世界で一番難しい言語を決めるスレ

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69Agent Provocateur @ ◆H6vNbu2PFg
なんだ、>>57のプロシア語読める奴誰もいないのか。
つか、あれをスラスラ読める日本人なんて、多分俺を含めてもほんの数人だろうなwww
理解の助けになるように、俺様がリトアニア語に訳しといてやる:

Girėnas
Jurgis SauerweinŲas (sk. Zauerveinas) buvo gimęs 1831 metų sausio 15-ąją dieną
Hanoveryje. Pagal kvalifikaciją filosofijos daktaras, buvo jis publicistas bei
poetas, kuris skelbė tautų lygybę apvažinėjęs visą pasaulį. Daug darė sorbų tautai.
1877 metais atvažiavo į Prūsų Lietuvą ir Girėno vardu ėmė dalyvauti jaunoje
lietuviškoje spaudoje, palaikydamas nacionalinį atgimimą.
Eilėraščiuose kėlė lietuvišką dvasią, tautos kultūros vertybes, publicistikoje
gynė lietuviškos tautos interesus.
Zauerveinas-Girėnas tapo garsus dėl savo eilėraščio "Lietuvininkais esame mes
gimę", kuris su Didžiosios Lietuvos kompozitoriaus Stasio Šimkaus muzika tapo
Mažosios Lietuvos himnu. Po 1898 metų jis nebegyveno Lietuvoje. Mirė Norvegijoje
1904 metų gruodžio 16-ąją dieną.
70Agent Provocateur @ ◆H6vNbu2PFg :2010/10/26(火) 00:30:00
>>69
おっと誤植:
Jurgis SauerweinŲas → Jurgis Sauerwein'as
71Agent Provocateur @ ◆H6vNbu2PFg :2010/10/26(火) 07:32:23
>>57
標準リトアニア語の知識だけでは理解しがたい現象・語彙について幾つか注記する。
1)bēi はbe動詞の過去単数形。リトアニア語 buvo よりラトビア語 bija (3人称)を
想像した方が分かりやすい。
プロシア語でも全般にラトビア語同様リトアニア語に比べて語末母音の磨耗が激しいが、
特にそれは動詞の単数人称形に顕著で、幾つかの基本的な動詞を除いて、ネオ・プロシア語では
単数1・2・3人称形は全て同形。
本来なら1・2・3単はそれぞれ *bēju, *bēji, *bēja なのであろうが、u/i/a の母音の区別が
曖昧になった結果全部同形となった。(ラトビア語ではそれぞれ biju, biji, bija)

2)pagerdau 「(彼は)言う、唱える」(3人称単数現在形)
Enchiridionには stai quai stan Ebangelion pogerdawie 「福音を唱える人々」という言い回しで
この語が出てくる。pogerdawie はリトアニア語風に書くなら *pagerdauja (不定形:*pagerdauti)
古リトアニア語には gerdas 「音(複数形で「噂、消息」)」という同源語がある。
pogerdawie の語尾は -auja の -a が弱音化してそう書かれている。
ネオ・プロシア語ではこのタイプの動詞語尾 -ja (-ju, -ji) は削って現在単数人称共通形としている。

3)pergūba 「(彼は)やって来た」(3人称単数過去形)
古プロシア語でもリトアニア語同様 eiti 「行く」のような動詞が現れる。
しかしこの動詞は過去形で全く別の語幹を用いる。(ラトビア語も同じ)
per- なる前綴りが付いて perei- となると「来る」の意味になる。
但し、第一カテキズムには pergeis twais laeims 「汝の王国がやってきますように」
という文があり、現在形(厳密には希求形)でも pergei- のような語幹が現れているが
この詳細は不明。(恐らく-g- は誤記と思われるが、過去語幹からの類推でその子音が現在形
に定着した方言形の存在も考えられる)
72Agent Provocateur @ ◆H6vNbu2PFg :2010/10/26(火) 08:04:14
>>71 の続き
4)pastāi zmūnintan 「(彼は)称えられた、有名になった」
pastāi はリトアニア語 (pa-)stoti を参照。本来なら *pastāja (=リトアニア語
pastojo)。ここではドイツ語 werden に倣って受動態形成の為の助動詞。
zmūnintan (原形 zmūnints) は過去被動分詞男性単数対格形。
Enchiridion に smunents [zmu:nents] と書かれる「人間」を意味する名詞からの派生語。
エルビング語彙集第187語にはドイツ語 Man の対訳語に smoy [zmo:j] という語が出てくるが、
これはリトアニア語東部下位方言に存在する方言語彙 žmuoj (標準語では žmogus) に酷似する。

この動詞は原義が「人間(男)にする」から「一人前にする」、「立派にする」、「讃える」のような
語義の変遷を経たものと考えられる。

5)Aulaūwa 「(彼は)死んだ」
Enchiridion には aulaut 「死ぬ」という不定形が出てくる。2)で言及した pagerdaut 「唱える」
と同じ活用タイプの動詞。
このタイプの動詞の過去形は -auwa となる。リトアニア語なら gauti 「得る」が過去形(3人称)で gavo
となるように、本来なら *aulawa となるところだろうが、現在形の類推から過去形でも -au- が古プロシア語
ではそのまま残っている。
このような純粋な(単純)過去形は古プロシア語文献ではあまり現れず、その代わり過去能動分詞(主格形)の使用が
頻繁な為、古プロシア語の諸動詞の過去形の詳細はあまり分からない。

pagaūwa 「(彼は)始めた」にも全く同じことが言える。(リトアニア語 pagavo)
pagaūt は元々「取る」のような意味だったと思われるが、恐らくはドイツ語 anfangen
(fangen は「掴む」)からの影響で「始める」のような意味に変化していったらしい。
旧プロイセンの古リトアニア語でも pagavo + inf. で「(彼は)・・・し始めた」のような
意味で用いられていた。
73Agent Provocateur @ ◆H6vNbu2PFg :2010/10/26(火) 08:34:15
このように古プロシア語の資料は限られている為、その詳しい研究にはリトアニア語と
ラトビア語(及びそれらの古語と方言)の知識が絶対必要。
しかし、プロシア語は至るところに古形・古態を保存しており、その知識なしにバルト基語
(バルト祖語)、ひいては印欧祖語の詳しい研究もまた不可能。

別のスレで言及したように、ラテン語「月」lūna の印欧祖語形は *louksnā
であるが、そのラテン語形は勿論、アヴェスターの rauxšnā よりも
古プロシア語 lauxnos (=lauksnos; これは複数形で単数形なら *lauxnā / *lauxnō;
意味は「天体、星」)の方が遥かに原形に近い。
このことからもプロシア語学の持つ意味の大きさが窺い知れる。

三省堂の言語学大辞典の「古プロシア語」の項の執筆者は、プロシア語は
おろか、リトアニア語さえ全く分からないくせに、手元に幾つか(ロシア語と
ドイツ語で書かれた)文献があるというだけで、そこから得た表面的・皮相的な
知識だけで「名声」が欲しくて、自分がその大辞典の編集者の一人という立場を
利用して書きなぐっただけであり、その内容が極めて貧弱なのは言うに及ばず、
他にもっとプロシア語の具体的な知識がある学者を差し置いて、ゴリ押しして自分が
書くことを主張したタワケ者。
ここに書いたことだけからも、俺様がそんなタワケ者より圧倒的な知識があることが
十分に証明されている。
ここでこの掲示板を見ている全ての言語学者に警告する:

よく知りもしないようなことを名声(と原稿料・印税)欲しさに書くとか、日本の学問
レベルを貶めるような愚挙は止めな!おめーらのような雑魚の何倍もの知識をもっている
人間は民間にもいっぱいいるの。