そこをガツンであった。
誰が──。
ぬるぽと言ったというのか。
「おめえよう、
>>275のレスを見たのかい?」
そう言われて、もう一度レスを見た。
双眸を見開き、11の文字列を追う。
ガッではない。
ガッではなかった。
>>275 突っ込んでくる。
突っ込んでくる。
突っ込んでくる。
そう、突っ込んでくる。
そこを――
ガツン。
であった。
>276
お前もそうなのであろう?
後頭部に槌を打ち込まれたくてたまらないんだろう?
>276の言葉には言外にそういう含みがあった。
そうだ。お前の言う通りだ。
この槌がお前のドタマにめり込む感触を何度も想像していたさ。
何度も。何度も。何度も――
俺はガッしていた。
「やはりな。
『TWO突風!』など、お前は知らぬか――」
男は、
>>275にそうつぶやくと、たまらない顔をした。
かつては、四大少年誌などと、呼ばれていた時代もあった。
ドカベン。
がきデカ。
マカロニほうれん荘。
ブラック・ジャック。
名のある強者たちが秋田書店の門を叩き、
描き、
描き、
描き、
描き、
そうやって、いくつもいくつも、大輪の華を咲かせていた。
だが、今は――――
今は――――――
(つ∀`)
今はたまらぬチャンピオンであった。
>>280 いい漫画だったよな。
ああ。
いい漫画だった。
アレがなければ、チャンピオンは屑みたいなものじゃないか。
そう思った。
同じコンビが新連載を始める。
その報を聴いた瞬間の歓びは、今でも忘れられない。
泣いた。
嗚咽した。
号泣した。。
ファミリーマートの雑誌コーナーで、俺は人目も憚らず、泣き、叫び、吼えた。
本当だ。
しかし――
ガキ警察。
ガキ警察。
ガキ警察――
(つ∀`)
やあねぇ――
あたしは、キンドーちゃん―――
にぃ
たまらぬマカロニであった
かま。
かま。
カマッ。
ちょぉぉぉおお。
たまらぬトシちゃんであった。
「そりゃあ違うぜえ、若いの」
「どう違うのですか」
「プラレス三四郎が強いだの、がっぷ力丸が強いだの、つきつめてゆきゃあ、そんなのどっちでもねえんだよ」
「―――」
「強いほうが強いんだよ」
「意味がわかりません」
たまらぬ酔っ払いのへ理屈であった。
>>266 一つは、私が転載させて頂いた。
あまりに出来がよく、他の人間の目に触れさせることなく
消えてしまうのはあまりに惜しかったからである。
しかし、今になって思えば他人の作品はその人のものであり、
勝手にここに載せたのはやはり良くない行為であった。
熟慮の足りない私は、破廉恥な男かもしれぬ。
>>285 転載ってことわっときゃ良かったかもな
ちなみに、どれだい?
>>266 おいらは書いたぜ――
>>286 前スレの運動会ネタである。
「銭だな---」というやつである。
正直、スマンかったぜ。
延髄。
突。
割。
延髄。
突。
割。
回。
転。
回。
転。
延髄。
突。
割。
「たまらぬ、エアマスターであるなぁ――」
小娘。
乳。
揺れ。
幼女。
巨乳。
揉み。
萌。
俺は、それを見ながら愕然となっていた。
これまでの、自分の見てきたチャンピオンは、いったい何であったのか。
――たまらぬエイケンであった。
シーツを被っていた。
白いシーツである。
「諸行無常」と書いてある。
自筆か、なかなかの達筆であった。
それを、すっぽりと被っていた。
オバケのQ太郎――
誰もが、それを連想してしまうであろう。
しかし、こいつは違う。
そんな、生易しい“モノ”ではない。
殺気。
恨。
怨。
そんな、禍々しい気を放っていた。
すさまじい気であった。
もはや、モノなどではない。
妖怪――
そう、妖怪である。
その妖怪から、発せられた。
声、などではない。
叫び。
いや、音 とだけ言って良い。
これもすさまじいものであった。
「消防署の方から来たぜ!!!!!!!!!」
たまらぬ、地方妖怪マグロであった。
291 :
水先案名無い人:2005/09/27(火) 12:47:05 ID:ptLKjSTZ0
>>290 男は唇の端を吊り上げた。
「ふざけた格好だぜえ」
「殺すよ」
たまらぬフカヒレであった。
ボンゴを叩き、サンバが響く。ここは、南のカルバナルである。
ここでは心を滾らせた男達と女達が、眠りさえ忘れ踊り明かしているのである。
応。
礼。
応。
礼。
>>292 「たまらぬ、マツケンサンバであるなぁ―――」
もしや──カルナバルではないのか。
そういう気がしてならなかった。
「カルナバルか」
「カルナバルだ」
そういうことになった。
悲。
ただただ、悲。
悲、悲、悲。
涙、涙、涙――。
枯渇。
失くした笑顔は二度と戻らないやもしれぬ。
しかし――。
しかし、いつの日か。
過去――昔を語れるであろう。
過去――思い出を笑えるであろう。
故に――。
やめよ――くよくよするのはやめよ。
今日も心地よい風が吹いてるではないか。
巡。
巡、巡、時代、巡。
喜、悲、喜、悲、喜、悲、喜、悲、喜、悲、喜、悲、喜、悲、喜、悲、喜、悲、喜、悲――。
再生。
再会。
「たまらぬみゆきですね――
>>296は」
「たまらぬなあ――」
たまらぬお時間拝借であった――
298 :
水先案名無い人:2005/09/28(水) 12:08:37 ID:fQ3E9Ak60
「武蔵――」
武蔵を、斬らねばならぬ。
「武蔵は、どこだ」
倒れた旅人が
生まれ変わって、歩き出したのだった。
扉を叩き、靴音が響く。ここは、南のアパートメントである。
ここでは心を怒らせた男達が、眠りさえ忘れ叫びり明かしているのである。
輪。
礼。
輪。
礼。
「たまらぬ、マチキンであるなぁ―――」
いい300だなーー
ああ、いい300だな・・・
そういうことにした
そういうことにした
304 :
水先案名無い人:2005/09/29(木) 08:31:44 ID:ZgYkOKfd0
>>300
俺は叫んだ。
「てめえ、そこをどきやがれ!!」
「
>>304よ――お前、俺の見ている前で
>>300とやれ。」
「嫌ならばいい。お前がそのちゃらちゃらしたレスを、もうこのスレに書き込まねばいいだけだ。」
306 :
水先案名無い人:2005/09/29(木) 10:01:10 ID:ZgYkOKfd0
>>305
この男、おそらく下着までもがピンクなのではないか。
308 :
水先案名無い人:2005/09/30(金) 05:57:56 ID:3x66rzAo0
「こんな鎖で、俺を縛ったつもりか!!」
びき、
びき、
めき、
めきっ、
「
>>308――いいからsageろ
これだけageたんだ。坊やが歩いて帰るには、もうsageる以外に方法はないぜ――」
うるせえ――
ageてしまえ。
と、思う。
待て。
違うぞ。
これはおれの考え方ではない。
おれの意志ではない。
どうしたのだ。
おれはどうしてしまったのだ。
sageてくれ。
誰かおれをsageてくれ。
音をたてて、ブリーフが裂けていた。
avex。
川野。
及川。
たまらぬ、祭りであるなぁ――
>>312 た。
った。
だった。
キだった。
バキだった。
キバキだった。
バキバキだった。
エアロがバキバキだった。
「お前に、言っておく事がある――」
「なんでしょう」
「俺は、登っていた――」
「登っていた?」
「ああ」
「何をですか」
「階段だ」
「階段、ですか――」
「俺は、階段を登っていた」
「それがなにか――」
「だが、いつのまにか、降りていた――」
「どういうことでしょう」
「俺は、階段を登っていたと思ったら、降りていた」
「何を言っているのですか――」
「俺にも――わからん」
「――」
「ありのままだ――」
「はい」
「ありのまま、今、起こったことだ」
「そうですか――」
「――」
「――」
そういうことになった。
>>314 む、むう。
そういうことになった――
たまらぬ使い方であった。
ディオの棺桶を空けた瞬間
私は尻の穴に氷柱をぶち込まれたのだよ
>>317 このようなコメントがあったのか
なんと、シンプルで
なんと、わかりやすい
「──そういうことになった。」
これではファイルナンバーなど書く必要がないではないか。
もう、このようなコメントは、二度と見れないであろう。
これが、最初で最後だ。
それだけのものを見てしまったのである。
これだけのコメントは、もう、おそらく出ないであろう。
それに、誰にでも書けるというものではない。
まいった。
少し、大袈裟であった。
そしてまとめサイトの更新はみんなスルーであった
「まとめサイトの説得力ある描写にはうなった!」
作家 夢枕獏
この異様な迫力を持ったまとめサイトを、ぼくは第一スレでの設立時から注目して読んでいた。
スレッドからの抽出も過去ログのミラーも遠慮がないのがよかった。
おそらくは、この管理人が何年もあたためていたものが、このサイトでいちどに噴き出したからであろう。
小説の説得力が”文体”によって生まれるのなら、サイトの説得力は”更新”であると思う。
どのような”更新内容”を住人の目の前に差し出せるかである。
その”更新内容”の説得力が、そのまま、そのサイトの持つ説得力になる。
小さな理屈はどこかに消えてしまう。
そういう意味で、スレッドの
>>1にあるまとめサイトの”トップページ”を見た時、その不気味さ、つまり説得力にぼくはうなってしまった。
このような”ページ”を見せられれば、住人はそのサイトを信用してしまうのである。
「SFは描写だ」と、山田正紀氏(SF作家)が何かに書いていたが、サイトも描写であるとぼくは思う。
このサイトの次更新は、やがて必ず行われねばならないものであろう。
「ほうっっ」
「ちいいっ」
たまらぬ放置であった。
324 :
水先案名無い人:2005/10/03(月) 08:50:58 ID:RTdlEIBO0
「拙者、眠放置郎と申す」
刀身回転からの袈裟斬りでほら円月殺法入った――
樹がたっている。
一本の樹がたっている。
大きいかといわれるとそうではない。
しかし小さいというわけでもない。
大きさはそう、2Mあるかないかといったところだろう。
ちょうど庭木にするにはもってこいだろう。いた。
そして小さな花が咲いていた。
ひとつやふたつではない、もっとおおくの・・・・
10や20ではきかない100あるいは1000もの花がついているかもしれない
と――
風が吹いてきた。
静かな風だ。
いや、周りにその木しかないために、音を立てなかったのかもしれない。
そして涼やかな、人をさびしくさせるような風だ。
どうやら、その風は秋を運んできただけではなく心地よい匂いも運んできたようだった。
この樹の花の匂いであろう。匂いというよりも芳香といったほうがふさわしいかもしれない。
この芳香をかぐだけでもしくはこの樹の名を聞くだけでこのスレを思い出してしまう
たまらぬ金木犀であった。
今年もまた、
金木犀の季節になったのだなぁ――
328 :
326:2005/10/03(月) 20:16:07 ID:0Rl8JccZ0
ああ、なんということか。
実はこのスレに投下するのは初めてのことである。
このスレが始まった当初からみているのに書き込むのはなんと初めてなのである。
初めて書き込むのでミスがあるかもしれない。
だが、
家に金木犀があったのでどうしても書き込みたくなったのである。
さあ、どんなレスでもしてみるとよい。
友よ―――
329 :
水先案名無い人:2005/10/03(月) 22:09:43 ID:/NAQlq6j0
「花の匂いのする風でも、糞の匂いのする風でも、風車はまわるんだ。
どのような力であろうと、それで、チャクラはまわすことができるんだよ――」
チャクラをまわすよ!
∧,,∧ ∧,,∧
(;`・ω・) o(;`・ω・)o
/_∩∩ グッ ((≡) )))
しー-J ((_ノ-,_ノノ
・・・・・・
。・。゚・゚・。
\・゚。・゚・。/
チャーハンになることが
こんなに気持ちのいいものとは思いませんでしたよw
。・。゚・゚・。
\・゚。・゚・。/
>>326 この樹は―――
この樹の名は何と?
そりゃあ、おめえ―――
気になる樹だよう・・・
なんとも不思議な、たまらぬ樹であった
勃。
蹴。
斗。
たまらぬスーパーヒトシくんであった。
>>331 なんたって、見たこともねえ樹なんだからなあ
きっと、見たこともねえ、綺麗な花が咲くのだろう
花が、咲くのだろう――
334 :
水先案名無い人:2005/10/04(火) 13:56:04 ID:jKZGmFXL0
「五月蝿かったのだよ――」
「ファービーが、ですか」
「応…、「ナデナデシテー」と、繰り返しいうのだよ。たまらぬやかましさだな、 あれは――」
「なでたのですね」
「ああ、頭の上にマッサージ器あてて死ぬほどナデナデしたらな、「ファー…ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファ-」と、なった。」
「 「ファー…ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファ-」ですか――」
「フフ…最初は面白かったのだよ――しかしなあ、なんかキモくなったので首元を横から思い切りチョップしたのさ。」
「どうなったのです」
「「モルスァ」みたいなこと言いながらすごい勢いで飛んで行った――」
「モルスァ――」
「それが、ファービーという漢なのだなあ――」
336 :
水先案名無い人:2005/10/04(火) 14:45:08 ID:rcJMWUuj0
龍王院弘は、もう、朝飯の支度をととのえてあった。
濃目に仕立てた犬汁に、街へ降りて盗んできた生卵と梅干、山野に自生する雑草の浅漬だけのものだが、その熱い犬汁を一口すすりこんだ宇名月典善が、
へひい……
と、息を吐いた。
「お味は、いかがですか?」
龍王院弘が言った。
「ひろし、てめえ、何をした……」
いいさした典善が椀の中を粘っこく睨み、
く、
く、
か、
か、
ふいに、低く笑いだした。
「お分かりに、なりましたか?」
「胡麻の油を、落しやがって、よ」
「はい。ほんの少し」
龍王院弘が、くすりと笑った。
「先生、ふだんは、こんなまねはしないのですがね、体に骨を折らせたときは、ふしぎにうまいのですよ」
「ふふん」
と、典善が鼻を鳴らした。
ぎとぎとした、濃厚な臭みのある犬の肉の脂肪が出汁に溶けて、
たまらぬうまさであった。
池波かよ――
獏文体を練り上げずに連絡する事を許してもらいたい。
NHK教育、今晩2時に再放送ではあるが御大が出演するようだ。
>>338 その文体は──。
たまらぬダカール演説であった。
その鳥は、まさに異形のものであった。
怖気の立つ、
断末魔を思わせるような、
声で──
「ナデナデシテェェェッ」と、
啼いた。
不快でさえあるはずの、その哀願に何かが──弾けた。
恐る恐る按摩器を、頭頂部に添える。
その手に伝わってくるのは確かな振動。
ぶる
ぶる
ぶるる
「ファー…ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファ-」
──面白えなぁ
──だが、それだけだ
脳髄が急速に冷えていくのを感じ取る。
瞬間。
ひゅうっと手刀が空を切った。
「モルスァ」
たまらぬファービーであった。
341 :
加藤鷹:2005/10/06(木) 23:45:24 ID:DE8yMpUY0
ほら入った――
何故だ、何故描きこめぬ
おおっ、1週間ぶりの復帰ゾ
否
ホスト規制は夢であったのかも知れぬ
描こう
描こう
そういうことになった
今日、道を歩いていると、何か異質なものが鼻腔に入り込んでくるのに気が付いた。
金木犀―――。
このスレのことを思い出したのであった。
ふう、ようやく規制解除かよ。
このスレはようやく動き出したばかりである
347 :
水先案名無い人:2005/10/07(金) 15:23:11 ID:Q4vIQ9NH0
天竺は、遥か彼方である。
ホモよ――
正解。
正解。
正解。
たまらぬはらたいらであった。
没蹴斗。
没蹴斗。
没蹴斗。
超仁没蹴斗。
たまらぬ野々村真であった。
「清明、俺の家の近くに木犀の木があるのは知っているか」
「うむ、知っている」
「このごろ、そこを通ると花が匂うのだ」
「それで何か困った事でもおきたのか、博雅」
「そうなのだ、清明」
「言ってみろよ」
「そこを通るたびにここを思い出して笑ってしまうのだよ――」
「ははあ」
「それも木犀はそこだけに在るわけではないからな」
「うむ」
「木犀が見えなくても、ほんの少しその匂いを感じるだけで笑ってしまうのだ。困った事だよ――」
「ふむ」
「これでは、俺はおかしな人のように見えるではないだろうかと心配しているのだよ」
「博雅、それは呪ではないか」
「そうか?」
「ここを見て呪にかかったのだろうよ――」
「うむ、そうだろうなあ――」
「木犀の匂いをかぐだけで笑ってしまうとは、陰陽師でもできぬような呪よ――」
たまらぬ夢枕獏文体のガイドラインであった。
>>349 「でもな、マコトの野郎はよぅ――
ぱぁふぇくとを獲った事もあるんだぜぃ。」
片手で林檎を握り潰しながらそう言った男の上半身は、
まるでTシャツへ無造作に岩を放り込んだかの様に筋肉の隆起が見て取れた
たまらぬ草野仁であった。
//\\ ─┴─  ̄フ _|_ /
/ \ |二二| __|__ | /
| ̄ ̄| ┌──┐ | | ゝ /⌒l
|__| ノ |_, \| \_ / \ノ
/''┐ ,r'┐
r‐ー---v。,コ ゙l __,,,,,,,,,,,,,_ .,rrv,,,,,,,] |___、
゙ー--,,。,,,,,,,,_、 `゙゚゙"''i、.,r‐‐'''゙゙~` `~'┐ ヽ,,,_: .゙ト
.゙l .|'''''・'" ゙lvv-ー''''''¨゙゙゙゙゙゙゙゙゙フ' .,l゙ :  ̄] 厂゙゙゙゙″
._,,,,,,ト .,| ,,r" ,r″ .,―----7 =ー''''''i、
,/^ _,,、 .〔 ,,/゜.,,r″ .゙--ぃ,,,,,,,、, y-一'′
l゙ .l',,,i´ .ヒ ,i´ .,i″ .rヘ, .゙l ゙l
゙l,.″,,r'| .| | .〔 ゙l, .゙l, ┌-7 ゙l
``'''″ .| .| ゙l、.ヽ,、 .゙l, .゙L "--i、。メ
,i´ ,i´ ゚-,,、~'''-i、 .゙L .゙l、
l" ,メ ~'ー-,〃 .ヽ .ヽ
~″ ゚ヽ,フ
あなや
。
る。
ある。
がある。
えがある。
考えがある。
い考えがある。
いい考えがある。
にいい考えがある。
私にいい考えがある。
たまらぬ司令官であった。
。
と。
かと。
うかと。
ろうかと。
あろうかと。
もあろうかと。
ともあろうかと。
こともあろうかと。
なこともあろうかと。
んなこともあろうかと。
こんなこともあろうかと。
たまらぬヤマトの技術長であった。
ー
なー
かなー
さかなー
なさかなー
みなさかなー
たまらぬ松浦社長であった。
あ!
たあ!
ったあ!
こったあ!
てこったあ!
んてこったあ!
あんてこったあ!
なあんてこったあ!
たまらぬ宇宙怪獣であった。
「重要なのは、手が何本あるかのかって事ですよ――」
「そう、たとえば、酸素は手が2ほんとかってこうですよ――」
男は声を張り上げた。
その男の体が、2倍にも3倍にもふくれあがった。
それを見ていた者たちには、まさしくそのように見えた。
その一発で、皆の――生徒たちの意識はなくなりかけている。
もう、皆動かない。
人形のように、椅子の上に座っているだけだ。
しかし、それでも、男は攻撃の手を休めなかった。
生徒が、どのような反応をするか、自分はそれをどう受けるか、そういう意思が、男からは、完璧に欠落していた。
声を張り上げて、ただ、思い切り受験必勝法を叩き込む。
相手が、質問、反論を行わない現役生なら、それはできるかもしれない。
だが、高偏差値受験生相手に――しかも、素人ではない二浪三浪生を相手にして、できることではない。
講義の始まる前に、深く息を吸い込む。
その吸い込んだ息を相手に叩きつける。
死に物狂いで叫び続ける。
叫び続ける。
ただ叫び続ける。
一直線だ。
時間があろうがなかろうが、生徒目がけて連打を続ける。
自分の生命が、消え果てしまうまで。
それは、もはや、技術ではない。
速度ではあるかもしれない。
パワーでもあるかもしれない。
しかし、それだけでは、この男の授業を伝えきれない。
圧倒的ななにかだ。
体内から、激しい勢いであふれ続けるもの――それに男はただ身を任せているだけのようにも見える。
オレンジ色。
青。
黄色。
またオレンジ。
そして、その上――
17族の上――ハロゲン。
「ハァァーロォォーゲン!!!」
男は、叫んだ。
その男――亀田は、そのような予備校教師であった。
たまらぬ色物講師であった
「なんと、世の中にはふしぎな事が起こるものではないか」
博雅が言った。
「ふしぎな事と皆が言うから、その様に感じられるものさ」
晴明が答える。
「しかし晴明、天狗の仕業ともいわれておるぞ」
「博雅よ、天狗というのも、ひとつの呪だ」
「どういうことだ」
「いつかも話をしたが、世の中には様々な力がある。その力自体は、所詮は、ただの力なのだ。」
「――」
「その力がなにごとかを動かした時に、皆が天狗じゃ、天狗の仕業じゃと言えば、
その力は天狗という事になるのさ」
「なんだ、それでは、天狗を天狗たらしめているのは、結局のところ、人がかけた呪ということではないか」
「そういうことだ」
「そういうことか」
そういうことであった。
363 :
水先案名無い人:2005/10/09(日) 18:53:29 ID:iIvEH3Rk0
たまらぬ虹裏であった
す。
ます。
ります。
まります。
だまります。
しだまります。
少しだまります。
たまらぬ杉村太蔵であった。
使。
剣。
自。
始まらぬシャドウゲイトであった。
名。
宇。
郎。
凛。
愚。
たまらぬ初期型であった。
腰。
振る。
振る。
振る。
振る。
振る。
振る。
たまらぬレイザーラモンHGであった。
飛。
嫉。
追。
雷。
愛。
たまらぬラムちゃんであった。
空。
間。
湾。
曲。
たまらぬディバイディングドライバーであった。
十。
月。
七。
日。
気付かぬ賞味期限であった。
>>371 食べてしまえ――
そう、思う。
だが、もし当たったら?
一時の食欲を満たすために、その後を何日かを棒にするのか?
いや。
構わない。
たった、3日しか過ぎてないのだ。
こんなもので当たろうはずがない。
3日など、ロスタイムのようなものだ。
耐えられる。
耐える。
「ひゅおう!」
決意して、口の中へ。
だが――
腐。
臭。
苦。
広がる味、違和感。
――バカな、たった3日で!?
ラベルを見直すと、
『2004 10 7』
たまらぬ一年ものであった。
>>372 そう、俺は──午後ティーを口から噴出させていたのだ──。
確認をした。
『05 10 7』
大丈夫だ。
「ひゅおう!」
決意して、口の中へ。
だが――
乾。
硬。
粉。
たまらぬ年号表記であった。
>>374 おまえさんよう──。
そいつぁひょっとして、皇紀2605年──。
そう、言いたいのかよ──。
>>375 は口の端をにぃっと吊り上げた。
夕暮れ──
秋が深まりつつあった。
夕暮れの庭は、昨夜と同様に、小さな雨滴が天と地をつないでいる。
まだ、夕闇とはなっていない。
そこかしこは陰となっているが、天は鈍色の光で、庭を照らしている。
野山か野原の一部を、そっくりそのまま切り取って、そこへ置いたような庭であった。
背の高い草が密に生えているようなところもあれば、ある場所では、竜胆が、ほの青い花びらを開いていたりもする。
夜気は、ひんやりとはしているが、寒さを覚えるほどではない。
晴明の着ている白い狩衣が、しっとりと雨を含んで重くなっている。
博雅は、左手に杯を持ち、時おり酒を口に運んでは、しみじみとした眼つきになって、
「これはたまらぬなあ、晴明よ」
などとつぶやいている。
「たまらぬさ」
晴明も言った。
「しかし、おまえ、少しもそう感じているようには見えぬ──」
博雅は、そう言って杯を口に持ってゆく。
「見えようが見えまいが、たまらぬものはたまらぬさ」
「そういう顔をしていられるおまえが、うらやましい」
晴明は、博雅を困らせぬ程度に、微かな笑みをその唇に浮かべた。
「しかし、たまらぬものだな、三連休が全て雨とは──」
たまらぬ秋雨前線であった。
「毛虫……」
「え?」
「毛虫と言ったのさ」
男が言った。
「し……とはねえ。じゃあ、塩ジャケ」
女が返した。
「け? ふうん、ならば……け……」
けんばん……
と、言いかけて、男は自分が追い詰められていたことに気付く。
喉元に刃物を付きつけられたかのような、冷たい感覚であった。
「けんばん……ハーモニカ……っ!」
寸でのところで、かわした。
まだ闘える――
男の筋肉が、ぎりっと緊張で膨らんだ。
その刹那――
「かみのけ!」
女が言った。
また――
また、“け”なのか!
なんという。
なんという女であろうか。
もうないのであろう?
女の笑みが、そう告げていた。
いいや――
男の全身に、力が入る。
ある。
俺には、ある。
言ってやる。
言ってやるとも。
お前のせいだ。
お前にしか、言えぬ。
お前だから、言うのだ。
お前だけに、言ってやる。
「……あるよ」
男の声に、女は、一瞬身を固めた。
まだ、あるのか。
これだけ“け”を集中して攻めたというのに……
この、この男は――
「結婚しよう」
辺りに静寂が訪れた。
予想外の、男の返しであった。
「え?どうした? “う”だぜ?」
どれぐらいの時間が流れたのか。
星たちのわずかな動きからは、判断のつかないことであった。
「……うん」
やがて、女が言った。
男は、にぃっと笑う。
「ようし、おまえさんの負けだな」
たまらぬバカップルであった。
382 :
水先案名無い人:2005/10/10(月) 18:31:04 ID:mByBsvCa0
>>378
「その女から離れなさい」
美空が言った。
「その女は餓舌女なのですよ」
>>378 「私が何を言おうとしてるか分かる?」
得意げに女が言う。
「いや、わからん」
超能力者ではない。
分かろうはずがない。
「初めにね 『す』で始まる言葉!」
ますますわからない。
なにを言いたい?
「ごめん、わからないよ」
「ヒント 終わりの言葉は『き』!」
>>383 なんと──。
『す』で始まる言葉。
終わりの言葉は『き』。
男には全く理解できなかった。
男は口に毛糸球を押し込まれたような、
何とも言えぬ顔のまま、そのまま沈黙した。
女もまた、男の沈黙に答えるように、押し黙っていた。
と──。
「そうかよ──」男はぎらぎらした目を女に向け、
一言だけ言い放った。
「すきやき──おめえさん、そういいたいんだろう?」
空気の読めない男であった。
「お前たち、獏文体で遊ぶのはいいが――」
親父は、無言で、スレを更新した。
その後で、親父は、こう書き込んだのだ。
「練習は、やったんだろうな?」
練習をしないと――
女子が腐るんだ
腐っていくんだ
たまらぬ腐女子であった――
「腐りゆく天使に萌え萌えする快感にも、また、たまらないものがあるのですよ」
たまらぬ男屍であった。
メール。
メール。
メール。
メール。
メール。
木村は、メールし放題であった。
アサコ。
エミ。
ユリ。
エミ。
ママ。パパ。
アサコ。
ユリ。
ユリ。
ルミ。
キョウコ。
トモスケ。
ママ。
エミ。
ユリ――
またか。木村は、声をあげそうになった。
>228――
またか。俺は、声をあげそうになった。
たまらぬガイシュツであった。
「鼻が―よう。」
「鼻が伸びちまって伸びちまって。」
「鼻が―」
男がひとつ、息を置いた。
「けどよぉ…俺ァ…それでも…」
「ピノッキオ雄雄雄雄雄ッッッ!!!」
「太蔵よぉ、どうしで俺の声が聞こえないんじゃぁ。俺がお前を教育するって言ってるじゃねぇか」
「大仁田さん。僕はFMWに興味ないんすよ。UWFでやりたいんすよ」
たまらぬ減らず口であった。
痛。
痛。
痛。
っっっ痛ぁぁぁあああ―――
たまらぬリミット限界突破であった。
働けど。
働けど。
我が暮し。
楽にならざり。
たまらぬ金であった。
脱。
糞。
堕。
たまらぬ変なおじさんであった。
マチャミを対象に。
和田アキ子を対象に。
山田花子を対象に。
溜まらぬ俺の精子であった。
101-200
>101-102 漫画「クレヨンしんちゃん」
>103 CM「森永チョコボール」
>119 アニメ「ゲッターロボ」 OP
>121 アニメ「キャンディ・キャンディ」 OP
>124 小説「シャーロック・ホームズ」 冒頭
>128,130 アニメ「一休さん」 OP
>133-134 アニメ「一休さん」 屏風の虎
>137-140 アニメ「一休さん」
>142 時事「MIYOKO」
>146
>147 コピペ「古館一郎とホリエモンのガイドライン」
>148-155 漫画「」
>157-158 2ちゃん「電車男」
>161 英米糞「のまネコ」
>163 歌「」
>164 コピペ「特定アジアのガイドライン」
>167 2ちゃん「電車男」
>170 コピペ「古館一郎とホリエモンのガイドライン」
>174 漫画「ドラえもん」
>175 漫画「ドラえもん」
>176 漫画「ドラえもん」
>188 あとがき
>191 漫画「ドラえもん」
>197 漫画「銀河鉄道999」
>200 CM「ファミコウォーズ」
>>54は横山光輝の三国志、俗にいう横山三国志だぜ―――
399 :
水先案名無い人:2005/10/14(金) 22:08:35 ID:tduTDMC+0
>396
>86-87 アニメ「MADLAX」
正確に言うとMADLAXの挿入歌の「nowhere」の歌詞ネタだ
>148-155 漫画「」
これは「姉DVD」
>163 歌「」
これは「きよしのズンドコ節」だな
たまらぬマジレスであった
今更だがよ…
>>155 おめぇさん、読んだことないのかい?
創元推理文庫版の初期レンズマンシリーズを…
マジレスする前によう、
>>396-397に
「まとめ乙」って言ってやるのが筋じゃあねえのかい?
「まとめ乙だな」
「うむ、乙だ」
「乙」
「乙」
そういうことになった。
たまらぬ──たまらぬまとめであるなぁ──
ざわり、と男の中に眠る獣性が首をもたげた──
405 :
お絵かき:2005/10/16(日) 00:27:42 ID:61rbfdsI0
丸を書いた。
小さい丸を書いた。
縦に棒を書いた。
「行くぞおっきゃああああああ!!」
チョン、チョン、チョン。
チョン、チョン、チョン。
チョン、チョン、チョン。
チョン、チョン、チョン。
ほら ガチャピン。ガチャピン。
ガチャピン。ガチャピン。
チョンチョンチョン。
一日目に神は言った
「光か」
「光だ」
そういうことになった。
二日目に神は言った
「空か」
「いや海だ」
「ならば両方創ってしまおうではないか」
そういうことになった。
ちゃん。
りん。
しゃん。
リンスinシャンプーであった。
409 :
水先案名無い人:2005/10/17(月) 00:27:20 ID:z5H3F2nc0
>406,407
神は言った。
「大地あれ」
地。
海。
地。
海。
草。
木。
昼があり、夕があった。
三日目であった。
か、
い、
か、
ん。
たまらぬひろ子であった。
どっ、
かく、
きん、
たまらぬ法山であった。
長いのが読みてえなあ……
「さて──おめえに一つ教えておかねばならないことがある。」
「何でしょう。」
「道場破りのことだよ。」
「道場破り?」
「そうだ。この道場は知っての通り濃尾無双──つけねらうものは数多い。」
「──それを倒すのが、私の役目ですか。」
「ああ、だがな──殺しちゃいけねえ。せっかく来てもらったんだ、伊達にして帰してやるのさ。」
「ははあ、来たときよりも男前の面構えにしてやるのですね。」
「おう。そうすりゃそのことを言おうと言うまいと──広告のかわりになるからな。」
「なるほど、それはいい手ですね──実にいい。一石二鳥というのでしょうか。」
「そういうこった。まぁおめえ手に負えないような奴が来たんなら、おれが出るからよ。気楽にやれ。」
古いネタで済まぬ――
「堀江君。一つ教えてもらいたいのだよ――」
「何をかね――」
テレビカメラを挟んで、二人の男が向かい合っていた。
細い男と、太い男である。
細い男の名は古館伊知朗。とあるテレビ局で報道番組の司会をしている。
プロレスのアナウンサーとして絶叫していた所を、久米というキャスターに引き抜かれたのである。
太い男の名は堀江隆文。インターネットを利用した株式投資で名を上げた投資家である。
テレビに度々露出し、刺激的な発言を繰り返し、常に賛否両論をその身に浴びている男だった。
一七三センチ、体重が六八キロ 。
これが古館伊知朗である。
一七〇センチ、体重が八ニキロ。
これが堀江隆文である。
古館の方が背が高く、堀江の方が肉が厚い。
先に仕掛けたのは、やはり古館であった。
「堀江君。やはり、金の次は権力かね。」
「ふむ?」
堀江が訊いた。
「あれだけ金持ちになったのだ、次は権力を狙っているのだろう?」
そう言って古館がにいっと笑った。
「そういうことではないさ――」
熱を帯びた呼気と共に、堀江がつぶやいた。
「堀江。私の前では隠さずとも良いのだ、権力なのだろう?」
「古館君――政治家を目指している男がね、権力欲だけで頑張っていると、そう考えられては困る。」
「ほほう、では何だというのだ。」
「社会をな――もっと良くしていきたいのだよ。」
ぞろりと言ってのけた。
「選挙活動をしている男が、金や権力目的というのは古い考えだな、君――」
有無を言わさず、真正面から正論が吹っ飛んできた。
右翼左翼、どちらにも避ける事が出来ない、真正面からの返答であった。
「く、くうっ、堀江――」
古館が、歯を剥いて喉の奥から声を上げた。
いつの間にやらその口調が伝法なものに戻っている。
「大統領制についてなにやらぺちゃくちゃ語っていたがよう、おめえさんは大統領になって何をするつもりだい――」
堀江が、太い息を吐いた。
「すまねえが、今は、そんなことを考えている余裕はねえな――」
「おやおや、おめえさんは政治家を目指してるんだろう、なんにも考えちゃあいねえのかえ?」
古館が、一気に間合いを詰めた。
屁理屈の距離でも、記憶の有る無しの距離でもない。本音の距離だ。
「まだ当選していちゃあいねえんだ。小選挙区で比例も無い状態だぜえ。余裕があるわけがねえだろうがよお――」
ぴん、と、二人の間の空気が張り詰めた。
「あ、そうですか。」
「そうですよ。」
そういうことになった。
髪型は――OKだ。
服は?――これもOKだ。
あとは――あとは何がある?
そう、『笑顔』だ。これは大事だ。
そこまで確認して、気づいた。
震えてている?
いや、断じて怯えではない。
ただの緊張だ。だが、不快ではない。
「くくく、いいねぇ」
武者震い。
そして、奴が――来た。
「おはよう。」
先手を取る。
相手は構えもとれずにいる
――なんだい?そんなに緊張することもないだろう。ただのあいさつじゃねぇか
「あのね……えっと……え〜っと……わたしね、君のことが……」
おかしい。
あれほどイメージしていた言葉が、うまく出せない。
これが、実戦なのか――
「う〜んと、だから……なんていうか―」
――具合悪いの?なんだ、それは。助け舟のつもりか。阿呆が。
だまって聞け。言う。今から言う。言うから、聞け――
「そうじゃなくて、なんていうか―
す
好 き?――っていうか……」
たまらぬ恋愛CHU!であった
愛情!?
ふふん。
恋?
女?
去ね。
奇怪な生物だった。
およそ、この世の動物だとは思えない。
目が大きい。
耳も大きい。
毛は、原色のように鮮やかだ。
大きなネズミ、とムリヤリ例える事もできる。
だが、適切ではない。
更に奇怪な事に――
啼く、のである。
いや、むしろ喋ると言った方がいい。
「ナデナデシテー」
インコやオウムよりも明瞭であった。
それにしても、うるさい。
何を――
何をそんなに「ナデナデシテ」欲しいのか?
――いいだろう、「ナデナデシテ」やろうではないか。
マッサージ器を、頭に置く。
ナデル。
ナデル。
ナデル。
マッサージ器が、死ぬほどナデル。
ナデル。
ナデル
すると、
「ファー…ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファ-」
鳴き声が変わった。
これは嗚咽か?
それとも喘ぎか。
得体の知れないものがこみ上げてくるのを感じた。
しかし、いい加減気持ちが悪い。
――止めてやる。
横から首元へチョップを叩き込む。
なんというスピードであろうか!
「モルスァ」
断末魔のように叫び、妖怪が飛んでいった。
すさまじい勢いであった。
たまらぬファービーであった。
なあ、
>>396よ。
おめぇさん、気が付いているかい。
前スレのリストが700ちょっとまでしかないことを――。
ふん。
まぁ、いい。
どうせ、まとめサイトも開店休業中だ。
獏本人へのオマージュと思えば、それもまたひとつの在り様であろうよ――。
雨は既にあがっていた。
むせ返るほどの湿気を含んだ草いきれが、ねっとりと身体を包み込む。
ふふん、いい夜じゃねぇか。
まったく、草の匂いは血の匂いに、よく似ている。
カッ
クラッ
キーン
たまらぬ大放送であった。
「おまえさんも今日からは――」
男女三人組が唄うように言った。
「――僕らの仲間さ」
もはや――
もはや。
「のがれることは、できんぞ。」
たまらぬくらやみ団であった。
ド。
ドーナツの「ド」、だ。
レ。
レモンの「レ」だよう。
ミ。
みんなの「ミ」?ふふん。可愛いことを言うじゃねえか――
ファ。
闘志(ファイト)の「ファ」、なんてのは、どうだい?
ソ。
雲ひとつない、青い空――
ラ。
あひゃららら!!!
シ。
幸せだ。
さあ、歌おうぜ――
「ラ」には笑わせてもらったぜ。
「すげぇな――
すげぇな、あんた――。」
男の口から、飾り気のない賛辞がこぼれていた。
「これからは、あんたの時代だよ。
1000年、いや8000年だろうと、お前さんの時代は続くだろうよ。
未来永劫、お前さんの血は続いていくんだ――いやいや、誇張でもなんでもないさ。
この先どんな人間が出てこようとも、お前さんを超える者はいないだろうて。」
「――」
「そう不思議そうな顔をするもんじゃねぇよ。
たとえばだ。
たとえば――ほら、ここに砂粒がある。」
そういうと、男は、足元の砂をひとすくいして差し出した。
「この細かい砂粒、これらも、小さいけれど立派な石だ。立派な岩だ。
この砂粒がよ、長い年月を経て堅くなって、やがて大きな岩となる。
そりゃぁもう、とんでもなくでっけぇ岩になるんだ。
その岩によ、びっしりと苔が付く。青々とした苔がよ、びっしりとだ。
それくらい長い年月が経ってもということさ――。」
男は、砂を手にしたまま、目を閉じてそこに立っていた。
随分と長い時間がたったようにも思えたが、もしかしたら、ほんの数瞬の事かもしれなかった。
何かを、じっと、想い描いているようにも見えた。
男が再び口を開いた。
「それくらい長い年月が経つまでということさ――。」
雨音が一段と激しくなっていた。
夜気にまぎれて、金木犀の香りが届いてくる。
「――ぇの〜」
男の口が、小さく動いていた。
どうやら、歌のようであった。
「――ぅ〜ま〜
あぁぁでぇぇぇぇーーーーー!」
よ
かよ
代かよ
が代かよ
君が代かよ
初めに目を醒ましたのは、赤いクレヨンであった。
箱の中であった
おはよう。
おはよう。
おはよう。
誰だ。
俺は、一体誰なのであろうか?
赤い。赤い。赤い――
そうだ。
俺はトマトなのではないか。
そう思った。
緑のクレヨンが、二番目に目を醒ました。
やはり、箱の中であった。
おはよう。
おはよう。
おはよう。
誰なのか。
次は一体、誰なのだというのか。
緑。緑。緑――
ははぁわかったぞ。
おいらはレタスの葉っぱにちげえねえ――
「いいねえ、いいねえ。一つおいらが皿になろうじゃねえか」
どこからか、そんな声が聞こえてきた。
青いクレヨンである。
青かった。
染み入るほどに、青かった。
青という色に、ひたむきですらあった。
青という事実の、一つの結晶として、そのクレヨンはそこにあった。
「おっと、そういうことならば、テーブルクロスは私でなければなるまいよ。構わないね――」
唇に笑みを張り付かせながら、そう呟くクレヨンがあった。
ピンクであった。
小柄ではあったが、豊満な肉体をしたクレヨンであった。
桃色の肌が、うっすらと汗ばんでいた。
ぞくりとするような快感と共に、溶鉄のようなものが、クレヨンの内部にしたたかに打ち込まれていた。
おはよう。
おはよう。
おはよう――
なああんた。教えてくれ。次は一体誰だというのだ――
白い。白い。白い――
「君。朝ごはんに牛乳を飲まないなんて、そんな事を言ってはいけないよ。」
433 :
水先案名無い人:2005/10/19(水) 14:29:54 ID:/4OF7gkD0
茶色く焼けたトースト。
その上で、二人の男が微笑んでいた。
黄色の男が、バターである。
オレンジの男が、マーマレードである。
二人の間の空間が、僅かに歪んでいるかのようであった。
「ちいっ!」
「ふひゅうっ!」
いつしか、金木犀の香りが朝の食卓に流れ出していた。
おはよう。
おはよう。
おひゃらららら!
次。次。次。
一体何本のクレヨンがあるというのだ?
構うものか。
迷いは無い。
何本のクレヨンがあろうとも、例え相手がサクラクレヨンの72本セットだったとしても、俺は自分の朝食を全うするだけだ。
ただそれだけのことだ。
さあ、来たまえ。
僕の朝ごはんに来たまえ。
そうだ。
そうだ。
そうだ。ご飯に来たまえ。
布団の中から起き上がる時の、あのやり方で。
僕は君たちが来るのを、女のように股まで濡らして待っているだぜ――
───懐か──しい
みん───な───
の───うたか───
>>431 「谷山浩子か」
「谷山浩子だ」
そう言うことになった。
436 :
水先案名無い人:2005/10/19(水) 23:15:36 ID:1BNqMd5M0
俺は人類最強の男というコピーに引かれ
人類最強になるためにはどうすればよいのか考えた
人類最強なのだからどんなこともできる
手始めに全裸で姉の部屋にアンゲロ、アンゲロとつぶやきながら飛び込む
タンスをこじ開けブラジャーを腰に巻きパンティーを頭にかぶる
姉が呆然としながら見てくるが人類最強なので気にしない
姉のベッドに潜りこみ「幸せだから!幸せだから!」と絶叫
姉は無言で部屋から立ち去る
だがまだ最強には不十分
次は妹の部屋にムッシュムッシュと叫びながら飛び込む
妹は着がえをしている最中だったが人類最強なので無視
半裸で逆立ちをしながら
「俺に充電しろ!!俺に充電しろ!!」と絶叫
妹は大泣きで退散
確実に人類最強に近づく
開脚後転でトイレに飛び込み便座を外し首に掛ける
ゾンビの真似をしながら母の部屋に突撃
タンスを開けると一枚の写真発見
死んだ親父が俺を抱いている写真発見
俺は泣いた
その頃、龍王院弘は、未だ独り己を捜す旅の途中であった。
437 :
試作:2005/10/19(水) 23:42:53 ID:al6h6b3C0
そこへ弘かよw
昇竜脚 二態
(`ー)っ
/^ /)
(/ヽ、_ 彡
(/
(`ー)/)
/ , 彡
(/ヽ ノ(/
.
.
438 :
水先案名無い人:2005/10/20(木) 00:14:54 ID:mOrXUNfu0
「真っ暗森を知ってるかい・・・?」
女は、太い笑みを浮かべながらそう言った。
「そこではよう・・・。魚が空を飛び、小鳥が水中を泳ぐのさ・・・。
もしおめえさんが時計を持ってたら、見てみるがいいさ・・・さかさまに回ってやがるからよう・・・。」
ざわ、と彼の背中を走り抜けるものがあった。
何を・・・何を言っているのだ。この女は何を言っているのだ。
魚が空に?小鳥が水に?時計を見ればさかさま回り?
莫迦な。何を莫迦な。自分の知る物理世界で、そんな現象が起きるはずがなかった。
女がさらに言う。もはや、言葉の刃であった。鋭い。静かではあるが、猛り狂う風。さらに尖る。
「それは・・・動き続けるのさ・・・。そう、それは・・・心の迷路なのさ・・・。近い。しかし、遠い。」
我慢ならなかった。その口を閉じろ。そう言いたかった。たまらぬ。全くたまらぬ谷山浩子であった。
439 :
水先案名無い人:2005/10/20(木) 01:02:08 ID:h87k44mm0
その男はなに一つ家具のない、巨大な四角い部屋に鎮座していた。
皆は暴君、独裁者などと呼びならわしている、彼である。
白髪は荒々しくかきあげられ、高く盛り上がっている。
左の目は義眼。
右脚も人工。
左腕も応用医学の結晶。
顔には1ダースもの小さな糸状の傷痕。
この時代の驚嘆すべきプラスチック応用外科手術でも隠しきれないその損傷は、
原因となった宇宙船での負傷が如何に凄まじいものだったかを表していた。
半分機械製の男が自前の右目と人工の左目とで居並ぶ若者達を見ながら言った。
「位置につきな…
男の前にはつい今しがた機械のような正確さで並び進んできた若者達が並んでいた。
「良いんだな。本当に良いんだな?
後戻りはもう出来ねぇんだぜ?
若者が無言でその機械に手を入れると宝石の電光があたりを包んだ。
−そして闇。
機械上の型がはずされるとその腕に凝縮された白熱の閃光−レンズ−が現れた。
何という光。
流れる様なきらめき。
たえず変化する炎。
こわれる事のない不滅の金属にあらわれた白光。
若者が、彼の育った社会を離れてひとりの銀河パトロール隊員になった証である。
機械製の男が言った。
「おめぇ、よ。
それ。生きてるんだぜ…けひひ、ひ
笑い声がそれだけで神経を鉋で削るいやらしさに満ち溢れていた。
「おまえは――」
九十九は言った。
声が震えた。
低いが、確かな響きを持った言葉であった。
「おまえは、おれが守る」
深雪の啜りあげる声が止み、激しく嗚咽し始めた。
身体を震わせて、慟哭した。
九十九もまた、歯を噛み、静かに、熱い涙を流していた。
その頃、真壁雲斎は、円空山の小舎で、自作のゲームソフトである「レイプごっこ」をプレイしていた。
菊地良二は、久鬼玄造の屋敷の一室で、清水の買ってきたエロトピアを読み耽っていた。
龍王院弘は、己れを取り戻す旅の途上にあった。
綺麗だった。
まるで嘘の様でもあった。
しかし――
死んでいたのであった。
「たんけんおいらのまち」 作詞作曲:夢枕 獏
知らねえことが おいでおいでしてるわけよ
出かけたくなっちまうだろ? 口笛でも吹いてさあ
吃驚しちまうぜ あひゃららら
調べて 納得 なるほどねえ(にぃっ)
面白え地図は 広げちまえばいいのさ――
鍛、
拳。
発、
拳。
それが おいらのまちなのさ
>>443 これをみて、
双子の男と一人の女の恋愛野球漫画を思い出したのである
おめえさんがよ、今ボールを追いかけている――
そう、そのグラウンドだ
そこはよ、つまりあれだ、千年前に侍が通ったんじゃあないかい?
馬に乗ってよぉ、駆け抜けたんじゃあないのかい?
不思議の扉が開く。何度も。何度も。何度も――
潜り込まなければと思っている思ってい
る考えているそんなことを思うのはやめろとも思って
いる無駄なことを思っているもうやめろ今は郵便ポス
トに潜り込まなければ水道ガスだん通り抜けテレ
ビだんアンテナだん発射台でほら宇宙へ飛び出した……
「見えるかい?――」
「何がでしょう」
「この街だよ」
「この街ですか――」
「それもただ見えるだけじゃあ駄目だよ」
「この街――大好き――」
「これが見えなきゃ駄目だ」
「街角ですか――」
「街角だろうねえ」
「買い物もですか――」
「買い物もだろうねえ」
「はまち?――」
「――ハウマッチ」
「つまりは、マーチが流れているような――」
「そんな待ち合わせ――」
たまらぬこのまち大好きであった
呼吸を止めてみた
まるで一刻のような一秒
あるいは本当に一刻は経っていたのかもしれぬ、だがやはり一秒であろう
貴様が、真剣な眼差しで私を見つめていたばっかりに
そのまま、何も言えなくなってしまったではないか
星屑論理音子
>>447 ぬわっ
ぬわっ
ここにぬわっ
おめぇから―――
ぬわっっっ
なぁ、ナナよぅ――
俺らたちの出会いを覚えてるかい?
俺らはよぅ、柄にもなく運命ってぇやつを――さ
かなり信じちまう性質だからよ
こいつぁやっぱり運命だと思うんだが――
どうだい?
――笑ってもいいんだぜ?
く、か、か、か、か──
水面は驚愕した――
いきなりやられた。
股間だ。
池田は水面の股間を正確に攻撃していた。
「触るだけ。なぞるだけ」
――馬鹿な。
そんなもので済むはずがない。
抵抗しなければ――
しかし、池田の攻撃は少しも弱まる兆しを見せなかった。
股間を、思い切りこすられた。
それだけのことだった。
それでおしまいだった。
水面は狂ったような叫び声を上げていた。
「ひゃわぁああああ」
――たまらぬ変態であった。
>>458 男の名は池田と言った。
こう言うやつは決まって童貞である。
しかも変態だ。
女装をしながら独りで悦に入るのである。
おい、おめぇよ、姉ちゃんのおっぱい吸ってる場合じゃねぇだろう。
>>458 若い男が、歩いている。
女物の靴を履き、女物の帽子を被り、女物のワンピースを身につけている。
おそらくは下着まで女物だろう。
池田由紀であった。
後の龍王院弘である。
また、ひろしかよ――
>>460 吹いた。
吹いた。
吹いた。
俺はコーヒーを反吐のごとく、しこたまモニターに吹いていた。
>>458-459までなら耐えられた攻撃であった。
――たまらぬ弘であった。
う、
うおおっ。
くああっ。
ざけんなあっ。
,. -、
_.,,/-....._ヽ
,.-=7..:.:.:.:,:lー、::ヽ...、
〃 /:::/:/lj`_ `;:::l`、.、
// ク:l(::フ l:.::j l::::l l i
,' ;' ゝl −`l =L):! .! l 龍王院弘禁止っ!
i l (\..|_」、-,'ニ、 l .!
,! l _,/_ゝ. \/ .} l l
. l ,! (/ _,>、 ´ヽ / l l
l l ゝ-l} /l 丶ノ-' {. l l
l l (´lj/|、ヽ|| _j l l
l l `| | .|ゝ'´「´ l .!
. ! l j j. | 丶 ,! l
>>464 何でえ、この可愛いのは――
――と思う龍王院弘であった。
彼女はよう――
火星「AQUA」の水先案内人「ウンディーネ」のお嬢ちゃんさ――
老舗の跡取りだって言うぜえ――
【課題】
日本文学から題材を一つ選び、夢枕獏の文体に直しなさい。
智恵子は東京に空がないといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
俺は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、
切つても切れない
ーーーむかしなじみの龍王院弘であった。
「たまらぬな」
「なにがだ博雅」
「この味だ」
「いいか」
「いいな」
「ならばよ、博雅」
「なんだ」
「今日はサラダ記念日だろうよ」
「そうか」
「そうだ」
「そうか」
「そうだ」
そういうことになった。
リレー形式でSSを書いて頂けませんか。
龍王院弘が主人公のハードなヤツとか、大帝の剣や黄金宮や
中断している小説の続きと新展開を、カッコ良く獏センセイ風に
読ませる達人を待っています。誰かスレ立ててくれ。
「他力本願――」
「たまらぬな」
「放っておくか」
「放っておこう」
そういうことになった。
自分のように、金も無く、文才も無く、スレの立て方も知らぬ
2ちゃんの初心者には――
他人の才を当てにするしか方法が無いではないか。
そんな事を考えながら470は歩いている。
2ちゃんねらー獏文体道場ガイドライン支部。
やってみた。
試しにやってみただけだ。
世間じゃ、男がやるもの、と相場が決まっているようだが――。
ふふん。
結構、上手くやれるじゃないか。
女が、日記をつけたっていいよなぁ。
その年の年末、クリスマス商戦も押し迫ったころだ。
二十日――いや、二十一日だったか――。
午後八時頃の出発だった。
その時のことを、ふと、書いてみたくなった――。
只、それだけのことよ――。
青。
魚。
海。
人。
泉。
緑。
森。
山。
人。
花。
火。
夢。
夢。
夢――
「いい島だろう――」
「ああ、ところで、この柱なのだがね――」
爆。
散。
夢。
「たまらぬ、島であるなあ――」
奇。
たまらぬパノラマ島であった。
なんと――
見事な――
HEY!JO!KYO!!
478 :
水先案名無い人:2005/10/24(月) 20:10:36 ID:DWNLNZII0
先ほどから男が気持ちよさそうに歌っている。
多摩東部のニュータウンのスナックである。
狭い店内に3〜4人で一杯になるカウンターとボックス席が二つ。
照明はダウンライトが数個。
歌っている男は身長175センチ前後。
顔がまるで岩石を砕いて、それを張り合わせたかの感じである。
顔が太い。
首も太い。
腕も胴も、何もかも太い男であった。
惚れ惚れするほど胸が前にせり出している。
泥が噴火するような声の持ち主であった。
さきほどからマイクを離さず、連続して歌っている。
このような場所では他に客がいれば、曲が終わるたびに様子を伺うのがルールである。
それにもまして、男の音程は酷く外れていた。
479 :
水先案名無い人:2005/10/24(月) 20:11:01 ID:DWNLNZII0
ボックス席の二人組の男のうちの一人が、聞こえよがしに舌打ちをした。
前髪が異様に前方に突き出していた。
一目で堅気でないとわかる風貌であった。
細身の男であるが、歌っている男の体躯に気後れしていない。何かやっているのであろう。
歌っていた男が、まだ曲の途中だと言うのに歌うのをやめた。
そしておもむろに、マイクを投げつけた。
ボックス席の男は何も無かったかのように嘲笑を浮かべている。
マイクを投げつけた男も太い笑みを浮かべた。
「あんたやるね。何かやってんのかい?」
ママが男に叫んだ。
「もう出て行って。剛田さん。」
「悪いけど滑川さんも出直して」
「松島か」
「ああ、松島だな」
「松島か」
そういうことになった。
どう見ても――
どう見ても精子ではないか――
本当にありがたいことであった
ファービーが「ナデナデシテー」ってうるさいから
頭の上にマッサージ器あてて死ぬほどナデナデしたら
「ファー…ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファ-」ってなった。
最初は面白かったんだけど、なんかキモくなったので首元を横から思い切りチョップしたら
「あなや」みたいなこと言いながらすごい勢いで飛んで行った。
>>482 どう見ても象山です。
まで書いて欲しかった。
>>482でクスッと来た――。
>>483で、俺は月を見上げていた――。
昇龍脚から双龍脚へ――
見事なコンビネーションだった。
決して過疎ではない
この流れこそまさに
夢枕獏の文体のガイドライン
所謂「間」である
486 :
水先案名無い人:2005/10/26(水) 19:04:00 ID:kGE+agYe0
松本は、笑みを浮かべながらゆっくりと言葉をつむいだ――
「師匠です」
「だれのことだ」
「西川ですよ。西川の師匠が、そこに居合わせたのです。」
何を言っているのだ。
我々の大先輩が、どうしたというのだ。
浜田の背筋に、寒いものがぞろりと這い上がってくる。
「大分、酔っているようでした」
「――」
「ここは、君のおごりでね――そう言っていましてね」
「それで、どうしたのだ」
「うけませんでしたよ」
「何!?」
「あまり、面白い冗談ではありませんでしたね――」
糞!
こいつは、なぜ言わなくてもよいことを、このように言えるのだ。
松本人志――たまらぬ男であった。
487 :
水先案名無い人:2005/10/26(水) 19:12:56 ID:kGE+agYe0
びち。
ばち。
ばち。
竹刀が、唸る。
尻が、爆ぜる。
歯を、食いしばる。
糞。
先に男のしたことは――
笑った。
ただ、それだけである。
打。
ただ、それだけのために、男は尻を打たれていた。
浜田の声が、遠い。
――そうさ、お前は、罰をうけるのだ。
門をくぐったら、何があっても、笑ってはならぬ。
それが、ただ一つの掟ではないか――
488 :
水先案名無い人:2005/10/26(水) 19:13:50 ID:kGE+agYe0
うるさい。
俺はなぜ、笑っただけで、このように打たれるのか。
打。
視聴者のためか。
笑いのためか。
ふん。
そんなはずはない。
打。
そうさ、浜田、お前のサディズムを満たすためにだ。
お前の悦楽のために、俺は打たれるのだ。
上等だ。
次のチキチキで、お前を後悔させてやる――
打。
松本の意識が、ぶつりと音を立てて途切れた。
「西川よぅ西川ぁ」
仕様が、ないな。
ずずびっ
ずはっ
ずびっ
鍛えし
拳を
体に打ち込んでほら蘇生――
「あぁ、あるな」
「あるよう――」
「二十億光年の孤独」
人類が小さな球の上で眠り、起き、働き、
さらには、ときどき火星に仲間を欲しがったりしていることは、みなさんご存知のことだと思う。
では、
では、である。
火星人が、小さな球の上で何をしているのか、ご存知のかたはいるだろうか。
僕は、残念ながら、知らない。
考えたことすら、ない。
あるいは、ネリリし、キルルし、ハララしているかもしれない。
しかし、ときどき、地球に仲間を欲しがったりしているだろうことは、疑いようのないことなのだ。
お教えしよう、それが、万有引力なのである。
万有引力とは、ひき合う孤独の力のことだ。
宇宙がひずんでいるが故に、人類は肉同士をぶつけ合い、
宇宙が膨らんでいるが故に、人類は自らを虐め、傷つけ、鍛えているのだと、僕は考えている。
二十億光年の孤独には、それだけの力が込められている。
僕は、思わずタイに行きたくなってしまった。
小田原にて、旧友と格闘技を見ながら 夢枕 獏
>>489 はい。
はい。
はい。
はい。
はい。
たまらぬ探検隊であった――
小学生の頃、同じクラスのヤシんちに行った。
ソイツの姉ちゃんは高校生でキレイだった。
化粧してるのをボケーと見てた。
「何で見てるの?」
やさーしく微笑んでくれた。
「ち、ちゅーしたい!」
おいら、とっさに言った。
姉ちゃん、頭なぜなぜして、オデコにちゅーしてくれた。
「口紅ついちゃったわね」
コットンでキレイにしてくれた。
おいら、コットンを奪って逃げた。
次の日、姉ちゃんに告った。
「お姉ちゃん、彼氏いるの」
おいら「ならば、貴様を殺して永遠に我と共に」
姉ちゃん「よかろう。来るが良い」
虚空を突き破る轟音。
空気を切り裂く甲高い音。
おいらの口から鮮血があふれ出す。
おいらの拳は僅かに届かず、逆に手刀が胸に突き刺さっている。
崩れ落ちるおいら。
おいら「・・・これで、貴様は俺を忘れないだろう。ぐ・・」
姉ちゃん「忘れはせぬ。貴様の魂我が心と共に。」
「悲しき男よ。誰よりも愛深く、拳でしか愛を語れぬゆえに。」
死してなおその男の顔に浮かぶ表情は
喜びであったか悲しみであったか。
その時、一陣の風が吹いた。
愛に死んだ修羅の魂を運び去るように。
たまらぬ殺し愛であった。
あなや、晴明が行く・・・・・・
望まれることなく、浮き世から
捨てられし彼等を動かすもの。
それは、生きる意志を持つ者の
呪(しゅ)に他ならない。
少年。
13歳。
石鹸。
筋肉。
殺人。
黒い帽子の男が呟く。
「あなや」
齢十三を数えるばかりの男が、何故これほどに恐ろしいのか。
「マッセナ、恐ろしや――」
白い服の男が呟く。
「あなや――」
「俺も、急ぎマッセナ団に入団しなくては――」
もしくは、
「橘組若獅子会――」
>>492は獏文体を理解していないにもかかわらず、
ワラタ2ッキとVIPPERに許可も得ず失礼なコピペをしました。
(以下略)
>496
翔丸組もよ、いいもんだぜ。
>>496 マッセナ13才――
百七十六センチ、八十五キログラム。
綾波レイと、同じ歳であった。
>489
縦読みに股まで濡らしていたんだよ――
>>499 綾波レイより、年下ではないのか──
そう思っている自分がいる。
──そもそも、何人目なのか。
──そうも思う。
「モグダンのはよう、アイコラだと思うんだ――――」
「アイコラか」
「アイコラだ」
アイコラということになった。
>>496はなんであるか?
ナポレオン 獅子の時代です。
496はナポレオン 獅子の時代か?
いいえ496はナポレオン 獅子の時代ではありません。
では496はなんであるか?
ヘルシング(平野耕太作)です。
496はヘルシングか?
いいえ496はヘルシングではありません。
では496はなんであるか?
穴埋め漫画です。
496は穴埋め漫画か?
いいえ496は穴埋め漫画ではありません
496はなんであるか?
496はナポレオン、ヘルシング、穴埋め漫画それらでありながらまた違うものなのです
そう、ナポレオン、ヘルシング、穴埋め漫画これらは違うようで同じものなのです。
ですが、本質そのものとはいえないのです。
もう一度聞く496はなんであるか?
おお、それがわたしにはわからないのです。
わたしはそれを人に示すことができないのです。
ざ。
ざん。
ざぁ。
ざざん。
ざ。
ざん。
ざぁ。
ざざん。
ざ。
ざん。
ざぁ。
ざざん。
ざ。
ざん。
ざぁ。
ざざん。
たまらぬザンボット3であった。
「絶対に、押すなよ」
男は、三度目となるこの言葉を放った。
その刹那――
リーダーと呼ばれた、長身の男が間合いを詰めた。
どっ。
どど。
どどうど。
どどうど。
どどう。
>509
「てめえ、殺す気か――」
「それじゃ俺がやるよ──」
「やっぱり俺がやるよ」
「どうぞどうぞ」
そういうことになった。
ぱ
んぱ
りんぱ
るりんぱ
くるりんぱ
たまらぬチャーハンであった。
うまかったかよ
たまらぬ過疎であった。
ふきっ。
きっ。
きっ。
きっ。
――すまんねえ・・・
にぃっ。
食べ過ぎた。
牛の お、に、く
DAT落ち──
「DAT落ち、ですか?」
ああ、このままじゃ落ちちまうぜ──
にぃっ、と唇の端を持ち上げて男は笑った。
「そう、脱兎の如く──」
──DATの如く。
「お前たち、保守はやったんだろうな?」
「もちろんやったよ──」
もちろん、嘘である。
保守すらも夢枕獏の文体で行わなくてはならない。
ageようがsageようが、夢枕獏。
それが守られる限りは、このスレの完成度は下がらない。
――その鉄の規律が、皮肉にもスレの存続をも危ぶませている。
無くなる。
このスレが。
このスレにおける保守はなんであるか?
書き込みのないスレへの書き込みです。
このスレにおける保守は書き込みのないスレへの書き込みか?
いいえこのスレにおける保守は書き込みのないスレへの書き込みではありません。
ではこのスレにおける保守はなんであるか?
dat落ち防止です。
このスレにおける保守はdat落ち防止か?
いいえこのスレにおける保守はdat落ち防止ではありません。
ではこのスレにおける保守はなんであるか?
夢枕獏の文体です。
このスレにおける保守は夢枕獏の文体か?
いいえこのスレにおける保守は夢枕獏の文体ではありません
このスレにおける保守はなんであるか?
このスレにおける保守は書き込みのないスレへの書き込み、dat落ち防止、夢枕獏の文体それらでありながらまた違うものなのです
そう、書き込みのないスレへの書き込み、dat落ち防止、夢枕獏の文体これらは違うようで同じものなのです。
ですが、本質そのものとはいえないのです。
もう一度聞くこのスレにおける保守はなんであるか?
おお、それがわたしにはわからないのです。
わたしはそれを人に示すことができないのです。
たまらぬな
あぁ、たまらぬ。
528 :
水先案名無い人:2005/11/04(金) 17:39:28 ID:/6lWjoFL0
「禁じ手だが、使わせてもらうぜ」
ageだ────
なるほど・・・・
ageたりしてスレを保守する事を望んでいる訳ですね──
さぁ、おしおきの時間だよ──
その雄は、全身毛むくじゃらで、獣臭を漂わせていた。
匂いがするねぇ、獲物の匂いが―――
にぃ その雄は両頬を持ち上げる笑みを浮かべる。雄の視線の先には一尾の秋刀魚と、それを焼いている奇妙な髪形の主婦が存在していた。
その雄はその笑みを更に深める。
そして―――
雄は跳躍する、秋刀魚に向かって。
それは人間を遥かに凌駕する見事な跳躍であった。
あひゃらららららららら
主婦は怪鳥の様な砲叩を腹から搾り出す。
何。
秋刀魚。
昼飯。
主婦が放心した一瞬の隙に、雄は秋刀魚を口にくわえ窓に駆ける。
嗚呼―――この瞬間がたまんねぇのさ―――
「ちぃぃっ」
主婦はすかさずお玉を投げつける、しかし既に雄は窓から逃げていた。
糞。
たかが、猫ごときに―――
主婦の体の中で熱が高まるのを感じる。
「逃がさんっ」
主婦はそのまま、外に飛び出した。
それも裸足で、である。
そこにあの雄が居た。
にぃ 雄はさも可笑しそうに両頬を釣り上がらせる。
―――さぁ始めようか―――
声が聞こえた気がした。
瞬間、一人と一匹は同時に走り出す。
けく。
けく。
主婦の耳に嘲笑が響く。―――なんだ?
辺りを見回す、すると近所の住民がどこか皮肉が篭った笑みを浮かべながら主婦を見つめていた。
「どうしたんだぃ?さっさと猫を追ったらどうだい」
裸足で、なぁ―――
嘲笑は更に大きくなる。
主婦は空を仰ぎ見る。
嗚呼。
あの太陽も、私をあざけ笑うかの様だ。
たまらぬ良い天気であった。
迫る。
迫って来ている。
―――ショッカー。
地獄の軍団。我らを狙う「黒い影」だ。
「世界の平和は――」
「世界の平和は、おれが守る」
轟。
轟。
烈。
轟。
強烈な光芒のマシンが、である。
らいだぁぁぁぁぁぁぁ
跳んだ。
らいだぁぁぁぁぁぁぁ
蹴った。
「噛めん」
「噛めんな」
らいだぁぁぁぁぁぁぁ
らいだぁぁぁぁぁぁぁ
じゅう。
じゅう。
塩焼き。
秋刀魚の、だ。
しょり。
しょりっ。
大根を、おろす。
ぱかっ。
ふわっ。
飯だ。
それも、炊き立ての――
とっ。
とっ。
とっ。
とっ。
ポン酢。
はむっ。
はふはふ。
はふっ。
たまらぬキモさであった。
>>533 「たまらぬキモさであるなぁ」「たまりませぬね」
535 :
水先案名無い人:2005/11/05(土) 00:22:12 ID:8by1AxOq0
たかが声優──────
されど声優、そう思うボクであった
まだだった。
まだだった。
まだ伸ばされてゆく。
まだ放たれてゆく。
本当に!?
本当に!?
ともちゃんは止めなかった。
ともは止めなかった。
ためらうことなく。
ためらうことなく。
迷わずに。
いっきに。
投げる。
放る。
驚愕。
驚愕。
言わなかった。
口にしなかった。
冗談だよと。
ふざけただけだよと。
言わずに。
口にせずに。
投じた。
投じた。
別荘のカギが木立の中に消えた。
別荘のカギが木立の中に消えた。
異様な沈黙。
いやな沈黙。
焼けた石炭を吐き出すようにわたしは呻いた。
熱いかたまりのような呼気をちよちゃんは吐いた。
なんと気持ちの良い女だ。
なんといさぎよい女だ。
ともちゃんよ。
ともよ。
ちよは思った。
よみは想った。
おまえはあの微笑を浮かべたまま、別荘のカギを投
げた。
あいつはあの微笑を浮かべたまま、別荘のカギを投
げた。
凄いぞ、ともちゃん。
凄いぞ、とも。
わたしは、女のように、歓喜の呻き声をあげた。
ちよちゃんは、女のように、悦楽の呻き声をあげた。
539 :
水先案名無い人:2005/11/07(月) 09:05:54 ID:MVKX3Fw+0
こういうわけのわからんスレ立てるのって
過剰信者か関係者だろどうせ。
注目してほしいのかしらんけど必死すぎwww
えぇ、たまりませんね
あぁ、たまらぬ
そういうことになった。
飛んだ。
空をである。
町がである。
そして、突き抜けた。
雲をである。
それはまさに、星にならんとするかのような勢いであった。
TOKIO。
二人の男を、その腕の中にきりきりと抱きしめていた。
TOKIO。
只、空を飛んでいた。
>>539 「俺はあんたに一度だけレスをする、それをスルーしてもいい、煽ってもいい」
「ふふん、分けのわからねぇ顔してるな。いいんだよ、今は分からなくても、獏を読んでみりゃ分かる」
走。
走。
走。
蹴。
走。
キャプテン翼…
たまらぬ頭身であった
けひぃぃぃぃぃ・・・・・もう、寝させてくれようぅ
サク。
サク。
カリ。
カリ。
ジュワー。
たまらぬ唐揚げであった。
プチ。
チュー。
たまらぬカフェプレッソであった。
ぷち
ぷち
ぷち
ぷち
ぷち
しるま
たまらぬ肩こりであった。
「和久和久さんよぉ」
「和久和久さんよぉ」
自らを呼ぶ声に、和久和久はゆっくりと目を開ける。
「和久和久さんよぉ」
「後露利か」
「そうだよ、和久和久さんよぉ」
後露利はその茶色の体毛を揺らしながら近づいてくる。
「和久和久さんよぉ、なにか作っておくれよぉ」
「なにかとはなんだ」
「なんでもいいよぉ、楽しいものを作ってくれよぉ」
「楽しいものか」
「そうだよぅ、頼むよぅ」
和久和久は目をつぶり、何かを考えたようだが、すぐに目を見開いた。
にぃと口に笑みの形が浮かぶ。
眼鏡越しに後露利を睥睨する。
「では後露利よ」
「おぅ」
「作ろうか」
「作ろうか」
そういうことになった。
「できるかな」
「できるかな」
はてさてほほーということになった。
558 :
水先案名無い人:2005/11/10(木) 00:39:07 ID:feBlQgf60
男は汚れた部屋で、垢で汚れたマウスを動かしていた。
汗で背中が湿っている、太った猫背の男である。
むしゃり、男が獣の様にピザに噛り付く。
―――ん?
男はあるスレでマウスを止め画面を凝視する。
『さくらタンのエロ画像うpしまくり (#´Д`)ハァハァ』
にぃ、男は口の端を吊り上がらせる嫌な笑みを浮かべる。
「いいねぇ、VIPを廻ってた甲斐が有ったぜ」
男は更に口の端を持ち上げ、おもむろにクリックする。
かちり。
―――何?
男の表情が歓喜から困惑に変わる。
そこは薄暗いバーの中であった。
カウンターの奥で壮年がグラスを磨いている。
壮年が男に気付く。
「おや、お客さんですか、まぁこちらへどうぞ」
男は困惑しながら、カウンターに座る。
壮年は持っていたグラスをカウンターに置き、中に氷を入れる。
後ろの棚から透明の液体が詰まった瓶を取り出す。
とぽとぽとぽ。
綺麗に磨かれたグラスが透明の液体で満たされる。
「まずは一杯どうぞ、サービスですから気兼ね無く」
グラスに満たされた液体、それはテキーラであった。
ぞわり。
男の背中に虫が這い廻る様な嫌な感触。
まさか―――
「なぁ、ここは一体何処なんだ?」「ああ、そういえばまだでしたね」
壮年は軽く笑みを浮かべる。
―――ようこそ、バーボンハウスへ。
にぃ、男は自嘲を込めた笑みを浮かべる。
「そうかぃ、『また』かい」「ええ、許されようとは思っていませんよ」
男はカウンターのグラスを持つ。
「俺はよぉ、何時も思うのさ」「何をですか?」
男は掠れた声で呟く。
「なんでこんなスレが立つのかって事よ」
壮年は穏やかに笑う。
「人間は不思議な生き物でね、文明が進歩すればする程本当に大切な物を忘れていく物です」
壮年はもう一つグラスを取り出す。
「本当に大切な物?」「ええ、例を上げれば『ときめき』ですか」
壮年はグラスに氷を入れる。
「私はそういう物を忘れさせない為にこのスレを立てました」「『ときめき』か―――」
男は少し目を細める。
そういやぁ、そんな物あったなぁ。
すっかり、忘れてたぜ―――
壮年はもう一つのグラスに琥珀色の液体を注ぐ。
「どれ、一杯付き合いましょうか」
男は何も言わず、持っていたグラスを壮年に近づける。
「乾杯」
ちん。
軽い小気味の良い音が、薄暗いバーに響く。
男はその液体を一気に飲み干す、喉が熱くなる。
旨ぇ―――
「良い腕だな」「ありがとうございます」
男は椅子から立ち上がる。
「おや、お帰りですか」「ああ、ご馳走さん」
男は出口のノブに手をかけ、掠れた声で呟く。
「また来ても良いかい」
壮年は穏やかな笑みを浮かべる。
お待ちしております。
へっ―――
男は軽く笑う。
おもむろにドアを開ける。
ちりん。
薄暗いバーにドアベルが響く。
男はバーのドアを後ろ手で閉める。
軽く息を吐く、息が白い。
―――じゃあ、次のスレに行くか。
そして男は闇の中に消えた、次のスレを探す為に。
辺りには、金木犀の香りが漂っていた。
がさり。
口を空けてしまった。
右手がまるで意思を持ったように勝手に動く。
おい。
おい。
理性では制御できない。
やめられない、のである。
とまらない、のである。
かっぱえびせん。
age
566 :
水先案名無い人:2005/11/11(金) 16:31:57 ID:DESXJJ6bO
山のような量感のある巨大な人の肉体。
その肉体と対峙している。
恐怖感はない。
むしろ楽しい。
だが、一抹の不安はある。
和泉流空中元彌チョップ
飛び上がる前に叫ぶか、後に叫ぶか。
むしろチョップがきまった後につぶやく方がいいのか。
まだ決めかねている。
おもしれぇ。
>>568 ああ、早く勇次郎に向かってチンピラ「俺とタメはろうってのか?」
ってやりたい・・・。
飛
飛
飛
飛
飛
飛
飛
回
回
回
回
たまらぬ夢想花であった。
よう――
>>568よう――
「一番上」はひょっとして――
「ネタバレ」ってやつじゃ、ねえのかよう――
たまらぬYA-KU-ZAであった・・・
なんだこの表記。しかも藤巻がちっちゃい。でもカコイイからいっか
576 :
挑戦者age:2005/11/14(月) 10:57:52 ID:e1MDBkFm0
気の合う仲間達と駅前の白○屋で飲んでいた
酒が入ると小便が近くなる
俺は何度目かの小便に立った
トイレに入って俺はベルトを外しジーンズを下ろし
パンツを下ろし、ティーシャツを脱いだ・・・・
そして思った・・・・・
・・・・ここはお風呂じゃなかったな・・・・・
・・・・!!ここはお風呂じゃなかった!!!
そうだ、ここはお風呂じゃなかった!!
・・・・????ここはお風呂じゃなかった?
・・・・・・お風呂・・・じゃなかった・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お 風 呂 じ ゃ な か っ た ! !
誰かよお。
>>576の言わんとするところを、
なんつったっけねぇ、ああ、そうだ――
『翻訳』、しちゃあくれねぇか――
やりなおし――
意気込みは認めるが、つまりはそういう事なのだ。
薄暗い、畳を敷き詰めた部屋を燈籠の灯がゆらゆらと照らしている。
その部屋に二人の男が座していた。
片方はまだ若く精悍な顔立ちをした、剃髪の胴着を着た青年である。
もう片方は長く白い髭を蓄えた、よれよれの袈裟を身につけた老人であった。
「来たか坊主」「はい」
老人は小脇に置いてあった徳利を持つ。
きゅぽん。
徳利の蓋が開く小気味の良い音が部屋に響く。
「今日の説法は何ですか」「今日か、今日はな」
老人は言いながら、猪口に酒を注ぐ。
「わしの昔話を聞いて貰おうかの」「昔話、ですか」「うむ」
老人は猪口に注いだ酒を軽く啜り、満足そうに息を吐く。
そして遠い目をする。
「―――ありゃあ、わしがまだ16の頃じゃった」
鈴虫の声が聞こえる。
少しの間、その後老人はゆっくりと語り出す。
「若気の到りとでも言おうか、いや、その年齢なら至極当然の行為と言えような」
青年は何も言わない。
老人は続ける。
「わしはなぁ、その日何時もの様に『それ』をしていたんじゃ」「『それ』とは?」
にぃ、老人の口端が持ち上がる。
しこしこじゃよ―――
二人の影が燈籠の灯でゆらゆらと揺れる。
「しこしこ、ですか」「うむ」
老人はもう一度、猪口を口に傾ける。
「そしてなぁ、物事には陰と陽、始と終が有るように、しこしこにも終わりが有る」
青年は軽く思案し、老人の方を向く。
「終わりとは『逝く』時ですね」「うむ」
外で木々の擦れ合う音が聞こえる。
老人は猪口に酒を注ぎ足す。
「そしてのぅ、わしも逝きそうになったんじゃよ」
青年は姿勢を崩さずに、じっと聞いている。
「そしてな、逝く瞬間に近くのティッシュを取ろうとしたんじゃよ、だがのぅ」
紙がな、一枚も無かったんじゃ―――
ぞわり。
青年の背筋に冷たい脂汗が伝う。
紙が一枚も無かった、だと?
「それで、どうしたのですか」「それでな、仕様が無く陰茎の皮を伸ばしてその中に精子を貯めたのよ」
青年の表情が曇る。
老人は猪口を軽く傾ける。
「それはたまりませぬね」「うむ、たまらぬ」
老人は深く頷く。
「だがな、更にたまらぬ事がな、この後有ったのよ」
青年の表情が強張る。
「更にたまらぬ事、ですか」「そうじゃ」
あれは、たまらぬ事じゃったのぉ―――
その男の額には、じっとりと脂汗が浮かんでいた 。
糞っ。
一体俺が何をしたと言うのだ。
男の恰好は異様な物であった。
上半身は普通のTシャツ、しかし下半身は何も身に着けていないのである。
そして、その両手には魔羅の皮がしっかりと握られていた。
油断していた。
まさか紙が一枚も無いとは。
が、今は嘆く余裕すら無い。
男の表情が張り詰める。
大丈夫だ。
行ける筈だ。
心中で自分に言い聞かせる。
応っ。
男は走り出した。
便所だ、便所にさえ辿り着けば。
家の地理は熟知している。
急ぎ足で階段を駆け降りる。
間に合え。
俺は助かる。
そして、便所への距離が残り僅かになった。
にぃ、男の口端が醜く吊り上がる。
行ける、行けるぞ。
男は更に加速する。
だがその時。
ぐわり。
男の視点が反転する。
何?
そして―――
男の体が重力に従って、地面に叩き付けられる。
その、精子と共に。
ぶしゃぁ。
辺りに栗の花の香りが漂う。
そこに、女は現れた。
「どうしたんだぃ?」
「あきゃあああああああ」
男は腹から怪鳥の様な砲叩を搾り出す。
現れた女とは、男の母であった。
馬鹿な、こんな所で。
母はおもむろに視線を下に落とす、視線の先には男の白濁液がぶち撒けられていた。
「おやぁ?なんだぃこれは、よぉ」
にぃ、母は皮肉そうに口端を歪める。
男は咄嗟に答える。
「カルピスだ」「え?」「カルピスを溢したのだ」
「そう言ったのですか?」
青年は問う、老人は何も言わずに目を細め、猪口の酒を飲み干し、息を吐く。
「―――あの時はそれしか言えんかったのさ」
老人は掠れた声で呟く。
「しかしのぅ、そのぶち撒けられた液体は」
どう見ても、精子じゃった―――
じりり。
燈籠に羽虫が飛び込み、虫が焼ける嫌な匂いが漂う。
青年はゆっくりと立ち上がり、近くの襖に向かう。
「実にたまりませんね」「たまらぬのぉ」
がらら。
青年は襖を開ける、鈴虫の声が大きくなる。
青年は外を見ながら呟く。
「ありがとうございました、本当に」「ああ」
老人はそれっきり黙ってしまった。
青年は静かに襖を後ろ手で閉じた。
「良い月だ」
青年は空を仰ぎ見る。
辺りはとっぷりと暗くなっている。
りんりん、と鈴虫が鳴いていた。
青年は静かに自分の寝室に戻る。
どこからか、栗の花の香が漂ってきた気がした。
上手いな。
隙がない。
着眼点。
間のとり方。
台詞回し――。
これは最もよく使われ、また、使い易いのではあるが、人物の人となりに実にはまっている。
それだけではない。
情景描写も巧みだ――。
晩秋の風景とはまさにこのようなものであろう。
そして、胸の奥底のどろりとした情念。
忘れようとしても、忘れられぬ、若き日の恥辱の残滓が、
秋の夜の爽やかな描写の中で、読む者の肌にねっとりと絡みついてくる――。
老僧。
青年僧。
鈴虫。
燈籠。
徳利。
猪口。
酒。
鈴虫。
酒。
燈籠。
酒。
酒。
酒。
精子。
このスレは奥が深い――。
鍛錬して現役復帰した瞬間に瓦を割ろうと
思ったのですが1枚もありません。
ワインのコルクを思いっきりほお張り
トイレにダッシュしたのですが段差でつまづき
コルクを廊下にブチ撒けた瞬間に姫川に見つかりました。
慌ててカルピスを溢したと言い訳したのですが
どう見ても象山です。
本当にありがとうございました
にぃ、男はレスを見て口端を吊り上がらせる。
男は掠れた声で呟く。
その、見知らぬ名無しに向かって。
―――ありがてぇ、なぁ。
声色が、闇に熔けてゆく。
まったく、まったく。
携帯で書いている甲斐が有ったってもんだ―――
たまらぬ感謝レスであった。
携帯?
携帯と言ったか――。
この男は、携帯で打っていると言ったのか――。
携帯で打つ。
つまり、それは、携帯でこのスレを覗いているということだ。
たまらない――。
俺は、膝が震えたよ。
恐怖ではない、感動であった。
畏れであったかもしれない。
怖さであったかもしれない。
いや、愛おしさでもあったろう。
また、切なさでもあったのだ。
そして、射精しそうなほどの歓喜をも感じていたのだ。
いやはや――、このような人間もいるのだ。
このように、しょーもないことに全てを注ぐ――そんな生き方をする人間もいるのだ。
誤解のないように言っておくが、誉めてるんだぜ。
いい漢だよ、>579>580>581>582>583は――。
俺も負けていられない、釣りや山登りばかりしてるわけにはいかなくなってきた。
待っていてくれ。
いくつかエピソードは浮かんでいるのだ。
あとは、それをどう構成してゆくか――。
願わくは、
>>586の人生が、金木犀の香りに包まれますように――。
平成17年11月15日 カイラスの麓にて 夢枕獏
589 :
水先案名無い人:2005/11/15(火) 10:04:41 ID:G9Kw3EUD0
テ ラ ワ ロ ス
男の口は確かに「テラワロス」と動いたように見えた。
と同時に
「おきゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ」
男は腹の底から絞り出したような咆哮を響かせ──
転 章
シコシコして逝く瞬間にティッシュを取ろうと
思ったのですが1枚もありません。
チンコの皮を思いっきり引っ張り皮の中に精子を
貯めトイレにダッシュしたのですが段差でつまづき
精子を廊下にブチ撒けた瞬間に母に見つかりました。
慌ててカルピスを溢したと言い訳したのですが
どう見ても精子であった。
高い虚空に月があった。
菊千代は、暗い天にむかって己の修羅を哭えていた。
独りだった。
ひんやりとしたコンクリートの四角い部屋、その隅に綺麗に磨かれた横幅1メートル程の木製の机が有る。
女はその無機的な部屋の机に手を組んで、パイプ椅子に座っていた。
すらりとしたエキゾチックな、スーツ姿の女である。
女は机に置かれた書類に目を通す。
関根 勉 二十歳。
書類には乱雑とした文字でそう書かれている。
資格 無し。
趣味 読書。
女は次々に項目を読んでいく。
そしてある項目で視線を止めた。
特技 イオナズン。
ぞわり。
毛が逆立つような感覚。
これは?―――
「入りなさい」
女は机の上で手を組み、そう言い放った。
「失礼します」
きい、と扉が開かれ、男はゆっくりと姿を現わす。
背丈は女より多少大きい。
男はオールバックでスーツ姿の、薄ら笑いを浮かべた男であった。
女は組んだ足に手を置く。
「そこに座りなさい」
女は自分の座っている椅子の正面にある椅子を指差す。
男はおもむろにその椅子に座った。
「関根さん、かしら」「はい」
女は軽く書類を見る。
特技 イオナズン。
どういう意味だ。
何の意味があるのだ。
何をこれで、表現しようというのか―――
女は男の目を見る。
「特技にイオナズン、とあるけど」「ええ、イオナズンです」
男は表情を崩さずに言う。
とんとん、と机をペンで叩く音が部屋に響く。
「イオナズン、とは?」「魔法です」
女の頬に冷汗が伝う。
魔法。
魔法、と言ったのか?
この科学社会で魔法―――
「失礼だけど―――空想癖をお持ちで?」「いえ」
女は足を組み直す、男はぴくりとも動かない。
「―――その、イオナズンがウチで働く際、何のメリットが有るとお考え?」
男の頬が軽く持ち上がる。
「もし、敵が襲って来ても倒せます」
ペンの音が止まる。
数秒の間。
女の頬が吊り上がる。
「そういう事」「ええ、『ここ』にはそういう人が色々と必要ですよね」
確かに、ね。
『ここ』にはそういう人が必要ね。
でも―――
「残念だけど、『ここ』の事情を知っている人を」
ぱちん、と女が指を鳴らす。
扉が勢い良く開き、黒服の男達が現れる。
「帰す訳にはいかないわ」
にぃ 男はさも楽しそうに頬を吊り上がらせる。
「怒らせても良いんですか?」
使いますよ、イオナズン。
女は嘲笑を浮かべる。
「良いわ、使ってみなさい」
では、と男は立ち上がる。
そして、数秒の間。
にぃ 男の頬が醜く歪む。
「残念、MPが足りないようです」「そう」
女は再び ぱちん、と指を鳴らす。
黒服の一人がスーツの内ポケットに手を入れる。
そして黒光りする鉄塊を取り出す。
かちん。
黒服の指が動き、部屋に小気味の良い音が響く。
「さよなら、関根君」
黒服はゆっくりと指を動かす。
その時。
突然、男の身体が光を発しだした。
なんだ。
これは。
そして―――
めき。
めきり。
枯木を踏み折るような音と共に男の身体がみるみる変貌していく。
「あきゃぁぁぁぁぁあああああ」
黒服達は腹から怪鳥の様な砲叩を搾り出す。
男はこれ以上できないという程頬を吊り上がらせ、上着をちぎり取る。
上着の中からはボディビルダーの様な見事な肉体が現れる。
あっかっひ。
黒服達は皆畏怖の表情で後退りする、中には座り込み失禁する者も居た。
女の身体の中で熱が高まるのを感じる。
なんだ。
今私の目の前で何が起きている?
その光景は女の思考能力で処理できる物では無かった。
男は黒服の一人の方を向く。
「駄目だよ、面接は皆公平に受けるべき物だから」
と言うと、黒服の持っている拳銃を毟り取り、右手で握り潰した。
そしてそのまま黒服の頭をまるでボールを掴むように、鷲掴みにする。
「さぁ、お仕置きの時間だ」
数分後。
その部屋で動く者は来た時の様に薄ら笑いを浮かべた男と、パイプ椅子に足を組んで座っている女だけだった。
黒服達は皆、首が異常な方向に曲がっていて奇妙な部屋のオブジェと化していた。
武装した10人を一人で―――
「化け物、ね」
女は掠れた声で呟く。
男は女の方を見る。
心臓が早鐘の様に鳴りだす。
男はゆっくりと女に近づいていく。
女は全てを諦めた。
そして、女の前に人指し指を突き出した。
「面接は平等に」
それだけ言うと男はゆっくりとベコベコになった扉に近づく。
きぃぃ。
凹凸のできた扉が嫌な音を立てて開く。
そして女の方をちらりとも見ずに扉の外へと姿を消した。
関根 勉、彼が後の武蔵である。
混ざりすぎwwwww
−その
−その拳法はなんと言う−?
−カマキリ拳法
−カマキリ?
−そう、カマキリ
−そのカマキリ拳法は何を現す?
−世界、さ
「カマッ」
「キリッ」
ガクッ
そういうことになった。
く。
く。
く。
そりゃああれかぃ―――
トシちゃん、かぃ?
女、男、青年、老人。
その店は様々な人の声で満ちている。
そこは居酒屋だった。
くだを巻く中年、笑うOL達、隅の方で一人杯を傾けている老人。
様々な人が居るカウンターから少しはずれた三畳程の座敷。
その中に二人の男が座っていた。
片方は眼鏡を掛けた、糊の効いたスーツ姿でオールバックの、いかにも企業マンという様な姿の男。
もう片方はボサボサの髪によれよれのトレーナー、薄汚れたジーパンを身につけた、スーツの男と対象的な青年であった。
スーツの男は胸ポケットから煙草の箱を取り出す。
「久しぶりだな、修二」「ああ」
とん、とん。
スーツの男は煙草の箱の上側を人指し指で軽く軽く叩く。
「元気か?」 「目の前に居るじゃねぇか、兄ちゃんの方こそ元気か?」
顔色悪いぜ、と青年は軽く笑いながら言う。
「ああ、母さんの法事でな」
スーツの男は煙草を一本取り出す。
そして薄く錆の浮いたジッポを取り出す、蓋を開く。
ちん。
しゅぼ。
煙草の先が朱くなる。
スーツの男はゆっくりと吸い込み、吐き出す。
辺りに紫煙が漂う。
「―――まだ、帰る気は無いのか」 「―――ああ」
そうか―――とまた煙草を吸い込み、吐く。
「父さん心配してたぞ、たまには顔出したらどうだ?」
青年の表情が曇る。
「こんな日にそんな事言うんじゃねえよ」「―――すまん」
青年は下を向いて押し黙る。
スーツの男は灰皿に煙草を押し当てる。
と、その時店員が近づいてきた。
「ご注文はお決まりですか?」「ああ、とりあえず生二つ、修二もそれで良いよな」「ああ、俺もそれで」
スーツの男は煙草の箱を青年に差し出す。
「どうだ?」 「ああ、貰うよ」
青年はそう言って煙草を一本取り出す、スーツの男も一本取り出した。
無言でジッポを差し出す、青年は顔ごと煙草を近づける。
火がつき、青年はゆっくりと吸い込み、吐く。
そうして掠れた声で呟く。
「父さん、何って言ってた?」「早く帰って来て、店を継いで欲しいってよ」
スーツの男は煙草に火をつけながら、苦笑いを浮かべ言う。
青年も苦笑いを浮かべる。
「まぁ、んな所だろうな」
―――そういえば。
「お前、付き合ってる人はいるのか?」
青年の顔が赤らむ。
「なっなんだよ突然」「いやな、実は紹介したい人がいてな」
スーツの男は小脇の革製鞄に手を突っ込む。
青年は左右に両手を振る。
「よせよ、まだ焦る年でもねぇし」「いや、そんな年だからこそ、そろそろ身を固めた方が良い」
青年はいやいや、と頭を左右に振る。
とその時。
「お待たせしました」
先程の店員が盆を持ってやって来た。
「お、来たようだぜ」
青年は店員の方を向く。
瞬間、青年の背中に冷たい油汗が伝う。
何?―――
その盆には、泡立った黄色い液体の入ったジョッキが、四つ乗せられていた。
「失礼します」
と店員はその『物』を次々とテーブルに乗せていき、去っていく。
スーツの男と青年はじっと、その『物』を見つめていた。
数秒の間、そして。
青年は軽く笑う。
スーツの男もそれに釣られて笑いだす。
青年とスーツの男は声を出して笑い出した。
一仕切り笑ってから、スーツの男は破顔しながら青年の方を向く。
「どうする?」「飲むしか無いだろ」
そうだろ?
にぃ、スーツの男は頬を吊り上がらせる。
そうだな。
かららら。
居酒屋の硝子戸が軽い音を立てて開かれる。
そして中から赤ら顔の、スーツの男と青年が現れる。
外はすっかり暗くなっていて、ちらほらと雪が降っている。
スーツの男は後ろ手で硝子戸を閉める。
「今日は楽しかった」「ああ」
スーツの男は微笑む。
青年は空を少し仰ぎ見てから、スーツの男の方を向いて、軽く口端を持ち上げる。
「父さんによろしく言っといてくれな」「ああ、元気でな」
青年は軽く笑みを浮かべ、闇の中に消えていった。
スーツの男は青年の姿が見えなくなるまでその方を見て、一人ごちる。
「じゃ、行くか」
それからスーツの男は、歩きだした。
見えない明日に向かって―――
男は送信のタグを押す。
ふう、終わったか―――
そのまま、アプリを起動させ、ブックマークから『その』スレに入る。
夢枕摸の文体のガイドライン。
男はそのスレが好きだった、いつもの様に出来具合いを確認する。
瞬間、男の身体の中で熱が高まるのを感じる。
何。
これは。
それは、どう見てもスレ違いであった。
文体が違う、違っていたのだ。
「あきゃあああああああ」
男は腹から怪鳥の様な砲叩を搾り出す。
それから、数秒の間。
男は掠れた声で呟く。
まずったな。
これじゃあ、まるで普通の小説だ―――
たまらぬスレ違いであった。
いいねえいいねえ。あんたいいねえ。
たまらぬ生四つであった
608 :
水先案名無い人:2005/11/18(金) 22:23:23 ID:GcyMoDva0
>605
俺はよぉ、読んでる間、“オチ”を探してたんだ。
この見事な文体に、どんな“オチ”が来るのか、ってなあ。
予想は外されたが、だがよぉ。
いいオチだったぜぇ――
610 :
605:2005/11/19(土) 09:17:24 ID:ywH8aL2DO
朝、男はもそりと布団から身体を起こす。
軽く息を吐く、息が白みがかっている。
男はおもむろに、アプリを起動させ、そのレスを見る。
>>606-609 男は携帯の蓋を閉め、目を閉じる。
それから少しづつ。
じわり。
じわり、と。
男の心中に様々な感情が渦巻き始める。
感謝。
虚栄。
そして、罪悪感―――
男の頬に熱い物が伝うのを感じる。
男の表情が軽く曇る、そしてゆっくりと目を開ける。
男は掠れた声で呟く、誰に言うでも無く。
「―――免罪符と見られるかもしれない」
いや、男はその画面を通じて
>>606-609に語り掛けているのだ。
「けどね、けどもね?僕は素直に、ただ率直に言いたいんだ」
そして、数秒の間。
男はおもむろに口を開く。
この言の葉が、四人に届く様、はっきりと。
『ありがとう』と―――
憎悪を吸う。
憎悪を吐く。
心に去来するあらゆる想いを、憎悪に変える。
憎悪を吸い込むと、みしりと音をたてて、肉の中に憎悪が膨らんでゆく。
憎悪を吐くと、周囲の大気に満ちた憎悪が、さらに濃さを増すようであった。
どれくらいの時間が経ったのか――
いつの間にか、意識せずとも、憎悪が体内に結晶してゆくようになった。
それとともに、菊地の気配さえもが、そこから消えていた。
菊地は、純粋な、結晶化されたおっぱいとなった。
だだん。
だん。
だだん。
だだん。
だん。
だだん。
たまらぬターミネーターであった。
>613
ごぼ。
ごぼ、と。
俺の気管から茶が吐き出される。
喉。
鼻。
涙。
鍵盤。
茶をこぼし放題であった。
615 :
水先案名無い人:2005/11/21(月) 08:54:34 ID:Re56ia4k0
おい、おめぇら──
このままじゃ、落ちちまうぜぇ──
保守が ある
ただ 保守がある
そこにそうやってある
それだけの保守が
何故こんなに愛しい時があるのか
保守は保守であるだけで
きちんと自分である
正しく完結してそこにある
風や木や雲や空や水や
この宇宙と調和して
保守がそこにある
あっけらかんと
潔く
保守は 保守である
sageのことなんてどうだっていいじゃねぇか
>>617 "保守はsageで" とは――
こいつはとてつもないこと言う――
>>619 最下層のムーラダーラにぶつけて鬼骨をまわしたいんじゃないのかw
「クリリンのことか」
「クリリンのことだ」
「そうか」
「そうだ」
そういうことになった。
なんと。
なんと淡々とした会話なのだろうか。
このままでは悟空は、スーパーサイヤ人になることができないではないか…
しかし、これもまたたまらぬ物語となるのであろうな。
* * *
最後にこの中では一番短い作品「
>>621」について書いておきたい。
この作品も、やはり「少年ジャ○プ」に掲載された物で、編集部の意向が強い。
好きな作者の中の、ごく短いフレーズを意図的に転用させてもらった。
これは盗作ではなく、”本歌取り”の効果を狙ったものである。
^^
関係者の方にはこの場をかりて、御礼申し上げておきたい。
このスレのため、作者の「血をふりしぼるような」フレーズを利用させていただいたこと、お許しいただければ幸いである。
平成17年11月23日
小田原にて
空気枕 ぶく
(昭和64年12月刊行の集英社版より)
文庫版ではギニュー隊長蛙変身シーンは未収録です。
624 :
水先案名無い人:2005/11/25(金) 00:30:59 ID:I2cuI9VS0
蛙の歌がよぉ−。
聞こえてはこねぇかい−。
ぐわ。
ぐわ。
ぐわ。
ぐわ。
げろ。
げろ。
げろ。
げろ。
ぐわぐわぐわ。
「どぶねずみさ」
「どぶねずみ?」
「写真には――写ろうはずもないが――
あれでなかなか、綺麗なんだよぅ」
「……輪蛇」
「輪蛇?」
「輪蛇、輪蛇。そう聞いております」
立ち読み中の不意打ちだった――
雑誌を支える手がぶるぶると震える。
膝までもがけくけく、と笑う。
ファミ通のような週刊雑誌で漠の連載開始である。
k
sk
wsk
kwsk
なんだ。
知らなかったのかい?
おめえらよ。
ラノベ板の方じゃ普通に盛り上がってるぜい。
嘘を吐くことやぁ――
ずるいことやぁ――
いいかげんなことはぁ――
ハレンチだ。
ハレンチなことである。
ハレンチは大嫌い、ハレンチは大嫌い――
そう呟いているときだ。
ある決意がボクの胸の裡で、ゆっくりと頭をもたげた。
そうだ。
ボクたちは、ハレンチなことに、パンチするのだ。
嘘を吐くこと。
ずるいこと。
いいかげんなことは、大嫌い――
ハレンチ・パンチである。
乳酸菌、取ってるかぃ―――
にぃ、その電子の符号は口端を醜く吊り上がらせる。
633 :
水先案名無い人:2005/11/27(日) 15:25:13 ID:NzLscyKZ0
「キムチは、最近、寄生虫騒ぎで不評だと聞いておりますが」
にいっと、男は太い笑みを浮かべた。
「なぁに、かえって免疫力がつくさ」
く
つく
がつく
力がつく
疫力がつく
免疫力がつく
て免疫力がつく
って免疫力がつく
えって免疫力がつく
かえって免疫力がつく
、かえって免疫力がつく
に、かえって免疫力がつく
ぁに、かえって免疫力がつく
なぁに、かえって免疫力がつく
>>634 「少々文章が長すぎな気がしませんか。」
「まあ、な。だがそれがいいんじゃあねぇか――」
「そういうものでしょうか。」
「そういうものさ。」
そういうことになった。
―――だが、心配のしすぎではないか?
はらわたよ。はらわたが痒いのよ――
;;;;;;;;;;;;:;;;;:;;;:;;:;::;:::;::::;::::: ::::: ::: :::
;;;:;;:;::;:::;::::;::::: ::::: ::: ::
::::::::: ::::: ::: ::
::::: ::: :: .
どんなにくるしくってもなぁ・・・
. , ― 、- 、
<< ) ):::: : .
U( (U_つ::::.. .. .
うめえもんくらって
くそをひりだしゃなおっちまうぜ!
ハ_ハ
/⌒ヽ ( ゚∀゚)')
{ (/⊃ ノ ___
ヽ (__⌒ワ') (三(@
に二二二)
_) r'
└───`
ハ_ハ
('(゚∀゚∩ なおっちまうぜ
ヽ 〈
ヽヽ_)
> ハ_ハ
>('(゚∀゚∩ なおっちまうぜ
> ヽ 〈
> ヽヽ_)
可愛いじゃねえか――(にぃっ)
641 :
水先案名無い人:2005/12/01(木) 19:19:09 ID:UgZZeVJI0
「ageようか」
「ageよう」
そういうことになった。
「sageようか」
「sageよう」
そういうことになった。
>>613 溶鉱炉に消えていく男―
それは、兄―否、父―否、心を許した友であったのだ。
「おきゃぁああああああああああああ」
少年は母に縋り付き、いつまでも泣いた。
たまらぬ元・殺人機械であった――。
「鱈鍋かい」
「鱈鍋よ」
たまらぬ飲み会であった。
「忘年会の予約は入っているのか――」
「たっぷり入っているだよ」
「人手は足りているのか――」
「人手は足りていないのだよ」
「新規に客は入って来るのか――」
「これでもか、と入ってくるのだよ」
「まかないはでるのか――」
「まかないはでないのだよ」
たまらぬ飲食店のバイトであった。
僕がアルバイトをしている居酒屋「ほろ酔い亭」に、年末攻勢のため新しく入ってきた
新人のバイト君は、黒づくめの美麗な男だった。
その日、まかないを担当する事になったバイト君は、何かの食材を持ち込んできた。
バイト君が、手に提げているポリ袋には、底に何かの液体が溜まっているらしく
角が丸く膨らんでいた。
バイト君が台に置いたポリ袋の口を少し広げた。
気のせいだろうか、一瞬微かな獣臭に混じった血の匂いを嗅いだような気がした。
その時であった。ポリ袋の中を覗き込んだバイト君の赤い唇が、きゅっと吊り上がり
V字の笑みを形作ったのだ。
恐ろしい笑いであった。
何だ!?
何だ、その食材は!?
冷え切った、畳を敷き詰めた部屋に、一枚の布団。
青年は、その布団で眠っていた。
剃髪の、凛とした若僧である。
もそり。
布団が軽く動く。
若僧はゆっくりと身体を起こす。
欠伸、息が白み掛かっている。
鼻腔に冷えた空気が張り付く。
「今日は冷えるな」
若僧は軽く目を擦り、布団から出て、もそもそと胴着を着る。
帯を強く締め、襖に向かう。
かららら。
襖が開く小気味の良い音が辺りに響く。
襖の向こうは白。
一面白く染まっていた。
「やぁ、雪だ」
若僧は微笑を浮かべる。
火を入れないと。
若僧は木が軋む音を立てて縁側を歩きだした。
縁側の角を曲がる。
そこに薄汚れた袈裟を着た老僧が、縁側に腰掛けていた。
じっと白く染まった庭を見つめ、茶を啜っている。
―――?
若僧は立ち止まる、と。
「積もったなぁ」
老僧がこちらを見ずに言う。
「―――そうですね」
若僧は老僧の横に座る。
茶の湯気が老僧の顔を撫でている。
「どうしたんですか?」
老僧はやはりこちらを見ずに、枯れた声で呟く。
「昔をのぅ、思い出しておったのじゃ」「―――過去に、何か?」
にぃ、老僧は若僧の方を向き寂しそうに笑みを浮かべる。
「―――のぅ、坊主」「はい」「少し、長くなるが良いか?」「はい」
老僧はまた、庭を見る。
若僧は老僧の近くに腰を下ろす。
少しの間。
ゆっくりと老僧は口を開き、ぽつりぽつりと語りだした。
「ありゃあ、わしが二十の頃じゃ」
老僧は茶を啜る。
「わしゃあその頃、海軍に入隊したばかりじゃった」「和尚が?」「うむ」
どさ。
屋根から雪が落ちる。
「明治の暮れの頃か、あん時の日本はひたすらアメリカの胡麻磨りをやっておった」
老僧の頬が軽く持ち上がる。
若僧はじっと聞いている。
「ある日の事じゃ、わしはお偉いさんに呼ばれた」
老僧は茶を啜る。
「部屋に入って開口一番にこう言われたんじゃ、『今度の立食会談で人手が足りない、お前行ってこい』とな」「立食会談?」
老僧は苦笑いを浮かべる。
「平たく言えば宴会じゃよ、胡麻磨りのな」
そう言って老僧は持っている湯飲みを見つめる。
「わしはなぁ、そんな体制に僻易しておった、じゃが命令は命令、行かざるを選なかった」
老僧は湯飲みを傾ける。
ぽた。
湯飲みの水面が軽く揺れる。
若僧と老僧は空を見る。
空から白い物が沢山、ゆっくりと降ってきた。
「あの日も、こんな雪の降る日じゃった―――」
そして目を細め、遠い目をした。
ちらちらと雪の降る夕暮れ、その中を一人の青年が歩いていた。
軍服を着た、利発そうな青年である。
青年は右手に持った折目の付いた紙を見ながら歩いていた。
「ここか」
青年は、大きな屋敷の前で足を止め、仰ぎ見る。
「―――迎賓館、ねぇ」
青年は鼻で軽く笑い、その大きい門の中に入っていった。
「それから?」
剃髪の若僧は老僧に問う。
「で、その後色々と準備を手伝っての、気付いたら既に時間が来ていた」
ちちち。
駒鳥が二羽、どこからかやって来て庭に降りる。
「間もなくお偉いさんが仰山やって来て、立食が始まった」
老僧は湯飲みを傾ける。
駒鳥が互いの口を啄みあっている。
老僧はそれを見て軽く微笑む。
「仲睦まじいのぅ」
老僧はぼそりと呟く。
その言葉には、どこか暗い影が有るように、若僧は感じた。
派手な装飾が施された豪華な広間、その中に大勢の身なりの良い人達が談笑している。
青年はその中を、グラスが乗った盆を持って立っていた。
―――何で俺がこんな事。
青年は髪を掻き毟る、心中に苛立ちが募る、と。
「ねーぇ」
青年は顔を上げる。
最初に目に飛び込んだのは胸元の派手なブローチ。
そこには派手なドレスを着た三十代そこそこの女が、妖しく口元を歪ませて立っていた。
「ねぇ、あなた」「―――俺、ですか?」「そう、あなた」
俺は自分の頭から記憶を手繰り寄せる。
この女確か、陸省長官の―――
「どうかしたの?」
突然意識が現実に戻る。
「いえ、何でも」「そう」
にぃ 女は口元の妖しい笑みを少し深める。
「少し、付き合って下さるかしら」「何用で」
女は俺の耳元に口を寄せ、『ある事』を呟く。
な―――
女は妖しい笑みを浮かべながら言う。
「真っ赤になっちゃって、可愛いわね」
それとも、こんなおばちゃん相手じゃ嫌かしら?
「それで?」「断る訳無いじゃろうが」
にぃ 老僧は口端を吊り上がらせる。
「まぁそんな訳で、わしらは人気の無い所まで移動したんじゃ」
老僧は既にぬるくなった茶を啜った。
薄暗く湿った、ひんやりとした物置、そこに青年と女は向き合うように立っていた。
「さ、始めましょうか」
女が妖しく笑い、ゆっくりと背中のファスナーに手を掛ける。
ごぶり、俺は喉に貯まった唾を飲み込む。
絹擦れの音が辺りを包む。
「ほら、あなたも―――」
俺は慌てて軍服を脱ぎ出す。
遂に女は、下着だけの姿になった。
「さぁ、来て」
女は妖しく微笑みながら床に寝そべる。
俺は早鐘の様に鳴る心臓を抑えながら、ゆっくりと女に近づく。
「さぁ、あなたの好きな様に」
俺は再度喉を鳴らす、そしてその豊満な乳房に震える手を伸ばす。
俺はその肉感に圧倒されていた、ただ恐々と女の乳房を揉みしだいていた。
女の艶っぽい声が部屋に響き渡る。
「もっと、もっと強くしても良いわよ」
瞬間、俺の頭の中が空白になる、そして。
「おきゃああああああああ」
ぱーん。
ぱーん。
ぱーん。
俺は喉から怪鳥の様な砲叩を搾り出しながら女の胸を叩き続けた。
うどんの様に、狂ったかの如く。
打。
打。
打。
打。
打。
「それ以来、会ってないのぅ―――」
老僧は庭をじっと見つめている。
若僧はうつむき黙っている。
静寂が辺りを包んでいた。
長い長い間。
ゆっくりと若僧は顔を上げ、ぽつりと呟く。
「たまりませぬ」
老僧は冷めた湯飲みの水面を見つめている。
「たまらぬ、実にたまらぬ」
と、雪が止んだ。
若僧は立ち上がり、何も言わず襖を開ける。
そして老僧をちらりとも見ずに襖の奥に消えて行った。
ちちち。
駒鳥が空へと羽ばたく、老僧はそれを追うように空を見上げる。
駒鳥が完全に見えなくなっても老僧は空を見つめていた。
童帝の剣 群狼の変 完
またも、老僧であった。
しかも、たまらぬ生臭坊主であったのだ。
なんという、生臭さ。
繚乱と咲き誇る栗の花の香もかくや、というほどに。
だが、それもまた。
乙、なのだ――。
な―――
俺の目に飛び込んだのは『連投規制』の四文字。
これは、まずい。
俺は叫ぶ。
「兄上、携帯を」
数秒の間、その後ゆっくりとその男は現れた。
ずんぐりとした、髭を生やした男である。
「どうしたい、何か有ったのかい」「連投規制だ」
にぃ、髭の男は太い笑みを浮かべる。
「ほぅ、アク禁かぃ」「投稿ができない」
頼む、携帯を。
髭の男はにたにたと笑みを浮かべながら、おもむろに懐から携帯を取り出し、俺に放る。
「くくく―――まったく規制は嫌だねぇ」
俺は何も言わず、続きを投稿した。
広いタイル張りの、無機質的な部屋に一つのテーブル。
そこに眼鏡を掛けた男と、その横に獣の様な男が存在している。
眼鏡の男は黙々と、紙やら鋏やらが散らばっているテーブルに向かい、何かを作っていて。
獣の様な男は立って『それ』をじっと見ていた。
「兄さん、何を作ってるんだぃ?」
獣の様なその男は、眼鏡の男に話しかける。
「―――車をね、作ってるのさ」
眼鏡の男は、ちらりともこちらを見ずに言う。
車―――
一体、何を言っているというのだ、この男は。
獣の様な男は数秒の間軽く思案し、眼鏡の男を見る。
「―――車だって?」「ああ、車さ」
ますます訳が解らない、紙やら何やらで車?馬鹿げている。
「へっそうかぃ、まぁ頑張りな」「ああ」
その後、眼鏡の男はぶつぶつと何かを呟きながら手を動かす。
そして。
「できたよ―――」
獣の様な男は『それ』を見る。
ぞわり。
獣の様な男の背中に、虫の這うような感触。
馬鹿な。
紙で。
車。
車が。
そこに有った『それ』、それは間違う事無き車であった。
にぃ、眼鏡の男は口端を吊り上がらせる。
「―――おいおいどうした、案山子じゃああるまいし」
ごぶり、獣の様な男は喉に貯まった唾を飲み込み、ゆっくりと口を開く。
「すげぇ―――」
眼鏡の男はいよいよ楽しそうに口端を吊り上がらせる。
「そして、車って言ったら走らなきゃあねぇ」
と、眼鏡の男は『それ』にごつごつとした手を延ばす。
走る。
走ると言ったのか?この男は。
「さぁ、始まりだ」
獣の様な男は食い入る様に『それ』を見ている。そして。
眼鏡の男は手を動かした。
ごろり。
ごろり。
ごろり。
岩の転がる様な音と共に、『それ』はゆっくりと前に進んだ。
「おきゃああああああああ」
獣の様な男は喉から怪鳥の様な砲叩を搾り出す。
進んだ。
あの、紙の車が。
獣の様な男は眼鏡の男を見る。
「―――なぁ、和苦和苦さんよぉ」
そして、躊躇う様に数秒の間。
「おいらにも、こいつを一つ頼みたいんだが」
にぃ、眼鏡の男の口端が軽く持ち上がる。
「あんたにだって作れるさ、後露利」
俺でも、作れる?
ああ、作れるのさ。
ならば和苦和苦さんよ。
「作ろうか」「作ろうか」
そういう事になった。
たまらぬ幼児向け番組であった。
「アイーダ」
「アイダ」
ジェイク・シマブクロということになった。
662 :
水先案名無い人:2005/12/06(火) 00:39:29 ID:8U6g3uiL0
何も無い部屋であった。
床や壁には、遠方を望む景色があつらえてあるものの、
家具や調度品の様な物は、何一つとして無い部屋であった。
ただ、広い部屋であった。
何をするにも都合の悪そうな部屋である。
少なくとも、人が生活するような部屋ではなかった。
そこに、二人の男女がいた。
男と女が、体を並べて横たわっている。
男が右側、女は左側である。
男の方は、美男子とは言いがたい顔をしているのだが、
その顔には、妙な愛嬌があった。
女の方が、二、三歳年上のように見える。
顔立ちが整っているので、実際の歳よりも若くも歳を取っているようにも見える。
663 :
水先案名無い人:2005/12/06(火) 00:41:00 ID:8U6g3uiL0
二人とも、目を閉じている。
瞑想しているのか、眠っているのか、死んでいるのか――
どのような説明をされても納得してしまうような自然さがあった。
ふ、と、男と女が同時に目を開いた。
まるで、前もって打ち合わせしていたかのようであった。
「しゅっ」
鋭い呼気を吐いて、男と女が体を起こす――
これもまた、同時であった。
体を起こすと、女は顔を左側に向けた。
そして、誰もいないはずの虚空を見つめて、話しかけるように、ぞろりと呟いた――
舌で、口の中の小石を吐き出すような呟きであった――
からだあそびだぜえ――
このスレ、職場で読んでるけど笑いこらえるのが大変だろうがごらあああ!
あーきちぃww
とある部屋に、二人の男が向かい合っていた。
「怒羅獲門」
「何だ伸太」
「空を──飛びたいんだ」
空を、飛びたい。
怒羅獲門はにぃ、と口元を吊り上げると四次元ポッケに手を突っ込んだ。
「それなら、こいつだ───」
伸太はごくり、と唾を飲み込む。
「竹弧富汰亜」
伸太は目を疑った。こんな物で空を飛べるのかと。
「飛べるのかぃ」
「飛べるさ」
怒羅獲門は頭にそれを付けると、空へ舞い上がった。
「──すげえ」
飛んでいる。70s近いロボットが。
「おきゃあああああああ」
「けひぃぃぃぃぃぃぃぃ」
「あひゃららららららら」
とってもたまらぬ、ドラえもんであった。
>>665 「やつの体躯はよ、凄ぇんだぜ──」
「凄いのですか」
「ああ、凄い。まず身長が120cmだ。
次に胸囲が120cm、胴衣も120cm──そして尻も120cmだ」
「な、な」
絶句する。なんと、なんと──
「驚くのは、まだ早ぇぜ」
にぃ、と目の前の男は猫のように頬を吊り上げた。
「体重も、120kgなんだ──」
なんと。
なんという完成。
なんという──寸胴。
黄金比など無視した単一性。120の饗宴──
「おきゃああああああああ」
たまらぬ怒羅獲門であった。
>怒羅獲門
「ぬう、これは――」
「知っているのか、雷電よ」
たまらぬ民明書房であった。
「さて、君にひとつ教えておきたいことがある」
「何でしょう」
「怒羅獲門の足についてだよ」
男は無造作に言い放った。
「怒羅獲門の足?」
「そうさ、怒羅獲門の足だよ」
「短足───だと思いますが」
そう遠慮しがちに答える。
「違う、俺が言いたいのはそこじゃない
君、怒羅獲門が正座しているのを見たことがあるかね」
怒羅獲門が正座しているところ───
そこまで言われて気が付いた。
「足、足が───伸びてます」
そこ言葉を聞いて男は口元ににぃっ、と笑みを張り付けた。
「そう、伸びてるんだよ───わざわざ正座するためにな」
「───」
言葉も出ない。わざわざ正座する為に足を伸ばすなんて。正気の沙汰じゃない。
「これを"怒羅獲門あんよ効果"と言う」
「"怒羅獲門あんよ効果"───」
たまらぬ安直さであった。
ただそれを見ていたのではないのだ――
客観的に
あくまで客観的に――
>>671は
>>671は
>>670を観察していた――
等身の低い猫型露暴徒を見てけくけくと笑う
>>670を、だ
人の笑いを見てたまらぬ、と――
そう
>>671は言ったのだ――
「
>>671もまたたまらぬ男だったと、そうおっしゃりたい?」
「そうさ、流石に頭の良い奴は話が早いな」
なあ、おい――。
このスレの文章抜き出して入力してみなよ。
たまらねぇ――。
どう見ても精子のテンプレ、ですか?
そうさテンプレよう
それをペーストするのですか?
ふふん、分けのわからねぇ顔してるな。
いいんだよ、今は分からなくても、最期まで聴いてみりゃ分かる
たまらぬTTS接続失敗であった
俺漏れも――
それ出ても繋がるよ
679 :
水先案名無い人:2005/12/10(土) 13:07:44 ID:/ZwBDaDs0
>>667 129.3だ。
120じゃなくて129.3が本当の値だ。
間違えちゃあいけねえやな。
ついでに教えておいてやろうか。
100cmなんだよ。座高だけはな。
珍しい、えらく上がってるじゃあねぇか――
おいらも、まぜてくれよう
いいところだぜえ
天国ってやつは、よ――
酒はどれもうまい上に
きれいな女が、そこらじゅうで
股を濡らして男を待ってやがるのさ――
おめえも一度、逝ってみねえかい――
た
った
まった
しまった
でしまった
んでしまった
死んでしまった
は死んでしまった
俺は死んでしまった
天国に行き放題であった。
ん
でん
んでん
でんでん
ででんでん
んででんでん
でんででんでん
んでんででんでん
でんでんででんでん
勇でんでんででんでん
武勇でんでんででんでん
たまらぬ東方無線電波であった。
眉も情熱的。
鼻も情熱的。
唇も情熱的。
首も情熱的。
腕も情熱的。
指も情熱的。
脚も情熱的。
何もかもが情熱的な芸人であった。
情熱的な笑みを顔に張りつけ、巨体を揺らしながら、男は歌い始めた。
「野球、するなら――」
歌声もまた、情熱的であった。
「こういう具合に――」
男が、すっ、と情熱的な拳を持ち上げたその刹那、男の笑みが消えた。
「んんんん!」
どん。
「んんんん!」
どん。
「んんんん!」
どん。
「んんんん!」
どん。
「んんんんんんんん!!」
なんと――
「アウト――」
なんと情熱的な男か。
「すっぽんぽんだねえ――」
男に、情熱的な笑みが戻った。
ぬう
ぬふぅ
ぬふぅぅぅうう
689 :
水先案名無い人:2005/12/12(月) 15:25:45 ID:9VSuzWqA0
おきゃあ!
ふひゅっ
あひゃららららららら
692 :
水先案名無い人:2005/12/12(月) 16:28:40 ID:THyqrxsyO
おけぇ
けえっ
拳
拳
膝
ぬう。
ぬふぅ。
ぬふぅぅぅうう。
おきゃあ!。
ふひゅっ。
あひゃららららららら。
おけぇ。
けえっ。
拳。
拳。
膝。
きちんとスレの要所要所を狙い、レスしてくるのだ。
どこにレスされてもそれがageであれば、一瞬にしてスレが上がる。
機械のような速さであった。
生ぬるいレスは、一つもない。
これほどのスレであったかと、
>>697は思う。
>>697 なんという――
なんという男であろうか。
あと数レス待ったなら、さらに見事なコンビネーションが完成するはずであった。
その見通しに邪魔される事なく、こういう事をやってのける。
たまらぬパスカットであった。
そこに――
そこに痺れ――
なおかつ憧れるのではないか。
. -―- . やったッ!! さすが
>>697!
/ ヽ
//
>>698 ', おれたちにできないことを
| { _____ | 平然とやってのけるッ!
(⌒ヽ7´ ``ヒニ¨ヽ
ヽ、..二二二二二二二. -r‐''′ そこにシビれる!
/´ 〉'">、、,,.ィ二¨' {. ヽ _ _ あこがれるゥ!
`r、| ゙._(9,)Y´_(9_l′ ) ( , -'′ `¨¨´ ̄`ヽ、
{(,| `'''7、,. 、 ⌒ |/ニY {
>>699 \
ヾ| ^'^ ′-、 ,ノr')リ ,ゝ、ー`――-'- ∠,_ ノ
| 「匸匸匚| '"|ィ'( (,ノ,r'゙へ. ̄ ̄,二ニ、゙}了
, ヘー‐- 、 l | /^''⌒| | | ,ゝ )、,>(_9,`!i!}i!ィ_9,) |人
-‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ !‐}__,..ノ || /-‐ヽ| -イ,__,.>‐ ハ }
''"//ヽー、 ノヽ∧ `ー一'´ / |′ 丿! , -===- 、 }くー- ..._
//^\ ヾ-、 :| ハ  ̄ / ノ |. { {ハ. V'二'二ソ ノ| | `ヽ
,ノ ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<. / |. ヽヽヽ._ `二¨´ /ノ ノ
/ <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ \ `丶、 |、 \\'ー--‐''"//
\___,/| ! ::::::l、 \ \| \ \ヽ / ノ
おおう、わぬしらの後ろに、甦った佐々木小次郎が立っておるわ。
停滞――
それは
>>702にとって、初めての経験であった。
>>702 上のコピペ。
「なんと、世の中にはふしぎな事が起こるものではないか」
博雅が言った。
「ふしぎな事と皆が言うから、その様に感じられるものさ」
晴明が答える。
「しかし晴明、天狗の仕業ともいわれておるぞ」
「博雅よ、天狗というのも、ひとつの呪だ」
「どういうことだ」
「いつかも話をしたが、世の中には様々な力がある。その力自体は、所詮は、ただの力なのだ。」
「――」
「その力がなにごとかを動かした時に、皆が天狗じゃ、天狗の仕業じゃと言えば、
その力は天狗という事になるのさ」
「なんだ、それでは、天狗を天狗たらしめているのは、結局のところ、人がかけた呪ということではないか」
「そういうことだ」
「そういうことか」
そういうことであった。
新着レス 2005/12/15(木) 21:32
怪。
怪。
怪。
怪。
怪。
怪。
愉。
快。
痛。
快。
たまらぬ、怪物くんであった。
___ __
+ ,,r''~;;;;ノ";;;;;ヽ
,i';;;;;;;;,r"~~ゞ、;;ヽ
,l;;;;;;;,r"__〜_,,,,'i;;ヽ
,l;;;;;l "''"_,、 _、,'l;;;i +
i;;;;;;l ' ̄ノ ヽ ゞ;l
ゞ;;;,, r `__"_ヽ ,|;/
ヽ;;;iヽ、~`'''''" /;;ヾ < なにがたまんねんだ?
ゞ/`r、_-,,,,,,r"ノ''
/ \ `ー- '"ヽ`ヽ、
,-'"~ i ヽ /,,\|| ` ::
;;,, フ ヽ. 〈/ヽ, | ::''
'';;,, \ ヽ | ヽ |,,::''
'';;,,\ ヽ|,,;;;;;::::'''
「たまらぬな」
「ああ、たまらぬ」
たまらなかった。
「やりすぎだな」
「ああ、やりすぎだよぅ」
「たまらぬな」
「ああ、たまらぬ」
どう見ても、精子であった。
まったく、たまらぬ板治外であった。
「たまらぬな」
「いや、つまらぬ」
「そうか」
「そうだ」
そういうことになった
「自演か」
「自演だ」
「そうか」
「そうだ」
どうでもよいという事になった――
「自演だな」
「ジ・エンドだ」
「そうか」
「そうだ」
自演なんてじぇんじぇんしてないということになった。
「救えぬ」
「救えぬだと?」
「どうにもならぬ……」
「なんだと?」
「俺だけではない。何人も716を救うことは出来ないのだ」
「清明――」
「救えぬのだ……」
「清明、俺は――」
「博雅よ、すまぬ。俺にもスルーしたい時があるのだ」
>>716 わかっているぞ。
俺はわかっている。
おそらく、誰もがスルーしてしまうだろうが、俺は違う。
気付いたぜ。
うれしいか?うれしいよなぁ――。
今まで誰にも認められなかった技を、俺が見切ってやったんだ。
俺だけだ。
俺だけが、お前という男を受けとめてやれるのだ。
俺も、うれしいぜ。
うれしくてうれしくて、イッちまいそうだよ――。
さあ、やるか――
心地よい夜風の中、聞こえていた蟋蟀の鳴き声が止んだ。
それが、合図だった。
>>716 「おい、今のは何だよう」
「今のは――5回、とだけ言っておきましょう」
「5回?自演がか」
「そういう言い方もできるかもしれませんね――」
撃て――
撃て、ハヤト――
リュウの声が、ハヤトの鼓膜を叩く。
「駄目です。カイさんと敵が重なって、狙いがつかないんですよ」
それだけ言うのがやっとであった。
その間にも、グフのヒートロッドが、カイの乗るガンキャノンに食い込んでいく。
びちり、
と、嫌な音がして、ガンキャノンの腕が落ちた。
己の腕が落ちたような痛みを覚えて、ハヤトは目をそむけた。
「全滅かよ、この野郎一台のために……」
リュウの呟きが、やけに大きく聞こえた。
月の大きな夜であった。
びちり、
と、また嫌な音がした。
今度は、胴体でも千切れたか、と思った。
俺も同じようにジオンの新型に蹂躙されて死ぬのか、と思った。
死にたくはなかった。
死ぬわけにはいかなかった。
この目も、腕も、まだ動くではないか。
グフを殴りてえ、殴りてえと、叫んでいるではないか。
ハヤトが戦う意識をそがれ、持ちなおすまでの刹那の時間。
コンソールを踏みしめ、ハヤトが目を開けたとき、
千切れて落ちていたのは、グフのヒートロッドであった。
白い機体であった。
カンタンクとも、ガンキャノンとも違う輝きを持った機体であった。
あるいは、憧れや嫉妬といった感情が、そう見せているのかもしれぬ。
遥か上空、月を背負い、ライフルをかまえたガンダムを、ハヤトは確かに見た。
「来るのが、遅いんだよ……」
熱いものがこみあげた。
「出たな、白いヤツ。どこに隠れてやがった」
叫びながら、グフを後退させる。
目の前をライフルの膨大な熱量が通り過ぎた。
「正確な射撃だ。だが、それ故に予測することも容易い。だが――」
にやり、とランバ・ラルが笑う。
「お前は、その慣性降下軌道を、変えられるかな?」
そのまま、空のガンダムに向け、マシンガンを放つ。
流れるような動きであった。
ランバ・ラルという男の原始的な強さが、グフの内に充満していた。
ガンダムに、マシンガンは効かない。
装甲が違う。
シールドが違う。
アムロは、しかし、シールドをかまえたまま、
一発一発伝わってくる衝撃に、相手の放つ獣臭を感じていた。
「どうせ一度や二度しか撃てないんだ。ライフルは、捨てる……!」
アムロの中にもまた、獣がいた。
いける、という確信がある。
ライフルを捨て――
その手でビームサーベルを掴み――
落ちる先に、グフがいる。
ガンダムの降下に合わせ、すでに腕が振られていた。
その手に握られていたのは、高出力のヒートソードであった。
思いきりのいい、パイロットだな――
少しは手ごわい、か――
ランバ・ラルが獣臭を感じたのは、ガンダムがライフルを捨てたときであった。
だが、これまでよ――
確かな手応えを感じながら、腕を振りぬいた。
ガンダムのシールドがドロドロに溶けながら、地面に落ちる。
しかし、その先に、ガンダムの姿は、ない。
「う、ぬ、ぬ」
レーダーが再び上方を示す。見上げるランバ・ラルを、ガンダムが切り裂いた。
「なんのォ!」
渾身の力で、グフのヒートソードを振り下ろす。
お前も、この距離なら、かわせまい――
かわせるさ――
衝撃が走り、ガンダムとグフの間合いが広がる。
離れたガンダムのコックピットは、剥き出しであった。
「ハッチを自分から吹き飛ばしおったか。なかなかやる」
そういうグフも、ビームサーベルにより、コックピットに大きな裂け目が出来ていた。
たいしたダメージではない――
「いくぞ」
乱れた呼吸を、再び重ねる。
踏み出された両者の足が、急激にお互いの間合いを詰めた。
グフのヒートソードが、下方からガンダムの首を狩る。
狩るはずであった。
ガンダムは、その身を沈めていた。
腕が――
そのまま、ガンダムの腕が跳ね上がる。
間に合わぬか――
ビームサーベルが、グフの腕を捕らえていた。
なんという運動性能よ――
加速の止まぬグフとガンダムが、ぶつかり合う。
一瞬のことであった。
やがて、空に舞ったグフの両腕が、月明かりで照らされた砂の上に落ち、それで勝負は、ついた。
見事だな――
しかし、坊主。自分の力で勝てたのじゃあないぞ。
そのモビルスーツの性能だということを忘れちゃあいかん――
遠く燃え盛るグフを見ながら、男は呟いた。
ランバ・ラル。
戦場に生まれ、戦場に生きる男の最後が、ゆっくりと近づいていた。
敗北とは、どういうことか。
それを知る、本物の男であるがゆえに。
>>720-723 く。
く。
く。
男は口端を微かに吊り上げる。
男の額にはじっとりと油汗が浮かんでいる。
「やるじゃねえかよ、なぁおい」
男は呟く、その誰かに向かって。
文章力、構成力、それは勿論重要だ。
しかし―――
ここはガ板である、そこにガンダムネタとは。
「並大抵の心臓で、出来る事じゃねえ」
男は背中に冷たい物が伝うのを感じる。
例えガノタと罵られようとも、投下する。
これが、夢枕スレか―――
「まぁ、取り敢えず」
gj。
男は取り敢えずそう呟いた。
GJ――
そういう思いと共に、胸に溜めていた息をゆるゆると吐き出す。
冬である。
暖房を利かせているとはいえ、男の吐き出す息は、わずかに白く濁っていた。
堪能した。
「たまらぬ○○であった」に依存しない獏文体をである。
「そういう事になった」に依存しない獏文体をである。
松尾象山の話し方にに依存しない獏文体をである。
>>662-663を読んだ時以来の事であった。
でん
でん。
ででで
でん。
――しゃうっ。
ガンダムは…
わからぬ。
「いい・・・雪ですね」
「そうですね・・・」
「そろそろ、はじめましょうか」
「そろそろ、はじめましょう」
しゃっ!
じゃっ!
たまらぬ雪かきであった。
「いい雪ですね……」
「そうですね……」
「行きますよ……」
「行きましょう……」
テレビを消して外に出ると、そこは常夏の沖縄であった。
「雪ですね・・・」
「ええ、とても――良い、雪です」
「帰りましょうか・・・」
「帰りましょう・・・」
まったく、なんという雪だろう。
しかしまだ、まだ―――
エンジンが、かからない。
「かかりませんな」
「かかりませんね」
たまらぬJAFであった。
カタン――
なんだ!?
ライターか?
ライターが落ちたのか?
驚かせやがって――
男はライターを拾おうと身をかがめる。
次の瞬間、
「――!」
向かいにいる女の足がまぶしく見えた。
にぃ 思わず男の口の端が釣り上がる。
次の瞬間男は舌打ちした。
くそっ
俺はこんなことで得したなどと思ってるのか!?
女は夜更けに勝手に家に上がってきた。
連絡も何もせずにだ。
上がってきて早々口にした言葉が
「カレがヒドい――」
最初、男には訳が分からなかった。
それが愚痴だと分かってからも、男は女の行動パターンが意味不明であった。
既に女との関係はこじれていた。
一年前――雪が降る前だったろうか。
理由は覚えてない。
ほんの些細なことだったのだろう。
今ではお互いに恋人がいる。
しかし、既に男は平静を失っていた。
キャンドル――
十字架――
こんなくだらない物にさえ
愛に力を貸して欲しいと思っているのか、俺は――
窓から見えるイルミネーションがお前に迷わせるのか?
ヤバクないか?
いやお呼びですらないかもな
華やぐ街の灯が誘っているのか?
この邪心は――
こんな聖夜に心を弄ぶのは天使か?
いや、堕天使だな
堕天使め――
恋に遊べというのか?
「今日はカノジョ、平気なの?」
だと――!
親切ぶって聞いたつもりだろうが
気になるなら最初から夜中に来なければいいだろう――
もしや――
何か期待してるのか?
それならお応えしても構わないんだぜ?
打算――
計算――
じりっ、じりっ、と距離を詰める。
胸の遠くで鐘が鳴り響いていた。
「秘密だ――」
と言って抱き寄せるのか?
できない――
しかしそれは勇気ではない――
くそっ
思考がぐるぐる回る
サイレンナイ――
ホーリーナイ――
ちぃ、なんでもいい
もうなんでもいい
お前を抱きたい
その後で途方に暮れてもいい
ずっとお前を見ていたんだぜ
誰かを待つその横顔さえも――
諦めてから時は流れたが
イイヒトを演じるのはそろそろ限界だ
偶然グラスに伸ばした二人の指が触れる。
「!?」
強い視線がぶつかる。
その時、男の中で何かが終わって弾けた。
男は聞いた。
その音を。
ばちん、
と弾けた。
男の中の檻が壊れた音。
獣を閉じ込めておく檻、
獣――
いや、その純粋な思いは聖なる天使かもしれなかった。
天使は一直線に飛翔する。
過ち。
奇跡。
たまらぬ西川貴則であった。
たまらぬ誤字であった。
わたいはよく分からないが、スレの雰囲気から察するに
途轍もないレス内容のようだ。
たまらぬ季節ネタであった
740 :
水先案名無い人:2005/12/20(火) 23:11:30 ID:6lYHE6Va0
…夢枕獏じゃぁない。
だがそれもいい
だが断る
た。
れた。
壊れた。
が壊れた。
ーが壊れた。
ターが壊れた。
ーターが壊れた。
ヒーターが壊れた。
たまらぬ大寒波であった。
「ひいっ」
「ひいっ」
「ひいいっ」
「ぬええええええええええっ!」
「おきゃああああああああっ!」
たまらぬトイレの便座の冷たさであった。
たまらぬの後が、少しばかり長すぎるんじゃねえのかい――
ち、
ち、
ち。
だがそれがいい……ってんじゃねぇかい?
「いいのか」
「いいのさ」
そういうことになった。
「それで松下、今日はどのような用事なのだ」
「用事?」
「用事があっておれのところに来たのであろう?」
「う、うむ。今日はお前に大切な知らせと頼みがあってな」
「ほぅ」
「おれの製品にな、十三年以上前に製造された、石油暖房機があると思うてくれ」
「うむ」
「この暖房、屋外に給排気筒のあるものでな――」
ここいらで――またこのスレ老僧と若僧の来訪を待っている俺ガイル――。
乾ききった世界であった。
岩と、岩の砕けた砂が、世界を包んでいた。
塵と埃の含まれた大気が、重く辺りにのしかかっていた。
――闇。
死神界は、暗かった。
夜ではない。光そのものが弱い。
どこから光が漏れてくるのかも分からぬ。
そういう世界であった。
そういう世界のどん底で、死神は、退屈していた。
名を、リュークという。
黒い死神であった。
髪も、
服も、
ベルトも、
羽も、
肌も、
黒い死神であった。
黒い死神が、岩に腰掛けていた。
まぶたのない目。裂けた口。
進化のリズムを、故意に歪められたような、禍禍しさを持った顔と、
不自然に伸びた長い手足が、違和感なく風景に収まっている。
死神界とは、異形の世界である。
本来の姿とはかけ離れた、いびつな姿の死神たちが、それとは意識せずにいられる世界である。
だが、それゆえ、リュークは退屈であった。
あれから、五日か――
目の前で遊びに興じる死神たちをただ瞳に捉えながら、リュークはつぶやいた。
そろそろか行くか――
ゆるり、と、体を動かす。
乾いた風が、体にまとわりついた。
「どこに行くんだい、リューク」
死神の一人が言った。
「この世界は、どこに行ったって不毛だぜ?」
もう一人が言った。
自虐的な声であった。
「デスノート、落としちまってね」
「ふひゅう、それはまたすげえドジしちまったなあ」
「どこに落としたのか、分かってるのかい?」
かまわず歩を進める。
人間界だよ――
背中で応えた。
これは――、
この物語は、人間界に落とされた一冊のノートから始まる物語である。
二人の選ばれし者の、壮絶な戦いの――
これが、始まりであった。
邪ッッッ!
腐比喩ッッッ!
怒愚斜唖ッッッ!
度津魏矢唖唖唖唖唖唖唖ン!
756 :
水先案名無い人:2005/12/28(水) 20:35:50 ID:d4W0EcI20
どうでもいいけど獏って当て字使わないよな
火瀬・羅喪主・餓流示威阿とか?
蟇翁の怪術。コリン星の宇宙船。小次郎の蘇生。
異形の者達の跋扈に、源九郎の烈する闘い更に。
「銭だな・・・・・・」
ぼそりと、そのネズミは言った。
「おれはね、プロだよ」
ネズミは、その小学生たちを見つめながら言った。
「おれを描きたかったら、おれの前に銭を積みあげりゃあいいんだよ」
小学生たちは、この突然のネズミの言葉に呆然としている。
そこに、ネズミの声が響く。
「おれたちは、夢を与えてるんじゃない、売ってるんだよ。銭にならねえ仕事は、する気はねえよ」
ネズミは、天を睨み、
「卒業製作の壁画だか何だか知らねえが、銭を出すんなら、いつだって描かせてやるって言ってんだよ。
銭をとってるから、あの笑顔ができるんだよ。銭なんかいらねえなんて言う奴ァ信用できないね。
いいかい、この○ッキーは逃げねえからね」
はっきりと言いきった。
なんということを言うのか。
銭を出せ──
さざんかさざんかさいたみち〜♪
たきびだたきびだおちばたき〜♪
「あたろうか」
「あたろうか」
そういうことになった。
「ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
「ぷぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
北風に、金木犀の香りが流れていた。
ずぶり。
ずぶり。
足を入れて、抜く。
雪が吹きすさぶ雪原である。
腰まで有りそうな雪の中を、男が歩いている。
顔全体が髭で覆われた、熊の様な大男である。
男の顔には、何かに脅える表情が浮かんでいる。
―――ん?
男の眼前にぽつりと何かが有る。
それは木立の中に有る、小さな寺であった。
助かった。
男は寺に向かって歩きだした。
ぱち。
ぱちり。
木の爆ぜる音。
囲炉裏である。
古ぼけた薄暗い、木造の畳を敷き詰めた部屋。
その真ん中に囲炉裏が有り、部屋と一つの影をゆらりゆらりと照らしている。
片方の影は、薄汚れたよれよれの袈裟を着た老僧。
老僧は赤ら顔で満足そうに笑っている。
「―――今日は、吹雪か」
老僧は囲炉裏に焼べてある徳利を手に取る。
きゅぽん。
徳利の蓋が抜かれる小気味の良い音が、部屋に響く。
老僧は脇に置いてあった猪口に、徳利を傾ける。
と、その時であった。
がらがらがら。
戸が開かれる音が部屋中に響く。
老僧は戸の方を見る。
男だ。
熊の様な髭むくじゃらの大男が、息を荒げてそこに存在していた。
「こんな寒い中良う来なさった、ささ、火に当たりなされ」
老僧は招き入れる様に、手を上げる。
男は肩の雪を払い、座敷に上がった。
そのまま囲炉裏の近くにどっかりと胡座をかく。
「いやぁ、助かった」
老僧はすっ、と男に猪口を差し出す。
「暖まりますぞ」「やぁ、これはすまん」
男は頭の後ろに手をやって、猪口を受け取る。
老僧は男の猪口に酒を注ぎ、自分の猪口にも酒を注ぐ。
老僧は一気に猪口の酒を飲み干し、満足そうに息を吐く。
「極楽、極楽」
ぱちん。
木が一つ爆ぜ、火の粉が飛ぶ。
男はじっと猪口の酒を見つめている。
「旅の方かな?」
老僧は猪口に酒を注ぎながら言う。
「―――ああ、まあ」
男は何かに躊躇いながら掠れた声で答える。
老僧は表情を崩さずに男の顔を見つめる。
「こんな雪の日にこんな山奥まで、何かありましたかな?」
少しの間。
老僧は猪口の酒を啜る。
「まぁ言いたくなければ良いですじゃ、人間誰しもそういう事は有る」
男は黙って囲炉裏の炎を見つめ、酒を軽く啜る。
「人間、旨い飯を食い、旨い酒を飲み、笑って騒ぐ、それだけで良い」
どさ。
屋根から雪が落ちた。
「なぁ、和尚さん」
男は掠れた声で呟く。
「あんた、徳を積んだ偉い坊さんなんだろ」
老僧はとんでもない、と頭を軽く左右に振る。
「わしゃあ戒律も守れない、ただの生臭坊主ですじゃ」
へっ、男は軽く鼻で笑う。
「―――なぁ和尚」
男は猪口の酒を一気に飲み干し、息を吐く。
「俺は人を殺しちまった、この手で、な」
ぱちん。
木片が爆ぜ、火の粉が飛ぶ。
老僧は自分の猪口に酒を注ぎ足す。
「―――なぁ、旅のお方」
老僧は徳利を男の前に差し出す、男は黙って猪口を持った。
男の猪口に酒が注がれ、徳利が引っ込められる。
老僧は男を見つめる。
「一つ、この坊主の説法を聞いていきなされ」
囲炉裏の炎が二人をゆらゆらと照らしている。
「わしがまだ十六の頃じゃ」
老僧は酒を軽く啜る。
「わしはその頃、丁度海軍学校に入学したばかりじゃった」「へぇ、和尚が海軍か」「うむ」
男はじっ、と老僧を見つめている。
「まぁそれでな、健康診断が有ったんじゃよ」
がたがたがた。
強い風が吹き、戸が揺れる。
「で、看護婦に紙コップを渡されて『これに尿を入れてきて』と言わての―――」
なんという、なんという事であるか。
尿、である。
尿が並々と、紙コップに注がれている。
青年はその紙コップを、震えながら見つめていた。
青年の額にはじっとりと脂汗が浮かんでいる。
これは、まずい。
尿の水面がゆらゆらと揺れている。
まずい、が。
にぃ、青年は口端を吊り上げる。
このまま―――
このまま、提出してしまおうか。
「で、提出しちまったのかぃ?」「そうじゃ」
ちりちりと木片が朱く染まっていく。
「今思えば、何でそんな事を思ったんじゃろうかのぅ―――」
老僧は酒を啜る。
「きっと緊張してたんだろうよ」「そうかのぅ」
少しの間。
そうじゃのぅ、と呟き、猪口を傾ける。
「まぁ、それでなぁ」
ごぶり。
看護婦は喉に溜まった唾を飲み込む。
この男、何を考えているのだ。
看護婦の目の前には尿が並々と注がれたコップが有る。
看護婦の背中に虫が這う様な感覚。
にぃ、看護婦は太い笑みを浮かべる。
「―――おめぇさん、こりゃあ何の真似だぃ?」
青年はがくがくと震えていて、呼吸をするのも困難になっている。
「こりゃあ、入れ過ぎだぜ」
看護婦は更に口端を吊り上げる。
お―――
青年が一言呟く。
数秒の間、そして。
おきゃぁぁぁああああああああああ
病院に青年の怪鳥の如き砲叩が響き渡る。
青年はこれ以上出来ない程口端を吊り上げる。
ふひ。
ふひひひ。
ぶふ。
ひひ。
ぶふひはひひは。
青年は激しく痙攣しながら、狂った様に笑い出した。
既に目は何処も見ておらず、濁った瞳は虚空を見つめている。
ふひ、ふひ。
ふひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ。
「っすいませんすいませんすいませんふひはははすいませんふひひすいまふはふひひひはふ」
青年の言葉は最早意味を持たず、ただ呪文の様に笑い顔で何かを叫んでいた。
部屋は静寂に包まれていた。
老僧と男は何も言わず、ただ囲炉裏の炎を見つめている。
男は押し黙った様に、掠れた声で呟く。
「―――たまんねぇ、な」「たまらんのぅ―――」
老僧は徳利を猪口に傾ける。
ぽちょん。
徳利から酒が一滴垂れた。
老僧はおや、と呟き立ち上がる。
「もう夜も更けた事です、泊まっていきなされ」「すまん」
冷え切った、畳を敷き詰めた小さな部屋に、布団が有る。
その布団の中に、男が居た。
もそり。
男は掛け布団を押し除け、黙って襖を開けた。
雪は止んでいた。
男は軽く辺りを見回して、縁側を静かに歩きだした。
かららら。
夜の雪原に、戸を開く乾いた音が響く。
間も無く戸から男が姿を現す。
男はちらりと部屋を見る。
「―――たまんねぇ」
戸がまた閉められる。
男はそれっきり、何も言わずに雪原を歩き始める。
それを一つの影が、隠れて覗いていた。
翌朝。
畳を敷き詰めた部屋に、老僧は座していた。
老僧の手に握られているのは、新聞。
からから。
襖が音を立てて開き、凜とした剃髪の若僧が姿を現す。
「和尚、朝餉の準備が整いました」「おお、今行く」
老僧は新聞を見つめている。
にぃ、老僧は満足そうに口端を吊り上げる。
「おや和尚、どうかしたのですか?」「いや、ちょっとなぁ」
老僧は新聞を畳の上に置き、立ち上がる。
かららら、ぴしゃん。
襖が閉められ、部屋には新聞だけが残った。
。
た。
った。
あった。
であった。
制であった。
規制であった。
投規制であった。
連投規制であった。
た連投規制であった。
また連投規制であった。
たまらぬアク禁であった。
この男は、一体――何がしたいのか。
大晦日に、連投。そしてアク禁と言い出す始末である。
いや、大晦日であるとか、負荷がどうとか、そういう事ではない。
これでは、まるで――
「笑えない」
「笑えないな」
そういう事になった。
上手いが、なんの話かわからぬ
わからぬな
ああ、わからぬな
空を見ろ。
鳥だ。
いや、飛行機である。
いやいや、洲迂羽唖慢である。
―――タケちゃんマンじゃあねえみてえだな
あるいは前スレ304でも、いいんだぜぇ…
なんだ、おまえらまだやってなかったのかよ。
新年の挨拶は身だしなみだろうが(ニィッ)
>>782 ほう? じゃ、きみはあけおめでスレが埋まったらどうすると言うのかね。
まさか、きみは、このわたしに、あけおめが何であるかを教えてくれようとしているのかな。
わたしは、きみが、鼻たれのガキの時分から、!omikujiも、!damaも言っていた男だよ。
そのわたしに、きみはあけおめの講義をしようというんじゃないだろうね
784 :
【大吉】 :2006/01/01(日) 13:43:10 ID:hPerakVI0
ふうむ
だしゃあッ!!
戌の招杜羅
内河所長!わたくしがそのありがたい構造設計の任にあたつてもよろしうございます
ああ僕は、本当のヒューザーの幸せのためなら、僕のビルなんて100ぺん壊れたって構わない。
賢治―――
たまらぬ上弦の月であった。
じゃっ!
ハ_ハ
ハ_ハ (^( ゚∀゚)^)
('(゚∀゚∩ ) /
ヽ 〈 (_ノ_ノ
ヽヽ_)
しゃっ!
;・∵. ハ_ハ
;・∵. ハ_ハ (^( ゜;・∵. )^)
((゜∀;・∵. ゜∩ ;・∵. ;・∵. パシュ───ンンン
;・∵. ;・∵. ;・∵.
ヽ 〈 ;・∵. (_ノ_ノ
;・∵. ヽヽ_)
パシパシッ
「夢枕君の答え」
今──何と言ったのか。
金色の短髪に白衣を纏った男である。
時折、窮屈そうに右肩を竦ませ目をつぶる。
平成教育委員会。
そう呼ばれている、所謂TV番組である。
「夢枕君の答え」
画面に回答モニターが映し出される。
夢枕獏。
獣の叫びを聞いた気がした。
たまらぬ答えであった。
たまらぬ「核家族」であった。
たまらぬ東工大生であった。
予感―――。
ここの猛者たちならば、必ずネタにするであろうという、確かな予感。
たまらぬガイドライナーであった。
そのニヤケ顔を見た瞬間であった。
「ぶふぉおっ」
私は一口すすり込んだ味噌汁を、テレビ画面に向かってぶちまけていた。
「小説を――」
「小説を書け」
「小説を書けっ」
絶叫した。
>>797 見落としてしまった―――。
もったいない。
ちなみに。
成績はどれほどであった?
674 名前:実況厳禁@名無しの格闘家[sage] 投稿日:2006/01/04(水) 01:58:04 ID:z3Y3FrRA
ヒースは中尾を睨んでいた。
中尾はヒースを見つめていた。
空気が、流れた。
闘気では無い。
甘い、甘い空気であった。
と。
中尾が動いた。
顔を、ヒースの方へ近づけた。
唇を、ヒースの唇へ近づけた。
チュッ!
キスである。
中尾の唇がヒースの唇に重なった。
ぐっと、中尾の唇が、ヒースの唇に押し付けられる。
ヒースの唇が、ぐっと、中尾の唇に吸い寄せられた。
「ぬわわっ」
ヒースが、身をよじって唇を離す。
唇と、唇の間に糸を引いた。
見事なキスであった。
ttp://www.zdnet.co.kr/i/microsite/aspirin/blog/k1/k1_1231.wmv
テレビにまで─────。
テレビにまで出演していたのか。
すると、俺が聴いたのは、幻ででもあったろうか。
獏氏が、NHKラジオで、嬉々としてヒマラヤの話をしていたというのは─────。
まさか──。
この時期は──どの番組も録画である──。
しかし、仕事をしていない、という意味では何も変わらねえがな──。
>802
ひょうっ――
と、風切り音がした。
「おきゃあああっ」
中尾が奇声を上げた。
ヒースの右拳が、中尾の顎を打ち抜いたのだ。
中尾は後方に吹っ飛び、大の字にのびてしまった。
脳震盪である。
「この試合、ヒース選手の反則負けとなります――」
ヒースは耳を疑った。
なんと。
今、審判はなんといったのだ。
「ふざけるなっ!!」
おれは、侮辱されたのだ。
おれは、あのホモ野郎に舐められたのだ。
おれは、男として当然の行動をしたにすぎないのだ。
「こんな――」
ヒースは血の涙を流し、吼えた。
「こんな裁定が、あってたまるかっ!!」
なんにせよ
中尾芳広ここに悠然と登場なのである
わくわくしてくるじゃないか
友よ
これが犬を食い寄生虫入りのキムチを貪り食らう半島から発信されてるってことはよ。
日 本 人 が 嘲 笑 わ れ て い る ってことじゃねえのかい……?
祝。
祝。
祝。
謹。
賀。
新。
年。
祝。
祝。
「自演か」
「自演だ」
「そうか」
「そうだ」
どうでもよいという事になった――
黄教授!わたくしがそのありがたい捏造の任にあたつてもよろしうございます
810 :
807:2006/01/05(木) 20:40:04 ID:MQ9tncUL0
なあ――
おいらあ、最近どのスレでレス書いても自演って
言われちまうんだよ――
・・・なんでだろ、マジで。
「スルーか」
「スルーだ」
「そうか」
「そうだ」
そういう事になった――
812 :
急所を探せ:2006/01/05(木) 23:48:20 ID:MuZzQgM60
歩。
銀。
銀。
歩。
銀。
金。
歩。
金。
玉。
歩。
歩。
金。
矢倉であった。
ナ。
グ。
ラ。
マ。
リ。
ナ。
呪文であった。
優雅だぜぇ――
。
ス。
ース。
ナース。
こナース。
みこナース。
女みこナース。
巫女みこナース。
まだまだいくのかい?
生麦。
生米。
巫女。
巫女。
ナース。
>817
あたりまえじゃないかね、きみ。
わたしは、つぎの1000もとりたくて、女のように股まで濡らして待っているんだよ。
ただしねぇ、獏文体だよ、獏文体でなくっちゃあいけないよ。もしもきみが、"age"なんて書いたりしたら、わたしは怒るからね。
>>818 おめえさん、よう──。
エロゲは──素人かい?
おい、>821よう、やめようぜえ、やめようぜえ。
そんなことを書くもんじゃねえよ、>821よ。
ほら、よく、あるじゃあねえか。最初は本気じゃあなくてよ、楽しくじゃれあっているうちによ、
なんかのきっかけがあって、なんとなく、知らねえうちに、本気になってくってえことがだよ。
しまった──。
俺は致命的なミスをしたのだ。
>>820 の俺のレスは
>>819 とすべきだったのだ。
アンカー誤爆。
そんな言葉が俺の脳裏をかすめる。
だが──何を今更、どうして退くことができよう。
これだから──これだから2chはやめられねえ。
にぃ、と俺は唇の端をゆがめ、覚悟を決める。
↓以下の俺に対する侮蔑と罵倒を──。
「なあ、
>>823よ。」
「なんだ。」
「お前は悪い漢だな。」
「悪い漢か。」
「そうだ。」
「そうか。」
そういうことになった。
>823
くぅっ──
そんなCMがあったなあ。
誤爆に喰いついちまったかよ──
たまらぬクソコテであった。
↑このサイトを覗くと、どうなるか分かるか。
男が腐るんだ。腐っていくんだ。
姉三。
六角。
巫女。
巫女。
ナース──。
>>828 なぁに。
かえって、免疫力がつくだけの事よ――
少しだけ───。
少しだけなら腐る事は無い。
仮に腐ったとしても俺はバナナだ。腐った方がうまいと言う事もある。
期待と不安が体の内で入り混じりながら、
>>827をクリックする───。
・
・
・
どうやら俺はこっちの世界の人間のようだ───。
何が――
何がそんなに面白いんだ!
どいつもこいつも、あの愚にも付かぬ歌を聴き、喜び、涙を流してレスをつける。
早口言葉が珍しいのか。
甲高い声が好きなのか。
それとも、まともな音楽が嫌いなのか。
ふん。
どれも馬鹿馬鹿しい限りではないか――
な、なんということだ…
楽天からポインヨ取り消しメールが届いているではないか!
「ポインヨ?」
「そう、ポインヨだ」
初めて聞く言葉に、俺は戸惑っていた。
だが、男は、それに気付かぬかのように興奮した様子で喋り続けた。
しかし、再び俺は、呟いていた。
「ポインヨ──」
「そう、ポインヨだ──」
夜気に紛れた金木犀の香りが、二人をねっとりと包み込んでいた──。
「
>>829くんだったね。よく修行しているが・・・」
「これが姉小路」
「おや、どうしたんだい。はいっちまうねぇ」
「これが三条通り」
「そしてこれが六角通り」
そうか…
姉三。
六角。
ではなく
姉。
三。
六角。
「まぁ、他流派なら仕方ねぇか。ここじゃぁ少年部のガキでも知ってるがね」
「丸竹夷からはじめてみねぇか」
だが。
心配の、しすぎではないか――
スレが腐るんだ。腐っていくんだ。
文のどこでもいい、ぶちこめば飲み込まずにはいない
それがこのスレの獏文体だというのだ。
ageでも荒らしでもオタネタでも雑談でもどこにでもいい
この獏文体をぶちこめばそれでこのスレに飲み込める
俺はそう思うのだがおまえさんらはちがうのかい?
口の端を痙攣させながらつりあげ
>>840は言った
/⌒\
( )
| |
| |
( ・∀・) < 全身がペニスになったようだった!
たまらぬカリ高であった
T。
D。
N。
「あっ――――」
326 名前: 水先案名無い人 [sage] 投稿日: 2006/01/11(水) 23:14:33 ID:hkiTJYav0
○主人公が2重人格だ →心の中の鎖が切れると、一気に凶暴になります。
○実は家は旧家だ →葵流は江戸時代から続いています。
○しかも殺人衝動がある →グレート巽はアメリカの地下プロレスで人を殺したことがあります。
△ヒロインが最強レベルだ →泉冴子は結構怖そうな女性です。
△妹がいる。呼び方は兄さんである可能性が高い→文七の家族構成はわかりませんが、いる可能性はあります。
×メイドがいる場合もある→残念ながら出てきたことはありません。
○出合って即効コンビを組むことになる→久保涼二と出合って即効コンビを組みました。
○主人公が正義漢だ→暴力団に輪姦されそうになった女性を助けたことがあります。
○トラブルがおきても「ほっておけない」と言い、首を突っ込む。→北辰館と東洋プロレス(FAW)の抗争に首を突っ込みました。
○そして自己犠牲もいとわない。→結果的に自己犠牲。
○人外のものがいる。→松尾象山の拳は最早人外のそれです。
○やたら裏設定が詳しい →葵流や竹宮流の技がかなり詳しく。
×主人公の武器はナイフだ→己の肉体です。
○一撃必殺系の攻撃がある→虎王は一撃必殺の威力を持っています。
○登場人物がやたら自分に酔っている→姫川勉はナルシストっぽいです。
○魔術が出てくる→現時点ではまだよくわかりませんが、スクネ流は魔術のようなものかもしれません。
○超能力も出てくる→同上
○言ってみれば伝奇モノだ。しかも新伝糸奇だ。→これは、とてつもない物語だぜ。
よって餓狼伝も月姫のパクリと判明しました。
たまらぬパクリであった。
「やれやれか」
「やれやれだな」
そういうことになった。
頭が狐色。
背びれも狐色。
尾ひれも、
腹びれも、
目玉も、
鱗すらも狐色。
糸の先では、そんな魚がもがいていた。
ごぶり、男は喉に溜まった唾を飲み込み、ゆっくりと口を開く。
「鯛焼き――」
それが今日の釣果であった。
847 :
水先案名無い人:2006/01/15(日) 23:48:30 ID:UMLrip/y0
「わかってねぇようだな、おい−」
重い沈黙の後で男は言った。
腹の底から絞り出すような声だった。
「人一人の命の問題だぜ、これはよう―」
「いや、一人じゃなかった、何千、何万、何億の話かも知れねぇ」
「おめぇさんにはわかってるのかい、それがよう―」
この男は何を言っているのか―背筋を何か気味の悪いものが登ってくるような旋律を覚えた。
「それとこれとは話が別でしょう」それだけ言うのがやっとだった。
「銭がねぇってのかい?」
「端的の申し上げればその通りです」
「そんなものは馬車馬奴隷どもから巻き上げりゃいいのさ―」
「これが実現すりゃ、俺様の名前は歴史に残るぜ」
たまらぬ少子化対策であった。」
848 :
水先案名無い人:2006/01/16(月) 10:11:34 ID:oQU5u8QA0
D、だと思った。
V、だと思った。
D、だと思った。
「なあ、姫川よ――」
象山が言った。
「はい」
「一つ、新しい技を受けちゃあくれねえか。
なあに、手加減するからよお」
「わかりました」
そういうことになった。
道場にて、二人は向かい合った。
軽く構えた姿勢の姫川に対し、象山は自然体だ。
しかし、象山は珍しく得物を持っていた。
右手にその得物をぶら下げている。
姫川は、それが何という武器だったか思い出そうとする。
だが、その前に象山が口を開いた。
「それじゃあ、いくぜえ――」
二人は五メートルほどの間隔を挟んで対峙している。
いかに象山といえども、一歩の踏み込みを要する距離だ。
しかし、象山は動かなかった。
「……――」
姫川が疑問の声を出そうとした時。
象山が太い眉を上げて、にいっと笑った。
ド ゴ ォ ォ ォ ッ
気が付けば、姫川は体をくの字に折っていた。
後方に吹き飛ばされている。
わかったのは、重い音と同時に己の腹に何かがぶつかったことだけだ。
着地した姫川は肩膝を着き、顔を上げて象山を見た。
象山は相変わらず太い笑みを顔に貼り付けている。
そして、右手の得物を顔の前に持ち上げて、言った。
「ふふん、トンファービームだぜえ――」
ぞ。
う。
さ。
ん。
一陣の風が、このスレに金木犀の香りを運んだ─
象山。
象山。
拳が、太いのね。
そうさ――
眉毛も、太いのさ。
>>852 テラワロスwwwwwwwwwwwwwwwwww
854 :
:2006/01/20(金) 08:35:59 ID:O9bWnYOP0
象山。
象山。
何が好きなの?
おいらは――
喧嘩が好きなのさ。
おきゃああああああああああ
_,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、
,r'" `ヽ.
__,,::r'7" ::. ヽ_
゙l | :: ゙) 7
| ヽ`l :: /ノ )
.| ヾミ,l _;;-==ェ;、 ,,,,,,,,,,,,,,,_ ヒ-彡|
〉"l,_l "-ー:ェェヮ;::) f';;_-ェェ-ニ ゙レr-{ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ヽ"::::''  ̄´.::;i, i `'' ̄ r';' } | 久々にショーザン
. ゙N l ::. ....:;イ;:' l 、 ,l,フ ノ | どこでもいいから拳を当てれば壊せた
. |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ. /i l" < のが昔のおいらなんだよな今のスクネ流は
.| ::゙l ::´~===' '===''` ,il" .|'". | 当らないから困る
.{ ::| 、 :: `::=====::" , il | \________
/ト、 :|. ゙l;: ,i' ,l' ノト、
/ .| \ゝ、゙l;: ,,/;;,ノ;r'" :| \
'" | `''-、`'ー--─'";;-'''" ,| \_
857 :
水先案名無い人:2006/01/21(土) 15:39:22 ID:M2tJ222p0
そうよ。
スクネ流は苦し紛れであったわい。
ぬしも気づいておったろうが。今はどうかと?
くぬう。聞くなよう。それを聞かれたら、やりたくなっちまうっだろう。
むん!!!
読者の頭頂に獏の重いかかとが食い込んだ。
沙門空海
唐の国より
うどん持って帰る
859 :
水先案名無い人:2006/01/22(日) 01:08:15 ID:EPdhnwEF0
YUKIちゃんが傘さしてお母さんと歩いている
そしたら、トラックが横を走って水をかけられる
そこでYUKIちゃんは幼稚園児の癖にかなり難しい事言うから、それを訳す
で、お母さんがそれをなだめて、スーパーに行く。
そこで手に取った商品をべらべらと説明して、それが何であるかを選択肢から選ぶ
そう、それは台所用洗剤。
―――たまらぬセンター試験問題漏洩であった。
860 :
水先案名無い人:2006/01/22(日) 13:12:48 ID:0Rr4c/0Y0
男は、どこにでもいるような格好をしていた。
綿のトレーナーを着て、その上に革ジャンパーをざっくりと羽織っている。
穿いているのは洗いざらしのジーンズである。
男は、自分のごろりとした両手を、無造作に革ジャンパーのポケットに放り込むようにして歩いていた。
自分の体から滲み出て来る感情を、抑えようともしない。
それどころか、その体から滲み出て来る物に気付いていないのかも知れなかった。
周囲はそれに気付き、僅かな距離を保ちながら、すれ違って行く。
糞、と思う。
>>859にである。
普段の会話を、そのまま文章にした様な文体。
中学生の作文に、よく見られるような文体。
まず、獏は、用いないであろう文体――
それに、「たまらぬ〜であった」を書き加えただけである。
他には、何も無い。
それだけである。
たったそれだけのことで、
>>859は、「これは獏文体である」と言っているのである。
獏文体を、ここまで理解していない者がこの世に存在したのか――
そういう男の思いを、鼻で笑うように、
>>859は存在していた。
歯を噛む。
粘い炎――
焼けた鉄が、腹の底で滾っているかのようであった。
「今日、夢枕獏の『黒塚』を読んだのだ」
「ほう」
「それで、思ったのだが――」
「いや待て。それはネタバレになることか?」
「ああ、なるな。だが、ほんのちょいだ」
「ほんのちょいなら仕方ないな」
「で、どうしたというのだ?」
「おう、それでだな。
この『黒塚』の主人公であるクロウが、変態としか思えぬのだ」
「変態か」
「ああ、変態だ」
「どこがどう変態だというのだ?」
「そこなんだがな。
このクロウ、覗き盗み聞きの癖があるとしか思えぬのだ」
「――――」
「まず、入るなと言われた部屋には必ず入る」
「うむ」
「行くな、と言われた場所へも必ず行く」
「ううむ」
「着いてくるな、と言われればそいつを追うのだ」
「むう」
「そして、その回数もすさまじい」
「すさまじいとな」
「うむ。だが、具体的な回数は言えん」
「なぜだ」
「面倒くさいからだ」
「むむう――」
「そして、そのクロウの正体は源義経なのだ」
「なんと――」
「天下に名高き英傑も、肝心要の情報は覗き盗み聞きで手に入れておる」
「ううむ」
「つまり、夢枕獏とはそういう漢なのだ」
「あなや――」
「だが、ここまで知られたからには貴様を生かしておけん」
「なんだと!?」
「じゃっ!」
「おきゃああああああああああ! 」
たまらぬ理不尽さであった。
たまらぬ急展開であった。
/ ̄\
| ^o^ | <そうだ
\_/
_| |_
| │
/ ̄\
| | <そうか
\_/
_| |_
| |
そういう ことに なった。
「おきゃああああああああああ! 」
「躁か」
「躁だ」
そういうことになった。
「ふひゅう…」
「鬱か?」
「鬱だ」
実は胃潰瘍でもあった。
「あひゃらら…」
「●ではないか?」
「…ちがう胃潰瘍だ」
実は胃●であった。
今、ふと、前スレ前前スレを読んでいた──。
馬鹿だな・・俺等・・・ orz
前前スレって・・・w
どうかしてるな・・w
け。
聞け。
を聞け。
話を聞け。
の話を聞け。
俺の話を聞け。
俺の。
俺の。
俺の、
話を聞け――
俺の話を聞け。
五分だ。
五分だけでもいいのだ。
2分だけでもいい。
貸した金の事なんざ──
どうだっていいんだよぅ。
龍と呼ばれた男──
虎と呼ばれた男──
二人の間を金木犀の香りがゆるゆると漂っていた。
>>871-875 なんという美しい流れ。
そしてなんという馴染みっぷりだろう。
そんなことを考えているうちに、ふと気がつくと横須賀へと向かっていた。
そんな1月の夜であった──
878 :
水先案名無い人:2006/01/29(日) 21:28:44 ID:2acYo0CC0
「無料か」
「無料だ」
「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。
「今、出ているのだよ」
「ほう」
「NHKラジオ第一なのだよ」
「また、NHKなのか」
「そうだ、また、NHKなのだ」
「聴かねばなるまいな」
「ああ」
ゴゴゴゴゴゴ――
広大な屋敷を、沈黙が包んだ。
その沈黙の中に、男の声が響いた。
「おれは人間をやめる――
男――ディオは、叫んだ。
さらにもう一度――
「人間をやめるぞ!ジョジョーッ!
叫んだ。
居合わせた警官隊の多くは、石仮面という装置の存在を知らない。
「おれは人間を超越するッ!
強烈な言葉であった。
血を吐くような言葉であった。
881 :
水先案名無い人:2006/02/01(水) 12:34:49 ID:fciIRdA50
>>877 無料だと思った。しかし決して無料ではない。
限り無く無料に見えるが決して無料では無いのだ。
「NHKの者ですが――」
たまらぬ受信料徴収であった。
「私はね、テレビは観ないんだよ――」
「── 」
「テレビはあるんだがビデオしか見てないんだよ。」
「受信する装置、即ちテレビがあるならば払って頂く事になっておりますので。」
「なんなら上がって確認してもいいんだよ。アンテナは繋いでないからね。」
観てないから払わない――
だからと言って尻尾を丸めて帰れば上司に何を言われるかわかった物ではない。
この給料泥棒が――
そんなだから嫁も貰えないのだ――
この童貞が――
まだ皮もかむってるんじゃないのか――
このままでは帰れない――
玄関の空気が張り詰めていく
硬いガラス質のような空気であった――
>>883 | _, ,_
|;゚д゚) < つ、続きは・・?
|つ⊂ノ
「わかったかい?」
男がぽつりと言った。
張り詰めていた物が綺麗に無くなっていた。
駄々をこねる子供をあやすような感じであった。
「―― 今日は帰ります。が、次回は払って頂きますからね。」
ふふん――
勝ち誇ったような笑みであった。
糞――
糞――
これでまた、どやされる。
にやけたその面に頭突きをかましてやりたかった。
潰れた鼻からぬるぬると血を垂らしながら
「わかったよぅ、払うよぅ。」と言わせてやる――
我に返るとドアは既に閉まっていた。
「さぁ、次の家に行くか――」
独り言を呟き、歩き出した。
空き地には女郎花が揺れている。
夏の午後であった――
乙──。
>>885 面白ぇなぁおめぇよぉ。
なかなか見所あるじゃねぇか――
>>885 にぃ。
男はさも嬉しそうに頬を吊り上げる。
「いいねぇ、この雰囲気」
これが夢枕だねぇ―――
「何処で聞いたのかは忘れたんだがね」
「その昔、集金人の前で自宅のTVにバットを振り下ろした男がいたそうな」
「どうだい、なんとも獏的な撃退法ではないかね?」
でもよう―――
それって今まで見てたってことを裏付けてしまわねえかい―――
た
った
思った
と思った
だと思った
人だと思った
金人だと思った
集金人だと思った
「できるのか」
「できるのか」
何者かが問うている。
――いや、問われている者自身が問うている。
目の前の獣の欲を満たすことが、俺にできるのか。無言で己に問う。
指で応える。
厚紙で応える。
セロテープで応える。
無言で応える。
さてさて、ふむ――
背の高い男は、己の迷いすらも楽しんでいるかのようであった。
なぜ止まるのか。
なぜ、このスレは止まるのか。
この問いに答えることのできる者が、いるであろうか。
飽きた。
魂が擦り減った。
それは、わかる。
どこかで、理解できる。
ならば、飽きるまでやるのか。
そう問われた時、そうだと答えることははできる。
その通りだと言うことはできる。
しかし──
言ったそのあとで、何かが、腹の中に残ってしまう。
飽きた──そういう気持ちはむろんある。間違いではない。
間違いではないが、何か言い足りないものが残ってしまう。
残ってしまうそれは、決して少ない量ではない。
では、残っているそれは、何か?
問われて言葉になるのか。
──言葉にはできる。できるのだが、それに意味があるようなものではない。
それは、言葉よりもその口調、感情こそが意味を持ものだからだ。
それが、先程の問いの答えになるのか。
獏よ、仕事しろ、と。
894 :
水先案名無い人:2006/02/06(月) 00:56:39 ID:WbArhC/40
まだまだ──
終わらねぇ──
終わらせねぇよぅ…
男は唇の端を吊り上げ、心底嬉しそうに笑った。
キャオラッッッ
896 :
水先案名無い人:2006/02/06(月) 11:50:45 ID:RNn1uiIl0
じゃっ
ぬわわわわ
898 :
水先案名無い人:2006/02/06(月) 23:13:54 ID:LQpYcoCT0
けぇっ!
しぃっ!
ホキョァァァッッッ
い
ない
ゃない
じゃない
レじゃない
スレじゃない
キスレじゃない
バキスレじゃない
はバキスレじゃない
処はバキスレじゃない
此処はバキスレじゃない
>>901 「おい、今のは何だよう」
「今のは――6回、とだけ言っておきましょう」
「6回?自演がか」
「そういう言い方もできるかもしれませんね――」
ふん。
ふふん。
流石じゃねえか。
なあ、兄者よ――
今日ものいう髑髏ってのをかって読んだんだけど、結構面白いね
猫科の肉食獣
ファミ通を読むんだよおおおおおおおおお
だが断る
春だな──
「YO!1、1,2、2,3、3,4、4,ガンガン ズンズン グングン上昇 夢に描いたショータイム デカイ理想は夢じゃない」
と、今井は、囁くように言った。
「スタート前の深呼吸 夢に向かってフルパワー」
今井はラップをした。
なんという力強いラップをすることができるのか。
力強く、怖いラップ。
文七は、動けない。
もう、どういう体力も残っていない。
「ああああ…」
情けない声が、文七の唇から洩れた。
文七の股間が、急に生暖かい温度を持ったものに包まれた。
何だ、これは?
小便か。
おれは、小便を今、垂れ流しているのか。
ズボンの前を濡らし、太腿を伝い、膝の裏を流れ、脹脛を這って、それは、床に広がった。
なまなましい、文七の小便だった。
そして、強烈な臭い。
ズボンの尻が重い。
糞だ。
うんこだ。
文七は、そこで脱糞していたのである。
と――
壮行会会場へと続く花道、通路の一角で騒ぎが起こっていた。
手。
手。
足。
足。
徹底的に――。
手。
足。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ
913 :
水先案名無い人:2006/02/11(土) 14:09:53 ID:SB/e5Tc50
体だから体――。
「くむう」
歯を噛んだ。
なんという事か。
体は、体である限り、体なのである。
だから体なのだ、と言っている――。
シンプルだが、太い答えであった。
全てを出し尽くしたはずの体に、ごつん、ごつん、と力が湧き出してくる。
「おう――」
歓喜の声を上げた。
その体は、猫のように、柔軟である。
リスのように、敏捷でもあった。
しかし、鳥のように、バランスでもあるのだ。
そっくり――。
友達であるからに他ならなかった。
あ――
い――
う――
おふくろと一緒だぜえ――
「アイーダ」
「アイダ」
そういうことになった。
拳、
目つぶし、
掌、
拳、
目つぶし、
掌、
なにを作れば良いのだ、
俺はなにをつくりたいのだ、
かたつむり?
かたつむりをつくるつもりなのか俺は、
考えるよりさきに手が動いていた。
ぽつ
ぽつ
ぽつ
机に、汗が垂れる。
ちらりと、傍らに置いた時計を見る。
「時間が足りねぇ───」
答案は穴だらけ、一体どうしたらいいのか。
諦めよう────
そういうことになった。
>>918 それで いいのか――-
それで いいのか――-?
ふと、考える。
単位は、資格を取って補えば良い。
英検。
工業英検。
甲種危険物。
ボイラー技師。
CG検定。
要は、必修でなければよいのだ。
「――諦めよう」
そういうことになった。
921 :
水先案名無い人:2006/02/13(月) 19:33:21 ID:3/GO7HpH0
パン。
茶。
宿直。
見事なマイケル・ジャクソンであった。
突いて
突いて
払って
払って
最後に斬る――
924 :
水先案名無い人:2006/02/14(火) 00:46:19 ID:PrBfdhS60
犯
尿犯
放尿犯
な放尿犯
ホな放尿犯
アホな放尿犯
おぉう、よいぞよいぞ!
∧∧ 灰の流れる方に居るは将門じゃ!
(*゚∀゚),,___, 何時の間にやら近くに居るはやはり百戦錬磨の将門じゃ!
/ つ'''0''''''' ̄
(_,,ノ まこと、雲居寺は地獄よのお!おろろろろろろろろ
「さて、君にひとつ教えておきたいことがある」
「何でしょう」
「出るんだよ」
男は無造作に言い放った。
「出る?」
「そうさ、やっと出るんだよ」
「―――」
「おれはこの日を股を濡らしながら待ってたんだぜ?」
不意に男の口調が伝法なものへと変わった。
夢枕獏『キマイラ青龍変』
発行日=2006年2月28日
「まことか、
>>926」
「うむ」
「ならば読まねばなるまい」
「読もう」
「読もう」
そういうことになった
――糞!
男は、苛立っていた。
十数年にわたり、文庫を購入し続けてきた男である。緑と白の、二色である。
獏の生活を支えているのだという、自負はあった。
それがなぜ、ハードカバーとやらに遅れをとらねばならぬのか――
>>926を見て危なく座り小便をもらすとこであった
「ついに出るかよ―――」
出かけた先で書店に入った。
もうじきキマイラが並ぶのか―――
そんな事を頭の中でころころと考えていた。
何という事だ―――
目の前に平積みされている本―――
キ マ イ ラ 青 龍 変
すかさず一冊を取り、レジに向かって疾っていた―――
出てるそうだ
「出たのか」
「おう、出てるぜえ。しかも―――」
男の顔に下卑た笑みが浮かんだ。
「ひろし本らしい―――」
祭りだ。
祭りの予感がするのである。
弘祭りだ。
夢枕獏の文体のガイドライン外伝・龍王院弘
誰かスレ立てしてくれぬものか。
こんにちは、
>>934です。
あなた、大帝の剣お好きですか。
ぼくは、この大帝の剣というものが好きで好きで、ちょっと中毒みたいなところがある。
あなたがこの大帝の剣を好きで、そして獏が続きを書いてくれるならば、これはもうぼくとしては非常にありがたい。
平成17年二月 堺にて
キマイラなんか変
すまぬ。
343 イラストに騙された名無しさん sage New! 2005/05/02(月) 00:43:40 ID:rIjV7BMs
将棋のヤツとデブ童貞のヤツも読んどけ。
344 イラストに騙された名無しさん sage New! 2005/05/02(月) 01:29:56 ID:FSJ8Kj4t
デブ童貞って怪男児のこと?
345 イラストに騙された名無しさん sage New! 2005/05/02(月) 02:35:38 ID:nF83SJlk
夢枕作品の童貞集合
加倉文平
室戸武士
出雲あやめ
くらいかな?
346 イラストに騙された名無しさん sage New! 2005/05/02(月) 03:43:07 ID:WG9PcKnw
九十九三蔵も童貞だったっけ?
348 イラストに騙された名無しさん sage New! 2005/05/02(月) 07:51:23 ID:J9IYVS50
阿久津は童貞じゃない?
351 イラストに騙された名無しさん sage New! 2005/05/02(月) 19:38:40 ID:k2kzeTPp
藤巻、涼二も童貞?
夢枕作品は童貞はけっこういるが処女はいないっぽいな。
556 イラストに騙された名無しさん New! 2005/07/20(水) 01:54:42 ID:C41cFxMk
たぶん「黄金宮」は終わらないぞ。
中島らもの「ガダラの豚」を読んで、アフリカ秘境物の傑作を打ちのめされてしまったから。
蟷螂拳対ゾンビ対密教術の異種格闘は面白いんだけどね。
童貞と言えばキマイラの菊地。放置プレイ向きかも。
571 イラストに騙された名無しさん sage New! 2005/07/27(水) 09:05:49 ID:5R//n1uE
>>569 37歳素人童貞の俺に孫が出来るまでには完結するであろうと思われ
573 イラストに騙された名無しさん sage New! 2005/07/27(水) 14:23:33 ID:K4thuryt
オマイラ童貞変
18年か・・・
まだ書店にまで辿り着けていないのだよ
来し方を振り返るために崑崙の王を読み返しているのだが・・・
キマイラ乱雲変なんていつになるんだ?
なんだ、知らなかったのかい? おめえ、よ。
季刊誌「太陽」で「鬼の骨笛」ってタイトルで
連載されてるぜい。
>>939
いや、すまぬなあ。おれのレスが間違っていたよ。
正しくはよ、平凡社から出版されている「別冊太陽」に
連載されている「鬼の骨笛」だ。
939よ、すまんかったことであることよ。
>>938 季刊誌。
季刊誌だと。
それはつまり、1年に4回しか発行されないということなのか。
そんな雑誌に、続き物の連載をしているとでもいうのか──
「くくく」
「かかか」
「久々にわろうたな――」
「おう」
「斯様なスレが、数多立ち並んでおったのが、昔のガ板であったな――」
「であったな」
「そうじゃそうじゃ」
「それにひきかえ、今おる新参共は昔を知らぬ」
「困るな」
「困る」
────────────────────────────────
参加者:松尾 姫川 堤 立脇 加藤 閲覧(1)
────────────────────────────────
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
松尾:ROMってるやつきめぇから入ってこいや
────────────────────────────────
姫川:こういうのって本当ウザいよね・・・
────────────────────────────────
堤:見てて楽しいのか
────────────────────────────────
立脇:まだ見てるよ・・・
────────────────────────────────
加藤:おい入って来いやカス
────────────────────────────────
『文七』が入室しました
────────────────────────────────
『松尾』が退室しました
────────────────────────────────
『堤』が退室しました
────────────────────────────────
『立脇』が退室しました
────────────────────────────────
『姫川』が退室しました
────────────────────────────────
『加藤』が退室しました
────────────────────────────────
保守か
保守だ
そういうことになった。
とにかく、今スレもおしせまった。
新スレが建つのは、950辺りということになろうが、このレスを書いているのは、まだ今スレで、しかも950の前である。
いやその950にゆっくりと近づきつつあるところだ。
前スレもよろしい。
今スレもよろしい。
好きだ。
しかし、どのスレにいても、常に恋しいのは、次スレである。
春よ、来い。
平成十八年 二月二十一日 青函連絡船にて
>>946 しかし、この流れの速さを考慮するに
970あたりでも十分なのではないか。
950 :
水先案名無い人:2006/02/23(木) 22:09:58 ID:jl09PAoG0
ぱわぱわわ──
拳を突き出せばいい。
視力を奪うのもいい。
それどころか、己の感情に任せて、単純な力で張り倒してもいいのだ。
男の背を、ぞくりとしたものが駆け上がってくる。
「おう──」
男は、歓喜の声を上げた。
そろそろ、よ、保守が必要な頃合じゃねえのかい?
952 :
水先案名無い人:2006/02/24(金) 07:54:04 ID:YaGF07JCO
応っ!!
にいっ
>>942 皆目、笑えたものではないのだが。
このようなものが――
このようなものが、昔のガ板だったのか?
俺には正直、今のほうがよっぽど良いもののように思われるよ――
「逆に考えるのさ―――」
「逆に?」
何を言っているのだ、この男は。
「あぁ、そうさ、逆に考えるんだよ」
男が、口の端を吊り上げ言い放った。
「―――"そいつに、やっちまっても構わねぇ"ってな」
ざわり。
背筋を、何か虫が這い擦り廻るような感覚が走る。
ジョージ・ジョースター―――
たまらぬ紳士であった。
>>957 なんと───
破廉恥。
そう思ったのもつかの間であった。
これは「有り」なのか?
問いは答えであった。
「しゃあああああっ!」
龍王院弘は、天に向かって吼えた。
歓喜の声をあげた。
「しゃあああああっ!」
>>957 ――金。
――――金。
――――――金。
まごうことなき金の男であった。
961 :
水先案名無い人:2006/02/26(日) 00:12:21 ID:rSaoV7PT0
もう次スレいらないね
そういうな。
無いと無いでまた寂しい。
>957
スポットライトに照らされて、はじめて、その男の肉体が見えるようになった。
それは、異様な肉体であった。
上半身の筋肉が、並はずれて太い。
胸が、ごつんと前にせり出していた。
その肉体を包んでいる派手な赤いレザージャケットが、裂けそうなほど広がっていた。
そのため、服のラインが無くなって、子供用の服を無理やり着ているようにさえ見えた。
歓声があがっていた。
どこから届いているのか、たまらぬ歌声が聴こえてくる。
この男の時間が、始まろうとしていた。
金木犀の香りが、氷上にかすかに漂っていた。
かっ、
と身体の芯から熱気が立ち昇っている。
その熱が、内側からプルシェンコの肉を炙っている。
上衣を脱いでしまいたい。
しかし、脱げばこれからの事は台無しになってしまうだろう。
通路で、軽く身体を動かす。
軽くジャンプをして、1、2、3回転。
左右の脚を上げる。
最高だ。
よく動く。
どこにも疲れなんかない。
本戦はおわっている?
ふん。
そんなのは関係ない。
これだけ動けば、本戦の時より調子がいいくらいだ。
見ろ。
おれの動きを。
こんなにリズミカルにステップを踏むことができる。
会場の方で、大きなどよめきがあがる。
おれの番だ。
いよいよ、あれをやるのだ。
「どうしたんだよ」
横から、コーチが声をかけてきた。
「動きすぎだぜ」
どうもしやしない。
調子がいいだけだ。
今なら、オリンピックで、相手の全員がメダリストであっても負ける気がしない。
動きすぎなものか。
どけ。
プルシェンコは、試合場まで走りだしていた。
大きな歓声が、プルシェンコに波のようにぶつかってくる。
「この曲は何だ?」
「体型が違うぞ」
「sex bombだと?」
まっしぐらだ。
ぶつかってくる観客の声を、左右に跳ね飛ばしながら、プルシェンコは縦横無尽に動いた。
中央に突っ立ち、
「かあああっ!!」
咆えた。
上衣を脱ぎ捨てる。
どよめきが疾った。
本戦のおりにはなかった筋肉が、もりあがっている。
見ろ。
これがおれだ。
これがおれの肉体だ。
これがおれのフィギュアスケートだ。
これがエフゲニー・プルシェンコだ。
「ぬかああっ」
プルシェンコが咆えた。
「んかかかかかかかかっ!!」
咆えながら、力をたわめ、疾った。
観客席に向かって――
たまらぬ金メダリストであった。
sex bombの合わせて氷上で踊るオリンピック代表選手・・・・・・
たまらんな・・・・・
ああ、たまらん。
―たまらぬのは観客たちのほうであった。
毎回のように、たぶん、前スレの始まったときから、獏仕事しろ、仕事しろ
と言い続けてきたような気がするが、もう、どうにも、獏が仕事するという
雰囲気じゃねえわな、これは。
三年、四年は、すぐかかる。
その頃には、このスレの数は十をこえてしまい、なんと、獏自身が書いたより
多くの獏文体が2ちゃんにあることになってしまうではないか。
いったいどうなってるのよ、これは。
こうなってしまったらもう、おれは、真壁雲斎のように待つしかないではないか。
もう、おれは、怖いものなしだ。
いくらだって待てる。
寿命が百年あれば、百年待つ。
千年あるのなら、千年だって待ち続けてやるぞ。
どうだ、わかったか。
支離滅裂だが、これが、今のおれの正直な声なのだよ。
な。
二〇〇五年二月二六日 小田原にて
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`ヽ ,」_ァ'"´
f'て}. ̄ rY ト、 __
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}l r ''"`ァ'゙ ,ノ、ム'^'ァ'゙
人.ヒ,ィ゙ ァ弌__,,>'´゙ヽ いくらだって待てる。
い, `'<, ,r'^ ,ノ
}⌒'‐\ ,、 ゙'くョr.''"´
い弌-、 \ }. ゝ-、
`'ー' ゙'ー‐--‐'⌒''''''゙
まとめスレが機能してないと
前スレでそう思う。
このスレでそう思う。
次スレでそう思う。
止まっている──。
それもまた、獏へのオマージュであった。
尊敬。
期待。
畏怖。
高揚。
悦楽。
不安。
煩悶。
焦燥。
憎悪。
諦め。
愛着。
そしてまた、期待。
あらゆる想いが、混濁していた。
あらゆるものが、熱を持っていた。
「応。」
>>974は、堪らず、熱いものを放っていた。
股の間から、季節外れの金木犀が、ほのかな香りを漂わせていた──。
埋。
埋。
ほう・・・
もう梅の季節か。
たまらぬのう。
尊敬。
期待。
畏怖。
高揚。
悦楽。
不安。
煩悶。
焦燥。
憎悪。
埋め。