もひとつ、
∽∽その時歴史が動いた!!(転職編)∽∽
http://school2.2ch.net/test/read.cgi/job/1043313399/l50から 969 名前:名無しさん@引く手あまた 投稿日:2003/05/08(木) 00:27 ID:V5hlno0g
ガキの頃、毎日のように母親にぶたれて育った。
父親が忙しくてあまり家にいない人だったので、父親の分まで引き受けようとしたのだと
今になってみれば思う。でも当時は、このひとはたぶん自分のことを愛してるんだろうな
という思いと、それなのになんでこんなに恐ろしいことをするんだろうという思いの間で
分裂していた。いつまで続くのか分からない平手打ち、そして洗面器いっぱいの水。
970 名前:名無しさん@引く手あまた 投稿日:2003/05/08(木) 00:28 ID:V5hlno0g
いまだに女の人に手を挙げられると目を閉じて身構えてしまう。男相手なら平気でカウン
ターの蹴りを狙いに行くのに。藁)
成長するに従い体罰は減っていったが、俺の中での彼女の位置付けは「怖いけど愛してる
人」から「支配欲の過剰な暴君」へと変わっていた。俺は自分の世界を見つけ、家に寄り
付かなくなり、家にいるときは部屋に閉じこもって暴力的な音楽を聴きながら呪われたテ
キストを読む、立派な厨房になっていた。
971 名前:名無しさん@引く手あまた 投稿日:2003/05/08(木) 00:28 ID:V5hlno0g
そのうち彼女は精神のバランスを崩し、入退院を繰り返すようになった。
俺はそのまま、家を飛び出した。そうしないと生きていけなかったから。
結婚することになって、今の女房を連れて実家に帰った。女房には事情は話してあっ
たが、母親は薬のおかげで小康状態で、まあまあなごやかなムードでその日は推移した。
それでもときどき女房に見せる露骨な嫉妬心に、俺は時々血が逆流するのを必死でこ
らえていた。