【W不倫】佐藤ゆかりのスキャンダル雑談2【アムウェイ推奨】

このエントリーをはてなブックマークに追加
940無党派さん:2009/10/02(金) 21:57:18 ID:zC6d3Exb

オッパイやお尻触ったら「散発的な不規則行為」ですって言えばいいんだ。w



941無党派さん:2009/10/02(金) 22:01:05 ID:GQKImWDf
>>937
>学習院の女子部長となった頃の院長が乃木将軍で、歌子と乃木将軍とは性格的に
>あいいれず、意見の相違も避けられなかった。女子学生の服装の問題でも、
>かなり激しい論争をし、世間では 「乃木将軍はロシアに勝って歌子に負けた」
>とからかったが、学習院勇退の一因でもあったかとも思われる。

これも「経歴氏」いっていたことだが、佐藤ゆかりはネイビィーファンだという。
佐藤ゆかりは父親の宏氏が学徒出身の海軍士官で実戦を経験したという。
子供のとき東郷元帥の伝記でも読んだのだろういうのが「経歴氏」の推理だった。

ところが、佐藤家の菩提寺が府中にある「聖将山東郷寺」だということがわかって
そこまでこだわるかと首をひねった。
ちなみに「東郷寺」は連合艦隊司令長官東郷平八郎ゆかりの寺なのだ。

東郷提督と乃木将軍は日露戦争での国民的聖将で、名を冠した神社もある。
その乃木に下田歌子は学習院を追われたのだ。
歌子に心酔する佐藤ゆかりの母や祖母が東郷ファンに走るのも女のサガと
いうものなのだろうか・・・
942無党派さん:2009/10/03(土) 00:04:36 ID:SRheUaCT
>>934
>江崎のボディータッチについて、佐藤は「散発的な不規則行為」
>「不倫ではなくセクハラ」とTVやHPで反論。その後、江崎は離婚。
>もう、あきれるというより笑っちゃうね。

「散発的な不規則行為」の存在を当初は二人とも否定するんだよ。
週刊誌に写真が載っていなかったからね。
しかし、その不規則行為を写した写真を見せられて、週刊新潮サイドの
配慮を知ると、一転記事の内容を二人ともニュアンスの違いはあるが、
として認めるんだ。そのごタクシーで馬込のホテル街に消えたという部分以外はねw

週刊誌側は馬込での写真もおそらく持っていたんだと思うな・・・
だから二人とも訴訟も辞さない構えだったが、赤坂のワインレストランの領収証を
アリバイにして話は終わり。政治的決着が図られたことは間違いないだろう。

江崎は「佐藤ゆかりさんが委員会でもっと活躍したいということだったので・・・」と
食事に誘った動機を素直に話すが、
佐藤は「財務金融委員会の何人かが集まると(江崎先生から)聞いていたので行きました」
と暗に江崎とのデート目的を否定。
943無党派さん:2009/10/03(土) 00:07:36 ID:SRheUaCT

タクシーに乗り込むときの写真が二枚載っていて、一枚は江崎が右手を佐藤の背中に
置いて乗車を促しているもの。
http://same.finito-web.com/Dinform/shakai/s060617.html
もう一枚は乗り込む直前のもので、うつむきかげんの佐藤の背中を撫でるように右手を
腰に移し、タクシーにグイと押し込む写真だ。

もちろんこの江崎の手の動きを「散発的な不規則行為」と言っているのではあるまい。
人の目のあるレストランで髪に触れたり、手を握ったことを指してのだろうね。
ここからは私の想像だが、江崎は佐藤を赤坂のワインレストランに誘ったのだと思う。
そのつもりで佐藤もタクシーに乗った。

ところが、タクシーに乗り込むと江崎は接近して右手で佐藤の左手を握り締める。
人の目の届くレストランのテーブル上で手を握られ、それを容認した佐藤は運転手の目が
届かない車内の空間での行為を拒絶する理由が見あたらないのだ。
しばらくして渋滞にいらいらした江崎は運転手に
「運転手さん、高速にのって、馬込に行ってよ」と告げた。

江崎の肩に頬を預け目を閉じていた佐藤はなにか遠い出来事を聞いているようだった。
二人は旨いワインを飲めたと思うよ。
944無党派さん:2009/10/03(土) 19:34:12 ID:U8LIEEJq

>江崎のボディータッチについて、佐藤は「散発的な不規則行為」「不倫ではなくセクハラ」とTVやHPで反論。その後、江崎は離婚。

もう、あきれるというより笑っちゃうね。


945無党派さん:2009/10/03(土) 19:39:42 ID:U8LIEEJq
○ 江崎洋一郎議員との会食は、財務金融関連の打ち合わせを目的とした
   もので、見出しにある「親密かつ濃厚なボデイタッチを繰り返し」などと
   記載された事実はありません。
 ○ 記事の記載は馬込方向へ行ったとされておりますが、馬込方向には
   一切行っておりません。敢えて、馬込でタクシーを降りたとする虚偽の
   記載や、馬込の街並みと題する写真掲載を行うなど、読者を意図的に
   誤った状況描写に誘導するための、悪質極まりない記事と言わざるを
   得ません。
 
946無党派さん:2009/10/03(土) 23:21:00 ID:1ZBCi0v5
947無党派さん:2009/10/04(日) 12:32:31 ID:Sw1AiJZG
948無党派さん:2009/10/04(日) 16:30:46 ID:Sw1AiJZG
949無党派さん:2009/10/04(日) 16:50:01 ID:FGoJ7ALv
950無党派さん:2009/10/04(日) 21:00:58 ID:eOyBN29A
馬込のホテルか。あそこしかないな。
951無党派さん:2009/10/05(月) 00:37:03 ID:bLUt9XfG
経歴=古矢は当初、佐藤と江崎の不倫を否定していたのにな。
自宅が中延だから、馬込のことは詳しくて、あんなところには
行かないとか書き込んでた。
952無党派さん:2009/10/05(月) 17:58:55 ID:iW/RPNxq
>>944
>江崎のボディータッチについて、佐藤は「散発的な不規則行為」
>「不倫ではなくセクハラ」とTVやHPで反論。その後、江崎は離婚。
>もう、あきれるというより笑っちゃうね。

U8LIEEJqさん、あなたも相当からむねw
不倫やセクハラは文化なんですよ。
佐藤ゆかりの母親が尊敬する下田歌子は明治時代に政府高官と浮名を流したんですよ。
でも彼女は当時の女学生の憧れの的だった。
「明治の紫式部」と謳われ源氏物語を語らせたら右に出るものはいなかったぐらいです。

佐藤ゆかりも源氏物語に精通していますよ。
源氏物語は日本が世界に誇る最古の長編小説ですが、NHKはなぜ大河ドラマで取り上げ
ないのでしょうか?
答えは主人公は複数の女性たちで、全編エロスに満ち溢れているからですよ。
セクハラあり、レイプあり、不倫のパターンもさまざまでとても日曜日の8時代に家族
が揃って見られるドラマにはなりません。

だから読者に行間を読ませる「紫式部の世界」を知っている佐藤ゆかりさんはセクハラ
なんて味も素っ気もない表現ではなく、「散発的な不規則行為」と造語して江崎洋一郎
さんの行為を擁護して読者に訴えているのです。彼女は平成の「下田歌子」あるいは
「福沢諭吉」なのかもしれませんよw。

あなたのためにその「源氏物語」のエロス一部を紹介しておきましょう。
能力に応じて行間をお読みください。
源氏の君はミカドの子供で、早くに母を亡くし小学校五年生のとき中学校三年生の深窓
の令嬢と結婚します。

今回紹介するのは源氏が高校二年生の17歳の時の話で、物語では初めて源氏が女性と
交渉をもつ第二巻「帚木(ははぎぎ)」に出てくる場面ですが、結婚以来、眉目秀麗で
諸芸百般に秀でている源氏の君はミカドの子であることもあいまって、女性の憧れの的
だったので、もう17歳のときまでには多数の女性関係がありました。
953無党派さん:2009/10/05(月) 18:04:09 ID:iW/RPNxq
話の導入部はこうです。ある夏の日源氏の君が宮中から妻の元へ帰ろうとすると、その
日は方角が悪いことが分かり、紀伊の守の屋敷に泊まることになります。紀伊の守には
伊予の守という年老いた父親がいて、任地の伊予の国に行っていて留守です。
彼には息子の紀伊の守と年恰好が同じ、この話のヒロインである後妻がいて、物語では
「女」と表現されます。

中将の君は女の実家から付いてきた女房ですが、女の実家の方がはるかに身分が高いの
で、伊予の守も紀伊の守も内では「女」を主人として扱っています。
突然の訪問に紀伊の守はあわてますが、庭に面した涼しい「廂の間」を御座所に設定し
て源氏の君をあれこれ接待すると、「寝屋の接待もあるんだろうね。それがない接待な
んて興ざめだよ」と冗談めかしていいますが、伊予の守はうまくはぐらかしかします。

紀伊の守から継母の話を聞いた源氏の君は、かって朋友から上流階級の女性は逢って
(セックスして)見ると、評判倒れの人が多いが、中流階級の中にあっと言わせるよう
な掘り出し物を見つけのも趣深いと言われたことを思い出し、継母がどんな女か興味を
持ちます。

あたりに人もいなくなり、君はなかなか寝つけません。独り寝と思うと目がさえて、
神経が鋭敏になってくると隣の部屋から
「中将の君はどこなの。人気がなくてなんだか怖い」という女の声が聞こえてきます。
源氏の君に部屋を明け渡し、慣れないところで寝ている継母の声と判断します。
皆、寝静まった気配なので、ためしに掛け金を引き開けると、向こうからは錠を掛け
ていないのでそっと忍び込みます。侵入の言い訳に自分が「中将」の役職にあること
を使うことにします。なお、源氏の君と継母はお互いの顔を知りません。

以下口語訳を掲載します。
954無党派さん:2009/10/05(月) 18:11:13 ID:iW/RPNxq

皆寝静まった気配なので、君が試しに掛金を引き開けると、向こう側からは錠をし
てないのでした。几帳を襖障子口に立ててあって、灯はほの暗く、それを頼りに目
をこらすと、唐櫃のような物どもをいくつか置いてあるので、乱雑になっています。
その中を分け入って、気配のしたほうへ入っていくと、ただ一人こじんまりと寝て
います。

女は「なんだかうっとうしい」と感じながらも、上にかけた夜具をおしのけるまで
は、さっき呼んでいた女房だと思っていました。
「中将をお呼びでしたので。人知れずお慕いしていたかいがある気がして・・・」
と言うのを、女は、何が何だか分からずに、物にでも襲われた感じがして、
「いや」とおびえますが、、顔にかぶさった君の衣が邪魔して、声も出ません。

「いきなりこんなことをして、いい加減な気持ちとお思いでしょう。それも当然、
だが、長年思い続けた気持ちを、打ち明けたくて、こんなチャンスが到来したのも、
浅からぬ縁があるとお考えになって」と、君はとても優しく言って、鬼神も怒れな
いような雰囲気なので、女はどうしていいのか分からず、「誰か来て」と叫ぶこと
もできません。とはいえ気持ち的には辛いし、あってはならない事だと思うと、
情けなくなって、「人違いでしょう」と、やっとのことで息も絶え絶えに言います。

消え入りそうにうろたえる様子が、ほんとうに痛々しく胸が締め付けられるように
可憐なので、「これはいい女だ」と君は思って
「人違いをするはずもない強い思いに引かれて来たのに心外だな。そんなふうにと
ぼけるなんて。イヤラシイことはなにもしませんから。思いのたけを少し話したい
だけだ」と言って、女がとても小柄なので、抱き上げて襖障子のもとに出ると、
そこに女が探していた中将の君らしい女房が来合わせます。
955無党派さん:2009/10/05(月) 18:16:27 ID:iW/RPNxq

「あっ」とおっしゃるので、中将の君は「おかしい」と思って手探りで近づくと、
物凄い香が立ちこめ、顔にまで匂いかかって来るような感じがするので、源氏の君
であることに気がつきます。

「あきれた。これはどういうことなの」と頭が混乱するが訴えるすべがありません。
相手が並みの身分の人なら荒々しく引き離すことが出来ましょうが、それすら大勢
の人が知ったらどうであろうか。胸がどきどきして後を追うものの、君は平然とし
て、奥のご座所にお入りになると、襖障子を引き閉て、「明朝、お迎えに参られよ」
とおっしゃいます。

女は、追ってきた中将の君がこの情況をどう思うかと考えると、それさえ死ぬほど
辛いので、流れるほど汗まみれになって、とても悩ましい様子でいるのは可哀想な
ものの、例によって、どこから取り出す言葉なのか。相手に心にしみるよう、
いかにも愛情たっぷりに、心を尽くして口説くようですが、女にはやはりまことに
情けない情況に置かれていることは現実なので

「真実のこととは思われません。しがない身の上ですが、こう人を見下したなさり
方では、お気持ちのほども、なんで浅く思わずにいられましょう。私のような身分
の女には、その身分なりの相手がございますから」と言って、こんな強引なやり方
を心底、思いやりがなく、情けないと思いつめています。その様子も、可哀想で、
君も気後れするような雰囲気なので、

「その身分違いによる恋のけじめもまだい知らい未熟者なので。ありふれた情事と
同列にお考えになり、私を普通の人と同じように思っていらっしゃるのが残念です。
私の噂はしぜんと耳になさることもあるでしょう。強引に嫌らしいことをするつも
りもないし、したこともないのに、これも運命なのだろうね。たしかに言われてみ
れば、こうしてあなたに叱られるのも当然だ。ここまでするほど心惑うとは、自分
でも不思議なくらい」などと真剣になって、言葉を尽くして口説きます。
956無党派さん:2009/10/05(月) 18:24:55 ID:iW/RPNxq

そのいとも類ないご様子に、女はますます、いいなりになるのは惨めなので、無愛
想で気に入らない女と思われても、色恋に関しては手応えのない女で通そうと考え
て、ひたすらつれなくあしらっています。人柄がおとなしい性質なうえに、無理に
気強く張りつめているので、しなやかな竹のような感じがして、さすがに君も手折
れそうにもありません。

女は憤まんやる方なくて、強引な君のお気持ちを、言葉に出せないほどひどいと思
って泣く姿など、実に哀れです。しかし、君は
「気の毒ではあるが、このまま何もしなかったらさぞあとで後悔するだろう」と思
います。女が慰めようもないほど情けながっているので、
「なんでそこまで嫌う必要があるの? まるで男女のことを知らないみたいに、
トボケっていらっしゃるのが辛くてならない」と恨み言を言うと、女は

「こうも情けない境遇に決まる前の、昔のままのわが身(父が健在だった娘時代)
に、こんな関係になれたなら、とんでもない身勝手な希望ですが、また愛していた
だける時もあろううかと存じて慰めることもできましょうに、こうなんの展望もな
い行きずりの関係を思いますと、(身分の低い受領の妻である私が)とてもこの
ような、あなた様の一夜妻をつとめることに、どうしようもなく心惑いされてなら
ないのです。せめてこうとなりましたことを、決して人には」と言って、思いつめ
ている姿は、たしかに無理もないことです。
957無党派さん:2009/10/05(月) 18:34:06 ID:iW/RPNxq

(力ずくで思いを遂げた源氏の君は)よくよく将来を約束し、ありったけの言葉で
慰めたことでしょう。
鶏も鳴きました。人々が起き出して、
「ひどく寝過ごしてしまったなあ」
「お車を引き出せよ」などと言っているようです。紀伊の守も出てきて
「女性などの方違えならばともかく。暗いうちからお急きあそばさずとも」
などと言います。

「もうこんな機会はめったにないだろうし、わざわざ来るようなこともできるわけ
がない。手紙なんかをやりとりするのも難しいだろうし」と思うと胸が痛みます。
奥から(昨夜、明け方に女を迎えに参れと命じた)中将の君も出て来て、心底、
困っているので、女を抱く手を放すものの、また引き止めては、

「どうやって連絡したらいいの? 今まで経験したことのないあなたの冷たさも、
この愛おしさも、深く刻みこまれた思い出は、どっちもめったにないことだよ」と
言って、お泣きになるお姿は、ほんとうにみずみずしいのです。
鶏もしきりに鳴くので、気もせかされて、

「夜が明けても、冷たいあなたを恨み足りないのに、どうして"鳥"までが取るもの
も"取り"合えぬまで私をせかすのか」と女に一首詠みます。
女は自分の境遇を思うと、とても不釣り合いで、眩しい気持ちがして、君にせっか
く優しくされても何とも感じず、いつもはクソ真面目で気に入らないと見下してい
る夫が赴任している、伊予の方面ばかりが気になって「夫がこのことを夢にでも見
るんじゃないか」と空恐ろしく、身が縮む思いです。女は君に

「私はなんて不幸な身。嘆いても嘆き足りないうちに夜が明けて、"鳥"が鳴くよう
に、あなたに抱かれた時のように、今また"とり"重ねて声をあげ、泣けてくる」
と返歌します。

口語訳終わり
958無党派さん:2009/10/05(月) 19:05:11 ID:iW/RPNxq
>>955
>私の噂はしぜんと耳になさることもあるでしょう。強引に嫌らしいことをするつも
>りもないし、したこともないのに、これも運命なのだろうね。たしかに言われてみ
>れば、こうしてあなたに叱られるのも当然だ。ここまでするほど心惑うとは、自分
>でも不思議なくらい」などと真剣になって、言葉を尽くして口説きます。

これって佐藤ゆかりさんと江崎洋一郎さんの関係に置き換えてみるとおもしろいね。
これまで女性にこんなに強引なことはしたことがなかったのに、私にこうさせる
あなたの魅力にも罪がありませんかとかね。タクシーの中で手を握ったりして・・・
959無党派さん:2009/10/05(月) 19:52:26 ID:iW/RPNxq
>>954
>「いきなりこんなことをして、いい加減な気持ちとお思いでしょう。それも当然、
>だが、長年思い続けた気持ちを、打ち明けたくて、こんなチャンスが到来したのも、
>浅からぬ縁があるとお考えになって」と、君はとても優しく言って、鬼神も怒れな
>いような雰囲気なので、女はどうしていいのか分からず、「誰か来て」と叫ぶこと
>もできません。とはいえ気持ち的には辛いし、あってはならない事だと思うと、
>情けなくなって、「人違いでしょう」と、やっとのことで息も絶え絶えに言います。

佐藤ゆかりさんは「あなたの言う”散発的不規則行為”を受けたときどうして相手に
抗議をしなかったんですか?」と記者に訊かれ、「お世話になった先輩議員に恥を
かかせたくなかった」と答えています。源氏の君に寝込みを襲われた「受領の妻」も
ミカドの皇子で、夫の任地についても口利きをしてもらっているので、「誰か来て」
と助けを求めることは出来ないのでしょう。

それにしても人妻を口説くとは恐るべき17歳だなw そういえば、洋一郎さんは
どちらかと言うお公家さんの顔をしているね。額も広く光っているから
今様「ひかる源氏」かな。
960無党派さん:2009/10/05(月) 20:10:27 ID:R5nm77Sv
 ┌─────────┐
 │  キチガイ警報!  .|
 │  ストーカーふるや  │
 │   ID:iW/RPNxq     |
 └―――──――――┘
      ヽ(´ー`)ノ
         (  へ)
          く
キチガイ警報 ID:iW/RPNxq = 掲示板荒らしのふるやまさみ2004(通称:観察人、経歴氏、ヨンヨン)。
キチガイ掲示板荒らしふるやまさみ2004については>>16 を参照。このスレに数年間も粘着しています。
961無党派さん:2009/10/05(月) 21:38:00 ID:iW/RPNxq
>>955
>「あきれた。これはどういうことなの」と頭が混乱するが訴えるすべがありません。
>相手が並みの身分の人なら荒々しく引き離すことが出来ましょうが、それすら大勢
>の人が知ったらどうであろうか。胸がどきどきして後を追うものの、君は平然とし
>て、奥のご座所にお入りになると、襖障子を引き閉て、「明朝、お迎えに参られよ」
>とおっしゃいます。

女に仕える中将の君は「助けて」と小さな声で叫ぶ主人に、ことの情況は呑み込め
ますが、主人が君の腕の中でじたばた暴れているわけでもないので、二人のあとを
追うしかないのです。そして、襖障子を引き閉て、「明朝、お迎えに参られよ」と
言われ、君の欲望を確信します。

>女は、追ってきた中将の君がこの情況をどう思うかと考えると、それさえ死ぬほど
>辛いので、流れるほど汗まみれになって、とても悩ましい様子でいるのは可哀想な
>ものの、例によって、どこから取り出す言葉なのか。相手に心にしみるよう、
>いかにも愛情たっぷりに、心を尽くして口説くようですが、女にはやはりまことに
>情けない情況に置かれていることは現実なので

女は自分がこれからどういう目にあうか中将の君は分かっているだろうから、17歳
の源氏の君が予期せぬ異常な行為に出た場合は一命を賭して自分を救おうと襖障子の
向こうで聞き耳を立てていることを思うと、君に抱かれて悦びの声をあげれば、中将
の君には軽い女と思わればかりか、激しく抵抗しなかったのは、これ幸いと長期に
わたる孤閨の憂さを晴らすつもりなのかもしれないと思われるは死ぬほど辛いので、
流れるほど汗まみれになって、源氏の君にあがらっている姿はとても悩ましく、
可哀想である。
962無党派さん:2009/10/06(火) 19:25:47 ID:LHlGxseW
>>956
>そのいとも類ないご様子に、女はますます、いいなりになるのは惨めなので、
>無愛想で気に入らない女と思われても、色恋に関しては手応えのない女で
>通そうと考えて、ひたすらつれなくあしらっています。人柄がおとなしい
>性質なうえに、無理に気強く張りつめているので、しなやかな竹のような
>感じがして、さすがに君も手折れそうにもありません。

いいですねw  [しなやかな竹のような感じがして、]のくだり。もう紫式部の真骨頂
でしょう。源氏の君と分かれば容易に水揚げされた女が多い中、「この受領の妻」は
しなやかな「竹ざお」で掛けた「鯉(恋)」のように、手元に寄せても、左右に逃げ
て君から離れようとする。

源氏も君もこんな経験はなかったので、初めは戸惑うが、獲物の大きさに気がつきます。
無理して引き寄せれば、二人を結ぶ糸(意図)は切れるから、女がやり取りに疲れて
根負けするまで待とうというところでしょうかw。

いずれにしても、「さすがに君も手折れそうにもありません」という表現で、源氏の君
が容易に落ちない「受領の妻」の抵抗を新鮮な驚きで迎え、苦労を楽しむ方向にかえる
17歳のプレーボーイの姿を行間に出していますね。

ちなみに洋一郎さんも雑誌ではなかなかのプレーボーイ振りが伝えられていましたが、
「しなやかな竹」のような女性に巡り合ったはずです。
963無党派さん:2009/10/06(火) 19:29:25 ID:LHlGxseW
>>956
>女は憤まんやる方なくて、強引な君のお気持ちを、言葉に出せないほど
>ひどいと思って泣く姿など、実に哀れです。

*「女は憤まんやる方なくて、」とは、当時男女の関係になる過程、手紙(和歌)のやり
取りで、お互いの人柄を想像して気に入れば、男が女を訪問してレースのカーテン越し
に話(歌)を交わします。女は男の顔はわかるが、男は女の顔は分かりません。
そして、お互いに気に入れば、後日男は女をたずね「床入り」の運びになります。
こういう過程を飛ばして、情交を迫る君に「地方官僚の後妻だからと馬鹿にしないで」
と憤まんやる方ないのですw。

*「強引な君のお気持ち」とは、通常の過程を経ないで女に迫る言い訳として「前から
あなとのことを(人から聞いて)思っていた。そのあなたと偶然にひとつ屋根の下で寝る
ことになったのも前世からの宿縁とは思いませんか」という都合のよいことばを指します。

*「言葉に出せないほどひどいと思って泣く姿など、実に哀れです。」とは、女は源氏の
君が前から思いを寄せていたなんていう見え透いたウソに反発しているのです。
言い換えれば、なるほど美青年ではあるが17歳の疲れを知らない性欲の捌け口なること
が惨めだったのです。でも相手は貴人ですから泣く姿で抗議するしかないのです。
964無党派さん:2009/10/06(火) 19:35:56 ID:LHlGxseW
>>956
>しかし、君は
>「気の毒ではあるが、このまま何もしなかったらさぞあとで後悔するだろう」
>と思います。
>女が慰めようもないほど情けながっているので、
>「なんでそこまで嫌う必要があるの? まるで男女のことを知らないみたいに、
>トボケっていらっしゃるのが辛くてならない」と恨み言を言うと・・・、

*「気の毒ではあるが、このまま何もしなかったらさぞあとで後悔するだろう」
とは、さすがに女の泣く姿に同情もし、気後れしますが、こんなタイプの女性は初めてだし、
ここで女を犯すのを我慢すれば、いつかあるであろう仲間内での「女談義」のさい、前回
のように聞き役に徹することになり、あのときやっていれば微に入り細にわたり女の様子
を話せたのにと後悔するだろうということです。
ちなみに、正統派プレーボーイの洋一郎さんはこういう趣味はありませんよ。

*女が慰めようもないほど情けながっているので、「なんでそこまで嫌う必要があるの?
まるで男女のことを知らないみたいに、トボケっていらっしゃるのが辛くてならない」

この部分(大塚ひかり氏和訳)を私流に行間を埋め加筆して訳してみるとこうなりますw。
女の傍らに半身を起こした君は、ほの暗いともし火をたよりに、すすり泣く女の涙を右手の
親指でなぞりながら、「なんでそこまで私とのセックスを嫌うの? 怖いの?
まるで男と女のすることを知らない生娘みたいにおトボケになって、ご自分が置かれた状況
を理解しているのに、していない振りをするのが痛々しくてならない」
965無党派さん:2009/10/06(火) 19:40:07 ID:LHlGxseW
>>956
>「こうも情けない境遇に決まる前の、昔のままのわが身(父が健在だった娘時代)
>に、こんな関係になれたなら、とんでもない身勝手な希望ですが、また愛していた
>だける時もあろううかと存じて慰めることもできましょうに、こうなんの展望もな
>い行きずりの関係を思いますと、(身分の低い受領の妻である私が)とてもこの
>ような、あなた様の一夜妻をつとめることに、どうしようもなく心惑いされてなら
>ないのです。せめてこうとなりましたことを、決して人には」と言って、思いつめ
>ている姿は、たしかに無理もないことです。

「(ミカドの皇子である)私とのセックスに何か不足があるの?」と問い詰められた女は、
「身分の低い受領の妻である私がお相手することは、世間的になにかと畏れ多いことなので、
どうしようもなく心が惑うのです」といい本音を語らず、自分が抱く憤懣を表に出しません。
でも17歳のセックスがこんな言い訳で収まるわけのないことを知っている女は、
「せめてこうとなりましたことを、決して人には」と涙ながらに告げると、その言葉を言質
に取って源氏の君は「では、人に言わなければいいんだね・・・」と女に迫ったのだろうね。
966無党派さん:2009/10/06(火) 23:08:53 ID:9RMwYG5U
967無党派さん:2009/10/06(火) 23:44:47 ID:LHlGxseW
966
ご親切に感謝します。佐藤みどり・ゆかり親子と下田歌子に関連して
このスレの余白を埋めているだけです。私はアカデミックな人間じゃないしw
968無党派さん:2009/10/06(火) 23:51:22 ID:LHlGxseW
>>957
>(力ずくで思いを遂げた源氏の君は)よくよく将来を約束し、ありったけの言葉で
>慰めたことでしょう。
>鶏も鳴きました。人々が起き出して、
>「ひどく寝過ごしてしまったなあ」
>「お車を引き出せよ」などと言っているようです。紀伊の守も出てきて
>「女性などの方違えならばともかく。暗いうちからお急きあそばさずとも」
>などと言います。

「せめてこうとなりましたことを、決して人には」と哀願する女の言葉につけ込んで、
優しいものの言い方とは裏腹に、強引に思いを遂げた源氏の君は人妻であるあなたに、
こんな振る舞いをしたのは一時の気まぐれではなく、今夜、紀伊の守(女の夫である
伊予の守の前妻の子)からあなたの評判を聞き、あなたに関心を持ったなどと、
こうなったいきさつを語り、万が一子供を宿した場合にはあなたに落ち度がなかった
と伊予の守に説明するから。それにこれは中将の君しか知らないことだからなどと
言葉を尽くして慰めたことでしょう。

それから、泣き濡れて臥している女の肩に手をやり、源氏の君は再び交合の意図を
伝えると、女は素直に従いますが、隣で中将の君が聞き耳を立てているかも知れない
から、色恋に関しては手応えのない女で通そうと決心しています。
源氏の君はありったけの手練手管を繰り出し、女に火をつけようと試みますが、
君は高校2年生、女は君の指示には素直に従うものの、一向に手応えがありません。
そのうち鳥も鳴き、夜明けのまじかなことを伝えると君のお付きの者たちも起きて
出して来て「寝過ぎちゃったなあ」、「早くお車の用意をしろよ」などという声が
聞こえてきます。そこに紀伊の守も出てきて
「女性なども方違えならばともかく。暗いうちからそうお急きあそばさずとも」と
お供の者に言っているようです。
969無党派さん:2009/10/07(水) 07:58:59 ID:WwEbBFsG

オッパイやお尻触ったら「散発的な不規則行為」ですって言えばいいんだ。w

970無党派さん:2009/10/07(水) 19:54:00 ID:RiS6fwPk
>>957
>「もうこんな機会はめったにないだろうし、わざわざ来るようなこともできるわけ
>がない。手紙なんかをやりとりするのも難しいだろうし」と思うと胸が痛みます。
>奥から(昨夜、明け方に女を迎えに参れと命じた)中将の君も出て来て、心底、
>困っているので、女を抱く手を放すものの、また引き止めては、
>「どうやって連絡したらいいの? 今まで経験したことのないあなたの冷たさも、
>この愛おしさも、深く刻みこまれた思い出は、どっちもめったにないことだよ」と
>言って、お泣きになるお姿は、ほんとうにみずみずしいのです。

庭でざわつく声を耳にした君は女を抱きながら
「方違い」のためたまたま女の家に泊まったが、こんな機会は今後めったにないし、
かといって、ミカドの皇子である自分が、身分違いの女の家をわざわざ訪れること
は世間が訝しがるからできないだろう。手紙を出すのも女が人妻である以上、家人
の目を欺くことは難しいから・・・とあれこれ思うと心残りです。

そのうち奥から(昨夜、明け方に女を迎えに参れと命じた)中将の君も出て来て、
レースのカーテンで囲まれた寝台の外で二人の出す声が庭にもれないかと、心配で
ハラハラしているので、女からカラダを起こすと、その顔をのぞき込むように
「もう一度会いたいのよ。どうやって連絡したらいいの? 身は与えるが、心まで
は与えないあなたの冷たさ。こんな経験ははじめてだし、その分なぜかあなたが
愛おしい。もうあなたのことを忘れられないよ。こんな気持ちになるのはめった
にない」と言って、お泣きになるお姿は中将の君から見ても若々しいのです。
971無党派さん:2009/10/07(水) 20:07:24 ID:RiS6fwPk
>>957
>鶏もしきりに鳴くので、気もせかされて、
>「夜が明けても、冷たいあなたを恨み足りないのに、どうして"鳥"までが取るもの
>も"取り"合えぬまで私をせかすのか」と女に一首詠みます。
>女は自分の境遇を思うと、とても不釣り合いで、眩しい気持ちがして、君にせっか
>く優しくされても何とも感じず、いつもはクソ真面目で気に入らないと見下してい
>る夫が赴任している、伊予の方面ばかりが気になって「夫がこのことを夢にでも見
>るんじゃないか」と空恐ろしく、身が縮む思いです。

二番鶏、三番鶏としきりに鳴くので、君は気もそぞろで
「身も心も尽くしてあなたを愛したのに、あなたの反応はいまひとつ。冷たいあなたに
恨みごとのひとつも言わないうちに、どうして"鳥"までが取るものも"取り"あえず、
この辺であなたを開放してあげなさいと鳴くのだろう」という意味の歌を詠みます。

「受領の妻」は、しがない老地方官の後妻であることを思うと、夫の留守中とはいえ
源氏の君に力ずくで犯されるということさえ、二人の家柄を考えればあり得ないことで、
女性のあこがれの的である源氏の君に現に今、中将の君がいる前で抱かれていることを
思うと夢心地で、君が抱きしめながら優しく歌を詠んでくれているのに何にも感じません。

寝屋での君の睦言も聞き流しながら、いつもはクソ真面目で気に入らないと見下して
いる夫が赴任している、伊予の方面ばかりが気になって「夫がこのことを夢にでも見る
のじゃないか」と空恐ろしく、身が縮む思いなのです。
972無党派さん:2009/10/07(水) 20:09:42 ID:RiS6fwPk
>>957
>女は君に
>「私はなんて不幸な身。嘆いても嘆き足りないうちに夜が明けて、"鳥"が鳴くよう
>に、あなたに抱かれた時のように、今また"とり"重ねて声をあげ、泣けてくる」
>と返歌します

そして魂が我に返った女は君に
「私はなんて不幸な身なんでしょう。夫がある身だからと泣いてお許しを請うたのに。
あなたは私に身を重ね、私は身を震わせて泣いたのに。泣いても泣き足りないうちに
夜が明けて、"鳥"が鳴くように、あなたに抱かれた時のように、今また"とり"重ねて
声をあげ、泣けてくる。夫に知れたらどうしょうと・・・」
973無党派さん:2009/10/08(木) 07:08:38 ID:uSj2NN6P

小泉純一郎が自民党をブッ壊し、佐藤ゆかりが自民党岐阜市支部を解体に追い込んだ
と言えるだろう。野田聖子にとっては痛手であることは間違いない。
野党に転落では政治資金パーティでカネも集まらないし、後援会組織の活動にも老齢化
と金銭面に支障が出てくるのは必定だ。

一方の佐藤ゆかりだが、自民党の大敗で政党助成金が激減するため、党所属の落選議員
に支給されていた生活費・活動費も大幅な減額が予想される。
秘書二人、現事務所、車両2台をどうやって維持していくのだろうか。
地元有力者の援助と個人献金に頼るほか道はないはずだが。


974無党派さん:2009/10/08(木) 07:22:16 ID:uSj2NN6P

>江崎のボディータッチについて、佐藤は「散発的な不規則行為」「不倫ではなくセクハラ」とTVやHPで反論。その後、江崎は離婚。

もう、あきれるというより笑っちゃうね。


975無党派さん:2009/10/08(木) 09:22:41 ID:X+RBjxxR
>>952から>>972まで長々と源氏物語の第2帖「帚木(ははぎぎ)」に出てくる女性の話を
大塚ひかり氏の口語訳を参考に、私なりにブレークダウンして紫式部の行間を想像した
わけです。

大塚氏は第2帖「帚木」で、「雨夜の品定め」で、中流の女に興味を持った源氏(17)、
受領の妻「空蝉(うつせみ)」を犯す。というショッキングな副題を付けています。
なぜ女の名前が空蝉かというと、紫式部が第3帖を「空蝉(うつせみ)」と題して、
女の人間像を語るからでしょう。それではそのあとの粗筋を紹介しておきましょう。
976無党派さん:2009/10/08(木) 09:28:06 ID:X+RBjxxR

後ろ髪を引かれる思いで、紀伊の守の家を出た源氏の君はそれ以降犯した受領の妻空蝉
のことが忘れらず、紀伊の守を呼び出して、空蝉のまだ幼い実の弟(小君)をもらい
受けます。小君を殿上童に推薦して目を掛け愛のメッセンジャーに仕立てるつもりです。
紀伊の守も継母にあたる空蝉に気があるので小君を可愛がっていますが、空蝉と源氏の君
の関係を知るよしもありません。

君はある日、小君にラブレターを持たせ、空蝉に届けますが、空蝉は源氏の君があの日
のことを弟に話したのかと驚き、こんな使いをする弟を叱り、小君が君のお手紙への
お返事を姉に催促すると
「こんなお手紙を見るような人はいないと言うように」と空蝉は言います。
返書をもらえなかった源氏の君はさすがにがっかりしますが、以後も片時も女を忘れる
折もなく、気の毒にも恋しくも思い出しています。

そして、思いつめていた女の面持ちなどが痛々しかったことも、心を離れることなく、
反芻(オナニー?)をして自分を慰めていますが、
「軽はずみに、こそこそ立ち寄ったとしても、人目の多いところだから、変なことでも
したらバレてしまうだろう。それはあの人にとっても気の毒だし」と、思い悩んでいます。

仕方がないので内裏で何日か泊まって、都合のいい物忌がくる日を待ち構えています。
その日になると妻の実家に帰るふりをして、道の途中から紀伊の守の家に向かいます。
紀伊の守は源氏の君の再度の訪問に驚き、「これはわが邸の遣り水のおかげ」と君の
意図が分からずに喜んでいる始末。

女も、そういうお手紙があったので、一計を案じてまで自分に会に来てくれる君のお気持
ちは浅くは思わないものの、さりとて人並みでない有様をお見せしたところで無意味だし
「夢のように過ぎ去ってしまったあの夜の嘆きをさらに重ねることになるだろう」と思い
乱れ、やはりこうしてお待ちしているような態度でいるのも照れくさいので、
小君が出て行った隙に、
「私の部屋、御座所と近過ぎてきまりが悪いわ。体調が悪いので、マッサージなどをさせ
たいから、もっと離れたところに」と言って、渡殿にある中将の君と呼ばれる女房の部屋
があるのですが、その目立たぬところに移ってしまいます。
977無党派さん:2009/10/08(木) 09:36:52 ID:X+RBjxxR

すっかりその気で、人を早く寝かせて、君はお手紙を小君に持たせますが、小君は姉君を
見つけることができません。あらゆる所を探し回って、渡殿に分け入って、やっとのこと
で探し当てます。

「ここまできて逃げるなんて、あんまりひどすぎる」と思って
「源氏の君はどんなに私を役立たずとお思いになるか」と、小君が泣かんばかりに言うと、
「なんでこう良からぬことを考えるの。子供がこんなことを取り次ぐのは、凄くいけない
ことなのに」と脅して
「”気分が優れないので、女房たちにつききりで体をもませているので”と申し上げる
ように。私が行けば、おかしいとここにいる誰も彼もがおもうわよ」ときっぱり言います。

だが、心の中では
「ここまで世間的身分が決まってしまう前に、亡くなった親の気配が残っている実家で、
たまさかにもお待ちするなら素敵だったのに。無理に分からず屋のふりをして無視する
のも、どんなに身の程知らずのようにお思いになるか」と、自分の意志でつれなくして
いるとはいえ、胸が痛くて、さすがに思い乱れます。
「いずれにしても、今は言っても甲斐のない運命なのだから、情け知らずの嫌な女で通そう」
と心に決めます。
978無党派さん:2009/10/08(木) 09:42:19 ID:X+RBjxxR

源氏の君は
「小君はどんな工夫をしてくれるのだろう」と、まだ幼いので不安な思いで待ちながら、
横になっていたところに、ダメだったと申し上げたので、あきれるまでに珍しい女の心の
ほどに
「自分までほんとうに恥ずかしくなってきた」と、ほんとうに痛々しいご様子です。
しばらくはものも言わずに、うーんとうなって、
「情けない」と思っています。

源氏の君は
「近寄ると消えてしまうあなたの心も知らないで、帚木の生える園原の女の中に迷い込ん
でいる」という歌をしたため、「なんとも申し上げようがない」と書き添えて持たせます。
女は
「数にも入らぬ卑しい家の生まれが嫌で、あるかなきかに消え入る帚木の私」と返します。

小君は源氏の君がお気の毒でならず、眠気も忘れて奔走するのを、人も変に思うだろうと
女は困惑しています。例によって、お供の人々は眠りほうけているのに、源氏の君一人
だけが、むやみにわびしい思いをしていますが、
「彼女は人とは違うプライドの炎がまだ消えずに立ち昇っているのだ」と悔しくて、
「こういう女だからこそ心も惹かれるのだ」と一方では思いながら、心外で恨めしいので、
「もうどうにでもなれ」と思うものの、そうも諦めがつきそうにもなく、
「お姉さんの隠れている所にやっぱり連れて行け」と小君に訴えますが、
「ほんとうにごちゃごちゃと閉めきった部屋で、人も大勢おりますようですし、恐縮で」
とこたえます。

源氏の君は眠れぬまま、夜も明けうちにお帰りになります。
「気に入らない女だ」と思いながらも、このままではとても収まりそうにもなく、気になる
ので、見苦しいほど思い悩んだあげく、小君に
「あんまり恨めしいし悔しいから、無理に諦めようとしているんだが、頭では分かっていて
も、気持ちがついていかなくて辛いんだ。適当な折を見てあの人に会えるように工夫くれ」
と小君に頼みます。
979無党派さん:2009/10/08(木) 09:49:34 ID:X+RBjxxR

小君は子供心にチャンスをうかがっていたところ、紀伊の守が任国に下ったりして、女ばかり
でのんびりしているある日のこと、夕闇の、道がぼんやりしている頃合に紛れ、自分の車に
君を乗せてこっそりお連れします。君は小君の案内で女の部屋を覗き見すると、女は継子
(夫である伊予の守の前妻の子)である軒端萩と碁を打っています。

よくみると軒端萩はなかなかの美人ですが、テキパキとしたお転婆娘という感じで少し品に
欠けるところがあるのに対して、君が惹かれる空蝉(伊予の守の妻)は顔こそ見栄えはしま
せんが、碁を指す所作立居振る舞いが上品でしなやかなのです。
源氏の君はかって左馬頭が「雨夜の品定め」で「女はもう階級でもない。見た目でもな」と
言っていたことを思い出し、なるほどと感心したはずですw。

女はすっかり君が自分をお忘れになっているのを嬉しいことだと思うようにしていますが、
あやしい夢のようなあのことが心を離れる折のないこの頃で、心安らかに熟睡すらできず、
昼はぼんやり沈んで、夜は寝覚めがちなため、春でもないのに、"木の芽"ならぬ"気の目"
の休まる暇もなくため息がでます。けれども碁を打っていた女君(軒端萩)は
「今夜はこちらで」と浮き浮きとお喋りをして寝てしまいました。

若い人は何の屈託もなく、よく眠っているようです。そこえ、衣ずれの音と共に、かぐわしい
香りが漂ってくるので、女は顔をもたげると、単衣(ひとえ)を掛けておいた几帳の隙間から
人が近づいてくる気配がはっきり分かります。驚いてあれこれ考える余裕もなく、そっと
起きだして、正絹の単衣一枚を着て、上に着ていたものはその場に脱ぎ棄てて、すべるように
出て行ってしまいます。
980無党派さん:2009/10/08(木) 09:59:30 ID:X+RBjxxR

君は女がただ一人で寝ているのでホッとします。一段高くなった床の下は女房が二人ばかり
寝ています。夜具を押しのけ寄り添うと、以前より体つきが豊満な気がしますが、まさか別人
とは思いませんよね。ただ眠りこけている様子など、妙に感じが違って、だんだんとあの人
ではなかいと分かると、あまりのことにムッとするものの、
「ぐずぐずして、人違いしたとこの人にバレるのも間が抜けているし、変に思うだろう。
本命を探し当てたところで、ここまで逃げる気でいるんだから、なんの甲斐のないし、バカ
と思うだろう」と考えます。
「あの灯影に見えた可愛い人ならまぁいいか」という気持ちになるのも困った軽さというもの
ですね。

この人はようやく目が覚めて、思いもよらないあきれた事態に驚く様子ですが、何の考え深い
いたわしくなるような心構えもありません。男をまだ知らない割りにはませた感じで、消え入
りそうにうろたえもしません。
「自分が誰かも知らせるのはよそう」と君は思いますが、
「どうしてこんなことに」と、この人が思いを巡らし、あの冷たい人と私の関係に疑いを持た
れたら、あの人が可哀想なので、
「何度も方違えにかこつけて来たのも、あなたに会うためだった」などと、上手に作り話をし
ます。筋道を追って考えるなら人なら嘘と気づくでしょうが、まだ、ほんの若い娘の頭では、
見破ることはできません。

君はこの人が憎いわけではないものの、心を惹かれるいわれもない気がして、やはりあのいま
いましい人の気持ちをひどいと思っています。
「どこかにこそこそ隠れて、自分のことをみっともない奴だと思っているんだろう。こんなに
しぶとい人はめったにいるものか」と思うとかえって、無性に忘れられそうにないほど思い出
されます。
981無党派さん:2009/10/08(木) 10:07:05 ID:X+RBjxxR

だが、目の前の人がなまじな分別もなく、若々しい雰囲気なのも可愛いので、さすがに愛情を
こめて将来を約束します。
「人に知られた恋よりも、こういう秘密の恋のほうが思いもつのると昔の人は言ったものだ。
あなたも私を好きでいてね。考えてみれば、気兼ねすることがないでもないので、自分でも
思うように動けなかったんだよね。また、ご家族の方も許してくれないだろうと思うと、
今から胸が痛くてね。忘れないで待っているんだよ」などと、通り一遍に言い聞かせます。

娘は
「人がどう思うかと恥ずかしくて、ご連絡できそうにありません」と、疑いもせずに言います。
源氏の君は
「誰彼なしに知らせるならともかく、この家の小さな殿上人(小君)に伝えて連絡するから
大丈夫。気づかれないようにしてね」などと言い置いて、あの人がすべるように脱いでいった
思しき薄衣を手に取って、出て行きます。

実家に帰った君は
「ほんとうに深く嫌われてみたいだから、自分のことまですっかり嫌になった。なんで直接
会ってくれなくても、やさしい返事だけでもできないのか。伊予介(女の夫)にも劣る身な
のか私は」などと、不快に思っています。
あの人が残したいった薄衣を、さすがに着物の下に隠して、寝所に入ります。
君はしばらく横になりますが寝つけません。

小君に硯をもってこさせ、懐紙に
「蝉が抜け"殻"を残し、姿を変えた木のもとに、着物を脱ぎ棄てて行ってしまったあなたの
人"柄"がやはり慕わしい」という意味の歌を書いて小君に渡します。
君は、「あの娘(軒端萩)もどう思っているか」と可哀想なものの、あれこれ考え直して、
伝言もしません。
あの冷たい人の薄衣は小袿で、とてもなつかしい人肌の香りがしみこんでいるので、
身近にいつも置いて見ています。
982無党派さん:2009/10/08(木) 10:11:42 ID:X+RBjxxR

小君は紀伊の守邸に行くと、姉君は待ち構えていて、こっぴどくおっしゃいます。
「まったくあきれた。なんとかごまかしたけれど、人が疑ったら逃れようもないのに。
ほんとうに困るわ。まったくここまで心幼いあなたのことを、一方では君はどうお思いなの
かしら」と言って、叱られます。

小君は君にも姉にも叱られて、辛い気持ちですが、あの君の懐紙を取り出しました。
姉もさすがに手に取って、見ます。
「もぬけの殻の薄衣は、伊勢の海人の衣のように、どんなに汗で塩っぽくなっていたことか」
と思うと平静ではいられず、千々に心は乱れます。

"西の君"(軒端萩)も、なにやら気恥ずかしくて、自分の部屋へ帰ってしまいました。
ほかに知るひともないことなので、ひとり、ぼんやり沈んでいます。小君がうろうろするに
つけても胸が塞がるばかりですが、君からはお手紙もありません。
「あんまりだ」と悟るような分別もなく、はしゃいだ性格ながらも、なんとなく切ないので
しょう。

つれない人(空蝉)もそんなふうに心を抑えていますが、君のお気持ちが、浅からぬ感じで
あるにつけても、「親が生きていた昔のままの我が身ならば」と、取り返せるものではない
けれど、こらえきれないで、君から頂いた懐紙の端に
「空蝉のはかない羽に置く露が、木陰に隠れているように、忍び忍びに濡れる私の袖よ」
と走り書きしてみるのでした。
983無党派さん:2009/10/08(木) 10:23:20 ID:uSj2NN6P

オッパイやお尻触ったら「散発的な不規則行為」ですって言えばいいんだ。w


984無党派さん:2009/10/08(木) 17:09:28 ID:X+RBjxxR
人間関係
源氏の君:ミカドの子
空蝉  :伊予の守の後妻
紀伊の守:伊予の守と前妻の間に生まれた。空蝉は継母にあたる。
軒端萩 :伊予の守と前妻の間に生まれた。空蝉は継母にあたる。
小君  :空蝉の実の弟
以下は私の解説です。

>>978
>小君は源氏の君がお気の毒でならず、眠気も忘れて奔走するのを、人も変に思うだろうと
>女は困惑しています。例によって、お供の人々は眠りほうけているのに、源氏の君一人
>だけが、むやみにわびしい思いをしていますが、
>「彼女は人とは違うプライドの炎がまだ消えずに立ち昇っているのだ」と悔しくて、
>「こういう女だからこそ心も惹かれるのだ」と一方では思いながら、心外で恨めしいので、
>「もうどうにでもなれ」と思うものの、そうも諦めがつきそうにもなく、
>「お姉さんの隠れている所にやっぱり連れて行け」と小君に訴えますが、
>「ほんとうにごちゃごちゃと閉めきった部屋で、人も大勢おりますようですし、恐縮で」
>とこたえます。

満16歳の高校一年生が、一回りも年齢が違う28歳の人妻との密会に
彼女の弟小学校五年生の弟を使っている場面です。16歳でも女性経験が豊富ですから、
前回彼女を強引に犯し、そのプライドを傷つけたから、隠れて出てこないと
自分が侮辱されたように思っています。それならもういいやと、自分に言い聞かせますが、
そこはその気になって乗り込んできた16歳の性。収まりがつかず、前回と同様の
ご乱行に及ぼうとするが、さすがに11歳の彼女の弟はとめます。
985無党派さん:2009/10/08(木) 17:14:05 ID:X+RBjxxR

>>979
>女はすっかり君が自分をお忘れになっているのを嬉しいことだと思うようにしていますが、
>あやしい夢のようなあのことが心を離れる折のないこの頃で、心安らかに熟睡すらできず、
>昼はぼんやり沈んで、夜は寝覚めがちなため、春でもないのに、"木の芽"ならぬ"気の目"
>の休まる暇もなくため息がでます。けれども碁を打っていた女君(軒端萩)は
>「今夜はこちらで」と浮き浮きとお喋りをして寝てしまいました。

空蝉は君から便りのないのはいいことだと思うようにしているが、あやしい夢のような
あの夜のことが思い出され、またおいでになったらどうしょうとか、任地に行って留守
の夫に知れたらと思うとよく眠れず、昼はぼんやりしています。
夜は眠りがあさく寝覚めがちなため、夏で春でもないのに、あのことを思って、
"木の芽"ならぬ"女の芽"の 休まる暇もなくため息がでます。

かたや碁を打っていた空蝉の継子(軒端萩)は男を知らない"生娘"なので
「今夜はお母さんとここで」と浮き浮きとお喋りをして寝てしまいました。

>若い人は何の屈託もなく、よく眠っているようです。そこえ、衣ずれの音と共に、かぐわしい
>香りが漂ってくるので、女は顔をもたげると、単衣(ひとえ)を掛けておいた几帳の隙間から
>人が近づいてくる気配がはっきり分かります。驚いてあれこれ考える余裕もなく、そっと
>起きだして、正絹の単衣一枚を着て、上に着ていたものはその場に脱ぎ棄てて、すべるように
>出て行ってしまいます。

空蝉は源氏がやってきたと確認したのでしょうかねw。自分だけ逃げるなんて、実の娘だったら
ありえないことだと思いますが。おそらく軒端萩は眠りこけていて、起こしても起きなかった
のでしょう。源氏にレイプされたトラウマがあったんでしょうか。衣擦れの音を立てないように
着物を脱ぎ捨てて、すり足で逃げ出した。

義理の親子関係といっても、同じ屋根の下で暮らしている娘で、任地に行って留守の夫に対して
娘の監督責任を負っているはずですから、すぐ引き返してきて物陰から覗いているはずですよ。
源氏の君でなく、怪しいものだったら叫んで助けなければいけませんからね。
でも、娘は空蝉と違って簡単に源氏の君を受け入れてしまいます。
986無党派さん:2009/10/08(木) 17:17:41 ID:X+RBjxxR

>>981
>小君に硯をもってこさせ、懐紙に
>「蝉が抜け"殻"を残し、姿を変えた木のもとに、着物を脱ぎ棄てて行ってしまったあなたの
>人"柄"がやはり慕わしい」という意味の歌を書いて小君に渡します。
>君は、「あの娘(軒端萩)もどう思っているか」と可哀想なものの、あれこれ考え直して、
>伝言もしません。
>あの冷たい人の薄衣は小袿で、とてもなつかしい人肌の香りがしみこんでいるので、
>身近にいつも置いて見ています。

「蝉が抜け"殻"を木の下に残しすように、忍んで来た私のもとに、あなたの着物と残り香を
脱ぎ捨て行ってしまったあなたの人"柄"がやはり慕わしい」との一首を小君に持たせます。

源氏の君は持ち去ってきた空蝉の「薄衣の小袿」を眺めながら、そこにある彼女の人肌の
香りをかぎながら、初めて肌を交わした夜を回想してオナニーをしています。
987無党派さん:2009/10/08(木) 18:21:34 ID:X+RBjxxR
>>982
>"西の君"(軒端萩)も、なにやら気恥ずかしくて、自分の部屋へ帰ってしまいました。
>ほかに知るひともないことなので、ひとり、ぼんやり沈んでいます。小君がうろうろするに
>つけても胸が塞がるばかりですが、君からはお手紙もありません。
>「あんまりだ」と悟るような分別もなく、はしゃいだ性格ながらも、なんとなく切ないので
>しょう。

>つれない人(空蝉)もそんなふうに心を抑えていますが、君のお気持ちが、浅からぬ感じで
>あるにつけても、「親が生きていた昔のままの我が身ならば」と、取り返せるものではない
>けれど、こらえきれないで、君から頂いた懐紙の端に
>「空蝉のはかない羽に置く露が、木陰に隠れているように、忍び忍びに濡れる私の袖よ」
>と走り書きしてみるのでした。

「蝉が抜け"殻"を木の下に残しすように、忍んで来た私のもとに、あなたの着物と残り香を
脱ぎ捨て行ってしまったあなたの人"柄"がやはり慕わしい」との一首を受け取った空蝉は
嬉しかったはずですよ。レイプされ傷ついたプライドをくすぐられたかも知れません。

平凡な容姿の自分にくられべば、美人でグラマーなぴちぴちギャルである娘の軒端萩には、
源氏の君から「後朝の文」が来ないのに、自分にはラブレターが来たわけですからね。
これって、空蝉の気を引く深慮遠謀かも知れませんよ。
源氏の君は自分が軒端萩の処女を奪う場面を物陰から、母の空蝉が覗いていたと思って
いるはずですからねw。

だから
「空蝉のはかない羽に置く露が、木陰に隠れているように、忍び忍びに濡れる私の袖よ」
という歌を小書きして、君に送ろうかどうか迷っているのでしょう。

「あの夜、魂のない蝉の抜け殻のような私の体に残した、あなたの露が小陰に隠れるように
夜な夜な濡れる私の袖よ」

つまり、あの時抜け殻のような私の体だけでなく、心も差し上げればよかったと後悔して
います。ということでしょう。
988無党派さん:2009/10/08(木) 19:43:58 ID:X+RBjxxR

上の歌で源氏物語の第3帖を「空蝉」は終わっています。
他の帖で空蝉の夫である伊予の守が任地から都に戻り、源氏の君に挨拶する場面があり
ますが、留守中に彼の妻と娘を親子ドンブリで食べちゃったので多少は気後れしたよう
です。 日本の権力者では、若いとき山崎拓さんなんか親子丼が好物だったらしいねw。

ちなみに源氏物語に出てくる女性では、浮気相手としては空蝉が一番好きですよ。
男性にアンケートをとれば一人もいないと思います。実際に何かの雑誌で見たが一人も
いなかったw。第一に人妻だし、容姿が美人ではないからね。

彼女は第二帖「帚木」と第三帖「空蝉」で登場するんだが、帚木とは箒に使った木で、
近づくと遠ざかってしまうという伝説がある。求めても簡単に許さないという恋愛術に
長けた彼女そのものを指します。

空蝉は文字通りセミの抜け殻。やっとものにしても自分の意に沿わなければ、相手に
与えるのはハートのない肉体。「帚木」の段で源氏がどんなになだめすかしても、
慰みモノになっている自分を冷静に分かっていて、心は与えません。

だから彼女のことを読者は空蝉と呼びます。「空蝉」の段で三度目のアタックを
受けますが、初回で与えた肉体の抜け殻さえ与えず、「ぼうや、これで我慢してね」
とばかりに、身に付けていた衣服(空蝉)を残して意で消え去ります。

でもあとで源氏から
「蝉が抜け"殻"を木の下に残しすように、忍んで来た私のもとに、あなたの着物と残り
香を脱ぎ捨て行ってしまったあなたの人"柄"がやはり慕わしい」とのラブレターに
そこまでいうのなら、許してもいいかなという空蝉の気持ちを紫式部は行間に滲ませて
いますね。
いずれにしても空蝉みたいに頭のいい女性はすきですよ。
私の八雲の知人は美人ですがねw。
989無党派さん
>>987,>>988の私の解釈についてパソコンでこの部分を八雲の知人の転送し、彼女の
意見を聞いてみました。返信は明日以降と思っていたら今来ましたので要旨を書きます。

@16歳の源氏が空蝉が脱ぎ棄てた小袿をなぜ持ちさったのか、彼女には分かっていた。
それを見て、「そこまで私を」と彼に同情するとともに、「好きだ」という源氏の求愛
のことばを出まかせの口先だけのことと思っていたが、もしかして少しは実があるのかな
と思うようになった。

A翌朝、源氏から
「蝉が抜け"殻"を木の下に残しすように、忍んで来た私のもとに、あなたの着物と残り香を
脱ぎ捨て行ってしまったあなたの人"柄"がやはり慕わしい(その着物をあなただと思って
自分を慰めているのです)」とのラブレターをもらい、やっぱり自慰をしていたのねと源氏が
もう自分の手の内にあることを実感する。

B源氏は娘の軒端萩に「後朝の文」を贈らないというルール違反をしながら、
空蝉にはラブレターを出す現実を見せつけます。言葉より行動で空蝉への思いを表す源氏に
そこまでするなら、本物の自分を与えるべきかと迷います。
C与えるならば、こんな返歌がいいのかなと、源氏からもらった手紙の余白に試し書きします。
「空蝉のはかない羽に置く露が、木陰に隠れているように、忍び忍びに濡れる私の袖よ」
これを源氏は
「あの夜、魂のない蝉の抜け殻のような私の体に残した、あなたの露が私の小陰に隠れるように
夜な夜な濡れる私の素手(そで)よ。(あの夜のことを思って私も自分を慰めているのよ)」
と読んでくれるはずだと。

*八雲の知人って佐藤ゆかりさんのことではありませんよ。