疑問を残したまま夜は静かに明けていった─。
このスレを最初から読んで思ったけど
ほんとひぐらし厨ってどこにでも湧くんだな
>>586 最初オケラ見たときなんだこれは?と思ったw
雪の降る今日も、僕は散歩に出る。
考えてみれば、ここに来る動物たちは冬眠をしないのか?
犬や猫、そしてウサギについては納得しよう。
しかし変温動物のはずのカエルやワニまでもが、
雪の中を平然と闊歩する風景には、軽い目まいを覚えずにいられない。
そう言えばリスやクマが冬眠に入る理由のひとつは、食べ物が手に入りにくく
なるので、体力を生き延びるために温存するためでもあると、
学校にあった図鑑で読んだ記憶がある。
確かに最近は、採ることのできる虫や魚もめっきり減ってしまったようだ。
しかし今日の雪は、いつもと違っているようで、風も強くなり吹雪の様相を見せてきた。
夜間によその家に上がりこむ趣味はないが、この場合にそんなことを言ってられない。
僕は、近くの家に避難をさせてもらうことにした。
ゴージャスな内装の部屋に不似合いなピンクの家具が並ぶのは、その部屋の主が
欲しがるままに、ラブリーシリーズの家具を渡し続けた僕の所業の結果だ。
そしてその部屋の中で座るでもなく、冬眠を忘れたワニのアルベルトが歩いている。
「やあ、こんな夜中にどうしたの?もしかして・・・外じゃ言えないヒミツの話?
・・・もう、君って積極的だなぁ〜、だワニ。そうそう、ボクにいったい
何の用なのぉ〜?だワニ?」
寒くて頷くことしかできない僕の状況を理解したのかしていないのか、勝手に
アルベルトが話を進めていく。
「さいきん素敵な鉄道の写真を手に入れたんだぁ、だワニ。君にも特別に
見せてあげようかぁ〜?」
まだ震えのとまらない僕の動きは、顔を横に振ったと見えたようだ。
「ええ!君、鉄道好きじゃないの!?残念だなぁ・・・。でもちょっとだけなら
興味あるんでしょ?」
そうだ、こんな夜遅く突然に訪問した僕は、招かれざる客なのだから、やはり
ここは相手に合わせなければ。少しくらいいいじゃないか。
「ち・・・ちょっとなら・・・・。」
本当ならもう少し気の利いた返事でもしたかったけれど、それがやっとだった。
「最初から素直に言えばいいのに・・・、カミングアウトの記念に、この
起き上がりこぼしをあげちゃうよぉ〜、だワニ。君と僕の友情にカンパーイ!だワニ」
これって、つい最近に僕があげたものじゃなかったか?
しかし何だかとてもうれしそうに鼻歌交じりにはしゃぐ彼を見て、
そんな突っ込みの言葉を飲み込んだ。
「ようし!今夜は眠らないぞぉ〜!だワニ!」
「やあ、君のお尻に・・・カンパーイ!だワニ!」
心なしか声も上ずっているようだが、楽しんでもらえるに越したことはない。
僕も当たり障りのない会話を彼と繰り広げていく。
やがてアルベルトがキラリと野生の目を見せ、僕に一抹の不安がよぎった。
「う〜ん、夜も君はいい匂いがするなぁ〜・・・。だワニ!」
数秒後に僕は、アルベルトの家を飛び出て全速力で走り出した。
猛吹雪の中でも気にならないほど、体が温まっていたのに震えが止まらなかった。
僕は生まれて初めて目の前でワニの喉を見た。
今は冬。食べ物の少なくなっている季節なんだから、油断しちゃいけないんだ。
それにしても、あの起き上がりこぼし惜しかったなあ。
売ればコーヒー代の足しにでもなっただろうに。
「何でなの…」
風が髪をすり抜ける。芝の良い匂いが鼻をすっと通る。
―――なんて気持ち良いんだろう…。
だけど皮肉だね。
君はもうここには居ないんだもん…スパーク。
――
―――
――――
きっかけはほんの些細な事だった。僕の友達、いや…親友というのかな?とにかく僕にとって無二の存在、スパークはある決心を立てていた。
「俺、隣村でデッカクなろうと思ってんだ!」
僕は正直―――ショックじゃなかったと言えば嘘になる。彼にはそれこそ、生涯かけても手に入れる事が出来ないような『幸せ』を沢山貰っていた。そんな彼がこの村を――僕の元を去ってしまうという現実がたまらなく寂しかった。
「なーに、また会えるだろ?」
そう言った君の顔は、とても輝いていてそして―――悲しみが滲出ていた…。
結局彼は、行く事にした。僕も彼の夢を壊したくは無く、最後くらいは笑顔で――――と努めてみた。そして彼との『最後』の時間はあっという間に過ぎ、今日は別れた。
『また明日会おう』
と互いに言葉を交わし…。
続く?
ホラーじゃないな
ほす
age
と互いに言葉を交わし…たと思った瞬間。
僕の視界が真っ赤になった。
僕は小さい頃(この話は後で話そう)の出来事がきっかけで赤いものが
苦手になっている。気が遠くなっていく…。
目を覚ますと床の上にいた。頭がいたい。
隣にスパークが鼻血を出して倒れているのを見た。
モグラが僕にごちゃごちゃと文句を言い始めた…。
595 :
枯れた名無しの水平思考:2007/02/10(土) 04:49:21 ID:aBXRg/dN0
引越しした後戻ってくる奴もいるんですけどね。
まあ細かい点はスルーで。
充分面白いからいいよ。
597 :
!omikuji!dama:2007/02/11(日) 21:48:45 ID:lFnp3EqG0
Σ(゚Д゚;今更っ!?
>>310 亀だが、関西弁で本当という意味の方のホンマなんだそうだ。
ついでに彼の種族はカワウソ。
600 :
310:2007/02/12(月) 12:58:37 ID:Fdoosf0C0
>>599 嘘と本当をかけてるのか。
納得。ありがとう。
任天堂は京都の会社だしな
ゆきだるまがしゃべりかけてくる事に腰を抜かすほど驚いたのは、
もういつの事だか忘れてしまいました。
今では、もっと考えなければならない事があるから。
この村に連れてこられて初めての雪。
雪の少ない土地に育った私には、それまでの事を忘れさせてくれる、
言ってみれば神様からの恵みとも思えるものでした。
ゆきだるまを作ろうと、私も最初から考えていたわけではありません。
しかし住人の誰もが、雪合戦をしようにも応じてくれそうもない状況で、
何か忘れたい事もあって雪玉を蹴り歩いていたら、何となく思いついただけです。
しかし調子に乗って転がし続け、自分の身長ほどの雪玉を作り上げたときに、
この大きな雪玉を積み上げる術がないことに、私は大きな失望を覚えました。
それでも何とかできるかもしれない!そう思い2つの雪の塊を近付けた瞬間に、
あろうことか勝手に雪玉が持ち上がり、ゆきだるまになってしまったのです。
「ふぅ〜、ごくろうさんダス」
誰かが手伝ってくれたのかと周囲を見回しても、誰もいませんでした。
その言葉が、目の前の雪の塊から発せられたものだと認識するまでに、しばらくの
時間がかかったことだけは覚えています。そしてその後にやってくる驚きと、
どのように反応して良いのかわからないほどの驚き。
しかし自分に害を与えそうもないこともあり、またうまく形を作ってあげれば
喜んでくれるので、村での退屈な時間を私を持て余していたので、ついつい・・・・。
そんなある日、ふと考えてみたのです。彼らは生き物なのか?それとも・・・・?
そしてそれを考えつつ散歩に出てみると、別の事実に気づきました。
『この村では土の上に雪が積もらない!』
いつでも、まるで選んで集まったかのように雪が積もっているのです。
積もったところに餌場がある?
学校に通っていたときに図書館の図鑑で見た特殊な生き物。あるときは小さな
生き物として存在して、また集まってしまうとひとつの組織体として生きるもの。
この村には、そんな生物が冬になると雪のように舞い降りてくるのでは?
そして自力で集合することができず、何らかの力で偶然に集まるときを待っている?
幸運なことにそれらが草食であると推定するだけの材料は、木々の上や草地に
選択的に積もっていることから窺い知る事ができます。
でももし彼らに天敵がいたら・・・・・・。そしてそれらは当然肉食と言う事では?
歯の音の合わないような夜を迎える材料が、またあらたに増えました。
そして祈るように、春を待つ日々を送っているのです。
おいでよ怪物の森
605 :
枯れた名無しの水平思考:2007/02/20(火) 17:40:03 ID:XA/7lF0W0
村中の果物食っても大丈夫なんておかしい
どうかしてるぞこいつら
四次元腹
保守
保守
程度が低くて未完成なくそみそテクニックのパロディ書いたけど投下しない方がいいかな
もしも〜ホラ〜だったらの主旨に沿ってるなら大丈夫だろ。
住人に触れると崩れる
そして誰もいなくなった
612 :
枯れた名無しの水平思考:2007/03/06(火) 23:24:17 ID:YMAwRYs10
「先週は君んちにいったんだよー」
初めて会ったのが今週なんだが・・・
捨てた人形から電話がかかってくる
「イマ アナタ ノ ウシロ ニ イルノ・・・」
やぁこんにちわ・・・といつもの村のようすが見える
あれ?あれはなんだ!?こっちへ来る!?
不気味な光が村全体を包み込む・・・
一人がこう呟く・・・「またお気にめされなっかったか・・・」
そう、つまり村を消されるということだ
住民達は記憶を消されまた村へ配置される運命なのであろう・・・
消される住民たちの気持ちになってくださいね・・・
616 :
枯れた名無しの水平思考:2007/03/14(水) 22:46:36 ID:6Iq5Osn90
「今度の6月9日は僕の誕生日!プレゼントを持ってきてねぇー。」そう書かれた
手紙が届いた。送った主はあのまだら模様の腐ったような顔をした鰐。
・・・ふん。誰が行くか。どうせお前は、家の中でナイフとフォークを用意し、家の中でゆっくり昼ごはんにするつもりなのだろう。
「明日はアルベルトさんの誕生日ですね。プレゼントを持ってゴーです!」
「僕は歯磨きをプレゼントする予定なんだぁー。」
しかし当日、僕は村の掲示板を見て唖然とした。
「今日はアルベルトさんの誕生日です。また一つ大人になったあるベルトさんを
みんなで祝いましょう!」
・・・畜生め!全員参加かよ!
続く
保守
618 :
枯れた名無しの水平思考:2007/03/25(日) 00:53:41 ID:Nq1mT+ndO
全レス読んでないけど、逆バージョンてないの?
一人暮らしの毒男がゲームを起動したら、その日一番のはずなのに店の品物が全て『SOLD OUT』
出していない住人から『そんな こわいおてがみ おくらないでください』とポストいっぱいに返信が…
森の木を減らす度、リアルなニュースで「森林地帯が突如砂漠化」
『おうちにあそびにいきたい』といってきたキャラが訪問時間になってもこない
かわりに自分の家のチャイムが「ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン」となり続けている…
619 :
枯れた名無しの水平思考:2007/03/25(日) 00:56:04 ID:Nq1mT+ndO
森を起動してる途中電話が来てそのまま放置、
しばらくしてフッと目をやると、誰も操作していないのにプレーヤーキャラが木を斧で切りまくっている
620 :
枯れた名無しの水平思考:2007/03/25(日) 00:57:22 ID:Nq1mT+ndO
ははからのてがみ『きょうは あしもとに きをつけなさい』 リアルに石につまずく
『ひのもとは しっかりするのよ』 うたたねの間にストーブから引火して小火を出す
『くるまには じゅうぶんちゅうい』 信号無視の車にひかれて軽く骨折
『しねばいいのに』
「ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン」
夜中の3時、誰かがチャイムを鳴らし続けている…
目が覚めた。
いつもと同じように。
春だった季節は冬になり、花は枯れ、雑草は生い茂り、自宅に虫が湧くようになっていた。
─あぁ、また…
目覚めるのが遅すぎた。
リアルタイムで更新され続ける地図を見ると、住民はほとんど入れ替わっていた。
それでも、親友のラッキーはまだこの村に居てくれた。私は嬉々としてラッキーに会いにいった。
ラッキー曰く、290日ぶりの再会らしい。
また会えて良かったよぉ、と喜ぶラッキーに、私も。と微笑み返した。
次に会う日はいつになるかしら…
ねぇ…?
私は南の空を見上げる。
空の向こうには、退屈そうにしている男の顔がうっすらと浮かんでいた。
待ってたのよ…私…貴方がこの村に来る事を。
これからもそう。
ずっと ずっと 貴方を待ってるから…
─おいでよ どうぶつの森─
初投稿しました。
ホラーっぽくなくてすいませんlllorz
主人公には主人公の意志があったら面白そうだなぁって思って…
623 :
ありえ:2007/03/27(火) 16:08:50 ID:gZV2FtA50
僕がこの村に来て(連れて来られた)から3日が経った頃どうやって来たかを考えてみた。
確かあの日は夕方から雨で傘を持ってなかったので、駅からタクシーに乗ったのだった。
行き先を伝えると運転手は突然質問をしてきた。あれこれと聞いてくるので、適当に質問に
答えながら窓の外を見ていると、睡魔に襲われいつのまにか眠ってしまった・・・
車の停車する揺れと運転手に『着きましたよ』と声を掛けられ目を覚ました僕は見た事のない風景に
疑問ももたずタクシーを降りた。降りてからお金を払うのを忘れてるのに気が付き振り返るとそのまま
タクシーはそのまま走り去ってしまった。
ふと気が付くと僕の傍らに大きな時計が取り付けられた木造の建物が建っているのに気が付く。
タクシーを降りる時運転手に『役場があるから相談してみな』と言われたような気がしたので
目の前の建物の重厚なドアに手をかけ引いてみた・・・コロロン♪と心地のよい音がしてドアが開いた。
中に入るとそこは見るからに田舎の役場を思わせる作りになっていて奥の方と入り口近くのカウンターに
人影?らしきものが見えたので奥へと足を進めた。
中に入って僕は愕然とした。人と思っていたが、それは違っていた。奥にいるのは大きな甲羅を背中に背負って
眼鏡をかけた亀、手前のカウンターには黄色い嘴にピンクの洋服を着たペリカンだった。
そのペリカンは僕に向って『ところで今日はどうされたんですか?』と平然と聞いてきた。
僕は訳が分からなくなり頭が真っ白になった。
624 :
ありえ:2007/03/28(水) 00:12:58 ID:pHvB6g770
何故ペリカンが喋るのか・・そう言えば、タクシーに乗った時も違和感があったのを思い出した。
運転手は左側(左ハンドル)に座っていて、メーターもなく運転手自体帽子をかぶった河童だった事に気が付く。
僕がそんな事を思い出していると、ペリカンは更にどうしました?顔色が悪いですよ?タクシー酔いですか?と聞いてきた。
何故室内に居て、タクシーに乗って僕がここに来た事を知っているのか・・・そんな事を考えていると
具合が悪いなら、お家で休むと良いですよと言い1枚の地図を僕に差し出した。地図を広げて今居るのがここ役場です。
そしてここが貴方のお家ですよと指を指した。その地図を見て僕は青ざめた・・・その地図には僕の名前が書いてあったからだ。
まだ名前も告げていないのにどうして・・・恰も僕がここに来る事を知っていたかのように書いてあった。
いや違うこの地図には最近名前を書いた痕跡はなく、ここに前から僕が住んでいたかのように名前が書いてあったのだ。
626 :
ありえ:2007/03/29(木) 21:10:54 ID:KOw1kAtN0
よく見ると村の地図には、家の記号、葉っぱのマーク、洋服とも思われるマークと名前らしきものが書いてある。
僕の名前の他に何人か名前が書いてある。どうやら僕以外にもここに『迷い込んだ人』がいるようだ。
書いてある名前は『たいへいた、チーフ、キング、ハムカツ、トロワ』と書かれていた。
地図を見ながら自分の名前の書かれた家に行ってみようと役場の外に出た僕は役場外の窓ガラスに写った
自分の姿を見て愕然とした。タクシーに乗る前に着ていた洋服ではなく『紫地に白丸の中に4』と書いてある
洋服にいつのまにか着替えさせられているし持っていたはずのカバンや財布もなくなっていた。
文字通りの一文無し状態になり途方に暮ながら地図を確認しながら家に向った。
やめて
やめてちょうだい
『村を作り直す』
ボロボロ ボロボロ
ついに来てしまった 崩壊の時
地面が揺れ、建物は崩れ、どうぶつ達は肉塊を晒しながら灰になっていく。
逃げまどう。走る。
でも、データはどんどん形を奪っていく。
─ああ、私も。
ざらり
足が分解され、骨が見えた。
もっとも、骨と言ってもプログラムで出来た数字の羅列なんだけれど。
ボロボロと私のデータが崩れ去っていく。
目を閉じた。
どうぶつ達の悲鳴。崩壊のメロディ。
世話もされず、セピア色になった花畑の中で祈った。
せめて 次の村では
幸せを掴めますように──…
もっと 遊んで 欲しかった …
>>621です。調子に乗って第二弾。
村を作り直す最中(データをリセットしてる最中)を書いてみました。
あの少しの間、ちょっと罪悪感沸くのは私だけでしょうか?(苦笑)
天気が雷雨になると、建物の壁が剥がれてこっちに飛んでくる。
今日は土曜日。とたけけのライヴの日だ。
僕はウキウキしながら博物館へと足を運び、フータへの挨拶もそこそこに地下へと向かった。
ひんやりとした空気。独特の雰囲気。
ステージの上に、彼はいた。
やぁ。といつもの様に声をかけられ、無意識の内に照れてしまう。
リクエストは、無かった。
とたけけが選んでくれる曲はどれも好きだし、どんな曲でも癒される。
─それじゃ 聞いてくれ
こわいうた ─
ジャンッとギターを一鳴らし。
彼の低い歌声が地下室に響く。
今まで聞いたどの曲とも違う、違和感に僕は震えた。
癒しがないんだ、この曲には。
歌が終わり、いつもの様にレコードを受け取ると僕は足早に自宅へと戻った。
電気とテレビをつけて、ソファに腰掛ける。
時計を見ると、21時を過ぎた位。
ふぅっと息を吐いた。
肌寒いと言うのに、額から汗がポタリと落ちる。
手には、先程もらったレコード。
そうだ、コンポに入れなきゃ。
ソファからおりて、コンポをいじる。
もう大分、とたけけの曲でいっぱいになっていた。
毎週通い続けた努力の結果。
若しくは彼の魅力ゆえ、必然的にこうなった、とも言える。
コンポにレコードを入れて、ディスプレイに『こわいうた』と表示されたのを確認すると、僕の好きな歌、にだんざかを流した。
とたけけらしい、切なくて優しいこの曲が大好きなんだ。
ごろん、とベッドに横たわる。今日はにだんざかを聞きながら寝よう。
〜♪〜〜♪ザザッ ♪〜♪〜ザーッ
僕は寝返りを打ってコンポを見た。
おかしいな、そろそろガタがきたのかな。このコンポも、結構前から使ってたし…
ベッドから起き上がる頃には、ノイズ音だけになっていた。
ザー ザザザッ…
─ ジャンッ ─
「!」
僕の肩がビクン!と震えた。
流れてくるのは 先程聞いたばかりの
こわいうた。
何で、と思った瞬間、テレビと電気が消えた。
「う、わぁあ!!」
僕は怖くて立っていられなくなり、その場に座り込んだ。ぺたんとついたオシリに床の冷たさが伝わる。
こわいうたは流れ続けている。
〜♪ザ ザザザーッ
「!!!!」
曲が終わる直前、窓の外に影が浮かんだ。
それは
─こわいうた─
第三弾は男の子キャラ。やっとホラーっぽいのが書けました。(ほっ)
彼が何を見たのか?
それは皆さんのご想像にお任せします。
633 :
枯れた名無しの水平思考:2007/03/31(土) 23:52:21 ID:Uij5z+w80
ひぐらC
>>633 ひぐらしが鳴く頃に…でしたっけ?(うろ覚え)
名前は聞いた事あるんですが、内容はサッパリ分かりません。(汗)
635 :
ありえ:2007/04/01(日) 00:14:34 ID:/FXRm0fI0
家の前に着きドアに手をかけ引いてみたコロロン♪と心地のよい音がしてドアが開いたので中に入り一通り見て回り
村の様子を見て回ろうと外に出てみた。すると『ちょっとーそこの人』と遠くから声が聞こえるどうやら僕の方へ
誰かが走りながら話しかけているようだった。周りを見回すと遠くから人影らしきものが僕の方に近づいて来るのがわかった。
誰だろう?と思いながら待っているとなんと前掛けをしたタヌキが僕に向って話しかけてきていたのだった。
今日は良く晴れている。
桜も咲いていることだし……と散歩がてらジョウロを手に水遣りをしてみた。
あ、あそこの花がしおれてる。
こっちも、しおれてるなぁ、紫の花だから貴重なのに。
毎日毎日、丹精している成果なのか村には
さまざまな色あいの花々が咲き乱れている。
こうして、村を半ば巡ったところでふと気付いた。
自分がまだ1度もジョウロに水を汲んだことがないことに。
いつ見てもこのじょうろは、水でいっぱいだ。
水がなくなるという事がない。
というか、このむらの屋外では蛇口らしいものを見た記憶がない。
もしかしたら、無意識に家で水を足しているのかな。
そう無理矢理自分を納得させてみた。
***
帰宅してみて、ふとジョウロのことを思い出して水を足してみようと
キッチンのシンクにジョウロをあてがおうとした。
が、そこで気付いた。
家の中ではジョウロが持てない!
バスルームに行ってシャワーの下でもやってみたが、やはりダメだった。
だれが、いつ、どうやってこのジョウロに水を足しているのだ……
「ボクと君の友情に…カンパーイ!」
ラッキーに手渡されたのは、一枚の写真だった。二人の間に芽生えた友情の証、らしい。
私は早速テーブルの上にラッキーの写真を飾った。
写真を良く見ると、小さな文字で「好きな言葉」と書かれていた。
賭けには幸運 恋には不運
…失礼かもしれないが、ラッキーには凡そ似合わない言葉だ。
しかし温厚な彼でも、そんな1面を隠し持っているのかもしれない。
そう言えば、ラッキーは恋愛情報に敏感だっけ。
彼の事は結構深く知っているつもりだったのだが、もしかしたら…まだまだ彼の表面にしか触れてないのかもしれない。
私も自分の事を写真におさめて、ラッキーにプレゼントしようかな。直接だと恥ずかしいから、手紙で送ろう。
今日はもう遅いから寝る事にして、明日デパートでカメラと便箋を買おう。
好きな言葉、何て書こうかな…?
ベッドに寝転がりあれこれ思案して、いつの間にか深い眠りに落ちていた。
──翌日──
花の水やりと村民達への朝の挨拶を済ませると、丁度役場の放送で今の時間を知る。
デパートが開く時間だ。
私は走ってデパートへ向かった。
便箋は光るキノコ便箋を選び、続いてカメラを探そうと二階へ向かった。
小さな可愛いい店員二人に、カメラはどこにあるかと尋ねた。
二人は顔を見合わせて、頭に?マークを浮かべている。
「…数日前にラッキーがココでカメラを買わなかったかしら?」
「…?ラッキーさんはここ数日、当店を利用していませんー」
「いませんー」
おかしい。
この小さな村。店はここにしかない。
ラッキーが他の村へ出かけてカメラを買ってきたのだろうか?
本人に聞いた方が早いと、デパートを出て海沿いへと走った。
大体、デパートなのにカメラの1つも売られてないなんておかしいではないか。
カタログにもカメラは載っていないし…
と独り愚痴を漏らしながら、ラッキーの家のドアを叩いた。
「おはよー。早いねー。」
と寝惚け眼で出迎えてくれたラッキーに、早速カメラの事を尋ねた。
「ラッキーが持ってるカメラ、枚数が余ってたら貸してもらおうかなって思って。」
「?カメラって、なぁに〜?」
「え?昨日、写真くれたじゃない。」
「あ〜、そう言えば、ボクの写真飾ってくれたぁ?」
「飾ったよ。それでその写真を撮ったカメラを…」
「えへへ、何だか有名人になったみたい〜♪」
周りに花を浮かべて喜ぶラッキー。
ダメだ、全く話を聞いてくれていない。
私は苦笑を浮かべて、カメラの件を諦めた。
いつか、デパートにカメラが並ぶかもしれないし。
私は少し遅い朝御飯をラッキーと共に楽しんだ。
ごめんねぇ…?
残念だけど、君は触れちゃいけないタブーに触れたみたいなんだ。
幸い君はカメラの事を諦めてくれたみたいだけど、でも手遅れなんだよね。
君はもうすぐ、ボクが作ったアップルパイを食べてしまうだろう。
そしたら、君は…
あぁ、考えただけで…
村の矛盾点に触れた君は
もうすぐ醒めない眠りに…
「賭けには 幸運
恋には …不運」
さようなら 大好きな君。
長々綴った上 大失敗な気がしますlllorz
切ない友情(恋愛?)ホラーを目指したんですが、文才が追い付きませんでした。(泣)
「…それでは、間違いなく振り込んでおきますね。」
役所を出て、思わず拳を高くあげてしまった。
終わった。
長い長い借金生活に、今終止符を打った。
ボクは満ち足りた気持ちを抱えて、借金返済の事実確認の為たぬきちのデパートへ向かった。
──ブ ツッ──
ベッドの上。見慣れた天井。
今のは…夢?
やけにリアルな夢だったなぁ、と苦笑を浮かべながら、外に出た。
すると、リセットさんに遭遇した。彼はこの村を影ながら管理する人、らしい。
一晩の内に家を建てたり、冬場は針葉樹に電飾を飾ってくれたりしている凄い人だ。
話を聞くと、どうやらボクは何か村の管理について、してはいけない事をしてしまったらしい。
話がやたら長いので半分以上も頭の中に入っていなかったのだが、とりあえず謝罪をして見逃してもらった。
ボク、何をしたんだろう。
最近樹木を切りすぎたかな…?
役所に届けられる投書にも、「木が少なすぎる」と言う内容の物が多いらしいし。
デパートに木の苗、売ってたよね。
今後は気を付けようと心に決めて、ジョウロを片手に水やりを始めた。
住民達と話して、化石探しを手伝って。
役所に行ったら、家の借金を返済出来るだけの額が貯まっている事に気付いた。
ボクは貯金を下ろし、ローンの返済に当てた。
「間違いなく振り込んでおきますね。」
ボクは嬉しくて、役所を出て思わず拳を高くあげてしまった。
あれ、これってデジャヴ??
掲げた拳を見ながら、見たばかりの夢を思い出す。
瓜二つの行動。
そう言えば、起きたばかりのはずなのに、少し体が疲れている気がする。
──してはいけない事──
──だめやろ、ちゃんとベッドで せな。次からは気ぃ付けや?──
──デジャヴ──
もしかして
「ボク…リセッ」
──ブツッ──
「いやー、借金返済の瞬間って、何回やっても気持ちいいー♪」
気付いたら ベッドの上
「コラァ!!また性懲りもなく!!」
ボクは言い様のない違和感と不安で、泣きそうになった。
借金全額返済おめでとう記念!
いや、リセットはしませんでしたよ?(笑)
何かまた、性懲りもなくエセホラーですいません…
いやいや面白いよ。
GJ。
でも謝るくらいなら投稿するなは2chでも通じると思うんで
謙遜はほどほどに
私は今、東側の壁を見上げている。
今まで何も疑問に思わなかったのだが、このそびえ立つ岩壁はどれくらいの高さがあるのだろう。
果てはなく、登るとしたら大変な時間と体力が必要だ。
ぺしぺしと叩いてみるが、きっと厚さも相当な物だと思う。
地図を貰った時から、ずっと疑問だった。
北にある門しか、外界に続かないこの小さな村。
東西の壁を破壊したら、もっと発展があるだろうに、どうしてこうも閉鎖的なのだろう?
トンネルを掘る技術もないのだろうか?
「…リセットさん!!」
そうだ、彼は地下の住人だ。掘る事に関してはプロではないか。
私は博物館の喫茶店へ行ってみた。あそこにはたまにリセットさんが現れる。
マスターが煎れてくれたコーヒーを飲みながら、リセットさんはいつ頃この店に現れるのか聞いてみた。
「大体…日曜の午後〜夕方にいますから…。」
今日は土曜日。会えるなら明日になるのか。
マスターにお礼を言って、今日は寝る事にした。
さて、日曜日。
午後に喫茶店へ行くと、リセットさんは…いた。
私は早速トンネルの案を切り出した。
リセットさんは「考えた事も無かったわぁ。」と、ツルハシをヘルメットに軽くコンコンと当てた。何か考えているようだ。
しばらくの沈黙。リセットさんはコーヒーを飲み干してニカッと笑って見せた。
「ヨッシャ、やったる!」
「本当ですか!ありがとうございます!!」
リセットさんとは後日、役所前に集合する事に決めて、私は村長の元へ向かった。
「トンネルじゃと?」
「はい、この村をもっと発展させたいんです!」
「しかしのぅ…」
「お願いします!!」
「…若い者の力には敵わんわい…」
苦笑を浮かべながら、村長は「やってみなさい」と許可を出してくれた。
「工事費は一切出さんぞ。」
と釘を刺されてしまったが、借金も完済した今、貯金はたんまりと残ってる。
こうして私とリセットさんは、村の発展を願いトンネル開通工事に取り掛かった。
工事を始めて数日経つと、住民達がトンネル工事に興味を持ち、ツバクロや1ごうは「筋肉が唸るー!!」と率先して工事を手伝ってくれた。
また、ラッキーはグルメ精神を生かして美味しいご飯を用意してくれた。
キャラメルは砂埃で汚れた服を洗ってくれた。
他の住民も、少なからず工事に賛成のようで、たぬきちがさりげなく削岩機やねこぐるまを貸してくれたりした。エイブルシスターズは工事用の作業着を作ってくれた。
こうして、最終的に村一丸となりトンネル工事は着々と進んでいた。
皆の協力のおかげで、一ヶ月続いた工事も、終わりは間近らしい。
心なしか村は活気付き、皆が笑顔を浮かべて完成を待ちわびていた。
「ヨッシャ、今日で土にまみれるのも最後にするで!!」
オーッ!!と拳を掲げ、工事を進める。
リセットさんのリーダーシップは素晴らしいもので、皆本当に楽しいそうに作業をしている。
「ふぅーっ」
邪魔な石や砂をねこぐるまに積んで、コンクリートの材料にするため運んでいると、後ろでどよめきが起こった。
振り返ると、ポッカリと開いた穴から光が差している。
開通したんだ!!!
私はねこぐるまを放り出して、光へと駆け寄った。
「なっ…………」
だが、私が見た光景は期待していたものとは全く違う物だった。
トンネルの向こうには、壁にも床にも、見た事がない巨大な機械が無数に散りばめられていたのだ。
規則的に送られる、恐らくは電気信号の類。
住民も私もリセットさんも、ただその機械を呆然と見ているだけだった。
何なんだろう、この場所は?
一歩を踏み出す勇気もなく、私は、とりあえず皆に報告してくると言い振り返った。
キラキラ と 体に光がまとわりついた。
驚く間もなく、光が私を分解していく。
ビコビコ
機械音が耳元で鳴る。
体がバラバラになった。断面図には、骨とか血とかじゃなくて、緑の英数字の羅列。
何かのデータ?
私 の ?
動かなくなっていく体を駆使して皆の方を向くと、皆同様に崩れて英数字の羅列になっていた。
──そう か──
発する言葉すら音にはならず、空間に英数字の羅列が浮かぶ。
一瞬にして理解した。
私達はデータ。
この小さな村の中の 小さなデータだったんだ。
キラキラと輝きながら消えていく私-データ-を見ながら、その眩しい光の美しさに涙を流した。
>>647様の言葉を胸に、自信を持ってお送りするエセホラー。(笑)
今回はSFホラーを目指しました。トンネル工事の過程は適当ですので突っ込まないで下さい。(苦笑)
GJ
ホラーつーよりも世にも奇妙な物語チックだなw
鳴かぬなら殺してしまえホトトギス。
かの有名な…誰だったかも言ってたように、人間は時に自己満足の為に殺戮を行う。
──ボクも、例外じゃない。
「なぁ、一つ聞きたいんだがよ。セルバンテスとサリーの関係ってどう思う?」
アポロが声を潜めてボクに尋ねた。
セルバンテス?聞いた事がない名前だ。ボクはアポロの問いに適当な返事を返して、地図を広げた。
新しい家が立っている。この場所からそう遠くない。
早速挨拶に行こうと数歩走りだして、危うく転びそうになった。
セルバンテス。セルバンテスだって?
セルバンテス──あの有名な著者の!?
本をあまり手にしないボクでも記憶に残っている。あの本は中々感慨深くて、夢中になって読み更けた物だった。
ボクは家のドアをノックするのも躊躇いながら、しばらく家の周りをウロウロしていた。
何て言おうか、何て言おうか。
興奮と混乱でグルグルと回る頭を駆使して、気の効いたセリフを探していた。
結局何も思い浮かばず、仕方なく緊張したままドアをノックした。
返事があったので中に入ると、引っ越したばかりなのか部屋の中は薄暗く、顔を見る事は出来なかった。
「あ、あの!ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラさん…ですよね?」
「…荷物が片付いて無いんだ、明日来てくれ。」
「あ、は…はい!すいませんでした…」
ボクは慌ててドアを閉めた。
何か凄く気難しそうな感じだったけど、壁1面に並べられた本、きっと本人に違いない。
あぁ、ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャの著者に会えるなんて…!!ボクは何て幸運なんだろう!!
ボクは夜になっても中々寝つけず、ただただ朝を待ちわびた。
色々な話をしたいな。でも、ボクは本の事について疎いから、話題についていけるかな…?
あぁ、こんな日が来るって知っていたら、もっと勉強して知識を披露出来たのに!!
カチカチと時計の秒針が規則正しく音を立てる。
とにかく早く寝なくちゃ。ボクは目を固く閉じて、何度も寝返りを打った。
…結局、寝つけたのは朝方になってからで、気が付けばすっかり日は昇り、時計は13時を指していた。
あ、しろカブ…いや、構うもんか。
ボクはタンスを開けて精一杯のお洒落をして、セルバンテスの家へ向かった。
髪の毛の乱れを直して、ドアをノックして中へ入る。
そこにいたのは、炎の柄の服を着た雄牛だった。
「あれ…セルバンテスさんは…?」
「おぅ、俺がセルバンテスだ。何か様か?ふふ。」
ボクの中で、何かが切れた気がした。
そうだ、ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラは1616年に死んだじゃないか。
ボクは何を勘違いしていたんだろう。
「何だよ?用が無いなら帰りな。ふふ。」
元はと言えば
お前がセルバンテスの名を語るから
「あの、良かったら今度家に来ませんか?」
「あ?…まぁ歓迎パーティも悪くねぇな。いつ行けば良いんだ?ふふ。」
「じゃあ、今日の夕方。待ってますよ。」
その時のボクの顔は、綺麗に作られた、仮面の様な笑顔だっただろう。
ボクは家へ帰ると、早速部屋の模様替えをした。
セルバンテスを迎え入れるために。
「じゃまするぜぇ。」
日が傾き始めた頃、ノックと共にセルバンテスがやってきた。
「いらっしゃい。」
ボクの声は、酷く冷静だった。
頭の中もしーんと静まり返っている。
「お、バーベキューか?美味そうな匂いだな、ふふ。」
「えぇ、貴方の為に用意しました。食べて下さい。」
「へへっ、悪いな。それじゃ遠慮なく…」
動物は、食事をする時と性行為をする時に、酷く無防備になると言う。
この牛も、例外ではない。
ボクはバーベキューに舌鼓をうっているその頭を、バーベキューコンロに押し付けた。
顔面が焼ける。
匂い、音、熱。未知の感覚がボクの五感を麻痺させた。
まるでグロテスクな夢を見ているような。
否、これは夢。
どうせなら、もっと残酷に。
ボクは牛の後ろ髪を引っ張り、焼けた顔を見てやった。
皮膚は鉄板の上に張り付き、見えるのは真っ赤な肉と白く湯だった眼球。ボクはゆで卵みたいになった眼球を引っ張り出した。
視神経がズルズルと出てきて、ヌラヌラと体液が床を濡らす。
出せるだけ引っ張り出すと、コンロの上に置いて眼球を焼いた。
意識はあるのだろうか?もう死んだのだろうか?セルバンテスはピクリともしない。
ボクはまた顔面を鉄板に押し当てると、金の斧を取り出した。
手に力を込めて斧を振り下ろす。
骨を断つため、何回も何回も斧を振った。
雄牛一頭を丸々焼くには、バーベキューセットを3つも必要とした。
カタログで頼んで置いて良かった。
「そろそろ食べられるかな?」
ボクは満ち足りた表情で肉の焼き加減を確かめた。
眠れないのでもう一作投入。珍しくグロです。
>>653 私にとってホラーのお手本が世にも奇妙な物語なんで、やっぱり路線はソッチになりますね。(笑)
グロが投下されるの久しぶりだな。GJ。
そういや前にもセルバンテスネタ投下した人がいたんだが
あの人達もうここでは書かないのかなぁ
改装ネタとか風水ネタとか面白かったんだが
661 :
中の人:2007/04/07(土) 15:50:37 ID:XHD44ymE0
なんか増えてるー
662 :
枯れた名無しの水平思考:2007/04/15(日) 20:26:33 ID:qvsYZ4DUO
age
保守
664 :
1/2:2007/04/23(月) 00:35:20 ID:gBE/J/4T0
「お前、天文台で働きたいって言ってたよな?」
幼いころから星が大好きだった。
夜型だったから、起きている時間のほとんどは夜空を眺めていた。
お小遣いで望遠鏡を買ってもらってからは、覗かない日はなかった。
大学では天文学を専攻しつつ、プラネタリウムでアルバイトをしていた。
星に関わる仕事に就けるならなんでもよかったのだけれど、
それが容易でないことも、よくわかっていた。
だから、兄からのこの誘いは、本当に嬉しかったのだ。
「ちょっとツテがあって、遠くの町に博物館を開くことになってさ。
そこに天文台をつけようと思うんだけど、お前も一緒に来ないか?」
あまりの嬉しさに、私は重要なことを見落としてしまった。
大学を出てから定職にも就かず、考古学者を気取りつつも
結局ただの無職のオタクであった兄に、
どんなツテがあって、博物館を開けるというのだろう。
今思えば、この時気づくべきだった。
そして、どんなに魅力的に感じても、それを断るべきだったのだ。
665 :
2/2:2007/04/23(月) 00:36:18 ID:gBE/J/4T0
すぐさま快諾した私に、兄は言い放った。
「じゃ、すぐ友達をまわって挨拶してこいよ。明日にはもう発つんだから」
「えっ……明日? 急すぎない?」
「新興地だから、なるべく急ぎたいんだ。それに向こうでの準備はもうできてる」
少々納得がいかなかったものの、とりあえず私は友人達にその旨を告げた。
しかし、ある友人の一言で、新たな疑問点が生まれた。
「で、結局その天文台ってどこなのよ?」
知らない。私は自分が新たに生活する場所すら聞いていなかったのだ。
帰ってから兄に問うてみると、彼はめんどくさそうな顔をして答えた。
「向こうに着いてから手紙でも出せばいいだろ。
いくらあの町だって、郵便制度くらい整ってる」
曖昧な回答に不安は残ったが、その後兄は引越しの準備に忙しい素振りを見せ、
私の質問にもまともに答えてくれなかった。
解消しきれないもやもやを抱えて眠るこの日が、私のこの街での最後の夜となった。
理不尽スレの200より膨らませてみた。
続きは明日書きます。
666
667 :
枯れた名無しの水平思考:2007/05/01(火) 17:56:00 ID:fs6H4jUw0
>>627 を読んでからデータ消すのが改めて嫌になった。
「いらっしゃい!」
「久しぶり〜★」
友達の村に招かれた。
何やら、デパートに変えたいんだ、とか。
意味はよく分からなかったが、どうやら店で買い物をすれば良いらしい。
私は友達に案内されて、スーパーの前に立った。
欲しい物が無くても、何か買ってね?と含み笑いされ、私もつられて笑った。
正直、お金はあまり持っていないのだが、友達の為なら仕方ない。
「…たぬきちさん?」
自動ドアを開けると、見知った顔。
「あれ?えーと…?」
しばしの間混乱するが、きっと他人のそら似だろうと思い直した。
そうだよ、私の村のたぬきちさんは、私の後ろを付いて来るもん。
この狸さんは違う。
「これ下さい」
私は適当に家具を買って、スーパーを出た。
「ありがとう〜!村の案内するね★」
私の村には成っていない果物
住人達との会話
友達との会話。
時間はあっと言う間に過ぎて…
「ね、赤い薔薇咲いてる?」
「?うん。薔薇は好きだから。」
「じゃあ、もう金色にした?」
金色…?
「知らないの?」
何やら、友達が言うには…
赤い薔薇を隣に並べると黒い薔薇が咲く
黒い薔薇に水をやると金色になる…
「何かのジンクス?」
「やだ、本当だってば!」
だって、実際有り得ない話じゃない。
赤から黒は…何となく作れそうだけど、金色だよ?
「ほら、このジョウロあげるから。試してみなよ。」
渡されたのは、キラキラと金色に輝くジョウロ。
「…趣味悪〜…」
「だって、そのジョウロじゃないと金色にならないんだよ?」
何かの宗教?
バカバカしい。こんな子だとは思わなかった…
私は早々に切り上げて、自分の村に帰ってきた。
うーん、やっぱり自分の村が一番落ち着くなぁ…
「…あ」
視線の先に、枯れかけた薔薇が見えた。
「危ない危ない…」
そして、先程もらったジョウロで水をあげた。
翌日 その薔薇は金色に輝いていた
初めに見た時は、誰かが薔薇にペンキでも塗って遊んだのかと思った
でも、手にとって見るとその薔薇の花弁はみずみずしく、ペンキ特有の臭いもしない。
『金色にした?』
友達の言葉が脳裏をよぎる。
「…………」
振り返ると、赤い薔薇が隣合わせで咲き誇っていた。
じゃあ、昨日の枯れかけた花が 黒い薔薇だったんだ
何だか毒々しい…
私は嫌悪感を覚えて薔薇を引き抜いた。
「うっ…」
重い。こんなの、花の重みじゃない。
「もう…なにっ…なんなのよぉ…」
パニックになりそうだった。
こんな非現実的な事、起きていい筈がない。
私は重い薔薇を持ってデパートへ走った。
売ってしまえ そう思ったのだ。
薔薇は高値で取引され、たぬきちさんは薔薇を珍しそうに眺めていた。
なんだか酷く疲れた。
私は薔薇の花畑の中に立ち尽くし、優しい香りに癒された。
『赤い薔薇を隣に並べると黒い薔薇が咲く』
「いやぁああああああああぁ!!!!!!!!」
私は花畑を走り回った。
綺麗な薔薇は花びらを散らして踏み荒らされていく。
数分後、花畑は只の荒れ地になっていた。
赤い赤い花びらを残して。
ピコン ピコン
手紙…?
重い体を引きずって、ポストを開ける。
友達からだった。
『ほら、これが金の薔薇だよ★』
ぷ つん
あぁあ あぁ ああああ
私の頭が歪んだ気がした
久しぶりです。エセホラーをお送りしたあの人が再び来ましたよ。(何)
金色に咲く薔薇なんて嫌だっ。
…最近ぶつ森やってないなぁ(苦笑)
(何)だの(苦笑)だのイタすぎる
投下するのはいいが空気読んでくれ
発狂するの突然すぎだろ
意味が分からん
GJ。荒らしはスルーでヨロシク。もっと感情移入しろよなって話。
しかしココ、過疎って来たな…
どれが荒らしに見えるんだろう。
箱庭。ここは箱庭。
気付いてしまったその後の話。
繰り返される、全く同じ会話。
全く同じ周期で実る果実。
毎朝6時に枯れる花。
貼りつけられた空。
偽りの海。
僕だけが、この真実に気付いている。
否、皆も気付いているのかもしれない。
気付いているけど、内緒にしてるのかもしれない。
箱庭。今日も誰かを喜ばせるために。
箱庭。今日も繰り返される同じ作業。
…僕も、何だかロボットみたいな思考になってきたかも。
自分の姿が映らない水面を見つめ、一人苦笑した。
「おーい!ガチャー!」
ポンチョがこっちに来る。
ガチャだって。新しいあだ名かな。
笑顔を作ってポンチョの方へ歩き出した時、ガシャン ガシャンと機械の音が脳内で響いた気がした…。
お久しぶりです。最後に書いたのは…
>>654かな。一ヶ月ぶりw
何だか偽者?出現みたいですが気にせず次の方ドゾー。
>>672 どんだけwwwwwwwwwwwwwwww
ここから逃れる術は…ない。
僕はこれからもずっとこの異端な動物達と暮らしていかなくてはならない。
絶望の中、僕は自宅で絵を描いていた。
自分の家
学校の友達
家族
描かないと忘れてしまいそうで怖かったから。
飼ってた犬の名前 なんだっけ…?
モノクロになっていく思い出を無理矢理繋ぎ止めたくて、必死に頭を回転させる。
どうして こんな目に…?
誰か、僕をココから出して…!
気が狂ったように、何枚も何枚も絵を描き続けた。
部屋の中が描きかけのキャンバスだらけになっても、絵の具であちこち汚れても、僕は絵を描くのをやめなかった。
「キャッ、どうしたんですか、その格好!」
……ああ、とめか。
村の中ではマトモなネズミ女。
そういや、家に招くとか約束したかもな…
何日も家に篭っていたせいか、体の節々が痛んだ。今が何時かも分からない。
681 :
枯れた名無しの水平思考:2007/05/10(木) 01:54:54 ID:qX31H2F5O
雨
雨の音がする。
酷く遠くて けれど鮮明な 雨の音
雨は嫌いだ
何かを思い出しそうで。
「…行ってきます」
同居人が家を出ていくらしい。買い物か何かだろうか。
送り出そうと階段を降りたら、こげ茶の瞳がまっすぐ此方を見つめていた。
「すぐ 帰ってくるから。」
その後、小さく何か言った様だが、聞き取れなかった。
私は頷いて手を振ると、玄関の戸が閉まるまで同居人を見ていた。
682 :
枯れた名無しの水平思考:2007/05/11(金) 16:36:50 ID:VlAM8zv+O
続きまだ?
683 :
枯れた名無しの水平思考:2007/05/11(金) 16:37:31 ID:VlAM8zv+O
保守age
保守ついでに
不可思議なこの村に引っ越して来てから数ヶ月の月日が経過した
最初は二足歩行で人語を話す動物達に驚き、偏った食生活に嫌気を差し、溜まりに溜まったストレスから住人達を無差別に網で攻撃したりもした…
だが人とは順応の早い生き物だ、この村に溶け込んでいた
もう網で住人を叩く真似はしなくなった、最初は怒って話しかけても警戒していた彼らも今じゃ気さくに会話する仲間だ
時折急に引っ越していく住人、だが新たな出会いがすぐにやってくる
今はもう慣れた
ストレスが無いわけではない
日々悠々自適と過ごしていても少なからず蓄積はしていく
今日も日課のストレス発散をする
ペリカンが飛んできた…
ギリリ…
パチンコを構える
UFOも落とせる高性能な武器だ…不思議と殺傷能力はない
バチンッ!
シット!外した!アパム、弾持ってこい!
ギリリ…バチンッ!
いい音がした
ヒヤッハー!これで撃墜スコアの更新だ!
繰り返される同じ日常
全てを受け入れれば悪くは無い
そう、ボクは思った
ゴメン、ホラーとか途中で投げた
685 :
枯れた名無しの水平思考:2007/05/12(土) 22:13:48 ID:Uh5ezMxcO
AGE
住人「オッパイノペラペラソース!」
静かな森の中、海沿いに拓かれた小さな村。
村人達はその村で慎ましく平和に暮らしていた。
ある日異様な風貌の人間が現れた。
村の様子は、一変した。
何者かの視線、暴かれる白骨死体、消える村人たち…
そして悲鳴
おいでよ慟哭の森
この日常はいつからだろう・・・
私はどうしてもこの狭い空間から出ることが出来なかった。
そして今はもう出ようとする気力すらなくなった。
たまにコンビニやスーパーに出向いてみるがそれだけだ。
食べ物は手に入る。欲しいものもある程度は手に入る。
他の連中はどうやって生計を立てているのかは分からない。
始めはそれを不安に思っていたが今ではもうなれてしまった。
昨日は一昨日と同じ一日、今日も昨日と同じ一日。
そして明日も明後日もその次も。
おいでよげんじつの森
メープルしね
溺れ死ね
蜂に刺されろ
家から出てくるな
斧で頭かち割られろ
落とし穴に一生はまってろ中傷の手紙受取続けろ
たぬきちにシバかれろ
692 :
枯れた名無しの水平思考:2007/05/29(火) 08:37:26 ID:ea8MxfZtO
どこを縦読み?
「おはよう!今日もいい天気ね!」
「あ、はい……たぶん」
私がこの不思議な森に移り住んでからどれくらいたったろう。
毎朝一番に、左のもんばんさんに声をかける。右のもんばんさんはハンサムだけど、ちょっとおカタイ感じなので苦手だ。
「落とし物、ある?」
「えっと、あの…今は落とし物は1つもないんです」
「ちぇ、そっかぁ…つまんないの」
「どうもすいません!以後、気を付けます…」
「ううん、いいの。お仕事ご苦労様」
「……」
ここは、平和な森だ。充分すぎるくらいに。
なんにも代わり映えしない。物足りない。
今日も普段と何一つ変わらぬ一日がすぎ、なにか事件がおきたら楽しいのに、とか考えながらベッドに入った。
翌朝、外に出てみると、やっぱりいつもと同じ景色が広がっていた。
…ううん、何かさびしい…?
「アイちゃん、おっはよー!」
「あっマーサちゃんおはよう!早起きだね!」
「だって早寝してるもん!アイちゃんは夜更かししてたでしょ〜夜中に木を揺すってたの、トイレに起きたときに見たよ!」
「えっ?知らないよ」
「うっそだー!証拠にホラ、果物がなくなってるモン」
木にたくさんなっていたはずの果物が、綺麗さっぱりなくなっていた。
「うそ…」
「えっアイちゃんじゃなかったの!?じゃあいったい誰が…」
果物泥棒が森に入って来たのかもしれない。
でも、もんばんさんが通すわけない。まさか居眠りしてたとか?ないない。どっかのフクロウじゃあるまいし。
果物はまたなるけど、ショック。ちょっと視界がにじんできた。
「大丈夫?アタイともんばんさんの所にいこう」
マーサちゃんに背中を支えられながらとぼとぼ歩き、関所へ向かう。
「あ、あの、おはようございます…」
「あれ?もんばんちゃん、そっちから挨拶してくれるなんて珍しいね それより大変なの!アイちゃんの木の果物がなくなっちゃったのよ」
もんばんさんの顔色が変わった。
「あやしいひと、通りませんでしたか?」
「え、あの、えと、特に変わったことは…」
「本当に?」
「え、はい、たぶん…」
「あれ、後ろに隠してる箱、なに?」
「え、これは…その…」
「みせて!」
『落とし物BOX』
そう書かれたダンボール箱の中から、甘い匂いが漂ってくる。開けなくても中身はわかった。
私の、果物だ。
「もんばんちゃん、これ…!」
「す、すいません、アイさんの木だって、知らなかったんです!以後気を付け…ま、う、うえっ、うえぇ…ひっく」
急に泣き出したもんばんさんを目のあたりにして、私とマーサちゃんは面食らってしまった。
それまで黙って見ていた右のもんばんさんが、口を開いた。
「彼は、アイさんのことを好きだったのであります!落とし物がないとアイさんががっかりするので、果物を木から落として、『落とし物』を捏造してしまったのであります!」
なんということだろう。私が毎日落とし物の事を聞いていたばっかりに、もんばんさんにこんなことをさせてしまったの?
「すみませ、うぇっ、以後、気を付け、ううっ、うおー」
「いいのよ、もんばんさん。私がいけないの。落とし物、なくていいんだよ。ありがとう」
もんばんさんたら、よく見たらハチに刺されてる。そこまでして私を喜ばせようとしてくれたんだね。
そう思ったら、なんだかとっても愛しくなって、私は直立不動のまま男泣きに泣いているもんばんさんを抱き締めた。
「さ、みんなで果物を食べましょう!マーサちゃん、みんなをよんできて。4人じゃ食べきれないわ」
おわり
ホラーじゃないし駄作すまそ
読み飛ばしてくだされ
確かにホラーじゃないけど、面白かったよ☆
もんばんさん可愛かった〜。
698 :
枯れた名無しの水平思考:2007/05/30(水) 11:59:10 ID:Eg/QWrESO
こういうのがたまにはあってもいい
門番さんカワユスww
読みやすい文章だね
700
>>693-695の消えたのが果物じゃなくてセルバンテスとかロデオで、
落し物BOXから出てきたのが牛の頭蓋骨だったらホラーw
702 :
1/2:2007/06/02(土) 02:44:43 ID:A8cfGk0F0
6月1日(金)
この村に住み始めて2ヶ月が経とうとしている。
偏った食生活でも体を壊すことのないことに気づき、
住人である不思議な動物たちともそれなりに親しくなれてきた。
釣り大会などのイベントにも積極的に参加するようになった。
今では、村での生活を「満喫している」と言えるかもしれない。
時計が真夜中の12時をうつと、釣竿と虫取り網を持って家を出る。
魚と虫の採集。これはもはや日課のようなものだ。
のどかな村とはいえ、生活にはお金が必要だ。やつらは資金源になる。
さて、今日は何を採ろうか。
そこでふと気づいた。
庭に生えている広葉樹から、なにか枝のようなものが出ている。
……違う。枝ではない。
近づいてみて、背筋が凍った。
703 :
2/2:2007/06/02(土) 02:45:38 ID:A8cfGk0F0
それは蛾であった。それも、人の顔ほどもある、特大の蛾。
瞳孔のような模様が描かれた不気味な羽根が、わさわさと揺れている。
それは見たこともないほどグロテスクな光景。
私はそれに背を向け走り去った。
行き着いた先は海であった。
安らげる場所、母なる海。しかし、そこでも信じられないものを目の当たりにする。
海から背びれが出ている。それは映画や漫画に出てくるような、
あまりにもわかりやすいサメの背びれだったのだ。
声も出ず立ち尽していると、どこからかぶいんぶいんと奇妙な音が聞こえてくる。
怖くなって逃げ出せば、突然黒い毛むくじゃらの蜘蛛が現れ、襲い掛かってきた。
気を失い、気づいたら家の前で倒れていた。
なぜ!? 昨日まではこんなことはなかったはずだ。
平穏だったはずの村の生活が、確実に、何かに蝕まれている。
もうなにも信じられない。安堵していた自分が愚かしい。
もう外に出るのが怖い。怖い。怖い。
おくたろうとまきばが会話をしていたので、聞き耳を立ててみた。
「朝から髪の毛巻いて、眉毛描いて…」
髪の毛だと?私の目からはとても巻くような長い髪があるようには見えない。
翌日、おくたろうが蛸釣り対決を挑んできた。
自分も蛸じゃないのか…?
ふと思った。この村の住民は、私には動物に見えているが
実際は人間なのかもしれない。
私の目がおかしくなってしまったのだろうか…
706 :
枯れた名無しの水平思考:2007/06/16(土) 22:35:54 ID:cEGECkY1O
保守
この止まり具合は異常
ちょっと異質かもだけど、投下してみる。
『君ノ居ル場所』
通学途中の電車の中でDSを開くのが日課になっていた。
少ない小遣いをやり繰りして、ようやく購入した中古でピンクのニンテンドーDS。
ホントはブルーがよかったとか、やっぱ今時はliteだとか、不満はいろいろとあるにはあるが、これで弟に頭を下げることも無くなったわけだし、この際贅沢は言わないことにする。
プレイするのは『どうぶつの森』
短時間で遊べるから、通学時にはピッタリのセレクトだと自画自賛してみたりする。
お気に入りの住人はキングだ。
あのガサツな口調が、中学時代の担任に似ていたので、何と無く親近感が持てたのだ。
「チーちゃんはホントにゲーム好きだね」
友達のマコが笑う。
部活の朝練でもあったのだろう。
健康的に日焼けした肌に白い歯がよく映える。
マコは男勝りだった。
おまけに運動神経抜群で、テニス部のエースで、中学の頃から県大会なんかにも出たりしていた。
そんな体育会系のマコと、地味な茶道部の私は、不思議と仲が良かった。
そんなマコが死んだのは夏休みが明けてすぐのことだった。
交通事故だった。
怖いくらい呆気なかった。
それから数カ月、私は何をやったか、朧げにしか覚えていない。
気付けば十月の終わりに差し掛かっていた。
マコの誕生日にあげようとしていた落ち着いた柄のトレーナーを不意に棚から出した。
十月二十日がマコの誕生日だった。
なんだかまたぼんやりとしてきた。
気晴らしにゲームでもしようかと思った。
引き出しからDSを引っ張り出して、起動するのは『どうぶつの森』
新しいキャラを作ろうかと思った。
女の子、名前は『マコ』で。
でもやめにした。
そんなことをしたら、本物のマコに怒られそうだった。
「何やってんだろ、私」
思い直して自分の分身を叩き起こす。
久々に訪れた村では、ハムカツが引越して、雑草が増えた以外に変わったことはなかった。
私の中身がボロボロでも、この村だけは変わらなかった。
「ハムカツ、引越したのか…」
結構お気に入りだったのに…少しショックだ。
…さて、新しい住人は………。
地図を広げて、私は目を疑った。
『マコト』
亡くなった友人と、たった一文字しか変わらない名が、そこにはあった。
すごい偶然だな、と思いつつ、キャラクターを動かしてマコトに会いに行く。
マコトは素朴な感じのアリクイだった。
「うぃーっす。おいらマコトー。将来はテニス選手になるのが夢なんだー。なんだかよくわかんねーけど、お前とは友達になれそうな気がするぞー」
…え?
テニス、というのが妙に引っ掛かった。
マコもテニス選手を夢見ていたからだ。
さらに、偶然は続いた。
翌日、マコトから手紙が来た。
『来たる十月二十日、おいらの誕生日パーティするから来てくれよな!』
…誕生日まで…同じ…?
攻略本を引っ張り出して、マコトの好みを調べる。
『好きな服:おちついた』
落ち着いた…これも同じ。
ホントに…ただの偶然?
「ちぃ姉、聞いた?一昨年定年した姉ちゃんの担任だったセンセ、去年病気で亡くなったんだと」
弟が言った。
「私の担任だったセンセって…王先生のこと?」
頷く弟。
先生、あんなに元気だったのに。
ガサツで、でも優しい先生だったのに。
…なんかショックだ。
………あれ?
DSをパカッと開いて、起動する。
「おぅ、おめぇか。どーした?」
キング…王様…王…
「そんなバカな」
わざと口に出してみる。
そうでもしないと怖かった。
冬が来た。
年明けには私の誕生日がやってくる。
そんな冬の日だった。
通学途中、駅で電車を待っていた。
「チーちゃん」
呼ばれた気がした。
「おいでよ、『こっち』に」
でも私の周囲に知り合いはいない。
…じゃあ何処から?
「おいでよ」
ドンッと、誰かに背中を押された。
私は線路へ投げ出された。
「チーちゃんもおいでよ。楽しいよ?」
マコの笑顔が見えた。
体育会系で素朴な彼女の笑顔が見えた。
次の瞬間、特急電車が通り過ぎた。
駅に悲鳴が響く。
通勤ラッシュ時に、一人の少女が線路に転落し、特急電車に轢かれた。
「千歳ちゃん、今日が誕生日だったわよねぇ?」
近所のおばさんのデリカシーの無い発言。
「そうですよ」
僕は軽く受け流し、自宅へ戻る。
一月十五日。
死んだ姉貴の誕生日。
姉貴のやっていたゲームを自分のDSに差し込む。
ほとんどがグシャグシャになったのに、何故か無事だった数少ない『遺留品』
「はじめまして、ちとせと申します」
僕は目を疑った。
「ねぇ、アンタもおいでよ?」
僕の背後で姉貴が笑ったような気がした。
-了-
「『おいでよ どうぶつの森』の動物たちは、動物の擬人化ではなく、人間の動物化なんです」(劇場版『どうぶつの森』スタッフインタビューより)
↑これ読んでちょっと書いてみた。
ホラー書いたことなかったけど後悔はしてない。
>>707-714 長文乙。
最初は「んん?」と思ったけど、最後まで読んだら面白かった。
そういえば、プレイヤー視点の作品ってあまり無かったな。
>>707-714 乙だなも。
こういう視点もアリなんだー!と感心した。
なんかゾクゾクします。GJでした。
>>704ー714
GJ!
こういう作品が読めるところってないもんね
>>707-714 「風●文庫」という小説サイトにありそうなSS乙だなも
あそこの作品群にも引けをとらない秀作GJです
良いスレ。
これはいいww
やべ、森こえ
ちょっと……いや
かなりブルった
このスレ怖ぇぇぇ!!
でも そこがいいw
723 :
714:2007/07/06(金) 21:50:08 ID:gNXK9b26O
『疑惑のタコリーナ』
タコリーナは海辺に住む家具やら貝を集めるのが趣味の大人しくて優しい人…ではなく大人しくて優しいタコだ。
彼女の自宅はピンクで統一されている(その割にハッピールームの評価は低いらしいが)
この村の女性陣は気丈な動物が大半なので、彼女は極めて異質かつ癒し系だった。…あんなことがあるまでは。
きっかけは彼女に頼まれた手紙の配達だった。
1時間以内にシルエットまで届けて欲しいとのことだったので二つ返事で引き受け、私はシルエットの家まで向かった。
「あらタコリーナちゃんから手紙?どうしてお宅が持ってくるのよ」
いつも通りの少々高圧的な口調で―――しかし「ありがと」と短く言いながらシルエットは手紙の封を切り、手紙を一読して硬直した。
「………。お宅も見なさい」
そう言って彼女は私に手紙を押し付けた。
別にたいしたことは書かれていない。
夕飯がどうとか、そういった内容の手紙だ。
しかし、最後の一文を見て私もまたシルエット同様、硬直してしまった。
『あーあ、タコヤキたべたい』
馬や象がカフェモカを飲んだり、牛の隣に獅子が住んでたりと、前から理不尽な村だとは思っていた。
しかしまさか『共食い』まで…。
「………」
驚きのあまり、タコリーナに何と報告したのか、どうやって自宅まで帰ったのか、私は全く覚えていない。
…そういえばフリーマーケットでタコリーナに売ったタコを、私は彼女の自宅で見たことがなかった。
怖いことは考えないようにしようと思い、私はタコリーナの『タコヤキたべたい』発言を記憶の片隅に追いやることにした。
724 :
714:2007/07/06(金) 21:52:39 ID:gNXK9b26O
数日後、私の誕生日が来た。
朝一に3ごうがバースディケーキを抱えて走ってくる。
ポストの中もプレゼントでいっぱいだ。
1通1通丁寧に読む。
最後の1通はタコリーナからだった。
一読して、私は再度差出人を確認する。
タコリーナだ、間違いない。
署名だって彼女の名だ。
………しかし。
『おたんじょうび おめでとぉ〜!
キミもいよいよ おハダの
まがりかどだねぇ〜!
ボクはまだピチピチだよぉ〜!
あまえたいタコリーナより』
再三差出人を確認する。
タコリーナだ。
何度見たって彼女の名が書いてある。
そういえば、共食いは時に神経に異常を来たすことがあると聞いたことが―――
いや、怖いことは考えないようにしよう。
私はぐしゃりと手紙を手の中で握り潰した。
アブラゼミが鳴く季節だというのに、私は寒気を感じていた。
fin...
>>714です。
レス下さった皆さんありがとう(つД`)゜。
今回はホントにあった怖い話inおで森(ほぼ実話)
誕生日イベントのタコリーナからの手紙はおそらくバグなのでしょうが、タイミングがタイミングだったので目茶苦茶ビビリますた…。
>>723-724 ホント書くの上手いなぁ。
元ネタは笑えるはずなのに、背筋が寒くなった…。
また書いてくれるのを楽しみにしてますノシ
727 :
718:2007/07/07(土) 23:17:04 ID:iLX3Us2kO
普通だったら笑えたんだが、さっきの話見たらもう「恐怖の手紙」としか見れんww
この村に来てからどれくらいが経ったのだろう…。
貯金はたっぷりと貯まっていたが、僕は家具をあまり揃えていなかった。
ベッドとテーブルだけを部屋に置いていた。
もともと薄暗い場所が好きだった僕は、ランプといった照明器具をメインの部屋に置いていなかった。
しかし、夜になるといつも冷や汗が背中を伝う。
なぜ、照明器具のない部屋にまで、灯りがともっているのだろう、と。
ある日、私は森で迷ってしまった。
夜になりお腹も減ってきた。
そんな中、一軒のお店を見つけた。
「鳩の巣」
変な名前の店だ。
私は一つしかないメニュー、「ブレンドコーヒー」を注文する。
「……ピジョンミルク入れます?」
数分後、ブレンドコーヒーがくる。「冷めないうちに……どうぞ」私は飲む。
……なんか変だ。しょっぱい。変にしょっぱい。頭が痛い。
「ピジョンミルクというのは、 実はですね……
あ……いえ、何でも……何でもないですから……」
私は店をでる。
しばらくして、私は気づいてしまった……
ここは鳩の巣……
ミルクの名前は……ピジョンミルク……
732 :
:2007/07/20(金) 20:46:18 ID:YVn2WuURO
733 :
枯れた名無しの水平思考:2007/07/22(日) 04:03:48 ID:San/ylhZO
KOEEEEEEEEEEEEEEEEEEEYO!
鳩の巣のコーヒーにはマスターの糞が入っている…。
そしてピジョンミルクは…
実はマスターのミルクのこと………
糞もミルクも入ってないって。
へんなデマとばすと、マスターに営業妨害で訴えられても知らんぞ。
ありゃ単なるゲ○だよ、○ロ。
737 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2007/07/29(日) 09:08:49 ID:OJAaevGYO
AGE
秀スレあげ
740 :
枯れた名無しの水平思考:2007/07/31(火) 22:08:01 ID:QI08wBBn0
良スレなんでage
741 :
1/3:2007/08/01(水) 02:23:04 ID:yDqmRitk0
ぼくは埴輪が好きだ。
何故か雨上がりに地面に埋まっているのを掘り返して、部屋に並べる。
ちょっとでも違う種類の埴輪が出るとわくわくする。
何故って、見た目も面白いけど、こいつら音楽に合わせて踊って歌うんだ。
どういう仕組みかなんて知らない。ただ、賑やかでいい。
それにこうやって賑やかにしておけば、
いつか上の奴だって目を覚ましてくれるかも知れない。
そういえばあいつ、いつから寝てるっけ?
まあ、いいや。
それから、ぼくは音楽が好きだ。
毎週土曜にギターを抱えてやってくる彼を、彼の歌を、何より楽しみにしている。
彼からもらった音は数えきれず、ぼくは自宅でいつでも音楽に浸ることができる。
ふたりがけのソファに寝転がって夜に音楽を聴くのがぼくの楽しみだ。
音量をめいっぱい上げても「近所迷惑です!」なんて言い出す人なんかいない。
この村ではお隣さんってものすごく遠いからね。たまに寂しくなる。
だだっ広い家にぼくはひとりぼっち。たまに前の暮らしが恋しくなるんだ。
……前ここじゃない所に住んでいたことなんかあったっけ?
まあ、いいや。
742 :
2/3:2007/08/01(水) 02:23:42 ID:yDqmRitk0
今日は雨。しとしと降る小雨の夜は、いつもよりも静かな感じ。
壁一面を覆い尽くすほど並んだ埴輪達は好き勝手な音をぽつぽつと鳴らしている。
ぼくは音楽を選んで、お気に入りのコンポの再生ボタンを押した。
やがて埴輪達は音楽に合わせて踊り出す。
音に反応する機械でも入っているんだろうけど、
こういうオモチャって音にはのべつまくなし反応していたと思う。
でもこの埴輪たちはちゃんとビートに合わせてる。そこらのオモチャとは違うんだ。
ええと、音に反応するオモチャってどんなのだっけ?
まあ、いいや。
ぼくはお気に入りのソファでゴロゴロしながら音楽を聴いているうち、
埴輪達の音が重なり合って何か言葉のように聞こえるような気がしてきた。
聴いていると何か心の奥底がざわついて、じっとしていられなくなった。
ぼくは飛び起きると、音楽に合わせて踊る。
何故かわくわくが止まらなくて、でたらめに歌いながら体を揺らした。
明日は朝一でスコップ持って新しい埴輪を探しに行こう
埴輪達の合奏と かすかに聞こえる歌うような節に合わせ
ぼくはうきうきと少し前にもらったばかりの金のスコップを磨いた
そうしたらもっと寂しくなくなる 賑やかになる
743 :
3/3:2007/08/01(水) 02:24:33 ID:yDqmRitk0
いや 今すぐにでも行って探してみたら フライング埴輪とか見つか るかも
まだ少し雨は降っているけど もう少しでやみそう
ぼく 無意識のうちに埴輪達の音に聞こえる言葉 口ずさみながら外に出
おや 雨は小雨 暖かい 今このへんで出歩いている人、いない
じっと地面を見回して よさそうなポイントを探していたら
酔っぱららったみたいに足が みょーに絡むんだ
今日はちょっと疲れているのかな こんなに気持ちイイのに
このヘンの地面なんか柔らかくて良さそうだ
これなら簡単 さすが金のスコップ
埴輪達のおとにあわせ ぼくは歌う
埋まってしまえ埋まってしまえ埋まってしまえ埋まってしまえ
埋まってしまえ埋まってしまえ埋まってしまえ埋まってしまえ
埋まってしまえ埋まってしまえ埋まってしまえ埋まってしまえ
(((゚Д゚;)))ブルブル
これってつまり、ハニワの素が…?
ハニワの怖いよハニワ
呪われたくないよ
僕の祖父は小さな村に住んでいた。
原っぱを駆け回り、木を揺すって落ち葉を集め、
静かに流れる川で鯉を釣った。近所付き合いは親密に、
それはそれは小さなコミュニティーの中で、穏やかな日々を過ごした。
もう何度目だろう、この話を聞くのは。
父は厳かに、しかし切実に電話の受話器を僕に差し出す。
受話器の向こうには、いつだってこの昔話が待っているんだ。
勘弁してくれ。大学受験で忙しい僕は、祖父からの電話が疎ましかった。
少年時代の回想?一人でやってろよ、馬鹿馬鹿しい。
そんなものの相手をするほど、僕は暇じゃない。
丁度その翌日だった。勉強で徹夜明けの朝、祖父が死んだ。
両親は東京から遠く離れた祖父の村へ、始発で向かった。
僕はその日の模擬試験を優先し、行かなかった。
いや、それはただの理由付けで、本当は面倒だっただけだ。
幼い頃に数回会ったきりの老人が死んだ。それがどうした?
数日後、疲れた顔をした両親が帰ってきた。
リビングで茶を飲んでいた僕に向かい、父が口を開いた。
祖父は村でスズメバチに刺されて死んだそうだ。
その村は昆虫マニアの間で、有名な村だった。
大自然が残っているせいか、高額な虫がごろごろいるのだ。
マスコミにも取り上げられ、村のちょっとした産業にもなっていた。
それに触発されたのか、祖父も森に入り浸り、
金になる虫を探しては売っていたそうだ。あの電話の後も祖父は虫を探しに行った。
その矢先、スズメバチに襲われた。衰弱していた祖父の体には、すぐに毒がまわった。
形見だと言われ、父から通帳を渡された。祖父が僕名義で作った通帳だった。
中を見ると大金とはいえないが、あの小さな村で細々と暮らす祖父からのものとは
考えられないような金額が表示されていた。そして紙が二枚挟まれていた。
一枚は「息子の進学の足しにしろ」と父へ。もう一枚は「大学でも頑張れよ」と僕へ。
なんていうか、僕のせいなのか?祖父が死んだのは。やめてくれよ。受験に響く。
大体、こんな端金いらないんだよ。差し出がましい。だから田舎って嫌なんだよと
思った瞬間に頭痛がした。そしてそれ以降の記憶はない。
気付けば僕は、この村にいた。出口の見えぬこの村に、
もう何年住んでいるのかわからない。水面に映る自らを確認する限り、
僕はこの村にきてから成長していないようだ。しかし初めてこの姿を見たときは驚いた。青年であったはずの僕が、少年と化していたのだから。更には顔が僕じゃない。
だが絶望など捨てた。そんなことを疑問にさえ思わないほど、
僕はこの村の生活に慣れてしまっていた。魚を釣って虫を獲り、住民と交流した。
あるとき住民が風邪を引いた。移されても嫌なので店で薬を買い、与えた。
そしてまたいつものように村の中をふらつき、虫を探した。その最中、
耳元で嫌な羽音がした。気付いたときには遅かった。僕はスズメバチに刺されたのだ。
目がひどく腫れた。しかしまだ毒は全身にはまわっていないようだ。
必死に店へ走り、薬を買おうとした。しかし先程住民に薬を買ったせいか、
棚には並んでいなかった。店の狸に訴えるも、「売り切れ」との一点張りで話にならない。僕はこのまま死ぬんだろうか。
考えてみればどうでもいい。僕のこの生活に、命に、何の価値があるというのだ。
ここから抜け出せるのであれば、むしろ死んだ方がマシじゃないか。
部屋に戻り、死を待った。しかし一向に、その時はこない。
「死なぬように、生きぬように」。気だるい授業の中で聞いたような言葉が頭をよぎる。
この村で僕は、死ぬことも生きることもできないのだと悟った。
僕は小さな村に住んでいる。
原っぱを駆け回り、木を揺すって落ち葉を集め、
静かに流れる川で鯉を釣る。近所付き合いは親密に、
それはそれは小さなコミュニティーの中で、穏やかな日々を過ごす。
水面に映るのは僕ではなく、幼い頃に写真で見た祖父の少年時代だった。
20XX年8月XX日
私は、家の2階でテレビを見ていたときでした。
私は、『そろそろ寝よう』っと思ってテレビの電源を切って布団を敷いて横になったその時!!
窓の外から「ジェギジェギジェギジェギ…」と不気味な足音が聞こえてきたのです。
私は、『蠍だな』と思って再び横になったら今度は住人の悲鳴と血が飛び散るような音が聞こえてきたのです。
私は、慌てて外へ行こうとしたら突然…
750 :
1/2:2007/08/11(土) 03:07:50 ID:OGL2Hwzk0
最近ぼくには楽しみがある。
不思議な色の花を育てて増やすことと、朝一でたぬきちの店に行くこと。
いや、正確には店で便せんと空き瓶を買うことだ。
ぼくは手紙を書くのが大好きなんだ。
ぼくはこの村で暮らしていて、とくに不満はない。
ここは良い所だし、村の連中は時々ヘンだけど基本的にはいいヤツらだ。
ただ、時々ぼくは外に出てみたくなる。
何故かそれが不可能なことはもう解ったし、
今までに何度も絶望して思いつく物色々呪ってみたこともある。
運命とか、神とか、自分とか。
けどまあ結局出られないっていうなら、ここでの暮らしを楽しんだ方が絶対いい。
それでもぼくは時々、外の世界と繋がりたいと思う。
それくらい許してくれたっていいだろう?
751 :
2/2:2007/08/11(土) 03:08:56 ID:OGL2Hwzk0
で、それが可能なのに気づいたのは一ヶ月くらい前からだ。
海には色々な物が流れ着く。中には手紙が入ったボトルなんてのもある。
ごく希に、なんだけど、他の村の人からの便りが届くんだ。
ぼくは手紙を瓶に入れて海に流してみた。
ほんの他愛ない内容だったと思う。
拾った誰かが食べてくれるといいと思って木の実も入れてみた。
それにある日返事が返ってきたんだ!
文面からしてぼくと同じくらいの女の子。
丁寧な文字で木の実に対するお礼が簡潔に書かれていた。
それからぼくと名のなき彼女の文通が始まったんだ。
波任せの、まったくのんびりしたやりとりだったけれど、
ぼくは幸せだった。やっと満たされたと思った。
ある朝ぼくは、金色の薔薇が咲いているのを見つけた。
初めてやっと一本咲いた花だけど、きっと彼女は喜んでくれると思った。
ぼくは優しく薔薇を取って瓶に入れ、手紙をつけて流した。
気まぐれな波が彼女に届けてくれるようにと願いながら。
その翌日、村のみんなへの手紙を持って市役所に行ったぼくは、
手続きを待っている間いつものようにリサイクルボックスを開けてみた。
リサイクルボックスには、黄金に輝く薔薇が入っていた。
>>751 こ れ は 怖 い 。
実話ですよね?
いいえ 残念ながら
>>751 オカルトっていうか… じんわり泣けてきた。(褒めてるんだよ)
その主人公くんの所に舟和のいもようかんとか
持っていってあげたくなった。
君はきっと驚いていると思う。だから、順番に説明しよう。
まず最初に確認しておきたい。
この村で買い物をすると、基本的に葉っぱの状態で運ばれてくる。
君自身も物品を移動するときに葉っぱに戻してから動かしているだろ?
ここまではいいね?
もう少し話を進めると、この村の物は
「幻術でそう見えるもの」でいっぱいだ。
有り体に言ってしまえば「化かされている」ってこと。
おっと、だからって君を馬鹿にする気はないんだ。
それで不便なんかないわけだし、
君の村じゃそれが普通のことだったんだから、
別段今更とやかく言う事じゃないんだ。
ただ解って欲しいのは、道具だけじゃなく家も看板も全て、
根本的には実は葉っぱだってことなんだ。
だってそうだろ、君は何度も見たはずだ。
君の村から引っ越してゆくどうぶつたちは、家ごといなくなっていた。
つまり、家すらも造り出すほどの強い力が働いているってことなのさ。
さてと、ここで本題に戻ろう。
どうして君の家がこんな風になってしまったか。
そもそもここにある物は全て実際は葉っぱでしかない。
そして、とても言いにくいことなんだが、
広くて柔らかな葉っぱは、芋虫の大好物なんだ……。
埴輪と瓶、読んでくれてありがとう。しかしホラーとは毛色違うかもね。
金薔薇は村長の部屋にささってるのとどっちが嫌かなとちょっと考えた。
こんばんは遊びに来たんですね
僕はハッとしてベッドから跳び起きた
なんだ夢か…
昨日、セルバンテスが家ごと消えてしまった
彼も消されてしまったのだろうか
この村の住人は引っ越すと言っては
家ごと姿を消してしまう
僕はそれが恐くてたまらない
彼は、ここ最近ずっと何か悩みを抱えているようだった
俺に出来る事… 何かハイカラな事を始めねぇと
僕は彼を救う事が出来なかった…
僕は母のことを覚えていない。
動物がしゃべる、おかしな、閉鎖的なこの村に
来る前の記憶がないのだ。
時々届く母からの手紙を見るたびに
この村から出たくてたまらなくなる
僕からは連絡を取れないように
母は住所を教えなかった。
そして楽しげな都会の生活を
たまに手紙に乗せて知らせてきた
一体、僕が何をしたというのか。
この村に僕を追いやったのは
きっと母に違いない…。
生きてる心地がしなかった。
自分の親からこんな仕打ちを受けるなんて。
僕はそんなに悪い子だったのだろうか。
けれど僕には昔の記憶がないし
母は僕の過去について手紙では触れない
おかあさん
もうこの村に来て2年が経ちました
僕を…許してはくれませんか
僕を…迎えに来てはくれませんか
メッセージボトルをいくら流しても
母に届くはずなどないことは知っていた
けれど、こうでもして気を紛らわしていないと
自分が狂ってしまいそうで怖かった
待てど待てど返事は来ず
もちろん迎えも来るはずなく
更に半年の月日が流れた
いい加減、何もする気力がなくなり
僕はメッセージボトルを流すのを止めた
そして1週間前からタヌキの店で
おくすりを買ってはタンスに貯めている
おかあさん
僕の記憶の中にない、あなたに
一目でいいから会いたかった
ホラーとはちょっとズレたかもしれないけど投稿
最初らへんから結構読んでみたけど皆、上手すぎ
電源入れるのすら怖くなった…
上げときます
760 :
1/2:2007/08/15(水) 00:50:16 ID:4LKeGJf8O
みつお
りか
りょう
わたしのだいすきなかぞく
ねむったままめをさまさないけど
いつもいっしょのおうちにいるの
ずっとずっといっしょにいるの
きょうはねあかいばらをうえたよ
ろびんとおともだちになったよ
でもずるいなあみんな
わたしもそっちへいきたいな
「207号室の子、ずっとゲームしてますね」
「可哀想な子よね。
ゲームを家族一緒に買いに行った帰りに
交通事故に遭うなんて」
「ええ、両親とお兄ちゃんを亡くして……」
わたしもそっちへいきたいな
761 :
2/3:2007/08/15(水) 01:06:34 ID:4LKeGJf8O
私は亡くなった姪の遺品を片付けていた。
涙など、姉夫婦と甥を亡くした時に
渇れたと思っていたが、
やはり姪の死に私は涙した。
姪―美香―は、窓から身を投げたのだ。
医者に呼ばれて駆け付けた時には、
その小さな体は冷たく横たわっていた。
姪は、家族を失ったことで精神を病んでおり、
枕元には拙い字で『ぱぱとままとおにいちゃんの
ところへいきます』と
書いた紙が残されていた。
『ピピン……ポッ……チャリーン……』
背後から響いた音に、びくり、と体を震わせた。
鳴ったのは、姪のDSだ。
何かの表紙にスイッチが入ったらしい。
起動しているのは『どうぶつの森』ようだ。
怖がりな自分に苦笑しつち私なソレを手に取った。
ロビンという住人が告げる『きょうは……』
告げられた日付は、姪の誕生日、姉夫婦と甥の命日。
家の同居人は、彼らと同じ名前。
762 :
3/3:2007/08/15(水) 01:21:58 ID:4LKeGJf8O
恐る恐る、プレイヤーを選ぶ。
『みか』
古びた屋根裏から駆け降りて外に出る。
光るポストをタッチした。
『みか さんへ
みかちゃん
こっちはたのしいよ
みんないっしょだよ
こっちへおいでよ
みか より』
画面の中の『みか』がこちらへ向かって笑った気がした。
……次のニュースです。
○○県××市の住宅に於いて、若い女性が倒れているのを、
近所の住民が発見し、110番通報しました。
死亡が確認されたのは、この家に住む会社員
田中美佳子さん(25)で、
田中さんは、先日姪を亡くし……
また、姉夫婦と甥も事故で……
ひどく消沈していたようだったと近隣は……
警察は疲労による……が死因と……
私はみか。
ここ、みかのむらの住人。
ここには、私の家ぞくがいる。
ねえ、あなたもおいでよ。
とてもたのしいよ
おいでよ どうぶつの森
ナンバリング間違えました。
夜中のテンションでカッとなって書いた。
反省はしていない。
764 :
1/3:2007/08/16(木) 02:41:46 ID:6d6hMoO+0
僕は、最近とあるゲームを買った。
それは『おいでよどうぶつの森』。
友達には「今更かよwww」と馬鹿にされたけど、これがなかなか面白い。
ゲーム内の村では、月に一度くらいの割合でフリーマーケットが開催されるらしい。
僕が今ハマってるのは、そのフリマで売り捌く為に
化石を日々掘り出して溜め込むこと。
もっとも、ダブったヤツしか売らないつもりだから稼ぎなんてたかが知れてるだろうけど。
今日は、待ち望んでたフリマの日。
タンスから取り出した化石をリビングに並べ、準備万端。
・・・最初に来てくれるのは、どの住人だろう?
ワクワクしながら待つ僕の耳に、ふとノックの音が飛び込んできた。
「おーい、りゅうー!」
玄関先に現れたのは、初期住人の一人であるガンテツだった。
最初は取っ付きにくい感じがした彼だけど、今やすっかり気心が知れた仲。
僕が村の生活に溶け込めたのも、彼がいろいろと良くしてくれたお陰だ。
(そのお礼の意味も込めて、少し値引きしてあげてもいいかなー。)
なんてことを思いながら、僕は彼を部屋に通した。
ある化石の前で、彼は立ち止まった。
どうやら、興味を惹かれたらしい。
「おいおい! これ
スズキリュウのくびじゃねぇか!
オレ、ずっと ねらってたんだよ
いくらなら
売ってくれるんだ? ウム?」
765 :
2/3:2007/08/16(木) 02:44:13 ID:6d6hMoO+0
あれ?
ガンテツの今の趣味は釣りだったと思うんだけど。
化石も集めてるのか?
ちょっと引っ掛かるものを感じつつ、僕は値段を提示した。
9000ベル。たぬきちに売れる値段の2倍だ。
ホントは3倍近くまでふっかけるつもりだった事を考えればマシだけど、
必ずしも安いとは言えない。
うーん・・・もっと割引してやれば良かったかな?
そんな僕の考えとは裏腹に、彼はあっさりと合意した。
・・・ちょっと待て。
何かおかしくないか?
釣りが趣味のガンテツが、化石を 狙 っ て い た ?
そして買った。 安 く 無 い の に ?
な ぜ ?
彼が 狙 っ て い た のは、『スズキリュウのくび』。
くび・・・首?
何の?
・・・いや、『誰』の?
766 :
3/3:2007/08/16(木) 02:46:47 ID:6d6hMoO+0
スズキリュウの・・・すずきりゅうの・・・・・・す ず き 、 り ゅ う の・・・?
『鈴木 竜』・・・?
なんてこった、それは
ボ ク ノ ナ マ エ ジ ャ ナ イ カ 。
・・・でも、もう遅い。
僕はボタンを押してしまった。
ああ。
気付くのが、あと1秒でも早かったなら。
僕の背後に、気配が現れる事も無かっただろうに。
僕の首に、冷たい感触が当たる事も無かっただろうに。
たった、9000ベルで される事も無かっただろうに・・・。
・・・彼は、ずっと狙ってたんだ。
村に越してきた僕に、優しくしてくれたのも。
今日、僕の家に、誰よりも早く来てくれたのも。
全ては、『 鈴 木 竜 の 首 』 を 手 に 入 レ る タ メ だっ タ の ニ ・ ・ ・ 。
時期外れにも関わらず、フリマの話を書いてしまった。
全国の『鈴木りゅう』さん、ごめんなさい。
768 :
枯れた名無しの水平思考:2007/08/17(金) 14:08:24 ID:bejPcymCO
逮捕ですね
僕は普段余り頻繁に来ない天文台に来ていた。
そこの管理人(?)であるフーコにお世辞の一つでも言ってやると、他の村のどうぶつたちの様に素直に喜んだ。
フクロウがはにかむ表情と言うのも慣れれば可愛い物だ。
僕は口径50cm程の天体望遠鏡を覗き込む。
そこには何故か微妙に均一に星がちりばめられていた。
そして夜空にまばらに引かれた線…星座が本当に描かれているのだ。
最初この天文台で星座を作りませんか?と言われた時は驚いた。
僕は半信半疑で言われた通り望遠鏡を使い星と星に線を繋いだのだった。
そして外にでるとそのまま夜空に白い線が引かれているのを見て唖然としたものだ。
そして今日も気紛れに星座を作りに来たのだった。まだ一つしか無いのは寂しく感じたからだ。
僕はフーコに了解を取ってから思うまま夜空に線を引き始めた。
(ここはひとつ大きな星座を作ってやろう)
僕は手早く線を端から端まで引こうとした。北天から南天までと言う事だ。
隣りのフーコは何故か落ちつかなげにしている。
僕が構わず真っ直ぐ線を引いて行くとある所で引けなくなってしまった。
僕は望遠鏡から目を離しフーコに顔を向けるとフーコは
『すみません。星座はここまでしか線が引けないんです』
『どうしてもかい?』
『はい』
物腰は柔らかいもののフーコの目には有無を言わせない光が宿っていた。
僕は少し怖くなったが試しに無理やり線の続きを引いた。
『あっ!ダメですっ!』
フーコは目をまん丸くし羽をパタパタさせている。
その可愛い抗議を横目に僕はまっすぐ南天まで線を引いてやった。
どうせ消せるんだし。
と軽い気持ちで僕はいたのだった。
線が南天に到達したその時…
突然夜空が不気味な色のオーロラで覆われ蠢いたかと思うと線を引いた所から順に世界から色が失われて行くでは無いか!
オーロラ?は不気味な明滅を繰り返し徐々にその領土を拡大していき、世界から色をうばって行った。
僕があまりの出来事に立ちすくんでいる横で、フーコはパニックになりながらよく分からない言葉を叫んでいた。
『あぁっ!タッチパネルが…液晶漏れだわ…!だから南天に線を引いてはダメと…』
END
液漏れした事無いので想像でした
たぬきちは鳥かごや月などを安々と並べてて次の日になったら不用品ボックスでもなくどこかにやってるが一体どこに・・・
772 :
枯れた名無しの水平思考:2007/08/23(木) 20:20:21 ID:vJS+Kd5uO
カットリーヌってたぬきちに軟禁されている…?
774 :
枯れた名無しの水平思考:2007/08/25(土) 13:48:27 ID:tRFClrDBO
包帯と殺人者ボーダーのほかにホラーっぽい服ないかい?
つ自作
自作で血まみれ服作って、ホッケーのマスクかぶって、斧持って徘徊すると凄く楽しいぞ。
あ
ふつうに服を描いたあと 血を上から描けばいいのか!!
今日はオレが楽しみにしてる白犬のライブの日だ。
一日一杯限定のコーヒーを片手に、週に一曲限定の彼の歌に耳を傾ける。
今日彼が歌ってくれたのは、けけラヴソング。
甘くてちょっとせつなくて、正直かなり気に入った。
彼が歌い終わると同時にオレのポケットの中身が増えた感触。
きっといつものテープだろう。
オレはステージにいる彼に礼を言い、家に帰ると早速ポケットをひっくり返した。
異常に気づいたのはそのときだった。いや、テープは確かにあったさ。
でも、昨日大喰いの化け物が落としていったギターがなかった。
脅しとられたカブの代わりに売ろうと思ってたのに。
その代わりにあったのは白犬のブロマイド。御丁寧にサインまでしてある。
一体いつの間に?オレの記憶にはない。
なんてこった。あの犬は人のポケットの中身を自由自在に操れるらしい。
もしかして、住人を消しているのも…?
…そもそも何が恐いって、ポケットにギターが入ることを全く疑問にすら
思ってないのが一番恐い気がする…。
どんなにあがいても決して出ることの出来ない村…
「どうか、この村から出してください…」
私は毎日、天に祈った。
そんなある日、天から声が帰ってきた。
「わかりました。それほど決心が固いなら、村のデータを消しましょう」
言葉の意味はわからなかったが、何故かこの村から出られる気がした。
そして、私の意識は遠くなっていった…
目が覚めると、私は車に揺られていた。
何だろう、この光景は前にも見たことがある気がする。
運転手が、ゆっくりとこちらを振り替える。
その顔は、人間ではなくカッパのそれだった。
あぁ、この車、そしてカッパの運転手…私があのおかしな村へと行った時と同じじゃないか。
「…せっかくの遠出なのに、生憎の雨になっちまっただな」
答えはいけない。なのに、勝手に口が動く…
「そうだね」
>>779 GJ!
ループする恐怖を感じました。怖いよぉ…
>>779 ありきたりなジェイソンとかのホラーよりも怖いな。
>>779 答えはいけない
じゃなくて、
答えてはいけない だったわ
783 :
UFO:2007/08/31(金) 13:08:07 ID:wbWvYeB/0
普通に、タランチュラや、サソリがでるって怖くない?さされたら死ぬし。
わたし系だったかな
夜に家の中にいるのを話しかけたら
『あなたの名前を何度も書いて待ってました…』
殺されrう
>>783 マジレスすると、タランチュラで死んだ人はいない。
>>784 何それ怖過ぎる。マジで?w
好感度高いどうぶつの家のかべがみを何気なく剥がしたら
そこには赤いクレヨンで
「○○さん○○さん○○さん○○さん○○さん○○さん○○さん○○さん
○○さん○○さん○○さん○○さん○○さん○○さん○○さん○○さん
○○さん…………………今日も来ない今日も来ない今日も来
○○さん○○さん○○さん○○さん○○さん○○さん○○さん○○さん」
とかかかれてたら、怖いな。
>>787 斧がズタズタたなのもコワス
orz
いつからだろう、ぼくはこの村に住んでいる。
ぼくがこの村に始めてきたのはたしか今日みたいに雨の降る日だった。
不気味なことに、この村の住人達は明らかに異質なぼくを排除しようとはしなかった。
それどころか、友達になろうといってくれたりとても仲良くしてくれる。
ぼくはそこには納得がいかなかったけど、毎日釣りをしたり虫を採ったりして過ごしていた。
ある日、ぼくが仲良くしていた住人が居なくなった。気が付いたときにはもう居なかったのだ。
彼の家までもがふっと消えてしまった。今日みたいな雨の日のことだったと思う。
村の人に彼がどこに行ったのか聞いても、『引っ越したよ』としか言ってくれなかった。
その雨がやんだ時、掘れそうな地面を見つけたぼくはスコップで掘ってみることにした。
なんでそう思ったかはわからないが、そうしたかったから。
ぼくが掘った場所からは、何かの骨みたいなものが出てきた。面白そうだから持って帰ろう。
しばらくすると、また住人が居なくなった。これも雨の日だった気がする。
雨が止んでから地面を掘ると、この前とは違う形の骨が出てきた。
雨の日には誰かが引っ越して雨が止むと『骨が柔らかい地面から見つかる』。そして新しく誰かがやってくる。
これにぼくが気づいたのはつい最近のことになる。正直言ってつまりそういうことなんだとしか思えない。
こんな村には居たくない。ぼくは村の外に出ようと決心し、門に向かう。
ぼくは門を開けてもらおうと門番に話し掛ける。しかし門番さんはいつものようにしか返事をしてくれない。
いつものようにどうでもいい話をするだけ。ぼくが脂汗を流しながらよくわからないことを言っている為か、
門番さんも不思議そうな、なんだか納得のいかないような顔をしていた。
気が付けばぼくは自宅に戻ってソファにぐったりと座り込んでいた。
なんだか頭もぼんやりするし、体も重い。何も考えられずにぼうっとしているうちにぼくはウトウトと眠ってしまっていた。
ぼくが目を覚ますと、雨の音が聞こえていた。心臓を氷の手で鷲掴みにされたようにぞくりとした。
また誰かが居なくなって骨が出てくる・・・そして変わりの誰かがやってくる・・・・。
ぼくはとにかく恐ろしくなって部屋でおとなしく過ごすことに決めると、嫌なことは忘れようとコンポの電源を入れて
お気に入りの音楽を聴くことにした。
ドンドン!ドンドン!
ドアをノックしている音だ。どうやらぼくはまた居眠りをしていて、ノックの音で叩き起こされたらしい。
ドアを開けると、そこに立っていたのは門番さんだった。ただ、『いつもの門番さん』ではない。
こわばった顔の門番さんはまるで機械のように、抑揚をつけずにゆっくりと話し出した。
「 引 っ 越 し て も ら い ま す 」
793 :
枯れた名無しの水平思考:2007/09/21(金) 22:18:19 ID:W7pW48BWO
今日も、きれいに、すずらんが咲いています。
毎日、花に水をやり、きれいになった村には、ある日すずらんが咲き始めました。
とてもきれいで、一目で気に入った私は、日々増えていくすずらんを、同じ場所に植えて、花壇を作りました。
毎日一本ずつ増えていたすずらんですが、ある日を境に、ぴたりとはえなくなったのです。
少し気になりましたが、また、ぽつり、ぽつりと日を空けて生え始めたので、すぐに忘れてしまいました。
そんなある日、私の大切な友達が引っ越してしまいました。
これで、24人目です。
悲しんでも仕方が無いので、私はまた、花の水やりに出かけます。
そうして、私は、一週間ぶりに24本目のすずらんを、見つけたのです。
ふと、思い出してしまいました。ちょうど一週間前にも、友達がひっこしてしまった事を。
さすがに、気味が悪くなりました。でも、きっと偶然だと思うことにしました。
そして、むらを歩いていると、友達に会いました。
友達は、何時も持つはずのないオノ、をもっていました。
「ウフフ〜、あの白い花って、きれいだよね〜。
きみも、あの花だったらいいのにねぇ〜。」
わけがわかりませんでした。そして、突如私にむかって振り下ろされるオノと共に、彼は一言、云いました。
「みんな、キミのことまってるよぉ〜」
またひとつ、むらに、すずらんが増えました。
>>793 俺の村にはすずらん畑が3つも…
いったい何人の血を吸ってきたんだ…ガグガクブルブル
村にある博物館には村人はほとんど誰も近寄らない。
近寄るのは僕と、喫茶店目当てのぺりかん姉妹…あとは働いてる梟兄妹とマスターくらいだ。
村人の関心の低さだけでなく、村の北西の隅っこという立地条件もあるんだろうと思っていた。
最近気がついたことがある。
稀に、博物館の近くを村人がうろついてるのを見かけることがある。
その村人は、数日中に引っ越して行ってしまうんだ。
まるで何かに急かされるかのように。
あの博物館には何があるのだろうか…?
最近気づいた。
村の住人達の背中には皆チャックがついている…。
中には何者が…?
ゾクリとして背中に伝う汗、そしてヒンヤリする感覚。
まさかと思い自分の背中に手を回す。
…そこにはチャックがあった。
僕は…何者…?
時間帯は特に決めてないけれど、全住人の安否を確認のが僕の日課だ。
巡回途中、散歩をしていたレイニーに声をかけると「もう一人の○○さんの方かと思いました」と言われた。
もう一人の僕?
時々喫茶店で見かけるみしらぬネコから、他の村に僕と同じ名の人がいるとは聞いている。
そいつが村に来たのだろうか?
考えながら歩いていると、後ろから呼び止められた。
住人のニコフリダンスを期待して振り返った先にいたのは…斧を振りかざした僕だった。
興味深い展開なんだけど、ニコフリダンスが可愛くて和んじゃったw
800 :
枯れた名無しの水平思考:2007/10/14(日) 11:49:41 ID:ka+Qbjf1O
振り向いた その後ろの 正面だぁれ?
「君は『よそ者』だなも」
暗闇に 爪を立てて 夜を引き裂いた
「まさか…ピジョンミルクに…」
雨だれは血のしずくとなって頬をつたい落ちる
「これは“のろわれためいが”ですね……」
もうどこにも帰る場所がないなら
「落とし物の斧に…血痕…!?」
この指止まれ 私の指に
その指ごと 連れてってあげる
「あの星座を見つけた人は必ず…いえ、何でもありません」
ひぐらしが鳴く 開かずの森へ
「アタイが殺されたら……次は、アンタ。ギャハッ」
後戻りはもう出来ない
のろわれためいが何の絵になるんだw3回見ると死ぬっていうあの絵とかか?
64のおそるべきめいが好きだった、GC以降なくなってて悲しかった
携帯から長文です。
彼は明らかに異質だった。
目の下にはくっきりとした茶クマがあり、まぶたは色素沈着を起こしていた。
ボク、しもやけっていうんだ〜。
彼は下がった眉毛のまま、裂けた口角を引き上げた。
ふざけた名前。顔も異常なら名前も異常、か。僕は目を逸らした。
よろしく、しもやけさん。
僕は差し出された手羽を、指先でつまむように握手をした。
触るのが嫌だった。
笑顔を湛え、その黄ばんだ鶏は猫背で自宅へと帰っていった。
そして、もう、それ以来彼を見掛けなくなった。
つづく
805 :
枯れた名無しの水平思考:2007/10/15(月) 19:29:21 ID:DazIzfDYO
興味、だったのだろうか、僕をしもやけの家の前に立たせたものは。
コンコン、しもやけさん。
ドアを開ける。埃が舞う。羽毛が舞う。死んでればいいと思った。
しもやけは、部屋の隅でこちらを見ていた。
震えていた。ガチガチと音を立てて震えていた。
目が合った。充血していた。クマは紫に近かった。
僕は確信する。鳥インフルエンザだ。
なるだけ呼吸しないで、僕は後ずさりをする。
欠けたクチバシの奥から、掠れた声が聞こえる。
ボク、変なものが見えるんだ。
思わずヒッ、と声をあげる。その拍子に埃を吸い込み、激しく咳き込む。ますます埃が舞う。
大丈夫かい?
しもやけが勢いよく僕の腕を掴んだ。
その手羽先は、1、2本羽根が折れていた。
地肌が少し見えた。
醜かった。
僕は夢中でしもやけの手羽をふりほどいた。いくらか羽根がむしれた。
手についた血をズボンで拭くと、ドアに向かって振り向いた。
パニックでドアノブをどちらに回していいかわからない。
後ろから声が聞こえる。
待って、ボクたち友だ
ドアが開いた。僕は飛び出した。
途中、脱げるものは脱いで捨てた。
嘔吐するまでうがいし、肌が赤くなるまで体を洗った。
そして、何日も部屋に引き込もった。
つづく
>>804すみませんでした。
10日くらい、経っただろうか。もう食料がない。買いに行かないと。
野菜とお肉と、バランスよくね。
身なりを整え財布を持つと、久しぶりにドアを開け陽の光を浴びる。
ポストから手紙が溢れている。
ああ、利息の通知やハッピールームからか、と、はみ出た一通を僕は几帳面に開いた。
僕は失禁した。
たいせつな ともだちへ
ほんとうに みにくい のは キミの こころ、だよ。
さようなら ありがとう。
てんごくの しもやけより
おわり
807 :
枯れた名無しの水平思考:2007/10/15(月) 19:41:16 ID:mMWMJOHaO
怖いよ怖いよ怖いよ怖いよ怖いよ
注※ひぐらしパロ
たぬきち商店閉店後
ドンドンドンドン
ドンドン、ドンドンドンドン
ドンドンドンドンドンドンドンドン
「はいはい、どなただなも?」
「こんばんは、たぬきちくん」
「はぁ…あさみ、一人だなも…?」
「うん」
(今日はきぬよと一緒じゃないんだなも)
「何しに来たんだなも…?」
「たぬきちくん、ちゃんとドアを開けて、話したいな。チェーン外してくれないかな。かな?」
(チェーンを外せ…だと?そんな無防備な状態をさらせるかよ…ッ 畜生、何が狙いなんだなも…)
「…用事があるなら此処で済まして欲しいだなも」
「開けてくれないのかな…かな?」
「うちは夜は必ずチェーンをかけるんだなも…気にしちゃだめだなも」
「そう…」
(早く帰れよ…お前何しに来たんだなも…)
「…あのさ、たぬきちくん、ご飯食べたん?」
「え? …いや…まだだなも」
「あははっ 良かった。これ見て、お惣菜とかいっぱい持ってきてあげたんよ!
お味噌汁にご飯も持ってきたんよ。台所貸してもらえば、すぐ温めてあげるよ?」
(こいつ、俺を狙っているのに、殺意がまったく感じられないだなも。)
「今、台所で、ご飯つくってたんだなも。」
「どうして、嘘つくんかな?」
「う、嘘なんか…」
「どうして嘘つくんかな?」
(あさみ、まさか俺が家に誰も居ないことを知っている?)
「今日の晩御飯、カップラーメンの豚骨ショウガでしょう?すきなん?豚骨ショウガ…」
「どうしてそこまで俺の行動を知ってるんだなも!!! 答えろだなも!答えろ!!!」
「ずっとたぬきちくんの後ろにくっついてたんよ?」
「!?」
「だからずっと、たぬきちくんの背中にくっついとったの、うふふふふふ。」
「……!!!!」
「此処を開けてたぬきちくん、それで私と一緒にご飯食べよ?うふふふ」
「帰ってくれよ!!!!!!!!」
ガッ!
あさみの手がドアに挟まった。
「痛いわぁ、たぬきちくん。
ごめん、私あやまるからさ、ごめんなさい、ごめんなさい」
「ひぃぃぃ!!」
「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」
>803読んだ後、うちの村のしもやけの様子を見に行ったら、風邪ひいてた。
普段なら薬あげるんだけど、なんだか怖くなって強制回復(開門)しちゃったorz
ぶつもの買おうか悩み中→このスレ見つける「おっ、面白いものあるな」→読んでみる
↓
ぶつもの恐い、ぶつもの恐い
(((゜Д゜;)))
どうしてみてしまったの?
…みちゃったんだ
じゃあね
チョッwww
俺のあさみは、そんな恐い娘じゃねー!
このスレを見るまでは、そう信じてた・・・
見なきゃ良かった・・・
817 :
枯れた名無しの水平思考:2007/10/23(火) 10:31:42 ID:aXPlO2KuO
>チョッwww
きもい
818 :
枯れた名無しの水平思考:2007/10/23(火) 18:04:12 ID:p7VSup/GO
ちょw
819 :
枯れた名無しの水平思考:2007/10/24(水) 08:57:16 ID:bZYU572v0
チョッウチョwww
この村に来て数日。
ぼくはいろんなことを村の住民に教わった。
やっと、タヌキのたぬきちさんのところのバイトが終わる。
家に帰ると、ポストが点滅していたのに気がついた。
村の友人、ももこからプレゼントつきの手紙だった。
誰かから物をもらったことのなかったぼくは急いでその手紙を開封する。
便箋は女の子らしく、かわいらしいものだった。
内容にもおもわずクスリと笑ってしまう。
「……なんだ、これ」
ふと、封筒の中にあった一枚の葉っぱに気がついた。
薄い黄緑色のそれは、ほのかに自然の香りがする。
きっとももこからのプレゼントだろう。
「ありがとう、ももこ」
ぼくは妙にこの葉が気に入り、本のシオリにすることに決めた。
家に入り、封筒をしまう。
その瞬間、貰った葉っぱを地面に落としてしまった。
その時。
「!!」
ぼわんっ、と、ぼくの目の前で一枚の葉っぱが赤いソファに変わってしまった。
ぼくは驚いて地面に尻をつける。
それは、どうみても普通のソファだった。
周りを見渡してみても先ほどの葉っぱはない。
どういう、ことだ。
目眩がしてきた。
きっとバイトの疲れのせいもあるだろう。
明日もはやい。
村の探索だってまだままならないのだ。
ぼくはとりあえず、ふらついた足でベットまで歩いた。
きっと寝れば、何もかも普通になっている。
そう願いながらぼくは眠りについた。
翌日、目を覚ましてもその場所にソファがあった。
赤色のそれはどこか不気味でもある。
ぼくは家を出て適当に果実を口にした。
昨日のことは、忘れよう。
――そうだ、ももこに昨日の手紙の礼を言いにいかなければ。
ぼーっとした顔でももこの家に向かう。
途中でたぬきち商店の前を通った。
偶然にもたぬきちさんが店の前で掃除をしている。
「おはようだなも!」
「昨日はありがとうございました」
「お疲れ様だなも。今日から普通にお店が利用出来るからごひいきお願いしますだなも!」
そうだった。
ぼくはたぬきちさんに連れられて店の中に入る。
調子が悪いのでクスリを買わせてもらうと、ふと売ってあった家具に目が止まった。
――昨日の、赤いソファと同じものだ。
「1800円だなも!」
「え、いや、別に…」
何を勘違いしたのか、たぬきちさんに強制的に赤いソファを買わされてしまった。
――同じものはいらないのに。
「……え」
ぼくは信じられない光景を見た。
家具が、たぬきちさんの手によって一枚の葉っぱにされているところを。
「ありがとうだなもー!」
たぬきちさんは平気で葉っぱをぼくに渡してくる。
間違いない、この触りごこちといい、昨日の葉と同じものだ。
ぼくは信じられずに視線をたぬきちさんにかえた。
丸いタヌキ顔がこちらに向かって微笑んでいる。
――タヌキ?
これですべてわかった。
ぼくらは、このタヌキによっt
「気がついてしまった者が負けなんだなも」
終わり。
長文&携帯からで悪い。
825 :
枯れた名無しの水平思考:2007/10/30(火) 20:34:46 ID:dudc8osmO
当たり前のことなのにこう書くと不気味になるなwwwww
「ははからの手紙」
ははから手紙がきた。
まるいどんぐりが入っていた。
ボクの母さんはいない
ははから手紙がきた。
色鮮やかなオレンジが入っていた。
ボクの母さんはいない
ははから手紙がきた。
お年玉がに入っていた。
ボクの母さんはいない
ボクの母さんはいない
ミスったwスレ汚しスマン
引っ越すと言って家ごと消えていくどうぶつたちは、
きっと殺されている。
遺体は村役場と博物館と狸の店と洋服屋と僕の自宅
それぞれの建物の裏にあるに違いない。
でもそれを、この目で確認する事は出来ない。
>>828 あみかなんか道具を装着しる。
……何か見えちゃっても知らないけどね。
昨日は釣り好きのブンジロウの誕生日。
パーティーの招待状をもらったので、ヤツへのプレゼントにタイも用意。
ヤツの部屋も魚ばっかりになってしまったなと、思わず笑み。
ところがブンジロウの家に向かう途中、ヤツの親友のモサキチが周りをウロウロしてる。
お前パーティーはどうしたんだよ?話しかけてもそ知らぬ風。
僕はなんだか少し不安になって、ブンジロウの家をノックした。
もぬけのからの暗い部屋に、ブンジロウは1人立っていた。
「オレ、急な都合で引っ越すんだ」
何言い出すんだよ?僕は言葉が出ない。
「すまねぇな…」
僕はそれ以上何も言えず、自宅に戻った。
日付けも変わり、今日、家を出るとブンジロウからのさよならの手紙があった。
慌ててヤツの家まで行くと、そこには古い看板が立っているだけ。
呆然とする僕の横にモサキチが現れた。
彼は何か言いたげにこっちを見たが、タキュが姿を見せると僕から離れていった。
今、ブンジロウにあげるはずだったタイが僕の部屋で泳いでいる。
その赤を見ていると僕は、なぜだか震えが止まらないのだ。
831 :
830:2007/11/07(水) 00:43:05 ID:T98mhQap0
今日、タキュから手紙が来た
『11月13日はわたしの誕生日
パーティーやるから来てくれるでしょ?
プレゼントは持ってきてよ』
832 :
1/5:2007/11/13(火) 13:31:40 ID:w3SM9wep0
ここは、平和な村だ。肉食動物も草食動物も仲良く暮らしている。
そんな中で僕はお手伝い(お使いといった方が正しいだろうか?)をしたりして
日々、借金をすこしずつ返していた。
服を届けたり、たらい回しにされたものを取りにいったり
はたまた虫を捕まえてきてくれなんてのもある(すぐそこに蝶が飛んでるのに!)
あと仕事といえば
手紙を書いてくれ、とか
833 :
2/5:2007/11/13(火) 13:32:35 ID:w3SM9wep0
「お手紙が欲しいんです」
ぼくの目の前にいる、かわいい系のネコ「マール」は言った。
「手紙?」とぼくがちょっと間抜けな声をだすと
「手紙、スキなんです。」と返ってきた。
まぁ、手紙を送るだけなら、簡単な仕事だと思い
すぐ書こうと家まで駆け足で帰った。
とは、いうものの。
はたして何を書けば良いのか
思えば最後に手紙を書いたのもずいぶん前だったような気がする。
書いては、消し。消しては、書き。
「こんなんじゃ、だめだよなぁ・・・」
やっとのことで書いた一枚も、内容が気にいらなくて丸めて
そこらへんに投げ捨てた。
紙特有の、乾いたような音が聞こえた。
834 :
3/5:2007/11/13(火) 13:33:06 ID:w3SM9wep0
『マールさんへ
すっかり秋になって、涼しくなってきましたね。・・・』
結局、納得のいく手紙が書けたのは夜になってからだった
出しておけば、明日の朝には配達されるだろう。
ぼくはやっぱり駆け足で、郵便局に向かった。
手紙を出して家に帰って来たときには、もう昼型体質にとっては眠たくてしょうがなかった。
ぼくはベッドに横たわると、数分も経たないうちに眠ってしまった。
バンッ!バンッ!
その大きな音に、ぼくは驚いてベッドから転がり落ちた。
何の音だと下に行くと、ドアが音に合わせて歪みを見せている。
誰かがドアを叩いているようだ。
「ど、・・・どちらさま・・・?」
声が震えた、怖かった。
平和なこの村に来てから、恐怖なんていう感情を起こされた事はあっただろうか?
ぼくの震えた声に反応したドアの外の住民は、ドアを叩くのをやめた。
「こんばんは。・・・マールです。」
先ほどまでドアを執拗に叩いていたとは思えないほど、その声は優しげだった。
「お手紙の、お礼を言いたくて」
なるほど、律儀な彼女らしい。しかし、先ほどの行為は・・・?
「い、・・・いいのに、お礼なんて」
彼女への信頼より恐怖が上回って、ドアを開けることは出来なかった。
「お礼ついでに、もう一つお願いがあって来たんです。」
「お、願い?」
変だ。
いままで彼女からのお願いなんて、されたことなかった。
お手伝いだって、いつも僕からいいだしていたことだ。
嫌な予感が駆け巡る。よくわからないけど、嫌な感じがする。
汗が背中をぬらす。
「わたしが ほしい てがみ。
これじゃ ないんです。」
835 :
4/5:2007/11/13(火) 13:38:54 ID:w3SM9wep0
「え?」
わけがわからない。
彼女は何を言っているのだろう?
これじゃない?柄のことを言ってるのだろうか?
いや、彼女からそんな指定はなかったはずだ
「もう ひとつの ほうなんです」
もうひとつ、もう、ひとつ・・?
よけいにわからない。
なんのことを言っているのだろう?
「あなたの こころが つまった
もう ひとつの ことです。」
もうひとつ・・・
・・・
!
もしかして、昼間書いたけど内容があまりにもアレだったんで
まるめて捨てた あの手紙?!
なんだ、あの手紙のことか
僕はほっと胸をなでおろす。
よかった、これで彼女が言いたい事がわかっ
「え?」
836 :
5/5:2007/11/13(火) 13:39:39 ID:w3SM9wep0
まて。
落ち着け、自分。
なんで
なんで彼女はその手紙の事を知ってる?
あの手紙は
僕しか知らないはずじゃないか・・・?!
「なんで・・・」
恐怖の波に押されるように、僕はドアから逃げるように後ずさりする。
彼女はまだドアの向こうにいる。
そして、なぜか知らないはずの手紙の存在をしっている・・・!
「あけてください。・・・その もうひとつのが ほしいんです。」
彼女は、ツメでだろう、ガリガリとドアを引っかいている。
「あけてください。もう ひとつのを。・・・わたしに ください。」
手紙の存在を知っているのを抜きにしても
何故そこまで、もう一通の手紙にこだわる?
僕は、なにか大変な事をもう一通に書いたのだろうか?
恐怖に飲み込まれながらも、必死に内容を思い出そうとする。
『マールさんへ
おてがみ かくの、ひさしぶりなので・・・』
一行ずつ、自分の書いたことを思い出していく。
なにか、なにかあるはずなんだ。
彼女を狂わせた何かが・・・!
『ところで まえから おもってたんですが』
『マールさんって よく 「〜をつくりました」っていうけど』
『おにくとか ざいりょうは どうしてるんですか?』
あぁ
これ
ふれちゃ いけない は なし だ たん
過疎ってるので投下
スレ汚しとわかっていても投下したい年頃orz
こえぇよぉ(((゚д゚;)))
ずっと不思議に思ってたけど、そういうことだったのか…
自キャラが果物とカブしか喰わないのに納得してしまった
誰か、助けてくれ…
体が動かない…声も出ない…
私はどうなってしまったんだ…
助けてくれ…誰か…助けてくれ
コツ…コツ…
階段を上がってくる音…か?
助けが来てくれたのか?
A「はぁ、また住人を削除するのかよ…何人目だ?」
B「たぶん三人目だな、サブキャラなんだろう」
削除…?三人目・・?サブキャラ?
一体何の事だ…
うっ…離せ!何をする!?
や、やめろ、うわああぁぁ…
B「削除完了…」
A「はぁ、どうせ削除するなら始めから作るなよな…」
B「そんな事を言っても、私たちはプレイヤーの決めた事を実行する。それが仕事だ」
A「分かってるさ…でも…」
B「可哀想とか思うな、ただのプログラムの一部だ。
そして私たちもそのプログラムの一部…命令された事を実行していればそれで良い。」
〜数週間後〜
誰か…助けて…
840 :
枯れた名無しの水平思考:2007/11/17(土) 21:33:28 ID:n452xVkv0
841 :
枯れた名無しの水平思考:2007/11/17(土) 21:39:11 ID:qFp0sZ7hO
『きょうはフリーマーケットの日ですよー』
外に出た途端、何処からともなく聞こえてきた。
フリーマーケット?
そんなこともやるのか…。
そうだ、いらない絨毯なんかを高値で売れるかもしれない……。
そう思い、僕は部屋へと引き返した。
部屋の隅にあるタンスヘ近付こうとしたとたん、村メロが鳴り響いた。
誰だこんなときに。
ドアを開けるといきなりタンタンが立っていた。
適当に挨拶をかわすと、ずかずかと部屋に入って来た。
いきなりの事に驚き、顔を引き攣らせながら何の用だと聞いてみた。
『このゆきだるまテレビ、前から欲しかったんだーいくらでくれる?』
すかさず嫌だと言い張った。
このテレビは去年頑張ってゆきだるまを作って……!
だが、こいつは次々にゆきだるまグッズを売れと言ってきた!
何も売らないと何度言っても聞かないのだ!
怖くて家から飛び出し、唯一落ち着く事が出来る鳩の巣ヘと向かった。
コーヒーを飲むうちにだんだん落ち着いてきた。
このままでは家のものを盗まれるかもしれないじゃないか!
急いで家に戻ると、そこにタンタンの姿はなかった。
盗まれたものもない。
安心してタンスヘ近付こうとすると、また村メロが鳴り響いたのだった………。
>>840 それなら貴方が素晴らしい作品を書いて下さい^^
> コーヒーを飲むうちにだんだん落ち着いてきた。
> このままでは家のものを盗まれるかもしれないじゃないか!
落ち着いてねえw
ルール知らなかった初フリマは自分も驚いたなー
部屋崩してまで金儲けするの面倒だから今じゃフリマの日は家に帰らないようにしてる
845 :
枯れた名無しの水平思考:2007/11/18(日) 21:06:55 ID:kFmD2QbuO
『きょうは虫捕り大会の日ですよー』
只今5時30分。
俺はこの日のためにっ!
この時期よく捕れるでかい虫、ヤママユガをたくさん捕まえて老いたのだ!
おかげで部屋に入るたび羽バサバサに驚く羽目になったが、これもトロフィーのため…。
釣り大会はマンボウで勝ち、ガーデニング大会では住人の家から花を貰い、残るは虫捕り大会のみ。
さっさとトップになり、他の住人を寄せ付けないように締め切りの6時まで村長と話しまくる作戦だ。
ダッシュで村長の元へ向かうと、なんと近くにブンジロウがいるではないか。
そうはさせるかああぁあぁぁぁぁあっ !
一位は……。
一位は俺が盗るんだぁぁ!
こうして俺の戦いが始まった…
846 :
枯れた名無しの水平思考:2007/11/18(日) 21:39:52 ID:kFmD2QbuO
とりあえず今のトップを聞いてみよう。
『今のトップはヒュージの22oのコガネムシじゃ』
ふっ。勝った。
何故ならヤママユガは2、300oはあるからだ!
早速ヤママユガを見せると難無く一位。
バーバパパみたいな名前のものを貰った。
これなら楽勝だ。
そこら辺をぶらぶらして時間を潰しに――
ふと、背後に気配を感じる。
振り向くと、ブンジロウだ。
なんだ。そういやさっきいたっけ。
予想以上に早く事が終わった嬉しさで、顔をよく見ずに通り過ぎた。
――ニヤリと笑ったその顔を、俺は見ていなかった。
翌日、掲示板。
『虫捕り大会、優勝者はブンジロウ!ヤママユガ、319o!流石じゃ!』
俺の戦いが始まった
は関係ないですね〜
847 :
枯れた名無しの水平思考:2007/11/18(日) 22:06:03 ID:hV9N9AnXO
俺の寝てるベットの横で、何者かが寝ている。
話し掛けても何をしても一向に起きる気配がない。
だが他の住人はコイツの事を知っている。
気付いたら…家具の場所もいつの間にか変わっている。
この理不尽な現象に俺はいつも頭を悩ませている…。
いつか手を掛けてしまうかもしれない。
>ヤママユガをたくさん捕まえて老いたのだ
ヤママユガを捕まえるだけで老いるとは……
私には親友がいる。
彼女の名前はペチカ。
この村に引っ越してきた日から仲良くなり、手紙は欠かさず毎日出している。
もちろんお互いの誕生日にはプレゼントを渡し合い、確実にその仲を深めていった。
ある日釣りをしていると、
突然、釣竿の先が何かに刺さったような感触があった。
「ザクッ」・・・と。
しかし夢中だった私はあまり気にせず、釣りを続けた。
次の日、釣りの自慢話でもしようかと
親友の家を訪れた。
しかし、そこにペチカの姿は無かった。
慌てて村長に聞くと、どうやら今朝早くに、
他の村へ引っ越したらしい。
「理由も言わずに・・・なぜ・・・?
あんなに仲良しだったのに・・・」
私は途方に暮れたまま、
その日は枕を涙で濡らして終えた。
数日後、新しい住人がやってきた。
私はその住人の部屋を見て驚きを隠せなかった。
「ペチカの部屋と同じ・・・!!」
彼女の名はルナ。
その目は真っ赤に染まっていた。
>>848 全くホラーじゃないと思ったが、そこがホラーだったのかw
あの人間が引越して来てから売り上げも目標額を達成できるようになったんだなも。
おかげで念願のデパートが建てられたんだなも。
あの人専用のカタログも厚くなってきたから相当額を買ってもらってるんだなも。
さてと、そろそろ閉店の時間だなも。今日も無事に営業できたんだなも。
と思ったらお客さんだなも。噂をすれば、例の人間だなも。
「はいはい、どんなご用だなも?」
「売りたいの。」
またかだなも。
魚や果実を売りに来るだけの時があるだなも。
けど、たまに買う家具で十分に利益はあるから、よしとするだなも。
今日の目標は達成してるからいいけど、一応注文聞いてみるも。
「そしたら他に何かあるんだなも?」
「今日のカブ価は?」
「今日のカブ価は?」
は?
誰もカブ価なんて聞かないからすっかり忘れてただなも。
え〜と、確かここらへんに、あったなも。
「今日は…590ベル!?……だなも。」
ついビックリしたなも。
こんな高騰してるなんて…
あっ、出てったなも!
まさか白カブに手を出してるだなも?
それにしても誰が白カブなんて教えやがったんだなも!?
カブリバの婆と会っただなも?
あの糞ババァ、売るだけ売って消えるくせに!ビチグソがぁ!
まぁいい、このまま閉店してしまえば明日にはカブ価も下落してるはずだなも。
あと3分。どうやら思い過ごしみたいだなも。
!!?
あいつが満面の笑みで向かってきてるだなも!
大量に白カブを抱えてやがる!
一体何カブあるんだ?
「まめ!つぶ!早く閉店の準備をするんだなも!!」
………。
ちくしょう!あいつら2階の生活フロアから下りて来ねぇ!
やべぇ!もうヤツは店の前だ!
看板の電気消してねぇ!
自動ドアも生きてる!
これじゃ普通に営業してる状態だ!
しまった!入って来ちまった!
「ど、ど、どうしんたんだなも?何か用なんだなも?」
「売りたいの!」
ワラタw
>>850 虫とり大会に優勝するために、ヤママユを夢中で捕まえていたら、物凄い年月が経過していたとか?コワスw
昨日は空腹のせいでひどい事をした。
恐らく旅人であろう、大きなリュックを背負ったセイウチ。
彼もまた「腹が減った」と言っていた。しかし、僕も空腹は同じ。結局何も渡せなかった。
1階へ降りる。また家具の配置や、一部種類が変わっている。
「あの子」の仕業か。
僕と同じ様に元の世界に戻る手段を探しながら、「むら」の暮らしに馴染んでいるのか、それとも何も知らないのか。しゃべった事は無いから知らない。
それでも住民の話や咲き誇る花々があの子の優しさがわかる。
……昨日の旅人も、あの子に食べ物をもらっていたらいいな。
僕はぶらぶら、役場の裏へと歩く。
あの子が育てたチューリップ畑があるから。
役場裏の花畑まで10数メートル。
「あれ?」
思わず声を上げた。
そこに何かある。目をこらした。
階段。
地下への階段!
どこかにつながる階段!!
帰れる。帰れる。帰れる!!!
僕はUターン。家へ引き返す。
タンスを開け、以前タヌキの店で買っていた斧を取り出す。
階段の先で何が出るかわからない。武器は持っておこう。
さらに便せん。「あの子」にも伝えないと!
「ついに ここをでる ほうほうを みつけた!」
変なテンションになっているのか、ひらがなしか書けない。まぁいいさ。
「このむらから いっしょに でよう!やくばの うらに いってみて!」
戻って役場。斧を仕舞い、何食わぬ顔であの子宛ての手紙を出して、はやる心を押さえてドアを開け、裏へ回った。
帰るんだ。
僕はゆっくり、階段へ近づく。
さよなら、どうぶつの森!
そして、僕は絶望する。
857 :
枯れた名無しの水平思考:2007/11/23(金) 09:20:46 ID:9/MGi8cRO
・住人みんなが『ふぇっふぇっふぇっふぇっふぇっふぇっ』しか言わない。
・ぺりおをパチンコで打つと貫通する
・UFOをパチンコで打つと貫通する。
・風船をパチンコで打つと貫通せずに玉が跳ね返ってくる。
・住人が虫や魚をリアルに食べる。(セイウチなら蛙食べてたけど。バリバリ言いながら)
・村長がたまに赤か緑の人に踏まれてスピンしてくる。
・鮫を釣った後たまに喰われる。
・地震が起きて家崩壊。
・火事が起きて家全焼。
ホラーだぁぁぁぁ
虫捕り勝負を挑まれた。
相手は、最近見かけるようになった、まりもというアヒルのような動物。
僕は他の住人に対してと同じように、その勝負を受けた。
指定されたショウリョウバッタを捕った時、ふと思った。
アヒルって、何を食べてるんだっけ?
ある日カルピがボクの家を訪ねてきた。
「○○○ちゃん元気?アタイ、耳にピアス開けたの、2つ♪カワイイでしょ?」
カルピはアイドルを目指しているだけあって、お洒落にかなり気を使っている。
ボクの聞き上手な性格もあって、カルピからは恋愛の話から将来のことなど様々な相談を受けていた。
カルピがまた遊びに来てくれた。
「○○○ちゃん♪この香水どうかな?次のオーディションの時につけていこうと思うの」
「うん、さわやかな感じでキツくなくていいと思うよ」
お洒落に鈍感なボクは、こんな拙い返事をするのが精一杯だった。
その後ボクに褒められてからか、カルピがボクの家に遊びにくるときはいつもその香水をつけてくるようになった。
ボクにとってカルピと過ごす毎日は、かけがえのない日々となった。
カルビって牛だっけ?
もしかして、ピアスが黄色いふだで番号書いてないか?
>>862 これは怖いな。
SS作者にとって最大の恐怖だよ、オマエ。
>>863 もしかして、まずかったんかいな?
みんな、
>>862のレスは見なかったことにしといて下さい。
お願いします。m( _ _ )m
『きょうは釣り大会の日ですよー』
只今5時30分。
俺はこの日のためにっ!
この時期よく釣れるまあまあな魚、スズキをたくさん捕まえて老いたのだ!
おかげで部屋に入るたびうようよする羽目になったが、これもトロフィーのため…。
虫捕り大会では油断した隙に負けてしまったが、今回の釣り大会では俺の凄さを知らしめてやる!
さっさとトップになり、他の住人を寄せ付けないように締め切りの6時まで村長と話しまくる作戦だ。
ダッシュで村長の元へ向かうと、なんと近くにフルメタルがいるではないか。
そうはさせるかああぁあぁぁぁぁあっ !
一位は……。
一位は俺が盗るんだぁぁ!
こうして俺の戦いが始まった…
よーし、ネタ忘れたから誰か続き作ってくれ!
867 :
枯れた名無しの水平思考:2007/11/27(火) 04:06:00 ID:/RlasrIRO
868 :
枯れた名無しの水平思考:2007/11/27(火) 04:28:42 ID:ARQd0bTOO
↑
全然おもしろくないから
森全部のスレに貼るのやめて
>>867うん、面白くないから。
>>868も全部のスレで突っ込みご苦労様
エロゲーだったらスレにも貼られてるぞ、行ってらっしゃい
ほしゅ
871 :
枯れた名無しの水平思考:2007/12/11(火) 19:08:15 ID:94bodn3KO
保守
村に越してきた人間がカブ違法保存で逮捕
-http//www.doubutsu.com/news/ID20071212-
どうぶつの森門番は、村在住の人間・○○容疑者を
脱法保存によるカブ取引法違反の容疑で逮捕した。
この人間はカブをテーブルの上に置くなどして、腐敗を防いだうえで
値上がりを待って売却し利益を得た疑い。
容疑者は先々週に136万8000ベルで購入した14400個のカブを翌週に持ち越し、
カブ価の跳ね上がった8日に全てのカブを703万1520ベルで売却していた。
人間は調べに対し「腐るのがもったいなかった。金がほしかった」と供述している。
同人間はこの方法で不法に巨額の利益を得ており、他にも余罪があるとみて調査をすすめている。
村の住民は――
「普段は道で会えば挨拶してくれる人。そんな風には見えなかった、なんやん」
「ある時期から短期間で家を増築をするようになって、見る間に大きくなっての、チェキ」
「あんな大きい家をどうやって短期間で手にしたかみんな不思議に思ってたぜ、だガー」
買取をしていた村のスーパーは――
「うちは関係ないんだも。買取をしただけだなも。帰って欲しいんだなも」
これはw新しいww
雛見沢みたいに大量の死体がゴロゴロと
で、雛見沢ってひなみさわなのかひなみざわなのか
>>874 ひなみざわ
うちの村が実際ひなみざわ村だ。
大災害(村あぼーん)1回、鬼隠し(サブキャラあぼーんorどうぶつ引っ越し)六回。
あ
ら
ぶ
る
タ ヌ キ チ
どうきょにんさん
はじめまして
きょうからいっしょにすむことに
なりました。これから
よろしくね。
どうきょにん 24にんめ
どうきょにんさん
だいぶなれたよ みんな
しんせつです このあいだも
はちにさされたら くすりを
のめばいいと おしえてくれたよ
どうきょにん24にんめ
どうきょにんさん
きみの てがみをみて
むらじゅうの きをゆすったよ
おかげで はちに
さされまくったよ
どうきょにん24にんめ
どうきょにんさん
あれから かぐと ベルが
おちてくるのが たのしくて
まいにち きをゆすっちゃうんだ
とうぜん はちにさされまくりだよ
どうきょにん24にんめ
どうきょにんさん
たぬきちさんのところで
うってるおくすりは ばんのうだ!
すぐに はれがひくし
あれるぎーに ならないし
どうきょにん24にんめ
どうきょにんさん
さいきんからだがなんだか
へんなんだ。
きみはどう?
どうきょにん24にんめ
どうきょにんさん
からだのふしぶしが
おもいどおりにうごかないんだよ
ねえ、ぼくはほんとうに
にんげんかな?
どうきょにん24にんめ
どうきょにんさん
このてがみが さいごになる
そんなよかんが するんだ
ぼくのなかの すべてが
ふたしかな ものの ような・・・。
どうきょにん24にんめ
私が目覚めた時、いままでそこにあったはずのベッドが無くなっていた。
24人目の同居人であった彼が「人間として」最後だと予感した手紙を読み終えると
私はつぶやいた。
「どんなおくすりにも副作用がつきものってね♪」
そして、私は足早に村を駆け巡って新しい家を探した。
どんな動物だろう?仲良くなれるだろうか?期待を胸に弾ませながら。
880 :
枯れた名無しの水平思考:2007/12/29(土) 06:43:18 ID:rHy43VT/O
か
ぶ
り
も
の
僕の日記
今日僕は早朝から海で魚釣りをしたんだ。グラさんから聞いたマグロを釣るため大きい獲物を狙うけど、スズキばっかりがつれるんだよねぇ。本当にまたおもえかって言いたくなる!ひどい時はタイヤなんかつれるんだよ〜。
で、自棄になっていると引きが重くなったの。グイっと何もテクニックの欠けらもく引き揚げると…なんと念願のマグロを釣ったんだ!しかも15分の内に二匹もだよ!
一匹は寄贈して、もう一匹はたぬきちのお店に売ろう!…としたんだけどまだ朝八時前。ここは仕方なく家に置いておくことにしたよ。
どんとおいた狭い水槽に丸ごと移して…ハハッ、マグロとにらめっこだ。まんまるおめめがかわい
「…もう、やだぁ!」
ビリビリッ!虚しくなって日記を破った。
「そうだよ…狭い水槽にマグロが生きているなんてありえないんだ!」
僕もマグロも同じだ。死ねないんだ。
いや、マグロの方がもっといいや。たぬきちの店に売ればこの村から消えるんだからさ。
マグロ、オマエは絶対に売らないよ。オマエだけ消えるなんて許さないから。
ユルサナイカラ。
パソコン壊れたのでケータイから書いたからすっごいおかしい事になっているかも。
そういや、ホラーのSS初めて書いたな。
そとば村
―村は、死によって包囲されている―
・村に着くまでのタクシーの震動で全治3日
・家のローン金額を聞いたショックで全治5日
・落とし穴にはまって全治7日
・雪玉を転がしていて手が凍傷で全治5日
・雨や雪の日に出歩いていると普通に風邪で全治3日
・スズメバチに襲われ全治2週間
・斧などを振った衝撃で手首をやって全治5日
・釣りで大物を釣りすぎると手首が(ry
・村人もしょっちゅう負傷するので全員揃った例しがない
・たぬきちがつねきち並にがめつい、そしてつねきちはそれ以上
おいでよ「た村」
「ひぐらしの森」
ひなみさわ村。ここは人間と鬼が一緒に暮らせる不思議な村。
ここに新しくすむことになった主人公は家のローンを返しながらのどかな自然や、
愛想いい村人たちとともに、のんびりほのぼのした生活を送る物語です。
村にある主な施設、
・交番:おまわりさんが2人(おおいし&あかさか)居て、イベントの情報を聞いたり落し物をもらうことができます。
・商店:いりえとみよがいて、アイテムを買うことができます。
・神社:「おやしろさま」が祭られている所です、お祭りの日にはりかがここにいてアイテムがもらえます。
・ゴミ捨て場:ご自由にお持ち帰りしてください。
・喫茶店:バイトの娘のしおんやマスターがいて、コーヒーや紅茶を飲めます。
なお、毎週土曜日にとみたけがきているので、おだてると歌を歌ってくれます。
・郵便局:みおん(夜はおりょう)がいつも居る郵便局でここから手紙を出すことが出来ます。
他にもさまざまな施設があります。
>>891 激しく既出。だが配役に笑わせてもらった
ゴミ捨て場にはケンタくんにんぎょうとかが捨てられてるんだろうな
どうしてひぐらしはあんなに面白いのに厨はこんなに痛いんだろう
お前もそれを面白いと思っている時点でご同類なのにどうしてこんなに他人事気分でいられるんだろう
魚釣りをしてびしょ濡れになる服。
魚と汗の臭いが染みついていてとっても臭い服。
そんな服を着ていても何も気にせずに笑顔で歩いているキミはエラい!
ある雨の日に大きな魚影を発見!
早速釣上げた魚影の正体はなんとダンベルの死体・・・・!
リサイクルボックスに入れて見なかったことに
898 :
枯れた名無しの水平思考:2008/02/11(月) 21:57:58 ID:lk7BXwNtO
保守
899 :
枯れた名無しの水平思考:2008/02/23(土) 19:06:04 ID:otd2tHsvO
良スレあげ
そうだ…よく考えればあり得ない事だ…
動物が喋るなんて…
そうだ…よく考えればあり得ない事だ…
僕は何年も食事を取ってないが生きている…
そうだ…あり得ない事だ…
僕は20階のビルから飛び降りた筈なんだから…
やがて、そんな自問自答も意味を為さないと僕の脳は認識したのか、村に来る前の記憶には靄がかかっていく…
家の郵便受けを見ると、母さんから手紙が来てた…
これもあり得ないことだ…
たしか母さんは僕が死ぬ一年前に自殺したんだから…
思いだしかけた記憶にも靄がかかり始めて、どうぶつの森の一員としての記憶が上塗りされていく……
そして僕は考えることを止めた…
今見ている夢こそがリアルだと信じて
>901ありがとう。
意味のある作品にしようと思ってたが途中から考えがまとまらず、ただそれっぽいだけの意味なしの作品になってしまった…orz
精進するよ
903 :
枯れた名無しの水平思考:2008/02/29(金) 12:48:01 ID:99T4ohfAO
僕の村にはタコが住んでいる。
…タコ?あの海にいるはずのタコ?確かにタコだ…。名前にもその存在をアピールするかのようにタコという名称が付いている。
確かにタコは海から出てきても生きることが出来る。
だが一生を陸で過ごすタコなんているのか…?
ある日タコリーナは風邪をひいた。
「くすりをちょうだい…」
僕はよく村の動物が風邪をひいたら薬を持って行って治してあげていた。
しかし、こいつだけはなぜだか薬をやる気にはならなかった…
だって、本来は海の中にいる生き物なんだ…。
海の中は寒いだろ?風邪をひく意味がわからない。僕は様子を見ることにした。
次の日も、その次の日も薬を届けなかった。
風の噂でタコリーナは引っ越したと聞いた。
その日僕は部屋で模様替えをしていたんだ。すると外から水の滴る音が聞こえてきた。
今日は雨は降っていない…
ノックが聞こえたが僕は不気味に思い、開けなかった。
「くすりをちょうだい…」
そう一言言うとドアが開かれた。
引っ越したはずのタコリーナだ…
タコリーナは今海から上がったかのようにびしょ濡れだった。
硬直して動けない僕の体にタコリーナの吸盤が張り付いてきた!
もがいてももがいても八
904 :
枯れた名無しの水平思考:2008/02/29(金) 12:52:23 ID:99T4ohfAO
本の足が絡み付いてくる…
僕は必死にポケットの中にある薬をタコリーナに渡した。
おとなしく薬を受け取りタコリーナは出ていった。
僕は次の日から寝込んだ…
この吸盤の痕…、何年経っても取れないんだ…
905 :
枯れた名無しの水平思考:2008/02/29(金) 14:31:32 ID:4uWCuVBRO
2099年にしても住民が生きてるのには驚いた。
しかも見た目がちっとも変わっていない。それは自分も同じだった。
この村の住人には不老不死の呪いがかけられてるのだろうか。
とうに亡くなったと思っていた母さんからの手紙も未だに届く。
保守
何回読んでも
>>222が好きだ…
薔薇のあたりがホラーというより切なすぎる
<速報>カブ違法保存事件に進展か
-http//www.doubutsu.com/news/ID20080318-
どうぶつの森門番は、村在住の人間・○○容疑者の脱法保存によるカブ取引法違反の事件に関連して、同容疑者と同居していた人間3人にも事情聴取を行っていた事が判明。
それによると彼らは手に入れたベルを全て容疑者に預け、大量に購入したカブをカブ価が高騰している他の村で手分けして売りさばいたと供述している。
また容疑者はカブを購入する度に、深夜つねきちのテントが置かれる前の地面にわざとカブを置くなどして、落とし物係の門番に1500個預けていた事も供述しており、門番の落とし物係にも事情聴取を行っている。
家具屋「イナリ家具」店主のつねきちは――
「うちは関係ないですわ。テント張りに邪魔なもんのけて、決まり通りに門番さんに預けただけですわ。…ええ、他人のカブに手ぇ出すほどヒマありません。商売の邪魔でっさかい、そろそろ帰ってくれまへんか。」
尚、この事件に関し、インサイダー取引の疑いがあるとして、近日中に村長とたぬきちにも逮捕状が出るものと思われる。
おい森でグロを求めている人は ハッピーフレンズツリー でググれば近いものが見られるかも
責任は取らないが
良スレage
915 :
枯れた名無しの水平思考:2008/03/20(木) 16:27:09 ID:xJC5B9TFO
何故わかるのだろう
私は一人暮らし 誰も家には入らせない
しかし、決まって手紙が届く
今も私を、誰かが見ているの・・
>>912 おい森じゃないし吐きそうになった……。
グロい……
気持ち悪いよ……
臓器も特に出たりしないし、血が所々の場面で飛び散ったりしてるだけだろ。
そんなんじゃ少年漫画も読めないよ。
>>917は見てから言ったの?
ハピツリは大方不慮の事故だけど目玉を抉られたり
口の中にガラスの破片が大量に刺さったりする描写があるアニメだぞ?
慣れればあの絵柄と内容のブラックさのギャップが楽しめると思うけどおい森とは違うだろ。
ハピツリは結構シュールでグロいと思うけどね
>>917はグロいものをグロくないよ普通だよと言いたい年頃なんじゃないだろうか
私、グロいマンガとか、画像なら結構平気なんだけど……。
何故かあれだけはダメなんだよね……。
小3の時うっかり見て、トラウマになったからかも知れんorz
ホラーと書くからグロな人が寄ってくるのかな。
ミステリーならどうでしょうか
次スレ立てるなら、「グロじゃないよ」みたいな一言をつければいいんじゃない?
テンプレで「グロはご遠慮ください」とか。
【ミステリーだよ】おいでよどうぶつの森がミステリーゲームだったら 3【グロ禁止】
長いが……。
【テンプレ読んで】はいらなくね?
テンプレ読むのは当たり前だと思うから
読まないやつもいるけどな
つけるべき?
つけぬべき?
つかSS(笑)が増えたのこのスレからじゃん。1スレ目の頃は1行ネタ中心だったはず
蟲ネタとか猟奇とかキャラ虐殺はどうよとかで揉めた事もあったしグロも別に異端じゃなかった
ネタがうまけりゃどっちでもいいけどわざわざテンプレ作るとかにわかの自治で固める必要ないでしょ
何が言いたいかというと、お前らまとめサイトの存在を忘れてませんか。
ttp://horroranimal.okoshi-yasu.com/
保管庫の中の人……を、思い出しましたよ。
おぉ!
いいんじゃね?
>>924だが
>>930乙!これでいいよ
自分のSS?みたいな文は変えてもよかったんだが…ありがとう
でもまだ次スレには遠いな
933 :
枯れた名無しの水平思考:2008/03/28(金) 14:32:25 ID:NwsbGdPx0
さっきメッセージボトル拾ったんだ。
ワクワクしながら中身読んだら
この村には僕の捜し求めるものはない
とか書かれてた…。
一体何を捜し求めていたんだろう、この送り主は…。
前スレって何処でみれんの?
936 :
枯れた名無しの水平思考:2008/04/06(日) 09:03:56 ID:YouCDVG30
ある一人の住人が、あてもなく歩いているといきなり落とし穴にはまった。
そのままもがいていると、後ろに人の気配を感じた。
振り返ってみると主人公がいた。
「あっ、ちょうどよかった助けてくれぃ。」
しかし主人公は斧を振りかざした。そして主人公はその遺体を家に持ち帰った。
遺体を処理したあと、主人公はいった。
「こんどたぬきちさんに包丁買ってもらわないと」
死の直前、その住人は、自分か何の動物か思い出した。
牛だった
果物のほかに食べ物の無いこの村で魚以外の動物性タンパク質を取る方法は、唯一つ。
以上オレの村で豚、牛、馬か優先的に引っ越す理由でした。
>>928 こいつらに何を言っても無駄
去年気付きました^^
村に閉じ込められてどのくらいの時間が経っただろうか
ボクは今日という日を待ち望んでいた、そうガーデニング大会が始まる日だ
鶴は千年、亀は万年と言われるほどだ、ボクは村一番の御長寿である村長さんなら、この村について何か知っているのではないかと思っていた
ボクは再び、ガーデニング大会で、役所前に出てきた村長さんとお話しをする機会を狙っていたのだ
…村長さん…あいかわらずだ、ボクが釣り大会の日に会った時と様子は変わらない、今回も花の種をくれるだけで村については何も話してくれない…
やはりダメか…
しかし、夕方にもう一度訪ねたときにポツリと漏らした村長さんの一言が気になった…
わしは もうつかれ果てた…
少し間が空いて口を濁らすように、立ちっぱなしじゃったからのぅ…なんて言ってたけど、なんだが意味深な言葉だった…
春を告げる満開の桜、村を彩る鮮やかな花、ボクはそんな村の景色を、複雑な気持ちで眺めることしかできなかった…
全く恐くないですが、雰囲気だけでも楽しめたらどうぞ(^^;)
939 :
枯れた名無しの水平思考:2008/04/08(火) 22:44:58 ID:lzFyJ45ZO
てすと
941 :
枯れた名無しの水平思考:2008/04/12(土) 23:34:57 ID:nMQTZJTW0
村に、ラッキーが越してきた。
彼の存在自体が、ホラーなんだが…(黙っていれば)
フォアグラっていう名前が怖いんだが
お前そのうち食われるぞ、と言いたくなってしまう
ハムカツやケンタのことも忘れないであげてください
944 :
枯れた名無しの水平思考:2008/04/14(月) 18:19:32 ID:kJVcTXjF0
(マース)
947 :
枯れた名無しの水平思考:2008/04/18(金) 20:17:25 ID:MHcrWs250
948 :
枯れた名無しの水平思考:2008/04/20(日) 10:20:57 ID:SP/i5e5f0
あと2
このスレで最も引き立つ
>>950…次スレを…どうぞ…
↓
950 :
枯れた名無しの水平思考:2008/04/21(月) 21:12:07 ID:VxMlHOFl0
……(゜_゜)……ん?
ぐる(== )ぐる
ぐる(゜o゜)ぐる
……(゜o゜)……
>>950?
951 :
枯れた名無しの水平思考:2008/04/21(月) 21:13:36 ID:VxMlHOFl0
もう立てていいの?
952 :
枯れた名無しの水平思考:2008/04/21(月) 21:18:22 ID:VxMlHOFl0
立てました。
953 :
枯れた名無しの水平思考:2008/04/21(月) 21:20:51 ID:VxMlHOFl0
もしかして早すぎた?
ちょっと早かったかも名
でも乙
あとsageろ
ごめ、忘れてた
立てたのなら、そのURLを貼るべし。
あんまり進みの早いスレじゃないんだから、970ぐらいで良かったんじゃ。
残り40レス余り、どうすんだこれ。
ニワトリの名前がケンタって時点で\(^o^)/
すみませんでした。
そのまますぎる名前も妙に怖い
豚のトンコとか…
◯◯警察署は5日、××むら、無職△△容疑者を監禁罪の疑いで緊急逮捕した。
調べによると、△△容疑者は同月4日、村にカブなどを売りにきていた、農家のカブリバさんを、むらの外に出られないように監禁していた疑いが持たれている。
近隣住人の話によると容疑者は、意味も無く魚や虫を捕まえては逃がしたり、木を揺するなどしながら、カブリバさんが村から出られない様に監視していたと話している。
又、同日の午後になり、住人が容疑者と一緒に買い物や役所、容疑者宅を訪れたいと話すと、容疑者は建物に入りたくないなどと述べ、怪しい行動が目立っていたという。
保護されたカブリバさんはかなり衰弱していものの、命に別状はなく、引き続き病院で手当てを受けている。
調べに対し容疑者は、午後にカブを買いたかった、赤カブを腐らせてしまってムシャクシャしてやったなどと述べており、署ではさらに余罪がないか調べを進めている。
以前の、たぬきちのカブネタを参考に書かせて頂きました。
既出でしたらホントにすいません(;´д`)
963 :
枯れた名無しの水平思考:2008/05/09(金) 20:45:25 ID:j+UMAemJ0
そんな裏技があるの!?、知らなかった。
次スレ落ちた?
落ちちゃったみたい
次スレはこっちがdat落ちする寸前の
>>980で良いんじゃない?
「たぬきちさんだって人の子ですもの。悩みだってありますよね」
いつものように住人と会話をしていた。話題はたぬきちが最近元気がないという事について。その時は相手が言った意味をあまり気にとめていなかった。
会話も一旦終わりにし、村をぶらぶらしながらさっきの会話内容を思い出していた。
そこで違和感に気付く。
たぬきちだって人の子…。人?どう見てもたぬきだろう。きっと言葉のあやなのかもしれない。
そう自分で納得した。はずなのだがいつまでたっても違和感が消えない。
そういえばあの時、相手は何か慌てていたような気がした。例えるなら、言ってはいけないことを言ってしまった時のような。
こうなったら聞いて確認してみるのが一番だ、と村中を探した。他の住人はいるものの、会いたいどうぶつだけどこにもいない。もしかしたら家に?
ノックをするも返事がない。一応ゆっくりとドアをあけ中に入る。そこにはベットに寄りかかり、風邪にかかってしまったのかぐったりとした姿の住人がいた。
「あ…、よかったですきてくれて。おくすり…ありませんか…」
くすりを最近買ってなかったから手持ちにはなく、急いでたぬきちの店で買ってくると伝え、ダッシュした。
「くすり?ごめんね。今はないんだなも」
「そんな…じゃあいつ、いつはいってくる?急ぎなんだ!」
こっちが切羽詰まっているに対し、たぬきちはのんびりとした対応しかしない。
「うーん、そんなこと言われても。早くても再来週なんだも」
そんな!そんなに遅いんじゃあの住人は……!
絶望に落ちた僕は見てしまった。たぬきちが笑うところを。
「残念だったもー。うっかりじゃ済まない事もあるんだも」
むしろ、次スレいらないんじゃない?
最近ネタ切れ気味だし、よほど住人の心を射止めた作品じゃないとコメも付かない有り様だし。
次も落ちるんじゃないかと心配だわ。
2スレも使っていれば、大体の人が考え付くネタは既出だったりするからね。
ソフト自体の発売から時間も経ってるし、ネタ切れは仕方ない気がする。
あの人は、今日も眠り続けている。
あの人は、もう永遠に目を醒まさない。
…そっと撫でたあの人の頬は、氷のように冷たかった。
−−−
今日も村には、私ただ一人。
私以外は、いつも同じ言葉しか返さない獣達と。
そして、ずっと目を醒まさない、あの人だけ。
この世界でも、私は独りぼっちだ。
!マークを出して駆け寄ってくるワニには見向きもせず。
今日も、金のじょうろで日課の水やり。
大きな家は、独りぼっちの私にはちょっと大きすぎて。
せっかく、あの人と一緒になるために、どんなに汚いことでもやったのに。
自らの魂まで汚して手に入れた、あれも、これも。そして、この大きい家も。
あの人を振り向かせるには、足りなかった。
−−−
フリーマーケットの日は、お金儲けのチャンス。
獣どもに、化石を3倍近い値段で掴ませてあげる。何度も何度も。
ワニはまるで壊れたキャッシュディスペンサみたいにベルを吐き出し続けた。
…ベルは全部やくばのゴミ箱に突っ込んだ。
とっくに貯金は999,999,999ベル。わかってる、こんなのただの暇潰しだ。
赤い薔薇はこんなに植えたのに、いつまでたっても黒い薔薇は生えない…。
…薔薇の生け垣を眺めながら嘆息する。
欲しいのは、蒼い薔薇。あの人の髪に挿したげるんだ。
そのために毎日お手入れしてるのに…黒い薔薇すら生えてこない…。
−−−
こっちには蒼いバラも金のバラも咲き乱れてるのに。
場所が悪いんだろうか。どこに植えても育つものだと思ってたんだけど。
金のじょうろ、金の虫取り網、金の釣り竿、金のパチンコ、金のスコップ。
そして、数多のアイテム。手に入れられるものは全て手に入れたのに。
それでも、あの人が目を醒ますことはない。それがこの世界のルールだから。
深い溜息を漏らしながら、赤い薔薇の蕾をくしゃり、くしゃりと握り潰す。
それに抗わんとする薔薇の、刺の痛みも、私には感じられなかった。
−−−
屋根裏部屋に戻ると、あの人はやっぱり眠り続けていた。
私が起きている間は、あの人は絶対に目を醒まさない。それがこの世界のルール。
たとえ口にバラをくわえさせてあげたくても、それは絶対に叶わない。
それに、あの人は永遠に眠り続けているから。
わたしが眠っていようとも、あの人が目を醒ますことはないのだ。
ホラーとは違うけど、なんか切なくていいな
あれから、どれぐらいの年月が経ったことだろう。
春夏秋冬、季節は幾度も幾度も巡ったけど。
あの人は、今日もあの時と同じ姿のまま。
ただただ、私だけが老いさらばえていく。
−−−
ここは永久の、常若の国だと思っていた。
永遠に、私と、あの人と、二人っきりのティルナノグ。
でも、今になって気づいた。
私の命が絶えたその時、この世界も終わってしまうのだと。
この重い扉を開ける力も、もう私にはなくなってきている。
それでも、渾身の力で、ぎいぃぃぃぃぃっと扉を引きずるように開ける。
扉の隙間からは、痛いほどの冷気が漏れ出した。
……この部屋の隅で、あの人は時まで凍ったまま、静かに横たわっている。
私は、ぼろぼろのDSを片手に、あの人の側に腰掛けた。
−−−
電源を入れると、いつでもこの世界に来られる。
幾年を重ねても、村も、獣達も、私も、あの人も。
この世界は、変わらない。
今は、私とあの人、屋根裏部屋で二人、昏々と眠り続けてる。
もう、あの人は永遠に目を醒まさない。
細い首。あの人の首に残る痣。私の手に未だに残る感触。
だから、もう目を醒ますことなんてないと思ってた。
でも。今日、あの人は目を醒ますんだ。
どうして、こんな簡単な方法に、気づかなかったんだろう。
−−−
私は、指であの人に、こつんと触れた。
私でなく、あの人に、こつんと触れた。
それだけのことだったんだ。
扉が断末魔のような音を上げながら、ゆっくりと閉まる。
もう、私の力で開けることは、かなわないだろう。
私だけ、ずいぶんと年を取っちゃったけど。
…また、動いてるあの人と逢えるんだ。
−−−
霞む視界の中、あの人はゆっくりと起きあがった。
今度は、私が屋根裏で眠り続ける番。
蒼い薔薇が咲き乱れる村を、あの人はゆっくりと歩いて…
―――――――――――――――――ぷつん。
次スレ必要ない。
982 :
枯れた名無しの水平思考:2008/05/23(金) 19:22:50 ID:o04SxlQW0
勃った勃った痔スレが勃った