「私はメーテル…」のガイドライン(第6部)

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1水先案名無い人
車掌「え〜、まもなく新スレ、新スレに移ります」 鉄郎「えっ、新スレ??」
メーテル「私の名はメーテル… 遂に「私はメーテル…」のガイドラインも第6部に突入ね…
 書き込んでくれたメーテルズや他の皆さんに感謝するわ… まだまだ旅は続くわよ…」

前スレ「私はメーテル…」のガイドライン(第5部)
http://that3.2ch.net/test/read.cgi/gline/1091245545/l50

メーテル「他板の私達のスレへの乗り換えはこちらから行くといいわ…」
惑星メーテルズ(リンク先の頭にhをつけてね…)
ttp://maetels.hp.infoseek.co.jp/

      }                     }
     }                    /  o ゚.私はメーテル…
.     〉'' ,、,,,__               ノ} 。 :∴ 私の謎について質問
     i ムツッ=,ニ_゙゙"''‐- 、、,,,__,,..,,,.. -‐'''"/ 。 X,,     に答えるわ…
     l {{ ハ` `゚'~`  ,‐-,ニ二ヾ,,_ヽ   /   i'(_,.l\   詳しくは>>2-6辺り
      〉、`ハ    }  ` `゚'゙゙” }}'゙   ,'    ti=ti、iiヽ を見てね…
.     / ハヽハ  ノ       //    {      ゙ヾヽ}
    / /ハヽヘ  `、_   (Cノ/  /  ハ      ノラ  
   / // } Y゙\ `   Cノイ  /    \    〆' 
. / / / /  ,ゞ,, `-‐ ''´〆⌒ヽ{  ,' ハ   \
 ;''"''ヾノ /_,/  `'' ァ''7/     \l l ヽヾ   \
 ゞ..,,.'' ̄//    ''´ //       \  \ヾ   \
2水先案名無い人:04/11/20 00:45:39 ID:H+hKGnEh
過去スレ「私はメーテル…」のガイドライン
http://that3.2ch.net/test/read.cgi/gline/1080922914/l50 (第4部)
http://that2.2ch.net/test/read.cgi/gline/1070724317/l50 (第3部)
http://that.2ch.net/gline/kako/1062/10620/1062002728.html (第2部)
http://that.2ch.net/gline/kako/1041/10416/1041655253.html (初代スレ)

Q1 メーテルって誰ですか?
A1 松本零士先生の描かれた作品「銀河鉄道999」の登場人物で、主人公・鉄郎を
導く謎の女です。長い髪と睫をし、いつでも黒ずくめの服装をしています。詳しくは
下記リンクをご覧下さい。(惑星メーテルズより引用したわ…一部補足しているわよ)

よそのサイトへ行くときはリンク先の頭にhをつけてね…
松本零士オフィシャルホームページ: ttp://www.leiji-matsumoto.ne.jp/
「銀河鉄道999」: ttp://www.shogakukan.co.jp/ginga999/999toppage.html
銀河鉄道999アニメオフィシャル: ttp://www.bb-anime.tv/999/

またメーテルスレとは言わないけど、2ちゃんねる内でも関連スレがあるのよ…
(懐かし漫画板)☆☆銀河鉄道999−4☆☆
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/rcomic/1081510398/
(懐かしアニメ板)★★★青春の幻影 銀河鉄道999(9+3)★★★
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/ranime/1095659443/
3水先案名無い人:04/11/20 00:46:04 ID:H+hKGnEh
Q2 メーテルスレって何ですか?
A2 2chで長らく愛されているネタスレです。キャラネタなので、レスを書き込む時
はお約束を守るのが礼儀とされています。基本的にスレ住人達はまったりした空気を楽し
んでいますので、守らなくても追い出されることはありませんが、以下のようなことに注
意するとよりメーテル道を極めることができるでしょう。(惑星メーテルズの内容を基に
しているけど、一部補足させてもらうわ…)

レスの頭は「私(の名)はメーテル……」という形式で始めると、ぐっとメーテルスレ
らしさが増します。「俺」などと言うと、メーテルなのにはしたないと突っ込まれるかも
しれません。(鉄郎:板にもよるけど、男性が書き込むときは、僕やハーロック、その他
松本零士先生の作品のキャラクターを名乗って呟くことが多いよ)

「……」を多用したアンニュイな話し方をすると、メーテルらしさはより高まりそうです。
自嘲する時も、ヽ(`Д´)ノ ウワァァン と言いたいところをぐっと押さえて「フフ……」と微
笑むのがメーテルの道かもしれません。
レスを終えて去る時は鉄郎を伴うことも多いようですが、ここで間違えて哲朗を連れて
いくと「出川付きメーテル」と呼ばれてしまうかもしれません。
スレによってお約束は少しずつ違いますが、少しレスを読めば大体の流れは掴めるで
しょう。大切なのは、「いつも心にメーテルを」。これです。そうそう。メーテルスレは、
基本的にsage進行のところがほとんどです。新人メーテルは、書き込む時にメール欄に
半角でsageと入れるのを忘れないで下さいね。(他板メーテルスレは、一般に板カラー
が反映されているわ…詳しくは惑星メーテルズへ行って見てね…)
4水先案名無い人:04/11/20 00:47:57 ID:H+hKGnEh
車掌「ガイドライン板は、元々特定の話題で雑談をするための板では無かったので、スレ
が立ってから暫くして、書き込みが停滞した時期がありました。現在は物語形式主体の
書き込みが増え、レスの多くを占めて現在に至っています」(私は男性ですが、メーテル
口調の言葉の美しさに感動しました。松本先生も男性ですし、物語形式ならネカマを気に
せずにメーテル口調を書けますから)他板メーテルズの皆さん、今後もスレが更新された
ときは当スレへご連絡お願いします。

なお、他板メーテルスレの7月31日以降の新スレを下に紹介します。
私はメーテル・・・inバカニュース板
http://tmp4.2ch.net/test/read.cgi/bakanews/1092363540/l50
私の名はメーテル・・・@パン板
http://food6.2ch.net/test/read.cgi/bread/1093666067/l50
私の名はメーテル@料理板4光年
http://food6.2ch.net/test/read.cgi/cook/1094531168/l50
私の名はメーテル…@801板sixteenth@801
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/801/1094746464/l50
わたしの名はメ-テル@家庭板part4(2)
http://ex5.2ch.net/test/read.cgi/live/1095422422/l50
私の名はメーテル…@同性愛サロン板10号車
http://love3.2ch.net/test/read.cgi/gaysaloon/1097617662/l50
私の名はメーテル…メンサロ板5
http://life6.2ch.net/test/read.cgi/mental/1098351904/l50
【呟いて】私の名はメーテル@医者板【第二夜】
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1099119457/l50
5水先案名無い人:04/11/20 00:48:22 ID:H+hKGnEh
新スレ紹介の続きです。
私の名はメーテル@海外サッカー板
http://ex5.2ch.net/test/read.cgi/football/1099757383/l50

また「私はメーテル…」のガイドラインの第3部と第4部にはミラーサイトがあります。
こちらをご覧下さい。
ttp://makimo.to/2ch/that2_gline/1070/1070724317.html (第3部)
ttp://ruku.qp.tc/dat2ch/0411/17/1080922914.html (第4部)

ちなみに物語形式(会話形式)とは、以下のような形式です。

車掌「え〜、次の停車駅は〜 惑星吉牛 吉牛です」 鉄郎「ヨシギュウ??」
メーテル「惑星吉牛・・・吉野家という牛丼屋の看板が輝く星・・・」
鉄郎「牛丼かあ。久しく食べて無いから、おなかいっぱい食べてみたいなあ」
メーテル「もっとも通ぶっている人が多く住むと言われる星よ・・・
   変わったメニューを頼んでいる人がいたら、吉野家でつゆだくや特盛は
   頼んではいけないわ・・・
   小一時間問い詰められて、他の惑星では通用しない最新流行を
  『これ最強』と教えられてしまうのよ」
車掌「神がいるとも言われています。でも神なんて本当にいるんでしょうか?」
メーテル「Not Found・・・見つからないわ・・・」
鉄郎「神って、簡単に見つからないもんだね」
6水先案名無い人:04/11/20 00:48:47 ID:H+hKGnEh
(これはおまけですが、メーテルスレの雰囲気を さわやかな朝の挨拶 テンプレで表現
 するとこんな感じでしょうか?)

「私の名はメーテル…」「私の名はメーテル…」
メーテルズの挨拶が、メーテルスレにこだまする。メーテルスレのお庭に集う乙女たちが、
今日も天使のような無垢な笑顔で、スレの中にレスをつけていく。汚れを知らない心身を
包むのは、黒い色のコート。コートの袖は乱さないように、黒いモコモコの帽子は翻らせ
ないように、ゆっくり語るのがここでのたしなみ。もちろん、名前を名乗らずにカキコ
するなどといった、はしたない住人など存在していようはずもない。

メーテルスレ。このスレは、もとはお笑い小咄板のネタスレとしてつくられたという、
伝統あるキャラネタスレである。色々な種類のスレッドが立つ巨大掲示板2chで、神に
見守られ、雑談から専門話までの一環教育がうけられる乙女の園。惑星メーテルズを見て、
メーテルスレにカキコすれば、温室育ちの純粋培養メーテルズが箱入りで出荷される、と
いう仕組みが未だに残っている貴重なスレである。
7水先案名無い人:04/11/20 12:42:30 ID:pUje/mmj
私はメーテル…
新スレ乙のご挨拶に参上した女…
第6部の物語も素晴らしい旅でありますように…

私はメーテル…バカニュース星系を彷徨う女…
8水先案名無い人:04/11/20 22:56:57 ID:Y6NcJce2
私の名はメーテル…
車掌さん、アナウンスお疲れ様…
クレアさん、車掌さんにあたたかい飲み物を差し上げてね…

私の名は数字板メーテル…
全てのメーテルと鉄郎の旅に幸いあれと願う女…
9水先案名無い人:04/11/20 22:58:14 ID:FrCQIw9V
私の名はメーテル…
惑星数字板からこっそりご挨拶とお礼に伺った女…

他の宇宙を旅する全てのメーテル達に幸あらんことを…

私の名はメーテル…
車掌さんの手伝いも出来ない女…
10(-_-) Zzzzz… ◆OMEGAz96ls :04/11/20 23:00:07 ID:hI2vXdza
■■■
ノノノ-_-)<私は寝〜てる・・・バカニュース星系から迷い込んできた・・・・・・という訳で、良い子は寝ろ
11水先案名無い人:04/11/20 23:00:52 ID:WMp/B3Ns
私の名はメーテル…>>9メーテルの後をついて惑星数字板から御挨拶に伺う女…

先週の黒尾先生アヌメを見ていたら私たちの宣伝があったのに…
よく見れなかったわ…

私の名はメーテル…
角に小指をぶつけた女…
12水先案名無い人:04/11/20 23:03:42 ID:OysF8hD5
私はメーテル…バカニュース星系から飛び込んできた女…
記念カキコするわ…
13水先案名無い人 :04/11/20 23:04:32 ID:SDWaty43
私の名はメーテル…
メーテルスレを愛する女
いつもは惑星スウジに停車しているのだけれど…違う惑星にも旅立とうかしら…
多くのメーテルに逢うことを楽しみにしていてよ…
14水先案名無い人:04/11/20 23:11:58 ID:qDs47gWH
私の名はメーテル…
つられて記念カキコよ…
いつもは純情恋愛にいるわ…

私の名はメーテル…
一度、この板に書き込んでみたかった女…
満足したわ、帰ります…
15水先案名無い人:04/11/20 23:27:46 ID:voshoqLv
私の名はメーテル…
人形惑星から訪れた女…

2ch初カキコがメーテルスレだったの…思い入れがあるわ……
では御機嫌よう、皆様……
16水先案名無い人:04/11/20 23:38:01 ID:ASZVh0nd
私の名はメーテル・・・
投資一般板から保守しに来た女・・・

来週月曜日の日本市場は大きく下落しそうね・・・
17水先案名無い人:04/11/20 23:42:46 ID:Bi55gKA3
私の名はメーテル…
ケショ板から来た女…ケショ板からは一番乗りかすぃら…チョトうれしいわ…
車掌さん乙よ…

以前数字板をのぞいてみたら流れの速さについていかなかったわ…
またチャレンジしてみようかしら…
この機会に他のメーテル図に会いに行ってみるわ…
18水先案名無い人:04/11/20 23:44:04 ID:KkgwRA0e
私の名はメーテル…
惑星ケショー板から訪れた女…

クレアさん…カフェインの錠剤を頂戴…
仕上げなきゃならないレポートがあるのに眠いし…2ch見てるしで最悪…
フフ…
19水先案名無い人:04/11/20 23:46:30 ID:G2UpdS7w
私の名はメーテル…
お人形板からやってきた女…

記念パピコのために銀河鉄道を途中下車よ…
20水先案名無い人:04/11/21 00:02:14 ID:VMftUeXs
私はメーテル…
書き込んだ事は無いけど大人の女向けゲー板から流れて来た女…
実は別の惑星にはしっかり下車した女…

今日は記念パピコに来たわ…
夜はこれから。マターリする為に紅茶を入れに行くわ…
21水先案名無い人:04/11/21 00:14:35 ID:Te2vQTTS
私の名はメーテル……
記念カキコに訪れた女……
普段は数字星系を彷徨っている女……

クレアさん、車掌さんに乙カレーをお出ししてあげて……

私の名はメーテル……
ガ板への書き込みは初めての女……
22水先案名無い人:04/11/21 00:22:23 ID:VPZ4crYE
私の名はホンヤクメーテル…
病院・医者板からやってきた女…

車掌さん、新スレおめでとう…
それから、いつぞやはご迷惑をお掛けしてゴメンナサイ…
これからも、生暖かく見守ってくださると嬉すぃわ…
23水先案名無い人:04/11/21 00:22:34 ID:c2+92vvF
私の名はメーテル…
化粧板から来た女…

明日はインウイのコフレの発売日よ…
でも激混みでしょうから月曜に行くわ…
24水先案名無い人:04/11/21 00:24:58 ID:oux5htXR
私の名はメーテル…
ケショ惑星と数字惑星をさまよっている女…

目パーツの片方からオイルが止まらないのだけど、
そろそろメンテナンスに行った方がいいのかしら…
25水先案名無い人:04/11/21 00:28:42 ID:cfptCtN3
私の名はメーテル…今朝朝一で「ハウル」を観て来た女…
キムタクのアフレコは微妙だったわ…orz
26水先案名無い人:04/11/21 00:33:42 ID:cNCZ2lyi
私の名はメーテル・・・
料理板から流れてきたけど本当の常駐板は数字板な女・・・
又色々なメーテルと交流できて嬉しいわ・・・
前にも書き込ませて頂いたけど、ここが色々なメーテルズと語り合えるサロンの様になってくれたら嬉しいのに・・・
と密かに願っているわ・・・

私の名はメーテル・・・
明日は気合い入れてメイクしてお出かけよ・・・
化粧板にも飛んで行かないと・・・
27水先案名無い人:04/11/21 00:36:50 ID:zgbM8oc8
我が名はデスラー…
盟友であるヤマトの諸君から通信を受けてささやかながら祝辞を述べに来た…

住む惑星は違っても共に宇宙を駆ける戦士たちに栄光あれ…

我が名はデスラー…
地球人の「郷に入っては郷に従え」という言葉に従い語尾を「…」に変換してみたが
間違いが無いことを祈る…
28水先案名無い人:04/11/21 00:43:46 ID:aCOY+s2U
私はメーテル…キャラネタ星で遊ぶ女…
途中下車のつもりが、仮面を被って演じる事にのめり込んでしまったわ…

そろそろ発車時刻ね…
29水先案名無い人:04/11/21 00:45:23 ID:IPR61886
私の名はメーテル…
蛇板からやってきた女…

車掌さん、忘れ去られた辺境惑星にまでアナウンスありがとう…
次スレに移るまで…、そうね、早くても3年はかかると思うわ…

私の名はメーテル…
光速特急な流れの数字板にも下車している女…
30水先案名無い人:04/11/21 00:50:31 ID:Sb5eX/5x
私の名はメーテル…
海外サッカー板から新スレおめ、と言いに来た女…

車掌さん、御案内ありがとう…
週末はコロニー・エスターディオで試合が多くて寝不足よ…
ここは即死判定があるのかスィら?
私もアシストに協力できてるといいのだけれど…
31水先案名無い人:04/11/21 01:13:46 ID:KBahM8rG
私の名はメーテル…
化粧板から祝辞を言いに来た女…
車掌さん、御案内ありがとう…
32水先案名無い人:04/11/21 01:24:48 ID:aLsY6jZI
私の名はメーテル…
膝の上で眠るしっぽ鉄郎と共に新スレを祝いにやって来た女…

車掌さん、いつもご案内ありがとう、御疲れ様…
>29メーテルさんが今いらっしゃる惑星と一緒で、私の今いる惑星もとても辺境なのよ…
しっぽ鉄郎と共に旅をしているメーテル図、しっぽ鉄郎を欲しているメーテル図、
たまには遊びにいらしてね…

私の名はメーテル…
犬猫大好き惑星2002年生まれのメーテルスレから来た女…
33水先案名無い人:04/11/21 01:29:24 ID:iiciUqIr
私の名はメーテル…
この宇宙に数多く存在するメーテルスレ惑星の中でも
多分トップクラスの過疎地であろう演劇板から来た女…
車掌さん、新スレおめ…

私の名はメーテル…
自分の常駐スレにもちっとは足跡残せや、と心の鉄郎にぼやかれる女…
34水先案名無い人:04/11/21 01:34:31 ID:GU22Vusu
私の名はメーテル…
女向ゲー大人板から来た女…

こちらは普段お邪魔することのない板の
メーテルズのカキコに出会えるので楽しみにしているの…
車掌さん、オツカレチャーンだわ…
35水先案名無い人:04/11/21 02:06:48 ID:XWzFujsB
私の名はメーテル・・・
お人形をこよなく愛する女・・・

おめでとう車掌さんいつも私を乗せて旅をしてくれてありがとう・・・
あらもう発車の時刻ね・・・

私の名はメーテル・・・
数多の惑星を移動する女・・・
36水先案名無い人:04/11/21 02:13:31 ID:oKuTbbtO
私の名はメーテル…
お茶・珈琲板から挨拶に来た女…
車掌さん、ご案内ありがとう…
そして、新スレ乙です…
37水先案名無い人:04/11/21 02:35:30 ID:q/qDmZAW
私の名はメーテル・・・ペット大好き板から来た女・・・
車掌さん、水先案内人さん、お疲れ様・・・
前回から10レスも進まないうちに今回の案内が来てしまう板だけど、
忘れずに来てくださってとても嬉しいわ(オイール)・・・
これからもどうぞよろしくお願いしますわね・・・
38水先案名無い人:04/11/21 02:41:16 ID:q/qDmZAW
>>27デスラーさん、ごきげんよう・・・
それほど大きな間違いはないと思うわ・・・
古代さんとの静かな会話モードなのよね・・・
39水先案名無い人:04/11/21 03:59:14 ID:ZJrcrH4M
私の名はメーテル…
同性愛サロン板から来た女、っていうか、オネエかしら…

同サロ板10号車の発車時にはお世話になったのに、
ご案内を頂いてから、こちらへ来るのに随分出遅れてしまったわ…
でもこれだけレスがついたら安全な旅が続けられそうね…

ところで同サロ板では現在健康を害してるメーテルが何人かいる模様…
季節の変わり目だからかしら…
皆様も健康にはお気をつけになって…
40水先案名無い人:04/11/21 05:02:02 ID:pbEO5YoS
私の名はメーテル…
過激な恋愛星系から来た女…

車掌さんご案内ありがとう…
激しく乙加齢を言いに来たわ…
ここはたくさんのメーテル図に会えるので好きよ…
なんだか安心するわ…

私の名はメーテル…
かなり年上のハーロックをヒイヒイ言わせるのが好きな女…
41水先案名無い人:04/11/21 05:11:55 ID:+wulgMKE
私の名はメーテル…
惑星ヘンメルから来た女…

車掌さん、いつもご苦労様…
微力ながらカキコさせていただいたわ…

>39メーテル
年中病気な私でも、それ以上に風邪なんか引いたら
薬が増えて、副作用チェックが大変なのよ…
朝晩の気温差も激しい今日この頃…
メーテル図の皆様、どうぞご自愛なさってね…

私の名はメーテル…
今から眠りにつく女…おやすみなさいませ…

42水先案名無い人:04/11/21 08:49:52 ID:JuE5Ck9b
私の名はメーテル…
惑星毒女から来た女…チョト乗り遅れて総理ー…

車掌さん…いつもアナウンスありがとう…(ビショー
そして毎回ここに集うメーテル図…壮観だわ…
今後共惑星ガイドラインとメーテル図に益々の発展あれ…

私の名はメーテル…
最近早寝なのでアナウンスに気付くのに時間がかかった女…
機械の身体にはいいと思うけれど…出遅れたわ…(オイール
43水先案名無い人:04/11/21 09:47:11 ID:h04Bjc+Q
私の名はメーテル…
惑星育児板から来た女…

車掌さん新スレおめ…

私のいる惑星は相変わらず辺境だけれども
育児に疲れたメーテル図達の小さなオアシスよ…

私の名はメーテル…
育児と2チャンの狭間に揺れる女…
44水先案名無い人:04/11/21 10:06:32 ID:dDj5ne8H
私の名はメーテル・・・
すっかり寂れて死線をさまよってる40板から
きた女・・・。
・・・時間の問題かしら・・・。
45水先案名無い人:04/11/21 10:42:38 ID:ifVNepBi
私の名はメーテル・・・
既女板から遅れてやってきた女・・・

車掌さんお疲れ様・・・
あんなところまで連絡にきてくださってうれしいわ・・・

>>44メーテル、既女板もあやしいわ・・・
いつもヒヤヒヤしてるもの・・・
後で伺うわね・・・

私の名はメーテル・・・
育児板と家庭板と既女板の住み分け方が今でもわからない女・・・
46水先案名無い人:04/11/21 10:44:34 ID:0hSD31hx
私の名はメーテル…
車掌さん乙と言いにに惑星メンヘルから来た女…

最近他の惑星で他板メーテル図をハケーンすると嬉しくなるわ…
私の名はメーテル…新たな板を探しに旅立つ女…
47水先案名無い人:04/11/21 12:28:43 ID:vYN51jOR
私の名はメーテル…
珈琲・茶板から来た女…
これからもお付き合いのほどよろしく頼みます…
48水先案名無い人:04/11/21 13:21:45 ID:Dc0fIGCN
あたしはメーテル・・・

お人形版から車掌さん乙〜を云いに来た女・・・
ここに来たのは初めてだったけど
沢山の他版のメーテル図にお会いできるのね・・・
楽しいわ・・・

あたしはメーテル・・・ここをコソーリとブクマした女・・・
49水先案名無い人:04/11/21 14:14:54 ID:CNBiyHQ0
私の名はメーテル・・・
育児板から来た女・・・

ココへ来ると色々な星へ旅したいと願うけれど
結局同じ星をさまよう女・・・
もう少し勇気を出さなければ・・・
50水先案名無い人:04/11/21 15:43:00 ID:ez8TxTVR
       (.:;; (:;:.(i;:.(;;::;;;;;:.:;;) :::;ii).;ii)::.ヽ  
      (;:: ヾ.;;:.. (ii: |l|ll|l|| :;;;ii) .;;;;ソ .:;;;)   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
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       /l ̄∪/ ̄__ ̄\ ̄/ヽ    i ムツッ=,ニ_゙゙"''‐-::、、;;;__;;..;;;..::::-‐'''"/
       / | //:;/:::[ .9.9.9 ]::ヾヽiillll| |   .l {{ ハ` `゚'~`  ,‐-,ニ二ヾ,,_ヽ   /
       /il |/:;l|:::|;:::::::....._||_......::;=l|llllll| |    〉、`ハ    }  ` `゚'゙゙” }}'゙   ,'
     .//il| |::::l|;::|;;:::::==|◎|==::::;|:::||lllll| |   / ハヽハ  ノ       //    {
    / |ill|| |:::;;l|;::|;;;::::::::`||´:::::::;;;l:::|lllllll| |   / /ハヽヘ  `、_   (Cノ/  /  ハ 
    ./ :|lll|| | ̄lヾ.,ヾ:;;;;;;;::::::::;;;;;/:;;/ ̄`l | / // } Y゙\ `   Cノイ  /    \
   / ; :|lll|| | ̄ ̄l\二二二二ン| ̄ ̄/ / / /  ,ゞ,, `-‐ ''´〆⌒ヽ{  ,' ハ   \ 
  ./ ;  |lll|| |===|(◎ ̄ ̄ ̄ ̄(◎|===;''"''ヾノ /_,/  `'' ァ''7/     \l l ヽヾ   \
           【アンドロメダ逝】  ゞ..,,.'' ̄//    ''´ //       \  \ヾ    \
51水先案名無い人:04/11/21 15:56:34 ID:yPOlYlIS
私の名はメーテル…
数字惑星から新スレのお祝いをするために来た出遅れ女…

>49メーテル、他板メーテルスレ探訪は面白いわよ…
第5部の時にいらしていたメーテルのレスに惹かれて
五七五短歌板のメーテルスレにお邪魔したことがあるの…
あちらのメーテルズは皆さん歌を詠まれるのよね…素敵だわ…
ちょっと挑戦してみようかと思ったのだけれど…
あれは文才が必要なのよね…フフ…オイールダダモレだわ…

私の名はメーテル…
大人板だし話題は特殊な数字惑星から来た女…
他の板にお邪魔する時は数字板メーテルの臭いを隠すよう努力しているわ…
あのままで行ったらどこだろうとuzeeeだと思うのよ…やっぱり…
52水先案名無い人:04/11/21 18:51:48 ID:80Fb7peP
私の名はメーテル…遅れてしまったかしら…

車掌さん、御案内ありがとう…

この広い宇宙と同じように犬猫板は人がいなくて寒いところ…
でも胴長短足鉄朗と宜しくやってるの…
おさんぽから帰ると肩こりがひどいわ…フフ

私の名はメーテル…今夜お灸を据えようと思う女…
53水先案名無い人:04/11/21 21:24:53 ID:0xOLp+ST
私の名はメーテル…女向ゲー大人惑星から来た女…

明後日に「ハウル」を見に行くけど…>25メーテルの書き込みを見て…
キムタクはやっぱり微妙なんだという確信が持てたわ…
フフ…CMで声付きをちらりと見て覚悟してたとは言え…悲しいものね、鉄郎…

私の名はメーテル…ヒロインのソフィーに期待大な女…
54水先案名無い人:04/11/21 22:10:38 ID:uzRIhO0p
私の名はメーテル…ケショ板から来た女…

車掌さん新スレ乙…

完全に乗り遅れたけれど記念に書き込みさせて頂くわ…

私の名はメーテル…
コフレを買いすぎてみるみるうちに口座残高が減っている女…
メーテル図…顔は一つしかないのよ…

55水先案名無い人:04/11/21 22:20:07 ID:Pqy1/Xn9
私の名はメーテル…
家庭板から来た女…
新スレおめでd…

そして、家庭板にも新スレがたったわ…即死判定回避のために
ご協力おながいしますわ…

わたしの名はメ-テル@家庭板part4(3)
http://ex5.2ch.net/test/read.cgi/live/1100968745/
56水先案名無い人:04/11/21 23:58:48 ID:QuM0ArU1
メーテル「他板メーテルズの皆さんの書き込みには感謝しています… おかげで即死判定は
 免れることができそうよ… これからも宜しくお願いします…」

>7,10,12メーテルさん、バカニュース板はコンスタントにレスが伸びてて見ごたえが
 あるわ… このスレの進行中に次スレを迎えそうね…これからも宜しくお願いします…
>8,9,11,13,21,51メーテルさん、数字板(801板)も話題が豊富で、コンスタントにレスが
 伸びてて、見ごたえがあるわ… 強いて言えば、検索よけの伏せ字が多用されている
 ので、そこで引っかかってしまうの… でも、それも板の性質上、仕方がないかもね…
 次スレに移行したときはご連絡下さい… これからも宜しくお願いします…
 そうそう51メーテルさん、同人系・女性系板以外のスレに書き込むときは(数字板の人
 にとってはキツい書き込みがされているけど)「腐女子・ウザい女2ちゃんねらの
 ガイドライン」というスレが当板にあるから、それを反面教師にするといいと思うわ…
>14メーテルさん、純情恋愛板の999号がどうなるか、私も気にしているのよ…
>15,19,35,48メーテルさん、お人形板のスレも、フィギュアやSD集めに必死になってる
 様子がレスの内容から分かるわ… これからもスレを見守っていくつもりよ…
>16メーテルさん、市況は色々な要因で上昇や下落するから、売り時、買い時は難しい
 ものね…
>17,18,23,31,54メーテルさん、化粧板も話題が豊富で見ごたえがあるわ… これからも
 見守っていくつもりです… >24メーテルさん、それは眼科にメンテナンスに行った方
 がいいと思うわ…
>20,34,53メーテルさん、私はゲームの内容は良く知らないんだけど、スレはマターリ
 進行で居心地はよさそうね…
>22ホンヤクメーテルさん、病院・医者板も今度は荒れずに進行出来ることをお祈りしているわ…
>25メーテルさん、私もいずれ「ハウルの動く城」を見に行こうと思っているわ…
>26メーテルさん、料理板って結構実用的なレスがついてて素敵な惑星だと思ってるわ…
 他惑星も巡りながら、レスをカキコしてくださると嬉しいわ…
57水先案名無い人:04/11/21 23:59:33 ID:QuM0ArU1
車掌「他板メーテルズの書き込みには本当に感謝しています。これからも宜しくお願い
 します」
>27デスラー様、ご丁寧な書き込み、お疲れさまです。
>28メーテルさん、キャラネタ星系のメーテルズも個性的ですね。お笑い小咄星系やバカ
 ニュース星系と似た様な雰囲気があると思いました。
>29メーテルさん、最近のジャニーズ板はマターリしているようですね。
>30メーテルさん、こちらは、もう即死判定は免れるはずです。海外サッカー板のレスが
 伸びることをお祈りします。
>32,37,52メーテルさん、ペット大好き、犬猫大好き星系もマターリしてますが、レスの
 内容は面白くて、読み応えがあります。
>33メーテルさん、演劇星系もレスが伸びるといいですね。
>36,47メーテルさん、私もお茶・珈琲星系で紹介されるティーや珈琲を飲んでみたいもの
 です。
>39メーテルさん、この時期は季節の変わり目なので、就寝時や外出時の衣装に気を
 配って、体調を整えていきたいものです。
>40メーテルさん、過激な恋愛星系も最近はマターリしていますが、どんなレスがつくか
 楽しみにしています。
>41,46メーテルさん、メンヘルサロンの999号も快適に進行できることをお祈り致します。
>42メーテルさん、最近はサーバ移転が無くてマターリ進行している様ですが、これから
 も見守っていきたいと思います。
>43,49メーテルさん、プチメーテル(or鉄郎)の面倒の合間の書き込み、お疲れさまです。
>44メーテルさん、40代板も人口は少ないかも知れませんが、他板(例えば既女板や
 育児板等)メーテルズに声をかけてみるのも一手段だと思います。
>45メーテルさん、私は話題によって板を使い分けるのが、賢い利用法だと思いますよ。
>50のメーテルと999号のAAは初代スレに貼られたものですね。
>55メーテルさん、それでは早速家庭板に伺います。
58水先案名無い人:04/11/22 00:46:56 ID:ILsJmtBv
私の名はメーテル…
丁寧な返信に涙がちょちょ切れてる女…
そんなメーテルと車掌さんが好きよ…
59水先案名無い人:04/11/22 03:23:59 ID:KLZRQZL+
私の名はメーテル…。
惑星シジューイタから来た女…。
あ。
もう>>44メーテルが先着しているのね…。
遅れをとってしまったわ…。
同じ星に住みながら、擦れ違いもしない私たちだけど思いは同じだものね…。
車掌さんのアドバイスに従って、他惑星にもご挨拶に行かせて頂くわ…。
ありがとう…車掌さん。
60水先案名無い人:04/11/22 07:59:12 ID:scOTazCn
私の名はメーテル……。
三点リーダを正しく打たないと気がすまない女……。
創作文芸板から来たわ……。
微力ながら脱線(即死判定)防止のために記念カキコ……。
また時の輪の交わる場所でお逢いしましょう……。
61水先案名無い人:04/11/22 09:57:11 ID:BjAJoarn
私の名はメーテル…
シジュー板からきた女…。

シジューメーテル3人目かしら。
メーテルズの助け合いの結束は固いのね。
すばらしいわ…。
62水先案名無い人:04/11/22 16:12:33 ID:TDCgkQoe
私の名はメーテル...
これで2度目のカキコなの...
上でご丁寧なレス、楽しく拝見しましたよ...
ガ板は最近ご無沙汰だったけど、お気に入りに
入れたから、ちょくちょく来ようと思ったわ...

>>60メーテル...
あなたのカキコを読んで、昔他の板の
メーテルスレで覚えた...をついつい使いたくて
こんなに長レスしちゃってごめんなさい...

私の名はメーテル...目が悪いくせにこういう小さい
...をうっちゃう女...
63水先案名無い人:04/11/22 16:51:48 ID:tsF6sFB1
私の名はメーテル…
惑星心と宗教から来た女…

心と宗教も過疎なのよ、悲しいくらい…
64水先案名無い人:04/11/22 18:24:41 ID:qVZC6xsA
私の名はメーテル…
黄昏のニュース時に2chの名を聞いて、心底驚いた女…

ねえ、鉄郎…。ニュースを見ながら真顔で…
某惑星って本当にあるのか、なんて聞かないでちょうだい…
私だってあんな惑星があるんだって…初めて知ったのだから…

私の名はメーテル…ニュースを見て、胸を痛めてる女…
65水先案名無い人:04/11/22 20:55:06 ID:HlGPd289
>>56
私の名はホンヤクメーテル…
レス、ありがとうございます…
早くも病院・医者板のメーテルスレには削除依頼と荒らしがやって参りました…
前途多難です…  ■OTL
66水先案名無い人:04/11/22 22:30:27 ID:txeeE0u1
私の名はメーテル…
惑星イクージからきた女

車掌さんに激しく乙加齢を言いに来た女
おめでとう、このスレに幸あれ

私の名はメーテル・・・
10ヶ月のプチ鉄が風邪をひいてしまい心配で心配で
しょうがない女・・・
ごめんなさいね、こんな母で・・・(オイル
67マダムヤン ◆YANKEE3Be. :04/11/23 02:24:34 ID:707cvakZ
♪何が欲しいと言うの
  私 それとも 愛〜

原作ではレリューズと呼ばれ、映画999ではリューズと呼ばれた…
中の人はのび太くん…

鉄郎さん、知ってる?
来春までで入れ替わるドラえもん声優陣は、大山のぶ代さん
以外は皆、999で声をあてた事があるの…
野村さんは恐竜のレーデ。たてかべさんは、ギゾール商会よ。

♪何が欲しいと言うの
  私 それとも 愛〜
68水先案名無い人:04/11/23 02:28:21 ID:cT0BLHx2
車掌「他板メーテルズの書き込みには感謝感謝です。これからも宜しくお願いします」
>58メーテルさん、応援どうもありがとうございます。
>59,61メーテルさん、40代板も少しでも書き込みが増えるといいですね。
>60メーテルさん、ご丁寧なレスありがとうございます。
>62メーテルさん、ガイドラインのネタスレの中には面白いものがあるので、気楽にご覧
 下さい。
>63メーテルさん、心と宗教板も最近はマターリしてますが、それはそれでいいと
 思いますよ。
>64メーテルさんのニュースの内容がとても気になります。
>65ホンヤクメーテルさん、私もスレッド削除スレを見ましたが、あのレスの付け方はまずい
 と思います。早めに荒らしのレス削除依頼をして、スレッド削除スレには削除を保留
 してもらう旨のレスを付けた方がいいと思います。やり方は前スレに書いたとおりに
 進めればいいと思います。
>66メーテルさん、プチ鉄郎の看護、大変かと思いますが大事にしてあげて下さい。

あと、新スレが立っているので報告します。
私の名はメーテル・・・@アケ板
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/arc/1101024913/l50

サーバ移転スレも報告します。
私はメーテル・・・   @投資一般板
http://live19.2ch.net/test/read.cgi/market/1083116255/l50
69水先案名無い人:04/11/23 02:35:52 ID:cT0BLHx2
車掌「おっと、書き込んでる間にレスが… マダムヤンさん、
 それなら私の声はスネ夫ですね。幻影城オフのレポート
 楽しみにしています」
70水先案名無い人:04/11/24 22:07:49 ID:aaYCIhoD
車掌「メーテルズの皆さん、ガイドライン板にお越し下さいまして、誠にありがとう
 ございました。え〜、次の停車駅は〜 惑星 眞子様を助ける妄想 眞子様を(略です」
鉄郎「眞子様を助ける妄想??」 メーテル「惑星 眞子様を助ける妄想… 眞子様は皇室の 秋篠宮殿下の娘さんよ… その眞子様に妄想を抱く人達の星…」 鉄郎「そんな惑星が
 あるんだ。どんな雰囲気かなあ?」 車掌「私も詳しくは知りませんが、以前訪れた、
 惑星 カツオ一族の様な、ちょっと奇妙な雰囲気があるそうです」 鉄郎「何か心配
 だけど、惑星に着いたらちょっと様子を見てみよう」 メーテル「ええ、そうしましょう…」

(惑星 眞子様を助ける妄想 に到着した)
住人1「俺は既にこんな妄想をしているぜ!!
暴漢3人組:《おい、ねーちゃん、俺たちと付き合えよ!ゲヘー》(悪のテーマみたいな低音の
 音楽が流れ続ける) 眞子様:†やっ、やめてください!人を呼びますよ!†
暴漢3人組:《ハハッ、周りを見てみー!みんな見てみぬフリやで〜?誰も助けちゃくれ
ないよ〜ん♪》 俺:「待てィ!!」(ここでヤッターマンのOPテーマの様な正義の音楽に切り
 替わる) 俺:「か弱き乙女に狼藉を働く悪党は許さん!くらえ!【狼牙風風拳!】
(←俺が日々の妄想の中であみだした必殺技)」 暴漢3人組:《何じゃワレァ!野郎共!
 やっちま‥あべし!ひでぶ!ぱごァ! お、覚えてけつかれこのド阿呆!》
俺:「正義は負けない!」 眞子様:†あ‥ありがとう。あなたのお名前‥†
俺:「名乗る程ではありませんよ、お嬢さん!では!」(去り際にそば屋の自転車に
 ぶつかってバカヤローと言われる、眞子の方を振り返って照れ臭そうに笑う俺)
眞子様:†ステキ!あの御方とお付き合いがしたい†」

鉄郎「この人、ちょっと変わってるね」メーテル「私から見れば面白いわ… 確かに変わって
 ると思うけど…」 車掌「惑星の名前通り、妄想の激しい方ですね」 メーテル「妄想だけ
 でなく、現実に行動に移せればいいと思うわ…」 鉄郎「僕もメーテルの言うとおり
 だと思うよ。実際にこう言うことが出来れば立派になれるような気がするよ」
71水先案名無い人:04/11/24 22:08:16 ID:aaYCIhoD
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き) 鉄郎「あっ、記録を見つけたよ」

□昭和天皇┐
□香淳皇后┼今上天皇   ┐
         │美智子皇后  ┼皇太子殿下  ┐
□秩父宮  │          │皇太子妃殿下┴敬宮内親王殿下
□秩父宮妃├常陸宮殿下  │
        └常陸宮妃殿下├秋篠宮殿下 ┐
□高松宮             │秋篠宮妃殿下┼眞子内親王殿下
高松宮妃殿下          │         └佳子内親王殿下
                  └紀宮殿下
三笠宮殿下  ┐
三笠宮妃殿下┼ェ仁親王殿下  ┐
          │ェ仁親王妃殿下┼彬子女王殿下
          │            └瑶子女王殿下
          ├桂宮親王殿下
          │
          └□高円宮   ┐
           高円宮妃殿下┼承子女王殿下
                     ├典子女王殿下
□は、故人            └絢子女王殿下

車掌「こうやってみると皇室の家系も色々な人がいることが良く分かりますよ」
メーテル「こんなに多くの人がいるなんて、知らなかったわ…」 鉄郎「よく見ると、皇室
 の家系、特に子供は女性が多いような気がするよ」 メーテル「そうね… これを見てると
 私も家族のことを思い出しちゃうわ…」 鉄郎「メーテルの家族も女性が多かったんだ」
車掌「私は、もう家族のことは忘れちゃいましたよ」
72水先案名無い人:04/11/24 22:08:51 ID:aaYCIhoD
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き)
住人2「俺の妄想の方が上だな。俺の妄想は
 ある日突然、隣国が侵攻を開始。対応が遅れあっという間に首都が占領される。混乱の
 中、親友で眞子様付侍従の宮内庁職員(男)が眞子様を連れ俺のもとに現れる。だが、
 親友は既に致命傷を追ってをり「殿下を頼む…」と言い残し、俺の腕の中で息絶える。
 俺は「死んじまったら断われないじゃないか、馬鹿野郎」と呟き男泣きの中で殿下を
 守ることを決意する。現在、俺の部屋には「へんじはないただのしかばねのようだ」
 状態の親友と親友が命をかけて守ったお姫様がいる。俺達は日本を解放するため、まだ
 侵攻を受けておらず、また、自衛隊3個師団が無傷で残る北海道を目指すことにする。
 途方にくれていると突然アパートの外が騒がしくなった。聞こえる話し声は日本語じゃ
 ない。『私を追ってきたのだと思います。私が出て行けばあなたに危害が及ぶことは
 ないはずです』『それは駄目です。こいつは俺に殿下を頼むといって死にました。俺は
 こいつとの約束を破ることはできないのです』足音が近づいてくる。アパートに入った
 な。俺は部屋の中に武器になるものはないか探す、親友が腰に帯びていた拳銃…だめだ、
 弾が切れている。こいつ、人を撃ったのか? 弾の入っていない拳銃を懐に入れつつ
 部屋を見回す。あ、粉砕バット(金属バット)があったな。「殿下、玄関から見えない
 ところに隠れてください不意打ちしてその隙にここから逃げます」「ですから、私が
 出て行けば…」「駄目だっていってるだろっ!あんたは生き延びることだけ考えろ!」
『は、はいっ!!すみません』やばい、思わず叫んでしまった。俺の叫び声を聞いた外の
 奴らが間も無くこの部屋に来るだろう。俺はお姫様を玄関から見えない位置に隠して、
 奴らを待ち構えた」

メーテル「なんか、凄い話をしているわね… この雰囲気、この熱意は確かに、惑星 カツオ
 一族 と似ているわ…」 鉄郎「これからどうなるんだろう?」 車掌「私もとても
 気になります。これからどうなるんでしょうか?」(まだまだ続くのよ…)
73水先案名無い人:04/11/25 12:34:30 ID:dW79khgE
私の名はメーテル…
多分まだ失恋板からのメーテルは来ていないと思われるので
記念カキコに来た女…

失恋板でもかなり過疎だけれど板全体の進みが遅いので
恐らく落ちることはないわ…

私の名はメーテル… 
もうひとつの常駐メーテルスレが荒らされていて心を痛める女…
74水先案名無い人:04/11/25 13:22:29 ID:7GI1HqiL
私の名はメーテル…
投資一般板は、活気は有るけど、一部の富豪と多くの貧しいから成る
生きるのに懸命な板…。 みんな命を張ってピコピコしてるわ
75水先案名無い人:04/11/26 00:29:20 ID:kgeXwZMI
(惑星 眞子様を助ける妄想 >72の続き)
住人2「俺の部屋の前で足音が止まると同時にドアが蹴破られた。軍服っぽい服装の人影
 が飛び込んでくる。「ニダ!?ニダ?」ひとりだけか。ついてるな。俺は死体しかない
 部屋を不審に思っている不審人物の背後に忍び寄り、ホームランを狙うつもりでバット
 を振り抜いた。『ガコッ!!』ジャヤストミートって、やばい、殺してしまったか?
『殺してしまったのですか?』「いや、気絶しているだけのようです」一安心。
 とりあえず、不審人物の持ち物を物色する。アサルトライフルは目立ちすぎるか。
 …お、親友が持っていたのと同じ拳銃がある、弾もあるな。護衛官から奪ったのか?
 マガジンを親友の銃と取替え、残りの弾を鞄に入れる、ついでにナイフもゲットする。
『行きましょう。殿下』『は、はいっ!!』なんか怖がられてるな… しかたないか、
 怒鳴りつけたり、人をバットでジャストミートする姿を見せたりしたしな。アパート
 からの脱出に成功した俺とお姫様はなるべく人目につかない通りを移動していた。所々
 に武装した兵士やら、必要以上にごつい車が見えた。日本はどうなるんだ?『あ、あの、
 私たちはどこに向かっているのですか?』やっぱり怖がられてる… 『え?どこに
 むかってるんでしょう?』『聞き返さないでくださいっ!』「失礼しました。やはり、
 警察とかに行って保護してもらうのがいいかと…」『警察は真っ先に制圧されたそう
 です』『なら自衛隊…』「関東全域の駐屯地にだんどーみさいるというものが撃ち
 込まれたそうです」『テポドン?』「そんな名前でした」『聞いてません』「テレビや
 新聞で報道していましたが?」『新聞取ってないしテレビ見ないから』「そうですか…」
『外の地域はどうなんですか?』「特に何も言ってませんでした。無事なはずです」
『うーん、とりあえず東京から出たほうが良さそうですね』「どうやってですか?電車は
 止まっていますし、お車も有りませんよ」「あの謎の軍隊、検問はやってるようですが、
 車は普通に走ってますよね…」

鉄郎「なんか、凄い話をしてるなあ」 メーテル「こういう話は、この後どうなるか予想が
 付かないわ…」 車掌「随分、物騒な話ですね」
76水先案名無い人:04/11/26 00:30:31 ID:kgeXwZMI
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「な、何で僕がこんな目に…」車を提供してくれたやさしい青年が泣きそうな声で独り言
 を言っている。結局、俺は信号待ちをしている車から適当なものを選んで持ち主に提供
 してもらうことにした。この親切な青年は、俺が親友の形見を見せると感動の涙を
 流して車を提供してくれた。何ていい人だ。「違うと思います」「何で俺の心の声が
 聞こえるんですか?」「ま、また検問、今度こそバレるぅ〜!!」不吉なこと叫ぶな。
『ひっ!すいません』「お前もかよ」もう検問も三回目なのでお姫様も慣れた様子で
 隠れる。で、なんとか検問をパス。『あの、あなたたちは何者なんですか? 拳銃で
 いきなり脅してくるし、検問のたびに隠れるし、兄妹には見えないし』「・・・」
 どうせ俺は年食ってるよ。「そういうことではないかと」「だから何で!?」『気にして
 はいけません』はいはい、そうですね。「えーと、俺たちが何者かということだった
 よな。実は、俺たちは海と大地の間にあるバイスt」『私は眞子と申します。えっと、
 天皇陛下の孫です』あ〜言っちゃったよ。「おーらろーどが開かれるよりましです」
「だから・・・てゆーか知ってんの!?」「えっ!?眞子様?皇室の?」『はいそうです』
「何で眞子様がこんな強盗まがいの男と一緒にいるんですか?」車を運転しているのは
 この失礼な青年だ。『そのことについてはお詫びを申し上げます。ですが、この方も
 私を守るために必死なのです。どうか許してください』「い、いや、そんな、頭を
 上げてください」『しかし、悪いのはこちらですから。危ない目にもあわせてしまい
 ましたし』「気にしないでください。大丈夫ですよ。悪いのはこの男なんですし」
「いや〜、すまなかったね。え〜と、矢部君」「あっ、僕の財布!いつの間に盗ったん
 ですか!?」「さっき。俺は七氏参、よろしく矢部君」「え?よろしく?どういうこと
 ですか?」「付き合ってくれるんでしょ?殿下の逃避行に」「いいんですか!?今、
 お願いしようと思っていたんですよ。うれしいな〜」

メーテル「この話を聞いてると、私達の旅と似たものを感じるわ…」
77水先案名無い人:04/11/26 00:33:15 ID:kgeXwZMI
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
 おっ、意外な反応、嫌がると思ったのに、まあ、脅す手間が省けてうれしいけどな。
「よろしいのですか、本当に危険だと思いますが」「問題ありません!眞子様のため
 ならたとえ原子炉のなか液体窒素のなかです!」天を仰いで万歳してるよ、こいつ。
 って、やばいっ!『ハンドルッ!ハンドルッ!』初めてお姫様と心が重なった瞬間
 だった。もう俺は死ぬかも、電柱が目の前まで… 「いや〜、危なかったですねえ」
 矢部君に対してちょっと殺意がわいた。ちなみに、現在、ハンドルを握っているのは
 俺だ。前回の危機的状況は奇跡としか言い様の無い現象(勝手に想像してくれ)のお陰
 で乗り切った。で、その後、俺、お姫様、矢部君の多数決の結果、2対1で俺が運転
 することになったのだ。『何が危なかったですねですか!本当に死ぬかと思いました!』
「まあまあ殿下、みんな無事だったのですから」「以外と冷静ですね。もっと怒っている
 かと思いました」『次やったら殺しますけどね』「ごめんなさい…」「とりあえずどこか
 で落ち着きたいですね。今後のことも相談しなければなりませんし」「そうですね。
 私たちは追われる身ですから…忘れかけてましたけど」『忘れかけてたんですか!?
 七氏さんは?』「え? も、もちろん覚えていたさ。忘れるわけが無いだろ、
 こんな大事なこと」『本当ですか?』「お、矢部君!!あそこが宿を取るにはちょうど
 いいんじゃないか?」「韜晦しないでください。・・・って!!あそこはラブh」
「ファッションホテルといわんか馬鹿者」「誰も言いませんよそんなの。眞子様もいるん
 ですよ。あんなところに入っていいわけないじゃないですか」「ああいうところなら、
 車を表から隠せるし、人と会わずに宿に入れる、何か問題あるか?」『そんな都合の
 いい宿があるとは、逃亡の身には最適ですね。何か問題があるのですか?矢部様』
「い、いや、その・・・」「問題あるのかな?矢部君、もしあるならどういう問題がある
 のか、俺と殿下に詳しく聞かせてほしいな」「ないです」「はい、決定〜」

車掌「惑星 カツオ一族の様な意外性を感じますよ」(まだまだ続くのよ…
 >73,74メーテルさん、ご挨拶に来てくれてありがとう…)
78水先案名無い人:04/11/27 00:31:11 ID:ZAMRSvLx
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「ベッドがひとつしかないですね。これでは一人しか眠れませんが…」さすがお姫様、
 普段はダブルベッド並のベッドで寝ているらしい。「ベッドはぼk『チャキッ』…僕と七氏
 さんは床でも眠れますので…」「どうした矢部君?そんな怯えた顔して、俺は拳銃の
 手入れをしようとしただけだぞ」『あ、お風呂がありますね。入ってきてもいいですか?』
 お、ここはガラス張りじゃないんだな。「どうぞ」「さて、矢部君」「はいっ!七氏
 さん!!」何だ?その期待に満ちた目は。「どうして俺達について来る気になったんだ?
 危険なのはわかってるだろ。なんでだ?」まあ、脅してでも付き合ってもらうつもり
 だったから、どうでもいいのだが、随分あっさりとついてきたからな。「決まってる
 じゃないですか!男はみんな姫を助ける騎士にあこがれるものです!そこに本物の姫様
 が現れたら、助けるしかないじゃないですか!」言い切りやがった。「七氏さんだって
 そうでしょう?」「いや、俺は違う。親友との約束だから、それだけだ」「約束?」
「そう。この話もう終わりな。これからはお楽しみの時間だ」「の、のぞくんですね。
 ハアハア」こいつ、やっぱりそんなこと考えてやがったか。一度〆とくか… む、殺気
「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ〜。」背後に俺の部屋から持ってきていた魔法のバット・
 エスカリボルグ(金属バット)を持ったお姫様がいた。「で、殿下待ってください。
 俺はこいつをあくぁせdftgyふじこlp」「矢部君」「何ですか」「ひとつ言って
 おく・・・死ぬほど痛いぞ」

鉄郎「この話は意外な展開になっているね」 メーテル「確かに凄い妄想ね… どうなるか、
 全く予想が付かないわ…」 車掌「眞子様は、魔法使いか、何かなんでしょうか?」
79水先案名無い人:04/11/27 00:31:38 ID:ZAMRSvLx
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
色々とあったが俺たちは北海道を目指すことになった。そして、俺たちが盛岡の近くを
通ったときに奴が現れた。奴は時速100kmで走行する俺たちの車の前に現れたのだ。
まあ、結論から言うとはねちゃったんだよね。「はねちゃったんだよねじゃないでしょう」
「眞子様ぁー、七氏さぁん、この人死んでますよー」「あたりまえだ。殺すつもりで
 はねたんだから」ちなみに今、俺たちの前で死んでいる男の格好をかいつまんで説明
 すると、身に着けているものは全身タイツ、の左半分(要するにセンターマン)を着て、
 胸に38と書いてある。はっきり言って変態以外の何者でもない。運転していた俺は
 こいつを見た瞬間はねたほうがいいと判断した。『私は変態様にも生きる権利はあると
 思いますが…』「そんなことありまs…」「眞子姫とその一行よ!ついに追いついたぞ。
 覚悟しる!」背後からいきなり叫び声が聞こえ、俺たちは声の方を一斉に向いた。そこ
 にいたのは、頭にアルマイトの丼を乗せた新たな変態だった。「ウリは、全正臼アフロ
 将軍様より眞子姫抹殺を命じられた刺客、レイメンマンニダ、わが友ミスター38度線
 と共に貴様らを殺すニダ!」『ミスター38度線?』俺たちは一斉にさっきの死体を
 見る。ちょっと納得。でも南北分裂というより東西分裂って感じだが。「ア、アイゴー!
 38…死んでいる。なぜ、お前が死ぬ必要があったのだ… お、お前たち、こいつを
 殺したのは誰ニダ!?」お姫様と矢部君が一斉に俺を指差して、『この人でーす』と
 のたまった。「ま、まあ、不幸な事故ってやつだったんだ… えっと、その、ごめん」
「ごめんじゃすまないニダ!貴様は絶対に殺す!ニダ」どうなるんだ、俺… 「さあ、
 覚悟するニダ。食らえ、必殺レイメン縛り!」レイメンマンの手から放たれた冷麺の麺
 が、俺の首に巻きついた。「ウェーハッハッ!!ウリナラのレイメンは決して切れることは
 ないニダ。このまま縊り殺してやるニダ」くっ、苦しい、このままではマジで死ぬ。
 仕方がない、最後の手段だが… 「な、何をするニダ!そんなこと許されないニダ!」

メーテル「この展開は惑星 オンドゥルルタギッタンッディツスカー を思い出させるわ…」
80水先案名無い人:04/11/27 00:32:04 ID:ZAMRSvLx
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
俺は懐から大鋏を取り出し首に巻きついていた麺を切断した。「し、信じられないニダ!
レイメンを鋏で切るなんて有り得ないニダ!」『え、私、冷麺は鋏で切って食べるものだ
と思ってました』説明しよう。某国では、冷麺は結婚式で出される料理でもあり、長い麺
には末永く幸せであるようにという意味があるのだ。よって、某国では冷麺を鋏で切る
ことは有り得ないのだ。「こ、これだから、資本主義者どもは…」「どうでもいいだろ、
そんなこと。それよりも今度はこっちの番だ」俺は、大鋏を持ったままレイメンマンに
近づく。「ま、待つニダ。話せばわかるニダ」「それでは、零崎を始めよう」
「ア、アイゴォー!」何とか、第1、第2の刺客の手を逃れることが出来た。

鉄郎「この人達って、ブレイドさんと雰囲気が似ているなあ」 車掌「まるで戦闘ものの
 番組を見ているかのようですね」

『私、青函トンネルって初めてなのです。わくわくしますわ』「僕もですぅ。楽しみです
 ねぇ」「そんなにいいもんじゃないですけどね。疲れるだけです」『これだから年寄り
 は… 矢部様、私たちは楽しみましょうね』「はぁーい!」あー、言ってろ、言ってろ。
 後で絶対後悔するから。俺たちは、今、青森から、北斗星に乗って北海道に渡ろうと
 している。俺は海路を主張したのだが、お姫様と矢部君が、青函トンネルを通りたいと
 主張したのだ。一応、狙われる立場にあるのだがな… 「眞子様、トンネルに入ります
 よぉー」「い、意外と退屈ですね」「そりゃそうでしょう。ただ暗いだけで外の景色
 なんて見えないんですから。ん?」お姫様の不満を聞いていると、車掌がいきなり客室
 に飛び込んできた。「申し訳ありません。お客様の中に、槍を持っていて髪の毛が
 伸びる少年と、火を吐き雷を出す妖怪と、人生相談が得意な法力僧と、ボディビルダー
 にしか見えないお坊様はいらっしゃいませんか?」

車掌「999号にもそんな奇妙な人は乗りませんよ」メーテル「999号にそんな人達が乗って
 いたら一大事だわ…」
81水先案名無い人:04/11/27 00:37:16 ID:ZAMRSvLx
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「おい、落ち着け、そんな連中いるわけないだろ」「あ、はい、すいません、化け物と
 いうか変態が後部車両であばれていたもので…」「へ、変態… もしかして…」
「おそらく、アフロ将軍全正臼の刺客でしょうね。今の所ほっといていいんじゃない
 ですか」『私は行きます。私のために国民が傷つくのを黙って見ているわけにはいき
 ません』やれやれ、また変態の相手か… 後部車両にいたのは、幼女を○○○(自主
 規制)しまくっている、何か四角い物体だった。「フフフ、来たな、俺は全正臼アフロ
 将軍様からの刺客颯爽と現れて幼女を○○○する犯罪者、幼姦マンだ。さあ、眞子、
 お前を○○○してやる。覚悟しろ」『い、いや…』お姫様が俺の後ろに隠れる。「殿下、
 ご安心下さい。俺がこの犯罪者を即刻排除します。それでは、零ざk・・・」「待って
 下さい、七氏さん!こいつは、僕が倒します。同じロリコンとして、こいつを許すわけ
 には行かないのです」カ、カミングアウトしやがった… 「そ、そうか、じゃ、頑張れ、
 骨は拾ってやる」「命を懸けてまで幼女に好かれたいか、この半端で臆病なロリコンめ、
 本当に幼女が好きなら、○○○してでもものにすればいいだろう!」「それは違います。
 僕たちロリコンは、幼女でハアハアすることは許されても、実際に手を出してはいけない
 のです。それをやってしまえば、僕たちはただの犯罪者でしかなくなるのです」
「やはり、貴様とは相容れないようだな… ならば死ぬがいい!」「う、うわああっ!
 や、矢部パーンチ!」ポコッ「ぐはあ!やられたあああああ!」え?今の矢部君のパンチ
 そんなにすごかった?情けない音してたけど… 「もしかして… この変態様はもの
 すごく弱いのではないでしょうか?」「こいつ、幼女を○○○するしか能がないのか…」
「眞子様ぁー!僕が勝ちましたよぉー!!」『あ、ありがとうございます。…矢部様、
 私の半径5m以内に近づかないでもらえますか』「な、なんでですかぁー!? 僕、
 頑張ったんですよぉー!」ロリコンをカミングアウトしたからだろ…

メーテル「何か奇妙な話ね… 聞いてて呆れるわ…」(まだまだ続くのよ…)
82水先案名無い人:04/11/27 13:26:05 ID:b/XdgN51
私の名は■ー旦ル・・・
ネタを探してここへたどりついたわ・・・
たくさんのメーテルがいらっしゃるのね、どこかでお会いした時はよろしく・・・

昭和皇后が染んでたなんて初めて気がついたの・・・
83水先案名無い人:04/11/27 16:47:36 ID:syVB863q
私の名はメーテル……懐かしアニメ板から来た女……

車掌さん、もう即死判定防止になったかしら……
皆さん、懐かしアニメ板にもいらしてね……

私の名はメーテル……
惑星メーテルズの惑星管理人さん、お元気かしら……
84水先案名無い人:04/11/28 00:29:06 ID:xuCBk9Ek
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き)
住人3「隣国の突如の侵攻より一週間。憲法に定められた甘言が何の意味も持たぬことを
 あまりにも無慈悲に証明した、流血と陵辱の七日間であった。日本国の大半はすでに敵
 の占領下にあり、わずか七日という短い期間で、あまりに多くの人命が虫けらのように
 奪われたのだった。そして今、皇宮警察たる私は、眞子様をお連れし、最後に残された
 日本領…、北海道の寂れた荒野にいる。侵略される国土と、命奪われた同胞。それを
 見捨てて一路この地を逃げ目指したことに、断腸の思いが無かったとは言わない。
 だが、それでも、私にとっては眞子様を安全なこの場所までお連れすることが全てで
 あったのだ。眞子様の小さな御手をお取りし、この地に至るまでの三日、私が幸せの
 極地にあったと言えば…、こたびの戦乱で命を落とした幾多の霊はきっと私をなじる
 ことであろう。しかし私には、眞子様をお守りすることが全てであった。花一輪…。
 まだこの国が平和だったころ、眞子様の御邸宅を警備していた私に、「ご褒美よ」と、
 眞子様が、散歩の途次に刈り取られた花一輪を授けてくださったあの日から、私は眞子
 様の騎士であったのだ。私と眞子様、二人きりでここにいるのではない。郷土を捨て、
 何もかも捨て、身一つで逃げのびて来た者たちの集う、この最北の地である。この
 ささやかな避難所に粗末な仮屋を建てて住まう者たち、数千。彼らはみな、例外なく
 どこかに傷を負っている。それは単に体の傷だけではない。むしろ、心の傷の方が深い
 のだ。子を見失った親。親を見失った子。心ならずも恋人を敵兵のたむろする敵地に
 置き去りにしてきた者たち…。言い知れぬ後悔ばかりが荒野を埋め尽くしている。
「生きのびるためには仕方なかったんだよ」そんな慰めの言葉など何の意味も持たぬ、
 あまりにも悲しい現実がここにはある。そして眞子様は、そんな民草の痛みをすべて
 自分のこととして感じておられたのだった」

鉄郎「この人はさっきの人と違って、真面目に語ってるね」 メーテル「凄い話であること
 には変わりはないけど、確かに丁重な言葉遣いをしているわね…」
85水先案名無い人:04/11/28 00:29:45 ID:xuCBk9Ek
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
嗚呼! お優しい眞子様! なぜ民草などのためにそれほどまで涙を流されるのですか!
おのれを傷つけるだけの優しさに、いったい何の意味があるのだろう。それでも眞子様は
お優しいのだ。悲しいまでに。聖女のように。もはや五月とはいえ、いまだ冷たい風の
吹きすさぶ北の荒野。草々とてまだ花を咲かせてはいない。そんな寒々しい荒野の真ん中
で、眞子様はただ嗚咽しておられる。民の嘆きに呼応するかのように。その麗しい御顔を、
みっともないぐらいクシャクシャにして。その小さな御手で御顔を覆われて。ただ悲しい
のではあるまい。ただ民を哀れんでいるのではあるまい。この気丈な…、そして幼く無力
な姫君には、日本国がいま当面している未曾有の危機に際して何も出来ないことが、嘆き
悲しむ民草に何もしてやれぬことが、ただ悔しくてなられぬのであろう。眞子様は、確か
にそういう御方であらせられた。そして私は…、眞子様の涙など見たくはなかったのだ。
震える細い肩。風に掻き消されるような小さな呻き声。もう私は耐えられなかった。眞子
様の涙は、国を、民を捨てた私に、罪悪感ばかりを募らせる凶器だった。「私は…、もう
行きますよ」無慈悲に私は言い放った。どこに行くつもりだったのかは、自分でも分から
ない。「炊き出しの手伝いに」と、慌てて付け加えた。そうして背を向けた私は、服の裾
を引く強い力を感じたのだった。眞子様が、私を押しとどめておられるのだ。「どこにも行かないで」幾度も詰まりながら、眞子様はそう仰せられた。口を尖らせておられる。
私の冷たさに怒っておられる。そこに皇女はいなかった。ただ十二歳の少女がいた。
「いつまでここにいれば良いのですか?」私の言葉がそっけなかったのは何故だろう。
きっと眞子様がお可愛らしすぎたからだ。「…私が泣き止むまでよ」無数のしゃっくりを
交えつつ、眞子様は仰せられた。正直、可笑しかった。眞子様は、さぞお寂しいので
あろう。さぞ心細いのであろう。

メーテル「この人、眞子様に対する思い入れが強いわね…」 車掌「私もそう思います。
 とても細かい状況の描写 をされてますね」
86水先案名無い人:04/11/28 00:30:48 ID:xuCBk9Ek
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
嗚呼、ここにおられるのは、確かに十二歳の少女なのだ。「…御意」なぜかたまらぬ笑み
を抑えながら、私はそう応えた。その笑みに、馬鹿にされたと感じられたのかも知れない。眞子様は「そう」と、すねたように短く呟かれ、それから荒野の民を眺め、そうしてまた
顔を覆って泣き出された。悲しくなるほど細い、その指、その肩。ささやかな祈り。
この御方が泣きやむまで御傍にいようと思った。この御方に笑顔を取り戻すためなら、
何でもしようと思った。侵略者を屠り、ただ屠り、この御方が愛された日本を取り戻そう。
それが修羅の道であろうと構わない。眞子様のために堕ちる地獄なら、それはきっと至福
の地なのであろう。この御方のために、死ぬと決めた。敗走につぐ敗走を重ねる自衛隊、
いやそれはすでに「隊」と呼べるような体裁を整えていなかった。平和に飼いならされた
日本人は敵の圧倒的な兵力の前になすすべを知らず、当たっては砕け散り、虐殺され、
逃走し、そしていつしか最北端の稚内まで追い詰められていた。もはや我々の生命は
あってなきがもの。いっそ自刃し、全てを終わりにしてしまおうか。そんな魅惑的な誘い
から我々を押しとどめていたのはただ一つ、皆に共通した想い「せめて眞子様だけは」
それだけだった。そんな絶望的な状況にある我々の前に、ある日、敵軍の使者が現れた。
眞子様を差し出せ、そうすれば和平に応じよう、というのである。「なっ…!」我々は
一瞬口を聞くことができなかった。敵将軍の魂胆は見え透いている。眞子様との婚姻を
強引に果たし、まがいなりにも既成事実とした上で眞子様の貴い血統を盾にして、日本の
支配を確立しようというのであろう。あるいは嫡子をもうけ、天皇として擁立し、自分は
その父として摂政の座に着く、そこまで考えているのかもしれない。

鉄郎「眞子様に対する思い入れが凄いなあ」 車掌「本当の眞子様は、どのような人なの
でしょうか? 気になりますね」(まだまだ続くのよ… >82メーテルさん、一番下の行
の書き込みは本当ですか? >83メーテルさん、私も惑星管理人さんのことが心配なのよ…)
87水先案名無い人:04/11/29 23:31:14 ID:eyzIXXW4
(惑星 眞子様を助ける妄想 実質 >81の続き)
住人2「やっと、北海道についた・・・」『長い道のりでしたね』道中色々あったが、
 俺たちはとりあえず、北海道への上陸を果たした。長かった… 「それでは、自衛隊の
 駐屯地を目指しましょう。この近くの駐屯地といったら…」「待ちなさい!!そこへ
 向かうのは私を倒してからよ!!」「また、刺客か!?」「そうよ!私は将軍様の直属
 の特殊部隊、『喜び組』の中で最強の女、その名も『喜び娘』よ!!」あれって特殊
 部隊だったのか!?「眞子様、ここは僕に任せてください、前回、幼姦マンを倒した
 実力を・・・ベキッ!」喜び娘。の綺麗な回し蹴りが矢部君の側頭部にクリーンヒット
 した。「な、今回の刺客は普通に強いぞ」「さあ、次に私のテッキョンの餌食になる
 のはどっち?」このアマ、なめやがって。「ならば、俺が相手だ。フフフ、この板には
 書けないようなことをしまくってやる」『だ、だめです!えっちなのはいけません!!』
「殿下、こいつを倒さなければ先へ進めません。わかってください」「あぼーんになっ
 ちゃいますよ」「それは困りますね」『この方の相手は私がします』へ?なに?そう
 いう展開なの?『さあ!勝負です。喜び娘。さん!!』「ウフフ、お姫様が私のテッ
 キョンの打撃に耐えられるかしら?」『やってみなければわかりません。いざ…』
 お姫様が、構えを取る。すると…「な!?その構えは… プリンセス金剛拳!!」
『プリンセス金剛拳』世界各国のお姫様に伝えられる格闘技。打撃技、投げ技を捨て、
 関節技を極めた格闘技である。プリンセス金剛拳に極められない間接はないと言われて
 いる。民明書房刊『皇室・王室の格闘技』より..「何ですかぁ、その本?」「お、矢部
 君生きていたか」「くっ!例え相手がプリンセス金剛拳だろうと負けるわけにはいか
 ないのよ!!ていりゃー!!」ミシミシ!ピシッ!ベキャッ!グギッ!ボギャッ!お姫様が喜び娘。
 に間接技を掛け捲っている。『打撃系など花拳繍腿!!関節技こそ王者の技です!!』

鉄郎「ええーっ。眞子様が敵を相手に戦うの?」メーテル「こんな展開… 全く予想外だった
 わ…」 車掌「眞子様もなかなかやりますね」
88水先案名無い人:04/11/29 23:31:47 ID:eyzIXXW4
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
 ぜ、全身の間接が有り得ない方向へ… 痛そうだなあ。『何とか勝てましたね。さあ、
 行きましょう』「そ、そうですね。早くいきまs…」
「……こ、これは、囲まれてますねぇ…」そう、俺たちはいつの間にか、敵国の兵士に
 囲まれていたのだ。「もはや、これまでか… お守りできず申し訳ありません殿下」
「いえ、今まで守ってくださってありがとうございます」ここまできて、殺されるとは…
 せめて、一人でも多く道ずれに… 「あっ!上空から何か来ますよぉ!」「え!?
 うわぁー!」俺たちは突如上空に現れた『何か』に連れ去られた。とりあえず助かった
 のか… 目を覚ますと俺は見知らぬ部屋に寝かされていた。『あ、気がつきましたね』
「殿下、無事でしたか。ところで、ここは?」『千歳の基地だそうです』「どうやら目を
 覚ましたようだな」「あんたは?」「この基地の最高責任者です」「そうですか… 貴官
 にお願いがあります。東京を解放するための戦力を出してください!」「出したいのは
 やまやまですが… 出せないのです」「何で?」「君は無礼だな。殿下を見習いなさい。
 実は、今回の混乱に乗じて、某国が北海道に攻め込もうとしているのです」確かに脅威
 としては半島北部の国っぽいものより、その大国のほうがやばい。『しかし、このまま
 では…』「殿下、ご安心ください。東京解放ための手段はちゃんと用意してあります」
「我が基地では、日本防衛のための最終兵器を開発しているのです」『最終兵器?』
「そうです。先ほど殿下をお助けしたのも彼女です。さあ、入ってきなさい」奥の扉から
 現れたのは眼鏡をかけた委員長っぽい女性だった。年のころは… 「って、女子高生
 じゃないか!?」「違う。彼女は、我が千歳基地で開発された、人型最終兵器『TISE
 マークU』だ」「TISEです。よろしく」「ちせまあくつーですか?」「違います殿下。TISE
 マークUです」

鉄郎「何かとんでもないストーリーになっているよ。僕は、こんな体験はしたくないよ」
メーテル「何かロボットアニメの影響でも受けているかの様ね…」 車掌「確かにこの話は、
 アニメ作品の影響を受けているような気がします」
89水先案名無い人:04/11/29 23:32:15 ID:eyzIXXW4
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
 彼女は、火力が強すぎて地球を滅ぼしかねなかったマークTの失敗点を改良し、更に、
 ロリッ娘でドジッ娘だった、外見及び性格をクールな委員長タイプに変更した最終兵器
 です。「メガネッ娘、萌えぇーですぅ」「矢部君いたのか。ところで、火力の改良って?」
「うむ、危険な兵装に換えてアトミックバズーカとサテライトキャノンと月光蝶を装備
 しているのだ」「十分危険だろ。特に最後の。地球文明を埋葬するつもりか?」
「あまり気にするな。それでは、殿下及びお付のものども、東京解放のためがんばって
 くれたまえ」「わかりました!!」「僕もがんばります!!」「ま、待て、俺の役目は
 ここで終わりじゃないのか!?」「心配いらない。私、飛行形態に変形できるから」
「そんなこと聞いてなーい!うわぁー!!」「TISEよ…変形は外でして欲しかった。基地
 がなくなってしまったではないか」現在、俺たちは飛行形態に変形したTISEマークU
(以下ティセ)の機内にいる。「ティセ、今どのあたりを飛んでるんだ?」「…もうすぐ
 千葉上空」『では、東京はもうすぐですね』「…いや、敵が来た。今、モニターに出す」
 突然、ティセのモニターが開く。そこに写っていたのは「と、東京ディズニーラ○ド?」
「が、動いてますね…」「…通信…入った」「ウェーハッハッ、ウリは、全正臼アフロ将軍の息子、
『マサオ』ニダ!!ウリの機動要塞東京ディスティニーランドに驚いたようニダな!!」
「と、東京ディスティニーランド(以下TDL)だと…」「地下に怪物のお母様がいそうな
 名前ですね」わかりずらい元ネタだな。「ティセ。ちょっと、耳かせ」「…今の状態
 では耳はない。音声入力マイクを出す」「かまわん、ヒソヒソヒソ… で、ゴニョゴニョゴニョ…だ。
 出来るか?」「…可能だ」「じゃ、頼む」「何をコソコソやってるニダか!?攻撃を開始
 するニダ!!」TDLからの攻撃が始まった。さあ、どうなる?

鉄郎「こんな発想、僕にはとても思いつかないよ」 メーテル「何かアニメの一場面みたい
 な展開ね…」 車掌「こんな世界には行きたくありませんよ」(まだまだ続くのよ…)
90水先案名無い人:04/11/30 21:25:26 ID:gFxeqXR3
私の名はメタルメナ…

ここには変な人が住み着いているようね。フフフ

気分転換にageるわよ

91水先案名無い人:04/11/30 23:25:53 ID:Imk6Pxh9
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「手も足も出ないようニダ。そろそろ、撃墜するニダ」俺たちはTDLからの猛攻にさら
 されていた。「くっ!ティセ!まだか!?」「たった今、終了した」「よし!見せろ!!」
『何をしていたのですか?』「殿下、ちょっとまってください。ふむ、アフロ将軍は今、
 皇居にいるのか… ん?殿下!殿下のご家族は生きてらっしゃいますよ!!」
「本当ですか!?」「ええ、陛下も、皇太子殿下のご家族もです。皇居の地下に監禁
 されている様です」「お父様、お母様、佳子… ああ…」「ちょ、ちょっと待つニダ!!
 何で、そんなことがわかるニダか!?」「…ハッキングした …それだけ」
「ず、ずるいニダ…」「さあ、ティセ。攻撃開始だ」「任務了解…これより敵を排除する」
「ア、アイゴーーー!!」TDLは、ティセのサテライトキャノンにより蒸発した。
 さあ、東京解放まであと少しだ!!「ついにたどりつきました」「ええ、日本解放の
 第一歩がここから始まるのです」『はい!いきましょう!』「任務了解… 目標確認…
 突入する」ティセを先頭にし、俺、お姫様、矢部君の順に全将軍の居座る元皇居へと
 俺たちは走った。ちなみに、ティセは飛行形態を解除して今は人型になっている。
 両腕がスネオの乗るガンダムみたいになっているが… とりあえず、立ちふさがる敵兵
 はティセがもれなく蜂の巣にしてくれている。そして、元皇居内部に侵入したとき…
「な、何だあれは…」俺たちの前には…「ろ、ろぼっと…ですね」「そのようですねぇ…」
 そしてコクピットらしきところにのっているのは… 「全正臼アフロ将軍!」
「ウェーハッハッハッ!!そのとおり!!そして、これが共和国の最終兵器『イルンソ』
 ニダ!!」「…攻撃を開始する…」ティセが問答無用の容赦なしでイルンソに銃弾の雨
 を浴びせる。しかし…「き、効いてねえ…」イルンソの装甲に全弾はじかれてしまう。
「すごいニダ!このイルンソ!さすがウリのお父さん!!」

鉄郎「これじゃあ全面戦争だね、メーテル」メーテル「これは… これからどうなるか気に
 なるわ…」 車掌「さて、これからどうなるのでしょうか?」
92水先案名無い人:04/11/30 23:26:20 ID:Imk6Pxh9
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「攻撃手段を変更する…」「ちょっと待てティセ… 何を使うつもりだ?」「…ガト
 リング砲の次に弱い武器だ…」「ちなみにそれは何だ?」「…アトミックバズーカだ…」
 いきなりランクアップしすぎだ…「ダメ」「…ではどうする?」「逃げる」『それもダメ
 です!ここで逃げたらお爺様達が殺されるかもしれません!!』「殿下… しかし…」
 打つ手なしか… 「ちょっと、まってくださぁい!!」「いたのか?矢部君」
「僕がヤツを引き付けます。眞子様達はその隙に奥へ進んでください」『矢部様、それは
 いけません』「確実に死ぬぞ…」「その覚悟は出来ていますぅ。それにもう時間が
 ありませぇん」俺たちがもめているあいだにイルンソが近づいてきていた。ていうか
 火器を装備してないのか… 貧乏てやだなあ。「仕方ない!!ティセ、殿下を頼む!!」
 まだ、矢部君に何か言おうとしているお姫様をティセが抱える。『な、何をするの
 ですか!?私は許しません!!私のために命が…』「行くぞ!!」俺とお姫様を抱えた
 ティセが駆け出す。しばらくして、背後から叫び声が聞こえた… 「眞子様は僕が守る
 んだぁーーー!!」矢部君… 君の犠牲は無駄にしない… 「近いぞ…」陛下達が
 囚われている部屋まであと少しに迫った。だが… 「ウェーハッハッハッ!チョッパリ
 はノロマニダ!!もう追い付いたニダ!!」「全正臼… 矢部君はどうした?」「あの
 小僧ニダか。しつこいからミンチより酷いことにしてやったニダ」「貴様… ティセ…
 殿下を連れて先へ進め…」「…了解する」『絶対にダメです! 貴方まで亡くして
 しまったら… 私、生きていけません!』「…殿下 …大丈夫です。俺は生きて戻り
 ます。絶対に…」『生きて… 私のもとに帰ると約束して下さい』「当然です…
 ティセ!!早く行け!!!」「了解する。それから… 死ぬな」「ああ」殿下とティセ
 を見送る。そして、俺は髪の毛の薄いアフロを睨みつける。「たいした忠誠心ニダ。
 だが、お前ひとりではウリには勝てないニダ」

鉄郎「凄い緊迫感だね」 メーテル「クライマックスは近いのかしら?」
車掌「この主人公は何か、策を練っているのでしょうか?」
93水先案名無い人:04/11/30 23:28:09 ID:Imk6Pxh9
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「確かにな… だが、俺はひとりではないんだ!!」「勝てると思うなニダ、小僧」
「許せないんだ、俺の命に代えても、体に代えても、こいつだけは」「こいつ、何ニダ」
「分かるはずだ、こういうやつは生かしておいちゃいけないって。分かるはずだ、妄想
 スレのみんな、みんなには分かるはずだ」(焦り過ぎよ。だからいけないの。パワーが
 ダンチなんだよ。その時はどうすればいい?)「俺の体をみんなに貸すぞ!」(それで
 いい。現実の世界での生き死にに拘るから、一つのことに拘るんだ)「どうしたニダ!
 ウリの知らない武器でも持っているというニダか?」「分るまい!妄想を現実にして
 いるアフロには、この俺の体を通して出る妄想が!」「体を通して出る妄想… そんな
 ものが、イルンソを倒せるものか!」(貴方はその妄想を発揮できる体を持っている
 わ… ○ガン○ムよね…)「まだ、抵抗するなら!」「女の声…!?」「うおおぉぉぉ
 !!」「イルンソ動くニダ、イルンソなぜ動かないニダ。イルンソなぜ動かないニダ!」
「日本からいなくなれ!」「ウリだけが、死ぬわけがないニダ。貴様の心も一緒に連れて
 いく… 眞子様親衛隊ニダ…」「あ、アフロ… やったのか。妄想が… 広がっていく」
...『あ、ああ・・・生きてます!!生きてます!!』「あっ・・大きな星がついたり
 消えたりしている、あははっ大きい、彗星かなあ。いや違う、違うな、彗星はもっと
 こうバァーって動くもんな」『貴方…』「あぁ… あぁ…」「暑っ苦しいなあここ、
 う〜ん出られないのかなあ。お〜いだしてくださいよ、ねえ」『あっ、ああっ…
 皇居… 聞こえますか? お父さん、お母さん、私の護衛が… そう… お前も故郷に
 帰りたかったのね…』

鉄郎「これは… 意外な結末だったね」 メーテル「この台詞は… Zガンダムの結末の
 パクリ… 確かに意外な結末ね…」 車掌「何となく戦闘もののアニメみたいな展開だ
 とは思っていたのですが、これはZガンダムをもとに妄想してたのですか?」
(まだまだ続くのよ… メタルメナさん、色々なスレでよく見かけるわね)
94み〜は〜 ◆33333333/c :04/11/30 23:33:00 ID:x7wQCL34
    /⌒ヽ
   /  ●  ヽ
  (●/⌒ヽ●)  私の名は、純恋板メーテルスレ保守人
   ヽ| ´∀` |ノ   では、なさい。
    .ゝ___ノ
95水先案名無い人:04/12/01 03:29:25 ID:Gim7lnip
私の名はメーテル…。
惑星海外サッカーに出入りする40女…。
そして車掌さんにご相談に来た女…。
サカ星は懲罰鯖で圧縮間近との噂もあるらしいの…。
そんな中淑女メーテルスレらしく、ずっとsage進行してきてるのだけど、
ageた方が圧縮は免れやすいのかしら…。
かといって「キャラネタ向き」といって既に削除依頼も出されているから、
ageることが吉かどうかもわからないでいるの…。
どうかアドバイスを頂けないでしょうか…?
96水先案名無い人:04/12/01 22:27:13 ID:7GGSDPZb
(惑星 眞子様を助ける妄想 実質>86の続き)
住人3「…そういえば、いつまでたっても花が咲かないな。ふとそんなことを思ったのは、
 谷川の冷たい水に身を浸し、全身に浴びた返り血を洗い流していたときだった。もう
 すぐ六月になろうというのに、木々に花は無く、野には何の彩りも無く、見渡す限りが
 灰色で、まるで冬枯れの景色だった。花を愛でる趣味を持たない私にとってすら、それ
 は異常な事態だった。いくら北の果ての地だからといって、野に一輪の花も咲かない
 はずがないではないか。自然界に何らかの異変が起きているのかも知れない。それとも
 この地の自然とはそもそもこんなものなのであろうか。そんな想いをしばし巡らせ、
 やがて馬鹿らしくなったので考えるのをやめた。頭を捻ったところで花が咲くわけでも
 ないし、それに、花のことに思い煩うには、私は「死」という一字に埋没しすぎていた
 のだった。眞子様の御手をとってこの地に落ち延び、すでに一ヶ月が過ぎようとして
 いる。日本国の大半はいまだ敵国の占領下にあり、粗末な手製の船でこの地に逃げ込む
 人々は後を絶たない。彼らが語る本土の状況は、耳を塞ぎたくなるほど悲惨なもので
 あった。虐殺。陵辱。略奪。裏切り。平和で、時に退屈ですらあった日々は、今はもう
 おとぎの国の出来事でしかなかった。「亡国」そんな言葉を実感する日が来ることを、
 いったい誰が予想していたであろう。眞子様は人々のために嘆き、悲しまれ、御手自
 から炊き出しさえ行われる日々を重ねられた。傷病者の介抱をされることさえあった。
 その優しき御姿は、民にとっては唯一の希望であったろう。だが私にしてみれば、
…ただ痛々しいだけであった。「何もしなければ、ここにいてはいけない気がするのです」
 眞子様のお呟きを、一度、私はお聞きしたことがある。眞子様が甲斐甲斐しく働かれる
 のは、御自身の無力さを憎んでおられるからなのである。十二歳の少女が何かを一途に
 憎み、そのために無理を重ねられる様など、私は見たくなかったのだ。亡国の民が集う、
 この北の大地である。救っても、救っても、救われぬ人の数は増えていく。

鉄郎「この人の話を聞いてると、何だか悲しくなってくるよ」 メーテル「転機が訪れると
 いいんだけど…」
97水先案名無い人:04/12/01 22:27:40 ID:7GGSDPZb
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
だから「救う」ということは、おのれの無力さを思い知らされることに等しい。その証拠
に、眞子様のお顔は日々暗く沈んでいくばかりだった。せめて佳子様なりともこの地に
おられるなら、眞子様の御心ももっと穏やかであらせられたことだろう。だが、帝都脱出
の際にはぐれてしまった妹君の安否は、いまだ不明だった。そして眞子様は、佳子様に
会いたいなどとは一度たりとも仰せられなかった。家族を失った者たちに配慮して、その
程度のことを口にされることさえ憚っておられたのだ。一方、私は修羅の道を歩んでいた。
あの電撃のような奇襲によって我が国の防衛網を徹底的に破壊した侵略者たちである。
けれどこの地は首都から遠く離れていたこともあってか、いまだ無傷の師団が残されて
いる。それゆえにこそ、この地は難民の解放区として存在できるのであり、そして我が国
最後の防衛力を警戒してか、敵はいまだにこの地への侵攻を行ってはいない。いずれは
決戦が行われることにもなるであろうが、今はまだ嵐の前の静寂の時期にあった。それ
でも時折、敵国との小競り合いが発生することもある。海峡を渡って本土から逃げ来る
難民と、それを追う敵国の船。難民たちを無事迎え入れるために、敵船を沈黙させなけ
ればならない。その戦いの中に、私はいたのである。初陣の日のあの衝撃を、私は死ぬ
まで忘れないだろう。あの日、私は生まれて初めて人を殺した。一瞬、分厚い筋肉の抵抗
を受け、それから驚くほど滑らかに敵兵の腹に飲み込まれていったナイフ。信じられない、
とでも言うような顔で私を見つめ、やがて波濤に飲み込まれていった敵兵。 …私は、
人を殺した。いまだ続く銃撃の喧騒の中、私はこの手に残った殺人の感触を、手を握り
締め、また開き、幾度も幾度も確かめてみたのだった。目に映るすべての光景が、鉛色に
輝いて見えた。すべての色彩が消え、まるで大昔の映画のような、何のリアリティも伴わ
ない白黒の世界に変わった。そして、闇。

鉄郎「この話は人ごとのように思えないよ」 メーテル「そうね… 機械人間がいた地球の様
 な雰囲気ね…」 車掌「リアルの世界なら難民達を999号に乗せてあげたいですよ」
98水先案名無い人:04/12/01 22:28:10 ID:7GGSDPZb
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
気づいたときには、すでに私は解放区に運びこまれていた。外傷は無かった。気を失った
だけだった。共に戦った人々が、私を囲んでいた。ある者は露骨に侮蔑の目をしていたし、
またある者は私ごときを心配してくれているようだった。そんな中、私は、遠巻きに私を
見つめる眞子様の悲しげな瞳ばかりが気にかかっていた。無言であられた。なぜだろう、
急に私は眞子様がたまらなく怖くなった。耳を塞ぎ頭を抱え、慌ててそこから逃げ出した
のだ。無様に。水面に映った顔が自分の物とは信じられなかったのは、翌朝のことだった。
夜通し続いた悪夢のためか、頬は異常にこけ、瞳だけが怪しく輝いていた。それは断じて
人間ではなかった。野に棲む狼の顔に他ならなかった。更なる衝撃が私を襲ったのは、
二度目の殺人の時だった。そのとき、殺人という事実は、初めての時のような衝撃を私の
心にもたらさなかったのである。足元に蹲った、かつて人であった物体。それを平然と
見降ろす自分自身にふと気づき、私は初めて動揺した。そのとき私は悟ったのである。
私の精神が以前とは違ってしまったということを。「人を殺せば、その瞬間から世界が
変わるんだよ」そういえば、亡き祖父がそんなことを語ってくれたことがある。祖父は
かつての軍人だった。「人を殺してしまえばね…、もうそれまでの自分ではいられなく
なるんだ。目に映る景色が…、何もかもが…、今までとは違う見え方をするようになる
んだ。住む世界が、他の人とは違ってしまうんだよ…」あの夜、祖父の瞳の何と寂しげで
あったことか。戦争の惨禍を教師に吹き込まれ、祖父を人殺しとなじった夜である。
祖父の思いを汲むには当時の私は無慈悲すぎた。けれど今はもう判っている。人を殺した
私には、判っているのだ。あの嫌な感触に慣れることなど出来るはずがない。それでも
人を殺さねばならぬ現実が、この世には確かにある。だから自分が変わるしかないのだ。
そうして人殺しは、人を殺すたびに自分をも殺していく。

メーテル「この話で出てくる祖父の口調は私と似ているわね… アンニュイな雰囲気が
 伝わってくるわ…」(まだまだ続くのよ… >みーはーさん、レスありがとう…
 >95メーテルさん、それでは海外サッカー板へ伺うわ…)
99サッカーメーテル:04/12/02 01:16:39 ID:3mHYE/BI
私の名はメーテル…
話の腰を折ってごめんなさい…車掌さん、アシストありがとう…
と申し上げに来た女…

サクージョが出ているのは事実なのですが…なかなかサクージョが行われないのです…
恐らくn日ルールによるdat落ちまで放置の方針ではないかと思います…
とは言え、明日は実況がありそうな悪寒…
そこが心配だったのです…
勝手にageて行ったサカー惑星住人がいたのでスレは上がってしまいましたが、
以降はsage推称で運行していきますね…

私の名はメーテル…
お止め組みなど入りませんように…と願う女…
100マダムヤン ◆YANKEE3Be. :04/12/02 01:29:03 ID:G0CIaCIU
 ■■■
 ノノノ・_・)  。・゚・⌒)
 /   o━ヽニニフ)) チャーハンメーテルが100を頂くわ…
 しー-J
101水先案名無い人:04/12/02 02:43:16 ID:/dvN7+7B
私の名はメーテル…。
>>95メーテルでもある40女…。
サカメーテルも来ているようだけれど、
ご相談した私からもお礼申し上げたくて…。
ご丁寧なアドバイスありがとうございます…。
わざわざ下車して下さって感謝致します…。
なんとかサカ星が残るように、これからもメーテル図頑張る!(;>o<)ノ'
102水先案名無い人:04/12/02 22:58:14 ID:1ovZHNli
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
その度に、人ならざる別種の化け物に堕ちていく。それでも人を殺さねばならなかった
祖父の悲しみを、もっと私は思いやるべきであったのだ。戦う、ということが、怖く
なったわけではない。眞子様のために死ぬ。その想いが揺らいだわけでもない。地獄に
落ちるのは、むしろ自ら望んだことであった。ただ…、私はもう眞子様の御傍にいては
ならない。そんな気がしたのだ。あの穢れなきお方の御傍に、私のような薄汚い人殺しが
侍ってよいはずがないのである。以来、私は、眞子様が何か仰せられそうになるたびに、
畏れ、逃げ惑い、人知れず蹲って、この手に染みた血のにおいを嗅いでばかりいたの
だった。結局のところ私は、眞子様の瞳に映る私自身の姿を恐れていたのだろう。民の
ために泣く。祖国のために泣く。涙が枯れても泣いてばかりいる。眞子様。そして眞子様
のためにと、流血を浴び続ける私がいた。いつまでたっても、このまま何も変わらない…。
ついそんな錯覚を抱いてしまうぐらいに、おなじことを繰り返してばかりの日々だった。
だが、そんな日々にもついに変化が訪れた。いつものように敵国の追手を撃沈し、本土
からの難民船を迎え入れた時のことである。船を停泊させ、私たちは難民の検査を開始
した。工作員が紛れているかも知れぬからだ。一様に暗く沈んだ難民たちに、解放区に
無事たどり着けたという喜びは無い。束の間の平穏を喜ぶには、彼らはあまりに多くのも
のを失いすぎていたのだ。そんな中に私は、見覚えのある姿を発見した。傷だらけの男で
ある。少年とも少女ともつかぬほど泥に塗れた子供を連れた、一人の男である。それは
かつての同僚であった。話しかけても、彼は私だとは気づかない。私を私と証明するため
のあらゆる努力を重ねてみたが、それでもまだ彼は「本当に、お前なのか?」と、いまだ
釈然としない様子であった。度重なる殺人が、友にすら見分けられなくなるほど私を面
変りさせていたのだ。

鉄郎「明るい展開にはならないのかなあ?」 メーテル「もう暫く様子を見てみましょう…」
車掌「そうですね。この後の展開に期待しましょう」
103水先案名無い人:04/12/02 22:58:48 ID:1ovZHNli
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
だが、そんなことを悲しむ暇など私には無かった。「本当にお前なら、なぜいまだ気づ
かぬのか。佳子様であらせられる」傍らの子供を指し示し、彼がそう言うのだ。佳子様で
あられるとは気づかなかったのである。かつて我らが仰ぎ見た可憐な花は、それほど
変わり果てた姿で私の前に蹲っておられたのだ。泥だらけの御顔に佳子様の面影を見つ
けるには、相当の努力が必要だった。単に汚れておられたからではない。それほど
面変わりされていたのだ。私のような険しい顔とはまた違う。佳子様には何の表情もなく、
まるで道端に捨てられた人形のようであった。無力な子供が過酷な現実に対して行いうる
たった一つの抵抗。佳子様は佳子様の中に逃げこんでおられたのだ。「道中、一言も御声
を挙げられなかった」同僚がそう呟いた。この一ヶ月の間に何があったのか、語ろうとは
しない。「もしや…」到底口にすることはできぬ恐ろしい疑いを抱き、私は同僚の襟首を
掴んだ。同僚は静かに首を横に振り、私を安堵させたのも束の間、「だが、同じような
ものかも知れぬ。佳子様はあまりに多くの死をその目で見てこられた」『死』が人を変え
てしまうことを私は誰よりも知っている。だから私は佳子様のお姿に自分自身を見る様な
思いだった。「佳子様」お呼びしても御返事はない。御顔の前で軽く手を振ってみた。
佳子様の視線は私の手を追わない。私は佳子様にそっと手を寄せてみた。「…」
無言のまま、わずかに身を翻し、私を凝視された佳子様。さっきまでの無表情が一瞬で
消えていた。私は身が凍る思いだった。それはまさしく、敵を睨む瞳であったのだ。
九歳の幼子にこんな目をさせる。そんな運命を紡いだ神を私は憎んだ。眞子様にお引き
会わせする前に、しかるべき医師にでも見てもらうべきではないのか。それが私と同僚の
共通の思いだった。

メーテル「佳子様が出てきたわね… でも様子が変だわ…」 車掌「佳子様はいったい、どう
 されたのでしょうか?」
104水先案名無い人:04/12/02 22:59:16 ID:1ovZHNli
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
我々は、最愛の妹君のこんな御姿をお見せして眞子様を傷つけるのが怖かったのだ。だが、
そんな賢しらな配慮など何の意味もないことを我々は知った。眞子様は御邸宅(ただの
小屋だが、せめてそうお呼びしたかったのだ)をお出でになられ、解放区の外れで我々を
待っておられたのである。佳子様のことをお知らせした者などいようはずもない。だから
眞子様は、まったくの予感だけで佳子様の御到来を察せられたことになる。愛といえば、
愛なのであろう。だが私にはそのことに感動するゆとりなどはなく、ただ眞子様がお受け
になられるであろう衝撃のことばかりを慮っていた。「佳子…?」一目ご覧になられた
だけで、眞子様は叫ばれた。駆け寄ろうとして、足を止められた。眞子様は佳子様を見つ
められる。無言。佳子様は空ばかりを見ておられる。無言。同僚が口だけを動かしていた。
何か言い訳をしようとしていたのかも知れない。もともと女々しく言い訳などする男では
ないのだが、それでも言い訳をしたくなるほどに、この御対面は残酷なものであったのだ。
眞子様がお倒れになるとばかり思っていた。それほど酷い、佳子様の変貌である。事実、
眞子様の御体は小刻みに震え、御顔からは一切の血の気が引いていた。だが、やがてその
御顔は限りない悲しみの色を帯び、ふっと、染み入るような微笑に変わった。そう…、
眞子様は微笑されたのだ。何があったのかと尋ねられることもなく、何か慰めの御言葉を
かけられるわけでもなく「やっと会えた」ただその一言とともに、眞子様は佳子様を
そっと抱きしめられたのだった。その時である。荒野に微かな呻き声が響き渡ったのは。
それは眞子様の悲鳴であった。眩しいほど白い御肩が剥き出しになっていた。後れ毛が
緋に染まっていた。眞子様の腕に閉じ込められた佳子様が、眞子様の肩に噛みつかれたの
である。それは尋常の行為ではなかったが、私には佳子様の御心が痛いほど理解できた。

鉄郎「佳子様も何かあったみたいだね」 メーテル「一体何があったのかしら?気になるわ…」
(まだまだ続くのよ… >99,101メーテルさんレスありがとう… マダムヤン様、100get
おめでとう…)
105水先案名無い人:04/12/04 22:01:13 ID:MqdFqgEs
   { ミ                       /
    Vミ , -‐=≠ニ7 フ人 \ ヾ  ̄ ̄ ̄`〈      o:゚
    ∨/〃 〃 ///  ヽ、ヾ、ヾ. \  ハ   。o・ ゚°
    { i {{ i {{_/∠ム孑'   ゝ,≧===キく  ヽ. o ゚ 私はメーテル…
     、ヾ=毛え(ο゚_`ヽ   ''~ ゚ー'~`'7ハハ   \   遂に100まで行ったわね…
     ヽ  ii i      i         イハ ii丶  \ 1〜104までの
       )ハ ヽ.__    |       / {{ i iト、    ` ー--- スレの流れを
      /, トミ=ー-、  `__     /rrヘV/ハ }ヽ     ー---    紹介するわ…
.     /,'  i i `rー 、   `    ,〈ハ`=彡勺ハ\\ \`‐-=ニ
     // i_i_j L⊥斗'> 、  /⌒ヾ`ニ≦ム、\\\ `ー==
.    //  i i    {´ミ  `´    ノヽ、  ))>‐ 、 ヽ、
   /    ハヽ  ヽ ゞ、___,.  ≪ ___>⌒{{   }`ー-==
  /      ヾ\    {{       ̄     `≧彳\` ー--

メーテルズ他の呟き(多くの書き込みに感謝しています… これからもよろしく
 お願いします…)
1-6,56-57,68,69(当板),7,10,12(バカニュース板),8,9,11,13,21,51(801板?)
14,94(純情恋愛板),15,19,35,48(お人形板),16,74(投資一般板),17,18,23,31,54(化粧板)
20,34,53(女向けゲーム大人板),22,65(病院・医者板),26(料理板),28(キャラネタ板)
29(ジャニーズ板),30,95,99,101(海外サッカー板),32,52(犬猫大好き板)
37(ペット大好き板),33(演劇・役者板),36,47(お茶・珈琲板),39(同性愛サロン板)
40(過激恋愛板),41,46(メンヘルサロン板),42(独身女性板),43,49,66(育児板)
44,59,61(40代板),45(既婚女性板),55(家庭板),60(創作文芸板),63(心と宗教板)
67,100(お笑い小咄板),73(失恋板),83(懐かしアニメ板),25,27,38,50,58,62,64,90

スレ紹介物語形式(メーテルスレでは惑星よ… 上に記したレス番号は除いてね…)
 70-104(眞子様を助ける妄想)
106水先案名無い人:04/12/07 23:20:51 ID:whDvBNAg
私の名はメーテル…
惑星数字版から来た女…

ろくに流れも読まずに新車両に移ったお知らせに来たの…

〔新〕私の名はメーテル…@801板seventeenth@801
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/801/1102428813

〔旧〕私の名はメーテル…@801板sixteenth@801
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/801/1094746464/l50

私の名はメーテル…
本当に邪魔な女ねと自嘲しながら去る女…
107水先案名無い人:04/12/08 00:52:57 ID:UhD2PS3w
(惑星 眞子様を助ける妄想 >104の続き)
この世の全てが、悲しみをもたらす敵。そう思い込まれるに至った少女は、そこにおら
れるのが姉上であるということさえ理解してはおられなかったのだ。佳子様の歯は、
眞子様の御肩に食い込んだままだった。眞子様は、身をよじることさえなく、佳子様を
抱きしめておられた。御二人を引き離そうとする同僚を、私は押しとどめた。ただじっと
痛みに耐えておられる眞子様の御姿に、私は何か神聖なものを感じていたのである。
眞子様の瞳。佳子様を見つめるその瞳の優しさ。眞子様の手。佳子様の背を静かに這う、
その指の優しさ。いまや鮮血にまみれたその肩。眞子様の御肩はこんなにも細いもので
あったのか。嗚呼。幼き日に見た聖母の像は…、母を知らぬ私が女神と仰いだ聖母像は、
今、私の眼前で受肉しているのだ。「いろんな所に行ったわね」よく判らぬ言葉を眞子様
が唐突に囁かれたのは、どれほどの時が過ぎてからだろう。佳子様の耳元で、まるで歌う
ように。「佳子と、私。いろんな所に行って、数え切れない思い出を作ったわね。どれも
大切な思い出。皆で古都に行ったあの春のことを覚えてる? 私がお父様と絵のお話を
していると、佳子は退屈がって桜並木を走り回った。枝で羽ばたいた鳥が桜の花びらを
散らし、桃色の雪が佳子に降り注いだ。佳子は夢中で花びらを拾い集めた。すごく可愛
かった。そうして鳥は南の空に飛び立ったわね…。ね…? 覚えているでしょう? 私
たちは、本当に幸せだったのよ」眞子様は南の空を見上げられた。その御顔に、満面の
笑み。北国の曇天に、満開の桜と…、そして平和だったころの幻像を思い描いておられた
のだろう。「毎日、悲しいことばかり。朝を迎えるのが怖かった。だけど、また佳子に
会えた。生きていて良かった」私達が生きるこの世界はいつも無慈悲で、叶えられる願い
は踏みにじられる想いより遥かに少ない。だが、私が見たものは断じて幻などではなかっ
た。佳子様の頬を伝わる、一筋の涙。眞子様の肩に落ちた。鮮血に混じった。佳子様は
いまだ噛みつかれたままである。

鉄郎「眞子様の口調は何となくメーテルに似ているなあ」 メーテル「こんな話をしていると
 エメラルダスのことを思い出しちゃうわ…」車掌「確かに眞子様はメーテル口調ですね」
108水先案名無い人:04/12/08 00:53:21 ID:UhD2PS3w
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
だが、それでも、その涙は真実であったのだ。一層強く佳子様を捕らえる細い腕。息苦
しくなられたか、佳子様は微かな呻き声をあげられた。「今、私には判った。幸せとは、
途切れながらも続くものなのよ。どんなに不幸な時でも、その裏の…、どこか見えない
場所で幸せは息づいている。つらいことばかりに目が行って、それが判らなくなるだけ。
見失っていただけなのよ。私も。佳子も。それに…、お前も」最後の一言は、私に向け
られたものだった。まさか、と、私は思った。眞子様は、このところ私が抱いている思い
を知っておられるのか? 「いつまでたっても春が来ないと思っていたのでしょう?
わかるわ。私も、そう思っていたのだから。だからせめて次の春は、共に待ちましょうよ」
私が生きるのは、人を見れば殺さねばならぬと思い定める世界である。佳子様が陥られた
のは、人をすべて敵と思い定める世界である。この二つは、全く同じものなのだ。血で
血を洗う抗争は、確かに人の世の現実ではあろう。だが、それが人の世の全てではなかっ
たのだ。この北の果ての地に、眞子様は桜を咲かせられた。眞子様の心が咲かせたのだ。
なぜ私は花が咲かぬなどと思い込んでいたのだろう。見渡せば野に花は咲き乱れているで
はないか。ただ…、私の心がそれを見ようとしていなかっただけなのだ。私は今日まで
いったい何をしていたのだろう。眞子様はこんなにお優しいのに。お美しいのに。こんな
私をも、とうの昔に赦してくださっていたのに!眞子様の薄い胸に頬を重ね、いつしか
佳子様は寝息をたてておられた。眞子様は私に仰せられた。「お前はこの頃、怖い顔
ばかり。だけど今は、すごく良い顔」聞こえぬふりも出来なかった私は護衛失格である。
私は眞子様を辱めてしまった。お可哀想に、眞子様は頬を真っ赤に染めてうつむいておら
れる。みんな私のせいだ。つい先瞬、突如響いたその音は、眞子様のような貴い御方には
似つかわしくなく、ご無礼ながらいささか間が抜けており、だからこそ、どうしようも
なくお可愛らしくて、ついつい私は笑みを浮かべてしまったのである。

鉄郎「これは長い話になりそうだね」メーテル「私にもこれからどうなるか、予想出来ないわ…」
109水先案名無い人:04/12/08 00:53:43 ID:UhD2PS3w
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
腹の虫、というものだ。それを私は聞いてしまった。聞こえぬふりをするのが道である
のに。「聞いたわね」「…いいえ。私は、何も」言い繕っても意味がない。むきになって
詰問される御顔さえ愛らしくて、私は笑みが止まらないのだ。「嘘ばかり。なぜ聞こえぬ
ふりをしてくれなかったの。嫌な男ね、お前は」どうせ嫌われてしまったのだ。この際
だから、思うところを述べさせていただこうと思った。「眞子様があまりお召し上がりに
なられぬのが良くないのです」「馬鹿言わないで。ちゃんと食べています。私は好き嫌い
などしないわ。佳子とは違うのだから」わけの判らぬことを仰せられる。動揺しておら
れる。「では、なぜそんなに御腹を空かせておられるのです。もしや誰かに御食事を分け
与えておられるのではありませんか」「そんなことはありません」別に隠される必要も
あるまいに。それでも必死に誤魔化そうとされる御姿が可笑しくて,私は不埒にもます
ます笑ってしまい、「何が可笑しいのですか」と、ついには手ひどくつねられることに
なった。つまり私はこの上もなく幸せだったのである。なぜ私はかつてこんな御方から
逃げ回っていたのだろうか。そのお可愛らしい秘め事に気づいていたのは、多分、私だけ
だろう。このごろ眞子様は、日に幾度か御邸宅を抜け出され、近くの雑木林に向かわれる。
何のことはない、野良猫に御食事を分け与えておられたのだ。無論、私は眞子様を不逞の
輩からお守りするため、いつもその後を追わせていただいた。しかしながら、尾行して
いることを眞子様に気取られぬよう最善の注意を払い、いつも陰からお見守りするだけ
だった。別にそんなことをする必要もないのだが、ただ、御邸宅を抜け出される際に眞子
様はあまりにも周囲を気にされて、まるで悪事でもなさっているかのような御様子なので、
私としてもついつい、護衛していることを眞子様に気取られてはならぬ気にさせられる
のだ。人に見つかることをなぜ眞子様がああも恐れられるのか、実は私にはよく判る。

車掌「この話を来ていると眞子様のいたいけな様子が良く分かりますよ」
メーテル「眞子様ってとても優しいのね…」
110水先案名無い人:04/12/08 00:57:56 ID:UhD2PS3w
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
いや、誰にだって判るはずだ。大人はいつも大事なものを奪ってばかりだから、大事な
ものは隠しておかねばならない…。そんな想いを一度も抱くことなく大人になった者など
いるはずがないのである。だが、生き物を可愛がるのは断じて非難されるべき事柄では
ないし、私は眞子様のお優しい御姿を拝見するだけで「もう死んでもいい」と思うような
愚かな男である。それに、ろくでもないことばかりが続く日々の中で眞子様がせめてもの
お楽しみを見つけられたのは、やはり喜ばしいことだ。だから私は、そのささやかな
お忍びを、これまで黙認してきたのだった。だが、それで眞子様が空腹を感じられるよう
になったのであれば話は別である。その御腹の虫を聞きつける者あらば、眞子様がお恥ず
かしい思いをなされてしまうではないか。今日こそはお諌めするつもりで、夕食のあと
御邸宅を抜け出された眞子様を私は追うのだった。鬱蒼たる林の中にも、木々の隙間を
すり抜けて、星の光は差し込んでいる。そのささやかな光の真ん中にしゃがみ込んで、
眞子様は猫の鳴き声を真似しておられた。北国の初夏。夏とは信じがたいほど冷たい風に
揺らされて、木々がざわめく。その音に紛れるかのように、やがてご寵愛の野良猫が姿を
見せた。眞子様がこれのどこを愛しく思っておられるのか、私には判らない。まだ子猫
なのに、何とも憎たらしい顔。尻尾は根から千切れている。愛嬌など薬にしたくともない
のである。「…ほら」と、眞子様は、大事そうに抱えておられたお握りの包みを広げら
れた。野良猫は遠巻きにそれを睨み、何やら嫌らしい呻き声をあげている。この馬鹿猫は
いつもこうだ。これほどの栄誉に浴しながら、いつまでたっても懐こうとはしない。警戒
しながらにじり寄って、胡散臭そうに匂いを嗅ぎ、引ったくるようにお握りを奪う。
そして少し離れた木の根元に逃げ、餌を貪るのだった。ふと、眞子様が微笑された。
手をかざし、そっと猫に忍び寄って行かれる。「今日こそ撫でさせてくれるでしょう?」
口を半分開けられたまま。よほど御自身の行為に夢中であられるのだ。

鉄郎「眞子様って動物好きだったんだ」 メーテル「こういう様子ってとても可愛いわね…」
111水先案名無い人:04/12/08 00:58:20 ID:UhD2PS3w
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
だが、願いは虚しかった。悲鳴のような声をあげ、猫は眞子様の御手を引っかいた。身を
すくめられた眞子様を尻目に、藪の中に逃げ込んだ、恩知らずの野良猫。無残に散乱した
お握りだけが残されていた。「よほど私が嫌いなのね」そう仰せられながら、眞子様は
二、三歩、退がられた。そこに私がいる。「やはりお前も来ていたのね。いつからそこに
いたの?」「最初からです」眞子様があの猫に会われるようになってから、ずっと。
「そうだろうと思った」もはや私はお諌めする気をなくしていた。眞子様が、あまりに
寂しげな御顔をされるからだ。「あの子のお母様は人間に殺されてしまったのよ。だから
あの子は一人ぼっち。いつもつまらなそうにしているの。あの子を抱きしめたいのだけ
れど、いつまでたっても、この調子。駄目ね、私は」眞子様は、火傷を鎮めるかのように
御手に息を吹きかけておられる。浅い傷が三本。御手を真横に切り裂いていた。白い肌に
赤い傷。その鮮明なコントラストに、なぜか私はぞっとするような艶かしさを感じた。
眞子様が長い睫毛を伏せておられたのは、ただ御痛みのせいだけではないだろう。「まる
でいつかの佳子みたい」冗談ともつかぬ口調で眞子様は仰せられるのだ。まさか愛想笑い
をするわけにもいくまい。このごろ佳子様は…、かつてのような酷い御状態ではないもの
の、昔のままの無邪気な佳子様には戻られていない。片言ぐらいしか口にされず、眞子様
以外の者には身に触れさせようともなさらず、ただ日々を御自身の世界の中で過ごして
おられたのだった。だが、少なくとも佳子様は、眞子様の腕の中では安らかな御顔をされ
るのだ。あの忘恩の野良猫と同列に語ることなど断じて出来ない。「眞子様は佳子様を
救われたではありませんか」そう申し上げたかったが、私は思いとどまった。救う、と
いうことは、一度入れば二度と抜けられぬ蟻地獄のようなもの。何もかもをあの幸せ
だった日々まで巻き戻さねば、本当に救ったことにはなるまい。

鉄郎「眞子様が猫を愛くるしく思う様子が良く分かったよ」 メーテル「何とかしてあげたい
 わねえ…」(まだまだ続くのよ… >106メーテルさん、連絡ありがとう…)
112マダムヤン ◆YANKEE3Be. :04/12/08 22:08:08 ID:fl05u11A

 ■■■
 ノノノ・_・)  。・゚・⌒)
 /   o━ヽニニフ)) お笑い小咄板の鯖移転をお伝えする…わ…
 しー-J

私の名はメーテルPART6
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/owarai/1068783019/

鉄郎。
今日トリビア見ていたら、プライダーさんの中の人が
出ていたわね。なんだかオッチャンになっていた…わ…
113水先案名無い人:04/12/08 23:28:42 ID:01FyJb2c
私はメーテル…バカニュース星系を彷徨う女…
新スレのご報告に参上したわ…
メーテルズの名を汚さぬようにしとやかにおバカにスレ進行するつもりよ…

私はメーテル・・・inバカニュース板 Part2
ttp://tmp4.2ch.net/test/read.cgi/bakanews/1102511979/

車掌さん、ご指示恐縮しております…よろしくお願い致しますわ…
114水先案名無い人:04/12/09 22:59:52 ID:o+NRt1XE
(惑星 眞子様を助ける妄想 >111の続き。話は続いています)
「昔、お父様に叱られたことがある」眞子様の御手に布を巻く私に囁かれた御言葉である。
「今となっては馬鹿みたいだけれど…。私は海蛇が可哀想だったの」「海蛇が…、ですか」
何のことかはすぐに判った。今年の春、…まだ敵国の侵攻もなかった頃、テレビのワイド
ショーでしきりに放映された、眞子様三歳の砌(みぎり)の一コマである。葉山の海岸で、
お父上との御散歩の途次、波濤の彼方をご覧になられた眞子様が、…あっちまで行ったら
海蛇がいるよね、お父様。と、不思議なことを仰せられる。…どうして海蛇を釣るの?
小さな御手を振りながらお尋ねになられる。お父上が苦笑いで、もう行きますよと仰せら
れると、…海蛇のところへ? そんな、何とも言えずお可愛らしい映像だった。やはり
お恥ずかしいのか、眞子様はあれを話題にされるのをひどくお嫌いになられていたの
だが…。今、葉山の海岸の思い出を語られる眞子様の瞳の、何と悲しげなことか。そう
いえば、三歳の眞子様も少し寂しげであられたような気がする。無論、私はその時の御姿
を直に拝見したわけではないのだが。「人間に釣られてしまう海蛇たちが、哀れでなら
なかったの。おかしいわね。海蛇なんて、誰も釣らないのに。ただ私は…、お父様が海蛇
の所に行かれるのだと信じて、すごく嬉しかった。お父様なら海蛇を救ってくださると
思ったから。でもあの後、お父様は私の手を引かれ、葉山の別荘に戻られただけ。私はね、
馬鹿みたいね、お父様を怨んだわ。海蛇を見捨ててしまわれた、ひどいお父様。私が駄々
ばかりこねていると、そのうちお父様も呆れてしまわれて…、そんなに海蛇が大事なら
お前が海に行って助けてあげなさい、…そうおっしゃられた。助けてあげたくても助けて
あげられない、無力な自分が恨めしくて、私はずっと泣いていた。早く大人になりたいと
思った。そうすれば海蛇を助けてあげられるから。まだ何も知らなかった。何かを救うと
いうことが、どれだけ難しく、そしてつらいことなのか。…でも、おかしいわよね、本当
に。海蛇なんて誰も釣らないのに」

メーテル「眞子様が海蛇の話題をするなんて… どういうことかしら?」
115水先案名無い人:04/12/09 23:00:21 ID:o+NRt1XE
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
私は何も申し上げられなかった。眞子様は重ね合わせておられたのだ。幼心が見た、人間
に虐げられる海蛇たち。人を信じることが出来ず、人を傷つけ、嫌われてばかりの野良猫。
世界の全てに絶望し、眞子様の御肩に噛みつかれた佳子様。そして、何もかも失い、この
最果ての地で身を寄せ合うだけの民草。この世には、救ってやることの出来る相手と、
どう足掻いても救ってやれぬ者たちがいる。打ちひしがれる者たちに何もしてやれぬ現実
が、どれほど眞子様を傷つけてきたことだろう。懐かぬ野良猫によって刻まれた痛みに、
すべての悲しみが凝縮されているのだ。嗚呼。この世には救ってやれない相手と、救って
やれる者とがいる。私は叫びたかった。眞子様の御優しさによって今日まで私がどれほど
救われてきたか…、狂おしく叫びたかった。徴兵を開始するとの通達が軍部から寄せら
れたのは、それから数日後だった、それは来るべき本土反攻作戦に備えたものであり、
そして解放区の治安維持のためでもあった。絶望の淵にある民に、穏やかな日々を送る
ことなど出来ようか。軍組織を拡大させなければ対応できぬほどに、民の相克は激しか
ったのだ。徴兵のことをお知りになられた眞子様は「それはどうしても必要なことなの?」
と仰せられたきり、私の返答など聞こうともなさらず、ただ佳子様をあやしておられた。
やがて、じっと私を見つめられる。いったい何を仰せられたいのか…。徴兵の実施に際し
て私にはいささか思うところがあったのだが、それを眞子様にお伝えすることは出来な
かった。なぜか恐ろしかったのだ。予想された反発もさしたるものではなく、徴兵制は
意外にもすんなりと受け入れられた。人権だの何だの賢しらな理屈で己の臆病さをごま
かす者もいるにはいたが、大概の民は今がどんな時かを弁えていたわけだ。…民の反発を
抑えるため、眞子様に徴兵を呼びかけていただいてはいかが? そんな打診をしてきた昔
なじみの軍人と私とが殴り合いを演じたことは、眞子様には内緒である。

鉄郎「えー、今回も戦いの話になるの? メチャクチャにならなければいいんだけど」
メーテル「無謀な戦いは良くないわ… 私もとても気になってるのよ…」
116水先案名無い人:04/12/09 23:00:49 ID:o+NRt1XE
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「眞子様の名において、民に血を流させるというのか」「そういう貴様は眞子様のために
戦う己に酔っているではないか」口先では私の負けだったが、勝負は私の勝ちだったこと
を付け加えておく。「けんけんぱ。けんけんぱ」朝靄の野原に響くのは眞子様のお声。
歌声。親を亡くした子供らをお集めになられ、他愛ない遊びに興じておられるのだ。佳子
様と、それに劣らず悲惨な経験を重ねてきた子供らと。誰の顔にも笑みはない。眞子様
だけが微笑しておられた。「けんけんぱ。けんけんぱ。けん、ぱ。けん、ぱ。けんけんぱ」
今ごろ、徴兵された男たちは過酷な訓練に悲鳴をあげていることだろう。だが、こうして
遊ばれる眞子様を責めうる資格など誰にもない筈だ。子供らの未来のために剣を振るう
のが男どもの役目。そして子供たちを優しく抱きしめるのが女たちの責務なのだから。
私はといえば、大樹の幹に身をゆだね、竹トンボ作りに没頭していた。誰に命じられた
わけでもない。ただ、この子ら一人ひとりにおもちゃを与えてやるのが私の使命だと
信じていたのだ。その初老の女が姿を見せたのは、陽もだいぶ南天に近づいた頃であった。
私は老婆を知っている。たぶん眞子様も存じておられた。高名だが無能な政治家であるが、
今はただの難民にすぎない。愚者を責任ある立場につけるほど、この解放区は平和では
ないのだ。呆れるほど虚栄心の強いこの老婆にはそれが面白くないのかも知れない、その
醜い顔がさらに鬼のように歪んでいる。子供らを一瞥し、眞子様を睨みすえ「いい気な
ものね。あなた、ここで何をしてるのよ」と、言い放った。おびえる子供らを背中に匿わ
れ、眞子様はじっと老婆を見つめておられる。静かで、穏やかな御顔。「遊んでおりま
した」「遊んでたですって。あなた、今、どんな時だか判ってるの」お前こそ、その御方
がどなたなのか判っているのか。呆れるほどの、厚顔無恥。ただ己の言いたいことを
言わんとする欲望だけが、この薄汚い老婆を衝き動かしていた。

車掌「ここで出てくるおばあさんがどんな人か、気になりますね」
メーテル「おばあさんが子供の眞子様を叱るのはいただけないわね…」
117水先案名無い人:04/12/09 23:06:02 ID:o+NRt1XE
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「お偉い人なんですってね。それがなぜ呑気に遊んでるのよ。みんな大変な思いで働いて
るのよ。偉そうにふんぞり返ってないで、すこしは皆のために働きなさいよ。だいたい、
これまであなたが何をしたっていうの。あれだけ祭りあげられてたくせに、あんた達は
国一つ守れなかったじゃないの。役立たず。無駄飯ぐらい。税金泥棒。働きなさいよ。
みんな、怒ってるのよ」下劣な顔である。私は吐き気を催した。信念も政策もなく、ただ
他人を攻撃することで大衆の人気を求める、それだけを唯一の政治活動としていたこの
老婆は、眞子様を非難することで民の人気が得られると信じているのだろう。そしてまた
外相にでもなるつもりか? 新参者のこの愚かな難民は、眞子様の麗しき御手が今では
肉刺(まめ)と皸(あかぎれ)だらけになっていることの意味を知らぬのだ。この解放区
に皇族ましますことの意味を…、それがどれほど民の支えになっているか、この不見識な
かつての大政治家はこれっぽっちも気づいていないのだ。だが、…私だって働いています。
などと反駁されるような眞子様ではあられなかった。日々、御自身の無力さに苛まれて
おられる御方なのだ。誰よりも身を尽くしておられるのに、自分が何の役にも立って
いないと固く思いこんでおられる悲しき御方なのだ。老婆の傲岸な言葉に、その御心は
どれほど無残にえぐられたことか。眞子様は、静かで穏やかな御顔をしておられる。その
御肩の微かな震えを私は見逃さなかった。斬る。思うところはそれだけであった。佩刀の
鯉口を切り、私は老婆ににじり寄った。銃に対しては何の役にも立たぬと知りながら、
時代錯誤のナルシシズムだけで挿していた刀が、こんなかたちで役に立とうとは思いも
しなかった。「人殺し!」老婆が慌てふためいている。「人殺しよ。誰か来て。こいつを
捕まえて」聞く耳はない。語る舌も持たない。私は刀を半身まで抜いた。だが抜ききる
ことはなかった。

鉄郎「もし自分がこういう立場にあったら、冷静でいられるか分からないよ」
メーテル「この人、おばあさんを殺してしまうのかしら?」
118水先案名無い人:04/12/09 23:06:26 ID:o+NRt1XE
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
眞子様が私の頬を音高く打たれたからである。「控えなさい」その静かな威厳に逆らう
ことなど出来ようか。私は膝をついた。そこに断腸の思いがなかったとは言わない。老婆
の、得意げな顔。「何なのよ、そいつ。頭がおかしいんじゃないの」眞子様のお立ち位置
に、私は身が震える思いだった。ちょうど、私と老婆の中間。私を老婆から匿ってくだ
さっているのだ。「この者を愚弄することは許しません」「どうしてよ。ただの人殺し
じゃないの」私は狂った男だが、老婆も相当の狂人であった。もはや私を責めることしか
頭にないらしい。誰のお陰で私の凶刃から逃れ得たのかも判っていないようだ。さっき
まではかろうじて片鱗ぐらいは見せていた皇族への敬意も今は消え失せ、使用人をなじる
かのような調子で眞子様に詰め寄るのだった。眞子様は僅かに振り返り、少し微笑された。
そのお顔は…。さきほどまで子供らをあやしておられたお顔と寸分違わない。…守って
あげる。無言でそう語っておられたのだ。眞子様は、老婆に仰せられた。「人を殺した
ことがありますか。私は…、まだありません。ですがそれは、私の心が美しいからでは
ありません。人を殺さねばならぬ現実にまだ立ち至ったことがないだけのこと。単に運が
良いだけなのです。たかが人を殺したことがないというだけで、あなたにこの者を非難
する資格があるとでも思っているのですか。この者は私のために、心ならずも人を斬って
きました。そしてそのたびに己の心をも斬ったのです。それがどれほどつらいか判ります
か。この者は、それでも私を守ることしか考えてはいないのです」ただ私は…、御自身へ
の冒涜をすら悲しく首肯された眞子様が私のためにこうも感情を露にされていることに
雷撃を受けたのみであった。断じて嬉しくなどなかった。身をえぐられるような痛みだけ
だった。

車掌「眞子様も大変、立派なことを言っていらっしゃいますね」
メーテル「眞子様も伊達に皇室にいるわけではないのね…」(まだまだ続くのよ…
 >マダムヤンさん、バカニュースメーテルさん、連絡ありがとう…)
119水先案名無い人:04/12/11 00:29:58 ID:QawYK6H8
私の名はメーテル…
海外サッカー板が移転したのでお知らせに参りました…
今度はex9鯖だそうです…どう悪くなったのかすら分かりません…
お止め組が導入された鯖だと言う事だけは確認しました…

私の名はメーテル@海外サッカー板
http://ex9.2ch.net/test/read.cgi/football/1099757383/

ガイドラインの車掌さん、話の流れを切って申し訳ありません…
120水先案名無い人:04/12/11 18:55:21 ID:zUTU9LO0
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
これほど眞子様が私を思い遣って下さっているのに、私はまだ一度たりともこの御方に
報いてさしあげたことがないのだ。「つまりあんたは人殺しの親玉ってわけね」捨て台詞
ひとつ。老婆は消えていった。眞子様は私の頬を強くつねられ「お前はまた怖い顔に
なっていたわ」と、冗談めかして仰せられた。眞子様は、あの老婆を私から守ることで、
私をも斬人から救ってくださったのである。私は、この上もなく惨めだった。

「斬れ。あの老婆を」どこで話を聞きつけたのか、同僚が…、佳子様をこの地にお連れ
したあの同僚が、その夜、私に囁いた。「眞子様をお泣かせしたからか」「違う。あの
老婆は民の間で眞子様の悪口を吹聴しつづけている。眞子様は民の絆だ。それを貶める者
あらば、民が揺らぐ」「だが眞子様はあの蛆をも許したまわれた」「それでも、だ。民の
ため。国のため」「いいだろう」そう答えながら、私は眞子様の御心に逆らう気など
なかった。最後の警告をするつもりだった。解放区の一角。老婆に与えられた粗末な小屋
の脇。そこで私は意外なものを見た。小さく盛り上がった土山に手を合わせ、あの傲岸
不遜な老婆が泣いているのだ。「それは…、墓か」「ええそうよ」意外にも平静に、
けれど憎々しく、老婆は応えた。こっちを向いたまま後ずさりするその姿に、何となく
私は例の野良猫を連想した。「誰がそこに埋まっている」「空っぽよ。骨を拾う暇も
無かったんだから」髪を振り乱して叫ぶのである。眞子様がこの者をお許しになられた
理由が、私にも何となく判ってきた。この悪鬼のような老婆も、確かに悲しき人間である
のだ。「何か眞子様に申し上げたき儀はあるか」私は刀を老婆の首筋に軽く当てた。
老婆はあまり恐れてはいない。殺意がないことに気づいているのだろう。「山のように
あるわよ。夫はね、死んでしまったのよ。息子も。娘も。みんな殺されてしまったのよ」

鉄郎「おばあさんも、家族を殺されて途方に暮れていたんだね」
メーテル「おばあさんも悲しい人生を歩んできたことを隠していたわけね…」
121水先案名無い人:04/12/11 18:55:46 ID:zUTU9LO0
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「悲しいのが貴様だけだとでも思っているのか。民草の悲しみすべてを眞子様は御自身の
こととして感じておられる。あの御方にとって優しさは断じて美徳ではない。御自身を
傷つけるだけの刃なのだ。その苦しみの何万分の一かは貴様にも判るはずだ。頼む。もう
あの御方を傷つけるな」「そんなに優しいのなら、どうして私を救ってくれないのよ!」
老婆の慟哭など、決して見目良いものではない。それでも私は老婆を見守っていた。それ
が人としての義務だと信じていた。神をも畏れぬ悪鬼が、その心中の悲しみをこうも
赤裸々にあらわしているのだ。目を逸らせば、もはや私は人間ではいられなくなる。
「一番あの子を傷つけてるのはあんただわ。そんな気がする」立ち去る私に、老婆は負け
惜しみのように言い放った。眞子様は御邸宅にはいらっしゃらなかった。佳子様お一人が
ベッドにおられた。シーツを直してさしあげようとしたところ、私は佳子様に手を引っ
かかれてしまった。案の定、眞子様はあの雑木林に蹲っておられた。鬱蒼たる葉をすり
抜けて降り注ぐ、月と星の光の真ん中である。眞子様の御背中が、私にはひどく小さく
見えた。私は眞子様のお後ろにそっと立ち、眞子様から何か言い出されるのを待ち続けた。
あの憎たらしい野良猫が、眞子様の御足元に横たわっている。猫はもう死んでいた。
腹深くナイフを突き立てられ、物言わぬ亡骸となったご寵愛の野良猫。私のことにやっと
お気づきになられ、眞子様は「誰の仕業か判らないけれど…、その者を斬るだなんて
言っては駄目よ」冗談めかして仰せられる御姿が、むしろその御悲しみをあらわしていた。眞子様がここに来られた時、既に猫は瀕死の状態で横たわっていたとのことである。本当
に…、誰の仕業なのだろう。弱い者に当り散らすぐらいしかない、あまりに哀れな何者か
が、それが眞子様ご寵愛の猫とも知らず、気晴らしに殺してみたのであろう。「眞子様。
猫が、目を開けたままですよ」「あ…、いけない」そっと猫の目を閉じてあげられる、
眞子様。優しく。優しく。けれど悲しく。

メーテル「何か殺伐とした雰囲気を感じるわ… 治安は安定してるのかしら?」
122水先案名無い人:04/12/11 18:56:09 ID:zUTU9LO0
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「見て」眞子様は御手を私に向けられた。新しい傷が三筋、以前の傷に交差して走って
いた。「せめて抱いてあげようと思ったのに、ひっかかれてしまったの。そうしてこの子
は一人で息を引き取った。私の胸で死ぬのが嫌だから」その御言葉に、ぞっとするような
寂寥感があった。「野良猫にも誇りがある。それだけのことです」「そうかも知れない
わね。でも、もういいでしょう? 死んでしまった後ぐらいは…、お前は抱かれてくれる
でしょう?」眞子様は猫を御胸に抱かれた。猫は死して初めて眞子様のものになったのだ。
金色の月明かり。銀色の星の光。仄かな光の中に、眞子様の御姿。その御背中が万感の
想いを語っていた。大事なものは、失われていくばかり。星々への願いは、いつも叶え
られることなく踏みにじられる。否。星に願いを告げる暇もなく、星はいつも無慈悲に
流れ去っていくのだ。死に行く猫に最後の祝福も与えてやれなかった、無力なプリンセス。
守ろうとした者によって傷を刻まれた、世界で最も悲しいプリンセス。眞子様。お可哀想
な眞子様。私はここにいます。私はここにいるのです!「救うということは…、何かを
守るということは、こんなにもつらくて悲しいのね。お前は私のために、いつもこんな
思いを重ねているのね」そうして私をじっと見つめられるのだ。私は無様にうろたえた。
その瞳に、涙。月と星を映した、虹の色の涙。そして眞子様は仰せられた。「ありがとう」
そんな悲しい目で、そんな悲しいことを仰せられないでください。私がそんなに苦しんで
いると思っておられるのですか。眞子様。どうか御自身を責められないで。私は今日まで
御身に救われてばかりでした。なぜそれを判ってくださらないのです。こんな私のために、
どうか御涙を流されないで。無慈悲な眞子様。そのたびに私は罪の思いに震えてしまうの
だから。何一つ報いてさしあげられぬ無力さを思い知らされるだけなのだから。

車掌「どうもこの本人は眞子様に、相当な思い入れがある様ですね」
メーテル「本当、車掌さんの言うとおりね…」
123水先案名無い人:04/12/11 18:59:42 ID:zUTU9LO0
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「どうしてそんな目で私を見るの?」眞子様が私の手を強くつねられた。「お前はいつも
苦しんでばかり。愚かな男だわ。お前がいてくれることがどれだけ私を救っているか…、
きっと判らないのね。そうしていつも自分を責めてばかりいるのよ。私がどれだけ悲しい
か、お前は知ろうともしない。お前がそんな目をするたびに…、お前に何も報いてやれ
ない無力さを思い知らされるのに。お前さえいなければ、こんな思いをせずにすんだのに。
お願いだからあっちへ行って。お願いだからどこにも行かないで」嗚呼。眞子様!
二人で埋めた。二人で積み上げた。二人で作った、野良猫の墓。花一輪、そっと奉げら
れて、眞子様は、土を盛り重ねただけの粗末な墓をいつまでも見つめておられたのだった。
「民はまだまだ死んでいくでしょうね」徴兵のことを今ここで仰せられたのは、決して
脈絡のないことではなかった。無残に死んでいった野良猫に、眞子様は民の明日を重ねて
おられるのだ。眞子様は静かに空を見上げられた。木々の切れ間に、星の海。同じリズム
で瞬きながら、星は眞子様を見守っているのだった。「私は星が嫌い。悲しすぎるから。
ひいお祖父様が、お祖父様に、いつもおっしゃっていたそうよ。…先の戦のさなか、激戦
の夜は星々がとても綺麗に輝いたって。死者の魂が天に昇って、家族や仲間を僅かでも
慰めようとしていたのでしょうね。そして、ひいお祖父様は、いつもお祖父様に仰せら
れたそうよ。…星を慈しめ、と。ひいお祖父様は星々に会いに行かれたかったのだわ。
私はこんな満面の星空が嫌い。それでも私は星を慈しまねばならない。鳥になれれば会い
に行けるかしら。あの星に届くかしら」「きっと届きます。必ず届きます」眞子様が私の
裾を強く引かれた。続けて言われた御言葉は、私の胸を深くえぐるナイフだった。「お前
にも届く? 私には判っているわ。お前も星になるつもりなのでしょう?お前の友が、
教えてくれたの。お前も反攻作戦に参加するって」」「…はい」これまで眞子様には申し
上げずにおいたのに、眞子様はすべて存じておられたのだ。

メーテル「眞子様がこんな風におっしゃるのなら、999号に乗せてあげたいくらいよ…」
124水先案名無い人:04/12/11 19:00:03 ID:zUTU9LO0
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「どうしても、行くの?」「それが御身の幸せのためと信じるからです」こんな御方を
置いて、誰が行きたいと願うものか。だが、この戦乱が鎮まるまで御心の休まる日が
来ないのならば…、救いたき者を救えぬ、その無限の地獄に眞子様が煩悶される日が続く
のであれば…。私は幸福の大地を取り戻さねばならない。他の誰でもない、眞子様こそが
救われるべきなのだ。星の光に輝く眞子様があまりにもお美しいから…。私も星になって
このように眞子様を照らしてさしあげたいと思うから。「約束を破るのね。私が泣きやむ
まで傍にいてくれると言ったのに。ご覧なさい。私は泣いている。それでもお前は行くと
言うのね。そしてまた人を斬り、己を斬り、お前は苦しむのね」「…はい」黄金の光。
月の輝き。銀色の光。星の瞬き。闇の中、ほのかに浮き上がった眞子様の御顔。美しか
った。人ではなかった。女神だった。私の胸が熱く疼くのはなぜだろう。何のことはない。
たかが女のために何千世代にもわたって血を流し続けてきた男どもの馬鹿な血が、私の
遺伝子にも刻まれているというだけの話だ。男の血が叫ぶ。…戦え!長い、長い、沈黙の
果て。「お前は私を傷つけてばかり。何が私の幸福なのか、考えたこともないのでしょう?」

明朝、敵基地への奇襲を敢行する。そこはかつての自衛隊駐屯地であり、今は独裁者の
世子が一軍を率いて立て籠もっているのだ。激戦。血で血を洗うような。それが避けえぬ
現実だった。たとえ基地を奪ったとしても「将軍」が居座る首都へはまだ遠い。それでも、
あの基地を奪い返すことの意味は大きい。これは決して負けられぬ戦いなのである。
さすがに寝付けないのか、部下の一人が私に声をかけてきた。「隊長は何のために戦うの
ですか?」なぜそんなことを訊くのだろう。他人が戦う理由よりも、己が戦わねばならぬ
理由の方が、戦士にとっては遥かに大切な筈だ。「お前は何のために戦っているのだ?」
「約束したからですよ」「約束…?」「はい。女と約束したんです。必ず仇を討つって」

メーテル「この人、どうなるのかしら? 心配だわ…」(まだまだ続くのよ…
 >119メーテルさん、連絡ありがとう…)
125水先案名無い人:04/12/11 21:45:13 ID:Hb/B8+1E
私の名はメーテル…
家庭板が懲罰鯖から脱出できて良かったと感激してる女…
サッカー板メーテルさん、大変そうだけど頑張って下さいね…
今回life鯖が総移転したようだから、そのお知らせに来たの…
ID:zUTU9LO0様、お話の続き、楽しみにしています…
それじゃあ、いくわよ…

私の名はメーテル…@化粧板 第十二夜
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/female/1089117489/l50
私の名はメーテル…メンサロ板5
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/mental/1098351904/l50
私の名はメーテル七人目@育児板
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/baby/1035116262/l50
わたしの名はメ-テル@家庭板part4(3)
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/live/1100968745/l50
126水先案名無い人:04/12/13 22:17:12 ID:QzX4whlb
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
部下は険しい顔で私を睨む。かつての私のような…、全てを憎む鬼の顔だった。私よりも
僅かに若いこの男は、今日まで一体どんな思いを重ねてきたのだろう。憎しみのままに人
を斬り、そしてその度に己の心を斬ったに違いないのである。…戦争は哀しいな。そんな
ことを思った自分が可笑しい。私は自ら望んで戦争の渦中にいると言うのに。しばし私が
無言でいると、部下は意外そうな顔で「隊長は俺を否定しないのですか」と、妙なことを
私に尋ねたのだった。「否定とは、何だ」「父も母も言いました。復讐なんかやめろって。
やることは他にあるはずだって。ならば、いったい何をすればいい? そう尋ねても、
両親は何も答えてくれませんでした」そしてまた鬼の形相。なるほど、と思った。この男
が私を憎々しげに睨むのは、自分が戦う理由をどうせ私にも否定されると思い込んでいた
からなのである。「否定はしない。肯定もしない。お前の想いはお前だけのものだ。お前
はお前の復讐を為せばよい。だが、忘れるな。お前の戦いは、やがてこの国に平和を
もたらす」部下の顔が、僅かに歪んだ。震える声で、言うのである。「俺は何度も人を
殺しました」「…そうか」「俺は女を救えませんでした」私は部下に背を向けた。男が
泣く。それを無慈悲に眺める資格など私にはないのだ。人は人を斬るたびに、人殺しと
いう別種の生き物に変貌する。だが、どれほど凶悪無残な修羅であっても、その心の核は
やはり人間のままなのであろう。絶望的なまでの無力感に苛まれたこの部下は、復讐の炎
に身を焦がすことでしか生きてこれなかった。そんな自分自身を必死で肯定することで
しか、己の心を守ることが出来なかったのだ。今、積み重ねた罪の意識が弾け、部下は
泣いている。思い切り無様に、泣けばいいのだ。所詮、我ら人間は、生きる限り罪を犯し
続けねばならぬ宿業を背負っている。ならば、罪の思いに震えることこそが、人が人で
あることのせめてもの証なのではないだろうか。

鉄郎「この話を聞いて機械伯爵への復讐の時のことを思い出しちゃったよ」
メーテル「鉄郎、暫く様子を見てみましょう…」
127水先案名無い人:04/12/13 22:17:34 ID:QzX4whlb
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「お前は死ぬまで戦い続けねばならぬ。うかつに死人と約束したお前が悪いのだ」この
野営地に響くのは戦車の低い唸り声。明日の朝、敵は地獄の業火に灼かれることだろう。
だが、その攻撃も陽動にすぎない。私が率いる部隊には、ある特別な任務があった。
…それを果たせば、眞子様はきっと喜んでくださるだろうな。ふと、そんなことを思った。
そういえば、眞子様に笑顔が戻るまでは御傍に侍るという約束であった。「どこにも行か
ないで」「いつまでここにいれば良いのですか」「私が泣き止むまでよ」そんな約束を
あの北の地に辿り着いたばかりの頃、私は眞子様と交わしたのだ。その眞子様をお残し
して、今、この北陸の地への進撃を果たした私である。私はあの日の誓いを破ったことに
なるのであろうか。いや、そうではない。出征前夜…、一週間前のあの夜、眞子様は私を
笑顔で見送ってくださったではないか。だから私は御傍を離れることができた。そして、
この任務が成功すれば、あの御方にまた一つ笑顔が戻るだろう。私があの御方の御傍に
侍る理由もますます無くなる。この先、いつ、どこで果てようとも、あの日の約束を
破ったことにはならないのだ。死人との約束。そのために人を斬る男を私は否定できない。
何より、私自身がそうなのだから。かつて私には妻がいた。今はもういない。人は私を
不幸と言う。だが、私たちは幸福だった。その幸福は私たちだけのもので、誰にも理解
できないだろうし、理解してもらう必要もない。いや、むしろ…、誰にも理解されない
二人だけの幸福を、誰も触ることが出来ない二人だけの世界で共有した事実こそが、私達
が本当に幸福であったことの証明なのかも知れない。妻の名は、真子と言った。おとぎ話
のような思い出ばかりだ。思い返せば可笑しくてならない。初めて真子に出会ったのは、
学生時代のある年の、冬も終わりのことだった。つまらぬ病気で入院し、退屈に耐えか
ねて病院の屋上から外の景色を眺めていたあの日、何の苦痛も制約もなく自由に街を行く
人々を羨んでいた私の横に、ふと気づけば車椅子の少女が並んでいた。

メーテル「この人にも意外な過去があったのね…」
128水先案名無い人:04/12/13 22:18:01 ID:QzX4whlb
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
造り物かと思えるほどの、白く透き通った肌。ただ空だけに焦点を合わせた、物憂げな瞳。
どこかしらこの世のものならざるその少女に不思議な興趣をおぼえ、我知らず私は彼女を
見つめていたのだった。「今日はどこへ行こうかな。南は暖かいかなぁ」不思議なことを
少女は呟いた。私に向けられた言葉ではなかった。今なら判る。真子は雲になりきって
自由の世界を遊んでいたのだ。五年もの長きにわたって、ただ病院の中で過ごしてきた
真子は。今にして思えば、私は初めて会った瞬間から真子に呪縛されていたのだろう。
「また来てね」寂しげに呟く真子が悲しすぎて、私は病が癒えてからも真子の小さな病室
に通いつづけたのだった。真子の話はいつも他愛なく、「さっき、あそこにカラスがいた
の。すごく大きな嘴だった。カァって鳴いたの。おかしいよねえ。カァって鳴いたんだ
から」たとえばそんなことを、頬を紅潮させて夢中で語るのだった。あの狭い病室に閉じ
込められていた真子にとっては、たかが窓の外の桜の樹に鳥がとまったぐらいのことでも
大事件だったのだろう。真子は幼く、そして愚かだった。十ニ歳の夏、病に倒れてからの
五年を、外の世界を知らずに過ごしたのだから。時の流れから取り残された真子。独りで
時を刻み続けた真子。本来なら花のように咲き誇っていたはずの年頃の少女が、童女の様に笑い、泣き、まどろむ姿は、無残で…、しかし美しかった。世間知らずの危うさが、
まるで脆いガラス細工のようで、愚かなことだが、いつしか私は真子を守ることを自身の
使命と思うようになっていた。守るといっても、敵など何処にもいなかったのに。「また
遊びに来てね。もうすぐあの桜だって咲くんだから。一緒にお花見しようね」そう言い
ながら私に腕を絡ませる真子が愛しすぎたから…。狭い部屋の小さな窓。真子にとっては
それが全ての喜びの根源であり、そして悲しみの源でもあった。

車掌「この人は、眞子様にかつての妻のイメージを投影しているのでしょうか?」
129水先案名無い人:04/12/13 22:29:37 ID:QzX4whlb
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
窓から見える四季のささやかな移り変わりに大げさなぐらい喜び、そして、その世界に
飛び出して行けない我が身を呪ってばかりいた真子。「あそこに遊びに行けたら、もう他
に何もいらないよ」すぐ手近の、何でもない建物を指差して、本気でそんなことを呟いた
日もあった。「見て、これ」あれは盛夏のことだった。病室を訪ねると、真子は食い入る
ようにテレビを見ていた。「ずるいよね。同じ名前なのにこんなに違う」テレビに映って
いたのは、森で遊ばれる少女だった。可愛い妹君とともに。木々の緑はブラウン管越しで
さえ眩しかった。陽光。風。優しげな御両親。すべてのものに見守られながら、少女は
妹君と共に嬌声を上げられ、時には走り回られ、そして大人しげな犬の頭を優しく撫でて
おられた。眞子様、八つの砌(みぎり)。軽井沢でのひとときだった。「どうしてあの子
はあんなに幸せそうに笑えるんだろう。私はどこにも行けないよ。お母さんもお父さんも、
いつもつまらなそうだよ。どうしてあの子だけが幸せなんだろう。ずるいよねえ、…同じ
名前なのに」真子は狭い病室を眺め、今にも泣きそうな顔をしていた。自身と眞子様の
境遇を比べているのは明らかだった。私は真子に自分が不幸だとは思ってほしくなかった
のである。「羨むのはやめたほうがいい。人は誰だってそれぞれの幸せと悲しみを抱えて
るんだから」「違うわ。可哀想なのは私だけよ」「そうだろうか。この子はまだ八つだ。
お前は八つの時、何をしていた」真子は語った。まだ病とは無縁だったころのことを。
家族のこと。学校のこと。他愛ない思い出の数々を。語るたびに真子の頬が紅潮していく
のが私には切なすぎた。「お前だって幸せだったじゃないか。そしてこの子には、その頃
のお前ほどの自由もないんだ」私は伝え聞く皇族のことを真子に語った。伝統に呪縛され、
一人で外出することさえ許されない暮らし。かつて真子がしていたようには…、気安く
友達の家に遊びにも行けない。ドブ川の流れを辿ってささやかな冒険をすることも許され
ない。

メーテル「この人の過去の回想… 聞いてて辛くなってくるわ…」
130水先案名無い人:04/12/13 22:30:04 ID:QzX4whlb
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
真子は八つの時、一人で電車に乗って祖母の家まで旅したというが、その興奮と誇りに
満ちた経験さえ一生かかっても得られないのが皇族というものなのだ。やがて真子は狭い
病室を見渡して言った。「そっか。この子は、私と同じなんだ」そして窓の外を眺めた。
空を流れる雲を見ていた。そういえば、真子は鳥が好きだった。後日のことになるが…、
眞子様が鳥の絵を描きたいと仰せられた時、私は不覚にも嗚咽が漏れそうになったもので
ある。真子は眞子様に傾倒した。おかしな言い方だが、それが事実だった。「今ごろ眞子
ちゃんはどうしてるかなぁ」実際には会ったこともない眞子様を想って、そんな事ばかり
言っていたのだ。「きっと今日はね…。そうしてね…」かつて雲になりきって遊んでいた
ように、同じ名の響きを持つというだけの眞子様を主人公に、真子は夢物語を紡いで
ばかりいたのである。その他愛ないおとぎ話の中で、時に眞子様は護衛も付けずに街を
飛び回られ、またある時などは、妹君と共に南海の波濤を冒険されたことさえあった。
どう足掻いても果たせぬ夢の数々を、真子は眞子様に叶えていただきたかったのであろう。
その頃、真子の病状は一段と悪化し、ほぼ終日を眠りの中で過ごしていたのだ。

「もう来ないでください」真子の母がそんなことを言ったのは、秋もだいぶ深まった頃
だった。辛辣な言葉とは裏腹に、すがるような目で私を見ていた。それだけで、私には
全ての事情が飲み込めたのである。「真子は… あと、どれだけですか」「もって、半年。
来年の桜を見れるかどうか」「それでも待つことは出来ます。次の春を、共に待つことは」
無数の悲しみと、その合間々々に訪れる忘れがたき喜びの中、やがて迎えた夢現(ゆめ
うつつ)の春。人生最後の数日を、美しい夕陽の見える宿を借り、私と真子は二人で過ご
したのだった。真子を病院から連れ出すことに反対する者はいなかった。真子の両親も。
そして医師も。真子が死ぬと言うことは、私たちにとって既定事実だったのだ。

鉄郎「真子さんも、生きていくのに精一杯だったんだね」 メーテル「その通りよ、鉄郎…」
131水先案名無い人:04/12/13 22:30:30 ID:QzX4whlb
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
どうしても逃れ得ぬ運命ならば、その怒涛に身を委ね、一瞬々々を噛み締めながら生きる
しかないのだろう。宿の大きな窓から、私たちは外を眺めてばかりいた。紅の陽光に目を
細め、春の海を舞うカモメを眺めた真子。触れただけでも崩れてしまいそうな、信じられ
ないぐらい細い体。驚くほどの熱を帯びていた。言葉は無かった。真子はただ物憂げに
息を吐き、時に眠り、時に微笑し、ただ私の胸に体重の全てを委ねているだけだった。
ますます白く透き通っていたその指には、私が贈った指輪が輝いていた。「桜を見せて
あげないと」ただ髪を撫であうだけのささやかな情事を重ねて迎えた三度目の朝、真子は
微かな声で呟いた。「きっともう咲いてる筈だから」病室の窓の外にあった、あの桜の樹
のことを言っていたのだ。「桜が…、見たいのか?」「違うよ。見せてあげるの。見せて
あげるって、あの子と約束したから」誰と? そんな問いは無意味だった。高熱が見せた
幻影の中で、眞子様と交わした誓いに決まっていたからだ。私は真子を車椅子に乗せ、
あの病院に向かった。何もかもが美しかった。三分咲きの桜も。陽光も。かつて真子を
閉じ込めていた白壁も。別離の確実な予感が…、真子が生きる世界と、そこに存在する
全てのものを美しく彩っていたのである。私には、悲しみすらも愛おしかった。「あのね」
陶然と桜を見つめる私に、真子が囁いた。「ずるいよねえ、私ばっかりこんなに幸せで。
眞子ちゃん、外に出たいっていつも言ってたのに。私はね、あの子にも幸せになって
もらいたいよ。だから。あのね」「ん…?」「眞子ちゃんに、私の幸せを届けてあげて」
「ああ、いいよ」「ぜったい?」「絶対」「…約束!」可笑しかった。お会いする術(すべ)
も持たなかった私に、どうやってあの方を幸せにしてさしあげろと言うのか。それでも
真子は、ただ同じ名の響きを持つだけの眞子様に、自身の一生のすべてを託そうと、大
真面目に小指なんか突き出していたのだ。

メーテル「真子さんも、眞子様を美化していたのね…」(まだまだ続くのよ…
 >125メーテルさん、連絡ありがとう…)
132水先案名無い人:04/12/15 01:04:38 ID:CR03e1Nd
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
絡めた小指で、誰も知らない約束。真子の指から力が抜けた。それぞれの指輪が、触れ
合って微かな音をたてた。桜が舞う。どこからか聞こえる雲雀の歌。私たちは本当に幸せ
だった。妻との約束を、眞子様に申し上げたことはない。私の思い出は私だけのものなの
だから。「総員、時計合わせ」私の声が闇に響く。もうすぐだ。もうすぐ、敵基地への
奇襲を敢行する。そこには、独裁者の世子が一軍を率いて立てこもっているのだ。たとえ
基地を奪ったとしても「将軍」が居座る首都へはまだ遠い。それでも、あの基地を奪い
返すことの意味は大きい。まして、私が率いる部隊には、基地奪還とは別に、ある特殊な
任務が与えられているのだ。この作戦が成功すれば、北の地にまします眞子様に、やっと
一つだけ報いてさしあげられる。そして、妻との約束を、やっと一つだけ叶えることが
出来る。笑顔で別れた、真子。笑顔で私を見送ってくださった眞子様。二人と絡めあった
小指が、燃えるように熱い。「言いたいことがありすぎるってつらいわね。何から言えば
良いか判らなくなる」眞子様がそんなことを仰せられたのは、本土解放作戦の発動を翌日
に控えた夜のことだ。もう一週間も前になるあの夜、私は解放区の外れにある小さな池に
佇んでいた。数ヶ月を過ごした村を出る。そのことにいささかの感慨があった。思えば、
いろんなことがあった。ろくでもないことばかりだった。人が死に、人を殺し、そして
眞子様はいつも泣いておられるばかりだった。眞子様が御涙を流されるたびに、私は亡き
妻の声を聞くような思いだった。「約束、守ってくれないの?」あの無邪気な口調で、
幻の中、妻はいつも私を無慈悲に責めたてたのだ。幾度も幾度も。だからこそ、征かねば
ならない。生きてまた眞子様に会えるだろうか。それとも真子に再会することになるの
だろうか…。そんなことを思いながら、私はいつまでも池のほとりに佇んでいたのである。
空に満天の星。池が黄金を散りばめたように輝いていた。ふと人の気配を感じて振り
返れば、そこに御二人が立っておられた。眞子様。佳子様。

鉄郎「この人、無事に任務を遂行できるのかなあ?」メーテル「さあ、それは分からないわ…」
133水先案名無い人:04/12/15 01:05:02 ID:CR03e1Nd
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
眞子様は、静かな御顔。佳子様は、いつものように感情を殺されたお顔で。「言いたい
ことがありすぎるってつらいわね。何から言えば良いか判らなくなる。ね、佳子」佳子様
は小さく可愛くうなずかれた。私は奇跡を見る思いだった。二、三歩、こちらに歩み寄ら
れて、佳子様が、「…行かないで」と、仰せられたのだ。あの佳子様が。眞子様以外の
この世のすべてに心を閉ざしておられた佳子様が。「佳子がお前に話しかけたわ」眞子様
の瞳が星よりも眩しかった。揺れて光っていた。私の服の裾をつかまれて、悪い大人でも
見るようなお顔で私を睨まれた、佳子様。死地へ赴こうとしていた私には、勿体ないほど
の手向けであった。「佳子。もうおどきなさい。この者は、行かなければならないのよ」
静かな御顔。凛と涼しい風。眞子様は佳子様を私から引き離された。嗚呼。眞子様は、
約束を破ろうとしていた私を…、御傍を離れようとしていた私を、確かに許して下さって
いたのだ。眞子様は、私の背後にそっと回られた。仰せのままに、跪く私。眞子様は、
いつも大事そうに飾っておられた首飾りを、私の首に巻いてくださった。
「これが何だか判るかしら」首をくすぐる、眞子様の吐息。私は息が詰まりそうだった。
「確か去年の御誕生日に…」「そうよ。お父様がくださったの。ねえ、ロケットを開けて
ごらん。ほら、お父様の写真が入っているでしょう。いつでも一緒に居られるように…、
ですって。おかしいわねえ。いつまでたっても子離れの出来ないお父様。私はもう子供
などではないし、…いつまでも子供のままでいられるわけでもないのに」背中一杯に
拡がる羽毛のような温もりが、私を殺しそうだった。私の肩に顎を乗せられて、眞子様が
首飾りを覗き込まれたのである。お父上の写真に零れ落ちた眞子様の涙。父上のお優しげ
な微笑が滲んで揺れた。

メーテル「眞子様もお父さんのことを心配しているのね…」
車掌「眞子様が戦いに巻き込まれないといいんですが…」
134水先案名無い人:04/12/15 01:05:26 ID:CR03e1Nd
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「こんな大事なものを、なぜ私に…?」「馬鹿ね。あげないわよ。あげるわけがないじゃ
ないの。ただ、貸しただけ。だから、返して。生きて戻って、必ず返して」この御方の
ために戦おう。改めてそう思った。「…はい」かろうじて平静に答えることができた。
本当は、心中から湧き上がる熱情を、天に向かって叫びたかったのだ。「ぜったい?」
眞子様は仰せられた。可笑しくなるほど真剣な御顔。「絶対にです」「げんまん!」
眞子様が、小指を私に向けられた。神というものの実在を、私はそのとき初めて感じた。
時に残酷で、時に優しい神の存在を。叫びたかった。抱きしめたかった。狂おしいほどに。
そこには確かに真子がいたのだ。限りなく愛しい私の真子が! 空に星。子守唄の様な、
眞子様の歌声。絡みあった小指が、たまらなく熱かった。「指きりげんまん、嘘ついたら
針千本のーます。指…」長い長い沈黙があった。いつまでたっても眞子様は歌の続きを
紡ごうとはされなかった。眞子様は私をご覧になられ、私の薬指の指輪をご覧になられ、
佳子様を、そして解放区の遠景をご覧になられ、最後に、満面の笑みで「指切った!」
泣いておられる限り、御傍に侍るとの約束であった。眞子様がお笑いになられたから…、
私は安んじて御傍を離れることが出来たのだ。

翌朝の出征式で、眞子様は兵士らに御言葉を与えられることになっていた。あの北の地に
集っていた者たちにとって、眞子様はそういう存在であらせられたのだ。だが、いざ壇上
に立たれても、眞子様は何も仰せられようとはせず、僅かに御首を傾げられて、じっと
我々を見つめておられるだけだった「言いたいことがありすぎて何も言えない」との、
前夜の御言葉そのままに。我々にはそれで良かった。誰もが神の加護を信じた。美しき
戦女神の加護を。或る神話に曰く、戦女神は主神の命を受けて戦場を駆け巡り、勇者の魂
を天界に導くと云う。

車掌「この人は、真子さんにも、かなり思い入れがある様ですね」
鉄郎「眞子様もまだ子供なのに、女の子なのに… 辛そうな雰囲気が伝わってくるよ」
135水先案名無い人:04/12/15 01:09:31 ID:CR03e1Nd
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「撃てええええええ!」司令官殿が、何だかとても楽しそうだ。少し笑ってしまった。
轟音。怒声。悲鳴。朝靄を切り裂く。我が軍の戦車の熾烈な砲撃が、敵基地の形状を目に
見える速度で変えていく。独裁者の世子が、父親の威を借りて我が国を散々踏みにじった
男が巣食う伏魔殿を。逃げ惑う敵兵が遠目にもはっきりと確認できる。今日までの一週間
の戦いの中で私がつくづく思い知ったのは、敵兵の弱さと、そしてそんな弱兵に蹂躙
されたかつての我が国の弱さだった。ただ右往左往してばかりの政治家たち。嬉々として
敵に寝返り、凄惨な虐殺に加担した自称平和主義者。弱き者たちを守ろうともせず、ただ
己の命のみに執心していた民。思い返すだに惨めだ。だが、今は違う。誰よりも戦を
嫌われる戦女神の加護を受けた、我ら解放軍である。まして民も…、敵の残虐な統治に
苦しみ抜いた民も、今日まで様々な協力を果たしてきてくれた。これまでの快進撃がこれ
からも続くことを、私は改めて確信した。まして「将軍」という絶対者に率いられた敵軍
ではないか。彼らを恐怖で呪縛する者を排除すれば、たちどころに崩壊するに決まって
いるのだ。まずは彼奴の息子からだ。我らに与えられた任務は、正面からの砲撃に紛れて
基地に忍び込み、将軍の世子の首級をあげること。そして今一つは…。我ら特別編成隊。
この木香茨(もっこうばら)の徽章にかけて、必ずあの御方を救出してみせる。眞子様を
お幸せにしてさしあげるために、あの日、妻と交わした約束を果たすために、私は今日
まで生きてきたのだ。「くっ」呻き声を挙げたのは、昨夜の部下である。こうも深く敵陣
に踏み込めば、さすがに警備も厚い。だがそれは、目指す敵が近いことの証左でもある
のだ。

メーテル「この人… 世の中を客観的に見ているのかしら? 部下もちょっと心配だわ…」
鉄郎「部下も助かって欲しいなあ」
136水先案名無い人:04/12/15 01:09:59 ID:CR03e1Nd
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
目前の敵を全て討ち果たしてから、私は部下に駆け寄った。赤い染みが胸と腹に拡がって
いる。もう助からない。それでも部下は生きることを諦めようとはしていなかった。
腹這いで、じりじりと、基地の奥へと這い寄っていくのだ。「必ず…。必ず…。仇を!」
その顔は断じて美しくはなかった。恐ろしいまでに醜怪であった。復讐鬼には安らかな死
さえ許されてはいないのだろうか。思えば哀れな男ではないか。死人と約束さえ交わさ
なければ、ここで死ぬこともなかったのだ。だが…、それでも私にはこの男を否定する
ことは出来ない。この男にとって、死んだ女との誓いは、紛れもない真実であったからだ。
愛した女と共に重ねた幸せな日々と、過酷な別離の記憶を幾度も幾度も反芻しながら、
この男はこれまで幾人も殺し続け、その度に己の心に傷を刻み、悶え、苦しみ、答えなど
出ようもない問いを何度も繰り返し、そして今日まで確かに生き抜いてきたのだ。これは
明日の我が身ではないか。「もういい。お前の銃は私が貰う。だから…、もういいだろ…?」
部下が私の言葉を聞き届けたかどうかは判らない。いつの間にか事切れていたのだ。
「××! ××××! 哀号!」豚の言葉が人間に判るか! とは言え、少し哀れに
なったのも事実である。独裁者の世子が、恐ろしく惨めな有様で、私の眼前で震えている
のだ。あれほど大勢いた護衛も今は全て逃げ散り、その男は、豪奢な居室に取り残されて
いるのだった。きらびやかな服と、肥え太った体。「将軍」から与えられた一軍を率い、
我が国を荒らしまわった外道。いや、下郎と言うべきか。その男が今、体中から薄汚い
体液を流し、懸命に命乞いをしている。殺すまでもないのではないか。そう思いもしたが、
こんな汚物を生かしておいては、死んでいった者たちがきっと私を呪うだろう。何より、
部下との誓いが果たせない。「ディズニーランドに埋めてやるよ」私は部下から譲り
受けた銃の引鉄を引いた。

メーテル「ああ…、この人は世子に手をかけてしまったのね… こうなると戦いは長くなって
 しまう様な気がするわ…」
137水先案名無い人:04/12/15 01:10:26 ID:CR03e1Nd
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
今となっては守護する者も無き独房の戸を、私は無理矢理こじ開けた。眞子様。これで
やっと一つ目の約束を果たせます。御身は笑顔を取り戻されて…、私が御傍に侍る理由も
無くなります。御身との二つ目の約束を心置きなく破ることも出来ます。この報を、今
すぐ貴女に届けたい。嗚呼、お父上はご無事でした。もともと白かった殿下の御髪は、
今となっては雪の純白。それ程の思いを重ねてこられた御方の第一声は、「眞子は。佳子
は。無事なのか!」私は御二人がこの御方に確かに愛されていることを確信したのだった。

妻との約束を、これでやっと一つだけ叶えることが出来た。真子は私を褒めてくれる
だろうか。それとも「まだまだ足りないよ」と、あの無邪気な口調で言い捨てるのみで
あろうか。それもいいだろう。私を待つのは、戦いの荒野。死は、断じて遠い世界の
出来事などではない。まるで長年の友のように、気付けばいつでもそこに有る。私はただ、
妻との誓いを果たすために戦う修羅であれば良いのだ。

車掌「これは、長い戦いになりそうですね」 鉄郎「僕もそう思うよ」
メーテル「この人の真子さんや眞子様への思い入れが強いからこそ、こんな複雑な思いになる
 のではないかしら?」(まだまだ続くのよ…)
138水先案名無い人:04/12/16 20:33:13 ID:aM8Uq+bD
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「もういいよっ…。もういいよっ…」耳鳴りに紛れて響いた、その声。砂煙に紛れて浮か
んだ、その景色。これは夢なのか…? さんざめく陽光と、それとは裏腹に涼しかった風。
眩しいほどの緑と、どこからか聞こえる眞子様の御声。間違いない。今、ほんの一瞬脳裏
をよぎった幻影は、夢であって夢ではない。私が眞子様にお仕えするようになってから
初めて迎えた夏、あの軽井沢での記憶だった。「かくれんぼしましょうよ」森の神秘的な
雰囲気に瞳を輝かせられながら、佳子様がなされたお可愛らしい提案の結果、眞子様の
行方が判らなくなってしまったのである。誰もが不安げに顔を見合わせる中、鬼役で
あらせられた佳子様が「おねえさま」泣きじゃくりながら、そこら中の茂みを覗いて歩か
れる御姿が痛ましかった。お父上もお母上も、御自ら探しに行かれたかったようでは
あったが、あの憎たらしい侍従がそれを阻み、我ら護衛官が手分けして森を探すことに
なったのだった。私は妻との約束に呪縛された身の上であった。眞子様を、お幸せにして
さしあげる。桜舞うあの春の日、私は妻に誓ったのである。それは確かに、妻を安らかに
逝かせるための方便ではあった。だが、妻は私とのげんまんを心から信じ、幸せな笑みの
まま息を引き取ったのだ。その瞬間、妻との誓いを果たすことが私の使命になった。それ
は、人と同じ幸せを何一つ得られなかった妻への手向けであり、そして、私たちが束の間
の生を受けたこの世界で、私が妻に出会い、短い時を共に歩んだことを証明してくれる
たった一つの手段だったのだ。今にしてみれば可笑しくなるぐらい必死に、それこそ何か
あれば追い腹を切るぐらいのつもりで、私は消息を絶たれた眞子様をお探ししたのである。
「もういいよっ…。もういいよっ…」眞子様の御声が遥かな崖の上から聞こえてきたのは、
どれほどの時が過ぎた頃だろう。もしかすると眞子様は、丸数時間、もういいよと鬼に
呼びかけ続けておられたのかも知れない。

メーテル「この人、落ち着きを取り戻したのかしら? 続きが気になるわ…」
139水先案名無い人:04/12/16 20:33:46 ID:aM8Uq+bD
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
あの鈴のような御声がすっかり掠れていたのである。その時、ふっと脳裏に浮かんだ妻の
幻影に、私は、…無茶を言うなよ。とでも言ってやりたい思いだった。十メートルは
あろうかという崖だったのだ。それを妻は登れと言うのである。眞子ちゃん泣いてるよ、
と、相変わらずの無邪気な笑顔で。「もういいかい」意を決して私が叫ぶと、崖の上から、
「もういいよお!」崖の上は、ちょっとした花畑になっていた。淡い黄色の花々の中心に、
小さな眞子様がちょこんと座っておられる様は、まるで一幅の絵画を見るような思い
だった。さぞお怖かったのであろう。必死に鬼に呼びかけ続けられたのであろう。呆然と
私を見つめられる眞子様の瞳に、みるみると涙が溢れていった。思えば可笑しな話では
ないか。最早、迷子になって泣きべそをかかれるような御歳ではあらせられなかったと
いうのに。「みーつけた」そう申し上げた私の胸に、物凄い勢いで飛び込んでこられた
可憐な生き物。眞子様はお小さかった。その細い腕で懸命に私を抱きしめておられた。
震える肩。喘ぐ背中。世界で最も美しい花だった。「だって鳥が飛んでいたもの」やっと
どうにか落ち着かれてから、眞子様が言われた。鳥を夢中で追う内にここに迷い込んだ、
と仰せられるのである。進もうにも前方は奈落。引き返そうにも、背後は見知らぬ鬱蒼と
した森。怖くて、ただもう怖くて、それに何より、お父上に叱られるのが恐ろしくて、
眞子様は花畑に蹲ったまま一歩も動こうとはなされなかったらしい。哀しいな。そう
思った。鳥を愛する心とは、自由を渇望する心である。私の妻がそうであった。眞子様は
不幸な御方だ。己の意思のままに生きることを、生まれた瞬間から禁じられておられる。
「お父様は怒っておられるわよね」ただもうそればかりを気にされる御姿を眺めつつ、
私は、…鳥が好きで何が悪い。そんな憤りすら抱いていたのである。

鉄郎「どうやら、戦いの場からは逃れたみたいだね」
車掌「どうもその様ですね。ただ、また戦いが起こらないといいのですが…」
140水先案名無い人:04/12/16 20:34:12 ID:aM8Uq+bD
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「怖いものなど何もありません。私も一緒に謝ってさしあげます」眞子様はもっと外の
世界に触れられるべきだ。心底そう思った。私をじっとご覧になられた御姿が、その御歳
よりも遥かに幼く見えて…、私は思い出したのである。狭い部屋に閉じ込められて数年を
過ごした結果、童女のまま女になってしまった、呆れるほど無知だった妻を。妻の愚かさ
は、純粋さでもあった。だがそれは、果てしない悲しみがもたらす逆説的な美に他なら
ない。私たちは幸せだった。だが、何人たりともあんな人生を送ってはならないのだ。
「ほんと? ほんとに一緒に謝ってくれるの…?」「はい」それでもまだ不安そうな御顔
で、私の手を強く握り締められた眞子様。幼さを残した小さな手。その手が私の運命を
定めた。眞子様が、傍らの花を優しく手折られ、私に授けてくださったのだ。「見つけて
くれたご褒美よ」あの夏の日、私は眞子様の騎士になった。「将軍」が仕掛けた罠の渦中
に。嵐のごとく吹き荒れる死と、豪雨のように降り注ぐ鮮血の中心に。狙うものはただ
一つ。「将軍」の命。願うものはたったひとつ。眞子様の未来。敵の切れ間に、慌てふた
めく「将軍」が見える。逃がしはしない。今度こそ仕留める。眞子様をお泣かせした、
悪の根源を。英雄に成りすました匪賊を父に持ち、ただ奪うことのみを教えられて育った
男。あの生まれながらの独裁者は、その邪悪な欲望の赴くまま我が国を蹂躙し、幾多の民
の想いと願いを散らし、己の部下たちをも死地に追いやり続けてきた。すべての死と
悲しみは、あの男の邪心が招いたのだ。いつまでも王侯として暮らしたい。良い物を食べ、
良い女を抱きたい。ただそれだけのために。そしてあの男は、眞子様から奪ったのだ。
眞子様がいつの日か飛び立って行かれる筈の広い世界と、そこに散らばるまだ見ぬ幾多の
幸せを。とはいえ、もはや「将軍」は日本の主ではない。一ヶ月前の決戦の結果、あの男
は首都を追い落とされ、今は日本の西半分を支配する身に過ぎないのだ。

メーテル「まだ、この人… 将軍に対する復讐心を忘れていないようね…」
車掌「その復讐心で身を滅ぼさないといいんですが」
141水先案名無い人:04/12/16 20:40:41 ID:aM8Uq+bD
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
あの日の戦を思うと、嬉しくもあり、そしてひたすらに無念でもある。あの日…、私が
救出した御方を首魁に戴いた我が解放軍は、首都への行軍の途次、喜ばしき報を受けた。
我らの到来を知った首都の民が一斉に蜂起し、侵略軍と戦火を交え始めたというのである。
それは危険を冒して首都に潜入した工作員たちの働きによるものではあるが、何より、
この国の民は、今や己の未来を己で勝ち取らんとする気概を得たのだ。驚くほど呆気なく
決戦は終わり、敵は西へと落ち延びて行った。私は部隊を率い、迂回しつつ敵を追った。
私には一つの目論見があったのだ。敵は「将軍」の恐怖によって統制された軍勢である。
その「将軍」を討ちさえすれば、敵は総崩れに…、いや、そこまで行かずとも後継を
巡って分裂するのは目に見えていた。だが、結果を言えば追撃は失敗だった。あと一歩
だったのに。私は逃走中の将軍に肉薄し、確かに銃弾を放ちはした。だが惜しくも弾は
逸れ、その耳を吹き飛ばしたのみだった。代償として私が失ったのは、幾多の部下の命。
首都奪還を果たした我々が見たものは、かつての栄華の夢の跡だった。東洋一と謳われた
街の、何と無残なことであったろう。敵はただ奪うだけで…、何も残しはしなかったので
ある。追撃作戦に失敗し、首都へと帰還した私は、その夜、ひとりで街を歩いてみた。
泣きながら酒を飲み、嬌声をあげる民の姿は、私には何の喜びももたらさなかった。彼ら
の歓喜は、単にその日までの過酷な支配の裏返しに過ぎなかったからだ。首都から敵が
去ったとて、何かが解決したわけではない。喪われたものの大きさを思い知らされただけ
だった。焼け焦げた市街地のあちこちに、飢え死にしたとおぼしき腐乱死体が散らばる様
は、死に慣れ親しみすぎていた私にさえ吐き気を催させるものがあった。子供の亡骸を
抱いて子守唄を口ずさむ女がいた。彼女はたぶん狂っていたのだろう。母の亡骸にしがみ
ついて子守唄をせがむ子供もいた。あの子もたぶん狂っていたのだろう。

メーテル「この人… 将軍を追っていたみたいだけど、復讐心のみで追ってはいけないわ…
 策略を考えないと多くの犠牲が出てしまうのよ…」
142水先案名無い人:04/12/16 20:41:12 ID:aM8Uq+bD
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
復興。その希望に満ちた言葉さえ、果てしなく重く感じられたのである。「あ、あの…」
そのとき私は、たぶん鬼の顔をしていたと思う。私に声をかけてきた一組の男女は、
明らかに私を恐れていた。しばしためらい、やがて男の方が口を開いた。「その徽章…。
もしかして"バンクシアエ"の隊長では?」私はその男を知らない。その男は私を知って
いた。それが私の戦いの結果だった。バンクシアエ…、木香茨の洋名を冠した我が部隊の
名は、敵の支配下にあった首都にまで響いていたようである。正直、迷惑だった。「将軍」
を討ち洩らした無様な指揮官を、英雄を見るような眼差しで見ないで欲しかった。この女
と結婚しようと思う。祝福してくれ。それが男の口上だった。単に道端で偶然出くわした
だけの私にそんなことを頼む心理とは、一体どの様なものなのであろうか。首都解放と
いう慶事に浮かれてのことか。それとも、この男女は、誰でもいい、とりあえず誰かに
祝福してもらわねばやり切れないぐらいに悲しかったのか。多分、後者である。「お腹に
子供がいるんです。日数を計算したけど…、たぶん俺の子だから」女には聞こえぬよう、
男が囁いたのだ。その言葉に込められた意味は、果てしなく重い。侵略されることの惨め
さを改めて感じつつ、私は男の肩に手を置いた。「この場で結婚しろ」「この場で…、
ですか?」「こんな時代だからな。幸せはそこにあるうちに貪るべきだ。それともまさか
式場で披露宴でもするつもりだったか」戸惑う男の腕に、女がそっと腕を絡めた。縋り
つくような目で男を見ていた。幾多の悲しみを経験したであろう女にとって、それでも
自分を見捨てぬ男の存在は、大げさでも何でもなく、生きていくための希望だったのだ。
針金を巻いて作った紛い物の指輪を、私は互いの指に飾らせた。立派な指輪は、平和に
なってから買い求めれば良い。今、そこに愛する者がいる。それ以上の何かを求めるのは
不遜というものではないだろうか。

鉄郎「こんな時に、こんな場所にカップルが出てくるなんて、変わった世界だなあ」
メーテル「この人… 二人の幸せを受け入れられるのかしら? 心配だわ…」
143水先案名無い人:04/12/16 20:41:39 ID:aM8Uq+bD
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「病める時も、悲しい時も、幸せは途切れながら続いている。明日の事を思い煩うな。
神は野の花とて美しく飾ってくれている。況や人間をや」私のつまらぬ説教など、二人
とも聞いてはいなかった。長い口づけの刻が訪れた。…戦ってきて良かった。ささやかな
誇りが私を満たした。あの二人に会えて良かった。首都回復は、やはり戦の節目では
あった。西に落ちた敵軍には最早かつての勢いはなく、その支配地域では反乱が相次いで
いると聞く。すぐにでも駆けつけて、彼らに力を貸したいとは思った。だが、急行軍を
続けてきた我らには即座に西に攻め入るほどの力は無く、しばし首都に留まり体勢を
整えることになったのである。その頃「将軍」が準備していた企みなど、誰も知る由も
なかった。私はといえば、この一ヶ月の間に一度だけ、首都郊外の妻の墓を訪れる機会を
得た。海を見降ろすことができ、春になれば桜が咲き誇る、贅沢すぎる霊園である。幸い
にも、墓地は無傷だった。さすがの侵略者も、墓に財宝が眠っていると信じるほど愚かで
はなかったのだろう。途次で摘んだ秋花を手向け、私は妻に問いかけた。幻想の中で、
妻は少し微笑んだようである。よくやったと褒めてくれたのだろうか。それとも、まだ
まだ足りないと私を責めていたのだろうか。「真子というのか」同行者が仰せられた。
殿下であられる。私は反対申し上げたのに、驚くほどの強引さで同行されたのだった。
解放軍の旗印たる御方ではあらせられたが、やはりお暇であられたのだろうか。そう
いえば、殿下に新帝として即位して戴こうという声もあったが、殿下はそれを頑として
拒まれた。行方不明であられた陛下の御存命を固く信じておられたのである。殿下は一度
たりとも皇居に立ち入ろうとはなさらず、姫君たちの写真を持ち出すために、ただ赤坂の
ご邸宅に立ち寄られたのみであった。

車掌「この人は西に攻め入るのでしょうか?」 メーテル「いずれそうなると思うわ…」
鉄郎「眞子様もよくこんな所までついてくると思うよ」(まだまだ続くのよ…)
144水先案名無い人:04/12/18 02:00:45 ID:pSImAzRB
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「良い女だったか」殿下は妻の墓に花一輪を捧げてくださった。「良い女でした」「眞子
のために戦ってくれる理由が、何となく判ったよ。お前は、贅沢な男だ」曇天。海からの
秋風がひどく冷たかった。「この頃、娘とメールでやりとりしている。お前も知っている
な?」「はい」いまだ北の地にましましておられた眞子様。かつて眞子様にメールソフト
の使い方をお教えしたのは私である。いつかお父上の救出に成功したら、思いのままに
語らっていただこうと思ったのだ。眞子様は機械が苦手で、怯えたようにパソコンに触れ
られる御姿は何ともいえずお可愛らしかった。どれだけご説明しても、右手の人差し指
だけでキーを打たれるのだ。「娘が私宛のメールをおっかなびっくり入力する姿を想像
して、いい気持ちになっているだろう」とお父上は仰せられる。その御言葉の通りだった。
「誤字だらけ、誤変換だらけでな。苦手な機械を一生懸命いじっているのはよく判る。
だがその内容は、お前を気遣うものばかりだ。あの方の力になってください、…だとさ。
いいか。私はついこの前まで生死不明だったのだぞ。それなのに眞子は、私よりお前の
ことを気にかけている。それがどれほど悔しいか判るか」はいとも、いいえとも、まさか
お答え出来ないではないか。私が無言でいると、お父上は私を殴るような素振りをされ、
「お前は贅沢な男だよ」と、ふたたび仰せられたのだった。あの北の地を、そこに集う
難民たちは「日本」と呼んでいた。奪われた祖国への、限りない郷愁を込めて。だが今は
違う。侵略者たちは、少なくとも東日本からは駆逐されたのだ。そこは戦火によって灰燼
と化した荒野に過ぎないが、けれど確かに日本であった。どれほど荒れ果てようとも、
人は故郷を母のように慕う。北からの帰還民が増え始めたのは当然のことだった。それに、
殿下がご自慢の髭の手入れを笑ってしまうぐらい熱心になされるようになったのも当然で
あろう。

メーテル「この人の郷愁は心に響くわね…」車掌「随分、荒れた世界を想っているようですね」
145水先案名無い人:04/12/18 02:01:10 ID:pSImAzRB
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
帰還者のリストの中には、眞子様と佳子様の御名もあったのだ。それはまさしく、戦が
一つの節目を迎えたことの証であり、私が戦ってきたことの確かな証拠だった。思えば、
よくぞ、ここまでこぎつけたものである。敵兵の銃口に怯えながら北の地を目指したあの
日以来、我らは悲しみばかりを積み上げてきたのだ。そういえば、今年の夏は軽井沢に
行けませんでしたね、眞子様。せっかく中学生になられたというのに、数える程しか学校
に通えませんでした。新調の制服が届いた日、あんなに嬉しそうにしておられたのに。
生まれ落ちた日から狭い籠に閉じ込められておられた眞子様は、さりげない日常や、退屈
な日々の繰り返しの中に散りばめられた、平凡で、陳腐で、けれど涙が溢れそうになる
ほどの幸せを、何一つ知らぬまま過ごしてこられました。私が望むのは、眞子様が世界を
知り、世界に触れ、多くの人に出会い、生きてきたことは間違いではなかったと心から
叫ぶことの出来る日が訪れることです。敵軍の侵攻によって私が抱いていた夢は、ついぞ
叶えられなくなるかとも思えました。でも、戦ってきて良かった。眞子様はついにあの
悲しみの大地から解き放たれ、外の世界に飛び立って行かれるのです。鳥になって飛び
立たれるのです。帰還者のリストの中には、眞子様と佳子様の御名もあったのだ。それは
まさしく、戦が一つの節目を迎えたことの証であり、私が戦ってきたことの確かな証拠
だった。思えば、よくぞここまでこぎつけたものである。敵兵の銃口に怯えながら北の地
を目指したあの日以来、我らは悲しみばかりを積み上げてきたのだ。そういえば、今年の
夏は軽井沢に行けませんでしたね、眞子様。せっかく中学生になられたというのに、
数える程しか学校に通えませんでした。新調の制服が届いた日、あんなに嬉しそうにして
おられたのに。生まれ落ちた日から狭い籠に閉じ込められておられた眞子様は、さりげ
ない日常や、退屈な日々の繰り返しの中に散りばめられた、平凡で、陳腐で、けれど涙が
溢れそうになるほどの幸せを、何一つ知らぬまま過ごしてこられました。

鉄郎「眞子様、佳子様がどうなるか気になるね、メーテル」 メーテル「そうね…」
146水先案名無い人:04/12/18 02:01:37 ID:pSImAzRB
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
私が望むのは、眞子様が世界を知り、世界に触れ、多くの人に出会い、生きてきたことは
間違いではなかったと心から叫ぶことの出来る日が訪れることです。敵軍の侵攻によって、
私が抱いていた夢は、ついぞ叶えられなくなるかとも思えました。でも、戦ってきて
良かった。眞子様はついにあの悲しみの大地から解き放たれ、外の世界に飛び立って行か
れるのです。鳥になって飛び立たれるのです。
「さっき、また娘からメールが届いた」お父上が私の肩を軽く叩かれたつい先程の出来事
が、まるで昔話のようにも思える。私はお父上を護衛して首都郊外にまで出向いていたの
である。無論、眞子様と佳子様をお迎えするためであった。ご到着までおよそ三十分、
と言ったところだったろうか。「父親であるということが、こんなに馬鹿らしいとは
思わなかった。お前が出迎えに来ているかどうか、と眞子は尋ねてきたよ」部下が私に
耳打ちしたのはその時だった。「それでは、私はここで」「…? 何を言っているのだ。
眞子はもうそこに」「時間がありません」「どういうことだ」私はお父上に申し上げた。
西に逃れた将軍が寄越してきたという通告のことを。あの外道は、この国で最も貴い
御夫妻を、これから処刑するというのである。代償は解放軍の投降。解放軍が降伏すれば
処刑を中止すると「将軍」は言っているらしい。どうせ嘘だが。確かなことは二つある。
行方不明であられた御二人が生きておられたという事実。そして、「将軍」の通達は映像
付きで解放軍本部に送りつけられており、御夫妻が今まさに断頭台に乗せられているのは
紛れもない事実だということ。御二人の命と、解放軍。この二つを天秤にかけることは
出来まい。どちらか一つ…、ではないのだ。どちらか一つを捨てれば、この国の歴史は
永劫の汚辱に塗れるのだ。

車掌「なんか凄い展開になってますね」 メーテル「私も見てて、ハラハラするわ…」
147水先案名無い人:04/12/18 02:04:26 ID:pSImAzRB
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「それでお前が救出に行くというのか?」「好機でもありますから。将軍が処刑場に
出向いているようです」「だからと言って、なぜお前が」「バンクシアエは、いつか将軍
の首を獲るために、奇襲訓練を繰り返した部隊です。実績もあります」「死ぬつもりか」
「生きて、生きて、ひたすら足掻いて、死ぬ時が来たら死ぬだけです」「なぜ他の者に
任さぬ。眞子はどうする。あんなにお前に会いたがっているのだ」会いたい。話したい。
無性に。だが、それは私個人の欲望に過ぎない。眞子様御為と信じ、常に死の螺旋の中心
にあった私だ。この国の未来と、それと等価である眞子様の幸福のために戦い続けること
こそが、幾多の部下を死なせ、無数の敵兵の命を蹂躙してきた私に許された唯一の贖罪で
ある。己のためには生きぬこと。それは、私がいまだ人間であることの証なのだ。いや…、
そんな理屈などどうでも良いか。私はただ、お祖父様とお祖母様が亡くなられれば眞子様
がお可哀想だと思うのだ。「これをお願いします」あの夜、眞子様が巻いてくださった
首飾りを、私は殿下にお渡しした。私と眞子様との、誓い、絆。私が生まれ、そして
生きてきたことの全て。ゆびきりげんまん。絡めあった小指が激しく疼く。あの夜の眞子
様はお美しかった。…生きて戻って。必ず返して。あの約束は、果たせない。だが、それ
でいい。泣いておられる限り御傍を離れぬと言うのがそもそもの約束であった。眞子様は
あの日、満面の笑顔で私を送ってくださったのだから…、いつどこで果てたとしても、
少なくとも最初の誓いを破ったことにはならないのだ。「何という顔で笑うのだ、お前は。
許さぬぞ。眞子を泣かせるような真似は断じて許さぬ」「平安(さき)くありませ。そう
お伝えください」子供の頃、貪るように読んだ物語の台詞を語ったのは陳腐だったろうか。
荒ぶる神が、万神殿を追放される時、姉に残した別れの言葉である。そして神は一切の罪
業を背負って辛苦しつつ地に降ったのだった。豪雨の中を一人、飢えと寒さに震えつつ、
ただ姉たる神の幸せを祈りながら。

メーテル「この人… 勇気と無謀を勘違いしないといいんだけど… 気になるわ…」
148水先案名無い人:04/12/18 02:05:08 ID:pSImAzRB
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
その悲しい姿に真の英雄を見出し、幼い私は激しく憧れたものであった。姉神の御名は、
天照大神。あまねく地を照らす、果てしなく優しき太陽の女神。幼き日の憧憬を演ずる
ことが出来る人生の、何と幸福なことか。「生きて戻れよ。お前に眞子を呉れてやる。
だから死ぬなよ。死ぬなよ!」ありがたい仰せだった。出来うるなら生きて戻りたいもの
だ。車を飛ばして、我が軍と敵の勢力範囲のちょうど境目に設えられた処刑場に辿り
ついたのである。私は部下達と共に処刑場の様子を伺った。彼奴はただ…、解放軍があの
御夫妻を見殺しにしたという事実を作りたかっただけなのではないか。以って、民の支持
を失わせしむるためにである。処刑場には、無数の民が集められていたのだ。もしかする
とこれは、誰にも愛されたことのない独裁者による、民の敬愛を一身に受けておられる
御方への復讐だったのかも知れない。事実、無数の兵に守護された「将軍」は、狂った
ような笑みを浮かべていたのだった。お痛わしくも断頭台にかけられておられた御夫妻は、
しかし、まるで怯えてはおられなかった。それだけでも、この国に生まれて良かったと
思う。誰もが不安げに御二人を見守り、無言で奇跡を祈っていた。私は知っている。神は
都合良く奇跡を起こしてくれるほどには人間を愛していないことを。無力でちっぽけな
人間が命の限りに足掻き、嘆き、苦しみ、尚且つ起きるかどうか判らぬのが奇跡という
ものなのだ。所詮、人は無力で短命である。運命という圧倒的な濁流に逆らうことは出来
ない。我ら人間に許されるのは、せめて運命に抗うことのみ。たとえいつかは奔流に飲み
込まれるとしても、宿命に逆らったことの証だけは残るのだ。「お前たちは騒擾を起こせ。
それに乗じて両陛下を救出せよ」私は部下に命を下した。共に死地に飛び込んでくれる、
愛しき戦友たち。なるほど殿下が仰せられた通り、私は贅沢な男だ。「隊長はどうされる
のですか」「将軍を斬る」眼前には無数の敵兵。その切れ間に将軍が見える。

鉄郎「この人、命を投げ出してまで将軍の命を狙うつもりかなあ?」
メーテル「私は仲間の命がとても心配なの… 大丈夫かしら?」
149水先案名無い人:04/12/18 02:05:33 ID:pSImAzRB
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
生きるというのはどういうことなのだろう。今になってそんなことを考えている自分が
可笑しい。願いとは。祈りとは。我らの人生においてどんな意味を持つのだろう。私達が
生きるこの世界はいつも無慈悲で、叶えられる願いは踏みにじられる想いより遥かに
少ない。憧れたものに裏切られ、理想と現実の違いに絶望しながら、幼き日の夢を諦める
ことを繰り返し、そして死ぬのだ。いつか必ず。ならば生きることは無意味なのであろう
か。私には愛した女性が二人いる。二人との約束を果たすために生きてきた。約束の幾つ
かは果たすことが出来た。だが大半は叶えられずに終わりそうだ。ならば私の人生は
無意味だったのか。そんな筈はない。あの日、妻と笑って別れることが出来たではないか。
あの夜、あの方と笑って別れることが出来たではないか。その幸せは束の間のもので、
すぐにまた限りない悲しみが訪れた。だが、あの愛おしい瞬間、私が幸福であったのは
紛れもない事実なのだ。生きていたことは間違いではなかった。そんな言葉が、福音の
ように響いてくる。そうだ。私が生きた証はあまねくこの大地に刻み込まれているのだ。
焦土と化したこの国も、やがて蘇る。私が結んだあの二人も、やがて子を生み、その子は
雄々しく育つことだろう。佳子さまも、またいつの日か、あの無邪気な微笑を取り戻さ
れるに違いない。そして眞子様は…。今ごろお父上と抱擁しておられるのだろうか。
色んなことがあったけれど、みんな元に戻っていく。生きていたことは間違いでは
なかったのだ!

メーテル「最後は一体どうなるのかしら?」 鉄郎「僕もとても気になるよ」
(まだまだ続くのよ…)
150水先案名無い人:04/12/20 01:29:23 ID:E1wLh1u4
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
生きていたことは間違いではなかったのだ!ご褒美よと、私に花一輪を賜られた眞子様。
あの日、私は眞子様の騎士になった。だから私はここにいる。「将軍」が仕掛けた罠の
渦中に。嵐のごとく吹き荒れる死と、豪雨のように降り注ぐ鮮血の中心に。狙うものは
ただ一つ。「将軍」の命。願うものはたったひとつ。眞子様の未来。嗚呼。無数の敵兵の
切れ間に「将軍」が見える。逃がしはしない。今度こそ仕留める。将軍を守るべく立ち
塞がる敵兵。業火を上げる銃。だからどうしたというのか。平安(さき)くありませ、
眞子様。どうかお健やかに。悲しみの籠から飛び立ってください。自由な鳥になって
羽ばたいてください。いつか描きたいと仰せられた鳥の絵のように。そして広い世界に
触れ、幾多の喜びを知り、いつの日にか心から微笑されますように。「眞子」今はその名
をお呼びしたい。眞子様。私は貴女が大好きでした。風の音。少女が泣いている。
なぜこんな悲しい目をしているのだろう。「もういいかい」私が少女に呼びかける。
すると少女は微笑むのだ。「もういいよう」細い肩を震わせて、泣きながら微笑むのだ。
早く言ってあげないと。あの言葉を…。あの言葉を…。

鉄郎「この人、どうなっちゃったのかなあ?」 メーテル「話の続きを見てみましょう…」

エピローグ 1

20××年 11月 5日 両陛下救出。「将軍」戦死。
20××年 11月12日 「将軍」の死によって侵略軍は分裂。西日本を舞台とする
                 内紛が勃発。
20××年 12月21日 分裂した敵軍の各個撃破に成功。この日を解放記念日とする
20××年 12月28日 両陛下、靖国神社に御参拝。翌日より全国への巡幸を開始
                 される。
20××年  1月 9日 侵略軍の後ろ盾となっていた二大国が米国に屈服。
             国連安保理決議により、北への懲罰戦争が開始される。
20××年  2月16日 半島、南北統一。同日、日本への復興支援案が国連にて可決
151水先案名無い人:04/12/20 01:29:46 ID:E1wLh1u4
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き)
メーテル「どうも、この人は亡くなられたようね…」 鉄郎「ええっ、それじゃあ、命は
 助からなかったんだ」 メーテル「本当にお気の毒ね…」
車掌「意外な結末に驚きました。まだ次の話があるようですよ。見てみましょう」

姫殿下デモクラシー

門の外に一歩出ると、梅雨の合間の強い日差しに汗がどっと吹き出た。緑豊かで、真夏
でも涼しい門の中とは大違いだ。上着を脱ぎたいが防弾チョッキを着ているのでそうも
いかない。門柱の脇に立つおれの側を制服の少女たちが通りすぎていく。「藤村さん」
名前を呼ばれて振り返った。守衛の木田さんが守衛室の窓から身を乗り出している。
「マコ様がいらっしゃいましたよ」並木道の向こうに目をやると、姫殿下と2人のご学友
がこちらにいらっしゃるのが見えた。おれは木田さんにお礼を言って、胸ポケットから
無線機を取り出した。「こちら3番。5番移動開始せよ」「5番了解」三井隊長の声が
した。おれは再び門の外に目を向けた。このG習院中学南門の辺りには高いビルもないし、
車の交通量が多くて駐車できるところがない。したがって警備する者にとってはやり
やすい場所だ。おれは辺りを鋭い目で見渡しながら、ちらりちらりと姫殿下の御姿に目を
やった。姫殿下の御肌(はだえ)あくまで白く、濡羽色の御髪と鮮やかな対比をなして
いる。やがて3台の防弾車が門の前にやって来て、その内の1台が門の中に入った。姫
殿下が御学友と挨拶を交わして、車の方にいらっしゃった。おれは後部ドアを開けて姫
殿下をお迎えした。今日は姫殿下の御隣役を仰せ付かっている。姫殿下は御額の汗をハン
カチで抜いておられる。おれは姫殿下の今日の時間割を思い出して、御話を拝聴しようと
思った。

鉄郎「これはどんな話だろう?」 メーテル「詳しくは分からないけど、先が楽しみね…」
152水先案名無い人:04/12/20 01:30:10 ID:E1wLh1u4
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「姫殿下、今日はロングホームルームの日でしたね。何か変わった議題でもありました
 か?」「うん……それがな、藤村」姫殿下が言いよどんでおられる。「実は、生徒会
選挙の書記候補に選ばれてしまった」「……失礼、いま何と?」「選挙に出るんだ、
わたしが」おれは凍りついた。「それはまた、どういった経緯で…」「同級生の新美さん
を覚えているか?」「はい、姫殿下と同じ美化委員の方ですね」「そうだ。その新美さん
がホームルームの席上でわたしを推薦してくれたのだ」「はあ…どういった理由でしょう
か?」「美化委員としてよくやっているのを一番近くで見たからだ、と言っていた」
(そんな印象批評でこのデリケートな問題に触れるとは……中学生、恐るべし)
おれは気を取り直してお尋ねした。「それでなんと御返事されたのですか?」「まあ、
みんなが推してくれるのなら考えてみる、と」期待されるとそれに全力で応えてしまう
のが姫殿下の長所でもあり、短所でもある。姫殿下は御話を続けられた。「ところがすで
に学級委員の久保さんが推薦されていたのだ。そこで投票してクラス代表を決めようと
いうことになった」「それで結果は?」「3票差でわたしが勝った」(微妙な差だ…)
「それはおめでとうございます」「しかしクラスの約半分からしか支持されていない」
「はあ…」「だからホームルームの後で堀本先生に相談した」「ああ、あの方に」堀本
先生は姫殿下の在籍する1年A組の担任だ。教科は国語。教師になってまだ3年目だが、
間違って姫殿下のクラスを任されてしまった。同い年という気安さもあって、おれは
メールで姫殿下の学校での御様子を教えてもらっている。「それで堀本先生は何と?」
「そのことも含めて御家族で話し合いなさい、と」(うまく逃げたな)ヒゲ殿下はじめ
御家族はやんわりと説得してくださるだろう。そうすれば万事丸く収まる。

鉄郎「今回は何か明るそうな話の様だね」メーテル「こういう話なら安心してみてられるわ…」
153水先案名無い人:04/12/20 01:32:43 ID:E1wLh1u4
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
次の日、邸内の控室に行くと三井隊長に呼ばれた。「藤村、お前これからしばらく姫殿下
の御隣役につけ」「えっ、どうしてですか?」「姫殿下の御指名だ。確か選挙がどうとか
……」選挙…いやな予感がする。本当に御出馬されるおつもりなのか? その上、おれは
いつのまにか選挙対策委員長に就任してしまったようだ。でも姫殿下の御側に毎日いら
れると思うと心が弾む。おれは同僚の羨望の眼差しを一身に集めながら装備の点検を
始めた。御登校の道すがら、おれは選挙のことをお尋ねした。「昨日の件ですが、御家族
の皆様は何とおっしゃいましたか?」「父様は、全力をつくしなさい、と」「そうですか、
妃殿下は何かおっしゃいましたか?」「おめでとうといって、赤飯を炊いてくれた」
「はあ……」「カコは選挙に関する校則を調べる、といって部屋に篭ってしまった」
(まずい…御家族はノリノリだ…)「それでな、藤村。ほら、クラス全体の信任を得ら
れていないという話をしただろう」「はい」「あの問題を解決する方法が見つかったぞ」
「どんな方法ですか?」「まだクラスのみんなに承認されたわけではないから、帰りまで
内緒だ」「ではお帰りの際にお聞かせください」「うん」姫殿下のおっしゃる「方法」が
どんなものかはわからないが、堀本先生の胃粘膜にダメージを与えるのは確実だろう、と
おれは思った。昼休みの開始を告げるチャイムが鳴り響いている。おれは守衛室で木田
さんにお茶をご馳走になっていた。すると、内線電話が鳴った。木田さんが受話器を
取った。「はい、こちら守衛室です。はい、これはどうも。はい、こちらにおいでです。
……はい、お伝えします。」木田さんの受け答えで、おれに関わる電話だとわかった。
受話器を置くと、木田さんはおれに言った。「藤村さん、いまから堀本先生がこちらに
いらっしゃるそうです。」用向きは大体想像がついた。5分ほどして堀本先生が姿を
現した。おれは彼は守衛室を出て木陰のベンチに腰を下ろした。

鉄郎「今回は、藤村さんっていう人が出てるけど、学園生活についての話になりそうだね」
メーテル「藤村さんがしっかりしてくれるといいんだけど…」(まだまだ続くのよ…)
154水先案名無い人:04/12/22 01:18:59 ID:c0ASwVkr
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「藤村さん、ぼくがここに来た理由は言わなくてもわかるでしょ?」「ああ、選挙のこと
だろう? 何かその後進展があった?」おれは姫殿下がおっしゃっていた「解決する方法」
という言葉を思い出した。あれは一体何なのだろう?「クラスで決を採って、マコさんが
選ばれたというのは知ってるよね?」「ああ。姫殿下は御納得されていない御様子だった
けど。」「それがさ、今日休み時間にマコさんが職員室に訪ねて来たんだよ」「それで?」
「クラスの代表として選挙に出るのにクラスの半数からしか支持されていないのは困る、
だから1つ提案したい、と。」「提案って?」「書記候補としては久保さんに出てもらい、
自分は生徒会長選に立候補すると言ってるんだ」(今朝おっしゃっていたのはこのこと
か…)確かに姫殿下が別の役職に立候補すればクラスの票は割れなくて済む。しかしまだ
疑問が残る。「1年生は生徒会長に立候補できるのか?」「ぼくもそう言ったんだけど、
選挙に関する校則にはそういう規定はないって。ぼくも調べてみたんだけど、確かにそう
いう文章はないんだよ」堀本先生が肩を落とした。「この学校はいままでこういうことを
なあなあで済ましていたんだなあ。」塚本先生が感嘆するような口ぶりで言った。「書記
から会長に替わっただけだろ? 別にいいんじゃないの?」「いや、会長となると全校
生徒の代表だからね。立候補する以上「政策」を持たなければならないし、当選したら
「政治」を行わなければならないんだ。実際にはたいした仕事があるわけじゃないん
だけどね。宮様がそういうことをするのに拒否反応を示す人もいるんだよ」「具体的
には?」「たとえば○○党とか○○学会とか○教組とか○○新聞とかプロ市民とかがね」
「そんなに困るんなら、票をいじって落選させればいいじゃないか」

車掌「生徒会の選挙をするのに、こんなに大事にするものですかねえ?」
メーテル「ちょっと大げさな様な気がするけど… 様子を見てみましょう…」
155水先案名無い人:04/12/22 01:19:24 ID:c0ASwVkr
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「そうすると、この学校の教育方針はどうなってるんだ、とか、選挙制度が不透明だとか
いう批判がでてくるんだよ。○○党とか○○団体とか○○新聞とかプロ市民とかからさ」
「じゃあ、もう強引に姫殿下に立候補を取り下げてくれるよう頼んだらどうだ?」「でも
教育者たるぼくがそんな生徒の平等と権利を否定するようなことを…」「じゃあ、しょう
がない。クラスの選挙で決まったんだから。それが民主主義」「でも…」「なあなあで
やって来たツケだね。この際悪い血を全部出しちゃえよ」(もっとも最初に放出される
のはこの男だろうけど)「今日の放課後、臨時の職員会議があるんだ。たぶん集中砲火を
あびるだろうな」「頑張って総括されておいで」堀本先生はうなだれて校舎の方に歩いて
いった。何かトラブルがあったらあの人に泣いてもらおう、とおれは思った。お帰りの車
の中で姫殿下はもの憂げな表情を浮かべておられた。おそらく選挙のことをお考えなの
だろう。おれは思い切ってそのことをお尋ねすることにした。「姫殿下」「何だ?」「生徒
会長に立候補されるそうですね。堀本先生から伺いました」「そうか…実は少し後悔して
いる」「なぜです?」「わたしにそんな重職が勤まるだろうか」(おれから見れば、いま
でも充分重大な地位にいらっしゃるのだが…)「姫殿下、同じクラスの御学友の皆さんも
姫殿下を信任しているではありませんか。姫殿下のお人柄をよく知っている人たちが
姫殿下なら適任であられると言ってくれているのです。自信をお持ちください」「そうか。
そうだな」姫殿下の御顔がようやく明るくなった。「藤村、そなた生徒会選挙に携わった
ことはあるか?」と姫殿下がお尋ねになった。「いえ、ございません」そうお答えしたが、
次の瞬間激しく後悔した。姫殿下がせっかく選挙対策委員長に選んでくださったのに
(まあ、おれの思いこみだが)そんなことでは姫殿下がまた不安を抱かれるだろう。

鉄郎「生徒会の選挙も随分大変そうだねえ」メーテル「学校内で一騒動でも起こるのかしら?」
156水先案名無い人:04/12/22 01:19:50 ID:c0ASwVkr
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「姫殿下、実は…大学の社会学の演習で有権者の意識調査を行ったことがありまして…」
「本当か? それは本格的だな」本当はその演習を取っていた友人に頼まれてアンケート
用紙を封筒に入れる作業をしただけだが、皆まで申し上げる必要はないだろう。「藤村、
今度の日曜日は空いているか?」「はい、お休みを頂く予定になっておりますが…」
「それでは家に来てくれないか? 政策について話し合おう」(あのお屋敷に!? それ
は高校球児にとっての甲子園に同じ。いわば聖地! 生半可な覚悟では参れない)
「ですが、せっかくのお休みのところをお邪魔するわけには…」「だからいいのだ。妹も
交えて議論しよう。月曜日が告示だからな」こうまでおっしゃられては、もはやお断り
申し上げられるはずもない。ままよ、とおれはお答えした。「はい、お邪魔させていた
だきます」「そうか、ありがとう。せっかくの休みなのに悪いな」「いえ、とんでも
ございません」(余計なことを申し上げなければよかった…)いまのおれには「ついカッ
となってやった。いまは反省している」とコメントする犯罪者の気持ちがよくわかる様な
気がした。その日の朝9:00きっかりにおれは目を覚ました。すぐさまベッドから飛び
出し、トレーニングウェアを身に着けると、部屋の外へ躍り出た。1時間ほどジョギング
をしてたっぷり汗をかくと、部屋に戻り、入念にストレッチを行った。それから意味も
なく水風呂にはいったが、これはただ寒いだけで失敗だった。飯を食うとおれは瞑想に
耽った。予定の12:00になると、おれはおもむろに立ち上がった。「機は熟したッ!」
前日より準備していた服を着こむと、余勢をかってそのまま家を飛び出した。外は
暑かった。おれは勢いを削がれた格好になった。(ああ、カフェに入ってアイスコーヒー
でも飲みたい)だが、そう悠長なことは言っていられない。なぜなら今日姫殿下に献上
するお土産をまだ買っていないからだ。

鉄郎「流石に眞子様の家に行くのは緊張するんだろうね」
メーテル「これだけ気を遣う藤村さんも大変そうね…」
157水先案名無い人:04/12/22 01:23:01 ID:c0ASwVkr
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
おれのようなド平民が宮様のお宅に手ぶらで参上するなど考えられない。最初はお菓子が
いいかと思ったが、おれ自身あまり甘いものを食べないので、どこの店の何がおいしいか
などまったくわからないのだ。思い悩みながら歩いていると、駅前商店街の八百屋の店先
に来た。(これだ!)おれは賊に追いかけられるジャッキー・チェンよろしくその店に
飛びこんだ。「主ッ、この店で一番うまい果物を出せ!」おれの気迫にただならぬものを
感じたらしく、店主は一歩退いたが、すぐに体勢を整えると、店の一番奥の棚を指して
いった。「最高級の桃だ。あれをまずいと言われたならば、おれはこの店をたたむ」
(そこまでの覚悟か、八百屋…)1個1200円という値札に失神しかけたが、おれは
気持ちのみで持ちこたえ、叫んだ。「よし、6個くれ!」言い終わらぬ内に親父の手は
すばやく桃を紙袋に詰め始めていた。「これだけのものを持っていくとは…今日はあんた
の人生で最も大事な日のはず。そうだろう?」「ああ、実は彼女の実家に初めて行くんだ」
本当のことを言ったら、きっとこの男は究極の果物を探す旅に出てしまうだろう。おれは
店主と固い握手を交わすと、店を出て駅へ向かった。門番にはすでに連絡が行っていた
らしく、すんなり入れた。広い庭を走る細い道をてくてく歩いていくと、ドアの前で
メイド長の別所さんが出迎えてくれた。おれは別所さんに導かれるままに玄関に入った。
中は普通だった。特別広いわけでも、豪華なわけでもなかった。靴を脱いで別所さんに
ついて居間に入った。次の瞬間、おれは固まってしまった。ヒゲ殿下ご夫妻とカコ様が
部屋の中央にあるソファにお座りになっていたのだ。おれは姫殿下と一緒ならご家族と
同席させていただいてもさほど緊張しなくてすむだろう、と考えていたのだが、この空間
に1人で立ち向かうのは不可能である。おれは勧められるままにヒゲ殿下の向かいの席に
腰を下ろした。そのときになってようやく、桃の入った袋を後生大事に抱えていたのに
気付いた。

鉄郎「これからどうなるんだろう? 楽しみだね」 メーテル「そうね… 楽しみね…」
158水先案名無い人:04/12/22 01:23:27 ID:c0ASwVkr
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「あの…つまらないものでございますが、どうぞお納めください」と言っておれは
テーブル越しに袋を殿下にお渡しした。殿下は袋の中から桃を1つお取り上げになった。
「立派な桃ですねえ」と殿下が笑顔でおっしゃった。「藤村さん、これはどうなさったの?」
と妃殿下からお尋ねがあった。「はい、親戚から送って来たものでございます」とおれは
申し上げた。「もももももも!」とカコ様がおっしゃった。桃を献上したはいいが、それ
で話が終わってしまった。「あのマコ様は?」「さっき髪を整えると言って出たっきり
ですのよ」と妃殿下がおっしゃった。それからしばしの沈黙。話題がない。朝から運動を
していたおいたため体の切れはあるが、この場合まったく役に立たない。社会、スポーツ、
芸能などひととおり考えてはみたが、何が適切なのかわからない。ましてこの緊張感たる
や、そこらの駄合コンなどとは比べものにならない。(合コン…合コン?…合コンとの
違い…そうだ!ここは居酒屋などではない。御屋敷だ。つまり御屋敷の中にあるものから
話を膨らませればいいのだ)おれは獲物の体温を視覚で感知するプレデターよろしく話題
を求めて周囲に目を走らせた。そしておれはついに発見した。この部屋の奥の壁際に水槽
が3つ並んでいる。(これに賭けるしかない!)おれはおずおずと切り出した。「殿下…
あの…あちらの水槽で何を飼っていらっしゃるのですか?」ぱっと殿下の御顔が明るく
なった。「ここで話すよりも、実際に見ていただきましょう。どうぞこちらへ」とおっ
しゃると殿下はお立ちになり、部屋の奥へ歩いていってしまわれた。(ム…いきなりの
展開だ。だが迷っている暇はない)おれは急いで殿下の後を追った。殿下はまずドアの脇
にある水槽の前に立たれた。その水槽の中では、アメリカザリガニを二回りくらい大きく
したような生物が這いつくばっていた。「これはマダガスカルオオザリガニです」「はあ
…いや、これはなかなか…立派なものですな…なるほど」何が「なるほど」なのか自分で
もよくわからないが、とにかくおれはそのザリガニをあらゆる角度から眺めた。

メーテル「妃殿下の家でザリガニを飼っているなんて意外ね…」(まだまだ続くのよ…)
159水先案名無い人:04/12/22 21:21:30 ID:UQVfmaPd
メタルメナだけど。
このくだらない話はいつまで続くのかしら?

ageとくわよ。フフフ

160水先案名無い人:04/12/23 22:32:56 ID:kUzap8QO
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
ところがそのザリガニ野郎(というかザリガニ)はまったく動きやがらないのである。
仕方なくおれは別の切り口で迫ってみることにした。「こんな珍しいものを飼育しておら
れるのは、日本では殿下お1人ではないですか?」おれがそうお尋ねすると、殿下は一段
と明るい御顔をされ、「おそらく個人ではわたしだけでしょう。そうそう、わたしだけと
いえば、次のアメリカアミメアオザリガニですが…」とおっしゃると隣の水槽へ移動
された。おれもすかさずそちらに移った。「これはペアで飼っておりまして、繁殖すれば、
世界初の飼育下での例となるでしょう」「なるほど…」繁殖は未来の話なので、それに
ついてコメントするのは難しかった。しかしこのザリガニ君たちはありがたいことに活発
に動いてくれた。だからおれも、「あっ、はさみを上げた。おっ、今度は泳いでいます。
速い速い」と謎の実況をしてお茶を濁すことができた。「さて、最後がこのヒガシナガ
サキヒメザリガニですが…」殿下の指差された水槽の中には塩ビ管が1本転がっていた。
「現在、世界最長飼育記録更新中です」「あの…これはどこに…?」「このパイプの中で
寝ています。夜行性なもので」姿を見せないザリガニを誉める言葉はおれの語彙に
なかった。「はあ…あの…その…ポイントはやはり設備ですかねえ」「やはり」の意味が
自分でもわからない。だがそれもまた殿下のツボに入ってしまったようだ。「そうです。
市販のものでは難しいので自作しています。そうだ、自作といえば地下の…」「藤村!」
背後で懐かしい御声がした。振り向くと姫殿下がおれの入ってきたドアから御顔を覗か
せておられた。「姫殿下!」

鉄郎「何か難しそうなザリガニの名前だけど、動きは普通のザリガニと同じみたいだね」
車掌「ここまで話が出来る佳子様も凄いと思いますよ」
メーテル「藤村さんも話をするのが大変そうね… 苦労している様子が分かるわ…」
161水先案名無い人:04/12/23 22:33:25 ID:kUzap8QO
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
おれは駆け寄りたい衝動を抑えながら申し上げた。「待たせてしまったな」「とんでも
ございません」おれが恐縮していると、姫殿下は続けておっしゃった。「お父様、もう
藤村を連れて行ってもいいでしょう?」「そうだね。藤村さんをお引き留めしていけない。
藤村さん、地下はまた今度ということで…」「はい、そのときはぜひ」(次は予習して
から来よう…)何とかこれ以上冷や汗をかかずに済みそうだ。「ところでさっきからいい
匂いがしているが、これは何だ?」姫殿下が小鼻をひくひくさせながらおっしゃった。
「マコさん、藤村さんから桃を頂いたのよ」と妃殿下がおっしゃった。「ももももももも!」
とカコ様が叫ばれた。「おお、桃か。桃大好き。藤村、さっそく食べていいか?」「はい、
お口に合いますかどうか」「じゃあ、後で切ってお部屋に持っていくことにしましょう」
と妃殿下がおっしゃった。「うん」と姫殿下が嬉しそうにおっしゃった。(こんなに
喜ばれるとは…感謝するぜ、八百屋の親父!)「カコさんも頂く?」と妃殿下がおっ
しゃった。「ももももももも!」とカコ様がおっしゃった。居間を出て、姫殿下に従って
廊下を歩いた。階段を上っているときに姫殿下が振り返られた。「藤村、そなた普段着
だと雰囲気が変わってなかなかいいぞ」突然お褒めに与かり、おれはうろたえてしまった。
「あ…ありがとうございます」持っている服の中で唯一襟のあるシャツを着てきたのが
功を奏したようだ。「姫殿下も今日の御髪はいつもと違っていますね。よくお似合いです」
おれは妃殿下がおっしゃっていたことを思い出しながら申し上げた。「そうか? わたし
も鏡で見て、どうかなあ、と思っていたんだが…そうか、よく似合うか」姫殿下が嬉し
そうなので、本当はどこが違うのかわからないということは伏せておくことにした。

メーテル「佳子様も桃に興味を持つところは子供らしくていいわね…」
鉄郎「僕も桃を食べたくなってきたよ」 メーテル「それなら駅に戻ってから、クレアさんに
 桃をむいてもらいましょう…」 鉄郎「そうだね。そうしよう」
162水先案名無い人:04/12/23 22:39:24 ID:kUzap8QO
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「準備?」おれにとって姫殿下のお部屋とは、高校球児にとっての甲子園決勝のマウンド
に匹敵する、聖地オブ聖地である。緊張しないわけがない。おれはしぱーんしぱーんと
顔を平手で打った。「よし!」「何が"よし"なのだ?」「おまえならできる。おまえなら
できるおまえなら」「…もう開けていいか?」姫殿下はおれの自己暗示を無視してドアを
開けられた。「失礼します!」おれは深く一礼してから部屋に一歩踏み入れた。「こ、
これは…」おれの眼前には、神々しいと形容するにふさわしい、おしゃまな部屋があった。
「すばらしいお部屋です」「そうかな?」姫殿下が恥ずかしそうにおっしゃった。おれは
間髪入れず申し上げた。「そうですとも! たとえばあのポスター」「あれが何か?」
「額に入っています。私の家ではセロテープで直張りです」「いや、それは別に普通の…」
「それから、あのマガジンラック!」おれは部屋の隅にある木製のラックを指差した。
「変かな?」「いいえ。私の家では雑誌など床に直置きです」「だからそれはそなたの
勝手であって…」「さらにあの机の上!」おれは酸欠状態であったが、最後の力を振り
絞って申し上げた。「画材が一見乱雑に見えて、その実計算し尽くされた見事な配置に
なっています」「あれはさっきまで美術部の作品製作をしていて…」「私の家にはボール
ペンすらありません」「買えばいいだろう」「はあはあはあはあはあはあはあはあ」おれ
は荒い息を吐いた。「少しはしゃぎすぎだぞ」たしなめるように姫殿下がおっしゃった。
興奮冷めやらぬ内にドアをノックする音がした。姫殿下がドアを開けるとカコ様がお盆を
持って立っておられた。「お姉様、桃持ってきたよ」「おお、ありがとう」「ここで一緒に
食べてもいい?」「うん、一緒に食べよう。藤村、立っていないで楽にしてくれ」
さっきから座るタイミングを掴めずにいたので、カコ様がいらしたのは渡りに船であった。

鉄郎「藤村さん、凄く緊張しているみたいだね」 メーテル「やはり皇室のご家族を前にする
 と緊張するものかしら?」
163水先案名無い人:04/12/23 22:42:01 ID:kUzap8QO
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「それではお言葉に甘えまして、失礼致します」姫殿下が座布団を貸してくださったので、
おれはその上に座った。お2人は声を揃えて「いただきます」とおっしゃった。おれも
慌てて手を合わせ一礼した。お2人が皿に手を伸ばされたのを見て、おれもお盆の上に
あるフォークを取ろうとした。その瞬間、自分が何かの制空圏に入ったのを感じた。その
感覚は、いまにも獲物に跳びかからんとする野獣が放つ"におい"とでもいうべきもので
ある。おれの動揺を姫殿下のご慧眼はすぐさま看破されていた。「どうした、藤村?」
「はっ…いえ…あの…」何とご説明申し上げればよいのか、わからなかった。「申して
みよ」「はっ、実は先ほどから何やら不穏な気配が…」「どうしてわかるのだ?」「何と
申し上げればよいのやら…第6感というものでございましょう」「…ダイロッカ? 何の
ことだ?」(しまった…"第6感"はもう死語か)確かに最近聞かなくなった言葉である。
おれは順を追ってご説明申し上げることにした。「人間の持つ5つの感覚とは別に第6感
というものがございます。これは別名"小宇宙(コスモ)"ともいいまして、これを燃やす
ことにより常人を超える力が出ます。さらにそのうえには第7感第8」「ああ、おいし
かった。ごちそうさま」カコ様が元気よくおっしゃった。殺気が一段と強くなった。
(何奴…)おれはあたりを見回し、狼藉者を探した。ふと、マコ様がちらりちらりとおれ
のまだ手をつけていない桃をご覧になっているのに気付いた。(むっ…これか!?)おれ
は勢いよく桃の皿を持ち上げた。「マコ様、よろしければ私の分もお召し上がりください」
「本当? いいの?」「はい」「本当に?」「はい、実は現在医者から桃を止められており
まして…」「じゃあ、もらうね」マコ様が桃の皿を手に取ると、殺気は雲散霧消した。

メーテル「本当、藤村さんって狼狽している様ね…」鉄郎「桃も食べられないなんて、気の毒
 になってくるよ」(まだまだ続くのよ… メタルメナさん、くだらなければ、無理に
 レスしなくてもいいのよ…)
164水先案名無い人:04/12/26 21:49:56 ID:ydVT5Dbe
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「そういえば、お姉様、選挙の資料ができたわよ」「資料?」マコ様は空になった2枚の
皿を残して走り去られ、すぐに紙の束を抱えて戻っていらっしゃった。「はい、これ。
藤村さんの分もあるよ」姫殿下とおれに渡された紙束の表紙には「生徒会選挙公約 昭和
62〜平成18年度」とあった。中を開いてみると、確かに候補者とその公約及び当落の
別が記されていた。(どうやって調べたんだろう?)「他にも言ってくれれば何でも
調べるわ」カコ様は事も無げにおっしゃった。「マコ様は選挙に関する仕事をなさった
ことがおありなのでしょうか?」とおれはお尋ねした。「うん、小学校の生徒会選挙で
票の取りまとめをしたことがあるの」とカコ様が自信に満ちたお顔をされた。(票の
取りまとめ…)ニュースなどで聞いたことはあるが、あまり馴染みのない言葉である。
「あの…"票の取りまとめ"とは?…」「具体的にはね、○○が○○しているところを○○
してそれを○○ほど○○したら」「うわあああ!」恐ろしさにおれは思わず叫び声を
上げた。「何と!」姫殿下は驚いておられる。「そんな…これはきっと夢だ…」おれは
すでに半泣きだった。まさか宮様からこんな話を聞くとは… 「他にも○○を○○して、
2、3日してからその○○を○○すれば簡単に」「ぎゃああああ!」「藤村はもう限界だ!
やめろ!」姫殿下が厳しい口調でおっしゃった。姫殿下にしかられたカコ様はお口を
とんがらせておいでだったが、突然ポケットからデジカメを取り出しておれの顔を激写
された。「何ですか?」「あのね、叔母宮様が資料になさるの」「資料?」「うん。今度
出す本でね、藤村さんと○○に出てくる○○が○○に○○を○○して○○し尽くすの」
「いやああああ、海に捨ててェッ!」「これッ!」姫殿下が一喝されるとカコ様は部屋を
飛び出して行かれた。

鉄郎「良く分からないけど、票のとりまとめって凄いことをするんだね」
車掌「こんな話、私も初めて聞きましたよ」 メーテル「佳子様も見かけによらず、凄いこと
を知っているのね…」
165水先案名無い人:04/12/26 21:51:37 ID:ydVT5Dbe
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「藤村、許しておくれ。あの子は何にでも一生懸命なのだ。本当は進んで裏方の仕事を
買って出るような優しい子だ」と震えるおれの体をさすってくださりながら姫殿下が
おっしゃった。「お言葉ですが、この場合"黒幕"という表現の方が適当かと存じます」
とおれは申し上げた。姫殿下とおれはカコ様から頂いた資料を見ていた。姫殿下は真剣な
眼差しでご覧になっているが、おれはすぐに飽きてしまった。最後の1枚を読み終えら
れると、姫殿下はお顔を上げられ、おれの顔をご覧になった。「さてどう思う? そなた
の意見を聞かせてくれ」「うーん」おれは思ったことを率直に申し上げることにした。
「皆同じようなことを言っていますね」「そうだな」「しかも厄介なことに当落を分ける
決め手がこの資料からは見えてきません。たとえば昭和63年の会長に当選した人と、
平成5年の副会長選で敗れた人などがそうです」「確かに。どちらも校内の美化を謳って
いる。どうして片方は当選し、片方は落選したのだろう?」「私の経験から申しますと、
候補者のキャラによるのだと思います。私の高校では生徒会長といえば、不良か
おっちょこちょいでした。そういう人が目立つ言動をすれば、政策などと関係なく選ば
れてしまうのです」「するとわたしは不良ではないからおっちょこちょいか…」「いえ、
いまのはただの例でして、その2種類からしか選ばれないということではございません」
(本当におっちょこちょいなのかもしれない…)姫殿下は難しいお顔でページを繰って
おられたが、あるページでお手を止められた。「藤村、平成12年のところを見てくれ」
「はい」「そこの会長に当選した人の公約だ」「えーと、”中間テストの廃止”ですか。
思い切ったことを言いますね」「でも中間テストはまだあるぞ」「ということは、この
公約は果たされなかったわけですね。やはりこうした学校経営に関わるものは難しいの
ではないのでしょうか」

鉄郎「僕には、こういう話はさっぱり分からないよ」 メーテル「選挙の当落を過去のデータ
 だけで予測するのは難しいと思うわ…」
166水先案名無い人:04/12/26 21:52:23 ID:ydVT5Dbe
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「そうか……実現できるものを考えないとな」「しかしそうすると地味なことしか言え
ませんし、どうしたものでしょう」姫殿下は少しの間、考えこまれていたが、突然、
「おお、そういえば」とお声を上げられた。「わたしを推薦してくれた新美さんから
頼まれていたことがあるんだ」「早速陳情ですか…」「サッカー部の人数が足りないので
何とかしてほしいそうだ」「またずいぶんとアバウトな…丸投げですな」「どうしたら
いいだろう?」「いまから人を集めるなら他の部と掛け持ちしてもらうか、他校と合同
チームを編成するか、どちらかでしょうね」「うーん…それを選挙に使えないかな?」
「なるほど。部活動の活性化というわけですね。やってみる価値はあるかと存じます」
「そうすると外交が重要だな。合同チームに参加してくれる学校や競技団体と交渉なけ
ればならない」さすがに姫殿下のお考えはスケールが大きい。姫殿下はまた考えこまれて
からおっしゃった。「しかし、これには問題があるな」「何でしょう?」「わたしの任期中
に実現できないかもしれない」「それならいっそ役職を”総書記”に変更して従わない
ものは強制収」「まあ、それは正直に言えばいいか」「むしろそうしたほうが大規模な
計画であることが伝わり、有権者を引きつけるでしょう」「よし、ではこれで行こう」
姫殿下はそうおっしゃると大きなため息をひとつ吐かれた。「どうなさいましたか?」
とおれはお尋ねした。「ずっと考えていたんだ」姫殿下は口篭もりながらおっしゃった。
「推薦してはもらったが、政策もなく立候補してよいのだろうか、と」おれは姫殿下を
励まし申し上げようとして申し上げた。「真に優れた人物は黙っていても周りに推されて
指導者となるものです」「そうか、では何とか頑張ってみよう」姫殿下はお顔を引き締め
られた。「アイスアイスアイス」廊下を駆けていくカコ様の声が聞こえた。

メーテル「眞子様にサッカー部の人数の埋め合わせが出来るのかしら? 私は心配だわ…」
車掌「部活動の活性化と言うのは、公約としてはいいかも知れませんね」
167水先案名無い人:04/12/26 21:55:10 ID:ydVT5Dbe
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
翌日、姫殿下はいつもより30分早くご自宅をお発ちになった。公示されたご自分の
お名前をご覧になるためである。車中、姫殿下はそわそわしておいでだった。「なんだか
緊張するな」今日が選挙運動の実質的な開始日なのだから、そうおっしゃるのも無理は
ない。「自分の名前がでかでかと掲示されるというのは不思議な気がする。なるべく平静
さを装って、ちらりと見るだけにしよう。いや、逆に目立つ登場をするか。ここはやはり
愛馬に跨り颯爽と」「馬による登校は校則で固く禁じられております」「むむ、そうか」
「どっしりとお構えになるのがよろしいかと存じます」「うん、そうだな」車が校門の前
についた。おれがドアを開けて差し上げると、姫殿下は力強く大地を踏みしめてお降りに
なった。「よし、行ってくる」「行ってらっしゃいませ」姫殿下はそのままの勢いでぐい
ぐいとお歩きになったが、校門をくぐったところで「ややっ」とすっとんきょうなお声を
上げられた。すわ一大事と駆けつけたおれも眼前の光景に「やややっ」と思わず叫んで
しまった。校舎へと続く銀杏並木はこの学校でもっとも美しい場所の1つであるが、その
幹が無数の紙片で覆われていたのである。「これは…」「ピンクチラシでしょうか。若者
の性の乱れがついにこの学校にも…」「藤村、これ」姫殿下が紙片を1枚はがしてご覧に
なっている。おれは姫殿下の御頭越しに覗きこんだ。A4判の白い紙に黒い字で大きく
「生徒会長候補 安藤元子」とあった。「相手があの安藤さんとは…」姫殿下が震える
お声でおっしゃった。「ご存知なのですか?」「我が校で一番の秀才と言われている方だ。
現在は生徒会書記をなさっている。(なるほど知名度も実績も申し分ない)おれは今回の
選挙に当たり、政策をはっきり打ち出すことが重要だと考えていた。姫殿下は全校生徒に
知られており、これ以上売名行為をする必要はない。しかし、そうも言ってられなくなり
そうだ。

鉄郎「安藤さんってどういう人なんだろう?」 メーテル「これを見る限りでは、選挙にも
 力を入れている様ね…」
168水先案名無い人:04/12/26 21:55:54 ID:ydVT5Dbe
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「…立候補するのではなかった」「何をおっしゃいます。むしろこうやって2年生が票の
食い合いをしている間に、姫殿下は1年生と3年生を押さえて…」そのとき心に一抹の
不安が浮かんだ。「姫殿下、昨日の資料をお持ちですか?」姫殿下からそれをお借りする
と、おれは最後のページを開いた。「やはりそうか!」おれは思わず大きな声を上げた。
「何だ? 大きな声を出して」姫殿下は怪訝そうなお顔をなされている。おれはいま見て
いた資料をご覧に入れた。「ここです。ここ8年間の会長候補です」「これが何か?」
「どれも1人の名前しか挙がっていません。つまり候補者は1人で、恐らくは信任投票が
行われたものかと」「ということは、もしかして…」「はい。この安藤さんも本当ならば
唯一の候補だったのかもしれません」姫殿下は御頭をお抱えになった。「やっぱり出るん
じゃなかった…」「姫殿下」おれは厳しい口調で申し上げた。「まずは公示された候補者
を見てからです。それからこの異常な数のビラを選挙管理委員会に報告しましょう。
ビラの禁止か枚数制限をしてもらいましょう」「…わかった」「それから今日の予定を
確認しましょう」「ええと、指定のポスター用紙をもらって、それからホームルームの
時間にクラスの皆から活動方針と政策についての意見を聴く」「はい。姫殿下、あまり
焦ったりなさらぬよう」「…うん」姫殿下は小さく頷かれると、対立候補のビラに覆わ
れた並木道をふらふらと歩いていかれた。おれは守衛の木田さんのところに行った。
「木田さん、あのビラを誰が貼ったのかご存知ですか?」「いえ、今朝私が来たらもう
貼ってありました。選挙のものだから無断で剥がすわけにもいきませんしね」そう言って
木田さんはおれの持っているビラをちらりと見た。(あっ…しまった)「いえ…あの…
これは、つい、たくさんあったもので…」「これは内緒にしておきましょう。それは
持って帰ってください」「はい…すみません」

メーテル「藤村さんも選挙運動は大変そうね…」 車掌「選挙もまだ始まったばかりだから
 これからじっくり活動していけばいいと思うのですが」
169水先案名無い人:04/12/26 21:56:44 ID:ydVT5Dbe
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
木田さんはきっと姫殿下がこれを剥がされたのも見ていたのだろう。大人の対応をして
くれたので助けられた。この人にはいろいろ話しても大丈夫だろう、とおれは思った。
「あの、姫殿下が立候補されたことはご存知ですか?」「ええ、聞いています」「木田
さんはどう思われますか?」「うーん…この仕事をもう30年やっていますが、こう
いった事態は初めてです。でも、いいことだと思いますよ。最近は選挙運動に活気がない
みたいですし」「そうですか」「やっぱり選挙はお祭り騒ぎじゃないと。台湾の選挙は
すごいですよ。町中ビラだらけになって」「はあ…」木田さんはきっと並木道を汚された
ことに怒っているだろうと思っていたが、違うようだ。昼休み、守衛室で木田さんとお茶
を飲んでいると、数人の生徒が校舎の方からやって来た。何だろうと見ていると、木など
に貼ってあったビラを剥がし始めた。最初は選管がビラの制限を決定したのだろう、と
思った。しかし考えてみると、午前中は授業があるのだから会議を開く時間などなかった
はずだ。ということは彼女たちは、ビラを貼った集団、すなわち安藤さん陣営に属して
いると考えられる。あちらにはすでにしっかりした組織が出来上がっているようだ。さら
にもう1つ気になることがあった。「木田さん、あの子たちをご存知ですか?」「何人か
はこの門から登下校しているので知っています。皆1年生ですね」(やっぱり…)今まで
1年生の票は同学年の姫殿下に集まるものと考えていた。だが1年生が相手陣営の選挙
運動に加わっているということは…(まずい…ひょっとしたら惨敗するかもしれない)
このことが姫殿下のお耳に入ったら今朝よりさらにヘコんでしまわれるだろう。(最悪、
警護隊の有志で選管事務所に焼き討ちをかけて…)穏やかならぬ展開を思い描いていると、
一人の生徒が並木道を歩いて来るのが見えた。

メーテル「安藤さんの陣営には応援組織が出来ている様ね… これからどんなことをするの
 かしら?」(まだまだ続くのよ…)
170水先案名無い人:04/12/28 00:48:15 ID:z+C9tzGK
私の名はメーテル…
普段は過疎惑星にたむろする女…

数字板の鯖が新しくなったのでお知らせするわ…

私の名はメーテル…@801板seventeenth@801
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1102428813/l50

私の名はメーテル…
常駐惑星にメーテルズが少なくてちょっと寂しい女…
171水先案名無い人:04/12/28 02:14:01 ID:lygDgDiC
私の名はメーテル…憂鬱な女…
眞子様を助ける妄想以外のメーテルズの書き込みを見ないけど…
みんな元気なのかしら…?

私の名はメーテル…
他のメーテルズの安否が気になっている女…
172水先案名無い人:04/12/28 22:26:13 ID:TthAQ17L
(惑星 眞子様を助ける妄想 >169の続き。話は続いています)
さっきの1年生と比べると体が大きく、スカートは短く、長い髪は妙な形に結い上げられ、
アイメイクはほとんどオカマの域に達している。(むむっ、こいつが中ボスか)しかし
彼女はビラを剥がしている生徒には目もくれず、守衛室の方にまっすぐ歩いてくる。
突然、中学生のとき凶悪な女子にカナディアン・バックブリーカーをかけられたことを
思い出した。(またやられる!)本能的におれは逃げ出そうとしたが、彼女が窓口に顔を
突っ込んでくる方が早かった。「藤村さん、ひさしぶりー」(な、なぜおれの名を!?)
見知らぬ生徒に名前を呼ばれて、凶悪女子の罰ゲームの“罰”にされたことを思い出した。
お笑い番組でいえばアツアツおでんの扱いである。「キ、キモいとか言うな!」「どう
したの? すごい汗かいてるけど」「新美さん、何かご用ですか?」木田さんがその凶悪
女子に声をかけた。聞き覚えの在る名前だ。「新美さん?もしかして姫殿下と同じクラス
の?」「そうだよ」四月に会ったときはダサダサ新入生だったのに、変われば変わるもの
である。(男ができたな…)「私、マコリンの応援演説することになったから、よろしく
ね」おれの内面の動揺にお構いなく新美さんは言った。それにしても…「マ、マコリン?」
「うん、私はマコリンって呼んでるんだけど」姫殿下に忠誠を誓ったおれにとっては
“マコタマ“あたりが限界である。「あの… この前お会いしたときとずいぶん雰囲気が
変わりましたね」「そう? どの辺が?」「うーん…髪型…とか」「わかる? ほらこれ
見て」そう言うと新美さんは頭のてっぺんにある髷みたいな部分を手で分けた。「うわあ
ド金髪!」「うん、これモヒカンみたいに真中だけ染めてるの」不思議なことに、おれは
なんとなくその髪型に見覚えがあるような気がしてきた。

鉄郎「突然、新美さんっていう人が出てきたけど、どうなるんだろう?」
メーテル「ちょっと様子を見てみましょう…」
173水先案名無い人:04/12/28 22:26:39 ID:TthAQ17L
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「ひょっとして、その髪型って大塚アイの…?」「そう! 大塚の真似したの!」
「やっぱり…」大塚アイとはもちろん昨年薬物過剰摂取で急死したあのミュージシャンの
ことである。遺作となった3枚組アルバム『戦争のはらわた』は2000年代ロックの
金字塔とされる。(しかし中1であの最凶最狂アーティストの真似をするとは…)「よく
お似合いですよ」木田さんが爽やかな笑顔で言った。「ところで私に何かご用でしょうか」
気を取り直しておれは新美さんに尋ねた。「別にないんだけど、こちらの陣営のブレーン
がどんな人なのかなって思って」「ブレーン? 私がですか?」「うん、マコリンがそう
言ってたよ」いつのまにか大役を仰せつかってしまったようだ。「藤村さん」と新美さん
がおれを見つめながら言った。「何でしょう?」「実際会ってみると、マコリンの言って
たほどじゃないね」(姫殿下がおれのことを学校で話題にされているとは…)しかしその
内容はあまり芳しくないもののようだ。「あの…具体的に姫殿下はどのようなお話をされ」
「あんなことする人間には見えない。ぜんぜん普通」「いや、だから、“あんなこと“
ってどんな」「まあ人の噂も75日っていうからあんまり気にしない方がいいよ」
「噂になってるんですか?」「ところで、マコリンのことだけど」「はあ…」どうもこの
人は話題の転換が早くていけない。「朝からずっとヘコみっぱなしだよ」「ということは
姫殿下のほかに立候補したのは安藤さんだけなのですか?」「うん」「そうですか…」
姫殿下はいまこの瞬間もご宸襟を悩まされておられるのだ。(おかわいそうに。やはり
選挙などというまだるっこしい制度は無視して、姫殿下の大号令の下わっと集まって
わっと学校を占領して警察に取り囲まれて、多勢に無勢で致し方なく、海を渡って成吉
思汗になろう)「藤村さん、何で泣きそうなの?」新美さんの声でおれは蒙古の大平原
から現実に戻った。

車掌「ちょっと見る限りでは、新美さんは変わった人みたいですねえ」
メーテル「私も新美さんの振る舞い方は、コロコロ変わってると思うわ…」
174水先案名無い人:04/12/28 22:27:05 ID:TthAQ17L
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「新美さん、何とかならないものでしょうか」「うーん、安藤さんは強敵よ」「でも
姫殿下だってすばらしいお方です。なんせあの元帝国の礎を」また妄想の遠征に出て
しまいそうになったので、おれはここまで言いかけて止めた。「なんだかわかんないけど、
私はマコリンのこと好きだし、応援するよ」新美さんはにっこり笑った。「それから
クラスのみんなもマコリンのこと好きだよ」「ありがとうございます」姫殿下のご友人は
おれにとっても大事な友だ。だからおれには新たに40人の友達ができたことになる。
これだけでおれのこれまでの通算友人数をはるかに超えている。「それからサッカー部も
応援してるから」(サッカー部…)何かが頭の中でひらめいた。

(4人のサッカー部…クラスのみんな…そうか、なるほど)クラスメイトではサッカー
部員とでは姫殿下を支持する理由が違う。クラスメイトの支持は姫殿下のお人柄に引か
れてのものだろうが、サッカー部員の支持は姫殿下のご案によって利益を受けるからだ。
そして同じご案から利益を受ける集団は他にも存在する。そうした集団に対して重点的に
活動していけば効率よく支持者を得られる。昨日カコ様がおっしゃっていた“票の取り
まとめ“とはこういうことなのだ。(でもおれは合法的にやろう)「新美さん、サッカー
部のように人手不足で困っている部は他にもありますよね」「うん、あるけど」「そこを
回ってみることにします。サッカー部にもお伺いします」「うん、楽しみにしてる。大体
毎日グラウンドの隅っこでなんかやってるから声かけてね」なんだかうまく行きそうな気
がしてきた。このことをご報告したら姫殿下もきっとお喜びになるだろう。

車掌「どうやら藤村さんは選挙活動のめどが立ったようですね」
メーテル「これからうまく行くといいんだけど… どうなるかしら?」
175水先案名無い人:04/12/28 22:32:36 ID:TthAQ17L
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
放課後を告げるチャイムが鳴ってしばらくたつが、姫殿下はいらっしゃらない。もしか
したらあまりにヘコみすぎて歩くのも難しいほど衰弱されているのではないか、と考えて
いると、木田さんに呼ばれた。「藤村さん、お電話ですよ」「はい」おれはちらりと並木
道の方に目をやってから守衛室に入り、受話器を取った。「はい、藤村です」「わたしだ」
電話の主は姫殿下だった。「いまどこにいらっしゃるのですか?」「美術室だ。美術部の
みんなと一緒にいる」「はあ」「いまからポスターとたすきのデザインを決めるから
そなたも来い」「え? なぜ私が」「新美さんに自分がブレーンだと言ったそうだな」
「いえ、それは姫殿」「待ってるぞ」電話が切れた。何がどうなっているのかよくわから
ないが、新美さんにはめられたことはわかった。とりあえずいますべきことは美術部に
向かうことだが、持ち場を離れるわけにもいかない。(どうしたものだろう?)おれは
木田さんに相談してみることにした。「木田さん、さっきの電話のことなんですが」
「はい」「姫殿下から美術室へ参上せよとのご下命がありまして…」「そうですか。ここ
は大丈夫だから行ってらっしゃい」「ですがもしものことがあった場合木田さんお1人
では」おれが言い終わらぬうちに木田さんが豹変した。木田さんの顔にはいつもの笑顔が
浮かんでいるが、目が据わっている。「き、木田さん!?」「私もこの仕事を30年やって
いるものでねえ」いつもより落ち着いた声で木田さんは言った。「大抵のことは1人で
対処できるようになっているんですよ」木田さんは机の上で組んでいた指をゆっくりと
解いた。こんがらかった頭の中で、おれは何が起こっているのか理解しようと努めた。
所作から木田さんが武器を呑んでいることはわかる。恐らく刃物だ。だがそれを確認する
ことはできないだろう。木田さんの次のワン・モーションでおれは死ぬ。「だから安心
して行ってらっしゃい」木田さんが元の柔和な顔に戻った。「じ、じゃあお言葉に甘えて
失礼します」おれは背中を見せないように後ずさりで守衛室を出た。

メーテル「藤村さん、どうやら新美さんに一杯喰わされた様ね…」
176水先案名無い人:04/12/28 22:33:00 ID:TthAQ17L
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
並木道を歩きながらもおれは守衛室の方に精神を集中させていた。校舎のあたりまで来る
とようやく守衛室が見えなくなった。掌が汗で塗れていた。(武器か…いままで全然気が
つかなかった。今度隠し方を教えてもらおう)こうした謙虚な姿勢はおれのプロ意識の
欠如がなせるわざである。それにしても気になるのは電話での姫殿下のお声がいつも
どおりのものだったことだ。新美さんの話だとかなりヘコんでおられるとのことだったが。
おれは校内の地図を頭に思い浮かべながら美術室へ向かった。美術室は林の中にあった。
緑豊かなキャンパスのさらに奥まったところにこの離れ小屋は立っている。車の音も校舎
のざわめきもここには届かない。涼しい風が木々の間を吹き抜けていく。おれは美術室の
入り口へと続くかすかな道を辿っていった。「失礼します」おれがドアを開けると中に
いた全員が顔を上げた。なぜか6人全員ジャージ姿である。「おお藤村」カンバスに
向かっておいでの姫殿下が立ち上がられた。「あはは本当に来た」なぜか今頃弁当を
食っている生徒が笑った。「みなさん紹介します。当選請負人の藤村です」「…はじめ
まして」姫殿下のご紹介を受けておれは一礼した。ぱらぱらと拍手が起こった。彼女達は
おれがイメージしていた美術部員とは少し違うようだった。姫殿下以外は何を作っている
のかよくわからない。「どうも、部長の下川です」弁当を食っていた生徒が立ち上がって
言った。「下川部長は書家なのだ」姫殿下がおっしゃった。「習字の時間に書いたものに
値段が付くんだから凄いだろう」姫殿下はこの部長を尊敬しておられる様だ。「ところで
何でこの時間に弁当を食べてるんですか?」おれは気になっていたことを尋ねた。すると
下川部長はげじげじ眉を吊り上げた。「飢えてるから。飢えてるから!」「し、失礼しま
した」勢いに圧倒されておれはなぜか謝ってしまった。

鉄郎「美術部で書道をやっているなんて… ちょっと変わってるね」 メーテル「確かに変わ
 っているわね… これなら美術部というより書道部と言った方がいいわね…」
177水先案名無い人:04/12/28 22:36:13 ID:TthAQ17L
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
次にはさみで紙を渦巻き状に切っていた生徒が手を休めて立ち上がった。「はじめまして。
2年B組、松川です。副部長です。歌謡紙切りをやっています」「歌謡紙切り…ですか?」
「松川、1曲やってみせてよ」下川さんが言った。「松川さん、見せて下さい」金槌で
釘を打っていた生徒が言った。「では失礼して…」そう言って松川さんは新しい紙を取り
出した。おれの当惑をよそに松川さんは黒い板に透明のフィルムが付いた例のアレを取り
出して、今まで切っていた紙をパタンと挟んだ。するとそこには風に散る花が切り抜か
れていた。「つきよにぃーつぅーきぃーよぉーにぃー」結局松川さんはワンコーラス歌い
きり、3枚の作品を切り抜いた。歌が終わり、松川さんが御辞儀をすると、部員とおれは
拍手した。「何度見ても松川の芸は面白いねえ」下川さんが言った。「すごい! 新しい!
感動しました!」おれは感極まって叫んだ。「ありがとうございます」松川さんが恥ず
かしそうに言った。「松川はこの芸で都内の老人ホームを荒らしまわってるの。歩くのが
やっとのじいさんばあさんがスタンディングオベーションするからね」下川さんが飯を
口に入れたまま言った。「本当はそういうところの方がやりやすいんです」松川さんは
はさみを拭いながら言った。「お客さんが歌ってくれるから」
「じゃあ、次は私ね」PCに向かっていた生徒が立ち上がった。「はじめまして。2年C組、
三鷹です。主にFlash作ってます。それから、松川とユニット組んでペーパークラフトを
作ってます」いままでの凶悪そうな下川さん、枯れた芸の松川さんと比べてまともそうな
人だ。何か質問をしてもいきなり飛び蹴りを食らったりすることはないだろう。

鉄郎「ここの美術部には面白い人がいっぱいいるね」 車掌「すっかり選挙の話を忘れて
 しまいましたよ」 メーテル「眞子様は美術部に関心を持たれている様ね…」
(まだまだ続くのよ… >170メーテルさん、連絡ありがとう… >171メーテルさん、
 他板メーテルズはここに来てないだけで元気にしているわよ…)
178水先案名無い人:04/12/31 01:17:01 ID:EJ4d0f6u
私の名はシジューメーテル…
ガイドラインの車掌さんにはお世話になってるわ…
シジュー板が鯖移転したのでお知らせに来た女…

私の名はメーテル@40代
http://bubble3.2ch.net/test/read.cgi/cafe40/1075091717/l50

これからもよろしくお願いします…
179水先案名無い人:04/12/31 01:27:10 ID:/cB6gjah
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「ペーパークラフトとはどういったものなのですか?」おれがそう尋ねると三鷹さんは
手招きをした。ディスプレイを覗きこむと、三鷹さんは画像ファイルを開いた。それは
とても細かい設計図のようなものだった。「これを美術部HPに置いて、作りたい人に
DLして印刷してもらうんです」そういった形のネット配信というものもあるのだな、と
おれは感心した。「さっきユニットと言ったのは、これを作るときにまず私が立体造形を
して、それを松川が平面に落としこむという分業をしているからです」「なるほど」俺は
彼女たちの能力に圧倒されていた。「ところで、これを組み立てるとどうなるんですか?」
おれがそう尋ねると、三鷹さんはディスプレイの脇から紙人形を取り出した。「何ですか、
このおじいさんは?」「えーと、タイトルは“犬養首相射殺さる“です」「…………」
「話せばわかる! 話せばわかる!」下川さんは犬養首相の真似をしているようだが、
それが似ているのかどうかはわからなかった。「それから、これが私たちの代表作で…」
三鷹さんが別の人形を取り出した。「これが“浅沼委員長刺殺さる”です」
「…カジュアル気分で昭和史の闇にスポットライトを当てるのは止めてくれませんか?」
どうやらこの人も要注意人物のようだ。「次、平沢ね」下川さんが言うと、木の箱を
作っていた生徒が立ち上がった。「はじめまして。平沢です。1年生です。何でも屋です」
「いま作ってらっしゃる箱は何ですか?」とおれは尋ねた。「これはマコちゃんの演説台
です」そう言って平沢さんは箱を持ち上げた。「後はやすりをかけてニスを塗れば完成
です」演説台はしっかりした作りだった。この人はなかなか器用な人のようだ。「じゃあ、
後はジャッキーだけね」と平沢さんが言った。すると姫殿下の隣の机で何か書いていた
生徒が立ち上がった。

鉄郎「よく見ると、美術部には変わった人が多いみたいだね」
メーテル「三鷹さんの話題がちょっと… 一般の人とかけ離れているわね…」
180水先案名無い人:04/12/31 01:27:33 ID:/cB6gjah
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「キャノン=吉田・ジャッキーです…まんがを描いています…」「ジャッキー、藤村に
見せてもいい?」と姫殿下がお尋ねになった。「ええ、どうぞ…」とキャノンさんは
言った。おれはA4サイズの紙をキャノンさんから受け取った。「四コマですか」
「はい、尊敬するやくみつる先生の形式に倣いまして…」「はあ…」(やくみつる…)
顔はすぐに思い出せるが、まんがの方はあまり見たおぼえがない。おれは2本描かれた
四コマを読んでみることにした。1本目の一コマ目は少年がてるてる坊主を作っている。
2コマではその少年がてるてる坊主を軒先に吊っている。3コマ目ではその少年が臓物を
ぶち吐き、四コマ目では死んでいた。「…………」2本目の1コマ目では少年とその家族
が海水浴に来ている。2コマ目では横になったお父さんの体に少年が砂をかけている。
3コマ目では少年とお父さんが脳髄をぶちまけ、4コマ目では死んでいた。「あの…この
3・4コマ目はいったい?」「はい、やくみつる先生の猿真似ではいけないと思い、個性
を出してみました…」「はあ…」「それから世間には“やおい”というものがあるそうな
ので、そうした要素を取り入れてみました…」個性もやおいも完全に履き違えている、と
思った。「自己紹介も終わったし、そろそろ本題に入ろうか」下川さんは言った。「まず
たすきのデザインね。マコちゃんの名前は私が書くとして、それ以外にも何か付けよう
か?」部員たちとおれは考えこんだ。(付けるとしたら、なるべく上品なものがいいな。
たとえば、花とか…)「思いつきました」おれは手を上げた。「姫殿下のお印のもっこう
ばらは如何でしょう?」「もっこうばらか…」下川さんは言った。「うす黄色のバラよね。
なかなかいいかも」「じゃあ刺繍しましょうか」と平沢さんが言った。「でも、少し
うるさすぎない? あくまでも字が中心なんだから」と松川さんが言った。

車掌「ジャッキーさんの漫画は、はっきり言って恐ろしいですよ」 メーテル「ジャッキー
 さん、ホラー映画の見過ぎではないかしら? 心配だわ…」
181水先案名無い人:04/12/31 01:27:55 ID:/cB6gjah
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「でもワンポイントじゃ地味だし…」と三鷹さんが言った。「あの…」キャノンさんが
おずおずと手を上げた。「造花を作ってブローチのように付けてはどうでしょうか…」
「それ、いいかもね」下川さんがにっと笑った。「ブローチなら私たちも付けられるし。
マコちゃん、どう?」「かわいいと思います」と姫殿下はおっしゃった。「じゃあ、これ
でいこうか。平沢は造花製作のリーダーね。三鷹は花の画像を集めて。松川とジャッキー
は型紙作り」下川さんの号令で部員たちは一斉に動き出した。「あの、私達は何を?」
と姫殿下がお尋ねになった。「私が書くところを見ていてよ」と下川さんは言った。
下川さんは机をいくつかどかしてスペースを作った。そして新聞紙を敷き、その上に黒い
布を広げた。それから平たい木箱を持って来て、蓋を開き、その中をじっと見つめていた。
「姫殿下、あの中には何が入っているのですか?」とおれはお尋ねした。「筆だ」と姫
殿下がお答えになった。「『弘法筆を選ばず』といいますが、下川さんは選ぶんですね」
おれは少し悪意をこめて申し上げた。「いや、下川部長曰く『私が筆を選んでいるのでは
ない。筆が私を選ぶのだ』と」もはや常人には理解できないレベルの話だ。下川さんが
1本の筆を手に取った。しばらく毛で手を撫でたり、紙の上を走らせてみたりしていたが、
ようやく合点がいったらしく、その筆を残して木箱の方は片付けた。次に墨と硯を取り
出し、すごい勢いで擦り始めた。その墨と硯はおれのお習字セットに入っていたものより
2まわりほど大きい業物である。もしこれをおれの故郷へ持って帰ったならば「天狗の
作った硯じゃー!」とババアは叫び、ジジイは倒れ、ガキは泣き出し、消防団はわっと
集まり、次の年からその日が祭日になってしまうほどのものだ。おれがそんなインナー
里帰りをしているうちに、下川さんは試し書きを終え、たすきに書き始めていた。
「書いているときの下川部長は素敵だなあ」姫殿下はうっとりと見とれておいでだった。

鉄郎「下川さんは一体何を書くんだろう?」
メーテル「ちょっと様子を見てみましょう… 何が出来るか楽しみね…」
182水先案名無い人:04/12/31 01:36:05 ID:/cB6gjah
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
確かに下川さんの表情や姿勢はさっきまでとは明らかに違う。集中しているというよりも
悟ってしまった人のような張り詰め方だ。そんなことを考えながら見ているうちに下川
さんは早々と裏表ともに書き終えてしまっていた。「どう、マコちゃん?」「素敵です、
部長!」確かにすさまじい字であった。線はあくまで力強く、同時に繊細である。不思議
なことになぜかおれのような素人が見ても、姫殿下によく似合いそうだという印象を
受ける。それはきっと書いた下川さんが姫殿下を見つめる眼差しの優しさに起因するもの
であろう。そこに込められた念は血で描かれたあの”目を開く生首の絵”もかくやと思わ
せるものである。ぺらぺらの印刷されたたすきを付けたそこらの駄議員が見れば、ぎゃっ
と叫んで選挙カーから転がり落ちるであろう。それほどまでに力のある字であった。
「いったん作業を止めて集合。ポスターについて考えましょう」下川さんがそう言うと
PCの前に群がっていた部員たちが元いた席に戻った。「ではまずマコちゃんからポスター
について説明してもらいましょう」下川さんに呼ばれて、姫殿下は立ち上がられた。
「今日、選管からポスター用紙を5枚もらって来ました。5枚中2枚はわたしが描きます
ので、後の3枚を皆さんにお願いしたいと思います。」ご説明を終えて姫殿下が御着席
なさると、下川さんが再び口を開いた。「さて、この3枚の分担だけど…松川・三鷹は
どうする? 2人で組む?」「はい。2人でオブジェを作ろうと思います」三鷹さんが
答えた。「あら、いいじゃない」「あの…」おれは下川さんの顔色を窺いつつ言った。
「一応ポスターなので立体にしてしまうのはまずいのではないでしょうか」「いいじゃん、
別に。それとも何? 貴方は二次元しか受け付けないの?」「その表現は誤解を招くかと」「はい、決まりー」下川さんの言葉にぱちぱちと拍手が起こった。「じゃあ次は」
下川さんが部員たちを見回しているとキャノンさんが手を挙げた。

鉄郎「内容は良く分からないけど、下川さんは立派なものを書いた様だね」
メーテル「私はポスター用紙がどうなるか、ちょっと気になるわ…」
183水先案名無い人:04/12/31 01:36:56 ID:/cB6gjah
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「はい、ジャッキー」「はい…紙を切ってもよいのでしたら、私もひとつ作ってみたい
ものが…」「何?」「あの…原点に戻ってパラパラまんがを…」「それって藤子先生の原点
ですよね?」「はい、決まりー」おれの質問に答えが返ってくることはなかった。「部長、
後は私と部長2人だけになっちゃいましたね」と平沢さんが言った。「そうだね。私が
何か書こうかな」「”勝訴”とか」「あはは”勝訴”。むかし書いた」「じゃあ”直訴”は?」
松川さんの言葉に皆が声を上げた。「直訴!?」「ええ、教科書に載ってました。確か
田中なんとか」松川さんが言い終らぬ内に三鷹さんが激しくググっていた。「出ました。
田中正造ですね」「まあ!」ディスプレイを覗きこまれた姫殿下がお声を上げられた。
「この諡号はひいひいひいお祖父様だわ!」「他にはこんなのも」「これはひいお祖父様!」
「姫殿下、こういったことは軽々しくなさらぬ方が…」とおれは申し上げたが、姫殿下は
偉大なる先達との甘美なる自己同一化、つまりはトリップしておられたので、おれの言葉
をお聞き入れにはならなかった。「はい、決まりー」またも下川さんの鶴の一声で案件が
可決されてしまった。「民からの要望を知ったマコちゃんが今回の政策を思いつくという
寸劇にしましょう」「君臣和楽…うふふ」姫殿下は心の旅からまだお戻りにはならない
ご様子だ。「私が直訴状を書くから平沢はそれを挟む棒を作って」「どこかから調達して
きます」「あ、そうだ。安藤元子のクラスの箒を盗んでくれば?」もはや彼女たちの暴走
を止める手段はなかった。

車掌「こんな調子で選挙は大丈夫なんですかー? これでは眞子様の評判がかえって悪く
 なりますよ」 鉄郎「選挙っていうより、遊んでいるみたいだね」
メーテル「車掌さんの言うとおり、この調子では私も選挙が心配だわ… というよりこれでも
 選挙になるのかしら?」(まだまだ続くのよ… >178メーテルさん、連絡ありがとう)
184水先案名無い人:05/01/01 22:22:43 ID:1GX2tvU9
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
帰りの車中、おれは気になっていたことを姫殿下にお尋ねした。「姫殿下」「何だ?」
姫殿下は“体になじませる”という理由でお召しになったままのたすきを撫でながら
おっしゃった。「公示をご覧になってしょげておられたと伺ったのですが、もう大丈夫
なのですか?」「誰から聞いた?」「新美さんからです」「ああリサリンか」(リサリン…)
心の風邪をひいた友人が似たような名前の薬を飲んでいたような気がする。「確かに会長
候補がわたしと安藤さんしかいないとわかったときはショックだった。勝てるわけがない
と思った。でもクラスのみんなはわたしの話を聞いて賛同してくれたのだ。だからもう
少し頑張ってみようと思う」姫殿下は御目をお伏せになったままだった。「勝ち負けは
もうどうでもいいのだ。わたしはわたしの意見を言い続ける。それだけだ」姫殿下のお話
を伺っているうちに、おれは突拍子もないことを考え付いた。もしおれが「立候補を辞退
していただきたい」とお願いしたら、このお方は本当に辞退なさるかもしれない。何も
自分が姫殿下に信頼されていると自惚れているのではない。姫殿下はおれ一人の意見と
数十人のご学友の意見を同じ価値のものとして扱われるだろうということだ。人数など
問題ではないのだ。姫殿下は一つ一つの意見をあまりに真剣に受け止めあそばされる。
選挙や多数決は本来姫殿下のお人柄にはそぐわないものなのだ。だが、そこに俺がお助け
する余地があるのかもしれない。「姫殿下、たすきもできたことですし、明日から本格的
に選挙活動を始めましょう」おれがそう申し上げると、窓の外を眺めておられた姫殿下が
振り向かれた。「うん。明日はサッカー部の練習しているところに行って演説をしようと
思っているのだ。そなたも来てくれるな?」「はい、お伴いたします」姫殿下はそれを
お聞きになると、にっこりと微笑まれた。夕暮の空に残るわずかな光がおれの目に映る
ものすべてを濃紺に染め上げていた。

メーテル「選挙は一体どうなるのかしら? 気になるわね…」
185水先案名無い人:05/01/01 22:23:09 ID:1GX2tvU9
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
6時間目の終了を告げるチャイムが鳴ったので、おれは煎餅に伸ばしかけた手を止めた。
「もう行く時間かな?」木田さんが言った。「はい、すいません。落合信彦をボコボコに
した話はまた今度聞かせてください」そう言って守衛室を出ようとしたとき、電話が
鳴った。昨日もこう言う展開があったような気がする。「はい。伝えておきます。失礼
いたします」木田さんはそう言って電話を切ってから、おれの方を見た。「マコ様からの
ご伝言です。美術室にいるからすぐ来るように、と」おれは礼を言ってから、並木道を
歩き始めた。(いったいなぜ美術室に?)遠くの方から下川さんの馬鹿笑いが聞こえて
くるような気がした。「あはは、来た来た」下川さんはまた弁当を食っていた。「藤村!」
部屋の奥から姫殿下がこちらへおいでになった。「姫殿下、どうなさいましたか?」
姫殿下はおれの前で立ち止まられると、胸の前で握っておられた御手を開かれた。そこ
には小さな黄色の花があった。「もっこうばらですね」「うん。平沢さんが作ってきて
くれたんだ。そなたにも付けてやろう」姫殿下はそうおっしゃって、御手ずからおれの胸
に造花を付けてくださった。見ると美術部全員が胸に花を付けていた。2年と1年の部員
たちは姫殿下が席に戻られると、お喋りを再開した。「ねえ、こういうのって『秘密結社』
みたいじゃない?」「秘密結社?」「そう。女の子しか入れないの」「『秘密結社黄色の
ばら騎士団』」「いいわね、それ」みなうっとりと虚空を見つめている。下川さんは箸を
止めて彼女たちを見ていた。「ねえ、そこでは秘密の名前で呼び合うっていうのはどう?」
「素敵! 私はローザがいいわ」「私はエリザベト」「私はレオノール」「わたしはちび
ねこ!」「らいてう…」各々心の森で迷子になってしまっている様だ。

鉄郎「わあ、こういう遊びなら僕も入りたいなあ」 メーテル「女の子しか入れない秘密結社
 では鉄郎は入れないと思うわ… でも確かに面白そうね…」
車掌「肝心の選挙の話はどうなっちゃったんでしょうか?」
186水先案名無い人:05/01/01 22:23:35 ID:1GX2tvU9
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「何なの、あれ?」いつのまにか下川さんがおれの横に来ていた。「私、あの子たちと
世界観を共有できないみたい…」「部長!」珍しく弱気になった下川さんに平沢さんが
呼びかけた。「部長はどういう名前にしますか?」「え、私? うーん…あなたたちで
決めてくれない?」「部長はアンジェリーナって感じじゃない?」「そうね、部長は
ブリトニーというよりはアンジェリーナね」「部長、ではアンジェリーナで」「あ、あり
がとう…」下川さんが引きつった笑顔で言った。「私はマイケル・Jでお願いします」
やはりあの青春スターを措いてはこの場にふさわしい名前などあろうはずがない。ところ
が姫殿下はそれをきっぱりとはねつけあそばされた。「そなたはだめだ」「ええっ!?」
「女の子しか入れないと言っただろう?」「はあ…」「でもまあ、かわいそうだから
入れてあげたら?」「準会員ということにしたらどうでしょう…」「じゃあ準会員という
ことにしよう。でも、名前はあげないぞ」「…ありがとうございます」おれが頭を下げて
いるうちに早くも第1回秘密会議が始まっていた。おれと共に取り残された下川さんを
“アンジェリーナ”と呼んでみようかと思ったが、後で蹴られそうなので止めておくこと
にした。姫殿下とおれは第2グラウンドに続く道を歩いていた。不意に姫殿下が演説台を
抱えた俺にお言葉をおかけになった。「藤村、美術室にいたのは花をもらうためだけでは
ないのだ」「と、おっしゃいますと?」「うん。さっきリサリンから聞いたのだが6時間
目が終わってすぐに練習場に行っても人が集まっていないそうなのだ。同じ演説をする
なら人が多い方がいいからな。それで美術室で待機していたのだ」「なるほど、そういう
ことでしたか」

鉄郎「何か選挙というより、楽しく遊んでいるみたいだね」
メーテル「そうね… 子供の遊びとして見れば楽しそうね…」
187水先案名無い人:05/01/01 22:34:43 ID:1GX2tvU9
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
確かに姫殿下のおっしゃるとおり、先ほど美術室に行ったときとは違って、運動部員
らしき生徒達と多くすれ違う。どこからかランニングの掛け声も聞こえ、学園内が朝とは
違った活気に満ちていた。グラウンドに近づくにつれ、そうしたざわめきがいっそう
大きくなってきた。「おお、やってるやってる」グラウンドが一望できる地点まで来ると、
姫殿下がお声を発せられた。三方を林に囲まれた第2グラウンドは400mのトラックを
持ち、その内側には芝に覆われたフィールドがある。土のグラウンドとは違って、時折
吹く強い風にも埃っぽさが感じられない。トラックでは陸上部がジョギングをしている。
フィールドではソフトボール部がキャッチボールをしていた。「リサリンはどこかな?」
姫殿下はグラウンドを見渡された。おれも見まわしてみたが、サッカー部らしき人影は
見当たらない。それどころか公立の中学校なら必ずあるサッカーゴールすらなかった。
「おかしいな。確かに第2グラウンドだと…あっ!」姫殿下が我々から見てグラウンドの
一番奥にあたるところを指差された。そこには思い思いの派手なシャツにハーフパンツを
履いた4人の生徒がいた。足元にはサッカーボールが見える。「あんなところに…」
「よし、行ってみよう」姫殿下とおれは林とトラックの間を通ってサッカー部の練習場に
向かった。「マコリン! 来てくれたの!?」グラウンドの最果てにたどり着くと新美
さんが駆け寄ってきた。彼女たちの練習場は土の剥き出しになった細長いスペースだけ
だった。このあたりが未公認団体の悲しさ、せっかくの芝のグラウンドも使わせてもらえ
ないようだ。「紹介するわね、部長のモルドバンさん」新美さんからの紹介を受けて、
おれよりも背の高い生徒が進み出た。「はじめまして。リサちゃんから話は聞いたわ。
演説を聴かせて。ギャラリーが少なくてごめんね」「よろしくお願いします」姫殿下が
お辞儀なさった。

鉄郎「遂に眞子様が選挙演説をするのかあ? どうなるか、楽しみだなあ」
メーテル「眞子様の演説は私も楽しみよ…」車掌「とりあえず演説を聞いてみましょう」
188水先案名無い人:05/01/01 22:35:14 ID:1GX2tvU9
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
おれは姫殿下の横に演説台を置いた。4人のサッカー部員たちがタオルで汗を拭いながら
台の前に腰を下ろした。姫殿下はシャツの胸ポケットから白い布の塊を取り出された。
「姫殿下、それは?」「お母様が貸してくださった手袋だ。街頭演説といえば皆白い手袋
をしているだろう?」そうおっしゃいながら姫殿下はその手袋をはめられた。手袋は半袖
シャツをお召しになった姫殿下の肘のあたりまであった。「…イメージしていたのと少し
違うな」そのセーラームーンのパチ物のような御姿で姫殿下は演説台に向かわれた。
演説台に上るとき、姫殿下は靴をお脱ぎになり、きちんとお揃えになった。「こんにちは。
今回、生徒会長に立候補しました1年A組のマコでございます。わたしが公約と致します
のは“部活動の自由化”でございます。どういうことかと申しますと、たとえば皆様の
所属されているサッカー部。学校側からいまだ公認されておらず、そのために皆様は…」
自分たちの話が出て、サッカー部員たちは身を乗り出した。姫殿下のお言葉は音量が特別
大きいわけではないが、ゆったりとして聴き取りやすい。お声の調子に合わせて優雅に
舞う御手振りも魅力的である。「また現在部活動に参加していない生徒、いわゆる帰宅部
ですが、彼らの80%は部活を止めた経験があるのです。つまり、彼らは既存の…」いつ
のまにこんなデータを集めなさったのだろう。「そうした規制を取り払い、生徒が主体と
なって活動する自由な部活動を…」背後に視線を感じた。振り向くとトラックを走る陸上
部員が物珍しそうにこちらを見ている。気がつけば、姫殿下の御口調には熱が入り、お声
も大きくなっておいでだった。「少子化の進むわが国における文化の地盤沈下を防ぐため
にわたしのできることを…」だんだん話が大きくなってきた。「そういったことを文科省
をはじめ、関係各省庁および地方教育委員会に訴えかけていきたいと…」永田町が激震
する日は近いようだ。

車掌「眞子様もなかなか立派なことをおっしゃいますね」 鉄郎「さすが、眞子様が
おっしゃることのスケールは大きいなあ」
189水先案名無い人:05/01/01 22:35:45 ID:1GX2tvU9
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
姫殿下がご演説を終えられると、サッカー部の4人が熱狂的な拍手を贈った。
「よかったわ」「感動した!」「乙!」「ヤバイ! マコリンヤバイ!」「ありがとう
ございます」と姫殿下は御靴をお履きになるのを止められておっしゃった。「マコリン」
新美さんが姫殿下の御手を取った。「私の言ったこと覚えててくれたんだね。本当に
ありがとう」「わたしこそリサリンに言われて自分のすべきことがわかったの。ありが
とうを言うのはわたしの方よ」と姫殿下が笑顔でおっしゃった。(よかったよかった。
終劇…か)おれの心のスクリーンには早くも軽快な音楽とともに未公開NGシーンが
映し出されていた。「あの…」不意に背後から声をかけられた。振り返ると日によく
焼けた、髪の短い生徒が立っていた。「何でしょう?」とおれは尋ねた。「私、陸上部
部長の青沼です。うちの部員たちがぜひマコさんの演説を聴きたいと言っているのですが、
お願いできますか?」「はい! 少々お待ちください!」おれは姫殿下の下に馳せ参じた。
「姫殿下、実はかくかくしかじか…」「何と! 演説の依頼が!?」サッカー部員たちに
別れを告げて、姫殿下とおれは青沼さんのところに走って行った。「はじめまして。青沼
です」「お話は伺いました。ぜひやらせてください!」姫殿下は息急きっておっしゃった。
陸上部の下へ行く途中、おれは姫殿下にお尋ねした。「先ほどのデータはどのようにして
お調べになったのですか?」「ああ、あれはカコが…」(やはりそうか…)「実は陸上部の
データも持っているのだ」と姫殿下は嬉しそうにおっしゃった。「ちょっとだけ見せて
あげよう…ちらり」姫殿下がポケットからお出しになった紙片には色とりどりの表や
グラフが並んでいた。「すごい情報量ですな。カコ様はいったいどのようにして…」
「確かエシャロットがどうとか言っていたな」「……」これは菓子でも持ってカコ様に
直接お伺いしたほうがよさそうだ。

メーテル「佳子様、いや皇室にはいろいろなデータベースがあるのね… 驚いたわ…」
(まだまだ続くのよ…)
190水先案名無い人:05/01/03 00:57:36 ID:FwcCOJbX
私の名はメーテル…
年代カテゴリー板がいつの間にか皆、鯖移転していることに気づいた女…
bubble鯖は全て移転したようね…

私の名はメーテル30代以上板 第4夜
http://bubble3.2ch.net/test/read.cgi/cafe30/1053018502/l50
191水先案名無い人:05/01/05 00:29:31 ID:9HeA+5T2
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「しかし姫殿下のご演説ぶりもなかなか堂に入ったすばらしいものでした」おれがそう
申し上げると、姫殿下はふはっと水木しげる的な鼻息をひとつ吐かれた。「そなたもそう
思うか?」「はい」「自分でもそう思っていたのだ。確かな手応えを感じたぞ」そう
おっしゃいながら姫殿下はオペの前のように手袋をぎゅっと引っ張られた。「この調子で
行こう」「はい」姫殿下は相撲のすり足のような動作をされていた。陸上部員たちは
トラックの第2コーナーのあたりに集まって座っていた。姫殿下がご到着になると、彼女
たちは拍手でお出迎えした。姫殿下もスマイルで応酬なされた。おれが玉台を置き奉ると、
姫殿下はまたお靴をお脱ぎになって上がられた。「お忙しいところ、失礼いたします。
生徒会長候補のマコでございます」姫殿下のお声はさらに大きくなっていた。「…そう
した生涯スポーツとしての陸上競技者人口は増加しているにも関わらず、中学校の陸上部
の数は年々減少しています。その原因の一つとして…」風呂敷の広げ方も大胆になって
きている。演説の最後はもちろん天下国家を憂えられた。陸上部の反応はサッカー部の
それと同じく好意的なものだった。「すごくよかった。私たちあなたを応援する」練習に
戻る寸前に青沼さんが言った。「当選したらうちの部に来てね。美術部と掛け持ちでいい
から」「ありがとうございます」姫殿下は一礼された。おれは演説台を持ち上げて申し
上げた。「姫殿下、この勢いでソフトボール部にも行ってみましょう」すると姫殿下の
お顔から笑みが消えた。「ソフトボール部か…」「何か問題でも?」おれはお尋ねした。
「あそこはなあ…ククリさんがいるから」「ククリさん?」「うん。ソフトボール部の
部長でな、怖いので有名なんだ」「ククリさんとは珍しい名字ですね」「いや、下の名前
だ。首縊りのククリ。病院坂縊さん」「むうっ」その名前を聞いておれは低く唸った。

車掌「いやあ、眞子様も言うことは大変立派なものです」 メーテル「私は眞子様が演説
 された公約を実施できるかどうか心配だわ…」
192水先案名無い人:05/01/05 00:30:09 ID:9HeA+5T2
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「私の勘ですが、今回の黒幕はそやつかと存じます」「名前で決めたな」図星を突かれた。
「ですが交渉だけでもされてみてはいかがでしょう」「そうだな。名前ほど怖くないかも
しれないしな」やはり姫殿下も病院坂縊という名前の持つインパクトはお認めになるよう
だった。ソフトボール部は守備練習をしていた。ノックをしている部員の横に声を張り
上げている部員がいる。「あそこで指示を出しているのがククリさんだ」ククリさんは
小柄だが遠目にもゴツい体であることがわかる。「よし、行ってくる。そなたはここで
待っていてくれ」「はい、ご武運を」おれを一塁ベース横に残して、姫殿下はうつむき
加減で歩いて行かれた。「姫殿下!」おれは姫殿下をお呼び申し上げた。「前をご覧に
なっていてください。ファールボールが飛んで参ります」おれがそう申し上げると、姫
殿下は振り返られ、わずかな微笑みを浮かべられた。ククリさんの前に立たれた姫殿下は、
まるで憧れの先輩に愛の告白をする後輩のように固くなっておられた。(うー、逆にオラ
の元気を分けてあげたい)お2人が交渉されている間、フィールドに響く音は打球音と
土を蹴る音しかなかった。だがそれも長くは続かなかった。交渉はすぐに終わり、ククリ
さんは怒鳴り始めた。姫殿下はファールグラウンドをてくてくと歩いて来られた。「どう
でしたか?」とおれはお尋ねした。「うん、休憩時間になったらやってもよい、と」
「そうですか。ではここで待っていましょう」おれと姫殿下は芝生の上に腰を下ろした。
普段見る機会のないソフトボールの練習を見るのは、それなりに新鮮な体験だった。
しかしそれも10分が限界である。20分を過ぎると、退屈が憎悪に変わる。おれは我慢
できなくなり、姫殿下に進言し申し上げた。「いつになったら休憩時間になるのか、
ひとっ走り行って訊いて参ります」「いや、わたしが行く」姫殿下はそうおっしゃって、
すっくと立ち上げられ、そのまま歩いて行かれた。(大丈夫だろうか…)

鉄郎「ソフトボール部のククリさんって、今までの学生と違う様だね」
メーテル「確かに反応が今までの人と違うわね… どんな事情があるか気になるわ…」
193水先案名無い人:05/01/05 00:30:49 ID:9HeA+5T2
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
さっきから何人かの部員がおれたちを盗み見ている。絶対にこちらと目を合わせようと
しない。罪悪感でもあるかのような顔つきだ。(嫌な予感がする…)姫殿下がククリさん
のところにご到着あそばされた。さっきはククリさんの声が止んだが、今度は檄と檄の間
にひとこと言っただけのようだった。しかしその言葉は確実に姫殿下に大きなダメージを
与えた。姫殿下はふらふらとククリさんの下を離れられ、そのままスタンディング・
ノックダウン状態で一塁線を漂って来られた。おれは姫殿下のお側に駆け寄った。
「姫殿下、どうなさいました?」おれがそうお尋ね申し上げると、姫殿下は蚊の鳴く様な
お声でおっしゃった。「ククリさんが…ククリさんが『休憩時間はもう終わった』と…」
「何ですと!?」おれはきれた。「お前ら、陰険な真似してんじゃねえッ!精神注入して
やるからお前ら全員並べ! 並べ、バカ野郎!」「もういい、藤村」姫殿下がお諌めに
なってもおれは止めなかった。「お前らソフトボール部じゃなくてスモールボール部に
名前変えろ!」変化球攻めに対応できない外人のようなことを言ったとき、姫殿下が俺の
上着の裾を引っ張られた。「もういい、帰るぞ」「…はい」帰り道、姫殿下は何もおっ
しゃらなかった。ただ黙ったままおれの上着の裾を掴んでお放しにならなかった。おれは
姫殿下にもっと引っ張っていただきたかった。引っ張って頂けたら、おれが力を込めて
姫殿下を引っ張っていくことができるのに、と思った。家に帰るなり、おれはベッドに
ばったりと倒れこんだ。(疲れた…)第2グラウンドを離れてから姫殿下はずっと黙って
おられた。おれも一時の興奮が冷めると、取り乱したことが恥ずかしく思い出されて、
何も申し上げることができなかった。(お別れするときに何とかお詫びを申し上げること
はできたが、はたして姫殿下は許してくださるだろうか)

鉄郎「どうもソフトボール部は眞子様を歓迎していないみたいだね」
メーテル「その様ね… あまり気にしない方がいいと思うけど…」
194水先案名無い人:05/01/05 00:33:08 ID:9HeA+5T2
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
姫殿下はククリさんにひどい仕打ちを受けても怒りを露にはなさらなかった。それなのに
おれは感情に任せて軽率な行動を取ってしまった。あのとき自分が言ったことを思い出す
だけで冷や汗が出る。ああいった汚い悪口は姫殿下のもっともお嫌いになるところである。
おれの頭は後悔の念でいっぱいになった。(…着替えてビールでも飲もう)上着を脱いで
ハンガーに掛けようとしたとき裾の皺に気付いた。(これは姫殿下の…)そうだ。姫殿下
が最後のところでおれを引き留めてくださったのだ。おれは先ほどお別れする際に姫殿下
が「また明日」とおっしゃったのを思い出した。(また明日…そうだな。また明日から
頑張ろう)おれはパンツ1枚になると、冷蔵庫を開けて缶ビールを取り出した。1本目を
一息に飲み干し、2本目を半分くらい空けたところでようやく気持ちがほぐれてきた。
だが選挙のことは頭から消えない。(なぜソフトボール部はあんな頑なな態度を取った
のだろう?)姫殿下のご演説をお断りすることでソフトボール部員たちに利益があるとは
思えない。もしかすると姫殿下に敵対する上部組織でも存在するのだろうか? だが例え
そんなものがあるとしても、付け入る隙はある。たとえば何人かのソフトボール部員たち
は練習をしながら姫殿下の方を気にしていた。このように個人レベルでは姫殿下にお味方
する者はいるのだ。そうした人々を少しずつ取りこんでいけばいい。(ああ…考えがみみ
っちくなってきた)おれは世間の塵埃から逃れるために本棚から『その柵を飛び越えろ!』
を取り出した。この本は昨年ジャマイカに電撃亡命した活動家のクボヅカさんがおれたち
に残したラストメッセージをまとめた本である。おれはいつものように適当なページを
開いた。

車掌「どうも藤村さんは家に帰ってからも、眞子様のことが頭から離れないようですね。
 大丈夫かどうか、私は気になります」 メーテル「藤村さん、考えすぎでやつれないでいて
 欲しいわ…」
195水先案名無い人:05/01/05 00:33:47 ID:9HeA+5T2
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「愛のヴァイブスを感じる人は幸いである。愛のヴァイブスを発する人はもっと幸いで
ある」(p.36)これは恐らく、受身にならず行動せよ、ということであろう。「大麻は
メディアであり、メッセージでもある」(p.213)ここまで来るとさすがに意味がわから
ないが、物事には2つの面があるということを言いたいのであろう。おれは本を閉じ、
窓を開け、夜空を見上げた。(ヅカさん、ジャマイカの風は爽やかですか? こっちじゃ
人の心まで湿っぽいです)遠くの高層ビル街では空に星の見えないことの埋め合わせを
するかのように航空障害灯が明滅していた。しばらくその赤い光を眺めていると、冷たい
夜風が吹きこんできた。おれは風邪をひかないうちに風呂に入って寝ることにした。
翌朝、車の前で御待ち申し上げていると、姫殿下がお鞄の他に円筒形の物体を携えて
おいでになった。おれは昨日のことがあるので、恐る恐るご挨拶申し上げた。「おはよう
ございます」「うん、おはよう」姫殿下のお顔やお声には昨日のことを引きずっておら
れるご様子はなかった。むしろいつもよりご機嫌が麗しだっておられるように見える。
この円筒と何か関係があるのだろうか? 車に乗りこんでから、おれはその疑問をお尋ね
した。「姫殿下、お持ちになっているその筒は何なのでございますか?」「これか」姫
殿下は相好を崩された。「これは選挙のポスターだ」それで合点が行った。(なるほど。
作品が完成したのをお喜びになっておいでだったのか。しかし、姫殿下がお描きになる
ポスターは2枚のはずだが… こんなに早く出来上がるものなのだろうか)「見たいか?」
「はい!」おれは即答し申し上げた。姫殿下は嬉しそうなお顔で筒の蓋をお開けになり、
中から紙を取り出しあそばされた。

鉄郎「これを見る限りでは、眞子様は明るい性格だね。いい子だなあ」
メーテル「眞子様も昨日のことはすっかり忘れたかの様ね…」
196水先案名無い人:05/01/05 00:35:25 ID:9HeA+5T2
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「まずはこれだ」姫殿下の掲げられた紙の上には白と黒しかない世界が広がっていた。
「これは…版画ですか?」「そう、木版画だ」よく見ると、白い部分が空で黒い部分は
建物である。その建物には半球状の屋根があり、細長い塔と通路でつながっている。
白と黒の鮮やかなコントラストは南欧の太陽を思い出させた(行ったことないけど)。
「姫殿下…こちらは…」「フィレンツェの大聖堂だ。旅行したときに見学したんだ。この
クーポラはブルネレスキの設計したもので…」(ブルネレスキー? ロシア人かな?)
おれにもっと美術の知識があれば適切な批評ができるのだろうが、今のおれにはうまい
言葉が見つからない。「藤村、感想を聞かせておくれ」と姫殿下がおっしゃった。おれは
何も思いつかなかったので、最初に感じたことを申し上げることにした。「あの…白と黒
で…太陽がまぶしいです」「むむっ」姫殿下が唸りあそばされた。(まずい…見当違い
だったか)ご自分の作品をじっとご覧になってから、姫殿下が御口を開かれた。「わたし
の意図していたことと同じだ。わたしはフィレンツェの太陽と青い空を再現しようと
思ったのだ。それを見ぬくとは…藤村は見る目があるな」「恐れ入ります」何でも言って
みるものだ。姫殿下はすっかり上機嫌になられた。「この版画は彫り終えてからそのまま
にしておいたものだが、やっぱり発表することが大事だな。今のように意見ももらえるし」
その版画が選挙ポスターとしてどうなのか、という意見は申し上げないことにした。
「それからこれがもう1枚」姫殿下が広げられた紙を拝見したおれは思わず声を上げた。
「こ、これは……」

鉄郎「眞子様もよくポスターを作ると思う。びっくりしたよ」
メーテル「選挙のことはともかく、眞子様は色々な趣味をお持ちの様ね… 驚いたわ…」
(まだまだ続くのよ… 「私はメーテル」ガイドライン も今日で2周年なのよ…)
197水先案名無い人:05/01/06 01:25:34 ID:vhuz21gk
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
そこにはアニメ絵の少女の立ち姿が描かれていた。切り揃えられた前髪、少し吊り上がり
気味の目。そして見覚えのある制服。「これは…姫殿下でございますか?」「うん。叔母
宮様が書いてくださったのだ」「糸己宮様のお筆ですか」糸己宮様といえば、宮崎パヤオ
監督の最新作『ぐりとぐら The Movie』で声優デビューされたことが記憶に新しいが、
その後も舞踊、ラジオのパーソナリティ、『世界遺産』のナレーションなど幅広い分野で
ご活躍中である。ふと、ポスター下部の“MAKO”というレタリングの横に小さな字が
書いてあるのに気がついた。「なになに? “イラスト集『ロマンシング・サーヤ』近日
発売“? これは何ですか?」「宣伝…かな?」なかなかしたたかなお方である。「それ
にしてもこの絵は姫殿下の特徴をよく捉えておいでですね」「似ているかな?」「はい」
「そうか、似ているか」姫殿下はポスターを見つめておられた。「このままアニメ化
できそうだな」「さすればブレイク必至でございます」「さらには映画化、ゲーム化…
うふふ」姫殿下は想像上の近未来に心を奪われておいでだった。「ふりかけ化、
ソーセージ化も夢ではございません」とおれは付け加えておいたが、お耳には届いて
いないようだった。姫殿下とおれがアニメ『雷撃! マコリンペン』の原案を練っている
うちに、車は学校に着いた。「今日の放課後は美術部のみんなとポスターを貼りに行く。
そなたも来ておくれ」と姫殿下がおっしゃった。「はい、かしこまりました」「演説は
1日お休みだ」「はい」「また守衛室に電話する」そう言い残されて、姫殿下は登校
された。終鈴の後、呼び出しの電話を受けて美術部に入ると、やはり下川さんは弁当を
食っていた。「おっ、来た来た」美術部の6人は輪になって座っていた。中心にある机に
はそれぞれ姫殿下と糸己宮様がお作りになったポスターが広げられていた。「ここの曲線、
すごくきれいね」と松川さんが姫殿下の版画を指差して言った。「すごく手間がかかって
ますね」と平沢さんが言った。

車掌「ここで、紀宮様が出てくるとは… 意外な展開ですね」
198水先案名無い人:05/01/06 01:26:01 ID:vhuz21gk
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「細かいところがすごく丁寧で、マコちゃんの人柄が出てると思う。いいポスターね」
と下川さんが言った。姫殿下が照れくさそうに御頭を下げられた。「糸己宮様のポスター
もかわいいですね…」キャノンさんが言った。「すごい…これ印刷してある…どうやった
らこんな色を出せるんだろう?」三鷹さんはしきりに感心していた。「ところで…」と
おれは切り出した。「皆さんのポスターは?」おれの目の前には傾斜の緩いハーフパイプ
の模型のような物体が置かれていた。「これがポスターですか?」「そうです」三鷹さん
が胸を張って答えた。「これはいったいどういう構造になっているんですか?」おれが
恐る恐る手を伸ばすと、松川さんがすばやく物体をひっくり返した。「それはですね、
熱で曲げた竹の棒を貼りつけることによって紙が反ったままの状態になるのです」
「はあ…」「それからこの四隅に付けた脚によってこのポスターと壁の間に隙間ができ
ます。そこに電球を入れます。するとこの紙の真ん中にMAKOという字を切りぬいて
ありますので、そこから光が漏れてマコちゃんの名前が浮かび上がるわけです」
「なるほど…」はたして選挙ポスターを反らしていいのか、他の物質で補強していいのか、
光らせていいのか、など様々な疑問がおれの中に生まれたが、どうせ「規則に違反して
いるという認識はなかった」だの「学校側の対応にも問題があった」だのと人権派弁護士
的反論を食らうのは確実なので、黙っていることにした。「藤村さん、ジャッキーのも
面白いですよ」そう言って平沢さんがおれに手渡したのは、英単語カードのような紙の束
だった。右肩に穴が空けられていて、そこに輪が通してあるところもそっくりだ。なんと
なく予想はしていたことだが、それは完全にポスターの体をなしていなかった。「これが
件のパラパラまんがですか?」「はい…」キャノンさんが伏目がちに答えた。

鉄郎「この人達は選挙という名目で遊んでいるみたいだね」
メーテル「こんな調子で選挙を戦えるのかしら? 心配だわ…」
199水先案名無い人:05/01/06 01:26:24 ID:vhuz21gk
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
おれはその束をパラパラとめくってみた。はじめにだぶだぶの服を着た人が立っていて、
そいつに原始人が飛び蹴りを入れるというストーリー(?)だった。「あの…これは一体?」
「これは最近やくみつる先生が力を入れておられる一コマまんが、いわゆるポンチ絵です」
「ああ、歴史の教科書に載っている奴ですね」「はい…今回は原点に戻ってそうした
風刺の要素を取り入れてみようと思いまして…」「この前はパラパラまんがが原点だと
おっしゃっていましたよね?」おれはそう尋ねたがキャノンさんは完全黙秘を決め込んだ。
どうやらこの人はあまりおれの話を聴いていないようだ。「それでこれは何を風刺して
いるのですか?」「はい…フレッシュなマコさんの台頭で古い体制が崩壊するという現象
をゲルマン民族の大移動によるローマ帝国の弱体化になぞらえてみました…」「宮様を
野蛮人にたとえるのはやめてください」どうもこの人たちは自分の表現したいことを優先
させて、選挙のことを忘れているような気がする。「じゃあ、みんなでポスターを張りに
行こう」下川さんの一声でみんな一斉に美術室の外に飛び出していった。姫殿下も御作の
ポスターを手挟んで駆けて行かれた。おれは慌てて後を追った。ポスターを張る場所は
あらかじめ選んであったらしく、作業は順調に進んだ。最後に残った例のオブジェは
図書室前の掲示板に設置することになっていた。「あそこは薄暗いので、光ると目立ち
ますよ」と平沢さんは言った。第1校舎1階の一番奥まったところに図書室はあった。
運動部の喧騒もここには届かない。平沢さんの言うとおり、ここは薄暗く、涼しい。
木々に遮られて窓から日光が入って来ないのだ。さっきまでの暑くにぎやかな放課後の
空気が遠い昔のもののように思い出された。

メーテル「こういう調子で活動される眞子様もちょっと滑稽ね…」
200水先案名無い人:05/01/06 01:31:02 ID:vhuz21gk
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「さて、では始めましょう」平沢さんが工具箱をがちゃんと床に置いた。「皆さん、
見張りをよろしく」そう言うと、平沢さんは工具箱から電動ドリルを取り出し、掲示板に
穴を空け始めた。「な、何を…?」「これを取り付けます」平沢さんは電球付きの小箱を
ねじで掲示板に据え付けた。「穴を空けてしまってもいいのですか?」とおれは尋ねた。
「ポスターの張り方を指定する規則はありませんでした」そう言われると反論しようが
ない。次に平沢さんはオブジェの上下それぞれ2本の脚の間に糸を張り、その糸を∩型の
釘で掲示板に留めた。「できました」平沢さんが例の小箱から垂れているコードのプラグ
をコンセントに差し込むとオレンジ色の光が灯った。“MAKO”という文字が掲示板と
紙の隙間から漏れる光と同じ色に輝いた。「きれいねえ」と下川さんが言った。
「よかった。ちゃんと点いた」と三鷹さんがため息とともに言った。姫殿下は嬉しそうに
ためつすがめつされていた。(しかしかさばるポスターだな…)おれは他の掲示物を
見回した。ふと、隅のほうに安藤さんの選挙ポスターがあるのに気がついた。白地に青い
字だけの地味なデザインだった。「姫殿下、ここに安藤さんのポスターがございます」
とおれはご報告申し上げた。「本当だ。シンプルだな」と姫殿下はおっしゃった。
「シンプルですね」「『正義!』と書いてあるぞ」「『正義!』ははは、そんな大げさな」
「あはは」「ということは姫殿下は『悪!』でございますな」「こやつめハハハ!」
おれと姫殿下が中国4000年の歴史に思いを馳せていると、図書室のドアが開いて1人の
生徒が出て来た。「あ、安藤さん…」と松川さんが言った。「あら、松川さん」安藤さん
と呼ばれた生徒はセルフレームの眼鏡の奥で眩しそうな目つきをして言った。「何してる
の? …ああ、美術部ね」(これが安藤さん…?)おれははじめて見る姫殿下の対立候補
を前にして思った。(安藤さんは“旧式眼鏡っ娘”なり!)

車掌「とても選挙活動とは思えない風景ですね」
メーテル「藤村さんも、お遊びはお遊びと割り切っていると思うわ…」
201水先案名無い人:05/01/06 01:31:36 ID:vhuz21gk
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
安藤さんは近年まれに見るオールド・スクールな眼鏡っ娘であったのだ。「マコさん」
安藤さんは姫殿下を見つけるとすぐに声をかけた。「お話するのははじめてね」安藤さん
は姫殿下の方に歩み寄ると、手を差し出した。姫殿下は一瞬虚を衝かれたご様子だったが、
やがておずおずと御手を伸ばされて、握手をなさった。「ずっとマコさんとお知り合いに
なりたいと思ってたのよ」「はあ…」姫殿下は少し警戒しておられるようだが、安藤さん
はニッコニコだ。「ねえ、その胸に付けている花は何?」「あ、これはもっこうばらです。
美術部のみんなとお揃いで…」「そう…」そう言って安藤さんは美術部の面々を見渡した。
そのときも笑みは絶やさなかったが、おれの顔を見ると目を細め眉根を曇らせた。
(…何だ?)安藤さんは視線をおれの顔から反らすと、再び元の笑顔を浮かべた。「それ
では皆さん、ごきげんよう。マコさん、今度ゆっくりお話しましょうね」安藤さんは最後
まで笑顔のまま去っていった。「ふう」姫殿下がひとつ息を吐かれた。「緊張した…でも
なかなか感じのいい人だったな」「そうね、悪い人じゃなさそう」「選挙のことがある
からマコちゃんに敵対心を持ってるんじゃないかと思ってたけど、そんなことはない
みたいね」美術部員たちは安藤さんを褒めそやしていた。おれと、なぜか下川さんが話の
輪に入れずにいた。「藤村さん、私安藤さんに嫌われてるみたい」と下川さんが囁いた。
「私もそれっぽいです」とおれは言った。「一瞬にらまれたような気がしました」「私も」
と下川さんは言った。「何かあの人怖い」おれと下川さんが共通して持っていて、安藤
さんの癪に触る要素とはいったい何なのだろうか?考えてはみたが、結論は出なかった。

鉄郎「安藤さんって、思ってたより優しそうに見えるよ」
メーテル「安藤さんも性格は良さそうな人ね… 選挙抜きならいい友達になれると思うわ…」
(まだまだ続くのよ… ついでに200番取らせていただきました)
202 ◆baasan..bg :05/01/07 18:24:29 ID:LqymWNoi
私の名はメーテル…。
新星誕生の報告に来た女…。
もしかしたら私があまたいるメーテル図の、最長老かもしれないわ…。
年令カテゴリに関係なく、
おばあちゃんの家だと思って皆さんも気軽に遊びにいらして欲しいわ…。

私の名はメーテル…@50代
http://bubble3.2ch.net/test/read.cgi/cafe50/1105080858/
203水先案名無い人:05/01/07 20:23:04 ID:H4aGbHTG
      }                     }
     }                    /  o ゚.私はメーテル…
.     〉'' ,、,,,__               ノ} 。 :∴ 遂に200まで行った
     i ムツッ=,ニ_゙゙"''‐- 、、,,,__,,..,,,.. -‐'''"/ 。 X,,    わね… 106〜 のスレ
     l {{ ハ` `゚'~`  ,‐-,ニ二ヾ,,_ヽ   /   i'(_,.l\  の流れを説明するわ…
      〉、`ハ    }  ` `゚'゙゙” }}'゙   ,'    ti=ti、iiヽ
.     / ハヽハ  ノ       //    {      ゙ヾヽ}
    / /ハヽヘ  `、_   (Cノ/  /  ハ      ノラ  
   / // } Y゙\ `   Cノイ  /    \    〆' 
. / / / /  ,ゞ,, `-‐ ''´〆⌒ヽ{  ,' ハ   \
 ;''"''ヾノ /_,/  `'' ァ''7/     \l l ヽヾ   \
 ゞ..,,.'' ̄//    ''´ //       \  \ヾ   \

メーテルズ他の呟き(これからもよろしくお願いします…)
106,170(801板),112(お笑い小咄板),113(バカニュース板),119(海外サッカー板)
178(40代板),190(30代以上板),202(50代板),125,159,171

スレ紹介物語形式(メーテルスレでは惑星よ… 上に記したレス番号は除いてね…)
107-201(眞子様を助ける妄想)
204水先案名無い人:05/01/08 20:33:30 ID:kDJU1IZx
私の名はメーテル…。
新星ゴジューイタからきた女…。
車掌さん、ご来場ありがとうございました…。
おかげで即死は…その掟があったのかなかったのかは不明だけれど…免れたわ…。
最長老が集う惑星ゴジューを、今後ともどうぞよろしくお願いします…。
205水先案名無い人:05/01/09 19:50:27 ID:E32bqO6o
(惑星 眞子様を助ける妄想 >201の続き。話は続いています)
結局、その日は美術室でおしゃべりをして終わった。御屋敷に帰って、おれが姫殿下の
ために車のドアを空けようとしたとき、カコ様がいらっしゃった。「藤村さん、お姉様、
ビラが完成したの。見てくださる?」そうおっしゃると、カコ様は姫殿下とおれに1枚
ずつ紙を手渡された。それを拝見したおれの目にまず飛び込んできたのはダブルピースを
されている姫殿下のご真影だった。(姫殿下のご真影は全てチェックしていたつもりだが、
これは見たことがない…ひょっとしてプライベートの?)保存用と観賞用に2枚頂戴して
帰ろうと思った。「ここに書いてある“大義”というのはカコが考えたのか?」と姫殿下
がお尋ねになった。「はい、お姉様。もう一つ“せからしか、あんたはわたしの犬や!”
というのも考えたんだけど…」「そのような言葉は個人的には嫌いではありませんが、
今のままでよろしいかと存じます」とおれは申し上げた。「そうだな。そのほうがいいな」
と姫殿下がおっしゃると、カコ様はズボンのポケットから古びたメモ帳を取り出されて、
何か書きこんでおられた。(しかしこんな立派なビラをよくお作りになったものだ)俺は
何気なくビラを裏返した。「藤村さん!」突然カコ様が大声を出された。「どうして裏
返したの!?」カコ様はすさまじい勢いでおれに詰め寄られた。「え…裏にも何か書いて
あるのかな、と思いまして…」おれがびびりながらそうお答えすると、カコ様はすさま
じい勢いでメモを取り始められた。「そうだ、両面印刷だ!」カコ様はそう言い残されて、
お屋敷のほうへビューっと走ってお帰りになった。「むむむ」姫殿下は唸り声を上げら
れた「文字通り“裏をかく”というわけか…」「えっ!?」おれはびっくりして思わず
大きな声を出してしまった。(ひ、姫殿下がギャグを…)

鉄郎「佳子様も眞子様に、よく協力してるねえ」 車掌「佳子様もなかなかのやり手
 ですね」 メーテル「佳子様もただ者でないことがよーく分かったわ…」
206水先案名無い人:05/01/09 19:50:55 ID:E32bqO6o
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
姫殿下は驚いているおれの顔をご覧になってこうおっしゃった。「今のはどうだったかな?
なかなか面白かっただろう?」「いやはや…なかなかどうして」自分でも何を言っている
のかわからないが、やんごとなきお方のギャグを批評するのは避けた方が無難だ。姫殿下
は上機嫌でお屋敷にお帰りになった。翌朝、車のところで姫殿下はお待ち申し上げている
と、フラフラになられたカコ様がいらっしゃった。「藤村さん…これ…」カコ様の御手に
は両面印刷されたビラがあった。おれはそれをお預かりしながらお尋ねした。「大分
お疲れのご様子ですが?」「うん、出来上がったのが朝方で…」そうおっしゃいながら
カコ様は東鳩ハーベストをポッケから出しあそばされて、重ねたままざくりざくりと
お召し上がりになった。「これッ!」突然、背後から大声がした。「ご飯の後にお菓子を
食べてはいけないと言っただろう!」振り返ると姫殿下がしかめっ面で立っておられた。
カコ様はぴゅーっと走り去られた。今日は姫殿下が守衛室においでになることになって
いた。(「糸己宮さま、パナマで行われた国際トローリング選手権で6位入賞」か…)
新聞の1面には体長4.5mのカジキを前にして満面の笑みを浮かべておられる糸己宮様
の御写真が掲載されていた。お側のクルーたちはてんでにショットガンや謎の棒を手に
しており“キャッチ&リリース”など糞食らえ、というメッセージがびんびんに伝わって
くる。(この“Team SA−YA”Tシャツは姫殿下にお願いして分けていただこう)
おれがカジキの頭をぶん殴る糸己宮様の勇姿を思い浮かべていると、姫殿下と新美さんが
守衛室の窓から御頭を覗かされた。「藤村、今日はバスケ部とバレー部のところに演説を
しに行くぞ」並木道を3人で連れ立って歩いているときに姫殿下はそうおっしゃった。
「バスケ部部長の獄門島さんとバレー部部長の八ッ墓村さんはソフト部のククリさんと
つるんでるらしいのよ」と新美さんさんは言った。

メーテル「本当に佳子様って子供なのかしら? あと、獄門島さんとか八ッ墓村さんとか、
 横溝正史さんの作品の様な名前には驚いたわ…」
207水先案名無い人:05/01/09 19:51:18 ID:E32bqO6o
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「それなら行かないほうがよいのではないでしょうか?」とおれはお尋ねした。「いや、
行くだけ行く」姫殿下はおっしゃった。「だめならすぐに帰ろう。藤村、この前みたいに
熱くなってはいけないぞ」「はい…」恥ずかしい記憶がよみがえって、おれは恐縮した。
バスケ部が練習をしている第1体育館は講堂の隣りにあった。ボールを突く音やバッシュ
の底が床にこすれる音が外に漏れて来ている。「よし行くぞ」姫殿下はたすきの位置を
確認し、手袋をお召しになった。入り口で姫殿下と新美さんは体育館履きに、おれは
スリッパを履きかえると、おれたちはそれぞれの靴を持ったまま熱気のこもった空間に
乗り込んだ。体育館の中は暑い・臭い・うるさいの三重苦の世界だった。窓や扉は全て
開かれているのだが、そこから涼しい風が入ってくることはない。むしろ外気を汚染して
いるのではないかと思われるほどに、殺人的気体が充満している。(帰りてェ〜)おれの
気持ちはすでに萎えていたが、姫殿下と新美さんは2面あるバスケットコートの間を突き
進まれていた。仕方なくおれは付き従うことにした。床に転がっているシャツやタオルや
靴が思い思いに毒の胞子を飛ばしている。(少し肺に入った…)姫殿下は首からストップ
ウォッチを下げた背の高い生徒のそばに立たれた。部長と思しきその生徒は姫殿下を
ぎろりと睨みつけた。「何?」それは明らかに「帰れ」を意味する言葉だったが、姫殿下
は臆することなく用件をお告げになった。「わたしは生徒会長候補のマコでございます。
今日はこちらで演説をさせていただきたいと」「ああ、うちはそういうのやらないことに
なってるから」微妙に自分の責任を回避しながらその生徒は答えた。「そうですか…失礼
しました」そうおっしゃって姫殿下は入り口の方を向かれた。

鉄郎「眞子様の選挙活動も大変そうだね。部活動の最中でもその中に入っていくって
 勇気がいると思うよ」 メーテル「眞子様の選挙活動もなかなかうまく行かないものね…」
208水先案名無い人:05/01/09 19:57:55 ID:E32bqO6o
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
こうなることを予想しておられたのだろう、お顔には落胆の色がなかった。そうした
ところに高潔なお人柄を感じる。だがおれのような凡俗はこのままで引き下がることは
できない。(この局面、肉体的暴力は許されない。だとすれば精神的ダメージを与えるの
が最上!)おれは入り口の方へ歩いておられる姫殿下を追い抜き、振り返りざまに脚を
閉じ膝を曲げた、いわゆるテキサスコンドルキックの要領で宙に舞い、着地すると同時に
上体を床に投げ出した。「申し訳ございません!」おれがそう叫ぶと体育館の中から一切
の音が消えた。しばしの沈黙の後、姫殿下がお声を発せられた。「ど、どうした、藤村?」
おれは目の端で呆然と立ち尽くすバスケ部員たちを認めつつ、さらに大きな声を出した。
「バスケ、ソフト両部における不敬の横行、そうした輩によって姫殿下のお受けになった
恥辱、全てこの選挙責任者藤村の咎にございます!」「いや、別に藤村さんのせいじゃ
なくて」新美さんがそう言い終わらぬうちにおれは次の台詞を吐いた。「この上は職を
辞し、赤羽の地にて小料理屋を開き余生を過ごす所存でございます!」そう言って、おれ
は「あァァァんまりだァァァ」と啼いた。「藤村、そなたが悪いわけではない。そなたの
働きには感謝している。だから泣かないでおくれ」「ううう…もったいないお言葉」
そんな美しい上意下達に新美さんが割りこんできた。「ねえ、外に出て風に当たろう」
そう言って新美さんはおれの腕を引っ張った。姫殿下もおれを立たせようとなさったので、
おれはゆっくり立ち上がり、ふらふらと歩き出した。体育館を出るときに、おれはちらり
と後ろを振り返ってみた。バスケ部員たちはみな一様に不安げな顔をしている。おれは
心の中でクククと笑った。「あそこのベンチに座ろう」新美さんの指差した木陰のベンチ
におれは連行されていった。姫殿下と新美さんの間に座らされたおれはすぐにすっくと
立ち上がった。「あれ?」おれの突然の行動に驚きの声を上げられた姫殿下に向かい、
おれはチベットの巡礼者よろしく五体を地に投げ出した。

車掌「私には藤村さんのお考えが理解できませんよ」 メーテル「藤村さんも必死に選挙活動
 しているのだと思うけど、思いが空回りしている様ね…」
209水先案名無い人:05/01/09 19:58:18 ID:E32bqO6o
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「申し訳ございません!ただいまのは全てこの藤村の芝居でございました!」「えッ!?」
「何と!」おれは面を上げる勇気も湧かなかった。何の予告もなしに芝居を打ったの
だから姫殿下が驚かれるのも当然だろう。だがお叱りを受けるのは覚悟の上だ。「私が
このような芝居をいたしましたのも、バスケ部員たちの行いに抗議をするためでござい
ます。彼女たちの仕打ちがいかに人の心を傷つけるものであるかを彼女たちにわかって
もらいたかったのです」こう言うともっともらしく聞こえるが、本当は悪質ないやがらせ
目的である。「むむむ…」姫殿下は低く唸りあそばされた。新美さんはちらちらと姫殿下
のお顔色を窺っている。姫殿下のお怒りを恐れているようだ。「うーん、本当に藤村が
錯乱したのかと思ったぞ」姫殿下のお言葉におれはいっそう平身低頭した。「なかなか
見事な演技だった」「はあ」なぜかお褒めに与かってしまった。「次もこの調子で頼むぞ」
「次…とおっしゃいますと?」「余勢を駆ってバレー部にも行ってみよう」「…………」
まずい展開になった。さっきは完全なアドリブだったから思い切った芝居ができた。
だからもう一度やれとおっしゃられてもテンションが上がらないし、第一恥ずかしい。
「姫殿下、先ほどのは非常手段でして、また繰り返しても効果は期待できないかと…」
「では今度はわたしが泣こう」「う…」まずい展開になった。おれが泣くのと姫殿下が
泣かれるのとでは周囲に与えるインパクトが違う。何も知らずに見た人は精神的ダメージ
どころかトラウマあるいは懲役を覚悟せねばならない。おれは面を上げ、ご尊顔を拝した。
姫殿下の御眼は芝居への情熱に燃えておられた。(できない…1人の演劇人としてこの火
を消し申し上げることはできない!)だがよく考えたらおれは演劇人でも何でもないので、
少し頭を冷やして、冷静と情熱のあいだ辺り、ややケリー・チャン寄りのテンションで
お答えし申し上げた。

メーテル「藤村さんも大変なことを言っちゃったわね… これからどうなるのかしら?」
(まだまだ続くのよ… >204メーテルさん、連絡ありがとう)
210水先案名無い人:05/01/09 20:59:00 ID:0rmWw3D4
私の名はメーテル…
懐かしアニメ板のスレが移転したので報告しに来たの…
アニキャラ個別板に移ったわ…

わたしの名はメーテル@懐かしアニメ板 2
http://comic5.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1069973088/l50

あと、こちらに新スレがあるけど、大丈夫かしら?

私の名はメーテル・・・@ハウルの動く城
http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/cinema/1104243405/l50
211水先案名無い人:05/01/09 21:57:10 ID:JE4gNBDN
私の名はメーテル…
いつもは既女板に住む女…

メーテルと書きながら、実は時々メタルメナに化けることもあるのよ。
フフ。
相変わらずここは、くだらない書き込みが続くので、ちょっと立ち寄ってみたわ。

212水先案名無い人:05/01/11 21:52:31 ID:RTvyoNJf
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「ではバレー部員がご演説をお断り申し上げた場合は仰せのとおりにいたしましょう」
「うん。その場合わたしが先に泣き、それを見て藤村も泣くと…」(結局おれは泣くのか)
「リサリンはどうする?」「えっ!?」新美さんはすっとんきょうな声を上げた。どう
やら自分だけ傍観者のままでいられると思っていたらしい。「そうねえ…私は」新美さん
の表情からは関わりたくない、帰りたいという思いが読み取れた。だが“開けたら最後、you
can't stop”という言葉もある。もはや後戻りはできないのだ。おれはデビルアイ(透視力
なし)にて新美さんを睨みつけた。「う、じゃあ2人の様子を見て臨機応変にということ
で」新美さんは消え入りそうな声で言った。泣かす、泣かしたおす! とおれは思った。
バレー部の練習場である第1体育館はやはり腐海の毒に覆われていた。部員の数はバスケ
部より若干少ないようだが、コートに入れずにいる部員が多くて通り道がほとんどない。
おれは先払いをして姫殿下を体育館の奥へご案内し申し上げた。「う…」用具室の扉の前
で2人の部員が正座させられていた。両人とも怯え切っていて全体的におばあちゃん化
している。その前に立つのは髪をひとつに結った背の高い生徒、恐らくこれが部長の八つ
墓村さんだろう。その光景の禍々しさに立ちすくむおれに姫殿下が囁かれた。「今から
交渉してくる。そなたたちはあの空いているところで待機しておくれ」姫殿下の指差さ
れたのはコートの内側だった。「姫殿下、あそこはバレー部の練習の邪魔になるかと
思われます」「わたしたちの演技が始まれば、みな手を止めて注目するはずだ。そうで
なければ意味がない」なぜか強気のご発言におれと新美さんは引き下がった。「本当に
やるの?」交渉に向かわれる姫殿下の後姿を見つめながら新美さんが言った。

鉄郎「眞子様も、いろんな部に出かけるんだねえ」 車掌「『腐海の毒に覆われている』
 体育館なんてどんな雰囲気なんでしょう?」 メーテル「殺風景な雰囲気がするわね…
 様子を見てみましょう…」
213水先案名無い人:05/01/11 21:52:57 ID:RTvyoNJf
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「私は姫殿下がなさるのであればお供します。新美さんも1人だけ素のままでいるより
弾けちゃった方が楽だと思いますよ」おれがそう言うと新美さんはうなだれた。(さて
肝心の姫殿下のご首尾はどうだろう?)おれが体育館の奥に目をやると、ちょうど姫殿下
がこちらへ向けて歩いておいでになるところだった。そのお顔には喜悦の笑みが浮かんで
いた。(やっぱりやるのか…)おれの側に立たれた姫殿下はもう演劇モードに入っておら
れた。「また演説を断わられた!」あまりのお声の大きさに体育館が一瞬静まりかえった。
「これでもう3回連続だ!」「はい…」「だがこの身の辛さはどうでもよい。ただそなた
が不憫でならぬ。ふがいない主君のために要らぬ苦労をかけるなあ、よよよ」(まずい…)
冷たい汗が背中をつたうのを感じた。(姫殿下は大根だ!)お声がはっきり明瞭であらせ
られることすら欠点に思えてしまうほどのひどさだ。あらゆる風流を嗜まれる姫殿下に
こんな弱点があるとは夢にも思わなかった。(どうしたらいいんだ…)最良の手は姫殿下
と同じような芝居をすることである。だがリアリズムに毒されたおれの常識がそれを邪魔
する。常識… 今のおれにそんなものが必要だろうか? 全ての価値基準は姫殿下が中心
なのではなかったのか?姫殿下のご意向に相反する常識などかなぐり捨てろ! 美輪明宏
に「天草四郎の生まれ変わりって、あれ嘘でしょ?」と言ってやれ! おれは謎の怪鳥音
を発しながら、市場を駆け抜けるジャッキーのごとく走り出した。必死でおれの進路から
逃れようとしている部員たちは往年のスタン・ハンセンの入場並みにガチだった。おれは
壁の梯子を登り、屋根に近い窓の前に立つと、こう叫んだ。「姫殿下、姫殿下が宸襟を
悩ませておられるのも全てこの藤村の不徳の致すところにございます!本来ならば死罪を
賜るところですが、そのようなお手間をおかけ申し上げることさえ勿体のうございます!
藤村はここから飛び降りて果てます! おろろーん」

鉄郎「眞子様が、演説をするのも一苦労だね」 メーテル「藤村さん、ちょっと考え過ぎじゃ
 ない? 心配だわ…」
214水先案名無い人:05/01/11 21:53:22 ID:RTvyoNJf
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
ここから飛び降りても死ぬわけがないが、そうした常識的な判断はもうできなくなって
いる。「藤村! 死んではならぬ! 死んではならぬぞ! おろおろ」これまた卒業式の
呼びかけ並みにひどい。(次の展開は新美さんに期待するしかない!)おれは眼下に見
下ろす体育館に新美さんの姿を探した。新美さんは姫殿下を遠回しに見ているバレー部員
の中に紛れて、ぼんやりとおれの方を見上げていた。だがおれと目が合うとすばやく視線
を逸らした。(演じるのです! マヤ!)おれが月影先生的毒電波を発すると、新美さん
は頭を抱え、瞼をぎゅっと閉じた。が、次の瞬間立ち上がって梯子へダッシュした。
「藤村さん、私も死ぬ! 死ぬナリ!」例のチョンマゲロボの悪影響からか文法的には
誤っているが、その熱々の侍スピリッツは充分に伝わってきた。(そうだ! 姫殿下の
演劇空間においては命を絶つのに理由など必要ないのだ!)新美さんは梯子を駆け上り、
おれの隣に立った。「2人とも死なないでおくれえ、えええ」姫殿下がそうおっしゃった
のは、ダチョウ倶楽部で言えば「押すなよ!」、すなわちGOサインだ。おれと新美さん
は目を合わせた。もはや打ち合わせなど必要ない。「2人の恋は清かった。神様だけが
ご存知よ。姫殿下、藤村はもう走れません!」「地球は青かった。マコリン、さらばで
ござる!」もう設定すら存在しない。おれと新美さんは虚空に飛び出した。「あっ」
バレー部員たちが息を呑んだ。おれたちが飛び降りたのは恐らく建物の3階くらいの高さ
だ。北国の血がそうさせたのか、おれはテレマーク姿勢を取っていた。(いける!これで
着地の衝撃を吸収することができる!)着地した瞬間、膝・腰・首に激痛が走った。
「ぎゃっ」おれは痛みにのたうちまわった。どうやらテレマーク姿勢は垂直落下には向か
ないようだ。

メーテル「藤村さんも新美さんもやることがメチャクチャね… こんな調子で選挙活動が
 出来るのかしら?」
215水先案名無い人:05/01/11 21:58:51 ID:RTvyoNJf
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「藤村!」姫殿下がおれの側に駆け寄っておいでになった。「藤村、死なないでおくれ」
おれはゆっくりと目を開いた。「おお、藤村!」「あれ? ここは天国ですか?」お約束
の台詞だ。「マコリン…」新美さんがこちらに這い寄ってきた。「何と! リサリンも!」
「きっと神様が“生きて選挙活動を続けよ”とおっしゃっているのだわ」「そうとも取れ
ますね」少しずつ素に戻りつつあったおれはそう言った。「ご覧、日が昇る…」姫殿下が
おれと新美さんの肩に御手を置かれておっしゃった。「きれい…」どうやら新美さんにも
見えてしまっているようだ。「姫殿下」あちら側から戻っておいでにならない姫殿下に
おれは囁き申し上げた。「このあたりで舞台をお下りになられた方が余韻を残すことが
できてよろしいかと…」「そうしよう」姫殿下はふわふわした御足取りで体育館の出口に
向かわれた。おれはバレー部員の方を振り向いて言った。「皆さん、マコ様に清き一票を
よろしくお願いいたします!」ようやくここに来た目的を果たすことができた。姫殿下は
新美さんと何かを囁きあいながらくすくすと笑っておいでだった。

次の日の朝、おれは講堂の向かいにある木陰のベンチに座っていた。こんな早い時間
なのに講堂の白い外壁が目に焼きつくほど日差しが強い。ベンチ横の木では蝉が嫌がらせ
としか思えないほどうるさく鳴き、その声の途切れに校長先生のお話が講堂の中からぼん
やりと響いてくる。中学3年の夏、保健室登校をしていた頃を思い出した。(それにして
も本当にやるのかな、直訴?)直訴はこの朝礼が終わった後、講堂から出てくる生徒で
出口付近が混雑しているのを見計らって決行されることになっていた。

車掌「こんなことをしていたら、選挙活動にはかえってマイナスになるような気がするの
 ですが」 メーテル「もう眞子様も藤村さんも自分に酔っちゃっているみたいね…」
216水先案名無い人:05/01/11 21:59:20 ID:RTvyoNJf
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
手順としては、まず直訴役の下川さんが講堂から抜け出して、校舎の陰に隠してある直訴
状を持ってスタンバイする。朝礼が終わると生徒たちは3年→2年→1年の順に講堂を
出ることになっているので、2年生の部員2人は遅れて、姫殿下を含む1年生の3人は
早めに出る。姫殿下以外の4人は下川さんの「直訴」の声を合図に姫殿下を取り囲んで、
姫殿下の周りにスペースを作る。おれはそこに入って、走って来る下川さんを止める。
そこで姫殿下が直訴状をご覧になり、民の声をお聞き入れになるのである。おれはその
行為自体が持つ不穏な性格のためにこの直訴に反対してきたが、今では姫殿下の演技力に
対する懸念の方が大きくなっていた。(せめて観ている人にヘタウマくらいには思って
もらいたいが…)おれが観月ありさのレコーディング・スタッフのように悩んでいると、
下川さんが扉のわずかな隙間からすべり出て来た。下川さんはおれと目を合わせると、
にっと笑い、校舎の裏手に向かった。しばらくすると講堂内が騒がしくなり、少しずつ
生徒たちが出口から吐き出されていった。やがて美術部員たちと姫殿下が出ていらっしゃ
って、不自然にうろうろしておられた。(そろそろ行くか…)おれがベンチから腰を
上げたそのとき、下川さんのでかい声が響いた。「直訴ッ!」おれは即座に下川さんの
隠れた場所に目をやった。しかしそこに下川さんの姿はなかった。「上だ!」誰かの声が
して、見上げると校舎3階の窓から直訴状を挟んだ棒を手にした下川さんが顔を出して
いた。「3年A組下川のり、直訴ッ!」そう叫ぶと下川さんは窓の外に身を躍らせた。
「うわあっ!」「いやあぁぁぁ!」生徒たちが悲鳴を上げた。(パ、パンツ丸見えだッ!)
ちなみにパンチラ400戦無敗を誇るおれの動体視力によってそのパンツは白とグレーの
ボーダー柄であることが判明した。

メーテル「こんなこと… 一般の生徒達に投げかけるメッセージとしては一か八かの賭よ…
 あんまりふざけない方がいいような気がするけど…」
217水先案名無い人:05/01/11 21:59:49 ID:RTvyoNJf
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
すさまじい音とともに下川さん(パンモロ)が着地したのは自転車置き場の屋根の上
だった。無残にへこんだ屋根から飛び降りると、下川さんは姫殿下めがけ突進してきた。
「ぎゃあぁぁぁ」逃げる人が入り乱れて牛追い祭りのようになっていた。おれはそれを
掻き分けて姫殿下の下へ馳せ参じた。「藤村、来るぞ!」姫殿下は衝撃に備えて身構え
られた。下川さんは真っ二つに裂けた人の海の中を一直線に駆けて来る。エディー・
マーフィーのマシンガントーク並みにノンストップ間違いなしだ。(果たして止められる
か?)おれはプロレスラー永田さんの名著『ちぎっては投げ』(民明書房刊)に書いて
あったことを思い出した。この書は脊椎動物最強の男、永田さんが自らの技を分かり
やすく解説した格闘技のバイブルである。
それによると、タックルの破壊力=体重×速度×覚悟 であるという。
今の状況で言えばおれの方が体重は大きいが速度は完全に下川さんの方が上。とすれば
おれは覚悟の面において相手を圧倒するしかない。(しかし…どうやって今以上の覚悟を
決めればよいのだッ!?」)「覚悟」という言葉は「あきらめ」と同じ意味で使われて
いるが、原義は「過ちや迷いから覚める」ことであるという。つまりは物事を正しく認識
するということだ。さて現在の状況を正しく認識すればどうなるであろうか。この「直訴」
というシチュエーションはあくまでも虚構に過ぎない。実際には女子中学生が訓練された
護衛隊隊員に向かってきているのである。実力は確実におれの方が上だ。だからおれは
若い衆に胸を貸す関取のような心構えで事に臨めばいいのである。それが覚悟だ。

鉄郎「こんなことやって、下川さんや藤村さんは大丈夫なのかなあ?」
メーテル「私は心配よ… 悪いイメージをもたれなければいいんだけど…」
(まだまだ続くのよ… >210メーテルさん、連絡ありがとう…)
218水先案名無い人:05/01/13 20:30:35 ID:dAcDWM0c
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
おれは腕を広げ、足で地を強く踏みしめた。「よし、来いッ!」次の瞬間、おれの体は花
の終わったあじさいの茂みに突き刺さっていた。「うぐー、うぐー」急所のひとつである
水月をしたたかに打たれたため、呼吸ができない。何とか身を起こして茂みから這い出た
ものの、そこで力尽きてばったりと倒れこんだ。(ガッツがたりない!)おれは姫殿下に
お助け願おうと、姫殿下のお顔をチラ見し申し上げた。姫殿下はおれの顔をご覧になり、
御眼をかっと見開かれた。“休まず攻めよ”の合図だ。(非情ッ…選挙とはかくも非情な
ものかッ!)おれはふらふらと立ち上がり、姫殿下と下川さんの間に割って入って、打ち
合わせどおりの台詞を吐いた。「ギョホギョホ、ギョホ」言葉にはならなかったが、この
状況下では上出来だろう。「もうよい、藤村。どれ、少し読んでみよう」姫殿下のお許し
をいただくまでもなく、おれは崩れ落ち、地に伏していた。「何と! 皆が部活動の規制
緩和を望んでいるとは知らなんだなあ、あああ」姫殿下のアレなお芝居が続いていたが、
おれはよろめきながら先のベンチに戻った。「あれ?藤村さん、こんなところで何してる
の?」堀本先生がおれの前に立っていた。「眉間から血が出てるけど大丈夫?」そう
言われて眉間に手をやると確かに血が出ていた。「これは血じゃない…汗だ」「いや、
絶対血だって」おれの前方では美術部員たちがビラを撒いていて、その中心におられる
姫殿下はますます熱のこもった演技をされていた。「本当にごめんね。つい力が入っ
ちゃって…」放課後の美術室で下川さんが言った。「気にしないでください。鍛えてあり
ますから」とおれは多少の見栄を張りつつ言った。「今回は部長と藤村が体を張って
くれたおかげで大成功だったな」と姫殿下がおっしゃった。

鉄郎「藤村さん、下川さん、大丈夫かなあ?」 車掌「眞子様のアピールもこれでいいの
 でしょうか?」 メーテル「PRをするには、ちょっと派手すぎるパフォーマンスね…」
219水先案名無い人:05/01/13 20:31:00 ID:dAcDWM0c
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「そうね。ビラも100枚全部配れたし」と平沢さんが言った。「藤村さん、傷はもういい
の?」と三鷹さんがおれに尋ねてきた。「大丈夫です。保健室で治療してもらいました
から」おれがそう言うと、下川さんがおれの胸を拳で軽く突きながら言った。「本当に
心配したんだゾ」「何で棒読みなんですか?」この人は内心おれのことを笑っているのだ
と確信した。この日は姫殿下が美術部に出られたので放課後の選挙運動はお休みだった。
報告書の字が汚いとよく怒られるおれは下川さんに書道を習うことにした。「そうそう、
ゆっくり力を抜いて、払う」おれは下川さんの書いてくれた手本を真似して筆を動かした。
「こうですか? わかりません!」「うーん、“辞”はいいけど“表”がね……ちょっと
バランス悪いかな」おれの隣では姫殿下が静物画をお描きになりながら、キャノンさんと
かみ合わない会話をされていた。PCの前では松川さん、三鷹さん、平沢さんが何か議論
していた。部活動に参加した経験のなかったおれは部活動の楽しさに遅ればせながら
目覚めつつあった。土日は休みだったので、下川さんに負けない体を作るためジムに
行こうと思っていたのだが、元同僚たちからのメールに返事を書くのに忙殺されて
しまった。彼らはかつて共に姫殿下を長と戴く部隊で海の向こうでドンパチやらかした
仲間である。当然彼らは熱狂的な姫殿下信者である。その部隊の解散後「海蛇会」という
一種の同期会が結成された。会長はもちろん姫殿下であらせられるが、なぜかおれが幹事
に任命された。その理由は後になってわかった。おれの役目は姫殿下ニュースを発信する
ことだったのだ。そんなわけでおれは姫殿下の御身辺で起きた出来事を文書にしてメール
で送っていたのだが、今回の選挙の件は異常に反響が大きかった。その多くはなぜ姫殿下
がド平民の審査を受けねばならないのか、という怒りのメールだった。

鉄郎「藤村さんも『ちょっと一休み』ってところだね」 メーテル「藤村さんは眞子様の熱狂
 的な信者だったのね…」
220水先案名無い人:05/01/13 20:31:22 ID:dAcDWM0c
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
仕方ないので、おれは近所の図書館に行って教育に関する本を借りてきて、中等教育に
おける生徒会選挙の意義について論じた。日曜日の昼過ぎにようやく全員への返信が
終わりほっと一息吐いたとき、電話が鳴った。それは母からの電話だった。母はおれが
やんごとなき方々の御前で粗相をしていないか常に心配している。おれは選挙のお手伝い
をしていることを話した。もっとも姫殿下のご学友が出馬したということにしておいた
のであるが。「あんたも立派になったね」と母がため息混じりに言った。「そうかな?」
「そうよ。だってあなたのお祖父ちゃん、選挙で物もらって捕まったんだから」
「ええっ!?」「町長選のときにね、寄り合いに出たら日本酒をもらって、それでそこに
いた人が全員捕まってねえ」「マジかよ…」「でも連れて行かれて、仕方なく受け取った
んだって怒って警察の人ともめてねえ。結局厳重注意で済んだんだけど」日本が高度経済
成長を遂げていたときに、おれの祖父は片田舎で警官相手に逆ギレしていたのだ。自分が
今この職に就いているのはほとんど奇跡なのだということを実感した。おれはさらなる
余罪を追及しようとしたが、玄関のベルが鳴ったので電話を切り、ドアを開けた。おれ宛
の宅急便だった。送られてきた箱は掛け軸を入れる箱のように細長かった。差出人は
「海蛇会」のメンバーだった。開けてみると折り鶴が数珠繋ぎになったものが入っていた。
同封の手紙には「ひとつひとつ思いを込めて折りました」と不気味なことが書かれていた。
夜までに同じような折り鶴が10箱と、海外派遣組からの応援メッセージを寄せ書きした
日章旗が届いた。どうやらおれの家を私書箱か何かと勘違いしているようだ。部屋を占領
したこれらの献上物を見ながら、姫殿下のお側にお仕えしたものはこれほどまでに姫殿下
をお慕い申し上げているのに、どうして選挙運動はままならぬのだろうと思った。

メーテル「藤村さんが今まで苦労してきた様子が良く分かるわ… 意外な過去を持っていた
 のね…」 鉄郎「藤村さんって、色々な意味で変わった人なんだなあ」
221水先案名無い人:05/01/13 20:35:15 ID:dAcDWM0c
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
月曜日、献上品を待機室のロッカーにしまおうとしたとき、三井隊長が目ざとくそれを
発見した。「藤村、何だそれは?」おれは海蛇会のことから順を追って話した。おれの話
を聴いている内に隊長はなぜか涙目になっていた。「お前の戦友は本当に姫殿下をお慕い
申し上げているんだな」「はい、私も含めて皆、姫殿下がいらっしゃったから日本に
帰って来られたと思っております」おれがそう言うと隊長は大きな手で目頭を押さえた。
「感動した!」「はあ…」「おれも鶴を折って、お前の戦友たちと同じ思いを分かち合い
たい!」ここまで力強い折り紙宣言も珍しい。「折り紙を買って来る!」そう言い残すと
隊長は外へ飛び出していった。あんな強面の男が折り紙を大量に買ったら、文房具屋は
きっと悪質な嫌がらせだと思うだろう。ご登校の車中、海蛇会の仲間たちから届いた献上
品のことを申し上げると、姫殿下はことのほかお喜びになった。「応援してくれる皆の
ためにも頑張らなくては」今でさえ全国の恵まれない部員たちのために戦っておられる
のに、このお方はさらに選挙とは何の関係もない成人男子30人を背負いこまれたのだ。
「ところで藤村、昨日リサリンから電話があったのだが、この前バスケ部で痛い目に
あっただろう?」「はい、嫌な思い出です」「あの時はゆっくり体育館に行ったな」「はい、
姫殿下と新美さんに守衛室までご足労いただきまして、それから体育館に向かいました」
「それがな、リサリンの知り合いのバスケ部員から聞いた話によると、あの怖い獄門島
さんを含め3年生は少し遅れて練習に来るらしいのだ」「はあ…」「ところが1、2年生
は練習の準備をするために早めに来る。それに合わせて演説をしに来るのはどうか、と
いうのだ。1、2年生の中にはわたしの話に興味を持っている人がいるらしい」

車掌「眞子様も次の演説プランを考えているようですね」 メーテル「今度はうまくいくと
 いいんだけど… どうなるかしら?」
222水先案名無い人:05/01/13 20:35:49 ID:dAcDWM0c
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
バスケ部には明らかに姫殿下に対して敵意を抱く者がいることだし、おれの拙い演技を
披露してしまった場所でもある。できれば二度と足を踏み入れたくないが、姫殿下は
お出ましを願う臣民の声を無視することなどおできにならないお方である。「お供いたし
ます」「うん、ありがとう」終鈴がなったらすぐに第1体育館前に集合と決まった。
体育館の前で姫殿下をお待ちしていると、バスケ部員らしき生徒が何人も体育館の中へ
駆け込んでいった。(後輩は大変だなあ…)皇室と臣民の間に存在するもの以外の身分制
を一切認めないおれが平等について考えていると、姫殿下と新美さんがおいでになった。
新美さんは演説台を抱え、姫殿下には白い長手袋にたすきを御着装されていた。「よし、
行くぞ!」一同 「おー^^」一向は勇躍体育館に飛び込んだが、靴の脱ぎ履きでその
勢いはすぐに削がれた。体育館の中では15人ほどの部員たちが床やボールを磨いていた。
新美さんがモップをかけている部員の1人に話しかけると、すでに話が通じていたようで
我々を館内でもっとも涼しい、開け放たれた非常扉の前に案内してくれた。他の部員達も
作業を中断して集まって来た。「姫殿下、そろそろ出御を…」「よし」新美さんが演説台
を据え付けると、姫殿下は体育館履きをお脱ぎになり、台に上がられた。「皆様、
こんにちは。わたくしはこの度生徒会長に立候補いたしました、マコでございます」
姫殿下の御演説は順調に進んだ。「…ですからそうした交流の中で学園生活をより豊かな
ものに…」最初の頃よりも御演説が堂に入っておられる。これを拝聴すれば皆姫殿下に票
を投じたくなるだろう。「あんたたち! 何やってんの!」突然、体育館中に怒号が鳴り
響いた。

鉄郎「また、何かハプニングがあったようだね」 メーテル「どうもその様ね… 1,2年生
 は素直に見えるけど…」 車掌「多分3年生が来たんじゃないでしょうか?」
223水先案名無い人:05/01/13 20:36:49 ID:dAcDWM0c
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「げっ! 獄門島さん!」入り口にはリバウンドに強そうな獄門島部長とその取り巻きが
立っていた。「この前言ったことがわからなかったようね…」「違うんです! 違うん
です!」新美さんが必死で弁解をしているが、動揺し過ぎで何を言っているのかよく
わからない。「姫殿下、ここは私が食い止めますからお逃げください」おれはそっと囁き
申上げた。「しかし…」「私にお任せください」「殺す!」叫び声に振り返ると獄門島さん
が突進してきていた。「姫殿下、お早く!」おれは姫殿下の方を振り向かずに申し上げる
と、藤村式格闘術“誘い涙の構え”を取った。不退転の意思の現れだ。(おれの後退の
ネジは姫殿下にお預けしてあるんだッ!)「来い!」だが近付いてきた獄門島さんの顔は
変身したフリーザの後ろから2番目のそれ(長いやつ)と同じくらい恐ろしかった。
「うわあっ、駄目です! 姫殿下、ネジを! ネジをお返しください!」「藤村さんが
壊れた!」「逃げるぞ!」姫殿下のお声で我に帰ったおれは非常扉に向かって走り出した。
途中で演説台と姫殿下の御靴を拾うことも忘れなかった。「ぎゃあああああ」新美さんが
半狂乱であさっての方角へ走って行った。「藤村! リサリンが!」「彼女は囮になる
覚悟です(知らんけど)!彼女の遺志(死んでないけど)を無駄にせぬためにもお逃げ
ください!」「わかった!」姫殿下とおれは再び走り出した。開け放たれた非常扉の外は
草むらになっていて、1mほど先に金網フェンスがある。その向こうは初等科のグラ
ウンドだ。そこまで行けば獄門島さんも追いかけては来ないだろう。姫殿下とおれは金網
に飛びついた。だがスリッパを履いていたせいで、おれは足を滑らせて地面に落ちた。
「ぎゃっ」「藤村!」姫殿下は金網の向こう側に着地しておられた。「姫殿下、お逃げ
ください…藤村死すとも自由は死せず!」「藤村、後ろだ!」振り返ると獄門島さんが
鬼の形相でおれに飛びかからんとしていた。

メーテル「獄門島さんも恐ろしい人ね… もし、私に向かってきたら本気で押さえつけないと
 収拾がつかなくなりそう…」(まだまだ続くのよ…)
224水先案名無い人:05/01/15 20:04:51 ID:Aj94G2+u
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「わあっ」おれはスリッパを放り出して金網を駆け上り、殉職を免れた。しかし金網を
乗り越えようとしたそのとき、フェンスが揺れて俺は『ジュラシック・パーク』のガキン
チョよろしく吹き飛ばされた。グラウンドに叩きつけられて、もと来た方を見ると、
獄門島さんの体当たりでおれの居た辺りの金網が大きく凹んでいた。おれはカカカと笑い、
姫殿下にご報告申し上げた。「姫殿下、ご覧になりましたか?相手の攻撃を利用して距離
を稼ぎました。これぞ忍法“肉を切らせて骨を断つ”でございます」「…骨は断てな
かったな」姫殿下がぽつりと呟かれた。「二度と来んな、ボケッ!」と獄門島さんが吐き
捨てるように言った。「絶対行く! 今夜にでも!」と俺は言い返しておいた。姫殿下と
おれはグラウンドを横切って歩いた。初等科の通用門は校舎の向こうにあるので、放課後
のグラウンドは閑散としていた。「まさかこんな形で母校に戻って来るとは思わなかった
な」と姫殿下が苦笑いとともにおっしゃった。「凱旋とはいきませんでしたね」と俺は
ひっくり返した演説台の中に靴をしまいながら申し上げた。姫殿下は俯きながらおれの先
を歩いておられたが、突然笑い声を上げられた。「しまった、靴下のまま来てしまった!」
姫殿下の驚かれぶりにおれも思わず笑ってしまった。「お靴はお持ちしましたのでご安心
を」「ありがとう。よし、こうなったら靴下も脱いでしまおう」そうおっしゃると、姫
殿下は紺のハイソックスをお脱ぎになり、くすぐったそうに地面に御足をお付けになった。
「ふふふ、くすぐったい」姫殿下はお首をすくめられながらゆっくりと地を踏みしめら
れた。おれも靴下を脱いで裸足になってみた。「いてててて」小石が足の裏に突き刺さ
って痛い。「藤村、大丈夫か?」姫殿下が心配そうなお顔をされている。「大丈夫です…」
そう申し上げたが、内心内蔵でも悪いのではないだろうかと不安になった。

鉄郎「藤村さん、獄門島さんにやられちゃったみたいだね」 メーテル「獄門島さんも、
 ちょっとやりすぎだと思うわ…」
225水先案名無い人:05/01/15 20:05:16 ID:Aj94G2+u
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「あのあたりに水道があるからそこで足を洗おう」姫殿下が初等科の校舎の方を指差さ
れた。おれはおっかなびっくり歩を進めたが、姫殿下はぺたぺたとテンポよく歩いて行か
れた。姫殿下が御足を洗っておられる間、おれは長手袋とハンケチを捧げ持っていた。俺
が演説台に腰掛けられた姫殿下にハンケチをお渡ししたとき、ランドセルを背負った一群
の小国民たちが姫殿下のもとに駆け寄ってきた。「あーっ、マコ様だマコ様だ」彼ら彼女
らはあっという間に姫殿下を取り囲んだ。するとそれを見た生徒がさらに寄って来ると
いう悪循環。みるみるうちに50人ほどの大集団になってしまった。演説台の上にお立ち
になった姫殿下はその中心で頭2つ分くらい突出しておられた。「マコ様、どうして初等
科にいらっしゃるの?」1人の少女の質問に姫殿下は少し困った顔をされたが、すぐに
笑顔に戻られた。「今日は選挙運動をしに来たのですよ」そう姫殿下が優しくお答えに
なると、初等科の生徒たちはざわついた。「なんで初等科でやるんですか?」と別の生徒
がお尋ねした。「それはね、皆さんにも関係のある大事なことだからですよ」と姫殿下は
お答えになった。よく考えてみると姫殿下のここまでのご発言はすべてはったりなのなの
だが、そのように聞こえないのはその鷹揚さゆえであろう。そんな公開質問会をひとり外
から眺めていると、不意に背後から「ほひー」というどこか懐かしい音がした。振り返る
とそこにはカコ様が立っておられた。「こんなところで何やってるの?」カコ様は少々
呆れ顔でそうおっしゃった。カコ様は姫殿下を中心とした生徒の群れをご覧になりながら、
ころりと口の中で何かを転がされた。それからお口をとんがらかせあそばされて、
「ほひー」という謎の音を発せられた。「あの…それは一体?」「笛ラムネ。藤村さんに
も1個あげる」「あ、ありがとうございます」カコ様が胸の御ポッケから取り出された
小さな包みをおれは恭しく拝受した。「吹いてみて」「は、はい、それでは失礼して…」
おれはラムネを口の中に放り込むと早速それを唇にあてがい、息を吹いた。

メーテル「眞子様も初等科に戻られて、落ち着きを取り戻したようね… 安心したわ…」
226水先案名無い人:05/01/15 20:05:41 ID:Aj94G2+u
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
カコ様はしばし黙考された後、おっしゃられた。「スリッパをなくしたのはよくないわね」
「そ、そうですね。学校の備品ですからね。後で探して参ります」「駄目よ!」 突然
おっしゃられたカコ様の発言に驚いたおれは恐る恐るお尋ねした。「な、何か問題でも
ございましたでしょうか?」「藤村さん、なくしたものを探しに行くのはとても危険な
ことなのよ。そのものがなくなったのは藤村さんの不注意のせいではなくて誰かの悪意に
よるものかもしれないから」「はあ」カコ様の勢いに押されておれは間抜けな声を出した。
「今回のケースでは藤村さんに悪意のある者がいるのは明らかなわけだから、いっそう
危険よ」「うう…」おれはその場に崩れ落ちた。「カコ様、私はどうすれば? お守り
などお持ちではありませんか?」「持ってない。わたしはそういうの信じてないから」
カコ様の意外なお言葉に少し心が軽くなった。「そ、そうですよね。呪いや霊などやっ
ぱり存在しませんよね」「いや、わたしの信じてないのはお守りの方」「え?」「神様とか
人の悪意とか霊とか、そういうものに対抗できるお守りなんてないってこと」「…………」
「呪いは絶対あるわよ。間違いなく」「そ、そんな…」絶望に身をよじるおれを尻目に
カコ様は笛ラムネにて軽快な音色を発せられた(ほひー)。「これッ!」突然姫殿下の
お声が響いた。振り返ると演説台の上の姫殿下がこちらをご覧になっていた。「カコ! 
学校帰りにお菓子を食べてはいけないとi言っただろう!」カコ様はぴゅーっと走って
行かれた。おれが呆然と立ち尽くしていると、姫殿下は演説台をお下りになり、こちらに
歩いておいでになった。「まったくあの子は…どうした? 顔色がよくない」姫殿下が
そうおっしゃるので、俺は慌てて表情を取り繕った。「いえ、あの…新美さんの安否が
気になるものですから…」おれが適当なことを申し上げると、姫殿下も少しお顔を曇らせ
られた。「そうだな。中等部に戻ってリサリンを探そう」

車掌「佳子様も意外と心配性ですね」 メーテル「藤村さんも佳子様の前ではタジタジね…」
227水先案名無い人:05/01/15 20:11:18 ID:Aj94G2+u
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
姫殿下とおれは人目につかない物陰のフェンスを越えて中等科の敷地に戻った。「もしか
したらリサリンは囚われの身になっているかもしれない」姫殿下のご提案で第1体育館に
行って様子を伺うことにした。舗装されていない裏道を通って体育館の裏手まで行くと、
暗く湿った草むらの上、雨上がりの道に落ちている軍手のようにぺしゃんこになった生徒
が1人転がっていた。「リサリン!」それは図らずも人間デコイとなって我々を逃して
くれた新美さんの変わり果てた姿だった。「うう…マコリン…」新美さんが涙でマスカラ
がデビルマン化した瞼をうっすらと開けた。「リサリン、大丈夫?」「私は大丈夫…マコ
リンは?」「うん、リサリンのおかげで逃げ切れたから…」起き上がろうとする新美さん
を助けながら姫殿下がおっしゃった。おれはそれをお手伝いしながら、「一体誰がこんな
ことを…」と義憤に燃えるふりをした。「獄門島さんが“ナガタロック17”を私に…」
「ナガタロック17!?」おれは驚きのあまり大声を上げてしまった。「知っているのか、
藤村?」「はい、ナガタロック17とは最強レスラー永田さんの必殺技でございまして、
首・肩・肘・膝・足の小指を同時に破壊する殺人サブミッションでございます」「恐ろし
げな技だな…」姫殿下も険しい表情を浮かべられた。ちなみにナガタロック17はその
あまりの破壊力のため真似をして相手に怪我をさせるチビッコが続出、憂慮した永田さん
の申し出により、現在テレビ放送される試合にはモザイクが掛けられている。「ごめんね
マコリン、足手まといになっちゃって…」声を震わせる新美さんに、姫殿下は帰る前の晩
のドラえもんのように黙って肩を貸しておられた。その後、学食でアイスを食った新美
さんは全回復した。

鉄郎「うわあ、新美さんはひどい目に遭った様だね」 メーテル「でも、新美さんもよく
 アイスを食べるだけで回復するものだと感心するわ… 大した人よ…」
228水先案名無い人:05/01/15 20:11:44 ID:Aj94G2+u
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
次の日の朝、おれは車の前で姫殿下をお待ち申し上げていた。「おはよう…」いつも
どおりの時刻にお屋敷からおいでになった姫殿下は浮かない顔をしておられた。
「おはようございます。あの…どこかお加減でも?」「うん、実はちょっと心配事が
あって」「なるほど…下校する生徒に向けての街頭演説ですか…」走り出した車の中で
おれは腕を組んだ。「うん、カコに言わせると『普通の演説では誰も足を止めてくれない』
と…」「そうですねえ…」確かに駅前などで行われている演説に出勤・退勤する人々が
立ち止まるのは見たことがない。「どうやったら皆に話を聴いてもらえるだろう?」
姫殿下のお尋ねにおれは頭をフル回転させた。そのときふと以前ニュースで見たさる南米
の国の選挙の映像を思い出した。「姫殿下、外国の話ですが、バンドの演奏と演説が
セットになった選挙運動を見たことがございます」「なるほど、音楽か…それなら確かに
皆の耳目を集めるな」姫殿下は小さく何度も頷かれた。「候補者がメッセージを歌に
乗せて伝えるのかな?」「いえ…普通のポップソングを演奏したものと記憶しております」
「しかし、人前で歌を歌うのは緊張するな…」何だか大事な部分で食い違いが生じている
ようだ。「姫殿下、別に姫殿下御自ら歌をお歌いになる必要はございませんが…」「でも、
人に頼むわけにもいかないだろう?」姫殿下の高邁な責任感が発動してしまった。
(ていうか、おれ“歌を歌う”なんて言ったっけ?)「バンドは…そうだ、同じクラスに
吹奏楽部の子がいるからそこに頼んで…曲は何がいいかな?」姫殿下リサイタルの計画は
もう固まってしまったようなので、おれは黙って姫殿下のファンタジーをお聴きすること
にした。

車掌「今度は眞子様のリサイタルですか。大人の世界では考えられない選挙活動ですね」
メーテル「でも、こういうのもいいかと思うわ… 子供らしくて…」
229水先案名無い人:05/01/15 20:12:07 ID:Aj94G2+u
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
姫殿下が演説会場に指定された大掲示板前広場は騒然としていた。もともと放課後になる
とこの場所は下校する生徒で溢れるのだが、今日は立ち止まっている生徒が多いせいで
いつもより混雑している。彼女たちはみな音合わせをしている吹奏楽部の動向を注目して
いるのだ。吹奏楽部員は姫殿下の演説台をぐるりと囲む格好でスタンバイしている。金管
楽器の輝きは禍禍しい妖気を放ち、これから出来する事態を暗示しているかの様である。
おれが離れた場所からその光景を眺めていると、楽団の隅におられた姫殿下が俺を手招き
された。走ってそちらに向かうと、それを見た指揮者役の生徒がおれの後からやって来た。
「新井さん、先ほどお話した護衛隊の藤村です。藤村、こちら吹奏楽部部長の新井さん」
姫殿下のご紹介に与かり、おれは一礼した。指揮者の生徒はぺこぺこと頭を下げながら
自己紹介した。「私、吹奏楽部部長を務めさせていただいております新井でございます。
この度は私たちに貴重な機会を与えていただきまして部員一同心より感謝している次第で
ございまして…」最後の方はしどろもどろになっていたが、おれの思いつきに付き合わ
されて迷惑している様子ではなかったのでほっとした。「藤村さんは何か楽器やるの?」
聞き覚えのある声がしたので振り返ると、小太鼓を抱えた下川さんとシンバルを両手に
持った平沢さんが立っていた。下川さんは小太鼓を「たたんっ」と叩き、平沢さんは
「じゃーん」とシンバルを鳴らした。「打楽器で威圧するのは止めてください」言い
返したおれの言葉に下川さんが舌打ちしたのをおれは聞き逃さなかった。「あの…よろし
かったらこれを」吹奏楽部の新井さんがおずおずとトライアングルを差し出せた。だが
おれはサッカーの試合終了の笛さえ吹けないほど音楽センスがアレなので、丁重にお断り
した。「ねえ、そろそろやろうよ」下川さんの言葉に新井さんはひとつ頷いた。姫殿下は
いつもの長手袋を装着された。

鉄郎「リサイタルがうまくいくといいね」 メーテル「どういうことになるのかしら? 私は
 気になるわ…」(まだまだ続くのよ…)
230水先案名無い人:05/01/17 23:25:24 ID:+1AQSAEi0
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
姫殿下が演説台の方へ向かわれたので、おれはその勇姿を正面から拝見しようと広場を
横切りイチョウの木陰に立った。指揮者の新井さんがタクトを振ると、軽快なメロディが
奏でられる。(む、このイントロは…)「わーらーべーはーみぃーたーりぃー、のーなー
かーのーばぁーらぁー」大熱唱である。手をおなかのあたりで組むその姿勢は、今では
ボディビルの大会でしかお目にかかれない古式ゆかしいスタイルである。また左右に伸び
上がるようにするリズムの取り方のダイナミズムも奥ゆかしい。ワンコーラス目中盤で
早くもお顔は汗だくだ。けだるい放課後の空気の中にぽっかりと空いたブラックホールと
でも呼ぶべきそのお姿に道行く生徒たちはみな足を止めた。そして苦笑いすら許さぬ姫
殿下の真剣さに誰もが立ち去れずにいた。ワンコーラスお歌いになると、姫殿下は一礼
してご演説を始められた。「拙い歌をお聞きいただき、まことにありがとうございます。
わたくし生徒会長候補マコでございます。今日は皆様に…」ご演説が始まっても帰る人は
ほとんどいない。姫殿下の唱歌大作戦は見事成功したようだ。おれが安堵のため息を
ついたとき、背後から聞き覚えのある声がした。「あれ? お姉様の歌、もう終わっ
ちゃったの?」振り返るとランドセルを背負ったカコ様が立っておられた。「カ、カコ様、
どうしてここに?」「友達から“あなたのお姉様が歌っている”て聞いたものだから」
やはりこのお方はの情報網はかなり広く張り巡らされているようだ。「お姉様、とても
堂々としていらっしゃるわねえ」カコ様が姫殿下を見つめながらおっしゃった。「はい、
姫殿下は非常に雄弁にあらせられます」それに聴衆の数が多くても少なくても同じ態度で
ご演説をなさる。普段はとても物静かなお方なのに、ここぞというときに堂々としたお話
ぶりをお見せになる。姫殿下のそういうところにおれは心ひかれているのだ。

メーテル「眞子様も演説のために、なかなか努力しているわね…」
鉄郎「僕はちょっと驚いたよ」
231水先案名無い人:05/01/17 23:26:48 ID:+1AQSAEi0
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
ご演説も終盤にさしかかった頃、おれの傍らにおられるカコ様に誰かが、なれなれしく
話し掛けてきた。「カコさん? あなたカコさんじゃない?」声の主は安藤さんだった。
「私はあなたのお姉さんと一緒に生徒会長に立候補している安藤です」“一緒に”という
表現は間違っている気がする。「はじめまして、初等科4年A組のカコです」カコ様は
毅然とした態度で自己紹介をされた。だが安藤さんはそのカコ様を突然ぎゅっと抱き
しめた。「かわいいー! 私、あなたみたいなかわいい妹が欲しかったわ」カコ様は
驚いたご様子で御腕をばたつかせておられたが、次の瞬間その御拳を強く握られた。お顔
は拝見できないが明らかにお怒りのご様子だ。(まずい…)おれは無理矢理安藤さんの
腕を解いてカコ様をお助けした。「安藤さん、急にそんなことをされてはカコ様もびっ
くりされますので…」おれはそうたしなめたが、安藤さんはおれの話などまったく耳に
入らないようだ。「中等科にはいつも来るの?」安藤さんの問いかけにカコ様は俯いた
ままお答えになった。「いえ、めったに来ません」「これからも遊びに来てね。私が案内
してあげる」そう言い残して安藤さんは軽やかなステップで立ち去った。後には呆然と
するおれと俯いたままのカコ様が残された。(どうやってフォローするんだ、この
状況!?)とりあえずカコ様に声をおかけすることにした。「あの…お気に触りました
でしょうか?」それがそうお尋ねすると、カコ様はさっとお顔を上げられた。(ゲーッ、
阿修羅面怒り!?)カコ様のかわいらしい御眉頭がきゅっと寄り、その間には深いしわが
刻まれている。お顔は紅潮し、お体はピグピグと震えておいでだった。おれは心の中で
キン肉マンビックボディ様の助けを呼んだ。

車掌「こんな所で安藤さんが出てくるなんて意外ですね」 メーテル「安藤さんもちょっと
 変わった人ね… 佳子様に対する振る舞いにとても驚いたわ…」
232水先案名無い人:05/01/17 23:27:45 ID:+1AQSAEi0
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「お姉様、素敵だったわ」魅惑のステージを終えられた姫殿下の下にカコ様が駆け寄ら
れた。「カコ、来ていたのか」姫殿下は恥ずかしそうに微笑まれた。「言ってくれれば
よかったのに…」「お疲れ様でございました。堂々たるお歌いぶり、感服いたしました」
おれがそう申し上げると姫殿下はいっそう恥ずかしそうなお顔をされた。「ねえ、わたし
も楽器やってみたいなあ」カコ様が甘えた声でおっしゃった。「楽器? うーん、でも
部活のない人はみんな帰ってしまったからなあ…」見回してみると、確かにさっきまで
いたギャラリーは去ってしまい、掲示板広場は閑散としている。だが吹奏楽部は士気高く、
まだまだ吹き足りないといった様子だった。(この編成で部活を回ってみるのも面白い
かもしれないな…)「ねえ、巡幸しましょう、巡幸」カコ様はそうおっしゃるがこれまで
の遊説は巡幸というよりドサ回りとでも呼ぶべき厳しい旅路だった。「うーん、でもなあ、
藤村はどう思う?」「姫殿下さえよろしければ…」姫殿下のお尋ねにおれはそうお答え
した。「そうか…では少し歩いてみようか」「わあい、やったあ」カコ様は小躍りして
喜ばれた。姫殿下と愉快な仲間たちはサザエさんのエンディング・テーマにのって軽やか
に進んだ。先頭を行かれるのは姫殿下、その後ろにトライアングル担当のカコ様。3番目
のおれは演説台を抱え、1人だけ田舎の葬式みたいだ。バンドの音に圧倒されたのか道
行く人は皆我々を見てはっと驚いたような顔をする。姫殿下はそれにお手を振ってお応え
になった。カコ様はトライアングルで熱狂的な16ビートを刻んでおられた。楽器を持た
ないおれも何だか心が弾んでくる。音楽にのって練り歩くのがこんなに楽しいものだとは
思わなかった。(音楽には偉大な力があるんだなあ…)だがおれはすぐにその力を悪用
する方法について考え始めていた。

車掌「確かにこれは巡幸というよりドサ回りみたいですね」 メーテル「みんな、なかなか
 楽しんでいるみたいで、見てて面白いわ…」
233水先案名無い人:05/01/17 23:34:19 ID:+1AQSAEi0
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
一行は第2グラウンド横の剣道場の前を通りすぎようとしていた。剣道場の中からは
素振りをしているのだろうか、断続的な掛け声が聞こえてくる。(む、何かひらめきそう
だ…)おれは姫殿下のお側に駆け寄った。「姫殿下、剣道部でご演説をされてはいかが
でしょうか?」おれのご献策に姫殿下は少し考えこまれた。「剣道部か…聴いてもらえる
だろうか?」「はい、必ずや。私に策がございます」「そうか、では行ってみよう」カコ
様が先陣を切って道場内に飛びこまれると、姫殿下以下十数人が入り口に殺到した。
「皆さん、演奏は続けてください」おれがそう言ったので皆楽器を手にしたまま、靴を
放り出してどかどかと踏みこむ。姫殿下だけはゆっくりお靴と、なぜか靴下までも脱が
れて裸足になられた。2列になって素振りをしていた剣道部員たちの視線が一斉に俺達に
注がれた。部員たちの前で号令をかけていた生徒が竹刀を手にしたままこちらに歩いて
きた。「何かご用でしょうか?」とその生徒は落ち着き払った様子で言った。「わたくし、
生徒会長候補のマコでございます。今日は剣道部の皆さんにわたくしの演説を聴いていた
だきたいと思って伺いました」姫殿下もまた冷静であられた。剣道部員は表情ひとつ変え
なかった。「私は剣道部副部長の岡田です。申し訳ございませんが、部長が来ておりま
せんので、そういったことは私の一存では…」「あー、すいません」いつもの展開になり
かけたところでおれは口を挟んだ。「えーと、岡田…さん。ちょっとご相談したいことが
あるのですが…」「何でしょう?」「まあ、ここでは何ですから、ちょっと人のいない
ところで…」おれは岡田さんを道場の隅まで誘い出した。なぜかカコ様もついておいでに
なった。「なんですか、相談って?」岡田さんは少し不安げな顔をした。

鉄郎「藤村さん、一体何を考えているんだろう?」 メーテル「ちょっと気になるわね…
 これからどうなるのかしら?」
234水先案名無い人:05/01/17 23:35:05 ID:+1AQSAEi0
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「まあ姫殿下はともかくとしてバンドの方がですね…できればここで演奏活動を続けて
いきたいと申しております」「えっ、だってここは私たちの…」「ちりりりりん」カコ様
のトライアングルが鳴り響いた。「もちろん皆さんの邪魔にならないよう剣道場に入る
かは入らないかのあたりで演奏は行いますが、ただ音が少々うるさいかもしれませんな」
「そ、そんな…」岡田さんは稽古着の袖でしきりに額の汗を拭っている。「しかしここは
私たち剣道部が使うことになっていますから…」「あの人たちはそういうことを気に
しない人たちです」岡田さんの言葉をさえぎっておれは言った。「彼女たちにとって音楽
とは会話をするのと同じように自然なことなのです。その様な人たちがお気に入りの場所
に集まって合奏するのを誰が止められましょう?」「うう…」岡田さんは半泣きだった。
「それでは私はどうしたら…」「姫殿下がここでご演説を無事終えられたならば、バンド
も次のご訪問先にお供するためにここを離れるでしょう」俺は再びの作り笑いを浮かべた。
カコ様が岡田さんの腕をお取りになった。「岡田さん、私達は別に脅しているわけでは
ないんです。あなた方が安藤さんを応援されていることは知っています。でもお姉様の
お話を聴いてみることも必要だと思うんです。両方の主張を理解した上でどちらに投票
すべきかを決めるのが、選挙権の正しい使い方ではないでしょうか」カコ様のお言葉に
岡田さんはしきりに頷いた。「そうですね…おっしゃるとおりです。では皆を集めて
きますのでご演説をお聞かせください」そういって岡田さんは部員たちのところへ走って
戻っていった。おれとカコ様も姫殿下の下へ帰参した。「姫殿下、剣道部の皆さんがぜひ
ご演説を拝聴したいと申しております」おれがそうご報告申し上げると、姫殿下は満足げ
に頷かれた。

メーテル「藤村さんと佳子様がこんなことを言って、眞子様の印象を悪くしないのかしら?
 とても心配だわ…」
235水先案名無い人:05/01/17 23:35:48 ID:+1AQSAEi0
(惑星 眞子様を助ける妄想 の続き。話は続いています)
「そうか。それはよかった。3人で長いこと話し合っていたから、何か問題でもあるのか
と思った」「えー、それはですね…姫殿下のお出ましをむさくるしい格好でお迎えして
申し訳ないと言うものですから…」「それは急に押しかけたわたしが悪いのだ。かえって
気を使わせてしまったな」「私の方からもそのように言っておきました」「そうか。あり
がとう。では一席ぶってくる」「よろしくお願いいたします」吹奏楽部の演奏による唱歌
『日の丸の旗』とともに姫殿下は演説台へと向かわれた。姫殿下が剣道部員たちの前で
ご演説なさるのを、おれとカコ様は道場の入り口前で見守っていた。「藤村さん、あなた
悪人ね」カコ様が視線はそのままでおっしゃった。「悪いことをしたという意識はござい
ません」おれは小さな声で申し上げた。「剣道部員たちに姫殿下のご演説を拝聴するチャ
ンスを与えたのですから、むしろ感謝してもらいたいくらいです」「確信犯ってやつね…」
カコ様が力強く頷かれた。「カコ様こそ岡田さんの味方であるふりをして、おいしい
ところを全部持って行かれたではありませんか」「あれはねえ…あめとムチよ。あ、そう
だ。能登銘菓「まめ飴」食べる?」カコ様が御ポッケから小さな箱を取り出された。
「いやあ、演説大成功だったわね」小太鼓を抱えた下川さんがむりやり靴を履きながら
言った。「次はどこに行きましょうか?」一足先に道場を出た平沢さんが言った。おれは
学園の地図を頭に思い浮かべた。「道場の地下はプールでしたよね? 水泳部が練習して
いるかもしれません」「プール行きたいプール!」カコ様がそう主張されたので一行は
階段を降りて地下温水プールへと向かった。

鉄郎「とりあえず、剣道部では演説はうまくいった様だね」 メーテル「この調子で、今度は
 水泳部に行くのね… まだ話は続く様だけど、そろそろ999号の出発の時間よ… さあ、
 駅へ戻りましょう…」 車掌「ここは、眞子様に熱を入れている人が多かったですね」
236水先案名無い人:05/01/19 22:47:13 ID:72n3u/mB0
車掌「前の惑星に大分長くいたので、この言葉を言うのも久しぶりです。
 え〜、次の停車駅は〜 惑星 チャーハン作るよ チャーハン作るよ です」
鉄郎「チャーハン作るよ??」 メーテル「惑星 チャーハン作るよ… チャーハンを作る
 ことに必死な人がいる星… なぜか、この惑星には人口が多いのよ… そういえば、
 マダムヤンさんが、このAAで100getしたわね(下を見てくれれば分かるわ…)それ位、
 流行っているのよ…」

> 100 :マダムヤン ◆YANKEE3Be. :04/12/02 01:29:03 ID:G0CIaCIU
>  ■■■
>  ノノノ・_・)  。・゚・⌒)
>  /   o━ヽニニフ)) チャーハンメーテルが100を頂くわ…
>  しー-J

鉄郎「そう言われれば、確かに書き込みがあったね。でも惑星自体はどんな雰囲気
 かなあ?」 車掌「色々な人達がチャーハンを作ることに熱中しています。でも
 チャーハンを作ることに、これほどまで熱意を入れる理由が、よく分かりません」
クレア「私も、この惑星には興味があります。今回は同伴させて下さい」 メーテル「クレア
 さん、分かったわ… それなら惑星に着き次第、見に行きましょう…」
クレア「食堂車のメニューの参考になるといいと思うんですが、どんなものでしょう?」
メーテル「チャーハン自体は珍しくはないから、そんなに深刻に考える必要はないわ…」
鉄郎「そんなことより、早くチャーハンを食べたいなあ」 車掌「鉄郎さん、慌てなく
 ても多分チャーハンは食べられますよ。惑星に着いたらチャーハン屋を探しましょう」
237水先案名無い人:05/01/19 22:48:52 ID:72n3u/mB0
  ∧,,∧                  (惑星 チャーハン作るよ に到着した)
 (;`・ω・)  。・゚・⌒) チャーハン作るよ!!
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J

        アッ! 。・゚・   鉄郎「早速チャーハンを作っている人を見つけたよ。
  ∧,,∧ て     。・゚・。・゚・     でも、こぼしてるし、こんなチャーハンは
 (; ´゚ω゚)て   //       食べたくないよ」
 /   o━ヽニニフ   クレア「この人は素人さんみたいですね。999号ではちゃんと
 しー-J    彡       したチャーハンを出しますから安心して下さい」
                鉄郎「ちゃんと作ったチャーハンを早く食べたいなあ」
    ∧,,∧    ショボーン  メーテル「ちゃんとした人もいるはずよ… 捜しましょう」
   ( ´・ω・)
  c(,_U_U      ・゚・。・ ゚・。・゚・ 。・゚・
     ━ヽニニフ

           よしバレてない  車掌「そうですね。他の人も見てみましょう」
       クルッ ∧,,∧  
         ミ(・ω・´ )つ サッサ
         c( U・ ゚U。彡・ 。・゚・ 
 ━ヽニニフ

 ∧,,∧   。・。゚・。 ゚・。゚・ できたよ〜
( ´・ω・)つ\・゚・ 。・゚・・/
238水先案名無い人:05/01/19 22:50:14 ID:72n3u/mB0
  ∧,,∧                    (惑星 チャーハン作るよ の続き)
 (;`・ω・)  。・゚・⌒) チャーハン作るよ!!
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J


  ∧,,∧  豚肉も入れるよ!
 (;`・ω・)             ヘ⌒ヽフ⌒γ
 /   o━ヽニニフ       (・ω・ )  )
 しー-J              しー し─J


  ∧,,∧  ・・・
 ( ´・ω・)             ヘ⌒ヽフ⌒γ
 /   o━ヽニニフ       (・ω・ )  )
 しー-J              しー し─J


                      ∧,,∧  野菜だけでもおいしいね
                     (・ω・  )
         / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ・゚・ 。・゚/(_,   )
        /         ̄ ̄ ̄ \、_)
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
         ̄| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| ̄鉄郎「この人は豚を殺せなかったみたいだね」

ε ⌒ヘ⌒ヽフ ブヒ♪   メーテル「自分で豚を飼ってると愛着が湧いて殺せないのね…
(   (  ・ω・)        でもこういう風景は和むわね…
 しー し─J ヽ・゚・ 。・゚/ クレア「私もメーテルさんと同感です。確かに和みますね」
          ̄ ̄ ̄    (まだまだ続くのよ…)
239水先案名無い人:05/01/20 22:12:19 ID:JcV1kWKZ0
  ∧,,∧                    (惑星 チャーハン作るよ の続き)
 (;`・ω・)  。・゚・⌒) チャーハン作るよ!!
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J
   〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) < チャーハンなんてヤダヤダ!
       `ヽ_つ ⊂ノ
             ジタバタ

  ∧,,∧
 (;`・ω・)  。・゚・⌒) じゃあピラフ作るよ!!
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J
      _, ,_
     (`Д´ ∩ < たいして変わっていないのヤダヤダ!
     ⊂   (
       ヽ∩ つ  ジタバタ
         〃〃     鉄郎「確かにチャーハンもピラフも大して変わらない
                     けど、わがままを言うのはどうかと思うよ」
  ∧,,∧
 (;`・ω・)     これ以上ガタガタぬかすと刺すよ!!
 /   o━ヽニニフ
 しー-J            メーテル「『これ以上ガタガタぬかすと刺すよ』なんて
       ∩              怖い脅し文句ね…」
     ⊂⌒((;゚Д゚ ))ガクガクブルブル
       `ヽ_つ⊂ノ
240水先案名無い人:05/01/20 22:14:27 ID:JcV1kWKZ0
     !!                  (惑星 チャーハン作るよ の続き)
ヾ、       〃
    し 頭                           !!
    そ が                    ヾ、           〃
    う フ
=  だ  ッ  =                     チ こ 繋 先
    よ ト                         ャ .ん が 輩
    お │                        │ .な  っ と
     っ                          ハ 場 た
〃   っ   ヾ、                      ン 所  ま
    !!                      =   作 で  ま  =
                               る
                 」´ ̄`l            な
      (⌒ 。・゚・      T¨L | _            ん
    (( ヽニニフ━' ) ーー`レ ̄ `           て
        」´ ̄`l  ̄ ̄ ̄|  i__1 |
   n     T¨L |___.  _ゝ_/ ノヾゝ    〃      !!     ヾ、
  ミ' )ー─「 `レ ̄    ̄^L__j,,ィ´  )
  ⌒' ̄ ̄└─┤  i__1  |   )  〔    鉄郎「うわあ、この人達よくこんな
     __,,,... -- _ゝ_/ ノ⌒/  ノ┴、 ノ─-、、     格好でいると思うよ」
_,, -‐ ´     L__j-´    ゝ、____ノ二7__ノ二7 車掌「目を疑うような光景
                       l_/    l_/    ですね」

メーテル「こんな格好でチャーハンを作るのも見てて滑稽ね…」
241水先案名無い人:05/01/20 22:18:14 ID:JcV1kWKZ0
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄」        (惑星 チャーハン作るよ の続き)
―――――――――――――‐┬┘
                        |
       ____.____    |
     |        |        |   |   チャーハソを
     |        | ∧_∧ |   |   窓から投げ捨てろ
     |        |( ´∀`)つ ミ |
     |        |/ ⊃  ノ |   |
        ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄    |    ミ。∴゚・。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄」
―――――――――――――‐┬┘   サッ
                        |               。∴゚・。
       ____.____    |         ∧,,∧ o━ヽニニフ
     |        |        |   |       ( `・ω・)彡
     |        | ∧_∧ |   |      ⊂    /
     |     Σ(;´Д`)つ ミ |        ( ⌒)
     |        |/ ⊃  ノ |   |      / c し' 
        ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄    |     / ///
                          //

鉄郎「うわあ、これは投げ捨てたチャーハンをキャッチしようとしてるのかなあ?
 見てて怖いよ」 クレア「そんな無理しなくてもいいのに…」 メーテル「ここも奇妙な惑星
 だったのね… 普通のチャーハンを作る人はどれだけいるのかしら?」
(まだまだ続くのよ…)
242水先案名無い人:05/01/21 03:05:18 ID:1pqkaUTi0
        ∧,,∧
        (;`・ω・)  。・゚・⌒) 踊りながらチャーハン作るよ♪
       ノ  つ━ヽニニフ))
   (( ⊂(  ノ
       し'"    ♪

   ♪       ∧,,∧
     (⌒・゚・。 (・ω・´;)
     ((ヽニニフ━と  ヽ     ♪
              ヽ  )つ ))
               ゙し'
     
                   。・゚・。・゚・
         ∧_∧      // ♪        
         (・ω・´∩━ヽニニフ 
         o   ,ノ
        O_ .ノ
    ♪      (ノ

         ∧_∧    ━ヽニニフ
        (`・ω・´)__  //
      (( ⊂⊂    _)      
          (__ノ ̄ 彡        ・゚・。・ ゚・。・゚・ 。・゚・
243水先案名無い人:05/01/21 23:11:24 ID:3Ky+KKtz0
               ゚・ 。  ・。   (惑星 チャーハン作るよ の続き)
               。・゚・⌒)
  −=≡       o━ヽニニフ ))
 −=≡  J( 'ー`)し彡。・゚。・⌒)
−=≡   ⊂   o━ヽニニフ ))
 −=≡   ( ⌒)  カーチャン!カーチャン!
  −=≡  c し'

               ゚・ 。  ・。
               。・゚・⌒)
  −=≡ -○-    o━ヽニニフ ))
 −=≡  J( '*`)し彡。・゚。・⌒)
−=≡   ⊂   o━ヽニニフ ))
 −=≡  ( ⌒)  バーチャン!バーチャン!
  −=  c し'

  −=≡    ∧,,∧ o━ヽニニフ )チャーハン!!
 −=≡   ( ´・ω・)o━ヽニニフ ))ニフ ))チャーハン!!
−=≡   ⊂    /  o━ヽニニフ )) ニフ ))チャーハン!!
 −=≡   ( ⌒) o━ヽニニフ ))ニフ ))チャーハン!!
  −=   c し'   o━ヽニニフ ))チャーハン!!

鉄郎「この人達は走りながらチャーハンを作っているんだ。すごいなあ」
車掌「本当、変わった格好でチャーハンを作る人が多いですね」
メーテル「こんな格好でチャーハンができるのかしら? 心配だわ…」
244水先案名無い人:05/01/21 23:12:54 ID:3Ky+KKtz0
(惑星 チャーハン作るよ の続き)
_ □□    _      ___、、、
  //_   [][]//   ,,-―''':::::::::::::::ヽヾヽ':::::/
//  \\  //  /::::::::::::::::::::::::::::::i l | l i:::::::ミ  このチャーハンを
 ̄      ̄   ̄/ /:::::::::,,,-‐,/i/`''' ̄ ̄ ̄ `i::;|
―`―--^--、__   /:::::::::=ソ   / ヽ、 /   ,,|/  作ったのは
/f ),fヽ,-、     ノ  | 三 i <ニ`-, ノ /、-ニニ' 」')
  i'/ /^~i f-iノ   |三 彡 t ̄ 。` ソ ハ_゙'、 ̄。,フ | )  誰だぁっ!!
,,,     l'ノ j    ノ::i⌒ヽ;;|   ̄ ̄ / _ヽ、 ̄  ゙i )
  ` '' -  /    ノ::| ヽミ   `_,(_  i\_  `i ヽ、 ∧ ∧ ∧ ∧
     ///  |:::| ( ミ   / __ニ'__`i |  Y  Y Y Y Y
   ,-"        ,|:::ヽ  ミ   /-───―-`l  |  //     |
   |  //    l::::::::l\    ||||||||||||||||||||||/  |     // |
  /     ____.|:::::::|    、  `ー-―――┴ /    __,,..-'|
 /゙ー、,-―'''XXXX `''l::,/|    ー- 、__ ̄_,,-"、_,-''XXXXX |
/XX/ XXXXXXXXXX| |         _,  /ノXXXXXXXXXX|

車掌「こ、この人は海原雄山 様じゃないですか。よくこの惑星にまで来ていると
 思いますよ」 鉄郎「おじさん、怒っているみたいだね」 メーテル「海原さんは美食
 倶楽部にいるから味にはうるさいのよ… でも究極、いや至高のチャーハンも一度見て
 みたいわね…」 クレア「至高のチャーハンってどんなものでしょう? さぞかし、いい
 ものを使っているのでしょうね」
245水先案名無い人:05/01/21 23:14:21 ID:3Ky+KKtz0
(惑星 チャーハン作るよ の続き) 鉄郎「あっ、記録を見つけたよ」
   \                            /
     \     ズサー!     。・゚・ 彡    /
       \     ─=∧,,∧   ミ。・゚・。・゚・)/
         \三c(,_⊃`・ω・)⊃━ヽニニ/
 チャーハン   \             /
     作るよ!! \         /    よしバレてない
  ∧,,∧          \∧∧∧∧/   クルッ ∧,,∧  
 (;`・ω・)  。・゚・⌒)  <    チ  >     ミ(・ω・´ )つ サッサ
 /   o━ヽニニフ))  < 予 ャ  >     c( U・ ゚U。彡・ 。・゚・ 
 しー-J          <    |  > ━ヽニニフ
──────────< 感 ハ >───────────
      ヽ        <    ン  > 野菜だけでもおいしいね
    。・゚.||       < !!!! の >          ∧,,∧
   。・゚・。||ミ      /∨∨∨∨\         (・ω・  )
  。・゚・  〆      /時は動き出す \ ̄ ̄ヽ・゚・ 。・゚/(_,   )
  ∧,,∧ ┃ラヴィ!!/。・゚・ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄  \   ̄ ̄ ̄ \、_)
 (∩゚∀゚)∩   /。・゚・。・゚・  ∧,,∧     \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 /    ノノ  /        ( ・ω・´ )っ    \ ̄| ̄| ̄
 しー-J  /  ヽニニフ━oイ    |       \

車掌「これは、チャーハンを題材にしたキャラクターの紹介みたいですね」クレア「これを
 見ていると本気でチャーハンを作っている人が、この惑星にどれだけいるか心配です」
メーテル「この記録も見てて圧倒されるわ… 本当のチャーハン屋は見つかるのかしら?」
(まだまだ続くのよ…)
246水先案名無い人:05/01/22 12:46:00 ID:1+Zm84mX0
私の名はメーテル…
犬猫板からお散歩の来たわ…
車掌さん、凄いことになっているのね…

ぽち、おまいの餌ではありませんよ…イヌの体に塩分は毒なの…
スレを見て 今日の夕飯 チャーハンね…
ぽち、次は五七五へ行ってみましょう…
247水先案名無い人:05/01/22 22:24:54 ID:Ebs4ZBS20
  ∧,,∧                    (惑星 チャーハン作るよ の続き)
 (;`・ω・)  。・゚・⌒) チャーハン作るよ!!
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J

  ∧,,∧  豚肉も入れるよ!     ブヒ   ブヒ
 (;`・ω・)             ヘ⌒ヽフ⌒γ   ヘ⌒ヽフ⌒γ
 /   o━ヽニニフ       (・ω・ )  ) (・ω・ )  )
 しー-J              しー し─J  しー し─J

  ∧,,∧  ・・・             ブヒ   ブヒ       ブヒ  
 (;´・ω・)             ヘ⌒ヽフ⌒γ   ヘ⌒ヽフ⌒γ  ヘ⌒ヽフ⌒γ
 /   o━ヽニニフ       (・ω・ )  ) (・ω・ )  )  (・ω・ )  )
 しー-J              しー し─J  しー し─J   しー し─J

      ♪五匹のこぶたが 五匹のこぶたが じゃれあうと〜♪
 ヘ⌒ヽフ⌒γ   ヘ⌒ヽフ⌒γ  ヘ⌒ヽフ⌒γ ヘ⌒ヽフ⌒γ  ヘ⌒ヽフ⌒γ
(・ω・ )  ) (・ω・ )  )  (・ω・ )  )(・ω・ )  ) (・ω・ )  )
 しー し─J  しー し─J  しー し─J  しー し─J  しー し─J

 ∧,,∧     チャーハンにするのはやめて
( ´・ω・)つ     チャールストンにしたよ!!


鉄郎「豚を見ると豚肉を入れられないみたいだね」 メーテル「和やかな風景を見ると、躊躇
 してしまうからね…」
248水先案名無い人:05/01/22 22:29:17 ID:Ebs4ZBS20
(惑星 チャーハン作るよ の続き)
チャーハン作るよ行進〜     チャーハン作るよ行進、火力は大きく!
         ∧,,∧     ∧,,∧
        (・ω・´;)  (;`・ω・)
         と  ヽ   /   o    車掌「これは大がかりなチャーハン
         しー-J   しー-J         作りですね」


  ∧,,∧    ∧,,∧           メーテル「必死にチャーハンを作ろうとして
 (;´・ω・) (;´・ω・) 一歩進んで卵割る♪   いる様子が伝わってくるわ…」
 /   o   /   o o
 しー-J   しー-J


   ∧,,∧         ∧,,∧
  (;´・ω・)       (・ω・´;)
  /   o o ((ヽニニフ━と  ヽ 一歩進んでフライパン♪
  しー-J          しー-J  


         ∧,,∧     ∧,,∧
        (・ω・´;)  (;`・ω・)  。・゚・⌒) ご飯入れますジャッジャー♪
  ((ヽニニフ━と  ヽ   /   o━ヽニニフ))
         しー-J   しー-J
249水先案名無い人:05/01/22 22:30:49 ID:Ebs4ZBS20
  __                    (惑星 チャーハン作るよ の続き)
  |.______|
  |.______|        鉄郎「えー、これは頭の熱で小龍包を作ってるの?」
  |.______|        メーテル「そうみたいだけど、この人の頭がどうなってるか
 ( `・ω・)          気になるわ…」
 / o  o ぐっ……
 しー-J

  __ξ       クレア「こういう人がいるのなら999号で働いてもらいたいです」
  |.______|=3 フシュー!  車掌「私はこの人が怒ったら怖いような気がしてなりません。
ε=|.______|          頭が噴火するんじゃないでしょうか?」
  |.______|      
 (#` ゚ ω ゚)ぐぐぐぐぬぬぬぬぬ……
 / o  o
 しー-J メーテル「この人は性格は良さそうだから、滅多なことで怒らないと思うわ…」


  小龍包できたよー
  ∧,,∧    .,、 .,、 .,、    鉄郎「それはさておき小龍包を頂こうよ
 (;`・ω・´) ( )( )( )    (いただきまーす)」
 /   oヽニニニニニニフ    ___ ___ ___
 しー-J              |.______| |.______| |.______|

(まだまだ続くのよ… >246メーテルさん、レスありがとう…)
250水先案名無い人:05/01/23 20:09:40 ID:13TJwkEc0
    /|:: ┌──────┐::|       (惑星 チャーハン作るよ の続き)
  /.  |:: |おいしい    |::|
  |.... |:: |チャーハンの |::|
  |.... |:: |作り方。.    |::|
  |.... |:: └──────┘::|
  \_|   ┌────┐   .|     ∧∧
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   (  _)
             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄旦 ̄(_,   )
            /             \  `
           | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|、_)
             ̄| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| ̄

   |           .( ( | |\
   | )           ) ) | | .|
   |________(__| .\|
  /―   ∧ ∧  ――-\≒
/      (    )       \
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
|______________|

   ∧∧
  (  ・ω・)     鉄郎「この人、チャーハンがうまく作れるといいね」
  _| ⊃/(___   メーテル「今日はゆっくりお休みの様ね…」 クレア「これから
/ └-(____/        チャーハン作りの努力をすれば出来ると思いますよ」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  <⌒/ヽ-、___
/<_/____/
251水先案名無い人:05/01/23 20:11:03 ID:13TJwkEc0
lllllllllllllllllllll::::::::::::::ミ             (惑星 チャーハン作るよ の続き)
 ::::::::;:;:;:;::::;;;;::::::::彡
  :::::::||::::::;;:,、彡.      ;. ┌i.─┐         _,.,,、||------
  :::::::||`"'#>lll  /\  /  || 公 |          | | |::::::::::::::::
  :^^^l^^^:^^^:^^^^^^^^^^^^|    || 園 |          | | |:::彡巛彡
 ,1;;'`";;;``::';`';`1;;'`";;;``::1;;| |_   |,.,.,,、,,.,,、,,.,,、,,.,,.| |,.,,|、,ミミ//
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

       ___
      //  l ̄ ̄\
  「 ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ̄ ̄ ̄¬    -ロ-
  `-◎──────◎一' ◎`tケ◎     -ロ-     -ロ-
   `~'"`       `~'"` `~'"` `~'"` ◎`tケ◎  ◎`tケ◎
            ∧,,∧  ∧,,∧  `~'"` `~'"` `~'"``~'"`
            (´・ω・`) (´・ω・`)   ∧,,∧
      ∧,,∧  ( ∩ ∩ )( ∩ ∩ )  (・ω・` )
      (´・ω・`)`~'"``~'"``~'"`     ( ∩ ∩ )
      ( ∩ ∩)      ∧,,∧     `~'"``~'"`      ・゚・。・ ゚・。・゚・
        `~'"``~'"`  (    )           ━ヽニニフ
                (    )
                `~'"``~'"`
          ・゚・。・ ゚・。・゚・ 。・゚・              ・゚・。・ ゚・。・゚・ 。
  ━ヽニニフ                ━ヽニニフ

鉄郎「あの人達、怪しい集団だね」 メーテル「でも、一体何をやっているのかしら?」
252水先案名無い人:05/01/23 20:12:35 ID:13TJwkEc0
(惑星 チャーハン作るよ の続き)
  ∧,,∧
 (´・ω・`)    やあ   ようこそ、チャーハンハウスへ。
 /   o━ヽニニフ
 しー-J

このスープはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。うん、「また」なんだ。
済まない。仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。でも、この
スレタイを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを
感じてくれたと思う。殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう
思ってこのスレを立てたんだ。じゃあ、注文を聞こうか。

鉄郎「ここはまともなチャーハン屋みたいだね」 メーテル「この口調… 惑星『バーボン
 ハウス』での言い回しと同じだわ… ちゃんとチャーハンを出してくれるかしら?」
クレア「でも、今まで見てきた中ではまともな方だと思いますよ」 車掌「他にはどんな
 注文を受けてくれるんでしょう? 色々頼めるといいですね」

  ∧,,∧
 (;`・ω・)   ⌒)モンサンミッシェル名物の
 /   o━ヽニニフ))  ふわふわ オムレツ作るよジュテーム!!
 しー-J

鉄郎「へえー、ここではオムレツも作れるんだ」 クレア「この人はフライパンの扱いに
 慣れているみたいですね」 メーテル「ここはまともな店の様ね… ここで食事をしていき
 ましょう…」(まだまだ続くのよ…)
253水先案名無い人:05/01/23 23:22:52 ID:7Umi74yL0
私はメーテル…バカニュースを放浪する女…
Part2が旅の途中でブラックホールに飲み込まれた為に
急遽新スレを立てた事をご報告するわ…

私はメーテル・・・inバカニュース板 Part3
ttp://tmp4.2ch.net/test/read.cgi/bakanews/1106483583/

十数時間書き込みが途切れただけなのに…保守の道は厳しいわね…


車掌さん、物語を遮ってしまってごめんなさいね…
私はメーテル…「チャーハン作るよ」AAを愛しむ女…
254ノノ_・) 楊夫人 ◆//MaetelVI :05/01/24 11:10:42 ID:lWuzoDgo0
>>236
  ■■■
  ノノノ・_・)  。・゚・⌒)
  /   o━ヽニニフ))
  しー-J
炒飯メーテルのAAは、>>253メーテルの作…
私もメーテル。トリップもメーテル。
255水先案名無い人:05/01/24 20:54:58 ID:2XfsLofo0
        ((   )         (惑星 チャーハン作るよ >252の続き)
アッ!   (    ⌒) バオーン!!
  ∧,,∧ て ((   )
 (; ´゚ω゚)て\|i |||//   鉄郎「うわあ、これはすごいや。まるでアラジンの
 /   o━ヽニニフ          魔法のランプみたいだね」
 しー-J    彡

           (⌒ヽ,_      車掌「私もこれには驚きました」
        〆⌒ヽヾ⌒し´
       (`-m-´ ) < お呼びでございますか
       (| |   | |)   ご主人様。
  ∧,,∧    )  ノ
 (;::`゚ω゚) ( /     メーテル「この惑星は奇妙なことが起こるのね…
 /   o━ヽニニフ))        何が出てきてもおかしくないって感じだわ…」
 しー-J

           (⌒ヽ,_   鉄郎「でもチャーハン作りを頼むって言うのも
        〆⌒ヽヾ⌒し´         この惑星ならではかなあ?」
       (`-m-´ ) < わかりました。
       (| |   | |)   ご主人様。
  ∧,,∧    )  ノ
 (;`・ω・) ( /   <チャーハン作って!
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J

メーテル「頼み事をするにしては、何かもっといいことがありそうなのに… もったいない様
 な気がするわ…」 クレア「でもこの魔人が999号にいたら役に立ちそうですよ」
256水先案名無い人:05/01/24 20:57:01 ID:2XfsLofo0
           (⌒ヽ,_         (惑星 チャーハン作るよ の続き)
        〆⌒ヽヾ⌒し
       (`-m-´ )     。・゚・⌒)
       (| |   | |)o━ヽニニフ))
  ∧,,∧    )  ノ
 (;`・ω・) ( /  <重たいだけだよぅ…
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J
      鉄郎「魔人さんのチャーハン作り、苦労しているみたいだね」
メーテル「このセリフ… チャーハンがうまくできるか気になるわ…」

    〆⌒ヽ   パパラパー!  。・゚・
   (ノ⌒〃〆⌒ヽ        。・゚・ 。・゚・
       (;`-m-´)     // 
       (| |   | o━ヽニニフ))
  ∧,,∧    )  ノ
 (;`・ω・) ( /  チャーハン!   鉄郎「あーあ、チャーハン作り失敗しちゃった
 /   o━ヽニニフ))  チャーハン!       みたいだよ」
 しー-J

      〆⌒ヽ,      メーテル「魔人さんもチャーハン作りは得意でない様ね…」
ショボーン (ノ⌒〃〆⌒ヽ      クレア「これは、ちょっともったいないですね」
    ∧,,∧  (;`-m-´)  車掌「こういうのも復活させられるといいと思うん
   ( ´・ω・) (| |   | |)     ですが…」
  c(,_U_U   )  ノ
       ━ヽニニフ          ・゚・。・ ゚・。・゚・ 。・゚・
257水先案名無い人:05/01/24 20:58:36 ID:2XfsLofo0
    人                   (惑星 チャーハン作るよ の続き)
  (;`0w0)  。・゚・⌒) ダディャ‐ナサンと一緒にテャーハン食べるウェイ!!
  /   o━ヽニニフ))
  しー-J          鉄郎「あっ、こんな所でブレイドさんと会うなんて…
                    思ってもいなかったよ」

       アッ!  。・゚・   車掌「ブレイドさんがチャーハンを作るなんて
   人て     。・゚・。・゚・       思ってもいませんでしたよ」
 (;´0w0)て   //    クレア「でも、何かハプニングが起こりましたよ」
 /   o━ヽニニフ      メーテル「チャーハンの横取りなんて… 品がないわね…」
 しー-J    彡

  \人/
   人  !!
 (;`0w0)                  /H\  イマダ!!
 /   o━ヽニニフ))      ゚・。゚・。  (    ) =-
 しー-J            ヽニニフ━(    ヽ ≡=-
                        (__J_J =-

                            -=≡ /H\ゼンブ一人!で
     人   オンドゥルルラギッタンディスカー!!   -=≡  ( 0M0) 。・゚・。・゚・ タベルジェイ!
   (#´0w0)っ                      /   o━ヽニニフ
 と(_U_ノ                    -=≡ しー-J

鉄郎「こうやってみると、仮面ライダー剣の人達って怪しい集団だね」 メーテル「橘さんも
 やってることは子供みたいね…」(まだまだ続くのよ… >253メーテルさん、連絡
 ありがとう… 楊夫人さん、私も後日、ネタを持ってお笑い板に伺うつもりよ…)
258水先案名無い人:05/01/24 21:50:23 ID:zMnOjVos0
最初はツマンネとか思ってたけどこのところ楽しみ
259水先案名無い人:05/01/25 15:26:17 ID:aBSf5ZrQ0
私の名はメーテル…
犬猫板からお散歩の来たわ…
五七五は怖い所ね…とてもカキコする勇気はないわ…
車掌さん、この頃ツボにはまってしまったみたい…

ぽち、その辺に粗相はイケませんよ…
マンドクセ 今日の夕餉も チャーハンね…
ぽち、今度こそ鉄朗に怒られるかスィら…
260水先案名無い人:05/01/26 00:45:17 ID:Rgu3QqNE0
(惑星 チャーハン作るよ >257の続き)
       ∧,,∧
      (;`・ω・)  。・゚・⌒) チャーハン作るよ!!
      /   o━ヽニニフ))
      しー-J

  アッ! 。・゚・
       ∧,,∧ て  。・゚・。・゚・
      (; ´゚ω゚)て //
      /   o━ヽニニフ
      しー-J    彡

       ∧,,∧のびろ!。・゚・。・゚・   鉄郎「これは、まるで手品みたいだね」
      (;`・ω・)フライパン!  メーテル「そうね… この人は手品師じゃない
      /   o━ヽニニフ         かしら?」
      しー-J

       ∧,,∧      ミ
      (;`・ω・)    。・゚・。・゚・  グイーン
      /   o━ヾニニニニニフ))
      しー-J

       ∧,,∧          クレア「私にはこんなに長いフライパンは使え
      (;`・ω・)           なさそうです」
      /   o━ヽニニニニニフ 車掌「クレアさん、そんなに心配しなくても
      しー-J               いいと思いますよ」
261水先案名無い人:05/01/26 00:46:54 ID:Rgu3QqNE0
(惑星 チャーハン作るよ の続き)
                  ∧,,∧
                  (;`・ω・)  。・゚・⌒) チャーハン作るよ!!
    |           ((⊂´   o━ヽニニフ))
    ||              ` -J
 ―=| |=―            |
 ―=| |=―               ||
 ―=| |=―            ―=|.|=―
    | |              .―=| |=―        ∧
    | |              .―=| |=―     ―=|x|=―
    | |               | |        ―=|x|=―
"''ヽ,,_.| .|              | |        ―=|x|=―
  ''‐.;;.|               | |           |x|
 .::. .:..:..~~"''ー、,,         | .|,,,,,、、-─'''''''""""゙''ー:;:;、,,,,_....
;:;:;:.:.;.:;.;:.;.;::;:.;:.:.::..:::....:... ̄~"''ー-''ー-‐'''ー;;.| |'':;.;,;,;,,_: ;.: ;;.;...;..:;;....;..:...
幵.;:;:.;:.;.; :;..;.; .;.:;.; ;..;.;:.:.;:. ;...;.;. ,.. .. . . .. .. . . .. .:,; ;.,:,.,.゙゙"''ー-、;;:;,;;,;,:,.;
;;,,∠△''',,;;;::.:..____"゙''''-、、'',,,, _ _ _,,,;;;;''''"r'二△''''''~~;;;、,,,,-'''""'',、,,..,.
;.;.;.!#!-!、,、,;;:.::..:.:/二△ ri─i '''""''';;,;,,人...l:田.旧;..:./ ̄/ ̄ ̄ ̄/△ ̄ ̄ ̄ヽ
;.;.;.;..;y,===、===.l::::::傴l l.|田|.;/7ニヽ....Llヨ;,,/''''7ヽ,,,:|ロロ| 田田l田|::ロ|田l田田|lf
;,.,.;.;/ l:|田|:| 田|[],!!、ヽ___l、|_田l,:..:......:.:,l二Lロ.l::.:|ロロ| 由由l田|::ロ|田l由由|ll_
._l__l.__l__l__l.__l__l__l__l.__l__l__l.__l__l__l.__l__l__l.__l_l

鉄郎「わあ… あの人、電柱の上でチャーハン作ってるよ」メーテル「落っこちないかしら?
 心配だわ…」 車掌「よくあんな所でチャーハンを作ると思いますよ」
262水先案名無い人:05/01/26 00:48:14 ID:Rgu3QqNE0
           ♪        (惑星 チャーハン作るよ の続き)
              ∧ ∧  ♪    ♪
      ♪    (´・ω・`) チャッチャチャッチャッチャーハン♪
      ___″⊆ξ/_つヾ____
    /δ⊆・⊇ 。/†::† /δ ⊆・⊇。/
   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
   |           | ::: . |          |

           ♪
              ∧ ∧  ♪    ♪
  (⌒。・゚・    (´・ω・`) チャッチャチャッチャッチャーハン♪
 ((ヽニニフ━⊆ξ/_つヾ____
  /δ⊆・⊇ 。/†::† /δ ⊆・⊇。/
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
 |           | ::: . |          |

 ゚・。                 ゚・。
              ∧ ∧  。・゚・。    。・゚・。
  (⌒。・゚・    (´・ω・`) チャッチャチャッチャッチャーハン♪
 ((ヽニニフ━⊆ξ/_つ━ヽニニフ))
  /δ⊆・⊇ 。/†::† /δ ⊆・⊇。/ 鉄郎「この人はチャーハンを作りながら
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |      ながらDJをしているよ。面白いなあ」
 |           | ::: . |          |

メーテル「この惑星には曲芸師のような人もいるのね… 面白いわ」(まだまだ続くのよ…
 >258,259メーテルさん、レスありがとう…)
263水先案名無い人:05/01/27 19:37:53 ID:e/h8DWBj0
       ,;r''"~ ̄^'ヽ,            (惑星 チャーハン作るよ の続き)
      ./       ;ヽ   <チャーハン作るよ!!
      l  _,,,,,,,,_,;;;;i
      l l''|~___;;、_y__ lミ;l     フゥハハハーハァー
      ゙l;| | `'",;_,i`'"|;i |
     ,r''i ヽ, '~rーj`c=/
   ,/  ヽ  ヽ`ー"/:: `ヽ
  /     ゙ヽ   ̄、:::::  ゙l,
 |;/"⌒ヽ,  \  ヽ:   _l_                    ・゚・ 。・
 l l    ヽr ヽ | _⊂////;`)                   ・゚・ 。・゚・ ・
 ゙l゙l,     l,|     l,,l,,l,|,iノ      ((    _,,,,,,,,,---ーー・゚・ 。・゚・ ・・,,,,,_
 | ヽ     ヽ       |     __ , - ' ゙   ・゚・ 。・゚・ ・゚・。・ ゚・。・ ゚・` ` ー 、
  "ヽ     'j ヽヽ, ̄ ,,,,,,,,/" ''''''''''⊃二二ヽ、 ヽ・゚・。・ ゚・。・゚・ 。・゚・ ・゚・。・ ゚・。・゚・。 ,:'  ))
   ヽ    ー──''''''""(;;)   ゙j        `=ー--、....,,,,,______,,,,,... --‐=''
   ヽ、_   __,,,,,r-'''''ーー'''''          ``" '' 'ー───‐―‐' ''' "´  
                            从从从从从从从从从从从

鉄郎「あのおじさんもチャーハンを作ってるけど、どこか見覚えがあるなあ」
メーテル「確かどこかの士官学校で見た覚えがあるような気がするんだけど…」
車掌「それはともかく、チャーハンを一生懸命作ってますね」
クレア 「ここは、いろんな人がチャーハンを作ることに熱中になってますね」
264水先案名無い人:05/01/27 19:48:07 ID:e/h8DWBj0
  ∧,,∧                    (惑星 チャーハン作るよ の続き)
 (;`・ω・)  。・゚・⌒) チャーハン作るよ!!
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J

  ∧,,∧  豚肉も入れるよ!
 (;`・ω・)          ヘ⌒ヽフ⌒γ
 /   o━ヽニニフ    (・ω・ )  )
 しー-J           しー し─J


  ∧,,∧  ・・・
 ( ´・ω・)          ヘ⌒ヽフ⌒γ 鉄郎「ああ、この人は豚を屠殺
 /   o━ヽニニフ    (・ω・ )  )     しちゃったんだ」
 しー-J           しー し─J  クレア「私は目の前の豚は殺せないです」


                ∧,,∧  やっぱ豚肉入れたほうが
               (゚∀゚  )     おいしいよね
   / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ・゚・ 。・゚/(_,   )
  /         ̄ ̄ ̄ \、_)
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
   ̄| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| ̄

メーテル「残酷な言い方だけど、これも個人の嗜好の問題だから仕方が無いと思うわ…」
車掌「私も目の前に豚が居なかったら普通に豚肉入りのチャーハンを食べたかも知れま
 せん」 鉄郎「そう言われれば… そういうものなのかなあ?」
265水先案名無い人:05/01/27 19:50:23 ID:e/h8DWBj0
三刀流でチャーハン作るよ            (惑星 チャーハン作るよ の続き)
           ∧,,∧    ・。゚・⌒) 
   (⌒ 。・゚・   (´・ 3━ヽニニフ.)) ・。゚・⌒)
  ((ヽニニフ━oイ    .トーo━ヽニニフ.))
           しー-J

三刀流”竜巻”!!
 ゚・。   ヽ・ヾ三∧─_∧≠//   。・。゚・。 ゚・。゚・
。・。゚・。 ゚・。゚ ヽミ(・=´・3-・=ノ3/━ヽニニフ.))
 ((ヽニニフ━oイ(_ト(ト三イ彡o━ヽニニフ.))。 ゚・。゚・
          ミ‐,三三彡
    。・。゚・。   ミし~三J彡 。 ゚・。゚・。 ゚・。゚・。 ゚

          ∧_∧  ぅ゙ぉぇぇぇ
         (ill ´Д`)
         ノ つ!;:i;l 。゚・      ━ヽニニフ
ヽニニフ━  と__)i:;l|;:;::;:::⊃。 ゚・。゚・
     ⊂;:: 。・゚;..';・。゚;。 ゚・。゚・'::.:・。゚.;::.⊃    ━ヽニニフ

       よしバレてない      鉄郎「チャーハン作るのに無理をしなくても
           ∧,,∧                    いいのにね」
          ミ(・ω・ill )つ サッサ  ━ヽニニフ
      ⊂;:: 。・゚c( U・ ゚U。彡・ 。・゚・:.;::.⊃゚・
ヽニニフ━   ;::;:。・゚;..';;;;。 ゚・。゚・.⊃゚    ━ヽニニフ

 あんかけチャーハンできたよ〜  メーテル「確かに失敗するくらいなら、普通に作った方
 ∧,,∧   。・〜゚・〜 ゚〜・        がいいわね…」(まだまだ続くのよ…)
( ´・ω・)つ\・゚・ 。・゚・・/
266水先案名無い人:05/01/29 00:45:53 ID:1DH9rmYB0
(惑星 チャーハン作るよ の続き)

           出前するよ
             ∧,,∧     。・。゚・。 ゚・。゚・。 
            (・ω・′)  \・゚・ 。・゚・・/
            O┬O )□─| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
            ◎┴し'-◎    ̄◎ ̄◎ ̄

       ∧,,∧           ゴトッ
      (・ω・′)             |・゚・ 。・゚・・
      O┬O )□─| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|\。・。゚・゚・。゚・。
      ◎┴し'-◎    ̄◎ ̄◎ ̄   \.。゚・゚
                          ̄
   ∧,,∧
  ( ´・ω・)             |
  O┬O )□─| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|\     .。゚・゚。。゚・。
  ◎┴し'-◎    ̄◎ ̄◎ ̄   \.  。゚・゚。・。゚・゚・。゚・。
                      ̄

   ∧,,∧ ショボーン
  (´・ω・`)             |
  O┬O )□─| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|\     .。゚・゚。。゚・。
  ◎┴し'-◎    ̄◎ ̄◎ ̄   \.  。゚・゚。・。゚・゚・。゚・。
                      ̄

鉄郎「あの人、チャーハンを持っていこうとして、こぼしちゃったみたいだね」
クレア 「チャーハンがもったいないですね。きちんと蓋をしていればこんな事にならな
 かったと思います」 メーテル「ちょっとチャーハンの量が多すぎるんじゃないかしら?」
267水先案名無い人:05/01/29 00:47:51 ID:1DH9rmYB0
  ∧,,∧                    (惑星 チャーハン作るよ の続き)
 (;`・ω・)  。・゚・⌒) チャーハン作るよ!!
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J

        アッ! 。・゚・  鉄郎「うわあ、チャーハンの中からようかんマンが
  ∧,,∧ て     。・゚・。・゚・      出てくるなんて思ってもいなかったよ」
 (; ´゚ω゚)て   //   車掌「私もこれはあっけにとられました」
 /   o━ヽニニフ      メーテル「ようかんマンって人気があるのね… でも
 しー-J    彡            この現れ方には驚いたわ…」

    ∧,,∧    ショボーン
   ( ´・ω・)
  c(,_U_U      ・゚・。・ ゚・。・゚・ 。・゚・
     ━ヽニニフ

    ∧,,∧        ゴソゴソ
   ( ´・ω・)?
  c(,_U_U      ・゚・。・ ゚・。・゚・ 。・゚・
     ━ヽニニフ

    ∧,,∧       __ ニュ
   ( ´・ω・)Σ    ヽ|・∀・|ノ<殺伐としたチャーハンに救世主が
  c(,_U_U      ・゚・。・ ゚・。・゚・ 。・゚・
     ━ヽニニフ

クレア 「神出鬼没のようかんマンに、私は驚きを隠せないです」
268水先案名無い人:05/01/29 00:50:11 ID:1DH9rmYB0
(惑星 チャーハン作るよ の続き)
             ∧,,∧
            (;`・ω・)  。・゚・⌒) どんなところでも
            /   o━ヽニニフ))   チャーハン作るよ!!
 _,,..-―'"⌒"~⌒"~ ゙゙̄"'''ョ
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ
T  |   l,_,,/\ ,,/l  |

             ∧,,∧
            (´・ω・)  。・゚・⌒) ・・・・・・・?
            /   o━ヽニニフ))   
 _,,..-―'"⌒"~⌒"~ ゙゙̄"'''ョ
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ
T  |   l,_,,/\ ,,/l  |

             ∧,,∧
            (´・ω・)       よく考えたら火がない
            /   o━ヽニニフ
 _,,..-―'"⌒"~⌒"~ ゙゙̄"'''ョ
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ
T  |   l,_,,/\ ,,/l  |

鉄郎「確かに火がないところではチャーハンは作れないね」 クレア「でも、ガスボンベ
 付きのコンロを用意すれば作れると思いますよ」 メーテル「野外でキャンプするつもり
 なら、そういう嗜好もいいと思うわ…」 車掌「確かに見た目はバーベキューをやる
 様な雰囲気ですね」(まだまだ続くのよ…)
269水先案名無い人:05/01/30 00:53:15 ID:p+3c9pei0
\     、 m'''',ヾミ、、 /          (惑星 チャーハン作るよ の続き)
  \、_,r Y  Y ' 、 /';,''
  、 ,\ヽ, | | y /、 ,;;,,'',
   \、\::::::::::/, /,, ;;,
   ヽ\ o 、 ,o / { ;;;;;;;,,   < セシル、チャーハンできたぞ
   丿 [ \|:::|/ ]  >"'''''
   >、.>  U   <,.<         鉄郎「あんな人達までチャーハンにこだわる
  ノ  ! ! -=- ノ!  ト-、             んだ。ここは凄い惑星だね」
..''"L  \\.".//_ |   ゙` ]    クレア「とてもチャーハンを作る人には見えませんね」


   〕)    _,, ri|- .,,,   (〔    鉄郎「この人も凄い格好をしてるね。
  ./ |   /"  :::|;;:::::;;;ヽ.  | ヽ         しかもチャーハンを食べようと
  { 丶,l    .:::|;;::::::::;;;;;l .ノ  }       してるよ」
  丶  丶   .:::|;;::::::;;;;/´  ノ
    ``Y''    :::l;;::::::::;;`Y''′
    ==} lii;;,、   :::::;;;;iill {==
   f l;;;1 ゙ヾ;;llllli illlll;;ソ'";|ヽ
__ .i |;;;ヽ  ゙ヾlllソ'":::;;;/;;l ヽ、 < ・・・こぼしただろう。
ヽ l | ヽ;;;;ヽ.   lll ::::;;/;;;;l l;;ヽ
;;;;ヽヽ  ヽ;;;;;;;\ lll ;/;;;;;;;l  'l;;;;  車掌「次から次へと、よくこれだけの人が
k/;;;;ヽ ヽ/⌒ヽ;;;`;;´;;;;;;/⌒ヽ. |;;;        現れると思いますよ」

メーテル「ここにはどんな人が現れても驚かないわ… でも、あの人… どうやってチャー
 ハンを食べるのかしら? 仮面が邪魔だと思うわ…」
270水先案名無い人:05/01/30 00:56:00 ID:p+3c9pei0
(惑星 チャーハン作るよ の続き)
      ,-――――――-.
      /           | 鉄郎「この人は一体誰だろう?」
     /           | 車掌「私も詳しくは知らないのですが、もとは
     /             |    ジェンキンス氏の様です。でもよくここ
    lジェンキンチャーハンl     まで来て、チャーハンを作ると思いますよ」
   ,、_lー-―――――‐--、/l
   i ト、ミミ ,r‐- 、``'ニ=‐、.彡リ.   メーテル「この人は元々は惑星 ジェンキン寿司
   ヾ,iハ゛.´ _,,、_  i.; _,. ` 彡'i)     出身なのよ… でも、よくここまで
    `、j,'  `゚''´:.ノ i::<・ゝ) .ハン      来てチャーハンを作ると思うわ…」
     i,   ` ,、/ i_ `` ,r'
   ,r〃'i  ,r'ヽ、 _,〉  /.
   /i:ト、;;i,  ミ=_‐_-, 'i /ヽ__
r-‐'´i::::ハ;;ヾ、‐‐-、  ノ´/i:::'i`i‐- 、_
::i' .l:i 'i::::i ヾ;;`‐---‐'i':/ i、 'i::! i::::i `      ・:.。..・゚.:;,:・。..:・゚・:。・゚⌒ )
:i' i:| !:::l _,r.、;;;;;,r''´ヽi. ll::i i::i l:::'i         。・゚:・。・:゚・。・゚・:。:・ ゚)
                    ━━━━ヽニニニニニニニニフ))

   /⌒ヽ
  / ´_ゝ`) 。・゚・⌒)
  |    /o━ヽニニフ))  すいません、 チャーハン作りますよ・・・
  | /| |
  // | |
 U  .U 鉄郎「この人、見るのは久しぶりだなあ」

メーテル「ちょっと通るのにチャーハンを作るなんて… なかなかやるわね…」
271水先案名無い人:05/01/30 00:56:52 ID:p+3c9pei0
  ∧,,∧                 (惑星 チャーハン作るよ の続き)
 (;`・ω・) 必殺!
 /   o━ヽニニフ
 しー-J

      。,,。・。゚・。 ゚・。゚・。 ゚・。゚・・。゚・。・。・。゚・ 。,,。・。゚
   。゚・・。・。゚・ 。,,。・。゚・。 ゚・。゚・。 ゚・。゚・・。゚・。・。・。゚・ 。,,。・。゚・。 ゚
。・。゚・。 ゚・。゚・・。・。゚・ 。,,。・。゚・。 ゚・。゚・。 ゚・。゚・・。゚・。・。・。゚・ 。,,。・。゚・。 ゚・。゚・。
。・。゚・。 ゚・。゚・・。・。゚・ 。,,。・。゚・。 ゚・。゚・。 ゚・。゚・・。゚・。・。・。゚・ 。,,。・。゚・。 ゚・。゚・。 ゚・。゚
・。゚・。・。゚・。 ゚・。゚・・。・。゚・。 ゚・            ・。゚・ 。,,。・。゚・。 ゚・。゚・。 ゚・。゚・
。・。゚・。 ゚・。゚・・。 ・。゚・     。゚・。 ゚・。゚・。。。゚・    。 ゚・。゚・ 。,,。・。゚・。 ゚・。゚・。
・。゚・。・。゚・。 ゚・。゚・・。   ・。 ゚・。,,。・。゚・。 ゚・。゚・。 ゚・    。・。゚・。 ゚・。゚・ 。,,。・。゚・。 ゚
・。゚・。・。゚・。 ゚。゚・。 ゚  ・。 ゚・。゚・  ∧,,∧  ・。゚・。 ゚    。,,。・。゚・。 ゚・。゚・。 ゚・。゚・
・。゚・。・。゚・。゚・   。・。゚・。 ゚・。゚・ (;`・ω・)  。・゚・⌒)ハリケーンチャーハン!!
・。゚・。・。゚     ・。。゚゚・。 ゚・。゚・ /   o━ヽニニフ))   ・。゚・。・。゚・。 ゚・。゚・・。゚・。・
・。゚・。 ゚・    。・。゚・。 ゚・。゚・  しー-J    彡  ・。゚・。・。゚・。 ゚・。゚・・。゚・ 。,,・。゚・
。゚・。・。゚・    ・。゚・。・。゚・。 ゚・ 。,,。・    。゚・。・。゚・。 ゚・。゚・・。゚・。・。゚・。・。゚・・。゚・
・。゚・。・。゚・。   ・。゚・。・。゚・。 ゚・。゚・・。゚・。・。゚・。 ゚・。゚・・。゚・。・。゚・。 ゚・。゚・・。゚・
゚・・。゚・。・。゚・。 ゚・   ・。゚・。・。゚・。 ゚・。゚・・。゚・。・。゚・。 ゚・。゚・・。゚・。・・。゚・・
゚・。゚・。・・。゚・。 ゚・。゚・゚・      ・。゚・。・。゚・。 ゚・。゚・・。゚・。・。
  ・・。゚・。 ゚・。゚・゚・

鉄郎「うわあ、ハリケーンチャーハンなんて、見ててビックリだよ」 クレア 「どうやって
 ハリケーンを作ってるんでしょう? 見てて不思議です」メーテル「ハリケーンは凄いけど、
 チャーハンはもったいないわね…」(まだまだ続くのよ…)
272水先案名無い人:05/02/01 20:42:20 ID:Jw+aZ+iD0
(惑星 チャーハン作るよ の続き)
                             ∧,,∧
                            (;`・ω・)  。・゚・⌒)
                   ,'⌒,ー、     /   o━ヽニニフ)) X
                 〈∨⌒ /\__,,..,. -しー-J " _,,. ‐''´ ちょっと
          〈\   _,,r'" 〉 // //     . ‐''"  大気圏まで行くよ!
           ,ゝ `く/ /  〉 /  ∧_,. r ''"
- - - -_,,.. ‐''" _,.〉 / /  . {'⌒) ∠二二> -  - - - - - -
  _,.. ‐''"  _,,,.. -{(⌒)、  r'`ー''‐‐^‐'ヾ{} +
 '-‐ '' "  _,,. ‐''"`ー‐ヘj^‐'   ;;    ‐ -‐   _-
 - ‐_+      ;'"  ,;'' ,''   ,;゙ ‐-  ー_- ‐
______,''___,;;"_;;__,,___________
///////////////////////

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ΣΣ|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄U  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ΣΣ| ____________/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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鉄郎「うわあ、この人はフライパンを持って宇宙まで行くつもりなのかなあ?」
メーテル「あの格好でチャーハンを作れるのかしら? 心配だわ…」
273水先案名無い人:05/02/01 20:45:04 ID:Jw+aZ+iD0
|  |                    (惑星 チャーハン作るよ の続き)
|  |∧_∧
|_|´・ω・`)  。・゚・⌒)    鉄郎「この人は何をしようとしているのだろう?」
|桃|   o━ヽニニフ))    メーテル「ちょっと様子を見てみましょう…」
| ̄|―u'
""""""""""

|  |             車掌「フライパンを置きましたよ」
|  | ∧∧          クレア 「これから、この人… どうするんでしょうか?」
|_|(´・ω・`)         メーテル「最後まで見ないと分からないわ…
|桃|o   ヾ   。・゚・。・゚・      いったいどうなるのかしら?」
| ̄|―u'   ━ヽニニフ<コトッ
""""""""""""""""

|  |             鉄郎「あっ、あの人、影に隠れたよ」
|_|  ピャッ!         メーテル「フライパンを置いて… チャーハンは食べられる
|桃| ミ     。・゚・。・゚・        のかしら?」
| ̄|    ━ヽニニフ
""""""""""""""""

|  |             鉄郎「えー、チャーハンまで消えちゃったよ。いったい
|_|  ピャッ!             どうなってるの?」
|桃| ミ        パシャーン  メーテル「まるで手品か何かを見ている様ね…」
| ̄| ノノノノ    車掌「あの人、そのためにわざわざここまで来たん
""""""""""""""""             でしょうか?」
              クレア「これではチャーハンがもったいない様な気がします」
274水先案名無い人:05/02/01 20:46:40 ID:Jw+aZ+iD0
(惑星 チャーハン作るよ の続き)
  ∧,,∧    今日の夜食はチャーハンです。なぜ「チャーハン」なのか?
 ( ´・ω・)     そこの所なのだ問題は。
 /   o━ヽニニフ
 しー-J

  ∧,,∧          夜の食事なのだから、数時間たっても腹ペコにならない
 (;`・ω・)  。・゚・⌒)  タフさが必要だ。
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J

             。・゚・
  ∧,,∧ て     。・゚・。・゚・
 (; ´゚ω゚)て   //    時にはコゲの中をはいずり回る可能性もあるし、
 /   o━ヽニニフ        炒める途中でフライパンの上から落っこちるかも
 しー-J    彡        しれない。眠い時に作るのはちょっとキツイ料理だ。


                ∧,,∧    でもそのギャップが逆に考えてみると
               (・ω・  ) おもしろいかもと思った。しかも聖母
   / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ・゚・ 。・゚/(_,   )    マリア様の様な大きな愛を持つ料理。
  /         ̄ ̄ ̄ \、_)    夜食はチャーハンしかないと思った。
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
   ̄| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| ̄

クレア 「この惑星の人達は本当にチャーハンに思い入れがあるんですね。感心します」
(まだまだ続くのよ…)
275水先案名無い人:05/02/02 21:25:19 ID:7wYe+6WG0
(惑星 チャーハン作るよ の続き)
          [□][□][□][□][□][□][□][□][□][□]
 iiiiiiiiii    /.. /□/.. /.. /  /  |  | ...  |  \□ \... \
 iiiiiiiiiiiiiii / ̄/□/ ̄/ ̄../ ̄.. /  ̄| ̄...|. ̄....|  ̄..\..□\.. ̄\
 iiiiiiiiiii /...../□/ ̄ / ̄ / ̄.. / ̄ | ̄ .|... ̄..| ̄......\...□\.. ̄\iiiiiiii
 iiiiiiii ○〜○〜○〜○〜○〜○〜○〜○〜○〜○〜○〜○〜○〜○iiiiiii
 iiiiiiiiii □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □iiiiiiiiiiii
 iiiiiiiiiiiiiii|            |......             ...|           iiiiiiiiiiii
 iiiiiiiiiiiiiiii ̄ ̄| ̄ ̄| ̄| ̄ .|.... 部 楽 倶 食 美.....| ̄ ̄ ̄| ̄| ̄ ̄| ̄ ̄iiiiiiiiiiii
 ..| ̄| ̄| ̄| ̄|    |  |   ──────────      | |...  | ̄| ̄| ̄|
 ..| ..|  |  |  |   |  |                       | |...  |... |
 ...|....|.. |....| .|   |  |                       | |...  |  |
 ....|...| . |  |... |..  |  |     ∧,,∧               | |...  |  |
 ....|...| . |  |... |..  |  |    ( ´・ω・)   挑戦するよ    | |...  |  |
 ....|...| . |  |... |..  |  |    /   o━ヽニニフ         | |...  |  |
 ....|...| . |  |... |..  |  |    しー-J               | |...  |  |

車掌「この人は美食倶楽部に入るつもりなんでしょうか? ちょっと頼りないですね」
メーテル「海原さんに『このチャーハンを作ったのは誰だぁっ!』なんて言われないといいん
 だけど… 大丈夫かしら?」 クレア「私は一生懸命やれば、海原さんにも認められる様
 な気がします」 鉄郎「修行を一生懸命やって一人前のチャーハン屋になってもらい
 たいね」
276水先案名無い人:05/02/02 21:26:26 ID:7wYe+6WG0
        ,..  -―- .,,         (惑星 チャーハン作るよ の続き)
    ,.,r'´::::::::::`ヽ:::::::::::`ヽ、 ;'i!;、
  ,.:;r' !::::::::::::::::;:: `-―- .,;ノソノi!
  ,::::i ;'i!;、::::;r'´          ';彡;:ヽ
  ;::::::! ,'゙ミミミ;    ,.    'ー- ;彡;'::::|  ちゃーはんうまそー
 ゙!:::::ソ::::゙'ミミ;  / 、  ,; ,'⌒ヽィ‐v
/゙、::::::::::r 、ミ; '_,r'⌒ヾ_ '"ノ、_(・ソ! ,ノ
'、::rー、j:::ヽ ヽ`ヽ、(・ン、_,; 、_,..  レ' ヽ
   ゙、'ー、::゙、 ゙、 ,;'"(゙tt::t:')゙':;、/`ゝ ゙!
   ノ /  ,ノi`ー、' 、`='´ , '゙, '´ ,ノ
   i (. '⌒ 'ー-'、 ̄`ー-‐'",.ノ /     鉄郎「あっ、この人はチャーハンを
    ゙; 「`''ー;-- 、 ヽニニr', r'´、       つまみ食いしようとしているよ」
   /  ヽ、_ ー i:、)ノノ;.。`゚,;'7 ,ノ;`ソ   車掌「ちょっと見た限りでは、鍋に入って
   `ー'ヽ、_,シ  !:. i!:::.ー---―‐' ;'        いるものはチャーハンに見えま
          i::. l!:::       i      せんが」
          `ー'、:;;,.___,,

クレア「お行儀が悪いですね。こんな食べ方でチャーハンを美味しく食べられるんで
 しょうか?」 メーテル「なんか座敷わらしみたいな人ね… こんな人でもチャーハンを
 食べるのかしら?」

∧,,∧
(;`・ω・)  。・゚・⌒) おやつにポップコーン作るよ!
/   o━ヽニニフ))
しー-J          メーテル「見た目はチャーハンと区別が付かないのね…」
277水先案名無い人:05/02/02 21:28:01 ID:7wYe+6WG0
(惑星 チャーハン作るよ の続き)
   _____
  ||// ∧_∧|∧_∧ チャーハンくさいって言われちゃった・・・
  ||/  ( ´・ω・)(    )   。・゚・
  ||   (    )|(    ━ヽニニフ))
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'

   _____
  ||// ∧_∧|∧_∧ でもチャーハン作ってない
  ||/  (n´・ω・)n   )n   。・゚・
  ||   (ソ  丿|ヽ   ━ヽニニフ))
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'

   _____
  ||// ∧_∧|∧_∧  チャーハン作ってないのにチャーハンくさい
  ||/ r(   ・。(n´・ω・`n)゚・ 
  ||   ヽ ヽニ|(     )フ))
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ u―u'

鉄郎「この人、手にフライパンを持ってるからチャーハンくさいんだよ」
車掌「ちょっと間抜けな人ですね。でも、よく鏡を見ながらフライパンを持てると思い
 ますよ」 クレア 「この惑星ではチャーハンくさくても、あまり気にしなくていいような
 気がするんですが」 メーテル「クレアさんのいうとおりね… 確かに気にするほどのこと
 では無い様な気がするわ…」(まだまだ続くのよ…)
278水先案名無い人:05/02/03 20:52:43 ID:nzTDJukj0
       。・・゚。・゚・。・。、   ⌒⌒      (惑星 チャーハン作るよ の続き)
     。・。゚・。 。・。゚・゚・。・      ^^
    。・。゚・。 。・。゚・゚・。゚・。゚・。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  :::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::
   :::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::
     :::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::     ∧_∧
      ::::::::::::::::::::::::::::       ( ::;;;;;;;;:)
        ::::::::::::        /⌒`'''''''''''^ヽ
               /⌒ヾ/ / .,;;;;;;:/.:;|
-―'――ー'''‐'ー'''―‐'―''''\,./ / .::;;;;;;:/‐'| :;|'''ー'-''――'`'
 ,, ''''  `、 `´'、、,   '''_ソ / `:;;::::ノ,,, | :;| '''  、、,
    ,,,   ''  ,,   ''''' ξ_ノ丶ー'ー< ,ゝ__> '''''  ,,,,
 ,,     ,,,,     ''' ,   ::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::  ,,
            ,,,,,,,     :::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;:::::::::      ''
,, '''''''      ,,,,       ,,    :::::::::::::;;;;;;;;::::::

鉄郎「えーっ、ここって夕日までチャーハンなの? 信じられないよ」
クレア 「私もこれには驚きました。チャーハンのように見える夕日なんですね」
車掌「人だけでなく、環境まで奇妙な惑星なんですね」
メーテル「夕日の形はともかく、いい眺めね… チャーハンの様な夕日でもいいんじゃない
 かしら?」 鉄郎「メーテル、そういう風にわりきっていいものなのかなあ?」
メーテル「鉄郎、これについて深く考えてもあまり意味がないと思うわ… ここはそういう所
 と割りきった方がいいと思うの…」 鉄郎「うーん…」
279水先案名無い人:05/02/03 20:55:56 ID:nzTDJukj0
(惑星 チャーハン作るよ の続き)
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/       \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::/          `:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::...... ....::::::|            |::::::::::::.. ...: ::::::::::::::::::
:. .::::::::........ . .::::::|           | ........... ..::::: :::: :...:::
:::: :::::::::...  _.. .....ヽ          / . . . ... ..::::: . .. ...::.:::...
      ○      \       /
      ○     ∧,,∧         漂流しながらでも
      ‖    (;`・ω・)  。・゚・⌒)   チャーハン作るよ!
   __‖    /    o━ヽニニフ))
   \ミ三三三三/三三三三三三三彡/ \
~~~~~〜~~~〜~~〜〜~~~~〜~~~~〜〜~~~〜~〜~~〜~~~~

鉄郎「うわあ、海の上でもチャーハンを作ることに熱中してる人がいるよ」
クレア 「ここの人は本当にチャーハンに対して愛着を持っているんですね」
メーテル「あの人、船酔いしないかしら? ちょっと心配だわ…」

      //
    / .人
    /  (__) パカ
   / ∩(____)   あ、チャーハンインしたおモード
   / .|( ・∀・)   。・゚・⌒)
  // |    つ━ヽニニフ))    鉄郎「こんなところから人が現れるなんて、
  " ̄ ̄ ̄"                   驚いたよ」
メーテル「地面から現れるなんて… これは私も驚いたわ…」
280水先案名無い人:05/02/03 20:56:59 ID:nzTDJukj0
(惑星 チャーハン作るよ の続き) 鉄郎「あっ、記録を見つけたよ」

「チャーハン」「チャーハン」お客の注文が、混み合った店内にこだまする。すきっ腹を
かかえた漢たちが、今日も舌なめずりしながら、油じみたガラス戸をくぐりぬけていく。
客の食欲をそそるのは、むせかえるラードの匂い。長葱は甘くならないように、卵は
焦がさないように、素早く炒めるのが親父の手際。もちろん鍋返しに失敗して床にこぼす
など、はしたない失敗など存在しようはずもない。
惑星 チャーハン作るよ! 夏休み創立のこの惑星は、もとは1の立て逃げのために
つくられたという、伝統あるチャーハンについて探求するところである。自治以前の面影
を未だに残している住民の多いこの地区で、住民に見守られ、調理開始からふて寝までの
一貫教育が受けられる中華鍋の園。時代は移り変わり、惑星に住民が定着した今日でさえ、
3日ROMし続ければ出来たてのチャーハンネタが山盛りで出荷される、という仕組みが
未だに残っている貴重な惑星である。

メーテル「なるほど… このさわやかな朝の挨拶風のテンプレは、ここの特徴をよく表して
 いるわね…」 クレア「メーテルさんのおっしゃるとおり、ここの特徴が良く分かる記録
 ですね」 車掌「確かにこの記録はここの特徴を表していますね」

   。・゚。・。
━ヽニニフ
 ( ・`ω・´)  ぼくのチャーハンどこいった?
 /o  o
 しー-J    鉄郎「この人、面白いね。頭にフライパンを乗せてるよ」

メーテル「よくフライパンを落っことさないと思うわ… 面白い人ね」(まだまだ続くのよ…)
281水先案名無い人:05/02/03 21:54:46 ID:btJzEIFi0
私はメーテル…バカニュースを放浪する女…
dat落ちによる新スレ報告はつい10日程前だったのに…
またしても同じ報告を申し上げる女…

私はメーテル・・・inバカニュース板 Part4
ttp://tmp4.2ch.net/test/read.cgi/bakanews/1107434826/

今度はたかだか9時間程度の空白時間だったのに…涙が止まらないわ…
バカニュースにはメーテルスレを立ててはいけないという神の思し召しなのかしら…

度々物語を遮ってしまうこと、どうぞお許しくださいね、車掌さん…
282ノノ_・) 楊夫人 ◆//MaetelVI :05/02/05 01:31:35 ID:N5iF7njc0
バカニュについてはアゲ進行でも許されると思うわ…
283水先案名無い人:05/02/05 01:43:41 ID:Wv2SitKQ0
車掌「え〜、次のぉおお停車駅は〜 惑星吉牛 吉牛れしゅぅぅぅ」 鉄郎「ヨシギュウ??」
メーテル「惑星吉牛・・・吉野家といぃう牛丼屋のぉおお看板が輝く星・・・」
鉄郎「牛丼かぁあああ あぉ。久しく食べて無いぃから、お゙ぉおォおんにゃかいぃっぱいぃ食べてみたいぃにゃぁあああ あぉ」
メーテル「もっとも通ぶっていぃる人が多く住むと言われる星よお゛お゛お゛ぉ・・・
   変わったメニューを頼んれいぃる人がいぃたら、吉野家れちゅゆらくや特盛は
   頼んれはひぃけにゃいぃわ・・・
   小一時間問いぃ詰められて、他のぉおお惑星れは通用しにゃいぃ最新流行を
  『これ最強』と教えられてしまうのぉおおよお゛お゛お゛ぉ」
車掌「神がいぃるとも言われていぃましゅぅぅぅ。れも神にゃんて本当にいぃるんれしょうか?」
メーテル「Not Found・・・見ちゅからにゃいぃわ・・・」
鉄郎「神って、簡単に見ちゅからにゃいぃもんらね」

284水先案名無い人:05/02/05 21:10:44 ID:ZOLcKffF0
(惑星 チャーハン作るよ >280の続き) 鉄郎「あっ、また記録を見つけたよ」

「炒めるんだよ」トンキーは言った。「火が付いている間はとにかく炒め続けるんだ。
俺の言っている事は分かるかい?炒めるんだ。炒め続けるんだ。何故炒めるかなんて考え
ちゃいけない。意味なんてもともとないんだ。そんなこと考え出したら手が停まる。一度
手が停まったら、もう俺には何ともしてあげられなくなってしまう。フライパンとの
繋がりはもうなにもなくなってしまう。永遠になくなってしまうんだよ。そうすると
あんたはチャーハンしか食えなくなってしまう。どんどんチャーハンの世界に引き込ま
れてしまうんだ。だから手を停めちゃいけない。きちんと飯を切って炒め続けるんだよ。
そして固まってしまったものを少しずつでもいいからほぐしていくんだよ。まだ手遅れに
なっていないものもあるはずだ。食えるものは全部入れるんだよ。ベストを尽くすんだよ。
怖がることは何もない。あんたは確かに疲れている。疲れて、腹が減っている。誰にでも
そういう時がある。何もかもが間違っているように感じられるんだ。だから手が停まって
しまう」 僕は目を下げて、また足元の豚をしばらく見つめた。
「でも炒めるしかないんだよ」と羊男は続けた。「それも、とびっきり上手く炒めるんだ。
みんながよだれを垂らすくらいに。そうすれば俺もあんたのことを手伝ってあげられる
かもしれない。だから炒めるんだよ。火力の続く限り」

鉄郎「この記録って、何かの小説みたいだね」 クレア「そうですね。チャーハンを作る
 ことに、これだけ感情を込めていうなんて、ある意味凄いと思います」
車掌「この文章は、もとになる原作があると思います。誰の小説を基にしているのか気に
 なります」 メーテル「こういう表現は読んでて、考えさせられるわね… これだけ感情を
 入れてチャーハンを作ることに熱中する人は、いったいどれだけいるのかしら?」
285水先案名無い人:05/02/05 21:13:49 ID:ZOLcKffF0
(惑星 チャーハン作るよ の続き)
  | ̄ ̄|   出前だよ!!         ∧_∧
  |.______| .┌――┐            (´Д` )
 (;`・ω・)│   |              (    )
 /   つ │    |             | |  |
 しー-J  └――┘            ( (   )
                          ̄  ̄
  | ̄ ̄|    ┌─┐             ∧_∧ て
  |.______| .┌┤  │            (´Д` ) て
 (;`・ω・)│┌―┤             (    )
 /   つ ││ヽニニフ           | |  |
 しー-J  └┴―┘            ( (   )
                          ̄  ̄
  | ̄ ̄|    ┌─┐             ∧_∧ て
  |.______| .┌┤ ∧,,∧           (´Д` ) て
 (;`・ω・)│┌( ´・ω・)。・゚・⌒)     (    )鉄郎「うわあ、
 /   つ ││/  o━ヽニニフ))      | |  | 仕出し入れの中に人が入って
 しー-J  └┴―┘            ( (   )  いるなんて、驚いたよ」
                          ̄  ̄
  | ̄ ̄|    ┌─┐          ペチャ ∧_∧
  |.______| .┌┤  ∧,,∧          ミ。・゚・。・。 )
 (;`・ω・)│┌(;´・ω・)         ミ (゚。・゚  )メーテル「この店の
 /   つ ││/  o━ヽニニフ)       | |  |  チャーハンはちゃんと
 しー-J  └┴―┘            ( (   )  食べられるのかしら?」
                          ̄  ̄
286水先案名無い人:05/02/05 21:18:39 ID:ZOLcKffF0
(惑星 チャーハン作るよ の続き)
       .__
      ヽ|・∀・|ノ 殺伐としたスレにようかんマン登場!
       |__|
        | |

        \人/
  ∧,,∧   .__   
 ( `・ω・)つ・∀・|ノ 鉄郎「あっ、ようかんマンが引っ張られているよ」
 /o   /.  |__|   車掌「一体何が起こるのでしょうか?」
 しー-J   | |

  ∧,,∧
 (;`・ω・) 。品゚・⌒)  ようかんチャーハン作るよ!
 /   o━ヽニニフ)) 
 しー-J  

 ∧,,∧   。・。゚・。品゚・。゚・ できたよ〜
( `・ω・)つ\・゚・ 。品・/

クレア 「ようかんマンをチャーハンにするなんて… ちょっと残酷な気がします」
メーテル「私もそう思うわ… ようかんチャーハンって、まともに食べられるのかしら?」
鉄郎「ようかんとチャーハンは、ちょっと合わないような気がするなあ」
車掌「私は想像しただけでも、ぞっとします。どんな味なんでしょうか?」
(まだまだ続くのよ… バカニュースメーテルさん、dat落ちが気になるようだったら
 ロビー板なんかはどうかしら? 楊夫人さん、ここではsage進行でお願いします)
287水先案名無い人:05/02/05 23:36:30 ID:iFi9JPtO0
私の名はメーテル…化粧板の花粉症メーテル…
新スレに移行いたしましたわ…

私の名はメーテル…@化粧板 第十三夜
http://life7.2ch.net/test/read.cgi/female/1107613686/
288水先案名無い人:05/02/06 19:58:14 ID:Mowpwo0Y0
(惑星 チャーハン作るよ の続き) 鉄郎「あっ、また記録を見つけたよ」

うっお―っ!! くっあ―っ!! チャーハンつくるよ―っ! チャーハンの使い道はまだある
ぜ―っ!!てめぇ… 喰うとんのか? チャーハンをつくるのに道具はいらねぇ! 魂の
はいったチャーハンなら― どんなもんでも打ちぬくぜーっ! う… ぎゃああーっ!
ごがごががあっ!!ぜったいだれにも喰わせねぇから!! 空中調理法か!自分の手を汚さず
チャーハン作ったてめぇこそ調理師じゃねぇだろ 男ならチャーハンひとつで勝負せん
かい!なにがピラフだ てめえの調理術はでたらめだよ チャーパンチ! わたしは許し
ませんよーっ!こんなチャーハンじゃあ ハエも殺せねえぞ―っ! て…てめえは調理師
じゃねぇ…な… チ…調理師なら… ただ焼くだけの調理はし…ねえ… いったいてめぇは
なにモンだ―っ!? ばかぬかせーっ!? ピラフを食べた者が常にチャーハンを食べる者に
勝てるわけがない! 素手で作ったら骨が焦げるからね うっぎゃああっ!やかましい!
すげえ肉をもってやがる うげら!んならこいつ作ってみろやーっ! なめんじゃねえ…
おれはまだ調理師のままだ うろたえるんじゃねえ―っ! ピラフはきみとトンキーに
まかせる 大人の教えだーっ!! いったいなんのリストだよてめ―っ!!あんな肉をつかう
わきゃね―っ!! おもいあがるんじゃね―っ!!う… ぎゃああーっ!! 悪いな おれは調理師
じゃねぇ そいつはできねぇ相談ってもんだうぎゃっ うぎゃっ うぎゃーっ!!その肉は
いったいだれのだ!?

鉄郎「この記録は、ヒステリックな表現をしているね」 クレア「そうですね。チャーハン
 を作るために、こんな口調をする必要はないと思います。気の入れ方が間違っている様
 な気がします」 車掌「この人は、一体何を表現したがっているのでしょう? 私には
 さっぱり分かりません」 メーテル「こういう表現は読んでて、あまりいい印象を持てない
 わね… こんなことを言われたら、いい思いはしないような気がするわ…」
289水先案名無い人:05/02/06 19:58:51 ID:Mowpwo0Y0
(惑星 チャーハン作るよ の続き) 鉄郎「あっ、まだ記録があるよ」

アーノルド・シュワルツェネッガー主演『チャーミネーター』
あらすじ
1997年戦略プログラム『チャーハンネット』の暴走により、人類のほとんどが死滅。
残った僅かな人間は、『チャーハンネット』が指揮するチャーハンと生き残りをかけた
死闘を繰り広げていた。30年に及ぶ長い戦いの末、ジョン・チャーハン率いる人間軍は
『チャーハンネット』を打ち破ることに成功する。しかし『チャーハンネット』は敗北
する寸前に1杯のチャーミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー)を過去に送り
込んでいた。そう、『チャーハンネット』はジョンの母親であるサラを殺し、未来を変え
ようとしたのだ! 迫りくるチャーハン。サラは同じく未来からやって来た戦士カイルと
共にチャーハンに立ち向かうのだった……

鉄郎「こういう記録を読むと思わず笑っちゃうよ」 メーテル「シュワルツェネッガーさんも
 知事になったから、もう映画には出ないような気がするわ…」

  ∧,,∧
 ( ´゚ω゚)  。・゚・⌒)  チャーハンブレイクブレイク!
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J
チャーハン チャーハン あなたの夕食 食いたい 食いたい トンキーと食いたい
調理時間すぎていく 中の材料が落ちていく おれの満腹はばむやつらさ〜
(チャーハン OUT!!)チャーハンブレイク工業 スチールフライパン DADADA!
チャーハンブレイク工業 ケミカル味の素 調理を揺らし 米を炒めるぜ 肉を炒めるぜ
野菜炒めるぜ 東へ西へ チャーハン! チャーハン! チャーハンブレイク工業!

車掌「この惑星にも日本ブレイク工業の社歌が伝わっているんですね。驚きましたよ」
290水先案名無い人:05/02/06 20:00:26 ID:Mowpwo0Y0
  ∧,,∧                    (惑星 チャーハン作るよ の続き)
 (;`・ω・)  。・゚・⌒) 毎日毎日僕らは鉄板の
 /   o━ヽニニフ))   上で焼かれてやになっちゃうよ
 しー-J

        アッ! 。・゚・
  ∧,,∧ て     。・゚・。・゚・  ある朝僕は店のおじさんと
 (; ´゚ω゚)て   //       喧嘩して海に飛び込んだのさ
 /   o━ヽニニフ
 しー-J    彡

    ∧,,∧    ま、チャーハンだしね。
   ( ´・ω・)
  c(,_U_U
     ━ヽニニフ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
              |      ゚ 。_゚・  ・ ・
              |      |>< ゚<・ _
              |      ゚ 。  ゚̄   ・>゜ ><|

車掌「これは懐かしいですね。『泳げたいやき君』の替え歌ですよ」
鉄郎「でも、チャーハンは海に飛び込んだら… バラバラになっちゃう様な気がするけど」
メーテル「確かにそうね… 上のように魚のえさになってしまいそうね…」 クレア 「でも…
 いくら替え歌といってもチャーハンは、店のおじさんと喧嘩するものなんでしょうか?」
メーテル「クレアさん、ネタに対してそんな深刻に考えなくてもいいと思うわ…」
(まだまだ続くのよ… >287メーテルさん、連絡ありがとう…)
291水先案名無い人:05/02/08 00:41:27 ID:Kb2KGzBQ0
.      ,イ/ l/       ̄ ̄`ヽ!__      (惑星 チャーハン作るよ の続き)
     ト/ |' {              `ヽ.
    N│ ヽ. `                 ヽ
   N.ヽ.ヽ、            ,        }
.  ヽヽ.\         ,.ィイハ       |   _|
   ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、   |  \ つまり人間は
.      ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ   >
.       l ● リーh   ●  l‐''´冫)'./  ∠__ チャーハンのために
       ゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ   トr‐'    /
       l            u ./│    /_  生まれてきたんだよ!!
.        ヽ.  `ー'`-- '     /  ト,       |
           >、     ./  / |ヽ     l/ ヽ   ,ヘ
      _,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´   ./  \、       \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ /  :|   ,ゝ=<      /    | `'''‐- 、.._
     /   !./l;';';';';';';\    ./    │   _
      _,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\  ./|._ , --、 | i´!⌒!l  r:,=i   
.     |     |:.l. /';';';';';|=  ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」 ))
      l.    |:.:.l./';';';';';';'!    /:.:.| i´|.ー‐' | / |    |. !   l
.     l.   |:.:.:.!';';';';';';';'|  /:.:.:.:!.|"'|.   l'  │-==:|. ! ==l   ,. -‐;
     l   |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i=!ー=;: l   |    l. |   | /   //
       l  |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l    l、 :|    | } _|,.{::  7 ))
        l  |:.:.:.:.:.:l;';';';';'/:.:.:.:.:.:.:.:| |__,.ヽ、__,. ヽ._」 ー=:::レ'  ::::::|;   7
.      l |:.:.:.:.:.:.l;';';'/:.:.:.:.:.:.:.:.:.|. \:::::\::::: ヽ  ::::::!′ :::|   .:/

鉄郎「あっ、あれはキバヤシさんかなあ?」 メーテル「キバヤシさんにしては目がちょっと
 おかしいわね… でも、キバヤシさんがチャーハンに興味をもっているのかしら?」
292水先案名無い人:05/02/08 00:43:32 ID:Kb2KGzBQ0
(惑星 チャーハン作るよ の続き)
今日の昼飯もチャーハン。だが今日は一味違う。先に野菜炒めを作っておき、その後
スタンダードな卵炒飯を作る。炒飯ができたら、少し冷えつつある野菜炒めを少し炒めて
温める。そして野菜炒めを炒飯に乗せれば、超炒飯合体! DX野菜炒飯のできあがりだ!

  ∧,,∧
 (;`・ω・)  。・゚・⌒) DX野菜炒飯に挑戦するよ!!
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J

        アッ! 。・゚・
  ∧,,∧ て     。・゚・。・゚・
 (; ´゚ω゚)て   //
 /   o━ヽニニフ
 しー-J    彡

    ∧,,∧ て  こぼれ方までDXに…
   (;´゚ω゚) て     。。。゚・゚・ 。。。        。。。  。。。。
   c(,_U_U     。。。。。  。。。。。  。 。   ・゚ 。゚   。゚
     ━ヽニニフ   。゚    。。・゚  。。・゚  。・゚  。・゚ ゚・。

鉄郎「へえーこの人、よく『デラックス』ってこぼせると思うよ」 メーテル「こういうこと
 言うのもなんだけど、器用にこぼすものね…」 クレア「この人に盛りつけを任せたら、
 綺麗に出来そうですね」 車掌「ところで、DXチャーハンって、そんなに特別なもの
 でしょうか? 見かけは普通のチャーハンと変わらないような気がしますが」
293水先案名無い人:05/02/08 00:44:39 ID:Kb2KGzBQ0
(惑星 チャーハン作るよ の続き)
             ∧,,∧
            ( `・ω・) 豚キムチチャーハンできたよ!!
              /   つ_,..................,_
          _,,...!-‐'''" ̄          ̄~`''ー-.、_
       ,,r‐'"      ,r-ー、..,,,,r::::::ヽr-、,、_    ~`ー、
     ,r''"     r'::::::::::::::::::::::::::::::::ーミ;;;::::::::::::::ヽ,_      ゙ヽ,
    ,r"      ,r"、:::::::::〈:::::::::ヾ:::::::::::::`ー''"::::::::::::::::::::,ヽ,、_    ゙:、
   ,i"     r''::r:::::ヾ;:::;;;;;ソ::::::::::、::ソ:::::(;;::::::;;シ:::ヾ::::,r':,r、:::::::゙j     ゙:,
  ,!     ,i'.;:'"~:::":::::::::::::~`''ーヘ⌒ヽフ''''"::::::::::::::::::::~~::::::'':"ヽ,    l,
  |    ,r'.;:'"~:::":::::::::::::~`'ー(  ゜ρ゜)''''"::::::::::::::~::::::::゙''"`ー:'''':、   |
  i,   ,r'::r:::::ヾ;::::::::::ヾ;;;;;ソ::、:::::::::ーミ;;;::::::;;;シ:::ヾ::::::,r':,r、:::::::::::::::::::::゙i   ,!
   ゙i  !;:::::ヽ'''::::::::::::::::::::::::::::::::::::ー;;:::::::::::::::::::シ::::::::::::::::〉:::::''''シ::::::::ノ ,:'
   ゙i、 ゙i、:::::::::〈:::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::`ー''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,r" ,r'
    ゙ヽ、゙ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ーミ;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::,,r'" ,r'
      ゙ヽ、~゙ヾ;:::::::::::::::::::::く:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,,r''",,r''"
         `ー-ニ_ー--、::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,,,,,,r‐'二.:r''"
             ~゙`''''ー---゙二二二~--―''''"~

鉄郎「うわあ、これは凄いよ。よくこれだけのチャーハンを作ると思うよ」
車掌「こんなにたくさんのチャーハンを食べる人がいるのでしょうか?」
クレア 「これはみんなで盛り分けて食べるものだと思います。流石に鉄郎さんでも、一人
 では食べきれないでしょう」 メーテル「そうね… みんなで一緒に食べましょう…」
鉄郎「それじゃあ、いただきまーす」(まだまだ続くのよ…)
294水先案名無い人:05/02/09 19:42:28 ID:5sr6gvpK0
(惑星 チャーハン作るよ の続き) 鉄郎「あっ、また記録を見つけたよ」

FUCK YOU ぶち殺すぞ・・ショボン・・・・! 甘えを捨てろ。 お前の甘え・・
その最たるは、 毎日のように叫んでいる、その、「チャーハン作るよ!」だ。チャーハン
作ればパラッとできるのが当たり前か・・・・? なぜそんなふうに考える・・・・?
バカがっ・・・・! とんでもない誤解だ。チャーハンというものはとどのつまり、
中華料理の基本であり真髄だ。パラパラの黄金色のチャーハンを作るのに今まで成功した
か? できちゃいないだろうが・・!これは火力が弱いからだとか、そういうことじゃあ
ない。設備が揃っててもそうなのだ。中華鍋を操る腕力や瞬発力でもない限り、上手に
できたりしない。それが基本だ。その基本をはき違えているから、わざわざ市販のチャー
ハンの素をかける羽目になったんだ・・・・!! 無論中には、美味しいものもある。
しかしそれはカニや焼豚を入れているからであって・・つまりは素材頼りってことだ。
なぜ・・それがわからない・・? なぜ・・それに気付かない・・・・?

鉄郎「これは、なかなか厳しいことを言っているね」 車掌「内容は妙を得ていますね」
メーテル「でも『FUCK YOU ぶち殺すぞ』なんて表現が極端すぎないかしら?
 ちょっと気になるわ…」 クレア「『中華鍋を操る腕力や瞬発力でもない限り、上手にでき
 たりしない』と言うところは、厳しい言い方ですが、そうかも知れませんね」

   \◎/           も、え、あ、が、れ! もえあがれ! 燃え上がれ!
 _(:|・ω・|:)   。・゚・⌒) チャーハン チャーハーン 作るよー
|十||□ □|つ━ヽニニフ))     まだ コンロを焦がす 火力があるなら
|_| ШШШ            好きな具材を 入れろ!入れろ!入れろ!
  (_)(_)         こぼした 物を 入れるな チャーハン
                 炒飯戦士 チャンダム チャンダム

車掌「これは、ガンダムの替え歌ですね。替え歌もなかなか面白いものですね」
295水先案名無い人:05/02/09 20:05:35 ID:5sr6gvpK0
            。・゚・⌒)        (惑星 チャーハン作るよ の続き)
           ヽニニフ  アッ!  。・゚・
   (⌒・。・゚  (( Λ,,Λ て     。・゚・。・゚・
  ((ヽニニフ━o(; ´゚ω゚) ))そ   //
          /     O━ヽニニフ)) 鉄郎「うわあ、この人はよくフライ
        / _  ヽ             パンを三つも持ちながら
        (_/    J            チャーハンを作れると思うよ」


 。・゚・         。・゚・⌒)  クレア「でも、見てて、とても危ないです」
。・゚・。・゚・ アアッ!ヽニニフ      メーテル「確かに… 今にも頭のフライパンが落ち
  \\    (( Λ,,Λ そ        そうね…」
  ((ヽニニフ━o(゚ω゚` ;) )) て
          /     O━ヽニニフ
        / _  ヽ
        (_/    J


            |!  /~i   鉄郎「あーあ、落っことしちゃった」
         ベチャ .。・/_/ l!  車掌「無理な格好でチャーハンを作るせいですよ」
    熱っ!! .。・゚・。Λ そ
   ヽニニフ━o゚(`д´;) て
          /     O━ヽニニフ
        / _  ヽ      メーテル「こんなことになるなら、普通に
        (_/    J        チャーハンを作った方がいいと思うわ」
296水先案名無い人:05/02/09 20:06:41 ID:5sr6gvpK0
(惑星 チャーハン作るよ の続き)

  ∧,,∧      ⊂ニ⊃
 (;`・ω・)⊂ニ⊃⌒) 記念にホットケーキ焼くよ!!
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J

      アッ!      ⊂ニ⊃
  ∧,,∧ て      ⊂ニ⊃
 (; ´゚ω゚)て   //  鉄郎「この人は、ホットケーキを作っているね
 /   o━ヽニニフ         でも、見てて危ないなあ」
 しー-J    彡

    ∧,,∧    ・・・名前決まってもするこたぁ同じなわけで・・・
   ( ´・ω・)
  c(,_U_U      ⊂ニ⊃ ⊂ニ⊃
     ━ヽニニフ

クレア 「落っことしちゃいましたね。ホットケーキがもったいないです」
メーテル「この人、ホットケーキの作り方に無理があると思うわ…」
車掌「この惑星には曲芸をするのが好きな人が多いようですね」
メーテル「確かに… そういう傾向が見られるわね…」 鉄郎「落とすくらいなら、まだ自分
 で作った方がましだよ」 クレア「999号ではあんな事はやらないから、鉄郎さん、
 安心して下さい」
297水先案名無い人:05/02/09 20:08:05 ID:5sr6gvpK0
なかなか決まらないから             (惑星 チャーハン作るよ の続き)
ホットケーキいっぱい焼けたよ!!

                 ⊂ニ⊃ 鉄郎「この人はホットケーキをうまく
                 ⊂ニ⊃     焼いてるね」
                 ⊂ニ⊃ クレア 「さっきの人もこれくらい、手際よく
                 ⊂ニ⊃     焼ければ、うまくできたの
                  ⊂ニ⊃    でしょうね」
  ∧,,∧            ⊂ニ⊃  メーテル「これ位、上手に焼ければ、安心して
 (;`・ω・)⊂ニ⊃⌒)    ⊂ニ⊃      食べられるわね…」
 /   o━ヽニニフ))     ⊂ニ⊃  鉄郎「うん、それじゃあみんなで頂こう」
 しー-J             ̄ ̄ ̄  一同「ホットケーキ、頂きまーす」

(しばらくして)鉄郎「あっ、また記録を見つけたよ」

今日、電車乗ってたら、前にショボーンが二人乗ってきた。なんか一人がデカイ声で
「貴様は〜〜〜!!だからチャーハンをまともにつくれないのだ〜〜〜!!この〜〜〜!」
ともう片方の体をゆらしました。ゆらされた方は「あっ!!あっ!!」とチャーハンを
こぼしていた。割とこぼれているらしく、フライパンがドンドンからになっていった。
渋谷でもう一人、仲間らしい奴が乗り込んできてその二人に声をかけた。「お!ニニフ
さんとチャーハンさん!奇遇ですね!」 「おお!そういう君は****(聞き取れず。
何か豚っぽい名前)ではないか! 3秒ルール!」「3秒ルール!出た!3秒ルール出た!
得意技!3秒ルール出た!3秒ルール!これ!3秒ルール出たよ〜〜!」俺は限界だと
思った。

メーテル「この記録に出てくる3秒ルールって、一体何かしら? 気になるわ…」
(まだまだ続くのよ…)
298水先案名無い人:05/02/09 20:53:45 ID:ZfJnWSwq0
私の名はメーテル…ネトゲを愛する女…

新たな駅が増えたようよ…


私の名はメーテル・・・@ネトゲサロン
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/mmosaloon/1107949680/l50
299水先案名無い人:05/02/10 00:45:13 ID:ngFztyw00
俺ここ覗くのが最近ひそかな楽しみだ・・・
300水先案名無い人:05/02/11 12:58:43 ID:pkTC5xwd0
(惑星 チャーハン作るよ の続き)
     _____________
   /|:: ┌──────┐ ::|
  /.  |:: |          | ::|
  |.... |:: |         | ::|
  |.... |:: |         | ::|
  |.... |:: └──────┘ ::|
  \_|    ┌────┐   .|     /⌒ヽ
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     (  _ )
             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄旦 ̄(_,   )
            /             \  `
           | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|、_)
             ̄| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| ̄       ・゚・。・ ゚・。・゚・ 。・゚・

     |           .( ( | |\
     | )           ) ) | | .|
     |________(__| .\|
    /―   /⌒ヽ  ――-\≒
  /      (    )       \  鉄郎「この人はチャーハンをこぼした
  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |         ことに気づいてないみたいだね」
  |______________|

       /⌒ヽ    クレア「チャーハンをこぼして、部屋の中がにおわないもので
      ./  =゚ω゚)      しょうか? 私は気になります」
    _ . |  _ノ⌒⌒⌒`〜、_   メーテル「こういう家はちょっと近寄りがたいわね…」
   (.  )ヽ //⌒   ノ  ヽ)
  ⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃       ・゚・。・ ゚・。・゚・ 。・゚・
301水先案名無い人:05/02/11 12:59:39 ID:pkTC5xwd0
     ______________
   /|:: ┌───────┐ ::| /
  /.  |:: | ∧⌒∧       | ::|  飛べねぇ豚はただの豚だ。
  |.... |:: |(;■(00)■)  .. .| ::| \
  |.... |:: |/  o   o     | ::| 
  |.... |:: └───────┘ ::|
  \_|    ┌─────┐   .|    ∧,,∧
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    (  _ )       て
             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄旦 ̄(_,    .)    ヘ⌒ヽフ⌒γ
            /             \  `   (゚ω゚  )  )
           | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|、_)  しー し─J
             ̄| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| ̄
dキー!/
    , - 、
─┴─┐ ! ヒュー   鉄郎「あっ、危ないよ」
□□□│ ・     メーテル「鉄郎、下で受け止めてあげましょう…」
□□□│ |\    鉄郎「ここは、怖い所でもあるんだね。助かるかなあ?」
□□□│i´   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
□□□│|             |
□□□│|             |
□□□│| ε ⌒ヘ⌒ヽフ   .|
□□□│| (   (  ・ω・)   .|
□□□│|  しー し─J     . |
□□□│!、_______,ノ
 ._.  │
 | | |  │
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
302水先案名無い人:05/02/11 13:00:21 ID:pkTC5xwd0
   ,;ー〜 〜                 (惑星 チャーハン作るよ の続き)
  ,;ソ^〜〜"`'   。     .  ゚       ゚ 。+ 。゚. 。 .   , 
 [斤⊂⊃ゴラァ[===][===][===][===] ゚ o 。 * .゚ + 。☆ ゚。。.
       ・        。 ・      。  *。, + 。. o ゚, 。*, o
  ゚  o   .  。   .  .   ,  . , .,. ,゚ 。 + 。 。,゚.。
 ゚ ,   , 。・ .   +  ゚   。  。゚  ☆ * 。゚. o.゚  。 . 。
        。   . ・  。  .  .゚o 。 *. 。 .. ☆ . +. . 
 。 .  . .   .   .  。    ゚。, ☆ ゚. + 。 ゚ ,。・ . 。  ,
    ゚  。   ゚  .  +。 . 。゚.・ o.゚ *。 ゚.+ 。 。,゚.。 .  .
 。  .   . 。 。゚. 。*    + 。+ 。 ゚  ☆ *。   .
  . ・  。  ゚ ゚。 。, .。 ・* 。゚。゚.。・ 。 ・    。    .
 ゚ .゚ ゚  ・。゚ + 。.  。 ゚ ゚。 。, .  ゚. 。 . .・   ,    ,
゚。゚+゚`, o。。.゚*。゚ 。.゚ 。, ☆ ゚. + 。 ☆。 ´ .  ,      ゚   ゚
 。, .゚。 +・ ☆。,゚. o。.゚ ・゚  。゚ + 。.  。。゚.,  . ゚  。    
 ゚. o * 。゚。゚.。゚。+  。・ 。゚. 。*゚ 。 。 ゚。 ゚ 。  ゚
゚` .゚ .゚. ゚. . ゚  .  ゚  .   ,  .     .  .   。      ゚

                    ∧,,∧  うん
 チャーハン食べたいね ∧,,∧ (・ω・´;)
.   .           (;`・ω・)と   ヽ
               (   つ ノ    )
  ‐''"´'''"""''"`''""`"""''''''"´'''"""''"`''""""'''"''''''"`"""''''``'‐

鉄郎「この惑星も奇妙な惑星だったね。結局チャーハンらしいチャーハンは食べられな
かったなあ」 クレア 「鉄郎さん、チャーハンどうぞ。999号ならまともなチャーハンを
出せますよ」メーテル「ここも凄い人達の惑星だったわね… 次の惑星はどういう所かしら?」
303水先案名無い人:05/02/11 13:02:26 ID:pkTC5xwd0
(惑星 チャーハン作るよ の続き:おまけ)
                      , . .o 。 * .゚ + 。☆ ゚。。.  .
                   。 ・      。  *。, + 。. o ゚, 。*,
                  。゚  ☆ * 。゚. o.゚  。 . 。
                 .゚o 。 *. 。 .. ☆ . +. .。,゚.。  .
                。    ゚。, ☆ ゚. + 。 ゚ ,。・ . 。
                +。 . 。゚.・ o.゚ *。 ゚.+ 。 。,゚.。 .  .
             。゚. 。*    + 。+ 。 ゚  ☆ *。   .
           。, .。 ・* 。゚。゚.。・ 。 ・    。    .
           + 。.  。 ゚ ゚。 。, .  ゚
          .゚*。゚ 。.゚ 。, ☆ ゚. 
  |;;;;;;;;;|     + 。+ 。.゚* 。,
  ノゝ・_・)   ☆。,゚. o。.゚
  ノ"'''πヾ  。゚。゚.。
_ノ;;;;;;;;;|━ヽニニフ))
|__|;;;;;;;;;|

私の名はメーテル…
星の海を具に見立ててチャーハンを作る女…
ちょっとやりすぎたかしら? (ついでに300番取らせていただきました
>298メーテルさん、連絡ありがとう… >299さん、応援ありがとう)
304水先案名無い人:05/02/12 01:47:32 ID:c8ATMo4k0
次の物語も楽しみにしてます。次はどんな惑星かなぁ。
305水先案名無い人:05/02/14 16:03:22 ID:zxAN3ZzQ0
   { ミ                       /
    Vミ , -‐=≠ニ7 フ人 \ ヾ  ̄ ̄ ̄`〈      o:゚
    ∨/〃 〃 ///  ヽ、ヾ、ヾ. \  ハ   。o・ ゚°
    { i {{ i {{_/∠ム孑'   ゝ,≧===キく  ヽ. o ゚ 私はメーテル…
     、ヾ=毛え(ο゚_`ヽ   ''~ ゚ー'~`'7ハハ   \   遂に300まで行ったわね…
     ヽ  ii i      i         イハ ii丶  \ 204〜304までの
       )ハ ヽ.__    |       / {{ i iト、    ` ー--- スレの流れを
      /, トミ=ー-、  `__     /rrヘV/ハ }ヽ     ー---    紹介するわ…
.     /,'  i i `rー 、   `    ,〈ハ`=彡勺ハ\\ \`‐-=ニ
     // i_i_j L⊥斗'> 、  /⌒ヾ`ニ≦ム、\\\ `ー==
.    //  i i    {´ミ  `´    ノヽ、  ))>‐ 、 ヽ、
   /    ハヽ  ヽ ゞ、___,.  ≪ ___>⌒{{   }`ー-==
  /      ヾ\    {{       ̄     `≧彳\` ー--

メーテルズ他の呟き(これからもよろしくお願いします…)
204(50代板),210(アニメキャラ個別板),246,259(犬猫大好き板)
253,281(バカニュース板) ,254,282(お笑い小咄板),287(化粧板)
298(ネトゲサロン板),211,258,299,304

スレ紹介物語形式(メーテルスレでは惑星よ… 上に記したレス番号は除いてね…)
205-235(眞子様を助ける妄想),236-303(チャーハン作るよ)
306水先案名無い人:05/02/14 17:16:36 ID:YVgQP5/i0
私はメーテル…バカニュースを漂泊する女…
車掌さんにご忠告戴いたのにまたしてもdat落ちしてしまったわ…
親切なスレ立てメーテルが立ててくれた新スレはこちらです…

私はメーテル・・・inバカニュース板 Part5
ttp://tmp4.2ch.net/test/read.cgi/bakanews/1108300791/

私はメーテル…10日に一度墜落する999に乗っている女…
307水先案名無い人:05/02/15 22:08:42 ID:LAyCCLOb0
車掌「惑星 チャーハン作るよ にもだいぶ長くいましたね。え〜、次の停車駅は〜
 惑星 この点はでねぇよぉ この点はでねぇよぉ です」鉄郎「この点はでねぇ
 よぉ?」 メーテル「惑星 この点はでねぇよぉ… もとは代々木ゼミナールの萩野
 講師がしゃべった台詞… 代々木ゼミナールの講師陣がしゃべる面白い言葉を使う
 人達の星…」鉄郎「へぇー、そんな惑星があるんだ。どんな人達がいるのかなあ?」
車掌「惑星の名前に象徴される様に、面白い言い回しをする人が多いようですよ。
 私も楽しみにしています」 鉄郎「それじゃあ、惑星に着いたら早速、見に行こう」
メーテル「ええ、そうしましょう…」

(惑星 この点はでねぇよぉ に到着した) 鉄郎「あっ、早速、人を見つけたよ」

住人1「だからぁ、この場合はたまたま…うーん、これおしぃ、 言うか言わないか黙っ、
黙っていようかと思ったんだけどぉ、悩んで言うことにした。 えぇー、はい、
すっとぉ、1ダッシュは2ダッシュに含まれるのでぇ、えーん、 求める条件は、
2ダッシュの方だけと、いうふうに、なるんだねぇ。 はいっ。後はぁー、あの不等式
のぉー、表すエリアをぉー、図示して、終わることになります。 じゃあ説明していこう
ねぇー。じゃ早く書き終えて、前を向いてぇー。聞いて下さい。 じゃ行きますよぉー。
えぇー、接線の問題ではぁー、例外な、まぁ、数Cでひとつ例外があるんですが、
接点を置く事から始めよ、って言う意味でぇー、接点よりぃー、始めよ。 接点を置く事
からスタートしてください。あのぉー、こういう風に置いちゃダメですよぉー。 ねぇー、
(a,b)を通るからといってぇー、これとこれがぁー、連立して重解となるようなmを数える、
数学的に言ってることは正しいですが、連立方程式と三次方程式が重解を持つような条件
なんてぇー、 この問題を解く以上に大変なことですからね。あのなぁ(a,b)だったらお前
らはぁー、 俺の言うとおりしてくれるんだよ。こうやると大変そうだから。でもぉー、
ここが原点だとぉー、ここが原点だとぅー、突然、誘惑に負けてぇー、
308水先案名無い人:05/02/15 22:11:05 ID:LAyCCLOb0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き。せりふも続いています)
y=mxなんて置いちゃう輩が多いんだよね。ダメだよぉー。どんな簡単な点でもぉー、
誘惑振り切ってこうだ。おーん。tにおける接線を立ててぇー、指定された通過点を通る様
にtを立式する。tが求まる式を立式する。 こっから出てくるのはなんだぁー?接点t、
(a,b)を通るように引いたときのぉ、接点t。 この点とこの点とこの点が
出るわけだぁー。 この点は出ねえよぉぉ!(a,b)通らない接線なんだからぁー。ぉーん。
(a,b)通るような接線が出るんだからぁー。 この(a,b)とこの三つが出るわけだ。ぉーん。
えぇー、接線の本数と接点の個数は等しいですからぁー、えぇーまぁ、ね?この方程式を
ぉー、から出てくるtをカウントすればいい。それがぁー、接点の個数であり、接線の本数
なのだから。でー、難しいこと先に言っちゃうとぉー、この等式っていっつもいっつも
成り立つわけじゃないんですよぉー。いやなぜってさぁー、君らハイ
四次関数なんて知ってるぅー?Wって形をしているよねぇー四次関数って。 例えば
よぉーおい、この四次関数のこの辺から接線何本引けますかぁーって言われたら何本
引けるぅー? あいっ、みんな見ろ見ろー、いいかーあいっ、いっぽーん、えぇー、あーい
それからぁー、にほーん、あーい、それからぁさーんぼーん、あぁーい、接線はさんぼーん、
接点数えてみ。いっこぉ、にこぉ、さんこよんこぉ。あらあら、四個三本だ。こういう
黄色いみたいな接線のことをぉ、二重接線って言うんだよぉー。いぃかぁー?それからぁ、
こんな風になったらぁ、いぃかぁ?これ三重接線って言うんだよぉー。おーん。極値が合計
(ドン)三つ以上になるとぉー、もう、この式は成り立たない。接線の本数と接点の個数は
等しくならない!んんー? だからこの解法じゃ解けなぁーい!」

鉄郎「僕には何を言ってるのか、さっぱり分からないよ。でも言い方は面白いなあ。この点
 は出ねえよぉ、って言ってるね」 車掌「確かに鉄郎さんには、内容は分からないかも
 しれませんね。数学の大学入試問題の説明の様です。ただ言い方は、鉄郎さんの言うとおり
 面白いです」 メーテル「予備校の講師ってしゃべり方が面白くないと務まらないものかしら?
 ちょっと気になるわ…」
309水先案名無い人:05/02/15 22:12:20 ID:LAyCCLOb0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
住人2「ここまでで何が求まったかというとぉ。白が計2個。白が計3個だよぉ。 白が1個に
なる確率が欲しいんだよぉ。0個になる確率はぁ期待値の計算を考えればほらほら無駄なん
だぁからぁ。だけんども。いいかぁ。0個と1個とどっちがわかりやすいかって言うとぉ。
0個ってことは0個、0個。1個って事は1-0.0-1って二通りあるだから無駄な0個の方が求め易い
んだよぉ。無駄な0個を求めてぇ全体から引けばぁ必要な1個がぁ場合わけせずにぃ出るわけ
なんだよなぁ。それでなぁ。ここまでで何が出来たかというとぉ。中学卒業。高校卒業だよぉ。
最終学歴に大学が書ける経歴をつけて欲しいんだよぉ。最終学歴が高校になる経歴はぁ人事部
の反応を考えればほらほら無駄なんだぁからぁ。だけんども。いいかぁ。高校と大学とどっちが
受かりやすいかって言うとぉ。高校ってことは小学、中学。大学って事は小学-中学.中学-高校
って二通りあるだからダメな高校の名前が履歴書に書きやすいんだよぉ。無駄な高校を出てぇ
人生から引けばぁ必要な大学がぁ気を引かずにぃ履歴書に書けるわけなんだよなぁ」

車掌「前半はともかく、後半の経歴の説明はちょっとヒキますね」 鉄郎「僕も大学へ行った
 方がいいのかなあ?」メーテル「できればそれがいいと思うけど、999号に乗っている身分では
 大学へ行けないわ… 落ち着き先が決まってから考えればいいと思うわ…」

住人3「ここがアメリカだとぉー、突然、う、誘惑に負けてぇー、ダディクールなんて言っ
ちゃう輩が多いんだよね。ダメだよぉー。どんな簡単なバーベキューでもぉー、誘惑
(ゆうやく)振り切ってこうだ。焦げの付いた鉄板を熱してぇー、デブ一家が貪るように肉を
食い荒らす。良い肉を選んで食い荒らす。こっから出てくるのは何だぁー? ダイエットコーク、
糖尿病にならないための!カロリーカットビール!だからぁー、デブ妻とデブ息子とデブ娘が出るわけ
だぁー。上カルビは出ねえよぉぉ!脂身だけで4kgあるような肉が出るんだからぁー。

鉄郎「惑星アメリカ人のバーベキュー の説明だね。こういう言い方は笑えるなあ」
メーテル「この惑星だとこういう言い方になるのね…」(まだまだ続くのよ… バカニュース
 メーテルさん、連絡… ありがとう…)
310水先案名無い人:05/02/17 01:38:58 ID:Rma79w1n0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き) 鉄郎「あっ、また人を見つけたよ」

住人3「行っていいか。かしは念を押す。 念を押す。終助して。ヨとかネ、ね
念を押す、終助、ヨとかネで訳すわけなんだ、いいな行こう ね、ああ、このお屋敷の
「きだち」は ちょっとごめんな 本当はこれ、こだちって読むんだよ。本当はこだち
って読むんだけど わざと、ね、奈良のソウチュウさんは、今から京都のお坊さんを
ギャフンとな、言わせる為に わざと、ああこのお屋敷の、こだちを、きだちと言った
んだよ。 きだちは、こやそう、他の場所…バ…他の場所には似ていないねぇと。
他の場所には、似ていないねぇと。 ね、他の場所には、似ていないねぇと。
ね、他の場所には、似ていないねぇと。ちょっといわって他の場所には似ていないねぇ
ってのは、似 て い ないぐらいプラスなんだよ。 だーら他の場所には似ていない
ねぇ。似ていないねぇをこう意訳しよう。 く ら べ も のにならないねぇと。
比べ物にならないねぇと。他の場所ッ 他の場所とは、比べ物にならないねぇと。
他の、 場所とは、比べ物にならないねぇと。 ね、他の場所とは、比べ物にならない
ねぇ、と言いけるの、けるに丸して過去、でな、比べ物にならないねぇ、と言った
ところ、ね と言ったところ、ね、と言ったところ、ね かたわらにと、そばにと、
そばに、ね、そばに、ぬぇ、そばに、木寺の喜蔵という僧を人物なんで四角にしよォ
ね、木寺の喜蔵という僧を人物なんで四角にする、ね
「ああ、このお屋敷の、きだちは……他の場所とは、比べ物にならないねぇ…」
(続く)

鉄郎「この人は、お寺の話をしているみたいだね」 車掌「どうもその様ですね。
 しかも、ただ話をしているだけでなく、古文の文法の説明をしている様です」
メーテル「古文の文法をこういう風に説明ができるなんて、驚いたわ… この人は、歴史
 にも詳しそうね…」
311水先案名無い人:05/02/17 01:39:52 ID:Rma79w1n0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き。せりふも続いています)
ホラ、いいけるを、この「を」も、これは…接続助詞でいいな。言ったところだ。
俺ぁ、けるに丸して過去言ったっけ? 言った? 言った?うん、ね えー、言いける
こと、ね、言ったところ、ね、ンンそばに、かたわらに、かたわらに、な、そばに、木寺
の喜蔵という僧が座っていて、ね、そばに、木寺の、喜蔵という僧が座っていてね、
木寺の、喜蔵という僧が座っていてね、この話を聞くや否や、この話を聞くや否や、
ね、そばに、木寺の、ね、喜蔵という僧が座っていて この話を聞くや否や、こう
言ったんだよ。奈良の法師を人物なんで四角にする。で、奈良の法師、こその「こそ」
を丸しておこオォ なお、うときものはあれのを丸しておこオォ
こそ丸、あれ丸、係り結び線で結んだら、あれが、あれの、ラ変の、イセンケイ
ラ変、点打って、イ、ラ変、点打って、イと書いておこオォ で、奈良の法師こそ、
なお、うときものはあれで、うときは終止形、うとしは重要単語で書いとこう
ね、えー、うとし、親しくない、愛情が薄い、よく知らない 若干、訳する こやそう
ちょっと祝儀入れようか…」

鉄郎「古文の文法って難しそうだね。でも、よくこういう説明ができると思うよ」
車掌「歴史的背景の真偽は、詳しく分かりませんが、この説明をするための下準備は
 相当、時間をかけたんじゃないでしょうか?」 メーテル「まるで、落語を聞いているか
 の様ね… すばらしい説明だわ…」 車掌「この人には頭があがりません。私もこう
 いうしゃべり方ができる話題を持ちたいと思います」
メーテル「私にはこう説明はできそうにないわ… 車掌さん頑張ってちょうだい…」
車掌「はっ、すぐにはできないかと思いますが努力する所存です」
鉄郎「あっ、また記録を見つけたよ」 メーテル「どんな記録かしら?」
車掌「私も内容が気になります。どんなものでしょう?」
312水先案名無い人:05/02/17 01:40:49 ID:Rma79w1n0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
「荻野先生は、どんな講義をしたのでしょうか」 <目次>
第1章 y=mxと置くより大切なことがある  ―この点は出ねえよぉぉ!
第2章 こんなに黄色い二重接線  ―ぃぃかぁー?ぉーん。
第3章 「接点の個数」になった接点の本数 ―ここが原点だとぅ!
     ここが原点だとぅ!
第4章 接線の誘惑に負けて  ―誘惑(ゆうやく)振り切ってこうだ
第5章 めざすは全ての接線の本数が数えれると思わない事
     ―いっぽぉーん、ねぇー、あーい、ぇ、それからぁー、あ、にほーん
第6章 接点を置く事からスタートしよう
     ―ゼロかけるウンゥ イチかけるウンゥ ニかけるウンゥ サンかけるウンゥ ハイイチィ
第7章 <対談>天空への理系数学 荻野暢也・亀田和久

鉄郎「これが記録かあ。前の説明の概略かな?」 車掌「どうも、その様ですね。
 でも、第7章の天空への理系数学って、何のことだかちょっと気になります」
メーテル「この人達もムスカさんに関心があるのかしら? ラピュタ城のことを思い
 出したわ…」 鉄郎「ムスカさんかあ。元気にしてるかなあ? あっ、あそこに
 人がいるよ」
___
 _l≡_、_ |_ (
   (*´∀`)   )  おいらもお世話になったよー
  <__ヽyゝヽy━・  解法は極めて普通だし、公式の説明も無く
  /_l:__|      「これはそのまま覚えなさい」的な流れなんだけど
   lL lL        とにかく印象に残った先生だったなー

車掌「確かにあの説明なら印象に残るでしょうね」メーテル「そうね… あういう人は
 覚えやすそうね…」
313水先案名無い人:05/02/17 01:41:41 ID:Rma79w1n0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き) 鉄郎「あっ、また人を見つけたよ」

住人4「あのなぁ、同色牌が8枚だったらおまえらはぁー、俺の言うとおりしてくれる
んだよ。こうやると大変そうだから。でもぉー、ここが9枚10枚だとぉー、ここが9枚
10枚だとぅー、突然、誘惑に負けてぇー、清一色なんて狙っちゃう輩が多いんだよね。
ダメだよぉー。どんな簡単に狙えてもぉー、誘惑振り切ってこうだ。おーん。沢山ある
色の牌から切り出してぇー、指定された上がり牌を引っ掛けるように捨て牌を作る。
上がり牌が出る捨て牌を作る。 こっから出てくるのはなんだぁー? 上がり牌、スジを
通るように引っかけたときのぉ、上がり牌。だからぁー、この役とこの役とこの役が
出るわけだぁー。清一色は出ねえよぉぉ!スジ通らない引っ掛けなんだからぁー。
通らない牌なんだからぁ!通るような牌のスジが出るんだから。この絵で言うとこの
3牌が出る訳だ。ぉーん」

車掌「これは麻雀の説明みたいですが、この口調だと笑えますね」
鉄郎「麻雀も詳しくは知らないけど、説明の仕方が面白いことはよく分かるよ」
メーテル「この口調でしゃべっているのを聞いてると笑えるわね…」

住人5「この数日つぅぅ!!この惑星の発展がぁー!進度があぁ!早くなってるん
 だよぅぅ!ぉおーん。人口が増えてきてるんだよぅうー!つぅまりぃー!
 君たちはぁー!安心して他の惑星でもー。他の惑星でもぅー。安心してー!
 安心してー!荻野節をぅ!つかえるんだよぅう!!ぉおぉーん!学校じゃぁ
 つかえねぇよおぉお!!」

鉄郎「この惑星の人口は多いのかなあ?」 メーテル「さあ、それは分からないわ…
 でも、このノリで他の惑星に行ったらどうなるのかしら? 誤解を生まないか心配
 だわ…」 車掌「話す話題にもよると思いますが、普通の会話は出来ない様な気が
 します」(まだまだ続くのよ…)
314水先案名無い人:05/02/19 00:15:40 ID:RQywS4pb0
私の名はメーテル…
いきなりでスマソよ…
昨日数字板に神が停車したわ…
それだけのお知らせ…
315水先案名無い人:05/02/19 00:18:13 ID:dDGav8lV0
>>314
ID:W999S9Kp ?
316水先案名無い人:05/02/19 12:33:11 ID:3LOFQN1O0
(惑星 この点はでねぇよぉ >313の続き)
   r‐-、._ ,,. r─-、.,
    /"  ミミ/⌒   ヽ、\     生涯現役だとぉー、生涯現役だとぅー、
    x 〃⌒ヾ / ⌒ \))ソ     突然、う、誘惑に負けてぇー、全国統一
    ド.〉 = 、 `〃ニヽ、ソ,ィ彡゙i     なんて志しちゃう輩が多いんだよね。
    }ミ.i|ト⌒   ⌒ヾノ/:|〃イ     ダメだよぉー。どんな将来の夢でもぉー、
    〈_|゙((⌒   ヽリ/ i彡゙;)     どんな将来の夢でもぉー、誘惑
     {,i ゙Yi⌒  )),ソ ,.  j彡ィ_     (ゆうやく)振り切ってこうだ。
   ! .yi´``V、,, ,,..ノ"_ くィクf`l    おーん。連れとか中間と一緒に
   〈_|  __t(イ    _彡゙;)   連合組んでぇー、関東を統一する。
   }ミ. /──′  ヽ─-ヽj彡ィ_   関東が統一できる連合を結成する。
  }ミ.i|   ~\_     /~ くィクf`l  学校出てすることはなんだぁー?
 /\|        ヽ    ‖く ヽ  トオルんとこ手伝うようにした
││|         丶   ヾゝ ./   ときのぉ!溶接!だからぁー、アストロ
 ヽ ヽ     ヽ-__-丿  /| | /   とかシーマとか買う金がたまるわけ
  \ヽ    ____   |__ノ   だぁー。 いい音は出ねぇよぉぉ! 改造
    ヽ   \######/   .|:     してない単車なんだからぁー。 ぉーん。
    ヽ ヽ   ̄ ̄ ̄   ノ     いい音が出る様に改造するんだからぁー。
     \         /      単車で言うとバリバリいい音出して
     | ヽ、_____/ |       走るわけだ。ぉーん。
      |           |\

メーテル「珍走団を擁護するつもりはないけど、この口調で言うと笑えるわね…」
車掌「999号は『おーん』なんて音を出させない様に、走らせたいものです」
317水先案名無い人:05/02/19 12:34:04 ID:3LOFQN1O0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き) 鉄郎「あそこに、人が居るよ」

住人6「でねぇー、難しいこと先に言っちゃうとぉー、このファイルっていっつも
 いっつも成り立つわけじゃないんですよぉー。いいですかぁー?おーん。 いやなぜ
 ってさぁー、君らハイファイルサイズが大きいなんてエラー知ってるぅー?「!」って
 形をしているよねぇーエラーって。例えばよぉーおい、そんなときに限ってアンテナの
 数がへっていくってなったらどうするぅー? おぉーん、あいっ、みんな見ろ見ろー、
 いいかーあいっ、いっぽーん、えぇー、あーいそれからぁー、にほーん、あーい、それ
 からぁさーんぼーん、あぁーい、アンテナはゼロぼーん、眉間のしわ数えてみ。
 いっこぉ、にこぉ、さんこよんこぉ。あらあら、四個0本だ。こういう「#」みたいな
 しわのことをぉ、二重接線って言うんだよぉー。いぃかぁー?それからぁ、「≡」な
 風になったらぁ、いぃかぁ?これ三重接線って言うんだよぉー。おーん」

住人7「じゃ行きますよぉー。えぇー、着うたの問題ではぁー、例外な、まぁ、ドコモで
 ひとつ例外があるんですが、下のURLから始めよ、って言う意味でぇー、下のURL
 よりぃー、始めよ。そこからダウンロードをスタートしてください。あのぉー、こう
 いう風にダウンロードしちゃダメですよぉー。ねぇー、ドコモの機種だからといって
 ぇー、着うたをー、ダウンロードしてぇ、自分が聞けるように変換する、技術的に
 言ってることは正しいですが、変換するようなのなんてぇー、下のURLを踏む以上に
 大変なことですからね。ただな、この着うたを聞けたからといって、全ての着うたが
 聞けるようになったなどと思うな。所詮、手際よく聞けるように作られた着うたという
 箱庭の中でしかぁー、きっ、聞くことができない着うたに過ぎないんだ。 いぃかぁー?
 ぉーん」

車掌「これは着うたのダウンロードの話みたいですが、大変そうですね」
メーテル「話の内容はともかく、この口調でいうと笑えるわね…」
318水先案名無い人:05/02/19 12:36:09 ID:3LOFQN1O0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
住人8「でも、ここがソロモンだとぉ、ここがソロモンだとぅ、突然、ゅ誘惑に負けて、kaku
 なんて撃っちゃう輩が、多いんだよね。ダメだよー。どんな簡単な作戦でもぉ、誘惑
(ゆうやく)振り切ってデンドロだ。おぉん。連邦における観艦式を見てて、指定された
 目標点に届くように作戦を立案する。艦が集まる点を目測する。こっから出てくるのは
 なんだぁ?星の屑、ソロモンの悪夢が覚めた時のぉ!星の屑!だからぁ、この点と
 この点とこの点が襲われる訳だ。この点は来ねえよおぉ!!!ソロモンに間に合わない
 戦線なんだからぁ!観艦式を襲うような戦線の目標点が出るんだからぁー」

鉄郎「これは何の話だろう?」 メーテル「はっきり分からないけど、ガンダムの話かしら?」

住人9「あのなぁ、面白い冗談だったらおまえらはぁー、俺の言うとおり笑ってくれるん
 だよ。笑わないといけないような空気だから。でもぉー、これがつまんない冗談だと
 ぉー、これがつまんない冗談だとぅー、突然、う、誘惑に負けてぇー、笑うのを忘れ
 ちゃう輩が多いんだよね。ダメだよぉー。どんなつまんない冗談でもぉー、誘惑(ゆう
 やく)振り切って笑え。おーん。どんなにつまんない冗談を言ってもぉ、指定された
 笑いどころで笑う。先生が納得するように笑う。こっから出てくるのはなんだぁー?
 つまんない冗談を言ったときのぉ!笑い!だからぁー、この授業がやりやすくなるわけ
 だぁー。面白い冗談は出ねえよぉぉ!芸人じゃないんだからぁー。ぉーん」

鉄郎「この人の言葉は、この惑星の特徴を表しているみたいだね」
メーテル「鉄郎の言うとおりね… この口調を聞いてると、笑いがこみ上げてくるわ…」
319水先案名無い人:05/02/19 12:37:57 ID:3LOFQN1O0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
住人10「そんな事よりスレ住人達よ、ちょっと聞いてくれよ。スレとあんま関係ない
 けどさ。昨日、近所の塾行ったんです。吉野家。そしたらなんか数学が公式い〜っぱい
 で出しすぎなんです。で、よく見たらなんかグラフ書いてあって、「この円がX軸中心
 に一回転し作る体積」とか書いてんの。もうね、アホかと。馬鹿かと。お前らな、回転
 体の体積如きで普段使ってない積分使ってんじゃねーよ、ボケが。回転体だよ、
 ドーナツ型。なんか親子連れとかもいるし。一家4人で受験勉強か。おめでてーな。
 よーしパパ微分でパパっと解いちゃうぞ〜、とか言ってるの。もう見てらんない。
 お前ら、白チャートやるから基礎から出直せと。数学ってのはな、もっと殺伐としてる
 べきなんだよ。長テーブルの隣に座った奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
 先に解くか解かれるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。記念受験は、すっこんでろ。
 で、やっとこいつら解けたかと思ったら、隣の奴が、体積引き算で余裕、とか言ってる
 んです。そこでまたぶち切れですよ。あのな、トーラスマジ解きなんて今日び流行ん
 ねーんだよ。ボケが。得意げな顔して何が引き算、だ。お前は本当にキャンパスライフ
 を送りたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。お前、面倒に
 解いて快感得たいだけちゃうんかと。手抜き一筋の俺から言わせてもらえば今、積分の
 間での最新流行はやっぱり、パップス・ギュルダン、これだね。積分なんて無し。これ
 が通の解き方。パップス・ギュルダンてのは回転する図形の重心が必要。そん代わり
 計算量が少なめ。これ。で、重心の一回転の移動距離*面積。これ最強。しかしこれを
 もろに使うと通らない、それ以前にそんなクソ問自体出ないという危険も伴う、諸刃の
 剣。素人にはお薦め出来ない。まあお前ら厨房・多浪は、ジャンプ・赤本でも積み
 重ねてなさいってこった」

車掌「私にはトーラスもパップス・ギュルダンも、どちらも高等な手法の様に思えるの
 ですが」(まだまだ続くのよ… >314,315メーテルさん、確認したわ…)
320水先案名無い人:05/02/21 18:49:56 ID:SX/wnQ/G0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き) 鉄郎「あっ、また人を見つけたよ」

住人11「だからぁ、この場合はヽ(゜∪゜ )ノマドロミー うーん、これ制裁が待ってるヨォー!!、
言うか言うか言わないか黙っ、黙っていようかと思ったんだけどぉ、戦争することにした。
えぇー、はい、すっとぉ、1巻は2巻に含まれるのでぇ、えーん、求める条件は、えー
2巻の方だけと、いうふうに、なるわけですねぇ。はいっ。後はぁー、あのロリーンの動く
エリアをぉー、ザバァーして、スピカラー!になります。さぁいいかな? ワクワクするぜ!じゃあ
ピコピコしていこうねぇー。じゃ早く書き終えて、前を見てぇー。ハイスピード!! はぃ行きます
よぉー。えぇー、接線の問題ではぁー、ピコピコ例外な、まぁ、ピコピコでひとつピコピコある
ピコピコんピコピコですが、アッコチャンを置く事から始めよ、って言う意味でぇー、真珠よりぃー、
始めよ。真珠を置く事からスタートしてください。あのぉー、こういう風に制裁しちゃ
ダメですよぉー。ねぇー、蟹座が通るからといってぇー、これとこれがぁー、連立して
重解、となるような死を数える、メルヘン的に言ってることは正しいですが、さ、グーとパーが
ジャンケンに勝つ条件なんてぇー、このロリーンを殺る以上に大変ですからね。あのなぁ、マー('A`)
だったらおまえらはぁー、俺の言うとおり読んで死んでくれるんだよ。こうやると大変
そうだから。でもぉー、ここがお酒だとぉー、ここがお酒だとぅー、突然、う、誘惑に
負けてぇー、子供じゃないでちゅ。赤ちゃんでちゅー。なんて言っちゃうピコピコが多いん
だよね。ダメだよぉー。どんな簡単なトマトでもぉー、誘惑(ゆうやく)振り切ってこうだ。
おーん。マー('A`)における伏線を立ててぇー、指定された通過点を通るように魔力を統一
する。死が求まる式を(・∀・)ガボン!!する。こっから出てくるのはなんだぁー?
\゜(″Д゛)゜/<ギブアープ を通るように引いたときのぉ!ヽ(゜∪゜)ノたわ
だからぁー、イヤーンとイヤーンとイヤハイスピード!!が出るわけだぁー。読んでて死にそうぉぉ!
安西なんだからぁー。ぉーん。ヽ(゜∪゜)ノアンガーが通るようなマドロミーヽ(゜∪゜)ノの7巻が
出るんだからぁー」

鉄郎「この人は何を言っているのか、まったく分からないよ」 メーテル「私もよく分から
 ないわ… ゲームか何かの話かしら?」
321水先案名無い人:05/02/21 18:50:31 ID:SX/wnQ/G0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)

住人12「ここに座れる場所があるとぉー、ここに座れる場所があるとぅー、突然、誘惑に
負けてぇー、お金でも稼ぐかななんて座り込んじゃう輩が多いんだよね。どんな下手な
文字でもぉー、ゆうやく振り切ってこうだ。おーん。ネタが思い浮かばないのに腹を
立ててぇー、だって人間だものでごまかす。どんな事でも人間だものでごまかす。それで
得られる事はなんだぁー?お金、文字を書いた色紙で励ましたという意味で、お金。だぁ
からぁー、どっちにしろ内容がどうであれだって人間だもので励ませばお金はでるわけ
だぁー。ネタは出ねえよぉぉ!!コンプレックス突いて励ましてるだけなんだからぁー」

車掌「この人の話もどうやってお金儲けをするのか、内容がわかりませんね」

住人13「ここにFlashファイルがあるとぉー、ここにファイルがあるとぅー、突然、う、
誘惑に負けてぇー、再うpしちゃう輩が多いんだよね。ダメだよぉー。どんな簡単な事
でもぉー、誘惑(ゆうやく)振り切って交換。おーん。うpる気になるネタを立ててぇー、
指定したうpろだに上げるようにURLを記載する。うpろだに行けるURLを記載する。
そっちが出すのはなんだぁー? 笑えるネタ、このスレに通りすがりを引き寄せるぅ!
笑えるネタ! だからぁー、再うpと新ネタと新Flashが出るわけだぁー。でもこのFlash
はうpれねえよぉぉ!保存しない奴なんだからぁー。ぉーん。キャッシュを見ないような
奴の再うp依頼が出るんだからぁー」

車掌「これはFlashファイルのダウンロードの話みたいですが、口調がこれだと、面白い
 ものです」 メーテル「この口調、この惑星にいるとクセになりそうね…」
鉄郎「内容は分からなくても、口調がよく分かる星ということがよく分かるよ」
322水先案名無い人:05/02/21 18:51:24 ID:D+Dp3r6d0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き) 鉄郎「また記録を見つけたよ」
Q:放物線の接点が\(◎o◎)/! ど〜したらよいのでしょうか??

A:接線の本数問題が解けない奴はどう考えてもアホ
つうか逆に聞きたい、どうすればそんな所に接点が付いたり接線が付いたりするのか?
そしてお前らは、極値が合計三つ以上になるものにまでしっかり接線をつけるのか?
tを数えて接点を入れたりノートを汚したりするのか? 下手に解こうとして、放物線を
書かずに却って接点を増やすのか? ばかばかばか 馬鹿としか言いようが無い 何でソコ
を数える? つうか普通接点なんてつけないだろ ありえん ぜってーありえん 相当の
ゆうやくか箱庭だな ほんとばか まじで数えるなよな 大体接線の本数問題でないときの
解答方法もそういう奴は間抜けだ 接線と接点が一対一対応するからって 指定された通過
点を通るようにtを立式したり tが求まる式を立式したり 馬鹿か? 入試問題という
箱庭の中でそんな式が成り立たないものが黄色いみたいになってたら、この点はでねぇ
よぉ! おまけにダブリューって形してるから接線何本か数えても接点は綺麗には数え
られなくて結局悩んで言わなきゃいけなくなる それがどういうことか解るか? 本来
なら 接線を引くという行為も接点を増やすからよくないんだ 出来れば引くことそのもの
の機会自体避けるべきなんだ それがゆうやくのせいでそのウエから引くと 俺の言う
とおりしないことで その接線で余計に接点が付くんだ 馬鹿!まったく馬鹿! そして
そういう奴にかぎって接点だらけの接線の本数問題や悩みまくりのそっから何本引けます
か問題を持ってきては「なんぼ?」といきなり聞きやがる!! うるせーマズは接線の本数
と接点の個数の確認がさきじゃ!! いきなり答案を言えるか!! ゼミの中で待って
やがれ!! 接点確認して放物線を丁寧に慎重に図示して!! チェックしなきゃ答案
なんてわかるか!! 大体そういう奴は、接点だらけの放物線ガタガタなんだよ!!
(続く)
323水先案名無い人:05/02/21 18:51:58 ID:SX/wnQ/G0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き。記録も続いてます)
で散々不等式を何個ももってきて 接点4個で接線3個ぽっちだと「この解法じゃ解け
なぁーいやっぱいいわ」といいやがる! こっちだってそんな接点だらけでおまけに大変
なこといるか! こっちから願い下げジャ! 聞く気なら最初から綺麗に引けそうな奴
だけもってこい! ボケ! まったく一日に何回俺に講座をやらせれば気が済む! 図示
したエリアは図示したときのままで写せ! なんで接点をつける!図示したものを図示
したまま写せない奴は人間のくづだ! 何でお前の書く放物線は常に接線を引くとき紙面
に黒い汚れが付いてる! そうしてお前は図示したエリアは放物線に接点がゴサーッと
ついてるんだ?! どうして、お前が写すたびに接点がふえるんだ?マジデ馬鹿馬鹿!
ありえん 図示したものを図示した状態で写せ! むしろもっとベーシックにして写せ!
いいか? 接点は命だ!例え入試問題でもソコには触るな!荻野の領域だ!素人は触るな!
むしろ見るな! tを立式するな! 一秒間に2ミリの速度で図示しろ!慎重に慎重を
重ねろ! てめーら雑なんだよ! ありえんぞ!バカドも!放物線に接点をつける奴は
箱庭の中だ ばかだあほだ! 接線をどうしても引きたい馬鹿は以下を注意しろ!

1 接点を置く事からスタートしろ!! tかm 数Cで探せ!!
2 tでは立式するな!!ゆうやくがおこって箱庭のもとだ!!
3 中心から優しく放射状に書け!! めちゃめちゃに書くな!!ゆうやく次第では振り
  切って書いても接点が付く!! ゆうやくはできるだけ振り切ってからにしろ!振り
  切れないゆうやくは 優しく図示してから 接点を置け!! 振り切れない重い
  ゆうやくを強く振り切ると(a,b)がでて接点になる!!
4 ゆうやく振り切って実行しろ そして俺に講座をさせるな!! できればおまえらは
  接点自体に触れるな!! 以上!!

メーテル「この記録は、惑星 ディスクを傷つけた奴は が元ネタの様ね…」
(まだまだ続くのよ…)
324水先案名無い人:05/02/26 12:08:22 ID:vALROsO/0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
住人14「あのなぁ、平仮名で「おぎの」って書いたらおまえはぁ、俺の言うとおりして
くれるんだよ。こうやると大変そうだから。でもぉー、これが漢字になるとぉー、突然、
誘惑に負けてぇー、「萩野」なんて書いちゃう輩が多いんだよね。ダメだよぉー、どんな
簡単な文字でもぉー、誘惑(ゆうやく)振り切ってこうだ。おーん。ここに草冠を書いてー
指定されたポジションにけものへんを書く。最後に火を付ける。こっから出てくるのは何
だぁー?左下、けものへんを書いた時のぉ!左下ぁ!だからぁー、これとこれとこれを
組み合わせて荻野って漢字が出来る訳だぁ。その漢字は出ねぇよぉお!いくら似てるから
ってキーボードの位置は誤魔化せないんだからぁ。ぉーん」

車掌「確かに『萩野』と『荻野』は間違えそうですね。見落とさない様にしたいものです」
鉄郎「まだ記録があるよ」

「ここが原点だとぉー、ここが原点だとぅー」「この点はでねぇよぉ!」
さわやかな荻野講師の講釈が、澱みきった教室内にこだまする。授業に集う浪人生たちが、
今日も必死な形相で、手際よく解けるように作られた入試問題という箱庭をくぐり抜けて
いく。四次関数を知らない心身を包むのは、深い色の制服。y=mxなんて置かない様に、
誘惑には負けない様に接点を置く事から始めるのがここでのたしなみ。もちろん(a,b)を
通らない接線を求めようとする、はしたない生徒など存在していようはずもない。
代々木ゼミナール。昭和三十四年創立のこの学園は、大学受験のためにつくられたという、
伝統ある予備校である。東京都下。緑を未だに多く残している代々木公園のあるこの地区
で、素敵な講師に見守られ、高校から大学受験までの受験教育が受けられる学生の園。
時代は移り変わり、受験情勢が昭和から凄まじく変わった平成の今日でさえ、○(好きな
数字をお入れ下さい)年通い続ければ予備校育ちの純粋培養浪人生が箱入りで大学に出荷
される、という仕組みが未だ残っている貴重な学園である。

メーテル「『さわやかな朝の挨拶』はこの惑星になじむわね…」
325水先案名無い人:05/02/26 12:08:58 ID:vALROsO/0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
住人15「突然老人の体が光りだしたかと思うと、その弱弱しかった体がみるみる太く
 なっていき、ついには上着を脱ぎ捨て、ボディービルダーと間違うほどの荻野になって
 しまった。俺は思わず3mlほどちびってしまった。老人は兄ちゃんに「だめだよ、
 どんな簡単な点でも誘惑(ゆうやく)振り切ってこうだ」というと、脇の荷物を持ち
 上げると、右手で握りつぶしてしまった。 そしてそのまま兄ちゃんの顔をつかむと、「この点はでねぇよぉ。」といいつつ電車のドアに兄ちゃんの頭を叩きつけた。
一ぽぉーん、二ほぉーん、三ぼぉ〜ん・・・十回ほど」

鉄郎「うわぁ、こんな人がいたら怖いよ」 メーテル「正確に覚えていないけど、確か惑星
奇襲用の円盤生物で出てきた言葉と似ているわね… ネタとして割り切れば面白いわ…」

住人16「えぇー、なにィ?な、前の問題のぉー?カ・キ・クよりもー、こっちか、
 カ・キ・クか。ねー? ページをめくった次のア・イ・ウのほうが簡単なんだからぁー、
 えー絶対そっちを優先してください。飛ばすっていうことは凄く大事だ。いいかぁ、
 いいからぁ、連続に、連続して時間を注入しないことだ。ここで一旦やめるんだよぉん。
 でもってぇ、んまたぁ数列やって戻ってきたときぃ、頭の中でぇ、まぁチッチッ(?)、
 ただ単にー、えぇー、玉を取り出すっちゅうだけの話なんだけどぅ、その問題のー、
 ルールというのがぁ、より色濃く頭の中でインストールされるんだー。人間の脳みそ
 ってのは二つ以上のことを同時にやるんだよぉ。いいかぁ。おら下向くなー。君らさぁ
 ほらぁ、よく公開模試の問題ー、電車ん中で解けたなんてことよくあるだろ?
 ん゙ー。ね?ん゙ー。ね。あのー、連続して時間をかけたらー、だからさぁたとえばさぁ、
 こぉいう風な時間というのはぁ、試験場ではすごく無駄だ、これが一番怖いんだよ。
 こういう風になりかけたらすぐめくるのページを。ねぇ?時間が敵なんだから。(続く)
326水先案名無い人:05/02/26 12:09:37 ID:vALROsO/0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き。説明も続いています)
 でぇ、えー元に戻ったときにぃ、に?んに?脳はぁ、別、さっきのことも同時に
 やってるわけよ、数列の問題解きながら。いいですかぁそれあこ、えー、この話がぁ、
 より早いスピードで、この後すぐやった時よりもずっと早いスピードで解ける。もしく
 はァ! ここでなんかルールを間違えていて自分の計算間違いに気がつく、なーんて
 いうことにもなるわけだ。ずーっとやってたら間違い気づかないよね。そしてその時間
 は全部無駄んなるよな? いいか、あのな、確率というのがおぉーきな山なんだ。
 センターにおいては、センターと数学においては。ぉーん。ぃぃかぁ〜?ここでどぉ
 処理するかだ。ぅーん。ねー。(チッ)まっ、人によっちゃあ、全部やらないで一番
 最後に残った時間でやるなんて人もいるくらいだ。ぅーんそれもまァちょっと問題が
 あるだろうけどね?簡単にあまる、あっ、埋まる穴はあるんだから。(ポンッ)さっ、
 エー、では、あー、説明を聞いてくださぁい。Aからァー、白が1個出るゥ、くぁく
 りつぅ。ぉーん。Aから白が1個出る確率。ま、あー、玉は全て区別する。同じ色が
 塗ってあろうがなかろうがぁ、1番から9番までの通し番号、1番から6番までの通し
 番号がついてるわけだよねえ。えー、A・Bからぁー、合計2個出るってことはぁ、(1,1)
 と(2,0)と二通り、ありますよねー? これをね、アイィ、俺がここでやったような
 態度をとったとしようかァ? エ゙ェー!?つまりィ、別々にそれを出さずにィ、掛けた
 ものだけを求めてしまったとしようかァ!ぉーん。・・・エーつまりィ、ねえ?エー。
 なんだ。これ掛けるこれってやったとしようか。ね?これもそうだよぉ?この、えー1/18
 を出すのにぃ、別々に出さずにィ、えーこれ掛けるこれっていう分数をーをー、同時に
 約分してたとしようかぁ。い゙いかァ?例えばー、この7とえーなんだ、えー、なんだ、
 えー、この、おー、ねえ?8とこの4掛ける2を約分したりしたら、こいつら個別に
 出ない、でもそうするとぅ!ここで使えなくなるんだよぅ。(続く)

鉄郎「ずいぶん長い説明だね」 車掌「どうも確率の問題の説明をしているようですね」
327水先案名無い人:05/02/26 12:10:23 ID:vALROsO/0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き。説明も続いています)
緑を別に出したからァ!オレンジを別に、求めたからァ!そしてそのあと掛け合わしたん
だからぁ。えーからァ、えー、ここでこ、ぇ、それ、ねえ?利用することが出来たわけで
しょお?ぉーん。これがオレンジですよねぇ、まあまあいいや塗らなくていいや。ぉーん
(チッ)えぇー、じゃなんでそんなこと気が付いたんでしょうねぇ。のちゅぅ。いい?
まず問題全体を見渡してぇ、最後に期待値を聞いてる。こういう確率ってだぁーだぁーら
これがヒントになってんだよ悪いけどぅ! これがヒントのつもりでつけたんだよ悪い
けどぅ!いーい?ここですぐ使うぢゃーん!ここですぐ使うぢゃん黄色を!いぃかぁ?
ぉーん。それと同じことがぁー、ぅ以下、繰り返されるだろうって想像つくえるわけ
ぢゃーん! Aから2個とかAから0個Bから0個Bから1個なんてな確率がぁ。ぉーん
だからぁ、別々に出しておくわけぇー。ここで、ものすごい差になるわけだからそれがぁ。
ここで、ん真面目にやり直すのは愚かですよね?ぅーん。以前に求めてある計算を繰り
返すだけなんですからこれは。ぅーん。えー、アイヤー。(チッ)えー、そしてェ?
この余事象ね? あのなーいいかェ?ここまでで何が求まったかというとぉ、白が計2個、
白が計3個だよォ!? 白がぁ、1個んなる確率がほしいんだぃょぉぉぅ。0個になる確率
はぁ、期待値の計算を考えればホラホラ無駄なんだからぁ。だげんどもぉ!いいかァ!?
れーこといっこ(ドン、ドン)とどっちがわかりやすいかていうとぉー、れーこってこと
はれーこれーこ。エー1個ってことはァ、いちれーれーいちって二通りあるだからァ、
無駄なれーこのほうが求めやすいんだよぅ! 無駄な0個を求めてぇー、全体から引けば
ぁー、ェー必要な1個がぁー、場合分けせずに得られるわけなんだよな?ぅーん。で
もってあとはァ、期待値だァ。0掛けるぅ゙ーん、ェー1掛けるぅ゙ーん、2掛けるぅ゙ーん、
3掛けるぅ゙ーん。あーい1ぃ」

車掌「口調は面白いですが、説明の内容は真面目な話のようですね」
メーテル「こういう説明だと生徒達の頭に記憶が残るのかしら?」(まだまだ続くのよ…)
328水先案名無い人:05/02/28 18:36:56 ID:LTxdUH8H0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き) 鉄郎「あっ、あそこにも人がいるよ」

住人17「これハロゲンというんで 17属ってとこに ハロゲンと書いて ハロゲンと
 書いたらぁ そこに ぜったい 狂ってますよ 書いて 狂ってますよ と書いたらぁ
 そこに Xで書いて 必ず覚えてください ハーローゲン!ハーローゲン!
 ハーローゲ ハーローゲ ハッハ ハーロ(ゲーン ゲーン ゲーン)ハーローゲン!
(ゲーン ゲーンゲーン)ハーローゲン!(ゲーン)ハイ! ハーローゲ(ゲーン)
 ハーローゲ(ゲーン) ハッハ ハーロ(ゲゲゲゲーン)ハイ!ハイ!ハイ!
 ハイ!ハイ! で、ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!ハイ! ハ・ハ・ハ ハイ!ハイ!
 あ ハロゲンと 書けない人 これはぁ、ほーんとに 頭おかしいですよ 絶対 絶対
 絶対 ごめん 狂ってますよ で 17属ってとこに そこに Xで と書いたらぁ
 ハイ! 聞いて聞いて聞いてハイ みんな聞いて これはぁ、ハーローゲン!
(ハイ!ハイ!)ハーローゲン!(ハイ!ハイ!)ハーローゲ ハーローゲ ハッハ
 ハーロ(ゲーン ゲーン ゲーン)ハーローゲン!(ゲーン ゲーンゲーン)
 ハーローゲン!(ゲーン) ハイ! ハーローゲ(ゲーン) ハーローゲ(ゲーン) 
 ハッハ ハーロ(ゲゲゲゲーン)」

鉄郎「これは何の説明かなあ?」車掌「これは化学の元素の説明みたいですね。ハロゲン
 っていうのは塩素、臭素、ヨウ素などのことをまとめて、そういうんですよ」
メーテル「説明の内容はともかく、言い方が面白いわね… 日本ブレイク工業の社歌を思い
 出したわ…」 鉄郎「台詞はともかく、雰囲気は似ているような気がするよ」
329水先案名無い人:05/02/28 18:37:38 ID:KZYaXmkQ0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き) 鉄郎「また記録を見つけたよ」

全講師入場!! 鳥人間は生きていた!! 浅間山噴火から生き延び博学人間が甦った!!!
英語講師!! 西きょうじだァ――――!!!
パラリーはすでに私が完成している!!  英語講師今井宏だァ――――!!!
判断枠組で解きまくってやる!! 数学講師 西岡康夫だァッ!!!
早稲田の現代文なら私の講義がものを言う!! サテライン 現代文講師 酒井敏行!!!
解法の必然性を知らしめたい!! 物理講師 為近和彦だァ!!!
サテラインは早大英語担当だがライブなら全講座私のものだ!英語科 佐藤ヒロシだ!!!
センター対策は完璧だ!! 現代文講師 船口明!!!
センター数学のベスト解法は私の中にある!! 数学の神様が来たッ 浅見尚!!!
雑談なら絶対に敗けん!! 元暴走族の講義見せたる 古文講師 吉野敬介だ!!!
センター対策ならこいつが凄い!! 駿台出身の数学講師 今野和浩だ!!!
関西から炎の講義師が出講だ!! 英語講師 中畑佐知子!!!
ルールの無い講義がしたいから代ゼミ講師になったのだ!!
プロのライティングを見せてやる!! 小倉弘!!!
めい土の土産に講義とはよく言ったもの!! 達人の講義が今 実戦でバクハツする!!
古文講師 望月光先生だ―――!!!
スーパーサイヤ人こそが代ゼミ最強の代名詞だ!!
まさかこの講師がきてくれるとはッッ 西谷昇二!!!
講義したいから代ゼミにきたッ 学歴一切不明!!!! 代ゼミの化学講師 亀田和久だ!!!
オレはサテライン最強ではない 代ゼミで最強なのだ!! 御存知世界史 佐藤幸夫!!!
現代文の本場は今や関西にある!! オレを驚かせる講師はいないのか!! 青木邦容だ!!!
進度遅ォォォォォいッ 説明丁寧!! サテライン!!! 数学講師!!! 山本俊郎だ!!!
(続く)
330水先案名無い人:05/02/28 18:38:24 ID:KZYaXmkQ0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き。記録も続いています)
解法は実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦古文!! 本校代々木から元井太郎の登場だ!!
サテラインはオレのもの 邪魔する講師は思いきり殴り思いきり蹴るだけ!!
格闘英語講師 明慶徹  ・自分を試しに代々木へきたッ!! 関西世界史講師 上住友起!!
講義に更なる磨きをかけ 地理講師 武井明信が帰ってきたァ!!!
今の自分に髪の毛はないッッ!! 英語講師佐藤浩太郎!!!
中国四千年の漢文講義が今ベールを脱ぐ!! 国語科から 宮下典男だ!!!
受験生の前なら私はいつでも全力講義だ!!
プロレス大好き 笹井厚志 サテラインで登場だ!!!
兄の正教はどーしたッ 地理の名講義 未だ衰えずッ!!
二次も私大も思いのまま!! 武井正明だ!!!
的中に理由はないッ サクナビが凄いはあたりまえ!! 理事長にはないしょだ!!!
下ネタ日本史講師! 土屋文明がきてくれた―――!!!
上智大学で磨いた実戦カラテ!! 駿台出身の英語講師 仲本浩喜だ!!!
構文だったらこの人は外せない!! 超A級英語講師 富田一彦だ!!!
超一流講師の超一流の講義だ!! サテで拝んでオドロキやがれッ
代ゼミの生物講師!! 大堀求!!!
情報構造はこの男が完成させた!! 英語科の切り札!! 佐々木和彦だ!!!
若き勇者が帰ってきたッ どこへ行っていたンだッ おーんッッ
受験生達は君の数学講義を待っていたッッッ 荻野暢也の登場だ――――――――ッ

メーテル「こ、これは… 代々木ゼミナールの講師陣なのかしら?」
車掌「それが本当だとしたら、代々木ゼミナールの講師陣はなかなかの個性派ですね」
331水先案名無い人:05/02/28 18:39:28 ID:KZYaXmkQ0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
住人18「あのなぁ、ぬるぽだったらおまえらはぁー俺の言うとおりガッしてくれるんだよ。
 AA使うと大変そうだから。でもぉー、 ほに濁点だとぉー、ほに濁点だとぅー、
 突然、う、誘惑に負けてぇー、ガッなんてしちゃう輩が多いんだよね。ダメだよぉー。
 どんな簡単なぬるぼでもぉー、誘惑(ゆうやく)振り切って無視だ。 おーん。ぬるぽに
 対するレスをつけてぇー、指定されたルールを守ってガッをする。ガッと勢いよく殴る。
 こっから出てくるのはなんだぁー?ガッ、ぬるぽに対するガッ! ガッ! だからぁー、
 このガッとこのガッとこのガッが出るわけだぁー。このガッは出ねえよぉぉ!
 ぬるぽじゃないんだからぁー。ぉーん」

鉄郎「この惑星だとのぬるぽの説明もこうなるのかあ」

住人19「さて、夏期講習のパンフレットもらってみんなは大変みたいだけど、ギャグ
みたいな講座とるのはやめようなー。(パンフレット片手に)うわ、なにこれ?単語熟語
を授業でやるの?講座名。へー。うわー。B組やC組を受講してくれてるみんなは分かってる
と思いますが単語熟語なんてのは代ゼミ英熟語、代ゼミ英単語で完璧なわけで、わざわざ
授業でする必要なんてありません。さて、私の講座の紹介ですが、その前にこの前の私大
英語の時間に担当の先生が「夏は俺の授業だけをとれ!」なんて言ったそうですね。
幼稚いなー(笑)幼い。ブブ。私はちゃんと授業は最後まで終わらせますよ。もう5講目
なのにまだレッスン3の途中ってことはやりません。色塗りの授業でても力つかないぞー。
そんなだらだらした授業にでても他の受験生と差がつくだけです。「感動ー」とかを求める
人は後で後悔しますよ。俺の授業はABC組早大英語、センター試験英語からなってますが、
君達はB組。ひっしゅうー。ホント自信あるんだ。もちろん、夏からでも大丈夫です。文法
200題長文5題みんなで大変だけどガンバロウな」

メーテル「代々木ゼミナールの中でも抗争が有るのかしら?」(まだまだ続くのよ…)
332水先案名無い人:05/03/03 02:20:07 ID:6ZfEScUD0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き) 鉄郎「この惑星はよく記録が出てくるね…」

1:事実に対して仮定を持ち出す「ここが原点だとぉー、ここが原点だとぅー」
2:ごくまれな反例をとりあげる
「この等式っていっつもいっつも成り立つわけじゃないんですよぉー」
3:自分に有利な将来像を予想する「この点とこの点とこの点が出るわけだ」
4:主観で決め付ける「この点はでねぇよぉ!」
5:資料を示さず自論が支持されていると思わせる「入試問題という箱庭の中でしかぁー、
 いっ生きていけない解答にすぎないんだ」
6:一見関係ありそうで関係ない話を始める「いっこぉ、にこぉさんこよんこ。あらあら」
7:陰謀であると力説する「三次方程式が重解を持つ条件なんてぇー、この問題解く以上
 に大変ですからね」 8:知能障害を起こす「ぉーん」
9:自分の見解を述べずに人格批判をする「y=mxなんて置いちゃう輩が多いんだよね」
10:ありえない解決策を図る「ゆうやく振りきってこうだ!」
11:レッテル貼りをする「あのなぁ、(a,b)だったらおまえらはぁー、俺の言うとおりして
 くれるんだよ。こうやると大変そうだから」
12:決着した話を経緯を無視して蒸し返す「こっから出てくるのはなんだぁー」
13:勝利宣言をする「(a, b)を通るように引いたときのぉ!接点t!」
14:細かい部分のミスを指摘し相手を無知と認識させる「突然、う誘惑に負けてぇー」
15:新しい概念が全て正しいのだとミスリードする
「安心して君達はぁ!tを数えたらいいんだよぉぅ」

車掌「荻野先生の台詞を、よく分析している様子が分かる記録ですね」
メーテル「でも、この分析… 先生の意図とは違う箇所が、いくつか見られるわね…」
333水先案名無い人:05/03/03 02:20:48 ID:6ZfEScUD0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
住人20「だからぁ、肉なしネギだけの場合はたまたまぁ!うーん、これおしぃ、言うか
 言うか言わないか黙っ、黙っていようかと思ったんだけどぉ、悩んで言うことにした。
 えぇー、はい、すっとぉ、ネギ代はご飯代に含まれるのでぇ、えーん、支払う料金は、
 えーご飯代だけと、いうふうに、なるわけですねぇ。はいっ。後はぁー、このメニュー
 で支払う料金をぉー、会計して、店を出ることになります。さぁいいかな? じゃあ注文
 していこうねぇー。じゃ早く店員に注文して、前を見てぇー。待ってて下さい。はぃ
 行きますよぉー。えぇー、牛丼の注文方法はぁー、例外な、まぁ、松屋でひとつ例外
 あるんですが、注文をする所から始めよ、って言う意味でぇー、ネギだくよりぃー、
 始めよ。ネギだくを注文する所からスタートしてください。あのぉー、大盛つゆだく
 なんて注文しちゃダメですよぉー。ねぇー、いくら150円引きだからといってぇー、
 アットホームな親子連れがぁー、一家四人で吉野家で昼食をとる、となるような態度を
 とる、やりたい気持ちはわかりますが、よ、吉野家でU字テーブルの向こう殺伐とした
 雰囲気にならないなんてぇー、吉野家で牛鮭定食を食べる以上に大変ですからね。あの
 なぁ、通常価格だったらおまえらはぁー、俺の言うとおりしてくれるんだよぉ。一家
 四人で来ると大変そうだから。でもぉー、ここが150円引きだとぉー、ここが150円引き
 だとぅー、突然、う、誘惑に負けてぇー「よーし、パパ特盛頼んじゃうぞ」なんて言っ
 ちゃう輩が多いんだよね。ダメだよぉー。どんな簡単な点でもぉー、誘惑(ゆうやく)
 振り切ってこうだ。おーん。U字テーブルの向かいの人を睨んでぇー、殺伐とした
 雰囲気を作るように注文をする。牛丼が来るまで向かいを睨みつける。こっから出て
 くるのはなんだぁー?大盛ネギだくギョク、殺伐とした雰囲気のときのぉ!大盛ネギ
 だくギョク!だからぁー、大盛りとネギだくとギョクが出るわけだぁー。
 つゆだくは出ねえよぉぉ!殺伐とした雰囲気なんだからぁー。ぉー」

メーテル「惑星吉牛の台詞も、ここではこうなるのね…」
334水先案名無い人:05/03/03 02:21:16 ID:6ZfEScUD0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
住人21「まさか書けない人いないと思うんですけど、どう?書けない人狂ってますよ。
これはぁ、絶対覚えてくんなきゃいけないしゅうきょう(?)なんです。かぁならず覚えて
ください。(カタカタ) 元素記号は必ず書けるのです。二学期にももっかい言うけどものすごい
重要です。今見て書いてる人ほぉんと頭おかしいですよ。ねぇ絶っ対書けなきゃいけない
です。で!最外殻電子数とかの話は二学期、にねぇ細かくします。今とりあえず軽く書く
けど、最外殻電子数は1234567…はっ8です。ところがヘリウムだけは2だからそれも書い
ときます。価電子というのは最外殻電子のことなんだけど、これは1234ぃ567ここが違い
ます0ですここ。注意してよ!価電子っつのは結合に関与する電子の数なんだけど、
こぉいつらは結合しませんから0です。いいですか。はいそれからぁ、えー一番重要なのは
原子価です。原子価はぁ、手の数です。12343210です。これは手の数です。はい12343210
左からです。あ、ごめん、電子き(基?)が先だった。(すー)えーっね。 (ズズズ…コン)
はい電子きは、えーこの二列目を書いてくれ。第二周期だ。「りーべぼくのふね」ん
ところ書いて。はいりーべ、ぼくの、ふねです。電子きは二学期に詳しくやるんで、
二学期を待ってください。これは二学期にホントに詳しくやります。えーこれは価電子
の数を書くのが電子きなんですけど、(すー)えーとにかく詳細は二学期です。こうです。
考え方は、ここに四つお部屋があって、そのお部屋にいくつ入れるかっていう考え方を
してます。えー二学期に詳細をやるから今書いてくれればいいです。えーね、綺麗な
データベースをとりあえず作ってほしいだけで。はい!これが電子きんところ。電子きの
下がぁ、はい!かっねっ原子価です。あっ違う。これが手の数です(続く)」

車掌「これも化学の元素の説明の様ですね」
335水先案名無い人:05/03/03 02:24:21 ID:6ZfEScUD0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き。台詞も続いています)
住人21「手の数が何本あるかのか(?)ってこと。例えばぁ、酸素は手が2本とかってこう
です。例えば、えー水だったら水素が手が1本で酸素が手が2本です。その手が2本がにか
(?)です。これを原子価と言います。覚えといて。一番重要なのは原子価だからぁ、これ
を蛍光ペンかなんかで色をつけといてください、ビューと。で色は大変たくさん使います。
例えばぁ、どんな色を使うかっつったらぁ、例えばこれはぁ希ガスだからぁ、18族は全部
青にします。これは、もう1年間そうなんですけど、青くぅ、囲うんです。青く囲うん
ですよ。今のここは青で囲ってこちらは黄色で囲みます。ってな感じ。こういうのがぁ、
えー年間そうして決まってるんです。で!カルシウムとストロンチウムはアルカリ土類
金属と言いますからオレンジで、はい!ここはオレンジ色です。はいここは青!!ここは
黄色!!ここはオレンジぃです。はいちなみに!ここ!この上にぃ、聞いて聞いて聞いて
はいみんな聞いて!!はい17族の上はぁ、これハロゲンというので17族ってとこに
ハァァーロォォーゲン!て書いて、はいハロゲン。ハロゲンと書いて。ハロゲンと書いた
らぁ、そこに、大きな大文字でXて書いて。はい!ハロゲンはXで書きます。有機化学では
ハロゲンをと書くから、Xと書いといてちょうだい。はい!ここは赤です。で何というのか
はまた二学期にやりましょう。ちなみにここは希ガスと言います。えー18族の下に書き
たい人はぁ、希ガスの希はこの字だけどぉ、希ガスです。書きたい人は書いといてくれ。
希ガスですこれ、希ガスと言います。これ皆さんにね、千まで書かすとすごい時間喰うん
ですよ。あっという間に仕上がったでしょ。こうやって時間短縮をしてるんです。その
かわりぃ、時間短縮をして、ブワーッって圧縮して、内容を濃くしてます。それはぁ、
この入試科学突破のバイブルの有機なんです。だからぁ、どの講座よりも、これは僕の
単科ですからぁ、オリジナルゼミなんでぇ、ものすごく内容が濃いです。このぉ、入試
化学突破のバイブルである有機は、一番内容が深いです」

メーテル「なかなか詳しい説明ね…」(まだまだ続くのよ…)
336水先案名無い人:05/03/07 23:22:20 ID:BGFBIu+t0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
住人22「だからぁ、ミートソースの場合はたまたまぁ! うーん、これおしぃ、言うか
 言うか言わないか黙っ、黙っていようかと思ったんだけどぉ、悩んで言うことにした。
 えぇー、はい、すっとぉ、ソースの塩味はパスタのゆで汁に含まれるのでぇ、えーん、
 加える塩分は、えーソースの味付け分だけと、いうふうに、なるわけですねぇ。はいっ。
 後はぁー、ここで茹で上がったパスタをぉー、ソースに絡めて、食べることになります。
 さぁいいかな? じゃあ説明していこうねぇー。じゃ早く火を止めて、前を見てぇー。
 手を合わせて下さい。はぃ食べますよぉー。えぇー、パスタソースの作り方はぁー、
 例外な、まぁ、ペペロンチーノでひとつ例外あるんですが、お湯を沸かすところから
 始めよ、って言う意味でぇー、お湯よりぃー、始めよ。お湯を沸かす事からスタート
 してください。あのぉー、ソースを作ってから沸かし始めちゃダメですよぉー。ねぇー、
 時間がかかるからといってぇー、パスタのソースがぁー、できあがあってから、パスタ
 を茹でる為のお湯を沸かす、料理的に言ってることは正しいですが、そ、ソースを
 作ってからとパスタが茹で上がるまで待つ時間なんてぇー、出前を取る以上に長いです
 からね。あのなぁ、ミートソースだったらおまえらはぁー、俺の言うとおりしてくれる
 んだよ。こうやると大変そうだから。でもぉー、これがカルボナーラだとぉー、これが
 カルボナーラだとぅー、突然、う、誘惑に負けてぇー、ソースを作り置きしちゃう輩が
 多いんだよね。ダメだよぉー。どんな面倒なソースでもぉー、誘惑(ゆうやく)振り
 切ってこうだ。おーん。料理を作る計画を立ててぇー、指定された時間にできあがる
 ようにお湯を沸かし始める。パスタを茹でるお湯を沸騰させる。こっから作るのはなん
 だぁー?パスタソース、パスタの茹で上がりに合わせるように作った時のぉ!パスタ
 ソース!だからぁー、タマネギとひき肉とトマト缶が出るわけだぁー。 (続きます)

鉄郎「この人はスパゲティを作ろうとしているのかな?」
メーテル「スパゲティ1つ作るのに、ずいぶん、熱心な説明ね…」
337水先案名無い人:05/03/07 23:22:59 ID:BGFBIu+t0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き。せりふも続いています)

 生クリームは出ねえよぉぉ!クリーム系ソースじゃないんだからぁー。ぉーん。トマト
 系ソースのミートソースができるんだからぁー。 食材で言うとこの三つが出るわけだ。
 ぉーん。えぇぇー、ソースのできあがりとパスタの茹で上がりは等しいですからぁー
 えぇーまぁ、ね?このパスタのをぉー、茹で上がり時間からくるぅ、時間を逆算すれば
 いい。それがぁー、出来上がりの時間であり、食事の時間なのだから。でねぇー、
 難しいこと先に言っちゃうとぉー、この等式っていっつもいっつも成り立つわけじゃ
 ないんですよぉー。いいですかぁー?おーん。いやなぜってさぁー、君ら、はい、
 ショートパスタなんて知ってるぅー?小さい形をしているよねぇーショートパスタ
 って。例えばよぉーおい、このショートパスタの湯で時間が何分かかりますかぁーって
 言われたら何分かかるぅー? おぉーん、あいっ、みんな見ろ見ろー、いいかーあいっ、
 いっぷーん、ねぇー、あーい、ぇ、あ、にふーん、あーい、それからぁさーんぷーん、
 あぁーい、湯で時間はさんぷーん、ソースの出来上がる時間数えてみ、いっぷん、
 にふん、さんふんよんふん。あらあら、四分三分だ。こういう短い湯で時間のパスタの
 ことはぁ、ペンネとかって言うんだよぉー。いぃかぁー? それからぁ、こんな風に
 なったらぁ、いぃかぁ? これ生パスタって言うんだよぉー。おーん。湯で時間が合計
 4分(ドン)未満になるとぉー、もう、この式は成り立たない。お湯を沸かし始めて
 からソースを作っても間に合わない!んんー? だからこの調理法じゃできなぁーい!
 でも安心してぇ。家庭料理で出てくるようなぁ、イタリアンの料理、そっからどんな
 ソースで食べますか料理!いつも、この式が成り立つぅ、ソースの完成とパスタの茹で
 上がりが一対一対応するぅ、短時間じゃ茹であがらないような乾燥したパスタしか使わ
 ないからぁ!安心して君達はぁ! パスタを茹で始めたらいいんだよぉぅ。ぃぃかー?」

車掌「この惑星では、スパゲティの作り方もこういう熱心な説明になるんですね」
338水先案名無い人:05/03/07 23:23:33 ID:BGFBIu+t0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
住人23「前のガスバーナーのぉー?カ・リョ・クよりもー、新しいガスボンベのカ・
 リョ・クのほうが強力なんだからぁー、えー絶対そっちを使ってください。火力が強い
 っていうことは凄く大事だ。いいかぁ、連続して玉を熱さないことだ。ここで一旦
 やめるんだよぉん。でもってぇ、んまたぁマーブリングの具合を見て戻ってきたときぃ、
 玉の中でぇ、まぁチッチッ(?)、ただ単にー、えぇー、マーブル模様を出すっちゅう
 だけの話なんだけどぅ、その模様のー、付き方というのがぁ、より色濃く玉の中でイン
 ストールされるんだー。トンボ玉ってのは二つ以上のことを同時にやるんだよぉ。いい
 かぁ。おら下向くなー。君らさぁほらぁ、よく出来上がったトンボ玉ー、電車ん中で
 割れたなんてことよくあるだろ? あのー、連続して熱をかけたらー、だからさぁ例え
 ばさぁ、こぉいう風な時間というのはぁ、作業場ではすごく無駄だ、これが一番怖いん
 だよ。こういう風になりかけたらすぐ止めるのバーナーを。ねぇ?時間が敵なんだから。
 でぇ、えー元に戻ったときにぃ、に?んに?玉はぁ、別、さっきの模様も同時に焼き付
 いてるわけよ、冷えて固まりながら。いいですかぁ、それ、えー、この形がぁ、より
 早いスピードで、この後すぐやった時よりもずっと早いスピードでできる。もしくはァ!
 ここでなんか歪みを見落としていて修正の必要性に気がつく、なーんていうことにも
 なるわけだ。ずーっとやってたら歪み気づかないよね。そしてその時間は全部無駄ん
 なるよな? いいか、あのな、形と色合いというのがおぉーきな山なんだ。丸玉作りに
 おいては、丸い形と綺麗な模様においては。ぉーん。ぃぃかぁ〜? ここでどぉ処理
 するかだ。ぅーん。ねー。(チッ)まっ、人によっちゃあ、何も模様をつけないで一番
 最後に筆で色を塗るなんて人もいるくらいだ。ぅーんそれもまァちょっと問題がある
 だろうけどね?簡単につかる、あっ、つけれる模様はあるんだから。(ポンッ)」

鉄郎「メーテル、これは何の説明なの?」
メーテル「トンボ玉っていう一種のガラス細工の説明のようね…」
339水先案名無い人:05/03/07 23:37:39 ID:BGFBIu+t0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
住人24「えぇー、はい、すっとぉ、この一文は預言書に含まれるのでぇ、えーん、
 求まる条件は、えー20世紀末までのことだけと、いうふうに、なるわけですねぇ。
 はいっ。後はぁー、この預言書の表す範囲をぉー、図示して、終わることになります。
 じゃあ説明していこうねぇー。預言書の記述ではぁー、例外な、まぁ、西暦とのずれで
 ひとつ例外あるんですが、大げさに疑問をもつ事から始めよ、って言う意味でぇー、
 キバヤシよりぃー、始めよ。些細な事を大げさに解釈する事からスタートしてください。
 あのぉー、こういう風に考えちゃダメですよぉー。単なる偶然、となるような考え方を
 する、常識的に言ってることは正しいですが、か、蚊とノストラダムスに関係を見出さ
 ないなんてぇー、MMRにいる以上、いちいち「なんだってー」と言う以上に無意味
 ですからね。あのなぁ、核戦争だったらおまえらはぁー、俺の言うとおりしてくれるん
 だよ。ノストラダムスの予言と結びつきそうだから。でもー、ここがムー大陸だとぅー、
 突然、誘惑に負けてぇー「なんだってー」なんて驚いちゃう輩が多いんだよね。ダメ
 だよぉー。どんな簡単な疑問でもぉー、誘惑(ゆうやく)振り切ってこうだ。おーん。
 些細な疑問からありえない仮説を立ててぇー、予言で指定された通過点を通るように
 学者にインタビューする。予言に繋がるように調査する。こっから出てくるのはなん
 だぁー? 時を越えて立ちはだかるようなぁ!ノストラダムス!だからぁー、人類滅亡
 と宇宙人とノアの箱舟が出るわけだぁー。「つっこみ」は出ねえよぉぉ! 常人に遭遇
 しない調査法なんだからぁー。ぉーん。怪しげな場所ばかりを通るような調査法が出る
 んだからぁー。このメンバーで言うとこの三人が出るわけだ。ぉーん。えぇぇー、疑問
 の数と予言の数は等しいですからぁー、えぇーまぁ、ね?この読者のハガキをぉー、
 から出てくるぅ、噂話をカウントすればいい。それがぁー、予言の個数であり、人類
 滅亡の可能性なのだから。おーん」

メーテル「この惑星でキバヤシさん達について説明するとこうなるのね…」
(まだまだ続くのよ…)
340水先案名無い人:05/03/11 22:02:02 ID:ihLNprxp0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
住人25「えぇー、はい、譲与は売買に含まれるのでぇ、えーん、足りないカードは、
 余った人からもらうというふうに、なるわけですねぇ。はいっ。後はぁー、3人で星
 9つをぉー、獲得して終わることになります。さぁいいかな? はぃ行きますよぉー。
 えぇー、限定ジャンケンではぁー、例外な、まぁ、トイレにカード破棄でひとつ例外
 あるんですが、万遍なくカードを使おう、って言う意味でぇー、バランスよりぃー、
 始めよ。バランス良いカードからスタートしてください。あのぉー、こういう風に考え
 ちゃダメですよぉー。ねぇー、相手が3回連続チョキだからといってぇー、次はグーか
 パーか、と読んで負けることのないパーを出す、確立的に言ってることは正しいですが、
 相手に勝つために4回連続パーなんてぇー、すでに泥中首まで嵌ってますからね。あの
 なぁ、3回連続チョキだったらおまえらはぁー、俺の言うとおりしてくれるんだよ。
 負けると別室行きだから。でもぉー、相手が3人組だとぉー、相手が3人組だとぅー、
 突然、う、誘惑に負けてぇー、グーパー頂上決戦しちゃう輩が多いんだよね。ダメだよ
 ぉー。どんな似たような相手でもぉー、誘惑(ゆうやく)振り切ってこうだ。時間tに
 おける残り枚数を見てぇー、指定されたカードに勝つようにカードを集める。負けない
 カードを買い占めする。こっから出てくるのは何だぁー?グー30枚、チョキが多く
 残るときのぉ!グー30枚!だからぁー、このグーとこのグーが出るわけだぁー。パー
 は出ねえよぉぉ!チョキが場に溢れてるんだからぁー。ぉーん。チョキがほとんどなん
 だからぁー。この電光掲示板で言うとこの三つの数が出るわけだ。ぉーん。えぇぇー、
 掲示板の枚数と場のカードの枚数は等しいですからぁー、えぇーまぁ、ね?この掲示板
 をぉー、から出てくるぅ、カードをカウントすればいい。それがぁー、残りのカード
 枚数であり、勝てる回数なのだから。でねぇー、難しいこと先に言っちゃうとぉー、
 この等式っていっつも成り立つわけじゃないんですよぉー。いいですかぁー?おーん」

車掌「これはいったい何の説明でしょうか?」メーテル「とても変わったギャンブルの様ね…」
341水先案名無い人:05/03/11 22:02:39 ID:ihLNprxp0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き。台詞も続いています)
住人25「いやなぜってさぁー、君ら、はい、北見なんて知ってるぅー?長い髪している
 よねぇー北見って。例えばよぉーおい、この北見の懐からカード何枚ありますかぁー
 って言われたら何枚出てくるぅー? みんな見ろ見ろー、それからぁー、あ、あーい、
 それからぁパぁーぁ、あぁーい、カードはパーばっかり、枚数数えてみ。いちまぁい、
 にまぁい、さんまいよんじゅうまぁい。あらあらパー40枚だ。こういう北見いみたい
 な野郎のことをぉ、パー買い占め派って言うんだよぉー。いぃかぁー?それからぁ、
 こんな風になったらぁ、いぃかぁ?これチョキ買い占めって言うんだよぉー。おーん。
 買い占めが合計二つ(ドン)以上になるとぉー、もう、毒皿で行くしかなぁい。掲示板
 の枚数と場の枚数は等しくならない! だからこの買い占めじゃ勝てなぁーい!でも
 安心してぇ。エスポワールで出てくるようなぁ、限定のジャンケン問題、そっから何人
 助かりますか問題!いつも、この式が成り立つぅ、星と金が一対一対応するぅ、星売買
 タイムがあるような良心的なルールになってるからぁ!安心して君達はぁ! 星を買い
 取ればいんだよぉぅ。ただな、この助かり方を覚えたからといって、全ての帝愛の
 ギャンブルに勝てるようになったなどと思うな。所詮、手際よく救済されるように作ら
 れたエスポワールという箱庭の中でしかぁー、かっ、勝っていけない方法に過ぎないん
 だ。いぃかぁー?だから借金返すためだってそれでいいんだよ。ぉーん。ぃぃかー?」

車掌「どうも、これはカイジさん達と関係ありそうですね」
鉄郎「カイジさんって変わったギャンブルをするんだね」
メーテル「内容はともかく、かなり細かい説明をしてるわね…」
342水先案名無い人:05/03/11 22:03:18 ID:ihLNprxp0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
住人26「だからぁ、植草の場合はたまたまぁ!うーん、言うか言わないか黙っていよう
 かと思ったんだけどぉ、悩んで言うことにした。えぇー、はい、手鏡は覗きに含まれる
 のでぇ、捕まる条件は、えー手鏡の方もと、いうふうになるわけですねぇ。はいっ。
 後はぁー、大学教授の職をぉー、辞して、終わることになります。さぁいいかな?
 じゃあ釈明していこうねぇー。じゃ早く覗き終えて、前を見てぇー。聞いて下さい。
 はぃ行きますよぉー。えぇー、盗撮の問題ではぁー、例外な、田代でひとつ例外あるん
 ですが、カメラ付きケータイを置く事から始めよ、カメラ付きケータイを置く事から
 スタートしてください。こういう風にやっちゃダメですよぉー。パンツを見たいからと
 いってぇー「ミニにタコができる」のコントを撮る、田代的に言ってることは正しい
 ですが、さ、たまたまパンツが写っちゃう条件なんてぇー、手鏡で覗く以上に大変です
 からね。エスカレーターだったらおまえらはぁー、俺の言うとおりしてくれるんだよ。
 こうやると捕まりそうだから。でもぉー、 ここが品川だとぉー、突然、誘惑に負けて
 ぇー、手鏡なんて置いちゃう輩が多いんだよね。ダメだよぉー。どんな簡単な獲物でも
 ぉー、誘惑(ゆうやく)振り切ってこうだ。おーん。スカートの下にケータイを立てて
 ぇー、指定されたターゲットを写すようにタイマーをセットする。パンツが写る点で
 セットする。こっから写ってくるのはなんだぁー?パンツ、指定した女子高生のぉ!
 パンツ!だからぁー、この色とこの色が出るわけだぁー。この色は出ねえよぉぉ!女子
 高生の履くパンツが写るんだからぁー。この絵で言うとこの三つが出るわけだ。ぉーん。
 えぇぇー、盗撮と覗きは等しいですからぁー、ね?このエスカレーターをぉー、上って
 くるぅ、男をタイフォすればいい。それがぁー、植草であり、ミラーマンなのだから。
 でねぇー、難しいこと先に言っちゃうとぉー、 手鏡っていっつもいっつも持ってる
 わけじゃないんですよぉー」

メーテル「植草さんってとても品のない人ね…」
343水先案名無い人:05/03/11 22:15:35 ID:ihLNprxp0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
住人27「だからぁ、カリフォルニアロールの場合はたまたまぁ!うーん、これ言うか言わないか、
 黙っていようかと思ったんだけどぉ、悩んで言うことにした。えぇー、はい、カリフォルニア
 ロールは寿司に含まれるのでぇ、求める条件は、寿司の方だけというふうに、なるわけ
 ですねぇ。後はぁー、軍艦巻きの表すエリアをぉー、図示して、終わることになります。
 さぁいいかな? じゃあ説明していこうねぇー。じゃ、前を見てぇー。聞いて下さい。
 はぃ行きますよぉー。えぇー、寿司にわぁー、例外な、ガリでひとつ例外あるんですが、
 イカを食べる事から始めよ、って言う意味でイカよりぃー、始めよ。イカを食べる事
 からスタートして下さい。あのぉー、これから食べちゃちゃダメですよぉー。ねぇー、
 いくらおいしいからといってぇー、最初に脂が乗ってるぅー、中トロと大トロ、となる
 様なマグロを食べる、グルメレポーター的に言ってることは正しいですが、ち、中トロ
 と大トロを同時にほお張るなんてぇー、こぶしを口に入れる以上に大変ですからね。
 回らない寿司屋だったらおまえらはぁー、俺の言うとおりしてくれるんだよ。みんな
 値段高そうだから。でもぉー、ここがかっぱ寿司だとぉー、突然、う、誘惑に負けて
 ぇー、納豆巻きなんて食べちゃう輩が多いんだよね。どんなに安くてもぉー、誘惑
(ゆうやく)振り切ってこうだ。おーん。まず最初にイカを食べてぇー、指定された赤み
 を食べる。最後に上がりが出て来る様に寿司を食べる。こっから出てくるのは何だぁー?
 お手頃価格、お腹いっぱい寿司を食べてもぉ!お手頃価格!懐具合が温かいままのわけ
 だぁー。50000円も出ねえよぉぉ!ここはかっぱ寿司屋なんだからぁー。安かろう悪か
 ろうな寿司が出るんだからぁー。この絵で言うところの料金が出るわけだ。えぇー、
 トロの値段とイカの値段は等しいですからぁー、ね? この席のぉー、重ねてあるぅ、
 皿をカウントすればいい。それがぁー、食べた寿司の数であり今回の料金なのだから」

鉄郎「僕だったら、お寿司は順番に手当たり次第食べちゃうなあ」
メーテル「鉄郎ったら… 食いしん坊ね…」
344水先案名無い人:05/03/11 22:16:10 ID:ihLNprxp0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
住人28「あのなぁ、地震が起きたららおまえらはぁー、俺の言うとおりしてくれるん
 だよ。まずは身の安全を確保するのが重要だから。でもぉー、地震が収まってもぉ、
 揺れが収まってもぉー、突然、う、誘惑に負けてぇー、夕飯の支度なんか始めちゃう輩
 が多いんだよね。ダメだよぉー。どんな大きい地震でもぉー、もっと大きい余震がある
 かも知れんのだ。おーん。ちゃっちゃと外に出てぇー、身の安全を確保する。火の始末
 を忘れずに。ブレーカーとガスも切って! ブロック塀なんかは崩れるかも知れんから
 近づかないよう他の人にも教えてあげる。こっから出てくるのはなんだぁー? 落ち
 着いて、家が崩れてたら助けを求めている人がいないか確認!もしいたらぁー、公衆
 電話から119番で救援要請しろぉ。くれぐれも余震に気をつけてな。レスキュー隊は
 遅れるかもぉ!落ち着いて自分ができることを考えよう。ぉーん。言うか言わないか
 黙っ、黙っていようかと思ったんだけどぉ、悩んで言うことにした。あのぉー、マス
 コミの皆さんは、地震発生直後に現地の役場や消防署なんかに、電話しちゃだめです
 よぉー。ねぇー、いくら現地の状況をすぐに放送したいからってぇー、かろうじて
 残った貴重な連絡手段と人員を占有するなんてぇー、2ちゃんでネタにする以上に迷惑
 ですからねぇ。あのなぁ、台風だったらお前らなぁ、俺の言うとおり海岸にレポーター
 立たせたりしてくれるんだよ。事前に派遣できるから。でもぉ、これが大地震だとぉー、
 大地震だとぅー、突然、う、誘惑に負けてぇー、現地に慌てて電話したりする輩がー、
多いんだよね」

車掌「この人は地震が起こったときの対応について、かなり丁寧に説明していますね」
メーテル「鉄郎、この人はとても大事なことを言ってるのよ…」
鉄郎「確かに… 地震が起こったら大変なことになるんだね」(まだまだ続くのよ…)
345水先案名無い人:05/03/15 22:34:18 ID:BjJhNXNg0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
住人29「だからぁ、この場合はたまたまぁ!うーん、これおしぃ、言うか言うか言わ
 ないか黙っ、黙っていようかと思ったんだけどぉ、悩んで言うことにした。えぇー、
 はい、すっとぉ、セルシオはVIP系に含まれるのでぇ、えーん、求める条件は、えー
 VIP系の方だけと、いうふうに、なるわけですねぇ。はいっ。後はぁー、このセル
 シオが給油無しで走れるエリアをぉー、図示して終わることになります。さぁいいかな?
 じゃあ説明していこうねぇー。じゃ早く給油終えて、前を見てぇー。聞いて下さい。
 はぃ行きますよぉー。えぇー、VIP系のチューニングではぁー、まぁ、グロリアで
 ひとつ例外あるんですが、マフラーを変える事から始めよ、って言う意味でぇー、
 マフラーよりぃー、始めよ。マフラーを変える事からスタートしてください。あのぉー、
 こういう風にいじっちゃダメですよぉー。ねぇー、街中を走るからといってぇー、車高
 短と実用性がぁー、連立して重解、となるような車高を考える、数学的に言ってること
 は正しいですが、し、車高短と実用性が重解を持つ条件なんてぇー、初日の出暴走の
 検問を突破する以上に大変ですからね。あのなぁ、セルシオだったらおまえらはぁー
俺の言うとおりしてくれるんだよ。こうやると大変そうだから。でもぉー、
これがグロリアだとぉー、これがグロリアだとぅー、突然、う、誘惑に負けてぇー、
走りに重点を置いちゃう輩が多いんだよね。ダメだよぉー …」

鉄郎「この人は何を説明しているんだろう?」
車掌「どうやら車の改造について説明しているようですね。でもここで言っている改造は
 人に勧められるものでは無さそうですね」
メーテル「999号は、私達が改造できるほど簡単な構造じゃないわ…」
346水先案名無い人:05/03/15 22:34:51 ID:BjJhNXNg0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き。台詞も続いています)
 どんなスポーティーな車でもぉー、誘惑(ゆうやく)振り切ってこうだ。おーん。
 意味もなく長いシフトレバーを立ててぇー、インチアップしたタイヤが入るようにバー
 フェンを設計する。自分がかっこいいと思うバーフェンを設計する。こっから出てくる
 のはなんだぁー?VIPカー!、車検も通らないようにいじったときのぉ!(DQN)
 VIPカー!!だからぁー、白バイや覆面やパンダが寄ってくるわけだぁー。車検証は
 出ねえよぉぉ!車検通らない仕様なんだからぁー。ぉーん。車検を通った車に車検証が
 出るんだからぁー。この絵で言うとこの三つが車検違反なわけだ。ぉーん。えぇぇー、
 マフラーの本数とタイコの個数は等しいはずですからぁー、えぇーまぁ、ね?このセル
 シオをぉー、から出てくるぅ、排気ガスを測定すればいい。それがぁー、整備不良を
 示す数値であり、違法改造車の証拠なのだから」

車掌「どうもここで言ってる改造は、やらない方が良さそうですね」

住人30「あのなぁ、セドリックだったらおまえらはぁー、俺の言うとおりしてくれるん
 だよ。こうやると負けそうだから。でもぉー、先発が三浦だとぉー、先発が三浦だ
 とぅー、突然、う、誘惑に負けてぇー、ギャラードなんて出しちゃう大ちゃんが多いん
 だよね。ダメだよぉー。どんな簡単な継投でもぉー、誘惑(ゆうやく)振り切って
 こうだ。おーん。信頼のおけるピッチャーを立ててぇー、指定された通過点を通るよう
 に勝利の方程式を立式する。勝利が固まる方程式を立式する。こっから出てくるのは
 なんだぁー?ピッチャーデニー、中盤を抑えるように考えたときのぉ!ピッチャー
 デニー!だからぁー、この点とこの点とこの点が入るわけだぁー。大魔人は出ねえ
 よぉぉ!デニーが炎上して負けてるんだからぁー。ぉーん」

メーテル「大ちゃんも元気にしてるといいわね…」
347水先案名無い人:05/03/15 22:35:21 ID:BjJhNXNg0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
住人31「いやなぜってさぁー、君ら、はい、河原なんて知ってるぅー?泡原っていう
 あだ名をしているよねぇー河原って。例えばよぉーおい、この河原が九回のマウンドで
 何点取られますかぁーって言われたら何点取られるぅー?おぉーん、あいっ、みんな
 見ろ見ろー、いいかーあいっ、いってーん、ねぇー、あーい、ぇ、それからぁー、あ、
 にてーん、あーい、それからぁさーんてーん、あぁーい、失点はさんてーん、防御率
 考えてみ。さんてーん、きゅうかぁーい、にじゅうななてーん。あらあら、九回二十七
 点だ。こういう河原みたいなピッチャーのことをぉ、花火職人って言うんだよぉー。
 いぃかぁー?それからぁ、こんな風になったらぁ、いぃかぁ? これ泡原って言うん
 だよぉー。おーん。防御率が合計二ケタ(ドン)以上になるとぉー、もう抑えとしては
 やっていけない。被安打の本数と失点の点数は等しくならない!んんー? だからこの
 ピッチャーじゃ勝てなぁーい!でも安心してぇ。巨人で出てくるようなぁ、ピッチャー
 の継投問題、そっから何回いけますか問題!いつも、このピッチャーが打たれるぅ、
 投球と打球が一対一対応するぅ、二軍でも打てるような打ち頃の中継ぎしか出されない
 からぁ!安心して君達はぁ!バッターボックスに入ったらいいんだよぉぅ。ただな、
 この構図を覚えたからといって、全てのピッチャーの球種が打てるようになったなどと
 思うな。所詮、お手軽に打てるように作られた巨人という箱庭の中でしかぁー、うっ、
 打っていけない方法に過ぎないんだ。いぃかぁー? だから打てるためだってそれで
 いいんだよ。ぉーん。ぃぃかー?」

車掌「今年の巨人軍も投手陣が充実しているかどうか心配ですなあ」
メーテル「堀内監督がその辺のことをきっちりと考えているといいわね…」
(まだまだ続くのよ…)
348水先案名無い人:05/03/16 22:16:27 ID:TZ53ph7E0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き。台詞も続いています)
住人31「だからぁ、この場合はたまたまぁ!うーん、これおしぃ、言うか言わないか
 黙っ、黙っていようかと思ったんだけどぉ、悩んで言うことにした。えぇー、はい、
 すっとぉ、前田や木佐貫は勝ちパターンに含まれるのでぇ、えーん、負ける条件は、
 えー河原や岡島の方だけと、いうふうに、なるわけですねぇ。はいっ。後はぁー、あの
 すっぽ抜けのカーブをぉー、投げさして、終わることになります。さぁいいかな?
 じゃあ連敗していこうねぇー。じゃ早く投げ終えて、打球の行方を見てぇー。ヘコんで
 下さい。はぃ行きますよぉー。えぇー、継投の問題ではぁー、例外な、まぁ、上原で
 ひとつ例外あるんですが、中継ぎを使う事から始めよ、って言う意味でぇー、中継ぎ
 よりぃー、始めよ。中継ぎを使う事からスタートしてください。あのぉー、こういう風
 に使っちゃダメですよぉー。ねぇー、まだ回があるからといってぇー、岡島と河原
 がぁー、連続して中継ぎ、となるような継投を考える、堀内的に言ってることは正しい
 ですが、さ、岡島と河原が連続して無失点で切り抜ける条件なんてぇー、ノーヒット
 ノーラン以上に大変ですからね。あのなぁ、先発が桑田だったらおまえらはぁー、俺の
 言うとおりしてくれるんだよ。こうやると負けそうだから。でもぉー、先発が上原だ
 とぉー、先発が上原だとぅー、突然、う、誘惑に負けてぇー、岡島や河原なんて使っ
 ちゃう輩が多いんだよね。ダメだよぉー。どんな点差の時でもぉー、誘惑(ゆうやく)
 振り切って中村だ。おーん。ブルペンにいるピッチャーを考えてぇー、指名された
 バッターを抑えるようにピッチャーを選択する。役目が務まるピッチャーを選択する。

車掌「この説明を聞いてると巨人軍の投手陣は頼りないですねえ」
鉄郎「投手だけだったら、横浜とかわらないかもしれないね」
メーテル「去年の結果からすると、今年は堀内さんも投手の起用に気をつかうんじゃない
 かしら?」 車掌「巨人軍の各投手の能力が問われそうな気がします」
349水先案名無い人:05/03/16 22:17:02 ID:TZ53ph7E0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き。台詞も続いています)
住人31「こっから出てくるのはなんだぁー? 中村、バッターを抑える様に考えたとき
 のぉ!中村!だからぁー、中村と前田と木佐貫が出るわけだぁー。河原は出ねえよぉぉ!
 バッター抑えられない泡様なんだからぁー。この絵で言うとこの三人が出るわけだ。
 泡様の出番と負け試合の数は等しいですからぁー、えぇーまぁ、ね?このブルペンから
 出てくるぅ、泡様の回数をカウントすればいい。それがぁー、負け試合の数であり、
 敗戦処理のエースなのだから。でねぇー、難しいこと先に言っちゃうとぉーこの木佐貫
 っていっつも抑えられるわけじゃないんですよぉー。いいですかぁー? いやなぜって
 さぁー、君ら、河原なんて知ってるぅー?泡原っていうあだ名をしているよねぇー
 河原って。例えばよぉー、この河原が九回のマウンドで何点取られますかぁーって言わ
 れたら何点取られるぅー?みんな見ろ見ろー、いいかー。いっ、いってーん、それから、
 にてーん、それからぁさーんてーん、失点はさんてーん、防御率考えてみ。さんてーん、
 きゅうかぁーい、にじゅうななてーん。あらあら、九回二十七点だ。こういう河原
 みたいなピッチャーのことをぉ花火職人って言うんだよぉー。いぃかぁー?それからぁ、
 こんな風になったらぁ、これ泡原って言うんだよぉー。防御率が合計二ケタ(ドン)
 以上になるとぉー、もう、抑えとしてはやっていけない。被安打の本数と失点の点数は
 等しくならない!だからこのピッチャーじゃ勝てなぁーい!でも安心してぇ。巨人で
 出てくるようなぁ、ピッチャーの継投問題、そっから何回いけますか問題!いつも、
 このピッチャーが打たれるぅ、投球と打球が一対一対応するぅ、二軍でも打てるような
 打ち頃の中継ぎしか出されないからぁ!安心して君達はぁ!バッターボックスに入った
 らいいんだよぉぅ。ただな、この構図を覚えたからといって、全てのピッチャーの球種
 が打てるようになったなどと思うな。所詮、お手軽に打てるように作られた巨人という
 箱庭の中でしかぁー、打っていけない方法に過ぎないんだ。ぉーん。ぃぃかー?」

車掌「これを聞いてると河原さんはひどそうですね」 メーテル「今年は健闘してもらいたい
 ものね…」
350水先案名無い人:05/03/16 22:17:49 ID:TZ53ph7E0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き) 鉄郎「また、記録を見つけたよ」

 俺は(a,b)を通る接線というコピーに引かれ、(a,b)を通る接線になるためにはどう
 すればよいのか考えた (a,b)を通る接線なのだから接点tを通る 手始めに縞馬スーツ
 で吉野の講義室に比べ物にならないねぇ、比べ物にならないねぇとつぶやきながら飛び
 込む 吉野をねじ伏せて彼が気に入っている趣味の悪い服を腰に巻き彼のグラサンを
 かける 吉野が似ていないねぇというふうに見てくるが(a,b)を通る接線なので気に
 しない 吉野のベッドに潜りこみ「ゆうやく振り切ってるから!ゆうやく振り切ってる
 から!」と絶叫 吉野は無言で講義室から立ち去る だがまだ(a,b)を通るには不十分
 次は亀田の講義室にハーローゲン!ハーローゲン!と叫びながら飛び込む 亀田は
 ニャッキを空中で回転させている最中だったが(a,b)を通る接線なので無視 紺色
 スーツでニヤリと笑みを浮かべながら「いっつも!!いっつも!!」と絶叫 亀田は17
 族の上にXを書きながら出て行った 確実に(a,b)を通る接線に近づく おかしな歩き
 方で画面を左に移動し、カメラを翻弄する ゾンビの真似をしながら西谷の講義室に
 突撃 扉を開けるとアソパソのテーマソングが あ、あ、アソパソマソ、この点は
 でねぇよぉ!! 俺は接点tを通らなかった

鉄郎「これも代々木ゼミナールの光景なのかなあ?」
メーテル「それにしてはちょっと異様ね… 代々木ゼミナールの光景を元にして作ったネタ
 じゃないかしら?」 車掌「私もメーテルさんと同感です。これが本当だったら代々木
 ゼミナールはお笑い劇場ですよ」 鉄郎「確かにこの記録は面白いよ」
(まだまだ続くのよ…)
351水先案名無い人:05/03/17 21:13:12 ID:ylu1E0/Q0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
住人32「えぇぇー、愛情の数と恋人の数は等しいですからぁー、この恋愛から出てくる
 ぅ、信頼をカウントすればいい。それがぁー、愛情の度合であり、結婚までの年数なの
 だから。でねぇー、難しいこと先に言っちゃうとぉー、相思相愛っていっつも成り立つ
 わけじゃないんですよぉー。いいですかぁー? いやなぜってさぁー、君ら、三角関係
 なんて知ってるぅー?△って形をしているよねぇー三角関係って。例えばよぉーおい、
 この三角関係の関係図で線何本引けますかぁーって言われたら何本引けるぅー?
 おぉーん、あいっ、みんな見ろ見ろー、いいかー、あいっ、いっぽーん、ねぇー、
 あーい、ぇ、それからぁー、あ、にほーん、あーい、それからぁさーんぼーん、
 あぁーい、線はさんぼーん、異性数えてみ。ひとりぃ、ふたりぃ。あらあら、二人三本
 だ。こういう雁字搦めな関係のことをぉ、二股って言うんだよぉー。いぃかぁー?それ
 からぁ、こんな風になったらぁ、いぃかぁ?これ三股って言うんだよぉー。人物が合計
 三人(ドン)以上になるとぉー、もうこの恋愛は成り立たない。愛情の数と恋人の数は
 等しくならない!んんー? だからこの関係じゃ幸せになれなぁーい!でも安心してぇ。
 親の紹介で発生するようなぁ、異性との付き合い、これから年収上がりますか問題!
 いつも、相思相愛が成り立つぅ、恋人と愛情が一対一対応するぅ、三角関係が発生
 しないようなベーシックなお見合いしか発生しないからぁ!安心して君達はぁ! 結婚
 したらいいんだよぉぅ。ただな、結婚を済ませたからといって、全ての色恋沙汰が解決
 できるようになったなどと思うな。所詮、手際よく結ばれるように作られたお見合いと
 いう箱庭の中でしかぁー、いっ、生きていけない恋愛に過ぎないんだ。だけど子供の
 ためだったらそれでいいんだよ。ぃぃかー?」

メーテル「この人の言い方には、説得力があるわね…」 鉄郎「三角関係かあ…」
352水先案名無い人:05/03/17 21:13:42 ID:ylu1E0/Q0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)
住人33「だからぁ、この場合はたまたまぁ!うーん、これおしぃ、言うか言わないか、
 黙っていようかと思ったんだけどぉ、悩んで言うことにした。えぇー、はい、すっとぉ、
 香田はバカに含まれるのでぇ、えーん、求める条件は、えーバカの方だけと、いうふう
 に、なるわけですねぇ。はいっ。後はぁー、香田の拉致されている場所をぉー、図示
 して、終わることになります。さぁいいかな?じゃあ説明していこうねぇー。じゃ早く
 書き終えて、前を見てぇー。聞いて下さい。はぃ行きますよぉー。えぇー、日本人拉致
 の問題ではぁー、例外な、まぁ、北○鮮でひとつ例外あるんですが、対策本部を置く事
 から始めよ、って言う意味でぇー、対策本部よりぃー、始めよ。対策本部を置く事から
 スタートしてください。あのぉー、こういう風に考えちゃダメですよぉー。ねぇー、
 イスラム宗教者委員会がいるからといってぇー、彼らとザルカウィ氏がぁー、交渉して
 解放、となるような結末を考える、日本語的に言ってることは正しいですが、さ、ザル
 カウィと宗教者委員会が交渉を持つ条件なんてぇー、自衛隊を撤退させる以上に大変
 ですからね。あのなぁ、3バカだったらおまえらはぁー、俺の言うとおりしてくれるん
 だよ。解放させるの簡単そうだから。でもぉー、これが香田だとぅー、突然、誘惑に
 負けてぇー、国際テロリズム緊急展開班なんて送っちゃう輩がぁー多いんだよねぇ。
 ダメだよぉー。どんな凶悪なテロリストでもぉー、誘惑(ゆうやく)振り切ってこうだ。
 現地対策本部を立ててぇー、香田が拉致されている場所を特定する。香田が助かる式を
 立式する。こっから出てくるのはなんだぁー?香田批判!日本全体に迷惑をかけたとき
 のぉ!激しい香田批判!だからぁー、生きても死んでも地獄なわけだぁー。3バカは
 出ねえよぉぉ!2度と関わりたくないんだからぁー」

車掌「イラク情勢は良くなったのでしょうか? ちょっと気になります」
353水先案名無い人:05/03/17 21:14:11 ID:ylu1E0/Q0
(惑星 この点はでねぇよぉ の続き)

         >シwヾヾヾ|_、ノノ
       彡:::::::::::::::::::::::::::::::::::くw
      >::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミミ、
     彡::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \:::::::::
     ノ:::::::|           |::::::::
    ヾ::::::::  __    __、:::::::    ここが原点だとぉー、ここが原点
    :::::::::/ /──′  ヽ─-ヽ:::::::    だとぅー、突然、誘惑に負けてぇー、
     ::::::::   ~\_     /~ ::::     y=mxなんて置いちゃう輩が
    /\|        ヽ    ‖く ヽ   多いんだよね。ダメだよぉー。
   ││|         丶   ヾゝ ./    どんな簡単な点でもぉー、誘惑
    ヽ ヽ     ヽ-__-丿  /| | /     振り切ってこうだ。おーん。
     \ヽ    ____   |__ノ
       ヽ   \######/   .|:
       ヽ ヽ   ̄ ̄ ̄   ノ
        \         /
        | ヽ、_____/ |
         |           |\

メーテル「この惑星にも長くいたわね… 鉄郎、車掌さん、そろそろ駅へ戻りましょう…」
鉄郎「この惑星の人たちの口調は面白かったよ」 車掌「代々木ゼミナールに限らず、
 予備校の講師は、こういう個性的な人が多いんでしょうか? 確かにこの惑星の人達の
 口調は面白かったですね」 メーテル「さあ、次の惑星に出発よ…」
354水先案名無い人:2005/03/22(火) 23:53:36 ID:Xu1PPOU/0
車掌「惑星 この点はでねぇよぉ にもだいぶ長くいましたね。え〜、次の停車駅は〜
 惑星 ステーキを食べたくなったので ステーキを(略 です」 鉄郎「ステーキを
 食べたくなったので?」 メーテル「惑星 ステーキを食べたくなったので… もとは
 ステーキを食べるだけのためによく考え込んだ人がいたの… ここは物事を行うのに
 考え込む人が多いところ…」 鉄郎「どんな人達がいるのか気になるなあ」
車掌「詳しくは知らないんですがご多分に漏れず、ここも変わった人達が多い様ですよ」
クレア「私もこの惑星をみてみたいです」鉄郎「それじゃあ惑星に着いたら、みんなで様子
 を見に行こう」 メーテル「ええ、そうしましょう…」

(惑星 ステーキを食べたくなったので に到着した) 鉄郎「早速、人を見つけたよ」

住人1「ステーキを食べたくなったのでステーキの話を書きますが、 とある日僕が気づ
 いた革命的な事実とは、僕はステーキにステーキソースをかけて食べるのではなく、
 ステーキソースでステーキを食べているという点です。それ以来、ステーキより高い
 ステーキソースを買ってきて、いやそれはさすがに嘘ですけど安いステーキをおいしく
 食べておりました。しかし!ようやく今日気づいたのです! もしかしてステーキは牛
 じゃなくてもいいのでは!? ということで、豚肉でステーキ。結果から言えば牛と
 なんら変わりませんでしたYO! 万歳!やっぱ僕ソースの味しかわかってない!
 と、盛り上がったところで本題に行きます。もしかしてステーキソースさえあれば、
 そもそも本体は肉である必要すらないんじゃ…? ってことで、次に豚肉ではなく鮭肉
 でステーキ。ちょっと新ワードですが。で、食べる!うわーこれもうまい!!
 やっぱりそうだ、確信した!僕の好きな食べ物は、ステーキソースだ!!」

メーテル「鉄郎も、この人とウマが合うかもね…」 鉄郎「メーテルにそういわれるのも何
 だけど… 僕もこの人の様に何でもた食べる方だからなあ」
355水先案名無い人:2005/03/22(火) 23:54:10 ID:Xu1PPOU/0
(惑星 ステーキを食べたくなったので の続き)
住人2「ウナギを食べたくなったのでウナギの話を書きますが、とある日僕が気づいた
 革命的な事実とは、僕はうなぎにウナギのタレをかけて食べるのではなく、うなぎの
 タレでウナギを食べているという点です。それ以来、ウナギより高いウナギのタレを
 買ってきて、いやそれはさすがに嘘ですけど安いスーパーのウナギをおいしく食べて
 おりました。しかし!ようやく今日気づいたのです! もしかしてウナギじゃなくても
 いいのでは!? ということで、鮭肉にウナギのタレをかけて食してみた。結果から
 言えばウナギとなんら変わりませんでしたYO! 万歳!やっぱ僕ウナギのタレの味
 しかわかってない!と、盛り上がったところで本題に行きます。もしかしてウナギの
 タレさえあれば、そもそも本体は魚である必要すらないんじゃ…? ってことで、次に
 魚ではなく豚肉にウナギのタレ。ちょっと新ワードですが。で、食べる!うわーこれも
 うまい!!やっぱりそうだ、確信した!僕の好きな食べ物は、ウナギのタレだ!!」

クレア「鉄郎さん、食堂車で豚肉にウナギのタレをかけたメニューを出しましょうか?」
鉄郎「どんな味か気になるけど、一度食べてみてもいいなあ」

住人3「僕が気づいた革命的な事実とは、僕はプラモデルを飾って楽しむのではなく、
 作る過程を楽しんでいると言う点です。それ以来、HGくらいのガンプラを楽しく作っ
 ておりました。しかし!ようやく今日気づいたのです! もしかしてプラモデルじゃ
 なくてもいいのでは!? ということで、戦隊系食玩。結果から言えばガンプラと
 なんら変わりませんでしたYO! 万歳!僕造型とかどうでもいい! と、盛り上がった
 ところで本題に行きます。作る過程さえあれば、そもそも本体は模型である必要すら
 ないんじゃ…? ってことで、次に模型ではなく粘土遊び。ちょっと幼稚園児に戻った
 気分ですが。で作る!うわーこれも楽しい! やっぱりそうだ、確信した!僕の好きな
 食べ物は、ステーキソースだ!」

車掌「この人、最後にステーキソースのことを言わなくてもいいんじゃないでしょうか」
356水先案名無い人:2005/03/22(火) 23:54:40 ID:Xu1PPOU/0
(惑星 ステーキを食べたくなったので の続き)
住人4「鰻を食べたくなったので鰻丼の話を書きますが、とある日僕が気づいた革命的な
 事実とは、僕は鰻にタレをかけて食べるのではなく、タレで鰻を食べているという点
 です。それ以来、鰻丼より高い専門店直売のタレを買ってきて、いやそれはさすがに嘘
 ですけど安い鰻丼をおいしく食べておりました。しかし!ようやく今日気づいたの
 です! もしかして鰻丼は鰻じゃなくてもいいのでは!? ということで、秋刀魚で丼。
 結果から言えば鰻となんら変わりませんでしたYO! 万歳!やっぱ僕タレの味しか
 わかってない!! と、盛り上がったところで本題に行きます。もしかしてタレさえ
 あれば、そもそも本体は鰻である必要すらないんじゃ…? ってことで、次に秋刀魚で
 はなく畑のお肉で丼。ちょっと新ワードですが。で、食べる!うわーこれもうまい!
 やっぱりそうだ、確信した!僕の好きな食べ物は、タレだ!」

鉄郎「タレは嫌いじゃないけど、それだけじゃ物足りないよ」メーテル「確かに具も大切ね…」

住人5「その人はある時に気がついた。それは革命的な現実で、彼はソースをステーキで
 食べていた。そのソースは高価なソース。彼は安いステーキを美味しく食べていたわけ
 だ。今日、彼は肉ならいい事に気付く。彼が食べるのは豚肉のステーキ。相違点はなか
 った。何故なら、彼もまたソースの味しかわからない存在だからです」

車掌「このフレーズ、どこかで聞いた覚えが…」 メーテル「たぶん、ヴェスターズ・オリジ
 ナルじゃないかしら?」 車掌「そうでしたね。思い出しました」
クレア「この惑星にいれば新メニューの開拓のために役立ちそうで楽しみです」
(まだまだ続くのよ…)
357ノノ_・)楊夫人 ◆//MaetelVI :2005/03/23(水) 13:26:48 ID:1wulltQU0
■■■        
ノノノ・_・)  。・゚・⌒)  そうだ鉄郎、ビフテキ食べましょうか…
/   o━ヽニニフ)) つけあわせのポテトとコーンは…私が…
しー-J        
358水先案名無い人:2005/03/24(木) 22:05:25 ID:Blpu6RZ+0
(惑星 ステーキを食べたくなったので の続き)
住人6「バーベキューをしたくなったのでアメリカ人のバーベキューの話を書きますが
 私が気づいた事実とは、アメリカ人は牛肉にタレをかけて食べるのではなく、タレで
 牛肉を食べているという点です。彼等は牛肉より安い20kg缶のタレを買ってきて、
…さすがに嘘ですけど安い牛肉をおいしく食べていました。しかし、彼等は気がついたの
 です。もしかして牛肉は並じゃなくてもいいのではないか。ということで、安い肉で
 バーベキュー。彼等が食した結果、並の肉との相違点が無かったそうです。やはり彼等
 はタレの味しかわかってません。と、盛り上がったところで本題に行きます。もしや
 タレさえあれば、彼等にとって肉であればいいのではないか? と言う事で、次に安い
 肉ではなく脂身でバーベキュー。ちょっと危ないですが。で、食べる。とにかく食べる。
 いい肉から食べる。うわ、これもうまい。ゲストとかそういう概念一切ナシ。やっぱり
 そうだ。確信した。彼等の好きな食べ物は、タレだ。まあ、お前等、アメリカ人に
 バーベキューに誘われたら、要注意ってこった」

鉄郎「惑星 アメリカ人のバーベキューって、奇妙な雰囲気だったなあ」
メーテル「言われてみれば、ここも惑星アメリカ人のバーベキューと雰囲気は似ているわね…」

住人7「宇宙がヤバくなったので宇宙の話を書きますが、とある日僕が気づいた革命的な
 事実とは、宇宙は東京ドームの広さで量るのではなく、無限で単位とかを超越している
 という点です。それ以来、部屋の廊下が伸びてトイレとか超遠くなって、いやそれは
 さすがに嘘ですけど膨張しない地球の物分かりの良さに感服しておりました。しかし!
 ようやく今日気づいたのです! もしかして宇宙は膨張しなくてもいいのでは?(続く)
359水先案名無い人:2005/03/24(木) 22:06:00 ID:Blpu6RZ+0
(惑星 ステーキを食べたくなったので の続き。セリフも続いています)
ということで、遠くから到達する光を観測。結果から言えばなんら分かりませんでした
YO!万歳!やっぱそんな宇宙に出て行ったハッブル超偉い!!と、盛り上がったところ
で本題に行きます。もしかして宇宙の端の外側さえあれば、そもそも誰かが分かる必要
すらないんじゃ…? ってことで、次にケルビンではなく摂氏で−272℃。ちょっと
バナナで釘打てますが。で、食べる!うわーこれもうまい!やっぱりそうだ、確信した!
僕の好きな食べ物は、ステーキソースだ!!」

車掌「この人も最後にステーキソースのことを言わなくてもいいんじゃないでしょうか」

住人8「ステーキを食べたくなったのでステーキの話を書きますが、このあいだ、近所の
 吉野家行ったんです。そしたらある日僕が気づいた革命的な事実とはなんか人がめちゃ
 くちゃいっぱいで座れないんです。で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、ステーキ
 ソースでステーキを食べているとか書いてあるんです。それ以来、ステーキより高い
 ステーキソースを一家4人で買ってきて吉野家か。おめでてーな。いやそれはさすがに
 嘘ですけど吉野家ってのはな、女子供はおいしく食べておりました。しかし!ようやく
 今日やっと座れたかと思ったら隣の奴が気づいたのです!そこでまたぶち切れですよ。
 もしかしてステーキなんてきょうび流行んねーんだよ。ということで、得意げな顔して
 何が、豚肉でステーキ、だ。結果から万歳!やっぱ僕大盛りねぎだくギョク。これが通
 の頼み方。と、盛り上がったところでねぎだくってのはねぎが多めに入ってる。もしか
 してステーキソースさえあれば、そもそも肉が少ないんじゃ? ってことで、次に豚肉
 ではなくギョク(玉子)。ちょっと新ワードですが。で、食べる!うわーこれも諸刃の
 剣!やっぱり素人にはお薦め出来ない、確信した!僕の好きな食べ物は牛鮭定食だ!」

クレア「この人の言ってることは、私には分かりません…」 メーテル「吉野家コピペとの融合
 はちょっと無理があるんじゃないかしら?」
360水先案名無い人
(惑星 ステーキを食べたくなったので の続き)
住人9「カレーを食べたくなったので話を書きますが、とある日僕が気づいた革命的な
 事実とは、僕はライスにカレーをかけて食べるのではなく、カレーでライスを食べて
 いるという点です。それ以来、カレールーより高いカレー粉を買ってきて、いやそれは
 さすがに嘘ですけど安いカレーをおいしく食べておりました。しかし!ようやく今日気
 づいたのです! もしかしてカレーにはライスじゃなくてもいいのでは!? ということ
 でうどんでカレー。結果から言えばライスとなんら変わりませんでしたYO!僕カレー
 の味しかわかってない! と、盛り上がったところで本題に行きます。もしかして
 カレーさえあれば、本体は穀類である必要すらないんじゃ? ってことで、次にうどん
 ではなくステーキソースでカレー。で食べる!うわーこれもうまい!やっぱりそうだ、
 確信した!僕の好きな食べ物はステーキソースだ!」

クレア「これはメニューとして出すにはちょっと躊躇します」 メーテル「ソースにカレーを
 混ぜて、味が変わるのかしら?」

住人10「お金がなくなったのでお金の話を書きますが、とある日僕が気づいた事実とは、
 僕はお金が足りなくて借金しているのではなく、借金を返すために借金をしていると
 いう点です。それ以来、一括払いより高いリボ払いで借りてきて、それはさすがに嘘
 ですけど給料日前に借金をほどよくしておりました。しかし!ようやく今日気づいたの
 です! もしかして借金はカード会社じゃなくてもいいのでは!? ということで、親
 から借金。結果から言えばカード会社となんら変わりませんでしたYO!万歳!やっぱ
 僕お金の使い方わかってない! もしかしてお金さえあれば、そもそも働く必要すら
 ないんじゃ…? ってことで、次に親ではなく友人に借金。ちょっと友人なくしそう
 ですが。で、使う!うわーこれも同じ!」

車掌「こんな生活をしたら警察の世話にならないか心配です」(まだまだ続くのよ…
 楊様、この惑星には『るみなりえ』で出せそうなメニューが結構出てくるのよ…)